目次に戻る   トップページに戻る

 

ル302乙>:三菱重工が開発した排気タービンで、昭和18年に完成した。過給器外径300mm、吸入孔口径180mm、吐出孔長径166mm、短径122mm、翼数16、全重量54.5kg。タービン平均直径270mm、翼数80、公称回転数毎分2万回。参考:ミリタリーエアクラフト1,97

ル・アルディ>:フランス海軍ル・アルディ級駆逐艦Le Hardi1940年竣工。194211月にツーロンで自沈した。その後イタリア海軍が引き揚げてFR.37として就役させ、19439月にジェノアに移動。イタリア降伏によりドイツ国防軍が接収し、1945年に自沈した。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ル・アルディ級>:フランス海軍駆逐艦Le Hardi級。主力艦と共に行動できるよう船体を改良、主機を58000馬力に強化し、37ノットを出せるようにした。全長117.2m、幅11.1m、吃水4.2m、基準排水量1772トン。兵装は13cm連装砲3基、37mm機関砲2門、55cm3連装魚雷発射管1基、55cm連装魚雷発射管2基。ル・アルディ、フルーレー、レベ、マムリュク、カスク、ランスクネー、ル・コルセール、ル・フリビュスティエ、ラントレピード、ロビニヤートル、ル・テレメール、ラヴァンテュリエの12隻を建造する予定だったが、後ろ4隻は第2次大戦勃発に伴い建造中止となり、1940年に8隻が竣工した。参考:第2次大戦のフランス軍艦

<ルイージ・エイナウディ>:カブール級(空母)を参照。

<ルイージ・ドゥランド・デ・ラ・ペンヌ>:D560(ミサイル駆逐艦)を参照。

ルイージ・トレリ>:イタリア海軍グリエルモ・マルコーニ級潜水艦Luigi Torelli1940515日就役。大西洋方面で作戦に従事し、後に輸送潜水艦に改造された。日独間輸送任務のためシンガポールに到着したが、イタリアが降伏したため1943910日に日本軍に接収され、ドイツ海軍に引き渡されてUIT25となった。参考:ナチスUボート

<ルイージ・リッツォ>:F-595FREMM級フリゲート)またはF-596(カルロ・ベルガミーニ級フリゲート)を参照。

<ルイーズ>:九三式双発軽爆撃機シリーズを参照。

<ルイーズ=マリー>:F931(フリゲート)を参照。

<ルイヴィル>:CA-28(重巡洋艦)またはSSN-724(潜水艦)を参照。

ルイヴィル>:アメリカ海軍兵員輸送船Louisville。大元はアメリカン・ライン所属北大西洋航路船セント・ルイスで、18955月に竣工、65日からニューヨーク−サウザンプトン航路に就航したのを、1898年の米西戦争で特設巡洋艦として徴用、第1次大戦勃発で1918年に兵員輸送船ルイヴィルとしたものである。全長168.8m、幅19.2m、深さ9.14m、総トン数11629トン。主機は四連成汽機2基2軸20000馬力、航海速力19ノット、最大速力22ノット。船客定員一等320人、二等220人、三等(スティアリッジ)800人。1919年に徴用を解除され、客船への復帰工事に入ったが、19201月にドックの火災事故で上構を焼失して大破着底、1925年にイタリアで解体された。参考:月刊世界の艦船12,20

ルイサイト>:びらん剤の1つで、Lと略す。暗色油状の液体で、ドクダミのような刺激性のある臭いがする。融点マイナス13度、沸点190度、比重1.89。半数致死量は1500-3200mgmin/立方メートル。持続時間は晴天で6時間、低温なら1週間程度。参考:図解雑学生物・化学兵器、化学・生物兵器概論、戦争がやってくる

ルイサロ級>:フィンランド海軍内海哨戒艇。兵装は対潜ロケット発射機2基。参考:ミリタリー・バランス1989-1990

<ルィシ>:LMV海外シリーズ(装甲車)を参照。

<ルイジアナ>:BB-71(戦艦)またはSSBN-743(戦略原潜)を参照。

ルイジ・カドルナ>:イタリア海軍カドルナ級軽巡洋艦Luigi Cadorna1933年竣工。1951年に除籍された。参考:近代巡洋艦史

ルイジ・ディ・サヴォイア・デュカ・デリ・アブルッチ>:イタリア海軍アブルッチ級軽巡洋艦1番艦Luigi di Savoia Duca degli Abruzzi1937年竣工。1941327日、マタパン沖海戦に参加。1961年に除籍された。参考:近代巡洋艦史、月刊世界の艦船1,12

<ルイス>:G68(タウン級駆逐艦)またはK515(キャプテン級フリゲート)を参照。

<ルィス>:BRM-3(偵察戦闘車)を参照。

ルイス軽機関銃シリーズ>:イギリス軍の軽機関銃。サミュエル・マクリーン氏が設計し、アメリカのアイザック・N・ルイス中佐が売り込み、バーミンガムのBSA社が製造権を獲得、第1次大戦勃発を機に1915年に制式化された。ドラム弾倉が不便で、1937年にブレン軽機関銃が後継として採用されたが、ダンケルク撤退で武器が足りなくなり、また引っ張り出されて使用された。参考:月刊PANZER11,02、米英軍戦闘兵器カタログVol.1

ルイスMk.T>:空冷式だが、銃身に太い銅製放熱ジャケットを巻いているため、水冷のように見える。ジャケットは銃身先端よりも前方に達しており、射撃すると銃身先端が真空になり、そこに空気が流れ込むことでジャケット内部に気流が生じ、銃身が冷却される。弾丸は機関室上部の円盤状マガジン(撃つと回転する)により給弾される。全長1.25m、銃身長0.661m、重量12.15kg、口径0.303インチ(7.7mm)。ガス圧作動式で、発射速度は毎分450発(500-600発?)、装弾数47発または97発。参考:米英軍戦闘兵器カタログVol.1、月刊PANZER11,02、世界の軍用銃、月刊丸4,13

ルイスMk.U>:航空機関銃型で、ピストルグリップの代わりに押し金式のトリガーが付いている。装弾数97発。参考:米英軍戦闘兵器カタログVol.1

ルイスMk.V>:航空機関銃型。参考:米英軍戦闘兵器カタログVol.1

ルイスMk.W>:他のタイプの部品をスクラッチビルドして組み立てたもの。参考:米英軍戦闘兵器カタログVol.1

<ルイス軽機関銃・海外シリーズ>

 <MG137(e)>:MG137(e)を参照。

 <留式七粍七旋回機銃>:日本海軍の航空機用旋回機銃。テリエ飛行艇に搭載されて使い勝手が良かったため輸入を決定し、大正9年に制式化した。ライセンス製造権も得る予定だったが、交渉が上手く行かず、九二式七粍七旋回機銃として国産化している。参考:歴史群像8,17

 <留式機銃>:日本海軍の艦載機銃。俯仰角マイナス10度からプラス75度の防楯付きA型銃架、簡易ポール式B型銃架、潜水艦用C型銃架に装着可能。大正末期の夕張から装備された。参考:月刊丸4,13

<ルイス・B・プラー>:ESB-3(遠征機動基地艦)またはFFG-23(フリゲート)またはT-ESB-3(遠征機動基地艦)またはT-MLP-3(機動揚陸支援艦)を参照。

ルイス・B・プラー級>:アメリカ海軍遠征機動基地艦。洋上前方配備基地AFSBの量産型で、ネームシップはモントフォード・ポイント級MLP3番艦T-MLP-3として起工され、20159月に遠征機動基地ESBExpenditionary Mobile Base)に艦種変更された。モントフォード・ポイント級の作業甲板上に甲板面積4891平方メートル(4831平方メートル?)のヘリ甲板を設置し、前進基地として運用するための指揮通信機能も持たせ、MH-53Eヘリによる航空掃海やAH-1Z攻撃ヘリ・MV-22B輸送機・MH-60特殊作戦ヘリによる特殊作戦の洋上支援前進基地としたものである。作業甲板には飛行甲板支柱が林立しているためLCACや上陸用舟艇は搭載できなくなり、陸上への物資輸送能力は限定的となった。戦闘力を生み出すのでは無く既存の戦闘力を強化するのが運用方針で、配備後も効果的な使用法の研究が続けられており、海軍は「任務を遂行するための真っ白なキャンバス」と呼んだ。ヘリ発着スポットは両舷前後の計4ヵ所で、MV-22Bが発着艦でき、露天駐機ならCH-53E/Kヘリ4機以上を並べられる。スキャンイーグルなど偵察用UAVの運用能力もあり、展開周辺海域の哨戒に使う。作業甲板には7mRHIB7隻(作業甲板左舷中央に揚収用大型クレーンがある)やMk105磁気掃海具4基などを積む。掃海艦艇への支援テストも実施中で、USVUUVの運用能力も追加されるかもしれない。ヘリ甲板前方には箱形の上部構造物があり、MH-53Eヘリ2機やMV-22B輸送機を収容できる格納庫、作戦要員250名の居住施設、指揮官室、指揮通信施設などが設置されている。作戦部隊4個を同時に支援可能で、備え付けの指揮通信設備で足らなければ外部から持ち込める。乗員はブルーとゴールドの2組編成で、戦略原潜と同様の運用法を採っており、前進先で継続任務が可能。全長239.3m、幅50m、吃水10.5m、基準排水量81435トン、満載排水量107000トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、ディーゼル発電機(民生用)4基・電動モーター2基、出力26820馬力(25820馬力?)、2軸推進、速力15ノット、航続距離9500海里(15ノット)。水10万ガロン(378541リットル)、JP-5燃料38万ガロン(1438456リットル)を搭載可能。乗員44名(民間船員)。他に航空運用要員として軍人101名(士官5名、下士官・兵96名。3番艦まで)/200名(4番艦以降)が乗る。T-ESB-3ルイス・B・プラーT-ESB-4ハーシェル・ウッディ・ウイリアムス、T-ESB-5ミゲル・キースが2015年から竣工した。当初は軍事海上輸送部隊MSCに所属するUSNSで、艦種記号がT-ESBだったが、従事する任務的に武力紛争法の規定でアメリカ海軍艦USSにすべきということになり、20178月以降艦種記号をESBに変更している。2019年以降、医療支援能力が付与された。運用実績が良好だったため、20198月、2隻(+オプション1隻)の追加建造が決まり、2020年にESB-6ジョン・L・キャンリー、2021年にESB-7ロバート・D・シマネック、2023年にESB-8ヘクター・A・カフェラタが起工された。参考:月刊世界の艦船7,'228,195,'2311,23、月刊軍事研究3,16

<ルイス・H・ウィルソン>:DDG-126(イージス駆逐艦)を参照。

<ルイス・アンド・クラーク>:SSBN-644(ラファイエット改級戦略原潜)またはT-AKE-1(ルイス・アンド・クラーク級補給艦)を参照。

ルイス・アンド・クラーク級>:アメリカ海軍特務貨物弾薬補給艦Lewis and Clark級。AEキラウェア級、AFSマース級、AOEサクラメント級の代替となる給糧艦兼給兵艦で、固形消耗品を艦隊に補給する。固形貨物補給用の補給ポストが左舷に3カ所・右舷に2カ所あり、港での荷積み用クレーン4基を搭載する。液体類は給油艦に任せるが、多少は搭載可能で、液体補給用の補給ポストも左右1箇所ずつ持っている。船体は商船規格を採用、艦首はバルバス・バウで、艦橋構造物は8層とかなり大きい。全長210m、全幅32.2m、吃水9.1m、満載排水量42674トン(35970トン?)。ドライカーゴ62580立方メートル、通常貨物6675トン(15300立方メートル。22000立方メートル?)、冷凍貨物(食糧)1716トン(14700立方メートル)、燃料3442トン・3960キロリットル(軽油なら10500立方メートル、ジェット燃料なら7500立方メートル)、真水200トンを搭載できる。主機はディーゼル・エレクトリック方式、ディーゼル発電機4基・電動機2基、1軸推進、最大速力20ノット、航続距離は20ノットで14000海里。補給ステーションは片舷あたり4基ずつ(右舷は3基が燃料用で1基が貨物用、左舷は1基が燃料用で3基が貨物用)で、CH-46DまたはMH-60ヘリコプター2機を搭載する。VERTREPCONREPいずれも可能。乗員124名(民間人113人、指揮・通信に携わる海軍要員11名)。ナショナル・スチール・アンド・シップビルディング社製で、T-AKE-1ルイス・アンド・クラークT-AKE-2サカガウェア、T-AKE-3アラン・シェパード、T-AKE-4リチャード・E・バード、T-AKE-5ロバート・ピアリー、T-AKE-6アメリア・イアハート、T-AKE-7カール・M・ブラシア、T-AKE-8ウォリー・シラー、T-AKE-9マシュー・ペリー、T-AKE-10チャールズ・ドリュー、T-AKE-11ワシントン・チャンバーズ、T-AKE-12ウイリアム・マクレアン、T-AKE-13メドガー・エヴァース、T-AKE-14セサール・チャベスの14隻が2006-12年に就役した。参考:月刊世界の艦船5,144,155,'238,192,131,105,13、月刊丸4,07、月刊軍事研究2,02

<ルイス・デ・コルドバ>:F-114(フリゲート)を参照。

<ルイストン>:M1208(沿岸掃海艇)を参照。

<ルイスバーグ>:K401(コルベット)を参照。

<ルイス・ハンコック>:DD-675(駆逐艦)を参照。

<涙滴型潜水艦>:潜水艦を参照。

ルイビンスク・モーターズ>:ソ連のエンジン開発株式会社AO Rybinsk Motors2001年、A.リューリカ=サトゥルン特殊設計局と統合してNPOサトゥルンになった。参考:月刊JWings1,21

<ルイ・ブレゲー航空製作所>:ブレゲー社を参照。

ルヴォフ・サンドミエルツ作戦>:第2次大戦中の1944713日から第1ウクライナ方面軍が開始した、ドイツ国防軍北ウクライナ軍集団奇襲攻撃作戦。バグラチオン作戦に呼応した作戦で、79-10日に第1白ロシア方面軍がプリピャチ沼沢地南側で陽動を実施。北ウクライナ軍集団がこれに対応するため予備兵力を北方に移した隙にプリピャチ沼沢地南方で第1親衛戦車軍などが西へと進撃を開始した。更に南では第3親衛戦車軍、第4戦車軍、ソコロフ機械化騎兵集団も西に向かい、718日にブロディで第3親衛戦車軍とソコロフ機械化騎兵集団がドイツ第1装甲軍第13軍団を包囲して719日に殲滅し、726日にルヴォフを占領。728日からポーランド国境を通過してヴィストラ河を渡河、サンドミエルツの防御拠点を制圧して橋頭堡を確保した。8月末までにドイツ軍をウクライナ全土から駆逐し、中央軍集団と北ウクライナ軍集団の連携を分断して作戦を終了した。参考:歴史群像8,17、激闘東部戦線(2)

<ルーキー>:ホワイトアローズを参照。

ルーキー・フライト>:海上自衛隊小月教育航空群第201教育航空隊飛行技術研究班の編隊コールサインで、非公式ニックネームはブランエール(フランス語で白い翼の意)。1998年に教育航空集団の自主研究として班が新編され、学生教育のための飛行教育技術向上、学生の学習意欲向上、海上航空の広報活動を目的とするT-5練習機アクロバット飛行チームの研究が始まり、安全性を第一に内容を固め、2001年に活動を開始した。要員は教官、使用機はT-5練習機で、3機編隊とソロを基本に4機で曲技飛行を行う。小月航空基地のイベントでデビューし、数年間は鹿屋や下総でも飛行展示を行っていたが、パイロットが本業の学生教育で忙しく、以降は小月航空基地での入隊式や基地祭のみのフライトとなった。201810月、海自公式展示チームになり、ホワイトアローズと改称された。参考:朝雲、月刊航空ファン11,021,19、月刊JWings3,16

<ルーク>:閃電(戦闘機)を参照。

ルーク空軍基地>:アメリカ空軍の航空基地Luke AFB。名称の由来は第1次大戦でドイツ軍観測気球14機を撃墜し名誉勲章を受章したフランク・ルークJr.陸軍少尉。戦闘機操縦教育が行われる基地で、空軍教育訓練コマンドや空軍予備役軍団の隷下部隊が配置されている。2011年からF-35戦闘機が配備され、外国軍パイロットに対する教育も実施中。参考:月刊航空ファン3,19、月刊JWings4,23

