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＜ヴァーヴァイン＞：K190（コルベット）を参照。

＜ヴァーケーター＞：アメリカのEMP爆弾で使用されている、高出力マイクロ波EMP発生用の特殊な真空管。波長1-10cmのSHF帯で、ピーク出力170kWから40GWのEMPを発生でき、放射するEMPを狭いビーム幅で指向することも可能。参考：月刊軍事研究7,’03

＜ヴァーゴ＞：AKA-20（アンドロメダ級攻撃貨物輸送艦）を参照。

＜ヴァーサイティス＞：A53（機雷戦指揮艦）を参照。

＜ヴァーサイティス級＞：ラトビア海軍機雷戦指揮艦Virsaitis級。元はノルウェー海軍敷設艦ヴァーリである。満載排水量1700トン。A53ヴァーサイティスが2003年に就役した。参考：月刊世界の艦船12,’19

＜ヴァーサタイル＞：D32（護衛艦）を参照。

＜ヴァージニア＞：CGN-38（巡洋艦）またはSSN-774（潜水艦）を参照。

＜ヴァージニア＞：アメリカ南軍装甲艦Virginia。擱座していたアメリカ北軍帆機両用フリゲートを装甲艦に改造したもので、帆装を全撤去し、傾斜の付いた平たい装甲化上構を取り付けて砲を搭載、船体は海面すれすれの低乾舷にしている。排水量4100トン。速力６ノット。兵装は17.8cm単装砲２門、16cm単装砲２門など。1862年竣工。同年3月9日のハンプトン・ローズ海戦でアメリカ北軍甲鉄砲塔艦モニターと撃ち合ったが、引き分けに終わった。航洋性が低すぎて外洋に出られず、北軍の進攻に伴い1862年5月に自沈した。参考：月刊世界の艦船8,’16

＜ヴァージニア級＞：アメリカ海軍原子力巡洋艦Virginia級。空母戦闘群の通常動力型高速護衛艦６隻を４隻で代替する原子力護衛艦として1967年から開発され、２個空母戦闘群＋CGN-9ロングビーチの代替で９隻を建造する予定とした。計画諸元は全長164.6m、排水量8720トンで、兵装は127mm砲Mk45を２門（艦前後）、アスロック発射機１基、Mk13艦対空ミサイル発射機１基（40発）を積む。その後ASMS／イージス・システムの開発が進んだため、後日搭載できるよう艦の大型化が必要になったが、大きくなりすぎないようにアスロック発射機を外し、アスロックも発射できるMk26艦対空ミサイル連装発射機を採用、弾数を確保するため艦前後に１基ずつ装備する（ダブルエンダー）ことにした。また、ヘリ格納庫を船体内に置いて上構大型化を防いでいる。設計を詰めていく間にニミッツ級の建造が進んだため、４個空母戦闘群に16隻（＋予備７隻）を配備することも考慮されたが、艦が大型化して建造費がかさみ、ベトナム戦争休戦で緊縮予算が進められ、1971年には３隻に減らされた。議会では５隻分の予算が付いたが、イージス・システムの後日装備に無理があり、アーレイ・バーク級イージス駆逐艦やイージス・システム搭載原子力水上艦の方がエリア・ディフェンス能力に優れることから、４隻で打ち切られている。船型は平甲板型で、軽いナックルが付く。艦首底部にAN/SQS-53Aバウソナーを収容するため、左舷の錨は艦首後方に装着した。スタンダード／アスロック連装発射機Mk26と５インチ速射砲Mk45を艦前後に各１基ずつ搭載し、後部主船体内にヘリ格納庫を持ち、ヘリはエレベーターで後甲板（ヘリ甲板）に上げる。電子装備は前部マストのAN/SPS-48A（３番艦以降はAN/SPS-48C）、後部マストのAN/SPS-40B、艦橋上のAN/SPG-60D、後部上構のAN/SPG-51D２基。電力は原子炉のみでは不足気味のようで、主ディーゼル発電機と非常ディーゼル発電機を装備した。全長178.4m、幅19.2m、吃水9.6m（6.4m？）、軽荷排水量8623トン、満載排水量11300トン。主機は原子力蒸気タービン方式、D2G原子炉２基・蒸気タービン２基２軸70000馬力、速力30ノット以上。兵装はスタンダードSM-1MR艦対空ミサイル／アスロック艦対潜ミサイル連装発射機Mk26Mod0（前甲板。24発）１基／同Mod1（後甲板、44発）１基、127mm単装砲Mk45が２門（上構直前・直後）、324mm短魚雷３連装発射管２基。艦尾船体内にヘリ格納庫、艦尾にヘリ甲板があり、SH-2D/SH-2F対潜ヘリ１機を運用可能。乗員は１番艦565名、２番艦572名、３番艦613名、４番艦562名。CGN-38ヴァージニア、CGN-39テキサス、CGN-40ミシシッピー、CGN-41アーカンソーの４隻が1976-80年に就役した。価格は１番艦２億7900万ドル、２番艦２億5700万ドル、４番艦３億6800万ドル。ヘリ格納庫の水密性やエレベーターの性能に問題があってヘリを運用する機会が少なく、1980年代初期にヘリ格納庫を廃止し、艦尾両舷にトマホーク巡航ミサイル４連装発射機を１基ずつ装備した。また、ハープーン艦対艦ミサイル４連装発射筒２基を前部127mm砲の後ろに、ファランクスを前部マスト後方両舷に１基ずつ搭載し、SM-1MR艦対空ミサイルをSM-2MR艦対空ミサイルに換装、AN/SLQ-32電子戦装置とAN/SLQ-25対魚雷デコイを追加した。1980年代後期から1990年代前半にターターＤシステムNTU改装を受け、WDS Mk13をMk14に換装、SM-2ER艦対空ミサイルを運用可能とした。改装後の諸元は以下の通り。全長178.4m、全幅19.2m、軽荷排水量10500トン、満載排水量11400トン。主機は原子力蒸気タービン方式、D2G原子炉２基２軸70000馬力（60000馬力？）、最大速力30ノット以上。兵装はMk26Mod0/Mod1連装発射機１基ずつ（SM-2ER艦対空ミサイル／アスロック艦対潜ミサイル計68発）、127mm単装砲Mk45が２門、ハープーン艦対艦ミサイル４連装発射筒２基、トマホーク巡航ミサイル４連装箱形発射機Mk143が２基、ファランクスMk15が２基、324mm短魚雷３連装発射管２基。レーダーはAN/SPS-48E、AN/SPS-49(V)5、AN/SPS-64(V)9、AN/SPS-55、AN/SPG-51D、AN/SPG-60、AN/SPQ-9A。砲射撃指揮装置はMk86、ミサイル射撃指揮装置はMk74。ソナーはAN/SQS-53バウソナー。乗員554名。1993年、アスロック艦対潜ミサイルの運用を停止。1993-98年に除籍された。参考：月刊軍事研究12,’15、5,’03、月刊世界の艦船10,’02、9,’96、10,'23、3,’00、3,’92増刊、12,’13、4,’12、近代巡洋艦史

＜ヴァージニア級＞：アメリカ海軍原子力攻撃型潜水艦（NSSN、New SSN、New Attack Submarine）Virginia級。高価すぎたシーウルフ級の代わりとなるロサンゼルス級後継艦で、1991年1月に海軍作戦部長がセンチュリオン計画の名称でシーウルフ級補完攻撃原潜として設計を下命した。冷戦終結とソ連崩壊でソ連の対潜技術が世界中へと拡散する恐れが出てきたため、それをかいくぐる高い静粛性を持ち、アメリカ軍に基地を提供してくれる国も少なくなると考えられたため、海外展開部隊が担ってきた各種任務を秘匿性の高い原潜で代替する必要から多任務対応能力を有し、通常弾頭型トマホーク巡航ミサイルによる精密打撃能力を備え、目標識別追尾用の高度な戦闘指揮装置や水上・陸上部隊との協同作戦に必要な通信能力を持つ攻撃原潜というのがコンセプトである。検討の結果、排水量は6000-8500トンくらいに決まり、シーウルフ級追加建造、簡易版シーウルフ級、改良版ロサンゼルス級、トマホーク搭載型オハイオ級、新設計原潜、新設計通常動力潜水艦を比較分析して1993年にシーウルフ級追加建造、改良版ロサンゼルス級、新設計原潜に絞り、最終的に新設計原潜に決定した。任務はVLSと魚雷発射管からのトマホークによる陸上攻撃、ハープーン潜対艦ミサイルと魚雷による水上艦攻撃、静粛潜水艦（大洋でのソ連原潜や沿海の在来型潜水艦）駆逐、特殊戦闘部隊母艦・特殊戦闘部隊支援、水上艦・空母戦闘部隊支援、通信傍受・偵察、機雷敷設。価格を抑えるため多年度調達MYP（Multi-Year Procurement）方式を採用しており、ついでに調達単位ごとにブロック�T−�Zの改良を加えた。船体は直径34フィート（10.4m）で、耐圧船殻は単殻構造、HY80鋼製で、一部HY130鋼を使用し、モジュラー型防振甲板構造MIDSを採用して高い静粛性を持つとされる。ロサンゼルス級より大型化したが、モジュール構造によるデッドスペース増大に伴うものらしく、居住区は各所に分散していて居住性はあまり良くないといわれる。艦首にはAN/BQQ-6またはAN/BQQ-10ソナーシステム用艦首ソナーを収容する直径10m以上の巨大なソナードームを持ち、大型球形ハイドロフォン（低周波水中聴音機）と、下部に円筒状のトランスデューサー（送受波器）を搭載、180度以上の半球面から来る音源を捜索探知する。ソナードームの後ろがトマホークVLSで、セイル前端下方あたりから耐圧船殻が始まる。耐圧船殻内部は前から魚雷発射管室兼居住区、発令所、海中出入区画、居住区、原子炉、動力制御室、機関室という構成で、耐圧船殻前後の非耐圧部にメイン・バラスト・タンクがある。魚雷発射管は圧縮空気駆動のポンプで海水を取り込み、これに圧力をかけて魚雷を押し出すエア・タービン・ポンプATP（Air Turbine Pump）方式。海中出入区画にはロックアウト・ロックイン・チャンバーLOLICを備え、SEALなどの部隊を輸送でき、フロッグマン９名を一度に発進・回収可能で、セイル右側面にはSEAL用格納庫が設けられている。また、先進SEAL運搬潜航艇ASDSや水密室空気筒DDSを後甲板上に搭載でき、魚雷発射管室の攻撃兵器を魚雷発射管内のものだけにすれば、魚雷発射管室内にSEAL40名分の居住スペースを確保可能。セイル前方に兵装搭載ハッチ、機関区画天井にあたる艦後部上面にエスケープ・トランクを持つ。潜舵は引き込み式で、セイル前方の船体両舷にある。船体左右側面下部には前部・中央・後部にAN/BQG-5A用軽量広開口ハイドロフォン・アレイ（フランク・ソナー）が貼り付けられている。船尾の縦舵・横舵の間の下部左右に曳航ソナー用ディスペンサーが２本あり、右舷側が太いTB-16/TB-34曳航アレイ・ソナー（AN/BQR-16？）、左舷側が細いTB-29/TB-29A 曳航アレイ・ソナー（AN/BQR-29？）で、前者は上構右舷側のケーシング、後者は艦内リールに収容される。これらのソナーは艦首ソナーと共にAN/BQQ-10(V)4ソナーシステムで統合されており、音響情報処理装置としてA-RCI（Acoustic Rapid Commercial off-the-shelf Insertion）を備え、長距離・遠距離聴音測距が可能である。また、機雷探知用AN/BQS-15超音波アクティブ・ソナーもセイル前部に搭載する。AN/WLY-1音響迎撃受信機（敵艦の発するアクティブ・ソナーを探知し、警戒警報を出す）を装備していて、敵魚雷に対しては艦外14基・艦内２基のデコイ発射管から音響デコイを射出できる。セイル基部前面には整流フィンを持つ。セイルには５種類８本の電子兵器用昇降マストが搭載される。艦首方向１列目はAN/BVS-1非貫通型フォトニック・マストで、左右に計２本ある。２列目右はAN/BRA-34双方向多機能アンテナマストNo.1、左はミリ波・センチメートル波高速データマルチバンド衛星通信システムEHF/SHF-HDR-MBSCSアンテナマストNo.2。３列目右はEHF/SHF-HDR-MBSCSアンテナマストNo.1。３列目左はAN/BPS-16(V)4航海レーダーマスト。４列目右はAN/BSD-2統合ESMマスト（AN/BLQ-10ESM装置用アンテナ装着）、左はAN/BRA-34双方向多機能アンテナマストNo.2。セイル後部からはOE-315BRA-HSBCA（超長波通信用高速浮上式ケーブルアンテナ）を曳航できる。戦闘指揮装置は光ファイバー製艦内LANで結ばれたQ-70汎用カラー表示コンソールにより統合システム化した。発令所は従来より１層低い２層目の甲板に設けられており、耐圧船殻幅が広い分、スペースが拡大している。発令所内部は大型ディスプレイやカラー表示コンソールに囲まれ、自動化・コンピュータ化を進めた。艦首側正面は潜水・操舵用ジョイスティックと潜舵・縦舵・横舵用操縦桿が左右計２セットあり、左舷側面に注排水監視制御コンソールがある。そのコンソールの後方にはソナー・スイート・コンソール４台、反対の右舷側面には戦闘指揮コンソール４台が並ぶ。操舵席の後方、発令所の中央には前後に１台ずつのコンソールとディスク・パネルが置かれ、この左舷側にはAN/BVS-1フォトニック・マストの表示管制コンソールが２台並ぶ。AN/BVS-1の映像は発令所正面の左右コーナー壁面の大型カラー液晶ディスプレイにも表示される。AN/BVS-1コンソールの反対の右舷側には特殊部隊関連装備の監視管制コンソールがあり、艦長が右を向くだけでチェックできる。発令所中央後部には航海計器表示コンソールが配置されている。水中電話はモデル5400。艦尾の舵は十字舵で、横舵先端にフェアリングがある。十字舵の少し前方には左右斜め下にフィンが突き出しており、左舷側のものには端部にフェアリングが付く。艦制御システムは潜水艦版フライ・バイ・ワイヤ（Fly-by-wire ship control System。飛ばないけど）。船体に貼り付けた無反響タイル、機械室のモジュラー分離甲板、自然循環式原子炉、ポンプ・ジェット推進などで徹底的な静粛化を図っており、在来型潜水艦よりも数段速い速力を発揮しつつ、在来型潜水艦より静かに水中航行できる。特殊部隊が水中で出入りできるよう、ロック・アウト・トラックLOTという大型水中出入り口を持つ。全長114.91m（114.8m？）、直径（最大幅）10.36m、吃水9.3m、水上排水量6950トン、水中排水量7925トン。主機は原子力蒸気タービン方式、ジェネラル・エレクトリック社製S9G加圧水型原子炉１基（燃料寿命33年。就役期間中に燃料交換の必要が無い）・ギヤード蒸気タービン２基、出力40000馬力／24000軸馬力、推進はシュラウド・リング付ポンプ・ジェット推進器「プロパルサー（Propulser。シーウルフ級と同じ）」１軸、水中最大速力25ノット以上（実際には34ノット出せるらしい）。補助電動推進装置１基も持つ。最大潜航深度は244mということになっているが、試験潜航では488mまで潜った。兵装はロサンゼルス級フライト�Uと同じで、533mm魚雷発射管４門（セイル直下の船体下部両舷２門ずつ）、トマホーク巡航ミサイル用VLS12セル（セイル前方の船体内。前から2-4-4-2の４列配置）。Mk48長魚雷ADCAP、水中発射型ハープーンUGM-84D（運用停止中）、トマホーク巡航ミサイル、Mk67自走式機雷など最大計38本（うち12本はVLS内蔵トマホーク巡航ミサイル）を搭載する。また、機雷捜索用UUVのNMRSやAN/BLQ-11LMRSも積んでいる。更に、発達型展開可能艦外センサーと呼ばれるUAVを搭載し、海岸や陸地の偵察に使用する計画もある。乗員134名（士官14名、下士官・兵120名。計132名？）。１番艦SSN-774ヴァージニアは1998年9月30日起工で、48隻以上建造される予定。後にAN/BRA-34をOE-562に換装した。2009年からソナーシステムをAN/BQQ-10に換装中。2012年10月からのTI-08改修でAN/BSD-2電子戦マストをMMM（Multifunction Modular Mast）に換装し、LPIレーダーの電波情報も収集できるようにした。セイルを先進セイルまたはフレキシブル・ペイロード・セイルと呼ばれる改良型に更新する計画もあったが、中止されている。参考：月刊軍事研究7,'15、8,’02、6,’08、7,’11、9,’12、アメリカ潜水艦史、月刊世界の艦船8,’18、7,'22、6,’13、2,’13、4,’16、4,’04増刊、4,’15、6,’13、3,’07、4,’09、2,’10、1,’10、4,’10、10,’13、9,’12増刊、世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦

　＜ヴァージニア級ブロック�T＞：1-4番艦。船殻内にモジュール10個が挿入されている。退役までに作戦航海14回をこなし、ドック入りしてのデポ整備を４回実施する。SSN-774ヴァージニア、SSN-775テキサス、SSN-776ハワイ、SSN-777ノース・カロライナが2004-08年に就役した。参考：月刊軍事研究8,’09、月刊世界の艦船8,’18、6,’13、7,'22、アメリカ潜水艦史

　＜ヴァージニア級ブロック�U＞：5-10番艦。船殻内モジュール数を４個に減らして工期を短縮し、建造費も節約した。９番艦以降には先進電磁シグネチャー低減AESR技術を適応し、既存の艦にも改修を行う予定だが、プロトタイプのテストが遅延中。SSN-778ニュー・ハンプシャー、SSN-779ニュー・メキシコ、SSN-780ミズーリ、SSN-781カリフォルニア、SSN-782ミシシッピ、SSN-783ミネソタが2008-13年に就役した。参考：月刊世界の艦船8,’18、6,’13、月刊軍事研究8,’09、7,’10、7,’11、アメリカ潜水艦史

　＜ヴァージニア級ブロック�V＞：11-18番艦。VLSを廃止してMACをベースにしたVPT（Virginia Payload Tube）を装備、建造費を２割（4000万ドル）ほど節減した。VPTは直径2.22m・重量35トン、セイル前方に２基がタンデム配置（ハッチは前方が左開き、後方が右開き）されており、中央の発射筒は整備アクセス用とされ、周囲の発射筒６本にトマホーク巡航ミサイル計６発やSACS（潜対空ミサイル／UAV収容カプセル）を収容する。CAVES・WAAと呼ばれる新型音響速度センサーも開発されていたが、コストと整備性に問題があって採用中止になった。14番艦SSN-787イリノイからは艦首に新型の大口径LAB（Large Aperture Bow）ソナーを搭載している。LABソナーはパッシブ・ソナーと中周波アクティブ・ソナーで構成され、ソナー・アレイはコンフォーマル・アレイとして艦首外面に馬蹄形に貼り付け、トランスデューサーを浸水式とすることで耐圧船殻の貫通部を局限した。また、整備が楽で寿命も長く、退役まで交換する必要が無い。15番艦SSN-788コロラドからは非貫通式潜望鏡をXbox用コントローラーで操作する。全長114.8m、幅10.4m、吃水9.3m、水中排水量7925トン。主機は原子力蒸気タービン方式、出力40000馬力、１軸推進、水中速力34ノット。兵装は533mm魚雷発射管４門（Mk48Mod6長魚雷など）、VPT２基（トマホーク巡航ミサイル12発）。乗員135名。SSN-784ノース・ダコタ、SSN-785ジョン・ウォーナー、SSN-786イリノイ、SSN-787ワシントン、SSN-788コロラド、SSN-789インディアナ、SSN-790サウス・ダコタ、SSN-791デラウェアが2014年から就役した。参考：月刊軍事研究7,’14、7,'15、8,’09、7,’10、7,’11、月刊世界の艦船8,’18、10,’13、4,’15、1,’10、5,’14、11,’14、12,’16、6,’18、7,'22、11,'23、THE MILITARY BALANCE 2016、アメリカ潜水艦史

　＜ヴァージニア級ブロック�W＞：19-28番艦。運用期間中のデポ整備回数を３回に減らし、ライフ・サイクル・コストを低減すると共に、退役までの作戦航海回数を15回に増やす。SSN-795ハイマン・Ｇ・リッコーヴァーから左舷側潜望鏡がセンサー窓１つの単純形状になった。SSN-796ニュー・ジャージーからは女性乗員の乗り組みを考慮し、専用居住区、浴室、トイレを設け、身長差に配慮した設計とする予定。SSN-792ヴァーモント、SSN-793オレゴン、SSN-794モンタナ、SSN-795ハイマン・Ｇ・リッコーヴァー、SSN-796ニュー・ジャージー、SSN-797アイオワ、SSN-798マサチューセッツ、SSN-799アイダホ、SSN-800アーカンソー、SSN-801ユタが2020年から就役中。参考：月刊世界の艦船8,’18、7,’17、7,'20、7,'22、1,'24、月刊軍事研究8,’16、9,’12、アメリカ潜水艦史

　＜ヴァージニア級ブロック�X＞：2019会計年度から調達する29-38番艦。船体を21.4m-25.6m延長して原子炉区画直前にジェネラル・ダイナミクス社とハンチントン・インガルス工業が検討中のVPMを４基縦一列に挿入し、トマホーク巡航ミサイル28発を追加搭載してオハイオ級SSGN退役後をカバーする。船体延長でオハイオ級SSBNより細長くなるのと、水中排水量増加でも機関出力が同じなので、水中運動性や速力性能に難があるかもしれない。極超音速飛翔体CPS搭載構想もあるが、トマホーク用発射筒には収まらないので、VPMの改造か、新規発射モジュールの開発が要る。全長140.4m、幅10.4m、吃水9.3m、水中排水量10400トン。主機は原子力蒸気タービン方式、S9G原子炉、出力40000馬力。兵装は533mm魚雷発射管４門、トマホーク巡航ミサイル発射筒40基。SSN-802オクラホマ（就役時にはVPMは積まない）、SSN-803アリゾナ、SSN-804バーブ、SSN-805タング、SSN-806ワフー、SSN-807シルバーサイズ、SSN-808ジョン・Ｈ・ダルトン、SSN-809、SSN-810サンフランシスコ、SSN-811を建造予定。参考：月刊世界の艦船7,'22、9,'23、11,'23、1,’12、4,’15、8,’18、8,'19、月刊軍事研究7,'15、8,’16、アメリカ潜水艦史

　＜ヴァージニア級ブロック�Y＞：2024会計年度以降の39番艦SSN-812から43番艦SSN-816。2024会計年度要求39・40番艦のうち１隻はMoD VA SSW（Modified VIRGINIA Class Subsea and Seabed Warfare）という特殊仕様になる予定で、潜水工作艦になるらしい。参考：月刊世界の艦船8,’18、9,'23、アメリカ潜水艦史

　＜ヴァージニア級ブロック�Z＞：44番艦SSN-817から48番艦SSN-821。最終ブロックで、以降は2030-34年頃からSSN(X)の建造に移る予定。参考：月刊世界の艦船8,’18、1,’15、アメリカ潜水艦史

＜ヴァーティカル・キューバン・エイト＞：ブルーインパルス曲技飛行の１つ、Vertical Cuban Eight。会場右手から単機で進入し、インメルマン・ターン２回とスプリットＳ２回で８の字を描く。最大到達高度2500m。参考：月刊JWings7,’12、6,’09、6,’10、6,’10別冊付録、11,’13

＜ヴァーティカル・キューピッド＞：ブルーインパルス曲技飛行の１つ、Vertical Cupid。会場後方から２機がアブレスト隊形で進入し、会場正面で垂直上昇、左右に90度ロールして分かれた後にループを行ってハートマークを描き、別の１機が会場後方から進入、矢となってそれを貫く。参考：月刊JWings6,’09、7,’12、6,’10別冊付録

＜ヴァーティカル・クライム・ロール＞：ブルーインパルス曲技飛行の１つ、Vertical Climb Roll。会場左から低空高速（時速約800km）進入し、正面で6-6.5G引き起こしをかけ急上昇、ロールを右4.25回転行いながら高度9000フィート（2743.2m）に達する。参考：月刊JWings7,’16、6,’09、7,’12、6,’10、6,’10別冊付録

＜ヴァーティカル・ローリング・シザーズ＞：急上昇または急降下、バレルロールを併用して行うシザーズ機動。急上昇しつつ行う場合には機動開始時のズーム上昇力または連続上昇力が敵を上回っていないと勝てない。急降下を併用する場合、敵の直下に機体を位置させて敵と同じタイミングで機動すると自機を見失わせることができる。参考：図解現代の航空戦

＜ヴァーティジェット＞：X-13（試作機）を参照。

＜ヴァーティプレーン＞：VZ-3（試作機）を参照。

＜ヴァード作戦＞：第２次大戦時の1940年6月10日、イタリアがフランスに宣戦布告したのを受けてフランス海軍が実施した、地中海沿岸イタリア海軍施設砲撃作戦。イタリア軍がフランスに侵攻する際の拠点に使用すると推測されるジェノバ一帯を先制砲撃で破壊するもので、沿岸砲やMAS艇による反撃を高速で回避するため、重巡と駆逐艦による部隊を編成した。6月13日夜、重巡デュプレ、コルベール、駆逐艦ゲパール、ヴェルデュン、ヴァルミ、ヴォートゥール、アルバトロスからなるジェノバ砲撃隊と、重巡アルジェリー、フォッシュ、駆逐艦リオン、ヴォーバン、エーグル、シュヴァリエ・ポール、カサール、タルテュからなるサヴォナ砲撃隊がツーロンを出撃。6月15日早朝、両部隊が砲撃を開始。アルバトロスが沿岸砲の砲弾１発を受け損傷したが、他は損害を受けず、任務を完了して引き上げた。参考：月刊世界の艦船2,’18

＜ヴァーノン・カウンティ＞：LST-1161（戦車揚陸艦）を参照。

＜ヴァーベナ＞：K85（コルベット）を参照。

＜ヴァーミリオン＞：AKA-107（攻撃貨物輸送艦）を参照。

＜ヴァーモント＞：SSN-792（ヴァージニア級原潜）を参照。

＜ヴァーヤン・ベイ＞：K651（フリゲート）を参照。

＜ヴァール＞：A608（補給艦）を参照。

＜ヴァーン＞：P66（Ｕ級潜水艦）またはP81（Ｖ級潜水艦）を参照。

＜ヴァイエ＞：Fw58シリーズ（汎用機）を参照。

＜ヴァイオレット＞：K35（コルベット）を参照。

＜ヴァイガチ＞：ソ連タイミール級原子力砕氷船２番艦Vaygach。1990年竣工。参考：月刊世界の艦船3,’00

＜ヴァイキング＞：BvS10関節式車両（イギリス海兵隊）またはP69（潜水艦）を参照。

＜ヴァイキングス＞：VAH-10（重攻撃飛行隊）またはVAQ-129（電子戦飛行隊）またはVMFA-225（海兵戦闘攻撃飛行隊）またはVMFA(AW)-225（海兵全天候戦闘攻撃飛行隊）を参照。

＜ヴァイクセル軍集団＞：ヴィッスラ軍集団を参照。

＜ヴァイセンベルガー＞：テオドール・ヴァイセンベルガー（Theodor Weissenberger）。ドイツ空軍エース。1941年9月1日、第77戦闘航空団第１駆逐中隊に配属されてBf110戦闘機に搭乗し、23機を撃墜した。1942年9月、第５戦闘航空団第６中隊に転属してBf109戦闘機を駆り、フィンランドやノルウェー北部でソ連空軍相手に空戦を行った。11月、通算38機撃墜で騎士鉄十字章を受章。1943年9月、中隊指揮官になった。1944年、西部戦線に移った。7月、200機撃墜を達成。12月、第７戦闘航空団第�T飛行隊長となり、Me262戦闘機に搭乗した。1945年1月15日、第７戦闘航空団司令となり、Me262戦闘機で８機を撃墜した。総撃墜機数208機。最終階級は少佐。1950年6月10日、ニュルンベルクの自動車レースで事故により死亡した。参考：世界の傑作機No.157、グラフィックアクション36、月刊丸12,’10

＜ヴァイタリティ＞：PG-100（コルベット）を参照。

＜ヴァイダル７＞：イギリスのBMTディフェンス・サービス社がDSEi2013で模型を展示した小型潜水艦Vidar 7。COTSを多用してコストを最小限にしつつ、通常動力潜水艦として最大限の能力を発揮するというのがコンセプトである。船体は複殻式で、艦首ソナー、フランク・アレイ・ソナー、曳航ソナー、機雷探知ソナー、攻撃ソナー、センサーマスト４本を備える。全長46m、水上排水量700トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式（AIP追加可能）、１軸推進、水上最大速力10ノット、水中最大速力18ノット、航続距離4000海里、最大潜航深度200m以上。兵装は533mm魚雷発射管４門（潜対艦ミサイル運用可能）。乗員15名。参考：月刊軍事研究1,’14

＜ヴァイダル３６＞：イギリスのBMTディフェンス・サービス社がDSEi2009で発表した多目的在来型潜水艦Vidar 36。セイルには電子光学・レーダー・電子戦マストや通信用マストなどマストが計８本ある。ソナーは艦首ソナー、側面ソナー、曳航ソナー。全長79m、幅8.4m、水中排水量3600トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式（AIP追加可能）、水中最大速力20ノット、最大航続距離9000海里。兵装は534mm魚雷発射管６門（魚雷・潜対艦ミサイル18本または機雷36個）。UUV発進回収装置や特殊部隊搬出入装置の搭載も可能。参考：月刊軍事研究12,’09、4,’10

＜ヴァイパー＞：F-16シリーズ（戦闘機）またはK-157（潜水艦）またはSS-10（Ｂ級潜水艦）を参照。

＜ヴァイパー＞：ノーブルス社が開発した遠隔操作砲塔。30mmチェインガンM230LF、25mmチェインガンLW25、Mk19自動てき弾発射機、Mk47てき弾発射機、M3P3、M134ミニガンのいずれかを搭載し、15分で載せ替えることができる。参考：月刊コンバットマガジン7,’09

＜ヴァイパー級＞：Ｂ級（潜水艦）を参照。

＜ヴァイヒゼル＞：ドイツ海軍ヴァイヒゼル級潜水母艦。元は1923年に竣工した商船シイラで、改造を受けて1937年に竣工した。第２次大戦後はイギリスに引き渡されてロイヤル・ルパートとなった後、1947年にソ連に引き渡されてドネツとなった。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜ヴァイヒゼル級＞：ドイツ海軍潜水母艦。全長106.7m、幅13.5m、平均吃水5.23m、基準排水量5090トン。機関出力2000馬力、速力12ノット。兵装は8.8cm高角砲１門、37mm機関砲４門、20mm機関砲４門。ヴァイヒゼルが1938年に商船シイラから改造された。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜ヴァイミー＞：D33（護衛艦）を参照。

＜ヴァイルハイム＞：M1059（掃海艇）を参照。

＜ヴァエデレン＞：F-359（フリゲート）を参照。

＜ヴァガボンド＞：P18（潜水艦）を参照。

＜ヴァギル＞：インド海軍スコルペヌ級潜水艦５番艦Vagir。2014年2月起工、2020年11月12日進水。12月20日、インド海軍に納入された。2023年1月23日就役。参考：月刊世界の艦船4,’23

＜ヴァグシール＞：S43（潜水艦）を参照。

＜ヴァグナー缶＞：ドイツのルドルフ・ヴァグナー工学博士が開発した三胴式重油専焼水管缶で、ハンブルクのヴァグナー高圧蒸気タービン会社が製造した。上部に汽胴、煙路寄りに中間胴、最下部に水胴を配置した左右非対称のＤ型缶で、汽胴の上に蒸気溜りが設けられている。炉筒のバーナーはザーッケ式２基で、毎分5000-7000回転する霧化筒に燃料を注入して遠心力により霧状とし、一次空気と混ぜて燃焼させる方式であり、通常の圧力式燃料噴霧器のように噴射口が不純物で詰まるような事が無く、相当の低質油でも問題無く使える。汽胴と中間胴は、缶内側にある炉筒寄りの蒸発管群と、缶外側寄りの降水管群で接続されており、両管群の間には過熱器が設置されている。過熱器には蒸気溜りから飽和蒸気が送り込まれると共に、降水管群の熱を吸収して蒸発管群に回す仕組みになっているので、蒸発管群と降水管群との温度差が拡大し、蒸発管群側に中間胴からの蒸気、降水管群側に汽胴からの水が自然と流れるようになっている。中間胴下部には水胴との接続管があり、中間胴に入ってきた水の一部は水胴に流れ込んで不純物が沈殿回収される。水胴と汽胴も炉筒両側に設けられた蒸発管群で繋がっており、水胴からの蒸気は直接汽胴に入るが、缶壁と接する方の蒸発管群は炉筒からの放射熱を吸収して缶外の温度上昇を防ぐ働きもある。煙路には収熱器と空気予熱器を配置して効率化を図った。高温高圧化で燃費は改善したが、小型化と軽量化にはあまり貢献できず、機関区画の全長比率や重量比は他国艦と同じくらいである。缶水の清浄化が不十分だったらしく、高温高圧蒸気による水管や過熱管の腐食に悩まされた。参考：月刊丸4,’17

＜ヴァグナー缶（シャルンホルスト級）＞：シャルンホルスト級戦艦用で、12基を４基ずつ３室に配置している。炉筒の上下に汽胴と水胴が配置されているのに加え、更に上部に蒸気溜りまで設置してあるので予想以上に背が高くなってしまい、缶室天井に段差ができて防御上の弱点となった。蒸気圧１平方センチあたり51.5kg（通常）／59.7kg（最大）、蒸気温度480℃、空気予熱温度290℃、最大力量54トン毎時。自重55トン（缶水含む）、缶水重量4.5トン。参考：月刊丸4,’17

＜ヴァグナー缶（ビスマルク級）＞：ビスマルク級戦艦用で、12基を２基ずつ６室に配置している。シャルンホルスト級用より使用蒸気圧を高圧にして小型化し、設計通りの缶室内に収めた。蒸気圧１平方センチあたり56.7kg（通常）／59.7kg（最大）、蒸気温度450℃、空気予熱温度335℃、最大力量50トン毎時。自重52.8トン（缶水含む）、缶水重量4.85トン。参考：月刊丸4,’17

＜ヴァグリ＞：S-42（潜水艦）を参照。

＜ヴァシリョーク＞：2B9（自動迫撃砲）または2B9M（自動迫撃砲システム）または2K21（機動迫撃砲システム）を参照。

＜ヴァス＞：P972（高速哨戒艇）を参照。

＜ヴァスコ・ダ・ガマ＞：F330（フリゲート）を参照。

＜ヴァスコ・ダ・ガマ＞：インド海軍ヴァスコ・ダ・ガマ級汎用揚陸艇Vasco da Gama。1979年就役。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜ヴァスコ・ダ・ガマ級フリゲート＞：ポルトガル海軍フリゲートVasco da gama級。ドイツのMEKO200を購入したもので、NATO各国が建造費の４割を援助、アメリカからCIWSと短魚雷システムの供与を受けた。全長115.9m、幅14.8m、吃水6.1m（4.1m？）、基準排水量2900トン、満載排水量3300トン。主機はガスタービン２基・ディーゼル２基、出力53600馬力、２軸推進、速力32ノット。兵装はRGM-84Cハープーン艦対艦ミサイル４連装発射筒Mk141が２基、RIM-7Mシースパロー艦対空ミサイル８連装発射機Mk29が１基、100mm単装砲モデル1968CADAM１門、ファランクス・ブロック1B１基、３連装短魚雷発射管Mk32が２基（Mk46短魚雷）。スーパー・シーリンクス（リンクスMk95）２機を搭載できる。乗員184名、司令部要員16名。F-330ヴァスコ・ダ・ガマ、F-331アルヴァレス・カブラル、F-332コルテ・レアルの３隻が1991年に就役した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、1,'15増刊、JShips Vol.24、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ヴァスコ・ダ・ガマ級汎用揚陸艇＞：インド海軍汎用揚陸艇Vasco da Gama級。兵装は40mm単装機関砲２門。装甲車２両と兵員120名を搭載可能。ヴァスコ・ダ・ガマなど４隻が1978-79年に就役した。参考：月刊世界の艦船6,’83、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ヴァスターヴァルト＞：A1435（給兵艦）を参照。

＜ヴァスターヴァルト級＞：ドイツ海軍給兵艦Wasterwald級。船体中央部に洋上補給用ポスト、その前後に港での積み降ろし用クレーンを装備する。全長105m、満載排水量4042トン。弾薬1080トンを搭載する。主機はディーゼル、速力17ノット。A1435ヴァスターヴァルトなど２隻が1967年に就役した。参考：月刊世界の艦船3,’07

＜ウアステコ＞：メキシコ海軍補給艦兼病院艦Huasteco。2010年1月、ハイチ大地震救援に参加。参考：月刊世界の艦船4,’10

＜ヴァッサーファル＞：C-2（地対空ミサイル）またはW-1（地対空ミサイル）を参照。

＜ヴァッセルマン＞：FuMG402（レーダー）を参照。

＜ヴァッフェントレーガー＞：ドイツ陸軍試作対戦車自走砲、直訳すれば武器運搬車。重くて運用困難な対戦車砲を動力化するというのがコンセプトで、機甲科でなく砲兵科が運用する。1943年から開発され、主砲を担当するクルップを中心に、シュタイアー・ダイムラー・プフ、ラインメタル、アルデンテがそれぞれ独自設計した。1944年8月にアルデンテの案が採用され、38（t）戦車の足回りを流用した簡易式自走車体に、大型防楯付き8.8cmPak43を搭載することになったが、先行量産のみで終戦を迎えている。この先行量産車はベルリン防衛戦に投入され、ソ連に鹵獲されてクビンカ戦車博物館に展示された。10.5cmleFHを搭載するクルップ製自走砲も計画され、試作車も完成したが、こちらは実用性などから開発中止とされている。参考：世界の軍用車両(1)、月刊丸12,’10

＜ヴァナディス＞：AKA-49（攻撃貨物輸送艦）を参照。

＜ヴァネッサ＞：D29（護衛艦）を参照。

＜ヴァノック＞：H33（護衛艦）を参照。

＜ヴァハト・アム・ライン作戦＞：ラインの守り作戦を参照。

＜ヴァハト級＞：ドイツ海軍通報艦Wacht級。全長85.5m、常備排水量1246トン。主機はレシプロ蒸気機関２基、出力4000馬力、２軸推進、速力19ノット。兵装は10.5cm単装砲３門、35cm魚雷発射管３門（水上２門、水中１門）。ヤークトなど２隻が1889年頃に竣工した。参考：月刊世界の艦船9,’09

＜ヴァユガーチ＞：MR-212（レーダー）を参照。

＜ヴァラー＞：V-280（ティルトローター機）を参照。

＜ヴァラー級＞：MEKO A200フリゲート（南アフリカ海軍）を参照。

＜ヴァラン＞：ロシアのネフスキー設計局が2021年に発表したCATOBAR空母コンセプト。飛行甲板にカタパルトとアングルド・デッキを備えるが、飛行甲板長が短めの関係で、アングルド・デッキ前端が艦首近くに達している。煙突は見当たらないが、主機が原子力なのかは不明。全長250m、最大幅65m、吃水9m、排水量45000トン。最大速力26ノット。搭載機数は固定翼機24機、ヘリ６機、UAV20機。参考：月刊世界の艦船4,’21

＜ヴァランジャン＞：P61（潜水艦）を参照。

＜ヴァリアブル・インデックスＣＦＡＲ＞：CFAR（定誤警報率）を参照。

＜ヴァリアブル・フロー・ダクテッド・ラムロケット＞：VFDRを参照。

＜ヴァリアン＞：DE-798（護衛駆逐艦）を参照。

＜ヴァリアンス＞：P85（潜水艦）を参照。

＜ヴァリアント＞：02（戦艦）または91（ミサイル艇）またはA38シリーズ（歩兵戦車）またはBT-13シリーズ（練習機）またはS-102（潜水艦）またはSNVシリーズ（練習機）またはYT-802（曳船）またはヴィッカーズMk.4（戦車）を参照。

＜ヴァリアント・シリーズ＞：イギリス空軍戦略爆撃機Valiant。3V爆撃機の１つで、ヴィッカーズ・アームストロング社がタイプ660として開発し、1948年4月に採用され、試作機含め108機が生産された。1956年10月11日、第49飛行隊所属機が核実験でブルー・ダニューブ核爆弾を初投下した。10月30日、スエズ紛争で初実戦参加した。1957年11月8日、イギリス初の水爆投下実験に成功した。ヴァルカン・ヴィクター爆撃機に後を譲って空中給油機に改造されたが、1965年に主翼桁に金属疲労が見つかり、退役した。参考：月刊JWings6,’22

＜タイプ６６０＞：試作初号機。1951年5月18日に初飛行したが、1952年1月12日にエンジン空中再始動時の火災で失われ、脱出時に尾部に衝突した副操縦士が死亡した。参考：月刊JWings6,’22

＜タイプ６６７＞：試作２号機。エンジンをエイボンRA.7に換装してエアインテイクを拡大した。1952年4月11日に初飛行した。参考：月刊JWings6,’22

＜タイプ６７４＞：前生産型で、通算3-7号機にあたる。エンジンをエイボンRA.14に換装した。参考：月刊JWings6,’22

＜ヴァリアントＢ．１＞：量産型、タイプ706。主翼は高翼配置の三日月翼で、付け根に平たいエアインテイクが２基並列で並ぶ。エンジンはロールスロイス製エイボンRA.28（推力4.763トン。エイボン204・推力4.536トン？）４発、最大速度912km。爆弾搭載量9.525トン。乗員５名。1953年12月に初飛行し、1955年2月（1954年8月？）から爆撃機航空軍に100機が配備され、1955年2月に正式に就役した。参考：月刊JWings5,’07、6,'22、週刊エアクラフトNo.48、月刊軍事研究2,’18、月刊航空情報4,’18

＜ヴァリアントＢ．２＞：改良試作型。主翼後縁に流線型の主脚収容ポッドを設け、後方折り畳みで引き込むようにした。１機が試作されて1953年9月4日に初飛行したが、採用されなかった。参考：月刊JWings6,’22

＜ヴァリアント級＞：イギリス海軍第２世代攻撃型原子力潜水艦Valliant級。ラフト構造を採用するなどして静粛性を向上させた。原子炉と動力装置の設計はアメリカで行われ、それをイギリスで国産化したPWR1原子炉を搭載している。全長86.9m、幅10.06m、水上排水量4300トン、水中排水量4800-4900トン。主機は原子力蒸気タービン方式、PWR1原子炉、タービン出力15000馬力、水中速力28ノット。兵装は533mm魚雷発射管６門（タイガーフィッシュMk24長魚雷、ハープーン潜対艦ミサイル）。乗員90名。S-102ヴァリアントとS-103ウォースパイトの２隻が1966-67年に就役した。改良型のチャーチル級３隻は外形が同じで、計画時はこのクラスに含められている。参考：月刊軍事研究5,’01、9,’12、月刊世界の艦船5,’83、8,’18、10,'23、ミリタリー・バランス1989-1990

＜ヴァリアント・シールド演習＞：アメリカ軍の統合作戦演習Valiant Shield。2006年に初開催された。参考：月刊世界の艦船12,’14

＜ヴァリアント・シールド２０１４＞：2014年9月15-23日にグアム沖で実施され、太平洋艦隊第70任務部隊、第５・第17空母航空団、第１海兵航空団、第36航空団などから人員18000名、艦艇25隻（CVN-70カール・ヴィンソン、CVN-73ジョージ・ワシントン、CG-52バンカー・ヒル、CG-54アンティータム、CG-67シャイロー、CG-71ケープ・セント・ジョージ、DDG-63ステザム、DDG-89マスティン、DDG-97ハルゼイ、DDG-104ステレット、DDG-105デューイ、T-AKE-14セサール・チャベツ、攻撃原潜４隻など）、航空機200機（F/A-18E戦闘機、MV-22B輸送機、F-22A戦闘機、F-15戦闘機、F-16戦闘機、B-52H戦略爆撃機、KC-10A空中給油輸送機、KC-135空中給油輸送機など）が参加した。内容は航空戦、対空戦、対水上戦、対潜戦、CSAR、ISRなどで、衛星攻撃やサイバー攻撃などにより衛星システムがダウンした状態での戦闘訓練も実施された。中国海軍東調型情報収集艦が排他的経済水域内で情報収集を行っている。参考：月刊軍事研究12,’14、3,’15、月刊世界の艦船12,’14

＜ヴァリアント・シールド２０１６＞：2016年9月12-23日にグアム沖で実施された。CVN-76ロナルド・レーガン、DDG-52バリー、DDG-54カーティス・ウィルバー、DDG-63ステザム、DDG-65ベンフォールド、DDG-85マッキャンベル、DDG-92マンセン、LHD-6ボノム・リシャール、LPD-20グリーン・ベイ、LSD-42ジャーマンタウン、T-AO-193ウォルター・Ｓ・ディール、T-AO-204ラパハノックなどが参加し、対水上戦、対空戦、対地攻撃、揚陸などの訓練を行っている。参考：月刊世界の艦船12,’16

＜ヴァリアント・シールド２０１８＞：通算７回目で、2018年9月16-23日にグアム沖からフィリピン海で実施された。CVN-76ロナルド・レーガン、CG-54アンティータム、CG-62チャンセラーズヴィル、DDG-65ベンフォールド、DDG-86シャウプ、T-AK-3008ジョン・Ｐ・ボボ少尉、T-AKE-14セサール・チャベス、T-AVB-4カーティス、第96遠征爆撃飛行隊B-52H爆撃機（クイックストライクER敷設訓練などを実施）、VMFA-121所属F-35B戦闘機、KC-135空中給油輸送機、E-8C地上監視機、P-8A哨戒機など人員15000名、水上艦16隻、航空機160機が参加している。参考：月刊世界の艦船12,’18、月刊航空ファン12,’18

＜ヴァリアント・シールド２０２０＞：2020年9月14-25日にグアム近海で実施された。CVN-76ロナルド・レーガン、CG-54アンティータム、CG-67シャイロー、SSN-721シカゴ、LHA-6アメリカ、LSD-42ジャーマンタウン、LSD-45カムストック、LPD-18ニュー・オーリンズ、T-AKE-10チャールズ・ドリュー、T-AO-194ジョン・エリクソン、F-35B戦闘機、B-1B爆撃機、P-8対潜哨戒機などが参加し、対水上戦や対地戦などの訓練を行っている。9月19日には実射訓練（標的艦を沈めるまで続けるSinking Exercise）でDDG-38カーツを撃沈した。参考：月刊世界の艦船12,’20

＜ヴァリアント・シールド２０２２＞：2022年6月6-17日にグアム近海で実施された。人員13000名、艦艇15隻（CVN-72エイブラハム・リンカーン、CVN-76ロナルド・レーガン、LHA-7トリポリなど）、航空機200機が参加している。参考：月刊世界の艦船9,’22

＜ヴァリー・フォージ＞：CV-45（空母）またはLPH-8（揚陸艦）を参照。

＜ヴァリオ＞：VFA-15（戦闘攻撃飛行隊）を参照。

＜ヴァル＞：PRP-3（装甲偵察車）を参照。

＜ヴァル＞：フランス海軍補給艦Var。2016年2月22日からダイナミック・マンタ2016に参加。参考：月刊世界の艦船5,’16

＜ヴァルカー＞：AVP-55（飛行艇支援艦）を参照。

＜ヴァルカン爆撃機シリーズ＞：イギリス空軍戦略爆撃機Vulcan。ヴァリアント・ヴィクターと並ぶ3V爆撃機としてアブロ社が開発した、世界初のデルタ翼爆撃機である。1946年8月（1948年6月？2月？）にイギリス空軍から巡航速度927km、実用上昇限度15240m、航続距離6209km、戦闘行動半径2780km、総重量45.36トン未満、重量4.536トンの核爆弾を搭載でき、着陸進入速度193km以下の爆撃機という航空幕僚運用要求OR.1001（高度爆撃機計画Advanced Bomber Project）が出され、アブロ社が重量軽減と燃料搭載量増大のため無尾翼デルタ翼機を提案して採用され、アブロ707実験機５機及びアブロ698試作機２機を製作して機体形状を実証した。1981年6月に一旦退役が決定したが、1982年のフォークランド紛争で急遽実戦投入され、大西洋アスンション島から13000kmの長距離爆撃任務に就き、1984年5月に第一線から退いた。１機がコンコルド用のエンジンテストベッドとして利用されている。民間団体が退役したヴァルカンB.Mk2爆撃機１機を譲り受けて2007年10月18日からフライトさせてきたが、エンジン耐用命数が限界なのとメーカー技術支援打ち切りで2015年10月28日がラストフライトとなった。以降は地上展示のみとなる。参考：世界の軍用機1979、月刊JWings11,’06、1,’12、1,'16、週刊エアクラフトNo.48、月刊航空ファン11,’92、10,’15、2,’16

　＜アブロ７０７＞：無尾翼デルタ形状実験機初号機、別名Mini Deltas。当初は無動力グライダーをテストして本機に進み、更に遷音速実験機アブロ710を作ってから試作機を飛ばす予定だったが、冗長すぎるのでグライダーとアブロ710を省き本機だけにした。主翼は中翼配置のデルタ翼で、前縁後退角50度。キャノピーと前脚はミーティア、主脚はアシーナの流用である。垂直尾翼付け根前縁から長いドーザルフィンが延び、その前端両脇にエアインテイクがある。全幅10.01m。翼面積34.08平方メートル。エンジンはロールスロイス製ダーウェント５（推力1.588トン）単発。１機が製作され、1949年8月26日に初飛行したが、9月30日に墜落してパイロットが死亡した。参考：月刊JWings6,’22、月刊航空ファン11,’92

　＜アブロ７０７Ｂ＞：実験機２号機。アブロ707の２号機として製作されていたが、初号機が墜落したので、機首を0.76m延長してキャノピー形状を変更し、マーチン・ベイカー製Mk1射出座席を搭載した。1950年9月6日に初飛行した。高速飛行時にエアインテイクからの空気流入量が落ちるという問題が見つかり、機体上面を成形してエアインテイクを盛り上げ、主翼前縁後退角を51度に変更している。参考：月刊JWings6,’22、月刊航空ファン11,’92

　＜アブロ７０７Ａ＞：実験機3-4号機。主翼を中翼配置のクリップド・デルタ翼とし、エアインテイクを主翼付け根前縁に埋め込み、エアインテイク内側に境界層分離板（ダイバーター）を設けた。初号機（通算３号機）は1951年6月14日に初飛行し、高速飛行試験に使用された。高々度高速飛行でＧをかけると主翼にバフェッテイングが起きる事象が見つかり、境界層板（フェンス）を追加したが解決できず、主翼前縁後退角を３段階で変更することにより解消できると判明したため、ヴァルカンB.1Aに反映されている。２号機（通算４号機）は1953年2月20日に初飛行して低速飛行試験に使用され、1955年から国立航空工学研究所の自動着陸実験機になった。参考：月刊JWings6,’22、月刊航空ファン11,’92

　＜アブロ７０７Ｃ＞：実験機５号機。練習機原型で、操縦席を並列複座に変更した。1953年7月1日に初飛行し、1956年9月からフライ・バイ・ワイヤのテストを行っている。参考：月刊JWings6,’22、月刊航空ファン11,’92

　＜アブロ６９８＞：試作機。２機が製作され、初号機は1952年8月30日、２号機は1953年9月に初飛行した。無尾翼デルタ翼機で、主翼は高翼配置のクリップド・デルタ翼を採用、主翼付け根付近の前縁にエアインテイクを持つ。量産型と違い、主翼前縁が一直線となっている。エンジンは初号機がロールスロイス製エイボンRA.3（推力2.948トン）で、1953年1月にサファイアASSA.6（推力3.402トン）に換装され、２号機は1954年7月にブリストル製オリンパス101（推力4.989トン）に換装された。初号機は1958年9月20日のバトル・オブ・ブリテン式典で低空飛行中に右主翼が空中分解して墜落している。参考：月刊JWings6,’22、月刊航空ファン11,’92

＜ヴァルカンＢ．Ｍｋ１＞：最初の量産型。無尾翼デルタ翼機で、分厚い主翼付け根にエンジンを左右２基ずつ並列で搭載し、胴体中央に爆弾倉（ブルー・ダニューブ核爆弾を搭載可能）を設けた。主翼前縁には緩やかなカーブが付けられており、主翼後縁にはエレボン４枚とフラップ４枚が付く。操縦にはスティック式の操縦桿を使用しており、操縦性は抜群。エンジンは当初オリンパスMk101（推力4.99トン）だったが、後にMk102（推力5.443トン）に換装され、更にMk104（推力6.078トン）となった。エンジン推力増大で翼端にバフェッティングが生じ、機体寿命が縮む恐れが出てきたため、外翼部分に下反角を付けて翼弦長を延ばした新型の主翼を採用し、以前の生産型の殆ども改修されている。ボルテックス・ジェネレーターの装備も検討されたが、不要ということで取り消された。1955年2月4日に初飛行し、1956年5月（9月？）に就役、1956年7月20日に訓練部隊に引き渡され、1957年5月21日から実戦部隊に配備され、1959年4月30日までに45機が生産された。参考：世界の軍用機1979、週刊エアクラフトNo.48、月刊JWings1,’12、6,'22、月刊航空ファン11,’92、月刊軍事研究2,’18

＜ヴァルカンＢ．Ｍｋ１Ａ＞：空中給油受油装置を標準装備し、テイルコーンにECMを追加したもの。45機がB.1から改修された。参考：世界の軍用機1979、週刊エアクラフトNo.48

＜ヴァルカンＢ．Ｍｋ２＞：主翼スパンを拡大し、翼端に捩り下げを付け、主翼後縁のフラップを廃止し、エンジンを強化してエアインテイク面積を拡大した。胴体下面にブルースチール核爆弾を搭載可能とした。機首には空中給油受油プローブが突き出しており、その下に地形追随レーダー用アンテナの突起がある。機首下面にはH2Sレーダー用アンテナのロートドーム（直径2.03m）を装備する。コクピット左に操縦士、右に副操縦士が位置し、緊急脱出装置を持つ。その後方には戦術航法員、レーダー操作員、航空電子操作員が後ろ向きに位置するが、こちらは射出座席ではなく、小さな丸窓からしか外が見えない。コクピット後方の胴体上面には通信アンテナのブレードアンテナがあり、その後方には平行四辺形の通信アンテナが立っている。エアインテイクは主翼付け根に開口しており、内側には境界層分離板がある。主翼内方前方にスピードブレーキ、主翼後縁外側に２分割エルロン、内側に２分割昇降舵を持つ。左主翼内にチャフ・ディスペンサーを装備している。爆弾倉は機体中央にあり、予備燃料タンク２個（計1990ガロン・9047リットル）の搭載も可能。垂直尾翼前方にはドーサルフィンが付いていて、通信アンテナを内蔵する。垂直尾翼頂部前後にECMアンテナを持つ。機体尾部上面にはドラッグ・シュート収容フェアリングがあり、尾部端には尾部警戒レーダーアンテナが内蔵されている。ポラリスSLBM搭載戦略型潜水艦の就役に伴い存在意義が薄れ、機体構造を強化して低空侵攻通常爆弾任務に転換された。この際に塗装をアンチフラッシュ・ホワイト（核爆発閃光対策）から上面迷彩・下面グレーに変更したが、1977年のレッドフラッグ演習で地上から丸見えになるという欠点が判明、下面も迷彩塗装にしている。全長30.45m、全幅33.83m、全高8.28m、総重量82トン。翼面積368.3平方メートル。エンジンはロールスロイス社製オリンパスMk301（推力9.07トン。Mk201？）４発、最大巡航速度マッハ0.95、最大速度マッハ0.98、実用上昇限度19800m、戦闘行動半径2000海里（高空侵攻）／1500海里（低空侵攻）。兵装ペイロード9.5トンで、核爆弾または1000ポンド爆弾21発（７発３群）を搭載可能。乗員５名（操縦士、副操縦士、航空電子士官、航法士２名）。1961年（1960年？）から配備され、1965年までに89機が生産された。参考：世界の軍用機1982、1979、週刊エアクラフトNo.48、空軍、月刊JWings1,’12

＜ヴァルカンＢ．Ｍｋ２Ａ＞：エンジンをオリンパスMk301に換装したもの。後に機首に地形追随レーダーを搭載し、垂直安定板頂部前後にARI.18228パッシブレーダー警戒受信器を装備した。全長30.45m（空中給油受油プローブ除く）、全幅33.83m、全高8.28m、最大離陸重量90.72トン以上。エンジンはロールスロイス社製オリンパスMk301ターボジェット（推力9.072トン）４発、最大速度1038km、実用上昇限度16765m、航続距離5550km（低空侵攻・低空攻撃）。兵装は1000ポンド爆弾21発などで、自衛用のサイドワインダー用パイロンを取り付けた機体もある。乗員５名。参考：週刊エアクラフトNo.48

＜ヴァルカン（ブラック・バック作戦参加型）＞：ブラック・バック作戦に参加するため、改修を施したもの。空中給油受油装置を整備し、カルーゼル慣性航法装置を装備、マーテル／シュライク対レーダーミサイルやAN/ALQ-101ECMポッドを搭載可能なパイロンを装着している。乗員は固有の５名に加えてヴィクター給油機の機長が乗り込み、確実に空中給油が行えるようにした。５機が改造された。参考：週刊エアクラフトNo.48

　＜ヴァルカンＢ．Ｍｋ３＞：アメリカ製GAM-87Aスカイボルト核ミサイルを主翼下パイロンに６発搭載するタイプ。ミサイルが開発中止になってしまい、没になった。参考：月刊JWings1,’12

＜ヴァルカン爆撃機ファミリー＞

＜ヴァルカンＫ．Ｍｋ２＞：空中給油機型。1982年に改造された。参考：週刊エアクラフトNo.48

＜ヴァルカンＳＲ．Ｍｋ２Ａ＞：電子偵察機型（海洋レーダー偵察型？）。参考：世界の軍用機1979、週刊エアクラフトNo.48

＜ヴァルキア＞：イギリス陸軍４輪装甲兵員輸送車。ヴィッカーズ・ディフェンス社がプライベート・ベンチャーで開発し、1982年に試作車が完成した。車体は装甲鋼板溶接製モノコック構造で、前部が操縦室、その後方右が機関室、後部が兵員室。エンジンはパーキンソンTV8.540ディーゼル（210馬力）、トランスミッションはクラーク社製で、パワーパック化されている。兵員室には10名を収容可能で、両側面と後部に乗降用のドアを持つ。自衛用に7.62mm機銃１丁装備のキューポラがある。指揮車型、自走対空機関砲型、戦車駆逐車型、火力支援型、歩兵戦闘車型なども提案されたが、採用されていない。参考：世界の軍用車両(4)

＜ヴァルキリー＞：DH-112シリーズ（戦闘機）またはP-3海外シリーズ（哨戒機）またはXB-70（試作爆撃機）を参照。

＜ヴァルキリー・シリーズ＞：南アフリカ陸軍国産自走多連装ロケットシステムValkiri。アフリカ諸国に配備されたBM21に対抗して1977年から開発し、1981年に完了、1982年から部隊配備した。輸出はされていない。参考：世界AFV年鑑2002-2003

　＜ヴァルキリーＭｋ．�T＞：メルセデス・ベンツ製ウニモグ４輪トラックの後部架台にランチャーを搭載している。搭載ランチャー数は８本×３段で、ロケット弾は直径127mm、全長2.68m、重量53kg、射程22km。単発または2-24発の連射が可能で、キャビンから50m離れたところまでケーブルを伸ばして遠隔発射することもできる。発射にかかる時間は１発あたり１秒。参考：世界AFV年鑑2002-2003

　＜ヴァルキリーＭｋ．�U＞：1990年代から配備された改良型。車台を６輪駆動トラック・サミル100にし、後部左右に車体安定用油圧ジャッキを装備、乗員室下部をＶ字にして乗員室を高い位置に設け、地雷からの防御に重点を置いた。乗員室には５名を収容でき、食料・飲料水14日分を搭載できる。車体後部のランチャーは４列５段のものを左右に並べて１つのボックスに纏めてあり（計40連装）、仰角0-50度、旋回角左右110度ずつで、単発または連発が可能、１発あたり発射時間は0.5秒で、斉射に46秒かかる。再装填に要する時間は7-10分。ロケット弾は直径127mm、全長2.95m、重量63kg。最小射程8km、最大射程36km。弾頭には鉄球9700個を内蔵し、近接信管により地上3-8mの高さで炸裂する。Mk.�Tのロケット弾も発射可能。戦闘重量21.5トン。エンジンは空冷ディーゼル（315馬力）、トランスミッションは５速オートマチック、最大速度80km、燃料搭載量400リットル、航続距離800km。参考：世界AFV年鑑2002-2003、月刊軍事研究7,’97、月刊丸4,’99

＜ヴァルキリーズ＞：HSM-50（ヘリ飛行隊）または第495戦闘飛行隊を参照。

＜ヴァルク＞：パンデュル海外シリーズ（装甲車）を参照。

＜ヴァルコー＞：AVP-55（飛行艇支援艦）を参照。

＜ウアルコポ級＞：LST-1級戦車揚陸艦（エクアドル海軍）を参照。

＜ヴァルシャヴィアンカ級＞：636.3型（潜水艦）を参照。

＜ウアルセニ＞：031（潜水艦）を参照。

＜ヴァルター・エーザウ＞：エーザウを参照。

＜ヴァルター機関＞：ワルター機関を参照。

＜ヴァルター・シュック＞：シュックを参照。

＜ヴァルター・ダール＞：ダール（ドイツ空軍エース）を参照。

＜ヴァルター・ノヴォトニー＞：ノヴォトニー（ドイツ空軍エース）を参照。

＜ヴァルター・ホルザッペル＞：ドイツ海軍救難艦。第２次大戦後はイギリスに譲渡され、ディープウォーターとなった。参考：グラフィックアクション44

＜ヴァルダル＞：916（潜水艦）を参照。

＜ヴァルチャー＞：南アフリカ軍UAV。任務は目標捕捉、砲弾落下地点観測、砲兵射撃修正で、AS2000砲兵目標交戦システムに組み込まれる。ペイロードには近赤外線帯電子光学昼間照準器、安定式M-Tekターレット、自動追跡器、レーザー測距器を装備する。巡航速度120km、運用半径60-80km、滞空時間2.5時間。データリンク範囲200km。システムはUAV２機を載せた発射車両、地上局、回収システムから成る。地上局はデジタルビデオ／データリンクで、テルマットＣバンド通信システムと指向性狭ビームアンテナを持つ。回収システムはレーザーセンサーを用いて3km先からUAVを追跡、摩擦ブレーキを付けたエネルギー吸収網システムでUAVを捕捉し、機体を減速、停止させる。また、浮遊クッションにUAVを落下させることもできる。2005年1月から引き渡される予定。参考：月刊軍事研究6,’03

＜ヴァルデズ＞：FF-1096（フリゲート）を参照。

＜ウアルデマー・コファメル＞：ドイツ海軍ウィルヘルム・バウエル級潜水母艦。1938年起工、1940年進水、1940年竣工。1945年に連合軍の爆撃を受けて沈没した。後にソ連海軍が引き揚げて使用した。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜ヴァルトゥル＞：IAR-93シリーズ（攻撃機）を参照。

＜ヴァルナ＞：R-29R(SLBM)を参照。

＜ヴァルナ＞：フランス海軍とインド海軍の共同演習Varuna（インド最高神）。共同演習自体は1983年（1993年？）から実施されているが、2001年からこの名称になった。参考：月刊世界の艦船9,’19

＜ヴァルナ１９＞：2019年5月1-10日、インド西方のアラビア海で実施された。フランス海軍からタスクフォース473のシャルル・ド・ゴール級空母R91シャルル・ド・ゴール、ホライズン級ミサイル駆逐艦D620フォルバン、FREMM級フリゲートD652プロヴァンス、ジョルジュ・レイグ級駆逐艦D646ラトゥーシュ・トレヴィル、デュランス級補給艦A630マルヌ、インド海軍からヴィクラマディチャ級空母R33ヴィクラマディチャ、デリー級駆逐艦D62ムンバイ、タルワル�U型フリゲートF46タルカシュ、209/1500型潜水艦S-47シャンクル、ディーパク級補給艦（２代目）L50ディーパクが参加し、タスクフォース473（D646ラトゥーシュ・トレヴィル抜き）とF46タルカシュがパリ・グループ、ヴィクラマディチャ機動部隊（F46タルカシュ抜き）とD646ラトゥーシュ・トレヴィルがデリー・グループを編成して各種訓練を行った。参考：月刊世界の艦船9,’19

＜ヴァルナ２０２３＞：2023年1月16-20日、インド洋で実施された。フランス海軍からR91シャルル・ド・ゴール、D620フォルバン、D652プロヴァンス、補給艦１隻、インド海軍からD65チェンナイ、F45テグが参加し、対空・対艦・対潜などの各訓練を行っている。参考：月刊世界の艦船4,’23

＜ヴァルナー＞：GP-120（レーダー）を参照。

＜ヴァルナストラ＞：インド海軍の対潜長魚雷Varunastra。インド海軍科学技術研究所DRDOが国産開発した。全長7-8m、直径533mm、重量1.5トン。誘導は有線式。水深は亜鉛酸化銀電池による電動モーター、最大雷速40ノット以上、最大航走距離40km。最大深度400m。水上艦や潜水艦から発射可能。2016年6月20日に完成祝賀式典が行われた。バラト・ダイナミクス社が生産し、量産第１ロットは2020年2月に引き渡されている。2023年6月5日、ベンガル湾で実弾頭付き魚雷を初使用してカモルタ級コルベットからの試射を実施。参考：月刊世界の艦船6,'21、10,’16、7,'20、9,'23、月刊軍事研究9,’10

＜ヴァルパイン＞：P79（潜水艦）を参照。

＜ヴァルヒェンゼー級＞：ドイツ海軍給油艦Walchensee級。主に泊地での給油を行う。全長71.9m、満載排水量2191トン。主機はディーゼル、１軸推進、速力12.6ノット。燃料1100トン、飲料水60トンを搭載可能。A1425アムメルゼーなど４隻が1966-67年に就役した。参考：月刊世界の艦船3,’07、9,’10

＜ヴァルミ＞：フランス海軍ゲパール級駆逐艦Valmy。1930年竣工。1940年6月13日からヴァード作戦に参加。1942年11月にツーロンで自沈した。1943年にイタリアが引き揚げてFR.24と命名した。イタリア降伏に伴い、1945年にジェノアで自沈した。参考：第２次大戦のフランス軍艦、月刊世界の艦船2,’18

＜ヴァルロッセン＞：スウェーデン海軍ハヤン級（２代目）潜水艦３番艦。1918年4月16日進水。1943年3月19日に退役し、1944年にスクラップにされた。参考：月刊軍事研究1,’03

＜ヴァレイゴ＞：R75（駆逐艦）を参照。

＜ヴァレーオ＞：CL-146（軽巡洋艦）またはPF-98（フリゲート）を参照。

＜ヴァレホ＞：CL-112（軽巡洋艦）を参照。

＜ヴァレリア＞：AKA-48（攻撃貨物輸送艦）を参照。

＜ヴァレンシア＞：AKA-81（攻撃貨物輸送艦）を参照。

＜ヴァレンチン＞：ドイツがファルゲに建設を計画したＵボート�]�]�T型生産用バンカー工場。他の工場で製造した各区画をここに運び込み、溶接接合以降の工程を13段階に分けて１隻あたり８週間で竣工させ、運河とヴェーゼル河を経由して北海へと運び出す。総面積49276平方メートルで、鋼材27000トンとコンクリート22万トンを要し、1943年春から労働者12000人（うち外国人4000人、強制収容所収容者2000人、ソ連捕虜500人）で建設に入った。1944年秋に完成予定だったが、工事が遅れ、1945年3月27日と30日の連合軍による爆撃には耐えたものの4月7日に完成度90%で建造中止となった。労働環境は劣悪で、工事に駆り出された捕虜4000人が死亡している。参考：Ｕボート入門

＜ヴァレンティン・チュイキン＞：ロシア海軍A125型特殊艇Valentin Chuikin。2011年6月29日から7月3日、IMDS2011に参加。参考：月刊軍事研究9,’11

＜ヴァロニス＞：A90（支援艦）を参照。

＜ヴァン・アムステル＞：F831（フリゲート）を参照。

＜ヴァン・ヴァルケンバーグ＞：DD-656（駆逐艦）を参照。

＜ヴァン・ヴォーリス＞：DE-1028（護衛駆逐艦）を参照。

＜ヴァンガーオーゲ級＞：ドイツ海軍砕氷曳船Wangerooge級。主任務は潜水艦救難で、消防器材も搭載している。満載排水量1040トン。A1452シュピーカーオークなど５隻が竣工した。参考：月刊世界の艦船8,’13

＜ヴァンガード＞：P-66シリーズ（戦闘機）またはQW1（携帯地対空ミサイル）またはS-28（原潜）を参照。

＜ヴァンガード＞：アメリカ海軍無人水上艇Vanguard。ゴースト・フリート・オーバーロード計画３番艦である。L3ハリス・テクノロジーズ社が主契約社で、オースタルUSA社が建造中。参考：月刊世界の艦船11,’22

＜ヴァンガード（初代）＞：イギリス海軍セント・ヴィンセント級戦艦Vanguard。1910年竣工。1916年5月31日、第４戦艦艦隊第４小隊に所属してジュットランド海戦に参加。1917年7月9日、スカパフローに停泊中、火薬庫が爆発して沈没した。死者804名。参考：近代戦艦史、月刊世界の艦船6,’16、歴史群像6,’16

＜ヴァンガード（２代目）＞：イギリス海軍ヴァンガード級戦艦ヴァンガード（Vanguard）。1946年4月25日（1948年？）竣工。1960年に除籍され、売却されて解体された。参考：月刊世界の艦船1,’12、4,’17、近代戦艦史

＜ヴァンガード級＞：イギリス海軍高速戦艦Vanguard級。第２次大戦中の1940年計画で建造され、急速竣工を目指してカレイジャス級大型軽巡を空母に改造した際に外した主砲（仰角だけ20度から30度に上げた）と、建造中止になったライオン級戦艦から主機を転用した。船体はキング・ジョージ�X世級（２代目）ベースで、艦首にシーアとフレアを付けて凌波性を改善している。全長248.4m、幅32.9m、吃水9.38m、基準排水量44500トン。主機はパーソンズ式高低圧ギヤード・タービン４基、主缶はアドミラルティ型重油専焼３胴水管缶（蒸気圧力１平方センチあたり28.1kg、温度371℃）８基、出力130000馬力、４軸推進、速力30ノット、航続距離9000海里（20ノット）。兵装は42口径38.1cm連装砲塔Mk1Nが４基（射程34000m。前甲板２基がグロリアスから、後甲板２基がカレイジャスから転用）、50口径13.3cm連装両用砲８基、40mm６連装機関砲10基、40mm連装機関砲１基、40mm単装機関砲11基。装甲厚は水線部356mm、甲板152mm、バーベット330mm、砲塔前楯330mm、司令塔76mm。乗員1893名。戦訓に基づく改良を加えたため就役は戦後にずれこみ、ヴァンガードが1946年に竣工した。参考：月刊世界の艦船1,’12、4,’17、近代戦艦史

＜ヴァンガード級＞：イギリス海軍戦略ミサイル原子力潜水艦Vanguard級、別名Ｖ級。1978年からレゾリューション級戦略原潜の後継として計画され、1980年7月に４隻を建造することにし、1982年にアメリカからトライデント�UD5の導入を決定、1986年にヴィッカーズ社に発注された。静粛性向上のため船体には無反響タイルを装着し、セイルには対ソナー・ステルスを有する逆Ｖ字のテーパーを付けた。潜舵は上部構造物前部に取り付けられており、付け根が大きく左右に膨らんでいる。戦闘システムはSMCS。ソナーシステムは2054型統合ソナーで、2043型バウソナー、2046型曳航ソナー、2082型高周波ソナーで構成され、舷側にはフランク・アレイ・ソナーとみられる板状の構造物が装着されている。ESMはUAP(3)。CK051捜索用潜望鏡とCH091攻撃用潜望鏡を搭載する。全長149.9m、全幅12.8m、吃水12m、水中排水量15980-16236トン。主機は原子力蒸気タービン方式、PWR2原子炉１基・蒸気タービン２基、出力27500馬力、推進はポンプジェット１軸、水中速力25ノット。潜航深度300m。兵装はトライデント�U用16セルVLS１基、533mm魚雷発射管４門（スピアフィッシュ長魚雷）。乗員135名（士官14名、下士官・兵121名。計132名？）。SSBN-05/S-28ヴァンガード、SSBN-06/S-29ヴィクトリアス、SSBN-07/S-30ヴィジラント、SSBN-08/S-31ヴェンジェンスの４隻が1993-99年に就役した。４隻全てスコットランドのファスレーン海軍基地に配備されており、１隻が常時パトロール（１回あたり60日前後で年６回）を行っている。他は２隻が係留・訓練、１隻が整備を行う。1998年の戦略防衛見直しに基づき、各トライデント�UあたりMIRVを３発前後に減らした。2002-15年、全艦が順次核燃料交換とオーバーホールを実施した。2010年の戦略防衛及び安全見直しで、トライデント�U搭載数を１隻あたり８基、弾頭数を１隻あたり最大40発に減らすことになった。2015年から順次2030年代中期までの寿命延長工事に入っている。2016年中頃、１隻がトライデント�Uを試射したところ、大西洋に着弾する筈がアメリカ東海岸方向に行ってしまったらしい。後継としてドレッドノート級戦略原潜４隻を建造する予定。参考：月刊軍事研究5,’01、8,’05、9,’12、12,’16、世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦、月刊世界の艦船2,’10、12,’11、10,’13、10,'23、9,’12増刊、1,'15増刊、3,’16、1,’17、6,’17、12,'21、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ヴァンガード級ＬＩＦＥＸ改修＞：艦齢を2028年まで延伸する改修。2015年に開始予定。参考：月刊世界の艦船11,’13

＜ヴァン・ガレン＞：F834（カレル・ドールマン級フリゲート）を参照。

＜ヴァン・ガレン＞：オランダ海軍ヴァン・スペイク級フリゲートVan Galen。後にインドネシア海軍に引き渡され、ヨス・スダルソとなった。参考：月刊世界の艦船9,’96

＜ウアンキュエロ＞：IA-35（航空機）を参照。

＜ヴァン・キンスベルゲン＞：F809（フリゲート）を参照。

＜ヴァンクイッシャー＞：D54（護衛艦）を参照。

＜ヴァン・ゲント＞：デロイテル（駆逐艦）を参照。

＜ヴァンジッタート＞：D64（護衛艦）を参照。

＜ヴァンジュール＞：フランス海軍ルドゥタブル級潜水艦Vengeur。1931年竣工。1942年に自沈した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ヴァンス＞：DE-387（護衛駆逐艦）を参照。

＜ヴァン・スペイク＞：F828（カレル・ドールマン級フリゲート）を参照。

＜ヴァン・スペイク＞：オランダ海軍ヴァン・スペイク級フリゲートVan Speijk。後にインドネシア海軍に売却され、スラメット・リヤディとなった。参考：月刊世界の艦船9,’96

＜ヴァン・スペイク級＞：リアンダー級フリゲート海外シリーズを参照。

＜ヴァンダル＞：P64（潜水艦）を参照。

＜ヴァンツ＞：FuMB-9（ESM）を参照。

＜ヴァンディヴィア＞：DER-540（護衛駆逐艦）を参照。

＜ヴァンデイス＞：SS-430（潜水艦）を参照。

＜ヴァンデグリフト＞：FFG-48（フリゲート）を参照。

＜ヴァンデミエール＞：F734（フリゲート）を参照。

＜ヴァンデンバーグ＞：ホイト・Ｓ・ヴァンデンバーグ。1923年、アメリカ陸軍士官学校を卒業し、戦闘機パイロットになった。第２次大戦時には第９航空軍司令官を務め、1947年にアメリカ空軍が創設されると同時に大将に昇任し、空軍参謀次長となった。1948-53年、空軍参謀総長を務めた。参考：月刊軍事研究3,’16

＜ヴァントーズ＞：F733（フリゲート）を参照。

＜ヴァン・ネス＞：F833（カレル・ドールマン級フリゲート）を参照。

＜ヴァンネス＞：オランダ海軍駆逐艦。1942年2月4日、ジャワ沖海戦に参加。2月17日、バンカ島で爆撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌、日本海軍艦隊総覧

＜ヴァン・ネス＞：オランダ海軍ヴァン・スペイク級フリゲートVan Nes。後にインドネシア海軍に引き渡され、オスワルド・シアハーンとなった。参考：月刊世界の艦船9,’96

＜ヴァンパイア＞：イギリス軍高速艦載無人機。クイーン・エリザベス級空母に搭載され、小型射出機から発進し、ISRや早期警戒任務を行い、パラシュートで回収される。2026年度予算までで16機を調達予定で、2023年10月に初号機が引き渡される予定。参考：月刊世界の艦船8,’23

＜ヴァンパイア＞：オーストラリア海軍ヴォイジャー級駆逐艦２番艦Vampire。1959年6月就役。1986年8月に退役し、オーストラリア国立海自博物館に展示されている。参考：月刊世界の艦船4,’14

＜ヴァンパイアーズ＞：VX-9（飛行隊）を参照。

＜ヴァン・バレン＞：PF-42（フリゲート）を参照。

＜ヴァンピーア＞：ZG1229（暗視装置）を参照。

＜ヴァンピーアＭＢ＞：フランスのサジェム社が開発した電子光学センサーVAMPIR MB（Veille Air-Mer Panoramique Infra Rouge, Modular Bispectrale）。波長3-5ミクロン及び7-12ミクロンの赤外線を探知する２周波センサーを全周旋回プラットフォーム上に装備する。視野角５度、俯仰角マイナス20度からプラス45度、回転数60rpm。探知距離27km（超音速ミサイル）／18km（戦闘機）／16km（亜音速ミサイル）、同時追尾目標数100。ホライズン級に搭載された。参考：月刊軍事研究1,’07、月刊世界の艦船12,’21

＜ヴァンピーアＮＧ＞：フランスのサジェム社が開発した電子光学センサーVAMPIR NG（Veille Air-Mer Panoramique Infra Rouge, Novelle Generation）。ヴァンピーアMBの改良型で、センサーを波長3-5ミクロンの赤外線を探知する新型単周波センサーに換装しており、三軸安定化プラットフォーム上に装着する。視野角、俯仰角、旋回角などは同じ。オーストラリア海軍アンザック級フリゲート（プロジェクトSEA1448フェイズ2A改装）、ホバート級イージス駆逐艦、キャンベラ級強襲揚陸艦、ニュージーランド海軍テ・カハ級フリゲートなどに搭載された。参考：月刊世界の艦船12,'21、月刊軍事研究2,’07

＜ヴァンボラ＞：A433（敷設艇）を参照。

＜ヴァンメン＞：DE-644（護衛駆逐艦）を参照。

＜ヴイ＞：V-22輸送機（陸上自衛隊）を参照。

＜ヴィアナ・ド・カステロ＞：P360（沿岸哨戒艦）を参照。

＜ヴィアナ・ド・カステロ級＞：ポルトガル海軍沿岸哨戒艦Viana do Castelo級、別名NPO-2000級。排他的経済水域の警戒、設標、環境汚染監視などを主任務とする。射撃指揮装置はメドゥーサMk4/B。全長83.1m、満載排水量1868トン。主機はディーゼル、速力20ノット、航続距離5000海里（15ノット）。兵装は30mm機関砲マーリンWS１門、12.7mm機銃２丁。６隻を建造する予定だったが２隻に減らされ、P360ヴィアナ・ド・カステロともう１隻が2010-14年に竣工し、その後２隻が復活して2019年までに就役した。更に４隻が追加されている。参考：月刊世界の艦船10,’17、3,’14、8,’13、1,'15増刊、3,'22

