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＜Ｊ１曳光弾＞：自衛隊の12.7mm曳光弾。日本工機製。参考：月刊軍事研究10,’17

＜Ｊ１曳光弾紙箱入＞：自衛隊の12.7mm弾薬。日本工機製。参考：月刊軍事研究7,’18

＜Ｊ１空包＞：自衛隊の5.56mm空包。89式小銃用5.56mm空包は射撃速度の高いMINIMIで使用するとジャミングを起こす可能性があり、使用制限がかけられていたため、陸上自衛隊から昭和金属工業にMINIMIでも使える空包として開発依頼が出された。昭和金属工業では当初新品の薬莢を使う予定だったが、打殻薬莢を再生して安価に纏める方針に変更、５年かけて完成させている。打殻薬莢から雷管を外し、内部を洗浄、元の形状に戻して無鉛雷管を取り付け、空包薬を詰めて先端に内筒を填め込んである。89式小銃用5.56mm空包は先端が平らだが、この形状だとMINIMIの薬室に装填する際にジャミングの原因となるため、先端６カ所を絞り込んで尖らせた茶巾形状とし、更に離脱防止のため内筒を薬莢内に固定した。開発の功績により、昭和金属工業は防衛基板整備協会の平成29年度協会賞を受賞している。参考：朝雲、月刊軍事研究7,’16

＜Ｊ−１攻撃機＞：ユーゴスラビア空軍攻撃機（COIN機）、別名ヤストレブ（Jastreb）。G-2ガレブ中間練習攻撃機の発展型で、ユーゴスラビアのソコが開発した。エンジンを換装、主翼を改設計してパイロンを左右各４基ずつに増やし、降着装置を強化して前線飛行場での運用を可能とした。胴体下面にRATO（推力0.34トン）２基を搭載できる。全長10.7m、全幅11.7m、全高3.7m、自重2.82トン、最大総重量4.666トン。翼面積19平方メートル。エンジンはロールスロイス社製バイパー20-531（推力1.42トン）、巡航速度314ノット、最大速度465ノット、実用上昇限度11500m、航続距離820海里。固定武装は12.7mm機銃（135発）３丁。主翼下最内側パイロンに250kg爆弾、外側３基に127mmロケット弾１発または57mmロケット弾２発を搭載可能。乗員１名。1970年からF-84Gの後継として配備された。参考：世界の軍用機1979、空軍

＜Ｊ−１攻撃機ファミリー＞

　＜ＲＪ−１＞：偵察機型。参考：世界の軍用機1982、1979

　＜ＴＪ−１＞：練習機型。コクピットをタンデム複座にした。参考：世界の軍用機1982、1979

＜Ｊ−１攻撃機・海外シリーズ＞

　＜Ｊ−１Ｅ＞：輸出型で、ザンビア空軍に６機、リビア空軍に30機が採用された。参考：世界の軍用機1982、1979

＜Ｊ１直接照準眼鏡＞：陸上自衛隊の砲手用直接照準眼鏡で、74式戦車の防楯右に装備されている。単眼直視式、倍率は昼間８倍・夜間9.6倍。切り替えレバーで内部光路を変更すれば投光器による夜間照準（有効距離1000m）も可能。参考：スピアヘッドNo.3

＜Ｊ１徹甲弾リンク＞：自衛隊の12.7mm弾薬。日本工機製。参考：月刊軍事研究7,’18

＜Ｊ１普通弾＞：自衛隊の9mm弾薬。旭精機工業製。参考：月刊軍事研究9,’17

＜Ｊ１普通弾リンク＞：自衛隊の12.7mm弾薬。日本工機製。参考：月刊軍事研究7,’18

＜Ｊ�Tロケット＞：独立行政法人宇宙航空研究開発機構が開発した垂直発射式３段式固体燃料ロケット。MVロケットの改良型で、高度500kmの低軌道に重量１トンの衛星を打ち上げることができる。参考：月刊軍事研究6,’05

＜Ｊ１Ｎ１＞：十三試双発陸上戦闘機を参照。

＜Ｊ１Ｎ１−Ｃ＞：二式陸上偵察機を参照。

＜Ｊ１Ｎ１−Ｒ＞：二式陸上偵察機を参照。

＜Ｊ１Ｎ１−Ｓ＞：月光一一型夜間戦闘機を参照。

＜Ｊ１Ｎ１−Ｓａ＞：月光一一型甲夜間戦闘機を参照。

＜Ｊ１Ｎ３＞：月光二三型夜間戦闘機を参照。

＜Ｊ−２＞：明石型工作艦を参照。

＜Ｊ２＞：米韓連合軍司令部統合一般幕僚二部の略。

＜Ｊ２照準潜望鏡＞：陸上自衛隊の照準潜望鏡。74式戦車の砲塔上面に搭載されている。等倍の視察部と倍率８倍の望遠鏡部が一体化されており、主砲と連動して俯仰し、外部視察やレーザー照準にも使用できる。参考：スピアヘッドNo.3

＜Ｊ２パノラマ式照準器＞：陸上自衛隊の間接照準器。75式自走155mm榴弾砲に搭載されている。方位角指示装置を搭載しており、データがミル単位でデジタル表示される。J6架台に装着され、砲身と共に俯仰し、車体傾斜角は機械的に自動修正される。重量10kg。倍率４倍、視野10度。参考：スピアヘッドNo.13

＜Ｊ−２ｃ＞：明石型工作艦を参照。

＜Ｊ２Ｆシリーズ＞：アメリカ海軍の複葉水陸両用機、別名ダック（Duck）。グラマン社がJF-1の発展型として開発し、1935年6月に初飛行した。主に観測、沿岸哨戒、連絡、輸送（空母艦上輸送COD含む）に使用され、対潜任務にも就いた他、写真偵察や標的曳航機にも改造された。総生産数584機。参考・第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン10,’18、月刊世界の艦船7,’21

　＜Ｊ２Ｆ−５＞：フロートは胴体下面と一体化しており、フロート中央やや前寄りに引き込み脚を装備している。フロート後端には着艦フックがあって空母への着艦も可能。参考：月刊JWings4,’16

　＜Ｊ２Ｆ−６＞：最多生産型で、コロンビア社が600機を生産した。全長10.4m、全幅11.9m、全高4.24m、自重2000kg、全備重量3500kg。エンジンはライト社製R-1820-54（900馬力）単発、巡航速度249km、最大速度306km、実用上昇限度7600m、航続距離1200km。参考・第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン4,’72

＜Ｊ２Ｋシリーズ＞：アメリカ沿岸警備隊・海兵隊の軽輸送機。フェアチャイルド社製モデル24R軽飛行機を導入したものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｊ２Ｋ−１＞：全長7.6m、全幅11.7m、全備重量1160kg。エンジンはレンジャーR-390-D3（220馬力）、最大速度208km。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｊ２Ｍ＞：雷電シリーズ（局地戦闘機）を参照。

＜Ｊ３照準潜望鏡＞：陸上自衛隊74式戦車に搭載されている車長用照準潜望鏡。レーザー測遠機、等倍の視察潜望鏡、倍率８倍の単眼式Ｌ型照準潜望鏡からなる。参考：スピアヘッドNo.3

＜Ｊ３ターボジェットエンジン・シリーズ＞：航空自衛隊のターボジェットエンジン。1955年から防衛庁技術研究所と日本ジェットエンジン（石川島重工と他の重工４社が出資）で開発し、完成後に製造権を石川島重工に委譲した。参考：月刊JWings8,’19、5,’22

　＜ＸＪ３＞：試作型。1956年に完成した。参考：月刊JWings5,’22

　＜ＹＪ３−３＞：先行量産型。T-1練習機への搭載を目指して開発したが間に合わず、完成は1960年になった。参考：月刊JWings8,’19

　＜Ｊ３−ＩＨＩ−３＞：量産型。推力1.2トン。31基が生産され、T-1B練習機に搭載された。参考：月刊JWings8,’19、5,’22

　＜Ｊ３−ＩＨＩ−７Ｂ＞：推力強化型で、T-1B-10練習機に搭載された。推力1.4トン。参考：月刊JWings8,’19

＜Ｊ３−ＩＨＩ−７Ｃ＞：P-2Jの補助ジェットとして搭載されている。圧縮機は軸流式８段、燃焼器はアニュラー式、タービン段数１段、アフターバーナーは無い。全長1.994m、直径0.627m、重量0.43トン。離昇推力1.4トン。参考：世界の軍用機1979、月刊JWings8,’19

＜Ｊ３−ＩＨＩ−７Ｄ＞：更なる推力強化型。推力1.55トン。参考：月刊JWings8,’19

＜Ｊ３直接照準器＞：陸上自衛隊75式自走155mm榴弾砲に搭載されている直接照準器。全長922mm、重量9kg。倍率４倍、視野10度。J4架台（前半部は水平、後半部は垂直に10ミルずつ動く）に装着される。参考：スピアヘッドNo.13

＜Ｊ−４フライトジャケット＞：アメリカ軍の爆撃機隊員用フライトジャケット。B-3フライトジャケットとほぼ同じデザインで、色が黒系になっている。ウエスト・エンドにはベルトが追加された。参考：ミリタリー・イラストレイテッド17

＜Ｊ４Ｆシリーズ＞：アメリカ海軍・沿岸警備隊飛行艇、別名ウィジョン（Widgeon）。グラマン社製。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｊ４Ｆ−１＞：水陸両用機で、降着装置は尾輪式引き込み脚。1941年から25機を生産した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｊ４Ｆ−２＞：海軍型で、哨戒などの任務に就いた。全長9.5m、全幅12.2m、全高3.5m、自重1450kg、全備重量2040kg。エンジンはレンジャーL-440C-5（200馬力）双発、巡航速度222km、最大速度246km、上昇限度4450m、航続距離1480km。200ポンド爆雷２発を搭載できる。人員３名を収容可能。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｊ４Ｍ＞：閃電（戦闘機）を参照。

＜Ｊ−５＞：殲撃５型シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｊ５Ｎ＞：天雷（戦闘機）を参照。

＜Ｊ−６＞：殲撃６型シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｊ６シリーズ＞：イタリア軍練習機。イオナが開発した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｊ６＞：主翼は片持ち式テーパー翼で、スライド式キャノピーを持つ。全長7.4m、全幅10.2m、全備重量1000kg。エンジンはフィアットA.54（140馬力）単発、最大速度200km、実用上昇限度4750m。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｊ６−Ｓ＞：エンジンをアルファロメオD2-C.30（240馬力）に換装したもので、最大速度が255kmになった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｊ６Ｋ＞：陣風（戦闘機）を参照。

＜Ｊ−７＞：大鯨型（潜水母艦）を参照。

＜Ｊ−７シリーズ＞：殲撃７型シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｊ７Ｗ１＞：震電（戦闘機）を参照。

＜Ｊ７Ｗ２＞：震電改（戦闘機）を参照。

＜Ｊ−８＞：剣崎型（潜水母艦）を参照。

＜Ｊ−８シリーズ＞：殲撃８型シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｊ８Ｍ１＞：秋水（戦闘機）を参照。

＜Ｊ９＞：スウェーデン空軍戦闘機。アメリカのセバスキー・リパブリックEP-1を輸入したものである。参考：月刊軍事研究1,’16

＜Ｊ−１０＞：殲撃10型シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｊ１０＞：スウェーデン空軍戦闘機。アメリカのバルティー48Cバンガードを輸入したものだが、到着前に第２次大戦が始まって禁輸措置を喰らい、配備できなかった。参考：月刊軍事研究1,’16

＜Ｊ−１１＞：CR42海外シリーズ（戦闘機）または殲撃11型（戦闘機）または筑紫型（測量艦）を参照。

＜Ｊ−１２＞：樫野型（給兵艦）または殲撃12型（戦闘機）を参照。

＜Ｊ−１３＞：殲撃13型（戦闘機）を参照。

＜Ｊ−１４＞：殲撃14型（戦闘機）を参照。

＜Ｊ−１５＞：殲撃15型（戦闘機）を参照。

＜Ｊ−１６＞：殲撃16型（戦闘機）を参照。

＜Ｊ−１８＞：秋津洲型（水上機母艦）または殲撃18型（戦闘機）を参照。

＜Ｊ１８＞：インド海軍サンダヤク級測量艦サンダヤク（Sandhayak）。1981年就役。参考：月刊世界の艦船6,’83、6,’16

＜Ｊ−１９＞：殲撃19型（戦闘機）を参照。

＜Ｊ１９＞：スウェーデン海軍ハルランド級駆逐艦２番艦スモーランド（Småland）。1956年1月就役。イェーテボリの海洋センターに保存展示されている。参考：月刊世界の艦船3,’16

＜Ｊ−２０＞：Re2000海外シリーズ（戦闘機）または伊良湖型（給糧艦）または殲撃20型（戦闘機）を参照。

＜Ｊ−２１＞：初島型（電纜敷設艇）を参照。

＜Ｊ２１シリーズ＞：スウェーデン空軍エンテ翼ツインテールブーム戦闘機。サーブ社が開発し、1949年1月までにＡ＋Ｂ型298機とＲ型64機が生産された。参考：JWings11,’00、月刊軍事研究1,’16

＜Ｊ２１Ａ−１＞：エンジンを推進式に搭載したエンテ翼機で、主翼に２本のテイルブームを取り付けて尾翼を支えている。緊急脱出時にプロペラに激突しないよう、射出座席を搭載した。1943年7月に初飛行し、1945年12月（7月？）から引き渡された。全長10.45m、全幅11.65m、全備重量4150kg。エンジンはDB605B（のライセンス生産版。1475馬力）単発、最大速度643km、実用上昇限度11000m、航続距離750km。固定武装は20mm機関砲１門、13.2mm機銃３丁。爆弾500kgを搭載できる。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、JWings11,’00、月刊丸8,’11

＜Ｊ２１Ａ−２＞：A-1の小改良型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｂ２１Ａ−３＞：攻撃機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｊ２１Ｒ＞：エンジンをゴブリン・ターボジェット（推力1.5トン）に換えたもの。1949年から運用されたが、機体設計がレシプロ向けのままなのでジェットに換えても速度性能があまり上がらず、試作機含め64機で生産が打ち切られ、代わりにデハビラント製DH100バンパイアを導入した。J29戦闘機が就役するとA21R攻撃機に改造されている。参考：JWings11,’00、8,’20、3,’23

＜Ｊ２１ファミリー＞

　＜Ａ２１Ｒ＞：J21Rを攻撃機に改造したもの。参考：月刊JWings8,’20

＜Ｊ−２２＞：IAR-93シリーズ（攻撃機）を参照。

＜Ｊ２２Ａ＞：スウェーデン空軍戦闘機。サーブ社が1941年1月から開発し、1942年9月に初飛行した。機体構造は鋼管骨組み・木製合板張りで、主翼は中翼配置、主脚は胴体下部に引き込まれる。エンジンが非力な分、機体の軽量化を図っており、中高度（4000-5000mくらい）までならJ23戦闘機と渡り合えたという。全長7.8m、全幅10m、全備重量2840kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1830ツインワスプ（1065馬力）単発、最大速度575km、実用上昇限度9300m、航続距離1270km。固定武装は13.2mm機銃２丁、7.7mm機銃２丁。乗員１名。1942年11月から引き渡され、1946年4月までに198機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、JWings11,’00、月刊丸2,’12、月刊軍事研究1,’16

＜Ｊ２３＞：P-51海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｊ２３Ａ＞：73式小型トラック・シリーズを参照。

＜Ｊ２３Ａ２＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２３Ａ３＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２３Ｄ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２３ＧＥ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２３ＧＮ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２３Ｋ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２３Ｐ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２３ＳＣ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２３ＳＨ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２３ＳＲ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２３Ｗ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２４Ａ＞：73式小型トラック・シリーズを参照。

＜Ｊ２４ＧＥ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２４ＧＮ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２４Ｋ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２４Ｍ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２４Ｐ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２４ＳＣ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２４ＳＨ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２４ＳＲ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２４Ｗ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２５Ａ＞：73式小型トラック・シリーズを参照。

＜Ｊ２５Ａ２＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２５Ａ３＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２５Ｄ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２５ＧＥ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２５ＧＮ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２５Ｋ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２５Ｐ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２５ＳＣ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２５ＳＨ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２５ＳＲ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ２５Ｗ＞：73式小型トラック・ファミリーを参照。

＜Ｊ−２７＞：日本海軍が改マル五計画で建造を予定した潜水母艦の計画番号で、計画線表ではV-27と呼ばれた。基準排水量12480トン、公試排水量13700トン。主機はディーゼル、出力17000馬力、速力21ノット。兵装は三年式12.7cm連装砲三型２基、九六式25mm連装機銃４基。呉式二号五型射出機１基と零式一号水上偵察機１機を搭載する。仮称艦名第5034（昭和20年12月起工、昭和21年9月進水、昭和22年4月竣工）、第5035（昭和21年10月起工、昭和22年7月進水、昭和23年5月竣工）、第5036号（昭和22年5月起工、昭和23年2月進水、昭和23年12月竣工）の３隻を建造予定だったが、戦況の推移に鑑みて中止された。参考：日本潜水艦物語

＜Ｊ−２８＞：足摺型（給油艦）を参照。

＜Ｊ２８Ａ＞：DH100海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｊ−２９＞：洲埼型給油艦（２代目）を参照。

＜Ｊ２９シリーズ＞：スウェーデン空軍戦闘機。外見からトゥナン（Tunnan、樽）という愛称が付けられ、後に正式ニックネームになった。ヨーロッパ初の実用後退翼ジェット戦闘機で、サーブ社が1945年10月から開発し、1948年9月1日に初飛行、1951年にJ29Aが引き渡された。コンゴ動乱で国連の要請を受けて1961年にJ29B９機とS29C２機が派遣され、ジャングルの中のコルウェジ基地を壊滅させた。1956年までに661機が生産され、1965年まで実戦配備され、その後は標的曳航機などに任務転換して1974年まで使用された。参考：月刊JWings6,’04、11,’00、8,'20、3,'23、月刊航空ファン2,’11

　＜Ｊ２９Ａ＞：デハビラント社製ゴースト50エンジンのライセンス生産型、RM2ターボジェットエンジン（推力2.27トン）を胴体内に搭載しているが、直径が1.35mもあったため、胴体がやたらと太くなった。主翼は中翼配置の薄翼で、後退角25度。車輪は胴体に引き込まれる。総重量5.45トン。最大速度1025km。固定武装は機首下の20mm機関砲４門。224機が生産され、当時装備していたJ28A（DH101FB1バンパイア）を代替していった。参考：月刊JWings6,’04

　＜Ｊ２９Ｂ＞：攻撃機型、別名A29B。主翼下に増槽、105mmロケット弾14発、爆弾、ナパーム弾などを搭載できるようにした。総重量６トン、最大重量7.08トン。1953年5月から1955年11月までに332機が生産され、後に289機がJ29Fに改造された。参考：月刊JWings6,’04

　＜Ｊ２９Ｄ＞：試験機型。J29Bにアフターバーナーを搭載したもので、１機だけ製作された。参考：月刊JWings6,’04

　＜Ｊ２９Ｅ＞：主翼前縁にドッグトゥースと境界層板（フェンス）を付けたタイプ。主翼外側を前後に延長してドッグトゥースにしている。J29Aのうち29機が改修された。参考：月刊JWings6,’04

　＜Ｊ２９Ｆ＞：J29Eにアフターバーナーを搭載したもの。1963年からはサイドワインダーも搭載できるようになった。全長10.1m、全幅11m、全高3.74m、自重4.5トン、総重量7.275トン。エンジンはスベンスカRM2B（推力2.16トン）、最大速度1060km。武装はサイドワインダー２発、75mmロケット弾24発、140mmロケット弾８発、ナパーム弾２発などから選択できる。J29Bから278機、J29Dから１機、J29Eから19機が改修された。参考：月刊JWings6,’04

＜Ｊ２９ファミリー＞

　＜Ａ２９Ｂ＞：J29Bを参照。

　＜Ｓ２９Ｃ＞：偵察機型。J29Bの武装を外して機首下にカメラ７基を搭載している。1954年5月から1956年5月に76機が引き渡された。参考：月刊JWings6,’04

＜Ｊ２９海外シリーズ＞

　＜Ｊ２９Ｆ（オーストリア空軍）＞：オーストリア空軍戦闘機。武装を外して偵察機にも転用できるようにしてあり、1961-62年に30機を購入、1972年まで使用した。参考：月刊JWings6,’04、月刊航空ファン2,’11

＜Ｊ３０シリーズ＞：FH艦上戦闘機、X-4試作機、XF-79試作戦闘機、XF-92試作戦闘機に搭載された軸流式ターボジェットエンジンで、ウェスティングハウス社が開発した。参考：月刊JWings5,’18

　＜タイプ１９Ａ＞：試作型で、アメリカ完全国産なのでヤンキー・エンジンの通称が付いた。1941年12月8日（真珠湾攻撃の次の日）にウェスティングハウス社がアメリカ海軍に開発を表明している。静止推力0.515トン。エンジン全長2.5m超、直径19インチ（482mm）。1943年3月19日から地上試運転を行い、1944年1月にFG-1の胴体下に搭載されて空中試験に入った。参考：月刊JWings5,’18

　＜タイプ１９Ｂ＞：タイプ19Aの改良型で、1944年1月に500基が発注されたが、太平洋戦争終結で190基に減った。1947年にJ30に改称された。参考：月刊JWings5,’18

＜Ｊ−３１＞：殲撃31型（戦闘機）を参照。

＜Ｊ３１＞：ジェネラル・エレクトリック社のジェットエンジン、社内開発名称I-16。設計推力1600ポンド（0.725トン）。1947年に制式化され、P-59A、FR、XF2Rに搭載された。参考：月刊JWings5,’18

＜Ｊ−３２＞：波勝型（標的艦）を参照。

＜Ｊ３２Ｂ＞：サーブ32/A32ファミリー（戦闘攻撃機）を参照。

＜Ｊ３３＞：風早型（給油艦）を参照。

＜Ｊ３３シリーズ＞：P-80戦闘機やT-33練習機に搭載されている遠心式ターボジェットエンジン。ジェネラル・エレクトリック社がI-16/J31エンジンをベースに1943年から設計推力4000ポンド（1.814トン）のI-40として開発した。推力4600ポンド（2.086トン）。後に主契約社がアリソン社に移管され、アリソン社で量産されている。参考：世界の傑作機No.104、月刊JWings5,’18

＜Ｊ−３４＞：鷹野型（給油艦）またはハンター海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｊ３５シリーズ＞：サーブ35/J35シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｊ３５シリーズ＞：P-84戦闘機に搭載されている軸流式ターボジェットエンジン。ジェネラル・エレクトリック社が1943年からTG-180として開発し、1944年4月に地上試運転を開始、1946年2月にXP-84に積まれて初飛行した。推力1.643トン。レシプロエンジンからジェットエンジンへの切り替えが遅れたアリソン社が潰れそうだったため、後にアメリカ政府がライセンスを購入して主契約社をアリソン社に変更、アリソン社で量産されている。参考：世界の傑作機No.104、月刊JWings5,’18、3,’23

＜Ｊ−３６＞：大浜型（標的艦）を参照。

＜Ｊ−３７＞：一等輸送艦を参照。

＜Ｊ−３９＞：二等輸送艦を参照。

＜Ｊ４２＞：プラット＆ホイットニー社の遠心式ターボジェットエンジン。ロールスロイス社製ニーンをライセンス生産したものである。F9F戦闘機に搭載された。参考：月刊JWings5,’18

＜Ｊ４７シリーズ＞：GE社のターボジェットエンジン。アリソン社製J35ターボジェットに12段目の圧縮機ブレードを追加したものである。1946年からTG-190の名称で開発し、1947年6月21日に初試験を実施した。F-86とB-47に搭載され、1956年までに36500基が生産された。参考：月刊航空情報3,’10、世界の傑作機No.39、No.104、月刊JWings5,’18

　＜Ｊ４７−ＧＥ−１７Ｂ＞：アフターバーナー搭載型で、F-86Dに搭載された。ミリタリー推力24.51kN、A/B時推力32.69kN。参考：月刊航空情報3,’10

　＜Ｊ４７−ＧＥ−２１＞：J73を参照。

　＜Ｊ４７−ＧＥ−２７＞：F-86F用。圧縮機は軸流式12段、圧縮比5.5、燃焼室はカニュラー式８基、タービンは単軸１基。推力26.29kN。オーバーホール間隔625時間、飛行中停止トラブルは33000時間に１回。参考：月刊航空情報3,’10

＜Ｊ４８＞：プラット＆ホイットニー社のジェットエンジン。イギリス製テイのライセンス生産版である。参考：月刊JWings5,’18

＜Ｊ５２エンジン・シリーズ＞：プラット＆ホイットニー社のターボジェットエンジン。エンジン始動にはガスタービン・コンプレッサー（GTC）の高圧空気を使用するため、外部GTCユニットを用意する必要があり、内蔵式スターターを搭載する改修を施したものもあった。A-4攻撃機、A-6攻撃機に搭載された。参考：世界の傑作機No.3

＜Ｊ５２−Ｐ−６＞：インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式で低圧５段・高圧７段、燃焼器はカニュラー式９個、タービンは高圧１段・低圧１段、アフターバーナーは無い。全長3.018m、直径0.796m、重量0.933トン。定格推力3.856トン（回転数99.6%）、ミリタリー推力8500ポンド・3.856トン（回転数102.6%）。参考：世界の軍用機1979、世界の傑作機No.3

＜Ｊ５２−Ｐ−８＞：インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式で低圧５段・高圧７段、燃焼器はカニュラー式９個、タービンは高圧１段・低圧１段、アフターバーナーは無い。全長3.018m、直径0.796m、重量0.961トン。定格推力4.218トン（回転数99.9%）、ミリタリー推力9300ポンド・4.218トン（回転数102.9%）。参考：世界の軍用機1979、世界の傑作機No.3

＜Ｊ５２−Ｐ−４０８Ａ＞：別名JT8B-5。A-4F、A-4M、EA-6Bに搭載されている。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式で低圧５段・高圧７段、圧縮比14.6、燃焼器はカニュラー式で燃焼室９個、タービンは高圧１段・低圧１段、アフターバーナーは無い。全長3.018m、直径0.796m、重量1.052トン。定格推力5.08トン（回転数99.4%）、ミリタリー推力11200ポンド・5.08トン（回転数102.4%）。参考：世界の軍用機1979、世界の傑作機No.3

＜Ｊ５４Ａ＞：1/4トントラック（陸上自衛隊）シリーズを参照。

＜Ｊ５４Ｅ＞：1/4トントラック（陸上自衛隊）シリーズを参照。

＜Ｊ５４Ｍ＞：1/4トントラック（陸上自衛隊）シリーズを参照。

＜Ｊ５４Ｐ＞：1/4トントラック（陸上自衛隊）シリーズを参照。

＜Ｊ５７エンジン・シリーズ＞：プラット＆ホイットニー社のターボジェットエンジン、社内開発名称JT3。二軸式を採用して圧縮比を当時の倍の12まで高めている。圧縮機外径を後方に向かって絞り込み、燃焼室で膨らませる外形を取ったため、ワスプ・ウエスト（Wasp waist、蜂の腰）やコーク・ボトル（コカコーラ瓶）といったニックネームを付けられた。F-100、F-101、F-102、F-8、F4D、F5D、B-52、KC-135などに搭載された。参考：月刊JWings5,’18、世界の傑作機No.1

　＜Ｊ５７−Ｐ−１＞：空軍用。参考：世界の傑作機No.118

　＜Ｊ５７−Ｐ−４＞：ミリタリー推力10000ポンド（4.54トン）、A/B時推力12000ポンド（5.44トン）。参考：世界の傑作機No.1

　＜Ｊ５７−Ｐ−６Ａ＞：海軍型。J57-P-1/-1AをJ57-P-6B相当に改造したものである。参考：世界の傑作機No.118

　＜Ｊ５７−Ｐ−６Ｂ＞：海軍用新造型。参考：世界の傑作機No.118

　＜Ｊ５７−Ｐ−１６＞：ミリタリー推力10500ポンド（4.76トン）、A/B時推力12000ポンド（5.44トン）。参考：世界の傑作機No.1

　＜Ｊ５７−Ｐ−２０＞：ミリタリー推力10700ポンド（4.85トン）、A/B時推力18000ポンド（8.16トン）。参考：世界の傑作機No.1

　＜Ｊ５７−Ｐ−２０Ａ＞：J57-P-20にBLC用の抽気機構を追加したもので、F-8E(FN)に搭載された。ミリタリー推力11400ポンド（5.17トン）、A/B時推力18000ポンド（8.16トン）。参考：世界の傑作機No.1

　＜Ｊ５７−Ｐ−４３Ｗ＞：B-52F/G、KC-135Aに搭載された。圧縮機16段、圧縮比12.5、燃焼器はカニュラー式で燃焼室８個、タービン段数３段、離昇推力13750ポンド（6.24トン）。全長167インチ（4.24m）、直径39インチ（0.99m）、重量3870ポンド（1.76トン）。参考：世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ｊ５７−Ｐ−４２０＞：外気温度が高い時にスロットルをアイドルからミリタリーに入れると、排気温度が680℃を超えて制限値に近づくことが多く、排気温度測定記録装置TTRIを後日装備したものもあった。ミリタリー推力12400ポンド（5.62トン）、A/B時推力19500ポンド（8.85トン）。参考：世界の傑作機No.1

　＜ＪＴ３Ｄ＞：民間型。B707、B720、DC-8に搭載された。参考：月刊JWings5,’18

＜Ｊ５８−１＞：SR-71に搭載されているターボジェットエンジン。単軸ブリードバイパス式で、エアインテイクは可動式ショックコーン、エアインテイク周囲の補助エアインテイク、境界層ブリード口、燃料室冷却空気インテイク、排気ノズル形成用エアインテイクから構成される。圧縮機は11段で、４段目から空気を抽出し、数本のダクトでアフターバーナー部に送る機構が付いている。これによりコンプレッサーストールマージンが増大し、アフターバーナー出力が強化された。燃焼器はカニュラー式で燃焼室８個、タービン段数２段。全長4.6m、直径1.2m、重量2.95トン。静止時圧縮比8.0、空気流量毎秒14.5kg、燃費率1.9kg/kgp/h。静止推力は14.7トンだが、高速で飛行するとラムジェットエンジンのような押し込み圧が発生し、出力が増大する。使用燃料はJP-7。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｊ６０−Ｐ−６＞：プラット＆ホイットニー社のターボジェットエンジン、別名JT12。T-2Bに搭載された。圧縮機は軸流式９段、燃焼器はカニュラー式で燃焼室８個、タービン段数２段、アフターバーナーは無い。全長1.954m、直径0.559m、重量0.212トン。離昇推力1.497トン。参考：世界の軍用機1979

＜Ｊ６５エンジン・シリーズ＞：カーチス・ライト社がライセンス生産したサファイア軸流式ターボジェットエンジン。A-4攻撃機、B-57爆撃機、F-84F戦闘機、F11F艦上戦闘機、FJ-3/4戦闘機、XF-104戦闘機に搭載された。参考：月刊JWings5,’14、5,’18、世界の傑作機No.3

　＜Ｊ６５−Ｗ−１６Ａ＞：定格推力6580ポンド／2.98トン（回転数96.5%）、ミリタリー推力7700ポンド／3.49トン（回転数100%）。参考：世界の傑作機No.3

　＜Ｊ６５−Ｗ−２０＞：定格推力7400ポンド／3.36トン（回転数100%）、ミリタリー推力8400ポンド／3.81トン（回転数104.6%）。参考：世界の傑作機No.3

＜Ｊ６７シリーズ＞：カーチス・ライト社がライセンス生産したブリストル・シドレー社製オリンパス・ジェットエンジン。アメリカ版へと設計変更するのに時間がかかって実用化が遅れ、カーチス・ライト社がジェットエンジン開発から手を引く羽目になった。参考：月刊JWings5,’18

＜Ｊ６９−Ｔ−２５＞：テレダインCAEのターボジェットエンジンで、別名CAE352-5A。T-37Bに搭載された。圧縮機は遠心式１段、圧縮比3.9、燃焼器はアニュラー式、タービン段数２段、アフターバーナーは無い。全長0.899m、幅0.566m、重量165kg。定格推力0.4トン、離昇推力0.465トン。参考：世界の軍用機1979、世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｊ７３エンジン・シリーズ＞：ジェネラル・エレクトリック社のターボジェットエンジンで、元はJ47-21という名称だった。J47-GE-17の推力向上型で、圧縮機の案内翼を可変式にしている。F-86Hに搭載された。参考：世界の傑作機No.104

＜Ｊ７５−Ｐ−１３Ｂ＞：プラット＆ホイットニー社のターボジェットエンジン。TR-1に搭載された。圧縮機15段、圧縮比12.0、燃焼器はカニュラー式で燃焼室８個、タービン段数３段、離昇推力26500ポンド（12.02トン）。全長259インチ（6.58m）、直径43インチ（1.09m）、重量5960ポンド（2.7トン）。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｊ７９シリーズ＞：ジェネラル・エレクトリック社のターボジェットエンジン。マッハ２以上の超音速機用で、高圧縮空気を得るため圧縮機を長大にしてあり、インレット・ガイドベーンと圧縮機前方６段の静翼に可変ステーター・ブレード技術を適応して全速度域での効率の良い圧縮を可能としている。1954年6月に初号機の運転を開始し、1955年5月20日にB-45の爆弾倉に懸下されて空中試験が始められ、各型計17000基が生産された。参考：世界の傑作機No.104、飛行機のしくみ

　＜ＧＯＬ−１５９０＞：可変ステーター・ブレード技術実験エンジンVSXEの実証型で、1953年12月16日に初運転が行われた。アメリカ空軍超音速機用エンジンMX2118に採用されて開発が進められ、B-58用エンジンとしてJ79の名称で採用されている。参考：世界の傑作機No.104

　＜Ｊ７９−ＧＥ−２＞：F-4A初期型とA-5Aに搭載された。A/B時推力7.325トン。参考：世界の傑作機No.104

　＜Ｊ７９−ＧＥ−３Ｂ＞：F-104A/Bに搭載された。A/B時推力6.35トン。参考：世界の傑作機No.104

＜Ｊ７９−ＧＥ−４＞：A-5Aに搭載された。ミリタリー推力10300ポンド（4.672トン）、A/B時最大推力16150ポンド（7.325トン）。参考：A-5ビジランティ

＜Ｊ７９−ＧＥ−５Ｃ＞：B-58Aに搭載された。A/B時推力7.075トン。参考：世界の傑作機No.104

＜Ｊ７９−ＧＥ−７Ａ＞：F-104C/Dに搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式17段、燃焼器はカニュラー型10個、タービン段数３段、アフターバーナー付き。全長5.283m、エアインテイク径0.973m、重量1.644トン。通常巡航推力1.202トン、ミリタリー推力4.536トン、A/B時離昇推力7.167トン。参考：世界の軍用機1979、世界の傑作機No.104

＜Ｊ７９−ＧＥ−８＞：F-4B、RF-4B、A-5A、RA-5Cに搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式17段、燃焼器はカニュラー型10個、タービン段数３段、アフターバーナー付き。全長5.295m、エアインテイク径0.973m、重量1.676トン。通常巡航推力1.179トン、ミリタリー推力4.944トン、A/B時離昇推力7.711トン。アイドルからA/B最大推力まで達する時間は12秒。参考：世界の軍用機1979、A-5ビジランティ、世界の傑作機No.104

　＜Ｊ７９−ＧＥ−８Ｃ＞：速度調節型アフターバーナー点火方式（Speed Modulated Thrust Afterburner System）を採用したもの。参考：A-5ビジランティ

＜Ｊ７９−ＧＥ−１０＞：F-4J、RA-5Cに搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式17段、燃焼器はカニュラー型10個、タービン段数３段、アフターバーナー付き。全長5.301m、直径0.992m、重量1.749トン。通常巡航推力1.179トン、ミリタリー推力5.357トン、A/B時離昇推力8.083トン。アイドルからA/B最大推力に達するまでの時間は８秒弱。参考：世界の軍用機1979、A-5ビジランティ、世界の傑作機No.104

＜Ｊ７９−ＧＥ−１１Ａ＞：F-104G（アメリカ生産分）に搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式17段、燃焼器はカニュラー型10個、タービン段数３段、アフターバーナー付き。全長5.28m、直径0.98m、重量1.619トン。通常巡航推力1.202トン、通常静止推力4.536トン、A/B時最大静止推力7.167トン、最大推力重量比4.44。参考：世界の軍用機1979、月刊航空ファン4,’72、世界の傑作機No.104

＜Ｊ７９−ＧＥ−１５＞：F-4C/D、RF-4Cに搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式17段、燃焼器はカニュラー型10個、タービン段数３段、アフターバーナー付き。全長5.293m、エアインテイク径0.973m、重量1.678トン。通常巡航推力1.179トン、ミリタリー推力4.944トン、A/B時離昇推力7.711トン。参考：世界の軍用機1979、世界の傑作機No.104

＜Ｊ７９−ＧＥ−１７＞：F-4E/F、RF-4Eに搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式17段、圧縮比13.4、燃焼器はカニュラー型10個、タービン段数３段、アフターバーナー付き。全長5.301m、エアインテイク径0.992m、重量1.745トン。通常巡航推力1.179トン、ミリタリー推力11870ポンド・5.357トン、A/B時離昇推力17900ポンド・8.083トン。参考：世界の軍用機1979、世界軍用機年鑑1990-91、世界の傑作機No.104、月刊JWings12,’20

＜Ｊ７９−ＧＥ−１９＞：F-104A/Sに搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式17段、燃焼器はカニュラー型10個、タービン段数３段、アフターバーナー付き。全長5.301m、エアインテイク径0.992m、重量1.745トン。通常巡航推力1.179トン、ミリタリー推力5.357トン、A/B時離昇推力8.083トン。参考：世界の軍用機1979、世界の傑作機No.104

＜ＣＪ８０５−３＞：アフターバーナーを省いた民間型で、コンベア880に搭載された。参考：世界の傑作機No.104

＜ＣＪ８０５−２３＞：CJ805-3にアフト・ファンを付けてターボファンエンジンにしたもの。コンベア990に搭載された。参考：世界の傑作機No.104

＜Ｊ７９海外シリーズ＞

　＜Ｊ７９−ＩＨＩ−１１Ａ＞：石川島播磨重工でライセンス生産したJ79-GE-11Aで、F-104Jに搭載された。最前部はマグネシウム合金製フロントフレームで、上部と左右にエンジンを機体に取り付けるマウントを持ち、内側中心部にはハブがあってNo.1ベアリングにより圧縮機前端荷重を受け持つ。ハブ前端にはフロント・ギアボックスが装着されており、スターター及び圧縮機に繋がっていて、エンジン始動時に使用される。また、傘歯車を介してギア回転力が下方にも抽出されるようになっていて、トランスファー・ギアボックスを介してリア・ギアボックスに伝達され、補機類の駆動に使われる。フロントフレーム外殻とハブは中空ストラット８本で結ばれており、ストラット内にエンジンブリードエアを流して氷結を防止する機構を備える。フロントフレームの後ろがインレット・ガイドベーンで、可変ステーター・ブレード方式の中空羽根20枚からなり、フロントフレームの中空ストラットと同様の氷結防止機構を持つ。圧縮機ケーシングは前部、中間、後部の３つに分かれており、それぞれ上下に分割できる。前部ケーシングはマグネシウム・トリウム合金の鋳造製で、６段の可変ステーター・ブレード方式圧縮機静翼を持つ。静翼の角度は圧縮機入口温度とエンジン回転数により決められ、主燃料コントロールから供給される燃料を油圧代わりに作動するアクチュエータにより調整される。また、機関砲射撃時にはベーン閉止バルブが自動的に作動して静翼の角度を５度ほど閉じ、爆風の影響を低減する。中間ケーシングはニッケル合金の機械加工で、７段目の圧縮機静翼が組み付けられており、前後ケーシングの熱膨張率の差を緩衝する役目もある。後部ケーシングは合金鋼の溶接製で、8-17段目の圧縮機静翼が組み付けられており、17段目は後方の出口ガイドベーンとセットになっている。圧縮機ローターには17段のローターディスクが装着され、前端のスタブシャフトはフロントフレームのNo.1ベアリング、後端のスタブシャフトはリアフレームのNo.2ベアリングとタービンシャフトに組み付けられてタービンの回転が伝達される。圧縮機後端にはリアフレームがあり、外殻と内側ハブの間を10本の中空ストラットが支え、ここを圧縮空気が通り抜ける構造となっている。外殻には燃料ノズル取り付け座と燃焼器取り付けボスが10カ所ずつ設けられ、内側ハブの内側にNo.2ベアリングが付く。燃焼器のケーシングは合金鋼板金製で、上下に分割でき、分割部リーク防止と補強を兼ねてロッキング・ストリップが装着されている。燃焼器はカニュラー型で、10個のライナーが後端のトランジッション・ダクトに円周上に装着されており、うち２個に点火栓が取り付けられていて、ライナーを連結するクロス・イグニションチューブを介して全ライナーに延焼する。燃料の流量はスロットル位置、圧縮機出口圧力、圧縮機入り口温度、エンジン回転数により、ハイドロ・メカニカル方式主燃料コントロールが自動制御する。トランジッション・ダクトはライナーからの10本の燃焼ガスを１つの環状流に纏め、タービンノズルへと送り込む。タービンノズル（タービンの静翼相当部）は３段で、１段目は燃焼器内側ケーシング、２・３段目はタービンケーシングに取り付けられていて、熱膨張に対応するため、外輪部に切れ目が入っている。タービンローターはタービンシャフトと３段のタービンホイールからなり、タービンシャフト前端に圧縮機ローターが結合されている。タービンホイールは歯車状のタービンディスクとタービン動翼で構成され、タービン動翼は２枚１組でタービンディスク外周歯車状部の谷の所にロッキング・ストリップで固定される。タービンケーシング／ローターの後ろがタービンフレームで、外殻と内側ハブを７本のストラットで結合した構造をしており、タービンローターを通り抜けた燃焼ガスをアフターバーナーテイルパイプへと導く。タービンフレーム外殻は上部と左右で機体に固定され、エンジン推力はこの固定部を介して機体に伝達される。内側ハブの内部にはタービンローター後部No.3ベアリングが付く。タービンフレームの後ろがアフターバーナー装置で、タービンフレームに固定されたインナーコーン、アフターバーナー燃料マニフォールド、フレームホルダーからなる。スロットルレバーが76.5度を超え、エンジン回転数が94.6%を上回ると、アフターバーナー燃料ポンプが作動してアフターバーナー燃料コントロールに燃料が送られ、スロットル位置と圧縮機出口圧力から算出された必要燃料がアフターバーナー燃料マニフォールドに分配されてスプレーバーから高温排気内に噴射される。スプレーバー後方には７本のストラットでインナーコーンと結合するフレームホルダーがあり、三重のリング構造をしていて、アフターバーナー燃料を効率良く燃焼させる働きをする。アフターバーナー装置の後ろがテイルパイプで、前後２本の外筒と４本のライナーからなり、ライナー内面はセラミック・コーティングにより耐熱加工が施されている。最後部が排気ノズルで、内側にフラップ24枚で構成される１次ノズル、外側にフラップ24枚を持つ２次ノズルが配置されており、両者はリンク機構で結合されている。可変面積機構を備えていて、スロットルとリンクしたノズル面積制御装置が油圧式ノズル・アクチュエータを作動させ、スロットルを進めていくとノズルを閉じ、排気温度が最大安全域に達したところで最大限に閉じてミリタリー推力を発揮する。アフターバーナーが作動すると、排気温度が最大安全域を超えて行くのを感知してノズルを開かせる。１次ノズルはコンバージェント・ノズルを形成しており、超音速飛行時には排気ノズル外側から１次ノズルと２次ノズルの間を通って流れ込む空気が１次ノズルを通過した排気を押さえつけて徐々に膨張させることにより、空力学的にコンバージェント・ダイバージェント・ノズルを形成する。ノズル作動機構が故障して開きっぱなしになると推力が出ないので、操縦席に緊急ノズル閉止用ハンドルが設置されている。エンジン音は独特で、ノズルのフラップが振動すると「コーン」、回転数が92-94%で「フォーン」という感じの音が出る。全長5.252m、エンジン入口径0.804m、最大直径0.981m、重量1.615トン。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式17段、燃焼器はカニュラー型10個、タービン段数３段、アフターバーナー付き、排気ノズルは可変式。ミリタリー推力時圧力比12.2。ミリタリー推力4.536トン、A/B時推力7.167トン。A/B時推力重量比4.43。燃料消費率はマッハ0.9巡航で推力１kgあたり毎時1.051kg、ミリタリー推力で推力1kgあたり毎時0.84kg、地上静止A/B最大推力で推力1kgあたり毎時1.97kg。最初の24基はノックダウンキットをGE社から導入して組み立て、３段階に分けて国産化率を徐々に引き上げていき、第３段階での国産化率は95%に達している。参考：世界の傑作機No.104、世界の軍用機1979

＜Ｊ７９−ＩＨＩ−１７＞：航空自衛隊のターボジェットエンジン。石川島播磨重工がライセンス生産したJ79-GE-17で、F-4EJに搭載された。ミリタリー推力5.38トン、A/B時推力8.12トン。参考：月刊JWings6,’05、世界の軍用機1979

＜Ｊ７９−ＭＴＵ−Ｊ１Ｋ＞：西ドイツのMTUが生産したターボジェットエンジン。F-104Gに搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式17段、燃焼器はカニュラー型10個、タービン段数３段、アフターバーナー付き。全長5.291m、直径0.995m、重量1.685トン。ドライ最大推力4.745トン、離昇推力7.235トン。参考：世界の軍用機1979

　＜Ｊ７９−ＯＬＥ−７＞：カナダのオレンダ社がライセンス生産したJ79-GE-7。CF-104に搭載された。参考：世界の軍用機1979

＜Ｊ８５シリーズ＞：ジェネラル・エレクトリック社のターボジェットエンジン。エンジンを小型化すると、推力は２乗に、重量は３乗に比例して小さくなるので、推力重量比は有利となる、というのを体現した小型エンジンで、推力重量比が10に達した。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊航空情報4,’18、月刊JWings9,’20

＜Ｊ８５−ＧＥ−４Ａ＞：T-2Cに搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式８段、燃焼器はアニュラー式、タービン段数２段、アフターバーナーは無い。全長1.029m、直径0.45m、重量0.188トン。ミリタリー推力1.338トン。参考：世界の軍用機1979

＜Ｊ８５−GE−５＞：T-38に搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式８段、燃焼器はアニュラー式、タービン段数２段、アフターバーナー付き。全長2.657m、直径0.533m、重量265kg。ミリタリー推力1.216トン、A/B時推力1.633トン、離昇推力1.746トン。参考：世界の軍用機1979、月刊JWings9,’20

＜Ｊ８５−ＧＥ−７＞：ADM-20デコイに搭載された。参考：月刊丸6,’03

＜Ｊ８５−ＧＥ−１３＞：F-5A/B、G-91Yに搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式８段、燃焼器はアニュラー式、タービン段数２段、アフターバーナー付き。全長2.682m、直径0.533m、重量0.271トン。ミリタリー推力1.234トン、離昇推力1.851トン。参考：世界の軍用機1979

＜Ｊ８５−ＧＥ−１５＞：カナダのオレンダ社がライセンス生産し、CF-5、NF-5に搭載した。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式８段、燃焼器はアニュラー式、タービン段数２段、アフターバーナー付き。全長2.682m、重量0.279トン。離昇推力1.95トン。参考：世界の軍用機1979

＜Ｊ８５−ＧＥ−１７＞：サーブ105G、A-37Bに搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式８段、燃焼器はアニュラー式、タービン段数２段、アフターバーナーは無い。全長1.039m、直径0.45m、重量0.181トン。ミリタリー推力1.293トン。参考：世界の軍用機1979

＜Ｊ８５−ＧＥ−２１＞：F-5E/Fに搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式９段、圧縮比8.3、燃焼器はアニュラー式、タービン段数２段、アフターバーナー付き。全長2.858m、直径0.533m、重量0.31トン。ミリタリー推力1.588トン、離昇推力2.268トン。参考：世界の軍用機1979、世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｊ８７＞：GE社の計画原子力ターボジェットエンジン、開発名称X-211。J47エンジンを２基並列に繋いで燃焼室を熱交換機に換装し、外部の原子炉１基から熱を送り込むようになっていて、アフターバーナーも付いている。全長13m、エアインテイク径1.4m、ノズル直径2m、総重量7.14トン。タービン入り口温度982℃、総圧縮比14:1、推力243.04kN。WS-125原子力推進爆撃機やNX-2原子力ジェット爆撃機に搭載予定だったが、機体が開発中止になったため、こちらもキャンセルされた。参考：月刊航空情報、月刊JWings10,’13

＜Ｊ−１０１＞：つがる型（敷設艦）を参照。

＜Ｊ−１０２＞：はまな型（給油艦）を参照。

＜Ｊ４０２−ＣＡ−４００＞：テレダインCAEが開発したターボジェットエンジンで、ハープーン及びRGM-109E戦術型トマホークに搭載されている。圧縮機は軸流式１段・遠心式１段、燃焼器はアニュラー式、タービン段数１段。全長0.748m、直径0.318m、重量45.36kg。離昇推力300kg。参考：世界の軍用機1979

＜Ｊ４０２−ＣＡ−７０２＞：テレダインCAE社が開発したターボジェットエンジンで、無人機研究システムに搭載されている。空中点火用イグナイタとしてガラスカプセルに封入したクリプトン85を使用する。全長0.83m、重量63kg。推力435kg。参考：月刊軍事研究5,’11

＜ＪＡ＞：UC-64シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｊ／Ａ２４Ｇ−１＞：航空自衛隊F-4EJ戦闘機に搭載されている対気諸元計算装置で、静圧、全圧、迎元角、全温度、エンジンブリードエア、エキゾーストエアなどから各種対気諸元を計算し、コクピット計器やFCSに供給する。NCPK-1/A24Gコンピュータ・エアデータ、AVK-14/A24G-8インディケータツール・エアスピード、CVK-99/A24Gアルティテュード・エンコーダから構成される。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊航空情報2,’10

＜ＪＡ３７＞：サーブ37シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＪＡ３７モードＤ＞：サーブ37シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＪＡＡＧＡ＞：日米エアフォース友好協会を参照。

＜Ｊ／ＡＡＱ−１＞：航空自衛隊のU-125A用赤外線暗視装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究1,’07、2,’09

＜Ｊ／ＡＡＱ−２＞：航空自衛隊のF-2用外装式FLIR/LSTポッド。湾岸戦争で精密誘導兵器による夜間攻撃の高い有用性が証明されたため、当時対地目標に対しては無誘導爆弾による通常爆撃しか行えなかった空自も対地攻撃能力向上を図る必要性に迫られたが、冷戦終結後の予算縮減で優先順位を低くせざるを得なかったため、取り敢えず夜間航法能力だけでも向上させる目的で、F-2完成前の1996年度から開発された。最前部がセンサー、その後ろに信号処理部、電源、環境制御部と続き、後部下面に冷却用エアインテイクが付く。パッシブ赤外線とレーザーによる地上目標捜索・測距・追尾機能を持ち、搭載基部には航法用FLIRも装備している。当時レーザー誘導爆弾は配備されていなかったので、レーザー・デジグネーターとしての能力は無い。F-2のエアインテイク前方右側に取り付ける。2004年度に実用試験を終了し、2005年度契約から量産され、2007年度から配備された。2012年度までの納入数は12基。三菱電機製。参考：月刊JWings5,’07、8,’13、6,’07、4,’10、月刊軍事研究10,’13、1,’08、2,’09、2,’12

