こんな感じで一気に回します。
この棒で砲弾を押し込みます。まず弾丸をしっかりライフリングに食い込ませておかないと、装薬を準備している間に滑って落ちてきてしまうので。
駐鋤。移動用のタイヤや、牽引具も作りつけられています。
砲手席正面には間接照準眼鏡。これは土台(托座)だけですが。
FH70 「サンダーストーン」
空包射撃の瞬間。ドォンッという腹に響く低い音と共に、発砲炎が砲口とマズルブレーキから噴き出します。
射撃姿勢に転換中。砲身にロープを付けて引っ張り、前方に向けているところです。
間接照準射撃といえば、コリメーター。上の托座にはめ込む間接照準眼鏡の視線の先には、これのレンズがあるはずです。
陸上自衛隊特科火砲の要。自走榴弾砲が高いので、牽引砲が主力とならざるを得ません。
砲身を前に向けたら、駐鋤を開きます。脚部下面の車輪の向きに注目。布陣が人力でも素早く行えるよう、いろいろと考えられています。
緑のシートが操縦手席。手前に長めの黒いヘッドを持つ小さなレバーがありますが、実はこれがハンドルのかわりです。サーボモーターで操向させるので、これで十分。その手前、球形の黒いヘッドがシフトレバーです。
砲の前方右に操縦席があり、座席の正面はこんな感じです。最大速度は16kmしか出ないので、速度計がありません。あれ、ハンドルもないぞ。
左で自衛官の方の指先にあるのが発砲レバー。右の写真で言うと、俯仰ハンドルの脇に付いてる小さな黒い球体が付いたレバーがそれで、下に引くと発射されます。砲尾脇に「発火」「安全」と書かれたシールが貼ってありますが、こちらは安全装置。
ごついマズルブレーキ、長い砲身。今は52口径が西側標準となりつつあるので、これでも短い方になりますが。
脚も長いです。後端の駐鋤でしっかりと固定されます。
ちょっと間抜けな姿ですが、短距離なら自走も可能。陣地転換などに有利です。
砲尾から砲身を通して空が見えます。本当はライフリングがグリグリ回ってるのを撮したかったのですが、撮影に失敗(笑)。