中央手前のアップ。製造法は、土を盛ってムシロを被せ、鉄筋を組んでセメントを流し込むというものらしいので、内面は滑らかでは無く、細かい段々が付いています。


中央奥のアップ。斜めの黒い筋は、表面近くに張ってある細い鉄筋(金網?)が、コンクリートの風化で露出したものです。

掩体壕(千葉県茂原市)

市で保存しているのは1基だけですが、他に10基が現存しているようで、周りを探すと見つかります。壊すのも一苦労なので、そのまま放置されたり、倉庫などに流用されたりしている模様。


茂原市教育委員会による解説。

ここからだと、ほぼ盛り土の山にしか見えません。


内部の様子。幅に比べて奥行きが結構狭く、ちゃんと入るのか一瞬心配になりますが、狭いのはあくまで幅と比較しての話。


新茂原駅から東に20分くらいの所にある、日本海軍航空機用掩体壕跡。最大高6.7mという立派なものです。


今はグーグルマップという便利なものがあり、ストリートビューを使えば家に居ながらにして掩体壕を見学することができます。
更にグーグルアースの衛星画像に切り替えれば、航空偵察部隊の写真分析官気分も楽しめます。
グーグルアースで新茂原駅の真東、本小轡のすぐ東に「掩体壕」が文字表示され、その110m南西、210m東北東、340m西北西に影でそれと分かる掩体壕があります。
230m北東にある藪みたいなのも掩体壕らしいですが、こちらは木々に覆われており、影も植物のものしか無く、一見して全く分かりません。偽装の重要性が良く理解できます。


横から見たところ。戦時中は多分全体を土で覆って草を植え、上空からばれないようにしていたと思いますが、現在は前の方の土が流れ、が剥き出しとなっています。

天井部分の外側。一部セメントが崩れ鉄筋が露出しています。こちらは板を張って型にしたような感じ。
仕上げは雑ですが、防御力は相応にあり、精密誘導兵器の無い時代には破壊するのに苦労することになったはずです。

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向かって左側の内壁。戦後70年以上を経過し、さすがに風化が進んでいます。