キャニスターのアップで、INERT MRTとありますが、MRTはMissile Round Tranerの略。ミサイルは入っておらず、重量と重心だけ本物と一致させた訓練用キャニスターです。迎撃管制ステーションにはミサイルが入っているかのようなデータが送信されるため、装填訓練のみならず、ミサイル状態確認訓練にも使用できます。








側面には重心の記述や輸送時の注意書きが。






ジャッキで車体を固定して待機中の発射機。アンテナもたたまれています。

ペトリオット・システム







トラックと接続する部分の上にはAPUが乗っています。始動させると排煙を噴きます。






ランチャー前方下部のボックス。横にルーバーが付いているので、電子機器などが入っているのでしょうか。







ランチャー底部。コードが接続されています。




システム全景。左からアンテナマスト・グループ、迎撃管制ステーション、レーダー。電源車、ミサイルランチャー。

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並べて展示されたPAC2およびPAC3。外見上はランチャーの形が微妙に違うだけ。









M901保管・輸送コンテナ。





後ろはこんな感じ。レーダー面は意外と薄っぺらいのが分かります。
トレーラー上でレーダー・システムをある程度旋回させることが可能ですが、全周の走査はできません。
ミサイル・ランチャーが前方180度にしか対応していないので、これで十分と考えたのでしょう。








迎撃管制ステーション。中に操作員が位置し、管制を行います。





電源車。システムの電力を供給します。














アンテナマスト・グループ。システム間の通信担当。






離れてみると、ランチャーの区別も付きにくいです。


向かって左、のっぺりしてるのがPAC3のランチャー。1セルの中に4発のミサイルが入っており、16連装となっております。PAC3の弾道ミサイルに対する射程は15kmと短く、まさに最後の砦。首都防空の際は入間基地から都心部に展開することになります。

ペトリオット・ランチャー、発射姿勢。
英語の発音は「ペイトリオット」なのですが、湾岸戦争で「パトリオット」が一般化してしまったので、折衷して「ペトリオット」になりました。
垂直発射でないのが欠点といえば欠点。

MPQ-53フェイズド・アレイ・レーダー。
小さなレーダー素子が集合して円形のアンテナ面を作り上げています。
探知距離170kmに達する強力なレーダーなので、作動中に接近すると危険です。注意しましょう。








マスト付け根のアップ。移動するときにはマストをたたむので、その動力となるジャッキが見えます。








幌もかけられます。