＜ＪＡＢ＞：M-1戦車ファミリーを参照。

＜ＪＡＣＡＴ＞：イージスシステム操作訓練装置の略。

＜ＪＡＣＴＳ＞：AN/ASQ-T36（訓練装置）またはAN/ASQ-T37（訓練装置）を参照。

＜ＪＡＤＣ２＞：アメリカ国防省が推進している指揮統制コンセプトで、Join All-Domain Command Control（統合全領域指揮統制）の略。アメリカ陸軍、海軍、空軍、海兵隊、宇宙軍が各種センサーで取得した情報を単一ネットワークで統合し、領域横断的な情報の優位性と迅速な意思決定を確保するものである。情報収集、データ分析、状況認識を速やかに行い、迅速に意思決定を行うため、信頼性・抗堪性の高い単一ネットワークの構築や、人工知能AI・機械学習ML・クラウド関連技術の活用を進める。攻撃手段もディストリビューテッド・リーサリティで陸海空宇宙サイバーの各領域に分散化しているため、これも単一ネットワークに繋いで最適な選択を行う。これに基づき、アメリカ陸軍はプロジェクト・コンバージェンス、海軍はプロジェクト・オーバーマッチ、空軍は先進型戦場管理システムABMS（Advanced Battle Management System）の名称でネットワークへの連接システムを開発している。参考：月刊世界の艦船9,’22、1,’23、4,’23

＜ＪＡＤＣ２−ＡＢＭＳ＞：統合型全領域指揮統制−先進型戦場管理システムの略。

＜ＪＡＤＧＥ＞：BADGEシリーズ（防空システム）を参照。

＜ＪＡＦＣＯＭ＞：統合気象解析予報用電算機の略。

＜Ｊａｇ＞：Jager（猟兵）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＪＡＧＭ＞：アメリカ陸海軍固定翼・回転翼機発射型空対地ミサイルで、統合空対地ミサイル（Joint Air-to-Ground Missile）の略。元は計画中止になったJCMで、その後もロッキード・マーチン社では動目標攻撃用全天候ミリ波レーダーの開発を継続し、レイセオン社とボーイング社でも新規参入を狙ってIPAMと呼ばれるシーカーの開発を実施しており、2008年3月にアメリカ国防省がRFPを発出、9月に正式な両者競合試作が開始された。ミサイルはAGM-114、AGM-65、BGM-71を代替するもので、AH-1W/Z、AH-64D/E、F/A-18E/F、MH-60R、OH-58D CASUP、MQ-1C、F-35B/Cに搭載でき、回転翼機ではAGM-114と同じM299ランチャーを使用する。全長1.78m、直径0.178m、重量49kg。誘導はセミアクティブレーザー、ミリ波レーダー、センサー非冷却式赤外線画像の３モード併用式で、射程は固定翼機発射型が2-28km、回転翼機発射型が0.5-16km。2010年7月26日にレイセオン／ボーイングが、8月2日にロッキード・マーチンがそれぞれレーザー誘導により16km先の目標に命中させた。9月1日にはレイセオン／ボーイングが4km先の移動目標に、11月22日にはロッキード・マーチンが6km先の戦車に、それぞれ赤外線画像誘導でミサイルを命中させた。2012年1月、海軍が計画から降りて陸軍単独での開発になり、資金が不足気味になったため、2013年7月に開発チームをロッキード・マーチンに絞りこんだ。ミサイルはAGM-114Rの誘導部のみ新型のセミアクティブレーザー＋ミリ波レーダー２モード併用式に変更したタイプとし、AGM-114用ランチャーをそのまま流用できるようにする。全長1.753m（1.178m？）、直径0.178m、重量51.5kg（50.8kg？）。射程0.5-8km。2014年、アメリカ海兵隊（AH-1Z、KC-130J用）が計画に復帰した。2015年度に低率初期生産を開始し、2016年度から発射試験に入って2017年11月に初度作戦能力IOCを得る予定だったが、IOC獲得が2019年度に先延ばしされている。2016年5月25日、MQ-1Cから発射され、8km先を時速30kmで走るトラックに命中した。ただし対イスラム国作戦への早期投入を目指し、AH-64とAH-1Zでのテストを優先、MQ-1Cへの配備はその後にするようである。12月、AH-64Dからの実弾発射テストに成功した。2018年6月8日、マイルストーンＣが承認された。参考：月刊軍事研究10,'15、6,’11、3,’08、8,’10、8,’11、月刊JWings2,’11、9,’11、9,’16、4,’18、月刊航空ファン8,’16、9,’18

＜ＪＡＧＵＲ＞：防衛省とイギリス国防省が共同開発する次世代レーダー、JApan and Great britain Universal advanced RF system。防衛省とイギリス国防省が2018年から共同研究した次世代レーダーセンサーシステムの成果に基づき、2022年4月から航空機搭載用レーダー・システムを設計し、日英両国で実証機を１基ずつ製作して試験評価を行う。参考：月刊JWings5,’22

＜ＪＡＨ−１Ｇ＞：AH-1攻撃ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＪＡＩ＞：ヨルダン・エアロスペース・インダストリーの略。中東で初めて設立された航空機メーカーである。参考：月刊軍事研究12,’04

＜ＪＡＩＱ−Ｎ１＞：自衛隊の音声制御装置。富士通製。参考：月刊軍事研究7,’07

＜Ｊ／ＡＬＥ−４１＞：航空自衛隊のチャフ・ポッド。F-4EJ改がチャフ・コリドーを形成する際に使用する。参考：月刊JWings4,’10

＜ＪＡＬＮ　ＴＣＳ＞：ウルトラ・エレクトロニクス社の通信結節ポッド。リンク16やSADLに対応している。器材重量16kg、全備重量68kg。2011年2月にエアロヴァイロンメント社製グローバル・オブザーバーUAVへの搭載試験を行うと発表された。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＪＡＬＯ＞：空地統合機構を参照。

＜Ｊ／ＡＬＱ−１＞：航空自衛隊の訓練用電子妨害装置。国産で、1964年からEC-46Dに搭載されて運用された。参考：月刊軍事研究2,’13

＜Ｊ／ＡＬＱ−２＞：航空自衛隊の国産訓練用内装電子妨害装置。1965年頃からT-33Aに搭載され、F-86DやF-104Jに対してジャミングをかけ、電子戦訓練を行った。参考：月刊軍事研究2,’13

＜Ｊ／ＡＬＱ−３＞：航空自衛隊の国産機上電波妨害装置。YS-11Eに搭載され、1972年から運用された。参考：月刊軍事研究2,’13

＜Ｊ／ＡＬＱ−４＞：航空自衛隊の国産外装ポッド式機上電波妨害装置。F-104Jの主翼下面パイロン用167ガロン（632リットル）増槽にECM装置を収容したもので、後部に後方警戒アンテナが装着されている。運用には機体への改修が必要。1970年頃からF-104Jが搭載し、電子戦訓練に使用した。参考：月刊軍事研究2,’13、世界の傑作機No.104

＜Ｊ／ＡＬＱ−５＞：航空自衛隊の訓練用ECM装置。EC-1に搭載され、1986年から運用された。三菱電機製。参考：月刊JWings8,’06、月刊軍事研究2,’13、4,’12

＜Ｊ／ＡＬＱ−５改＞：航空自衛隊の訓練用ECM装置。J/ALQ-5の改良型で、ペトリオットや新型警戒管制レーダーに対応できるようにしている。EC-1に搭載されて2010年から運用中。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’13、4,’13

＜Ｊ／ＡＬＱ−６＞：航空自衛隊の国産外装ポッド式機上電波妨害装置。MXU-648/Aカーゴ・ポッドにECM機器を収容している。1981年からF-4EJが搭載し、電子戦訓練に使用した。参考：月刊軍事研究2,’13、10,’15

＜Ｊ／ＡＬＱ−７＞：航空自衛隊のスタンドオフ・ジャマー。遠距離妨害、通信妨害、同時多目標妨害能力を持つ。YS-11EA電子支援機に搭載され、1993年から運用されている。参考：月刊航空ファン1,’15、月刊軍事研究2,’13

＜Ｊ／ＡＬＱ−８＞：航空自衛隊の国産内装式自己防御用ECM装置。F-15Jに搭載され、1990年から運用されている。三菱電機特機システム製。参考：月刊軍事研究2,’13、6,’16

＜Ｊ／ＡＬＱ−９＞：航空自衛隊の戦闘機用内装式射出型ECM装置。F-15JのAN/ALE-45に収容され、1990年から運用されている。富士通製。参考：月刊軍事研究2,’13、2,’07、月刊JWings3,’16

＜Ｊ／ＡＬＱ−９Ａ＞：自衛隊のF-15用射出型ECM装置。富士通製。参考：月刊軍事研究11,’08

＜Ｊ／ＡＬＱ−９Ｂ＞：自衛隊のF-15用射出型ECM装置。富士通製。参考：月刊軍事研究11,’08

＜ＪＡＬＱ−Ｌ２＞：自衛隊の機上赤外線妨害装置。住商エアロシステムが受注している。参考：月刊軍事研究12,’12

＜Ｊ／ＡＬＲ−１＞：航空自衛隊のELINT装置で、1984-96年にYS-11ELに搭載されて運用された。参考：月刊軍事研究2,’13

＜Ｊ／ＡＬＲ−２＞：航空自衛隊のELINT装置で、1992年からYS-11EBに搭載されて運用されている。参考：月刊軍事研究2,’13

＜ＪＡＭ−Ｑ３＞：自衛隊の電力増幅器。コーンズテクノロジー製。参考：月刊軍事研究1,’16

＜ＪＡＮ５Ｃ２２＞：自衛隊の電子管。緑屋電気製。参考：月刊軍事研究5,’12

＜ＪＡＮ／ＡＰＸ−１００Ｂ（Ｖ）＞：自衛隊の味方識別機。東陽無線システムまたはネットコムセック製。参考：月刊軍事研究9,’07、1,’14

＜ＪＡＮ／ＡＰＸ−１１９＞：自衛隊の味方識別機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ＪＡＮ／ＡＰＸ−１１９−Ｂ＞：自衛隊の味方識別機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＪＡＮ／ＡＲＣ−１８２＞：航空自衛隊の機上VHF/UHF無線機。F-15J、F-4EJ改、U-125Aなどに搭載されている。三菱電機製。参考：月刊JWings6,’05、月刊軍事研究7,’97、11,’08、3,’10

＜ＪＡＮ／ＡＲＷ−６６−Ｃ＞：自衛隊の標的機用送信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’12

＜ＪＡＮ／ＧＭＤ−１Ａ＞：航空自衛隊のレーウィン受信装置。ラジオゾンデを追跡するための装置で、アンテナが真上を向けて取り付けられている。JAS-462Aアンテナ、JR-301B受信部、JC-578A回転架制御、JAB-159B架台、JC-577B架台からなる。使用周波数は極超短波。受信機はスーパーヘテロダイン方式、アンテナは単一ダイポールとパラボラ円錐。神戸工業、日本電気、国際電気、明星電気製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＡＮ／ＧＲＣ−３／−４＞：陸上自衛隊のFM無線機で、61式戦車などに搭載されている。重量70-150kg。使用周波数20-27.9MHz、電波型式F3、チャンネル数80。通達距離24km。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＡＮ／ＧＲＣ−２７＞：航空自衛隊の無線機。防空監視所やコントロールタワーに設置され、航空機との通信に使用する。T-217/GR送信機、MD-129GR変調器電源、R-278/GR受信機、AT-197/GRアンテナ、AS-505/GRアンテナ、J-390/GR配電盤からなる。使用周波数は極超短波、電波形式はA2とA3、発振変調方式は水晶制御とハイレベルプレート変調器。国際電気製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＡＮ／ＧＲＣ−Ｎ１＞：陸上自衛隊の地上無線機３号。JAN/GRC-9の後継として1968年度に採用された。GRC-N1本体、JMX-N12/GRC-N1有無線接続装置、JG-N1/U手回し発電機で構成され、3/4トントラックに搭載されており、有線通信も可能で、手回し発電機の他に車載バッテリーでも作動できる。電波型式A3J、A3H、A2J、周波数2-12MHz。通信距離30km（移動時）／80km以上（停止時）。出力10W。日本電気、国際電気、日本無線、富士通信機、東洋通信機製。１個中隊に１基ずつ配備された。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＡＮ／ＧＲＣ−Ｎ２＞：陸上自衛隊の地上無線機２号。師団、混成団、特科団、施設団などで使用する大型無線機で、JT-N1/GRC送信機、JT-N6/GRC受信機から構成される。テレタイプ通信が可能。電波型式A2J、A3J、A3H、F1、使用周波数1.5-12MHz、出力100W、通信距離100km。電源DC24V。参考：自衛隊装備カタログ1981、日本の防衛戦力Part1

＜ＪＡＮ／ＧＲＣ−Ｎ３＞：陸上自衛隊の地上無線機１号。方面隊隷下の通信隊が使用する大型無線機で、南極観測隊が本土との通信用に使用したJAN/GRC-26無線機の改良型である。高速テレタイプ通信が可能で、北海道から沖縄まで交信できる。重量2.5トン。電波型式はA2J、A3J、A3H、F1、F6、使用周波数2-18MHz、最大出力400W（A2J、F6）／200W（A3H）、テレタイプ高速1200ボー、通信距離500km、電源AC100V（JPU-286/G）。日本無線、安立電気製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＡＮ／ＭＰＱ−Ｎ１＞：陸上自衛隊の対迫レーダー装置で、72式対迫レーダー装置ともいう。GE社製AN/MPQ-4をベースに東芝エレクトロニクスシステムズが国産化したもので、1967年末からAN/MPQ-10の後継として配備された。レーダー本体、制御器、計算機、電源からなり、73式大型トラックで牽引され、設置に30分かかる。アンテナはパラボラ式、尖頭出力65kW、使用周波数Kuバンド。電源は120V、400Hz、10kVA。待ち受け式で、弾丸飛来予想方向に２層のビームを放射し、弾丸が通過するとブリップがデジタル表示式Ｂスコープ上に表示されるので、これをコンピュータに入力すると、発射位置または弾着位置が自動的に算出される。標定距離170-10000m、精度50m以内。初弾から標定が可能で、数目標同時に処理できるが、電波波長が短いので、天候の影響を受けやすい。参考：月刊PANZER8,’01、自衛隊装備年鑑1996、自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＡＮ／ＰＰＳ−４＞：65式レーダー装置２号を参照。

＜ＪＡＮ／ＴＳＱ−５１Ｃ＞：陸上自衛隊の対空戦闘指揮装置。全長4.67m、全幅2.31m、全高2.24mのシェルター２基からなり、１つにはコンソール３台とラック２本、もう１つには計算機とラック４本などを収容する。高射特科の対空戦闘指揮統制に使用される。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＡＮ／ＴＳＱ−５１Ｅ＞：陸上自衛隊の対空戦闘指揮装置。ホーク地対空ミサイルの運用及び指揮統制を行う。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｊ／ＡＰＧ−１＞：航空自衛隊F-2支援戦闘機に搭載されているアクティブ・フェイズド・アレイ方式パルス・ドップラー・レーダー。三菱電機が開発した。直径700mmのアンテナ・ブロックにガリウム砒素半導体製アンテナ・モジュール800個を搭載しており、システム重量は約150kg。同時に10以上の目標を処理でき、対空目標と対地・水上目標の同時捜索も可能で、RCS5000平方メートルの艦船を100海里、RCS５平方メートルの戦闘機を35海里（ルックダウン）で探知できるという。マスター・モードは空対空射撃、格闘戦、ミサイル・オーバーライド、空対地／空対艦射撃、航法の５種。空対空射撃は対空目標探知追尾、目標状況把握、AIM-7F誘導電波照射の各機能があり、中射程ミサイル、短射程ミサイル、機関砲、目視識別のサブモードを有し、ルックダウン・シュートダウン能力を持つ。AIM-7F、AIM-9L、AAM-3、機関砲に対応する。格闘戦は近接目標自動捕捉追尾機能を持ち、中射程ミサイル、短射程ミサイルのサブモードがあり、AIM-9L、AAM-3、機関砲に対応する。ミサイル・オーバーライドは対空目標探知追尾、目標状況把握、AIM-7F誘導電波照射の各機能を持ち、AIM-7F、AIM-9L、AAM-3に対応する。空対地／空対艦射撃は対地測距、地上マッピング、地上目標追尾、海上目標探知追尾、海上多目標同時追尾、対空同時警戒の各機能を持ち、空対地射撃にはCCRP、CCIP、ダイブトス・モード、マニュアル、空対艦射撃には空対艦ミサイル−事前計画と空対艦ミサイル−目視の各サブモードが用意されている。爆弾、ロケット弾、機関砲、ASM-1、ASM-2に対応する。航法は地形表示＝地上マッピング、地形回避＝地形回避表示、自動位置更新＝対地測距の各機能を持つ。１セット７億８千万円。レーダー装備位置がF-16よりも低いため、レドームの厚い部分にアンテナがかかってしまい、電波入射角が変わったのと、レドーム前方のピトー管も邪魔だったらしく、性能が低下した。また、開発要求が同時多目標捜索追尾というだけで、どんな敵を何機相手にしてどう戦うためにレーダーを使うかという具体性に欠けたため、C-1FTBに搭載しての確認だけで技術試験を終わりにしてしまい、配備後にレーダー探知距離が必要に満たない、急激な機動でロックオンが外れるといった欠点を露呈し、空幕技術部と三菱電機で解決に奔走する羽目になった。開発の過程でレーダーモジュール10個とテストデータが10万ドル（安っ）でアメリカに提供された。F-2のAAM-4搭載改修に合わせて性能強化が必要となり、J/APG-2が開発された。参考：月刊航空ファン7,’11、月刊JWings11,’04、4,’10、月刊軍事研究12,’04、2,’01、5,’10、1,’18

＜Ｊ／ＡＰＧ−２＞：航空自衛隊のF-2用レーダーセット。J/APG-1にAAM-4運用能力を持たせたものである。AAM-4の能力をフルに発揮するにはレーダー探知距離の増大と中間誘導用指令送信装置の追加が必要だったが、半導体モジュールを窒化ガリウム製1200個にして出力を強化すると共に信号処理ボードを高密度化するなどしてスペースを確保し、CPU、メモリ、ソフトウェアを改善して探知距離を拡大すると共に同時多目標対処能力も向上させた。指令送信装置を追加してもなおスペースに余裕があるようで、信号処理ボードを追加するなどの更なる拡張性も確保している。三菱電機製。2011年度予算から調達中。参考：月刊JWings9,’13、1,’13、7,'20、月刊軍事研究10,’13、9,’12

＜Ｊ／ＡＰＮ−４４＞：航空自衛隊F-1用電波高度計。機首にアンテナがある。参考：月刊航空情報2,’10

＜Ｊ／ＡＰＮ−９１＞：自衛隊のC-1用航法気象レーダー。東芝電波プロダクツ製。参考：月刊軍事研究3,’09、8,’13

＜Ｊ／ＡＰＮ−９４＞：航空自衛隊のF-2用電波高度計。日本無線製。参考：月刊軍事研究1,’07、12,’08

＜ＪＡＰＮ−Ｍ１０＞：自衛隊の機上気象レーダー。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ＪＡＰＮ−Ｍ１０−Ｂ＞：自衛隊の機上気象レーダー。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究1,’10

＜Ｊ／ＡＰＱ−１＞：航空自衛隊のレーダー警戒装置。レーダー／赤外線誘導式対空ミサイルを探知してチャフやフレアを自動発射できる。1992年に実用化され、F-15J戦闘機958号機以降の機体右尾部に搭載された。以前の機体も整備時に追加装備しているが、予算の関係でペースは遅く、2016年現在でも新造機８機・既存機５機にしか搭載されていない。三菱電機製（一部関東航空計器製）。参考：月刊JWings3,’04、3,’14、7,’16、月刊軍事研究2,’08、9,’08、2,’13

＜Ｊ／ＡＰＱ−２＞：航空自衛隊のU-125用捜索レーダー。東芝製。参考：月刊軍事研究12,’06、3,’09

＜Ｊ／ＡＰＲ−１＞： 航空自衛隊のレーダー警戒装置。F-104Jの一部が搭載しており、水平尾翼後縁下面の受信アンテナでレーダー信号を探知し、ブザー音で乗員に知らせる。装備位置の関係で、後方からの電波しか監視できない。参考：月刊エアワールド1,’00、月刊JWings2,’04

＜Ｊ／ＡＰＲ−２＞：航空自衛隊のレーダー警戒装置。脅威電波を探知してスコープ上に発信源を８方位３段階で表示する。F-4EJとRF-4Eが搭載しており、受信アンテナは両主翼前縁内側に１個ずつとドラッグシュート扉に２個設けられていて、下方用にオムニ・アンテナ１個を装備する。東京計器製。参考：月刊エアワールド1,’00、月刊JWings2,’04

＜Ｊ／ＡＰＲ−３＞：航空自衛隊のレーダー警戒装置。F-1に搭載されており、脅威電波を探知識別し、コクピット正面パネル右上のスコープ上に発信源の種類及び方位と距離を表示する。受信アンテナ及びオムニ・アンテナの構成はJ/APR-2と同じで、アンテナは垂直尾翼端に収容される。東京計器製。参考：月刊JWings2,’04、月刊航空情報2,’10

＜Ｊ／ＡＰＲ−４シリーズ＞：航空自衛隊F-15J/DJ用レーダー警戒装置。参考：月刊エアワールド1,’00

＜Ｊ／ＡＰＲ−４＞：受信ンテナは両主翼端と両垂直尾翼端後縁にそれぞれ１個ずつあり、アンテナフェアリング先端が黒く塗られている。胴体下面にはオムニ・アンテナ１個を持つ。トキメック製。参考：月刊エアワールド1,’00

＜Ｊ／ＡＰＲ−４Ａ＞：J/APR-4の改良型で、CPUとソフトを改良し、再プログラムを可能として、新たな脅威が出現した時も対応できるとされる。警戒周波数C-Jバンド。13インチ（330mm）CRTに結果を表示する。F-15Jに搭載され、1981年から運用された。トキメックまたは東京計器製。参考：月刊エアワールド1,’00、自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究2,’14

＜Ｊ／ＡＰＲ−６＞：航空自衛隊のレーダー警戒装置。J/APR-2の後継で、J/APR-4Aと同等の能力を持つという。F-4EJ改に搭載されており、DF用受信アンテナが両主翼端と垂直尾翼端後縁に移った。トキメック製。参考：月刊エアワールド1,’00

＜Ｊ／ＡＰＲ−７＞：自衛隊のレーダー警戒装置。UH-60Jに搭載されている。トキメックまたは東京計器製。参考：月刊軍事研究10,’08、11,’09

＜ＪＡＰＲ−Ｌ１１＞：自衛隊のレーダー警戒装置。東京計器製。参考：月刊軍事研究12,’09

＜ＪＡＰＲ−Ｌ１２＞：自衛隊のレーダー警戒装置。トキメックまたは東京計器製。参考：月刊軍事研究10,’08、12,’09

＜ＪＡＰＲ−Ｌ１２−Ｂ＞：自衛隊のレーダー警戒装置。トキメックまたは東京計器製。参考：月刊軍事研究10,’08、1,’10

＜Ｊ／ＡＰＸ−１０４＞：航空自衛隊の味方識別装置。レーダーサイトやGCAなどから送信される電波を受信すると、自動的に解読し、応答パルス電波を返信し、味方であることを知らせる。NRT-64/APX-104送受信機、NC-207/APX-104制御器、NMX-99/APX監視器から構成され、使用周波数は送信が1090MHz、受信が1030MHz、送信出力24-30dB（1mWが0dBとする）、受信感度-77dBm。F-1、YS-11Eなどに搭載された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings6,’05

＜Ｊ／ＡＰＸ−１０５＞：航空自衛隊のU-125用味方識別装置。東洋無線システム製。参考：月刊軍事研究12,’06、2,’09

＜ＪＡＰＸ−Ｐ１０１＞：自衛隊の味方識別機。東洋無線システム製。参考：月刊軍事研究11,’08

＜ＪＡＱ−１＞：航空自衛隊の新型水上標的。1982年に日本飛行機が開発した。先端の尖った円筒形をしており、F-4戦闘機やF-1支援戦闘機のパイロンに装着して海面に向け投下され、着水するとガスで膨らんで三角形のテント状になり、外殻が錨の役目を果たす。着弾したり、一定時間が経過したりすると水没する。F-4戦闘機が退役すると運用できる機が無くなるため、F-2戦闘機への搭載試験を行っており、2020年7月9日に第３飛行隊F-2A戦闘機がセンターラインパイロンに搭載して使用したのが確認された。参考：月刊JWings5,’18、4,’10、10,’20

＜Ｊ／ＡＱＭ−１シリーズ＞：航空自衛隊の空対空ミサイル用高速ジェット標的機（航空機模擬標的）。1987年（1988年？）に富士重工が開発した。１機6000万円するので、後に安価な空対空用小型標的を開発した。参考：月刊軍事研究12,’03、月刊JWings6,’17

＜Ｊ／ＡＱＭ−１＞：細長いポッド状の胴体の中央左右にクリップドデルタ翼（翼端ポッド付き）、後部にＸ字翼、胴体後部下面に対艦ミサイル用エンジンが付いている。F-15DJの主翼下パイロンに吊り下げられて空中発進し、事前のプログラム通りに飛行、任務終了後は廃棄される。エンジンはTJM-3ジェット、最大速度マッハ0.9、最大荷重限度3G。フレア・ディスペンサーなどの装備も可能。2001年までに富士重工で250機以上が生産された。参考：月刊軍事研究12,’03、7,’99、月刊JWings6,’17、5,’06、4,’10、7,’14、8,’20

　＜Ｊ／ＡＱＭ−１Ｂ＞：F-15DJの主翼下Sta.2/8のWVRAAM／増槽兼用パイロンの下面ラックに装着され、空中発進して空対空ミサイルの標的になる。パッシブ赤外線誘導とレーダー誘導の両方に使用可能。機体側にも改修が必要で、少数のF-15DJしか運用できない。全長3.64m、直径0.36m、重量235kg。最大速度マッハ0.9。参考：月刊JWings10,’16、12,’15、6,’17

＜Ｊ／ＡＱＭ−２＞：空対空用小型標的を参照。

＜Ｊ／ＡＲＣ−２＞：航空自衛隊の機上無線機。NRT-10/ARC-2送受信機、NMT-38/ARC-2防振台、NC-42/ARC-2制御器、NAT/ARCアンテナから構成される。使用周波数108-144MHz、プリセット数20チャンネル、出力20W以上。日本電気製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜Ｊ／ＡＲＣ−２２Ａ＞：自衛隊のHF無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究1,’14

＜Ｊ／ＡＲＣ−２５＞：自衛隊のHF無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究7,’11

＜Ｊ／ＡＲＣ−２６＞：自衛隊のF-2用HF無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｊ／ＡＲＣ−３２シリーズ＞：航空自衛隊の機上無線機。使用周波数118-143.97MHz、送信出力25W、プリセット数20。参考：自衛隊装備年鑑1996

　＜Ｊ／ＡＲＣ−３２＞：NRT-44/ARC-32送受信機、NC-123/A制御器からなる。参考：自衛隊装備年鑑1996

　＜Ｊ／ＡＲＣ−３２Ａ＞：NMT-91/ARC-31防振台を追加したもの。参考：自衛隊装備年鑑1996

　＜Ｊ／ＡＲＣ−３２Ｂ＞：NRT-44A/ARC-32送受信機１基、NC-177/ARC-32制御器２基、NMT-91/ARC-31防振台１基から構成される。参考：自衛隊装備年鑑1996

　＜Ｊ／ＡＲＣ−３２Ｃ＞：J/ARC-32Bの制御器を１台に減らしたもの。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｊ／ＡＲＣ−３３Ｃ＞：自衛隊のVHF無線機。東芝製。参考：月刊軍事研究8,’14

＜Ｊ／ＡＲＣ−５１＞：航空自衛隊F-1支援戦闘機に搭載されているUHF無線機。参考：月刊JWings6,’05

＜Ｊ／ＡＲＣ−５４＞：航空自衛隊T-4練習機に搭載されている指揮連絡用VHF/UHF無線機。NRT-102/ARC-54送受信機／制御器、NC-434/ARC-54制御器からなる。使用周波数118-143.975MHz、225-399.975MHz。送信出力10W以上。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｊ／ＡＲＣ−５５＞：自衛隊の航空機搭載衛星通信装置。参考：月刊軍事研究3,’09

＜Ｊ／ＡＲＣ−４０１＞：自衛隊のVHF/UHF無線機。日本電気製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜Ｊ／ＡＲＣ−７０１＞：航空自衛隊のVHF/UHF無線機。F-2に搭載されている。日本電気製。参考：月刊軍事研究1,’07、9,’08

＜ＪＡＲＣ−Ａ２＞：陸上自衛隊の機上無線機。航空機同士または航空機と管制塔との交信に使用する。総重量3.9kg以下。電波型式A3、周波数範囲118-143.99MHz、チャンネル数2600（0.01MHzごと）、送信出力15W、電源DC20-30V。日本電気製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＡＲＣ−Ａ３＞：陸上自衛隊の機上無線機。航空機同士または航空機と地上部隊との通信に使用する。総重量10.5kg以下。電波型式A3、使用周波数118-143.99MHz、チャンネル数2600（0.01MHzごと）、送信出力35W、電源DC22-30V。日本電気製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＡＲＣ−Ａ４＞：陸上自衛隊の機上無線機。航空機同士または航空機と地上部隊との通信、基地航空管制に使用する。総重量25.5kg。電波型式A1、A3J、A3H、使用周波数2-13MHz、プリセットチャンネル数10、送信出力40W（A1、A3J）／10W（A3H）、電源DC24-28.5V。国際電気製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＡＲＣ−Ａ２０＞：陸上自衛隊の航空機搭載用無線機。航空管制用・空中指揮用航空機間通信に使用される。使用周波数118-143.975MHz、チャンネル数は25kHzごと1040、プリセットチャンネル数20。送信出力15W、電源DC27.5V。重量3.8kg。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＡＲＣ−Ａ２４＞：自衛隊の機上無線機。シマヅプレシジョンインスツルメンツインク製。参考：月刊軍事研究1,’14

＜ＪＡＲＣ−Ａ３０＞：陸上自衛隊の航空機搭載用無線機。航空管制用・空中指揮用に航空機または地上との通信を行う。使用周波数118-143.975MHz、チャンネル数は25kHzごと1040、プリセットチャンネル数20。送信出力25W、電源DC27.5V。重量8.5kg。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＡＲＣ−Ａ４０＞：陸上自衛隊の航空機搭載用無線機。指揮連絡・航空管制のため航空機または地上との通信を行う。使用周波数2-27.9999MHz、チャンネル数は100Hzごと26万。プリセットチャンネル数10。送信出力40W、電源DC27.5V。重量18.6kg。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＡＲＣ−Ａ５０＞：陸上自衛隊の航空機搭載用無線機。航空管制・空中指揮のため航空機または地上との通信を行う。使用周波数225-399.975MHz、チャンネル数は7000、プリセットチャンネル数20。送信出力10W、電源DC27.5V。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＡＲＣ−Ａ３００＞：自衛隊の機上無線機。日本電気製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＡＲＣ−Ａ３０１＞：自衛隊の機上無線機。日本電気製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＡＲＣ−Ａ３１０＞：自衛隊の機上無線機。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ＪＡＲＣ−Ａ４００Ｂ＞：陸上自衛隊の機上無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＪＡＲＣ−Ａ５００＞：自衛隊の機上無線機。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’09

＜ＪＡＲＣ−Ａ５０１＞：自衛隊の機上無線機。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’09

＜ＪＡＲＣ−Ｆ１＞：陸上自衛隊の機上FM無線機。航空機同士または航空機と地上との通信に使用する。基地に帰投する際の方位探知機としても使用可能。発振変調方式は水晶制御、電波型式F3、周波数範囲24-56MHz、チャンネル数1280、通信距離80km。出力8W、電源DC27.5V。富士通信機製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＡＲＣ−Ｆ２１０＞：自衛隊の機上無線機。富士通製。参考：月刊軍事研究8,’07、2,’09

＜ＪＡＲＣ−Ｆ３１０＞：自衛隊の機上無線機。富士通製。参考：月刊軍事研究2,’09

＜ＪＡＲＣ−Ｚ１００＞：広帯域多目的無線機（機上用）を参照。

＜ＪＡＲＣ−Ｚ３００＞：広帯域多目的無線機（機上用）を参照。

＜ＪＡＲＤ４４６−１＞：自衛隊のJMK9 Mod0用インパルス・カートリッジ。細谷火工製。参考：月刊軍事研究11,’11

＜ＪＡＲＤ８６３−１＞：自衛隊のインパルス・カートリッジ。細谷火工製。参考：月刊軍事研究4,’14

＜Ｊ／ＡＲＧ−１＞：航空自衛隊のF-15用AAM-4用指令伝送装置。AAM-4の中間誘導指令を出す装置で、レーダーを使わずに済むため、敵機のレーダー警戒装置に探知されずにAAM-4を敵機近傍まで誘導することができる。三菱電機製。参考：月刊軍事研究6,’14、2,’07、2,’09、3,’09

＜ＪＡＲＩ＞：中国のCSOC（中国船舶重工集団公司の輸出部門）が開発した無人戦闘艇。全長15m、満載排水量20トン。速力42ノット、航続距離500海里。フェイズド・アレイ・レーダー、ソナー、30mm機関砲を装備する。2019年8月に竣工し、2020年1月から試験に入っている。参考：月刊世界の艦船7,’20

＜Ｊ／ＡＲＮ−５３＞：航空自衛隊の機上TACAN装置。デジタル信号処理方式を採用した。重量15kg。使用周波数962-1213MHz、ピーク送信出力1.5kW、測距範囲296海里。F-1支援戦闘機、T-2練習機、C-1輸送機などに搭載された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings6,’05

＜Ｊ／ＡＲＮ−６１＞：自衛隊の方向探知機。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜ＪＡＲＮ−Ａ１＞：航空自衛隊の機上方向探知機。VOR動作時は受信周波数範囲108-117.95MHz、チャンネル数180、方位誤差プラスマイナス１度以内。LOC動作時は受信周波数範囲108.1-111.9MHz、チャンネル数20。GS動作時は受信周波数範囲は329.3-335MHz、チャンネル数20。マーカ動作時は受信周波数75MHz。ランプ出力は三燈式。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＡＲＮ−Ａ６１−Ｂ＞：自衛隊の機上方向探知機。シマヅプレシジョンインスツルメンツインク製。参考：月刊軍事研究12,’15

＜ＪＡＲＮ−Ａ１００＞：自衛隊の機上方向探知機。東芝または東芝電波プロダクツ製。参考：月刊軍事研究12,’08、4,’16

＜ＪＡＲＮ−Ａ１０１＞：自衛隊の機上方向探知機。東芝製。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＪＡＲＮ−Ａ２００＞：自衛隊の機上方向探知機。三菱電機製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＪＡＲＮ−Ａ５００＞：自衛隊の機上無線機。三菱電機製。参考：月刊軍事研究6,’15

＜ＪＡＲＮ−Ｂ１＞：自衛隊の位置評定装置。エアバス・ヘリコプターズ・ジャパンが受注している。参考：月刊軍事研究5,’18

＜ＪＡＲＮ−Ｐ２０−Ｂ／Ｂ＞：自衛隊の電波高度計。日本航空電子工業製。参考：月刊軍事研究11,’08

＜ＪＡＲＮ−Ｐ２０−Ｃ／Ｃ＞：自衛隊の電波高度計。日本航空電子工業製。参考：月刊軍事研究7,’11

＜ＪＡＲＮ−Ｐ４０−Ｂ＞：自衛隊のタカン航法装置。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究11,’08

＜ＪＡＲＮ−Ｐ４０−Ｂ／Ｂ＞：自衛隊のタカン航法装置。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究1,’10

＜ＪＡＲＮ−Ｐ４０−Ｃ＞：自衛隊のタカン航法装置。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＪＡＲＮ−Ｐ４０−Ｄ＞：自衛隊のタカン航法装置。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＪＡＲＮ−Ｐ５０＞：自衛隊の機上距離測定装置。シマヅプレシジョンインスツルメンツインク製。

＜ＪＡＲＮ−Ｐ６０−Ｂ＞：自衛隊の電波高度計。シマヅプレシジョンインスツルメンツインク製。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＪＡＲＮ−Ｐ２０１＞：自衛隊の電波高度計。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＪＡＲＱ−Ｓ１−Ｊ＞：自衛隊の機上通信統合装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＪＡＲＱ−Ｓ１−Ｋ＞：自衛隊の機上通信統合装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究7,’11

＜ＪＡＲＱ−Ｓ１−Ｌ＞：自衛隊の機上通信統合装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’10

＜ＪＡＲＱ−Ｓ１−Ｍ＞：自衛隊の機上通信統合装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究6,’12

＜ＪＡＲＱ−Ｓ１−Ｑ＞：自衛隊の機上通信統合装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究2,’19

＜Ｊ／ＡＲＲ−６７０＞：航空自衛隊のF-4EJ用データリンク装置。自動警戒管制組織からの情報を受信し、要撃諸元をパイロットに示す。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings6,’05

＜ＪＡＳ３９シリーズ＞：スウェーデン空軍多用途戦闘機、別名グリペン（Gripen。グリフォンの意）。JASはJakt（戦闘）、Attack（攻撃）、Spaning（偵察）の頭文字を取ったものである。1978年（1979年？1980年？）からサーブ37シリーズの後継として開発され、サーブ・スカニア、ボルボ・フリグモーター、エリクソン、SARコミュニケーションズ、EFV各社が複合企業体JASグループを作ってサーブ2105の名称で設計した。山間部のシェルターで運用して長さ800m・幅17mの積雪高速道路から出撃できるSTOL能力を優先し、維持に十分な設備を必要とするステルス性は考慮せず、代わりに強力な電子戦装置を積んでいる。1982年6月30日に採用と制式名が決定して試作機５機と第１バッチ（JAS39A/B）30機が発注され、1987年4月に試作機が完成したが飛行制御装置に問題があり、初飛行は1988年12月9日になった。1989年2月2日、初号機が着陸時にカナード翼の誤作動による転覆事故を起こして大破、フライ・バイ・ワイヤの再プログラミングが必要となって開発が更に遅れ、量産初号機の初飛行は1992年9月になった。同年には第２バッチ110機（最初の90機はJAS39A/B、残る20機はJAS39C/D）が発注されている。しかし1993年8月に量産初号機が低高度ロールを行ったところ、機体が制御不能となって墜落してしまい、フライ・バイ・ワイヤの再々プロミングを要し、スウェーデン空軍への引き渡しは1996年になり、同年6月に就役して最初の飛行隊が編成された。1997年、第３バッチ64機（JAS39C/D）の引き渡しが始まった。2002年にスウェーデンが中立政策の脱却を決めると輸出市場に出され、ハンガリー空軍、チェコ空軍、南アフリカ空軍、タイ空軍、ブラジル空軍が採用した。2014年3月12-13日、ミーティア空対空ミサイルの実射テストに成功し、2015年から運用する予定。2017年3月28日、100%バイオ燃料CHCJ-5での飛行に成功した。2018年8月21日、バードストライクで１機が墜落した。参考：月刊軍事研究10,’02、3,’08、11,’08、航空ファン8,’16、7,’17、11,’18、世界航空機年鑑2018-2019、世界の軍用機1982、世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings9,’14

＜ＪＡＳ３９Ａ＞：全遊動式前方カナード付き無尾翼タンデム・デルタ（クロース・カップルド・デルタ）機で、機体構造の６割がアルミニウム合金、３割がCRPである。ブレンデッド・ウイング・ボディを採用しており、主脚は主翼付け根部分の胴体内に装着されているので、高速道路に着陸した後、主翼を外して自力で狭い道を抜けて地下シェルターまで移動できる。エアインテイクはダイバーター付き固定式で、コクピット両脇に開口する。主翼は中翼配置のクリップド・デルタ翼で、アスペクト比2.35。主翼前縁には２分割フラップ（内外の境目でドッグトゥースを形成）を持ち、主翼後縁は全幅に亘る２分割エレボンとなっている。前方カナードはエアインテイク脇に前縁が位置し、やや高翼配置で、垂直近くまで立てることができ、迎え角100度でも安全に飛行可能で、胴体尾部左右のスピードブレーキと併用すれば、空力ブレーキングを使わなくても短距離制動が可能。垂直尾翼は１枚で、ハニカム構造の骨格にCRP外皮を張ってある。風防はアクリル樹脂製で厚さ26.5mm、キャノピーもアクリル樹脂製で厚さ9mm、左開き。操縦系統はデジタル・フライ・バイ・ワイヤの３重系統で、バックアップに１重のアナログ操縦装置が付く。計器板はエリクソンEP-17Mk.3大型モノクロ（カラー？）ディスプレイ３基でグラスコクピット化されており、HUDとHOTASも備えている。座席はマーチン・ベイカー社製S10LSゼロゼロ射出座席。エアインテイクは胴体両脇にある。重量増になるのでエンジンに逆噴射装置は積んでいないが、最短離陸滑走距離400m・最短着陸滑走距離500mと長さ800m・幅16mの滑走路で運用できるSTOL能力を持ち、軽量なので、補強していない高速道路でも直線部分700mを利用して離着陸できる。レーダーは第１バッチがPS-05/A Mk1、第２バッチがPS-05/A Mk2で、他機のレーダー情報をデータリンクで受信し、攻撃をかけることも可能。各種機内データはMIL-STD-1553Bデータバスでリンクされる。電子戦装置はEWS-39。ハードポイントは胴体下１カ所、エアインテイク下１カ所ずつ、主翼下２カ所ずつ、主翼端１カ所ずつの計９カ所。胴体下には主に1100リットル落下増槽を吊り、主翼端にはRb24またはAIM-9L（Rb74）またはIRIS-T（Rb98）といったWVRAAMを装備する。主翼下４ヵ所のパイロンにはWVRAAM、BVRAAM、RBS15対艦ミサイル、AGM-65（Rb75）、KEPD350、DWS-39（BK90）、70mmARAK70ロケットランチャー、各種爆弾など4.5トンを搭載できる。当初はBVRAAMとしてセミアクティブ・レーダー誘導のスカイフラッシュMk2を積み、アメリカ兵装に偏るのを避ける予定だったが、フィンランドのドラケン後継機選定に提案したところARH式空対空ミサイル運用能力欠如により蹴られたため、AMRAAM（Rb99）を運用できるようにした。偵察任務時にはSPK39偵察ポッドを搭載する（輸出型はビンテン・バイコン70シリーズ偵察カメラも装備可能）。BAS90構想に基づき、正規の航空基地でなく分散基地での予備役兵による運用を可能とするため、エンジン始動用APUや地上整備補助用自己診断システムを備え、整備に必要な時間はサーブ37ビゲンより４割も短く、空対空なら10分、空対艦なら20分で再出撃できる。スウェーデン空軍STRIL自動防空管制システムとのデータリンク機能を持つ。全長14.1m（ピトー管抜き）、全幅8.4m（翼端ミサイルレール含む）、全高4.5m、運用自重6.622トン、クリーン時離陸重量8.5トン、最大離陸重量12.5トン（14トン？）。翼面積30平方メートル。エンジンはボルボ・フリグモーター製RM12（ドライ推力54kN、A/B時推力8.21トン）単発、最大速度マッハ2.2、最大航続距離3000km、戦闘行動半径432海里／900km（増槽１本付き高々度空対空ミッション）／1200km（空対地Hi-Lo-Hi）／750km（空対地Lo-Lo-Lo）。固定武装は左エアインテイク下部の27mm機関砲BK27が１門（120発）。乗員１名。参考：月刊軍事研究5,’02、11,’08、8,’16、10,’02、3,’08、月刊JWings3,’02、12,’03、11,'23、12,’06、8,’16、4,’17、10,’17、11,’17、8,'20、月刊航空ファン9,’02、8,’16、世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91

　＜ＪＡＳ３９Ｂ＞：JAS39Aの複座型で、練習機を兼ねる。胴体を0.655m延ばして後席を追加、キャノピーを大型化し、固定武装を外した。後席の計器板レイアウトは前席と同じで、HUDは無いが、前席HUDの情報をMFDに表示することができる。後席を設けた分、空虚重量が0.3トン増え、ホイールベースが0.7m長くなり、燃料搭載量が5%減った。レーダーは前期型がPS-05/A Mk2、後期型がPS-05/A Mk3。前後期14機ずつ計28機を生産予定。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings3,’02、11,'23、3,’11、月刊軍事研究11,’08、10,’02

＜ＪＡＳ３９Ｃ＞：Gripen C。1997年6月発注のバッチ３以降で、NATOからの運用支援を受けられるようにパイロン、兵装、通信プロトコル、IFFを共通化したタイプ。レーダーもPS-05/A Mk3に換装しており、MFDをカラー表示とし、右エアインテイク下にAN/AAQ-28ライトニング目標指示ポッドを搭載、GBU-10/B、GBU-12/B、GBU-16/Bの運用が可能となった。ハードポイントは主翼端、主翼下２ヵ所ずつ、胴体下中心線上、右エアインテイク下面の計８ヵ所。全長14.1m、全幅8.4m（翼端ミサイルレール含む）、全高4.5m、空虚重量6.8トン、運用自重7.4トン、クリーン総重量8.5トン、最大離陸重量14トン。翼面積30平方メートル。エンジンはボルボ・フリグモーター製RM12ターボファン（ドライ推力54kN、A/B時推力80.5kN・8.21トン）単発、最大速度マッハ２、実用上昇限度15240m、上昇力は高度10000mまで２分、戦闘行動半径432海里、航続距離1728海里。荷重制限マイナス3Gからプラス9G。固定武装はBK27機関砲１門。最大兵装搭載量5.3トン。乗員１名。参考：月刊軍事研究12,’06、11,’08、世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings11,'23、1,’16、4,’13、9,’12、月刊航空ファン8,’16

　＜ＪＡＳ３９Ｃ第２ロット＞：主翼構造を強化し、搭載エンジンをFADEC付きのRM12UPに換装、コンピュータを能力向上型とし、ディスプレイをフルカラーCRT化したもの。左カナード翼後方に引き込み式空中給油プローブを付け、ヘルメット装着式照準器運用能力を追加、赤外線捜索・追跡装置を装備した。参考：JWings11,’02、12,’03

　＜ＪＡＳ３９Ｃ第３ロット＞：ディスプレイを大型カラー液晶EP-17Mk.4に、コクピット・ビデオレコーダーをMPEG2による大容量デジタル・レコーダーに換装した。参考：月刊航空ファン9,’02、月刊JWings12,’03

　＜ＪＡＳ３９Ｄ＞：Gripen D。JAS39Cの複座型。バッチ３で15機を生産予定。参考：月刊軍事研究11,’08、月刊JWings12,’03

　＜ＪＡＳ３９　ＭＳ２０＞：JAS39C/Dに対するアップグレードで、MSはミッションソフトウェアの略。AIM-120B（Rb99）、ミーティア（Rb101）、GBU-39小口径爆弾、ライトニング�Vターゲッティングポッド、SPK39モジュラー偵察ポッドを運用可能とし、リンク16、CBRN防御能力、自動地上衝突回避装置（AutoGCAS）を追加する。2016年から配備された。参考：月刊軍事研究9,’14、12,’16、月刊航空ファン6,’18

　＜ＪＡＳ３９　ＭＳ２０ブロック２＞：レーダーをPS-05/A Mk.4に換装し、最新NATO安全通信規格対応音声通信が可能なリンク16を装備、IFFモード５に対応し、GBU-49/Bを運用可能とする。参考：月刊JWings4,’22

　＜ＪＡＳ３９Ｅ＞：スウェーデン空軍が採用したJAS39NG単座型で、キャッチフレーズはスマートファイター。2012年3月に国防省が60-80機を要求し、12月11日に議会が40-60機分の予算を承認、2013年1月17日に国防省が60機を発注したと発表した。JAS39Cより機体を僅かに大型化し、分散基地・戦時岩盤格納庫運用構想廃止に伴い主翼取り外し機構を省略、胴体内に収容していた主脚を主翼内に引き込むようにして胴体内燃料タンク容量を増やし、胴体下面左右にハードポイントを１ヵ所ずつ新設した。エンジン強化で最大離陸重量を増やすと共に、超音速巡航も可能としている。レーダーはセレックス・ガリレオ・インフラレッド社製ES-05レイブン首振り式AESAレーダーで、風防前方右寄りにスカイワードＧ赤外線捜索追尾装置を装備しており、両者の情報はセンサー・フュージョン処理されてパイロットに表示され、データリンク経由で僚機にも伝達される。計器板正面にはタッチスクリーン式の大型１面MFDが用意されている。サーブ社が開発したTargoヘルメット装着式ディスプレイはブラジルへのJAS39NG輸出契約上ブラジルに技術移転することになっており、スウェーデン空軍が使う分もブラジルのAELシステマスが生産する。操縦系統は三重デジタル・フライ・バイ・ワイヤ。電子戦システムとしてAREXIS（アレクシス）を搭載予定で、主翼端ミサイルレールを大型化してシステムを内蔵し、デジタル受信機を主翼端ミサイルレール先端など、発信用AESAレーダーアンテナを主翼端ミサイルレールや垂直尾翼上方フェアリング前端などに収容、窒化ガリウム素子による高出力妨害電波によりAWACSや地上レーダー施設への電子攻撃も行える。対空戦闘なら10分、対地戦闘なら20分で再出撃でき、エンジン交換も60分以内で終わる。全長15.2m、全幅8.6m、全高4.5m、空虚重量８トン、最大離陸重量16.5トン。翼面積31平方メートル。エンジンはF414-GE-39Eターボファン（ドライ推力64kN、A/B時推力97.9kN）単発、最大速度マッハ1.25（ミリタリー推力）／マッハ２（A/B使用時）、実用上昇限度16000m、機内燃料重量3.4トン（3.78トン？）、戦闘行動半径900海里（CAP、オンステーション２時間）／932海里（空対地）、フェリー航続距離2485海里。最大荷重マイナス3Gからプラス9G。固定武装は機首下面左の27mm機関砲BK-27が１門。ハードポイントは主翼端、主翼下２ヵ所ずつ、胴体下中心線上、胴体下左右、右エアインテイク下面の計10ヵ所で、ミーティア、AIM-120、IRIS-T、AIM-9、GBU-39/B（BRU-61/Aラックを使う）、ペイブウェイ、JDAM、AN/AAQ-28など最大６トンを搭載可能。乗員１名。2016年5月16日に初号機がロールアウトして5月18日にロールアウト式典が行われ、2017年6月15日に初飛行した。10月18日に初めて音速を突破している。2018年10月、初のミサイル実射試験と増槽分離試験を行い、増槽を投棄した後、翼端パイロンからIRIS-Tを発射した。11月26日、試作２号機が初飛行した。2019年12月3日、スウェーデン空軍向け量産初号機が初飛行した。2022年8月30日、ミーティア空対空ミサイルの初実射試験に成功した。2026年までに60機を導入する予定だが、JAS39Cの完全更新には20機足りず、予算不足で追加調達も見込めないので、2026年としていたJAS39Cの退役時期が遅れるかもしれない。参考：月刊航空ファン8,’16、9,’17、1,’18、1,’19、2,’20、世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究8,’16、7,’13、11,’17、月刊JWings12,’19、8,'20、11,’17、8,’16、1,’17、9,’17、1,’19、2,’19、2,’20、1,’20、11,'22、月刊航空情報9,’17、朝雲

