起動輪は履帯の穴に歯を引っかけるタイプ。

スカート後端。その後ろの車体後面に継ぎ足されているような板は、APU排気口を隠しています。

スカートは上に跳ね上げることが可能で、前から1枚目と後ろから2枚目には足掛けが設けられています。

スカートは鋼板とゴムの上下2段で、下部転輪も半分くらいカバーします。ロングスカートとは言いません。
履帯裏側の転輪と接する部分はゴムが張られていて、その脇には表側のゴムパッドを固定するボルトが見えます。

こちらはゴムパッド無し。

ゴム製前部フェンダーと履帯。履帯には路上走行用のゴムパッドが付いています。

車体下面。操縦手席の下あたりが長方形に凹んでいますが、緊急脱出ハッチかもしれません。

車体前部。中身はほぼ複合装甲で埋まっていると思われます。基本車体最前部上面に前照灯(両側)と前方死角監視用テレビカメラ(中央)を取り付け、装甲板をボルト止めして整形しているようです。
整形用装甲板に滑り止めがあるので、上に人が乗っても変形しないくらいの厚さはあると思われますが、中に装甲モジュールまで仕込めるかは不明。コストパフォーマンスを考えればそこまでしなくても、という感じはします。
ボルトの配置を見るに、整備などを考慮して前照灯とカメラ部分は整形用装甲板を個別に外せる模様。

2010年に制式化された主力戦車。このいかにもモジュラー式複合装甲を使ってます感が良い
10式戦車/10TK

車体前部側面。中央から前方(向かって左)のものには溶接跡があります。後方(向かって右)のものはボルト固定なので、着脱式でしょうか。
10式戦車その2     10式戦車その3


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左半分。エンジン吸排気系は右と同じで、排気口外側にある箱状のものは補助動力装置の排気を下に導くためのカバー。
ライトの横に丸い蓋が付いてますが、中には予備の豆球でも入っているのかな。
牽引用ワイヤーは吸気口の所でグルグル回して両側上部に引っかける方式です。

左右工具箱の間にあるバックモニター。乗用車でもおなじみですが、操縦手席から後方を見るのが不可能な戦車には積むのが遅すぎたと言えるくらいの装備なのではないでしょうか。

車体後面右半分。でかいグリルはエンジン用吸気口、その右の黒く汚れた小さいグリルは排気口。更に右の窪んだところにあるのは車外消火ハンドルです。
でかいグリルの上にあるのは工具箱。上面右端にあるのはシャベル。
下部にはヒンジ付きのボルト固定ドアが2つ見えますが、整備とか注排水油とかに使うのかな。
操縦手用ハッチと、隣の前方監視用テレビカメラ。ハッチはスライド式で、砲塔との狭い隙間をクリアしています。操縦手の乗降は大変でしょうけど。
中央のペリスコープにはワイパーが付いています。テレビカメラ窓の方は庇だけでワイパーは無し。位置的にペリスコープより汚れそうですが、赤外線とかで透視するのかな。


車体後面下部右に留めてある銘板。
10TKって形式名だったのか…。