
飛行甲板後部にはマーリンHM.2対潜ヘリを載せていました。ローターや尾部を折り畳んでいる機体もあります。クロウズネスト早期警戒レーダーを搭載した早期警戒型は無さそうですが、機材があればマーリンHM.2に数時間で後付けできるので、艦内にしまってあるのかもしれません。

後部アイランドの方は、ヴェルニー公園からはアーレイ・バーク級イージス艦とクレーンに阻まれてしまいました。後部のエンブレムは何とかしっかり見えましたが。

後部アイランド。同じく平面構成ですが、こちらは航空管制用です。中央の黒い台形は飛行甲板作業管制室プライ・フライの大型窓。飛行甲板全体を見渡せるような構造を取っています。マストは折損しているのではなく、元から前に倒せるようになっています。どこか橋の下をくぐって来たんでしょうか。その後ろの白いのが997型レーダー。

前部アイランドはヴェルニー公園からも覗くことができました。大きい窓に囲まれているのが航海艦橋、その下の小さめの窓が司令部艦橋。タワーマスト頂部にある黒いテレビモニターみたいなのは1046型三次元対空捜索レーダー。フェイズド・アレイ・レーダーではありますが、壁面固定式平面アンテナではなく、全周旋回式です。

前部アイランド。平面構成で、ステルス性に配慮しています。

機関部・煙突配置の関係で採用したツイン・アイランド。これだけ前後煙突が離れているとアイランドを1つに纏めるのは無理があるし、煙突の距離を縮めようとすれば機関区画を前後に相当圧縮しなければならないだろうし、必然といえば必然の構造なのでしょう。

塚山公園から旧式の初心者用デジタル一眼とショボい望遠レンズで撮ってるので、だいぶ画像が粗いのはご容赦ください。
艦首にはSTOVL空母名物のスキー・ジャンプ台があります。想像していたより結構小さい。飛行甲板が大きいのと、ほぼ真横から見ているせいでしょうか。

2025年8月13日、アメリカ海軍横須賀基地に停泊中のクイーン・エリザベス級空母2番艦プリンス・オブ・ウェールズ。艦上機を積んだまま2週間ほど滞在し、東京国際クルーズターミナルに移動して更に1週間くらい停泊していました。
戦艦の方のプリンス・オブ・ウェールズはマレー沖海戦で日本海軍機に沈められているので、同名の艦が日本でのんびり過ごしているのは正に隔世の感があります。山本五十六元帥は草葉の陰で腕組みして満面の笑みを浮かべてそう。
クイーン・エリザベス級空母

飛行甲板上に並ぶF-35B戦闘機。日本の夏の高温多湿下で3週間ほど過ごすことになりますが、ステルス・コーティングの耐久試験を兼ねている…訳ではないですよね。

自衛武装のファランクス・ブロックⅠB。ファランクスの近くに30mm機関砲DS30M Mk2を装備するはずで、向かって右の一段高いスポンソンが搭載場所っぽいのですが、まだ積んでいないようです。