こちらは通常任務用のSH-60Fのテイルブーム。ワシの特別塗装が施されています。SH-60Bと比べると、機体下面の円筒形フェアリングが無くなっています。





ロシア潜水艦の脅威が減少し、対テロ戦争任務が増えたため、哨戒ヘリも自爆ボート警戒の方が重要だったりします。ということで、マウントに搭載されたAN-M3重機関銃。






AN-M3はM2重機関銃の航空機搭載バージョン。銃身周囲に冷却用スリーブが巻いてあるのは連射に耐えられるようにするためと思われます。地上のように8-10発バーストでは当たらないので。また、Gがかかっても平気なように弾送りを強化してあるはずです。






機首上方。UH-60と違ってワイヤーカッターは取り付けられていません。基本的に海上で運用されるので。








機銃マウントのアップ。一番左には照準環、握把、発射レバー。真ん中の四角いのは弾倉の支え。機内から外に延びるゴムチューブは薬莢排出用です。






尾部水平安定板。全遊動式です。






尾部は折り畳みが可能で、ヒンジが付いています。機種やシリアルナンバーも記載されていました。

SH-60F オーシャンホーク






垂直安定板とテイルローター。回転中のローターにうっかり頭をぶつけると悲惨なことになるので、DANGER KEEP AWAYと朱書きしてあります。




テイルブーム後方。下面には小さなフェアリング。後端には地面にこすっても尾翼が破損しないよう、スキッドが付いています。






テイルブーム下面にもブレードアンテナ。






SH-60Bと同様、尾輪はテイルブーム付け根に移動。






機体上面後方のアンテナ。






コードやヒンジが複雑に入り組んだローターヘッド。エンジン排気口は単なる筒で、対空ミサイルの脅威が少ないためか、排気熱冷却装置などは見られません。





機体上に登って写真撮影中の乗員2名。UH-1Nと同様、機体側面には足かけが隠されていて、ハシゴなしに登ることができます。






右側面に乗降ドア。ホイストも付けられていますが、よほどの緊急時でない限り、司令官を吊り上げることは多分無いと思います。






胴体左側面。四角い窓が1つありますが、ドアなどはなく、スッキリとしています。





機首側面のエアデータセンサー。



濃緑に塗装されたSH-60F。テイルブーム側面にあるCOMSEVENTHFLTの文字は、第7艦隊司令官専用機であることを示しています。機首下面に対水上レーダーの円盤状フェアリングが付いていないのがSH-60Bとの鑑別点。

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