CV63 キティホーク
1998年から横須賀に前進配備されている通常動力型空母。
全長323.6m、船体幅39.6m、飛行甲板幅76.8m、吃水11.4m、満載排水量83960トン。戦艦大和や空母信濃よりも60m長く、満載排水量で11000トン大きいという巨体の持ち主です。
固定翼機とヘリあわせて70機以上を搭載。乗員は航空要員含め約5500名で、日本で一番人口が少ない市である歌志内(5100名)よりも多いです。
艦首はエンクローズド・バウで、窓らしきものが5つ開いてます。昔はブライドル回収用のホーンが付いてましたが、今はありません。
錨も巨大。塗り直したばかりかな?
アングルド・デッキ先端。左に11度20分傾いています。
デッキ状の白いのは、整備用に張られたテント。資材とかを置いておくんでしょうか。
右舷最前部のエレベーター。立っている人と比べると、その大きさがわかります。
そのすぐ後ろにもう1基エレベーター。
アイランドの全容。付け根が細いので少々アンバランスな印象を受けます。上面には球体のフェアリングがたくさんありますが、各種通信アンテナと思われます。
アイランド上部のアップ。羅針艦橋に当たる部分と思われます。
戦闘艦橋、今で言うCICは、被弾時を考えて船体内に設けられています。
アイランド右舷側にはSLQ-32電子戦装置と思われる機材があります。
さらにその後ろには63の文字。アイランド後方には後部マストとクレーンが付いています。
前後マストの概観。水上レーダー、対空レーダー、通信アンテナなどが満載です。
後部マスト全景。最上段に対空レーダー、中段には通信アンテナかな。マストは半ばまで外壁が付いてます。
最後部のエレベーター。開口部が両舷にあるので、向こう側の景色が見えます。
艦尾付近。左が艦尾で、星条旗が立ってます。手前は右舷側。
飛行甲板上にF-14らしき尾翼が見えますが、もう退役したはずだし、マーキングがすべて消されており、訓練・展示用でしょうか?
奥の四角い箱はがシースパローの8連装発射機ですが、手前に2つあるのはその指揮管制装置かな。レーダー方位盤の上に光学視察装置が乗っているような感じですが、子細不明。
シースパロー発射機正面図。
RAM21連装発射機。近接防御システムとして搭載されていますが、ファランクスと違って自前のレーダーがないので、発射方向は母艦の搭載レーダーから指令を受けます。
後方から見たところ。基部にはターンテーブルが組み込まれているようです。
エレベーター脇の小さなスペースにはカバーの掛かった機銃らしきもの。
やたらと広い飛行甲板。面積は1.64ヘクタールもあります。普段はここに数十機の艦載機が並ぶわけで。
艦首には、分かりにくいですが、「63」の白抜き文字。
カタパルト先端部。レールの隙間には保護用のゴムがかぶせてあります。
こちらが後端。射出時に艦載機の前輪がセットされる付近です。
ゴムカバーの下で頭だけ出しているシャトル。これにランチバーを取り付け、もう一方を機体の前脚につないで射出します。
天日干しされているカタパルトのレール。長さが80mあるので、部品数も多いです。
写真の右上の部分、左上に向かって斜めに延びる色の違うラインがカタパルト。甲板上にいくつも開いている排水孔みたいなものは、艦載機を固定する器具を取り付けるためのものです。
整備中のカタパルト。レールを着脱するためと思われる滑車がずらりと並んでいます。
カタパルト後方にはブラスト・デフレクター。発艦時に立ち上がり、ジェット排気を上に逸らします。