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＜Ｐ＞：要撃（Perekhavatchik）のロシア語略。参考：月刊JWings4,’20

＜（Ｐ）＞：ポルシェ製を表すドイツ国防軍車両接尾記号。参考：ジャーマンタンクス

＜（ｐ）＞：ポーランド製（Polnisch）を表すドイツ国防軍車両接尾記号。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐ−０１＞：クロアチア海軍改ウナ級潜水艦ヴェレビト（Velebit）。元はユーゴスラビア海軍ウナ級潜水艦４番艦ソカである。1991年就役。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版

＜Ｐ０１＞：スペイン海軍ラサガ級ミサイル艇ラサガ（Lazaga）。1975年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ−１＞：ソ連の試作防空戦闘機。スホーイ設計局が製作し、1957年7月12日に初飛行した。Su-11のレーダー強化版で、エアインテイクを機首側面に移し、機首に大型のレドームを装着している。兵装は機首に環状に装備するロケット弾50発と、主翼パイロンのK-7ミサイル２発。乗員２名（パイロットとレーダー操作員）。強化型エンジンが間に合わず、飛行性能がいまいちで、１機のみ試作され、量産には移されなかった。参考：世界の傑作機No.120

＜Ｐ−１＞：ソ連海軍の核搭載艦対艦巡航ミサイル、別名KSShchまたはシュチカまたはストレラ、米軍コードはSS-N-1、NATOコードはスクラバー（Scrubber）。MiG-15がベースで、カミカゼ・ドローン（突入自爆型無人機）と言った方が良いかもしれない。発射機は単装で、ミサイル収容部前方にカタパルト状の発射レールを備える。全長7.6m、全幅5m、重量3.1トン。弾頭は核または炸薬0.32トン。射程40km。1958年（1957年？）から1977年にキルディン級駆逐艦、1960年からクルップニイ級駆逐艦に搭載されたが、後に前者はP-15M艦対艦ミサイル、後者はSA-N-1艦対空ミサイルに換装しており、実用テストに過ぎないという説もある。参考：月刊世界の艦船9,'22、11,’17、核兵器事典、月刊丸3,’90、ザ・マーチ５号

＜Ｐ−１＞：中国海軍浮遊機雷。参考：月刊世界の艦船5,’23

＜Ｐ１＞：ドイツ空軍試作ジェット重夜間戦闘機。1944年初めにドイツ空軍省が対爆撃機用として要求を出し、アラド社が応じたものである。機体は全翼機で、機首にレーダーを搭載、主翼後縁やや外側に垂直安定板を持ち、エンジン２基を胴体下面に並列装備する。全長12.95m、全幅18m、全備重量13.18トン。エンジンはHeS011双発、最大速度800km。武装は30mm機関砲MG213/Cが10門（機首６門、尾部２門、後方上部斜め銃２門）。完成前に終戦を迎えた。参考：月刊丸12,’92

＜Ｐ−１シリーズ＞：海上自衛隊の対潜哨戒機。P-3Cの後継として川崎重工が開発し、2011年度末から厚木航空基地に配備される予定だったが、１年延びて2013年3月29日に第51航空隊に配備された。125席クラスの民間旅客機への転用が考えられているが、主翼面積を縮小してエンジンを２基に減らすなどの経済性を考慮した改修が必要になる。2013年5月13日、川崎重工で５号機（量産３号機）の社内飛行試験中、通常での運用では想定されない高々度高速飛行時における急激な機動を行った際にエンジンが停止する事象が発生。量産化に際してエンジン燃料噴射弁の肉厚を増したことにより、急激な機動時に燃焼が一時的に不安定になったためと判明し、P-1量産機（３号機以降）に改修が必要となったため、３・４号機（量産１・２号機）は飛行停止、５・６号機（量産３・４号機）は納入延期とされた。エンジン制御ソフトウェア改修と地上運転試験などを行った後、2013年10月16日から川崎重工でのテストフライト（生産６号機／量産４号機初飛行）、10月23日から海自での飛行テストを再開している。2015年4月から第４航空群第３航空隊で実任務に就いた。2020年度、第１航空群第１航空隊への配備を完了した。2021年9月7日1600頃、海自パイロットら10名が搭乗して納入前検査中の新造P-1哨戒機が、飛行試験中に降着装置のトラブルを発生、岐阜基地への着陸時に滑走路を逸脱した。乗員に怪我は無く、機体は修理に入っている。防衛装備庁調査委員会と国土交通省運輸安全委員会（納入前で厳密には自衛隊機ではないため）が詳細や原因の調査を行い、前脚部ステアリング系統の油圧回路に異物が混入（経路は不明）、ステアリング・コントロール・バルブのスプールに噛み込んでしまい、前脚が右方向に不時作動したためと判明、異物混入対策や不具合発生時の緊急操作手順策定といった対策を取ることになった。ドイツ海軍P-3C／フランス海軍アトランティックの後継（P-1の機体にヨーロッパ製対潜機材を積む）として提案中。参考：月刊軍事研究2,’10、8,’13、11,’13、月刊JWings5,’10、9,’13、12,’12、1,’14、6,'21、11,'21、12,'21、10,'22、MAMOR vol.91、月刊航空ファン7,’18、朝雲

＜Ｐ−Ｘ＞：P-3Cの後継としてアメリカ海軍が予定していたP-7が計画中止になり、後継機の目途が立たなくなった（ヨーロッパのニムロッドやアトランティックは生産終了）ため、国産開発することにした。機体・エンジン・アビオニクス及び対潜システムの全てを新規開発することにしたため、アメリカ海軍からクレイジーだ、どれか１つは既存のものを使った方が良いと言われたらしい。2000年に防衛庁がP-3C及びC-1の後継となる機体の同時開発を決定、2001年11月に川崎重工が主契約企業となり、前胴と水平尾翼の製作及び最終組立を、協力企業の三菱重工が中胴と後胴を、富士重工が主翼と垂直尾翼を、日本飛行機が翼胴フェアリングを担当することになった。2001年12月に開発を開始、2002年4月に大型機設計チームMCET（MPA and C-X Engineering Team）を設立し、最大2000人の航空設計技術者と2600社の協力の下で設計を進め、CATIA設計ソフトを使用したデジタルモックアップ技術の採用や、C-Xと共通のコンポーネント（機体構造の25%、搭載システムの75%）の使用などでコスト低減を図り、C-Xと合わせて250億円の開発費を節減したという。2003年6月に基本設計を完了し、2004年11月にエンジンを国産のXF-7-10とすることが決まり、12月にモックアップが公開され、主要装備品メーカーとして東芝（レーダーシステム）、日本電気（音響処理装置）、神鋼電機（管制装置）、三菱電機（自己防御システム）、島津製作所（空調システム）、住友精密工業（脚組立）が選定された。2005年11月に製造図面が出来上がり、2006年3月に初号機が川崎重工岐阜工場から技術研究本部航空装備研究所に搬入され、2006年10月の完成審査で合格、静強度試験を開始した。低翼の４発機で、機体の一部には炭素繊維複合材を使用して軽量化している。操縦系統にフライ・バイ・ライトを使用した世界初の実用機であり、エンジンには国産のターボファンを採用、飛行性能をP-3Cよりも大幅に改善した。作戦海域までは４発で飛行し、付近で２発を停止して航続時間を延長するという運用法をとるという説もあったが、停止したエンジンのファンによる抵抗が意外と大きく、再始動も難しいので、これは採用しなかった。戦闘システムは新規純国産開発で、人工知能を組み込んだ戦闘指揮システムを装備した他、浅海域対応能力を持つ音響システムを搭載、機首には国産フェイズド・アレイ・レーダーを搭載し、合成開口・逆合成開口モードも使用でき、アメリカ海軍P-8A哨戒機とのインターオペラビリティも有する。全長38m、全幅35.4m、全高12.1m、基本離陸重量79.7トン。エンジンはXF7-10ターボファン４基、巡航速度830km、巡航高度11000m、航続距離8000km。2007年3月6日にロールアウトの予定だったが、2月2日に防衛省はアメリカから輸入したリベットが強度不足で161ヵ所を交換する必要が出たと発表、6月7日に交換補強作業の内容についても公表して作業を進め、7月4日に試作初号機が川崎重工岐阜工場でロールアウトした。7月30日、静強度試験で水平尾翼や与圧構造に変形やひびが発生したため、設計の再確認を行った後9月28日に初飛行し、XP-1となった。参考：月刊軍事研究9,’07、12,’07、2,’08、11,’08、4,’10、6,’13、月刊航空ファン10,’15、月刊世界の艦船6,’22

＜ＸＰ−１＞：P-Xが2007年9月28日に初飛行して名称変更されたもの。2008年6月19日には試作２号機が初飛行した。XP-1の初号機は社内飛行試験を終えて2008年8月29日に防衛省に納入され、２号機も2008年10月中に納入予定。内翼下面に２箇所、エンジン間に１箇所のハードポイントを持つ。内翼内側パイロンにはLAU-117/Aランチャーを装着できる。テストではASM-1C、AGM-84Aハープーン、1000ポンド機雷Mk52、2000ポンド機雷Mk55などを搭載した。総重量79.7トン。巡航速度450ノット。厚木航空基地で技術研究本部と第51航空隊技術・実用試験隊がテストを行った。テスト結果に基づく改良を加えた後、地上のシミュレータで確認作業を行うため、シミュレータの前には常に担当者が順番待ちの列を作っており、行列のできるシミュレータという愛称が付けられている。実用機P-1は2011年度末から配備予定だったが、2011年3-5月の静強度試験及び地上強度試験で垂直尾翼前方の胴体上部におけるリベットの緩み、主翼付け根付近の胴体側面のひび割れ、翼内燃料タンクのひび割れといった不具合が見つかり、解決の時間を確保するため、2011年9月1日に開発期間の１年延長（2012年度まで）が発表され、2013年3月12日に開発を完了した。参画した企業は2000社、設計技術者は1800人に及ぶ。初号機はUP-1に改造されて第51航空隊でテストベッド機となり、２号機は量産型に改修されて第51航空隊に配備される予定で、初号機は2013年9月25日から川崎重工で長期整備に入り、2014年12月19日に終了後の初テストフライトを行い（細部塗装以外の外見は変化無く、基本塗装は紅白の試験機塗装のまま）、2015年にUP-1に改称された。参考：月刊軍事研究9,’07、12,’07、2,’08、11,’08、月刊JWings6,’10、6,’13、3,’15、9,’15、月刊航空ファン6,’11、11,’11、3,’13、月刊世界の艦船11,’11、2,’12、6,’13、MAMOR vol.77、朝雲

＜Ｐ−１＞：量産型。機首レドーム、機首左右、機体後部テイルブーム内にHPS-106捜索レーダーのアンテナを収容する。レドーム直後の機首側面にミサイル警報センサー、コクピット直前にHPX-105選択識別装置の板状アンテナ４枚、コクピット側面にAOAプローブが付く。コクピット後方上面のドーム状アンテナフェアリングと両主翼端にはHLR-109B逆探装置を搭載。機首下に引き込み式HAQ-2電子光学／赤外線映像装置、機首左下方に引き込み式ラムエアタービンを装備する。コクピットはサイドバイサイドで、左に正操縦員、右に副操縦員が位置し、両方にハンドル式操縦桿とHUDが用意されている。前面の計器板には計６面のMFDが左右対称に並ぶ。正副操縦員席の後方中央に機上整備員席があり、コクピット左後方に写真窓が付く（右には無い）。機上整備員はP-3Cの２名から１名に減り、その分ミッションクルーが増えた。キャビン最前部左に第１戦術員／戦術調整士官（TACCO）席、右に第２戦術員／航法通信員（NAVCOM）席がある。第１戦術員の後ろには第1-4任務員席があり、左向きに座って壁沿いのコンソールを操作する。第１任務員MC-1（Mission Crew-1）と第２任務員MC-2は音響員で、TACCOの指示を受け、ソナーで探知した音響情報を収集解析し、潜水艦や船舶を探知識別追尾する。第３任務員MC-3と第４任務員MC-4は非音響員で、HPS-106捜索レーダー、HPX-105選択識別装置、HLR-109B逆探装置、HAQ-2電子光学／赤外線映像装置、HSQ-102磁気探知装置により収集した情報を解析し、潜水艦や船舶の探知識別追尾を行う。前脚はダブルタイヤで、主脚は２軸４輪。胴体中央上面にアンテナフェアリングが２つあり、前方がスーパーバード衛星通信装置用、後方がインマルサット衛星通信装置用である。主翼付け根から後ろにかけての後部胴体下面にソノブイ投下口（S1-S30の30個。機外からも機内からも装填可能）があり、後ろに向かって斜めに開口していて、HQS-13F、HQS-15、HQS-21B、HQS-33C、HQS-34、HQS-43、HQS-51などの現用ソノブイ全てを使用でき、将来登場が見込まれる新型ソノブイへの対応拡張性も持つ。ソノブイ投下口直上の後部胴体内には左に高々度用ソノブイ射出装置４基、右に低高度用ロータリー式10連装ソノブイ射出装置２基が用意されていて、これらは機内からソノブイを装填して真下に投下する。低高度用ソノブイ射出装置の後方にあるソノブイラックは96本分（４列８段の棚が３つ）あり、向かい側の空いた床に直置きするなどして増載が可能。ソノブイ運用スペースの後ろが機上電子整備員席（左）と機上武器員席（右）で、バブルウインドウが付いている。機上武器員ORD（ORDnance man）はソノブイ、魚雷、機雷などの操作や、目視での船舶監視、写真・動画撮影による情報収集を担当する。その後方にあたるキャビン最後部は休憩スペースで、左舷側に休憩用テーブルと椅子４つ、右舷側に椅子２つと電子レンジや流しなどが用意されている。胴体下面には各所にソノブイ受信アンテナやソノブイ・リファレンス・システム用アンテナが付く。胴体尾部左右にミサイル警報のセンサーがある。胴体尾部から後方にMADブームが延びており、当初はカナダのCAE社製AN/ASQ-508(V)を搭載する予定だったが、能力不足だったらしく、国産のHSQ-102になった。主翼は大翼面積として低空での機動性を確保しつつ、翼型を工夫して高速性能も維持している。速度性能と燃費の向上にはフラップなど高揚力装置の工夫も関与しているらしいが、どう工夫したのかは不明である。アスペクト比は7.4。エンジン４基のうち内側２基は逆噴射装置が付いている。燃費向上のため出力自動調整装置を搭載しており、一部エンジン停止という方法は使用しない。エンジン騒音はP-3Cよりも低いことが厚木航空基地のある自治体（大和市・綾瀬市）の調査で確認された。対潜システムは独自開発の固定翼哨戒機用音響システムで、HQA-7機上音響処理装置、HRQ-1ソノブイ受信装置、ソノブイ位置評定装置などにより、パッシブ（HQS-13/-15/-43ソノブイ使用）及びアクティブ（HQS-33/-34/-35ソノブイ使用）オペレーションを行い、浅海から深深度まであらゆる位置を行動する高速静粛潜水艦に対応する。戦闘システムはHYQ-3対潜哨戒機戦術判断支援システムで、人工知能を内蔵しており、敵潜水艦の行動や戦術状況を正確に把握し、自機の行動計画を速やかに立てることができる。対潜能力は訓練相手のそうりゅう型潜水艦艦長が「凄まじい」というレベルらしい。操縦システムは実用機世界初のフライ・バイ・ライトで、電磁ノイズが発生しないためHSQ-102MADの能力を邪魔しない。発電装置として容量90kVAのT-IDGを搭載する。前部胴体下面（前脚室のすぐ後ろ）に中折れ式観音開きドア付きウェポンベイ、主翼下に左右計８カ所のハードポイントを持つ。主翼最外側のハードポイントはESMアンテナ専用らしい。全長38m、全幅35.4m、全高12.1m、最大離陸重量79.7トン。翼面積170平方メートル。エンジンはIHI製F7-IHI-10ターボファン（推力60kN・5.4トン。内側２基は逆噴射装置付）４発、巡航速度833km、最大速度450ノット・950km、巡航高度11000m、実用上昇限度12200m（13520m？）、作戦行動半径5300km、航続距離8945km、哨戒時間３時間（3000km進出）。最大積載量９トン。兵装はAGM-84Cハープーン、ASM-1C、97式短魚雷、91式機雷、Mk52Mod5(N)機雷、AGM-65など。17式艦対艦誘導弾ベースの哨戒機用新空対艦誘導弾も完成すれば積む。自機防御装置はHLQ-4で、ミサイル警報やチャフ・フレア・ディスペンサーを統合する。電子・通信・航法装備はHLR-109B逆探装置、HRC-123/HRC-123B-1衛星通信装置、HRC-124UHF/VHF無線機、HSQ-102磁気探知装置、HPS-106捜索レーダー、HYQ-3情報制御処理部、HRN-122VOR/ILS機上装置、航空機戦術指揮装置、HRN-121衛星航法装置、HCQ-3データリンク装置（リンク16対応）、MIDS-LVT、HQA-7機上音響処理装置、HAS-107ソノブイ管制装置送信機、HRC-122HF無線機、HSC-23D音声処理装置、HSC-22音声処理装置、HSC-20B符号変更機、HSC-24符号変更機、HQH-106記録再生装置、HRQ-1ソノブイ受信装置、AN/APQ-118-N選択識別装置応答機、HPX-105/HPX-106-1選択識別装置、HAQ-2光波装置、HPN-103電波高度計、TCAS衝突防止装置、Mk�X地上接近警報装置、HSN-3-1慣性航法装置、HAS-3乗員支援装置、HIC-12交話機、HIC-13交話機ワイヤレス、RRC-40救命無線機。乗員11名、予備席14席。2008年度予算で４機が発注され、以降65機を導入し、４個航空隊に配備する予定。価格は１機200億円。量産初号機は2012年9月25日、２号機は2012年11月29日に初飛行した。2013年3月12日に部隊使用承認が出され、3月26日に量産初号機が納入されて就役し、3月29日に２機が第51航空隊に配備された。2015年4月から第４航空群第３航空隊で通常任務に投入されている。7月17-19日、RIATに参加して２日間にわたりフライトを行い、エレガントな機体に贈られるノースロップ・グラマン・トロフィーを受賞した。2017年8月29日、第３航空隊が配備を完了した。2019年7月26日に鹿屋航空基地に初配備され、7月29日に鹿屋航空基地第１航空群が初度配備行事を実施した。2020年12月8日、30機目の機体が初飛行した。参考：月刊軍事研究9,’10、1,’16、2,’10、6,’13、6,’16、月刊JWings9,'15、6,’13、9,’17、6,’10、12,’12、2,’13、11,’14、9,’15、10,'15、10,’19、12,’19、5,’20、3,'21、2,'22、月刊航空ファン10,'15、2,’11、11,’11、11,’15、10,’19、世界航空機年鑑2018-2019、月刊世界の艦船6,’13、7,’13、9,'15、MAMOR vol.130、朝雲

＜Ｐ−１ファミリー＞

　＜Ｐ−１早期警戒機＞：計画AEW&C型。2007-10年度に早期警戒型滞空レーダ技術の研究を実施した後、技術研究本部が2013年11月に将来早期警戒機に関する研究のための調査書を公募して国産早期警戒機の研究を始めたのが端緒で、2015年度概算要求で国産大型機への早期警戒機能付与に関する調査研究費（風洞実験8000万円）が計上されており、新型早期警戒機としてE-2Dの導入を決定したばかりだが、飛行性能、機体の余裕、FMS完成機輸入といった面で空幕の不満が大きいらしく、将来を見据えて国産機も検討することになったようだ。この国産大型機はP-1を指すとみられ、既に部隊使用承認も出ており国産大型機として実用性も申し分無く、各種アビオニクスの流用も効き、フライ・バイ・ライトで電磁干渉の心配も要らず、有事に海自基地も使える。搭載センサーは2010-18年度に研究中の電波・光波複合センサシステム（遠距離探知センサシステム）の成果を反映したものになるとみられ、早期警戒レーダーは円盤型レドームに収容して機体背部に背負う。ただベース機体が高価な上に監視システムも国産化するとなると必要な開発期間と調達価格が天井知らずになってしまうため、2015年度概算要求の調査研究費が財務省に蹴られ、没になった。参考：月刊JWings7,'22、月刊航空ファン2,’15

　＜ＵＰ−１＞：海上自衛隊テストベッド機。XP-1初号機を改修したもので、2013年9月から長期整備改修に入り、2014年12月19日にXP-1として改修後の初飛行を実施、2015年6月29日にUP-1としての初テストフライトを行った。この際、UP-1への機種変更に伴い、垂直尾翼のシリアルナンバーが5501から9501に変わっている。カラーリングは白に赤ラインを入れたもので、コクピット直前にピトー管が突き出す。全長38m、全幅35.4m、全高12.1m、最大離陸重量80トン。エンジンはIHI製F7-IHI-10ターボファン（推力5.4トン）４基、最大速度450ノット、実用上昇限度12200m、航続距離8000km。配備先は厚木航空基地の第51航空隊。2015年9月を最後に暫く飛行していなかったが、2019年9月6日に久々の飛行を行った。その後またハンガーに入り、内翼下ステーションにパイロンを装着するなどして12月上旬からフライトを再開している。参考：月刊JWings9,’17、9,’15、1,’19、月刊航空ファン11,’15、11,’19、3,’20

＜Ｐ．１Ａ＞：イギリスの超音速研究機で、イギリス供給省の試作超音速戦闘機要求F.23/49に基づき、1947年からイングリッシュ・エレクトリックが開発した。エンジン２基を上下に積んでいる。マッハ２の飛行を想定して主翼前縁後退角をマッハコーン頂角と同じ60度に取り、後縁後退角も同じくらいにしたが、そのままエルロンを付けると効きが悪くなるので、エルロンの所だけ後縁後退角をゼロにした。水平尾翼は胴体尾部の主翼より下の位置に付けることにしたが、イギリス王立航空機研究所からＴ字尾翼の方が低速時の操縦安定性に優れるという意見が出たため、SB.5を製作してテストした結果、予定通り胴体尾部に水平尾翼を付けることになった。飛行テスト用２機と地上破壊試験用１機が製作され、1954年8月4日に初飛行し、エンジンをアフターバーナー無しターボジェットであるブリストル・シドレー製サファイア双発に積み替えて音速を突破した。ライトニング戦闘機の原型となった。参考：月刊JWings9,’16、週刊エアクラフトNo.41

＜Ｐ−１ＡＳＭ用パイロン（爆弾倉）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜Ｐ−１Ａタイプ・ストアキャリア＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜Ｐ．１Ｂ＞：ライトニング・シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｐ−１ＣＤＳソフトウェア実習用教材＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究9,’14

＜Ｐ．１ＨＨ＞：ハマーヘッド（UAV）を参照。

＜Ｐ１Ｙ１＞：銀河一一型（陸上爆撃機）を参照。

＜Ｐ１Ｙ１ａ＞：銀河一一甲型（陸上爆撃機）を参照。

＜Ｐ１Ｙ１ｂ＞：銀河一一乙型（陸上爆撃機）を参照。

＜Ｐ１Ｙ１ｃ＞：銀河一一丙型（陸上爆撃機）を参照。

＜Ｐ１Ｙ１−Ｓ＞：銀河二一型（陸上爆撃機）を参照。

＜Ｐ１Ｙ２＞：銀河一六型（陸上爆撃機）を参照。

＜Ｐ１Ｙ２−Ｓ＞：極光（夜間戦闘機）を参照。

＜Ｐ１Ｙ４＞：銀河一二型（陸上爆撃機）を参照。

＜Ｐ１Ｙ５＞：銀河一四型（陸上爆撃機）を参照。

＜Ｐ−１ウイング・パイロン＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究9,’14

＜Ｐ−１魚雷用パイロン（爆弾倉）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜Ｐ−１機雷用パイロン（爆弾倉）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究9,’14

＜Ｐ−１固定翼哨戒機ＥＢＵ交換実習装置＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜Ｐ−１固定翼哨戒機システム整備実習装置＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究9,’12

＜Ｐ−１固定翼哨戒機操縦・脚系統実習装置（その１）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究2,’15

＜Ｐ−１固定翼哨戒機操縦・脚系統実習装置（その２）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究7,’16

＜Ｐ−１哨戒機操縦訓練装置＞：海上自衛隊P-1哨戒機用操縦訓練装置OFT（Operational Flight Trainer）。初号機は厚木航空基地（実戦部隊要員向け）、２号機は鹿屋航空基地（実戦部隊要員向け）、３号機は下総航空基地（実用機課程教育向け。2023年6月導入）に配備された。参考：月刊JWings11,’23

＜Ｐ−１哨戒機への射撃管制レーダー照射事件＞：2018年12月20日、第４航空群第３航空隊P-1哨戒機が能登半島沖の日本海を飛行中に、韓国海軍ミサイル駆逐艦971広開土大王から射撃指揮レーダーの照射を受けた事件。P-1哨戒機が能登半島沖の日本海（日本の排他的経済水域内）を通常哨戒飛行中、国籍旗（艦首旗）も軍艦旗（艦尾旗）も掲揚していない広開土大王と韓国海洋警察庁警備艦サンボンギョ5001が、搭載艇により正体不明小型船に対して何らかの作業を行っているのを発見した。P-1はまずサンボンギョ5001の艦尾側から近接して右舷側を通過、続いて広開土大王の艦尾側距離500m・高度230mを左舷側から右舷側に抜けた。この時は何事も無かったが、高度を落としつつ右旋回して広開土大王の艦尾側から近接、国際民間航空条約と航空法施行規則に従って距離500m・高度150mで右舷側真横を通過し、続いて艦首前方1100mを抜けて艦を確認、左旋回してサンボンギョ5001の艦尾遠距離後方を抜けていったところ、警告無線なども無く突如射撃指揮レーダーを照射された。P-1はESMで連続波レーダーを照射されていることなどを確認し、STIR180射撃指揮レーダーによりロックオンされている状態にあるものと判断、右緩旋回により広開土大王と正反対に針路を取って距離を取り、主砲の指向が無いことを確認し、VHF緊急周波数121.5MHzで照射の意図を伝達するよう呼びかけたが返答は無く、上級司令部に状況を報告した。しかし距離5000mのところで再度照射を受けたため、左旋回して状況を確認し、距離8000-9000mのところでVHF緊急周波数、国際VHF緊急周波数、国際UHF緊急周波数により再度無線による呼びかけを行ったが、やはり返答が無かったため、広開土大王から離れて現場を離脱した。不測の遭遇であっても射撃指揮レーダーの照射は洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準CUESや西太平洋海軍シンポジウム海上衝突回避規範2.8.1aを初めとする各種国際規則で厳禁されている行為であり、防衛省は韓国に遺憾の意を伝えて再発防止を強く要求、12月21-22日に外務省も韓国側に抗議したが、12月24日に韓国国防部はP-1が危険な低空飛行を行っていた、照射したのはSTIR180射撃指揮レーダーではなくMW08対水上レーダーだった、無線も電波が弱く一部の単語しか聞こえなかったとして逆に日本側に謝罪を求めた。P-1が撮影していた証拠映像には射撃指揮レーダーと方位盤の光学カメラがP-1の方を指向しているのが映っており、ESMデータから周波数も照射パターンもMW08とは違うことが判明、無線が聞き取れない時に当然返信すべき再送や周波数変更の要求も行っておらず（そもそも危険な低空近接飛行と感じたなら無線でP-1に伝えるべきだが）、韓国国防部は主張の根拠も示しておらず、韓国側の主張には無理があり、MADで潜水艦を確認するため高度100m以下に降りて対潜爆弾を投下炸裂させることもある対潜哨戒機に対し、民間航空法規の安全規定距離・高度を守っているのに威嚇的と感じるようでは対潜訓練をちゃんと行っているのかすら疑問である。すると韓国側はレーダー操作員が勝手に操作した、遭難した北朝鮮漁船捜索のため射撃指揮レーダーを使ったと主張を変えてきた（相変わらず根拠は出さない）が、レーダーアンテナや方位盤の指向に他の乗員が気付かない、機密電波情報の塊である射撃指揮レーダーをみだりに使用した上、漁船に向けて搭載艇を出している段階なのに付けっぱなしにし、漁船でなくP-1の方に指向させた、というのは理解するのが難しい。12月27日にテレビ会議方式で日韓実務者協議が行われたが埒が開かなかった。2019年1月3日、韓国側は主張の方向性を変え、遭難した北朝鮮漁船の救難という人道的活動をP-1が低空近接飛行で妨害したとし、1月4日には動画も公開した。しかしその動画の中で、P-1からの無線交信が聞き取れるとして、防衛省が韓国側に現場での意思疎通改善措置を求めている。1月14日、シンガポールで２回目の日韓実務者協議が行われたが、平行線に終わった。1月21日、防衛省が韓国レーダー照射事案に関する最終見解についてと題する文書を公開し、本件に関する日韓防衛実務者協議の打ち切りを表明した。P-1のESMによるレーダー探知音なる音源も公開したが、これは単に音が鳴っているだけで、韓国艦が搭載している捜索レーダーや射撃指揮レーダーなのか具体的に判別できるものではなく、韓国側はただの機械音と突っぱねている。これで幕引きを図った形だが、そもそも韓国側が長期間漂流した北朝鮮漁船と主張する小型船は、日本の排他的経済水域内に単独で存在しており、長期間漂流したにも関わらず誰も遭難信号を探知していない（P-1哨戒機も非探知）のに、なぜか韓国軍艦（艦首・艦尾旗を無掲揚）と韓国警備艇だけが現場に駆け付けて「人道上の救難行為」を行っているという怪しすぎる状況で、救助したとする乗員４人（うち１人は死亡）は健康診断や取り調べもろくに行わずに事件発生翌々日の12月22日1100に板門店でさっさと北朝鮮に引き渡しており、公開された映像で特に問題無く浮かんでいそうな小型船もその後どうしたのか不明である。また、海自の方も、P-1から事件発生の報告を受けた上級司令部の方はどういう指示を出したのか、当該P-1が引き揚げた後で他の哨戒機や艦艇などに韓国艦や小型船の監視追尾を引き継いだのか、といったことを公表しておらず、謎の状態となっている。その後の日韓関係悪化やGSOMNIAの打ち切りに関する報道でも、枕詞は徴用工訴訟ばかりで何故か本件の話は出てこない。2023年6月4日、シンガポールで開催された日韓防衛相会談で再発防止策が合意された。参考：月刊世界の艦船4,’19、3,’19、統合幕僚監部ホームページ、月刊JWings3,’19、4,’19、1,’24、月刊軍事研究3,’19

＜Ｐ−１操縦訓練装置＞：海上自衛隊のP-1哨戒機用操縦シミュレータ。P-1のコクピットと同じ操縦訓練室があり、電動アクチュエータにより振動を再現する。2013年3月に厚木基地に配備された。参考：朝雲

＜Ｐ−１ソノブイ・ラック＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜Ｐ−１搭載型トーバー＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究1,’19

＜Ｐ−１搭乗員訓練装置＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究9,’12

＜Ｐ−１用ＡＰＵ（搭載用）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究7,’12

＜Ｐ−１用ＣＤＳプログラム＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜Ｐ−１用テストサイト＞：自衛隊の機器。富士通製。参考：月刊軍事研究2,’11

＜Ｐ−１用プログラム作成・検証システム（Ｐ−１テストサイト）用ソフトウェア＞：自衛隊の機器。富士通製。参考：月刊軍事研究12,’18

＜Ｐ０２＞：スペイン海軍ラサガ級ミサイル艇Alsedo。1977年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ−２機雷＞：中国海軍浮遊機雷。参考：月刊世界の艦船5,’23

＜Ｐ−２対潜哨戒機シリーズ＞：アメリカ海軍対潜哨戒機、別名ネプチューン（Neptune）。当初はP2Vという名称だった。1941年秋にロッキードの子会社のベガ社がPV-1/PV-2の後継としてアメリカ海軍に原案を提出。この時は海軍に余裕が無かったので一旦お預けとなったが、戦況が好転したのとPV-2が初期不良に悩まされたのとで1944年春から開発作業が本格化し、原型機は1945年5月17日に初飛行した。海外にも輸出され、民間消防航空会社にも導入されている。参考：世界の傑作機No.50、月刊航空情報11,’10

　＜ＸＰ２Ｖ−１＞：原型機で、２機が製作された。エンジンはライトR-3350-8デュプレックス・サイクロン（2300馬力）、プロペラは４翅。1945年5月17日に初飛行した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−１＞：最初の量産型。胴体はセミモノコック構造の全金属製で、主翼中央翼後縁部分から前後に分割されており、前部胴体は非与圧フライトデッキと前脚収容部・爆弾倉からなる２階建て構造、後部胴体は観測士席、ソノブイランチャー、観測手席などからなる１階建て構造で、中央翼上の通路により互いに行き来できる。機首は透明風防である。主翼はやや高い位置にある中翼配置の直線翼で、翼型はNACA2419改、エンジンナセルまでの中央翼が一体構造となって胴体を貫き、内部の空気が不時着水時の浮力を保つ。外翼部分はテーパーが付いている。外翼後縁内側にファウラーフラップ（最大下げ角32度）、外側にトリムタブ付きエルロン（フラップ最大下げ時に連動して10度下がる）がある。水平尾翼は後縁に可動式トリム翼とトリムタブ付きエレベーターを備えており、前者はパイロットが角度を変えてキャンバーの調整が可能であるため、本機の水平尾翼はバリカム（Variable Camber）翼と呼ばれる。垂直尾翼は１枚で、トリム・バランスタブ付きのラダーを持つ。銃座には12.7mm機銃を連装で装備する。爆弾倉に魚雷２発、機雷、爆雷12発など8000ポンド（3.63トン）までの兵装を搭載できる。主翼下にはロケット弾パイロンが左右８箇所ずつ用意されており、5inHVARなら計16発、11.75インチロケット弾タイニーティムなら計４発積める。乗員は操縦士、副操縦士、航法爆撃手、通信手、レーダー手、背部銃手、尾部銃手の７名。14機が生産された。参考：世界の傑作機No.50、月刊航空情報11,’10

　＜ＸＰ２Ｖ−２＞：P2V-2の試作型。P2V-1量産型５号機を改造して1947年1月7日に初飛行した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−２＞：実用量産型で、1947年5月20日に初飛行した。機首は20mm機関砲AN-M2モデルＥを６門搭載したソリッドノーズで、エンジンをR-3350-24Wに換装し、速力を強化した。背部銃座は撤去している。前脚収容部と爆弾倉の間に捜索レーダーを収容するが、一部爆弾倉後方に搭載しているものもある。全長23.7m、全幅30.48m、全高8.56m、自重15.405トン、最大離陸重量28.612トン。エンジンはR-3350-24W（離昇出力2800馬力）双発、巡航速度286km、最大速度515km、実用上昇限度7925m、燃料搭載量8896リットル、最大航続距離6405km。自衛武装は胴体背部のマーチン社製12.7mm機銃連装250CE-13B銃座、尾部の12.7mm機銃連装Mk3銃座。乗員７名。10号機からはプロペラをハミルトン・スタンダード社製３翅に、尾部銃座を20mm機関砲に換装した。後に多くの機体がコクピット後方上部にアビオニクス（航法通信機器）搭載用涙滴型ハンプバックを追加している。３機のみ機首にフォトマッピング用カメラを搭載しており、機首上面のみ透明風防とし、機首下面にカメラ用の突起を付けた。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−３＞：エンジンをライトR-3350-26W（3200馬力）に換装し、対潜能力を強化したもの。1948年8月6日に初飛行し、1950年1月までに40機が生産された。朝鮮戦争に投入され、対地攻撃や夜間爆撃に使用されている。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−３Ｂ＞：P2V-3の近接支援専用型。機首にAN/ASB-1低高度レーダー爆撃システム（LLRBS）を搭載する。P2V-3Cから９機と、P2V-3Wから６機が改造された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−３Ｃ＞：艦上核爆撃機型。AJ-1が完成するまでの繋ぎとなる核搭載艦上機として、ミッドウェイ級空母からMk.1核爆弾（Mk4という説もある）を搭載して発艦できるように改造したものである。構造と強度の関係でカタパルトフックを付けられなかった（一応１機作ってみたが、無理があった）ため、発艦には後部胴体側面に４基ずつ装着したMk6JATO固体ロケットを使い、攻撃終了後は陸上基地に着陸するか、海上に不時着水する。一応着艦フックを付けられるようになっていて、核爆弾を搭載したままでも着艦できるが、これは空母が母港に戻ってP2V-3Cを積み込む暇が無い時に洋上で直接艦載するためのものであり、一応１機に装着して陸上基地でテストしたが、実際に着艦した事は一度も無かった。発艦時には他機を格納庫か飛行甲板右舷後方にどかしておかないと、主翼がぶつかって両方とも大破してしまう。P2V-3C自身はミッドウェイ級空母１隻あたり３機が配備されており、発艦時には後部エレベーターの更に後ろの飛行甲板尾部ギリギリの位置に駐機した。胴体後部に大型燃料タンクを増設し、機首の機関砲を外してレーダーを装備、背部銃座を外して自衛武装を尾部20mm機関砲のみとしている。天測ドームも撤去しており、代わりにペリスコープ式六分儀を装備した。不時着水の際に機首を海面に突っ込まないよう、胴体下面にハイドロフラップと呼ばれる引き込み式抵抗板が付けられている。乗員は操縦士、副操縦士兼兵器技術者（機上で核爆弾の最終セットを行う）、爆撃航法士、尾部銃手の４名。試作初号機はP2V-2から改造され、更に11機が生産されて1948年9月から配備された。1949年3月7日に模擬核爆弾（4.5トン）と燃料を満載し、機体重量33.566トンでCV-43コーラル・シーからのJATO発艦を実施。バージニア沖からアメリカ大陸を横断して模擬核爆弾を投下し、Ｕターンして東海岸のメリーランド州パタクセントリバー基地に着陸した。1951年2月28日にはメキシコ湾のCVA-42フランクリン・Ｄ・ルーズベルトから発艦し、25時間57分かけて5156海里先のカリフォルニア州モフェットフィールド基地に着陸している。参考：世界の傑作機No.50、No.118、月刊JWings9,’11、月刊軍事研究5,’03、アメリカの核兵器

　＜Ｐ２Ｖ−４＞：本格的な対潜哨戒機型で、初号機は1949年11月14日に初飛行し、52機が生産され、後にP-2Dに名称変更された。前部胴体下部にAN/APS-20A用レドームを装着し、爆弾倉を長さ3.4mに短縮している。右翼端増槽先端にAN/AVQ-2サーチライト、左翼端増槽先端にAN/APS-31低高度爆撃照準用レーダーを装備していて、海上のシュノーケルを発見することができ、シュノーケル・スナイパーの通称が付いた。Mk34/Mk41魚雷４本の搭載が可能で、目標をレーダーで発見し、上空通過の30秒前からサーチライトで照射、攻撃を仕掛ける。乗員は武器手を加えて８名となった。エンジンはR-3350-30Wに換装する筈だったが、開発が遅れたためR-3350-26Wを搭載して完成、後日装備としている。全幅30.8m、全高8.94m、自重18.846トン、最大離陸重量36.287トン。エンジンはR-3350-30Wターボコンパウンド（離昇出力3750馬力）双発、巡航速度315km、最大速度612km、実用上昇限度7529m、燃料搭載量14195リットル＋増槽2650リットル、最大航続距離7784km、航続時間12時間以上。乗員８名。朝鮮戦争では那覇基地から出撃した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−５＞：エンジンをライトR-3350-30WAに換装したもの。初号機は1950年12月29日に初飛行した。翼端増槽を大型化し、右増槽前端にAN/AVQ-2とAN/APS-31を両方積むようになった。全長24.88m、全幅30.89m、全高8.94m、自重19.971トン、最大離陸重量36.287トン。エンジンはR-3350-30WAターボコンパウンド（離昇出力3750馬力）双発、巡航速度315km、最大速度586km、実用上昇限度8839m、燃料搭載量16277リットル＋増槽1514リットル、最大航続距離8803km、航続時間12時間以上。乗員９名。1949年9月から1951年3月に424機が生産され、初期の170機はP2V-5(ML)、171-268号機まではP2V-5(ASW)、269号機以降はP2V-5Fと呼ばれる。後にAN/APS-20CをAN/APS-20Bに換装し、AN/APS-31を外した。朝鮮戦争では日本や沖縄から出撃し、日本海や黄海の哨戒任務に就いた。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−５（ＭＬ）＞：機雷敷設型。機首に20mm連装機関砲塔AERO9B/Cを装備し、銃手兼観測手が位置する。AN/AVQ-2の操作要員を副操縦士から銃手兼観測手に変更しており、目視捜索探知能力が向上した。外翼上面に左右２枚ずつのスポイラーを追加、翼端増槽を大型化している。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−５（ＡＳＷ）＞：機首を銃座無しの透明風防に変更し、機内コンソールを右向き一列に配置、ソノブイ手、レーダー手、航法士を横並びにしてコミュニケーションを取りやすくした。後期型は後部銃座を廃止してAN/ASQ-8MADブームを装着、スティンガー・テイルと呼ばれる尾部形状となった。これは前期型にもオーバーホール時に適用されている。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−５Ｆ＞：ターボコンパウンドエンジンに故障が多く、出力も不足気味となってきたため、主翼下にウェスティングハウスJ34-WE-34ターボジェットエンジンを追加したもの。外翼ハードポイントは16カ所から８カ所に減った。胴体はP2V-5(ASW)後期型と同じ透明風防機首にスティンガー・テイルを持つタイプである。AN/APS-20Bレーダー搭載に伴い、右翼端増槽のAN/APS-31を外した。また、サーチライトはAN/AVQ-2Aに換装した。P2V-5の269号機以降がこの型で新規生産され、1954年頃から既存の機体もオーバーホール時に改修を受けた。初期型のみ機首にエマーソン20mm機関砲搭載ボールターレットを装備する。後にP-2Eに改称された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−５ＦＥ＞：対潜アビオニクス強化型。AN/ASA-20ジュリーとAN/AQA-1/-3/-3Aジェゼベルを搭載したもので、TACCOは乗らない。P2V-5/-5Jから73機が改造され、予備役部隊を中心に配備された。後にEP-2Eに名称変更された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−５ＦＳ＞：対潜アビオニクス強化型。AN/ASA-20ジュリーとAN/AQA-1/-3/-3Aジェゼベルに加え、AN/ASA-16統合表示装置（TACCO用）、AN/ASR-3排気検出装置、AN/ALR-3/-8ECM受信機を搭載している。風防前方の機首正面にAN/ASR-3用スコープ、機首と後部胴体側面にAN/ALR-3用涙滴型フェアリング、後部胴体下面にAN/ALR-8用ブレードアンテナ２枚を装備する。ロケット弾用照準器は操縦士席のMk8Mod8光学照準器。背部銃座は撤去された。乗員12名（操縦士、副操縦士、航法士、戦術航空士、機首観測手、通信手、機上整備員、ジェゼベル手、ジュリー／ECM手、MAD／レーダー手、側方観測手兼武器手２名）。後にSP-2Eに名称変更された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−６＞：対潜・機雷敷設型で、後にP-2Fと改称された。P2V-5(ML)の機首を大型化してエマーソン社製銃塔を搭載し、胴体下のレーダーアンテナを小型化、爆弾倉を大きくして対艦魚雷を運用できるようにしている。AN/APS-31は外した。全長27.17m、全幅31.72m、全高8.94m、自重20.613トン、最大離陸重量36.287トン。エンジンはR-3350-30W（離昇出力3750馬力）双発、巡航速度315km、最大速度618km、実用上昇限度6080m、最大航続距離8525km、航続時間12時間以上。乗員９名。初号機は1952年10月16日に初飛行した。67機が生産され、うち26機がフランス海軍に移管されている。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−６Ｂ＞：対潜ミサイル運用型で、P2V-6Mの原型機である。P2V-5から１機が改造された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−６Ｆ＞：P2V-6にJ34-WE-36補助ジェットを搭載したもの。後にP-2Gと改称された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−６Ｍ＞：対潜ミサイル運用型で、P2V-6Bの量産型。AUM-N-2ペトレル空対潜ミサイル運用能力を追加し、エンジン外側にパイロンを設けた。補助ジェットは搭載していない。後にMP-2Fに改称された。AUM-N-2は結局開発中止になったので、以降は標的機の運用などに回されている。参考：世界の傑作機No.50

　＜ＹＰ２Ｖ−７＞：P2V-7の試作機らしいが、詳細不明。後にYP-2Hと改称された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−７＞：P2V-5Fの改良型。前脚収容部を小型化してAN/APS-20B/Eのレドームを前にずらし、爆弾倉を拡大した。機首は透明風防で、航法士席を前にずらしたため天測用アストロドームも前に移動、コクピットの風防を丸みを帯びた形状に変更している。主翼は翼厚比20%と分厚く、不時着水の際にはフロートの役目もしたらしい。ファウラーフラップが大きいためエルロン面積が不足がちで、４度以上エルロンが下がるとスポイラーが一緒に作動するようになっている。また、メインフラップを32度のフルダウンにすると、エルロンが連動して10度下がる。水平安定板後半部には操縦士の操作で可動するシステム（通称バリカム）が装備されており、水平尾翼のキャンバーを拡大して縦安定性を高めるのに役立った。対潜アビオニクスはAN/APS-20Eレーダー、AN/ASQ-8MAD、AN/APR-9ESM、AN/ASA-20ソノブイ・システム（後にAN/AQA-1を追加）。全長27.94m、全幅30.89m、全高8.94m、自重21.552トン、最大離陸重量38.431トン。翼面積92.9平方メートル。エンジンはR-3350-32W（離昇出力3750馬力）２基とJ34-WE-36補助ジェット（推力1.542トン）２基、巡航速度315km、最大速度635km、実用上昇限度6827m、燃料搭載量16277リットル＋増槽1514リットル、最大航続距離7413km、行動半径728海里（哨戒６時間）、航続時間12時間以上。兵装は爆弾倉内のMk34魚雷４本または150kg対潜爆弾16発、主翼下の127mmロケット弾８発。乗員12名。311機が生産された。149号機以降は背部銃座が無く、以前の機体も後に撤去している。後にP-2Hと改称された。参考：世界の傑作機No.50、空軍

＜Ｐ２Ｖ−７Ｓ＞：対潜能力強化型。AN/APR-58ジュリーとジェゼベルを搭載する。乗員は操縦士、副操縦士、航法士、戦術航空士、機首観測手、通信手、機上整備員、ジェゼベル手、ジュリー／ECM手、MAD／レーダー手、側方観測手兼武器手２名の12名。31機が生産され、P2V-7も順次この仕様に改修された。1962年9月18日の名称変更でSP-2Hとなった。参考：世界の傑作機No.50、月刊航空情報11,’10

＜Ｐ−２対潜哨戒機ファミリー＞

　＜ＡＰ−２Ｅ＞：アメリカ陸軍の電子監視機型。陸軍が使用するP-2全体をこう称し、SIGINT任務を行う機体はRP-2Eと呼ぶという説もある。海軍からP-2Eを７機譲渡され、２機をアクティブ型（受信アンテナが少ない。テイルコード131429など）、２機をパッシブ型（アンテナが多く、右増槽サーチライト部が延長されてピトー管も付いている。テイルコード131526と131531）、１機を訓練用に改造、残る２機（テイルコード131492など）はそのまま支援任務に投入した。1967年7月から1972年4月までカムラン・ベイ基地に展開し、第１無線研究中隊（航空）に配備（第１陸軍保安局中隊ともいう。1971年3月に第144陸軍保安局中隊に改称）された。参考：世界の傑作機No.50

　＜ＡＰ−２Ｈ＞：ガンシップ型。SP-2Hベースで、原型機は機首左にLLLTV、機首右にFLIRを搭載し、AN/APS-20Bを撤去してそのレドームにAN/APS-94SLARを収容、補助ジェットエンジン排気口に防炎装置を装備し、MADスティンガーを残しており、１機が改造を受けた。量産型は機首にLLLTVとFLIRを装備、AN/APS-94SLARのレドームはAN/APS-20Bの流用でなく専用のフェアリングとなっており、MADスティンガーを撤去して20mm機関砲塔Aero11/Aを装備、爆弾倉内に40mmてき弾発射機M79を、主翼下にSUU-11A/1Aミニガンポッドを俯角付きで搭載した。爆弾倉や主翼下パイロンにはMk81/Mk82爆弾やMk77ナパーム弾を積める。補助ジェットエンジン排気口には防炎装置が付く。４機が改造された。1968年1月からカムラン湾やナコンパノムで任務に就いたが、１年弱でA-6Cに後を譲って退役した。参考：世界の傑作機No.50

　＜ＤＰ−２Ｅ＞：P2V-5FDを参照。

　＜ＤＰ−２Ｈ＞：無人機発射母機兼誘導機型。当初はSP-2Hという名称のままだった。P-2Hから５機が改造された。参考：世界の傑作機No.50

　＜ＥＰ−２Ｅ＞：P2V-5FEを参照。

　＜ＥＰ−２Ｅ＞：UHF中継機型。P-2Eから３機が改造された。参考：世界の傑作機No.50

　＜ＥＰ−２Ｈ＞：無人機データ中継機型。P-2Hから１機が改造された。参考：世界の傑作機No.50

　＜ＬＰ−２Ｈ＞：P2V-7LPを参照。

　＜ＮＯＰ−２Ｅ＞：OP-2Eの原型機。機首にAN/APQ-131レーダーを追加し、尾部のMADブームなどはそのまま残している。２機が改造された。参考：世界の傑作機No.50

　＜ＮＰ−２Ｅ＞：試験機型。P-2Eから少なくとも５機が改造された。参考：世界の傑作機No.50

　＜ＮＰ−２Ｈ＞：テストベッド機型。P-2Hから４機（うち１機は元RB-69A）が改造された。AN/APS-20用レドームの形状が変更されており、ここに試験・計測機器を搭載していたようだ。P-2Hと同じ無人機データ中継に使用された機体もある。参考：世界の傑作機No.50

　＜ＯＰ−２Ｅ＞：観測哨戒機型。輸送路阻止マルチセンサー（TRIM）計画の一環として開発された。AN/APS-20B、AN/ASQ-8、AN/ALR-8を撤去し、機首にAN/APQ-131レーダー、尾部にAN/ALE-29チャフ・フレアディスペンサーを装備、後部胴体下面に撒布結果確認用ストライクカメラを搭載し、地上との連絡用にAN/ARC-44VHF/FM無線機を積んでいる。SP-2Eから15機が改造された。1967年2月から1968年7月までタイのナコンパノム基地に派遣され、イグルー・ホワイト作戦のセンサー空中散布も実施した。翼下パイロンにA/A37B-3訓練弾複合ラックを装着しており、ここに音響収集ブイを４基ずつ装着する。ただ水平飛行でセンサーを撒布する必要があったため、たちまち２機が撃墜されてしまい、F-4戦闘機などの高速機に後を譲った。参考：世界の傑作機No.50、月刊軍事研究12,’08

　＜Ｐ２Ｖ−２Ｎ＞：極地仕様型。ポーラーベア計画で製造され、1949年10月18日に初飛行した。スキーを装着しており、機首とエンジンナセルの下面には脚引き込み時にスキーを収めるフェアリングを追加、武装は全て取り外し、尾部にMADを装備している。P2V-2から２機が改造された。1952年春にアラスカから北極方面へのミッションを行い、1955-56年には南極観測支援作戦ディープフリーズ�Tに参加した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−２Ｓ＞：空中早期警戒機型の試作機。胴体下部に捜索レーダーを搭載している。P2V-2から１機が改造された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−３Ｗ＞：空中早期警戒機型。初号機は1949年8月12日に初飛行した。胴体前部下面にヘゼルタイン／GE社製AN/APS-20レーダー用大型アンテナを収容したレドームがあり、レーダー手は機首の機関砲を撤去したスペースに位置し、機首側面にはレーダー手用の窓を設けた。乗員は従来の７名にレーダー手を加えた８名。後に第３気象飛行隊と第４気象飛行隊で気象観測用としても使用された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−３Ｚ＞：要人輸送機型。内装をVIP仕様とし、キャビンに装甲板を取り付け、コクピット側面にあたる胴体部分にVIPの階級を示すプレートの差し込み口を設けた。プロペラはP2V-4と同じ４翅。8300ガロン（31419リットル）翼端増槽を搭載可能。自衛武装は尾部銃座のみ。２機が改造された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−５ＦＤ＞：無人機発射母機兼誘導機。P2V-5Fのジェットエンジン外側部にBQM-34A/B/C/E標的機１機を搭載できるようにしてある。対潜・電子戦機器は外したが、AN/APS-20Bはそのままで、スティンガー・テイルも残したものと外したものが存在する。後部胴体背面に標的機追跡用レーダーの大型レドームを装備した機体もある。P2V-5から10機が改造され、1959年から配備された。後にDP-2Eに名称変更された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−５Ｊ＞：気象観測機型。P2V-3Wの後継で、高度500フィート（152.4m）でハリケーンに突入し、気象データを集めるのが主任務である。P2V-5からの改造で、背部銃座を撤去した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−５ＪＦ＞：気象観測機型。P2V-3Wの後継で、任務はP2V-5Jと同じ。P2V-5Fからの改造で、J34補助ジェットを持ち、背部銃座は撤去した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−６Ｔ＞：機上作業訓練機型。P2V-6ベースである。TP-2Fに改称された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−７ＬＰ＞：長距離写真偵察機型で、後にLP-2H（LP-2J？）に改称された。AN/APS-20を撤去して燃料タンクに回し、換わりにAN/APS-31Bを搭載している。MADスティンガーは鉱物資源探査に使用する。P2V-2Nと同じスキッド式降着装置を付けて1957-58年の南極観測支援活動オペレーション・ディープフリーズ�Vにも参加した。機首にＶ字のエアロリトライバーと呼ばれる支柱を付け、ケーブル付きバルーンを引っかけて観測キャンプから物資を回収する装置も試されたが、ヘリコプターの発達で実用化には至らなかった。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−７Ｕ＞：RB-69Aを参照。

　＜ＲＰ−２Ｅ＞：AP-2Eを参照。

　＜ＲＢ−６９Ａ＞：アメリカ空軍ELINT機型で、当初はP2V-7Uと呼ばれた。開発にはCIAの資金が投入されたともいわれており、生産ライン上で改造を受けて1954年にアメリカ空軍に引き渡された。全面黒塗装で、尾部下面にドームが追加されているのが特徴。一部にSLARを搭載した機体もある。７機が配備され、運用の際には主翼に自衛用サイドワインダーを装備したともいわれる。台湾の国籍マークを付けて中国に対するELINT任務を行ったものもあり、１機が1964年6月11日に中国空軍MiG-17PFの迎撃を受けて撃墜されたという話もある。任務終了後は海軍に返還され、P-2Hと呼ばれた。参考：世界の傑作機No.50、航空ジャーナル9,’77臨時増刊

　＜ＳＰ−２Ｅ＞：P2V-5FSを参照。

　＜タートル＞：直線飛行速度記録機、別名The Truculent Turtle。P2V-1量産初号機を改造したもので、銃座などを全廃して空気抵抗を減少させ、燃料タンクを各所に追加、燃料容量を8467ガロン（32051リットル）に増やしている。1946年9月29日から10月1日、オーストラリアのパースからオハイオ州コロンバスまで11325マイルを55時間17分で無給油無着陸飛行した。退役後はノーフォーク海軍航空基地に展示され、1970年代からはペンサコラ海軍航空基地の海軍航空博物館に移された。参考：世界の傑作機No.50

＜Ｐ−２対潜哨戒機・海外シリーズ＞

　＜Ｐ−２（アルゼンチン海軍）＞：アルゼンチン海軍対潜哨戒機。1958年にイギリス空軍の中古P2V-5（ネプチューンMR.1）を８機導入した。その後1966-72年にSP-2Eを４機、1977-78年にSP-2Hを５機配備している。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ−２（イギリス空軍）＞：イギリス空軍対潜哨戒機。アメリカ空軍との相互防衛援助計画で導入し、ネプチューンMR.1と名付けて1952年1月から1953年に52機配備した。１956-57年に退役し、８機がアルゼンチン、14機がブラジルに移管された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ−２（オーストラリア空軍）＞：オーストラリア空軍対潜哨戒機。1951年11月から1953年2月にP2V-5を12機、1962年3-5月にP2V-7を12機導入した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ−２（オランダ海軍）＞：オランダ海軍対潜哨戒機。1953年10月からP2V-5、1961年9月からP2V-7Bを導入した。1965年9月、フランス海軍からSP-2Hを４機移管されている。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ−２（海上自衛隊）＞：海上自衛隊対潜哨戒機。P2V-7を1956-58年に16機供与され、更に1962年までに48機をライセンス生産した。改良型のP-2Jは1979年までに82機を配備している。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ−２（カナダ空軍）＞：カナダ空軍対潜哨戒機。1955年からP2V-7を25機、MDAP供与で導入した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ−２（ブラジル空軍）＞：ブラジル空軍対潜哨戒機。1958年からP-15の名称で14機導入した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ−２（フランス海軍）＞：フランス海軍対潜哨戒機。1953年からP2V-6を26機、1959年からP2V-7を34機配備した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ−２（ポルトガル空軍）＞：ポルトガル空軍対潜哨戒機。1960年からオランダ海軍の中古P2V-5Fを12機導入した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−５（アルゼンチン海軍）＞：アルゼンチン海軍対潜哨戒機。PBM-5Aの後継として1958年にイギリス空軍から中古P2V-5（ネプチューンMR.1）を８機導入し、第２海軍航空団第１偵察飛行隊に配備した。1965年から退役した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−５（オーストラリア空軍）＞：オーストラリア空軍対潜哨戒機。1951年11月から1953年2月にP2V-5を12機導入し、1952年10月から第11飛行隊に配備した。1959年にアメリカに送られ、P2V-5F仕様に改造されている。初期型はP2V-5Mk.1、機首銃座を撤去して透明風防に変更しMAD収容スティンガーテイルを装備したものはP2V-5Mk.2、Mk.2の背部銃座を撤去したものはP2V-5Mk.3、J34補助ジェットを搭載したものはP2V-5Mk.4と細分される。1962年にP-2Eに改称され、1967年末に退役した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−５（オランダ海軍）＞：オランダ海軍対潜哨戒機。1953年10月から1954年1月にMDAPでP2V-5を12機導入した。S2F-1に後を譲って1960年6月から1962年3月に退役し、全てMDAPでポルトガル空軍に供与された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−５Ｆ（ポルトガル空軍）＞：ポルトガル空軍対潜哨戒機。1960年6月から1962年3月にオランダ海軍の中古機をMDAPで12機導入した。1962年以降はP-2Eに改称された。P-3Pに後を譲って1977年までに全て退役した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−６（フランス海軍）＞：フランス海軍対潜哨戒機。1953年からP2V-6対潜哨戒機26機を３個飛行隊に配備した。1960年代に透明風防型機首とMADスティンガーを装着している。P2V-7とアトランティックに後を譲って退役した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−７（オーストラリア空軍）＞：オーストラリア空軍対潜哨戒機。1962年3-5月にP2V-7を12機導入し、第10飛行隊に配備した。1962年にSP-2Hに改称され、1977年頃から退役した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−７（海上自衛隊）＞：海上自衛隊対潜哨戒機。愛称は、おおわし。P2V-7S仕様だが、スニッファーやTACCO（戦術航空士）席が省略されるなど簡易化されている。右翼端にAN/AVQ-2Aサーチライトを装備する。電子装備はレーダー、ESM、HSQ-101磁気探知機（供与機はAN/ASQ-8）、ソノブイ。初期型は胴体上部に銃塔を装備していたが、後に外された。塗装は初期のMSA供与機は無塗装だったが、その後アメリカ海軍と同様の全面エンジングレイとされた。しかし駐機中に直射日光で機内温度が上昇するため、後に胴体の上半分だけ白塗りにされている。全長27.94m、全幅30.89m、全高8.94m、自重24.948トン、全備重量36.288トン。翼面積92.9平方メートル。エンジンはライト製R-3350-32WA（3750馬力）２基、補助エンジンはウエスティングハウス製J34-WE-36（推力1.54トン）２基、巡航速度315km、最大速度343ノット、実用上昇限度6096m、燃料タンク容量11280リットル（機内）＋1514リットル（翼端）、航続距離4074km。兵装はMk44魚雷４発、127mmロケット弾８発または150kg対潜爆弾Mk54が12発（16発？）。供与８番機までは機体後部上面に12.7mm機銃座が付いていたが、程無く外された。乗員12名。1956年1月16日から1958年8月に16機の供与を受け、川崎重工で48機がノックダウン組み立て（生産費用負担は日本151億円・アメリカ156億円。初号機は1959年9月18日完成）され、1965年までに計64機を取得して第１・第２・第３・第４・第51航空隊、第203教育航空隊に配備した。供与当時は在日米海軍にも配備されていない最新機で、岩国基地のアメリカ海軍パイロットが見学に来たらしい。要員は1955年10月にカンザス州ハッチンソン基地で３ヶ月のP2V-2/-3の訓練を受け、更にアラメダ基地で３ヶ月のP2V-5訓練を実施、1956年3月にP2V-7を受領して日本まで持ち帰った（3月7日帰国）。37号機はP-2Jの原型機、55号機はP2V-7VSA機として使用されている。長距離性能を活かして災害派遣でも活躍し、P-2Jと交替して最後の１機は1980年12月22日に除籍された。参考：世界の傑作機No.50、月刊軍事研究9,’03、5,’05、日本の戦力、月刊世界の艦船1,’79増刊、5,’02増刊、3,’10、6,'22、8,’24、自衛隊装備カタログ1981、日本の防衛戦力Part3、月刊航空情報11,’10、月刊JWings4,’24

　＜Ｐ−２Ｊ＞：海上自衛隊対潜哨戒機。P2V-7ベースの独自改良型で、対潜システムをレーダー重視から水中音響重視にしており、川崎重工を中心に設計した。搭載対潜機材の性能向上に加え、エンジンをターボプロップに換装して補助ジェットを国産に変更、燃料タンクをブラダー式にして容量を増やし、重心調整のため胴体前部を1.27m延長、TACCO（戦術航空士）席を追加し、フライデッキ通路の床を0.3m下げて立ったまま通れるようにした。座席も日本人の体格に合わせたタイプに変更、操舵力も日本人の体力に合わせて軽めにしている。エアコンを積んで夏季作戦能力を向上させたが、主に搭載電子機器の冷却用で、コクピットにまでは涼風が届かなかったらしい。エンジンナセル後端をフラップと分離し、排気口付近のフラップ下面にステンレス鋼板を張って耐熱化した。エンジンナセル変更と機体重量増に伴い、主脚を小型ダブルタイヤとしている。プロペラは直径174.25インチ（4.43m）３翅のハミルトン・スタンダード63E-60に換装し、垂直安定板とラダーを増積した。乗員は機首見張り席に見張り員兼機上整備員、コクピットに正副操縦士と機上整備員、デッキに前から第１対潜員（AN/AQA-5とAN/AQA-1を操作）、第２対潜員（AN/ASA-20とESMを操作）、第１戦術航空士、第２戦術航空士（航法担当）、第３対潜員（AN/APS-80レーダーとMADを操作）、後部キャビンに通信員と機上武器員２名が位置する。機長は操縦士か第１戦術航空士が務める。機首見張り席は眺めは抜群だが、落雷するとショックをまともに食らうので注意（電流は機体の外を抜けるから感電するわけではない）。後部見張り員席はエンジンや乱気流による振動が激しいので、酔いやすい人が座るのは無理である。トイレは小便用チューブが機体中央と後部見張り員席後方、便器が後部見張り員席後方に付いている。小便用チューブには凍結防止用ヒーターがあり、スイッチを入れ忘れて用を足すと逆流してくるので注意。便器は使った乗員が洗う必要があるのと、大揺れする場所にあって投下した爆弾（？）が自分にぶつかることがあるので、極力使わないようにしていたらしい。搭載する対潜アビオニクスはAN/APS-80J捜索レーダー（レドームが小型化した）、AN/APA-125レーダー・インディケーター、AN/AQA-5ジェゼベル・パッシブ型ソノブイシステム、AN/ASA-20Bジュリー装置、スニッファー（47号機まで）、HQA-101アクティブソノブイ・インディケーター、AN/ARR-52Aソノブイ・レシーバー、HAS-1Bソノブイ・データ・ディスプレイ・システム、AN/ASA-16（71号機まで）／HAS-116総合戦術指示装置（72号機以降）、N-R-86/HRAオントップ・ポジション・インディケーター、N-RO-22/HMH海水温度記録器、AN/APX-68SIFトランスポンダー、HPX-101IFFシンクロゲーター、HSQ-101MAD、HLR-1（55号機まで）／HLR-101ESM（56号機以降）。航法通信装置はHIC-3インターホン、HRC-110UHF無線機、HRC-106VHF無線機、HRC-107HF無線機２基、N-CU-58/HRC短波アンテナカプラー２台、HGC-102テレタイプライター、AN/APN-187Bドップラーレーダー、N-PT-3航法プロッター、N-OA-35/HAS戦術プロッター、HRN-104LORAN、HRN-101ADF、ARA-50UHF/DF、HRN-105TACAN、APN-171電波高度計、HRN-106BVOR/ILS/MKRレシーバー、PJ-60J自動操縦装置。全長29.26m（29.7m？）、全幅30.89m、全高8.94m、自重20.4トン、全備重量31.67トン。翼面積92.9平方メートル。エンジンはT64-IHI-10Jターボプロップ（2850軸馬力。T64-IHI-10E？）双発＋J3-IHI-7C補助ジェット（推力1.55トン）双発、哨戒速度155ノット、巡航速度270ノット、最大速度556km、実用上昇限度13300m（12802m？）、燃料搭載量11432リットル（機内）＋1514リットル（翼端増槽）、行動半径800海里、航続距離7000km（3000km？）。兵装は爆弾倉内のMk34対潜魚雷４発または150kg対潜爆弾16発、主翼下の127mm対潜ロケット弾８発。対潜爆弾は４発を高度200mから連続投下し、25mおきに着弾させ、３発目が潜水艦を直撃（または25ヤード・22.9m以内夾叉）するようにする。乗員12名。P2V-7を改造した試作機は1966年7月21日に初飛行し、11月に引き渡され、量産機は1969年8月（9月30日？）から配備され、1971年2月に就役、1979年3月までに計82機（83機？）が引き渡された。配備航空隊は第１・第２・第３・第４・第５・第７・第51航空隊、第203・第205教育航空隊。1994年5月26日（4月26日？）の最終機除籍まで、合計飛行時間617893.8時間で事故損失ゼロの記録を持ち、ギネスブックにも掲載された。導入初号機の前部胴体は個人宅に、最終号機は鹿屋基地に展示されている。参考：世界の傑作機No.50、世界の軍用機1982、1979、日本の防衛戦力Part3、Part7、月刊航空ファン9,’02、月刊JWings1,’00、5,’08、4,'24、月刊軍事研究9,’03、5,’05、月刊丸5,’07、1,’10別冊、月刊世界の艦船1,’79増刊、5,’02増刊、7,’19、6,'22、8,’24、空軍、教育航空集団司令部ホームページ

　＜Ｐ−２Ｊ（Ｃ−５契約）＞：4748-4755号機にあたる。センターコンソールのVHFコントロールをHRC-6からHRC-106に、UHFコントロールをAN/ARC-552からHRC-110に、ADFコントロールをHRN-2からHRN-101に、TACANコントロールをHRN-5からHRN-105に換装。機体左レーダー・ウェルのレーダーモジュレータとレーダーXMTR-RCVRをAN/APS-80J用からAN/APS-80N用に更新し、レーダー・シンクロ・アンプリファイアはAN/APS-80N用に換装すると共に右側から移設した。ASR-3と関連機器を撤去。マーカー・ビーコン・アンテナをAT-134A/ARNからAT-536/ARNに換装。ジェゼベルをAN/AQA-5からAN/AQA-5Nに換装。航法ジャンクションボックスをFE7260-1からFG7732-601に変更。IFFをHPX-1からHPX-101に換装。AN/ARR-52電源部の位置を変更。レーダー電源部をAN/APA-125からAN/APA-125Nに換装。ASA-16接続箱を移設。LORAN受信機をHRN-4からHRN-104に、TACANをHRN-5からHRN-105に換装。HAS-1SDDS電源部を移設。N-MX-143/ASQマニューバ・モニタをHAS-103SADに換装。レーダー・インディケータとレーダー・コントロール、レーダー電源部をAN/APA-125AからAN/APA-125Nに変更。UHF送受信器をAN/ARC-552からHRC-110に、FSアダプターをN-CV-55/HRCからHGA-101に、VHF送受信器をHRC-6からHRC-106に、HF送受信器をHRC-7からHRC-107に、SIF送受信器をAN/APX-68からAN/APX-68-Nに換装。オートパイロットを移設。ADF受信機をHRN-2受信機２台からHRN-101受信機１台に変更し、ループアンテナも換装した。AN/APX-68-Nパフォーマンスモニタを装備。印刷電信機をHGC-1からHGC-101に換装。電波高度計送受信器をAN/APN-171(V)からAN/APN-171-N1に変更。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ−２Ｊ（Ｃ−６契約）＞：4756-4763号機にあたる。センター・コンソールにHRN-106VOR/ILSコントロールを追加。アクティブソノブイ・インディケータ／MADコントロールをAN/AQA-1からHQA-101に換装。AN/AQA-1電源部には代わりにHRN-106VOR/ILS受信機を搭載した。FD6238-1姿勢指示器をFD6285-1姿勢命令指示器に変更。HISをFD6237-1からFD6237-3に換装。操縦士・副操縦士共にマーカービーコンライトを３灯式に変更。機首を改修してグライドスロープ・アンテナを装着。機首両側と機体後部両側のESM固定アンテナとアンテナドームを撤去。マーカービーコン受信機とESMアンテナ切り替え器も外した。ESMをHLR-1をHLR-101に換装。ESMテストパネルを撤去。航法ジャンクションボックスをFE7260-1からFG7732-601に換装。FDS計算機とVOR/ILSジャンクションボックスを搭載。N-MX-143/ASQマニューバ・モニターをHAS-103SADに換装。AMCコントロールをHSA-2からHSA-102に変更。YAD軸増幅計算機を換装し、MADプログラマー信号発信器を追加。機体後方下部のESM方向探知アンテナを回転アンテナに換装し、アンテナドームも再設計した。垂直尾翼上方両側にVORアンテナを装着。MAD主増幅器をAN/ASQ-10AからHSQ-101に換装。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ−２Ｊ（Ｃ−７契約）＞：4764-4771号機にあたる。ドップラー航法装置制御指示器をC-4418A/APN-153(V)からC-7514-1/APN-187-Nに換装。TAS送信機を移設。胴体中央下面後ろ寄りのレドームを新設計のものに変更し、内部のAS-1350/APN-153(V)ドップラーアンテナをRT-890-1/APN-187-Nアンテナ送受信器に換装。RT-680A/APN-153(V)ドップラー送受信器をCP-919-1/APN-187B-N周波数追跡計算機に変更。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ−２Ｊ（Ｃ−８契約）＞：4772-4777号機にあたる。高度計を換装し、副操縦士計器板をMS28044-LIAからLE-35-1に換え、静圧配管を変更した。HISをFE6237-3からFD6237-7に換装。リモート・マーカー・コントロールをFE7684-5からFE7684-11に変更し、操縦士側のFE7684-1をFE7684-7に、副操縦士側のFE7684-3をFE7684-9に換装した。操縦士計器板の警報告知パネルにバッテリー温度警報灯を追加。AN/ASA-50のSIG.DATA CONVERTERとCOMPUTER INDを外し、HSA-116用処置装置制御器と戦術入力制御器を装着。AN/ASA-16を撤去してHAS-116を搭載。バッテリーをMS24498-1からMA-5Tに変更。AN/AYK-2計算機を撤去し、ESM電源部を移設。航法ジャンクションボックスをFG7732-601からFG8345-1に換装。HSA-1をHSA-1Bに変更。IFFデコーダをN-KY-22/HPXからN-KY-122/HPXに換装。ドップラー周波数追跡計算機をCP-919-1/APN-187-NをCP-919B-1/APN-187B-Nに変更。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ−２Ｊ（Ｃ−９契約）＞：4778-4783号機にあたる。中身はC-8契約と同じ。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ−２Ｊ（ＤＩＦＡＲ化計画）＞：P-2JにHQA-6ジェゼベル付加装置を搭載し、AN/AQA-5に方位測定機能を追加、自動MAD補正装置を装備したもの。14機が改修された。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−７（カナダ海軍）＞：カナダ海軍対潜哨戒機。1955年からMDAPで25機を導入した。後にJ34を追加してSP-2H(P2V-7S)仕様に改修している。1968年に退役した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−７（フランス海軍）＞：フランス海軍対潜哨戒機。1959年から33機を３個飛行隊に配備した。本当はもう１機購入していたが、引き渡し前にアメリカで事故を起こして破損、修理後にアメリカが使用している。1962年、SP-2Hに名称変更された。アトランティックに後を譲って退役した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ２Ｖ−７Ｂ（オランダ海軍）＞：オランダ海軍対潜哨戒機。15機が生産され、1961年9月から1962年2月に引き渡された。機首は20mm機関砲４門を追加したソリッドノーズで、尾部はスティンガーテイル。３機が訓練のため本国に配備されたが、残る12機は早速インドネシアとの西イリアン紛争に投入されてビアク島で洋上哨戒にあたっている。紛争が解決すると全機オランダに戻り、1969-72年にSP-2H仕様に改造された。参考：世界の傑作機No.50

　　＜Ｐ−１５＞：ブラジル空軍対潜哨戒機。元はイギリスで余剰となったネプチューンMR.1で、一度アメリカに戻されてP2V-5F仕様に改修された後に配備した。機首は透明風防でMADスティンガーを持つが、背部銃座は撤去されていない。1958年12月から1959年4月に14機が引き渡された。1960年代初めに背部銃座を撤去。1970年3月に排他的経済水域を設定してからは主に漁業監視に使用され、1972年から退役した。参考：世界の傑作機No.50

＜ＳＰ−２Ｅ（アルゼンチン海軍）＞：アルゼンチン海軍対潜哨戒機。1966-72年に４機を導入したが、１機はTACCO席無しのEP-2E（P2V-5FE）バージョンである。参考：世界の傑作機No.50

　＜ＳＰ−２Ｈ（アルゼンチン海軍）＞：アルゼンチン海軍対潜哨戒機。1977-78年に５機を導入した。フォークランド紛争時には２機が現役にあり、AN/APS-20によりイギリス艦艇を監視し、シュペル・エタンダールによるエグゾセ攻撃を補助したらしい。参考：世界の傑作機No.50

　＜ＳＰ−２Ｈ（オランダ海軍）＞：オランダ海軍対潜哨戒機。1965年9月にフランス海軍から４機を導入し、1969-72年にP2V-7Bがこの仕様に改造された。ただしP2V-7Bから改造されたもの（フランス海軍から導入したものも？）はAN/ASR-3スニッファーを装備していない。P-3Cアップデート�Uに後を譲って1981-84年に退役した。参考：世界の傑作機No.50

　＜ネプチューンＭＲ．１＞：イギリス空軍対潜哨戒機。P2V-5(ML)を導入したもので、52機を配備した。最初の９機はAero9B銃座を搭載する短機首型、残りがAero9Cを装備する長機首型で、後期型27機は透明風防とMADスティンガーを装備し、尾部銃手を廃止した（MAD操作は航法士が担当）。参考：世界の傑作機No.50

＜Ｐ−２対潜哨戒機・海外ファミリー＞

　＜Ｐ２Ｖ−７ＶＳＡ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊試験機。VSAは可変安定性航空機の略で、P-2V-7の55号機が改造された。対潜機材を降ろして胴体下レドームを撤去、主翼半ばの上下に垂直安定板（SFS直接横力制御翼。舵角プラスマイナス30度）、爆弾倉扉に抵抗板を装着し、アナログ式一重フライバイワイヤを搭載、揚力制御用フラップ（DLF直接揚力制御翼。舵角プラス20度からマイナス40度。外側フラップを換装）と観測機器を追加した。DLF直前の主翼上面にはボルテックス・ジェネレーターが横一線に片側15枚取り付けられている。ACTのうち、制御増強、直接揚力制御、直接横力制御が可能。バックアップはメカニカルである。1977年12月23日に初飛行し、1978年3月に海自に納入され、第51航空隊で試験飛行に投入された後、テストパイロット訓練にも使用され、1982年末に退役した。参考：世界の傑作機No.50、月刊航空ファン4,’19、月刊航空情報11,’10、月刊世界の艦船1,’79増刊、日本の防衛戦力Part3、Part8、月刊JWings7,’20

　＜Ｐ−２Ｊ　ＶＳＡ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊試験機。P-2Jを改造したVSA（可変安定性航空機）試験機で、１機が製作された。外形的にはP2V-7VSAほどの大がかりな改造は行われていない。参考：世界の傑作機No.50

　＜ＵＰ−２Ｊ訓練支援機（海上自衛隊）＞：海上自衛隊訓練支援機。３タイプ４機がP-2Jから改造され、1979年12月19日から第61航空隊や第81航空隊に配備されたが、１機ごとに訓練支援機能が異なっていたため使い勝手が悪かった。総重量31.1トン。最大速度611km。61号機が対艦ミサイル防御訓練用（ミサイルシーカーヘッドとスリーブ曳航装置装備。機首の透明部分を潰している。両翼下に１カ所ずつBQM-34ファイアビー搭載パイロンを持ち、BQM-34Aの曳航も可能）、62号機が電子戦訓練用（スリーブ曳航装置とジャミング装置搭載）、64号機が電子戦訓練用（胴体上下にアンテナ装備）。1990年度まで使用され、U-36AやEP-3に後を譲って1991年12月13日に除籍された。参考：世界の傑作機No.50、月刊JWings8,’02、4,'24、月刊世界の艦船5,’02増刊、4,’14、世界軍用機年鑑1990-91、月刊航空ファン7,’99

　＜ＵＰ−２Ｊ電子戦データ収集機（海上自衛隊）＞：海上自衛隊電子情報収集機。２機が製作された。参考：月刊JWings8,’02

＜Ｐ−２Ｊ対潜戦＞：作戦海域に到達すると、BTソノブイを投下して海温を調査した後、AN/AQA-5ジェゼベル用パッシブソノブイを投下する。４×２の８本投下で四国くらいの面積の海域をカバー可能である。P-2Jは与圧の要らないギリギリの高度10000-12000フィート（3048-3658m）を旋回し、パッシブソノブイからのVHF通信を受信して音紋を第１対潜員が目で確認、潜水艦の音が入るのを待つ。潜水艦の音紋を探知したら、高度500フィート（152m）以下まで降下して中心となるソノブイを投下、周囲にAN/APR-58ジュリー用ソノブイを12本撒布し、急旋回しながらそれぞれのソノブイにジュリー発音弾をチャージする。ソノブイは風や潮に流されて位置が刻々と変化するので、TACCOはそれをAN/ASA-16総合戦術指示装置のスコープ上にグリスペンで記入し直していく。AN/APR-58ジュリー用ソノブイが潜水艦のエコーをキャッチしたら、そのブイを中心にソノブイを撒き直して更に位置を特定する。最終的にはAN/AQA-1ピンガー・ブイを投下、潜水艦上空を超低空で飛行してMADによる探知を行い、潜水艦の針路と速力を特定、最適位置で短魚雷を投下して仕留める。参考：世界の傑作機No.50

＜Ｐ−２試作潜水艦＞：ソ連海軍計画ミサイル潜水艦。1949年から設計に入った。船体はモジュール７基で構成されており、セイル直後の３モジュールに任意の兵装（１モジュールあたりR-1弾道ミサイル４基、ラストチカ10X巡航ミサイル17基、小型潜水艇１隻など）を搭載できる。全長119.2m、幅12.5m、吃水9.9m、排水量5360トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式＋ワルター機関、ディーゼル（2000馬力）６基・電動モーター・ワルター機関（7500馬力）２基、水上速力18ノット、水中速力４ノット（電動モーター）／17ノット（ワルター・タービン）、水上航続距離12000海里（10ノット）、水中航続距離100海里（電動モーター４ノット）／700海里（ワルター・タービン17ノット）、安全潜航深度200m、連続航海期間100日。兵装はR-1弾道ミサイル12発、ラストチカ10X巡航ミサイル最大51基、533mm魚雷発射管16門（前部12門、後部４門）、魚雷30本、57mm砲、25mm機関砲。乗員100名。モジュール構造が複雑なのと、発射時の船体動揺に耐えられない可能性があったため、試作前に計画は破棄された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

＜Ｐ２Ｂシリーズ＞：アメリカ海軍試作哨戒機。B-29を1947年に海軍が受領してテストしたものである。参考：月刊JWings5,’05

　＜Ｐ２Ｂ−１Ｓ＞：長距離陸上哨戒機型。４機が改造され、うち２機は更にP2B-2Sとなり、１機はD-558�Uスカイロケットの母機となった。参考：月刊JWings5,’05

　＜Ｐ２Ｂ−２Ｓ＞：P2B-1Sにレーダーと増加燃料タンクを搭載したもの。P2B-1Sから２機が改造された。参考：月刊JWings5,’05

＜Ｐ２Ｓ＞：アメリカ軍・イギリス軍の携帯用有機リン系神経剤治療剤。注射器内に収められており、大腿の外側に筋肉注射して使用する。有機リン系神経剤と強力に結合し、アセチルコリンエステラーゼを引き剥がすことで解毒作用を発揮する。参考：化学・生物兵器概論

＜Ｐ０３＞：スペイン海軍ラサガ級ミサイル艇Cadarso。1976年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ−３＞：中国海軍の浮遊機雷。円筒形で、水上艦や潜水艦から敷設可能。炸薬重量130kg。浮遊深度2-7m。信管は音響と触発。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、10,'15

＜Ｐ−３対潜哨戒機シリーズ＞：アメリカ海軍対潜哨戒機、別名オライオン（Orion。ギリシャ神話のオリオン。ネプチューンの子で狩りの名手、星座の名前にもなっている）。P-2の後継として1957年8月に仕様書が出され、ロッキード社が当時開発中のL188エレクトラ旅客機（1957年12月初飛行）をベースとした機体を提案して1958年4月に採用された。空力原型機は1958年8月19日に初飛行している。S-3艦上対潜哨戒機の退役で、空母機動部隊前方にソノブイを撒いて敵潜水艦を追い払うソノブイ・バリアを張る任務も行うようになり、展開が世界規模になった。2019年10月9日、VP-40所属P-3Cがホームベースに帰還してアメリカ海軍実動部隊での運用が終了し、P-8Aに後を譲った。参考：日本の防衛戦力Part7、月刊JWings1,’99、月刊丸3,’90、世界の軍用機1982、月刊航空ファン8,’16、11,’16、1,’20

　＜ＹＰ３Ｖ−１＞：対潜装備を搭載した原型機。1959年11月25日（2月？）に初飛行した。P-2より居住性を改善すべく太い胴体の旅客機を採用し、潜水艦を逃さないため高速化、機内燃料タンクを増設して航続性能を50%以上向上し、SOSUSにも対応させている。爆弾倉も大型化し、魚雷や核爆雷の搭載も可能とした。重心を調整するため前部胴体を2.1m短縮し、機内装備の関係で機体外形のラインも変更している。参考：月刊軍事研究5,’05、月刊丸3,’90、日本の防衛戦力Part7

　＜Ｐ３Ｖ−１＞：量産機。1960年に発注され、1961年4月15日に初飛行した。YP3V-1よりも全長を2mほど短くし、軽量化を図っている。胴体は円形断面で、与圧（高度3750mまで地上と同じ、それ以上では外気との差が一定）を備えており、レドーム直後に前方圧力隔壁、水平尾翼取り付け部直後に後方圧力隔壁を持つ。機首に前方レーダーアンテナがあり、コクピットには左に操縦士、右に副操縦士が座り、操縦士席と副操縦士席の間のやや後方に機上整備員席が用意されている。コクピット後方には左側監視／通信員（戦術調整員？）席と右側監視員（航法・通信員？）席がある。キャビン前部床下が爆弾倉で、サイズは長さ3.91m、幅2.03m、高さ0.88m。キャビン前半部にはレーダー／MAD操作員席、ジュリー／ECM操作員席、航法士席、戦術調整員席、ソノブイ操作員席と各コンソールが左側内壁に向かって並んでいる。キャビン後半部はソノブイ格納庫、ソノ・シュート搭載パネル、照明弾発射装置、水中発音弾格納庫、水中発音弾投下装置に充てられ、更に後ろに兵装係／左側監視員席と右側監視員席がある。後部与圧隔壁前方にはトイレ、食事室、調理室などが用意されている。尾部には電子機器や後方レーダーアンテナを収容、尾端にMADブームを持つ。降着装置は前輪式で、前方引き込み式であり、油圧が失われた際には手動でアップロックを外すと自重や風圧で自動的に降りてダウンロック位置で固定される。電子機器はP-2V-7S（SP-2H）と大差無く、アクティブ式音響探知システムAN/APR-58ジュリー、パッシブ式音響探知システムAN/AQA-3/-4ジェゼベル、AN/APS-80捜索レーダー、ESM、MAD（機体尾部）を装備している。航法装置は慣性航法装置、ドップラー航法装置、ロランA/C、TACAN、グランド・トラッキング・プロッター、ADF、UDF、VOR、ILSなど。主翼は二本桁ボックス構造の直線翼で、桁間にはインテグラルタンクが４個用意されている。アスペクト比7.5、上反角７度。主翼後縁にファウラー・フラップを持つ。エンジンはＶフレームを介して主翼前縁より前に吊されており、排気管は主翼上面を通って後縁に開口する。エレクトラ旅客機で問題になったエンジン取り付け部振動を解決するため、プロペラ軸線は３度上向きにされた。胴体爆弾倉に短魚雷４発、Mk101ルル核爆雷、機雷、爆雷など、外翼下面２カ所ずつのハードポイントにパイロンを介してAGM-12ブルパップASM、127mmロケット弾ズーニー、爆弾などを搭載できる。B57核爆雷は３発積めるが、実戦ではB57と短魚雷を２発ずつか、B57を１発と短魚雷を４発といった組み合わせにする。右主翼下面にはサーチライトも搭載可能。後部胴体にソノブイ・ランチャー９個を備え、ソノブイ、発音弾、マリン・マーカー、照明弾などを投下できる。操縦は機力式、油圧系統は二重。エンジンはT56-A-10W（離昇出力4500ehp・4300軸馬力）４基。最大兵装搭載量9.07トン。157機が生産され、1962年8月から配備された。9月にはP-3Aに改称されている。参考：世界の軍用機1982、1979、世界軍用機年鑑1990-91、空軍、日本の防衛戦力Part7、Part3、月刊軍事研究5,’05、月刊JWings7,’01、アメリカの核兵器

　＜Ｐ−３Ａ＞：P3V-1を1962年9月に改称したもの。2001年4月下旬からブラジルも12機を受領した。参考：世界の軍用機1982、月刊JWings7,’01

　＜Ｐ−３Ａ　ＤＥＬＴＩＣ＞：AN/AQA-5改良型ジェゼベルとAPUを搭載し、航法装置を強化したもので、DELTICはDElay Line TIme Compression（遅延時分割）の略。1964年度から発注され、以前のP-3Aも全て本型に改修された。参考：日本の防衛戦力Part7、月刊軍事研究5,’05

　＜Ｐ−３Ｂ＞：P-3A DELTICのエンジンをアリソン製T56-A-14（離昇出力4910ehp・4600軸馬力）に換装したもの。1965年に初飛行し、1966年1月（1965年12月？）から144機が引き渡された。参考：月刊軍事研究5,’05、世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1982、1979、月刊JWings1,’99、日本の防衛戦力Part7

　＜Ｐ−３Ａ／Ｂ　ＤＩＦＡＲ＞：P-3A/BにAN/AQA-7DIFARを搭載したもので、1970年12月15日発令のACF186改造で装備された。キャビン内の乗員配置は前方からセンサーステーション３（MAD／レーダー／ECM担当）、航法士、TACCO、センサーステーション１（DIFAR担当）、センサーステーション２（DIFAR担当）の順である。参考：日本の防衛戦力Part7、月刊軍事研究5,’05

　＜Ｐ−３Ａ／Ｂ　ＴＡＣ／ＮＡＶ　ＭＯＤ＞：1970年代後半にP-3A/BをP-3Cアップデート�T相当に改修したもので、TACNAVMODは戦術航法改修の略。ブロック�Tから�Vまであり、ブロック�Uはスーパービー（Super B。スーパー・ブラヴォーともいう）、�Vはキラービーというニックネームが付けられた。参考：月刊軍事研究5,’05、月刊JWings4,'21

　＜ＹＰ−３Ｃ＞：P-3Cの試作型。P-3Bから改造され、1968年9月18日に初飛行した。参考：世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ｐ−３Ｃベースライン＞：P-3C NUD（Non Up Date）ともいう。搭載対潜機器を一新したもので、A-NEWコンピュータシステムを装備し、対潜戦を完全自動化した。機首と機体後部にAN/APS-115レーダー用アンテナを備え、機首下部にAN/AXR-13LLLTVを収容した張り出しとKA-74Aカメラ窓が付く。右主翼下のAN/AVQ-2探照灯は外した。AN/ALQ-78ESMポッドを運用可能で、左主翼内翼下に受信部を搭載する。ソノブイ・ランチャーはLAK-22/A-47DとLAK-23/A47D2で、後部胴体下面にソノブイ搭載用の孔が52個開いており、うち51個はコンピュータ制御で自動的に投下できる。更にそのうち48個にはソノブイを離陸前に装填しておき、うち24個は機内からの再装填が可能。残る３個はマーカーや特殊なソノブイ用である。ソノブイ搭載数は87本（うち機内Ａサイズ・ソノブイ・ラックに63本）で、AN/SSQ-41/-47/-50/-53/-57などを積む。ウェポンベイ直前にGTC-95-2ガスタービンAPUを備え、機首右に排気口を持つ。胴体後方にはAN/ASQ-81磁気探知装置（MAD）のブームが伸びており、信号はAN/ASA-64潜水艦信号探知機とAN/ASA-65地磁気補正器で解析され、潜水艦精密位置測定に用いる。音響探知システムはAN/AQA-7DIFAR（指向性低周波分析記録システム）に、データ処理装置はAN/AYA-8に、コンピュータはAN/ASQ-114に、テレタイプはAN/AGC-6に、LLLTVはAN/AXR-13に換えられ、空中指揮機としても使用可能。コクピットの計器板中央（操縦士と副操縦士の間）にはAN/ASA-66多目的ディスプレイのCRTディスプレイがあり、戦術情報が表示される。機内配置も変更されており、キャビン前部左にTACCO席、右に航法／通信士席、中央右前にセンサーステーション３（SS-3）、中央にSS-1とSS-2、後部左右に観測席があって、SS-1とSS-2は左向き、その他は前向きである。TACCO席にはAN/ASA-70多目的ディスプレイ、補助リードアウト（130mm角）、キーボード、キーセットがあり、他の乗員と連絡を取りつつ対潜戦指揮を行う。航法／通信士官はAN/ASN-84INS、AN/APN-187ドップラーレーダー、AN/ARN-99オメガ航法装置、UHF/VHF/HF通信機の操作を担当する。SS-1とSS-2に座るのが音響システム担当の音測員だが、コンピュータ能力の関係で１名の音測員がソノブイ１基またはナローバンド信号１種の処理しかできないため、操作コンソールを二重にし、AN/ASA-66多目的ディスプレイをSS-1とSS-2の中間に設置して音測員の情報共有を図ることにより対処しているが、処理能力は音測員の熟練度に左右される。SS-3は非音響システム担当員である。兵装ステーションは爆弾倉（長さ3.91m、幅2.03m、高さ0.88m）にSta.1-8、主翼下にSta.9-18（左外翼Sta.9-11、左主翼付け根Sta.12-13、右主翼付け根Sta.14-15、右外翼Sta.16-18）。爆弾倉内兵装ステーション８基全部にラックを装着するスペースは無いので、小型機雷や対潜爆弾８発を搭載する際はステーション４基にプライマリー・パイロン・アッセンブリを取り付け、各アッセンブリに２基ずつBRU-12/A爆弾ラックを装着する。大型機雷はBRU-14/A爆弾ラックを使用するが、爆弾倉内には454kg級なら３発、907kg級なら１発しか装着できない。Sta.9/12/15/18は機雷用（マイン・パイロン）で、Sta.9/18は227kg機雷、Sta.12/15は907kg機雷を搭載するが、AN/ALE-39チャフポッドも積むことができ、Sta.12/15にはAN/AWW-13データリンクポッドなども装備可能。Sta.10/17は454kg機雷または魚雷、Sta.11/13/14/16は907kg機雷または魚雷を搭載できるが、Sta.13はAN/ALQ-78ESMポッドを搭載することが多い。他にもハープーン（最大６発搭載可）、AGM-65、AGM-84H/K、B57核爆雷（爆弾倉内Sta.2C/4C/8Cに１発ずつ搭載可）などを運用できる。兵装投下位置はコンピュータで自動計算され、所定の位置に機体が来ると自動的に投下される。航法装置はAN/ASN-84慣性航法装置、AN/APN-187ドップラー航法装置、AN/ARN-99オメガ、AN/ARN-84タカン。前脚収容部左と主脚収容部後方にAN/ALE-47チャフ／フレア・ディスペンサー２基ずつ計６基を搭載可能。全長35.61m（35.17m？）、全幅30.37m、全高10.27m、自重27.89トン、総重量61.235トン（荷重倍数3G）、最大離陸重量64.41トン（荷重倍数2.5G）。翼面積120.77平方メートル。エンジンはT56-A-14ターボプロップ（4591馬力、4910軸馬力）４発、哨戒速度206ノット（エンジン1-2基を止める）、巡航速度328ノット、最大速度411ノット、実用上昇限度8625m、海面上昇率毎分457m、JP-4燃料搭載量34820リットル・27.15トン、航続距離4140海里、哨戒行動半径2070海里、哨戒時間８時間（1000海里進出）、最大航続時間14時間。兵装搭載量は胴体内6.35トン＋翼下2.72トン。乗員は定数11名で、コクピットに操縦士、副操縦士、機上航空整備員FE２名が位置し、機内に戦術航空士TACCO、対潜機器担当クルー３名、ORD、機上電子整備員IFTが乗る。操縦士、副操縦士、予備操縦士、機上整備員FE２名、戦術航空士TACCO、航法士NAVCOM、電子戦士官EWO、音響・センサーオペレーターSENSOR２名、空中技術者IFTという組み合わせもある。機長兼ミッションコマンダーは操縦士だったり、TACCOが務めたり、いろいろ。長丁場のミッションでは20名以上が乗ることもある。1968年9月18日に初飛行し、1969年6月に就役、アメリカ海軍が117機（118機？98機？）を調達した。参考：月刊JWings4,'21、1,’99、10,’12、11,’13、世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019、世界の軍用機1982、1979、日本の防衛戦力Part3、Part7、月刊軍事研究5,’05、9,’10、6,’13、月刊航空ファン11,’16、空軍、ミリタリー・バランス1989-1990、核兵器図鑑

　＜Ｐ−３Ｃアップデート�T＞：P-3C UD�T。P-3Cの118号機（119号機？99号機？）以降で、コンピュータのメモリを増設し、AN/AYA-8を３台から４台に増やしてコンピュータ情報処理能力を７倍に強化、AN/ASA-76指令作動型ソノブイシステムを搭載し、AN/AQA-7DIFARプロセッサをAN/AQA-7(V)4に換装、オメガ航法システムを改良し、センサーステーション１／２の戦術ディスプレイを追加した。1975年1月からアメリカ海軍に31機（50機？）が納入された。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings4,'21、世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究5,’05、日本の防衛戦力Part7

　＜Ｐ−３Ｃアップデート�U＞：P-3C UD�U。ハープーン搭載改修を施したもので、1976年（1977年8月？）から引き渡されたP-3C150号機以降にあたる。KA-74AカメラとAN/AXR-13LLLTVを外してAN/AAS-36IRDS（赤外線カメラ。画像はモノクロ）用球形センサーを機首レドーム下に引き込み式で装備しており、カメラ窓と張り出しが無くなった。球形センサーは真後ろを除くほぼ全周旋回が可能で、俯角80度、仰角18度。コンピュータに磁気ドラム・メモリーを追加し、記憶容量を７倍に増やした。DIFARプロセッサをAN/AQA-7(V)6に換装し、AN/ARS-3ソノブイ基準システム（AN/ASR-3？）を追加しており、胴体上下や水平尾翼下面に受信用ブレードアンテナを装着、ソノブイの自動位置測定が行える。外翼パイロンにAGM-84ハープーンの搭載が可能で、TACCOステーションにハープーン発射システムHACLCSと赤外線探知システムのディスプレイを追加した。機首に並列複座のコクピットがあり、AN/ASA-66多目的ディスプレイ、自動操縦装置、火器管制装置などが並ぶ。キャビン最前部の左がTACCOステーションで、AN/ASA-70ディスプレイやSRS/ARS-3があり、右には航法コミュニケーションステーションがあって、LTN-72慣性航法システム、AN/APN-227ドップラー高度レーダー、HACLCS、AN/ARC-143UHF無線機、AN/ARC-161HF無線機などが用意されている。キャビン中央左舷にセンサー・ステーション１と２が前後に並んで外舷側を向いており、AN/ASA-66ディスプレイ、CASS/ASA-76ソナーテープレコーダ、音響ソナーシグナルジェネレータ、AN/ARR-72ソノブイ・レシーバーなどが用意されている。その右舷側やや前方にはセンサー・ステーション３が前を向いていて、AN/ALQ-78ESM、AN/APS-115レーダー、AN/ASQ-81MAD、AN/AAS-36IRDS、MPD/ASA-70などのコンソールがある。キャビン中央やや後方右舷がソノブイラックで、36発を収容可能。その後方の床下が48連装ソノブイランチャーである。更に後ろの左右にはオブザベーションシートが１席ずつ用意されている。ソノブイランチャー後方の胴体下面にはAN/ARR-72用並列ブレードアンテナがある。アメリカ海軍に44機が納入された。参考：ザ・マーチ39号、世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究5,’05、月刊JWings4,'21、1,’99、9,’17、日本の防衛戦力Part7

　＜Ｐ−３Ｃアップデート�U．５＞：通信・航法装置近代化型で、アップデート�U1/2ともいう。AN/APN-187ドップラーレーダーをAN/APN-227に、AN/ARN-84TACANをAN/ARN-118に、ARN-32/ARC-82VORをAN/ARN-140に、AN/ARC-101VHF無線機をAN/ARC-197に換装した。アメリカ海軍に37機（36機？）が納入された。参考：月刊JWings4,'21、世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究5,’05

　＜Ｐ−３Ｃアップデート�V＞：改良型。AN/AQA-7DIFARプロセッサの換わりにAN/UYS-1プロテウス単一先進音響処理装置SASP（新型信号プロセッサ）を搭載したものである。ソノブイ参照システムをAN/ASR-5に換装してソノブイ通信アンテナをフェイズド・アレイ化し、通信リンクを強化するなどして受信可能ソノブイチャンネル数が31から99に増えた。ソノブイ受信機をAN/ARR-72からAN/ARR-78に更新したため、胴体中央下面に並列黒色ブレードアンテナAS-3153を追加している。AN/USQ-78ディスプレイ制御装置やAN/ALR-66ESMも搭載した。1984年5月から36機がアメリカ海軍に納入された。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019、ザ・マーチ39号、月刊軍事研究5,’05、月刊JWings9,’17

　＜Ｐ−３Ｃアップデート�VＲ＞：P-3Cベースライン／アップデート�T／アップデート�U／アップデート�U.5をアップデート�V仕様に改造したもので、Ｒはレトロフィットの略。参考：月刊JWings4,’21

　＜アウトロー・ハンター＞：P-3Cに超水平線空中センサー情報システムOASISとAN/APS-137逆合成開口レーダーを搭載したもの。湾岸戦争後にペルシャ湾でイラク艦艇を監視するため３機が改造された。参考：月刊軍事研究5,’05、月刊JWings4,’21

　＜Ｐ−３Ｃ　ＢＭＵＰ＞：アップデート�U及びアップデート�U.5にアップデート�V相当の改良を施したもので、BMUPはブロック近代化改修計画の略。AN/ALR-66(V)3、AN/ASX-4AIMS、AN/ARR-78新型ソノブイ通信リンク、AN/USQ-78B音響プロセッサ、CP-2451/ASQ-227コンピュータを搭載し、電子飛行表示システムEFDSにより部分的にグラスコクピット化した。予備役部隊用にアップデート�Uから６機と�U.5から19機の計25機（24機？）が改造され、うち15機（16機？）がLSRSポッドを装着できるBMUP＋仕様である。後にAN/ALE-47やAN/AAR-47の追加改修が行われた。参考：月刊JWings4,’21、月刊軍事研究5,’05、6,’09、1,’13、月刊航空ファン8,’10、11,’16

　＜Ｐ−３Ｃ　ＢＭＵＰ＋＞：P-3C BMUPにAN/APS-149AESA運用能力を追加したもの。胴体下にカヌー状の沿岸監視レーダーシステム（LSRS）ポッドを装着でき、内部に収容したAN/APS-149AESAで沿岸を監視、攻撃機に目標データを送ってAGM-84Kで攻撃させることができる。陸上のISR任務や陸上部隊への支援任務を行うことも多い。P-3C BMUPのうち15機（16機？）がこの仕様だが、ポッドの数は７基しか無いらしく、各機で使い回しているという。コクピット後方の胴体上面にはAN/ATM-50衛星通信ハイゲインアンテナ用フェアリングが付く。参考：月刊JWings4,’21、月刊軍事研究5,’05、6,’09、1,’13、月刊航空ファン8,’10、11,’16

　＜Ｐ−３Ｃアップデート�VＡＩＰ＞：AIPはAnti-surface Warfare Improvement Program（対地・水上戦能力向上計画）の略で、単にP-3C AIPとも呼ばれる。AN/APS-137D(V)5逆合成開口レーダー、AN/AVX-1クラスターレンジャー長距離スタンドオフ昼夜電子光学画像システム（胴体前部左観測窓）、AN/ASX-4新型マルチスペクトラム画像システム（AN/AAS-36から換装）、AN/ALR-66(V)3ESM、AN/ALR-95(V)ESM（胴体下ソノブイランチャー後方に円筒型アンテナドーム）、戦術データプロセッサOASIS（超水平線空中センサー情報システム）、衛星通信システム、AN/AAR-47（機首と尾部にアンテナがある）、AN/AAR-47ミサイル警報、AN/ALE-47チャフ・フレアディスペンサーを搭載、水上艦に対する哨戒を行う。後部胴体上部にSATCOMアンテナ、後部胴体下部にオムニアンテナのアンテナドームを設けた。Mk82普通爆弾、Mk83普通爆弾、Mk84普通爆弾、Mk20クラスター爆弾、AGM-65F/J対地ミサイル、AGM-84K対地ミサイル（AGM-84E/H？）の運用が可能。アフガニスタン作戦ではAGM-65対地ミサイルを搭載して攻撃任務に就いた。参考：月刊軍事研究5,’05、月刊JWings4,'21、12,’03、12,’05、8,’06、月刊航空ファン11,’16

　＜Ｐ−３Ｃアップデート�VＡＩＰ＋＞：アップデート�VAIPにAN/ATM-50衛星通信装置を追加したもので、コクピット後方の機体上面にハイゲインアンテナ用フェアリングがある。参考：月刊JWings4,'21

　＜Ｐ−３Ｃ　ＣＤＵ＞：CDUは対麻薬改修型の略。AN/AVX-1クラスターレンジャー長距離スタンドオフ昼夜電子光学画像システムとAN/APG-66レーダーを搭載し、密輸を行う航空機や車両などを探知する。30機が改造され、一部はAIP仕様に再改造された。参考：月刊軍事研究5,’05

　＜Ｐ−３Ｇ＞：P-7Aを参照。

＜Ｐ−３ファミリー＞

　＜ＥＰ−３Ａ＞：テストベッド／電子戦アグレッサー型。９機が改造された。参考：月刊JWings4,’21

　＜ＥＰ−３Ｂ＞：SIGINT機型、別名バットラック（Batrack）。EC-121K/Mの後継で、機体全体を黒色で塗装している。1960年代末にP-3Aから２機が改造された。1980年代に２機ともEP-3Eアリーズ�Uに改造された。参考：月刊JWings4,'21、8,’18、月刊軍事研究4,’09

　＜ＥＰ−３Ｂ＞：テストベッド型。SIGINT型と同じく黒塗装である。P-3Bから１機が改造され、AIM-9の発射試験などを行った。参考：月刊JWings4,’21

　＜ＥＰ−３Ｅ＞：ELINT及びソ連海軍艦隊の位置特定・追尾を主任務とする機体で、別名アリーズ（ARIES、Airborne Reconnaissance Integrated Electronic Systemの略）。EP-3Eディープウェルと合わせてアリーズ�Tとも呼ばれる。対潜兵装を撤去し、胴体下面にレーダー発信機アンテナ用大型レドーム、胴体上下面に受信用細長レドームを装着した。総重量63.9トン。エンジンはT56-A-14。運航要員５名、機器運用員15名、交代要員15名。1970年代前半にP-3Aから３機が改造された。参考：月刊JWings8,’18、空軍、月刊軍事研究4,’09

　＜ＥＰ−３Ｅ＞：COMINT型、別名ディープウェル（Deepwell）。EP-3Eアリーズと合わせてアリーズ�Tとも呼ばれる。AN/ALR-60多位置通信傍受記録システムを搭載した。1970年代前半にP-3Aから７機が改造された。参考：月刊JWings8,’18

　＜ＥＰ−３Ｅ＞：電子偵察機型、別名アリーズ�U（Aries �U）。EP-3BやEP-3Eアリーズ�Tの機体が老朽化したため、システムをP-3Cに移植したもので、1990年代に登場した。ELINT/COMINTが主任務で、通信傍受解析装置、ジャミングポッド、多機能ESMシステム、IFFジャマー、周波数測定装置などを装備する。機体上面に細長いフェアリングを持ち、下面にはAN/APS-20捜索レーダー（OE-319レーダー波受信装置？）収容皿形フェアリングや、ブレードアンテナがずらりと並ぶ。GPSやSATCOMも追加した。データリンク装置が無いので、湾岸戦争では音声とテレタイプで地上交信していた。全長35.6m、全幅30.4m、全高10.3m、最大離陸重量63.394トン。エンジンはT56-A-14ターボプロップ（4900軸馬力）４発、巡航速度644km、最大速度734km、上昇限度8626m、航続距離4408km（最大）／2493km（高度457mで３時間哨戒）。乗員22名（20名＋交代要員・訓練生４名？）。12機が改造された。2006年頃から損耗補充として近代化共通計画JCCの名称でP-3Cアップデート�T／�Uから５機が改造されている。後継機として有人機のEP-Xを開発していたが、2010年に中止し、代わりにMQ-4C無人機をELINT任務に投入する予定である。参考：月刊JWings7,’17、8,’18、4,'21、11,’03、8,’06、月刊軍事研究9,’05、4,’09、12,’16、月刊丸6,’01、月刊世界の艦船6,’01

　＜ＥＰ−３Ｅ　ＳＳＩＰ＞：1990年代半ばから登場した改良型で、SSIPはSensor System Improvement Programの略。通信システム、信号処理システム、ESMに改良を加え、C3Iリンク機能を強化、ミッションソフトウェアを変更して陸上や海上などへの情報のリアルタイム伝送を可能とした。2001年4月1日、南シナ海の上空で中国軍機と接触し、海南島に不時着する事故が発生した。参考：月刊軍事研究10,’07、月刊丸6,’01、月刊世界の艦船6,’01

　＜ＥＰ−３Ｅ　ＪＣＣ＞：JCCはJoint Airborne SIGINT Architecture Modernization Common Configurationの略。2003-13年に３段階で行われる改修で、第１段階は2006年に終えている。参考：月刊軍事研究4,’09

　＜ＥＰ−３ＥマルチＩＮＴ＞：情報収集システム改良型。SIGINTシステムや対テロ戦争用陸海情報収集システムを搭載する。2008年12月16日に初号機を海軍が受領した。参考：月刊JWings3,’09

　＜ＥＰ−３Ｅ　ＪＭＯＤ＞：EP-3E JSAFを参照。

　＜ＥＰ−３Ｅ　ＪＳＡＦ＞：JSAFは統合SIGINTアビオニクスファミリーの略で、JMODともいう。特別収集サイバー装置SCC、空中収集測定装置ACME、新型信号収集装置ASCEなどを追加する。参考：月刊航空ファン5,’16

　＜ＥＰ−３Ｊ＞：電子戦訓練機型。P-3Bから２機が改造された。参考：月刊JWings4,'21、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＮＰ−３Ｃ＞：試験機型。アメリカ海軍研究所などに配備された。参考：月刊JWings1,’20

　＜ＮＰ−３Ｄ＞：試験機型。ソノブイランチャーを外しており、垂直尾翼付け根前方に板状の大きなアンテナフェアリング（通称ビルボード）を持つ。試験評価飛行隊VX-30などに配備された。参考：月刊JWings12,’05、月刊航空ファン2,’11、2,’16、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｐ−３　ＡＥＷ＞：アメリカ税関国境警備局飛行隊の早期警戒機型。オーストラリア空軍から返却されたP-3Bの１機を改造してロッキード社が自主開発し、1984年6月14日に空力試験機が初飛行、1987年5月に財務相税関サービスがメキシコ湾での麻薬密輸取り締まりのため採用した。胴体上にAN/APS-125（初号機）またはAN/APS-138（２号機）を収容した円盤状レドームを載せており、低空飛行で密輸や密入国を行う航空機を探知する。機首にはTWR-850気象レーダーを搭載しており、IFFは軍用モード４機能抜きのTPX-54に換装、管制表示グループはフルカラー＋デジタル地図表示機能搭載のミリグラフィックス２台に、慣性航法システムはLTN-92リングレーザージャイロに、コンピュータはAYK-14に更新した。捜索レーダーは後にAN/APS-145に換装している。オーストラリア空軍にもAEW&Cとして売り込みを図ったが、採用されなかった。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊航空ファン7,’11、月刊JWings7,’21