＜ヴィーア・ガーディアン２３＞：航空自衛隊とインド空軍との戦闘機共同訓練Veer Guardian（勇敢な守護者というヒンディー語）。2023年1月16-26日、百里基地・同周辺空域と入間基地で行われ、第７航空団F-2戦闘機４機、航空戦術教導団F-15戦闘機４機、中部航空警戒管制団が、インド空軍人員150名、西部航空コマンド第220飛行隊Su-30MKI戦闘機４機（日本初飛来。パイロット８名のうち１名はインド空軍初の女性パイロット）と、各種戦術訓練を行った。インド空軍機の展開期間は1月10-27日で、中央航空コマンド第78飛行隊Il-78空中給油機１機（那覇基地に着陸）と西部航空コマンド第81飛行隊C-17輸送機２機が支援を行っている。1月10日1303、中央航空コマンド第78飛行隊Il-78空中給油機１機が那覇基地に着陸。燃料補給の後、1625に離陸してインドに戻った。Su-30MKI戦闘機４機が百里基地に着陸。F-15戦闘機より背が高く、格納庫から垂直尾翼がはみ出した状態で収容された。1月16日から共同訓練に入る予定だったが、悪天候で中止され、1月17日に第７航空団F-2A戦闘機２機、同F-2B戦闘機１機、Su-30MKI戦闘機４機が初の共同飛行訓練を行っている。1月18日、飛行教導群F-15DJ戦闘機２機、第７航空団F-2B戦闘機１機、Su-30MKI戦闘機４機が共同訓練を実施。1月19日、F-2A戦闘機２機、F-2B戦闘機１機、Su-30MKI戦闘機４機が共同訓練を実施。1月20日、飛行教導群F-15DJ戦闘機２機、第７航空団F-2B戦闘機２機、Su-30MKI戦闘機３機が共同訓練を実施。週明けの1月23日から予定していた共同訓練は悪天候で中止された。1月26日1400頃、Il-78空中給油機がインドからセントレア空港に飛来。Su-30MKIとIl-78は1月27日に日本を発つ予定だったが、途中経路の気象条件が悪く1月28日になり、Su-30MKI戦闘機４機は0955頃、Il-78空中給油機１機は1000頃にセントレア空港を離陸し、Su-30MKI戦闘機４機は空中給油を受けつつフィリピンのクラーク基地に向かい、Il-78空中給油機は1404に那覇基地に着陸して燃料補給を実施、1645に離陸してクラーク基地へと去って行った。参考：月刊JWings4,'23、3,’23

＜ヴィーキング＞：BV222シリーズ（飛行艇）またはSS第５装甲師団を参照。

＜ヴィースバーデン（初代）＞：ドイツ海軍ヴィースバーデン級軽巡洋艦Wiesbaden。1915年竣工。1916年に戦没した。参考：近代巡洋艦史

＜ヴィースバーデン（２代目）＞：ドイツ海軍ケルン級軽巡洋艦Wiesbaden。起工されたが、未完成に終わり、1920年に解体された。参考：近代巡洋艦史

＜ヴィースバーデン級＞：ドイツ海軍軽巡洋艦Wiesbaden級。ヘルゴラント海戦の戦訓を基に、主砲口径を15cmとし、両舷戦闘を考慮して両舷に配置した。全長145.3m、幅13.9m、吃水5.8m、満載排水量6601トン。主機は蒸気タービン、出力31000馬力、２軸推進、速力27.5ノット。兵装は15cm単装砲８門、8.8cm単装高角砲２門、50cm水上単装魚雷発射管２門、50cm水中単装魚雷発射管２門、機雷120個。乗員474名。ヴィースバーデンとフランクフルトの２隻が1915年に竣工した。参考：近代巡洋艦史

＜ウィーゼル＞：M92C（軽貨物輸送車）を参照。

＜ヴィーゼル１シリーズ＞：ドイツ陸軍装軌式装甲車Wiesel（いたち）。1973年からクラカ４×２輪汎用軽装輪車の後継となる空挺部隊用車両としてMaK社（現ラインメタル・ランドシステム社）が開発し、1984年に採用された。ヴィーゼルMK20とヴィーゼルTOWがペアで配備されている。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊PANZER2,’00、月刊軍事研究8,’95

＜ヴィーゼルＭＫ２０Ａ１＞：20mm機関砲塔型。車体はXH129防弾圧延鋼板（アルミ製？）溶接構造で、前面装甲は傾斜も考えると12mm前後であり、7.62mm機銃弾や弾片を防げる。車体前部右に操縦手が位置し、左にパワーパックを収容、その後方に車長が座り、上面に砲塔が載る。閉めた時に操縦手の頭がぶつからないよう、操縦手用ハッチ中央に膨らみが付く。燃料タンクはゴムを用いた自動漏洩防止型で、周囲にポリウレタン製ライナーが張られている。下部転輪はシングル式片側３枚、サスペンションはトーションバー式、起動輪は前方、誘導輪は接地式で後方にあり、上部転輪は片側１枚。履帯は鋼線強化ゴム製で、軽量かつ騒音が少ない。超信地旋回はできないが、信地旋回での旋回半径は2.3mと小さい。砲塔はKUKA製E6-�U-A1砲塔で、左右50度ずつの限定旋回式である。主砲はラインメタル製ダブルフィード式20mmカノン砲MK20で、装弾数は左弾倉60発、右弾倉100発。砲架の右にツァイス社製PERI Z-16潜望照準器を装備するが、暗視装置が無いため、夜間悪天候時にはヴィーゼルTOWから目標情報を得る必要がある。砲塔のハッチは閉めた時に頭がぶつからないよう、中央が膨らんでいて、内部にはゴムも付く。各ハッチには南京錠をかけることが可能。全長3.45m、全幅1.82m、全高1.825m、重量2.75トン。エンジンはVW製ターボチャージド・ディーゼル（87馬力）、トランスミッションはZF社製3HP22オートマチック、最大速度70km、航続距離300km。乗員２名（車長兼射手、操縦手）。CH-53ヘリなら２両（機外スリングなら１両）、C-130輸送機なら３両、C-160輸送機なら４両を搭載できる。133両が生産された。参考：月刊PANZER2,’00、2,’01、8,’02、月刊グランドパワー10,’00別冊、10,’94

＜ヴィーゼルＨＯＴ＞：HOT対戦車ミサイル搭載型。ごく初期に生産され、1980年代にヴィーゼルTOWに改良された。参考：月刊PANZER12,’98

＜ヴィーゼルＴＯＷ　Ａ１＞：TOW2対戦車ミサイル搭載型。ヴィーゼルMK20A1の砲塔を撤去してTOW2対戦車ミサイルランチャーを装備し、車内にミサイル７発を搭載している。AN/TAS-4暗視装置を装備しているため、昼間なら4000m以上で目標識別ができ、夜間悪天候時にも距離800m以上で交戦が可能。車体後方上面に２分割ハッチがあり、TOW操作時には後方に倒して乗員が体を覗かせる。ランチャーは旋回角左右45度ずつ、俯仰角プラスマイナス10度ずつ。乗員３名。210両が生産された。2018年、対戦車ミサイルをMELLSに換装することになった。参考：月刊PANZER2,’01、月刊軍事研究8,’95、10,’18、月刊グランドパワー10,’94

＜ヴィーゼル偵察車＞：12.7mm及び7.62mm機銃搭載型。TOW搭載型の10両が改造された。伸縮ポスト上にHOT対戦車ミサイル、暗視カメラ、TVカメラなどを搭載したものもある。参考：月刊軍事研究1,’01、月刊PANZER2,’01、2,’00

＜ヴィーゼル１海外ファミリー＞

　＜ＵＧＶ＞：フランスのタレス・エアボーン・システムズ社が開発した、フランス陸軍向け無人車両。前進観測用で、車体に伸縮式センサーマストや旋回・俯仰式視察装置を搭載している。10kmの遠隔操縦が可能。参考：月刊軍事研究2,’03

＜ヴィーゼル２＞：MaK社（現ラインメタル・ランドシステム社）の軽装甲兵員輸送車。1987年頃から開発され、1994年に自社資金で試作車が完成、1998年から生産された。ヴィーゼル１より下部転輪を１個増やして車体を0.6m延長、車高も高くして内部容積を２倍に増やし、機関系を強化した。サスペンションはトーションバー式。武装は7.62mm機銃。CH-47ヘリやCH-53ヘリに１両、C-130輸送機に３両搭載可能。全長4.2m、全幅1.852m、全高1.7-2.1m、重量4.1トン。エンジンはアウディ社製ターボチャージド・ディーゼル（109馬力）、トランスミッションはZF社製LSG300/4、最大速度75km、航続距離550km。乗員２名＋乗車歩兵４名。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊軍事研究1,’01

＜ヴィーゼル２ファミリー＞

　＜１２０ｍｍ自走迫撃砲＞：制式名称はLeichter Panzermorser 120mm（軽装甲120mm自走迫撃砲）。120mm滑腔迫撃砲（25発）を車体後部に背負い式に搭載したもので、駐退を極力軽減しており、砲後方に安定板２基を設置し、装填時は砲身を水平にして車内から弾薬を砲口に入れる。射界は左右30度ずつ、俯仰角は35-85度、射程6km（HE）／8km（HE-L）、発射速度は20秒で３発（バースト）／毎分６発（持続。３分まで）。サスペンションはトーションバー式で、油圧ダンパーが付いている。履帯はゴムバンド製で、金属補強線付き。NBC防護能力を持つ。戦闘重量4.78トン。エンジンはアウディ製TDI４気筒ディーゼル、トランスミッションはZF製LSG300/4オートマチック、最大速度70km、航続距離400km。乗員３名（車長、操縦手、装填手）。2006年までに開発を終了し、ドイツ陸軍空挺部隊に100-120両を配備する予定だったが、遅れており、採用数も38両に減る予定。参考：月刊軍事研究11,’08、月刊PANZER4,’03

　＜アトラス近距離対空防衛システム＞：LeFlaSysを参照。

＜ヴィーゼル２ＥＲＶ＞：空挺工兵支援用の工兵偵察車両。7.62mm機関銃MG3を上面に装備し、NBC防護装置と指揮管制装置を備え、工兵の戦場ミッションに必要な専門装備を全て搭載できる。参考：月刊軍事研究1,’01

＜ヴィーゼル２ＭＣＰ＞：機動コマンドポスト型。コマンドポスト任務の他、作戦行動へのコンピュータ支援、他の指揮所への連絡などに使用される。参考：月刊PANZER10,’04

＜オゼロト＞：オゼロトを参照。

＜偵察車型＞：120mm迫撃砲とペアを組む偵察車両。伸縮式マストに第三世代赤外線暗視装置、CCDカメラ、レーザー照射機を装備し、車体前部に回転翼型UAV、車体後部にUGVを搭載する。参考：月刊軍事研究8,’06

＜野戦救急車型＞：野戦救急車型。負傷者４名または担架１床＋負傷者２名を収容できる。参考：月刊PANZER2,’01、月刊軍事研究11,’11

＜無人偵察車型＞：偵察用UGV型。車体上部にカメラなどの偵察装備を装備する。参考：月刊軍事研究6,’11

＜ヴィーツェ・アドミラル・ヴォロンツォフ＞：ロシア海軍ユグ級海洋観測艦Vitse Admiral Vorontsov。2012年7月1日0600-1800、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同ウスト・イムリスク、同コレーツ、ロプーチャ�T型揚陸艦BDK-98、同オスラビア、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ナヌチュカ�V型ミサイル艇イネイ、同ラズリーフ、タランタル�V型ミサイル艇R-14、同R-18、同R-19、フィニク級測量艦GS-47、同GS-84、同GS-296、同GS-404、ビヤ型測量艦GS-200、カメンカ型測量艦GS-211、モマ型測量艦アンタークティダ、カシタン級設標艦KIL-168と共に、宗谷岬の西160kmを東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。7月8日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同ウスト・イムリスク、同コレーツ、改アルタイ級補給艦イリム、フィニク級測量艦GS-84、モマ型測量艦アンタークティダ、ゴーリン級航洋曳船SB-522と共に、宗谷岬の北東60kmを西に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。2013年7月13-14日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦ウスト・イリムスク、同メテル、同ステリャーク、タランタル�U型ミサイル艇R-79、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-14、同R-18、同R-19、同R-20、ソーニャ型掃海艇BT-256、同艇番号553、ロプーチャ�T型揚陸艦オスラビア、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、フィニク型測量艦GS-397、オビ型病院船イルティシュ、ゴーリン型航洋曳船SB-522、ソルム型航洋曳船MB-99、中国海軍051C型ミサイル駆逐艦116石家荘、同115瀋陽、054A級フリゲート538煙台、同546塩城、福清型補給艦881洪澤湖と共に、宗谷海峡を東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後ロシア艦のみでオホーツク海に於いて軍事演習を行い、7月19-20日に宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊世界の艦船9,’12、10,’12、10,’13

＜ウィーデン＞：DE-797（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウィー・ナット＞：W54（核弾頭）を参照。

＜ウィーニー＞：イギリスのワンストン砲台１番砲。旧式戦艦アイアン・デュークの14インチ（355.6mm）砲を流用し、1940年8月に設置された。参考：歴史群像12,’03

＜ウィーバー＞：DE-741（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウィーバー・スタンス＞：拳銃の両手保持姿勢の１つで、ボクサー・スタンスともいう。アメリカ人のジャック・ウィーバーが考案した。利き手でグリップを握り、上から反対の手を被せ、両足を開いて姿勢を安定させる。参考：GUN用語事典

＜ヴィープリ作戦＞：ソ連軍のフィンランド攻略作戦、別名ヴィボルグ・ペトロザヴォーツク作戦。継続戦争中の1944年6月10日（9日？）に開始された。ソ連軍はレニングラード方面軍とカレリア方面軍の兵力391000名、戦車800両、火砲10000門、航空機1500機にバルト海艦隊60000名を加えてマンネルハイム要塞線に襲いかかった。フィンランド軍は兵力268000名、戦車・突撃砲110両、火砲1930門、航空機250機しか無く、ソ連軍の猛烈な攻撃準備射撃と航空攻撃で第一線防御部隊に７割の損害が出て要塞線を突破され、6月11日にフィンランド軍は第二線へと後退した。6月12日、フィンランド軍総司令官マンネルヘイムがドイツ軍に航空支援と武器の供給を要請。6月14日、ソ連軍がサハキュラとクーテルセルカで戦線を突破。6月18日、フィンランドはスウェーデンの武器の支援を要請するが、断られた。6月19日、ドイツ魚雷艇がパンツァーファウスト9000本をフィンランドに輸送した。フィンランド軍はドイツ軍に６個師団の増援を要求したが、ドイツ国防軍最高司令部は第303突撃砲旅団、ドイツ空軍クールマイ戦隊、第122歩兵師団の派遣に止めている。6月21日（20日？）、レニングラード方面軍がフィンランドのカレリア軍を撃破してヴィープリ（ヴィボルグ）を占領、ムルマンスク鉄道を回復した。6月22日（21日？）、カレリア方面軍がペトロザヴォーツクに向かい進撃を開始。6月22日、追加発注分フィンランド向け�V号突撃砲のうち15両の引き渡しが行われ、6月29日に５両、7月2日に７両、7月9日に３両がフィンランドに到着した。6月25日、ソ連軍はユースティラに向け進撃を開始。7月、ドイツから第202突撃砲旅団、第261突撃砲旅団、第1299突撃砲大隊が派遣されることになったが、全て取りやめになった。7月9日、追加発注分フィンランド向け�V号突撃砲のうち14両（15両の予定が１両減った）が引き渡されたが、フィンランドに送られたのは8月3日（６両）、8月24日、8月26日、8月27日になった。7月18日、ソ連軍は戦線の整理を開始。7月20日、前線のソ連軍はカレリア地峡から撤収して要塞部隊へ交替し、バグラチオン作戦の準備に入った。7月21日、クールマイ戦隊がフィンランドから撤収した。7月30日、ドイツ第122歩兵師団がエストニアに撤収した。参考：月刊軍事研究8,’11、激闘東部戦線(2)、歴史群像8,’17

＜ヴィーマ＞：フィンランド空軍複葉初等練習機Viima。フィンランド国営航空機工場が開発し、1935年に完成、23機が使用された。全長9.36m、全幅12.11m、全備重量930kg。エンジンはブラモSh114A（150馬力）単発、最大速度178km、実用上昇限度4000m、航続距離700km。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ウィーリンゲン＞：ベルギー海軍ウィーリンゲン級フリゲートWielingen。1977年就役。2005年、ブルガリアに売却され、艦番号41ドラツキになった。参考：月刊世界の艦船1,’16

＜ウィーリンゲン級＞：ベルギー海軍フリゲートWielingen級。兵装は100mm砲１門、エグゾセMM38艦対艦ミサイル発射筒４基、対潜魚雷発射管２基（L-5魚雷）、６連装爆雷投射機１基。ウィーリンゲンなど４隻が1977年から就役した。参考：ミリタリー・バランス1989-1990、月刊世界の艦船1,’16

＜ウィーリンゲン級・海外シリーズ＞

　＜ウィーリンゲン級（ブルガリア海軍）＞：ブルガリア海軍フリゲートWielingen級、別名ドラツキ（Drazki）級。兵装は100mm砲１門、エグゾセMM38艦対艦ミサイル連装発射筒２基、RIM-7Pシースパロー艦対空ミサイル８連装発射機Mk29が１基、533mm単装魚雷発射管２門（L-5魚雷）、375mm対潜ロケット６連装発射機MLE54が１基。ウィーリンゲンなど３隻を2005年から購入し、艦番号41ドラツキなどとして就役させた。参考：THE MILITARY BALANCE 2016、月刊世界の艦船1,’16

＜ヴィール＞：K40（ミサイル艇、２代目）またはK82（ミサイル艇、初代）を参照。

＜ヴィール級ミサイル艇（初代）＞：インド海軍ミサイル艇Veer級。基準排水量160トン。主機はディーゼル、速力38ノット。兵装は艦対艦ミサイル４基、30mm連装機関砲２基。K82ヴィール、K83ヴィジュト、K84ヴィジェタ、K85ヴィナシュ、K86ニパト、K87ニシャト、K88ニルビク、K89ニルガトの８隻が就役した。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜ヴィール級ミサイル艇（２代目）＞：インド海軍ミサイル艇Veer級。要するにタランタル�T型高速ミサイル艇（タランタル�U型？）で、1987年から配備した。参考：月刊軍事研究4,’11、月刊世界の艦船8,’16

　＜プロジェクト１２４１ＲＥ＞：全長56.1m、全幅10.2m、基準排水量385トン、満載排水量455トン。主機はCOGAG方式、出力16000馬力、最大速力43ノット。兵装はP-15M艦対艦ミサイル単装発射筒４基、76mm速射砲AK-176Mが１門、AK630CIWS２基、9K32M艦対空ミサイル４連装発射機２基（手動照準）。乗員100名。K40ヴィール、K41ニルブヒク、K42ニパト、K43ニシャンク、K44ニルガトの５隻が就役した。参考：月刊軍事研究4,’11、1,’11、月刊世界の艦船8,’16、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜プロジェクト１２４１１Ｅ＞：兵装・機関改良型。主機はCOGOG方式、最大速力41ノット。兵装はP-20艦対艦ミサイル単装発射筒４基、76mm速射砲AK-176Mが１門、AK630CIWS２基、9K32M艦対空ミサイル４連装発射機２基（手動照準）。K45ヴィブフティ、K46ヴィプル、K47ヴィナシュ、K48ヴィデュトゥ、K83ナシャクの５隻が就役した。参考：月刊軍事研究4,’11、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜プロジェクト１２４１・８＞：船体を大型化して艦対艦ミサイルをKh-35に変更、主機をCOGAG方式として出力を増大したもので、改ヴィール（Mod Veer）級またはプラバル（Prabal）級ともいう。全長56.1m、満載排水量560トン（485トン？）。主機はCOGAG方式、出力28450馬力、最大速力36ノット。兵装はKh-35艦対艦ミサイル４連装発射筒４基、OTOメララ社製76mm速射砲１門、AK630CIWS２基、9K32M艦対空ミサイル４連装発射機１基（手動照準）。K91プララヤ、K92プラバルの２隻が就役した。参考：月刊軍事研究4,’11、月刊世界の艦船4,’12、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ヴィーン＞：オーストリア＝ハンガリー海軍モナルヒ級海防戦艦２番艦Wien。1897年5月13日竣工。1898年の写真では主砲塔が無く、後日搭載だったらしい。1913-14年、砲術練習艦の任務に就いた。1917年12月9日深夜から10日未明、トリエステでイタリア海軍魚雷艇MAS9の雷撃を受け沈没した。参考：月刊世界の艦船4,’20

＜ヴィヴァシャス＞：D36（護衛艦）を参照。

＜ヴィヴィアーヌ＞：SFIM社のルーフ・マウンテッド・サイト。光学・赤外線照準器とレーザー測距器を組み合わせており、ミストラル空対空ミサイルによる夜間空対空戦闘に使用することも可能。SA341ヘリに搭載予定。参考：月刊軍事研究7,’95

＜ヴィヴィッド＞：P77（潜水艦）を参照。

＜ヴィエシーテ＞：ラトビア海軍スクルンダ級哨戒艇３番艇Viesite。2012年8月就役。参考：月刊世界の艦船12,’13、月刊軍事研究3,’12

＜ヴィエストゥルス＞：ラトビア海軍トリパルタイト級機雷掃討艇。参考：月刊軍事研究3,’12

＜ヴィエドゥズクズイ＞：ソ連海軍ソブレメンヌイ級駆逐艦。1984年11月23日起工、1987年5月30日進水、1988年12月30日竣工。後にグレムヤシチイに改称された。参考：月刊軍事研究11,’99

＜ヴィガー＞：92（ミサイル艇）を参照。

＜ヴィキール＞：9M120（空対地ミサイル）を参照。

＜ヴィキール＞：ロシアの無人戦闘車両Vikhr。BMP-3歩兵戦闘車の車体をベースに、無人砲塔を載せている。重量14.7トン。参考：月刊軍事研究2,’17

＜ヴィキール１＞：ロシア軍のヘリ搭載対戦車ミサイル。カラシニコフ社が開発した。引き込み式カナード翼を持つ。飛翔速度毎秒610m。Ka-52Bヘリなどに搭載可能。参考：朝雲

＜ヴィキールＭ＞：9A4172（対戦車ミサイル）を参照。

＜ヴィキールＳ＞：9M120シリーズ（空対地ミサイル）を参照。

＜ヴィクスン＞：PG-53（砲艦）を参照。

＜ヴィクスン級＞：アメリカ海軍砲艦Vixen級。1929年に建造されたドイツ商船オリオンを1940年11月に取得して改造したもので、第２次大戦では大西洋潜水艦部隊旗艦となった。全長101.5m、幅14.2m、吃水4.9m、総トン数3015トン。主機はディーゼル、出力3600馬力、２軸推進。PG-53ヴィクスンが就役した。後に舷窓を塞ぎ、76mm砲と20mm機関砲を搭載している。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ヴィクセン＞：イギリス海軍計画艦載UAV。クイーン・エリザベス級空母に搭載され、F-35B戦闘機を補完し、長距離攻撃や空中給油もこなす。2030年に実戦配備予定で開発を進め、クイーン・エリザベス級空母への電磁カタパルトやアレスティング・ワイヤーの設置も検討していたが、2022年7月に計画中止となった。参考：月刊世界の艦船8,’23

＜ヴィクター�T級＞：671型（原潜）を参照。

＜ヴィクター�U級＞：671RT型（原潜）を参照。

＜ヴィクター�V級＞：671RTM型（原潜）を参照。

＜ヴィクター�W級＞：671RTMK型（原潜）を参照。

＜ヴィクター爆撃機シリーズ＞：イギリス空軍爆撃機Victor。3Vボマーの１つで、第２次大戦直後に出された航続距離2800kmのジェット爆撃機計画に基づいてハンドレイ・ページ社が開発し、各型計86機が生産された。爆撃機型はSLBMに役目を奪われたため、55機が空中給油機に改造され、1965年から配備されている。フォークランド紛争では空中給油機型がアスンション島に配備されて600ソーティをこなし、偵察任務も行った。湾岸戦争にも参加している。1993年11月30日にヴィクターK.2がラストフライトを行って全機退役した。参考：週刊エアクラフトNo.48、月刊航空ファン11,’92、4,’18、月刊JWings12,’19、6,’22

　＜ＨＰ８０＞：試作機。後退角48度30分から26度45分の三日月翼を装備する。２機製作され、初号機は1952年12月24日に初飛行したが、1954年7月14日に低空高速飛行で水平尾翼が脱落し墜落した。参考：週刊エアクラフトNo.48

　＜ヴィクターＢ．Ｍｋ１＞：最初の量産型。高々度高速飛行で敵迎撃機を振り切り、核爆弾を投下するのが主任務で、防御兵装も省略した。機首下部には目視照準窓があり、コクピット下方にH2Sレーダーアンテナを収容する。コクピットは与圧式で、抗力低減のため機首に埋め込んだ。エアインテイクより後方の胴体内は与圧されていない。エンジンはアームストロング・シドレー製サファイア（推力5.012トン）４基で、２基ずつ主翼付け根に収められており、エアインテイクも主翼付け根前縁に開口している。主翼は下反角付き中翼配置で、高々度高速飛行に適した三日月翼を採用、前縁後退角は３段で変化する。尾翼はＴ字で、水平尾翼は前縁後退角が２段に変化し、上反角を持つ。爆弾倉に1000ポンド爆弾を通常35発・最大48発収容する。乗員５名（機長、副操縦士、航空電子士官、航空レーダー操作員、航法士）。50機が生産され、1957年11月から就役した。1960年のU-2撃墜事件で高々度飛行の危険性が認識されたため、1963年から低空侵攻を行うようになり、WE177またはイエローサンMk2核爆弾の搭載を可能としている。参考：週刊エアクラフトNo.48、月刊航空ファン4,’18

　＜ヴィクターＢ．Ｍｋ１Ａ＞：Mk1にECMを搭載したもの。24機が改造され、1957年11月から就役した。参考：週刊エアクラフトNo.48

　＜ヴィクターＢ．Ｍｋ２＞：低高度高速侵攻を行えるようエンジンをロールスロイス社製コンウェイに換装し、主翼後縁にホイットカム・ボディと呼ばれるフェアリングを装着したもの。ブルースチール核ミサイルを運用できる。59機を生産する予定だったが、SLBMの発達で核抑止力としての役目が無くなったため34機に止まり、主任務を通常兵器による低高度爆撃に変更して1968年まで配備された。参考：週刊エアクラフトNo.48、月刊航空ファン4,’18

　＜ヴィクターＢ．Ｍｋ２Ｒ＞：全長35.03m、全幅36.57m、全高9.18m、自重51.82トン、最大離陸重量101.15トン。エンジンはロールスロイス社製コンウェイRCo.17Mk201ターボファン（推力9.344トン）４発、巡航速度917km、最大速度1038km、航続距離2785km（低高度）／3700km（高々度）。兵装はブルースチールMk1ミサイル１基または1000ポンド爆弾（標準35発、最大48発）。RATOとしてデハビランド製スペクター・ロケット（推力3.63トン）２基を装備可能。乗員５名。21機が改造された。参考：週刊エアクラフトNo.48

＜ヴィクター爆撃機ファミリー＞

　＜ヴィクターＢ（ＳＲ）．Ｍｋ２Ｒ＞：戦略偵察機型。９機が改造され、うち８機はブルー・スチール核ミサイル運用能力を持つ。参考：週刊エアクラフトNo.48

　＜ヴィクターＢ（Ｋ）．Ｍｋ１Ａ（２点給油型）＞：暫定的な空中給油機型。ヴァリアントの空中給油機型が主翼桁の金属疲労問題で退役を余儀無くされたために急遽開発され、1965年4月28日に初飛行した。爆弾倉に燃料タンクを搭載し、主翼下にMk20B空中給油ポッドを片側１基ずつ取り付けている。最大給油量29140リットル。空中給油関連装備を外せば爆撃機としても使用できる。６機が改造されて第55飛行中隊に配備された。参考：週刊エアクラフトNo.48

　＜ヴィクターＢ（Ｋ）．Ｍｋ１Ａ（３点給油型）＞：ヴィクターB（K）.Mk1A（２点給油型）の爆弾倉後部にMk17HDUを搭載し、３点給油ができるようにしたもの。ただし、受油機がぶつかってしまうため、３機同時給油はできない。燃料搭載量も増やされ、航法通信装置の改良と夜間接触防止用翼下投光照明灯の追加などが行われた。14機がB.Mk1Aから改造され、1966年1月から配備された。参考：週刊エアクラフトNo.48

　＜ヴィクターＢ（Ｋ）．Ｍｋ１＞：ヴィクターB.Mk1にヴィクターB(K).Mk1A（３点給油型）と同じ改造を施したもの。11機が改造され、1966年10月から配備された。参考：週刊エアクラフトNo.48

　＜ヴィクターＫ．Ｍｋ１＞：ヴィクターB(K).Mk1を1968年に改称したもの。参考：週刊エアクラフトNo.48

　＜ヴィクターＫ．Ｍｋ１Ａ＞：ヴィクターB(K).Mk1A（３点給油型）を1968年に改称したもの。参考：週刊エアクラフトNo.48

　＜ヴィクターＢ．Ｍｋ１Ａ（Ｋ２Ｐ）＞：ヴィクターB（K）.Mk1A（２点給油型）を1968年に改称したもの。参考：週刊エアクラフトNo.48

　＜ヴィクターＫ．Ｍｋ２＞：ヴィクターB.Mk2及びB（SR）.Mk2Rを空中給油機に改造したもの。主翼内タンク10個に14515kg、両翼下固定式スリッパ型タンクに6169kgずつ、胴体内タンク７個に16329kg、爆弾倉内タンク２個に6940kgずつ、Mk20Bポッドタンクに454kgずつの燃料を搭載し、胴体後部Mk17HDU及び主翼下Mk20B HDUから給油できる。エンジン排気がMk1よりも高温のため、Mk17HDUのタービンポンプにインタークーラーを取り付けた。機首には地形追随レーダー用の検知器を収めた突起があり、その下には動圧検知器の穴が空いている。機首下部には目視爆撃照準用の窓があるが、使用しないことが多いため、金属の蓋をした機体もある。コクピットには操縦士と副操縦士が射出座席にサイド・バイ・サイドで座り、天井には破壊が容易な窓がある。その後方に電子士官と航法士２名が後ろ向きに腰掛けているが、座席は射出座席ではない。風防上面から空中給油受油プローブが突き出ており、付け根には夜間給油時に使用する小型サーチライト２個がある。耐用年数14年というイギリス空軍規定をクリアするため、主翼を短縮して金属疲労を防ぎ、補助翼を２度上向きに取り付けて翼端負荷を減少させた。主翼下面及び胴体後方下面には空中給油時に目印となるラインが蛍光塗料で描かれている。ピトー管は両主翼端前縁に装備された。テイルコーン直前の後部胴体左右にスピードブレーキを持つ。垂直尾翼上端前後にはARI18228受動レーダー警戒装置のスパイラルアンテナを収容したフェアリングが付いている。電子装備も改良された。1972年3月1日に初飛行し、24機が改造され、1974年5月7日から配備された。参考：週刊エアクラフトNo.48

＜ヴィクトール・コネツキー＞：ロシア海軍航洋曳船Victor Konetsky。2020年1月20-21日、アデン湾で、フリゲートのヤロスラブ・ムドゥリィ、補給艦エリニヤ、航洋曳船ヴィクトール・コネツイーと共に、ソマリア沖海賊対処第35次水上部隊DD-102はるさめとの海賊対処共同訓練（戦術運動、通信、立入検査、小火器射撃、クロスデッキ）に参加。参考：月刊世界の艦船4,’20

＜ヴィクトリア＞：876（潜水艦）またはF-82（サンタ・マリア級フリゲート）を参照。

＜ヴィクトリア級＞：アップホルダー級・海外シリーズ（潜水艦）を参照。

＜ヴィクトリアス＞：38（空母）またはS-29（潜水艦）またはT-AGOS-19（音響測定艦）を参照。

＜ヴィクトリアス級＞：アメリカ海軍音響測定艦Victorious級。船型はSWATH型で、実験艇シー・シャドーのデータを参考にしたらしい。後甲板のドラムに低周波アクティブ曳航アレイSURTASS（アレイ長1500m）を装備しており、艦尾中央から後ろに突き出した構造物から海中に投入して音響データを収集する。収集した音響データは他の水上艦にリアルタイムで送信可能。全長71.5m、幅28.5m、満載排水量3384-3438トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、ディーゼル発電機４基・電動モーター２基、出力3200馬力、２軸推進、速力10ノット（16ノット？）、SURTASS曳航時速力３ノット。乗員は民間人19人（26人？）＋海軍７名（8-15名？22名？）＋科学者５人。T-AGOS-19ヴィクトリアス、T-AGOS-20エイブル、T-AGOS-21エフェクティブ、T-AGOS-22ローヤルが1991-93年に就役した。参考：月刊軍事研究4,’09、7,’15、2,’16、月刊世界の艦船8,’19、4,’15、1,’10、1,’14、8,’16、5,’23

＜ヴィクトリア・ルイーゼ＞：ドイツ海軍ヴィクトリア・ルイーゼ級大型巡洋艦Victoria Louise。1899年2月20日竣工。1906年、改装を受けて煙突が３本から２本に減った。1908年、練習艦任務に就くようになった。1909年秋、ニューヨークに寄港。1914年、海防艦に艦種変更された。1915-18年に敷設艦として使用され、宿泊艦となった後、1919年10月1日に除籍された。民間に売却されて1920年に貨物船フローラ・ゾンメルフェルト（Flora Sommerfeid）となり、1923年にスクラップにされた。参考：月刊世界の艦船12,’15

＜ヴィクトリア・ルイーゼ級＞：ドイツ海軍大型巡洋艦Victoria Louise級。防護巡洋艦の構造をしており、主任務は海外警備と海上交通破壊である。ヴィクトリア・ルイーゼなど５隻が1899年から竣工した。後に改装を受け、煙突を３本から２本に減らした。改装後の諸元は以下の通り。全長110.6m、常備排水量5660トン。主機はレシプロ蒸気機関３基３軸10500馬力、速力19ノット。兵装は21cm単装砲２門、15cm単装砲６門、8.8cm単装砲11門、45cm水中魚雷発射管３門。参考：月刊世界の艦船12,’15

＜ヴィクトリー＞：シンガポール海軍ミサイル・コルベットVictory。2009年6月8-19日、カラット2009に参加。参考：月刊世界の艦船9,’09

＜ヴィクトリー型戦時標準貨物船＞：アメリカの戦時標準輸送船。ブロック建造と電気溶接で戦時量産を考慮しつつ、終戦後も貨物船として使えるような構造や内装をしている。全長134m、全幅17.8m、総トン数7600トン、重量トン数10700トン。主機は蒸気タービン、出力6000馬力、最大速力15ノット。1944-45年に414隻315万総トンが建造された。参考：戦時標準船入門、輸送船入門

＜ヴィクトリー級揚陸輸送艦＞：ハスケル級攻撃輸送艦を参照。

＜ヴィクトリー級ミサイル艇＞：シンガポール海軍ミサイル艇Victory級。建造はドイツで行われた。船体と上構は従来通りだが、マストはタワー型で、ステルス性を考慮している。満載排水量605トン。兵装は76mm砲１門、RGM-84Cハープーン艦対艦ミサイル用４連装発射筒Mk140が２基、バラク�T艦対空ミサイル用８セルVLS２基、324mm短魚雷３連装発射管２基（A244短魚雷）。４番艇艇番号91ヴァリアント、５番艇92ヴィガーなど６隻が1990-91年に就役した。参考：月刊世界の艦船12,’16、12,’18、月刊丸2,’07、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ヴィクトル・シェルシェ＞：フランス海軍コマンダン・リヴィエル級フリゲートVictor Schoelcher。1990年にウルグアイ海軍に売却され、ヘネラル・アルティガスとなった。参考：月刊世界の艦船9,’96

＜ヴィクトル・ベロウソフ＞：ロシア海軍プロジェクト21300S潜水艦救難艦１番艦Victor Belousov。2005年起工、2012年進水。参考：月刊世界の艦船11,’13

＜ヴィクトル・レオノフ＞：ロシア海軍ヴィシュニャ型情報収集艦Viktor Leonov。2015年1月、キューバのハバナに入港。2017年2月中旬、ノーフォーク海軍基地から19海里のデラウェア州沖を航行するのをアメリカ当局が発見した。3月2日、フロリダ沖150海里を南に航行するのをアメリカ当局が発見した。参考：月刊世界の艦船6,’15、6,’17、朝雲

＜ヴィクラマディチャ＞：R33（空母）を参照。

＜ヴィクラマディチャ級＞：インド海軍STOBAR空母Vikramaditya級、ロシア名称プロジェクト11430。元はロシア海軍キエフ級航空機搭載重巡洋艦４番艦アドミラル・ゴルシコフで、1994年から購入交渉を開始し、2000年に購入と改装内容に関して合意したが価格交渉に時間がかかり、2004年1月に艦上機含め15億ドルで購入が決定した。全通飛行甲板型STOBAR空母に改装してあり、P-500艦対艦ミサイル発射筒、キンジャール艦対空ミサイル用VLS、AK100単装砲は全て外し、飛行甲板前部左舷に傾斜14.3度のスキー・ジャンプ台を取り付け、CTOL機の着艦に必要な着艦誘導灯やアレスティグ・ワイヤ３本を追加した。水線長はそのままだが、艦首は9-10mほど延長されていて、兵装撤去による重心変化を抑制している。飛行甲板は艦尾方向にも張り出し状に数メートル延長し、飛行甲板左舷後部も外側に広げ、アングルド・デッキ長は198mとなった。警戒戦闘機用第１発艦域と重装航空機用第２発艦域は共に飛行甲板艦首左舷側に設けられているが、軸線は異なる（第２発艦域が右寄り）。第１発艦域は飛行甲板左舷後部拡幅部を利用して外舷側に寄せたため、着艦移送作業スペースと離れており、発艦と着艦を同時に行える。ヘリ発着スポットは５カ所。飛行甲板の駐機スペース（主翼折り畳み状態のMiG-29K）は前部に3-4機、後部に8-9機前後。エレベーターは内舷式１基で、アイランド後方にあり、MiG-29K/KUB戦闘機運用に合わせて容量を20トンから30トンに増やした。飛行甲板左舷後部に背の低い着艦指揮所、飛行甲板左舷艦尾に30mmCIWSなどを載せるスポンソンを追加している。航空管制・着艦誘導レーダーはロシア製レジスター（Resistor）、光学着艦誘導装置はアングルド・デッキ左舷側のルナ３（LUNA 3）。格納庫は長さ130m、幅22.5m、高さ5m（２甲板分。6.6m？）で、MiG-29K戦闘機14機とヘリ４機を収容できるが、残りは露天係止になる。アイランドは右舷側にあり、その右に人員・車両交通用の幅広い通路が設けられていて、アイランドを移動させる大規模工事の手間を省きつつ有効飛行甲板面積を増やした。アイランド頂部に巨大な円筒形をしたケイク・スタンドTACAN（レジスターＥ航空管制レーダー？）、その上面にフレガットM2EM三次元レーダー（MR-760フレガットMA？）がある。マルス・パッサート多機能レーダーは撤去し、ケイク・スタンドの前方にMR700ポドベレゾヴィクET1旋回式三次元レーダーとみられる長方形のアンテナを装備した。アイランド後方右舷側には頂部にEL/M-2221射撃指揮装置（EL/M-222？衛星通信？）用アンテナドームを持つ大型タワーマストを追加している。航海レーダーはスペリー社製ブリッジマスターで、IFFやデータリンクはインドが運用している西側兵器と共用できるタイプを搭載した。艦載戦闘システムはロシア製レソルブ。主缶の燃料は重油ではなくインド海軍標準の軽油に変更した。全長283m、水線長249.5m、飛行甲板幅51m、水線部幅32.7m、吃水10.2m、満載排水量46129トン。主機はTV-12-3蒸気タービン４基、主缶はKVG-3D軽油缶８基、出力200000馬力（180000馬力？）、４翅固定ピッチプロペラ４軸推進、最大速力29ノット、航続距離7000海里（18ノット。13800海里？）／8000海里（16.3ノット）。発電機はディーゼル６基（計18MW）。兵装はバラク１短距離艦対空ミサイル８連装発射機４基、カシュタンCIWS３基（艦橋上、艦尾両舷。AK630CIWS４基？）。MiG-29K/KUB戦闘機、Ka-31早期警戒ヘリ、Ka-27/-28対潜ヘリ、シーキングMk61対潜ヘリ、ドゥルブ汎用ヘリを搭載可能。標準搭載機数18機（固定翼機12機＋ヘリ６機）、最大搭載機数22機（混載。固定翼機16機＋ヘリ６機）／24機（固定翼機のみ）。飛行甲板にMiG-29K戦闘機17機、Ka-31ヘリ２機、シーキング１機、ドゥルブ１機を並べた写真もある。航空燃料搭載量1500トン。乗員1326名（2092名・うち航空要員430名？）。R33ヴィクラマディチャが当初は2008年8月に就役・2009年までに実戦配備される予定だったが、船体構造に新たな欠陥が見つかるなどして引き渡し前の工事が遅延しており、納期が先延ばしされた。また、改装にあたっているロシアのセヴマーシュ造船所が製造元であるウクライナの黒海造船所から設計図などの資料を入手せずにコストを低く見積もったため、17億ドルもの追加コストが必要になっているという。ちなみにセヴマーシュ造船所は原潜専門だが、大型水上艦の経験が豊富なバルチック造船所に入札で勝利して受注していた。場合によっては総額50億ドル必要になるという見方もあり、新造艦よりも高いとしてインドの会計監査機関から批判された。結局2010年のロシア大統領・インド首相会談で総工費23億ルーブルに纏まったらしく、実際には23億3000万ドルかかった。2013年11月16日に就役したが、艦対空ミサイルとCIWSは後日装備になっている。2010年代末、艦対空ミサイルをバラク８に換装した。参考：月刊軍事研究1,’07、12,’07、5,’08、10,’08、12,’09、1,’11、10,’13、11,’13、2,’14、6,’14、月刊世界の艦船3,’20、3,'21、8,'22、10,’16、8,’17、10,’17、10,’18、10,’14、11,’15、9,’13、9,’12、8,’11、9,’10、6,’13、2,’14、6,’15、11,'15増刊、月刊JWings2,’14、月刊丸3,’14

＜ヴィクラント＞：R11（空母、初代）またはR11（空母、２代目）を参照。

＜ヴィクラント級（初代）＞：インド海軍空母Vikrant級。元はイギリス海軍マジェスティック級空母ハーキュリーズで、第２次大戦終戦で建造中止となったのを1957年1月に購入したものである。アングルド・デッキとスチーム・カタパルトを装備する。全長211.8m、全幅24.5m、基準排水量14200トン、満載排水量18100トン。主機は蒸気タービン、最大速力24.5ノット。兵装は40mm連装機関砲４基、40mm単装機関砲７門。搭載機定数はシーホーク艦上戦闘機18機、アリーゼ対潜哨戒機４機。R11ヴィクラント（初代）が1961年3月に就役した。1983年にシーハリアー攻撃機を積んだが、スキー・ジャンプ台の追加工事はアリーゼ退役後の1988-89年に行っている。参考：月刊世界の艦船6,’83、月刊航空ファン4,’16

＜ヴィクラント級（２代目）＞：インド海軍STOBAR空母プロジェクト71IAC（Indigenous Aircraft Carrier）型Vikrant級。ヴィクラント級（初代）の後継として1980年代に検討され、DCNが提案したガスタービン型シャルル・ド・ゴール級に決まりかけたが、当時の国力からして無理があり、一旦中止となった。その後1995年にLCA艦載型を搭載する15000トン級空母として再検討が始まり、1999年にプロジェクト71型防空艦ADS（Air Defence Ship。33000トン級空母）に進み、2003年に37500トン級空母IAC-1（Indian/Indigenous Aircraft Carrier-1、第71号計画艦）として基本計画が纏まった。インド海軍設計局とインドのコーシン造船所がイタリアのフィンカンティエリ社の協力を受けて細部設計に入り、2004年から建造する予定だったが、設計に手間取ってフランスDCNS社やスペインの協力も仰ぎ、その結果更に大型化したため起工は2009年に遅れている。構造材はロシアからAB/Aグレード鋼を輸入する予定だったが、納期が遅延しまくったため、国防材料工学研究所DMRLとSAIL（Steel Authority of India）社で国産化し、全鋼材を国産で賄ったインド初の軍艦となった。飛行甲板は１万平方メートルあり、艦首に傾斜14度のスキー・ジャンプ台、左舷にアングルド・デッキを持ち、発艦ラインは２本とも艦首中央から左舷方向へと斜めに引かれていて、着艦ラインとＸ字に交差する。よって、発着艦作業が被ることになり、基本的には発艦と着艦を同時には行わないようである。発艦ラインのある左舷側に駐機スペースが無く不必要なためか、ブラスト・デフレクターも無い。ヘリ発着スポットは飛行甲板左舷に６ヵ所用意されている。着艦拘束装置など航空関連装置はロシアのネフスキー設計局が設計しており、アレスティング・ワイヤは３本らしい。最大着艦速度240km、制動距離90-105m。エレベーターは主翼を畳んだMiG-29K戦闘機１機をギリギリ載せられるサイズの舷側エレベーターがアイランド前後に１基ずつ用意されている。格納庫高さは２甲板分の5m。アイランドは右舷にあり、その右側に人員・車両交通用の通路を設けた。煙突はアイランド右舷側に前後１本ずつで、上面が斜め（外舷側に向かって下がる）にカットされており、前部に補機排気口が４つ（２×２）ずつ、後部に主機排気口が２つずつ（タンデム）開口している。アイランド上には2-3本のマストがあり、ステルス性を考慮して全てタワー型である。主機の減速機と推進軸の芯合わせが不良で、騒音が過大となり、改修のためかなりの時間を要したらしい。砲熕兵装は76mm単装砲４門を予定していたが、AK-630M近接防御兵器４基に変更した。イタリア・セレックス社製RAN-40L早期警戒レーダー、エルタ社製EL/M-2248多機能レーダー、エルタ社製EL/M-2238対水上レーダー、国産電子戦装置、VHF/UHF帯TACAN、イタリア製IFFを装備する。全長262.5m、飛行甲板最大幅61.7m（60.84m？）、水線幅32.5m、吃水8.4m、満載排水量40000-40642トン。主機はCOGAG方式、LM2500+ガスタービン（出力40500馬力）４基、許容出力108000馬力、最大出力120000馬力、２軸推進、巡航速力18ノット、最大速力28ノット、航続距離7500-8000海里（18ノット）。発電機はディーゼル８基、出力24MW。連続作戦航海可能期間45日。兵装はバラク１／バラクLR／バラク８艦対空ミサイル用８セルVLS２基（飛行甲板右舷前部埋め込み式と左舷後部スポンソン）、AK-630M近接防御兵器４基（艦首・艦尾両舷スポンソン）。通常はMiG-29K艦上戦闘機12機、LCA・N軽戦闘機８機、Ka-27・ALH-7汎用ヘリ10機、Ka-31早期警戒ヘリ２機、最大で固定翼機30機＋回転翼機10機を搭載する。シーキングMk42A/B/C対潜ヘリも運用可能。乗員1400-1500名（1645名？）。３隻を建造予定で、１番艦R11ヴィクラント（２代目）は2009年に起工された。建造費５億ドルで2013年に就役する予定だったが遅れまくり、2014年に30億ドルを追加、2019年11月にも資金を追加し、2021年竣工を目指したが2022年9月2日に就役した。２番艦ヴィシャール（Vishal。2017年起工予定だが2012年7月起工済み説あり）と３番艦は６万トン級CATOBAR空母（ヴィシャール級）になるらしい。MiG-29K/KUBの稼働率が悪く、中国が空母用艦上機として殲15を採用しているため、これに対抗できるラファールＭまたはF/A-18E/Fを搭載する計画があり、2022年1月にゴア州ハンザ基地でラファールＭのスキー・ジャンプ発艦試験を行った。LCA・N軽戦闘機は制式化されず、試験運用に止まる。参考：月刊世界の艦船8,'22、3,’20、8,'20、10,'21、8,'23、8,’17、10,’18、9,’19、11,’15、10,’16、10,’17、9,’13、9,’12、8,’11、9,'15、4,'22、11,'22、6,'23、月刊軍事研究4,’14、4,’18、1,’07、1,’11、4,’13、4,’17、月刊航空ファン4,’10

＜ヴィゴラス・ドラゴン＞：殲撃10型シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ヴィゴロス＞：P74（潜水艦）を参照。

＜ウィザーズ＞：VAQ-133（電子戦飛行隊）を参照。

＜ウィザード＞：R72（駆逐艦）を参照。

＜ウィザード＞：イスラエル空軍のMk80爆弾シリーズ用誘導キット。ペイブウェイ�Uに相当するリザード（Lizard）レーザー誘導システム、それにGPSを追加したリザード４誘導システム、赤外線画像誘導式のオフェル誘導システムなどがある。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウィザリングトン＞：D76（護衛艦）を参照。

＜ヴィジ＞：VIGY（電子光学センサー）を参照。

＜ヴィジェタ＞：K84（ミサイル艇）を参照。

＜ヴィジゴス＞：P76（潜水艦）を参照。

＜ヴィジスキャン＞： フランス海軍の海賊対処艦船用赤外線カメラVigiscan。フランスのHgh社が開発した。円筒形の筐体に赤外線センサーが収容されており、安定化架台上で毎秒１回全周旋回させて撮像し、目標を捜索追尾する。陸上でも使用可能。筐体直径300mm、高さ545mm、重量26kg。撮像波長8-12ミクロン。俯仰視野角５度モードでは探知距離3km（人間）／5km（車両）／15km（船舶）、視野角10度モードでは探知距離2km（人間）／3km（車両）／10km（船舶）、視野角20度モードでは探知距離1km（人間）／1.5km（車両）／6km（船舶）。参考：月刊軍事研究1,’12

＜ヴィシニイ・ヴォロチョーク＞：ロシア海軍プロジェクト21631ブヤンＭ型コルベット６番艦Vyshny Volochek。2018年6月1日就役、黒海艦隊に配備された。8月16日、セヴァストポリを出港し、ボスポラス海峡を通過した。参考：月刊世界の艦船8,’18、月刊軍事研究2,’19

＜ウィシャート＞：D67（護衛艦）を参照。

＜ヴィシャール級＞：インド海軍計画CATOBAR空母Vishal級。Indigenous Aircraft Carrier 2（IAC-2）／ヴィクラント級２番艦として計画されたが、艦を大型化して新技術導入を図ることにし、完全新規設計になった。クイーン・エリザベス級／PA2型空母がベースとされ、BAEシステムズやDCNSに加え、ロッキード・マーチンやロシアの国営武器輸出公社ロスオボロンエクスポルトにも協力を要請している。アメリカからはEMALS電磁カタパルトや先進着艦拘束装置の技術を導入するらしく、2016年4月11日に訪印していたアメリカのカーター国防長官が提供の意向を示した。EMALSは2017年10月にアメリカから技術移転の承認を受けている。艦上機はカタパルト対応のものを導入する必要があるが、何にするかは不明。主機は原子力を予定していたが、ガスタービン統合電気推進に変更した。全長300m、満載排水量65000トン。固定翼機35機と回転翼機20機を搭載する。2021年4月、インド海軍が潜水艦整備に注力する方針を明らかにし、本艦の計画は後回しにされた。参考：月刊世界の艦船10,’16、10,’17、8,’11、12,’14、7,'16、10,’18、8,'22、月刊軍事研究4,’18、4,’14、3,’18

＜ヴィジャイ・ドゥルグ＞：K71（ミサイル艇）を参照。

＜ヴィジャイ・ドゥルグ級＞：ナヌチュカ�U型・海外シリーズ（ミサイル艇）を参照。

＜ヴィシャカパトナム＞：D-66（駆逐艦）を参照。

＜ヴィシャカパトナム級＞：インド海軍ミサイル駆逐艦Vishakhapatonam級、プロジェクト15B。プロジェクト15Aコルカタ級の改良型で、主砲口径を大きくし、マスト形状を変更、EL/M-2248多機能レーダーを装備し、NBC防護能力を強化した。全長164m、幅17.7m、吃水5.4m、満載排水量7292トン。主機はCOGAG方式、DT-59ガスタービン４基、出力82820馬力、２軸推進、最大速力32ノット。兵装はバラクLR／バラク８艦対空ミサイル用16セルVLS２基（主砲後方甲板室）、PJ-10ブラーモス艦対艦ミサイル用８セルVLS２基、76mm単装砲１門（前甲板）、30mmCIWS４基、533mm魚雷連装発射管２基、RBU6000対潜ロケット発射機２基。シーキング対潜ヘリ２機を搭載可能。乗員360名（350名？士官50名＋下士官・兵250名？）。D-66ヴィシャカパトナム、D-67モルムガオ、D-68インパール、D-69ポールバンダルの４隻を建造中で、2018年から竣工の予定が2021年からに遅れ、更に火災事故が起きたので2022年からの予定になった。参考：月刊世界の艦船11,'21、12,’16、6,’19、11,’15、2,’16

＜ウィジャ・ボード＞：Ouija Board。航空機搭載艦の航空機の状態を示すボードで、机の上に飛行甲板や格納庫を模した絵が描いてあり、航空機の模型を配置して状況を表示・把握する。元の意味は西洋版こっくりさん用の文字盤で、PCホラーゲーム”Phasmophobia”にアイテム「ウィジャ盤」として出てくる。日本だと遊戯王のカード「ウィジャ盤」の方が有名かもしれない。参考：月刊世界の艦船2,'22、3,’21、8,’21

＜ウィジャ・ボード（アメリカ海軍）＞：フライト・デッキ・コントロール（空母飛行甲板管制・発艦オペレーション室Flight Deck Control and Launch Operations Room。プライ・フライとは別の部屋）に用意されている２層の透明プラスチック板で、上層が飛行甲板、下層が格納庫を模しており、実際の移動・発艦情報に基づいてハンドラー（Handler）が手動で航空機の模型を配置・移動し、航空機の状況を把握する。後継としてデジタル自動式のADMACSを開発中。参考：月刊世界の艦船2,’16、3,'21、2,'22、月刊軍事研究4,’16

＜ウィジャ・ボード（海上自衛隊）＞：ヘリコプター護衛艦DDHの発着艦管制所に設置されている。参考：月刊世界の艦船2,’22

＜ヴィジャンタ＞：ヴィッカーズMk.1（戦車）を参照。

＜ヴィジュト＞：K83（ミサイル艇）を参照。

＜ヴィジュト級＞：オサ級ミサイル艇（インド海軍）を参照。

＜ヴィシュニャ型＞：ロシア海軍864型電子情報収集艦Vishnya型。前部マスト前方の上部構造物上に球形レドーム２基を持ち、データリンクも備える。全長94.4m、満載排水量3526トン。主機はディーゼル、速力16ノット。兵装は9M32艦対空ミサイル発射機２基、30mmCIWS２基、72mmロケット弾４連装発射機。ヴィクトル・レオノフ、４番艦CCB-208クリリイ、艦番号535など５隻が1986-89年に竣工した。参考：月刊世界の艦船6,’15、9,’02、3,'23、朝雲

＜ウィジョン＞：L62（コルベット）を参照。

＜ヴィジランティ・ウォーリア９４演習＞：アメリカ統合軍の演習。1994年10月末から11月、クウェートが侵略されたという想定で行われ、アメリカ本土からB-1B爆撃機２機とB-52H爆撃機２機が発進した。B-1B爆撃機は無着陸で一気にクウェートまで飛行し、演習場に500ポンド爆弾28発ずつを投下している。参考：月刊軍事研究12,’99

＜ヴィジランティス＞：VF-151（戦闘飛行隊）を参照。

＜ヴィジラント＞：JHSV-2（高速輸送艦）またはL-1シリーズ（観測機）またはS-30（原潜）またはT-EPF-2（高速輸送艦）またはV-247（無人機）を参照。

＜ヴィジラント＞：イギリス海軍ロイヤル級通船Vigilant。1978年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ヴィジラント＞：フランス海軍アルギュス級河用砲艦Vigilante。1945年、ハイフォンで自沈した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ヴィジラント・アイルズ＞：陸上自衛隊とイギリス陸軍の共同実動訓練Vigilant Isles（用心深い島々）。参考：朝雲

＜ヴィジラント・アイルズ１９＞：陸自訓練部隊が初めてイギリスに派遣されて行った訓練で、2019年9月29日から10月24日にスコットランドで行われた。富士学校など20名とイギリス陸軍第１情報・監視・偵察旅団名誉砲兵隊30名が参加し、空路潜入、警戒・監視などの機能別訓練と、作戦地域への潜入、偵察・監視活動、離脱までの総合訓練（10月7-18日）を実施し、日英共同調整所の開設による部隊間情報共有も施行している。参考：朝雲

＜ヴィジラント・アイルズ２３＞：令和5年度英陸軍との実動訓練。2023年11月15日から11月26日、相馬原演習場、関山演習場、王城寺原演習場、三沢対地射爆撃場で行われ、陸自から第１空挺団など、イギリス陸軍から第１王立グルカライフル大隊や第16空中強襲旅団戦闘団などが参加し、島嶼防衛訓練や空自F-2戦闘機の支援による統合火力誘導訓練などを行った。参考：陸上自衛隊ホームページ

＜ヴィジラント・ウォーリア作戦＞：1994年10月上旬、イラク軍がクウェート国境地帯に再展開したのを受けて発動された作戦。アメリカ軍がクウェートのAPS-5にある物資を展開、本土から陸軍・海兵隊兵士13000名を空輸し、更に10月25日にはMPSRON-2が到着して物資を陸揚げした。結果、イラク軍を国境地帯から撤退させることに成功している。参考：月刊軍事研究12,’02

＜ヴィジラント・エース１８＞：米韓合同航空演習で、2017年12月4-8日に烏山基地などで実施された。第３航空団F-22A戦闘機６機、第388戦闘航空団第34戦闘飛行隊F-35A戦闘機６機、第35戦闘航空団F-16C戦闘機18機、第28爆撃航空団B-1B爆撃機、VMFA-121所属F-35B戦闘機12機など230機以上が参加している。参考：月刊JWings2,’18

＜ヴィジラント・ストーム＞：米韓合同航空演習で、2022年10月31日に開始された。韓国空軍からF-35A戦闘機、F-15K戦闘機、KF-16戦闘機など140機、アメリカ空軍からF-16戦闘機、空中給油機、アメリカ海兵隊からF-35B戦闘機、オーストラリア空軍からKC-30空中給油輸送機１機の航空機計240機以上が参加し、米韓合同作戦計画に基づいて北朝鮮国内700カ所以上の目標を攻撃する想定である。北朝鮮軍は11月2日にミサイル20発以上を発射（うち１発が北方限界線NLL南に着弾）し、11月3日には火星17号ICBM１発（1900km飛翔後に空中爆発）と短距離弾道ミサイル２発を発射。韓国軍は11月3日に北方限界線の北に向け空対地ミサイル３発を発射し、演習を１日延長して11月5日までにすると発表した。これを受けて北朝鮮軍は11月3日夜に短距離弾道ミサイル３発と砲弾80発を日本海に撃ち込み、11月4日には軍用機180機（北朝鮮軍は戦闘機500機以上と発表）を飛行させ、11月5日に短距離弾道ミサイル４発を黄海に発射している。韓国軍側は11月4日に戦闘機80機以上をスクランブル発進させ、11月5日にはアンダーセン空軍基地のB-1B爆撃機２機を急遽演習に参加させた。参考：月刊JWings1,’23

＜ヴィジラント・ネメシス＞：アメリカ海軍の弾道ミサイル探知追尾試験。AN/SPY-6(V)1AMDR-Sが太平洋ミサイル射場PMRFから発射された短距離弾道ミサイル模擬標的を探知追尾するもので、2019年1月31日にアメリカ海軍が成功を発表した。参考：月刊世界の艦船5,’19

＜ヴィジラント・リゾルブ作戦＞：油断無き決意作戦を参照。

＜ヴィジルＤ＞：タレスUK社の電波探知器、社内名称は完全デジタル・レーダーESM（Fully Digital Ratar ESM）。広帯域デジタル受信技術を採用し、連続波とパルス波に同時対処できる。対応周波数2-18GHz（標準）／0.5-40GHz（最大）。探知角精度１度以下。イギリス海軍がUAT Mod2.0/Mod2.1/Mod2.3として採用し、2010年代初めから45型駆逐艦に搭載した。参考：月刊世界の艦船5,’22

＜ヴィジルＤＰＸ＞：タレス社のレーダー電波探知機VIGILE DPX。広帯域デジタル受信技術により、周波数2-20GHz（オプションで0.5-2GHzも追加可能）の16信号（オプションで32信号）までを受信して処理する。参考：月刊軍事研究3,’13

＜ウイシングスＭｋ１Ａ＞：南アフリカの６×６輪回収車。車体後部にＡフレームクレーンを搭載している。参考：月刊軍事研究7,’97

＜ヴィスヴァルディス＞：M-07（掃海艇）を参照。

＜ヴィスカウント＞：D92（駆逐艦）を参照。

＜ウイスキー＞：Ｗを表すアメリカ軍符丁。

＜ウイスキー型＞：613型（潜水艦）を参照。

＜ウイスキー・オン・ザ・ロック＞：1981年10月27日、スウェーデンの軍港カールスクローナから10kmのところに、充電のため浮上航行中のソ連海軍バルチック艦隊所属613型ウイスキー級潜水艦U-137（S-363？）が座礁した事件。ソ連側は航法を誤ったとしているが、情報収集目的に侵入していたのは想像に難くない。この時U-137は核魚雷を搭載していた。潜水艦を包囲するスウェーデンと艦内に立て籠もるソ連の間で睨み合いが続き、11月6日（5日？）に漸く事態は収拾し、U-137はスウェーデンの曳船で離礁、ソ連に帰還している。ソ連は後に迷惑料170万クローネ（6000万円）を払ったとされる。参考：月刊軍事研究3,’02、2,’16、2,’03、世紀の失敗物語

＜ウイスキー・シングル・シリンダー型＞：P-613型（潜水艦）を参照。

＜ウイスキー・ツイン・シリンダー型＞：644型（潜水艦）を参照。

＜ウイスキー・ロング・ビン型＞：665型（潜水艦）を参照。

＜ウイスコ６００級＞：フィンランド海軍哨戒艇。船体前部は上部まで装甲化されている。船体中央部やや後方に操舵室があり、後部はオープントップである。全長13.9m、全幅3.5m。推進はウォータージェット、最大速力35ノット。乗員２名。兵員21名を収容できる。参考：月刊軍事研究11,’03

＜ウイスコ級＞：フィンランド海軍高速揚陸艇。フィンランドのマリン・アルテック社が開発したウォーターキャットM11を採用したものである。船体前部にオープントップの貨物・兵員収容スペース、中央やや後ろに操舵室を持つ。揚陸の際には船体前部に渡り板を引っ掛けて降船する必要があり、迅速に展開できないのが欠点。全長10.5m、幅3.5m、吃水0.6m、排水量10トン。主機はディーゼル、推進はウォータージェット、最大速力35ノット。重機関銃や自動てき弾発射機を装備可能。兵員25名または貨物2.5トンを搭載できる。1980年代に36隻を導入した。参考：月刊軍事研究8,’14、JShips VOL.70

＜ウィスコンシン＞：BB-64（戦艦）を参照。

＜ヴィスト２＞：ロシア海軍対魚雷用妨害装置、別名NGPD（小口径音響対抗装置）。MG-34の後継で、水上艦や潜水艦に搭載された専用ランチャーから海中に射出され、大音響を発したり、偽目標を作ったりして魚雷の誘導装置を惑わす。口径0.8m、重量13.5kg。運用可能深度15-350m。2016年から配備された。参考：月刊世界の艦船7,’17

＜ヴィスパニオ・アグリッパ＞：イタリア海軍カピタニ・ロマニ級軽巡洋艦Vispanio Agrippa。建造中止になった。参考：近代巡洋艦史

＜ヴィスビー＞：K-31（コルベット）を参照。

＜ヴィスビー級＞：スウェーデン海軍ステルス・コルベットYS2000Visby級。実験艦スミッゲのテストデータを元に建造された。船体はポリ塩化ビニルのコアを炭素繊維強化プラスチックCRPで挟み込んだサンドイッチ複合材（一部チタンにより強化）で作られており、外面は傾斜平面の組み合わせで構成され、表面にはRAMを適応、開口部は開閉式ドアにより必要の無い時は塞がれるようになっており、吸排気口には金網を埋め込み、RHIBなどの装備は全て艦内に収容し、レーダー、赤外線、音響、磁気、流体力学的圧、視覚、電子特性に関するステルス性を有するとされる。レーダー被探知距離は通常13-22km、ジャミング環境下では8-11kmであり、フィヨルドの中では殆ど探知不能らしい。フランス方面で行動した際、船舶自動識別装置には表示されるのに航海レーダーに映らない艦があるとしてフランス当局が付近の船舶に注意喚起を行う事態が生じ、通常航行時には上構後部にレーダー・リフレクター４個を装着する羽目になった。複合材は金属と違って外板が凹む痩せ馬が生じないため対レーダー・ステルス性に優れ、錆びないので整備コスト削減にも役立っている。サンドイッチ複合材が貫通損傷を受けた場合は、周りを含めて切り取り、新しいものを填め込む。非貫通損傷を受けた場合は、損傷部に合わせた補修用サンドイッチ複合材を作って填める。ステルス性重視で艦を極力小型化した結果、艦内スペースが狭くなり、必要最小限の区画を確保して隙間を通路にしたような構造になった。前甲板には57mm単装砲Mk3（ステルス防楯）が１門搭載されており、通常は砲身と初速測定レーダーを防楯内に格納する。艦橋は三角錐台形をしており、前方にセロス200Mk4追尾レーダー兼電子光学方位盤を、上部の円錐台レドーム内にシー・ジラフAMB対空レーダー用アンテナ及びCS3701ESM/RWRを装備、レドーム上にスキャンター2001航海レーダー用アンテナを搭載する。艦橋には全周に亘りワイパー付き角型ガラス窓があり、全周視界を確保できる。海図台は折り畳み式で、展開すると艦橋に上がるためのラッタルを半分塞いでしまう（隙間から昇降は可能）。操舵はジョイスティックで行い（舵輪もある）、グラス・コクピット化されている。CICはケブラー装甲が施され、耐衝撃マウントに支えられる。統合艦橋システムを搭載しており、多機能ワークステーション５基に航海情報などの表示が可能。指揮管制システムはCETRIS（セトリス）で、9LV200Mk3E戦闘管制システム、MAST意思決定支援システム、統合通信システムを統合しており、CICには多機能コンソール12基を搭載する。戦術データリンクはリンク11とリンク16である。艦橋後部には着脱式のポールマストがあり、有事には外してステルス性を向上させる。主機は防音壁と二重の防振壁で囲んで雑音を抑制し、ポンプやファンなどにも防振を施した。また、ウォータージェットによりキャビテーションを無くし、スクリュー推進と仮定した時より10-15dBも雑音を抑えている。赤外線探知防止のため煙突は無く、排気は三重の冷却器で冷却し、艦尾から水中に放出する。ソナー・システムはヒドラ統合マルチ・ソナー・システムで、CHMS-90ハル・ソナー、CVDS-26二周波アクティブ式VDS、TASSからなる。遠隔操作式無人水中艇としてダブル・イーグルMk.�U／Mk.�V（水中環境モニター用）、シーフォックス（目標識別・機雷処理用）を搭載する。後甲板はヘリコプター発着スペースで、A-109ヘリによるVERTREPを受けることが可能。また、スケルダー無人ヘリを運用できる。ヘリ甲板の下は貨物甲板で、ここにスケルダー・VDS・TASSを格納する他、機雷敷設軌条がある。艦対艦ミサイルとして艦内（開閉式発射口が舷側にある）にRBS15Mk2/Mk3艦対艦ミサイル４連装発射筒２基、対潜兵器として貨物甲板両舷に単装魚雷発射管２門ずつを搭載する。アクティブ・レーダー・ホーミング式対艦ミサイル防御用としてMASSデコイ・システムの搭載（装備位置不明）が予定されているが、まだ装備されていない。アレクト対潜ロケットの装備も予定されていたが、開発中止になった模様。艦対空ミサイルとしてヘリ甲板前方にRBS23BAMSEAまたはシースパローESSMまたはMICAまたはウムコントゥIRを積む予定だったが、キャンセルされた。全長72.7m、全幅10.4m、全高19.3m、吃水2.4-2.5m、満載排水量630-640トン。主機はCODOG方式、巡航用MTU16V2000N90ディーゼル（1768馬力）２基＋高速用アライドシグナルTF50Aガスタービン（5440馬力）４基、推進はカメワ125ウォータージェット２基、巡航速力15ノット、最大速力35ノット。入港などにはHRP200-65電動プロペラ式バウスラスター（125kW）１基を使用する。発電機はV1308T2ME-1550ディーゼル３基、発電能力810kW。兵装は57mm単装砲Mk3（ステルス防楯）１門、RBS15Mk2/Mk3艦対艦ミサイル４連装発射筒２基、400mm魚雷単装発射管４門（Tp45短魚雷）。乗員43名。２直哨戒配備で、通常直では対潜・機雷戦、対空戦、対水上戦のうち２種に対応でき、全３種の任務を同時にこなす場合は総員配置とする。半数以下の人数でも戦闘行動が可能。当初は対潜・対機雷戦用４隻と対潜・対水上戦用６隻を建造する予定だったが、冷戦終結などで汎用５隻に変更され、１番艦K-31ヴィスビー、２番艦K-32ヘルシングボルグ、３番艦K-33ヘルニョサンド、４番艦K-34ニーシェーピン、５番艦K-35カールスタッドが2002-08年に竣工した。公試に時間がかかったため、正式な就役は2012-13年（2012-14年？）となっている。2017年、ELAWSレーザー検知器を搭載した。参考：月刊軍事研究3,’17、12,’07、10,’08、4,’00、5,’02、10,’03、2,’04、歴史群像2,’01、JShips Vol.24、月刊世界の艦船10,’17、3,’14、3,’18、12,’19、7,’20

　＜ヴィスビー級レベル５スタンダード＞：性能強化・安全性向上改装。海外派遣任務に堪えられるよう凌波性を向上させ、指揮統制通信機器を追加、ヘリ着艦装置と対機雷戦能力を強化する。2007年までに全艦の改装を終える予定だったが、遅延しており、2012年9月3日に漸く１隻目（K-33ヘルニョサンド）が引き渡された。参考：月刊世界の艦船2,’13

＜ウィスプ＞：ウェストランド社の無人ヘリ。1968年から自主開発し、1976年から飛行試験を行った。直径1.52mの二重反転ローターを持つ。参考：スパイ機

＜ヴィスマール＞：東ドイツ海軍パルヒム�T型警備艦Wismar、艦番号241。ドイツ統一後に一時ドイツ連邦海軍に配備され、艦番号がP6170に変更された。参考：月刊世界の艦船5,’91

＜ウィゼル＞：ポーランドのPZLが開発した双尾翼軽戦闘爆撃練習機Wyzel。全長6.64m、全幅8.48m、全備重量1845kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製ツインワスプジュニア（750馬力）双発、最大速度440km、実用上昇限度9999m。固定武装は12.7mm機銃１丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ヴィセロイ＞：D91（駆逐艦）を参照。

＜ヴィセント＞：ラインメタル・ランドシステム社が開発した８×８輪多目的装輪装甲車で、バイソンの意。キャビンは前方に倒れるので、パワーパック関連の整備が容易である。50kgのIEDに抗堪でき、装甲強化で150kgまで耐えられるようになる予定。戦闘重量26トン。エンジンはMAN社製６気筒ディーゼル（324kW）、トランスミッションはオートマチック、最大速度105km。NBC防護装置及びエアコンを標準装備する。自衛用に7.62mm機銃または12.7mm機銃を装備可能。C-130輸送機やA400M輸送機に搭載できる。GFF/GTFプログラムのクラス４用としてドイツ陸軍に２両が納入され、テストを受けることになっており、当初は2006年末の引き渡しを予定していたが、要求を満たすよう改良を加えたため、初号車の引き渡しは2008年になった。2009年からテストを行い、人員輸送・指揮通信に使用される予定。10×10輪型、10×10輪回収車型、６×６輪コンテナ搭載型といった派生型も計画されている。参考：月刊軍事研究2,’08、3,’09、10,’10

＜ウイダー＞：ドイツ海軍特設巡洋艦。第２次大戦中に10隻58645トンを撃沈した。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜ヴィダル＞：ノルウェー海軍敷設艦Vidar。1977年竣工。2006年にリトアニアに売却されてN42ジョトヴィンギスになった。参考：月刊世界の艦船9,’11、1,’15

＜ヴィチアズ＞：T-72-120戦車の48口径120mm滑腔砲。ウクライナのハリコフ・モロゾフ機械製造設計局が開発した。参考：月刊軍事研究4,’02

＜ヴィチェ・アミラル・コンスタンティン・バレスク＞：ルーマニア海軍機雷敷設艦Vice Admiral Constantin Bălescu。2020年5月、SNMCMG2の一員として、SNMCMG2所属トルコ海軍掃海艇M269アナムルと共に、地中海東部でトルコ海軍掃海艇M261エドレミト、掃海艇M263エルデク、掃海艇M270アクチャイとの共同演習に参加。参考：月刊世界の艦船8,’20

＜ウイチタ＞：AT-10（練習機）またはAOR-1（補給艦）またはCA-45（重巡洋艦）またはLCS-13（沿海戦闘艦）を参照。

＜ウイチタ・アームズ社＞：アメリカ・カンサス州ウイチタにあった銃器メーカー。1999年初めに倒産した。参考：GUN用語事典

＜ウイチタ級＞：アメリカ海軍重巡洋艦Wichita級。ロンドン条約下最後の重巡で、ブルックリン級軽巡の船体と主機に重巡の兵装を載せたものである。全長185.4m、幅18.8m、吃水7.2m（5.9m？）、基準排水量10589トン。主機は蒸気タービン、出力100000馬力、４軸推進、速力33ノット。兵装は20.3cm３連装砲塔３基（艦前部２基・後部１基）、12.7cm単装両用砲８門（両舷に３門ずつ、艦橋直前・後部上構直後の中心線上に１門ずつ。前部の３門のみ防楯付き）、12.7mm単装機銃８丁。後甲板にSOC水上機４機とカタパルト２基を搭載する。乗員929名。CA-45ウイチタが1939年に竣工した。後にSC対空レーダーや20mm単装機関砲を搭載している。参考：近代巡洋艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船9,’96

＜ウイチタ級＞：アメリカ海軍補給油槽艦（Replenishment Oiler）Wichita級。サクラメント級が補給対象とする高速空母機動部隊所属艦以外の艦に補給を行うのが主任務である。全長200.9m、満載排水量37360トン。主機は蒸気タービン、速力20ノット。燃料20000トン以上、弾薬600トン、糧食600トンを搭載する。1969-76年にミルウォーキーなど７隻が竣工した。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊

＜ヴィチャージ＞：S-300V4（地対空ミサイル）またはS-350（地対空ミサイル）を参照。

＜ヴィッカーズ．５０車載機銃Ｍｋ�X＞：イギリス陸軍12.7mm重機関銃。ヴィッカーズ社が開発し、軽戦車に搭載された。全長３フィート11.5インチ（1.2m）。発射速度毎分350-400発。参考：British and American tanks of World War Two

＜ヴィッカーズ６トン戦車シリーズ＞：ヴィッカーズ社の戦車、正式名称ヴィッカーズMk.E。ルノーFT戦車と同クラスの戦車として開発され、火力、機動力、防御力を調和させつつ低コストで纏め、カスタマーの希望で武装を変更できるように設計した。1928年に登場し、15カ国で採用され、ソ連とポーランドではライセンス生産されている。イギリスでは採用されなかったが、第２次大戦勃発時に他国向けに生産中だったものを取得し、訓練に使用（武装を外したものもある）した。参考：月刊PANZER2,’12、1,’00、British and American tanks of World War Two

　＜ヴィッカーズ６トン戦車Ａ型＞：並列銃塔型。操縦手席は車体前部右（トランスミッション後方）にあり、前面は開閉式の装甲板である。車体中央が戦闘室で、前面装甲厚13mm、ユーザーの希望に応じて17mmまで増強できる。車体後部が機関室で、戦闘室の間には防火隔壁がある。サスペンションはリーフ・スプリング付き二重ロッカーアーム式で、小型転輪４枚をリーフ・スプリング１組で懸架するボギーを片側２個ずつ配置し、左右のボギーは車体底部を横切る太いパイプで繋いだ。前方に起動輪、後方に誘導輪があり、上部転輪は片側４個。履帯はハイマンガン鋼精密鋳造によるドライピン式（寿命4828km）。戦闘室上にヴィッカーズ7.7mm水冷機銃１丁搭載銃塔２基を並列で搭載する。エンジンはアームストロング・シドレー製空冷４気筒水平並列ガソリン（80馬力）、トランスミッションは遊星歯車式前進５段・後進１段、路上最大速度30km。参考：月刊PANZER1,’00

　＜ヴィッカーズ６トン戦車Ｂ型＞：Light tank, Vickers 6 ton Type B。単一砲塔型で、47mm速射砲（50発）とヴィッカーズ7.7mm水冷機銃（4000発）を同軸で搭載し、砲塔前面・主砲左側に望遠直接照準器を装備する。全長4.58m、全幅2.41m、全高2.19m、重量7.4トン。装甲厚は車体前面13mm、側面8mm、後面5mm、上下8mm、砲塔前面17mm、側後面13mm、上面8mm。エンジンはアームストロング・シドレー製空冷４気筒水平並列ガソリン（80馬力）、トランスミッションはクラッチ・ブレーキ式（前進４速・後進１速）、最大速度路上30km／路外22.5km、航続距離160km。乗員３名（車長、操縦手、砲手）。参考：月刊PANZER1,’00、British and American tanks of World War Two

　＜ヴィッカーズ６トン戦車Ｆ型＞：Ｂ型の砲塔後部に張り出し部を設けてマルコーニSB-1A車載無線機を搭載し、エンジンを車体前部に移設したもの。参考：月刊戦車マガジン11,’92、月刊PANZER2,’12

＜ヴィッカーズ６トン戦車ファミリー＞

　＜自走対空機関砲＞：自走対空機関砲型。ヴィッカーズ40mm機関砲を搭載した。参考：月刊PANZER1,’00

　＜重砲牽引用装甲トラクター＞：牽引車型。ソ連などが配備した。参考：月刊PANZER1,’00

＜ヴィッカーズ６トン戦車・海外シリーズ＞

　＜７ＴＰ＞：ポーランド陸軍戦車。ポーランドでライセンス生産したもので、Ａ・Ｂ型共こう呼ばれる。機関室を拡大し、エンジン、サスペンション、装甲を強化した。Ｂ型は主砲をボフォース37mm戦車砲に変更しており、Ａ型も一時片方の機銃を13.2mm機銃に換装している。全長4.6m、全幅2.4m、全高2.18m、全備重量9.4トン。エンジンはザウラーVBLD直列液冷６気筒（110馬力）、最大速度32km、航続距離150km。武装は7.92mm機銃wz.33が２丁（3960発）。装甲厚5-40mm。乗員３名。参考：月刊PANZER1,’00、6,’06

　＜Ｔ−２６＞：T-26戦車シリーズを参照。

　＜ヴィッカーズ６トン戦車Ａ型（日本陸軍）＞：日本陸軍戦車。参考用として昭和5年に１両を輸入した。参考：日本戦車隊戦史

　＜六瓲唐克車Ｍｋ．Ｅ＞：国民政府軍戦車。1935-36年にＦ型を20両くらい輸入した。日華事変で日本海軍陸戦隊が１両を鹵獲し、渋谷の海軍館に展示したという。参考：月刊戦車マガジン11,’92

