車体後部上面両側の雑具箱もありませんが、試作時点では無かったのか、外して展示してあるのかは不明。
武器学校に展示されている車両。試作車なのか、車体・上構前面の発煙弾発射機や雑具入れが量産車と違います。
車体上の向かって左には大型のクレーンを装備。
砲塔を撤去して箱形の上部構造物を設置し、前面に発煙弾発射機と雑具入れとアンテナ、上面に操縦手用ハッチと車長用キューポラを装着しています。
戦車とペアで開発される戦車回収車。90式戦車が50トンあり、回収車が完成するまで78式戦車回収車で繋ぐという訳にはいかないので、戦車と同年度の制式化となりました。
足回りを見ると、90式戦車の派生型ということが分かります。ただしサスペンションは第3・第4軸も油気圧式に変更したため、下部転輪は等間隔の配置になりました。
車長用キューポラには自衛用として12.7mm機銃M2を装備可能。車長用キューポラの後ろに乗員2名分のハッチが用意されているようです。
車体上面後部はフラットにしてパワーパックなどを乗せられるようにしてあります。後面中央にはゴツい牽引フックを装備。
クレーンの下に雑具箱をねじ込んであります。
排気口は車体後部側面に移設。
90式戦車回収車/90TKR/リカバリー
マーキングにやたら気合いが入っているのは気のせいか。
牽引ワイヤーで74式戦車を引っ張ろうとしているところ。車体後下面の小さい牽引フック2基を使っています。
車体前面にはドーザー兼駐鋤を装備。太い鎖も取り付けてあります。