
テイルローターはUH-1Jと同じく2翅のまま。ローターシャフトも剥き出しで、あまり変化はありません。

反対側。垂直安定板がUH-1Jより細身になったので、テイルブーム後端が後方にはみ出した感じになりました。

テイルブーム後端。水平安定板端の上に見える楕円形パネルはミサイル・レーダー警報装置用センサーの取り付け部です。その上の台座は前のものと形は同じですが、上に何も付いていません。

こちらは右側面付け根。リベット付きパネルは無いですが、日の丸の所にアクセスドアがあります。

ローター端。シンプルな形状です。

スライドドアを開いて荷物を取り出し中。中の座席はUH-1Jと同じらしい。

コクピットドア下とキャビンドア下にある注意書き。

キャビン左側面。こちらは給油口(恐らく)はありません。

キャビン右側面。キャビンドアは前開きの細長いドアと後方スライドドアの組み合わせ。ステップも付いてます。

コクピット上面中央にワイヤーカッター。下面のと合わせてワイヤー・ストライク・プロテクション・システム(WSPS)と呼ばれます。その後ろのブレードアンテナはVHF無線機用。

透明パーツ越しに見えるもの。撮ったは良いけどよく分からずに解説に困るやつです。

機首右側面。ほぼUH-1Jですね。コクピットドアの窓は真ん中らへんだけスライドして開けられるようにしてあるようです。

機首左側面。先端にピトー管が2本突き出しています。ピトー管付け根下方にあるボルトで囲まれた部分は、ミサイル警報装置用センサーなどを後付けする所で、これがある機体は自己防衛形態と呼ばれます。

機首下面。コクピットから下を見るための透明部が両側にあり、下面中央にはワイヤーカッターと、奥にカーゴフックが見えます。

後ろからだと、エンジン排気口が目立つので、分かりやすくなります。
上がUH-2、下がUH-1J。エンジン周り以外の違いは、コクピットドアの窓枠分割、テイルブーム上面のGPSアンテナ用台座の有無、テイルブーム後端がテイルパイロンより後ろに出ているかどうか、くらいでしょうか。


テイルブーム左側面。向かって左が付け根側です。付け根近くの正方形にリベットが打ち付けてある部分が、たぶんチャフ/フレア・ディスペンサーを付ける所。上下には細長い板(ストレーキ)が後ろの方まで延びてます。上面はテイルローター・シャフトが通っている所で、台座にあるのはGPSアンテナ。真ん中には水平安定板があります。

地上ではメインローターが止まっているので分かりやすいですが、飛び上がったらキャビン天井より上をしっかり見ないと、UH-1Jとは区別がつきにくいかも。

排気口を横倒しで並列配置してあることもあり、エンジン収容部の後半がかなり大型になっています。なんかこんな顔のレトロ・ロボットを見たことがあるような無いような。

メイン・ローターはヒンジレス・ローターハブ。

UH-1J多用途ヘリの後継であるUH-2多用途ヘリ。UH-60JA汎用ヘリは高すぎて数が揃わす゛、OH-1観測ヘリをベースに開発予定だった国産後継ヘリはメーカーの不祥事で没になり、難産の末に漸く量産に入りました。
大元がUH-1系列のヘリなので、顔つきはUH-1Jと似ています。

エアインテイク前方にはトランスミッション用オイル関連の注意書きがあります。

スライドドア直後の丸い印は、下の文字を見るに、恐らく給油口。
UH-2多用途ヘリコプター

水平安定板を真横から見たところ。翼型から想像するに、前進飛行中にテイルブームを下向きに引っ張り、機首を上げる方向に作用するようです。

UH-1Jとの最大の違いは、エンジンを双発に、メインローターを4翅にしたこと。また、大型のローターパイロンを設けてローターシャフトの大部分を覆っています。