　＜Ｐ−３Ａ　ＶＰＵ＞：COMINT型、別名リーフ・ポイント（Reef Point）、後にアイアン・クラッド（Iron Clad）。P-3Aからの改造で、VP-4やVP-8に配備された。P-3Cに紛れて活動を行うこともあり、その場合には外見で区別できないよう、ソノブイランチャーの穴を描き込んだりしていた。参考：月刊JWings8,’18

　＜Ｐ−３Ｂ（ＮＡＳＡ）＞：アメリカ航空宇宙局の気象観測機。機体前下部にドラム式偏光走査放射計（PSR/A）を、胴体後下部に空中雲量レーダー（ACR）を搭載する。改良型高性能マイクロ波放射計（AMSR）を使用した観測ミッションなど、日本の研究所との共同観測も実施している。参考：月刊JWings4,’03

　＜Ｐ−３Ｂ　ＶＰＵ＞：COMINT型、別名リーフ・ポイント（Reef Point）、後にアイアン・クラッド（Iron Clad）。P-3Bからの改造で、VP-4やVP-8に配備された。P-3Cに紛れて活動を行うこともあり、その場合には外見で区別できないよう、ソノブイランチャーの穴を描き込んだりしていた。参考：月刊JWings8,’18月刊軍事研究1,’13

　＜Ｐ−３Ｃ　ＶＰＵ＞：COMINT型の通称。制式名はP-3Cのままだが、所属部隊名（特殊計画哨戒飛行隊VPU）を取ってこう呼ばれ、P-3SPA（Special Project Aircraft）とも呼ばれる。コードネームはアイアン・クラッド（Iron Clad）。当初は機体上面に衛星アンテナが３本立っているなどP-3Cに比べてアンテナが多いというくらいしか差が無かったが、後に胴体下に前後に長いフェアリングが付いて区別しやすくなった。胴体後部下面にAN/ALR-66(V)ESMアンテナ、左主翼付け根下面にAN/ALQ-78ESMアンテナを両方とも装備する。後にIMINT能力を追加し、後部胴体下面にパッシブ赤外線暗視ターレットを装着した。参考：月刊軍事研究6,’09、1,’13、月刊JWings8,’18、6,’09、月刊航空ファン10,’18

　＜Ｐ−３　ＬＲＴ＞：アメリカ税関国境警備局飛行隊の海上哨戒機で、LRTはLong Range Tracker（長距離追跡機）の略。機首と胴体下面にAN/APS-63レーダーとAN/APS-68レーダーを搭載し、100マイル以上先の船舶を監視追尾できる。参考：月刊航空ファン7,’11

　＜Ｐ−３ＳＰＡ＞：P-3C VPUを参照。

　＜ＲＰ−３Ｄ＞：地磁気データ収集機。対潜装備を外して爆弾倉に長距離タンクを搭載し、航続距離を9300km以上に延ばしてある。参考：月刊航空ファン4,’72

　＜ＵＰ−３Ａ＞：輸送機型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＵＰ−３Ｂ＞：輸送機型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＶＰ−３Ａ＞：要人輸送機型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＷＰ−３Ｄ＞：気象・大気観測機型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｐ−３海外シリーズ＞

　＜ＡＰ−３＞：オーストラリア空軍対潜哨戒機。P-3Cの改良型で、電子機器を一新しており、EL/M-2022A(V)3レーダー、UYS503音響システム、AN/ASQ-504MADブーム、AN/AAS-36赤外線画像システム、DDC-060データ管理システムを搭載している。機体左後部に４席のセンサーステーション（SS）操作席が並ぶタクティカルレイルがあり、SS1/2はUYS503音響システムなどを担当、ソノブイ16個を同時にモニターする。SS3はEL/M-2022A(V)3レーダーの合成開口画像を解析。SS4はESMシステム要員で、AN/ALR-2001オデッセイESMシステム（翼端に装備）を担当する。SS4の前方に戦術航空士席があり、DDC-060データ管理システムを操作する。また、ハープーンミサイルの射撃管制も行う。1999年に試作機が完成し、2003年初めに配備されたとみられ、15機を導入した。初実戦参加はスリッパー作戦。2009年からEO/IR装置や戦術データリンクを改修し、地上支援システムを強化した。2018年前後まで使用予定で、後継機はP-8A哨戒機15機とMQ-4C無人哨戒機７機になる。参考：月刊JWings2,’04、月刊軍事研究9,’10、5,’13、月刊航空ファン8,’16

　＜ＣＰ−１４０＞：カナダ航空コマンド対潜哨戒機、別名オーロラ（Aurora）。外見はP-3Cと同一だが、搭載機材はS-3バイキングと同じもので、機内配置は大きく異なる。主要装備はAPS-506捜索レーダー、OL-5004/AYS音響データプロセッサ、ARS-501ソノブイシステム、ARRソノブイ受信器、ASQ-501MAD、ALR-502ESM、AYK-10戦術コンピュータ、LN-33二連INSなど。18機を配備した。2030年に退役予定で、後継はP-8A哨戒機。参考：月刊軍事研究11,’03、3,’97、月刊JWings2,’24

＜ＣＰ−１４０ＡＬＥＰ＞：ALEPはオーロラ寿命延長計画の略。実用寿命を2010-25年まで延長するもので、レーダーを合成開口機能付きのユニシスGSG社製スポットライトに換装し、音響システムを改良、航法システムにGPSを追加し、データ処理システムを搭載、通信システムとESMを新型にする。参考：月刊軍事研究3,’97

＜ＣＰ−１４０Ｍ（ブロック�V）＞：ESMをAN/ALQ-217に更新するなどの改良を施したタイプで、2012年から配備中。ハリファックス級フリゲートにリンク16を搭載するのに合わせ、ヴィアサット社製KOR-24A衛星通信端末（2016年5月に発注済）を搭載し、データ交換できるようにする。参考：月刊JWings10,’14、月刊軍事研究4,’18

＜Ｐ−３（ベトナム海軍）＞：ベトナム海軍対潜哨戒機。2013年4月10日、アメリカ政府に対して６機の購入意思を伝えた。排他的経済水域監視用で、MPAミッションキットを搭載するが、兵装は装備しないとみられる。参考：月刊軍事研究11,’13

＜Ｐ−３Ａ（チリ海軍）＞：チリ海軍対潜哨戒機。1993年にアメリカ海軍の中古P-3Aを３機導入した。後にP-3ACHに改修された。参考：月刊航空ファン11,’17

＜Ｐ−３ＡＣＨ（チリ海軍）＞：チリ海軍対潜哨戒機。P-3Aに捜索能力強化改修を行ったもので、３機全てが改修された。更に２機に対して飛行時間を15000時間延長し、グラスコクピットを搭載する改修を行っており、１機目は2019年12月に改修を終えた。参考：月刊航空ファン11,’17、3,’20

＜Ｐ−３ＡＭ＞：ブラジル空軍対潜哨戒機で、2002年の計画開始当初はP-3BRと呼ばれた。アメリカ海軍の中古P-3A８機にEADS Casaの手による近代化改修を施してあり、機体オーバーホール、アビオニクス換装、センサー・武器システム改良などを行った。他に訓練用１機（こちらはP-3Aそのままである）、部品取り３機を購入している。2012年までに全機引き渡される予定で、2011年9月30日に実戦配備され、15年振りとなる陸上哨戒機による洋上哨戒任務を開始した。その後訓練用の１機もP-3AM仕様に改修することになり、2014年に引き渡された。参考：月刊軍事研究5,’10、月刊JWings1,’12、4,’14、10,’14

　＜Ｐ−３Ｂ（オーストラリア空軍）＞：オーストラリア空軍対潜哨戒機。1964年11月にP2V-5の後継としてP-3Bを採用し、1969年1月から導入した。更に、P-3Cの近代化改良計画実施後、転換訓練用に３機、部品取り用に１機を購入している。参考：月刊軍事研究3,’97、9,’10

　＜Ｐ−３Ｂ（ギリシャ空軍）＞：ギリシャ空軍対潜哨戒機。1996年にアメリカ海軍から中古でP-3B対潜哨戒機10機を購入した。空軍配備だが、海洋哨戒では海軍隷下で運用される。2010年から退役し、６機を保管状態にして稼働４機となっていたが、シリアなどの難民が押し寄せる情勢となったため、稼働機の改修及び保管機の現役復帰を行うことになり、2014年にアメリカが現役復帰２機と稼働５機改修のFMS許可を出し、2015年にギリシャ政府とアメリカ政府が内容に合意した。2016年には４機を再生させて稼働機と共にMLU改修も施すとしていたが、最終的に稼働４機と現役復帰１機に機体寿命15000飛行時間への延長とMLU改修を施すことになり、現役復帰・機体改修機は2019年5月17日にP-3HNとして引き渡された。参考：月刊JWings10,’16、月刊航空ファン8,’19

　＜Ｐ−３Ｂ（ニュージーランド空軍）＞：ニュージーランド空軍対潜哨戒機。1966年（1965-67年？）にP-3B対潜哨戒機５機を導入し、第５飛行隊に配備した。1983年に近代化改修を受けてP-3Kとなった。参考：月刊軍事研究7,’07、月刊JWings4,’23

　＜Ｐ−３ＢＲ＞：P-3AMを参照。

　＜Ｐ−３Ｃ（アルゼンチン海軍）＞：アルゼンチン海軍対潜哨戒機。P-3Bの旧式化に伴い、アメリカの中古P-3CをEDAで導入することにし、2019年12月19日にアメリカ国防安全保障協力局が許可を発表した。参考：月刊航空ファン3,’20

　＜Ｐ−３Ｃ（オーストラリア空軍）＞：オーストラリア空軍対潜哨戒機。1975年3月に導入を決定、P-3C対潜哨戒機19機を装備した。後にAP-3Cに改修されている。参考：月刊軍事研究3,’97、9,’10

　＜Ｐ−３Ｃエア５１４０計画＞：オーストラリア空軍の近代化改良。ESMをエルタ社製ALR-2001に換装し、機内の４番センサーステーションをESM・赤外線センサー専用に変更した。1998年までに全機が改修を終えた。参考：月刊軍事研究3,’97

　＜Ｐ−３Ｃエア５２７６計画＞：オーストラリア空軍の近代化改良その２。機体重量を1.7トン減らして重心をずらし、機体塗装をロービジビリティ及び低赤外線放射に変更、高解像度逆合成開口モード付きのエルタ社製EL/M2022レーダーやコンピューティング・デバイス社製音響信号プロセッサー、ユニシス社製データ処理システム、ハニウェル社製INS/GPSを搭載する。計器や通信システムも換装し、エンジンの燃焼室を改良して排煙を８割減らし、赤外線放射を抑制する。参考：月刊軍事研究3,’97

　＜Ｐ−３Ｃ（オランダ海軍）＞：オランダ海軍対潜哨戒機。SP-2Hの後継としてP-3Cアップデート�Uを1981-84年に13機配備した。退役後はドイツに８機、ポルトガルに５機を売却している。参考：世界の傑作機No.50、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｐ−３Ｃ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊対潜哨戒機（1998年から哨戒機に呼称変更）。PXL疑惑で揉めたが、1977年8月に採用が決定し、川崎重工が機体（詳しく言うと中部胴体と最終組立を川崎重工、前部・後部胴体を三菱重工、主翼を富士重工、機首と尾翼を新明和工業、エンジンナセルを日本飛行機）、エンジンを石川島播磨重工、ソノブイ受信機を日本無線、ドップラー・レーダーを三菱プレシジョン、ハープーン管制装置を三菱重工、ダイファー・ディスプレイを日本電気、MADとESMを三菱電機、INSを東芝が担当してライセンス生産（AN/ASQ-114、AN/AAS-36、ソノブイ参照システムは輸入）した。主任務はソ連攻撃原潜の太平洋進出阻止である。潜水艦探知装置としてAN/APS-115B捜索レーダー（最大探知距離200km。機首と胴体尾部にアンテナを装備して全周捜索）、AN/AAS-36赤外線探知装置（機首下面格納式）、AN/APR-58ジュリー、ジェゼベル、AN/ARS-3/-5ソノブイ・リファレンス・システム（機体上下に計10枚の先端が赤いAS-3101ブレードアンテナを持つ）、AN/ASQ-81MAD、スニッファー航路探知装置（シュノーケル排気探知装置）、ECM、ESMなどを搭載し、データをAN/ASQ-114(V)統合コンピュータとAN/AYA-8データ処理装置で即座に処理して要員に表示する。慣性航法装置、ドップラー航法装置、ロラン、タカン、自動方向探知器、VOR、ILS、グランドトラックプロッターなどを装備しており、全天候下で対潜戦を行える。胴体下面にソノブイ、発音弾、照明弾、マリンマーカーの投下装置（投下口52個）を、主翼付け根に海面照射用サーチライトを搭載。対潜兵装は前部胴体下面の爆弾倉と主翼下10カ所（外翼下面２カ所ずつなど）のハードポイントに装着する。ソノブイ・システムはHQS-13Dパッシブ・ダイファー・ソノブイ、HQS-33Bアクティブ・ダイキャス・ソノブイ、HQS-21B海中雑音測定用ブイ、HQS-51 BT計測用ブイ、AN/ARR-72(V)または-78(V)ソノブイ受信機、AN/AQA-7ダイファー装置、AN/UYS-1(V)（SASP）音響信号処理機、N-RO-40/HMH BT記録器から構成される。敵潜水艦がいるとみられる海域や、味方艦艇部隊展開に備え対潜脅威を排除しておきたい海域に、音響情報収集のためソノブイを投下する。HQS-13Dソノブイでパッシブ探知したり、HQS-33Bソノブイでアクティブ探知したりした音響情報は、VHF帯ソノブイチャンネル専用FM受信機に送られ、AN/AQA-7ダイファー装置とAN/UYS-1(V)機上音響信号処理装置で分析され、潜水艦かどうか判断される。潜水艦らしいと分かったら、周辺にソノブイを展開して位置を特定し、兵装を投下して撃破する。BTブイは海水温度を送信、記録器で最大320秒間記録する。コクピット左側面に円形窓があり、艦船などの写真を撮る際に使う。胴体上面から垂直尾翼にはHF無線用ワイヤーアンテナが張ってある。リンク11により、対潜戦作戦センター、僚機、艦艇などとの情報交換が可能である。ハープーンによる対艦任務も可能だが、艦対空ミサイルなどによる反撃には脆弱なので、優先度は低く、リムパックでも６年に１回しか実射しない。長期間哨戒に備えて機内右舷後部（円形小窓が２つあるあたり）に食堂が用意されており、電気ポットや冷蔵庫もある。日米間の相互運用性確保やソフトウェア不具合情報共有などを目的とし、フォロー・オン・サポートと称して1984年9月から2009年6月26日までアメリカ技術者が81回訪日している。全長35.61m、全幅30.37m、全高10.27m、空虚重量27.89トン、自重31トン、総重量56トン、通常最大離陸重量61.235トン、許容最大離陸重量64.41トン。エンジンはT56-IHI-14ターボプロップ（4910軸馬力）４発、巡航速度335ノット、最大速度731km（411ノット・761km？）、実用上昇限度8780m、機内燃料容量9200ガロン（32826リットル）、フェリー航続距離8945km、航続時間17時間。翼下にハープーン4-6発、爆弾倉内に対潜魚雷4-8本などを搭載できる。乗員は操縦士（Pilot）、副操縦士（Co-pilot）、機上整備員FE（Flight Engineer）、戦術航空士TACCO（Tactical Coordinator）、航法通信員NAV/COM（Navigator / Communicator）、ソナー担当機上第１対潜員SS-1（Sensor Station-1。音響員ともいう）、同第２対潜員SS-2、レーダー等担当機上第３対潜員SS-3（非音響員ともいう）、機上電子整備員IFT（In-Flight Technician）、機上武器整備員ORD（Ordnance man）の10名。飛行実習の場合には教官４名、パイロット学生２名、フライトエンジニア学生２名が乗る。演習では高度なパッシブ探知システムを駆使し、主機音や航走雑音どころかホバリング中の潜水艦の補機音を拾ったり、潜航中の潜水艦が直前まで出していた潜望鏡の航跡を赤外線探知装置で見つけ延長線上をMADで捜索したりして海自潜水艦を次々と撃沈判定に追い込み、はるしお型以降で静粛化を進める結果となった。最初の３機は完全輸入で、初号機は1981年4月29日にアメリカで受領し、12月25日に厚木基地に到着、テストと訓練に使用された。国産初号機はノックダウン生産で、1981年12月18日に川崎重工岐阜工場で完成し、1982年3月17日に初飛行した。その後国産化率を高めてライセンス生産に切り替え、計101機が就役し、最終号機は1997年に引き渡された。価格は1989年で１機96.8億円。うち５機が後にOP-3Cに改造された。69号機まではアップデート�U.5相当、70号機以降はアップデート�V相当、100・101号機はアップデート�VＡ（アップデート�Vプラス？）相当である。新造時のESMは1-45号機がAN/ALQ-78（Sta.12小型ポッド式）、46-99号機がAN/ALR-66（主翼端内蔵式）、100-101号機がHLR-109（Sta.12大型ポッド＋主翼端内蔵式）で、後にAN/ALQ-78搭載機のうち28機、AN/ALR-66搭載機のうち５機がHLR-109に換装している。各種電子機器は順次更新されており、1988年度調達分からは対潜能力強化のためダイファーに替わりジェネラル・ダイナミクス・カナダ社製改善型SASP（Single Acoustic Signal Processor）音響処理装置を搭載し、カラーディスプレイを装備するなど操作性や運用能力を改善した。89号機からはスーパーバード衛星通信アンテナ４枚を収容する大型アンテナドームを機体上部両翼中央または機体上部前方に装備した。ただ抗力が大きかったらしく、後に収容アンテナ数を１面に減らした皿形アンテナドームに切り替えている。SATCOMアンテナ装備機のうち12機はAN/AAR-47ミサイル接近警報装置（機首両舷・機体尾部両舷の計４カ所にセンサーあり）とAN/ALE-47チャフ／フレア・ディスペンサー（前脚格納ドア左上部と主脚格納フェアリング後部に２基ずつ計６基）を搭載した。1993年から近代化フェーズ�Vを行い、CP-2044(J)/ASQ-212戦術情報処理装置、AN/UYQ-100音響信号処理装置、HLR-109逆探装置、GPS航法装置を装備する改修を実施、アップデート�VＡシステムを搭載した。1995年度から近代化フェーズ�Vの一環として捜索レーダーをAN/APS-137に換装。冷戦終結に伴い、1996年度以降は一部の機体をモスボール状態にし、アップデート�U.5のうち30機くらいをアップデート�Vに更新した。2008年3月には航空隊が５個から４個に、定数が100機から80機に減らされ、減数分のうち５機をOP-3Cに改造している。P-1の導入に伴い、2009年3月24日から除籍されているが、P-1の数が揃うまでの繋ぎとして2011年度予算から延命工事を実施中。2014年2月の大雪で日本飛行機の格納庫が陥没し、定期修理中の３機が全損した。2014年度からHPA-3-1付加装置を搭載してレーダーに逆合成開口機能を追加し、赤外線探知装置をAN/AAS-36-N2に換装する改修を実施中。2015年3月31日現在の保有数は69機。2015年度に機体定期修理及び選択識別装置の換装並びに捜索レーダの能力向上に伴う機体改修が川崎重工に発注されている。2022年3月31日現在の在籍数は34機。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊世界の艦船1,’95、1,’04、1,’79増刊、1,’02、2,’12、1,’13、7,’14、4,’19、6,'22、4,'23、3,'24、月刊軍事研究5,’05、9,’05、3,’97、7,’95、9,’10、11,’14、10,’17、月刊JWings4,'21、7,'15、9,’17、6,’06、10,’14、10,’17、11,’17、4,'24、日本の防衛戦力Part7、月刊丸1,’10別冊、MAMOR vol.91、vol.99、月刊航空ファン10,'15、11,’15、朝雲

　＜Ｐ−３Ｃ不審船対策型（海上自衛隊）＞：AN/ALE-47チャフ／フレア・ディスペンサーとAN/AAR-47ミサイル接近警報装置を搭載したもの。前者は機首下面左右と主翼下No.2/3エンジン後方に、後者は機首レドーム左右と水平尾翼付け根やや後方左右に装備している。参考：月刊JWings1,’04

　＜Ｐ−３Ｃ（韓国海軍）＞：韓国海軍対潜哨戒機。1996年からアップデート�Vを８機導入した。ハープーンを運用可能。もう８機の新造機を購入する計画もあったが、アップグレード版のP-3CKで済ませた。参考：月刊軍事研究5,’05、11,’11

　＜Ｐ−３Ｃ（台湾空軍）＞：台湾空軍対潜哨戒機。2001年にアメリカが売却を許可、2003年に12機の導入が総統により承認されたが、野党議員が立法府で反対したため予算を可決できず、2007年6月15日に漸く購入予算が通った。中古機をロッキード・マーチン社で再整備したもので、初号機は2013年9月25日に台湾に到着し、10月31日に納入式典が行われた。2017年12月1日に12機全機の配備を完了し、屏東基地で就役式典を実施している。参考：月刊軍事研究7,’07、9,’07、月刊JWings2,’14、1,’14、月刊航空ファン2,’18、3,’18

＜Ｐ−３Ｃ（ドイツ海軍）＞：ドイツ海軍対潜哨戒機。アトランティックBR115対潜哨戒機の後継として、2004年にオランダの中古を８機購入した。本来は新造機を取得する筈だったが、予算不足で中古になっており、能力維持計画CUP（Capability Upkeep Program、能力維持計画）の名称でアップデート�VAIP相当の改修を受けて2005-06年に就役している。2016年、ロッキード・マーチン社によるミッションシステム更新フェイズ１のFMS契約を結んだ。2017年、ロッキード・マーチン社によるミッションシステム更新フェイズ２のFMS契約を結んだ。2023年8月、中古６機をポルトガル海軍に売却することになった。参考：月刊軍事研究2,’05、5,’05、月刊世界の艦船7,’15、月刊航空ファン2,’18、月刊JWings11,’24

＜Ｐ−３Ｃ（パキスタン海軍）＞：パキスタン海軍対潜哨戒機。1980年代末にアメリカに発注したが、核開発疑惑で引き渡されなかった。2006年に７機をFMSで引き渡すことが決定し、初号機は2009年10月に納入された。2011年5月23日、タリバンの襲撃で２機が破壊された。参考：月刊JWings4,’10、月刊軍事研究10,’11

＜Ｐ−３Ｃ（ポルトガル空軍）＞：ポルトガル空軍洋上哨戒機。2023年8月にドイツ海軍の中古機６機に寿命中期アップグレードMLUを施して輸入することを決め、2024年2月9日に初号機が到着した。参考：月刊JWings11,’24

＜Ｐ−３ＣＫ＞：韓国海軍対潜哨戒機。中古P-3BをKAIサチョン工場でL3社の支援を受けてアップグレードしたものである。原型を止めているのはエアフレームと操縦システムだけで、内部機器は最新のものに変更し、P-3Cと同じAN/ASQ-212セントラルコンピュータを搭載、IAI社製EL/M2022A合成開口レーダーを追加し、機首に球形フェアリングを設けて多機能カメラセンサーを収容、AN/ALR-66ESMを装備し、P-3Cアップデート�V相当に改良した。８機を導入して第６戦団第613飛行大隊に配備している。2010年頃から1-2機を済州航空基地に分遣隊として常駐させるようになった。参考：月刊軍事研究11,’11、月刊JWings1,’16

＜Ｐ−３Ｆ＞：イラン空軍対潜哨戒機。６機が輸出された。1996年現在、５機を保有しているとされるが、稼働状態にあるかは不明。参考：月刊軍事研究3,’97、月刊世界の艦船8,’82増刊、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｐ−３ＨＮ＞：ギリシャ海軍対潜哨戒機で、HNはHellenic Navyの略。P-3B対潜哨戒機稼働４機と現役復帰１機に機体寿命15000飛行時間への延長とMLU改修を施したもので、ロッキード・マーチン社とHAI（Hellenic Aerospace Industry）で改修を行い、初号機は2019年5月17日に引き渡された。参考：月刊航空ファン1,’20

＜Ｐ−３Ｋ＞：ニュージーランド空軍対潜哨戒機。Ｋはキーウイ（鳥の方）の頭文字である。P-3Bに近代化改修を施したもので、主任務は洋上哨戒と捜索救難。ソノブイランチャーにはP-3Bと同様の開閉式カバーが付く。1983年にP-3B保有５機全機を改修し、1985年に中古P-3B１機を購入して改修後に就役させた。A-4スカイホーク退役後はニュージーランド空軍唯一の攻撃能力保有機となった。後に５機（６機全機？）がP-3K2に改修された。参考：月刊JWings4,'23、月刊軍事研究7,’07

＜Ｐ−３Ｋ２＞：ニュージーランド空軍対潜哨戒機。P-3Kの近代化改修型で、2004年に契約が結ばれ、2005年から改修に入った。主翼、水平尾翼、エンジンナセルを改良して飛行性能をP-3Cに近づけ、グラスコクピット化するなどアビオニクスを改良し、センサーや航法通信装置も更新、リンク16を装備し、25年間の延命改修を行う。2008年に原型機が完成する予定だったが、2010年に遅れ、配備初号機は2011年5月3日に引き渡された。アメリカ海軍からのFMSで５機に改良を施し、2015年にオーストラリア空軍AP-3Cを１機購入（全機P-3Kからの改良？）、計６機を配備している。2019年8月、保有全６機に対し音響情報処理装置やシミュレーション訓練機能を改良する改修を終えた。2023年1月24日、３機がラストフライトを行い、全機退役した。後継はP-8A洋上哨戒機である。参考：月刊JWings8,’11、2,’19、4,'23、月刊航空ファン12,’18、11,’19

＜Ｐ−３Ｐ＞：ポルトガル空軍対潜哨戒機。オーストラリア空軍の中古P-3Bに近代化改修を行ったもので、６機を配備した。参考：世界の傑作機No.50

　＜Ｐ−３Ｔ＞：タイ海軍対潜哨戒機。アメリカ海軍で保管中のP-3Aを改修したもので、1995年に２機を導入した。他に、パーツ取りのためP-3A２機を購入している。参考：月刊航空ファン4,’18、月刊JWings4,’03

　＜ヴァルキリー＞：イギリスのRMPAに提案したもので、ロラール社が設計した。アメリカ海軍の退役P-3A/Bを再生し、寿命を60000時間に延長、ロールスロイス・アリソン社製Ae2100D1ターボプロップエンジンと６翅プロペラを装備し、脚部を強化、最新の対潜システムを搭載する。重量軽減とコストの安さが売りだったが、ニムロッドMRA.Mk4に負けて採用されなかった。参考：月刊軍事研究3,’97

　＜オライオン２０００＞：イギリスのRMPAに提案したもので、ロッキード・マーチン社が設計した。エンジンをロールスロイス・アリソン社製Ae2100D1ターボプロップに、プロペラをダウティー社製６翅に換装し、GECマルコーニ社製アビオニクスを搭載、AQS-960音響システムを装備する。ニムロッドMRA.Mk4に負けて採用されなかった。参考：月刊軍事研究3,’97

＜Ｐ−３海外ファミリー＞

　＜ＡＰ−３Ｃ（情報収集監視偵察電子戦型）＞：オーストラリア空軍の情報収集監視偵察電子戦機。２機が就役した。後継としてガルフストリーム製G550の改造型（アメリカL3COM社で改造）を導入する。参考：月刊航空ファン4,’16

　＜ＣＰ−１４０Ａ＞：カナダ航空コマンド捜索救難・洋上監視機、別名アークチュルス。CP-140の対潜機材を降ろしてAPS-507水上捜索レーダーを搭載したもので、３機保有している。参考：月刊軍事研究11,’03、3,’97、月刊JWings5,’07

　＜ＥＰ−３（海上自衛隊）＞：海上自衛隊電子偵察（ELINT）機。余剰P-3Cからの改造ではなく、最初からELINT用に製造されているので、EP-3の後にＣは付かない。川崎重工の開発で、機体上面前中後部と機体下面に半球形フェアリングがあり、内部にNH/LR-107/-108ELINT機材のデータ収集用アンテナを収納、ELINT任務に就く。翼下パイロン、MADブーム、ソノブイランチャーは外した。全長32.7m、全幅30.37m、全高10.27m、最大離陸重量56トン。エンジンはT56-IHI-14ターボプロップ（4910馬力）４発、最大速度685km、機内燃料容量9200ガロン（34826リットル）。乗員15名（最大23名）。初号機は1991年3月6日に引き渡され、1990-91年度に１機ずつ就役し、第31航空群第81航空隊に配備された。1998年度までに計５機を導入、機番号は9170番台である。1998年のテポドン１号発射では大きな功績があったようで、第81航空隊に第２級賞状が授与された。2001年から、受信周波数帯域拡大、受信感度・方位探知精度向上、情報交換機能（HCQ-3データリンク）付与などの改良を行っており、３機には衛星通信アンテナ内蔵フェアリングが付けられた。2006-07年度予算で弾道ミサイル発射実験の際にミサイルから出されるテレメトリーを傍受する能力が付与されたとみられる。2014年2月15日に大雪で日本飛行機の格納庫が陥没し、定期修理中の１機が損壊、７年間に及ぶ修復を行う羽目になり、2021年1月13日に修復後の初飛行を行った。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings11,’03、9,’17、1,’99、11,’05、6,’06、3,’15、4,'21、4,'24、月刊軍事研究1,’05、9,’05、10,’12、月刊世界の艦船1,’95、1,’11、2,’12、1,’15、1,’19、月刊航空ファン2,’11

　＜ＯＰ−３Ｃ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊画像情報収集機。余剰となったP-3Cに胴体下レドームを追加、画像情報収集装置（側方監視用合成開口兼逆合成開口レーダー）を収容しており、機体上面前方に小型の衛星通信アンテナ内蔵フェアリングを持つ。ESMと赤外線探知装置IRDSはP-3Cからの転用で、GPSも装備した。翼下パイロンとMADブームは外している。全長32.7m、全幅30.37m、全高10.27m、最大離陸重量56トン。エンジンはアリソンT56-IHI-14ターボプロップ（4910馬力）４発、最大速度704km、機内燃料容量9200ガロン（34826リットル）。乗員10名（15名？）。機番号は9130番台。2001年2-3月に初号機が引き渡されて就役し、2007年までに５機が改造された。２号機からはLOROP（Long Range Oblique Photography）としてDB-110を搭載している。2014年2月15日に大雪で日本飛行機の格納庫が陥没し、定期修理中の１機が全損、保有数が４機に減った。2015年度に搭載電子機器の部品枯渇対策に伴う機体改修及び選択識別装置の換装（航空機）に伴う機体改修が川崎重工に発注されている。参考：月刊軍事研究1,’05、9,’05、10,’17、月刊JWings11,’03、9,’17、1,’04、9,’01、6,’06、4,'24、月刊世界の艦船1,’02、1,’11、2,’12、7,’14、1,’19、月刊航空ファン2,’11、朝雲

　＜ＵＰ−３Ａ（チリ海軍）＞：チリ海軍要人輸送機。１機を導入した。参考：月刊航空ファン11,’17

　＜ＵＰ−３Ｃ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊テストベッド機。1991年にNP-3という名称で１機が発注され、1994年11月10日に初飛行し、1995年2月16日に引き渡されて就役した時には名称がUP-3Cになっていた。機首右に大型の計測用プローブ（ピトー管）が突き出ており、胴体に赤いラインが１本引いてある。機内の対潜機材を外してデータ処理装置や計測・記録装置を満載しており、TACCO席とNAVI席は撤去した。翼下パイロンは無い。全長35.61m、全幅30.37m、全高10.27m、全備重量56トン。エンジンはアリソンT56-IHI-14ターボプロップ（4910軸馬力）４発、最大速度732km（695km？）、機内燃料容量9200ガロン（34826リットル）。乗員５名。機番号は9151で、第51航空隊に配備された。後に胴体前部上面にエアボス（弾道ミサイル追跡用赤外線センサー球形ターレット）装着バルジを取り付けて2005年11月と2007年にエアボスによる弾道ミサイル追尾試験を実施した。P-1用フライ・バイ・ライト操縦装置のテストにも使用されている。2016年10月12日、機首下面に電波・光波複合センサシステム（遠距離探知センサシステム）のアクティブ・フェイズド・アレイ・アンテナ用Ｖ字断面フェアリングを装着して初飛行した。2018年度までエアボスとレーダーによる探知情報のデータ・フュージョン実験に使用する予定。2019年春、日本飛行機でオーバーホール（定期修理PAR）に入った。2021年5月12日、オーバーホール後のテストフライトを実施。エアボス装着バルジやアンテナフェアリングは撤去されていた。参考：月刊JWings1,’99、9,’17、6,’06、2,’11、1,’17、8,’21、4,'24、月刊世界の艦船1,’04、1,’13、1,’19、月刊航空ファン2,’15、1,’17、5,’18、11,’19、MAMOR vol.98、朝雲

　＜ＵＰ−３Ｄ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊スタンドオフ電子妨害訓練機。海上自衛隊艦艇に対する電子戦訓練支援が主任務で、U-36Aとペアを組み、対艦ミサイルをシミュレートするU-36Aが容易に発見されないよう各種電子妨害を行う。胴体下面前後に訓練用電波輻射アンテナフェアリング、胴体上面３カ所に訓練用電波受信アンテナフェアリングを持ち、主翼下面パイロンにAN/AWW-13データリンクポッドやチャフ散布装置（胴体後部下面にも？）を搭載できる。胴体下面後部フェアリングの後ろに電子機器冷却装置用エアインテイクがある。他に標的曳航任務も行っており、標的曳航装置は主翼下面パイロンに装着する方式で、BQM-34ファイアビーの運用能力は無い。MADブームとソノブイランチャーは外したが、機首のレーダーはそのままで、周辺の航空機・船舶や気象状況の監視に使う。全長32.7m、全幅30.37m、全高10.27m、最大離陸重量56トン。エンジンはアリソンT56-IHI-14ターボプロップ（4910軸馬力）４発、巡航速度620km、最大速度660km（675km？685km？）、実用上昇限度8780m、機内燃料容量9200ガロン（34826リットル）、航続距離3830km。乗員８名（操縦士、副操縦士、機上整備員、電波妨害員２名、訓練統制員など）。機番号は9160番台で、川崎重工が生産を担当、1998年3月から2000年（1997-99年？）に３機を導入し、第81航空隊に配備した。2001年に第91航空隊が新編されると、そちらに移っている。2014年2月15日に大雪で日本飛行機の格納庫が陥没し、定期修理中の１機が損壊、修復を行う羽目になった。修理には５年間を要し、2019年3月8日に完工後初の試験飛行を行っている。参考：月刊JWings9,’02、9,’17、8,’02、1,’99、6,’06、3,’15、6,’19、4,'24、MAMOR vol.159、月刊軍事研究7,’97、月刊世界の艦船1,’02、1,’11、1,’18、1,’19、朝雲

　＜ＵＰ−３Ｔ＞：タイ海軍練習機。アメリカ海軍で保管していたP-3Aを改修したもので、1995年に１機を導入した。参考：月刊航空ファン4,’18、月刊JWings4,’03

＜Ｐ−３対潜哨戒＞：哨戒海域でパッシブ・ソノブイを10-30マイル間隔で２列に投下し、ソノブイ・バリアを作る。その後巡航高度で外側１基ずつのエンジンを停止させて燃料を節約しつつ待機、ソノブイの信号を受信・分析する。潜水艦音を聴取したら音紋を分析し、敵艦ならば降下、音を捉えたパッシブ・ソノブイを中心にアクティブ・ソノブイを前後左右に投下し、ファイブ・ブイ・パターンを作る。これで潜水艦位置を確認し、MADで通過を確認、魚雷や対潜爆弾を投下して撃沈する。参考：月刊JWings3,’05

＜Ｐ−３Ｂ・Ｓｕ−２７Ｐ衝突事件＞：1987年9月13日、ノルウェーのバルデ東南東250km、ソ連沿岸から90kmの公海バレンツ海上空13000フィート（3962m）を飛行していたP-3Bがソ連防空軍Su-27P戦闘機の異常接近を受け、Su-27Pの左垂直尾翼がP-3Bの４番エンジンのプロペラと接触して両機とも損傷した。P-3Bはスクランブル発進したF-16の護衛を受けてバナク基地に帰還、Su-27Pも基地に戻った。Su-27Pはその後キャノピー後方にキルマークを描いている。参考：月刊航空ファン7,’16、月刊軍事研究6,’01

＜Ｐ−３Ｃ航空機用タイヤ（ノーズ）＞：自衛隊のタイヤ。ブリジストン製。参考：月刊軍事研究1,’11

＜Ｐ−３Ｃ航空機用タイヤ（メイン）＞：自衛隊のタイヤ。ブリジストン製。参考：月刊軍事研究1,’11

＜Ｐ−３Ｃ操縦訓練装置＞：海上自衛隊のP-3C哨戒機用フライト・シミュレータ。実機と同じコクピットに外の映像を映し出し、６軸制御で加速度と振動を再現できる。参考：月刊JWings1,’23

＜Ｐ−３Ｃ用エンジン消火用カートリッジ（国産）＞：自衛隊の火工品。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究12,’14

＜Ｐ−３Ｃ用カートリッジ（エンジン消火用）＞：自衛隊の機器。ダイキン製。参考：月刊軍事研究3,’12

＜Ｐ３Ｉ　ＢＡＴ＞：BATシリーズ（誘導弾）を参照。

＜Ｐ０４＞：スペイン海軍ラサガ級ミサイル艇Villamil。1977年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ４＞：フランス軍の４輪軽野戦車両。M201軽野戦車両（ウィリスMBをオチキスでライセンス生産したもの）の後継で、メルセデス・ベンツが設計し、1981年に採用され、プジョーが生産した。参考：月刊PANZER2,’11

＜Ｐ�WＣｒ＞：ドイッチェエーデル鉄工所が1933年に規格化した5-13mm厚の装甲板。炭素0.4%、マンガン0.75%、ニッケル3.65%、クロム1%、タングステン1%、モリブデン0.15%を含む。表面のブリネル硬度は475-500。参考：月刊丸4,’07

＜Ｐ４Ｍシリーズ＞：アメリカ海軍哨戒爆撃機、別名マーケイター（Mercator。メルカトル図法の発明者から）。PB4Yの後継としてマーチン社がモデル219の名称で開発し、制式化されたが、試作機含め21機のみの生産に止まった。参考：月刊JWings5,’17

　＜ＸＰ４Ｍ−１＞：試作機。1944年7月に２機が発注された。レシプロエンジンのナセル後方にジェットエンジンを組み込んだ混合動力機で、上昇性能、高々度性能、離陸性能の向上を図り、巡航時にはジェットエンジンを切って長時間滞空による洋上哨戒を行う。ジェットエンジン用エアインテイクはナセル下面にあり、使用時のみ蓋が下に開いて開口する。ジェットエンジン用燃料は航空用ガソリンを使う。主翼は中翼配置のテーパー翼。降着装置は前輪式で、主脚はナセル外側に取り付けられており、外側に引き込んで分厚いタイヤをフェアリングでカバーする。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-4360-4空冷４列星形28気筒ガソリン（2975馬力）２基＋ジェネラル・エレクトリック社製J33-A-17ターボジェット（推力1.735トン）２基、最大速度660km（高度6960m）。自衛武装はエマースン・エアロ社製20mm機関砲連装砲塔（尾部銃座）、12.7mm連装銃塔（機首、胴体後部上面）、12.7mm機銃座（後部胴体両舷）。爆弾倉内兵装搭載量5.443トン。初号機は1946年6月にロールアウトして9月20日に初飛行した。２号機は自衛武装を撤去し、レーダーを胴体後部下面から機首に移して1947年にロールアウトしている。参考：月刊JWings5,’17

　＜Ｐ４Ｍ−１＞：量産型。尾部砲塔をマーチン社製小型砲塔に換装して後部胴体を絞り、機首の自衛武装を20mm連装砲塔に強化して機首を延長、胴体後部両舷の12.7mm機銃座を廃止してカメラ窓を設けた。プロペラ後流に巻き込まれる右主脚を引き込むのに油圧が力不足（左主脚も巻き込まれるが、こちらは引き込みを助ける方向に働く）だったため、圧力を2000psiから3000psiに上げている。1949年7月18日に初号機がロールアウトし、1950年9月までに19機が完成した。１機が試験中の事故で墜落して失われ、残る18機はP4M-1Qに改造された。参考：月刊JWings5,’17

＜Ｐ４Ｍファミリー＞

　＜Ｐ４Ｍ−１Ｑ＞：SIGINT機、通称Ｑバード。機首下面と後部胴体下面にアンテナドームを設置し、後部胴体両舷のカメラ窓を塞ぎ、胴体前部にSIGINT器材を搭載、胴体後部に電子戦オペレーター席５席を横向きに設置した。自衛武装は20mm機関砲連装砲塔（機首・尾部）、12.7mm機銃連装銃塔（後部胴体上面）。乗員は機長、副操縦士、航法士、無線士２名、電子戦オペレーター５名。P4M-1から18機が改造された。後に背部銃塔を撤去してアンテナドームに換装した。1952年2月2日にウクライナ方面を偵察中の１機がソ連戦闘機の迎撃を受けエンジン１基を破壊され、キプロス島沖に不時着水して失われた。1956年8月22日、岩国基地を離陸して黄海で偵察中の１機が撃墜された。1959年6月16日、岩国基地を離陸して朝鮮半島方面を偵察中の１機が北朝鮮空軍MiG戦闘機の迎撃を受けて大破、美保基地に戻ったものの廃棄された。1960年7月23日に最後の４機が退役した。参考：月刊JWings5,’17

＜Ｐ４Ｙ−２シリーズ＞：アメリカ海軍対潜哨戒機。B-24の改造型である。参考：月刊JWings5,’17

　＜Ｐ４Ｙ−２＞：PB4Y-2を参照。

＜Ｐ４Ｙ−２ファミリー＞

　＜Ｐ４Ｙ−２Ｇ＞：沿岸警備隊向け。参考：月刊JWings12,’03

　＜Ｐ４Ｙ−２Ｍ＞：気象観測機。参考：月刊JWings12,’03

　＜Ｐ４Ｙ−２Ｋ＞：ターゲットドローン曳航機。参考：月刊JWings12,’03

　＜Ｐ４Ｙ−２ウォーターボンバー＞：森林消火機。消火剤18000ポンド（8.16トン）を搭載できるようにし、エンジンをR2800に強化して消火剤投下後の急上昇を容易にした。コクピットの視界を改善するため、キャノピーをF-86戦闘機のものに換装している。2002年、消火剤投下後に機体を急上昇させたところ主翼が付け根から折れて墜落、翌年にはC-130改造の機体が同様の事故を起こし、本機も全て飛行停止になった。参考：月刊JWings12,’03

＜Ｐ−�W型機動バリア＞：自衛隊の機器。双日エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究8,’15

＜Ｐ−�W級＞：ソ連海軍潜水艦。全長87.7m、幅8m、吃水2.9m、水上排水量955トン、水中排水量1671トン。主機はディーゼル２基（5400馬力）・電動機２基（1100馬力）、水上巡航速力6.5ノット、水上最大速力18.8ノット、水中巡航速力3.2ノット、水中最大速力15.3ノット、燃料搭載量91.8トン、水上航続距離5663海里（巡航速力）／2218海里（最大速力）、水中航続距離60海里（巡航速力）／22.8海里（最大速力）、連続潜航時間72時間、連続航海日数28日。戦闘潜航深度50m、最大潜航深度70m。電池充電時間13.5時間。兵装は533mm魚雷発射管８門（艦前部６門、後部２門。魚雷10本）、100mm砲２門（200発）、45mm砲１門（500発）。乗員66名。３隻が建造され、１隻が第２次大戦中に失われた。参考：月刊世界の艦船6,’09

＜Ｐ−４級＞：ソ連海軍魚雷艇。排水量100トン以下。兵装は457mm魚雷発射管２門。中国も製造している。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜Ｐ０５＞：スペイン海軍ラサガ級ミサイル艇Bonifaz。1977年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ−５巡航ミサイル・シリーズ＞：ソ連海軍の潜対地核巡航ミサイル、米軍コードSS-N-3c、NATOコードはシャドック。発射時には浮上する必要がある。第52設計局が開発し、P-613型潜水艦S-146で発射実験が行われ、1959年6月19日に制式化され、651型ジュリエット級潜水艦及び675型エコー�U級潜水艦に搭載された。当時のアメリカ防空網は低空目標を迎撃できないナイキ・ハーキュリーズ、射程18kmで防衛範囲が狭いホーク、ルックダウン能力に欠ける迎撃戦闘機で構成されており、本ミサイルへの対応は困難だった。参考：ソ連/ロシア原潜建造史、月刊世界の艦船2,’87

　＜Ｐ−５＞：普段はコンテナに収容されており、浮上したらコンテナに15度の仰角をかけ、固体燃料ロケットブースター（推力36.6トン）２基でミサイルを射出する。発射されたミサイルはARK-5自動開翼装置により主翼を展張、２秒後にブースターを切り離し、ターボジェットエンジンに点火、目標に向かう。全長11.2m、直径0.9m、翼スパン2.5m、発射重量5.2トン。推進はKRD-2ターボジェット（推力2.25トン）、最大速度1217km（気温40℃）／1242km（24℃）／1382km（マイナス24℃）、射程650km（気温40℃）／574km（24℃）／431km（マイナス24℃）。飛行高度は気圧高度計により400mに保たれるが、途中で標高400m以上の山があると山腹に衝突してしまう。弾頭はRDS-4、威力650キロトン（初期型は200キロトン）。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

　＜Ｐ−５Ｄ＞：ドップラー距離計とRV-5M電波高度計などからなるAP-70D自動操縦装置を搭載し、飛行高度を250m、CEPを半分にしたもの。ブースターを付けてコンテナに格納する。S-162潜水艦でテストされ、659型潜水艦に搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

　＜Ｐ−５ＲＧ＞：レーダー誘導型。試作のみ。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

　＜Ｐ−５ステルス型＞：XV-10電波吸収材を塗ったもの。試作のみ。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

＜Ｐ５Ｍシリーズ＞：アメリカ海軍双発飛行艇、別名マーリン。1946年から計画され、1948年に初飛行、1950年7月から量産型が発注され、1952年から配備された。1960年までに各型合計275機（285機？）が生産され、12機がフランス海軍に供与された。アメリカ海軍では1967年11月に退役した。参考：月刊丸11,’09

　＜Ｐ５Ｍ−１＞：機首にレドームを持つ。エンジン出力は１基あたり3400馬力。参考：月刊丸11,’09

　＜Ｐ５Ｍ−２＞：尾翼をＴ字に変更したもの。参考：月刊丸11,’09

　＜Ｐ５Ｍ−２Ｓ＞：全幅36m、全備重量38.56トン。エンジンはライトR3350-32W（3450馬力）双発、最大速度404km、航続距離5000km。爆弾・爆雷など7.3トンを搭載できる。乗員11名。参考：月刊丸11,’09

＜Ｐ−６＞：P35（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｐ０６＞：スペイン海軍ラサガ級ミサイル艇Recalde。1977年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ−６ＫＲ＞：ソ連海軍の艦対艦ミサイル。全長10.8m、翼スパン2.5m、重量5.3トン、弾頭重量１トン（TNT）。最大速度マッハ1.3、巡航高度7500m、射程350km。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史

＜Ｐ６Ｍシリーズ＞：アメリカ海軍試作ジェット飛行艇、別名シーマスター(Sea Master)。水上機打撃部隊（SSF）構想に基づき、高速飛行艇（遷音速）に核爆弾を搭載してソ連を戦略爆撃するという計画の下に開発された。ただし表向きの主任務は機雷敷設、攻撃、写真偵察とされ、1951年4月に最大離水重量72.572トン、積載量1.361トン、戦闘行動半径1200海里という要求が纏められた。マーチン、コンベア、ボーイングが応じ、マーチンとコンベアで計画案の比較が行われ、1952年9月にマーチンのモデル275が採用されて10月に試作機２機の契約が結ばれた。参考：月刊JWings10,’15、月刊世界の艦船11,’00、月刊丸11,’09

　＜ＸＰ６Ｍ−１＞：試作型で、初号機は1954年12月に完成した。高速性能を達成するため、艇体を細く絞った。主翼は高翼配置の後退翼で、浅い下反角を持つ。エンジンは主翼付け根上面に左右２基ずつ纏めて搭載されている。エンジンはウエスティングハウス製J40の予定だったが、開発に失敗したため、アリソン製J71（アフターバーナー付き）を積んだ。ただ地上試験でエンジン排気が胴体を焦がすという欠点が判明し、内側エンジンのアフターバーナーを使用禁止にしている。尾翼はＴ字。1955年7月14日に初号機が初飛行したが、12月7日に全遊動式水平安定板が突然下げ舵一杯になって墜落した。２号機は1956年5月18日に初飛行したが、11月9日に水平安定板が突然上げ舵になって操縦不能に陥り、こちらも墜落している。参考：月刊JWings10,’15、月刊世界の艦船11,’00

　＜ＹＰ６Ｍ−１＞：増加試作機。XP6M-1の墜落原因が尾翼操縦系統の故障だったため、エンジン位置や油圧系統を改良した。また、エンジン排気が胴体を直撃しないよう、エンジンを外側に開いて装着している。1958年1月に初号機が完成し、1月20日に初飛行、６機が製作された。参考：月刊JWings10,’15、月刊世界の艦船11,’00、月刊丸11,’09

　＜Ｐ６Ｍ−２＞：量産型。24機が発注され、1958年2月17日に初飛行した。エンジンをアフターバーナー無しで十分な出力を出せるJ75に換装し、操縦席の視界を改良、空中給油受油プローブを追加している。胴体後部下面にブレーキと水中舵を兼ねるハイドロフラップを持つ。全幅30.48m、全備重量72.57トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製J75-P-2（推力7.94トン）４基、最大速度1104km、実用上昇限度13380m、航続距離3220km（2415km？）。自衛武装は20mm機関砲２門。爆弾、機雷、魚雷、カメラパックなど13.6トンを搭載できる。乗員４名（テスト時）。A3Dを運用可能な大型空母の登場やSLBMの実用化で出番が無くなり、1957年6月に発注数が18機、1958年11月には８機に減らされ、1959年8月20日に開発中止となり、３機のみ完成した。うち１機がハーベイポイント基地に配備されている。参考：月刊JWings10,’15、月刊世界の艦船11,’00、月刊丸11,’09

＜Ｐ６Ｍ用飛行艇母艦＞：アメリカ海軍計画P6M用飛行艇母艦。両舷２カ所に舷外繋留装置があり、４機を繋留して補給できる。また、１機を艦尾から艦内に引き込み、上甲板にエレベーターで上げて整備補給を行え、他に１機を分解して艦内格納庫に収容し、修理できる。上甲板はヘリ発着スポットとしても利用でき、ヘリ空母への転用も可能。推進は原子力。兵装は艦首のテリア発射機など。1953年に計画したが、P6Mが実用化されず、没になった。参考：月刊丸11,’09

＜Ｐ−６級魚雷艇＞：中国海軍魚雷艇。兵装は533mm魚雷発射管２門。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜Ｐ−７巡航ミサイル＞：ソ連の試作巡航ミサイル。発射重量6.6トン、弾頭重量0.9トン。最大速度1250km、飛行高度100m、射程1000km。1965年までに23回の試射を実施したが、弾道ミサイルの実用化により開発は中止された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

＜Ｐ．７Ａ＞：ポーランド空軍全金属製高翼単葉戦闘機。1932年から配備され、1933年に第一線戦闘機部隊が全て本機となり、ポーランド空軍は世界で初めて全金属製単葉戦闘機を全第一線部隊に配備した軍になった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｐ−７Ａ＞：アメリカ海軍計画対潜哨戒機LRAACA（Long Range Air Antisubmarine-warfare Capability Aircraft、長距離航空対潜作戦能力機）。P-3Cの後継で、ロッキード社が1980年代半ばにP-3Gという名称で提案し、ボーイング社製B757対潜哨戒型とマクダネル・ダグラス社製MD87対潜哨戒型を破って1988年10月に契約が結ばれた。P-3Cの胴体と主尾翼を拡大してエンジンをGE38に強化、プロペラを５翅に換装している。システムはP-3Cアップデート�Wを流用する。MADブームは廃止（MAD自体は搭載している）し、フライバイワイヤを装備した。爆弾倉は長さ5.1mに延長し、ハープーンなら４発、Mk50魚雷なら８発を収容でき、ハープーン２発＋Mk50魚雷４発という組み合わせも可能。主翼には兵装パイロン２基を追加した。全長34.35m、全幅32.49m、全高10.03m、自重47.628トン、最大離陸重量77.724トン。エンジンはGE38ターボプロップ（5150軸馬力）４発、巡航速度マッハ0.55、燃料搭載量36930リットル、戦闘行動半径は哨戒４時間で1600海里。内部兵装搭載量3.402トン。冷戦終結と開発費高騰に伴い、1990年7月に開発中止となり、搭載予定のアップデート�W対潜ミッション機器はP-3Cの改良に使われた。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊軍事研究1,’10、6,’01

＜Ｐ−０８＞：ヤルガヴァ（ラトビア掃海艇）を参照。

＜Ｐ．０８＞：ドイツ陸軍の9mm拳銃で、Pistole 08の略。ルガーM1902パラベラム・ピストルの改良型で、1908年に採用された。ちなみにスイス陸軍には1900年にM1900パラベラム・ピストルの名称で、ドイツ海軍には1905年（1906年？）にM1904マリーネ・モデル（M1906？）の名称で採用されている。グリップ・セーフティは無く、トグル・グリップに刻み目を付けてコッキング時に滑らないようにした。トグル・ロック機構が複雑で生産に時間がかかる、銃尾機構にカバーが無いのでホコリに弱いなどの欠点がある。当初は主バネが板バネだったが、第２次大戦で使用されたモデルでは巻きバネを使用した。また、警察用のものはマガジン・セーフティが付いていた。全長222mm、銃身長102mm、重量870g。作動はトグル・ジョイントによるショートリコイルで半自動式、シングルアクションのみ。初速毎秒380m、有効射程50-75m。使用弾は9mmパラベラムで、弾倉はシングルカラム、装弾数８発。1914-18年にDWM社及びエルフルト兵器廠で200万丁が生産され、第１次大戦中に制式拳銃として使用され、敗戦後も海外での人気が高く、DWM社が残ったパーツを組み立てて輸出していた。1922年に部品の生産が再開され、DWM社がBKIW社に吸収され、次いでモーゼル社に吸収され、1938年に後継のワルサーP38が採用されても1942年まで生産は続き、ドイツ空軍にも引き渡された他、ポルトガルなどに輸出もされた。1934-42年にモーゼル社が陸軍向けに929500丁、1935-45年にクリークホフ社が空軍向けに9000丁、1939-40年にモーゼル社が海軍向けに4000丁を生産している。また、第１次大戦後に残っていた100000丁が1920-30年代に再生されて警察や海軍に引き渡された。第２次大戦中は機関銃・迫撃砲要員、通信兵、海軍陸戦隊、海軍将校・下士官、空軍の地上戦闘部隊が使用した。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、拳銃・小銃・機関銃、グラフィックアクション２

＜Ｐ−８＞：ソ連の早期警戒レーダー。第２次大戦後に開発した。使用波長はメートル波、探知距離150km。参考：月刊航空情報11,’09

＜Ｐ−８シリーズ＞：アメリカ海軍多任務洋上哨戒機、別名ポセイドン（Poseidon。ギリシャ神話の海神）。P-7Aの中止を受けて1990年代後半に開発を決定した多任務洋上機MMAとして提案され、ボーイングのB737-700胴体＋B737-800主翼機、ノースロップ・グラマンのRQ-4A派生型、ロッキード・マーチンのP-3C発展型オライオン21、レイセオンのP-3C発展型が競争を繰り広げ、2004年6月（5月？）14日にB737-800にCFM56-7B27Aターボファンを積んだボーイング最終案が採用され、2005年3月30日（2006年11月9日？）にP-8Aの制式名称、2007年にポセイドンの公式ニックネームが付けられた。生産ラインはB737-800のものを利用しており、生産コストを低減している。主任務は対潜戦、空母機動部隊前方へのソノブイ・バリア展開、対水上戦、情報収集・監視・偵察など。試作機は６機が製作され、2009年4月25日に初飛行し、１号機と３・４号機が第20試験評価飛行隊VX-20、残りが第１試験評価飛行隊VX-1に配備されてテストが行われた。2012年11月5-16日には試作６号機がキーン・ソード2013に参加している。オーストラリアやイタリアも開発に加わっており、イギリスとインドも採用した。参考：月刊軍事研究1,’10、10,’06、1,’13、月刊JWings4,’11、10,’11、月刊航空ファン8,’16、朝雲

　＜Ｐ−８Ａ＞：機体名称はB737-800ERXで、B737-800の胴体にB737-900ERの主翼と降着装置を組み合わせ、重量増に対応した。後部胴体床下を切り取って爆弾倉を追加し、主翼構造を強化して外翼部に左右２カ所ずつのハードポイント（Sta.1/2とSta.10/11。容量3000ポンド・1.361トン）を設置している。主翼下ハードポイントはエンジン位置の関係で内翼部分には設けられなかった。外翼パイロンはSUU-92/Aで、機雷を積む際はBRU-76/Aボムラックを装着する。主翼端にはウイングレットが付いていたが、海軍から主翼前縁にフルスパンの防氷装置を要求されたのと、視界を遮る、破損の恐れがあるということから、B787と同様の翼端を延長して後退角を大きくするレーキド・ウイングチップに変更した。機首にはAN/APY-10合成開口レーダーを搭載しており、EA-18Gの装備するAN/ALQ-218が探知した目標データを元に捜索を行うこともできる。前部胴体下面右に引き込み式MX-20HD電子光学赤外線センサーを持つ。前部胴体下面にはSta.3/4（容量3000ポンド・1.361トン）もあり、SUU-93/Aパイロン＋BRU-75/Aボムラックを装着する。コクピットはサイドバイサイドで、８×８インチ（203.2×203.2mm）カラー液晶ディスプレイ５基でグラスコクピット化されており、機長席にはHUDが設置されている。コクピット後上方には共通型空中給油受油導入装置UARRSIがあり、海軍機だが空軍の空中給油機からフライング・ブームによる空中給油を受ける。コクピット後方はクルー休息エリアで、その後ろの胴体前部両側には大型の観測窓の付いたオブザーバーシートがあり、必要に応じて要員を配置する。ちなみに旅客機流用の弊害か、よほど機体を傾けないと観測窓以外からは海面が見えないらしい。胴体中央前方左に、外を向く形で５席の戦術汎用ワークステーションが設置されており、６席目を追加することもできる。どのワークステーションでも任務が可能で、個人カードを差し込むと職責に応じた作業が行える。操作要員は離着陸時には右側の座席（６席。不時着水に備え後ろ向きに配置）に座る。その後ろがミッションプランニング用スペースで、机と４つの椅子がある。その後ろが中折れ観音開きドアの付いた爆弾倉で、Sta.5-9（容量1450ポンド・657.7kg）が設けられており、BRU-75/Aボムラックを内蔵し、Mk54短魚雷３発や500ポンド級機雷搭載できる。ハープーンや2000ポンド級大型機雷などは容量オーバーで積めない。爆弾倉の位置はB737-800の後部貨物室にあたり、機体重心から離れているので、兵装投下による重心変化の影響が大きい。その後ろがソノブイ用ロータリーランチャー（10連装空気圧式。左に１基、右に２基）とシングルショットランチャー３基の収容スペースである。使用ソノブイはAN/SSQ-53Fパッシブソノブイ、AN/SSQ-62Eアクティブソノブイ、AN/SSQ-101マルチスタティックソノブイなどで、計129本（ソノブイラックに左右48本ずつ、ロータリーランチャーに30本、シングルショットランチャー３基に１本ずつ）を収容でき、ソノブイの音響データはAN/USQ-78Bソノブイ処理システムで受信し、ジェネラル・ダイナミクス・カナダ社製UYS-503/AQS-970プロセッサで処理する。高度6000m以上からソノブイを投下できるが、自由落下だと着水時の衝撃で壊れるし、最初からパラシュートを開くと風に流されるし、誘導装置を付けると高価になるので、どういう工夫をしているのかは不明。MADは装備せず、最大高度9100mから投下できるHAAWC対潜魚雷を搭載し、高々度に位置したまま対潜戦を行えるので、他の対潜戦プラットフォームとの見通し線内データリンクを維持してのチーム対潜戦も容易である。ちなみに低高度対潜戦はMQ-4Cに任せる。通信装置はAN/ARC-210(V)、AN/ARC-230(V)、UHF/VHF/SATCOM/INMARSAT、ハブクイック、SINCGARS、CDL、リンク11/16/22、レベル�W無人機操縦リンク（MQ-4C管制用）。UHF-SATCOMアンテナは前部胴体上部左右に４基あり、INMARSAT用VSAT（超小型開口ターミナル）アンテナは垂直尾翼端にある。レーダー警報はAN/APR-39B(V)2とAN/ALR-67(V)3、ミサイル警報はAN/AAR-54、電子戦装置はAN/ALQ-213(V)、ESMはAN/ALQ-240(V)1、自衛装置はAN/AAQ-24、チャフ・フレアディスペンサーはAN/ALE-47(V)、曳航式デコイはAN/ALE-50、IFFはAN/APX-123。発電容量を強化するため、エンジンカウリング外側下方にフェアリングを追加し、大型の発電機を搭載した。今後の改修を考慮し、床面積19平方メートル・容積5.7立方メートル、冷却機能の25%（60%？）、供給電力の60%（25%？）を余力に残してある。全長39.47m（38.6m？）、全幅37.64m（35.8m？）、全高12.83m、空虚重量62.73トン、最大離陸重量85.28トン（83.8トン？）。エンジンはCFMインターナショナル社製CFM56-7B27Aターボファン（推力12.383トン）双発、哨戒巡航速度333km、最大巡航速度789km、最大速度490ノット（907km）、ミッション時運用高度10000フィート（3048m）、実用上昇限度12496m、戦闘行動半径1200海里（４時間哨戒時）、航続距離7963km。搭載可能兵装はMk46魚雷、Mk50魚雷、Mk54魚雷、HAAWC、Mk56機雷、Mk62機雷、Mk63機雷、Mk65機雷、AGM-65F/J、AGM-84D/L、AGM-84H/K、フィッシュホークで、開発が終わればLRASM-Aも積む。AGM-84Dは主翼下ハードポイントにSUU-92/AパイロンとBRU-75/Aボムラックを介して搭載する。乗員は機長、副機長、予備操縦士、戦術航空士、副戦術航空士、音響オペレータ２名、電子戦オペレータ２名の計９名で、オブザーバーシートの１名と６席目ワークステーションが加わると11名になる。海洋哨戒の他、E-8Cと同様の地上目標探知任務を行うことになり、胴体下面にAN/APS-154発展型空中センサーを搭載することになった。2012年3月4日に量産初号機が引き渡された。2012年9月22日には早くも厚木基地に姿を見せている。2013年3月に初度作戦試験・評価IOT&Eを達成し、2013年11月4日に初度作戦能力IOCを獲得した。2013年12月に６機で嘉手納基地に展開している。2019年までに量産型117機が生産され、12個哨戒飛行隊に実動総数96機（７機ずつを11個哨戒飛行隊、12機を訓練飛行隊VP-30）に配備する予定だったが、歳出削減で2020年度以降調達予定の８機が白紙になって実動総数が89機に減ったため、７個哨戒飛行隊の定数を６機に減らすことにした。足りない部分はMQ-4Cでカバーする。調達全機の平均フライアブル・ユニットコストは１機あたり１億8079万ドル。2020年5月14日、現役哨戒飛行隊・訓練飛行隊への配備を完了した。参考：月刊JWings3,’09、11,’09、10,’11、12,’12、10,’13、11,’13、2,’14、7,’17、7,’19、9,'20、月刊軍事研究11,’14、7,'15、10,’16、1,’10、10,’08、1,’13、月刊航空ファン10,'15、8,’09、2,’17、2,’18、月刊世界の艦船1,’10、5,’12、7,'20、6,'22、世界航空機年鑑2018-2019、朝雲

　＜Ｐ−８Ａインクリメント１／ベースライン＞：初期生産型。低率初期生産LRIPロット１（2010年度発注の６機）、ロット２（2011年度発注の７機）、ロット３（2012年度発注の11機）がこの仕様である。2012年3月4日に初号機が引き渡された。参考：月刊軍事研究11,’14、1,’10、5,’12、5,’13

　＜Ｐ−８Ａインクリメント２／スパイラル１＞：2015年から生産予定の改良型で、フル生産FRPロット１（2013年度発注の13機）、ロット２（2014年度発注の16機）、ロット３（2015年度発注の８機）がこの仕様である。AN/APS-154AASの運用を可能にする、能動コヒーレント音響システムによる自動識別を行えるようにするなどの改修が施され、技術変更提案（ECP）1-3の３段階で開発が進められる。参考：月刊軍事研究1,’10、11,’14、月刊航空ファン10,’15、月刊JWings7,’19

　＜Ｐ−８Ａインクリメント２ＥＣＰ１＞：2014年3月に開発を終了した。参考：月刊軍事研究11,’14

　＜Ｐ−８Ａインクリメント２ＥＣＰ２＞：2013年12月に設計審査が承認され、開発試験を行っている。参考：月刊軍事研究11,’14

　＜Ｐ−８Ａインクリメント２ＥＣＰ３＞：設計評価中。AN/SSQ-101の代わりにAN/SSQ-125アクティブ・ソノブイをマルチスタティック・アクティブ・コヒーレント（Multi-Static Active Coherent、MAC。複数箇所に投下して潜水艦の精密位置測定を行う）方式で運用できるようにする。参考：月刊軍事研究11,’14、月刊航空ファン10,’15、8,’16

　＜Ｐ−８Ａインクリメント３／スパイラル２＞：2018年から生産予定の改良型で、フル生産FRPロット４（2016年度発注の15機）、ロット５（2017年度発注の13機）、ロット６（2018年度発注の13機）、ロット７（2019年度発注の13機）。兵装管理システムをデジタル化し、統合ミッション計画システムJMPSを改良、AN/APS-154側視AESAレーダーポッドを搭載するなどセンサーを近代化し、得たデータをMIDS-JTRSでE-2C/DやF/A-18E/Fと共有できるようにする。また、フィッシュホークを搭載可能とし、高々度対潜戦能力（High Altitude Anti-submarine Warfare Capability）を獲得、いちいち苦手な低高度飛行を行わなくても潜水艦を攻撃できるようにする。広帯域衛星通信システムを搭載し、AGM-84Lハープーン・ブロック�UやLRASMといったNEWを運用可能とする。参考：月刊軍事研究1,’10、11,’14、月刊航空ファン10,’15、8,’15、8,’16

　＜Ｐ−８Ａ　ＡＡＳ＞：AN/APS-154側視AESAレーダーポッドを搭載したもの。胴体前部下面に前後に長い直方体アンテナフェアリングを装着し、胴体尾部下面両側に整流用ストレーキ、胴体前部窓下方に涙滴型フェアリングを追加した。参考：月刊JWings6,’19

＜Ｐ−８ファミリー＞

　＜ＥＰ−Ｘ＞：EP-3Eの後継として開発中のSIGINT機。元々P-8Aに装備する予定のAN/APS-137海上監視レーダーに加え、多数の信号情報傍受センサーを搭載する。1200海里進出して490ノット・４時間の任務が可能とされる。アメリカ陸軍も採用を予定していたが、機体が大きすぎるので、C-27Jに変更するようだ。参考：月刊軍事研究10,’08、10,’06、月刊航空ファン8,’09

＜Ｐ−８海外シリーズ＞

　＜Ｐ−８Ａ（イギリス空軍）＞：ポセイドンMRA.1を参照。

　＜Ｐ−８Ａ（オーストラリア空軍）＞：オーストラリア空軍対潜哨戒機。アメリカ海軍用とほぼ同じ機体で、インクリメント２を採用し、インクリメント３へのアップグレード契約も結んだ。初号機は2016年5月6日に初飛行し、9月27日にロールアウト式典が行われ、11月17日にオーストラリアのエジンバラ空軍基地に到着した。８機が発注されており、2021年までに第92航空団第11飛行隊に配備する。もう７機導入予定だが、政権交代が予算承認が引き延ばされ、2016年現在（2019年現在も）の発注は計12機となっている。2018年3月20日、５ヶ月前倒しでIOCを達成した。2019年12月12日、12機目が配備された。12機全機がエジンバラ基地への配備である。参考：月刊軍事研究9,’13、1,’10、5,’13、月刊JWings2,’14、8,’16、2,’17、5,’20、月刊航空ファン10,’15、8,’16、12,’16、6,’18、3,’20

　＜Ｐ−８Ａ（カナダ空軍）＞：カナダ空軍哨戒機。CP-140哨戒機の後継として採用した。2023年11月30日、カナダ政府とアメリカ政府が14機（＋オプション２機）の調達に関する政府間合意を締結した。2026-27年に引き渡され、2033年にFOCを獲得する予定。参考：月刊JWings2,’24

　＜Ｐ−８Ａ（韓国海軍）＞：韓国海軍対潜哨戒機。P-3Cの後継として2018年6月25日に採用した。短魚雷はMk54を使う。2024年6月19日に３機、6月30日に３機が浦項海軍基地に到着し、計６機を配備した。参考：月刊航空ファン12,’18、5,’19、月刊世界の艦船7,’21、月刊JWings9,'24

　＜Ｐ−８Ａ（ドイツ海軍）＞：ドイツ海軍洋上哨戒機。2021年6月30日、ドイツ国防省が５機の引合受諾書に署名した。FMSで導入する予定で、9月28日にボーイング社がアメリカ海軍と製造契約を結んでいる。2024年から納入される予定。参考：月刊JWings9,'21、12,’21

　＜Ｐ−８Ａ（ニュージーランド空軍）＞：ニュージーランド空軍洋上哨戒機。P-3K2の後継として2018年7月9日に４機の導入を決定した。１年以上前の2017年5月に早くもアメリカ国務省が４機の売却承認を出している。初号機は2022年12月に引き渡された。2023年から運用し、2023年7月までに４機を受領する予定。参考：月刊航空ファン10,’18、月刊軍事研究10,’17、月刊JWings10,’22、4,’23

　＜Ｐ−８Ａ（ノルウェー空軍）＞：ノルウェー空軍対潜哨戒機。P-3C/N及びファルコン20Cの後継として2021-22年に５機をFMSで導入する予定で、2017年3月29日に契約を結んだ。自衛用にAN/AAQ-24(V)を装備する。2021年7月9日に初号機がロールアウトし、11月18日に納入された。参考：月刊航空ファン2,’17、6,’17、月刊軍事研究5,’17、4,’18、月刊JWings10,’21、2,’22

　＜Ｐ−８Ｉ＞：インド海軍対潜哨戒機、別名ネプチューン（Neptune）。Tu-142及びIl-38SDの代替として2009年1月6日に採用を発表、８機（＋オプション４機）をAGM-84Lハープーン・ブロック�UやMk54短魚雷と共に発注した。機首のレーダーはAN/APY-10のままだが、後方監視用AN/APS-143C(V)3多機能監視レーダーを追加して全周監視を可能とし、アビオニクスをダウングレード、胴体前部上面のUHF-SATCOMアンテナを撤去し、機体尾部にカナダのCAE社製AN/ASQ-508A磁気探知装置ブームを追加している。データリンクはインド国産で、MQ-4Cとの共同作戦は考慮していない。2011年9月28日に初飛行し、ミッションシステムを搭載した後、2012年7月9日から試験飛行に入った。2012年12月19日（20日？）に初号機がボーイング社シアトル工場でインド海軍に引き渡されたが、インドには３号機まで纏めて飛んでいくことになっており、インドへの到着は2013年11月になった。４号機は2014年5月、５号機は9月、６号機は11月24日に引き渡されており、2015年内に８機全機が引き渡された。オプション４機は2016年7月に発注されている。2019年には６機を追加発注した。更に６機購入するかもしれない。参考：月刊JWings5,’08、12,’11、10,’12、5,’19、2,'23、2,'24、月刊軍事研究3,’09、6,’13、月刊航空ファン2,’11、2,’12、3,’13、2,’15、10,’15、8,’16、月刊世界の艦船2,’16、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ポセイドンＭＲＡ Ｍｋ．１＞：イギリス空軍対潜哨戒機。ニムロッドMR.Mk2の後継として2015年11月23日にP-8の導入が決定し、2016年7月13日に９機を30億ポンドでFMSにより発注、初号機は2019年7月13日に初飛行して10月29日（31日？）にフロリダ州ジャクソンビル海軍航空基地で引き渡された。予算を抑えるため、通信航法機器をイギリス仕様にする他はアメリカ海軍版とほぼ同じにし、MADは無く、Mk54短魚雷やハープーンは導入しない。2025年までに全機スコットランドのロシーマスに配備する計画で、最初の飛行隊は2018年に新編予定であり、空軍隷下だが、海軍要員も配置される。運用要員育成はロシーマス空軍基地での訓練態勢が整うまでの３年間はアメリカで行う予定で、最初の38名は2019年からジャクソンビル海軍航空基地のVP-30で訓練に入った。2020年2月4日、初号機がイギリスのキンロス空軍基地（閉鎖されていたがロシーマス空軍基地がP-8A運用改修中なので臨時に開港）に到着した。4月1日、IOCを達成した。2024年に完全作戦能力FOCを達成する予定。参考：月刊JWings7,’16、1,’20、4,'20、6,’20、8,'20、月刊航空ファン8,’16、2,’16、10,’16、10,’17、11,’18、4,’19、1,’20、月刊軍事研究12,’16

＜Ｐ−１０＞：ナイフ・レストＢ（レーダー）を参照。

＜Ｐ−１０＞：ソ連軍の試作巡航ミサイル。弾頭は200キロトン核弾頭。飛行高度200-400m、射程600km。1957年にB-64潜水艦でテストされたが、P-5ミサイルよりも性能が悪く、1958年に不採用が決まった。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

＜Ｐ１１＞：スペイン海軍バルセロ級ミサイル艇バルセロ（Barcelo）。1976年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ．１１シリーズ＞：ポーランド軍高翼単葉戦闘機。PZLがP.7を基に設計し、1931年9月21日に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ．１１ａ＞：最初の量産型で、1934年から生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ．１１ｃ＞：胴体を再設計して視界を改善したもので、ドイツ侵攻時に主力の座にあった。全長7.55m、全幅10.72m、全備重量1895kg。エンジンはPZLマーキュリーVIS2（645馬力）単発、最大速度390km、実用上昇限度11000m、航続距離800km。乗員１名。ルーマニアにも輸出された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｐ．１１海外シリーズ＞

　＜Ｐ．１１ｂ（ルーマニア空軍）＞：ルーマニア空軍戦闘機。主翼は高翼配置のガル翼で、開放式コクピットと固定脚を持つ。武装は7.7mm機銃４丁。1934年に50機を輸入し、1936年からはIAR社で70機をライセンス生産した。バルバロッサ作戦に参加し、1941年10月半ば以降は練習機として使用されている。参考：月刊航空ファン11,’11

　＜Ｐ．２４＞：ブルガリアとギリシャに輸出されたP.11c。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ．２４（ルーマニア空軍）＞：ルーマニア空軍戦闘機。エンジンを強化し、コクピットを密閉式にした。５機をサンプルとして輸入した後、1939年からIAR社で25機ライセンス生産し、1941年6月に第６戦闘飛行隊に配備した。10月半ば以降は練習機として使用している。参考：月刊航空ファン11,’11

＜Ｐ−１２シリーズ＞：アメリカ陸軍複葉単発戦闘機。ボーイング社が開発し、各型計586機が生産された。艦上機型はF4B戦闘機としてアメリカ海軍に採用されている。参考：月刊JWings12,’22

　＜Ｐ−１２Ｅ＞：胴体も全金属製セミモノコック構造にしたもの。参考：月刊JWings12,’22

＜Ｐ１２＞：スペイン海軍バルセロ級ミサイル艇Laya。1976年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ−１２＞：ソ連軍の三次元レーダー、別名エニセイ、NATOコードはスプーン・レストＡ（Spoon Rest A）。２軸４輪トレーラーに操作室と巨大な八木アンテナを搭載している。重量7.5トン。使用波長VHF（147-161MHz）、ピーク出力350kW、水平ビーム幅１度、垂直ビーム幅2.5度、探知距離200-270km。1956年に配備された。1969年12月26日、エジプト軍のレーダーサイトをイスラエル軍工兵・電子技術者からなる鹵獲部隊がヘリで急襲し、守備隊を排除して本レーダーを８時間かけて分解、ヘリ２機で奪取している。参考：月刊軍事研究12,’73、月刊航空ファン5,’17

＜Ｐ１２シリーズ＞：中国の輸出用SRBM、米軍コードCSS-14。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｐ１２＞：米軍コードCSS-14 mod-X-1。発射重量2070kg、弾頭重量450kg。弾種は単一HEまたはクラスター弾。推進は固体燃料ロケット、射程50-150km、CEP80-120m（INSのみ）／30-50m（INS+GPS）。６×８輪TELの連装箱形発射機に搭載される。路上最大速度80km。陣地進入から１発目の発射までに18分、１発目から２発目の発射には3-5分かかる。弾頭重量と射程が小さめなのは1987年のミサイル関連技術輸出規制に引っかからないようにしたためである。参考：月刊軍事研究6,’07、9,’09、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＢＰ−１２Ａ＞：射程延伸型、米軍コードCSS-14 mod-X-2。全長6.3m、直径0.6m、発射重量2293kg、弾頭重量480kg。推進は固体燃料ロケット、射程280km。垂直発射式キャニスターに収容し、８×８輪TELに２基並列で搭載される。参考：THE MILITARY BALANCE 2016、月刊軍事研究6,’18

＜Ｐ１３＞：スペイン海軍バルセロ級ミサイル艇Javier Quiroga。1977年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ１３＞：ドイツのクルップ社が1930年代前半に開発した装甲板。ニッケル・クロム鋼にタングステンを約1%添加してある。参考：月刊丸4,’07

＜Ｐ１３ｂ＞：ドイツのリピッシュ博士が第２次大戦末期に提案した無尾翼デルタ翼機。というか、台形の主翼の真ん中からキャノピーが突き出ている機。主翼中央には毎分60回転するセラミック製の籠が収められており、その中にコークスを入れて燃やし、機首両側のエアインテイクから吸入した空気と混ぜて高温ガスにして後部から噴射、推力を得るという石炭ラムジェット機である。計画倒れになった。参考：月刊JWings11,’04

＜Ｐ１４＞：No3シリーズ（小銃）またはP-16シリーズ（試作戦闘機）を参照。

＜Ｐ１４＞：スペイン海軍バルセロ級ミサイル艇Ordonez。1977年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ−１４＞：ソ連軍の二次元早期警戒レーダー、NATOコードはトール・キング。使用波長VHF、探知距離400km。1959年に配備された。イラク軍も使用している。参考：月刊航空ファン5,’17、月刊軍事研究2,’03

＜Ｐ−１５＞：P-2海外シリーズ（対潜哨戒機）またはP-16シリーズ（試作戦闘機）を参照。

＜Ｐ１５＞：スペイン海軍バルセロ級ミサイル艇Acevedo。1977年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ−１５高速艇＞：ベネズエラ海軍コンスティテュシオン級高速艇パトリア。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊

＜Ｐ１５対艦ミサイル・シリーズ＞：ソ連軍の対艦ミサイル、別名テルミット（Telmit）、米軍コードSS-N-2、NATOコードはスティックス（Styx）。世界初の艦対艦ミサイルで、MKBラドゥーガ設計局で開発され、1959年（1958年？）に就役、1960年代初期からカシン級駆逐艦、コマール型ミサイル艇、オサ�T型／�U型ミサイル艇、タランチュル�T型／�U型ミサイル艇、マトカ型ミサイル艇に搭載された。第３次中東戦争最中の1967年10月21日、エジプト海軍コマール型ミサイル艇がイスラエル海軍駆逐艦エイラートを撃沈し、世界で初めて水上艦を撃沈した艦対艦ミサイルとなった。第４次中東戦争ではイスラエルの電子妨害に遭って活躍できなかった。参考：月刊軍事研究12,’02、12,’99、月刊世界の艦船11,’17

　＜Ｐ１５＞：米軍コードSS-N-2A。クリップド・デルタ翼と水平尾翼２枚・垂直尾翼１枚を持つ。発射後は事前設定された高度（150-300m）に上昇し、オートパイロットと気圧高度計で飛翔する。目標付近でＸバンドレーダーを作動させ、アクティブ・レーダー・ホーミングに切り替える。気圧高度計の精度が悪くて命中寸前まで高度100-300mを飛行せねばならず、ミサイルも大型で、被発見率が高い。速度も遅く、撃墜されやすい。クラッター除去能などは殆ど無く、海面上の艦船などの巨大な目標を識別するくらいの能力しかない。固定建造物と移動目標の区別もできず、沿岸から４海里以内では陸岸の反射波に邪魔されて目標を捉えるのが不可能だったとされる。全長6.55m、胴体直径0.75m、翼スパン2.5m、発射重量2125kg、弾頭重量513kg（HEAT。480kgHE？）。推進は固体燃料ロケットブースター＋液体燃料ロケット、最大速度1150km、最大射程40-45km。目標捜索・射撃管制レーダーはNATOコードでスクエア・タイと呼ばれるもので、発射母艦に搭載されているため、背の低いミサイル艇の場合には有効射程が25km以下に制限されてしまう。1959年からコマール型ミサイル艇に搭載され、1960年から実戦配備となり、オサ�T型ミサイル艇にも搭載された。参考：月刊軍事研究12,’02、12,’99、3,’04、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊丸12,’92、3,’90、月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17、3,’05

　＜Ｐ１５Ｕ＞：米軍コードSS-N-2B。主翼が折り畳み式（下に折り畳む）になった。全長5.67m、直径0.78m、翼スパン2.4m、重量2300kg。弾頭は400kgHEまたは核弾頭。射程80km（45km？）。オサ�T級ミサイル艇に搭載された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究12,’02

　＜Ｐ１５Ｍ＞：別名テルミットＭ（Telmit-M）、米軍コードSS-N-2C。発射機形状が変わったため、当初はSS-N-11という米軍コードが付けられていた。電波高度計を改良して巡航高度を25-50mとし、バックアップ誘導用に赤外線探知装置を追加している。全長6.55m、重量2125kg。弾頭は核または480kgHE。飛翔速度マッハ0.9、射程85km。オサ�U級ミサイル艇に搭載された。参考：月刊軍事研究12,’02、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊丸12,’92、月刊世界の艦船9,'22、11,’17、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｐ２７Ｒ＞：米軍コードSS-N-2D。シーカーをＸバンドからＬバンドに変更した。射程100km。参考：月刊軍事研究12,’02

＜Ｐ１５海外シリーズ＞

　＜５４４型＞：中国海軍艦対艦ミサイルで、冥河ともいう。1950年代末にソ連から入手し、1960年に実用化した。全長6.5m、直径0.76m、翼スパン2.4m、全備重量2.5トン。参考：月刊航空ファン6,’19

　＜ＭＴＯ−７４＞：フィンランド海軍艦対艦ミサイル。P15Mを導入したもので、オサ�U級ミサイル艇に搭載した。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜Ｐ−１５レーダー・シリーズ＞：ソ連軍S-125地対空ミサイルの目標捜索用UHFレーダー。参考：月刊航空ファン5,’17

　＜Ｐ−１５＞：NATOコードはフラット・フェイス（Flat Face）。３軸６輪トラックの後部荷台にレーダー操作室、その上に上下２段重ねで楕円形パラボラアンテナ（縦18フィート・横37フィート）を載せている。使用周波数は810-850MHzと880-950MHz、パルス繰り返し周波数は200-800PPSと600-1800PPS、垂直面ビーム幅５度、水平面ビーム幅10度、出力400kW、探知距離260km、最大探知距離での測距誤差はプラスマイナス0.09km、方位誤差は0.5度。参考：月刊軍事研究12,’73、ザ・マーチ17号、月刊航空ファン5,’17

　＜Ｐ−１５Ｍ＞：NATOコードはスクワット・アイ。参考：月刊航空ファン5,’17

＜Ｐ−１６試作戦闘機シリーズ＞：スイス空軍試作ジェット戦闘機。1948年のスイス国防省によるジェット攻撃機要求に基づいてアルテンライン航空機車両工場が設計し、一旦はエンメン連邦航空機工場N-20に敗れたが、N-20の方が計画中止になったため、1952年から開発された。事故が多発したため３号機が墜落した時点でスイス国防省は開発中止を決め、アルテンラインで自主開発を続けたものの採用する国は無かった。参考：月刊JWings8,’16、月刊軍事研究10,’06

　＜Ｐ−１４＞：P-16と同時に提出された、直線テーパー翼案。採用されなかった。参考：月刊JWings8,’16

　＜Ｐ−１５＞：P-16と同時に提出された、主翼前縁・後縁共に後退角を持つ案。採用されなかった。参考：月刊JWings8,’16

　＜Ｐ−１６＞：試作機。山岳地帯の短い滑走路から離着陸できるSTOL能力、爆撃機迎撃のための加速力、近接支援のための低空飛行能力という要求に基づいて設計された。コクピット後部両脇の胴体にエアインテイクがめり込んでいる。主翼は低翼配置で、前縁のみ後退角があり、25%翼弦後退角は16度。前縁にクルーガー・フラップ、後縁内側にファウラー・フラップ、後縁外側にドループ・エルロン（最大下げ角18度）を持ち、ファウラー・フラップは胴体下面で左右が繋がっている。燃料は翼端増槽にのみ搭載する。全長14.33m、全幅11.14m、基本離陸重量9.287トン、最大離陸重量11.27トン。翼面積30平方メートル。エンジンはアームストロング・シドレー社製サファイアSa.6ターボジェット（推力3.629トン）単発。固定武装は機首のイスパノスイザ30mm機関砲HS825が２門。前部胴体下面に68mmロケット弾44連装引き込み式ランチャー、主翼下面に左右３ヵ所ずつのハードポイントを持ち、主翼内側ハードポイントにはロケット弾、中央と外側には454kg爆弾なら１発ずつ、204kg爆弾なら２発ずつを搭載可能。1000kg爆弾は左右主翼下に１発ずつ積める。乗員１名。初号機は1955年4月28日に初飛行したが、8月31日に燃料配管にヒビが入ってエンジンが止まり、コンスタンス湖に墜落した（パイロットは脱出して無事）。２号機は半月型エアインテイクを胴体から突き出させ、後部胴体左右に穴あきスピードブレーキを装着、胴体尾部にドラッグシュート収容部を設け、ヨー・ダンパーを追加して高速飛行時の安定性強化を図り、1956年6月16日に初飛行、8月には緩降下で音速を突破し、1958年3月までテストに使用された。参考：月刊JWings8,’16

　＜Ｐ−１６Ｍｋ．�U＞：前生産型。エンジンをサファイアSa.7（推力4.989トン）に強化している。静止試験機を改造した初号機（通算３号機）は1957年4月に初飛行したが、1958年3月25日に油圧系統への空気混入で着陸直前に操縦不能になり、コンスタンス湖に墜落した（パイロットは脱出して無事）。参考：月刊JWings8,’16

＜Ｐ−１６Ｍｋ．�V＞：輸出を狙ったタイプで、エンジンを強化した。最大速度1119km、実用上昇限度14020m、燃料容量2468リットル、航続距離1560km。初号機（通算４号機）は1959年7月に初飛行し、1960年4月までテスト飛行を実施、その後部品取りに使われた。２号機（通算５号機）はエアインテイクの境界層分離板を前方に延長し、主翼構造を量産向きにして1960年3月24日に初飛行し、6月にはドイツのフリートリヒスハーフェンで行われた国際航空ショーに参加したが、買い手も無くそのまま倉庫行きになり、スイス空軍博物館に送られた。参考：月刊JWings8,’16

＜Ｐ−１６ハーフトラック＞：フランス陸軍のハーフトラック。1929年に製造されたのでM29ともいう。第１次大戦終了後にシトロエン、ケグレス、シュナイデールの３社が共同開発した半装軌偵察車シリーズの１つで、車体後部の砲塔に37mm砲と7.5mm機銃を同軸で備える。第２次大戦対独戦にも少数が参加した。参考：月刊PANZER9,’01

＜Ｐ１６ミサイル艇＞：スペイン海軍バルセロ級ミサイル艇Candido Perez。1977年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ１８＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴァガボンド（Vagabond）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ−１８＞：ソ連軍の早期警戒用VHF二次元レーダー、別名1RL131テレク、NATOコードはスプーン・レストＤ。探知距離250km。1970年に配備された。参考：月刊航空ファン5,’17

＜Ｐ１８Ｎ型＞：ナイジェリア海軍コルベット。中国のCSOIL社が056型をベースに建造した。船体を一回り大きくしてヘリ格納庫を追加している。全長95m、排水量1800トン。最大航続日数20日。兵装は76mm砲１門、30mm機関砲２門、20mm機関砲２門。１番艦センテナリー、２番艦ユニティが2015-17年に就役した。参考：月刊世界の艦船2,’17、6,’19

＜Ｐ−２０核巡航ミサイル＞：ソ連海軍計画戦略巡航ミサイル。653型巡航ミサイル原潜や63型原子力巡洋艦向けで、1950年代に開発した。全長21m、直径2m、翼スパン7.3m、発射重量30トン。弾頭は３トン通常弾頭または1-3メガトン核弾頭。推進はジェットエンジン＋ロケットブースター２基、最大速度3200-3500km、飛翔高度24000-30000m。２発撃てば50%の確率で30km四方を廃墟にできるが、発射前１時間以上針路を維持し、母艦の発射位置誤差を5km以下に抑え、目標の防空網が薄くなければならない。一応２回ほど試射が行われたが、潜水艦が浮上後に発射する必要があるという欠点により1960年2月に開発中止となった。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、ソ連／ロシア巡洋艦建造史

＜Ｐ２０河川哨戒艦＞：ブラジル海軍ペドロ・テイシェイラ級河川哨戒艦ペドロ・テイシェイラ（Pedro Teixeira）。1973年12月就役。参考：月刊世界の艦船3,’15

＜Ｐ−２０早期警戒レーダー＞：ソ連軍の早期警戒レーダーで、射撃指揮にも使える。第２次大戦後に開発した。使用波長はセンチメートル波、探知距離190km。参考：月刊航空情報11,’09

＜Ｐ．２０計画機＞：ドイツ空軍の計画機。Me163をジェット化したもので、降着装置を前輪式に換える予定だった。実用化前に終戦を迎えた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ−２０対艦ミサイル＞：ソ連軍のSSC-3用地対艦ミサイル。発射されると一旦45度の角度で上昇、安定した飛行に入ると高度25-50mに下降し、突入時には海面上2-5mまで更に下降する。全長6.55m、翼幅2.8m、直径0.78m、重量2.5トン、炸薬重量0.513トン。最大速度マッハ0.9、射程80km。中間誘導はプログラムによる自動操縦で、予めオペレーターが目標までのデータを入力する必要がある。終末誘導はアクティブレーダーまたは赤外線探知で、ジャミングがかけられたり、明確な赤外線放射をキャッチしたりすると、赤外線に切り替わる。参考：月刊PANZER4,’98

＜Ｐ２１＞：スペイン海軍アナガ級近海哨戒艇アナガ（Anaga）。1980年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ−２１＞：ソ連軍の地対艦ミサイル。P-20の改良型で、射程が100km以上に伸び、シースキミング高度が25mになった。参考：月刊PANZER4,’98

＜Ｐ２２＞：ジブチ海軍ダーメンFCS5009型哨戒艇アジュダン・アリ・Ｍ・フムド（Adjudant Ali M. Houmed）。2021年11月22日、ジブチ海軍に引き渡された。2022年5月31日、哨戒艇キャプテン・エルミ・ロブレと共に、アデン湾で日ジブチ親善訓練に参加。TV-3508かしま及びTV-3521しまかぜと戦術運動訓練などを行った。2023年11月12日、ジブチ周辺で日ジブチ親善訓練に参加。DD-107いかづちと巡航訓練を行った。参考：月刊世界の艦船9,’22、朝雲

＜Ｐ２２＞：スペイン海軍アナガ級近海哨戒艇Tagomago。1981年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ２３＞：スペイン海軍アナガ級近海哨戒艇Marola。1981年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ．２３シリーズ＞：ポーランドのPZLが開発した偵察・軽爆撃機Karas（カラス）。P.13試作高速軽輸送機の転用で、1934年8月に初飛行し、1935年から生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ．２３Ａ＞：ペガサス２エンジン搭載型。胴体下に照準・後下方銃座用ゴンドラを装備する。210機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ．２３Ｂ＞：エンジンをペガサス８に換装したもの。全長9.68m、全幅13.95m、全備重量3140kg。エンジンはPZLペガサス８（660馬力）単発、最大速度320km、実用上昇限度8000m、航続距離1200km。固定武装は7.7mm機銃３丁。爆弾搭載量700kg。乗員３名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｐ．２３海外シリーズ＞

　＜Ｐ．４３＞：ブルガリア軍偵察・軽爆撃機。胴体を延長し、エンジンを換装した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ．４３Ｂ＞：ブルガリア軍偵察・軽爆撃機。P.43の改良型である。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｐ．２４＞：P.11海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｐ２４＞：スペイン海軍アナガ級近海哨戒艇Mouro。1981年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ２４（ｔ）＞：CZvz24海外シリーズ（拳銃）を参照。

＜Ｐ２５＞：スペイン海軍アナガ級近海哨戒艇Grosa。1981年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ２５Ｊ＞：海上自衛隊の艦載救難作業車。DDH用４輪救難消防車で、背の低い直方体形状をしており、前部にサイドバイサイドのオープントップ乗員席（左ハンドル）があり、前面中央に放水ノズルを装備する。全長4.8m。最大速度24km。乗員２名。ひゅうが型、いずも型に搭載された。参考：MAMOR vol.108

＜Ｐ２６＞：スペイン海軍アナガ級近海哨戒艇Medas。1981年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ−２６＞：アメリカ陸軍戦闘機、別名ピーシューター。ボーイング社製で、1932年に初飛行した。参考：月刊JWings3,’14

＜Ｐ２７＞：スペイン海軍アナガ級近海哨戒艇Izaro。1981年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ２７Ｒ＞：P15シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｐ２７（ｔ）＞：CZvz27海外シリーズ（拳銃）を参照。

＜Ｐ２８＞：インド海軍カモルタ級対潜コルベット１番艦カモルタ（Kamorta）。2006年起工、2010年4月19日進水。2013年10月、公試中に座礁した。離礁には成功したが、修理に時間がかかり就役が遅延、2014年8月16日に就役した。2015年3月18日、LIMA2015国際海上レビューに参加。2018年6月8-16日、マラバール2018に参加。2022年10月29-30日、沖縄東方で日印共同訓練に参加。F47シヴァリクと共に、AOE-424はまなと、洋上補給訓練を行った。11月6日、海上自衛隊創設70周年記念令和4年度国際観艦式に参加。11月8-15日、マラバール2022に参加。2023年7月5-10日、ビシャカパトナム港とベンガル湾周辺海空域で日印共同訓練JIMEX2023に参加。D61デリー、A57シャクティ、潜水艦、P-8I哨戒機、Do-228哨戒機などと共に、DD-106さみだれと、艦艇相互訪問、艦上レセプション、スポーツ交流、各種戦術訓練（対潜戦、対水上戦、防空戦など）、洋上補給訓練、PHOTOEXなどを行った。2024年10月8-18日、マラバール2024に参加。参考：月刊世界の艦船9,’10、10,’14、11,’14、7,’15、8,’18、1,'23、2,'23、9,'23、12,'24、月刊軍事研究1,’11

＜Ｐ２８＞：スペイン海軍アナガ級近海哨戒艇Tabarca。1981年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ２９＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴォタリー（Votary）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ−２９＞：インド海軍カモルタ級対潜コルベット２番艦カドマット（Kadmatt）。2016年1月7日就役。2017年10月12-15日、シヴァリク級フリゲートF48サツプラと共に海自佐世保基地に寄港。10月14日、F48サツプラと共に一般公開された。10月15日、F48サツプラと共に九州西方海域でDD-104きりさめとの日印共同訓練（各種戦術訓練）に参加。2017年11月3-6日、F48サツプラと共に、日本海でDD-105いなづま、アメリカ海軍CVN-76ロナルド・レーガン、DDG-90チャフィーとの日米印共同訓練に参加。2018年10月7-15日、ヴィシャカパトナム港とインド洋ベンガル湾海空域で海自平成30年度インド太平洋方面派遣訓練部隊と共同訓練を実施。F-49サヒャドリ、P-62キルチ、A57シャクティ、キロ級潜水艦１隻、P-8I哨戒機１機と共に、DDH-184かが、DD-105いなづまと、対空戦、対水上戦、対潜戦、射撃、立入検査隊の各訓練を行った。2019年3月31日、アンダマン海でDD-151あさぎりとの共同訓練に参加。2021年8月23日から9月10日、マラバール2021に参加。2022年1月13日、フリゲートF-47シヴァリクと共にベンガル湾で日印共同訓練に参加し、MST-463うらが及びMSO-305ひらどと、各種戦術訓練を行った。2022年9月11-17日、アンダマン海からベンガル湾で日印共同訓練JIMEX2022に参加。駆逐艦D-55ランヴィジェイ、フリゲートF49サヒャドリ、コルベットP-31カヴァラッティ、哨戒艦スカーニャ、補給艦A58ジョティ、潜水艦、P-8I哨戒機、MiG-29K戦闘機、ドルニエ228哨戒機などと共に、DDH-183いずも及びDD-110たかなみと、各種戦術訓練（対空射撃、対水上射撃、対潜戦、防空戦、洋上補給など）を行った。11月28日、沖縄周辺で日印共同訓練に参加。AOE-422とわだと、洋上補給訓練、通信訓練、PHOTOEXを行った。12月2日、海自横須賀基地に入港。12月5日、海自横須賀基地を出港。12月7日、九州南方で日印共同訓練に参加。AOE-422とわだと、洋上補給訓練、通信訓練、PHOTOEXを行った。2024年10月8-18日、マラバール2024に参加。参考：月刊世界の艦船4,’16、3,’16、12,’17、1,’18、1,’19、6,’19、11,'21、4,'22、2,'24、3,'24、12,'24、朝雲

＜Ｐ２９＞：スペイン海軍アナガ級近海哨戒艇Deva。1982年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ３０＞：インド海軍カモルタ級コルベット、キルタン（Kiltan）。2019年9月25日、F49サヒャドリと共に海自佐世保基地に入港。9月26日から10月4日、マラバール2019に参加。2021年4月5-7日、ベンガル湾で、日仏米豪印共同訓練ラ・ペルーズ21に参加。フリゲートF48サップラ、P-8I哨戒機と共に、海自DD-108あけぼの、フランス海軍強襲揚陸艦L9014トンネール、フリゲートF711シュルクーフ、アメリカ海軍LPD-25サマセット、オーストラリア海軍FFH-150アンザック、補給艦O226シリウスと、対空戦、対水上戦、洋上補給などの各訓練を行った。6月17日、海自佐世保基地に寄港。6月29日、東シナ海でAOE-424はまなとの洋上補給訓練に参加。参考：月刊世界の艦船3,’16、12,’19、6,'21、9,'21、月刊JWings12,’19

＜Ｐ３１＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アップロア（Uproar）。1941年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３１＞：インド海軍カモルタ級コルベット４番艦カヴァラッティ（Kavaratti）。2020年2月18日、インド海軍に引き渡された。10月22日、就役式典を実施。2022年9月11-17日、アンダマン海からベンガル湾で日印共同訓練JIMEX2022に参加。駆逐艦D-55ランヴィジェイ、フリゲートF49サヒャドリ、コルベットP-29カドマット、哨戒艦スカーニャ、補給艦A58ジョティ、潜水艦、P-8I哨戒機、MiG-29K戦闘機、ドルニエ228哨戒機などと共に、DDH-183いずも及びDD-110たかなみと、各種戦術訓練（対空射撃、対水上射撃、対潜戦、防空戦、洋上補給など）を行った。参考：月刊世界の艦船3,’16、8,’15、5,’20、1,’21、12,’22

＜Ｐ３１型＞：アイルランド海軍哨戒艇。船型は長船首楼型で、中央には前後に長い上部構造物が載っている。全長80.8m、幅12m、吃水4.3m、満載排水量1910トン。主機はラストンRKCディーゼル（12気筒900rpm。イギリスGEC社製減速ギア付き）２基、出力6640馬力、カメワ社製ハイスキュード可変ピッチプロペラ２軸推進、速力20ノット。兵装は57mm単装砲１門、20mm単装機関砲２丁。上構後部がヘリ格納庫（一部入れ子式）、船首楼甲板後部がヘリ甲板で、ヘリコプター１機を搭載できる。1984年に１隻が就役した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、5,’83

＜Ｐ３２＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ。1941年竣工。1941年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３２＞：イタリア軍の爆撃偵察機。ピアッジオが開発した。地上での前下方視界を確保するため、機首が垂れ下がっている。全長16m、全幅18m、全備重量9250kg。エンジンはピアッジオPX1RC400（1000馬力）双発。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｐ３３＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ。1941年竣工。1941年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３３＞：インド海軍プロジェクト1241PE型アベイ級ミサイル艇アベイ。参考：月刊軍事研究1,’11

＜Ｐ３４＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アルティマタム（Ultimatum）。1941年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３４＞：インド海軍プロジェクト1241PE型アベイ級ミサイル艇アジェイ。参考：月刊軍事研究1,’11

＜Ｐ３５＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アンブラ（Umbra）。1941年竣工。1942年6月15日、イタリア重巡トレントに魚雷２本を発射し、１本を第２主砲塔直下に命中させて轟沈させた。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船7,’23

＜Ｐ３５＞：インド海軍プロジェクト1241PE型アベイ級ミサイル艇アクシェイ。参考：月刊軍事研究1,’11

＜Ｐ３５対艦ミサイル＞：ソ連海軍の艦対艦ミサイル、別名プログレス、米軍コードSS-N-3b、NATOコードはシャドック（Shaddock）。陸上発射型はP35Bルベズ沿岸防衛ミサイルシステム（NATOコードはSSC-1bセパル）、潜水艦発射型はP-6（NATOコードはSS-N-3a。浮上してP-5と同様のコンテナから発射）と呼ばれる。1956年8月に第52設計局に対してミサイルの開発命令が出され、年末には第34中央設計局に発射機の設計が依頼された。キーロフ級巡洋艦ヴォロシロフに単装発射機を搭載して実験を行う予定だったが、対空ミサイル実験艦としての改造も同時に行っていたため工事が難航、結局改造を諦めて台船から試射することになり、1959年10月に初試射が行われた。1960年7月には貨物船イレートを改造した実験艦OS-15で７発の試射を実施。10月、OS-15から発射した弾頭無しのミサイルが48型嚮導駆逐艦キエフ（未完成）と油槽船ニザミを撃沈する成果を挙げ、制式化された。主任務は電波地平線以遠での仮想敵艦隊殲滅で、発射艦の電波地平線を越える部分は航空機からの誘導指令を受ける。誘導は中間が慣性＋指令修正、終末がアクティブ・レーダー。中間誘導では発射艦に搭載されたビノム指揮誘導装置からの指令で飛行経路の修正を行うため、潜水艦から発射した場合にはアクティブ・レーダーが作動するまで発射母艦が潜れず、航空機用のウスペク誘導装置を搭載したTu-95RTs、Tu-142ベアＤ、Ka-26ホーモーンＢの支援を受ける場合でも誘導機が墜とされると目標捕捉が難しくなる。全長10.2m、胴体直径1m、翼スパン2.67m／1.54m（主翼折り畳み時）、発射重量4.035-4.2トン（5.4トン？）、本体重量2.33トン。弾頭は0.8-1トン通常弾頭または3.5キロトン（350キロトン？）核弾頭。推進はターボジェット＋ブースターロケット、最大速度マッハ1.5、有効射程15-250km（後に80-350km）、最大射程450km。高度400m/4000m/7000mを巡航し、攻撃直前に降下角20度で100mまで降下する。単装発射機SME-142または４連装発射機SM-70/SM-82に収容される。1963年からキンダ級巡洋艦に搭載された。潜水艦発射型P-6は1964年6月23日に政府が引き渡し開始を命じ、675型原潜に搭載された。陸上発射型P35Bはリデュート移動発射機と共に1966年8月から海軍に引き渡されている。1974年にECCM強化型の4K44ミサイルが完成してクレスタ�T型巡洋艦と地対艦ミサイル部隊に配備され、キンダ級にも1980年代の近代化改装時に搭載された。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊PANZER4,’98、月刊軍事研究11,’98、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、核兵器事典、ソ連／ロシア原潜建造史、月刊世界の艦船9,'22、3,’05、11,’17

＜Ｐ−３５戦闘機シリーズ＞：アメリカ陸軍戦闘機。セバスキー社製で、原型機は1936年4月に採用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｐ−３５＞：機体は全金属製、主翼は低翼単葉、降着装置は引き込み脚。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1830-9（850馬力）。固定武装はカウリング上の7.7mm機銃１丁と12.7mm機銃１丁。77機が引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−３５Ａ＞：P-35のエンジン強化型で、全てスウェーデンに全て輸出する予定だったが、60機を引き渡した時点で輸出禁止となったため、残る60機をアメリカ陸軍が引き取ったものである。全長8.2m、全幅11m、全高3m、全備重量3050kg。エンジンはR-1830-45（1050馬力）、巡航速度418km、最大速度467km、実用上昇限度9570m、航続距離1530km。固定武装は7.7mm機銃２丁と12.7mm機銃２丁。爆弾搭載量160kg。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｐ−３５戦闘機ファミリー＞

　＜ＡＴ−１２＞：アメリカ陸軍練習機、別名ガーズマン（Gurdsman）。スウェーデンに輸出する予定だったP-35モデル2PA複座対地攻撃機が輸出停止になったため、1941年に引き取って練習機として使用したものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｐ−３５戦闘機・海外シリーズ＞

　＜セバスキー陸上複座戦闘機＞：日本海軍戦闘機。複座のP-35モデル2PA-B3を輸入したものである。全長7.75m、全幅10.9m、自重1900kg、全備重量2920kg。エンジンはライト社製R1820-G3B（全開出力1000馬力）単発、最大速度490km、航続距離1930-4180km。固定武装は7.7mm機銃３丁。爆弾搭載量227-270kg。乗員２名。日華事変で爆撃機の長距離護衛に付ける予定で20機を導入、横須賀航空隊でテストして実戦配備したが、速度と航続性能以外はイマイチで、偵察機に転用された。後に朝日新聞に２機、東京日日新聞に１機が払い下げられている。参考：月刊丸3,'18別冊、5,’13

＜Ｐ３５（ｐ）＞：ws35海外シリーズ（拳銃）を参照。

＜Ｐ３６＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ。1942年竣工。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３６＞：インド海軍プロジェクト1241PE型アベイ級ミサイル艇アグライ。参考：月刊軍事研究1,’11

＜Ｐ−３６シリーズ＞：アメリカ陸軍戦闘機、別名ホーク。カーチス社製で、1936年8月に採用された。第２次大戦開戦時には既に旧式の部類で、程無くして訓練用に回されている。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜モデル７５＞：カーチス社自主開発版。P-26の後継として1934年に自主開発したもので、密閉風防と引き込み脚を持つ。エンジンはライト社製XR-1670-5星型（900馬力）。1935年5月にアメリカ陸軍航空隊に提案したが、競争機が無かったため、棚上げにされた。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜モデル７５Ｂ＞：モデル75のエンジンをライト社製R-1820星型（850馬力）に換装したもの。1936年4月からのテストでセバースキー・エアクラフト社製の機体に勝利し、発展型Y1P-36試作機３機の契約を得た。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜モデル７５Ｅ＞：Y1P-36を参照。

　＜モデル７５Ｊ＞：試作型。モデル75にメカニカル・スーパーチャージャーを取り付けている。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜モデル７５Ｋ＞：計画型。モデル75のエンジンをプラット＆ホイットニー社製R-2180ツインホーネットに換装したもので、計画のみに終わった。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜モデル７５Ｒ＞：R-2180ツインホーネット換装型その２。モデル75から改造された。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜Ｙ１Ｐ−３６＞：試作型で、当初はモデル75Eと呼ばれた。エンジンをプラット＆ホイットニー社製R-1830-13ツインワスプ（1050馬力）に換装し、コクピット形状を変更して視界を改善、尾輪も引き込み式としたものである。最大速度474kmを記録し、P-36Aとして採用が決定した。参考：週刊エアクラフトNo.72、月刊JWings12,’21

　＜Ｐ−３６Ａ＞：量産型。1937年7月7日に210機の契約が結ばれ、1938年4月から178機が納入された（残る32機はP-36Cとして完成）。全金属製低翼単葉引き込み脚機である。全長8.7m、全幅11.4m、全高2.84m、全備重量2560kg。エンジンはR-1830-13（1050馬力）単発、巡航速度435km、最大速度504km、実用上昇限度10360m、航続距離1330km。固定武装はカウリングの7.7mm・12.7mm機銃１丁ずつ。乗員１名。輸出型はホーク75と呼ばれる。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.72

　＜Ｐ−３６Ｂ＞：エンジンをスーパーチャージャー付きのR-1830-25（1000馬力）に換装したもの。テスト機１機のみ作られた。参考：週刊エアクラフトNo.72、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−３６Ｃ＞：P-36Aのエンジンをツインワスプに換装し、主翼に機銃２丁を装備したもの。32機が生産された。参考：週刊エアクラフトNo.72、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−３６Ｄ＞：P-36Cの武装変更型。テスト機のみ作られた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−３６Ｅ＞：P-36Cの武装変更型。テスト機のみ作られた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−３６Ｆ＞：P-36Cの武装変更型。テスト機のみ作られた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−３６Ｇ＞：ホーク75A-8を導入したもの。全長8.69m、全幅11.28m、全高2.82m、自重2121kg、最大離陸重量2670kg。エンジンはライト社製R-1820-G205Aサイクロン（1200馬力）単発、巡航速度420km、最大速度518km、実用上昇限度9860m、航続距離1046km。固定武装は胴体の12.7mm機銃２丁、主翼の7.62mm機銃４丁。乗員１名。参考：週刊エアクラフトNo.72