<ルークス>:VAQ-137(電子戦飛行隊)を参照。

<ルーシー・ストーン>:T-AO-209(給油艦)を参照。

<ルージョウ級>:051C型(ミサイル駆逐艦)を参照。

<ルース>:DD-522(駆逐艦)を参照。

<ルースィンシュ>:M-08(掃海艇)を参照。

ルースキーイェ・ヴィーツィズィ>:Russkiye Vityazi。ロシアのアクロバットチームで、英訳すれば「ロシアン・ナイツ」。1991年にクビンカ基地の第237混成航空連隊隷下に創設された、Su-27チームである。Su-27の売り込みを兼ねており、実戦機をそのまま使用(FCSやパイロンも装備)しているため、スモーク発生装置を搭載していないが、アフガニスタン撤退で余りまくったフレアーを満載してばらまいている。6機編成で、当初はソロが演技した後、他機が離陸してフォーメーションの演技をするという2部構成だったが、間が悪いので、まず全機による機動を実施、2機が着陸して4機による編隊機動を行い、更に2機が着陸してオポジング・マニューバを披露し、最後にソロ(リーダー機)が演技してフレアー・ロールで締めくくるという構成に変えた。殆どのパイロットは名誉等級最高位のスナイパーという称号を有する。1992年、第237混成航空連隊が第237航空装備展示センターに改称されたため、この隷下となった。199512月、マレーシアで事故を起こして3機を失った。1996年、カラーリングを変更した。2002年からパイロット養成などの都合でストリージィとの混成展示飛行を行っている。201669日、モスクワ近郊で編隊飛行訓練中に機体トラブルで1機が墜落した。住宅街を避けて森林地帯に機体を誘導したパイロットは脱出が遅れて死亡している。10月、Su-30SM戦闘機4機を受領。1130日、Su-30SM戦闘機4機を受領。121日、Su-30SM戦闘機でのアクロバット訓練を開始。2017321-25日、LIMA17で4機による展示飛行を実施。20191112日、Su-35S戦闘機4機を受領した。202021日、Su-35Sによる飛行訓練を開始したと発表した。20211114-19日、ドバイ・エアショーSu-30SM戦闘機6機による展示飛行を実施。20235月、LIMA'23に参加。ウクライナ戦争中で余裕が無かったらしく、フレアは一切使わなかった。クビンカ基地が民間空港として売却される予定で、その後はホームベースを移すことになる。参考:月刊航空ファン6,118,'159,'166,172,20、月刊JWings12,1111,051,012,176,175,202,228,23

<ルーズストライフ>:K105(コルベット)を参照。

ルース台風の災害派遣>:195110月、ルース台風が日本に上陸し、北海道以外の日本全域で被害が発生、死者・行方不明者943人を出す大災害となった。山口県では死者281人、行方不明124人、全壊3707戸を出し、食糧や医薬品が不足、県の要請で岩国駐留アメリカ軍が救援を開始。1019日には山口県知事が下関市の警察予備隊第4管区第11連隊(小月駐屯部隊)に救援要請を出した。警察予備隊には前例どころか災害派遣の規定すら無く、警察が災害派遣時に使用する「出向」という用語を借りて第4管区総監部で検討したが、演習の帰路に民家火災があったため消火活動に参加したら処分されかかる時代であり、軽々に出て行くべきでないということで保留としている。1020日、窮状を見かねた第11連隊長が第4管区総監部に出向いて現地の写真を見せ副総監に状況を説明したが、一蹴されてしまった。そこでショートカットして総監を直接説得したところ、即座に総隊総監部へと話が通り、総隊総監が官房長官を経て吉田茂総理大臣に出向命令許可を申請。警察予備隊を動かすには関係閣僚会議を開く必要があったが、土曜日で閣僚の集合に時間が掛かりそうだったため、総理は独断で出向命令を発出し、総隊総監部が同日中に第11連隊に出向命令第1号を下命、2個中隊300名が広瀬町へと出発した。ただショートカットされた第4管区副総監と警察予備隊長官が機嫌を損ねている。1026日までに延べ2700名が瓦礫除去、河床・道路啓開、倒壊家屋処理、物資輸送などに従事し、任務を終えて帰隊した。山口県議会は第11連隊に感謝決議を行い、お礼としてクラリネットなど楽器10点や卓球台5組などが贈呈されている。参考:朝雲

<ルース・ベイダー・ギンズバーグ>:T-AO-212(給油艦)を参照。

<ルーズベルト>:DDG-80(ミサイル駆逐艦)を参照。

ルーセル30>:フランスのルーセル技師が自費で開発した戦闘爆撃機。19394月に初飛行したが、ドイツ国防軍侵攻時に破壊された。全長6.1m、全幅7.75m、全備重量1765kg。エンジンはノームローン14M7690馬力)単発、最大速度520km、航続時間2時間。固定武装は20mm機関砲2門。250kg爆弾1発を搭載できる。乗員1名。参考:第2次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

<ルーター型>:旅大型シリーズ(駆逐艦)を参照。

ルーチ>:ロシアのヴェガ設計局が開発した無人偵察機。主翼の折り畳みが可能である。最大離陸重量800kg、ペイロード150-170kg。参考:月刊軍事研究11,11

<ルーチョウ級>:051C級(ミサイル駆逐艦)を参照。

ルーッカネン>:エイノ・アンテロ・ルーッカネン。フィンランド空軍エースで、冬戦争ではフォッカーD]]T、継続戦争ではF2AバッファローとBf109G-2に搭乗し、440回出撃して54機を撃墜、最年少で飛行第34戦隊長に任命され、マンネルヘイム十字章を受章した。参考:月刊航空ファン7,99

ルーデサック>:コンドームのこと。日本海軍の入湯上陸・半舷上陸前の持ち物点検で消毒クリームと共に必ずチェックされ、持っていないと看護兵がその場で渡す。性病予防の観点からではあるが、当然ながら18歳の三等兵にも山ほど渡すから、使ってみたくなるのも無理は無く、現代の性の低年齢化問題を先取りしていたようなものである。参考:海軍よもやま物語、歴史群像2,05

ルーテジェ>:ヘルベルト・ルーテジェ。ドイツ空軍夜間戦闘機エースで、総撃墜機数53機。最終階級は中佐。参考:月刊丸10,10

ルーデル>:ドイツ空軍ハンス・ウルリッヒ・ルーデル。19167月、ニーダーシュレージエン生まれ。1936年、ドイツ空軍学校士官候補生となった。卒業後はJu87急降下爆撃機隊に配備されたが、言動が率直すぎて偵察機部隊に飛ばされ、第2次大戦を迎えた。白作戦後に第2級鉄十字章を受章。黄作戦後に急降下爆撃部隊に戻った。1941923日、クロンシュタット軍港でJu87500kg爆弾による急降下爆撃で戦艦マラートを撃沈し、世界で初めて急降下爆撃により戦艦を沈めたパイロットとなった。194528日、40mm高射機関砲弾を被弾して右足を失った。その後病院を抜け出して義足を付け、部隊に復帰している。ドイツ降伏でアメリカ軍に投降した。総出撃数2530回、最終階級は大佐。スコアはソ連戦艦1隻、巡洋艦1隻、駆逐艦1隻、舟艇70隻撃沈、戦車519両、各種車両800両以上破壊、敵機9機撃墜で、スターリンからソ連人民最大の敵として賞金首をかけられている。ドイツ国防軍でただ1人、ダイヤモンド黄金剣柏葉付き騎士十字章を授与された。戦後はアルゼンチンなどで航空企業の育成にあたり、A-10攻撃機の開発に際してもフェアチャイルド社に助言を行っている。参考:月刊丸1,'15増刊、10,93、歴史群像2,05WWU欧州戦史シリーズVol.4

ルーデンドルフ橋>:通称レマーゲン鉄橋。レマーゲンとエルペルを結ぶ全長352mの鉄道橋(複線、歩道あり)で、第1次大戦時にライン川を越えて西部戦線に兵士を送る鉄道の迂回ルートとして1916年に建造が開始された。完成は戦後にずれこみ、アメリカ軍に占領されて輸送に使用された。第2次大戦中の194537日にレマーゲンに突入したアメリカ軍が占領したが、317日に崩壊した。今は支筒と斜路の一部だけが残っており、西岸には博物館が建っている。参考:月刊軍事研究7,07

ルーデル・タクティク>:狼群攻撃戦術(Rudertaktik)、英語ではウルフ・パック(Wolf Pack)。ドイツ海軍のカール・デーニッツ大佐が編み出したUボートによる攻撃戦術で、1938年に確立した。潜水艦隊司令部が作戦海域を座標に割り振り、これに基づいて8隻以上のUボートを哨戒ラインに配置、各Uボートの位置を把握しておく。護送船団に最初に接触したUボートが船団を追尾して護衛艦をおびき出すと共に司令部に報告、司令部が付近のUボートに通報し、追尾Uボートもホーミング信号を出すことで他のUボートを次々に呼び寄せて水上攻撃をかけ、敵護衛艦を数で圧倒し、護送船団に大ダメージを与える。退避には水中航行を使う。193910月の開始当初はUボートの数が足らず戦果が挙がらなかったが、19406月に再開されてからは威力を発揮した。1942年後半からは哨戒ラインに10-20隻のUボートを10海里おきに横一列で配置し、夜間に水上航行で大西洋を西に向かい護送船団を積極的に捜索、見つけられなかったら洋上給油を行ってまた横一列で東に戻る積極策を採用。連合軍は水中にいるUボートをアスディックで探知して反撃する戦法を採っていたため、夜間水上航行するUボートには有効な攻撃が出来ず、多大な損害を被った。19433月にはニューヨークを出港したHZ229船団及びSC122船団の船舶92隻に対して38隻のUボートが襲いかかり、護衛艦1隻と商船27隻を撃沈、Uボートの損害は1隻のみだった。しかし連合軍側がホーミング信号を逆探知するHF/DFや、夜間に水上を航行するUボートを探知するリーライト、メトックスで逆探知できない波長10cmレーダーを配備し、船団直衛の航空機がUボートを発見すると対空砲の有効射程外で触接を保って動きを封じ、護衛艦が攻撃、更にホーミング信号により集まってくる他のUボートも叩くという戦術を確立するとUボートの損害が続出、エニグマM暗号機経由でのUボートから司令部への報告も解読されてしまい、19435月には41隻が沈められ、音響誘導魚雷ツァーンケーニッヒやパターン航走魚雷FaT導入したが効果は限定的だった。また、シュノーケルによりレーダーをかいくぐる方法も実施したが、進出速力が従来の12-16ノットから6ノットへと半分以下になり、これだけで実質的な稼働数が以前の4割にまで下がることを意味したため、19442月にこの戦術を放棄。深々度潜航攻撃や浅深度海底沈座攻撃に切り替え、水中高速潜Uボート]]T型に開発に移った。参考:Uボート入門、アメリカ護衛艦史、ナチスUボート、日本潜水艦物語、現代の潜水艦、輸送船入門、護衛空母入門、月刊丸5,07、月刊世界の艦船9,12増刊、8,82増刊、歴史群像6,01

<ルートヴィヒスハーフェン>:F264(コルベット)を参照。

<ルーニ>:プロジェクト903WIG機)を参照。

<ルーネルス>:APD-85(高速輸送艦)またはDE-793(護衛駆逐艦)を参照。

<ルーハイ型>:旅海型(駆逐艦)を参照。

ループ>:宙返りのこと。参考:月刊JWings10,17

ループ・アンテナ>:アンテナ導線をループさせたもの。円形に巻くことが多いが、設置・収容スペースなどを考慮して楕円だったり四角かったりもする。参考:月刊世界の艦船4,17

<ルーフー級>:旅滬級(駆逐艦)を参照。

<ルーフェ>:二式水上戦闘機を参照。

ループド・ホース方式>:1930年にイギリスで開発された空中給油法。給油機が垂らしたワイヤ(給油ホースにつながっている)を受油機が機体尾部にある4つの爪の付いたワイヤで引っかけ、それを巻き取って給油ホースを引き込み、乗員がホースを燃料系統に接続する方式である。一応空中で給油はできるものの、実用的ではなかった。参考:月刊軍事研究11,04、月刊JWings5,07、航空ジャーナル9,77臨時増刊

ルーフ・マウンテッド・サイト>:センサーポッドをヘリコプターのコクピット上面に搭載すること。空力的に有利で、索敵時に機体全体を曝す必要が無いが、後方に機関系とローターがあるので、全周捜索ができない。参考:月刊軍事研究7,95

<ルーベン・ジェームス>:DD-245(駆逐艦)またはDE-153(バックレイ級護衛駆逐艦)またはFFG-57(フリゲート)を参照。

ルーマニア愛国守備隊(1989年)>:常備兵力12000名、動員時25万名。参考:ミリタリー・バランス1989-1990

ルーマニア海軍>:1983年からテタル級フリゲート4隻が就役。1985年、駆逐艦マラセスティが竣工。1986年、877E型キロ級潜水艦1隻が就役。1987年、ロコテネントゥ・レムス・レプリ級掃海艇4隻が就役開始。1989年、コントゥル・アミラール・エウスタチュ・セバスティアン級コルベット2隻が就役開始。2004-05年、イギリス海軍から22型フリゲート2隻を導入し、レジール・フェルディナンドなどとして配備した。20161119-28日、東地中海でマーヴィ・バリナ2016演習に参加。参考:月刊丸7,14、月刊世界の艦船3,175,18

ルーマニア海軍(1977年)>:兵力10000名(うち徴兵5000名)、予備役20500名。ポチ級沿岸護衛艦3隻、クロンシュタット級沿岸護衛艦3隻、オサ型ミサイル艇5隻、P4型魚雷艇13隻、フーチュワン級水中翼魚雷艇6隻、シャンハイ級砲艇14隻、沿岸用哨戒艇16隻、河川用哨戒艇10隻、沿岸掃海艇4隻、内海掃海艇10隻、河川用掃海艇8隻、Mi-4ヘリ4機を配備する。参考:軍事力バランス78年版

ルーマニア海軍(1989年)>:兵力9000名(うち徴兵2500名)、予備役6000名。黒海艦隊、ドナウ河小艦隊、沿岸防衛隊からなり、基地は黒海沿岸のマンガリアとコンスタンタ、ドナウ河沿いのブライラ、ギルギー、スリナ、トゥルチャ。キロ級潜水艦1隻、ムンテニア級ミサイル駆逐艦1隻、テタル級フリゲート4隻、ポチ級対潜コルベット3隻、オサ級ミサイル艇6隻、エピトロプ級魚雷艇12隻、フーチュアン級水中翼魚雷艇26隻、P-4級魚雷艇4隻、M-40級哨戒艇4隻、クロンシュタット級哨戒艇3隻、上海級哨戒艇4隻、ブルタール級河川哨戒艇3隻、小型河川哨戒艇(排水量100トン以下)18隻、コサル級敷設艇2隻、ムスカ級沿岸掃海艇2隻、T301級内海掃海艇12隻、VD141級内海掃海艇26隻、クロイター級補給支援艦、支援給油艦3隻、海洋観測艦2隻、練習艦1隻、曳船2隻を装備する。沿岸防衛隊は兵力2000名で、司令部はコンスタンタにある。4個管区に分かれており、沿岸砲兵中隊10個、高射砲中隊8個からなる。動員で海軍歩兵連隊1個を編成可能。130mm100門、150mm砲、152mm砲を装備する。参考:ミリタリー・バランス1989-1990

ルーマニア海軍(2013年)>:兵力7806名。フリゲート3隻、コルベット7隻、哨戒艦20隻、機雷敷設艦1隻、掃海艇4隻、測量・調査艦3隻、練習艦1隻、補給支援艦2隻、給油艦1隻、消磁艦1隻、航洋曳船1隻、艦載ヘリ3隻、陸上ヘリ5隻を配備する。参考:月刊世界の艦船3,14

ルーマニア海軍(2015年)>:現役兵力6600名。マラセスティ級駆逐艦1隻、22型バッチ2フリゲート2隻、テタルU級コルベット2隻、テタルT級コルベット2隻、ズボルル級ミサイル艇3隻、ナルカ級魚雷艇3隻、ブルタールT級砲艇1隻、ブルタールU級砲艇4隻、コガルニチャヌ級砲艇3隻、VD141級河川哨戒艇6隻、ムスカ級掃海艇4隻、VD141級河川掃海艇6隻、コルサル級敷設艦1隻、兵站支援船14隻を保有する。海軍歩兵部隊は海軍歩兵大隊1個からなり、ABC-79M装甲車11両、TABC-79M装甲車3両を保有する。参考:THE MILITARY BALANCE 2016

