尾翼はT字。見にくいですが、エレベーターは全遊動式ではなく、水平安定板の後方に付いたタイプです。
エレベーターとラダーの前縁にも圧縮空気による翼面境界層制御装置を装備しています。





主脚収容部。後方引き込み式で、バルジに収まります。






艇体後部。
垂直尾翼前方の大きなドーサルフィンが目立ちます。






下面のフロート。形状は単純な流線円筒形ではなく、波切りを良くするため下面は艇体と似た形になっています。支柱は外側だけN字状。






フェザリング位置になっていた6翅プロペラ。
内部には自動洗浄装置が仕込まれています。





機首右側面。こちらにもバブルウインドウが付きます。






機首側面。バブルウィンドウが設けられていて、目視による捜索に使用します。





機首上面。白いレドームの後端から上に突き出しているのは通称「かんざし」と呼ばれる構造物で、離水時に機体姿勢の目安にします。




前脚収容部周辺。機体側面に見えるスリットは、波を逃がすための構造です。
赤いラインはプロペラ回転面を表す警告線。





機首部分のアップ。
波が上の方にかからないよう、各種板状構造を装着するなど、通常の航空機と違ってユニークな形状をしています。


下総航空基地に飛来したUS-2。海上だけでなく、ちゃんと陸上基地でも離着陸できます。

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US-2救難飛行艇






大きな排気口は斜め下を向いています。






エンジンは4591馬力のロールスロイス社製ターボプロップエンジン。




主翼は直線翼で、前端に2基ずつのエンジン、その外側下面にフロートが付きます。波飛沫を避けるため、胴体上面を更に盛り上げて主翼を設置しています。
後縁にはフラップを装備。主翼付け根後端に黒い円形の排気口が見えますが、ここに圧縮空気を作るためのエンジンが搭載されていて、フラップ前縁から噴射することにより翼面境界層制御を行います。