左後部視察窓。分厚い防弾ガラスでカバーされています。ガンポートは無し。隣(後方)にアンテナ基部が見えます。

左側面。こちらにはルーバー、リール、液体タンクがあります。やはりドアは無く、出入り口は後面ドアか上面ハッチだけです。

右側面下部。恐らく非装甲部分で、装甲化V字底面の外側に薄い鋼板を組み付けてタイヤハウジングや雑具入れにしてあるようです。
前照灯の前には汚れ防止の透明プラスチック板が張ってあります。

右側面上部。やはり防弾ガラスは分厚い。そしてドアはありません。

右側面。増加装甲がボルト止めされていて、防弾ガラス付き視察窓があり、牽引バー、スペアタイヤを装備しています。V字底面横のスペースは雑具入れとして有効利用。

後輪サスペンション。こちらもダブル・ウィッシュボーン独立懸架です。V字底面の脇に剥き出しになっているので、車軸を挟んで上下にアームを配置し、上部アームを短くして端部を上に広げた不平行不等長アームを採用、下部アームと車体をショック・アブソーバーとコイル・スプリングで繋いで緩衝する、という基本構造が丸分かりになっています。

後面ドア周りも薄い増加装甲がボルト止めしてある感じです。ドア下の格子は折り畳み式ステップ。床が高いので、若干乗降注意かも。

車体後面。後部人員室底面が地雷爆風対策でV字になっているのが一目瞭然です。Vの上部に座面、ドア最下部あたりに床面があると仮定すると、地雷からの距離も相当な長さで確保されていて、被害の軽減に繋がるでしょう。代わりにやたらと背が高いのは致し方なし。

車両の図体が大きいので、操縦室正面の5.56mm機銃MINIMI用銃架がかなり小さく見えます。積もうと思えば12.7mm重機関銃M2も積めるとは思いますが、そこまで状況が悪化しているなら本車両の出番は無いでしょう。

操縦席左上面に折り畳み式ワイヤーカッターとサイレン。窓は分厚い防弾ガラスが張られています。

前輪サスペンション。ダブル・ウィッシュボーン式独立懸架です。

前面は基本車体に増加装甲をボルト止めしてある感じですが、さほど厚みはありません。元々前線で活動する車両ではなく、陸自での主任務も危険地域から安全地域への退避なので、機動力と航続力を重視しています。

中央即応連隊が4両だけ装備するレア車両。タレス・オーストラリア社製ブッシュマスター装甲車を在外邦人等輸送のため導入したものです。
写真館に戻る     トップページに戻る
輸送防護車