　＜ＪＡＳ３９　ＭＳ２１＞：JAS39Eの初期型で、空対空戦闘のみが可能なソフトウェアを積む。参考：月刊航空ファン6,’18

　＜ＪＡＳ３９　ＭＳ２２＞：空対地攻撃能力を追加したソフトウェアを搭載したタイプ。参考：月刊航空ファン6,’18

　＜ＪＡＳ３９　ＭＳ２３＞

　＜ＪＡＳ３９Ｆ＞：JAS39Eの複座型。訓練ならＤ型でも十分だが、ブラジル空軍からJAS39Eと同様の作戦にも使えるタイプの要求があったため、開発することになった。スウェーデン空軍は今のところ導入しない。参考：月刊軍事研究7,’14、4,’15、8,’16、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＪＡＳ３９ＮＧ＞：別名グリペンNG（New Generation）。輸出ライバルの双発マルチロール戦闘機に対抗できるよう、燃料・兵装搭載量を増大したもので、RCSも減らしたらしい。エンジンをF414Gに換装し、主翼取り外し機構を省略、胴体内に収容していた主脚を主翼内に引き込むようにして胴体内燃料タンク容量を増やし（燃料搭載量４割増）、胴体下面左右にハードポイントを１ヵ所ずつ新設して兵装搭載量も13%増とした。機体や主脚の再設計により、空虚重量は減っている。レーダーはPS-05/A Mk5に換装し、前脚収容部直後に半埋め込み式に照準システム（FLIRやレーザー照準器など）を搭載した。ネットワーク戦に対応するため、戦術データリンク装置TIDLSを装備しており、JAS39NG同士や、AEW&C、地上・洋上管制センター、前線航空統制官などとの双方向通信に使用する。リンク16との互換性も持つ。サーブ社製Targoヘルメット装着式ディスプレイを運用可能。全長14.1m、全幅8.4m、全高4.5m、最大離陸重量16.5トン。エンジンはGE社製F414G（推力10トン）単発、最大速度マッハ2.2、戦闘行動半径1300km（30分間戦闘）。ハードポイントは10箇所（主翼端１カ所ずつ、主翼下２カ所ずつ、右エアインテイク下、胴体下左右・中心線）で、AIM-120、ミーティア、ダービー、AIM-9X、ASRAAM、IRIS-T、パイソン４／５、Ａ−ダーター、Mk80汎用爆弾シリーズ、ペイブウェイ�U／�V、エンハンスド・ペイブウェイ�U、JDAM、GBU-39/B、GBU-53/B、スパイス1000、ブリムストーン、SPEAR2/3、AGM-65、AGM-154、AGM-158、KEPD350、ライトニングＧ�V／Ｇ�W目標指示ポッド、スナイパー目標指示ポッド、DJRP偵察ポッド、MRPS偵察ポッド、レックライト偵察ポッド、ADM-160MALDデコイ、EHUD/FPR空中戦機動計測ポッド、450ガロン（1703リットル）増槽を搭載できる。対地攻撃ミッションの標準兵装は、胴体下に2000ポンド誘導爆弾２発、主翼内舷に増槽２個、外舷にRb99またはミーティア２発、翼端にRb74またはRb99を２発。JAS39Bを改造した複座試験機兼デモンストレーター（グリペン・デモGripen Demo）は2008年4月23日に完成し、5月27日に初飛行した。2009年1月には空対空兵装を積んでマッハ1.2の超音速巡航も行っている。スイス空軍が採用したが取り消され、スウェーデン本国とブラジル空軍で採用された。スウェーデン空軍版の実機JAS39Eは2016年5月18日にロールアウトした。参考：月刊軍事研究11,’08、8,’12、月刊丸10,’10、月刊JWings12,’19、3,’12、3,’13、1,’17、8,’20、朝雲

＜ＪＡＳ３９ファミリー＞/B

　＜ＪＡＳ３９Ｄ作戦能力向上型＞：電子戦機能を向上させたタイプ。参考：月刊JWings12,’03

　＜ＪＡＳ３９Ｄ指揮統制型＞：複座の空中指揮機型。参考：月刊軍事研究10,’02

　＜グリペン・アグレッサー＞：民間企業による軍への訓練支援に使用する仮想敵機型。JAS39Cがベースで、センサー、電子戦装置、データリンクなどはそのままに、兵装運用能力（機関砲含む）を外し、代わりに空対空シミュレート能力を持たせる。顧客の要望があればPS-05Mk.�Wレーダー搭載型や、JAS39Dベースの複座型も作れる。DSEi2017でモックアップが展示された。参考：月刊JWings12,’17、月刊航空ファン12,’17、月刊軍事研究2,’18

＜ＪＡＳ３９海外シリーズ＞

　＜ＪＡＳ３９（イギリス）＞：イギリス王立テストパイロット学校にJAS39B（JAS39C？）が１機リースされ、1999年から訓練に使用されている。参考：月刊軍事研究8,’16、1,’18、月刊JWings12,’13

　＜ＪＡＳ３９（クロアチア空軍）＞：2012年10月に8-12機を導入すると公表した。ただ予算が無いのでリースになるかもしれない。参考：月刊丸4,’13

＜ＪＡＳ３９（スイス空軍）＞：スイス空軍F-5E/Fの後継としてJAS39E/F の制式名で2015-16年から22機を導入する予定だったが、資金となる国債が国民投票の結果反対53.4%で発行できなくなり、買えなくなってしまった。F/A-18C/Dで我慢する。F/A-18C/Dの後継機としても提案していたが、スイス空軍による飛行試験の時点で他国での部隊運用が開始されているという条件から外れてしまい、落選した。2020年のAir2030計画でも候補に挙がったが、F-35Aに負けて採用されなかった。参考：月刊JWings3,’12、8,’14、9,’19、9,’21

＜ＪＡＳ３９（タイ空軍）＞：タイ空軍戦闘機。2007年にF-5S/T戦闘機の後継としてJAS39C戦闘機８機とJAS39D戦闘機４機（６機ずつ？）計12機導入することになり、経済危機とタクシン元首相の失脚により契約破棄になりかけたが、2017年までに納入することが決定した。兵装としてAIM-9、AIM-120、AGM-65、RBS-15Fを導入する他、サーブS100Bアーガス早期警戒機２機及びエアフォース2000防空ネットワークシステムを2017年までに導入し、タイ空軍の防空システムを完成させる予定である。最初のJAS39C戦闘機４機とJAS39D戦闘機２機は2011年2月22日にスウェーデンからフェリーされ、3月15日からスラタニ基地で運用されている。また、導入記念としてスウェーデン空軍の退役JAS39Aが１機寄贈されており、王立空軍博物館に展示される予定。2017年1月14日、チルドレンズデイ・エアショーでJAS39Cが高速機動飛行後にバレルロールに入ったが、そのまま高度を下げて墜落、パイロット１名が死亡した。参考：月刊軍事研究9,’08、11,’08、8,’16、月刊航空ファン2,’11、6,’11、4,’17、月刊JWings10,’11、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＪＡＳ３９（チェコ空軍）＞：チェコ空軍戦闘機。2001年にJAS39を24機購入する予定だったが、8月に大洪水が起こって予算に余裕が無くなり、キャンセルされた。その後2004年6月14日にＣ型12機とＤ型２機の10年リース（2005-15年）が決定している。ソフトウェアは空対空専用。リース期間終了後は買い取る可能性が高いとみられたため、サーブ社は価格を購入する場合の３分の１以下に設定し、更に130%のオフセットを提示して契約にこぎ着けた。ただチェコとしては買い取らずにリースを続ける方針で、リース料が大幅値上げになるという噂が出て中古タイフーンや中古F-16の導入も検討したが、結局2014年3月14日に2027年まで12年間のリース期間延長を決定した。2015年12月にはダム・ボムの命中精度を上げる改修をサーブ社と契約している。2018年3月19日から4月11日にJAS39C戦闘機12機に対するMS20アップグレードを完了し、ライトニング�Uポッド（ライトニング�V？ライトニング�Wｉ？）や誘導爆弾の運用能力、空対空レーダーの新モード、リンク16、MIDS-LVTs端末を追加した。参考：月刊JWings12,’13、9,’05、10,’12、6,’14、7,’18、月刊軍事研究11,’08、8,’16、9,’18、月刊航空ファン7,’18、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＪＡＳ３９（ハンガリー空軍）＞：ハンガリー空軍戦闘機。2002年12月にオフセット率110%でJAS39A戦闘機12機とJAS39B戦闘機２機をリースすることにし、正式契約は2003年3月に締結した。C/D型仕様へ改修したEBSHuと呼ばれるタイプで、2004年2月16日に初飛行し、2008年1月28日までに全機引き渡されている。2007年5月のスプリング・フラッグ演習でEF2000タイフーンを撃墜して戦闘能力の高さが証明されており、2018年のリース期限切れ後は購入するともいわれていたが、予算が足りずに2016年にリースを2026年3月まで延長する契約を結んだ。ついでにMS20仕様にアップグレードし、年間飛行時間を1600時間から2000時間に増やす。2022年1月12日、MS20ブロック２仕様への改修契約を結んだ。参考：月刊軍事研究11,’08、8,’16、月刊航空ファン5,’17、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＪＡＳ３９（ブラジル空軍）＞：ブラジル空軍戦闘機、ブラジル制式名称F-39。F-X2計画で2013年12月に採用され、2014年10月27日に正式契約を締結した。計器板のMFDをワイドエリアディスプレイWAD（Wide Area Display）１基＋小型ディスプレイsHDD（small Head Down Display）２基の組み合わせに変更しており、HUDも新型に換装、フライ・バイ・ワイヤの制御則を更新している。JAS39E（ブラジル制式名F-39E）28機とJAS39F（ブラジル制式名F-35F）８機を2019-24年に配備予定で、うち15機前後をブラジル国内で製造する。更に72機を追加するかもしれない。Targoヘルメット装着式ディスプレイはスウェーデン空軍の分も含めてブラジルのAELシステマスで生産する。JAS39E量産初号機は2019年8月26日にスウェーデンで初飛行し、9月10日にブラジル空軍に引き渡され、9月24日にブラジル国内で初めて飛行した。2022年12月19日、運用開始式典が行われた。参考：月刊軍事研究7,’14、月刊JWings12,’19、10,’14、1,’15、1,’17、11,’19、12,'20、3,'23、月刊航空ファン5,’16、11,’19、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＪＡＳ３９（ブルガリア空軍）＞：ブルガリア空軍戦闘機。MiG-29の後継としてポルトガル空軍中古F-16、イタリア空軍中古ユーロファイターに勝って採用され、新造機を納入することになった。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＪＡＳ３９（南アフリカ空軍）＞：南アフリカ空軍戦闘機。グリペン・インターナショナル社との間で1998年11月18日にJAS39C戦闘機19機とJAS39D戦闘機９機を購入する契約（１機あたり6785万ドル）を結んだが、後にJAS39Cは17機に減らされ、計26機となった。オフセット契約として、HMDをデネル社製とし、胴体の一部や降着装置を南アフリカで生産、技術移転も行っている。偵察ポッドはタレスUK社製DJRPを使用する。2008年3月（2006年9月？）から2012年に全機納入された。2010年のワールドカップ時にはＣ型６機とＤ型９機を導入しており、交代でパトロールを実施した。2013年4月にデネル社との整備点検契約が切れたが、更新する予算が無く、パイロットの育成も遅れており、12機が保管状態になっている。2022年9月19日、サーブ社と2025年までの整備点検修理契約を締結した。参考：月刊軍事研究11,’08、7,’11、月刊JWings9,’10、10,’13、12,'22、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＪＡＳ３９ＩＮ＞：インド空軍MMRCA計画に提案したもの。グリペンNGがベースで、AESAレーダーとIRSTを追加する。採用されなかった。参考：月刊JWings1,’12

＜グリペンＭ＞：インド海軍に提案している艦上型グリペンNGで、ＭはMaritimeの略。シーグリペンがベースで、カタパルト射出関連装備を外してスキージャンプ台対応としている。前輪はダブルタイヤ。参考：月刊JWings7,'22、月刊世界の艦船8,’17

＜シーグリペン＞：ブラジル海軍に提案した艦上型グリペンNG。塩害防止の腐食対策を施し、発着艦に耐えられるよう機体構造と降着装置を強化、カタパルト射出用ランチバー、アレスティングフックを追加する。元々小型なので主翼折り畳み機構は用意しなかった。スキージャンプ台からも発艦できるが、最大離陸重量よりは軽くする必要がある。重量増で最大速度が低下した。空虚重量7.5-8トン。最大速度マッハ1.8。ブラジル海軍が空母維持を諦めA12サンパウロが2017年2月14日に退役したので、採用される見込みは無くなったと思われるが、将来的に空母を再導入した場合に備え、エンブラエル社がサーブ社から最終設計の技術移転を受けたらしい。参考：月刊軍事研究2,’13、8,’16、1,’18、月刊航空ファン4,’10、6,’16、月刊世界の艦船8,’17

＜ＪＡＳ３９兵装＞

　＜空対空＞：翼端にMICA（Rb74？）またはAIM-9L１発ずつ、主翼下にRb99AMRAAM２発ずつを搭載する。参考：月刊JWings3,’02

　＜空対地・空対艦＞：翼端にMICA（Rb74？）またはAIM-9L１発ずつ、主翼下外側パイロンにRb75マーベリックを１発ずつ、左主翼下内側パイロンにDWS39子爆弾ディスペンサー付きスタンドオフミサイル１発、右主翼下内側パイロンにRBS15空対艦ミサイル１発を搭載する。参考：月刊JWings3,’02

＜ＪＡＳ−１０９７／ＧＲ＞：自衛隊の空中線。キーコム製。参考：月刊軍事研究5,’08

＜ＪＡＳ−Ｃ１４＞：自衛隊の空中線。電気興業製。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＪＡＳ−Ｃ２３＞：自衛隊の空中線装置。電気興業またはキーコム製。参考：月刊軍事研究6,’07、11,’14

＜ＪＡＳ−Ｃ５０−Ｂ＞：自衛隊の空中線。日本電業工作製。参考：月刊軍事研究1,’08、4,’12

＜ＪＡＳ−Ｃ６０−Ｂ＞：自衛隊の空中線。電気興業製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＪＡＳＣ−Ｓ２Ｂ＞：自衛隊の音声処理機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＡＳＣ−Ｓ１０＞：自衛隊の音声処理器。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究6,’15

＜ＪＡＳＣ−Ｓ１０Ｂ＞：自衛隊の音声処理機。日立国際電気または菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究10,’07、1,’10

＜ＪＡＳＣ−Ｓ１１＞：自衛隊の音声処理機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＡＳＤＦ＞：航空自衛隊を参照。

＜ＪＡＳＤＦ羊羹＞：第３航空団基地業務群業務隊給養小隊と井村屋が2014年に開発した栄養補助食品。8cm×4cm×2cmのポケットサイズで、チョコレート味、水が無くても食べやすいというふれ込みで、熱量は194カロリー、賞味期限１年（今後延長する予定）。もしかしたら一般販売されるかもしれない。ただ井村屋はチョコえいようかん（１本200カロリー、賞味期限３年３ヶ月）を市販しているので、微妙なところではある。参考：朝雲

＜ＪＡＳＥＸ＞：アメリカ空海軍海兵隊の空の共同演習で、Joint Air and Sea Ex.の略。台湾や北朝鮮の有事に対応するのが目的で、2003年に始まった。参考：月刊軍事研究10,’05

＜Ｊ／ＡＳＨ−４＞：航空自衛隊のT-4用飛行諸元記録装置。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究11,’06、10,’08

＜Ｊ／ＡＳＨ−５＞：航空自衛隊のF-15用飛行諸元等記録装置。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究2,’07、9,’08

＜Ｊ／ＡＳＨ−５Ａ＞：自衛隊の飛行諸元等記録装置。三菱重工製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜Ｊ／ＡＳＨ−６＞：自衛隊のUH-60J用飛行データ記録装置。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究7,’07、10,’08

＜Ｊ／ＡＳＨ−７＞：自衛隊のC-130H用飛行データ記録装置（FDR/CVR）。東京航空計器製。参考：月刊軍事研究4,’12

＜Ｊ／ＡＳＨ−８＞：自衛隊のF-4EJ改用音声データ記録装置（CVR）。東京航空計器製。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｊ／ＡＳＨ−９＞：自衛隊のF-2用飛行諸元等記録装置。日本無線製。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｊ／ＡＳＫ−１＞：自衛隊の大気諸元計算装置。川崎重工製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜Ｊ／ＡＳＮ−１＞：航空自衛隊F-1支援戦闘機用慣性航法装置。参考：月刊JWings6,’05

＜ＪＡＳＮ−Ｐ５０＞：自衛隊の独立航法装置。三菱プレシジョン製。参考：月刊軍事研究2,’08

＜ＪＡＳＮ−Ｓ２４−Ｂ＞：自衛隊の慣性航法装置。三菱プレシジョン製。参考：月刊軍事研究2,’09

＜ＪＡＳＮ−Ｓ２４−Ｃ＞：自衛隊の慣性航法装置。三菱プレシジョン製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜Ｊ／ＡＳＱ−１＞：航空自衛隊F-1支援戦闘機用管制計算機。デジタル式で、制式化後の新規兵装・発射モード追加に対応できる。爆撃モードにはマニュアル、弾着地点連続計算CCIP（通称自動攻撃モード）、投下地点連続計算CCRP、継続データ投下点計算RCCD、初期データ投下計算RCIDの５種類。RCCDとRCIDはレーダーで目標をロックし、修正針路に従って操縦していくモードである。参考：月刊航空情報2,’10、月刊軍事研究9,’04

＜Ｊ／ＡＳＱ−２＞：航空自衛隊F-2戦闘機用統合電子戦装置IEWS（Integrated Electronic Warfare System）。レーダー警戒装置、機上電波妨害装置、機械的妨害装置（チャフ／フレアディスペンサー）を組み合わせ、コンピュータで一元制御したものである。三菱電機または三菱電機特機システム製。AAM-4/B機能付加といった改良も行われている。参考：月刊JWings9,’10、月刊軍事研究12,’07、1,’15、11,’17

＜ＪＡＳＳＭ＞：AGM-158シリーズ（空対地ミサイル）を参照。

＜ＪＡＳＳＭ−ＥＲ＞：AGM-158B（空対地ミサイル）を参照。

＜ＪＡＳＳＭ−ＸＲ＞：AGM-158シリーズ（空対地ミサイル）を参照。

＜Ｊ／ＡＳＷ−１０＞：航空自衛隊F-15J戦闘機用データリンク装置。自動警戒管制組織から情報を受信し、要撃諸元をパイロットに表示する。日立製作所製。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings6,’05、月刊軍事研究7,’97

＜Ｊ／ＡＳＷ−２０＞：航空自衛隊のデータリンクセット。日立製作所製。参考：月刊軍事研究1,’07

＜ＪＡＴ−３１＞：自衛隊の車両無線空中線。電気興業製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＪＡＴＡＧＳ＞：アメリカ軍の弾道ミサイル情報受信施設。早期警戒衛星データの受信用地上局で、運用要員18名。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＡＴ−Ｆ３０＞：自衛隊の車両無線機空中線。電気興業またはキーコム製。参考：月刊軍事研究1,’08、10,’13

＜ＪＡＴ−Ｆ３１＞：自衛隊の車両無線空中線。電気興業またはキーコム製。参考：月刊軍事研究1,’09、3,’12

＜ＪＡＴ−Ｆ３２＞：自衛隊の車両無線空中線。電気興業またはキーコム製。参考：月刊軍事研究1,’09、9,’14

＜ＪＡＴ−Ｆ３４＞：自衛隊の高利得空中線。電気興業製。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＪＡＴＭ＞：AIM-260（空対空ミサイル）を参照。

＜ＪＡＴＯ＞：Jet Assisted Take-Offの略。ただしジェットといってもプロペラ推進との対比でジェットという用語を使用しているだけで、実際にはロケットを使っており、RATOと同じものである。参考：航空用語事典増補改訂版、月刊JWings4,’04

＜ＪＡＴ−Ｗ４＞：自衛隊の高利得空中線。電気興業製。参考：月刊軍事研究8,’10

＜ＪＡＴ−Ｗ５＞：自衛隊の指向性空中線。キーコム製。参考：月刊軍事研究11,’14

＜ＪＡＴ−Ｗ６＞：自衛隊の空中線。キーコム製。参考：月刊軍事研究1,’11

＜ＪＡＴ−Ｗ７＞：自衛隊のデータ専用無線機用空中線。キーコム製。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＪＡＶＮ−Ｖ６−Ｂ＞：自衛隊の個人用暗視眼鏡。UH-1J乗員が使用する。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ＪＡＶＮ−Ｖ６−Ｃ＞：自衛隊の個人暗視装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’15

＜Ｊ／ＡＷＧ−１１＞：航空自衛隊T-2練習機用火器管制レーダー。使用周波数Kuバンド。参考：月刊航空情報3,’10

＜Ｊ／ＡＷＧ−１２＞：航空自衛隊F-1支援戦闘機用火器管制レーダー。T-2練習機用J/AWG-11の改良型で、空対空モード２種類、空対地モード、地上マッピングに加え、対艦モード、RMTモードを追加している。INS、兵装投下コンピュータ、電波高度計とのリンク機能も追加された。ドップラー機能は無く、ルックダウン能力は持たない。スロット・アレイ型パルスレーダーで、使用周波数Kuバンド。レーダー有効距離は公表されていないが、コンソールのレンジ操作ツマミの最大値は40マイルになっている。レーダースコープは正面パネル中央下に、操作盤は左コンソールパネルにある。参考：月刊航空情報2,’10、月刊JWings2,’04、7,’05

＜ＪＡＷＳ＞：ヨルダンのKADDB社がアメリカの銃器デザイナーのウェルディ氏を招いて設計した、マイクロ・マグナム・カートリッジ。５種類の口径が存在している。参考：月刊軍事研究12,’04

＜Ｊ／ＡＹ−１３７＞：自衛隊のスペクトラム分析器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究11,’09

＜Ｊ／ＡＹＱ−３＞：自衛隊の航空機搭載衛星通信用符号変換装置。NECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究9,’18

＜Ｊ／ＡＹＱ−４＞：航空自衛隊の航空機搭載用信号変換装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究1,’07、12,’08、9,’14

＜Ｊ／ＡＹＱ−４Ａ＞：航空自衛隊の航空機搭載用信号変換装置。参考：月刊軍事研究2,’11

＜ＪＡＹ−Ｑ４−Ｅ＞：自衛隊のスペクトル分析器。アドバンテスト製。参考：月刊軍事研究5,’07

＜Ｊ／ＡＹＱ−５＞：航空自衛隊のF-2用データ・トランスファー・イクイップメント（データ転送装置）。神鋼電機製。参考：月刊軍事研究1,’07、12,’08

＜Ｊ／ＡＹＱ−６＞：自衛隊の航空機搭載用符号変換装置。光電製作所製。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｊ／ＡＹＱ−７＞：自衛隊の長距離通信装置用符号変換装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜Ｊ／ＡＹＱ−８＞：自衛隊の航空機搭載衛星通信用符号変換装置。NECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究9,’17

＜ＪＡＹ−Ｑ４−Ｆ＞：自衛隊のスペクトル分析器。日本電計またはローデ・シュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究1,’11、12,’11

＜ＪＡＹ−Ｑ９−Ｄ＞：自衛隊のオシロスコープ。アジレント・テクノロジーまたは日本電計またはローデ・シュワルツ・ジャパンまたは岩通計測製。参考：月刊軍事研究9,’07、11,’09、12,’11、4,’16

＜ＪＡＹ−Ｑ１５＞：自衛隊のスペクトラム分析器。日本電計製。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＪＡＹ−Ｑ１５−Ｃ＞：自衛隊のスペクトラム分析器。日本電計製。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＪＡＹ−Ｑ１５−Ｄ＞：自衛隊のスペクトラム分析器。日本電計またはローデ・シュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究7,’08、9,’11

＜ＪＡＹ−Ｑ１８−Ｅ＞：自衛隊のパルス発生器。キーサイト・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究6,’17

＜ＪＡＹ−Ｑ１９−Ｂ＞：自衛隊のスペクトラム分析器。アドバンテスト製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＡＹ−Ｑ１９−Ｃ＞：自衛隊のスペクトラム分析器。アドバンテスト製。参考：月刊軍事研究4,’08

＜ＪＡＹ−Ｑ１９−Ｄ＞：自衛隊のスペクトラム分析器。ローデ・シュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究6,’09

＜ＪＡＹ−Ｑ１９−Ｅ＞：自衛隊のスペクトラム分析器。ローデ・シュワルツ・ジャパンまたはアジレント・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究3,’12、10,’14

＜ＪＡＹ−Ｑ２０−Ｃ＞：自衛隊のオシロスコープ。日本テクトロニクスまたは共進コミュニケーションズまたはTFF製。参考：月刊軍事研究10,’07、4,’12、5,’13

＜ＪＡＹ−Ｑ２１−Ｂ＞：自衛隊のスペクトラム分析器。アジレント・テクノロジーまたは日本電計製。参考：月刊軍事研究8,’08、7,’14

＜ＪＡＹ−Ｑ２１−Ｃ＞：自衛隊のスペクトラム分析器。アジレント・テクノロジーまたはキーサイト・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究10,’15、7,’17

＜ＪＡＹ−Ｑ２２−Ｃ＞：自衛隊のデジタルオシロスコープ。アジレント・テクノロジーまたは日本電計製。参考：月刊軍事研究7,’07、7,’08

＜ＪＡＹ−Ｑ２５＞：自衛隊のスペクトラム分析器。アンリツまたはローデ・シュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究5,’07、1,’11

＜ＪＡＹ−Ｑ２６−Ｂ＞：自衛隊のスペクトル分析器。アンリツまたはシュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究10,’07、3,’11

＜ＪＡＹ−Ｑ２７＞：自衛隊のスペクトラム分析器。アジレント・テクノロジーまたは日本電計またはローデ・シュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究9,’07、11,’09、8,’10

＜ＪＡＹ−Ｑ３１−Ｂ＞：自衛隊のロジックアナライザ。アジレント・テクノロジーまたはキーサイト・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究10,’09、5,’17

＜ＪＡＹ−Ｑ３３−Ｂ＞：自衛隊のオシロスコープ。共信コミュニケーションズ製。参考：月刊軍事研究2,’15

＜ＪＡＹ−Ｑ３５＞：自衛隊のスペクトラム分析器。ローデ・シュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ＪＡＹ−Ｑ３６＞：自衛隊のオシロスコープ。日本電計製。参考：月刊軍事研究6,’12

＜ＪＡＹ−Ｑ３６＞：自衛隊のスペクトラム分析器。ローデ・シュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜ＪＡＹ−Ｑ３７＞：自衛隊のスペクトラム分析器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究1,’14

＜ＪＡＹ−Ｑ３８＞：自衛隊のスペクトラム分析器。アンリツまたはキーサイト・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究1,’17、6,’17

＜ＪＡＹ−Ｑ３９＞：自衛隊のスペクトラム分析器。アジレント・テクノロジーまたはアンリツまたはキーサイト・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究1,’15、3,’17、5,’17

＜ＪＡＹ−Ｑ４０＞：自衛隊の低周波分析器。日本電計製。参考：月刊軍事研究1,’15

＜ＪＡＹ−Ｑ４２＞：自衛隊のケーブル障害アナライザ。アジレント・テクノロジーまたはキーサイト・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究11,’15、5,’17

＜ＪＡＹ−Ｑ４７＞：自衛隊のオシロスコープ。日本電計製。参考：月刊軍事研究7,’18

＜ＪＡＹ−Ｑ４８＞：自衛隊のスペクトラム分析器。キーサイト・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究1,’19

＜ＪＡＹ−Ｑ５２−Ｄ＞：自衛隊の信号発生器。キーサイト・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究6,’17

＜ＪＢ＞：ジェット爆弾（Jet Bomb）または統合基地（Joint Base）の略。参考：月刊航空ファン7,’17

＜ＪＢ−１＞：アメリカ陸軍航空軍試作巡航ミサイル、研究計画名MX-543、ノースロップ社内名称N-16。1942年から計画され、1943年末にノースロップ社が試作を開始した。外形は小型無尾翼機で、Me163や秋水に似ている。1944年半ばにFi-103をコピーしたJB-2を作ることになり、こちらは没になった。参考：月刊JWings4,’19

＜ＪＢ−２＞：アメリカ陸軍航空軍巡航ミサイル、別名ルーン（Loon）、研究計画名MX-544。Fi-103のデッドコピーで、1944年後半に詳細な技術情報を手に入れたためJB-1に代わりリパブリック社（エンジンはフォード社）が開発したが、実戦使用前に太平洋戦争が終わった。アメリカ海軍で1940年代末に潜対艦ミサイル型も開発され、SS-348カスクに搭載して実験が行われた。発射時には潜水艦が浮上して格納筒からJB-2を引き出し、カタパルトで射出、JB-2をレーダー追跡しながら飛行管制を行い、目標に命中させる。エンジンはフォード社製パルスジェット、飛翔速度700km台、有効射程100km（発射艦誘導）／250km（他艦誘導引き継ぎ）。TX-10小型核弾頭を積んで核巡航ミサイルにする案もあった。1948年の演習で、発射位置を知らされていた（３発中１発は電波ビーコンまで積んでいた）にも関わらず敵艦隊役が撃墜に失敗しており、潜水艦からの小型ミサイル射撃の有効性が確認され、レギュラスの開発に進んだ。参考：航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊世界の艦船3,’05、11,’17、アメリカの核兵器、月刊JWings4,’19

＜ＪＢ−３Ｂ＞：航空自衛隊の耐Ｇ服。本体、気嚢、背当布、逆上弁、携行袋から構成され、必要に応じて気嚢から腹部、両腿部、腔部に空気が送られて圧力がかかる。T-33、T-1、C-1を除くジェット機パイロットが着用する。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＢ−５．１＞：遥感１号（衛星）を参照。

＜ＪＢ−５．２＞：遥感３号（衛星）を参照。

＜ＪＢ−５．３＞：遥感10号（衛星）を参照。

＜ＪＢ−６．１＞：遥感２号（衛星）を参照。

＜ＪＢ−６．２＞：遥感４号（衛星）を参照。

＜ＪＢ−６．３＞：遥感７号（衛星）を参照。

＜ＪＢ−６．４＞：遥感11号（衛星）を参照。

＜ＪＢ−７．１＞：遥感６号（衛星）を参照。

＜ＪＢ−７．２＞：遥感13号（衛星）を参照。

＜ＪＢ−７．３＞：遥感18号（衛星）を参照。

＜ＪＢ１２＞：アメリカのジェットパック・アビエーションが開発した１人用飛行装置。左右にターボジェットエンジン３基ずつが付いたバックパックを背負って飛行するもので、推力調整や方向転換はコンピュータで管理し、ホバリングも可能である。重量105ポンド・48kg。エンジンはターボジェット（推力88ポンド・0.39kN）６基、最大速度193km。2021年9月7日、東南アジアの軍から２基を160万ドルで受注したと発表した。参考：月刊JWings11,’21、6,’22

＜ＪＢ−３６Ｈ＞：B-36爆撃機ファミリーを参照。

＜ＪＢ−５２Ｂ＞：B-52爆撃機ファミリーを参照。

＜ＪＢＡ−１８＞：背負型落下傘を参照。

＜ＪＢＢ−７００１＞：自衛隊の蓄電池。東海理研製。参考：月刊軍事研究2,’11

＜ＪＢＤ＞：ジェット・ブラスト・デフレクターを参照。

＜ＪＢＳ−Ｔ５＞：自衛隊の手動交換機。富士通製。参考：月刊軍事研究7,’12

＜ＪＣ−２Ｂシリーズ＞：航空自衛隊の１名用救命浮舟・個人用救命浮舟本体。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＣ−２Ｂ＞：座席型で、浮舟本体、充気装置、炭酸ガスシリンダー、収納袋からなり、海水に浸ると電池が作動して炭酸ガスシリンダーから炭酸ガスが放出され、浮舟が自動的に膨らむ。全長1.638m、全幅0.902m、全高0.305m。F-86F、T-33、T-1、T-34に装備されている。藤倉ゴム工業、三菱電機、細谷火工製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＣ−２Ｂ改＞：サバイバルキットコンテナに収容されており、遭難時に自動または手動で解放・膨張する。膨張させた時の見た目はオレンジ色のでかい靴で、テントとしても使用可能。本体、炭酸ガス充気装置、付属品収容袋から構成される。全長1.625m、全幅0.88m、全高0.305m、重量3kg。C-1、C-130、U-125A、T-400、CH-47、YS-11、MU-2、V-107以外の全機種に装備されている。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings11,’06、MAMOR vol.131

＜ＪＣ−２Ｂ改−２＞：JC-2B改の改良型で、素材をゴム布からウレタンに変更して空気層も加え、浮力、耐久性、断熱性を向上させた。折り畳み時のサイズも小さくしている。藤倉ゴム工業製。参考：MAMOR vol.131、月刊軍事研究3,’14

＜ＪＣ−１３０Ａ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＪＣ−１３０Ｂ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＪＣ−１３０Ｅ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＪＣＡＢ＞：国土交通省航空局の略。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｊ−ＣＥＣ＞：FCネットワークを参照。

＜ＪＣＨ−４７Ａ＞：CH-47ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＪＣＨＡＡＴ＞：陸上自衛隊の03式中SAM用曳航標的で、Japanese CHU-SAM Advansed ASP Target（日本の中SAMが年次射撃で使用する新型標的）の略。MQM-107無人機に２基を搭載し、長さ2kmの曳航索で曳航する。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＪＣＭ＞：ロッキード・マーチン社が開発していた多目的ミサイルで、統合共通ミサイルの略。アメリカ海軍が中心となり、アメリカ陸軍及び海兵隊と共同でAGM-65とAGM-114双方の共通後継ミサイルとして要求を出し、2003年から開発した。艦船、建造物、戦車、塹壕内の敵兵など多種の目標を攻撃できる。全長1.63m、直径0.178m、翼スパン0.330m、重量45.7kg。誘導はセミアクティブレーザー＋画像赤外線＋ミリ波レーダー、弾頭はHE+HEAT、信管は着発＋遅延。射程16km（ヘリ搭載型）／28km（固定翼機搭載型）。予定制式名はAGM-169で、2010年までに54000発を配備する予定だったが、イラク戦争に資金を取られて2005年12月に予算が凍結され、2007年5月にキャンセルされた。ただロッキード・マーチン社は自社資金で開発を維持しており、翌月にはJAGMと名前を変えて開発継続が決まった。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究3,’08、2,’09、12,'15、月刊JWings2,’11

＜ＪＣＲ＞：アメリカ陸軍が開発中の戦術インターネットで、Joint Capabilities Releaseの略。FBCB2の後継である。参考：月刊丸8,’11

＜ＪＣＳ＞：統合参謀本部を参照。

＜ＪＣＳＡＮ＞：統合幕僚警報回線を参照。

＜ＪＣＳ−Ｃ４＞：陸上自衛隊のJUCC-C1符号変換装置用乾電池箱。乾電池は使い捨てで、残量が低下したらケースを中から引き出して交換するが、固定が頑丈なため、箱本体を押さえてもらう必要があり、２名がかりで交換していた。これを１名でも行えるよう、乾電池ケースにネジで固定するナイロン製の取っ手を開発した第３師団第３通信大隊第２中隊前田３尉は、平成19年度防衛技術奨励賞を受賞している。参考：朝雲

＜ＪＣＳＵ−７／Ｐ＞：航空自衛隊の与圧服で、高々度飛行の際に使用する。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＣＴＤ＞：アメリカ海軍が開発中のデータリンク装置で、Joint Capability Technology Demonstrationの略。長射程誘導爆弾／ミサイルに受信アンテナを取り付け、航空機や艦船などから目標データをリアルタイム送信して終末誘導支援を行う。ミサイル側から終末誘導用シーカーのデータを送り、きちんとロックされているか確認することも可能。2008年夏にテストが行われた。参考：朝雲

＜ＪＣＴＶ−１＞：アメリカ海軍のSM-3発射試験Joint Control Test Vehicle-1。2006年3月8日（5月8日？）、SM-3の先端に技本が開発したSM-3ブロック�U用クラムシェル型ノーズコーンを取り付けた試験用ミサイルを発射し、ノーズコーンの分割・切り離しに成功した。参考：月刊軍事研究12,’18

＜ＪＣＸ−Ｃ２４＞：自衛隊の光ファイバーケーブル。富士通製。参考：月刊軍事研究11,’13

＜ＪＣＸ−Ｃ２５＞：自衛隊の光ファイバーケーブル。富士通製。参考：月刊軍事研究8,’18

＜ＪＣＸ−Ｎ１６＞：自衛隊の多対ケーブル。神田通信工業製。参考：月刊軍事研究3,’08

＜ＪＤシリーズ＞：アメリカ海軍の標的曳航機。陸軍A-26攻撃機を改造したものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＪＤ−１＞：A-26Cをベースにしたもの。140機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＪＤ−２＞：KD系の標的無人機を翼下に吊り下げるタイプ。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＪＤＡＤＭ＞：アメリカ軍が開発中の空対空兼空対地ミサイルで、Joint Dual Air Dominance Missileの略。AGM-88HARMの後継も兼ねる。2020年代の実用化を目指している。参考：月刊軍事研究4,’07

＜ＪＤＡＭシリーズ＞：アメリカ軍のGPS/INS誘導爆弾で、Joint Direct Attack Munitions（強いて訳せば空海軍共用型GPS誘導爆弾）の略。AWPGM（Adverse Weather Precision Guided Munition）の名称で1991年からマクダネル・ダグラス社とロッキード・マーチン社が開発し、1995年10月にマクダネル・ダグラス社の案が採用された。Mk80汎用爆弾シリーズなどの尾部にテイル・アセンブリを装着する方式で、テイル・アセンブリにはGPSアンテナ、誘導装置、４枚の制御フィンなどが装備されている。パイロンに装着されている時は制御フィンはＸ翼になっているが、投下されると弾体が右に45度回転して十字翼になり、下の１枚が固定式安定翼、左右２枚が全遊動式水平安定板、上の１枚が全遊動式垂直安定板として作動する。投下１秒後にINSが起動し、投下30秒後にGPSアンテナが作動、軌道を修正しつつ目標に向かう。GBU-31/B、GBU-32/B、GBU-38/Bの３種類がある。B-1、B-2、B-52H、F-15E、F-16、F-117、F/A-18、F-35などに搭載できる。1998年5月から量産され、12月にIOCを達成した。アメリカの他にもUAE、イスラエル、イタリア、オーストラリア、オマーン、オランダ、韓国、ギリシャ、空自（500ポンド爆弾用GBU-38キット。空自名称は全天候型精密誘導爆弾）、サウジアラビア、シンガポール、スペイン、チリ、デンマーク、ドイツ、トルコ、ノルウェー、パキスタン、フィンランド、ベルギー、ポーランド、ポルトガルの22カ国が導入している。2009年3月末までに205000ユニット以上（うち輸出用11000ユニット以上）が引き渡された。移動目標に対しては使用できないため、レーザーJDAMや、UHFデータリンクを搭載して発射後に照準を補正できるシステムを開発中である。参考：月刊JWings10,’05、12,’12、6,’09、1,’15、月刊軍事研究9,’18、8,’09

＜ＪＤＡＭ＞：誘導装置、弾頭、信管、ストレーキで構成されるキットを既存の無誘導爆弾に装着して誘導爆弾化するもので、IMUとGPS航法受信機の併用によりCEP10-13m（実戦では8m）を達成した。ただしGPSのサポートが無いとCEPは30m（実戦では14m）くらいとなり、F-16が通常爆弾を投下した際と同程度になる。誘導装置はミッションコンピュータ、IMU、GPS受信モジュール（GPSRM）、MIL-STD-1760インターフェース、電源ユニットなどから構成されており、爆弾の尾部に一纏めに装着され、最後部にGPSRMのアンテナがある。当初は５チャンネルの信号を受信していたが、後に12チャンネルに拡大し、対妨害性も強化した。誘導装置外周にはクリップドデルタ型テイルフィン４枚がＸ字に装着されており、うち３枚を熱電池で動かして目標に向かう（残る１枚は固定式安定翼）。弾体中央部には姿勢制御用に細長いストレーキ４枚を装着、目標に60度以上の深い角度で突き刺さるように着弾する。このストレーキと尾部誘導装置（テイルアッセンブリ）の組み合わせでKMU-556/B、KMU-557/B、KMU-558/B、KMU-559/B、KMU-572/Bがある。離陸前に目標の座標や投下エンベロープなどが入力され、投下直前に投下機の位置や速度、目標の位置などがアップデートされる。射程13海里前後（投下高度6000m）／28km（最大）。海軍は1000ポンド級のGBU-32/B、空軍は2000ポンド級（徹甲爆弾タイプもあり）のGBU-31/Bを標準として用いる。この他に500ポンド級のGBU-38/Bがある。参考：月刊軍事研究1,’01、12,’04、2,’09、8,’09、9,’18、月刊JWings6,’04

＜ＪＤＡＭ／ＢＬＵ１１３＞：BLU-113/Bの弾頭部形状・材質を改良して貫通力を25%以上増加させ、更にJDAM用誘導キットを取り付けたタイプ。参考：月刊軍事研究1,’01

＜ＪＤＡＭ（Ｖ）１＞：空軍向け通常弾頭ベース。参考：月刊軍事研究9,’18、6,’03

＜ＪＤＡＭ（Ｖ）２＞：海軍向け通常弾頭ベース。参考：月刊軍事研究9,’18

＜ＪＤＡＭ（Ｖ）３＞：空軍向け貫通弾頭BLU-109/Bベース。参考：月刊軍事研究9,’18、6,’03

＜ＪＤＡＭ（Ｖ）４＞：海軍向け貫徹弾頭ベース。参考：月刊軍事研究9,’18

＜ＪＤＡＭ−ＥＲ＞：オーストラリア国防資材局、ホーカー・デハビランド航空宇宙社、ボーイング社が共同開発している射程延伸型JDAM。JDAMに小型のモジュラー翼を装着することで射程を３倍の80kmに延伸する。2007年3月19日にテストが行われ、目標を直撃した。参考：月刊JWings6,’07

＜ＪＤＢ−３６Ｈ＞：B-36爆撃機ファミリーを参照。

＜ＪＤＢ用符号変換装置（�T型）＞：自衛隊の符号変換装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＤＢ用符号変換装置（�U型）＞：自衛隊の符号変換装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＪＤＢ用符号変換装置（Ｇ型）＞：自衛隊の機器。日立製作所製。参考：月刊軍事研究2,’14

＜ＪＤＢ用符号変更器（Ｇ型）＞：自衛隊の機器。三菱電機製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＪＤＣＳ（Ｆ）＞：自衛隊デジタル通信システム（戦闘機搭載用）を参照。

＜ＪＤＥＷＲシステム＞：統合可搬式電子戦訓練射場システムを参照。

＜ＪＤＰ−Ｌ１−Ｂ＞：自衛隊のレーダ妨害装置データ作成装置。三菱電機特機システム製。参考：月刊軍事研究6,’15

＜ＪＤＰ−Ｘ１＞：自衛隊の信務処理装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＪＤＰ−Ｙ１Ｂ＞：自衛隊の機上通信統合装置用データ書き込み装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＪＤＰ−Ｙ１−Ｃ＞：自衛隊の機上通信統合装置用データ書き込み装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’10

＜ＪＤＲ−８−Ｃ＞：自衛隊の通信用絡車。松原製作所製。参考：月刊軍事研究7,’18

＜ＪＤＲＡＣ＞：日本地雷処理復興支援センターを参照。

＜ＪＤＲＡＤＭ＞：アメリカ空軍のミサイル開発計画で、Joint Dual-Role Air Tominance Missileの略。DRADMに対地攻撃能力を追加したものである。2012年に計画中止となった。参考：朝雲、月刊軍事研究10,’14

＜ＪＤＳ＞：海上自衛隊艦艇のこと。参考：日本の防衛戦力Part3

＜ＪＤＳ　ＭＣＬ＞： UAE陸軍多連装ロケットシステムで、ジョバリア・ディフェンス・システムズ（JDS）社製Multiple Cradle Launcherの略。オシコシ社製グローバルHET大型トレーラーの荷台にロケットサン社製122mmロケット弾20連装ランチャー（５列４段）を３つ横に並べた旋回架台を４基連ねて搭載している。つまり全体としては122mmロケット弾240連装ランチャーである。キャビンは全周でNATOレベル２の防御力を持ち、NBC防護装置とエアコンを備える。APU、GPS航法装置、FCSを装備する。全長29m、全幅4m、全高3.8m、戦闘重量105トン。射程16-40km。乗員３名（車長、操縦手、航法手）。同じトレーラーを使用した弾薬補給車もある。参考：月刊軍事研究6,’13、5,’13

＜ＪＤＴ−Ｑ６−Ｂ＞：自衛隊の位相検波器。ローデ・シュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究7,’07

＜ＪＤＴ−Ｑ６−Ｃ＞：自衛隊の位相検波器、ローデ・シュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究4,’13

＜ＪＤＸＳ−Ｈ１＞：自衛隊のUAV（狭域用）。シマヅプレシジョンインスツルメンツが受注している。参考：月刊軍事研究12,’18

＜ＪＥ−２Ｂ＞：航空自衛隊の６名用救命浮舟。本体、充気装置、炭酸ガスシリンダー、付属品、収納袋からなる。全長3.6m、全幅1.7m、全高0.4m、重量20kg。三菱電機製。本体は藤倉ゴム工業製。C-1、YS-11、ヘリコプターなどに搭載された。参考：自衛隊装備カタログ1981、月刊軍事研究7,’16

＜ＪＥ−３Ｃ＞：E-3早期警戒管制機ファミリーを参照。

＜ＪＥＭ＞：アメリカ軍の無線機で、JTRS Enhanced Multiband inter/intra team radioの略。AN/PRC-148MBITRをJTRS仕様に改造したもので、特殊作戦部隊に配備される。JTRS-HMSが完成するまでの繋ぎになる予定。参考：朝雲

＜ＪＥＴ−Ａ＞：民間ジェット燃料規格の１つで、主にアメリカ国内の旅客機が使用している。引火点40度以上。添加物を加えないJP-8なので、アメリカ空軍がコスト節約のためこちらに切り替える予定。参考：月刊JWings2,’05、1,’15

＜ＪＥＴ−Ａ１＞：民間ジェット燃料規格の１つで、民間旅客機やビジネスジェットが使用する。ケロシン系で、引火点38度以上。取得性が高いので、航空自衛隊ではJP-4からJET-A1への切り替えを開始しており、2016年2月26日に第９航空団が完全切り替えを完了した。参考：月刊JWings2,’05、朝雲

＜ＪＥＴ−Ｂ＞：民間ジェット燃料規格の１つ。ワイドカットガソリン系。参考：月刊軍事研究11,’16

＜ＪＦ−１７シリーズ＞：パキスタン空軍戦闘機 Joint Fighter-17、別名サンダー（Thunder）。中国名は殲撃９型またはFC-1（Fighter China-1）梟龍（シャオロン）。1980年代にパキスタン空軍がF-6戦闘機の後継（ついでにF-7、ミラージュ�V、A-5�Vの後継も兼ねる）を計画した際、当初予定されていたF-7戦闘機改良案が蹴られたため、1992年5月に中国が新型機共同開発を持ちかけたのがきっかけである。中国では殲撃７型ベースの多用途戦闘機を超７（Super 7）の名称で1988年から開発しており、これをパキスタンと共同開発することにして1999年6月28日に開発契約を締結、中国の南昌飛機製造とパキスタンのパキスタン・エアロノーティカル・コンプレックスが共同開発した。ただ1998年のパキスタン核実験でグラマン社製アビオニクスを輸入できなくなったため、取り敢えず機体だけ完成させてアビオニクスは後載せすることとし、2001年9月から細部設計に入り、2003年8月30日（9月3日？）に試作初号機が初飛行した。パキスタン空軍が250機を配備する予定。中国軍は採用しなかった。参考：月刊航空ファン5,’18、月刊JWings8,’14、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＪＦ−１７（試作機）＞：試作1-2号機ではエアインテイクにダイバーターを備えていたが、試作３号機以降はダイバーターレス・スーパーインレットになった。試作４号機はシステム完全装備型で、ストレーキを大型化し、HUDとMFD３基によるグラスコクピットを採用、垂直尾翼にアンテナフェアリングが付いた。参考：月刊航空ファン5,’18

＜ＪＦ−１７ブロック１＞：殲撃７型のエアインテイクを側面に移動させてダイバーターレス・スーパーインレットとし、機首に南昌KLJ-7機械式Ｘバンド火器管制レーダーを搭載する。主翼付け根に大きなストレーキがあり、胴体後部にベントラルフィン２枚が付く。主翼後退角42度。水平安定板は全遊動式で、後退角42度。垂直尾翼後退角42度。エンジンはロシア製だが、インドとの関係悪化を恐れるロシアがパキスタンへの輸出を禁止しているため、パキスタン採用型では中国経由で輸入したり、中国のWS-13を搭載したりしている。また、RD-93を中国でコピーしたWS-17に換装する予定もあるらしい。ハードポイントは主翼端１箇所ずつ、主翼下２箇所ずつ、胴体中心線下１箇所の計７箇所。操縦系統は縦方向のみデジタル式フライ・バイ・ワイヤ。FCSコンピュータは２系統で、インターフェースはMIL-STD-1553Bデータバス。全長14.93m（14m？14.3m？）、全幅8.98m（8.5m？）／9.47m（翼端ミサイル含む）、全高4.72m（4.65m？4.9m？5.1m？）、自重７トン、運用自重9.1トン、最大離陸重量12.7トン。翼面積24.4平方メートル。エンジンはクリモフRD-93ターボファン（ドライ推力49.4kN、A/B時推力81.4kN・8.3トン）単発、巡航速度マッハ0.9、最大速度マッハ1.6、実用上昇限度16500m、機内燃料容量3500-3800リットル（2300リットル？）、戦闘行動半径648海里（対空戦闘）／378海里（対地攻撃）、航続距離971海里（1880海里？2500km？）、フェリー航続距離1800km（機内燃料のみ）／3500km（増槽あり）。最大許容荷重8G。固定武装は23mm連装機関砲GSh-23（220発。180発？）。各種視程内空対空ミサイル（PL-9など）、C-802A空対艦ミサイル、WMD-7目標指示ポッド、KG300G電子戦ポッド、LT-2/LT-3レーザー誘導爆弾、LS-6滑空誘導爆弾の装備が可能で、外部兵装搭載量3.2-3.8トン。増槽は最大３本積める。乗員１名パキスタン空軍が2007年3月に最初の２機（中国製）を導入、2009年11月23日にパキスタン航空連合体カムラ製初号機がロールアウトし、2010年から運用、2013年12月18日までにパキスタン国産機50機が引き渡された。一部はレーダーをイタリア製グリフォ多機能レーダーに換装している。中国軍向けレーダーとしてアップグレード型コピュヨＦレーダーやエルタ社製EL/M-2032などが提案されていたが、中国では採用されていない。ミャンマー空軍が単座型12機と複座型４機を導入する予定で、2017年から引き渡されるらしいが、ちゃんと予算が付くかは不明。ナイジェリアへの輸出を目指している。スリランカ空軍が10-12機を導入予定だったが、2016年にキャンセルされた。参考：月刊航空ファン5,’18、2,’11、月刊JWings8,’14、12,’06、9,’12、12,’03、3,’09、10,’09、4,’13、11,’14、2,’15、10,’15、4,'16、月刊軍事研究4,’05、1,’04、10,’05、5,’10、10,’10、6,’14、6,'16、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＪＦ−１７ブロック２＞：改良型で、アビオニクスを改修し、コクピット右後方に空中給油受油プローブを搭載、主翼付け根を強化してハードポイントを増設し、兵装搭載量を3000ポンド（1.36トン）増やした。全長14.93m、全幅9.45m、全高4.65m、最大離陸重量12.383トン。エンジンはクリモフRD-93ターボファン（A/B時推力81.4kN）単発、最大速度マッハ1.6、フェリー航続距離3481km。固定武装は23mm連装機関砲１基。PL-5E、AIM-9L/M、PL-11、PL-12、R-27ER1、ラード巡航ミサイル、各種爆弾（LS-6誘導爆弾含む）、ロケット弾を搭載可能。パキスタン空軍が50機を調達して４個飛行隊に配備する予定で、パキスタン航空連合体カムラ工場で生産しており、2014年6月に量産初号機が完成した。参考：月刊JWings3,’16、8,’14、5,’12、月刊航空ファン5,’18、10,’14、月刊軍事研究6,’16

　＜ＪＦ−１７ブロック３＞：開発中の改良型。JF-17Bの技術をフィードバックし、KLJ-7Aレーダー、ミサイル警報、ホログラフ式広視野HUD、統合型コクピットディスプレイを装備、デジタル式フライ・バイ・ワイヤを採用し、エンジンを中国国産の渦扇13（WS-13）天山（推力100kN）に換装する。原型機は2019年12月中旬に成都で初飛行した。パキスタンで2020年から50機を量産する予定。参考：月刊航空ファン3,’20、5,’18、月刊JWings7,’17

　＜ＪＦ−１７Ｂ＞：開発中の複座練習戦闘機型、梟龍Ｂ型。操縦席をタンデム複座にし、後席に潰された分の燃料タンクは大型化したドーサルスパイン内に設けた。操縦系統は全てフライ・バイ・ワイヤにしている。レーダーはKLJ-7A。LD-10対レーダーミサイルによるSEAD任務も行うらしい。全長14.5m、翼スパン9.465m、全高4.6m。2017年4月27日（28日？）に初飛行した。参考：月刊JWings8,’16、3,’16、月刊航空ファン7,’17