＜ヴィッカーズ６トン戦車・海外ファミリー＞

　＜７ＴＰ牽引車型（ポーランド陸軍）＞：ポーランド陸軍牽引車。7TP戦車の足回りを流用したものである。参考：月刊戦車マガジン6,’89

＜ヴィッカーズ７トン戦車シリーズ＞：ヴィッカーズ社の戦車。空冷式ガソリンエンジン、ハイマンガン鋼製履帯、マルコーニ式戦車無線機を搭載する。1928年に設計され、1929年から海外向けに生産され、日本軍含め各国に輸出された。イギリスでは訓練用としてのみ採用されている。参考：月刊PANZER5,’04

　＜Ａ型＞：並列銃塔型。ヴィッカーズ7.7mm機銃搭載銃塔を２基並列に装備する。機関室と戦闘室の間に防火隔壁を設け、車内通信装置を搭載した。後期型では小型軽量のマルコーニ製SB-1A短波無線機を追加したが、有効距離が短すぎ、あまり役に立っていない。全長4.5m、重量7.3トン。エンジンは水平対向４気筒ガソリン（80馬力）、最大速度35km。最大装甲厚17mm。参考：月刊PANZER5,’04

　＜Ｂ型＞：単一砲塔型。47mm砲１門と機銃１丁を搭載した２名用砲塔を装備する。参考：月刊PANZER5,’04

＜ヴィッカーズ７５ｍｍ対空砲＞：ヴィッカーズ社75mm高射砲。1920年代から開発した。戦闘指揮所から伝送されたデータにより射撃するシステムを採用している。口径長43。全周旋回可能、俯仰角0-90度。弾量6.5kgの榴弾を使用すると、初速毎秒850m、最大射高9800m。1933年の実験では、高度3000m・距離5000mを速度300kmで曳航される目標に47%の確率で命中したとされるが、これは50m以内の至近弾も命中に含んで計算した結果である。イギリスでは３インチcwt20高射砲が大量配備されていたため採用されず、オランダ、ベルギー、デンマーク、ソ連などに輸出された。第２次大戦時にはドイツ軍が鹵獲して本土防空部隊に配備している。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜ヴィッカーズＣ型戦車＞：ヴィッカーズ社の10トン戦車。旋回砲塔に57mm砲１門、砲塔後部に機銃１丁を搭載し、戦闘室の前方と両側面にも機銃を１丁ずつ搭載している。装甲厚は6mmと薄い。重量10トン。エンジンは６気筒のサンビーム（165馬力）、最大速度32km。昭和2年3月、日本軍が１両を輸入したが、テスト時にガソリンが漏れて火災を起こした。このため、その後の日本軍戦車はディーゼルエンジンを採用している。参考：月刊PANZER2,’04、日本戦車隊戦史

＜ヴィッカーズＭＢＴシリーズ＞： ヴィッカーズ社の輸出用戦車シリーズ。大元は1960年に自主設計した20ポンド砲搭載24トン戦車（設計No.45569T）で、1961年には105mm砲L7A1搭載40トン戦車（設計No.46200T）となり、これを再設計してヴィッカーズMk.1が誕生した。参考：ウォーマシンレポート11

　＜Ｍｋ．１＞：インドへの輸出用で、インド名称ビジャンタ（Vijayanta、勝利）。戦闘重量が37.5イギリス・トンのため、ヴィッカーズ37t戦車とも呼ばれる。車体は圧延鋼板製で、前部が操縦室、中央が戦闘室、後部が機関室。下部転輪は片側６個で、サスペンションはトーションバー式、第１・第２・第６転輪には副トーションバーと油圧式ショックアブソーバーが付く。戦闘室の上に載る砲塔も圧延鋼板製で、装甲厚はレオパルト１クラスである。車体・砲塔側面には雑具箱を、車体側面・足回り上部には鋼製サイドスカートを装備しており、スペースド・アーマーを兼ねる。戦車砲はヴィッカーズ製105mmライフル砲L7A1で、俯仰角マイナス７度からプラス20度。弾薬はAPDSとHESHを基本として車内と操縦室横に44発（50発？）を搭載する。照準器はペリスコープ式で、倍率１倍／10倍切り替え式。12.7mmスポッティングライフルL21A1（装弾数300発、1800mまで主砲弾道と同一）を装備し、主砲射撃の際には３点バーストで照準修正を行う。副武装は7.62mm機関銃L37A1で、同軸に１丁、車長用キューポラに１丁装備し、装弾数は計3000発。自衛用として、６連装発煙弾発射機を砲塔両側面前部に１基ずつ搭載する。車長用キューポラは固定式で、倍率10倍の望遠ペリスコープ１基と全周視察用ペリスコープ６基を備える。全長9.79m、車体長7.56m、全幅3.16m、全高2.48m、車両重量36トン、戦闘重量38.4トン（37.5イギリス・トン）。エンジンはチーフテンと同じレイランドL60直列２サイクル６気筒ディーゼル（700馬力。535馬力？）、トランスミッションはTN-12セミオートマチック（前進６段、後進２段）、最大速度53km、燃料搭載量1000リットル、航続距離480km。装甲厚は車体前面下部80mm55度、前面上部80mm31.5度、側面30mm90度、後面20mm85度、上面25mm、下面17mm、砲塔前面80mm74度、側面40mm75度、後面40mm75度。乗員４名。1965-66年にインド陸軍に計100両が引き渡され、1967-79年にはインド国内で2200両が生産された。また、70両が1971年からクウェート陸軍に引き渡されており、こちらにはGEC517砲制御安定装置が組み込まれている。参考：ウォーマシンレポート11、月刊PANZER6,’03

　＜Ｍｋ．１バイソン計画＞：FCS改良型。マルコーニ・レーダー・システムズ社製SFCS600を搭載したもので、1981年にFCS70セットがインド側に渡されたが、この70両のみで発注が打ち切られた。代わりにインドのバーラット・エレクトロニクス社が開発したAL4420を搭載した60両が完成したところで計画自体が中止になっている。参考：月刊軍事研究7,’02

　＜Ｍｋ．２＞：Mk.1の砲塔後部両側にスイングファイア対戦車ミサイルランチャー各２基を取り付けたもの。採用した国は無い。参考：ウォーマシンレポート11、月刊PANZER6,’03

　＜Ｍｋ．３＞：1972年に発表された。重装甲の鋳造砲塔を備え、L60Mk.5Dエンジン（650馬力）を装備する。FCSも改良され、搭載弾数が50発に増えた。モックアップのみで、採用国は無い。参考：ウォーマシンレポート11、月刊PANZER6,’03

　＜Ｍｋ．３Ｂ＞：1975年に発表された。前半が鋳造・後半が圧延の重装甲砲塔を装備し、LF-2ペリスコープ式砲手用照準器、TLS No.1 Mk.2戦車レーザー測距照準器、SFC600射撃統制装置、砲安定化装置、砲口照合装置を追加、主砲携行弾数を50発に増やした。スポッティング・ライフルはそのままで、弾数が700発に増加している。7.62mm機銃の弾数は2600発に減った。車長用キューポラはMk.3bで、チーフテンMk.3改用No.15の改良型であり、全周旋回可能で、昼間倍率１倍または10倍・夜間倍率４倍の照準潜望鏡１基と、視察用ペリスコープ６基を装備し、左に機銃、右に小型投光器を装着する。全長9.78m、車体長7.56m、全幅3.16m、全高2.87m、車両重量35.5トン、戦闘重量38.1トン。パワーパックはV800、GM製12V71Tディーゼルエンジン（750馬力）＋TN12トランスミッション（前進６段・後進２段）、最大速度50km（60km？）、燃料搭載量1000リットル、航続距離483km。乗員４名。ケニア陸軍が1980-82年に76両、ナイジェリア陸軍が1983-86年に108両を輸入した。ケニア陸軍向けは車長用キューポラにコンドル双眼式昼夜間兼用照準潜望鏡を装備する。参考：ウォーマシンレポート11、月刊PANZER6,’03

　＜Ｍｋ．３（Ｉ）＞：砲塔・車体のほぼ全周に中空装甲を適応したもので、パッシブ暗視装置などを搭載し、第2.5世代戦車にバージョンアップしている。採用国無し。参考：ウォーマシンレポート11

　＜Ｍｋ．３（Ｍ）＞：マレーシア軍の要求に基づいて開発されたもの。Mk3がベースで、車体前側面と砲塔前側面にリアクティブ・アーマーを取り付け、パッシブ熱線暗視装置、GPS、レーザー警戒装置を追加した。FCSはGECマルコーニ社製、砲手用照準器はピルキントン・オプトロニクス社製ファルコン熱線暗視装置（レーザー測距器付き）、車長用照準器はピルキントン・オプトロニクス社製コンドル映像増幅照準器である。車長も砲手と同じ画像を見ることができ、主砲の発射も可能。1996年末に完成したが、採用されなかった。参考：月刊軍事研究3,’97、月刊PANZER6,’03

　＜Ｍｋ．４＞：別名バリアント。Mk.3ベースで、車体はアルミニウム製、砲塔は鋼板製であり、チョーバムアーマーを装備する。車長用キューポラはチーフテンのものを改良しており、昼夜間兼用PREコンダー光量増幅式照準潜望鏡を組み込んだ。スポッティング・ライフルは廃止したが、12.7mm同軸機銃で代用できる。FCSは照準潜望鏡の向きに主砲が追随する誘導照準（ガン・スレイブ）方式で、マルコーニ社製SFCS600コンピュータやバー・アンド・ストラウド社製Nd-YAGレーザー測距器などから構成される。全く新型の砲塔（ユニバーサル砲塔）を搭載することもでき、主砲は105mm戦車砲L7A3、120mm戦車砲L11A5（44発）、ラインメタル120mm滑腔砲から選択可能。俯仰角はマイナス10度からプラス20度。全長9.53m、車体長7.51m、全幅3.3m、全高3.24m、戦闘重量30トン（チョーバムアーマー無し）／43.6トン（あり）。エンジンはパーキンス・コンダーCV12TCA水冷Ｖ型10気筒多燃料ターボチャージド・ディーゼル（1000馬力）またはGM製12V-71TAディーゼル（950馬力）、トランスミッションはTN12-1000オートマチック（前進６段・後進２段）、最大速度61km、燃料搭載量1130リットル、航続距離603km。乗員４名。1979年春に完成したが、殆ど反響は無かった。参考：ウォーマシンレポート11、月刊PANZER2,’99、6,’03、月刊戦車マガジン6,’89

　＜Ｍｋ．７／１＞：Mk.4バリアントの機動力を改善するため、Mk.4の砲塔をレオパルト２戦車の車体に載せたもの。砲塔リング径はMk.4に合わせて縮小されているらしい。主砲はヴィッカーズ社製L11系120mmライフル砲（38発）、ラインメタル社製120m滑腔砲（44発）から選択可能。砲塔はMk.4と同じなのでL7系105mmライフル砲も搭載できるが、将来戦車としては魅力に欠けるためか輸出向けパンフレットには掲載されていない。副武装はヒューズ・ヘリコプター社製同軸7.62mmチェインガン（主砲左）、対地・対空兼用12.7mm機銃（車長用キューポラ）。FCSは車長用SFIM製VF580-10パノラマ式ペリスコープ、砲手用ヴィッカーズ・インスツルメンツ製L31テレスコープ、フィリップス製UA9090赤外線TV（走査線625本）、Nd-YAGレーザー測距器、弾道コンピュータ、砲安定化装置（砲がVF580-10とUA9090に追随）。NBC防護装置を標準装備する。全長10.95m、車体長7.72m、全幅3.7m、全高2.99m、車両重量52.64トン、戦闘重量54.64トン。エンジンはMTU社製MB873Ka501液冷４ストローク12気筒ターボチャージド・ディーゼル（1500馬力）、トランスミッションはレンク社製HSWL354/3、最大速度72km、航続距離550km。1984年から試作され、1985年夏にプロトタイプが完成して発表されたが、買い手がつかなかった。参考：月刊PANZER11,’86、6,’03、月刊戦車マガジン6,’89

　＜Ｍｋ．７／２＞：Mk.7/1の改良型。車体はレオパルト２戦車をそのまま使用（スカートだけ微妙に違う）している。砲塔はMk.4バリアントとほぼ同じだが、防楯や砲塔前面の形状に変更が加えられ、尖端部がやや下がって主砲基部下縁あたりになった。主砲は120mmライフル砲L11だが、GIAT社製またはラインメタル社製120mm滑腔砲も搭載できる。砲塔駆動／主砲制御装置はソリッドステート電気制御式。車長用照準器はSFIM社製VS580-10ジャイロ安定化パノラマサイト（倍率３／10倍切り替え）で、Nd-YAGレーザー測距器が内蔵されており、照準はガン・スレイブ方式である。砲手用主照準具はヴィッカーズ・インスツルメント社製L30テレスコープ照準器（倍率10倍）で、Nd-YAGレーザー測距器と高分解能モニター（弾道コンピュータのデータ表示及び熱線映像用）が組み込まれている。砲手用補助照準具は砲塔上面の倍率可変式テレスコープ・サイト（倍率１／10倍）。砲塔上面左にはオランダのフィリップスUSFA社製UA9090パノラマ式熱線暗視装置（走査線625本。倍率２／７倍切り替え）を装備しており、映像は車長用パノラマサイトのモニターと砲手用主照準具の高分解能モニターに表示される。また、ジャイロ安定化機構を持ち、視線は主砲照準線に隷属していて、夜間の走行間射撃に使用できる。弾道コンピュータはマルコーニ社製SFCS600で、砲手が照準マークを目標に合わせたまま主砲発射ボタンを半押しすれば自己速度や標的速度がコンピュータに自動入力され、主砲が自動的に見越し角を取る。目標発見から初弾発射までの時間は８秒以内で、車長がパノラマサイトで目標を発見したら砲隷属ボタンを押して主砲軸線を追随させる。すると主砲同軸にセットされている砲手用主照準具に目標が入ってくるので、砲手は弾道コンピュータとスタビライザーのスイッチを入れて照準マークを表示させ、旋回俯仰ハンドルを操作して照準マークを目標に合わせる。レーザーボタンを押して測距を行い、砲発射ボタンを半押しにして弾道コンピュータに発射諸元を入力すれば見越し角が自動的に取られるので、照準を最終確認して砲発射ボタンを押し込めば砲弾が発射される。1400m先を時速43kmで自車と垂直に走行している標的（4.6m×1.4mの模擬車体上に0.9m×2.3mの模擬砲塔が載る）に対し、時速21kmで走行しながら９発射撃したところ、全弾命中し、射弾撒布界はプラスマイナス0.8ミルだったという。全長10.95m、車体長7.72m、車体幅3.42m（スカート無し）、全高2.99m、車体重量52.64トン、戦闘重量54.64トン。エンジンはMTU社製、出力1500馬力、トランスミッションはレンク社製HSWL、クラッチはトルクコンバータ式、操向装置はハイドロスタティック、最大速度72km、燃料搭載量1200リットル、航続距離550km。副武装は7.62mm機銃２丁。乗員４名。これも売れなかった。参考：月刊戦車マガジン6,’89、月刊PANZER6,’03

＜ヴィッカーズＭＢＴファミリー＞

　＜Ｍｋ．３ＡＲＶ＞：戦車回収車型。クレーン付きと無しがある。ケニア陸軍に７両（クレーン付き４両、無し３両）、ナイジェリア陸軍に15両が輸出された。参考：月刊PANZER6,’03、5,’81

　＜Ｍｋ．３ＡＶＬＢ＞：架橋戦車型。ナイジェリア陸軍に18両が輸出された。参考：月刊PANZER6,’03

＜ヴィッカーズ・アームストロング社＞：ヴィッカーズ社とW.G.アームストロング・ホイットワース社が1927年に合併して誕生した兵器会社。装甲板部門は分離独立し、キャンメル・レアード社と合併してイングリッシュ・スチール・コーポレーションになっている。参考：月刊グランドパワー3,’11

＜ヴィッカーズ軽戦車１９２１＞：イギリス陸軍試作歩兵戦車。戦車設計計画局が要求したMk.D快速戦車改良軽歩兵戦車計画に基づき、ヴィッカーズ・アームストロング社が1921年に試作した。Mk.B快速戦車のスポンソン銃座を外してドアにし、箱形戦闘室を全周旋回式半球型砲塔（車長用キューポラ付き）に変更している。重量8.5トン。エンジンはガソリン（86馬力）、トランスミッションはウィリアムズ・ジャニー製クロスドライブ流体式無段変速機、サスペンションは垂直渦巻き式スプリング。武装は初号車がボールマウント式オチキス機銃３丁、２号車が47mm砲１門（50発）、オチキス機銃３丁、対空機銃１丁（機銃弾計6000発）。最大装甲厚12mm。２両が完成してテストされたが、信頼性が低く、1922年に開発中止となった。参考：月刊PANZER3,’10

＜ヴィッカーズ軽戦車モデル１９３６＞：オランダ陸軍軽戦車、通称ダッチメン（Dutchmen）。ヴィッカーズ社が開発した。Mk�W軽戦車と同様の軽戦車で、砲塔が単純な六角柱状になっている。エンジンはメドウス（88馬力）、兵装はヴィッカーズ.303機銃１丁。1939年に40両が発注され、第２次大戦中にイギリス陸軍が訓練用として使用した。参考：British and American tanks of world war two

＜ヴィッカーズ社＞：1867年にE.ヴィッカーズがイギリスのシェフィールドに設立した会社。イギリス陸海軍の兵器製造を手がけて急成長を遂げた。19世紀末、ノルデンフェルト兵器会社とマキシム銃砲会社（が合併してできた会社）を吸収合併した。1927年にW.G.アームストロング・ホイットワース社と合併し、ヴィッカーズ・アームストロング社となった。1950年代末、スーパーマリン社を吸収合併した。1986年、ROFリーズ工場を傘下に収めた。参考：月刊グランドパワー3,’11、月刊戦車マガジン6,’89、月刊JWings9,’18

＜ヴィッカーズ重機関銃シリーズ＞：イギリス陸軍重機関銃。マキシム機関銃のヴィッカーズ・アームストロング社改良型で、1912年11月26日に制式化され、1957年まで第一線部隊に居続けており、1968年4月24日に廃制されるまで使用されていた。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜ヴィッカーズＭｋ．�T＞：最初はヴィッカーズ・マキシムMk.�Tと呼ばれていた。基本的にはマキシム機関銃と同じだが、水冷ジャケットに溝を刻んで冷却能力を増している。全長1.1m、銃身長0.7m、口径0.303インチ（0.770mm）、重量37.6kg（重量22kgの三脚含む）。使用弾は.303ブリティッシュ、発射速度最大毎分450-550発、給弾は250連の布製ベルト。冷却水容量は４リットルで、発射速度毎分200発だと3000発撃った辺りで沸騰を始め、その後1000発撃つごとに１リットルくらい蒸発していくので、冷却カバーの給水チューブをジェリカンの水に浸けておいて蒸気を水に戻し、冷却水を節約する方法が取られた。ただジェリカンの水が加熱されて湯気を出し、位置がばれたりしたらしい。銃身命数は発射速度毎分200発で10000発。１個班は３名で、三脚を担いで移動することも可能。タフさには定評があり、第１次大戦時には1916年8月24日のソンム会戦で機関銃団第100中隊の10丁が12時間で計100万発（平均毎時8300発、最大毎時10000発）を撃ち続けたことがある。銃身100本前後を交換し、冷却水を大量に補給、弾薬ベルトに弾薬を詰める係は休み無く装弾器を操作し続けた。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1、拳銃・小銃・機関銃、月刊PANZER11,’02、月刊軍事研究12,’06

　＜ヴィッカーズＭｋ．�W＞：航空用機関銃。1930年に制式化された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜ヴィッカーズＭｋ．�X＞：航空用機関銃。1932年に制式化された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜ヴィッカーズＭｋ．�Y＞：車載型。全長３フィート８インチ（1.12m）。発射速度毎分500発。1934年に制式化された。参考：British and American tanks of World War Two、米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜ヴィッカーズＭｋ．�Y＊＞：車載型。参考：British and American tanks of World War Two

　＜ヴィッカーズＭｋ．�Z＞：車載型。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜ヴィッカーズ重機関銃・海外シリーズ＞

　＜Ｍ１９１５＞：アメリカ軍重機関銃。ヴィッカーズMk.�T重機関銃を1915年に代用制式としたもので、.30-06弾を使用できるようにしてある。9237丁が生産され、第２次大戦では7000丁がダンケルク撤退後で武器不足のイギリスに引き渡され、ホームガードに配備された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜ＭＧ２３０（ｅ）＞：MG230(e)機銃を参照。

　＜ＭＧ２３０（ｒ）＞：MG230(r)機銃を参照。

　＜八九式固定機関銃＞：日本陸軍の航空機用機銃。昭和2年にヴィッカーズ・クラスＥ機銃のライセンス生産権を購入し、昭和4年に航空機用機銃として制式化したものである。国産化にあたり薬莢をリムドからセミリムドに変更したため、リムド薬莢のままの海軍毘式七粍七固定機銃とは弾薬の互換性が無い。口径7.7mm、全長1.035m、銃身長0.732m、重量12.7kg。使用弾は八九式普通実包・八九式鋼心実包・八九式焼夷実包で、初速毎秒820m、発射速度毎分900発。参考：月刊丸1,'17別冊、歴史群像6,’08

　＜八九式固定機関銃（甲）＞：初弾装填用大槓杆が銃尾機関の右にあり、右側から弾薬を装填して左側から排莢するもの。参考：月刊丸1,'17別冊

　＜八九式固定機関銃（乙）＞：初弾装填用大槓杆が銃尾機関の左にあり、左側から弾薬を装填して右側から排莢するもの。参考：月刊丸1,'17別冊

　＜毘式七粍七機銃＞：日本海軍7.7mm機銃。ライセンス生産版で、艦載用として円錐銃座または三脚銃架に装着し、小艇に搭載した。参考：月刊丸4,’13

　＜毘式七粍七固定機銃一型＞：日本海軍の航空機用固定機銃。大正8年にヴィッカーズＥ型機銃を購入して採用した。全長1.054m、銃身長0.727m、口径7.7mm、重量11.5kg。初速毎秒745m、発射速度毎分950発。後にライセンス生産を決定、昭和初めに陸軍とは別にライセンス権を購入し、九七式七粍七固定機銃として国産化、呉海軍工廠で量産した。使用弾はリムド薬莢のままなので、八九式固定機関銃の弾薬は使えない。参考：ラバウル航空戦、歴史群像6,’08、8,’17、月刊丸1,'17別冊

　＜毘式Ｅ型機関銃＞：日本陸軍の航空機用機銃。ヴィカーズ・クラスＥ機銃を輸入したものである。後に一部が八九式固定機関銃と同様の改造を受け、名称も八九式固定機関銃に変更されている。参考：月刊丸1,’17別冊

＜ヴィッカーズＭｋ．Ｅ＞：ヴィッカーズ６トン戦車シリーズを参照。

＜ヴィッカーズＮｏ．１型戦車＞：イギリスが第１次大戦後に開発した戦車。菱形戦車を少し小さくし、側面スポンソンを無くして全周旋回銃塔を搭載している。銃塔にはボールマウント式機銃計４丁を装備しており、うち１丁は対空用で、銃塔上面に付く。参考：月刊PANZER2,’02

＜ヴィッカーズＮｏ．２型戦車＞：イギリスが第１次大戦後に開発した戦車。No.1型戦車の銃塔を３ポンド砲１門搭載砲塔に換装したものである。参考：月刊PANZER2,’02

＜ヴィッカーズＳ型４０ｍｍ機関砲＞：イギリス空軍の航空機用40mm機関砲。ハリケーンMk.�UＤ戦闘機に搭載された。参考：月刊PANZER7,’03

＜ヴィッカーズ・クロスレイ装甲車シリーズ＞：インド軍装甲車。ロールスロイス装甲車が高かったため、インド政府がヴィッカーズ社に発注し、ヴィッカーズ社の依頼でクロスレイ社がシャシー（ヴィッカーズ社製トラックの流用）とエンジンを製作、完成させた。1939-40年にシャシーをシボレーのトラックと交換し、1945年まで使用されている。参考：月刊PANZER4,’04、世界の軍用車両(4)

＜モデル２３＞：タイヤは実体ゴム製で、不整地走行時にはステップに使用している踏板を外してタイヤの下に敷くことが可能。銃塔には銃眼が４箇所あり、上部にライトを付けることもできる。全長4.83m、全幅1.87m、全高2.56m、重量4.77トン。エンジン出力30馬力、航続距離200km。兵装はドーム型銃塔のヴィッカーズ水冷式7.7mmRC機銃２丁（6000発）。最大装甲厚6.5mm。日本海軍も購入し、陸戦隊に配備して済南事変や第１次上海事変に投入した。参考：月刊PANZER4,’04

＜モデル２５＞：タイヤを空気入りとし、機関部の装甲と車体後部に改良を加えたもの。踏板の取り外しは不可能となった。全長5.02m、全高2.58m、重量4.85トン。エンジン出力50馬力。機銃搭載弾数3500発。最大装甲厚5.5mm。日本海軍も購入して陸戦隊に配備、済南事変と第１次上海事変に投入した。機銃マウントの開口部から銃弾が飛び込んでくることがあったらしく、水冷外皮に鋼製の草摺のような銃弾避けを取り付けたものがある。陸軍の7.7mm機銃とは弾薬の互換性が無く、近くの陸軍部隊から取り敢えず弾を借りることは出来なかった。参考：月刊PANZER4,’04、5,’79

＜ヴィッカーズ硬度試験＞：ヴィッカーズ社が開発した硬度試験法。四角錘状のダイヤモンドの先端を物質にあてて圧力をかけ、できた窪みの大きさ、深さ、窪みができるまでの時間、かけた圧力などを測定し、硬度ナンバーに変換する。参考：GUN用語事典

＜ヴィッカーズ鋼板＞：ヴィッカーズ社が開発した表面硬化鋼。クルップ鋼板の改良型である。炭素0.43-0.53%、マンガン0.3-0.45%、ニッケル3.7-4.2%、クロム1.8-2.2%を含む。戦艦の装甲の他、第１次大戦では戦車の装甲にも使用された。参考：月刊丸4,’07

＜ヴィッカーズ造船技術社＞：イギリスの造船会社。1970年代後半に国有化された。1986年、民営化された。1995年、GECマルコーニ社の傘下となった。1999年1月、親会社のマルコーニ社がBAeに買収されたため、こちらの傘下に入った。参考：月刊世界の艦船6,’05

＜ヴィッカーズ・テルニ社＞：イタリアの陸海軍火砲製造会社。1905年にイタリアの機械メーカーであるアッチャイエリエ・ディ・テルニ社とイギリスのヴィッカーズ社がイタリアのラ・スペッツィアに設立した。第１次大戦では砲弾を大量に生産し、戦後は民需製品を製造している。1922年、イタリアでファシズム体制への移行が懸念されたため、ヴィッカーズ社が撤退し、テルニ社となった。1929年、オデロ・テルニ・オルランド社に改称された。参考：月刊コンバットマガジン11,’03

＜ヴィッカーズ・ベローチェ軽機関銃＞：インド軍空冷軽機関銃、略称VB軽機関銃。ヴィッカーズ社が開発し、1931年にイギリス軍でプラガ軽機関銃と比較試験に賦されたが、オーバーヒートを頻発して選定に破れ、インド軍に採用されてイシャプール兵器廠で生産された。距離1164m（1600ヤード）までの照尺を装備する。全長1.181m、銃身長0.607m、重量9.98kg。使用弾は.303ブリティッシュ、有効射程450m。作動はガス圧式、発射速度毎分500発、装弾は30発入りバナナマガジン。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1、丸エキストラ版No.71

＜ヴィッカーズ・マキシムＭｋ．�T＞：ヴィッカーズＭｋ.�T重機関銃を参照。

＜ヴィック＞：ヘルムート・ヴィック（Helmut Wick）。ドイツ空軍エース。1915年8月5日、マンハイム生まれ。1938年、第134戦闘航空団第２飛行隊に配属された。1939年1月、第53戦闘航空団第１飛行隊に転属。9月、第２航空団第１飛行隊に転属。11月22日、フランス空軍ホーク75戦闘機を撃墜して初撃墜を達成。黄作戦では13機を撃墜し、一級鉄十字章を受章、第２戦闘航空団第３中隊長となった。1940年7月17日、スピットファイア戦闘機１機を撃墜。9月、第２戦闘航空団司令となった。10月5日、41機撃墜で柏葉騎士鉄十字章を受章、少佐となった。11月28日、イギリス空軍第609飛行中隊ジョン・Ｃ・ダンダス大尉の操縦するスピットファイア戦闘機に撃墜されてドーバー海峡にパラシュート降下したものの、行方不明となり、戦死認定された。最終階級は少佐。総撃墜機数56機。参考：グラフィックアクション36

＜ウィックス＞：DD-578（駆逐艦）を参照。

＜ヴィックスバーグ＞：CG-69（イージス巡洋艦）またはCL-86（軽巡洋艦）を参照。

＜ヴィツスラ河・オーデル河・シュレゼン作戦＞：第２次大戦独ソ戦で、1944年11月にソ連は夏季攻勢を終了し、東部戦線には北部のバルト海から東プロイセン正面に第１バルト方面軍、その南に第３白ロシア方面軍、その南のワルシャワ正面に第２白ロシア方面軍、その南に第１白ロシア方面軍、その南に第１ウクライナ方面軍が並んでいた。ソ連は引き続き1945年冬季攻勢に備えた戦力集積を開始。その冬季攻勢の主攻となるのが本作戦で、第１白ロシア方面軍がヴィツスラ河西岸のマグヌシェフ橋頭堡（第５打撃群、第８親衛軍、第１・第２親衛戦車軍）とプワヴィ橋頭堡（第33・第69軍）を出撃して西進、第１ウクライナ方面軍がサンドミール橋頭堡から出撃してクラクフに向かい、ワルシャワ方面でも第１白ロシア方面軍第47・第67軍とポーランド第１軍が攻勢をかけることとし、ヴィツスラ河に架橋して西岸に橋頭堡を確保すると共に、多数の弾薬を蓄積した。ソ連戦力は総兵力220万名（戦闘要員158万名）、戦車・自走砲7042両、火砲・迫撃砲33500門、ポーランド軍90900名である。ドイツは偵察でソ連の冬季攻勢を掴み、縦深陣地を設けて後方で攻撃準備射撃をかわした後、ソ連軍の攻撃を跳ね返すことにしたが、ソ連軍が東部戦線両翼を突破して中央を包囲してくると実際とは正反対の読みをして東プロシアやポーランド南部に兵力を集中してしまった上、人員や資材が足らず、十分な陣地建設ができずにいた。また、燃料不足で部隊の移動もままならず、戦力不足でソ連偵察機の活動を阻害することもできず、兵力不足を補うため装甲師団を前線近くに配置する必要があり機動防御を取ることも困難だった。更にラインの守り作戦で正面兵力が西部戦線に引き抜かれてしまい、ハンガリー方面で開始されたソ連第２ウクライナ方面軍の攻勢にも対応（コンラート作戦）せねばならず、少ない戦力がますます減ってしまった。ポーランド中部方面に配置されたドイツ軍戦力は総兵力40万名（＋国民突撃隊４万名）、戦車・突撃砲800両（＋増援1136両）、火砲4103門である。1945年1月11日2300、ドイツ第４歩兵師団がソ連の捕虜から翌日0300に攻勢が開始されるという情報をキャッチし、正面のソ連攻撃準備陣地及び砲兵陣地に対して砲撃を実施。1月12日、ソ連軍は作戦を発動し、0300に第１ウクライナ方面軍がドイツ第４装甲軍とドイツ第17軍に攻撃準備射撃を開始。1kmあたり砲267門を配置し、重砲は毎分４発、中砲は毎分6-8発で１時間の射撃を行い、1kmあたり７万発を撃ち込んでドイツ軍前線の３個歩兵師団を粉砕、戦車と歩兵がなだれ込んで陣地帯２本を突破し、幅6-8kmの孔を開けた。ここに第３親衛戦車軍（戦車925両）と第４戦車軍が突入、幅35km・縦深20kmの突破口を穿ち、先遣隊はドイツ軍守備隊を置き去りにして後方へと進撃、1月13日には突破口を幅60km・縦深40kmに拡大した。1月14日、第１白ロシア方面軍がドイツ第９軍に攻撃準備射撃を行い、その日のうちにマグヌシェフ橋頭堡方面では12km、プワヴィ橋頭堡方面では22km進撃してポーランドに向かった。1月15日、マグヌシェフ橋頭堡方面で反撃に出たドイツ第19・第25装甲師団を撃退。1月17日、第１白ロシア方面軍第47・第61軍とポーランド第１軍がワルシャワを占領。ドイツ軍はヘルマン・ゲーリング装甲師団、グロスドイッチュラント装甲軍団ブランデンブルク装甲擲弾兵師団、第19・第25装甲師団残存部隊をロッヅ南方に置き、後退してくる部隊を収容しようとしたが、第１白ロシア方面軍の進撃は速く、第２親衛戦車軍先遣隊がグロスドイッチュラント装甲軍団増強部隊を乗せた列車をロッズ北で殲滅した。1月18日、第１ウクライナ方面軍がクラクフを包囲。1月19日、第１白ロシア方面軍がクラクフを占領。第１白ロシア方面軍がドイツ国境を越え、第８親衛軍がロッヅを占領した。1月20日、第１ウクライナ方面軍第３親衛戦車軍がオーバーシュレゼン（上シレジア）へと南下。1月下旬、第３親衛戦車軍と第４ウクライナ方面軍第38軍がオーバーシュレゼンを包囲。わざと脱出口を開けてドイツ軍を自発的に後退させ、工業地帯の破壊や頑強な抵抗を防ぐことにした。1月22日、東プロイセンのケーニヒスベルクに第１バルト方面軍と第３白ロシア方面軍が攻撃を開始。1月23日（22日？）、第１白ロシア方面軍第１親衛戦車軍がポズナニを包囲し、ドイツ軍60000名が取り残された。1月31日、第２親衛戦車軍先遣隊がキュストリン付近でオーデル河に到達し、ベルリンまで60kmに迫った。2月1日、第１ウクライナ方面軍はドイツ国境を越え、第４装甲軍と第17軍の一部を包囲した。2月8日、第１ウクライナ方面軍がニーダーシュレゼン（下シレジア）作戦を開始し、ポーランド西部のブロツワフを包囲した。2月15日、第１白ロシア方面軍がオーデル河に橋頭堡を確保。2月16日、ドイツ軍ヴァイクセル軍集団がゾンネンヴェンデ（冬至）作戦を発動し、SS第11装甲軍がシュタールガルト付近で第１白ロシア方面軍を攻撃したが、撃退された。2月24日、ソ連軍は補給線が伸び切り、側面に残存するドイツ部隊の抵抗も激しいため、ポメラニア方面及びシュレゼン方面の掃討と、北方・南方軍集団への攻勢を行うことにし、第２白ロシア方面軍と第１白ロシア方面軍第１・第２親衛戦車軍が東ポメラニア作戦を開始。2月25日、第１ウクライナ方面軍がナイセ河とオーデル河の合流点付近に到達。3月15日、第１ウクライナ方面軍がオーバーシュレゼン（上シレジア）作戦を開始。3月末、第１ウクライナ方面軍がオーバーシュレゼンを制圧。3月29日、オーデル河のキュストリン要塞を攻略し、ベルリン作戦への攻撃発起点を確保。4月4日、第１・第２白ロシア方面軍がポメラニア方面の掃討を完了。ベルリンまで60-70kmの地点に達し、作戦を終了した。参考：歴史群像4,’18、10,’06、激闘東部戦線(2)、月刊丸12,’10

＜ヴィッスラ軍集団＞：武装親衛隊・ドイツ国防軍の軍集団、別名ヴァイクセル軍集団。ソ連の1945年冬季攻勢を受けてＡ軍集団の戦線各所に大穴を開けられ、中央軍集団もバルト海沿岸で孤立包囲されたため、これらを救援すべくドイツ国防軍第２軍、第９軍、グナイゼナウ戦闘団、SS第３装甲軍団SS義勇第23装甲擲弾兵師団、同SS第11義勇装甲擲弾兵師団、SS第４警察師団、国民突撃隊をかき集めて1945年1月24日（25日？）に新編され、ヒムラーSS国家長官が軍集団長となった。後にSS第10装甲師団、SS義勇第27擲弾兵師団、SS第29装甲擲弾兵師団、ドイツ国防軍第21装甲師団、第８山岳猟兵軍団が隷下に入っている。2月16日、ソ連軍の東プロシア作戦に対する反撃作戦ゾンネンヴェンデ（冬至）を発動し、SS第11装甲軍がオーデル川東のシュタールガルト付近から東へと進撃して第１白ロシア方面軍に攻撃を仕掛けたが、撃退された。3月下旬、軍集団長がドイツ国防軍ゴットハルド・ハインリキ大将に交代した。4月末、軍集団長がフォン・ティッペルスキルヒ大将とクルト・シュトゥデント空軍大将に交代。東部戦線で壊滅し、終戦を迎えた。参考：武装親衛隊、歴史群像4,’18

＜ヴィッセ・アドミラル・イワン・グレン＞：イワン・グレン（揚陸艦）を参照。

＜ヴィッセ・アドミラル・クラコフ＞：ソ連海軍ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦Vitse Admiral Kulakov。1981年竣工、1982年1月就役。2013年5月25-27日、イギリスで大西洋の戦い70周年記念行事に参加。2016年4月30日、北洋艦隊潜水艦部隊指揮官が乗艦し、K-329セヴェロドヴィンスクによるカリブル巡航ミサイル発射演習の指揮を執った。10月15日、空母アドミラル・クズネツォフ、キーロフ級巡洋艦ピョートル・ヴェリキー、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦セヴェロモルスクと共にムルマンスクを出港。10月21日、英仏海峡を通過。11月1日、地中海に到着してシリア作戦に参加。2017年1月6日、シリア作戦を終了。1月27日、英仏海峡を通峡。2021年7月25日、サンクト・ペテルブルグでロシア海軍記念日祝賀行事（艦艇パレード）に参加。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、8,’13、6,’15、8,’16、10,’21、月刊軍事研究3,’17

＜ヴィッセ・アドミラル・ドロズド＞：ソ連海軍クレスタ�T級巡洋艦３番艦Vitse-Admiral Drozd。1965年6月16日艦籍編入、10月26日起工、1966年11月18日進水、1968年12月27日竣工。1969年5月5日、北洋艦隊第120ミサイル艦旅団に配備された。6月、大西洋北部で作戦任務を実施。8月、コルスキー・ベレグ演習に参加。1970年3-4月、オケアン大演習に参加した後、大西洋中部からノルウェー海で作戦任務に就いた。1971年1-4月、大西洋北部、メキシコ湾、カリブ海、地中海で作戦任務に就いた。12月から1972年3月、大西洋中部で作戦任務に就き、658型原潜K-19の救難を行った。9-10月、大西洋北部で対潜任務を実施。12月、北洋艦隊名誉艦になった。1973-75年、レニングラードで修理改装工事を受け、30mmCIWSを４基装備した。１975年3月、セヴェロモルスク海軍基地に回航された。1976年1-7月、大西洋中部から地中海で作戦任務に就き、クリミア76演習に参加。北洋艦隊功績艦となった。1977年8月、ミサイル巡洋艦に艦種変更された。9-10月、NATO演習ストロング・エクスプレスを偵察した。1980年6月20日、訓練中に670M型原潜K-508と衝突し、軽微な損傷を受けた。1981-84年、クロンシュタットで近代化改装を実施。1984年9月27日、セヴェロモルスクの常備艦隊に編入された。1985年1-6月、北洋艦隊攻撃隊を編成し、地中海で作戦任務に就いた。1990年7月1日に除籍され、スクラップとしてインドに売却されたが、1992年3月にインドに曳航される途中で沈没した。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊軍事研究11,’98、月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ウィッター＞：APD-58（高速輸送艦）またはDE-636（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウィッチ＞：D89（護衛艦）を参照。

＜ウィッチャー＞：ポーランドのPZLが開発した輸送機Wicher。双垂直尾翼を採用した。全長18.45m、全幅23.8m、全備重量9260kg。エンジンはライト製サイクロンGR-1820G-5（850馬力）双発、最大速度355km、実用上昇限度6700m。乗員４名＋搭乗人員14名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ウィッテイカー＞：K580（フリゲート）を参照。

＜ウィッテ・デ・ウィス＞：F813（フリゲート）を参照。

＜ヴィッテル＞：ドイツ海軍特設巡洋艦。1940年5月5日、キールを出港。5月19日、デンマーク海峡を突破して北大西洋に移動。6月、西インド諸島付近で油槽船１隻を撃沈、１隻を捕獲した。7月、２隻を撃沈。8月4日から9月2日まで、カナリー諸島付近で油槽船２隻を含む５隻を撃沈。9月8日、中部大西洋でギリシャ船１隻を撃沈。10月末、ブレストに帰投。10隻58000トンを撃沈または捕獲した。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜ヴィッテルスバッハ級＞：ドイツ海軍前弩級戦艦Wittelsbach級。全長126.8m、常備排水量11774トン。主機はレシプロ蒸気機関３基３軸14000馬力、速力18ノット。兵装は24cm連装砲２基、15cm単装砲18門、8.8cm単装砲12門、機砲12門、45cm水中魚雷発射管６門。メックレンブルクなど５隻が竣工した。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ヴィットゲンシュタイン＞：プリンス・ハインリッヒ・オブ・サイン・ヴィッロゲンシュタイン。ドイツ空軍エース。オランダ生まれ。1939年、爆撃機パイロットとなった。1940年、バトル・オブ・ブリテンに参加。1941年8月、夜間戦闘機部隊に転属した。敵機を発見する能力に優れており、空飛ぶレーダー・システムの渾名を冠されている。1942年、東部戦線に派遣された。15分で３機を撃墜するなど29機のスコアを挙げたが、敵が弱すぎるとして西部戦線へ戻った。1943年7月、１晩で７機を撃墜。1944年1月1日、イギリス空軍爆撃機６機を撃墜。5月21日、イギリス空軍爆撃機５機を撃墜したが、モスキート夜間戦闘機の攻撃を受けて戦死した。最終階級は少佐。参考：月刊丸10,’10

＜ヴィットマン＞：ドイツ武装親衛隊の戦車エース、ミハエル・ヴィットマン（Michael Wittmann）。1914年4月22日、ドイツのオーベルファルツ生まれ。1934年10月、陸軍に入隊し、第18歩兵連隊所属となった。1936年9月、除隊した。1937年4月、武装親衛隊に入隊。1939年の白作戦時には軍曹で、ライプシュタンダルテ・アドルフ・ヒトラー連隊装甲車小隊に所属していた。1941年4月のバルカン作戦では捜索大隊に転属し、�V号突撃砲の車長を務めていた。6月、バルバロッサ作戦に同じ所属で参加したが、負傷してドイツに送還された。1942年6月、SS士官学校に入学。11月、SS重戦車補充大隊配属となり、12月にSS少尉に任官され、ライプシュタンダルテ・アドルフ・ヒトラー師団重戦車中隊第３小隊長となった。1943年7月、SS第101重戦車大隊に転属し、第２中隊長となった。7月12日にはプロポロフカ大戦車戦でソ連軍戦車を血祭りにあげている。1944年1月13日、騎士鉄十字章を授与された。2月2日、ヴォルフスシャンツェでヒトラーから直々に柏葉騎士鉄十字章を授与された。3月1日に結婚式を挙げ、ヒトラーからワイン50本が贈られている。6月13日、ヴィレル・ボカージュの戦闘に参加。6月25日、剣付柏葉騎士鉄十字章を授与された。8月8日、カーン・ファレーズ間の国道158号線沿い（ゴーメニル村付近）を�Y号戦車５両で進撃中、森の中でアンブッシュを仕掛けたイギリス陸軍第33機甲旅団ノーザンプトンシャー・ヨーマンリー連隊第１大隊Ａ中隊のファイアフライ戦車に自車の右側面を撃ち抜かれ、即死した。生涯スコアは戦車138両、対戦車砲132両。参考：ティーガー重戦車パーフェクトバイブル、歴史群像2,’08、グラフィックアクション２

＜ヴィットリオ・アルフィエーリ＞：イタリア海軍駆逐艦Vittorio Alfieri。1941年3月28日、マタパン岬沖海戦でイギリス戦艦の砲撃を受け沈没した。参考：月刊世界の艦船4,’18

＜ヴィットリオ・ヴェネト＞：C550（ヘリ巡洋艦）を参照。

＜ヴィットリオ・ヴェネト＞：イタリア海軍ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦１番艦Vittorio Veneto。1934年10月28日起工、1940年4月28日竣工。11月27日、スパルティヴェント岬沖海戦に参加。1941年3月28日、マタパン岬沖海戦でアルバコア艦攻の航空魚雷１本を左舷に被雷し、中破した。1942年6月14日、イギリスのマルタ島補給ヴィガラス作戦MW11船団を攻撃するため、戦艦リットリオ、重巡ゴリツィア、トレント、軽巡ジュゼッペ・ガリバルディ、エマヌエレ・フィリベルト・デュカ・ダオスタ、駆逐艦と共にタラントを出撃。イタリア降伏によりマルタ島で連合軍に投降し、エジプトに抑留された。1946年、イタリアに返還された。1947年、イギリスに戦後賠償艦として引き渡されることが決定したが、イギリスには回航されず1948年2月1日に除籍されて解体され、スクラップ代金のみイギリスに渡された。参考：近代戦艦史、月刊世界の艦船1,’12、4,’17、4,’18、11,’20、7,’23

＜ヴィットリオ・ヴェネト級＞：イタリア海軍超弩級戦艦Vittorio Veneto級。フランスのダンケルク級及びリシュリュー級に対抗するため、ワシントン条約の新造枠（ただし排水量オーバー）で建造されたものである。船体は長船首楼型だが、艦首乾舷が低めのため、凌波性はあまり良くなかった。速力を向上させるため球状艦首を採用している。プリエーゼ式水雷防御装置を搭載しており、燃料タンク内に衝撃吸収用の筒を設けた。機関区画の配置は前から外舷軸用主機室、全缶収容の缶室、内舷軸用主機室の順で、主機室だけシフト配置になっており、煙突は艦橋から遠いところに置いた。機関区画全長56m、缶室長30m、機関重量2405トン。艦後部の３番砲塔は船首楼甲板からバーベットがはみ出しているが、これは主砲発射時の爆風から水上機を守るためとされる。全長237.8m（ヴィットリオ・ヴェネトとリットリオ）／240.7m（インペロとローマ）、幅32.8m、吃水9.6m、基準排水量40517トン（ヴィットリオ・ヴェネト）／40724トン（リットリオ）／40992トン（ローマ）。主機はベルッツォ式高中低圧ギヤード・タービン４基、主缶はヤーロー式重油専焼五胴水管缶（三胴水管缶の片側に給水加熱胴と過熱蒸気胴が付いている。蒸気性状2.45MPa、325℃）８基、出力140000馬力、４軸推進、速力30ノット、燃料搭載量4450トン、航続距離4580海里（16ノット）／3900海里（20ノット）。兵装は50口径38.1cm砲M1934の３連装砲塔３基（最大仰角35度）、55口径15.2cm３連装砲４基、50口径9cm単装高角砲12門、54口径37mm連装機関砲８基、54口径37mm単装機関砲４門、65口径20mm連装機関砲８基。装甲厚は水線部350mm、甲板207mm、バーベット350mm、砲塔前楯380mm、司令塔260mm。カタパルト１基と水上機３機を搭載する。乗員1830-1950名。１番艦ヴィットリオ・ヴェネト、２番艦リットリオ、３番艦ローマ、４番艦インペロ（３番艦インペロ、４番艦ローマとすることもある）の４隻を建造する予定だったが、インペロは工事中止となり、残りが1940-42年に就役した。参考：近代戦艦史、月刊世界の艦船11,'20、1,’12、4,’17、6,'20、月刊丸4,’17

＜ヴィットリオ・ヴェネト級＞：イタリア海軍ヘリコプター搭載巡洋艦Vittorio Veneto級。元はアンドレア・ドリア級ヘリ巡洋艦３番艦エンリコ・ダンドロで、ヘリ甲板を拡大するなど改設計を加えてヘリ運用能力を強化したものである。ただ設計変更に時間がかかり、建造承認から竣工までに10年を費やした。船体前部にナックルを付け、艦前半部に武装を集中、艦橋部から後ろを一段高め、艦後半部01甲板をヘリ甲板とし、格納庫をヘリ甲板の下に設け、ヘリ甲板前部にエレベーターを設置した。全長179.6m、幅19.4m、吃水6m、基準排水量7500トン、満載排水量8850トン。主機は蒸気タービン、出力73000馬力、２軸推進、速力32ノット。兵装はテリア艦対空ミサイル／アスロック艦対潜ミサイル連装発射機１基、76mm単装砲８門、324mm短魚雷３連装発射管２基。SH-3Dヘリ６機またはAB204B/AB212ヘリ９機を搭載する。乗員550名。C550ヴィットリオ・ヴェネトが1969年に竣工した。1981-84年に近代化改装工事が行われ、テセオ艦対艦ミサイル単装発射筒を中央部両舷に２基ずつ搭載し、艦橋前部とヘリ甲板前部両舷に40mm連装機関砲を計３基装備した。1993年の諸元は以下の通り。全長179.6m、幅19.4m、吃水6m、基準排水量7500トン、満載排水量9500トン。主機は蒸気タービン２基２軸73000馬力、速力32ノット。兵装はテセオ艦対艦ミサイル単装発射筒４基、スタンダードER艦対空ミサイル／アスロック艦対潜ミサイル連装発射機Mk10が１基、76mm単装砲８門、40mm連装機関砲３基、324mm短魚雷３連装発射管２基。スタンダードER用誘導レーダーはAN/SPG-55。AB212ヘリ６機を搭載可能。乗員550名。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、4,’12、6,’16、月刊軍事研究12,’03、近代巡洋艦史

＜ヴィデッテ＞：D48（護衛艦）を参照。

＜ヴィテ・デ・ウィット＞：オランダ海軍駆逐艦。1942年2月27日、スラバヤ沖海戦に参加。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ヴィデュトゥ＞：K48（ミサイル艇）を参照。

＜ヴィドラ級＞：アゼルバイジャン海軍汎用揚陸艇Vydra級。中型戦車３両または兵員200名を搭載できる。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ヴィドラ級＞：エジプト海軍汎用揚陸艇Vydra級。中型戦車３両または人員100名を搭載できる。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ヴィナシュ＞：K47（２代目ヴィール級ミサイル艇）またはK85（初代ヴィール級ミサイル艇）を参照。

＜ヴィニェトカ＞：ロシア海軍水上艦用低周波アクティブ／パッシブ式VDS、Vinyetka。アクティブ探知最大距離15-20km（浅海域）／40-60km（深海域）。ステレグシュチイ級フリゲートとアドミラル・ゴルシコフ級フリゲートに搭載された。参考：月刊軍事研究2,’09、月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ウィニペグ＞：FFH-338（フリゲート）を参照。

＜ヴィビェルネン＞：F-360（セティス級フリゲート）を参照。

＜ヴィビェルネン級＞：デンマーク海軍フリゲートHvidbjornen級。全長72.6m、幅11.6m、吃水5m、満載排水量1650トン。主機はディーゼル、出力6400馬力、１軸推進、速力18ノット。兵装は76mm単装砲１門、爆雷投下軌条２条。ヘリ１機を搭載できる。1962年から４隻が竣工した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ヴィフィング＞：Viffing。推力偏向エンジン搭載機による戦闘機動で、飛行中に推力偏向ノズルを作動させて急減速を行い、後方の敵機をオーバーシュートさせるものである。ハリアー攻撃機がフォークランド紛争で使用した。参考：月刊軍事研究4,’14

＜ヴィブフティ＞：K45（ミサイル艇）を参照。

＜ヴィフリ＞：RPK-1（対潜ミサイル）を参照。

＜ヴィプル＞：K46（ミサイル艇）を参照。

＜ヴィペール＞：DCNS社の潜水艦用情報収集／電子戦／航法ブイVipere。潜水艦から放出されて海面に浮かび、搭載した可視光／赤外線カメラ、通信装置、衛星航法装置、レーダー警戒受信器などにより情報収集などを行い、有線ケーブルで潜水艦に送る。ケーブルを手繰り寄せて回収すれば再使用が可能。参考：月刊軍事研究2,’15

＜ヴィボルグ＞：B-227（キロ級潜水艦）を参照。

＜ヴィボルグ・ペトロザヴォーツク作戦＞：ヴィープリ作戦を参照。

＜ヴィム＞：PG-99（コルベット）を参照。

＜ウイラ＞：オーストラリア海軍フリーマントル級哨戒艇６番艇Whyalla。1982年7月就役。参考：月刊世界の艦船11,’00

＜ヴィラー＞：DD-77（駆逐艦）を参照。

＜ヴィラート＞：R22（空母）を参照。

＜ヴィラート級＞：インド海軍STOVL空母Viraat級。元はイギリス海軍軽空母R12ハーミーズで、1986年にインドに引き渡された。傾斜12度のスキー・ジャンプ台を持つ。エレベーターは左舷張り出し部と飛行甲板後部中心線上に１基ずつ装備する。アイランドは右舷にあり、頂部前後にマストが１本ずつ立っている。コマンドー空母時代の名残として、アイランド直後の両舷にLCVP用大型ダビットが２基ずつ用意されており、LCVP４隻を搭載可能。全長226.9m、船体幅27.4m、飛行甲板幅48.8m、吃水8.7m、基準排水量23900トン、満載排水量29161トン。主機はパーソンズ式オール・ギヤード・タービン２基、主缶はアドミラルティ３胴式水管缶４基、76000馬力、２軸推進、最大速力28ノット。防御兵装はバラク１艦対空ミサイル用８連装VLS２基、40mm単装機関砲２門、AK230CIWS２基、20mm単装機関砲２門（30mm機関砲４門？）。シーハリアーFRS.Mk51攻撃機12機（通常）／18機（緊急時）／30機（最大）、ヘリコプター７機（シーキングMk42/Mk42B、Ka-27、Ka-31、チェタックなど）を搭載できる。乗員1350名。R22ヴィラートが1987年5月に就役し、2017年3月に退役した。参考：月刊世界の艦船11,’15、9,’13、9,’02、9,’12、8,’11、月刊軍事研究6,’05、8,’02、月刊JWings11,’05、7,’05、5,’14、11,’09、JShips Vol.24

＜ウィラード・ケイス＞：DD-775（駆逐艦）またはDE-314（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウィラパ＞：D79（護衛空母）を参照。

＜ウィラヤト・ガーブ・アフリキーヤ＞：ボコ・ハラム（テロ組織）を参照。

＜ヴィラル・ペローサ＞：イタリア軍短機関銃、制式名称M1915。拳銃弾を使用するという点では短機関銃の元祖だが、銃身２本が横に並んでおり、バイポッドが付いていて肩撃ち銃床が無く、銃尾に握把が用意されていて、用法としては軽機関銃に類似していた。全長553mm、重量6.48kg。使用弾口径9mm。装弾数25発のボックスマガジンを２列に装着する。参考：世界の軍用銃

＜ウィリアム＞：Ｗを表すアメリカ軍符丁で、朝鮮戦争まで使用された。

＜ウィリアム・Ｃ・コール＞：DE-641（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウィリアム・Ｃ・ローウェ＞：DD-763（駆逐艦）またはDE-313（エヴァーツ級護衛駆逐艦）またはDE-373（ジョン・Ｃ・バトラー級護衛駆逐艦）を参照。

＜ウィリアム・Ｃ・ミラー＞：DE-259（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウィリアム・Ｄ・ポーター＞：DD-579（駆逐艦）を参照。

＜ウィリアム・Ｈ・スタンドレイ＞：CG-32（巡洋艦）を参照。

＜ウィリアム・Ｈ・ベイツ＞：SSN-680（スタージョン級攻撃原潜）を参照。

＜ウィリアム・Ｊ・パッティソン＞：APD-104（高速輸送艦）またはDE-594（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウィリアム・Ｍ・ウッド＞：DD-715（駆逐艦）を参照。

＜ウィリアム・Ｍ・ホビー＞：APD-95（高速輸送艦）またはDE-236（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウィリアム・Ｐ・ビッドル＞：APA-8（攻撃輸送艦）を参照。

＜ウィリアム・Ｐ・ローレンス＞：DDG-110（駆逐艦）を参照。

＜ウィリアム・Ｒ・ラッシュ＞：DD-714（駆逐艦）を参照。

＜ウィリアム・Ｔ・ポウエル＞：DE-213（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウィリアム・Ｖ・プラット＞：DDG-44（駆逐艦）を参照。

＜ウィリアム・Ｗ・モーマイヤー＞：モーマイヤー（アメリカ陸軍航空軍エース）を参照。

＜ウィリアム・クランプ・アンド・サンズ造船社＞：アメリカの造船会社。1825年に設立され、BB-1インディアナ、巡洋艦、駆逐艦などを建造した。1919年、アメリカン・シップ・アンド・コマース社に買収された。1927年、発注減少から艦船建造を中止した。第２次大戦でアメリカ政府の資金援助により復帰し、巡洋艦や潜水艦を建造している。1947年に閉鎖された。参考：月刊軍事研究9,’07

＜ウィリアム・シャレット＞：DDG-130（イージス駆逐艦）を参照。

＜ウィリアムズ＞：DE-372（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウィリアム・セイヴァーリング＞：DE-441（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウィリアムソン＞：DD-244（駆逐艦）を参照。

＜ウィリアムタウン空軍基地＞：オーストラリア空軍航空基地。滑走路長2778m、ランウェイ12/30。1941年2月に飛行場が開設された。1947年、ニューカッスル空港との軍民共用になった。参考：月刊航空ファン3,’19

＜ウィリアム・テル＞：アメリカ空軍空対空戦闘競技会。ティンダル空軍基地周辺のガルフ・レンジで1998年まで隔年開催されていた。2004年に記念競技会が行われている。2023年9月11-15日、19年振りに開催され、アメリカ空軍エア・ドミナンス・センターで第388戦闘航空団F-35A戦闘機などが参加し、第64仮想敵飛行隊及び第７戦闘訓練飛行隊の仮想敵機と空対空戦闘競技を行った。参考：月刊航空ファン3,’17、月刊JWings12,’23

＜ウィリアム・バトラー・イェイツ＞：アイルランド海軍サミュエル・ベケット級外洋哨戒艦３番艦William Butler Yeats。参考：月刊世界の艦船6,’19

＜ウィリアム・ビショップ＞：イギリス空軍エースで、カナダ人。第１次大戦時には72機を撃墜してビクトリア・クロスを受章しており、12日間で25機を撃墜して空軍殊勲十字章も授与された。寡黙で友軍パイロットとの交流も少なく、いつも単独で交戦していたため、孤独な鷹というニックネームを付けられている。参考：戦闘機のしくみ

＜ウィリアム・フレデリック・ハルゼー・ジュニア＞：ハルゼー（提督）を参照。

＜ウィリアム・ホール＞：カナダ海軍ハリー・デウォルフ級砕氷警備艦４番艦William Hall。2022年11月27日進水。2023年8月31日に引き渡された。2025年就役予定。参考：月刊世界の艦船2,’20、2,’23、11,’23

＜ウイリアム・マクレアン＞：T-AKE-12（貨物弾薬補給艦）を参照。

＜ヴィリー・カイントッシュ＞：カイントッシュ（ドイツ空軍エース）を参照。

＜ウィリーピート＞：白燐発煙弾を参照。

＜ウィリス＞：DE-395（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウイリンゲン＞：ベルギー海軍ウイリンゲン級フリゲート１番艦Wielingen。参考：JShips Vol.24

＜ウイリンゲン級＞：ベルギー海軍フリゲートWielingen級。全長106.4m、幅12.3m、吃水5.6m、満載排水量2430トン。主機はCODOG方式、ロールスロイス社製オリンパス・ガスタービン１基・ディーゼル２基、出力28000馬力、２軸推進、速力26ノット、航続距離6000海里（16ノット）。兵装はエグゾセMM38艦対艦ミサイル単装発射筒４基、シースパロー艦対空ミサイル用８連装発射機Mk29が１基、100mm両用砲１門、ボフォース４連装375mm対潜ロケット発射機１基、533mm対潜魚雷発射管１基。乗員157名。ウイリンゲン、F911ウエストディープ、ワンデラール、ウェストヒンデルの４隻が1978年から就役した。参考：月刊軍事研究11,’98、JShips Vol.24、月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ウィルガ３５＞：PZL-104（軽多用途機）を参照。

＜ウィルク＞：P.38（戦闘機）を参照。

＜ヴィルク＞：292（潜水艦）を参照。

＜ウィルク＞：ポーランド陸軍計画モジュラー装軌車両Wilk（狼）。当初はT-72/PT-91主力戦車の後継となる戦車として2008年に要求が纏められたが、後に戦車や歩兵戦闘車を兼ねるモジュラー装軌車両へと変更された。参考：月刊軍事研究2,’13

＜ウィルクス＞：DD-441（駆逐艦）を参照。

＜ウィルクス・バール＞：CL-103（軽巡洋艦）を参照。

＜ヴィルサイティス＞：ラトビア海軍ヴィルサイティス級機雷敷設艦。元はノルウェー海軍機雷敷設艦兼指揮艦ヴァレである。2003年就役。参考：月刊軍事研究3,’12

＜ヴィルサイティス級＞：ラトビア海軍機雷敷設艦。ノルウェー海軍機雷敷設艦兼指揮艦ヴァレを購入したものである。全長64.8m、全幅12m、排水量1750トン。速力14.8ノット。兵装は40mm機関砲２門、12.7mm機銃２丁。ヴィルサイティスが2003年に就役した。参考：月刊軍事研究3,’12

＜ヴィルジニオ・ファザン＞：F-591（フリゲート）を参照。

＜ウィルソン＞：DD-408（駆逐艦）またはDDG-126（ミサイル駆逐艦）を参照。

＜ウィルツィー＞：DD-716（駆逐艦）を参照。

＜ヴィル・ディス＞：フランス海軍ヴィル・ディス級一等通報艦Ville d’Ys。1940年11月にマルティニク島で解役され、1945年に解体された。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ヴィル・ディス級＞：フランス海軍一等通報艦Ville d’Ys級。元は第１次大戦時に建造されたイギリス海軍フラワー級スループのアンドロメダである。全長83.5m、幅12m、吃水5m、基準排水量1121トン。主機はレシプロ蒸気機関、出力2500馬力、速力17ノット。兵装は10cm単装砲３門、7.5cm単装砲２門、47mm砲２門。ヴィル・ディスが就役した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ヴィルテ・ザウ＞：Fw190A夜間戦闘機型を参照。

＜ヴィルテ・ザウ＞：ドイツ空軍夜間爆撃機迎撃戦術Wilde Sau（野猪）。ヒンメルベットに対してイギリスがウインドウによる妨害をかけたため、ヒンメルベットを補う戦術として編み出した。焼夷弾や爆弾による火災で浮かび上がった爆撃機のシルエットを目視して迎撃機が攻撃を仕掛けるというもので、一定の戦果を上げたが、有効性が天候に左右されるという欠点があり、悪天候でもH2Sレーダーで爆撃するイギリス空軍爆撃機を完全に押さえ込めなかったため、機上レーダーを使用したザーメ・ザウ戦術が編み出されることになった。参考：連合軍の傑作兵器駄作兵器、世界の傑作機No.157

＜ヴィルデビースト・シリーズ＞：イギリス空軍複葉雷撃機Vildebeest。ヴィッカーズ社が開発して1928年4月に初飛行し、1932年から就役した。ボーフォートの開発遅延により第２次大戦にも参加し、太平洋方面では1942年初めまで日本軍と戦っている。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ヴィルデビースト４＞：全長11.48m、全幅14.94m、全備重量3860kg。エンジンはブリストル社製パーシウス８（825馬力）単発、最大速度250km、実用上昇限度5180m、航続距離1010km。固定武装は7.7mm機銃２丁。魚雷または爆弾450kgを搭載できる。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ヴィル・ド・ケベック＞：FFH332（フリゲート）を参照。

＜ウィルトン＞：L128（駆逐艦）またはM1116（実験掃海艦）を参照。

＜ウィルトン級＞：イギリス海軍実験掃海艦Wilton級。英仏海峡での掃討任務の試験艦である。船体はGRP製。全長46.3m、幅8.8m、吃水2.5m、基準排水量（満載排水量？）450トン。主機はディーゼル、出力3000馬力、速力16ノット。兵装は40mm単装機関砲１丁。ASDIC93ソナー、EOD機材、掃海ウインチを装備する。乗員37名。M1116ウイルトンが1973年に竣工した。参考：月刊世界の艦船5,’83、8,’82増刊

＜ウィルトン計画＞：イギリス海軍の無人対機雷戦システム開発計画Project Wilton。無人水上艇で機雷を探知識別するもので、ハリアー無人水上艇とハザード無人水上艇によりテストを行い、2021年6月から一回り大きいヘベ無人水上艇による実証試験を実施中。参考：月刊世界の艦船9,’23

＜ヴィルヌース作戦＞：第２次大戦独ソ戦で1944年7月5日に第３白ロシア方面軍が開始した作戦。7月13日までにドイツ第３装甲軍左翼防御線を突破し、7月15日にリトアニアのヴィルヌースを解放した。更にニーメン河を強行渡河してカウナス橋頭堡を確保したが、ここで第３装甲軍と第４軍の反撃に遭い、進撃が停止。1945年1月の東プロシア・グムビン・ケーニヒスベルク作戦まで橋頭堡に止まった。参考：激闘東部戦線(2)

＜ウィルフレッド作戦＞：ヴェーゼル演習作戦を参照。

＜ヴィルベルヴィント＞：�W号戦車ファミリーを参照。

＜ウィルヘルムス・ザカリアス・ヨハンネス＞：インドネシア海軍トライバル級フリゲートWilhelmus Zakarias Tiyahahu。元はイギリス海軍トライバル級フリゲートのガーカである。参考：月刊世界の艦船9,’96

＜ヴィルヘルム・ハイドカンプ＞：Z-21（駆逐艦）を参照。

＜ヴィルヘルム・バウアー＞：西ドイツ海軍実験潜水艦Wilhelm Bauer（1851年2月1日、深度18mの海底に沈没した潜水艇ブラントタウヒャーからの脱出に成功した同艇発明者）。元はU2540で、1957年に引き揚げられてホヴァルツ造船所で整備・改造を受け、機銃座及び魚雷発射管のうち下２門（５番・６番）を撤去、主機（ディーゼルと電動モーター）を201型と同じものに変更した。1960年8月31日就役。1983年、ブレーメン州ブレーマーハーフェンでヴィルヘルム・バウアー潜水艦技術博物館として保存された。魚雷発射管は４門のままだが、司令塔などはU2540時代に戻されている。参考：ナチスＵボート、月刊世界の艦船9,’12増刊、11,’15

＜ウィルヘルム・バウエル＞：ドイツ海軍ウィルヘルム・バウエル級潜水母艦。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜ウィルヘルム・バウエル級＞：ドイツ海軍潜水母艦。全長132.7m、幅16m、平均吃水4.38m、基準排水量4700トン。機関出力12400馬力、速力20ノット。兵装は10.5cm高角砲４門、40mm機関砲１門、37mm機関砲２門、20mm機関砲12門。ウィルヘルム・バウエル、ウアルデマー・コファメルなど３隻が1940-42年に竣工し、２隻が未完成に終わった。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜ヴィルヘルム・バッツ＞：バッツ（ドイツ空軍エース）を参照。

＜ヴィルヘルム・バルタザール＞：バルタザール（ドイツ空軍エース）を参照。

＜ヴィルヘルム・ヘルゲット＞：ヘルゲット（ドイツ空軍エース）を参照。

＜ウィルホイト＞：DE-397（護衛駆逐艦）を参照。

＜ヴィルマ＞：フランスのサジェム社が開発した赤外線捜索探知装置VIRMA。サジェム社では電子光学レーダーと称している。センサーヘッドは円筒形で、直径500mm、高さ800mm、重量78kg。探知赤外線波長3-5ミクロン、全周旋回可能、高角視野12度。ロールとピッチそれぞれ15度以内なら船体動揺をジャイロスコープで補正できる。探知距離５海里（高速艇）／２海里（ゴムボート）／600m（ブイ）。参考：月刊軍事研究1,’09

＜ウィルマース＞：DE-638（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウィルミントン＞：CL-79（軽巡洋艦、初代）またはCL-111（軽巡洋艦、２代目）を参照。

＜ヴィルレント＞：P95（潜水艦）を参照。

＜ウィル・ロジャース＞：SSBN-659（ラファイエット改級戦略原潜）を参照。

＜ウイルン＞：タイ海軍マッチャーヌ級潜水艦２番艦Virun。1936年5月起工。1951年に退役した。参考：月刊世界の艦船5,’15

＜ウイレム・ヴァン・デル・ザーン＞：F829（フリゲート）を参照。

＜ヴィレル・ブレトニューの戦い＞：第１次大戦末期、1918年3月21日のミヒャエル作戦でアミアンから10kmの地点まで進撃したドイツ軍は、１ヶ月ほどを損耗補充に費やした後、ヴィレル・ブレトニューとカシィの間にあるアミアンを臨む高地を占領してアミアンを制圧すべく、５個師団で攻勢を開始することにした。ヴィレル・ブレトニュー／カシィ攻略部隊にはA7V戦車14両を３群に分けて配備したが、連合軍の18ポンド砲やイギリス戦車部隊が防衛にあたっているのをみて、任務を歩兵進撃支援のみに限定し、塹壕線に到達次第撤収するよう命じた。連合軍はヴィレル・ブレトニューの西6kmにあるブワ・デ・ブランジにフランス外人部隊を含む１個支隊を増援として配置しており、イギリス戦車Ａ中隊第１分隊（Mk�W菱形戦車メイル型１両、同フィーメイル型２両）とＣ中隊（ホイペットＡ戦車７両）が加わっていた。1918年4月23日夜、ドイツ軍が攻撃準備射撃を開始。夜明け前には毒ガス弾が撃ち込まれ、イギリス戦車Ａ中隊第１分隊Mk�W菱形戦車メイル型の乗員２名が負傷し、残る６名（４名ともいわれる）で運用しなければならなくなった。0700、ドイツ軍が前進を開始。A7V戦車第１群７両はヴィレル・ブレトニュー、第２群７両は鉄道沿いにブウォ・ド・アクエンヌ、第３群４両はブウォ・ド・アガールドを抜けてカシィに向かった。第１群はヴィレル・ブレトニューを一旦制圧したが、イギリス軍が後方を遮断しにかかったため、昼過ぎに退却した。第２グループはアクエンヌの森に達したが、A7V戦車は１両が進撃開始早々に落伍し、２両は機銃弾が開口部から入り込んで操縦手が負傷、動けなくなってしまった。第３グループはアガールドの森で連合軍の反撃を受けA7V戦車１両が擱座。残る３両は歩兵部隊の先頭に立ってカシィに向かったが、0845に出動したイギリス戦車Ａ中隊第１分隊が0930に到着、Mk�W菱形戦車メイル型とA7V戦車との間で主砲の撃ち合いになった。ただ被弾を防ごうと重砲炸裂孔を避けながらの走行間射撃になったため、全く当たらず、埒が明かないとみたMk�W菱形戦車メイル型は1020に停止しての射撃に移行。これをA7V戦車側では撃破したと勘違いし、目標をフィーメイル型の方に転換した（２両を撃破したという説もある）ため、Mk�W菱形戦車メイル型は左スポンソンから６ポンド砲を発射、５発を命中させた。被弾したA7V戦車は乗員１名が死亡、２名が重傷、３名が軽傷を負い、一旦は車長が脱出を命じたが、操縦手が機関系の無事を伝えたため、2kmほど後退して放棄している。他の２両も南へと後退した。1100頃、カシィ前面にイギリス戦車Ｃ中隊が到着。ホイペットＡ戦車がドイツ歩兵に襲いかかったが、２両が撃破され、カシィへと後退を始めたところで更に１両、カシィの手前でもう１両が破壊された。うち何両かは南へと後退中のA7V戦車による戦果ともいわれるが、詳細不明である。1245、Mk�W菱形戦車メイル型がカシィ戦線の北東900mの所に新手のA7V戦車を発見し、攻撃に向かったが、迫撃砲を被弾して履帯が切れ、乗員は脱出した。Mk�W菱形戦車メイル型の車長ミッチェル少尉は戦功十字勲章を授与されている。参考：月刊軍事研究7,’16

＜ヴィレル・ボカージュの戦い＞：第２次大戦オーバーロード作戦後の1944年6月11日、イギリス軍はカーンに向かい大攻勢を開始、西のティリィ付近でドイツ国防軍機甲教導師団と激戦に入った。この隙にイギリス第７機甲師団が防衛線の東側面を迂回して機甲教導師団背後のヴィレル・ボカージュ村に向かい、6月13日に先鋒の第22機甲旅団と第１歩兵旅団がヴィレル・ボカージュに到達した。付近には前日からSS第101重戦車大隊が休息と整備のため待機しており、随伴歩兵がヴィレル・ボカージュに入るイギリス軍を発見した。第２中隊長ミハエル・ヴィットマン中尉が偵察に向かい、イギリス戦車隊を確認したため、0855に可動�Y号戦車５両でヴィレル・ボカージュから東に延びる国道175号線に南から進入し、ヴィットマン車は西にターンしてM3A3戦車３両とA27Mクロムウェル戦車３両を破壊した後、村に突入。残る４両は東にターンして213高地に陣取るシャープ・シュターズ戦車連隊Ａ中隊を攻撃に向かった。ヴィットマンは村内でシャーマン観測戦車２両、M3ハーフトラック14両、ブレンガンキャリアー・ロイドキャリアー８両、対戦車砲１個中隊を破壊したが、シャープ・シューターズ戦車連隊Ｂ中隊ファイアフライ戦車などによる集中射撃を受けたため後退。A27Mクロムウェル戦車１両を射距離50mで撃破して更に後退したが、待ち伏せていた６ポンド砲の攻撃を受けて乗車を撃破され、徒歩で後退した。213高地に向かった４両はＡ中隊を包囲し、1300にＡ中隊は降伏。ヴィットマンからの連絡を受け、午後からは増援の機甲教導師団第６中隊と第２装甲師団先遣隊が加わってヴィレル・ボカージュ村を攻撃したが、随伴歩兵が少なかったため、村役場付近に展開したA27Mクロムウェル戦車３両、ファイアフライ戦車１両、６ポンド砲１門、PIAT装備歩兵の反撃を受けて�Y号戦車５両と�W号戦車２両が撃破された。午後遅くになってドイツ軍砲兵と歩兵の支援が開始され、イギリス第22機甲旅団は村に火を放って撤退している。ドイツ側戦果は戦車12両（26両？）、装甲兵員輸送車14両、対戦車砲２門。イギリス軍は機甲教導師団の背後を突くことに失敗し、カーンの占領が大幅にずれ込むことになった。この功績により、ヴィットマンは剣付柏葉騎士鉄十字章を授与されている。参考：歴史群像10,’08、月刊軍事研究4,’13、月刊PANZER12,’99、ティーガー重戦車パーフェクトバイブル

＜ウィロウハーブ＞：K283（改フラワー級コルベット）またはPG-100（テンプトレス級コルベット）を参照。

＜ウィロー＞：九三式中間練習機シリーズを参照。

＜ウィン＞：タイのチャセリ・マテリアル＆ラバー社が開発した装甲車。全周で7.62mm弾に耐えられる防御力を持ち、耐地雷性も高いらしい。戦闘重量９トン。搭乗歩兵10名。タイ陸軍が４両を導入してテスト中。参考：月刊軍事研究6,’11

＜ヴィンガ＞：M75（掃海艇）を参照。

＜ウイング＞：艦橋左右に張り出した部分。航海中の見張り所で、離着岸の際には船側と岸壁との距離を直接目視できる。参考：艦船メカニズム図鑑、図解船の科学

＜ウイング・オーバー・アタック＞：正対した敵の後方に付くために行われる戦術機動。まず加速した後、25-30度の急上昇をかけて敵の上方に向かう。十分な高度を確保したところで自機と敵機の真ん中あたりを狙って横転降下すると、ちょうど敵機の直上に出る。横転降下のタイミングを遅らせると、後上方に出られる。これに対抗するには、相手に向けて上昇し、高度差を無くしてしまうのが効果的である。参考：攻撃ヘリコブラ＆アパッチ

＜ウイングス・オブ・ゴールド＞：アメリカ海軍パイロットが胸に付けるウイングマーク（徽章）のこと。参考：月刊JWings4,’05

＜ウイング・オブ・ストーム＞：クロアチアのアクロバットチーム。使用機はPC-9。参考：月刊軍事研究11,’10

＜ウイング・オブ・タリウス＞：クリルヤ・タブリディ（アクロバットチーム）を参照。

＜ウイング・セーフティ＞：ボルトアクション式小銃の安全装置で、羽根状をしているためこの名称がある。撃針の前進を妨害して安全装置の役目を果たす。参考：GUN用語事典

＜ウイング・トゥ・ウイング方式＞：ソ連軍Tu-16爆撃機改造空中給油機が使用した空中給油法。先行する受油機が右主翼からパラシュート付きのケーブルを出し、給油機の左翼端のリングに引っかける。ケーブルを受油機が巻き戻すと、リングに繋がった給油口に入り、給油が開始される。時間がかかるので、1950年代中に廃れた。参考：月刊JWings10,’01

＜ウイング・ドロッピング＞：Wing Dropping。航空機が音速に近づいた際、突然機体がロールすること。原因は片方の主翼が衝撃失速して揚力に左右のアンバランスが生じるためで、機体形状や空気の流れの微妙な左右差により、必ず主翼の片方が先に衝撃失速して機体が回転してしまう。衝撃失速中はエルロンが効かないが、加速を続けて翼面全体を超音速流に包んでやるとエルロンが効くようになり、ロールも止まる。翼厚比が大きい程起こしやすいので、超音速機では翼厚比を5%以下に抑えて発生しないようにしてある。参考：航空用語事典増補改訂版

＜ウイングフィールド＞：DE-194（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウイングフェンス＞：ウイングレットを参照。

＜ウイングマーク＞：航空徽章（海上自衛隊）または航空徽章（操縦士）または航空機搭乗徽章を参照。

＜ウイングマン＞：２機編隊の僚機のこと。リーダー（編隊長）との隊形を常に維持し（Stay with Leader）、リーダーの死角をカバーする。索敵隊形で敵機を探し、発見したら戦闘隊形をとってリーダーと連携、時にリーダーの盾となりつつ敵機を挟撃して撃墜する。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ウイングレット＞：Winglet。エアバス社ではウイングフェンスと呼ぶ。主翼の端に付いた小翼（跳ね上がり）で、単なる板ではなく、翼型にキャンバーを持たせたり、取り付け角（気流に対する迎え角）を付けたりして、真横より少し前向きの揚力を発生させるようにしている。これにより、翼端板効果で翼端渦を防ぎ誘導抗力を減らすと共に、前向きの揚力を推力として利用することができるので、翼幅を増すことなく翼の空力効率を向上させ、航続距離を長くできる。大型機だとかなりの重量があり、かえって飛行効率が悪くなる場合があるので、短距離飛行の際には外したりする。参考：航空用語事典増補改訂版、飛行機のしくみ、月刊JWings7,’02、10,’09別冊付録