＜Ｐ−３６海外シリーズ＞

　＜ホーク７５Ａ＞：フランス空軍戦闘機。輸入したもので、エンジンと武装によりホーク75A-1からホーク75A-4に細分される。黄作戦ではBf109に対して自己損失を上回る戦果を挙げ、ドイツ空軍も鹵獲して一時期使用した後、フィンランドに売却した。参考：歴史群像2,’08付録、週刊エアクラフトNo.72

　＜ホーク７５Ａ−３＞：全長8.69m、全幅11.38m、全高3.56m、自重2096kg、全備重量2601kg。エンジンはR-1830-S1C-G（1050馬力）単発、最大速度500km、航続距離970km。武装は7.5mm機銃６丁。乗員１名。参考：歴史群像2,’08付録

　＜ホーク７５Ａ−５＞：中国の中央航空機製造会社生産型。少数が組み立てられた。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜ホーク７５Ａ−６＞：ノルウェー向け24機。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜ホーク７５Ａ−７＞：オランダ向け20機。オランダ領東インドに配備された。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜ホーク７５Ａ−８＞：ノルウェー向け36機。納入前にドイツによりノルウェーが占領されてしまったため、カナダの自由ノルウェー軍に６機が引き渡され、残る30機はP-36Gとしてアメリカ陸軍航空隊が使用した。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜ホーク７５Ａ−９＞：ペルシャ向け10機。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜モホーク＞：イギリス空軍戦闘機。フランス降伏後に接収したホーク75A-1〜A-4はそれぞれモホークMk�TからMk�Wと呼ばれた。また、ヒンダスタン・エアクラフト社が生産したH75A-5もモホークMk�Wとして使用した。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜モホーク（ポルトガル）＞：ポルトガル軍戦闘機。イギリスに発注したスピットファイアMk.�Tの納入が遅れたので、代わりにイギリス空軍の予備機からモホークMk�Wを1941年夏に16機受領した。1942-43年に事故で４機を喪失している。1944年7月からアゾレス諸島に配備されたが、運ぶ途中に５機が損傷して廃棄され、配備後も1944年と1945年に１機ずつ事故で喪失した。第２次大戦のドイツ敗戦を受け、アゾレス諸島防空の必要性が無くなり、残存５機全機が廃棄された。参考：月刊航空ファン11,’16

＜Ｐ３７＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アンベンディング（Unbending）。1941年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ．３７シリーズ＞：ポーランド軍双発爆撃機、別名ロス（Los）。PZLが1934年から開発し、1936年6月30日に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ．３７Ａ＞：最初の量産型で、30機が生産され、1938年から引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ．３７Ｂ＞：垂直尾翼を双尾翼に変更し、エンジンを強化したもの。約70機が生産されたところで第２次大戦を迎えた。全長12.9m、全幅17.9m、全備重量8500kg。エンジンはPZLペガサス20（918馬力）双発、最大速度440km、実用上昇限度6000m、航続距離1500km。固定武装は7.7mm機銃３丁。爆弾搭載量2000kg。乗員４名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｐ３７＞：中国軍の三次元防空レーダー。使用周波数E/Fバンド、最大探知距離350km、探知高度25km、同時目標追尾数200。参考：月刊軍事研究6,’14

＜Ｐ３７（ｕ）＞：PT37M海外シリーズ（拳銃）を参照。

＜Ｐ３８＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ。1942年竣工。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３８＞：ドイツ国防軍の自動式拳銃。ワルサーPP/PPKの威力が低かったため、9mmパラベラム弾を使用できるようにし、緊急撃発用にダブルアクション機構を取り入れたものである。ワルサー社が開発し、1936年に完成した試作型（アルメー・ピストーレ）ではハンマーが露出していなかったが、デザイン的にドイツ陸軍からクレームが付き、ハンマーを露出させたヘーレス・ピストーレを1937年に開発、1938年4月26日に大量の発注を受けた。外見はP.08に似ているが、当然ながらトグル・ロック機構は無く、スライドが単純に後退するタイプである。グリップが垂直に近いため、着弾が下にずれやすいという欠点はあったが、装填不良は減った。抽莢子は外部に露出しており、撃針は製作の簡単な円形を採用、グリップにはリブを刻んで滑り止めとしている。弾倉を装着すると１発目が薬室に送り込まれるが、撃鉄は下りたままであり、撃鉄を押さえる別の独立した安全装置もあるため、安全性が高い。トリガーはダブルアクション（シングルアクションも可）なので、弾倉を装着してトリガーを引けばそのまま初弾が発射される。全長215mm、銃身長125mm、口径9mm、重量940g。作動は反動利用式（ショート・リコイル）、ライフリングは６条右回り、初速毎秒340m、有効射程50m。使用弾は9mmパラベラム弾、弾倉はシングルカラム式ボックスマガジン、装弾数８発。１丁あたり5.6マルクと激安で、安全性も高く、ワルサー社で594100丁、モーゼル社（1942年末から）で346800丁、シュプレーヴェルケ・メタルワーレンファブリーク（1942年から。本格生産は1943年から）で284500丁が量産された。第２次大戦終結後すぐにフランス占領軍の監督下でモーゼル工場が生産を開始したが、この時はソ連の抗議で中止となった。その後ドイツ連邦軍が誕生するとP.38に合金フレームを適合したピストーレ１が制式採用されている。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、拳銃・小銃・機関銃、グラフィックアクション２、日本の防衛戦力Part8

＜Ｐ．３８＞：ポーランドのPZLが開発した双発戦闘機、別名ウィルク（Wilk）。ウィゼルをベースに開発し、1938年に初飛行したが、採用されず、P.48に進んだ。全長8.53m、全幅11.55m、全備重量2770kg。エンジンはレンジャーSGV-770（450馬力）双発、最大速度465km、実用上昇限度10000m、航続距離1250km。固定武装は20mm機関砲１門、7.9mm機銃４丁。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｐ−３８シリーズ＞：アメリカ陸軍双発戦闘機、別名ライトニング（Lightning）。最初はアトランタという名称だったが、イギリス空軍でライトニングと命名され、アメリカ軍でもそう呼ぶようになった。アメリカ陸軍が1937年2月に発出した、高度6100mで時速576kmを出して１時間滞空でき、高度6500mまで６分以内に上昇可能な高々度防空襲撃高速戦闘機という要求に、ロッキード社が応じたものである。総生産数10037機（9223機？）で、1942年半ばからヨーロッパ戦線に姿を見せ、1942年8月に初撃墜を記録した。機首に機銃を集中配備しているため地上掃射時の照準が容易で、重武装を活かして地上攻撃で暴れ回り、ドイツでは「双胴の悪魔」として恐れられた。太平洋方面では1942年6月のアリューシャン列島キスカ島への長距離飛行が初出撃である。P-38が零戦を、P-39とP-40が陸攻隊をそれぞれ担当して迎撃任務にあたっていたが、日本軍は形状から「メザシ」、格闘戦の弱さから「ペロハチ」と呼び、脅威とは考えていなかった。しかし山本五十六長官搭乗の一式陸上攻撃機を撃墜したのは本シリーズであり、一撃離脱に集中すれば大きな戦果を挙げられた。第２次大戦時、ベルリン上空に出現した最初の連合軍戦闘機であり、日本降伏後に初めて日本本土（厚木飛行場）に着陸したアメリカ軍機である。参考：月刊丸12,’90、6,’01、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊PANZER3,’04、ラバウル航空戦

　＜モデル２２＞：設計案。両主翼にエンジンを装着する通常型、胴体内にエンジン２基を串型配置して主翼前縁のプロペラを延長軸で回すタイプ、胴体内にエンジン２基を串型配置して主翼後縁のプロペラを延長軸で回すタイプ、短い中央胴体と、エンジンを先端に装備するテイルブームを２本持つタイプ、中央胴体が無くエンジンを先端に装備するテイルブーム２本を持つタイプ、中央胴体前後にエンジンを装備し、テイルブーム２本に尾翼を取り付けるタイプの６種類が検討され、短い中央胴体を持つツインテールブーム機が採用された。これにより、中央胴体先端に武装を集中でき、プロペラ同調装置や武装搭載のための主翼強化が不要になるという利点が生まれている。固定武装はマドセン23mm機関砲（50発）１門、コルト12.7mm機銃MG53（1000発）４丁。降着装置は前輪式。最大速度がライバル社より160kmも上だったので採用され、1937年6月23日にXP-38試作機１機の製作が命じられた。参考：月刊丸12,’90

　＜ＸＰ−３８＞：試作機で、1937年6月23日に１機が発注された。契約額は163000ドルだが、760000ドル掛けて完成させている。エンジンは左右逆回転で、プロペラが内回りになるように装備した。排気タービンや冷却器はエンジン後方に配置し、中央胴体もコクピット幅ぎりぎりに絞り込み、正面面積を小さくしている。インタークーラーは外翼前縁に配置して抗力を減らした。水平尾翼も弦長を短くして抗力を減らしたが、バフェッティングの問題があった。全長11.53m、全幅15.85m、自重5100kg、全備重量6713kg。エンジンはアリソン製V1710-11/-15、最大速度660km、実用上昇限度11000m、航続距離1700km。乗員１名。1938年12月31日に完成したが、地上滑走試験中にブレーキが故障してオーバーラン、損傷した。初飛行は1939年1月27日で、この時はフラップが故障している。2月11日からアメリカ大陸横断飛行に挑戦し、3900kmを７時間２分で飛行して新記録を立てたため、YP-38に進んだ。参考：月刊丸12,’90

　＜ＹＰ−３８＞：増加試作機で、13機が発注された。エンジンを換装してプロペラ回転方向を外回りに変更し、エアインテイクを機体上面に、オイルクーラーをエンジン下面に移している。全備重量6509kg。エンジンはV-1710-27/29（1150馬力）、最大速度624km。武装は機首のオールズモビル37mm機関砲１門、12.7mm機銃コルトMG55が２丁、7.7mm機銃２丁。1940年9月16日に初飛行したが、時速800kmに近づくとバフェッティングが発生するなどのトラブルに見舞われ、陸軍への引き渡しは1941年3-6月に遅れた。配備先のセルフリッジ基地で高度10000mから急降下させたところ、音の壁にぶちあたってしまい、主翼下面にエアブレーキを追加すると共に、高空からのスプリットＳ機動を禁止している。参考：月刊丸12,’90、6,’01、世界の傑作機No.104

＜Ｐ−３８＞：量産型。機首の武装を12.7mm機銃４丁とし、パイロット後方に装甲板を装着した。全備重量6958kg。YP-38初飛行前の1939年9月に早くも66機が発注されたが、30機作られた時点で水平尾翼バフェッティングや引き起こし困難などの問題点が明らかとなり、改良型P-38Dの生産に移った。参考：月刊丸12,’90、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｐ−３８Ａ＞：試験機。P-38に与圧式コクピットを搭載したもので、１機が製作された。参考：月刊丸12,’90

＜Ｐ−３８Ｂ＞：計画のみ。参考：月刊丸12,’90

＜Ｐ−３８Ｃ＞：計画のみ。参考：月刊丸12,’90

　＜Ｐ−３８Ｄ＞：最初の本格量産型で、本型からライトニングの愛称が付いた。P-38の改良型で、水平尾翼取り付け角を変更すると共に昇降舵中央にマスバランスを装着してバフェッティングを防止、燃料タンクをセルフシーリング式にし、照明弾携行架と引き込み式着陸灯を装備、酸素系統を低圧式に換えている。36機が生産された。参考：月刊丸12,’90、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−３８Ｅ＞：機首の武装をイスパノ20mm機関砲１門と12.7mm機銃４丁に変更したもので、携行弾数も増えた。310機が生産されて1941年11月から引き渡され、うち100機はF-4偵察機に改造されている。生産中にプロペラをハミルトン・スタンダード製ハイドロマチック（中空鋼製）からカーチス製電気式フルフェザリング（ジュラルミン製）に換装した。参考：月刊丸12,’90、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−３８Ｆ＞：進攻型。エンジンを強化し、両内翼下面にパイロンを装着したもので、454kg爆弾、22インチ（558.8mm）魚雷、増槽、無線機、発煙筒などを搭載できる。全長11.3m、全幅15.8m、総重量7200kg（6500kg？）。エンジンはアリソン製V-1710-49/53（1325馬力）双発、最大速度347ノット・535km、航続距離370海里／3860km（最大）。固定武装は20mm機関砲１門、12.7mm機銃４丁。爆弾搭載量900kg。527機が生産された。操縦席後方の無線機を外して座席を設け、新人パイロットに飛行特性を体感させる機体も作られた。参考：ラバウル航空戦、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊丸12,’90、月刊JWings3,’20

　＜Ｐ−３８Ｆ−１＞：全長11.53m、全幅15.85m、全備重量6940kg、最大離陸重量8165kg。エンジンはアリソン製V1710-49/53（1325馬力）双発、巡航速度491km、最大速度636km、燃料搭載量最大2270リットル、航続距離684km（正規）／3100km（最大）。固定武装は20mm機関砲１門、12.7mm機銃４丁。1000ポンド爆弾なら２発、1000ポンド（454kg）増槽なら２基、150ガロン（568リットル）入りドロップタンクなら２個を搭載できる。参考：ラバウル航空戦

　＜Ｐ−３８Ｆ−１５−ＬＯ＞：空戦時にフラップ開度が自動的に８度になる機構を備えたもの。以降の生産型にも採用された。参考：月刊丸12,’90

　＜Ｐ−３８Ｇ＞：エンジンをブースト制御装置付きのアリソン製V1710-51/55（1325馬力）に換装したもの。ただし高々度で冷却などに問題が出たため、高度8000mでは1150馬力までとしている。最大燃料搭載量3400リットル、航続距離3800km以上。1942年6月から1943年3月に1082機が生産され、うち481機が写真偵察機F-5A/Bとなった。参考：月刊丸12,’90、6,’01、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−３８Ｇ−５−ＬＯ＞：ターボ・スーパーチャージャーを改良し、高度7500mで時速632kmを出せるようにしたもの。参考：月刊丸12,’90

　＜Ｐ−３８Ｈ＞：エンジンをV-1710-89/91（1425馬力）に換装し、潤滑油冷却器に自動開閉シャッターを追加したもの。実用上昇限度は12000mを超えた。両内翼にはそれぞれ725kgまでの爆弾を搭載できる。601機が生産された。参考：月刊丸12,’90、月刊JWings7,’04

　＜Ｐ−３８Ｈ−１５−ＬＯ＞：高々度戦闘機型。ターボ・スーパーチャージャーを改良し、常用高度を12000m以上にしている。参考：月刊丸12,’90

　＜Ｐ−３８Ｊ＞：主翼前縁にあった中間冷却器をエンジンナセル内部のエンジン下方に移したもので、エンジンナセル下部のラジエーターが張り出したデザインとなった。これで左右主翼前縁にスペースができたので、210リットル燃料タンクを増設している。尾翼のバフェッティングが激しくなったため、翼胴接合部の形状を変更して解決した。全長11.53m、全幅15.85m、全高3.91m、機体重量6401kg、全備重量9806kg。翼面積30.5平方メートル。エンジンはアリソンV-1710-89/91液冷Ｖ型12気筒レシプロ（離昇出力1425馬力。V-1710-111/113、1475馬力？）双発、巡航速度467km（473km？）、最大速度666km（688km？）、実用上昇限度13410m、航続距離3025km（増槽付。4100km？）、航続時間12時間（増槽付）。固定武装は20mm機関砲（150発）１門、12.7mm機銃（500発）４丁。2000ポンド爆弾２発（1450kg？）または５インチ（127mm）ロケット弾10発を搭載可能。乗員１名。1943年8月から2970機が生産され、同月から引き渡された。参考：月刊丸12,’90、1,’17別冊、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings7,’04、8,’14

　＜Ｐ−３８Ｊ−２５−ＬＯ＞：Ｊ型に高速で頭下げに入る傾向が出たため、電動式ダイブブレーキを採用して抑え込むようにしたもの。また、操縦輪を握りやすい小型のものに変更し、補助翼を油圧動力式として操縦性を高めた。参考：月刊丸12,’90

　＜ＸＰ−３８Ｋ＞：Ｊ型のエンジンをアリソンV1710-75/77に換装し、プロペラ直径を拡大したもの。１機が試作された。参考：月刊丸12,’90

　＜Ｐ−３８Ｌ＞：エンジンをV-1710-111/-113とし、主翼下面に５インチ（127mm）ロケット弾10発を装備できるようにしたもの。全長11.53m、全幅15.85m、全高3.91m、全備重量7435kg（正規。7940kg？）。エンジンはアリソン製V-1710-111/-113液冷Ｖ型12気筒レシプロ（1475馬力。1600馬力？）双発、最大速度667km、実用上昇限度13200m、航続距離4185km。固定武装はベンディックス20mm機関砲M1が１門、ブローニング12.7mm機銃AN-M3が４丁。爆弾搭載量1814kg（1450kg？）。乗員１名。ロッキード社で3810機、コンソリデーテッド社で113機が生産された。参考：図解世界の軍用機史、月刊丸12,’90、月刊JWings3,’20、7,’04、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−３８Ｍ＞：複座夜間戦闘機型。Ｌ型のコクピット後方に一段高いレーダー手席を設け、中央胴体前端下方にレーダーポッドを装着した。ポッドが突き出ているので、全長が0.3mほど伸びている。75機がＬ型から改造された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｐ−３８ファミリー＞

　＜Ｆ−４＞：P-38E/Fの写真偵察機型。武装を外してK17カメラ４基、ドリフト照準器、自動操縦装置を搭載している。参考：月刊丸12,’90、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｆ−４Ａ＞：P-38Fの写真偵察機型。参考：月刊丸6,’01

　＜Ｆ−５＞：P-38G/H/J/Lの写真偵察機型。K17カメラ４基を搭載する。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊丸12,’90

　＜Ｆ−５Ａ＞：P-38Gを写真偵察機に改造したもの。参考：月刊丸6,’01

　＜Ｆ−５Ｂ＞：P-38Jを写真偵察機に改造したもの。参考：月刊丸6,’01

　＜Ｆ−５Ｃ＞：P-38Hを写真偵察機に改造したもの。イタリア全土の80%を写真に撮り、イタリア侵攻作戦に貢献した。参考：月刊丸12,’90

　＜Ｆ−５Ｅ＞：P-38Jを写真偵察機に改造したもの。参考：月刊丸6,’01

　＜Ｆ−５Ｆ＞：P-38Lを写真偵察機に改造したもの。参考：月刊丸6,’01

　＜Ｆ−５Ｇ＞：写真偵察機型。参考：月刊丸6,’01

　＜ＸＰ−５８＞：XP-58を参照。

　＜トループ・スヌート＞：爆装編隊誘導機。P-38J/Lの一部を改造したもので、複座にしてプレキシグラス製透明機首にノルデン照準器を搭載している。爆装P-38編隊の先頭に立ち、ノルデン照準器で精密照準を行い爆弾を投下、それに合わせて後続機も一斉に爆弾を投下する。これにより中爆撃機の代役を務めることができた。参考：月刊丸12,’90、月刊PANZER3,’04

　＜パスファインダー＞：爆装編隊誘導機。雲が出ていてもレーダー照準での精密爆撃を実施できるようにしたもので、機首にレーダーと航法装置を積み、レーダー操作員を乗せている。参考：月刊丸12,’90

＜Ｐ−３８海外シリーズ＞

　＜ライトニング�T＞：レンドリースでイギリスに引き渡されたもの。エンジンはアリソン製V1710-C15（1100馬力）で、ターボチャージャーは機密保持のため外した。667機が発注されたが、ターボチャージャーが無いことや、プロペラが左右同方向回転だったことから性能が悪く、２機を試験しただけで採用せず、生産済みの143機はアメリカ陸軍が引き取って練習機にした。残る524機は150機がP-38F、347機がP-38Gに回されている。参考：月刊丸12,’90

　＜ライトニング�U＞：レンドリースでイギリスに引き渡されたもの。P-38Gの無線機や計器をイギリス式に改修したもので、1941年末に生産されたが、実戦部隊には配備されなかった。参考：月刊丸12,’90

＜Ｐ３９＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ。1942年竣工。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ−３９シリーズ＞：アメリカ陸軍戦闘機、別名エアラコブラ。1937年7月にアメリカ陸軍から受注してベル社が開発し、1938年4月に初飛行した。37mm機関砲をモーターカノンにするため、胴体中央にエンジンを置き、延長軸でプロペラを回す方式にした。機首に前脚収容スペースが出来たため、単発戦闘機初の前輪式降着装置装備機となっている。エンジンが重心位置にあるので運動性が増す予定だったが、37mm機関砲が重すぎてエンジン位置による運動性向上を帳消しにしてしまい、更に量産型はターボスーパーチャージャーを外したため出力不足気味で、失速して水平錐揉みに入ってしまうので宙返りができないという事態に陥り、アメリカ軍パイロットは鈍重ということで「Iron Dog」というニックネームを付けた。太平洋戦争緒戦では日本軍機に次々と叩き落とされ、日本軍側に鰹節などという渾名を付けられてしまった上、零戦が居たら出撃してはいけないという命令まで出される始末だった。各型計9558機（9588機？）が生産され、うち4758機（4773機？）がソ連に供与されている。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊PANZER11,’03、月刊JWings7,’04、2,’01、7,'22、月刊丸1,'17別冊、ラバウル航空戦

　＜ＸＰ−３９＞：最初の試作機。エンジンはターボチャージャー付きアリソン製V-1710-17（1150馬力）。1938年春に完成した。武装・装甲無しだったため軽量で、最大速度628kmを誇った。その後の風洞試験の結果、XP-39Bが開発されることとなった。参考：月刊JWings2,’01

　＜ＸＰ−３９Ｂ＞：試作機。XP-39にターボチャージャー無しのV-1710-39を搭載したもので、最大速度は603kmに低下した。1939年11月25日に初飛行し、これを元に量産型が作られた。参考：月刊JWings2,’01、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＹＰ−３９＞：試作機。1940年9月13日に初飛行した。後に軸内に37mm機関砲（15発）１門、機首に12.7mm機銃（200発）２丁と7.7mm機銃（500発）２丁を搭載している。参考：月刊JWings2,’01

　＜ＹＰ−３９Ａ＞：試作機。YP-39のエンジンを換えたもので、１機が製作された。参考：月刊JWings2,’01

　＜Ｐ−３９Ｃ＞：最初の量産型。最初は手違いでP-45の名称が付いた。エンジンはV-1710-35（1150馬力）で、他はYP-39とほぼ同じ。1941年初めに20機が引き渡された。参考：月刊JWings2,’01

　＜Ｐ−３９Ｄ＞：実戦配備用量産型。防弾装備や爆弾・増槽架を追加、37mm機関砲の弾数を30発に増やし、7.7mm機銃２丁を機首から主翼内に移し、翼内燃料タンクをセルフシーリング式に換え、垂直尾翼前方にフィレットを追加した。降着装置の引き込みは電動モーター式である。全長9.21m、全幅10.36m、全高3.6m、全備重量3400kg。翼面積19.8平方メートル。エンジンはアリソンV-1710-35液冷Ｖ型12気筒ガソリン（1150馬力）単発、巡航速度343km、最大速度592km、実用上昇限度9780m、燃料搭載量454リットル、航続距離1290km（1770km？）。乗員１名。固定武装は37mm機関砲T-9が１門（30発）、12.7mm機銃（200発）２丁、7.7mm機銃（500発）２丁。爆弾250kgを搭載可能。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊丸1,'15増刊、月刊PANZER11,’03、月刊JWings2,’01、8,’21

　＜Ｐ−３９Ｄ−１＞：イギリスへのレンドリース用。軸内機関砲を20mm機関砲イスパノスイザM1（60発）に換えている。参考：月刊JWings2,’01

　＜Ｐ−３９Ｄ−２＞：D-1のエンジンをV-1710-63（1325馬力）に換えたもの。参考：月刊JWings2,’01

　＜ＸＰ−３９Ｅ＞：エンジンをV-1710-47に換装、主翼断面を層流翼型にし、垂直尾翼を直線的な形状にして空力学的性能向上を図ったもの。P-63の原型となった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings2,’01

　＜Ｐ−３９Ｆ＞：Ｄ型のプロペラをエアロプロダクツ製に変更したもの。全長9.2m、全幅10.4m、総重量2300kg。エンジンはアリソン製V-1710（1150馬力）単発、最大速度291ノット、航続距離430海里。固定武装は37mm機関砲１門、12.7mm機銃２丁、7.62mm機銃２丁。229機が生産された。参考：ラバウル航空戦、月刊JWings2,’01、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−３９Ｇ＞：Ｆ型のエンジンをV-1710-59に換装したもの。25機が生産された。参考：月刊JWings2,’01

　＜Ｐ−３９Ｋ＞：Ｇ型のエンジンをV-1710-63にし、プロペラを直径3.15mのエアロプロダクツ製にしたもの。110機が生産された。参考：月刊JWings2,’01

　＜Ｐ−３９Ｌ＞：Ｋ型のプロペラをカーチス製にしたもの。250機が生産された。参考：月刊JWings2,’01

　＜Ｐ−３９Ｍ＞：Ｌ型のエンジンをV-1710-83（1200馬力）に、プロペラを直径3.4mのエアロプロダクツ製にしたもの。240機が生産された。参考：月刊JWings2,’01

　＜Ｐ−３９Ｎ＞：Ｍ型のエンジンをV-1710-85（1200馬力）に換え、直径3.45mのプロペラを装備したもの。2095機が生産された。参考：月刊JWings2,’01

　＜Ｐ−３９Ｑ＞：Ｎ型の翼内機銃を廃止し、ゴンドラ式に12.7mm機銃（300発）２丁を搭載したもの。全長9.21m、全幅10.36m、全高3.75m、機体重量2900kg、全備重量3443kg（3625kg？3493kg？）。翼面積19.8平方メートル。エンジンはアリソンV-1710-95液冷Ｖ型12気筒ガソリン（離昇出力1200馬力。V1710-85？）単発、巡航速度320km、最大速度616km、実用上昇限度10605m（9600m？）、航続距離1046km（機内燃料のみ）／1770km（増槽あり）。固定武装は37mm軸内機関砲（30発）１門、機首12.7mm機銃（200発）２丁、主翼12.7mm機銃（300発）２丁。爆弾227kgを搭載可能。乗員１名。4905機が生産された。参考：月刊丸1,'17別冊、月刊航空ファン4,’72、月刊JWings8,'21、2,’01

　＜Ｐ−４００＞：アメリカがイギリス向けエアラコブラ�Tを買い戻したもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｐ−３９ファミリー＞

　＜ＴＰ−３９Ｑ＞：複座練習機型。P-39Q本来のコクピット前方にキャノピーを追加している。参考：月刊JWings2,’01

　＜ＸＦＬ−１＞：海軍の艦上機型試験機、別名エアラボニータ（Airabonita）。後部胴体を短縮して着艦フックを装備し、キャノピーと主脚カバーに小改良を加えた。1940年から開発し、1942年に空母での運用試験に入ったが、採用はされなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜写真偵察機型＞：写真偵察機型。現地改造でカメラを搭載した。参考：月刊JWings2,’01

＜Ｐ−３９海外シリーズ＞

　＜Ｐ−３９（ポルトガル軍）＞：ポルトガル軍戦闘機。アメリカ陸軍航空軍が1942年末から1943年4月にイギリス発−ジブラルタル経由−北アフリカ着で３個航空群160機をフェリーしたが、24機がポルトガルに不時着したため、そのうち19機を半額でアメリカから購入して配備したものである。参考：月刊航空ファン11,’16

　＜エアラコブラ�T＞：イギリス空軍・フランス空軍戦闘機。イギリス空軍では当初カリブーと呼ばれた。P-39D-1とほぼ同じ仕様で、モーターカノンを37mm砲から20mm機関砲に換装している。全長9.14m、全幅10.3m、全高3.58m、自重2480kg、全備重量3723kg。エンジンはアリソン製V-1710-35（E4、1150馬力）単発、最大速度589km、上昇限度9726m、航続距離1280km。引き渡し前に第２次大戦でフランスが降伏したので、イギリス空軍にフランス空軍向けのものも含めて675機を供与することにした。ただ性能不足のためイギリス空軍では11機だけ配備して200機をソ連に回し、残りはP-400としてアメリカに返却している。参考：月刊JWings2,’01、7,'22、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｐ３９（ｔ）＞：CZvz39海外シリーズ（拳銃）を参照。

＜Ｐ４０＞：ソ連軍試作艦対艦ミサイル。全長9.5m、翼スパン3m、重量4.4トン、弾頭重量１トン（TNT）。最大速度マッハ2.2、巡航高度22000m、射程400km。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史

＜Ｐ−４０＞：ソ連軍試作巡航ミサイル。第301設計局が開発した。全長9m、翼スパン4m、重量3.2トン。燃料はガソリン、射程300km。624型潜水艦に搭載して運用する予定だったが、同時期開発の他の巡航ミサイルに性能で劣り、潜水艦共々開発中止となった。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

＜Ｐ４０＞：イタリア陸軍戦車。イタリア初の重戦車である。1940年に開発計画が始まり、取り敢えずM13/40中戦車を大型化して18口径75mm榴弾砲M35を搭載したが、T-34との戦闘でドイツ国防軍が得た戦訓を取り入れ、避弾経始を付けて主砲砲身も長くした。エンジンをディーゼルにする予定だったが開発に手間取って結局ガソリンエンジンを積むことになり、この遅れが響いてイタリア降伏までに21両しか生産できず、ドイツ国防軍が生産を継続してPzkpfw.P40 737 (i)という名称で使用した。車体・砲塔共にリベット止めで、車体前部にトランスミッションがある。下部転輪は片側８個で、小型転輪４個を板バネサスペンションで支えたものを片側２組装着する。起動輪は前部、誘導輪は後部にあり、上部転輪は片側４個。短い鋼製サイドスカートを装備する。砲塔要員は車長兼砲手と装填手の２名のみで、車内無線は車長と操縦手にしか用意されておらず、運用の柔軟性に劣る。全長5.7m、全幅2.75m、全高2.5m、重量26トン。主砲は34口径75mm砲（70発。装甲貫徹力は30度傾斜装甲板に対し射距離500mで59mm）、副武装は同軸8mm機銃。装甲厚は車体前面50mm、側後面40mm、上底面20mm、砲塔前面60mm、側面50mm、後面20mm、上面20mm。エンジンはフィアット・タイプ342ガソリン（420馬力）、最大速度40km、燃料搭載量400km、航続距離275km。参考：月刊PANZER9,’05、9,’02

＜Ｐ４０海外シリーズ＞

　＜Ｐ４０　７３７（ｉ）＞：ドイツ国防軍戦車Pzkpfw.P40 737 (i)。鹵獲または新規生産したものである。全長5.8m、全幅2.8m、全高2.5m、重量26トン。主砲は7.5cm75/34（65発）、俯仰角マイナス10度からプラス23度。副武装は同軸8mm機銃MG38(i)１丁で、車内にも１丁を装備する。機銃弾数576発。装甲厚は車体前面下部50mm55度、上部50mm45度、側面下部40mm０度、側面上部45mm35度、後面下部40mm40度、後面上部40mm10度、底面15mm90度、上面20mm83度または90度、砲塔前面60mm15度、側後面45mm25度、上面20mm82度または90度。エンジンはSPA社製12気筒Ｖ型ディーゼル（330馬力）、トランスミッションは前進５速・後進１速、最大速度42km、航続距離275km。無線機はRF1CA。乗員４名。1943年9月のイタリア占領時に先行シリーズ５両と200両分の資材を接収し、1943-44年に100両を生産した。また、エンジン未搭載のまま引き渡されてアンツィオ・グスタフ防衛ラインのトーチカになったり、砲塔だけ引き渡されて固定陣地になったりしたものもある。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐ−４０シリーズ＞：アメリカ陸軍戦闘機、別名トマホーク、キティホーク、ウォーホーク、アリューシャン・タイガー。カーチス社最後の実用戦闘機である。1938年7月に発注され、P-36戦闘機のエンジンをアリソン製V-1710-39に換装した原型機XP-40は1938年10月14日に初飛行し、高性能を発揮したのと、P-36の生産ラインを丸々使えるのとで、1939年5月に制式採用された。ちなみに同じ競争試作にカーチス社からXP-37とXP-42も応募しているが、どちらも不採用である。P-47/P-51に次ぐ生産数を誇り、1944年12月までに総計13738機（16802機？）が生産された。イギリスに4787機、ソ連に2430機（実際に届いたのは2091機）が供与され、他にも中国、チリ、ブラジルに引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings12,’99、12,'21、月刊丸10,’10

　＜ＸＰ−４０＞：試作機。P-36Aの10号機にV-1710-19エンジンを積んだものである。ラジエーターを主翼直後の胴体に搭載して抗力を減らす予定だったが、なぜか最大速度が526kmしか出ず、機首下面に移して550kmに改善した。参考：月刊JWings12,’99

　＜ＹＰ−４０＞：先行量産型。エンジンをV-1710-33（1040馬力）に換装した。３機が製作された。参考：月刊丸10,’10

　＜Ｐ−４０Ａ＞：最初の量産型。機首下面に巨大な冷却空気取り入れ口があり、内部は３つに分かれていて、上部左右にラジエーター、下部にオイルクーラーが配置されている。主脚は主翼内側下面に付き、主翼桁と主脚柱の傘歯車で90度外側に回転しつつ後上方に引き込まれる。エンジンはアリソン製V-1710-33単発。固定武装は機首の12.7mm機銃２丁と主翼の7.62mm機銃２丁。1940年4月4日に初号機が初飛行し、199機が生産され、1940年9月までに納入された。続く140機をフランスに輸出する筈だったが、降伏してしまったので、トマホークMk.�Tとしてイギリスに輸出した。しかし武装・装甲が不十分とされて訓練にのみ使用されている。１機はカメラを搭載した。参考：月刊JWings12,’99、12,'21、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.72、月刊丸1,'17別冊

　＜Ｐ−４０Ｂ＞：ヨーロッパでの戦訓を取り入れた武装・防弾強化型。主翼の7.62mm機銃を４丁に増やし、セルフシーリング式燃料タンクを装備する。131機が生産された。イギリスにトマホークMk.�UＡとして110機が輸出された他、中国義勇軍にも供与された。参考：月刊JWings12,’99、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.72、月刊丸10,’10

　＜Ｐ−４０Ｃ＞：セルフシーリング式燃料タンクを改良したもの。最大速度528km。固定武装は7.7mm機銃６丁。191機（193機？）が生産され、北アフリカ戦に使用されたが、性能がイマイチで地上支援専門となった。イギリスにもトマホークMk.�UＢとして930機が輸出され、うち100機が中国に渡り、そのうち90機はアメリカ義勇航空軍で使用されている。ソ連には195機が引き渡され、トルコ空軍も少数を配備した。参考：月刊JWings12,’99、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.72、月刊丸10,’10

　＜Ｐ−４０Ｄ＞：機首にキャブレターとラジエーターを纏めた大型のインテイクを装備し、装甲を追加、エンジンと武装を強化した。エンジンはV-1710-39（1150馬力）単発、最大速度580km。固定武装は主翼の12.7mm機銃４丁。胴体下面に500ポンド爆弾または197リットル落下増槽を装着可能。1941年5月22日に初飛行し、アメリカ陸軍に22機納入された他、キティホーク�Tとしてイギリスに560機が輸出された。参考：月刊JWings12,’99、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.72、月刊丸10,’10

　＜Ｐ−４０Ｅ＞：P-40Dの武装強化型。主翼の12.7mm機銃を増やし、ラジエーターのエアインレットを強化した。全長9.49m（9.67m？）、全幅11.35m（11.37m？）、全高3.22m（3.77m？）、機体重量2686kg、全備重量3756kg（3607kg？）。翼面積21.92平方メートル。エンジンはアリソン製V-1710-39液冷Ｖ型12気筒ガソリン（離昇出力1150馬力）単発、巡航速度483km（466km？）、最大速度589km（570km？）、実用上昇限度8840m、航続距離1500km（563km？）。固定武装は12.7mm機銃（280発）６丁。胴体下に225kg爆弾１発、主翼下に45kg爆弾２発ずつを搭載できる。乗員１名。1941年8月から820機が作られた。胴体燃料タンクを外して座席を追加した複座練習機型もある。イギリスに輸出されたものはキティホークMk.�TＡと呼ばれた。参考：月刊JWings12,'21、12,’99、月刊丸1,'17増刊、1,'15増刊、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.72

　＜ＸＰ−４０Ｆ＞：試作型。P-40Dにロールスロイス社製マーリン28を搭載したもので、１機が製作された。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜Ｐ−４０Ｆ＞：XP-40Fの量産型、ニックネームはウォーフォーク。エンジンをパッカード・マーリンV-1650-1（1300馬力）に換装したもので、エンジントルク上昇による低速時の横安定性低下を防ぐため、生産途中で胴体尾部を0.51m延長した。1311機が生産され、うち330機はイギリスに供与されてキティホークMk�U／Mk�UＡと呼ばれた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings3,’02、12,’99、月刊丸10,’10

　＜ＸＰ−４０Ｇ＞：武装と燃料タンクを変更したもので、１機が試作された。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜Ｐ−４０Ｇ＞：P-40AにトマホークMk�UＡの主翼を装着したもの。43機が生産され、1941年後半に16機がソ連に供与された。1942年10月にRP-40Gと改称された。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜Ｐ−４０Ｊ＞：エンジンをターボ・スーパーチャージャー付きアリソン製に換装したもの。計画のみに終わった。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜Ｐ−４０Ｋ＞：P-40Fのエンジンをアリソン製V-1710-73（1325馬力）に換装したもの。エンジントルク上昇による低速時の横安定性低下を防ぐため、生産途中で胴体を0.51m延長した。1300機が生産され、21機はイギリスに引き渡されてキティホークMk�Vとなった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.72

　＜Ｐ−４０Ｌ＞：P-40Fの防弾板や燃料タンクを外して軽量化したもの。飛行性能は大して変わらなかった。エンジントルク上昇による低速時の横安定性低下を防ぐため、生産途中で胴体を0.51m延長した。全長10.16m、全幅11.37m、総重量3700kg。エンジンはパッカードV-1650-1（1120馬力）単発、最大速度600km、上昇限度10000m、航続距離1200km。固定武装は12.7mm機銃４丁。700機が生産された。参考：月刊JWings12,’99、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.72、月刊丸12,’90

＜Ｐ−４０Ｍ＞：P-40KのエンジンをV-1710-81（1200馬力。1360馬力？）に換えたもの。排気管前方に冷却グリルがあり、排気管両側面に砂塵防止フィルター付き気化器空気取り入れ口のグリルパネルが付いている。胴体は0.51m延長型。600機が生産され、イギリスに引き渡されたものはキティホークMk�Vと呼ばれた。参考：月刊JWings12,’99、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.72、月刊航空ファン7,’99

　＜Ｐ−４０Ｎ＞：P-40Mの重量軽減型。胴体前部燃料タンクを撤去、機銃を４丁に減らし、キャノピーを大型化して後方視界を確保した。全長10.15m、全幅11.37m、全高3.76m、自重2812kg、最大離陸重量4000kg。エンジンはアリソン製V-1710-81（1200馬力）単発、最大速度608km、実用上昇限度9450m、航続距離547km／1740km（増槽あり）。固定武装は12.7mm機銃４丁（後期型は６丁）。1943-45年に5219機が生産された。後期生産3023機は機銃を６丁に戻しており、最後期219機は500ポンド爆弾架を主翼下と胴体下の計３カ所としている。後にエンジンをV-1710-99/-105に換装したが、出力は同じ。イギリス、ソ連、南アフリカ、中国、オーストラリア、ニュージーランドなどに輸出され、イギリスに輸出されたものはキティホークMk�Wと呼ばれた。参考：月刊JWings12,’99、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.72

　＜Ｐ−４０Ｐ＞：V-1650-1を装備する予定で発注した1500機にこの名称が割り当てられたが、実際にはP-40Nとして生産された。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜ＸＰ−４０Ｑ＞：試作高速戦闘機型。P-40Nのエンジンを２段過給器付きのV-1710-121（1425馬力）に変更、バブルキャノピーを採用して胴体後部を絞り、ラジエーターを主翼に移してアゴも細くし、主翼端を斜めにカット、プロペラを４翅にした。固定武装は12.7mm機銃４丁。P-40Nから１機、P-40Kから２機が改造され、最大速度679kmを記録したが、P-51が既にあったので、採用されなかった。参考：月刊JWings12,’99、週刊エアクラフトNo.72

　＜Ｐ−４０Ｒ＞：V-1650装備型はエンジンのスペースが不足していたため、代わりにV-1710-81を搭載したもの。P-40Fからの改造型はP-40R-1、P-40Lからの改造型はR-2と称する。主に訓練に使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.72

　＜ＲＰ−４０Ｇ＞：P-40Gを参照。

　＜Ｐ−４０（双発型）＞：計画双発機型。P-40Cの機首エンジンを外し、主翼にP-40F用のマーリンエンジンを搭載したものだが、1942年に実物大模型が製作されたのみに終わった。参考：週刊エアクラフトNo.72

＜Ｐ−４０ファミリー＞

　＜ＴＰ−４０＞：複座転換訓練機。P-40Nベース。参考：週刊エアクラフトNo.72

　＜ＴＰ−４０Ｋ＞：複座練習機型。P-40Kベースで、１機のみ製作された。参考：月刊丸10,’10

　＜ＴＰ−４０Ｎ＞：複座練習機型。P-40EまたはP-40Nベースで、30機が製作された。参考：月刊丸10,’10

＜Ｐ−４０海外シリーズ＞

　＜Ｐ−４０（日本陸軍）＞：日本陸軍鹵獲戦闘機。太平洋戦争緒戦で鹵獲した20機ほどを南方から本土に持ち帰り、明野でパイロット10名を集めて仮想敵１個中隊を編成、甲種学生などの訓練に使用した。液冷エンジンだったが整備の苦労は無く故障も起きず、優秀な整備員が整備した自軍機よりも気が楽だったらしい。参考：月刊丸1,'17別冊

　＜キティホークＭｋ�T＞：イギリス空軍戦闘機。P-40Dで、560機供与された。参考：週刊エアクラフトNo.72、月刊丸10,’10

＜キティホークＭｋ�TＡ＞：イギリス空軍戦闘機。P-40Eで、1500機が生産された。後にオーストラリア、ニュージーランド、カナダにも渡っている。参考：月刊丸10,’10

＜キティホークＭｋ�U＞：イギリス空軍戦闘機。P-40FとP-40Lで、330機を導入した。参考：週刊エアクラフトNo.72

＜キティホークＭｋ�UＡ＞：イギリス空軍戦闘機。キティホークMk�Uの初期型220機をこう呼ぶ場合がある。参考：週刊エアクラフトNo.72

＜キティホークＭｋ�V＞：イギリス空軍戦闘機。P-40K及びP-40M（616機）である。参考：週刊エアクラフトNo.72、月刊丸10,’10

＜キティホークＭｋ�W＞：イギリス空軍戦闘機。P-40Nで、588機が引き渡された。参考：月刊丸10,’10、週刊エアクラフトNo.72

＜トマホークＭｋ�UＡ＞：イギリス空軍戦闘機。P-40Bで、210機が供与される予定だったが、うち100機はアメリカ義勇飛行隊フライング・タイガース用に回された。参考：月刊丸10,’10

＜Ｐ−４２＞：Su-27戦闘機ファミリーを参照。

＜Ｐ−４２＞：アイルランド海軍オーラ級哨戒艇シアラ（Ciara）。2022年7月7日に退役した。参考：月刊世界の艦船6,’22、10,’22

＜Ｐ４２＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アンブロークン（Unbroken）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ．４３＞：P.23海外シリーズ（軽爆撃機）を参照。

＜Ｐ４３＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、ユニゾン（Unison）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ４３＞：スペイン海軍メテオロ級哨戒艦３番艦レランパゴ（Relámpago）。2012年就役。2014年3月25-27日、DIMDEX2014に参加。2019年2月2日、ソマリア海賊対処行動水上部隊DD-106さみだれと海賊対処共同訓練（立入検査訓練、クロスデッキ訓練、写真撮影）を実施。参考：月刊世界の艦船7,’14、4,’19

＜Ｐ−４３＞：アメリカ陸軍戦闘機、別名ランサー。P-35最終号機にターボスーパーチャージャー付きR-1830-19を搭載したXP-41を、更に改良したものである。1940年に採用され、P-43が54機、P-43Aが80機、P-43-1が125機生産された。ただし機体が重く戦闘機には向かないため、多くが写真偵察機P-43B/C/D/Eに改造された。全長8.7m、全幅11m、全高4.3m、自重2560kg、全備重量3600kg。エンジンはプラット＆ホイットニー製R-1830-47（1200馬力）単発、最大速度562km、実用上昇限度11580m、航続距離1290km。武装は12.7mm機銃２丁と7.7mm機銃１丁。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｐ４４＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、ユナイテッド（United）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ４４＞：インド海軍クークリ級コルベット３番艦キルパン（Kirpan）。1991年1月12日竣工・就役。2001年5月17日、P46クタールと共に、チェンナイ沖で海自遠洋練習航海部隊と親善訓練（戦術運動）を実施。2017年7月10-17日、マラバール2017演習に参加。2023年退役。ベトナム海軍に供与され、2023年6月28日にヴィシャカパトナム港を出港、7月8日にカムラン基地に入港し、7月22日にカムラン基地で引き渡し式典が挙行された。参考：月刊世界の艦船9,’01、5,’91、10,’17、10,'23、5,'24、月刊軍事研究1,’11

＜Ｐ４４＞：スペイン海軍メテオロ級哨戒艦トルナド（Tornado）。参考：月刊世界の艦船3,’14

＜Ｐ４４＞：ロッキード・マーチン・ミサイル・アンド・ファイア・コントロール社が開発した地上発射式ミサイル。MLRS（M270A1ランチャー）またはHIMARSにそのまま搭載でき、M270ランチャーでもGPSインターフェースを追加すれば搭載できる。遠距離動目標攻撃を可能としており、中間誘導はGPS、終末誘導はJCM計画で開発中のミサイルと同じ３モードシーカー（ミリ波レーダー、赤外線イメージ、セミアクティブレーザー）である。参考：月刊軍事研究5,’08

＜Ｐ−４５＞：P-39C（戦闘機）を参照。

＜Ｐ４５＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アンリヴァールド（Unrivalled）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ４６＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アンラッフルド（Unruffled）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ４６＞：インド海軍クークリ級コルベット４番艦（２番艦？）クタール（Kuthar）。1991年10月就役。2001年5月17日、P44キルバンと共に、チェンナイ沖で海自遠洋練習航海部隊と親善訓練（戦術運動）を実施。2007年4月12-16日、海自横須賀基地を親善訪問した。4月16日、房総半島南方で日米印合同訓練に参加。2013年12月21-22日、D55ランビジェイ、F48サップラと共に、チェンナイ沖でDD-109ありあけ、DD-156せとぎりとの日印共同訓練（対潜戦、対水上射撃、戦術運動、不審船立入検査）に参加。2023年12月10日、ヴィシャカパトナムで行われたインド海軍記念日関連行事の総合展示訓練に参加。参考：月刊軍事研究7,’07、1,’11、月刊世界の艦船9,’01、3,'24、朝雲

＜Ｐ４７＞：インド海軍クークリ級コルベット、カンジャール。2009年4月26-29日、佐世保に寄港。4月26日から5月3日、マラバール09に参加。参考：月刊軍事研究1,’11、朝雲

＜Ｐ−４７シリーズ＞：アメリカ陸軍戦闘機、別名サンダーボルト。アメリカ軍将兵はジャグ（Jug、Juggernautの略。インドのクリシュナ神像のことで、強大な破壊力を持つものを意味する）と呼んだ。ターボスーパーチャージャー付き2000馬力級エンジンを積む重戦闘機で、原型機は太平洋戦争前に開発が始まっており、同等の日本軍機はキ−87やキ−94�Uだが、これらは試作のままで終戦を迎えていて、当時の日米間の工業力や技術力の差が如実に出ている。P-43の後継を狙ってリパブリック社が自主開発し陸軍に提案、1940年9月6日に原型機及び量産型２種773機を受注した。総生産数15683機（15663機？）とアメリカ陸軍戦闘機で最大の生産数を誇り、1943年4月18日にイタリア戦線のB-17援護任務で初出撃、1944年に爆撃機護衛任務をP-51に譲ると戦闘爆撃機に転用されている。第２次大戦中に545500回出撃して延べ1353000時間飛行し、航空機7000機以上（うち空中戦が3750機）、戦車・装甲車6000両、列車9000両、ソフトスキン68000両を破壊した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings3,’00、3,’19、月刊PANZER8,’04、月刊丸10,’93、4,’13

　＜ＸＰ−４７Ｂ＞：試作機。XP-47とXP-47Aは別の機体に割り当てられていたため、この名称になっている。1940年1月から開発され、1941年5月6日に初飛行した。P-43の拡大強化版で、正面にV-1710エンジンと冷却空気取り入れ口を置き、胴体中央下面に排気ガスと冷却空気のダクトを通し、胴体後部にターボスーパーチャージャーとインタークーラーを配置したため、胴体は太くなったが、下面のダクトが中空装甲代わりになったので、対空砲火や胴体着陸には強かった。主翼はダクトを避けた中翼配置で、大きな主輪を収容するため、２本の主桁は間隔を空けて設置した。主脚柱は引き込むと230mm縮む。プロペラは４翅。参考：歴史群像6,’10、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊丸2,’12

　＜Ｐ−４７Ｂ＞：量産型。第２次大戦ヨーロッパ戦の戦訓から、XP-47Bのエンジンをプラット＆ホイットニー製R-2800空冷エンジン（2000馬力）に換装し、武装を12.7mm機銃８丁に強化して主翼外翼内を殆ど弾倉で埋め、装甲を強化した。最大速度660km。171機が生産されて1942年3月から引き渡され、慣熟訓練用に使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings3,’00

　＜Ｐ−４７Ｃ＞：胴体を0.25m延長して操縦性を改善し、昇降舵と方向舵を羽布張りから金属外皮に換えたもので、アンテナ支柱が垂直になった。602機が生産されて1942年9月から引き渡され、同年12月には欧州戦線に登場した。参考：月刊JWings3,’00、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−４７Ｄ＞：エンジン強化型。合わせて冷却系も改善している。ブロック10以降はエンジンを水噴射装置付きR-2800-63（2300馬力）に換装し、後期型になるほど緊急出力増大を図り、最大速度は700km超に達した。ブロック15以降は主翼下に爆弾架を標準装備し、胴体下と合わせて454kg爆弾３発を搭載可能としている。ちなみに当時の日本軍重爆の搭載量は1000kgだった。ブロック25以降はキャノピーをバブル型にした。1945年までに12603機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊丸4,’13

　＜Ｐ−４７Ｄ−１５−ＲＥ＞：主翼下面に爆弾架１基ずつを標準装備したもの。容量は1000ポンド（454kg）で、落下増槽も装着できる。また、胴体下の落下増槽用ラックにも爆弾を積めるようにした。全長10.92m、全幅12.43m、全高4.5m、重量4495kg。エンジンはプラット＆ホイットニー製R-2800-10W空冷星型複列18気筒レシプロ（2200馬力）単発、最大速度702km、航続距離1344km。固定武装は12.7mm機銃6-8丁。爆弾搭載量1135kg。乗員１名。参考：図解世界の軍用機史、月刊JWings3,’19

　＜Ｐ−４７Ｄ−２５＞：全長10.92m、全幅12.43m、全高4.17m、全備重量6623kg。エンジンはプラット＆ホイットニー製R-2800-59空冷星型複列18気筒ガソリン（2300馬力）単発、最大速度690km、航続距離2740km。固定武装は12.7mm機銃８丁。最大爆弾搭載量1134kg。乗員１名。参考：月刊JWings3,’19

　＜Ｐ−４７Ｄ−２８＞：全長11m、全幅12.4m、全高4.5m、全備重量6580kg。エンジンはプラット＆ホイットニー製R-2800-59（2430馬力）単発、巡航速度547km、最大速度697km、実用上昇限度12800m、航続距離1290km／3060km（増槽３本）。固定武装は12.7mm機銃８丁。爆弾搭載量1130kg。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊丸4,’13

　＜ＸＰ−４７Ｅ＞：与圧キャビン実験機。Ｂ型の改造で、１機が製作された。参考：月刊JWings3,’00

　＜ＸＰ−４７Ｆ＞：層流翼型実験機。Ｂ型の改造で、１機が製作された。参考：月刊JWings3,’00

　＜ＸＰ−４７Ｈ＞：XI-2220倒立Ｖ型液冷エンジンを搭載型。２機が試作された。参考：月刊JWings3,’00

　＜ＸＰ−４７Ｊ＞：R-2800-57エンジン搭載の軽量化型。１機が試作された。参考：月刊JWings3,’00

　＜Ｐ−４７Ｍ＞：高性能純戦闘機型。P-47Dブロック30のエンジンをR-2800-53（2800馬力）に換装し、ターボ・スーパーチャージャーをCH-5に変更、爆弾架を廃止したもので、シリーズ最速を誇った。130機が生産され、1945年4月にヨーロッパ戦線に投入された。参考：月刊JWings3,’00、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−４７Ｎ＞：長距離護衛戦闘機試験機。P-51を凌ぐのが目標で、Ｍ型と同じエンジンに自動制御装置を導入し、長距離飛行時のパイロットの負担を軽減、主翼スパンを0.5m延長し、翼内燃料タンクを設けて航続距離を3200kmとしている。B-29の護衛として数回出撃したところで終戦になった。参考：月刊JWings3,’00、月刊丸10,’93

＜Ｐ４８＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ。1942年竣工。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ．４８＞：ポーランドのPZLが開発した双発戦闘機、別名ランパルト。P.38のエンジンをノームローン・マルスに換装したものである。試作機を製作中にドイツの侵攻が始まり、完成しなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｐ−４８級（チュニジア海軍）＞：チュニジア海軍ミサイル艇、別名ビゼルト（Bizerte）級。フランスから導入した。兵装はSS-12艦対艦ミサイル単装発射筒８基。参考：ミリタリー・バランス1989-1990、THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｐ４９＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アンルーリー（Unruly）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ４９＞：インド海軍クークリ級コルベット、クークリ。参考：月刊軍事研究1,’11

＜Ｐ−５０＞：ソ連海軍艦対艦ミサイル、別名マラヒト、米軍コードSS-N-9、NATOコードはサイレン（Siren）。P-15/P-20の改良型で、P-120の艦対艦型でもある。小型高速艇に搭載できるよう、主翼を折り畳み式とし、胴体を細長くした。発射艦に搭載されたバンド・スタンド管制レーダーまたは航空機から目標情報を受け取り、無線コマンドリンク＋自動操縦装置で目標に向かい、目標近傍でアクティブ・レーダー・ホーミングに切り換える。全長8.8m、直径0.78m、翼スパン2.1m、発射重量2953kg。弾頭は500kgHEまたは200キロトン核弾頭。エンジンはターボジェット、巡航速度マッハ0.9、射程120km。1969年に就役し、ナヌチュカ�T型ミサイル艇に搭載された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究12,’02、核兵器事典、月刊世界の艦船8,’82増刊、11,’17

＜Ｐ５０シリーズ＞：イタリアのピアッジオが開発した４発重爆撃機。登場が1930年代で、斬新すぎて採用されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ５０�T型＞：串型エンジン２基を搭載したもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ５０�U型＞：通常の４発型。全幅25m。エンジンはピアッジオP9RC40（1000馬力）４発。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｐ−５０Ｓｈ＞：ソ連軍の50kg制動型訓練爆弾。参考：世界の傑作機No.162

＜Ｐ５１＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アンシーン（Unseen）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ−５１＞：インド海軍スカーニャ級外洋哨戒艦２番艦スバドラ。テスト用としてプリトゥビ３弾道ミサイルを２基搭載している。参考：月刊軍事研究4,’11

＜Ｐ−５１シリーズ＞：アメリカ陸軍戦闘機、別名マスタング。1938年にイギリス武器調達使節団がアメリカ企業を訪れ、イギリス空軍向けとしてP-40を採用しようとしたが、カーチス社がアメリカ向けの生産で手一杯だったため、ノースアメリカン社に委託生産を依頼しようとした。しかしダッチ・キンデルベルガー社長とエドガー・シュミュード技師はP-40の新工場を建てるよりも高性能新型戦闘機を設計する方が早いと申し出て10日間で機体概要書を作り、102日間で設計を完了（社内名称NA-73X）させ、1940年9月24日に原型機が完成、イギリス空軍がマスタング�Tとして採用した。これを1941年12月にアメリカ陸軍が採用したのがP-51である。第２次大戦中最優秀と称される戦闘機で、総生産数15586機はP-47に次ぐ。後にF-51に改称された。朝鮮戦争ではジェット戦闘機に制空任務を譲って戦術攻撃と写真偵察を行い、62607回出撃し、爆弾類28130トンとロケット弾183034発を投下、レシプロ機12機を撃墜した。損失は空対空10機、地上砲火172機、その他169機の計351機。アメリカ軍では1957年に退役したが、1968年にAH-56A攻撃ヘリのチェイサーとしてF-51D戦闘機２機が再生されている。2017年9月2日、FAIのC-1e級規定（離陸重量3000-6000kg）の3kmコース４回飛行でP-51Dが平均時速855.41kmを記録してレシプロ機世界速度記録を更新した。ちなみに最大速度は891.57kmだった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、世界の傑作機No.39、月刊航空情報8,’12、月刊JWings11,’12、10,’17、月刊航空ファン4,’16、6,’18

　＜ＸＰ−５１＞：試験機。マスタング�T戦闘機５号・10号機をアメリカ軍が受領してテストしたもので、ニックネームはアパッチだった。最初の試験では興味を示さず、お蔵入りとなったが、真珠湾攻撃後にもう一度ちゃんとテストした結果、採用を決めた。参考：月刊JWings9,’00

　＜Ｐ−５１＞：量産型。マスタング�TＡをアメリカ陸軍で導入したもので、59機が納入された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−５１Ａ＞：マスタング�Uをアメリカ陸軍で採用したもの。プロペラはカーチス・エレクトリック社製３翅。1943年3月以降310機が配備された。参考：月刊JWings9,’00、9,'15、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−５１Ｂ＞：マスタング�Vのアメリカ陸軍採用型。胴体中央下面のラジエーター用エアインテイクを大型化し、機首やプロペラを改良した。キャノピーはファストバック式だが、マルコムフード型にしたものも主にイギリス空軍向けで生産している。主翼は層流翼で、内翼部に大型燃料タンクを持つ。生産途中で胴体内にセルフシーリング式燃料タンク（82ガロン・310リットル入り）を設け、ドーサルフィンを追加、機首下面に気化器用エアインテイクを移動した。全長9.82m、全幅11.28m、全高4.17m（3.71m？）、自重3168kg、全備重量4445kg（3780kg？）。エンジンはパッカード・マーリンV-1650-3/-7液冷Ｖ型12気筒ガソリン（ロールスロイス社製マーリン61のライセンス生産型。離昇出力1450馬力）単発、プロペラはハミルトン・スタンダード24D50油圧式可変ピッチ４翅（直径3.41m）、最大速度708km（高度9150m）、実用上昇限度12800m、燃料容量348リットル（翼内）×２、航続距離2700km／3341km（283リットル入り主翼下ドロップタンク装備）。固定武装は12.7mm機銃４丁（1260発）。454kg爆弾２発を搭載可能。乗員１名。1988機が生産され、1943年12月に初出撃した。航続距離が長大で、イギリス東部から離陸すればウィーンまで往復できるため、P-47に替わって爆撃機のエスコートに就いている。参考：月刊JWings9,'15、11,’12、9,’00、5,’10、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン4,’72、図解世界の軍用機史

　＜Ｐ−５１Ｃ＞：テキサス州ダラスの工場で生産されたP-51B。1750機が生産された。日本陸軍飛行実験部が有する鹵獲機に常陸陸軍教導師団パイロット（二式単戦、四式戦、開発中の五式戦に乗ったベテラン）が操縦した感想は、速度・運動性に優れ、急降下制限速度も気にせずに済み、操縦が容易で万人向き、防御力と安全性が高く、帰投後の整備は排気管周囲をハタキではたく程度で済み、漏れた油がこびりついた日本軍機とは大違いで、負けを直感したという。参考：月刊JWings9,’00、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン11,’15

　＜Ｐ−５１Ｄ＞：キャノピーをバブル型としたもの。P-51Bを改造した試作機と増加試作機２機で1943年11月からテストされ、抗力増加で最大速度は8kmほど低下したが、後方視界は抜群で、早速2500機が発注された。機体外板はアルコア社製アルクラッド（1927年発行NACA-TN-259仕様書規格）またはレイノルズ社製ピュアクラッドである。キャノピーのレールは左右２本と座席後方機体上面中央３本の計５本用意されており、激しい機動でも外れない。キャノピーはクランクハンドルでどの位置にも固定できるが、原則として飛行中の開放は禁止（特に高速飛行中は厳禁）。キャノピーに合わせて後部胴体を低くしたため、方向安定性が低下し、生産中にドーサルフィンを付けた。主翼は直線テーパー翼、翼型は層流翼型で、中心弦長2.642m・翼端弦長1.27m、翼面積21.66平方メートル、上反角５度、取り付け角は中心１度・先端０度、テーパー比2.16、アスペクト比5.815、翼厚比は付け根16.5%・翼端11.5%、キャンバーは中心翼弦の42%で3%、翼端翼弦の51%で0.8%。内翼後縁に単純フラップ（下げ47度まで）、外翼後縁にエルロン（上げ10度・下げ12-15度まで）が用意されている。12.7mm機銃は給弾ベルト作動不良の問題を解決して翼内片側３丁ずつに増やし、主翼付け根前縁部張り出しを大きくして補強した。左主翼付け根にガンカメラ、右外翼下面にピトー管がある。エレベーターの可動範囲は上30度、下20度。垂直安定板のオフセット角は左１度のままだが、ラダーのオフセットは０度となっている。ラダーの可動範囲は左右30度ずつ。降着装置は尾輪式で、主輪は666×229mm、尾輪は318×114mm。主輪（翼内に内側引き込み）も尾輪も油圧で引き込まれる。量産途中でK-14ジャイロ式ガンサイトやAN/APS-13後方警戒レーダーなどを追加し、エレベーターを羽布張りから金属製に変更して取り付け角も２度から0.5度に減らした。全長9.838m、全幅11.286m、全高3.71m（胴体基準線を地上と平行にした際の主輪下端から垂直尾翼上端まで）／4.077m（３点姿勢で主輪下端からプロペラ上端まで）、自重3232kg、機体重量3463kg、正規全備重量4581kg、最大重量5489kg。エンジンはパッカード・マーリンV-1650-7液冷Ｖ型12気筒２段２速過給器付レシプロ（離昇出力1490馬力、公称出力1180馬力／高度3444m、1065馬力／高度7132m）単発、プロペラはハミルトン・スタンダード製恒速４翅（直径3.404m、ピッチ23-65度）、巡航速度583km、最大速度669km（高度3048m）／703km（高度7620m）、実用上昇限度12771m、燃料はAN-F-28グレード100/130、燃料容量1018リットル（胴体内322リットル、翼内348リットルずつ）、潤滑油はAN-VV-O-446グレード1120、潤滑油搭載量47リットル（タンク容量は52リットル）、航続距離は機内燃料のみで1529km（速度636km・高度7620m）／2092km（速度418km・高度3048m）、落下増槽ありで2655km（速度576km・高度7620m）／3347km（速度393km・高度3048m）。固定武装は12.7mm機銃６丁（主翼内側400発、中央270発、外側270発）。主翼下（外側と中央の翼内機銃の間）にハードポイントがあり、1000ポンド爆弾または284リットル入り金属製落下増槽または409リットル入りプラスチック製落下増槽（P-51D-5-NAのみ568リットル入り落下増槽も）を左右１基ずつ搭載できる。後期型ではその外側に５インチ（127mm）ロケット弾用マウントを左右３基ずつ追加した。SCR522A無線機とIFFを装備する。P-51D-20-NAはMN-26Cラジオコンパスも搭載した。乗員１名。総生産数8102機で、ノースアメリカン社イングルウッド工場で6502機、ダラス工場で1600機が製作され、1944年5月から引き渡されて同月から欧州戦線に投入された。参考：月刊航空情報8,’02、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン5,’16、月刊JWings12,’16、10,’17、月刊丸1,'17別冊

　＜Ｐ−５１Ｋ＞：P-51Dのプロペラをエアロプロダクツ製の鋼製中空式に改めたもの。不良品が多く、1500機のみ生産された。参考：月刊JWings9,’00

　＜ＸＰ−５１Ｆ＞：軽量化試作機。機体サイズはそのままに1000kg以上軽量化し、キャノピーを大型化した。３機が製作され、１機はマスタング�Xとしてイギリスに引き渡された。参考：月刊JWings9,’00

　＜ＸＰ−５１Ｇ＞：軽量化試作機。２機が試作され、１機はマスタング�Yとしてイギリスに引き渡された。参考：月刊JWings9,’00

　＜Ｐ−５１Ｈ＞：軽量化型で、エンジンも強化した。エンジンはマーリンV-1650-9（1470馬力、水噴射で７分間のみ2270馬力）単発、最大速度784km（高度7600m）／720km（1000ポンド爆弾２発搭載）、航続距離1370km（1000ポンド爆弾２発搭載）。13号機からは垂直尾翼の背を高くしている。終戦までに555機が生産された。参考：月刊JWings9,’00、月刊丸10,’93

　＜Ｐ−５１Ｍ＞：P-51Hのテキサス州ダラス工場生産型。１機生産されたところで終戦になり、残りはキャンセルされた。参考：月刊JWings9,’00

　＜ＸＰ−５１Ｊ＞：エンジン強化試作機で、アリソン製V-1710-119（1720馬力）を搭載する。２機が生産された。参考：月刊JWings9,’00

　＜キャバリエ・マスタング�U＞：F-51DのMAP供与機型。改修にあたったのがキャバリエ社で、社内名称がマスタング�Uのためこう呼ばれるが、アメリカ軍では再生産機の扱いで、制式名はF-51Dのままである。P-51Dのエンジンを強化、垂直尾翼面積を増やし、無線機を更新、主翼下にハードポイント計８ヵ所を設け、96ガロン（363リットル）入り翼端増槽も装着可能とした。エンジンはパッカード・マーリンV-1650-724A（1800馬力）。兵装搭載量4000ポンド・1.814トン。単座型と複座型がある。ボリビア空軍、エルサルバドル空軍、インドネシア空軍に供与された。参考：月刊JWings10,’17

＜Ｐ−５１ファミリー＞

　＜Ａ−３６Ａ＞：急降下爆撃機型、非公認ニックネームはインベーダー。1942年4月16日にアメリカ陸軍航空隊から500機を受注し（P-51系の機体でアメリカ軍から初受注）、9月21日に量産型初飛行、1943年5月に地中海に送られ、6月6日にパンテレリア島攻撃で実戦初参加した。機体構造を強化し、主翼上下面に柵状の起倒式ダイブブレーキを取り付け、両主翼下に500ポンド爆弾１発ずつを積めるようにし、12.7mm機銃を機首下面に２丁と両主翼に２丁ずつ装備した。機首上面に気化器用空気取り入れ口がある。全長9.8m、全幅11.3m、全高3.7m、自重3000kg、全備重量3800kg。エンジンはアリソン製V-1710-87（1325馬力）単発、巡航速度402km、最大速度579km、実用上昇限度8000m、航続距離3700km。モロッコ、チュニジア、インド、中国、ビルマなどで戦闘を行い、第２次大戦中に23373回出撃、爆弾8014トンを投下し、敵機84機を撃墜、14機を地上撃破した。損失177機。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊エアワールド10,’03、月刊JWings9,’00

＜Ｐ−５１Ｆ−６Ｄ＞：P-51Dの写真偵察機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−８２＞：P-82シリーズを参照。

　＜ＰＡ−４８エンフォーサー＞：キャバリエ・エアクラフト社を買収したパイパー・エアクラフト社が開発したCOIN機型。キャバリエ・ターボマスタング�Vのエンジンをアメリカ空軍からリースしたライカミングYT55-L-9ターボプロップ（2455馬力）に換装、機首をスリムにして排気口を機首左側面に移し、燃料タンクに自動防漏装置を付けた。固定武装は無い。主翼外翼部下面に片側５ヵ所ずつのハードポイントを持つ。２機が製作され、初号機は1971年4月29日に初飛行した。7月に２号機がフラッターにより昇降舵のトリムタブが脱落して墜落している（パイロットは射出座席で脱出して無事）。1971-72年にアメリカ空軍でテストされたが、採用されなかった。1979年にアメリカ国防省が空軍シリアルナンバーでなく民間登録で２機を試作発注し、1983-84年に再度テストされたが、やはり採用されなかった。参考：月刊JWings10,’17、9,’00

　＜ＴＦ−５１Ｄ＞：複座練習機型。コクピット後方の前席より100mm高い位置に座席を追加し、キャノピー形状を変更した。1951年にF-51D-25-NTから10機が改造された。参考：月刊JWings10,’17

　＜ＴＰ−５１Ｄ＞：複座練習機型。コクピット後方に座席を追加し、機銃を４丁に減らした。キャノピーはそのままである。P-51D-25-NTから10機が改造された。参考：月刊JWings10,’17、9,’00

　＜キャバリエ・ターボマスタング�V＞：キャバリエ社のCOIN機型。1960年代後半に自主開発した。P-51Dがベースで、機首を延長してエンジンをロールスロイス製ダートMk510ターボプロップ（1740馬力）に換装し、右主翼付け根前縁上方にあたる胴体側面に排気口を設け、胴体下面のターボチャージャー用エアインテイクを撤去し、垂直尾翼をＨ後期型と同じ背の高いものに換えている。110ガロン（416リットル）翼端増槽を搭載可能。ベトナム戦争など向けにアメリカ軍へと売り込んだが、採用されなかった。参考：月刊JWings10,’17、9,’00

＜Ｐ−５１海外シリーズ＞

　＜Ｊ２３＞：スウェーデン空軍戦闘機。第２次大戦中、スウェーデンに不時着したアメリカ軍機搭乗員と引き替えにP-51戦闘機50機を譲り受け、J23の制式名で配備した。戦後も購入を続け、計161機を配備している。参考：月刊航空ファン6,’11、4,’16、月刊軍事研究1,’16

　＜Ｐ−５１（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍戦闘機。1949年12月27日のインドネシア独立承認を受け、1950年にオランダ領東インド軍からP-51D戦闘機27機が移管された。1958年、アメリカからF-51D/K戦闘機20機を導入。1970年代初め（1972年頃？）、キャバリエ・マスタング�Uの単座型６機と複座型２機を翼端増槽無しで供与された。1976年まで運用している。参考：月刊航空ファン12,’17、6,’17、月刊JWings10,’17

　＜Ｐ−５１（エルサルバドル空軍）＞：エルサルバドル空軍戦闘機。P-51D戦闘機７機を配備し、1960年代末にキャバリエ・マスタング�Uの単座型５機と複座型１機を供与された。参考：月刊JWings10,’17

　＜Ｐ−５１（韓国空軍）＞：韓国空軍戦闘機。1950年6月25日に朝鮮戦争が勃発したため、6月26日に韓国人パイロットを日本に派遣、在日米軍のF-51戦闘機10機を7月2日に韓国に持ち帰った。早速訓練に投入され、アメリカ軍と共同で実戦にも参加、1951年8月に正式戦闘飛行隊として第10戦闘飛行隊が新編された。参考：月刊航空ファン3,’19

　＜Ｐ−５１Ｄ（スイス空軍）＞：スイス空軍戦闘機。1948年に130機を導入し、1958年まで使用した。参考：月刊軍事研究10,’06

　＜Ｐ−５１Ｄ（ニカラグア空軍）＞：ニカラグア空軍戦闘機。1954年にスウェーデンから26機を購入し、1961年まで配備した。参考：月刊航空ファン4,’16

　＜マスタング�T＞：イギリス空軍戦闘機。最初の量産型である。エンジンはアリソン製V-1710-39。武装は12.7mm機銃AN-M3が４丁と7.62mm機銃ブローニング.303Mk.�U４丁。低高度では良好な性能を発揮したが、過給器が１段１速メカニカルだったため上昇性能と高々度性能が悪く、攻撃機として陸軍との直協に使用された。初陣は1942年5月10日のフランス沿岸部への強行偵察、初撃墜は同年8月19日。参考：月刊JWings9,’00、11,’12、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン10,’18

　＜マスタング�TＡ＞：イギリス空軍戦闘機。マスタング�Tの武装を20mm機関砲４門としたもの。参考：月刊JWings9,’00

　＜マスタング�U＞：イギリス空軍戦闘機。エンジンを改良し、固定武装を12.7mm機銃４丁に変更、500ポンド爆弾２発を搭載可能とした。参考：月刊JWings9,’00

　＜マスタング�V＞：イギリス空軍戦闘機。エンジンを２段２速メカニカル・スーパーチャージャー付きのマーリン60系に換装したもので、テストでは上昇性能と高々度性能が一気に改善、最大速度700kmオーバーを記録したため即座に採用された。参考：月刊JWings11,’12、月刊軍事研究9,’16

　＜マスタング�W＞：イギリス空軍戦闘機。P-51Dを導入したもので、281機が引き渡された。参考：月刊JWings9,’00

　＜マスタング�W（カナダ空軍）＞：カナダ空軍戦闘機。第２次大戦後にP-51Dを導入し、1961年まで使用した。参考：月刊JWings10,’17

　＜マスタング�WＡ＞：イギリス空軍戦闘機。P-51Kを導入したもので、595機が引き渡された。参考：月刊JWings9,’00

　＜マスタング�X＞：イギリス空軍戦闘機。XP-51Fが引き渡されたものである。参考：月刊JWings9,’00

　＜マスタング�Y＞：イイギリス空軍戦闘機。XP-51Gが引き渡されたものである。参考：月刊JWings9,’00

＜Ｐ−５１海外ファミリー＞

　＜ＴＦ−５１Ｄ（ボリビア空軍）＞：ボリビア空軍タンデム複座練習機兼COIN機。２機がMAP供与された。参考：月刊JWings10,’17

＜Ｐ−５２＞：アイルランド海軍外域哨戒艦ニーブ（NIAMH）。艦橋は特に前部がきつく傾斜しているが、ステルス性というよりは耐波性重視らしい。満載排水量1500トン。最大速力23ノット。兵装は76mm速射砲１門（前甲板）、12.7mm機銃２丁、汎用機銃４丁、57mm照明ロケット弾発射機２基。乗員44名。2001年9月就役。2002年4月、アイルランド海軍艦として初めて日本に寄港した。参考：月刊JWings7,’02、月刊軍事研究7,’02

＜Ｐ５２＞：インド海軍スカーニャ級哨戒艦３番艦スヴァルナ（Suvarna）。艦載短距離弾道ミサイルのテスト艦といわれ、ヘリ格納庫上に白い球形ドームを装備している。参考：月刊世界の艦船6,’16

＜Ｐ５２＞：マルタ海軍哨戒艇。満載排水量92トン。2016年8月30日、海自練習艦隊とマルタ島沖で親善訓練を実施。参考：月刊世界の艦船12,’16

＜Ｐ５３＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アルター（Ultor）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５４＞：アルゼンチン海軍ゴーウインドOPV87型哨戒艦３番艦コントラアルミランテ・コルデロ（Contraalmirante Cordero）。2021年9月21日進水。2022年4月13日、アルゼンチン海軍に引き渡された。2023年8月3日、ブエノスアイレス沖で日アルゼンチン親善訓練に参加。アルゼンチン海軍哨戒艇P54コントラールミラント・コルデロ、H-3ヘリ、B-200海洋監視機と共に、海自遠洋練習航海部隊TV-3508かしまとTV-3520はたかぜと、戦術運動、クロスデッキ、PHOTOEXの各訓練を行った。参考：月刊世界の艦船7,’22、11,'23、月刊JWings10,’23

＜Ｐ５４＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アンシェイクン（Unshaken）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５５＞：イギリス海軍Ｏ級潜水艦第１グループ、オクスレイ（Oxley）。1927年竣工。1939年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５５＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アンスパーリング（Unsparing）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５５＞：ニュージーランド海軍オタゴ級沿岸哨戒艦２番艦ウェリントン（Wellington）。2010年4月竣工。2022年1月15日に発生したトンガ海底火山噴火の救援活動に参加。参考：月刊世界の艦船4,’11、10,’17、月刊JWings4,’22

＜Ｐ５６＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、ユーサーパー（Usurper）。1943年竣工。1943年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５７＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、ユニバーサル（Universal）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５７＞：インド海軍サリュー級哨戒艦２番艦スナイナ（Sunayna）。2013年9月2日に引き渡された。2017年9月11日、インド西方海域でDD-116てるづきと親善訓練（戦術運動など）を実施。2018年11月17日、DD-107いかづちとアデン湾で海賊対処訓練（通信、戦術運動、クロスデッキなど）を実施。参考：月刊世界の艦船11,’13、12,’17、2,’19、朝雲

＜Ｐ５８＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アンテイムド（Untamed）。1943年竣工。1943年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５８＞：イギリス軍の個人装具セット、制式名称1958 Pattern Web Euipment。パッド付きのサスペンダーとウェストベルトに各種ポーチやバックパックを付ける方式で、ベルト左右にマガジンポーチを固定、水筒を右、キドニーポーチ２個を中央、ケープキャリアを下に装着し、フィールドバックをサスペンダーに固定すると完成。他にピストルホルスターなどを装着することができる。サスペンダーやベルトを脱がなくてもポーチ類の取り外しが可能なので、遭遇戦闘の際は伏せた後にフィールドパック、キドニーポーチ、ケープキャリアを外して身軽になれる。1958年に採用され、1990年代初めにP90が採用されるまで現役にあった。参考：月刊コンバットマガジン11,’03

＜Ｐ５９＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アンタイアリング（Untiring）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ−５９シリーズ＞：アメリカ陸軍航空隊戦闘機、別名エアラコメット。1941年9月5日に開発指示が出され、ジェット機開発を隠匿するため、没になったベル社製レシプロ双胴戦闘機XP-59の名前を継いでいる。ベル社が開発し、アメリカ軍初のジェット戦闘機となったが、レシプロ機より低性能で、殆どが単座のまま練習機になった。アメリカ海軍が借り受けて1944年1月からテストしたが、スロットル応答が悪く、発艦や着艦復行に問題があるとして採用されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊JWings4,’16、月刊航空ファン8,’17

　＜ＸＰ−５９Ａ＞：研究機。エンジンはイギリスのホイットルが開発してG.40E28/39に装備したW.1をGE社が改良を加えてライセンス生産したタイプI-A（モデルI-A？）で、胴体左右に１基ずつ搭載している。全長11.62m、全幅13.87m、全高3.65m。エンジンはGE社製タイプI-Aターボジェット（推力0.9トン）双発、巡航速度480km、最大速度658km、実用上昇限度14080m、航続距離386km。固定武装は37mm機関砲１門と12.7mm機銃３丁。初号機は1942年10月1日に初飛行し、３機が製作されて試験に賦された。しかし最大速度はP-51マスタングやP-47サンダーボルトより遅く、エンジンにもトラブルが続出して1943年4月までに30回15時間15分しか飛べなかった。参考：月刊JWings11,’10、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、ジェット戦闘機、月刊航空ファン8,’17

　＜ＹＰ−５９Ａ＞：試作機。エンジンを�T-16に換えたもので、1943年8月に初飛行し、1944年までに13機が引き渡された。うち２機は海軍に渡されている。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン8,’17

　＜Ｐ−５９Ａ＞：生産型。主翼と垂直尾翼の翼端が直線的になっている。全長11.88m、全幅13.8m、総重量4.92-5.91トン。エンジンはJ31-GE-3（推力0.75トン）双発、最大速度666km。固定武装は37mm機関砲１門と12.7mm機銃３丁。20機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、航空ジャーナル9,’77臨時増刊

　＜Ｐ−５９Ｂ＞：エンジン改良型。全長11.8m、全幅13.9m、全高3.8m、自重3.7トン、全備重量5.01トン。エンジンはJ31-GE-5（推力0.91トン）双発、最大速度665km、実用上昇限度14080m、航続距離600km。固定武装は37mm機関砲１門と12.7mm機銃３丁。爆弾搭載量0.9トン。乗員１名。1944年10月までに30機が生産された。更に250機を追加生産する予定だったが、P-80が成功したため、キャンセルされた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン8,’17

＜Ｐ．６０シリーズ＞：ドイツのゴータ社が設計した全翼戦闘機。実用化には至らなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｐ．６０Ａ＞：形状はホルテンHo�\と同様である。エンジンはBMW003双発で、胴体後方に上下に搭載する。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｐ．６０Ｂ＞：夜間戦闘機型。レーダーを搭載して機首を延ばした。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｐ．６０Ｃ＞：夜間戦闘機型。Ｂ型の改良型である。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ−６０Ａ＞：XP-60シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｐ６１＞：アイルランド海軍サミュエル・ベケット級哨戒艦１番艦サミュエル・ベケット（Samuel Beckett）。2014年就役。2017年9月12-15日、DSEI2017で一般公開された。参考：月刊軍事研究3,’18

＜Ｐ６１＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、ヴァランジャン（Varangian）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ６１＞：インド海軍コラ級コルベット１番艦コラ。1992年進水、1998年8月10日就役。2017年7月10-17日、マラバール2017演習に参加。参考：月刊軍事研究12,’99、1,’11、月刊JWings12,’01、月刊世界の艦船10,’17

＜Ｐ６１＞：スペイン海軍アトレヴィダ級航洋哨戒艇アトレヴィダ（Atrevida）。1954年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ−６１シリーズ＞：アメリカ陸軍夜間戦闘機、別名ブラック・ウィドウ（毒蜘蛛の一種、直訳すれば黒衣の未亡人。塗装が全面グロス・ブラックなので）。バトル・オブ・ブリテンで機上レーダー搭載ブレニム夜間戦闘機が活躍したのを受け、アメリカ陸軍航空隊も夜間迎撃機の必要性を認識して要求を纏め、ノースロップ社が1940年11月5日に設計案N-8を提出、A-26夜間戦闘機型に勝って1941年1月に採用され、試作機の発注を受けた。背面銃塔を旋回させた際の乱流などの解決に手間取り、ヨーロッパ戦線では1944年6月のノルマンディー上陸作戦頃からイギリス本土に展開したが、この頃にはドイツ軍機によるイギリス夜間爆撃はほぼ無くなっており、Fi-103(V-1)巡航ミサイルの迎撃やヨーロッパ大陸でのドイツ夜間戦闘機相手の空戦などに使用されている。対日戦でも同時期のマリアナ海戦頃から登場し、夜間攻撃をかける日本軍機を上空で待ち伏せて一撃離脱を行った他、５インチ（127mm）ロケット弾３連装発射筒（バズーカランチャー）を搭載して夜間阻止攻撃に投入された。総生産数742機（706機？）。1948年にF-61A/B/Cに名称変更された。参考：月刊JWings4,'23、3,’02、1,’19、ミリタリーエアクラフト1,’97、月刊航空ファン11,’92

　＜ＸＰ−６１＞：試作機。初号機は1942年5月26日に初飛行した。最大速度610kmを記録している。参考：月刊JWings3,’02、1,’19、月刊航空ファン11,’92

　＜ＹＰ−６１＞：増加試作機。13機生産され、試験に賦された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−６１Ａ−１＞：最初の量産型。ツインテールブーム機で、主翼のエンジンナセル後方を延長してテイルブームにし、後端に垂直尾翼を取り付け、その間を繋ぐ形で水平尾翼を設けた。中央胴体は機首がレドームで、その後ろの段付きキャノピーにタンデムで乗員席２席が並び、更に後ろが主翼取り付け部で、最後部も乗員席になっていてキャノピーが用意されている。中央胴体上面に12.7mm機銃M2（500発）４丁を装備するA-4背面銃塔を搭載したが、旋回すると振動が発生して危険なので、前方固定式で運用した。また、銃塔がB-29と同じだったので足りなくなり、38号機以降は銃塔自体搭載していない。胴体下部には20mm機関砲AN-M2（200発）４門を装備する。レーダーはアメリカ製AI・�]の発信部とイギリス製AI・�[の受信部を組み合わせたSCR-720（探知距離8km）で、機首に送信用ディッシュアンテナを、主翼に受信用八木アンテナを搭載する。全長14.92m、全幅20.13m、全高4.47m、自重9518kg、全備重量12480kg。翼面積61.53平方メートル。エンジンはR-2800-10空冷星型18気筒ガソリン（2000馬力）双発、プロペラは４翅、最大速度577km、航続距離2349km。乗員３名（操縦士、レーダー手、射手）。1943年10月からロールアウトし、45機が生産された。参考：月刊JWings3,’02、4,’23

　＜Ｐ−６１Ａ−５＞：P-61A-1のエンジンをR-2800-65（緊急出力2250馬力）に換えたもの。背面動力銃塔は最初から搭載しておらず、銃手も乗っていない。35機が生産された。参考：月刊JWings3,’02

　＜Ｐ−６１Ａ−１０＞：P-61A-5のエンジンに水噴射装置を追加したもの。参考：月刊JWings3,’02

　＜Ｐ−６１Ａ−１１＞：P-61A-10の主翼にパイロン２基を装着し、310ガロン（1173リットル）増槽または720kg爆弾２発を搭載可能としたもの。P-61A-10と合わせて120機が生産された。参考：月刊JWings3,’02

　＜Ｐ−６１Ｂ−１＞：改良型で、1944年7月から引き渡された。レーダーを探知能力向上型のSCR-720Cとし、機首を0.203m延長、ガンサイトに5.8倍の夜間用照準器を組み合わせ、前脚柱にランディングライトを追加、主脚カバーを脚下げ時に閉じられるようにした。12.7mm銃塔も復活している。全長15.1m、全幅20.1m、全高4.5m、自重10640kg、全備重量13470kg。エンジンはプラット＆ホイットニー製R-2800-65（2000馬力）双発、巡航速度322km、最大速度589km、実用上昇限度10090m、航続距離4200km。固定武装は20mm機関砲４門と銃塔の12.7mm機銃４丁。爆弾搭載量2900kg。乗員３名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings3,’02、ミリタリーエアクラフト1,’97

　＜Ｐ−６１Ｂ−１０＞：AN/APS-13後方警戒レーダーを搭載したもの。主翼下パイロンが４カ所に増え、総重量が17トン近くに増加した。参考：月刊JWings3,’02

　＜Ｐ−６１Ｂ−１５＞：A-4背面銃塔を復活させたもの。全長15.1m、全幅20.1m、全高4.5m、重量13450kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-2800-65空冷星型複列18気筒レシプロ（2000馬力）双発、最大速度590km、航続距離4800km。固定武装は20mm機関砲４門と12.7mm機銃４丁。乗員３名。参考：図解世界の軍用機史、月刊JWings3,’02

　＜Ｐ−６１Ｂ−２０＞：背面銃塔をA-7に換装したもの。参考：月刊JWings3,’02

　＜Ｐ−６１Ｂ−２５＞：A-7背面銃塔にAN/APG-1レーダー照準器を組み合わせたもの。参考：月刊JWings3,’02

　＜Ｐ−６１Ｃ＞：R-2800-77（緊急出力2800馬力）にCH-5ターボ・スーパーチャージャーを追加したもの。スポイラーの換わりにファイターブレーキ（ダイブブレーキの一種）を装備したが、重量が18トンを超えており、運動性能は悪かった。41機が完成したところで第２次大戦が終了したため、そこで生産が打ち切られた。参考：月刊JWings3,’02

　＜ＸＰ−６１Ｄ＞：P-61Cの原型機。P-61Aから２機が改造された。参考：月刊JWings3,’02

　＜ＸＰ−６１Ｅ＞：試作護衛戦闘機型。B-29の護衛用で、P-61Bから２機が改造された。中央胴体を再設計して段無しタンデム複座（前席に操縦士、後席に航法士兼副操縦士）のバブルキャノピーとし、背面銃塔を廃止、機首のレーダーを外した所に12.7mm機銃４丁を搭載し、胴体後部に燃料タンクを増設している。310ガロン（1173リットル）増槽搭載時の航続距離は6000kmを超えた。２号機はキャノピーを後方スライド式としている。1945年4月に離陸時の事故で試作２号機を喪失し、P-82ツインムスタングに負けて採用されなかった。参考：月刊JWings3,’02、1,’19

　＜Ｆ２Ｔ−１＞：海兵隊がF7F-2N夜間戦闘機の訓練に使用したもので、12機を配備した。参考：第２次大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｐ−６１ファミリー＞

　＜Ｆ−１５Ａ＞：偵察機型、別名リポーター（Reporter）、社内設計名称N-20。太平洋戦争での日本本土上陸ダウンフォール作戦で、事前偵察を行うのが主任務である。機首を改修して武装を撤去、偵察航空カメラ６基を搭載した。コクピットは段無しのタンデム複座（前席に操縦士、後席に航法士兼カメラ手兼副操縦士）で、後方スライド式大型バブルキャノピーを持つ。エンジンはP-61Cと同じCH-5ターボ・スーパーチャージャー付R-2800-77（緊急出力2800馬力）で、時速700kmを出せる。試作機XF-15の初号機はXP-61E試作護衛機の初号機を改造（機首機銃撤去、カメラ搭載）して1945年7月3日に初飛行、２号機はP-61C戦闘機を改造（中央胴体をそっくり入れ替え）して10月17日に初飛行したが、この時点で既に太平洋戦争が終わっていた。ちなみに試作機ではキャノピーが横開きである。量産型F-15Aは175機発注されていたが、36機（ブロック１が20機、ブロック５が16機）のみ完成し、残りは1947年にキャンセルされた。第35戦闘群第８写真偵察飛行隊（埼玉県ジョンソン基地）に27機、航空資材コマンド（アメリカ本土。訓練用）に９機が配備され、占領下に置いた日本の地図測量写真を撮影する任務に就いている。板付基地や千歳基地にも派遣されているので、朝鮮半島やソ連の隠密偵察も行っていたかもしれない。1948年1-9月にはフィリピンのクラーク基地に６機が派遣され、バターン死の行進のルートなどを撮影した。1948年7月にRF-61Cに改称されたが、RF-61Aになるだろうと早とちりした関係者が多く、部隊の書類にもRF-61Aの方で記載されていて、後に修正する羽目になった。実戦部隊も8月に第８戦術偵察飛行隊（夜間撮影）に改称されている。エンジン故障に悩まされ、稼働率低下により1949年3月25日に実戦部隊が解隊され、訓練機もペンシルベニア州空軍に移管された後でスクラップにされた。量産初号機は退役後にNACAで無人模型実験機投下母機となり、1955年に民間会社に売却されて改造の上メキシコの測量会社で航空測量に使用され、1964年にはカリフォルニア州で山火事消火機に改造され、1968年9月6日に着陸事故で全損している。参考：月刊JWings1,’19、3,’02

＜Ｐ６２＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、ユーザー（Uther）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ．６２＞：イギリスのボールトンポール社が計画した双発長距離戦闘機。エンジンはロールスロイス社製バルチャー（1760馬力）双発。20mm機関砲４門を装備する背部銃座を搭載する予定だった。1937年から開発したが、計画のみに終わった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｐ６２＞：インド海軍コラ級コルベット、キルチ（Kirch。キルヒ？）。2011年5月18-20日、シンガポールのチャンギ海軍基地でIMDEXに参加。2016年6月10-17日、マラバール2016に参加。2018年10月7-15日、ヴィシャカパトナム港とインド洋ベンガル湾海空域で海自平成30年度インド太平洋方面派遣訓練部隊と共同訓練を実施。F-49サヒャドリ、P-29カドマット、A57シャクティ、キロ級潜水艦１隻、P-8I哨戒機１機と共に、DDH-184かが、DD-105いなづまと、対空戦、対水上戦、対潜戦、射撃、立入検査隊の各訓練を行った。参考：月刊軍事研究1,’11、月刊世界の艦船8,’11、8,’16、1,’19

＜Ｐ６２＞：スペイン海軍アトレヴィダ級航洋哨戒艇princesa。1957年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ６３＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アンスワーヴィング（Unswerving）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ６３＞：インド海軍コラ級コルベット３番艦クリシュ。2001年8月就役。2020年6月26日、駆逐艦D-52ラナと共に、南シナ海で海自遠洋練習航海部隊TV-3508かしま及びTV-3513しまゆきとの親善訓練に参加。2021年6月13日、インド洋で令和3年度遠洋練習航海部隊（前期）TV-3508かしま及びTV-3518せとゆきとの共同訓練（戦術運動・通信）に参加。参考：月刊軍事研究1,’11、月刊世界の艦船9,’20、9,’21

＜Ｐ−６３シリーズ＞：アメリカ陸軍航空軍戦闘機、別名キングコブラ（このニックネームが正式に付いたのは1944年夏）。P-39エアラコブラの高性能型で、1941年4月から開発され、1943年10月頃から引き渡され、各型計3303機が生産された。うち７割（1952機ないし2397機）はソ連に供与されている。参考：月刊JWings2,’01、月刊航空ファン7,’99

　＜ＸＰ−６３＞：試作機。P-39の主翼を層流翼断面の新設計とし、エンジンを油圧駆動式２段２速過給機付きV-1710-47（1325馬力）に換装、４翅プロペラを搭載している。1942年12月7日に初飛行した。２号機は墜落した。参考：月刊JWings2,’01、月刊航空ファン7,’99

　＜ＸＰ−６３Ａ＞：試作３号機。エンジンをV-1710-93（1500馬力）に換え、装甲40kgを追加した。最大速度686km。固定武装は37mm機関砲１門と12.7mm機銃４丁（機首と主翼ガンパック）。参考：月刊JWings2,’01

＜Ｐ−６３Ａ＞：XP-63Aの量産型。主翼改良により高速失速を起こさなくなり、運動性能も向上した。全長9.96m、全幅11.69m、全高3.83m。巡航速度572km、最大速度660km、上昇限度11770m、航続距離514km／3380km（増槽あり）。固定武装は37mm機関砲１門と12.7mm機銃４丁。乗員１名。1942年9月29日から1725機が生産され、大半がソ連に送られた。参考：月刊JWings2,’01、7,’04、月刊航空ファン7,’99

＜Ｐ−６３Ｂ＞：エンジンをマーリンに換装したもの。計画のみ。参考：月刊航空ファン7,’99

＜Ｐ−６３Ｃ＞：Ａ型のエンジンを水噴射装置付V-1710-117に換えたもので、燃料搭載量も増やし、機体尾部下面にフィンを追加した。全長10m、全幅11.7m、全高3.8m、自重3080kg、全備重量3990kg。エンジンはV-1710-117（1800馬力）、巡航速度573km、最大速度660km、実用上昇限度11760m、航続距離3380km。固定武装は37mm機関砲１門と12.7mm機銃４丁。爆弾500kgを搭載可能。乗員１名。1427機（1227機？）が生産された。1945年6月（7月？）にはフランス空軍に116機が引き渡されている。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings2,’01、月刊航空ファン7,’99

＜Ｐ−６３Ｄ＞：翼スパンを拡大し、バブルキャノピーを搭載したもの。エンジンはV-1710-109（1425馬力）。1945年初めに１機だけ作られた。参考：月刊JWings2,’01、月刊航空ファン7,’99

＜Ｐ−６３Ｅ＞：P-63CにＤ型の主翼を組み合わせたもの。2943機が発注されたが、13機のみ生産された。参考：月刊JWings2,’01、月刊航空ファン7,’99

＜Ｐ−６３Ｆ＞：Ｅ型の垂直尾翼を大型化して方向安定性を増したもの。２機が生産された。参考：月刊JWings2,’01参考：月刊航空ファン7,’99

＜Ｐ−６３ファミリー＞

　＜Ｌ−３９＞：後退翼試験機型。アメリカ初の後退翼機で、２機が製造されて1946年4月23日に初飛行し、飛行試験に用いられた。参考：月刊JWings2,’01

　＜ＲＰ−６３Ａ＞：爆撃機防御砲火の有人標的機型。P-63Aの固定武装を全廃し、機体に680kgの追加装甲を施したもので、爆撃機は鉛とプラスチックで作った弾丸（当たると砕ける）を機銃から発射する。100機が改造された。参考：月刊JWings2,’01

　＜ＲＰ−６３Ｃ＞：標的機型。P-63CにRP-63Aと同じ改造を施したもので、200機が生産された。参考：月刊JWings2,’01

　＜ＲＰ−６３Ｇ＞：標的機型。32機が生産された。参考：月刊JWings2,’01

　＜ＴＰ−６３Ａ＞：複座練習機型。参考：月刊航空ファン7,’99

　＜ＴＰ−６３Ｃ＞：複座練習機型。参考：月刊航空ファン7,’99

＜Ｐ−６３海外シリーズ＞

　＜Ｐ−６３（ソ連空軍）＞：ソ連空軍戦闘機、NATOコードはフレッド（Fred、男性名）。参考：月刊JWings5,’23

　＜Ｐ−６３Ｃ（フランス空軍）＞：フランス空軍戦闘機。1945年6月（7月？）に116機が引き渡された。1946年3月には一旦退役したが、インドシナ紛争でアメリカがP-47の使用を禁じたため、再び引っ張り出して1951年春頃まで使用し、F8Fに後を譲って再度退役した。参考：月刊航空ファン7,’99、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｐ−６４＞：AT-6練習機ファミリーを参照。

＜Ｐ６４＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、ヴァンダル（Vandal）。1943年竣工。1943年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ６４＞：インド海軍コラ級コルベット、カルムク（Karmukh）。2004年就役。2012年5月7日、ヴィシャカパトナム基地を出港。6月5-9日、インド海軍D-52ラナ、F-47シヴァリク、A57シャクティと共に海自横須賀基地を親善訪問した。6月9日、D-52ラナ、F-47シヴァリク、A57シャクティと共に、DD-111おおなみ、DDG-171はたかぜ、US-2飛行艇１機、SH-60Kヘリ１機との日印共同訓練を行った。参考：月刊軍事研究1,’11、10,’12、月刊世界の艦船8,’12、5,’16

＜Ｐ６４＞：スペイン海軍アトレヴィダ級航洋哨戒艇Nautilus。1959年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ６５＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、アップスタート（Upstart）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ６５＞：スペイン海軍アトレヴィダ級航洋哨戒艇Villa de Bilbao。1960年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ６６＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、ヴァーン（Varne）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ−６６シリーズ＞：バルティ社の単発戦闘機、別名ヴァンガード（Vanguard）。プライベート・ベンチャーで開発した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜モデル４８＞：試作機。機体は全金属製、主翼は低翼単葉である。1939年9月9日に初飛行したが、XP-42と同じカウリングが災いしてオーバーヒートと振動が発生したため、２・３号機はNACAカウリングに換えてテストを行った。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜モデル４８Ｃ＞：量産型で、1940年2月、スウェーデンから144機が発注されたが、輸出停止になってしまった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−６６＞：モデル48Cをイギリスへの供与のため名称変更したものだが、実際には129機が中国に供与され、15機がアメリカで練習機として使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｐ６７＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第２グループ、ヴォックス（Vox）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ６７＞：ギリシャ海軍イポプロイアルコス・ルーセン級ミサイル艇イポプロイアルコス・ルーセン（Ypoploiarchos Roussen）。2005年就役。参考：月刊世界の艦船3,’14

＜Ｐ６８＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴェンチュラ（Venturer）。1943年竣工。1945年2月4日からノルウェーのベルゲン北西で哨戒任務に就いた。2月9日、フェイエ島沖で海中にいるU864を探知、海中から調定深度40フィート（12.2m）で魚雷を発射して撃沈した。これが史上初の潜水艦同士の水中戦闘である。第２次大戦後はノルウェー海軍に譲渡された。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、ナチスＵボート

＜Ｐ６８＞：インド海軍アルナラ級フリゲート、アルナラ（Arnala）。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜Ｐ６９＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴァイキング（Viking）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ６９＞：インド海軍アルナラ級フリゲート、アンドロス（Androth）。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜Ｐ−７０＞：A-20ファミリー（夜間戦闘機）を参照。

＜Ｐ−７０＞：ソ連海軍の潜水艦発射核巡航ミサイル、別名アメティステ（Ametist）、米軍コードSS-N-7、NATOコードはスターブライト（Starbright）。ソ連初の水中発射型ミサイルである。電波高度計、自動操縦装置、アナログ計算機などを装備する。ミサイル・コンテナに注水した後、仰角15度を取り、射出用ブースター４基で射出されて空中に飛び出し、上昇用ブースター４基と加速用ブースター２基に点火して巡航高度に達し、293P固体燃料ロケットサステナーに点火する。サステナー燃焼時間は３分で、この間に40-60km飛行し、後は10kmほど慣性で飛ぶ。最大射程80kmを目指していたが、実験では結局70kmまでしか届かなかった。全長7m、直径0.55m、発射重量3.7トン。弾頭名称は4G66で、１トンTNTまたは200キロトン核弾頭を搭載する。推進は固体燃料ロケット、巡航速度マッハ0.95、最大速度マッハ1.5、巡航高度60m、射程70km。発射可能深度30-60m。誘導は慣性＋アクティブレーダーで、発射母艦のソナー情報を基に目標に向け飛行する。1961年6月に地上テストを開始、1964年に613AD型潜水艦S-299から発射され、1967年に670型での試射を行い、1968年6月から配備されて670型と661型に搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊世界の艦船11,’17、9,'22、核兵器事典、ミリタリー・バランス1989-1990

＜Ｐ７１＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴェルト（Veldt）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ７２＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦バンパイア（Vampire）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ７２Ａ＞：ATR72海外ファミリー（洋上哨戒機）を参照。

＜Ｐ７２Ｂ＞：ATR72海外ファミリー（洋上哨戒機）を参照。

＜Ｐ７３＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴォックス（Vox）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ７３＞：インド海軍アルナラ級フリゲート、アンジャディプ（Anjadip）。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜Ｐ７４＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴィゴロス（Vigorous）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ７４＞：インド海軍アルナラ級フリゲート、アンダマン（Andaman）。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜Ｐ７５＞：インド海軍アルナラ級フリゲート、アミニ（Amini）。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜Ｐ７５＞：ヘンシェル社の計画エンテ翼戦闘機。プロペラは二重反転式で、主翼に垂直安定板が付いている。全長12.3m、全幅11.3m。エンジンはDB610（2200馬力）、最大速度750-800km。武装は30mm機関砲４門。1941年にドイツ空軍に提案したが、1942年に開発中止となった。参考：月刊丸8,’11

＜Ｐ−７５Ａ＞：XP-75シリーズ（試作戦闘機）を参照。

＜Ｐ７６＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴィジゴス（Visigoth）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ７７＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴィヴィッド（Vivid）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ７７＞：インド海軍アルナラ級フリゲート、カモルタ（Kamorta）。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜Ｐ７８＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴォラシャス（Voracious）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ７８＞：インド海軍アルナラ級フリゲート、カドマス（Kadmath）。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜Ｐ７９＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴァルパイン（Vulpine）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ７９＞：インド海軍アルナラ級フリゲート、キルタン（Kiltan）。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜Ｐ−８０シリーズ＞：アメリカ陸軍ジェット戦闘機、別名シューティングスター（流星）。アメリカ自前のジェットエンジンを搭載したXP-59Aが失敗に終わったので、イギリスのレナビラント・ハルフォードH-1Bを搭載したジェット戦闘機としてロッキード社が開発した。開発チームは後のスカンク・ワークスである。1944年4月4日に1000機が発注され、1945年6月には3500機まで増やされたが、太平洋戦争終戦で大幅に縮小され、1950年までに1600機強（1700機強？）が生産された。1948年6月11日、P-80からF-80に改称された。朝鮮戦争には開戦直後の1950年7月からP-80Cが参加し、1950年11月7日にソ連のMiG-15との間で初めてジェット機同士の空戦を行った。この時MiG-15を撃墜したとされているが、ソ連の記録では基地に帰ってきており、戦果の過大評価だったようである。当初は制空任務に就いていたが、MiG-15が登場すると性能で劣るため対地支援に回され、朝鮮戦争では延べ98515回出撃し、爆弾類41593トンとロケット弾80935発を投下した。損失は空対空14機、地上砲火113機、その他246機の計373機。参考：月刊JWings8,’02、9,’02、ジェット戦闘機、朝鮮戦争（下）、世界の傑作機No.39、月刊丸9,’03、月刊航空ファン8,’17、5,’18

　＜ＸＰ−８０＞：別名ルル・ベル。ジェットエンジンを胴体後部に収容し、コクピット両脇にエアインテイクがある。主翼は低翼配置の直線翼で、層流翼を採用した。翼端増槽は無い。1943年6月24日に陸軍航空軍から試作機１機が製作期間180日以内という条件付きで発注され、10月に機体が完成したが、デハビラント・ハルフォードH-1Bエンジン（推力1.36トン）の到着が遅れ、11月初めになって搭載された。11月15日に試作機が納入され、翌日に初飛行する予定だったが、15日夜のエンジン作動試験でエアインテイクが壊れ、破片によりエンジンが破壊されてしまった。12月に代わりのエンジンが到着し、1944年1月8日に初飛行している。その後の飛行で最大速度814kmを記録した。自重2.86トン、全備重量4.05トン。実用上昇限度12500m。参考：月刊JWings8,’02、ジェット戦闘機、月刊航空ファン5,’18

　＜ＸＰ−８０Ａ＞：増加試作型。エンジンを出力の大きい国産のものに換装し、全長を0.51m・全幅を0.61m拡大、エアインテイクも大型化し、降着装置を強化している。1944年6月10日に初飛行し、２機が製作された。全長10.5m、全幅11.9m、全高3.5m、自重3.28トン、全備重量4.35トン。エンジンはGE製I-40（推力1.81トン）単発、最大速度890km、実用上昇限度14790m、航続距離900km。固定武装は機首の12.7mm機銃５丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings8,’02、ジェット戦闘機、月刊航空ファン5,’18

　＜ＹＰ−８０Ａ＞：先行量産型。1944年3月に13機が発注され、9月13日に初号機が初飛行して12機が完成した。XP-80AのエンジンをJ33-GE-11またはJ33-A-9（推力はどちらも1.75トン）に換えたもので、機首の機銃も１丁増えて６丁になった。４機が実戦テスト（プロジェクト・エクストラバージョン）目的にヨーロッパに送られたが、実戦使用はされていない。参考：月刊JWings8,’02、9,’02、ジェット戦闘機、月刊航空ファン8,’17、5,’18

　＜Ｐ−８０Ａ＞：最初の量産型で、1944年4月4日に発注された。機首内部には機銃、弾倉、AN/ARC-3及びAN/ARN-6通信装置が収容されている。コクピット下方にあたる胴体下面にはSCR-695-A敵味方識別アンテナがある。エアインテイクには境界層分離板が付き、胴体下面にダイブブレーキを設置、626リットル入り翼端増槽を装着する。機首には最初ランディングライトを搭載したが、後にAN/ARN-6方向探知用ループアンテナを装備した。垂直尾翼半ばにAN/ARA-8A/-9ホーミングアンテナ、先端にAN/ARC-3ラジオアンテナがある。照準器はK-14ジャイロ照準器。エンジンはJ33-GE-9（-11？推力1.75トン）で、後にJ33-A-17に換えられた。固定武装は機首の12.7mm機銃（300発）６丁。563機が生産された。参考：月刊JWings8,’02、ジェット戦闘機、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊軍事研究8,’12

　＜Ｐ−８０Ｂ＞：エンジンを水噴射装置付きのJ33-A-21に換装したもの。翼厚を薄くし、RATOを装備可能とした。最大速度930km、実用上昇限度11200m。P-80Aから240機が改造された。参考：ジェット戦闘機

　＜Ｐ−８０Ｃ＞：全長10.49m、全幅11.81m、全高3.43m、自重3.82トン、全備重量7.65トン。エンジンはアリソン製J33-A-23またはJ33-A-35（推力2.45トン）、最大速度956km、航続距離1330km。固定武装は12.7mm機銃６丁。乗員１名。1948-49年に798機が生産された。朝鮮戦争で航続距離不足（韓国で運用可能な基地が無く、日本から出撃していた）が問題となり、987リットル入り大型増槽（通称ミサワタンク）を開発して装着可能とした。また、増槽非搭載時には454kg爆弾４発または127mmロケット弾12発またはナパーム弾６発を装備できるよう改造された。参考：月刊JWings8,’02、ジェット戦闘機、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊丸9,’03、月刊航空ファン7,’99

　＜ＴＯ−１＞：アメリカ海兵隊戦闘機。P-80Cが1948年に引き渡されたものである。参考：ジェット戦闘機

＜Ｐ−８０ファミリー＞

　＜ＤＦ−８０Ｆ＞：ドローン制御母機。参考：ジェット戦闘機

　＜ＦＰ−８０Ａ＞：写真偵察機型。14機が新規生産され、38機がP-80Aから改造された。参考：ジェット戦闘機

　＜ＱＦ−８０Ａ＞：標的ドローン型。第一線を退いた後に改造された。一部は核爆発時のキノコ雲に突入してフォールアウトを回収する任務に投入されている。参考：ジェット戦闘機

　＜ＱＦ−８０Ｆ＞：ドローン改造型。参考：ジェット戦闘機

　＜ＲＦ−８０（現地改修）＞：現地改造の写真偵察機型。朝鮮戦争で偵察機型が不足したため、戦闘機型の機銃を外して垂直カメラ１台を搭載し、応急使用した。参考：航空ジャーナル9,’77臨時増刊