＜ＪＦ−１７海外シリーズ＞

　＜ＪＦ−１７Ｍ（ミャンマー空軍）＞：ミャンマー空軍戦闘機。空中給油受油プローブとCM-400AKG巡航ミサイル運用能力を追加してある。16機を導入予定で、2018年12月の軍イベントで４機が展示された。参考：月刊JWings7,’19

＜ＪＦ−１０４Ａ＞：F-104戦闘機ファミリーを参照。

＜ＪＦ−１０５Ｂ＞：F-105戦闘機ファミリーを参照。

＜ＪＦＡＣＣ＞：Joint Force Air Component Commander（統合部隊航空コンポーネント指揮官）の略。イミディエットCASにおいて、同時に寄せられた支援要請を整理して優先順位を付けるための統合指揮官のこと。参考：月刊航空ファン2,’02

＜Ｊ／ＦＣＣ−１５Ａ＞：自衛隊のデジタル伝送端局装置。参考：月刊軍事研究7,’11

＜Ｊ／ＦＣＣＷ−１０１＞：自衛隊の通信機器監視制御装置。参考：月刊軍事研究7,’11

＜ＪＦＣＯＭ＞：USJFCOM（統合軍）を参照。

＜Ｊ／ＦＣＱ−１＞：航空自衛隊のUHF対空通信装置用連接付加装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究1,’07

＜Ｊ−ＦＣＷ＞：CWU-45/P（フライトジャケット）を参照。

＜Ｊ／ＦＣＷ−１０１＞：自衛隊の通信機器監視制御装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’10

＜Ｊ／ＦＣＷ−１０１Ａ＞：自衛隊の通信機器監視制御装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’12

＜Ｊ／ＦＣＷ−１０２＞：自衛隊の通信機器管制制御装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’17

＜Ｊ／ＦＤＳ−１＞：航空自衛隊の固定式三次元レーダー。レドームは円筒形をしている。ECCM装置付き。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜Ｊ／ＦＩＣ−９＞：自衛隊のえん体一斉連絡電話・ベーシング装置。小松基地用がある。旭光通信システム製。参考：月刊軍事研究10,’11、3,’16

＜Ｊ／ＦＬＲ−４Ａ＞：自衛隊の地上電波測定装置。宮古島、福江島などに置かれている。東芝製。参考：月刊軍事研究3,’09、3,’10、1,’14

＜Ｊ／ＦＬＲ−４Ａ（多目標収集機能付加）＞：自衛隊の地上電波測定装置。東芝製。参考：月刊軍事研究6,’17

＜Ｊ／ＦＭＱ−６＞：航空自衛隊のレーウィンゾンデ受信装置。高層気象観測用レーウィンゾンデを追跡し、温度、湿度、気圧、風向、風速を記録する。NAS-81/FMQ-6アンテナ、NMX-193/FMQ-6受信装置、NMX-194/FMQ-6空中線制御装置、NMX-195/FMQ-6角度データ記録装置、NOA-159/FMQ-6追跡補助装置から構成される。使用周波数UHF、受信機はスーパーへテロダイン方式。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｊ／ＦＭＱ−８＞：航空自衛隊の高層気象観測装置。アンテナ、受信機操作・信号変換器、データ処理装置からなり、観測用ゾンデからの気象情報を受信記録する。明星電気製。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＦＭＱ−１０＞：自衛隊の高層気象観測装置。明星電気製。参考：月刊軍事研究6,’14

＜Ｊ／ＦＭＸ−１＞：自衛隊の気象観測装置。明星電気製。参考：月刊軍事研究6,’08

＜Ｊ／ＦＭＸ−１Ａ＞：自衛隊の気象観測装置。日本エレクトリック・インスツルメンツ製。参考：月刊軍事研究8,’09

＜Ｊ／ＦＰＨ−１／２／３＞：航空自衛隊の気象レーダー。NAS-6アンテナ装置、NRT-6送受信装置、HC-26アンテナ制御装置、NIP3指示装置、自動電圧調整器、NSB-13配電盤からなる。使用周波数Ｃバンド、ピーク出力300kW、最大探知距離400km、高度探知範囲マイナス５度からプラス60度、距離分解能150m、角度分解能１度。アンテナはパラボラ式。スコープは12インチ（305mm）PPIが１台、７インチ（178mm）PHIが１台、５インチ（127mm）AIRが１台。日本無線、東芝、三菱電機製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜Ｊ／ＦＰＨ−８（�T）＞：航空自衛隊の気象レーダー。NAS-131/FPH-8（�T）空中線装置、NRT-109/FPH-8（�T）送受信装置、NC-436/FPH-8（�T）空中線制御装置、NIP-70/FPH-8(�T)指示装置、NPP-255/FPH-8(�T)自動電圧調整器、NSB-125/FPH-8(�T)配電盤から構成され、ジェット機を運用する航空基地を中心に配備された。使用周波数Ｘバンド、ピーク出力200kW、最大探知距離250km、高度探知範囲20km。距離分解能500m、垂直分解能250m。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｊ／ＦＰＨ−９＞：航空自衛隊の気象レーダー装置。ドップラー・レーダー式で、降水強度など一般気象情報に加え、低層ウインドシア（低高度における風向・風速急変域）やダウンバーストも検出できる。日本無線製。参考：朝雲、月刊軍事研究12,’06

＜Ｊ／ＦＰＮ−１０Ａ＞：航空自衛隊のレーダー装置。三菱電機特機システム製。参考：月刊軍事研究1,’07

＜Ｊ／ＦＰＮ−１１＞：自衛隊の空港面探知レーダー装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜Ｊ／ＦＰＮ−Ｔ５＞：自衛隊の術科教育用精測レーダー装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’13

＜Ｊ／ＦＰＱ−３＞：航空自衛隊のラプコン装置。J/FPN-20捜索レーダー装置、J/FPN-30精密測定レーダー装置、J/FPW-10中央管制機器、通信制御接続機器からなる。これらは３カ所のサイトに設置され、レーダーの情報はラプコンセンター室に送られ、航空管制に使用される。参考：自衛隊装備年鑑1996、自衛隊装備カタログ1981

＜Ｊ／ＦＰＱ−４＞：航空自衛隊のGCA装置。捜索レーダー装置、精密測定レーダー装置、中央制御装置、通信制御監視装置からなる。入間基地、芦屋基地、新田原基地に配備された。日本電気製。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＦＰＱ−５＞：航空自衛隊のラプコン装置。捜索レーダー装置、精密測定レーダー装置、中央制御装置、通信制御監視装置からなる。松島基地に配備された。日本電気製。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＦＰＱ−６＞：航空自衛隊のラプコン装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究1,’07

＜Ｊ／ＦＰＱ−６　１形＞：自衛隊のラプコン装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究6,’11

＜Ｊ／ＦＰＱ−６　１形不可侵区域監視機能付加＞：自衛隊の機器。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’18

＜Ｊ／ＦＰＱ−６　２形＞：自衛隊のラプコン装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究6,’11

＜Ｊ／ＦＰＱ−６・３＞：自衛隊のラプコン装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜Ｊ／ＦＰＱ−６　３形＞：自衛隊のラプコン装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究10,’12

＜Ｊ／ＦＰＱ−６　３形Ａ＞：自衛隊のラプコン装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究6,’11

＜Ｊ／ＦＰＱ−６　４形＞：航空自衛隊のラプコン装置。タッチパネル方式液晶ディスプレイによるデジタル表示を採用し、アプローチ中の航空機の航跡や気象状況をスコープ状に色別表示することが可能で、操作性が向上し、正確な着陸誘導と情報提供が行える。室内環境も改善され、管制官の負担が軽減された。日本電気製。2009年6月29日、小牧基地での運用が開始された。参考：朝雲、月刊軍事研究1,’08

＜Ｊ／ＦＰＱ−７＞：航空自衛隊のラプコン装置。美保基地に配備された。日本電気製。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＦＰＱ−Ｔ４Ａ＞：自衛隊のレーダー管制実習装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’13

＜Ｊ／ＦＰＳ−１＞：航空自衛隊のレーダーサイト用固定式３次元レーダー。初代BADGEシステムの導入に伴い、従来のAN/FPS-20測距レーダー＋AN/FPS-6測高レーダーでは索敵に時間がかかりすぎるとして1963年度から技本で開発され、1971年（1972年度？）から設置された。大型横長パラボラアンテナ３枚を上下に積み重ねた受信干渉計方式で、機械的旋回により全周を捜索し、目標方位角は反射波受信時のアンテナの方位で計測、同時に俯仰角を計算式によって算出する。アンテナが超大型で、設置は７ヵ所に止まり、AN/FPS-6/-20より先に退役した。参考：月刊軍事研究9,’16、自衛隊装備年鑑1996、レーダシステムの基礎理論

＜Ｊ／ＦＰＳ−２シリーズ＞：航空自衛隊のレーダーサイト用固定式３次元レーダー。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｊ／ＦＰＳ−２＞： J/FPS-1より小型高性能で整備性にも優れるレーダーとして1976年度に機種選定が行われ、1980年度から配備された。空中線装置、送受信装置、信号処理装置、表示装置からなり、アンテナは大型の直方体形をしている。探知距離600km。11ヵ所に設置された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究9,’16、6,’10、航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＦＰＳ−２Ａ＞：自衛隊の固定用３次元レーダー装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜Ｊ／ＦＰＳ−３シリーズ＞：航空自衛隊のレーダーサイト用アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダー。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｊ／ＦＰＳ−３＞：第３世代戦闘機やTu-22Mの極東配備を踏まえ、1990年代以降に出現する経空脅威（空対地ミサイル含む）に対抗できる新型BADGEシステムの基幹レーダーとして1982年度に空自から技本に要求が出され、1983年度から技本と三菱電機で研究され、1988年に実用化され、1991年に制式化された。遠距離用／近距離用空中線装置、擬似電波発生装置、信号処理装置、表示制御装置からなる。遠距離用（要撃戦闘機の目標）と近距離用（パトリオットの目標）の２種類のアンテナを持ち、遠距離用は主警戒方向の目標を捜索、近距離用は機械式に全周旋回させて全周を捜索する。電波ビームも捜索ビームと追尾ビームが別に用意されていて、重要な目標に追尾ビームを指向することで失探を防ぐ。ECCM能力や対クラッター能力も高く、アダプティブ・ナロウ・ビーム・ステアリング技術でサイドローブを制御するなどの新機軸を採用した。アンテナ２種は別々のレドームに設置されていて、信号処理装置が収容された運用局舎は地下に建設されており、抗堪性を向上させている。また、疑似電波発生装置から囮電波を発生させ、対レーダーミサイルを反らすことが可能。遠距離用レーダーアンテナは直径20m、アンテナ素子1000個以上、最大探知距離600km。機材は高速大容量データ転送が可能な光ファイバーケーブルでリンクされている。1991年度末に経ヶ岬分屯基地に配備され、1997年度までに７カ所に配備された。2006年7月5日のミサイル連続発射の際には背振山防空監視所（第43警戒群）のものがテポドン２号とみられる弾道ミサイルを捕捉したが、追跡データなどが不十分だったらしく、J/FPS-3UGに改修された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings4,’04、月刊軍事研究9,’16、5,’12、6,’10、11,’05、6,’09、12,’10、航空自衛隊パーフェクトガイド2015

　＜Ｊ／ＦＰＳ−３Ｄ＞：自衛隊の固定式警戒管制レーダー装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜Ｊ／ＦＰＳ−３ＵＧ＞：自衛隊の固定式警戒管制レーダー。弾道ミサイル対処機能付加が行われており、J/FPS-5からデータを引き継いで精密追尾を行う。2008-09年にJ/FPS-3全７基が改修された。参考：月刊軍事研究11,’07、6,’09、12,’10

＜Ｊ／ＦＰＳ−３海外シリーズ＞

　＜ＦＰＳ−３ＭＥ＞：フィリピン空軍固定式警戒管制レーダー。2020年8月25日に三菱電機がフィリピン国防省と３基を契約した。初号機は2022年10月に日本での製造が完了し、2023年10月にフィリピン空軍に納入されている。参考：防衛省ホームページ

＜Ｊ／ＦＰＳ−３用ヘッドセット＞：自衛隊の機器。三菱電機特機システム製。参考：月刊軍事研究6,’17

＜Ｊ／ＦＰＳ−４シリーズ＞：航空自衛隊の固定式３次元警戒管制レーダー。参考：月刊軍事研究5,’12

＜Ｊ／ＦＰＳ−４＞：J/FPS-3が高価で数が揃えられないため、廉価版として技本による研究開発抜きに東芝が完成させた。空中線装置、擬似電波発生装置、信号処理装置、表示制御装置からなる。アンテナ２枚を背中合わせにして１基に纏めた機械旋回式レーダーで、デジタル処理技術により多方向からのレーダー反射波を同時に受信できる。1998年に採用され、2001年度から６カ所に配備された。参考：月刊軍事研究5,’12、6,’10、2,’07、9,’16、航空自衛隊パーフェクトガイド2015

　＜Ｊ／ＦＰＳ−４Ａ＞：自衛隊の固定式警戒管制レーダー装置。東芝製。参考：月刊軍事研究9,’17

＜Ｊ／ＦＰＳ−４用ヘッドセット＞：自衛隊の機器。東芝製。参考：月刊軍事研究4,’17

＜Ｊ／ＦＰＳ−５シリーズ＞：航空自衛隊の固定式警戒管制レーダー装置。参考：月刊軍事研究1,’10

＜Ｊ／ＦＰＳ−５＞：FPS-XXの実用型。アンテナカバーがFPS-XXから引き続いて亀甲模様のため、ガメラレーダーと呼ばれる。空中線処理装置、信号処理装置、表示制御装置からなる。毎分30度で旋回可能な高さ34m・重さ2000トンの六角柱構造物に、弾道ミサイル探知用レーダーアンテナ（直径18m。使用周波数L/Sバンド）１基と、航空機探知用レーダーアンテナ（直径12m。使用周波数Ｌバンド）２基を取り付けてある。弾道ミサイル探知用レーダーは主警戒方向に向けられ、もちろん弾道ミサイルだけでなく航空機も探知でき、２周波数帯を同時に使用するのでステルス・クラッター・電子妨害対策にもなる。アクティブ・フェイズド・アレイ式で、送受信モジュールはガリウム・ヒ素半導体を使用。探知距離は弾道ミサイルで数千キロメートルに達する。対レーダーミサイル対策として、離れた場所に擬似電波発生装置が用意されている。FPS-XXではバイスタティック・レーダー機能のテストが実施されたが、J/FPS-5にはその機能は搭載されていない。初号機は2008年度に下甑島分屯基地に配備され、2009年4月1日から稼働した。２号機は佐渡分屯基地に配備され、2010年2月末に空自が受領した。３号機は2010年度に大湊、４号機は2012年2月末に与座岳に配備された。三菱電機製。１基あたりの価格は2006年度で189億円。参考：月刊軍事研究1,’10、9,’16、5,’12、1,’08、6,’09、7,’10、12,’10、航空自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊JWings11,’15、2,’16、MAMOR vol.159

＜Ｊ／ＦＰＳ−５Ｂ＞：自衛隊の固定式警戒レーダー装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究3,’10

＜Ｊ／ＦＰＳ−５Ｃ＞：自衛隊の固定式警戒管制レーダー装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究5,’11

＜Ｊ／ＦＰＳ−５補給処整備用器材＞：自衛隊の機器。三菱電機製。参考：月刊軍事研究3,’10

＜Ｊ／ＦＰＳ−７シリーズ＞：航空自衛隊の防空監視所用警戒管制レーダー。参考：月刊軍事研究5,’12

＜Ｊ／ＦＰＳ−７＞：AN/FPS-6、AN/FPS-20、J/FPS-2の後継として日本電気が生産中。200億円近いJ/FPS-5を全国に揃えるのは無理なので、J/FPS-5などの技術を流用して技本の研究を省略し、ステルス機や巡航ミサイルの探知追尾に絞って価格をJ/FPS-5の４分の１に抑える。必要に応じてBMD対処機能を付加可能で、４号機と５号機には付加した。送信モジュールは最新の窒化ガリウムを採用して省電力・高出力化を達成し、遠距離用と近距離用の２つのレーダーを別の場所に設置することで生残性を確保する。信号処理装置、表示制御装置、近距離空中線装置（アンテナ３面）、遠距離空中線装置（アンテナ１面）からなり、他の防空監視所に短期間で移設することが可能。探知距離430km以上。出力700kWの発電機も一緒に設置する。2016年度から実用試験に入り、初号機は沖永良部島に配備予定（予算は2012年度に取得済み）で、旧式のAN/FPS-6＋AN/FPS-20（沖永良部、高畑山、襟裳、串本の４ヵ所）を優先的に換装し、その後J/FPS-2（稚内、根室、山田、御前崎、見島、海栗島、宮古島の７ヵ所。宮古島、見島、海栗島…の順）を１年に１基ずつ更新していく。ちなみにJ/FPS-6はAN/FPS-6と紛らわしいので欠番である。参考：月刊軍事研究5,’12、9,’16、6,’10、11,’10、12,’11、11,’13、8,’14、8,'15、11,’15、月刊航空ファン2,’12、月刊JWings2,’16

＜Ｊ／ＦＰＳ−７Ａ＞：自衛隊の固定式警戒管制レーダ。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜Ｊ／ＦＰＳ−７評価用器材（評価分析装置）＞：自衛隊の機器。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’16

＜Ｊ／ＦＰＳ−７補給処整備用器材＞：自衛隊の機器。日本電気製。参考：月刊軍事研究10,’16

＜Ｊ／ＦＰＳ用電力安定化装置＞：自衛隊の機器。明電舎製。参考：月刊軍事研究9,’18

＜Ｊ／ＦＰＷ−Ｔ２＞：自衛隊の術科教育用中央管制装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’19

＜Ｊ／ＦＱＲ−５０３Ｃ用整備器材＞：自衛隊の機器。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’15

＜Ｊ／ＦＲＣ−６０３（Ａ）＞：自衛隊の移動体衛星通信地球局用通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜Ｊ／ＦＲＣ−６０４＞：海上自衛隊の連接衛星通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究9,’09

＜Ｊ／ＦＲＣ−６０４Ａ＞：海上自衛隊の連接衛星通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究7,’08

＜Ｊ／ＦＲＣ−６０５＞：海上自衛隊の連接衛星通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’16

＜Ｊ／ＦＲＮ−１０＞：自衛隊のレーダー装置。参考：月刊軍事研究3,’09

＜Ｊ／ＦＲＱ−３＞：航空自衛隊の多重通信装置。基地間のマイクロ回線分岐用として使用される。無線装置NRT-1A/FRQ、電話端局装置NTA-6/FRQ、切替装置NC-18/FRQ、８素子折り返し八木アンテナ１組から構成される。使用周波数は極超短波、通話路は６チャンネル（最大12チャンネル）、自動切り替え時間400ミリ秒。送信変調方式はXTALとPM、受信方式はXTALとスーパーヘテロダイン。富士通製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜Ｊ／ＦＲＱ−８＞：航空自衛隊のO/H多重通信装置。UHFを使用した見通し外通信装置で、防空監視所間を結ぶ主要通信系をなす。極超短波SS-FM方式送信装置NT8-11、極超短波SS-PM方式負帰還位相検波方式受信装置NR15-16、受信合成装置NCV16-17、通話路変換装置NMD10-12、搬送電流供給装置NCV18-21、レピーターNTA22-23から構成される。日本電気製。参考：自衛隊装備カタログ1981、自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＦＲ−Ｑ９Ｃ＞：自衛隊の周波計。アンリツ製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＦＲ−Ｑ１５−Ｃ＞：自衛隊の周波計。アンリツ製。参考：月刊軍事研究1,’17

＜ＪＦＲ−Ｑ１６＞：自衛隊の周波計。アンリツ製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＦＲ−Ｑ１６−Ｂ＞：自衛隊の周波計。東陽テクニカが受注している。参考：月刊軍事研究7,’10

＜ＪＦＲ−Ｑ１６−Ｃ＞：自衛隊の周波計。アンリツ製。参考：月刊軍事研究7,’18

＜Ｊ／ＦＲＱ−５０３シリーズ＞：航空自衛隊のOH多重通信装置で、J/FRQ-8の後継。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＦＲＱ−５０３＞：使用周波数は極超短波で、回折波や散乱波を利用して防空監視所間などの見通し外通信を行う。日本電気製。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015、自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究12,’08

＜Ｊ／ＦＲＱ−５０３Ａ＞：自衛隊の多重通信装置（OH）。日本電気製。参考：月刊軍事研究4,’12

＜Ｊ／ＦＳＡ−３＞：航空自衛隊の対空無線制御信号変換装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究1,’07

＜Ｊ／ＦＳＡ−３Ａ＞：自衛隊の対空無線制御信号変換装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’10

＜Ｊ／ＦＳＱ−１１＞：自衛隊の掩体通信用表示装置。富士通製。参考：月刊軍事研究3,’10

＜Ｊ／ＦＳＷ−２＞：自衛隊のタワー・コンソール装置。明星電気製。参考：月刊軍事研究12,’16

＜Ｊ／ＦＳＷ−２Ａ＞：自衛隊のタワー・コンソール装置。明星電気製。参考：月刊軍事研究9,’12

＜Ｊ／ＦＳＷ−２Ｂ＞：自衛隊のタワー・コンソール装置。明星電気製。参考：月刊軍事研究7,’11

＜ＪＦＳ試験装置＞：自衛隊の機器。島津製作所製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜Ｊ／ＦＴＣ−２３＞：自衛隊のボイスページ装置。明星電気製。参考：月刊軍事研究10,’10

＜Ｊ／ＦＴＣ−２５＞：航空自衛隊の構内電子交換装置。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜Ｊ／ＦＴＣ−２６＞：自衛隊の構内電子交換装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｊ／ＦＴＣ−２６Ａ＞：自衛隊の構内電子交換装置。沖電気工業または日立製作所製。参考：月刊軍事研究3,’12、4,’14

＜Ｊ／ＦＴＣ−２８＞：自衛隊の一斉指令装置。リコー製。参考：月刊軍事研究6,’18

＜Ｊ／ＦＴＣ−２８Ａ＞：自衛隊の一斉指令装置。富士通またはリコー製。参考：月刊軍事研究10,’10、11,’15

＜Ｊ／ＦＴＣ−３０＞：航空自衛隊の光伝送装置または一斉指令装置。富士通またはリコー製。参考：月刊軍事研究1,’07、4,’13

＜Ｊ／ＦＴＣ−３１＞：航空自衛隊の光伝送装置。富士通製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜Ｊ／ＦＴＣ−３１Ｃ＞：自衛隊の光伝送装置。富士通製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜Ｊ／ＦＴＣ−３１Ｄ＞：自衛隊の光伝送装置。富士通製。参考：月刊軍事研究7,’11

＜Ｊ／ＦＴＣ−３２＞：航空自衛隊のデジタル回線機知変換装置。富士通製。参考：月刊軍事研究1,’07

＜Ｊ／ＦＴＣ−３３＞：自衛隊の構内電子交換装置。富士通製。参考：月刊軍事研究12,’16

＜ＪＦＴＬ＞：統合将来型戦域輸送機の略。アメリカ陸軍JHL計画とアメリカ空軍AJACS計画を2008年に統合したもので、JHL計画に引き続きベル／ボーイングQTR、ロッキード・マーチン／カレムOSTR、ボーイングATRH、シコルスキーX2クレーン、シコルスキーX2ハイスピードリフターから選定中だが、財政難で開発優先度が低く、あまり進捗していない。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＪＦＴＭ−１＞：Japan Flight Test Mission-1の略で、Steller Kiji（ステラー・キジ）ともいう。DDG-173こんごうによる弾道ミサイルのミッドコース迎撃試験で、ハワイ時間2007年12月17日1205（日本時間18日0705）から実施された。ハワイのカウアイ島にある太平洋ミサイル射場から射程1000km・最大到達高度250kmの弾頭分離型固体燃料推進中距離弾道ミサイル標的MRT（Medium Range Ballistic Missile Target）が発射され（発射予定時間は事前に通告されていた）、1208にDDG-173こんごうが探知追尾を開始、前甲板VLSからSM-3ブロック�TＡミサイルを発射し、1212に分離されたMRT弾頭を太平洋上の高度160kmでSM-3の弾頭が直撃して撃墜した。参考：月刊軍事研究1,’11、月刊世界の艦船2,’12

＜ＪＦＴＭ−２＞：Japan Flight Test Mission-2の略で、ステラー・ハヤブサともいう。DDG-176ちょうかいによる弾道ミサイル迎撃試験で、ハワイ時間2008年11月19日1621（日本時間20日1121）から実施された。ハワイのカウアイ島にある太平洋ミサイル射場から弾頭分離型固体燃料推進中距離弾道ミサイル標的MRTが発射され（発射時刻はDDG-176ちょうかいには知らされていない）、DDG-176ちょうかいはこれを探知して追尾に入り、1624に前甲板VLSからSM-3ブロック�TＡミサイル１発を発射した。SM-3は弾頭部を放出したが、DACSが作動不良を起こして標的を外した。DDG-176ちょうかいのシステムには問題は無いと評価されている。参考：月刊軍事研究1,’11、月刊世界の艦船2,’12

＜ＪＦＴＭ−３＞：Japan Flight Test Mission-3の略で、ステラー・ライチョウともいう。DDG-175みょうこうによる弾道ミサイル迎撃試験で、2009年10月27日1800（日本時間28日1300）から実施された。ハワイのカウアイ島にある太平洋ミサイル射場から弾頭分離型固体燃料推進中距離弾道ミサイル標的MRTが事前の発射時刻通告無しに打ち上げられ、1804にDDG-175みょうこうがSM-3ブロック�TＡミサイル１発を発射。1807にMRT弾頭をSM-3弾頭が直撃破壊した。参考：月刊軍事研究1,’11、月刊世界の艦船2,’12

＜ＪＦＴＭ−４＞：Japan Flight Test Mission-4の略で、ステラー・タカともいう。DDG-174きりしまによる弾道ミサイルミッドコース破壊試験で、ハワイ時間2010年10月28日1706（日本時間29日1206）に行われた。ハワイのカウアイ島沖250海里において、発射時刻の事前予告無く発射された弾頭分離型固体燃料推進中距離弾道ミサイル標的MRTを探知追尾し、SM-3ブロック�TＡミサイルによる迎撃に成功、BMD対応艦となったことを証明した。参考：月刊軍事研究1,’11、月刊世界の艦船2,’12、2,’18

＜ＪＦＴＭ−５＞：イージスBMD5.0搭載改修後のDDG-177あたごによる弾道ミサイル迎撃試験で、Japan Flight Test Mission-5の略。ハワイ時間2018年9月11日2237（日本時間12日1737）にバークサンズ射場から弾頭分離型模擬弾道ミサイルが発射され、カウアイ沖のDDG-177あたごがSM-3ブロック�TB TUを前甲板Mk41VLSから発射して太平洋上の大気圏外で撃墜した。参考：月刊JWings12,’18、月刊航空ファン12,’18、月刊世界の艦船12,’18、月刊軍事研究12,’18

＜ＪＦＴＭ−７＞：まや型イージス護衛艦による弾道ミサイル迎撃試験Japan Flight Test Mission-07、別名ステラ・ニオウ（Stellar Nioh）。2022年11月16日、ハワイ近海で弾道ミサイル迎撃実射訓練「夏」を実施。太平洋ミサイル射場PMRFからT-4E準中距離弾道ミサイル標的（と仮想BQM-177A巡航ミサイル標的）が発射され、DDG-179まやがSM-3ブロック�UＡを発射し、前者により大気圏外でT-4Eを撃墜した。BQM-177Aの方はDDG-180はぐろに向かう想定でのシミュレーション発射のため、実射迎撃は行っていない。11月19日、ハワイ近海でIAMD実射訓練「冬」を実施。太平洋ミサイル射場PMRFからT-4B短距離弾道ミサイル標的とBQM-177A巡航ミサイル標的が発射され、DDG-179まやが先にBQM-177Aを探知してCECでデータをDDG-180はぐろに送り、DDG-180はぐろが自艦探知データと融合してSM-3ブロック�TＢとSM-2ブロック�VＢを発射、前者により大気圏外でT-4Bを、後者でBQM-177Aを撃墜した。11月21日、エンゲージ・オン・リモート機能によるシミュレーション形式の追尾試験「秋」を実施。太平洋ミサイル射場PMRFからT-4E準中距離弾道ミサイル標的が発射されたという想定で、DDG-179まやがAN/SPY-1DレーダーによりT-4Eを探知追尾してデータをリンク16でDDG-180はぐろに送り、DDG-180はぐろがSM-3ブロック�UＡをシミュレーション発射、DDG-179まやがSM-3ブロック�UＡをT-4Eに誘導して撃墜判定を得た。参考：月刊世界の艦船6,'23、2,’23

＜Ｊ／ＦＴＱ−１２＞：自衛隊の飛行管理業務用通話装置。明星電気製。参考：月刊軍事研究4,’18

＜ＪＦＴＵ＞：アメリカ空軍特殊作戦コマンドの小型無人機訓練部隊で、Joint Formal Training Unitの略。第371特殊作戦戦闘訓練飛行隊の分遣隊であり、派遣隊指揮官と民間人小型無人機訓練員５名からなり、年間130名の生徒に訓練を実施している。参考：月刊軍事研究4,’14

＜Ｊ／ＦＹＫ−Ｔ１＞：自衛隊のF-15J用フライト・シミュレータ・セントラル・コンピュータ。三菱重工製。参考：月刊軍事研究6,’08

＜Ｊ／ＦＹＱ−８Ａ＞：自衛隊の符号変換装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜Ｊ／ＦＹＱ−９Ａ＞：自衛隊の符号変換装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜Ｊ／ＦＹＱ−１７＞：自衛隊の電子情報解析用波形分析装置。東芝製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜Ｊ／ＦＹＱ−１９＞：自衛隊の衛星通信装置用符号変換装置。NECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究9,’17

＜Ｊ−ＦＹＸ−３＞：自衛隊の状況表示装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’08

＜Ｊ・Ｆ・ピコット＞：ピコット（地本マスコット）を参照。

＜ＪＧ＞：戦闘航空団（ドイツ空軍）を参照。

＜ＪＧ−５Ａ＞：航空自衛隊の耐Ｇスーツ。本体、気嚢、腹部・脚部伸長抑制布、逆止弁、携行袋からなる。気嚢は腹部・大腿部・下腿部に取り付けられており、高Ｇ機動時にホースから高圧空気を供給して膨らませ、血液が下半身に集中しないようにする。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings6,’05

＜ＪＧ−７＞：自衛隊の耐Ｇ服。藤倉航装製。参考：月刊軍事研究2,’18

＜Ｊ／ＧＣＣ−１０８＞：航空自衛隊のペトリオット通信連接装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究1,’07

＜ＪＧＣＣ−Ｃ４＞：自衛隊の野外線中継器。アンリツネットワークス製。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ＪＧＣＣ−ＤＮ２＞：自衛隊の回線連接装置。富士通製。参考：月刊軍事研究2,’08

＜Ｊｇｄ　Ｐｚ＞：Jagdpanzer（駆逐戦車）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＪＧＥＭ−Ｑ２０＞：自衛隊の野戦特科射撃指揮装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’11

＜ＪＧＥＭ−Ｑ２２＞：自衛隊の無線搬送装置試験装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ＪＧＥＭ−Ｑ２６＞：陸上自衛隊の地上無線機整備支援装置。日本無線製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＪＧＥＭ−Ｑ２７＞：陸上自衛隊の地上無線機整備支援装置。日本無線製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＪＧＥＭ−Ｑ２８＞：自衛隊の電子戦システム野整備試験装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜ＪＧＥＭ−Ｑ３１＞：自衛隊の地上レーダー装置１号野整備試験装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ＪＧＥＭ−Ｑ３２＞：自衛隊の地上レーダー装置２号野整備試験装置。富士通製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＪＧＥＭ−Ｑ３３＞：自衛隊の音源標定装置試験装置。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ＪＧＥＭ−Ｑ３４＞：自衛隊の無人偵察機システム野整備試験装置。富士重工製。参考：月刊軍事研究11,’13

＜ＪＧＥＭ−Ｑ３６＞：自衛隊の対空レーダ装置野整備器材。三菱電機製。参考：月刊軍事研究6,’15

＜ＪＧＥＭ−Ｑ３８＞：自衛隊の広帯域多目的無線機野整備試験装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’18

＜Ｊ／ＧＬＱ−１０＞：自衛隊のUHF対空無線機用ECCM機能付加システム。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’09

＜Ｊ／ＧＭＱ−１０＞：自衛隊の風向風速計。日本エレクトリック・インスツルメント。参考：月刊軍事研究6,’08

＜Ｊ／ＧＭＱ−１４＞：航空自衛隊の航空気象観測装置。明星電気製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＪＧＮＳ−Ｎ３＞：自衛隊の音源標定装置。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究2,’08

＜Ｊ／ＧＲＣ−５（�U）＞：航空自衛隊のUHF対空無線機。コントロールタワーやレーダーサイトなどに装備されている。NT-36/GRC-5送信機、NT-37/GRC-5電力増幅器、NR-43/GRC-5受信機、TAS-1097/GRアンテナ、NAS-52/GRC-5アンテナ、NRE-5/GR送信電けんリレー板から構成される。出力100W。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｊ／ＧＲＣ−５−Ａ＞：自衛隊の無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜Ｊ／ＧＲＣ−２０３　３形＞：自衛隊の無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究4,’13

＜Ｊ／ＧＲＣ−２０４＞：自衛隊のHF無線機。日本無線製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜Ｊ／ＧＲＣ−３０２Ｂ＞：航空自衛隊の無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究1,’07

＜Ｊ／ＧＲＣ−３０３＞：自衛隊の無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究11,’15

＜Ｊ／ＧＲＣ−３０３Ａ＞：自衛隊の無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究11,’14

＜Ｊ／ＧＲＣ−３０３Ａ１形＞：自衛隊の無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究6,’13

＜Ｊ／ＧＲＣ−３０３Ａ３形＞：自衛隊の無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜Ｊ／ＧＲＣ−３０４Ａ＞：自衛隊の無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’09

＜Ｊ／ＧＲＣ−５０１Ａ＞：自衛隊の無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究10,’09

＜Ｊ／ＧＲＣ−５０２＞：自衛隊の無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究11,’07

＜Ｊ／ＧＲＣ−５０６＞：航空自衛隊のUHF対空無線機。送信機、可変帯域ろ波器、受信機制御器、送信電鍵リレー盤、配電盤からなり、地上と航空機との交信などに使用する。日立国際電気製。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊軍事研究1,’07

＜Ｊ／ＧＲＣ−５０７Ａ＞：航空自衛隊の無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜Ｊ／ＧＲＣ−５０７Ｂ＞：自衛隊の無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究2,’08

＜Ｊ／ＧＲＣ−２０３４＞：自衛隊の無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究7,’11

＜Ｊ／ＧＲＣ−５０１２＞：自衛隊の無線機。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＪＧＲＣ−Ａ２＞：陸上自衛隊の地上無線機２号。JAN/GRC-N2の後継となる車載式無線機である。JRT-A7送受信器、JAM-A2電力増幅器、JTC-A2遠操器、JGRC-A2アンテナ装置から構成され、テレタイプ通信も可能である。電波型式A2J及びA3J、使用周波数1.8-12MHz及び20-28MHz、出力100W、通信距離100km。東洋通信機、安立電気、沖電気、日本無線製。参考：自衛隊装備カタログ1981、自衛隊装備年鑑1996、陸上自衛隊地上戦力の全容

＜ＪＧＲＣ−Ａ３＞：陸上自衛隊の地上無線機３号。JAN/GRC-N1の後継として採用された。JRT-A7送受信器、JTC-A2遠操機、JCS-A1電池箱、JGRC-A3アンテナ装置で構成されており、連続通信・データ通信が可能で、省電力化・軽量化されている。電波型式A2J及びA3J、使用周波数1.8-12MHz及び20-28MHz、出力10W、通信距離80km（停止時）／30km（移動時）。東洋通信機、安立電気、沖電気、日本無線製。参考：自衛隊装備カタログ1981、自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＧＲＣ−Ａ１３＞：陸上自衛隊の地上無線機１号。JAN/GRC-N13の後継として開発された。機材はシェルター内に収容される。高速テレタイプ通信や画像通信ができ、秘匿も可能である。故障の自己診断機能も持つ。使用周波数1.8-28MHz、送信出力400W、通信距離500km。伝送速度1200bps。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＧＲＣ−Ａ２２＞：陸上自衛隊の無線機。JGRC-A2のテレタイプ通信無しバージョンで、こちらも地上無線機２号と呼ばれる。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＧＲＣ−Ａ７１＞：陸上自衛隊の地上無線機１号。陸上幕僚監部−方面総監部の長距離無線通信に使用する。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＧＲＣ−Ａ７２＞：陸上自衛隊の地上無線機２号。方面総監部−師団の中長距離無線通信に使用する。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＧＲＣ−Ａ７３＞：陸上自衛隊の地上無線機３号。師団−連隊の中距離無線通信に使用する。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＧＲＮ−５０１＞：自衛隊の地上タカン装置。日本電気及び日立国際電気製。参考：月刊軍事研究10,’08、3,’09

＜Ｊ／ＧＲＮ−５０１（Ａ）＞：航空自衛隊の固定式タカン装置。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＧＲＮ−５０２＞：航空自衛隊の固定式タカン装置。空中線装置、空中線制御装置、送受信装置、監視制御装置からなり、基地に固定配備される。日本電気製。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＧＲＮ−５０４＞：自衛隊の地上タカン装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’14

＜Ｊ／ＧＲＮ−５０４Ａ＞：自衛隊の地上タカン装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’17

＜Ｊ／ＧＲＲ−２０２＞：自衛隊の受信機。東洋無線システムまたはネットコムセック製。参考：月刊軍事研究10,’09、4,’12

＜Ｊ／ＧＲＲ−５０１＞：自衛隊の受信機。日本無線製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜Ｊ／ＧＲＴ−２０１＞：航空自衛隊の送信機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜Ｊ／ＧＲＴ−２０１（�T）＞：自衛隊の送信機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究7,’09

＜Ｊ／ＧＲＴ−５０１＞：自衛隊の送信機。日本無線製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＧＳＤＦ＞：陸上自衛隊を参照。

＜ＪＧＳＤ−Ｓ１＞：自衛隊の射撃位置探知装置。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究7,’16

＜ＪＧＳＭ−Ｑ１＞：自衛隊の野外通信システム整備用フォークリフト。ニチユMHI東京製。参考：月刊軍事研究2,’17

＜ＪＧＳＱ−Ｓ１＞：陸上自衛隊の野戦情報探知装置１号。1981年度に制式化された。サブシステム３基から成り、振動・音響・磁気・赤外線により敵を探知し、データを送付する。データ伝送可能距離20km（無線）／15km（有線）。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＧＳＱ−Ｓ２＞：自衛隊の野戦情報探知装置。視程外・中距離の情報を無人で継続的に探知収集できる。沖電気工業製。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊軍事研究3,’09

＜ＪＧＳＱ−Ｗ２＞：陸上自衛隊81式野戦特科射撃指揮装置。3.5トントラックに搭載されており、電源車とセットで使用する。地上に設置しての使用も可能。射撃中隊／砲班からの射撃要求や前進観測所からの目標情報をメモリーし、射撃情報、測量計算、気象計算を行い、射撃中隊／砲班へと送り返す。砲側の81式初速測定器JPPQ-W2、前進観測所の81式目標評定機JPKQ-W2、対砲迫レーダーなどと組み合わせて更に正確な射撃精度を得ることができる。入力データ項目数522個、メモリー容量64000ワード、伝送速度毎秒1200ビット。５個射撃中隊分・弾種６種分の計算が可能。参考：自衛隊装備年鑑1996、陸上自衛隊地上戦力の全容

＜ＪＧＳＱ−Ｗ３＞：陸上自衛隊の野戦特科射撃指揮装置。大隊・中隊指揮装置、砲班装置（火砲に搭載する）、観測装置（FOやOPが携行する）からなり、これらをデータリンクで結び、射撃指揮所で自動目標評定、自動照準、火砲射撃管制を行う。1997年から配備された。三菱電機製。参考：スピアヘッドNo.14、月刊軍事研究1,’08

＜Ｊ／ＧＳＸ−３Ａ−０１０７＞：自衛隊の基地警備システム。池上通信機製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜Ｊ／ＧＳＸ−３Ａ−２５０３＞：自衛隊の基地警備システム。セコム製。参考：月刊軍事研究4,’17

＜Ｊ／ＧＳＸ−３Ａ−３４０３＞：自衛隊の基地警備システム。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究12,’14

＜Ｊ／ＧＳＸ−３Ａ−４３０１＞：自衛隊の基地警備システム。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’17

＜Ｊ／ＧＳＸ−３Ａ−５５０３＞：自衛隊の基地警備システム。コトヴェール製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜Ｊ／ＧＳＸ−３Ａ−７３０１＞：自衛隊の基地警備システム。コトヴェール製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜Ｊ／ＧＳＸ−３Ａ−７３０１用構成品（増設）＞：自衛隊の機器。ドットウエルビー・エム・エス製。参考：月刊軍事研究9,’18

＜Ｊ／ＧＳＸ−３Ａ−７７０２＞：自衛隊の基地警備システム。エスケイジャパン製。参考：月刊軍事研究5,’17

＜Ｊ／ＧＳＸ−３Ａ−７８０１Ａ＞：自衛隊の基地警備システム。フジテック・インターナショナル機器または日立国際電気製。参考：月刊軍事研究10,’13、10,’16

＜Ｊ／ＧＳＸ−３Ａ−９９９９＞：自衛隊の基地警備システム。日本電気製。参考：月刊軍事研究4,’12

＜ＪＧＶ−８＞：陸上自衛隊の個人用暗視装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＪＧＶＣ−Ｖ１＞：自衛隊の光伝送装置。富士通製。参考：月刊軍事研究2,’08

＜ＪＧＶＳ−Ｖ１＞：陸上自衛隊の微光暗視装置で、74式微光暗視装置（中距離）ともいう。本体は三脚に搭載される。直視型パッシブ方式で、視野７度以上、倍率８倍以上、視認距離は戦車なら0.001ルクスで1.5-2km。重量25kg。日本電気製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＧＶＳ−Ｖ２＞：陸上自衛隊のパッシブ赤外線暗視装置。視認距離1.5-2km。重量30kg。参考：陸上自衛隊地上戦力の全容

＜ＪＧＶＳ−Ｖ３＞：陸上自衛隊の個人用パッシブ赤外線暗視装置。ゴーグル型をしている。重量0.9kg。視野40度以上、視認距離150m（人員）／250m（車両）。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＧＶＳ−Ｖ３−Ｃ＞：自衛隊の微光暗視装置。軽装甲機動車に装備されている。日本電気製。参考：月刊軍事研究6,’11、6,’13

＜ＪＧＶＳ−Ｖ４＞：陸上自衛隊のパッシブ赤外線暗視装置。三脚に載せて使用する。重量12kg。視野は水平８度・垂直６度（広視野）／水平1.6度・垂直1.2度（狭視野）。探知距離1km以上（人員）／4km以上（戦車）。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＧＶＳ−Ｖ７＞：陸上自衛隊の近距離暗視装置。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＧＶＳ−Ｖ８＞：自衛隊の個人用暗視装置。ヘルメットに装着する単眼式暗視装置である。日本電気製。参考：月刊丸6,’14、月刊軍事研究8,’07

＜ＪＧＶＳ−Ｖ８−Ｂ＞：自衛隊の個人用暗視装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ＪＧＶＳ−Ｖ９＞：自衛隊の近距離監視装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’09

＜Ｊ／ＧＸＸ−５＞：自衛隊のえん体監視装置。小松基地に配備されている。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜Ｊ／ＧＹＱ−４＞：自衛隊の飛行試験用地上計測装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＪＨ−７＞：殲轟７型シリーズ（戦闘爆撃機）を参照。

＜ＪＨ−３３／ＰＴ−３＞：自衛隊の送受器。神田通信工業製。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＪＨ−７９／ＡＩＣ＞：自衛隊のイヤホンエレメント。神田通信工業製。参考：月刊軍事研究8,’15

＜ＪＨ−１０１−Ｂ＞：自衛隊のたい頭送受器。神田通信工業製。参考：月刊軍事研究5,’09

＜ＪＨＣ−１３０Ｈ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＪＨＬ＞：アメリカ陸軍が計画した重輸送VTOL機で、統合ヘビーリフト（Joint Heavy Lift）の略。2005年9月から18ヶ月間の概念開発分析（CDA）の結果、ベル／ボーイングQTR、ロッキード・マーチン／カレムOSTR、ボーイングATRH、シコルスキーX2クレーン、シコルスキーX2ハイスピードリフターが選定された。2008年にアメリカ空軍新型統合航空戦システムAJACS（C-130後継）と一本化され、JFTL計画として進行中。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＪＨＭＣＳ＞：アメリカ軍のHMDで、統合型ヘルメット装着キューイング・システムの略。AIM-9Xなど、オフ・ボアサイト戦闘を可能とするシステムで、ヘルメットに後付けで装着して使用する。磁気によって頭の動きを追跡し、センサーや兵器を頭の向きに指向できる。バイザーには各種情報を投影する表示装置付き。目標をバイザー上の一点に保持しておくと、自動的にロックオンできる。1998年11月5日に初の航空機搭載試験を行い、2000年7月27日から低率初期生産に入った。参考：月刊JWings5,’01、4,’05、10,’18

＜ＪＨＭＣＳ�U＞：コリンズ・エルビット・システムズが開発しているHMDで、統合型多機能ヘルメット装着目標指示システム�U型。JHMCSの改良型で、照準精度やミッション達成能力を高め、重心位置調整でパイロットの首に掛かる負担を減らした。2020年8月3日からF-16Vで試験中。参考：月刊JWings11,’20

＜ＪＨＰＳＳＬ＞：ノースロップ・グラマン社が開発中の半導体レーザーで、Joint High Powered Solid State Laser（統合高出力半導体レーザー）の略。出力は化学レーザーより低いが、装置が小型なので搬送が容易である。４個のモジュールからなる出力15kWのレーザー・チェーンを８基組み合わせて出力120kWのレーザーを発生させ、対空・対水上目標を撃破する。当初は自主開発だったが、後にアメリカ軍から契約を受け、2009年3月に出力15kWのレーザー・チェーン７個を組み合わせて出力105.5kWのレーザーを発生させることに成功した。2010年12月には出力100kW台のレーザーを６時間連続で発生させている。他にテクストロン社がTHINZAG半導体レーザーという名称で同様のレーザーを開発中。参考：月刊軍事研究6,’12、8,’09、7,’11

＜ＪＨＳ−Ｎ１７＞：自衛隊のたい頭受信器。神田通信工業製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＨＳ−Ｎ２２−Ｂ＞：陸上自衛隊のたい頭送受信機。神田通信工業製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＨＳＶ＞：アメリカ海軍の高速輸送艦Joint High Speed Vessel（統合高速輸送艦）。高速輸送艦開発計画HSC（High Speed Connector）と陸軍TSV（Theater Support Vessel）を統合して建造した。ヘリ甲板を持ち、兵員300名以上とM-1A2戦車など700トンの貨物を積み、1200海里を35ノットで疾走する。歩兵中隊なら車両・装備ごと、歩兵大隊なら兵員全員を搭載可能。スピアヘッド級として完成し、アメリカ海軍と陸軍が５隻ずつ配備する予定だったが、2011年5月2日に陸軍の５隻を海軍に移管することになった。参考：月刊世界の艦船1,’10、7,’11、月刊軍事研究3,’11、7,’11

＜ＪＨＳＶ−１＞：アメリカ海軍スピアヘッド級高速輸送艦１番艦スピアヘッド（Spearhead）。2009年12月18日（2010年7月？）起工、2011年9月進水、2012年12月5日竣工、軍事海上輸送部隊MSCに引き渡された。2013年1月19日、アラバマ州モービルにあるオースタルUSA社の岸壁を出港し、母港のヴァージニア州リトルクリークに向かった。2月18日、リトルクリークに入港。10月3日、MV-22B着艦テストやRHIB発進テストといった第１段階運用実験評価を終了。2014年1月16日、アフリカ向け救援物資22.5トンを積んでリトル・クリークのフォート・ストーリー基地を出港し、地中海方面に向かった。5月6日、フォート・ストーリー基地に帰港。2015年9月3日、T-EPF-1に艦種変更された。参考：月刊世界の艦船1,’10、3,’10、12,’11、2,’13、4,’13、5,’13、1,’14、8,’14、4,’16、月刊軍事研究3,’16

＜ＪＨＳＶ−２＞：アメリカ海軍スピアヘッド級高速輸送艦２番艦チョクトー・カウンティ（Choctaw County）。元はヴィジラント（Vigilant）という名前になる予定だった。2011年6月14日、建造中に船体ブロック１個が転落する事故を起こした。2012年10月1日進水。2015年9月3日、T-EPF-2に艦種変更された。参考：月刊世界の艦船1,’10、9,’11、4,'16、月刊軍事研究4,’12、3,’16

＜ＪＨＳＶ−３＞：アメリカ海軍スピアヘッド級高速輸送艦３番艦ミリノケット（Millinocket。メイン州の都市名）。2014年3月就役。2014年6月26日から8月1日、リムパック2014に参加。2015年9月3日、T-EPF-3に艦種変更された。参考：月刊世界の艦船1,’10、10,’14、4,'16、月刊軍事研究4,’12、8,’14、3,’16

＜ＪＨＳＶ−４＞：アメリカ海軍スピアヘッド級高速輸送艦４番艦フォール・リバー（Fall River）。2015年9月3日、T-EPF-4に艦種変更された。参考：月刊軍事研究7,’10、3,’16、月刊世界の艦船4,’16

＜ＪＨＳＶ−５＞：アメリカ海軍スピアヘッド級高速輸送艦５番艦トレントン（Torenton、４代目。ニュージャージー州の州都）。2015年4月13日に引き渡された。9月3日、T-EPF-5に艦種変更された。参考：月刊世界の艦船4,’15、7,’15、4,'16、月刊軍事研究4,’12、8,’15、3,’16

＜ＪＨＳＶ−６＞：アメリカ海軍スピアヘッド級高速輸送艦６番艦ブランズウィック（Brunswick）。就役前の2015年9月3日に艦種記号がT-EPF-6に変更された。参考：月刊世界の艦船7,’15、8,’12、2,’16、4,’16、月刊軍事研究3,’16

＜ＪＨＳＶ−７＞：アメリカ海軍スピアヘッド級高速輸送艦７番艦カーソン・シティ（Carson City）。建造中の2015年9月3日に艦種記号がT-EPF-7に変更された。参考：月刊世界の艦船7,’15、4,’16、月刊軍事研究3,’16

＜ＪＨＳＶ−８＞：アメリカ海軍スピアヘッド級高速輸送艦８番艦ユマ（Yuma）。建造中の2015年9月3日に艦種記号がT-EPF-8に変更された。参考：月刊世界の艦船7,’15、4,’16、月刊軍事研究3,’16

＜ＪＨＳＶ−９＞：アメリカ海軍スピアヘッド級高速輸送艦９番艦ビスマーク（Bismarck。ノースダコタ州の州都）。建造中の2015年9月3日に艦種記号がT-EPF-9に変更された。参考：月刊世界の艦船12,’13、4,’16、月刊軍事研究3,’16

＜ＪＩＡ−３Ｃ＞：自衛隊の空中線昇降装置。三波工業製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＩＣ＞：統合情報センターの略。

＜ＪＩＣＰＡＣ＞：アメリカ太平洋軍の情報本部で、太平洋統合情報センターの略。司令部はハワイのパールハーバーにあり、情報システム支援部と作戦部（北アジア課、南アジア課、作戦情報課など）から構成される。2007年頃にJIOCに改編された。参考：月刊丸2,’08

＜ＪＩＤＳ＞：中国軍のデータリンクJoint Information Distribution System（三軍連合信息分発系統）。リンク16に準拠している。参考：月刊世界の艦船12,’18

＜ＪＩＥＤＤＯ＞：統合対IED対策委員会を参照。

＜ＪＩＥ−Ｑ１５＞：自衛隊の機上方向探知機試験装置。太洋無線製。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ＪＩＥ−Ｑ１６−Ｅ＞：自衛隊の機上通信統合システム試験装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ＪＩＥ−Ｑ１６−Ｆ＞：自衛隊の機上通信統合システム試験装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究2,’09