＜ウイングロック＞：大迎え角で飛行した際、片方の主翼が失速し、突然機体がローリングすること。参考：月刊JWings12,’21

＜ウイングロン＞：翼竜（無人機）を参照。

＜ウインザー＞：877（潜水艦）またはAPA-55（攻撃輸送艦）を参照。

＜ウィンザー＞：イギリス空軍試作４発重爆撃機Windsor。ヴィッカーズ社が1942年から開発し、1943年10月23日に初飛行した。全長23.42m、全幅35.71m、全備重量24500kg。エンジンはロールスロイス社製マーリン65（1635馬力）４発、最大速度510km、実用上昇限度8300m、航続距離4650km（爆弾3600kg）。防御兵装は20mm機関砲４門。爆弾5440kgを搭載できる。乗員８名。300機を生産する予定だったが、第２次大戦が終わったので試作機３機のみで開発中止となった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ウインザー・キャリア・シリーズ＞：イギリス陸軍装軌式軽輸送車両。ユニバーサル・キャリアーの大型化・エンジン強化型である。1943年にカナダのフォード・モーター・カナダ社がユニバーサル・キャリアーをベースに開発したが、ロイド・キャリアーの代替という位置付けだったため、コンポーネントの90%をロイド・キャリアーから流用した。テストの結果採用され、ユニバーサル・キャリアーの代替として1944年から引き渡されたが、量産開始後にトラブルに見舞われたのと、アメリカからハーフトラックが大量にレンドリースされていたため必要性が無く、少数生産に終わっている。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊PANZER11,’86

　＜ウインザー・キャリアＭｋ�T＞：車体を延長して下部転輪を片側４枚に増やし、エンジンを強化した。主に６ポンド対戦車砲の牽引に用いられ、兵員５名と砲弾ケース４箱を搭載できる。4.2インチ（107mm）迫撃砲の牽引も可能で、砲弾22発を積める。全長4.369m、全幅2.159m、全高1.651m、重量4.9トン。エンジンは８気筒液冷ガソリン（95馬力）、最大速度56km。装甲厚は車体前面9.5mm、側後面6.3mm、底面3mm。乗員２名。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊PANZER11,’86

＜ウインザー・キャリア・ファミリー＞

　＜上級指揮車両＞：4.2インチ（107mm）迫撃砲小隊向け指揮車両。No19またはNo22無線機を搭載し、兵員４名と迫撃砲弾20発も積める。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ウインザー級＞：アメリカ海軍攻撃輸送艦Windsor級。C3-S-A3型標準貨物船を攻撃輸送艦に改造したもので、LCM(6)級４隻、LCVP16隻、LCPL１隻、LCPR１隻を搭載し、兵員1514名など1600トンを輸送する。全長144.2m、幅20.3m、最大吃水7.92m、軽荷排水量8276トン、満載排水量13500トン。主機は蒸気タービン１基、主缶はバブコック＆ウイルコックス缶２基、出力8000馬力、１軸推進、速力18.5ノット、航続距離16000海里（15ノット）。兵装は38口径12.7cm単装両用砲２門、40mm連装機関砲２基、20mm単装機関砲18門。乗員505名。APA-55ウインザー、APA-56リーズタウン、APA-91アダイアー、APA-97ダウフィン、APA-98ダッチェス、APA-103クイーンズ、APA-105シェルビーが1943-45年に竣工した。参考：アメリカ揚陸艦史

＜ウインザー作戦＞：第２次大戦中の1944年7月4-5日にイギリス軍が実施した、カーン北部への攻勢作戦。カルピケ飛行場付近の突出部に対してイギリス第２軍第４機甲旅団とカナダ第３歩兵師団が攻撃を行い、ヒトラーの死守命令で後退できないSS第12装甲師団SS第26装甲てき弾兵連隊を撃退して占領、奪回しにきたSS第１装甲師団フライ戦隊も撃退した。参考：月刊丸3,’14

＜ウインストン＞：AKA-94（攻撃貨物輸送艦）を参照。

＜ウインストン・Ｓ・チャーチル＞：DDG-81（イージス駆逐艦）を参照。

＜ウィンスロウ＞：DD-359（駆逐艦）を参照。

＜ヴィンセンズ＞：CA-44（重巡洋艦）またはCG-49（イージス巡洋艦）またはCL-64（軽巡洋艦）を参照。

＜ヴィンソン・トランメル法＞：第１次ヴィンソン法を参照。

＜ヴィンターガルテン＞：ドイツ海軍Ｕボート（第２次大戦時）が経空脅威に対抗するため装備した防空艦橋の通称で、冬の庭の意。艦橋やセイル周辺にプラットフォームを設けて各種対空機関砲を搭載したものである。設置位置や装備機関砲は様々だった。トップヘビーになる、水中抵抗が増大する、弾薬補給が面倒、操作要員が多すぎて急速潜航が遅れるといった欠点があった。参考：Ｕボート入門

＜ヴィンターケッテ＞：ドイツ軍が東部戦線で使用した、冬季用接地圧減少履帯のこと。オストケッテと同様、接地面を増やすために履帯幅を外側に拡大しており、履板の咬合部を増やして壊れにくくしている。ただし張り出した部分が破損しやすかった。参考：月刊PANZER9,’10、9,’12

＜ウィンダム・カウンティ＞：LST-1170（戦車揚陸艦）を参照。

＜ウィンダム・ベイ＞：CVE-92（護衛空母）を参照。

＜ウィンチェスター＞：L55（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウインチェスター＞：全弾投下を表すコード。参考：月刊軍事研究8,’04

＜ウインチェスター・リピーティング・アームズ社＞：アメリカの銃器メーカーで、オリバー・F・ウインチェスターが設立した。元はスミス・アンド・ウェッソン社で、同社は経営難から1855年に再編成されてボルカニック・リピーティング・アームズ社となっていたが、1856年にウインチェスターが社長となり（当時の社名はニューヘブン・アームズ社）、1866年に社名をウインチェスター・リピーティング・アームズ社に変更した。その年に.44口径・装弾数15発のM1866ライフルを発売し、1870年にスペンサー・リピーティング・アームズ社を買収、その後も数々のライフルを生産している。参考：GUN用語事典

＜ウィンチェルシー＞：D46（護衛艦）を参照。

＜ヴィンディクティブ＞：I36（軽巡洋艦）を参照。

＜ヴィンディケイター＞：SB2Uシリーズ（艦上爆撃機）を参照。

＜ヴィンデックス＞：D15（護衛空母）を参照。

＜ヴィンデックス級＞：イギリス海軍護衛空母Vindex級。カンパニア級とほぼ同等の商船改造空母である。飛行甲板は長さ150.6m、幅19.8mで、後部に内舷式エレベーター１基を持つ。D15ヴィンデックスのみカタパルトを１基装備する。全長159.7m（D15）／159.8m（D05）、幅20.9m、吃水6.4m、基準排水量13455トン（D15）／14050トン（D05）。主機はディーゼル２基２軸11000馬力、速力16-17ノット。兵装は10.2cm連装高角砲１基、２ポンド４連装ポンポン砲４基、20mm連装機関砲８基。搭載機数15-20機。D15ヴィンデックスとD05ナイラナの２隻が1943-44年に就役した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船9,’14、護衛空母入門

＜ウインデージ・ノブ＞：リアサイトの左右調整用つまみのこと。参考：GUN用語事典

＜ヴィンデャギリ＞：F42（シヴァリク�U級フリゲート）を参照。

＜ウインドウ＞：チャフのイギリス軍名称。ドイツに真似されないよう、長らく封印されていたが、1943年7月24日のゴモラ作戦で初めて使用された。ドイツ軍ウルツブルグ早期警戒レーダー使用波長の半分である26.5cmにカットされており、イギリス空軍爆撃機が搭載する波長10cmのH2Sレーダーは影響を受けない。参考：連合軍の傑作兵器駄作兵器

＜ヴィンドゥヤギリ＞：F42（リアンダー級フリゲート）を参照。

＜ウインドガード＞：EL/M2133（レーダー）を参照。

＜ヴィントクルィル＞：Ka-22（ヘリ）を参照。

＜ウインド・シア＞：Wind shear。単位距離あたりの風のベクトル変化のことで、垂直方向と水平方向に分けて表す。これが大きくなると機体が揺れるなどの影響が出現する他、大気中に渦が発生して乱気流を巻き起こす。風速が大きいと大気が不安定となってウインド・シアが小さくても乱気流が発生するようになり、ジェット気流が吹いている高々度では大気下層の１割くらいのウインド・シアでも乱気流が起こる。垂直方向で６ノット／1000フィート（304.8m）、水平方向で20ノット／110kmを超えると、高々度で晴天乱気流が発生してくるので注意が必要であり、ウインド・シアが大きいほど乱気流の強度や遭遇確率が増える。大型機は慣性が大きく、離陸上昇・着陸進入などで低高度を飛行中にウインド・シアが増大（風が急変）すると航空機の性能が追随できず、多大な影響を受ける。参考：航空用語事典増補改訂版

＜ウインドシールド＞：車両のフロントウインドウ（キャビン前部窓）のこと。嵌め殺し（開閉不能）の合わせガラス窓になっていることが多く、軍用車両では防弾ガラスも使う。参考：クルマのすべてがわかる事典

＜ウインドソー＞：D42（護衛艦）を参照。

＜ウインドフラワー＞：K155（コルベット）を参照。

＜ウインドプロファイラ＞：気象レーダー（大気観測レーダー）の１つで、気象庁が2001-03年に全国31地点に設置した。使用周波数1300MHzのアクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーで、複数の電波ビームを天頂から僅かに傾斜させて放射し、高層大気の屈折率の揺らぎによる電波の散乱を捉え、ドップラー周波数を計測して風向と風速を割り出す。参考：レーダシステムの基礎理論

＜ウインドミリング＞：Wind milling。プロペラ機が飛行中にエンジン停止を起こし、そのプロペラが風圧で空転すること。大きな抗力源になり、多発機のうちのエンジン１基であっても飛行に支障を来すため、プロペラをフェザリング状態にして極力抗力を減らす。またはジェット機が飛行中にエンジン停止を起こし、エアインテイクからの風圧を受けてファンや圧縮機動翼が空転すること。空回りするうちに潤滑油が切れてエンジンが損傷することがあり、補助ジェットなどではエアインテイクやダクト内に蓋を付けているものもある。参考：世界の傑作機No.118、航空機設計法

＜ウインドミル状態＞：Windmill state、風車状態。プロペラが風圧で過回転を起こすこと。急降下などで飛行速度が著しく上昇してピッチ変更が間に合わない時（または固定ピッチプロペラだった時）や、多発プロペラ機のエンジン１基が故障して飛行速度が変わらないまま故障エンジンのプロペラ回転速度が落ちた時に発生し、前者では過回転に耐えられなくなったプロペラが吹き飛び、後者では主翼などが共振して空中分解に繋がる。フェザリングやピッチ変更範囲拡大により防止できる。参考：航空用語事典増補改訂版

＜ウインドラス＞：錨や係船用のロープを巻き取る装置。参考：月刊JWings2,’00

＜ウィンドラッシュ＞：K270（フリゲート）を参照。

＜ウィントル＞：DE-25（護衛駆逐艦、初代）またはDE-266（護衛駆逐艦、２代目）を参照。

＜ヴィントン＞：AKA-83（攻撃貨物輸送艦）を参照。

＜ウィンピー＞：ウェリントン爆撃機シリーズを参照。

＜ウィンブレル＞：U29（スループ）を参照。

＜ヴィンペル＞：R-37シリーズ（空対空ミサイル）またはMR-123（射撃指揮レーダー）を参照。

＜ヴィンペルＡ＞：A-213（CIWS）を参照。

＜ウィン・ホールド・ウィン戦略＞：1993年にアメリカのアスピン国防長官が策定した、大規模地域紛争対処ボトムアップ・レビューで使用された用語。２つの地域で同時に紛争が起こった場合、第１戦域に本格的戦力を投入して第２戦域は補完戦力で持ちこたえ、第１戦域で勝利した後で第２戦域に戦力を振り向けて攻勢に転じる戦略である。参考：月刊軍事研究4,’03

＜ヴィンヤード＞：P84（潜水艦）を参照。

＜ウー＞：日本海軍士官のスラングで、女性のこと。ウーマンの略。参考：帝国陸海軍事典

＜ウーイ＞：530（補給艦）を参照。

＜ウーイ級＞：武夷級（補給艦）を参照。

＜ウーガン＞：525（輸送艦）を参照。

＜ウーグラ級＞：ソ連海軍潜水母艦Ugra級、プロジェクト1886。兵装は57mm連装砲AK-725が４基。参考：月刊世界の艦船6,’83、1,'15増刊

＜ウーグラ級・海外シリーズ＞

　＜アンバ級＞：インド海軍潜水母艦Amba級。満載排水量9500トン。主機はディーゼル、速力20ノット。兵装は76mm連装砲２基。750名分の居住設備を持つ。A14アンバが1969年に引き渡された。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜ウーグリチ＞：ロシア海軍プロジェクト21631型コルベット２番艦Uglich。2013年進水、2014年4月30日就役。カスピ小艦隊に配備された。2015年10月7日、カスピ海からシリアに向けカリブルNK巡航ミサイルを発射。11月20日、シリアに向けカリブルNK巡航ミサイルを発射。11月24日、マハチカラに帰港。2023年7月30日、サンクト・ペテルブルグでロシア海軍記念日祝賀行事に参加。参考：月刊世界の艦船6,’13、7,’14、3,’15、1,’16、2,’16、10,’23

＜ウーシー＞：512（フリゲート）を参照。

＜ウージー・シリーズ＞：IMI社のサブマシンガンUZI。1950年代初頭に開発した。MP5よりもやや性能に劣るが、安価で信頼性が高く、中南米諸国などに輸出されている。参考：月刊軍事研究4,’99

＜ウージー＞：基本型。本体フレームはプレス鋼板で、ストックは折り畳み式金属製または固定式木製。チェコスロバキアで1940年代後半に開発されたVz23（M23？）/Vz25を元にしたＬ型ボルトを持つ。使用弾は9mm×19パラベラムで、25発または32発入り弾倉をグリップの下から挿す。作動はブローバック式、発射速度毎分600発。金属ストック型は全長470mm（折り畳み時）、重量3.5kg。木製ストック型は全長650mm、重量3.8kg。1980年代以降には.45ACP弾を使用するタイプも開発された。参考：月刊軍事研究4,’99、世界の軍用銃

＜ウージー・カービン＞：長銃身型。参考：月刊軍事研究4,’99

＜ウージー・クローズドボルト型＞：セミオートでの命中精度を高めたもの。参考：月刊軍事研究4,’99

＜マイクロ・ウージー＞：警備用に開発された全自動拳銃型。参考：月刊軍事研究4,’99

＜ミニ・ウージー＞：全体を小型化して本体重量を2.6kgに抑えたもの。プレス鋼板製で、全長360mm／600mm（ストック延長時）。参考：月刊軍事研究7,’97、4,’99

＜ウージー・プロ＞：全長320mm／530mm（ストック延長時）、重量2.1kg。サイレンサーを装着可能。イスラエル軍が特殊部隊向けに採用した。参考：朝雲

＜ウーシマー＞：05（機雷敷設艦）を参照。

＜ウーシマー旅団＞：フィンランド軍沿岸猟兵部隊、別名ニュランド旅団（地名のスウェーデン語表記）。普段は訓練部隊（水陸両用任務部隊ATUの訓練も行う）だが、有事には水陸両用作戦を担当する。旅団本部、ヴァーサ沿岸猟兵大隊、エケネス沿岸大隊、支援センターからなり、平時要員は154名（プラス民間人32人）だが、戦時には1000名以上になる。1998年、陸軍から海軍に移管され、沿岸猟兵部隊となった。シーレーン確保、環境防護、非対称戦、沿岸領域コントロール、沿岸領域での反撃、沿岸監視、機動予備などを主任務とする。2006年、スウェーデン水陸両用戦軍団との共同作戦が可能となった。参考：月刊軍事研究7,’14、8,’14、9,’06

＜ウースター＞：CL-144（軽巡洋艦）またはD96（駆逐艦）またはPF-62（タコマ級パトロールフリゲート）を参照。

＜ウースター級＞：アメリカ海軍軽巡洋艦Worcester級。ドイツ軍が第２次大戦末期に使用した対艦ミサイルに対抗するため、127mm砲より射程の長い152mm速射砲を連装６基搭載している。127mm両用砲と40mm機関砲の代わりに、副砲として76mm連装速射砲11基と単装２門を装備した。艦尾には航空装備を設けて航空機３機を搭載する予定だったが、格納庫とクレーンのみで肝心のカタパルトが無く、搭載艇収容スペースになった。全長207.1m、幅21.5m、吃水7.5m、基準排水量14700トン、満載排水量17100トン。主機は蒸気タービン、出力120000馬力、速力33ノット。兵装は152mm連装砲６基、76mm連装砲11基（10基？）、76mm単装砲２門。乗員1401名。1943年計画で４隻を建造する予定だったが、1948年にCL-144ウースターとCL-145ロアノークのみ就役し、CL-146ヴァレーオとCL-147ゲーリーは建造中止となった。参考：近代巡洋艦史、月刊世界の艦船12,’13、2,’87

＜ウーズレー簡易装甲車＞：日本陸軍の装輪装甲車。大正14年に石川島自動車がイギリスのウーズレー自動車からライセンスを得てCP型1.5トントラックの生産を始めたが、これのシャシーに石川島自動車が開発した装甲ボディと銃塔を乗せたもので、昭和3年に完成した。全長5.562m、全幅1.892m、全高2.615m、全備重量4.2トン。エンジン出力30馬力、最大速度40km。武装は三年式重機関銃１丁。参考：世界の軍用車両(4)、日本陸軍兵器資料集

＜ウーダイギリ＞：F35（フリゲート）を参照。

＜ウーチャン＞：FF-1207（フリゲート）を参照。

＜ウーデッド＞：エルンスト・ウーデッド。ドイツ空軍エースで、第１次大戦では62機を撃墜した。また、パラシュート脱出に初めて成功した戦闘機パイロットといわれる。1935年に航空兵器長官となったが、ナチスに批判的だったこともあり、バトル・オブ・ブリテンの責任を被せられて自決した。参考：戦闘機のしくみ

＜ウートヴァール＞：S-303（潜水艦）を参照。

＜ウートカ＞：プロジェクト903（WIG機）を参照。

＜ウートシラ＞：S-301（潜水艦）を参照。

＜ウートステイン＞：S-302（潜水艦）を参照。

＜ウートハウグ＞：S-304（潜水艦）を参照。

＜ウーバーラント・ラスト・クラフトヴァーゲン＞：A7V戦車ファミリーを参照。

＜うーぴー隊＞：岐阜地方協力本部のマスコットキャラで、2006年に製作された。長良川の鵜がモチーフで、陸上自衛官のリク、海上自衛官のカイ、航空自衛官のソラがいる。岐阜大学漫画研究会と共同製作した募集マンガは2012年12月11日からホームページで公開中。参考：朝雲

＜ウーフー＞：536（フリゲート）またはFw189シリーズ（偵察機）またはHe219シリーズ（夜間戦闘機）またはSd.Kfz.251シリーズ（装甲車）を参照。

＜ウーメラ＞：CA-11（雷撃偵察機）を参照。

＜ウーラ＞：S-300（潜水艦）を参照。

＜ウーラガン＞：H16（駆逐艦）を参照。

＜ウーラガン＞：フランス海軍ブーラスク級駆逐艦Ouragan。1927年竣工。1949年に解体された。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ウーラガン・シリーズ＞：フランス空軍初のジェット戦闘機Ouragan（嵐）。ダッソー社が1947年から独自に設計し、1948年から試作機を製作、後に空軍の発注を受け、1949年2月28日に試作機が初飛行した。各型計350機が生産されている。参考：月刊JWings5,’03、3,’23

　＜ＭＤ４５０−０１＞：試作初号機。機首にエアインテイクを持ち、主翼は直線翼、機体後部左右にスピードブレーキがある。垂直尾翼の真ん中あたりに水平尾翼が付いていて、ラダーが上下２分割されている。エンジンはニーン102（推力2.26トン）単発。武装や翼端増槽は無い。参考：月刊JWings5,’03

　＜ＭＤ４５０原型２号機＞：コクピットを与圧し、射出座席を備え、イスパノ20mm機関砲４門を機体前方下面に装備した。参考：月刊JWings5,’03

　＜ＭＤ４５０原型３号機＞：生産型と同じニーン104Bエンジンを搭載した。参考：月刊JWings5,’03

　＜ＭＤ４５０先行生産型＞：1950年11月から1952年5月に完成した12機。３号機はアフターバーナー付き、８号機は20mm機関砲を３門に減らしてカメラを搭載した偵察機型、10・12号機はスネクマ製アター101Bを装備したエンジン強化型である。11号機はMD450-30Lとして完成した。参考：月刊JWings5,’03

　＜ＭＤ４５０−３０Ｌ＞：先行生産型11号機。エアインテイクを機体左右に振り分け、機首を流線型に成型してDEFA30mm機関砲２門を搭載し、MD451アラディン夜間戦闘機計画用の実験機となった。参考：月刊JWings5,’03

　＜ＭＤ４５０＞：生産型。翼端増槽が付く。全長10.7m、全幅13.2m（翼端増槽含む）、全高4.1m、自重4.142トン、全備重量7.404トン。エンジンはロールスロイス社製ニーン104B（推力2.27トン）単発、最大速度940km、航続距離920km。固定武装は20mm機関砲４門。ロケット弾16発または450kg爆弾２発を搭載可能。350機を導入し、1952年からバンパイアの後継として第一線に配備した。参考：月刊JWings5,’03、月刊丸9,’03

＜ウーラガン海外シリーズ＞

　＜ウーラガン（イスラエル空軍）＞：イスラエル空軍戦闘機。1955年までに24機を買い取り、更に51機を中古でフランス軍から仕入れ、スエズ動乱に投入、エジプト海軍駆逐艦イブラヒム・エル・アワールを大破させ、バンパイア戦闘機を撃墜するなど活躍した。ただし２機が撃墜されている。参考：月刊JWings5,’03

　＜トゥーファニ＞：インド空軍戦闘機で、台風の意。エンジンをニーン105A（推力2.35トン）に換装している。104機を受領してカシミール紛争などに投入した。参考：月刊JWings5,’03

＜ウーラ級＞：ノルウェー海軍潜水艦Ula級。ドイツと共同開発しており、ノルウェーでは当初6071計画艦、ドイツでは210型と呼ばれた。大きさ的には209/1100型と同じくらいで、艦尾上部にソナードームを持つ。艦尾舵はＸ舵。戦闘システムはMSI-90U。全長59m、全幅5.4トン、吃水4.6m、水上排水量1040トン、水中排水量1150-1168トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、ディーゼル発電機２基・電動モーター１基、出力6000馬力、１軸推進、水上速力11ノット、水中速力23ノット。潜航深度250m。兵装は533mm魚雷発射管８門（DM2A3魚雷14本）。乗員21名（士官３名、下士官・兵15-17名？）。S-300ウーラ、S-301ウートシラ、S-302ウートステイン、S-303ウートヴァール、S-304ウートハウグ、S-305ウーレットの６隻が1989-92年に就役した。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦、月刊世界の艦船9,’12増刊、11,’16、4,'20、ミリタリー・バランス1989-1990

＜ウーリープーリー＞：軍用防寒ウールセーターのイギリス軍通称。参考：月刊丸2,’12

＜ウーリディス＞：フランス海軍アリアーヌ級潜水艦Eurydice。1929年竣工。1942年11月、ツーロンで自沈した。一旦引き揚げられたが、1944年6月22日に連合軍機の爆撃に遭い、ツーロン沖で沈没した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ウールストン＞：L49（駆逐艦）を参照。

＜ウールゼイ＞：DD-437（駆逐艦）を参照。

＜ウールマン＞：DD-687（駆逐艦）を参照。

＜ウーレット＞：FF-1077（フリゲート）またはS-305（潜水艦）を参照。

＜ウーンソケット＞：PF-32（フリゲート）を参照。

＜ウェア＞：K230（フリゲート）を参照。

＜ウェアウルフ＞：Ka-50（攻撃ヘリ）を参照。

＜ウェアウルフ＞：メカム社（現ディフェンステック社）が設計し、ナミビア国営のWMF（ウインドホーカー・マシーネンファブリック）社が製造した耐地雷装甲車。タイヤ直下でのTNT21kgや対戦車地雷３個の爆発に耐えられ、オプションでTMPR-6地雷に抗堪する車体下部用セラミック装甲を追加できる。操縦席正面に楔形の防弾ガラス窓を持つ。後部ユニットはモジュラー式で、23mm連装機関砲を搭載して自走高射機関砲への改造も可能。参考：月刊軍事研究1,’05

＜ウェアラブル光トポグラフィ＞：自衛隊の機器。日立製作所製。参考：月刊軍事研究12,’16

＜ウェイエ＞：P6157（高速哨戒艇）を参照。

＜ウェイクフル＞：A236（標的船）またはH88（Ｗ級駆逐艦・旧型）またはR59（駆逐艦）を参照。

＜ウェイクフル級＞：イギリス海軍標的船Wakeful級。航洋曳船の改造型である。全長38.9m、幅10.7m、吃水4.7m、基準排水量900トン。主機はディーゼル、出力4750馬力。A236ウェイクフルが1974年に配備された。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ウェイブニー＞：K248（フリゲート）を参照。

＜ウェイポイント＞：Waypoint。エリア・ナビゲーションで使用される航路変更点のこと。参考：航空用語事典増補改訂版

＜ウェイポイント・パス＞：飛行経路のこと。

＜ウェイリング・ウォール＞：「嘆きの壁」。射撃競技で射撃後のターゲットが掲示される壁の通称である。参考：GUN用語事典

＜ウェイン＞：APA-54（攻撃輸送艦）を参照。

＜ウェイン・Ｅ・メイヤー＞：DDG-108（駆逐艦）を参照。

＜ヴェインティシンコ・デ・マヨ＞：アルゼンチン海軍ヴェインティシンコ・デ・マヨ級巡洋艦Veinticinco de Mayo。1931年竣工。1960年に除籍された。参考：近代巡洋艦史

＜ヴェインティシンコ・デ・マヨ級＞：アルゼンチン海軍巡洋艦Veinticinco de Mayo級。イタリアのトレント級を小型にして煙突を１本に纏め、19cm砲を搭載したもので、イタリアで建造された。兵装が占める排水量の割合は青葉型並みである。航空装備は艦前部に設けたが、後に煙突を高くしてカタパルトを煙突後方に移した。全長170.8m、幅17.8m、吃水4.7m、基準排水量6800トン。主機は蒸気タービン、出力85000馬力、２軸推進、速力32ノット。兵装は19cm連装砲３基、10cm連装高角砲６基、40mm機関砲６丁、533mm魚雷３連装固定発射管２基（後部マスト直前船首楼甲板下両舷）。航空機１機を搭載する。乗員600名。アルミランテ・ブラウン、ヴェインティシンコ・デ・マヨが1931年に竣工した。参考：近代巡洋艦史

＜ウェインライト＞：CG-28（巡洋艦）またはDD-419（駆逐艦）を参照。

＜ウェーガー＞：R98（駆逐艦）を参照。

＜ウェーキ・ホーミング＞：航跡追尾を参照。

＜ウェーク＞：PR-3（河用砲艦）を参照。

＜ウェーク・アイランド＞：CVE-65（護衛空母）を参照。

＜ウェーク・アイランド・アヴェンジャーズ＞：VMA-211（海兵攻撃飛行隊）を参照。

＜ウェーク級＞：アメリカ海軍河用砲艦Wake級。中国河川向けである。全長48.7m、幅8.3m、吃水1.6m、基準排水量370トン。主機はレシプロ蒸気機関、出力1950馬力、２軸推進、速力14.5ノット。兵装は76mm単装砲２門。乗員70名。PR-3ウェーク、PR-4ツツイラの２隻が就役した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ウェーク島攻略作戦＞：ウェーク島はグアム島とミッドウェイ島の中間（グアム島東2400km、ミッドウェイ島西2030km）にあり、南鳥島の南東1400km、当時日本の委任統治領だったマーシャル諸島の北1100kmにあって、これらを攻撃範囲に収めており、アメリカ軍が要塞化していた。太平洋戦争勃発に合わせて第４艦隊はウェーク島、マキン島、タラワ島を攻略することになり、ウェーク島攻略部隊として千歳海軍航空隊や第６水雷戦隊などを派遣することになった。昭和16年11月29日、第６水雷戦隊がトラックを出港。12月3日、第６水雷戦隊がマーシャル諸島ルオット島に到着。12月4日、千歳航空隊一式陸攻１機がウェーク島に写真偵察を行い、F4F戦闘機８機の配備を確認した。12月8日0300、ルオットの千歳航空隊に搭乗員起こしがかけられた。0430、千歳航空隊司令が搭乗員に日米開戦を告げ、九六式陸攻４個中隊34機が0510-0520に離陸。搭載したのは60kg爆弾で、ウェーク環礁ピール島の送信所と対空陣地を爆撃する第４中隊だけ250kg爆弾を混載した。ちなみに千歳航空隊は九六式艦戦も配備していたが、航続距離が足らないので陸攻のみ出撃している。ウェーク島上空は雲に包まれていたため奇襲攻撃となり、F4F戦闘機による反撃は受けず爆撃（ついでに銃座から機銃掃射も行った）は成功し、F4F戦闘機３機を地上撃破したと判定した。対空砲火と自分で落とした250kg爆弾弾片により８機が損傷、１名が戦死している。1430、千歳航空隊九六式陸攻がルオットに帰投。1515、ウェーク島攻略海軍部隊がルオット島を出撃し、ウェーク島に向かった。戦力は攻略部隊が日本海軍第４艦隊第６水雷戦隊旗艦夕張、第29駆逐隊（追風、疾風）、第30駆逐隊（睦月、如月、彌生、望月）、特設運送艦金剛丸、金龍丸、第32号哨戒艇、第33号哨戒艇、第４艦隊舞鶴特別陸戦隊１個中隊及び第６根拠地隊特別陸戦隊１個中隊計560名、支援部隊が第18戦隊分遣隊（天龍、龍田）、潜水部隊が第７潜水戦隊第26潜水隊（呂60、呂61、呂62）、同第27潜水隊（呂65、呂66、呂67）、航空部隊が千歳航空隊（陸攻36機）と横浜航空隊（飛行艇24機）である。対するはアメリカ海兵隊ウェーク島守備隊522名で、この艦隊に対抗できるのはF4F-3ワイルドキャット戦闘機12機、５インチ（127mm）沿岸砲台６門、３インチ（76.2mm）高射砲16門しか無かった。12月9日、千歳航空隊が九六式陸攻27機で爆撃をかけ、無線電信所を破壊し、アメリカ軍60名が戦死したが、12機が被弾した。12月10日、千歳航空隊が九六式陸攻26機で沿岸砲台を爆撃した。F4F-3戦闘機２機の迎撃で九六式陸攻１機が撃墜されている。これらの航空攻撃でF4F-3戦闘機のうち８機が破壊された。日本海軍側は沿岸砲も全て破壊したと判断していたが、実際には全て生き残っていた。また、マーシャル諸島の基地に配備されている九六式艦戦の航続力ではウェーク島まで飛んでいけず、エアカバー無しで制空権が不完全なままでの作戦となった。12月11日、日本海軍上陸部隊がウェーク島近海に進出。0200（現地時間）に上陸作戦準備を下命し、睦月、追風、第32号哨戒艇、第33号哨戒艇、金剛丸、金龍丸が大発を降ろし始めたが、北東の季節風により海が荒れていて追風、金剛丸、金龍丸が大発の着水に失敗し、大発１隻が輸送船に激突して大破、２名が海に落ちて行方不明となり、上陸は早朝まで延期された。早朝、千歳航空隊が九六式陸攻17機で爆撃を行ったが、F4F-3戦闘機により２機が撃墜された。0522、日本艦隊は夕張を皮切りに上陸準備射撃を開始、燃料備蓄タンクを破壊した。0530、上陸作戦準備を再開。軽巡洋艦と駆逐艦はウェーク島北部に移動して艦砲射撃を続け、夕張は南部で砲撃統制にあたった。0600頃、金剛丸と金龍丸から大発を海面に降ろすと共に、軽巡洋艦と駆逐艦は島から4000ヤード（3658m）付近にまで接近し、上陸地点の偵察を行おうとした。0610、ウェーク島南部のピーコック岬に配備されていた２門の５インチ沿岸砲Mk.7が夕張に向けて砲撃を開始。しかし至近弾のみで、夕張は煙幕の中に逃れた。日本艦隊は沿岸砲の生き残りがピーコック岬のみであると判断し、北部での上陸作戦を続行。0650、陸戦隊が大発への移乗を開始した。この時、ウェーク島南西のクク岬（ウィルクス島Ｌ砲台）に配備されていた２門の５インチ沿岸砲Mk.7が射距離2700mで疾風に向け発砲。１時間以上も射撃諸元を計算しての万全の発砲で、僅か10秒間で３斉射を浴びせ、最後の２発が缶室と艦橋を直撃、疾風は真っ二つに折れて轟沈し、乗員は全員死亡した。更に追風が命中弾を受け、金剛丸は至近弾を受けて行動不能となっている。次いで北西のトキ岬に配備されていた２門の５インチ沿岸砲Mk.7が彌生に向けて発砲を開始したが、直撃弾１発のみで煙幕の中に逃げられた。VMF-211所属F4F-3戦闘機４機は100ポンドナパーム弾で爆装して出撃。金剛丸に機銃掃射を加え、補給用ガソリン缶を損傷させて火災を起こさせ、天龍の魚雷発射管内に装填されていた魚雷を誘爆させて損傷させた。如月にはナパーム弾の急降下爆撃が艦橋を直撃、甲板上に大火災が発生し、ウェーク島沿岸から退避。洋上で消火作業にあたったものの、魚雷や爆雷に誘爆し、0731に沈没、乗員は全員死亡した。0915、F4F-3戦闘機部隊は攻撃を終えて着陸。各機とも被弾損傷していたが、２機が再武装して離陸した。この時第24航空戦隊九六式陸攻17機が上陸支援のためウェーク島上空に到達、F4F-3戦闘機はこれの迎撃にあたっている。第24航空戦隊は２機が撃墜された上、上陸地点に味方がおらず、爆撃目標の指示も出されなかったため、爆弾を捨てて退避した。1000、日本艦隊は上陸作戦中止とルオットへの退避を決定、大発２隻を捨てて撤退し、12月13日にルオットに帰投した。アメリカ側の損害はF4F-3戦闘機大破１機・小破２機、負傷者数名。日本海軍側の損害は駆逐艦２隻沈没、九六式陸攻２機被撃墜、大発２隻遺棄、巡洋艦１隻・駆逐艦１隻小破、輸送船１隻小破、戦死者342名。第４艦隊は第６水雷戦隊のみでは兵力不足と判断し、連合艦隊から真珠湾攻撃後の第２航空戦隊（空母蒼龍・飛龍）に増援を要請、第８戦隊（利根、筑摩）、第17駆逐隊（浦風、谷風）、第23駆逐隊（菊月、夕月、卯月）、特設水上機母艦聖川丸、マキン島攻略部隊の第29駆逐隊別働隊（夕凪、朝凪）、グアム島攻略部隊の第６戦隊（青葉、衣笠、古鷹、加古）、グアム島占領部隊の舞鶴鎮守府第２特別陸戦隊１個中隊300名を増派した。更に第24航空戦隊が九六式艦上戦闘機を伴って、位置がばれた沿岸砲台群に集中爆撃を加えている。F4F-3戦闘機は稼働機が２機のみだったが、迎撃戦闘を続け、12月12日に陸攻２機を撃墜した。12月14-21日、千歳航空隊が九六式陸攻延べ123機でウェーク島を爆撃したが、F4F-3戦闘機の迎撃で有効な損害を与えられなかった。12月20日、PBYカタリナ哨戒機が島に到着して飲料水を補給。これを増派と考えた日本海軍は12月21日から第２航空戦隊の艦上機も加えて空襲を実施、島に唯一配備されていたM4対空照準器陣地を破壊したため、海兵隊は対空砲による組織的迎撃ができなくなった。12月22日、孔だらけのF4F-3戦闘機２機が日本海軍戦爆連合39機の迎撃に向かい、零戦２機を撃墜したが、１機が未帰還、１機が不時着で使用不能となり、VMF-211の残存航空機はゼロになった。日本海軍砲爆撃は沿岸砲陣地と飛行場に集中したため、守備隊は沿岸陣地の増強に努めた他、残った３インチ対空砲を分散させて毎日移動させ、損耗を避けている。陣地には破壊されたF4F-3戦闘機から外したAN-M3機銃を据え付けた。日本海軍は航空偵察で12月20日以降の海兵隊活動兆候が減少したため、戦意を喪失したものと判断したが、実際はハワイに「もっとジャップをよこせ」と打電するなど、士気は旺盛だった。12月21日早朝、ウェーク島第２次攻略部隊がルオット島を出撃。陸攻33機と艦上機でウェーク島に爆撃を加えた。12月22日2130、第６根拠地隊特別陸戦隊を乗せた金龍丸、第32号哨戒艇、第33号哨戒艇がウェーク島沖合に到着。2244から大発を発進させたが、風速15mで海が荒れ、第33号哨戒艇が発進に手間取ったため、大発での上陸を断念。第32号・第33号哨戒艇に特別陸戦隊を搭乗させ、ウェーク島海岸に向かって突入させた。12月23日0040、第32号・第33号哨戒艇がウェーク島に強行擱座して特別陸戦隊を上陸させた。他の部隊も順次上陸したが、アメリカ海兵隊の激しい抵抗に遭い、上陸地点から先に進むことができなかった。0600、ピーコック岬西から上陸した第６根拠地隊１個小隊がアメリカ軍守備隊長を捕虜とすることに成功。0800までに主要施設を占領し、1015に全域を制圧した。日本軍の損害は戦死者127名、戦傷者224名。アメリカ軍の損害は戦死者122名、捕虜1600名（非戦闘員含む）。昭和18年10月8日明け方、アメリカ軍上陸を前に海軍第65警備隊がアメリカ軍捕虜100名を殺害した。参考：月刊コンバットマガジン7,’06、激闘！太平洋戦争地上戦、月刊世界の艦船6,’83、写真集日本の小艦艇、帝国海軍太平洋作戦史�T、月刊航空ファン5,’19、11,’19

＜ヴェーザー＞：ザイドリッツ（空母）を参照。

＜ヴェーザー・ユーブング＞：ヴェーゼル演習作戦を参照。

＜ヴェーゼル演習作戦＞：第２次大戦時の1940年4月9日からドイツが行った、ノルウェー奇襲占領作戦「ヴェーザー・ユーブング」。中立国のノルウェーに航空基地やＵボート基地を設置し、スウェーデンからの鉄鉱石輸出港ナルヴィクを確保するのが目的である。ヒトラーは当初ノルウェー侵攻より先に黄作戦に入る予定としていたが、1940年2月16日にアルトマルク事件が起きてノルウェーが中立でなく密かに連合軍側に付いているという疑いが濃くなったため、作戦促進に転じた。連合軍側も国際連盟のフィンランド救援を口実にしてノルウェーに戦力を配置し、スウェーデンによるドイツへの鉄鉱石輸出を止めようとする計画があったが、ソ連・フィンランド間で休戦協定が結ばれたため中止された。代わりに機雷をノルウェー沿岸に敷設するウィルフレッド作戦に切り替え、4月3日に作戦を発動、4月5日に巡洋戦艦72レナウン、駆逐艦H05グレイハウンド、H92グローワーム、H97ハイパリオン、H99ヒーローがスカパフローを出撃した。4月6日、H92グローワームの乗員１名が波に浚われて行方不明となったため、艦隊を離脱して捜索に入った。4月7日、ドイツ軍部隊が本国を出港。輸送船は航海速力が遅く奇襲にならないので、上陸第一波は戦闘艦に乗せていた。ナルヴィクに第１任務群の巡洋戦艦シャルンホルスト、グナイゼナウ、大型駆逐艦10隻と山岳部隊2000名、トロンハイムに第２任務群の重巡アドミラル・ヒッパー、大型駆逐艦４隻、上陸部隊400名、ベルゲンに第３任務群の軽巡ケルン、ケーニッヒスベルグ、砲術練習艦ブレムゼ、水雷艇２隻、魚雷艇母艦カール・ペタース、魚雷艇２隻、将兵1900名、クリスチャンサンドとアレンダールに第４任務群の軽巡カールスルーエ、水雷艇３隻、魚雷艇母艦チンタウ、魚雷艇１隻、将兵1100名、オスロに第５任務群の重巡ブリュッヘル、装甲艦リュッツオ、軽巡エムデン、水雷艇３隻、機動掃海艇８隻、捕鯨船２隻、将兵2000名、エグルズンドに大型掃海艇４隻とオートバイ部隊１個中隊が向かい、敷設艦４隻と大型掃海艇４隻がスカゲラック海峡に機雷を敷設した。4月8日、トロンヘイム沖海戦でH92グローワームが沈没。4月9日朝、イギリス機雷敷設艦隊と護衛の巡洋戦艦72レナウンがドイツ巡洋戦艦シャルンホルスト及びグナイゼナウと遭遇戦になり、レナウンに28cm砲弾が命中したが損害は軽微で、レナウンがグナイゼナウに主砲弾３発（主砲弾１発と4.5インチ砲弾２発？）を命中させて主射撃管制盤とアントン砲塔測距儀を破損させた。ただ海が荒れまくっていたため、双方戦域を離脱している。同日にヴェーゼル演習作戦が発動され、第１任務群の駆逐艦隊は0515からナルヴィク港への上陸作戦を開始し、海防戦艦エイスヴォルとノルゲを撃沈してナルヴィクを占領した。トロンハイムでは沿岸要塞をアドミラル・ヒッパーが黙らせて駆逐艦による上陸作戦に成功したが、山の中にあったヘグラ要塞が志願兵200名をかき集めて兵力を250名に増強し、頑強に抵抗している。ベルゲンではブレムゼとカール・ペタースが沿岸要塞の砲撃で損傷し、0443に22ノットで強行突破を試みたケーニッヒスベルグは210mm砲弾を喰らい、翌日にイギリス空母91アークロイヤルのスクア艦爆から250kg爆弾３発を被弾して沈没した。それでも0501には要塞司令官が戦闘停止を命じたため、0700に最大のクヴァルヴェン要塞の制圧に成功、他の要塞もドイツ空軍が爆撃して無力化している。クリスチャンサンドとアレンダールではカールスルーエがオダーロヤ要塞の15cm砲で損傷し、一旦後退してドイツ空軍の航空支援を受け0600から上陸を再開したが要塞の反撃を受けたため再度中断、1000に爆撃で弾薬庫を粉砕し、ノルウェー軍が上陸船団をフランス輸送船団と間違えた事もあり漸く上陸に成功して要塞も制圧した。カールスルーエは後にイギリス潜水艦N68トルーアントの攻撃を受けて沈没し、トルーアントは水雷艇グライフが撃沈している。オスロでは重巡ブリュッヘルが4月9日0025に要塞島ラウェイとボレルネの探照灯に照射され、15cm沿岸砲の射撃を受けたが、探照灯を照射し返すと砲撃は止んだ。0520、ブリュッヘルの右舷側にあるカホルム要塞の28cm沿岸砲が砲撃を行い、前檣楼と水上機格納庫に１発ずつが命中して火災が発生した。0521、カホルム要塞地下の魚雷発射管から魚雷が発射され、２本がブリュッヘルに命中、うち１本が機関室に命中して航行不能になった。0630、ブリュッヘルの弾薬庫が爆発して船体傾斜が酷くなり、0700に傾斜が45度に達して総員退艦が命じられ、0732に横転沈没した。4月10-13日、ナルヴィク海戦でドイツ第１任務群駆逐艦10隻が沈没。4月15日、イギリス軍がナルヴィク北西のハーシュタにナルヴィク奪還部隊を上陸させたが、ドイツ軍がナルヴィク市街に立て籠もったため、艦砲射撃による支援を行えず、更なる兵力集中により正面突破することにした。ドイツ軍はトロンハイムのヘグラ要塞に対する攻撃を開始。歩兵で力押ししたが制圧できず、周辺を包囲して持久戦に移行した。5月5日、ヘグラ要塞が降伏した。フランス軍は軽巡洋艦エミール・ベルタン、大型駆逐艦６隻、駆逐艦５隻、特設巡洋艦６隻、潜水艦13隻などを参加させてノルウェー中部のナムソスと北部のナルヴィクに上陸し、機雷敷設潜水艦リュビが機雷を敷設。5月27日にイギリス・フランス・ポーランド軍が24000名でナルヴィクに攻勢を掛け、5月28日に奪回したが、フランス本国の戦線崩壊によりノルウェーからの全面撤退を決定。6月6日、連合軍がナルヴィクから撤退。6月7-8日、イギリス海軍の護衛の下、連合軍部隊が徴用客船に分乗してノルウェーから撤退。6月8日、ノルウェー沖海戦。連合軍がノルウェーから完全撤退した後、ドイツ軍はクリスチャンサン、ベルゲン、トロンハイム近傍のエーランデに要塞を建設して防御を固めている。参考：第２次大戦のフランス軍艦、JShips VOL.70、写真集ドイツの巡洋艦、月刊PANZER2,’02、1,’03、グラフィックアクション44、月刊軍事研究5,’16、6,’16、月刊世界の艦船4,’17

＜ヴェーチェル＞：100RU（潜対潜ミサイル）またはRPK-7（潜対潜ミサイル）を参照。

＜ウェーバー＞：APD-75（高速輸送艦）またはDE-675（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウェーブ３５０＞：IMI社の艦載12.7mm遠隔操作機銃WAVE350。安定化銃座に電子光学照準器と12.7mm機銃を装備したもので、全天候能力を持つ。極東２カ国海軍に輸出したらしい。参考：月刊世界の艦船1,’21

＜ウェーブオフ＞：着艦やり直しのこと。参考：月刊JWings1,’17

＜ウェーブ級＞：イギリス運輸省特設給油艦Wave級。標準型タンカーで、当初はエンパイア級という名前だった。全長150m、満載排水量16500トン。速力15ノット。燃料油11000トンを搭載できる。第２次大戦後期から終戦直後に20隻が建造され、８隻はゴムチューブによる洋上給油装置を装備した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜ウェーブ級＞：イギリス海軍給油艦。全長181.7m、満載排水量31500トン。補給用燃料16000キロリットル（うち航空燃料3000キロリットル）、ドライカーゴ500立方メートルを搭載できる。２番艦ウェーブ・ルーラーなどが就役した。参考：月刊世界の艦船1,’04

＜ウェーブグライダー＞：リキッド・ロボティクス社が開発しているUSV。本体は全長3mで、衛星通信装置や各種センサーを搭載し、太陽電池で電力を供給する。波力による推進システムを備えており、本体が波で上下すると、アンビリカルケーブルで繋がれた水中グライダーが上下し、水中グライダーに装着した６対の細長いウイングの角度を変える事で、ウイングの間を通り抜ける海水が推進力を生む。アンビリカルケーブルには電線と通信線が通っており、水中グライダーにソナーを搭載して水中監視も行える。燃料が要らないので、長期間の警戒監視が可能。防衛省や海保にも売り込んでいる。参考：朝雲

＜ウェーブグライダーＳＶ３＞：リキッド・ロボティクス社が開発しているUSV。長さ1.9m・幅0.21mのシーアンカーで係留されて洋上に浮かび、太陽電池で発電しつつソナーやレーダーなどで監視任務に就く。全長2.9m、幅0.67m、自重122kg。推進は電動スラスター、速力1-1.7ノット、発電量毎時81W（最終的に96Wに増やす予定）。ペイロード45kg。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ウェーブ・ピアサー＞：Wave piercer、波浪貫通型船体。双胴船の一種で、船首先端を鋭く尖らせて波を突っ切るようにしている。この部分は予備浮力が少なく、波による浮力変化も少ないので、揺れが少なく、乗り心地が良い。但し、波が高くなりすぎると船首が波に潜ってしまうので、下面に中央船首という出っ張りを設けてあり、波が高くなった時はここが波に潜って浮力を発揮、船首を持ち上げるようになっている。オーストラリア・インキャット社の造船技術者が開発し、1983年に実験船が作られた。高速性能が売りで、オーストラリア・インキャット社製99メートル型ウェーブ・ピアサー・カーフェリーのフランシスコは2013年6月15日の軽荷状態連続最大出力公試で速力58.1ノット（時速107.6km）を記録している。参考：図解船の科学、図解雑学　船のしくみ、月刊世界の艦船9,’13

＜ウェーブライダー＞：X-51A（実験機）を参照。

＜ウェーブ・ルーラー＞：イギリス海軍ウェーブ級給油艦２番艦Wave Rular。2003年4月就役。参考：月刊世界の艦船1,’04

＜ヴェガ＞：MG-325（ソナー）を参照。

＜植木鉢＞：L-166V-1E（赤外線ジャマー）を参照。

＜ヴェクター＞：方位を表すコード。参考：英独航空決戦

＜ヴェクター＞：エジプト、アルゼンチン、イラクが1980年代に共同開発した射程1000km級弾道ミサイルのエジプト名称で、アルゼンチン名称はコンドル、イラク名称はバドル。各国間の調整が上手くいかず、アメリカの圧力もあり、1990年頃に開発中止となった。参考：月刊丸4,’99

＜ヴェクター＞：デネル社の自動擲弾発射機。重量27kg（三脚無し）。使用弾重量340g、最大射程2200m、発射速度毎分350発。榴弾の加害半径は12m。参考：月刊軍事研究3,’97

＜ヴェクター＞：ドイツ軍がオブジェクティブ・システム2008用に開発中の指揮官用統合監視装置。デジタルコンパスとレーザー測距器を内蔵している。参考：月刊軍事研究6,’05

＜ヴェクター＞：イギリス軍装甲車。ピンツガウアー６×６輪車両を装甲化したものである。戦闘重量６トン。2007年から160両を運用した。参考：月刊軍事研究9,’07

＜ウェザー・クラッター＞：Weather clutter、気象クラッター。雨や雪など気象により生じるクラッターのこと。空間に分布する反射体から生じる空間分布クラッター（Volume-distributed clutter）の１つである。天候によってはグラウンド・クラッターやシー・クラッターより大きくなり、風が強いとドップラー周波数偏移も強くなる。参考：レーダシステムの基礎理論

＜ウェザビー社＞：アメリカのライフルメーカー。第２次大戦後にロイ・ウェザビーがカルフォルニア・サウスゲート設立した。キャッチフレーズは、「明日のライフルを今日」。強力な高速軽量弾を製作している。参考：GUN用語事典

＜ウェザビー・カートリッジ＞：ウェザビー社のライフル用高速軽量弾。他の同口径弾に比べて発射薬容量を拡大し、威力を増大させている。ただし銃身内圧の上昇から銃身命数が短くなり、集弾性能も劣る。製造はスウェーデンのノルマ社である。参考：GUN用語事典

＜ウェサン＞：フランス海軍ルドゥタブル級潜水艦Ouessant。1937年竣工。1940年に自沈した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ヴェシッコ＞：フィンランド海軍潜水艦。建造したのはドイツ海軍がオランダに設置したダミー会社で、Ｕボート�U型の原型となった。全長40.9m、全幅4.1m、水中排水量399トン。水上最大速力13ノット、水中最大速力８ノット、水上航続距離3630km（８ノット）、水中航続距離113km（４ノット）。兵装は魚雷発射管５門、20mm機関砲１門。乗員16名。1932年竣工、1933-34年に就役し、密かにドイツ潜水艦乗員の訓練にも使用された。1973年からフィンランドのスオメンリーナ島に展示されている。参考：Ｕボート入門

＜ヴェスヴィオ＞：A5329（補給艦）を参照。

＜ウェスカムカメラ＞：ヘリ映像伝送装置を参照。

＜ヴェズジェホード装軌式戦闘車両＞：帝政ロシア試作ハーフトラックで、ヴェズジェホードは悪路踏破用の意。1915年に試作された。車体はリベット止めカマボコ型で、中央に幅広の履帯１本、車体両側に操向用の車輪１対を持つ。銃塔はリベット止めで、マキシム7.62mm機銃２丁を装備する。全長3.6m、全高2m、重量４トン。エンジンはPMZ型ガソリン（20馬力）、最大速度25km。装甲厚は車体8mm、銃塔8mm。乗員２名。当然のごとく、悪路では車輪が効かず操向が困難で、1917年に計画中止になった。参考：ソビエト・ロシア戦闘車両大系（上）、月刊PANZER8,’97

＜ヴェスタ＞：フランス海軍アミラル・ロナルク級フリゲートに搭載予定のアクティブ・デコイVESTA（Véhicle Ejecté Support Tactique d’ Autoprotection）。電波・赤外線妨害装置（重量15kgまたは35kg）を積んだUAVで、艦からロケット・ブースターで600m先に射出され、６翅プロペラにより高度5-50mを3-20分間滞空し、電波や赤外線を放つ。CICから飛行管制でき、使用後は回収も可能。参考：月刊世界の艦船5,’22

＜ヴェスターヴァルト級＞：ドイツ海軍給兵艦Westerwald級。弾薬1080トンを搭載可能。A1435ヴェスターヴァルトが就役した。参考：月刊世界の艦船2,’10

＜ウェスタン・ミュージアム・オブ・フライト＞：ロサンゼルスにある航空博物館。ノースロップ社の航空機を中心とした博物館で、YF-17試作戦闘機やYF-23A試作戦闘機を収蔵している。参考：月刊丸2,’08付録

＜ヴェステルイェトランド＞：スウェーデン海軍A17型ヴェステルイェトランド級潜水艦１番艦Västergötland。1983年1月10日起工、1986年9月17日進水、1987年11月27日就役。2005年、シンガポールに売却されることになり、シンガポール海軍アーチャー級潜水艦ソーズマンになった。参考：月刊軍事研究2,’03、世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦、月刊世界の艦船11,’11

＜ヴェステルイェトランド級＞：スウェーデン海軍潜水艦A17型Västergötland-class。ネッケン級の改良型で、船体に対音響コーティングを施してあり、艦尾にＸ舵を持つ。全長48.5m、全幅6.1m、吃水5.6m、水上排水量1070トン、水中排水量1143トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、ヘッドモーラV12A/15ディーゼル（1100馬力）２基・ヨーモント・シュナイダー電動機（660kW）２基、１軸推進、水上速力11ノット（15ノット？）、水中速力20ノット。最大潜航深度300m。兵装は艦首の533mm魚雷発射管６門と400mm魚雷発射管３門で、533mm魚雷タイプ613を12本、400mm魚雷タイプ422（タイプ431・451ともいわれる）を６本を搭載する。乗員20名（士官５名、下士官・兵15名。計28名？）。１番艦ヴェステルイェトランド、２番艦ヘルシングランド、３番艦セーデルマンランド、４番艦オェステルイェトランドが1987-90年に就役した。2001年から３・４番艦にAIP搭載などの近代化改装が実施され、改ヴェステルイェトランド級となった。2005年に１・２番艦がシンガポールに売却され、アーチャー級潜水艦となった。参考：月刊軍事研究2,’03、世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦、月刊世界の艦船4,’10

　＜改ヴェステルイェトランド級＞：３・４番艦に2003年からAIP搭載改修を施したもので、セーデルマンランド級とも呼ばれる。カット・アンド・プラグ方式でスターリングエンジン搭載区画を挿入した。全長60.5m、水中排水量1500-1626トン。主機はディーゼル・エレクトリック／AIP、水中速力20ノット。兵装は533mm魚雷発射管６門と400mm魚雷発射管３門で、533mm魚雷Tp613/Tp62と400mm魚雷Tp432/Tp451を運用する。１・２番艦も後にAIP搭載改修を受けている。参考：月刊世界の艦船11,’16、12,'22、2,'23、月刊軍事研究4,’10、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウェスト・ヴァージニア＞：BB-48（戦艦）またはSSBN-736（原潜）を参照。

＜ウェストウインド＞：IAI1124（ビジネスジェット）またはT-AGSE-2（支援艦）を参照。

＜ウェストコット＞：D47（護衛艦）を参照。

＜ウェスト・スプリング・ガン＞：ウェスト大尉が開発した擲弾発射機。小銃てき弾を空包で発射すると音で着弾前に避けられてしまうため、コイルスプリングでミルス手榴弾や延期信管（遅延秒時９秒）付き新型てき弾を投射するようにしたものである。最大射程320m。第１次大戦で実戦投入されたが、使用するうちにスプリングが伸びきって使い物にならなくなるという欠点があった。参考：手榴弾・迫撃砲

＜ウエストチェスター・カウンティ＞：LST-1167（戦車揚陸艦）を参照。

＜ウェストディープ＞：F911（フリゲート）を参照。

＜ウェストパック・エクスプレス＞：HSV-4676（高速輸送艦）を参照。

＜ウェストヒンデル＞：ベルギー海軍ウイリンゲン級フリゲート４番艦。経済的理由により1993年に退役した。参考：JShips Vol.24

＜ヴェストファーレン＞：ドイツ海軍ナッソー級戦艦２番艦Westfalen。1908年7月進水、1910年竣工。1916年5月31日、ジュットランド海戦に第１戦艦戦隊第２小隊４番艦として参加し、主砲弾51発を射撃した。夜戦ではイギリス海軍駆逐艦ディッペラリーを撃沈したが、１発を被弾して２名が戦死した。8月、北海から帰投中にイギリス海軍潜水艦E23の雷撃を受けた。1919年に除籍され、1920年に賠償艦としてイギリスに引き渡され、1924年に解体された。参考：近代戦艦史、月刊世界の艦船6,’16

＜ウェストポイント＞：アメリカ海軍兵員輸送船West Point。元は1940年7月2日に竣工したユナイテッド・ステイツ・ライン北大西洋航路船アメリカで、第２次大戦が始まっていたためカリブ海クルーズなどに就航していたのを1941年に徴用したものである。全長220.4m、幅28.4m、深さ13.8m、総トン数26454トン。主機はパーソンズ式蒸気タービン６基２軸37400馬力、航海速力22ノット、最大速力24.68ノット。船客定員はキャビンクラス543人、ツーリスト418人、三等241人。太平洋戦争終戦で徴用を解かれ、1946年11月に北大西洋航路に復帰。その後売船と改名を繰り返し、1995年にタイでホテルシップとなるべく曳航中にカナリア諸島で荒天のため座礁、全損した。参考：月刊世界の艦船8,’16

＜ウェストポイント士官学校＞：アメリカ陸軍士官学校（United States Military Academy）の通称で、ニューヨーク州ウェストポイントにあるため、こう呼ばれる。サンドハースト訓練と呼ばれる対抗競技が毎年行われる。卒業すると陸軍少尉となる。元は独立戦争時にハドソン川沿いに建設された対イギリス艦隊用要塞で、1802年にトーマス・ジェファーソンがアメリカ陸軍士官学校の設置を許可して開設された。1976年、初の女性候補生が入校。2012年、陸上自衛隊から教官として交換幹部が派遣されるようになった。参考：MAMOR vol.105、vol.142、月刊軍事研究3,’16、4,’16

＜ウェストミンスター＞：D45（護衛駆逐艦）またはF-237（23型フリゲート）を参照。

＜ウェストモアーランド＞：APA-104（攻撃輸送艦）を参照。

＜ウェストラリア＞：オーストラリア海軍ウェストラリア級給油艦Westralia。元はイギリス海軍アップルリーフ級給油艦A79アップルリーフで、1989年に貸与され、1994年に購入した。参考：月刊世界の艦船6,’05

＜ウェストラリア級＞：オーストラリア海軍給油艦Westralia級。1989年にイギリス海軍アップルリーフ級給油艦A79アップルリーフを借り受けたもので、1994年に購入した。全長170.7m、満載排水量40870トン。主機はディーゼル、出力14000馬力、１軸推進、速力16ノット。艦艇用燃料20000トン、航空燃料3000トン、真水1500トンを搭載できる。ウェストラリアが就役した。参考：月刊世界の艦船6,’05、11,’00

＜ウェストランド社＞：イギリスの航空機会社。元はペッターズ社ウェストランド航空機工場で、1935年にウェストランド・エアクラフト社として独立した。1936年、ライサンダー観測機が初飛行。1938年、ホワールウインド戦闘機が初飛行。1942年、ウェルキン高々度戦闘機が初飛行。第２次大戦時にシコルスキー社と提携し、ヘリコプターの生産を開始。R-5ヘリをWS-51として量産した。第２次大戦後にワイバーン艦上攻撃戦闘機を開発してからはヘリ専門に切り換え、ホワールウインドやウェセックスをライセンス生産している。1959年8月、ソーンダース・ロウ社ヘリ部門・ホバークラフト部門を買収。9月4日、独自開発のウェストミンスター試作大型シングルローターヘリを初飛行させたが、軍民向け共に採用されなかった。1960年3月、ブリストル・エアクラフト社ヘリ事業部を合併。5月、フェアリー・アビエーション社ヘリ事業部を合併し、イギリスのヘリ企業を全て傘下に収めた。1980年代半ばからアグスタ社との合弁会社であるユーロ・ヘリコプター・インダストリーズを設立し、2000年にアグスタ社と合併してアグスタ・ウェストランド社となった。参考：月刊JWings4,’20、月刊軍事研究6,’07

＜ウェストン＞：L72（スループ）を参照。

＜ヴェスパー＞：D55（護衛艦）を参照。

＜ヴェスペ＞：ドイツ軍10.5cm自走榴弾砲Sd.Kfz.124、制式名称Leichte Feldhaubotze 18/2 auf Fahrgestell Panzerkampfwagen�U(Sf)（18/2型軽野砲搭載�U号戦車車台・自走式）。�U号戦車Ｆ型を改造した車体に28口径10.5cm榴弾砲leFH18/2を搭載したもので、当初は15cm自走榴弾砲フンメルまでの繋ぎとして開発されたが、使い勝手が良かったので大量生産された。車体前部左側に操縦室、右側に変速機、車体中央部に機関室、やや延長された後部に戦闘区画を設けている。車体前面上部の傾斜装甲は上部構造物前面まで延長した。冷却器や通風口蓋なども機関室の移動に伴い改造されており、機関室左側面にはスリット状のエンジン冷却用インテイク、右側面にはラジエター排出口がある。燃料タンクは車体後部床下に設置した。重量が�U号戦車Ｆ型より１トン余り増加したため、第１・第２・第５下部転輪のアームにダンパーを追加している。上部転輪は片側３個、履帯幅300mm。戦闘区画上部にオープントップ式の戦闘室を設けてleFH18/2を搭載しており、後面装甲板は一部倒してプラットフォームにすることができる。戦闘室前の機関室上面と戦闘室最後部床面にトラベリング・クランプを装備した。主砲左に砲手、右に車長、後方左右に装填手が位置し、全乗員がインターコムを標準装備する。主砲の旋回俯仰操作は手動式で、旋回角左右20度、俯仰角マイナス５度からプラス42度。弾種はFHGr（榴弾。14.81kg）、10cmPzgr（徹甲弾）、10cmGr39rotHI/A・B・C（成型炸薬弾）、照明弾、発煙弾で、弾丸搭載数30発、通常はAZ.23信管付FHGr18発、二重信管付FHGr４発、Gr39rotHI/A・B・Cいずれか８発を搭載する。砲口初速はFHGrのチャージ６で毎秒470m。装甲貫徹力はPzgrのチャージ５で52mm（射距離500m、衝角30度）、Gr39rotHI/Cのチャージ５で100mm（射距離500m、衝角30度）。装薬数はチャージ1-5が30発＋チャージ６が15発。最大射程はFHGrのチャージ６で10650m、10cmPzgrのチャージ５で1500m、Gr39rotHI/A・B・Cのチャージ６で1500m。照準器はRblf36間接照準器、Sfl.ZF.1直接照準器、34式照準器。乗員自衛用にMG34機関銃１丁とMP38短機関銃２丁が用意されている。全長4.81m、全幅2.28m、全高2.3m、重量11.48トン。エンジンは�U号戦車Ｃ型と同じマイバッハ製HL62TR（140馬力）、トランスミッションはZF製SSG46（前進６速）、最大速度40km、燃料容量200リットル、航続距離140km（整地）／95km（不整地）。装甲厚は車体前面30mm15度、側面15mm０度、後面15mm10度、底面5mm90度、上部構造物前面20mm30度、側面15mm０度、後面8mm０度、上面10mm90度、戦闘室前面10mm24度、側面10mm17度、後面10mm16度、上面オープン。Fu5無線機（FuG Spr f？）を戦闘室内部左側面に備える。乗員５名。1943年1月から1944年6月に676両が生産され、前線から引き上げられた�U号戦車を改造して1945年1月までに57両が完成した。部隊配備は1943年5月からで、1944年型装甲師団の編成定数は砲兵連隊第１大隊１個中隊に６両で、終戦まで使用されている。参考：月刊グランドパワー7,’03、月刊PANZER4,’02、異形戦車ものしり大百科、世界の軍用車両(1)、ジャーマンタンクス

＜ヴェスペ・ファミリー＞

＜ヴェスペ弾薬輸送車＞：弾薬輸送車型。主砲を外して開口部を装甲板で塞ぎ、戦闘区画に弾薬90発を搭載できるようにした。いざという時には野戦修理場などでヴェスペ自走榴弾砲に戻せる。乗員３名。150両（159両？）が生産された。参考：月刊グランドパワー7,’03、世界の軍用車両(1)、ジャーマンタンクス

＜ヴェスペ＞：ハインケル社の計画VTOL戦闘機。第２次大戦時に設計された。ダクテッド・ファン型テイルシッター式で、胴体中央に６翅ダクテッド・ファンが埋め込んであり、主翼は後退翼で、下反角を以てファンを貫いた後、ダクト外側で水平になる。また、機体中央上面にも後退角付きの翼面があり、ダクテッド・ファンを貫通している。尾翼はＹ字で、後端に降着装置が付く。機首両側に機関砲ポッドを装着する。全長6m、全幅5m。エンジンはターボプロップ（2000馬力）、最大速度800km。図面だけ完成した。参考：図解世界の軍用機史

＜ウェセックス＞：D43（Ｗ級駆逐艦・旧型）またはR78（Ｗ級駆逐艦）を参照。

＜ウェセックス＞：イギリス海軍対潜ヘリコプター。アメリカのシコルスキー社製S-58ヘリを導入したもので、ウェストランド社が生産した。機首を延長してエンジンをターボシャフトに換装しており、ディッピング・ソナー搭載型と短魚雷・爆雷搭載型でハンター・キラー対潜戦を行う。参考：月刊JWings4,’20、ミリタリー・バランス1989-1990

＜ヴェゾール＞：DD-878（駆逐艦）を参照。

＜ウェダーバーン＞：DD-684（駆逐艦）を参照。

＜上田飛行場＞：日本陸軍の飛行場。参考：月刊JWings11,’18

＜ウェックスフォード・カウンティ＞：LST-1168（戦車揚陸艦）を参照。

＜ウェッジ隊形＞：２機編隊が斜めに位置するもので、僚機がリーダーの斜め後ろ45-70度、距離900-2700mを付いていく。空中機動に有利な隊形である。参考：月刊軍事研究3,’99

＜ウェッジテイル＞：B737-400AEW&C海外シリーズ（早期警戒機）を参照。

＜ウェッソン＞：DE-184（護衛駆逐艦）を参照。

＜ヴェッチ＞：K132（コルベット）を参照。

＜ウェットアイ＞：Mk116（爆弾）を参照。

＜ウェットウイング＞：内部に燃料収容スペースを持つ主翼のこと。参考：航空用語事典増補改訂版、月刊JWings2,’03

＜ウェットサンプ＞：Wet Sump。エンジンを回ってオイルサンプ（油溜まり）に戻ってきた潤滑油をそのまま貯めておき、油ポンプで汲み上げて再度潤滑系統に戻す方式のこと。オイルサンプが貯油タンクを兼ねるので、十分な容量を持つオイルサンプを設ける必要がある。水平対向エンジンではこの方式をとることが多い。参考：航空用語事典増補改訂版

＜ウェットステーション＞：兵装ステーションを参照。

＜ウェットパイロン＞：パイロンを参照。

＜ウェットピン式履帯＞：履帯を参照。

＜ヴェテヒネン級＞：フィンランド海軍潜水艦。オランダのNVIvS社（ドイツ海軍のダミー会社）と1926年に３隻の建造契約を締結した。全長63m、全幅6.1m、水中排水量715トン。水上最大速力14ノット、水中最大速力８ノット、水上航続距離7400km（10ノット）、水中航続距離139km（３ノット）。兵装は魚雷発射管４門（魚雷６本）、機雷20個、76mm甲板砲１門、20mm高射機関砲１門。乗員30名。ヴェテヒネン、ヴェシヒシ、イクトゥルスが竣工した。参考：Ｕボート入門

＜ヴェテル＞：100RU（対潜ロケット）を参照。

＜ヴェトロニクス＞：車両用エレクトロニクスを表す造語。

＜ヴェナトール１１０＞：イギリスのBMTディフェンス・サービス社がDSEI2013やDSEI2017で模型を展示した多任務戦闘艦Venator 110。汎用軽フリゲート、哨戒フリゲート、哨戒艦の３バージョンがあり、ミッション・システムをプラグイン方式としていて、必要に応じて組み替えることでコストを掛けず多種多様な任務に対応できる。全長117m、全幅18m、吃水4.3m、排水量3200トン、満載排水量4000トン。主機はCODAD方式、ディーゼル４基、可変ピッチ・プロペラ２軸推進、最大速力25ノット以上、航続距離6000海里（15ノット）。兵装はフリゲートバージョンなら57-127mm砲１門、30-40mm機関砲２門、CAMM艦対空ミサイル用VLS、艦対艦・艦対地ミサイル用VLSなど。沿岸警備艇バージョンでは40mm機関砲１門、20mm機関砲２門。ヘリ格納庫とヘリ甲板を持ち、NH-90、AW159、UH-60、AW101などの運用が可能。乗員71-106名。バブコック社と組んで31e型フリゲートに提案した。参考：月刊軍事研究3,’18、1,’14

＜ヴェナンゴ＞：AKA-82（攻撃貨物輸送艦）を参照。

＜ヴェニュス＞：フランス海軍ミネルブ級潜水艦Venus。1936年竣工。1942年に自沈した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ヴェネラブル＞：イギリス海軍コロッサス級軽空母Venerable。1945年1月17日竣工（1944年就役？）。1948年4月1日、オランダに売却されてR81カレル・ドールマンとなり、1968年にアルゼンチンに売却されてベインデシンコ・デ・マヨとなった。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊航空ファン11,’11、月刊世界の艦船1,’22

＜ヴェノナ計画＞：アメリカ陸軍SISとイギリス通信傍受機関が1943年から行った、ソ連諜報機関無線通信傍受解読計画。1944年から解読できるようになり、アメリカ人ソ連スパイ349名を探知、アメリカやイギリスで核開発関連情報をソ連に送っていた人物らも判明した。参考：月刊軍事研究11,’09

＜ヴェノナ文書＞：アメリカ国家安全保障局による機密解除で公開された、ヴェノナ計画に関する資料のこと。参考：月刊軍事研究11,’09

＜ヴェノマス＞：D75（護衛艦）を参照。

＜ヴェノム＞：UH-1Y（ヘリ）を参照。

＜ウェブリー＞：ウェブリー＆スコット回転式拳銃を参照。

＜ウェブリー＆スコット回転式拳銃＞：イギリス軍回転式拳銃、通称ウェブリー。Mk.�TからMk.�Wまでのサブタイプがある。中折れ式で、排莢は６発同時に行え、中折れ状態のまま装填可能。全長300mm、銃身長150mm、重量1.1kg。口径11.4mm（0.455インチ）、装弾数６発。作動はシングル及びダブルアクション。1887年に制式化され、第２次大戦まで（1947年まで？）使用された。参考：月刊PANZER8,’02

＜ウェブリー＆スコットＭｋ.�TＮ拳銃＞：イギリス海軍自動式拳銃。1913年に制式化された。銃把の内側に松葉バネが仕込んであり、これでスライドを復座させる。全長220mm、銃身長130mm、重量1.1kg。口径11.4mm（0.455インチ）、装弾数7+1発。作動はブローバック。参考：月刊PANZER8,’02

＜ヴェプル＞：K-157（原潜）を参照。

＜ウェポンアルファ＞：Mk108（爆雷投射機）を参照。

＜ウェポン級＞：イギリス海軍駆逐艦Weapon級。イギリス駆逐艦として初めて缶機缶機の分離配置を採用した。主機は一段減速式オール・ギヤード・タービン、主缶はフォスター・ホイーラー式缶（蒸気性状2.97MPa、398.8℃）。参考：月刊世界の艦船5,’11

＜ウェポン・ベイ＞：Weapon bay、兵器倉。機内に兵器類を収容するためのスペースのことで、主に爆弾を収容する場合には爆弾倉（Bomb bay）という。内装型ウェポン・ベイは複雑な形状の各種兵器を外に出さずに済むため、外部兵装による抵抗増大や飛行性能低下といった問題が無く、クリーン状態並みの性能を発揮でき、RCSも増えないのでステルス化に必須の技術である。搭載スペースが限られるため兵装の小型化または機体の大型化が必要で、ドア開放時の空力干渉や衝撃波といった問題もある。ロケットやミサイルを発射する際には、発射制御技術や、発射炎からの機体防御といった課題が生じる。参考：月刊軍事研究8,’10、4,’11、月刊JWings10,’09別冊付録

＜ヴェラ＞：S-40（潜水艦）を参照。

＜ヴェラ＞：インド海軍スコルペヌ級潜水艦４番艦Vela。2019年5月6日進水。2021年11月25日、就役式典が行われた。参考：月刊世界の艦船2,’22

＜ヴェラ衛星＞：アメリカ空軍と原子エネルギー委員会が開発した核爆発探知衛星。部分的核実験禁止条約に基づく核爆発監視を行うのが主任務である。TRW社で生産され、1960年代半ばから監視任務に就いた。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ヴェラ・ガルフ＞：CVE-111（護衛空母）またはCG-72（イージス巡洋艦）を参照。

＜ヴェラスコ＞：L11（戦車揚陸艦）を参照。

＜ヴェラスコ級＞：スペイン海軍戦車揚陸艦Velasco級。元はアメリカ海軍テレボーン・パリッシュ級戦車揚陸艦である。満載排水量5800トン。兵員400名、戦車18両を搭載可能。L11ヴェラスコ、L12Martin Alvarez、L13の３隻が就役した。参考：月刊世界の艦船2,’87、ミリタリー・バランス1989-1990

＜ヴェラヤート９０＞：イラン海軍がホルムズ海峡で2011年12月24日から10日間実施した演習。参考：月刊世界の艦船3,’12

＜ヴェラルゼ＞：CM21（コルベット）を参照。

＜ヴェラルゼ級＞：ペルー海軍コルベットVelarde級。フランスのSFCM社が設計したもので、社内名称PR-72型のペルー版ということでPR-72P型ともいう。満載排水量560トン。速力34ノット。兵装は76mm単装砲１門、40mm連装機関砲１門、エグゾセ艦対艦ミサイル４基。CM21ヴェラルゼ、CM22 Santillana、CM23 De los Heros、CM24 Herrera、CM25 Larrea、CM26 Sabchez Carrionの６隻が1980-81年に竣工した。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ヴェリーキエ・ルーキ＞：B-587（潜水艦）を参照。

＜ヴェリキー・ウステューク＞：ロシア海軍プロジェクト21631ブヤンＭ型ミサイル艇３番艇Velikii Ustyug。2011年7月27日起工、2014年7月31日造船所公試開始。2015年10月7日、カスピ海からシリアに向けカリブルNKを発射。11月20日、シリアに向けカリブルNKを発射。11月24日、マハチカラに帰港。参考：月刊世界の艦船10,’14、1,’16、2,’16

＜ヴェリキー・ノブゴロド＞：B-268（潜水艦）を参照。

＜ヴェリタス＞：AKA-50（攻撃貨物輸送艦）を参照。

＜ヴェリタス作戦＞：不朽の自由作戦のイギリス軍名称。

＜ヴェリティ＞：D63（護衛艦）を参照。

＜ウェリントン＞：F-69（フリゲート）またはL65（スループ）またはP55（沿岸哨戒艦）を参照。

＜ウェリントン・シリーズ＞：イギリス空軍爆撃機Wellington、ニックネームはウィンピー。1932年に要求が出され、ヴィッカーズ社が開発して1936年6月15日に原型機が初飛行し、1938年10月から配備された。機体構造が特殊でヴィッカーズ社ウエイブリッジ工場でしか製作できず、平時量産や戦時増産に向かないと考えられたため、ハンブデン爆撃機を並行生産している。1945年10月までに各型計11461機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊JWings9,’21、月刊丸4,’13、月刊軍事研究11,’17

　＜ウェリントンＭｋ．�T＞：骨組みは胴体から主尾翼にエンジン架まで細いジュラルミンを金網状に組み合わせた大圏構造という特殊構造を採用しており、軽量ながら強度が高く、外板は羽布で済む、という触れ込みだったが、実戦では焼夷弾頭により羽布が焼失して墜落する事態が多発した。爆弾倉は長さ7mあり、魚雷も積める。主翼は中翼配置の直線テーパー翼。エンジンはペガサス�]�[空冷星型９気筒（1050馬力）双発。参考：月刊JWings9,’21

　＜ウェリントンＭｋ．�TＣ＞：エンジンはペガサス�]�[双発。2685機が生産され、第２次大戦緒戦で主力の座にあった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ウェリントンＭｋ．�U＞：エンジンをマーリン�]液冷Ｖ型12気筒（1140馬力）に換えたもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ウェリントンＭｋ．�V＞：エンジンをハーキュリーズ�]�Tに換えたもの。全長18.54m、全幅26.26m、全高5.31m、全備重量13381kg。エンジンはブリストル製ハーキュリーズ�]�T空冷星型複列14気筒ガソリン（1500馬力）双発、最大速度378km（410km？）、実用上昇限度5810m、航続距離2478km（3500km？）。防御兵装は7.7mm機銃８丁。爆弾2041kg（1980kg？）を搭載できる。乗員６名。参考：月刊JWings9,’21、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ウェリントンＭｋ．�X＞：高々度性能改善型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ウェリントンＭｋ．�Y＞：高々度性能改善型。エンジンはマーリン60（1600馬力）双発。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊JWings9,’21

　＜ウェリントンＭｋ．�[＞：沿岸軍団向け。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ウェリントンＭｋ．�]＞：エンジンをハーキュリーズ18空冷複列14気筒に換えたもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ウェリントンの勝利＞：ベートーベンの楽曲で、大砲を楽器として使用し、188発発射する。参考：MAMOR vol.118

＜ウェルキン・シリーズ＞：イギリス空軍高々度迎撃戦闘機Welkin。1940年初めからウェストランド社で開発され、1942年11月1日に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ウェルキンＭｋ．�T＞：最初の量産型。全長12.68m、全幅21.34m、全備重量7880kg。エンジンはロールスロイス社製マーリン61（1250馬力）双発、最大速度635km、実用上昇限度13430m。固定武装は20mm機関砲４門。乗員１名。67機が生産されたが、初期トラブルの解決を図っているうちにバトル・オブ・ブリテンが終わってしまって出番が無くなり、実戦には使用されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ウェルキンＭｋ．�U＞：レーダー搭載型。1944年に１機が試作された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ウェルシュマン＞：イギリス海軍アブディール級敷設巡洋艦Welshman。1941年竣工。1943年に戦没した。参考：近代巡洋艦史

＜ウェルズ＞：I95（駆逐艦）を参照。

＜ウェルズリー・シリーズ＞：イギリス空軍爆撃偵察機Wellesley。ヴィッカーズ社が自主開発して1935年6月19日に初飛行し、9月に制式採用され、176機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ウェルズリーＭｋ．�T＞：最初の量産型。主翼はアスペクト比が大きく、航続距離が長い。全長11.97m、全幅22.73m、全備重量5070kg。エンジンはブリストル社製ペガサス20（925馬力）単発、最大速度368km、実用上昇限度10100m、航続距離1800km。固定武装は7.7mm機銃２丁。爆弾900kgを搭載できる。乗員２名。第２次大戦時には少数がアフリカに配備されており、1941年まで戦闘に参加した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ウェルズリーＭｋ．�U＞：

＜ウエルセンヘルド＞：プリンス・エグモンド・オブ・リッペ・ウエルセンヘルド。ドイツ空軍夜間戦闘機エースで、51機を撃墜した。最終階級は少佐。参考：月刊丸10,’10