　＜ＲＦ−８０Ａ＞：写真偵察機型。機首の機銃を外してカメラ３台（標準は垂直用にK-17を１台、斜め用にK-24を左右１台）を搭載している。非武装の上にカメラステーションの数が少なく、カメラもレシプロ機時代のものだったためジェット機の速度を活かせず、出撃前にカメラのシャッタースピードと絞りを決めておく必要があった。1950年6月28日に朝鮮戦争で偵察に出撃、アメリカ空軍ジェット偵察機による初陣を記録したが、低空を一直線に飛行して撮影する必要があったため、損害が続出、最低飛行高度を6000フィート（1829m）とし、囮機を付けて対処した。参考：航空ジャーナル9,’77臨時増刊

　＜ＲＦ−８０Ｃ＞：写真偵察機型。P-80Cベースで、少数が生産された。参考：ジェット戦闘機

　＜ＴＦ−８０Ｃ＞：複座練習機型。胴体を0.98m延長している。T-33の原型となった。参考：ジェット戦闘機

　＜ＴＶ−１＞：TO-1を後に練習機に改造したもの。参考：ジェット戦闘機

　＜ＸＰ−８０Ｒ＞：速度記録機。1946年にP-80Aから改造された。エンジンを水噴射装置付きJ33-A-23（推力2.09トン）に換え、表面の凹凸を無くしている。1947年6月19日に時速1000kmを突破した。後にNACAに移管され、平滑式エアインテイクの試験に使用された。参考：ジェット戦闘機

＜Ｐ−８０海外シリーズ＞

　＜Ｆ−８０Ｃ（チリ空軍）＞：チリ空軍戦闘機。1958年から供与された。参考：月刊航空ファン11,’18

＜Ｐ８０＞：インド海軍アルナラ級フリゲート、カヴァラッティ（Kavaratti）。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜Ｐ８１＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴァーン（Varne）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ８１＞：インド海軍アルナラ級フリゲート、カチャル（Katchal）。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜Ｐ８２＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦アップショット（Upshot）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ８２＞：インド海軍アルナラ級フリゲート、カンジャル（Kanjar）。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜Ｐ−８２シリーズ＞：アメリカ陸軍航空軍戦闘機、別名ツインマスタング。P-51を２機横に繋げて双胴戦闘機にしたものである。朝鮮戦争で実戦投入された。後にF-82と改称された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊軍事研究8,’01

　＜ＸＰ−８２＞：ドイツを爆撃する爆撃機の護衛機として1943年12月から開発され、1944年1月7日から試作された。XP-51F戦闘機２機の胴体を中央翼と水平尾翼で繋ぎ、エンジンを左右で回転方向の違うV-1650-23/25としている。胴体も1.45m延長して燃料タンクを追加、ドーサルフィンを付けた。B-29の護衛用として1944年3月に500機が発注され、4月15日に初飛行し、最大速度776km・航続距離4000kmを誇った。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空情報8,’12

　＜ＸＰ−８２Ａ＞：試作３号機。エンジンをV-1710-119（1500馬力）に変更した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−８２Ｂ＞：量産型。P-51Hを２機組み合わせており、左に正操縦士、右に副操縦士が乗る。固定武装は中央翼の12.7mm機銃６丁。太平洋戦争が終わったので、20機で製作が打ち切られた。1947年2月28日、ホノルルからニューヨークまで8127kmを飛行している。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、航空ジャーナル9,’77臨時増刊

　＜Ｐ−８２Ｃ＞：P-82Bの中央翼下にSCR-720レーダーを搭載したもの。１機が改造された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−８２Ｄ＞：P-82Bの中央翼下にAN/APS-4レーダーを搭載したもの。１機が改造された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−８２Ｅ＞：長距離型。P-82BのエンジンをV-1710-143/145に換装したもので、1945年12月に150機が発注された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−８２Ｆ＞：全天候型。100機が製作された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｐ−８２Ｇ＞：全天候型。P-82Eの中央翼下にSCR-720Cレーダーを搭載したものである。全長12.9m、全幅15.6m、全高4.2m、自重7260kg、全備重量11740kg。エンジンはアリソン製V-1710-143/145（1600馬力）双発、巡航速度463km、最大速度740km、実用上昇限度11860m、航続距離4015km。固定武装は12.7mm機銃６丁。ロケット弾10発や450kg爆弾２発などを搭載可能。乗員２名。朝鮮戦争で北朝鮮軍機初撃墜を記録した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｐ８３＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦アーティカ（Urtica）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ８３＞：インド海軍アルナラ級フリゲート、アミンディヴィ（Amindivi）。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜Ｐ．８４＞：ジェット・プロボスト・シリーズ（練習機）を参照。

＜Ｐ８４＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴィンヤード（Vineyard）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ−８４Ｂ＞：F-84B（戦闘機）を参照。

＜Ｐ８５＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴァリアンス（Variance）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ−８６＞：F-86シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｐ８６＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴェンジフル（Vengeful）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ８７＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴォーテックス（Vortex）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ８７＞：ヘンシェル社の計画エンテ翼爆撃機。P-75に爆弾倉を付けるなどしたものである。1941年に提案されたが、1942年に開発中止となった。参考：月刊丸8,’11

＜Ｐ９０＞：ベルギーのFN社が開発した軽量型ブルパップ式連射火器。野戦部隊通信手や車両・航空機搭乗員の個人防御用に開発された。機関部は強化プラスチック製フレームの後端にある。全長500mm、幅55mm、重量3kg（装弾時）。作動はクローズド・ボルトを備えたブローバック方式。使用弾は5.7mm×28小口径弾、初速毎秒715m。貫徹力が高く、200m先の野戦用防弾チョッキや、150m先の48枚重ねケブラーを貫通する。弾倉は透明プラスチック製、装弾数50発。発射速度毎分900発。1997年3月のペルー日本大使公邸人質事件の際にSASが持ち込み、ペルー軍特殊部隊がサイレンサー付きで使用し、屋上から内部のテロリストを狙撃した（室内では壁を貫通するので、危なっかしくて使えない）。参考：月刊軍事研究4,’99、7,’97

＜Ｐ−９５＞：EMB-111（対潜哨戒機）を参照。

＜Ｐ９５＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴィルレント（Virulent）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ９６＞：イギリス海軍Ｖ級潜水艦ヴォラタイル（Volatile）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ−１００＞：3K55シリーズ（対艦ミサイルシステム）を参照。

＜Ｐ−１０１＞：フィリピン海軍哨戒艇Kagitingan。参考：JShips Vol.20

＜Ｐ−１０２＞：フィリピン海軍哨戒艇Bagong Lakas。参考：JShips Vol.20

＜Ｐ−１０３＞：フィリピン海軍哨戒艇Katapangan。参考：JShips Vol.20

＜Ｐ−１０４＞：ロシア海軍プロジェクト21980対テロ哨戒艇３番艇グラチョーノク（Grachonok）。2011年6月29日から7月3日、IMDS2011に参加。参考：月刊世界の艦船10,’12、月刊軍事研究9,’11

＜Ｐ．１０７＞：フランスのハーフトラック。ケグレス社が開発し、ユニック社が生産した。火砲牽引車として開発されており、キャビンや荷台は非装甲である。全長4.85m、全幅1.8m、全備重量５トン。エンジンはユニP39（60馬力）、最大速度45km、航続距離400km。積載量1.4トン。1937-39年に3276両が生産された。参考：月刊PANZER8,’05、2,’02

＜Ｐ．１０７海外シリーズ＞

　＜Ｕ３０４（ｆ）＞：ドイツ国防軍ハーフトラック、制式名称はLeichte Schutzenpanzerwagen U304(f)。西方電撃戦で鹵獲して1941年から使用した。全長4.85m、全幅1.7m、重量５トン。装甲厚は車体前面下部10mm20度、上部10mm30度、側面8mm20度、後面8mm10度、底面8mm90度、上面オープン。エンジンはユニP39（60馬力）、トランスミッションは前進８速・後進２速、最大速度45km、航続距離400km。無線機はFuG Spr d。乗員２名。在フランス機械化歩兵部隊に配備されて当初は対戦車砲や軽榴弾砲の牽引に使用され、1943年半ばからは大半がSd.Kfz.250類似の装甲車体を載せられて装甲兵員輸送車・救急車として利用されている。参考：ジャーマンタンクス、月刊PANZER8,’05、2,’02

＜Ｐ．１０８＞：イギリス海空軍単発レシプロ練習機。ボールトン・ポール社が開発した。参考：月刊航空ファン9,’17

＜Ｐ．１０８海外シリーズ＞

　＜Ｐ．１０８バリオルＴ２（スリランカ空軍）＞：スリランカ空軍レシプロ練習機。スリランカ空軍創設時に導入したDH115T.55練習機を使いこなせる見込みが無かったため、代替として1954年に10機を配備し、1962年まで使用した。参考：月刊航空ファン9,’17

＜Ｐ１０８シリーズ＞：イタリア軍４発重爆撃機。1937年から開発され、1939年に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ１０８＞：先行量産型で、12機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ１０８Ｂ＞：量産型。全長22.92m、全幅32m、全備重量29440kg。エンジンはピアッジオP12RC35（1500馬力）４発、最大速度430km、実用上昇限度8500m、航続距離4000km。防御兵装は12.7mm機銃６丁、7.7mm機銃２丁。爆弾搭載量3500kg。乗員７名。163機が生産され、ジブラルタル海峡、東部戦線、北アフリカ戦線で爆撃任務に就いた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ１０８Ａ＞：試験機型。P108Bに102mm砲を搭載したものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ１０８Ｃ＞：32人乗り旅客機型。15機が軍用輸送機として採用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｐ１０８Ｔ＞：ドイツ国防軍の要求に基づく試作貨物輸送機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｐ．１０８シリーズ＞：イタリアのピアッジオ・アエロスペースが開発した双発ビジネスジェット機。1983年からゲイツリアジェットと共同開発したが、1986年1月13日にゲイツリアジェットが抜けて単独開発となり、1986年9月23日に試作機が初飛行した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜アバンティ＞：最初の量産型Avanti。機首下面にカナード、キャビン後方に主翼があり、主翼上面にプッシャー式でターボプロップエンジンを載せている。尾翼はＴ字。降着装置は前輪式。2003年10月5日、多発プロペラ機C-1.E.クラスの世界速度記録を樹立した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜アバンティ�U＞：100機目以降の改良型Avanti�U。アバンティもこの規格に改修できる。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜アバンティＥＶＯ＞：2014年5月に発表した改良型。主翼端にウイングレットを装着し、プロペラ形状を変更、降着装置を改良して地上での取り回しを向上させ、エアコンを強化した。全長14.41m、全幅14.35m、全高3.98m、自重3.561トン、最大離陸重量5.489トン。翼面積16平方メートル。エンジンはPT6A-66B（1630馬力）双発、最大巡航速度745km、実用上昇限度12000m、航続距離3185km（IFR）。最大ペイロード1.066トン。乗員２名。客席数９。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｐ１１０＞：UAE海軍ゴーウインド級コルベット１番艦バニ・ヤス（Bani Yas）。2021年12月4日、ネイヴァル・グループのロリアン造船所で進水。2023年10月21日、ロリアンで引き渡し式典を実施。10月23日、ロリアンを出港してUAEに向かった。11月29日就役。参考：月刊世界の艦船3,’22、2,’24

＜Ｐ１１１＞：EMB-111海外シリーズ（哨戒機）を参照。

＜Ｐ１１１＞：UAE海軍ゴーウインド級コルベット２番艦アル・エマラト（Al Emarat）。2022年5月13日進水、2023年公試開始。2024年6月27日、ロリアンで引き渡された。参考：月刊世界の艦船9,’24

＜Ｐ１１１＞：イタリアの高々度実験機。1941年4月9日に初飛行し、高度12000mまでのデータを収集した。全長12.4m、全幅17.3m、全備重量7580kg。エンジンはピアッジオP12RC100/2V（1000馬力）双発、巡航速度450km、最大速度520km、実用上昇限度12000m、航続距離1600km。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｐ．１１１Ａ＞：ボールトン・ポール社の無尾翼デルタ実験機。主翼は中翼配置で、純デルタ翼と、機首にエアインテイクを持つクリップド・デルタ翼の２種が製作された。全長7.95m、全幅10.21m、全高3.82m。1950年10月10日にイギリス空軍ボスコムダウン基地で初飛行した。参考：月刊航空ファン11,’92

＜Ｐ１１６＞：ドイツ空軍計画ジェット戦闘機。1944年後期の緊急迎撃戦闘機計画に基づいてメッサーシュミット社が設計した。機首にエンジンを置き、その後上方にコクピットを配置、Ｖ字尾翼を取り付けてある。計画のみ。参考：月刊丸12,’92

＜Ｐ１１９＞：イタリアのピアッジオが開発した戦闘機。エンジンを胴体中央に搭載し、延長軸で機体先端のプロペラを駆動する。全長9.68m、全幅13m、全備重量4090kg。エンジンはピアッジオP15RC60/2V（1650馬力）双発、最大速度640km、実用上昇限度12900m、航続距離1500km。固定武装は20mm機関砲１丁、12.7mm機銃４丁。乗員１名。1942年12月19日に初飛行したが、テスト中に終戦となった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｐ−１２０＞：ソ連海軍潜対艦巡航ミサイル、別名マラヒト（Malakhit）、米軍コードSS-N-9、NATOコードはサイレン（Siren）。1963年9月に設計試案が出来上がり、1968年に試作ミサイルが完成、テストの後、1972年3月に採用され就役した。P-70を改良した水中発射型ミサイルで、固体ロケットブースターを変更して水上艦からも発射できるようにしてある（水上発射型はP-50を参照）。誘導システムはAPLI-5で、目標自動選択機能を持ち、ECCM能力を改善した。ドロファ赤外線誘導装置も搭載しており、終末誘導段階での妨害に強くなっている。発射準備時間はP-70の７割に短縮した。主翼を下に折り畳んで発射筒に収容する。全長8.84m、直径0.76m、翼スパン2.5m、発射重量3180kg。弾頭は840kgHE（500kg半徹甲？）または１キロトン（200キロトン？）核弾頭4K85。推進はターボジェット、飛翔速度1100km、飛行高度50-60m、射程120-150km。終末誘導はARH＋パッシブ赤外線。670M型潜水艦に搭載された。ただし目標をソナーで捉える必要があり、1976年に探知距離180-200kmのMGK-400ルビコンが登場するまでは最大射程を活かせなかった。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17、8,’20

＜Ｐ１２０＞：ブラジル海軍アマゾナス級哨戒艦１番艦アマゾナス（Amazonas）。2009年11月、トリニダード・トバゴ沿岸警備隊哨戒艦ポート・オブ・スペインとして進水したが、財政難で導入できなくなり、ブラジル海軍が買い取った。2012年6月29日、イギリスで就役式典を実施。8月8日、イギリスを出港した。以降はベニン海軍、カーボベルデ海軍、ナイジェリア海軍などと共同訓練を行い、10月5日に母港リオデジャネイロに到着した。2016年2月6日、インド国際観艦式に参加。参考：月刊世界の艦船1,’13、9,’12、7,’16

＜Ｐ１２１＞：ブラジル海軍アマゾナス級哨戒艦２番艦アパ（Apa）。2012年11月30日、ポーツマスでブラジル海軍に引き渡された。2013年1月30日、ポーツマスで就役式典を実施。3月12日、ポーツマスを出港してリオ・デ・ジャネイロに向かった。2022年9月10日、リオ・デ・ジャネイロ沖でブラジル独立・海軍創設200周年記念国際観艦式に参加。参考：月刊世界の艦船2,’13、6,’13、12,’22

＜Ｐ１２２＞：ブラジル海軍アマゾナス級哨戒艦３番艦アラグアリ（Araguari）。2013年4月5日、ポーツマスを出港して出動公試を開始。6月21日、ポーツマスでブラジル海軍に引き渡された。ブラジル本国に回航される途中、西アフリカで６カ国と合同演習を行っている。参考：月刊世界の艦船6,’13、10,’13、月刊軍事研究4,’14

＜Ｐ．１３５＞：ヘンシェル社の計画無尾翼戦闘機。主翼は三日月翼で、後退角は付け根42度、内翼部38度、外翼部15度である。実用化には至らなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ１６０級＞：フィリピン海軍フリゲート。現代重工が２隻を建造し、2020-21年に引き渡す予定で、２番艦は2018年9月17日にファースト・スチール・カットが行われた。参考：月刊世界の艦船12,’18

＜Ｐ．１６３＞：ブロム・ウント・フォス社の計画戦闘爆撃機。第２次大戦時に設計した。左主翼端カプセルに乗員２名を収容、右主翼端カプセルに遠隔操作銃塔を装備する。エンジンはDB613（3800馬力）またはBMW608（3900馬力）単発。計画のみで実用化されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ１６４＞：イギリス海軍アーチャー級訓練哨戒艇エクスプローラー（Explorer）。2016年6月3-20日、バルトップス2016に参加。6月18-26日、キール・ウィーク2016に参加。参考：月刊世界の艦船9,’16

＜Ｐ１６４＞：イギリス海軍グーサンダー級防材敷設船グーサンダー（Goosander）。1973年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ１６４＞：メキシコ海軍オアカハ級哨戒艦４番艦センテナリオ・デ・ラ・レボリュシオン（Centenario de la Revolución）。2009年11月進水、2012年就役。2014年6月6日から8月1日、リムパック2014に参加。2015年8月18日から9月9日、ドーン・ブリッツ2015に参加。2016年9月18-28日、ユニタス2016演習に参加。参考：月刊世界の艦船9,’14、3,’10、12,’16、月刊軍事研究3,’16

＜Ｐ１６５＞：イギリス海軍グーサンダー級防材敷設船ポチャード（Pochard）。1973年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ−１６６シリーズ＞：ピアッジェ社の双発軽輸送機。1960年代半ばに開発した。主翼は中翼配置のガルウイング、プロペラはプッシャー式。参考：月刊エアワールド10,’03

　＜Ｐ−１６６ＤＬ３＞：ターボプロップエンジン搭載型。イタリア空軍が人員輸送などに使用した。参考：月刊エアワールド10,’03

＜Ｐ１６７＞：メキシコ海軍哨戒艦ハリスコ。2024年10月14日、太平洋で日メキシコ親善訓練に参加。TV-3508かしま及びTV-3521しまかぜと戦術運動訓練、通信訓練、PHOTOEXなどを行った。参考：月刊世界の艦船1,’25

＜Ｐ．１７０＞：ブロム・ウント・フォス社の計画３発戦闘爆撃機。第２次大戦時に設計した。胴体と両主翼端にエンジンを搭載しており、垂直尾翼が無いかわりに両翼端エンジンポッド後部に安定板を付けてある。コクピットは胴体最後部の水平尾翼直前に付いており、離着陸時の下方視界は最悪。計画のみで実用化されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ１７２＞：UAE海軍バイヌナ級コルベット、アル・ヘセン（Al Hesen）。2011年2月20-24日、ドバイで海軍防衛展示会2011に参加。2018年6月29日、海自遠洋練習艦隊と親善訓練を実施。参考：JShips Vol.44、月刊世界の艦船10,’18

＜Ｐ−１７５＞：ロッキード・マーチンが開発中のUAV、別名ポールキャット（Polecat）。B-2爆撃機を縮めたような形をしている。全長90m。2003年3月から自主開発し、2005年末に初飛行した。2006年のファーンボロ航空ショーで公表されたが、同年12月に事故で失われている。ただ2003年7月にポスト・イラク戦争への投入が判明したRQ-3Aの派生型が本機であるという説もあり、開発・運用がどこまで進んでいるのかは不明な点も多い。参考：月刊軍事研究10,’06、月刊JWings11,’07

＜Ｐ．１７７計画戦闘機シリーズ＞：イギリスのソーンダース・ロウ社が計画したジェット・ロケット混合動力戦闘機、別名SR.177。SR.53の全天候型で、当初はプライベート・ベンチャー開発だったが、1955年5月にイギリス海軍と研究契約を締結、すぐにイギリス空軍も加わり、1956年9月に試作機を27機（基本型、海軍型P.177N、空軍型P.177Rを９機ずつ）作ることとなった。西ドイツにも売り込みに行って空海軍からライセンス生産の希望も取り付けたが、1957年4月4日にサンズ国防大臣がミサイルの開発を優先するとして有人機計画をほぼ全廃したため、P.177Rは即座に計画中止、P.177Nも8月に中止され、完成の見込みが無くなり西ドイツも12月に計画から抜けた。参考：月刊JWings10,’14

　＜Ｐ．１７７基本型＞：主翼は中翼配置のクリップド・デルタ翼で、軽い下反角が付いており、翼端にファイアストリーク空対空ミサイルを装備可能。機首レドームにAI23射撃指揮レーダーを搭載、機首下面にショックコーン付きエアインテイクがあり、尾翼はＴ字で、垂直尾翼付け根にロケットが付く。全長15.4m、全幅9.2m。推進はデハビランド社製ジャイロン・ジュニアDJ.10R（ドライ推力2.041トン、A/B時推力6.35トン）＋スペクター5Aロケット、最大速度マッハ2.35。兵装は50mmロケット弾48発、ファイアストリーク２発。参考：月刊JWings10,’14

　＜Ｐ．１７７Ｎ＞：海軍向け艦上戦闘機型。降着装置を強化し、アレスティングフックとカタパルトフックを追加した。離陸総重量12.405トン。参考：月刊JWings10,’14

　＜Ｐ．１７７Ｒ＞：空軍型。離陸総重量11.697トン。参考：月刊JWings10,’14

　＜Ｐ．１７７（西ドイツ向け）＞：推進装置をロールスロイス製エイボン＋スペクター・ロケットに強化換装した。ジェットエンジン単独版も検討されている。参考：月刊JWings10,’14

＜Ｐ１７８＞：AMD178（装甲車）を参照。

＜Ｐ−１８０＞：イタリア陸軍軽輸送機、別名Avanti。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｐ．１８８＞：ブロム・ウント・フォス社の計画大型４発ジェット爆撃機。主翼平面形は内翼に後退角、外翼に前進翼の付いたＷ型である。エンジンはユモ004（推力１トン）４発、最大速度800km以上、航続距離2500km以上。実用化されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ−１９０＞：ウクライナ海軍スロヴィアンスク級哨戒艦スロヴィアンスク（Sloviansk）。2019年10月21日、P-191スタロビルスクと共に、重量物運搬船オーシャン・フリーダムに載せられてオデッサに到着した。2021年11月12日、黒海で、揚陸艦L401ユーリ・オレフィレンコと共に、アメリカ海軍LCC-20マウント・ホイットニー、DDG-78ポーター、トルコ海軍フリゲートF240ヤウズ、ルーマニア海軍フリゲートF111マラセスティなどとの共同演習に参加。ロシア海軍フリゲートのアドミラル・エッセンが傍で監視していた。参考：月刊世界の艦船1,’20、2,’22

＜Ｐ１９１＞：UAE海軍アブダビ級コルベット１番艦アブダビ（Abu Dhabi）。2009年12月起工、2011年2月15日進水、2013年1月8日竣工、UAE海軍に引き渡された。参考：月刊世界の艦船5,’11、4,’13

＜Ｐ−１９１＞：ウクライナ海軍スロヴィアンスク級哨戒艦スタロビルスク（Starobilsk）。2019年10月21日、P-190スロヴィアンスクと共に、重量物運搬船オーシャン・フリーダムに載せられてオデッサに到着した。参考：月刊世界の艦船1,’20

＜Ｐ１９２＞：イギリス海軍マンダリン級防材敷設船マンダリン（Mandarin）。1964年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ１９３＞：イギリス海軍マンダリン級防材敷設船ピンテイル（Pintail）。1964年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ１９４＞：イギリス海軍ガーガニー級防材敷設船ガーガニー（Garganey）。1966年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ１９５＞：イギリス海軍ワイルド・ダック級Ｂ型繋留・救助・防材用船（ガーガニー級防材敷設船）ゴールデンアイ（Goldeneye）。1966年竣工・就役。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ．１９６＞：ブロム・ウント・フォス社の計画双発ジェット攻撃機。ツインテールブーム機で、エンジンは胴体下面にあり、テイルブーム前方が爆弾倉になっている。全長15m、全幅15m。爆弾搭載量１トン。実用化されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ．２０２＞：ブロム・ウント・フォス社のリヒャルト・フォークト技師が設計した双発ジェット機。主翼は斜め翼で、中心のピボットにより回転し、一方が前進翼、一方が後退翼となる。計画のみで実用化されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ．２０４＞：ブロム・ウント・フォス社の計画混合動力機。機首にレシプロエンジン、左翼にターボジェットエンジンを搭載（右翼には何も積んでいない）する。実用化されず。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ２０４ｆ＞：AMD178海外シリーズ（装甲偵察車）を参照。

＜Ｐ．２０８＞：ブロム・ウント・フォス社の計画機。プッシャー式プロペラを持つ無尾翼機で、時速800km弱を出そうとした。実用化されず。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ．２０９−０１＞：ブロム・ウント・フォス社の計画機。P.208のジェット機版である。実用化されず。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ．２０９−０２＞：ブロム・ウント・フォス社の計画機。P.209-01とは別物の前進翼単発ジェット戦闘機である。実用化されず。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ２１０＞：スペイン海軍アナガ級近海哨戒艇Bergatin。1982年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｐ２１１＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、サファリ（Safari）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ．２１１＞：ブロム・ウント・フォス社が設計したジェット戦闘機。フォルクスイェーガー（国民戦闘機）計画に応募したが、He162に負けて採用されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ２１２＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、サヒブ（Sahib）。1942年竣工。1943年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ．２１２＞：ブロム・ウント・フォス社の計画機。P.209の改良型で、1945年1月から実機の製作に入ったが、完成前に終戦となった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ２１４＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、サティール（Satyr。サテュロス）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２１５＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、セプター（Sceptre）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２１６＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、シー・ドッグ（Sea Dog。アザラシ）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２１７＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、シビル（Sibyl）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２１８＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、シー・ローバー（Sea Rover）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２１９＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、セラフ（Seraph）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２２０＞：スイスのSIGザウエル社が開発した9mm拳銃。全長206mm、重量830g。作動はショート・リコイル、装弾数９発。自衛隊が9mm拳銃の名称でM1911A1の後継として1982年に採用した。参考：月刊軍事研究3,’04

＜Ｐ２２１＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、シェイクスピア（Shakespeare）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２２２＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ。1942年竣工。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２２２＞：イギリス海軍リバー級OPVバッチ２の１番艦フォース（Forth）。2018年2月21日、グラスゴーを出港。2月26日、母港のポーツマスに入港。4月就役。参考：月刊世界の艦船6,’18、6,’19

＜Ｐ２２３＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、シー・ニンフ（Sea Nymph）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２２４＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、シックル（Sickle）。1942年進水。1944年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２２４＞：イギリス海軍リバー級外洋哨戒艦バッチ２の３番艦トレント（Trent）。2018年3月13日、命名式を実施。2021年11月26日、ギリシャ海軍フリゲートF-453スペトサイ、ブルガリア海軍フリゲートのスメーリと共に、NATO第２常設水上部隊SNMG2として地中海で訓練を実施。12月、SNMGへの派遣を解かれ、原隊に復帰した。参考：月刊世界の艦船6,’18、4,’21

＜Ｐ２２５＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、シモーム（Simoom）。1943年竣工。1943年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２２６＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、サーダー（Sirdar）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２２７＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スパイトフル（Spiteful）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２２８＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スプレンディド（Splendid）。1942年竣工。1943年4月21日、カブリ沖でドイツ駆逐艦ZG-3の攻撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、写真集ドイツの巡洋艦

＜Ｐ２２９＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スポーツマン（Sportsman）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２３１＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、ストイック（Stoic）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２３２＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、ストーンヘンジ（Stonehenge）。1944年竣工。1944年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２３２／２＞：Do335戦闘機ファミリーを参照。

＜Ｐ２３２／３＞：Do335戦闘機ファミリーを参照。

＜Ｐ２３３＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、ストーム（Storm）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２３３＞：イギリス海軍リバー級哨戒艦バッチ２（４番艦）テイマー（Tamar）。2020年12月17日、ポーツマスで就役式典を実施。2021年9月7日、P234スペイと共に、５年間の予定でインド太平洋方面への展開を開始。9月14-22日、アメリカ海軍横須賀基地に寄港。2022年2月14日、横須賀基地に寄港。2月下旬から東シナ海を含む日本周辺海域で北朝鮮の瀬取り監視を実施。7月、パシフィック・パートナーシップ2022に参加。9月下旬から日本周辺海域で北朝鮮の瀬取り監視を実施。11月10-19日、キーン・ソード23に参加。2023年3月13-14日、日仏米豪印英加新共同訓練ラ・ペルーズ23に参加。DD-117すずつき、フランス海軍L-9015ディズミュド、F710ラファイエット、アメリカ海軍LCS-18チャールストン、オーストラリア海軍FFH157パース、インド海軍F49サヒャドリ、A58ジョティ、カナダ海軍司令部など、ニュージーランド海軍司令部などと、スリランカ東方で、各種戦術訓練（対水上射撃、防空戦、戦術運動、クロスデッキ）などを行った。2024年7月1-2日、フィジー沖からトンガ沖の南太平洋で日英豪共同訓練に参加。FFM-3のしろ、オーストラリア海軍揚陸艦L100チャールスと、戦術運動訓練、人員交流、PHOTOEXを行った。参考：月刊世界の艦船3,’21、5,’22、10,’22、2,’23、3,'23、9,'24、朝雲

＜Ｐ２３４＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、ストラタジェム（Stratagem）。1944年竣工。1944年11月22日、マラッカ海峡で第35号駆潜艇の爆雷攻撃を受けて沈没し、８名が捕虜となった。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、小艦艇入門

＜Ｐ２３４＞：イギリス海軍リバー級沿岸哨戒艦バッチ２の５番艦スペイ（Spey。スコットランドの川の名前。鮭漁が有名で、上構側面に鮭のエンブレムが入っている）。2021年6月18日、インバーゴードンで就役式典を実施（1月7日にポーツマスで実施？）。9月7日、P233テイマーと共に、５年間の予定でインド太平洋方面への展開を開始。2022年1月15日に発生したトンガ海底火山噴火の救援活動に参加。10月11-18日、スールー海で米豪比主催共同訓練Exercise SAMASAMA/LUMBAS 2022に参加。DD-104きりさめ、US-2救難飛行艇、アメリカ海軍DDG-69ミリウス、P-8A哨戒機、オーストラリア海軍駆逐艦39ホバート、補給艦A304ストルワート、フィリピン海軍フリゲートFF-150ホセ・リサール、C-90哨戒機など、フランス領ポリネシア駐留フランス軍ファルコン200哨戒機と、捜索救難・洋上補給などの訓練を行った。11月19-23日、呉基地に寄港。2023年1月上旬、北朝鮮の瀬取り監視任務を行った。10月2-13日、SAMASAMA2023訓練に参加。2024年4月15日、海自横須賀基地に入港。4月23日、乗員が記念艦三笠を訪問し、ホストシップのDDたかなみ乗員とフレンドシップ交流会を行った。6月中旬から下旬、北朝鮮の瀬取り監視を実施。参考：月刊世界の艦船1,’19、4,’21、9,’21、5,'22、1,'23、2,'23、12,'23、7,’24、月刊JWings4,’22、防衛省ホームページ

＜Ｐ２３５＞：イギリス海軍BH.7級ホバークラフト。1970年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ２３５＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、ストロングボウ（Strongbow）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２３６＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スパーク（Spark）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２３７＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、サイシアン（Scythian）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２３８＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スタボーン（Stuborn）。1944年竣工。1945年7月25日、ジャワ海ロンボク海峡で第２号哨戒艇を雷撃して撃沈した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、日本海軍艦隊総覧

＜Ｐ２３９＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、サーフ（Surf）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２４１＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、サーティス（Syrtis）。1944年竣工。1944年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２４１＞：メキシコ海軍デモクラタ級哨戒艇１番艇デモクラタ（Democrata）。1998年就役。参考：JShips Vol.24

＜Ｐ２４２＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、シャリマー（Shalimar。サンスクリット語で愛の神殿）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船11,’20

＜Ｐ２４２＞：イギリス海軍ピーコック級哨戒艇４番艦スワロー（Swallow）。1987年、呉を親善訪問した。参考：月刊丸8,’87

＜Ｐ２４３＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スコッツマン（Scotsman）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２４３＞：イギリス海軍ピーコック級哨戒艇５番艦スイフト（Swift）。1987年、呉を親善訪問した。参考：月刊丸8,’87

＜Ｐ２４４＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、シー・デビル（Sea Devil）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２４５＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スピリット（Spirit）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２４６＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、ステイツマン（Statesman）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２４７＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、サラセン（Saracen）。1942年竣工。1943年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ．２４７＞：ドルニエ社が設計した戦闘機。Do335の改良型で、エンジンを１基に減らしてプッシャープロペラ推進とし、主翼に後退角を付けた。実用化には至らなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ２４８＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スターディ（Sturdy）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２４９＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スティジアン（Stygian）。1943年進水。1945年7月、ストラグル作戦に参加。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊丸2,’08

＜Ｐ２５１＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、サトル（Subtle）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２５２＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スプリーム（Supreme）。1944年進水。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ．２５２＞：ドルニエ社が設計した戦闘機。Do335の改良型で、エンジン２基を胴体中央と後部に搭載し、二重反転プッシャープロペラを駆動させて推進する。レーダーと武装は機首に纏めて積む。実用化には至らなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ２５３＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、シー・スカウト（Sea Scout）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２５４＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、セレーネ（Selene）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ．２５６＞：ドルニエ社が設計した戦闘機。胴体デザインはDo335ベースで、レーダー・兵装操作員席を増設し、主翼下面にジェットエンジンを１基ずつ搭載する。実用化には至らなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ２５７＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、サガ（Saga）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２５７＞：イギリス海軍哨戒艦クライド（Clyde）。2007年1月就役。2019年12月に除籍された。2020年8月、バーレーンに売却され、艦番号80アル・ズバラになった。参考：月刊世界の艦船8,’21

＜Ｐ２５８＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スコーチャー（Scorcher）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２５８＞：イギリス海軍キャッスル級哨戒艦リーズ・キャッスル（Leeds Castle）。1981年10月27日竣工。1982年4月、フォークランド紛争に参加。参考：月刊世界の艦船2,’87、5,’83

＜Ｐ２５９＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、サイドン（Sidon）。1944年竣工。1955年6月、Mk12過酸化水素魚雷のテスト中に魚雷が爆発して沈没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船10,’17

＜Ｐ２６０＞：イギリス海軍バード級哨戒艇キングフィッシャー（Kingfisher）。1975年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ２６１＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スリュース（Sleuth）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２６１＞：イギリス海軍バード級哨戒艇シグネット（Signet）。1976年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ２６２＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、ソレント（Solent）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２６２＞：イギリス海軍バード級哨戒艇ペトレル（Peterel）。1977年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ２６３＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スピアヘッド（Speahead）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２６３＞：イギリス海軍バード級哨戒艇サンドパイパー（Sandpiper）。1977年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ２６４＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スプリンガー（Springer）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２６５＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、スパー（Spur）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２６５＞：イギリス海軍キャッスル級哨戒艦ダンバートン・キャッスル（Dumbarton Castle）。1982年竣工。4月、フォークランド紛争に参加。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ２６６＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第２グループ、サンギン（Sanguine）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ２７０＞：3M80（対艦ミサイル）またはKh-41（空対艦ミサイル）を参照。

＜Ｐ２７７＞：イギリス海軍アイランド級哨戒艦アングルシー（Anglesey）。1979年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ２７８＞：イギリス海軍アイランド級哨戒艦オールダニー（Alderney）。1979年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ２８１＞：イギリス海軍リバー級外洋哨戒艦１番艦タイン（Tyne）。2003年就役。2011年9月13-16日、DSEi2011に参加。2013年9月10-13日、イギリスでDSEi2013に参加。2015年9月15-18日、DSEi2015で一般公開された。2024年9月10日、イギリス海峡で日英共同訓練を実施。TV-3508かしま及びTV-3521しまかぜと、戦術運動訓練、通信訓練、PHOTOEXを行った。参考：月刊軍事研究10,’10、1,’14、12,’15、月刊世界の艦船11,’24

＜Ｐ２８３＞：イギリス海軍リバー級外洋哨戒艦３番艦マージー（Mersey）。2003年就役。2017年9月12-15日、DSEI2017で一般公開された。2022年6月20日、エコー級海洋観測艦H88エンタープライズと共に大西洋イギリス海峡で日英共同訓練に参加。TV-3508かしま及びTV-3521しまかぜと戦術運動訓練などを行った。参考：月刊軍事研究3,’18、月刊世界の艦船9,’22

＜Ｐ２９１＞：イギリス海軍アーチャー級訓練哨戒艇７番艦パンチャー（Puncher）。1988年就役。2017年9月12-15日、DSEI2017で一般公開された。参考：月刊軍事研究3,’18

＜Ｐ２９３＞：イギリス海軍アーチャー級訓練哨戒艇レンジャー（Ranger）。2016年5月31日、スカパフローでジュットランド海戦100周年記念式典に参加。2017年6月1-16日、バルトップス2017に参加。2024年9月5日、テムズ川河口からロンドンに至る海域で、日英親善訓練に参加。TV-3508かしまと通信訓練やPHOTOEXなどを行った。参考：月刊軍事研究11,’98、3,’02、月刊世界の艦船8,’16、9,’17、11,’24

＜Ｐ２９４＞：イギリス海軍アーチャー級訓練哨戒艇トランペッター（Trumpeter）。2012年6月3日、イギリス女王即位60周年記念行事の警備に参加。2015年5月21日、ダンケルク撤退作戦75周年洋上パレードに参加。参考：月刊世界の艦船8,’12、8,’15

＜Ｐ２９５＞：C-295輸送機・海外ファミリーを参照。

＜Ｐ２９５＞：イギリス海軍アイランド級哨戒艦ジャージー（Jersey）。1976年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ２９６＞：イギリス海軍水中翼高速哨戒艇スピーディ（Speedy）。ボーイング・マリン・システム社製で、1979年10月に竣工した。推進はウォータージェット、最大速力45ノット。参考：ザ・マーチ17号

＜Ｐ２９７＞：イギリス海軍アイランド級哨戒艦ガーンジー（Guernsey）。1977年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ２９８＞：イギリス海軍アイランド級哨戒艦シェトランド（Shetland）。1977年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ２９９＞：イギリス海軍アイランド級哨戒艦オークニー（Orkney）。1977年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ３００＞：イギリス海軍アイランド級哨戒艦リンディスファーン（Lindisfarne）。1978年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ３１１＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ。1942年竣工。1943年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３１２＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、トレスパッサー（Trespasser）。1942年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３１４＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ（第３グループ４番艦？）、タクティシャン（Tactician）。1942年11月29日、P314として竣工。1943年、タクティシャンの艦名が付与された。1963年12月、解撤のため売却された。参考：月刊世界の艦船9,'21、第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３１５＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、トルカレント（Truculent）。1942年竣工。1944年3月28日、ペナン南南東100海里のマラッカ海峡で、日本陸軍輸送船安島丸を雷撃して撃沈した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船6,’21

＜Ｐ３１６＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、テンプラー（Templar）。1943年竣工。1944年1月27日、ペナン南西110海里で軽巡北上を雷撃して大破させた。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜Ｐ３１７＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、タリー・ホー（Tally-ho）。1943年竣工。1944年1月11日、ペナン西方で、軽巡球磨を雷撃して撃沈した。2月24日夜、水雷艇雁に衝突されて左舷メインバラストタンクを破損し、セイロン島で２ヶ月以上を修理に費やした。10月、第２号駆潜特務艇を雷撃して撃沈した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、小艦艇入門

＜Ｐ３１８＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、タンタルス（Tantalus）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３１９＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、タンティヴィ（Tantivy）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３２０＞：SIGザウエル社の自動式拳銃。フレームはポリマー製で、モジュラー構造を採用しており、9mmパラベラム、.357SIG、.40S&W対応がある。海水に浸かっても作動に問題は無い。2014年から市販されており、アメリカ陸軍がM9の後継となるM17拳銃として採用した。参考：月刊丸4,’17、朝雲

＜Ｐ３２１＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、テレマカス（Telemachus）。1943年竣工。1944年11月17日、マラッカ海峡で伊166潜水艦を撃沈した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜Ｐ３２２＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、タレント（Talent）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３２３＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、テラピン（Terrapin）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３２４＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、ソロー（Thorough）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３２５＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、スール（Thule）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３２６＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、トゥーダー（Tudor）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３２７＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、タイアレス（Tireless）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３２９＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、トレードウインド（Tradewind）。1943年竣工。1944年9月18日、スマトラ島パダン南方で輸送船順陽丸を雷撃して撃沈した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船9,’15

＜Ｐ３３１＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、トレンチャント（Trenchant）。1944年竣工。1945年3月8日、スマトラ島バンカ海峡で巡洋艦足柄を雷撃して撃沈した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜Ｐ３３１＞：トルコ海軍クルチ級ミサイル艇カルカン。参考：JShips vol.48

＜Ｐ３３２＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、ティプトー（Tiptoe）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３３２＞：メキシコ海軍テノチティトラン級哨戒艇テオティワカン（Teotihuacan）。参考：月刊世界の艦船10,’17

＜Ｐ３３３＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、トランプ（Trump）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３３４＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、タシッターン（Taciturn）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３３５＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、テイピア（Tapir）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３３６＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、ターン（Tarn）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３３７＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、タスマン（Tasman）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３３８＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、テレド（Teredo）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３３９＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、トーラス（Taurus）。1942年竣工。1943年11月13日、ペナン島ムカ岬灯台の南南西1.8kmで伊34潜水艦を雷撃して撃沈した。11月14日、ペナン沖で第20号駆潜艇と交戦し、相手に砲撃で損傷を与えたが、自身も爆雷と砲撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、小艦艇入門

＜Ｐ３４０＞：スウェーデンのスカニア社が開発した６×６輪軍用大型トラック。最大積載量16.35トン。参考：月刊軍事研究11,’08

＜Ｐ３４６＞：トルコ海軍ミサイル艇グルベット。2024年8月8日、マルマラ海で日トルコ親善訓練に参加。F244バルバロス、SH-60Bヘリと共に、TV-3508かしま及びTV-3521しまかぜと、戦術運動訓練、通信訓練、PHOTOEXを行った。参考：月刊世界の艦船10,’24

＜Ｐ３５２＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、トーテム（Totem）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３５３＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、トランチョン（Truncheon）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３５４＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第２グループ、ターピン（Turpin）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ３６０＞：ポルトガル海軍ヴィアナ・ド・カステロ級哨戒艇ヴィアナ・ド・カステロ（Viana do Castelo）。2010年就役。参考：月刊世界の艦船3,’14

＜Ｐ３８１＞：ノルウェー海軍オーラヴ・トリグヴァソン級哨戒艦マグヌス・ラグアボタ（Magnus Lagabote）。参考：月刊世界の艦船3,’14

＜Ｐ−４００＞：P-39シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｐ４００級＞：フランス海軍哨戒艇。全長54.8m、排水量373トン。速力24ノット。10隻が1980年代から就役した。後にガボン海軍とケニア海軍に１隻ずつ売却されている。参考：月刊軍事研究4,’19

＜Ｐ４０１＞：イタリア海軍カシオペア級哨戒艦カシオペア（Cassiopea）。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｐ４０１＞：エストニア海軍チュク級哨戒艇グリフ（Grif）。1992年、エストニア海軍に編入された。エストニア海洋博物館に展示されている。参考：月刊世界の艦船2,’14

＜Ｐ４０２＞：イタリア海軍哨戒艦リブラ（Libra）。2011年3月、リビア爆撃作戦に参加。参考：月刊航空ファン6,’11、月刊JWings7,’11

＜Ｐ４１９＞：イギリス海軍Ａ級潜水艦オーライガ（Auriga）。1946年1月12日竣工。1950年代半ばに船体整流化改装を実施。1970年2月11日、NATO演習中に電池が爆発して10名が負傷した。1972年2月に除籍され、1974年11月にスクラップとして売却された。参考：月刊世界の艦船12,’10

＜Ｐ４２０＞：イタリア海軍スパルビエロ級ミサイル艇１番艇スパルビエロ（Sparviero）。1974年就役。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊

＜Ｐ４２１＞：エストニア海軍哨戒艇スーロップ（Suurop）。元は1957年にフィンランド海軍で就役したリュマットゥラ（Rymattyla）で、1999年にエストニア海軍に編入された。全長31m、満載排水量112トン。主機はディーゼル、出力2500馬力、２軸推進、速力18ノット。兵装は23mm連装機関砲１基、RBU1200対潜ロケット発射機２基。エストニア海洋博物館に展示されている。参考：月刊世界の艦船2,’14

＜Ｐ４２２＞：バハマ海軍アーサー・ディオン・ハンナ級哨戒艇２番艇ダーウォード・ノウルズ（Durward Knowles）。2014年7月31日就役。参考：月刊世界の艦船11,’14

＜Ｐ４２３＞：イタリア海軍スパルビエロ級ミサイル艇アストーレ（Astore）。1981年7月20日進水、1982年8月6日竣工、1983年1月就役。参考：月刊世界の艦船6,’83、週刊ワールドウェポン17

＜Ｐ４２４＞：イタリア海軍スパルビエロ級ミサイル艇グリフォーネ（Grifone）。1981年12月1日進水、1982年9月16日竣工、1983年1月就役。参考：月刊世界の艦船6,’83、週刊ワールドウェポン17

＜Ｐ４２４＞：バハマ海軍アーサー・ディオン・ハンナ級哨戒艇４番艇ローリイ・グレイ（Rolly Gray）。2015年竣工。参考：月刊世界の艦船6,’15

＜Ｐ４２５＞：イタリア海軍スパルビエロ級ミサイル艇ゲッピオ。参考：週刊ワールドウェポン17

＜Ｐ４３０＞：イタリア海軍外洋多用途警備艦PPA１番艦（哨戒型）パオロ・タオン・ディ・レヴェル（Paolo Thaon di Revel）。2017年起工、2019年6月15日進水、11月12日公試開始。2022年3月18日竣工、イタリア海軍に引き渡された。8月12日、初の任務航海のためラ・スペチアを出港。参考：月刊世界の艦船9,’19、2,’20、6,’22、11,’22

＜Ｐ４３１＞：イタリア海軍外洋多用途警備艦PPA２番艦（哨戒型）フランチェスコ・モロジーニ（Francesco Morosini）。2020年5月22日進水、11月4日公試開始、2022年10月22日就役。2023年4月7日、ラ・スペチアを出港。5月3-5日、シンガポールのチャンギ・エキシビション・センターでIMDEX ASIA 2023に参加。5月23-27日、LIMA2023に参加。6月21-27日、横須賀に寄港。7月3日、東シナ海で日伊共同訓練に参加。AOE-424はまなと洋上補給・戦術運動などの訓練を行った。9月8日、ソマリア沖海賊対処EU海上部隊の一員として、海自派遣海賊対処行動水上部隊との海賊対処共同訓練に参加。第45次水上部隊DD-107いかづちと近接運動・クロスデッキ・写真撮影の各訓練を行った。参考：月刊世界の艦船8,’20、2,’21、8,’23、9,’23、12,’23

＜Ｐ４３２＞：イタリア海軍外洋多用途警備艦PPA３番艦（中規模脅威対応型）ライモンド・モンテクッコリ（Raimondo Montecuccoli）。2021年3月13日進水。2023年9月27日、イタリア海軍に引き渡された。2024年7月29日から8月15日、パシフィック・ドラゴン24に参加。8月下旬から9月上旬、イタリアとして初めて、日本周辺海域で北朝鮮船舶の瀬取り監視を実施。8月27-29日、関東南方から沖縄東方で日豪伊独仏共同訓練ノーブル・レイブン24-3に参加。DDH-183いずも、DD-111おおなみ、海自潜水艦、P-1哨戒機、オーストラリア海軍イージス艦42シドニー、イタリア海軍C-550カブール、F-594アルピーノ、ドイツ海軍F222バーデン・ヴュルテンブルグ、A1412フランクフルト・アム・マイン、フランス海軍D655ブルターニュと、各種戦術訓練（対空戦、実艦的対潜戦、クロスデッキなど）及びPHOTOEXを行った。参考：月刊世界の艦船6,’21、12,’23、11,’24

＜Ｐ４３３＞：イタリア海軍外洋多用途警備艦PPA５番艦（中規模脅威対応型）マルカントニオ・コロンナ（Marcantonio Colonna）。2022年11月26日進水。参考：月刊世界の艦船2,’23

＜Ｐ４３４＞：イタリア海軍外洋多用途警備艦PPA４番艦（重武装型）ジョヴァンニ・デッレ・バンデ・ネーレ（Giovanni delle Bande Nere）。2022年2月12日進水。参考：月刊世界の艦船5,’22

＜Ｐ４３６＞：イタリア海軍外洋多用途警備艦PPA７番艦（重武装型）ドメニコ・ミッレリレ（Domenico Millelire）。2024年7月13日進水。参考：月刊世界の艦船10,’24

＜Ｐ４３９＞：イギリス海軍Ａ級潜水艦アンフィオン（Amphion）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ４４７＞：イギリス海軍Ａ級潜水艦アステュート（Astute）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ−４６８＞：ロシア海軍プロジェクト21980グラチョノク型哨戒艇。2023年7月30日、サンクト・ペテルブルグでロシア海軍記念日祝賀行事に参加。参考：月刊世界の艦船10,’23

＜Ｐ４９３＞：イタリア海軍コマンダンテ級哨戒艦４番艦コマンダンテ・フォスカリ（Comandante Foscari）。2010年、主砲をステルスシールドに交換した。2019年4月29日から5月10日、マーレ・アペルト2019演習に参加。参考：月刊世界の艦船8,’10、8,’19

＜Ｐ−５００＞：ソ連海軍対艦ミサイル・コンプレックス、別名バザルト（Bazalt）、設計局名称4K80、米軍コードSS-N-12、NATOコードはサンドボックス（Sandbox）。P-35（SS-N-3シャドック）の発展型で、1963年2月から第52特別設計局で開発され、1969年に発射試験を開始、675MK型エコー�U級攻撃原潜（1976年から就役）、キエフ級空母（1977年から就役）、スラヴァ級ミサイル巡洋艦（1982年から就役）に搭載された。651型ジュリエット級攻撃型潜水艦もP-5/P-6の代わりに搭載している。胴体中央に環状のエアインテイクを持ち、レーダーに対抗するためアクテイブECMを備え、CIWSに対抗するため主要部に装甲を施している。主翼を折り畳んだ状態で発射筒に収められており、ロケットブースターで射出され、ターボジェットで高々度を巡航し、目標を見つけるとレーダーを切って一旦高度を下げ、途中でヘリや哨戒機による敵艦情報を受け取って慣性誘導と無線コマンドリンクで目標に向かい、目標予測位置付近で再びレーダーを作動させ、アクティブ・レーダー・ホーミングで突入する。誘導システムはウスペク型（後にレジェンダ型）総合誘導システムで、目標捕捉はフロント・ドアまたはトラップ・ドア目標捕捉レーダーを使用する他、Ka-25RTヘリコプターや衛星でキャッチした目標を発射母艦に伝達し、コルヴェット情報処理装置で処理してアルゴン発射指揮装置に伝達、ミサイルに転送する。４発以上を同時発射した場合、１発のミサイルがリーダー役を務めて高度5000m以下の高い所を飛行し、パッシブ・センサーまたはアクティブ・レーダーで目標を捉え、高度40-50mを飛翔する他のミサイルに目標情報を送って誘導することもでき、敵艦隊の最も大きい目標（恐らく空母）に核弾頭付きミサイル、その他の艦に通常弾頭付きミサイルを振り向ける。リーダーが撃墜された場合には他のミサイルが交代する。中間誘導時に誘導母機（仮想敵戦闘機の遊弋する空域を護衛無しで飛ばなければならない）や衛星を破壊されると目標の位置が分からなくなるのが欠点。潜水艦では浮上してから発射する必要があるのも欠点である。全長11.7m、直径1.54m（0.78m？）、翼スパン2.6m、本体重量4.8トン、発射重量6.2トン。弾頭はHE（重量0.95トン。0.55トン？）または核（威力350キロトン）。推進はロケットブースター＋ターボジェット、最大速度マッハ1.7（2.4-2.5という説も）、巡航高度200-12000m、終末飛行高度40-50m以下、最大射程550km。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊世界の艦船1,'15増刊、3,’05、11,’17、8,'20、11,'22、月刊軍事研究12,’98、12,’02、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、核兵器事典、ソ連／ロシア原潜建造史

＜Ｐ５１１＞：イギリス海軍P511級潜水艦。1919年竣工。第２次大戦時にアメリカから貸与された。1944年に返却された。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５１１級＞：イギリス海軍潜水艦。アメリカがレンドリース法で貸与したＲ級潜水艦である。全長56.7m、幅5.6m、吃水4.4m、水上排水量569トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、出力880馬力、水上速力13.5ノット。兵装は533mm魚雷発射管４門（艦首）、7.6cm単装砲１門。P511、P512、P514の３隻が貸与され、１隻が1942年にカナダ海軍掃海艇と衝突して沈没、残る２隻は1944年に返却された。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５１２＞：イギリス海軍P511級潜水艦。1918年竣工。第２次大戦時にアメリカから貸与された。1944年に返却された。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５１４＞：イギリス海軍P511級潜水艦。1918年竣工。第２次大戦時にアメリカから貸与された。1942年、カナダの掃海艇と衝突して沈没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５２０＞：デンマーク海軍ディアナ級哨戒艇ディアナ（Diana）。2007年就役。2016年5月5-8日、ドイツでハンブルク開港祭に参加。参考：月刊世界の艦船8,’16

＜Ｐ５２５＞：デンマーク海軍ディアナ級哨戒艇ロタ（Rota）。参考：月刊世界の艦船3,’14

＜Ｐ５５０＞：デンマーク海軍フリーヴェフィスケン級多目的哨戒艇１番艦フリーヴェフィスケン（Flyvefisken）。1989年就役。2008年6月、リトアニア海軍に売却された。参考：月刊軍事研究2,’09

＜Ｐ５５１＞：イギリス海軍P552級潜水艦。1923年竣工。アメリカから貸与され、後にポーランドに貸与され、1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５５２＞：イギリス海軍P552級潜水艦。1920年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５５２級＞：イギリス海軍潜水艦。第２次大戦時にアメリカから貸与された旧Ｓ級潜水艦である。全長66.8m、幅6.3m、吃水4.9m、水上排水量854トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、出力1200馬力、水上速力14ノット。兵装は艦首の533mm魚雷発射管４門、10.2cm単装砲１門。艦番号P551、P552、P553、P554、P555、P556の６隻が貸与され、１隻がポーランドに貸与された後戦没、残る５隻は1944年に返却された。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５５３＞：イギリス海軍P552級潜水艦。1923年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５５４＞：イギリス海軍P552級潜水艦。1924年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５５５＞：イギリス海軍P552級潜水艦。1923年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５５６＞：イギリス海軍P552級潜水艦。1924年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ５５７＞：デンマーク海軍フリーヴェフィスケン級哨戒艇グレンテン（Glenten）。1993年就役。2010年6月19-27日、ドイツのキール・ウィーク2010に参加。参考：月刊世界の艦船9,’10

＜Ｐ５７０＞：デンマーク海軍クヌート・ラスムッセン級氷海哨戒艦クヌート・ラスムッセン（Knud Rasmussen）。参考：月刊世界の艦船3,’14

＜Ｐ６００＞：YF-17（試作戦闘機）を参照。

＜Ｐ６００＞：エンブラエル社とエルタ・システムズ社が開発しているAEW&C機。2019年6月18日に両社が共同開発で合意した。機体のベースはプリーター600ビジネスジェットで、胴体中央上面にバランスビーム型レドームを装着してエルタ社製早期警戒用AESAレーダー（IFF付）を収容し、機首上面や前部胴体左右にフェアリングを設け、翼胴フェアリングも拡大し、ESM/SIGINT機材やネットワーク機器などを搭載する。作戦機の指揮統制能力や海洋監視能力も持つ。参考：月刊JWings9,’19

＜Ｐ６１１＞：イギリス海軍P611級潜水艦。1940年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ６１１＞：チュニジア海軍MSOPV1400型哨戒艦２番艦シュファクス（Syphax）。2018年就役。2020年6月22日、ミサイル艇505ハミルカルと共に、SNMG2所属イタリア海軍フリゲートF-591ヴィルジニオ・ファザン及びトルコ海軍フリゲートF246サーリヒレイスと共に地中海で共同演習に参加。参考：月刊世界の艦船9,’20

＜Ｐ６１１級＞：イギリス海軍潜水艦。ヴィッカーズ・アームストロング社でトルコ向けに建造していたのを第２次大戦勃発に伴い取得した。全長61.4m、幅6.8m、吃水3.2m、基準排水量683トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、出力1550馬力、速力13.8ノット。兵装は533cm魚雷発射管５門（艦首に４門、艦尾に１門）、7.6cm単装砲１門。P611、P612、P614、P615の４隻が1940年に竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ６１２＞：イギリス海軍P611級潜水艦。1940年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ−６１３型＞：ソ連海軍の巡航ミサイル搭載実験潜水艦、NATOコードはウイスキー・シングル・シリンダー型。613型潜水艦にP-5巡航ミサイル発射筒１基を搭載したもので、1956-57年にS-146が改装を受けた。全長76m、幅6.3m、吃水2.4m、排水量1089トン。主機はディーゼル・エレクトリック及びワルター機関、ディーゼル（2000馬力）２基、水上速力17.5ノット、水中速力11.5ノット、水上航続距離5000海里（５ノット）、水中航続距離11.5海里（11.5ノット）／300海里（２ノット）。安全潜航深度200m。連続航海期間20日。兵装はP-5巡航ミサイル１基、533mm魚雷発射管６門（前部４門、後部２門。魚雷６本搭載）。乗員37名。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

＜Ｐ６１４＞：イギリス海軍P611級潜水艦。1940年竣工。第２次大戦後にトルコに返却された。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ６１５＞：イギリス海軍P611級潜水艦。1940年竣工。1943年、アフリカ西岸でドイツ海軍Ｕボートの雷撃で沈没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ６１５（ｒ）＞：TT-1930海外シリーズ（拳銃）を参照。

＜Ｐ６２０＞：スリランカ海軍哨戒艇サユラ（Sayura）。元は韓国のタコマ社が設計してインドが建造したスカーニャ級哨戒艇５番艦サリューで、2000年に購入した。全長101.9m、満載排水量1920-1928トン。兵装は40mm単装機関砲１門。2000年就役。2010年12月11日、スリランカ海軍創設60周年記念国際観艦式に参加。2015年11月11日、スリランカ西方でDD-112まきなみ、DD-114すずなみと親善訓練（戦術運動、通信）を実施。11月30日、DD-115あきづき、DD-157さわぎりと親善訓練（戦術運動、通信、乗艦研修支援）を実施。2016年2月6日、インド国際観艦式に参加。3月25日、スリランカ西方でDD-103ゆうだち、DD-153ゆうぎりと親善訓練（通信、戦術運動）を実施。3月31日、コロンボ沖で哨戒艦サムデュラと共にLCC-19ブルー・リッジと共同訓練を実施。4月14日、スリランカ西方海域でDD-112まきなみ、DD-114すずなみと捜索救難訓練を実施。7月25日、スリランカ西方海域でDD-117すずつき、DD-105いなづまと親善訓練（戦術運動）を実施。2017年7月23日、ミサイル艇ナンディミスラと共に、スリランカ周辺海域でDDH-183いずも、DD-113さざなみと親善訓練（捜索救難など）を実施。12月22日、トリンコマリー港近海でDD-156せとぎりと親善訓練を実施。参考：JShips Vol.44、月刊世界の艦船6,’16、7,’16、10,’16、3,’18

＜Ｐ６２０（ｂ）＞：M1900海外シリーズ（拳銃）を参照。

＜Ｐ６２１＞：スリランカ海軍哨戒艇サムデュラ（Samudura）。元はアメリカ沿岸警備隊ハミルトン級カッターである。満載排水量1147トン。2012年9月19日、海自遠洋航海艦隊とコロンボ沖で親善訓練を実施。10月6日、スリランカ西方海域でDD-157さわぎり、DD-107いかづちと親善訓練を実施。2016年3月31日、コロンボ沖で哨戒艦サユラと共にLCC-19ブルー・リッジと共同訓練を実施。5月14日、スリランカ西方海域でMST-463うらが、MSC-603たかしまと戦術運動・通信訓練を実施。2017年4月2日、スリランカ西方海域で護衛艦てるづきと親善訓練（捜索救難訓練など）を実施。8月22日、スリランカ南方海域で護衛艦あまぎりと親善訓練を実施。参考：月刊世界の艦船1,’13、6,’16、8,’16、6,’17、11,’17、1,’22、朝雲

＜Ｐ６２１（ｂ）＞：M1910海外シリーズ（拳銃）を参照。

＜Ｐ６２２＞：スリランカ海軍哨戒艦サガラ（Sagara）。満載排水量1244トン。兵装は30mm機関砲2A42など。2016年12月5日、DD-104きりさめとスリランカ西方海域で親善訓練を実施。2018年10月4日、DDH-184かが及びDD-105いなづまとコロンボ周辺空海域で親善訓練（捜索救難訓練など）を実施。2021年6月20日、コロンボ港沖で令和3年度遠洋練習航海部隊（前期）TV-3508かしま及びTV-3518せとゆきとの共同訓練に参加。10月4日、コロンボ周辺でDDH-184かがと戦術運動・捜索救難訓練などを実施。参考：月刊世界の艦船2,’17、11,’17増刊、12,’18、9,’21、12,’21

＜Ｐ６２３＞：スリランカ海軍サリュー級外洋哨戒艦サユララ（Sayurala）。2017年就役。2021年6月30日、カラット2021に参加。参考：月刊世界の艦船6,’19、9,’21

＜Ｐ６２４＞：スリランカ海軍サリュー級外洋哨戒艦シンドゥララ（Sindurala）。2018年就役。2018年8月30日から9月15日、カカドゥ2018に参加。2022年2月28日、コロンボ沖で日スリランカ親善訓練に参加し、MST-463うらが及びMSO-305ひらどと、戦術運動訓練などを行った。参考：月刊世界の艦船12,’18、5,’22

＜Ｐ６２５（ｆ）＞：MAS1935A海外シリーズ（拳銃）を参照。

＜Ｐ６２６＞：スリランカ海軍哨戒艦ガジャバフ（Gajabahu）。元はアメリカ沿岸警備隊ハミルトン級カッターWHEC-720シャーマンで、2018年8月27日にホノルルで引き渡し式典が行われ、オーバーホールの後、2019年5月12日にコロンボに回航され、6月6日に就役した。2019年7月25-26日にスリランカを訪問した原田防衛副大臣が艦内を視察した。2020年9月23-24日、海自令和2年度インド太平洋方面派遣訓練部隊（DDH-184かが、DD-107いかづち、搭載機３機）との共同訓練（戦術運動）に参加。2021年2月11-16日、アマン21に参加。6月30日、カラット2021に参加。2023年1月19-27日、カラット2023に参加。7月29日、コロンボ沖で日スリランカ親善訓練に参加。DD-106さみだれと戦術運動訓練やPHOTOEXなどを行った。2024年6月22日、コロンボ沖で日スリランカ親善訓練に参加。DD-106さみだれと、戦術運動訓練、通信訓練、PHOTOEXを行った。参考：月刊世界の艦船5,'21、8,’19、9,’19、12,'20、9,'21、4,'23、10,'23、9,'24、朝雲

＜Ｐ６２７＞：スリランカ海軍哨戒艦。元はアメリカ沿岸警備隊ハミルトン級カッターのダグラス・マンローで、2021年10月26日に引き渡された。シアトルで乗員訓練を行い、2022年にスリランカに回航する予定。参考：月刊世界の艦船1,’22

＜Ｐ−６２７Ａ＞：ソ連海軍計画巡航ミサイル搭載実験原子力潜水艦。627型潜水艦にP-20巡航ミサイルを搭載できるようにしたもので、セイル後方にミサイルコンテナを設け、内部にミサイル１発を収容した。船体は複殻式、耐圧船殻はAK-29高張力鋼製。全長110.2m、幅9.2m、吃水6.3m、水中排水量4000トン。主機は原子力蒸気タービン方式、VM-A型原子炉２基・601型蒸気タービン２基、２軸推進、水上速力14-15ノット、水中速力23-25.5ノット。PG-116補助推進モーター（140馬力）２基を予備として搭載する。潜航深度285m、連続潜航期間50-60日。兵装はP-20巡航ミサイル発射筒１基、533mm魚雷発射管４門、400mm魚雷／デコイ発射管２門で、P-20を１発、533mm魚雷を４本、400mm魚雷及びデコイを６本搭載する。ソナーはMG-200アルクティカＭアクティブソナー、MG-10パッシブソナー、MG-15M迎撃用ソナー。FCSはレニングラード653型。乗員90名。K-5が起工されたが、SLBMの完成により用無しとなり、650mm魚雷発射管実験潜水艦PT-627A型として建造されることとなった。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

＜Ｐ６４０（ｂ）＞：GP海外シリーズ（拳銃）を参照。

＜Ｐ６４１（ｂ）＞：M1922海外シリーズ（拳銃）を参照。

＜Ｐ６４２（ｆ）＞：M1921海外シリーズ（拳銃）を参照。

＜Ｐ６７５＞：フランス海軍哨戒艦アラゴ（Arago）。満載排水量996トン。2014年8月25日、仏領ポリネシアのパペーテ沖で海自遠洋航海部隊と親善訓練を実施。参考：月刊世界の艦船12,’14

＜Ｐ−７００＞：自衛隊のCH-47J用航法気象レーダー。丸紅エアロスペース製。参考：月刊軍事研究3,’09

＜Ｐ−７００＞：ソ連海軍対艦ミサイルコンプレックス、別名3K45グラニト（Granit）、ミサイル名称3M45、米軍コードSS-N-19、NATOコードはシップレック（Shipwreck）。1969年から949型原潜に搭載するアメリカ海軍空母戦闘群迎撃用対艦ミサイルシステムとして開発され、1983年からプロジェクト1144キーロフ級巡洋艦、プロジェクト1143.5空母アドミラル・クズネツォフ、949型オスカー級原潜、949A型オスカー�U級原潜に搭載された。ニミッツ級空母を一撃で破壊することを目的とした巨大なミサイルで、空母前方450-500kmまでを防御範囲に収めるE-2/F-14/S-2警戒網の更に外側から攻撃できるよう、長大な射程を持っている。円筒形のミサイル前部に環状の空気取り入れ口があり、後部には上部翼２枚と十字翼を持つ。ミサイルは搭載艦から全弾一斉発射され、固体燃料ロケットブースターで超音速に到達し、ラムジェットでマッハ2.5に加速、うち１発がリーダー・ミサイルとなって上昇し、アクティブ／パッシブレーダーシーカーで目標を探知・識別すると共に、発射艦（フロント・ドアＣレーダー）、ヘリ、偵察機、レゲンダ衛星システムからの目標情報と統合、１隻に１発ずつを割り振ったり、目標艦の重要度に応じてミサイル数を割り振ったりと効率的な攻撃方法を決定し、衛星中継データリンクで後続のミサイルに目標を割り振る。更に慣性誘導も併用して中間コース修正を行いつつ、ミサイル編隊が目標に向かう。複数のミサイル編隊のリーダー・ミサイル間で目標を調整する機能もあり、複雑な計算を行えるようデジタル・コンピュータ３基を積んでいる。最終段階では高度10mをマッハ1.5で飛翔する。終末誘導はアクティブレーダー（ミリ波レーダーらしい）／パッシブレーダー式で、レーザーやパッシブ赤外線を併用しているともいわれ、母艦に映像を送って攻撃目標の選定が行えるようだ。CIWS対策として主要部に装甲も施してあるらしい。全長10.2m、直径0.85m（0.96m？）、翼スパン2.6m（3.2m？）、重量７トン（3.25トン？）。弾頭はHE0.75トンまたは核500キロトン（350キロトン？）。推進は固体燃料ロケットブースター＋ラムジェット、飛翔速度マッハ1.6（低高度）／マッハ2.5（高々度）、最大射程550km（通常弾頭型）／700km（核弾頭型）。誘導は中間が慣性誘導＋指令誘導、終末がアクティブ／パッシブレーダー（＋レーザー＋パッシブ赤外線？）。垂直発射式で、発射機は甲板下に埋め込まれる。誘導装置のソフトウェア、アンテナ、発射指揮装置などには順次改良が加えられている。空母戦闘群１個に対して36発（うち18発が核弾頭）発射すれば対抗できると考えられたが、ミサイルの図体が大きいので被発見率が高く、実際どうかは不明である。また、長距離照準に必須の衛星システムが攻撃に弱いという欠点もあり、湾岸戦争時にはアメリカ軍の電子妨害によりカフカス地域の衛星通信ステーションがペルシャ湾に展開したソ連艦船に目標データを送れなくなってしまったという。ソ連崩壊で衛星を打ち上げる余裕が無くなり、目標捜索追尾やミサイル誘導に必要なレゲンダ衛星システムが稼働できず、実質的に運用不能となってしまった。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊軍事研究3,’02、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、核兵器事典、月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17、4,’13、3,’18、8,’20

＜Ｐ−７００−１＞：自衛隊の航法気象レーダー。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究10,’08

＜Ｐ７１１＞：イギリス海軍潜水艦X2。元は1934年に竣工したイタリア海軍アルキメーデ級潜水艦で、第２次大戦時にイギリスが鹵獲したものである。全長70.5m、幅6.9m、吃水4m、水上排水量880トン。主機はディーゼル及び電動モーター、水上出力3000馬力、水上速力17ノット。兵装は533mm魚雷発射管８門、10cm単装砲１門。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ７１２＞：イギリス海軍潜水艦。元は1936年に竣工したイタリア海軍パーラ級潜水艦で、第２次大戦時にイギリスが鹵獲したものである。全長60.1m、幅6.4m、吃水4m、水上排水量620トン。主機はディーゼル及び電動モーター、水上出力1350馬力、水上速力14ノット。兵装は533mm魚雷発射管６門、10cm単装砲１門。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ７１４＞：イギリス海軍潜水艦。元は1942年に竣工したイタリア海軍ニチェリオ級潜水艦で、第２次大戦時にイギリスが鹵獲したものである。全長60.2m、幅6.5m、吃水4.7m、水上排水量629トン。主機はディーゼル及び電動モーター、水上出力1350馬力、水上速力14.8ノット。兵装は533mm魚雷発射管６門、10cm単装砲１門。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ７２５＞：ラドロア（哨戒艦デモンストレーター）を参照。

＜Ｐ−７５０＞：ソ連軍試作巡航ミサイル、別名3M25メテオリト（Meteorit）またはグロム（GROM）、後にKh-80またはBL-10、米軍コードはAS-19（空中発射型）／SS-N-24（海上・海中発射型）、NATOコードはコアラ（KOALA。空中発射型）／スコーピオン（Scorpion。海上・海中発射型）。大型の有翼ミサイルで、核弾頭２発を100km離れた別の目標に突入させることができる。全長10.5m（12.8m？）、胴体幅1.2m、翼スパン4.5m、重量2.8トン（6.36トン、ブースター込みで12.7トン？）。推進はロケットブースター＋ラムジェットエンジン、巡航速度マッハ2.5-3、巡航高度20000m、射程4000km（5000km？）。誘導は慣性誘導装置＋TERCOM。667M型原潜に搭載され、1989-91年（1983-84年？）にテストが行われ、1995年に実戦配備を予定していたが、実験に大失敗した上、ソ連が崩壊したので放棄された。現在は低価格型が開発されているともいわれる。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、ソ連／ロシア原潜建造史、月刊軍事研究7,’04

＜Ｐ−７５０＞：ニュージーランドのパシフィック・エアロスペースが開発した超短距離離着陸（Extremely Short Take-Off and Landing、XSTOL）汎用機。同社製クレスコの後継で、アメリカのスカイダイビング業界からスカイダイバー17人を乗せて15分でダイビング地点に到達でき維持費が安く故障が少ない機体を要求され、初号機は2001年に初飛行したが水平尾翼に不具合が発生、主翼と燃料系統以外を全て設計し直して2004年3月10日にFAAの形式証明を取得した。高温高地でも離着陸距離800フィート・244m以内で済み、10分間で12000フィート・3658m上空に到達できる。主翼は低翼配置で、外翼部に上反角を持つ。座席９席を設置した旅客仕様や、ペイロード0.454トンの貨物仕様もある。全長11.11m、全幅12.7m、全高3.99m、最大離陸重量3.402トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製PT6A-34ターボプロップ単発、巡航速度259km、上昇限度6096m、航続距離2183km。乗員１名。客席数９または17。2012年に北京通用航空が販売権を獲得し、北朝鮮に売却してVIP機になっている。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン2,’17

＜Ｐ７７９＞：フランス海軍海外領土警備艦（POM）１番艦オーギュスト・ベネビク（Auguste Bénébig）。2020年10月8日起工、2021年10月15日（11月？）進水。2022年7月26日公試開始。2023年7月25日就役。8月10日、ニューカレドニア周辺で日仏共同訓練オグリヴェルニー23-4に参加。LST-4002しもきたと、戦術運動訓練やPHOTOEXなどを行った。参考：月刊世界の艦船1,’22、10,’22、4,’23、11,’23

＜Ｐ−８００＞：3K55シリーズ（対艦ミサイル）またはK-300P（地対艦ミサイルシステム）を参照。

＜Ｐ８００＞：フランス海軍ラストロラーベ級極地哨戒艦L’Astrolabe。2017年7月竣工。参考：月刊世界の艦船1,’18

＜Ｐ８３１＞：ユーゴスラビア海軍サヴァ級潜水艦サヴァ（Sava）。1978年就役。参考：現代の潜水艦

＜Ｐ８３２＞：ユーゴスラビア海軍サヴァ級潜水艦ドラヴァ（Drava）。1981年就役。参考：現代の潜水艦

＜Ｐ８４０＞：オランダ海軍ホラント級外洋哨戒艦１番艦ホラント（Holland）。2010年2月2日進水、2011年5月竣工・就役、オランダ国防資材局に引き渡されて公試に入った。この時はI-MAST400を搭載しておらず、後付けされている。参考：月刊軍事研究12,’10、月刊世界の艦船2,’12、8,’13

＜Ｐ８４１＞：オランダ海軍ホラント級外洋哨戒艦２番艦ゼーラント（Zeeland）。2011年10月就役。参考：月刊世界の艦船8,’13、月刊軍事研究12,’10

＜Ｐ８４２＞：オランダ海軍ホラント級外洋哨戒艦３番艦フリースラント（Friesland）。2012年4月就役。2014年6月6-21日、バルトップス2014に参加。その後キール・ウィークにも参加した。2023年初め、艦尾にハルベーンを装着してテストを行い、10%の燃費改善効果（速力17.5ノットでは16%）を確認し、艦尾からの艦載艇発進・揚収も容易になるという結果を得た。参考：月刊世界の艦船8,’13、9,’14、3,’24、月刊軍事研究12,’10

＜Ｐ８４３＞：オランダ海軍ホラント級外洋哨戒艦４番艦フローニンゲン（Groningen）。2013年就役予定。2013年9月10-13日、イギリスでDSEi2013に参加。参考：月刊軍事研究12,’10、1,’14

＜Ｐ９００＞：カリブル・シリーズ（巡航ミサイル）を参照。

＜Ｐ９００＞：アメリカ海兵隊AAVP7A1用アップリケ・アーマー・キット（AAK）。パンチングされた２層の装甲板で、AAVP7A1に14.5mm徹甲弾に抗堪できる防御力を持たせることができる。参考：月刊グランドパワー3,’95

＜Ｐ−９０１＞：ベルギー海軍カストール級沿海哨戒艦１番艦カストール（Castor）。2014年就役。2015年9月15-18日、DSEi2015で一般公開された。参考：月刊軍事研究12,’15

＜Ｐ−９０２＞：ベルギー海軍カストール級沿海哨戒艦２番艦ポルックス（Pollux）。2015年就役。2017年9月12-15日、DSEI2017で一般公開された。参考：月刊軍事研究3,’18、12,’15

＜Ｐ９６０＞：ノルウェー海軍ショルド級高速艇（試験型）１番艇ショルド（Skjold）。1998年9月進水、1999年4月17日就役。9月、DSEi1999に参加。2003年9月に一旦退役した。2008年、推進系の改修を終えて再就役した。参考：月刊軍事研究12,’11

＜Ｐ９６１＞：ノルウェー海軍ショルド級高速艇１番艇ストルム（Storm）。2010年9月就役。2011年9月13-16日、DSEi2011に参加。2016年3月3日からコールド・レスポンス2016演習に参加。2021年6月6-18日、バルトップス50に参加。参考：月刊世界の艦船4,’11、6,’16、9',21、月刊軍事研究12,’11

＜Ｐ９７２＞：ノルウェー海軍ストルム級高速哨戒艇ヴァス。1966年就役。退役後にラトビア海軍に譲渡されてローデとなった。参考：週刊ワールドウェポン17、月刊軍事研究3,’12

＜Ｐ９８９＞：ノルウェー海軍ハウク級ミサイル哨戒艇ヒェル。1979年就役。試験的に波切り型艦首を搭載した。参考：週刊ワールドウェポン17

＜Ｐ−１０００＞：ソ連海軍対艦ミサイル、別名3M70ブルカン（Vulkan。M-70バルカン３？）。西側は冷戦中に確認していなかったため、米軍コード／NATOコードはP-500と同じSS-N-12／サンドボックス（Sandbox）のままである。P-500の改良型で、チタン合金を多用して軽量化し、ブースターを強化して射程を延伸した。エアインテイクはショックコーン付きの半円形断面で、ミサイル本体下面にある。ミサイル中央のクリップドデルタ型安定翼は下に折り畳める。潜水艦発射型は水中発射が可能。誘導はP-500と同じウスペク／レジェンダ総合誘導システムを使用する。全長11.7m、直径1.54m、翼スパン2.6m、本体重量5.07トン、発射重量9.3トン、弾頭重量0.95トン（0.5トン？）。エンジンはターボジェット、最大速度2600-2700km、巡航高度100-12000m、終末飛翔高度25-40m、最大射程1000km（700km？）。1987年から配備され、675MKV型原潜とスラヴァ型ミサイル巡洋艦3-4番艦に搭載された。スラヴァ型ミサイル巡洋艦1-2番艦にも後から搭載されたが、P-500用SM-248発射筒ではブースターのブラストに耐えられないため、当初はP-500と同じブースターで我慢し、射程700kmで運用、近代化改装の際に発射筒を強化してフル運用出来るようにした。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17、8,'20、11,'22、核兵器事典

＜Ｐ１００７＞：イギリス海軍トン級哨戒艇ビーチャンプトン（Beachampton）。1953年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ．１０３５＞：Bf110シリーズ（戦闘機）またはHe100シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｐ．１０５２＞：シーホーク艦上戦闘機ファミリーを参照。

＜Ｐ１０５５＞：イギリス海軍トン級哨戒艇モンクトン（Monkton）。1956年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ．１０７７＞：ドイツ空軍計画ロケット迎撃戦闘機、別名ユリア（Julia）。第２次大戦時にハインケル社が設計した。全木製機で、ヴァルターHWK109-509Cロケットと固体ロケットブースターを搭載し、垂直発射されて爆撃機を迎撃する。翼スパン4.6m。武装はMK108機関砲２門。実用化せず。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ．１０７８シリーズ＞：ドイツ空軍計画ジェット夜間戦闘機。第２次大戦時にハインケル社が設計したが、実用化には至らなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｐ．１０７８Ａ＞：全体の構成はP.1101に似ており、機体下部にヒルトHeS011ターボジェットエンジン（推力1.3トン）１基を抱えている。機首にはFuG240レーダーを収容した。主翼後退角は40度で、内翼部に上反角、外翼部1.8mに下反角が付く。前脚はエアインテイクを避けるために右にオフセットされており、そのまま後ろに引き込まれる。全長8.8m、全幅8.91m、全高2.3m、自重２トン。最大速度980km。参考：月刊丸12,’92、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｐ．１０７８Ｂ＞：無尾翼機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ．１０７９シリーズ＞：ドイツ空軍計画戦闘機。第２次大戦時にハインケル社が開発したが、実用化はされなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｐ．１０７９Ａ＞：夜間戦闘機型。主翼付け根にHeS011ターボジェットエンジン（推力1.3トン）を左右１基ずつ搭載し、Ｖ字尾翼を装備する。機首にはレーダーを搭載した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｐ．１０７９Ｂ＞：Ａ型を無尾翼機にし、主翼の外翼に下反角を付けたもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｐ．１０７９Ｃ＞：Ａ型の昼間戦闘機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ．１０８０＞：ハインケル社の計画戦闘機。無尾翼機で、ラムジェット２基と加速用ロケットブースター４基を搭載する。第２次大戦時に計画されたが、実用化されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ１０８９＞：イギリス海軍トン級哨戒艇ワスパートン（Wasperton）。1956年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ１０９３＞：イギリス海軍トン級哨戒艇ウォルヴァートン（Wolverton）。1957年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ．１０９５Ａ＞：ハインケル社の計画夜間戦闘機。第２次大戦時に計画された。機首にFuG240レーダーを装備し、主翼付け根にターボジェットエンジンを１基ずつ搭載する。尾翼はＶ字。エンジンはHeS011ターボジェット（推力1.3トン）双発。参考：月刊丸12,’92

＜Ｐ１０９６＞：イギリス海軍トン級哨戒艇ヤーントン（Yarnton）。1956年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ．１１０１＞：メッサーシュミット社の計画後退翼実験機。ヴァルデマール・フォイクト博士が第２次大戦時に設計した。当初は中翼配置で後退角40度固定の主翼を持つ予定で、1944年にはジェット戦闘機原型としての開発が決まったが、キャンセルされたため、自主開発の可変後退翼実験機に切り換えている。後退角30度・40度・45度のどれかを地上で選択して飛行実験を行う。全長9.25m、全幅8.24m、全高2.8m、自重2.6トン、全備重量4.07トン。エンジンはHeS011ターボジェット（推力1.3トン）単発、最大速度981km、航続距離1500km。武装は30mm機関砲２門または４門。乗員１名。戦闘爆撃機型や夜間戦闘機型も計画されていた。完成直前でアメリカに接収され、X-5のベースになった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、歴史群像2,’08付録、月刊丸12,’92、月刊軍事研究3,’12

＜Ｐ．１１０４＞：メッサーシュミット社の計画ロケット戦闘機。第２次大戦時に局地防空用として設計されたが、実用化されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ．１１０６＞：メッサーシュミット社の計画ジェット戦闘機。第２次大戦時にP.1101に次いで開発された。機首にジェットエンジンを搭載し、胴体後部にコクピットがある。主翼は後退角45度、尾翼はＶ字。実用化されず。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ．１１０８＞：メッサーシュミット社の計画４発ジェット爆撃機。主翼付け根にエンジンを埋め込み式に搭載する。Ｖ字尾翼型と無尾翼型の２種が第２次大戦時に計画されたが、実用化されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ．１１１０�T＞：メッサーシュミット社の計画ジェット戦闘機。第２次大戦時にMe1101の後継として設計した。後退角40度の主翼を持ち、胴体側面にエアインテイクが付く。計画のみに終わった。参考：月刊丸12,’92

＜Ｐ．１１１０／１１＞：P.1110�Uかも。メッサーシュミット社の計画小型ジェット戦闘機。P1110�Tの改良型で、第２次大戦時に設計した。エアインテイクを胴体中央（コクピット後部）全周にスリット状に配置し、尾翼をＶ字に変更している。全長9.5m、全幅6.6m、全高2.6m、自重2.75トン。エンジンはHeS011ターボジェット（推力1.31トン。推力1.8トンのJu004Hを搭載する予定もあった）単発、最大速度1006km、実用上昇限度13100m、航続距離1500km。武装は30mm機関砲MK108が３門。実用化には至らなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊丸12,’92

＜Ｐ．１１１１＞：メッサーシュミット社の計画単発ジェット機。無尾翼機で、主翼はデルタ翼に近い後退翼であり、主翼付け根にエアインテイクを持つ。最大速度1000km。第２次大戦時に設計されたが、計画のみに終わった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｐ．１１２７＞：ハリアー・シリーズ（VTOL攻撃機）を参照。

＜Ｐ−１１５０Ａ＞：アトランティックMk1対潜哨戒機（イタリア空軍）を参照。

＜Ｐ．１１５４＞：ハリアー・シリーズ（VTOL攻撃機）を参照。

＜Ｐ１２００＞：トルコ海軍トゥズラ級哨戒艇１番艇トゥズラ（Tuzla）。2011年竣工。参考：月刊世界の艦船10,’17

＜Ｐ１５７１＞：南アフリカ海軍スタン・パトロール6211型哨戒艇１番艇キング・セクフネ�T世（King Sekhukhune �T）。2021年3月23日に進水し、2022年5月18日に竣工した。参考：月刊世界の艦船8,’22

＜Ｐ１５７２＞：南アフリカ海軍沿岸哨戒艇キングシャカズール。2024年7月2日（洋上フェーズ）及び7月4日（停泊フェーズ）、ケープタウン沖周辺とケープタウン港で日南アフリカ親善訓練に参加。フリゲートF-145アマトラと共に、TV-3508かしま及びTV-3521しまかぜと、洋上フェーズでPHOTOEX、停泊フェーズで衛生訓練を行った。参考：月刊世界の艦船9,’24

＜Ｐ２００６Ｔ＞：イタリアのテクナムが開発した双発プロペラ機。2007年9月13日に初飛行し、2009年6月にEASAの形式証明を取得した。胴体はアルミニウム合金製。主翼は高翼配置で、翼端にウイングレットを持つ。燃料は自動車用ガソリンも使える。降着装置は前輪式。計器板はオプションでガーミン製G1000Nxiによりグラスコクピット化できる。全長8.7m、全幅11.4m、全高2.57m、最大離陸重量1230kg。エンジンはROTAC912S3ガソリン（100馬力）双発、巡航速度278km、上昇限度4267m、最大上昇率毎分1036フィート（315.8m）、燃料消費量毎時９ガロン（34.1リットル）、航続距離1239km。乗員２名。客席数２。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｐ２００６Ｔファミリー＞

　＜Ｔ２００６Ａ＞：T2006A（練習機）を参照。

＜Ｐ２０１２＞：イタリアのテクナムが開発したプロペラ機、別名トラベラー。2011年4月に計画を発表、2016年4月1日に試作初号機が完成し、7月22日に初飛行、2018年12月20日にEASAの形式証明を取得した。主翼は高翼配置、降着装置は前輪式。燃料として自動車用ガソリンも使える。全長11.8m、全幅14m、全高4.4m、最大離陸重量3600kg。エンジンはライカミング製TEO-540-C1Aガソリン双発、巡航速度352km、上昇限度6096m、航続距離1680km。乗員２名。客席数９。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｐ３１１３＞：イギリス海軍フォード級哨戒艇ドロックスフォード（Droxford）。1954年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｐ３７２１＞：クウェート海軍ウム・アルマラディム級ミサイル艇アル・ファハヒール（Al Fahaheel）。2013年5月6-30日、ペルシャ湾でIMCMEX13に参加。参考：月刊世界の艦船8,’13

＜Ｐ３７２５＞：クウェート海軍ウム・アルマラディム級ミサイル艇８番艦ガロー（Garoh）。2000年就役。参考：月刊世界の艦船11,’00

＜Ｐ６１１２＞：ドイツ海軍S-61級ミサイル高速艇S-62。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊

＜Ｐ６１２３＞：ドイツ海軍ゲパルト級ミサイル艇３番艇ヘルメリン（Hermelin）。1983年就役。2016年5月5-8日、ハンブルク開港祭に参加。参考：月刊世界の艦船8,’16

＜Ｐ６１２４＞：ドイツ海軍ゲパルト級ミサイル艇ネルツ（Nerz）。2009年6月、バルトップス2009演習に参加。参考：月刊世界の艦船3,’07、9,’09

＜Ｐ６１２５＞：ドイツ海軍ゲパルト級ミサイル艇ツォーベル（Zobel）。1983年就役。2012年5月11-13日、ハンブルク港まつりに参加。参考：月刊世界の艦船8,’12

＜Ｐ６１４１＞：ドイツ海軍タイプ148高速哨戒艇１番艇ティーゲル。1972年10月就役。参考：月刊軍事研究1,’03

＜Ｐ６１４６＞：ドイツ海軍タイプ148高速哨戒艇フクス。2002年12月16日除籍。参考：月刊軍事研究1,’03

＜Ｐ６１４８＞：ドイツ海軍タイプ148高速哨戒艇レーウェ。2002年12月16日除籍。参考：月刊軍事研究1,’03

＜Ｐ６１５５＞：ドイツ海軍タイプ148高速哨戒艇アルク。2002年5月13日除籍。参考：月刊軍事研究1,’03

＜Ｐ６１５６＞：ドイツ海軍タイプ148高速哨戒艇ドンメル。2002年12月16日除籍。参考：月刊軍事研究1,’03

＜Ｐ６１５７＞：ドイツ海軍タイプ148高速哨戒艇ウェイエ。2002年12月16日除籍。参考：月刊軍事研究1,’03

＜Ｐ６１７０＞：ヴィスマール（警備艦）を参照。

＜Ｐ６７０１＞：UAE海軍外洋哨戒艦アリアラ。オランダのダーメン・シップヤード社がルーマニアに持つ造船所で建造され、UAEのアブダビ・シップヤードで艤装が行われた。艦首はダーメン・シップヤードが開発したシー・アックス形状で、斧状断面を持つ直立艦首により、波切りの向上とピッチングの低減を図っている。後甲板はヘリ甲板で、ヘリ格納庫は無い。艦載戦闘システムはTACTICOS、レーダーはタレス社製SMART Mk2多機能三次元レーダー。全長67m。兵装はボフォース57mm単装砲１門、11連装RAM発射機Mk49が１基、マーリン30mm機関砲２門。自衛用にラインメタル社製MASSを装備する。参考：月刊軍事研究6,’17

＜ＰＡ０１＞：R01（空母）を参照。

＜ＰＡ−�T＞：チェコスロバキアのスコダ社が開発した４輪装甲車。専用のシャシーに3-3.5mm厚の装甲車体を乗せ、マキシム08機銃２丁を装備した銃塔を操縦室上部に搭載している。エンジン出力70馬力、最大速度80km。1923年に試作車２両が製作されたが、量産はされなかった。参考：世界の軍用車両(4)

＜ＰＡ−�U＞：OAvz.25（装甲車）を参照。

＜ＰＡ２型＞：フランス海軍がR-91シャルル・ド・ゴールに次いで建造を予定していた空母で、Porte-Avions2（空母２隻目）の略。クレマンソー級空母２番艦フォッシュの後継として2000年にフランス議会が建造の必要性を認め、2002年に大統領が建造政策を決定。主機を何にするかで揉めていたが、建造と維持に費用のかかる原子力を止めて通常動力にすることを2004年2月にシラク大統領が決めた。同時期に空母建造を予定していたイギリスとは1999年に将来空母ワーキンググループを設立し、2006年3月にイギリス海軍クイーン・エリザベス級と共同の基準設計を行うことでイギリス政府と正式合意している。設計はフランスのタレス社とDCN社が設立したMOPA2（Maitrise d’Oeuvre PA2）が行った。アングルドデッキ及びアイランドを持つ正規空母で、C13-2カタパルトを飛行甲板前部左とアングルドデッキに１基ずつ装備し、30秒に１機の射出が可能である。アイランドは右舷側にタンデムで２つ用意されていて、前部アイランドは航海・指揮管制用、後部アイランドは航空管制用。どちらかの上部にヘラクレス多機能レーダーを装備する予定である。アレスティング・ワイヤはMk7Mod4（ワイヤ３本）で、エレベーターは前後アイランドの後ろに１基ずつ、計２基が用意されており、最大容量70トンで、ラファール２機を積める。飛行甲板面積15700平方メートル。艦内は９層構造で、格納庫は7-8層に設けられており、長さ163m、幅29m、床面積4700平方メートル、天井高7.1-9m。艦内には核兵器搭載スペースもある。シーステート5-6でもCTOL機を運用できるよう減揺装置SATRAP（Systeme Automatique de Tranquillisation de la Plateforme）を装備しており、レール移動式バラスト（500トン）、フィン・スタビライザー、舵をコンピュータ制御して船体動揺を0.5度以内に抑制する。全長283m、飛行甲板最大幅73m、吃水11.5m、満載排水量70000トン（改修後最大75000トンまで）。主機はロールス・ロイス社製MT30ガスタービン発電機２基（出力72MW）＋アジマス・ポッド２基の２軸推進（最大速力26ノット）を予定していたが、速力を向上させるためLM2500+G4（出力28.6MW）４基とディーゼル発電機２基による統合電気式に変更、アジマス・ポッド２軸と従来型スクリュー１軸の３軸推進（巡航速力15ノット、最大速力28ノット）にした。フランス海軍の性能要求は速力29ノット、燃料搭載量5000トン、巡航速力15ノットで航続距離10000海里である。搭載機はラファールＭ戦闘機32機、E-2C/D早期警戒機３機、NH-90ヘリ５機の計40機。UCAVの運用も考慮されている。兵装はアスター15対空ミサイル８連装シルヴェールA34VLS１基（２基？）と20mm機関砲。自衛用にSLAT魚雷防御システム（12連装デコイ発射機を両舷に１基ずつ装備）を搭載する。戦闘管制装置はタレス社とDCN社の合弁会社であるアーマリス社製で、戦闘情報処理システムはSETIS、データリンクはリンク11、リンク22、JTIDS16である。乗員900名、航空要員650名、司令部要員100名の計1650名が乗り込む。１番艦は2009年に起工される予定だったが、サルコジ大統領が2008年6月に2012年への延期を発表した。また2008年の原油高を受けて再び原子力推進案が持ち上がっており、建造計画はなかなか前進しなかった。建造費も従来の25億ユーロ（3520億円）から38億ユーロ（6490億円）に上昇しており、起工されるかも怪しい状況に陥っている。DCNS社によるユーロ・ネイヴァル2010の展示では右舷に単一のアイランドを持つ通常型空母に纏められており、左舷側に外舷８度30分傾斜のアングルドデッキを持つ。カタパルトはC13-2を採用、艦首とアングルドデッキに１基ずつの計２基を装備し、30秒に１機ずつ射出できる。エレベーター容量は36トンで、アイランド前後に１基ずつが配されている。戦闘システムはSETIS。全長285m、飛行甲板最大幅69m、船体幅40m、基準排水量62000トン、満載排水量70000トン（75000トン？）。主機は統合電気推進方式、ガスタービン１基・ディーゼル交流発電機３基、固定ピッチプロペラ３軸推進（中央軸出力25MW、両舷軸出力19MW）、速力26ノット、航続距離8000海里（15ノット）／5000海里（22ノット）。搭載機はラファール戦闘機32機、E-2C早期警戒機３機、NH-90ヘリ５機。乗員900名＋航空要員620名＋海兵隊員100名＋特殊部隊100名。2010年10月に起工を2012-13年まで遅らせると発表された。その後は動きが無く、2013年4月28日に発表された国防白書ではPA2は記載されず、将来戦力は空母１隻（R-91シャルル・ド・ゴールのこと）となっていて、無かった事にされてしまった。フランス会計検査院は研究費用２億1400万ユーロが浪費されたという報告を出した。参考：月刊軍事研究9,’08、1,’07、3,’10、8,’14、4,’18、月刊世界の艦船9,’13、4,’11、8,’11、9,’12、10,’16

＜ＰＡ−�V＞：チェコスロバキアのスコダ社が開発した４輪装甲車。1929年に15両が生産された。参考：世界の軍用車両(4)

＜Ｐａ２２／２＞：フランスのニコラ・ローラン・ペイエンが開発した先尾翼デルタ翼機。垂直尾翼付け根にコクピットが付いている。1939年8月に完成し、1941年10月18日に初飛行した。全長7.49m、全幅4.8m、全備重量955kg。エンジンはレーニエR6（180馬力）単発、最大速度510km、航続距離1200km。乗員１名。1944年4月にイギリス軍の爆撃で破壊された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＰＡ−２８シリーズ＞：パイパーの小型単発プロペラ軽飛行機。原型機は1960年1月4日に初飛行し、1961年から販売された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜チェロキー１４０＞：最多量産型Cherokee 140。主翼は低翼配置の矩形翼。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜チェロキー１８０＞：

　＜ウォリア�T＞：チェロキー140の改良型。主翼をテーパー翼に変更した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ウォリア�U＞：低鉛100オクタン燃料を使用するタイプ。1976年から販売された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ウォリア�V＞：全長7.25m、全幅10.67m、全高2.22m、自重695kg、総重量1170kg。翼面積15.79平方メートル。エンジンはライカミング製O-320-D3G（160馬力）単発、巡航速度213km（75%出力）、最大速度217km（海面高度）、失速速度82km（フラップ全開）、実用上昇限度3355m、海面上昇率毎分196m、燃料搭載量189リットル、航続距離950km（＋余裕燃料。高度3050m）。乗員１名。客席数３。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜カデット＞：操縦訓練型。ウォリアがベースで、後方座席と貨物室を廃止して練習機にしてある。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜アーチャー�T＞：チェロキー180の改良型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜アーチャー�U＞：アーチャー�Tの主翼をテーパー翼に変更したもの。1978年から販売された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜アーチャー�V＞：キャビン内装と窓などを再設計し、エンジン冷却空気取り入れ口を左右非対称にしたもの。1994年から販売された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜アロー＞：降着装置を引き込み式にしたもの。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜サラトガ＞：後期型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＰＡ−３４シリーズ＞：パイパーの小型双発プロペラ機、別名セネカ（Seneka。Seneca？）。チェロキー６単発プロペラ機の双発化型である。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜セネカ＞：1971年から生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜セネカ�U＞：エンジンをターボチャージャー付きに強化したもの。エンジン取り付け位置を外側に、プロペラを前にずらしたため、キャビン内騒音が低減した。1975年に登場し、ポーランドとブラジルではライセンス生産も行われている。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜セネカ�V＞：エンジンを強化し、二重ベーン型失速警報装置を搭載したもの。1981年から量産された。1985年から電動フラップを採用し、計器飛行装置（無線機以外）を標準装備している。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜セネカ�W＞：1994年から量産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜セネカ�X＞：カウル形状を改良し、計器を２列配置にしたもの。全長8.72m、全幅11.9m、全高3.02m、自重1.548トン、最大離陸重量2.155トン。翼面積19.38平方メートル。エンジンはコンチネンタルTSIO/LTSIO-360-RB（220馬力）双発、経済巡航速度326km、最大速度337km、失速速度113km（着陸形態）、運用高度限界7620m、海面上昇率毎分446m、燃料搭載量485リットル、航続距離1503km（＋余裕燃料。高度3050m）。乗員１名。客席数６。1998年から量産された。2006年からオプションでグラスコクピット化できるようになった。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＰＡ−３４海外シリーズ＞

　＜Ｕ−７＞：ブラジル空軍軽輸送機。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＰＡ−４８＞：P-51戦闘機ファミリーを参照。

＜Ｐａ４９＞：フランスの無尾翼デルタ翼実験機。ドイツのP13b計画機を実用化したような感じである。機体は全木製。機首にピトー管が付き、降着装置は前輪式固定脚、主翼は後退角50度のデルタ翼で、両主翼付け根にエアインテイクがあり、低めの垂直尾翼の付け根前方にコクピットがある。エンジンはターボジェット。1954年に初飛行した。参考：月刊丸2,’08

＜ＰＡ５４＞：クレマンソー級（空母）を参照。

＜ＰＡ８８＞：シャルル・ド・ゴール級（空母）を参照。

＜ＰＡＡ＞：BMD（NATO）を参照。

＜ＰＡＡ自走橋＞：フランス軍の戦車橋。３つ折りの橋体を展張し、自ら橋脚となって架橋する。道板も作りつけてあるため、展開が早い。車体両側にフロートが用意されており、重量物を渡す時には折り畳まれている橋体の側面にもフロートを付ける。４輪装輪車のため、不整地機動力が戦車などの装軌車両に劣る。参考：月刊PANZER4,’03、9,’06

＜ＰＡＡＭＳ＞：イギリス、イタリア、フランスが共同開発した艦載対空戦闘システムで、Principal Anti Air Missile Systemの略。開発担当はユーロPAAMSで、イギリスはUKAMS社を介して出資した。CMS-1またはEUROSYSNAV社製指揮管制システム、サンプソン多機能レーダーまたはエムパー多機能レーダー、S1850M対空捜索レーダー、アスター15/30艦対空ミサイル、シルベール垂直発射機などから構成される。ホライズン級にCMS-1とエムパーを使用するPAAMS(E)、45型駆逐艦にEUROSYSNAV社製指揮管制システムとサンプソンを使用するシー・ヴァイパー／PAAMS(S)が搭載された。ちなみに艦対空ミサイルとしてアスター15のみを使用するポイント／ローカル・ディフェンス版はSAAMと呼ばれる。参考：月刊軍事研究9,’04、7,’16、2,’08、月刊世界の艦船1,’15増刊、10,’17、11,’21

＜ＰＡＣ＞：パキスタン・エアロノーティカル・コンプレックスを参照。

＜ＰＡＣＡＦ＞：アメリカ空軍の航空部隊で、Pacific Air Force（太平洋空軍）の略。極東航空軍（FEAF）が1957年7月1日に改編されて誕生した。主任務は東太平洋方面の防衛で、司令部はハワイのヒッカム基地にある。2007年1月、横田基地に第13航空軍第１分遣隊（在日ケニー司令部）が新設された。2012年11月5-16日、キーン・ソード13に参加。2014年11月8-19日、キーン・ソード15に参加。2017年3月14-15日、ハワイで太平洋F-35シンポジウムを参加。アメリカ空軍、アメリカ海軍、アメリカ海兵隊、オーストラリア、韓国、日本から90名が参加し、F-35に関する情報交換を行った。2021年11月19-30日、令和3年度自衛隊統合演習（実動演習）に参加。2023年11月10-20日、自衛隊統合演習（実動演習）に参加。11月30日から12月13日、ヤマサクラ85に協力部隊として参加。2024年10月23日から11月1日、キーン・ソード25に参加。参考：航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊軍事研究4,’07、5,’16、月刊世界の艦船1,’13、1,’15、月刊JWings6,’17、3,’22、朝雲

　＜ＰＡＣＡＦ（１９７７年）＞：司令部はハワイのヒッカム基地にある。隷下に第５航空軍（横田基地。隷下に嘉手納の第313航空師団と烏山の第314航空師団を置く）、第13航空軍（フィリピンのクラーク基地）、第326航空師団（ハワイ州ホイラー）、第15航空基地団（ハワイ州ヒッカム）を置く。参考：航空ジャーナル9,’77臨時増刊

　＜ＰＡＣＡＦ（１９８９年）＞：USPACOM隷下で、司令部はハワイにある。ハワイに5800名、航空師団１個、空輸師団１個、基地航空団１個、空中警戒管制システム飛行隊１個、空軍州兵戦術輸送飛行隊１個、空軍州兵防空飛行隊１個（F-15）、フィリピンに9200名、航空師団１個（作戦機48機）、航空団１個、F-4E戦闘飛行隊１個、F-4E/G戦闘飛行隊１個、特殊作戦飛行隊１個（MC-130E３機）、戦術輸送航空団１個（C-130輸送機16機）、捜索救難飛行隊１個（H/CH-3ヘリ３機）、日本に16500名、航空師団１個（作戦機120機）、航空団３個（６個飛行隊。F-15C/D戦闘機72機、F-16戦闘機48機、RF-4C偵察機16機、C-12F輸送機６機、C-21A輸送機３機、UH-1E/F/Nヘリ）、AWACS飛行隊１個（E-3AWACS３機）、戦術輸送群１個（C-130輸送機16機）、戦略航空コマンド分遣隊１個（KC-135）、捜索救難飛行隊１個（HC-130特殊作戦機６機、HH-3ヘリ３機）、韓国に11600名、航空師団１個、航空団２個（作戦機84機）、戦闘飛行隊３個（F-16戦闘機72機）、攻撃飛行隊１個（A-10攻撃機12機）、偵察分遣隊１個（RF-4C偵察機８機）、戦術統制群１個（OA-10A12機）、捜索救難飛行隊１個（H/CH-3ヘリ６機）、グアムに4200名、航空師団司令部１個（作戦機14機）、爆撃航空団１個（B-52飛行隊１個）、航空団１個（KC-135）、オーストラリアに290名を置く。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

　＜ＰＡＣＡＦ（２００７年）＞：司令部はハワイのヒッカム空軍基地にある。兵力は現役32866名、州兵航空隊4422名、空軍予備役コマンド670名、文民7930名。戦闘機・攻撃機264機、偵察機４機、輸送機38機、給油機13機、ヘリ11機を擁する。隷下に第５航空軍、第７航空軍、第11航空軍、第13航空軍、第15空輸航空団を置く。参考：月刊軍事研究3,’08

　＜ＰＡＣＡＦ（２００９年）＞：司令部はハワイのヒッカム空軍基地にある。隷下に第５航空軍、第７航空軍、第11航空軍、第13航空軍を置く。参考：月刊軍事研究10,’09

　＜ＰＡＣＡＦ（２０１２年）＞：司令部はハワイのヒッカム空軍基地にある。隷下に第５航空軍、第７航空軍、第11航空軍、第13航空軍を置く。朝鮮半島有事では第７航空軍司令部、それ以外の有事では第13航空軍司令部が指揮を執る。そのため、横田基地には第13航空軍第１分遣隊が置かれていて、アメリカ統合任務部隊や航空自衛隊との作戦調整に備えている。参考：月刊軍事研究9,’12

　＜ＰＡＣＡＦ（２０１５年）＞：人員36430名（文民含む）。司令部はハワイのパールハーバー・ヒッカム統合基地にあり、アラスカ、ハワイ、日本、韓国に基地を置く。隷下部隊は第15航空団（C-17A、C-37A、C-40B、F-22A、KC-135R）、第36航空団（B-52H、KC-135R）、第５航空軍、第７航空軍、第11航空軍。F-15C/D飛行隊２個、F-22A飛行隊２個（＋人員のみ１個）、A-10C飛行隊１個、E-3B/C飛行隊２個、HH-60G飛行隊１個、KC-135R飛行隊１個（＋人員のみ１個）、C-40B/C-37A飛行隊１個、C-17A飛行隊２個、C-130H飛行隊１個、C-12J/UH-1N飛行隊１個、F-16C/D仮想敵飛行隊１個からなる。参考：月刊軍事研究5,’16、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＰＡＣＡＦ　Ｃ−１７デモチーム＞：アメリカ太平洋空軍のC-17輸送機デモンストレーションチーム。ホームベースはパールハーバー・ヒッカム統合基地。参考：月刊JWings1,’21

＜ＰＡＣＡＦ　Ｆ−１６デモチーム＞：アメリカ太平洋空軍のF-16戦闘機デモンストレーションチーム。太平洋空軍司令官ローバー大将の発案で、要員と器材は第35戦闘航空団から派出される。チームはパイロット１名、航空機整備員（機付長資格保持者）３名、エンジン整備員１名、搭載電子機器整備員２名、電気系統整備員１名、F-16戦闘機２機からなり、他にセーフティ・オブザーバー（F-16パイロット）１名が付く。F-16は翼端固定パイロン以外の全パイロンを外してフル機動できるようにしてあり、デモ飛行中の最大速度はマッハ0.94、最大荷重は9G、消費燃料は4500ポンド（2.04トン）である。1995年11月20日にヒッカム空軍基地で新編され、後に三沢基地に移った。2012年、予算強制削減で活動を停止。2014年、活動を再開。2022年6月5日、防府北基地航空祭でデモフライトを行った際に、コクピット左後方の機体パネルが脱落した。参考：月刊JWings1,’19、1,'21、8,'22、月刊航空ファン11,’02

＜ＰＡＣＣ＞：太平洋地域陸軍参謀総長等会議を参照。

＜ＰＡＣＦＬＴ＞：アメリカ太平洋艦隊を参照。

＜ＰＡＣＯＭ＞：アメリカ統合軍の１つで、Pacific Command（アメリカ太平洋軍）の略。1947年1月に創設された。太平洋地域が担当で、中国国民政府軍支援も行う。1957年7月、極東軍FECOMの廃止に伴い、隷下に在日米軍が新編された。また、アメリカ太平洋艦隊が隷下に置かれ、太平洋陸軍の隷下には在韓米軍が新編された。1973年3月、隷下の在ベトナム米軍事援助軍が廃止された。1974年12月、太平洋陸軍が廃止された。1975年10月、インド洋全域が担当地域に加わった。1983年11月、USPACOMに改称された。参考：月刊軍事研究7,’12、4,’05、月刊JWings7,’04

＜ＰＡＣＳ＞：太平洋空軍参謀総長等シンポジウムを参照。

＜ＰＡＣＳＣＡＴ＞：Partial Air Cushion Support CATamaran（部分エアクッション双胴船）の略。高速を発揮でき、吃水が浅いため上陸用舟艇に応用できるが、構造が脆弱で積載量が小さいという欠点がある。イギリス国防省が高速揚陸艇として採用を検討しており、キネティック社製の技術実証艇（全長29.7m、全幅7.7m、吃水1.2m、満載排水量175トン。主機はMTU4000ディーゼル・3650馬力２基、推進はMJP750ウォータージェット２基、航続距離は25ノットで263km。積載量55トン）を使用して2010年8月に無積載で30ノットを出した。2014年から本格的にテスト予定。参考：月刊軍事研究3,’11、10,’11、2,’08、1,’11

＜ＰＡＣロケット＞：イギリス軍の艦対空ロケットで、PACはパラシュート・アンド・ケーブルの略。繋いだケーブルを敵機に絡ませて撃墜する。1941年に開発し、1943-45年に装備したが、戦果は無かった。参考：Ｕボート入門

＜ＰＡＤＣ＞：フィリピン航空宇宙開発を参照。

＜ＰＡＦ＞：Pilotage Aerodynamique Fort（空力制御）の略。

＜ＰＡＧ＞：Presidential Airlift Group（大統領空輸航空群）の略。

＜ＰＡＨ＞：PanzerAbwehrHubschrauber（対戦車ヘリコプター）の略。参考：月刊軍事研究11,’09

＜ＰＡＨ−１シリーズ＞：ドイツ陸軍の武装ヘリコプター。MBB社製Bo105双発軽ヘリコプターをBo105Pとして採用し、これを武装ヘリ化したものである。1977年に初飛行し、1980年から配備された。参考：月刊JWings2,’03