ルーマニア空軍>:1918年に編成された陸軍航空師団が元である。1934年、P-11b戦闘機を輸入。1936年、F-10G多用途複葉機の配備を開始。1939年、P-24戦闘機のライセンス生産を開始。1947年、ルーマニア人民共和国誕生でルーマニア人民共和国空軍となった。1953年、初のジェット機となるMiG-15が配備された。1962年、MiG-21F-13戦闘機の配備を開始。1965年、国名がルーマニア社会主義共和国となったため、ルーマニア社会主義共和国空軍に改称された。1973年、IAR825TP練習機が引き渡された。1978年、IAR.93攻撃機の量産を開始。1989年からのルーマニア民主化で国名がルーマニアとなり、名称がルーマニア空軍になった。MiG-23MiG-29は部品供給が途絶えて退役を余儀無くされ、MiG-21をランサーA/B/Cに改造して使用している。ランサーの後継となる次期戦闘機をF-16F/A-18E/F、ラファール、タイフーン、グリペンなどから選定していたが、2010323日にF-16(アメリカ空軍の中古機を改修したもの)を24機導入することにした。本命はF-35で、F-16は繋ぎという説もある。また、タイフーンとグリペンも引き続き売り込みを続けている。2010412日、C-27J輸送機の引き渡しが開始された。2015310-27日、MiG-29戦闘機部隊がアメリカ空軍第52戦闘航空団F-16C戦闘機6機と共同演習デイシアン・ウォーホークを実施。2016-17年、ポルトガル空軍からF-16AM戦闘機9機とF-16BM戦闘機3機を中古で導入。201877日、ボルセア基地のエアショーでデモフライトを行っていたMiG-21ランサー戦闘機が墜落し、パイロットが死亡した。参考:月刊JWings5,106,1512,168,'23、月刊航空ファン6,1012,1710,18、月刊軍事研究11,10、月刊丸7,14

 <ルーマニア空軍(1977年)>:兵力30000名(うち徴兵10000名)、予備役25000名。MiG-15/-17/-19戦闘機100機、MiG-21戦闘機210機、Il-28偵察機15機、Il-14輸送機20機、Il-18輸送機4機、Il-62輸送機1機、An-24輸送機10機、An-26輸送機2機、Li-2輸送機12機、ボーイング707輸送機1機、Mi-4ヘリ6機、Mi-8ヘリ20機、アルエートV20機、L-29練習機60機、MiG-15練習機型55機、MiG-21練習機型18機、S75地対空ミサイル108基を装備する。参考:軍事力バランス78年版

 <ルーマニア空軍(1989年)>:兵力34000名(うち徴兵10000名)、予備役19000名。航空師団3個、戦闘連隊7個、対地攻撃戦闘飛行隊6個(MiG-17戦闘機30機、オラオ35機)、MiG-23戦闘飛行隊3個45機、MiG-21F/PF/U戦闘飛行隊12185機、Il-28偵察飛行隊1個15機、輸送連隊1個(An-2輸送機10機、Il-14輸送機3機、Il-18輸送機2機、Tu-154輸送機1機、An-24輸送機11機、An-26輸送機8機、Li-2輸送機4機、B707輸送機2機)、ヘリコプター連隊2個(Mi-4ヘリ10機、Mi-8ヘリ15機、IAR-316Bヘリ55機、IAR-330ヘリ40機)、MiG-15UTI練習機10機、L-29練習機40機、L-39練習機20機、IAR-823練習機40機、IAR-28MA練習機10機、防空師団1個(S75地対空ミサイル135基)を配備する。参考:ミリタリー・バランス1989-1990

 <ルーマニア空軍(2010年)>:4カ所の航空基地(ボボック、クミピア・アトゥルジー、フェテシュティ、バカウ)に4個航空基地団とそれぞれ3個以上の飛行隊を配置している。航空士官学校には航空学校飛行隊5個が置かれる。ランサーA40機、ランサーB13機、ランサーC20機、IAR9918機、L-39ZAを1機、Iak-5217機、C-130Bを3機、C-130Hを1機、C-27Jを2機、An-2Rを3機、An-2Tを8機、An-24RTを1機、An-26/-26Bを5機、An-30を1機、IAR316B14機、AS365Nを2機、IAR330L27機、IAR330SOCAT23機保有している。参考:月刊JWings5,10

 <ルーマニア空軍(2015年)>:現役兵力10300名。年間平均飛行時間120時間。MiG-21ランサーA戦闘機10機、MiG-21ランサーB戦闘機6機、MiG-21ランサーC戦闘機20機、An-30情報収集機2機、C-27J輸送機7機、C-130B輸送機4機、C-130H輸送機1機、IAR-99練習機10機、IAR-99C練習機11機、Yak-52練習機12機、IAR-330ヘリ22機、IAR-316BアルエートVヘリ8機、IAR-330Lヘリ21機、IAR-330Mヘリ15機、S-75M3地対空ミサイル6基、MIM-23ホークPIPV地対空ミサイル8基を保有する。R-73空対空ミサイル、R-550マジック2空対空ミサイル、パイソン3空対空ミサイル、スパイクER空対地ミサイルを運用する。参考:THE MILITARY BALANCE 2016

ルーマニア軍>:2013年、初のサイバー防衛戦略を策定。2014年、使われなくなったデヴェセル基地にアメリカ海軍支援施設が置かれ、イージス・アショアの設置場所として使われることになった。20154月からアメリカ空軍A-10攻撃機部隊が3ヶ月交代のローテーション配備を開始。参考:THE MILITARY BALANCE 2016

 <ルーマニア軍(2015年)>:現役総兵力70500名(陸軍39600名、海軍6600名、空軍10300名、統合部隊14000名)、予備役50000名(全て統合部隊)、準軍事部隊79900名(国境警備隊22900名、内務省憲兵57000名)。アフガニスタンにレゾリュート・サポート作戦要員618名とUNAMAオブザーバー1名、ボスニア・ヘルツェゴヴィナにアルテア作戦要員39名、コート・ジボアールにUNOCIオブザーバー6名、コンゴ民主共和国にMONUSCOオブザーバー22名、リベリアにUNMILオブザーバー2名、マリにMINUSMA要員1名、セルビアにKFOR要員53名とUNMIKオブザーバー1名、コソボにOSCE要員2名、南スーダンにUNMISS要員2名とオブザーバー5名、ウクライナにOSCE要員31名を派遣している。参考:THE MILITARY BALANCE 2016

ルーマニア国境警備隊

ルーマニア国境警備隊(1989年)>:隊員数20000名。12個旅団からなる。上海U級哨戒艇26隻を装備する。参考:ミリタリー・バランス1989-1990

ルーマニア国境警備隊(2015年)>:内務省隷下で、隊員数22900名。ダーメンOPV900級哨戒艇1隻、ビグリアニ級哨戒艇1隻、ノイスタット級哨戒艇4隻、マイ級哨戒艇3隻、SNR-17級哨戒艇5隻を保有する。参考:THE MILITARY BALANCE 2016

ルーマニア保安部隊(1989年)>:国防省隷下で、兵力20000名。装甲戦闘車、対戦車砲を装備する。参考:ミリタリー・バランス1989-1990

ルーマニア陸軍>:1919年、ルノーFT17戦車76両(うち37mm砲装備型48両)を導入。1937年、R-2戦車126両を発注。1939年、R-35戦車75両を輸入。1942-44年、ドイツからV号戦車、V号突撃砲、38(t)式戦車などを受領。1943年、TACAM T-60自走砲、TACAM R-2対戦車自走砲を制式化。1944年半ば、W号戦車長砲身型100両とV号突撃砲G型100両を受領。第2次大戦時は8個歩兵師団、3個山岳師団、3個騎兵師団、1個機甲師団を枢軸軍側に派遣したが、ソ連軍によりほぼ壊滅。1944823日に降伏し、対独宣戦布告でドイツ軍と戦うことになった。ソ連から鹵獲X号戦車13両を受領している。戦後はパリ条約の制限下、国境警備隊を含めて兵力120000名、防空砲兵5000名、航空要員8000名、航空機150機で再建された。その後、ソ連の東ヨーロッパ軍備拡張計画に基づいて兵力230000名、3個軍管区、4個歩兵師団、4個自動車化狙撃師団、2個山岳師団、2個戦車師団、戦車400両となった。1971年、TAB-71装甲車を制式化。1977年、TAB-77装甲車を制式化。1979年、TABC-79装甲車を制式化。参考:月刊PANZER5,794,04、月刊丸9,03

 <ルーマニア陸軍(1979年)>:兵力140000名(うち徴兵95000名)、予備役30万名。2個戦車師団、2個自動車化狙撃師団、3個山岳旅団、1個空挺連隊、1個重地対地ミサイル旅団、2個砲兵旅団、3個砲兵連隊、2個対戦車連隊、2個高射砲連隊からなる。戦時には2個機械化歩兵軍と陸軍総司令部予備(1個機械化軍など)を編成する。主要装備はT-34/85戦車200両(訓練用)、T-54/55戦車1500両、BRDM1/2装甲車1000両、BTR-50/60装甲車及びTAB-70/72装甲車1600両、SU-100駆逐戦車、30mm/37mm/57mm/85mm/100mm高射砲/ZSU-57-2自走対空機関砲300門、76mm50門、85mm50門、122mm600門、152mm150門、82mm/120mm迫撃砲1000門、122mm/130mmロケット砲150門、フロッグ30基、スカッド20基、57mm対戦車砲、76mm/82mm無反動砲260門、サガー/スナッパー/スワッター対戦車ミサイル120基など。参考:軍事力バランス78年版、月刊PANZER5,79

 <ルーマニア陸軍(1989年)>:兵力128000名(うち徴兵95000名)、予備役178000名。軍管区4個を有し、1個には戦車師団1個と自動車化狙撃師団2個、1個には戦車師団1個と自動車化狙撃師団1個、1個には自動車化狙撃師団3個、1個には自動車化狙撃師団2個を配備する。軍直轄部隊として山岳旅団/連隊4個、砲兵旅団/連隊4個、対戦車旅団1個、高射砲旅団4個、高射砲連隊2個、SA-6地対空ミサイル連隊3個、スカッド旅団2個、空挺連隊4個を有する。T-34/T-54/T-55/M-77/T-72戦車3200両、SU-76/-100自走砲270門、BRDM-1/-2偵察車650両、BTR-50/-60/TAB-72装甲兵員輸送車3500両、TAB-77装甲兵員輸送車、100mmM-194455門、122mmM-1938525門、152mmM-1937/D-20/M-1938300門、122mm自走砲250門、BM-21/RO自走多連装ロケット175基、M-51自走多連装ロケット150基、82mm迫撃砲140門、120mm迫撃砲225門、フロッグ3地対地ミサイル32基、スカッド18基、3M6/9M14対戦車ミサイル400基、57mm対戦車砲M-194385mm対戦車砲D-44100mm対戦車砲T-12300門、30mm/37mm/57mm/85mm/100mm高射砲400門、2K12/9M32地対空ミサイル160基を装備する。参考:ミリタリー・バランス1989-1990

 <ルーマニア陸軍(2015年)>:現役兵力39600名。NATO軍所属部隊(師団司令部1個、機械化旅団1個、歩兵旅団1個、山岳歩兵旅団1個)の即応率は70-90%、他の部隊は40-70%と報告されている。師団司令部2個、師団司令部エレメント1個、特殊部隊旅団1個、偵察大隊3個、機械化旅団5個、歩兵旅団2個、山岳歩兵旅団2個、砲兵旅団1個、砲兵連隊3個、防空連隊3個、工兵旅団1個、工兵大隊3個、通信大隊3個、CIMIC大隊1個、憲兵大隊1個、CBRN大隊3個、支援大隊3個からなる。T-55戦車250両、TR-580戦車42両、TR-85戦車91両、TR-85M1戦車54両、MLI-84歩兵戦闘車23両、MLI-84JDER歩兵戦闘車101両、MLVM装甲兵員輸送車75両、B33TABジンブル装甲兵員輸送車69両、ピラーニャV装甲兵員輸送車31両、TAB-71装甲兵員輸送車367両、TAB-77装甲兵員輸送車140両、TABC-79装甲兵員輸送車362両、装甲兵員輸送車各種ファミリー505両、マックスプロ装甲車60両、2S1自走砲6両、122mm自走砲モデル8918両、122mm榴弾砲M-30/M-1938/A-1972門、152mm榴弾砲M-1981247門、152mm榴弾砲M-1985103門、122mm多連装ロケットAPR-40133基、122mm多連装ロケットLAROM54基、120mm迫撃砲M-1982266門、9P122自走対戦車ミサイル12両、9P133自走対戦車ミサイル74両、9P148自走対戦車ミサイル48両、100mm対戦車砲M-1977209門、SU-100自走対戦車砲23両、ゲパルト自走対空機関砲42両、35mm対空機関砲GDF-20324基、SNAR-10レーダー8基、BPz-2装甲回収車3両を保有する。参考:THE MILITARY BALANCE 2016

ルーミニア級>:ロシア海軍水上機母艦Rumyniya級。1916年にルーマニアの商船を改造したもので、3隻が建造された。満載排水量4500トン。速力18ノット。小型飛行艇4-7機を搭載する。参考:月刊世界の艦船11,00

ルーム40>:イギリス海軍の暗号解読機関で、チャーチル第1海軍卿が19148月に海軍暗号電報を解読する目的で設立した。1915年には外交通信解読にも手を広げたが、後に戦争省が設立したMI1bと競合する形になったため、政府暗号解読学校に統一された。参考:太平洋戦争情報戦

<ルーヤンT型>:052B型(ミサイル駆逐艦)を参照。

<ルーヤンU型>:052C型(ミサイル駆逐艦)を参照。

<ルーヤンV型>:052D型(ミサイル駆逐艦)を参照。

<ルーラー>:D72(護衛空母)を参照。

ルーラー級>:イギリス海軍護衛空母Ruler級。アメリカのタコマ造船所でプリンス・ウイリアム級(ボーグ級とほぼ同じ)として建造されていたものだが、イギリスに引き渡されてこの名称になった。1年以下の建造期間で引き渡されたものの、受領後の近代化に手間がかかり、実戦投入はやや遅れている。船体はアメリカ海事委員会C3型貨物船で、飛行甲板(長さ142.2m、幅23.9m)は木張りであり、前後に1基ずつのエレベーター、左舷前部にカタパルト1基を装備する。アタッカー級の戦訓を元に搭載機数を増加、対空兵装を強化した。全長150.2m、幅21.2m、吃水7.8m、基準排水量11420トン、満載排水量15390トン。主機は蒸気タービン1基1軸9350馬力(8500馬力?)、速力17-18ノット。兵装は10.2cm単装砲または12.7cm単装両用砲2門、40mm連装機関砲4-8基、20mm単装機関砲20門。搭載機数18-24機。航空機輸送だけなら70機を搭載できる。1942-43年にD72ルーラー、D23プレミア、D70ラヴェジャー、D09トランペッター、D07パトローラー、D79パンチャー、D82リーパー、D40サーチャー、D26スリンガー、D55スマイター、D90スピーカー、D24トラッカー、D85トランサー、D31アルバイター、D01アミール、D51アセリング、D38ビーガム、D98エンペラー、D42エンプレス、D62カジーブ、D77ナボブ、D19クイーン、D10ラージャ、D03ラーニ、D21シャー、D48セインの26隻が就役した。一部は大戦末期にインド洋で船団護衛任務に就いた。参考:護衛空母入門、月刊丸1,77、第2次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船5,91

<ルールシュタール・クラマーX−1>:SD1400X(対艦誘導爆弾)を参照。

ルールスタールX>:ドイツ国防軍の空対空ミサイル。有線誘導式で、最大射程600m。完成前に終戦となった。参考:月刊丸1,98

ルーレオ級>:スウェーデン海軍水上戦闘艦Luleå級。ルレオ、ノルヒェーピン(Norrköping)、トレレボリ(Trelleborg)、ハルムスタッド(Halmstad)の4隻が2030年頃から就役予定。参考:月刊世界の艦船10,23