＜ヴェルツラス装置＞：ドイツ軍のパルス・ドップラー検出装置。第２次大戦時に開発された。イギリス空軍爆撃機が撒布するチャフと、爆撃機本隊の速度差を読み取ることができ、FuMG62(39T)レーダーの受信機と組み合わせて使用されている。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ウェル・デッキ＞：Well Deck、凹甲板。前甲板と上甲板の間、または船尾甲板と上甲板の間の主甲板部分で、これらの甲板よりも一段凹んでいるのでこう呼ばれる。参考：米海軍サバイバルマニュアル

＜ヴェルデュン＞：フランス海軍ゲパール級駆逐艦Verdun。1930年竣工。1940年6月13日からヴァード作戦に参加。1942年11月、ツーロンで自沈した。1943年に解体された。参考：第２次大戦のフランス軍艦、月刊世界の艦船2,’18

＜ヴェルト＞：P71（潜水艦）を参照。

＜ウェル・ドック＞：ドック・ウェルを参照。

＜ヴェルトリョートゥイ・ラシィ＞：ロシアのヘリコプター会社。2004年、オボロンプロム傘下企業として創設された。ミルやカモフといったロシアのヘリ産業はほぼ全て参画しており、経営の合理化を図っている。参考：月刊軍事研究10,’10

＜ヴェルナー・シュローア＞：シュローア（ドイツ空軍エース）を参照。

＜ヴェルナー・メルダース＞：メルダース（ドイツ空軍エース）を参照。

＜ヴェルバ＞：9K333（携SAM）を参照。

＜ウェルプ＞：R37（駆逐艦）を参照。

＜ヴェルホツリエ＞：K-51（戦略原潜）を参照。

＜ウェレス＞：DD-628（駆逐艦）を参照。

＜ヴェレビト＞：P-01（潜水艦）を参照。

＜ウェレンザス＞：F-073（フリゲート）を参照。

＜ウェレンザス級＞：赤道ギニア海軍フリゲートWele-Nzas級（ウェレ・ヌザ級？）。ウクライナの協力で設計し、ブルガリアで船体を建造、赤道ギニアで艤装したらしい。船型はステルス性を考慮しており、船体幅一杯の上構とタワーマストを持つ。後甲板はヘリ甲板だがヘリ格納庫は無い。全長107m、幅14m、吃水3.7m、満載排水量2500トン。主機はディーゼル４基、２軸推進、速力25ノット。兵装は76mm単装砲AK-176が１門（前甲板）、122mmロケットランチャー２基（艦橋前方両舷）、30mm近接防御兵器AK630Mが２基。F-073ウェレンザスが2014年に就役した。参考：月刊世界の艦船3,’16、10,’17、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ヴェロス＞：D-16（駆逐艦）を参照。

＜ヴェロックス＞：D34（護衛艦）を参照。

＜ヴェロニカ＞：K37（コルベット）またはPG-62（コルベット）を参照。

＜ヴェン＞：M76（掃海艇）を参照。

＜ヴェンジフル＞：P86（潜水艦）を参照。

＜ヴェンジャンス＞：71（軽空母）またはA-31シリーズ（攻撃機）またはS-31（潜水艦）を参照。

＜ウェンスレイデイル＞：L86（駆逐艦）を参照。

＜ヴェンチャラー＞：M08（掃海艇）を参照。

＜ヴェンチャラー級＞：イギリス海軍掃海艇Venturer級。1978年に徴用した漁船を深々度掃海艇に改造したものである。船体は鋼製だが、深々度機雷が相手なので心配は要らない。全長39.9m、幅8.9m、吃水3.9m、総トン数392トン。主機はディーゼル、出力2000馬力、速力14ノット。M08ヴェンチャラーとM07セント・デイヴィッドが就役した。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ヴェンチュラ＞：P68（潜水艦）を参照。

＜ウェンチョウ＞：526（フリゲート）を参照。

＜ウォアホーク＞：アメリカ海軍上陸兵員輸送艦。1945年1月10日、リンガエン湾付近で特攻艇の攻撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ヴォイェヴォーダ＞：RS-20V（ICBM）を参照。

＜ヴォイジャー級＞：オーストラリア海軍駆逐艦Voyager級。全長118.6m、満載排水量3888トン。速力30.5ノット。兵装は114mm連装砲３基、533mm魚雷５連装発射管１基、AS Mk10リンボー対潜迫撃砲１基。ヴァンパイアなど３隻が就役した。参考：月刊世界の艦船4,’14

＜ヴォイスコビッツ農場の戦い＞：第２次大戦独ソ戦時の1941年8月19日、レニングラード近郊のヴォイスコビッツ農場に、ドイツ北方軍集団第４装甲集団第８装甲師団の１個戦車大隊が進出した。防衛するのはソ連第１戦車師団の１個中隊KV-1重戦車５両で、中隊長車１両を囮にして一本道でのアンブッシュ攻撃を仕掛け、射距離150mで砲撃を開始。中隊長が命中弾135発を浴びながらドイツ戦車16両を破壊するなど、中隊全体で戦車43両を撃破し、撃退している。参考：月刊丸4,’13、月刊グランドパワー8,’00

＜ウォーアート＞：フライトジャケットの背中にパイロットが描いたオリジナルの絵。エースパイロットの背中に必ずウォーアートあり、と言われた。参考：月刊JWings11,’00

＜ウォー・アール＞：イギリス戦時標準船War Earl。第１次大戦時の戦時標準船で、カナディアン・ヴィッカーズ社が建造し、1918年8月に竣工した。垂線間長115.93m、幅14.83m、深さ9.06m、満載吃水7.429m、総トン数4246トン、重量トン数7211トン。主機は三連成レシプロ蒸気機関１基１軸2600馬力、航海速力９ノット、最大速力10ノット。1919年にユニオン・キャッスル・メール汽船に売却されてロシス・キャッスルとなり、その後売船されてウムラジに、更に売却されてカムデンヒルに改称、1937年に北川産業海運が購入して北壽丸（Hokuju maru）になった。太平洋戦争中は船舶運営会が運航し、1953年に大阪造船所が購入、1962年に売却されて解体された。参考：月刊世界の艦船8,’22

＜ウォー・イーグルス＞：VP-16（哨戒飛行隊）を参照。

＜ウォーウィック＞：D25（護衛艦）を参照。

＜ウォーウィック・シリーズ＞：イギリス空軍多用途機Warwick。ウェリントン爆撃機の改良型として1935年からヴィッカーズ社が爆撃機として開発し、1939年8月13日に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ウォーウィックＡＳＲ．１＞：洋上航空救難機型。1943年1月に洋上航空救難機への転用が決まり、1943年8月に就役し、275機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ウォーウィックＧＲ．２＞：哨戒機型。133機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ウォーウィックＣ．３＞：輸送機型。100機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ウォーウィックＧＲ．５＞：レーダー搭載哨戒機型。全長22.02m、全幅29.48m、全備重量22750kg。エンジンはブリストル製セントーラス７（2520馬力）双発、最大速度465km、実用上昇限度5800m、航続距離4800km。防御兵装は12.7mm機銃３丁と7.7mm機銃４丁。爆弾900kgを搭載できる。乗員６名。210機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ウォーウィックＡＳＲ．６＞：洋上航空救難機型。95機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ウォーカー＞：D27（護衛艦）またはDD-517（駆逐艦）を参照。

＜ウォーカー＞：ウォルトン・Ｈ・ウォーカー。1889年生まれ。1912年、ウエストポイント士官学校卒。第１次大戦時、アメリカ陸軍の機関銃隊に従軍。第２次大戦では第３軍第20軍団長次いで第４機甲軍団長となり、パットン将軍の下で指揮を執った。勇猛果敢な指揮で兵士からはブルドッグというニックネームを付けられたが、仲間内ではジョニーというニックネームで呼ばれた。朝鮮戦争勃発時は日本駐留の第８軍司令官で、釜山橋頭堡の固守に奮闘している。機動防御を行うため、地雷防御用の装甲を貼り付けたジープで前線を走り回り、「赤い警告灯とサイレン付きの旅回りサーカス」と揶揄される程だった。中国軍のクリスマス攻勢を受けて退却中の1950年12月23日、ジープで部隊視察中に交通事故により死亡した。死後の1951年に大将に昇格している。参考：朝鮮戦争（下）、月刊軍事研究3,’16

＜ウォーカー・ブルドッグ＞：M41シリーズ（軽戦車）を参照。

＜ウォーカー・マヒューリン＞：マヒューリン（アメリカ軍エース）を参照。

＜ヴォーキアクム・カウンティ＞：LST-1162（戦車揚陸艦）を参照。

＜ウォーキー・トーキー＞：AN/VRC-3（無線機）を参照。

＜ウォーク＞：DD-416（シムス級駆逐艦）またはDD-723（アレン・Ｍ・サムナー級駆逐艦）を参照。

＜ヴォークラン＞：フランス海軍ヴォークラン級駆逐艦Vauquelin。1933年竣工。1942年にツーロンで自沈した。後に浮揚・解体された。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ヴォークラン級＞：フランス海軍駆逐艦Vauquelin級。全長129.3m、幅11.8m、吃水5m、基準排水量2441トン。主機は蒸気タービン、出力64000馬力、速力36ノット。兵装は13.8cm単装砲５門、37mm機関砲４門、55cm魚雷単装発射管７門。1928-29年計画で建造され、ヴォークラン、ケルサン、カサール、タルテュ、マイレ・ブレゼ、シュヴァリエ・ポールの６隻が1933-34年に竣工した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ウォーゲーム＞：図上演習を参照。

＜ウォーケシャ＞：AKA-84（攻撃貨物輸送艦）を参照。

＜ヴォーゲルゲザング＞：DD-862（駆逐艦）を参照。

＜ウォー・サービス・シェブロン＞：オーバーシーズ・サービス・ストライプ（袖章）を参照。

＜ヴォージ＞：DE-1047（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウォー・ショット＞：実弾のこと。参考：月刊航空ファン8,’17

＜ウォースパイト＞：03（戦艦）またはS-103（潜水艦）を参照。

＜ウォーターアップ＞：日本海軍士官のスラングで、水揚げのこと。参考：帝国陸海軍事典

＜ウォーター級＞：イギリス海軍水船Water級。全長40.1m、幅7.5m、吃水2.4m、総トン数285トン。主機はディーゼル、出力600馬力、速力11ノット。乗員11名。ウォーターフォール、ウォーターシェド、ウォータースポウト、ウォーターサイド、ウォーターコース、ウォーターフォウル、ウォーターマンの７隻が1967-78年に竣工した。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ウォーターコース＞：イギリス海軍ウォーター級水船Watercourse。1974年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ウォーターサイド＞：イギリス海軍ウォーター級水船４番船Waterside。1968年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ウォータージェット＞：船舶の推進方式の１つ。タービンポンプで吸い込んだ水をダクト内のインナープロペラで加速し、ノズルから噴射して推進する。バケットで水流を偏向すれば変針や後進が可能で、舵が要らず、低速航行やクラッシュ・アスターンの際にも針路を保てる。ダクト内の高圧環境でプロペラを回転させるのでキャビテーションの心配が無く、プロペラ関連の船体突起物を廃することができ、浅海での運用が可能で、操縦性が良い。プロペラは高速回転しているので推進効率が低く、低速時の燃費が悪く、急旋回などで横滑りすることがあり（防止のためフィンを付けたりする）、異物を吸い込むと壊れ、価格が高いのが欠点。1661年には特許が取得されたが、実用に足りる推進効率が出たのは第２次大戦後のことである。参考：図解雑学　船のしくみ、月刊世界の艦船7,’11、12,’14、図解船の科学、日本の防衛戦力Part3

＜ウォーターシェド＞：イギリス海軍ウォーター級水船Watershed。1967年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ウォーターズ＞：APD-8（高速輸送艦）またはDD-115（駆逐艦）またはT-AGS-45（測量艦）を参照。

＜ウォーターズ級＞：アメリカ海軍測量艦Waters級。潜水艦用航法システム試験やSLBM発射試験の観測支援を主任務とし、無人潜水船運用装置、曳航式海中音響測定装置などを装備する。全長138.7m、満載排水量12200トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、EMD発電機（2500kW）５基・推進用電動機（3400馬力）２基、２軸推進、航続距離6500海里（12ノット）、滞洋活動日数30日。T-AGS-45ウォーターズが竣工した。参考：月刊世界の艦船5,’91、月刊軍事研究3,’16

＜ウォータースポウト＞：イギリス海軍ウォーター級水船Waterspout。1967年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ウォーター・バッファロー＞：LVT（水陸両用車）またはLVT-2（水陸両用車）またはLVT(A)-2（水陸両用装甲車）を参照。

＜ウォーターフォウル＞：イギリス海軍ウォーター級水船Waterfowl。1974年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ウォーターフォール＞：イギリス海軍ウォーター級水船Waterfall。1967年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ウォーターボンバー＞：P4Y対潜哨戒機ファミリーを参照。

＜ウォーターマン＞：DE-740（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウォーターマン＞：イギリス海軍ウォーター級水船Waterman。1978年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ウォーターライン＞：吃水線を参照。

＜ヴォーティガーン＞：D37（護衛艦）を参照。

＜ヴォーテックス＞：P87（潜水艦）を参照。

＜ウォーデン＞：CG-18（巡洋艦）またはDD-352（駆逐艦）を参照。

＜ウォード＞：APD-16（高速輸送艦）またはDD-139（駆逐艦）を参照。

＜ヴォートゥール＞：S.O.4050（戦闘爆撃機）を参照。

＜ヴォートゥール＞：フランス海軍エーグル級駆逐艦Vautour。1931年竣工。1940年6月13日からヴァード作戦に参加。1942年11月にツーロンで自沈した。1944年に戦没した。参考：第２次大戦のフランス軍艦、月刊世界の艦船2,’18

＜ヴォート・エアロスペース＞：アメリカの航空機会社。1992年にLTV社ヴォート・エアロスペースがLTV社から独立したものである。ヴォート・エアクラフト・カンパニー、ヴォート・エアクラフト・インダストリーを経て1994年にノースロップ・グラマン社の傘下となった。1999年、投資会社のカーライル・グループが株式を取得してヴォート・エアクラフト・インダストリーズになった。2010年6月、トライアンフ・グループに売却されてトライアンフ・エアストラクチャー社ヴォート・エアクラフト部門になった。参考：月刊JWings7,’15、7,’19

＜ウォートホッグ＞：A-10シリーズ（攻撃機）を参照。

＜ウォートホッグ＞：イギリス陸軍連結式装軌車両Warthog。シンガポール・テクノロジー・キネティクス社製。BvS10をアフガニスタン作戦に投入するには防御力と機動力に不安があったため、後継として2008年11月に採用した。２連式で、前部車両のルーフにMk3自衛用兵装マウント（防楯付き）、前面上部両側に発煙弾発射機を装備する。装甲を追加して耐地雷能力を持たせたため、重量が２トン増え、これに合わせてサスペンションを強化した。戦闘重量16トン。ペイロード５トン。兵員輸送型・指揮車型・回収車型・野戦救急車型計115両を2009年12月から導入して王立近衛竜騎兵連隊に配備し、2010年9月に引き渡しを完了する予定だったが、改修に時間が掛かり、2011年5-6月に完了した。2010年頃からアフガニスタン作戦に投入する予定だったが、配備部隊が結局アフガニスタン作戦には派遣されず、緊急作戦要求契約による調達のため長期的な整備計画も無く、2013年のアフガニスタン作戦終了後は第32・第47砲兵連隊無人機部隊にBv206の後継として配備する予定もあったが、そのまま2015年10月に退役した。参考：月刊軍事研究12,’11、10,’10、2,’11、9,’09、8,'16

＜ウォーニングスター＞：EC-121M（電子偵察機）を参照。

＜ヴォーバン＞：フランス海軍ゲパール級駆逐艦Vauban。1931年竣工。1940年6月13日からヴァード作戦に参加。1942年11月にツーロンで自沈した。参考：第２次大戦のフランス軍艦、月刊世界の艦船2,’18

＜ウォーファイティング＞：Warfighting。アメリカ海兵隊が1989年3月6日に発布した艦隊海兵隊部隊教令FMFM1（Fleet Marine Force Manual 1）のこと。これは士官向けだったが、1997年6月10日に改訂版の海兵隊ドクトリン出版物MCDP1（Marine Corps Doctrinal Publication）となり、全海兵隊員を対象としたものとなった。アメリカ海兵隊にとっての戦争を解説しており、考え方の指針であって、具体的な手法などは記載されていない。参考：月刊軍事研究5,’17

＜ウォーホーク＞：P-40シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ウォーホークス＞：VFA-97（戦闘攻撃飛行隊）を参照。

＜ウォーホッグ＞：ATTC海外シリーズ（装甲車）を参照。

＜ウォーメイト＞：ポーランドのWBエレクトロニクス社が開発した徘徊型兵器（自爆マイクロUAV）。ミサイルの弾体に高翼配置・直線翼の主翼とＶ字尾翼をくっつけたような形状で、自前のセンサーにより戦車や装甲車を捜索し、無線指令で突入して爆破する。全長1.1m、全幅1.4m、離陸重量5kg。行動半径10km、滞空時間30分。１機12000ドル。某紛争当事国２カ国から相当数の発注を受けたらしい。参考：月刊JWings8,’16、7,’22

＜ウォーメイト海外シリーズ＞

　＜ウォーメイト（ウクライナ軍）＞：ウクライナ軍徘徊型兵器。ウクライナ戦争開戦後に引き渡され、早速実戦投入された。参考：月刊JWings7,’22

＜ウォーラー＞：SSG-75（潜水艦）を参照。

＜ウォーラス＞：S08（ポーパス級潜水艦）を参照。

＜ウォーラス・シリーズ＞：イギリス空海軍複葉水陸両用飛行艇Walrus（セイウチ）。元はスーパーマリン社が開発して1933年6月21日に初飛行したオーストラリア空軍向けシーガル�X艦載水陸両用飛行艇で、1935年8月にイギリス海軍が仕様2./35として発注、初号機は1936年3月に初飛行した。汎用性があり便利で、イギリス空軍にも沿岸航空隊向け救難飛行艇として1941年10月から配備され、1944年1月までに各型計746機が生産されて飛行艇・水陸両用機として世界一の生産機となった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、近代巡洋艦史、月刊JWings10,'15

　＜ウォーラスＭｋ．�T＞：最初の量産型。艇体は全金属製で、カタパルト射出が可能。尾輪式降着装置も備えており、空母飛行甲板での発着艦や陸上基地への離着陸もできる。主脚支柱は胴体側面に取り付けられており、外側引き込みで、タイヤは下翼下面に収まるが、カバーは無いので剥き出しになる。尾輪は固定式。主翼は複葉で後方折り畳み式、木金混合骨組み羽布張りで、下翼外翼部下面に浮きが付く。エンジンは波飛沫を避けるため胴体上面と上翼の間に収まっており、推力線を右に傾けてトルクを打ち消した。水平尾翼は垂直尾翼半ばから出ており、前後に支柱１本ずつが付く。全長11.35m、全幅13.97m／5.3m（主翼折り畳み時）、全高4.65m、全備重量3266kg。エンジンはブリストル製ペガサス�U／�Y空冷星型９気筒ガソリン（775馬力）単発、プロペラはプッシャー式木製固定ピッチ４翅、最大速度217km、航続距離966km。防御武装は7.7mm機銃2-3丁。爆弾345kgを搭載可能。乗員３名。スーパーマリン社で1935-39年末に285機（1935-36年に216機？）が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊JWings1,'21、10,’15

　＜ウォーラスＭｋ．�U＞：スピットファイア戦闘機で忙しくなったスーパーマリン社に代わって1940年からサンダース・ロウ社が生産したもの。艇体を木製に換え、エンジンを強化している。主に救難用として使用された。全長11.46m、全幅13.97m、全高4.65m、全備重量3266kg。エンジンはブリストル社製ペガサス�Y空冷星型９気筒ガソリン（775馬力）単発、プロペラはプッシャー式、巡航速度153km、最大速度217km、実用上昇限度5640m、航続距離970km。防御武装は7.7mm機銃ヴィッカーズＫ３丁。爆弾・爆雷345kgを搭載可能。乗員4-5名。参考：月刊JWings10,'15、1,'21、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ウォーリア＞：ER/MP-UAS（無人機）またはSF.260W（練習機）を参照。

＜ウォーリア＞：イギリス海軍コロッサス級軽空母10番艦Warrior。1946年就役。1962年、アルゼンチン海軍に引き渡されてインデペンデンシアになった。参考：月刊世界の艦船6,’18、月刊JWings8,’21

＜ウォーリア・シリーズ＞：イギリス陸軍歩兵戦闘車FV510 Warrior。FV432の後継で、BMP-1歩兵戦闘車に対抗すべく1970年代初めからGKNディフェンス社が開発した。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊PANZER5,’01

＜ウォーリア＞：比較的大型の箱形車体に２名用砲塔を搭載する。アルミニウム合金装甲製で、内部にはライナーが張られており、14.5mm弾や155mm榴弾弾片に抗堪できるとされる。車体前部右が機関室、左が操縦席、中央が戦闘室、後部が兵員室。兵員室上面ハッチ前方左右には視察用の全周旋回式ペリスコープが１基ずつある。ガンポートは無い。兵員室には左に３名、右に４名の歩兵が向かい合わせに座る。主砲は30mmラーデン機関砲L21A1（250発）で、砲安定化装置は無く、基本的にBMP-1歩兵戦闘車を相手にする事を考えており、対戦車戦闘は戦車と下車歩兵に任せる。同軸機銃は7.62mmチェインガンL94A1（2000発）。砲塔上面に車長用ハッチと砲手用ハッチがあり、それぞれの前方にレイバン昼夜間映像照準システムを１基ずつ、車長用ハッチと砲手用ハッチの間に全周旋回式ペリスコープを１基、砲塔上面側後部に固定式ペリスコープを７基装備する。全長6.34m、全幅3.03m、全高2.79m、重量28トン。エンジンはパーキンス社製CV-8TCAV-8液冷８気筒ディーゼル（550馬力）、トランスミッションはパーキンスX-300-4Bトルクコンバータ付きオートマチック（前進４速、後進２速）、最大速度75km、燃料搭載量770リットル、航続距離660km。乗員３名＋搭乗歩兵７名。1986年1月に量産を開始、1987年5月に最初の車両が引き渡され、1053両が完成した。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、2,’05、月刊PANZER8,’03、5,’01、月刊軍事研究7,’97、1,’09

＜ウォーリア増加装甲型＞：湾岸戦争時から、車体前面・側面にチョーバムアーマーがボルト止めされた。戦闘重量28トン。車体上部右寄りにミラン対戦車ミサイルを搭載したものが105両作られている。チャレンジャー戦車の粘着榴弾の誤射を受けた時に増加装甲は吹き飛ばされたが、本体はほぼ無傷だったらしい。コソボ紛争ではRPG-7対戦車ロケットの直撃を喰らったが、やはり本体は無傷だった。1999年から履帯をTR30シングルピンに換装している。コソボ紛争以降は、市街戦でのワイヤートラップに対抗するため、主砲防楯右側面などに手製のワイヤーカッターを取り付けたり、車長・砲手用サイト前面に金網を付けたりした。2003年からレイバン照準システムの換わりに車長用モニター、液晶ディスプレイ、砲手用熱線サイト、レーザー測距器などを備えるBGTIシステムを装備している。イラク戦争以降はスラット装甲キットを装着した。参考：月刊PANZER5,’01、12,’04、10,’99、月刊グランドパワー2,’05

＜デザート・ウォーリア＞：中東向けDesert Warrior。チョーバムアーマーを標準装備し、LAV-25と同じ砲塔（25mmチェインガンとTOW対戦車ミサイル搭載）に換装、空調・NBC防護装置を強化している。クウェート陸軍が1993年に採用した。参考：月刊PANZER5,’01、月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ウォーリアＦＬＩＰ＞：FLIPは強化改修計画の略。BAEシステムズ社（ウォーリアABSV）、フィンメカニカUK社、ロッキード・マーチン社、ジェネラル・ダイナミクスUK社が参加しているが、ジェネラル・ダイナミクスUK社は2008年後半に撤退した。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ウォーリアＴＥＳ（Ｈ）＞：緊急作戦要求による70カ所の改良を施したもので、BAEシステムズ・グローバル・コンバット・システムズ社の指導によりDSG（Defence Support Group）の施設で実施された。車体下部装甲、傾斜装甲、砲塔周囲スラット装甲といったモジュラー装甲を装着し、IEDジャマー２基を搭載、ERAも追加できるようにしてある。重量増に対応してサスペンション、トランスミッション、ブレーキも改良した。最大総重量40トン。3000万ポンドで70両が改造され、マーシアン連隊第３大隊やザ・ライフルズ第５大隊に配備されてアフガニスタンに送られた他、イギリス本土で訓練部隊に配備されたものもある。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ウォーリアＷＣＳＰ＞：WCSPはWarrior Capability Sustainment Program（ウォーリア近代化計画）の略。主砲を40mmCTWSに換装し、砲安定化装置を装備して走行間射撃能力を得る。ウォーリアモジュラー防御システムWMPSの導入や、ウォーリア電子機器改修WEEAも実施される。既存のウォーリア575両のうち449両が改修される予定。BAEシステムズ社とロッキード・マーチンUKインシス社が受注を争い、前者は2009年11月17日、後者は翌18日にイギリス国防省に対して提案を行い、後者が契約を獲得した。2017-18年にテストを行い、第１バッチとして歩兵戦闘車７両、指揮車２両、回収車MRVR１両、戦闘回収車MCRV１両、砲兵観測車MAOV１両の計12両を改修する。参考：月刊軍事研究11,’09、5,’10、10,’10、4,’12、4,’17

＜ウォーリアＡＢＳＶ＞：イギリス陸軍計画近代化改修型。イギリスのBAEシステムズ社、フランスのBourges社、フランスのGIATインダストリーズ社が共同設立したCTAI社が試作した。砲塔を新型のMTIP2（Manned Turret Integration Programme 2）とし、主武装を40mmCTWSに換え、FCSや防御力を向上し、砲安定化装置を導入する。2007年末に自社資金で試射を行った。参考：月刊グランドパワー9,’04、月刊軍事研究2,’03、3,’09

＜ウォーリア・ファミリー＞

　＜ＦＶ５１１＞：歩兵指揮車。大隊指揮用と中隊指揮用の２種（＋小隊用の３種？）がある。車体右前面の補助ヒーター用ルーバーを廃止し、その位置に小型発電機を搭載した。砲塔上面後部のペリスコープを外し、アンテナ基部を増設している。兵員室には折り畳みテーブル２枚、兵員用シート４脚、地図ボード、無線機（大隊指揮用はVRC353無線機２基とPRC321無線機１基、中隊指揮用はVRC353無線機２基とPRC320無線機１基。乗員６名（車長、操縦手、砲手、無線手３名）。84両が生産された。参考：月刊グランドパワー2,’05、ウォーマシン・レポートNo.26

　＜ＦＶ５１２＞：ウォーリアMRVRを参照。

　＜ＦＶ５１３ＭＣＲＶ（Ｒ）＞：機械化回収車両（修理）。FV432ベースの回収車ではウォーリアの回収に力不足であり、新たに開発された。参考：月刊PANZER5,’01

　＜ＦＶ５１４＞：ウォーリアOPV（観測指令車）を参照。

　＜ウォーリアＬＭＴ１０５＞：アルビス・ヴィークル社が自社開発した火力支援用軽戦車。ウォーリアの車体に南アフリカLIW社製LMT105砲塔を搭載したものである。車体はアルミ装甲のままだが、必要に応じて増加装甲を取り付け可能。下部転輪はダブルタイプ片側６組、サスペンションはトーションバー式である。砲塔は防弾鋼板の全溶接製で、二軸安定化されたLIW社製51口径105mm低反動ライフル砲GT7/51と、暗視装置内蔵の車長・砲手用安定化照準器を装備する。エンジンはパーキンス・エンジン製コンダーCV-8TCA水冷Ｖ型８気筒ディーゼル（600馬力）、トランスミッションはX-300-4Bオートマチック（前進４速、後進２速）。参考：世界AFV年鑑2002-2003

　＜ウォーリアＭＲＶＲ＞：修理・回収車型FV512。砲塔を外して車体左に吊り上げ能力6.5トンのクレーンを搭載し、車体後面左に固定用ジャッキを装備、ウインチも追加した。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊軍事研究1,’09

＜ウォーリアＯＰＶ＞：観測指令車FV514。マルコーニ社製野戦砲兵交戦システムBATESを搭載し、車体左後方にMSTAR捜索・監視レーダーシステム用センサーマストを装備、砲塔後部にアンテナ２本を追加し、車体右前部にフード付きルーバーをいくつか装着した。機関砲は外してダミー砲身に変更してあり、同軸機銃はそのまま積んでいる。参考：月刊グランドパワー2,’05、月刊PANZER11,’01、6,’03、月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ウォーリア偵察車ステルス型＞：イギリスのGKN社がIDEX97に展示したステルス偵察車。車体前側面をステルス形状とし、RAM無しでも高度なステルス性を持つとされ、音響や赤外線放出も抑制した。伸縮式センサーマストにTVカメラ、赤外線暗視装置、戦場監視レーダー、レーザー測距器を搭載する。NBC防護装置とIBISを標準装備し、72時間連続運用が可能。戦闘重量27トン。エンジンはパーキンス製V8ディーゼル（650馬力）、最大速度90km、航続距離700km。乗員３名（車長、操縦手、砲手兼偵察員）。参考：月刊軍事研究

＜ウォーリア＞：インドのHALが開発している戦闘用無人機CATS（Combat Air-Team System）。ステルス形状で、電子光学センサーとAESAレーダーを搭載し、ウェポンベイにSAAW飛行場攻撃兵器やALFA-S徘徊型弾薬を積み、機外に空対空ミサイルを装備でき、Su-30MKI戦闘機やテジャス戦闘機と有人無人チーム化する。エンジンはインド国産のターボファン双発、戦闘行動半径350km。自爆攻撃なら800km以上先まで届く。2022年2月のエアロ・インディアでモックアップが展示された。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ウォーリア７１０＞：アイ・ロボット社の装軌式無人車両。パック・ボット510の拡大型で、100kgの物体を持ち上げたり、乗用車を牽引したりできる。全長889mm、全幅768mm／540mm（フリッパー無し）、全高457mm、全備重量157.4kg。最大速度12.9km。遠隔操作可能距離800m。東日本大震災の福島第一原発事故に投入された。参考：月刊軍事研究7,’12、12,’11

＜ウォーリントン＞：DD-383（サマーズ級駆逐艦）またはDD-843（ギアリング級駆逐艦）を参照。

＜ウォールアイ・シリーズ＞：アメリカ軍の滑空誘導爆弾AGM-62 Walleye、別名MKX。AGM-12ブルパップの後継としてアメリカ海軍が1962年から開発し、1966年に実用化、1967年3月にベトナム戦争で使用された。参考：U.S.ウェポンハンドブック、アメリカの核兵器

　＜ウォールアイ＞：誘導はジャイロ安定化TVカメラによる光電子誘導方式で、コクピットに送られた映像を射手が見て目標を指定する発射前ロックオンにより目標に命中する。弾体中央からテイルコーン直前にかけて滑空用デルタ安定翼４枚が付いていて、その後端に可動翼がある。テイルコーン最後部にラムエアタービン・プロペラを持つ。地上では頭部に半球形の保護用ノーズシュラウド、尾部に円筒形のラムエアタービン保護用カバーを取り付ける。全長3.44m、直径0.381m、翼スパン1.14m、重量500kg、弾頭重量385kg。参考：U.S.ウェポンハンドブック、ワイルドウエポン、ザ・マーチ17号、月刊JWings1,’13

　＜ウォールアイＥＲ＞：射程延伸型、海軍制式名称Mk3。参考：月刊JWings1,’13

　＜ウォールアイＥＲ／ＤＬ＞：データリンク装置付き長射程型、海軍制式名称Mk21/Mk22。1970年代に開発された。滑空翼の面積を拡大し、データリンクを付加して発射後ロックオンを可能としている。全長3.38m、弾体直径0.396m、最大幅1.39m、重量510kg。参考：月刊JWings4,’01、U.S.ウェポンハンドブック

　＜ウォールアイＭｋ６Ｍｏｄ０＞：ウォールアイER/DL（ウォールアイ�U？）の核弾頭搭載型。海軍で1970年に実用化され、空軍も採用した。全長3.45m、直径0.38m、翼スパン1.14m、重量506kg。弾頭はW72（100キロトン）。射程12km。1979年に退役・除籍された。参考：アメリカの核兵器、U.S.ウェポンハンドブック、核兵器図鑑

　＜ウォールアイＥＲ／ＤＬ／ＤＰＳＫ＞：DPSKはデジタル移送偏移変調の略で、海軍制式名称Mk29/Mk34。参考：月刊JWings1,’13

　＜ウォールアイ�U＞：2000ポンド弾頭型、海軍制式名称Mk5/Mk13/Mk17。全長4.04m、直径0.457m、翼スパン1.3m、重量1061kg、弾頭重量900kg。参考：ザ・マーチ17号、U.S.ウェポンハンドブック、月刊JWings1,’13

　＜ウォールアイ�UＥＲ／ＤＬ＞：ウォールアイ�Uのデータリンク装置付き長射程型、海軍制式名称Mk23。全長4.03m、直径0.46m、翼スパン1.29m（1.737m？）、重量2340ポンド（1061kg）、うち弾頭重量1900ポンド（862kg）。射程は高度によるが、最大24海里。参考：U.S.ウェポンハンドブック、世界軍用機年鑑1990-91

　＜ウォールアイ�UＥＲ／ＤＬ／ＤＰＳＫ＞：海軍制式名Mk37。参考：月刊JWings1,’13

＜ウォール・イン・スペース＞：子弾収容兵器により命中率を改善させる方法のこと。下手な鉄砲も数打ちゃ当たる。参考：攻撃ヘリコブラ＆アパッチ

＜ヴォールシュ級＞：オランダ海軍潜水艦。全長67m、水中排水量2800トン。運用深度300m超。兵装は533mm魚雷発射管４門。参考：月刊軍事研究1,’98

＜ウォールフラワー＞：K44（コルベット）を参照。

＜ウォールラス＞：SS-35（Ｋ級潜水艦）またはSS-431（テンチ級潜水艦、初代）またはSS-437（テンチ級潜水艦、２代目）を参照。

＜ウォーレス＞：L64（嚮導駆逐艦）を参照。

＜ウォーレス・L・リンド＞：DD-703（駆逐艦）を参照。

＜ヴォーレックス�V＞：フランス製Ｅ／Ｆバンド早期警戒管制レーダー。イラクにも配備されていた。参考：月刊軍事研究2,’03

＜ウォーレン・ヤング翼＞：結合翼を参照。

＜ウォーローズ＞：HSL-51（軽対潜ヘリ飛行隊）またはHSM-51（海洋戦闘ヘリ飛行隊）またはVMFAT-501（海兵戦闘攻撃訓練飛行隊）またはVMF(AW)-451（海兵全天候戦闘飛行隊）を参照。

＜ウォーロック＞：アメリカ軍の電波妨害装置。ラジコン・携帯電話起爆型IEDを無効にするため、民間会社に委託して開発した。ウォーロック・グリーンとウォーロック・レッドの２種がある。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ウォー・ワゴン＞：M54シリーズ（トラック）を参照。

＜ウォカースパイ事件＞：アメリカ海軍退役軍人による、アメリカ海軍潜水艦作戦のソ連への漏洩事件。これをきっかけにソ連は潜水艦の静粛性向上に務めた。参考：月刊丸8,’98

＜ウオサオ級＞：渦掃級（掃海艇）を参照。

＜ヴォシュ級＞：モスキート級（哨戒艇）を参照。

＜ウォシュバーン＞：AKA-108（攻撃貨物輸送艦）を参照。

＜ヴォストーク２００５＞：ロシア軍が2005年に実施した演習で、ヴォストークは東方の意。極東軍管区、太平洋艦隊、国境警備隊などから人員5000名以上が参加した。参考：月刊軍事研究10,’10

＜ヴォストーク２００８＞：ロシア軍が2008年に実施した演習。極東軍管区やシベリア軍管区などから8000名以上が参加した。参考：月刊軍事研究10,’10

＜ヴォストーク２０１０＞：ロシア軍が2010年6月29日から7月8日に行った軍事演習。シベリアから極東までの演習場18カ所と日本海において、極東軍管区（第39独立迫撃砲旅団など）・シベリア軍管区（第74自動車化歩兵旅団、第５戦車旅団）・沿ウラル・ヴォルガ軍管区（第28自動車化歩兵旅団の１個大隊）の陸軍部隊、太平洋艦隊、北洋艦隊、黒海艦隊、空軍部隊、戦略ロケット軍、国境警備隊など人員20000名、艦船30隻、航空機70機（Su-27戦闘機、MiG-31戦闘機、Su-34戦闘機、Su-24M戦闘機、Su-25攻撃機、Tu-95MS爆撃機、Tu-22M3爆撃機、A-50早期警戒管制機、海軍Tu-142MZ哨戒機、Il-38哨戒機など）、装甲戦闘車両・軽車両2500両（空軍S-300地対空ミサイル・9M38-M1ブークM1地対空ミサイル含む）が参加して実施された。また、オブザーバーとして中国とベラルーシが参加している。空軍は防空演習、対地攻撃訓練、電子妨害訓練を行った。北洋艦隊巡洋艦ピョートル・ヴェリキー、黒海艦隊巡洋艦モスクワが日本海まで航行し、太平洋艦隊駆逐艦アドミラル・トリブツ及びアドミラル・ヴィノグラードフとの合同演習を実施した。海軍歩兵部隊は択捉島で上陸作戦演習を試行。新型旅団指揮統制システム、長距離機動、より実戦に近い訓練想定などのテストは好調だったという。極東軍管区では自動車化歩兵旅団、独立迫撃砲旅団、ロケット旅団などが緊急警報に基づいて出動し、内的脅威を殲滅するという訓練を行った。シベリア軍管区では大規模兵站演習や渡河・架橋訓練を実施。沿ウラル＝ヴォルガ軍管区では１個大隊戦闘グループを人員だけIl-76MD輸送機により5905km先の極東軍管区まで運び、現地の武器・装備修理保管基地にストックされている兵器を使用して戦力として運用するという長距離迅速展開訓練が行われたが、ストックされている兵器が旧式で、完熟訓練を行わないと運用できないという欠点が判明した。ロシア参謀総長は仮想敵を想定したものではないとしているが、有事リスクの高い朝鮮半島、北方領土問題を抱える日本、跨越2009演習などで脅威認識が高まりつつある中国あたりを睨んだものらしい。参考：月刊軍事研究10,’10、月刊世界の艦船8,’10

＜ヴォストーク２０１４＞：ロシア軍が2014年に実施した秋季大演習。人員155000名、戦車1500両など戦闘車両4000両、航空機632機、艦艇84隻が参加した。演習開始前に東部軍管区で抜き打ち検閲を行っており、9月11日に完全戦闘準備態勢が下命され、陸上部隊1000km長距離移動、空軍部隊分散展開・貨物輸送、空挺軍部隊4000km長距離展開（ブリヤート共和国やウスリースクから択捉島やサハリンへ）、海軍部隊射撃訓練などを9月18日まで実施している。こちらの参加兵力は162000名、戦闘車両9000両以上、航空機600機以上、艦艇84隻だった。ヴォストーク2014の方は東部軍管区４個軍、１個軍団、１個独立自動車化歩兵旅団、１個ロケット旅団、１個工兵旅団、西部軍管区２個大隊戦闘団（人員のみ）、空軍第３航空防空コマンド、長距離航空コマンド、軍事輸送航空コマンド、太平洋艦隊戦略原潜２隻、巡航ミサイル原潜２隻、巡洋艦１隻、駆逐艦１隻、対潜艦15隻、機雷戦艦艇10隻、海軍歩兵旅団２個、北洋艦隊対潜艦１隻、空挺軍独立空中襲撃旅団２個が参加し、9月19-25日に実施された。島嶼領土紛争を抱える仮想国家ハンコリヤと、紛争当事者ではないがNATOで中心的な地位にある仮想国家ミズーリヤを仮想敵に据えており、長距離機動演習（西部軍管区が人員だけ輸送機で6000km移動、現地で兵装を受け取って演習場へ）、イスカンデルＭ／Ｋ対地ミサイル発射訓練、S-300地対空ミサイルなどによる防空訓練、航空作戦訓練、航空機配置転換訓練、Mi-8AMTShヘリによる1300km長距離空中機動訓練、海上訓練、空挺降下訓練、極地戦闘訓練、陸海軍協同水陸両用作戦訓練、上陸阻止訓練、国道からのSu-25攻撃機離着陸訓練、統合任務部隊訓練などを行っている。サハリンのアニワ湾では水陸両用作戦訓練中に装甲車が転覆して３名が死亡した。参考：月刊軍事研究12,’14

＜ヴォストーク２０１８＞：ロシア軍が2018年9月に実施した演習、東方2018。人員300000名、車両36000両、艦船80隻、航空機1000機が参加し、中国軍人員3200名、車両900両、航空機30機とモンゴル軍も加わり、バイカル湖東のタイゴル演習場周辺で実施された。空挺部隊がREX-1アンチ・ドローン・ガンを装備して参加している。中露国境付近での中露共同演習ではロシア軍がイスカンデルＭを３発発射し、中国側にロシア核戦力を意識させる動き（射程2000kmあれば北京まで届く）も見られた。参考：朝雲、月刊世界の艦船12,’19

＜ヴォストーク２０２２＞：ロシア軍が2022年9月1-7日に実施した14カ国合同軍事演習。北方領土を含む日本海からオホーツク海で行ったため、日本政府が抗議した。ロシア軍の規模は50000名で、中国軍が初めて陸海空軍を派遣している。参考：月刊JWings11,’22

＜ヴォストークＤ＞：ベラルーシの二次元レーダー。2014年に開発された。使用周波数VHF。探知距離360km。参考：月刊航空ファン5,’17

＜ヴォスパー２１メートル型＞：イギリス海軍魚雷艇。ヴォスパー社が設計し、1942-44年にアメリカで建造された。BPB18メートル型の改良型で、船体を大型化し、機銃を強化して魚雷発射管を搭載した。主機がガソリンエンジンのため、被弾時に発火しやすいのが欠点である。全長22.1m、満載排水量37トン。主機はパッカード製ガソリンエンジン、速力39.5ノット。兵装は20mm単装機関砲１門（艇前部）、12.7mm連装機銃２基（艇後部）、53cm魚雷発射管２門（艦橋両舷１門ずつ）。後期型は20mm機関砲に防楯を装着、マストにレーダーを搭載し、艦橋側面にロケット照明弾を装備するなどの改良が施され、満載排水量が47トンに増えた。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜ヴォスパーＭｋ５型＞：イギリス海軍Vosper Mk5型。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ヴォスパーＭｋ５型・海外シリーズ＞

　＜ヴォスパーＭｋ５型（イラン）＞：アルバンド級フリゲートを参照。

＜ヴォスパーＭｋ９型（ナイジェリア海軍）＞：エリノミ級（コルベット）を参照。

＜ヴォスパー・ソーニクロフトＭｋ７型＞：イギリス海軍Vosper Thornycroft Mk7型。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ヴォスパー・ソーニクロフトＭｋ７型・海外シリーズ＞

　＜ヴォスパー・ソーニクロフトＭｋ７型（リビア）＞：全長101.5m、幅11.7m、吃水3.4m、満載排水量1780トン。主機はCODOG方式、出力46400馬力、２軸推進、速力37.5ノット。兵装はオトマート艦対艦ミサイル単装発射筒４基、アスピーデ艦対空ミサイル４連装発射機１基、114mm砲１門、35mm連装機関砲１丁、20mm単装機関砲２丁、324mm短魚雷３連装発射管２基。１隻が就役した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ヴォスホート＞：MR-600（レーダー）を参照。

＜ヴォタリー＞：P29（潜水艦）を参照。

＜ヴォックス＞：P67（Ｕ級潜水艦第２グループ）またはP73（Ｖ級潜水艦）を参照。

＜ウォッシュ＞：日本海軍士官のスラングで、事後処理のこと。何の事後処理かはご想像にお任せします。参考：帝国陸海軍事典

＜ウォッシュダウン・ノズル＞：艦船がNBC攻撃を受けた場合、それを洗い流すために海水をポンプでくみ上げて甲板に散水するためのノズル。参考：月刊JWings1,’02

＜ウォッチキーパー＞：イギリス陸軍UAVシステムWatchkeeper。イスラエルのエルビット・システムズ社製ハーミス450UAV、地上局、センサーをベースとしてタレスUK社が開発した。胴体下面前部にSAR/GMTI、後部にEO/IRセンサーを装備する。UAVを54機と地上局を15基配備する予定。2011年末にアフガニスタンに試験配備し、2012年2月に就役させる筈だったが、民間用と軍用の両方の耐空証明を得るのに時間が掛かっており、納入が遅れている。その間はハーミス450UAVを穴埋めで運用していて、タレスUK社が費用を自腹で負担中。2013年10月7日、軍用航空機認可局の型式証明を獲得した。2014年3月5日にイギリス国防省から就役認可が下り、9月にはアフガニスタンに３機が送られている。イギリス陸軍第１砲兵旅団で訓練を開始する予定だが、2014年末になっても訓練課程が始められず、操縦要員はテストパイロットと教官を兼務する４名（＋民間人２人）しか存在せず、納入済み33機のうち８機しか運用できない状態である。一応2017年半ばまでに操縦要員100名を養成する予定。2017年11月、トラブルのため安全飛行証明を取得できず、運用できなくなった。参考：月刊軍事研究11,’05、7,’12、3,’14、9,’14、4,'16、8,’18、月刊丸3,’13

＜ウォッチコン＞：Watch Condition（監視態勢）のこと。アメリカ軍が他国の軍事活動を監視する情報活動レベルで、５段階ある。北朝鮮に対するウォッチコンは韓国軍とアメリカ軍双方の情報責任者が合意の下にレベルを決める。デフコンと連動しており、ウォッチコン�Wで異常を感知するとデフコンが�Wに上げられる。参考：月刊軍事研究6,’03

＜ウォッチコン�T＞：敵が攻撃に着手しようとする明白かつ直接的な脅威がある場合に発令される。参考：月刊軍事研究6,’03

＜ウォッチコン�U＞：国益に対する顕著な危険や重大な脅威の兆候がある場合に発令される。あらゆる手段・機器を使った監視・分析が続けられる。参考：月刊軍事研究6,’03

＜ウォッチコン�V＞：国家安全保障に対する脅威が高まる懸念がある場合に発令される。情報任務の人員が強化され、監視が緻密となる。参考：月刊軍事研究6,’03

＜ウォッチコン�W＞：潜在的な危険がある状態。監視継続の必要性はあるが、監視強度は通常のまま。参考：月刊軍事研究6,’03

＜ウォッチコン�X＞：通常でない軍事活動が全く無い状態。参考：月刊軍事研究6,’03

＜ウォッチタワー作戦＞：ガダルカナル戦を参照。

＜ウォッチマン＞：AGR-16（レーダー・ピケット）またはD26（護衛艦）を参照。

＜ウオッデル＞：DDG-24（駆逐艦）を参照。

＜ウォットン＞：M1195（沿岸掃海艇）を参照。

＜ヴォドニク＞：GAZ-3937シリーズ（装甲車）を参照。

＜ヴォドニク級＞：ポーランド海軍練習船Wodnik級。兵装はAK230連装機関砲１基。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ヴォドパド＞：100RU（対潜ロケット）を参照。

＜ヴォベルン（初代）＞：スウェーデン海軍ヴォベルン級潜水艦１番艦で、ヴォベルンはビーバーの意。1921年3月5日進水。1944年10月6日退役、1956年スクラップ。参考：月刊軍事研究1,’03

＜ヴォベルン（２代目）＞：スウェーデン海軍ハヤン級（３代目）潜水艦４番艦。1955年起工、1958年2月3日進水、1959年5月29日竣工。1970年代一杯現役にとどまり、1980年7月1日に除籍された。参考：月刊軍事研究2,’03

＜ヴォベルン級＞：スウェーデン海軍潜水艦。全長57m、全幅5.8m、水上排水量472トン、水中排水量650トン。主機は６気筒ディーゼル（1050馬力）２基・電動機（260馬力）２基、２軸推進、水上速力15.2ノット、水中速力8.2ノット。ヴォベルン、イッレルン、ウッテルンが1921年に進水した。参考：月刊軍事研究1,’03

＜ウォラー＞：DD-466（駆逐艦）を参照。

＜ヴォラシャス＞：P78（潜水艦）を参照。

＜ヴォラタイル＞：P96（潜水艦）を参照。

＜ヴォラドア＞：SS-490（潜水艦）を参照。

＜ヴォラント・ソロ＞：EC-130E(RR)心理戦機を参照。

＜ウォリア�T＞：PA-28シリーズ（軽飛行機）を参照。

＜ウォリア�U＞：PA-28シリーズ（軽飛行機）を参照。

＜ウォリア�V＞：PA-28シリーズ（軽飛行機）を参照。

＜ウォリアー＞：MCM-10（掃海艦）を参照。

＜ウォリー・シラー＞：T-AKE-8（貨物弾薬補給艦）を参照。

＜ウォリスＲＰＶ＞：W.ヴィンテン社航空機部門が開発した無人オートジャイロ。センサー・ペイロード160kg。参考：スパイ機

＜ウォルヴァートン＞：P1093（哨戒艇）を参照。

＜ヴォルガ＞：ソ連海軍の航海レーダー。探知距離50km（対空）／30km（対水上）。クレスタ�U級巡洋艦とカーラ級巡洋艦に搭載された。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史

＜ヴォルガ＞：ロシアの弾道ミサイル早期警戒レーダー。ダリャールの改良型（簡易版？）らしく、使用波長をデシメートル波に変更した。探知距離2000km（RCS0.01平方メートル）、探知方位角120度。1986年からベラルーシのバラノヴィチで建造されたが、ソ連崩壊で完成が遅れ、実戦配備は2003年になった。参考：月刊軍事研究7,’12

＜ヴォルク＞：VPK-3927シリーズ（装甲車）を参照。

＜ヴォルゴドンスク＞：702（哨戒艦）を参照。

＜ウォルシュ＞：APD-111（高速輸送艦）またはDE-601（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウォルゼイ＞：D98（護衛駆逐艦）を参照。

＜ヴォルタ＞：フランス海軍モガドル級駆逐艦Volta。1938年竣工。1942年11月、ツーロンで自沈した。1943年に解体された。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ウォルター・Ｂ・コブ＞：APD-106（高速輸送艦）またはDE-596（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウォルター・Ｃ・ワン＞：DE-412（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウォルター・Ｓ・ゴーカ＞：APD-114（高速輸送艦）またはDE-604（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウォルター・Ｓ・ディール＞：T-AO-193（給油艦）を参照。

＜ウォルター・Ｓ・ブラウン＞：DE-258（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウォルター・Ｘ・ヤング＞：APD-131（高速輸送艦）またはDE-715（護衛駆逐艦）を参照。

＜ヴォルティジュール＞：S.E.116（COIN機）またはS.E.117（COIN機）を参照。

＜ヴォルテール＞：フランス海軍ダントン級戦艦６番艦Voltaire。1911年8月1日就役。第１次大戦時にUB48の雷撃を受けて損傷した。1923-24年、改装を実施。1935年に除籍された。その後は標的として使用され、1938年に解体された。参考：月刊世界の艦船9,’10

＜ヴォルトゥール＞：フランス軍試作対潜哨戒機Br.960。ブレゲー社が開発した。エンジンは機首のマンバ・ターボプロップ（1475ehp）１基と胴体後部のロールスロイス社製ニーン・ターボジェット１基、巡航速度400km（ターボプロップのみ）、最大速度900km（ジェット併用）。２機が試作され、初号機は1951年8月3日に初飛行したが、1954年に計画中止となった。２号機はアリーゼ対潜哨戒機の実験機に改造されている。参考：月刊丸6,’14

＜ウォルドロン＞：DD-699（駆逐艦）を参照。

＜ウォルトン＞：DE-361（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウォルトン・Ｈ・ウォーカー＞：ウォーカー（アメリカ陸軍大将）を参照。

＜ヴォルナ＞：3R41（レーダー）を参照。

＜ヴォルナＭ−１＞：M-1（艦対空ミサイルシステム）を参照。

＜ヴォルナＰ＞：改M-1（艦対空ミサイルシステム）を参照。

＜ウォルニー＞：Y04（スループ）を参照。

＜ウォルバリン＞：IX-64（練習空母）またはD78（護衛艦）またはM10海外シリーズ（駆逐戦車）を参照。

＜ウォルバリン級＞：アメリカ海軍練習空母Wolverine級。五大湖で使用されていた外輪船シーアンドビー（1912年進水）を空母発着艦訓練用に改造したものである。上部構造物と煙突を撤去し、木製飛行甲板と右舷アイランドを装備、五大湖で訓練を行った。格納庫は無いので、訓練機は陸上基地に置かれている。全長152.4m、幅17.8m、吃水4.7m、排水量7200トン。主機はレシプロ蒸気機関、出力11000馬力、推進は外輪式、速力18ノット。IX-64ウォルバリンが就役した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊丸8,’95

＜ヴォルフ＞：ドイツ海軍特設巡洋艦。元は商船のヴァハトフェルス（ヴェストフェルス？）である。総トン数5809トン。主機はレシプロ蒸気機関、主缶は石炭専焼缶、出力4200馬力、速力10.5ノット、石炭搭載量6300トン。兵装は15cm単装砲７門、50cm魚雷発射管４門（魚雷12本）、機雷465個、5cm砲３門（捕獲船武装用）。FF33E水上機１機（乗員からヴェルフヒェン、小狼と呼ばれた）を搭載する。水中聴音機、方向探知器、探照灯も装備しており、捕虜収容施設も用意した。第１次大戦勃発で海上交通破壊作戦に従事。1917年9月26日1430頃、インド洋で日本郵船欧州航路客船常陸丸を発見。前方に砲撃を行い警告すると共に、停船と無線使用禁止の信号旗を掲げたところ、常陸丸は一旦機関を停止したが、船長の判断で再始動させて全速で逃げ出し、船尾の10cm砲を露出させ、襲撃を知らせる無線も発したため、常陸丸を砲撃して拿捕した。この際に常陸丸の乗員14人と船客２人が死亡している。その後常陸丸を連れて海上交通破壊作戦を続け、11月7日に常陸丸から乗員乗客と物資をヴォルフに回収、マダガスカル島東1050kmで常陸丸の船底を爆破して沈めた。1918年2月7日、常陸丸船長が拿捕時の判断ミスを理由にデンマーク海峡西口で入水自殺した。2月17日、キールに帰港。常陸丸の乗員乗客はドイツの収容所に送られた。第１次大戦では35隻28000トンを捕獲している。参考：月刊丸2,’07、5,’13、歴史群像6,’16

＜ヴォルフ＞：ドイツ海軍ヴォルフ級水雷艇。1928年11月15日竣工。第２次大戦勃発時は第６水雷艇隊所属で、北海で敷設任務に就いた。1941年1月8日、ダンケルクで触雷して沈没した（1944年6月15日、ル・アーブルでイギリス空軍の爆撃を受けて沈没した？）。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜ヴォルフ２５０ＧＤ＞：ドイツ陸軍４輪軽野戦車。参考：月刊PANZER1,’02

＜ヴォルフガング・ツェンカー＞：Z-9（駆逐艦）を参照。

＜ヴォルフ級＞：ドイツ海軍水雷艇。艦名が猛獣なので猛獣級、1924年度計画艦なのでM1924級とも呼ばれる。メーヴェ級の改良型で、船体を10m弱延長して排水量を増大したが、ベルサイユ条約の関係で公表した排水量は800トンだった。改装後のメーヴェ級とは大きさしか違わないので、一纏めにされることも多い。全長89m（92.6m？）、幅8.65m、吃水2.83m、基準排水量933トン。主機はブラウン・ボベリー社製ギヤード・タービン２基、出力23000馬力、最大速力34ノット。兵装は10.5cm単装砲３門、37mm機関砲４門、20mm機関砲４門、50cm魚雷３連装発射管２基、機雷30個。内火艇１隻とカッター１隻を搭載する。1928-29年にヴォルフ、イルティス、ヤガール、レオパルト、ルクス、ティーグルの６隻が竣工した。1931年に魚雷発射管を53.3cm３連装２基にした。参考：写真集ドイツの巡洋艦、グラフィックアクション29、月刊世界の艦船9,’23

＜ヴォルフコーペルＦＬ５０＞：ドイツ軍28/32cmロケット弾重ヴォルフ機材用32cmロケット弾。

＜ヴォルフコーペル・シュプレング＞：ドイツ軍28/32cmロケット弾重ヴォルフ機材用28cmロケット弾。

＜ヴォルフ・シャンツェ＞：第２次大戦中、ヒトラーが最も重用した司令部。1940年秋から1941年、1942年から1943年、1944年春から秋、の３回に分けて建設が進められ、1941年6月24日から800日間に亘りヒトラーが滞在した。場所はラシュテンブルクで、現在はポーランド領ケンチンである。総面積250ヘクタールで、３つの警備区画（シュペアクライゼ）で囲まれていた。ヒトラー用バンカーは厚さ2mのコンクリート・バンカーに緩衝層を挟んで更に厚さ6mのコンクリートを被せている。他にも要人用バンカーなどがいくつも建設され、1944年7月20日のヒトラー暗殺未遂事件が起きたのもこの施設内のバンカーの１つである。近傍には飛行場が２つ作られていた。参考：月刊軍事研究2,’02、7,’04

＜ヴォルフスシュルホト＞：狼の谷を意味するドイツ語。ヒトラーが黄作戦第２段階の指揮のために使用した司令部で、ベルギー南西部のブリューリ・ド・ペーシュにあった。1940年6月7日からここで指揮を執り、ゼーレーヴェ作戦の際も司令部として使用する予定だった。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ウォルベシー・キャッスル＞：K461（コルベット）を参照。

＜ヴォルホフ＞：S-75MV（地対空ミサイル）を参照。

＜ヴォルホフ＞：ロシア海軍636.3型潜水艦８番艦Volkhov。2017年7月28日起工、2019年12月進水。2020年10月24日、サンクト・ペテルブルグのアドミラルティ造船所で引き渡された。参考：月刊軍事研究12,’18、月刊世界の艦船1,’21

＜ウォルマー・キャッスル＞：K460（コルベット）を参照。

＜ウォルムス級＞：ディヤーヌ級（潜水艦）を参照。

＜ヴォルヤ＞：インペラトール・アレクサンドル�V世（戦艦）を参照。

＜ウォルワース・カウンティ＞：LST-1164（戦車揚陸艦）を参照。

＜ウオレイ＞：814（敷設艦）を参照。

＜ヴィレイジ＞：R41（駆逐艦）を参照。

＜ヴォログダ＞：B-402（潜水艦）を参照。

＜ヴォロシーロフ＞：ソ連海軍キーロフ級巡洋艦２番艦Voroshilov。1935年10月15日起工、1937年6月28日進水、1939年12月公試開始。全力公試で122500馬力・36.7ノットを記録した。1940年6月20日竣工、黒海艦隊に配備された。1941年6月、ルーマニアのコンスタンツァを襲撃する駆逐艦隊の護衛に就いたが、嚮導駆逐艦モスクワが触雷（後に沈没）、嚮導駆逐艦ハリコフがドイツ280mm沿岸砲台とルーマニア駆逐艦２隻の反撃で大破した。更にモスクワを敵艦と勘違いした黒海艦隊潜水艦SCH-206が魚雷２本を発射した（どちらも外れた）ため、ハリコフがＵボートと勘違いしてSCH-206を爆雷で撃沈してしまった。この襲撃失敗で黒海艦隊はヴォロシーロフの喪失を恐れて作戦行動から遠ざけたため、第２次大戦終戦までに４回しか出撃していない。第２次大戦中にイギリスから281型対空レーダーを供与され、前部マスト頂部に搭載した。1945年7月、赤旗勲章を授与された。1954年4月、第497造船所／セヴァストポリ船舶修理工場で長期整備に入った。1956年2月、整備工事を中断。兵装を撤去し、艦橋構造物を箱形に変更、マストを前後ともラティス式に変更して1959年8月に33型ミサイル実験艦OS-24に改造された。1961年12月、58型ミサイル巡洋艦用巡航・艦対空ミサイルの実験を開始。1963年10月から33M型ミサイル実験艦への改造を開始し、1965年12月に完工、シュチリ型／オーサ型艦対空ミサイルの実験に従事した。SS-N-14シュチリ対潜ミサイル実験艦33M型への改造も検討されたが計画中止となり、1972年10月に宿泊艦PKZ-19に艦種変更され、1973年3月2日に除籍された。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史、近代巡洋艦史、月刊世界の艦船6,’13

＜ヴォロディミル・ヴェリーキー＞：ウクライナ海軍プロジェクト58250コルベット１番艦Volodimir Velikii / Volodymyr Velykyi。2011年5月起工。2014年7月、進捗率43%で資金難により工事が止まった。2017年11月、工事を再開する承認が下りた。参考：月刊世界の艦船6,’19、6,’14、3,’16

＜ヴォロネジ＞：ロシア海軍885M型攻撃原潜６番艦（885型シリーズ７番艦）Voronezh。2020年7月20日起工。参考：月刊世界の艦船10,’20

＜ヴォロネジ・シリーズ＞：ロシアの弾道ミサイル早期警戒レーダー77Ia6 Voronezh。ドニェーストルＭ及びダリャールの後継としてNPK NIIDARとミンツ電波工学研究所が共同開発した。建造費が安く、消費電力が小さく、23-30個のコンポーネントに纏められて工場から出荷され、現場で組み立てる期間が1-2年で済むため、高度工場準備型（VZG）レーダーとも呼ばれる。ソ連崩壊で国境沿いの早期警戒レーダーがロシア以外の国に接収され、租借協定を結んだもののレーダー網に穴が開く可能性が出た（実際2009年にウクライナ、2012年にアゼルバイジャンとの協定が切れて穴が開いた）ため2005年から建造し、2016年度にオルスク、バルナウル、ムルマンスクで試験運用が始まり、ロシア全土をカバーする体制が整った。参考：月刊軍事研究9,’14、7,’18、7,’12、5,’11、3,’17

　＜ヴォロネジＭ＞：77Ia6-M。最初に配備されたタイプで、ミンツ電波工学研究所が開発した。巨大な平板トラス状構造物に十字のアンテナ素子を多数取り付けている。使用波長メートル波、使用周波数VHF、最大探知距離4200km（6000km？）。2005年からレニングラード州レフトゥーシで１基が起工されて2006年に完成し、2012年2月から実戦配備された。次いで2010年からイルクーツク州ミシェリョフカで建造され、2015年に実戦配備されている。３基目は2013年にオレンブルグ州オルスクで起工し、2017年に実戦配備された。参考：月刊軍事研究9,’14、7,’18、7,’12、5,’11、月刊航空ファン5,’17

　＜ヴォロネジＶＰ＞：77Ia6-VP。ミンツ電波工学研究所が開発した。アンテナ幅がヴォロネジＭの倍くらいになっている。使用波長メートル波、周波数EHF、ピーク出力10MW、最大探知距離6000km。初号機はムルマンスク州オレネゴルスクで2017-18年から建設に入る予定。また、2019年までにガバラのダリャールをこれに換装する計画もある。参考：月刊軍事研究7,’18、9,’14、7,’12、月刊航空ファン5,’17

　＜ヴォロネジＤＭ＞：77Ia6-DM。NPK NIIDARが開発した。プレハブ構造物２基にフェイズド・アレイ・アンテナを１面ずつ装着している。使用波長デシメートル波、周波数UHF、ピーク出力0.7MW、最大探知距離4200km、同時追尾可能数500目標。初号機はクラスノダール州アルマヴィルで2006年に起工され、2009年からテストされて2013年に実戦配備された。２号機はカリーニングラード特別区ピオネースルキーで2010年から建設され、2014年に実戦配備されている。３号機はクラスノダール州ウスチ・ケミで2012年末から建設され、2017年に実戦配備された。４号機はアルタイのコニュヒで2013年に起工、2017年に実戦配備されている。５号機はアムール州ゼヤで2016年から建設中。参考：月刊軍事研究9,’14、7,’18、7,’12、5,’11、月刊航空ファン5,’17

　＜ヴォロネジＳＭ＞：77Ia6-SM。ミンツ電波工学研究所が開発した。使用波長センチメートル波。初号機はコミ共和国ヴォルクタで2015年に起工され、2019年に実戦配備に入る予定。２号機はクリミア半島セヴァストーポリに建設されるらしい。参考：月刊軍事研究7,’18

＜ウォンサン＞：560（機雷敷設支援艦）を参照。

＜ウォンサン級＞：元山級（機雷敷設支援艦）を参照。

＜ウォンジュ＞：769（コルベット）を参照。

＜ウォンバット＞：WOMBAT（無反動砲）を参照。

＜烏海＞：540（コルベット）を参照。

＜迂回攻撃＞：攻撃を参照。

＜宇垣纏＞：うがきまとめ。明治23年、岡山県生まれ。海軍兵学校40期（明治45年7月）卒。昭和16年8月、連合艦隊参謀長となった。昭和17年11月、中将に昇任。昭和18年4月18日、山本五十六連合艦隊司令長官機撃墜の際に自身の搭乗機も撃墜され、重傷を負った。これに関し、山本長官にラバウルへの連合艦隊司令部移動と最前線の視察を申し出たのは自分であり、長官の死は自分の責任であると深い悔恨を抱いている。5月22日、参謀長を退任し、東京海軍病院で入院治療の後、岡山で養生して復帰し、昭和19年2月に第１戦隊司令官となった。昭和20年2月5日（10日？）、第５航空艦隊司令長官となった。8月11日の日記には、余力を残して降伏するのは皇国の前途を全く誤る所であり、組織的抗戦が不可能となってもなお天皇を擁して一億ゲリラ戦を強行し決して降伏してはならない、と記している。8月15日、敗戦の日に彗星艦爆５機（７機？）で1700に大分から出撃、沖縄方面に突入し、全機未帰還となった。この際、山本五十六連合艦隊司令長官から授与された短剣を紫の風呂敷に包んで持って行っており、長官にもお詫びを言わなければならんと第５航空艦隊参謀長らに言い残している。参考：ラバウル航空戦、日本海軍艦隊総覧、第２次大戦日本海軍作戦年誌、陸海軍学校と教育、月刊世界の艦船9,’13増刊

＜浮かぶホワイトハウス＞：AG-25（ヨット）を参照。

＜ウガンダ＞：66（軽巡洋艦）を参照。

＜ウガンダ＞：イギリスのクルーズ客船。フォークランド紛争勃発時には学童を乗せてクルーズ中だったが、ジブラルタル港に入港して生徒を降ろすと病院船に改造され、船尾にヘリポートを設置してフォークランド諸島に向かった。参考：月刊丸10,’93

＜ウガンダ空軍＞：2011年、Su-30MK2戦闘機６機の配備を開始。参考：月刊JWings4,’23

＜ウガンダ空軍（１９７７年）＞：兵力1000名。MiG-21戦闘機12機、MiG-17戦闘機10機、MiG-15UTI練習機２機、C-47輸送機６機、DHC-6輸送機１機、AB205ヘリ６機、AB206ヘリ４機、L-29練習機12機、パイパー練習機10機を配備する。参考：軍事力バランス78年版

＜ウガンダ軍＞：2004年、コマンドー部隊を新編した。コマンドー輸送用にセスナ208BとSC.7スカイバンを導入している。2011年7月、Su-30MK2戦闘機の配備を開始。2022年6月、Mi-28N攻撃ヘリの配備を開始。参考：月刊JWings9,’12、3,’23

＜ウガンダ軍（１９８９年）＞：ウガンダ国民抵抗軍と投降したウガンダ人民民主軍やウガンダ民族解放軍で戦力を構成している。兵力70000名。BTR-60装甲兵員輸送車、OT-64装甲兵員輸送車４両、76mm砲60門、122mm砲20門、82mm迫撃砲、120mm迫撃砲、9K11対戦車ミサイル40基、23m/37mm高射機関砲40門、9M32地対空ミサイル、MiG-17F戦闘機８機、MiG-21MF戦闘機５機、コマンダー112輸送機１機、N-2501輸送機１機、L-29練習機５機、P-149D練習機５機、S-211練習機４機、SF-260練習機６機、SF-260W練習機、AB-412武装ヘリ２機、ベル205汎用ヘリ３機、ベル206汎用ヘリ５機、ベル214汎用ヘリ３機、Mi-8ヘリ２機、スー汎用ヘリ１機、PA-23連絡機２機、スーパーカブ連絡機11機を保有する。ただし稼動しているかは不明。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ウガンダ人民防衛軍（２０１５年）＞：現役総兵力45000名、予備役10000名、準軍事組織1800名（国境警備隊600名、警察航空隊800名、海兵隊400名）、アムカ民兵3000名（＋訓練中7000名という報告あり）。機甲旅団１個、コマンドー大隊１個、歩兵師団５個、特殊作戦コマンド自動車化旅団１個、砲兵旅団１個、防空大隊２個からなる。T-54/-55戦車185両、T-72戦車10両、T-90S戦車44両、PT-76軽戦車20両、エランド偵察車40両、フェレット偵察車６両、BMP-2歩兵戦闘車31両、BTR-60装甲兵員輸送車15両、OT-64装甲兵員輸送車４両、ビュッフェル装甲車20両、キャスパー装甲車42両、マンバ装甲車40両、RG-33L装甲車10両、155mm自走砲アトモス2000を６両、122mm砲M-30、130mm砲221門、155mm砲G-5を４門、155mm砲M-839を18門、12連装107mmロケットランチャー、122mm自走ロケットランチャーBM-21、122mm自走ロケットランチャーRM-70を６両、81mm迫撃砲L16、82mm迫撃砲M-43、120mm迫撃砲ソルタム78門、S-125地対空ミサイル、9K32/9K310携帯地対空ミサイル、14.5mmZPU-1/-2/-4対空機銃、37mm高射機関砲M-1939を20門、T-54/-55戦車回収車（を保有しているという報告あり）、MTU戦車橋（を保有しているという報告あり）、チャービー地雷戦車両、MiG-21bis戦闘機５機、MiG-21U戦闘機１機、MiG-21UM戦闘機１機、Su-30MK2戦闘機６機、L-100-30輸送機１機、セスナ208B輸送機２機、Y-12輸送機２機、ガルフストリーム550要人輸送機１機、L-39練習機３機、Mi-24攻撃ヘリ１機（＋非稼動２機以上）、ベル412汎用ヘリ２機、Mi-17汎用ヘリ３機（＋非稼動１機以上）、Mi-172要人輸送ヘリ１機、ベル206A汎用ヘリ２機、R-27/-73空対空ミサイル、R-77空対空ミサイル（を保有しているという報告あり）、Kh-31P空対艦ミサイル（を保有しているという報告あり）を保有する。コートジボアールにUNOCI要員２名とオブザーバー５名、ソマリアにAMISOM要員6200名、歩兵大隊７個、南スーダンにUNMISS要員２名、軍人3000名を派遣している。フィンランド軍EUTM要員７名、ドイツ連邦軍EUTM要員８名、ハンガリー軍EUTM要員４名、アイルランド軍EUTM要員10名、イタリア軍EUTM要員98名、オランダ軍EUTM要員６名、ポルトガル軍EUTM要員４名、セルビア軍EUTM要員５名、スペイン軍EUTM要員13名、スウェーデン軍EUTM要員10名、イギリス軍EUTM要員５名が駐留している。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウガンダ陸軍＞：

＜ウガンダ陸軍（１９７７年）＞：兵力20000名。旅団２個、機械化歩兵大隊１個、空挺／奇襲攻撃大隊１個、海兵／奇襲攻撃大隊１個、訓練大隊１個、砲兵連隊１個からなる。T-34戦車10両、T-54/55戦車15両、M4中戦車10両、BRDM装甲車、FV601サラディン装甲車、フェレット偵察車15両、BTR40/BTR152/OT62/FV603サラセン装甲兵員輸送車250両、76mm/122mm砲、82mm/120mm迫撃砲、9K11対戦車ミサイル、40mm高射機関砲50門を配備する。参考：軍事力バランス78年版

＜ウガンディ＞：M315（掃海艇）を参照。

＜浮甲板＞：うきこうはん、と読む。甲板を船体に直接取り付けず、防振緩衝機構を介して設置したもの。艦内の音や振動が外に伝わるのを防ぎノイズを軽減すると共に、艦外の衝撃による艦内の被害を低減する。参考：月刊世界の艦船9,’15、1,’18

＜うきしま＞：MSC-653（はつしま型掃海艇）またはMSI-680（うきしま型掃海艇）を参照。

＜浮島＞：日本海軍測天型敷設艇。太平洋戦争開戦時は横須賀防備戦隊付属で、横須賀−鳥羽の対潜掃討を行った。昭和17年7月、キスカ島に進出し、防潜網を２回敷設した。8月、横須賀に帰投して船団護衛を実施。昭和18年7月13日、海南島付近で触礁した。11月16日、静岡県初島の南東11海里でアメリカ潜水艦の雷撃を受けて沈没した。参考：写真集日本の小艦艇、第２次大戦日本海軍作戦年誌、小艦艇入門

＜うきしま型＞：海上保安庁／警備隊／海上自衛隊掃海船。元は大型木造漁船をベースに建造された日本海軍哨戒特務艇で、戦後に17隻が掃海船に改造され、海軍省、第２復員省、第２復員局、運輸省海運総局、海上保安庁で使用されていたものを、海上保安庁時代の1951年12月1日にこう命名（この時は10隻が使用されていた）したものである。ちよづる型より大型で、磁気掃海用発電機や掃海電線巻き取り用ドラム（後甲板）も搭載していた。前甲板に司令室と退避室を追加している。1952年8月1日に保安庁警備隊に、1954年7月1日に海上自衛隊に移管され、1957年9月にMSIの艦種記号が付いた。全長33m、最大幅6.1m、深さ3.3m、吃水2.4m、基準排水量230トン、満載排水量260トン。主機は海軍中速ディーゼル１基１軸400馬力、最大速力９ノット、航続距離4000海里（８ノット）。五式掃海具を装備する。乗員27名。MSI-680うきしま、MSI-681おとしま、MSI-682ひめしま、MSI-683あわしま、MSI-684かもしま、MSI-685つるしま、MSI-686まつしま、MSI-687くるしま、MSI-688たかしま、MSI-689おおしまの10隻が就役した。1954-55年に五式掃海具を撤去し、アメリカ製の浮上掃海電纜を装備した。参考：月刊世界の艦船8,’11増刊、11,’17増刊、海上自衛隊全艦艇史、丸スペシャルNo.76

＜浮島丸＞：日本海軍浮島丸型特設巡洋艦Ukishima maru。昭和16年10月、特設巡洋艦に類別された。昭和18年4月、特設砲艦に類別変更された。参考：月刊モデルアート9,’15増刊

＜浮島丸型＞：日本海軍特設巡洋艦Ukishima maru型。元は大阪商船貨客船である。兵装は40口径安式15cm単装砲６門（3-4門？）、留式／九二式7.7mm単装機銃２丁。浮島丸が就役した。参考：月刊モデルアート9,’15増刊

＜浮きドック＞：船にドックを作り込んだもの。参考：小艦艇入門

＜浮きドック（日本海軍）＞：全て非自走式で、曳船に曳航されて移動する。参考：小艦艇入門

　＜３０００トン浮きドック＞：駆逐艦までの艦を収容することができる。トラック環礁の第104工作部にも配備された。参考：小艦艇入門

＜浮原島訓練場＞：在日米軍の訓練場で、「うきばるじま」と読む。沖縄の浮原島にあり、島全体が訓練場となっていて、広さは25万平方メートル。1978年から陸上自衛隊の管理下に置かれており、在日米軍の地位協定に基づく日米共同施設となっている。参考：月刊軍事研究4,’10

＜宇久＞：日本海軍海防艦。昭和20年4月28日、韓国黒山諸島の西で爆撃を受けて損傷した。5月9日、山口県蓋井灯台の南東6.8kmで触雷して損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜うくしま＞：MSC-686（掃海艇）を参照。

＜ウクライナ＞：ソ連海軍プロジェクト1164スラヴァ型ミサイル巡洋艦Ukraina。元はコムソモーレツ（Komsomolets）という名称で、1980年6月9日艦籍編入、1984年8月29日起工。1985年3月23日、アドミラル・フロタ・ロボフ（Admiral Flota Lobov）に改称された。1990年8月11日進水。1993年3月18日、80%まで進捗したところで工事が中断された。3月20日、艦名をウクライナに変更。10月1日、ウクライナに委譲された。1998年2月から工事が再開されたが、ロシアが技術協力を拒否しており、2004年に95.1%まで進捗した時点で工事が中断された。他国への売却話も出たが、機密の面からロシアの了解が得られず、黒海のニコライエフにある造船所で保管されたままになっている。中国やインドへの売却交渉を行っているともいわれるが、詳細不明。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊世界の艦船9,’09

＜ウクライナ海軍＞：1993年、クリヴァク�V型フリゲート１隻が就役。1997年、ロシアと黒海艦隊分割協定を結び、641型潜水艦４隻など130隻以上の旧ソ連海軍艦艇を組み込んだ。2013年3月、ウクライナ紛争でクリミア共和国が独立宣言を行ったため、戦闘艦がクリヴァク�V型フリゲートのエトマン・サハイダチヌイとコルベットのテルノーポリだけになってしまった。司令部もクリミアからオデッサに移している。2014年9月8-10日、シー・ブリーズ2014演習に参加。2015年12月6日、黒海でアメリカ海軍との共同演習を実施。消磁艦バルタなどが参加した。2019年10月21日、スロヴィアンスク級哨戒艦２隻がオデッサに到着した。参考：月刊軍事研究6,’14、月刊世界の艦船12,’14、2,’16、1,’20、5,'22、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウクライナ海軍（２０１３年）＞：兵力14800名。潜水艦１隻、フリゲート４隻、コルベット２隻、ミサイル艇２隻、哨戒艇３隻、戦車揚陸艦１隻、中型揚陸艦１隻、ホバークラフト１隻、掃海艇５隻、測量艦２隻、練習艦３隻、支援艦１隻、給水艦１隻、消磁艦１隻、指揮艦１隻、設標艦１隻、航洋曳船３隻、固定翼陸上機６機、陸上ヘリ37機を配備する。参考：月刊世界の艦船3,’14

＜ウクライナ海軍（２０１５年）＞：現役兵力6000名（うち海軍航空隊1000名、海軍歩兵1000名）。クリヴァク�V型フリゲート１隻、グリシャ�X型フリゲート１隻、タランタル�U級ミサイル艇１隻、マトカ級ミサイル艇１隻、チュク級哨戒艇１隻、掃海艇１隻、ポルノクニイＣ級中型揚陸艦１隻、LCU３隻、兵站支援船30隻、Ka-27ヘリックスＡヘリ４機強、Mi-14PS/PLヘリ３機、Ka-29ヘリックスＢヘリ１機、Be-12対潜飛行艇２機（非作戦状態）、An-26輸送機２機（保管中）を保有する。海軍歩兵は歩兵大隊２個からなり、BMP-1歩兵戦闘車とBTR-60/-80装甲車を数両ずつ、152mm砲2A36を数門保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウクライナ空軍＞：1991年8月に国内のソ連軍を組み込んだ結果、航空軍３個、ヘリコプター連隊７個、防空軍部隊などが戦力に入った。Su-27戦闘機70機、Su-24戦闘爆撃機90機、Su-24M戦闘爆撃機120機、Su-24MR戦術偵察機35機が移管されている。1993年、防空軍と統合された。1994年、防空軍が分離した。2001年10月4日、S-200地対空ミサイルでシベリア航空Tu-154旅客機を誤射して撃墜した。2004年、防空軍と統合され、西部航空コマンド、南部航空コマンド、中央航空コマンドが編成された。また、南部航空コマンド隷下にクリミア戦術航空グループが創設されている。2018年10月8-19日、クリアスカイ2018演習を実施。10月16日、演習参加中のSu-27UB戦闘機１機が墜落し、アメリカ人パイロットを含む乗員２名が死亡した。参考：月刊軍事研究6,’14、月刊航空ファン7,’15、1,’19、6,’19、月刊JWings3,’19、4,’23

