Mk36Mod12に装填するMk216の注意書きと、近くの壁にあった銘板。

艦橋両側面のAN/SLQ-32(V)3電子戦装置。

マスト中段前面のAN/SPS-67(V)3対水上レーダー。

こちらはマスト頂部付近のアンテナ形状が異なっており、IFFの下には長方形のAN/USG-2B CECアンテナを4面に装着しています。

このマストには、てっぺんにAN/URN-25TACAN、その下方のアンテナドームにAN/SQQ-28LAMPSデータリンク、その下にリング上のAN/UPX-29IFFがあります。


アンテナ裏側は配線などが剥き出しになっています。こちらもプラナー・アレイ・アンテナにして艦橋に貼り付ける、というのは当時の技術では難しかったのかな。



その後ろにスタンダード艦対空ミサイル終末誘導用AN/SPG-62イルミネーター・レーダーのパラボラアンテナ。ミサイルが目標に接近してから命中するまでの1秒くらいだけ、目標にレーダー波を照射します。

艦橋上面前端には旋回俯仰架台に取り付けられた器材があります。海自イージス艦では砲射撃指揮装置(こんごう型はFCS2型、あたご型はMk160)が付いている位置ですが、これも同種でしょうか。

艦橋上面。白や灰色の通信アンテナドームが並んでいます。

艦橋を横から見たところで、向かって右が艦首方向。フライトⅠの写真なので、前後のAN/SPY-1用アンテナが同じ高さに設置されています。


イージス艦といえば、このAN/SPY-1パッシブ・フェイズド・アレイ・レーダー用平面アンテナ。
ただしイージスシステムの中身は多岐にわたっており、これもほんの一部を構成する要素にすぎません。

冷戦終結で経空脅威が減少したため、ファランクスを積まない艦も作られました。UAVなどの新たな脅威が増したら、改めて積むかもしれません。時と場合によってはレーザー砲になるかも。
AN/SPY-1のアンテナが外壁にめりこんでる感じになってますが、アンテナ周囲の外板を厚くしたっぽいですね。

フライトⅡAのDDG-81以降はMk45Mod4に換装しました。砲塔が平面の組み合わせになり、砲身が長くなっています。


これは取り扱い訓練用かな。目盛りは時限信管の調定用でしょうか。


使用弾は装薬分離式。一番左は多分空包です。


砲塔内部。何が何やら分かりませんが、無人砲塔なのは分かります。

両側面のドアを開いたところ。砲塔はFRP製で、旋回機構の辺りのようにサビが浮いたりはしませんが、防御力には劣ります。


フライトⅠの主砲。丸っこい砲塔の5インチ単装砲Mk45です。

後部煙突脇の7メートルRHIB係留スペース。クレーン1基で2隻を揚降する模様。

前部煙突両脇には自衛用のMk36Mod12チャフ発射機。見えないと思ってコカコーラの空き缶をねじ込んだ人は正直に手を上げなさい。

砲の後ろにMk41垂直発射機。右手前に蓋の形が違う再装填クレーン収容部があるので、残り29セルにミサイルを収容できます。
フライトⅡAでは再装填クレーンもミサイルセルに変更し、32セルとなりました。

砲身付け根向かって左にDO NOT PAINTと書かれた箱が付いていて、ケーブルが延びてます。初速計測レーダーのアンテナか何かかな。
アーレイ・バーク級イージス駆逐艦
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アーレイ・バーク級のジョン・SマッケーンはDDG-56ですが、先代DDG-36ジョン・Sマッケーンの時鐘が吊してありました。

マスト下段前面のAN/SPS-64(V)9航海レーダー。


フライトの違いや改装の受け具合によってアンテナ形状や配置が変わりますが、マスト自体はそのまま。


艦橋後部からそびえる三脚マスト。ステルス性を考慮した角型断面にしてあります。

艦橋前面。ファランクスCIWSが鎮座しています。向かって右脇で斜め後ろを向いてる円筒形は通信アンテナ。艦橋両側の八角形はAN/SPY-1レーダー用アンテナ。

使用済み薬莢。排莢時に甲板に叩き付けられたのか、変形しています。