ルーレッツ>:オーストラリア空軍航空訓練航空団中央飛行学校所属のアクロバットチームRoulettes。パイロットは教官が務めている。1970年からMB326練習機を使用。1989年からPC-9を使用。2012214-19日、シンガポール・エアショー2012に参加。2019年、使用機をPC-21に更新した。参考:月刊軍事研究9,10、月刊JWings5,121,'22、月刊航空ファン12,19

<ルーン>:JB-2(巡航ミサイル)を参照。

ル・エロー>:フランス海軍ルドゥタブル級潜水艦Le Heros1934年竣工。1942年に戦没した。参考:第2次大戦のフランス軍艦

<ルオット島上陸作戦>:フリント・ロック作戦を参照。

ルガー社>:アメリカの銃器メーカーで、正式名称はSturm, Ruger & Company, Inc.1949年に銃器デザイナーのビル・ルガーと、資本家のアレキサンダー・スタームがコネチカット州サウスポート近郊に設立した。コルト製品の半額で.22口径ピストルを販売し、躍進。1950年代にはブラックホーク・シリーズを発売、その後も順調に売り上げを伸ばし、世界最大規模の銃器メーカーに成長している。参考:GUN用語事典

ルカ・タリゴ>:イタリア海軍ナヴィガトリ級駆逐艦Luca Tarigo1929年竣工。19414月にイギリス艦と交戦して戦没したが、沈没間際の雷撃でF31モホークを大破させた。参考:月刊世界の艦船10,066,09

<ルカムキン>:APD-89(高速輸送艦)またはDE-228(護衛駆逐艦)を参照。

ルカン>:フランス海軍ルカン級潜水艦Requin1926年竣工。194212月8日、ビゼルトでイタリアに接収され、FR.113と命名されてジェノアに曳航された。19439月にドイツ国防軍が進駐してきたため自沈。後に浮揚されて解体された。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ルカン級>:フランス海軍潜水艦Requin級。船体は複殻式で、前部船底に潜舵を持つ。全長78.3m、幅6.8m、吃水5.1m、水上排水量974トン。主機はディーゼルと電動モーターで、出力2900馬力、水上速力15ノット。兵装は55cm単装魚雷発射管6門(艦首4門・艦尾2門)、55cm連装旋回式魚雷発射管2基(艦橋前後)、10cm単装砲1門(艦橋直前)。1922-23年度計画でルカン、スーフルール、モスル、ナルヴァル、マルスアン、ドーファン、カイマン、フォック、エルパドンの9隻が建造され、1937-38年に船体・機関を中心に改装を施された。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ルクイ・ポケットの戦い>:湾岸戦争中の199127日から第1騎兵師団及び軍団砲兵がイラク・サウジアラビア国境東端付近で開始した陽動作戦。213日、レッド・ストーム作戦を開始。214日、バーム・バスターT作戦を開始。215日、バーム・バスターU作戦を開始。216日、M109大隊4個及びMLRS大隊1個によりイラク軍防空拠点を砲撃し、独立第11航空旅団のAH-64攻撃ヘリ18機が地上を掃討した。217日深夜、第1騎兵師団及び第1歩兵師団が国境沿いのイラク軍陣地を制圧したが、AH-64が敵味方識別を怠り、M-3騎兵戦闘車と地上監視レーダー搭載装甲車をZSU-23-4と勘違いしてヘルファイアにより破壊してしまい、2名が戦死、6名が負傷した。220日、ナイト・ストライクT作戦を開始。ナイト・ストライクU作戦は実施されず、以降は砲撃のみで陽動を行った。イラク軍は陽動に引っかかり、国境東部の防備を固めるようになった。参考:月刊軍事研究8,08

<ルクス>:U号戦車L型を参照。

ルクス>:ドイツ海軍ヴォルフ級水雷艇Luchs1931年、魚雷発射管を53.3cm径に換装した。1934年、主砲を45口径12.7cm砲に換装し、機雷30個の搭載を可能とした。第2次大戦開戦時、第6水雷戦隊所属だった。1940726日、北海でイギリス潜水艦N61ソードフィッシュの攻撃を受けて沈没した。参考:写真集ドイツの巡洋艦、月刊世界の艦船9,23

ルクス・シリーズ>:ドイツ陸軍8×8輪装輪偵察車両、Spahpanzer 2Spz.2)。1962年に研究プログラムが開始され、1965年からビュッシング、クロックナー・フンボルト・ドイツ、フリートリッヒ・クルップ、ラインシュタール・ヘンシェル、MANの設立した共同研究室とダイムラー・ベンツが試作し、1971年にダイムラー・ベンツ社の開発車体が採用されて197312月に制式化された。契約はラインシュタール・ヴェルテクニク社と行われたが、1974年にアグスト・テュッセン・ヒュッテ社と合併してテュッセン・ヒュッテ社になったため、そこで1975年から生産され、1978年までに408両が納入された。2009年に全車退役した。参考:世界の軍用車両(4)、月刊PANZER8,0112,10、月刊グランドパワー10,94

ルクス>:車体は装甲鋼板溶接で避弾経始に優れ、前後・左右対称な形状をしている。車体前面は20mm機関砲弾に抗堪できるといわれる。車体前部が操縦室、中央が戦闘室、後方が後部操縦室(左)と機関室(右)、最後部が動力伝達装置・冷却器室。操縦室左には操縦手席があり、上部にハッチがあって、その前に3つのペリスコープ(中央はアクティブ赤外線暗視式に換装可能)が付いている。戦闘室にはラインメタルTS-7砲塔が搭載されており、砲塔左には赤外線サーチライトが装着された。戦闘室右には500リットルの燃料タンクがあり、装甲板を張って防御力を強化している。また、暖房やエンジン暖気用軽油ヒーターも設けてある。戦闘室後部は弾薬庫。後部操縦室には後部操縦手兼無線手1名が乗り込み、いざという時には逃げをきめ込む。後部操縦手用にもハッチとペリスコープ3基(中央は暗視用と交換可能)が用意されている。また、後部操縦室と戦闘室の行き来が可能。車長用ハッチと後部操縦手用ハッチ右側には機銃用リングマウントが付いているが、機銃は1丁しか搭載されておらず、どちらかに装着する。2軸と3軸の間の車体中央下部左側面には乗降用ハッチがある(右には無い)。エンジン、トランスミッション、オイルクーラー、エアフィルター、パーキングブレーキはパワーパック化されている。操向装置はパワーステアリングで、4輪(前部操縦室なら前4輪、後部操縦室なら後4輪)または8輪(ただし時速30km以内)を操向可能。サスペンションはコイルスプリングとテレスコピック型油圧式ショックアブソーバーを組み合わせた独立懸架式。タイヤはラグ型トレッド・パターンを持つ14.00R×20コンバットタイヤで、4輪がパンクしても走れる。ホイールベースは1・2軸、3・4軸間が1.4m、2・3軸間が2.365m。車体前部のトリムベーンを立て、排水ポンプのスイッチを入れると水上航行が可能で、車体後部両側のSRP10プロペラにより速度10kmで航行できる。完全NBC防護。FNA4-15車両用慣性航法装置と、SEM25FM車載無線機を搭載する。全長7.74m、全幅2.98m、全高1.4m、戦闘重量19.5トン。エンジンはダイムラー・ベンツ社製OM403VA水冷多燃料4サイクル90度V型10気筒ディーゼル(ターボチャージャー・噴射ポンプ付き。390馬力、15950cc)、トランスミッションはZF社製4PW95H1オートマチック(前進4段、後進1段、二重変速機構あり)で、前進・後進共に最大速度90km、通常使用燃料はF54ディーゼル燃料500リットルで、JP-4燃料、ガソリンも使用でき、航続距離730km。参考:月刊PANZER8,011,0212,99、世界の軍用車両(4) 、月刊グランドパワー10,94

ルクスA1>:無線機をSEM80/90に換えたタイプ。参考:月刊PANZER8,01

ルクスA2>:暗視ペリスコープをパッシブ式とし、白色光・赤外線サーチライトを外したタイプ。砲塔右の砲手サイトが大型化され、大型の熱線暗視装置が搭載された。1985年から改良された。参考:月刊PANZER8,01、世界の軍用車両(4)

ルクスA2改>:新型ジャイロコンパスとGPSを追加し、データ通信用円筒形アンテナを搭載したもの。全てエンジンデッキ上に設けられている。参考:月刊PANZER8,01

ルクスA2改(SFOR派遣型)>:砲塔に白色光サーチライトを追加している。参考:月刊PANZER8,01

ルクセンブルク軍>:20154月、ベルギー空軍とオランダ空軍がルクセンブルグの領空警戒を行うことで合意した。参考:THE MILITARY BALANCE 2016

ルクセンブルク軍(1989年)>:固有の空軍は無いが、NATO軍のE-3飛行隊1個(E-3AWACS18機、B707練習機2機)がルクセンブルク籍となっている。参考:ミリタリー・バランス1989-1990

ルクセンブルク軍(2015年)>:総兵力900名(陸軍)、準軍事組織(憲兵隊)610名。アフガニスタンにNATOのレゾリュート・サポート作戦要員1名、マリにEUTMマリ要員1名、セルビアにKFOR要員25名を派遣している。参考:THE MILITARY BALANCE 2016

ルクセンブルク陸軍

ルクセンブルク陸軍(1977年)>:兵力625名。軽歩兵大隊1個と独立中隊1個からなる。TOWミサイルを装備する。参考:軍事力バランス78年版

ルクセンブルク陸軍(1989年)>:兵力800名。軽歩兵大隊1個からなる。コマンドウ装甲兵員輸送車5両、TOWミサイル搭載HMMWV6両を装備する。参考:ミリタリー・バランス1989-1990

ルクセンブルク陸軍(2015年)>:兵力900名。偵察中隊2個(うち1個はユーロコープのベルギー師団、もう1個はNATO軍に所属)、軽歩兵大隊1個からなる。ディンゴU装甲車48両、81mm迫撃砲6門、TOW対戦車ミサイルを配備する。参考:THE MILITARY BALANCE 2016

ル・グラディヤトゥール>:フランス海軍ル・グラディヤトゥール級設網艦Le Gladiateur1935年竣工。19421127日にツーロンで自沈した。一旦引き揚げられたが、19433月に連合軍の爆撃を受けて沈没した。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ル・グラディヤトゥール級>:フランス海軍設網艦Le Gladiateur級。船型は船首楼甲板型で、防潜網などを敷設する関係上、艦中央から後部にかけての甲板はクリアーとされており、煙突は左舷に寄せられ、後部9cm連装砲は舷側から立てられたビームで支えられている。全長113m、最大幅12.7m、吃水3.5m、基準排水量1858トン。主機は蒸気タービン、出力6000馬力、2軸推進、速力18ノット。兵装は9cm連装高角砲2基。乗員132名。ル・グラディヤトゥールが就役した。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ルクレール・シリーズ>:フランス陸軍主力戦車AMX-56 Leclerc。高度なヴェトロニクスを持ち、3.5世代主力戦車と呼ばれる。1977年にEPCEngin Principal de Combat、主力戦闘車両)という名称で開発が開始され、1979年に西ドイツと共同で主力戦車(ナポレオン)を開発する予定だったが、レオパルト1/AMX-30の時と同様に双方の要求が合わず、1982年に破綻。単独開発に切り替えて1985年までに試作車両(サスペンション用1両、機関用3両、兵装/FCS用数両)と試作砲塔が完成し、1986130日にルクレールという名称が発表され、1989年後半に生産型試作車6両が完成、1990年から生産に入り、199112月には量産型1号車がロールアウト、1992114日から406両が引き渡された。生産型試作車にはARESBAYARD(ベイヤール)、CARNOTDUROCESTIENNEという名称が付けられており(6号車は不明)、量産車にも1両ずつ全てに地名や人名が付けられている。初実戦参加は19996月からのコソボPKFで、20025月の任務終了までの稼働率は90%超だった。各パーツは徹底的にユニット化されており、故障の際にはユニットごと取り替えることにより整備の手間を省いたが、ちょっとした不具合でもユニットごと換装しなければならないため兵站が不十分になってしまい、2007年には調達価格で揉めてスペアパーツが不足、稼働率が40%まで落ち込み、一部のルクレールを部品取りのため解体する事態にまで発展したといわれている。2009年後半には355両が運用されていて、うち2010年初めから250両に対してメンテナンスを行う予定で、残りの100両は退役し、一部が輸出市場に回されるらしい。輸出価格は7億円台である。参考:月刊PANZER4,0212,10、世界AFV年鑑2002-2003、月刊軍事研究12,1010,087,973,10、月刊丸7,09別冊

 <ルクレール・セリー1>:1992-96年に完成した、バッチ1-5(ルクレールT1からT5)の132両。主砲はGIAT社製52口径120mm滑腔砲CN-120-26(別名CN120-F1)で、サーマルスリーブを標準装備しているが、砲口排煙機は無く、圧縮空気で強制排気するシステムを採用している。ラインメタル製のDM33APFSDSを使用すると砲口初速毎秒1750mGIAT社独自開発のOFL120F1APFSDS弾では初速毎秒1790m、装甲貫徹力は550mm以上になり、最大攻撃距離は5000mに達する。他にOECC120F1成型炸薬弾(撃角25度でNATO重三重標的を貫通可能)を使用する。ベルトマガジン式の自動装填装置を採用しており、装填時には主砲は自動的にマイナス1.8度をとる。俯仰角はマイナス8度からプラス15度。主砲弾は22発が自動装填装置内に、18発が車体前部右側に納められる。同軸機銃は12.7mmで、砲塔上部右前部に7.62mm機銃を装備する。砲塔左に車長、右に砲手が位置し、車体前部左に操縦手が座る。砲塔は電気駆動で、180度旋回に6秒かかる。FCSはダイレクター方式で、砲手用にSAGEM HL60照準器(主砲防楯右脇やや上)、車長用にSFIM HL70照準器(HL15?砲塔上面前部左)が用意されている。HL60には昼間用照準器、CCDカメラ、熱線暗視装置、レーザー測距器が装備され、二軸安定化されており、主砲とも機械的にリンクしている。昼間用照準器は3.3倍と10倍の切り替え式、CCDカメラは倍率10倍。熱線暗視装置の探知距離は5000m、識別距離2000-2500m、車長用TVディスプレイでも見られる。HL7015?)は昼間用に2.5倍と10倍の切り替え式サイト、夜間用に2.5倍の第2世代映像強化装置(探知距離4000m、識別距離2500m)を搭載する。また、レーザー測距器や熱線暗視装置を追加することもできる。車長は砲手に対するオーバーライド機能を持つ。これにより、35秒で6目標と交戦でき、初弾命中率は95%に達する。ただHL70を高速旋回させると方位表示がずれるという欠点があり、補正のため接続し直すと10秒ほど時間をロスしてしまう。車体・砲塔の複合装甲・中空装甲はモジュラー化されており、損傷時にはその部分だけ交換すればいい。また、新型装甲が開発された場合、装甲だけ丸ごと交換することができる。ただし、モジュラーブロックの固定が脆いと、装甲ごと外れてしまう可能性もある。砲塔前側面に取り付けられている外装式モジュラー装甲は中空式で、雑具箱を兼ねている。前面装甲はOFL120F1徹甲弾の射距離2000mからの射撃に耐えたとされ、重対戦車ミサイルの直撃にも抗堪できるという。車体は前部左に操縦手席、右に回転式弾薬架と燃料タンク、中央に戦闘室、左フェンダー中央にNBC防護装置、後部に機関室という配置で、車体後面上部には外部燃料タンク搭載用ラックが付いている。サイドスカートは8分割されており、前から3つは分厚い中空装甲となっていて、2-7番目の下にはゴム製スカートがぶら下げられている。エンジンはUDV8X1500T9水冷V型8気筒ディーゼル(16480cc1500馬力)で、ハイパーバー(フランス語ではイペルバール)過給システムを搭載。これは排気に燃料を再噴射して燃焼させ、圧縮機を動かすことで高い出力を得るという排気利用式ガスタービンエンジンみたいなもの(出力9kWの発電機として独立運用もできる)だが、システムが複雑で燃費が悪いのが難点。トランスミッションはSESM500オートマチック(前進5速・後進2速)で、トルクコンバータ式遊星歯車式自動変速機と静油圧式動力再生型繰向機構、油冷多板制御式制動機構を一体化している。ただし、パワーパックが複雑すぎるので、前線での整備が困難といわれる。サスペンションは油気圧式だが、ユニット式のため、姿勢変換はできない。下部転輪はラバー付きのダブルタイプで、片側6個、起動輪は後方、誘導輪は前方にあり、上部支持輪も持つ。起動輪には形状から矢車菊というニックネームが付けられている。履帯はゴムパッド付きのダブルピン・ダブルブロック式。シュノーケルで4mの潜水が可能。合計30セットのマイクロコンピュータがシステムごとに搭載されて互いにMIL-STD-1553Bデータバスでリンクされており、乗員全てが射撃、自車位置、砲弾装填状況などを同時に把握できる他、車両間でもこの情報がリアルタイムにやりとりされる。これらの情報管理とFCS・砲管制のため、中型コンピュータ2基を装備する。歩兵や砲兵といった他の陸軍部隊、航空機や指揮所などともデータリンクが可能だが、容量の関係で中隊レベルでの運用が限界である。スモークディスチャージャーは左右7基ずつで、中空装甲内に納められており、2基ずつは後方を向いている。全長9.87m、車体長6.88m、全幅3.71m、全高2.46m、戦闘重量54.5トン。最大速度路上71km/路外50km、最大後進速度38km、燃料搭載量1300リットル、航続距離450kmで、車体後部に予備燃料タンクを搭載すると550km。乗員3名。1993-94年のスウェーデン軍によるテストでは主砲命中率75%、リッターあたり走行距離72.4m(レオパルト2が138.7mM-167.6m)とあまり良い成績を収められなかった。参考:月刊PANZER4,0212,048,0512,10、世界AFV年鑑2002-2003、月刊軍事研究9,101,11