　＜ＰＡＨ−１＞：見た目はSA341ガゼルに似ているが、フェネストロンではなく、テイルブームが機体上方から出ており、エアインテイクが大きい。コクピットは並列複座で、左に戦術決定・通信・兵器操作を行う機長、右に操縦士が座る。コクピット上面にAPX397センサー・ターレットを装備する。機体下部両側やや後方に短いスタブウイングがあり、HOT対戦車ミサイル３発ずつを搭載可能。総重量2.4トン。標準任務では１時間30分進出し、１時間の戦闘を行い、20分飛行分の予備燃料を残して帰還する。前線から後退し、補給を受けて再出撃するのにかかる時間は40分。１日あたり反復出撃回数３回（平均）／５回（最大）。参考：攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、月刊JWings2,’03

　＜ＰＡＨ−１Ａ＞：PAH-1の近代改修型。参考：月刊JWings2,’03

＜ＰａＫ＞：Panzerabwehrkanone（対戦車砲）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＰａＫ３５／３６＞：ドイツ軍45口径3.7cm対戦車砲。ベルサイユ条約下にソ連で極秘開発していた3.7cm対戦車砲がベースで、1933-34年から配備され、1936年に制式化された。移動用に２輪（当初は木製スポーク、その後金属製プレス）が付いており、サスペンションはコイルスプリング。脚は軽量化のため鋼製パイプを使用している。短距離なら人力で移動可能。砲身長1.665m。重量328kg。俯仰角マイナス８度から＋25度、射界60度。使用弾は3.7cmPzgr（重量685g）または3.7cmPzgr40（重量368g）。3.7cmPzgrだと砲口初速毎秒745m、装甲貫徹力は0-30度傾斜装甲板に対し34mm（射距離100m）／29mm（500m）／22mm（1000m）／19mm（1500m）。3.7cmPzgr40だと砲口初速毎秒1020m、装甲貫徹力は0-30度傾斜装甲板に対し64mm（射距離100m）／49mm（360m）／34mm（500m）。値段は１門あたり5730RM。1942年までに15000門が製造された。スペイン内乱で実戦初参加しており、T-26軽戦車との戦闘で早くも威力不足が指摘されている。ソ連のT-34/KV-1戦車相手には完全に力不足で、ドアノッカーや聴診器などというあだ名が付けられてしまった。威力不足解消のため、シュティールグラナーテ41という砲口差込式有翼成型炸薬弾（重量8.6kg、TNT2.42kg。装甲貫徹力180mm）が開発されたが、有効射程が360mしか無かったので、やはり使えなかった。参考：ジャーマンタンクス、月刊グランドパワー10,’03、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4、月刊PANZER12,’10

＜ＰａＫ３５／３６海外シリーズ＞

　＜ラ式三十七粍対戦車砲＞：日本軍対戦車砲。日華事変で鹵獲して使用したもので、九四式徹甲弾を使えるように改修してある。数十門から百門以上を入手したとみられる。また、日本でも独自に輸入し、タイヤをスポーク付きのものに交換、照準器などを改良して使用した。口径37mm、放列砲車重量440kg。俯仰角マイナス８度からプラス25度、射界58度。使用弾は九四式徹甲弾、初速毎秒810m、最大射程6000m。参考：月刊丸1,’07、大砲入門

＜ＰａＫ３６（ｒ）＞：FK296シリーズ（野砲）を参照。

＜ＰａＫ３７（ｔ）＞：vz34海外シリーズ（対戦車砲）を参照。

＜ＰａＫ３８＞：ドイツ国防軍5cm対戦車砲。PaK35/36の拡大版として1936年からラインメタル・ボルジーク社で開発され、1938年に制式化されたが、第２次大戦開戦時には２門しか作られておらず、1940年4月から部隊に引き渡されたがフランス侵攻黄作戦には間に合わず、初実戦参加はバルカン作戦、本格運用はソ連侵攻バルバロッサ作戦からとなった。脚は軽金属製で軽量化されており、脚に尾輪も付いていて、短距離なら人力でも何とか移動できないことはない。防楯は厚さ4mmの湾曲鋼板を若干の距離を置いて２枚重ねにしたもので、左には直接照準器の視界を確保するための孔が開いており、下部は折り畳むことができ、牽引時に引っかからないようになっていた。車輪は補強用リブ付き、サスペンションはトーションバー。口径長60、ライフリング20本、重量986kg。閉鎖機は半自動水平鎖栓式。射界左右32.5度ずつ、俯仰角マイナス８度からプラス27度。Pzgr39徹甲弾（重量2.06kg）だと初速835m、装甲貫徹力69mm（射距離100m、衝角30度）／88mm（250m０度）／75mm（500m０度）／61mm（1000m０度）／38mm（1500m30度）／29mm（2000m30度）。Pzgr40高速徹甲弾（重量0.925kg）だと砲口初速毎秒1180m、装甲貫徹力130mm（射距離100m）／72mm（500m）／38mm（1000m）。榴弾も用意されている。１門あたりの価格は10600RM。1939-43年に9530門前後（9568門？）が生産されたが、登場時には既に威力不足気味で、タングステンが工作機械に回されてPzgr40が使えなくなると用無しとなり、7.5cmPaK40に後を譲った。また、人力移動用の補助輪は付いていたものの長距離移動にはトラクターを使用する必要があり、目立ちまくるので、制空権を確保していないと昼間の陣地転換は命取りになった。第２次大戦後もブルガリア陸軍が運用している。参考：月刊グランドパワー10,’03、月刊PANZER2,’02、11,’03、12,’10、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4、ジャーマンタンクス

＜ＰａＫ３９＞：ドイツ国防軍48口径7.5cm対戦車砲。マズルブレーキは無いが、初期生産型のみ砲口に取り付け用のネジが切ってあった。PzGr39徹甲弾（重量14.3kg、弾頭重量6.8kg）だと初速毎秒790m、装甲貫徹力は0-30度傾斜装甲板に対し106mm（射距離100m）／96mm（500m）／85mm（1000m）／74mm（1500m）／64mm（2000m）。Pzgr40徹甲弾（重量12.15kg、弾頭重量4.1kg）だと初速毎秒990m、装甲貫徹力は0-30度傾斜装甲板に対し143mm（射距離100m）／120mm（500m）／97mm（1000m）／77mm（1500m）。参考：ジャーマンタンクス、月刊PANZER12,’98

＜ＰａＫ３９（ｒ）＞：FK39(r)シリーズ（野砲）を参照。

＜ＰａＫ４０シリーズ＞：ドイツ国防軍7.5cm対戦車砲。ラインメタル社が1939年から開発した。参考：月刊PANZER12,’10

＜ＰａＫ４０＞：5cmPaK38の拡大型で、防楯は生産を考えて直線的な形状になっている。砲口部にダブルバッフル式マズルブレーキを持つ。閉鎖機は水平鎖栓式で、排莢と閉鎖は自動化した。軽合金は飛行機に回されてしまったため、砲架や脚も鋼製としており重量は1425kg（総重量3200kg？）と重めで、Sd.Kfz.11やRSOで牽引する。人力移動は短距離でも不可能となったため、脚に補助輪は付いていない。口径長46、ライフリング32本、砲身命数6000発。俯仰角マイナス５度からプラス22度、方向射界65度。使用弾は金属薬莢式。PzGr39徹甲弾（弾頭重量6.8kg）だと初速毎秒792m、装甲貫徹力は0-30度傾斜装甲板に対し106mm（射距離100m）／96mm（500m）／85mm（1000m）／74mm（1500m）／64mm（2000m）。Pzgr40タングステン弾芯徹甲弾（弾頭重量4.1kg）だと初速毎秒930m、装甲貫徹力は30度傾斜装甲板に対し143mm（射距離100m）／120mm（500m）／97mm（1000m）／77mm（1500m）。榴弾（重量5.8kg）や成型炸薬弾も用意されている。最大射程7680m。１門あたりの値段は12000RM。1940年11月に最初の量産砲が納入されたが、PaK35/36とPaK38の生産に忙しくて本格量産は1942年からにずれ込み、1945年までに23304門が生産された。威力は高かったが、発砲炎が盛大で見つかりやすいという欠点があった。参考：月刊PANZER12,’10、2,’02、7,’09、月刊グランドパワー10,’03、ジャーマンタンクス、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

　＜ＰａＫ４０／２＞：マルダー�U搭載用。車載架台に収めるため細部を変更した。参考：月刊グランドパワー3,’11

＜ＰａＫ４０Ｍ＞：ドイツ海軍7.5cm沿岸砲。PaK40を沿岸砲として導入したものである。参考：月刊PANZER12,’10

＜ＰａＫ４１＞：ドイツ国防軍55口径7.5cmゲルリッヒ砲。防楯が砲架の一部を兼ねている。使用弾は75mm径タングステン徹甲弾（重量2.59kg）で、砲口部に行くまでに57mmに圧縮され、初速毎秒1124mの高速で射出される。装甲貫徹力は30度傾斜装甲板に対し171mm（射距離450m）／102mm（2000m）に達するが、砲身命数は400発と短い。砲身長4.32m、全備重量1356kg。戦争が長引いてタングステンの在庫が無くなり、150門だけの生産に留まった。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4、月刊PANZER6,’04、4,’93、12,’10

＜ＰａＫ４１海外シリーズ＞

　＜ゲ式七十五粍対戦車砲＞：日本軍対戦車砲。Ｕボートで運ばれてきた砲身と弾薬を元に開発したもので、昭和18年7月から研究したが、大口径のタ弾の方が有効と考えられたため、昭和19年7月に開発中止となった。参考：月刊PANZER4,’93

＜ＰａＫ４２＞：ドイツ国防軍70口径7.5cm対戦車砲。�W号駆逐戦車ランクに搭載された。PzGr39/42徹甲弾（重量14.3kg）だと初速毎秒925m、装甲貫徹力111mm（射距離1000m・衝角30度）／89mm（2000m）。PzGr40/42タングステン徹甲弾（重量11.55kg）だと初速毎秒1120m、装甲貫徹力149mm（射距離1000m・衝角30度）／106mm（2000m）。参考：月刊PANZER12,’98

＜ＰａＫ４３／Ｌ７１シリーズ＞：ドイツ国防軍71口径8.8cm対戦車砲。クルップ社が開発したが不採用になったFlak42がベースである。参考：月刊PANZER2,’01

＜ＰａＫ４３＞：長い砲身を十字脚砲架に低姿勢で搭載しており、防楯は傾斜が強く、左側に43V So直接照準器（視野３×８度）の開口部がある。着脱式トレーラー204型を前後に取り付けて牽引され、緊急時にはトレーラーを付けたままでも発射可能。閉鎖機は垂直鎖栓式。全長6.61m、砲身長6.01m、全備重量4.75トン、戦闘重量3.65トン。方向射界360度。PzGr39/43徹甲弾（重量10.2kg）だと砲口初速毎秒1000m、装甲貫徹力は0-30度傾斜装甲板に対し203mm（射距離100m）／185mm（500m）／165mm（1000m）／148mm（1500m）／132mm（2000m）。PzGr40/43硬芯徹甲弾（重量7.3kg）だと砲口初速毎秒1130m、装甲貫徹力は0-30度傾斜装甲板に対し237mm（射距離100m）／217mm（500m）／193mm（1000m）／171mm（1500m）／153mm（2000m）。最大射程15150m。価格は１門あたり26300RM。1943-45年に2098門が生産された。参考：月刊PANZER2,’01、月刊グランドパワー10,’03、ジャーマンタンクス、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4、月刊丸12,’92

　＜ＰａＫ４３／４１＞：十字砲架の生産が遅れがちだったため、leFH18の砲架にsFH18の脚と車輪を組み合わせ、PaK43の砲本体を搭載したもの。俯角を確保するために背が高くなり、その大きさから納屋の扉というニックネームが付けられている。閉鎖機は水平鎖栓式に換えた。二脚砲架と大重量のため方向転換が難しいという欠点がある。戦闘重量4380kg。射界は左右計56度。榴弾（重量19.3kg）だと最大射程15000m。８トンハーフトラックまたはsWSで牽引する。1943-44年に1403門が生産された。射距離3500mからT-34戦車６両を破壊したり、射距離600mでT-34戦車を後ろからブチ抜いてエンジンを5m先・砲塔ハッチを15m先まで吹き飛ばしたりと逸話は多い。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4、月刊PANZER2,’01

　＜ＰａＫ４３／１＞：PaK43/41の車載型で、ホルニッセ／ナスホルン対戦車自走砲に搭載された。Pzgr39-1徹甲弾（重量10.2kg）だと砲口初速毎秒1000m、装甲貫徹力203mm（射距離100m）／185mm（500m）／165mm（1000m）。Pzgr40/43高速徹甲弾（重量7.3kg）だと砲口初速毎秒1130m、装甲貫徹力237mm（射距離100m）／217mm（500m）／153mm（2000m）。参考：異形戦車ものしり大百科、月刊PANZER2,’01

　＜ＰａＫ４３／２＞：フェルディナンド用。徹甲弾（重量7.3kg）だと砲口初速毎秒1130m、装甲貫徹力は30度傾斜装甲板に対し226mm（射距離450m）／137mm（1800m）。参考：月刊PANZER6,’05、2,’01

＜ＰａＫ４４　Ｌ／５５＞：ドイツ国防軍55口径12.8cm対戦車砲。12.8cmカノン砲K44との共用化も考慮してラインメタル社とクルップ社が試作し、４輪十字砲架のクルップ社製（ラインメタル社は６輪で、後方車軸がトレーラー式だった）が採用された。射撃時には前方に折り畳まれた脚を十字に開き、車輪を引き上げて固定する。砲身長6.62m、戦闘時全高1.6m、戦闘重量10.16トン。最大仰角45度。使用弾は分離装薬弾。Pzgr徹甲弾（重量26.4kg）だと砲口初速毎秒860m、装甲貫徹力は0-30度傾斜装甲板に対して189mm（射距離100m）／166mm（500m）／143mm（1000m）／127mm（1500m）／117mm（2000m）。Pzgr43徹甲弾（重量28.3kg）だと砲口初速毎秒845m、装甲貫徹力は0-30度傾斜装甲板に対して187mm（射距離100m）／178mm（500m）／167mm（1000m）／157mm（1500m）／148mm（2000m）。榴弾（重量28.3kg）だと最大射程24410m。130門が生産されたが、前線に運ぶのも一苦労で、殆ど実戦参加していないようだ。参考：ジャーマンタンクス、月刊グランドパワー10,’03、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜ＰａＫ５０＞：ドイツ国防軍7.5cm対戦車砲兼歩兵砲。7.5cmPaK40の砲身を2245mmに短縮し、箱形の大型マズルブレーキを付け、5cmPak38の砲架に搭載したものである。戦闘重量1095kg。少数が配備された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜ＰａＫ９７／３８＞：ドイツ国防軍7.5cm対戦車砲。7.5cmPaK40の生産が軌道に乗るまでの繋ぎで、5cmPak38の砲架にフランス製7.5cm野砲M1897を搭載し、砲身に補強リング４個を巻き、砲口にソロータン製多孔式マズルブレーキを装着している。砲身長2.721m、口径長36、戦闘重量1190kg。俯仰角マイナス８度からプラス25度、射界60度。フランス軍の榴弾の他、ポーランド製徹甲弾、ドイツ製97/38HL/B成型炸薬弾（重量4.7kg、初速毎秒450m、装甲貫徹力75mm、最大射程1900m）を使用できる。1941年に700門が製作され、7.5cmPaK40量産後は後方に下げられて大西洋城塞などに回された。ルーマニアにも600門が提供されている。参考：月刊PANZER4,’02、12,’10、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜ＰａＫ９７／４０＞：ドイツ国防軍7.5cm対戦車砲。7.5cmPaK40の砲架にフランス製7.5cm野砲M1897を搭載したものである。戦闘重量1425kg。PaK97/38用97/38HL/B成型炸薬弾も使用可能。1943年に160門が改造されたとされるが、PaK97/38と合わせて2712門が改造されたという説もある。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4、月刊PANZER12,’10

＜ＰａＫ１１２（ｆ）＞：SA1934（対戦車砲）を参照。

＜ＰａＫ１７７（ｉ）＞：47/32モデル35海外シリーズ（対戦車砲）を参照。

＜ＰａＫ１８１（ｆ）＞：SA1937（対戦車砲）を参照。

＜ＰａＫ１８４（ｒ）＞：M1937対戦車砲（ソ連）海外シリーズを参照。

＜ＰａＫ１９２（ｅ）＞：２ポンド砲・海外シリーズを参照。

＜ＰａＫ１９３（ｆ）＞：SA1939（対戦車砲）を参照。

＜ＰａＫ（Ｂｏｈｌｅｒ）＞：M1935海外シリーズ（対戦車砲）を参照。

＜ＰＡＫ　ＤＡ＞：ロシア空軍がTu-22M、Tu-95MS、Tu-160の後継として開発するステルス戦略爆撃機で、長距離航空軍向け航空複合体の略。2007年に計画が公表され、2009年8月19日にツポレフ設計局と契約した。当初はTu-160改良型で済ませる予定だったが、2013年初めにステルス性に優れた亜音速全翼機型の設計案が承認されたらしい。機体重量100-120トンくらい、最大離陸重量150-200トン。エンジンはAL-41Fの発達型またはそのバックアップとして開発中のNK-65（Tu-160M2用NK-32-02のアフターバーナー抜き発達型）を４基積み、最大速度は亜音速、最大航続距離12400km（6000-9000km？）、戦闘行動半径（最大兵装）3500km。兵装搭載量27トン（30-40トン？）くらい。2014年に試作機を発注し、2021年に初飛行、2025年から実戦配備を予定していたが、研究開発の主要部分が2021年以降、初飛行が2023年以降に延期されたらしく、相当遅れるかもしれない。中国に資金協力を仰いでいるらしく、露中共同開発になる可能性もある。2020年2月3日、ロシア軍機関紙が試作機製造に必要な全契約の締結を終えたと発表し、飛行試験は2027年になるとした。参考：月刊航空情報11,’09、月刊軍事研究6,’15、9,’14、5,’11、11,’13、2,’18、6,’18、月刊航空ファン9,’16、5,’13、11,’15、4,'16、11,’16、月刊JWings7,’14、4,’20、朝雲

＜ＰＡＫ　ＤＰ＞：ロシア空軍がMiG-31の後継として開発する予定の迎撃戦闘機で、将来型長距離迎撃航空機複合体の略。2017年から開発する予定だったが、予算不足のせいか2019年以降に延期され、2017年12月13日に2018年に早められた。部隊運用は2028年になる予定。参考：月刊航空ファン11,’15、月刊軍事研究4,’18

＜ＰＡＫ　ＴＡ＞：ロシア空軍がAn-124の後継として開発する予定の輸送機で、輸送航空軍向け将来型航空機複合体の略。時速2000kmの超音速巡航能力を持ち、200トンの貨物を積んで地球上のあらゆる地点に７時間以内に到達できる。参考：月刊航空ファン11,’15

＜ＰＡＫＥＴ−Ｅ−Ｎ／Ｋ＞：パケットE/NKを参照。

＜ＰＡＫ　ＦＡ＞：Su-57シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＰａＫ　Ｋ（ｔ）＞：ドイツ国防軍47mm対戦車砲。チェコがズデーテン国境要塞に配備するため生産したのを鹵獲して使用したもので、4.7cmPaK(t)とは別物である。参考：月刊PANZER9,’06

＜ＰａＫ（ｔ）Ｌ／４３.４＞：4.7cmKPUVvz38海外シリーズ（対戦車砲）を参照。

＜ＰＡＬ＞：アメリカの核兵器用電子暗号化安全装置で、Permissive Action Linkの略。ＡからＦまで６カテゴリーあり、最も複雑なＦでは12桁のコードを複数回入力する。何回か失敗するとロックされ、製造元に戻さないと解除できなくなる。参考：核兵器事典、U.S.ウェポン・ハンドブック

＜ＰＡＬ／ＡＭＡＣ＞：DCU-201/A（核兵器照合設定装置）を参照。

＜ＰＡＬＡＳＨ＞：3M89（近接防御兵器）を参照。

＜ＰＡＬＥＮ＞：フランスが1991年から開発している核実験シミュレーション装置で、核実験制限準備の略。アメリカのクレイT3D/Eスーパーコンピュータ、出力２メガジュールの高エネルギーレーザー、放射線高速度写真技術を組み合わせている。参考：月刊軍事研究8,’05

＜ＰＡＬＳ＞：AN/SPN-35または精密進入着艦装置または太平洋水陸両用指揮官シンポジウムを参照。

＜ＰＡＭ＞：アメリカ海軍が非直接照準発射システム（NLOS-LS）として開発していた精密攻撃ミサイルで、Precision Attack Missileの略。全長1.5m、直径0.178m、重量53kg（45kg？）、弾頭重量5kg。推進は固体燃料ロケット２段式、最大射程40km。15連装垂直発射機から５秒おきに射出されるが、この時はミサイル自体は目標をロックオンしておらず、INS/GPSにより目標付近に向かい、双方向データリンクにより指揮所と目標情報を交換し無線コマンドリンクにより飛翔方向を修正、最終的には自身の赤外線画像シーカーまたは他部隊が照射したレーザー反射波を受信して目標をロックオンし、多目標対応型成型炸薬弾頭で破壊する。当初はアメリカ陸軍もFCSの一環（NLOS-LS用）として開発に加わっていたが、計画が遅れた上に2010年1-2月に行われた６回の発射試験で４回失敗、4月に開発から抜けた。アメリカ海軍ではLCSに対水上戦用ミッションモジュールとして15連装VLS３基を搭載する予定だったが、2011年1月に開発中止を決定、安いグリフィン（の射程延伸型グリフィンER）を採用することにした。参考：月刊軍事研究8,’10、4,’05、10,’10、2,’11、8,’11

＜ＰＡＭＳ＞：太平洋地域陸軍管理セミナーを参照。

＜ＰＡＮＤＡ＞：情報通信研究機構、大阪大学、東芝が開発したＸバンド気象レーダーで、Phased Array radar Network DAta systemの略。アクティブ・フェイズド・アレイ方式で、128本の単一偏波水平スロットアレイを縦に配置し、垂直面内は電子走査、水平面内は機械的旋回でスキャンを行う。送信時には仰角方向に幅の広いファンビームによる位相走査、受信時には同時形成したペンシルビーム10本を一体化してビーム走査を行い、全ビームの受信波を並行処理する。解像度100m、観測周期10-30秒。高精度三次元観測によりゲリラ豪雨や竜巻を監視・観測できる。2012年8月から大阪大学でテストが始まり、2015年7月から気象研究所で実用化試験に入っており、2020年以降に実用化される見込み。参考：レーダシステムの基礎理論

＜ＰＡ　ＮＧ＞：フランス海軍次期原子力空母。Porte-Avions Nouvelle Génération（新世代空母）の略だが、フランス海軍正式名称ではなく、メディアが勝手に付けたものである。2038年に退役するシャルル・ド・ゴール級の後継で、2025年に建造の可否を決め、可となれば同年にファースト・スチール・カットを実施し、2038年に就役させる予定である。CATOBAR空母で、飛行甲板面積16000平方メートル・格納庫床面積5000平方メートルあり、艦尾から左舷側に向かうアングルド・デッキを持ち、NGF次世代艦戦24機またはラファールＭ戦闘機32機、E-2D早期警戒機３機、H-160M/EC-725ヘリ5-6機、汎用（攻撃・偵察・空中給油）固定翼型UAV６機を搭載する。カタパルトは電磁カタパルトEMALS３基（全長90m。飛行甲板前端２基と左舷側アングルド・デッキ前端１基）、アレスティング・ワイヤは先進着艦拘束装置AAG３本で、アメリカ国防安全保障協力局が2021年12月21日にFMSでの輸出許可を出した。ただしEMALSは２基分である。ラファールＭの射出・拘束試験はアメリカのレイクハーストにある陸上試験場で行う予定（実験的に何度か射出・拘束されたことはある）。戦闘機出撃率１日あたり60ソーティ。アイランドは右舷後部（かなり後ろ寄り）に１つで、シー・ファイア多機能レーダー用プラナー・アレイを装着するタワーマストを持ち、アイランド前方に外舷式エレベーター（容量40トン）を２基タンデムで備える。全長310m、水線長305m、飛行甲板最大幅85m、水線幅39m、満載排水量75000トン。主機は原子力蒸気タービン方式、K22加圧水型原子炉（熱出力220MW）２基、発生電力110MW、機関出力80MW、２軸推進、最大速力27ノット。兵装はアスター艦対空ミサイル用垂直発射機32-48セル、40mm単装機関砲TA40AAラピッドファイア。場合によってはレーザーやレールガンを積むかもしれない。乗員900-1080名＋航空要員550-620名。シャルル・ド・ゴール級より満載排水量が７割増しなのに搭載機数が大して変わらないのは、搭載予定のNGFがラファールＭより大型化するためらしい。2021年3月29日、フランス国防調達局が、ネイヴァル・グループ、アトランティーク造船所、テクニクアトム社に、予備設計作業を実施するよう指示した。ネイヴァル・グループが計画全体、戦闘システム、カタパルト、着艦拘束装置、航法・航空関連装置、アトランティーク造船所が流体力学分野、船体設計・建造、推進装置、舵機、テクニクアトム社が原子炉を担当し、ネイヴァル・グループとアトランティーク造船所は合弁企業MO PorteAvionsを設立する。参考：月刊世界の艦船9,'23、8,'23、8,'21、1,'23、3,'21、8,’20、6,'21、7,'21、3,'22、月刊JWings2,’21

＜ＰＡＯ＞：軍隊の広報担当者のことで、Public Affairs Officerの略。参考：MOLIBITO Vol.3

＜ＰＡＰ−１０４＞：フランスECA社が開発した機雷処分具で、世界初の遠隔操作式機雷処分具である。全長3m、全幅1.2m、重量850kg。運用距離2000m、水中速力６ノット、最大深度300m。小型潜水艇のような外観をしており、母艦から光ファイバーケーブルで操縦信号を送る。センサーは高解像度ソナー、LLLTV、カラーTVカメラで、胴体中央左右の電動スラスターにより航走し、胴体前部両側面の係維機雷処分用ワイヤーカッターで係維索を切ったり、胴体下に積んだ126kgまでの処分用爆雷で機雷を誘爆させたりする。処分用爆雷を投下すると本体は浮上するので、母艦から暗号化信号発信装置を使って起爆信号を送る。内蔵バッテリー駆動のため、活動時間が制限されるのが欠点。光ファイバーケーブルがガラス製なので、引っ張られすぎて損傷しないよう釣り竿のような張度調整装置でリールを操作して調整するが、かなりの熟練を要するらしい。イギリス、オーストラリア、ドイツ、マレーシアなどが採用した。海上自衛隊もPAP-104Mk5を採用し、すがしま型掃海艇12隻に２基ずつ搭載して1999年から運用したが、日本周辺海域には合わなかったのか、後にS-10機雷処分具を国産開発している。参考：月刊軍事研究11,’03、MORIBITO Vol.3、月刊世界の艦船1,'15増刊、3,’10、1,’14、10,’23、1,’24

＜ＰＡＰＩ＞：精密進入経路指示灯を参照。

＜ＰＡＰＲ−Ｌ１１＞：自衛隊のレーダ警戒装置。トキメック製。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＰＡＰＲ−Ｌ１２＞：自衛隊のレーダ警戒装置。トキメック製。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＰＡＲ＞：周辺捕捉レーダー（Perimeter Acquisition Radar）または精密進入レーダーまたはフェイズド・アレイ・レーダーの略。参考：軍事力バランス78年版、月刊JWings3,’16

＜ＰＡＲＣＳ＞：AN/FPQ-16（レーダー）を参照。

＜Ｐ／ＡＲＩＳ＞：Passive/Active Range And Intercept Sonar（パッシブ・アクティブ測距逆探ソナー）の略。参考：現代の潜水艦

＜ＰＡＲＰＲＯ計画＞：アメリカとイギリスによる共産圏偵察飛行で、平和時空中偵察計画の略。国境沿いの領空外すれすれを飛行しながらソ連及び共産圏の偵察を行うもので、1946年に開始した。撃墜された偵察機もかなりあったらしい。参考：月刊ミリタリーエアクラフト4,’02

＜ＰＡＲＳ３ＬＲ＞：LR-TRIGAT（対戦車ミサイル）を参照。

＜ＰＡＳ＞：大統領空輸飛行隊（Presidential Airlift Squadron）の略。参考：月刊軍事研究12,’13

＜ＰＡＳ−１３Ｂ（Ｖ）１＞：LTWS（照準器）を参照。

＜ＰＡＳＥＯ＞：パセオ（電子光学センサー）を参照。

＜ＰＡＳＧＴ＞：Personnel Armor System for Ground Troops（地上部隊用個人装甲システム）の略。

＜ＰＡＳＧＴベスト＞：アメリカ陸軍の防弾ベスト。ケブラー29を13枚重ねにしてある。重量4kg（Ｍサイズ）／4.9kg（Ｘサイズ）。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＰＡＳＧＴヘルメット＞：アメリカ陸軍のヘルメット、別名バリスティックヘルメット。耳から首の後ろを防御するため、この部分が大きく下に張り出しており、第２次大戦中にドイツ国防軍が使用したヘルメットに似ていることからフリッツヘルメットとも呼ばれる。ケブラー繊維を何重にも重ねてフェノールPVB樹脂でコーティングしたもので、拳銃弾の直撃に耐えられる強度を持つが、ライフル弾が直撃すれば貫通される。グレナダ侵攻アージェント・フューリー作戦から登場した。参考：歴史群像10,’06、コンバット・バイブル

＜ＰＡＳＯＬＳ＞：アジア太平洋地域後方補給セミナーを参照。

＜ＰＡＳＳＥＸ０９＞：アメリカ海軍とペルー海軍の共同演習で、2009年6月中旬にペルー沖の大西洋で実施された。アメリカ海軍からは第40駆逐隊のフリゲート３隻（FFG-54フォードなど）、ペルー海軍からは改ルポ級フリゲート２隻や209/1200型潜水艦３隻などが参加した。参考：月刊世界の艦船9,’09

＜ＰＡＴＢ−１Ｍ＞：ソ連のクラスター爆弾用対戦車子爆弾。重量1kg。装甲貫徹力210mm。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＰＡＴＢ−２.５＞：ソ連のクラスター爆弾用対戦車子爆弾。重量2.5kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｐａｔｇｂ１８０＞：XA180海外シリーズ（装甲車）を参照。

＜Ｐａｔｇｂ２０２＞：XA202海外シリーズ（装甲車）を参照。

＜Ｐａｔｇｂ２０３＞：XA203海外シリーズ（装甲車）を参照。

＜Ｐａｔｇｂ３６０＞：XA360海外シリーズ（装甲車）を参照。

＜ＰＡＴＲ＞：アメリカ空軍試作貨物ホイストPack and Transport Reloader。貨物室床面が高く専用ローダーかフォークリフトが必要なKC-135R空中給油輸送機向けの器材で、前部胴体左のカーゴドア内部に取り付けて2000ポンド・900kgまでの貨物や担架を積み降ろしできるようにする。参考：月刊JWings8,’23

＜ＰＡＴＲＥＣＯＮＷＩＮＧ＞：哨戒偵察航空団（Patrol and Reconnaissance Wing）の略。参考：月刊世界の艦船11,’18

＜ＰＡＵ−１０／Ａ＞：アメリカ軍の高速用殺虫剤散布器。テイルフィン付きの爆弾型をしている。全長3.81m、直径0.43m、尾翼スパン0.81m、空虚重量104.3kg。内部容積240.3リットル、散布量毎分75.7リットル。参考：ワイルドウエポン

＜ＰＡＷ＞：CBU-107/B（クラスター弾）を参照。

＜Ｐ．Ａ．Ｗ２０＞：ゲムコー・エルブリー・プレシジョン・エンジニアリング社が開発し、デネル社が販売を担当する20mmライフル、別名ネオバップ。PAWはPersonal Assault Weaponの略である。突撃銃とグレネードランチャーを足して２で割ったような性格で、グリップは機関部の右側から突き出しており、左右どちらの肩にストックを付けても撃てるようになっている。反動は12ゲージの散弾銃程度とされる。フレーム上部及びグリップ上部にはレールマウントがあり、ダットサイトや暗視装置などを装着可能。全長845mm／770mm（ストック短縮時）、重量5.9kg。ガス圧作動の半自動式。使用弾は20mm×42弾（重量110g）、弾種は榴弾、散弾、徹甲榴弾、曳光弾、ゴム弾、訓練弾。弾倉は７発入り箱型。最大射程1000m。参考：月刊軍事研究1,’07

＜ＰＡＷ６００＞：ドイツ国防軍8cm低圧滑腔砲、別名PwK8H63。砲架は5cmPaK38、マズルブレーキは7.5cmPaK40の流用である。口径81.4mm、砲身長2.94m、戦闘重量610kg。HEAT-FS弾を使用すると、発射速度毎秒520m、有効射程750m、装甲貫徹力145mm。１門あたりの値段は2050RM。機甲てき弾兵第30・第31連隊などで使用されていた。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4、月刊PANZER6,’06

＜ＰＡＷ１０００＞：ドイツ国防軍試作105mm低圧砲。1945年初めに開発され、試作砲が完成したところで終戦となった。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜ＰＡＷ　Ｌ／１０５＞：ドイツ国防軍試作8cm低圧滑腔砲。PAW600の砲身延長型で、砲身長は105口径もあり、砲架を設計し直してleFH18の脚とK18カノン砲の車輪を取り付けた。装甲貫徹力200mmを目指したが、試作段階で終戦を迎えた。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜ＰＡＷＳ＞：アメリカのATK社が開発中の遠隔操作砲塔で、Palletized Autonomous Weapon Systemの略。25mmチェインガンLW25を搭載しており、10分あればヘリや車両に搭載できる。参考：月刊軍事研究12,’09

＜ＰＡＺシステム＞：ソ連軍の戦車用NBC防護装置。RBZ-1m放射線検知装置がγ線を検知すると自動的に作動し、エンジンを自動停止させて戦車の開口部を全て閉鎖する。その後、空気浄化装置により吸入空気から放射性の塵を除去して車内に供給、車内を与圧する。T-62などに搭載された。参考：月刊PANZER9,’04

＜ＰＢ＞：Plavayushciiy Broneavtomobil’（浮航装甲自動車）の略。参考：月刊グランドパワー3,’05

＜ＰＢ＞：アメリカ軍AGM-88対レーダーミサイル運用モードの１つで、Pre-Briefedの略。POSの海軍呼称である。参考：月刊JWings7,’02

＜ＰＢ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の艦種記号。1958年2月21日、哨戒艇（Patrol Boat）を示す艦種記号として定められ、901以降の艦番号も付与された。1999-2000年頃に廃止された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、海上自衛隊全艦艇史、日本の防衛戦力Part3

＜Ｐｂシリーズ＞：ドイツ国防軍空対地ロケット弾。第２次大戦時に使用した。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｐｂ−１＞：陸軍の81mmロケット弾をベースに開発したもの。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｐｂ−２＞：R4M空対空ロケットを対地型にしたもの。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｐｂ−３＞：R4M空対空ロケットを対地型にしたもの。参考：歴史群像2,’08付録

＜ＰＢ−１Ｇ＞：B-17爆撃機ファミリーを参照。

＜ＰＢ−１Ｗ＞：B-17爆撃機ファミリーを参照。

＜ＰＢ２Ｂ−１＞：PBY海外シリーズ（飛行艇）を参照。

＜ＰＢ２Ｂ−２＞：PBY海外シリーズ（飛行艇）を参照。

＜ＰＢ２Ｙシリーズ＞：アメリカ軍の飛行艇、別名コロネード（Coronado）。コンソリデーテッド社が開発した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＢ２Ｙ−１＞：試作型。1937年末に初飛行し、改修を加えてPB2Y-2として採用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＢ２Ｙ−２＞：生産型。４発の大型飛行艇で、翼端引き込み式フロートを持つ。双垂直尾翼により大型の機体の方向安定性を保っている。1940年に配備された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＢ２Ｙ−３＞：重武装型。全長24.2m、全幅35.1m、全高8.4m、自重18600kg、全備重量31000kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1830-88（1200馬力）４基、巡航速度227km、最大速度359km、実用上昇限度6300m、航続距離3800km。自衛用に12.7mm機銃８丁を搭載する。爆弾搭載量5440kg。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＢ２Ｙ−３Ｂ＞：イギリス向け。10機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＢ２Ｙ−３Ｒ＞：輸送機型。31機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＢ２Ｙ−４＞：エンジンをライト・サイクロンに換えたもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＢ２Ｙ−５＞：燃料搭載量を増やしたもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＢ２Ｙ−５Ｈ＞：救急機型。担架25床を搭載できる。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＰＢ−４＞：ソ連軍試作浮航装甲自動車。BA-3に浮航能力を持たせたもので、1933年からイジョルスキー製鋼所で開発された。６輪のフォード・ティムケン６輪貨物トラックのシャシーに厚さ4-7mmの装甲車体を載せており、外形はBA-3とほぼ変わらず、浮力確保のため車体側面にバルサ材を取り付けてある。操縦手右の機銃手席に7.62mm機銃DT搭載ボールマウントを装備した。砲塔はBA-3の後部張り出し部を廃止したもので、45mm戦車砲20K（1932年型、152発）と同軸7.62mm機銃DTを装備する。機銃弾搭載数2268発。照準器はTOP直接望遠眼鏡とPT-1潜望鏡式照準器。全長5.3m、全幅1.98m、全高2.255m、重量5.28トン。エンジンはGAZ-AAガソリン（40馬力）、路上最大速度50km、浮航速度4km（スクリュー）、航続距離200km。装甲が薄く、浮航能力が低くてわざわざ生産する必要性にも欠け、量産はされなかった。参考：月刊グランドパワー3,’05

＜ＰＢ４Ｙ−１＞：B-24爆撃機ファミリーを参照。

＜ＰＢ４Ｙ−２＞：B-24爆撃機ファミリーを参照。

＜ＰＢ−７＞：ソ連軍試作浮航装甲自動車。PB-4の改良型で、浮航能力を持たせると装甲が薄くなり、正面戦闘には投入できないので、偵察用として1936年から開発した。シャシーは６輪トラックGAZ-AAAで、エンジンを強化、車体形状を水上向きに設計し直し、傾斜装甲を採用した。後部タイヤに履帯を巻いて不整地踏破能力を向上させることができる。全長5.08m、全幅2.15m、全高2.073m、重量4.5トン。武装は後部銃塔の7.62mm機銃ShKASが１丁（1000発）。装甲厚4-8mm。エンジンはGAZ-M1ガソリン（50馬力）、路上最大速度60km、浮航速度5km。乗員３名。水上能力がさして向上せず、浮航軽戦車が既に生産されていたので、採用されなかった。参考：月刊グランドパワー3,’05

＜ＰＢ−１２−９０＞：自衛隊の艦船用鉛蓄電池。古河電池製。参考：月刊軍事研究6,’13

＜Ｐ．Ｂ．３１Ｅ＞：イギリス空軍の試作重迎撃戦闘機。ツェッペリン飛行船迎撃用で、スーパーマリンが1917年に製作した。双発４葉機で、15ポンド砲１門と機銃２丁に加え、夜間索敵用サーチライトも装備している。採用されなかった。参考：月刊丸6,’01

＜ＰＢ−１００＞：Pe-2シリーズ（爆撃機）を参照。

＜ＰＢ−１０１＞：グラーフ・ツェッペリン（空母）を参照。

＜ＰＢ−９０１＞：海上自衛隊哨戒艇１号型１番艇、哨戒艇１号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-7765で、1943年12月に竣工し、1958年2月21日に貸与された。1965年8月13日、供与された。1973年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９０２＞：海上自衛隊哨戒艇１号型２番艇、哨戒艇２号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-8294で、1945年8月に竣工し、1958年2月21日に貸与された。1965年8月13日、供与された。1971年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９０３＞：海上自衛隊哨戒艇１号型３番艇、哨戒艇３号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-8319で、1943年12月に竣工し、1958年2月21日に貸与された。1965年8月13日、供与された。1971年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９０４＞：海上自衛隊哨戒艇１号型４番艇、哨戒艇４号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-15907で、1944年8月に竣工し、1958年2月21日に貸与された。1965年8月13日、供与された。1964年10月、東京オリンピックのヨット競技を支援した。1972年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、6,’22

＜ＰＢ−９０５＞：海上自衛隊哨戒艇１号型５番艇、哨戒艇５号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-25395で、1943年11月に竣工し、1958年2月21日に貸与された。1965年8月13日、供与された。1971年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９０６＞：海上自衛隊哨戒艇１号型６番艇、哨戒艇６号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-35868で、1943年10月に竣工し、1958年2月21日に貸与された。1965年8月13日、供与された。1971年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９０７＞：海上自衛隊哨戒艇１号型７番艇、哨戒艇７号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-60220で、1943年7月に竣工し、1958年2月21日に貸与された。1965年8月13日、供与された。1972年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９１１＞：海上自衛隊哨戒艇１号型８番艇、哨戒艇11号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-60280である。1958年2月21日に貸与され、1965年8月13日に供与された。1973年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９１２＞：海上自衛隊哨戒艇１号型９番艇、哨戒艇12号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-60307である。1958年2月21日に貸与され、1965年8月13日に供与された。1973年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９１３＞：海上自衛隊哨戒艇１号型10番艇、哨戒艇13号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-60310である。1958年2月21日に貸与され、1965年8月13日に供与された。1972年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９１４＞：海上自衛隊哨戒艇１号型11番艇、哨戒艇14号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-60311である。1958年2月21日に貸与され、1965年8月13日に供与された。1972年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９１５＞：海上自衛隊哨戒艇１号型12番艇、哨戒艇15号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-60315である。1958年2月21日に貸与され、1965年8月13日に供与された。1972年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９１６＞：海上自衛隊哨戒艇１号型13番艇、哨戒艇16号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-60338である。1958年2月21日に貸与され、1965年8月13日に供与された。1972年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９１７＞：海上自衛隊哨戒艇１号型14番艇、哨戒艇17号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-60340である。1958年2月21日に貸与され、1965年8月13日に供与された。1973年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９１８＞：海上自衛隊哨戒艇１号型15番艇、哨戒艇18号。元はアメリカ海軍45フィート哨戒艇C-60342である。1958年2月21日に貸与され、1965年8月13日に供与された。1972年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９１９＞：海上自衛隊哨戒艇19号型１番艇、哨戒艇19号。1971年3月31日竣工。1992年10月20日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９２０＞：海上自衛隊哨戒艇19号型２番艇、哨戒艇20号。1971年3月31日竣工。1992年10月20日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９２１＞：海上自衛隊哨戒艇19号型３番艇、哨戒艇21号。1971年3月31日竣工。1992年10月20日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９２２＞：海上自衛隊哨戒艇19号型４番艇、哨戒艇22号。1971年3月31日竣工。1992年10月20日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９２３＞：海上自衛隊哨戒艇19号型５番艇、哨戒艇23号。1972年3月31日竣工。1994年12月19日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９２４＞：海上自衛隊哨戒艇19号型６番艇、哨戒艇24号。1972年3月31日竣工。1994年8月19日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＢ−９２５＞：海上自衛隊哨戒艇19号型７番艇、哨戒艇25号。1972年12月1日起工、1973年2月20日進水、1973年3月29日竣工。1993年7月31日、呉地方隊展示訓練に参加。1998年5月7日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、海上自衛隊全艦艇史、月刊丸10,’93

＜ＰＢ−９２６＞：海上自衛隊哨戒艇19号型８番艇、哨戒艇26号。1972年12月15日起工、1973年3月6日進水、1973年3月29日竣工。1993年7月31日、呉地方隊展示訓練に参加。1998年6月22日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、海上自衛隊全艦艇史、月刊丸10,’93

＜ＰＢ−９２７＞：海上自衛隊哨戒艇19号型９番艇、哨戒艇27号。1972年12月29日起工、1973年3月12日進水、1973年3月29日竣工。1999年1月14日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、海上自衛隊全艦艇史

＜ＰＢＤＳ−Ｊ＞：生物偵察車を参照。

＜ＰＢＩＥＤ＞：IEDを参照。

＜ＰＢＩＳＡ＞：イギリス軍デジタル化計画の一環で、Platform Battlefield Information System Applicationの略。チャレンジャー２に搭載され、ウォーリアやシミターと共通の戦闘マネージメントシステムを構築する。車長・操縦手用ディスプレイ、慣性航法装置、デジタル・コンピュータなどを導入することとなる。参考：月刊PANZER12,’03

＜ＰＢＪ−１Ｃ＞：B-25シリーズ（爆撃機）を参照。

＜ＰＢＪ−１Ｄ＞：B-25シリーズ（爆撃機）を参照。

＜ＰＢＪ−１Ｈ＞：B-25シリーズ（爆撃機）を参照。

＜ＰＢＪ−１Ｊ＞：B-25シリーズ（爆撃機）を参照。

＜ＰＢＬ＞：Performance Based Logistics（成果に主眼を置いて包括的な業務範囲に対し締結する長期的な契約、成果主義兵站）の略。物品補給、委託業務実施などの成果に応じて金銭を支払う契約方式である。成果の指標はリードタイム保証（修理期間）、在庫保証（部品在庫量）、可動率・可用性保証（可動率・運用時間など）、任務保証（運用時の任務達成度）などで、契約条件よりも良い成果が出れば上乗せで対価を払うこともある。企業側は同じ成果をより低コスト短時間で挙げれば大きな利益を得られるので、企業努力に励むこととなり、長期的に安定迅速なサービスを受けられることが期待される。ただし予想外の物価急騰、人件費急増、任務増による作業負担増加などで企業側が大損をすることもある。自衛隊も2012年度のEC-225LPの整備で効果を確認し、順次航空機を中心に導入予定で、2013年度には空自初度PBLとしてF-15エンジン部品とT-7キャノピー整備を発注する。2016年10月14日、TH-135練習ヘリの機体維持等に係るPBLをエアバス・ヘリコプターズ・ジャパン社と締結した。2017年2月20日、EC-225LPの機体維持等に係る５年間（2017年2月から）のPBLをエアバス・ヘリコプターズ・ジャパン社と締結した。2017年12月21日、C-130Rの機体維持業務（2017-22年度）を日本飛行機と契約した。24億7800万円の経費を縮減できる見込み。2022年2月15日、TH-135練習ヘリ15機とEC-225LP特別輸送ヘリ３機の機体維持などに係るエアバス・ヘリコプターズ・ジャパン社との５年間のPBLを更新した。参考：月刊JWings7,’19、10,’11、6,’15、5,'22、月刊軍事研究12,’11、7,’13、12,’16、4,’17、月刊航空ファン4,’18

＜ＰＢＭシリーズ＞：アメリカ海軍哨戒爆撃飛行艇、別名マリナー（Mariner）。PBYカタリナの後継で、1937年のアメリカ海軍航空局要求に基づいてマーチン社が開発し、競争試作相手のコンソリデーテッド機が使用予定のライトR-3350-8エンジンをB-29に取られてしまったため、本機が採用され、各型計1288機が生産された。参考：月刊航空ファン9,’02、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings8,’23

　＜モデル１６２Ａ＞：８分の３スケールモデル、別名タッドポール・クリッパー。コンソリデーテッド案に対抗する完璧な試作機を作り上げるために製作した。胴体中央にシボレー空冷４気筒エンジンを載せ、ベルトで左右主翼のプロペラを回す。1937年11月半ばに完成し、テストを行った。参考：月刊航空ファン9,’02

　＜ＸＰＢＭ−１＞：試作機。1937年6月30日にアメリカ海軍が試作発注し、モデル162Aの試験結果を取り入れて製作、1939年2月18日に初飛行した。主翼は肩翼配置のガル翼。エンジンはライト製R2600-6空冷星型複列14気筒ガソリン（1600馬力）双発。エレベーターの効きが悪かったため、後に水平尾翼上反角を15度に変えている。初期の滑水テストではポーポイジングがみられ、後に艇体の延長などを経て改善した。参考：月刊JWings8,'23、月刊航空ファン9,’02

　＜ＸＰＢＭ−２＞：試作超長距離哨戒飛行艇型。XPBM-1の機体構造を強化してカタパルト射出を可能とし、燃料容量を18226リットルに増やした。AVC-1カタパルト・ライターでのテストが1942年に行われたが、対潜哨戒型の生産が優先されたため、開発中止となった。参考：月刊航空ファン9,’02

　＜ＰＢＭ−１＞：最初の量産型。試作機初飛行前の1938年12月28日に20機が発注された。主翼は肩翼配置のガル翼（内翼上反角15度、外翼上反角１度）で、折れ曲がり部にエンジンを装着して艇体の上げる波飛沫がかかりにくくした。外翼中央に折り畳み式フロートが付く。後部胴体にトンネル式銃座、主翼後方の胴体上面、左右両側に銃座があるが、尾部には銃座が無い。尾翼は双尾翼で、上反角15度の水平尾翼端に垂直尾翼があり、垂直尾翼は水平尾翼に対して垂直に取り付けられている。1940年10月から1941年夏に20機が引き渡された。参考：月刊航空ファン9,’02、月刊JWings8,’23

　＜ＰＢＭ−３＞：補助フロートを内側への折り畳み式から固定式とし、機首・後部胴体上部の銃塔を動力式として尾部にも動力銃塔を追加、装甲を強化した。全備重量が５トン増加したのに合わせてエンジンもR-2600-12（1700馬力）に換えたが、最大速度や航続距離は低下した。ポーポイジング防止のためエンジンマウント位置を前進させ、エンジンナセルを後方に延長して爆弾倉を拡大、尾翼の振動を改善するため水平尾翼端上下に整流板を装着した。1940年11月に発注された。参考：月刊航空ファン9,’02

＜ＰＢＭ−３Ｂ＞：PBM-3Cを参照。

　＜ＰＢＭ−３Ｃ＞：PBM-3のプロペラを４翅にし、動力銃塔を12.7mm連装に強化、コクピット後上部に高さ1.3mのレドームを装備してAN/APS-15捜索レーダーを収容した。全長24.4m、全幅36m、全高8.38m、自重14700kg、全備重量26332kg。エンジンはライト製R2600-12空冷星型複列14気筒ガソリン（1700馬力）双発、最大速度318km、航続距離3440km。自衛武装は12.7mm機銃連装旋回銃塔３基（艇首上部、後部胴体上面、尾部上部）、12.7mm機銃２丁（後部胴体両側面銃座に１丁ずつ）。爆弾908kgを搭載可能。乗員９名。274機が生産され、32機がイギリスにレンドリースされてマリナーGR.1（PBM-3B）となった。参考：月刊航空ファン9,’02

　＜ＰＢＭ−３Ｄ＞：洋上哨戒飛行艇型。Ｕボートの脅威がほぼ無くなった1943年秋から引き渡された。エンジンをR-2600-22に換え、装甲を強化して燃料タンクを自動防漏式としている。全長24.3m、全幅36m、全高8.4m、自重15000kg、全備重量26310kg。エンジンはR-2600-22（1900馬力）双発、最大速度340km、上昇限度6000m、航続距離3600km。自衛武装は12.7mm機銃８丁。爆弾搭載量3630kg。259機が生産され、太平洋戦域に派遣された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン9,’02

　＜ＰＢＭ−３Ｒ＞：輸送飛行艇型。PBM-3の武装を外し、機内の床板を強化、貨物室に20座席を設置しており、補助シートを使用すれば33名を収容できる。プロペラは４翅になった。PBM-3の最初の32機が改造され、18機が新造され、1942年秋から就役した。JATO搭載試験も行っている。参考：月刊航空ファン9,’02

　＜ＰＢＭ−３Ｓ＞：対潜哨戒飛行艇型。PBM-3Cの装甲と動力銃塔を廃止し、自衛武装を機首の12.7mm連装機銃、左側面機銃座、尾部12.7mm単装機銃のみとして軽量化、航続距離を約25%延長した。航法士席を後部胴体右に移している。94機が新造され、多数がPBM-3Cから改造された。熱帯地域での任務も多くなり、エンジン前面に強制冷却ファンを装備するものも多い。第２次大戦中には沿岸警備隊にも配備され、沿岸対潜作戦を担った。参考：月刊航空ファン9,’02

　＜ＰＢＭ−４＞：エンジンをR-3350-8に換装したもの。エンジンがB-29に回されたため、生産前に発注が取り消された。参考：月刊航空ファン9,’02

　＜ＰＢＭ−５＞：エンジンをR-2800-22ダブルワスプ（2100馬力）に換え、リバースピッチプロペラを装備、胴体側面にJATOを装備できるようにしたもの。試作機２機を含め630機が生産され、1944年9月から引き渡され、1950年代半ばまで配備された。参考：月刊航空ファン9,’02

　＜ＰＢＭ−５Ａ＞：水陸両用機型。引き込み式降着装置を装備し、エンジンをR-2800-34に換装した。後期型ではコクピット後部のAN/APS-15捜索レーダーハウジングを涙滴型に変更している。全長24.33m、全幅35.96m、全高8.38m、自重15422kg、全備重量27216kg。エンジンはR-2800-34（2100馬力）双発、巡航速度237km、最大速度346km、実用上昇限度6160m、航続距離4345km。爆弾搭載量2000ポンド（907kg）。乗員10名。1948-49年に36機が新造され、４機がPBM-5から改造された。PBM-5と共に1950年代半ばまで配備され、P5Mマリーンと交替した。参考：月刊航空ファン9,’02

　＜ＰＢＭ−５Ａ輸送機型＞：武装を全て撤去して要人輸送などに使用したもの。参考：月刊航空ファン9,’02

　＜ＰＢＭ−５Ｇ＞：沿岸警備隊用捜索救難型。離水には燃料節約のためJATOを使用する。太平洋戦争後に24機が引き渡された。参考：月刊航空ファン9,’02

　＜ＰＢＭ−５Ｓ２＞：対潜哨戒機型。PBM-5の後部胴体上面の動力銃塔を撤去してMADを装備し、右側補助フロート内側の翼下に5000万カンデラの大型サーチライトを装着した。フライトデッキ下のギャレーで軽食が調理でき、胴体中央部には仮眠室があって長時間任務を可能としている。乗員は機長、第１操縦士、第２操縦士、航空機関士、銃手３名、通信士、レーダー手。参考：月刊航空ファン9,’02

＜ＰＢＭ海外ファミリー＞

　＜ＰＢＭ−３Ｓ（オーストラリア空軍）＞：オーストラリア空軍輸送機。捜索レーダーなどは撤去している。1944年2月までに12機が輸出されて捜索救難活動にも投入され、1945年9月27日まで使用されて全機スクラップになった。参考：月刊航空ファン9,’02

＜ＰＢＮ−１＞：PBYシリーズ（飛行艇）を参照。

＜ＰＢＯ−１＞：アメリカ海軍対潜哨戒機。ロッキード社がイギリス向けに生産したハドソンMk�VＡ攻撃機のうち20機を、アメリカ海軍向け対潜哨戒機としたもので、冬季に水上基地が凍り付いてしまう北方で飛行艇代わりに運用した。全長13.5m、全幅20m、全備重量9200kg。エンジンはライト社製R-1820-87（1200馬力）、最大速度420km。自衛武装は7.7mm機銃５丁。爆雷４発を搭載可能。運用成績は良好で、沿岸哨戒全てを飛行艇でなく陸上機で担う切っ掛けとなった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＰＢＲ　Ｍｋ�V＞：アメリカ軍小型河川哨戒艇。ベトナム戦争でBWNに配備された。排水量8.2トン。速力25ノット。兵装は12.7mm機銃2-3丁、40mmてき弾発射機１基、60mm迫撃砲１門。乗員4-5名。参考：コンバット・バイブル２

＜ＰＢＶ＞：Post Boost Vehicle（加速後速度調整段）の略。弾道ミサイル迎撃用ミサイルのロケットが燃焼を終えて弾頭部が切り離された後、弾頭を更に加速させて迎撃コースに誘導するためのロケットである。参考：月刊世界の艦船9,’12増刊

＜Ｐｂｖ．３０１＞：スウェーデン陸軍装甲兵員輸送車。1954年にスウェーデンのスヴェン・ベルガ社がプライベート・ベンチャーで提案し、1957年にスウェーデン陸軍がプロトタイプの試作を発注、ヘルグント社で量産された。スウェーデン製Strv.m/41軽戦車がベースで、転輪やサスペンションなどの足回りはそのまま使用、砲塔と車体上部を取り外し、機関室を車体前部左に移設、全溶接製箱形兵員室を増設し、上面に両開きハッチ、後面に乗降ドア（ピストルポート１基付き）を設けた。操縦室は機関室の右にあり、専用のハッチと視察装置３基を持つ。トランスミッションは操縦室前方下部にある。操縦手席後方は機関砲手席で、上面に遠隔操作式20mm機関砲（給弾も内部からできる）を装備したキューポラが設けられている。対空射撃も可能で、機関砲の右に対空照準環が付く。機関砲手席の後方左に車長席があり、上面には周囲に視察装置の付いた車長用キューポラがある。車長席の右が分隊長席で、その後ろの兵員室に６名が向かい合わせに座る。車体側面前部左右に３連装発煙弾発射機を１基ずつ搭載する。戦闘重量11.7トン。エンジンはスベンスカ・フリグモーターB44水平対向４気筒空冷ガソリン（150馬力）、最大速度45km。200両程度が改造されたらしい。1972年まで使用された。参考：月刊PANZER12,’01、月刊戦車マガジン8,’78

＜Ｐｂｖ．３０２＞：スウェーデン陸軍装甲兵員輸送車。Pbv.301の後継として1961年2月から研究され、12月にプロトタイプが完成、1963年10月に発注された。車体は圧延鋼板の溶接構造で、前面中央が楔形に突き出している。車体前面で20mm機関砲弾に抗堪でき、側面は水上浮航用に二重装甲となっており、HEAT弾に対する防御力も高い。後に車体・砲塔周辺に増加装甲をボルト止めした。車体前部が乗員室で、中央に操縦手、右後ろに車長が位置し、左に１名用砲塔がある。操縦手席上面にハッチとペリスコープ３基、車長席上面にハッチとペリスコープ５基が用意されている。車体中央が機関室でパワーパックを収容し、車体後部が９名用兵員室である。兵員室後面に左右開きのドア、兵員室上面に油圧式大型ハッチ２枚（車長が開閉操作を行う）を持つ。下部転輪はダブルタイプ片側５組、起動輪は前方、誘導輪は後方にあり、上部転輪は無く、短いスカートが付く。サスペンションはトーションバー式で、第１・第５転輪には油圧式ショックアブソーバーが付く。履帯はヘグルントM70で、ゴムパッド付シングルピン・シングルブロック式、耐久性10000km。水陸両用で、車体前部左右のトリムベーンを起こして車内のビルジポンプのスイッチを入れれば履帯で水上航行できる。砲塔は全周旋回可能で、イスパノスイザ20mm機関砲（発射速度毎分500発）１門を装備し、俯仰角マイナス10度からプラス50度。給弾は榴弾が135連ベルトマガジン、徹甲弾が10発入りボックスマガジンで、装弾数は榴弾405発・徹甲弾100発。照準器は対地用８倍単眼式光学照準器と対空用照尺（機関砲砲身備え付け）。砲塔上部にハッチがあり、前に３基、後ろに１基のペリスコープが付く。全長5.35m、全幅2.86m、全高2.5m、戦闘重量13.5トン。エンジンはボルボ・ペンタ社製モデルTHD100B水平直列４ストローク６気筒ターボチャージャー付きディーゼル（総排気量9600cc、出力280馬力）、トランスミッションはボルボ・ペンタ社製T60マニュアル（前進８段・後進２段）、最大速度68km、水上最大速力8km、燃料搭載量285リットル、航続距離300km。ヘグルント社とセーネル社で1966年2月から1971年12月に700両が生産された。改良型が２種製作されたが、こちらは採用されなかった。参考：月刊PANZER12,’00、月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊軍事研究4,’97

＜Ｐｂｖ．３０２ファミリー＞

　＜Ｂｇｂｖ．８２＞：装甲回収車型。兵員室に回収用装備を満載しており、Ｓタンクを回収できる。車体を延長し、幅も拡げ、車体形状を変更、下部転輪を片側６組に増やした。車体後部にヘグルントHM20ウインチ（牽引力60トン）と駐鋤、車体右に５トンクレーン、車体前部にドーザーブレードを装備する。20mm機関砲塔はそのまま搭載している。1973年4月から12月に24両が生産された。参考：月刊PANZER12,’00、月刊戦車マガジン8,’78

　＜Ｂｐｌｐｂｖ．３０２３＞：装甲弾道観測車型。敵砲迫の弾道を観測するための車両で、車体後部兵員室上に弾道測定用レーダーを搭載しているらしい。参考：月刊PANZER12,’00

　＜Ｂｒｏｂｖ．９４１＞：装甲架橋車型。車体上に50トン級戦車が通過できるアルミ製15m橋を搭載、前方にスライドさせることで3-5分で架橋できる。車体前部にドーザーブレードを装備する。砲塔は外し、自衛用に7.62mm機銃１丁を搭載した。1972-73年に17両が配備された。参考：月刊PANZER12,’00、月刊戦車マガジン8,’78

　＜Ｅｐｂｖ．３０２２＞：装甲観測車型。車長用ハッチを火器管制将校用キューポラに換装し、キューポラ前面に双眼鏡（４倍）と基線長式測距器（10倍）を装着、アズマスセンサーも付けた。車内には無線機３基、有線連絡機材２基、航法装置を搭載する。車体上面にアンテナ３本、車体前面にトリムベーン２枚を追加した。参考：月刊PANZER12,’00

　＜Ｓｔｒｉｐｂｖ．３０２１＞：装甲指揮車型。兵員室右側面に無線機を収容し、車体上面にアンテナ４本を追加した。車内には地図テーブルがあり、無線手４名と指揮乗員が乗る。参考：月刊PANZER12,’00

＜Ｐｂｖ．４０１＞：スウェーデン陸軍の装甲兵員輸送車。東ドイツのMT-LBを購入したものである。参考：月刊PANZER2,’02

＜Ｐｂｖ．４０１ファミリー＞

　＜装甲回収車＞：

　＜装甲指揮車＞：装甲指揮車型。キャビン天井をかさ上げしている。参考：月刊PANZER2,’02

　＜通信車両＞：装甲通信車型。車体後部にパラボラ・アンテナ付マストを載せ、車体前部銃塔の機銃を外して車長用視察・観測装置を搭載した。参考：月刊PANZER2,’02

＜ＰＢＸ＞：混合爆薬の一種で、plastic bonded explosiveの略。HMX/RDX微粒子の成型に高分子ポリマー（ポリウレタン、末端水酸基ポリブタジェン、グリシジルアジ化ポリマーなど）を用いたもので、ゴム弾性を得るため、更に架橋剤や結合剤などを加えて完成させる。安定性が高く、火を付けても燃焼するだけで爆轟しない。参考：火薬のはなし、月刊世界の艦船10,’17

＜ＰＢＸＮ−１０３＞：アメリカ軍のPBX炸薬。Mk48魚雷に使用されている。参考：月刊世界の艦船10,’17

＜ＰＢＸＮ−１０７＞：アメリカ軍のポリマー・ボンド化高性能炸薬（PBX）。RGM/UGM-109Cトマホーク・ブロック�V用に開発した。組成はRDX86%＋ポリアクリレート系機能性バインダー14%。参考：月刊軍事研究7,’17

＜ＰＢＸＮ−１０９＞：アメリカ軍の不感度爆薬。熱や衝撃に強く、海軍が艦載機用爆弾（空母が被弾しても誘爆しない）に使用している他、貫徹爆弾（着弾の衝撃で炸裂しない）にも使っている。参考：月刊軍事研究3,’11

＜ＰＢＹシリーズ＞：アメリカ海軍哨戒爆撃飛行艇、別名カタリナ（Catalina。命名したのはイギリス軍）。1932年に仕様が出され、1935年3月28日に初飛行したコンソリデーテッド社製モデル28が採用された。ヴィッカーズ社やカナダ・ボーイング社でも生産され、生産数は原型含め3281機（うち水陸両用型1428機）。哨戒機としてミッドウェイ海戦で日本海軍艦隊を最初に発見した他、不時着水機乗員の洋上救難機として活躍し、ダンボというニックネームを与えられた。大西洋ではＵボート哨戒に使用され、15-20時間の護衛飛行を行えたが、哨戒速度が185kmと低速で、急速潜航により逃げられることも多かった。参考：月刊JWings12,’04、月刊丸2,’12

　＜ＸＰ３Ｙ−１＞：試作機で、後にXPBY-1と名称変更された。胴体は全金属製で、胴体幅は広く、水上安定性は良好。主翼はセミ・カンチレバー方式パラソル翼で、中央にパイロン状の支柱１本、左右内翼部に胴体側面と繋がる細い支柱２本ずつが付き、内翼部支柱の内側にあたる主翼前縁にエンジンを配置している。航続力確保のため翼スパンが長く、翼端のフロートは電動引き上げ式で、飛行時は翼端に収まって巡航時の抗力を減らす。主翼後半と舵面は羽布張りである。エンジンはプラット＆ホイットニー製R-1830-58ツインワスプ（825馬力）双発で、主翼中央寄りに串刺しで搭載されている。コクピットは並列複座。1935年10月には5633kmの長距離飛行に成功した。参考：月刊丸2,’12、月刊JWings12,’04、8,’24

　＜ＰＢＹ−１＞：最初の量産型で、兵装搭載量1800kgと爆撃能力を重視したため、哨戒爆撃機PBに類別された。主翼前縁に除氷装置を追加している。自衛武装は機首と機体後部下面の7.7mm機銃１丁ずつ、両側面の7.7mmまたは12.7mm機銃各１丁。60機が発注され、1936年10月から実戦配備された。参考：月刊JWings12,’04、月刊丸2,’12

　＜ＰＢＹ−２＞：エンジンをR-1830-64（850馬力）に換装したもの。容量454kgの爆弾架を４箇所に設け、自衛武装を12.7mm機銃に統一している。1936年7月に50機が発注された。参考：月刊JWings12,’04、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊丸2,’12

　＜ＰＢＹ−３＞：エンジンをR-1830-66ツインワスプ（1000馬力）に換装したもの。1936年11月に66機が発注された。参考：月刊JWings12,’04、月刊丸2,’12

　＜ＰＢＹ−４＞：エンジンをR-1830-72（1050馬力）に換装したもの。1937年12月に33機が発注された。生産最終型から胴体側面銃座がスライドドアから大型ブリスターに変更されている。参考：月刊JWings12,’04、月刊丸2,’12

　＜ＰＢＹ−５＞：エンジンをR-1830-92（1200馬力）に換えたもの。垂直尾翼後縁を直線とし、水平尾翼を増積した。全長19.46m、全幅31.72m、全高5.64m、自重7950kg、善美重量15422kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1830-92ツインワスプ空冷星形複列14気筒ガソリン（1200馬力）双発、最大速度304km、航続距離4813km。武装は7.7mm機銃２丁、12.7mm機銃２丁。爆弾1816kgを搭載可能。乗員7-9名。1939年12月に発注され、1940年9月から量産機が完成、684機が生産され、18機がオーストラリア、50機がカナダ、30機がフランス、36機がオランダ領東インドに輸出された。イギリスに輸出されたものにカタリナの愛称が付き、アメリカ海軍でも一般的となった。参考：月刊JWings12,’04、月刊丸2,’12

　＜ＰＢＹ−５Ａ＞：水陸両用型。前輪式降着装置を付けたものだが、離着陸はできず、海面から陸上への揚収に使用する。前脚は機内に引き込んで水密式車輪カバーで覆い、主脚は機体側面に収容する。性能はやや低下したが、汎用性が高くなった。後期型はコクピット上にレーダーポッドを搭載してアメリカ初のレーダー搭載機となっている。全長19.45m、全幅31.7m、全高6.15m、自重9485kg、全備重量15410kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1830-92（1200馬力）双発、巡航速度187km、最大速度286km、上昇限度4480m、航続距離4072km（哨戒）／2912km（爆弾900kg）。多くは機首に7.7mm連装のアイボール型銃塔を装備する。爆弾搭載量1814kg。乗員7-9名。802機が生産された。太平洋戦線では機体をフラットブラックに塗装しており、ブラック・キャットと呼ばれた。参考：月刊JWings12,’04、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊丸2,’12

　＜ＰＢＹ−５Ｂ＞：PBY-5Aのイギリス輸出用。機首の機銃をヴィッカーズ機銃、ブリスターの機銃をブローニング7.7mm機銃に換装している。参考：月刊JWings12,’04、8,'24、月刊丸2,’12

　＜ＰＢＮ−１＞：別名ノーマッド。PBY-5をフィラデルフィアの海軍航空機工廠で小改造して生産したものである。翼端フロートと機体を改造して燃料搭載量を増し、機首の武装を12.7mm機銃に強化した。156機（138機？）が生産され、128機はソ連にレンドリースされた。参考：月刊JWings12,’04、月刊丸2,’12

　＜ＰＢＹ−６Ａ＞：PBN-1の改良型。機首の武装を12.7mm連装に強化し、コクピット上にレーダーポッドを搭載、垂直尾翼を高くし、水平尾翼を更に増積した。海軍向けに112機とソ連のレンドリース用に48機（ソ連へのレンドリース用のみ175機？）が生産された。海上自衛隊にも1956年に２機が供与された。参考：月刊JWings12,’04、月刊丸2,’12

　＜ＯＡ−１０Ａ＞：PBY-5Aのアメリカ陸軍採用型。1948年にA-10Aに改称され、1953年1月まで使用された。参考：月刊JWings12,’04

　＜ＯＡ−１０Ｂ＞：PBY-6Aのアメリカ陸軍採用型。1948年にA-10Bに改称され、1953年1月まで使用された。参考：月刊JWings12,’04

＜ＰＢＹ海外シリーズ＞

　＜ＧＳＴ＞：PBY（ソ連）を参照。

　＜ＰＢ２Ｂ−１＞：ボーイング・カナダが生産したPBY-5。250機が生産され、イギリス、オーストラリア、カナダにレンドリースされた。参考：月刊JWings12,’04

　＜ＰＢ２Ｂ−２＞：ボーイング・カナダが生産したPBN-1。50機が生産され、イギリス、オーストラリア、カナダにレンドリースされた。参考：月刊JWings12,’04

　＜ＰＢＹ（ソ連）＞：ソ連軍飛行艇。アメリカの民間型PBYがソビエト遠征隊で30600km飛行し活躍したのを受け、第２次大戦前にMP-7という名称で民間機としてライセンス生産を開始、独ソ戦が始まると1943年から国産エンジンを搭載してGSTという名称で国産軍用機化を行った。戦後、モッペ（Mop）というNATOコードが付いている。エンジンはASh62（900馬力）双発、最大速度280km。1000機以上が生産された。参考：月刊丸11,’72、2,’12

　＜ＰＢＹ−５Ａ（インドネシア海軍）＞：インドネシア海軍洋上哨戒爆撃飛行艇。1950年にアメリカから６機を導入した。参考：月刊航空ファン6,’17

　＜ＰＢＹ−６Ａ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊飛行艇。1956年2月17日に２機が供与され、鹿屋第２航空隊／大村航空隊に配備され、操縦訓練などに使用された。全長19.16m、全幅31.7m、総重量15.422トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1830（1200馬力）双発、最大速度278km、航続距離3890km。乗員８名。供与時点で既に旧式化しており、1960年6月に２号機が伊丹で着陸事故により大破して用途廃止になったのを期に、初号機も12月（11月16日？）に除籍された。参考：月刊世界の艦船1,’79増刊、5,’02増刊、8,'24、月刊JWings1,’16、5,’08、4,’24

　＜カタリナＭｋ．�T＞：イギリス軍哨戒飛行艇。PBY-4を導入したもので、Ｕボート哨戒用として1939年12月から使用した。エンジンはライト・サイクロン（1200馬力）に換装している。参考：月刊丸2,’12、月刊JWings12,’04

　＜カタリナＭｋ．�TＡ＞：イギリス軍哨戒飛行艇。PBY-5Aを導入したもので、225機がレンドリースで配備された。参考：月刊丸2,’12

　＜カタリナＭｋ．�U＞：イギリス軍哨戒飛行艇。PBY-5を導入したものである。参考：月刊丸2,’12

　＜カタリナＭｋ．�WＡ＞：イギリス軍哨戒飛行艇。PBY-5AにASV・Mk2対水上レーダーを搭載したもので、97機が配備された。参考：月刊丸2,’12

　＜カタリナＭｋ．�WＢ＞：イギリス軍哨戒飛行艇。PB2-B1を導入したものである。参考：月刊丸2,’12

　＜カタリナＭｋ．�Y＞：イギリス軍哨戒飛行艇。PB2-B2を導入したものである。参考：月刊丸2,’12

　＜カンソ＞：カナダ空軍哨戒飛行艇。PBY-5Aを導入したものである。参考：月刊JWings12,’04

＜Ｐ・Ｃ＞：T223シリーズ（貨物・人員輸送車）を参照。

＜ＰＣ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の艦種記号で、駆潜艇を表す。自衛艦の種別として1956年8月に付与され、1957年9月1日に公式制定された。301以降の艦番号も付けられている。1987年5月11日に廃止された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、海上自衛隊全艦艇史

＜ＰＣ−１＞：アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇１番艦サイクロン（Cyclone）。1993年8月就役。2000年退役。2004年2月にフィリピンに譲渡され、3月17日にフィリピンでジェネラル・マリアーノ・アルヴァレスとして再就役した。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、3,’05、6,’23

＜ＰＣ−２＞：アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇２番艦テンペスト(Tempest)。1993年8月就役。2005年、コーストガードに移籍した。2009年度に海軍に復帰した。2022年3月に退役し、バーレーン海軍に引き渡された。参考：月刊世界の艦船2,’13、1,’10、4,’04増刊、7,’22

＜ＰＣ−３＞：アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇３番艦ハリケーン(Hurricane)。1993年10月就役。2023年、エジプト海軍に引き渡された。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、6,’23

＜ＰＣ−４＞：アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇４番艦モンスーン(Monsoon)。1994年1月就役。2005年、コーストガードに移籍した。2009年度に海軍に復帰した。2023年3月28日退役。フィリピン海軍に引き渡される予定。参考：月刊世界の艦船2,’13、1,’10、4,’04増刊、6,’23

＜ＰＣ−５＞：アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇５番艦タイフーン(Typhoon)。1994年2月就役。2022年2月28日に退役し、バーレーン海軍に引き渡された。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、5,’22、7,’22

＜ＰＣ−６＞：アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇６番艦シロッコ(Sirocco)。1994年6月就役。2023年、エジプト海軍に引き渡された。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、6,’23

＜ＰＣ−６シリーズ＞：ピラタス社の練習機、別名ポーター（レシプロエンジン型）／ターボポーター（Turboporter。ターボプロップ搭載型）。1959年5月4日に原型機が初飛行した。2019年初めに生産を終了する予定。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン11,’17

　＜ＰＣ−６Ａ＞：

＜ＰＣ−６Ｂ＞：別名ターボポーター。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＰＣ−６／Ｂ２−Ｈ４＞：機体は全金属（高強度非アルクラッド材）製セミモノコック構造。主翼は高翼配置の直線翼で、支柱が１本付く。燃料タンクは内翼内インテグラルタンクである。降着装置は尾輪式固定脚で、緩衝装置が付いており、不整地でも運用可能。客室にベッド２床と座席３席を用意した救急医療仕様もあり、STOL性能と不整地運用能力を活かして空き地に着陸、患者を収容して離陸・搬送できる。客室に農薬タンク（要領1330リットル）を積み、薬剤撒布装置を装着すれば、農業機として使用できる。全長10.95m、全幅15.87m、全高3.2m、自重1.27トン、最大離陸重量2.8トン、最大着陸重量2.66トン。翼面積30.15平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-27ターボプロップ（680軸馬力）単発、巡航速度213km（高度3050m）、失速速度96km（フラップ下げ）、実用上昇限度7620m、海面上昇率毎分308m、燃料容量644リットル、航続距離926km（余裕燃料無し）。荷重制限プラス3.72Gからマイナス1.52G。乗員２名。客席数９。座席を外してスカイダイバー10人を乗せることもできる。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＰＣ−６Ｃ＞：

＜ＰＣ−７＞：アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇７番艦スコール(Squall)。1994年7月就役。2016年8月、イラン革命防衛隊海軍の哨戒艇がアメリカ民間船を威嚇する事案が発生したため、警告射撃を行った。2022年3月に退役し、バーレーン海軍に引き渡された。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、7,'22、月刊丸4,’17

＜ＰＣ−７シリーズ＞：ピラタス社の練習機、別名ターボトレーナー（Turbotrainer）。スイス空軍が採用したP-3/05レシプロ練習機のエンジンをターボプロップ化したものである。原型初号機はPT6A-20を積んで1966年4月12日に初飛行したが、その後墜落してしまった上、発注が得られず開発を中断した。1973年に再開し、1975年にPT6A-25に換装した改良型を作ることになり、今度はスイス空軍などから発注されて量産初号機は1978年8月12日に初飛行した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91

＜ＰＣ−７＞：機首にエンジンがあり、機首上部左右から１本ずつ排気管が出ている。コクピットはタンデム複座で、キャノピーはバブル形状一体型プレキシグラス製後方スライド式、射出座席の装備も可能である。主翼は低翼配置、上反角は７度で、外翼にのみテーパーが付き、内部はインテグラルタンクとなっている。翼下に４ヵ所（６ヵ所？）のハードポイントがあり、兵装最大1.04トンや100リットル増槽を搭載可能で、軽攻撃機としても使える。垂直尾翼付け根には大きめのドーサルフィンが付く。降着装置は前輪式引込脚で、前脚は後方、主脚は90度捻って内側に引き込まれる。引き込んだ際、前脚の支柱部分はカバーで覆われるが、前輪と主脚にはカバーが無く剥き出しである。全長9.78m（10.13m？）、全幅10.4m（10.12m？）、全高3.21m（3.3m？）、自重1.28トン（1.67トン？）、標準総重量1.9トン、最大離陸重量2.7トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-25Aターボシャフト（715軸馬力のものを550軸馬力に減格）単発、プロペラはハーツェルHC-B3TN-2恒速フェザリング３翅、経済巡航速度171ノット、最大巡航速度222ノット、最大速度238ノット、実用上昇限度10060m（9150m？）、燃料搭載量470リットル＋100リットル増槽２個、航続距離1420海里（1950km？）。乗員２名。イラク、グアテマラ、スイス、チリ、ボリビア、マレーシア、ミャンマー、メキシコ、ヨルダン、リビアなどが採用し、2000年8月までに計451機が引き渡された。運動性能が良好で、退役後の機体は個人飛行家や民間飛行チームに大人気である。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1979、ザ・マーチ18号、月刊丸4,’17、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＮＣＰＣ−７＞：スイス空軍の改良型。F-5戦闘機が退役すると主力機がグラスコクピット機だけになるので、PC-7にもグラスコクピットを適応したものである。計器板中央に大型MFDを１基追加し、GPS、自動操縦装置、２基目のVHF無線機を搭載した。参考：月刊JWings11,’14

＜ＰＣ−７海外シリーズ＞

　＜ＰＣ−７（ＵＡＥ空軍）＞：UAE空軍練習機。31機を導入した。参考：月刊JWings11,’07

＜ＰＣ−７（オーストリア空軍）＞：オーストリア空軍初等練習機。16機を運用した。参考：月刊エアワールド10,’03

　＜ＰＣ−７（ビルマ空軍）＞：ビルマ空軍COIN機。1979年に16機を導入し、武装勢力掃討に使用した。1986年に１機が撃墜されている。参考：月刊航空ファン12,’16

　＜ＰＣ−７（メキシコ空軍）＞：メキシコ空軍練習機。1970年代半ばに88機を導入した。参考：月刊航空ファン3,’20

　＜ＰＣ−７Ｂ（イラン空軍）＞：イラン空軍初等練習機。35機を導入した。参考：月刊JWings2,’19

＜ＰＣ−７Ｍｋ．�U＞：ピラタス社のターボプロップ練習機、別名ターボ・トレーナー（Turbo Trainer）。南アフリカ空軍の要求に基づいて1992年から開発したもので、ベース機はPC-7でなくPC-9であり、エンジンをPT6A-25Cに換装した。全長10.14m、全幅10.19m、全高3.26m、最大離陸重量1.67トン。エンジンはPT6A-25Cターボプロップ（700軸馬力）単発、最大速度555km。乗員２名。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings11,’14、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＰＣ−７Ｍｋ．�U海外シリーズ＞

　＜ＰＣ−７Ｍｋ．�U（ＵＡＥ空軍）＞：UAE空軍練習機。2009年に25機を発注した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＰＣ−７Ｍｋ．�U（インド空軍）＞：インド空軍初等練習機。HPT-32の後継として2011年10月末に制式化した。完成機75機を輸入（2012年5月に発注した）、ヒンダスタン航空で106機をライセンス生産する予定。2013年2月初めに初号機が引き渡されて6月までに14機が配備され、訓練が開始された。2015年までに輸入分75機が引き渡されている。2015年2月28日に38機を追加調達することにしたが、スペアパーツの価格高騰で取り消され、国産機HTT-40の開発に移った。参考：月刊JWings1,’12、10,’13、5,'16、月刊航空ファン5,’13、5,’19、月刊軍事研究8,’15

　＜ＰＣ−７Ｍｋ．�U（カタール空軍）＞：カタール空軍練習機。2012年に24機を発注した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＰＣ−７Ｍｋ．�U（サウジアラビア空軍）＞：サウジアラビア空軍練習機。2012年に55機を発注した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＰＣ−７Ｍｋ．�U（南アフリカ空軍）＞：南アフリカ空軍練習機。1994年から引き渡された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＰＣ−７チーム＞：スイス空軍アクロバットチームPC-7 team。スイス空軍監視航空団司令官ハンスルディ・ルイーシュ大佐が、1987年8月29日のスイス空軍射爆撃競技会でアクロバットを披露するPC-7練習機９機のチームを編成するよう命じたのが始まりである。この時は当日だけの展示飛行で終わったが、スイス空軍創設75周年の1989年に再登場して各地の関連イベントに出演し、スイス空軍公式チームに格上げされた。1992年、初の海外展開（フランスのアボール基地）を実施。1998年、冷戦終結による予算削減の煽りを受けて解散されかかったが、PC-7のセールスに繋がるということで存続決定後は海外での展示飛行を拡大させた。2014年、スイス空軍創設100周年の各種イベントに合わせ、PC-7にスモークを装備した。参考：月刊JWings11,’14

＜ＰＣ−８＞：アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇８番艦ゼファ(Zephyr)。1994年10月就役。2005年、コーストガードに移籍した。2011年8月10日、海軍に返還された。2017年8月、TALONSの実証実験に参加。2021年2月17日、退役式典が行われた。3月2日に退役した。解体される予定。参考：月刊世界の艦船2,’13、1,’10、4,’04増刊、11,’11、11,’17、5,’21

＜ＰＣ−９＞：アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇９番艦チヌーク(Chinook)。1995年1月就役。2023年3月28日退役。フィリピン海軍に引き渡される予定。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、6,’23

＜ＰＣ−９シリーズ＞：ピラタス社のターボプロップ練習機。1982年から自主開発し、PC-7改造のテストベッド機で飛行試験を行い、PC-9初号機は1984年5月7日に初飛行した。PC-7からは大幅な改修が加えられていて、共通部分は10%以下である。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings6,’13

　＜ＰＣ−９＞：主翼は低翼配置の直線翼で、捩り下げは２度、外翼部のみテーパーと７度の上反角が付く。プロペラピッチ制御とエンジン燃料供給を１本のパワー・コントロール・レベルに統合してジェット機のハンドリングを再現している。キャノピーは一体型の右開き、コクピットはタンデム式で、視界改善のため後席が6.3インチ（160mm）高くなっており、前後席共にマーチン・ベイカー社製Mk.11A射出座席を装備する。胴体下面と主翼下面にパイロン計５基を装備可能。全長10.18m、全幅10.12m、全高3.26m、自重1.685トン、最大離陸重量2.948トン、総重量3.2トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-62/-68ターボプロップ（1150軸馬力）単発、プロペラは定速、巡航速度300ノット、最大速度320ノット、実用上昇限度11580m（9449m？）、燃料容量535リットル、航続距離830海里。乗員２名。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings1,’16、6,’13、11,’14

＜ＰＣ−９海外シリーズ＞

　＜ＰＣ−９（ビルマ空軍）＞：ビルマ空軍練習機。1986年に10機を配備し、COIN機として武装勢力掃討にも使用した。参考：月刊航空ファン12,’16

　＜ＰＣ−９（ブルガリア空軍）＞：ブルガリア空軍練習機。2004年から配備した。参考：月刊JWings1,’15

　＜ＰＣ−９（ヨルダン空軍）＞：ヨルダン空軍が導入予定だった練習機。2015年8月に９機を発注し、2017年1月から配備する予定だったが、PC-21に変更した。参考：月刊JWings7,'16

　＜ＰＣ−９／Ａ＞：オーストラリア空軍練習機。ホーカー・デハビラント社がライセンス生産したもので、低圧タイヤを装備するなどの改良を施した。参考：世界軍用機年鑑1990-91

　＜ＰＣ−９Ｍｋ．２＞：T-6練習機シリーズを参照。

＜ＰＣ−１０＞：アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇10番艦ファイアボルト(Firebolt)。1995年6月就役。2013年5月6-30日、ペルシャ湾でIMCMEX13に参加。2016年9月、イラン革命防衛隊海軍哨戒艇が異常接近してきた。2020年12月17日、ペルシャ湾内でアメリカ海軍DDG-81ウィンストン・Ｓ・チャーチル、サイクロン級哨戒艇１隻、P-8A哨戒機、MH-60R汎用ヘリ、アメリカ空軍F-16戦闘機、アメリカ沿岸警備隊アイランド級巡視艇３隻、サウジアラビア空軍F-15戦闘機との共同演習（テロ小型艇などへの対処）に参加。2022年2月23日退役、バーレーン海軍に引き渡された。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、8,’13、3,'21、5,'22、7,'22、月刊丸4,’17

＜ＰＣ−１１＞：アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇11番艦ファールウインド(Whirlwind)。1995年7月就役。2022年3月に退役し、バーレーン海軍に引き渡された。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、7,’22

＜ＰＣ−１２＞：アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇12番艦サンダーボルト(Thunderbolt)。1995年10月就役。2023年、エジプト海軍に引き渡された。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、6,’23

＜ＰＣ−１２シリーズ＞：スイスのピラタス社が開発したターボプロップ単発機。双発機並の大型キャビンを備えており、原型初号機は1991年5月31日（3月11日？）に初飛行し、1994年3月30日にスイス航空局、7月15日にFAAの形式証明を取得した。アメリカ軍がU-28Aとして採用している。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings1,’13、6,’19

＜ＰＣ−１２＞：キャビン長5.16m、幅1.51m、高1.45mで、オールカーゴの場合は容積9.3立方メートル・ペイロード1.4トンになる。主翼は低翼配置。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＰＣ−１２／４５＞：最大離陸重量を引き上げたタイプで、1997年から生産された。全長14.4m、全幅16.23m、全高4.26m、自重2.6トン、最大離陸重量4.5トン。翼面積25.81平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-67Bターボプロップ（1200軸馬力）単発、最大巡航速度500km（高度7620m）、失速速度119km（離陸形態）、運用高度限界9150m、海面上昇率毎分512m、燃料搭載量1540リットル、航続距離4187km（＋余裕燃料）。乗員２名。客席数９。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＰＣ−１２Ｍ＞：軍用型、別名スペクター。原型２号機を改造して1996年に開発された。胴体下部にフェアリングを設けて赤外線暗視装置や合成開口レーダーを搭載し、キャビン内にコンソールと操作員２名が位置する。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＰＣ−１２海外ファミリー＞

　＜ＰＣ−１２（アフガニスタン軍）＞：シエラネバダ社製ビジラントステア広域空中偵察システムを搭載した機体を18機導入する予定。参考：月刊JWings1,’13

　＜Ｕ−２８Ａ＞：U-28A（特殊作戦支援輸送機／情報収集機）を参照。

＜ＰＣ−１３＞：アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇13番艦シャマル(Shamal)。1996年1月就役。2004年12月、コーストガードに移籍した。2011年8月末に海軍に復帰した。2021年2月16日、メイポート基地で退役式典が行われた。2月25日に退役した。解体される予定。参考：月刊世界の艦船2,’13、1,’10、4,’04増刊、11,’11、5,’21

＜ＰＣ−１４＞：アメリカ海軍サイクロン級哨戒艇14番艦トルネード(Tornado)。2000年5月就役。2005年、コーストガードに移籍した。2011年9月末に海軍に復帰した。2021年2月18日、退役式典が行われた。3月4日に退役した。海外に売却される予定。参考：月刊世界の艦船2,’13、1,’10、4,’04増刊、11,’11、5,’21

＜ＰＣ−１６＞：ベネズエラ海軍コンスティトゥシオン級高速艇ビクトリア（Victoria）。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＰＣ−２１＞：スイス空軍練習機。PC-7/-9練習機の後継となる21世紀の練習機として1998年11月からピラタス社が開発し、原型初号機は2002年7月1日に初飛行した。ターボプロップ機ながらジェット機の訓練にも対応できるよう工夫しており、FADECにより出力レスポンスをジェットエンジンに近づけた。プロペラ軸線を右に2.5度オフセットすると共に、ラダーのオートトリムでトルクを打ち消し、ジェット機に近い操縦感覚を実現している。主翼は前縁後退角を12度42分に増し、速度性能強化のため翼面荷重も高めた。与圧コクピットにマーチン・ベイカー社製ゼロゼロ射出座席をタンデムで搭載する。計器板は液晶MFD（６×８インチ・152mm×203mm）３基とHUDでグラスコクピット化し、HOTASを採用、胴体中心線下１カ所と主翼下２カ所ずつのハードポイントに兵装を搭載しての訓練にも対応しており、高等練習機と戦術練習機LIFTの役割を１機種でこなせる。機上レーダーシミュレーション装置とのデータリンクも積んでいて、バーチャル目標をバーチャル兵装で攻撃する訓練も可能。MFDの表示シンボルやHOTASはカスタマイズでき、実戦機に合わせて変更すれば機種転換が容易である。ピラタス社では基本練習機の訓練をシミュレーターだけで済ませ、PC-21での訓練のみで実戦機に進むパイロット育成メニューも提案している。全長11.25m、全幅9.12m、全高3.76m、自重2.28トン、最大離陸重量4.25トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-68Bターボプロップ（1600馬力・1260軸馬力。1600軸馬力？）単発、プロペラはGRP製５翅、巡航速度331ノット・620km超（高度20000フィート・6096m）／321ノット（海面高度）、最大速度685km、失速速度150km（フラップ下げ・脚下げ）、実用上昇限度11850m、海面上昇率毎分1295m。荷重制限マイナス5Gからプラス8G、維持荷重3.4G（海面高度）／1.9G（高度20000フィート・6096m）。最大兵装搭載量1.15トン。乗員２名。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン7,’19、12,’19、月刊JWings12,’05、月刊軍事研究10,’07、3,’08、月刊航空情報8,’02

＜ＰＣ−２１海外シリーズ＞

　＜Ｅ．２７＞：スペイン空軍練習機。C-101の後継としてT-6Aテキサン�UとEMB-314スーパーツカノに勝って採用された。2020年1月31日に24機を発注している。参考：月刊航空ファン2,’20、月刊JWings4,’20

　＜ＰＣ−２１（ＵＡＥ空軍）＞：UAE空軍練習機。2007年に25機を発注した。運用してみるとLIFT訓練まで本機で実施できると判明し、M-346練習機をキャンセル、F-16ブロック60戦闘機やミラージュ2000-9戦闘機に直接機種転換するようになった。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン7,’19

　＜ＰＣ−２１（オーストラリア空軍）＞：オーストラリア空軍練習機。PC-9/AとCT-4/Bの後継で、2015年12月に49機の購入契約を結び、2017年6月に最初の10機が配備され、2019年12月に最終49号機がイーストセール基地に到着した。エア5428パイロット訓練システムの一部としての導入で、パイロット訓練に22機を充て、残りはウィリアムタウン基地での前線航空統制官FAC養成と、エディンバラ基地での試験飛行に使い、ルーレッツ展示飛行チームにも配備した。訓練システムは空軍だけでなく陸海軍のヘリパイロット訓練にも使える。参考：月刊JWings12,'15、世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン3,’20

　＜ＰＣ−２１（カタール空軍）＞：カタール空軍練習機。2012年に24機を採用し、2014年から引き渡された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＰＣ−２１（サウジアラビア空軍）＞：サウジアラビア空軍練習機。PC-9の後継として2007年（2012年？）に55機を採用し、2014年から引き渡された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＰＣ−２１（シンガポール空軍）＞：シンガポール空軍練習機。2006年にS211練習機の後継として19機の導入を決定し、ロッキード・マーチン社の訓練プログラムを使用して2007年11月6日から訓練を行っている。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＰＣ−２１（フランス空軍）＞：フランス空軍初級練習機。アルファジェットとTB30エプシロンの後継で、2016年12月に17機とCAE製シミュレータ２基を発注した。最初の２機は2018年8月30日にコニャック基地に到着しており、2019年初めに引き渡される予定。訓練課程は2019年夏から始まる。参考：月刊航空ファン12,’18、3,’17

　＜ＰＣ−２１（ヨルダン空軍）＞：ヨルダン空軍練習機。C.101CC高等練習機の後継として2015年に発注していたPC-9の契約を、高性能機の方が良いとして2016年4月にこちらに振り替え、８機を発注した。12月には２機を追加している。運用した結果、LIFT訓練も兼用できると判明し、F-5Eの後継となるLIFT訓練機として導入したホークMk.63を１年で退役させた。参考：月刊JWings7,'16、月刊航空ファン3,’17、7,’19

＜ＰＣ−２１＞：ベネズエラ海軍グアイケリ級哨戒艇グアイケリ（Guaiqueri）。参考：月刊世界の艦船10,’17

＜ＰＣ−２４＞：ピラタス・エアクラフトのビジネスジェット、別名SVJ（Super Versatile Jet）。2013年5月に開発を発表し、2014年にプロトタイプを公表した。エンジンは胴体尾部左右にあり、主翼はキャビンを圧迫しないよう胴体下バルジから生える低翼配置で二重隙間フラップ付き、尾翼はＴ字で小さいベントラルフィンもある。未舗装滑走路にも対応できるよう主脚にはトレーリングアーム式サスペンションを装着しており、STOL性能も良好。全長16.8m、全幅17m、全高5.3m、最大離陸重量8.005トン。エンジンはウイリアムスFJ44-4A双発、巡航速度787km、失速速度81ノット（最大離陸重量時）、上昇限度13716m、航続距離3610km（最大離陸重量時）。乗員２名。客席数８。2018年2月に初号機が納入された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＰＣ３０級＞：タイ海軍国産沿岸哨戒艇。全長30.1m、満載排水量120トン。最大速力25ノット（半載）、航続距離1300海里（15ノット）。兵装はボフォース60口径40mm機関砲１門、20mm砲１門、12.7mm機関銃２丁。1999年に１号艇がタイ海軍に引き渡された。参考：月刊軍事研究8,’99

＜ＰＣ７４＞：Z74（護衛スループ）を参照。

＜ＰＣ−１３０Ｈ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＰＣ２５０＞：ドイツ軍の爆弾で、PCは徹甲爆弾のこと。参考：月刊丸8,’87

＜ＰＣ−３０１＞：海上自衛隊かり型駆潜艇１番艇かり。1957年2月8日竣工。1977年3月15日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17別冊

＜ＰＣ−３０２＞：海上自衛隊かり型駆潜艇２番艇きじ。1957年1月29日竣工。1957年12月、下関吉見港内で強風により大破した。1977年3月15日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17別冊、1,’79増刊

＜ＰＣ−３０３＞：海上自衛隊かり型駆潜艇３番艇たか。1957年3月11日竣工。1977年3月15日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17別冊

＜ＰＣ−３０４＞：海上自衛隊かり型駆潜艇４番艇わし。1957年3月20日竣工。1977年3月15日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17別冊

＜ＰＣ−３０５＞：海上自衛隊かもめ型駆潜艇１番艇かもめ。1957年1月14日竣工。1977年12月1日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17別冊

＜ＰＣ−３０６＞：海上自衛隊かもめ型駆潜艇２番艇つばめ。1957年1月31日竣工。1977年5月14日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17別冊

＜ＰＣ−３０７＞：海上自衛隊かもめ型駆潜艇３番艇みさご。1957年2月11日竣工。1977年12月1日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17別冊

＜ＰＣ−３０８＞：海上自衛隊はやぶさ型駆潜艇１番艇はやぶさ。1957年6月10日竣工。1977年10月1日、特務艇ASY-91に種別変更され、迎賓艇として使用された。1987年2月28日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17別冊

＜ＰＣ−３０９＞：海上自衛隊うみたか型駆潜艇１番艇うみたか。1959年11月30日竣工。1978年9月20日、龍飛埼西で漁船喜代丸と衝突し、喜代丸が沈没した。1980年3月17日、特務艇ASU-86に艦種変更された。1984年3月10日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、6,’22

＜ＰＣ−３１０＞：海上自衛隊うみたか型駆潜艇２番艇おおたか。1960年1月14日竣工。1981年3月27日、特務艇ASU-88に艦種変更された。1985年2月20日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＣ−３１１＞：海上自衛隊みずとり型駆潜艇１番艇みずとり。1960年2月27日竣工。1981年3月27日、特務艇ASU-89に艦種変更された。1985年3月27日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＣ−３１２＞：海上自衛隊みずとり型駆潜艇２番艇やまどり。1960年3月15日竣工。1964年6月16日に発生した新潟地震の災害派遣に参加。1981年3月27日、特務艇ASU-90に艦種変更された。1985年3月27日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、月刊航空ファン4,’19

＜ＰＣ−３１３＞：海上自衛隊みずとり型駆潜艇３番艇おおとり。1960年10月13日竣工。1967年、DDHに搭載する前の事前実験としてフィンスタビライザーを装備した。1982年3月27日、特務艇ASU-61に艦種変更された。1985年10月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、8,’11増刊

＜ＰＣ３１３−０１＞：イラン革命防衛隊海軍アブ・マフディ・アル・ムハンディス級コルベット、アブ・マフディ・アル・ムハンディス（Abu Madhi Al-Muhandis）。2024年1月6日就役。参考：月刊世界の艦船4,’24

＜ＰＣ−３１４＞：海上自衛隊みずとり型駆潜艇４番艇かささぎ。1960年10月31日竣工。1981年3月5日、特務艇ASU-87に艦種変更された。1985年3月27日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＣ−３１５＞：海上自衛隊みずとり型駆潜艇５番艇はつかり。1960年11月15日竣工。1982年3月27日、特務艇ASU-62に艦種変更された。1985年10月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＣ−３１６＞：海上自衛隊みずとり型駆潜艇６番艇うみどり。1963年3月20日竣工。1984年3月30日、特務艇ASU-63に艦種変更された。1987年3月24日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＣ−３１７＞：海上自衛隊うみたか型駆潜艇３番艇わかたか。1963年3月30日竣工。1985年3月27日、特務艇ASU-64に艦種変更された。1988年3月17日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＣ−３１８＞：海上自衛隊うみたか型駆潜艇４番艇くまたか。1964年3月25日竣工。1985年3月27日、特務艇ASU-65に艦種変更された。1989年3月24日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＣ−３１９＞：海上自衛隊みずとり型駆潜艇７番艇しらとり。1965年2月26日竣工。1986年3月19日、特務艇ASU-66に艦種変更され、舞鶴地方隊に配備された。1989年3月24日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’86

＜ＰＣ−３２０＞：海上自衛隊みずとり型駆潜艇８番艇ひよどり。1966年2月28日竣工。1980年9月、対馬海峡付近でカーラ級巡洋艦ペトロパブロフスクを確認した。1986年3月19日、舞鶴地方隊直轄艦となった。1987年5月21日、特務艇ASY-92に艦種変更された。1999年7月6日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、6,’11、5,’86

＜ＰＣ−４６１級＞：アメリカ海軍駆潜艇。PC-461とPC-462の両試作艇を比較した結果、後者の平甲板型船体に前者のディーゼル機関を搭載することになり、300隻強が建造された。うち18隻は掃海艇として就役したが、後に駆潜艇に改められている。全長53.3m、幅7m、吃水2.3m、基準排水量280トン。主機はディーゼル、出力2880馬力、２軸推進、速力20ノット。兵装は76mm単装砲１門、40mm機関砲１門。乗員80名。後に24隻が爆雷兵装と煙突を撤去し、砲を追加して機動砲艇として使用された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＰＣ７０１＞：韓国海軍駆潜艇白頭山（ペクトサン）。韓国海軍初の水上戦闘艦で、元はアメリカ海軍駆潜艇PC823である。有志の寄付金で購入され、ハワイで改装されて1950年6月25日に韓国に到着した。参考：月刊軍事研究5,’05

＜ＰＣ７０２＞：韓国海軍駆潜艇金剛山（クムガンサン）。元はアメリカ海軍173フィート級駆潜艇PC799である。参考：月刊軍事研究5,’05

＜ＰＣ７０３＞：韓国海軍駆潜艇三角山（サムカクサン）。元はアメリカ海軍173フィート級駆潜艇PC802である。参考：月刊軍事研究5,’05

＜ＰＣ７０４＞：韓国海軍駆潜艇智異山（チリサン）。元はアメリカ海軍173フィート級駆潜艇PC810である。参考：月刊軍事研究5,’05

＜ＰＣ−１１１９＞：アメリカ海軍駆潜艇。1945年2月16日、ルソン島付近で沿岸砲の射撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＰＣ−１１３５＞：アメリカ海軍駆潜艇。1944年3月24日、ウオッゼ島付近において、護衛駆逐艦DE-36マンラブと合同で伊32潜水艦を撃沈した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＰＣ１４００Ｘ＞：SD1400X（誘導爆弾）を参照。

＜ＰＣ−１６０３＞：アメリカ海軍駆潜艇。昭和20年5月26日、沖縄付近で特攻機の攻撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＰＣ１８００ＲＳ＞：ドイツ国防軍のロケット徹甲爆弾。第２次大戦時に開発した。投下されるとロケットが作動して加速、装甲貫徹力を増す。直径536mm、炸薬重量230kg、推進薬重量65kg。参考：日本海軍の爆弾

＜ＰＣＦ＞：アメリカ軍高速哨戒艇。排水量22.5トン。速力28ノット。兵装は12.7mm機銃2-3丁、81mm直射迫撃砲１門。乗員6-7名。ベトナム戦争でBWNが配備した。参考：コンバット・バイブル２

＜ＰＣＨ−１＞：アメリカ海軍水中翼型実験哨戒艇ハイポイント（High Point）。1960年からボーイング・マリン・システムズで建造され、1963年に引き渡された。主機はロールスロイス・プロテウス・ガスタービン２基。1973年にオーバーホールを受け、ハイドロフォイルと駆動装置を換装した。参考：ザ・マーチ33号、月刊世界の艦船7,’11

＜ＰＣＬ−１＞：台湾海軍寧海級駆潜艇１番艇寧海（ニンハイ）。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜ＰＣＬ−２＞：台湾海軍寧海級駆潜艇２番艇安海（アンハイ）。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜ＰＣＬ−３＞：台湾海軍寧海級駆潜艇３番艇。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜ＰＣＬ−５＞：台湾海軍寧海級駆潜艇４番艇。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜ＰＣＬ−６＞：台湾海軍寧海級駆潜艇５番艇。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜ＰＣＬ−７＞：台湾海軍寧海級駆潜艇６番艇。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜ＰＣＬ−８＞：台湾海軍寧海級駆潜艇７番艇。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜ＰＣＬ−９＞：台湾海軍寧海級駆潜艇８番艇。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜ＰＣＯ＞：地方協力本部を参照。

＜ＰＣＲＳ＞：国連平和維持活動即応能力登録制度を参照。

＜ＰＣＲ手榴弾＞：PCR社の手榴弾。アルミニウム缶にTNTを入れた容器を２つ詰めて常働信管を取り付けたもので、撃針は鉛玉と円錐形アルミ部品により支えられている。投擲されると安全ベルトが外れ、鉛玉が移動、撃針が雷管を叩く。安全性に問題があり、イギリスでは採用されず、イタリア陸軍が少数を使用した。参考：手榴弾・迫撃砲

＜ＰＣＳ＞：アメリカ海兵隊の部隊を海外基地に常駐させることで、Permanent Change of Station（恒久配備）の略。参考：月刊航空ファン3,’20

＜ＰＣＵ＞：アメリカ海軍が就役前の艦船に付ける記号で、Pre-Commissioning Unitの略。参考：月刊世界の艦船1,’12

＜ＰＣＺ砲側弾薬車＞：PLZ45自走榴弾砲ファミリーを参照。

＜ＰＣ級＞：イギリス海軍哨戒スループ。第１次大戦時に建造された当初は砲艇に分類されていた。対潜哨戒・護衛を主任務とする小型高速艦で、一見商船のように見える。全長75.3m、幅8.2m、吃水2.4m、基準排水量610トン、常備排水量682-694トン。主機は蒸気タービン、出力3500馬力、速力20ノット。兵装は10.2cm単装砲１門、7.6cm単装砲２門、35.6cm魚雷発射管４門、爆雷投下軌条。1914-18年にZ74など20隻が就役した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船3,’07

＜ＰＤ４＞：FFARの１つで、Mk40ロケットモーターに弾頭起爆（PD）信管付き高爆発弾頭を備えたもの。参考：月刊軍事研究6,’03

＜ＰＤ４−ＡＷ−Ｘ＞：航空自衛隊の小型無人機。クアッドローター型ドローンで、プロドローン製である。第４術科学校、松島基地、百里基地に配備された。参考：月刊JWings7,’19

＜ＰＤ−１００＞：イギリス陸軍の個人偵察システムPRS、別名ブラック・ホーネット。ノルウェー国防研究機構とノルウェーのプロックス・ダイナミクス社が開発した超小型UAV（ローター直径100mm、胴体長100mm、全高25mm、重量16g。最大速度36km、運用半径1000m、滞空時間25分。価格1800万円）を中核とするシステムで、手動または事前プログラムにより飛行し、GPS誘導による捜索パターンに従いつつ搭載カメラでの静画・動画撮影などを行い、有効距離1800mのデジタル・データリンクによりリアルタイム送信する。システム重量1kg未満（カメラモニター無し）／2kg（あり）。2012年からアフガン作戦に投入した。アメリカ海兵隊も導入している。オーストラリア陸軍も採用し、2018年から配備予定。参考：月刊軍事研究8,’13、6,’13、3,’18、9,’18、月刊JWings8,'15、朝雲

＜ＰＤ−１００海外シリーズ＞

　＜ブラック・ホーネット（アメリカ海兵隊）＞：アメリカ海兵隊の偵察用小型UAVシステム。EO/IRカメラを搭載しており、静止画像や動画を撮影可能。風速10mで小雨が降っていても運用できる。全長166mm、重量32g。最大運用半径2km、航続時間25分間。参考：朝雲

＜ＰＤＡ＞：ベイズ推定手法を使用した追尾レーダーにおける目標追尾法の１つで、Probabilistic Data Associationの略。相関に関しサンプリング時刻ごとに１つの仮説を真とする逐次決定型の処理法である。ゲート内で得られた各観測値に対し、追尾目標からの観測値であるという相関確率を、観測雑音共分散行列、探知確率、誤警報確率から算出し、ゲート内の全観測値に相関確率による重み付き平均化を行い平滑値（現サンプリング時刻における追尾目標運動諸元推定値）を計算、更に予測値（次サンプリング時刻における追尾目標運動諸元推定値）を割り出し、次サンプリング時刻の追尾目標予測位置を推定して新たなゲートを設定する、という追尾処理を繰り返す。相関確率の算出に必要な観測雑音共分散行列、探知確率、誤警報確率は信号処理部から観測値と共に入力する。ゲート内の全観測値を使用するのでAN（All Neighbor）法とも呼ばれ、ゲート内の１個の観測値だけを使うNN法より不要信号環境下での追尾性能が高い。参考：レーダの基礎

＜ＰＤＡＭ＞：アメリカ軍が開発中の1000ポンド級GPS誘導式前進翼型滑空爆弾。AMSTEにより移動目標データをリアルタイム受信し、時速80kmまでの車両に直撃できるという。参考：月刊軍事研究4,’03

＜ＰＤＡＳ＞：ロッキード・マーチン社の航空機用全周監視装置Pilotage Distributed Aperture Sensor。機体外周に赤外線センサー６基を装着し、映像をOAP（Open Architecture Processor）で合成、HMDに投影して全周視野を作り出す。2019年4月15日、V-280ティルトローター機に搭載しての飛行試験を開始したと発表された。参考：月刊航空ファン7,’19

＜ＰＤＣＥ避雷針＞：落雷抑制システムズ社の極性反転型避雷針。従来の避雷針が正電極で、お迎え放電により負電極の雷雲から雷を呼び込む方式なのに対し、本避雷針はステンレス製半球状電極を上下に重ね、下部を正電極の地面とアースすることにより上部を負電極にしてあり、雷を設置場所に落とさないことを目的とする。陸自朝霞駐屯地などの施設や護衛艦DDあきづきなどに設置された。参考：朝雲

＜ＰＤＤＳ＞：ケルベロスMk2（水中警戒装置）を参照。

＜ＰＤＥ＞：パルス・デトネーション・エンジンの略。爆轟チューブ内で衝撃波を発生させ、それにより燃料と空気を圧縮、点火するエンジンである。燃料効率が良いため、ミサイル推進システムとして研究されている。参考：月刊軍事研究2,’05

