
マストやレーダーアンテナの差を見るだけでも興味深いですね。

AN/SPS-52Cの一段上にOPS-28B対水上レーダー。

前部マスト中段にAN/SPS-52C三次元レーダー。特徴的なアンテナ形状をしています。

もの凄く背が高い前部ラティスマスト。

隣に停泊していた練習艦かしまとの間を繋ぐラッタル。横幕のデザインがスタイリッシュですね。

太い煙突と、その後方脇のハープーン艦対艦ミサイル発射筒。この時はハープーン発射筒が3本装着されていました。

後部マスト上にはOPS-11C対空レーダーの格子状アンテナ。

上構後部両舷にファランクスCIWS、その間の台座上に主砲管制用のFCS2型22。これも最新艦ではファランクス・ブロックⅠBまたはシーRAMとFCS2型31なので、古いっちゃあ古い。ヘリ格納庫はありませんが、ヘリ甲板は用意されているので、FCS2型21の上下にヘリ運用関連灯火が付いています。

兵装はミサイル護衛艦時のものをそのまま搭載しているので、かなりの旧式。主砲は73式速射砲で、向かって右上のキャノピーを見ての通り、今時誰も使ってない有人砲塔です。ちなみにミサイル護衛艦時に一番重要な兵装だったSM-1MR艦対空ミサイル発射機もそのままですが、ミサイルの保守期限が切れて飾り物になりかけている模様。

練習艦ながら、艦尾の艦名はロービジ化されています。艦載艇の方はさすがに白字のまま。

2025年6月、横須賀基地に寄港中のしまかぜ。右の艦砲が見える方です。
前部マスト前方にSM-1MR艦対空ミサイル終末誘導用のAN/SPG-51Cイルミネーター・レーダーを背負い式に2基搭載しています。
はたかぜ型練習艦
しまかぜ

オーストラリア海軍ホバート級イージス駆逐艦ともがみ型護衛艦に挟まれた練習艦隊。艦の様相が全く違うのが面白いところ。