 <ルクレールT1>:Tはトランシェ(Tranche)の略。第1ロットの4両で、増加試作車両に該当し、1990年にはチャレンジャー1との比較試験を行った。参考:月刊軍事研究12,10

 <ルクレールT2>:第2ロットの17両で、砲塔前面形状が洗練された形状になった。実戦部隊には配備されず、訓練用や戦車回収車のベースとして使用された。参考:月刊軍事研究12,10

 <ルクレールT3>:第3ロットで、このバージョンから実戦配備が始まっている(初配備は1993年の陸軍戦車学校)。車体前面形状が変更され、サイドスカート後半下部にラバーゴムが追加された。後に少数が戦車回収車に改造され、残りは共食い整備に回された。参考:月刊軍事研究12,10

 <ルクレールT4>:第4ロット。T3までは機関系に問題があったため、これを改善したものである。燃料や油圧系統の監視システムの感度が高すぎたために適度に調整し、アイドリングのエンジン回転数を毎分1100回転から900回転に落として燃費を向上、過熱しがちだった最終減速機とブレーキに油冷装置を追加した。また、航法装置ソフトウェアを改良した。参考:月刊軍事研究12,10

 <ルクレールT5>:第5ロット。車体側面上部(フェンダー側面)に厚さ15mmくらいの装甲鋼板をボルト止めし、航法装置と自動装填装置を改良、砲塔旋回速度を遅くして旋回機構に負荷がかからないようにした。参考:月刊軍事研究12,101,11

 <ルクレールRT5>:ルクレールT4/T5の改修型。モジュラー装甲を改良し、砲塔後部左に収納ボックスを、右にバスケットを追加。砲塔前面左のへこんでいた部分の形状も改めた。参考:月刊PANZER12,02、月刊軍事研究12,10

 <ルクレール・セリー2>:1997-2003年に生産された178両で、T6からT9にあたる。砲塔上面右後方にハイブリッド型空気清浄機(エアコン+NBC防護装置)を搭載し、車体側面に増加装甲板を追加、変速機に冷却フィンを装着し、油圧式履帯張度調整装置を装備、砲塔弾薬庫を改良し、後進用TVカメラを追加した。参考:月刊PANZER4,02

 <ルクレールT6>:第6ロット。基本はRT5と同じだが、砲塔後部右にハイブリッド型空気清浄機を追加してある。参考:月刊軍事研究12,10

 <ルクレールT7>:第7ロット。バトルマネジメントシステムのソフトウェアを改良し、コンソールに表示される味方車両をクリックすると自動的に状況が表示されるようにしたもの。また、HL70車長用視察装置を高速旋回時にズレが出ないよう改修した。参考:月刊軍事研究12,10

 <ルクレールT8>:電子装置を最新型に改修したもの。参考:月刊軍事研究12,10

 <ルクレールT9>:砲手用熱線暗視装置をイリス(Iris)に換装したもの。参考:月刊軍事研究12,10

 <ルクレールRT9>:既存のT6からT8T9相当にアップグレードしたもので、2005年から改修が開始された。参考:月刊軍事研究12,10

 <ルクレール・セリー2+>:セリー]]Tともいう。2003-06年の生産車96両で、バッチ10/11にあたる。車体と砲塔の複合装甲を新型にし、車長・砲手用サイトに第2世代SAGEMイリス熱線暗視装置を搭載、車長用に大隊レベルでのデータリンクが可能なイコン戦術情報システムを装備し、タールIFF装着準備も行った。砲手用照準器の下にある装甲モジュールと、砲塔右側の外装式装甲モジュールの形状が変更されている。バトルマネジメントシステムはTISTerminal Information System)に換装され、ディスプレイはフルカラーとなり、敵の情報も表示されるようになった。参考:月刊PANZER4,02、月刊軍事研究9,1012,101,11

 <ルクレールR>:SCORPIONSynergie du COntact Renforcee par la Polyvalence et linfovalorisatION)計画に基づく改良で、201535日にネクセター・システムズ社と契約が結ばれた。IED対応の装甲キット、ブル社・タレス社共同開発のSICSSysteme dInformation et de Commandement Scorpion)電子化情報システム、タレス社製戦術デジタル通信システムなどを搭載する。200両を改修予定。参考:月刊軍事研究8,15

<ルクレール・ファミリー>

 <ルクレールDCL>:戦車回収車型。ルクレールの車体を延長し、砲塔を除去し、吊り上げ能力30トンのクレーン(車体右)と牽引力35トンのウインチを装着している。自衛用に12.7mm機銃を搭載する。参考:月刊PANZER4,02、世界AFV年鑑2002-2003

 <ルクレールDCL R>:戦車回収車型。ルクレールDCLにルクレールRと同様の改良を施すもので、18両が改修される予定。参考:月刊軍事研究8,15

 <ルクレールARV>:装甲回収車型。主砲、FCSを撤去して鋼板で塞ぎ、砲塔右半分を撤去してクレーンを搭載したもので、車長用キューポラ前方には照明が取り付けられた。MTU社製MT883エンジンとレンク社製HSWL295トランスミッションからなるユーロ・パワーパックを搭載する。参考:月刊PANZER9,063,10

 <ルクレールAEV>:戦闘工兵車型。ルクレールの車体を延長し、砲塔を取り去った後にバケット付き作業用アームを取り付けている。参考:世界AFV年鑑2002-2003

 <ルクレールDNG>:装甲工兵車型。戦車回収車をベースに、車体前面に地雷処理ドーザーと電磁式地雷処理機材を搭載している。クレーンはそのまま搭載されており、車体後部に地雷処理導爆索投射ロケット発射装置2基を持つ。UAE、フランスが採用した。参考:月刊PANZER4,0211,98

 <ルクレールEPG>:Giat社が自社資金で開発している主力工兵車。車体はルクレールARVの改良で、TMPR-6地雷に対応できるようにしてある。主任務は地雷除去で、K2D地雷除去プラウと地雷原マーカー、地雷原処理ロケットを搭載する。参考:月刊PANZER3,02

<ルクレール海外シリーズ>

 <ルクレール(UAE陸軍)>:UAE陸軍戦車。1994-99年に388両(+操縦訓練車2両)が輸出された。ファインダー戦場監視装置の搭載、ユーロ・パワーパック(MTU社製MT833ディーゼルとレンクHSWL295)への換装(加速力はやや劣るが燃費が良い)、ディーゼルAPU採用、シュノーケル廃止、エアコン装着、車体側面複合装甲の後方への延長、サイドスカート装甲強化・下方への延長、変速機への冷却フィン追加、防熱用迷彩布装備、車長用視察装置に熱線暗視装置・レーザー測距器の追加、砲手用照準器倍率を14倍にアップ、履帯脱落防止のため起動輪の歯の延長、エンジン交換を容易とするための車体後部デザイン変更、7.62mm機銃のリモコン化などを行っている。201112月までにAZURキットが納入される予定。参考:月刊PANZER4,0210,053,10、月刊軍事研究12,108,11

 <ルクレールAZUR>:AZURAction en Zone URbaine(都市圏行動)の略で、AZURそのものの意味は「紺碧」。車体前面装甲とサイドスカートを強化し、車体・スカート後部にはスラットアーマーを採用、砲塔上部にリモコン式の機銃を取り付け、360度監視可能なパノラマサイトを伸縮式ポールの頂部に取り付けた。また、都市作戦用の新型榴弾の使用が可能となっている。UAE陸軍への納入が決定した。参考:月刊軍事研究8,068,11

<ルクレール海外ファミリー>

 <ルクレールARV(UAE陸軍)>:UAE陸軍装甲回収車。46両を導入した。参考:月刊PANZER3,10

ル・グロリュー>:フランス海軍ルドゥタブル級潜水艦Le Glorieux1933年竣工。1952年に解体された。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ル・コルス級>:フランス海軍対潜フリゲートLe Corse級。満載排水量1680トン。兵装は57mm連装砲3基、ボフォース6連装対潜ロケット発射機1基、533mm3連装対潜魚雷発射管4基、爆雷投射機2基、爆雷投下軌条1条。1955-56年に4隻が竣工した。参考:月刊世界の艦船3,07

ル・コルセール>:フランス海軍ル・アルディ級駆逐艦Le Corsaire1940年竣工。後にシロコに改称された。194211月にツーロンで自沈し、後で引き揚げられたが、1944年にドイツ国防軍により再び自沈させられた。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ル・コンケラン>:フランス海軍ルドゥタブル級潜水艦Le Conquerant1935年竣工。1942年に戦没した。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ル・サントール>:フランス海軍ルドゥタブル級潜水艦Le Centaure1934年竣工。1852年に解体された。参考:第2次大戦のフランス軍艦

<ルジェ・ダ・ラウリーア>:F-112(フリゲート)を参照。

ルジェフ>:ロシア海軍プロジェクト22800カラクルト級コルベットRzhev2023927進水。参考:月刊世界の艦船12,23

<留式機銃>:ルイス海外シリーズ(軽機関銃)を参照。

ルシタニア>:イギリス客船Lusitania。世界初の3万トン級客船である。全長239.9m、幅26.7m、深さ17.2m、吃水10.2m、総トン数31550トン。主機はパーソンズ式直結蒸気タービン4基(高圧2基、低圧2基)4軸76000馬力、航海速力25ノット、最大速力26.35ノット。船客定員は一等563名、二等464名、三等1138名。1907826日竣工。97日からリバプール−ニューヨーク航路に就航。10月、東航・西航共にドイツ船からブルーリボンを奪取した。1909年、高速航行時の振動の原因となっていたプロペラを交換。191557日、アイルランドの南11海里でUボートU-20の雷撃を受けて沈没した。参考:月刊世界の艦船10,13

ルシタニア撃沈>:191557日、ドイツ海軍UボートU-20が客船ルシタニアを武装商船と誤認し、無警告で雷撃を加えて撃沈した。ルシタニアは一時武装商船として分類されており、U-20艦長は古いジェーン年鑑を参考にして攻撃を加えたともいわれる。乗員乗客1201人(1195人?)が死亡し、うち128人がアメリカ人で、アメリカ大統領ウィルソンがUボート作戦の即時中止を求めるなど国際的な圧力が増大、ドイツは一般客船が交戦国の国旗を掲げていても攻撃を行わない保証を行わざるを得なくなった。アメリカ参戦の契機とも言われるが、実際に参戦したのは2年後の1917年である。参考:Uボート入門、朝雲

<ル・ジムノト>:S-655(実験潜水艦)を参照。

ル・ジャヤーブル・マラン>:ドイツのヴィルヘルム・バウァーがル・プロンジュール・マリヌに続いて開発した潜水艦で、海の悪魔の意。帝政ロシア向けで、アレキサンドルU世の戴冠式祝典でクロンシュタット港に姿を見せたといわれるが、詳細不明。参考:Uボート入門

<ルシンス>:M-08(掃海艇)を参照。

ルス>:ロシアのアクロバットチーム、RusL-39Cアルバトロスを使用する。参考:月刊航空ファン11,02

留守師団>:日本陸軍の師団で、野戦師団が出征した後に残り、野戦師団への兵員補充や、管区からの兵力動員による更なる師団編制などを行う。元の師団と同じ番号を持ち、留守第3師団などと呼ばれ、留守師団用の師団長も任命される。参考:月刊PANZER6,13

<ルスラン>:An-124シリーズ(輸送機)を参照。

<ルゼム>:APA-243(攻撃輸送艦)を参照。

<ルソン>:PR-7(河用砲艦)を参照。

ルソン級>:アメリカ海軍河用砲艦Luzon級。全長64.2m、幅9.5m、吃水1.8m、基準排水量560トン。主機はレシプロ蒸気機関、出力3150馬力、2軸推進、速力16ノット。PR-7ルソンとPR-8ミンダナオが就役した。参考:第2次大戦のアメリカ軍艦

<ルソン島上陸作戦>:捷一号作戦を参照。

<ルター作戦>:ジュビリー作戦を参照。

<ルダ級>:677型(潜水艦)を参照。

ルッキング>:日本海軍士官のスラングで、お見合いのこと。参考:帝国陸海軍事典

<ルッキンググラス>:EC-135A(空中司令部機)またはEC-135J(国家非常事態空中指揮機)を参照。

<ルックアウト>:F32(駆逐艦)を参照。

<ルックス>:DD-804(駆逐艦)を参照。

ルックダウン能力>:Look-down。地上にある物体や低空で移動する物体をレーダーで上空から探知する能力のこと。地面・水面や構造物からの反射波(クラッター)を除去する高度の技術が必要で、1970年代から実用化された。ドップラー効果を利用して静止目標からの反射波を除去するMTIMoving Target Indication)方式が最初に開発されたが、複葉機、グライダー、NOE飛行・ホバリング中のヘリコプターなど低速航空機の判別が困難で、高速走行する自動車との識別も難しい。風で舞い上がった大量の枯れ葉や、強風下の波もまぎらわしい。そこで対数感度受信機を使用して受信信号を増幅し、更に微分回路を通してクラッターの影響を低減する技術が開発された。参考:図解現代の航空戦、航空用語事典増補改訂版

ルッシェル>:ドイツ陸軍の計画駆逐戦車。1943年末にドイツ陸軍兵器局第6課がBMW及びヴェザーヒュッテと開発計画を結んだものだが、ヘッツァーの登場で19442月末に一旦中断され、1945123日に高機動対戦車兵器として復活した。主砲は安定翼付きの弾丸を発射できる滑腔砲を連装装備しており、初速毎秒520m、装甲貫徹力140-150mm(傾斜30度)を誇ったが、有効射程が700mしか無かった。重量3.5トン。エンジンは150馬力ディーゼルで、変速機はZF社製FAK-45(5段)である。有効射程が短すぎて実用に適さないと判断されたらしく、モックアップのみで終了となった。参考:グランドパワー8,10

ルッソ・バルト装甲自動車シリーズ>:帝政ロシアが1914年から量産した装甲自動車。参考:ソビエト・ロシア戦闘車両大系(上)

 <ルッソ・バルト装甲自動車>:車輪は4輪で、ボルト止めの装甲車体前方にエンジン(40馬力)、後方に戦闘室を持つ。戦闘室前面と両側面に7.62mmマキシム機銃を1丁ずつ計3丁搭載する。全長4.5m、全幅1.98m、全高2m、重量3.28トン。最大速度20km。乗員5名。参考:ソビエト・ロシア戦闘車両大系(上)

 <ルッソ・バルト・モデル−S>:ボディ形状を避弾経始に優れたものに換装したタイプ。参考:ソビエト・ロシア戦闘車両大系(上)

