砲塔後面には雑具入れがあります。ドアの類いは無く、弾丸や装薬は砲塔両側面や車体後面のドアから出し入れすると思われます。

機銃架を後ろから見たところ。

砲塔上面。M2機銃架が付いているのが車長用ハッチで、その前方にある小さいハッチは照準手用パノラマ眼鏡を突き出すためのものです。

閉鎖器は垂直鎖栓式。

履帯はゴムパッド付きシングルピン式。上から2番目の写真(武器学校展示車両)ではゴムパッドが無く、その位置に固定用ボルトを通す孔らしきものが見えるので、着脱式でしょうか。

車体は小松製作所製。略称は105HSPらしいです。ちなみに砲塔は日本製鋼所製。

車体後面。車体後部の戦闘室に続く右ヒンジのドアが設けられています。

機関室かさ上げ部分にはガントラベリングロックを装着。結構華奢な感じです。かさ上げ部分は手前のヒンジでガバッと開くようになっている模様。

操縦手用ハッチには旋回式ペリスコープを追加できるようです。

操縦手用ハッチ周囲のアップ。こちらの車両はペリスコープが填まってました。ワイパーが無いので、雨の日や泥道は面倒くさそう。

車体前部右(この写真では向かって左)が操縦室で、ペリスコープ付きのハッチが設けられています。反対側は機関室で、機関系が入りきらなかったのか、天井がかさ増しされています。
74式自走105mm榴弾砲
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主砲は30口径105mm榴弾砲。砲身半ばに砲口排煙器、先端にマズルブレーキがあります。コンパクトな自走火砲ではありますが、火力・射程不足は否めず、75式自走155mm榴弾砲の方が主力になりました。

車体周囲にぐるりと巡らしてある細長いものは、折り畳み式浮航用スクリーンです。
20両しか作られなかった割に、意外とあちこちに展示されている74式105mm榴弾砲。