射撃訓練用標的を使用したオブジェ。見事に貫通しています。
ハッチはキューポラ後部左から中央にかけてが後ろに開く方式。盛り上がっている部分は、車長の頭が入る場所と思われます。


装填手用ハッチ。円形の小ハッチは打殻薬莢を外に放り出すためのものと思われます。

外観で目立つ車長用キューポラ。基線長式測距儀が横に突き出しており、上には12.7mm重機関銃M2用機銃架が載っています。


砲塔後端にある雑具箱の中。板で3分割されていますが、前後幅が狭くて使いづらそう。

砲塔後部。中は即応弾収容部となっており、かなり後ろに張り出しています。

砲塔側面には足掛けや雑具箱や3連装発煙弾発射機があります。

砲口部には古めかしいT字のブラスト・デフレクター。これのせいもあって、個人的に戦車全体ではカブトムシみたいに見えます。

砲塔前面。防楯にキャンバスでカバーが掛けられており、かなり幅広であることが窺われます。駐退機を主砲両側に配置した結果ですが、俯仰角は大きく取れました。向かって左上の孔は61式直接照準器用、右上の孔はM1919A4同軸機銃用と思われます。
防楯はカマボコ型で、パンターG型のような「アゴ」は無いようです。砲塔自体はお椀型ですが、傾斜は浅め。

車体底面を後ろから見たところ。左前方に緊急脱出ハッチがあるらしいですが、よく見えません。

車体後面。中央の大型グリルは吸気用で、排気管は車体後部両側面に付いてます。各所にヒンジやら取っ手やらが見えるので、エンジン整備交換の際は大きく開けるようになっているのでしょう。右後端上面には倒された状態のガントラベリングロックも見えます。

履帯のアップ。このままアスファルト道路を走ると旋回時に路面が削れてしまうので、真ん中の大きい窪みにゴムを填めます。

トランスミッション右脇に座る操縦手の出入り用ハッチ。前方にペリスコープ3基が作り付けられていますが、ハッチにも旋回式のペリスコープ装着部があります。多分夜間操縦用暗視ペリスコープを取り付けるんでないかな。

車体前面。大きなボルトで留められている装甲パネルの中にはトランスミッションが収容されています。メルカヴァのように防御力の足しにした・・・訳では無く、エンジンと一緒に後方に置くより車体長を短縮でき、重量バランスの関係からか不整地踏破力が上がるという理由らしいです。

上4枚は大和駐屯地、下1枚は仙台駐屯地の展示車両。画質の差は1990年代写ルンです(最安)とEOS kiss(初代)の差です。
陸上自衛隊初の国産戦車で、21世紀目前まで現役にありました。古くて特に機密も無いのか、中に入れる状態で展示されてたりもしていました。
ただし遊具と違って安全対策は無く、中は狭いし出っ張りは多いし子供向けの手摺りなどは付いていないし、遊ぶ際には注意しましょう。
61式戦車

後継の74式戦車と共に。

こちらは真後ろを向いた状態。
車体側面の空きスペースには予備履帯を装着。
61式戦車(車内)に続く



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独自に全周旋回できるので、こんな風に真横を向いてたりします。機銃架の下にあるのはペリスコープのガード。
トランスミッションが前にあるので、起動輪も前にあります。下部転輪第1・第2軸(第5・第6軸にも)はショックアブソーバー付き。