 <ルッソ・バルト・ブラトリュボフ装甲自動車>:ルッソ・バルトの車体に37mm砲を搭載したタイプ。参考:ソビエト・ロシア戦闘車両大系(上)

ルテナン・ド・ヴェソ・ラヴァレ>:フランス海軍デティエンヌ・ドーヴ級通報艦Lieutenant de Vaisseau Lavallee20107月、砲以外の兵装を撤去して哨戒艦になった。参考:月刊世界の艦船7,11

ルテナント・コロネル・エッルハマニ>:モロッコ海軍デスクビエルタ級フリゲートLieutenant Colonel Errhamani(エッルハマニ中佐)。19822月就役。1995-96年、近代化改装を受けた。参考:JShips VOL.70、ミリタリー・バランス1989-1990THE MILITARY BALANCE 2016

<ルテナント・コロネル・エッルハマニ級>:デスクビエルタ級フリゲート(モロッコ海軍)を参照。

<ル・テメレール>:S-617(潜水艦)を参照。

ルデュック・シリーズ>:フランスの技術者ルネ・ルデュックが開発したラムジェット機。1937年に実験機の予算を政府から獲得したが、試作機を制作中にドイツとの戦争に突入し、完成は戦後にずれ込んだ。参考:月刊JWings12,04

 <ルデュック010>:194611月に完成した。胴体は断面が円形の紡錘形で、主翼は中翼。コクピットはエアインテイクの中に埋まっていた。全長10.25m、全幅10.2m、総重量2.8トン。エンジン推力2トン。ブレゲーSE-161ラングドック輸送機の背中に搭載して空中発射する。19494月にラムジェットエンジンを作動させての初飛行が行われた。数回のテスト飛行でマッハ0.85の最大速度を記録した。参考:月刊JWings12,04

 <ルデュック016>:010の翼端にターボジェットエンジンを取り付け、地上発進を可能としたもの。1機のみ製作されたが、飛行前に放棄された。参考:月刊JWings12,04

 <ルデュック021>:010の降着装置を胴体前後に車輪を並べた自転車式とし、翼端に補助輪を収容した小型ポッドを搭載したもの。2機が製作されてテスト飛行を行った。参考:月刊JWings12,04

 <ルデュック022>:胴体をほぼ円筒形とし、機首(というよりショックコーン)を前方に延長し、中翼の後退翼を採用。降着装置を三輪式に戻している。胴体中央にはSNECMAアター101D-3ターボジェットエンジン(推力26.5kN)を搭載しており、自力で離陸できる。全長18.12m、全幅9.96m、総重量9トン。最大速度はマッハ2.5が見込まれていたが、試験中に胴体を損傷して飛行不能となったため、マッハ1.05が最高記録である。19561226日に初飛行し、141回のテスト飛行を行った。参考:月刊JWings12,04

<ル・テリブル>:S-612(ル・ルドゥタブル級原潜)またはS-619(ル・トリオファン級原潜)を参照。

ル・テリブル>:フランス海軍ル・ファンタスク級駆逐艦Le Terrible1935年竣工。1943年にアメリカで改装を実施。1958年に退役し、ハルクとして使用された後、1962年に解体された。参考:第2次大戦のフランス軍艦、月刊世界の艦船10,06

ルドゥタブル>:フランス海軍ルドゥタブル級潜水艦Redoutable1931年竣工。194211月にツーロンで自沈した。一旦引き揚げられたが、1944311日に連合軍の爆撃を受けて沈没した。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ルドゥタブル級>:フランス海軍潜水艦Redoutable級。ルカン級の速力向上型で、1924-30年度計画で31隻が建造された。全長92.3m、全幅8.2m、吃水4.7m、水上排水量1570トン、水中排水量2084トン。主機はディーゼルと電動モーターで、出力6000馬力(1928-29年度計画では7200馬力、1930年度計画では8600馬力)、水上速力17ノット(1928-29年度計画では19ノット、1930年度計画では20ノット)、水中速力10ノット。兵装は55cm単装魚雷発射管4門(艦首)、3連装魚雷発射管1基(中央部上構内)、連装魚雷発射管3基(後部上構内1基、艦尾2基)、40cm単装魚雷発射管2門(後部上構内)、37mm対空機関砲1門(艦橋上)、10cm単装砲1門(艦橋直前)。ルドゥダブル、ヴァンジュール、パスカル、パストゥール、アルシメード、モンジ、フレネル、アンリ・ポアンカレ、ポンスレ、アシル、アジャックス、アクテオン、アケロン、アルゴ、プロテ、ペガーズ、ペルセ、レスポアール、ル・グロリュー、ル・サントレール、ル・エロー、ル・コンケラン、ル・トナン、アゴスタ、スファクス、カサビアンカ、ベヴェジール、ウェサン、シディ・フェルーク、プロメテ、フェニクスの31隻が就役した。1941年以降はバラストタンクの一部を燃料タンクにして航続距離を増している。参考:第2次大戦のフランス軍艦、月刊世界の艦船6,09

<ル・トナン>:S-614(潜水艦)を参照。

ル・トナン>:フランス海軍ルドゥタブル級潜水艦Le Tonnant1935年竣工。1942年に自沈した。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ルドラMk.4>:インド軍武装ヘリコプターRudra Mk.4。インドのHALが開発した。ドゥルブがベースで、機首に球状センサーターレット、機首下面に20mm機関砲塔、キャビンドア後下方にスタブウイングを装着している。スタブウイングには2ヵ所のパイロンがあり、12連装ロケットポッド、ヘリナ対戦車ミサイル、ミストラル空対空ミサイルを搭載可能。エンジンは1400軸馬力に強化した。2007年に初飛行し、2012年から運用している。インド陸軍とインド空軍に100機ずつ配備される予定。参考:月刊航空ファン5,13、月刊JWings6,135,17、月刊軍事研究5,17

<ル・トリオンファン>:S-616(潜水艦)を参照。

ル・トリオンファン>:フランス海軍ル・ファンタスク級駆逐艦Le Triomphant1936年竣工。第2次大戦中は自由フランス軍所属となり、1942年にオーストラリアで改装工事を受けた。1954年に解体された。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ル・トリオンファン級>:フランス海軍新世代戦略ミサイル原潜Le Triomphant(堂々とした)級、別名SNLE-2G、計画名SNLE-NGSous-marin Nucléaires Lanceurs dEngins de Nouvelle Génération)。ル・ルドゥタブル級の後継で、M-5弾道ミサイルを搭載する潜水艦として設計されたが、ミサイルの開発が遅れたので1-3番艦は取り敢えずM-45を搭載して完成した。しかし結局M-5は開発中止となり、4番艦はM-51を搭載、1-3番艦も後に換装している。船体はHLES100高張力鋼を使用した最大直径12.5mの単殻構造で、最大潜航深度は500mに達するといわれる。M-45弾道ミサイルが船体内に全て納まるため、上部構造物などは無く、一見攻撃型原潜である。M-51.1の搭載改修を受ければ、上部構造物が追加される予定。原子炉はシャルル・ド・ゴール級空母と共通である。発令所の後方にミサイル管制センターがあり、SADSysteme dArnes de Dissuasion)データ・コンピュータで管制する。魚雷と対艦ミサイルの管制はSETSysteme dExploit-ation Tactique)統合射撃管制装置で行う。セイル付け根前面にはフェアリングがあり、水中放射雑音低減に気を遣っている。横舵の端部には垂直安定板が装備された。全長138m、全幅17m、船体幅12.5m、吃水12.5m10.6m?)、水上排水量12640-12843トン、水中排水量14335-14565トン。主機は原子力ターボ・エレクトリック方式、蒸気発生器一体型加圧水型原子炉タイプK-15150MW)1基+タービン発電機2基+シュナイダー・モーター1基、出力41500馬力、推進はポンプジェット推進器1基、水上速力12ノット(20ノット?)、水中速力25ノット。潜航深度500m。ミサイル区画は前後8本ずつの2区画で、1-3番艦はM45SLBM16発、4番艦はM51SLBM16発を積む。自衛用兵装は艦首の533mm魚雷発射管4基で、ECAN-L5モデル3アクティブ/パッシブ・ホーミング魚雷またはF17Mod2誘導魚雷またはエグゾセSM-39潜対艦ミサイルを計18本搭載する。ソナー・システムはトムソン・シントラ社製DMUX-80多機能型艦首球形ハイドロホンとDUUX5フランク・アレイ・ハイドロホン、DSUV61B艦尾曳航ソナーを組み合わせたソナー・スイート。自艦位置決定は複数のSINS慣性航法装置、天体追跡光学装置、GPSなどで行う。ESMDR3000U。乗員111名、うち士官15名。6隻(5隻?)を建造する予定だったが、冷戦終結でS-616ル・トリオンファン、S-617ル・テメレール、S-618ル・ビジラン、S-619ル・テリブルの4隻が1997-2010年に就役した。常時1隻がパトロールを行っているとみられ、1回あたり60日前後の戦略哨戒を年に6回実施している。後に1-2番艦(1番艦のみ?)はM-51.2SLBM3-4番艦(2-4番艦?)はM-51.1の搭載改修を行った。参考:月刊軍事研究2,018,05、世界の潜水艦ハンドブック改訂第2版、JShips Vol.24、現代の潜水艦、月刊世界の艦船2,1011,1612,1012,1110,139,12増刊、1,'15増刊、4,2010,23

ルドルファー>:エーリッヒ・ルドルファー(Erich Rudorffer)。ドイツ空軍エース。194329日、1回の出撃でP-38及びP-40を計8機撃墜した。215日、P-38とスピットファイアを計7機撃墜した。19452月、Me262部隊に異動した。出撃回数1000回、会敵回数300回、総撃墜機数222機(219機?うちMe26212機)、被撃墜数16回(うちパラシュート脱出9回)。剣付柏葉騎士鉄十字章を受章している。201648日、98歳で死去した。参考:月刊丸12,10、月刊航空ファン5,17

<ルドルフ・ヘス>:ヘスを参照。

ルナ>:ソ連の戦術ミサイルシステムで、西側呼称はフロッグ3/4/5。3R-8/3R-9/3R-10ミサイルを使用するシステムの総称である。1956年の開発当初はTELとしてPT-76ベースの2P16を使っていたが、後にZIL-157VまたはMAZ-535Vを使用するタイプも生産された。再装填支援車両として、トラックベースの2U663が配属される。1963年まで生産が続けられ、1970年代まで使用された。参考:ソビエト・ロシア戦闘車両大系(下)、月刊PANZER8,02

ルナ2>:ソ連の赤外線照射ライトL-2。有効距離800m、交戦可能距離400m前後。

ルナ3>:ロシアのエレクトロプリボール社が開発した光学着艦誘導装置LUNA-3。緑色灯が横に左右5個ずつ、中央に黄色点滅、黄色、緑、赤、赤点滅の順で照明灯が縦に並んでいる。横の緑色灯は左右20度、上6度、下3度の視認範囲を持ち、これが全て見えるよう艦に接近する。中央の黄色灯が見えた場合には高度を下げ、赤が見えた場合には高度を上げつつ降下していくと、安全な着艦が可能。横の緑色灯の上には大型赤色灯が左右1個ずつ取り付けてあり、着艦中止の指示を出す場合に点灯させる。アドミラル・クズネツォフやヴィクラマディチャに搭載された。参考:月刊軍事研究11,13

ルナM>:ソ連軍戦術地対地ミサイルで、西側呼称はフロッグ7a/7b。ルナ戦術ミサイルシステムの改良型で、1965年に実用化された。R-65またはR-70戦術ミサイルを使用するシステムの総称で、ミサイル用自走ランチャーは9P1129P1139P114Br-257ともいう)の3種がある。ZIL-135ベースの再装填支援車両9T29も配属される。ソ連の他、北朝鮮を含む各国に輸出されて第4次中東戦争などで使用された。参考:月刊PANZER8,02、ソビエト・ロシア戦闘車両大系(下)

<ルナM海外シリーズ>

 <レイト90>:イラク軍戦術地対地ミサイルLeith 90R-65ミサイルシステムをイラクで生産したもので、最大射程が90kmに延伸されているという。イラン・イラク戦争、湾岸戦争で使用された。参考:軍事分析湾岸戦争

ルナUAV>:ドイツ陸軍のUAV。巡航速度27-86ノット、滞空時間6時間、運用半径40海里。最大高度13000フィート(3962m)。赤外線カメラとリアルタイム・データリンクを持つ。参考:月刊軍事研究5,04

ル・ニジェール>:フランス海軍ル・メコン級油槽艦Le Niger1940521日、ダンケルク沖でドイツ軍機の攻撃を受けて沈没した。参考:第2次大戦のフランス軍艦

<ルネ・フォンク>:フォンク(ドイツ陸軍エース)を参照。

<ルノー乙型戦車>:NC戦車を参照。

<ルノー甲型戦車>:FT17戦車・海外ファミリーを参照。

ル・ノルマン級>:フランス海軍通報護衛艦Le Normand。小型フリゲートにあたるもので、1956-60年に14隻が就役した。全長99.7m、満載排水量1702トン。主機は蒸気タービンで、速力28ノット。兵装は57mm連装砲3基、375mm対潜ロケット発射機など。後期型3隻は、57mm連装砲1基と375mm対潜ロケット発射機を外し、305mm4連装対潜迫撃砲を装備して就役した。参考:月刊世界の艦船9,96

<ル・ハーディ>:DE-20(護衛駆逐艦)を参照。

<ルバロア型固定式射撃監査写真機>:日本陸軍の写真銃。フランスのルバロア光学精機社が開発した写真銃を導入したもので、輸入と国産(六桜社、富岡光学、桂製作所などで製造)がある。箱型カメラの前後にカバー(前套と後套)を取り付けて流線型にしてあり、九一式・九二式・九五式戦闘機では主翼中央上面に、九七式戦闘機では左主翼付け根上面に装着し、操縦桿の引き金を引いて撮影を、操縦席の準備槓桿でフィルム巻き上げを行う。基本的に固定機銃の射撃訓練用だが、連装旋回機銃の片方の銃架に装着して回転式射撃監査写真機として使った例もある。全長483mm、全備重量4.7kg。焦点距離170mm(固定)、光明度F=5、鏡玉中径33mm。フィルムはブロウニー版ロールフィルム、映像寸度55×43mm、露出時間150分の1秒、撮影枚数12枚。機体外面に装着する必要があり、流線型カバーを付けているとはいえ抗力が大きいのと、1枚しか撮れず命中判定が難しいため、主翼内蔵式活動写真機の一式固定式射撃監査写真機に後を譲った。参考:月刊航空ファン3,20

ルビー・レーザー>:人工ルビー結晶を使用した固体レーザーで、波長は0.694ミクロン。世界初のレーザーは、全長3インチ(76.2mm)・直径0.375インチ(9.5mm)の円柱状人工結晶ルビー(酸化アルミニウムが主体でクロム原子が散在する)を使用し、両端に銀メッキ(片方には細い開口部がある)を施してフラッシュ・ランプと共に反射性の高い容器内に収容したものである。フラッシュ・ランプに強力なパルス電流を通すと、ルビー内のクロム原子が励起されて赤い光のパルスを放射、銀メッキの開口部から結晶ルビーの軸線に沿ったレーザーとなって放出される。参考:月刊戦車マガジン10,78、月刊軍事研究2,12

<ルビコン>:MGK-400(ソナー)を参照。

<ルビジウム原子発振器2型>:自衛隊の機器。東京電波製。参考:月刊軍事研究9,14

<ル・ビジラン>:S-618(戦略原潜)を参照。

<ルピン>:L19(スループ)を参照。

<ルビン級>:プロジェクト22460(哨戒艇)を参照。

ル・ファンタスク>:フランス海軍ル・ファンタスク級駆逐艦Le Fantasque1936年竣工。1957年に解体された。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ル・ファンタスク級>:フランス海軍駆逐艦Le Fantasque級。ヴォークラン級の改良型として1930年度計画で6隻が建造された。主機を74000馬力(ローダシューは100000馬力)にパワーアップし、試運転では最大速力45.25ノットを記録している。煙突は2本に纏めてあり、艦橋頂部には方位盤とポールマストを装備した。全長132.4m、幅12.4m、吃水5m、基準排水量2569トン、満載排水量3400トン。主機は蒸気タービン2基、主缶(圧力27気圧・温度325度)4基、出力74000馬力、2軸推進、最大速力37ノット、航続距離は速力15ノットで4000海里。兵装は1929年型50口径13.8cm単装砲(防楯付き)5門、37mm連装機関砲2基、13.2mm連装機銃2基、55cm3連装魚雷発射管3基(使用魚雷は23DT。舷側装備のものが2基あるため、片舷あたりの射線は6本)、爆雷投下軌条2条(爆雷16個)、機雷50個。乗員210名。ル・ファンタスク、ローダシュー、ル・マラン、ル・テリブル、ル・トリオファン、ランドンタブルが1936年から就役した。参考:第2次大戦のフランス軍艦、月刊世界の艦船10,06