＜ＪＩＥ−Ｑ１６−Ｇ＞：自衛隊の機上通信統合システム試験装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究9,’12

＜ＪＩＥ−Ｑ１８＞：陸上自衛隊のドップラーレーダー試験装置。三菱プレシジョン製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜Ｊｉｎｄａｌｅｅ−Ｂ＞：オーストラリア軍のOTH-Bレーダー。最大送信出力560kW。探知距離1000-3000km、方位誤差0.5度、距離誤差20km。参考：月刊軍事研究4,’15

＜ＪＩＮＳ−Ｓ１−Ｂ＞：自衛隊の機器。シマヅプレシジョンインスツルメンツインク製。参考：月刊軍事研究9,’18

＜ＪＩＯＣ＞：アメリカ太平洋軍の情報本部で、Joint Intelligence Operations Center（統合情報作戦センター）の略。太平洋統合情報センターJICPACが2007年頃に改編されて誕生した組織で、戦略・資材部と情報作戦部（中国課、対テロ課、朝鮮半島課、不測事態対処課、最新情報課、統合作戦支援課）から構成される。司令部はハワイのパールハーバーにある。主任務はアメリカ太平洋軍担当地域内であらゆる情報源からの情報を提供すること。参考：月刊丸2,’08

＜ＪＪ−１＞：殲教１型（練習機）を参照。

＜ＪＪ−５＞：殲撃５型戦闘機ファミリーを参照。

＜ＪＪ−６＞：殲撃６型戦闘機ファミリーを参照。

＜ＪＪ−７＞：殲撃７型戦闘機ファミリーを参照。

＜ＪＪ−１１ＢＳ＞：殲撃11型戦闘機ファミリーを参照。

＜ＪＪ−Ｑ１４＞：自衛隊の調整用具。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’12

＜ＪＫ＞：アメリカ海軍の潜水艦用聴音ソナーで、1936年に制式化された。使用周波数17-25kHz。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＪＫ−１＞：アメリカ海軍要人輸送機。フェアチャイルド社製モデル45（モデル24H？）を１機（２機？）導入したものである。全長9.2m、全幅12.1m、全備重量8800kg。エンジンはライト社製XR-760-6（320馬力）単発、最大速度270km。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.97

＜ＪＫ−６＞：自衛隊の電源車。山洋電気製。参考：月刊軍事研究11,’11

＜ＪＫ−７＞：自衛隊の電源車。東芝イーアイコントロールシステム製。参考：月刊軍事研究9,’08

＜ＪＫ−８＞：自衛隊の電源車。山洋電気製。参考：月刊軍事研究9,’08

＜ＪＫ−９＞：自衛隊の電源車。東芝イーアイコントロールシステム製。参考：月刊軍事研究5,’13

＜ＪＫＣ−１３５Ａ試験機＞：KC-135シリーズを参照。

＜ＪＫＣ−１３５Ａ観測機＞：KC-135シリーズを参照。

＜ＪＬ１＞：巨浪１（SLBM）を参照。

＜ＪＬ１Ａ＞：巨浪1A（SLBM）を参照。

＜ＪＬ２＞：巨浪２（SLBM）を参照。

＜ＪＬ３＞：巨浪３（SLBM）を参照。

＜ＪＬ−８＞：教練８型（練習機）を参照。

＜ＪＬ−９＞：殲教９型（練習機）を参照。

＜ＪＬ−９Ｈ＞：殲教９型シリーズ（練習機）を参照。

＜ＪＬ−１０＞：練15シリーズ（練習機）を参照。

＜ＪＬ−１００＞：フランス空軍のロケット弾ポッド兼増槽。前半部が68mmロケット弾18連装ポッド、後半部が250リットル増槽になっており、発射時のロケットブラストはポッド中央やや前寄りにあるブラスト排出口から抜ける。ブラスト排出口は全周に設けられているので、発射するとパイロンが焼けるが、あまり気にしていないようである。参考：月刊エアコマンド6,’94

＜ＪＬ６００＞：蛟龍600（飛行艇）を参照。

＜Ｊ／ＬＡＵ−３／Ａ＞：航空自衛隊の70mm空対空／空対地ロケット弾19連装ポッド。LAU-3/Aの国産型で、素材を強化プラスチックに変更し、繰り返し使用を可能とした。全長2.4m、直径0.4m、重量30.3kg。参考：自衛隊装備カタログ1981、JWing8,’03、月刊航空情報2,’10、世界の傑作機No.104

＜ＪＬＥＮＳ＞：アメリカ陸軍防空システムやアメリカ海軍NIFC-CAの水平線以遠監視システム用として計画されたセンサー搭載気球で、Joint Land Attack Cruise Missile Defense Elevated Netted Sensor System（対地攻撃巡航ミサイル防衛用統合ネットワーク化センサーシステム）の略。主任務は巡航ミサイルを含む各種ミサイル、航空機、地上目標の監視である。TCOM社製の係留気球（全長74m）を使用し、全周監視用VHFレーダーSuR（Surveillance Radar）搭載型（探知距離320km）とＸバンド火器管制レーダーPTIR（Precision Track Illumination Radar）搭載型（管制距離250km）を１機ずつ組み合わせ、繋留索で高度3000-4000m（最大5000m）に繋留、30日間滞空させる。運用可能風速36m、耐用風速50m。SuRで目標を探知すると、情報は地上の信号処理ステーションSPSに送られ、脅威と判定されるとPTIRが追尾し、通信管制ステーションCCSのCEC端末AN/USG-5B、リンク16、SINCGARSなどにより防空システムに情報を送る。2005年6月に国防調達委員会が技術製造開発を承認し、2006年12月にシステム主契約者がレイセオン社に決まり、2007年1月に陸軍が試作機２機を発注した。初号機は2009年3月9日に初飛行し、2010年から陸軍でテストされ、EO/IRセンサーやレーザー測距照準器を組み合わせたAN/DAS-1MTS-B複合センサーを搭載するテストも行われている。2012年4月にパトリオットと組み合わせた迎撃システムの実射テストに入った。2012年9月21日、ホワイトサンズ射場でイージスシステムによる地平線以遠目標迎撃試験を実施。模擬巡航ミサイル標的を探知してLLS-1デザートシップ（地上イージスシステム）にデータを送り、LLS-1がVLSからSM-6を発射して地平線以遠の標的を撃墜した。2013年7月17日、探知した巡航ミサイルのデータをリンク16でF-15Eに送り、AIM-120C-7で迎撃してもらうテストに成功した。2013年度にIOCを獲得する予定だったが、開発費高騰で延期されている。2014年末からワシントン上空に２機を係留してテストに入った。2015年10月29日、１機の係留索が切れる事故が発生し、垂れ下がった索が送電線を切断して18000世帯が停電、風に乗ってペンシルベニア州まで漂流したため、ニュージャージー州空軍がスクランブル発進して撃墜しかける事態となり、結局ペンシルベニア州マンシーに墜落した。この事故と、レーダーの性能がAWACSに劣るといった性能不足があり、11月に開発が凍結されている。参考：月刊軍事研究2,’14、3,’13、1,’12、4,’11、12,’13、月刊JWings1,’16

＜ＪＬＰＵ−２／Ｐ＞：航空自衛隊の救命胴衣。着水すると火薬が作動し、炭酸ガスボンベのピンが外れて自動的に膨らむ。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＬＳＳ＞：LSS（後方支援艦）を参照。

＜ＪＬＴＶ＞：アメリカ陸軍・海兵隊４×４輪軽装甲車で、Joint Light Tactical Vehicle（統合軽戦術車両）の略。2000年頃からHMMWVの後継としてアメリカ海軍研究部やアメリカ陸軍（2009年2月にオーストラリアも参加）が開発中の装甲化汎用車両で、耐地雷性を強化し、増加装甲を容易に装着でき、電子器材によりネットワーク化され、C-130、CH-47、CH-53での空輸が可能。運用形態と積載量でカテゴリーＡ／Ｂ／Ｃに分かれており、戦闘型、指揮統制型、機器搭載型、軽兵員輸送型、偵察型の５種類が製作される予定である。MRAPとM-ATVの運用結果がイマイチだったので2006年に開発計画を本格化させ、2007年12月22日に調達担当国防次官の認可が得られて正式な開発が始まった。2008年2月5日に要求が出されてボーイング・テクストロン、DRSテクノロジーズ、ブラックウォーターとレイセオンの企業連合、ロッキード・マーチン、BAEシステムズとナビスターの企業連合、ジェネラル・ダイナミクス・ランド・システムズGDLSとAMジェネラルの企業連合、グラマンとオシコシ・トラック・コーポレーション社の企業連合が参加し、2008年8月28日にGDLSとAMジェネラルの企業連合、BAEシステムズとナビスターの企業連合、ロッキード・マーチンが選定され、10月29日にGDLSとAMジェネラルの企業連合が落ち、残り２社で最終トライアルに入った。しかし防御力重視の陸軍と戦略展開力・コスト重視の海兵隊で意見の相違が生じ、重量をCH-47やCH-53なら１両、C-130なら２両運べる15639ポンド（7.1トン）以下に抑え、調達価格を１両あたり23-27万ドル（＋追加装甲５万ドル以下）に収めることになった。そのためカテゴリーＢは重量制限内に収まる見込みが無くなり開発中止が決定、カテゴリーＡをCTV（戦闘戦術車両）、カテゴリーＣをCSV（戦闘支援車両）として開発することにした。この計画変更に伴い、2012年8月22日にアメリカ軍はAMジェネラル社（BRV-Oを提案）、オシコシ・ディフェンス社（L-ATV）、ロッキード・マーチン社とBAEシステムズ社の企業連合（JLTV）と生産技術開発（EMD）契約を結び、12ヶ月以内に試作車22両ずつを製作することになった。2015年1月20日の試作車テスト報告書では、水陸両用作戦時の揚陸に時間がかかりすぎるという欠点を指摘された。2015年8月25日、オシコシ・ディフェンス社のL-ATVが採用された。9月8日にロッキード・マーチン社が異議を申し立てたが、国防総省試験評価部が公表した報告書で圧倒的な差が付いている事が判明、2016年2月11日に連邦請求裁判所でも異議が却下された。2016年度から低率初期生産に入っており、9月から配備されている。アメリカ陸軍が2040年までに49099両、海兵隊が2021年までに5500両、海軍が550-700両、オーストラリア陸軍が1300両を調達予定。参考：月刊軍事研究7,’16、12,’12、12,’11、6,’07、11,’09、6,’15、11,'15、3,’17、月刊PANZER9,’10

　＜ＪＬＴＶカテゴリーＡ＞：基本型で、CH-47またはCH-53に１両、C-130に２両を搭載できる。積載量3500ポンド（1.6トン）。乗員４名。要求変更に伴い、戦闘戦術車両CTV（Combat Tactical Vehicle）に改称された。汎用車、12.7mm機銃／40mm自動てき弾発射機装備の武装車、TOW装備の近接戦兵器搭載車を製作する予定。参考：月刊PANZER9,’10、月刊軍事研究11,’16、7,’16、12,’11

　＜ＪＬＴＶカテゴリーＢ＞：汎用型。積載量は陸軍4500ポンド（２トン）、海兵隊4000ポンド（1.8トン）。人員６名を収容できる軽装甲車型、人員４名を収容する重火力・近接戦闘支援型と指揮通信型、人員２名を収容する貨物輸送型、担架２床とシート３名分を持つ救急車型などのベースとなる。CH-47、CH-53、C-130に１両を搭載できる。要求変更に伴い開発中止となった。参考：月刊PANZER9,’10、月刊軍事研究7,’16、12,’11

　＜ＪＬＴＶカテゴリーＣ＞：積載量拡大型。積載量5100ポンド（2.3トン）。乗員２名。貨物輸送型や救急車型（担架４床＋シート３名分）のベースとなる。CH-47、CH-53、C-130に１両を搭載できる。要求変更に伴い、戦闘支援車両CSV（Combat Support Vehicle）に改称された。参考：月刊PANZER9,’10、月刊軍事研究11,’16、7,’16、12,’11

＜ＪＬＴＶファミリー＞

　＜自走地対艦ミサイル発射機＞：アメリカ海兵隊NMESIS向け自走地対艦ミサイル発射機。Mk41VLS１セルを搭載してトマホーク対艦型を収容したものである。参考：月刊世界の艦船12,’23

＜ＪＬＴＶ（ロッキード・マーチン社）＞：ロッキード・マーチン社がJLTVに提案した車両で、同じくJoint Light Tactical Vehicleの略である。車体底部を新形状のＷ型車体に変更し、M-ATVと同等の耐地雷性能を持たせつつ、車体重量を４割軽くした。BAEシステムズ社製追加装甲を装着できる。総重量7.03トン。エンジンはカミンズ社製ディーゼル（340馬力）、トランスミッションはアリソン社製2500SP、最大速度105km、最大行動半径650km。武装は標準が7.62mm機銃または12.7mm機銃で、専用マウントを取り付ければAGM-114も積める。L-ATVに負けて採用されなかった。参考：月刊軍事研究7,’16

＜ＪＬＶＭ社＞：ヨルダンのジョイント・ベンチャー会社で、Jordan Light Vehicle Manufacturing（ヨルダン軽車両製造）の略。イギリスのジャンケル・アーマリング社とヨルダンのKADDB社が2003年に設立した。参考：月刊PANZER9,’04、月刊軍事研究12,’04、7,’08

＜ＪＭシリーズ＞：アメリカ海軍の標的曳航機で、B-26爆撃機を改造したものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、世界の傑作機No.155

　＜ＪＭ−１＞：B-26Cを陸軍で標的機に改造したAT-23Bを導入したもの。225機が引き渡され、1948年まで運用された。参考：世界の傑作機No.155、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＪＭ−２＞：TB-26Gを採用したもの。57機が陸軍から移管されたが、うち10機を返却している。参考：世界の傑作機No.155、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＪＭファミリー＞

　＜ＪＭ−１Ｐ＞：写真偵察機型。JM-1ベースで、少数のみ運用された。参考：世界の傑作機No.155、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＪＭ１＞：陸上自衛隊の120mm迫撃砲用榴弾。小松製作所製。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＪＭ１型試験弾＞：自衛隊の火工品。小松製作所製。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ＪＭ１榴弾信管なし＞：自衛隊の120mm迫撃砲用火工品。小松製作所製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜ＪＭ２＞：陸上自衛隊の方向盤。本体、三脚、付属品、予備品から構成される。本体は６倍のＬ型眼鏡、高低装置、方向装置、整値機構、磁針室などからなり、高低角マイナス400からプラス800ミル、全周作動する。夜間標定用に反射筒も持つ。参考：火器弾薬技術ハンドブック

＜ＪＭ２＞：陸上自衛隊の120mm迫撃砲用白燐発煙弾。小松製作所製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＪＭ２ＷＰ発煙弾信管なし＞：自衛隊の120mm迫撃砲用火工品。小松製作所製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜ＪＭ３＞：陸上自衛隊の120mm迫撃砲用照明弾。小松製作所製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＪＭ３ＩＲ照明弾信管なし＞：自衛隊の120mm迫撃砲用火工品。小松製作所製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜ＪＭ３照明弾信管なし＞：自衛隊の120mm迫撃砲用火工品。小松製作所製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜ＪＭ４＞：陸上自衛隊の120mm迫撃砲用対軽装甲弾。小松製作所製。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＪＭ４対軽装甲弾信管なし＞：自衛隊の120mm迫撃砲用火工品。小松製作所製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜ＪＭ１２＞：自衛隊の110mmロケット弾用対戦車榴弾。IHIエアロスペース社製。参考：月刊軍事研究12,’07

＜ＪＭ１２Ａ１＞：自衛隊の120mm戦車砲用対戦車榴弾。弾頭重量13.5kg、総重量24kg。小松製作所製。参考：月刊PANZER6,’13、月刊軍事研究1,’08

＜ＪＭ１８＞：自衛隊の110mmロケット弾用演習弾。IHIエアロスペース社製。参考：月刊軍事研究12,’07

＜ＪＭ３１ＩＲ照明弾信管なし＞：自衛隊の120mm迫撃砲用火工品。小松製作所製。参考：月刊軍事研究7,’12

＜ＪＭ３１Ｒ＞：陸上自衛隊の120mm迫撃砲用照明弾（試験用）。小松製作所製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＪＭ３１Ｒ照明弾信管なし＞：自衛隊の弾薬。小松製作所製。参考：月刊軍事研究3,’16

＜ＪＭ３３装弾筒付翼安定徹甲弾＞：陸上自衛隊90式戦車の120mm戦車砲用APFSDS弾。DM33相当で、ダイキン工業がライセンス生産している。装甲貫徹力は射距離2000mで500mm前後。価格は1999年発注で95万円。参考：月刊グランドパワー5,’04、月刊軍事研究11,’07、8,’08、1,’09

＜ＪＭ−３３／ＡＩＣ＞：自衛隊の送話器。神田通信工業製。参考：月刊軍事研究9,’11

＜ＪＭ３８＞：陸上自衛隊の155mm榴弾砲用18mm縮射弾。小松製作所製または日本工機製。参考：月刊軍事研究1,’07、12,’07

＜ＪＭ４１Ａ１＞：陸上自衛隊の81mm迫撃砲用榴弾。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＪＭ４１Ａ１榴弾信管なし＞：自衛隊の弾薬。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究11,’13

＜ＪＭ４２Ａ１＞：陸上自衛隊の81mm迫撃砲用白燐発煙弾。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究12,’07

＜ＪＭ４２Ａ１ＷＰ発煙弾信管なし＞：自衛隊の81mm迫撃砲用弾薬。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究2,’15

＜ＪＭ５５Ａ１＞：陸上自衛隊の81mm迫撃砲用照明弾。JM93時限信管を取り付けられる。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究12,’07、7,’12

＜ＪＭ５５Ａ１照明弾ＪＭ９３時限信管付＞：自衛隊の火工品。ダイキン工業または旭精機工業製。参考：月刊軍事研究3,’16、8,’16

＜ＪＭ５５Ａ２＞：自衛隊の20mm普通弾。日本工機製。参考：月刊軍事研究12,’07

＜ＪＭ５６Ａ２＞：自衛隊の20mm普通弾。日本工機製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＪＭ６１＞：M61海外シリーズ（バルカン砲）を参照。

＜ＪＭ６１Ａ１＞：M61海外シリーズ（バルカン砲）を参照。

＜ＪＭ６１−Ｍ＞：シーバルカン海外シリーズを参照。

＜ＪＭ６１−ＲＦＳ＞：シーバルカン海外シリーズを参照。

＜ＪＭ９３＞：自衛隊の81mm迫撃砲弾用時限信管。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＪＭ１１１Ａ４＞：自衛隊の弾頭信管。リコーエレメックス社製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＪＭ１１７＞：M117海外シリーズ（爆弾）を参照。

＜ＪＭ１６７Ａ１＞：M167A1海外シリーズ（バルカン砲）を参照。

＜ＪＭ１６７Ａ２＞：M167A1海外シリーズ（バルカン砲）を参照。

＜ＪＭＡＳ＞：日本地雷処理を支援する会を参照。

＜ＪＭＢＵ−５／Ｐ＞：航空自衛隊の酸素マスク。ジェット機、MU-2、輸送機のパイロットや同乗者が高度12600m以上を飛行する際に使用する。デマンド型で、自動調節弁を通して酸素ボンベから酸素が送られる。面体覆い、面覆い固定ストラップ、酸素吸入ホースカバー、ホース（全長337mm）などからなる。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＭＣ−３＞：航空自衛隊のサブデルマーターゲット（曳航標的）。本体は大型紡錘形で、尾部に安定フィンが付いており、前半部と尾部をオレンジに塗って視認性を高めている。曳航索が切れて落下すると爆弾（不発弾）に見間違われる可能性があるため、尾部フィンには「爆弾に非ず」というシールが貼られた。参考：世界の傑作機No.104

＜ＪＭＥＷＳ＞：アメリカ海軍のBGM-109トマホーク用新型多機能弾頭Joint Multiple Effects Warhead System。レイセオン社とEMDフェーズの契約（期間2023年11月まで）を結んだ。参考：月刊世界の艦船5,’20

＜ＪＭＫ８＞：自衛隊のインパルス・カートリッジ。細谷火工製。参考：月刊軍事研究8,’09

＜ＪＭＫ９　ＭＯＤ０＞：自衛隊のインパルス・カートリッジ。細谷火工製。参考：月刊軍事研究8,’09

＜ＪＭＫ２３＞：自衛隊のカートリッジ。中国化薬製。参考：月刊軍事研究1,’15

＜ＪＭＫ−Ｈ７＞：自衛隊の落下傘。藤倉航装製。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＪＭＬ−Ｎ９−Ｇ／Ｕ＞：自衛隊の自記風向風速計。光進電気工業製。参考：月刊軍事研究8,’15

＜ＪＭＭＱ−Ｍ２−Ｂ＞：陸上自衛隊の気象観測装置で、80式気象測定装置ともいう。電波観測用機材で、73式中型トラックに円形アンテナを１基搭載している。ラジオゾンデを搭載した直径2m・重量600グラムのバルーンから送られる気温、湿度、空気密度などのデータを受信し、バルーンの流れ方から風向風速を読む。15kmまで受信できる。射撃継続中は３時間ごとに観測を行う。参考：月刊JWings9,’02、月刊軍事研究9,’01、スピアヘッドNo.16

＜ＪＭＭＱ−Ｍ５−Ｂ＞：陸上自衛隊の気象測定装置。レーウィンゾンデを追尾して観測情報を受信し、特科部隊の射撃に必要な大気諸元（温度、湿度、風向、空気密度など）を計測するのが主任務である。ゾンデの追尾は自動で行われるが、バックアップとして目視追跡器材も用意されており、三脚で地上に設置して気象班員が追尾する。装置は３・1/2トントラックに搭載される。明星電気製。参考：月刊軍事研究10,’10、3,’07、月刊PANZER4,’11、スピアヘッドNo.13、No.18

＜ＪＭＭＱ−Ｍ６＞：自衛隊の航空気象装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ＪＭＭＱ−Ｍ７＞：陸上自衛隊の航空気象装置。方面管制気象隊など航空科部隊に配備され、ヘリ着陸地周辺の気象情報を観測し、雷やダウンバーストなどの危険な気象状況をいち早く収集して観測情報をリアルタイムで送信する。気象観測機器、気象情報処理装置、気象端末装置などからなり、全て車載されており、地上に降ろしても使用可能。気象観測機器は移動気象レーダー、気象衛星受画装置、展開地気象観測装置（風向、風速、気温、気圧、視程、雲底高度などを測定）、移動気象観測装置（ポータブル観測装置）からなる。移動気象レーダーは３・1/2トントラックに車載されていて、コンテナ上面にある気象レーダーのアンテナは折り畳み式となっており、安定化装置が組み込まれていて、車体が傾いていても自動で水平水準を得られる。これにより、設置から稼動までの作業は１名で25分あれば足りる。移動気象観測装置は高機動車、気象情報処理装置は１・1/2トントラックに搭載される。観測可能半径80km。運用要員６名。日本無線製。平成28年度防衛基板整備協会賞を受賞した。参考：朝雲、スピアヘッドNo.16、月刊軍事研究3,’10、MAMOR vol.161

＜ＪＭＭＱ−Ｍ７−Ｂ＞：自衛隊の航空気象装置。日本無線製。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＪＭＭＳ＞：アメリカ海軍がASDSの代わりに開発している潜水艇で、Joint Multi-Mission Systemの略。参考：月刊世界の艦船6,’13

＜ＪＭＰＮ−Ｐ１＞：陸上自衛隊の航空機着陸誘導管制装置で、71式着陸誘導装置ともいう。放物線状アンテナ２基を有するレーダー装置、１軸２輪トレーラーに搭載された発電機、２　1/2トントラックに搭載された通信制御装置、吹き流しなどで構成される。使用周波数Ｘバンド、ピーク出力200kW、ビーム幅は水平1.2度・垂直3.5度。２ビームの落ち込み間隙はマイナス10dBで0.6度、水平３度。表示方式は30cmPPI/AZ・EL、二動作スコープ。電源は208V60Hz10KVA、三相四線式。東芝製。参考：自衛隊装備カタログ1981、自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＭＰ−Ｑ１２＞：自衛隊の誤り率測定器。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究11,’08

＜ＪＭＰＱ−Ｐ７＞：76式対砲レーダーを参照。

＜ＪＭＰＱ−Ｐ１３＞：陸上自衛隊の対迫レーダー。JAN/MPQ-N1の後継として1986年に採用された。フェイズド・アレイ式Ｘバンド・レーダーで、同時多目標標定能力があり、遠隔操作可能で、ECCM能力も有する。システムは３・1/2トントラックに搭載されており、トレーラーに標定処理装置を乗せて引っ張る。参考：月刊軍事研究10,’10、月刊PANZER8,’01、自衛隊装備年鑑1996、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＭＱ−Ｑ９＞：自衛隊の誤り率測定器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ＪＭＲＡ−Ａ１＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究7,’11

＜ＪＭＲＡ−Ｆ−７０−Ｃ＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜ＪＭＲＡ−Ｆ−７２−Ｃ＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜ＪＭＲＡ−Ｆ−７５−Ｃ＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜ＪＭＲＡ−Ｆ９０−Ｃ＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究9,’14

＜ＪＭＲＡ−Ｆ９５−Ｄ＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＪＭＲＡ−Ｆ９６−Ｄ＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究9,’14

＜ＪＭＲＡ−Ｆ１００−Ｃ＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＪＭＲＡ−Ｆ１０１−Ｃ＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究1,’14

＜ＪＭＲＡ−Ｆ１０４−Ｃ＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＪＭＲＡ−Ｆ１０５−Ｃ＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＪＭＲＡ−Ｆ１０８−Ｃ＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＪＭＲＡ−Ｆ１１０−Ｃ＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究4,’12

＜ＪＭＲＡ−Ｆ１１２＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＪＭＲＡ−Ｆ１６１＞：自衛隊の車載装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜ＪＭＲＣ−Ｃ１＞：陸上自衛隊の無線搬送端局装置３号で、軽搬送ともいう。通信団や混成団などに配備され、骨幹通信網／重搬送からの引き込み回線や、野戦通信網を形成する。FM方式で、直径0.8mのパラボラアンテナを持つ。使用周波数14GHz帯、チャンネル数６（無線部は120）、通信距離10km／100km（JMRC-R1による中継あり）。電源はDC24V。トレーラー牽引ジープ１両で運べる。無線機部は日本電気製、搬送装置部は富士通信機製。参考：陸上自衛隊地上戦力の全容、自衛隊装備カタログ1981、日本の防衛戦力Part1

＜ＪＭＲＣ−Ｃ２＞：陸上自衛隊の無線搬送端局装置２号（中搬送）。LP型アンテナを使用し、73式装甲車に搭載される。方面通信隊と師団通信大隊が装備し、方面隊−師団の幹線通信を行う。無線通信距離50km／300km（JMRC-R2で中継）。使用周波数230-400MHz、チャンネル数12または20。参考：日本の防衛戦力Part1、陸上自衛隊地上戦力の全容、月刊丸8,’87

＜ＪＭＲＣ−Ｃ３＞：陸上自衛隊の無線搬送端局装置１号（重搬送）。主に通信団が装備する。FM方式で、アンテナはパラボラ式（直径1.8m）。使用周波数7GHz帯、チャンネル数60または120、通信距離50km／1000km（JMRC-R3で中継）。電源は5kW発電機（AC100V）。日本電気、富士通信機製。参考：自衛隊装備カタログ1981、陸上自衛隊地上戦力の全容、日本の防衛戦力Part1

＜ＪＭＲＣ−Ｃ４＞：自衛隊の衛星単一通信可搬局装置。高機動車の後部荷台に衛星通信システムを収容したシェルターを搭載し、上に大型楕円形パラボラアンテナを装備したもので、師団や方面隊間での音声やデータの通信を行う。使用周波数Ｘバンド。三菱電機製。参考：スピアヘッドNo.5、月刊軍事研究2,’08

＜ＪＭＲＣ−Ｃ６−Ｂ＞：自衛隊の衛星可搬局装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ＪＭＲＣ−Ｃ１０／Ｒ１０＞：陸上自衛隊の無線搬送装置１号で、69式無線搬送装置１号の後継。通信団が装備し、中央・作戦方面隊の間の通信を担当する。円形アンテナが付いた大型アンテナポールが操作シェルター上に突き出ている。使用周波数7000MHz帯、チャンネル数最大204、デジタル回線最大40、通信距離60km。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＭＲＣ−Ｃ２０／Ｃ２１＞：陸上自衛隊の無線搬送端局装置２号（中搬送）。JMRC-C2/C22の後継で、デジタル化されている。1.5トントラック用シェルターに搭載され、方面通信群・師団通信大隊が運用し、方面隊−師団間の通信を担当する。アンテナはLP型。使用周波数230-400MHz、チャンネル数10/12/20/24、通信距離50km／400km（JMRC-R20中継器あり）。電源はAC100V。無線部は日本電気、富士通、三菱電機、国際電気製。搬送装置部は富士通、日本電気製。参考：自衛隊装備年鑑1996、自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＭＲＣ−Ｃ２２＞：陸上自衛隊の無線搬送端局装置２号（中搬送）。アンテナはLP型で、チャンネル数12/24。通信可能距離50km／300km（JMRC-R2の中継あり）。方面隊−師団間の通信を行う。参考：陸上自衛隊地上戦力の全容

＜ＪＭＲＣ−Ｃ２３＞：陸上自衛隊の無線搬送中継装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＪＭＲＣ−Ｃ３０／Ｒ３０＞：陸上自衛隊の無線搬送装置３号。69式無線搬送装置３号の後継である。73式小型トラックの後部荷台に搭載できる無線機で、多重音声、データ、画像信号を一括秘匿化して通信可能。使用周波数63-79.9MHz、チャンネル数５、通信距離30km。特科連隊や混成団などが装備した。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＭＲＣ−Ｃ３１＞：陸上自衛隊の無線搬送端局装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＪＭＲＣ−Ｃ５０／Ｃ６０＞：陸上自衛隊の局地無線搬送端局装置。方面通信群や師団・旅団隷下の通信大隊・通信中隊に配備されている長距離通信システムで、JMRC-R50/R60とセットで無線搬送装置２号を構成し、師団や旅団同士の通信に使用される。JMTC-T121電子交換装置２号を接続すれば、番号を押すことで回線を選択するという電話のような使い方も可能となる。1994年から調達された。参考：スピアヘッドNo.5

＜ＪＭＲＣ−Ｒ１＞：陸上自衛隊の無線搬送中継装置３号（軽搬送）。JMRC-C1の通信を中継して通達距離を延伸する。参考：陸上自衛隊地上戦力の全容

＜ＪＭＲＣ−Ｒ２＞：陸上自衛隊の無線搬送中継装置２号（中搬送）。JMRC-C2/C22の通信を中継して通達距離を延伸する。参考：陸上自衛隊地上戦力の全容

＜ＪＭＲＣ−Ｒ３＞：陸上自衛隊の無線搬送中継装置１号（重搬送）。JMRC-C3の通信を中継して通達距離を延伸する。参考：陸上自衛隊地上戦力の全容

＜ＪＭＲＣ−Ｒ２０＞：陸上自衛隊の無線搬送中継装置２号（中搬送）。JMRC-C20/C21の通信を中継して通達距離を延伸する。参考：陸上自衛隊地上戦力の全容

＜ＪＭＲＣ−Ｒ２３＞：陸上自衛隊の無線搬送中継装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＪＭＲＣ−Ｒ３１＞：自衛隊の無線搬送中継装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＪＭＲＣ−Ｒ５０／Ｒ６０＞：陸上自衛隊の局地無線搬送中継装置。JMRC-C50/C60の中継接続を行うもので、シェルターがJMRC-C50/C60よりも一回り大きい。1994年から調達された。参考：スピアヘッドNo.5

＜ＪＭＲＮ−Ａ１＞：陸上自衛隊の飛行場管制装置。野外用シェルターに収容された管制装置と移動用NDBからなる。管制装置はJARC-A2無線機２基を装備し、航空機との通信を行う他、NDB送信機をモニターする。NDB送信機は送信周波数160-415KHz、出力100W、アンテナはＴ字型で、高さ12m、幅60m。国際電気製。参考：自衛隊装備年鑑1996、自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＭＲＮ−Ａ２＞：陸上自衛隊の移動用航法援助装置。送信機、空中線整合器、送信空中線、シェルタ−、電源装置、対空無線機などで構成され、３・1/2トントラックに搭載される。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＭＲＮ−Ａ３＞：自衛隊の航法援助装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究12,’13

＜ＪＭＲ−ＴＤ＞：アメリカ陸軍将来型垂直輸送計画FVL CS3の技術開発を行う統合多用途機JMRの実証機で、統合型多用途−技術実証機の略。要求性能は、最大速度520km、戦闘行動半径1500km。ベル／ロッキード・マーチンがV-280、ボーイング／シコルスキーがSB>1、AVX航空機が二重反転ローターと尾部ダクテッドファン２基による複合推進機、カレム航空機がUTR36を提案し、2014年8月12日にV-280とSB>1に絞られた。2017年に初飛行する予定。2019年、FLRAAに改称された。参考：月刊JWings11,’14、9,’13、12,’13、1,’14、7,'20、月刊軍事研究2,’14、4,’14

＜ＪＭＳＤＦ＞：海上自衛隊を参照。

＜Ｊ／ＭＳＭ−５＞：自衛隊のEW点検装置。三菱電機特機システム社製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜Ｊ／ＭＳＭ−６＞：航空自衛隊の電波環境測定装置。車載式システムで、１号車と２号車の２両からなる。１号車は８種類のアンテナを駆使して各種電波を受信、周辺電波環境や電波障害の有無を調べる電波分析が主任務で、最大高15mの伸縮式アンテナを持つ。２号車は電波が来ている方位を調査する瞬時方向探知を主任務とする。電子開発実験群技術調査隊が運用しており、同群計測支援隊が維持整備を行っている。計測支援隊が入間基地にいた頃は府中基地の技術調査隊が使う度に入間基地まで取りに行っていたが、2016年3月に計測支援隊が府中基地に移ったため、その手間が無くなった。参考：朝雲

＜ＪＭＴＣ−Ｔ５／Ｔ１０／Ｔ２０＞：陸上自衛隊の電子交換装置２号。師団及び連隊規模で使用される野外用の電子交換装置で、T5は50回線、T10は100回線、T20は200回線を収容する。交換方式は時分割電子交換方式、制御方式は蓄積プログラム制御方式、信号方式は共通線信号方式、番号方式は４桁、同期方式は従属及び独立同期方式、通話路方式は４線式の時間−空間−時間型式。電源はAC100V、50または60Hz。日本電気、富士通、三菱電機製。参考：自衛隊装備カタログ1981、自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＭＴＣ−Ｔ１２＞：陸上自衛隊の電話交換装置で、方面隊規模で使用される。シェルターに収容されており、重量2500kg。AC100Vの発動発電機から電源を得る。主電源はDC24V、全共通制御方式の自動交換方式で、加入者容量120、中継線容量30、幹線容量50。安立電気、長谷川電気製。参考：自衛隊装備カタログ1981、自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＭＴＣ−Ｔ３０＞：陸上自衛隊の電子交換装置３号。主に大隊が使用する野外用電子交換機である。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＭＴＣ−Ｔ１２０／Ｔ１２１／Ｔ１２１Ｂ／Ｔ１１１／Ｔ１１０＞：陸上自衛隊の電子交換装置２号。79式電子交換装置２号の後継として1994年に制式化された。連隊以上の部隊が使用する野外用電子交換機で、駐屯地外に宿営する際には必ず使用されており、災害派遣などでも活躍している。参考：スピアヘッドNo.5、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＭＴＣ−Ｔ６００／Ｔ４００／Ｔ２００＞：陸上自衛隊の電子交換装置１号。方面隊規模で使用する野外用電子交換装置で、T600は600回線、T400は400回線、T200は200回線を収容している。定差変調の時分割電子交換方式を使用しており、制御は蓄積プログラム制御方式。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＭＵ＞：ジャパン・マリンユナイテッドを参照。

＜ＪＭＵＡ＞：統合任務勲功部隊感状の略。部隊感状（アメリカ陸軍）を参照。

＜ＪＭＵ−Ｑ５−Ｂ＞：自衛隊の回路計。フルーク製。参考：月刊軍事研究7,’07

＜ＪＭＵ−Ｑ５−Ｃ＞：自衛隊の回路計。日本電計製。参考：月刊軍事研究1,’13

＜Ｊ−ＭＵＳＩＣ＞：C-MUSICシリーズ（ミサイル防御装置）を参照。

＜ＪＭＸ−Ｃ６＞：自衛隊の連接装置。日立国際電気または日立製作所製。参考：月刊軍事研究11,’08

＜ＪＭＸ−Ｃ９＞：自衛隊の地上レーダ装置１号用連接装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究4,’10

＜ＪＭＸ−Ｔ＞：陸上自衛隊の電子交換機連接装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＪＭＸ−Ｔ１８＞：自衛隊の電子交換機連接装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＭＸ−Ｔ２１＞：自衛隊のデータ連接機。日本電気製。参考：月刊軍事研究4,’15

＜ＪＭＺ−Ｃ６＞：自衛隊の連接装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究4,’13

＜ＪＮ−２５＞：戦略常務用暗号書Ｄを参照。

＜ＪＮＡＡＭ＞：ミーティア・シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜ＪＮＩ−Ｒ１＞：自衛隊のLAN延長器。日本電気製。参考：月刊軍事研究4,’17

＜ＪＮＩ−Ｒ２＞：自衛隊のLAN延長器。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’16

＜ＪＮＳ−Ｓ１＞：自衛隊の自己位置標定器。シマズプレシジョンインスツルメンツ製。参考：月刊軍事研究8,’09

＜ＪＮＳ−Ｓ１−Ｂ＞：自衛隊の自己位置標定器。シマヅプレシジョンインスツルメンツインク製。参考：月刊軍事研究1,’16

＜ＪＯ−２＞：アメリカ海兵隊機。ロッキード・モデル12Aを軍用にしたもので、双発中翼単葉双尾翼機である。1938年に３機が配備され、太平洋戦争開戦前後に退役した。参考：月刊航空ファン4,’72

＜ＪＯＡ−Ｆ１１＞：自衛隊の符号変換部。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究9,’12

＜ＪＯＬＬＥＲ＞：アメリカ海兵隊の対IEDシステム。MTVR野戦トラックの後部荷台に60kW発電機を搭載し、前方に対IEDローラーと放電誘爆装置を装着したものである。放電誘爆装置は太い円筒形支柱の先端に巨大な金属球２つをぶら下げたもので、ローラー架台上面の支柱にセットされ、MTVR野戦トラック本体よりもかなり前方に突き出した格好になり、この金属球から地面に向けて高電圧の放電を行うことでIEDを誘爆させる。参考：月刊軍事研究1,’13

＜ＪＯＯＤ＞：当直副官（アメリカ海軍）を参照。

＜ＪＯＯＷ＞：衛兵副官（アメリカ海軍）を参照。

＜ＪＯＶ−１Ａ＞：OV-1シリーズ（近接支援攻撃機）を参照。

＜ＪＯＷＣＯＭ＞：統合気象通信用電算機の略。

＜ＪＰ＞：アメリカ海軍の潜水艦用聴音ソナー。1943年に制式化された。聴音機はＴ型で、上部が旋回式になっている。使用周波数0.07-12kHz。海上自衛隊に供与されたくろしお型潜水艦にも艦橋前方上甲板に搭載されていた。参考：丸スペシャルNo.76、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＪＰ＞：アメリカ軍のジェット燃料規格で、ジェット推進燃料（Jet Propellant）の略。参考：月刊軍事研究12,’07、航空用語事典増補改訂版

＜ＪＰ−１＞：軍用ジェット燃料規格JPの１つで、灯油系燃料である。比重0.8-0.85。引火点43度、凝固点マイナス60度。参考：月刊軍事研究12,’07、5,’18、月刊JWings10,’09別冊付録

＜ＪＰ−２＞：軍用ジェット燃料規格JPの１つ。比重0.85。凝固点マイナス60度。参考：月刊軍事研究5,’18

＜ＪＰ−２Ｂ改−２＞：救命浮舟１人用を参照。

＜ＪＰ−３＞：航空自衛隊のヘルメット。T-33、T-1、T-34の操縦士用である。本体は強化プラスチック製で、バイザーとヘッドセットが付く。サイズは特大、大、小。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＰ−３＞：軍用ジェット燃料規格JPの１つ。比重0.775-0.802。凝固点マイナス60度。参考：世界の軍用機1982、月刊軍事研究5,’18

＜ＪＰ−４＞：軍用ジェット燃料規格JPの１つ。アメリカ軍用規格MIL-DTL-5624E、NATO規格F-40、防衛省規格DSP K 22-6E。ガソリンとJET-A1を混合（重揮発油と軽揮発油の混合油と、ケロシンを50対50で混合？）したいわゆるワイドカットガソリンにあたり、組成はガソリンに近い。比重0.785（0.751-0.802）。析出点マイナス58℃と凍結しにくく、引火点がマイナス17.8℃と低いので寒冷地や高空用として使用されていたが、引火の危険性が高いので、1990年代以降はJP-8に後を譲って使われなくなった。航空自衛隊でも民間で使用していて取得性が高いJET-A1に切り替えており、2016年2月26日に第９航空団が完全切り替えを完了した。参考：月刊JWings1,’03、2,’05、10,’09別冊付録、月刊軍事研究12,’16、飛行機のしくみ、戦闘機のしくみ、朝雲

＜ＪＰ−４Ａ＞：軍用ジェット燃料規格JPの１つ。JP-4に凍結防止剤を0.1%程度加えたものである。参考：月刊JWings2,’05

＜ＪＰ−４Ａ＞：航空自衛隊のヘルメット。F-4EJ、F-104J、T-2、C-1、MU-2、ヘリコプター操縦士用である。本体は強化プラスチック製で、バイザーとヘッドセットが付いている。サイズは特大、大、小。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＪＰ−５＞：軍用ジェット燃料規格JPの１つ。アメリカ軍用規格MIL-DTL-5624T/MIL-PRF-5624S、NATO規格F-44、防衛省規格DSP K 2206E。ケロシン系で、灯油に近い。比重0.817（0.788-0.845）。析出点マイナス46℃。発火温度が61度と比較的高く、艦上機などが使用する。参考：月刊JWings2,’05、1,’03、10,’09別冊付録、月刊軍事研究12,’16

＜ＪＰ−６＞：軍用ジェット燃料規格JPの１つ。比重0.780-0.84。凝固点マイナス54度。参考：世界の軍用機1982、月刊軍事研究5,’18

＜ＪＰ−７＞：軍用ジェット燃料規格JPの１つ。灯油系燃料である。比重0.779-0.806。引火点60度、凝固点マイナス43.3度。参考：月刊軍事研究12,’07、5,’18

＜ＪＰ−８＞：軍用ジェット燃料規格JPの１つ。アメリカ軍用規格MIL-DTL-83133H、NATO規格F-34/F-35。民間用Jet-A（JET-A1？）とほぼ同じ組成（添加物を加えただけ）のケロシン系で、灯油に近い。比重0.775-0.840、析出点マイナス47℃。引火点が38℃と比較的高く、JP-4に換わってヨーロッパで使われ始め、湾岸戦争で兵站一元化を図ったのをきっかけにアメリカ空軍も1990年にJP-4からJP-8に移行した。アメリカ空軍はコスト削減のため2009年から民間のJet-Aへの転換を開始しており、2014年10月29日に全燃料施設の転換を終えた。ただ暫くはJP-8用添加物を燃料施設で添加して供給する。参考：戦闘機のしくみ、月刊JWings1,’03、1,’15、月刊軍事研究12,’16

＜ＪＰ−９＞：軍用ジェット燃料規格JPの１つ。比重0.94。引火点21.1℃、凝固点マイナス54℃。アメリカ空軍では1988-89年頃に廃制となったらしい。参考：月刊軍事研究5,’18

＜ＪＰ−１０＞：軍用ジェット燃料規格JPの１つ。アメリカ軍でミサイル用燃料として使用されている。比重0.94。引火点54.4℃、凝固点マイナス90℃。参考：月刊軍事研究5,’18

＜ＪＰ２３３＞：イギリス軍の飛行場攻撃兵器。トーネードIDS攻撃機に搭載する子爆弾ディスペンサーで、SG357コンクリート破壊弾（SG367？）30個または（及び？）HB876炸裂破壊弾（多目的地雷）215個を収容し、低空から撒布して滑走路に穴を開け、地上施設を破壊する。前者では全長5.68m、直径0.84m、翼幅1.6m、重量1.37トン。後者では全長4.24m、直径0.84m、翼幅1.36m、重量1.15トン。ハンティング社製。湾岸戦争で108発が使用されたが、開ける穴が小さいのですぐに塞がれてしまった。また、低空侵入するため対空砲火の集中射撃を喰らい、JP233による滑走路破壊任務に就いたトーネードIDS攻撃機１機が撃墜されている。参考：月刊軍事研究4,’99、8,’08、軍事分析湾岸戦争、月刊JWings10,’18

＜ＪＰ２０４８＞：キャンベラ級（揚陸艦）を参照。

＜ＪＰＡＤＳ＞：アメリカ陸空軍が共同開発した空中貨物投下システムで、Joint Precision Air Drop System（統合精密空中投下システム）の略。MMIST社がシェルパ（Sherpa）という名称で生産しており、兵站のJDAMとも呼ばれる。予め小型風速センサー（全長30cm、重量1.3kg）付き気球を貨物投下地域付近に投下して風速データを測定し、これに基づいてオペレーターがラップトップコンピュータにより最適投下地点を算出する。貨物にはパラシュートの他、GPS内蔵の自動操縦装置が取り付けられており、投下されると自動操縦装置により落下コースを修正、予めGPSで入力された投下地点目掛けて落下し、着地直前に減速してソフトランディングする。高度25000フィート（7620m）からピンポイント（誤差70m以内）で貨物を投下させることができるため、テロリストなどが使用する携帯式地対空ミサイルや対空火器による反撃を受ける危険性が少ない。現在は2000ポンド（0.907トン）の貨物で実用化され、不朽の自由作戦やポスト・イラク戦争に投入されており、将来的には60000ポンド（27.2トン）の貨物（ストライカーも積める）を投下できる60Kを開発する予定である。ただ落下コース上にある障害物は探知できないため、不朽の自由作戦ではアフガニスタンの急峻な山腹に引っかかってしまうという事態が起きている。参考：月刊軍事研究11,’07、6,’10、朝雲

＜ＪＰＡＬＳ＞：アメリカ４軍の航空機用着艦装置、AN/USN-3 Joint Precision Approach and Landing　System（統合精密進入着艦誘導装置）。レイセオン社が2001年にプロトタイプの試験をCVN-71セオドア・ルーズベルトで成功させ、2008年にアメリカ海軍とシステム開発実証契約を結んで開発している。ディファレンシャルGPS技術、航法補強衛星SBAS、AN/ARC-210Gen5通信機によるUHF無線双方向データリンクを利用し、24時間全天候下の精密進入・着艦が可能である。誘導可能距離は200海里で、この範囲内にいる母艦の位置情報が航空機に送られ、60海里まで近づくと母艦と航空機との間で双方向データリンクを開始、10海里まで近づくと精密進入支援を始める。ケース�T・�U・�Vリカバリー全ての着艦方式に対応可能。着艦機グライド・スロープ角度2-9度、垂直・水平方向精度1.8m以下。同時誘導可能機数50機以上。データリンクにはUHFを使用するので、航空機側に新しい通信機を装着する必要は無い。空母のみならず、揚陸艦や陸上航空基地でも使用でき、前線急造飛行場や無人機にも対応可能。2010年12月に設計審査が終わり、2013年に試作型をCVN-71セオドア・ルーズベルトに搭載し、更に空母・揚陸艦計５隻に技術開発モデルEDMを積んだが、性能確認試験で所定の成績を収められず、初度運用能力IOC達成は2024年、完全運用能力FOC達成は2030年の見込みとされた。アメリカ海軍は2019年5月に低率初期生産23基を発注しており、アメリカ級強襲揚陸艦８隻やジェラルド・Ｒ・フォード級空母11隻に搭載するが、両方とも１番艦の就役に間に合わなかったので、後付けされている。2021年5月、初度運用能力を達成した。2023年3月16日、最終の23基目がアメリカ海軍エア・システムズ・コマンドに納入された。完全運用能力FOCは2026会計年度に達成予定。2019年初めから空軍遠征部隊向け陸上運用型（車載してC-130に積める）のテストを実施中で、5月に行った２日間のテストでは初日に70分、２日目に50分で設営を完了、複数のF-35Cが異なるアプローチで同じ場所に着陸しており、アメリカ４軍に加え、イギリス軍、イタリア軍、オランダ軍、自衛隊の関係者が視察した。参考：月刊軍事研究7,’09、9,'15、4,’14、8,’09、7,’13、月刊世界の艦船12,’17、8,'20、9,'20、6,'23、月刊JWings12,’19、月刊航空ファン7,’19、8,’19、12,’19

＜ＪＰＡＬＳ海外シリーズ＞

　＜ＡＮ／ＵＳＮ−３（イギリス海軍）＞：イギリス海軍の着艦進入誘導装置。クイーン・エリザベス級空母用で、２番艦プリンス・オブ・ウェールズが新造時から搭載する。１番艦クイーン・エリザベスは後日搭載で、2021年7月20日にカテゴリー�T／�U認証試験が終了して実動状態になったと、レイセオン・テクノロジーズ社が発表した。参考：月刊世界の艦船8,’20、10,’21

　＜ＡＮ／ＵＳＮ−３（イタリア海軍）＞：イタリア海軍の着艦進入誘導装置。C550カブール用で、2019年からのF-35B運用改修で搭載している。2021年7月20日、カテゴリー�T／�U認証試験が終了して実動状態になったと、レイセオン・テクノロジーズ社が発表した。参考：月刊世界の艦船8,’20、10,’21

＜ＪＰＡ−Ｎ２＞：自衛隊の拡声装置。ティーオーエーまたはTOAエンジニアリング製。参考：月刊軍事研究9,’11、2,’17

＜ＪＰＡＴＳ＞：アメリカ空軍T-37初等練習機とアメリカ海軍T-34初等練習機を１機種で置き換える計画で、Joint Primary Aircraft Training System（アメリカ空海軍共用初級練習機システム）の略。７社が応募し、レイセオンとビーチクラフトが提案したPC-9Mk.2が採用され、T-6シリーズとして制式化された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊エアワールド9,’00

＜ＪＰＣＵ−３／Ｐ改＞：自衛隊のハーネス。藤倉航装製。参考：月刊軍事研究2,’18

＜ＪＰＤＡ＞：ベイズ推定を使用した追尾レーダーによる目標追尾法の１つで、Joint Probablistic Data Associationの略。相関に関しサンプリング時刻ごとに１つの仮説を真とする逐次決定型の処理法である。複数の追尾目標全体で相関処理を行う方式で、目標ごとに相関処理するPDAよりも狭い空間に多目標が存在する場合の追尾性能に優れるが、その分計算機負荷が高くなる。参考：レーダの基礎

＜ＪＰＥ−２１０−Ｆ＞：自衛隊の発動発電機。ミネベア製。参考：月刊軍事研究6,’09、7,’10

＜ＪＰＦ＞：FMU-152/B（信管）を参照。

＜ＪＰＫ−９０＞：ヤークトパンツァー・カノーネ海外シリーズ（駆逐戦車）を参照。

＜ＪＰＫＱ−Ｗ４−Ｂ＞：自衛隊の目標標定機。三菱電機製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＪＰＬＱ−Ｌ２＞：自衛隊のレーダー警報器。明星電気製。参考：月刊軍事研究1,’10

＜ＪＰＬＱ−Ｌ２−Ｂ＞：自衛隊のレーダー警報器。明星電気製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＪＰＭ−９＞：自衛隊の誤り率測定器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究11,’09

＜ＪＰＭ−１２＞：自衛隊の誤り率測定器。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＪＰＭ−Ｑ１２＞：自衛隊の誤り率測定機。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＰＭ−Ｑ１３＞：自衛隊の誤り率測定器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究4,’13