　＜ウクライナ空軍（２０１２年）＞：兵力40600名。戦闘機160機（Su-27、MiG-29、Su-25など）、輸送機25機を配備する。参考：月刊軍事研究6,’14

　＜ウクライナ空軍（２０１５年）＞：兵力45000名。年間飛行時間40時間。MiG-29戦闘機82機、Su-27戦闘機40機、Su-24戦闘機34機、Su-25攻撃機28機、An-30情報収集機１機、Su-24MR偵察機23機、Il-76輸送機18機、An-70輸送機１機、An-24輸送機３機、An-26輸送機20機、Tu-134輸送機２機、L-39練習機37機、Mi-9指揮管制ヘリ４機、Mi-8ヘリ30機、Hi-2ヘリ３機、S-300P/PS/PT地対空ミサイル250基、9K37M地対空ミサイル72基、Kh-25/-29/-59空対地ミサイル、Kh-25MP/-28/-58対レーダーミサイル、R-27/-60/-73空対空ミサイルを保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウクライナ軍＞：1991年8月、ウクライナ国防省を創設し、陸軍、空軍、防空軍、海軍の軍種を規定、ウクライナ国内のソ連軍を隷下に組み込んだ。核弾頭も2500発ほどウクライナ国内にあったが、使わないことを定めて1996年までに全て撤去している。総兵力は70万名だったが、国の規模に比べて多すぎたため、40-42万名に減らすこととした。いかなる軍事ブロックにも所属せず、中立を表明、攻勢戦略ではなく国土防衛を基本方針としている。1992年、CFE条約を批准し、戦闘用航空機は477機まで、戦車は5300両まで、装甲車は2700両までといった保有制限を受けることになった。1993年、軍事ドクトリンを策定。空軍と防空軍が統一された。1994年、防空軍が再度独立した軍種になった。1995年、総兵力が40万名となった。1997年、ウクライナ軍建設・発展国家プログラムを大統領が承認し、軍事力を抑止部隊、迅速反応部隊、国境防衛部隊の３つに分けることとした。1998年、軍管区制を作戦コマンド制に改正し、西部作戦コマンド、南部作戦コマンド、北部作戦コマンドを創設した。2001年、NATO計画検討プロセス委員会に参加し、NATOの意見を取り入れての軍改革を開始。軍事力を前方展開防御部隊（低強度紛争対応。空中機動部隊、ミサイル師団、支援部隊）、基本部隊（大規模戦争対応。重装備戦力）、戦略予備部隊（二正面作戦対応）の３つに分け、前方展開防御部隊に重点を置くこととした。主要装備は戦車2000両、装甲車3500両、火砲2000門、作戦機300機に減らすとしている。2004年、空軍と防空軍が統合された。北部作戦コマンドが北部地域司令部となり、支援コマンドが創設された。各コマンドや地域司令部は作戦・戦略レベルから作戦レベルへと一段格下げされている。2005年、軍事ドクトリンを改訂。兵力を245000名（うち将官138名、将校29300名、准士官27100名、下士官69100名、文民36100名）とする予定だったが、文民が65000名いるなど削減が遅れていた。前年のオレンジ革命による親欧政権発足により、NATO加盟を目指すことが明記された。2006年、５カ年計画で兵力削減、装備数削減及び更新、統合作戦コマンド創設などの指揮系統改革を進めることになったが、予算不足で進捗は鈍かった。2010年、親露政権発足により、NATO加盟を撤回し、中立を保つことになった。統合作戦コマンドが廃止された。2012年、陸軍迅速反応連合部隊が高機動空挺部隊として独立した軍種になった。2014年、ウクライナ紛争が勃発。2015年初め、最大現役軍人数を184000名から250000名に増員。9月、軍事ドクトリンを改訂。ロシアを脅威と認定し、ロシアによる全面侵略、国連の承認の無い平和維持活動名目の特殊作戦、港湾封鎖、内乱誘発などの危険があるとして、アメリカ含むNATO各国を主要パートナーに位置づけた。2020年2月、ドイツの国際会議でザホロドニューク国防相が河野防衛大臣と初の日ウクライナ防衛大臣会談を行った。2021年3月17日、タラン国防相が来日して岸防衛大臣とテレビ会談し、ウクライナ南部クリミア半島や東・南シナ海で行われている力による一方的な現状変更の試みは断じて認めず、中国海警法への深刻な懸念を共有、防衛協力強化で一致した。2022年2月24日、ウクライナ戦争が勃発。参考：月刊軍事研究6,’14、7,’16、THE MILITARY BALANCE 2016、朝雲

　＜ウクライナ軍（２０１５年）＞：現役総兵力204000名（陸軍145000名、海軍6000名、空軍45000名、特殊作戦コマンド8000名）、予備役900000名、準軍事組織（国家警備隊52000名、国境警備隊）。アフガニスタンにレゾリュート・サポート作戦要員10名、アルメニア・アゼルバイジャンにOSCE要員１名、コートジボアールにUNOCI要員34名とヘリ飛行隊１個、キプロスにUNFICYP要員２名、コンゴ民主共和国にMONUSCO要員253名、オブザーバー11名、攻撃ヘリ飛行隊２個、ヘリ飛行隊１個、リベリアにUNMIL要員175名、オブザーバー２名、ヘリ飛行隊１個、モルドバにオブザーバー10名、セルビアにKFOR要員33名とUNMIKオブザーバー２名、コソボにOSCE要員１名、南スーダンにUNMISS要員１名とオブザーバー１名を派遣している。カナダ軍ユニフィーア作戦要員200名、イギリス軍オービタル作戦要員75名、アメリカ軍訓練要員310名、OSCE要員（アルバニア２名、アルメニア２名、オーストリア18名、ベラルーシ２名、ベルギー１名、ボスニア・ヘルツェゴビナ14名、ブルガリア17名、カナダ18名、クロアチア12名、チェコ18名、デンマーク14名、エストニア７名、フィンランド27名、フランス12名、ジョージア８名、ドイツ25名、ギリシャ13名、ハンガリー30名、アイルランド13名、イタリア20名、キルギスタン14名、ラトビア９名、リトアニア３名、マケドニア16名、モルドバ28名、モンゴル１名、モンテネグロ１名、オランダ９名、ノルウェー９名、ポーランド30名、ポルトガル５名、ロシア31名、ロシア27名、スロバキア７名、スロベニア２名、スペイン14名、スウェーデン19名、スイス14名、タジキスタン７名、トルコ12名、イギリス29名、アメリカ54名、ウズベキスタン１名）が駐留している。クリミア半島にロシア軍28000名が侵攻している。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウクライナ高機動空挺部隊＞：2012年、ウクライナ陸軍迅速反応連合部隊から改編され、独立した軍種として創設された。兵力6100名で、装甲車310両を装備する。参考：月刊軍事研究6,’14

＜ウクライナ国民親衛隊＞：NGUと略す。ウクライナ紛争を受け、2014年3月にウクライナ暫定政府が内務省国内軍隷下に創設した組織である。同月に動員した予備役や、極右勢力の行動隊で構成される15000名規模の部隊で、国内治安を主任務とする。ただ極右の行動隊は作戦時に統制が効かなくなる恐れがあるため、予備大隊組織に編入された。NGUに入らなかった行動隊は非合法組織として摘発し、極右勢力を内務省の統制下に置く予定だが、入隊を拒んだ強硬派トップを拘束しようとして銃撃戦の末に射殺するなど、ウクライナ暫定政府と極右勢力との対立も表面化している。参考：月刊軍事研究6,’14

＜ウクライナ国家警備隊（２０１５年）＞：隊員数52000名。内務省隷下で、地域司令部５個からなり、戦車大隊数個、機械化大隊数個、軽歩兵大隊数個を隷下に置く。T-64/T-64BV/T-64BM/T-72戦車（を保有しているという報告あり）、BTR-3/BTR-3E1装甲車数両、BTR-4装甲車50両、BMP-2歩兵戦闘車１両、BTR-70/-80装甲車、クーガー装甲車、スパルタン装甲車、122mm砲D-30、120mm迫撃砲、73mm無反動砲SPG-9、9K38携帯地対空ミサイル、ZU-23-2（トラック車載）、An-26輸送機20機、An-72輸送機２機、Tu-134輸送機２機、Mi-8ヘリ７機を保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウクライナ国境警備隊＞：2023年、FPB98MKI級哨戒艇20隻が竣工開始。参考：月刊世界の艦船9,’23

＜ウクライナ国境警備隊（２０１５年）＞：自動車化歩兵グループ数個からなる。沿岸警備隊はステンカ級哨戒艇６隻、パウク�T級哨戒艇３隻、ムラヴェイ級哨戒艇１隻、チュク級哨戒艇11隻、オルラン級哨戒艇１隻、シュメル級哨戒艇４隻、兵站支援船１隻、An-8輸送機、An-24輸送機、An-26輸送機、An-72輸送機、Ka-27対潜ヘリを保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウクライナ西部解放作戦＞：第２次大戦時に1943年12月24日からソ連第１−第４ウクライナ方面軍が行った作戦。12月24日、第１ウクライナ方面軍がドイツ第４装甲軍主力を攻撃し、ジトミール、ベルディチェフ、コロステン、サルニイを奪回。しかしドイツ軍コルスン・チェフチェンコスキー防御集団の包囲には失敗した。1月5日、第２ウクライナ方面軍主力がドニエプル川右岸から攻勢に出た。1月10日、第３・第４ウクライナ方面軍はその南側でドイツ第６軍に対し攻撃を開始。1月24日、第１・第２ウクライナ方面軍はコルスン・チェフチェンコスキー防御集団の包囲を再開。2月17日、コルスン・チェフチェンコスキー防御集団21000名（10個師団・１個旅団）は第１・第２ウクライナ方面軍により包囲殲滅された。第１ウクライナ方面軍は第４装甲軍に対する攻撃を継続し、ロヴノとルックを解放。2月29日、ニコポリより南のドイツ第６軍ドニエプル川橋頭堡が第３・第４ウクライナ方面軍により掃討され、第４ウクライナ方面軍のクリミア奪回作戦が可能となった。3月4日、第２ウクライナ方面軍はドイツ第１装甲軍右翼と第８軍左翼を撃退してウマンを奪回。3月12日、第３ウクライナ方面軍がドイツ第６軍主力10個師団を壊滅させてヘルソンを奪回。3月21日、第１ウクライナ方面軍は第４装甲軍と第１装甲軍を撃退し、ルーツク・ロヴノ・ドゥブノ・シエペトフカ・ヴィニツアを奪回した。第３ウクライナ方面軍はユージニ・ブーク河を強行渡河。3月23日、ドイツ軍北ウクライナ軍集団第１装甲軍は、友軍の撤退を援護するため第１ウクライナ方面軍に対して遅滞戦闘に入った。第２ウクライナ方面軍はウマニに向かって５日間で75km進撃し、ドイツ軍13個師団を壊滅させ、プグ川・ドニエストル川・プルート川を渡河してベッサラビアに達した。3月25日、第２ウクライナ方面軍先遣部隊がルーマニアを越境。3月28日、第３ウクライナ方面軍がオデッサを北から包囲してテイラスポール方面の退路を全て遮断。3月30日、カメネチーポドルスク北でドイツ軍15個師団を壊滅させた第１ウクライナ方面軍がチェルノウィシシに達した。4月10日、第３ウクライナ方面軍はルーマニア第３軍を撃破してオデッサを奪回。4月12日、第３ウクライナ方面軍が２個師団を包囲殲滅してテイラスポールを占領、ルート川に橋頭堡を確保した。4月13日、第２ウクライナ方面軍はルーマニア東部のパスカニを奪回。第３ウクライナ方面軍はドニエステル河下流に到達。ここでドイツ軍はウクライナ方面を放棄してハンガリー・ルーマニア戦線で防御線を構築、ソ連も予備兵力を使い切ったため、6月下旬まで補給と再編成に入った。参考：激闘東部戦線(2)、月刊PANZER12,’03

＜ウクライナ戦争＞：2021年春、ロシアがウクライナ国境沿いに軍の展開増強を開始。一旦は矛を収めたが、10月から再度増強し、12月には10万名が国境付近に集結した。11月、アメリカ陸軍チャレンジャー600アルテミスがルーマニア南東部に展開し、偵察飛行を開始。12月頃、ロシア軍がHUMINT、ELINT、IMINTを駆使したウクライナ軍事目標の特定を開始。2022年2月、ロシア軍Su-24MR偵察機がウクライナ国境沿いで偵察活動を開始。ロシア軍19万名がウクライナ国境沿いに展開。親ロシア派支配地域でのロシア住民虐殺やウクライナ軍による攻撃を喧伝したが、西側がすぐ偽情報であることをメタデータ解析などの証拠付きで暴露し、侵攻の正当化を阻止した。2月1-16日、海上自衛隊第２航空群P-3C哨戒機とDD-120しらぬいが、日本海とオホーツク海で、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦２隻、ステレグシュチイ級フリゲート４隻、グリシャ�X型警備艦３隻、ナヌチュカ�V型ミサイル艇１隻、タランタル�V型ミサイル艇６隻、キロ級潜水艦３隻、アリゲーター�W型揚陸艦１隻、ロプーチャ�T型揚陸艦２隻、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦１隻、改アルタイ級補給艦１隻、イーゴリ・ベロウソフ級潜水艦救難艦１隻、ゴーリン型航洋曳船１隻、ソルム型航洋曳船２隻、オホーツク型航洋曳船２隻、ペラ型航洋曳船１隻、トプリヴォ�V型給油船１隻、オビ級病院船１隻、民間砕氷船１隻を確認。太平洋艦隊可動全艦による演習兼太平洋方面での日米牽制とみられる。2月2日、アメリカ海軍CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマン、CG-56サン・ジャシント、DDG-107グレイブリー、DDG-109ジェイソン・ダンハム、LCC-20マウント・ホイットニー、イタリア海軍空母C550カブール、ミサイル駆逐艦D553アンドレア・ドリア、フリゲートF-592カルロ・マルゴッティーニ、イタリア空軍P-72A哨戒機、ノルウェー海軍フリゲートF310フリチョフ・ナンセン、トルコ海軍フリゲートF497ギョクスがアドリア海で共同演習を実施。2月6日、アメリカが、ロシア軍のウクライナ侵攻準備が完了したと発表。アメリカ海軍CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマン空母打撃群、イタリア海軍C550カブール機動部隊、フランス海軍R91シャルル・ド・ゴール機動部隊、NATO第２常設水上部隊スペイン海軍フリゲートF109ブラス・デ・レッソが地中海で共同演習を実施。2月7-12日、ロシア海軍揚陸艦５隻（北洋艦隊・バルチック艦隊所属）とキロ級潜水艦１隻がボスポラス海峡を通過して黒海に入った。2月10日、ロシアが軍事演習の一環と称してアゾフ海と黒海を海上封鎖していると、ウクライナが非難した。2月11-12日、地中海を飛行中のアメリカ海軍P-8A哨戒機にロシア空軍Su-35戦闘機が３回に亘り異常接近し、最小で５フィート・1.5m先を通過した。2月15日、ロシア軍がウクライナ近郊での大規模演習終了と部隊の帰還開始を発表したが、NATOは実際には増強が続いていると反論した。2月16日、アメリカ空軍第388戦闘航空団第34戦闘飛行隊F-35A戦闘機12機（F-35AT-20など）がドイツのスパンダーレム基地に展開。2月17日、岸防衛大臣がオーストラリアのダットン国防相と電話会談し、ウクライナ情勢に関する協議などを行った。2月18日、アメリカのバイデン大統領が、プーチン大統領がウクライナ侵攻を決断し、１週間以内にウクライナに侵攻して首都キエフ制圧を目指す可能性があると延べた。2月下旬、ロシア海軍がウクライナ沖の黒海で演習を開始。2月21日、ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部のドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の独立を承認したと発表。アメリカのバイデン大統領は侵略の始まりと非難した。岸防衛大臣がポーランドのブワシュチャク国防相とテレビ会談し、ウクライナ有事が発生した場合に在留邦人をポーランドに退避させる際の協力を要請、ブワシュチャク国防相は最大限の支援を約束した。2月23日、アメリカ国防総省が、48時間以内のロシア軍全面侵攻の可能性を発表。2月24日、ロシア軍19万名（ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力含む）がウクライナに侵攻した。早朝、プーチン大統領がドネツク・ルガンスク人民共和国の住民を助けるための集団的自衛権に基づく特別軍事作戦とするテレビ演説を実施。そもそもロシアが勝手に独立国と称しているウクライナの領域に対して集団的自衛権もへったくれも無いが、両人民共和国内・近郊どころかウクライナ全土80箇所以上に弾道ミサイルを含む攻撃を行い、北東部ハリコフ・東部ドンバス・南部クリミア半島方面に加え、北部キーウにもベラルーシ国境を越えて侵攻し、弾道ミサイルと電子戦で防空システムを制圧、Su-35S戦闘機とSu-30SM戦闘機が戦闘空中哨戒で１世代前のウクライナ空軍戦闘機を圧倒し、Su-34戦闘爆撃機を主力とする対地攻撃部隊がウクライナ国境から最大300kmも侵入してSEAD/DEADを行い航空優勢を得ると、キーウ南西ホストメリ飛行場／アントノフ空港をMi-8輸送ヘリのヘリボーンで占領、チョルノービリ原発も制圧した。クリミア半島では100km以上進撃してヘルソンを制圧し、ロシアからドンバス経由でクリミア半島への陸路を確保している。更に黒海ではドナウ川河口のズミイヌイ島を占領してウクライナの海上交通路を遮断し、中立国商船であるトルコ所有マーシャル諸島船籍ばら積み船まで攻撃を受けて損傷した。しかしウクライナは全土に戦時体制を宣言して予想以上に激しく抵抗。固定式防空システムや整備不良・旧式地対空ミサイルは破壊されたが、移動式防空システムはロシア軍侵攻数時間前に避難させ、反撃の機会を窺っていた。ロシア地上軍は通信能力が部隊規模に対応できていなかった上、安物の中国製無線機が自軍の電子妨害により使用不能に陥り部隊間の連携が取れず、キーウに向かうロシア地上軍は遙か手前のチェルニーヒウで阻止され、ロシア国境から30km先のハリコフも制圧できなかった。NATO軍は直接戦闘には参加していないが、ウクライナ・ポーランド国境ギリギリにNATO軍及びNATO加盟国軍所属のE-3A/B/C/F早期警戒管制機、E-8C地上監視機、U-2S戦略偵察機、RQ-4B/D無人偵察機、RC-135V/W電子偵察機、RC-135U電子偵察機、EP-3Eアリーズ�U電子偵察機、P-8A哨戒機、エア・シーカーR.Mk1電子偵察機、ポセイドンMRA Mk.1哨戒機、P-3C哨戒機（ドイツ海軍）、MQ-9A無人機、複合領域センサーシステム搭載CL-600-2B16、RC-12X偵察機、EO-5C偵察機、C-160G電子偵察機、ビーチクラフト350ER電子偵察機といったISR機を展開して情報提供を行っているとみられ（NATO加盟国ではないがスウェーデン空軍もS102Bコルペン電子偵察機を投入）、ウクライナ紛争でのロシアによるクリミア併合をきっかけにウクライナ軍の無線機やIFFはNATO仕様に変更済みのため、支障無く情報を共有している。また、FGM-148ジャベリン対戦車ミサイル、NLAW対戦車ミサイル、パンツァーファウスト３対戦車ロケット、携帯式地対空ミサイルなどを供与して支援した。1400、トルコのヤサ・シッピング撒積船ヤサ・ジュピターに砲弾とみられる飛翔体が着弾した。夜、ホストメリ飛行場をウクライナ軍が奪還。2月25日、ウクライナのオデッサ州ユズニー港沖で、日鮮海運グループ撒積船ナムラ・クイーンと、バンカー船ミレニアム・スピリットが、ロシア軍の砲撃またはミサイル攻撃で被弾し、ナムラ・クイーンは上構後面を撃ち抜かれて火災を発生、乗員１人が軽傷を負った。ロシア軍がチェルニーヒウを迂回してキーウ北方50kmに到達。ホストメリ飛行場に対する空挺作戦を行ったが、Il-76輸送機２機が撃墜されるなどして失敗した。南部ではマリウポリ西に揚陸艦４隻で水陸両用作戦を行い、マリウポリを東側から攻撃するドンバス方面部隊と共にマリウポリの包囲にかかった。キーウでの航空戦でウクライナ空軍MiG-29MU2戦闘機パイロット「キーウの亡霊」が、Su-35戦闘機２機、Su-27戦闘機１機、MiG-29戦闘機１機、Su-25攻撃機２機を撃墜してエースになったと、ウクライナ公式SNSを含め喧伝されたが、真偽は不明。ウクライナ軍が9M79M-1トチカＵ短距離弾道ミサイルでロシアのミルレロヴォ空軍基地を攻撃し、Su-30戦闘機1-2機を地上撃破した。2月26日、ロシアが国際決済システムSWIFTから排除された。ロシア軍がキーウ北方30kmに到達。朝、ロシア国営通信社がウクライナ軍事作戦終了を伝える勝利宣言報道をインターネットに流した。どうやら２日間でキーウを制圧して政権と国家機能を崩壊させ、作戦目標を達成するつもりで、時刻設定までして配信予約していたのを取り消し忘れたらしく、すぐ削除されている。ロシア軍が南部メリトポリを制圧。この頃、ロシア地上軍の通信を少しでも強化するため、ロシア軍が電子戦の規模を縮小したが、ウクライナ軍の移動式防空システムも復活し、ロシア軍の航空優勢が揺らぎ始めた。ドイツがウクライナにジャベリン対戦車ミサイルとスティンガー携帯地対空ミサイルの供与すると表明。2月27日、プーチン大統領が国防相と参謀総長に核戦力を含む戦力の特別態勢を下命。ロシア軍がアゾフ海沿岸のベルジャンシク港を占領した。ただロシア軍は既に燃料や軍需物資不足に陥っていたとみられる。EUがウクライナへの５億ユーロの支援を決定。2月28日、１回目の停戦協議を実施。ロシア正教会モスクワ総主教が、ウクライナの反ロシア勢力を悪の勢力とし、ロシアとロシア教会の統一に抵抗する政治状況を神は許さないという談話を発表した。ゼレンスキー大統領が軍務経験のある囚人の前線投入を発表。トルコがモントルー条約に基づく権利を発動し、全ての国の軍艦によるダータネルス・ボスポラス海峡の通航を禁止した。ラトビアがウクライナへの志願兵参加を認める法律を制定。フィンランドが中立政策を覆してウクライナに武器を供与するとを発表。ロシア陸軍第41軍副司令官スホベツキー少将がキーウ近郊のホストメリ空港で戦死。ロシア軍がキーウから25kmに到達し、南部ではベルジャンシクを占領した。防衛研究所がウクライナ情勢に関する緊急座談会を実施。3月、ウクライナ軍がバイラクタルTB2無人機を対地攻撃に積極投入し、戦果を挙げ始めた。3月上旬、ロシア連邦保安庁第５局局長と副局長が、プーチン大統領に都合の良い情報だけを流していたとして逮捕された。ロシア正教会司祭ら280人が侵攻を批判する公開書簡を発表。ロシア地上軍の進撃が停滞したため、ロシア空軍が主任務をSEAD/DEADから近接航空支援に切り替え、ウクライナ軍地対空ミサイルの脅威を避けるため低高度攻撃を行ったが、今度はMANPADSによる損害が多発、ウクライナ軍の偽装・隠蔽が巧みで目標捜索に難渋し、ウクライナ軍がロシア製兵器を使っているので敵味方識別も困難であり、更にダム・ボムばかり使ったため戦果が挙がらなかった。3月1日、南部ヘルソンをロシア軍が占領。ゼレンスキー大統領が欧州議会でオンライン演説を行った。「キーウの亡霊」が開戦以来16機を撃墜してトリプル・エースになったと報じられたが、さすがに盛り過ぎ感が強いので、もう少し加減した方が良いと思う。ウクライナ軍がロシアのタガンロク空軍基地を9K79-1トチカＵ短距離弾道ミサイルで攻撃した。3月2日、ロシア軍がキーウに攻勢を掛けたが、撃退された。3月3日、２回目の停戦協議を実施。CNNが、ロシア軍に3-5%、ウクライナ軍に10%の損害が出ていると報じた。ロシア軍が南部ザポリージャ原発を攻撃。エストニア船籍貨物船がオデーサ沖で浮遊機雷によるとみられる水中爆発で沈没した。3月4日、日本政府が国家安全保障会議でウクライナへの防衛装備品（防弾チョッキ、鉄帽、防寒服、天幕、カメラ、衛生資材、非常用糧食、発電機など）移転及び自衛隊機での輸送に関する調整・検討を決定し、防衛装備移転三原則の運用指針を改正。岸防衛大臣が自衛隊に対し、ウクライナ政府に譲与する装備品等の集積と、これら装備品等を輸送するための輸送機等の準備を指示した。3月5日、ロシア国防省が、ウクライナの目標2119箇所を破壊し、航空機90機（空中21機・地上69機）、AFV748両、自走多連装ロケット76両、砲274門、軍用車両532両、無人機59機を破壊したと発表した。3月6日、ウクライナ参謀本部がチュルニヒウ近郊でSu-30SM戦闘機やSu-34戦闘爆撃機２機を含む９機を撃墜したと発表。また、52カ国から義勇兵20000名以上が集結しているとした。アメリカのブリンケン国務長官が、ポーランド空軍戦闘機をウクライナに供与し、代替機をアメリカが提供する方向でポーランドと協議している、と発表したが、ポーランド政府は戦闘機供与やウクライナへの戦闘機移送のための空港使用許可を否定し、ポーランド首相府はブリンケン国務長官の発言をフェイクニュースと延べている。3月7日、３回目の停戦協議を実施。3月8日、ロシア軍は動員兵力の95%を投入し、キーウに迫った。ポーランドが、ウクライナに戦闘機を提供する用意があると発表。日本政府が国家安全保障会議でウクライナへの無償提供装備品の品目などと、自衛隊機による輸送の開始を正式決定し、同日夜にウクライナ政府への譲与装備品等を積んだ第404飛行隊KC-767空中給油輸送機１機が小牧基地を離陸。ポーランド政府がウクライナへの戦闘機供与に関し、アメリカが自軍戦闘機をドイツのラムシュタイン基地からウクライナに移送して提供すべきとし、アメリカ国防総省もポーランドの航空機をウクライナに移送するかはポーランド政府が決定するとして、6日のブリンケン国務長官の発言は無かったことになった。ウォール・ストリート・ジャーナルが、サウジアラビア及びUAEの首長がアメリカ大統領との電話会談を拒否し続けていると報道。ロシア産原油禁輸分の穴埋め増産を取り付けたいアメリカ大統領に対し、アメリカが進めるイラン核合意復活に反対しているサウジアラビアとUAEが応じていないとの事らしい。3月9日、昼間低高度近接航空支援の戦果が挙がらないため、夜間航空攻撃を開始したが、Su-34戦闘爆撃機以外は夜間任務に対応しておらず、状況は変わらなかった。アメリカが、ポーランド空軍戦闘機のウクライナへの提供を断念したと発表。駐日ウクライナ大使と駐在武官が防衛省で岸防衛大臣と会談し、大使は防衛大臣に支援への謝意を、防衛大臣は大使にウクライナ支持と引き続いての支援を表明した。防衛研究所がウクライナ情勢に関する緊急座談会を実施。3月9日までにロシア軍航空機49機、ヘリ81機、戦術無人機７機、装甲戦闘車両1387両（うち戦車317両）、砲120門、自走多連装ロケット56両、地対空ミサイルシステム28基、軍用車両482両、艦船３隻、輸送車両60両を破壊したと、ウクライナ参謀本部が発表した。3月10日、ロシア、ウクライナ、トルコが３カ国外相会談を実施。ロシア軍がキーウ北西15km・東40kmに到達。ウクライナ軍のものとみられるTu-141無人偵察機（爆弾搭載）がルーマニアとハンガリー上空を通過してクロアチアに墜落した。ウクライナへの譲渡装備品（防弾チョッキと鉄帽）を積んだ第403飛行隊C-2輸送機１機が美保基地を離陸。山崎統幕長がポーランド軍参謀長とテレビ会談し、ウクライナ情勢の意見交換を行った。山崎統幕長が安全保障・防衛に関するオタワ会議でビデオ講演を行い、ウクライナ侵攻を非難した。3月11日、国連安保理緊急会合でロシア大使が、ウクライナ国内でアメリカにより生物兵器の研究が行われていたと主張した。ウクライナが、ロシア軍によりメリトポリ市長が誘拐されたと発表した。KC-767空中給油輸送機がポーランドのジェシェフにある空港に到着し、譲渡装備品をウクライナ政府に引き渡した。山崎統幕長が防衛省で在日ウクライナ武官・在日ポーランド武官と会談し、戦争犠牲者に哀悼の意を伝え、最大限の支援について話し合いを行った。日米安全保障高級事務レベル協議が東京で開催され、ウクライナ侵略などの課題を協議した。3月13日、ロシア軍がポーランド国境に近いウクライナの軍事訓練施設をミサイルで攻撃した。第404飛行隊KC-767空中給油輸送機１機が小牧基地に帰国。3月14日、ロシア軍がキーウ北西15km・東20-30kmに到達。3月15日、ロシア軍がヘルソン州全域を掌握したと発表した。ロシアとウクライナがオンラインで停戦協議を実施。ロシア正教会広報委員会が、モスクワ総主教が良心に反する不当な戦争を宗教的に擁護していると、強く非難する声明を発表した。岸防衛大臣がウクライナに移転する自衛隊装備品に双眼鏡、照明器具、医療用資器材を追加することと、移転装備品の一部をアメリカ軍輸送機で運搬することを表明した。C-2輸送機がポーランドのジェシェフにある空港に到着し、物資を降ろした。2000頃、尻屋崎東北東70kmを西に航行するロシア海軍アリゲーター�W級戦車揚陸艦ニコライ・ヴィルコフとロプーチャ�T級戦車揚陸艦オスラビアを、3月16日0700頃、尻屋崎東北東220kmを南西に航行するロシア海軍ロプーチャ�T級戦車揚陸艦アドミラル・ニヴェルスキーとロプーチャ�U級戦車揚陸艦ペレスヴェートを海自が確認した。ニコライ・ヴィルコフの露天甲板にはトラックが所狭しと並んでおり、これらはその後津軽海峡を通過して日本海に入っていて、極東からウクライナへの輸送任務に就いていたとみられる。3月16日、ロシア軍がマリウポリの劇場を爆撃し、避難していた民間人300人が死亡した。メリトポリ市長が捕虜交換によりロシア軍から解放された。ゼレンスキー大統領がアメリカ議会でオンライン演説を行った。岸防衛大臣がウクライナ国防相と初のテレビ会談を行い、最大限の支援を伝えた。3月17日、自衛隊の移転装備品（防弾チョッキ、鉄帽、防護服など）を載せたアメリカ空軍C-17輸送機が横田基地を離陸。アメリカ空母CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマン、イタリア空母C550カブール、フランス空母R91シャルル・ド・ゴールが地中海東部イオニア海で共同演習を実施。3月18日、ロシア軍がキンジャール極超音速ミサイルでデリヤティンの弾薬貯蔵施設を攻撃した。ロシア陸軍第８諸兵科連合軍司令官モルドビチェフ中将がヘルソン郊外の前方指揮所で戦死。米中首脳会談がオンラインで行われ、バイデン大統領が習国家主席にロシアを支援しないよう要請したが、中国外務省は会談終了直後からアメリカを批判しまくっている。3月19日、ロシア軍がキンジャール極超音速ミサイルでミコライウの燃料貯蔵施設を攻撃した。マリウポリ市民数千人がロシアに連行されたとマリウポリ市当局が発表した。3月20日、ロシア黒海艦隊副司令官バリー上級大佐がマリウポリで戦死。3月下旬、ウクライナ軍がキーウに東西から迫るロシア軍を撃退し、キーウ北方でも村落を奪回した。3月21日、ロシアとウクライナがオンラインで停戦協議を実施。バイデン大統領が、ロシアによる生物化学兵器使用検討の兆候があると延べた。3月22日、ウクライナ軍が反転攻勢を開始。3月23日、ロシアのチュバイス大統領特別代表が辞任した。ゼレンスキー大統領が日本の国会とフランスの国民議会でオンライン演説した。3月24日、ロシア陸軍第49諸兵科連合軍司令官レザンチェフ中将が戦死。ロシアが占領していたアゾフ海沿岸ベルジャンスク港がウクライナの攻撃（トチカ弾道ミサイル説、無人機説、破壊工作説などあり）を受け、アリゲーター�W型揚陸艦サラトフが撃沈され、ロプーチャ�T型揚陸艦チェーザレ・クニコフと同ノヴォチェルカスクが損傷した。3月25日、ロシア国防省が作戦第１段階の目的を達成し、ドンバス地域の制圧に移行すると発表。戦死者は1351名としたが、西側ではその数倍、下手をすると10000名に達していると推計している。ウクライナ軍がミコライウを奪回。ウクライナ避難民を日本に受け入れるため、在ポーランド日本大使館とジェシェフ連絡事務所にウクライナ避難民支援チームを設置した。3月26-27日、ロシア製旧式浮遊機雷がトルコ・ルーマニア沖で発見され、処分された。3月26日、ウクライナ軍がキーウ東のブロバルイを攻撃。3月28日、キーウ東のロシア軍が中心部から55kmまで押し戻された。ロシア国防相が、コルベットから発射したカリブル巡航ミサイルによりウクライナ要衝を攻撃したと発表。ウクライナ軍がイルピンとトロスティアネツを奪回。3月29日、ロシアが第１段作戦を終了したと宣言。ロシア軍がキーウ周辺の部隊を再編し、ウクライナ東部及びドンバス方面でウクライナ軍に包囲攻撃を仕掛けた。ウクライナ軍がロシアのベルゴロド近郊にある弾薬貯蔵施設を9K79-1トチカＵ短距離弾道ミサイルで攻撃して破壊した。ロシアとウクライナが４回目の対面停戦協議を実施。防衛省がウクライナの地名表記をロシア語読みとウクライナ語読みの併記に変更。3月30日、ロシア軍がチェルノービリ原発から撤退を開始。3月31日、ウクライナ軍がキーウ−チェルニーヒウ間の町２つとザポリージャ東方の町５つを奪還。ウクライナがチェルノービリ原発を管理下に置いた。日本政府がウクライナの地名表記をロシア語読みからウクライナ語読みに変更。4月1日、ロシア軍がウクライナ東部イジュームを占領。ロシアのベルゴロド近郊にある燃料貯蔵施設が攻撃を受けた。ロシア派はウクライナ軍ヘリによるとしたが、ウクライナ側は否定している。アメリカが３億ドルの追加支援と、同盟国からソ連戦車を調達してウクライナに送ることを決定。ポーランドを訪問する林外務大臣らを乗せた特別航空輸送隊B777政府専用機と予備機がポーランドに向かった。オランダがアメリカのホランド・アメリカ・ライン所属フォーレンダム（61214総トン）のチャーター契約を発表し、ロッテルダム港で1500人収容のウクライナ難民収容船として使う事になった。4月2-4日、林外務大臣がポーランド大統領、首相、外相、ウクライナ外相らと会談し、ウクライナ情勢や避難民受け入れ支援などを協議した。4月2日、ロシア軍がキーウ北方から撤退を開始。ロシア軍が去った街には住民数百人の遺体が放置されていた。4月3日、ロシア軍がキーウ周辺から撤退を開始し、ウクライナがキーウ州全域の解放を宣言した。4月4日、ロシア軍がウクライナ北東部スムイから撤退。自衛隊法第100条の５（国賓等の輸送）に基づく初の外国人避難民輸送を行い、林外務大臣らを乗せたB777政府専用機と、ウクライナからの避難民20人を乗せた予備機がワルシャワを離陸。4月5日、ゼレンスキー大統領が国連安保理でオンライン演説を行った。アメリカがウクライナへの１億ドルの追加支援を発表。チェコがウクライナに戦車や装甲車を提供すると発表した。B777政府専用機と予備機が羽田空港に到着。4月7日、ロシアが国連人権理事会理事国資格を喪失した。4月8日、ロシアがウクライナ東部クラマトルスクの駅をミサイルで攻撃し、避難者多数が死傷した。スロバキアがウクライナにS-300地対空ミサイルを提供すると発表した。4月9日、イギリスのジョンソン首相がキーウを訪問し、装甲車やミサイルなどの支援を表明した。4月10日、ウクライナのマリウポリ防衛隊が港とアゾフスタリ鉄工所に押し込まれた。4月11日、ロシア軍ウクライナ戦域統括司令官にドゥボルニコフ上級大将が就任した。オーストリア首相がプーチン大統領とモスクワで会談。4月13日、アメリカがウクライナへの８億ドルの追加支援を発表。EUがウクライナへの第３次支援として５億ユーロの支援を決定。ポーランドとバルト３国の首脳がキーウを訪問した。フィンランドとスウェーデンの首相がストックホルムで共同記者会見を行い、NATOへの加盟を検討していると述べた。岸防衛大臣がウクライナ国防相とテレビ会談し、引き続き最大限の支援を行うと約束した。4月14日、ロシア海軍黒海艦隊旗艦スラヴァ級ミサイル巡洋艦モスクワが沈没した。艦が左舷に傾斜し、艦橋構造物から黒煙を噴き、前部マストが前方に倒れかかっている写真が公表されており、ロシア側は前日に事故により火災が発生して曳航中に悪天候で沈没したと発表したが、周辺海域はさほど荒れておらず、ウクライナ側は前日夜にオデーサ沖60海里付近でR-360ネプチューン地対艦ミサイル２発を命中させて弾薬の誘爆により撃沈したとしている。ロシアが前日のフィンランド・スウェーデンによるNATO加盟方針表明に関し、その場合にはバルト海に核兵器と極超音速ミサイルを配備すると恫喝した。4月15日、ロシア軍がキーウへのミサイル攻撃を再開すると発表した。4月16日、ウクライナのマリウポリ防衛隊がアゾフスタリ鉄工所で包囲され、ゼレンスキー大統領がこれ以上無く厳しい状況と述べた。4月17日、ロシア軍がアゾフスタリ鉄工所のウクライナ軍マリウポリ防衛隊に投降を勧告したが、拒否された。4月18日、ロシア軍がウクライナ東部ルビージュネ、ポパスナ、マリンカなどに大規模砲撃を開始し、第１親衛戦車軍など精鋭を投入してスラビャンスク周辺のウクライナ軍を包囲に掛かった。4月19日、チェコがウクライナ軍用車両の修理をチェコ国内で行うと発表した。岸防衛大臣が、ウクライナ政府の要請に基づき、防護マスク、防護衣、小型無人機をウクライナに提供すると発表した。4月20日、ロシアがRS-28サルマートICBMの発射実験に成功したと発表した。イスラエルが防御用装備をウクライナに提供した。4月下旬、ロシア総指揮官に「シリアの虐殺者」の異名を取るドボルニコフ南部軍管区司令官が任命された。4月21日、ロシア国防相がプーチン大統領にマリウポリでの勝利を伝達し、プーチン大統領はアゾフスタリ鉄工所への無理な攻撃を行わないよう指示した。アメリカがフェニックスゴースト徘徊型兵器121機のウクライナへの供与を発表。4月22日、ロシア軍高官が、ルハンシク州・ドネツク州とクリミア半島を結びモルドバ国境に至る陸上回廊を作ると述べた。4月23日、ゼレンスキー大統領がキーウ地下鉄駅構内で記者会見を行い、各国に兵器提供を呼びかけた。4月24日、アメリカ国防長官と国務長官がキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。4月25日、モルドバの親ロシア派支配地域で複数回の爆発が発生。4月26日、グテーレス国連事務総長がモスクワでプーチン大統領と会談した。ドイツがゲパルト自走高射機関砲をウクライナに提供すると発表。モルドバの親ロシア派支配地域で再び複数回の爆発が発生。4月27日、オランダがウクライナにPzH2000NL自走榴弾砲を提供すると発表。4月28日、グテーレス国連事務総長がキーウを訪問。その最中にロシア軍がキーウをミサイルで攻撃した。岸田首相が官邸でドイツのショルツ首相と日独首脳会談を行い、先進７カ国が結束して対応することを確認、ショルツ首相の帰国便（ドイツ政府専用機）で日本からウクライナへの寄付支援物資を輸送することになった。岸防衛大臣が航空支援集団にウクライナ被災民救援国際平和協力業務の実施に関する自衛隊行動命令を発出。4月29日、ポーランドがウクライナにT-72戦車200両以上などを提供すると発表。4月30日、イジュームのロシア軍指揮所をロシア軍ゲラシモフ参謀総長が電撃視察した。直後にウクライナ軍による砲撃を喰らい、幕僚多数を含む200名が死傷している。5月1日、ロシア占領下のヘルソン州政府が通貨をルーブルに切り換えた。5月2日、ウクライナ軍がオデーサ南沖でロシア警備艇２隻をバイラクタルTB2無人機で撃沈した。ウクライナ軍がハルキウ東への攻勢を開始。5月3日、ハルキウ方面のウクライナ軍がスタリ・サルティウに到達。5月4日、ロシアが岸田首相など日本人63人に入国禁止措置を出した。5月4日、ロシア軍がカリーニングラードでイスカンデル模擬発射訓練を実施。5月6日、国連安保理が平和的解決を目指す国連事務総長への強い支持などを表明する議長声明を全会一致で採択したが、ロシアの名指しでの非難は避けている。アメリカがウクライナへの1.5億ドルの追加支援を発表した。5月7日、ゼレンスキー大統領が、アゾフスタリ鉄工所からの民間人救出がほぼ完了したと述べた。5月8日、ロシア第74自動車化狙撃兵旅団がセベロドネツク西でドネツ川を渡河しようとしたが、阻止砲火を喰らって人員500名以上と車両80両以上の損害を出し、撃退された。5月9日、ロシアがモスクワで対独戦勝記念日軍事パレードを実施。プーチン大統領が戦争宣言をするという説もあったが、実際には宣言されなかった。バイデン大統領がレンドリース法に署名した。5月12日、ロシア軍がポパスナからセベロドネツクに向け攻勢に出た。岸田首相が訪日したフィンランド首相と会談し、ウクライナ支援で一致。フィンランド首相はNATOに加盟する方針を発表した。5月13日、キーウでロシア陸軍下士官による戦争犯罪の裁判が開始された。米ロ国防相が開戦後初の電話協議を実施。EUがウクライナへの軍事支援拡大を発表。5月15日、モスクワで集団安全保障条約機構CSTOの首脳会談が行われ、ロシア以外はウクライナ戦争に消極的姿勢を表明した。ウクライナ国防相がアメリカ国防長官と電話で会談した。5月16日、ロシア軍がポパスナからセベロドネツク−バフムト間の幹線道路を遮断すべく攻勢を開始。ロシア国営テレビに出演したロシア陸軍退役大佐が、ロシアは世界から完全に孤立しており、ウクライナ軍の士気が低下しているというような、精神安定剤となる情報を服用すべきではない、と述べた。スウェーデンがNATOに加盟する方針を発表した。5月17日、ロシアとウクライナとの停戦協議が中断していると双方が発表した。アゾフスタリ鉄工所のウクライナ部隊が戦闘を停止。国際刑事裁判所がウクライナでの残虐行為を調査する専門家を現地に派遣した。5月18日、ロシア国営テレビに２日前に出演したロシア陸軍退役大佐が再度国営テレビに出演し、ロシアは軍事・経済の能力の１割も使っていない、西側装備は戦闘で信用できないなどと、前回とは真逆の意見を述べた。国連本部で食料安全保障に関する閣僚会議が開催され、国連事務総長がロシアにウクライナ産穀物の輸出を認めるよう要求した。フィンランドとスウェーデンが正式にNATOへの加盟を申請。5月19日、ロシア外相がウクライナ産穀物の輸出には対露制裁解除が必要と延べた。BRICS外相会談で中国外相が欧米によるウクライナへの武器支援を批判した。5月20日、ロシア国防相がプーチン大統領にマリウポリを完全に解放したと報告した。5月21日、トルコ大統領がスウェーデン首相及びフィンランド大統領と電話会談し、NATO加盟に難色を示した。5月22日、ポーランド大統領がウクライナを訪問。国連機関代表部に勤務する在スイス露外交官がウクライナ戦争に抗議して辞職した。5月23日、日米首脳会談で両首脳がウクライナ侵略を非難し、国連安保理の機能不全に深い憂慮を表明した。5月24日、ヘルソン州の新露派幹部がロシア軍基地を設置するよう要請した。日米豪印クアッド首脳会談で、４カ国首脳がウクライナ情勢に懸念を表明した。5月25日、ロシア軍が志願兵の年齢上限を撤廃した。5月27日、ウクライナ軍リマン守備隊　が交代を開始。イギリス情報機関はロシア軍がT-62戦車を前線に投入しているとの分析結果を発表。5月28日、プーチン大統領がフランス大統領及びドイツ首相と電話で会談した。ウクライナ軍が南部ヘルソン州で反撃を開始。5月31日、ロシアがマリウポリの港湾業務を再開。アメリカがウクライナへのHIMARS供与（ただし長射程弾除く）を発表した。6月1日、イギリスがウクライナへのMLRS供与（ただし長射程弾除く）を発表した。ドイツがウクライナへのIRIS-T地対空ミサイルシステム供与を発表した。トルコのバイカル・テクノロジー社がバイラクタルTB2無人機１機の無償譲渡を発表した。元はリトアニアがクラウド・ファンディングで集めた資金により購入する予定だったが、バイカル社が無償譲渡して集めた資金をウクライナ人道支援に回すことにしたものである。6月2日、スロバキアがウクライナに自走榴弾砲を供与したと発表。6月3日、ウクライナ軍がセベロドネツクで反撃を行い、市内の一部を奪還した。6月5日、キーウにミサイル攻撃が加えられた。6月7日、ロシア軍がムコライウ州の穀物ターミナルをミサイルで攻撃した。6月7日、岸防衛大臣が、自衛隊国際観艦式と西太平洋海軍シンポジウムへのロシア海軍の招待を取り消したと発表した。岸防衛大臣と山崎統幕長が来日したNATO軍事委員長オランダ海軍バウアー海軍大将と個別に会談し、ウクライナ情勢について話し合った。6月15日、アメリカが10億ドルの追加軍事支援を発表した。6月16日、ゼレンスキー大統領と仏独伊首脳がキーウで会談した。6月17日、ウクライナ軍がロシア海軍航洋曳船ワシリー・ベフをハープーン地対艦ミサイル（車載型）で撃沈した。6月18日、ロシア軍がドニプロやクレメンチュクをミサイルで攻撃した。6月20日、ロシア軍がセベロドネツクで大規模攻勢を開始。6月23日、アメリカが４億5000万ドルの追加支援を発表した。アメリカ供与のHIMARSがウクライナに到着。EUがウクライナを加盟国候補に認定した。6月25日、ロシア軍がセベロドネツクを制圧。ジトーミル州をミサイルで攻撃した。6月26日、ロシア軍がキーウやチェルカーシ州をミサイルで攻撃。6月27日、クレメンチュクのショッピングモールにロシア軍のミサイルが着弾し、多数の死傷者が出た。6月28日、ロシア軍がドニプロをミサイルで攻撃。ドイツとオランダがウクライナへのPzH2000自走砲供与を発表。6月29日、シリアがルハンシク人民共和国とドネツク人民共和国の独立を承認。6月30日、ロシア軍がズミイヌイ島から撤退したと、ウクライナ軍が発表した。7月1日、ウクライナのエネルギー企業がロシアからサイバー攻撃を受けたと発表した。アメリカがNASAMS地対空ミサイルなど８億2000万ドルの追加支援を発表した。7月2日、ロシア軍がリシチャンシクを制圧し、ルハンシク州をほぼ占領した。7月3日、ロシア軍がスラビャンスクに大規模砲撃を実施。7月4日、トルコがウクライナからの盗難穀物を輸送していたとみられるロシア貨物船を拿捕した。7月5日、ロシア軍がハルキウ、ムコライウ、ドニプロなどをミサイルで攻撃した。フィンランドとスウェーデンがNATO加盟議定書に署名した。7月7日、ウクライナがズミイヌイ島を奪還。ロシアはウクライナが穀物を輸出できるよう人道的な配慮から撤退したとしている。7月23日、ウクライナ軍が南部戦線で反攻を開始。アメリカから供与されたHIMARSなどでドニプロ河の橋梁３本を攻撃し、ロシア軍の兵站路を潰しに掛かった。7月26日、ポーランド国防省が、韓国からF/A-50戦闘攻撃機48機、K2戦車980両、K9自走砲648両を購入すると発表した。7月末、ポーランド第22空軍基地にNATO軍戦闘機を展開してスクランブル発進を行うホワイト・イーグル作戦を開始。8月、ロシア軍が志願兵15000-20000名からなる第３軍団を編成し、前線に送り込んだ。T-90M戦車など最新鋭の兵器を装備する精鋭と喧伝されたが、実際には金に釣られた寄せ集めといわれ、訓練期間も2-4週間程度しか取れていない。8月4日、アメリカ第90遠征戦闘飛行隊F-22A戦闘機12機がポーランドのワスク空軍基地に展開し、NATO領空警備強化作戦エア・シールディングに参加。8月8日、アメリカがウクライナへの10億ドルの追加支援を発表した。供与されるのはHIMARS用GMLRSロケット弾、NASAMS防空システム、ジャベリン対戦車ミサイル、MiG-29戦闘機から発射できる対レーダーミサイルなどで、対レーダーミサイルはAGM-88HARMらしい。8月9日、クリミア半島サキ飛行場で大爆発が発生。弾薬庫最大４カ所が爆破され、少なくともSu-24戦闘機５機とSu-30SM戦闘機３機が全損したとみられる。8月10日、ロシア占領下にある南部メリトポルで爆発が発生。8月11日、ベラルーシのロシア軍駐留飛行場で爆発が起きた。国連安保理が緊急会合を開催し、ロシア占領下にあるザポリージャ原発への専門家派遣を協議した。8月13日、ヘルソンのロシア軍司令部がドニプロ河西岸から東岸に撤退。8月14日、日米英豪EU加盟国など42カ国がウクライナ国土からのロシア軍撤退を求める共同声明を発表した。8月16日、クリミア半島北部ジャンコイにある弾薬庫と中部グバルディスコエにある軍飛行場で爆発が発生。8月17日、ロシア黒海艦隊海軍航空隊Su-27戦闘機３機、Su-34戦闘爆撃機３機、Su-35S戦闘機３機、MiG-31戦闘機３機、Ka-27ヘリ６機など少なくとも固定翼機24機とヘリ14機がロシア本土に移動したと、ウクライナ国防省情報総局が発表した。8月18日、セヴァストポリ近郊ベルベク飛行場で爆発が発生。8月19日、アメリカがウクライナへの７億7500万ドルの追加支援を発表した。供与されるのはスキャンイーグル無人機15機、AGM-88HARM対レーダーミサイル（名称が出たのは初）、ジャベリン対戦車ミサイル1000基など。8月20日、セバストポリの黒海艦隊司令部が無人機による攻撃を受けた。司令部上空で黒海艦隊防空システムが叩き落として難を逃れたらしい。8月22日、セバストポリで無人機によるとみられる複数の爆発が発生。8月24日、ゼレンスキー大統領が国連安保理でオンライン演説を行った。アメリカがウクライナへの29億8000万ドル追加支援を発表した。8月25日、プーチン大統領がロシア軍定数を137000名増やして115万名にする大統領令に署名した。8月27日、プーチン大統領がウクライナ避難民支援の大統領令に署名。8月29日、ウクライナ軍が南部で攻勢に出た。8月31日、ロシアのガスプロム社が独仏への天然ガス供給パイプラインを停止したと発表。8月末、漏洩したロシア財務省の遺族補償関連文書に基づき、ロシア軍戦死者が50000名に達すると推計された。9月、ロシア海軍黒海艦隊第810海軍歩兵旅団が壊滅した。9月1日、ロシア軍が極東軍事演習ヴォストークを開始。9月2日、国際原子力機関がザポリージャ原発に専門家２名を常駐させると発表。9月4日、ウクライナ軍がハルキウ東で攻勢を開始し、ロシアのベルゴロドから繋がる補給線を寸断した。9月5-7日、ウクライナ軍がハルキウ南東でドネツ河を渡河。9月5日、ロシアがヘルソン州でロシア編入の住民投票を行う予定にしていたが、治安上の理由で中止された。9月7日、ウクライナ軍が東部で攻勢に出た。9月9日、ウクライナ軍がオスキル河に到達。9月10日、東部のウクライナ軍が7日の攻勢開始から70km前進してオスキル河沿岸のクプヤンシクに到達。9月11日、ウクライナ軍がオスキル河西岸のイジュームを解放。防衛に当たっていたロシア志願兵の第３軍団が壊滅したとみられる。9月12日、ロシア軍がハルキウ州から全面撤退したとみられる。ウクライナがハルキウ北東でロシアと国境を接するボウチャンシクを解放。9月13日、ウクライナ軍がルハンシク州と接するハルキウ州東端を除くハルキウ州ほぼ全域を解放。9月15日、ゼレンスキー大統領を乗せた車が事故を起こしたが、大統領に怪我は無かった。ウクライナ非常事態省が、ロシア軍のダム攻撃で洪水が発生したと発表。アメリカが６億ドルの追加支援を表明した。9月21日、プーチン大統領が予備役の部分動員を発表し、ロシア国防相は対象2500万人中30万人とした。バイデン大統領が国連総会でロシアを非難。9月22日、ハルキウ州知事がロシア軍のダム砲撃をSNSに投稿した。9月23-27日、ロシアがウクライナ東部と南部のルハンシク・ドネツク・ザポリージャ・ヘルソン州でロシア編入の住民投票を実施。9月23日、G7首相がロシアによる編入住民投票に法的正当性が無いとして非難。9月25日、プーチン大統領が動員逃れ、脱走、命令違反の罰則強化を謳った刑法改正案を承認した。9月26日、バルト海のロシア・ヨーロッパ間海底ガスパイプラインであるノルドストリームで、複数箇所のガス漏れが見つかった。9月26日、ロシアのメドベージェフ前首相が、必要に応じ核兵器を使う権利があると発言。ルハンシク・ドネツク・ザポリージャ・ヘルソン州の親ロシア勢力が、住民投票でロシア編入賛成が９割だったと発表。しかしロシア軍や親ロシア派勢力が州全域を制圧しているのはルハンシク州くらいで、ザポリージャ州に至っては州都すら勢力範囲外にある。9月28日、アメリカが11億ドルの追加支援を表明。9月29日、ウクライナ軍がリマンを包囲した。国連事務総長がウクライナ４州編入の住民投票についてロシアを非難。アメリカ国務長官も住民投票の結果を認めないと発表した。9月30日、プーチン大統領が住民投票を実施したウクライナ４州の併合を宣言し、あらゆる手段でロシア領土を守るとして核兵器の使用をちらつかせた。10月2-3日、ウクライナ軍がヘルソン北方で攻勢を開始。10月4日、アメリカがウクライナに６億2500万ドルの追加支援を表明。10月5日、キーウの日本大使館が業務を再開した。10月6日、ドネツク州でロシア軍が撤退時にダムを破壊したと、ウクライナ軍が報告した。10月7日、ロシアのシャイコフカ空軍基地がウクライナ無人機による攻撃を受けた。ロシア空軍は展開していた第52重爆撃機連隊Tu-22M3爆撃機をリャザン州ディアギレヴォ空軍基地に退避させている。10月8日、ロシアがウクライナ侵攻軍総司令官にセルゲイスロビキン大将を任命した。クリミア大橋で大規模な爆発が発生し、橋の一部が崩落した。10月9日、プーチン大統領がクリミア大橋での爆発をウクライナ特殊部隊によるテロと発表。ロシアのロストフ州でSu-25SM攻撃機とSu-24M戦闘爆撃機が事故で墜落した。10月10日、ロシア軍がクリミア大橋爆発の報復として、ウクライナへの大規模無差別攻撃を開始し、無人機24機以上と巡航ミサイル84発以上を民間施設に撃ち込んだ。。ベラルーシのルカシェンコ大統領が、ロシア・ベラルーシ合同軍団の編成で合意したと発表した。10月12日、北朝鮮がロシアによるウクライナ東部・南部の併合を支持した。10月13日、ロシアのベルゴロドで弾薬庫が爆発した。10月15日、ロシアのベルコロド州にある訓練施設で兵士による発砲事件が発生し、11名以上（30名以上説あり）が死亡した。10月17日、ロシアのクラスノダール州エイスクでSu-34戦闘爆撃機が住宅地に墜落し、パイロットは脱出して無事だったが、発生した火災で住民15人が死亡した。EU外相会議で、ウクライナへの５億ユーロの追加支援と、兵士15000名の訓練受け入れが決まった。10月18日、ロシア軍がSu-57戦闘機を実戦投入したと発表した。ロシアのウクライナ侵攻軍総司令官が、カホフカ火力発電ダムをウクライナ軍が破壊する準備を進めていると発表。しかし同ダムはロシアの占領域にあり、これを言い訳にして占領地のウクライナ住民を強制移住させている。ドイツ連邦電子情報保安局局長がロシア情報機関と深い関係にあったとして解任された。ロシアがウクライナのルハンシク・ドネツク・ザポリージャ・ヘルソン州及び周辺のロシア領域に戒厳令に準じる措置を敷いた。10月20日、ゼレンスキー大統領がクリミア大橋爆発の関与を否定した。10月21日、ヘルソンにロシア動員兵2000名が到着した。EU委員長が、2023年にはウクライナに毎月15億ユーロを支援すると発表。ロシア国防相がアメリカ・イギリス・トルコ国防相と電話で会談し、ウクライナがダーティ・ボムを使用する可能性について指摘した。10月24日、ロシア参謀総長がアメリカ・イギリス軍トップと電話会談を行った。10月25日、ロシア占領下のメリトポリで連続爆発が発生。10月27日、ロシアと中国の外相が電話会談を行った。10月28日、ロシア国防相がプーチン大統領に30万名部分動員完了を報告。うち82000名を前線に投入済みとしたが、動員からの日数的に訓練をほぼ受けていないとみられ、残る20万名を使えるようにするまでの捨て駒部隊らしく、損害が続出している。アメリカがウクライナに２億7500万ドルの追加軍事支援を表明。ヘルソンにロシア動員兵1000名が到着した。10月29日、ウクライナ軍が無人機と無人水上艇でセバストポリ軍港を攻撃した。ロシアはこれを理由に穀物輸出合意からの離脱を表明している。10月31日、ウクライナ軍が迎撃したロシア軍ミサイルがモルドバに落下したため、モルドバがロシア外交官１名を追放した。10月末、開戦から８ヶ月でロシア軍無人機の損耗が1361機に達したといわれる。11月2日、ロシアが穀物輸出合意への復帰を表明。11月3日、プーチン大統領が動員兵への一時金（195000ルーブル）支払いを発表。11月4日、ロシア民間軍事会社ワグネルがサンクトペテルブルグに公式事務所を開設。アメリカがウクライナに４億ドルの追加軍事支援を発表し、オランダと共同でチェコからT-72戦車90両を購入して供与すると表明した。ドネツク人民共和国最高裁判事が銃撃を受け、重体に陥った。タタールスタン共和国カザンで動員兵の抗議行動（2000人規模ともいわれる）が発生。習近平国家主席がロシアの核使用を牽制した。11月5日、ロシアのコストロマで、ウクライナからの帰還兵がナイトクラブに照明弾を撃ち込み、発生した火災で13人が死亡した。11月6日、イランが開戦前に少数の無人機をロシアに供与したと発表。ゼレンスキー大統領が嘘吐きだと非難している。11月7日、アメリカが供与したNASAMS地対空ミサイルがウクライナに到着した。11月8日、北朝鮮が、ロシアへの弾薬供与を否定するコメントを発表。11月9日、プーチン大統領の側近がイランを訪問した。ヘルソン州の親ロシア派幹部が急死した。事故死とされる。イギリス国防省が防寒服や寝袋の提供を発表した。11月10日、アメリカが４億ドルの追加軍事支援を発表した。スペイン国防相がホーク地対空ミサイルの提供を表明した。11月11日、ヘルソン州ヘルソン市周辺のロシア軍がドニエプル川東岸に撤退し、ウクライナ軍がヘルソン市を解放した。ただ撤退に際してロシア軍がヘルソン市内に地雷をばらまき、ドニエプル川のアントノフスキー大橋、鉄道橋、カホフカ・ダム道路を破壊している。11月12日、ロシアがヘルソン州の州都をヘニチェスクに移すと発表した。11月14日、ゼレンスキー大統領がヘルソンを訪問。11月15-17日、ロシア軍がインフラ施設に対する無差別ミサイル攻撃を実施。ポーランドにウクライナの迎撃ミサイルが落下し、２人が死亡した。11月18日、イギリス首相がキエフを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談、5000万ポンドの追加支援を発表した。11月20日、ロシア黒海艦隊ノヴォロシースク基地がUSVによる攻撃を受けた。11月21日、リトアニア国防相がウクライナへの６億4000万ユーロの追加支援を発表した。11月23日、ロシア軍がインフラ施設に対する無差別ミサイル・自爆型無人機攻撃を実施。これを受けて国連安保理が緊急会合を開催した。アメリカが４億ドルの追加支援を発表。11月24日、ロシアとウクライナが50名ずつの捕虜交換を行った。イギリス紙が、10月にウクライナ特殊部隊によりクリミア半島でイラン人軍事顧問が殺害されていたと報じた。11月27日、イギリス国防省がブリムストーン２空対地ミサイルをウクライナに引き渡したと発表した。11月28日、新STARTに基づく米ロ協議をロシアが一方的に延期した。11月29日、ゼレンスキー大統領がドイツ首相と電話会談し、ゲパルト自走対空機関砲の供与が決まった。スロバキア国防相がBVP-1歩兵戦闘車30両をウクライナに引き渡したと発表した。12月1日、バイデン大統領がフランス大統領と会談し、妥協しない事を確認した。12月2日、プーチン大統領がドイツ首相と電話会談を行った。12月4日、ウクライナ軍特殊部隊がヘルソン州でドニエプル川東岸に渡河し、橋頭堡を築いたとする動画をSNSに載せた。12月5日、プーチン大統領がクリミア大橋を視察、自分で運転する車で橋を渡り、復旧をアピールした。ロシア軍がインフラ施設に対する無差別ミサイル（70発以上）・自爆型無人機攻撃を実施。ロシア・ウクライナ国境から500kmにあるリャザン州ディアギレヴォ空軍基地で爆発があり、第52重爆撃機連隊Tu-22M3爆撃機が損傷した。ロシア・ウクライナ国境から600kmにあるサラトフ州エンゲルス空軍基地でも爆発があり、第184重爆撃機連隊Tu-95MS爆撃機２機が損傷している。ウクライナ軍がTu-141無人偵察機改造自爆無人機で攻撃したとみられる。G7とEUが、ロシアに対する制裁として、ロシア産原油の取引価格に上限を設けた。12月6日、ロシアのクルスク州ハリノ航空基地がTu-141無人偵察機改造自爆無人機によるとみられる攻撃を受け、石油備蓄施設が炎上した。12月10日、ロシア軍がウクライナに大規模UAV攻撃を実施。12月14日、同月11-12日にウクライナを訪問していたポーランド国家警察長官が、ウクライナ高官からの贈り物の爆発により負傷した。12月15日、アメリカ国防総省がウクライナ軍訓練支援拡大を発表。12月16日、ロシア軍がウクライナに大規模ミサイル攻撃を実施。12月19日、ロシア軍がウクライナに過去最大の大規模UAV攻撃を実施。プーチン大統領がベラルーシを訪問した。12月20日、プーチン大統領が併合４州親露派指導者らに勲章を授与した。12月21日、ゼレンスキー大統領がアメリカを訪問。アメリカがウクライナにパトリオット地対空ミサイル含む18億５千万ドルの軍事支援を発表。ロシアが東シナ海で中国との共同演習海上連合2022を開始。12月22日、G7外相会談がオンラインで行われ、ウクライナ侵攻を非難した。アメリカが、ロシア民間軍事会社ワグネルに対する北朝鮮の武器輸出を確認した、と発表した。ドイツ連邦検察庁が、ロシアに機密情報を漏洩した疑いで、ドイツ情報機関職員を逮捕した。12月26日、ロシア軍エンゲリス空軍基地で爆発が起きた。ロシア連邦保安庁がウクライナ工作員４名の殺害を発表。ウクライナ外務省がロシアの国連追放を求めた。12月27日、プーチン大統領が西側に原油輸出を禁止する大統領令に署名した。12月28日、国連移住機関がウクライナの戦争被災者向け越冬支援を発表した。12月29日、ロシア軍がウクライナに大規模ミサイル攻撃（69発以上）を実施。ベラルーシにウクライナの防空ミサイルが落下した。ロシア軍エンゲリス空軍基地がTu-141無人偵察機改造自爆無人機によるとみられる攻撃を受けた。12月30日、モルドバ大統領がEU加盟に言及した。12月31日、ウクライナ軍が、ドネツク州マキイウカにあるロシア軍臨時兵舎を携帯電話電波の逆探知で特定し、HIMARSで攻撃、90名が戦死した。

2023年1月1日、ロシア軍がウクライナに大規模ミサイル攻撃を実施。キーウの日本人記者が負傷した。1月4日、フランスがAMX-10RC装輪装甲車を供与すると発表した。1月5日、アメリカがM-2歩兵戦闘車、ドイツがマルダー歩兵戦闘車を供与すると発表した。1月6日、ロシアが正午から36時間の停戦を一方的に宣言したが、戦闘は全く止まっていない。アメリカがM-2歩兵戦闘車50両を含む37億5000万ドルの追加支援を発表。1月10日、カナダがNASAMS地対空ミサイルシステムを供与すると発表した。1月11日、ロシアがウクライナ侵攻軍司令官にゲラシモフ参謀総長を任命した。1月14日、ロシア軍が大規模なミサイル攻撃を行い、ドニプロで45人が死亡した。イギリスがチャレンジャー２戦車14両を供与すると発表した。1月17日、オランダがパトリオット地対空ミサイルシステムを供与すると発表した。1月18日、キーウでヘリが墜落し、ウクライナの内相が死亡した。1月19日、アメリカがストライカー装甲車含む25億ドルの追加支援を、エストニアが１億1300万ユーロの追加支援を発表した。1月23日、EUが５億4500万ユーロの追加支援を発表した。1月25日、ウクライナ軍がバフムト近郊ソレダルからの撤退を発表。アメリカがM-1戦車31両、ドイツがレオパルト2A6戦車14両の供与を発表した。1月26日、ロシア軍が大規模ミサイル攻撃を実施。カナダがレオパルト２戦車４両の供与を発表した。1月30日、アメリカのバイデン大統領がF-16戦闘機の供与を否定。1月末から4月上旬、オランダ空軍がガーディアン・ライトニング�U作戦を実施。F-35A戦闘機８機をポーランドのマルボルク空軍基地に派遣し、ロシア軍機に対するスクランブルや共同訓練を行った。2月3日、アメリカがGLSDB誘導ロケット弾（射程150km）含む21億7500万ドルの追加支援を発表。2月7日、オランダ・デンマーク・ドイツがレオパルト１戦車100両以上を供与すると発表した。2月9-10日、ロシア軍が大規模ミサイル攻撃を実施。2月12日、デンマークがカエサル自走砲19両を引き渡したと発表した。2月14日、ノルウェーがレオパルト２戦車８両を供与すると発表した。2月15-16日、ロシア軍が大規模ミサイル攻撃を実施。2月17日、ベラルーシの大統領がモスクワでプーチン大統領と会談した。2月19日、ロシアがドネツク及びルガンスク人民共和国の民兵組織をロシア軍に編入した。2月20日、アメリカのバイデン大統領がキーウを訪問し、４億6000万ドルの追加支援を発表した。ベラルーシの大統領が予備役で領土防衛隊を編成するよう指示した。2月23日、国連総会緊急特別会合で、ロシアの即時完全無条件撤退を要求する決議を採択した。フィンランドがレオパルト２戦車３両を供与すると発表した。2月24日、キーウで開戦１年の追悼行事が行われた。NATOがウクライナ支援継続の共同声明を発表。ポーランドがレオパルト２戦車４両を引き渡したと発表。中国外務省が和平案12項目を提示。2月26日、ベラルーシの首都ミンスク近郊にある飛行場で爆発が起きた。駐機していたロシア軍A-50早期警戒管制機が損傷した説がある。2月27日、ロシアが占領したマリウポリで複数回の爆発があった。2月28日、アメリカ軍の試算で、ウクライナ軍の9K37ブーク地対空ミサイルが翌年4月中旬頃、S-300地対空ミサイルが5月3日までにミサイル切れに陥るという結果が出たため、パトリオットの供与ペースを早めることになった。3月2日、ロシアのブリャンスク州で反プーチン極右活動家によるロシア義勇軍団を名乗る武装集団が銃撃事件を起こし、ロシア市民が死傷した。3月3日、アメリカが４億ドルの追加支援を発表した。3月4日、ウクライナ空軍パイロット２名がアリゾナ州でF-16戦闘機による訓練を開始したと、NBCニュースが報道した。F-16供与が決まった訳ではなく、軍用機一般に対するパイロット訓練評価の一環らしい。3月6日、インターネットで非武装ウクライナ兵がロシア側に射殺される映像が拡散された。3月8日、国連事務総長がキーウを訪問した。3月9日、ロシア軍がキンジャールなどでウクライナに大規模ミサイル攻撃を行った。3月10日、モルドバ治安当局がテロ計画の容疑者を拘束したと発表した。ロシアによるテロ工作が疑われている。3月14日、北マケドニア国防相が、Su-25攻撃機４機をウクライナに引き渡していたと明らかにした。3月16日、ロシアのロストフ・ナ・ドヌにある連邦保安局施設で火災が発生した。ウクライナによる破壊工作とみられる。ポーランドがMiG-29戦闘機13機のウクライナへの供与を表明した。ポーランド治安当局がロシアのスパイ集団を摘発した。3月17日、ウクライナの未成年大規模拉致の疑いで、国際刑事裁判所がプーチン大統領に逮捕状を出した。スロバキア政府がMiG-29戦闘機13機のウクライナへの供与を表明した。3月18日、プーチン大統領がクリミアとマリウポリを訪問。3月20日、中国国家主席がモスクワでプーチン大統領と会談した。アメリカがウクライナへの３億5000万ドルの追加支援を発表した。3月21日、岸田首相がキーウでゼレンスキー大統領と会談した。3月23日、スロバキア供与MiG-29戦闘機第１陣４機がウクライナに引き渡された。3月24日、ロシアの前大統領が、クリミアが攻撃を受けた際の核報復を示唆した。3月25日、プーチン大統領が、ベラルーシの要請に基づき、ベラルーシに戦術核を配備すると表明した。3月26日、ロシアのキレーエフスクにウクライナ軍無人機によるとみられる攻撃があり、集合住宅複数が損壊した。3月27日、イギリスのチャレンジャー戦車、ドイツのレオパルト２戦車18両とマルダー歩兵戦闘車40両が、ウクライナに到着。3月29日、ロシアがアメリカWSJの記者をスパイ容疑で拘束した。IAEA事務局長がザポリージャ原発を訪問。ドイツがウクライナへの120億ユーロの追加軍事支援を決めた。3月30日、プーチン大統領が春季徴兵147000名の大統領令に署名。フィンランドがNATOに加盟。スイスがプーチン側近の銀行送金に荷担した銀行関係者に有罪判決を下した。3月31日、プーチン大統領が国外ロシア人やロシア語を保護する権利を有するという大統領令に署名。4月1日、ポーランドがロマソク装甲兵員輸送車100両をウクライナに売却する（代金は各国軍事支援から出る）と発表した。4月4日、ポーランド供与MiG-29戦闘機第１陣がウクライナに到着した。アメリカが５億ドルの追加軍事支援を発表。4月10日、ウクライナとロシアがそれぞれ100名前後の捕虜交換を行った。4月11日、日本の支援建設機械がキーウに到着した。4月12日、ロシアがICBM発射訓練を行った。4月13日、ポーランドがMiG-29戦闘機の追加供与を発表した。4月15日、プーチン大統領が徴兵逃れを防ぐ招集令状電子化法案に署名した。4月17日、プーチン大統領がウクライナのヘルソン州・ルハンシク州を訪問。スロバキアがMiG-29戦闘機９機を供与し、予定の13機全機を供与したと発表した。4月19日、ウクライナにパトリオット地対空ミサイルが到着。アメリカが３億2500万ドルの追加軍事支援を発表した。4月20日、ロシア空軍Su-34戦闘機が自国領のベルゴロドを誤爆した。オランダとデンマークがレオパルト２戦車14両を供与すると発表。NATO事務総長がキーウでゼレンスキー大統領と会談した。4月20日夜から21日未明、ロシア軍がキーウに無人機による攻撃を実施。4月21日、ラトビアがFIM-92スティンガー携帯地対空ミサイル配備全数をウクライナに供与すると発表した。ドイツ国防相が、ポーランドのウクライナ国境付近にレオパルト２戦車修理施設を配置すると発表。4月22日、アメリカの研究機関が、ウクライナ軍によるドニエプル川東岸への渡河・橋頭堡構築を発表した。4月23日、アメリカ軍がウクライナへのパトリオット地対空ミサイル配備を開始したと発表した。4月24日、ウクライナ軍がセヴァストポリを無人機で攻撃したが、失敗した。ウクライナ高官が、ロシア動員兵力のうち12万名がロシア領内で予備兵力として待機していると述べた。ルハンシク州には戦車戦力の予備も温存されているらしい。4月25日、ロシア国営メディアがT-14戦車の前線投入を報じた。4月26日、ゼレンスキー大統領と習近平国家主席が開戦後初めて電話会談した。4月27日、ロシア占領下にあるメリトポリで、親露派警察幹部が爆殺された。NATO事務総長が、これまでに戦車230両含む装甲車両1550両をNATO加盟国がウクライナに供与したと発表した。4月28日、ロシアがウクライナ全土に大規模ミサイル攻撃を実施。プーチン大統領が国家反逆罪の最高刑を終身刑とする刑法改正案に署名した。4月29日、ウクライナ軍がセヴァストポリに無人機攻撃を仕掛け、貯油施設が炎上した。5月1日、ロシアがウクライナにミサイル攻撃を実施。ロシアのブリャンスク州で鉄道が爆破され、貨物列車が脱線した。ウクライナ側の破壊工作とみられる。5月3日、ロシアのブリャンスク州セシャ空軍基地が無人機による攻撃を受けた。ロシアのクラスノダール州では無人機による攻撃で貯油施設が火災を起こしている。クレムリンも無人機による攻撃を受けたが、ウクライナは関与を否定した。5月4日、ロシアのロストフ州にある製油所が無人機による攻撃を受けた。5月8日、ロシアがウクライナにミサイル攻撃を実施。5月9日、アメリカが12億ドルの追加軍事支援を発表。5月11日、イギリスがウクライナにストーム・シャドー空中発射型巡航ミサイルの提供を表明した。5月12日、ロシアが占領したルハンシクで複数回の爆発が発生。5月13日、ロシアのブリャンスク州でロシア軍機４機が墜落した。ウクライナは関与を否定している。5月16日、ロシアがウクライナにミサイル攻撃を実施。中国特使がキーウでゼレンスキー大統領と会談した。5月18日、防衛省がウクライナ負傷兵２名のリハビリを自衛隊中央病院で行うと発表した。以降も年10-20名の受け入れを行う予定。5月19日、ロシア占領下のマリウポリで複数回の爆発があった。5月20日、ゼレンスキー大統領がG7首脳会談出席のため広島に到着。バイデン大統領がF-16戦闘機をウクライナに供与すると発表。5月21日、ロシアがバフムトを掌握したと発表した。ゼレンスキー大統領が岸田総理と会談。防衛省が用途廃止済の1/2トントラック、高機動車、資材運搬車計100両と、非常用糧食30000食をウクライナに提供すると発表した。5月22日、反プーチンを標榜する自由ロシア軍団やロシア義勇軍団と称する武装組織が、ウクライナ領からロシアのベルゴロド州に侵入し、国境付近でロシア軍と戦闘に入った。ウクライナ政府は関与を否定している。5月23日、ロシアのベルゴロド州が無人機による攻撃を受けた。ロシアの首相が中国を訪問。5月25日、ロシアがウクライナにミサイル攻撃を実施。ロシアとベラルーシの国防相がベラルーシ領内への戦術核配備協定に調印した。カナダがAIM-9空対空ミサイル（旧式）43発の提供を表明した。5月26日、ロシア占領下のマリウポリにあるアゾフスタリ製鉄所跡地をウクライナがミサイルで攻撃した。ロシアのクラスノダール地方が無人機による攻撃を受けた。5月27日、ロシアのトヴェリ州にある製油施設と、プスコフ州にある石油パイプラインが、無人機による攻撃を受けた。5月28日、ロシアがキーウを無人機で攻撃した。5月29日、ロシアがウクライナにミサイル攻撃を実施。プーチン大統領が欧州通常戦力条約を破棄する法案に署名した。5月30日、ロシアがウクライナを無人機で攻撃した。モスクワが無人機の攻撃を受けたが、ウクライナ側は関与を否定している。5月31日、ロシア軍がウクライナをミサイルで攻撃した。ロシアのクラスノダールにある製油施設に無人機が墜落した。アメリカが３億ドルの追加軍事支援を発表した。6月1日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を行った。6月2日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を行った。ウクライナ軍がベルジャンシクを攻撃。6月4日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を実施。ウクライナが反攻作戦を開始。東部ルハンシク州クレミンナ、ドネツク州バフムト、マリウポリ、南部ザポリージャ州トクマク、メリトポリに向けて攻撃を始め、ロシア義勇軍とロシア自由軍団を名乗る武装集団もベルゴロド州を攻撃した。しかしロシア側はザポリージャ州北部を横断してドネツク州に至る二重防御陣地や主要都市の円周陣地を構築して待ち構えており、ウクライナは相変わらず航空優勢が取れないままで、長射程対地ミサイル装備Ka-52/Ka-52M/Mi-28NM攻撃ヘリの跳梁跋扈を許していて、前進できていない。また、ロシア軍は巡航ミサイル月産60発、イスカンデル弾道ミサイル月産５発、キンジャール極超音速ミサイル月産２発のペースで量産して連日無差別攻撃を繰り返しており、ウクライナ側の防空システム分散を図っている。6月5日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を実施。6月6日、カホフカ水力発電ダムが決壊し、下流のドニプロ河沿岸が水没した。ロシア軍がウクライナ攻勢阻止のため内部から破壊したとみられる。6月8日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を実施。日本含む14カ国とEUがウクライナ避難民に対するロシア軍の攻撃を非難する共同声明を出した。6月9日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を実施。ロシア国防相が義勇兵に7月1日までのロシア国防省との契約締結を要請。アメリカが21億ドルの追加支援を発表した。6月10日、カナダがキーウを訪問し、５億カナダドルの支援を発表した。6月11日、クリミアで鉄道が爆破された。ウクライナ側パルチザンが行ったとみられる。6月12日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を実施。6月13日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を実施。アメリカが３億2500万ドル、イギリスが9200万ポンドの追加支援を発表した。6月14日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を実施。ロシア第35軍参謀長が戦死した。6月15日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を実施。アメリカ、イギリス、オランダ、デンマークが防空システム支援を発表した。6月16日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を実施。クルスク州でウクライナの攻撃によるとみられる倉庫の大規模火災が発生した。NATOがウクライナ理事会の設置を発表。6月18日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を実施。6月19日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を実施。6月20日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を実施。6月21日、ゼレンスキー大統領が、攻勢による進撃が期待よりも遅いと延べた。ロンドンでウクライナ復興会議が始まった。6月22日、ウクライナ軍がヘルソン州とクリミアを繋ぐ橋をストーム・シャドー巡航ミサイルで攻撃した。ロシア国防相が、6月末までに西部軍管区を増強し、数個軍団を新編すると発表した。6月23日夜、民間軍事会社ワグネルが武装蜂起し、モスクワに向かった。6月24日、プーチン大統領がワグネルによる武装蜂起を裏切りと非難し、ワグネルは進撃を停止した。ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を実施。6月25日、ロシア軍がウクライナにミサイル攻撃を実施。6月27日、アメリカが５億ドルの追加支援を発表。ワグネルのトップであるブリゴジン氏がベラルーシに逃れたため、ベラルーシへのワグネル移駐を警戒し、エストニアとラトビアがNATOに安全保障強化を要請した。6月28日、ロシア軍ウクライナ戦域副司令官スロビキン大将がブリゴジン氏との関係を疑われて拘束された。メリトポリでウクライナ軍の攻撃によるとみられる爆発が発生。6月30日、ザポリージャ原発からロシア人が退避を開始。ベルジャンシクでウクライナ軍の攻撃によるとみられる爆発が発生。7月11日、NATO加盟国（イギリス、オランダ、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ルクセンブルク）が、ウクライナ空軍パイロットにF-16戦闘機転換訓練を行うための連合を設立した。フランスがウクライナにスキャルプ巡航ミサイルを提供すると発表した。7月17日、ノルウェーがウクライナ向けブラック・ホーネット３超小型無人機1000機以上をテレダイン・フリアデフェンス社に発注した。8月20日、ゼレンスキー大統領がオランダとデンマークを訪問し、F-16戦闘機の供与で合意した。8月24日、ノルウェーがウクライナへのF-16戦闘機供与を発表した。8月27日、ウクライナが無人機でクルスク空港に夜間攻撃を行った。コルボPPDSなどを使用し、Su-30戦闘機４機、MiG-29戦闘機１機、パンツィールS1地対空ミサイルランチャー２両、S-300地対空ミサイルシステム用レーダー１基に損害を与えたとウクライナ側メディアが報じている。9月、ロシア海軍黒海艦隊第810海軍歩兵旅団が壊滅した。