ル・ファンタスク級(改装)>:ル・ファンタスク、ル・トリオファン、ル・マラン、ル・テリブルは1943年にアメリカで改装工事を受けた。対空兵装を4連装40mm機関砲1基、単装40mm機関砲2丁、20mm機関砲10丁に強化し、レーダーを搭載、後部魚雷発射管の撤去などを行っている。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ル・フィエール級>:フランス海軍水雷艇Le Fier級。ラ・メルポメーヌ級の大型武装強化型として1937-38年度追加計画で14隻の建造が認可された。基準排水量を1010トンに増し、主砲を10cm連装砲2基に換え、対空兵装を強化している。戦時下で6隻が建造に入っていたが、フランス占領でドイツに接収され、結局完成しなかった。参考:第2次大戦のフランス軍艦

<ル・フードロワイアン>:S-610(戦略原潜)を参照。

ル・フォルテュネ>:フランス海軍ラドロア級駆逐艦Le Fortune1928年竣工。1950年に解体された。参考:第2次大戦のフランス軍艦

<ルフトヴァッフェ>:ドイツ空軍またはドイツ連邦空軍を参照。

ルフトハンザ航空B737ハイジャック事件>:19771013日、スペインのマジョルカ島からフランクフルトに向かっていたルフトハンザ航空B737旅客機が、西ドイツ赤軍派を名乗るテロリスト4名にハイジャックされた。実際にはPFLP(パレスチナ人民解放戦線)のメンバーで、西ドイツ赤軍派が当時西ドイツ経営者連盟会長兼工業連盟会長を誘拐して要求していた西ドイツ赤軍派41人の解放を受け入れるように要求した。ハイジャックされた航空機は中東各地を転々とし、1016日には機長が射殺され、1017日にソマリアのモガディシオ空港に強行着陸した。これに対し、ドイツはフォイア・ツァウバー(魔法の火)作戦を発動、GSG-9隊員29名と特別医療チームを出動させ、1018日未明にソマリア特殊部隊及びイギリスSASの協力を受けて突入し、5分で犯人3人を射殺、1人を逮捕して人質全員を救出した。スタングレネードが初めて使用されたテロ事件である。参考:月刊丸10,93、防衛技術ジャーナル1,07

ル・フリビュスティエ>:フランス海軍ル・アルディ級駆逐艦Le Flibustier1940年竣工。後にビゾンに改称された。194211月にツーロンで自沈し、1944年に解体された。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ル・プリヨール>:フランスの対空ロケット弾で、第1次大戦時に気球攻撃用として実用化された。木製の本体に200gの黒色火薬を内蔵する。有効射程100-150m。参考:月刊軍事研究1,12

ルブリン>:ポーランド海軍ルブリン級戦車揚陸艦Lublin201565-20日、バルトップス2015に参加。参考:月刊世界の艦船9,15

ルブリン級>:ポーランド海軍国産戦車揚陸艦Lublin級。ソ連海軍ポルノクヌイ級戦車揚陸艦がベースで、艦首と艦尾にランプがあり、バウ・ドアは用意されていない。車両甲板はオープントップで、輸送能力は戦車9両、兵員135名とその装備。機雷敷設能力も持っており、機雷50-134個を搭載できる。全長95.4m、満載排水量1745-1773トン。主機はディーゼル、出力5390馬力、3軸推進、速力16ノット。兵装は9M32用4連装発射機2基、23mm連装機関砲ZU-23-2M1989-91年にルブリン、グニェズノ、3番艦823クラクフ、5番艦トルンなど5隻が就役した。参考:月刊世界の艦船9,022,149,159,189,191,219,22

ルブリン・ブレスト作戦>:第2次大戦時の1944718日からソ連第1白ロシア方面軍左翼が開始した、ブレスト・リトフスク奪回作戦。バグラチオン作戦に呼応したもので、79-10日にプリピャチ沼沢地南部で第1白ロシア方面軍の南にいる第1ウクライナ方面軍が実施するルヴォフ・サンドミエルツ作戦を助ける陽動作戦を行った後、718日から第8親衛軍、第2戦車軍、第47軍がプリピャチ沼沢地南部を突破して正面の北ウクライナ軍集団を突破した。バグラチオン作戦で第1白ロシア方面軍中央と右翼がモスクワ街道のパラノウィッチを奪回し、ドイツ国防軍がピンスク防御を放棄してブレストに退却したため、第1白ロシア方面軍はブレスト要塞を南北から包囲して防御部隊を殲滅することにし、第2戦車軍は北に転じてブレストへと向かった。他の部隊はブーグ河を強行渡河してポーランド国境を越え、723日にはルブリンを制圧、725日にヴィスツラ河に到達した。728日、ブレスト要塞を制圧。85日からヴィスツラ河を渡河し、ワルシャワ奪回の拠点となる橋頭堡を88日までに確保、白ロシア全土を奪回した。参考:歴史群像8,17、激闘東部戦線(2)

ル・ブルジェ航空宇宙博物館>:フランスの博物館で、1919年に創設された世界で最も歴史の深い航空博物館である。1975年に補助空港だったブルジェ空港(現在は運行停止)に移設され、空港ビル、格納庫、エプロンを丸ごと展示スペースに充てている。モンゴルフィエの気球からコンコルド、アリアン5ロケットまで各種フランス機が勢揃いしている。参考:月刊丸2,08

ル・プロンジュール・マリヌ>:1850年にデンマーク艦隊がドイツ沿岸部を封鎖した際、ドイツのヴィルヘルム・バウァーが開発した潜水艦で、海の潜水夫の意。鋼板製で、直方体形状をしている。1851年にキール港で潜航試験を行ったが、圧壊して沈没してしまった。開発者本人を含む3人は世界初の海中脱出に成功している。イギリスに売り込んだが、採用されなかった。参考:Uボート入門

<ルベーシュ>:RS-26(弾道ミサイル)を参照。

ルベージュ演習>:中央アジア合同緊急展開部隊が2004年から毎年実施している演習で、ルベージュは境界の意。2011年はロシア秋季大演習の一環(中央2011演習)として行われた。参考:月刊軍事研究9,12

 <ルベージュ2008>:20087月にアルメニアで実施された。ロシアとアルメニアから4000名、装甲車、航空機が参加している。参考:月刊軍事研究9,12

 <ルベージュ2009>:20099月にタジキスタンで実施された。ロシア、キルギスタン、タジキスタンが参加している。参考:月刊軍事研究9,12

 <ルベージュ2010>:20104月にタジキスタンで実施された。ロシア、アルメニア、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、ベラルーシから600名とヘリコプター6機が参加している。参考:月刊軍事研究9,12

ルベズ>:ソ連軍の沿岸防衛ミサイルシステム4K51Rubezh、米軍コードSS-C-1bSS-C-3?)、NATOコードはセパル(Sepal。スティックスStyx?)。SS-C-1aの改良型で、3S-51自走発射機、P35地対艦ミサイル(P-15MテルミットR?)、自走発射機整備施設、ミサイル発射準備用地上支援施設、ミサイル運搬装填機で構成される。ミサイルのシーカーで捉えたデータを指令センターに送り、それに応じて修正信号を送ることもできる。旅団レベルの目標捜索中隊が敵を捉えると、沿岸ミサイル防衛大隊が司令部に連絡、敵と判明した時点でミサイル誘導小隊に指示を送り、ミサイルを発射する。参考:月刊PANZER4,98、月刊軍事研究11,9812,18THE MILITARY BALANCE 2016

<ルポ>:F564(フリゲート)を参照。

ルポ級>:イタリア海軍フリゲートLupo級。1980年代以降の護衛艦の中核となるべく建造されており、船体の割に強力な兵装を持つ。艦載戦闘システムはSADOC2。全長113.2m、幅11.3n、吃水3.7m、満載排水量2500トン。主機はCODOG方式で、GMT社製BL-230-20Mディーゼル2基・LM2500ガスタービン2基、出力50000馬力、2軸推進、速力35ノット。兵装はオトマート連装発射機4基、シースパロー8連装発射機1基、オットー・メララ社製127mm54口径単装砲1門、40mm連装機関砲コンパクト40が2基、20mm単装機関砲2丁、324mm3連装短魚雷発射管2基。AB212ヘリコプター1機を搭載できる。1977-80年に1番艦F564ルポ、2番艦F565サジッタリオなど4隻が就役し、2003年までに全て退役、2005-08年に全艦ペルー海軍に引き渡された。参考:月刊世界の艦船3,92増刊、8,82増刊、9,103,1610,19、ミリタリー・バランス1989-1990

<ルポ級・海外シリーズ>

 <ルポ級(イラク海軍)>:イラク海軍フリゲートで、ヒッチン級ともいう。兵装は127mm砲1門、オトマート艦対艦ミサイル発射筒8基、3連装対潜魚雷発射管2基。AB-212対潜ヘリ1機を搭載できる。参考:ミリタリー・バランス1989-1990

 <ルポ級(ベネズエラ海軍)>:ベネズエラ海軍フリゲートで、マリスカル・スクレ(Mariscal Sucre)級ともいう。全長113.2m、幅11.3m、吃水3.7m、満載排水量2520トン。主機はCODAG方式、出力42200馬力、2軸推進、速力35ノット。兵装はオトマート単装発射機8基、アスピーデ8連装発射機1基、127mm単装砲1門、40mm連装機関砲2基、324mm3連装短魚雷発射管2基(A244S短魚雷)、20連装105mmロケットランチャー2基。AB212ヘリコプター1機を搭載できる。6隻が就役した。2015年現在の兵装は以下の通り。オトマートMk2艦対艦ミサイル単装発射筒8基、アスピーデ艦対空ミサイル8連装発射機アルバトロス1基、324mm短魚雷A244用3連装発射筒2基、127mm砲1門。AB212ヘリ1機を搭載できる。参考:月刊世界の艦船3,92増刊、ミリタリー・バランス1989-1990THE MILITARY BALANCE 2016

 <ルポ級(ペルー海軍)>:ペルー海軍フリゲート。イタリアの中古艦を購入し、クイニョネスなどとして就役させた。兵装はオトマートMk2艦対艦ミサイル単装発射筒8基、RIM-7P艦対空ミサイル用8連装発射機Mk29が1基、324mm短魚雷A244用3連装発射艦2基、127mm単装砲1門。ベル212(AB-212)ヘリまたはSH-3Dヘリ1機を搭載できる。2014年から艦対艦ミサイルをMM40エグゾセ・ブロックVに換装中。参考:THE MILITARY BALANCE 2016、月刊世界の艦船12,16

ルポ改級>:イタリア海軍フリゲート。イラクが1981年に4隻を発注し、1985-87年に竣工したが、国連禁輸措置でイラクには引き渡されず、1992年にイタリアが接収してソナーと対潜兵装を撤去、アドリア海の哨戒艦となった。満載排水量2525トン。主機はCODOG方式で、速力35ノット。兵装はオトマートMk2単装発射筒8基、アスピーデ8連装発射機アルバトロス1基、オットー・メララ社製127mm54口径単装砲1門、40mm連装機関砲2基。AB212ヘリ1機を搭載する。アルティリエーレ、ベルサリエーレなど4隻が1994-96年に就役した。参考:月刊軍事研究4,97、月刊世界の艦船3,05THE MILITARY BALANCE 2016

<ルポ改級・海外シリーズ>

 <メリトン・カルヴァハル級>:ペルー海軍フリゲートMeliton Carvajal級。イタリアのCNR社が2隻、CNR社の技術指導でSIMA社カヤオ工場が2隻の計4隻を建造した。船型は長船首楼型で、更に中央船楼も載せている。中央船楼上に前部上構があり、その上面後部に背の高い前部マストを持つ。後部上構は最前部に後部ラティスマスト(対空警戒レーダー搭載)、その後ろに煙突、更に後ろに固定式ヘリ格納庫という配置である。全長113.2m、幅11.3m、吃水3.7m、満載排水量2500トン。主機はCODOG方式、出力50000馬力、2軸推進、速力35ノット。兵装はオトマートMk2単装発射機8基(前部上構両舷と後部上構両舷に2基ずつ)、アスピーデ艦対空ミサイル用8連装発射機アルバトロス1基(ヘリ格納庫上)、127mm単装砲1門(前甲板)、40mm連装機関砲2基(ヘリ格納庫両舷)、324mm短魚雷A244用3連装発射管2基(後部マスト直下の上甲板両舷)、105mm汎用ロケット弾20連装発射機2基。艦後部にヘリ格納庫とヘリ甲板を持ち、ベル212(AB212)ヘリまたはSH-3Dヘリ1機を搭載できる。F51メリトン・カルヴァハル、F52マネル・ヴィラヴィセンシオ、F53モンテロ、F54Mariateguiの4隻が1979-1985年に就役した。参考:月刊世界の艦船3,92増刊、5,865,83THE MILITARY BALANCE 2016

<ルボック>:APA-197(攻撃輸送艦)を参照。

ルマ級>:UAE海軍輸送艦Rmah級。全長58m、幅11m、吃水2.4m、排水量1000トン。1番艦と2番艦A62アルファクは2014年に竣工した。参考:月刊世界の艦船12,14

ル・マラン>:フランス海軍ル・ファンタスク級駆逐艦Le Malin1935年竣工。1943年にアメリカで改装を実施。1944228日、ドイツ駆潜艇UJ-205を雷撃して撃沈した。1955年に除籍され、ハルクとして使用された後、1964年に解体された。参考:第2次大戦のフランス軍艦、月刊世界の艦船10,06、写真集ドイツの巡洋艦

ル・マルス>:フランス海軍ラドロア級駆逐艦Le Mars1928年竣工。19421127日にツーロンで自沈し、1944年に引き揚げ後、解体された。参考:第2次大戦のフランス軍艦

<ルメイ>:DD-688(駆逐艦)を参照。

ルメイ>:カーティス・E・ルメイ。第2次大戦時にはヨーロッパ戦線でB-17爆撃群司令、太平洋戦線でB-29爆撃機部隊司令官となって無差別爆撃を指揮した。1948年、戦略航空コマンド司令官となった。1951年、南北戦争後アメリカ軍最年少となる44歳で大将に昇任。1957年、アメリカ空軍参謀次長となった。1961-65年、アメリカ空軍参謀総長を務めた。参考:月刊軍事研究3,16

ルメイ・トロフィー>:グローバルストライク・チャレンジにおいて、優秀な成績を収めた爆撃飛行隊に授与されるトロフィー。参考:月刊航空ファン2,11

ルメイラ油田の戦い>:湾岸戦争停戦調印式の前日、199132日に起こった戦闘で、ハムラビ戦車師団とアメリカ陸軍第24歩兵師団の機甲部隊がバスラ南部のルメイラ油田で戦闘を行った。ハムラビ戦車師団はルメイラ油田北部のハワル・ハマル湖にかかる橋の入り口付近に集結しており、対岸に渡って北に撤退することは禁じられていたが、320230に第24歩兵師団第1旅団の偵察部隊が橋に向けて北上するハムラビ戦車師団部隊を探知。このためAH-1ヘリを装備する騎兵中隊が夜明けに離陸して偵察したところ、イラク車両200両が橋を渡って北に逃れていた。これは師団の担当区域外に脱出していたため攻撃できなかったが、これに続いて装甲車100両とトラック500両が橋を渡ろうとしていたため、OH-58が拡声器により停止命令を発し、AH-1が機関砲による威嚇射撃を行ったが、無視された。続いてAH-1TOWミサイルを車両群前方に撃ち込んだが、これも無視されたため、先頭のトラックにTOWを叩き込んで実力で阻止した。トラックは弾薬を大量に積み込んでいたため大爆発し、動きを止められたイラク車両に対してM109/M110からなる2個砲兵大隊とMLRS1個大隊が砲弾撒布地雷と車両破壊用子爆弾運搬砲弾の雨を降らせた。次いで西側を機甲部隊の本隊で、北をAH-1MLRSの長距離射撃で、南を砲撃で封鎖し孤立させ、アパッチ攻撃ヘリ18機が107発のヘルファイアを撃ち込んで102両の車両を破壊、仕上げに1045から1個機甲支隊のM-1A1が南から北に縦断して1500までに残敵を掃討した。これによりハムラビ戦車師団はT-72戦車24両、T-55戦車7両、BMP装甲車43両、MT-LB装甲車5両、AMX-10P1両、BRDM偵察車15両、BM-21ロケットランチャー9両、野砲34門、ZSU-23-4シルカ1両、フロッグ6両、トラック377両、ジープ40両を破壊された。第24歩兵師団では弾薬トラックの誘爆に巻き込まれてM-1A1戦車1両が破壊され2名が負傷し、M-2ブラッドレイ1両が損傷した。参考:月刊軍事研究2,1011,99