＜ＰＤＥＳ＞：AN/APY-2（レーダー）を参照。

＜ＰＤＩ＞：KC-135A（空中給油機）を参照。

＜ＰＤＬ＞：パイロット・ディレクター・ライトを参照。

＜ＰＤＬＣ−６５＞：カーゴローダーを参照。

＜ＰＤＬＣＴ＞：フランス軍のFLIR／レーザー照射ポッドで、レーザー照射熱画像カメラポッドの略。参考：月刊JWings8,’13

＜ＰＤＬ−ＮＧ＞：TALIOS（ターゲッティングポッド）を参照。

＜ＰＤＭ＞：定期デポ整備の略。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＰＤＮＥＳ＞：AN/APY-2（レーダー）を参照。

＜ＰＤＳ＞：AN/ALR-73（レーダー警戒装置）を参照。

＜ＰＤＴ＆Ｔ＞：Post-Delivery Test and Trialsの略。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜ＰＤＵ−５／Ｂ＞：アメリカ軍のリーフレット・ディスペンサー。SUU-76C/Bディスペンサーにリーフレット６万枚を収容し、Mk.339Mod1信管を取り付けたものである。ディスペンサーとしては用済みのMk7シリーズ、SUU-75/Bシリーズ、SUU-76/Bシリーズも使用可能。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究9,’03、月刊航空ファン10,’17

＜ＰＤＶ速度測定装置＞：自衛隊の機器。ノビテック製。参考：月刊軍事研究6,’18

＜ＰＤＷ＞：定期デポ整備の略。

＜ＰＥ＞：AGM-88HARM対レーダーミサイル運用モードの１つで、Pre-Emptiveの略。長距離からの攻撃モードである。F-16CJでは使用できない。参考：月刊JWings7,’02

＜Ｐｅ−２シリーズ＞：ソ連空軍の双発爆撃機、愛称はペーシュカ（Peちゃん）。高々度戦闘機VI-100として1938年3月から開発されていたが、途中で高々度爆撃機になり、試作初号機は1939年12月22日に初飛行した。ただターボ・スーパーチャージャーが不調で高々度飛行ができず、急降下爆撃機に変更され、こちらの試作初号機PB100は1940年に初飛行し、6月に採用されてPe-2の制式名が付いている。ただ操縦性が悪く、急降下爆撃機というより高速水平爆撃機として使用された。ちなみに設計者のペトリャコフは無実の罪で投獄中に設計を行っており、本機が高性能だったため釈放されたが、1942年1月22日に量産２号機に搭乗していて事故死している。独ソ戦開戦時の配備数は459機（うち稼働290機）で、1945年初めまでに各型計11427機（11429機？）が生産された。生産終了後はチェコスロバキア、ポーランド、ユーゴスラビアなどに供与され、1950年代まで使用されている。参考：月刊JWings7,’04、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｐｅ−２シリーズ１＞：胴体は細く洗練されたデザインで、胴体内爆弾倉は通常時100kg（50kg？）爆弾４発搭載と容量が少なくなったが、ソ連双発機としては飛行性能が高く、ダイブ特性も優秀だった。主翼は低翼配置で、内翼は矩形翼、外翼は直線テーパー翼で翼端は丸く、内翼下面に爆弾架並列２基ずつ（250kg爆弾各１発・計４発搭載可）、外翼下面に簀の子状ダイブブレーキ（Ju88K爆撃機のコピー）、エンジンナセル後部に100kg（50kg？）爆弾収容爆弾倉がある。プロペラは金属製３翅。コクピット（非与圧）には操縦士１名と爆撃手兼航空士兼射手１名が乗り、後部胴体内に通信士兼射手１名が座る。乗員席には装甲が張られており、キャビンの床にも装甲が施されていた。双尾翼で、水平尾翼の翼端に垂直尾翼が付いている。エンジンは過給器無しのM105R（1100馬力）双発。コクピット後部に7.62mm旋回機銃ShKAS１丁、機首に7.62mm機銃ShKAS２丁、後下方銃座に7.62mm旋回機銃ShKAS１丁を装備する。1940年末から生産された。参考：月刊JWings7,’04、1,'24、第２次大戦ソ連軍用機写真集

　＜Ｐｅ−２シリーズ１３＞：機首右と胴体後下方の機銃を12.7mm機銃UBSとし、機首右側方の窓数を減らしたもの。参考：月刊JWings7,’04

　＜Ｐｅ−２シリーズ２２＞：エンジンをM-105RA液冷Ｖ型12気筒（1100馬力）に換装したもの。参考：月刊JWings7,’04、1,’24

　＜Ｐｅ−２シリーズ８３＞：武装強化型。コクピット後方機銃を12.7mm機銃UBSに換装し、機体中央部左右に7.62mm機銃ShKASを１丁ずつ搭載した。機首窓は塞ぎ、機首側面の窓を小型化している。参考：月刊JWings7,’04

　＜Ｐｅ−２ＦＴ＞：FTは前線改修の略で、シリーズ110以降をこう呼ぶ。ドイツ空軍Bf109F戦闘機による損害続出を受けての改修型で、コクピット後方機銃を12.7mm機銃UBS搭載MV-3銃塔とし、胴体下面のキャビンに12.7mm機銃１丁を搭載、機首側面窓を廃した。これにより、コクピット後端が切り落とされたような形になっている。銃塔前方には機銃旋回時に銃身にかかる力を減少させる小型フィン２枚を装備した。エンジンはVK-105PF。参考：月刊JWings7,’04、第２次大戦ソ連軍用機写真集

　＜Ｐｅ−２シリーズ１７２＞：銃塔上部のフィンを大型１枚とした。参考：月刊JWings7,’04

　＜Ｐｅ−２シリーズ１７９＞：エンジンを中低高度用のM-105PF（1210馬力）に換装し、ラジエーターを改良、エンジンナセル形状も変更したもの。参考：月刊JWings7,’04、第２次大戦ソ連軍用機写真集

　＜Ｐｅ−２シリーズ２０５＞：アンテナ支柱をコクピット前方に移し、ダイブブレーキ作動筒にフェアリングを設置、爆弾倉を拡大した。全長12.78m、全幅17.11m、全高3.42m、自重6200kg、全備重量8520kg。最大速度521km、航続距離1400km。爆弾は機内に600kg、翼下に400kg搭載できる。乗員３名。参考：月刊JWings7,’04、第２次大戦ソ連軍用機写真集

　＜Ｐｅ−２シリーズ３５９＞：急降下爆撃機型。固定武装を撤去し、エンジン排気管カバーを取り除いた。乗員３名。参考：月刊JWings7,’04、第２次大戦ソ連軍用機写真集

　＜Ｐｅ−２Ｂ＞：速度性能向上試作型。試作のみ。参考：月刊JWings7,’04

＜Ｐｅ−２Ｍ＞：胴体内爆弾倉に500kg爆弾FAB-500を２発搭載できるようにしたタイプで、1941年10月に一旦完成したが開発が中断され、大戦末期に再開されてエンジンも換装、1945年3月に完成した。エンジンはVK-107A（1650馬力）、最大速度545km、航続距離2050km（爆弾2000kg搭載）。自衛武装は20mm機関砲３門。最大爆弾搭載量2000kg。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集

　＜Ｐｅ−２／Ｍ−８２＞：M-82空冷星形エンジンを搭載したもの。速度性能は少し上がったが、エンジン操作が面倒になった。32機が生産された。参考：月刊JWings7,’04

　＜Ｐｅ−２パラヴァン＞：機首に支柱を設け、そこから両翼に対阻塞気球用ケーブルカッターを張ったもの。試作のみ。参考：月刊JWings7,’04

＜Ｐｅ−２ファミリー＞

　＜Ｐｅ−２Ｉ＞：迎撃戦闘機兼夜間爆撃機型。エンジンをM-107A燃料噴射装置付きレシプロ（1620馬力）に換装し、機首に12.7mm機銃２丁または20mm機関砲・12.7mm機銃１丁ずつを搭載した。最大速度656km、航続距離2275km。爆弾搭載量3000kg。1944年5-6月にテストされ、少数が配備された。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集

　＜Ｐｅ−２Ｒ＞：偵察機型。ダイブブレーキを撤去し、空撮用AFA-B、150枚撮りのAFA-1、斜め撮影用AFA-27TI、夜間撮影用NAFA-19などの偵察カメラを搭載したもので、夜間撮影時にはFOTAB-50-35フラッシュ爆弾を使用した。燃料タンクを増設し、AK-1自動操縦装置を装備しており、機銃は付けたままである。航続距離2500km。参考：月刊JWings7,’04

　＜Ｐｅ−２ＶＩ＞：試作高々度戦闘機型。ドイツ国防軍が開発中だった高々度爆撃機に対抗したもので、与圧キャビンを積んでいる。１機が試作されたが、ドイツ国防軍が爆撃機の開発に失敗したため、こちらもお蔵入りになった。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集

　＜Ｐｅ−３シリーズ＞：Pe-3シリーズ（戦闘機）を参照。

　＜ＵＰｅ−２＞：練習機型、別名Pe-2UT。コクピット後方銃座と胴体中央部燃料タンクを撤去し、コクピット後方の機体中央やや前寄りに教官席を設けている。初期にはシリーズ205を、後期にはシリーズ359を改造して670機前後が製作された。アンテナ支柱は前期型でもコクピット前方に移されている。参考：月刊JWings7,’04

＜Ｐｅ−３シリーズ＞：ソ連空軍迎撃戦闘機。Pe-2爆撃機がベースで、夜間戦闘任務にも就いた他、2000km台の航続距離を活かして洋上護衛任務も行っている。400機前後が製作された。参考：月刊JWings7,’04

　＜Ｐｅ−３＞：Pe-2の通信士席、ダイブブレーキ、後下方銃座を撤去し、機首・機首側面窓を塞いだ。機首の武装を20mm機関砲ShVAK１門とし、胴体下に12.7mm機銃UBSを連装で装備、弾倉を爆弾倉内に収容している。参考：月刊JWings7,’04

　＜Ｐｅ−３ｂｉｓ＞：シリーズ110以降（Pe-110FT）に同様の改造を施したもの。機体側面機銃を廃止してMV-3銃塔を残し、主翼前縁にスラットを設置した。ロケット弾搭載能力もある。参考：月刊JWings7,’04

　＜Ｐｅ−３夜戦型＞：夜間戦闘機型。Gneis-2AIレーダーを搭載した。スターリングラード戦でドイツ夜間輸送隊を迎撃している。参考：月刊JWings7,’04

＜Ｐｅ−８＞：TB-7爆撃機シリーズを参照。

＜ＰＥ−６５型＞：ロシア海軍航洋曳船。満載排水量862トン。MB-92などが竣工した。参考：月刊世界の艦船10,’15

＜ＰｅｉｌＧシリーズ＞：ドイツ空軍の航法支援装置（方向探知装置）。地上のビーコン波を受信して自機の位置を把握するものである。参考：月刊航空ファン3,’13

　＜ＰｅｉｌＧ�W＞：透明アクリル樹脂のフェアリング内壁に固定アンテナを装着し、内部にベークライト製回転式コイル内蔵アンテナを収容して抗力を減らしたもの。参考：月刊航空ファン3,’13

　＜ＰｅｉｌＧ�X＞：周波数65-1000kHzの信号波（モールス信号A1、AM波モールス信号A2、AM波無線電話A3）を受信するEZ2受信装置、PR3ループアンテナまたはPRE3コイルアンテナ、FBG1遠隔操作式アンテナ回転装置からなり、情報は着陸誘導装置と共通のAFN1表示器に表示される。参考：月刊航空ファン3,’13

＜ＰＥＭ燃料電池方式＞：AIP機関の１つで、PEMは重合体電解質半透膜（Polymer Electrolyte MembraneまたはProton Exchange Membrane）の略。陰極側で水素をイオン化させることで電子を発生させ、駆動力とする。陽極側ではその電子を受け取って酸素をイオン化させ、重合体電解質半透膜内を通ってきた水素イオンと結合させて水にし、排出する。発生する熱は60-90度前後。音も出ず、燃料効率も良いが、AIP機関の中では値段が高い。また、液体水素は沸点がマイナス253度と貯蔵が非常に難しいので、チタンと鉄の合金など水素吸収金属を使用する。ドイツのHDW社が開発し、212A型潜水艦や214型潜水艦に搭載した。参考：月刊軍事研究4,’00、2,’01、4,’10

＜ＰＥＰ−２０００計画＞：F-15C（戦闘機）を参照。

＜ＰＥＲＩ−Ｒ１７＞：ドイツ陸軍レオパルト２戦車の車長用照準潜望鏡。ツァイス社製。倍率２倍・視野30度と倍率８倍・視野８倍の切り替え式で、全周旋回可能、俯仰角マイナス13度からプラス20度、２軸安定化されている。EMES-15砲手用照準器の映像を見ることも可能。参考：月刊グランドパワー2,’05

＜ＰＥＲＭ＞：アメリカ海兵隊が開発しているM327迫撃砲用GPS誘導式長射程砲弾で、Precision Extended Range Munition（精密射程延伸砲弾）の略。全長1.357m。射程20km、CEP10m以下。2015年から配備予定。参考：月刊軍事研究12,’12

＜ＰＥＲＯＣＣ＞：イギリス軍の装甲工兵作業車で、Person Engineering Route Opening and Clearing Capability（路上地雷警戒車両）の略。イギリスのパーソン・エンジニアリング社が開発した。ステアー・ローダー民間用４×４輪連結車体車両を装甲化（NATOレベル３まで）し、車体前方のアーム前端に地中レーダーと磁気探知機、アーム左右にマインローラー（地雷爆破ローラー）、車体右側面に7.5mアームシャベルを装着している。車体底部はＶ字型にしてTNT爆薬8kgまでの爆発に耐えられるようにした。車体上面と後部に予備のマインローラーを搭載し、車体上面には12.7m遠隔操作銃塔も付く。前後車体を結合した形状のため、旋回半径が小さい。全長12.2m、全備重量30トン。路上最大速度40km。乗員３名（車長、操縦手、操作員）。参考：月刊軍事研究10,’17、12,’13、12,’15

＜ＰＥＳ＞：シグマ型フリゲート（コロンビア海軍）を参照。

＜ＰＥＳＡ＞：パッシブ・フェイズド・アレイ・レーダーを参照。

＜ＰＥＳＴ＞：実用爆発物処理システム訓練弾（Practional Explosive Ordnance Disposal System Trainer）の略。参考：月刊JWings3,’12

＜ＰＥＴＮ＞：ペンスリット（爆薬）を参照。

＜ＰＥ実験機＞：九七式戦闘機シリーズを参照。

＜ＰＦ（アメリカ海軍）＞：アメリカ海軍の艦種記号で、哨戒フリゲート（Patrol Frigate）を示す。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の艦種記号。保安庁警備隊時代の1952年10月に基準排水量750トン以上の警備船を指す船種符号として定められ、1954年7月1日の海自創設で引き継がれた。アメリカから貸与されたパトロール・フリゲート（Patrol Frigate）を指す記号で、海自での正式艦種は警備艦である。281以降の艦番号が続く。1960年10月1日、護衛艦を示す艦種記号になった。1970年に廃止された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、8,’11増刊、海上自衛隊全艦艇史

＜ＰＦ−１＞：UF-1飛行艇ファミリーを参照。

＜ＰＦ−１＞：アメリカ海軍アッシュビル級パトロール・フリゲート、アッシュビル（Asheville）。イギリス海軍リバー級フリゲート・アドーアとして建造され、途中でカナダ海軍ナドゥーアとなり、竣工時にアメリカ海軍に引き渡されることとなった。1942年12月1日竣工、当時の艦種記号−艦番号はPG-101だった。1943年4月、PF-1に艦種記号−艦番号が変更された。1946年、アルゼンチンに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−２＞：アメリカ海軍アッシュビル級パトロール・フリゲート、ナッチェツ（Natchez）。当初はカナダ海軍リバー級フリゲート・アナンとして建造されていた。1942年12月16日竣工、当時の艦種記号−艦番号はPG-102だった。1943年4月、PF-2に艦種記号−艦番号が変更された。1947年にドミニカに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−３＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、タコマ（Tacoma）。1943年11月6日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1951年、韓国に譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−４＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、サウサリト（Sausalito）。1944年3月4日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、韓国に譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−５＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ホキアム（Hoquiam）。1944年5月8日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1951年、韓国に譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−６＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、パスコ（Pasco）。1944年4月15日竣工・就役。1945年8月にソ連に供与されてEK15になった。1950年に返却されたが、今度は1953年1月に保安庁警備隊に貸与されてPF-283かしとなった。1968年3月に返却され、1969年には部品取りのため韓国に渡り、最後に浮き桟橋となった。参考：月刊軍事研究5,’05、アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−７＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、アルバカーキ（Albuquerque）。1944年12月20日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-296とちとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−８＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、エヴァレット（Everett）。1944年1月22日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-291きりとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−９＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ポカテッロ（Pocatello）。1944年2月18日竣工。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−１０＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ブラウンスヴィル（Brownsville）。1944年5月6日竣工。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−１１＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、グランド・フォークス（Grand Forks）。1944年3月18日竣工。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜Ｐｆ１１＞：ドイツ国防軍750kgポンツーン搭載用トレーラー。第２次大戦時に使用した。全備重量5.1トン。参考：月刊戦車マガジン5,’84別冊

＜ＰＦ−１１＞：フィリピン海軍ラジャフマボン級フリゲート１番艦ラジャフマボン（Rajah Humabon）。大元はカノン級護衛艦DE-168アミック、元はDE-263はつひである。1979年就役。1993年に退役したが、1995年に再度就役した。2007年、映画「俺は君のためにこそ死にに行く」に出演した。2016年9月1日、マニラ西方海域でDD-103ゆうだち、DD-153ゆうぎりと親善訓練を実施。2017年5月23日、マニラ西方海域でDD-104きりさめと親善訓練を実施。6月8日、フィリピン周辺海域でDDH-183いずも、DD-113さざなみと親善訓練を実施。2018年2月4日、マニラ周辺海域でDD-154あまぎりと親善訓練（通信、戦術運動など）を実施。参考：月刊世界の艦船11,’17増刊、11,’16、8,’17、4,’18、JShips Vol.20、月刊丸1,’10別冊

＜ＰＦ−１２＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、キャスパー（Casper）。1944年3月31日竣工。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−１３＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、プエブロ（Pueblo）。1944年5月27日竣工。1947年、ドミニカに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−１４＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、グランド・アイランド（Grand Island）。1944年5月27日竣工。1947年、キューバに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−１５＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、アナポリス（Annapolis）。1944年7月4日竣工。1947年、メキシコに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−１６＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、バンゴール（Bangor）。1944年8月22日竣工。1947年、メキシコに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−１７＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、キー・ウェスト（Key West）。1945年8月7日竣工。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−１８＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、アレキサンドリア（Alexandria）。1945年3月11日竣工。1947年に解体された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−１９＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ヒューロン（Huron）。1944年9月7日竣工。1948年に売却され、転売の後同年にブラジルの海運会社が購入、商船に改造されて1950-62年に商船として使用された。参考：アメリカ護衛艦史、月刊丸10,’93

＜ＰＦ−２０＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ガルフポート（Gulfpoat）。1944年9月16日竣工。1947年に解体された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−２１＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ベイヨン（Bayonne）。1945年2月14日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-294ぶなとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−２２＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、グローセスター（Gloucester）。1943年12月10日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-292つげとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−２３＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、シュリーブポート（Shreveport）。1944年4月24日竣工。1947年に解体された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−２４＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、マスケゴン（Muskegon）。1943年12月16日竣工。1947年、フランスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−２５＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、シャーロッツヴィル（Charlottesville）。1944年4月10日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-286まつとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−２６＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ポキプシ（Poughkeepsie）。1944年9月6日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-284もみとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−２７＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ニューポート（Newport）。1944年9月8日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-293かえでとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−２８＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、エンポリア（Enporia）。1944年6月12日竣工。1947年、フランスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−２９＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、グロートン（Groton）。1944年9月5日竣工。1947年にコロンビアに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−３０＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ヒンハム（Hingham）。1944年11月3日竣工。1947年に解体された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−３１＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、グランド・ラピッズ（Grand Rapids）。1944年10月26日竣工。1947年に解体された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−３２＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ウーンソケット（Woonsocket）。1944年7月27日竣工。1948年にペルーに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−３３＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ディアボーン（Dearborn）。建造時はトレド（Toledo）という名称だった。1944年7月17日竣工。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−３４＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ロング・ビーチ（Long Beach）。1943年9月8日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-297しいとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−３５＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ベルファスト（Belfast）。1943年11月24日竣工。1945年、ソ連に貸与された。1948年に喪失した。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−３６＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、グレンデール（Glendale）。1943年10月1日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1951年、タイに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−３７＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、サン・ペドロ（San Pedro）。1943年10月23日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-288かやとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−３８＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、コロナド（Coronado）。1943年11月27日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-285すぎとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−３９＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、オグデン（Ogden）。1943年12月20日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-281くすとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−４０＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ユージン（Eugene）。1944年1月15日竣工。1947年、キューバに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−４１＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、エル・パソ（El Paso）。1943年12月1日竣工。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−４２＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ヴァン・バレン（Van Buren）。1943年12月17日竣工。1947年に解体された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−４３＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、オレンジ（Orange）。1944年1月1日竣工。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−４４＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、コーパス・クリスティ（Corpus Christie）。1944年1月29日竣工。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−４５＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ハッチンソン（Hutchinson）。1944年2月3日竣工。1947年、メキシコに売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−４６＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ビスビー（Bisbee）。1944年2月15日竣工。1945-49年にソ連に貸与された。1952年、コロンビアに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−４７＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ギャラップ（Gallup）。1944年2月26日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1951年、タイに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−４８＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ロックフォード（Rockford）。1944年3月6日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1950年、韓国に譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−４９＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、マスコギー（Muskogee）。1944年3月16日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1950年、韓国に譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−５０＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、カーソン・シティー（Carson City）。1944年3月24日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-290さくらとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−５１＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、バーリントン（Burlington）。1944年4月3日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、コロンビアに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−５２＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、アレンタウン（Allentown）。1944年3月24日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-289うめとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−５３＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、マチアス（Machias）。1944年3月29日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-282ならとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−５４＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、サンダスキー（Sandusky）。1944年4月18日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-287にれとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−５５＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、バス（Bath）。1944年9月1日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-298まきとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−５６＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、コヴィントン（Covington）。1944年8月7日竣工。1947年、エクアドルに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−５７＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、シボイガン（Sheboygan）。1944年10月14日竣工。1947年、ベルギーに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−５８＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、アビレン（Abilene）。元はブリッジポート（Bridgeport）という名称で、1944年10月28日に竣工した。1947年、オランダに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−５９＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ビューフォート（Beaufort）。1944年8月28日竣工。1947年に解体された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−６０＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、シャーロット（Charlotte）。1944年10月9日竣工。1948年、転売の後ブラジルの海運会社が購入、商船に改造されて1950-62年に商船として使用された。参考：アメリカ護衛艦史、月刊丸10,’93

＜ＰＦ−６１＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、マニトウォック（Manitowoc）。1944年12月5日竣工。1947年、フランスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−６２＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、グラドワイン（Gladwyne）。元はウースター（Worcester）という名称で、1944年8月18日に竣工した。1947年、メキシコに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−６３＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、モバーリー（Moberly）。元はスクラントン（Scranton）という名称で、1944年8月30日に竣工した。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−６４＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ノックスビル（Knoxville）。1944年4月29日竣工。1947年、ドミニカに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−６５＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ユニオンタウン（Uniontown）。元はチャタヌーガ（Chattanooga）という名称で、1944年9月15日に竣工した。1946年、アルゼンチンに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−６６＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、リーディング（Reading）。1944年8月19日竣工。1946年、アルゼンチンに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−６７＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ペオリア（Peoria）。1944年10月15日竣工。1947年、キューバに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−６８＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ブランズウィック（Brunswick）。1944年10月3日竣工。1947年に解体された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−６９＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ダヴェンポート（Davenport）。1945年2月15日竣工。1946年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−７０＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、エヴァンスビル（Evansville）。1944年12月4日竣工。1945-49年、ソ連に貸与された。1953年、保安庁警備隊に貸与されてPF-295けやきとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＦ−７１＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ニュー・ベドフォード（New Bedford）。1944年7月17日竣工。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−７２＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1943年10月21日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−７３＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1943年11月4日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−７４＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1943年11月8日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−７５＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1943年11月20日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−７６＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1943年11月30日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−７７＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1943年12月8日竣工、イギリスに譲渡され、K505カイコスとなった。参考：アメリカ護衛艦史、月刊丸10,’93

＜ＰＦ−７８＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1943年12月16日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−７９＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1943年12月23日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−８０＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1943年12月30日竣工、イギリスに譲渡された。退役後にエジプトの海運会社に転売され、更にエジプト海軍に1953年に引き渡され、1956年のスエズ動乱でスエズ運河に沈められた。参考：アメリカ護衛艦史、月刊丸10,’93

＜ＰＦ−８１＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1944年1月15日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−８２＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1944年1月11日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−８３＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1944年1月19日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−８４＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1944年1月23日竣工、イギリスに譲渡された。退役後にエジプトの海運会社に転売され、更にエジプト海軍に1953年に引き渡され、1956年のスエズ動乱でスエズ運河に沈められた。参考：アメリカ護衛艦史、月刊丸10,’93

＜ＰＦ−８５＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1944年1月28日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−８６＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1944年2月2日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−８７＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1944年2月7日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−８８＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1944年2月12日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−８９＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1944年2月17日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−９０＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1944年2月22日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−９１＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1944年2月27日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−９２＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート。1944年3月2日竣工、イギリスに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−９３＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ロレーン（Lorain）。当初はロアノークだったが、同名の軽巡洋艦が出来たために改称された。1945年1月15日竣工。1947年、フランスに譲渡された。1950年9月16日、気象観測任務を終えて帰投中に磁気機雷（第２次大戦時の遺物）に触雷して沈没した。参考：アメリカ護衛艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊丸10,’93

＜ＰＦ−９４＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ミレッジビル（Milledgeville）。元はシトカ（Sitka）という名称だった。1945年1月18日竣工。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−９５＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、スタンフォード（Stamford）。1943年、建造中止となった。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−９６＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、マコン（Macon）。1943年、建造中止となった。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−９７＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ロレーン（Lorain）。元はシトカ（Sitka）という名称だった。1943年、建造中止となった。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−９８＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ヴァレーオ（Vallejo）。1943年、建造中止となった。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−９９＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、オーランド（Orlando）。1944年11月11日竣工。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−１００＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、ラシーン（Racine）。1945年1月22日竣工。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−１０１＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、グリーンスボロ（Greensboro）。1945年1月29日竣工。1948年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ−１０２＞：アメリカ海軍タコマ級フリゲート、フォーサイス（Forsyth）。1945年2月11日竣工。1947年、オランダに譲渡された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＦ１０３型（イラン）＞：全長84m、幅10.1m、吃水3.1m、満載排水量1135トン。主機はディーゼル、出力5606馬力、２軸推進、速力20ノット。兵装は76mm単装砲１門、40mm連装機関砲１門、20mm単装機関砲２門、12.7mm単装機銃２丁。２隻が就役した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ＰＦ１０３型（タイ）＞：ターピー級（コルベット）を参照。

＜ＰＦ−２８１＞：保安庁警備隊くす型警備船１番艦くす。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-39オグデンで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1958年1月14日から2月15日、遠洋航海に参加。1959年6月24日から8月25日、遠洋航海に参加。1960年10月1日、護衛艦となった。1962年8月28日に供与された。1964年、33番砲（艦尾76mm砲）、20mm単装機関砲、爆雷投下軌条を撤去し、上甲板後部にドローン格納・整備庫を新設、後甲板にカタパルトを装備してKD2R標的機母艦に改造された。1970年3月31日、特務船YAS-50に艦種変更された。1971年3月31日、保管船YAC-22に艦種変更された。1976年4月1日に除籍され、1977年6月28日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、4,’14、月刊軍事研究11,’03、丸スペシャルNo.78

＜ＰＦ−２８２＞：保安庁警備隊くす型警備船２番艦なら。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-53マチアスで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1959年6月24日から8月25日、遠洋航海に参加。1960年10月1日、護衛艦となった。1962年8月28日に供与された。1966年3月31日、練習船YTE-08に艦種変更された。1969年3月31日に除籍され、1971年7月12日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＦ−２８３＞：保安庁警備隊くす型警備船３番艦かし。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-6パスコで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1960年10月1日、護衛艦となった。1962年8月28日に供与された。1965年3月31日、保管船YAC-12に艦種変更された。1967年6月30日に除籍、1968年3月18日にアメリカに返却された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、月刊軍事研究5,’05

＜ＰＦ−２８４＞：保安庁警備隊くす型警備船４番艦もみ。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-26ポーキプシーで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となり、第２護衛隊群旗艦となった。1957年4月1日、第２護衛隊群旗艦を外れ、第４護衛隊に移った。1958年4月1日、第４護衛隊から第２護衛隊群に移った。1960年10月1日、護衛艦となった。1962年8月28日に供与された。1965年3月31日、保管船YAC-13に艦種変更された。1970年3月31日に除籍され、1971年7月12日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、8,'24

＜ＰＦ−２８５＞：保安庁警備隊くす型警備船５番艦すぎ。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-38コロナドで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1958年1月14日から2月15日、遠洋航海に参加。8月6日から10月10日、遠洋航海に参加。1960年10月1日に護衛艦となった。1962年8月28日に供与された。1969年3月31日に除籍され、1971年7月9日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＰＦ−２８６＞：保安庁警備隊くす型警備船６番艦まつ。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-25シャーロッツヴィルで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1960年10月1日、護衛艦となった。1962年8月28日に供与された。1966年3月31日に特務船YAS-36となり、1969年3月31日に除籍され、昭和46年7月12日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＦ−２８７＞：保安庁警備隊くす型警備船７番艦にれ。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-54サンダスキーで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1960年10月1日、護衛艦となった。1962年8月28日に供与された。1969年3月31日に保管船YAC-19となり、1976年3月31日に除籍され、1977年6月9日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＦ−２８８＞：保安庁警備隊くす型警備船８番艦かや。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-37サンペドロで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1958年1月14日から2月15日、遠洋航海に参加。8月6日から10月10日、遠洋航海に参加。1960年10月1日、護衛艦となった。1962年8月28日に供与された。1963年12月10日、33番砲と爆雷兵装の一部を撤去して訓練魚雷回収収容施設を設け、第１潜水隊に転属、潜水艦訓練支援任務に就いた。1965年2月1日、第１潜水隊群直轄艦となった。1972年3月31日、保管船YAC-23となり、地方隊に移った。1977年4月1日に除籍され、1978年7月26日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊、5,’02増刊、8,’11増刊、8,’24

＜ＰＦ−２８９＞：保安庁警備隊くす型警備船９番艦うめ。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-52アレンタウンで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となり、第１警戒隊群旗艦となった。1960年10月1日、護衛艦となった。1972年8月28日に供与された。1965年3月31日、保管船YAC-14となった。1970年3月31日に除籍され、1971年7月12日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊、8,'24

＜ＰＦ−２９０＞：保安庁警備隊くす型警備船10番艦さくら。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-50カーソン・シティで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1959年6月24日から8月25日、遠洋航海に参加。1960年10月1日、護衛艦となった。1962年8月28日に供与された。1966年3月31日、保管船YAC-16となった。1971年3月31日に除籍され、1971年8月6日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊

＜ＰＦ−２９１＞：保安庁警備隊くす型警備船11番艦きり。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-8エヴァレットで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1958年8月6日から10月10日、遠洋航海に参加。1960年10月1日、護衛艦となった。1961年9月1日、第２掃海隊群旗艦となった。1962年8月28日に供与された。1970年3月10日、保管船YAC-20となり、第２掃海隊群から地方隊に移った。1975年10月1日に除籍され、1976年1月22日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊、8,’21、8,’24

＜ＰＦ−２９２＞：保安庁警備隊くす型警備船13番艦つげ。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-22グローセスターで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1960年10月1日、護衛艦となった。1962年3月15日、第３護衛隊に編入された。8月28日に供与された。1968年3月31日に除籍され、1969年3月31日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊、8,’24

＜ＰＦ−２９３＞：保安庁警備隊くす型警備船13番艦かえで。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-27ニューポートで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1960年10月1日、護衛艦となった。1962年8月28日に供与された。1966年3月31日に保管船YAC-17となった。1972年3月31日に除籍され、1975年5月20日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊

＜ＰＦ−２９４＞：保安庁警備隊くす型警備船14番艦ぶな。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-21ベイヨンで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1960年10月1日、護衛艦となった。1962年8月28日に供与された。1965年2月1日、保管船YAC-11となった。1965年3月31日に除籍され、1967年6月27日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊

＜ＰＦ−２９５＞：保安庁警備隊くす型警備船15番艦けやき。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-70エヴァンスヴィルで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となり、第１護衛隊群旗艦となった。1957年4月1日、第１護衛隊群旗艦を外れ、第１護衛隊に転属した。9月10日、練習隊群に転属した。1959年6月24日から8月25日、遠洋練習航海に参加。1960年10月1日、護衛艦となった。1962年8月28日に供与された。1970年3月31日、保管船YAC-21となった。1976年3月31日に除籍され、1976年10月15日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船5,’02増刊、月刊世界の艦船11,’17増刊、8,'24

＜ＰＦ−２９６＞：保安庁警備隊くす型警備船16番艦とち。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-7アルバカーキで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1960年10月1日、護衛艦となった。1962年8月28日に供与された。1965年3月31日、保管船YAC-15となった。1969年3月31日に除籍され、1971年7月9日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊

＜ＰＦ−２９７＞：保安庁警備隊くす型警備船17番艦しい。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-34ロングビーチで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1960年10月1日、護衛艦となった。12月1日、第３護衛隊群に配備された。1962年8月28日に供与された。1964年2月3日、護衛艦隊旗艦となった。8月8日、護衛艦隊旗艦を退いた。12月10日、護衛艦隊直轄艦に編入された。1966年4月1日、地方隊に移った。1967年3月31日に特務船YAS-44となった。1968年3月31日に除籍され、1971年7月12日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、11,’11、8,’24

＜ＰＦ−２９８＞：保安庁警備隊くす型警備船18番艦まき。元はアメリカ海軍タコマ級パトロール・フリゲートPF-55バスで、1953年1月14日に貸与された。1954年7月1日、海上自衛隊警備艦となった。1960年10月1日、護衛艦となった。1962年8月28日に供与された。1966年3月31日に練習船YTE-09となった。1969年3月31日に除籍され、1971年7月12日にアメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊

＜ＰＦＩ方式＞：PFIはPrivate Finance Initiativeの略。公共事業への民間参画を図る方式の１つで、民間資産を有償で公共サービスに投入するものである。防衛省が民間フェリーのはくおうを本方式で契約して災害派遣や訓練に使用している。参考：月刊JWings10,’18、MAMOR vol.142

＜ＰＦＬＰ＞：パレスチナ解放人民戦線を参照。

＜ＰＦＭ−１＞：ソ連軍9M27K3ロケット弾用対人地雷。羽根型をしており、VS-6D液体炸薬を内蔵、1-40時間で自爆する。重量80g、炸薬重量40g。参考：月刊軍事研究9,’00

＜ＰＦＯ＞：フレームアウト訓練の略。参考：月刊航空ファン3,’19

＜ＰＦＺ＞：優先射撃ゾーンの略。

＜ＰＧ（アメリカ海軍）＞：アメリカ海軍の艦種記号で、コルベット（Corvette）を表す。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の艦種記号で、ミサイル艇（Guided Missile Patrol Boat）を表す。1990年6月8日に新設され、821以降の艦番号が付けられた。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＰＧ−１Ｍ＞：2A45M（対戦車砲）を参照。

＜ＰＧ−２シリーズ＞：アメリカ陸軍航空軍強襲モーターグライダー。参考：月刊JWings6,’20

　＜ＸＰＧ−２＞：試作型。CG-4を動力化したものである。参考：月刊JWings6,’20

　＜ＰＧ−２Ａ＞：エンジンはレンジャーL-440（200馬力）双発。第２次大戦末期に10機が生産された。参考：月刊JWings6,’20

＜ＰＧ−７シリーズ＞：ソ連軍RPG-7対戦車ロケット用ロケット弾。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＰＧ−７Ｖ＞：HEAT弾頭型で、RPG-7用ロケット弾として最初に量産された。73mm低圧砲2A28グロム用PG-9弾頭とほぼ同じ構造である。ピエゾ信管が金網に接触するとショートしてしまい、不発になるのが欠点。初期にはピエゾ信管自体の早発という欠陥があったが、これは改善された。直径85mm、重量2.2kg。初速毎秒120mで射出され、ロケットモーターに点火、最大毎秒300mまで加速される。装甲貫徹力280mm（射距離300m・弾着角30度以上）／300mm（射距離500m。飛翔速度増大による）。土嚢では230mm、土砂木材の掩蓋では1500mmまで貫徹できるが、コンクリートなどの固い壁は穴を開けるだけで破壊はできない。M60A1戦車を１発で擱座させる確率は40%、完全破壊する確率は5%。有効射程は150-300mとされるが、飛翔速度が砲弾に比べ遅いため横風の影響を受けやすく、風速3mでの命中率は射距離300mで30%、500mで5%しかない。移動中の戦車に対しても命中させるのは難しく、時速16kmで移動していると２弾目でも射距離300mで20%、500mではゼロである。実質的な有効射程は100m程度とみられる。参考：月刊軍事研究11,’07、7,’02、月刊PANZER1,’04、11,’05

＜ＰＧ−７Ｍ＞：HEAT弾頭型。PG-7Vの改良型で、弾頭を73mm無反動砲SPG-9用と同じものに換装して装甲貫徹力を3-5割増大し、飛翔用ロケットを強力にした。直径70mm、重量1.98kg。初速毎秒140m、装甲貫徹力300-320mm。1970年代に実用化された。参考：月刊PANZER1,’04、月刊軍事研究7,’02

＜ＰＧ−７Ｎ＞：HEAT弾頭型。PG-7Mの改良型で、装甲貫徹力を400mmに増大した。参考：月刊PANZER1,’04

＜ＰＧ−７Ｌ＞：HEAT弾頭型。PG-7Vの大型弾頭型である。直径93mm、弾頭重量2.6kg。初速毎秒112m、射程300m。装甲貫徹力600mm。コンクリートなら1.1m、煉瓦なら1.5m、材木・土砂なら2.5mを貫通できるとされる。PG-7VLと同じ？参考：月刊PANZER1,’04

＜ＰＧ−７ＬＴ＞：タンデム弾頭型。弾頭直径93mm、弾頭重量2.9kg。初速毎秒100m、射程200m。装甲貫徹力700mm（均質圧延装甲）／550mm（１層リアクティブアーマー付き）。コンクリート・煉瓦なら1.4m、材木・土砂なら2mを貫通できる。参考：月刊PANZER1,’04

＜ＰＧ−７Ｔ＞：タンデム弾頭型。ロシアの他、ブルガリアで生産されている。参考：月刊軍事研究7,’16

＜ＰＧ−７ＶＬ＞：大型弾頭型。最大直径93mm、弾頭重量2.6kg。装甲貫徹力500mm（600mm？）。参考：月刊PANZER9,’03、月刊軍事研究11,’07

＜ＰＧ−７ＶＭ＞：HEAT弾頭型。装甲貫徹力300mm。参考：月刊PANZER11,’05

＜ＰＧ−７ＶＮ＞：弾頭直径70mm。有効射程500m。装甲貫徹力400mm。RPG-7VNから発射可能。参考：月刊軍事研究5,’12

＜ＰＧ−７ＶＲ＞：タンデム弾頭型。外見も弾頭部が２連になっている。弾頭直径105mm、重量4.5kg。射程200m。装甲貫徹力750mm（１層リアクティブアーマー付き600mm？）。コンクリート・煉瓦なら1.5m、土砂なら2.7mを貫通できる。参考：月刊PANZER1,’04、9,’03、11,’05、月刊グランドパワー8,’04、月刊軍事研究11,’07

＜ＰＧ−７海外シリーズ＞

　＜ＰＧ−７ＶＭ（自衛隊）＞：自衛隊の機器。2015年度に海外物産へ発注している。参考：月刊軍事研究4,’18

＜ＰＧ９＞：ソ連軍の73mm低圧砲2A28用てき弾。低発射装薬で砲口から発射され、尾部安定翼４枚を展開してロケットモーターに点火、加速する。弾頭はHEAT、装甲貫徹力400mm。参考：月刊軍事研究11,’02

＜ＰＧ−１５Ｖ＞：ソ連軍の73mm低圧砲2A28用てき弾。RPG-7用弾頭とほぼ同じで、セルロイド充填型発射薬により射出され、安定翼４枚を展開してロケットモーターにより加速する。横風の影響を受けやすいのが欠点。有効射程800m程度。弾頭はHEAT、装甲貫徹力350mm。参考：月刊PANZER6,’00

＜ＰＧ−２２＞：アメリカ海軍アッシュビル級砲艦タルサ（Tulsa。オクラホマ州の都市名）。1923年就役。1946年に退役した。参考：月刊世界の艦船6,’17

＜ＰＧ−５０＞：アメリカ海軍エリー級砲艦エリー（Erie）。1942年11月、キュラソー島付近でドイツＵボートの雷撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＰＧ−５１＞：アメリカ海軍エリー級砲艦チャールストン（Charleston）。太平洋戦争中はアリューシャンとアラスカ沿岸で哨戒任務に就いた。戦後はマサチューセッツ州立商船学校の練習船となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、小艦艇入門

＜ＰＧ−５３＞：アメリカ海軍ヴィクスン級砲艦ヴィクスン（Vixen）。1940年11月就役。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＰＧ−６２＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、テンプトレス（Temptress）。元はイギリス海軍フラワー級コルベットK37ヴェロニカだった。1941年2月18日竣工。1943年3月21日にアメリカ軍が取得した。1947年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−６３＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、サプライズ（Surprise）。元はイギリス海軍フラワー級コルベットK03ヘリオトロープだった。1940年9月12日竣工。1942年3月24日にアメリカ軍が取得した。1946年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−６４＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、スプリー（Spry）。元はイギリス海軍フラワー級コルベットK24ハイビスカスだった。1940年5月21日竣工。1942年5月2日にアメリカ軍が取得した。1947年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−６５＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、ソーシー（Saucy）。元はイギリス海軍フラワー級コルベットK73アラビスだった。1940年4月5日竣工。1942年4月30日にアメリカ軍が取得した。第２次大戦終結後、イギリスに返還された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−６６＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、レストレス（Restless）。元はイギリス海軍フラワー級コルベットK55ペリウィンクルだった。1940年4月8日竣工。1942年4月30日、アメリカ軍が取得した。1947年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−６７＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、レディ（Ready）。元はイギリス海軍フラワー級コルベットK28カレンドゥラで、1941年4月27日に竣工した。1942年3月12日、アメリカ軍が取得した。1948年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−６８＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、インパルス（Impulse）。元はイギリス海軍フラワー級コルベットK66ベゴニアで、1941年3月8日に竣工した。1942年3月16日、アメリカ軍が取得した。1946年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−６９＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、フューリー（Fury）。元はイギリス海軍フラワー級コルベットK82ラークスパーで、1941年1月4日竣工。1942年3月17日にアメリカ軍が取得した。1946年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−７０＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、カレイジ（Courage）。元はイギリス海軍フラワー級コルベットK15ハートシーズで、1940年6月4日竣工。1942年3月18日、アメリカ軍が取得した。1951年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−７１＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、テナシティ（Tenacity）。元はイギリス海軍フラワー級コルベットK09キャンディタフトだった。1940年10月16日竣工。1942年6月11日にアメリカ軍が取得した。1947年に商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−８５＞：PGM-85（機動砲艇）を参照。

＜ＰＧ−８６＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、アクション（Action）。元はイギリス海軍改フラワー級コルベットK277コンフレイだった。1942年11月22日竣工。1942年11月22日にアメリカ軍が取得した。1952年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−８７＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、アラクリティ（Alacrity）。元はイギリス海軍改フラワー級コルベットK278コーネルだった。1942年12月10日竣工。1942年12月10日にアメリカ軍が取得した。1948年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−８８＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、ビーコン（Beacon）。元はイギリス海軍フラワー級コルベット、ディタニー（Dittany）だった。1942年12月10日進水。1943-46年、イギリスに貸与された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−８９＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、ブリスク（Brisk）。元はイギリス海軍改フラワー級コルベットK284フラックスだった。1942年12月6日竣工、アメリカ軍が取得した。1947年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−９０＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、キャプライス（Caprice）。元はイギリス海軍改フラワー級コルベットK285オネスティだった。1943年5月28日竣工。1943-46年、イギリスに貸与された。1946年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−９１＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、クラッシュ（Clash）。元はイギリス海軍改フラワー級コルベットK282リナリアだった。1943年6月19日進水。1943-46年、イギリスに貸与された。1948年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−９２＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、ヘイスト（Haste）。元はイギリス海軍改フラワー級コルベットK287マンドレイクだった。1943年4月6日竣工、同日アメリカ海軍が取得した。1949年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＰＧ−９３＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、インテンシティ（Intensity）。元はイギリス海軍改フラワー級コルベットK288ミルフォイルだった。1943年3月31日竣工、同日アメリカ海軍が取得した。1950年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−９４＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、マイト（Might）。元はイギリス海軍改フラワー級コルベットK289マスクだった。1942年12月22日竣工、同日アメリカ海軍が取得した。1950年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−９５＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、パート（Pert）。元はイギリス海軍改フラワー級コルベットK290ネペタだった。1943年7月23日竣工、同日アメリカ海軍が取得した。1950年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−９６＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、プルーデント（Prudent）。元はイギリス海軍改フラワー級コルベットK291プリヴィトだった。1943年8月16日竣工、同日アメリカ海軍が取得した。1949年、商船に転用された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−９７＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、スプレンダー（Splendor）。元はイギリス海軍改フラワー級コルベットK286ローズベイだった。1943年8月16日竣工、同日アメリカ海軍が取得した。1943年、イギリスに返還された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−９８＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、タクト（Tact）。元はイギリス海軍フラワー級コルベット、スミラックス（Smilax）だった。1942年12月24日進水。1943-46年、イギリスに貸与された。返還後、売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−９９＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、ヴィム（Vim）。元はイギリス海軍フラワー級コルベット、スタティス（Statice）だった。1943年4月10日進水。1943-46年、イギリスに貸与された。1947年、売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−１００＞：アメリカ海軍テンプトレス級コルベット、ヴァイタリティ（Vitality）。元はイギリス海軍改フラワー級コルベットK283ウィロウハーブだった。1943年3月24日進水。1943-46年、イギリスに貸与された。1947年に売却された。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＰＧ−１０１＞：PF-1（フリゲート）を参照。

＜ＰＧ−１０２＞：PF-2（フリゲート）を参照。

＜ＰＧ−１１０＞：フィリピン海軍哨戒艇Tomas Batillo。参考：JShips Vol.20

＜ＰＧ−１１１＞：フィリピン海軍哨戒艇Boni Serrano。参考：JShips Vol.20

＜ＰＧ−１１２＞：フィリピン海軍哨戒艇Bievenido Salting。参考：JShips Vol.20

＜ＰＧ−１１４＞：フィリピン海軍哨戒艇Salvador Abcede。参考：JShips Vol.20

＜ＰＧ−１１５＞：フィリピン海軍哨戒艇Ramon Aguirre。参考：JShips Vol.20

＜ＰＧ−１４０＞：フィリピン海軍ジェネラル・エミリオ・アギルナド級哨戒艇１番艇ジェネラル・エミリオ・アギルナド（General Emilio Aguinaldo）。参考：JShips Vol.20

＜ＰＧ−１４１＞：フィリピン海軍ジェネラル・エミリオ・アギルナド級哨戒艇２番艇ジェネラル・アントニオ・ルナ（General Antonio Luna）。参考：JShips Vol.20

＜ＰＧ−１４２＞：フィリピン海軍ジェネラル・エミリオ・アギルナド級哨戒艇３番艇。参考：JShips Vol.20

＜ＰＧ−８２１＞：海上自衛隊ミサイル艇１号型１番艇、ミサイル艇１号。平成2年度計画艦で、1991年3月25日起工、1992年7月17日進水、1993年3月22日竣工・就役、第１ミサイル艇隊に配備された。2008年6月6日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊世界の艦船4,’14、1,’04、7,’19、月刊丸7,’14

＜ＰＧ−８２２＞：海上自衛隊ミサイル艇１号型２番艇、ミサイル艇２号。平成2年度計画艦で、1991年3月25日起工、1992年7月17日進水、1993年3月22日竣工・就役、第１ミサイル艇隊に配備された。2008年6月6日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊世界の艦船4,’14、1,’04、7,’19、月刊丸7,’14

＜ＰＧ−８２３＞：海上自衛隊ミサイル艇１号型３番艇、ミサイル艇３号。平成4年度計画艦で、1993年3月8日起工、1994年6月15日進水、1995年3月13日竣工・就役、第１ミサイル艇隊に配備された。2010年6月24日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊世界の艦船1,’04、8,’10、7,’19、月刊丸7,’14

＜ＰＧ−８２４＞：海上自衛隊はやぶさ型ミサイル艇１番艦はやぶさ。平成11年度計画艦で、2001年6月13日進水、10月13日出動公試開始、2002年3月25日竣工・就役。2009年8月10-12日、福井港で一般公開された。2011年7月30日、舞鶴航空基地で一般公開された。2012年5月12-16日、舞鶴で３個ミサイル艇隊合同隊訓練に参加。10月24日、舞鶴地方総監部と第８管区海上保安本部との共同不審船対処訓練に参加。2013年5月21日、若狭湾でミサイル艇隊合同訓練に参加。7月26-27日、若狭湾で舞鶴地方隊展示訓練に参加。12月11日、新潟港から佐渡島付近の海域で海上保安庁と不審船対処共同訓練を実施。12月18日と21日、舞鶴港内と若狭湾北方海域で日露捜索救難訓練に参加。2014年7月25-26日、舞鶴地方隊若狭湾展示訓練に参加。7月26日、第８管区海上保安本部展示訓練に参加。12月4日、海上保安庁との不審船対処及び原発テロ対処訓練に参加。2015年8月22-23日、佐渡両津港で一般公開された。2016年7月16日、舞鶴地方隊サマーフェスタで一般公開された。2017年7月29日、舞鶴地方隊サマーフェスタ2017で一般公開された。2018年6月29日、ベトナム人民軍幹部14名が乗艦し、高速航行を体験した。7月21日、舞鶴地方隊サマーフェスタ2018で一般公開された。2019年現在、第２ミサイル艇隊に配備されており、定係港は舞鶴。2020年現在、第２ミサイル艇隊に配備されており、定係港は舞鶴。2020年8月5日1100頃、上対馬北東90kmを南西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、ボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマをP-1が確認した。その後これらは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。2021年5月25日現在、第２ミサイル艇隊に配備されており、定係港は舞鶴。9月24日、若狭湾で海上保安庁との不審船対処共同訓練に参加。YDT-01水中処分母船１号、SH-60Kヘリと共に、巡視船だいせん、あさま、巡視艇あまかぜ、ヘリコプターと、重要施設に向かう不審船対処を想定した情報共有・共同追跡監視・停船措置の各訓練を行った。2022年4月3日1000頃、対馬北東320kmを南に航行する052D型ミサイル駆逐艦117西寧と054A型フリゲート546塩城を確認した。その後これらは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。4月25日現在、第２ミサイル艇隊に配備されており、定係港は舞鶴。6月13日1200頃、長崎県福江島西200kmを東に航行する055型ミサイル駆逐艦102拉薩、052D型ミサイル駆逐艦120成都、福池型補給艦902東平湖を確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。7月16日、若狭湾で舞鶴地方隊創設70周年記念展示訓練に参加。2023年4月25日現在、第２ミサイル艇隊に配備されており、定係港は舞鶴。2024年3月24日0100頃、山形県御積島西50kmを南に航行するヴィシュニャ級情報収集艦１隻を確認した。その後これは御積島西から佐渡島北の接続水域内を航行し、能登半島北で接続水域を出た後、西に進んでいる。4月25日現在、第２ミサイル艇隊に配備されており、定係港は舞鶴。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船1,’02、1,’13、8,’13、2,’14、3,’14、10,’14、2,’15、7,’19、6,'20、4,'21、7,'21、12,'21、6,'22、9,'22、10,'22、6,'23、6,'24、月刊JWings10,’11、月刊軍事研究10,’13、月刊航空ファン10,’16、10,’17、10,’18、朝雲

＜ＰＧ−８２５＞：海上自衛隊はやぶさ型ミサイル艇２番艦わかたか。平成11年度計画艦で、2001年9月13日進水、2002年3月25日竣工・就役。2008年6月6日、第２ミサイル艇隊から第１ミサイル艇隊に転属した。2009年7月24日、しらおい港まつりに参加するため北海道白老町の白老港に入港。7月26日、一般公開され、霧雨の中を1200人が乗艦した。7月27日、白老港を出港。2012年4月15日、陸奥湾で墜落した第25航空隊所属SH-60Jの捜索に参加。5月12日、北海道松前町で一般公開された。7月28-29日、援護関係者40人と募集対象者39人に対する体験航海を実施。2013年5月21日、若狭湾でミサイル艇隊合同訓練に参加。9月7日、八戸沖で大湊地方隊展示訓練に参加。2015年6月19日2000頃、第２航空群P-3Cと共に、宗谷岬の西北西100kmを東に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・ヴィノグラードフ、同マーシャル・シャポシニコフを確認した。2016年2月2日1400、青森県竜飛岬南西150kmを北東に航行するルーフー型駆逐艦112ハルビン、054A級フリゲート538煙台、東調型情報収集艦854天狼星、福清型補給艦881洪澤湖を確認した。その後これらは津軽海峡を東に航行している。6月19日1100頃、宗谷岬西北西90-110kmの宗谷海峡を東に航行するタランタル�V型ミサイル艇R-18、同R-298を確認した。1800頃、宗谷岬北西40kmの宗谷海峡を東に航行するグリシャ�V型警備艦ホルムスクを確認した。6月20日0800頃、宗谷岬北西40kmの宗谷海峡を東に航行するタランタル�V型ミサイル艇R-14、同R-29を確認した。1400頃、宗谷岬北西74kmの宗谷海峡を東に航行するナヌチュカ�V型ミサイル艇イネイ、同モロズ、同ラズリーフを確認した。1430頃、宗谷岬西北西130kmの宗谷海峡を東に航行する971型アクラ�T級攻撃原潜K-419クズバスを確認した。2130頃、宗谷岬西北西110-130kmの宗谷海峡を東に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、グリシャ�X型警備艦コレーツ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマを確認した。6月21日1630頃、宗谷岬西165kmを東に浮上航行するキロ級潜水艦１隻を確認した。その後この艦は宗谷海峡を東に抜けている。7月18日0700頃、宗谷岬西北西160kmを東に航行するタランタル�V型ミサイル艇R-11、同イヴァノヴェッツを確認した。その後これらは宗谷海峡を東に通峡している。8月16日1700頃、宗谷岬の北35kmを東に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフを確認した。その後この艦は宗谷海峡を東に抜けている。12月17日0030頃、宗谷岬北北東35kmを西北西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、ロプーチャ�T型揚陸艦アドミラル・ニヴェルスキー、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ユグ型海洋観測艦マーシャル・ゲロヴァニ、改アルタイ型補給艦イジョラを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に航行し、オホーツク海から日本海に入っている。2017年6月25日0900頃、礼文島北西80kmを北東に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・ヴィノグラードフを確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。6月26日0600頃、礼文島北60kmを東に航行するウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフを確認した。その後この艦は宗谷海峡を東に進んでいる。8月18日1600頃、宗谷岬北東40kmを西に航行するタランタル�V級ミサイル艇R-11、同R-14、ドゥブナ級補給艦イルクートを確認した。その後これらは宗谷海峡を日本海に向け西に航行している。9月24日1100-1900頃、宗谷岬西160kmを北東に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・トリブツ、イゴール・ベロウソフ級潜水艦救難艦イゴ−ル・ベロウソフ、051C級ミサイル駆逐艦116石家荘、054A級フリゲート576大慶、福池型補給艦960東平湖を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に抜けている。10月14日1900頃、宗谷岬北東60kmを西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグを確認した。その後これは宗谷海峡を西に進み日本海に入っている。10月28日0630頃、宗谷岬北東35kmを西に航行するウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・トリブツを確認した。その後これは宗谷海峡を西に進み日本海に入っている。2018年7月16日0300頃、宗谷岬北西50kmを東に航行するナヌチュカ�V級ミサイル艇イネイ、同ラズリーフを確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。9月1日2130頃から9月2日1600頃、宗谷岬北東210kmを西に航行するバルザム級情報収集艦プリバルティカ、イーゴリ・ベロウソフ級潜水艦救難艦イーゴリ・ベロウソフ、ソーニャ級沿岸掃海艇艇番号553、同593、同BT256、ロプーチャ�U級戦車揚陸艦ペレスウェート、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、プロジェクト20381型ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、グリシャ�X型警備艦メテル、同MPK221、同ウスト・イリムスク、同コレーツ、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、タランタル�V級ミサイル艇７隻、バクラザン級救難曳船１隻、改アルタイ級補給艦１隻、トプリボ級給油艦１隻、カシュタン級設標艦１隻、オビ級病院船１隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。9月29日0200頃、宗谷岬北北東40kmを西に航行するウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・ヴィノグラードフを確認した。その後これは宗谷海峡を西に進み、日本海に入っている。2019年現在、第１ミサイル艇隊に配備されており、定係港は余市。2019年4月9日に墜落した第302飛行隊F-35A戦闘機の捜索救難活動に参加。5月11日1000頃、北海道松前半島白神岬西160kmを東に航行するプロジェクト22350アドミラル・ゴルシコフ級フリゲートのアドミラル・ゴルシコフ、バクラザン型航洋曳船ニコライ・チカー、エルブルス級航洋曳船エルブルスを確認した。その後これらは津軽海峡を東に進み、太平洋に向かっている。8月1日1100頃、宗谷岬北北東35kmを西に航行するタランタル�V級ミサイル艇R19と同R20を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。8月15日0500頃、宗谷岬北北西30kmを東に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・トリブツを確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進み、オホーツク海に向かっている。10月1日0630頃、宗谷岬北西65kmを東に航行するグリシャ�X型警備艦ホルムスク、ナヌチュカ�V級ミサイル艇スメルチ、ズヴェズドチカ級兵器輸送艦１隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。2020年現在、第１ミサイル艇隊に配備されており、定係港は余市。2020年3月26日1100頃、宗谷岬北西95kmを東に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同マーシャル・シャポシニコフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同ソビエツカヤ・ガヴァニ、タランタル�V級ミサイル艇R14、同R18、同R19、同R20、同R24、同R297、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦１隻、改アルタイ級補給艦２隻、オホーツク級航洋曳船１隻、アムール級工作艦１隻、オビ級病院船イルティシュを確認した。その後これらは太平洋艦隊演習に参加するため宗谷海峡を東に進んでいる。

2021年5月25日現在、第１ミサイル艇隊に配備されており、定係港は余市。6月18日1100頃、宗谷岬西北西150kmを東に航行するグリシャ�X型警備艦ソヴィエツカヤ・ガヴァニ、同コレーツ、ソーニャ型掃海艇BT114、同BT232を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に向かっている。8月24日0900頃、奥尻島南西200kmを北東に航行する055型ミサイル駆逐艦101南昌、052D型ミサイル駆逐艦119貴陽、福池型補給艦903可可西里湖、東調型情報収集艦799を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に航行している。9月23日0100頃、宗谷岬西135kmを北東に航行するウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・トリブツを確認した。その後これは宗谷海峡を東に進んでいる。9月29日1300頃、宗谷岬北東270kmを南西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグを確認した。その後これは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。2022年4月25日現在、第１ミサイル艇隊に配備されており、定係港は余市。5月10日、北海道防衛局の新規採用者教育研修（後段）に協力した。5月18日0500頃、宗谷岬西120kmを東に航行するバルザム型情報収集艦プリバルチカを確認した。その後これは宗谷海峡を東に進んでいる。6月9日0500頃、奥尻島南南西90kmを南東に航行するバルザム型情報収集艦プリバルチカを確認した。その後これは津軽海峡を東に進んでいる。6月12日0700頃、宗谷岬東50kmを西に航行するバルザム型情報収集艦プリバルチカを確認した。その後これは宗谷海峡を西に進んでいる。6月16日1200頃、礼文島南西230kmを北東に航行する055型ミサイル駆逐艦102拉薩、052D型ミサイル駆逐艦120成都を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。6月17日0600頃、宗谷岬北40kmを西に航行するグリシャ�X型警備艦コレーツ、タランタル�V級ミサイル艇R19、同R20、同R24、同R29、同R261、同R298、改アルタイ級補給艦１隻、オビ級病院船イルティシュを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。2023年4月17日2300頃、礼文島西80kmを北東に航行するウダロイ�T級駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・パンテレーエフ、タランタル�V級ミサイル艇R-11、同R-14、同R-18、同R-19、同R-20、同R-298を確認した。その後これらは4月18日にかけて宗谷海峡を東に進んでいる。4月19日2000頃、宗谷岬北東40kmを西に航行するオビ型病院船１隻を確認した。その後周辺にウダロイ�T級駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・パンテレーエフ、ステレグシュチイ級フリゲート333ソブエルシェンヌイ、同アルダー・ツィデヌジャポフ、タランタル�V級ミサイル艇R-11、同R-14、同R-18、同R-19、同R-20、同R-298、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフ、ロプーチャ�T級戦車揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイ、ロプーチャ�U級戦車揚陸艦ペレスヴェート、ドゥブナ級補給艦１隻、プロジェクト12700掃海艇ピョートル・イリイチョフ、同アナトーリー・シュレーモフ、オホーツク型航洋曳船１隻を確認、これらは4月20日にかけて宗谷海峡を西に進んでいる。4月25日現在、第１ミサイル艇隊に配備されており、定係港は余市。5月5日2000頃、礼文島北西40kmを北東に航行する052D級ミサイル駆逐艦119貴陽、同121斉斉哈爾、福池級補給艦889太湖を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。5月6日0000頃、礼文島北西40kmを北東に航行する055級ミサイル駆逐艦102拉薩、054A級フリゲート542棗荘を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。5月15日0600頃、宗谷岬北東40kmを西に航行するステレグシュチイ�U級フリゲート337グレムヤシチィを確認した。その後これは宗谷海峡を西に進んでいる。6月15日1200頃、宗谷岬東170kmを西に航行するステレグシュチイ級フリゲート339アルダー・チデヌサポフとステレグシュチイ�U級フリゲート337グレムヤシチィを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。6月16日1900頃、宗谷岬北東40kmを南西に航行するウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・パンテレーエフを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。6月19日2300頃、礼文島北東60kmを西に航行するタランタル�V級ミサイル艇６隻を確認し、引き続いてスリヴァ級救難曳船１隻、ロプーチャ�U級戦車揚陸艦１隻、アムール級工作艦１隻、オビ級病院船１隻を付近の海域で確認した。その後これらは6月20日にかけて宗谷海峡を西に進んでいる。6月30日0800頃、宗谷岬北東50kmを西に航行するウダロイ�T級駆逐艦マーシャル・シャポシニコフとスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。7月1日0900頃、礼文島北西40kmを東に航行するグリシャ�X型警備艦２隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。7月28日1500頃、礼文島南西200kmを北東に航行する052D級ミサイル駆逐艦119貴陽、同121斉斉哈爾、054A級フリゲート542棗荘、同598日照、福池級補給艦889太湖、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・パンテレーエフ、ステレグシュチイ�U級フリゲート339アルダー・チデヌサポフ、ステレグシュチイ級フリゲート337グレムヤシチイ、ドゥブナ級補給艦１隻を確認した。その後これらは7月29日にかけて宗谷海峡を東に進んでいる。7月29日0700頃、礼文島北西40kmを東に航行するタランタル�V級ミサイル艇R-261と同R-298を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。0800頃、礼文島北西40kmを東に航行する東調級情報収集艦796開陽星を確認した。その後これは宗谷海峡を東に進んでいる。8月1日0000頃、宗谷岬北40kmを西に航行するグリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガヴァニと同コレーツを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。8月5日、瀬棚港で行われたせたな漁火まつりで艦艇広報を実施。8月22日0500頃、礼文島北西50kmを東に航行するタランタル�V級ミサイル艇R-14と同R-261を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。8月29日1200頃、礼文島南西210kmを北東に航行するステレグシュチイ級フリゲート337グレムヤシチィを確認した。その後これは宗谷海峡を東に進んでいる。2024年4月25日現在、第１ミサイル艇隊に配備されており、定係港は余市。6月13日1900頃、礼文島西50kmを北東に航行するバルザム級情報収集艦１隻を確認した。その後これは6月14日にかけて宗谷海峡を東に進んでいる。6月15日0100頃、礼文島北西40kmを東に航行するステレグシュチイ級フリゲート２隻を確認した。その後これらは6月18日にかけて宗谷海峡周辺を遊弋した後、東に進んでいる。6月16日1100頃、宗谷岬東40kmを西に航行するタランタル�V級ミサイル艇２隻を確認した。その後これらは6月19日にかけて宗谷海峡周辺を遊弋した後、西に進んでいる。6月23日2300頃、北海道松前町大島南50kmを東に航行する東調級情報収集艦799金星を確認した。その後これは6月24日にかけて津軽海峡を東に進み、太平洋に向かっている。7月3日0700頃、礼文島北西50kmを東に航行するタランタル�V級ミサイル艇２隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。7月27日0600頃、礼文島北西50kmを東に航行するグリシャ�X型警備艦２隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。9月25日1100、礼文島南西340kmを北東に航行するウダロイ�T級駆逐艦１隻とマーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦１隻を確認した。その後これらは9月26日にかけて宗谷海峡を東に進んでいる。

参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’13、12,’13、9,'15、4,’16、9,’16、10,’16、11,’16、9,’17、12,’17、1,’18、3,’18、10,’18、12,’18、3,’19、6,’19、7,’19、8,’19、10,’19、11,’19、12,’19、3,’20、6,'20、12,'20、7,'21、9,'21、11,'21、12,'21、3,'22、8,’22、9,'22、6,'23、7,'23、9,'23、10,'23、11,'23、3,'24、6,'24、9,'24、10,'24、12,'24、月刊JWings9,’15、統合幕僚監部ホームページ、朝雲

＜ＰＧ−８２６＞：海上自衛隊はやぶさ型ミサイル艇３番艦おおたか。平成12年度計画艦で、2003年3月24日竣工・就役。2009年4月14-27日、長崎県平戸沖漁船転覆事故による行方不明者捜索に参加。12月8日、長崎県沖で墜落した第22航空隊所属SH-60Jの捜索に参加。2012年1月29日、長崎空港で実施された国民保護共同実動訓練に参加。避難者を運ぶフェリーの護衛に就いた。5月12-16日、舞鶴で３個ミサイル艇隊合同隊訓練に参加。2013年5月21日、若狭湾でミサイル艇隊合同訓練に参加。6月24日、石垣港に入港。6月25日、一般公開を実施。8月3-4日、第９回させぼシーサイドフェスティバル2013に参加し、一般公開された。2014年6月23-24日、長崎県五島列島有川港で艦艇広報を実施。2015年11月4日1030頃、上対馬北東75kmを南西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマ、イングル級救難曳船アラタウを確認した。その後これらは対馬海峡を南下して東シナ海に入っている。2016年1月23日0500頃、下対馬南西100kmを北東に航行するソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマ、イングル級救難曳船アラタウを確認した。その後これらは対馬海峡を北上している。1月26日2100頃、下対馬南西120kmを北東に航行するルーフー型駆逐艦112ハルビン、054A級フリゲート538煙台、東調型情報収集艦854天狼星、福清型補給艦881洪澤湖を確認した。その後これらは対馬海峡を北上している。2月23日、若狭湾で海上保安庁と不審船対処共同訓練を実施。6月12日1100頃、下対馬南南西55kmを東北東に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグを確認した。6月21日0130頃、上対馬北東55kmを南南西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、ロプーチャ�T型揚陸艦アドミラル・ニヴェルスキー、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、オホーツク型航洋曳船アレクサンダー・ピスクノフを確認した。その後これらは対馬海峡を南下している。10月2日0100頃、下対馬南西55kmを東北東に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、ドゥブナ級補給艦ペチェンガ、イングル型航洋曳船アラタウを確認した。その後これらは対馬海峡を北上している。2017年7月23日1630頃、下対馬南西200kmを北東に航行する056型コルベット502黄石を確認した。その後これは対馬海峡を抜けて日本海を北上している。8月14日1600頃、上対馬北東100kmを南西に航行する056型コルベット502黄石を確認した。その後これは対馬海峡を南下して東シナ海に向かっている。9月14日2200頃、下対馬南西120kmを北西に航行する051C型ミサイル駆逐艦116石家荘、054A級フリゲート576大慶、福池型補給艦960東平湖、大老型潜水艦救難艦867長島を確認した。その後これらは対馬海峡を抜けて日本海を北上し、9月18日にウラジオストクに入港、海上連合2017に参加している。2018年4月29日0000頃、上対馬北東70kmを南西に航行するルーフー型駆逐艦112ハルビンを確認した。その後これは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。5月26日、北九州市門司区西海岸で、第７管区海上保安本部の海上保安庁創設70周年記念海上パレードに参加。6月24日1900頃、下対馬西70kmを北東に航行するルーフー型駆逐艦113青島を確認した。その後これは対馬海峡を北上して日本海に向かっている。7月21日、みすみ港まつりで艦艇広報を実施。10月9日2200頃、上対馬北東55kmを南西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、ボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマを確認した。その後これらは対馬海峡を南下している。2019年現在、第３ミサイル艇隊に配備されており、定係港は佐世保。2019年7月22日0700頃、下対馬南西200kmを北東に航行する054A級フリゲート529舟山を確認した。その後これは対馬海峡を北上して日本海に進出し、7月23日に対馬海峡を南下して東シナ海に向かっている。8月18日1900頃、下対馬南西200kmを北東に航行する054A級フリゲート546塩城、江衛�U型フリゲート564宜昌を確認した。その後これらは対馬海峡を北上し、日本海に入っている。2020年現在、第３ミサイル艇隊に配備されており、定係港は佐世保。2020年3月24日1630頃、下対馬南西150kmを北東に航行する054A級フリゲート515浜州を確認した。その後これは対馬海峡を北上して一時的に日本海に進出、3月25日に対馬海峡を南下して東シナ海に向かっている。5月17日1100頃、上対馬北東90kmを南西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフを確認した。その後これは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。6月21日0300頃、下対馬南西200kmを北東に航行する054A級フリゲート598日照を確認した。その後これは対馬海峡を北上して日本海に進出し、6月23日に対馬海峡を南下して東シナ海に向かっている。7月13日0700頃、久米島北西150kmを南東に航行する054A級フリゲート577黄岡を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を南下し太平洋に進出、7月18日に沖縄本島と宮古島の間を北上して東シナ海に向かっている。11月6日0900頃、上対馬北東50kmを南西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、ドゥブナ級補給艦ペチェンガを確認した。その後これらは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。12月21日0900頃、下対馬南西200kmを北東に航行する054A級フリゲート529舟山を確認した。その後これは対馬海峡を北上して日本海に進出し、12月23日に対馬海峡を南下して東シナ海に向かっている。2021年3月3日、DD-157さわぎり、SH-60J/Kヘリ２機と、九州西方で不審船対処に係る海上保安庁との共同訓練に参加。3月25日1700頃、上対馬東北東50kmを南西に航行する055級ミサイル駆逐艦101南昌、052D級ミサイル駆逐艦120成都、054A級フリゲート576大慶を確認した。その後これらは対馬海峡を南下し、東シナ海に向かっている。5月5日1600頃、対馬北東220kmを南に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、同グロームキイを確認した。その後これらは対馬海峡を南下し、東シナ海に向かっている。5月11-17日、日米豪仏共同訓練ARC21に参加。5月25日現在、第３ミサイル艇隊に配備されており、定係港は佐世保。8月31日0000頃、対馬北東45kmを南西に航行する中国海軍056型コルベット649広元を確認した。その後これは対馬海峡を南下し、東シナ海に向かっている。10月23日2200頃、対馬南西140kmを北東に航行するロシア海軍ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同アドミラル・トリブツ、ステレグシュチイ級フリゲートのグロームキイ、同アルダー・ツィデンジャポフ、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフを確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進んで日本海に向かい、10月24日1000には対馬北東60kmでステレグシュチイ級フリゲート１隻から艦載ヘリを発着艦させたため、空自がスクランブル発進した。11月3日、東シナ海で日米共同訓練に参加し、DDH-182いせ、DD-102はるさめ、DD-119あさひ、MSC-601ひらしま、MSC-602やくしま、MSC-603たかしまと共に、LHA-6アメリカと、各種戦術訓練を行った。11月13日1400頃、対馬南西250kmを東に航行する052D型ミサイル駆逐艦122唐山、054A型フリゲート579邯鄲を確認した。その後これらは対馬海峡を北東に航行し、日本海に向かっている。11月16日1300頃、対馬南西170kmを北東に航行する054A型フリゲート548益陽を確認した。その後これは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。11月18日1900頃、対馬東40kmを南西に航行する052D型ミサイル駆逐艦122唐山、054A型フリゲート579邯鄲を確認した。その後これらは対馬海峡を南に進み、東シナ海に向かっている。11月19日2300頃、対馬東北東40kmを南西に航行する054A型フリゲート548益陽を確認した。その後これは対馬海峡を南下し、東シナ海に向かっている。11月23日1600頃、西表島南170kmを北東に航行するロシア海軍キロ改級潜水艦２隻、ステレグシュチイ級フリゲートのグレミャーシュチイ、ドゥブナ級補給艦１隻、イングル級救難曳船１隻を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北に航行し、11月27日に対馬海峡を北東に進んで日本海に向かっている。2022年3月24日1400頃、対馬北東210kmを南南西に航行するウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフを確認した。その後これは対馬海峡を南に進み、東シナ海に向かっている。3月28日1200頃、五島列島西170kmを東に航行する052D型ミサイル駆逐艦117西寧と、五島列島西330kmを南東に航行する054A型フリゲート546塩城を確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。4月11日1200頃、対馬南西130kmを北東に航行する東調型情報収集艦艦番号794天狼星を確認した。その後これは対馬海峡を北上し、日本海に向かっている。4月25日現在、第３ミサイル艇隊に配備されており、定係港は佐世保。5月22日1300頃、福江島西260kmを南東に航行する054A型フリゲート579邯鄲を確認した。5月23日0700頃、対馬南西120kmを北東に航行する054A型フリゲート530徐州を確認した。その後これら２隻は対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。5月24日1600頃、対馬北東120kmを南西に航行する054A型フリゲート530徐州を確認した。1900頃、隠岐島北西90kmを南西に航行する054A型フリゲート579邯鄲を確認した。その後これら２隻は対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。6月12日1300頃、対馬南西280kmを東に航行する東調型情報収集艦艦番号794天狼星を確認した。その後これは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。6月21日0700頃、対馬海峡を北東に航行して日本海に向かうウダロイ�T級ミサイル駆逐艦１隻、ステレグシュチイ級フリゲート３隻、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦１隻を確認した。8月29日1300頃、対馬南西240kmを北東に航行する055型ミサイル駆逐艦101南昌、054A型フリゲート546塩城、福池級補給艦902東平湖を確認した。これらは8月30日に対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。9月29日1400頃、長崎県男女群島南西90kmを北西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、同アルダー・チデヌサポフ、同グロームキイを確認した。その後これらは対馬海峡を北東に航行し、日本海に向かっている。10月3日1700頃、隠岐諸島北120kmを南西に航行する東調型情報収集艦艦番号796開陽星を確認した。その後これは10月4日に対馬海峡を南西に航行し、東シナ海に向かっている。10月19日、東シナ海で海上保安庁との共同訓練に参加。佐世保地方総監部、DD-157さわぎり、SH-60K哨戒ヘリと共に、第７管区海上保安本部、巡視船あまみ、ほうおう、ちくごと、重要施設等に向かう不審船を想定した共同追跡・監視、停戦措置、情報共有の各訓練を行った。11月1日1950頃、鹿児島県臥蛇島西の接続水域内を北東に航行する636A/B型測量艦海洋二十六号陳景潤を確認した。11月2日0010頃に口之永良部島南西の日本の領海内に入り、0300頃に屋久島南で領海を出域、南東に向かっている。12月12日2000頃、鹿児島県口之永良部島西140kmを南東に航行する東調型情報収集艦艦番号796開陽星を確認した。その後これは南西諸島西側を南西に進み、12月14日に沖縄本島と宮古島の間を南東に航行して太平洋に向かっている。2023年4月25日現在、第３ミサイル艇隊に配備されており、定係港は佐世保。7月12日1100頃、対馬南西110kmを北東に航行するステレグシュチイ級フリゲート333ソブエルシェンヌイと同335グロームキイを確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。7月16日1600頃、対馬南西150kmを北東に航行する東調型情報収集艦艦番号796開陽星を確認した。その後これは7月17日にかけて対馬海峡を北東に進み、日本海に進んでいる。7月17日0100頃、対馬南西130kmを北東に航行する052D型ミサイル駆逐艦119貴陽、同121斉斉哈爾、054A型フリゲート542棗荘、同598日照、福池級補給艦889太湖を確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。8月25日1400頃、長崎県福江島北西110kmを東に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・パンテレーエフ、ステレグシュチイ級フリゲート337アルダー・チデヌサポフを確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。8月25日1400頃、長崎県福江島西190kmを東に航行する055型ミサイル駆逐艦104無錫と福池型補給艦903可可西里湖を確認した。その後これらは8月26日にかけて対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。8月26日0000頃、長崎県男女群島100kmを東に航行する054A級フリゲート550維坊を確認した。その後これは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。8月31日0300頃、対馬南西110kmを北東に航行する東調級情報収集艦799金星を確認した。その後これは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。12月15日0600頃、対馬東50kmを南西に航行する055級ミサイル駆逐艦104無錫を確認した。その後これは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。12月18日1200頃、鳥島北60kmを北東に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・パンテレーエフを確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。2024年3月27日1000頃、対馬北東90kmを南西に航行するヴィシュニャ級情報収集艦１隻を確認した。その後これは3月28日にかけて対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。3月31日1400頃、対馬北東50kmを南西に航行する052D級ミサイル駆逐艦123淮南、054A級フリゲート576大慶、福池級補給艦903可可西里湖を確認した。その後これらは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。4月2日1000頃、対馬東60kmを南西に航行する東調級情報収集艦799を確認した。その後これは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。4月25日現在、第３ミサイル艇隊に配備されており、定係港は佐世保。7月19日2200頃、与那国島南西130kmを北に航行するステレグシュチイ級フリゲート３隻を確認した。その後これらは7月20日にかけて与那国島と台湾の間を北に進み、魚釣島西70kmを北東に航行、7月21日には対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。10月5日0000頃、対馬東40kmを南西に航行するステレグシュチイ級フリゲート３隻とドゥブナ級補給艦１隻を確認した。その後これらは対馬海峡を南西に進み、10月7日に与那国島と西表島の間を南西に通過、太平洋に向かっている。10月17日、重要施設等に向かう不審船を想定した海上保安庁との共同訓練に参加。九州南方で、第10管区海上保安本部巡視船あかいし、とから、きりしまと、情報共有・共同追跡監視・停船措置の各訓練を行った。

参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊丸1,’10別冊、月刊JWings4,’12、月刊世界の艦船8,’13、4,’16、5,'16、9,’16、12,’16、12,’17、7,’18、8,’18、12,’18、3,’19、7,’19、10,’19、11,’19、6,'20、8,'20、9,'20、10,'20、1,'21、3,'21、5,'21、6,'21、7,'21、8,'21、11,'21、1,'22、2,'22、6,'22、8,'22、9,'22、11,'22、12,'22、1,'23、3,'23、6,'23、10,'23、11,'23、2,'24、3,'24、6,'24、10,'24、12,'24、1,'25、朝雲

＜ＰＧ−８２７＞：海上自衛隊はやぶさ型ミサイル艇４番艇くまたか。平成12年度計画艦で、2003年3月24日竣工・就役。2008年6月6日、第３ミサイル艇隊から第１ミサイル艇隊に転属した。2010年7月31日から8月1日、小樽港で高速航行展示を実施。2012年4月15日、陸奥湾で墜落した第25航空隊所属SH-60Jの捜索に参加。5月12-16日、舞鶴で３個ミサイル艇隊合同隊訓練に参加。2015年7月9日0530-1130、宗谷岬北東60kmを西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・ヴィノグラードフ、改アルタイ級補給艦１隻、PE-65型航洋曳船MB-92（標的船曳航中）を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。7月10日0230頃から7月11日0730頃、宗谷岬北東を航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦１隻、グリシャ�X型警備艦４隻（MPK-221など）、タランタル�V型ミサイル艇３隻（R-18など）、ロプーチャ�T型戦車揚陸艦アドミラル・ニヴェルスキー、アリゲーター型戦車揚陸艦１隻、改アルタイ級補給艦イジョラ、オビ級病院船１隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。8月29日1600頃、海上連合2015（�U）を終えて宗谷岬北西90kmを東に進む051C型ミサイル駆逐艦115瀋陽、054A級フリゲート547臨沂、同568衝陽、071型揚陸艦989長白山、福池型補給艦889太湖を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでオホーツク海に入っている。8月30日1830頃、宗谷岬西150kmを北東に航行するソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイを確認した。その後これは宗谷海峡を東に進み、オホーツク海に入っている。9月27日0730頃、宗谷岬北西120kmを東に航行するグリシャ�V型警備艦ホルムスク、ロプーチャ�T型戦車揚陸艦アドミラル・ニヴェルスキー、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェートを確認した。その後これらは宗谷海峡を東に向かっている。2016年5月10日0500頃、宗谷岬北西120kmを東に航行するタランタル�V型ミサイル艇R-24、同R-29を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に抜けている。5月30日0600頃、宗谷岬西北西120kmを東に航行するグリシャ�X型警備艦ウスト・イリムスク、同MPK-221を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。8月5日1500頃、青森県尻屋崎北東100kmを西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・ヴィノグラードフを確認した。その後これらは津軽海峡を西に抜けている。10月19日1200頃、宗谷岬北西55kmの日本海を東に航行するグリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガヴァニ、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、改アルタイ級補給艦イリムを確認した。その後これらはオホーツク海に入っている。2017年6月17日1800頃、宗谷岬北北東35kmを西に航行するナヌチュカ�V型ミサイル艇モロズ、同イネイ、同ラズリーフを発見した。その後宗谷海峡を西に進み日本海に向かっている。7月5日0500-0700頃、宗谷岬北北東40kmを西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦２隻（アドミラル・ヴィノグラードフなど）、グリシャ�V型警備艦ホルムスク、グリシャ�X型警備艦１隻、タランタル�V型ミサイル艇４隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に抜けて日本海に向かっている。1500-1700頃、宗谷岬北北東40kmを西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、グリシャ�X型警備艦コレーツ、タランタル�V型ミサイル艇２隻、ナヌチュカ�V型ミサイル艇ラズリーフ、ロプーチャ�T型揚陸艦オスラビア、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェートを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に抜けて日本海に向かっている。7月20日1100頃、宗谷岬北西50kmを東に航行するタランタル�V型ミサイル艇R11、同R14を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に航行している。7月23日、下対馬南西200kmを北東に航行する056型コルベット502黄石を確認した。その後これは対馬海峡を抜けて日本海を北上している。2018年6月3日1300頃、宗谷岬北西35kmを東に航行するタランタル�V級ミサイル艇R297、同R298を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。6月5日1330頃、宗谷岬北35kmを西に航行するグリシャ�X型警備艦エルクーツキー・コムソモレッツ、同MPK82、ナヌチュカ�V型ミサイル艇イネイ、同ラズリフを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。6月16日0300頃、宗谷岬北西35kmを東に航行するグリシャ�X型警備艦エルクーツキー・コムソモレッツ、同MPK82を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。1830頃、宗谷岬北西50kmを東に航行するグリシャ�X型警備艦MPK221、同ウスト・イリムスクを確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。6月29日1300頃、宗谷岬北東35kmを西に航行するタランタル�V級ミサイル艇R297、同R298を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。7月16日1500頃、宗谷岬北東36kmを西に航行するタランタル�V型ミサイル艇R19、同R20を確認した。その後これらは宗谷海峡を西進し、日本海に向かっている。7月21日、小樽港沖で第１管区海上保安本部フェアウェルに参加。8月9日0500頃、宗谷岬西北西100kmを東に航行するタランタル�V型ミサイル艇R29、同R261を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。8月16日1000頃、宗谷岬北西80kmを南東に航行するウダロイ�T級駆逐艦２隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。9月6日に発生した北海道胆振東部地震の災害派遣に参加。9月14日0530頃、宗谷岬北50kmを南東に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフを確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。9月18日1500頃、宗谷岬北60kmを南西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。2019年現在、第１ミサイル艇隊に配備されており、定係港は余市。2019年6月8日0500頃、宗谷岬西120kmを東に航行するステレグシュチイ級フリゲートのソブエルシェンヌイとロプーチャ�T級戦車揚陸艦アドミラル・ニヴェルスキーを確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進み、オホーツク海に向かっている。6月21日0430頃、宗谷岬西北西130kmを東に航行するタランタル�V級ミサイル艇R19と同R20を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。6月23日1600頃、宗谷岬北北東40kmを西に航行するステレグシュチイ級フリゲートのソブエルシェンヌイとロプーチャ�T級戦車揚陸艦アドミラル・ニヴェルスキーを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。7月15日1300頃、宗谷岬東北東250kmを西に航行するナヌチュカ�V級ミサイル艇スメルチとソルム級航洋曳船MB-61を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。8月8日1000頃、宗谷岬西130kmを東に航行するウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・ヴィノグラードフを確認した。その後これは宗谷海峡を東に進み、オホーツク海に向かっている。9月16日0100頃、宗谷岬北東40kmを西に航行するグリシャ�X型警備艦MPK82とズヴェズドチカ級兵器輸送艦１隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。2020年現在、第１ミサイル艇隊に配備されており、定係港は余市。2020年4月24日1600頃、宗谷岬北東40kmを南南西に航行するタランタル�V型ミサイル艇R14、同R18、同R19、同R20、同R24、同R297、ロプーチャ�T級戦車揚陸艦オスラビアを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。6月21日0900頃、宗谷岬北西80kmを東に進むタランタル�V型ミサイル艇R11と同R14を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。7月14日1600頃、宗谷岬北東350kmを南西に航行するグリシャ�V型警備艦ホルムスクとズヴェズドチカ級兵器輸送艦１隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。7月28日2200頃、宗谷岬北西110kmを東に航行するタランタル�V型ミサイル艇R29、同R297、ズヴェズドチカ級兵器輸送艦１隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。9月14日1000頃、宗谷岬東北東160kmを西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、ステレグシュチイ級フリゲートのソヴェルシェンヌイ、同グロームキイ、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフ、アムール級工作艦PM-59を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。

2021年5月8-9日、松前港で松前町民ら121人に特別公開を実施。5月15日1700頃、宗谷岬西北西110kmを東に航行するタランタル�V型ミサイル艇イヴァノヴェッツ、同R261、オビ級病院船イルティシュ、ユグ級海洋観測艦１隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。5月16日0700頃、宗谷岬北西70kmを東に航行するウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、ドゥブナ級補給艦１隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。5月25日現在、第１ミサイル艇隊に配備されており、定係港は余市。9月3日0400頃、宗谷岬西130kmを東に航行するタランタル�V型ミサイル艇R29、同R298を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に向かっている。9月19日2300頃、宗谷岬西北西145kmを東に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグを確認した。その後これは宗谷海峡を東に進んでいる。9月20日0300頃、宗谷岬北35kmを西に航行するグリシャ�X型フリゲートMPK82とアムガ級ミサイル補給艦１隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。2022年4月25日現在、第１ミサイル艇隊に配備されており、定係港は余市。7月20日1800頃、礼文島北西40kmを北東に航行するステレグシュチイ�U級フリゲート337グレミャーシチィを確認した。その後これは宗谷海峡を東に進んでいる。8月20日1300頃、宗谷岬東北東260kmを西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、ステレグシュチイ�U級フリゲート337グレムヤシチィ、ステレグシュチイ級フリゲート333ソブエルシェンヌイ、同339アルダー・チデヌサポフを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。8月21日0900頃、宗谷岬東北東80kmを西に航行するグリシャ�X型警備艦メテル、同MPK221、タランタル�V級ミサイル艇R11、同R14、同R18、同R19、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフ、ドゥブナ級補給艦１隻、スリヴァ型救難曳船１隻、オビ型病院船イルティシュを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。9月2日0700頃、礼文島北北西210kmを東に航行するステレグシュチイ�U級フリゲート・グレムヤシチィとマーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフを確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。9月3日1500頃、北海道神威岬西190kmを東に航行するステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、同グロームキイ、同アルダー・チデヌサポフ、055型ミサイル駆逐艦101南昌、054A級フリゲート546塩城、福池型補給艦902東平湖を確認した。その後これらはロシア軍大規模極東演習ヴォストーク2022の一環として同海域で機銃射撃を行い、9月4日0400頃には礼文島西50kmを北東に進み、更に宗谷海峡を東に航行している。9月8日1100頃、礼文島西南西350kmを北東に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフを確認した。その後これは宗谷海峡を東に進んでいる。9月11日0800頃、礼文島北西50kmを東に航行するタランタル�V級ミサイル艇R29、同R261を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。9月16日1100頃、宗谷岬北東40kmを西に航行するタランタル�V級ミサイル艇R11、同R14、同R18、同R297を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。10月6日1800頃、宗谷岬北東40kmを西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、キロ級潜水艦１隻、イゴール・ベロウソフ級潜水艦救難艦イゴール・ベロウソフを確認した。これらは10月7日には宗谷海峡を西に進んでいる。10月13日0900頃、宗谷岬160kmを西に航行するグリシャ�X型警備艦MPK-82とゴーリン級航洋曳船SB-521を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。2023年4月25日現在、第１ミサイル艇隊に配備されており、定係港は余市。9月1日0700頃、礼文島北70kmを東に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ステレグシュチイ級フリゲート333ソブエルシェンヌイ、同335グロームキイ、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフを確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。1700頃、宗谷岬北30kmを西に航行するタランタル�V級ミサイル艇R-261、同R-298を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。10月9日1200頃、宗谷岬北東70kmを西に航行するステレグシュチイ級フリゲート333ソブエルシェンヌイを確認した。その後これは宗谷海峡を西に進んでいる。10月25日0900頃、宗谷岬北東100kmを西に航行するステレグシュチイ級フリゲート335グロームキイを確認した。その後これは宗谷海峡を西に進んでいる。10月26日、北海道西方で海上保安庁との共同訓練に参加。第１管区海上保安本部、巡視船ほろべつ、おくしりと、情報共有訓練、ミサイル艇及び巡視船の運動要領等に関する訓練を行った。10月31日1000頃、宗谷岬北東270kmを西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグを確認した。その後これは宗谷海峡を西に進んでいる。2024年4月25日現在、第１ミサイル艇隊に配備されており、定係港は余市。6月25日1800頃、宗谷岬北東40kmを西に航行するステレグシュチイ級フリゲート333ソブエルシェンヌイを確認した。その後これは宗谷海峡を西に進んでいる。6月28日1100頃、宗谷岬東90kmを北西に航行するバルザム級情報収集艦１隻を確認した。その後これは宗谷海峡を西に進んでいる。1800頃、宗谷岬北30kmを西に航行するステレグシュチイ級フリゲート１隻を確認した。その後これは宗谷海峡を西に進んでいる。6月29日0700頃、宗谷岬北30kmを西に航行するステレグシュチイ級フリゲート２隻とウダロイ�T級駆逐艦１隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。7月1日0300頃、礼文島西40kmを北東に航行する055級ミサイル駆逐艦102拉薩と福池級補給艦903可可西里湖を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。7月18日0500頃、礼文島西40kmを北東に航行するヴィシュニャ型情報収集艦１隻を確認した。その後これは宗谷海峡を東に進んでいる。8月16日1900頃、礼文島北東60kmを西に航行するグリシャ�X型警備艦２隻とアレクサンドライト級掃海艇１隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。9月1日1200頃、宗谷岬北30kmを西に航行するグリシャ�X型警備艦２隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。9月22日0300頃、宗谷岬北東70kmを西に航行するヴィシュニャ型情報収集艦１隻を確認した。その後これは宗谷海峡を西に進んでいる。9月22日0600頃、奥尻島西300kmを北東に航行する055級ミサイル駆逐艦104無錫、052D級ミサイル駆逐艦117西寧、054A級フリゲート547臨沂、福池型補給艦889太湖、ウダロイ�T級駆逐艦２隻、グリシャ�X型フリゲート２隻を確認した。その後これらは9月23日に宗谷海峡を東に進んでいる。9月22日2300頃、礼文島北西60kmを東に航行する東調級情報収集艦794天狼星を確認した。その後これは9月23日にかけて宗谷海峡を東に進んでいる。9月27日0900頃、宗谷岬北東90kmを西に航行するステレグシュチイ�V級フリゲート１隻を確認した。その後これは宗谷海峡を西に進んでいる。10月6日0400頃、礼文島北西40kmを東に航行するグリシャ�X型フリゲート１隻とアレクサンドライト級掃海艇２隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。10月11日2300頃、礼文島北西40kmを北東に航行するステレグシュチイ�V級フリゲート１隻を確認した。その後これは宗谷海峡を東に進んでいる。

参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊JWings10,’10、9,’18、月刊丸7,’14、月刊世界の艦船10,'15、12,’15、7,'16、8,’16、10,’16、9,’17、10,’17、8,’18、10,’18、12,’18、7,’19、8,’19、9,’19、10,’19、12,’19、3,’20、6,'20、7,’20、9,'20、10,'20、7,'21、8,'21、12,'21、3,'22、10,'22、11,'22、12,'22、1,'23、6,'23、11,'23、12,'23、1,'24、3,'24、6,'24、9,'24、10,'24、11,'24、12,’24、1,'25、朝雲

＜ＰＧ−８２８＞：海上自衛隊はやぶさ型ミサイル艇５番艦うみたか。平成13年度計画艦で、2004年3月24日竣工・就役。2009年4月25日、秋田港で艦艇広報を実施。一般曹候補生受験予定者ら458人が見学した。7月18-19日、金沢港で一般公開と展示航海を実施。7月20日、七尾港で一般公開された。2011年7月22-24日、若狭湾で舞鶴地方隊展示訓練に参加。2012年5月12-16日、舞鶴で３個ミサイル艇隊合同隊訓練に参加。2013年7月26-27日、若狭湾で舞鶴地方隊展示訓練に参加。2014年7月25-26日、舞鶴地方隊若狭湾展示訓練に参加。12月4日、海上保安庁との不審船対処及び原発テロ対処訓練に参加。2015年6月27-28日、敦賀港金ケ崎岸壁で一般公開された。2016年1月26日2100頃、下対馬南西120kmを北東に航行するルーフー型駆逐艦112ハルビン、054A級フリゲート538煙台、東調型情報収集艦854天狼星、福清型補給艦881洪澤湖を確認した。その後これらは対馬海峡を北上している。7月16日、舞鶴地方隊サマーフェスタで一般公開された。10月18日、海上保安庁との共同訓練に参加。2018年10月20日、舞鶴港沖で海上保安庁第８管区JCGフェスタin舞鶴2018に参加。2019年現在、第２ミサイル艇隊に配備されており、定係港は舞鶴。2019年5月18日、舞鶴地方隊グリーンフェスタ2019に参加し、舞鶴基地で一般公開された。2020年現在、第２ミサイル艇隊に配備されており、定係港は舞鶴。2020年3月5日、若狭湾で海上保安庁との不審船対処共同訓練に参加。2021年4月6日、海上保安庁と不審船対処に係る共同訓練に参加し、DDG-177あたご、SH-60Kヘリ２機と共に、巡視船ほたか、ボンバル300固定翼機１機と、情報共有、共同追跡・監視、停船措置の各訓練を行った。5月25日現在、第２ミサイル艇隊に配備されており、定係港は舞鶴。2022年4月25日現在、第２ミサイル艇隊に配備されており、定係港は舞鶴。4月29日、舞鶴地方隊グリーンフェスタに参加し、DDH-181ひゅうが、DDG-177あたご、DD-118ふゆづきと共に、舞鶴基地北吸岸壁で一般公開された。7月16日、若狭湾で舞鶴地方隊創設70周年記念展示訓練に参加。8月29日1300頃、対馬南西240kmを北東に航行する055型ミサイル駆逐艦101南昌、054A型フリゲート546塩城、福池級補給艦902東平湖を確認した。これらは8月30日に対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。9月23日1200頃、対馬南西100kmを東に航行する東調級情報収集艦艦番号796開陽星を確認した。その後これは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。10月12日、日本海で海上保安庁との共同訓練に参加。DD-156せとぎり、SH-60K哨戒ヘリと共に、第８管区海上保安本部、巡視船きそ、あさま、ほたか、巡視艇あおいと、重要施設等に向かう不審船を想定した共同追跡・監視、停船措置、情報共有の各訓練を行った。2023年4月25日現在、第２ミサイル艇隊に配備されており、定係港は舞鶴。2024年4月25日現在、第２ミサイル艇隊に配備されており、定係港は舞鶴。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船10,’11、10,’14、2,’15、4,’16、1,’19、7,’19、6,'20、6,'21、7,'21、6,'22、10,'22、11,'22、12,'22、6,'23、6,'24、月刊軍事研究10,’13、月刊JWings9,’15、12,’16、5,’20、7,'22、月刊航空ファン10,’16、8,’19、朝雲

＜ＰＧ−８２９＞：海上自衛隊はやぶさ型ミサイル艇６番艦しらたか。平成13年度計画艦で、2004年3月24日竣工・就役。2009年4月14-27日、長崎県平戸沖漁船転覆事故による行方不明者捜索に参加。2011年5月27-28日、垂水新港で艦艇広報を実施。2013年6月24日、石垣港に入港。6月25日、一般公開を実施。2015年8月29日2130頃、海上連合2015（�U）を終えて上対馬北東65kmを南西に航行するソブレメンヌイ�U級ミサイル駆逐艦138泰州と072�V型揚陸艦997雲霧山を確認した。その後これらは対馬海峡を南下して東シナ海に入っている。2016年8月6-7日、佐世保基地で一般公開された。8月16日1900頃、上対馬北西15kmを北北東に航行する054A級フリゲート532荊州、同578揚州、福池型補給艦886千島湖を確認した。その後これらは対馬海峡を北上している。8月20日、上対馬南東50kmを航行する054A級フリゲート572衡水、052C型ミサイル駆逐艦153西安、福池型補給艦966高郵湖を確認した。その後これらは対馬海峡を南下している。8月25日2000頃、上対馬東50kmを航行する054A級フリゲート532荊州、同578揚州、福池型補給艦886千島湖を確認した。その後これらは対馬海峡を南下して東シナ海に入っている。10月20日、上対馬北東100kmを南南西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマ、イングル級曳船アラタウを確認した。その後これらは対馬海峡を南下して日本海から東シナ海に入っている。2017年1月10日1000頃、054A級フリゲート546塩城、同576大慶、福池型補給艦889太湖が上対馬東70kmを南西に航行するのを確認した。その後これらは対馬海峡を南下して東シナ海に入っている。1月12日1800頃、下対馬南西200kmを北に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツとボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマを確認した。4月6日1730頃、種子島北東100kmを西南西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグとドゥブナ級補給艦ペチェンガを確認した。その後これらは大隅海峡を西に進み、東シナ海に入っている。10月3日1400頃、上対馬北東70kmを南西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、ボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマを確認した。その後これらは対馬海峡を南下し、東シナ海に向かっている。11月7日0200頃、下対馬南西120kmを北東に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・ヴィノグラードフ、アリゲーター�W級戦車揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、バクラザン級救難曳船フォーティ・クリロフを確認した。その後これらは対馬海峡を北上し、日本海に入っている。2018年8月28日1600頃、下対馬南西130kmを北東に航行する054A級フリゲート577黄岡を確認した。その後これは対馬海峡を北上して日本海に向かっている。12月11日、鹿児島県南方海空域で海保との不審船対処に係る共同訓練に参加。12月26日1700頃、下対馬西50kmを北東に航行する054A級フリゲート550維坊を確認した。その後この艦は対馬海峡を北上して一時的に日本海に進出し、12月27日に対馬海峡を南下して東シナ海に向かっている。2019年現在、第３ミサイル艇隊に配備されており、定係港は佐世保。2019年2月15日1900頃、福江島北西100kmを北東に航行する052D級ミサイル駆逐艦118烏魯木斉、054A型ミサイル・フリゲート547臨沂、同598日照を確認した。その後これらは対馬海峡を北上して日本海に向かっている。6月12日0800頃、下対馬南西150kmを北東に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・ヴィノグラードフ、同アドミラル・トリブツ、ドゥブナ級補給艦イルクートを確認した。その後これらは対馬海峡を北上し、日本海に向かっている。8月22日0900頃、上対馬北東200kmを南西に航行する054A級フリゲート546塩城、江衛�U型フリゲート564宜昌を確認した。その後これらは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。10月7日1200頃、上対馬北東60kmを南西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、ドゥブナ級補給艦１隻を確認した。その後これらは対馬海峡を南西に航行し、東シナ海に向かっている。10月25日2300頃、下対馬南西250kmを北東に航行する054A級フリゲート539蕪湖、同547臨沂を確認した。その後これらは対馬海峡を北上して日本海に向かっている。10月28日2100頃、上対馬北東60kmを南西に航行する054A級フリゲート539蕪湖を確認した。その後この艦は対馬海峡を南下して東シナ海に向かっている。2020年現在、第３ミサイル艇隊に配備されており、定係港は佐世保。2020年8月5日1100頃、上対馬北東90kmを南西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、ボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマをP-1が確認した。その後これらは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。

2021年3月18日1100頃、下対馬南西250kmを北東に航行する055級ミサイル駆逐艦101南昌、052D級ミサイル駆逐艦120成都、054A級フリゲート576大慶を確認した。その後これらは対馬海峡を北上し、日本海に向かっている。5月11-17日、日米豪仏共同訓練ARC21に参加。5月25日現在、第３ミサイル艇隊に配備されており、定係港は佐世保。6月16日2200頃、対馬南西250kmを北東に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツとネフテガス級航洋曳船カラルを確認した。その後これらは対馬海峡を北上して日本海に向かっている。7月4日1400頃、沖縄本島の南東150kmを北西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・パンテレーエフ、ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、同グロームキイ、同アルダー・ツィデンジャポフ、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフを確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北上し、対馬海峡を北東に抜け、日本海に向かっている。12月29日1500頃、対馬北北東430kmを南西に航行するロシア海軍スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・トリブツ、ボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマを確認した。その後これらは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。2022年4月19日0900頃、男女群島西80kmを北東に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、改アルタイ型補給艦１隻、スリヴァ型航洋曳船SB-408、民間船３隻（ガスプロム社パイプ敷設船アカデミーク・チェルスキー、同社オフショア船イヴァン・シドレンコ、同社オフショア船オスタップ・シェレメタ）を確認した。その後これらは対馬海峡を北上し、日本海に向かっている。4月25日現在、第３ミサイル艇隊に配備されており、定係港は佐世保。6月13日1200頃、長崎県福江島西200kmを東に航行する055型ミサイル駆逐艦102拉薩、052D型ミサイル駆逐艦120成都、福池型補給艦902東平湖を確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。7月5日2300頃、長崎県男女群島西90kmを北東に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、ステレグシュチイ�U級フリゲート337グレムヤシチィ、ドゥブナ級補給艦１隻を確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。8月21日1200頃、長崎県福江島270kmを東に航行するステレグシュチイ級フリゲート・グロームキイを確認した。その後これは対馬海峡を北上し、日本海に向かっている。12月3日1900頃、対馬北東60kmを南西に航行するヴィシュニャ級情報収集艦艦番号535を確認した。その後これは対馬海峡を南西に進んでいる。12月20日1700頃、対馬北東80kmを南西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、同アルダー・チデヌサポフを確認した。その後これらは12月21日にかけて対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。2023年2月12日0050頃、屋久島南の接続水域を北に航行する636A/B型測量艦海洋二十号を確認した。その後これは0230に屋久島南西の領海に入域し、0410頃に口之島北東で領海から出域、西に向かっている。3月27日1300頃、長崎県五島列島西160kmを北東に航行する東調級情報収集艦796開陽星を確認した。その後3月28日に対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。3月28日1300頃、長崎県五島列島西240kmを東に航行する052D型ミサイル駆逐艦121斉斉哈爾を、1400頃には五島列島西300kmを南東に航行する055型ミサイル駆逐艦103鞍山と福池型補給艦889太湖を確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。4月8日1100頃、対馬北東50kmを南西に航行する055型ミサイル駆逐艦103鞍山、052D型ミサイル駆逐艦121斉斉哈爾、福池型補給艦889太湖を確認した。その後これらは対馬海峡を南西に航行し、東シナ海に向かっている。4月25日現在、第３ミサイル艇隊に配備されており、定係港は佐世保。5月12日1000頃、対馬北東80kmを南西に航行するステレグシュチイ�U級フリゲート333ソブエルシェンヌイ、同335グロームキイ、ドゥブナ級補給艦１隻を確認した。その後これらは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。6月3日2200頃、対馬南西130kmを北東に航行する055型ミサイル駆逐艦103鞍山を確認した。その後これは6月4日にかけて対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。6月4日1700頃、対馬南西100kmを北東に航行する054A級フリゲート547臨沂を確認した。その後これは6月5日にかけて対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。6月6日2000頃、対馬北東50kmを西に航行する054A級フリゲート547臨沂を確認した。その後これは6月7日にかけて対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。6月7日0500頃、対馬東60kmを南西に航行する055級ミサイル駆逐艦103鞍山を確認した。その後これは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。6月28日1300頃、口之永良部島西120kmを東に航行する東調級情報収集艦798玉衡星を確認した。その後これは大隅海峡を東に進み、太平洋に向かっている。6月29日0900頃、鹿児島県横当島南西190kmを北東に航行する054A級フリゲート599安陽と福池級補給艦890巣湖を確認した。その後これらは奄美大島と横当島の間を北東に進み、太平洋に向かっている。1200頃、鹿児島県草垣群島南西140kmを北東に航行する052D級ミサイル駆逐艦133包頭と075級強襲揚陸艦32広西を確認した。午後、草垣群島南40kmでZ-9ヘリが飛行し、052D級ミサイル駆逐艦133包頭に着艦したため、空自がスクランブル発進している。その後133包頭と32広西は6月30日にかけて大隅海峡を東に進み、太平洋に向かった。9月12日1700頃、対馬北東130kmを南西に航行する054A級フリゲート550維坊を確認した。その後これは9月13日にかけて対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。9月15日1900頃、屋久島南東の接続水域を西に航行する636A/B型測量艦海洋二十六号を確認した。これは2208頃に口之島北東の領海に入域し、2343頃に口之島北で領海を出て西に向かっている。9月18日1000頃、対馬北西20kmを南西に航行する東調級情報収集艦799金星を確認した。その後これは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に入っている。11月8日1500頃、種子島東50kmを西に航行する東調級情報収集艦799金星を確認した。その後これは11月9日にかけて大隅海峡を西に進み、東シナ海に向かっている。11月29日、屋久島沖で墜落した第21特殊戦飛行隊CV-22B特殊戦機の捜索活動に参加。1701、佐世保を出港。11月30日0031、墜落現場付近に到着し、捜索活動を開始した。12月1日、捜索を終えて現場海域を離脱。12月11日1200頃、福江島南西200kmを北東に航行する055級ミサイル駆逐艦104無錫を確認した。その後これは12日にかけて対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。2024年3月15日0300頃、対馬南西110kmを北東に航行する東調級情報収集艦799を確認した。その後これは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。3月16日0800頃、対馬南西100kmを北東に航行する054A型フリゲート576大慶と福池級補給艦903可可西里湖を確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。6月21日1100頃、対馬南西50kmを北東に航行する東調級情報収集艦799金星を確認した。その後これは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。6月26日0100頃、鹿児島県草垣群島南西50kmを南東に航行する052D級ミサイル駆逐艦124開封と054A型フリゲート538煙台を確認した。その後これらは大隅海峡を東に進み、太平洋に向かっている。4月25日現在、第３ミサイル艇隊に配備されており、定係港は佐世保。7月3日1700頃、対馬北東70kmを南西に航行するステレグシュチイ級フリゲート１隻を確認した。その後これは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。7月7日2300頃、対馬北東60kmを南に航行するステレグシュチイ級フリゲート２隻を確認した。その後これらは7月8日に対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。

参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊丸1,’10別冊、月刊JWings11,’16、月刊世界の艦船11,’16、3,’17、4,’17、11,’18、2,’19、3,’19、5,’19、7,’19、9,’19、11,’19、12,’19、1,’20、6,'20、6,'21、7,'21、8,'21、9,'21、10,'21、3,'22、6,'22、7,'22、9,'22、11,'22、3,'23、4,'23、6,'23、7,'23、8,'23、9,'23、12,'23、1,'23、5,'24、6,'24、9,'24、朝雲

＜ＰＧＣ−５−１＞：自衛隊の印刷電信処理装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＰＧＥＲＡＰ＞：エクスカリバー（誘導砲弾）を参照。

＜ＰＧＧ−６１８＞：台湾海軍沱江級ミサイル艇１番艇沱江（Tuojiang、トゥオチァン）。2014年12月23日就役。2015年1月1日、台湾南東沖で年頭洋上訓練に参加。2016年1月27日、高雄沖の南シナ海で公開訓練に参加。2019年5月、漢光35号演習に参加。参考：月刊世界の艦船3,’15、4,’15、6,’16、11,’19

＜ＰＧＧ−６１９＞：台湾海軍沱江級ミサイル艇２番艦塔江（Tachiang）。2020年12月15日、龍徳造船所で進水。2021年7月27日、台湾海軍に引き渡された。9月9日就役。参考：月刊世界の艦船3,’21、10,’21、12,’21

