横にキャンバスが張ってあるので、旧型のシェルター内部。2名用コンソールが設けられており、PPIスコープや多数の表示灯・スイッチ類が並んでいます。
新型では、師団対空情報処理システムと連接して効率的な対空戦闘を行えるようになりました。

シェルター後部が操作員の位置するコンソールとなっています。手前の旧型では後面を開き周囲をキャンバスで覆って作業スペースをカバーする方式でしたが、奥の新型では後部シェルターを大型化してその手間を省いた模様。


ちなみに脇にあるのはアンテナの操作盤です。


後部荷台に積まれた射撃統制装置本体。地面に降ろして固定地対空ミサイル陣地にもできるようです。

アンテナは形状的に透過型空間給電方式パッシブ・フェイズド・アレイ式のようです。




背面も真っ平らです。全周旋回して40km以内を捜索し、30km以内の8目標を同時に追尾可能。

真っ平らなレーダーアンテナ。下部のカマボコ型のは多分敵味方識別装置。新型のアンテナは2つ上の写真の通り、レーダーアンテナと敵味方識別装置の間に新たなアンテナを設けています。

擬装を施せば完璧です。



本体のセッティングはだいたい終了。

レーダーアンテナ立ち上げ中。折り畳み式の足場もちゃんと用意されています。

固定用ジャッキを伸ばしつつあるところ。

要員2名の省人化設計です。

展開場所に到着してセッティングを開始。

ベースのトラックの方も新しい新型射撃統制装置。旧型ではシェルター前方両側のアウトリガーとシェルター後部中央のジャッキ3基で車体を固定していましたが、新型ではシェルター四隅のジャッキ4基で固定します。

まずは射撃統制装置から。手前が旧型、奥が81式短SAM(C)型対応の新型で、車体後部シェルター上のレーダーアンテナの大きさが新型では一回り大きくなっています。

右が後部荷台にレーダー付きシェルターを積んだ射撃統制装置、左が4連装ミサイルランチャーを積んだ発射装置。射撃統制装置1両と発射装置2両にミサイル16発(うち予備弾8発)でシステムを構成します。
81式短SAM(発射装置)に進む            81式短SAM(誘導弾)に進む


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航空自衛隊にも基地防空用として配備されました。これは旧型の射撃指揮装置で、仮想敵がどこかよく分かるマーキングが描かれています。
81式短距離地対空誘導弾システム/SAM-1
81式短SAM/ショートアロー

C型用の後面。出入り口と折り畳み式ステップがあります。



     シェルター前方の電源部周り。

一次放射器をアンテナから離して背後に設ける必要があり、かさばるので、移動中は折り畳むようにしました。