参考：月刊JWings4,'22、5,'22、6,'22、7,'22、8,'22、9,'22、10,'22、11,'22、12,'22、1,'23、2,'23、3,'23、5,'23、6,'23、7,'23、8,'23、9,'23、10,'23、11,'23、月刊世界の艦船1,'22、5,'22、6,'22、7,'22、8,’22、9,’22、11,’22、12,’22、1,’23、12,’23、朝雲

＜ウクライナ第１＞：SS第14擲弾兵師団を参照。

＜ウクライナ特殊作戦コマンド（２０１５年）＞：兵力8000名。空挺旅団１個、空中機動旅団４個からなる。BMD-1歩兵戦闘車30両、BMD-2歩兵戦闘車45両、BTR-3E1歩兵戦闘車数両、BTR-4歩兵戦闘車数両、BTR-D装甲車25両、BTR-60装甲車１両、BTR-70装甲車２両、BTR-80装甲車122両、122mm砲D-30を54門、120mm自走迫撃砲2S9を40両、120mm迫撃砲2S12を24門、ZU-23-2（トラック車載）数基を保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウクライナ被災民救援国際平和協力業務＞：自衛隊の国際平和協力業務。ウクライナ戦争勃発に伴い、国連難民高等弁務官事務所UNHCRからの要請で、UAEにあるUNHCRの倉庫から人道支援物資をウクライナ周辺諸国に輸送することになったため、2022年4月28日の閣議でウクライナ被災民救援国際平和業務実施計画が決定され、岸防衛大臣から航空支援集団にウクライナ被災民救援国際平和業務の実施に関する自衛隊行動命令が出された。期間は4月28日から7月15日までである。これを受け、自衛隊は航空支援集団基幹のウクライナ被災民救援空輸隊等（200名規模）を編成した。5月1日、第２輸送航空隊C-2輸送機１機がウクライナ被災民救援空輸隊20名を乗せ入間基地を離陸。UAEのドバイで救援物資を積み込み、ポーランドのジェシフに輸送して5月6日に入間基地に帰国した。5月11日、第２便のC-2輸送機１機が美保基地を離陸し、5月13日にルーマニアに到着、5月16日に帰国した。5月18日、第３便のC-2輸送機１機が入間基地を離陸し、5月20日にポーランドに到着、5月22日に帰国した。5月25日、第４便のC-2輸送機が美保基地を離陸し、5月27日にルーマニアに到着、5月30日に帰国した。6月1日、第５便のKC-767空中給油輸送機１機が小牧基地を離陸し、6月3日にポーランドに到着、6月6日に帰国した。参考：月刊JWings7,’22、朝雲

＜ウクライナ紛争＞：1917年のロシア革命でロシア帝国が崩壊した隙を突き、11月22日にウクライナ人民共和国が独立したが、1919年1月6日にロシア赤軍がウクライナ・ソビエト社会主義共和国の設立を宣言して1920年11月に解体され、ソ連の一部に組み込まれた。1932-33年、農地のコルホーズ化に関連し、ソ連がウクライナから大量の食料を強制徴発（ホロドモール）したため、大飢饉が発生し、400-1000万人のウクライナ人が餓死。潜在的な反ソ連／ロシア感情を醸成する結果となった。1944年5月、ソ連がクリミア半島をドイツから奪回。ナチスに協力したという理由で、スターリンがクリミアからタタール人数十万人をシベリア送りにした。代わりにロシア人が移住し、クリミア半島の人口比はロシア人６割、ウクライナ人２割強、タタール人１割となっている。第２次大戦終結でソ連が元ポーランド東部地域をウクライナ領内に組み込んだため、ウクライナ西部（元ポーランド）はヨーロッパ指向、ウクライナ東部（ロシア人が流入しロシア系が多い）はソ連／ロシア指向というアンバランスな状態が発生することになった。1954年2月19日、フルシチョフ党第一書記がクリミアをロシア共和国からウクライナ共和国に編入した。1967年9月5日、ソ連最高会議がスターリンによるタタール人強制移住が不当だったとして段階的な帰還を認めた。1991年2月21日、ウクライナがクリミア州の自治権を拡大してクリミア自治共和国とすることを決定。ただしセバストポリはウクライナ中央政府直轄の特別市のままとした。8月24日、ウクライナが独立を宣言。12月25日、ソ連が崩壊。ウクライナと西側諸国との関係強化が始まった。2004年11月、ウクライナで大統領選挙が行われ、ロシアが全面支援したヤヌコーヴィチ候補が勝利したが、親欧米派のユーシェンコ候補の支持者が不正選挙として大規模デモを行い、欧米もこれを支持したため、超法規的措置で再選挙が行われ、ユーシェンコ政権が誕生した（オレンジ革命と呼ばれる）。しかし権力闘争や汚職ですぐに支持を失い、2010年2月7日の選挙でヤヌコーヴィチ大統領が就任、その後は黒海艦隊駐留延長を認めつつもNATO演習にも参加するなど、ロシアやEU/NATOと付かず離れずの関係を保っていた。しかし世界的な金融危機の煽りを受けて対外債務が2013年に1400億ドルとGDPの８割に達し、うち短期債務が650億ドルと外貨準備高の４倍を超え、デフォルトに陥りかけたため、ロシアから提案された財政援助及び天然ガス価格引き下げといった支援を受けることとし、EUへの連合協定締結に向けた交渉を打ち切った。EUとの連合協定を正式締結する筈だった2013年11月21日夜、ウクライナの首都キエフにあるマイデン広場で親ユーロ派市民による反政府デモが発生し、３日後には参加者が10-20万人にまで膨れ上がった。これに対してウクライナ政府は内務省特殊部隊ベルクートを投入して強制排除に乗り出したため、反発したデモ隊が過激化し、右派セクターやスヴァボーダといった極右集団も加わって暴動に発展。2014年1月1日時点で、クリミア半島所在のウクライナ空海軍部隊は、空軍第204戦術航空旅団、第50・第55・第174地対空ミサイル連隊、海軍第36独立機械化沿岸防衛旅団、第56独立防衛大隊、第222独立車両大隊、第406独立砲兵旅団グループ、第25・第85独立沿岸防衛ミサイル大隊、第40独立無線技術旅団、第37独立通信連隊、第１独立海兵機械化大隊、第２・第501独立海兵大隊、海軍司令部、第１・第５水上艦旅団、第８・第18独立支援船大隊、第10海軍航空旅団だった。在クリミア半島ロシア空海軍部隊は、空軍第7057航空基地、黒海艦隊司令部、第11対潜艦旅団、第41ミサイル艇旅団、第197揚陸艦旅団、第68地域防衛部隊、支援船旅団、第810海軍歩兵旅団である。1月21日、ウクライナ政府がデモ規制関連法12本を施行したが、全く収拾が付かずデモ隊と制圧部隊との衝突で多数の死傷者を出し、2月中旬には反政府デモ隊が大統領府や行政機関を占領するに至った。2月21日、ロシア西部軍管区と中部軍管区の兵力15万名、軍用機90機、ヘリ120機、戦車880両、黒海艦隊・バルト海艦隊の艦船が予告無しで軍事演習を開始。政権側と反政府側がEUの調停案（暴力・不法占拠停止、武装解除、恩赦法制定、挙国一致内閣創設、大統領選前倒し）に合意したが、2月22日に反政府側が大統領らの留守を突いてキエフを掌握。トゥルチノフ元首相を大統領代行、反政府指導者のヤツェニュークを首相とする暫定政権が発足し、極右勢力も要職に配置された。2月23日、ウクライナ議会が緊急招集され、ヤヌコーヴィチ大統領に対する解任決議を採択（ただし議会には憲法上解任権限は無い）したため、大統領はクリミア半島経由でロシアに亡命した。この際、ロシア黒海艦隊の基地警備に当たっていた民間警備会社がセヴァストポリ近郊の空港確保にあたったといわれる。これを受け、プーチン大統領はロシア軍及び情報機関幹部と緊急会議を開き、クリミア自治共和国（ロシアが租借している黒海艦隊基地セヴァストポリ軍港がある）の併合作戦を下命。アメリカのオバマ大統領による「21世紀にもなってヨーロッパ国境は武力で変更できない」という空虚な脅しなど一顧だにせず、ロシア系住民が多数派を占めるクリミア自治共和国に対し、ヤヌコーヴィチ大統領からロシア系住民の保護を求められたという口実で、2月28日にロシア軍が6000名規模で侵攻を開始した。プーチン大統領はクリミア自治共和国の「自警団」であると発表したが、ロシア軍の新型迷彩服を着用してBMP-2歩兵戦闘車やBTR-80装甲車に乗り込んでおり、どう見てもロシア軍で、黒海艦隊海軍歩兵部隊が確保した橋頭堡にIl-76輸送機、Mi-8輸送ヘリ、Mi-24攻撃ヘリ、揚陸艇、民間フェリーなどでロシア本土（南部軍管区）から兵員と重装備を運び込んだとみられ、クリミア自治共和国議会と閣僚会議が入る建物はスペツナズとロシア空挺部隊が占領した。また、軍が動員した文民サイバー戦要員がサイバー攻撃を行い、ウクライナ北部・東部国境付近にも兵力15万名を集結させて軍事演習を開始、ロシア系メディアは一斉にプロパガンダを流し始めた。欧米諸国はこれに反発してロシアに対する経済制裁を実施。ウクライナ軍は独立以来軍縮が続き深刻な訓練不足に陥っており、2013年中に行った演習が大隊レベル７回と中隊レベル33回のみ、燃料費高騰から戦闘車両や支援車両は動かすことすらままならない状況で、到底ロシア軍には対抗できず、ロシア軍はウクライナ軍との戦闘も無くクリミアに治安維持部隊30000名を展開させた。3月、ウクライナ政府が内務省隷下にウクライナ国民親衛隊を創設。モスボール兵器の解徹を開始し、T-64/T-84戦車160両とBTR-4装甲車100両を発注した。ウクライナのトゥルチノフ大統領代行が部分動員の実施を命じる大統領令を発し、ウクライナ独立後初となる戦時動員が開始された。3月初め、ウクライナ国防省がウクライナ軍の作戦即応性を確認したところ、陸軍兵力41000名のうち実戦に堪えられるのは6000名のみで、戦車の７割は旧式のT-64、任務達成能力のある操縦手は２割に満たず、空軍の稼働機が保有作戦機（固定翼機507機、回転翼機121機）の15%しか無く、前年の年間平均飛行時間がたったの４時間で、戦闘任務を遂行可能なパイロットが全体の10%しかいないことが判明した。また、クリミア自治共和国の独立で海軍総司令部やベルベク空軍基地が使えなくなってしまい、配備されていたMiG-29戦闘機45機や海軍艦艇の大半を喪失、戦闘艦がクリヴァク�V型フリゲートのヘーチマン・サガイダーチュヌィとコルベットのテルノーポリだけになってしまった。3月1日、クリミア自治共和国首相がロシアに対して治安回復支援を要請し、ロシア上院がウクライナへの軍事行動を許可、ロシア軍がクリミアへの侵攻を開始し、ウクライナとクリミア半島を結ぶペレコプ地峡をウクライナ内務省特殊部隊ベルクートの制服で偽装したロシア軍第31独立空挺強襲旅団主力の部隊が封鎖した。ウクライナ軍が総動員令を発し、第25・第79旅団がクリミア付近、第１戦車旅団がロシア国境付近に展開。国連安保理で緊急会合が開催され、ロシアが南部クリミアへのロシア軍投入を認め、クリミア自治共和国の依頼に基づくものであるとした。3月2日、ウクライナ海軍総司令官がクリミア自治共和国政府側に寝返った。3月3日、クリミア自治共和国内のベリベク軍用空港に所在するウクライナ空軍部隊がクリミア自治共和国に投降。3月4日、バルト３国の警戒態勢強化のため、アメリカ空軍第48戦闘航空団F-15戦闘機６機・KC-135R空中給油機１機をリトアニアに派遣すると発表。3月6日、クリミア議会が全会一致でロシアへの編入案を可決。アメリカのオバマ大統領が国際経済緊急事態権限法と国家緊急事態法に基づき緊急事態を宣言し、ロシア政府高官の入国禁止・アメリカ国内資産凍結などを命じる実施命令EO13660を発令した。アメリカ空軍がF-16戦闘機12機をポーランドに派遣すると発表。アメリカ海軍はブルガリア・ルーマニアとの共同演習を名目に、黒海へイージス駆逐艦DDG-103トラクスタンを派遣した。3月11日、クリミア自治共和国が独立を宣言。3月14-15日、ポーランドのラスク航空基地にアメリカ空軍第31戦闘航空団第555戦闘飛行隊F-16C/D戦闘機12機が展開。C-130J輸送機２機も派遣した。3月15日、ウクライナ暫定政権が親ロシア派の強制排除を開始。ロシアは内戦になるとして非難した。3月16日、クリミアで住民投票が実施され、賛成96%でロシアへの編入が決定された。3月17日、ロシアのプーチン大統領がクリミアを独立国として承認する大統領令に署名。欧米諸国はロシアに対する制裁を発動。3月18日、ロシアとクリミア共和国が、クリミア共和国をロシアに編入する条約に調印した。3月21日、編入条約が発効し、クリミアがロシアに編入された。欧米諸国はロシアに対する追加制裁を発動した。3月24日、ウクライナ国防相がクリミアからの全軍撤退を発表。3月25日、右派セクター幹部・武装行動隊隊長のムズィチコがウクライナ内務省部隊に射殺された。4月4日、ウクライナ空軍がMiG-29戦闘機数機のモスボール解撤を実施し、現役復帰させた。他にも数機が解撤工事中で、軍用機計68機がモスボールや非稼動状態から現役に復帰、Su-27戦闘機４機がロシア国境へと派遣されている。4月6日、ハリコフ州、ルガンスク州、ドネツク州で親ロシア派が政府庁舎を占拠し、4月7日にハリコフ州とドネツク州が人民共和国樹立を宣言してロシアへの編入を要求した。4月10日、アメリカ海軍DDG-75ドナルド・クックとフランス海軍情報収集艦A759デュピュイ・ド・ロームが黒海に入った。NATOがウクライナ国境に展開するロシア軍数万名の衛星画像を公開。ロシアは１年前の演習の写真だと反論したが、民間衛星画像会社も次々と同様の画像を公開した。4月12日、DDG-75ドナルド・クックにロシア空軍Su-24攻撃機が低空飛行で接近。4月中旬、ロシアがクリミアに残されていたウクライナ海軍艦艇70隻のうち13隻をウクライナに返還すると決定したが、4月15日からウクライナ政府が掃討作戦を開始したため一時停止している。4月中旬、イギリス空軍E-3DセントリーAEW.Mk1がウクライナ国境周辺の監視飛行を開始。4月17日、ジュネーブでロシア、ウクライナ暫定政権、アメリカ、EUによる四者協議が開催され、暴力の即時停止、武装解除、占拠地の返還退去、欧州安全保障協力機構OSCE監査団受け入れ、親ロシア地域の自治権拡大を含む憲法改正などの合意が得られたが、守られずに戦闘が続いた。4月24日、DDG-75ドナルド・クックが黒海を出た。4月28日、欧米諸国がロシアへの追加制裁を発動。アメリカは軍事転用可能な高度技術製品のロシアへの輸出を禁止した。5月2日、ウクライナ軍が親ロシア勢力に占拠された庁舎などの解放作戦を開始。ロシアはこれを非難し、警戒強化措置と称して国境付近にロシア軍を展開した。ウクライナのオデッサ州で新ロシア派の拠点が放火されて40人以上が死亡。犯人はウクライナ右派セクターとみられている。5月11日、ドネツク州とルガンスク州で住民投票が行われ、ウクライナからの独立を宣言した（ただし法的根拠は無い）。5月25日、ウクライナ総選挙でヨーロッパ派のポロシェンコ政権が誕生した。ロシアは結果を尊重するとして国境付近のロシア軍を引き揚げたため、ウクライナ政府は親ロシア派への攻勢を強化し、戦闘が激化。親ロシア派はコサック、チェチェン義勇兵（チェチェン共和国大統領の私兵ともいわれる）、旧東側諸国親ロシア元軍人まで徴募して対抗したが、ウクライナ正規軍の攻勢にはとても敵わず、劣勢に陥ったのを機にドネツク州・ルガンスク州自治政府同士の対立や自治政府内部の亀裂も生じ、6月に入ると親ロシア派が危機的な状況に陥った。6月6日、スラヤンスク近郊でAn-30B輸送機が撃墜され、乗員５名と同乗者８名全員が死亡した。6月10-12日にシンガポールで行われたシャングリラ会合で、山崎統幕長とシンガポール国軍司令官オン陸軍中将が会談し、力による一方的な現状変更の試みは断じて許されないとの認識を共有。槌道防衛審議官はリトアニア国防副大臣と会談し、ロシアによるウクライナ侵略を、国際秩序の根幹を揺るがす行為であり、国際社会が毅然と対応すべき、との認識で一致した。6月14日、ルガンスク空港東5.5kmで同空港に着陸しようとしたウクライナ空軍Il-76輸送機が対戦車ロケット弾（9K38携帯地対空ミサイル？）で撃墜され、乗員９名と第25空挺旅団員40名が死亡した。6月17日、ドネツクのストレリコフ国防相がロシアの軍事援助無しには１ヶ月しか持たないと発言した。6月24日、スラビヤンスクでMi-8ヘリが撃墜され、９名が死亡した。6月29日、ウクライナ国防省がドネツク州アルテーミウシクでロシア陸軍T-64BV戦車を鹵獲したと発表した。ロシアは反政府勢力への武器供与を否定しているが、戦車以外にもBM-21多連装ロケット、9K111対戦車ミサイル、グロム携帯地対空ミサイル、小火器などが反政府側に供給されているとみられる。7月1日、ウクライナ空軍Su-25攻撃機１機とSu-27UB練習機１機が撃墜された。ウクライナ政府がドネツクとオブラスト周辺上空の高度26000フィート（7925m）以下を閉鎖。7月2日、ウクライナ空軍Su-24M戦闘機１機が撃墜された。ウクライナ空軍Su-25攻撃機１機が墜落した。7月4日、ウクライナ国防相とウクライナ軍参謀総長が交代した。7月5日、ドネツクのスラビャンスク市をウクライナ政府が奪還。7月14日、ウクライナ空軍An-26輸送機がイズバリン上空6500mを飛行中に撃墜され、乗っていた８名がパラシュートで脱出し、２名が行方不明、２名が反政府勢力捕虜となり、４名が救出された。ウクライナはロシア側から発射された地対空ミサイルによると主張している。ロシアがウクライナのドネツクとオブラスト周辺上空高度32000フィート（9754m）以下を閉鎖。7月16日、ルハンスクでウクライナ空軍Su-25攻撃機１機が撃墜され、１機が携帯地対空ミサイルにより損傷した。ウクライナはロシア空軍機により撃墜されたと非難している。7月17日、ウクライナのドネツク近郊でマレーシア航空機が撃墜された。アメリカはロシアの国営石油会社ロスネフチ、天然ガス企業ノヴァテク、対外経済銀行に対して制裁を発動し、油田開発器材のロシア輸出をライセンス制として実質的に停止している。7月23日、ウクライナ空軍Su-25攻撃機２機が撃墜された。7月末、ドネツク州のボロダイ首相が失脚。8月6日、ロシアがアメリカ、EU、オーストラリアなど制裁参加国からの食料品輸入を１年間禁止した。8月12日、ロシアがモスクワ州ナロ・フォミンスクにトラック280両を並べ、人道支援物資であるとしてウクライナに向かわせた。ウクライナは国際赤十字のトラックに移し替えてウクライナ領に入るよう要求したが、ロシアは拒否している。8月13日、ドネツク州のストレリコフ国防相兼参謀総長が負傷を理由に辞任を表明。会見に本人はおらず、以降公の場から姿を消したため、ロシアによる暗殺説まで流れている。8月14日、ルガンスク州のボロトフ首相が負傷を理由に退陣を表明。親ロシア派がドネツク市中心部に追い詰められたが、ロシア軍が数千名規模でウクライナに侵攻し、態勢を挽回した。9月2日、ロシア軍と親ロシア派がドネツク州とルガンスク州で10都市を制圧した。9月3日、ミンスクで開催された和平会議において、ウクライナ政府と親ロシア派武装勢力との間で停戦が合意され、9月5日1800に発効した。ただし実際には全く効力を発揮しておらず、戦闘が続いている。9月8-10日、NATO海軍とウクライナ海軍が黒海でシー・ブリーズ2014演習を実施。9月16日、ウクライナ議会が東部ウクライナに３年間の自治権など特別な地位を付与する法案を可決。9月19日、ベラルーシでウクライナ政府と親ロシア派の直接対話が開始された。9月20日、緩衝地帯設置、OSCEの停戦監視、外国人武装集団全面撤退などの９項目で合意した。この時点までの死者は3000人以上、難民は27万人以上に達している。12月、アメリカで2014年度ウクライナの自由支援法が成立し、ロシアへの制裁拡大とウクライナへの軍事援助提供を認可した。ウクライナへの対戦車ミサイル、乗車兵員用兵器弾薬、対砲迫レーダー、FCS、歩兵携行型UAV、秘話指揮通信システムの援助を認めるものだが、紛争激化の懸念があり、まだ実施されていない。年末、ロシアのラブロフ外相が、クリミアは非核地帯でなく核兵器を配備しても問題は無いと発言。2015年1月、ロシア国防省第12総局（核兵器管理担当）がクリミアに支局を開設することが判明した。総局長は原子力艦艇の寄港などに備えたものとしている。2月3日、ウクライナ軍がTOS-1ロケットランチャーを破壊したと発表。2月中旬、停戦を定めたミンスク２合意が締結されたが、散発的な戦闘が続いている。国連人権高等弁務官事務所の報告書によると、主に親ロシア派が戦闘を仕掛けているらしい。3月15日、ロシア国営TVチャンネル１で放映された「クリミア、祖国への道」の中で、プーチン大統領がクリミア併合後のネガティブな情勢に備え、核戦力を準備態勢に付ける可能性があったと述べた。ロシアのコンボイがウクライナ領内に20回目の違法越境を行い、ドネツクとルハンシクに向かった。ロシア側は人道援助としているが、赤十字国際委員会による確認を経ておらず、兵器を輸送したとみられる。ロシアがシリア内戦への介入を開始した頃から戦闘が沈静化した。12月、和平合意に基づく憲法改正や地方選挙などが延期された。2015年末までの犠牲者は8000人以上とされる。2015年末現在、クリミア半島に展開するロシア空海軍部隊は、空軍第38戦闘機連隊、第37・第318混成航空連隊、第1096地対空ミサイル連隊、海軍黒海艦隊司令部、第11対潜艦旅団、第41ミサイル艇旅団、第197揚陸艦旅団、第68地域防衛部隊、支援船旅団、第43混成航空連隊、第39ヘリコプター連隊、第11地対艦ミサイル旅団第１大隊、第15独立沿岸ミサイル旅団、第31防空師団、第４独立CBR旅団、第126海軍歩兵旅団（元ウクライナ軍部隊を編入・改編）、第810海軍歩兵旅団、第127独立偵察旅団、第８砲兵連隊（元ウクライナ軍部隊を編入・改編）、第219独立電子戦連隊で、T-72B3戦車、BTR-82A装甲車、Su-30SM戦闘機、Su-27SM2/3戦闘機、S-300PM地対空ミサイル、K-300P地対艦ミサイル、3K60地対艦ミサイルなどを配備していた。2017年3月、バラクリヤの不要弾薬集積施設で爆発事故が起こり、弾薬70000トンが誘爆する大惨事になった。2017年後半からロシア経済低迷の目反らしなのかロシア大統領選挙のテコ入れなのか、紛争が拡大傾向となっている。2018年、アメリカ海軍が北大西洋からバルト海を担任する第２艦隊を再編した。2019年、ウクライナが憲法を改正し、EUとNATOに加盟する方針を明らかにした。

2021年、ドンバス地方にウクライナ空軍がバイラクタルTB2無人機を実戦投入し、親ロシア派の榴弾砲を攻撃した。3月、ゼレンスキー大統領がクリミア奪還を目標とする政令を発出。春、ロシアがウクライナ国境沿いに軍の展開増強を開始。一旦は矛を収めたが、10月から再度増強し、12月には10万名が国境付近に集結した。11月、アメリカ陸軍チャレンジャー600アルテミスがルーマニア南東部に展開し、偵察飛行を開始。2022年2月、ロシア軍19万名がウクライナ国境沿いに展開。親ロシア派支配地域でのロシア住民虐殺やウクライナ軍による攻撃を喧伝したが、西側がすぐ偽情報であることをメタデータ解析などの証拠付きで暴露し、侵攻の正当化を阻止した。2月1-16日、海上自衛隊第２航空群P-3C哨戒機とDD-120しらぬいが日本海とオホーツク海でウダロイ�T級ミサイル駆逐艦２隻、ステレグシュチイ級フリゲート４隻、グリシャ�X型警備艦３隻、ナヌチュカ�V型ミサイル艇１隻、タランタル�V型ミサイル艇６隻、キロ級潜水艦３隻、アリゲーター�W型揚陸艦１隻、ロプーチャ�T型揚陸艦２隻、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦１隻、改アルタイ級補給艦１隻、イーゴリ・ベロウソフ級潜水艦救難艦１隻、ゴーリン型航洋曳船１隻、ソルム型航洋曳船２隻、オホーツク型航洋曳船２隻、ペラ型航洋曳船１隻、トプリヴォ�V型給油船１隻、オビ級病院船１隻、民間砕氷船１隻を確認。太平洋艦隊可動全艦による演習兼太平洋方面での日米牽制とみられる。2月2日、アメリカ海軍CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマン、CG-56サン・ジャシント、DDG-107グレイブリー、DDG-109ジェイソン・ダンハム、LCC-20マウント・ホイットニー、イタリア海軍空母C550カブール、ミサイル駆逐艦D553アンドレア・ドリア、フリゲートF-592カルロ・マルゴッティーニ、イタリア空軍P-72A哨戒機、ノルウェー海軍フリゲートF310フリチョフ・ナンセン、トルコ海軍フリゲートF497ギョクスがアドリア海で共同演習を実施。2月6日、アメリカが、ロシア軍のウクライナ侵攻準備が完了したと発表。アメリカ海軍CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマン空母打撃群、イタリア海軍C550カブール機動部隊、フランス海軍R91シャルル・ド・ゴール機動部隊、NATO第２常設水上部隊スペイン海軍フリゲートF109ブラス・デ・レッソが地中海で共同演習を実施。2月7-12日、ロシア海軍揚陸艦５隻とキロ級潜水艦１隻がボスポラス海峡を通過して黒海に入った。2月10日、アメリカ空軍B-52H爆撃機４機が爆撃機任務部隊22-2演習でイギリスのフェアフォード基地に展開。2月11-12日、地中海を飛行中のアメリカ海軍P-8A哨戒機にロシア空軍Su-35戦闘機が３回に亘り異常接近し、最小で５フィート・1.5m先を通過した。2月15日、ロシア軍がウクライナ近郊での大規模演習終了と部隊の帰還開始を発表したが、NATOは実際には増強が続いていると反論した。2月16日、アメリカ空軍第388戦闘航空団第34戦闘飛行隊F-35A戦闘機12機（F-35AT-20など）がドイツのスパンダーレム基地に展開。2月21日、ロシアのプーチン大統領がウクライナ東部のドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の独立を承認したと発表。アメリカのバイデン大統領は侵略の始まりと非難した。2月23日、アメリカ国防総省が、48時間以内のロシア軍全面侵攻の可能性を発表。2月24日、ロシア軍19万名がウクライナに侵攻した。ウクライナ戦争に続く。参考：月刊軍事研究5,’14、6,’14、7,’14、8,’14、10,’14、11,’14、12,’14、1,’15、4,’15、6,’15、7,’15、9,’15、3,’16、6,’16、7,’16、10,’17、3,’18、歴史群像6,’16、月刊丸6,’14、月刊JWings5,’14、6,’14、7,’14、9,’14、10,’14、4,'22、5,'22、6,'22、7,'22、10,'22、月刊世界の艦船6,’15、6,’14、7,’14、8,’14、11,’14、1,'22、5,'22、6,'22、7,'22、月刊航空ファン10,’14、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウクライナ蜂起軍＞：UPAを参照。

＜ウクライナ民族主義者組織＞：UPAを参照。

＜ウクライナ陸軍＞：1991年8月に国内のソ連地上軍を組み込むことになり、戦車師団４個、自動車化歩兵師団14個、砲兵師団３個、砲兵旅団８個、特殊作戦旅団４個、空中襲撃旅団２個、防空旅団９個などが戦力に入った。1996年、参謀本部から陸軍総司令部が独立し、陸軍総司令部が各軍管区の指揮を執ることになった。2001年、M1114HMMWVの配備を開始。2012年、迅速反応連合部隊が高機動空挺部隊に改編され、独立した軍種となった。2015年、アメリカからHMMWV各型360両の供与を受けた。参考：月刊軍事研究6,’14、月刊PANZER4・5,’17、6,’18

　＜ウクライナ陸軍（２０１２年）＞：兵力57000名。戦車686両、装甲車2065両、火砲716門、戦闘ヘリ72機を保有する。参考：月刊軍事研究6,’14

　＜ウクライナ陸軍（２０１５年）＞：現役兵力145000名。軍区司令部４個、特殊部隊連隊２個、戦車旅団２個、機械化旅団９個、独立機械化大隊３個、山岳旅団１個、自動車化歩兵旅団４個、軽歩兵大隊１個、山岳連隊１個、航空旅団３個、航空連隊１個、砲兵旅団５個、多連装ロケット連隊３個、地対地ミサイル旅団１個、防空連隊２個、工兵連隊１個、電子戦連隊２個、CBRN連隊１個、通信旅団１個、通信連隊１個、予備役歩兵大隊25個以上からなる。T-64/T-64BV/T-64BM戦車710両、T-72戦車70両（＋保管中530両）、T-80BV戦車８両、T-82戦車10両（保管中）、T-80戦車150両（保管中）、T-64戦車640両（保管中）、T-55戦車20両（保管中）、BRDM-2偵察車450両、BMD-1装甲車15両、BMD-2装甲車15両、BMP-1歩兵戦闘車210両、BMP-2歩兵戦闘車960両、BMP-3歩兵戦闘車４両、BRM-1K装甲車115両、BTR-3E1装甲車数両、BTR-4E装甲車数両、BTR-D装甲車15両、MT-LB装甲車数両、BTR-60装甲車５両、BTR-70装甲車235両、BTR-80装甲車110両、122mm自走砲2S1を247両、152mm自走砲2S3を235両、152mm自走砲2S5を18両、152mm自走砲2S19を35両、203mm自走砲2S7を６両以上（＋保管中90両以下）、122mm砲D-30を75門、152mm砲2A36を180門、152mm砲2A65を130門、152mm砲D-20を130門強、120mm迫撃砲2B16を２門、122mm多連装ロケット9P138を18両、122mm多連装ロケットBM-21を185両、220mm多連装ロケット9P140を70両、300mm多連装ロケット9K52を75両、120mm迫撃砲2S12を190門、120mm迫撃砲PM-38を30門、9K111/9K113/9K114対戦車ミサイル、100mm対戦車砲MT-12/T-12を500門、Mi-24攻撃ヘリ133機、Lev-1多用途ヘリ１機、Mi-8輸送ヘリ30機、9K35/9K33自走地対空ミサイル、S-300V地対空ミサイル少数（保管中）、2S6自走地対空システム70両、23mm高射機関砲ZU-23-2、57mm高射機関砲S-60、スモール・フレッド／スモール・ヨーン／SNAR-10レーダー、9K79トチカ地対地ミサイル90基、BAT-2装甲工兵車53両、MT-LB装甲工兵車、BREM-2/BREM-64装甲回収車、T-54/-55戦車回収車、MTU-20戦車橋を保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜鵜来＞：日本海軍鵜来型海防艦。昭和19年6月竣工。昭和20年1月12日、仏印のキノン北方でアメリカ機動部隊の空襲を受けて損傷した。昭和21年12月31日、運輸省に移管され、中央気象台気象観測船鵜来丸となった。昭和29年1月1日、海上保安庁に移管され、鹿児島海上保安部さつまとなった。除籍された後、千葉の稲毛海岸で海洋公民館こじまとなり、1998年に解体され、部品の一部が稲毛記念館に展示されている。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌、小艦艇入門、月刊丸2,’08付録、月刊丸5,’07

＜鵜来型＞：日本海軍海防艦。当初は乙型改と呼ばれ、太平洋戦争末期には甲型海防艦に改称されていた。日振型の大掃海具を撤去して三式爆雷投射機を積んだものである。前部マスト中段フラットに二二号水上電探を、後部マスト中部に一三号対空電探（一部艦は竣工時未装備）を搭載する。後期型は12cm単装砲の防楯形状が変更され、上構前部両舷や艦尾に25mm単装機銃が追加された。全長78.8m、水線長76.5m、最大幅9.1m、吃水3.1m、基準排水量940トン、公試排水量1020トン。主機はディーゼル２基２軸4200馬力、速力19.5ノット、航続距離5000海里（16ノット）。兵装は四五口径十年式十二サンチ連装高角砲Ａ型改三（後甲板）１基、四五口径十年式一二サンチ単装高角砲Ｅ型改一（前甲板）１門、３連装25mm機銃５基（艦橋両舷、煙突両舷、後部マスト後方）、三式爆雷投射機16基（艦尾に片舷８基ずつ）、九四式爆雷投射機２基、爆雷投下軌条１条、二式爆雷及び三式爆雷120個。艦橋前方に25mm単装機銃１丁や三式14口径8cm迫撃砲を搭載した艦もある。昭和19-20年に鵜来など20隻が建造された。参考：小艦艇入門、月刊世界の艦船4,’13、月刊モデルアート9,’15増刊、比島決戦

＜右舷＞：Starboard。艦首・機首に向かって右側を指す。日本海軍・海自では「みぎげん」と読む。参考：艦船メカニズム図鑑、月刊軍事研究6,’15

＜ウ号作戦＞：インパール作戦を参照。

＜動く火葬場＞：シュナイダーCA-1（戦車）を参照。

＜動くトーチカ戦車＞：ボブ・センプル戦車を参照。

＜ウゴニオ弾性限界＞：Hugoniot Elastic Limit、HELと略す。固体の強度レベルを上回る超高圧下では固体でも流体のように振る舞うが、この転位点をこう呼ぶ。鉄で1.2万バール（ギガパスカル）、タングステンで3.8万バール、セラミックで12-20万バールといわれる。参考：月刊軍事研究11,’08、月刊グランドパワー2,’04、月刊戦車マガジン1,’88

＜ウゴリーノ・ヴィヴァルディ＞：イタリア海軍ナヴィガトリ級駆逐艦Ugolino Vivaldi。1930年竣工。1943年、ドイツ軍と交戦して沈没した。参考：月刊世界の艦船10,’06

＜ウサ＞：海上自衛隊の略号で、運用幕僚のこと。参考：日本の防衛戦力Part3

＜宇佐海軍航空隊＞：日本海軍航空隊。大分県にある。操縦教育を行う。終戦時、桜花54基が配備されていた。参考：陸海軍学校と教育、月刊JWings1,’20

＜ウザクタン＞：FNSS社が開発した無人砲塔。25mm/30mm機関砲ブッシュマスターと7.62mm同軸機銃を装備する。重量1.5トン。参考：月刊軍事研究8,’09

＜宇佐飛行場＞：日本海軍の飛行場。参考：月刊JWings11,’18

＜宇治（初代）＞：日本海軍宇治型砲艦Uji。明治36年8月11日竣工、二等砲艦に類別された。昭和6年6月1日、等級が廃止されて砲艦になった。昭和11年4月1日に除籍され、特務艇の潜水艦母艇に類別された。8月25日に特務艇から除籍された。参考：日本海軍特務艦船史、小艦艇入門

＜宇治（２代目）＞：日本海軍橋立型砲艦Uji。昭和16年4月30日竣工。12月8日、太平洋戦争開戦時は第１遣支艦隊所属で、陸戦隊を香港付近に揚陸させた。その後は中南支や台湾への船団護衛に就いている。昭和20年9月13日、国府海軍に接収されて長治と改称された。10月25日、日本の艦籍から除かれた。参考：日本海軍特務艦船史、小艦艇入門、日本海軍艦隊総覧

＜潮（初代）＞：日本海軍神風型駆逐艦19番艦。明治38年7月15日竣工。大正元年8月28日、三等駆逐艦に類別変更された。大正13年12月1日、掃海艇に艦種変更された。昭和3年4月1日除籍。7月6日、廃駆逐艦第12号となった。昭和4年1月31日、廃船となった。参考：日本駆逐艦史

＜潮（２代目）＞：日本海軍吹雪型駆逐艦20番艦Ushio。昭和6年11月14日竣工、一等駆逐艦に類別された。昭和16年12月8日、太平洋戦争開戦時には第７駆逐隊に所属しており、駆逐艦曙（２代目）と共にミッドウェイ島を砲撃。昭和17年2月27日、スラバヤ沖海戦に参加。3月2日、ジャワ海において漣と共同でSS-176パーチを爆雷と砲撃により撃沈した。4月下旬からMO作戦に参加。5月6日、第７駆逐隊所属で珊瑚海海戦に参加。9月12日夜、ガダルカナル島に補給物資を揚陸した。昭和19年1月12日、マロエラップ島付近で爆撃を受け、小破した。10月21日、比島沖海戦に参加。11月2日、オルモックで爆撃を受け、至近弾で小破した。11月13日、マニラ湾で艦上機の攻撃を受けて損傷した。昭和20年6月10日、第４予備艦となった。8月15日の終戦時は行動不能状態だった。9月15日に除籍され、昭和34年に解体された。参考：日本駆逐艦史、第２次大戦日本海軍作戦年誌、歴史群像12,’09、月刊世界の艦船9,’14、日本海軍艦隊総覧

＜宇治型＞：日本海軍砲艦Uji型。イギリス海軍の植民地警備用砲艦ブランブル級をベースとする外地警備用砲艦で、日清戦争で得た大陸権益を守るため建造を決定し、日露関係悪化で急ぎ竣工させた。船型は長船首楼型で、凌波性向上のため船首楼甲板をタートルバック式にしたが、それでも外洋航行能力が低く、警備する外地に辿り着くまでが大変。居住性が低い、足が遅い、兵装が貧弱と性能も悪かったようである。垂線間長54.98m、最大幅8.41m、吃水2.11m、常備排水量620トン。主機は直立式３気筒３段膨張レシプロ蒸気機械２基、主缶は艦本式石炭専焼水管缶２基、出力1000馬力、２軸推進、速力13ノット、石炭搭載量156トン。兵装は安式40口径8cm単装砲４門、陸式単装機銃１丁、麻式6.5mm単装機銃３丁。乗員80名。宇治（初代）が明治36年に竣工した。参考：日本海軍特務艦船史

＜牛殺し＞：日本海軍の制裁で、デコピンのこと。バッターや修正をすることの無い士官や上級下士官が行うもので、暇な時に下級下士官や兵を捕まえてジャンケンの余興として行ったりする。普通は額に打ち付けるが、鼻の頭に喰らわせることもある。参考：海軍よもやま物語、帝国陸海軍事典

＜ウジジェ＞：ポーランド海軍マムリー級沿岸掃海艇Wdzydze。参考：月刊世界の艦船12,’13

＜うじしま＞：MSC-655（掃海艇）を参照。

＜うじしま型＞：海上自衛隊掃海艇。元はアメリカ海軍アルバトロス級沿岸掃海艇で、日米艦艇貸与協定に基づいて1-7番艇が貸与、日米相互防衛援助協定MSAで8-9番艇が供与されたため、海自では両者を別タイプに分類しているが、中身は同じで、モスボール状態のまま日本に回航し、解撤工事を実施して就役させた。建造当時、重心上昇などの問題点があったため、煙突排気だったり舷側排気だったり、武装が一部あったり無かったりと細部の相違がある。船体は木造、船型は船首楼型で、上構は下段が操舵室、上段がソフトトップの艦橋になっていて、操舵室の後ろにマストがあり、頂部にSO-8対水上レーダーやOPS-4対水上レーダーを装備する。全長42m（1-7番艇）／41m（8-9番艇）、最大幅7.1-8.4m、深さ3.7-4m、吃水2.5-2.6m、基準排水量310トン、満載排水量375トン。主機はGM-CDED型16気筒２サイクルディーゼル２基２軸1000馬力、最大速力15ノット。兵装は40mm単装機関砲１門（8-9番艇は無し）、20mm単装機関砲２門（連装機関砲２基？）。乗員39名。MSC-655うじしま、MSC-656えたじま、MSC-657ぬわじま、MSC-658やくしま、MSC-659おぎしま、MSC-660ゆげしま、MSC-661ゆりしま、MSC-662にのしま、MSC-663もろしまの計９隻が1955年（1-7番艦）と1959年（8-9番艦）に就役した。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、3,’16、5,’02増刊、6,’22

＜宇治駐屯地＞：陸上自衛隊の駐屯地。敷地内に1895年（明治28年）竣工の大阪陸軍砲兵工廠宇治火薬製造所給水塔が展望塔として残っており、駐屯地開放では最上階に登って眺めを楽しめる。屋外に61式戦車や60式自走106mm無反動砲が、彰史館に75mm砲M1A1、105mm砲M2A1、60mm迫撃砲M2が展示されている。また、歩兵第９連隊の史料もあり、十三年式村田小銃、九六式軽機関銃、三八式歩兵銃、九九式短小銃、四四式騎銃、金山式機関銃、伊沢式小銃が展示されている。京阪宇治線黄檗駅から徒歩５分。元は1894年（明治27年）11月に開設された大阪陸軍砲兵工廠宇治火薬製造所で、太平洋戦争終結により1945年9月から1946年5月までアメリカ軍が駐屯していた。1951年2月、警察予備隊宇治管理補給部隊の駐屯地として発足。9月、宇治管理補給廠に改編された。1952年10月、関西地区補給廠に改称された。1954年7月、陸上自衛隊発足で関西地区補給処に改称された。1998年3月、関西補給処に改称された。2012年3月9日、隊員59名（修親会員23名、曹友会員36名）が宇治市総合野外活動センター・アクトバル宇治で環境整備ボランティア活動を実施。2013年4月1日、委託運営の喫茶兼食堂サザンカ（課業後は飲酒も可）が開店した。7月25日、社会福祉法人宇治福祉園との間で、災害派遣時に隊員の子供を一時的に預かってもらう協定を締結した。2014年9月9日、駐屯地隊員９名が宇治市東消防署員９人と駐屯地で合同消防訓練を行った。2017年1月9日、駐屯地太鼓隊が兵庫県立芸術文化センターで平成28年度中部方面隊音楽まつりに参加。5月2日、宇治茶会館と茶業センター茶園で行われた宇治新茶・八十八夜茶摘みの集いに、茶摘みレディー２名を参加させるなどの支援を行った。2018年5月2日、宇治新茶八十八夜茶摘みの集いを支援した。2019年5月25日、駐屯地修親会会長以下11名が京都市伏見区の京都陸軍墓地（深草墓園）で清掃奉仕と追悼を実施。2020年1月7日、新成人隊員３名の成人行事（萬福寺での座禅、駐屯地での記念植樹や記念会食など）を実施。12月16-17日、緊急登庁支援施設・子どもの面倒を見る施設の検証会を実施。社会福祉法人・宇治福祉園みんなのき黄檗こども園の園長、副園長、３歳児36人の協力で、備品などの安全性や子供の受け入れ態勢などを検証した。2022年3月12日、大久保駐屯地、桂駐屯地、福知山駐屯地、京都地本、京都府自衛隊家族会、京都府隊友会が、隊員の支援に対する協力に関する協定書を締結した。4月1日から施行される。4月1-2日、３年振りに桜まつりを実施し、9000人が来場した。参考：宇治駐屯地ホームページ、月刊丸12,’90、JGround Vol.23、月刊JWings7,’22、朝雲

　＜宇治駐屯地（２０１５年）＞：関西補給処本処、第318基地通信中隊宇治派遣隊、警務隊宇治連絡班が駐屯している。参考：宇治駐屯地ホームページ、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜宇品丸＞：日本陸軍輸送艦。元は宗像汽船の第５室蘭丸で、陸軍運輸部が購入して大発や小発を搭載する輸送船に改造した。排水量2000トン。参考：工兵入門、歴史群像6,’04

＜牛山さん＞：山口地方協力本部のマスコットキャラ。2020年10月31日と11月1日、下関港で行われたTV-3513しまゆきとTV-3520はたかぜの特別公開に参加。参考：月刊JWings1,’21

＜ウシャンクーラ＞：トルコ空軍アクロバットチーム、英語名フライング・スワンズ。F-86E戦闘機12機編成で、1955年から10シーズン活動した。参考：月刊JWings9,’13

＜後ろ弾＞：戦闘中、上官が部下に後ろから撃たれること。実際どれくらい発生したかは不明。参考：帝国陸海軍事典

＜後弾入＞：日本陸軍の小銃弾ケースで、後盒ともいう。５発クリップ３個入りの紙函４つ、計60発を収容できる。参考：日本陸軍兵器資料集

＜渦＞：Vortex。微小部分を観察すると自転運動をしている流体のこと。旋回運動をしているのが渦の無い流体の場合、定常な旋回運動を維持するためには流速が半径に反比例することが必要で、中心に近づく程流速が大きくなり、中心部分で無限大になる。しかし現実の流体には粘性があるので、実測してみると、ある程度中心に近づいたところで流速が半径に比例するようになり、中心部ではゼロになる。この流速が半径に比例し、１本の円柱が回転しているように流体が動いている部分が渦（渦度のある流れ）である。航空機の各構造（主翼、フェンス、プロペラ、ローターなど）の先端部分から発生し、振動やバフェッティングを引き起こす。上手く利用すれば層流の剥離防止になる。参考：航空用語事典増補改訂版、月刊JWings10,’09別冊付録

＜ウスク＞：K295（フリゲート）またはN65（潜水艦）を参照。

＜薄雲（初代）＞：日本海軍東雲型駆逐艦６番艦。明治33年2月1日竣工、水雷艇（駆逐艇）に類別された。明治33年6月22日、軍艦（駆逐艦）に類別変更された。明治38年12月12日、駆逐艦に類別変更された。大正元年8月28日、三等駆逐艦に類別変更された。大正11年4月1日、特務艇に類別変更された。大正12年8月1日、雑役船に編入された。大正14年2月25日、廃船となった。4月29日、標的艦として海没した。参考：日本駆逐艦史

＜薄雲（２代目）＞：日本海軍吹雪型駆逐艦７番艦Usugumo。昭和3年7月26日竣工、第41号駆逐艦という名称で一等駆逐艦に類別された。8月1日、薄雲に改称された。昭和6年9月1日、第12駆逐隊に所属して横浜に寄港。昭和18年3月27日、アッツ島沖海戦に参加。7月7日、キスカ島撤退作戦に参加。昭和19年7月7日、千島列島択捉島北方でSS-305スケートの雷撃を受け沈没した。9月10日に除籍された。参考：日本駆逐艦史、第２次大戦日本海軍作戦年誌、ラバウル航空戦、日本海軍艦隊総覧、月刊世界の艦船12,’18

＜うずしお＞：SS-566（うずしお型潜水艦）またはSS-592（おやしお型潜水艦）を参照。

＜うずしお型潜水艦＞：海上自衛隊潜水艦、計画番号は1-2番艦がS118、3-5番艦がS119、6-7番艦がS119A。水中性能の向上を図り、海上自衛隊初の涙滴型潜水艦となった。耐圧船殻は完全複殻外フレーム式で、NS63鋼（1-2番艦は一部にNS46鋼を使っており潜航深度がやや浅い）製シェーカー型（カクテルシェーカーを横倒しにした形で、肩部に魚雷発射管がある）。艦首にソナーを配置したため、水中能力向上を兼ねて潜舵をセイルに装着し、ソナーへの潜舵駆動音の混入を防止していて、セイル・プレーンを装備した海上自衛隊初の潜水艦でもある。耐圧船殻内は隔壁２枚で前・中・後３つの防水区画に仕切られており、前部は上下２層（上が科員居住区、下がパッシブ・ソナー）、中央部は上中下３層（前部上が発令所、前部中央が魚雷発射管室、後部上が士官室、後部中央が科員食堂、前後部下が電池室）に分かれ、後部は機械室と電動機室である。機械室に入る際には、均圧バルブを回して室内との気圧を均衡させてからドアを開ける。涙滴型なので推進軸が１軸（Single Screw SubmarineまたはSS-Short、SSS型ともいう）になり、ディーゼル２基で発電機２基を駆動して主電動機１基を動かす構成としたが、大出力電動機が必要となったため、電機子２個をタンデム結合したタイプを新規開発した。蓄電池は４群計480個。主発電機と主電動機の制御は1-2番艦が抵抗式界磁調整器方式、３番艦以降がサイリスタチョッパ方式である。主電動機は電機子２個をタンデムに配置した直流電動機であり、プロペラ回転数の制御は主制御板での蓄電池−主電動機回路接続切り替えによる電圧制御と、主電動機界磁制御で行う。プロペラ回転数が毎分24-60回転の時は、蓄電池を２群ずつ並列に接続し、主電動機の電機子を直列に繋ぐ。毎分50-110回転の時は、同じ配列で供給電圧を倍にする。毎分100-150回転の時は、蓄電池も電機子も並列に繋ぐ。毎分155-234回転の時は、蓄電池を直列、電機子を並列に繋ぐ。操舵装置は三次元自動式で、自動深度調整装置、自動針路保持装置、自動旋回・トリム調整装置などを持つ。ソナー・システムは1-2番艦がZQQ-1、3-5番艦がZQQ-2、6-7番艦がZQQ-3。艦首ソナーアレイは円筒形で、全周の音源を常時探知できるが、射撃指揮装置の限界から、目標運動解析や魚雷発射諸元計算を行えるのは１目標だけである。艦首にパッシブ・ソナーを持つ関係上、魚雷発射管はその後方で11度斜めに装備する。乗員の排出する二酸化炭素を吸収する素材として、従来の使い捨て水酸化リチウムから再生可能な液体アミン式炭酸ガス吸収装置を搭載、シュノーケル状態での連続運用が可能となった。セイルには第１潜望鏡、第２潜望鏡、ZPS-4対水上レーダー、ESMマスト、シュノーケル、通信アンテナマストなどが内蔵されており、左頂部には長波受信用整流アンテナがあり、中段にアクティブソナー（1-5番艦はAN/SQS-4、6-7番艦はAN/SQS-36(J)を装備）を収容する。セイル・プレーンはセイル中段から左右に突き出していて、弦長1.8-2.8m、スパン3.2m。セイル側面のドアからセイル・プレーンの上に出ることができるが、セイル・プレーンは中央が盛り上がっており、手摺りも無いので、落ちないように注意が要る。急速浮上用非常ブロー装置を搭載する。ベッドは科員居住区（曹士用）が３段、士官室が２段。水中雑音が大きく、アメリカ海軍から現用通常型潜水艦の中で世界最高レベルにうるさいと酷評されたらしい。全長72m、最大幅9.9m、深さ10.1m、吃水7.5m、基準排水量1850トン、水中排水量2400トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、川崎MAN社製V8V24/30MATLディーゼル（水上2100馬力、シュノーケル1950馬力）２基・電動機（水上3400馬力・水中7200馬力）１基、使用最大電圧1020ボルト、水上出力3400馬力、水中出力7200馬力、５翅プロペラ（直径3.6m）１軸推進、水上速力12ノット、水中速力20ノット。兵装は533mm６連装水中発射管HU602（セイル直下両舷に３門ずつ。中央線から11度外舷に傾斜）で、Mk37魚雷12本と72式１型魚雷８本を搭載する。乗員用に64式小銃２丁を積む。乗員80名で、第１分隊水雷科13名、第２分隊測的科26名、第３分隊機関科27名、第４分隊補給科８名といった構成である。当初は８隻を建造する予定だったが、オイルショックによりSS-566うずしお、SS-567まきしお、SS-568いそしお、SS-569なるしお、SS-570くろしお、SS-571たかしお、SS-572やえしおの７隻が1971-78年度計画で建造され、1971-78年に就役した。１番艦建造後に改良が取り入れられており、各種機器の自動化やアクティブ／パッシブソナーの改修などが進められ、特に６番艦以降はコンピュータを本格導入して機器やコンソールなどを換装しており、艦内が手狭になってしまった。３番艦以降は魚雷搭載ハッチと中部ハッチを兼用にしたため、セイル直後の中部ハッチが無い。後にMk37魚雷の代わりに80式魚雷を搭載するようになった。1989-94年、3-7番艦がうずしお型特務艦に艦種変更された。1987-96年に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊軍事研究11,’06、月刊世界の艦船9,'15、11,'17増刊、1,’19、11,'20、10,’12、1,’79増刊、5,’02増刊、1,’02、3,’10、自衛隊装備カタログ1981、丸スペシャルNo.76、No.78、日本の防衛戦力Part3、Part7

＜うずしお型特務艦＞：海上自衛隊特務艦。うずしお型潜水艦３番艦SS-568いそしお、４番艦SS-569なるしお、５番艦SS-570くろしお、６番艦SS-571たかしお、７番艦SS-572やえしおを、耐用年数超過後に特務艦に類別変更したもので、訓練及び試験に使用された。全長72m、全幅9.2m、深さ10.2m、吃水7.5m、基準排水量1850トン。主機は川崎MAN社製V8V24/30MATLディーゼル２基・推進電動機１基、水上出力3400馬力、水中出力7200馬力、１軸推進、水上速力12ノット、水中速力20ノット。兵装は533mm魚雷発射管６門。乗員70名。1989-94年にATSS-8001いそしお、ATSS-8002なるしお、ATSS-8003くろしお、ATSS-8004たかしお、ATSS-8005やえしおが類別変更された。女性自衛官の潜水艦勤務解禁に伴い、居住区６人部屋（３段ベッド２つ）を男女別にしたが、さすがにシャワー兼トイレ兼洗面所を増設したりはできないので、互いに配慮しつつ使っている。参考：自衛隊装備年鑑1996、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、月刊JWings1,’22

＜ウスト・イリムスク＞：ロシア海軍グリシャ�X型警備艦Ust-Ilimsk。2011年9月9日0100頃、グリシャ�X型警備艦メテル、同コレーツ、改アルタイ型補給艦１隻と共に、宗谷岬の西南西250kmの日本海を北東に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。9月28日、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�V型警備艦ホルムスク、グリシャ�X型警備艦コレーツ、同ソヴェツカヤ・ガヴァニ、ロプーチャ�T型揚陸艦BDK-98、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、改アルタイ型補給艦、オビ型病院船と共に、宗谷岬の東北東350kmを航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。2012年7月1日0600-1800、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同コレーツ、ロプーチャ�T型揚陸艦BDK-98、同オスラビア、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ナヌチュカ�V型ミサイル艇イネイ、同ラズリーフ、タランタル�V型ミサイル艇R-14、同R-18、同R-19、フィニク級測量艦GS-47、同GS-84、同GS-296、同GS-404、ビヤ級測量艦GS-200、カメンカ級測量艦GS-211、モマ級測量艦アンタークティダ、ユグ級海洋観測艦ヴィーツェ・アドミラル・ヴォロンツォフ、カシタン級設標艦KIL-168と共に、宗谷岬の西160kmを東に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。7月8日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同コレーツ、改アルタイ級補給艦イリム、フィニク級測量艦GS-84、モマ級測量艦アンタークティダ、ユグ級海洋観測艦ヴィーツェ・アドミラル・ヴォロンツォフ、ゴーリン型航洋曳船SB-522と共に、宗谷岬の北東60kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。2013年7月13-14日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同ステリャーク、タランタル�U型ミサイル艇R-79、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-14、同R-18、同R-19、同R-20、ソーニャ型掃海艇BT-256、同艇番号553、ロプーチャ�T型揚陸艦オスラビア、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、フィニク型測量艦GS-397、ユグ型海洋観測艦ヴィーツェ・アドミラル・ヴォロンツォフ、オビ型病院船イルティシュ、ゴーリン型航洋曳船SB-522、ソルム型航洋曳船MB-99、中国海軍051C型ミサイル駆逐艦116石家荘、同115瀋陽、054A級フリゲート538煙台、同546塩城、福清型補給艦881洪澤湖と共に宗谷海峡を東に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。その後ロシア艦のみでオホーツク海に於いて軍事演習を行い、7月19-20日に宗谷海峡を西に進んでいる。8月12日、グリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガバニ、同ステリャーク、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-14、同R-18、ソーニャ型掃海艇BT-256、同艇番号553、ボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマ、フィニク型測量艦GS-397と共に、宗谷岬の西南西250kmを北東に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。その後宗谷海峡を東に進んでいる。2016年5月30日0600頃、グリシャ�X型警備艦MPK-221と共に、宗谷岬西北西120kmを東に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機とPG-827くまたかが確認した。その後宗谷海峡を東に進んでいる。2018年6月16日1830頃、グリシャ�X型警備艦MPK-221と共に、宗谷岬北西50kmを東に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機とPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。8月28日0400頃、グリシャ�X型警備艦コレーツと共に、宗谷岬西北西140kmを東に航行するのを、DD-155はまぎりが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。9月1日2130頃から9月2日1600頃、バルザム級情報収集艦プリバルティカ、イーゴリ・ベロウソフ級潜水艦救難艦イーゴリ・ベロウソフ、ソーニャ級沿岸掃海艇艇番号553、同593、同BT256、ロプーチャ�U級戦車揚陸艦ペレスウェート、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、プロジェクト20381型ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、グリシャ�X型警備艦メテル、同MPK221、同コレーツ、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、タランタル�V級ミサイル艇７隻、バクラザン級救難曳船１隻、改アルタイ級補給艦１隻、トプリボ級給油艦１隻、カシュタン級設標艦１隻、オビ級病院船１隻と共に、宗谷岬北東210kmを西に航行するのを、DD-103ゆうだち、PG-825わかたか、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。参考：月刊世界の艦船3,’12、9,’12、10,’12、10,’13、11,’13、8,’16、3,’19

＜ウスト・カムシャツ＞：B-464（キロ級潜水艦）を参照。

＜ウスト・ボルシェレツク＞：B-494（キロ級潜水艦）を参照。

＜ウズベキスタン・イスラム運動＞：タリバンと共闘していたウズベク人を核とするイスラム過激派組織、略称IMU。1990年初期にソ連崩壊に伴い宗教活動が緩和されて勃興した。フェルガナ盆地をウズベキスタンから解放してイスラム共和国を建国することを目的とする。タリバンとオサマ・ビンラディンから資金援助を受け、1998年頃よりテロ事件を起こした。1999年には日本人鉱山技師４名を拉致している。不朽の自由作戦で最高指導者の１人が戦死するなど壊滅状態だったが、中央アジア・イスラム運動に改名してチェチェンのイスラム勢力、ウイグル族独立派ゲリラ、タジキスタンの軍閥残党などを取り込んで組織を再編したらしい。参考：月刊軍事研究11,’02、2,’02

＜ウズベキスタン軍＞：2000年、タシケントに統合参謀本部を新設した。2012年6月、集団安全保障条約機構CSTOへの参加停止を通告した。参考：月刊軍事研究8,’16、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウズベキスタン軍（２０１５年）＞：現役総兵力48000名（陸軍24500名、航空・防空軍7500名、統合部隊16000名）、準軍事部隊20000名（内務省国内防衛軍19000名、内務省国家親衛隊1000名）。東部・中央・南西・北西軍管区と作戦コマンド１個からなり、タシケントの統合参謀本部が全軍種・全地域の指揮を執る。ウクライナにOSCE要員１名を派遣している。ドイツ軍レゾリュート・サポート要員25名が駐屯している。参考：THE MILITARY BALANCE 2016、月刊軍事研究8,’16

＜ウズベキスタン航空・防空軍＞

＜ウズベキスタン航空・防空軍（２０１５年）＞：兵力7500名。MiG-29戦闘機連隊１個、Su-27戦闘機連隊１個、Su-24爆撃機連隊１個、Su-25攻撃機連隊２個などからなる。MiG-29/MiG-29UB戦闘機12機（＋保管中18機以上）、Su-27/Su-27UB戦闘機13機（＋保管中11機以上）、Su-17MZ/Su-17UMZ戦闘機26機（非作戦状態）、Su-25/Su-25BM攻撃機20機、An-12輸送機／An-12PP電子戦機26機、An-26輸送機／An-26RKR電子情報収集機13機、An-24輸送機１機、Tu-134輸送機１機、L-39練習機14機、Mi-24攻撃ヘリ29機、Mi-6AYa指揮通信ヘリ２機、Mi-6輸送ヘリ26機、Mi-26輸送ヘリ１機、Mi-8汎用ヘリ52機、S-75/S-125/S-200地対空ミサイル、Kh-23/-25空対地ミサイル、Kh-25P/-28/-58対レーダーミサイル、R-27/-60/-73空対空ミサイルを保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016月刊軍事研究8,’16

＜ウズベキスタン国内防衛軍（２０１５年）＞：ウズベキスタン内務省隷下の準軍事組織で、治安維持などを主任務とする。人員19000名。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ウズベキスタン国家親衛隊（２０１５年）＞：ウズベキスタン国防省隷下で、重要施設警備などを主任務とする。規模は１個旅団1000名。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ウズベキスタン特殊任務軍＞：ウズベキスタン軍の特殊部隊。ソ連軍第15特殊任務旅団などを統合して創設された。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ウズベキスタン陸軍＞：2015年1月、アメリカ軍から不朽の自由作戦アフガニスタンの中古のMRAP308両と戦車回収車20両を購入した。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ウズベキスタン陸軍（２０１５年）＞：現役兵力24500名。特殊部隊旅団１個、戦車旅団１個、自動車化狙撃旅団10-11個、空中襲撃旅団1-3個、空挺師団（旅団？）１個、軽山岳歩兵旅団１個、砲兵旅団３個、多連装ロケット旅団１個などからなる。T-72戦車70両、T-64戦車100両、T-62戦車170両、BRDM-2偵察車13両、BRM偵察車６両、BMD-1歩兵戦闘車120両、BMD-2砲兵戦闘車９両、BMP-2歩兵戦闘車270両、BTR-D装甲車50両、BTR-60装甲車24両、BTR-70装甲車25両、BTR-80装甲車210両、マックスプロ・プラス装甲車50両、122mm自走砲2S1を18両、152mm自走砲2S3を17両、152mm自走砲2S5（保有しているとの報告あり）、203mm自走砲2S7を48両、122mm砲D-30を60門、152mm砲2A36を140門、120mm自走迫撃砲2S9を54両、122mm多連装ロケット9P138を24両、122mm多連装ロケットBM-21を36両、220mm多連装ロケット9P140を48両、120mm迫撃砲2B11を５門、120mm迫撃砲2S12を19門、120mm迫撃砲PM-120を18門、9K11/9K111対戦車ミサイル、100mm対戦車砲MT-12/T-12を36門保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016、月刊軍事研究8,’16

＜ウスマシンタ＞：A412（揚陸艦）を参照。

＜鶉＞：日本海軍隼型水雷艇Uzura。明治37年4月22日竣工。大正12年4月1日に除籍された。参考：日本海軍特務艦船史

＜鶉野飛行場＞：姫路飛行場を参照。

＜ヴズレット＞：ロシア軍が開発中の遠隔操縦型ヘリコプター。二重反転ローターで、後部胴体両側に太い円筒が突き出しているが、これの用途は不明。離陸重量210kg。エンジンは不明で、巡航速度150km、上昇限度3000m、行動半径100km、滞空時間1.8時間。ペイロード40kg。対艦ミサイルの目標捜索に使用される他、自爆ドローンとしての使用も考慮されているらしい。参考：月刊軍事研究1,’00

＜ウダイギリ＞：F-35（シヴァリク�U級フリゲート）を参照。

＜ウダイ・クサイ氏射殺＞：2003年7月22日早朝、イラク北部モスルにある邸宅内に、フセイン大統領の息子クサイ氏（クサイ・サダム・フセイン・アル・ティクリート。保安・情報部隊・特別共和国親衛隊司令官）とウダイ氏（ウダイ・サダム・フセイン・アル・ティクリート。サダム・フェダイーン司令官）が潜んでいるとの密告情報を掴み、特殊作戦部隊タスクフォース20を含む第101空挺師団200名が邸宅を包囲し、上空にはOH-58D観測ヘリが援護にあたり、予備としてAH-64D攻撃ヘリとA-10A攻撃機が待機した。逃走を防ぐために一帯を封鎖、狙撃班を周囲に配置し、イラク警察も警護して万全の態勢を敷いている。邸宅内部にはクサイ氏・ウダイ氏と、ボディガード１人、クサイ氏の14才の息子ムスタファ氏がいた。1000、アメリカ軍が包囲を完了し、投降を呼びかけたが、拒否された。1010、タスクフォース20が裏手から突入したが、２階への階段を上る途中で３名が射撃を浴びて倒れ、一旦撤退した。1045、重機関銃とAT-4対戦車ロケットで射撃するも、厚さ600mmのコンクリート壁に弾き飛ばされた。1145、OH-58D観測ヘリ２機が70mmロケット弾４発を発射したが、全て外れた。1200、タスクフォース20が再度突入したが、２階のバリケードからの射撃が激しく、再び撤退した。1300、クサイ氏らが立て籠もる２階右側バリケードにTOWミサイル10発を集中射撃。1321、タスクフォース20が３度目の突入を行い、３人が浴室で死亡しているのを確認、残る１人を寝室で殺害し、作戦は終了した。参考：月刊軍事研究9,’04

＜ウダフ１＞：RBU12000（対潜ロケット）を参照。

＜ウダブ１Ｍ＞：RBU12000（対潜ロケット）を参照。

＜ウダロイ＞：ソ連海軍ウダロイ�T型ミサイル駆逐艦Udaloy。1980年竣工。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ウダロイ級ミサイル駆逐艦シリーズ＞：ソ連海軍プロジェクト1155フレガット（Fregat）級大型対潜艦のNATOコード、Udaloy級。参考：月刊世界の艦船6,’15、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウダロイ�T級＞：Udaloy�T級、ソ連名称プロジェクト1155フレガット（Fregat）級。主任務は対潜戦で、装備はカーラ型ミサイル巡洋艦を凌ぐ。船体は長船首楼型で、フレアー、ナックル、シーアを持つ。ソナー・システムはMGK-355（MGK-335？）で、艦尾中央にはVDSを繰り出すための上開き大型ドアがある。船首楼甲板には前から艦橋（上面に前部タワーマスト付き）、中央ラティスマスト、並列２本の前部煙突、後部ラティスマスト、並列２本の後部煙突が配置されている。艦橋上のタワーマスト頂部に主砲管制用カイト・スクリーチ射撃指揮レーダー、タワーマスト前方に艦対空ミサイル管制用3R95クロス・ソード射撃指揮レーダー、その前方左右に艦対潜ミサイル管制用アイ・ボール射撃指揮装置、中央ラティスマスト頂部中央にMR-320トパーズ対空レーダー、その前方にMR-212対水上レーダー、後部ラティスマスト頂部にトップ・プレート三次元レーダー、左右にラウンド・ハウスTACAN、後部ラティスマスト付け根１甲板下の両舷にバス・ティルト射撃指揮装置を装備。艦後部は１甲板分かさ上げされており、ヘリ格納庫、ヘリ甲板、3R95クロス・ソード射撃指揮レーダーがある。ヘリ格納庫は高さを抑えるため内部にエレベーターを仕込んであり、天井を開いてヘリをエレベーターに載せ、１甲板分下げてヘリ格納庫内に収容、天井を閉める。艦載戦闘システムはレソループ。MG-7水中不審者探知ソナーを装備する。全長163.5m、全幅19.3m、吃水7.5m、基準排水量6700トン、満載排水量8500-8636トン。主機はCOGAG方式、巡航用ガスタービン２基（13600馬力）＋ブースト用ガスタービン２基（55500馬力）、出力69100馬力、２軸推進、速力29ノット、航続距離6000km。兵装は9K34艦対空ミサイル（9M330？）８セル垂直発射機８基（前甲板艦首寄り）、100mm単装砲AK-100が２門（前甲板後部背負い式）、80RU艦対潜ミサイル４連装発射機２基（艦橋左右）、RBU-6000艦対潜ロケット12連装発射機２基（ヘリ格納庫上面前方両舷）、533mm魚雷４連装発射管２基（後部煙突後方第１甲板レベル両舷）、AK630機関砲４基、機雷26個。Ka-27ヘリックスＡヘリ２機を搭載する。乗員249名。ヴィッセ・アドミラル・クラコフ、アドミラル・トリブツ、マーシャル・シャポシニコフ、セヴェロモルスク、アドミラル・レフチェンコ、アドミラル・パンテレーエフ、アドミラル・ヴィノグラードフなど12隻が1981-91年に就役した。５隻に対して大規模近代化改装を行う予定で、まずマーシャル・シャポシニコフが2015年（2016年？）から工事に入っている。参考：月刊世界の艦船2,’17、6,’15、12,'21、3,’92増刊、6,’01、3,’14、11,’14、9,’15、1,'15増刊、9,’19、11,'20、12,'21、月刊丸9,’97、JShips Vol.24、月刊軍事研究8,’07

＜ウダロイ�U級＞：Udaloy�U級、ソ連名称プロジェクト1155.1フレガット（Fregat）級。対艦攻撃能力強化型で、ウダロイ�T級の艦橋構造物を前方に延長し、80RU艦対潜ミサイル４連装発射筒を3M82モスキートＭ艦対艦ミサイル４連装発射筒に換装、3M82用ムスタング誘導レーダーを搭載した。対潜兵装も強化され、ズヴェズダM2バウソナーとMGK-345VDSを装備し、90-RU艦対潜ミサイルを積んでいる。フィン・スタビライザーは固定式になった。前甲板に130mm連装砲AK-130を１基搭載し、近接防空兵器はコールティク２基に換装している。基準排水量7640トン、満載排水量9043トン。主機はCOGAG方式、巡航用ガスタービン２基（24200馬力）＋ブースト用ガスタービン２基（48600馬力）、出力72800馬力、２軸推進、速力28ノット。兵装は3K95キンジャール艦対空ミサイル８セル回転式VLS８基、130mm連装砲AK-130が１基、コールティクCIWS２基、3M82モスキートＭ艦対艦ミサイル４連装発射筒２基、RBU-6000艦対潜ロケット（RBU12000？）発射機２基、533mm魚雷４連装発射管２基（上構内。100-RU艦対潜ロケットも発射可能）。Ka-27ヘリ２機を搭載できる。乗員249名。1982年に基本設計が完成し、１番艦アドミラル・チャバネンコが1999年に就役した。２番艦は1994年に建造が中止されてスクラップとなり、３番艦は起工前に建造中止となっている。P-800艦対艦ミサイルとカリブルNK巡航ミサイルを搭載する大規模近代化改装を施す予定。参考：月刊世界の艦船2,’17、6,’15、9,’15、1,'15増刊、12,'21、月刊軍事研究12,’99、8,’07

＜ウダロイ級（近代化改装）＞：P-800艦対艦ミサイルとカリブルNK巡航ミサイルを搭載し、艦対潜ミサイル発射機と100mm砲１門を撤去、就役期間を10-15年延長するする予定とされ、2016年3月30日（2015年？）にウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフが改装を受けるべくドックインした。しかし発注されたのはKh-35ウラン艦対艦ミサイル用3S24ミサイル発射システム２セット、MR-123-02/-03射撃指揮装置、MR-710捜索レーダー、5P-30N2捜索レーダー、5P30P電波情報処理システム、TK-25-2電子戦装置、R-779-28自動化通信コンプレックス、海難時用グローバル通信システムである。実際には前部100mm単装砲をA-190に換装し、後部100mm単装砲を撤去して甲板室をかさ上げしUKSK垂直発射機８セル２基を設置、艦橋両舷の80RU艦対潜ミサイル４連装発射筒１基ずつを撤去してKh-35艦対艦ミサイル４連装発射機１基ずつを前方上向きに装備した。参考：月刊世界の艦船12,'21、6,’16、3,’16、月刊軍事研究11,’18

＜打揚噴進弾＞：日本海軍の対空ロケット弾。商船や小型艦艇の防空用に開発した。花火の打ち上げ筒のような簡単な発射筒を使用する。口径75mm、重量10kg。有効射高1000m以下。口径100mm版もある。参考：月刊丸4,’99

＜撃ち方始め＞：日本海軍の号令。うちーかたはじめ、という調子で号令を掛ける。参考：歴史群像4,’16

＜打殻薬莢＞：「うちがらやっきょう」と読む。発射後の空薬莢のこと。または空き缶のスラング。自衛隊では射撃訓練後に生じる打殻薬莢の全回収が義務づけられている。日米共同訓練の際にアメリカ軍から回収している暇があったら前進しろと呆れられた事もあったが、単なるゴミ拾いでもリサイクルでもなく、実弾の紛失や悪用を防ぐ事を目的とした安全管理上の義務なので、実動訓練中であろうと、せっせと拾いまくる。回収された打殻薬莢は弾薬支処の打殻（うちがら）整理場に集められ、変形の少ないものは空包に再加工され、それ以外はリサイクルで金属に戻される。勝手に持ち帰ると占有離脱物横領罪に問われる可能性があるので注意。参考：月刊軍事研究8,’16、MAMOR vol.132、vol.164、朝雲

＜撃ちっ放し式＞：ファイア・アンド・フォーゲットを参照。

＜内之浦臨時要塞＞：日本軍の重砲陣地。太平洋戦争決六号作戦に備え、鹿児島県志布志湾沿岸に昭和19年8月から建設された。志布志湾に上陸した部隊を側面から射撃できる位置に四五式一〇糎加農砲や三八式十珊加農を布陣している。参考：歴史群像12,’03

＜内蒙古軍区＞：中国軍の軍区。1955年4月20日、大軍区（一級軍区）として設置された。1967年5月、三級軍区に降格し、北京軍区に編入された。参考：月刊航空ファン5,’16

＜内モンゴル自治区＞：1939年から日本軍の支援で独立運動を続けていたが、1947年に中国人民解放軍の侵攻を受けて占領され、共産主義への強硬な社会改造が行われた。漢民族の入植でモンゴル民族が少数派となっているが、漢民族が表土を掘り返して農耕を行ったために地中の塩分が露出して砂漠化が進み、モンゴル民族の遊牧が困難となり始めており、遊牧民と農家との衝突も発生している。参考：月刊軍事研究8,’08

＜宇宙・海洋戦闘システムズ・コマンド＞：SPAWARを参照。

＜宇宙圏＞：国際航空連盟の規定では高度100km以上。アメリカ空軍の規定では高度50マイル（80.5km）以上。領空の範囲を明確に規定することに繋がりかねないため、明確に定義した国際条約は無い。参考：月刊軍事研究3,’05、3,’18

＜宇宙作戦群＞：航空自衛隊の部隊。2022年3月17日に新編された。3月18日、府中基地で新編行事を実施。鬼木防衛副大臣から群司令（一等空佐）に隊旗が授与された。2023年3月6-7日、カナダ空軍第７宇宙作戦隊（Seventh Space Operations Squadron）20名と府中基地で机上演習を行った。3月16日、第２宇宙作戦隊が防府北基地で新編された。2024年2月4日から3月11日、コブラ・ゴールド24に参加。参考：月刊世界の艦船2,’23、月刊JWings8,’23、朝雲

　＜宇宙作戦群（２０２２年３月１７日新編時）＞：府中基地に置かれており、隊員数70名。群本部、宇宙作戦指揮所運用隊、宇宙作戦隊からなる。参考：朝雲

＜宇宙作戦隊＞：航空自衛隊の部隊Space Operations Squadron。自衛隊初の宇宙領域専門部隊で、宇宙状況把握システムを2023年度から本格運用し、デブリと不審衛星を監視、宇宙空間を安定的に利用できるよう、必要な要員を育成するのが主任務である。2020年4月17日の改正防衛省設置法成立で新編が決まり、5月18日に府中基地で防衛大臣直轄として新編され、防衛省で隊旗授与式を実施、河野防衛相から隊旗が授与された。隊長は２等空佐、隊員は20名規模で、職種として宇宙が新設されている。10月26日から11月5日、キーン・ソード21に参加。2021年2月27日、岸防衛大臣と井筒空幕長が部隊を視察し、隊員を激励した。7月1日、令和2年度隊員自主募集の功績で、司令部が井筒空幕長から第５級賞状を授与された。11月19-30日、令和3年度自衛隊統合演習（実動演習）に参加。2022年3月17日、宇宙作戦群の隷下に入った。参考：月刊JWings10,’20、月刊世界の艦船7,’20、朝雲

＜宇宙状況把握システム＞：航空自衛隊の宇宙監視システム、略称SSAシステム。高度5800km未満のニア・アースをJAXAのレーダー、高度5800km以上のディープ・スペースをJ/FPS-5など防衛省のレーダーとJAXAの光学望遠鏡で監視する。参考：朝雲

＜宇宙条約＞：月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約。1966年12月19日に国連総会決議2222号として採択され、1967年10月10日に発効し、26カ国が署名、100カ国が批准した。日本は1967年1月27日に署名し、7月19日に国会で承認、批准している。月その他の天体を含む宇宙空間は、全ての国が自由に探査・利用でき、主権の主張、使用、占拠、国家による取得の対象にはならない。核兵器及びその他の大量破壊兵器を運ぶ物体を地球軌道上、天体、宇宙空間に配置してはならない。天体上に軍事基地・施設を設置したり、兵器の実験や軍事演習を行ったりすることは禁止。ここでいう「配置」とは、持続的な配備を意味するため、弾道ミサイルやFOBSには適用されない。また、大量破壊兵器以外の軍事利用を禁止しているのは天体上なので、宇宙空間を飛んでいる軍事衛星は制限されない。参考：核兵器事典、月刊航空ファン9,’18、月刊軍事研究5,’07、9,’09