＜ＪＰＭ−Ｑ１４＞：自衛隊の誤り率測定器。NECネッツエスアイ製。参考：月刊軍事研究6,’17

＜ＪＰＮ−Ｎ２＞：自衛隊の拡声装置。TOAエンジニアリング製。参考：月刊軍事研究8,’15

＜Ｊ／ＰＰ−１３１＞：自衛隊の電源装置。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究7,’09

＜Ｊ／ＰＰ−１３３＞：自衛隊の電源装置。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究7,’09

＜Ｊ／ＰＰ−１３４＞：自衛隊の電源装置。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究9,’09

＜Ｊ／ＰＰ−１３５＞：自衛隊の電源装置。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究9,’09

＜ＪＰＰＳ−Ｐ１０＞：陸上自衛隊の地上レーダー装置２号。戦場監視用パルス・ドップラー・レーダーで、JAN/PPS-4の後継として制式化された。本体（重量18kg）、三脚（0.86kg）、電源（5.6kg）などからなる。使用周波数Ｘバンド、ビーム幅は水平4.4度・垂直3.4度（水平・垂直とも６度？）、出力25W、電源24V。探知距離5km（兵士）／10km（移動車輌）。1982年度末から配備された。参考：陸上自衛隊地上戦力の全容、自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＰＰＳ−Ｐ２４＞：陸上自衛隊の地上レーダー装置２号。近距離の地上部隊探知に使用する。富士通製。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊軍事研究1,’08

＜ＪＰＰ−Ｕ５０＞：自衛隊の充電器。千代田製。参考：月刊軍事研究2,’11

＜ＪＰＰ−Ｕ５１＞：自衛隊の充電器。千代田または三徳航空電装製。参考：月刊軍事研究10,’09、10,’10

＜ＪＰＰ−Ｕ５３−Ｂ＞：自衛隊の電源装置。菊水電子工業または松定プレシジョン製。参考：月刊軍事研究7,’09、1,’12

＜ＪＰＰ−Ｕ５３−Ｃ＞：自衛隊の電源装置。菊水電子工業または松定プレシジョンまたは新日本無線製。参考：月刊軍事研究7,’09、1,’12、1,’19

＜ＪＰＰ−Ｕ５７＞：自衛隊の充電器。アイ・ディー・エクス社製。参考：月刊軍事研究11,’10

＜Ｊ／ＰＲＣ−３０１＞：自衛隊のVHF無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究7,’11

＜Ｊ／ＰＲＣ−５０３＞：自衛隊の無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＪＰＲＣ−Ｂ１＞：自衛隊の衛星幹線通信システム携帯局。KDDI製。参考：月刊軍事研究1,’14

＜ＪＰＲＣ−Ｃ１＞：陸上自衛隊の衛星単一通信携帯局装置。日本無線製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＪＰＲＣ−Ｆ１＞：69式携帯無線機３号を参照。

＜ＪＰＲＣ−Ｆ２＞：69式携帯無線機２号を参照。

＜ＪＰＲＣ−Ｆ３＞：69式携帯無線機１号を参照。

＜ＪＰＲＣ−Ｆ１０＞：85式携帯無線機１号を参照。

＜ＪＰＲＣ−Ｆ１１＞：85式携帯無線機１号を参照。

＜ＪＰＲＣ−Ｆ２０＞：85式携帯無線機２号を参照。

＜ＪＰＲＣ−Ｆ２１＞：85式携帯無線機２号を参照。

＜ＪＰＲＣ−Ｆ２２＞：69式携帯無線機２号を参照。

＜ＪＰＲＣ−Ｆ３２＞：69式携帯無線機１号を参照。

＜ＪＰＲＣ−Ｆ７０＞：陸上自衛隊の携帯無線機１号。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＰＲＣ−Ｆ８０＞：陸上自衛隊の携帯無線機２号。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＰＲＣ−Ｆ８４＞：陸上自衛隊の無線機で、95式携帯無線機２号ともいう。富士通製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＪＰＲＣ−Ｆ８５＞：自衛隊の無線機で、携帯無線機２号�U型ともいう。富士通製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＪＰＲＣ−Ｗ１＞：陸上自衛隊のデータ専用無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＪＰＲＣ−Ｚ１０＞：広帯域多目的無線機（携帯用�U型）を参照。

＜ＪＰＲＣ−Ｚ１００＞：広帯域多目的無線機（携帯用�T型）を参照。

＜Ｊ／ＰＲＦ−３０１＞：自衛隊のVHF無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜ＪＰＳ−Ａ４＞：自衛隊の符号変換器。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究9,’12

＜ＪＰＳ−Ｃ１１−Ｂ＞：自衛隊の符号変換器。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究8,’13

＜ＪＰＳ−Ｃ１２＞：自衛隊の符号変換器。ネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究10,’07、7,’17

＜ＪＰＳ−Ｃ１８＞：自衛隊の符号変換器。NECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究5,’17

＜ＪＰＳ−ＤＮ２＞：自衛隊の規約／周波数管理装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＰＳ−Ｆ１１＞：自衛隊の符号変換部。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＰＳ−Ｆ１２＞：自衛隊の規約／周波数管理装置。ネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究10,’13、7,’17

＜ＪＰＳ／Ｆ１２−Ｂ＞：自衛隊の規約／周波数管理装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究11,’09

＜ＪＰＳ−Ｆ１２−Ｄ＞：自衛隊の規約／周波数管理装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜ＪＰＳ／Ｆ１２−Ｅ＞：自衛隊の規約／周波数管理装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＪＰＳ／Ｆ１２−Ｆ＞：自衛隊の規約／周波数管理装置。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ＪＰＳ−Ｆ１３＞：自衛隊の規約／周波数管理装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究1,’17

＜ＪＰＳ−Ｓ１−Ｃ＞：自衛隊の符号変換器。ネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究1,’10、9,’18

＜ＪＰＳ−Ｓ１２−Ｂ＞：自衛隊の規約設定器。ネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究2,’14、6,’17

＜ＪＰＳ−Ｓ１４＞：自衛隊の符号変換器。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＪＰＳ−Ｗ５＞：自衛隊の符号変更器。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究11,’09

＜ＪＰＳ−Ｗ６＞：自衛隊の符号変換器。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究8,’13

＜ＪＰＳ−Ｗ８−Ｂ＞：自衛隊の符号変換器。ネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究5,’10、7,’17

＜ＪＰＳ−Ｗ９−Ｃ＞：自衛隊の規約作成器。ネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究5,’15、7,’17

＜ＪＰＳ−Ｗ１３＞：自衛隊の符号変換器。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究5,’12

＜ＪＰＴ＞：ジェットパイプ温度を参照。

＜ＪＰＴＤＳ＞：アメリカ海軍の艦載戦闘システムで、Jeep/Junior Participating Tactical Data Systemの略。NTDSの簡易版で、コンピュータやコンソールを減らし、処理目標数や武器管制能力を抑える代わりに、小型艦への搭載を可能としている。空母機動部隊として行動できるよう、リンク11を装備する。チャールズ・Ｆ・アダムズ級ミサイル駆逐艦に追加装備する予定だったが、開発費高騰で４隻のみに搭載された。他にオーストラリア海軍パース級にも搭載されている。参考：月刊世界の艦船2,’14、10,’11

＜ＪＰＴＳ＞：軍用ジェット燃料規格JPの１つ。比重0.775-0.84。引火点43度、凝固点マイナス53度。参考：月刊軍事研究5,’18

＜ＪＰＵ−Ｍ１＞：自衛隊の発動発電機。山洋電気製。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＪＰＵ−Ｐ３整備用ソフトウェア＞：自衛隊の機器。IHIエアロスペース製。参考：月刊軍事研究1,’12

＜ＪＰＵ−Ｐ３−Ｂ＞：自衛隊の電源装置。IHIエアロスペース製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ＪＰＵ−Ｓ３＞：自衛隊の発動発電機。IHIエアロスペース製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ＪＰＵ−Ｓ５Ｂ＞：自衛隊の発動発電機。IHIエアロスペース製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＰＵ−Ｕ７＞：自衛隊の発動発電機。ヤンマー製。参考：月刊軍事研究9,’08

＜ＪＰＵ−Ｕ８＞：自衛隊の発動発電機。東芝イーアイコントロールシステム製。参考：月刊軍事研究9,’08

＜ＪＰＵ−Ｕ１３＞：自衛隊の発動発電機。オールホンダ販売が受注している。参考：月刊軍事研究7,’09

＜ＪＰＵ−Ｕ１３−Ｂ＞：自衛隊の発動発電機。オールホンダ販売が受注している。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＪＰＵ−Ｕ１４＞：自衛隊の発動発電機。オールホンダ販売が受注している。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＪＰＵ−Ｕ１４−Ｂ＞：自衛隊の発動発電機。オールホンダ販売、富士重工産機販売、ノムラが受注している。参考：月刊軍事研究7,’08、9,’09、1,’15

＜ＪＰＵ−Ｕ１５＞：自衛隊の発動発電機。東芝イーアイコントロール社製。参考：月刊軍事研究5,’07

＜ＪＰＵ−Ｕ１７＞：自衛隊の発動発電機。オールホンダ販売が受注している。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ＪＰＵ−Ｕ１７−Ｂ＞：自衛隊の発動発電機。オールホンダ販売が受注している。参考：月刊軍事研究3,’16

＜ＪＰＵ−Ｕ１８−Ｂ＞：自衛隊の発動発電機。オールホンダ販売が受注している。参考：月刊軍事研究4,’18

＜ＪＰＵ−Ｕ２０−Ｄ＞：自衛隊の発動発電機。山洋電気製。参考：月刊軍事研究12,’09

＜ＪＰＵ−Ｕ２２＞：自衛隊の発動発電機。山洋電気製。参考：月刊軍事研究4,’18

＜ＪＰＵ−Ｕ２３＞：自衛隊の発動発電機。山洋電気製。参考：月刊軍事研究4,’18

＜ＪＰＵ−Ｕ３１−Ｂ＞：自衛隊の発動発電機。東洋無線システム製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＪＰＵ−Ｕ３３＞：自衛隊の発動発電機。デンヨー製。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＪＰＵ−Ｕ５０＞：自衛隊の発動発電機。デンヨー製。参考：月刊軍事研究4,’13

＜ＪＰＵ−Ｕ５３−Ｃ＞：自衛隊の発動発電機。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ＪＰＵ−Ｕ６０＞：自衛隊の発動発電機。川崎重工製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＪＰＵ−Ｕ１００＞：自衛隊の発動発電機。東芝イーアイコントロールシステム製。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＪＰＵ−Ｕ１０２＞：自衛隊の発動発電機。東芝イーアイコントロールシステム製。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＪＰＵ−Ｕ１５０＞：自衛隊の発動発電機。東芝イーアイコントロールシステム製。参考：月刊軍事研究11,’09

＜ＪＰＵ−Ｕ２００＞：自衛隊の発動発電機。東芝イーアイコントロールシステムまたは三井造船マシナリー・サービス機器製。参考：月刊軍事研究2,’12、4,’17

＜Ｊ／ＰＹＱ−２＞：自衛隊のフライト・データ・レコーダ用読み出し装置。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜Ｊ／ＰＹＱ−２Ａ＞：自衛隊のFDR用データ読み出し装置。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究10,’17

＜Ｊ／ＰＹＱ−３＞：自衛隊のF-2統合電子戦装置電子戦データ設定用テーブルローダー。三菱商事が受注している。参考：月刊軍事研究3,’09

＜Ｊ／ＰＹＱ−４＞：自衛隊のマップジェネレータ・システム用データローダ。東芝製。参考：月刊軍事研究9,’07

＜Ｊ／ＰＹＱ−９＞：自衛隊のC-2用地図航法装置用地上支援器材。川崎重工製。参考：月刊軍事研究5,’15

＜Ｊ／ＰＹＱ−１０＞：自衛隊のC-2用電子戦用テーブル・データ・ローダ。三菱電機製。参考：月刊軍事研究12,’15

＜Ｊ／ＰＹＱ−１１＞：自衛隊のFDR用データ読み出し装置。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究5,’15

＜Ｊ／ＰＹＱ−１２＞：自衛隊のCVFDR用データ読取り装置。東京航空計器製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＪＰｚ１−３＞：SPz12-3ファミリー（突撃砲）を参照。

＜ＪＰｚ４−５＞：ヤークトパンツァー・カノーネ（駆逐戦車）を参照。

＜ＪＱ−７０＞：AN/UYQ-70（海上自衛隊）を参照。

＜ＪＱＣ−２＞：自衛隊の応急用水中通話器。日本電気製。参考：月刊軍事研究9,’07

＜ＪＱＣ−２−１＞：自衛隊の応急用水中通話機。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’18

＜ＪＱＮ−２＞：自衛隊の音響測深儀。古野電気製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＪＱＯ−１＞：海上自衛隊のパッシブソナーで、試製56式Ｂ聴音機ともいう。おやしお型潜水艦（初代）の艦首上甲板に装備された。参考：丸スペシャルNo.76

＜ＪＱＯ−３＞：海上自衛隊のパッシブソナーで、試製56式Ｂ聴音機ともいう。はやしお型、なつしお型の艦首に搭載された。参考：丸スペシャルNo.76

＜ＪＱＯ−６＞：海上自衛隊の潜水艦搭載攻撃用探信儀。舷側に音波受信部３個ずつを設けてあり、それらに到達する敵艦船ノイズの時間差から目標の距離を評定する。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＱＳ−１＞：海上自衛隊のアクティブソナーで、試製56式Ｂ探信儀１型ともいう。おやしお型潜水艦（初代）の艦首底部に装備された。参考：丸スペシャルNo.76

＜ＪＲ２Ｆ＞：UF-1シリーズ（飛行艇）を参照。

＜ＪＲ−Ａ８＞：自衛隊の軽受信器。アンリツネットワーク製。参考：月刊軍事研究6,’08

＜ＪＲ−Ａ８−Ｂ＞：自衛隊の軽受信機。ネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究2,’13、7,’18

＜ＪＲ−Ａ−Ｂ＞：自衛隊の軽受信機。NECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究12,’16

＜ＪＲＢ＞：統合予備役基地（Joint Reserve Base）の略。

＜ＪＲＢシリーズ＞：アメリカ海軍・海兵隊の双発軽輸送機。元はビーチクラフト社製モデル18である。各型計1500機以上が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＪＲＢ−３６Ｆ＞：B-36爆撃機ファミリーを参照。

＜ＪＲＢ−３６Ｈ＞：B-36爆撃機ファミリーを参照。

＜ＪＲＢ−Ｗ５＞：陸上自衛隊の回線点検機。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＪＲＣ−１＞：UC-78シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＪＲＣ−３９Ｃ＞：自衛隊の衛星通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’15

＜ＪＲＣＮ−Ａ１００＞：自衛隊の機上方向探知器。東芝製。参考：月刊軍事研究6,’13

＜ＪＲＤ−Ｈ４−Ｄ＞：自衛隊の映像処理装置�U型。共信コミュニケーションズ製。参考：月刊軍事研究2,’11

＜ＪＲＥＡＰ＞：MIL-STD-3011（戦術情報網）を参照。

＜ＪＲＦシリーズ＞：アメリカ海軍単葉双発飛行艇、別名グース（Goose、ガチョウ）。グラマン社が1937年7月から民間向けに引き渡したG-21水陸両用飛行艇を採用したものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン2,’18

　＜ＪＲＦ−１Ａ＞：最初の生産型。降着装置は尾輪式で、全て引き込み式であり、主輪は胴体側面に引き込む。輸送の他、標的曳航や写真撮影任務にも就いた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン2,’18

　＜ＪＲＦ−２＞：沿岸警備隊向け。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＪＲＦ−３＞：極地型。JRF-2の耐寒装備を強化したものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＪＲＦ−４＞：哨戒機型。武装を搭載できる。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＪＲＦ−５＞：最多生産型。海上自衛隊も導入した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＪＲＦ海外シリーズ＞

　＜ＪＲＦ−５（海上自衛隊）＞：海上自衛隊水陸両用機。主翼は高翼配置で、外翼部にフロートが付く。エンジンは内翼部前縁から突き出している。全長11.68m、全幅14.94m、総重量3629kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-985（450馬力）双発、最大速度324km、航続距離1570km。乗員７名。1955年に４機が供与され、鹿屋航空基地を経て大村航空隊に配備された（10機供与、うち４機配備？）。老朽化が進んでいて、整備には苦労したようである。1960年（1961年？）に退役した。参考：月刊世界の艦船1,’79増刊、6,'22、月刊JWings1,’17、9,’20

＜ＪＲＬ−３１−Ｂ＞：自衛隊の手動式巻線機。松原製作所製。参考：月刊軍事研究12,’10

＜ＪＲＭシリーズ＞：アメリカ海軍飛行艇、別名マーズ（Mars）。XPB2M-1R輸送飛行艇の制式化型として1945年1月に20機が発注されたが、太平洋戦争終戦により６機に減らされ、第２航空輸送飛行隊に配備された。初飛行は1945年7月21日。1956年に退役し、事故で失われた２機を除く４機がスクラップ業者に売却されたが、カナダの林業産業飛行タンカー社が消防飛行艇として買い取り、1960年から山火事消火任務に就いた。1961年6月23日に事故、1962年10月12日にハリケーンで１機ずつが失われ、残る２機のJRM-3は2016年現在で未だ現役（クールソンフライングタンカーズ社保有）だが、さすがに骨董品すぎるため出動の機会は無く、アメリカ海軍時代の濃紺塗装に変更されてスプロート湖に係留されている。参考：月刊JWings6,’16、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＪＲＭ−１＞：貨物の重量に耐えられるよう胴体床面を強化した。貨物は胴体中央両側の観音開きドア（幅2.51m・高さ2.34m）と胴体後部ドア（幅1.27m、高さ1.57m）から出し入れする。貨物なら15.9トン、兵員なら133名、担架なら84床＋看護兵25名を載せられる。主翼は高翼配置で、内側前縁にエンジン、外側下面にフロートを装備。垂直尾翼は１枚になった。プロペラは４翅。乗員５名（機長、副操縦士、機関士、航法士、無線士）。５機が生産されたが、初号機は1945年8月5日、４号機は1950年4月5日に事故で喪失している。参考：月刊JWings6,’16、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＪＲＭ−２＞：生産型６号機を改良したもので、エンジンと機体構造を強化して搭載量を増加している。全長35.7m、全幅61m、全高11.7m、自重34300kg、全備重量74800kg。エンジンはライト社製R-4360-4T（3000馬力）４基、プロペラは直径5.08m４翅、巡航速度240km、最大速度356km、上昇限度4450m、航続距離8000km。1948年5月10日に引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings6,’16

　＜ＪＲＭ−３＞：JRM-1にJRM-2と同様の改修を加えたもの。エンジンはR3350-24WA（2400馬力）である。３機が改造された。参考：月刊JWings6,’16、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＪＲＳ−１＞：アメリカ海軍飛行艇。シコルスキー社製S-43飛行艇を1935年に採用したもので、７機を配備した。参考：月刊航空ファン12,’17

＜ＪＲＳＣＣＳ＞：2004年の中国国際国防電子展覧会で展示された統合型指揮管制システム（総合指揮控制系統）。JRMCコンソール５基を備え、363型捜索レーダーや345型火器管制レーダーの情報を処理してクロタル艦対空ミサイルなどに出力する。配線は光ファイバーで、データバスは中国国家標準規格GJB289A（アメリカMIL-STD-1553B準拠）、データ転送速度毎秒100メガバイト。分散配置をとっており、一部が損傷しても他の装置の作動に影響は無い。参考：月刊世界の艦船10,’11

＜Ｊ・Ｒ・Ｙ・ブレイクリー＞：DE-140（護衛駆逐艦）を参照。

＜ＪＳ狙撃銃シリーズ＞：中国の狙撃銃。参考：月刊JGround　Vol.19

　＜ＪＳ狙撃銃（７．６２ｍｍ）＞：対人狙撃用。作動はボルトアクション式で、フローティングバレルとバイポッドを装備しており、命中精度が高い。ボルトキャリアは長く、装填や排莢が確実に行える。銃口には大型のマズルブレーキが付く。3-9倍の可変倍率式照準眼鏡を装備できる。参考：月刊JGround　Vol.19

　＜ＪＳ狙撃銃（１２．７ｍｍ）＞：対物狙撃用で、2005年に公表された。マガジンは箱形で、銃の左側から差し込む。銃口部には口径のわりに小型のマズルブレーキを持つ。全長1.4m、重量12.5kg。有効射程1500m。装弾数３発。参考：月刊JGround　Vol.19

＜ＪＳ短機関銃＞：中国のブルパップ式サブマシンガン。機関部は95式自動歩槍と同様で、トリガーガード前部がフォアグリップを兼ねる構造も同じである。使用弾は7.62mm×25トカレフ。消音器を装備可能。参考：月刊JGround　Vol.19

＜ＪＳ−１＞：IS-1（戦車）を参照。

＜ＪＳ−２＞：IS-2シリーズ（戦車）を参照。

＜ＪＳ−３＞：IS-3シリーズ（戦車）を参照。

＜ＪＳＡＭ＞：統合軍用エアクルーマスクまたは統合任務功労省（アメリカ陸軍）を参照。

＜ＪＳＡＰ＞：統合気象衛星受信処理装置の略。

＜ＪＳＢ−２２／ＰＴ＞：陸上自衛隊の野外用交換機２号。普通科中隊・大隊規模で使用される。体積0.13立方メートル、重量13kg。型式は磁石式で、回線数12チャンネル。電源は通話用DC3V。日本電気、富士通、日立製作所、沖電気、安立電気製。参考：自衛隊装備カタログ1981、自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＳＢ−８６／Ｐ＞：陸上自衛隊の野外用交換機１号。重量80kg。交換方式は共電式・磁石式、加入者回路30（中継線３を含む。ジャック盤付加で60）、接続回路16、扱者回線１。電源は通話用DC3V、信号用DC24V。

＜ＪＳＢ−Ｔ４＞：陸上自衛隊の交換器２号。主に中隊が使用する野外用交換器である。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＳＢ−Ｔ５＞：自衛隊の手動交換機。富士通製。参考：月刊軍事研究3,’10

＜ＪＳＣＭ＞：統合任務賞賛章（アメリカ陸軍）を参照。

＜ＪＳＣ−Ｑ４５−Ｂ＞：自衛隊の標準信号発生器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜ＪＳＣ−Ｑ５０−Ｂ＞：自衛隊の標準信号発生器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＪＳＣ−Ｑ５２−Ｂ＞：自衛隊の信号発生器。ローデン・シュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＪＳＣ−Ｑ５３−Ｂ＞：自衛隊の標準信号発生器。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究1,’11

＜ＪＳＥ−Ｌ１−Ｂ＞：陸上自衛隊のレーダー妨害装置データ入力器。三菱電機特機システム製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＪＳＥ−Ｌ１−Ｃ＞：陸上自衛隊のレーダー妨害装置データ入力器。三菱電機特機システムまたは三菱電機製。参考：月刊軍事研究6,’11、9,’12

＜ＪＳＥ−Ｑ１１＞：自衛隊の光減衰機。アンリツ製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＳＥ−Ｑ１２＞：自衛隊の抵抗減衰器。アジレント・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究3,’11

＜ＪＳＦ＞：Joint Strike Fighter（統合打撃戦闘機）の略。大元は1980年代初めに計画された新型短距離離陸垂直着陸機（ASTOVL）で、アメリカとイギリスが共同でハリアーの後継となる超音速STOVL機を開発するものであり、1986年にSTOVL攻撃戦闘機（SSF）と名称が変更されて開発が始まったが、冷戦崩壊で1990年に中断された。ただDARPAでは共用高取得性軽量戦闘機（CALF）という名称で計画を進めている。空軍はF-16の後継としてマルチロール戦闘機の選定を行っており、1993年に海軍の次期攻撃機／戦闘機計画と合併して統合攻撃戦闘機（JAF）計画を進めることとなった。このJAF計画とCALF計画を1994年に一本化して統合先進攻撃技術（JAST）計画が誕生し、1996年にJSFと改称された。アメリカ空軍（F-16とA-10の後継）、海軍・海兵隊（F/A-18とAV-8Bの後継）、イギリス空軍（シーハリアーFRS1/FA2の後継）の４軍共用戦闘機であり、最小限の改造でアメリカ空軍向け陸上運用型、アメリカ海兵隊・イギリス空海軍向けSTOVL型、アメリカ海軍向けCTOL型の３タイプにできる。ボーイングのX-32とロッキード・マーチンのX-35が競争し、2001年10月26日にX-35がF-35として採用された。この選に漏れたマクダネル・ダグラス社はボーイングに吸収合併されている。参考：月刊Jwings9,’05、4,’00、月刊軍事研究7,’10、3,’97

＜ＪＳＦ−１１９＞：F135（ターボファンエンジン）を参照。

＜ＪＳＧＰＭ＞：M50（ガスマスク）を参照。

＜ＪＳＧ−Ｑ１６−Ｃ＞：自衛隊の擬似雑音発生器。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究7,’07

＜ＪＳＧ−Ｑ１８−Ｅ＞：自衛隊のパルス発生器。アジレント・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＳＧ−Ｑ３１＞：自衛隊の調理用具付加器。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＳＧ−Ｑ４５−Ｂ＞：自衛隊の標準信号発生器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究11,’09

＜ＪＳＧ−Ｑ４６＞：自衛隊のVOR/ILS信号発生器。ローデ・シュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究7,’07

＜ＪＳＧ−Ｑ４６−Ｂ＞：自衛隊のVOR/ILS信号発生器。ローデ・シュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究4,’13

＜ＪＳＧ−Ｑ５０＞：自衛隊の標準信号発生器。アジレント・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究7,’07

＜ＪＳＧ−Ｑ５０−Ｂ＞：自衛隊の標準信号発生器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究1,’09

＜ＪＳＧ−Ｑ５０−Ｃ＞：自衛隊の標準信号発生器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究6,’17

＜ＪＳＧ−Ｑ５１−Ｅ＞：自衛隊の擬似音声発生器。丸文製。参考：月刊軍事研究10,’15

＜ＪＳＧ−Ｑ５２−Ｂ＞：自衛隊の信号発生器。ローデ・シュワルツ・ジャパン機器製。参考：月刊軍事研究7,’07

＜ＪＳＧ−Ｑ５２−Ｃ＞：自衛隊の信号発生器。アジレント・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＪＳＧ−Ｑ５３−Ｂ＞：自衛隊の標準信号発生器。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究5,’09

＜ＪＳＧ−Ｑ５５−Ｂ＞：自衛隊の信号発生器。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ＪＳＧ−Ｑ５６＞：自衛隊の信号発生器。アジレント・テクノロジーまたはキーサイト・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究12,’11、5,’17

＜ＪＳＧ−Ｑ６０＞：自衛隊の信号発生器。アンリツまたはアジレント・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究7,’08、12,’10

＜ＪＳＧ−Ｑ６２＞：自衛隊の標準信号発生器。エーワンまたはアンリツ製。参考：月刊軍事研究6,’12、12,’15

＜ＪＳＧＱ−Ｓ２＞：自衛隊の野戦情報探知装置。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究2,’08

＜ＪＳＩＤＬＳ＞：中国海軍の戦術データリンクで、全軍統合データリンクシステム（Joint Service Integrated Data Link System）の略。参考：月刊世界の艦船4,’21

＜ＪＳＬＣＡＤ＞：アメリカ軍が開発中の部隊統合軽量スタンドオフ化学剤探知器。M21と同じパッシブ赤外線センサーによるスペクトル分析で半径5km全周の探知が可能である。参考：月刊軍事研究8,’02

＜ＪＳＬＩＳＴプログラム＞：アメリカ軍のNBC防護服で、Joint Serice Lightweight Integrated Suit Technology Program（統合軍軽量複合被服技術計画）の略。兵士近代化計画の一環で、化学防護上被CPO（Chemical Protection Overgarment）の後継として1993年から開発した。上衣、ズボン、靴で構成されており、NBC防護能力の他、難燃性、耐火性、耐油性、耐久性も高い。外側被服層は50/50ナイロン、木綿、ポプリンの防水加工で、内側被服層は不織布表皮、活性化炭素ビーズ層、トリコット網裏地という構成であり、活性炭を剥がれにくくしてあるため汚染環境下で使用しても３回まで洗濯して再使用できる。戦闘服の上に重ね着し、標準型CB防護ブチル手袋と防護マスクを装着してMOPPに移行するが、重量2.63kgと軽量で負担軽減を図っている。耐用日数45日、有効性保証年数５年、保管耐用命数15年。参考：朝雲

＜ＪＳＭ＞：コングスベルグ・ディフェンス・システムズ社がNSMをベースとしてノルウェー空軍F-35A用に開発している空対地／空対艦ミサイルで、Joint Strike Missile（統合打撃ミサイル）の略。アメリカ空軍ではF-35Aに空対艦ミサイルを積む計画が無く、アメリカ海軍も対艦攻撃はF-35CでなくF/A-18E/Fに任せる方針だったため、独自の空対艦ミサイルが必要になると予測してノルウェー空軍がF-35Aの導入を検討している段階の2002年から開発を進め、2007年にはロッキード・マーチン社と共同市場売買協定を結び、2009年6月にロッキード・マーチン社がF-35への統合を決定、統合作業とJSMの量産はレイセオン社で行う事になった。形状はステルス性を考慮しており、発射後に弾体中央の安定翼２枚と後部の操舵フィン４枚を展張して飛翔する。シースキミングしながらGPS/IMU＋TERCOM（陸上飛翔時）で複数のウェイポイントを通過しつつ目標に接近し、高解像度２波長赤外線画像シーカーで捉えた目標情報を自動標的認識アルゴリズムで解析してロックオンする。ただ終末誘導装置が全天候性に欠ける面があったため、オーストラリアからの要望で2017年4月にBAEシステムズ・オーストラリア製パッシブ・レーダー・シーカー（RF/Radio Frequencyシーカー）を追加することにした。オプションで中間誘導に双方向データリンクも追加できる。F-35A/Cはウェポンベイに収容できるが、F-35Bは狭いので無理。全長4m、幅0.48m、高さ0.52m、重量416kg、弾頭重量227kg（爆風破片）、炸薬重量120kg。エンジンはウイリアムズ・インターナショナル製F107-WR-402ターボファン、飛翔速度亜音速（マッハ0.8-0.9）、最大射程185km（低高度巡航）／555.6km（高々度巡航。240.8km？278km？）、飛翔時間30分（高々度巡航・最大射程）。F-35Aのウェポンベイに計２発積んでステルス対地／対艦攻撃任務に使用でき、ステルス性を犠牲にすれば機外搭載も可能。2015年10月からアメリカ空軍ユタ試験・訓練レンジでF-16によるテストに入っており、2018年6月にテストを完了した。2021年2月、ノルウェー軍装備部門が、アメリカ空軍第412試験航空団F-35AF-1を使用してウェポンベイからの兵装分離試験を行った。10月21日、ノルウェー国防装備庁がコングスベルク・ディフェンス＆エアロスペース社と製造契約を締結し、全規模量産に移行した。2023年から納入予定。機体のソフトウェアの方はF-35ブロック4A/4Bで運用可能となるので、2025年に完全運用能力を得る予定である。ノルウェー以外の国への輸出も狙っており、オーストラリア軍が導入を決定して開発資金も拠出している。レイセオン社と組んでアメリカ軍にも提案する予定である。参考：月刊軍事研究11,’15、5,’18、4,’18、3,’18、8,’18、11,’09、4,’15、12,’14、3,’14、8,’09、月刊JWings10,’12、5,’15、2,’18、9,’18、6,'21、1,'22、月刊航空ファン10,’14、7,’17、月刊世界の艦船4,’18

＜ＪＳＭファミリー＞

　＜ＶＬ　ＪＳＭ＞：Mk41VLSから発射できる艦対地／艦対艦ミサイル型。2014年に公開された。参考：月刊世界の艦船4,’18

＜ＪＳＭ海外シリーズ＞

　＜ＪＳＭ（航空自衛隊）＞：航空自衛隊のスタンドオフ空対艦ミサイル。F-35A用として2017年12月8日に小野寺防衛大臣が導入を発表し、2019年3月8日に防衛装備庁がコングスベルク・ディフェンス＆アエロスペース社代理店の伊藤忠アビエーションにアメリカ軍経由の直接購入DCSで第１次契約第１段階分を発注した。11月にも第２段階分を追加発注している。2022年春に受領予定。2020年12月1日、第２次購入契約を締結したとコングスベルグ・ディフェンス・アンド・スペース社が発表した。2024年1月18日、2023年度分の契約を締結した。2026年度に受領予定。参考：月刊JWings8,’19、12,'20、2,'21、月刊航空ファン8,’19、防衛省ホームページ

＜ＪＳＯＣ＞：統合特殊作戦コマンドを参照。

＜ＪＳＯＴＦ−Ｐ＞：アメリカ軍の特殊部隊で、在フィリピン米特殊作戦タスクフォース（Special Operation Task Force-Philippins）の略。司令部はミンダナオ島サンボアンガにあり、2002年7月に創設された。人員数は160-350名で、１チーム12名から構成され、４名ずつをフィリピン軍の１個大隊に派遣し、イスラム系反政府武装組織への作戦指導を行う他、航空偵察や地雷除去を実施しているという。また、アメリカ海軍移動建設チームの支援を受けて学校の修理、道路・橋の建設、医療支援を実施している。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＪＳＯＷ＞：AGM-154シリーズ（空対地ミサイル）を参照。

＜ＪＳＯＷ−ＥＲ＞：AGM-154シリーズ（空対地ミサイル）を参照。

＜ＪＳｐＯＣ＞：統合宇宙作戦センターを参照。

＜ＪＳＰ−Ｑ１＞：自衛隊のデータバス変換器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＪＳＰ−Ｑ１−Ｂ＞：自衛隊のデータ・パス変換機。川崎重工製。参考：月刊軍事研究11,’17

＜ＪＳＰ−Ｑ２＞：自衛隊の信号変換器。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究6,’18

＜ＪＳＰ−Ｓ４１＞：自衛隊のデジタル加入者回線延長器。日本電機製。参考：月刊軍事研究7,’11

＜ＪＳＳ＞：オランダ海軍統合補給支援艦Joint logistic Support Ship。艦名からカレル・ドールマン（Karel Doorman）級ともいう。ツイデルクルイス級の後継で、海からの戦力投射や沿海作戦に必要な戦略海上輸送や洋上補給を行うのを主任務とし、補給艦＋揚陸艦といった感じである。船体はステルス性を考慮し、上部構造物は艦首寄りにあり、上構直後の船体中央両舷に洋上補給装置を持ち、艦後部はヘリ甲板になっている。上構には居住区が設けられていて、乗員の他に飛行要員や医療関係者などを収容可能。上構後部はヘリ格納庫で、陸軍CH-47Eヘリ２機または海軍NH90ヘリ６機を搭載できる。ヘリ格納庫の下が医療施設で、手術室２つ、放射線室１つを持つ。上構頂部にアイマスト400と呼ばれる統合マストが搭載されていて、スマイル（SMILE）広域捜索レーダー（側面４面）、シースター（SEASTAR）水上捜索レーダー（マスト頂部）、ゲートキーパー全域監視電子光学センサー、電子戦アンテナ、衛星通信アンテナなどを装着してある。ヘリ甲板にはCH-47ヘリ２機またはNH90/AS532中型ヘリ６機が同時に発着艦できる。ウェル・ドックは無いが、ヘリ甲板下方両舷にレセスがあり、LCVP Mk5cを１隻ずつ収容していて、スチール・ビーチと呼ばれる舟艇乗り上げ用斜路を持つ。LCU Mk2も艦内に収容してあり、ダビットで積み降ろしする。ちなみに上陸用舟艇は海兵隊の運用である。ヘリ甲板の下は貨物車両甲板で、車両甲板（2350平方メートル）と貨物甲板（1000平方メートル）から構成され、レオパルト２、PzH2000、ボクサー、パトリオットなどを搭載できる。艦尾右舷にサイドランプ、艦尾中央に開口部があり、貨物車両甲板と連続していて、サイドランプから直接岸壁に、開口部から揚陸艇に車両を降ろすことが可能。また、ヘリ甲板と貨物車両甲板は能力40トンのエレベーターで結ばれていて、ローターを外せばCH-47ヘリを艦内に収容できる。燃料8700キロリットル（艦艇用燃料6500トン＋航空燃料800トン）とドライカーゴ400トンを積載可能で、上構直後・ヘリ甲板前端の船体中央両舷に洋上補給ポスト、右舷側洋上補給ポスト後方にクレーンを装備する。１日125トンの真水生成能力を持つ。全長204.7m、幅30.4m、吃水7.8m、満載排水量27800トン（28246トン？）。主機はディーゼル・エレクトリック方式、ロールスロイス社製ベルゲンB32:40V12Aディーゼル発電機４基、ベルゲンB32:40L6Aエンジン１基、出力24138馬力、２軸推進、最大速力18ノット。兵装はゴールキーパー２基（前甲板、上構後上面）、オットー・メララ社製30mm機関砲２門、ヒットロール遠隔操作銃塔４基、FNハースタル7.62mm機銃６丁。130mmデコイ６連装発射機を両舷に２基ずつ搭載する。乗員175名（150名？170名？）。揚陸部隊１個中隊170名（296名？130名？）と所要の装備を乗せられる。A833カレル・ドールマンが2014年（2015年？）に就役した。2025年にゴールキーパーを撤去して76mm砲とRAM発射機を搭載する改修を行う予定。参考：月刊軍事研究3,’10、4,’10、6,’11、月刊世界の艦船3,’19、5,’16、5,’17、6,’14、3,’14、2,’14、4,’15、8,’11、5,’16、9,'22、9,'23、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＪＳＳ＞：カナダ政府が2006年にプロテクター級の後継として導入を発表した補給艦で、多目的支援艦の略。ティッセンクルップマリンシステムズ・カナダ社、SNCラベリンProFac社が担当し、入札により２億１千万カナダドルで３隻を建造する予定だったが、手続きに不備があって入札が無効になった上、予算不足も指摘され、2008年8月にキャンセルされ、一からやり直すことになった。2010年6月に２隻（＋オプション１隻）の導入が決まり、2013年にドイツのタイプ702ベルリン級をベースとした艦を２隻建造して太平洋と大西洋に１隻ずつ配備することにした。2012年を予定していた配備予定は2020年からに遅れる見込みで、2014年にプロテクター級が完全退役してから１番艦配備までの間は外国の補給艦に頼るしか無くなり、繋ぎの給油艦アステリクスを2018年から運用する羽目になった。統合機動部隊司令部機能、追加要員収容機能、航空機等修理機能、医療提供機能、個艦防御機能などの各種機能を統合しており、北極海での作戦も可能で、洋上機動部隊の洋上滞在期間を最大６倍に延長させ、沿岸のカナダ軍部隊への支援を行う。艦内には計1000-1500平方メートルの車両・コンテナ甲板、1100平方メートルの武器弾薬格納庫、艦船用燃料6000トン（7000-10000トン？）とJP-5航空燃料875トン（650トン？1300トン？）を搭載できる燃料庫、容量400トンの清水タンクが用意されており、Ro-Ro能力と、ヘリ3-4機によるVERTREP能力を持つ。戦闘管制システムはCMS330。全長173.7m幅24m、満載排水量19648トン（28000トン？）。巡航速力20ノット。クラス名はクイーンストン級の予定だったが、１番艦はプロテクター（Protecteur）になり、2020年1月16日に起工式が行われた。2023年に竣工予定だったが、造船所のストライキで２年遅れる見込み。２番艦はプリザーバー（Preserver）。参考：月刊軍事研究5,’11、2,’09、月刊世界の艦船11,’13、1,’14、4,'20、6,'22、9,'23、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＪＳＳ４００＋＞：ドイツ海軍が３隻ほど建造予定の統合支援艦。形状はドック型輸送揚陸艦（LPD）類似で、人員400名以上、兵器、NH90ヘリ６機を搭載できる。参考：月刊軍事研究5,’11

＜ＪＳＳ−Ｐ１＞：自衛隊のドプラ速度センサ。三菱プレシジョン製。参考：月刊軍事研究3,’10

＜ＪＳＳ−Ｐ２＞：自衛隊のドプラ速度センサ。三菱プレシジョン製。参考：月刊軍事研究11,’08

＜Ｊ−ＳＴＡＲＳ＞：E-8（地上監視機）を参照。

＜Ｊ−ＳＴＡＲＳ　ＲＥＣＡＰ＞：アメリカ空軍E-8後継機計画で、Joint-Surveillance And Targeting Attack Radar System RECAPitalization（J-STARS再構築）の略。E-10開発やE-8C改良計画の頓挫を受け、2015年度に本格的に開始された。ビジネスジェット級の小型機にE-8Cと同じまたは新開発のセンサーを積むというコンセプトで、乗員はコクピットクルー２名とミッションクルー11名の計13名。開発は機体・アビオニクス、BMC2（戦闘管理指揮管制）システム、センサーシステム、データ／音声／高度データ通信システム、システム工学／統合の５要素からなり、2015年8月7日に開発会社としてボーイング、ロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマンを選定した。当初は2016年末にマイルストーンＢを達成して技術製造開発EMDを開始する予定だったが遅れが出ており、2016年12月18日にRFPが発出され、ボーイングがB737-700BBJ、ロッキード・マーチンがボンバルディア製グローバル6000、ノースロップ・グラマンがガルフストリームG650で応じた。レーダーはノースロップ・グラマン製AN/APY-7MP-RTIP小型化版を搭載し、それ以外のアビオニクスはレイセオンが開発、2018年度に機種選定を行い、2024年度にIOC、2027年度にFOCを獲得し、17機（うちEMD機３機、LRIP２機、FRP機12機）を生産する予定。ただ予算が無いので、４年くらい先延ばしにするかもしれないが、その頃にはE-8Cが退役済みになっており、アメリカ議会の戦術航空／地上軍分会が危機感を露わにしている。しかし有人機を戦場近傍上空に滞空させるのは危険という問題が指摘され、2019年度予算要求で関連予算の計上が無く計画中止となり、ISR無人機を中核とする先進型戦闘管理捜索システムABMSを開発することになった。参考：月刊航空ファン2,’18、11,’15、月刊JWings5,’18、10,’18

＜ＪＳＵ−１２２＞：ISU-122（自走砲）を参照。

＜ＪＳＵ−１５２＞：ISU-152（自走砲）を参照。

＜ＪＳＷＡＮ＞：海上自衛隊の艦内統合ネットワークで、Japan Ship Wide Area Networkの略。海自艦艇内の各種戦闘指揮システムやセンサーなどをリンクするネットワークで、運行系、業務支援系、映像系、C2系、航法系といった各サブシステムともリンクしており、作戦任務だけでなく、整備補給、文書・人事管理、教育といった各種業務も円滑に行うことが出来る。参考：月刊世界の艦船1,’16、5,’19

＜ＪＴ＞：アメリカ海軍の潜水艦用聴音ソナー。使用周波数0.1-12kHz。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＪＴ３Ｃ＞：J57シリーズ（ジェットエンジン）を参照。

＜ＪＴ３Ｄ−８Ａ＞：TF33-P-7（ジェットエンジン）を参照。

＜ＪＴ３Ｄ−８Ｂ＞：TF33-PW-100A（ジェットエンジン）を参照。

＜ＪＴ８Ｂ−５＞：J52-P-408A（ジェットエンジン）を参照。

＜ＪＴ８Ｄ−９＞：プラット＆ホイットニー社のターボファンエンジン。T-43A、C-9に搭載された。バイパス比1.03、インレット・ガイドベーン１段、ファン２段、圧縮機は軸流式で低圧６段・高圧７段、燃焼器はカニュラー式で燃焼室９個、タービンは高圧１段・低圧３段、アフターバーナーは無い。全長3.048m、直径1.08m、乾燥重量1.475トン。最大連続推力1.86トン、離昇推力6.577トン。参考：世界の軍用機1979

＜ＪＴ８Ｄ−１７＞：プラット＆ホイットニー社のターボファンエンジン。YC-15に搭載された。バイパス比0.99、インレット・ガイドベーン１段、ファン２段、圧縮機は軸流式で低圧６段・高圧７段、燃焼器はカニュラー式で燃焼室９個、タービンは高圧１段・低圧３段、アフターバーナーは無い。全長3.607m、直径1.08m、乾燥重量1.51トン。最大連続推力1.923トン、離昇推力7.257トン。参考：世界の軍用機1979

＜ＪＴ−９＞：殲教９型シリーズ（練習機）を参照。

＜ＪＴ１０Ｄ＞：F117-PW-100（ターボファンエンジン）を参照。

＜ＪＴ１０Ｄ−４＞：プラット＆ホイットニー社のターボファンエンジン。バイパス比5.65、ファン１段、圧縮機は軸流式12段、燃焼器はアニュラー型、タービンは高圧２段・低圧４段、アフターバーナーは無い。全長3.353m、直径1.928m、乾燥重量2.767トン。離昇推力13.154トン。参考：世界の軍用機1979

＜ＪＴ１２＞：J60-P-6（ジェットエンジン）を参照。

＜ＪＴ１５Ｄシリーズ＞：プラット＆ホイットニー社のターボファンエンジン。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＪＴ１５Ｄ−４Ｃ＞：ビジネスジェット用JT15Dシリーズの出力強化型で、背面飛行も可能としている。推力1.134トン。S.211練習機に搭載された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＪＴ１５Ｄ−５Ｃ＞：JT15D-4Cの出力強化型。推力1.447トン。S.211A練習機に搭載された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＪＴＡ−１２５−Ｂ／ＧＴ＞：自衛隊の野外用端子箱。東海理研製。参考：月刊軍事研究1,’17

＜ＪＴＡＣ＞：前線航空統制官を参照。

＜ＪＴＡＣＳ＞：前線航空統制官を参照。

＜ＪＴＡＧＳ＞：Joint Tactical Ground Station（統合戦術地上ステーション）の略。DSP衛星からデータを直接受信できる移動式地上局で、アメリカ本土の地上局を介さずに迎撃部隊にデータを送ることができる。可搬組み立て式パラボラアンテナ（直径3m）３基によりDSP衛星３基からのデータを受信、大型コンテナ車内の計算装置で弾道ミサイルの発射位置、発射時間、着弾予想点、着弾予想時間、飛翔経路を解析する。DSP衛星で探知した強烈な赤外線なら何でも分析できるので、飛んでいる航空機（特にアフターバーナー点火時）や巡航ミサイル、砲弾や爆薬の炸裂、噴火、大火災などもいち早く見付けられる。航空機や巡航ミサイルなど弾道ミサイルより遅い飛翔体はスローウォーカーと称し、弾道ミサイルと共に監視分析対象となっている。要員はコンテナ内のオペレーターと整備員の計３名。データ送信はリンク16対応の多機能情報分配システムMIDSや統合伝達システムIBSで行い、統合戦術ターミナルJTT装備の指揮所や艦船などが情報を受け取る。C-141以上の大型輸送機に積むことができ、現地では大型トラックで移動する。SBIRS-HIGHやSTSSに対応するため、M3P（多任務モバイルプロセッサ）改修を行う予定。運用はアメリカ陸軍第１宇宙旅団。５基が製造されて1997年から韓国（烏山）やドイツ（シュツットガルド）、コロラド・スプリングス（２基）、フォート・ブリスに配備され、2002年からは中東（カタール？）にも配備されている。イラク戦争時にはクウェートに配備され、短・中距離弾道ミサイルの監視にあたった。2007年10月中旬にはコロラド・スプリングスの１基が三沢基地に設置され、10月26日から第１宇宙旅団第１宇宙大隊第１宇宙中隊第２小隊Ｃ分遣隊（要員24名、正式発足は2008年1月）で運用されており、車力分屯基地のAN/TPY-2FBXRTに弾道ミサイル発射情報を送信するようだ。2008年1月22日に三沢基地で分遣隊の編成式が行われ、模擬訓練が記者団に公開された。参考：月刊軍事研究9,’05、9,'15、9,’17、6,’09、11,’07、1,’08、11,’08、日米イージス艦とミサイル防衛

＜ＪＴＡ−Ｑ６５−Ｂ＞：自衛隊の救難無線機試験装置。太洋無線製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜ＪＴＡ−Ｑ１７９＞：自衛隊の赤外線妨害装置試験器。三菱商事が受注している。参考：月刊軍事研究7,’07

＜ＪＴＡ−Ｔ１＞：陸上自衛隊の携帯電話機１号。見た目は小型の黒電話である（ダイヤルは付いていないが）。重量3kg。電源はDC3V（JBA-30を２個）。通信距離はJWD-1/TT使用時で36km。沖電気製。参考：自衛隊装備カタログ1981、自衛隊装備年鑑1996

＜ＪＴＡ−Ｔ８＞：陸上自衛隊の携帯電話機１号。JMTC-T5/T10/T20電子交換装置２号の端末となる野外電話機として連隊以下で使用する。重量4kg。電源は単一乾電池３本（DC3V）。通信距離36km（JWD-1/TT使用時）。沖電気製。参考：自衛隊装備カタログ1981、自衛隊装備年鑑1996、陸上自衛隊地上戦力の全容、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＴＡ−Ｔ１０＞：陸上自衛隊の携帯電話機１号。JMTC-T120/T121/T111/T110電子交換装置２号の端末となる野外用自動電話機である。沖電気工業製。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊軍事研究10,’10

＜ＪＴＡ−Ｔ１１＞：陸上自衛隊の携帯電話機１号。JSB-T4交換器２号の端末となる野外電話機である。沖電気工業製。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊軍事研究8,’07

＜ＪＴＡ−Ｔ１１Ｂ＞：陸上自衛隊の野外電話機。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＴＡ−Ｔ１３＞：自衛隊の自動電話機。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究4,’11

＜ＪＴＡ−Ｔ１４＞：自衛隊の自動電話機。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜ＪＴＡ−Ｔ１５＞：自衛隊の野外電話端末。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究5,’15

＜ＪＴＤＳ＞：アメリカ海軍のNTDSで、Jeep Tactical Data Systemの略。オリヴァー・ハザード・ペリー級に搭載された。参考：月刊世界の艦船10,’11

＜ＪＴＥＭ−Ｑ４Ｄ＞：陸上自衛隊野戦特科情報処理システム試験装置。東芝製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＪＴＥＭ−Ｑ８＞：陸上自衛隊のJTPS-P16対砲レーダー用整備支援装置。東芝電波プロダクツ製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＪＴＥＭ−Ｑ１１＞陸上自衛隊基幹連隊指揮統制システム野整備試験装置。東芝製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＪＴＥＭ−Ｑ１３＞：自衛隊の火力戦闘指揮統制システム野整備試験装置。東芝製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＪＴＥＭ−Ｑ１３−Ｂ＞：自衛隊の火力戦闘指揮統制システム野整備試験装置。東芝製。参考：月刊軍事研究1,’18

＜ＪＴＥＭ−Ｑ３５＞：自衛隊の多連装ロケットシステム指揮装置試験装置。東芝製。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＪＴＦ１０Ａ−２７Ｌ＞：TF30-P-412（エンジン）を参照。

＜ＪＴＦ１０Ａ−３２Ｃ＞：TF30-P-100（エンジン）を参照。

＜ＪＴＦ２２Ａ−２４Ａ＞：F401-PW-400（エンジン）を参照。

＜ＪＴＦ２２Ａ−２５Ａ＞：F100-PW-100（エンジン）を参照。

＜ＪＴＦ２２Ａ−２６Ａ＞：プラット＆ホイットニー社の計画ターボファンエンジン。JTF22A-30Aの推力偏向ノズルを外してアフターバーナーを追加している。XFV-12の対抗馬のコンベア製モデル200をCTOL型にしたモデル201に搭載予定だったが、機体ごと没になった。参考：月刊JWings8,’22

＜ＪＴＦ２２Ａ−３０Ａ＞：プラット＆ホイットニー社の計画推力偏向ターボファンエンジン。F100ターボファンエンジンの改良型で、推力偏向ノズルを備えており、斜めにカットした円筒３基を逆回転させてノズルを下向きにする（後のYak-41用R79V-300やF-35B用F135-PW-600と同じ）。XFV-12の対抗馬のコンベア製モデル200計画VTOL機に搭載予定だったが、機体ごと没になった。参考：月刊JWings8,’22

