韓国海軍KDX-2型駆逐艦
忠武公李舜臣(チュンムゴンイスンシン)

海上自衛隊横須賀基地に入港するDDH-975。韓国国産のエリア・ディフェンス艦です。同型艦は他に5隻あり、4隻は就役済み、1隻は2008年竣工予定。

吉倉桟橋に停泊中。全長154.4m、基準排水量4200トン。装備的にもたかなみ型とほぼ同クラス。

ほぼ正面から見たところ。凹凸の少ないのっぺりとした船体に太い一本マストという、いかにもステルス艦らしい形状をしています。

桟橋に横付け中。上部構造物と船体との間は、段差がないように成型してあります。

艦前部。非常にスッキリとしております。

前甲板。突起物は主砲くらいなものです。

主砲前方は錨甲板で、錨鎖が2本。向かって右が艦首、向かって左が右舷の錨に繋がっています。

錨甲板後方に主砲、そのまた向こうに艦橋とメインマスト。主砲はMk45Mod4で、ステルスシールド装備。

砲身付け根上方に排莢口らしきものが。

砲身基部には金属剥き出しの部分が。もともとこうなのか、カバー部品を外したのか。

砲塔側面の整備用アクセスドア。砲塔自体は無人です。

主砲両側には小型の砲が。照準装置も何も付いておらず、この位置だと俯角もとれないので、礼砲かな。

砲口のアップ。写真には写っていませんが、中にはライフリングが刻まれていました。

砲尾。主動の垂直鎖栓器が付いていました。

錨鎖巻き取り機の上にあったマーク。16世紀頃の手こぎ戦闘艦からミサイルが発射されているデザインとなっています。

主砲の後方、一段高くなった所にMk41VLS。この角度だとほとんど何も見えませんが。

上から見るとこの通り、32セルの発射機が用意されています。スタンダードミサイルブロックVA、垂直発射式アスロック、ESSM、RIM-7Pの発射が可能。

ミサイル搭載スペース前面にあったプレート。私はハングル文字が読めないので詳しい内容は不明ですが、、艦名や起工・進水・竣工時期を記したものであろうことが推定できます。

艦橋構造物側面は一枚板となっており、凹凸が全くありません。上部にRAMやメインマストを装備。その後ろが煙突。

航海艦橋前面。こちらもすっきりとしています。

航海艦橋内部。舵輪や大型コンソール、左右推進軸の出力調整レバーなどが並んでいます。

艦橋上面のRAM発射機。艦前方象限の近接防空を担当します。

T字型のメインマストに並ぶレーダー群。横に張り出している部分と同じ高さにある前方スポンソンに搭載されている直方体のものは、MW-08対水上レーダー。

RAM発射機の左舷側に白い円筒形フェアリング。

側面から見上げたところ。単純な形状のタワーマストで、従来のラティスマストのようにレーダー波を乱反射させることはありません。

マスト前方基部にある半球状のアンテナは、スタンダードミサイル・ブロックVA管制用のSTIR2.4レーダー方位盤。

メインマスト側面に半球形のアンテナを持つ構造物。位置的にはアメリカ艦艇などでECM/ESM装置が搭載されている部分なので、同様のものでしょうか。

マスト付け根側面のマーク。空及び水中からの脅威に対抗できる、という意味を持たせたようなデザインとなっています。

右舷側にはハングル文字。探照灯や双眼鏡もあります。