87式自走高射機関砲(その2)に続く




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砲塔基部両側に発煙弾発射機。こちらは3連装で、74式60mm発煙弾発射筒が縦に3発付いてます。
砲塔前部には射撃統制装置を内蔵しており、両側に冷却関連と思われるルーバーが付いています。

砲塔は対空システムをだいたい全部詰め込んであるので、かなりの大型です。ドイツのゲパルト自走対空機関砲と似た感じですが、追尾レーダー用アンテナを砲塔後部に移設してあります。特許対策なのか、重量バランス・冷却対策なのか、本当のところはどうなんでしょうかね。

74式戦車譲りの姿勢制御能力を使って底面が地面に付くくらい車高を下げています。履帯も74式戦車。

車体下面。実にフラットです。

車体上面後部と後面は雑具入れに割り当てられています。牽引ワイヤー引っかけるやつ(正式名称が分からん)が雑具入れの中にありますが、徒渉時など車体上面前方に向けてワイヤーを渡す時専用でしょうか。後ろに引っ張る時に使うと雑具入れが千切れる位置なので、その場合は下にうっすら見えるシャックルを使うと思います。

車体中央から後部にかけての上面に段差は無く、車体側後面は切り立っています。

お前ん家、天井低くない?

車体前部左に操縦手用ハッチ。このへんは74式戦車っぽいといえばぽいかもしれません。装甲板の傾斜が浅いですけども。

車体のコンポーネントは74式戦車の流用ですが、外形はかなり違っていて、面影は足回りくらいです。

生産数が少なく、配備先もほぼ北海道なので、見る機会が限定される87式自走高射機関砲。
油気圧サスペンションによる姿勢変更、砲塔旋回、機関砲俯仰、レーダーの上げ下げとギミックが多いので、見ていて楽しい装備品です。
87式自走高射機関砲/87AW/スカイシューター

こちらは新しめの前後4連装型。

下部転輪と誘導輪と油気圧式サスペンション。この辺は74式戦車ですね。

車体袖部は予備履帯、工具、牽引用ワイヤーなど固定しておくスペースとして使用されています。

路面や地面に残された履帯跡。全てゴム付き履帯のものです。

前照灯にウインカーにサイレン。