＜ＪＴＦ−５１９＞：統合任務部隊519を参照。

＜ＪＴＦＥＸ＞：統合任務部隊演習の略。参考：月刊航空ファン6,’17

＜ＪＴＩＤＳ＞：リンク16用端末の１つで、統合戦術情報分配システム（Joint Tactical Information Distribution System）の略。海軍のデータリンク能力を強化し、空軍の戦術機にデータリンク能力を付与し、陸軍の戦場情報分配機能を補助し、各部隊に通信・航法・IFF能力を与える。時分割多元接続TDMA（Time Division Multiple Access）方式を採用しており、各JTIDS参加部隊はそれぞれ割り当てられた回線使用時間に960-1215MHzの周波数帯をホッピングする擬似ランダム符号電波を6.4マイクロ秒のパルス系列でデータベースに送信し、またデータベースを連続的に監視して必要な情報を引き出す。AWACSなどの大型航空機や大型水上艦艇用のクラス１、小型航空機や小型水上艦艇用のクラス２、個人装備及びミサイル用のクラス３に分類される。大型で値段も高いため、MIDSが開発された。参考：月刊世界の艦船7,’17、ザ・マーチ18号、月刊軍事研究6,’04

＜ＪＴＩＤＳユニット＞：JUと略す。リンク16でリンクされている艦船や航空機などのことである。参考：月刊軍事研究6,’04

＜Ｊ／ＴＰＨ−７０１＞：航空自衛隊の移動式気象レーダー装置。６輪トラックの荷台にシェルターと気象レーダー用パラボラアンテナを載せたレーダーシェルター装置、観測シェルター装置、発動発電機で構成され、気象レーダー情報を観測シェルター装置にマイクロ波などで送って解析する。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＴＰＨ−７０２＞：航空自衛隊の移動式気象レーダー装置。東芝製。参考：月刊軍事研究12,’10

＜ＪＴＰＮ−Ｐ２０−Ｂ＞：陸上自衛隊の着陸誘導装置。監視レーダー装置、精測進入監視レーダー装置、管制装置、通信装置からなる。東芝製。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊軍事研究2,’14

＜Ｊ／ＴＰＱ−７０１＞：航空自衛隊の移動式ラプコン装置。空港監視用レーダーアンテナ、精密進入用レーダーアンテナ、レーダーモニター・無線機器・管制卓５卓などを収容した管制室など、シェルター５基により構成され、トラック８両及びトレーラーで輸送できる。移動管制隊に配備された。参考：月刊JWings12,’01、自衛隊装備年鑑1996、航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＴＰＱ−７０２＞：航空自衛隊の移動式ラプコン装置。移動式捜索レーダー装置、移動式精測レーダー装置、移動式中央管制装置、発動発電機５基、管制塔用レーダー表示装置（ブライトディスプレイ）などからなり、車載またはトラック荷台サイズのコンテナ式またはトレーラー牽引式なので機動力が高い。移動式捜索レーダー装置は矩形パラボラアンテナを全周旋回させて半径50-150kmの航空機を捜索探知し、ターミナルレーダー管制に必要な情報を得る。移動式精測レーダー装置は橙と白のチェッカーに塗られたコンテナ上に折り畳み式矩形レーダーアンテナを載せたもので、着陸誘導管制に必要な情報を得る。移動式中央管制装置は通信シェルタ、管制シェルタＡ、管制シェルタＢからなり、レーダー装置で得た情報を基に、管制シェルタＡ・Ｂ内に５基ずつ設置されている管制卓で管制を行う。レーダー画面は液晶式にしてカラー化、眼精疲労も軽減した。発動発電機は各レーダー装置や各シェルタに１基ずつ割り当てられ、必要な電力を供給する。ブライトディスプレイは管制卓と同じ画面を離れた場所でも表示するためのノートパソコン型ディスプレイである。移動管制隊に配備された。日本電気製。参考：月刊JWings9,’16、10,’16、月刊軍事研究4,’16

＜Ｊ／ＴＰＳ−１００＞：航空自衛隊の移動用三次元レーダー。折り畳み式プラナー・アレイ・アンテナ（かまぼこ型アンテナ？）、送受信機、指揮管制装置、信号処理装置をトレーラーに載せたもので、トラックにより牽引される。複数のペンシルビームを形成して空間を走査するが、フェイズド・アレイ・レーダーの給電回路で複数のビームを形成する回路が複雑になりすぎるので、スネーク導波管によるフレスキャンで複数ビームを形成し、これを移相器に通して位相走査する位相・周波数走査アンテナを採用した。移相器を介しているので、フレスキャンで問題となるECCM性能も改善している。移動用多重通信装置と行動を共にする。1971年に完成し、臨時第１移動警戒隊に配備された。参考：自衛隊装備カタログ1981、レーダシステムの基礎理論

＜Ｊ／ＴＰＳ−１０１＞：航空自衛隊の移動用三次元レーダー装置。トラックの後部荷台に大型の八角形パラボラアンテナを搭載しており、目標情報は方位、距離、速度、高度などをコンピュータで処理、通信装置で送信する。固定レーダーサイトとの連携運用も可能。三菱電機製。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｊ／ＴＰＳ−１０２シリーズ＞：航空自衛隊航空警戒管制団／隊移動警戒隊の移動用三次元レーダー。日本電気製。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＴＰＳ−１０２＞：システムは統制装置、レーダーアンテナ、監視装置、シェルター車、発動発電機で構成され、全て73式大型トラックなどに車載される。世界初の円筒形レーダーであるシリンドリカル・アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダー（全方位・仰角電子走査型レーダー）を採用しており、レーダーアンテナは起倒式で、形状から茶筒とも呼ばれる。目標捕捉追尾能力・ECCM能力が高く、BADGEシステムとの完全リンクが可能で、固定レーダーが使用不能になった際の代替や、固定レーダー覆域外のカバーなどを主任務とする。統制装置はシェルター荷台付きトラック２両からなり、運用する際はトラックを横に並べてシェルターを繋げ、内部のシステムで監視装置からのレーダー情報を受け取って要撃管制を行う。監視装置はシェルター積載トラックに収容され、レーダーアンテナでキャッチした目標データを処理して監視装置に送る。シェルター車は後部シェルターを横に広げることが可能で、指揮所や整備員待機所として使用される。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊軍事研究6,’10、月刊JWings4,’04、自衛隊装備年鑑1996

＜Ｊ／ＴＰＳ−１０２Ａ＞：自衛隊の移動式警戒監視システム。参考：月刊軍事研究2,’19

＜ＪＴＰＳ−Ｐ５＞：71式対空レーダー装置を参照。

＜ＪＴＰＳ−Ｐ６＞：71式地上レーダー装置を参照。

＜ＪＴＰＳ−Ｐ８−Ｅ＞：自衛隊の沿岸レーダー装置。東芝製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜ＪＴＰＳ−Ｐ９＞：79式対空レーダー装置を参照。

＜ＪＴＰＳ−Ｐ１１＞：85式地上レーダー装置を参照。

＜ＪＴＰＳ−Ｐ１４＞：陸上自衛隊の高射特科群用対空レーダーで、1988年度から高射特科大隊本部管理中隊などに配備された。アンテナは横長８角形のフェイズド・アレイ式で、3.5トントラックの後部車体のシェルター上に搭載され、中−高々度航空目標を捜索する。使用周波数Ｓバンド。参考：自衛隊装備年鑑1996、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊軍事研究10,’10

＜ＪＴＰＳ−Ｐ１４海外シリーズ＞

　＜ＴＰＳ−Ｐ１４ＭＥ＞：フィリピン空軍移動式対空レーダー。2020年8月25日に三菱電機がフィリピン国防省と１基を契約した。2022年10月3日、フィリピン空軍に納入する三菱電機製TPS-P14ME警戒管制レーダー初号機の製造が完了し、フィリピン空軍による輸出前検査が了承されたと、防衛省が発表した。これを受け、10月4日から空自がフィリピン空軍要員へのレーダー関連教育を開始している。参考：防衛省ホームページ

＜ＪＴＰＳ−Ｐ１５＞：陸上自衛隊の88式地対艦誘導弾システム用捜索評定レーダー。システムは1/2トン小型トラックに搭載されており、地対艦ミサイル連隊のレーダー小隊に配備され、海岸線に展開して前方120度・距離30-50kmの範囲を捜索する。参考：月刊軍事研究10,’10

＜ＪＴＰＳ−Ｐ１６＞：陸上自衛隊の対砲レーダー。76式対砲レーダー装置の後継で、1998年から配備された。システムは74式特大型トラックと73式大型トラックに搭載され、機動力が高い。アンテナはアクティブ・フェイズド・アレイ方式で、平べったい大型直方体形状をしており、使用時には荷台から側方に垂直近くまで立てる。使用周波数Ｓバンド、探知範囲は左右50度ずつ、探知距離40km以上、18発以上の榴弾砲／カノン砲弾またはロケット弾をキャッチして射撃位置を割り出すことができる。操作要員６名。特科連隊情報中隊や特科隊に１基ずつ配備されており、第５大隊（師団全般支援担当）に情報を提供する。東芝及び東芝電波プロダクツ社製。参考：月刊PANZER8,’01、5,’13、月刊軍事研究10,’10、11,’06、スピアヘッドNo.6、No.14、No.16、No.18、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＴＰＳ−Ｐ１６整備支援装置＞：自衛隊の機器。東芝電波プロダクツ社製。参考：月刊軍事研究4,’14

＜ＪＴＰＳ−Ｐ１８シリーズ＞：陸上自衛隊の低空レーダー装置。参考：スピアヘッドNo.5

＜ＪＴＰＳ−Ｐ１８＞：JTPS-P9の後継として高射特科大隊などに配備された。高機動車の荷台にシェルター、伸縮式ポール、横長レーダーアンテナを搭載しており、運用時にはアンテナを高さ5mまで持ち上げて低高度目標の捜索にあたる。得られた情報は師団対空情報処理システムDADSに送る。電源トレーラーが要らないので機動性が高い。高々度遠距離目標はJTPS-P14に任せる。三菱電機製。参考：スピアヘッドNo.5、No.18、月刊軍事研究1,’08、月刊PANZER4,’11、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、朝雲

＜ＪＴＰＳ−Ｐ１８−Ｂ＞：自衛隊の低空レーダー装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究4,’16

＜ＪＴＰＳ−Ｐ１８−Ｃ＞：自衛隊の低空レーダー装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究9,’17

＜ＪＴＰＳ−Ｐ１８低空レーダー装置用ＤＡＤＳ連接試験用付加装置＞：JTPS-P18が師団対空情報処理システムDADSとのデータリンクに不具合を生じた場合、操作員は低空レーダー装置（P18）用DADS連接試験装置を使用して原因の究明を行うが、この試験装置は周囲の電子機器から発生する電気ノイズに弱く、干渉で結果測定が上手くいかないことがある。この際、試験装置内に0.1マイクロファラッドのコンデンサーを組み込んでノイズを除去できるようにした後で再度テストを行う必要があるが、このコンデンサーは標準装備機材ではないので隊員が事前に準備しておかねばならず、しかも小さいので作業中に無くすことも多く、実戦に於いて問題となることが予想されており、通信学校の教育でもノイズによる測定不良で講義に支障を来す事態が生じていた。このため、ノイズ抑制用コンデンサーに、整備マニュアルで記載はあるが実際の装置には組み込まれていない150オーム抵抗素子を付加し、携帯電話サイズの廃品プラスチックケースに組み込んだのが本装置である。ケースから延びる有線を繋ぐだけでノイズが除去され、落として見つからなくなる恐れも無くなり、設計図と部品があれば１日で自作できるため、全国の部隊に配備され、開発者の通信学校第２教育部レーダー教官室助教・レーダー整備員福井二等陸曹は平成20年度防衛技術奨励賞を受賞した。参考：朝雲

＜ＪＴＰＳ−Ｐ２３シリーズ＞：陸上自衛隊の地上レーダー装置１号。参考：MAMOR vol.43

＜ＪＴＰＳ−Ｐ２３＞：JTPS-P11の後継として2001年から開発され、2004年に完成した。高機動車の荷台に短−中距離地上移動目標探知用レーダーアンテナ付きシェルターを搭載したもので、レーダーにより地上移動目標を探知する。展開場所に到着後、ジャッキで車体を固定し、シェルターから器材を降ろして発電機をセット、電源ケーブルを繋いでアースを地面から取り、シェルター上面にあるレーダーアンテナ（形状は直方体）を立ち上げてアンテナマストを延ばし、シェルターをロープで地面に固定する。その後ろに指揮所となるシェルター付きトラックを背中合わせに止め、トラックのシェルター内にある指揮所操作端末を立ち上げて現在位置を測定・入力すれば運用準備完了。JGVS-V9近距離用赤外線監視装置及び光学望遠鏡とセットで運用することもある。CH-47J/JAやC-130Hによる空輸が可能。日本電気製。参考：MAMOR vol.43、月刊軍事研究3,’07、スピアヘッドNo.5、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＴＰＳ−Ｐ２３−Ｃ＞：自衛隊の地上レーダ装置１号。日本電気製。参考：月刊軍事研究1,’19

＜ＪＴＰＳ−Ｐ２５シリーズ＞：陸上自衛隊の対空レーダ装置。参考：月刊PANZER6,’14

＜ＪＴＰＳ−Ｐ２５＞：JTPS-P14の後継で、同じくフェイズド・アレイ式だが、探知距離と情報処理能力の増大を図っている。８×８輪車両に搭載することで機動性や整備性も改善した。アンテナは車体最後部にあり、前後左右４面で構成され、使用時にはジャッキにより１段持ち上げて視野を確保するが、前面は器材部分が邪魔になるため、更に１段上昇するようになっている。2013年4月15日に初号機が高射学校へ配備された。三菱電機製。参考：月刊PANZER6,’14、朝雲、月刊軍事研究10,’12、10,’14

＜ＪＴＰＳ−Ｐ２５−Ｂ＞：自衛隊の対空レーダ装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜ＪＴＰＳ−Ｐ２５−Ｃ＞：自衛隊の対空レーダ装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＪＴＰＳ−Ｖ６−Ｂ＞：自衛隊の地上レーダー装置１号。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’08

＜ＪＴＰＸ−Ｐ５−Ｂ＞：自衛隊の味方識別機。日本無線製。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＪＴＰＸ−Ｐ５０−Ｂ＞：自衛隊の味方識別機。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’17

＜ＪＴＰＸ−Ｐ５１−Ｂ＞：自衛隊の味方識別機。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究1,’14

＜ＪＴＰＸ−Ｐ５１−Ｃ＞：自衛隊の味方識別機。日本無線製。参考：月刊軍事研究12,’18

＜ＪＴＰＸ−Ｐ５２＞：自衛隊の味方識別機。日本無線製。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ＪＴＰＸ−Ｐ５２−Ｂ＞：自衛隊の味方識別機。ネットコムセックまたは日本無線製。参考：月刊軍事研究4,’15

＜ＪＴＰＸ−Ｐ５２−Ｄ＞：自衛隊の味方識別機。日本無線製。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＪＴＰＸ−５３＞：自衛隊の味方識別機。日本無線製。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＪＴＰＸ−Ｐ５３−Ｂ＞：自衛隊の味方識別機。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’17

＜Ｊ／ＴＲＮ−５０１＞：航空自衛隊のタカン装置（移動用）。トラック積載シェルター・発動発電機とトレーラー搭載空中線部からなり、現場に着いたらシェルターを地上に設置、シェルター上に空中線部を据え付ける。1984年9月に千歳管制隊に配備され、千歳管制隊移動管制班を経て移動管制隊で使用された。参考：月刊JWings10,’16、航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＴＲＮ−５０２＞：航空自衛隊の移動式タカン装置。トラック積載シェルターとトレーラー搭載発動発電機からなり、シェルターと円筒形の空中線部を一体化している。2015年9月に移動管制隊に配備された。日本電気製。参考：月刊JWings10,’16、月刊軍事研究5,’11

＜Ｊ／ＴＲＯ−１＞：航空自衛隊のOH移動用多重通信装置。移動用三次元レーダーと移動用有線通信装置を組み合わせて敵機を監視するもので、極超短波通信回線24本を持つ。2・1/2トントラック、KV-107�U、C-1での輸送が可能。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜Ｊ／ＴＲＱ−５０２＞：航空自衛隊の移動用多重通信装置（OH）。J/TRT-501通信装置１基、J/TRR-501受信・端局装置１基、NAS-91/TRQ空中線装置２基からなり、73式大型トラック、KV-107、CH-47、C-1、C-130Hで輸送できる。外気温マイナス40度からプラス50度で使用でき、６度までの傾斜地でも設置可能である。シェルターはアルミ材を採用し、衝撃や振動から防御できる。通信は2300MHz帯を使用し、四重ダイバーシティ受信方式を採用しており、電話36回線を見通し線外に伝送可能。参考：自衛隊装備年鑑1996、航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＴＲＱ−５０４＞：航空自衛隊の移動用多重通信装置（OH）。デジタル見通し外通信装置で、音声80回線とデータ通信20回線を構築できる。使用周波数UHF。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｊ／ＴＲＱ−５０６＞：航空自衛隊の移動用多重通信装置（OH）。３・1/2トントラックの荷台に大型の通信用パラボラアンテナ（移動時は上下２つ折りになっている）を載せたもので、発動発電機も牽引する。移動通信隊に配備され、２セットが１組になっており、通信を行う基地や地点の双方に設置して見通し外（OH）通信回線を構築する。設置の際にはトランジットコンパスでアンテナの方向を決め、発動発電機をトラックから切り離して近くに固定し、電源ケーブルを繋いで暖機運転と電源チェックを行う。トラックを停車位置に移動させ、折り畳んだアンテナを固定しているボルトを外し、電源ケーブルを装置と繋ぎ、アンテナ架台の脚を地面まで延ばして固定、トラックにもアウトリガーを付けて動かないようにする。油圧でアンテナを開き、導波管を繋いで（接続口は電波を水平に出すモードと垂直に出すモードで異なるので、状況により判断する）、受信用同軸ケーブルをプリセレクタに接続する。設置場所に電源があるとは限らず、故障時に修理できる確約もないので、大半は手作業である。これで作動確認を行えばJ/TRQ-506の準備は完了だが（概ね１時間くらい）、実際には基地または移動通信隊の有線整備員が基地の通信施設、TTC-3移動用電話交換装置、その辺の固定電話に有線ケーブルを繋ぎ、空自指揮管理通信網や災害派遣時の通信網に接続することになる。J/TRQ-504よりも送信能力を強化した。日本電気製。参考：MAMOR vol.89、航空自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊JWings10,’13、月刊軍事研究5,’11

＜ＪＴＲＳシリーズ＞：アメリカ軍のソフトウェア無線機で、Joint Tactical Radio System（統合戦術無線機システム）の略。リンク16、TACAN、GPSなどの戦術通信ネットワークを全て統合する陸海空軍海兵隊の４軍共用無線システムである。使用周波数帯2-2000MHzの広帯域ネットワーク波形WNW（Wideband Network Waveform）を使用し、毎秒5MB以上のデータ伝送速度とECCM機能を持つ。JTRS-NEDと呼ばれる相互運用システムにより、JTRS対応機器だけでなく、従来型通信規格（Bowman VHF、COBRA、能力向上型方向・位置報告システムEPLRS、ハブクイック�U、HF SSB/ALE、HF5066、リンク16、SINCGARS、UHF　DAMA　SATCOM181/182/183/184、UHF LOS、VHF LOS）とも相互運用性を確保した。車両・ヘリコプター・指揮所用JTRS-GMR、特殊部隊用JTRS-SHH、航空機・艦船・基地用JTRS-AMF、携帯用JTRS-HMSの４種を開発中だが、MUOS衛星が運用可能となる2010年に間に合わない恐れが出ている。参考：朝雲、月刊軍事研究1,’12、5,’05、8,’08

　＜ＪＴＲＳ　ＡＩＭ＞：AIMはAdvanced INFOSEC Machineの略。JTRSの暗号化機能で、ジェネラル・ダイナミクスC4システムズ社が開発中。国家安全保障局NSAの規定によるタイプ１暗号化とタイプ２暗号化に対応し、500Mbpsまでの通信に暗号化を行う。従来の通信機との相互運用性も持つ。参考：月刊軍事研究1,’12

　＜ＪＴＲＳ−ＡＭＦ＞：AMFはAirborne. Maritime, Fixed stationの略。航空機・艦艇・地上基地用で、ロッキード・マーチン社が開発中。航空機用はAN/ZRC-1、艦艇・地上基地用はAN/URC-147である。月刊軍事研究1,’12、朝雲

　＜ＪＴＲＳ−ＧＭＲ＞：GMRはGround Mobile Ratioの略で、以前はJTRSクラスタ１と称した。車載型４チャンネル通信機で、SINCGARS、UHF　DAMA　SATCOM、HF、EPLRS、WNW、SRWに対応する。複数チャンネルの秘匿通話、データや映像の伝送が行える。ボーイング社、ロックウェル・コリンズ社、ノースロップ・グラマン社、BAEシステムズ社、ハリス社が開発し、試験機91基でテストしたが、2011年夏にはオーバーヒートが続出、2011年10月に計画が打ち切られてしまった。月刊軍事研究1,’12、朝雲

　＜ＪＴＲＳ−ＨＭＳ＞：HMSはHandheld, Manpack, Small form fitの略で、以前はJTRSクラスタ５と呼ばれた。歩兵携帯用で、SRWに対応し、２チャンネルの背負い式（AN/PRC-155）、１−２チャンネルの手持ち式（AN/PRC-148またはAN/PRC-154）、１−２チャンネルの組み込み式（SFF。SFF-Aから-Lまで11種類に細分される。音声通話機能は無くデータ通信専用）の３つがある。GPSを内蔵しており、自己位置情報を送信可能。秘匿通話、データ伝送、映像伝送が行える。フェーズ２ではアメリカ海軍MUOS通信衛星に対応させ、海軍海兵隊空軍にも配備する予定。ジェネラル・ダイナミクスC4システムズ社が開発中。月刊軍事研究1,’12、朝雲

　＜ＭＩＤＳ　ＪＴＲＳ＞：Multiple Information Distribution System-Joint Tactical Radio Systemの略で、制式名称AN/USQ-190(V)。MIDSにソフトウェア無線機技術を取り入れ、JTRS対応通信機にするもので、リンク16の他に３チャンネルの通信が可能で、TACAN端末としても使用できる他、新型高速データリンクTTNTやCMN-4に対応するための余裕が持たせてある。出力200W。2016年度からF-15Cに搭載予定。参考：月刊軍事研究8,’16、1,’12、1,’15、月刊航空ファン5,’17、月刊世界の艦船7,’17、朝雲

＜ＪＴＳ−２７−Ｄ／ＴＳＭ＞：自衛隊の線路試験器。東京電波製。参考：月刊軍事研究5,’14

＜ＪＴＳ−１８１＞：自衛隊の機上無線機試験器。シマヅプレシジョンインスツルメンツインク製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜ＪＴＳ−１８４＞：自衛隊の乾電池試験器。東海理研製。参考：月刊軍事研究1,’17

＜ＪＴＳ−１９３−Ｆ／Ｕ＞：自衛隊の乾電池試験機。日本電波製。参考：月刊軍事研究5,’07

＜Ｊ／ＴＳ−２６７−Ｂ＞：自衛隊の雑音指数測定器。アジレント・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究3,’11

＜Ｊ／ＴＳ−２９１＞：自衛隊の総合無線試験機。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究10,’10

＜Ｊ／ＴＳＣ−７０１＞：航空自衛隊の移動式管制塔。トレーラーの上に管制用シェルター、UHF/VHF対空無線機、指向信号灯などを搭載したもので、シェルターはＸ字の支柱により高さ8mまで持ち上げられ、管制官４名が中で管制任務を行う。通信用直通電話回線を設営すれば飛行場管制任務を開始できる。移動管制隊に配備された。東芝電波プロダクツ製。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊軍事研究4,’14、月刊JWings10,’16

＜ＪＴＳ−Ｎ２１＞：自衛隊の電圧抵抗計。緑屋電気製。参考：月刊軍事研究4,’08

＜ＪＴＳ−Ｑ９−Ｃ＞：自衛隊の味方識別機試験装置。東通電子製。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＪＴＳ−Ｑ９−Ｄ＞：自衛隊の味方識別機試験装置。東通電子またはネットコムセック製。参考：月刊軍事研究5,’08、8,’11

＜ＪＴＳ−Ｑ９−Ｅ＞：自衛隊の味方識別機試験装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＪＴＳ−Ｑ３１−Ｃ＞：自衛隊の味方識別機試験装置。東通電子またはネットコムセック製。参考：月刊軍事研究5,’07、1,’15

＜ＪＴＳ−Ｑ３４＞：自衛隊の機上距離測定装置試験装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’08

＜ＪＴＳ−Ｑ４４−Ｃ＞：自衛隊の試験器。トキメックまたは東京計器製。参考：月刊軍事研究10,’07、12,’10

＜ＪＴＳ−Ｑ５１−Ｂ＞：自衛隊の電波高度計試験器。日本航空電子工業製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＪＴＳ−Ｑ５１−Ｃ＞：自衛隊の電波高度計試験器。日本航空電子工業製。参考：月刊軍事研究11,’17

＜ＪＴＳ−Ｑ５５−Ｂ＞：自衛隊の総合無線試験器。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ＪＴＳ−Ｑ６５−Ｂ＞：自衛隊の救難無線機試作装置。太洋無線製。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＪＴＳ−Ｑ７４＞：自衛隊の直流交流電圧発生器。TFF製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜ＪＴＳ−Ｑ７４−Ｃ＞：自衛隊の直流交流電圧発生器。TFF製。参考：月刊軍事研究3,’16

＜ＪＴＳ−Ｑ７７＞：自衛隊のレーダ警報器試験器。明星電気製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＴＳ−Ｑ８５＞：自衛隊の個人暗視眼鏡試験器。日本電気製。参考：月刊軍事研究9,’07

＜ＪＴＳ−Ｑ１１９−Ｂ＞：自衛隊のレーダー警戒装置試験装置。トキメックまたは東京計器製。参考：月刊軍事研究6,’07、11,’11

＜ＪＴＳ−Ｑ１１９−Ｃ＞：自衛隊のレーダー警戒装置試験装置。東京計器製。参考：月刊軍事研究1,’13

＜ＪＴＳ−Ｑ１１９−Ｄ＞：自衛隊のレーダー警戒装置試験装置。東京計器製。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＪＴＳ−Ｑ１２２−Ｂ＞：自衛隊の機上気象レーダー試験装置。トキメック製。参考：月刊軍事研究2,’09

＜ＪＴＳ−Ｑ１２３−Ｂ＞：陸上自衛隊の慣性航法装置試験器。三菱プレシジョン製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＪＴＳ−Ｑ１２９−Ｃ＞：自衛隊のタカン航法装置試験器。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究7,’07

＜ＪＴＳ−Ｑ１３０−Ｂ＞：自衛隊の機上無線機試験装置。富士通製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＴＳ−Ｑ１３１−Ｂ＞：自衛隊の味方識別機試験装置。横河電機製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＴＳ−Ｑ１３１−Ｃ＞：自衛隊の味方識別機試験器。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究9,’12

＜ＪＴＳ−Ｑ１３２＞：自衛隊のトランスポンダ試験器。東洋無線システムまたはネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究5,’10、10,’13、6,’17

＜ＪＴＳ−Ｑ１３２−Ｂ＞：自衛隊のトランスポンダ試験器。東洋無線システム製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＴＳ−Ｑ１３７＞：自衛隊の伝送点検装置。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究1,’10

＜ＪＴＳ−Ｑ１３９＞：自衛隊の衛生単一通信システム試験装置。アンリツネットワークス製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜ＪＴＳ−Ｑ１５４＞：自衛隊の低空レーダー装置試験装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’14

＜ＪＴＳ−Ｑ１５４−Ｂ＞：自衛隊の低空レーダー装置試験装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究3,’18

＜ＪＴＳ−Ｑ１５９＞：自衛隊の総合無線試験器。菊水電子工業またはディフェンス・レイバー・エアロ製。参考：月刊軍事研究8,’07、12,’11

＜ＪＴＳ−Ｑ１５９−Ｃ＞：自衛隊の総合無線試験器。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＴＳ−Ｑ１５９−Ｄ＞：自衛隊の総合無線試験器。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究6,’15

＜ＪＴＳ−Ｑ１６４＞：自衛隊の基準電圧電流発生器。フルークまたはTFF製。参考：月刊軍事研究8,’07、5,’12

＜ＪＴＳ−Ｑ１７２＞：陸上自衛隊の電波高度計試験器。タレスインターナショナル製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＪＴＳ−Ｑ１７４＞：自衛隊の光パルス試験器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＴＳ−Ｑ１７４−Ｂ＞：自衛隊の光パルス試験器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ＪＴＳ−Ｑ１７５−Ｂ＞：自衛隊の光パルス試験器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究1,’15

＜ＪＴＳ−Ｑ１７６＞：自衛隊の光パルス試験器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＴＳ−Ｑ１７６−Ｂ＞：自衛隊の光パルス試験器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究4,’13

＜ＪＴＳ−Ｑ１７８＞：自衛隊の衝突防止装置試験装置。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＪＴＳ−Ｑ１７９＞：自衛隊の赤外線妨害装置試験器。三菱商事が受注している。参考：月刊軍事研究11,’08

＜ＪＴＳ−Ｑ１８０＞：自衛隊の機上無線機試験機。シマヅプレシジョンインスツルメンツインク製。参考：月刊軍事研究7,’11

＜ＪＴＳ−Ｑ１８２＞：自衛隊の携帯用無線局試験機。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究10,’11

＜ＪＴＳ−Ｑ１８３＞：自衛隊の回線試験器。日本テクニカル・サービス製。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＪＴＳ−Ｑ１８６＞：自衛隊のタカン・トランスポンダ試験器。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究11,’13

＜ＪＴＳ−Ｑ１８７＞：自衛隊の航空機用救命無線機試験装置。海外物産が受注している。参考：月刊軍事研究5,’15

＜ＪＴＳ−Ｑ１９２＞：自衛隊の総合無線試験器。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究10,’15

＜ＪＴＳ−Ｑ１９３＞：自衛隊の広帯域多目的無線機（機上用）試験装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究10,’16

＜ＪＴＳ−Ｑ１９４＞：自衛隊のオシロスコープ校正装置。TFF製。参考：月刊軍事研究3,’16

＜ＪＴＳ−Ｑ２００＞：自衛隊の総合無線試験器。アンリツ製。参考：月刊軍事研究12,’16

＜ＪＴＳＱ−Ｗ５＞：陸上自衛隊の88式地対艦誘導弾システムを構成する射撃統制装置。中隊に１基ずつ配備されている。参考：月刊軍事研究10,’10

＜ＪＴＳＱ−Ｗ８−Ｄ＞：自衛隊の低空レーダ連接装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究4,’11

＜ＪＴＴ＞：Joint Tactical Terminalの略。IBSで使用される端末の名称である。参考：日米イージス艦とミサイル防衛

＜ＪＴＴＣ−Ｔ１＞：陸上自衛隊の移動加入基地局装置。師団通信大隊に配備され、最大10基のJVTC-T1移動加入端末装置と無線で接続、JMTC-T110/T111/T120/T121電子交換装置２号と繋いで移動中の電話回線を作る。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＴＴＦ＞：合同テロリズム・タスクフォースを参照。

＜ＪＵ＞：JTIDSユニット（データリンク）を参照。

＜Ｊｕ５２シリーズ＞：ドイツのユンカース社が開発した輸送機。当初は単発機として設計されたが、３発機のJu52/3mがベストセラーとなり、ドイツの他、29カ国に239機が輸出された。第２次大戦で民間機もドイツ国防軍に徴用され、各地で輸送任務に投入されてタンテ・ユー（Tante Ju、ユーおばさん）のニックネームが付き、多少の被弾にも耐えられることからアイアン・アニーとも呼ばれた。しかし前線を飛び回るため損失も多く、4835機が生産されたがスターリングラード戦で保有機数の３分の２を失い、終戦時に残っていたのは50機に過ぎない。戦後はフランスのアミオ社でライセンス生産され、スイス空軍では1980年代まで配備されていた。2018年8月4日、スイスの観光飛行会社JUエアが所有するJu52/3mg4e（1939年就航）が、観光飛行でロカルノ空港からデューベンドルフ基地に戻る途中にスイスアルプスのピーツゼーグナス山に墜落し、乗員乗客20人全員が死亡した。参考：月刊JWings6,’00、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、グラフィックアクション29、図解世界の軍用機史、月刊航空ファン10,’18

　＜Ｊｕ５２／１＞：原型機で、単発型。1930年10月13日に試作機が初飛行した。参考：月刊丸3,’90、月刊JWings9,’15

　＜Ｊｕ５２／３ｍ＞：ユンカースW34の機体を２回り大型化し、アルプス山脈を越えられるように機首に加えて主翼にプラット＆ホイットニー社製ホーネットエンジン（525馬力）を追加して３発機としたもので、3mはmotor（エンジン）３基という意味である。機体は全金属製で、波形の外板を使用しており強度が高い。フラップとエルロンは主翼から分離して後下方に配置するダブルウイング（ドッペルフリューゲル、二重翼）形式を採用し、飛行性能も良好だった。水平安定板と昇降舵もダブルウイング方式である。降着装置は固定式。1932年3月7日に初飛行し、ルフトハンザ航空を初め輸送機として世界中で使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊JWings7,’99、月刊丸3,’90、図解世界の戦闘機史

　＜Ｊｕ５２／３ｍｇ３ｅ＞：空軍向け爆撃機兼輸送機型。エンジンをBMW132A-3に換装した。全長18.9m、全幅29.25m、全高4.55m、空虚重量5720kg、最大離陸重量10500kg。翼面積110.5平方メートル。エンジンはBMW123A-3（525馬力）３発、巡航速度135ノット、燃料搭載量4080kg、航続距離702海里。防御兵装は7.9mm機銃MG15が２丁。爆弾搭載量600kg、貨物搭載量6930kg。完全武装兵18名を輸送できる。450機が生産されたが、爆撃機としては性能不足で、すぐに輸送専門になった。1936年のスペイン内乱で20機がフランコ軍支援に派遣されている。第２次大戦中も輸送機として活躍した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊JWings9,'15、6,’00

　＜Ｊｕ５２／３ｍｇ４ｅ＞：テイルスキッドを尾輪に換えたもの。全長18.9m、全幅29.25m、全高4.5m、重量10500kg。エンジンはBMW132A空冷星型９気筒レシプロ（660馬力）３発、最大速度270km。乗員2-3名＋搭乗兵員18名。1938年から引き渡された。参考：図解世界の軍用機史、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ５２／３ｍｇ５ｅ＞：エンジンをBMW132T-2（830馬力）に換えたもの。主脚スパッツを廃止したものが多い。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ５２／３ｍｇ６ｅ＞：細部改良型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ５２／３ｍｇ７ｅ＞：機首エンジンのカウリング後方上面に機首カバーを標準装備している。主翼エンジンの外側排気管は２本で、カウリングよりも後ろに開口する。主脚スパッツは廃止した。全長18.8m、全幅29.3m、全高4.5m、自重6560kg、全備重量10520kg。エンジンはBMW132T-2（830馬力）３発、最大速度295km、実用上昇限度5500m、航続距離1300km。防御武装は7.9mm機銃MG15が３丁。乗員３名。兵員28名または担架12床を搭載できる。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、図解世界の軍用機史

　＜Ｊｕ５２／３ｍｇ８ｅ＞：武装強化型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ５２／３ｍｇ９ｅ＞：総重量増加型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ５２／３ｍｇ１０ｅ＞：海軍用で、フロートを装備している。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ５２／３ｍｇ１２ｅ＞：エンジン強化型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ５２／３ｍｇ１４ｅ＞：コクピット上部にMG15を追加したもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ５２海外シリーズ＞

　＜Ｃ−３５２−Ｌ＞：スペインのCASA社が戦後に170機生産したもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ５２／３（スイス空軍）＞：スイス空軍輸送機。1939年に３機を導入し、1982年まで使用した。参考：月刊軍事研究10,’06

　＜トゥカン＞：フランスのAAC社が戦後に生産したもの。400機が生産され、85機がエールフランス、残りは国外の航空会社が使用した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ８６シリーズ＞：ユンカースが開発した世界初のディーゼルエンジン装備双発旅客機で、1934年11月4日に初飛行した。高々度性能が良好だったためドイツ軍が徴用し、爆撃機や偵察機として使用した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊丸3,’90

　＜Ｊｕ８６ＰＶ−１＞：高々度型試作初号機。第２次大戦開戦時に訓練機・保管機となっていたJu86Dに、高々度用ユモ207ディーゼルエンジンを搭載し、機首を与圧キャビンに変更したもので、1940年2月に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ８６ＰＶ−３＞：試作３号機で、翼スパンを3m以上長くした。高度11000m以上を巡航でき、量産が決まった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ８６Ｅ−１＞：ユモ205エンジンが信頼性不足だったため、BMW132空冷エンジンに換装したもの。参考：月刊JWings12,’19

　＜Ｊｕ８６Ｐ−１＞：高々度爆撃機型。HZアンラーゲを装備する。全長16.5m、全幅25.6m、全高4.1m、自重7000kg、全備重量10160kg。エンジンはユモ207A-1直列６気筒対向２サイクルディーゼル（離昇出力950馬力、高度9750mで680馬力）双発、最大速度300km（高度12000m）、実用上昇限度12000m、航続距離1040km。当初は非武装だったが、後に7.9mm機銃MG17を１丁装備した。爆弾1000kgを搭載可能。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、ミリタリーエアクラフト1,’97、月刊軍事研究8,’16

　＜Ｊｕ８６Ｐ−２＞：高々度偵察機型。1940年夏、イギリス本土上空12500mに侵入し、捕捉されること無く偵察任務を実施した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ８６Ｒ−１＞：偵察機型。GM-1ブースター付きユモ207B-3エンジン（高度12200mで750馬力）を搭載し、翼スパンを32mに延長した。1944年まで任務に就いた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ８６Ｒ−２＞：R-1の爆撃機型。少数が生産されたのみで、実戦使用の記録は残っていない。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ８６海外シリーズ＞

　＜Ｂ３＞：スウェーデン空軍爆撃機。サーブ社がライセンス生産した。第２次大戦では主として偵察や輸送任務に使用されている。参考：月刊軍事研究1,’16

＜Ｊｕ８７シリーズ＞：ドイツ空軍急降下爆撃機。通称はスツーカ（Stuka）だが、これはSturzkamphflugzeug（急降下爆撃機）という一般名詞の略である。1933年にドイツ航空省が新設されると同年9月に４社競争試作で急降下爆撃機の開発がスタートし、試作初号機Ju87V-1は1935年9月（11月？）に初飛行、４機でテストが行われ、1936年9月に採用された。1944年までに5700機が生産された。1937年に日本陸軍がＡ型２機を輸入してテストしている。参考：月刊航空ファン8,’17、月刊JWings11,’02、月刊丸10,’93、図解世界の軍用機史

　＜Ｊｕ８７Ｖ−１＞：試作初号機。機体構造は全金属製モノコック構造で、機首下に大型のラジエーターを持ち、胴体下に投弾アームを装着して投下した爆弾がプロペラに当たらないようにした。主翼は逆ガル翼で、下方視界を良くし、主脚を短縮している。エルロンとフラップは主翼後縁と段違いになったダブルウイング方式。後方射界を確保するため垂直尾翼は双尾翼にした。主脚は固定脚で、大型のズボン式スパッツを履いている。エンジンはロールスロイス・ケストレルＶ型12気筒水冷（640馬力）単発、プロペラは木製２翅。参考：月刊JWings11,’02、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ８７Ｖ−２＞：試作２号機。エンジンをユンカース製ユモ210A倒立Ｖ型12気筒水冷（640馬力）に換え、垂直尾翼を１枚に変更、外翼下面内側に油圧式ダイブブレーキを搭載した。参考：月刊JWings11,’02、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ８７Ｖ−３＞：試作３号機。参考：月刊航空ファン8,’17

＜Ｊｕ８７Ｖ−４＞：試作４号機。参考：月刊航空ファン8,’17

＜Ｊｕ８７Ｖ−５＞：Ju87Aの原型機で、1936年8月に初飛行した。主翼は逆ガル翼。主脚は固定脚で、胴体下面との間に支柱があり、ズボン型スパッツが装着されている。エンジンはユモ210A（600馬力）。参考：月刊航空ファン8,’17

＜Ｊｕ８７Ａ＞：最初の量産型。1938年9月までに262機が生産された。参考：月刊航空ファン8,’17

　＜Ｊｕ８７Ａ−０＞：先行量産型。Ju87V-2のエンジンをユモ210Ca（640馬力）に換え、プロペラを金属製３翅に変更し、ラジエーターを小型化、主翼前縁を直線状とし、右翼に7.92mm機銃MG17を１丁、後席に7.92mm旋回機銃MG15を１丁装備した。キャノピーは右開きで、水平尾翼には急降下と引き起こしに耐えられるよう支柱が付いている。精密高度計、急降下爆撃照準器シュトゥーヴィ、急降下自動装置などの急降下爆撃用特殊装備も搭載した。降着装置は固定脚で、ズボン型スパッツを装備する。1936年夏から11機が納入された。参考：月刊JWings11,’02、8,’15、月刊航空ファン8,’17

　＜Ｊｕ８７Ａ−１＞：量産型。A-0とほぼ同じ機体である。機体重量2300kg。爆装時最大速度315km、航続距離700km。爆弾搭載量250kg。1937年初めから納入された。スペイン内戦に３機が送り込まれ、左主翼にサイレン装置、左主脚前部に発電用プロペラを付けて心理的効果を煽り、それなりの戦果を挙げた。参考：月刊JWings11,’02、歴史群像2,’05、月刊航空ファン8,’17

　＜Ｊｕ８７Ａ−２＞：A-1の改良型。エンジンはユモ210D（670馬力）に換装し、通信機を新型にした。1937年11月から生産された。参考：月刊航空ファン8,’17、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ８７Ｂ＞：スペイン内戦の戦訓からエンジンを強化して爆弾搭載量を500kgに増やしたもの。脚柱を強化して胴体と脚を繋ぐ支柱を廃止し、スパッツを幅の狭い脚柱覆いに涙滴状タイヤフェアリングを組み合わせたものに変更した。参考：月刊航空ファン8,’17

　＜Ｊｕ８７Ｂ−０＞：Ｂ型の先行量産型。エンジンはユモ211A（離昇出力1085馬力）。10機が作られた。参考：参考：JWings11,’02

　＜Ｊｕ８７Ｂ−１＞：A-1のエンジンを燃料噴射装置付きユモ211Daに換装し、自衛武装を強化、胴体後部とコクピットを設計変更して視界を広げ、キャノピーを後方スライド式にした。主脚スパッツを小型のものに換装しており、スパッツにはサイレンと駆動用ラムエアタービンの小型プロペラをオプションで装着できる。最大速度が60km向上し、爆弾搭載量が500kgに増え、主翼パイロンに50kg爆弾計４発を搭載することも可能となった。全長11m、全幅13.8m、全高3.84m、機体重量2710kg、全備重量4250kg。エンジンはユモ211Da（離昇出力1200馬力）、最大速度387km、航続距離600km。固定武装は両主翼内7.92mm機銃MG15が１丁ずつと後席の7.92mm旋回機銃MG15。乗員２名。1938年秋から1940年5月に697機が生産された。1938年10月にスペイン内乱で実戦に参加した。参考：月刊JWings11,’02、月刊航空ファン8,’17、英独航空決戦、図解世界の軍用機史

　＜Ｊｕ８７Ｂ−２＞：B-1のエンジンを強化し、ラジエーターとカウルフラップを追加したもの。全長11m、全幅13.8m、全高3.9m、全備重量2750kg。エンジンはユンカース製ユモ211Da液冷倒立Ｖ型12気筒ガソリン（1200馬力）単発、最大速度380km、航続距離600km。武装は7.92mm機銃３丁。爆弾搭載量500kg。乗員２名。乗員を１名に減らせば1000kgまでの爆弾を搭載できた。1940年2-10月に225機が生産された。参考：月刊JWings8,'15、11,’02、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊航空ファン8,’17

　＜Ｊｕ８７Ｒ＞：ＲはReichweite（長距離型）の意。Ｂ型の主翼に送油管を内蔵し、外翼下面爆弾ラックに増槽を積めるようにして航続距離を延長した。参考：月刊航空ファン8,’17、歴史群像2,’05、月刊JWings11,’02

　＜Ｊｕ８７Ｒ−１＞：B-2の燃料搭載量を増やし、300リットル増槽２本を搭載可能とし、航続距離が1530kmになった。代わりに抗力が増大して最大速度が40km近く低下している。1939年末から105機が生産された。参考：歴史群像2,’05、月刊JWings11,’02、月刊航空ファン8,’17

　＜Ｊｕ８７Ｒ−２＞：1941年7月までに472機が生産された。参考：月刊航空ファン8,’17

　＜Ｊｕ８７Ｃ−０＞：艦上爆撃機型。空母グラーフ・ツェッペリンの建造中止により少数のみの生産に止まった。参考：月刊JWings11,’02

　＜Ｊｕ８７Ｄ＞：Ju87Rの改良型。参考：月刊JWings11,’02

　＜Ｊｕ８７Ｄ−１＞：Ju87Rのエンジンをユモ211J-1（離昇出力1400馬力）に換え、機首上面のオイルクーラーを下面に移し、ラジエーターを内翼下面に移設、キャノピーと主脚スパッツの形状を変更した。水平尾翼の支柱は１本とし、旋回機銃もMG17機銃連装（後にMG81Z連装機銃）に強化している。自重が1000kg近く増加したが、爆弾搭載量は1800kgまで増大し、最大速度も30km増えて410kmとなった。主翼下面に500kgまでの爆弾類や、7.92mm機銃６丁または20mm機関砲２門を収めたガンポッドを搭載できる。初号機は1941年9月に完成し、592機が生産され、1942年1月から実戦投入された。参考：月刊JWings11,’02、月刊航空ファン8,’17、月刊PANZER12,’03、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ８７Ｄ−１／Ｔｒｏｐ＞：D-1に砂漠用フィルターを取り付けたもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ８７Ｄ−２＞：D-1の尾部を強化して輸送グライダー曳航用フックを取り付けたもの。参考：月刊JWings11,’02

　＜Ｊｕ８７Ｄ−３＞：座席及びエンジン防御装甲を強化したもの。D-5、D-7、D-8型共々地上襲撃機型（Schlachflugzeug）と呼ばれた。1559機が生産された。参考：月刊JWings11,’02、月刊航空ファン8,’17

　＜Ｊｕ８７Ｄ−４＞：雷撃機型。参考：月刊JWings11,’02

　＜Ｊｕ８７Ｄ−５＞：D-3の翼スパンを15mに拡大して上昇力を強化、主脚緊急投下機構を追加し、固定武装を20mmMG151/20機関砲２門に換装したもの。1488機が生産された。生産途中でダイブブレーキを廃止している。参考：月刊JWings11,’02、月刊航空ファン8,’17

　＜Ｊｕ８７Ｄ−７＞：夜間攻撃型。エンジンをユモ211P（離昇出力1500馬力）に換装し、消炎排気管とフレームダンパーを追加、翼内機銃を20mm機関砲MG151/20に換えた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊JWings11,’02

　＜Ｊｕ８７Ｄ−８＞：D-7の昼間攻撃型。参考：月刊JWings11,’02

　＜Ｊｕ８７Ｆ＞：エンジンをユモ213に換装したもの。計画のみ。参考：月刊JWings11,’02

　＜Ｊｕ８７Ｇ＞：対戦車型、別名カノーネンフォーゲル（Kanonenvogel）。Ju87Dの両主翼下面に37mm機関砲パックを搭載したもので、独ソ戦でT-34/76とKV-1を撃破できる近接支援用攻撃機が必要になったため、急ピッチで開発された。1943年2月に編成された対戦車襲撃実験飛行隊に配備され、3月からブリャンスク方面での戦闘に参加している。大重量で発射反動の大きい機関砲を積んだため操縦性が悪く、超低空飛行で敵戦車に合わせて機動するのは至難の業だったが、雲霞の如く押し寄せるソ連戦車に対抗すべく、地上攻撃航空団対戦車中隊に配備されて終戦まで使用された。参考：歴史群像10,’18、月刊航空ファン8,’17

　＜Ｊｕ８７Ｇ−１＞：D-1/D-3の両主翼下面に3.7cm高射機関砲Flak18の航空機搭載型であるBK3.7（機載機関砲Bordkanoneの略。MB3.7？）を収容したガンパックを１基ずつ搭載したもの。砲口には円錐形のマズルブレーキ兼用フラッシュハイダーを取り付け、ガンパック内部に機関部凍結防止用ガソリンヒーターを仕込んだ。ガンパック上部のパイロンのように見える部分には駐退復座機が入っている。装弾数は１門あたり12発で、徹甲弾と榴弾を１発ずつ交互に計６発装着したクリップをガンパック下部左右のマガジンに横から差し込む。機体は発射反動に耐えられるよう各部を強化し、ダイブブレーキと爆弾架は撤去、計器盤の爆撃関連制御パネルを機関砲用制御パネルに変更し、低空飛行しかしないので酸素供給装置も外した。主翼のMG17も撤去して銃口開口部には先端の丸いフェアリングを被せ、左翼フェアリングの左にはガンカメラ用の開口部を設けている。非常時に備え、主脚を爆発ボルトで投棄可能とした。全長11.5m、全幅13.8m（15m？）、全高3.84m、自重4400kg、全備重量6600kg。翼面積31.9平方メートル。エンジンはユモ211J-1（離昇出力1400馬力）、最大速度314km（375km？）、実用上昇限度5000m（7500m？）、航続距離800km（1530km？）。自衛用にMG81Z連装機銃１基を装備する。乗員２名。1942年12月に試作機が完成し、30機が改造された。参考：歴史群像10,’18、2.’05、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊JWings11,’02

　＜Ｊｕ８７Ｇ−２＞：D-5にG-1と同様の改修を加えたもの。208機が生産された。参考：JWings11,’02、月刊航空ファン8,’17

　＜Ｊｕ８７Ｈ＞：練習機型。武装は撤去した。参考：月刊JWings11,’02

　＜Ｊｕ８７地上襲撃機型＞：D-3/D-5/D-7/D-8をこう呼ぶ。参考：月刊JWings11,’02

＜Ｊｕ８８シリーズ＞：ドイツ空軍双発爆撃機。1935年8月にドイツ航空省技術局が要求した、爆弾800kgを搭載して時速500kmで飛行できる高速爆撃機（Schnellbomber、シュネルボンバー）計画に応じてユンカース社が開発し、Bf162とHs127に勝って採用された。ただ開発中に急降下爆撃にも使えるよう空軍に要求され、改設計に時間を要した上に重量も増えた結果、配備が始まる頃には敵戦闘機より時速150kmも遅くなり、高速どころか鈍足になってしまっている。総生産数15000機。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊PANZER4,’04、図解世界の軍用機史、月刊JWings2,’19

　＜Ｊｕ８８Ｖ１＞：試作初号機で、1936年12月21日に初飛行した。主翼は低翼単葉、単垂直尾翼。エンジンはDB600Aa液冷ガソリン双発で、出力不足のため最大速度は452kmしか出なかった。参考：月刊PANZER4,’04、月刊JWings2,’19

　＜Ｊｕ８８Ｖ２＞：試作２号機。参考：月刊PANZER4,’04

　＜Ｊｕ８８Ｖ３＞：試作３号機で、1937年9月に初飛行した。エンジンをユモ211Aに換装し、最大速度523kmを記録している。参考：月刊PANZER4,’04、歴史群像2,’08付録、月刊JWings2,’19

　＜Ｊｕ８８Ｖ４＞：試作４号機。機首の風防がカット・ガラス状になった。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ｖ５＞：試作５号機。1939年3月9日にペイロード２トンで時速517kmを出した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ８８Ｖ６＞：爆撃機型の試作最終型。主車輪を90度回転してエンジンナセルに収容するようにした。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ｖ７＞：戦闘機型の試作機。Ju88Aの機首に固定武装として20mm機関砲１門と7.92mm機銃３丁を装備している。1938年7月に初飛行し、最大速度502kmを発揮、Bf110を上回る航続力を持っていたため、制式化が決定した。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｊｕ８８Ａ−０＞：爆撃機型の先行量産型。1939年春から10機製作され、訓練や戦術開発に使用された。参考：JWings8,’04、月刊PANZER4,’04