＜ＰＧＧ−６２５＞：台湾海軍沱江級ミサイル艇６番艦安江（Anchiang）。2024年3月26日に引き渡され、蘇澳商港で就役式典が行われた。参考：月刊世界の艦船6,’24

＜ＰＧＧ−６２６＞：台湾海軍沱江級ミサイル艇７番艦萬江（Wanchiang）。2024年3月26日に引き渡され、蘇澳商港で就役式典が行われた。参考：月刊世界の艦船6,’24

＜ＰＧＨ−１＞：アメリカ海軍水中翼実験艇フラグスタッフ（Flagstaff）。兵装は前甲板の連装機関砲１基、上部構造物上面後部両側の連装機銃１基ずつ、後甲板左右の艦対艦ミサイル４連装発射筒１基ずつ。参考：月刊世界の艦船7,’11

＜ＰＧＨ−２＞：アメリカ海軍水中翼船型砲艇タカムカリ（Tucumcari）。NATOの水中翼型ミサイル哨戒艇（Patrol Hydrofoil Missileship）計画向けに建造された。排水量60トン。速力50ノット。1967年竣工。ベトナム戦争に実戦テストを兼ねて投入された。参考：ザ・マーチ33号、日本の防衛戦力Part3

＜ＰＧＫ＞：M1156（信管）を参照。

＜ＰＧＭ＞：Precision Guided Munitions（精密誘導兵器）の略。精度の高い誘導システムを搭載した兵器のことで、一般には対地兵装についてこういう。参考：月刊JWings10,’09別冊付録

＜ＰＧＭ−４＞：ハキーム海外シリーズ（巡航ミサイル）を参照。

＜ＰＧＭ−１１＞：レッドストーン（弾道ミサイル）を参照。

＜ＰＧＭ−１７Ａ＞：ソア（弾道ミサイル）を参照。

＜ＰＧＭ−１９Ａ＞：ジュピター（弾道ミサイル）を参照。

＜ＰＧＭ−６５＞：アトラス（ICBM）を参照。

＜ＰＧＭ−７１級＞：トルコ海軍哨戒艇。兵装はMk22マウストラップ１基。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＰＧＭ−８５＞：アメリカ海軍アッシュビル級機動砲艇２番艇ギャラップ（Gallap）。1966年10月21日竣工、10月22日就役。1967年4月、哨戒砲艇PG-85に艦種変更された。1977年1月31日退役。1984年10月9日に除籍され、試験や研究に使用された。2007年に売却されて解体された。参考：月刊世界の艦船7,’22

＜ＰＧＭ−５００＞：ハキーム海外シリーズ（巡航ミサイル）を参照。

＜ＰＧＭ−２０００＞：ハキーム海外シリーズ（巡航ミサイル）を参照。

＜ＰＧＭＤＭ対戦車地雷＞：ソ連軍の9M59ロケット弾用対戦車地雷。重量5kg、炸薬重量1.85kg（液体炸薬）。信管は近接式。16-24時間で自爆する。参考：月刊軍事研究9,’00

＜ＰＧＭＨＥＣＡＴＥ＞：フランス海兵隊12.7mm対物狙撃銃。参考：月刊軍事研究3,’03

＜ＰＧＳ＞：アメリカ軍が開発中の極超音速戦略兵器Prompt Global Strike（即時全地球規模攻撃）。前方展開する部隊などに頼らず、地球上どこでも１時間以内に攻撃できる兵器である。核弾頭型と、通常弾頭型CPGS（Conventional PGS）がある。参考：月刊世界の艦船4,'20、月刊軍事研究11,’18

＜ＰＧＳＳ＞：アメリカ軍が配備予定のIED監視用飛行船で、持続型地上監視システムの略。電子光学赤外線カメラや音響センサーを搭載しており、２週間ほど滞空して監視活動を行える。爆発物探知機を搭載する予定もある。2010年度に31セットを装備し、アフガンに派遣する予定。参考：月刊軍事研究12,’10

＜ＰＧＵ−１３／Ｂ＞：アメリカ空軍のGAU-8/Aガトリング砲用焼夷榴弾。薬莢は7475アルミニウム製、ローテイティングバンドはプラスチック製で、軽量化を図った。弾頭信管はM505A3で、発射されると遠心力により砲口から6-7mの距離で安全装置のロックスプリングが外れ、デトネーターを収容した回転アセンブリが回転し、信管前部の撃鉄、後部のブースター（RDX炸薬）と一直線に配列する。目標に命中すると、撃鉄が後ろに押されてデトネーターが炸裂、ブースターが誘爆し、焼夷炸薬が炸裂、鋼鉄の弾体を吹き飛ばして周囲にダメージを与える。全長290mm（薬莢含む）、全重量694g、弾頭部重量369g、発射薬重量148-156g、焼夷炸薬重量56g。初速毎秒1044m。高度1300m・速度300ノット・降下角６度で発射すると水平距離5750m先に着弾する。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊、月刊軍事研究2,’09、U.S.ウェポン・ハンドブック

＜ＰＧＵ−１４／Ｂ＞：アメリカ空軍のGAU-8/Aガトリング砲用徹甲焼夷弾。徹甲弾芯として直径15mmの劣化ウラン製ペネトレーターを使用しており、アルミ製クロージャー・ディスクにより鋼鉄製風防に固定している。劣化ウランが焼夷剤の代わりになるので、焼夷剤は詰め込まれていない。薬莢は7475アルミニウム製、ローテイティングバンドはプラスチック製。発射薬用信管はM33A1E1撃発信管、発射薬はニトロセルロース製棒状推進薬またはニトロセルロース／ニトログリセリン球状推進薬。全長290mm（薬莢含む）、全重量748g、弾頭重量246g、発射薬重量150-156g。初速毎秒990m。高度1300m・速度300ノット・降下角６度で発射すると水平距離6250m先に着弾する。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊、月刊軍事研究2,’09、U.S.ウェポン・ハンドブック

＜ＰＧＵ−１５／Ｂ＞：アメリカ空軍のGAU-8/Aガトリング砲用訓練弾。中空スチール弾体にアルミ製ノーズをねじ込んであり、プラスチック製ローテイティングバンドが巻いてある。薬莢は7475アルミニウム製。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊、U.S.ウェポン・ハンドブック

＜ＰＧＵ−２０（ＮＥＦ）＞：アメリカ陸軍とジェネラル・ダイナミクス社が開発中の25mm機関砲GAU-22/A用タングステン合金破片弾で、NEFはNon-Energetic Fragmentingの略。PGU-20/Uの弾体をタングステン合金に変更したもので、命中すると砕け散り、破片効果をもたらす。参考：月刊JWings5,’15

＜ＰＧＵ−２０／Ｕ＞：アメリカ軍の25mm機関砲GAU-22/A用劣化ウラン弾。参考：月刊JWings5,’15

＜ＰＧＵ−２７／Ｂ＞：アメリカ軍のM61バルカン砲用訓練弾。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック

＜ＰＧＵ−２８／Ｂ＞：アメリカ軍のM61バルカン砲用徹甲焼夷榴弾。弾道特性に優れる。1992年から配備された。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック

＜ＰＧＵ−４７／Ｕ＞：ノルウェー空軍の25mm機関砲GAU-22/A用多用途機関砲弾（曳光徹甲焼夷榴弾）、別名APEX。ノルウェーのナンモ社製。先端からアルミ製キャップ、炭化タングステン弾芯、信管、PBXN-5ブースター、PBXW-11炸薬、ジルコニウム、曳光剤という構成で、弾体は鋼鉄製。テストで対地掃射時の信管の信頼性に問題が見つかり、メーカーで解決中。参考：月刊JWings3,’15、3,’20

＜ＰＧＵ−４８／Ｂ＞：25mm機関砲GAU-22/A用フランジブル徹甲弾（Frangible Armor Piercing）。ラインメタル社が開発中。参考：月刊JWings5,’15

＜ＰｇＷ４１＞：ドイツ国防軍73mmロケット弾、PgWはプロパガンダ・ベルファーの略。内部に宣伝ビラが詰め込んであり、着弾地点に散布する。重量3.24kg。最大仰角45度。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜ＰＧＺ−０４Ａ＞：04A式25mm自走高射砲を参照。

＜ＰＧＺ−０７＞：07式自走高射機関砲を参照。

＜ＰＧＺ−９５＞：95式戦場防空車両を参照。

＜ＰＨ＞：パープルハート（戦傷勲章）を参照。

＜ＰＨシリーズ＞：アメリカ海軍／沿岸警備隊の複葉双発水上機。アメリカのホール社が開発した参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＨ−１＞：アメリカ海軍向け。主翼は下翼が高翼配置で、その上にエンジンが載っており、更にその上に上翼がある。機首に全開放式の銃座を持つ。第２次世界大戦前に哨戒任務に就いていた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＨ−２＞：沿岸警備隊向け非武装沿岸哨戒型。全長7.9m、全幅22.2m、全備重量7400kg。エンジンはライト社製R-1820F-51（750馬力）双発、最大速度256km。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＨ−３＞：沿岸警備隊向け非武装沿岸哨戒型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＰＨ０１＞：R01（空母）を参照。

＜ＰＨ７５＞：フランス海軍計画対潜空母兼強襲揚陸艦。空母アロマンシュの後継で、フランスから太平洋の植民地まで届く航続距離を持たせるため、原子力空母を予定した。全長208m、満載排水量18400トン。主機は原子力蒸気タービン方式、CAS230加圧水型原子炉（230MW）１基。建造費などの問題で計画を先延ばしにするうちに、空母クレマンソー後継のシャルル・ド・ゴール級空母を優先することになり、1980年に没になった。参考：月刊世界の艦船10,’23

＜ＰＨＡＳＡ−３５＞：BAEシステムズの高々度無人機Persistent High-Altitude Solar Aircraft-35。太陽電池を積み、１年間飛んでいられる。翼スパン35m、重量150kg。2019年に２機を製作しており、年末から飛行試験を行う予定。参考：月刊航空ファン12,’19

＜ＰＨＩＢＬＥＸ＞：アメリカ海軍海兵隊と海に面した同盟国との共同演習で、Amphibious Landing Exercise（水陸両用上陸演習）の略。ソ連侵攻時に同盟軍を海から支援するというシナリオで1960年代から開催された。在比アメリカ軍基地が全て閉鎖された後はフィリピンでPhilippines Beach Landing Exerciseとして頻繁に行われるようになった。2016年6月に就任したドゥテルテ大統領が反米言動を繰り返しているため、PHIBLEX2017は中止が決定したが、2017年9-10月にカマンダグ2017と改称されて復活した。参考：月刊軍事研究3,’12、4,’17、月刊航空ファン1,’17、朝雲

　＜ＰＨＩＢＬＥＸ１９６６＞：1965年後半にイタリア海兵隊と実施した。参考：月刊軍事研究3,’12

　＜ＰＨＩＢＬＥＸ２０１２＞：2011年10月にアメリカ海兵隊第３海兵遠征軍第31海兵遠征隊などとフィリピン海兵隊が実施した。HMM-265はAH-1Wヘリ４機、UH-1Nヘリ３機、CH-46Eヘリ12機、CH-53Eヘリ４機を参加させている。アメリカ軍の医療チームはフィリピン民間人に無料で医療支援を実施、5200人を治療した。参考：月刊軍事研究3,’12

　＜ＰＨＩＢＬＥＸ２０１５＞：2015年9月26日から10月12日にアメリカ海兵隊とフィリピン海兵隊がルソン島でボートによる上陸訓練と戦闘訓練、パラワン島で指揮所訓練を実施した。自衛隊からは統幕、海自、西部方面隊の７名がオブザーバー参加している。参考：朝雲

　＜ＰＨＩＢＬＥＸ２０１６＞：第33回で、2016年10月4-11日に実施された。第31海兵遠征隊、LHD-6ボノム・リシャール、LPD-20グリーンベイ、LSD-42ジャーマンタウン、VMM-262(Rein)のMV-22B、AH-1W（HMLA-269から増強）、UH-1Y（HMLA-269から増強）、CH-53E（HMH-361から増強）、HSC-25Det.6のMH-60S（航空救難担当）、フィリピン空軍F/A-50、OV-10、ATAC社ハンターF.Mk58などが参加している。ちなみにVMA-542のAV-8Bは9月22日に発生した沖縄沖墜落事故による飛行停止措置でVMM-262(Rein)には加わらなかった。統幕、陸幕、空幕、西部方面隊から９名が派遣されて研修を行っている。参考：月刊航空ファン1,’17、朝雲

＜ＰＨＬ−０３＞：03式300mm12連装自走多連装ロケット弾発射機を参照。

＜ＰＨＭ−１＞：アメリカ海軍ペガサス級ミサイル艇ペガサス（Pegasus）。1977年就役。1993年に退役した。参考：月刊世界の艦船12,’13

＜ＰＨＭ−２＞：アメリカ海軍ペガサス級ミサイル艇２番艦ハーキュリーズ（Hercules）。1982年12月18日就役。1993年7月30日に除籍され、1996年に売却されて解体された。参考：月刊世界の艦船2,’16

＜ＰＨＯＴＩＮＴ＞：写真情報収集の略。アナログ・デジタルカメラやビデオカメラなどで情報を収集することで、IMINTの１つである。参考：月刊航空情報2,’10

＜ＰＨＯＴＯＥＸ＞：写真撮影訓練の略。参加艦艇・航空機・部隊などを画角内に収めるため、密集編隊・隊形を一定時間取る必要があり、それなりの練度とチームワークが必要になる。参考：月刊世界の艦船6,’23

＜ＰＨＳ−３２＞：オランダの水上艦用アクティブ・パッシブ式船底ソナー。使用周波数は中周波（9.3/10.5/11.7kHz）、探知距離14.6km。インドネシア海軍ファタヒラ級、韓国海軍浦項級、蔚山級に搭載された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＰＨＳ−３６＞：オランダの水上艦用アクティブ式（アクティブ・パッシブ式？）船底ソナー（バウソナー？）。使用周波数は中周波（5.5/6.7/7.5kHz）。最大同時追尾目標数12。カレル・ドールマン級フリゲートに搭載された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊、1,’22

＜Ｐ−ＨＴＳ１２Ｇ＞：1000G給水車を参照。

＜Ｐ−ＨＶ７５＞：燃料給油車（500ガロン・航空自衛隊）を参照。

＜ＰＨＺ−１０＞：10式自走多連装ロケットシステムを参照。

＜ＰＨＺ−８９＞：89式自走多連装ロケットシステムを参照。

＜Ｐｉ＞：Pionier（工兵）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＰＩ−１＞：I-5シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｐｉ１＞：ドイツ国防軍の魚雷用起爆信管。弾頭部の直接ピンまたは髭状起爆装置４本による着発信管と、磁気信管を組み合わせてある。Ｔ�T（G7a）とＴ�V（G7e）に使用された。地磁気の緯度による違いや魚雷自体の磁気などによる磁気信管の誤作動、着発信管の起爆不良、振動や衝撃などによる中継器回路の故障が相次ぎ、開発責任者が軍法会議にかけられる事態にまで発展した。参考：Ｕボート入門

＜Ｐｉ２＞：ドイツ国防軍の魚雷用起爆信管。Pi1の改良型で、着発信管はPi1と同じだが、磁気信管を一新して作動を確実にしてある。また、着発信管だけ使用することも可能となった。参考：Ｕボート入門

＜Ｐｉ３／ＭＺ３＞：ドイツ国防軍の魚雷用起爆信管。Pi1/Pi2がイマイチだったため、イタリアのSIC磁気起爆信管を1943年8月に導入したものである。参考：Ｕボート入門

＜Ｐｉ４ｃ＞：ドイツ国防軍の魚雷用着発式起爆信管。魚雷が激しい機動を行っても誤作動しないようにしてあり、漸く性能が安定した。Ｔ�X魚雷に搭載された。参考：Ｕボート入門

＜ＰＩＡ＞：アメリカ海軍空母の定期整備修理で、Planned Incremental Availability（段階的有効性向上）の略。６ヶ月程度を要する。実施ペースは以前は２年に１度だったが、ニミッツ級では32ヶ月に１度に延びた。ジェラルド・Ｒ・フォード級では42ヶ月に１度になる予定。参考：月刊軍事研究7,’17、12,’15、月刊世界の艦船10,’14

＜Ｐｉａｏ＞：中国の浮遊機雷。参考：月刊世界の艦船5,’15

＜ＰＩＡＴ＞：イギリス軍の歩兵用対戦車兵器で、Projector, Infantry, Anti Tank（歩兵用対戦車投射機）の略。1940年に砲兵将校ブラッカー中佐が開発したが、粗雑であるとしてイギリス陸軍は当初採用を拒否、秘密設計機関MD1の手で改良を受けて採用された。スピゴット臼砲の一種で、金属製の筒の中に金属棒が付いており、スプリングに繋がっている。筒の外側にはグリップと引き金、照準器、単脚、肩当てが付く。まず肩当てを地面に置いて脚で踏んで固定し、発射筒を半回転させて肩当てから外し、発射筒を持ち上げた後、カチッと音がするまでスプリングを圧縮、肩当てを元通りに固定し、擲弾を入れ、発射する。スプリングの圧縮に90.7kgの力を要するので、上背（身長168cm以下だと発射筒が跳ね飛んで負傷する恐れが高い）と腕力が無いと発射準備すら不可能で、発射準備の際に背筋や手を負傷する恐れが世界一高い兵器だった。引き金を引くと、スプリングが解放され、金属棒に付けられた撃針が前進して擲弾の薬筒を叩き、発射薬が炸裂する。これにより擲弾が投射されると共に、反動でスプリングが再圧縮される。ということで２発目からは発射準備が楽になるという触れ込みだったが、射撃の際には発射筒が射手の肩から外れてしまうことが多く、１発撃つごとに立ってスプリングを圧縮する作業の繰り返しとなった。全長990mm、重量14.5kg。弾薬重量1.13kg、装甲貫徹力100mm、砲口初速毎秒120m、有効射程90m（460m？）、最大射程700m。弾薬ケースは３発１組。対戦車用としてはあまり役に立たず、専ら家屋破壊に使用された。後方爆風が出ないので、室内からでも発射できる利点があり、肩当てを90度回転させて接地させ、単脚を伸ばせば簡易迫撃砲にもなる。カナダ軍はユニバーサル・キャリアーに14本くくりつけて片っ端から家屋を破壊する車両を1944年に使用している。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1、手榴弾・迫撃砲、月刊丸3,’90

＜ＰＩＢＤ＞：弾頭点火弾底起爆信管を参照。

＜ＰＩＤＳ＋＞：デンマークのテルマ社が開発したチャフ／フレアディスペンサーで、Pylon Integrated Dispensing System Plusの略。機内容積の少ないF-16向けで、パイロン内部にディスペンサーを組み込み、側方へと射出する。オランダ空軍、デンマーク空軍、ノルウェー空軍、ベルギー空軍が配備した。参考：月刊航空ファン4,’18

＜ＰｉＧｒｐＦｚ＞：フクス装甲車ファミリーを参照。

＜ＰＩＪ＞：パレスチナ・イスラム聖戦を参照。

＜ＰｉＬ４５＞：ドイツ海軍の工兵用上陸艇（Pionier Landungs Boot）。全長41m。エンジン４基を搭載する。貨物積載量120トン。参考：英独航空決戦

＜ＰＩＭ＞：M109A7（自走榴弾砲）を参照。

＜ＰＩＯ＞：Pilot-Induced Oscillation（パイロット誘起振動）の略。パイロットの操作と機体振動の周期がたまたま一致してしまい、機体の動揺が増幅されてしまうこと。パイロットが自分で気付くのは難しく、動揺を修正しようとするパイロットの操作が更に機体振動を増強させて悪循環に陥り、最悪の場合には空中分解してしまう。JAS39の試作機、YF2Y-1、YF-22がこれにより墜落している。参考：月刊JWings3,’02、7,’14、12,’16

＜ＰｉＰｕ＞：フクス装甲車ファミリーを参照。

＜Ｐｉ　Ｐｚ　Ｗｇ＞：Pionierpanzerwagen（工兵用装甲車両）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＰＩＲＡＴＥ＞：EF2000戦闘機ブロック５以降（ドイツ空軍・オーストリア空軍型除く）の風防左前方に搭載されているIRSTで、Passive Infra-Red Airborne Tracking Equipment（受動式赤外線機上追跡装置）の略。1992年9月にイギリスのソーンEMI、イタリアのFIAR、スペインのユーロトロニカからなるグループと契約し、ソーンEMI社製イギリス陸軍用赤外線暗視装置ADAD（Air Defence Alerting System）をベースに開発した。ハードウェアは交換可能なコンポーネント20個で構成されており、ソフトウェア共々アップデートが容易。複数目標追跡、単一目標追跡、単一目標追跡識別などの機能があり、複数目標追跡モードでは50km以内の200目標（500目標？）を同時識別できるといわれる。単一目標追跡では、パイロットが目標を目視識別することが可能。空中だけでなく地上目標にも対応でき、航法用地形表示に使用することもできる。使用波長8-12ミクロン及び2.5-4ミクロン、視野８度（捜索モード）／3-4度（追尾モード）、探知距離145km（93km？74km以上？）。参考：月刊軍事研究1,’09、月刊航空情報10,’05、月刊JWings 11,’04

＜Ｐｉ−ＳＡＲ＞：日本の情報通信研究機構が開発した航空機搭載用合成開口レーダー。分解能1.5m。2000年の有珠山・三宅島噴火、2004年の新潟県中越地震で噴火・被害観測に使用された。参考：月刊軍事研究10,’10

＜Ｐｉ−ＳＡＲ２＞：日本の情報通信研究機構が開発した航空機搭載用合成開口レーダー。Pi-SARの改良型で、実用段階に達したことが2010年7月21日に公表された。分解能0.3mで、幅5-10kmの範囲を撮影できる。機上処理装置も同時開発し、5km×5kmの範囲を15分で画像化することが可能となった。これにより、全天候下での迅速な被災地観測などが行える。参考：月刊軍事研究10,’10

＜ＰＩＴＳ３＞：作戦システムセキュリティ監視装置を参照。

＜ＰＩＶＥＲ＞：CL-289（無人機）を参照。

＜ＰＪ＞：パラレスキューを参照。

＜ＰＪ−１＞：チリの対人用破砕爆弾。そのままでも、100ポンド級クラスター爆弾の子爆弾としても使用できる。全長500mm、直径85mm、重量3kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＰＪ１０シリーズ＞：インド海軍の超音速対艦巡航ミサイル。参考：月刊軍事研究11,’11

＜ＰＪ１０＞：別名ブラーモス（BrahMos。インドのブラマプトラ川とロシアのモスクワ川を足した造語）。3M55オニクス・ヤホント中距離対艦ミサイルがベースで、1998年にロシアと政府間協定を結んでジョイント・ベンチャーのブラーモス・エアロスペース・リミテッド（出資比率はインド50.5%・ロシア49.5%）を設立し、共同開発した。潜水艦、水上艦、地上発射車両（チェコのタトラ製T816のシャシー延長型）のTLC（Transport Launch Canister）に搭載され、VLSからコールドランチ方式で垂直発射される。ミサイルはまず上空25-30mに打ち上げられ、ミサイルのエアインテイクに装備されたターンオーバーシステムと呼ばれるコンピュータとそれに連動したロケットスラスターにより目標に向けてターンし、ターンオーバーシステムとエアインテイクカバーを廃棄した後に固体燃料ロケットブースターが点火して加速、ラムジェットエンジンを作動させて超音速巡航する。誘導方式は中間が慣性誘導＋G3OM（GPS、GLONASS、GAGAN On a Module）、終末がパッシブ／アクティブ・レーダーで、シーカーは二重。高々度巡航では目標手前50km、シースキミング巡航では目標手前25km（一時ポップアップする）でレーダーを短時間作動させて目標を確認した後、シースキミング飛行に移行、速度毎秒750mで突入する。全航程を超音速飛行することにより、相手に対応する時間を与えない。全長8.4m、直径0.67m、翼スパン1.7m、全備重量3000kg（TLC込み）／2500kg（空中発射型。TLC無し）、弾頭重量200-300kg（半徹甲）。最大速度マッハ2.5-2.8、巡航高度15000m、終末飛行高度10-15m、最大射程120km（低高度巡航）／290km（高々度巡航）。2006年に実用化されてラジプット級駆逐艦（改装後）、コルカタ級駆逐艦、タルワル�U級フリゲートに搭載された。ミサイルが長いためVLSも深さが必要で、小型艦に積めないので、インドのラーセン＆トゥブロが甲板上に斜め置きする４連装発射筒を開発中。Su-30MKIにも2012年から搭載する予定で、主翼を延長し、２発分のパイロンを取り付ける。ただ改造費用をロシアとインドのどちらが負担するかで揉めており、最終的にはインド側負担になりそうだが、その場合でもロシアはインドでの独自改修を認めたくないらしい。陸軍向けは2006年にブロック�T（地対艦型）66発が発注され、更にブロック�U（地対地型）240発（12×12輪タトラ816トラックに3-4連装で搭載する。134発？）を2-3個連隊（１個連隊は発射中隊３個、１個発射中隊に発射車両４両装備）に配備する計画だが、2009年1月20日に行われた発射テストではGPSの故障で標的を2kmほど外した。その後のテストで50km先の複数目標に命中、量産型の配備を開始している。2014年7月、G3OM誘導のみでの地上目標攻撃に初成功した。2019年12月末、陸上からの試射を行った。インドがベトナムへの輸出を画策している。参考：月刊軍事研究11,’11、4,’15、3,’02、5,’03、2,’07、7,’09、9,’09、11,’09、9,’10、11,’10、2,’11、2,’16、月刊世界の艦船1,'15増刊、9,’16、2,’18、8,’18、月刊航空ファン5,’11、6,’16、9,’16、5,’17、3,’20、月刊JWings10,’16

　＜ブラーモスＡ＞：インドが開発している空対艦型。発射可能速度マッハ0.55-0.8。全長7.9m、重量2.5トン。低高度巡航・低高度攻撃では巡航速度マッハ２、巡航高度10-15m、最大射程180km。高々度巡航・低高度攻撃では巡航速度マッハ2.5（マッハ2.8？）、巡航高度14000-15000m、最大射程290km（600km？）。Su-30MKIの胴体下パイロンに１発搭載できるが、機体に構造強化やソフトウェア改修を行う必要があり、インド国防研究開発機構とロシア機械製造科学生産連合が2017年から量産改修に入った。2016年6月25日、Su-30MKIからの空中発射テストに成功した。2017年11月22日、ベンガル湾でSu-30MKIから試射を行い、洋上目標に命中させた。2018年から216発を生産予定。2019年5月22日、Su-30MKIから試射を行い、陸上目標に命中させた。年末にも試射を行い、オリッサ州の海岸に設置した標的に命中、Su-30MKIへの統合作業を完了した。参考：月刊JWings10,’17、月刊航空ファン2,’18、8,’19、3,’20、月刊航空情報3,’18、月刊軍事研究6,’18

　＜ブラーモスＥＲ＞：射程延伸Extended-Range型。最大射程450km。2017年3月に試射が行われた。2023年11月、ヴィシャカパトナム級駆逐艦３番艦D68インパールから発射試験を行った。参考：月刊航空ファン2,’18、月刊世界の艦船3,’24

　＜ブラーモスＳ＞：潜対艦型。射程が短い。2013年3月に水深40-50mの模擬発射機で試射に成功しているが、魚雷発射管には太すぎて収まらないので専用VLSを積む必要があり、潜水艦からの発射試験は行われていない。参考：月刊世界の艦船4,’16、4,’20

　＜ブラーモス�U＞：極超音速型。ツィルコンをベースにインドとロシアが共同で開発している。全長9m、直径0.7m、発射重量3000kg、弾頭重量300kg。巡航速度マッハ5-7、最大射程300km（450-600km？）。航空機、車両、水上艦、潜水艦から発射可能。参考：月刊世界の艦船7,'20、11,'21、月刊JWings10,’17

　＜ブラーモスＮＧ＞：開発中の小型空対艦型。巡航速度マッハ3.5。Su-30MKIに３発搭載可能。参考：月刊JWings10,’17

＜ＰＪ１０海外シリーズ＞

　＜ＰＪ１０（フィリピン海兵隊）＞：フィリピン海兵隊地対艦ミサイル。2022年1月14日にインドとの間で調達に合意し、1月28日にブラーモス・エアロスペースと契約した。１個隊は2-3連装発射筒搭載トレーラー３両、指揮車、レーダー車、支援車両でからなり、３個隊を配備する予定。これとは別にフィリピン陸軍が２個隊を配備するかもしれない。参考：月刊世界の艦船4,’22、5,’24

＜ＰＪ−１２＞：730型（近接防御兵器）を参照。

＜ＰＪ−１４＞：1130型（近接防御兵器）を参照。

＜ＰＪ−１５＞：H/PJ-15（機関砲）を参照。

＜ＰＪ−１７＞：H/PJ-17（機関砲）を参照。

＜ＰＪ−２６＞：H/PJ-26（艦砲）を参照。

＜ＰＪ−３３シリーズ＞：H/PJ-33シリーズ（艦砲）を参照。

＜ＰＪ−３８＞：H/PJ-38（艦砲）を参照。

＜ＰＪ−７６＞：76型シリーズ（機関砲）を参照。

＜ＰＪ−８７＞：H/PJ-87（艦砲）を参照。

＜ＰＪＣ−５＞：カナダ軍の単葉練習機。アメリカのハロー社が開発してヒンダスタン社がライセンス生産した。全長7.09m、全幅10.9m、全備重量1026kg。エンジンはワーナー・スーパースカラブ50（145馬力）単発、最大速度272km、実用上昇限度5000m。乗員２名。３機が製造された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＰＫシリーズ＞：ソ連軍の多用途機関銃で、PKはプレメット・カラシニコバ（カラシニコフ機関銃）の略。RPDやSGMの後継としてAK47をベースに開発された。参考：コンバット・バイブル２、兵器最先端５

　＜ＰＫ＞：1961年に採用された。機関部はプレス加工で、弾薬が機関部に入ると、前後に動いている遊底によってリンクから引き抜かれ、下にある薬室に落ちて装填される。銃身には放熱用の凹みが６つ刻まれている。軽量化のためストック中央に肉抜き穴を開けた。全長1.168m、銃身長0.65m、重量9.0kg。作動はガス圧式、使用弾は7.62mm×54R、初速毎秒825m、有効射程1000m、給弾は金属ベルトリンク方式、発射速度毎分250発（実用）／690-720発（最大）。参考：月刊グランドパワー3,’05、ザ・マーチ５号、コンバット・バイブル２、兵器最先端５

　＜ＰＫＢ＞：三脚搭載・車載型。ショルダーストックを外し、そこにグリップ式トリガーを取り付けた。参考：コンバット・バイブル２、兵器最先端５

　＜ＰＫＭ＞：PKの近代化型。銃身の放熱用凹みを廃止し、銃床を折り畳み式に変更、ショルダーレストを追加し、3kg軽量化した。全長1.177m、重量8.4kg。使用弾は7.62mm×54R、給弾は100/200/250連リンクまたは50発入り箱型弾倉（突撃時）、発射速度毎分650発。参考：コンバット・バイブル２、兵器最先端５

　＜ＰＫＭＢ＞：PKBの改良型。参考：コンバット・バイブル２

　＜ＰＫＭＳ＞：PKMの重機関銃型。三脚に搭載する。参考：兵器最先端５

　＜ＰＫＳ＞：重機関銃型。三脚に搭載し、対空射撃も行える。全長1.168m、銃身長0.65m、重量16.5kg。作動はガス圧式、使用弾は7.62mm×54R、初速毎秒840m、有効射程1000m、給弾は250発ベルトリンク、発射速度毎分250発（実用）／650発（最大）。参考：ザ・マーチ５号、コンバット・バイブル２、兵器最先端５

　＜ＰＫＴ＞：車載型。銃身を延長して照準器と銃床を外し、発射を電気式にして引き金を廃止した。参考：兵器最先端５、コンバット・バイブル２

＜ＰＫ海外シリーズ＞

　＜８０式通用機槍＞：中国軍汎用機関銃。コピー版で、少数のみ生産された。参考：月刊軍事研究5,’09

＜ＰＫ−２＞：ソ連海軍の艦載チャフ・フレア・ディスペンサー。形状は小型の連装砲塔に似ており、ZIF-121発射機２基とテルツィヤ発射指揮装置１基で構成され、発射機１基につきデコイ、TSP-47チャフ、ノイズ・ジャマー、TST-47フレア、TSO-47光学妨害煙幕（いずれも長さ1.1m、重量36-38.5kg）計100発を収容する。発射筒口径140mm（152mm？）。システム重量15トン。操作要員５名。参考：月刊軍事研究12,’98、月刊世界の艦船5,’22

＜ＰＫ−２Ａ＞：自衛隊の浮舟本体。藤倉ゴム工業製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜ＰＫ−７＞：パキスタン・オードナンス・ファクトリーが開発した小銃（メーカー分類はサブマシンガン）。G3小銃の使用弾を7.62mm×39ロシアンに換えたものである。参考：月刊軍事研究1,’09

＜ＰＫ−８＞：パキスタン・オードナンス・ファクトリーが開発した突撃銃。G3小銃の使用弾を5.56mm×45弾に換えたものである。銃床は固定式と折り畳み式の２種類。全長920mm、銃身長390mm、重量3.98kg。発射速度毎分750発。参考：月刊軍事研究1,’09

＜ＰＫ−８．５＞：ロシア海軍耐圧船殻貫通型電子光学潜望鏡。可視光・LLLTV・赤外線パッシブで、倍率1.5倍または６倍、垂直視野角マイナス10度からプラス90度。キロ級潜水艦に攻撃用として搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ＰＫ−１０＞：ソ連海軍の艦載チャフ・フレア・ディスペンサー・システム。KT-216発射機を艦の大きさによって２基／４基／８基／12基／16基の組み合わせで搭載する。参考：月刊軍事研究12,’98、11,’11、月刊世界の艦船6,’15、1,'15増刊

＜ＰＫ−１６＞：ロシア海軍の艦載チャフ・デコイ発射機。16連装の固定式で、全長653mm・直径82mmのチャフ（8.3kg）または赤外線デコイ（8.5kg）を発射可能。参考：月刊軍事研究10,’09、月刊世界の艦船6,’15

＜ＰＫＢ＞：PKシリーズ（機関銃）を参照。

＜ＰＫＦ＞：Peace Keeping Force（国連平和維持軍）の略。PKO任務のため各国から派遣された軍で構成され、監視業務と兵力引き離し、武装解除、地雷・不発弾処理、復興協力を行う。装甲車程度までの軽武装を装備するが、場合によっては戦車や自走砲なども持ち込める。1956年、スエズ動乱をきっかけに誕生した。2001年12月7日、日本でPKO改正法が成立し、参加できるようになった。参考：月刊PANZER8,’03、月刊世界の艦船6,’22

＜ＰＫＫ＞：クルド労働者党を参照。

＜ＰＫＭ＞：PKシリーズ（機関銃）を参照。

＜ＰＫＭ−２８８＞：韓国海軍シードルフィン／ワイルドキャット級哨戒艇。参考：月刊世界の艦船4,’09

＜ＰＫＭ−３５３＞：韓国海軍シードルフィン／ワイルドキャット級哨戒艇。参考：月刊世界の艦船7,’13

＜ＰＫＭＢ＞：PKシリーズ（機関銃）を参照。

＜ＰＫＭＳ＞：PKシリーズ（機関銃）を参照。

＜ＰＫＭ−Ｘ＞：韓国海軍ミサイル艇。2002年6月に起きた北朝鮮警備艇との銃撃戦を受けて緊急建造が決定した。OTOブレダ76mm単装砲と艦対艦ミサイルを装備する。40隻作る予定。ヨン・ヨンハ級のことか？参考：世界の艦船10,’02

＜ＰＫＯ＞：国連平和維持活動Peace Keeping Operation。国連憲章には明確な規定が無く、紛争の平和的解決を謳った第６章と平和を侵害する行為に対する軍事的強制措置を容認する第７章を足して２で割ったような任務を行う。この目的のため、PKFと軍事監視団を派遣する。1950年代（1948年？）から存在し、1956年にシナイ半島に第１号PKFが派遣されたのをきっかけに基本５原則（紛争当事者双方が停戦に合意している、中立・不干渉の存在である、非強制的である、武器使用は自衛に限る、国際性を維持する）が決まった。冷戦が終結すると出番が増え、1998年にはノーベル平和賞を受賞したが、内戦に介入しにくい、安保理常任理事国が拒否権を発動すると活動できない、予算が少なく派遣国が費用を立て替えている、などの問題点を抱えている。役割の拡大に伴い犠牲者も増えており、1948-2018年3月末の殉職者3718名のうち、2018年現在継続中の15ミッションが1596名を占める。2017年末に出された安全改善策には、強い敵を襲う者はいない、安全を高めるために脅威を認識して除去すべきであり、防御的な姿勢で待ち続ければ敵対勢力に攻撃の自由を与える、という内容が記されている。参考：月刊PANZER8,’03、コンバット・バイブル２、朝雲

　＜ＰＫＯ（ＰＫＯ協力法）＞：国連総会または安保理が行う決議に基づき、武力紛争当事者間の武力紛争の再発の防止に関する合意の遵守の確保、武力紛争の終了後に行われる民主的な手段による統治組織の設立の援助その他紛争に対処して国際の平和及び安全を維持するために国際連合の統括の下に行われる活動であって、武力紛争の停止及びこれを維持するとの紛争当事者間の合意があり、かつ、当該活動が行われる地域の属する国及び紛争当事者の当該活動が行われることについての同意がある場合（武力紛争が発生していない場合においては、当該活動が行われる地域の属する国の当該同意がある場合）に、国際連合事務総長の要請に基づき参加する２以上の国及び国際連合によって、いずれの紛争当事者にも偏ることなく実施されるもの。参考：軍縮条約・資料集第２版

＜ＰＫＯ協力法＞：国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律、国際平和協力法。1992年6月19日制定・公布、8月10日施行。PKO及び人道的国際救援活動に対して迅速に協力し、国際平和協力業務を実施して国際平和のための努力に積極的に寄与することを目的とする。PKO任務の実施等は、武力による威嚇や武力行使に当たるものであってはならない。総理府に国際平和協力本部をおいて事務連絡などを行う。隊員は安全保持のため、必要な政令で定める種類の小型武器を保有でき、自己、自己と共に現場に所在する他の隊員の生命又は身体を防衛するためやむを得ない必要があると認める相当の理由がある場合には、その事態に応じ合理的に必要と判断される限度で武器を使用できる。ただし刑法第36条または第37条の規定に該当する場合を除き、人に危害を与えてはならない。2001年12月7日に改正法が成立し、PKFにも参加できるようになった。2015年9月30日公布・2016年3月29日発効の平和安全法制整備法により、第25条７項・第26条でいわゆる駆け付け警護を可能とする、武器使用権限見直し（国際平和協力隊隊員、当該職務を行うに伴い自己の管理下に入った者、自己と共にその宿営する宿営地に所在する者の生命や身体を防護するための武器使用を許可）、国連が統括しない人道復興支援や安全確保等の活動実施などの改正が加えられた。1992年9月の国連カンボジア暫定機構が初参加で、国連モザンビーク活動（1993年）、ルワンダ難民救援（1994年）、ゴラン高原PKO（1996年）、東ティモール難民救援（1999年）、アフガニスタン難民救援（2001年）、国連東ティモール暫定行政機構（2002年）、イラク難民救援（2003年）、イラク被災民救援（2003年）、国連ネパール政治ミッション（2007年）、国連スーダンミッション（2008年）、国連ハイチ安定化ミッション（2010年）、国連東ティモール統合ミッション（2010年）、国連南スーダン共和国ミッション（2011年）、アフリカ施設部隊早期展開プロジェクト（2015年。2018年に施設部隊早期展開プロジェクトに改称）に参加している。2017年6月15日に成立25周年を迎えた。この時点で延べ参加件数14件、派遣隊員数12000名だった。参考：軍縮条約・資料集第２版、ベーシック条約集2018、月刊軍事研究1,’14、月刊世界の艦船12,’15、MAMOR vol.100、朝雲、自衛隊法

＜ＰＫＯ参加５原則＞：PKO協力法に基づいて日本がPKO活動に参加する際の基本方針で、紛争当事者間での停戦合意、自衛隊の活動に対して紛争当事者が受け入れを同意、中立的立場の厳守、原則のいずれかが満たされない場合の部隊撤収、武器使用は必要最小限（受け入れ同意が安定的に維持されていれば自衛に加えていわゆる駆け付け警護や任務の妨害排除のための武器使用も可能）、の５つ。参考：朝雲

＜ＰＫＱ−４＞：海上自衛隊の指示装置。JRC特機製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＰＫＱ−４Ｂ＞：海上自衛隊の指示装置。JRC特機製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＰＫＳ＞：PKシリーズ（機関銃）を参照。

＜ＰＫＳ１２＞：ドイツ空軍の自動操縦装置。方向舵を自動的にコントロールするもので、操縦桿横のスイッチを押せば、直進、左旋回毎秒１度、同毎秒２度、右旋回毎秒１度、同毎秒２度を選択可能である。Fw190G-3やFw190A-8以降に搭載された。参考：フォッケウルフFw190A/F/Gシリーズ

＜ＰＫＴ＞：PKシリーズ（機関銃）を参照。

＜ＰＫＷ＞：Personenkraftwagen（人員輸送車）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＰＫＷ＞：ドイツ国防軍４×４輪重路外機動用統制型軍用車。参考：ジャーマンタンクス

＜ＰＫＷファミリー＞

　＜Ｋｆｚ．４＞：Kfz.4（軽対空車両）を参照。

　＜自走高射機関砲＞：自走高射機関砲型。車体前部を装甲化し、後部に起倒式装甲板を装着、2cmFlaK30/38を搭載した。装甲化せず、そのまま2cmFlak38を搭載したものもある。装弾数800発。乗員７名。参考：ジャーマンタンクス

＜ＰＫＸ−Ｂ＞：チャムスリ�U級（ミサイル艇）を参照。

＜ＰＫＺ−２１＞：カリーニン（マキシム・ゴルキイ級巡洋艦）を参照。

＜ＰＫＺ−１４４＞：クラスニイ・クリム（軽巡）を参照。

＜ＰＬ１＞：日本海軍の装甲鋼。炭素0.43-0.53%、ニッケル3.7-4.2%、クロム1.8-2.2%を含む。参考：続・海軍製鋼技術物語

＜ＰＬ−１＞：中国軍の空対空ミサイル霹靂１。ソ連のK5M空対空ミサイルをコピー（ライセンス生産？）したものである。胴体はポッド状で、空対空ミサイルというよりレーザー誘導爆弾のような外見をしている。前部に小さい全遊動式デルタ操縦翼４枚、後部に大型デルタ翼４枚が付く。全長2.5m、翼スパン0.654m、発射重量83.2kg。推進は固体燃料ロケット１段式、最大速度マッハ２、運用高度2500-16500m、最小射程1.5km、最大射程4-6km。誘導はレーダー・ビーム・ライディング、信管は電波近接式。1964年に制式化され、殲撃６型戦闘機が装備した。1974年に運用を終了した。参考：月刊航空ファン4,’19、月刊軍事研究9,’08

＜ＰＬ−０１＞：OBRUM（ポーランド防衛基金）とイギリスのBAEシステムズが共同開発している直接支援車輌。2013年9月3日にポーランドで開催されたMSPO国際防衛産業展示会で実寸大コンセプトモデルが登場した。緊急即応部隊に配備され、緊急展開に必要な戦略機動力、C4Iシステムによる独立行動能力、敵主力戦車にも対応できる火力、ゲリラの対戦車ロケットや地雷・IEDに耐えられる防御力、対レーダー／赤外線ステルス能力を持つ。車体と砲塔はステルス性を考慮して凹凸の少ないファセット形状を採用、主砲も菱形断面のスリーブでカバーした。また、熱線擬装システムを採用しており、車両全体を覆った温度調整ブロックを作動させることで、周囲の赤外線放射に溶け込んで赤外線センサーや赤外線シーカーから発見されにくくすることが可能である。車体前側面はモジュラー式複合／中空装甲を適用しており、装甲レベルは全周が25mm/30mmAPDS-T弾の射距離500m抗堪、耐地雷・IEDがSTANAG4569レベル4a/4b（10kg対戦車地雷抗堪）で、各乗員の座席は耐衝撃シートを採用した。車体前部左が操縦室、中央から右にかけてが機関室で、中央から後部が戦闘室となっており、無人砲塔が載る。車体後面中央にアクセスドアがあり、車長と砲手はここから乗り込んで車体内の乗員区画に座る。車体後面右にエンジン冷却装置と排気口がある。車体各部に全周視野をカバーする小型カメラが装着されていて、各乗員のモニターに映像を提供する。下部転輪はダブルタイプ片側７組、起動輪は前方、誘導輪は後方にあり、上部転輪を持つ。サスペンションはトーションバー式で、前後２軸ずつにアクティブ・ダンパーが付く。履帯はシングルピン式鋼製とラバー製の２種類が用意されている。サイドスカートは分厚いモジュラー装甲製で、下部にゴム製スカートが垂れ下がっており、足回りを完全にカバーして赤外線輻射を抑制する。無人砲塔は全周がモジュラー式複合／中空装甲に覆われており、FCS、レーザー測距器付き砲手用照準器、レーザー測距器付き車長用独立視察装置（オーバーライド機能あり）、レーダー警報、レーザー検知器、アクティブ防御システム（砲塔左右に６連装迎撃てき弾発射機を搭載）などを装備する。主砲は自動装填装置付き105mmライフル砲／120mm滑腔砲で、装弾数45発（うち即応弾16発）。副武装は同軸7.62mm機銃UKM2000Cが１丁（1200発。うち即応弾400発）と、砲塔後部上面の遠隔操作兵装ステーションRWSで、RWSには7.62mm機銃、12.7mm対空機銃WKM-B（750発。うち即応弾150発）、40mmてき弾発射機GA（400発。うち即応弾80発）のいずれかを装着でき、発煙弾発射機や照準システムも搭載する。NBC防護装置を標準装備。車体長7m、全幅3.8m、全高2.8m、重量35トン。エンジンはディーゼル（938馬力）、最大速度70km（路上）／50km（路外）、航続距離500km（路上）／250-350km（路外）。乗員３名（車長、砲手、操縦手）。参考：月刊PANZER6,’14

＜ＰＬ−１Ｂ＞：介壽（練習機）を参照。

＜ＰＬ−２＞：韓国空軍の情報収集機、別名セメ（ハイタカ）。元はホームビルド機で、第81航空整備廠で製作し、初号機は1972年7月28日に初飛行、４機が配備された。情報収集や諜報を行っていたらしいが、詳細不明で、1995年に退役した。参考：月刊航空ファン3,’19

＜ＰＬ−２＞：スリランカ初の国産航空機。アメリカのホームビルド機をベースにスリランカ空軍技術航空団でパーツを制作、1980年4月2日に初飛行した。1983-85年に輸送機部隊で使用している。参考：月刊航空ファン10,’17

＜ＰＬ−２シリーズ＞：中国軍の空対空ミサイル、霹靂２。ソ連から有償提供されたK-13をコピーしたもので、1958年から開発し、1961年に制式化した。37mm高射機関砲の砲架に装着した地対空ミサイル版もある。参考：月刊航空ファン4,’19

　＜ＰＬ−２＞：K-13のコピー元であるAIM-9Bとほぼ同じで、ロールロンもちゃんと付いている。先端は石英ガラス製。全長2.83m、胴体直径0.127m、翼スパン0.609m、発射重量85kg。推進は固体燃料ロケット１段式、最大速度マッハ2.5、運用高度2500-16500m、最小射程1.5km、最大射程7.6km。誘導はパッシブ赤外線、信管は電波近接式。参考：月刊航空ファン4,’19

　＜ＰＬ−２−１５＞：霹靂2-15。ロケットモーター長を短縮し、翼の動作面積を拡大したもの。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＰＬ−２Ａ＞：R-13Dのライセンス生産版、別名ペン・ルン（空中龍）または霹靂２甲。全長2.994m、胴体直径0.127m、翼スパン0.528m、重量76kg、弾頭重量11.3kg。推進は固体燃料ロケット。1967年から運用された。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊軍事研究3,’04、9,’08、月刊航空ファン4,’19

＜ＰＬ−２Ｂ＞：霹靂２乙。AIM-9Eをベースに赤外線シーカーを冷却式として追尾能力を強化したもので、先端部が乳白色になった。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＰＬ２−５１９＞：霹靂2-519。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＰＬ−３シリーズ＞：中国軍の空対空ミサイル、霹靂３。PL-2の改良型で、弾体を僅かに太くし、カナード翼の面積を増やして運動性を向上させた。ソ連と同様にセミアクティブ・レーダー誘導とパッシブ赤外線誘導の２種がある。殲撃８型戦闘機向けとして中国空対空ミサイル研究所と株州航空エンジン工場が1962年から開発し、1980年から配備したが、1983年には運用中止になった。全長2.123mm、直径0.135m、翼スパン0.657m、発射重量93kg。推進は固体燃料ロケット１段式、最大速度マッハ2.5、運用高度2500-16500m、最小射程1.5km、最大射程7.6km。信管は電波近接式。参考：月刊航空ファン4,’19、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究9,’08

　＜ＰＬ−３Ａ＞：セミアクティブ・レーダー誘導式。参考：月刊航空ファン4,’19

　＜ＰＬ−３Ｂ＞：パッシブ赤外線誘導式。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＰＬ−４シリーズ＞：中国軍試作空対空ミサイル、霹靂４。ベトナム戦争で鹵獲したAIM-7Dスパローをコピーしようとしたもので、殲撃９型戦闘機向けに中国航空工業部612研究所と株洲航空発動機工場が1966年3月から開発し、1984年に最初の試作品が完成したが、コピーしきれず性能不足で、1985年に開発中止になった。参考：月刊航空ファン4,’19、月刊軍事研究4,’11

　＜ＰＬ−４Ａ＞：セミアクティブ・レーダー誘導式。全長3.235m、直径0.19m、重量150kg。推進は固体燃料ロケット１段式、最大速度2695km、運用高度300-21000m、最大射程18km。最大荷重40G。参考：月刊航空ファン4,’19

　＜ＰＬ−４Ｂ＞：パッシブ赤外線誘導型。先端部が乳白色の半球形フェアリングになっている。全長3.128m、直径0.19m、重量148kg。推進は固体燃料ロケット１段式、最大速度2695km、運用高度300-21000m、最大射程18km。最大荷重40G。信管は電波近接式。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＰＬ−５シリーズ＞：中国軍の空対空ミサイル、霹靂５。PL-3の改良型で、中国空対空ミサイル研究所が1966年4月から開発した。当初はパッシブ赤外線誘導とセミアクティブ・レーダー誘導の両方を作る予定だったが、後者はキャンセルされている。参考：月刊航空ファン4,’19、月刊軍事研究2,’15

＜ＰＬ−５Ｂ＞：最初の量産型、霹靂５乙。AIM-9Gの技術を導入したもので、オフボアサイト能力を持っており、改良型は後方の目標も撃てるようになった。前部カナードをPL-2Bより前方に移し、操縦性を改善している。全長2.893m（2.78m？）、直径0.19m（0.127m）、翼スパン0.657m（0.617m？）、重量150kg（83kg？）、弾頭重量11.3kg。推進は固体燃料ロケット、最大速度2695km、最大射程16km（14km？）。誘導はパッシブ赤外線、信管は赤外線パッシブ。1986年から配備された。参考：月刊航空ファン4,’19、軍用機ウェポン・ハンドブック、世界軍用機年鑑1990-91、月刊軍事研究9,’08、2,’15

＜ＰＬ−５Ｃ＞：改良型。前部カナードをクランクド・デルタ翼にした。参考：月刊航空ファン4,’19

　＜ＰＬ−５Ｅ＞：AIM-9Lの技術を導入したもの。信管をレーザー近接式に変更しており、弾体中央にあった信管用赤外線センサー窓を塞ぎ、舵面近くに２列のレーザー・センサー窓を設けた。参考：月刊航空ファン4,’19、月刊軍事研究2,’15

　＜ＰＬ−５Ｅ−�U＞：シーカーを多素子赤外線センサーに変更したタイプで、2008年に公開された。参考：月刊軍事研究2,’15

＜ＰＬ−６＞：中国軍試作空対空ミサイル、霹靂６。PL-5Bの後部安定翼を平行四辺形にするなどの改良を加え、機動性能を向上させた。全長2.123m、直径0.135m、翼スパン0.654m、重量93kg。最大速度2450km、最大射程11.5km。誘導はパッシブ赤外線、信管は赤外線近接式。1975年から開発したが、1983年に中止になった。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＰＬ−７＞：中国軍短射程空対空ミサイル、霹靂７。R550マジックのコピーで、二重（タンデム）カナード翼を採用している。全長2.75m、直径0.157m、翼スパン0.66m、重量90kg。最大速度2450km、最大射程3km。誘導はAD3601パッシブ赤外線シーカー。1982年から開発し、1987年頃に実用化され、輸出向けに生産された。参考：月刊航空ファン4,’19、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊丸10,’97

＜ＰＬ−８シリーズ＞：中国空軍短射程空対空ミサイル、霹靂８。1983年に開発を完了し、西安東方機械工廠で量産した。パイソン３がベースのため、怪蛇とも呼ばれる。参考：月刊航空ファン4,’19、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＰＬ−８＞：パイソン３のコピー（ライセンス生産型？）で、シーカーを改良しており、ヘルメット装着式照準装置との連動が可能とされる。前方操縦翼が単純デルタのものと、付け根前縁及び翼端を切ったものの２種がある。後部安定翼は後退角のきつい平行四辺形で、翼端後縁にロールロンが付く。全長2.99m、直径0.157m、翼スパン0.81m、発射重量115kg、弾頭重量10kg。最大射程15-20km。誘導は窒素冷却式インジウム・アンチモン赤外線シーカーによるパッシブ赤外線。信管は超短波・赤外線近接式。1997年から運用された。参考：月刊航空ファン4,’19、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊丸10,’97、月刊軍事研究9,’08、4,’11、11,’17

　＜ＰＬ−８Ｂ＞：シーカーをPL-9Cと同じ多素子赤外線センサーに換装したもの。参考：月刊軍事研究2,’15

＜ＰＬ−９＞：HQ-61（地対空／艦対空ミサイル）を参照。

＜ＰＬ−９シリーズ＞：中国軍短射程空対空ミサイル、霹靂９。1986年から中国空対空ミサイル研究所が開発し、1989年から量産された。殲撃７型・８型に装備可能だが、中国空軍は装備せず、パキスタン空軍に輸出されたらしい。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究9,’08

＜ＰＬ−９＞：PL-5B（PL-7？）の改良型で、弾体直径を0.16mにし、前方操縦翼をクランクド・デルタにして翼端を切った。30度のオフボアサイト機能を有しており、後方からなら30km先から目標を探知できる。全長2.99m、直径0.16m、翼スパン0.816m、発射重量123kg（115kg？）、弾頭重量12kg（10kg？）。推進は固体燃料ロケット、最大速度2252km・マッハ3.5、最大運用高度20000m、最小射程0.5km、最大射程16km。最大加速度40G。誘導はフッ素ガス冷却式インジウム・アンチモン赤外線シーカーによるパッシブ赤外線。信管はアクティブレーダー（アクティブレーザー？）。1995年に就役した。参考：月刊航空ファン4,’19、月刊JWings9,’12、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊丸10,’97、月刊軍事研究9,’08

＜ＰＬ−９Ｃ＞：シーカーを多素子赤外線シーカーに変更し、デジタル式信号処理装置を採用、前方からの目標探知距離を２倍に増やし、IRCCM能力を向上させた。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究2,’15

＜ＰＬ−１０＞：中国空軍の試作中射程空対空ミサイル。AIM-7スパローに似たSARH式空対空ミサイルで、ベトナムから入手したスパローのコピーとみられるが、電子機器の小型化に失敗したらしく、直径0.286m・重量300kgある。一旦は開発に失敗したようだが、2004年から再度開発に着手、ベクタードスラストを取り入れて2010年に完成させる予定という。参考：月刊丸10,’97、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究1,’09

＜ＰＬ−１０Ｅ＞：中国空軍の視程内射程空対空ミサイル、霹靂10E。弾体前部に小さいストレーキ４枚、中央に長いストレーキ４枚、後部に逆テーパーの操縦翼４枚があり、前部ストレーキ直後の弾体上面にアンビリカル・ケーブルが付く。画像赤外線誘導式で、シーカー視野角が90度あり、ヘルメット装着式照準装置によるオフボアサイト能力を持つ。発射重量89kg。最大射程20km。2016年のエアショー・チャイナで公開され、2018年11月には殲撃20型のサイドベイから発射される映像が公表された。参考：月刊軍事研究11,’17

＜ＰＬ−１１＞：中国空軍の視程外空対空ミサイル霹靂11、輸出名称FD-60（RD-60？）。1989年にイタリアからキットで導入したアスピーデ空対空ミサイルのコピー（猪鷹60地対空ミサイルとAIM-7空対空ミサイルを元に1987年から開発？）で、殲撃８型�U向けに2001年頃から生産されているらしい。誘導は連続波を使用したセミアクティブレーダーホーミング。全長3.69m、直径0.2m、射程20-25km。F-16にも搭載可能とされ、パキスタンへの輸出を考えているらしい。AMR-1アクティブレーダーシーカーを搭載したARH型も開発されている。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊エアワールド7,’04、月刊軍事研究8,’04、2,’15、月刊航空ファン4,’19、9,’02

＜ＰＬ−１２シリーズ＞：中国空軍の視程外空対空ミサイル霹靂12、輸出名称SD-10（閃電10）。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＰＬ−１２＞：中国航空工業第１集団公司が開発し、2004年に４発が試射され、2007年に配備された。外見はAIM-120、中身はR-73という構成であり、シーカーはR-27用9B1103Mの予定だったが、R-73用9B1348シーカーを改良したアクティブ／パッシブのデュアルシーカーを採用したらしい。全長3.85m、直径0.203m、発射重量180kg。弾頭はHE-FRAG（金属ロッド）。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ４、射程70km。誘導はアクティブ／パッシブ・レーダー、最大荷重38G。同時交戦目標数４。R-27と同様のラムジェットエンジンを搭載する改良型も開発中らしい。パキスタンに輸出される予定もあり、2010年のエアショー・チャイナではパキスタン空軍JF-17に搭載されて展示された。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊JWings3,’04、3,’11、月刊軍事研究4,’04、9,’08、1,’09、月刊航空ファン4,’19、9,’02

＜ＰＬ−１２Ａ＞：中間誘導にデジタル式データリンクを追加したもの。参考：月刊航空ファン4,’19

　＜ＰＬ−１２Ｂ＞：ロケットモーターを大型化して射程を延伸し、信頼性を改善したもの。取得性向上も狙っていたが、こちらは達成されなかったらしい。全長3.95m、重量199kg。2008年のエアショーで公表された。参考：月刊軍事研究2,’15

　＜ＰＬ−１２Ｃ＞：翼端をカットして殲撃20/31のウェポンベイに収容可能としたもの。射程70km、最大荷重38G。参考：月刊軍事研究2,’15、月刊航空ファン8,’18

＜ＰＬ−１２海外シリーズ＞

　＜ＳＤ−１０Ａ＞：輸出型。全長3.934m、直径0.203m、翼スパン0.67m、重量199kg。誘導は中間が慣性＋データリンク、終末がARH。射程70km。参考：月刊軍事研究9,’15

＜ＰＬ−１３＞：中国空軍の空対空ミサイル。最大速度マッハ５、最大射程160km以上。参考：月刊軍事研究6,’14

＜ＰＬ−１５＞：中国空軍超長射程空対空ミサイル、霹靂15。PL-12の長射程型とも、HQ-9ベースの対AWACS用ともいわれる。全長4m、直径0.2m。推進は固体燃料ロケット＋ラムジェット、最大速度マッハ４以上、最大射程150-400km。誘導は中間がINS／北斗＋データリンク、終末がAESAによるARH。殲撃11B型が搭載可能。殲撃20型が発射している想像図が公表されているが、形状はミーティアにそっくりである。参考：月刊航空ファン4,’17、4,’18、4,’19、朝雲

＜ＰＬ−１６＞：中国空軍の対レーダーミサイル。誘導はパッシブレーダー（8-20GHz）、飛翔速度は超音速。参考：月刊軍事研究9,’15

＜ＰＬ−１９＞：ヌードリ（対衛星ミサイル）を参照。

＜ＰＬ−２１＞：中国空軍が開発中とされる視程外射程空対空ミサイル、霹靂21。PL-15の射程延伸型で、殲撃20型のウェポンベイには収まらないサイズになった。最大速度マッハ4.5、射程150km。対AWACS用らしい。参考：月刊航空ファン4,’19、8,’18、月刊軍事研究11,’17

＜ＰＬ−６０シリーズ＞：サウジアラビアのミッド・コンチネント・サイエンティフィック社が開発した小型無人偵察機。1580機が生産された。参考：スパイ機

　＜ＰＬ−６０Ａ＞：機体はステルス性を持つとされ、主翼は高翼配置、降着装置は尾輪式である。光学カメラとテレビカメラを搭載しており、大気汚染や気象監視にも投入できる。離陸は通常滑走で行い、着陸は拘束ワイヤを使う。全長1.96m、翼スパン3.3m、総重量27.2kg。エンジンはレシプロ（1.9馬力）双発、燃料搭載量1.9リットル、航続距離56km。積載量11.3kg。参考：スパイ機

　＜ＰＬ−６０Ｂ＞：構造強化型。燃料搭載量7.6リットル、航続距離225km。積載量22kg。参考：スパイ機

＜ＰＬＡ＞：中国人民解放軍を参照。

＜ＰＬＡ＞：パレスチナ解放軍の略。シリアがヨルダン内戦やレバノン内戦時に派遣した自国軍の秘匿名称である。参考：月刊軍事研究5,’05

＜ＰＬＡＡ＞：中国人民解放軍陸軍を参照。

＜ＰＬＡＡＦ＞：中国人民解放軍航空軍を参照。

＜ＰＬＡＢシリーズ＞：ユーゴスラビアのナパーム弾。ユーゴ崩壊後はセルビアで製造されているらしい。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＰＬＡＢ−１５０＞：ナパーム燃料150リットルを内蔵する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＰＬＡＢ−２００＞：200リットル型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＰＬＡＢ−３５０＞：350リットル型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＰＬＡＢ−２５０−１２０＞：ソ連の対潜爆弾。炸薬入りの内殻をケースで覆った二重構造になっており、潜水艦にぶつかると、火薬で射出された内殻が上構を突き破って耐圧船殻に衝突、炸薬が炸裂して破壊する。参考：世界の傑作機No.162

＜ＰＬＡＮ＞：中国人民解放軍海軍を参照。

＜ＰＬＡＲＦ＞：中国人民解放軍火箭軍を参照。

＜ＰＬＡＳＡＦ＞：第２炮兵を参照。

＜ＰＬＡＳＳＦ＞：中国人民解放軍戦略支援部隊を参照。

＜ＰＬＡＴ＞：空母の着艦帯中心線に埋め込まれているテレビカメラ。リアルタイムでモニターでき、事故の時などに分析に役立つ。参考：月刊JWings1,’02

＜ＰＬＣ−０９＞：09式122mm自走榴弾砲を参照。

＜ＰＬＣＥ＞：イギリス陸軍のタクティカルベストで、Personal Load Carrying Equipmentの略。M1958（P58？）装具の後継で、1990年から配備した。各種ポーチを自由に付け替えられるが、ベストと言うよりもサスペンダー付きベルトに近く、ポーチは腰回り中心にしか装着できない。参考：歴史群像6,’08

＜ＰＬＤ＞：35mm対空機関砲KDB用SAPHEI-T（曳光半徹甲焼夷榴弾）。完成弾薬重量1552g、弾丸重量550g、炸薬量22g。装甲貫徹力40mm（射距離1000m、撃角60度）。初速毎秒1175m、有効射程6000m。参考：月刊PANZER9,’02

＜ＰＬＧＲ＞：アメリカ軍の測位システムで、精密軽量GPSの略。これにより目標の座標を航空機に送信し、爆撃してもらうこともできる。参考：月刊軍事研究5,’04

＜ＰＬＬ−０１＞：中国陸軍155mm牽引式榴弾砲。参考：月刊PANZER9,’10

＜ＰＬＬ−０５＞：05式自走120mm迫撃砲を参照。

＜ＰＬＯ＞：パレスチナ解放機構を参照。

＜Ｐ−ＬＯＣＡＡＳ＞：アメリカの精密誘導兵器で、Power type Low Cost Autonomous Attack System（パワー型低価格自律攻撃システム）の略。1988年からSEAD及びTMDブースト段階迎撃用に開発された。トマホーク・ミサイルをずんぐりむっくりにしたような外観で、折り畳み式の主翼・垂直尾翼・水平尾翼を持つ。全長762mm、胴体径203mm×254mm、翼スパン1010mm、重量43.6kg。エンジンはターボジェット（推力23kg）、射程100km、飛翔時間30分。誘導はGPS/INSとLADARレーザー・レーダー・シーカー、CEP1m。胴体中央部には成形炸薬弾・空中安定貫通弾・破片弾を組み合わせた複合型弾頭を搭載する。MQ-9に８発搭載できるという。参考：月刊軍事研究2,’05

＜ＰＬＳ＞：Personal Locating System（個人位置特定システム）の略。救出を待つ兵士が持つ通信機から位置を特定する装置。参考：月刊軍事研究7,’03

＜ＰＬＳ＞：パレット化積荷システムの略。アメリカ陸軍ではM1075輸送車、M1076トレーラー、M1120トラックなどで構成される。

＜ＰＬＳＴ＞：M1076（トレーラー）を参照。

＜ＰＬＵＳ計画＞：アメリカ海軍が開発中のLCS用潜水艦捜索UUVシステムで、Persistent Littoral Undersea Surveillanceの略。REMUS600UUV６基と、シーグライダー５基からなり、REMUS600が曳航パッシブソナーで広域を捜索、潜水艦が疑われる信号を探知したらシーグライダーを投入して詳細を調査し、海面に浮上したシーグライダーから衛星経由で陸上施設にデータを送る。2013年9月から海軍水中戦センターでテストされており、2015年初めまで続ける予定。参考：月刊軍事研究3,’15

＜ＰＬＺ−０５＞：05式155mm自走加農榴弾砲を参照。

＜ＰＬＺ−０７＞：07式122mm自走榴弾砲を参照。

＜ＰＬＺ−０７Ｂ＞：07B式122mm自走榴弾砲を参照。

＜ＰＬＺ４５＞：中国の155mm自走榴弾砲。見た目M109によく似ており、1988年に公開された。車体と砲塔は装甲鋼板の全溶接製で、車体前部右にエンジン、左に操縦席があり、後部に砲塔が載る。操縦手用ハッチ前方にはペリスコープ２基があり、１基は夜間暗視用に交換可能。砲塔上面右に車長用キューポラがあり、ペリスコープ４基を持つ。キューポラ前に12.7mm対空機銃を装備する。砲塔両側面には視察ブロックの付いた前開きのドアがあり、砲塔・車体のリアパネルには給弾用ドアが設けられている。搭載砲は45口径155mm牽引榴弾砲WAC21の車載型で、使用弾は長射程榴弾（射程30km）、ERFB-BB榴弾（射程39km）、ロケットアシスト・ベースブリード榴弾（射程50km）、ベースブリード・クラスター弾（射程39km）、白燐弾（射程25km）、照明弾（射程25km）。発射速度毎分２発（持続）／4-5発（バースト時最大）。FCSはレーザー測遠機、弾道計算機などで構成され、GPS、NBC防護装置、APUも持つとされる。下部転輪は片側６枚、サスペンションはトーションバー式。戦闘重量33トン。エンジンは空冷ディーゼル（525馬力）、トランスミッションは前進６速・後進１速、最大速度路上55km／路外40km、路上航続距離450km。乗員５名。輸出専用らしく、クウェートに27両が輸出され、2007年にはサウジアラビアにも輸出された。これをベースに83式自走砲の後継となる155mm自走榴弾砲を開発する予定だったが、国際環境の変化や陸軍予算縮減などで152mm口径から155mmへの転換が遅れ、21世紀になって漸く05式155mm自走砲として完成した。参考：世界AFV年鑑2002-2003、月刊軍事研究4,’00、10,’98、6,’07、5,’11、月刊PANZER9,’10

＜ＰＬＺ４５ファミリー＞

　＜ＧＣＬ砲兵中隊偵察車＞：偵察車型。参考：月刊軍事研究10,’04

　＜ＰＣＺ砲側弾薬車＞：弾薬運搬車型。コンベアにより毎分８発で搬入できる。車体上部左前方に小型クレーンがあり、弾薬やエンジンの積み下ろしに使う。搭載弾薬数90発。参考：月刊軍事研究4,’00、6,’07

　＜Ｗ６５３Ａ回収車両＞：回収車型。参考：月刊軍事研究10,’04

　＜ＺＣＬ砲兵中隊指揮所車両＞：中隊指揮車型。参考：月刊軍事研究10,’04

　＜ＺＣＹ大隊指揮所車両＞：大隊指揮車型。参考：月刊軍事研究10,’04

　＜タイプ７０２Ｄ気象レーダー局＞：気象レーダー型。参考：月刊軍事研究10,’04

　＜タイプ７０４−１砲迫探知・射撃修正レーダー＞：対砲迫レーダー型。砲兵射撃位置・情報収集に使用する。参考：月刊軍事研究10,’04

＜ＰＬＺ４５システム＞：PLZ45自走砲、コマンドポスト車、前進観測車、PCZ砲側弾薬車、タイプ704-1砲撃レーダー、LLX05気象観測レーダー、W653A回収車、整備車両からなる。１個大隊はZCY大隊指揮車１両、タイプ704-1砲撃レーダー１セット、気象観測レーダー１セット、前進観測車３両、整備車両４両、W653A回収車３両、射撃中隊３個からなり、射撃中隊はZCL中隊指揮車１両、自走砲８両、PCZ砲側弾薬車８両からなる。参考：月刊軍事研究4,’00

＜ＰＬＺ５２＞：NORINCOの輸出用155mm自走榴弾砲。PLZ45の主砲を52口径155mm榴弾砲に換装し、自動装填装置を採用して乗員を１名減らした。使用弾はRAP弾（最大射程52km）やGP-6レーザー誘導砲弾など。参考：月刊軍事研究6,’17

＜ＰＬＺ８９＞：89式自走突撃砲または89式自走榴弾砲を参照。

＜ＰＭ−１＞：ソ連の対潜・対水上艦用係維機雷。潜水艦から敷設される。炸薬重量230kg。最大深度10-25m。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＰＭ−２＞：ソ連軍の電界式ロケット推進式上昇機雷、NATOコードはクラスター・ガルフ（Cluster Gulf）。潜水艦により氷海に敷設する対潜用魚雷型機雷で、1960年代に開発された。重量480kg、炸薬重量230kg（150kg２個？）。最大敷設深度2000m（100-200m？）。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊、10,'15

＜ＰＭ−５＞：ソ連海軍アムール級工作艦の艦番号。1983年2月8日0730頃、改ペチャ�U型警備艦・艦番号664を曳航して対馬の北東55kmを南下するのを、佐世保地方隊HSS-2対潜ヘリが確認した。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＰＭ−３７＞：ソ連軍82mm迫撃砲。参考：月刊丸3,’14

＜ＰＭ−３８＞：ソ連軍120mm迫撃砲。参考：月刊丸3,’14

＜ＰＭ−５９＞：ロシア海軍アムール級工作艦の艦番号。2018年9月12日0530頃、ウダロイ�T型駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、プロジェクト20381ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイと共に宗谷岬西南西190kmを北東に航行するのをDD-155はまぎりが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進み、オホーツク海に入っている。2020年9月14日1000頃、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、ステレグシュチイ級フリゲートのソヴェルシェンヌイ、同グロームキイ、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフと共に、宗谷岬東北東160kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機とPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。参考：朝雲、月刊世界の艦船12,’20

＜ＰＭ−１３８＞：ソ連海軍アムール級工作艦。参考：月刊世界の艦船6,’15

＜ＰＭ１９１０シリーズ＞：ロシア軍の機関銃で、PMはPulemet Maxim（マキシム機関銃）の略。1900年型機関銃を、日露戦争の戦訓を元に改良したものである。第１次大戦に投入され、その後も改良されて第２次大戦を通して使用された。各国にも輸出され、総生産数は100万丁以上といわれる。参考：月刊PANZER1,’05

　＜ＰＭ１９１０＞：1900年型機関銃の被筒スチールを薄くして強化リブを付け、銃架なども改良・軽量化して総重量を20kg減らし、兵士が１名で運搬できるようにした。給弾は250発布製ベルトリンクで、使用弾はM1908タイプＬ（7.62mm×54R弾）。排莢口は尾筒下面にある。作動はショート・リコイルで、抽筒子が上下運動するので尾筒部が大きい。照準線は最初は銃の中心線と一致していたが、注水口が邪魔なので、後に左に寄せられた。銃架は２輪式で、後脚が牽引桿を兼ねる。また、車輪とは別に折り畳み式の前脚が付いていたが、後に廃止された。水冷なので長時間の射撃ができ、メカニズムも単純で、故障時は遊底だけ取り出して交換できる。ただ冷却水が凍ると銃身が動かなくなって作動不能になり、銃身と冷却水被筒とのシーリングがやられると冷却水が漏れる。参考：月刊PANZER1,’05

＜ＰＭ１９１０（１９３０年式弾薬用）＞：1930年採用の1930年式弾薬を使用できるように照尺目盛りを２種類とし、反動抑制バッファを強化、撃針を改良したもの。部品からレアメタルを減らし、コストも抑えている。参考：月刊PANZER1,’05

＜ＰＭ１９１０（１９３１年）＞：対地・対空射撃兼用の多目的銃架を開発したが、重量が40kgもあって使い勝手が悪く、少数生産のみに終わった。参考：月刊PANZER1,’05

＜ＰＭ１９１０（１９４１年）＞：冬戦争の戦訓に基づく改良型。照尺を１種類に戻し、照準眼鏡取り付け架を廃止、送弾器を改良し、被筒上面の冷却水注水口を大型化してその辺の雪を突っ込めるようにした。全長1.102m、銃身長0.721m、重量23.78kg、銃架重量45.23kg。銃口初速毎秒790m。発射速度毎分500-600発。参考：月刊PANZER1,’05

＜ＰＭＡＤＳ＞：トルコのアセルサン社が開発した短距離地対空ミサイルシステムで、Pedestal Mounted Air Defence Missile Systemの略。FIM-92スティンガーを使用するが、イグラなど他の携SAMも使える。ランドローバーに搭載したジプキンと、M113に搭載したアティルガンがトルコ陸軍に配備された。また、オランダ陸軍が採用してフェネクに搭載した。参考：月刊軍事研究8,’09

＜ＰＭＣ＞：民間軍事会社（Private Military Companies）の略。最近ではイメージ向上を狙ってPSC（Private Security Companies、民間警備会社）やPMSCs（Private Military/ Security Companies、民間軍事／警備会社）と呼ばれることも多い。紛争地域や危険地域での警備、軍の兵站業務などを行う民間企業であり、情報戦分野にも進出してきている。冷戦終結後、解雇された軍人によって結成されたパターンが多く、必要な兵器は転売されたり闇市場に流れたりしたものを調達した。また、各国軍隊が後方業務の民間委託及び外注を進めたこと、民族紛争などによる小規模紛争や内戦の多発も追い風となった。委託されれば最前線の戦闘任務（傭兵を会社組織化したようなものである）から戦術・戦略アドバイス、誘拐事件の解放交渉に後方支援、諜報分析に地雷不発弾除去までこなす。国連の地雷除去活動は殆どがPMCに外注されている。民間企業社員などが危険地域に出張する場合、護衛のため軍隊を派遣してもらうわけにはいかないので、PMCの社員に護衛についてもらうことが多い。アメリカでは1985年に兵站部門の民間委託が計画され、1988年から活用している。実態の詳細は把握されておらず、定義もあいまいで、費用対効果に優れているかどうかも疑わしい面がある。活動に柔軟性があり、兵士の損害を減少させることができる一方で、ジュネーブ条約を守る必要が無いので性的暴行や捕虜虐待などが行われたこともあり、アブグレイブ収容所の囚人虐待事件ではタイタン社やCACI社といったPMCの社員が虐待に関与していた。2001年、ワシントンを拠点とするPMC管理組織としてIPOA（International Peace Operations Association）が創設された。2006年2月、イギリスのPMC管理組織としてBAPSC（British Association of Private Security Companies）が創設された。2008年9月17日にモントルー指針が採択され、PMCの活動は軍隊と殆ど差が無いとし、国際人権法やジュネーブ条約など各種人道法を遵守することが示された。2010年11月、イラクとアフガンで民間警備サービス提供企業に対する国際管理規約が発効し、PMCの武器使用制限や犯罪行為報告義務などが課された。ポスト・イラク戦争における需要減少、オサマ・ビンラディン暗殺、景気後退による軍事費抑制で市場は縮小傾向にあるといわれるが、2011年3月の段階でイラクとアフガンにはアメリカ軍が雇用したPMC要員173644人が展開していた。2012年4月、ロシアのプーチン大統領が国益追求手段として活用すると宣言しており、シリア内戦やウクライナ紛争に投入しているとみられる。イラクとアフガンからのアメリカ軍撤退で市場は急速に縮小し、直接実戦参加せず、教育、後方支援、情報関連任務を行うものが増えている。中国企業の海外進出に伴い、中国の武装警備会社が海外進出を図り始めているらしく、華信中安（北京）保安服務有限公司では中国陸軍第38集団軍、陸軍特殊部隊、海軍陸戦隊、人民武装警察特殊部隊雪豹といった軍や武装組織の元兵士を集めて商船警備を行っている。参考：月刊軍事研究6,’08、8,’05、10,’09、3,’11、11,’11、7,’12、8,’14、12,’14、朝雲

＜ＰＭＣ９０＞：T-72戦車・海外ファミリーを参照。

＜ＰＭＤ弾＞：ロシアが開発したプラスチック系カートリッジPlastic Master Device弾。カートリッジの銅系化合物の代わりに特殊な耐熱プラスチック系高分子化合物を使用したもので、低温発射薬と耐熱信管を併用することで、銃身寿命が２倍、射撃特性が３倍に向上し、安全性も高まる。参考：月刊世界の艦船3,’21

＜ＰＭＦ＞：民間軍事請負企業（Privatized Military Firm）の略。

＜ＰＭＧＣＶ＞：アメリカ陸軍が開発中の歩兵戦闘車。従来戦での戦闘行動能力に加え、IEDに対抗できる防御力を持ち、１個歩兵分隊９名を乗せられる。参考：月刊PANZER10,’12

＜ＰＭＫ＞：AK47海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＰＭＫ−１＞：ソ連軍のPMR-2CAPTOR型機雷の輸出版。中国も導入した。参考：月刊世界の艦船5,’15

＜ＰＭＫ−２＞：ソ連軍の対潜用上昇機雷。魚雷型で、航空機、水上艦、潜水艦から敷設される。炸薬重量110kg。缶体最大深度400m（敷設用の錘は深度1000mまで届く）。信管は音響式。中国も導入した。参考：月刊軍事研究9,’10、月刊世界の艦船1,'15増刊、5,’15、4,’18

＜ＰＭＭ＞：アメリカ海軍ズムウォルト級駆逐艦に搭載予定だった電動モーターで、Permanent Magnet synchronous Motor（永久磁石同期電動機）の略。出力36MW。DRS社が開発していたが、電動機固定子の絶縁や温度問題の解決に時間がかかり、納期に間に合わなくなる恐れが出てきたため、１番艦と２番艦にはAIMを採用することにした。それでも2008年6月にはフルスケール技術開発モデルでの全力試験に成功し、３番艦に搭載されるとみられる。CG(X)級にも積む予定だったが、艦の方が開発中止になった。アーレイ・バーク級の推進軸２軸あたり１基ずつを追加して速力12ノットまでの推進を電動モーターに変更、年間12000バレルの燃料を節約する構想もある。参考：月刊軍事研究8,’09

＜ＰＭＭＣ＞：G5（装甲兵員輸送車）を参照。

＜ＰＭＰ浮橋＞：ソ連軍の折り畳み式浮橋。４つに畳んでJAAS214トラックに搭載されており、水面に降ろされると6.7m四方のポンツーンになる。18基１組で、モーターランチにより水上操作されて組み合わされ、全長120mの浮橋を形成する。東側諸国でも広く使用された。参考：月刊PANZER5,’79

＜ＰＭＲ−２＞：ソ連軍の対潜・対水上艦用上昇機雷。魚雷型をしており、潜水艦から敷設される。全長7.83m、直径0.53m、重量1.85トン、炸薬重量0.35トン。最大深度400m。信管は水圧、触発、時限。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＰＭＲ３＞：イラク軍の牽引式地雷敷設トレーラー。１軸２輪で、地雷120個を搭載し、毎分12個を敷設し、５分で長さ500mの地雷原を構築する。全長3m、全幅2m。湾岸戦争時に配備されていた。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ＰＭＲＦ＞：アメリカ海軍の海上演習場で、Pacific Missile Range Facility（太平洋ミサイル射場）の略。ハワイのカウアイ島沖に設定している世界最大の海上演習場で、900平方海里の広さがあり、あらゆる武装の射撃計測が可能である。海上自衛隊も米国派遣射撃（奇数年）やリムパック（偶数年）で使用している。時々一般船舶が迷い込んでコーストガードに追われる。管理部隊は太平洋ミサイル射場管理隊と艦隊地域統制監視隊で、陸上部分に射場運用管理センター、追跡監視センター、海軍水中戦センターなどが設置されており、射場の管理運用や訓練・演習の支援を行っている。参考：月刊軍事研究2,’17、3,’10

＜ＰＭＳ＞：アヴェンジャー（地対空ミサイル車両）を参照。

＜ＰＭＳ４６０＞：DDG(X)を参照。

＜ＰＭＳＣｓ＞：PMC（民間軍事企業）を参照。

＜ＰＭＳＭ＞：永久磁石同期電動機を参照。

＜ＰＮ＞：パフォーマンス価を参照。

＜ＰＮＡ＞：ドイツの装甲板用溶接材。ベーラー社が1943年末に開発した。ニッケル不足でステンレスが使用不能となったため、炭素0.08%の極低炭素軟鋼を使用している。参考：月刊丸4,’07

＜ＰＮＫ−４Ｓ＞：ロシア陸軍T-90S戦車の車長用照準・視察装置。TKN-4S車長用視察装置などから構成され、目標捜索・指示や対空機銃射撃などに使用される。参考：月刊PANZER9,’06

＜ＰＮ　ＭＩＬＧＥＭ＞：ミルゲム級コルベット（パキスタン海軍）を参照。

＜ＰＮＶＳ＞：アメリカ陸軍AH-64攻撃ヘリの操縦士用暗視装置Pilot Night Vision Sensor、制式名称AN/AAQ-11。ロッキード・マーチン・ミサイルズ・アンド・ファイア・コントロールが開発した。機首上部センサーターレットに搭載されているFLIRで、操縦士のIHADSSと連動する。走査範囲は左右各90度、上方20度、下方45度。故障した場合、自動的にTADSのFLIR画像がコクピット内のスクリーンに表示される。赤外線検知素子の配置が一次元なので、二次元画像取得のためにはスキャニングを要する。また、離陸前に赤外線検知素子をマイナス180℃以下に冷やしておく手間が要る。参考：攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、月刊JWings5,’19、9,’18

＜Ｐｏ−２＞：ソ連空軍複葉初等練習機。1926年からポリカルポフが設計し、初号機は1927年2月に完成して6月24日に初飛行したが、性能が悪かったためU-2という名称の２号機を再設計し、1928年に初飛行してU-2の名称のまま量産され、1944年7月30日のポリカルポフ死去に伴いPo-2と改称され、1951年まで生産された。ポーランドでも1948-55年に生産されている。総生産数33000機以上、派生型は80種類以上といわれ、訓練だけでなく、軽輸送、患者輸送、偵察、観測、救難、軽攻撃、夜間襲撃など各種任務に投入された。機体は概ね木製骨組み合板・羽布張りで、エンジン架及び翼・脚支柱が金属製、エンジン後部の機首が軽金属板製、緩衝装置がゴムひも製であり、生産性が非常に高い。降着装置は車輪の他、スキーや水上用フロートに換装することもできる。全長8.17m、全幅11.4m、全高3.1m、全備重量890-1350kg。エンジンはM-11/M-11A（100馬力）単発、最大速度156km、実用上昇限度4000m、航続距離400km。乗員1-2名。乗員１名＋客席４席という組み合わせも可能。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｐｏ−２ファミリー＞

　＜Ｐｏ−２ＣｈＳ＞：連絡機型。参考：月刊丸1,’77

　＜Ｐｏ−２ＧＮ＞：宣伝機型。スピーカーを搭載する。参考：月刊丸1,’77

　＜Ｐｏ−２ＮＡＫ＞：砲兵隊用弾着観測機型。参考：月刊丸1,’77

　＜Ｐｏ−２Ｓ＞：輸送機型。参考：月刊丸1,’77

　＜Ｐｏ−２ＶＳ＞：後席に7.62mm旋回機銃を搭載し、翼下に250kg爆弾または機銃４丁を積めるようにしたもの。ロケット弾を装備して襲撃機として使用されたものもある。参考：月刊丸1,’77

＜Ｐｏ−２海外シリーズ＞

　＜Ｐｏ−２（北朝鮮空軍）＞：北朝鮮空軍練習機。朝鮮戦争時にトンネルや橋の下で組み立てて農道から夜間出撃させ、手榴弾や50kg爆弾を投下して夜間攻撃を実施した。基地近くでは低空を飛行し、エンジンをカットするため、捕捉が困難で、アメリカ軍はベッドチェック・チャーリーの渾名を付けて対処に追われた。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＰＯ−１１級＞：グアイケリ級（哨戒艇）を参照。

＜ＰＯＣ＞：幹部航空操縦課程（陸自）を参照。

＜ＰＯＬＡ＞：シグマ型哨戒艦（メキシコ海軍）を参照。

＜ＰｏｌＳＡＲ＞：ポラリメトリック合成開口レーダーを参照。

＜ＰＯＭ＞：フランス海軍の警備艦で、Patrouilleures d’Outre-Mers（海外領土警備艦）の略。洋上警備に加え、海洋観測も行える。2019年12月24日にソカレナム造船所に６隻を発注した。船型は長船首楼型、船体は鋼製、上構はアルミ製である。船首楼後部右舷（両舷？）にダビットと艦載艇、船首楼甲板最後部に無人機甲板、艦尾にランプを持つ。全長79.9m、幅11.8m、吃水3.5m以下、満載排水量1298トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、速力24ノット、航続距離5500海里（12ノット）、連続行動日数30日。兵装は遠隔操作式20mm機関砲１門（上構前部）、12.7mm機銃２丁、7.62mm機銃２丁。小型無人機と20フィート・コンテナ１個を搭載できる。乗員30名＋便乗者29名（23名？）。１番艦P779オーギュスト・ベネビクは2021年10月15日に進水した。２番艦テリエロー・ア・テリエローイテライ（Teriieroo a Teriierooiterai）は2023年10月19日に命名式を行っている。2022-25年に受領してニュー・カレドニア、仏領ポリネシア、レユニオンに配備する予定。参考：月刊世界の艦船4,’20、1,’21、1,’22、2,’24

＜ＰＯＭＡＬＳ＞：イスラエルのIMI社が開発したてき弾発射システム。小型６連装発射機と、レーザー・ビーム探知機が連動しており、脅威方向に発射機が自動的に向いて発煙弾を発射する。対人てき弾の発射も可能。メルカヴァMk3に搭載された。参考：月刊軍事研究9,’00

＜ＰＯＯＷ＞：当直兵曹（アメリカ海軍）を参照。

＜ＰＯＳ＞：アメリカ空軍AGM-88対レーダーミサイル運用モードの１つで、Position Knownの略。海軍ではPBという。敵の位置が分かっている時に使うモードで、そこに向けてAGM-88を発射し、敵レーダーが照射されるとAGM-88がそれをロックオンして攻撃する。参考：月刊JWings7,’02

＜ＰＯＳ−２９Ｈ＞：自衛隊のレーダー。光電製作所製。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ＰＯＳ／ＮＡＶ＞：自己位置測定・航法装置の略。

＜ＰＯＳＯＷ＞：准軍事的な戦争に至らない作戦の略。

＜ＰＯＷ＞：捕虜を参照。

＜ＰＯＷＥＲＳ＞：操縦者作業負担度測定装置を参照。

＜ＰＯＷＭ＞：戦時捕虜章（アメリカ陸軍）を参照。

＜ＰＰ＞：Power Projection（戦力投射）の略。

＜ＰＰ＞：電子戦（Postanovshchik Pomekh）のロシア語略。参考：月刊JWings4,’20

＜ＰＰ＞：ドイツ軍の自動式拳銃で、ポリツァイ・ピストーレ（警察用拳銃）の略。1924年にフリッツ・ワルサーが警察用に開発し、軍も第２次大戦時に使用した。ダブルアクション機構を採用しており、撃鉄・撃針ブロックを搭載して暴発を防いでいる。薬室に初弾を装填したまま持ち歩け、いざという時は引き金を引くだけで撃てるので便利だった。全長162mm、銃身長85mm、口径7.65mm、重量710g。作動はブローバック、ライフリングは６条右回り。使用弾は.32ACP、初速毎秒290m、マガジンはシングルカラム式ボックスマガジン、装弾数８発。参考：グラフィックアクション２、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＰＰ７９３＞：クルップ社が1939年に規格化した戦車用装甲板。ニッケル不足を見越して無ニッケル鋼で作っている。厚さは30-50mm、55-80mm、85-120mm（1941年に85-160mmを制定したという説もある）の３種があった。炭素0.32-0.42%、マンガン0.3-0.6%、クロム2-2.4%、モリブデン0.15-0.3%を含む。ブリネル硬度は30-50mmが324-368、55-80mmが294-338、85-120mmが265-309。参考：月刊丸4,’07

＜ＰＰ７１８２＞：クルップ社が1942年5月に規格化した、厚さ85-120mmの戦車用装甲板（1941年に85-160mm厚という説もある）。炭素0.32-0.42%、マンガン0.3-0.65%、ニッケル0.4-1%、クロム1.7-2.3%、バナジウム0.015%未満、モリブデン0.2-0.35%を含む。ブリネル硬度は265-309。参考：月刊丸4,’07

＜ＰＰＡ＞：外洋多用途警備艦を参照。

＜ＰＰＢ−Ｒ＞：SEA3036を参照。

＜ＰＰＤ＞：M1934（短機関銃）またはM1934/38（短機関銃）またはM1940（短機関銃）を参照。

＜ＰＰＨ＞：Power Projection Hub（戦力展開拠点）の略。海外駐留アメリカ軍の大規模兵力の駐留基地。参考：月刊軍事研究7,’04

＜ＰＰＩディスプレイ＞：レーダーディスプレイの１つで、PPIはPlan-Position Indicatorの略。レーダーアンテナを中心とする扁平円柱状の捜索空間を上から２次元平面に投影した画像を提供するもので、距離と方位を同時に表示する。レーダーは指向性アンテナを垂直軸まわりに回転させ、水平面上を360度全周走査、それに合わせてディスプレイ上ではレーダー波の発射を示す輝線（Sweep）が回転し、反射波を示す輝点（Blip）が表示され、目視で容易に監視できる。1942年にイギリスで開発され、アメリカでも同時期に標準装備した。初期のディスプレイは残光性の大きいCRTを使ったが、後にデジタル液晶ディスプレイが多用されている。参考：レーダシステムの基礎理論、レーダの基礎、艦船メカニズム図鑑、月刊軍事研究5,’04、現代の潜水艦、月刊丸3,’90

＜ＰＰＫ＞：ドイツ軍の自動式拳銃で、ポリツァイ・ピストーレ・クリミナール（刑事用拳銃）の略。PPの使用弾を.38ACPにした警察用拳銃で、第２次大戦時に軍も使用したが、軍用としては威力が低く、P.38が開発されることになった。全長148mm、銃身長80mm、重量570g。作動はブローバック、ライフリングは６条右回り。口径7.65mm、初速毎秒230m。マガジンはシングルカラム式ボックスマガジン、装弾数７発。参考：グラフィックアクション２、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＰＰＭＳ＞：アメリカ空軍RC-135U用核探知装置で、精密出力計測システムの略。赤外線画像センサー、干渉分光計、分光放射計を組み合わせているとされ、核実験で放出される電磁パルスや放射性物質を探知でき、ロケットモーター燃焼の際の電磁パルスも検出できるといわれる。燃料棒再処理の際に放出されるクリプトン85も検知可能とされる。参考：月刊軍事研究9,’05

＜ＰＰＯ＞：ロシア陸軍T-90S戦車の自動消火装置。114V2・13V1消火剤ボンベ４個や光学・温度センサーなどから構成されており、火災が発生すると0.15秒以内に消火剤を撒布する。参考：月刊PANZER9,’06

＜ＰＰＲＵ＞：2S1自走砲ファミリーを参照。

＜ＰＰＲＵ−１Ｍ＞：2S6M（自走地対空ガン・ミサイスシステム）を参照。

＜ＰＰＳ４２＞：ソ連軍の短機関銃で、Pistolet Pulemet Sudarevの略。ドイツ軍に包囲されたレニングラードで、あり合わせの機材を使って作れる短機関銃としてアレクセイ・スダレブが開発した。本体はプレス成形で、鋼製の単純な折り畳み銃床、板金製マズルブレーキ（鋼板を折り曲げただけ）、木またはプラスチック製の小型グリップを持つ。マガジンは32発入りバナナ型（後に35発）で、PPSh41とは規格が異なる。射撃はフルオートのみだが、発射速度が遅いので、慣れれば単発で撃てる。資材不足で銃身の製造に難渋したため、モシン・ナガンM1891や機関銃銃身を短く切り取って使用したものもある。照準器は100mと200mの２段式。参考：月刊PANZER8,’04、拳銃・小銃・機関銃

＜ＰＰＳ４３＞：ソ連軍の短機関銃。PPS42の改良型で、マガジン挿入孔を改造し、折り畳み銃床の全長を50mm短縮、緩衝器を革製からガラス繊維製にし、PPSh41用ボックスマガジンも使用できるようにした。銃身とボルト部分以外の殆どはプレス加工で作れるが、最初のうちは加工技術の問題から不良品が続出した。主に空挺部隊に配備され、AK47の制式化まで生産された。全長808mm、銃身長254mm、全備重量3.9kg。使用弾は7.62mmタイプＰ（ドイツの7.63mmモーゼル弾も使用可能）。発射速度毎分700発。参考：月刊PANZER8,’04

＜ＰＰＳ４３海外シリーズ＞

　＜４３改式＞：中国軍短機関銃。中国国産化型である。参考：月刊PANZER8,’04

　＜Ｍ１９４３／５２＞：ポーランド軍短機関銃。国内生産型で、銃床が木製の固定式となっている。参考：月刊PANZER8,’04

＜ＰＰＳｈ４１＞：ソ連軍の短機関銃。PPShはPistolet Pulemet Shpaginの略で、通称Pay-Pay-Shah（ペイ・ペイ・シャー。殺せ、殺せ、Sh銃の意）、外観からバラライカとも呼ばれた。冬戦争及び独ソ戦初期に敵の短機関銃で大損害を受けたため開発したもので、２種類が試作されたが、ゲオルグ・シュパーギン技師が製作した、とにかく作りが簡単で大量生産向きの方が1941年に採用された。しかし工場がドイツ軍に蹂躙されており、本格的な量産が始まったのは1942年半ばからである。尾筒を開いて遊底を取り出せば分解が完了し、整備は油を塗るくらいで、手入れを長期間行わなくても不具合は滅多に起こらず、汚れにも強かった。弾倉は71発入りドラムマガジンで、装弾する際は片方の蓋を外し、バネを巻いて止め、弾薬を１発ずつ押し込み、バネを解放、蓋を戻し、最初の1-2発をジャミングしないよう調節するという面倒な手順が必要だった。また、間違って装弾途中にバネが解放されると、弾倉が壊れたり、指が挟まれて潰れたりといった事態が生じた。当初は弾倉の生産が間に合わず、35発入りボックスマガジンや簡易型ドラムマガジンが製作されている。初期型は50mから500mまで50mおきに調節可能なタンジェント式照門が付いていたが、新兵には扱いづらいこと、有効射程が200mくらいしかないことから、後期型では100mと200mの２段切り替え式に変えられた。また、銃身も初期はM1891モシン・ナガンを加工していたが、後期型では専用のクロムメッキを施したものを使用している。銃身被筒の先端は斜めに切り取られており、発射時の銃身の跳ね上がりを防ぐ筈だったが、実際にはあまり効果が無く、騒音が増えただけだったらしい。作動はブローバック方式、フルオートとセミオートの切り替え可能。全長828mm、銃身長265mm、本体重量3.5kg、全備重量5.4kg（ドラムマガジン装着時）。使用弾は7.62mmタイプＰ（ドイツの7.62mmモーゼル弾も使用可能）、有効射程100m（フルオート）／200m（セミオート）。発射速度毎分100発（実用）／900-1000発（最大）。殆ど射撃訓練が要らないので、損耗が大きく新兵が次々と投入されるタンク・デサントの主兵装となった。発射速度が速いこともあって接近戦闘で威力を発揮し、弾丸の威力は三八式歩兵銃より大きかったという話もある。大戦中だけもてばいいように作られたので、終戦と共に製造は中止され、SKS小銃の生産に切り替えられた。参考：月刊PANZER6,’04、8,’04、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、拳銃・小銃・機関銃、世界の軍用銃、日本戦車隊戦史

＜ＰＰＳｈ４１海外シリーズ＞

　＜４９式＞：北朝鮮軍短機関銃。1949年からライセンス生産し、朝鮮戦争末期に実戦投入した。参考：月刊PANZER6,’04

　＜５０式＞：中国軍短機関銃。1950年からライセンス生産した。ベトナム戦争では北ベトナム軍とベトコンに大量供給されている。参考：月刊PANZER6,’04

　＜Ｋ５０＞：北ベトナム軍短機関銃。ライセンス生産版で、スライド式金属銃床を付けている。参考：月刊PANZER6,’04

　＜Ｍ４８＞：ハンガリー軍短機関銃。1948年からライセンス生産した。参考：月刊PANZER6,’04

　＜Ｍ４９＞：ユーゴスラビア軍短機関銃。1949年からライセンス生産した。参考：月刊PANZER6,’04

　＜ＭＰ７１７（ｒ）＞：ドイツ国防軍短機関銃。第２次大戦時に鹵獲して使用したもので、7.62mmモーゼルと弾薬の規格が同じだったため、重宝された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＰＰＶ＞：装輪装甲兵員輸送車の一種で、Protected Patrol Vehicleの略。小火器だけでなく、対戦車ロケットやIEDから搭乗歩兵を防護できる強力な装甲を持ち、危険地域でのパトロール任務に投入される。重いため路外機動能力は低いまたは皆無で、正規戦の機動戦闘に投入するのは不可能である。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＰＱ−８シリーズ＞：アメリカ陸軍無線誘導標的機、別名ケイデット（Kaydet）。参考：週刊エアクラフトNo.68、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＰＱ−８＞：カルバー社製カデット単発低翼単葉軽飛行機を改造したもので、200機が生産された。全長5.38m、全幅8.23m、全高1.68m、自重366kg、最大離陸重量592kg。エンジンはフランクリン4AC-176-F3水平対向４気筒ピストン（80馬力）単発、巡航速度209km、最大速度229km、実用上昇限度5180m、航続距離805km。200機が生産された。参考：週刊エアクラフトNo.68、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＰＱ−８Ａ＞：改良型。200機が生産された。参考：週刊エアクラフトNo.68、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＰＱ−１４シリーズ＞：アメリカ陸軍無線誘導標的機。PQ-8の最大速度が当時の航空機と比べて2-3分の１しか出なかったため、高速化したものである。1943年にXPQ-14として１機がテストされ、前生産型のYPQ-14を経て量産型が1943-44年に1433機が生産され、PQ-14Aのうち1201機が海軍に引き渡されてTD2C-1として使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.68

＜ＰＱ−１４Ａ＞：最初の量産型。全長5.94m、全幅9.14m、全高2.41m、最大離陸重量826kg。エンジンはフランクリンO-300-11水平対向６気筒ピストン（150馬力）単発、最大速度290km。週刊エアクラフトNo.68

＜ＰＱ−１４Ｂ＞：重量増大モデル。参考：週刊エアクラフトNo.68

＜ＰＱ−１４Ｃ＞：エンジンをフランクリンO-300-9に換装したもの。１機のみ製作された。参考：週刊エアクラフトNo.68

＜ＰＱ１７船団の悲劇＞：第２次大戦時の1942年6月27日、17番目のイギリス援ソ輸送船団PQ17（物資、燃料、兵器26万トンを積んだ輸送船37隻、防空護衛艦２隻、コルベット４隻、特設駆潜艇４隻、掃海艇３隻、特設救難船３隻）がアイスランド島西岸のハフナル（ハヴァル？）・フィヨルドを出港し、ソ連のアルハンゲリスク港に向かった。外洋に出る前に輸送船リチャード・ブレンドがフィヨルドに座礁して航行不能（流氷に衝突して損傷、帰還？）になっている。PQ17船団は途中でQP13船団とすれ違うため、船団２個を一網打尽にすべくドイツ海軍戦艦部隊が出現する恐れがあり、イギリス海軍は間接護衛として戦艦17デューク・オブ・ヨーク（イギリス本国艦隊司令長官座乗）、BB-56ワシントン、重巡57カンバーランド、軽巡60ナイジェリア、15マンチェスター、イギリス駆逐艦12隻、アメリカ駆逐艦２隻（＋空母１隻？）をスカパフローから出撃させた。6月29日、PQ17船団の前路掃海、機雷敷設、囮役を務めるべく敷設艦と掃海艇がスカパフローを出港したが、ドイツ側が気付かず、囮の役目は果たせなかった。6月30日、PQ17船団に駆逐艦６隻と前路警戒の潜水艦２隻からなる第１護衛群が合流し、PQ17船団直接護衛隊の指揮は第１護衛群司令が執る事になった。7月1日、重巡69ロンドン、78ノーフォーク、CA-37タスカルーサ、CA-45ウイチタ、イギリス駆逐艦１隻、アメリカ駆逐艦２隻からなる遊撃護衛隊がPQ17船団外周護衛のため出撃。ノルウェー海ヤン・マイエン島近海でU408潜水艦がPQ17船団を発見した。連絡を受けたドイツ空軍偵察機も３時間後には船団に触接を開始し、ドイツ潜水艦隊司令部は付近のＵボート10隻に攻撃を下命した。7月2日、Ｕボート６隻がPQ17船団、He115水上機８機が遊撃護衛隊に攻撃を仕掛けたが、戦果は無かった。1400、PQ17とQP13がすれ違った。夕方、ドイツ軍は水上艦、Ｕボート、航空機など総力で船団を襲撃するレッセルシュプリング作戦を発動。戦艦ティルピッツ、重巡アドミラル・ヒッパー、駆逐艦４隻、水雷艇２隻からなる第１戦隊が出撃してナルヴィクに向かった。ポケット戦艦アドミラル・シェーア、リュッツォウ、駆逐艦６隻からなる第２戦隊も出撃して第１戦隊と会合すべくアルタフィヨルドに向かったが、リュッツォウは座礁して引き返している。7月3日、Ｕボートの雷撃で輸送船１隻が沈没（損害無し？）。7月4日、He115水上機１機の雷撃を受けてアメリカ貨物船クリストファー・ニューポートが大破し、沈没処分された。更に２度の空襲でイギリス貨物船ナヴァリノが沈没し、アメリカ貨物船ウィリアム・ホッパーが雷撃で大破し放棄されている。ソ連海軍油槽船アゼルバイジャンも被雷したが、船団に追随した。戦艦ティルピッツ、ポケット戦艦アドミラル・シェーア、重巡アドミラル・ヒッパー、駆逐艦４隻、大型水雷艇２隻がナルヴィク・フィヨルドを抜錨して船団攻撃に向かった。イギリスの偵察機はフィヨルドがもぬけの殻になっていることに気付いて本国艦隊司令部に入電。これを受け、海軍本部ではドイツ艦隊に襲撃を受ける恐れがあるとして、大西洋航路HX84船団が分散独航により難を逃れた事に鑑み、第１海軍卿が輸送船には船団の解散及び少数グループ航行でのアルハンゲリスク港到達、護衛艦艇にはイギリスへの帰港を命じた。2215、スピッツベルゲン島南東250海里付近でPQ17船団がこの指令を受領、護衛艦隊はさっさと逃げ帰ってしまい、輸送船団もバラバラに分かれてアルハンゲリスクへと向かった。後続していた間接護衛艦隊も船団と離れすぎていたため、スカパフローに引き返している。この頃、ドイツ側は一時的に輸送船団を見失い、実際にはドイツ艦隊の動きは止まっていた。7月5日、船団攻撃に向かったドイツ艦隊がイギリス潜水艦に発見されたため、ヒトラーがイギリス空母を恐れて艦隊出撃命令を取り消し、2130にレーダー提督から艦隊帰還命令が出されたが、代わりにＵボートとJu88爆撃機が船団に殺到。同日中に輸送船12隻、7月6-8日に５隻、7月10日に６隻を沈められ、船団は壊滅、戦死・行方不明153名を出し、軍用機297機中210機、戦車594両中430両、軍用車両4246両中3350両、軍需物資99316トンが海の藻屑になり、11隻が這々の体でアルハンゲリスク港に辿り着いた。イギリス第１護衛群司令は帰投後に海軍上層部に対して判断を問い糾しているが、報復兼スケープゴートにされたらしく、大佐止まりで退役となっている。参考：月刊世界の艦船1,’18、輸送船入門、グラフィックアクション44、護衛空母入門

＜ＰＱ１８船団＞：イギリスからソ連に向かう18番目のPQコンボイで、PQ17船団の戦訓を元に、護衛艦艇として護衛空母を加えて編成された。1942年9月2日、輸送船40隻と護衛空母D14アヴェンジャー（シーハリケーン12機とソードフィッシュ４機搭載）、防空巡洋艦１隻、駆逐艦20隻、コルベット４隻、掃海艇３隻、特設駆潜艇４隻、救難船１隻、給油艦１隻がスコットランドのロックキュー泊地を抜錨。9月10日、イギリス潜水艦がノルウェー沖でドイツ重巡２隻を発見。9月12日、護衛空母を発艦して哨戒任務に就いていたソードフィッシュがドイツＵボートを発見し、爆雷を投下した。午後、He111爆撃機50機の空襲を受けたため、シーハリケーン12機で反撃。輸送船７隻が沈没した。9月14日、船団はバレンツ海に到達。ドイツ爆撃機の攻撃で輸送船３隻、Ｕボートの雷撃で油槽船１隻が沈没した。9月18日、アルハンゲリスク港沖でHe111爆撃機22機の空襲を受け、輸送船１隻が沈没した。輸送任務中にドイツ爆撃機とＵボートにより輸送船12隻を沈められ、援ソ輸送は夜が長くなる12月まで中止されたが、He111爆撃機11機を撃墜し、15機を大破させ、ドイツ空軍第26爆撃航空団戦力の半分を損耗させて作戦不能に追い込んでいる。参考：輸送船入門、護衛空母入門

＜ＰＱＭ−１０２Ａ＞：F-102戦闘機ファミリーを参照。

＜ＰＱＭ−１０２Ｂ＞：F-102戦闘機ファミリーを参照。

＜ＰＱＮ−６Ｇ＞：自衛隊の音響測深儀。日本電気製。参考：月刊軍事研究9,’07

＜ＰＱコンボイ＞：PQ船団。第２次大戦時に連合軍による対ソ連援助輸送船団が使用した、北氷洋航路ロシアン・コンボイのソ連行き往路略号である。PQ18を最後にJWへと改称された。参考：月刊世界の艦船1,’18

＜ＰＱプロジェクト＞：B-29（爆撃機）を参照。

＜ＰＲ＞：飛行前点検の略。参考：月刊JWings6,’18

＜ＰＲ−３＞：アメリカ海軍ウェーク級河用砲艦ウェーク（Wake）。1927年5月28日進水。12月28日、グアム（Guam）という艦名で就役。1941年4月にウェークに改称した。12月8日に上海で日本軍に拿捕され、多々良と改称された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＰＲ−４＞：アメリカ海軍ウェーク級河用砲艦ツツイラ（Tutuila）。太平洋戦争開戦時は揚子江に展開していたが、下流を日本軍が抑えてしまったため海に出られなくなり、終戦まで重慶に展開した。参考：小艦艇入門、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＰＲ−５＞：アメリカ海軍パネイ級河用砲艦パネイ（Panay）。1937年12月12日、日本軍の誤爆で沈没した。参考：小艦艇入門、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＰＲ−６＞：アメリカ海軍パネイ級河用砲艦オアフ（Oahu）。1942年5月6日、フィリピン近海で自沈した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、小艦艇入門

＜ＰＲ−７＞：アメリカ海軍ルソン級河用砲艦ルソン（Luzon）。1927年9月12日進水、1928年竣工。1942年5月5日（6日？）、マニラ湾で自沈し、日本海軍が浮揚して唐津になった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、日本海軍艦隊総覧

＜ＰＲ−８＞：アメリカ海軍ルソン級河用砲艦ミンダナオ（Mindanao）。太平洋戦争直前に中国を脱出し、開戦後に日本の漁船１隻を捕獲してフィリピンのマニラ湾に着いた。1942年5月5日、フィリピン近海で日本陸軍機の爆撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＰＲ−１４＞：120mm迫撃砲RT用通常弾。全長897mm、発射重量18.7kg。炸薬はTNTとRDXの混合炸薬。信管はNATO標準のPDM557。最小射程1100m、最大射程8135m。参考：スピアヘッドNo.6

