しまかぜの右に護衛艦あがの、その奥にヘリコプター護衛艦ひゅうが、かしまの奥にオーストラリア海軍イージス駆逐艦シドニー。

左が練習艦かしま、右が練習艦しまかぜ。純粋な練習艦と元ミサイル護衛艦の差が兵装に現れています。



主砲用方位盤のFCS2型21。

左3分の1くらいが航海艦橋で、その後ろに倍くらいの空間があります。航海や機関など元々艦内で行うであろう実習に加え、シミュレーターで行うミサイル関連の実習もあるので、広い艦内スペースが必要なことでしょう。

舷梯。向かって左の方が手摺りが立派な感じなので、偉い人用でしょうか。
ボート・ダビットの間にしれっと3連装短魚雷発射管があります。


その後ろに11メートル作業艇。


煙突脇の13メートル将官艇。艦尾に「かしま」と搭載艦名が入っています。

煙突直後の露天甲板に救命胴衣らしきものが干してありました。

甲板はヘリ甲板です。ヘリ格納庫はありませんが、着艦に必要な灯火類や、航空管制室は用意されています。航空管制室はヘリ格納庫付きの護衛艦だと格納庫脇に追いやられていたりしますが、こちらは上構最後部中央にデンと構えていて、実習にも便利そうです。
両舷側にある坂道は、船首楼甲板(01甲板レベル)後端とヘリ甲板(第1甲板レベル)を結ぶ、いわゆるオランダ坂。ラッタルを昇降するよりは楽ですが、バリアフリーとは言えない結構な急坂です。

艦尾には艦名が記されています。練習艦なのにロービジで、日本周辺や世界の安全保障環境の厳しさを示しているようです。「ま」の上にある赤い円筒形のものは、そのまま洋上に投入できる感じで、海上でも目立つ色で塗られ、上にフックが付いていて鉤爪か何かで引っ掛けて回収できそうな構造をしており、訓練器材の1つなのでしょうか。


2025年6月、練習艦しまかぜと共に横須賀基地に寄港中の練習艦かしま。就役から30年経ちましたが、バリバリの現役です。


マスト上部。ヤードやフラットに各種器材や索がてんこもりなのが、いかにも20世紀の艦っぽいですね。
かしま型練習艦
かしま
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前甲板の主砲は、お馴染みの76mmコンパクト砲です。


太い煙突と高いラティスマスト。練習艦隊旗艦で、練習艦隊司令官が座乗するので、白地に桜花2つの海将補旗が翻っています。

マスト下部のOPS-14対空レーダー。