　＜Ｊｕ８８Ａ−１＞：爆撃機型の最初の生産型で、1939年8月から引き渡された。主翼下面にダイブブレーキがあり、胴体とエンジンナセルの間に左右計４個の爆弾架を装備し、爆弾2400kgを搭載可能。当初は胴体内爆弾倉（50kg爆弾18発）を使う予定で、急降下の際の爆弾倉内外圧力差解消のためにMe210と同様の機構が付いているが、実戦ではほぼ使用されなかった。胴体は箱形断面で、四隅と両側面中央に強力縦通材を配し、降下角45度での急降下爆撃が可能で、外翼部前寄りに簀の子状エアブレーキがあり、油圧で90度まで下げて使用する。乗員は機首と胴体前部のコンポーネントに集め、機体後部に銃座を設けず抗力を減らしている。降着装置は尾輪式引込脚で、主脚は主輪を90度捻ってエンジンナセルに引き込む。エンジンはユモ211Bで、後にユモ211Gに変更された。爆弾投下後に急降下で加速すればスピットファイアを振り切ることも可能だった。全長14.36m、全幅18.25m、全高5.07m、全備重量10360kg。エンジンはユモ211B-1水冷倒立Ｖ型12気筒ガソリン（1200馬力）双発、最大速度450km、航続距離2340km（爆弾1500kg搭載）。防御武装はキャノピー前後のMG15機銃１丁ずつ、機首後下方のMG15機銃１丁。乗員４名（操縦士、爆撃手、無線士兼後部銃手、後下方銃手）。第２次大戦初期から爆撃に使用されたが、防御火器の不足が問題となった。参考：JWings8,’04、2,’19、月刊PANZER4,’04、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、世界の傑作機No.141

　＜Ｊｕ８８Ａ−２＞：RATOを使用可能としたもの。少数生産のみ。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ａ−３＞：練習機型。複操縦装置を装備する。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ａ−４＞：エンジンをユモ211J-1に換え、主翼幅を1.71m延長し、キャビン内の機銃を前方防御用7.92mm機銃MG81を１丁と後上部防御用7.92mm機銃MG81連装に、後下方機銃を7.92mm機銃MG81連装に換装したもの。しかしエンジン開発が間に合わず、先にA-5が生産された。全長14.36m、全幅20.08m、全高4.9m（5.07m？）、自重9860kg、全備重量12100kg（14000kg？）。エンジンはユモ211J-1液冷倒立Ｖ型12気筒ガソリン（1400馬力）双発、最大速度475km、実用上昇限度8200m、航続距離2730km（2480km？）。防御武装は7.92mm連装機銃MG81Jが３基、7.92mm機銃MG81Zが１丁、13mm機銃MG131（20mm機関砲？）が１丁。爆弾2400kg（3600kg？）を搭載可能。乗員４名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、JWings2,’19、8,’04、英独航空決戦

　＜Ｊｕ８８Ａ−４ＴＲＯＰ＞：A-4に航空魚雷搭載装置を装備したもの。全長14.36m、全幅20.08m、全高5.07m、自重8550kg、全備重量12100kg。エンジンはユモ211J（1410馬力）双発、巡航速度385km、最大速度440km、実用上昇限度8500m、航続距離2500km。武装は7.92mm機銃MG81が５丁。爆弾搭載量2400-3600kg。乗員４名。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ａ−５＞：A-4のエンジンをユモ211G/Hに換えたもの。1940年春から実戦投入され、バトル・オブ・ブリテンでも活躍した。飛行性能の良さ、急降下爆撃による命中率の良さから昼間爆撃を続けている。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ａ−６＞：阻塞気球排除用ケーブルカッター装備型。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ａ−１１＞：A-4に熱帯用防塵フィルターを装備したもの。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ａ−１２＞：A-4の練習機型。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ａ−１３＞：A-4の地上攻撃機型。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ａ−１７＞：A-4の雷撃機型。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ｂ−０＞：Ju88Aのキャビンを曲面ガラスにし、空力性能を改善したもの。1939年に10機が試作され、Ju188のプロトタイプとなった。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ｃ−０＞：長距離戦闘機型。Ju88Aの機首に固定機銃を装備したもので、少数が生産された。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｊｕ８８Ｃ−１＞：夜間戦闘機型。シュパナー�T型暗視装置を装備した。参考：月刊軍事研究8,’01

　＜Ｊｕ８８Ｃ−２＞：夜間戦闘機型。機首をソリッド化して20mm機関砲を搭載し、爆弾倉はそのまま残した。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ｃ−４＞：夜間戦闘機型。翼スパンを延長し、防弾装備と武装を強化した。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｊｕ８８Ｃ−６ａ＞：昼間戦闘機型。機首の固定武装を20mm機関砲MGFF/M３門と7.9mm機銃３丁に強化し、エンジンをユモ211Jに換装した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、JWings8,’04、歴史群像2,’08付録

　＜Ｊｕ８８Ｃ−６ｂ＞：夜間戦闘機型。C-6aにFuG202またはFuG220レーダーと、FuG227パッシブレーダーを装備したものである。全長14.36m、全幅20.08m、全高4.85m、自重9067kg、全備重量12360kg。エンジンはユモ211J-1（1340馬力）双発、最大速度500km、航続距離3120km。武装は20mm機関砲MGFF/M３門、7.92mm機銃３丁、13mm旋回機銃１丁。乗員３名。1943年以降はシュレーゲ・ムジークを装備した。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｊｕ８８Ｃ−６ｂ／Ｒ１＞：C-6bのエンジンをBMW801MA空冷またはBMW801C（どちらも1600馬力）に換装したもので、20mm機関砲のうち１門をMG151/20にしている。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｊｕ８８Ｃ−６ｂ／Ｒ２＞：C-6b/R1のエンジンをBMW801D（1700馬力）に換装したもの。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｊｕ８８Ｃ−７ｃ＞：夜間戦闘機型。ユモ213Eエンジンを搭載し、FuG240ベルリン機上センチメートル波レーダーを装備した。10機が生産されたところで終戦となった。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｊｕ８８Ｄ−１＞：写真偵察機型。Ju88A-4ベースで、ダイブブレーキは撤去した。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ｄ−２＞：長距離偵察機型。胴体内爆弾倉に高々度・中高度用カメラを搭載した。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ｅ＞：Ju88Bの改良型。Ju188のプロトタイプとなった。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ｇ−１＞：夜間戦闘機型。Ju88Rの垂直尾翼をJu188と同じ面積の広いタイプに換え、斜め銃を搭載し、FuG220リヒテンシュタインSN-2レーダーやネプツーンＲ後方警戒レーダーなどを装備する。全長14.54m／16.5m（レーダー含む）、全幅20.08m、全高4.85m、自重9080kg、全備重量13090kg。エンジンはBMW801D-2（1700馬力）双発、最大速度573km、実用上昇限度8840m、航続距離2250km、航続時間４時間。武装は20mm機関砲MG151/20が４門。乗員３名。参考：JWings8,’04、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、歴史群像2,’08付録

　＜Ｊｕ８８Ｇ−６＞：夜間戦闘機型。FuG220レーダーを搭載し、キャノピー上部にFuG350ナクソスＺホーミングアンテナを装備、エンジンをユモ213（1750馬力）に換え、爆弾倉下部に20mm機関砲MG151/20を４門収めたガンパック、コクピット後上方に13mm旋回機銃MG131、機体中央上部には斜め銃として20mm機関砲MG151/20を２門備える。うち10機はFuG220の代わりにFuG218ネプツーンやFuG240ベルリンを搭載した。参考：JWings8,’04、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ８８Ｇ−６ｃ＞：エンジンをユモ213Aに換装したもの。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｊｕ８８Ｈ−１＞：洋上偵察機型。A-4の胴体を3.3m延長して燃料タンク、航空カメラ、ホーエントヴィール捜索レーダーを搭載し、10機が生産されて1944年春から6月まで連合軍艦隊監視にあたった。参考：JWings8,’04、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ８８Ｈ−２＞：船団攻撃型。H-1に20mm機関砲MG151/20を６門搭載している。10機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ８８Ｎ＞：Ju88Nbweとも呼ばれる予定だった対地攻撃機型。21cmロケット弾Wfr.Gr21または28cmロケット弾Wfr.Gr28用６連装発射機ネーベルベルファーを搭載する。途中で計画が変更され、生産されなかった。参考：月刊PANZER4,’04

　＜Ｊｕ８８Ｐ（Ｖ１）＞：Ju88A-4の機体下面に7.5cm対戦車砲PaK39をガンパック式に搭載したもの。機体後部に自衛用7.92mm連装機銃MG81Zを装備する。1942年夏に１機が試作され、1943年春にテストされたが、重量増加と小回りの効かない大型の機体のため、思ったような性能を発揮できなかった。参考：月刊PANZER4,’04

　＜Ｊｕ８８Ｐ−１＞：Ju88P(V1)の対戦車砲をKwK40に変更し、ガンパックを投棄可能としたもの。エンジンもユモ211Jシリーズに強化した。参考：月刊PANZER4,’04

　＜Ｊｕ８８Ｐ−２＞：Ju88A-4の胴体下面に37mm機関砲BK3.7を２門搭載したガンパックを装備したもの。一部は連合軍の重爆撃機迎撃テストに用いられた。参考：月刊PANZER4,’04

　＜Ｊｕ８８Ｐ−３＞：Ju88P-2の装甲強化型。参考：月刊PANZER4,’04

　＜Ｊｕ８８Ｐ−４＞：Ju88A-4の胴体下面に、50mm機関砲BK5を１門収容した小型のバルジを設けたもの。32機が生産された。参考：月刊PANZER4,’04

　＜Ｊｕ８８Ｒ−１＞：Ju88C-7の発展型で、エンジンをBMW801空冷星形系に換装したもの。1942年末から生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ｓ−１＞：機首の風防を曲面ガラスとし、エンジンをBMW801Dに換装、機首下部のゴンドラ・エアブレーキを撤去して空力性能を改善したもの。エンジンはBMW801D（1700馬力）双発、最大速度610km。爆弾搭載量1000kg。防御武装はコクピット後上方の13mm旋回機銃MG131が１丁。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ｓ−２＞：S-1に木製の大型爆弾倉を搭載したもの。参考：JWings8,’04

　＜Ｊｕ８８Ｔ−１＞：高速偵察機型。S-1ベースで、各種カメラ2-3基を搭載する。参考：JWings8,’04、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ８８Ｔ−３＞：エンジンをユモ213A（1750馬力）に換装したもの。参考：JWings8,’04

＜Ｊｕ８８海外シリーズ＞

　＜Ｊｕ８８（日本海軍）＞：日本海軍試験用急降下爆撃機。全長14.36m、全幅20.08m、自重8620kg。エンジンはユモ211J（1200馬力）双発、最大速度472km（高度6000m）、航続距離2730km。武装は7.92mm機銃５丁、13mm機銃１丁。1000kg爆弾２発を搭載できる。乗員４名。昭和15年末に１機を購入し、双発急降下爆撃機の研究を行う予定だったが、初試験飛行で横須賀を離陸した後、そのまま行方不明になってしまった。参考：月刊丸3,'18別冊

＜Ｊｕ８９シリーズ＞：ドイツ空軍試作４発重爆。ウラル爆撃機計画に基づいて1934年から開発されたが、当時要求を満たせるエンジンや機体設計技術が無く、計画に積極的だったドイツ空軍初代参謀総長ヴェーファー大将が事故死して空軍内部が急降下爆撃機第一主義になってしまい、開発中止になった。試作機は大型輸送機の研究用に回されている。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、英独航空決戦、歴史群像4,’16

　＜Ｊｕ８９Ｖ１＞：試作初号機で、1936年11月に初飛行した。エンジンはユモ211A（1075馬力）４発。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ８９Ｖ２＞：２号機で、エンジンをDB600Aに換装した。全長26.5m、全幅35.3m、全備重量22800kg。エンジンはDB600A（960馬力）４発、最大速度390km、実用上昇限度7000m、航続距離1600km（2980km？）。防御兵装は7.9mm機銃MG15が２丁、20mm機関砲MGFFが２門。爆弾1600kgを搭載可能。乗員８名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、歴史群像4,’16

＜Ｊｕ９０シリーズ＞：ユンカース社の旅客機。Ju89ベースの独自軍民両用機として製作されたが、民間型のみ量産され、ルフトハンザ向け大型旅客機となった。第２次大戦開戦後にドイツ軍が徴用して輸送機として使用している。参考：英独航空決戦、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊丸3,’90

　＜Ｊｕ９０Ｖ１＞：試作初号機で、1937年8月29日に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ９０Ｂ−１＞：生産型で、ルフトハンザに1938年から引き渡された。全長26.3m、全幅35.02m、全高6.8m、空虚重量16000kg、全備重量23000kg。エンジンはBMW132H空冷星形（880馬力）４発、最大巡航速度320km、最大速度350km、実用上昇限度5500m、航続距離1247-2092km。乗員９名＋乗客40名。軍用輸送機として使用する際には、防御武装として13mm機銃MG131を３丁と20mm機関砲MG151/20を３門搭載する予定だった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、英独航空決戦

＜Ｊｕ１３２＞：EF132（ジェット爆撃機）を参照。

＜Ｊｕ１６０＞：ドイツ空軍高速輸送機。乗員席をタンデムに配置し、客席を対面式にするなど正面面積を絞った。全長12m、全幅14.3m、全高4m、自重2775kg、全備重量3550kg。エンジンはBMW132A（660馬力）単発、巡航速度320km、最大速度340km、上昇限度5400km、航続距離1200km。乗員２名＋乗客６名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ１８８シリーズ＞：ドイツ空軍爆撃機・偵察機。Ju88Eを基に開発され、1943年春から1076機が生産された。参考：JWings8,’04、グラフィックアクション29

　＜Ｊｕ１８８Ｖ−１＞：基は1936年初めにユンカースが提案したコクピット形状変更・エンジン強化型Ju88B-0で、1942年に翼端を尖らせて翼スパンを延長、尾翼を大型にしたJu88V44が作られ、これが本名称に改称された。テストの結果、1942年10月に量産が決定した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ１８８Ａ−１＞：最初の量産型。エンジンはユモ213。防御武装はキャビン上部の20mm機関砲MG151/20搭載電動砲塔EDL151、機首右寄りの20mm機関砲MG151/20、胴体後方上部の13mm機銃MG131、下部の7.92mm連装機銃MG81。参考：JWings8,’04、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ１８８Ａ−２＞：A-1のエンジンにMW50ブースターを追加したもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ１８８Ａ−３＞：雷撃機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ１８８Ｃ−０＞：遠隔操作式尾部銃座のテストベッド機。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ１８８Ｄ−１＞：偵察機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ１８８Ｄ−２＞：偵察機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ１８８Ｅ−０＞：爆撃機型。BMW801エンジンを搭載し、キャビン上部に13mm機銃搭載電動銃塔EDL131を装備した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ１８８Ｅ−１＞：E-0の改良型。全長15m、全幅22m、全高4.9m、自重9860kg、全備重量14510kg。エンジンはBMW801D-2（1700馬力）双発、実用上昇限度9350m、航続距離1950km（爆弾2000kg搭載）。武装は機首の20mm機関砲MG151/20が１門、キャビン上部13mm機銃搭載電動銃塔EDL131が１基、キャビン後上方の13mm機銃MG131が１丁。爆弾3000kgを搭載できる。乗員４名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ１８８Ｆ−１＞：洋上哨戒機型。FuG200ホーエンツヴィール・レーダーを搭載する。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ１８８Ｆ−２＞：F-1の改良型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ１８８Ｇ−０＞：有人尾部銃座のテストベッド機。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ１８８Ｓ−１＞：高々度爆撃機型。与圧キャビンを装備した。一部は与圧キャビンを外して50mm機関砲BK5を装備した対地支援機に改造され、少数が実戦投入された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ１８８Ｔ−１＞：高々度偵察機型。与圧キャビンを搭載した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ２４８＞：Me163D（ロケット戦闘機）を参照。

＜Ｊｕ２５２シリーズ＞：ドイツの輸送機。Ju52/3mの後継としてルフトハンザ航空の要求で1939年から開発された。ルフトハンザが25機を導入し、ドイツ空軍も採用している。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ２５２Ｖ−１＞：試作初号機で、1941年10月に初飛行した。Ju52/3mのデザインを一新して大型化してあるが、やはり３発である。円柱形胴体を採用してキャビンを与圧化し、降着装置を引き込み式に変更、後部下面にトラポクラッペという貨物扉兼貨物積み降ろし用スロープを付けた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、グラフィックアクション29

＜Ｊｕ２５２Ｖ−４＞：空軍向け試作型。胴体上部にMG131機関銃装備のEDL131を搭載する。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ２５２Ａ−１＞：試作5-15号機で、1942年に空軍に引き渡されてこの名称となった。大型機のため生産に大量の金属が必要で、木製のJu352を開発することになったため、量産には至らなかった。全長25.1m、全幅34.1m、全高5.7m、自重13100kg、全備重量22480kg。エンジンはユモ211F（1340馬力）３発、巡航速度390km、最大速度438km、実用上昇限度6300m、航続距離6600km。防御兵装は13mm機銃MG131が１丁、7.9mm機銃MG15が２丁。乗員４名＋搭乗兵員35名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ２８７シリーズ＞：ドイツ空軍試作ジェット爆撃機。1943年初めからユンカース社が開発した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ２８７＞：翼端失速などの問題があった後退翼の代わりに前進翼を採用しており、主翼下にエンジンを１基ずつポッド式に搭載する他、機首左右にもエンジンが付いた４発機である。原型初号機はHe177の胴体や鹵獲したB-24の主脚などを組み合わせて1944年8月16日に初飛行し、1945年に２号機の組み立てに入ったが、ソ連に接収された。全長18.3m、全幅20.1m、全備重量19トン。エンジンはユモ004B-1（推力0.9トン）４基、最大速度850km、航続距離1880km。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ２８７Ｖ２＞：２号機で、社内名称はEF（Entwicklungsflugzeug、開発用機）131。機首左右のエンジンを外し、翼下にBMW003ターボジェットエンジンを３発セットにして吊り下げている。組み立て中に工場がソ連に占領されたが、戦後にユンカース社がOKB1となった後も組み立てが続けられ、1947年5月23日に初飛行した。1948年8月までに15回の試験飛行を行ったのみで、開発中止になった。参考：月刊JWings2,’13

＜Ｊｕ２８８シリーズ＞：ドイツ空軍試作双発爆撃機。1939年7月の主力爆撃機計画にユンカース社が提示したものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ２８８Ｖ−１＞：試作初号機で、1941年1月に完成した。エンジンはBMW801MA（1600馬力）。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ２８８Ｖ−５＞：試作５号機。エンジンをユモ222（2500馬力）に換装したもので、1941年10月8日に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ２８８Ａ＞：量産型になる予定だったが、生産されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ２８８Ｂ＞：機体を大型化し、エンジンをDB606（2700馬力）に換えたもので、1942年に開発された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ２８８Ｃ＞：Ｂ型のエンジンをDB610に換えたもの。主力爆撃機計画がキャンセルされてしまい、量産には至らなかった。全長18.1m、全幅22.7m、全備重量23320kg。エンジンはDB610A-1（2950馬力）双発、最大速度650km、実用上昇限度10360m、航続距離1700km。防御武装は13mm機銃MG131が６丁、15mm機銃MG151/15が１丁。爆弾搭載量5000kg。乗員４名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ２９０シリーズ＞：ドイツ空軍４発輸送機。Ju90を大型化したもので、1943年から各型計75機（45機？）が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊JWings5,’04、月刊丸3,’90、グラフィックアクション29

　＜Ｊｕ９０Ｖ４＞：試作型。Ju90B-1の主翼を改良し、後部胴体にトラポクラッペと呼ばれるローディングドアを設けた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ９０Ｖ７＞：試作型。エンジンをBMW801D（1700馬力）に換装した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ９０Ｖ８＞：武装試験型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ２９０Ｖ１＞：当初はJu90V11の名称で開発された原型機で、1942年8月に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ２９０Ａ−０＞：先行量産型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ２９０Ａ−１＞：最初の量産型。主翼は低翼配置で、BMW801D-2空冷星形エンジンを４基搭載している。水平尾翼は高翼配置で、両端に垂直尾翼が付く。エンジンのパワー不足により被撃墜率は高かった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊JWings5,’04

＜Ｊｕ２９０Ａ−２＞：試作洋上哨戒型。Fw200の後継としてテストされた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ２９０Ａ−３＞：洋上哨戒型で、武装を強化した。５機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ２９０Ａ−４＞：洋上哨戒型。５機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ２９０Ａ−５＞：航続距離延伸洋上哨戒型、別名ゼーアドラー（Seeadler、海の猛禽）。洋上捜索レーダーと武装を搭載し、燃料タンクを増設するなどした。全長28.6m、全幅42m、全高6.8m、自重40970kg、全備重量44970kg。エンジンはBMW801D（1700馬力）４発、巡航速度360km、最大速度440km、実用上昇限度6000m、航続距離6150km。防御兵装は20mm機関砲MG151/20が６門、13mm機銃MG131が１丁。爆弾3000kgを搭載可能。乗員９名。11機が生産された。参考：月刊JWings5,’04、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ２９０Ａ−６＞：ヒトラー専用機。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ２９０Ａ−７＞：爆撃機型。胴体と主翼下面に爆弾ラックを追加しており、Hs293やSD1400Xを装備できる。完成時には戦況が悪すぎて投入するタイミングを逸していた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊JWings5,’04

＜Ｊｕ２９０Ａ−８＞：重武装型。背部ターレット４基を装備する。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ２９０Ａ−９＞：航続力強化型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ３２２＞：ドイツ国防軍のイギリス本土上陸ゼーレーベ作戦用大型グライダー、別名マムート（Mammut、マンモス）。半全翼機で、中央翼から後部胴体が出ていて、翼スパンが80m以上（62m？）、翼弦長が14mあり、貨物16トンまたは兵員140名を乗せられる。1940年11月から開発され、1941年初めに２機が完成してJu90V7での牽引飛行を行ったが、安定性不良とサイズ・重量過大で試験飛行は中止され、Me321が採用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊丸4,’99

＜Ｊｕ３５２シリーズ＞：ドイツ空軍輸送機、別名ヘルクレス。Ju252輸送機の木製モデルで、1942年から開発された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ３５２Ｖ１＞：試作初号機で、1943年10月1日に初飛行した。胴体のコクピット部分までをアルミ合金製モノコック構造とし、後部胴体は鋼管羽布張り、主翼は全木製である。エンジンは他機と競合しないブラモ323R-2（1200馬力）３基に換装した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ３５２Ａ−０＞：先行量産型で、10機が製作された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ３５２Ａ−１＞：量産型で、1944年2月から引き渡されたが、戦局悪化に伴い生産が中断され、33機のみ完成した。全長24.6m、全幅34.2m、全高5.7m、自重12770kg、全備重量19600kg。最大速度370km、実用上昇限度6000m、航続距離3000km。武装は胴体上部砲塔の20mm機関砲MG151/20が１門。乗員４名＋搭乗兵員35名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ３８８シリーズ＞：ドイツ空軍爆撃機。Ju288が失敗作だったために急遽作られたもので、Ju188の与圧キャビン搭載計画を基に開発されたが、与圧キャビンの開発に手間取って少数生産に終わり、高々度偵察機型Ju388L-1だけが実戦参加したとされる。試作機４機のみが製造されたという説や、200機が生産されて実戦投入されたという説もある。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、歴史群像2,’08付録

　＜Ｊｕ３８８Ｊ＞：夜間戦闘機型。全長14.95m、全幅22m、自重10565kg、全備重量13765kg。エンジンはBMW801TJ（1810馬力）双発、最大速度580km（高度12300m）、航続距離2000km。武装は30mm機関砲２門、20mm機関砲２門、13mm連装機銃１基。乗員３名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、歴史群像2,’08付録

　＜Ｊｕ３８８Ｋ＞：高々度爆撃機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ３８８Ｌ−１＞：高々度偵察機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ３９０シリーズ＞：ドイツ空軍の試作６発機。Ju290の改良型で、２機のみ製作された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊丸3,’90

　＜Ｊｕ３９０Ｖ１＞：試作初号機で、輸送型として開発され、1943年8月に初飛行した。Ju290の胴体を3m延長し、内翼矩形部にプラグを挿入して主翼を延長、エンジンを１基ずつ増設した。航続距離8000km（10000kg積載）。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ３９０Ｖ２＞：試作２号機で、洋上哨戒型。V1よりも2.5m胴体を延長し、FuG200ホーエンツヴィールレーダーと武装を搭載した。全長33.6m、全幅50.3m、全高6.8m、自重36900kg、全備重量75500kg。エンジンはBMW801E（1970馬力）６発、航続距離9700km。防御武装は20mm機関砲MG151/20が５門、13mm機銃MG131が３丁。乗員12名。1943年10月に初飛行し、1944年1月から実戦テストに投入され、ニューヨークの海岸近くまで飛行したことがあるらしい。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｊｕ３９０Ｖ３＞：長距離爆撃機型だが、戦局悪化に伴い計画中止となった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊｕ４８８＞：ユンカース社が1944年に提案した４発長距離爆撃機計画で、Ju188/288/388の構造を流用して短期に仕上げる予定だった。フランスのラテコエール社で製作が進められたが、サボタージュで完成せず、開発も中止された。全長23.2m、全幅31.3m、全備重量36000kg。エンジンはユモ222A-3（2500馬力）４発、最大速度680km。防御兵装は20mm機関砲MG151/20が２門、13mm機銃MG131が２丁。爆弾5000kgを搭載可能。乗員３名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｊ−ＵＣＡＳ＞：アメリカ空海軍の計画無人攻撃機で、Joint-Unmanned Combat Air Systems（統合無人戦闘航空システム）の略。UCASがアメリカ空海軍共同開発となったために改称されたもので、DARPAが主導することになり、X-45AやX-47Aが開発された。しかし2006年2月に開発難航・コスト高騰の恐れと新型爆撃機優先の方針でアメリカ空軍が抜けたため、アメリア海軍のみの計画になり、UCAS-Dに改称された。参考：月刊軍事研究11,’10、月刊世界の艦船9,’19

＜Ｊ／ＵＣＣ−１＞：自衛隊のDIIオープンデータ通信システム。富士通製。参考：月刊軍事研究6,’08

＜Ｊ／ＵＣＣ−２＞：自衛隊のDIIオープン系基地内データ通信。富士通製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ＪＵＣＣ−Ｃ１＞：陸上自衛隊の符号変換装置。通信部隊に配備されており、野外でも電話やFAX送信を行うことができる。電源はJCS-C4乾電池箱で、電源コードにより接続して使用する。参考：朝雲

＜ＪＵＨ−６０Ａ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜Ｊｕｍｏ００４シリーズ＞：ユモ004シリーズ（エンジン）を参照。

＜Ｊｕｍｏ２０７＞：ユモ207シリーズ（エンジン）を参照。

＜Ｊｕｍｏ２１０＞：ユモ210シリーズ（エンジン）を参照。

＜Ｊｕｍｏ２１１＞：ユモ211シリーズ（エンジン）を参照。

＜Ｊｕｍｏ２１３シリーズ＞：ユモ213シリーズ（エンジン）を参照。

＜ＪＵＮＱ−Ｎ１２−Ｑ＞：自衛隊の小型録音装置。オーエーアシスト製。参考：月刊軍事研究9,’15

＜Ｊ／ＵＰＸ−１１０Ａ＞：自衛隊のSIF送受信装置。参考：月刊軍事研究8,’09

＜Ｊ／ＵＰＸ−１１１＞：自衛隊の警戒管制レーダー用味方識別装置。東芝製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜Ｊ／ＵＰＸ−１１１補給処整備用器材＞：自衛隊の機器。東芝製。参考：月刊軍事研究9,’17

＜Ｊ／ＵＲＣ−２＞：航空自衛隊の救命無線機。NRT-46/URC-2緊急用送受信機またはNRT-47/URC-2訓練用送受信機とNBA-8/URC-2水銀電池からなる。使用周波数243MHz（緊急用）／246.6MHz（訓練用）。自動浮上装置（海水電池が火薬を作動させ、炭酸ガスボンベのピンを外し、浮舟を膨らませる）が取り付けられており、浮上するとアンテナが立ち上がってA2ビーコン波またはA3電波を自動的に発振し、遭難した搭乗員の位置を知らせると共に、捜索機との交信を行う。参考：自衛隊装備年鑑1996、自衛隊装備カタログ1981

＜Ｊ／ＵＲＣ−６＞：航空自衛隊の救命無線機。NRT-103/URC-6緊急用送受信部、NBA-9/URC-6電源部、浮き輪付きアンテナ、マイクからなる。使用周波数は121.5MHzまたは243MHzで、A3Xビーコン波またはA3E電波を発信し、遭難した搭乗員の位置を知らせると共に、捜索機との交信を行う。訓練用送受信部NRT-104/URC-6（使用周波数123.3MHzまたは246.3MHz）も用意されている。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings11,’06

＜Ｊ／ＵＲＣ−７＞：自衛隊の航空機搭載用救命無線機。太洋無線または三菱電機特機システム製。参考：月刊軍事研究7,’08、12,’17

＜ＪＵＲＣ−Ａ１０−Ｂ＞：自衛隊の機器。太洋無線製。参考：月刊軍事研究8,’10

＜ＪＵＲＣ−Ａ２０＞：自衛隊の航空機用救命無線機。海外アビオテックまたは海外物産が受注している。参考：月刊軍事研究10,’12、1,’15

＜Ｊ／ＵＳＤ−１＞：航空自衛隊のF-15用偵察システム。光学／赤外線偵察ポッド、レーダー偵察ポッド、地上処理装置、リアルタイム伝送装置などからなり、短期間で開発するために海外の既製品を組み合わせることにし、東芝と契約した。光学／赤外線偵察ポッドはレコン・オプティカル社製（DB-110の改良型らしい）、レーダー偵察ポッドはロッキード・マーチン社製（高性能合成開口レーダーらしい）、リアルタイム伝送装置はL-3コミュニケーションズ社製を使うことにして2006年度から開発したが、2010年9月に東芝から納入延期の申し出があった。防衛省は光学／赤外線偵察ポッドが要求する性能に満たないと判断して延期を承認せず、2010年10月1日に契約解除となってしまった。2011年2月に防衛省は東芝に違約金12億3000万円の支払い、7月に東芝は防衛省に契約代金123億円の支払いを求めてお互いに提訴しており、2016年3月18日の東京地裁判決では東芝の訴えを却下、防衛省の訴えを全面的に認めて東芝に12億3000万円の支払いを命じた。東芝は3月31日に東京高裁へ控訴している。2017年6月30日に和解が成立し、東芝が16億円を支払うことになった。参考：月刊軍事研究5,’11、10,'15、9,’17、月刊航空ファン8,’09、2,’11、6,’16、月刊JWings12,’10

＜Ｊ／ＵＳＭ−１０５＞：自衛隊のテスト・セットVOR。東芝電波プロダクツ製。参考：月刊軍事研究4,’14

＜Ｊ／ＵＳＭ−１２６＞：自衛隊の救命無線機試験装置。太洋無線製。参考：月刊軍事研究8,’13

＜Ｊ／ＵＳＭ−１２６Ａ＞：自衛隊の救命無線機試験装置。太洋無線製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜Ｊ／ＵＳＭ−１２９＞：自衛隊のJ/ALQ-8用試験装置。三菱電機特機システム社製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜Ｊ／ＵＳＭ−１５２＞：自衛隊の味方識別装置試験器。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究1,’14

＜Ｊ／ＵＳＭ−１６３＞：自衛隊の赤外線暗視装置テスト・セット。富士通製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜Ｊ／ＵＳＭ−１６８＞：自衛隊のスティック・フォース・センサー・ベンチ・テスタ。日本航空電子工業製。参考：月刊軍事研究12,’11

＜Ｊ／ＵＳＭ−１８０Ａ＞：航空自衛隊のCNI試験器。駐機中の航空機と無線でやりとりし、機上無線機、航法装置、識別装置の点検整備を行う。機材はワゴン車に搭載されている。ネットコムセック製。参考：月刊JWings10,’18、月刊軍事研究1,’14

＜Ｊ／ＵＳＭ−１８４＞：自衛隊のU-125A赤外線暗視装置用整備器材。三菱電機製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜Ｊ／ＵＳＭ−１９１Ａ＞：自衛隊のフライトデータ・レコーダー用ラインテスタ。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｊ／ＵＳＭ−１９２Ｃ＞：自衛隊のFDRベンチ・テスタ。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究2,’14

＜Ｊ／ＵＳＭ−１９９＞：自衛隊の統合電子戦装置ライン・テスタ。三菱電機製。参考：月刊軍事研究1,’14

＜Ｊ／ＵＳＭ−２０１＞：自衛隊の標準信号発生器。東京計器製。参考：月刊軍事研究2,’15

＜Ｊ／ＵＳＭ−２０１Ａ＞：自衛隊の標準信号発生器。トキメックまたは東京計器製。参考：月刊軍事研究10,’08、10,’13

＜Ｊ／ＵＳＭ−２０２＞：航空自衛隊のJ/AYQ-4用整備機材。日立製作所製。参考：月刊軍事研究1,’07

＜Ｊ／ＵＳＭ−２１１＞：自衛隊の目標探知レーダー／。東芝電波プロダクツ製。参考：月刊軍事研究12,’08

＜Ｊ／ＵＳＭ−２１２＞：自衛隊の指令送信装置ライン・テスタ。三菱電機製。参考：月刊軍事研究7,’11

＜Ｊ／ＵＳＭ−２１３＞：自衛隊の指令送信装置ベンチ・テスタ。三菱電機製。参考：月刊軍事研究7,’11

＜Ｊ／ＵＳＭ−２１６＞：航空自衛隊の目標探知レーダー／通信装置等構成品自動試験装置。東芝または東芝電波プロダクツ製。参考：月刊軍事研究12,’06、1,’10

＜Ｊ／ＵＳＭ−２１８＞：自衛隊のレーダー警戒装置用ラインテスタ。トキメックまたは東京計器製。参考：月刊軍事研究10,’07、1,’11

＜Ｊ／ＵＳＭ−２２３＞：自衛隊の外装型FLIR装置用システムテスタ。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’11

＜Ｊ／ＵＳＭ−２２４＞：自衛隊の外装型FLIR装置用ラインテスタ。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’11

＜Ｊ／ＵＳＭ−２２５＞：航空自衛隊のC-130H用気象レーダー装置テストベンチ。トキメック製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜Ｊ／ＵＳＭ−２２６＞：自衛隊のRFTLTS。三菱重工製。参考：月刊軍事研究6,’13

＜Ｊ／ＵＳＭ−２２７＞：自衛隊のFCレーダー・パワーサプライテストステーション。三菱電機特機システム製。参考：月刊軍事研究2,’08

＜Ｊ／ＵＳＭ−２２８＞：自衛隊の外装型FLIR装置用補給処整備機材。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’08

＜Ｊ／ＵＳＭ−２２９＞：自衛隊のDDRベンチ・テスタ。三菱重工製。参考：月刊軍事研究4,’12

＜Ｊ／ＵＳＭ−２３０＞：自衛隊のTACAN装置用整備機材。日本電気製。参考：月刊軍事研究9,’09

＜Ｊ／ＵＳＭ−２３１＞：自衛隊のALE-45(J)試験装置。トキメックまたは東京計器製。参考：月刊軍事研究2,’08、9,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２３２＞：自衛隊のF-15慣性航法装置テストセット。東芝電波プロダクツ社製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜Ｊ／ＵＳＭ−２３４＞：自衛隊の訓練用ECM装置用整備機材。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’09

＜Ｊ／ＵＳＭ−２３５＞：自衛隊のUHF無線機用整備器材。三菱重工製。参考：月刊軍事研究6,’13

＜Ｊ／ＵＳＭ−２３６＞：自衛隊の訓練用ECM装置能力向上型用補給処整備器材。三菱電機製。参考：月刊軍事研究3,’10

＜Ｊ／ＵＳＭ−２３７＞：自衛隊のHMD整備器材。三菱重工製。参考：月刊軍事研究9,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２３８＞：自衛隊のレーダー警戒装置用ベンチ・テスタ。東京計器製。参考：月刊軍事研究4,’10

＜Ｊ／ＵＳＭ−２４０＞：自衛隊のIFF応答装置テスト・ベンチ。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜Ｊ／ＵＳＭ−２４１＞：自衛隊の記録データ表示装置。三菱重工製。参考：月刊軍事研究7,’14

＜Ｊ／ＵＳＭ−２４５＞：自衛隊のAHRSテストセット。日本航空電子工業製。参考：月刊軍事研究1,’14

＜Ｊ／ＵＳＭ−２４８＞：自衛隊のESMベンチ・テスタ。三菱重工製。参考：月刊軍事研究7,’14

＜Ｊ／ＵＳＭ−２４９＞：自衛隊のデータローダ。三菱重工製。参考：月刊軍事研究7,’14

＜Ｊ／ＵＳＭ−２５３＞：自衛隊のC-2用スーパーバード衛星通信装置整備器材。三菱電機製。参考：月刊軍事研究7,’17

＜Ｊ／ＵＳＭ−２５４＞：自衛隊のC-2用自己防御装置整備器材。三菱電機製。参考：月刊軍事研究4,’17

＜Ｊ／ＵＳＭ−２５６＞：自衛隊のC-130H用気象レーダー装置整備器材。川崎重工製。参考：月刊軍事研究2,’15

＜Ｊ／ＵＳＭ−２５７＞：自衛隊のC-130H用衝突防止装置整備器材。川崎重工製。参考：月刊軍事研究2,’15

＜Ｊ／ＵＳＭ−２５８＞：自衛隊のC-2用飛行管理装置整備器材。川崎重工製。参考：月刊軍事研究5,’15

＜Ｊ／ＵＳＭ−２５９＞：自衛隊のC-2用電波高度計整備器材。日本航空電子工業製。参考：月刊軍事研究3,’15

＜Ｊ／ＵＳＭ−２６０＞：自衛隊のC-2用通信制御装置器材。川崎重工製。参考：月刊軍事研究5,’15

＜Ｊ／ＵＳＭ−２６１＞：自衛隊のVOR/ILS用整備器材。東芝電波プロダクツ製。参考：月刊軍事研究8,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２６２＞：自衛隊のCDU/DTU用整備器材。古野電気製。参考：月刊軍事研究7,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２６３＞：自衛隊の地図航法装置用整備器材。古野電気製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２６４＞：自衛隊の衛星航法装置（GPS）用整備器材。古野電気製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２６５＞：自衛隊の自動方位探知機用整備器材。太洋無線製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２６６＞：自衛隊の赤外線暗視装置用整備器材。日本電気製。参考：月刊軍事研究10,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２６７＞：自衛隊のHF無線機用整備器材。日立国際電機製。参考：月刊軍事研究10,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２６９＞：自衛隊の対妨害性VHF無線機用整備器材。富士通製。参考：月刊軍事研究3,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２７０＞：自衛隊のレーダー警戒装置用ラインテスタ。東京計器製。参考：月刊軍事研究9,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２７１＞：自衛隊の慣性基準装置用整備機材。日本航空電子工業製。参考：月刊軍事研究11,’17

＜Ｊ／ＵＳＭ−２７２＞：自衛隊の移動局検査器材（TACAN用）。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２７３＞：自衛隊の移動局検査器材（ATCトランスポンダ用）。エイリイ・エンジニアリング機器製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２７４＞：自衛隊の移動局検査器材（TCAS用）。エイリイ・エンジニアリング機器製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２７５＞：自衛隊のNCTE-�U用VHF試験部。エイリイ・エンジニアリング機器製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜Ｊ／ＵＳＭ−２８１＞：自衛隊のVRS CPベンチ・テスタ。三菱重工製。参考：月刊軍事研究1,’19

＜ＪＵＳＱ−Ｓ１−Ｃ＞：自衛隊の位置座標評定装置。日本航空電子工業製。参考：月刊軍事研究2,’09

＜ＪＵＷＬ＞：統合汎用武器リンクを参照。

＜ＪＵＸＳ−Ｓ１＞：陸上自衛隊の小型UAV。UAV（近距離用）の名称で開発して2012年度に制式化し、普通科連隊の情報小隊に配備した。クリップドデルタの無尾翼機で、翼端に垂直安定板が付く。機体部分の下には白いスポンジが装着されていて、着陸時のショックを吸収する他、手投げ発進時にはここを掴んで飛ばす。機首にEO/IRセンサーを収容する。自律飛行または遠隔操縦が可能。全備重量3.9kg。発進は手投げまたはゴム・カタパルト（バンジー式）で、電動モーター２基により２翅プルプロペラ２基を回して推進する。制御部は操作表示部（ごついノートパソコン。重量4.5kg）、伝送処理部（重量9kg）、空中線（200mm角の平板式で、支柱の先に付けるか、手で持つ。重量2.8kg）、バッテリー（重量1kg）からなる。１名が分解した本体、もう１名が制御部を背負って運搬し、運用も２名で事足りる。ただし本体を入れる箱がかなり大きいので、実戦で徒歩運用できるかは不明。日立製作所製。参考：ストライクアンドタクティクスマガジン5,’12、スピアヘッドNo.12、No.20、月刊JWings8,’15、12,’17、月刊軍事研究9,’16

＜Ｊ／ＵＹＱ−４Ａ＞：自衛隊のフライトデータ・レコーダー用データ処理装置。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｊ／ＵＹＱ−１４Ｂ＞：自衛隊のスレット・テーブル設定装置。東京計器製。参考：月刊軍事研究1,’15

＜Ｊ／ＵＹＱ−１９＞：自衛隊の可搬型F-2用ミッションデータ作成装置。三菱重工製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜Ｊ／ＵＹＱ−２０＞：自衛隊のCFRS。三菱重工製。参考：月刊軍事研究8,’13

＜Ｊ／ＵＹＱ−２２＞：自衛隊のF-15近代化改修機用ミッション・サポート・システム。三菱重工製。参考：月刊軍事研究8,’13

＜Ｊ／ＵＹＱ−２２Ｂ＞：自衛隊のF-15近代化改修機用ミッション・サポート・システム（AFMSS）。三菱重工製。参考：月刊軍事研究3,’15

＜Ｊ／ＵＹＱ−２４＞：自衛隊のC-2用飛行管理装置用地上支援器材。川崎重工製。参考：月刊軍事研究5,’15

＜Ｊ／ＵＹＱ−２５＞：自衛隊の地図作成装置。三菱重工製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＪＶＣ＞：ジェット・ベーン制御（Jet Vane Control）の略。

＜ＪＶＭ−Ｑ３−Ｄ＞：自衛隊のデジタル電圧計。岩通計測製。参考：月刊軍事研究8,’15

＜Ｊ／ＶＲＣ−６０１＞：航空自衛隊の地上移動局衛星通信装置。SUV車のルーフに半球形アンテナドームを装着し、衛星通信アンテナを収容、車内に送受信装置を搭載したものである。移動通信隊、移動警戒隊、高射部隊などが移動・展開先で衛星通信を行うために使用する。参考：航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＶＲＣ−Ｆ５＞：69式車両無線機を参照。

＜ＪＶＲＣ−Ｆ６＞：69式車両無線機を参照。

＜ＪＶＲＣ−Ｆ７＞：69式車両無線機を参照。

＜ＪＶＲＣ−Ｆ８＞：69式車両無線機を参照。

＜ＪＶＲＣ−Ｆ１０＞：85式車両無線機を参照。

＜ＪＶＲＣ−Ｆ１１＞：85式車両無線機を参照。

＜ＪＶＲＣ−Ｆ２０＞：85式車両無線機を参照。

＜ＪＶＲＣ−Ｆ７０＞：陸上自衛隊の車両無線機。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＶＲＣ−Ｆ７１＞：陸上自衛隊の車両無線機。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＶＲＣ−Ｆ７２＞：陸上自衛隊の車両無線機。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＶＲＣ−Ｆ８０＞：陸上自衛隊の車両無線機。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＶＲＣ−Ｆ９００＞：陸上自衛隊の車両無線機。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＪＶＲＣ−Ｗ４＞：陸上自衛隊のデータ専用無線機。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＪＶＲＣ−Ｚ２００＞：広帯域多目的無線機（車載用）を参照。

＜ＪＶＳＱ−Ｗ１０＞：自衛隊の中SAM・HAWK指揮装置用連接装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’14

＜ＪＶＳＱ−Ｗ１３＞：自衛隊の対空レーダー装置用連接装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究9,’12

＜ＪＶＳＵ−Ｓ１−Ｄ＞：自衛隊の有線作業車。いすゞ自動車製。参考：月刊軍事研究12,’10

＜ＪＶＳＵ−Ｓ１−Ｅ＞：自衛隊の有線作業車。いすゞ自動車製。参考：月刊軍事研究3,’18

＜ＪＶＳ−Ｖ１＞：自衛隊の照準具。東芝電波プロダクツ製。参考：月刊軍事研究2,’09

＜ＪＶＴＣ−Ｔ１＞：陸上自衛隊の移動加入端末装置。師団に配備され、JTTC-T1移動加入基地局装置と無線で接続して移動中の電話回線を作る。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＪＶＸ＞：V-22シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＪＷＡＲＮ＞：アメリカ軍の統合型警戒／報告ネットワーク。NATOが定めた連合技術公示（ATP）-45に基づくNBC攻撃による被害を予測し、警報と報告を行うソフトである。NATOとの共同作戦も視野に入れている。参考：月刊軍事研究8,’02

＜ＪＷＤ−１／ＴＴ＞：自衛隊の野外線。東京特殊電線製。参考：月刊軍事研究12,’09

＜ＪＷＤ−２／ＴＴ＞：自衛隊の野外線。東京特殊電線製。参考：月刊軍事研究4,’18

＜ＪＷＭ−Ｑ３−Ｂ＞：自衛隊の電力計。島田理化工業製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＪＷＭ−Ｑ２１−Ｃ＞：自衛隊の電力計。アンリツまたは日本電計製またはキーサイト・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究8,’08、4,’15、6,’17

＜ＪＷＭ−Ｑ２１−Ｆ＞：自衛隊の電力計。アンリツ製。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＪＷＭ−Ｑ２２−Ｂ＞：自衛隊の光電力計。アジレント・テクノロジー社製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＪＷＭ−Ｑ２５＞：自衛隊の電力計。アジレント・テクノロジー社または日本電計製。参考：月刊軍事研究7,’07、5,’13

＜ＪＷＭ−Ｑ２７＞：自衛隊のピーク電力計。日本電計製。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＪＷＭ−Ｑ２８＞：自衛隊の電力計。アジレント・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究6,’12

＜ＪＷＭ−Ｑ２９＞：自衛隊の電力計。キーサイト・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究1,’19

＜ＪＷＰ−０１＞：中国陸軍無人機。中国の西北工業大が2000年に開発し、砲兵観測に使用された。参考：月刊軍事研究12,’15、4,’16

＜ＪＷＰ−０２＞：ASN-207（無人偵察機）を参照。

＜ＪＷＳ＞：統合気象中枢を参照。

＜ＪＸ＞：自衛隊統合演習の略。

＜ＪＸＲ＞：自衛隊統合防災演習の略。

＜ＪＹ−１１Ｂ＞：中国軍の低高度三次元対空レーダー。アンテナは横長の板状で、６輪トラックに車載される。使用周波数Ｓバンド、最大探知距離260km、探知高度12km。展開や撤収にかかる時間は４名で10分。参考：月刊軍事研究6,’14

＜ＪＹ−２６＞：中国軍防空レーダー、別名スカイウォッチ−Ｕ。アンテナはアクティブ・フェイズド・アレイ方式プラナー・アレイで、VHF/UHF帯を使用しており、ステルス機も探知できる。最大探知距離500km。中国では韓国で演習を行ったF-22を探知したと報道されている。参考：月刊軍事研究9,’16

＜ＪＹ−２７シリーズ＞：中国軍の陸上迎撃管制（GCI）用レーダー。参考：月刊軍事研究6,’14

＜ＪＹ−２７＞：二次元レーダー、別名スカイウォッチ−Ｖ、NATOコードはワイド・マット。アクティブ・フェイズド・アレイ方式、使用周波数VHF、探知距離400km（最大）／222km（RCS0.1平方メートル航空機）。参考：月刊軍事研究6,’14、4,’14、9,’16

　＜ＪＹ−２７Ａ＞：アクティブ・フェイズド・アレイ式三次元VHFレーダーで、探知距離500km。参考：月刊航空ファン5,’17

＜ＪＹＬ−１＞：中国軍の長距離三次元対空レーダー。アンテナは横長の板状で、６輪トラックに車載される。使用周波数E/Fバンド、最大探知距離320km、探知高度25km。参考：月刊軍事研究6,’14

＜ＪＺ−６＞：殲撃６型戦闘機ファミリーを参照。

＜ＪＺ−８＞：殲撃８型戦闘機ファミリーを参照。

＜ＪＺＹ−１＞：Y-7輸送機ファミリーを参照。

＜Ｊ・ウイリアム・ミデンドルフ＞：DDG-138（イージス駆逐艦）を参照。

＜Ｊ改＞：紫電改（戦闘機）を参照。

＜Ｊ型小銃てき弾＞：イギリス初の小銃てき弾で、1915年2月に制式化された。弾体は鋳鉄製で、表面に切れ込みが入れてあり、内部に71gのTNTが充填してある。底部には長さ254mmの棒と風車が付いており、撃鉄には安全ボルト２本が装着されていて、風車と撃鉄は安全ピンで固定されている。リー・エンフィールド小銃の銃口に棒を差し込み、バネ式留め具で固定（装着後に移動しても抜け落ちることはない）、薬室に空包を装填して安全ピンを抜き、銃床を地面に置いてだいたいの照準を付け、引き金を引く。するとてき弾が発射され、風車が回転して安全ボルトごとてき弾から抜け落ち、セーフティが解除され、弾頭部にある信管が着弾と同時に押されて撃鉄と撃針が起爆薬を作動させ、炸裂する。参考：手榴弾・迫撃砲

＜Ｊ級駆逐艦＞：イギリス海軍駆逐艦。トライバル級が大きすぎるという意見が出たので、船体を小型化してある。船体はそれまでの横肋骨方式から縦肋骨方式になり、缶は２基に減り、煙突は１本となった。運用結果が良好だったので、以降のイギリス駆逐艦はこの船体構造を継承している。砲を減らした分雷装を増やし、掃海装置も搭載した。全長108.7m、幅10.9m、吃水2.7m、基準排水量1695トン。主機は蒸気タービン、出力40000馬力、速力36ノット。兵装は12cm連装砲３基、２ポンド４連装砲１基、533mm魚雷５連装発射管２基。F00ジャービス、F22ジャッカル、F34ジャガー、F53ジェイナス、F61ジャベリン、F72ジャージー、F46ジューノー、F85ジュピターの８隻が1938-39年に竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｊ級潜水艦＞：イギリス海軍潜水艦。1915年度計画で建造した。主機はディーゼル、水上速力19.5ノット。参考：月刊世界の艦船9,’12増刊

＜Ｊ級潜水艦・海外シリーズ＞

　＜Ｊ級潜水艦（オーストラリア海軍）＞：オーストラリア海軍潜水艦。第１次大戦後の1919年にイギリスから余剰６隻を受領した。ただ状態が悪く大規模整備が必要で、潜水艦修理を行える工員の不足、イギリスからの部品供給遅れ、戦後の軍縮機運、世界大恐慌の気配などから運用可能にするのは難しく、1921年に全てスクラップとして売却した。参考：月刊世界の艦船12,’18

＜Ｊ太＞：山梨地方協力本部のマスコットキャラ。2005年に一般公募で誕生し、2009年にリニューアル、2012年にやまなっちに改称した。参考：MAMOR vol.132

＜Ｊ・ダグラス・ブラックウッド＞：DE-219（護衛駆逐艦）を参照。

＜Ｊバンド（新ＮＡＴＯ）＞：10-20GHzの周波数帯を指す。波長は3-1.5cm。参考：レーダの基礎

＜Ｊ・フレッド・タルボット＞：DD-156（駆逐艦）を参照。

＜Ｊ・フランクリン・ベル＞：APA-16（攻撃輸送艦）を参照。

＜Ｊ・リチャード・ワード＞：DE-243（護衛駆逐艦）を参照。

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