＜ＰＲ−７２Ｐ型＞：ヴェラルゼ級（コルベット）を参照。

＜Ｐｒ２７６＞：Ｕボート�]�[型（潜水艦）を参照。

＜ＰＲＡＢ＞：120mm迫撃砲RT用対軽装甲榴弾。着弾すると直径25mmの弾片を毎秒2000mで撒き散らし、15m離れた厚さ15mmの装甲を貫通する。最小射程1100m、最大射程8135m。参考：スピアヘッドNo.7

＜ＰＲＡＭ＞：機雷を参照。

＜ＰＲＡＭ−Ｓ＞：チェコスロバキアが開発した自走迫撃砲。BMP-1/-2の車体を延長して下部転輪を片側７個に増やし、中央に限定旋回式（左右15度ずつ）の後装式120mm迫撃砲を前方に向けて搭載する。最大射程8036m。持続発射速度は５分で40発・10分で70発、最大発射速度毎分18-20発。弾薬搭載数80発。移動から発射まで１分、発射から移動までも１分と、迅速な展開・撤収が可能。1992年に12両が生産され、チェコ陸軍とスロバキア陸軍に６両ずつ配備された。参考：世界AFV年鑑2002-2003

＜ＰＲＢ４２４＞：ベルギーの使い捨て迫撃砲。底板、砲身、砲弾７発、スリングがセットになっている。口径52mm、重量3.6kg。射程700m。支柱は無いので、砲身を手で支えて射撃する。砲弾はジェットショットと呼ばれ、手榴弾としても使用できる。参考：コンバット・バイブル２

＜ＰＲＢ４２６＞：ベルギーの迫撃砲弾多連装発射機。PRB424の砲弾を12発纏めてセットできる。射程400m。参考：コンバット・バイブル２

＜ＰＲＣ３１９＞：イギリス陸軍の無線機。暗号化装置と短縮高速通信装置が付いている。参考：コンバット・バイブル２

＜ＰＲＣ−６８０９＞：自衛隊の携帯型特殊無線機。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＰＲＣＡ＞：Pitch and Roll Control Assemblyの略。参考：月刊JWings2,’20

＜ＰＲ　ＣＡＲＧＯ＞：120mm迫撃砲RT用クラスター弾。M42子弾20発を内蔵しており、目標上空でカバーが外れ、旋転の遠心力で散布する。最大射程8135m。散布範囲は１発あたり230m×130m。参考：スピアヘッドNo.7

＜ＰＲＥ−ＣＬＡＩＲ＞：120mm迫撃砲RT用照明弾。NATO標準のFR55A時限信管により高度300mで炸裂し、毎秒5mで降下しながら半径500mの範囲を105万カンデラで60秒または160万カンデラで40秒照明する。最大射程7900m。参考：スピアヘッドNo.6、No.7

＜ＰＲＦ＞：パルス繰り返し周波数を参照。

＜ＰＲＨ＞：パッシブレーダーホーミングを参照。

＜ＰＲＭ＞：SRDRS（潜水艦救難装置）を参照。

＜ＰＲＯ＞：BTR-50装甲兵員輸送車ファミリーを参照。

＜ＰＲＯＳＡＢ−２５０＞：ロシア軍のクラスター爆弾。PROSAB子爆弾90発、PFM-1地雷、OKT-1.5子爆弾を内蔵する。全長1.85m、直径0.40m、翼スパン0.43m、重量250kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＰＲＯＳＵＢ＞：ブラジルとフランスの潜水艦共同開発計画。大量の埋蔵海底資源（原油や天然ガス）を守るため原潜が必要とするブラジルと、不振に陥っていたネイヴァル・グループの潜水艦事業を復活させたいフランスの思惑が一致し、2008年12月に両国が戦略的パートナーシップ協定に調印した際に策定された。スコルペヌ級潜水艦４隻をブラジルで建造し、潜水艦技術を成熟させた後、SN-BR原潜を製造するものである。参考：月刊世界の艦船10,’23

＜ＰＲＰ−３＞：BMP-1歩兵戦闘車ファミリーを参照。

＜ＰＲＰ−４＞：BMP-1歩兵戦闘車ファミリーを参照。

＜ＰＲＰ−４Ｍ＞：BMP-1歩兵戦闘車ファミリーを参照。

＜ＰＲＰＡ＞：120mm迫撃砲RT用RAP弾。全長918mm、発射重量18.7kg。炸薬はPR-14よりも少なく、有効加害半径も狭い。最大射程13000m。信管はNATO標準のPDM557。発煙弾頭も用意されている。参考：スピアヘッドNo.6、No.7

＜ＰＲＲ＞：イギリス軍の個人用無線機で、Personal Role Radio（個人用無線装置）の略。イヤホン付きのマイクという外見で、2001年7月に配備した。更にイラク戦争前にアメリカ海兵隊も5000セット購入し、第１海兵遠征軍に配備、共同作戦を容易としている。参考：月刊軍事研究6,’03

＜ＰＲＳ＞：AN/ASD-11（航空偵察装置）を参照。

＜ＰＲＳ−３＞：アメリカ軍の金属探知器。ベトナム戦争時に地雷探知機として使用した。参考：コンバット・バイブル

＜ＰＲＳ３−１５＞：アトラス社のパッシブ測距ソナー。使用周波数2-8kHz。参考：月刊世界の艦船1,’17

＜ＰｒＳＭ＞：アメリカ陸軍の地対地ミサイルで、Precision Strike Missile（精密攻撃ミサイル）の略。ATACMSの後継となる敵防空システム破壊用弾道ミサイルで、ロッキード・マーチン社が開発しており、MLRSに４発、HIMARSに２発積める。誘導はパッシブレーダー、射程500km。2019年12月10日、ホワイトサンズ射場で試射を行い、240km飛翔した。2021年10月、バンデンバーグ宇宙基地でHIMARSからの試射を行い、500km以上飛翔した。中間パッシブレーダー＋終末赤外線画像誘導とした対艦弾道ミサイル型も開発中。2024年6月に行われたヴァリアント・シールド2024で、無人機と滞空型観測気球により目標データを取得し、洋上移動目標の撃破に成功した。参考：月刊世界の艦船11,’19、月刊航空ファン3,’20、月刊JWings1,’21、9,'24、朝雲

＜ＰＲＴ＞：地域復興支援チームまたはパルス繰り返し時間を参照。

＜ＰＲＴＬ３５ｍｍＧＷＬ＞：ゲパルト海外シリーズ（自走高射機関砲）を参照。

＜ＰＲＵ＞：イギリス空軍写真偵察部隊の略。第２次大戦時にヘルトン基地で創設された。創設メンバーのシドニー・コットン（第１次大戦時はイギリス海軍航空隊パイロット、戦後にカラーフィルムメーカー重役となった）は、第２次大戦緒戦で、ロッキード12Aにf24カメラ３台とライカ35mmカメラ２基を積んだ改造機（戦前にイギリスがコットンに提供して極秘偵察任務を行わせていた）を駆使してドイツ領内の航空偵察を行っている。参考：スパイ機

＜ＰＳ＞：フランス馬力（メートル馬力）のこと。

＜ＰＳ−１＞：海上自衛隊の対潜飛行艇。開発は新明和工業で、1958年の防衛庁と民間による合同研究会で対潜飛行艇案が出されたのを受け、アメリカ海軍からグラマン製UF-1アルバトロス飛行艇１機の供与を受け、1962年に新型飛行艇の実験機に改造したUF-XS飛行艇で各種試験を繰り返し、SS-2という名称で社内研究を開始、1965年に海上自衛隊からPX-Sという名称を与えられて正式に開発が始まり、1966年1月から試作機が製作された。UF-XSの技術情報をアメリカ海軍に提供することで、AN/AQS-6ディッピングソナー、AN/APR-58ジュリー音響探知機、AN/AQA-3ジェゼベル、パッシブソノブイの情報を得ている。初飛行は1967年10月17日（5日？14日？24日？29日？）で、1968年7月31日に初号機が第51航空隊に納入されてテストが開始され、1970年10月に制式化されてPS-1となった。設計は九七式大艇や二式大艇を担当した菊原静男博士で、荒れる冬の日本海での運用に耐えられる風速25m・波高3mでの離着水を目指した。二式大艇の開発では艇首から後上方に吹き上がる波飛沫に悩まされたため、太平洋戦争中に目にした外国の造船雑誌に掲載されていた、船首の孔から海水を取り込んで船体側面から排出し抗力を減らす記事に着想を得て、艇体底面周囲に溝型波消装置と称する細い溝を設置、艇体底面で生じた波飛沫を受け止めて後ろに流し、溝側面や後面に設けた穴開き構造から逃がすと共に、波飛沫の衝撃を溝上面で受け止め動的浮力へと転換して機首が海面に突入する速度を抑え、波飛沫の発生量を減らすようにした。ちなみに溝型波消装置は新明和で特許を取り、20年で特許期限切れとなっている。機首下方にはコクピットへと吹き上がる波飛沫を抑えるための側板を取り付け、胴体を細長くしたり艇底の切り込み角を鋭くしたりして耐波性を向上させた。機首上面にはセンサー用マストが上に突き出していて、その左にかんざしと呼ばれる小さなプローブがあり、離水時のピッチの目安にする。機首には大型の捜索レーダーを収容するが、コクピット（操縦士２名と航空機関士が座る）の位置が更に高いので、視界は良好である。主翼は高翼配置の直線翼で、桁間が燃料タンクになっており、翼端寄りに左右１基ずつの固定式フロートを装備する。エンジンとプロペラは高い位置にあり、溝型波消装置の効果も良好なので、水上滑走中でも波飛沫は殆どかからない。胴体上部にはGE社製T58-GE-8Bエンジン（1250馬力。T58-IHI-6ターボシャフト？）を搭載し、これでガスジェネレータを駆動してフラップ上面に高圧ガスを吹き付け、境界層制御BLCを行う。高圧ガスは更に胴体に沿って昇降舵と方向舵にも届くので、低速時の操縦性が非常に高い。このエンジンはAPUとして使用することもできる。フラップの可動範囲は内舷が最大80度、外舷が最大60度で、飛行中はどちらも60度まで下げられる。外翼部分に前縁スラットも装備しており、横操縦はスポイラーとエルロンで行う。吹き出しフラップにより主翼揚力は在来機の2.5倍以上にも達し、着水速度は僅か85kmとなり、波高3mの荒れる海面に着水しても機体が受ける衝撃を極限できた。胴体はセミモノコック構造で、内部が上下に区切られており、下には前脚や燃料タンクを収容、上は操縦室、戦術区画、電子機器・対潜装備収容区画となっている。戦術区画の右舷にはコンソールが並んでおり、ソナー操作員、戦術調整員、レーダー手、航法士、ECM/MAD操作員、通信士が座る。潜水艦捜索用にAN/APS-80レーダーを搭載する他、機体尾部には引き込み式MADブームとAPUを装備する。胴体に前輪式降着装置を持つが、陸揚げ時に使用するだけで、直接陸上基地に着陸することは出来ない。各チェックポイント間を高速移動し、海面に着水してHQS-101Bアクティブ／パッシブ兼用ディッピングソナー（AN/AQS-6の国産化版）を深度150mまで降ろして敵潜水艦を捜索、水上艦並の精度で正確な位置を測定する。ソナー有効距離は15海里で、捜索後に離水して30海里進出、また着水して捜索と20回繰り返す。AN/AQA-3ジェゼベル聴音装置、AN/APR-58ジュリー音響探知機、ソノブイ20個も装備。内外エンジンナセル間に着脱式兵装用ポッドを左右１基ずつ取り付けることが可能で、短魚雷または爆雷を２発ずつ収容する。また、翼端フロート外側に左右各３箇所のハードポイントがあり、パイロンを介して127mmロケット弾１発ずつを搭載できる。航法装置はドップラーレーダー、LORAN、TACAN、ADF、戦術ブロッティング装置、航法コンピュータ、波高計、真速度トランスミッターなどで、全天候下で行動できる。また自動安定装置も装備しており、低速飛行時でも操縦が容易。尾翼はＴ字型で、低速時の操縦性が良く、水平尾翼が胴体やエンジンの乱流に巻き込まれることも無い。主翼からの強烈な吹き下ろし流による失速を防止するため、水平尾翼には前縁スラットを付けた。陸揚げのためビーチング・ギアを装備するが、滑走路での離着陸はできない。全長33.46m、全幅33.15m、全高9.82m、自重23.52トン、最大離陸重量32.6トン。翼面積135.8平方メートル。エンジンはT64-IHI-10ターボプロップ（2850ehp）またはT64-IHI-10E（3060軸馬力）４発、プロペラはハミルトン・スタンダード社製63E60-15三翅、巡航速度170ノット、最大速度546km、失速速度74km、着水速度85km、実用上昇限度9000m、燃料容量8970リットル、航続距離2167km（正規装備状態）／4741km。最大運用波高3m（理論上は4m）。乗員12名（正操縦士、副操縦士、航空機関士、第１対潜員、第２対潜員、第３対潜員、第１戦術士、第２戦術士、第１機上整備員、第２機上整備員、機上通信員、航法士。戦術士と機上整備員は１名しか乗らないことも多い）、予備シート６席。主翼下面ポッドにMk44対潜魚雷４発または150kg対潜爆弾４発、外翼下面パイロンに127mmロケット弾６発を搭載できる。運用航空隊は第31航空隊で、1973年3月1日から配備されたが、離着水を頻繁に行うため損耗が激しく、ソノブイの進歩でディッピングソナーの出番も無くなり、生産数は試作機２機を含め（除き？）23機に止まり、６機が事故で失われた。初号機は消防飛行艇の転用研究にも使用され、1975年9月から1976年6月にかけて艇内燃料タンクの一部を容量8.1トンの水タンクに変更し、艇体下面に放水扉を付けるなどの改造を施して1976年9月から1979年に試験を行った。ただ一気に放水すると建物や人間が潰れてしまうため建物火災には使えず、森林火災でも海外での大規模火災くらいしか出番が無さそうで、小分けにする放水システムも実用化に至らず、再び対潜哨戒機に戻されている。P-3C導入と共に退役が始まり、1989年3月17日に最後の機体が除籍され、第31航空隊も解隊された。参考：世界の軍用機1979、1982、空軍、月刊JWings5,’03、2,’04、1,’00、5,’05、12,’06、11,'20、5,'22、月刊航空情報4,’18、2,’10、月刊エアコマンド6,’94、月刊世界の艦船1,’79増刊、8,'24、7,’19、6,'22、自衛隊装備カタログ1981、日本の防衛戦力Part3、月刊丸9,’03

＜ＰＳ−１ファミリー＞

　＜ＵＳ−１＞：US-1を参照。

＜ＰＳ−０５／Ａシリーズ＞：スウェーデン空軍JAS-39戦闘機用Ｘバンド・パルスドップラーレーダー。エリクソン・ラジオシステムズ社（現サーブ・マイクロウェーブ・システムズ社）が開発した。参考：月刊軍事研究11,’08

　＜ＰＳ−０５／Ａ　Ｍｋ３＞：長距離空対空捜索、トラックワイルスキャン、優先目標追跡、複数優先目標追跡、単一目標追跡、空戦モード、レイド評価、静止・移動目標指示、地上・海上優先目標追跡、地上マッピング、高解像度マッピング、測距といった空対空・空対地モードを持つ。探知距離120km（戦闘機級）。参考：月刊軍事研究11,’08

　＜ＰＳ−０５／Ａ　Ｍｋ４＞：合成開口レーダー技術を導入したもの。設計はモジュラー式、アンテナ素子は窒化ガリウム製で、AIM-120やミーティアの完全運用能力があり、クラッターを処理しての低高度戦闘や、対観測性低減（RO）機空対空戦闘も可能。参考：月刊航空ファン7,’15、月刊軍事研究11,’08、月刊JWings7,’20

　＜ＰＳ−０５／Ａ　Ｍｋ５＞：別名NORA（Not Only a RAdar）。サーブとフランスのタレス社が共同開発中のAESA型で、フロントエンドがラファールMk2用レーダーと同じものになる。2012年に完成予定。参考：月刊軍事研究11,’08

＜ＰＳ−１３シリーズ＞：カナダ空軍CF-105戦闘機用ターボジェットエンジンで、PSはProject Studyの略。カナダのオレンダ社が1953年から開発したイロコイ・ターボジェットエンジンの計画名である。参考：月刊JWings12,’14

　＜ＰＳ−１３Ｍｋ１＞：試験用。1954年12月から地上試験、1957年11月からCL-52テストベッド機に搭載されて空中試験を実施した。地上試験ではドライ推力8.777トン、A/B時推力12.02トンを記録している。参考：月刊JWings12,’14

　＜ＰＳ−１３Ｍｋ２＞：実用型。チタン合金を多用して0.3トンほど軽量化した。エンジンの回りをケースで覆っており、ケースとエンジンの間を通る空気でエンジン本体を冷却し、最終的に排気と混合して後ろに噴射する。ちなみにファンは付いていないのでターボジェットエンジンである。圧縮機は二軸式＋可変静翼で、低圧３段・高圧７段、圧縮比８。タービン段数３段。全長5.87m、直径1.14m、重量1.95トン。ドライ推力8.732トン、A/B時推力11.793トン。燃料消費率毎時0.75kg/kg推力。参考：月刊JWings12,’14

＜ＰＳ−１９＞：フィリピン海軍ミゲル・マルバー級パトロールコルベット、ミゲル・マルバー（Miguel Malvar）。11月28日、フィリピン周辺海域でDD-111おおなみと親善訓練（戦術運動など）を実施。参考：JShips Vol.20、月刊世界の艦船2,’18

＜ＰＳ−２０＞：フィリピン海軍ミゲル・マルバー級パトロールコルベットMagat Salamat。参考：JShips Vol.20

＜ＰＳ−２２＞：フィリピン海軍ミゲル・マルバー級パトロールコルベットSultan Kudarat。参考：JShips Vol.20

＜ＰＳ−２３＞：フィリピン海軍ミゲル・マルバー級パトロールコルベットDatu Marikudo。参考：JShips Vol.20

＜ＰＳ−２８＞：フィリピン海軍ミゲル・マルバー級パトロールコルベットCebu。参考：JShips Vol.20

＜ＰＳ−３１＞：フィリピン海軍ミゲル・マルバー級パトロールコルベットPangasinan。参考：JShips Vol.20

＜ＰＳ−３２＞：フィリピン海軍ミゲル・マルバー級パトロールコルベットLloilo。参考：JShips Vol.20

＜ＰＳ−３５＞：フィリピン海軍エミリオ・ジャシント級小型パトロールコルベット１番艦エミリオ・ジャシント（Emilio Jacinto）。2019年1月31日、DD-107いかづちと共同訓練（戦術運動、通信）を実施。9月24-26日、スービックを親善訪問したDD-151あさぎりと親善訓練を実施。2024年9月28日、日米豪比新共同訓練に参加。アントニオ・ルナと共に、DD-113さざなみが、DDG-83ハワード、オーストラリア海軍イージス艦42シドニー、オーストラリア空軍P-8A哨戒機、ニュージーランド海軍補給艦A11アオテアロアと、海上共同活動（Maritime Cooperative Activity。航行の自由・上空飛行の自由・国連海洋法条約に反映された国際法上の海上における権利を尊重する活動）としての各種戦術訓練を行った。参考：JShips Vol.20、月刊世界の艦船3,’19、12,’19、12,’24

＜ＰＳ−３６＞：フィリピン海軍エミリオ・ジャシント級小型パトロールコルベット２番艦Apolinario Mabini。参考：JShips Vol.20

＜ＰＳ−３７＞：フィリピン海軍エミリオ・ジャシント級小型パトロールコルベット３番艦Artemio Ricarte。参考：JShips Vol.20

＜ＰＳ−３９＞：フィリピン海軍浦項級コルベット、コンラド・ヤプ（Conrad Yap）。元は韓国海軍浦項級コルベット762忠州で、2019年に取得した。2022年11月26日、スービック周辺で日フィリピン親善訓練に参加。DD-102はるさめと戦術運動などを行った。参考：月刊世界の艦船2,’22、2,’23

＜ＰＳ−４０＞：SB-2ファミリー（輸送機）を参照。

＜ＰＳ−４６／Ａ＞：スウェーデン空軍JA37戦闘機用パルス・ドップラー・レーダー。空対空モード４種を持ち、ルックダウン・シュートダウン能力も有する。使用周波数Ｘバンド。参考：月刊JWings5,’05

＜ＰＳ−７０＞：フィリピン海軍リザル級パトロール・コルベットQuezon。参考：JShips Vol.20

＜ＰＳ−７０／Ｒ＞：ジラフ40（レーダー）を参照。

＜ＰＳ−７４＞：フィリピン海軍リザル級パトロール・コルベット、リザル（Rizal）。参考：JShips Vol.20

＜ＰＳ−９０＞：ジラフ75（レーダー）を参照。

＜ＰＳ−７０７＞：ジラフ・シリーズ（レーダー）を参照。

＜ＰＳ−８４０＞：スウェーデン国防装備庁とエリクソン・マイクロウェーブの試作早期警戒機用レーダー。1985年から開発した。アクティブ・フェイズド・アレイ・アンテナを左右２面背中合わせにしてバランスビーム型レドームに収容しており、カバー範囲は左右110度ずつ、俯仰10度ずつ。1987年にTp88旅客機をテストベッド機に改造して試験に入り、PS-890に進んだ。参考：月刊軍事研究1,’17

＜ＰＳ−８９０シリーズ＞：スウェーデン空軍の早期警戒レーダーシステム。スウェーデン国防資材局が発注して1985年からエリクソン・マイクロウェーブ社が開発し、フェアチャイルド社製メトロ３に搭載して1987年からテストした。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究1,’17

＜ＰＳ−８９０＞：別名エリアイ（ERIEYE）。PS-840の改良型で、全長9.7mのバランスビーム型レドーム内にアクティブ・フェイズド・アレイ・アンテナを２面背中合わせに装着、機内にコンソールや電源を搭載する。アンテナ素子は片面当たり100個で、左右110度ずつ・俯仰10度ずつをカバーする側視レーダーであり、合成開口能力は持たない。高いクラッター除去能力を持ち、IFF/ESM能力、海洋監視能力もある。レドーム前後には冷却用エアインテイクが開口しており、アンテナ以外にレーダー関連器材やAPUも搭載していて、機内に積む器材が最小限で済むので、30席級の小型機でも早期警戒機として運用することが可能。全長9m、重量900kg、システム全重量1320kg。使用周波数は3.1-3.3GHzのＳバンド（E/Fバンド）、最大探知距離450km／350km（RCS５平方メートル）。スウェーデン空軍にFRS-800の名称で採用されてS100Bアーガスに搭載され、パキスタン空軍サーブ2000AEW&C、ブラジル空軍R-99B早期警戒機、ギリシャ空軍EMB-145H、メキシコ空軍EMB-145SAにも装備された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究1,’17、5,’18、8,’05、10,’07、4,’09、3,’14

　＜エリアイＥＲ＞：改良型。窒化ガリウム素子を使用して探知能力を７割増しにしている。クラッター除去能力やジャミング対抗能力も向上し、地上・洋上目標捜索も可能となった。使用周波数Ｓバンド（E/Fバンド）。探知距離450km（飛行高度30000フィート、RCS戦闘機大）。グローバル・アイに搭載された。参考：月刊軍事研究1,’17、5,’18、月刊JWings8,’16、1,’21

＜ＰＳＡ＞：ドイッチェエーデル鉄工所が1934年に規格化した、5-14.5mm厚の装甲板。炭素0.43-0.53%、マンガン0.45-0.75%、クロム0.85-1.15%、モリブデン0.2-0.4%を含む無ニッケル・無バナジウム鋼板である。ブリネル硬度409-438。参考：月刊丸4,’07

＜Ｐ−ＳＡＭ＞：91式携帯地対空誘導弾を参照。

＜ＰＳＢ＞：ドイッチェエーデル鉄工所が1939年に規格化した、35-80mm厚の装甲板。炭素0.43-0.53%、マンガン0.35-0.85%、クロム1.2-1.6%、バナジウム0.25%未満、モリブデン0.6-0.8%を含む無ニッケル鋼である。ブリネル硬度324-368。参考：月刊丸4,’07

＜ＰＳＣ＞：PMC（民間軍事企業）を参照。

＜Ｐｓｃｏｔｔ　ｍ／８６＞：AT-4（対戦車無反動砲）を参照。

＜ＰＳＤＢ防刃規格＞：防刃素材の防護能力に関する規格で、イギリスで使用されている。プラステリーナの上に防護衣を置き、テスト用ナイフを刺して突き抜けた距離が7mm未満ならクリアである。参考：月刊軍事研究12,’04

　＜レベルＫＲ１＞：24ジュールの衝撃エネルギーを防御できる。制服上着の内側にも着用でき、危険度の低いパトロールで長時間の着用に耐えることも要求される。参考：月刊軍事研究12,’04

　＜レベルＫＲ２＞：33ジュールの衝撃エネルギーを防御できる。制服上着の内側にも着用でき、全般的任務時に長時間着用できることも要求される。参考：月刊軍事研究12,’04

　＜レベルＫＲ３＞：43ジュールの衝撃エネルギーを防御できる。制服上着の外側に着用し、危険度の高い状況下で短時間着用される。参考：月刊軍事研究12,’04

＜ＰＳＧ１＞：ヘッケラー＆コッホ社の対テロ部隊向け狙撃銃。銃身は肉厚でバイブレーションが起きにくく、フローティング構造にしてレシーバーに取り付けてある。レシーバーもバイブレーション防止のため鋼板で強化されており、標準装備の光学スコープ（６×42）はズレを防ぐため取り外しができないようになっている。ショルダーストックとグリップは射手に合わせて調節でき、セミオートでありながら高い命中精度を持つ。全長1.028m、銃身長0.65m、重量8.1kg。ライフリングは４条右回り。使用弾は7.62mm×51弾、装弾数５発。有効射程600m。参考：最新軍用ライフル図鑑、月刊軍事研究7,’97

＜Ｐｓｇ９０＞：L96A1海外シリーズ（狙撃銃）を参照。

＜ｐｓｉ＞：圧力の単位で、Pounds / Pound-force per Square Inch（ポンド／平方インチ）の略。1psiは0.07032kg／平方センチメートル、6.895メガパスカルに相当する。参考：月刊軍事研究1,’13、月刊JWings10,’09別冊付録、11,’18

＜ＰＳＩ＞：大量破壊兵器の拡散防止行動、拡散に対する安全保障構想（Proliferation Security Initiative）の略。2003年9月にパリで開かれた大量破壊兵器拡散防止構想会合で合意されたもので、アメリカ、日本、イギリス、ロシア、オーストラリアなど15カ国のコア・グループと、60カ国以上の賛同国があり、大量破壊兵器や弾道ミサイルの拡散防止のために臨検などを実施する。ただし公海上の臨検は、対象船舶の旗国の賛同が要る。これに基づいて国際的な陸海空合同阻止訓練が行われており、日本でもチーム・サムライ04、パシフィック・シールド07、パシフィック・シールド12、パシフィック・シールド18が実施された。2016年9月27-30日、シンガポールが主催して海上阻止訓練ディープ・セイバー16を実施。2017年9月6-9日、オーストラリアが主催してパシフィック・プロテクター21を実施。2018年7月24-26日、日本でパシフィック・シールド18を実施。2019年7月10-11日、韓国でイースタン・エンデバー19を実施。2021年10月28-29日、シンガポール主催多国間訓練ディープ・サーベル21をオンラインで実施。2023年5月31日、韓国主催多国間訓練イースタン・エンデバー23を実施。2024年9月25-27日、オーストラリア主催多国間訓練パシフィック・プロテクター24を実施。参考：朝雲、月刊丸1,’07、月刊世界の艦船12,’16、11,’17、10,’18

＜ＰＳＩ＞：ポーランドがテタン将来歩兵システム用に開発中のデータ端末で、個人兵士用通信機の略。PDA、GSM携帯、通信機を１つに纏めている。大きさ165mm×95mm×40mm、重量950g。使用周波数200-600MHz。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ＰＳＩＭ＞：DCNS社の統合マストで、Panoramic Sensors and Intelligence Moduleの略。円錐形レドームの上にアルミニウム製多角柱マストを取り付けた形状をしており、レドーム内にSMART-S Mk2レーダーを収容し、マストにVigile200電子戦装置や通信アンテナを装着する。ゴーウインド2500コルベットに搭載された。参考：月刊軍事研究1,’17

＜ＰＳＩｎＳＡＲ＞：干渉合成開口レーダーを参照。

＜ＰＳＭ＞：ポスト・ストール・マニューバを参照。

＜Ｐｓｔ３＞：ドイツ空軍パイロット用ブーツ。電熱器が仕込まれており、ブーツ上部に接続金具付きフラップがある。第２次大戦時に使用した。参考：グラフィックアクション36

＜ＰＳＵＭ＞：ファランクス・ブロック�TＢ（CIWS）を参照。

＜ＰＳＶ＞：Mi-24ファミリー（高速ヘリ実験機）を参照。

＜ＰＳｚＨ−�W＞：ハンガリー陸軍４輪装甲兵員輸送車。PSzHはPancelos Szallto Harcjarmu（装甲兵員輸送車）の略で、開発名称はD-944である。FUGの改良型で、車体両側面中央にドアを追加し、車体上に14.5mm機銃KPVTと7.62mm機銃PKTを装備する小型銃塔を搭載した。エンジンはRaba-MAND-2156に換装している。兵員６名が搭乗するが、車体後部にエンジン、中央に銃塔が載っているためスペースが狭い。1970年に採用され、1970年代末までに3500両が生産された。指揮車、救急車、核化学偵察車などのバリエーションがある。チェコスロバキアがOT-66として配備し、イラクや東ドイツ国境警備隊も採用した。参考：月刊PANZER3,’01、10,’85、世界の軍用車両(4)

＜ＰＳマガジン＞：アメリカ陸軍の公式冊子。マニュアルのみでは分かりにくい整備のコツなどをイラスト付きで解説したもので、ミス・コニーなる金髪グラマーが意味も無くポージングしながら解説を補ってくれる。参考：THE JEEP

＜ＰＴ＞：プラヴァユシー・タンク（浮航戦車。プタバイウシージ・タンク？）の略。参考：月刊PANZER12,’97

＜ＰＴ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の艦種記号。1955年11月1日、魚雷艇を示す艦種記号として定められ、801以降の艦番号も付与された。1999-2000年頃に廃止された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、海上自衛隊全艦艇史

＜ＰＴ−１シリーズ＞：ソ連軍の試作水陸両用戦車。BT-5ベースで、1932年に開発された。参考：月刊PANZER12,’97

＜ＰＴ−１＞：車体を大型化して浮力を確保し、装甲厚を10mmに減らしている。71-TK-1無線機を搭載しており、砲塔リング周囲の車体上部にフレーム式アンテナを設けた。全長7.1m、全幅2.99m、全高2.69m、重量14.2トン。武装は45mm戦車砲１門と7.62mm機銃DTが４丁。エンジンはM17-Fガソリン（400馬力）、最大速度90km（装輪）／62km（装軌）、水上最大速力6km。乗員４名。試作のみに終わった。参考：月刊PANZER12,’97

　＜ＰＴ−１Ａ＞：機銃を２丁に減らし、車体デザインを洗練化したもの。こちらも採用されなかった。参考：月刊PANZER12,’97

＜ＰＴ−２＞：T-34（ターボプロップエンジン）を参照。

＜ＰＴ−６＞：初教６型シリーズ（練習機）を参照。

＜ＰＴ６Ａ−２０＞：プラット＆ホイットニー・カナダ社のターボプロップエンジン。PC-7ターボトレーナーに搭載された。圧縮機は軸流式３段＋遠心式１段、燃焼器はアニュラー型、タービンは高圧１段・低圧１段。全長1.575m、直径0.483m、重量130kg。最大巡航出力495馬力、最大連続出力550馬力、離昇出力550馬力。参考：世界の軍用機1979

＜ＰＴ６Ａ−２５＞：プラット＆ホイットニー・カナダ社のターボプロップエンジン。T-34Cに搭載された。圧縮機は軸流式３段＋遠心式１段、圧縮比5.9、燃焼器はアニュラー型、タービンは高圧１段・低圧１段。全長1.575m、直径0.483m、重量150kg。最大巡航出力505馬力、最大連続出力550馬力、離昇出力580軸馬力。参考：世界の軍用機1979、世界軍用機年鑑1990-91

＜ＰＴ６Ａ−３４＞：プラット＆ホイットニー・カナダ社のターボプロップエンジン。EMB111に搭載された。圧縮機は軸流式３段＋遠心式１段、燃焼器はアニュラー型、タービンは高圧１段・低圧１段。全長1.575m、直径0.483m、重量141kg。最大巡航出力700馬力、最大連続出力750馬力、離昇出力750馬力。参考：世界の軍用機1979

＜ＰＴ６Ａ−３８＞：プラット＆ホイットニー・カナダ社のターボプロップエンジン。C-12Aに搭載された。圧縮機は軸流式３段＋遠心式１段、燃焼器はアニュラー型、タービンは高圧１段・低圧２段。全長1.701m、直径0.483m、重量172kg。最大巡航出力750馬力、最大連続出力750馬力、離昇出力750馬力。参考：世界の軍用機1979

＜ＰＴ６Ａ−６２＞：プラット＆ホイットニー・カナダ社のターボプロップエンジン。PC-9に搭載された。圧縮機３＋１段、圧縮比8.6、燃焼器はアニュラー型、タービン段数１＋１段、離昇出力1008馬力。全長62インチ（1.57m）、直径19インチ（0.48m）、重量454ポンド（205.9kg）。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜ＰＴ−７＞：Su-9シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＰＴ−７＞：アメリカ軍のMk7核爆弾用訓練模擬弾。参考：世界の傑作機No.118

＜ＰＴ−８＞：Su-9シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＰＴ−８−４＞：Su-11シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＰＴ−１１＞：アメリカ軍のMk11核爆弾用訓練模擬弾。参考：世界の傑作機No.118

＜ＰＴ−１２＞：アメリカ軍のMk12核爆弾用訓練模擬弾。参考：世界の傑作機No.118

＜ＰＴ−１３シリーズ＞：アメリカ陸軍航空隊複葉初等練習機、別名ケイデット（Kaydet）。1934年にステアマン社が自主開発し、1936年に採用され、各型計10000機以上が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン11,’17

　＜ＰＴ−１３＞：エンジンはライカミングR-680（215馬力）単発。26機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＴ−１３Ａ＞：エンジンを220馬力に強化したもの。1937年に92機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＴ−１３Ｂ＞：エンジンを280馬力に強化したもの。1940-41年に255機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＴ−１３Ｃ＞：計器飛行訓練機。PT-13Bから６機が改造された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＴ−１３Ｄ＞：陸海軍共通仕様。陸軍にはこの名称で1942年に1018機が引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＴ−１７＞：PT-13のエンジンをコンチネンタルR-670に換えたもの。1940-42年に3064機が生産され、大部分は海軍に引き渡されてN2S-4となった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＴ−１８＞：エンジンをジェイコブズR-755（225馬力）に換装したもの。150機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＴ−２７＞：最終生産型。300機が生産され、全機カナダ空軍に送られた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＰＴ−１４＞：アメリカ陸軍航空隊複葉練習機。ワコー社の民間用複葉練習機を試験用に採用したもので、14機を導入した。全長7.2m、全幅9.1m、全備重量1200kg。エンジンはコンチネンタル社製R-670-3（220馬力）。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＰＴ−１５＞：アメリカ軍のMk15核爆弾用訓練模擬弾。参考：世界の傑作機No.118

＜ＰＴ−１５＞：アメリカ陸軍航空隊複葉練習機。セントルイス社の民間用複葉練習機を試験用に採用したもので、14機を導入した。全長7.6m、全幅10.3m、全備重量1260kg。エンジンはライト社製R-760-1（225馬力）単発、最大速度200km。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＰＴ−１６＞：T-72海外シリーズ（戦車）を参照。

＜ＰＴ−１６シリーズ＞：アメリカ陸軍航空隊練習機、別名リクルート（Recruit）。ライアン社が開発した低翼単葉単発練習機を1940年に採用したものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＴ−１６＞：試験用。主脚は固定脚で、コクピットは開放式タンデム。全長6.6m、全幅9.1m、全高3.1m、自重500kg、全備重量730kg。エンジンはメナスコL-365-1（125馬力）単発、最大速度206km、実用上昇限度4570m、航続距離560km。乗員２名。16機を導入した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＴ−２０＞：PT-16の生産型。1940年に40機を発注した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＴ−２１＞：PT-20のエンジンを強化したもので、カウリングは無く、シリンダーが剥き出しである100機が発注された。全長6.83m、全幅9.17m、全高2.08m。エンジンはキンナー（Kinner）R-440（132馬力）単発、巡航速度198km、最大速度211km、実用上昇限度4725m、航続距離566km。乗員２名。参考：月刊JWings1,’03、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＴ−２２＞：PT-21のエンジンを更に強化したもの。1023機が発注された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＴ−２２Ａ＞：オランダ向け水上機型を陸上機型に直してアメリカ陸軍が配備したもの。1942年に25機が引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＹＰＴ−２５＞：機体を全木製に変更、ジュラルミンを節約したもの。1942-43年に５機が製作された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＮＲ−１＞：海軍向けPT-16。1940年に100機導入し、1944年中頃までパイロット養成に使用した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＰＴ−１７＞：PT-13シリーズ（練習機）またはT-72海外シリーズ（戦車）を参照。

＜ＰＴ−１８＞：PT-13シリーズ（練習機）を参照。

＜ＰＴ−１９シリーズ＞：アメリカ陸軍航空隊初等練習機、別名コーネル（Cornell）。フェアチャイルド社が1939年5月に初飛行させたM-62を導入したもので、9月に最初の275機を発注した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン12,’17

　＜ＰＴ−１９＞：胴体は鋼管フレーム羽布張り、他は木製で、主翼は低翼単葉、主脚は固定脚である。コクピットは開放型と密閉型の両者が用意された。エンジンはレンジャーL-440-1直列レシプロ（175馬力）単発。1940年に270機を導入し、一部はカナダに亡命したノルウェー飛行隊と、ブラジルにも供与された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン12,’17

　＜ＰＴ−１９Ａ＞：本格量産型で、エンジンを強化した。全長8.5m、全幅11m、全高3.2m、自重840kg、全備重量1150kg。エンジンはレンジャーL-440-3（200馬力）単発、巡航速度175km、最大速度212km、実用上昇限度4660m、航続距離640km。乗員２名。1941-43年にフェアチャイルド社で3181機、Aeronca社で477機、セントルイス・エアクラフト社で44機（計3658機？）が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン12,’17

　＜ＰＴ−１９Ｂ＞：計器飛行訓練機。917機が生産され、Ａ型から６機が改造された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン12,’17

　＜ＰＴ−２３＞：エンジンが足りなくなったため、R-670空冷星形（220馬力）を搭載したもの。1942年に869機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン12,’17

＜ＰＴ−１９海外シリーズ＞

　＜ＰＴ−１９（ノルウェー空軍）＞：ノルウェー空軍練習機。1940年夏にカナダに開設された亡命ノルウェー軍パイロット用訓練所で使用され、戦後も1956年まで本国で使用された。参考：月刊丸4,’07

　＜ＰＴ−２６＞：カナダ空軍練習機、ニックネームはCradle of Heroes。PT-19Aを導入したもので、天候を考慮して密閉風防にしてある。670機が生産され、全機カナダ空軍に引き渡されてBCATPプログラムで使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン11,’17、12,’17

　＜ＰＴ−２６Ａ＞：カナダ空軍練習機。PT-26のエンジン改修型である。807機が生産され、BCATPプログラムで使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン12,’17

　＜ＰＴ−２６Ｂ＞：カナダ空軍練習機。PT-26の装備改修型である。250機が生産され、BCATPプログラムで使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン12,’17

＜ＰＴ−２０＞：PT-16シリーズ（練習機）を参照。

＜ＰＴ−２０＞：アメリカ海軍エルコ77フィート型魚雷艇１番艇。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＰＴ−２０級＞：77フィート型シリーズ（魚雷艇）を参照。

＜ＰＴ−２１＞：PT-16シリーズ（練習機）を参照。

＜ＰＴ−２２＞：PT-16シリーズ（練習機）を参照。

＜ＰＴ−２２Ａ＞：PT-16シリーズ（練習機）を参照。

＜ＰＴ−２３＞：PT-19シリーズ（練習機）を参照。

＜ＰＴ−２４＞：デハビランド・カナダ社製DH82Cタイガーモスのアメリカ軍制式名称。アメリカ軍からレンドリースされたという型式をとったため、PT-24タイガーモスというアメリカ軍制式名称も付けられた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＰＴ−２６＞：PT-19海外シリーズ（練習機）を参照。

＜ＰＴ−２６Ａ＞：PT-19海外シリーズ（練習機）を参照。

＜ＰＴ−２６Ｂ＞：PT-19海外シリーズ（練習機）を参照。

＜ＰＴ−２７＞：PT-13シリーズ（練習機）を参照。

＜ＰＴ３７Ｍ海外シリーズ＞

　＜Ｐ３７（ｕ）＞：ドイツ国防軍の拳銃。第２次大戦時に接収して使用した。全長182mm、銃身長110mm、重量770g。口径7.65mm、装弾数８発。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＰＴ−７２Ｕ＞：T-72海外シリーズ（戦車）を参照。

＜ＰＴ−７６シリーズ＞：ソ連軍の水陸両用戦車。1949年に開発が始まったオブイェークト740がベースで、1950年初め（1951年？）にボルゴグラート・トラクター工場で初号車が完成した。1958-67年に12000両が生産され、ソ連陸軍偵察部隊や海軍歩兵部隊軽戦車中隊に配備され、ベトナム、インドネシア、イラクなど28ヵ国に輸出された。中国では60式水陸両用軽戦車としてライセンス生産している。ソ連では1970年代以降、BMPやBMRとの交替が進み、1990年代に退役した。参考：世界AFV年鑑2002-2003、月刊PANZER11,’04

　＜ＰＴ−７６＞：浮航能力を得るために装甲は薄く、車体前面にトリムベーン、車体後部左右にウォータージェットを備えて時速8-9kmで航行できる。また、沼地などの走行用に、ウォータージェットと履帯走行の併用も可能。内陸の河川を渡るのが主用途であり、荒れた海面の洋上走行は無理である。車体前部が操縦室で、測定用視察装置、航法装置、通信装置も収容されている。操縦手席は中央にあり、上部には円形ハッチがあって前方に視察用ペリスコープ３基（TPN-370。右側はPYeR-17）を備え、中央のものは水上走行時に上昇させて視界を確保する。TVN-2B夜間用ペリスコープも用意されている。操縦はステアリング・レバー２本で行い、変速レバーは操縦席左にある。自車位置測定用GPK-48/-59ジャイロコンパスとPAG-1Fコンバーターを搭載する。車体中央は戦闘室で、全周旋回砲塔が載る。後部は機関室で、エンジン、トランスミッション、ウォータージェット、燃料タンク（右）などを収容する。ウォータージェットの吸水口は車体下面両側に開口しており、エンジン最終駆動部からクラッチ操作で駆動する水ポンプにより車体後面左右のノズルから水を噴射して推進する。また、車体側面にも噴出口があり、後進や旋回の際にはノズルを閉じてこちらを開く。機関室上面に補助燃料タンク（ドラム缶型と直方体の２種がある）を装着可能。下部転輪は中空プレス構造ソリッドゴム付きシングルタイプ片側６枚、起動輪は後方、誘導輪は前方にあり、上部転輪は無い。サスペンションはトーションバー式で、最前輪と最後輪にショックアブソーバーが付く。履帯は鋳造マンガン鋼製で、幅360mm、片側96枚（108枚説あり）。砲塔は円錐台形で、左に車長、右に装填手が位置し、上面に共用の大型前開きハッチが１枚用意されている。車長用視察装置はハッチ左の全周旋回バルジに装着されたペリスコープ３基、装填手用視察装置はハッチ左前方のMK-4ペリスコープ１基。主砲は42口径76.2mmライフル砲D-56T（多孔式マズルブレーキ付き。砲口排煙器は無い）、弾種はBR-350B徹甲榴弾、BR-354P高速徹甲弾、OF-350破片榴弾、BP-353/UBP-350Mスピン安定式HEAT、BK-354Rフィン安定型HEATなど。標準搭載弾薬は榴弾（重量6.2kg、初速毎秒680m）24発、HEAT（重量4kg、初速毎秒325m、装甲貫徹力120mm）８発、APHE（重量6.2kg、初速毎秒655m、装甲貫徹力は射距離500mで69mm、1000mで61mm）４発、HVAP（重量3.1kg、初速毎秒965m、装甲貫徹力は射距離500mで92mm、1000mで58mm）４発で、戦闘室内の回転弾薬ラックに24発、戦闘室内の固定弾薬ラックに14発、砲塔上部右側面のストラップ式ラックに２発を収容する。俯仰角はマイナス４度からプラス30度。最大射程4000m（直接照準）／12000m（間接照準）、発射速度最大毎分７発。副武装は7.62mm機銃SGMTが１丁（1000発。2000発？）。照準器はTShK-66（倍率４倍、視野16度）、観測・位置確認用視察装置はTPKU（倍率５倍、視野7.5度）で、等倍率プリズム式視察装置TNP（水平方向視野70度）２基も装備する。スモークディスチャージャーは無く、排気管に燃料を噴射して煙幕を張る。水上航行の際には車体前面上部のトリムベーンを立て、操縦手用ペリスコープを持ち上げ、電動ビルジポンプ２基（他に非常用手動ビルジポンプ１基を装備する）を作動させ、ウォータージェットで航行する。全長7.625m、車体長6.91m、全幅3.14m、全高2.195m、戦闘重量14トン。装甲厚は車体前面上部10mm80.5度、前面下部13mm45度、側面上部13mm０度、側面下部10mm０度、後面6mm０度、底面5mm２枚、砲塔11-17mm。エンジンはV-6直列６気筒液冷ディーゼル（240馬力。T-54戦車用エンジンの６気筒型）、トランスミッションはシンクロメッシュ式前進５速・後進１速、クラッチは多板式、路上最大速度44km、搭載燃料250リットル、航続距離240-260km。無線機は戦闘室内のR-113戦車用無線機。NBC防護装置とDp-3Bガンマ線測定器を積む。乗員自衛用にAK-47と弾薬300発、F-1手榴弾15発、信号拳銃と弾薬20発を搭載。乗員３名（車長兼砲手、操縦手、装填手）。An-12やAn-22から空中投下できる。参考：月刊PANZER11,’04、5,’83、ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）、世界AFV年鑑2002-2003、異形戦車ものしり大百科

　＜ＰＴ−７６Ｂ＞：改良型で、1958年に開発された。主砲をSTP-2Pザリャー二軸安定化装置付きのD-56TM（D-56TS？）に換装し、砲口部にダブルバッフル式マズルブレーキ、砲身の半ばに砲口排煙器を装備する。照準器はTShK-2-66、視察装置はTPKU-2Bに変更し、PAZ耐放射線防護システムを追加した。車体を0.15mかさ上げして140リットル増加燃料タンクを装着し、航続距離を370kmに延ばしている。参考：月刊PANZER11,’04、2,’12、ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）、世界AFV年鑑2002-2003

　＜ＰＴ−７６Ｍ＞：車体を大幅に改造したもの。採用されず。参考：世界AFV年鑑2002-2003

　＜ＰＴ−７６マリュートカ装備型＞：PT-76Bにマリュートカ対戦車ミサイルを搭載したもの。採用されず。参考：世界AFV年鑑2002-2003

＜ＰＴ−７６海外シリーズ＞

＜６０式水陸両用軽戦車＞：60式水陸両用軽戦車を参照。

　＜ＰＴ−７６モデル２＞：ポーランド軍水陸両用軽戦車。独自改良型で、車長と装填手のハッチを独立させており、対空用12.7mm機銃DShKMを搭載できる。参考：月刊PANZER11,’04

＜ＰＴ−９１＞：T-72海外シリーズ（戦車）を参照。

＜ＰＴ−９１Ｍ＞：T-72海外シリーズ（戦車）を参照。

＜ＰＴ−９１Ｍ２＞：T-72海外シリーズ（戦車）を参照。

＜ＰＴ−９１改＞：T-72海外シリーズ（戦車）を参照。

＜ＰＴ−９１フェーズＣ＞：T-72海外シリーズ（戦車）を参照。

＜ＰＴ−１１７＞：アメリカ海軍エルコ製80フィート型魚雷艇。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＰＴ−１３３＞：アメリカ海軍魚雷艇。1944年7月15日、東部ニューギニアで大発の射撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌、小艦艇入門

＜ＰＴ−２２３＞：アメリカ海軍魚雷艇。1944年12月15日、ミンドロ島付近で特攻機の攻撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＰＴ−２４７＞：アメリカ海軍魚雷艇。1944年5月5日、ソロモン諸島で大発の射撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌、小艦艇入門

＜ＰＴ−２５１＞：アメリカ海軍魚雷艇。1944年2月26日、ソロモン付近で沿岸砲の射撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＰＴ−２８３＞：アメリカ海軍魚雷艇。1944年3月17日、ソロモン付近で大発の射撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌、小艦艇入門

＜ＰＴ−３３７＞：アメリカ海軍魚雷艇。1944年3月7日、ニューギニア東部で沿岸砲の射撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＰＴ−３６３＞：アメリカ海軍魚雷艇。1944年11月25日、ハルマヘラ島付近で沿岸砲の射撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＰＴ−４９３＞：アメリカ海軍魚雷艇。1944年10月25日、比島沖海戦で艦砲射撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＰＴ−６２７Ａ型＞：ソ連海軍計画実験原潜。P-627A型潜水艦K-5が建造中止となったため、それを流用して650mm魚雷実験艦にしたものである。船体前方に全長21m・直径3.7mのコンテナ２基を追加する予定だったが、1961年に攻撃原潜への650mm魚雷配備が決定し、それ以上の実験の必要が無くなり建造されず、余った部品は627型原潜建造用として流用された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

＜ＰＴ−８０１＞：海上自衛隊魚雷艇１号型１番艇、魚雷艇１号。1956年10月10日竣工。1957年、PT-801の艦種記号と艦番号が付与された。1970年3月2日、特務船YAS-48に区分変更された。1974年9月30日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＰＴ−８０２＞：海上自衛隊魚雷艇１号型２番艇、魚雷艇２号。1956年11月15日竣工。1957年、PT-802の艦種記号と艦番号が付与された。1970年3月2日、特務船YAS-49に区分変更された。1973年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＰＴ−８０３＞：海上自衛隊魚雷艇３号型１番艇、魚雷艇３号。1956年12月15日竣工。1957年、PT-803の艦種記号と艦番号が付与された。1973年3月31日、特務船YAS-52に区分変更された。1973年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＰＴ−８０４＞：海上自衛隊魚雷艇３号型２番艇、魚雷艇４号。1956年12月28日竣工。1957年、PT-804の艦種記号と艦番号が付与された。1972年3月31日に特務船YAS-53に区分変更された。1973年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＰＴ−８０５＞：海上自衛隊魚雷艇５号型１番艇、魚雷艇５号。1956年10月12日竣工。1957年、PT-805の艦種記号と艦番号が付与された。1972年3月31日、特務船YAS-54に区分変更された。1974年3月30日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＰＴ−８０６＞：海上自衛隊魚雷艇５号型１番艇、魚雷艇６号。1956年11月6日竣工。1957年、PT-806の艦種記号と艦番号が付与された。1972年3月31日に特務船YAS-55に区分変更された。1974年3月30日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＰＴ−８０７＞：海上自衛隊魚雷艇７号型１番艇、魚雷艇７号。1957年12月19日竣工。1968年、魚雷艇11号型に搭載予定のIM300ガスタービンエンジンを積んで試験を実施した。この際、操舵室後部に吸気口を設置している。1973年12月16日に除籍され、1974年に舞鶴で解体された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＴ−８０８＞：海上自衛隊魚雷艇７号型２番艇、魚雷艇８号。1958年1月10日竣工。1974年2月15日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＴ−８０９＞：海上自衛隊魚雷艇９号型１番艇、魚雷艇９号。サンダース・ロー社製ダーク級高速哨戒艇を購入したもので、1957年5月14日竣工、9月2日就役。実験部隊に配備され、耐波性やエンジンのテストを実施している。1972年3月31日に除籍され、廃船処分となった。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、1,’79増刊

＜ＰＴ−８１０＞：海上自衛隊魚雷艇10号型１番艇、魚雷艇10号。1962年5月25日竣工。1975年4月10日（15日？）に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、月刊丸7,’14

＜ＰＴ−８１１＞：海上自衛隊魚雷艇11号型１番艇、魚雷艇11号。1971年3月27日竣工、第１魚雷艇隊に配備された。1990年11月28日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、2,’87

＜ＰＴ−８１２＞：海上自衛隊魚雷艇11号型２番艇、魚雷艇12号。1972年3月28日竣工、第１魚雷艇隊に配備された。1991年10月4日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、2,’87

＜ＰＴ−８１３＞：海上自衛隊魚雷艇11号型３番艇、魚雷艇13号。1972年12月16日竣工。1991年10月4日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＰＴ−８１４＞：海上自衛隊魚雷艇11号型４番艇、魚雷艇14号。1974年2月15日竣工。1991年10月4日、第２魚雷艇隊から第１魚雷艇隊に移った。1993年3月22日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、月刊丸7,’14

＜ＰＴ−８１５＞：海上自衛隊魚雷艇11号型５番艇、魚雷艇15号。1975年7月10日竣工。1990年11月28日、第２魚雷艇隊から第１魚雷艇隊に移った。1993年3月13日、第１魚雷艇隊廃止に伴い、余市防備隊直轄艇となった。1994年10月14日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、月刊丸7,’14

＜ＰＴＡＢ−２．５Ｍ＞：ロシア軍の対装甲車用子爆弾。参考：月刊JWings2,’13

＜ＰＴＢ＞：ロシア語で増槽（Podvesnoy Toplivnyy Bahk）の略。参考：月刊JWings5,’12

＜ＰＴＢＴ＞：Partial Test Ban Treaty（部分的核実験禁止条約）の略。参考：現代の潜水艦

＜ＰＴＣ＞：ピッチ・トリム・コンペンセイターを参照。

＜ＰＴＣ（人員移送カプセル）用応急電池（維持用）＞：自衛隊の機器。ジーエス・ユアサ・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究6,'17

＜ＰＴＤＳ＞：アメリカ陸軍の小型無人飛行船で、持続型脅威探知システムの略。74K型無人飛行船にレーダーや電子光学センサーなどを搭載したもので、高度1500mを24時間滞空しつつ偵察や通信中継を行う。全長35m、滞空期間20日。ペイロード500kg。2004-10年に37機、2011年までに更に29機が配備され、イラクやアフガニスタンなどに投入された。参考：朝雲、月刊JWings9,’11

＜ＰＴＤ理論＞：物理光学的解析理論の略。ソ連のモスクワ無線工学研究所のピョートル・Ｙ・ウフィムツェフ所長が開発したレーダー断面積計算理論で、難解すぎてソ連軍には重要性が認識されず、検閲を逃れていた。これをアメリカ空軍が引っ張り出して翻訳し、ロッキードでコンピュータ・プログラム化したのがエコー１で、F-117誕生の礎となった。参考：歴史群像2,’01

＜ＰＴＬ−０２＞：02式自走100mm突撃砲を参照。

＜ＰＴＭ＞：LCAC用折り畳み式兵員輸送モジュールで、パーソナル・トランスポート・モジュールの略。完全武装兵90名を乗せられる。参考：月刊軍事研究2,’11

＜ＰＴＭ＞：訓練ミサイルの一種で、Pilot Training Missileの略。推進剤や炸薬が入っておらず、シーカーだけ付いている。参考：月刊JWings9,’01、7,’13

＜ＰＴＭ−１＞：ロシア軍9M27K2ロケット弾用対戦車地雷。戦車が踏みつけると炸裂する。3-40時間後に自爆する。重量1.5kg、炸薬量1.1kg。参考：月刊軍事研究9,’00

＜ＰＴＰ１９３２／３７＞：ソ連軍46口径45mm対戦車砲。砲口初速毎秒760m、装甲貫徹力60mm（射距離500m）。参考：月刊PANZER11,’03

＜ＰＴＲＤ４１＞：ソ連軍14.5mm対戦車ライフル。全長2m、重量17.3kg。作動は手動式単発、初速毎秒1012m、装甲貫徹力30mm（射距離100m・弾着角０度）／27.5mm（300m・30度）／25mm（500m）。参考：歴史群像6,’08、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、世界の軍用銃、月刊軍事研究9,’15

＜ＰＴＲＤ４１海外シリーズ＞

　＜ＰｚＢ７８３（ｒ）＞：ドイツ国防軍対戦車ライフル。第２次大戦時に鹵獲して使用した。全長2.02m、銃身長1.35m、重量17.3kg。装弾数１発。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＰＴＲＳ４１＞：ソ連軍14.5mm対戦車ライフル。PTRD41をセミオートにしたもので、５発入り弾倉を使用する。全長2.13m、重量20.8kg。参考：歴史群像6,’08、世界の軍用銃

＜ＰＴＲＳ４１海外シリーズ＞

　＜ＰｚＢ７８４（ｒ）＞：ドイツ国防軍対戦車ライフル。第２次大戦時に鹵獲して使用した。全長2.108m、銃身長1.216m、重量20.9kg。口径14.5mm、装弾数５発。装甲貫徹力27.5mm（射距離300m・弾着角30度）。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＰＴ−Ｓ＞：ソ連軍の重水陸両用フェリー、別名GSP。PT-76の車体を流用した車両２両をサイドバイサイドで結合し、１隻のフェリーに仕立てたものである。車体前面にトリムベーン、車体前部に乗員用キャビン、車体上面に180度旋回可能なポンツーンを搭載しており、T-54クラスの戦車１両を積んで２軸プロペラにより水上を航行する。参考：月刊PANZER5,’83

＜ＰＴＳ−２＞：ソ連軍の水陸両用装軌車両。全長12m、幅3.3m、車両重量22.13トン、全備重量34トン。エンジンはV-64-4ディーゼル（710馬力）、最大速度50km、水上速力10km。乗員２名。後部の大型オープントップ・キャビンに貨物12トンまたは兵員84名を搭載可能。参考：月刊軍事研究10,’11

＜ＰＴＳ−Ｍ＞：ソ連軍の水陸両用装軌車両。後部に長さ8m・幅2.6mのキャビンを持ち、小型車両や火砲をランプから積み降ろしして上陸作戦を支援する。東側諸国でも広く使用された。参考：月刊PANZER5,’79

＜ＰＵトラック・シリーズ＞：モーリス・コマーシャル社が開発した8cwtトラック。２輪駆動型と４輪駆動型の２種類が製作された。参考：月刊グランドパワー3,’02

　＜ＰＵ＞：４×２輪型で、エンジン出力60馬力。1941年まで生産された。参考：月刊グランドパワー3,’02

　＜ＰＵ８／４＞：４×４輪型で、エンジンも74馬力に強化した。1942年に1192両が生産された。参考：月刊グランドパワー3,’02

＜ＰＵ−１２シリーズ＞：ソ連軍の地対空ミサイル指揮車両。参考：月刊PANZER6,’02

＜ＰＵ−１２＞：BTP-60Pベースで、9K31や9K35の指揮に用いられる。参考：月刊PANZER6,’02

＜ＰＵ−１２Ｍ＞：別名ランジール。PU-12の車台をBTR-80ベースにしたもので、2S6Mの小隊指揮車としても使用される。参考：月刊軍事研究2,’00、月刊PANZER10,’01、6,’02

＜ＰＵＣ＞：大統領部隊感状の略。部隊感状（アメリカ陸軍）を参照。

＜ＰＵＦＦＳ＞：アメリカ海軍のパッシブソナーによる測距法で、Passive Under-water Fire control Feasibility Study（パッシブ水中発射指揮実用化研究）の略。複数のソナーを使用して三角測量の原理により目標までの距離を算出する。1956年から開発し、AN/BQGシリーズとして実用化、これらのソナーにもPUFFSというニックネームが付けられた。参考：月刊軍事研究4,’97

＜ＰＵＫ＞：クルド愛国同盟を参照。

＜ＰＵＰ＞：Pop-Up Point（ポップアップ点）の略。ポップアップ爆撃を行うために超低空で侵入してきた攻撃機がポップアップ（高度を上げる）を行う地点のこと。参考：月刊航空ファン2,’02

＜ＰＶシリーズ＞：アメリカ海軍の陸上攻撃機。PBO-1の後継である。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＶ−１＞：PV-3に海軍向け装備を搭載している。1200機以上が生産され、1943年2月から就役した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＶ−２＞：PV-1の改良型、別名ハープーン（Harpoon）。翼スパンを広げて燃料搭載量を増やし、垂直尾翼面積を拡大、武装を強化した。1943年6月から就役した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＰＶファミリー＞

　＜ＰＶ−１Ｐ＞：PV-1の写真偵察機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＶ−１夜間戦闘機＞：夜間戦闘機型。海軍海兵隊初の夜間戦闘機で、Mk.�W機上レーダーを搭載している。1943年8月にVMF(N)-531に配備されてラッセル諸島に展開し、11月13-14日に一式陸攻１機を撃墜して初戦果を挙げた。参考：月刊航空ファン1,’15

　＜ＰＶ−２Ｃ＞：PV-2の練習機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＰＶ−３＞：転換訓練型。イギリス向けに生産されたベンチュラの転用で、27機を導入した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＰＶ海外シリーズ＞

　＜ＰＶ−２（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の練習機。日米相互防衛援助MSA協定で17機（PV-2を12機、PV-2Dを５機）をアメリカ海軍が供与することになり、1955年1月16日に岩国航空基地で受領した初号機を皮切りに配備したが、機体が古いため部品が不足し稼働率が低く、性能も悪かったため、哨戒訓練や航法訓練など主に練習機として使用した。２機が対潜作戦器材機上作業練習機に改修されている。全長15.89m、全幅22.86m、総重量14969kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-2800（1900馬力）双発、最大速度426km、航続距離2040km。武装（12.7mm機銃）は全て撤去されていた。乗員5-6名。２機が事故で失われている。鹿屋教育航空隊に1960年まで配備され、1961年8月1日に除籍された。参考：月刊世界の艦船1,’79増刊、5,’02増刊、6,'22、8,'24、月刊丸1,’10別冊、月刊JWings5,’17、2,’13、4,’24

＜ＰＶ１＞：ストルワート（装輪トラック）を参照。

＜ＰＶ２＞：ストルワートMk.1（装輪トラック）を参照。

＜ＰＶ１２＞：マーリン・シリーズ（エンジン）を参照。

＜ＰＶ８０級＞：ダルッサラム級（哨戒艦）を参照。

＜ＰＶ１１１０＞：スウェーデン軍90mmライフル無反動砲。参考：月刊軍事研究3,’02

＜ＰＶＡ＞：ソ連軍の装軌式水陸両用車。PT-76の足回りを流用し、幅広履帯を装備する。参考：月刊PANZER5,’83

＜Ｐｖｂ３０１＞：スウェーデン軍の装甲兵員輸送車。Strv.m/41をヘグルント社で改造したもので、1958年に試作車が完成した。足回りのみ流用しており、車体は新設計の箱形で、車体前部左にディーゼルエンジンが載り、右に操縦席、車体後部に６名乗り兵員室があり、兵員室後面に大型ドア、上面に大型ハッチを持つ。車長と分隊指揮官には専用のハッチ付キューポラがあり、車長の方には遠隔操作式20mm機関砲を装備する。1960-63年に残存していたStrv.m/41が全て改造され、改造時に余った戦車砲塔はトーチカに流用された。1972年までに退役した。参考：月刊丸12,’10

＜ＰＶＤＳ＞：UUVによる機雷掃討法で、Propelled-VDSの略。機雷探知機と機雷処分具を搭載したUUVを母艇と並走させ、機雷を掃討する。UUVはデータ通信などのためケーブルで母艇と繋がれており、長大なケーブルを曳航するUUVを母艇と並走させつつ、送られてくる機雷探知機のデータを分析し、処分具で掃討する必要があり、運用がかなり難しい。各国で開発されたものの、海自S-10が実用化されたのみである。参考：月刊世界の艦船10,’15

＜Ｐｖｇｍ／４２＞：スウェーデン軍20mm無反動対戦車ライフル。1940年にイギリスの兵器開発者チャールズ・デニストン・バーニーを招いて開発した。装甲貫徹力40mm（射距離100m）。参考：月刊軍事研究1,’18

＜Ｐｖｋｖ３＞：スウェーデン陸軍対戦車自走砲。Strv.m/41がベースで、砲塔を外して背の高い全周旋回式戦闘室を設け、57mm対戦車砲を搭載している。1950年代に開発され、少数が改造された。参考：月刊PANZER6,’01、月刊丸12,’10

＜Ｐｖｋｖ４＞：スウェーデン陸軍自走高射砲。Strv.m/41がベースで、砲塔を外して背の高い全周旋回式戦闘室を設け、75mm高射砲L60を搭載している。1950年代に開発され、少数が改造された。参考：月刊PANZER6,’01、月刊丸12,’10

＜Ｐｖｋｖ　ｍ／４３＞：スウェーデン陸軍突撃砲。Strv m/42の車体に背の高い固定式戦闘室を設け、50.5口径75mm対戦車砲m/43をボールマウント式に搭載している。1942年に87両が発注されたが、引き渡しは1946-47年になった。参考：月刊丸10,’10

＜ＰＶＬＳ＞：Mk57（垂直発射機）を参照。

＜ＰＶＯ＞：ロシア防空軍を参照。

＜ＰＶＰシリーズ＞：フランス軍４×４輪装甲車で、Petit Vehicule Protégé（軽防御車両）の略。VBLとP4の中間に位置する車両としてフランスのパナール・ジェネラル・ディフェンス社が開発した。参考：月刊軍事研究9,’06

＜ＰＶＰ＞：ベースはオーベルランド社のA4装輪車で、鋼鉄及びアルミ製の増加装甲で全体を覆っており、7.62mm通常弾、榴弾弾片、対人地雷に対抗できる。車体上面にピントルマウント付きのハッチがあり、自衛用7.62mm機銃F1（全周防楯付）の搭載が可能。NBC防御能力は無い。全長4.27m、全幅1.97m、全高2.17m、戦闘重量５トン。エンジンはイベコ社製ユーロ�V（146馬力）、最大速度120km、航続距離800km。積載量1.13トン。乗員2-6名。通常型と指揮通信車型合わせて933両（試作２両含む）を導入予定。対IED用ジャマーアンテナをボンネット上に装着してアフガンにも投入されており、戦訓から遠隔操作銃塔100基を導入することになった。参考：月刊軍事研究9,’06、9,’08、月刊PANZER10,’10、5,’13

＜ＰＶＰＥＸ＞：PVP装甲車の改良型で、フランス国家憲兵隊用として提案されている。車体防御レベルを３に強化しており、追加装甲を装着すればレベル４にアップ可能。戦闘重量10トン。エンジン出力270馬力、最大速度105km、航続距離800km。積載量３トン。乗員２名＋搭乗歩兵８名。参考：月刊軍事研究9,’08

＜ＰＶＰＨＤ＞：PVP装甲車の改良型で、HDはHeavy Dutyの略。耐地雷防御レベルは１のままだが、車体防御レベルは３にアップしている。戦闘重量７トン。エンジンはディーゼル（163馬力）、トランスミッションはZF製6HPオートマチック、最大速度105km、航続距離700km。積載量２トン。参考：月刊軍事研究9,’08

＜ＰＷ１２０Ａ＞：プラット＆ホイットニー・カナダ社のターボプロップエンジン。DHC-8に搭載された。圧縮機２段、圧縮比11.8、燃焼器はアニュラー式、タービン段数２＋２段、離昇出力2100馬力。全長84インチ（2.13m）、直径25インチ（0.64m）、重量933ポンド（423.2kg）。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜ＰＷ３０６Ｄ１＞：プラット＆ホイットニー・カナダ社のターボファンエンジン。サイテーション680Aに搭載された。エンジン制御はFADEC。ファン直径1.14m。バイパス比4.24。推力26.3kN。参考：月刊JWings3,’17

＜ＰＷ１２００Ｇ＞：ピュアパワーPW1200G（ギヤード・ターボファンエンジン）を参照。

＜ＰＷ４０６２Ｂ＞：プラット＆ホイットニー社のターボファンエンジン。フロントファン直径94インチ・2.38mのPW4000-94シリーズである。KC-46Aに搭載された。参考：月刊航空ファン6,’19

＜ＰＷＤ＞：パルス幅弁別の略。２つの回路によりレーダー信号を処理することで不正確なパルス信号を除去し、非同期パルス妨害（NSPジャミング）やクラッターを除去する。参考：月刊エアワールド4,’00

＜ＰｗＫ８Ｈ６３＞：PAW600（低圧滑腔砲）を参照。

＜ＰＷＲ＞：加圧水型原子炉を参照。

＜ＰＷＲ１＞：S5W海外シリーズ（原子炉）を参照。

＜ＰＷＲ２＞：イギリス海軍のヴァンガード級戦略原潜・アスチュート級攻撃原潜用原子炉。設計はイギリス独自で、原潜大型化に伴い出力をPWR1の２倍くらいに高め、炉心寿命を25年に延伸した。ただ2009年の国防原子力安全査察官による調査で、民生用原子炉よりも安全性が低く、一次冷却系が事故を起こした場合には放射性物質が漏れる可能性が高いとされていて、PWR1に付きまとった安全性の問題を完全に解決できてはいないようである。参考：月刊世界の艦船10,’23、月刊軍事研究5,’01

＜ＰＷＲ２ｂ＞：イギリス海軍のドレッドノート級戦略原潜用計画原子炉。PWR2の改良型だが、安全性の問題を払拭できなかったらしく、PWR3に負けて採用されなかった。参考：月刊世界の艦船10,’23

＜ＰＷＲ３＞：イギリス海軍のドレッドノート級戦略原潜用原子炉。アメリカの設計にイギリスのシステム簡略化・安全性強化改修を加えたもので、PWR2bに勝って採用された。ロールスロイス社が開発予定。参考：月刊世界の艦船10,'23、月刊軍事研究12,’12

＜ＰＷＳ２６＞：ポーランド空軍の複葉初等練習機。機体構造は木金混合羽布張り。全長7.04m、全幅9.1m、全備重量1100kg。エンジンはアビア・ホワールウィンド（220馬力）単発、最大速度205km、実用上昇限度4000m。固定武装は7.7mm機銃１丁。乗員２名。ドイツ侵攻後は連絡観測任務にも投入された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＰＸ＞：酒保を参照。

＜ＰＸＬ疑惑＞：海上自衛隊では1968年からP-2Jの後継となるPXL（次期地上運用大型対潜哨戒機）の検討を開始。P-3C、ニムロッド２、アトランティック、S-3A、CP-140、P-2J改、PS-1陸上型、C-1対潜哨戒機型、新型国産ターボファン機が検討され、P-3Cのライセンス生産と新型国産機が残り、1970年の四次防大綱では新型国産機研究開発に傾いていたが、1972年10月9日の国防会議で田中角栄首相が白紙に戻した。理由は不明で、国産技術不足、開発費の問題、アメリカの圧力など様々取りざたされていたが、1976年にロッキード疑惑が発覚し、丸紅・ロッキードの影響を受けての横槍ではないかと疑惑を持たれた。最終的に関係は無いとされ、1977年12月にP-3Cが制式採用されている。ロッキードの代理店は1978年に丸紅から三菱商事に変更された。結局、国産化断念の経緯は不明のままである。参考：日本の戦力、日本の防衛戦力Part3、月刊航空ファン10,’15

＜Ｐｚ＞：Panzer（戦車、装甲、機甲）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐｚ５８＞：Pz61を参照。

＜Ｐｚ６１＞：スイス陸軍国産主力戦車。1951年にスイス陸軍内で国産戦車研究がスタートし、1958年に試作車KW30が完成。1960-61年にはPz58と呼ばれる試作車（20ポンド砲装備）が10両完成し、1961年3月にPz61として発注された。車体前部中央に操縦手が位置し、車体中央が戦闘室で砲塔が載り、車体後部が機関室でパワーパックを収容する。車体に脱出ハッチを持つ。下部転輪はダブルタイプ片側６組でスプリング式サスペンションを持ち、起動輪は後方、誘導輪は前方にあり、上部転輪は片側３個。砲塔右に車長と砲手、左に装填手が位置する。照準器は車長用が８倍、砲手用が８倍／2.7倍。主砲は105mmライフル砲L7のスイス改良型で、弾種はAPDS（初速毎秒1470）、HE、HESH、発煙弾、イスラエル製M111APFSDS。同軸にエリコン20mm機関砲１門を搭載する。NBC防護装置付き。エンジンはドイツのMTU社製MB837Ba-500水冷ディーゼル（630馬力）、トランスミッションはスイス製SLM、最大速度は55km。APUとして小型ディーゼルを装備している。生産後にリラン・システムを搭載した。参考：世界AFV年鑑2002-2003、月刊PANZER7,’05、月刊軍事研究10,’06

＜Ｐｚ６１ファミリー＞：

　＜戦車橋＞：戦車橋型。砲塔を外し、全長18.23m、荷重60トンの橋節を搭載した。参考：世界AFV年鑑2002-2003

　＜装甲回収車＞：装甲回収車型。長さ120mの牽引ケーブルなどを装備する。1961年に製作された。参考：世界AFV年鑑2002-2003

＜Ｐｚ６８シリーズ＞：スイス陸軍主力戦車。Pz61の改良型で、1968年に試作車が完成し、1971年1月から1974年7月に170両が引き渡され、Mk1-4まで計390両が生産された。参考：世界AFV年鑑2002-2003、月刊軍事研究10,’06

　＜Ｐｚ６８Ｍｋ１＞：最初の量産型。Pz61に砲安定化装置と幅広の履帯を装着し、エンジン出力強化、トランスミッション改良を行っている。サスペンションはベルヴィル・ワッシャーと呼ばれる独立懸架式。生産中に車長用ハッチと装填手用ハッチの間にリラン・システムを搭載した。参考：月刊PANZER7,’05

　＜Ｐｚ６８Ｍｋ２＞：改良型。主砲にサーマルスリーブを搭載し、換気装置を新型に換装している。1977年5-12月に50両が生産された。参考：月刊PANZER7,’05

　＜Ｐｚ６８Ｍｋ３＞：装甲厚を増加させた新型砲塔を搭載したもの。基線長式測距器が装甲増加のあおりを受けて砲塔に半分埋まっている。参考：月刊PANZER7,’05

　＜Ｐｚ６８Ｍｋ４＞：戦闘重量39.7トン。エンジンはMTU社製MB837ディーゼル（660馬力）。参考：月刊軍事研究3,’97

　＜Ｐｚ６８／８８＞：近代化型。砲塔を大型化し、主砲安定化装置、デジタルコンピュータ、レーザー測距器、NBC防護装置を追加した。195両が改修された。参考：月刊軍事研究3,’97、10,’06

＜Ｐｚ．８７＞：レオパルト２海外シリーズ（戦車）を参照。

＜Ｐｚ　Ａｂｔ＞：Panzerabteilung（戦車大隊）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐｚ　Ａｂｗ　Ａｂｔ＞：Panzerabwehrabteilung（対戦車大隊）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＰｚＡｂｗＫＷ９０＞：レオパルト１シリーズ（戦車）を参照。

＜Ｐｚ　Ａｒｔ＞：Panzerartilleie（機甲砲兵隊）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐｚ　Ａｕｆｋｌ　Ａｂｔ＞：Panzer Aufklarungs Abteilung（機甲偵察大隊）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＰＺＡロアラ＞：ロアラ・シリーズ（対空戦車）を参照。

＜ＰｚＢ＞：Panzerbrigade（戦車旅団、機甲旅団）またはPanzerbuchse（対戦車銃）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＰｚＢ３５（ｐ）＞：wz.35海外シリーズ（対戦車ライフル）を参照。

＜ＰｚＢ３８＞：ドイツ軍の対戦車ライフル。ラインメタル社製。全長1.615m、銃身長1.085m、重量16.2kg。使用弾は口径7.92mmの徹甲弾を13mm弾の薬莢に填め込んだもので、初速毎秒1140m、装甲貫徹力は射距離300mで25mm（撃角30度）。自動排莢装置が複雑なため生産性に欠け、1940年までに1470丁が生産されるに留まった。ポーランド戦時には62丁が配備されており、ポーランド軍の車両に対し効果を発揮したが、英仏の重装甲車両には力不足だった。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、月刊戦車マガジン2,’81

＜ＰｚＢ３９＞：ドイツ陸軍の対戦車ライフル。PzB38の後継で、自動排莢装置を無くすなどメカニズムを単純化した。遊底の両側に弾薬箱を装着可能。全長1.62m、銃身長1.28m、重量12.6kg。作動は手動単発。使用弾は7.92mm×94弾（薬莢は13mm用）、初速毎秒1140m、装甲貫徹力32mm（射距離100m）／20mm（300m）。装弾数10発。1940-41年に39502丁が生産され、フランス戦から投入されたが、威力自体はPzB38とほぼ同じだったため、あまり使えなかった。後にてき弾発射機を付けてGr.B39として使用された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、月刊戦車マガジン2,’81、歴史群像6,’08、世界の軍用銃

＜ＰｚＢ７８３（ｒ）＞：PTRD41海外シリーズ（対戦車ライフル）を参照。

＜ＰｚＢ７８４（ｒ）＞：PTRS41海外シリーズ（対戦車ライフル）を参照。

＜ＰｚＢ７８５（ｓ）＞：S18-1100海外シリーズ（対戦車ライフル）を参照。

＜Ｐｚ　Ｂｅｆ　Ｗｇ＞：Panzerbefehlswagen（指揮戦車）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐｚ　Ｂｅｒｇｅ　Ｗｇ＞：Panzerbergewagen（装甲回収車、戦車回収車）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＰｚＤ＞：Panzerdivision（戦車師団、機甲師団）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＰｚＦ＞：Panzerfahre（装甲フェリー）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐｚ　Ｆｕ　Ｗｇ＞：Panzerfunkwagen（装甲無線車）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐｚｇｒ＞：Panzergranate（徹甲弾）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐｚｇｒ．Ｐａｔｒ．３９＞：ドイツ国防軍の徹甲弾。参考：月刊丸7,’09別冊

　＜７．５ｃｍＰｚｇｒ．Ｐａｔｒ．３９ＰａＫ４０＞：7.5cm対戦車砲PaK40用。重量6.8kg。参考：月刊PANZER12,’10

　＜７．５ｃｍＰｚｇｒ．Ｐａｔｒ．３９／４２ＫｗＫ４２＞：7.5cm戦車砲KwK42用。被帽のヴィッカーズ硬度は先端部分が733、弾丸先端に接する部分で246、弾丸のヴィッカーズ硬度は先端部分が713、肩部が739、中央側面が579、中央内部が549となっている。参考：月刊丸7,’09別冊

＜８．８ｃｍＰｚｇｒ．Ｐａｔｒ．３９＞：8.8cm高射砲Flak18/36/37用39式対戦車徹甲弾。Pzgr.Patrの改良型で、銅製バンド２本を巻き、被帽先端を尖らせて初速向上を図った。弾丸重量9.5kg、炸薬重量0.155kg（PETN＋ワックス）、薬莢重量5.9kg、装薬重量2.52kg。装甲貫徹力は30度傾斜装甲板に対し110mm（射距離500m）／100mm（1000m）／84mm（2000m）。参考：月刊グランドパワー9,’04、月刊PANZER6,’04

　＜８．８ｃｍＰｚｇｒ．Ｐａｔｒ．３９ＫｗＫ３６＞：8.8cm戦車砲KwK36用。APCBC弾で、内部に炸薬64gを充填している。高射砲用の弾薬とは弾丸と薬莢が共通だが、C22電気火管を使用しており、高射砲には使えないため、薬莢側面に黒で名称を記して区別してある。参考：月刊丸7,’09別冊

＜８．８ｃｍＰｚｇｒ．Ｐａｔｒ．３９／１Ｆｌａｋ４１＞：41式高射砲用用39/1式徹甲弾。8.8cm高射砲Flak41用で、Pzgr.Patr.39の徹甲弾頭とFlak41用の薬莢を組み合わせている。砲口初速毎秒980m、装甲貫徹力は射距離1000mで202mm（撃角30度）。参考：月刊グランドパワー10,’04

＜Ｐｚｇｒ．Ｐａｔｒ．４０＞：ドイツ国防軍のタングステン徹甲弾。タングステン製の細い弾芯を軟鋼製の弾体で覆い、軽合金・プラスチック製の抗力減少用尖頭帽を被せたものである。要するにAPCR弾で、近距離では初速も装甲貫徹力も高いが、中−遠距離では空気抵抗で弾速が低下、急激に威力が落ちる。殆どの戦車砲・対戦車砲・8.8cm高射砲向けに用意されていたが、タングステンが工作機械に回された第２次大戦後期には使用不能となった。アメリカ軍は弾丸形状からアローヘッド弾という名称を付けている。参考：月刊丸7,’09別冊、ジャーマンタンクス

　＜７．５ｃｍＰｚｇｒ．Ｐａｔｒ．４０ＰａＫ４０＞：7.5cm対戦車砲PaK40用。全長931.2mm。参考：月刊PANZER12,’10

＜８．８ｃｍＰｚｇｒ．Ｐａｔｒ．４０Ｆｌａｋ４１＞：41式高射砲用40式対戦車徹甲弾。8.8cmFlak41用で、Flak36のPzgr.Patr.40とFlak41用の薬莢を組み合わせている。初速毎秒1150m、装甲貫徹力は30度傾斜装甲板に対し192mm（射距離1000m）／142mm（1500m）。参考：月刊グランドパワー10,’04

＜８．８ｃｍＰｚｇｒ．Ｐａｔｒ．４０ＫｗＫ３６＞：8.8cm対戦車砲KwK36用。Pzgr.Patr.39と同じく高射砲では使えない。参考：月刊丸7,’09別冊

＜８．８ｃｍＰｚｇｒ．Ｐａｔｒ．４０（高射砲用）＞：8.8cm高射砲Flak18/36/37用40式対戦車徹甲弾。弾丸重量7.5kg、全備重量13.8kg。有効射程2000m未満。装甲貫徹力は30度傾斜装甲板に対し126mm（射距離500m）／105mm（1000m）。タングステンをスウェーデンからの輸入に頼っていたため、戦争の進行に伴いタングステンのストックが減ってくると砲弾に使用できなくなり生産が打ち切られ、前線には殆ど到達しなかった。参考：月刊グランドパワー9,’04、月刊PANZER6,’04

＜ＰｚＨ＞：Panzerhaubitze（自走榴弾砲）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＰｚＨ１８／４０／２＞：ドイツ国防軍の28口径10.5cm榴弾砲。

＜ＰｚＨ１８／４０／２搭載�V／�W号自走砲＞：�V/�W号自走砲を参照。

＜ＰｚＨ６６＞：M109A1自走榴弾砲（スイス陸軍）を参照。

＜ＰｚＨ２０００＞：ドイツ陸軍155mm自走榴弾砲。M109G3自走榴弾砲の後継となるSP70の開発計画が頓挫したため、1986年にSP2000計画として開発が始まり、ヴェグマン社・クルップMaK社連合チームとクラウス・マッファイ社・KUKA社・ポルシェ社・ラインメタル社連合チームが競争試作を行い、1990年にプロトタイプが審査を受け、ヴェクマン社・MaK社のものが採用された。車体及び砲塔は圧延鋼板製で防御力が高く、車体・砲塔共に適宜追加装甲を装備可能。車体前部右が操縦手席、左が機関室、後部が戦闘室で、足周りはレオパルト１を流用した。下部転輪はダブルタイプ片側７組、起動輪は前部、誘導輪は後部にあり、上部転輪は片側４個、波形スカートを装着する。サスペンションはトーションバー式で、ショックアブソーバーと油圧式バンプストッパが付く。戦闘室に載る砲塔は前後に長い巨大なカマボコ型で、トップアタック防御用に増加装甲も付いている。主砲はラインメタル社製52口径155mm砲で、先端にマルチスリット式マズルブレーキがあり、俯仰角マイナス2.5度からプラス65度、射程30km（L15A2通常弾）／40km（ベースブリード弾）。L15A1ベースブリード（最大射程37km）や南アフリカのナスチャム社が開発したM2000榴弾（最大射程40km超）も使える。2006年には開発中のVLAP弾により仰角737ミルで最大射程56kmを記録しており、仰角980ミルなら60km以上届くとされる。弾薬は砲塔後部のハッチから弾倉に直接補給するため、砲塔後部が車体からはみ出している。弾倉には弾丸60発と装薬67発分を搭載。自動装填装置は分離装薬式と固定装薬式の両者に対応しており、仰角をかけたまま装填できる。車体後部には1.1m×1.6mの弾薬補給用兼乗員脱出用の大型両開きドアが用意された。FCSはミクモス・デジタル弾道コンピュータと慣性航法装置を組み合わせたもので、移動後30秒で射撃できる。また、射撃後30秒で移動可能。発射速度はバーストで10秒に３発、持続で１分に8-10発。GPSも搭載されたようで、前線観測員無しに正確な射撃が可能であり、方向射界のずれは殆ど無く、距離のずれは短距離なら50m以内であるという。主砲基部には四角い初速計測用レーダーが、車体上部左にはMG3機銃が装備されている。砲塔上面中央右に車長用ハッチ、左に装填手用ハッチがある。車長用にPERI-RTWFL90（PERI-RTNL80？）直接照準器が用意されており、レーザー測距器、弾道測定器、テレビカメラ、熱線暗視装置を組み合わせた高度なシステムを持つ。バックアップの直接照準器はPERI-19光学ペリスコープである。砲手用にレイカPzFTN80昼夜間直接照準器が用意されていて、徹甲弾を使用しての直接照準射撃が可能。発煙弾発射機が砲塔前面左右に４基ずつ、車体後部に８基ある。NBC防護装置付き。全長11.67m、車体長7.87m、全幅3.48m、全高3.4m、戦闘重量55.3トン。エンジンはMTU883ディーゼル（12気筒）、後にMTU881ディーゼル（８気筒、993.6馬力）、トランスミッションはレンク社製HSWL284Cオートマチック（前進４速・後進２速）、最大速度60km、航続距離420km。乗員５名（車長、操縦手、砲手、装填手２名）。当初はFH70更新用も含め1000両以上を配備予定だったが、後に450両になり、更に260両に削減された。1998-2002年に185両が生産されている。参考：世界AFV年鑑2002-2003、世界の軍用車両(2)、月刊PANZER3,’05、1,’00、12,’04、11,’01、9,’06、月刊軍事研究10,’08、7,’08、月刊戦車マガジン6,’89

＜ＰｚＨ２０００海外シリーズ＞

　＜ＰｚＨ２０００（イタリア陸軍）＞：イタリア陸軍155mm自走榴弾砲。70両を調達した。うち２両は輸入、68両はオットー・メララ社のライセンス生産である。参考：月刊軍事研究5,’09

　＜ＰｚＨ２０００（オランダ陸軍）＞：オランダ陸軍155mm自走榴弾砲。57両を導入予定だったが、39両に減った。参考：月刊軍事研究5,’09

　＜ＰｚＨ２０００（ギリシャ陸軍）＞：ギリシャ陸軍155mm自走榴弾砲。24両を配備した。参考：月刊軍事研究5,’09

　＜ＰｚＨ２０００（カタール陸軍）＞：カタール陸軍155mm自走榴弾砲。Mk-F3の後継として24両を発注したことが2013年4月18日に公表された。高温環境で使用できるよう改修する予定。2015年末に最初の３両が納入される。参考：月刊軍事研究11,’13、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＰｚＨ２０００（クロアチア陸軍）＞：クロアチア陸軍155mm自走榴弾砲。2S1の後継として2014年12月に12両の購入契約を締結し、2015年から受領している。2016年末までに全て引き渡される予定。参考：月刊軍事研究1,’16、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＰｚＨ２０００（リトアニア陸軍）＞：リトアニア陸軍155mm自走榴弾砲。2015年、ドイツ政府に21両を発注した。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｐｚ　ｊａｇ＞：Panzerjager（駆逐戦車、機甲猟兵）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐｚ　ｊａｇ　Ａｂｔ＞：Panzerjagerabteilung（戦車駆逐大隊）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＰｚＫ＞：Panzerkanone（戦車砲）またはPanzerkraftwagen（装甲車両）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＰｚＫｐ＞：Panzerkompanie（戦車中隊）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐｚ　Ｋｐｆｗ＞：Panzerkampfwagen（戦車、装甲戦闘車両）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐｚｋｐｆｗ．�T Ａｕｓｆ.Ａ＞：�T号戦車Ａ型を参照。

＜Ｐｚｋｐｆｗ．�T　Ａｕｓｆ.Ｂ＞：�T号戦車Ｂ型を参照。

＜Ｐｚｋｐｆｗ３５−Ｓ　７３９（ｆ）＞：S35戦車（ドイツ軍）を参照。

＜Ｐｚｋｐｆｗ．３８（ｔ）ｎ．Ａ＞：38(t)新型（戦車）を参照。

＜Ｐｚｋｐｆｗ．Ｍ１３／４０・７３５（ｉ）＞：M13/40戦車・海外シリーズを参照。

＜Ｐｚｋｐｆｗ．Ｍ１４／４１・７３６（ｉ）＞：M14/41戦車・海外シリーズを参照。

＜Ｐｚｋｐｆｗ．Ｍ１５／４２・７３８（ｉ）＞：M15/42戦車・海外シリーズを参照。

＜Ｐｚｋｗ２０００＞：西ドイツ陸軍計画新型戦車で、Panzerkampfwagen2000の略。21世紀に向けた陸軍構造改革計画New Army Structure 2000の中でレオパルト２の後継として計画した。1990年代後半に登場すると考えられた東側の135mm戦車砲搭載戦車に対抗すべく、140mm級戦車砲を搭載し、C3Iシステムを強化、自動装填装置や無人砲塔により乗員を2-3名に減らして装甲強化に充てる。冷戦崩壊で開発されなかった。参考：月刊戦車マガジン6,’89

＜ＰＺＬ＞：ポーランド国営航空機工廠（Panstwowe Zakłady Lotnicze）の略。1928年に創設された。1929年には全金属製単葉戦闘機P.1を製作している。第２次大戦終結後、航空産業が復興したが、共産党政権の方針でそれまでの歴史が否定され、1946年にCSS（中央航空機研究所）のWSK（通信機器工場）部門に変えられてしまった。ソ連でスターリン政権が終わると共産党の方針も変換され、PZL航空機・エンジン産業グループ（ZPLiS PZL）としてPZLの名が復活。1970年代末にPZL-130を開発した。冷戦崩壊で所属各工場が独立。2001年にポーランド政府がPZLワルシャワ・オケシエの株をEADS CASAに売却、EADS PZLワルシャワ・オケシエとなった。2007年3月、PZLミエレツがシコルスキー・エアクラフトに買収された。2009年8月25日、PZLスヴィドニクがアグスタ・ウェストランドに買収され、W-3/W-4ヘリがアグスタ・ウェストランド社のラインナップになった。参考：月刊JWings6,’14、9,’11、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＰＺＬ−１０１＞：Yak-12海外シリーズ（連絡機）を参照。

＜ＰＺＬ−１０４＞：ポーランドの軽多用途機、別名ウィルガ35（Wilga 35。ウィルガ32？ウィルガはニシコウライウグイスの意）。ウィルガ�Tの改良型で、1967年に開発された。全長8.1m、全幅11.12m、自重850kg。エンジンはイフチェンコAI-14R星形レシプロ（260馬力）単発、推進は２翅プロペラ、最大速度150ノット。参考：ザ・マーチ５号、月刊航空ファン7,’17

＜ＰＺＬ−１０４海外シリーズ＞

　＜ゲラティック３２＞：インドネシア空軍士官学校のグライダー曳航機。インドネシアのLIPNUR（Lembaga Industri Penerbangan Nurtanio）でライセンス生産したもので、ゲラティックはミソサザイの意。エンジンをコンチネンタルO-470水平対向レシプロに換装している。参考：月刊航空ファン7,’17、12,’17

＜ＰＺＬ−１３０シリーズ＞：ポーランド空軍練習機、別名オーリク（Orlik。Olik？）。PZLが軍民両用操縦訓練機として1970年代末から開発した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings10,’18

＜ＰＺＬ−１３０（原型機）＞：胴体は全金属製セミモノコックで、コクピットはタンデム複座。計器はモジュラー式で、必要に応じて色々なタイプに交換できる。主翼は低翼の直線翼で、アスペクト比は低く、上反角は５度、後縁に３分割のシングルスロッテッドフラップを持つ。降着装置は前輪式で、完全引き込み式。全長8.45m、全幅8m、全高3.53m、自重1147kg、最大離陸重量1400-1600kg。エンジンはベデニエフM-14Pmレシプロ（330馬力）単発、最大巡航速度156ノット、最大水平速度183ノット、超過禁止速度234ノット、実用上昇限度4270m、燃料容量420リットル、最大航続距離688-764海里。乗員２名。1984年10月12日に初飛行したが、ターボオーリクに開発が移行したため、1990年に計画中止となった。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019

＜ターボオーリク＞：試作２号機のエンジンをプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-25Aターボプロップ（550軸馬力）に換装したもの。1985年から計画され、1986年7月13日に初飛行した。輸出のため、コロンビア空軍使節団を招いてテストフライトを行ったが、その際に墜落して失われている。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings9,’11

＜ＰＺＬ−１３０ＴＭ＞：ターボオーリクのポーランド空軍向け試験型。1992年10月に２機がポーランド空軍大学に引き渡された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＰＺＬ−１３０ＴＢ＞：PZL-130TMの制式型。エンジンはM601Tターボプロップ、プロペラは５翅。1992年12月から引き渡された。エンジンがアンダーパワーで、胴体が短いため安定性が悪い（大型ベントラルフィンを追加したが、完全には解決できていない）という欠点がある。参考：月刊JWings9,’11、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＰＺＬ−１３０ＴＣ−�T＞：PZL-130TBのポーランド空軍向け第１次発注最終号機（47号機）以降で、1999年末から引き渡された。マーチン・ベイカー社製Mk.�UＢ射出座席とGPSを追加している。全長9m、全幅9m、全高3.53m、自重1.6トン、最大離陸重量2.7トン。翼面積13平方メートル。エンジンはワルターM601Tターボプロップ（750軸馬力）単発、最大巡航速度501km、実用上昇限度10060m、航続距離1150km。制限荷重マイナス3Gからプラス7G。乗員２名。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＰＺＬ−１３０ＴＣ−�U＞：ポーランドのEADS PZL Warszawa-Okecie社がPZL-130TC-�Tを改修した練習機。エンジンをプラット＆ホイットニー・カナダ製PT6A-25C（559kW）に変更し、プロペラを４翅に換装、主翼と尾翼を補修する。2003年10月8日に初飛行した。2017年12月19日、PZL-130TC-�T練習機12機に対するアップグレードをポーランド空軍が発注した。第２段階改修としてグラスコクピット化と地形警報装置TAWS及び衝突回避警報装置TCAS追加も行う予定。参考：月刊航空ファン3,’18、月刊JWings1,’04

＜ＰＺＬ　Ｍ−２８＞：M-28シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＰｚＭｉ４１０（ｒ）＞：M1939海外シリーズ（対戦車地雷）を参照。

＜ＰＺＮＧ−８Ｍ＞：ロシア海軍耐圧船殻貫通型電子光学潜望鏡。可視光・LLLTV・赤外線パッシブで、倍率1.5倍または６倍、垂直視野角マイナス10度からプラス90度。キロ級潜水艦に司令官用として搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ＰＺＲＫ＞：Perenosniy Zenitniy Raketniy Kompleksの略で、携帯防空システムという意味のロシア語。個人が操作して、高度3000m以下の目標を撃墜または撃破する目的で開発された携帯型地対空ミサイルのことをいう。参考：月刊軍事研究12,’02

＜ＰＺＲロアラ＞：ロアラ・シリーズ（自走高射砲）を参照。

＜Ｐｚ−ＳｃｈＭｉ＞：ドイツ国防軍の木製箱型地雷。車両が踏みつけて直径12-15mmの木製のクサビが折れると炸裂する。全長520mm、幅330mm。炸薬はピクリン酸5kg。第２次大戦末期に使用した。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、月刊軍事研究6,’04

＜Ｐｚ．Ｓｆｌ＞：Panzer Selbstfahrlahette（装甲自走砲架）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐｚ．Ｓｆｌ．�Wｃ＞：ドイツ陸軍自走高射砲VersuchsFlakWagen（VFW、実験用対空戦車）。当初はマジノ線攻略用に8.8cmL/56高射砲（口径8.8cm、砲身長56口径）搭載の自走砲として開発されていたが、フランス降伏後は8.8cmL/71高射砲（口径8.8cm、砲身長71口径）搭載の自走砲として開発が続行された。車体は�W号戦車を流用して製作されたが、あまり面影は無い。戦闘室前部が操縦室、中央が砲座、後部が弾薬搭載スペースで、側後面には展開式装甲板が用意された。車体前部にトラベリングロックがある。下部転輪は千鳥型、起動輪は前方、誘導輪は後方にあり、上部転輪は無い。主砲は防楯ごと搭載されており、全周旋回可能、俯仰角マイナス５度からプラス85度（Flak37）／マイナス５度からプラス90度（Flak41）。装弾数はFlak41で48発。装甲厚は車体前面20mm、側面14.5mm。エンジンはマイバッハ製HL90、最大速度は60kmだが、実際にこの速度で走るとオーバーヒートしてしまったらしい。無線機はFuG.Spr.Ger。乗員９名（車長、操縦手、砲要員７名）。1942年12月にFlak37を搭載した試作車が完成した。1943年には8.8cmL/71版が完成する予定だったが、実際完成したかは不明。1944年1月にはFlak41搭載指令が出ており、これを搭載した２両が完成したようだ。Flak37版もFlak41に換える予定だったが、その前にイタリアに送られて実戦投入された。参考：月刊グランドパワー10,’99

＜Ｐｚ．Ｓｐ．Ｗｇ＞：Panzerspahwagen（装甲偵察車）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐｚ．Ｓｐ．Ｗｇ　ＢＡ２０３（ｒ）＞：BA-3海外シリーズ（装甲車）またはBA-6海外シリーズ（装甲車）を参照。

＜Ｐｚ．Ｓｐ．Ｗｇ　ＢＡＦ２０３（ｒ）＞：BA-10海外シリーズ（装甲車）を参照。

＜Ｐｚ．Ｓｐ．Ｗｇ　Ｌ２０３（ｈ）＞：M39（装甲車）を参照。

＜ＰＺＵ−７．２１６．６４４＞：ソ連の12.7mm機銃用対空光学照準器。倍率1.2倍で、速度毎秒300mまでの航空機に対応できる。最大照準距離1600m。参考：月刊PANZER9,’06

＜ＰｚＷ．３９＞：スイス陸軍軽戦車。チェコスロバキアのLTH軽戦車を導入したものである。重量7.5トン。主砲は24mm対戦車砲エリコンM38、副武装はマキシムM38機銃１丁とVz.25機銃１丁。装甲厚32-8mm。エンジンはスカニア・バビルス1664（125馬力）またはザウラー・アーボンCT1ディーゼル（120馬力）、最大速度45km。1938年にプロトタイプが完成し、8月から24両が量産された。1950年に退役した。参考：月刊軍事研究10,’06

＜ＰｚＷ．３９ファミリー＞

　＜ナーカンプカノーネ�T＞：対戦車自走砲型。PzW.39の車体を延長し、中央部に固定式戦闘室を設け、75mm対戦車砲を搭載した。1941年にエリコン社が試作したが、量産には至らなかった。参考：月刊軍事研究10,’06

　＜ナーカンプカノーネ�U＞：駆逐戦車型。PzW.39プロトタイプのスペアパーツを流用して1944年にスイス陸軍製作所が製作した。車体と戦闘室は丸みを帯びた鋳造製で、ヘッツァーに似た防楯を付けて75mm対戦車砲を搭載している。重量24トン。最大装甲厚70mm。参考：月刊軍事研究10,’06

＜ＰｚＷｕＭｉ（Ｌ）＞：ドイツ軍の対戦車手榴弾。弾頭は成形炸薬で、弾体後部に飛翔姿勢を保つための傘状のヒレが付いている。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜Ｐｚ　Ｚｕｇ＞：Panzerzug（戦車小隊）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｐ型装甲艦＞：ドイツ海軍がＺ計画で12隻の建造を予定した装甲艦で、Ｐは装甲艦（Panzershiff）の略らしい。海上交通破壊作戦が主任務で、シャルンホルスト級巡洋戦艦の主砲を38cm砲に換装する際に外した28cm連装砲塔を流用する案と、38cm連装砲塔を搭載する案が検討され、Ｏ型巡洋戦艦に発展した。参考：月刊世界の艦船7,'15

＜Ｐ基地＞：大浦崎にあった甲標的訓練基地のことで、昭和17年度から甲標的専門の分工場も操業した。存在を秘匿するため、指揮官の山田中佐の名を取って山田事務所と呼ばれていた。参考：歴史群像8,’11、日本潜水艦物語

＜Ｐ級駆逐艦＞：イギリス海軍駆逐艦。第２次大戦緊急計画で建造されたもので、諸元はＯ級と同じである。全長105.2m、幅10.7m、吃水2.7m、基準排水量1550トン。主機は蒸気タービン、出力40000馬力、速力36.8ノット。兵装は12cm単装砲４門、２ポンド４連装砲１基、533mm４連装魚雷発射管２基。G06ペイケンハム、G69パラディン、G41パンサー、G30パートリッジ、G10パスファインダー、G77ペン、G56ペタード、G93ポーキュパインの８隻が1941-42年に竣工した。４隻は後に主砲を10.2cm単装高角砲に換えて対空能力を強化した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐ級潜水艦シリーズ＞：アメリカ海軍潜水艦。カシャロット級を拡大した艦隊型潜水艦で、水上速力向上と充電時間短縮のため主機をディーゼル・エレクトリック方式とし、艦内に空調を設置した。ディーゼル直結推進より発電機分だけ重量がかさむので、1932年に出力１馬力あたり重量12.5kg以下の軽量ディーゼルの開発要求を発出、５社が応募し、1932年にジェネラル・モーターズの子会社ウイントン・エンジン社製、1933年にフェアバンクス・モース社製とHOR社製のディーゼル（全て２サイクル）が採用されている。参考：アメリカ潜水艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船9,’12増刊

　＜Ｐ級第１グループ＞：1934年度計画ポーツマス海軍工廠建造型。船体は完全複殻の鋲接構造である。各推進軸にディーゼル駆動発電機２セットを用意し、電動モーター２基の出力を減速歯車で一纏めにしてプロペラシャフトを回した。全長91.7m、最大幅7.6m、吃水4.2m、水上排水量1310トン、水中排水量1960トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、WINTON式16気筒２サイクルディーゼル４基＋エリオット式主発電機４基＋エリオット式電動モーター４基、水上出力4300馬力、水中出力2085馬力、２軸推進、水上速力19ノット、水中速力８ノット、重油搭載量373トン、エレクトリック・ストレージ・バッテリー社製VL31B蓄電池120セル２群計240セル、水上航続距離6000海里（10ノット）、水中航続時間10時間（５ノット）。安全潜航深度76m。兵装は533mm魚雷発射管６門（艦首４門、艦尾２門。魚雷16本）、50口径76mm単装甲板砲１門（セイル後方）、12.7mm単装機銃２丁、7.6mm単装機銃２丁。乗員54名。SS-172ポーパス、SS-173パイクの２隻が1935年に竣工した。太平洋戦争中に艦首に外装式魚雷発射管を装着し、機銃やレーダーを追加、主機を換装し、空調を強化している。1943年秋からは練習潜水艦として使用され、1956年に退役した。参考：アメリカ潜水艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船6,’09

　＜Ｐ級第２グループ＞：1934年度計画エレクトリック・ボート社建造型。船体は全溶接とし、艦尾のみ単殻構造を採用、フリーフラッドホール／スリットの位置や形状を変更するなどしている。燃料タンクも鋲接から溶接に変更したため燃料漏れの恐れが無くなり、対衝撃性も高くなった。運用結果は第１グループより良好と判定されている。全長90.8m、最大幅7.6m、吃水4.6m、水上排水量1315トン、水中排水量1968トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、WINTON式16-201A型16気筒２サイクルディーゼル（1350馬力、750rpm）４基＋エリオット式主発電機４基＋エリオット式電動モーター４基、水上出力4300馬力、水中出力2085馬力、２軸推進、水上速力19.5ノット、水中速力8.25ノット、重油搭載量347トン、エレクトリック・ストレージ・バッテリー社製VL31B蓄電池120セル２群計240セル、水上航続距離6000海里（10ノット）、水中航続時間10時間（５ノット）。安全潜航深度76m。兵装は533mm魚雷発射管６門（艦首４門、艦尾２門。魚雷16本）、50口径76mm単装甲板砲１門（セイル後方）、12.7mm連装機銃２基、7.6mm単装機銃１丁。乗員54名。SS-174シャーク、SS-175ターポンの２隻が1936年に竣工した。１番艦は太平洋戦争開戦後すぐ戦没したが、２番艦は第１グループと同様の改装を受け、大戦後半まで実戦配備されている。参考：アメリカ潜水艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦

　＜Ｐ級第３グループ＞：1935年度計画艦で、第１グループより第２グループの設計が優れていると判断されたため、第２グループをベースに設計した。ただ海軍工廠の溶接技術が未熟で、エレクトリック・ボート社建造の1-3番艦は溶接だが、ポーツマス海軍工廠の4-5番艦とメア・アイランド海軍工廠の６番艦は鋲接で船体を製作した。主機の構成も違っており、4-6番艦は第１・第２グループと同じだが、1-3番艦は推進軸１本あたり電動モーター４基を減速歯車で一纏めにしている。海軍工廠建造艦はディーゼルエンジンが不具合を起こしまくって換装を余儀無くされた。全長91.6m、最大幅7.6m、吃水4.6m、水上排水量1330トン（SS-179/-180は1335トン）、水中排水量1997トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、WINTON式16-201A型16気筒２サイクルディーゼル（1350馬力、750rpm。SS-179/-180はFM式38A8型対向８気筒２サイクル単動ディーゼル、1300馬力、750rpm、SS-181はHOR式89DA型８気筒２サイクル複動ディーゼル、1200馬力、700rpm）４基＋GE式主発電機４基＋GE式電動モーター８基（SS-179/-180はEL式電動モーター４基、SS-181はAC式電動モーター４基）、水上出力4300馬力、水中出力2336馬力（SS-179/-180は2285馬力）、２軸推進、水上速力19.25ノット、水中速力8.75ノット、重油搭載量371トン、ゴウルド・ストレージ・バッテリー社製AMTX33HB蓄電池120セル２群計240セル、水上航続距離11000海里（10ノット）、水中航続時間10時間（５ノット）。安全潜航深度76m。兵装は533mm魚雷発射管６門（艦首４門、艦尾２門。魚雷16本）、50口径76mm単装甲板砲１門、12.7mm単装機銃２丁、7.6mm連装機銃２基。乗員54名。SS-176パーチ、SS-177ピカラル、SS-178パーミット、SS-179プランジャー、SS-180ポラック、SS-181ポンパノの６隻が1936-37年に就役した。太平洋戦争中に第１グループと同様の改装を受け、1944年夏まで実戦配備されている。参考：アメリカ潜水艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｐ級潜水艦＞：イギリス海軍潜水艦。Ｏ級潜水艦の小改良型である。全長88.5m、幅9.1m、吃水4.2m、水上排水量1475トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、出力4400馬力、速力17.5ノット。兵装は533mm魚雷発射管８門、10.2cm単装砲１門。N29プロテウス、N36パーシューズ、N42パンドラ、N75パーシアン、N96フェニックスなど６隻が1930年に竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｐバンド＞

　＜Ｐバンド（ＩＥＥＥ Ｓｔｄ．）＞：300-1000MHzの周波数帯を指す。波長だと0.3-1m。通信、テレビ放送、地中レーダーなどに使用される。参考：レーダの基礎、月刊航空ファン5,’17

＜Ｐバンド（一般呼称）＞：225-390MHzの周波数帯を指す。極超短波に相当する。参考：ロッキードF117ナイトホーク

＜Ｐバンド（アメリカ軍、第２次大戦時）＞：200-500MHzの周波数帯を指す。極超短波に相当する。参考：ロッキードF117ナイトホーク、月刊航空ファン5,’17

＜Ｐファクター＞：プロペラの不均衡荷重を参照。

＜Ｐボート＞：ドイツ海軍高速魚雷艇で、Panzerbooteの略。イギリスの対Ｓボート戦力に対抗すべく装甲化してある。全長34.1m、全幅5m、排水量121-124トン。機関出力6000馬力、最大速力43.6ノット、航続距離780海里（35ノット）。兵装は魚雷発射管２門、40mm高射機関砲２門、7.92mm機銃２丁。25隻が生産され、1944年から配備された。参考：グラフィックアクション29

＜Ｐボート級＞：イギリス海軍哨戒艇P-Boat級。第１次大戦開戦直後から対Ｕボート用に建造した小型艇で、艦首は衝角になっており、潜航中の潜水艦は衝撃で沈める。浮上潜水艦を攻撃できるよう、砲も搭載していた。魚雷が船底を通過するよう、吃水は浅く作ってある。常備排水量578-613トン。兵装は10.2cm単装砲１門、２ポンド単装高角砲１門、35.6cm魚雷発射管２門、爆雷投下軌条。1915-17年に46隻が竣工し、第１次大戦中にＵボート４隻を撃沈した。参考：月刊丸5,’07、月刊世界の艦船3,’07

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