機関室上面をほぼ覆っている雑具入れ。赤外線輻射・トップアタック対策のようです。
左側のヒンジ部分を開くと、砲塔後面ドアから主砲弾を自動装填装置に供給するスペースが確保できます。




砲塔最後部中央にある環境センサ。各種気象データの測定に使用します。
タレス社製Meteorological sensorを三菱重工でライセンス生産したもので、両者の銘板が上下に並んでいます。

12.7mm機銃M2の装備法は試作段階から迷った模様で、量産型ではキューポラ周辺をローラーで転がす方式になりました。

砲塔正面右後方にある車長用独立視察照準器。電子光学/赤外センサーとレーザー測距器を内蔵しており、こちらは全周旋回できます。

砲塔上面左前部の砲手用照準器。電子光学/赤外線センサーとレーザー測距器を備えています。窓には外開きのドアが付いており、庇の関係で全開にはできなさそうですが、振動で勝手に閉まるとかいうトラブルは耳にしないので、問題は無い模様。

砲塔後面左右にも同様のレーザー検知器があります。



側面増加装甲前部に埋め込まれた4連装発煙弾発射機と、その後上方にあるレーザー検知器。

防楯下面には謎の穴が並んでいます。

砲身付け根の向かって右に見える穴には砲手用直接照準器を収容。見にくいですが、砲身付け根下部の向かって右奥にある穴は74式車載機銃の発射口です。

砲身付け根上方に見える筒には砲口照合器のレーザー発信器が収まっています。

砲身後ろ寄りの砲口排煙器。結構細身です。
滑腔砲ならではの薄肉砲身ですが、90式戦車のラインメタル社製120mm滑腔砲では原則発射禁止の高腔圧徹甲弾をバースト射撃するという荒技をやってのけます。砲口部右にあるのは、砲口照合装置のレーザー反射鏡です。

主砲は日本製鋼所謹製の120mm滑腔砲。

前面が楔形をした砲塔。車体幅一杯の側面増加装甲と、大型の後面雑具入れが加わり、重厚な印象を受けます。
10式戦車/10TK
10式戦車その1     10式戦車その3


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後ろから見るとロボットの頭に見えるらしい。

側面増加装甲。前ヒンジのドアが付いているので、中空式の雑具箱兼用という説が有力です。雑具の代わりに装甲ボックスや装甲プレートを収容することも可能とは思いますが、そこまでやるかは不明。