機内には左舷側に座席とコンソールが用意されています。多任務化でも乗員は増えておらず、SH-60Kで1名増やした海自との差異が感じられますが、不都合があるという話も聞かないので、この辺は運用思想の差でしょうか。




裏側では配線が思いっきり剥き出しになっていますが、細かいことは気にしない。
ちなみにMH-60Sではこれが下向きに付いているので、識別に使えます。

MH-60R(V)

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地味に折り畳み機構の付いた水平安定板、後縁にレーダー警戒装置を装着した垂直安定板、上に傾けて取り付けられたテイルローター、といったあたりはシーホーク・シリーズの伝統を受け継いでいます。




増槽が吊してあるスタブウイング内側にはストアラックが仕込んであります。コードが被っていて銘板が見えませんが、多分BRU-14/Aだと思います。



見にくいですが、機体下面にあるアンテナ機雷みたいなのがディッピング・ソナー下部のようです。




水上艦用MH-60Rとの違いは、このディッピング・ソナーがあるかどうか。




ドアの上にはホイストが用意されています。多用途任務の象徴的な感じでしょうか。




機首にはAN/AAS-44赤外線探知測距追跡セットを装備。やっつけ感満載の架台がアメリカンです。




SH-60F対潜ヘリの後継として採用されたMH-60R(V)多用途ヘリ。
機首下面に平たいレドームがあるのがMH-60Sとの違い。



テイルパイロン下面。レドーム、ブレードアンテナ、ディスコライトが並びます。
尾輪がこの位置にあるのもMH-60Sとの識別点です。
まあよく見るとテイルパイロン側面に"MH-60R"というマーキングが入っている訳ですが。




メインローターマスト後方にはディスコライト。




機体左側面に戻ります。こちらのスタブウイングは前後に長く、前部が外側に張り出していて、そこにもパイロンが設けられています。




右側面のスタブウイング。干渉しないように上手いことドアがカットされています。




機体右側面。こちらはスタブウイングが短く、後ろ開きのドアが用意されています。
MADはありません。浅海では有効そうですが、そっちはLCS(対潜ミッションパッケージ)に任せるのでしょうか。