ル・メコン>:フランス海軍ル・メコン級油槽艦Le Mekong1959年に解体された。参考:第2次大戦のフランス軍艦

ル・メコン級>:フランス海軍油槽艦Le Mekong級。全長139m、幅18.8m、吃水7.9m、基準排水量5482トン、積載重量9600トン(うち真水が500トン、潤滑油が100トン)。主機はディーゼル、出力4850馬力、2軸推進、速力13.5ノット。兵装は10cm単装砲2門。4隻が竣工し、うち2隻は第1次大戦の賠償としてドイツが建造した。参考:第2次大戦のフランス軍艦

留萌駐屯地>:陸上自衛隊の駐屯地。駐屯地広報史料館には日本軍の兵器や自衛隊国際活動の資料が展示されている。所在地は北海道留萌市緑ヶ丘町1-6JR留萌駅から徒歩30分弱。19621月、第26普通科連隊が新編された。2021717日、北部方面隊総合広報ノーザンスピリットに協力した。86日、隊員家族向け駐屯地家族ツアーを実施。202225日、駐屯地曹友会が除雪ボランティア活動を実施。521日、留萌駐屯地音楽隊が名寄市民文化センターで名寄駐屯地34回定期演奏会春のコンサートに参加。530日、駐屯地修身会・曹友会30名が留萌市周辺で行われた留萌市主催クリーンアップ日本海に参加。参考:JGround Vol.23MAMOR vol.91、滝川駐屯地ホームページ、朝雲

 <留萌駐屯地(2015年)>:第2師団第26普通科連隊、第2後方支援連隊第2整備大隊第3普通科直接支援中隊、第301基地通信中隊留萌派遣隊、第119地区警務隊留萌派遣隊、北部方面会計隊第346会計隊(326日から第343会計隊留萌派遣隊)、留萌駐屯地業務隊が駐屯している。参考:陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

留萌駐屯地業務隊>:陸上自衛隊の駐屯地業務隊。2014128日、自治体と協定を締結し、大規模災害時の留守家族への支援を拡充した功績で、陸幕長から2級賞状と副賞が授与された。参考:朝雲

<ルランド・E・トーマス>:DE-420(護衛駆逐艦)を参照。

<ルル>:Mk101(対潜核爆弾)を参照。

<ル・ルドゥタブル>:S-611(原潜)を参照。

ル・ルドゥタブル級>:フランス海軍初の実戦用戦略原潜Le Redoutable(恐ろしい)級。1962年からコエラカント(シーラカンスの意)計画の名称でM-1SLBMと共に開発された。船体、機関、ミサイルなどは全てフランス国産で、性能はジョージ・ワシントン級に準じており、船体はマッコウクジラ型、潜舵はセイル側面に付いている。セイル後方にM-1弾道ミサイル発射区画があり、上構デッキ上に8基2列計16基のミサイルハッチが並ぶ。主機はQ244実験炉とPAT-1戦略原潜用試作加圧水型原子炉を経て実用化した。核燃料のウラン濃縮率は1-2番艦が3-5%、3番艦以降は20%以上で、1-2番艦も後に20%以上としている。艦載戦闘システムはSATSysteme dAme Tactiques)統合型指揮管制装置である。全長128.7m、全幅10.6m、吃水10m、排水量は水上8080トン、水中8940トン。主機は原子力ターボ・エレクトリック方式、加圧水型原子炉(制式名・出力不明)1基・蒸気タービン発電機2基・ジューモン・シュナイダー社製電動モーター1基、出力16000馬力、1軸推進、水上速力20ノット、水中速力25ノット、航続距離5000海里。潜航深度250m300m?)。兵装は艦首の553mm魚雷発射管4基で、ECAN F-17ホーミング魚雷またはL5魚雷を18本搭載する。位置決定用に天体追跡望遠鏡、SINS慣性航法装置、航海衛星受信システムを装備。乗員は114名で、うち士官が14名(士官15名、下士官・兵120名?)であり、2クルーが編成されていて交替で乗艦する。1番艦S-611ル・ルドゥタブル、2番艦S-612ル・テリブル、3番艦S-610ル・フードロワイアン、4番艦S-613ランドンタブル、5番艦S-614ル・トナン、6番艦S-615ランフレクシブルの6隻が1971-85年に就役した。1-5番艦はM-1弾道ミサイルを搭載して完成し、1974年にM-2ミサイル、1977年にM-20ミサイルと換装された。6番艦はM-4AミサイルとSM39エグゾセを搭載して完成し、2-5番艦にもレトロフィットされ、船体も大改装されたため、2-6番艦はランフレクシブル級に改称されている。1番艦は1991年に退役した。参考:月刊軍事研究2,01、現代の潜水艦、月刊世界の艦船10,'2312,119,0910,139,12増刊、ザ・マーチ39

<ルル・ベル>:XP-80(試作戦闘機)を参照。

<ルルワース>:Y60(スループ)を参照。

<ル・レイ・ウィルソン>:DE-414(護衛駆逐艦)を参照。

<ルロイ・グラマン>:T-AO-195(給油艦)を参照。

ルロー>:ジェイコブズ・J・ルロー。南アフリカ空軍所属で、第2次大戦時に第602飛行隊指揮官として17機を撃墜した。1944717日、ロンメルの乗る乗用車を銃撃し、ロンメルに重傷を負わせた。10月に未帰還となり、ロンメルの乗車を攻撃したという事実を知ることなく戦死した。最終階級は少佐。参考:グラフィックアクション39

ルワンダ空軍>:

 <ルワンダ空軍(2015年)>:現役兵力1000名。Mi-24V攻撃ヘリ2機、Mi-24P攻撃ヘリ3機、AW139汎用ヘリ1機、Mi-17汎用ヘリ4機、Mi-17MD汎用ヘリ1機、Mi-17V-5汎用ヘリ1機、Mi-17-1V汎用ヘリ5機、AW109S汎用ヘリ1機を保有する。参考:THE MILITARY BALANCE 2016

ルワンダ軍>:

ルワンダ軍(1977年)>:兵力3750名。偵察中隊1個、歩兵中隊8個、奇襲攻撃中隊1個からなる。AML装甲車12両、57mm砲6門、81mm迫撃砲8門、マジステール3機、C-47輸送機2機、アイランダー1機、アルエートVヘリ2機を装備する。参考:軍事力バランス78年版

ルワンダ軍(1989年)>:兵力5200名。コマンドー大隊1個、偵察中隊1個、歩兵中隊8個、工兵中隊1個からなる。AML-60偵察車12両、M-3装甲兵員輸送車16両、81mm迫撃砲8門、83mmロケット弾発射機ブラインディサイド、57mm対戦車砲6門、C-47輸送機2機、Do27Q-4輸送機2機、SE3160ヘリ2機、R-235ゲリエ対ゲリラ戦機2機、BN-2輸送機2機、N2501輸送機1機、SA316ヘリ5機、SA342Lヘリ6機を保有する。参考:ミリタリー・バランス1989-1990

ルワンダ軍(2015年)>:現役総兵力33000名(陸軍32000名、空軍1000名)、準軍事組織(地域防衛軍)2000名。中央アフリカ共和国にMINUSCA要員780名、歩兵大隊1個、オブザーバー10名、南スーダンにUNMISS要員1842名、歩兵大隊2個、オブザーバー13名、スーダンにUNAMID要員2443名、歩兵大隊3個、オブザーバー5名、UNISFA要員1名とオブザーバ−1名を派遣している。参考:THE MILITARY BALANCE 2016

ルワンダ内戦>:1994年に発生し、民族浄化という名の大虐殺が起きた。これをきっかけとしてツチ族のルワンダ愛国戦線がルワンダに侵攻、3ヶ月で制圧し、フツ族の旧政府軍や民兵、市民らは隣のザイールに脱出した。1996年に今度はザイールでツチ族系による反乱(ルワンダ愛国戦線から武器を供与されていたとみられる)が起きて内戦状態となり、ザイールに脱出した難民がルワンダへの帰還を開始した。参考:月刊軍事研究4,97

ルワンダ難民救援>:PKO法に基づく自衛隊海外派遣その3。19949-12月に陸自救援隊約260名と空輸部隊が派遣され、医療支援(外来診療2100人、手術70件)と給水任務(70000トン)、空輸(47便3400510トン)にあたった。国会では62式機関銃を1丁にするか2丁にするかで揉め、結局1丁になった。他に9mm拳銃76丁、647.62mm小銃163丁を装備した。宿営地周辺の治安は最悪で、しばしば銃声が響き渡る状況だったらしい。11月には難民キャンプで医療支援をしていた日本のNGOが武装難民に襲われ、救助を要請されたが、当時は救出作戦(いわゆる駆け付け警護)が不可能だっため出動できず、宿営地まで来てもらって保護した。参考:月刊軍事研究10,035,12、月刊JWings5,1212,11、月刊世界の艦船8,14、朝雲

ルワンダ陸軍>:

 <ルワンダ陸軍(2015年)>:現役兵力32000名。コマンドー大隊2個、歩兵師団(歩兵旅団3個)4個、砲兵旅団1個からなる。T-54/-55戦車24両、チラン5戦車10両、AML-60/-90偵察車90両、VBL偵察車16両、BMP歩兵戦闘車、ラテル−90歩兵戦闘車15両、ラテル−60歩兵戦闘車20両、BTR装甲兵員輸送車、バッファロー(パナールM3)装甲兵員輸送車、92式装輪装甲車20両(を保有しているという報告あり)、RG-31ニアラ装甲車36両、105mm砲少数、122mmD-30を6門、54152mm砲(D-129門、122mm多連装ロケットRM-70を5両、160mm多連装ロケットLAR-160を5両、81mm/82mm/120mm迫撃砲115門、9K32携帯地対空ミサイル、14.5mm/23mm/37mm高射機関砲150門、T-54/-55戦車回収車(を保有しているという報告あり)を保有する。参考:THE MILITARY BALANCE 2016

ルン>:ソ連が1980年代に開発した400トン級主翼付き地面効果機(WIG)。対艦ミサイルを装備し、地面すれすれを高速で飛行できるためかなりの脅威となる筈だったが、予算の関係で完成しなかった。参考:月刊軍事研究2,04

ルンガ沖航空戦>:太平洋戦争時の昭和18616日に行われた、日本海軍航空隊によるガダルカナル島へのアメリカ輸送船団空襲作戦で、別名セ作戦。日本海軍が航空戦の名称を付けた初の戦闘(それまでは航空機のみの戦闘でも海戦と称していた)である。ラバウル基地航空部隊の零戦70機、艦爆24機がガダルカナル島ルンガ岬沖のアメリカ輸送船団を攻撃し、戦車揚陸艦LST-340と貨物運送艦セレノを損傷させたが、零戦15機、艦爆13機が未帰還となった。参考:第2次大戦日本海軍作戦年誌、月刊丸3,'18別冊

ルンガ沖夜戦>:連合軍呼称はタサファロンガ海戦。太平洋戦争時の昭和1711292245、ガダルカナル島への輸送任務(初の鼠輸送)のため、ブーゲンビル島ショートランドを日本海軍第2水雷戦隊(司令官田中頼三少将)が出港した。編成は、警戒隊(旗艦長波、高波)、第1輸送隊(巻波、第15駆逐隊親潮、黒潮、陽炎)、第2輸送隊(第24駆逐隊江風、涼風)で、輸送隊の駆逐艦には予備魚雷8本の代わりに食料入りのドラム缶200-240個(計1100個)が搭載されていた。11300730、哨戒にあたっていたB-25爆撃機が第2水雷戦隊を発見。アメリカ海軍はこれを迎え撃つため、第67任務部隊(指揮官カールトン・H・ライト少将)の重巡CA-36ミネアポリス(旗艦)、CA-32ニューオリンズ、CA-24ペンサコラ、CA-26ノーザンプトン、軽巡CL-48ホノルル、駆逐艦DD-445フレッチャー、DD-366ドレイトン、DD-401モーリー、DD-377パーキンス、DD-367ラムソン、DD-487ラードナーをエスピリッツ・サント島から出撃させた。午後、日本軍索敵機がガダルカナル周辺に駆逐艦12隻と輸送船9隻を発見、夕方、第2水雷戦隊各艦には、夜に会敵する可能性が高く、その場合は物資揚陸よりも敵撃滅を優先するよう伝達された。2100、サボ島とガダルカナル島の間を30ノットで南東に航行していた第2水雷戦隊は物資投下のための隊形変更を開始。高波を10海里前方に進出させ、長波は速力を12ノットに落としてセギロウに向かう第2輸送隊の針路誘導に入り、第1輸送隊は速力30ノットでタサファロンガに向かった。第67任務部隊はフレッチャー、パーキンス、モーリー、ドレイトン、ミネアポリス、ニューオリンズ、ペンサコラ、ホノルル、ノーザンプトン、ラムソン、ラードナーの単縦陣でサボ島に向け北西に航行していた。2106、ミネアポリスに搭載されたSGレーダーが距離20000mで日本艦隊を発見。2110、先行するフレッチャーが4本の魚雷を発射したが、全て外れた。第2水雷戦隊がドラム缶投入用意の号令を掛けて間も無く、2112に高波が方位100度にアメリカ艦隊を発見し、2115に敵駆逐艦7隻発見の報を旗艦に送った。2116、長波の見張り員は戦艦1隻、巡洋艦4隻、駆逐艦6隻発見の報を入れ、第2水雷戦隊はドラム缶の投下準備を中止して戦闘態勢に移行。2123、アメリカ艦隊に最も接近していた高波が魚雷8本を発射したが外れ、逆に集中砲火を浴びて航行不能になり、サボ島南5海里で沈没した。このアメリカ艦隊の発砲炎目掛けて日本艦隊が魚雷を発射。2127、ミネアポリスの1番砲塔前方と第2缶室に高波の魚雷が命中し、艦首が折れて大破した。これと衝突しそうになったニューオリンズは右に回頭したが、この時左舷前部に高波の魚雷が命中して1番砲塔火薬庫が誘爆、2番砲塔付近で船体が切断された。後に続くペンサコラは両艦を避けるため左に回頭したが、炎に照らし出されてしまい、魚雷の集中攻撃を受けて2139に艦橋下に被雷、重油タンクに引火して大火災が起き、電気系統が切断されて戦闘不能になった。2151、ノーザンプトンの後部機関室左舷に陽炎の魚雷2本が命中、重油タンクに延焼して沈没した。損害はアメリカがCA-26ノーザンプトン沈没、CA-24ペンサコラ・CA-32ニューオリンズ・CA-36ミネアポリス大破で、日本が高波沈没、長波損傷。高波の死者・行方不明者は210名で、生存者33名はカッターと筏でガダルカナルに辿り着いた。本来の目的であるガダルカナル島への補給はできなかったが、第2水雷戦隊は121日にショートランドに帰投すると再度物資を積み込み、123日にガダルカナルへ1500個のドラム缶を投下した。参考:日本海軍艦隊総覧、月刊JShips vol.48、激闘太平洋戦記、第2次大戦日本海軍作戦年誌、太平洋海戦史、月刊世界の艦船3,19

<ルンガ・ポイント>:CVE-94(護衛空母)を参照。

<ルンジャン>:601(ミサイル艇)を参照。

<ルンジャン級>:龍江級(ミサイル艇)を参照。

<ルンチュアン>:515(油槽艦)を参照。

<ルントシュテット攻勢>:ラインの守り作戦を参照。

 

目次に戻る   トップページに戻る