＜宇宙配備赤外線システム＞：SBIRSを参照。

＜宇宙配備レーザー実証機＞：SBLRDを参照。

＜宇宙レーダー＞：SRを参照。

＜卯月（初代）＞：日本海軍神風型駆逐艦26番艦。明治40年3月6日竣工。大正元年8月28日、三等駆逐艦に類別変更された。大正3年12月1日、除籍された。大正15年6月16日、廃船となった。昭和3年7月6日、廃駆逐艦第３号となった。参考：日本駆逐艦史

＜卯月（２代目）＞：日本海軍睦月型駆逐艦４番艦Uzuki。大正15年9月14日竣工、第25号駆逐艦という名称で一等駆逐艦に類別された。昭和3年8月1日、卯月に改称された。昭和4年1月、無線操縦実験が行われ、駆逐艦灘風からの無線指令を受けて無人遠隔操縦された。昭和16年12月8日、太平洋戦争開戦時には建制上も兵力部署も第23駆逐隊に所属していた。12月9日、グアム島攻略作戦に参加。12月21日、ウェーク島攻略戦に参加。昭和17年6月29日、ガダルカナル設営隊を乗せた輸送船団を護衛してトラックを出港。7月6日1330、ガダルカナルに到着。7月22日、ニューギニアのブナ沖で爆弾の至近弾を受けて小破した。8月25日、ソロモン方面で爆撃を受けて小破した。12月25日、ニューアイルランド島セント・ジョージ岬沖で南海丸と衝突して大破、浸水した。昭和18年1月5日、ラバウルで修理中に爆撃を受けて損傷した。11月25日、セント・ジョージ岬海戦で被弾して小破した。昭和19年5月31日、パラオ付近で触礁した。11月10日、ブルネイで空母隼鷹と衝突した。12月12日（12月9日？）、レイテ輸送作戦中にオルモック湾で魚雷艇と交戦して沈没し、昭和20年1月20日に除籍された。参考：日本駆逐艦史、月刊PANZER6,’05、激闘！太平洋戦争地上戦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊世界の艦船6,’83、9,’14、帝国海軍太平洋作戦史�T、日本海軍艦隊総覧

＜ウッテルン（初代）＞：スウェーデン海軍ヴォベルン級潜水艦３番艦で、ウッテルンはカワウソの意。1921年7月25日進水。1944年10月6日退役。後にスクラップにされた。参考：月刊軍事研究1,’03

＜ウッテルン（２代目）＞：スウェーデン海軍ハヤン級（３代目）潜水艦６番艦。1955年起工、1958年11月14日進水、1960年3月15日竣工。1970年代一杯現役に留まり、1980年7月1日に除籍された。参考：月刊軍事研究2,’03

＜ウッデン・ワンダー＞：モスキート・シリーズ（爆撃機）を参照。

＜ウッド・カウンティ＞：LST-1178（戦車揚陸艦）を参照。

＜ウッドクック＞：U90（スループ）を参照。

＜ウッドソン＞：DE-359（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウッドフォード＞：AKA-86（攻撃貨物輸送艦）を参照。

＜ウッドブリッジ・ヘイブン＞：K654（フリゲート）を参照。

＜ウッドペッカー＞：U08（スループ）またはチャーチル歩兵戦車ファミリーを参照。

＜ウットヘッド式ショック・アブソーバー＞：モノチューブ式ガス入りショック・アブソーバーを参照。

＜ウッドラフ＞：K53（コルベット）を参照。

＜ウッドランド・パターン＞：BDU（迷彩服）を参照。

＜ウッドロー・Ｒ・トンプソン＞：DD-721（駆逐艦）またはDE-451（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウッドロー・ウィルソン＞：SSBN-624（ラファイエット級戦略原潜）を参照。

＜ウッドワース＞：DD-460（駆逐艦）を参照。

＜宇都宮教育航空群＞：海上自衛隊の教育航空群。1963年9月1日、教育航空集団隷下に新編された。司令部、第202教育航空隊、第202支援整備隊、宇都宮航空基地隊からなる。1973年3月1日に廃止され、第202教育航空隊と第202支援整備隊は徳島教育航空群の隷下に入った。参考：教育航空集団司令部ホームページ

＜宇都宮航空基地＞：海上自衛隊の航空基地。1963年9月1日、教育航空集団司令部が岩国航空基地から移駐し、宇都宮教育航空群が新編された。1973年2月20日、教育航空集団司令部が下総航空基地に移駐した。3月1日、宇都宮教育航空群が廃止され、基地が陸自航空学校宇都宮分校に引き継がれた。参考：教育航空集団司令部ホームページ

＜宇都宮駐屯地＞：陸上自衛隊の駐屯地。防衛資料館には大山巌元帥の勲章などが展示されている。所在地は栃木県宇都宮市茂原1-5-45。JR雀宮駅から徒歩20分。1950年11月、警察予備隊の駐屯地として創設された。1954年7月、陸上自衛隊創設に伴い、第61連隊が第１特科連隊に改称された。10月、第６特科連隊第１大隊が新編された。1955年1月、第６特科連隊第５大隊が新編された。8月、第６特科連隊第１・第５大隊が郡山駐屯地に移駐した。1962年1月、第12特科連隊が新編され、第１特科連隊が駒門駐屯地に移った。3月、第104建設大隊が朝霞駐屯地から移駐した。1972年8月、第４施設群が新編された。1991年3月、第12高射大隊が新編された。2001年3月、第６地対艦ミサイル連隊が新編され、第12高射特科大隊が相馬原駐屯地に移り、第12特科連隊が第12特科隊に改編された。2008年3月、中央即応連隊が新編され、第４施設群第362施設中隊と第102施設直接支援大隊第１直接支援中隊宇都宮派遣隊が古河駐屯地に、第303水際障害中隊が小郡駐屯地に移駐した。2009年9月27日、第12ヘリコプター隊第２飛行隊CH-47ヘリの支援を受けて体験搭乗を実施。2010年1月8日、新成人隊員45名の成人行事を行った。2011年3月末、第６地対艦ミサイル連隊が廃止された。4月、第307施設隊が高田駐屯地から移駐した。2013年1月11日、新成人隊員37名の成人行事を実施。2017年9月25日から10月2日、平成29年在外邦人等保護措置訓練（国外）を実施。2019年3月12日、北宇都宮駐屯地、栃木地本、栃木県家族会、栃木県隊友会と、県内隊員家族の支援に関する協力協定を締結。2023年3月15日、第12特科隊が廃止された。3月16日、東部方面特科連隊第２大隊が新編された。参考：宇都宮駐屯地ホームページ、JGround Vol.23、月刊JWings6,’10別冊付録、8,'23、MAMOR vol.91、朝雲、古河駐屯地ホームページ、郡山駐屯地ホームページ

　＜宇都宮駐屯地（２０１５年）＞：中央即応連隊、第12旅団第12特科隊、第12後方支援隊第２整備中隊特科直接支援小隊、第102施設直接支援大隊第２直接支援隊、第１施設団第307施設隊、東部方面会計隊第334会計隊（3月26日から第406会計隊宇都宮派遣隊）、第317基地通信中隊宇都宮派遣隊、第125地区警務隊宇都宮派遣隊、東部情報保全隊宇都宮派遣隊、宇都宮駐屯地業務隊、栃木地方協力本部地域援護センターが駐屯している。参考：宇都宮駐屯地ホームページ、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜宇都宮駐屯地業務隊＞：陸上自衛隊の駐屯地業務隊。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。2019年10月13-28日、駐屯地厚生センター内にキッズサポートセンターを開設し、台風19号接近に伴い緊急登庁指令を受けた隊員の子供１人を受け入れた。参考：MAMOR vol.52、朝雲

＜宇都宮東飛行場＞：日本陸軍の飛行場。昭和16年、栃木県芳賀郡清原村に開設された。昭和19年2月、軍機保護法施行規則に基づく陸軍大臣所管の機密飛行場に指定された。参考：首都防空網と空都多摩

＜宇都宮飛行場＞：日本陸軍の飛行場。戦後は陸上自衛隊北宇都宮駐屯地になった。参考：月刊JWings11,’18

＜宇都宮南飛行場＞：日本陸軍の飛行場。昭和19年、栃木県河内郡篠井村に開設された。参考：首都防空網と空都多摩

＜腕立て伏せ（自衛隊）＞：手は肩幅より少し広げ、内向きハの字で地面に突く。両足も肩幅までは開いてよい。肘をほぼ一直線に伸ばした状態から開始し、補助者が顎の位置に置いた手の甲に顎が付くまで肘を曲げ、肘を伸ばしきったら１回になる。この間、身体は一直線を保ち、腰を上下させない。膝が床に付いたり、手足が床から離れたりしたら、失格になるので注意。参考：MAMOR vol.145

＜羽藤一志＞：日本海軍エース。大正11年、愛媛県生まれ。昭和16年10月、乙種飛行予科練習生を卒業し、昭和17年2月に台南空に配属された。4月にラバウルに進出、次いでラエに向かい、4月10日のモレスビー攻撃で初撃墜を記録した。9月13日、ガダルカナル島攻撃で行方不明になった。公認撃墜数19機。最終階級は二等飛行兵曹。参考：日本海軍戦闘機隊

＜うとね＞：MSC-633（掃海艇）を参照。

＜ウドムリャ＞：ロシア海軍プロジェクト22800カラクルト級コルベットUdomlya。2023年9月27日進水。参考：月刊世界の艦船12,’23

＜ウトワ＞：ユーゴスラビアの航空機会社UTVA Aviation Industry。1937年6月にベオグラードのゼムンで創設された。1958年、Aero3練習・軽攻撃機の量産を開始。1959年、ウトワ60練習機を開発。1979年、ウトワ75の量産を開始。ユーゴ崩壊後は2006年からラスター95を開発生産している。参考：月刊JWings2,’15

＜ウナ＞：912（ウナ級潜水艦）またはN87（Ｕ級潜水艦第１グループ）を参照。

＜ウナ級＞：ユーゴスラビア海軍工作員浸透用ミゼットサブUna級。跳ね上げ式潜舵とＸ舵を持ち、船体上部に水中工作員用小型潜航艇R-1を４隻搭載できる。全長18.8m、全幅2.7m、吃水2.5m、水上排水量76トン、水中排水量88トン。主機は外部充電式電動モーター２基（１基？）１軸49馬力、水上速力６ノット、水中速力７ノット、航続距離200海里（４ノット）。潜航深度120m。乗員５名（４名？）＋水中工作員４名（６名？）。艦番号911ティサ、912ウナ、913ゼタ、914ソカの４隻が1985年に、艦番号915クパと916ヴァルダルの２隻が1989年に就役した。４番艦は後にクロアチアに引き渡され、改ウナ級となった。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦

＜ウニオン＞：F45（フリゲート）を参照。

＜ウニオン＞：ペルー海軍練習帆船Unión。スペイン海軍の協力を得て建造した。船体は鋼製で、マストは４檣バーク。全長115m、満載排水量3400トン（2500トン？）。汽走用ディーゼル（2448馬力）を搭載しており、速力15ノットで航走可能。2016年1月27日就役。2017年5月11日、士官候補生83名など244名を乗せ、遠洋航海のためカヤオ基地を出港した。アメリカ、パナマ、イギリスなど11カ国を歴訪して11月にペルーに帰国する予定。2023年6月17日、乗員・士官候補生計255名を乗せカヤオ基地を出港し、10ヶ月間世界一周練習航海に入った。8月30日、東京国際クルーズターミナルに寄港。9月2日、東京国際クルーズターミナルを出港し、釜山に向かった。参考：月刊世界の艦船11,'23、4,’16、8,’17

＜海栗島分屯基地＞：航空自衛隊の分屯基地。第19警戒隊が駐屯している。所在地は長崎県対馬市上対馬町鰐浦1217で、対馬本島から船で10分の海栗島にある。1956年に創設された。2016年度予算でJ/FPS-2レーダーをJ/FPS-7に換装する予定。参考：月刊JWings6,’10別冊付録、朝雲、月刊航空ファン11,'15

＜ウニバーサル＞：T-25（練習機）を参照。

＜畝傍艦＞：日本海軍防護巡洋艦Unebi kan。清国との関係悪化でフランスから導入することにした防護巡洋艦で、明治17年に発注された。船型は３檣バーク型、推進は帆汽両用式である。排水量3615トン。速力17.5ノット。兵装は35口径24cm単装砲４門、35口径15cm単装砲７門。明治17年5月起工、明治19年4月進水、10月18日に日本海軍に引き渡された。10月19日、フランス人艦長ルフェーブル、日本海軍とフランスの回航員、駐日フランス人家族など計90人を乗せてル・アーブルを出港し、日本に向かった。12月3日、シンガポールを出港したが、そのまま行方不明になり、明治20年10月19日に亡失認定されて除籍された。南シナ海で悪天候により転覆沈没したとみられるが、未だ乗員も船も発見されていない。日本海軍では下りた保険金で巡洋艦千代田、払う必要の無くなった畝傍建造費の残額で水雷砲艦千島を作っている。参考：月刊世界の艦船9,’13増刊、山本五十六と米内光政

＜ウファ＞：B-588（潜水艦）を参照。

＜ウフク＞：A-591（情報収集艦）を参照。

＜ウフク級＞：トルコ海軍情報収集艦Ufuk級。ミルゲム級コルベットにSIGINT/ELINT装備を搭載したもので、試験艦や練習艦としても運用できる。兵装を全撤去し、タワーマストを大型化してESM用全周受信アンテナなどを装着、上構後面のヘリ入出庫用シャッターを廃止し、従来のヘリ格納庫上面に小型タワーマストを設けて棒状アンテナを載せた。主機もガスタービンを撤去してディーゼルのみとしており、煙突が小型化している。全長99.5m、幅14.4m、満載排水量2400トン。主機はディーゼル２基、速力18ノット、連続行動日数45日。A-591ウフクが2022年1月に就役した。参考：月刊世界の艦船10,'22、4,’22

＜烏米格１５＞：MiG-15戦闘機・海外ファミリーを参照。

＜ウマール・ファルーク＞：F16（フリゲート）を参照。

＜ウマール・ファルーク＞：バングラデシュ海軍61型フリゲートUmar Farooq。元はイギリス海軍61型フリゲートのランダフである。1976年就役。1985年に主機に大事故を起こした。2010年12月11日、スリランカ海軍創設60周年記念国際観艦式に参加。参考：月刊世界の艦船9,’96、JShips Vol.44、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウマイタ＞：ブラジル海軍ウマイタ級潜水艦Humaitá。1927年竣工。1929年6月、ブラジル海軍に引き渡された。1950年11月に除籍され、1951年に解体された。参考：月刊世界の艦船4,’17

＜ウマイタ級＞：ブラジル海軍潜水艦Humaitá級。イタリアのバリーラ級がベースで、イタリアのOTO社が建造した。耐圧船殻は複殻式。全長87m、水上排水量1390トン、水中排水量1774トン。主機はディーゼル２基・電動モーター２基、水上出力4900馬力、水中出力900馬力、２軸推進、水上速力18.5ノット、水中速力9.5ノット。兵装は533mm魚雷発射管６門（艦首４門・艦尾２門）、12cm単装砲１門（セイル前面、砲室式）、13.2mm単装機銃２丁。1927年にウマイタが竣工し、1929年6月にブラジル海軍に引き渡された。後に甲板砲を開放砲架とし、セイル直前に移している。参考：月刊世界の艦船4,’17

＜馬乗り戦法＞：アメリカ軍が硫黄島戦や沖縄戦で洞窟陣地に立て籠もる日本軍に対して使用した、ブロートーチと栓抜き攻撃の日本軍側名称。戦車・砲兵・歩兵が協同して死角の多い洞窟陣地に接近、歩兵が洞窟の入り口を見つけたら火炎放射を浴びせて出られなくし、砲撃や爆薬などで入り口を塞いで閉じ込める。その後、上部から削岩機で孔を開け、ガソリンを流し込んで火を付けたり、黄燐焼夷弾を投入したりして焼死・窒息死させる。参考：日本戦車隊戦史、歴史群像8,’17

＜厩週番上等兵（日本陸軍）＞：日本陸軍の週番。馬匹を扱う中隊に置かれる週番で、上等兵１名が割り当てられ、厩を定位とする。週番下士官の指揮を受け、厩当番を指揮して馬匹の世話を行い、厩内外の衛生を保ち、火災予防を行う。参考：月刊丸4,’17

＜ウマル・ファロク＞：F16（フリゲート）を参照。

＜海風（初代）＞：日本海軍海風型駆逐艦１番艦。明治44年9月28日竣工。大正元年8月28日、一等駆逐艦に類別変更された。昭和5年6月1日、掃海艇に転籍となり、第７号掃海艇と改称された。昭和11年4月1日に除籍された。参考：日本駆逐艦史

＜海風（２代目）＞：日本海軍白露型駆逐艦７番艦Umikaze。昭和12年5月31日竣工、一等駆逐艦に類別された。昭和16年12月8日、太平洋戦争開戦時は建制も兵力部署も第24駆逐隊に所属していた。昭和17年6月5日、ミッドウェイ海戦に参加。9月24日、ガダルカナル島カミンボで爆撃を受けて損傷した。9月11日、ガダルカナル島に青葉支隊の一部を揚陸した。10月26日、南太平洋海戦に参加。11月18日、ニューギニアのブナで爆撃を受け、至近弾で中破した。昭和18年11月11日、ニューブリテン付近で爆撃を受けて小破した。昭和19年2月1日、トラック環礁の南西４海里でSS-217ガードフィッシュの雷撃を受けて沈没した。3月31日に除籍された。参考：日本駆逐艦史、第２次大戦日本海軍作戦年誌、歴史群像12,’09、月刊世界の艦船9,’14、日本海軍艦隊総覧

＜海風型＞：日本海軍駆逐艦。日本初の蒸気タービン機関搭載艦である。日露戦争後、想定戦域が太平洋に移ったのに合わせて設計した大型の航洋駆逐艦で、凌波性を高めるため、艦首に船首楼を持つ。戦闘時には砲撃で敵警戒網を突破し、接近して雷撃を行う。全長98.5m、水線幅8.6m、吃水2.7m、基準排水量1030トン。主機はパーソンズ式直結タービン１組（中央軸が高速タービン直結、両舷軸が後進タービン付き低速タービン直結、高圧巡航タービンが左舷低圧タービンに結合、定圧巡航タービンが右舷低圧タービンに結合）、主缶はイ号艦本式水管缶８基（重油専焼２基＋混焼６基。蒸気性状1.55MPa、飽和温度）、出力20500馬力、３軸推進、速力33ノット、航続距離2700海里（15ノット）。兵装は40口径12サンチ単装砲２門、40口径８サンチ単装砲５門、45サンチ魚雷単装発射管３門。乗員141名。海風と山風の２隻が明治44年に就役した。就役直後、魚雷発射管を連装２基に換装している。参考：日本駆逐艦史、月刊世界の艦船12,’10、5,’11、7,’11

＜うみぎり＞：DD-158（護衛艦）を参照。

＜うみしかくん＞：奈良地方協力本部のマスコットキャラ、海自版。2014年春に公募で誕生した。参考：朝雲、MAMOR vol.132

＜うみたか＞：PC-309（駆潜艇）またはPG-828（ミサイル艇）を参照。

＜うみたか型駆潜艇＞：海上自衛隊駆潜艇、計画番号K103B。かり型とかもめ型の使用実績を参考にしており、平甲板型船体を一回り大きくしてシアを大きくし、凌波性を向上させると共に、艦橋から後部甲板に至る甲板室を一体として居住性や荒天時の艦内交通性を向上させた。また、軽量化よりも生産性を重視して高張力鋼やアルミ合金は使用せず、やや厚めのひだ付き鋼板溶接で製作している。トップヘビー気味だったので、船底にバラストを積んで対応した。OPS-16対水上レーダー、OLR-4B電子戦装置、AN/SQS-11Aソナーを装備する。3-4番艦は重心降下対策を施してバラスト搭載量を減らし、甲板室を延長して司令部設備を設け、電子戦装置をNOLR-1に換装した。全長60m、最大幅7.1m、深さ4.4m、吃水2.3m（１・２番艦）／2.4m（３・４番艦）、基準排水量440トン（１・２番艦）／460トン（３・４番艦）、満載排水量500トン（１・２番艦）／520トン（３・４番艦）。主機は三井B&W社製635VBU-45型直列６気筒２サイクル・ディーゼル２基（推進軸と直結）、出力4000馬力、２軸推進、速力20ノット。兵装は40mm連装機関砲１基（前甲板砲座上）、短魚雷落射機（１・２番艦）／３連装短魚雷発射管（３・４番艦）２基、ヘッジホッグ１基（艦橋直前）、爆雷投下軌条１条（艦尾右舷）。乗員80名。PC-309うみたか、PC-310おおたか、PC-317わかたか、PC-318くまたかの４隻が1959-64年に就役し、1984-89年に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊丸5,’07、月刊世界の艦船11,'17増刊、1,’79増刊、5,’02増刊、8,’11増刊

＜うみつばめ＞：HSS-1対潜ヘリ（海自）またはHSS-1N対潜ヘリ（海自）またはMSI-697（掃海艇）を参照。

＜うみどり＞：PC-316（駆潜艇）を参照。

＜うみねこ館＞：海上自衛隊第２航空群広報史料館の通称。参考：朝雲

＜海の条約＞：ジュネーブ第２条約を参照。

＜うみばと＞：B-65指揮連絡機（海自）を参照。

＜海ぽん＞：滋賀ぽん（マスコットキャラ）を参照。

＜うみまる＞：海上保安庁のマスコット。タテゴトアザラシの子供にして二等海上保安正。参考：月刊JWings8,’05

＜海ゆかば＞：日本の軍歌。明治13年に作曲された海軍儀制曲第二号（最後の一節が「のどには死なじ」）と、昭和12年の国民精神総動員強調週間の際に日本放送協会の依頼で作曲された国民唱歌（最後の一節が「かえりみはせじ」）、明治32年制定のラッパ譜版の３種類がある。参考：月刊世界の艦船9,’09

＜ウム・アルマラディム級＞：クウェート海軍ミサイル艇Um Almaradim級。P-37BRLミサイル艇を導入したもので、フランスのCMN社が建造した。マスト中段にトムソンCSF社製 MRR三次元レーダーを装備する。全長42m、満載排水量245トン。速力30ノット。兵装は40mm単装機関砲１門（艦前部）、20mm単装機関砲１門、12.7mm単装機銃２丁、シースキュア艦対艦ミサイル連装発射筒２基（艦後部）。P3721アル・ファハヒール、P3725ガローなど８隻が1998-2000年に竣工した。参考：月刊世界の艦船11,’00

＜ウムコント＞：S98（潜水艦）を参照。

＜ウムコントゥ・シリーズ＞：南アフリカ海軍の垂直発射型個艦防御用艦対空ミサイルUmkhonto（槍という意味のズールー語）。デネル社が1990年代初めから開発した。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、8,’16、月刊軍事研究6,’01

　＜ウムコントゥＩＲブロック１＞：パッシブ赤外線誘導型。弾体は細長く、後ろ寄りにクリップド・デルタ安定翼、後部に細長い操縦翼（フィン）が付く。発射後はINSで飛翔しつつ目標位置を発射艦からアップデートし、操縦翼とベクタード・スラストを使用してデジタル・オート・パイロットで目標に接近、２周波数帯赤外線シーカー（V3Cダーター空対空ミサイルの流用）により目標を捉えて炸裂する。全長3.32m、直径0.18m、前翼スパン0.4m、後翼スパン0.5m、発射重量135kg、弾頭重量23kg。誘導は中間が慣性誘導＋データリンク、終末がパッシブ赤外線。推進は固体燃料ブースター＋固体燃料サステナー、最大速度マッハ２、交戦可能最大距離12km、最大高度8km。旋回性能は40G。2005-06年にF-145アマトラで実射テストが行われ、性能が確認された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17、月刊軍事研究12,’08、6,’01、12,’07

　＜ウムコントゥＩＲブロック２＞：ブロック１の改良型で、フィンランド海軍の要求により開発された。シーカーを改良し、射程を15km（20km？）に延伸している。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、8,’16、月刊軍事研究3,’11

　＜ウムコントゥＩＲブロック３＞：ブロック２の射程を20kmに延伸したもの。2013年に試射に成功した。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜ウムコントゥＩＲ−ＥＲ＞：ブロック３の射程を30kmに延伸したもの。開発中。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜ウムコントゥＲ＞：開発中のアクティブレーダー誘導型。全長4.3m（3.13m？）、直径0.18m、前翼スパン0.4m、発射重量195kg（115kg？）、弾頭重量23kg。誘導は中間CLOS（レーダーによる指令）＋終末ARH。旋回性能40G、交戦可能最大距離12km。参考：月刊軍事研究6,’01、12,’08、月刊世界の艦船1,'15増刊、2,’20

　＜ウムコントゥＥＲ＞：ウムコントゥＲの射程を30kmに延長したもの。開発中。参考：月刊軍事研究3,’11

＜ウムコントゥＧＢＬシステム＞：南アフリカのデネル・ダイナミックス社が開発した地対空ミサイルシステムで、GBLはGround Based Launcherの略。ウムコントゥ艦対空ミサイルがベースで、使用するミサイルはウムコントゥIR Mk�UとウムコントゥERである。システムと８連装起倒式ミサイルランチャーはコンテナに収容され、ミサイルを含めた重量は7.1トン。C-130輸送機で空輸可能。2013年10月1-3日に初の実射テストが行われ、ウムコントゥIRブロック２を３発発射、２発は15km先、１発は20km先の目標を発射後ロックオンで撃墜（中間誘導はRSR-320デュアルバンド３次元レーダーが担当）した。参考：月刊軍事研究3,’11、3,’14

＜うめ＞：PF-289（警備船）を参照。

＜梅（初代）＞：日本海軍樺型駆逐艦５番艦。大正4年3月31日竣工、二等駆逐艦に類別された。大正6年3月11日、第２特務艦隊第10駆逐隊の一員としてシンガポールを出撃して地中海に向かい、海上護衛作戦を行った。昭和7年4月1日除籍。参考：日本駆逐艦史、月刊世界の艦船9,’13増刊

＜梅（２代目）＞：日本海軍松型駆逐艦３番艦。昭和19年6月28日竣工。11月16日、第１遊撃部隊を護衛してボルネオ島ブルネイ湾を出港し、内地に向かった。昭和20年1月31日、フィリピン方面パイロット救出任務のパドリオ輸送作戦参加中に台湾南方でアメリカ軍機の爆撃を受けて沈没した。3月10日に除籍された。参考：日本駆逐艦史、第２次大戦日本海軍作戦年誌、日本海軍艦隊総覧、歴史群像10,’18

＜梅川丸＞：日本陸軍輸送船Umekawa maru。元は昭和14年5月8日に竣工した川崎汽船の貨物船で、太平洋戦争勃発直前に徴用された。垂線間長82.3m、幅12.2m、深さ6.2m、吃水5.37m、総トン数1931トン、重量トン数2746トン。主機は三連成レシプロ蒸気機械１基１軸1300馬力、航海速力10ノット、最大速力13.45ノット。終戦で徴用を解除され、貨物船に戻った。昭和31年、平和汽船に売却された。昭和39年に解体された。参考：月刊世界の艦船2,’20

＜うめの助＞：和歌山地方協力本部のマスコットキャラ、海自版。参考：朝雲

＜ヴューガ＞：90RU（対潜ロケット）を参照。

＜ヴュルチュール＞：Br.960（試作艦攻）を参照。

＜ヴュルツブルグ＞：FuMG62（39T）レーダーを参照。

＜ヴュルツブルグ・ジャイアント＞：FuMG65（レーダー）を参照。

＜ヴュルテンベルク＞：ドイツ海軍ザクセン級計画戦艦Wurttemberg。1917年6月20日に進水したが、1918年に建造中止となり、1919年11月3日に除籍された。参考：月刊世界の艦船1,’12、近代戦艦史

＜うらが＞：MST-463（掃海母艦）を参照。

＜うらが型掃海母艦＞：海上自衛隊掃海母艦。はやせ型掃海母艦の後継で、MH-53EヘリとMk104/Mk105曳航掃海具対応にしたため艦が大型化した。掃海艦艇への補給支援を主任務としており、煙突後方にデッキハウス型の航空掃海具格納庫とデッキクレーン４基を備え、艦内に補給物資多数を搭載、掃海艦艇15隻や掃海ヘリを支援でき、リーマス100UUVの運用も可能である。また、12軌条の機雷敷設装置３型を装備し、機雷敷設機能も有しており、主船体内後部両舷の２層の機雷庫に機雷200個以上（240個くらい？）を積んで艦尾から敷設できる。掃海隊群旗艦任務に就くため当時としては高いC3I能力を有していたが、実際に司令部区画に備えていたのは無線のリモート機能だけだった。船型は遮浪甲板型、艦首はバルバス・バウで、バウ・スラスターを装備する。艦が大きく第１甲板が掃海艇のマストトップくらいの位置にあり、そのままでは支援掃海艇の係留や人員貨物移送に不便なので、掃海艇第１甲板レベルにあたる位置に繋留索を出し入れするパイプを装着し、船体中央第２甲板レベル両側に開口部（レセス）を設けて接舷した掃海艇旗甲板に橋渡しできるようにした。後部甲板にはMH-53Eヘリが発着可能なヘリ甲板があるが、フィン・スタビライザーが無いので、外洋で波が激しい時は横揺れしまくり運用不可になるのが難点。艦尾には中央にMk105などの航空掃海具・水中処分員揚収用大型ドア、四隅に機雷敷設装置用ドアを持つ。前部上構上にあるマストはステルス性を考慮した塔型。掃海艦艇乗員を支援するため、居住施設や医療設備が充実しており、輸送力も高く、災害派遣でも威力を発揮する。全長141m、全幅22m、深さ14m、吃水5.4m、基準排水量5650トン（MST-463）／5700トン（MST-464）、満載排水量6850トン（MST-463）／6900トン（MST-464）。主機は三井造船製12V42M-Aディーゼル２基、出力19500馬力・14333kW、可変ピッチプロペラ２軸推進、最大速力22ノット。MST-464ぶんごは前甲板に76mm単装速射砲１門、艦橋上面の架台上にFCS-2型射撃指揮装置を搭載する。乗員130名＋司令部要員40名の計170名（160名？125名？）。06MST/07MSTとして建造され、MST-463うらがとMST-464ぶんごが1997-98年に就役した。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊軍事研究9,’10、2,’02、2,’98、月刊JWings1,’99、月刊世界の艦船11,'17増刊、8,'21、1,’04、1,’16、1,’02、5,’02増刊、1,’11、1,’19、1,'21、自衛隊装備年鑑1996、月刊丸1,’10別冊、5,’13

＜浦賀重工＞：浦賀船渠が子会社の玉島ディーゼル工業と合併して1962年に創設された。1969年、住友機械工業と合併し、住友重機械浦賀造船所になった。参考：月刊世界の艦船6,’11

＜うらが・じんつう衝突事故＞：2022年5月22日1545頃、横須賀基地に停泊中のMST-463うらがにDE-230じんつうが衝突した事故。当時の気象は晴れ、南西の風2m、海上は平穏、視界は良好だった。MST-463うらがは船務長以下20名が乗艦し、横須賀港第２区海上自衛隊F-11岸壁に、３隻横並びの最外側で、艦首を北東に向けた出船左舷付けで係留されており、船務長が艦尾側のF-10岸壁に入船右舷付けで係留されていた護衛艦３隻が出港するという連絡を受けたため、艦橋右舷ウイングに機関員長以下３名の当直を配置し、他の乗員２名を甲板に配置して防舷材を持たせ、警戒に当たった。まずF-10岸壁の最外側（最も南側）に係留されていた護衛艦が出港作業を開始。MST-463の右舷艦尾方で回頭して出港していった。続いて1537頃、F-10岸壁から艦長以下103名が乗艦したDE-230じんつうが佐世保港に向かうため出港作業を開始。艦長（2021年7月からDE-230じんつうに乗艦）はF-10岸壁最内側に停泊していたもう１隻の護衛艦を待たせないよう、短時間で出港させることにし、曳船２隻で岸壁から離れた後、両舷半速力後進でスピードを付けて両舷微速力後進とし、MST-463うらがの右舷艦尾を過ぎたところで機関中立から両舷微速力前進に切り替え、MST-463うらがの右舷正横で右舷軸だけを微速力後進にすると共に面舵一杯とし、曳船に左舷艦首を押させ、右回頭して出港する計画とした。この際、MST-463うらがとの横距離は40-50m、またF-10・F-11岸壁の向かい側にあり、海自艦船１隻が係留されていた長浦埠頭からは100m以上の距離を保つこととしている。ただMST-463うらが右舷中央部と長浦埠頭北西端の間は270m（DE-221じんつう全長110mの2.5倍くらい）しか無く、狭い海域で急加速・回頭する計画になっていた。海自では出入港計画作成時に上官の指導を受ける指示していたが、DE-230じんつう艦長は艦長のみで決定するものと考えていて、この時も上官の指導は受けていない。艦橋では艦長が左ウイングで操艦指揮をとり、左ウイングに砲雷長、船務長、船務士、航海艦橋に航海長、信号員、操舵員長、右ウイングに見張員を配置、また艦首部には砲術長以下十数名、艦尾部には水雷長以下十数名が出港部署に就いていた。艦長や操艦関係士官はF-10岸壁から艦橋で出入港部署配置で出港した経験は無かったが、艦長が出港計画を説明した際、これまでの艦長の操艦技量や、以前にも機関半速力で出港していくことがあったことから、特に違和感を覚えることは無かった。DE-230じんつうは左舷艦首と左舷艦尾に曳船を１隻ずつ配置し、繋留索を放して曳船に左舷側に引いてもらい、F-10岸壁最内側係留の護衛艦から離れると、1540頃に両舷半速力後進としてバックを開始した。この際、艦長は徐々に迫ってくるMST-463うらがの大型上構に圧迫感を受けてしまい、早く通過したいが為に両舷半速力後進を継続したため、1541頃に後進速力が４ノット、その20秒後には７ノットに達したとの報告を受けた。計画では両舷微速力前進で減速する予定だったが、後進速力が思ったより速くなってしまい、止まりきれずに長浦埠頭側に接近しすぎると判断したため、艦長は両舷半速力前進を下命。予定通りMST-463うらがの右舷正横で速力をゼロとし、停船状態ではなく、そのまま前進しつつ舵と曳船で回頭を行うことにした。可変ピッチプロペラの翼角追従遅れの特性を考慮し、艦長は艦が前進に移行する前に面舵一杯と右舷のみ半速力後進（左舷は半速力前進のまま）を下命。艦が前進に移ると、艦長は曳船に艦首左舷側を押すよう指示したが、DE-230じんつうの前進速力が速く、曳船からはこの行き足では押せないとの通信が入った。DE-230じんつうは右回頭に入り、減速しつつMST-463うらがに接近。DE-230じんつう艦長は可変ピッチプロペラの翼角追従遅れの特性を考慮し、艦が後進に移行する前に、面舵一杯と両舷原速力前進を下命。直後にDE-230じんつうはMST-463うらがの40m手前でバックし始め、回頭を続けつつ長浦埠頭の方に近づいた。この時も曳船に艦首左舷側を押すよう伝えたが、やはりこの行き足では押せないと返ってきている。DE-230艦長は可変ピッチプロペラの翼角追従遅れの特性を考慮し、艦が前進に移行する直前の15時44分21秒に、両舷半速力後進を下命。DE-230じんつうは長浦埠頭に係留されている艦船から60m手前で前進に移った。MST-463うらがの機関員長は、自艦や長浦埠頭の艦船に接近する動きを繰り返し、機関を半速力で使用しているDE-230じんつうに危険を感じ、船務長にDE-230じんつうの動きが普通では無いと報告。DE-230じんつうは減速が間に合わず、曳船が左舷艦首を押せなかったため回頭も不十分で、前進増速しながらMST-463うらがに突っ込んでいく形になっていた。15時44分27秒、DE-230じんつう艦長は両舷原速力後進を命じたが、15時44分34秒に対地速力が３ノットに増速、15時44分38秒には両舷強速力後進を下命したが、15時44分51秒には対地速力が５ノットに達し、艦首部乗員の後方退避と、各所衝撃に備えを艦内放送で伝えた。MST-463うらがでは、機関員長と共に艦橋右舷ウイングで当直に就いていた乗員がDE-230じんつうの再接近を認め、衝突の危険を感じ、甲板上の乗員に退避を指示、もう１名のウイング当直乗員が艦内放送で衝撃に備えを伝えた。直後の1545頃、吉倉南桟橋灯から真方位314°1600m付近でMST-463うらがの右舷中央部にDE-230じんつうの艦首が衝突。MST-463うらがでは船務長が艦橋に上がって乗員安否・船体損傷確認を行ったところ、死傷者は無かったが、右舷中央部外板に穴が開き、消火装置が損傷していた。DE-230じんつうは艦長が乗員安否・船体損傷確認を行い、死傷者は無かったが、艦首先端が潰れているのを認めた。DE-230じんつうは曳船の支援で回頭し、事故発生場所の北東で漂泊、海自関係部署と海上保安庁に通報している。海自は再発防止策として、操艦余地の広さに応じた適切なその場回頭の徹底、自艦の機関性能・船速標準・運動性能への習熟、上官からの指導など適切な出入港計画作成、出入港計画作成に関する情報共有態勢整備、BRM（Bridge Resoruce Management）の訓練・指導を実施した。参考：船舶事故調査報告書

＜浦風（初代）＞：日本海軍浦風型駆逐艦１番艦。大正4年9月14日竣工、一等駆逐艦に類別された。大正11年8月、特定修理のついでに後部魚雷発射管を61cm連装発射管に換装し、八年式魚雷のテストを実施。大正15年12月、第１遣外艦隊に配備され、揚子江の警備を実施。昭和11年7月1日に除籍され、昭和15年4月1日に廃駆逐艦第18号となった。昭和20年7月18日に爆撃を受けて着底し、戦後解体された。参考：日本駆逐艦史、月刊世界の艦船7,’17

＜浦風（２代目）＞：日本海軍陽炎型駆逐艦11番艦Urakaze。昭和15年12月15日竣工。昭和16年12月8日、第17駆逐隊に所属して真珠湾攻撃に参加。12月21日、ウェーク島攻略作戦に参加。昭和17年4月5日、セイロン島攻撃に参加。6月5日、ミッドウェイ海戦に参加。8月18日、ガダルカナル島に一木支隊を輸送した。9月21日夜、ガダルカナル島に食料を輸送したが、揚陸中に空襲を受けた。昭和18年1月15日、ソロモンのニュージョージア島北東で爆撃を受けて損傷した。2月1日、イサベル島沖海戦に参加。11月11日、ラバウルで空襲を受けて損傷した。昭和19年1月11日、ペナン西方で潜水艦P317タリー・ホーの雷撃を受けて沈没した球磨の生存者を救出した。10月22日、比島沖海戦に参加。11月16日、第17駆逐隊の一員として第１遊撃部隊を護衛してボルネオ島ブルネイ湾を出港し、内地に向かった。11月21日0256、SS-315シーライオンから第１遊撃部隊に発射された魚雷が命中して轟沈し、第17駆逐隊司令・艦長以下乗員228名全員が戦死した。昭和20年1月10日に除籍された。参考：戦艦入門、日本駆逐艦史、第２次大戦日本海軍作戦年誌、激闘！太平洋戦争地上戦、月刊丸4,’99、歴史群像12,’09、10,’18、月刊世界の艦船9,’14、1,'24、日本海軍艦隊総覧

＜浦風型＞：日本海軍駆逐艦。新型蒸気タービンを搭載するためヤーロー社に発注された。当初はディーゼルエンジンを併用して航続距離を延ばす予定だったが、第１次大戦勃発でドイツのフルカン社が製造した減速流体継手の入手ができなくなったため、蒸気タービンのみで完成している。全長87.6m、水線幅8.4m、吃水2.4m、基準排水量810トン。主機はブラウン・カーチス式直結タービン２基、主缶はヤーロー式重油専焼水管缶（蒸気圧力１平方センチあたり18.3kg）３基、出力22000馬力、２軸推進、速力30ノット、航続距離1800海里（15ノット）。兵装は40口径12サンチ単装砲１門、40口径８サンチ単装砲４門、53サンチ魚雷連装発射管２門。乗員115名。浦風、江風の２隻が大正4年に就役した。参考：日本駆逐艦史、月刊世界の艦船5,’11

＜浦賀船渠＞：明治30年に榎本武揚が働きかけて設立された民間造船会社で、大元は江戸時代末期に設立された浦賀造船所である。太平洋戦争終結までに巡洋艦２隻、駆逐艦38隻などを建造した。また、Ｂ型戦時標準貨物船の建造も担当した。1953年、くす型警備船とゆり型警備船の特別調査を行い、全装備品を一旦分解して組み立て直し、陸上・海上公試を実施、国産艦建造や特別修理の基礎データを取得した。1957年度艦DD-109はるさめを建造した。1957年9月、DE-261わかばの兵装搭載工事を実施。1962年に玉島ディーゼル工業と合併して浦賀重工となった。参考：月刊世界の艦船5,’11、6,’11、戦時標準船入門

＜ウラガン＞：3K90（艦対空ミサイル）または9K57（多連装ロケット）またはBM9P140（多連装ロケット）またはGLONASS（衛星航法）またはRBU1200（艦対潜ロケット）を参照。

＜ウラガン＞：フランス海軍ウラガン級揚陸艦。参考：月刊軍事研究3,’02

＜ウラガン＞：ロシア海軍プロジェクト22800カラクルト型ミサイル艇１番艇Uragan、艦番号567。2015年2月起工。2018年5月20日、ラドガ湖で航行試験を開始。同年に就役した。参考：月刊世界の艦船5,’19、4,’16、8,’18

＜ウラガン衛星シリーズ＞：ロシアのGLONASS用航法衛星。1982年から打ち上げられた。参考：月刊軍事研究5,’13、8,’06

　＜ウラガン＞：第１世代、別名14F17。寿命はブロック�Tで16ヶ月、ブロック�Uvで68ヶ月。2002年に３基、2003年に２基、2004年に２基、2005年に１基が打ち上げられた。参考：月刊軍事研究5,’13、9,’18

　＜ウラガンＭ＞：第２世代、別名14F113。量産型は2005年から打ち上げられた。衛星電波はコードL1及びコードL2と呼ばれ、それぞれに軍用と民生用が用意されていて、周波数分割多重接続方式FDMAを採用している。宇宙線などに耐えるため、機材は円筒形密閉カプセル内に収容されていて、重量がかさむ（1.45トン）のでプロトン大型ロケットで打ち上げる必要があった。寿命は７年。2003年に１基、2004年に１基、2005年に２基、2006年に３基、2007年に６基、2008年に６基、2009年に３基、2010年に９基（うち３基はプロトンＭロケット墜落で失われた）、2011年に５基が打ち上げられた。2013年7月にも３基を打ち上げたが、プロトンＭロケットが墜落して軌道に投入できなかった。必要衛星数は既に軌道投入済みのため、GLONASSの運用に支障は無い筈だったが、老朽化が進み、財政難で代替衛星も打ち上げられず、2017年以降は時々支障が出ている。参考：月刊軍事研究8,’10、5,’13、9,’14、9,’18

　＜ウラガンＫ＞：第３世代。本体をハニカムパネル＋軽量充填剤構成として850kgまで軽量化し、ソユーズでも打ち上げ可能とした。また、コード分割多重接続方式CDMAを用いる衛星電波L3も使用可能としており、レーザー測距機能や遭難救助中継信号送信機能を搭載している。寿命10年。2011年に試験機１基が打ち上げられた。参考：月刊軍事研究8,’10、5,’13

＜ウラガンＫＭ＞：2015年頃に試験機を打ち上げ予定の改良型。参考：月刊軍事研究8,’10

＜ウラガン級＞：フランス海軍ドック型輸送揚陸艦。ヘリ格納庫は無いが、船体前半部にヘリ甲板があり、艦橋は右舷に寄っていて、SA321輸送ヘリなら３機、アルエート�V汎用ヘリなら10機を搭載できる。船体内後部のドック・ウェルにEDIC汎用揚陸艇なら２隻、LCM(6)型揚陸艇なら18隻を収容可能。満載排水量8500トン。人員343名を収容可能。ドック・ウェルを貨物収容スペースとして使用すれば、物資なら1500トン、SA321ヘリなら18機、アルエート�Vなら80機、AMX-13軽戦車なら120両、ジープなら340両、50トン積載バージなら12隻を搭載できる。ウラガンとオラージュの２隻が就役した。参考：月刊世界の艦船12,'23、月刊軍事研究3,’02、月刊丸12,’90

＜ヴラクセン＞：スウェーデン海軍アヴォレン級潜水艦２番艦。1916年5月5日進水。1937年6月18日に退役した。参考：月刊軍事研究1,’03

＜浦項＞：756（コルベット）を参照。

＜浦項級＞：韓国海軍沿岸防衛用コルベット（艦種記号PCC）、ポハン（Pohang）級。対空レーダーは装備しておらず、S1810またはAN/SPS-64対水上レーダー、WM28/ST1802射撃指揮レーダーを搭載する。ソナーはPHS-32。全長88.3m、全幅10m、吃水2.9m、基準排水量950トン、満載排水量1220トン。主機はCODOG方式、ガスタービン１基・ディーゼル２基、出力26820馬力、２軸推進、最大速力32ノット。４番艦までは対水上戦用で、兵装は76mm単装砲１門、30mm連装対空機関砲２基、MM38エグゾセ艦対艦ミサイル単装発射筒２基、324mm短魚雷３連装発射管２基。５番艦以降は対潜戦用で、兵装は76mm単装砲２門（前後甲板）、40mm連装機関砲２基（上構01甲板レベル最前部・最後部）、324mm短魚雷Mk46用３連装発射管２基（煙突後方両舷）、爆雷投下軌条２条、爆雷12個。乗員95名。1984-94年に艦番号756浦項、757群山、758慶州、759木浦、761金泉、762忠州、763晋州、765麗水、766鎮海、767順天、768裡里、769原州、771安東、772天安、773城南、775富川、776是川、777秦川、778束草、779栄州、781南原、782光明、783申城、785光州の24隻が就役した。後に５番艦以降にハープーン連装発射筒２基（煙突後方左舷とその後ろの甲板室後方右舷に内舷向き）を搭載する改装が行われた。参考：月刊世界の艦船4,’09、7,’13、9,’17、9,’01、3,’92増刊、1,'15増刊、月刊軍事研究5,’05

＜浦項級・海外シリーズ＞

　＜浦項級（コロンビア海軍）＞：コロンビア海軍コルベット。2020年、艦番号768裡里が引き渡され、アルミランテ・トノになった。参考：月刊世界の艦船12,’20

　＜浦項級（フィリピン海軍）＞：フィリピン海軍コルベット。2014年6月5日、艦番号762忠州の供与をフィリピン外務省が発表し、2019年にPS-39コンラド・ヤプとして就役した。2021年には艦番号771安東の取得が決まっている。参考：月刊世界の艦船2,'22、8,’14

　＜浦項級（ペルー海軍）＞：ペルー海軍コルベット。全長88.3m、満載排水量1240トン。主機はCODOG方式、出力27820馬力、速力32ノット。兵装は76mm単装砲２門、40mm連装機関砲２基、ハープーン艦対艦ミサイル連装発射筒２基、324mm短魚雷３連装発射管２基、爆雷投下軌条２条。乗員95名。艦番号758慶州がCM-27フェレとして2015年に、767順天がCM-28ギーセとして2021年に引き渡された。参考：月刊世界の艦船1,’22

＜浦郷倉庫地区＞：在日米海軍の弾薬庫、通称は浦郷弾薬庫。面積194000平方メートル。横須賀の日本海軍火薬庫を1950年に接収したもので、沖合の艦船に対して艀で弾薬を補給する。参考：月刊軍事研究4,’10、1,’15

＜ウラジオストク＞：ソ連海軍68bis-ZIF型巡洋艦Vladivostok。1954年5月23日起工。進捗率28.8%で建造中止となり、スクラップにされた。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史

＜ウラジオストク＞：ソ連海軍クレスタ�T級巡洋艦２番艦Vladivostok。1964年10月1日艦籍編入、12月24日起工、1966年8月1日進水、1968年8月1日竣工。1969年1月、北洋艦隊第120ミサイル艦旅団に臨時編入された。3月18日、太平洋艦隊第10作戦小艦隊第175ミサイル艦旅団に転属。8月、ナイジェリア、ソマリア、イエメンを訪問しつつ太平洋に回航された。1970年2月、極東に到着。10月、キンダ級ミサイル巡洋艦ワリャーグと共に、ソ連海軍初のP-35艦対艦ミサイル共同発射訓練を行った。1971年8月、675型原潜K-23と共に、ソ連海軍初のP-35艦対艦・潜対艦ミサイル共同発射訓練を実施。10月までにアメリカ西海岸に至る総航程13800海里の偵察任務を実施。1971年12月から1972年3月、第３次印パ紛争の監視任務を実施。1972年3月、太平洋艦隊第10作戦小艦隊第201対潜艦旅団に転属した。4月、太平洋艦隊創設40周年記念で一般公開された。1973年、総司令官功績賞を受賞。6月、衝突事故を起こした675型ミサイル原潜K-56の救難作業に参加。1974年、太平洋艦隊功績艦になった。1975年、海軍功績艦になった。1976年、海軍功績艦になった。1977年8月、ミサイル巡洋艦に艦種変更された。10-11月、オホーツク海で戦略原潜のミサイル発射時に護衛任務を実施。1978年4月、太平洋艦隊大規模演習に参加。11月から1979年8月、インド洋で作戦任務を実施。1980年4-12月、インド洋で作戦任務を実施。1984年3月、CV-63キティホークの追跡任務で671型原潜K-314を誘導していたが、K-314とCV-63が衝突してしまった。1987年、南シナ海で作戦任務に従事。1988年9月、ウラジオストクで整備に入ったが、予算不足で作業が続けられず、1990年4月に除籍された。1991年、兵装を撤去され、スクラップとしてオーストラリアに売却された。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊軍事研究11,’98、近代巡洋艦史

＜ウラジオストク＞：ソ連海軍カーラ級ミサイル巡洋艦Vladivostok。元はタリン（Tallin）という名称で、1975年5月7日艦籍編入、11月5日起工、1976年11月5日進水、1979年12月公試開始。巡航速力公試では巡航速力18ノット、航続距離7100海里、燃料消費量１海里あたり245kg、最大速力公試では最大速力33ノット、航続距離2650海里、燃料消費量１海里あたり688kgを記録した。URPK-5対艦対潜ミサイルのテストを1980年初頭に控えていたため、建造途中の1979年12月31日に竣工したことにされ、太平洋艦隊第10作戦艦隊第175ミサイル艦旅団に編入された。1980年2月23日、軍艦旗掲揚。7月26日、タリンでの観艦式に参加。1981年、インド洋で作戦任務に就き、モザンビークとセーシェル諸島を訪問。1982年、インド洋で作戦任務に就き、セーシェル諸島を訪問。海軍歩兵を派遣し、セーシェル島クーデター未遂で逮捕された傭兵の裁判の警備を行った。1983年、インド洋で作戦任務に就き、アデンとセーシェル島を訪問。1984年、インド洋で作戦任務に就き、エチオピアを訪問。10月、ベトナムと共同揚陸演習を実施。1985年3月1日、太平洋艦隊第10作戦艦隊第183対潜艦旅団に編入された。8月、警備艦２隻と共に北朝鮮を訪問し、元山での解放40周年記念日式典に参加。1987年10月、北朝鮮海軍との共同演習に参加。1988年4月、オホーツク海で戦略原潜を支援。その後、千島列島周辺でアメリカ原潜を発見し、９時間にわたり追跡した。10月、北朝鮮海軍との共同演習に参加。1989年1月7日、太平洋艦隊第201対潜艦旅団に編入された。9月、北朝鮮海軍との共同演習に参加。1990年、ウラジオストクのダリザボド船舶修理工場で修理に入った。1991年3月、太平洋艦隊第48対潜艦師団に編入された。1992年9月、ウラジオストクと改称され、予備役に編入された。練習艦に改造されることになったが、予算が無く、1994年にスクラップとしてインドに売却された。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊世界の艦船6,’09、3,’92増刊

＜ウラジオストク＞：ロシア海軍885M型攻撃原潜７番艦（885型シリーズ８番艦）Vladivostok。2020年7月20日起工。参考：月刊世界の艦船10,’20

＜ウラジオストク＞：ロシア海軍ミストラル級強襲揚陸艦１番艦Vladivostok。2012年、ファースト・スチール・カットを施行。2013年2月4日起工、10月15日進水。2014年3月5日、海上公試のためサン・ナゼール港を出港。9月中旬、第１回試験航海を実施。9月24日から10月3日、ロシア海軍将兵250名とフランス人技術者200人が乗艦して第２回試験航海を実施。11月4日に引き渡された後、サンクト・ペテルブルグの北方造船所に回航されて最終艤装が行われ、竣工を迎える予定だったが、ウクライナ問題の関係で引き渡しが凍結され、結局エジプト海軍に回されて艦番号1010ガマル・アブデル・ナセルになった。参考：月刊世界の艦船5,’13、10,’12、9,’13、12,’13、8,’14、12,’14、3,’15、7,’16

＜浦鹽丸＞：日本陸軍輸送船Urajio maru。大元は大正8年10月竣工のストリック・ライン所属サービスタンで、大正15年4月16日に川崎汽船が購入して改称、昭和16年5月に日本陸軍が徴用した。全長104.24m、幅14.17m、深さ7.77m、満載吃水6.59m、総トン数3110トン、重量トン数5050トン。主機は三連成レシプロ蒸気機関１基１軸2500馬力、航海速力10ノット、最大速力11.5ノット。船客一等17人、三等13人。昭和17年12月、幌延からキスカへの輸送任務に就いた。12月30日、キスカに到着。12月31日、アメリカ陸軍B-24爆撃機の爆撃を受け、航行不能となった。昭和18年1月4日、修理中に暴風雨で座礁し、放棄された。参考：月刊世界の艦船12,’20

＜ウラジミール＞：K-64（戦略原潜）を参照。

＜ウラジミール・イエメリャノフ＞：ロシア海軍プロジェクト12700級４番艇Vladimir Yemelyanov。参考：月刊世界の艦船3,’18

＜ウラジミール・コレチツキイ＞：ロシア海軍ボリス・チリキン級補給艦Vladimir Kolechitsky。2001年3月25日0410頃、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・ヴィノグラドフ、同アドミラル・パンテレーエフと共に、対馬の南40kmを北に航行するのを、DE-230じんつうが確認した。1145頃、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・ヴィノグラドフ、同アドミラル・パンテレーエフと共に、対馬の北東70kmを北に航行するのを、第１航空群P-3C哨戒機が確認した。参考：月刊世界の艦船6,’01

＜ウラジミール・モノマーフ＞：K-551（戦略原潜）を参照。

＜ウラダ＞：スリランカ海軍哨戒艇Urada。満載排水量215トン。2016年5月10日、高速警備艇FAC-75と共に、スリランカ西方海域で海自P-3C哨戒機と捜索救難訓練を実施。参考：月刊世界の艦船8,’16

＜ウラディカフカス＞：B-459（キロ級潜水艦）を参照。

＜浦戸海軍航空隊＞：日本海軍航空隊。高知県長岡郡にある。飛行予科練習生教育を行う。参考：陸海軍学校と教育

＜浦戸丸＞：帝国船舶貨物船Urato maru。大元は大正7年8月に竣工したモナーク汽船スコティッシュ・モナークで、大正14年に別船主に移ってカウデン・ローとなり、昭和8年にドイツに移り、昭和9年に中国に移籍して山下汽船が用船、昭和13年にギリシャに移籍しエラトーに改称されて引き続き山下汽船が用船し、昭和16年12月8日の太平洋戦争開戦で拿捕して帝国船舶に貸し下げられ、浦戸丸になった。垂線間長128.17m、幅16.55m、深さ8.84m、総トン数5903トン、重量トン数9148トン。主機は三連成レシプロ蒸気機関１基１軸2600馬力、速力10ノット。昭和19年10月19日、マニラ港で爆撃を受け沈没した（アメリカ側資料では沈没を防ぐため座礁させた）。参考：月刊世界の艦船9,’20

＜うらなみ＞：DD-105（護衛艦）を参照。

＜浦波（初代）＞：日本海軍神風型駆逐艦30番艦Uranami。明治41年10月2日竣工。大正元年8月28日、三等駆逐艦に類別変更された。大正13年12月1日、掃海艇に類別変更された。昭和3年8月1日、第８号掃海艇に改称された。昭和5年6月1日、雑役船に編入され、公称第758号に改称された。昭和10年10月25日、廃船となった。昭和11年2月27日に売却された。参考：日本駆逐艦史

＜浦波（２代目）＞：日本海軍吹雪型駆逐艦10番艦Uranami。昭和4年6月30日竣工、一等駆逐艦に類別された。昭和16年12月8日、太平洋戦争開戦時は建制も兵力部署も第19駆逐隊に所属していた。12月19日、コタバル沖でオランダ海軍潜水艦O-20を他の駆逐艦２隻及び第８号駆潜艇と共に撃沈、捕虜27名を収容した。昭和17年6月5日、ミッドウェイ海戦に参加。8月24日、第２次ソロモン海戦に参加。9月15日、ガダルカナル島に青葉支隊主力の一部を揚陸した。9月19日、ショートランド付近で爆撃を受けて損傷した。10月19日、ショートランド付近で爆撃を受け、至近弾により小破した。11月14日、第３次ソロモン海戦に参加。昭和18年3月2日、81号作戦に参加。4月2日、デブリンバンク灯台の南南東4.55kmの地点で座礁した。昭和19年3月1日からサ号作戦に参加。6月8日、渾作戦に参加。10月24日、マニラ湾で艦上機の攻撃を受けて損傷した。10月26日、パナイ島北東で艦上機の攻撃を受けて沈没した。12月10日に除籍された。参考：日本駆逐艦史、第２次大戦日本海軍作戦年誌、小艦艇入門、歴史群像12,’09、月刊世界の艦船9,’14、海軍操舵員よもやま物語、帝国海軍太平洋作戦史�T

＜ウラニア＞：R05（駆逐艦）を参照。

＜ウラニア＞：イタリア海軍ミネルヴァ級コルベットUrania。1986年就役。2016年3月10日に退役した。バングラデシュに譲渡される予定。参考：月刊世界の艦船6,’16

＜裏門歩哨（日本陸軍）＞：日本陸軍の歩哨の１つ。裏門通門者の公用証などを確認して通門させる。営外居住下士官は営外居住証を持っているので、これをチェックする。無効な門鑑（門の通行証）を持って通門しようとした者を見付けたら、直ちに司令に報告する。残飯、下肥、塵芥などの検査は一つ一つ詳細に行い、食器、魚菜、官給品などをこっそり持ち出そうとしていないか入念に調べる。炊事商人の持ち出し物品は物品持出証と照合して確実にチェックし、疑わしい場合には門から出さずに衛兵所に通知、司令の指示を仰ぐ。夜間動哨勤務の際は、兵器庫の錠前・封印・裏側窓の異状、酒保や汽缶庫の火気などを重点的に確認し、怪しい兆候があったら速やかに司令に伝える。参考：衛兵勤務必携

＜ウラル＞：50レト・ポベディ（原子力砕氷船）または9M38-M2（対空ミサイル）を参照。

＜ウラル＞：トルコのオトカル社が開発した４輪装甲車。戦闘重量6.122トン。エンジンはディーゼル（185馬力）、最大速度110km、航続距離600km。自衛用に遠隔操作銃塔を搭載する。乗員9-10名。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ウラル３７５Ｄ＞：ソ連軍６×６輪４トン野戦トラック。全長7.35m、総重量13.2トン。エンジン出力180馬力。路外での４トン積載、路上での10トン牽引が可能。BM-21グラッド自走多連装ロケットのベース車体でもある。湾岸戦争時にイラク軍も使用していた。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ウラル４３２０シリーズ＞：ロシア軍６×６輪軍用トラック。ウラル自動車工場が生産している。参考：月刊PANZER8,’18

＜ウラル４３２０−１０（装甲パッケージ装着型）＞：ウラル4320-10にムーロンテプロヴォス工場製装甲パッケージを装着したもの。キャブ・エンジン区画用4mmタイプ44鋼鉄装甲、キャブ用33mm防弾ガラス、乗員個別発射口付き完全装甲後部貨物室などを付けており、重量は635kg増加、その分ペイロードが減少した。射距離10-30mからのドラグノフ用7.62mm徹甲弾B32（PS）に耐えられる。参考：月刊軍事研究12,’02

＜ウラル４３２０ＶＶ＞：国内軍向け装甲トラック型。装甲車体を架装している。参考：月刊PANZER8,’18

＜ウラル６３０９５＞：タイフーンＵ（装甲車）を参照。

＜ウラル核惨事＞：1957年9月29日にソ連の核都市チェリャビンスク65近郊のキシュチムで起きた事故で、別名キシュチム事故。ここには高レベル放射性廃棄物貯蔵施設があったが、核物質の崩壊熱により液体成分が蒸発して濃縮され、貯蔵タンクが吹き飛ばされて放射性物質数十トンがばらまかれた。爆発エネルギーはTNT火薬換算で100トン、放出された放射性物質は740ペタ・ベクレルに達し、風下の広範囲が汚染されたが、周辺域ではそのまま市民生活が続けられている。参考：月刊軍事研究12,’99

＜ウラル貨車工場＞：ソ連の軍需工場で、正式名称は第183ウラル貨車工場。ウラルのニジニータギル市にある。独ソ戦時に疎開したハリコフ機関車工場の施設を引き継いで誕生した。参考：月刊PANZER2,’02

＜ウラル軍管区（ソ連軍、１９８９年）＞：中央戦略地域隷下で、司令部はスベルドロフスクにある。戦車師団１個、自動車化狙撃師団５個からなる。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ウラル電子化学コンビナート＞：ソ連の核燃料サイクル施設で、濃縮工場がある。1945年、スヴェドロフスク44で稼働を開始した。参考：核兵器事典

＜ウラル電子機械工場＞：ソ連の核関連施設。核兵器用の精密機械や電子部品などの製造を行っている。参考：核兵器事典

＜ウラル爆撃機計画＞：ドイツ空軍計画４発重爆撃機。ウラル地方を戦闘行動半径に収める予定で、ドイツ航空省がドイツ空軍誕生前の1934年から計画した。初代ドイツ空軍参謀総長となるヴェーファー大将の後押しもあってDo19とJu89が開発されたが、エンジンの能力不足に悩まされ、当時のドイツ軍の戦略方針ではポーランドとフランスの２正面作戦を考えていてソ連のウラルまで飛んでいく必要性が薄く、ヴェーファー大将も1936年6月に事故死して後継のケッセルリンク中将は推進に消極的となり、1937年4月に計画中止となった。参考：歴史群像4,’16

＜うらる丸＞：日本の病院船。昭和18年4月3日1459、カビエン−ラバウル間で急降下爆撃を受け、直撃弾１発と至近弾数発により７人が死亡、10人が負傷した。日本赤十字社が赤十字国際委員会に抗議文書を送付している。参考：日本赤十字社社史稿第５巻

＜ウラルワゴンザウォード＞：ロシアの軍需企業。T-72/T-90戦車の関連企業20社を統合して2007年に創設された。参考：月刊軍事研究8,’10

＜ウラン＞：ASCODシリーズ（歩兵戦闘車）またはKh35シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ウラン＞：原子番号92の元素。14種類の放射性同位体があり、質量数は227-240で、殆どがα崩壊する。自然界にあるのはウラン234、235、238の３種類。金属ウランは比重18.95。1896年にベクレルにより発見され、当初は蛍光塗料として使用された。参考：核兵器事典、放射線健康科学

　＜ウラン２３３＞：天然には存在しない同位体で、トリウム232が中性子を吸収してトリウム233となり、それが２回β崩壊するとこれになる。核分裂連鎖反応が起こせるが、原子炉で人工的に生成しなければならず、使われていない。参考：核兵器事典

　＜ウラン２３４＞：天然ウラン中に0.0055%含まれる同位体。半減期は24万7000年。参考：核兵器事典

　＜ウラン２３５＞：天然ウラン中に0.7202%含まれる同位体で、半減期７億1000万年。高速中性子や比較的遅い熱中性子を吸収して極めて不安定なウラン236となり、核分裂を起こしバリウム144とクリプトン89に分かれる。この際、高速中性子が2-3個放出され、これにより核分裂連鎖反応を起こせるので、濃縮すれば原子炉燃料や核兵器の原料になる。臨界量は純度100%なら15kg、純度90%なら25kg。ウラン235原子１個が核分裂により発生させるエネルギーは８億分の１カロリーに過ぎないが、連鎖反応により100万分の１秒弱で１グラムのウラン235が核分裂を終了し、200億カロリー（88ギガジュール。TNT換算で20トン強）ものエネルギーを放出する。参考：アメリカの核兵器、核兵器事典、月刊世界の艦船2,’15、10,’23

　＜ウラン２３８＞：天然ウランの大部分（99.2742%）を占める同位体で、半減期45億1000万年。高速中性子による核分裂が可能で、単独で連鎖反応を維持することはできないが、核兵器の威力向上には使用できる。参考：核兵器事典

＜ウラン２＞：ASCODシリーズ（歩兵戦闘車）を参照。

＜ウラン６＞：ロシア軍の地雷処理用UGV。装軌車両の前部にフレイル式処理装置を搭載している。時速2kmで走りながら幅1.75mの範囲を除雷可能。シリアのパルミラで地雷除去を行った。参考：月刊軍事研究12,’15、11,’16

＜ウラン９＞：ロシア軍試作装軌式無人戦闘車。輸出メインで2015年に開発されたのをテストしたものである。車体は避弾経始に優れた形状で、前面上部に大型ペリスコープのような構造があり、前方監視カメラと思われる。下部転輪は片側６枚で、履帯ガイドが下部転輪を挟むように配置されている。起動輪は後方、誘導輪は前方にあり、短いスカートを持つ。車体中央に砲塔が載り、30mm機関砲2A72を１門と同軸7.62mm機銃PKT/PKTM１丁に加え、9M120対戦車ミサイル連装ランチャー（縦置き）またはシュメルＭ熱圧ロケット弾６連装ランチャー（２列×３段）またはイグラ地対空ミサイルランチャーを砲塔左右に１基ずつ装備し、砲塔上面には電子光学センサー、暗視装置、レーザー測距照準器など各種センサーを搭載する。障害物を避けるくらいの自律走行能力はあるが、主に野戦トラックの荷台に積んだコントロールステーションからの遠隔操作（最大離隔距離3km）や携帯式操縦装置で行動する。全長5.12m、全幅2.53m、全高2.5m、重量10トン。エンジンはディーゼルによるハイブリッド電気駆動方式、最大速度路上35km／不整地10km。22両を試験配備し、早速シリア内戦に投入したところ、市街地の建造物に遠隔操作電波が妨げられて300-500m先にしか届かず操作不能に陥ることもある、カタログデータで6kmだった昼間目標捕捉識別距離が2kmしか無い、砲安定化装置が不良で走行間射撃ができない、足回りの信頼性と耐久性が足りない、といった欠点があり、活躍する映像をリークすることも出来ない状態らしい。結局T-72B3戦車を無人化したシュツルムと、新型歩兵支援戦闘車両ゾラートニークを新たに開発することになった。参考：月刊軍事研究9,’18、2,’17、11,’16、7,’18、朝雲

＜ウラン濃縮＞：天然ウラン中に0.7%しか含まれていないウラン235を精製し、含有比率を高めること。濃縮するほど臨界量が少なくて済むので、核兵器を小型化でき、原子炉燃料なら交換間隔を延長できる。ガス拡散法、電磁法、ガス遠心分離法、ノズル分離法、イオン交換樹脂法、レーザー濃縮法がある。参考：アメリカの核兵器、月刊世界の艦船11,’16

＜ウリ＞：ングワニ・ディフェンス・グループが開発した４×４輪バギー。トヨタ車の足回りに鉄パイプを組み合わせて車体を構成している。後部ロールバーに武装を装着するが、ターレットへの変更もできる。乗員２名＋乗車歩兵５名（車体後部）。参考：月刊軍事研究1,’07

＜ウリネック＞：D21（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウリャノフスク＞：プロジェクト1143・7（空母）を参照。

＜ウルア＞：SS-428（潜水艦）を参照。

＜ウルヴァーリン＞：AT-6C（軽攻撃機）を参照。

＜ウルヴァーリンHAB＞：M-1戦車ファミリーを参照。

＜ウルヴォン＞：M77（掃海艇）を参照。

＜ヴルカーノ＞：オットー・メララ社の誘導砲弾Vulcano。64口径127mm単装砲LW用として開発し、2016年頃から量産されているらしい。54口径127mmコンパクト単装砲から発射する場合には、信管プログラム装置や砲弾誘導装置を追加する必要がある。76mmや155mm版も開発中。同射程のミサイルより10-20分の１という価格が魅力で、電子戦装置などにソフトキルされる事も無い。精密射撃に必要な飛翔弾道上の気象データを事前に得るのが難しいので、スカウト気象観測砲弾も開発中である。海上自衛隊も採用を検討したが、砲の適合性や命中精度が要求に満たないとして、2016年度から艦載砲用長射程弾を研究中。参考：月刊世界の艦船3,’21

＜ヴルカーノＢＥＲ（１２７ｍｍ）＞：多機能信管付き無誘導型対空・対水上・対艦砲弾Ballistic Extended Range。減口径（弾体中央に装弾筒を付ける）による初速増大と、弾体に装着したカナード翼・後翼による滑空により、長射程を実現した。弾頭はHEW（High Explosive Warhead。要するに榴弾）。信管は着発・着発時限・時限・近接・高度の多機能プログラマブル信管である。重量18kg。砲口初速毎秒1130m、射程60km。参考：月刊軍事研究2,’15、2,’07、3,’08、2,’14、2,’18、月刊世界の艦船3,'21、11,’14、3,’16、1,’17

＜ヴルカーノＧＬＲ（１２７ｍｍ）＞：誘導型対地弾Guided Long Range。IMU/GPS誘導装置を搭載したもので、終末誘導用セミアクティブ・レーザー・シーカーをオプションで追加できる。射程100-120km超。CEP20m以下。54口径砲だと射程100km超。Mk45Mod2/Mod4でも発射でき、後者での最大射程は95km。2014年から低率初期生産に入ったとされる。参考：月刊軍事研究2,’15、2,’07、3,’08、2,’14、2,’18、月刊世界の艦船3,'21、11,’14、3,’16、1,’17

＜ヴルカーノＧＬＲ／ＩＲ（１２７ｍｍ）＞：対艦弾Guided Long Range / Infra-Red。誘導は中間がIMU/GPS、終末がパッシブ赤外線／セミアクティブ・レーザー。射程70-80km。参考：月刊軍事研究2,’15、2,’07、3,’08、2,’14、2,’18、月刊世界の艦船3,'21、11,’14、3,’16、1,’17

＜ヴルカーノＢＥＲ（７６ｍｍ）＞：射程30km以上。参考：月刊世界の艦船3,’21

＜ヴルカーノＧＬＲ（７６ｍｍ）＞：射程40km以上。参考：月刊世界の艦船3,’21

＜ヴルカーノＧＬＲ／ＩＲ（７６ｍｍ）＞：射程40km弱。参考：月刊世界の艦船3,’21

＜ヴルカーノ（１５５ｍｍ）＞：陸上用155mm砲弾型。ドイツのディール社と共同開発している。参考：月刊世界の艦船3,’21

＜ウルグアイ＞：ウルグアイ海軍コマンダン・リヴィエル級フリゲートUruguay。元はフランス海軍コマンダン・リヴィエル級フリゲートのコマンダン・ブールデで、1988年に購入した。参考：月刊世界の艦船9,’96

＜ウルグアイ海軍＞：1972年、ディーレイ級フリゲート１隻が就役。1989-91年、コマンダン・リヴィエル級フリゲート３隻が就役。参考：月刊世界の艦船9,’96

＜ウルグアイ海軍（１９７７年）＞：兵力4000名（航空隊、海兵隊、沿岸警備隊含む）。護衛駆逐艦３隻、護衛艦２隻、哨戒艇６隻、沿岸掃海艇１隻、S-2A海上哨戒機３機、SNB-5輸送機３機、T-34B輸送機、SNJ4練習機４機、T-6練習機４機、ベル47Gヘリ２機を配備する。参考：軍事力バランス78年版

＜ウルグアイ海軍（１９８９年）＞：兵力4500名（海軍航空隊400名、海軍歩兵１個大隊500名含む）。モンテビデオに基地がある。コマンダン・リヴィエル級フリゲート１隻、ディーレイ級フリゲート１隻、カノン級護衛駆逐艦１隻、キャンベル級哨戒艦１隻、15・デ・ノビエンブル級内海哨戒艇３隻、サルト級内海哨戒艇１隻、小型内海哨戒艇２隻、リオ・ネグロ級沿岸掃海艇１隻、機械化揚陸艇２隻、車両兵員輸送艇３隻、給油艦１隻、輸送艦１隻、練習艦１隻、S-2A対潜哨戒機３機、S-2G対潜哨戒機３機、スーパーキングエア200T哨戒機１機、T-28練習機２機、T-34B練習機４機、T-34C練習機２機、TC-45練習機２機、ベル47ヘリ１機、ベル222ヘリ１機、SH-34ヘリ２機を保有する。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ウルグアイ海軍（２０１５年）＞：現役兵力5400名（うち県沿岸警備隊1800名、海軍航空隊210名、海軍歩兵１個大隊450名）。コマンダン・リヴィエル級フリゲート２隻、哨戒艇15隻、テメラリオ（コンドル�U）級掃海艦３隻、LCVP２隻、LCM１隻、兵站支援船10隻、ジェットストリームMk2洋上哨戒機２機、ビーチ200T偵察機２機、T-34C練習機２機、Bo105M汎用ヘリ６機、AS350B2輸送ヘリ１機を保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウルグアイ空軍＞：1952年12月4日、陸軍の指揮下から独立して空軍となった。1976年、A-37B対ゲリラ戦機を導入。1981年5月、IA-58対ゲリラ戦機の配備を開始。A-37B対ゲリラ戦機の後継としてF-16戦闘機を検討しているらしく、2010年7月にパイロット５名をアメリカのホームステッド航空予備基地に派遣してF-16Dの試乗を行った。ただ価格面などで手が出なかったらしく、F-5E/FとYak-130で選定中。2017年3月に退役するIA-58対ゲリラ戦機の後継はまだ決まっていない。参考：月刊JWings7,’11、1,’16、月刊航空ファン11,’16

　＜ウルグアイ空軍（１９７７年）＞：兵力3000名。F-80戦闘機８機、AT-33A戦闘機６機、A-37B対ゲリラ戦機８機、T6偵察機10機、AT11偵察機10機、U17偵察機６機、C-47輸送機12機、F27輸送機２機、FH227輸送機３機、クイーンエア２機、EMB-110輸送機５機、UH-1Hヘリ６機、UH-12ヘリ２機、T-41練習機６機を配備する。参考：軍事力バランス78年版

　＜ウルグアイ空軍（１９８９年）＞：兵力3000名。A-37B対ゲリラ戦機８機、AT-33対ゲリラ戦機３機、IA-58B対ゲリラ戦機６機、コマンダー680観測機１機、EMB-110B1観測機１機、C-212捜索救難機１機、ベル212救難ヘリ２機、UH-1B救難ヘリ２機、UH-1H救難ヘリ４機、C-212輸送機４機、EMB-110C輸送機４機、F-27輸送機２機、FH-227輸送機２機、セスナ182連絡機１機、セスナ310連絡機１機、PA-18連絡機２機、PA-23連絡機１機、クイーンエア80連絡機５機、AT-6A練習機７機、T-34A/B練習機24機、T-41D練習機６機を保有する。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

　＜ウルグアイ空軍（２０１１年）＞：IA-58対ゲリラ戦機４機、A-37B対ゲリラ戦機１機、OA-37B対ゲリラ戦機４機、AT-92を３機、T-260を12機、UB-58輸送機２機、C-130B輸送機２機、C212M-200輸送機４機、C-120を１機、C-95を１機、U-206Hを９機、T-41D練習機２機、AS365N2汎用ヘリ１機、UH-1H汎用ヘリ11機、ベル212汎用ヘリ４機を保有する。参考：月刊JWings7,’11

　＜ウルグアイ空軍（２０１５年）＞：現役兵力3000名。年間飛行時間120時間。A-37B対ゲリラ戦機13機、IA-58B対ゲリラ戦機５機、EMB-110偵察機１機、C-130B輸送機２機、ビーチ58（UB-58）輸送機２機、C-212輸送機５機、セスナ206H輸送機９機、セスナ210輸送機１機、EMB-110C輸送機２機、EMB-120輸送機１機、PC-7U練習機５機、SF-260EU練習機12機、T-41D練習機４機、AS365N2汎用ヘリ２機、ベル205/UH-1H汎用ヘリ６機、ベル212汎用ヘリ４機を保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウルグアイ軍＞

＜ウルグアイ軍（１９８９年）＞：兵力24400名。シナイ多国籍軍に70名、国連イラン・イラク軍事監視団UNIMOGにオブザーバーを派遣している。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ウルグアイ軍（２０１５年）＞：現役総兵力24650名（陸軍16250名、海軍5400名、空軍3000名）、準軍事組織800名（内務省騎兵350名、内務省擲弾兵450名）。コートジボアールにUNOCIオブザーバー２名、コンゴ民主共和国にMONUC要員1182名、歩兵大隊１個、海兵中隊１個、ヘリ飛行隊１個、オブザーバー18名、エジプトにMFO要員58名、工兵・輸送ユニット１個、ハイチにMINUSTAH要員254名、歩兵大隊司令部１個、歩兵中隊１個、インド・パキスタンにUNMOGIPオブザーバー２名を派遣している。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウルグアイ陸軍＞

＜ウルグアイ陸軍（１９７７年）＞：兵力20000名。地域軍（師団規模）４個からなる。地域軍の編成は機甲連隊３個、砲兵大隊13個、騎兵連隊６個、砲兵大隊（中隊規模）４個、防空大隊１個、工兵大隊５個。M-24軽戦車17両、M-3A1軽戦車18両、M-3A1偵察車10両、M-113装甲兵員輸送車15両、105mm榴弾砲25門を配備する。参考：軍事力バランス78年版

＜ウルグアイ陸軍（１９８９年）＞：兵力17200名。軍管区４個、独立歩兵旅団１個、工兵旅団１個、歩兵大隊15個、騎兵大隊10個、砲兵大隊６個、工兵大隊６個からなる。M-24軽戦車17両、M-3A1軽戦車28両、M-41A1軽戦車22両、FN-4-RM-62偵察車20両、EE-3偵察車18両、EE-9偵察車15両、M-113装甲兵員輸送車15両、コンドル装甲兵員輸送車50両、75mm砲ボフォースM-1902を12門、105mm砲M-101A1を25門、155mm砲M-114A1を５門、81mm迫撃砲M-1を40門、4.2インチ（107mm）迫撃砲５門、ミラン対戦車ミサイル10基、57mm無反動砲M-18を30門、106mm無反動砲M-40A1を10門、20mm高射機関砲M-167を６基、60口径40mm高射機関砲２門を保有する。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ウルグアイ陸軍（２０１５年）＞：現役兵力16250名。ウルグアイ陸軍における師団は一般に言う旅団くらい、連隊は中隊から大隊くらい、大隊は増強中隊くらいの戦力である。軍管区４個に師団司令部１個ずつが置かれている。機甲連隊２個、機甲騎兵連隊１個、機械化騎兵連隊５個、歩兵連隊８個、自動車化歩兵大隊１個、歩兵大隊５個、パラシュート大隊１個、戦略予備砲兵連隊１個、野戦砲兵群５個、防空群１個、第１工兵旅団（工兵大隊２個）、戦闘工兵大隊４個からなる。チラン５戦車15両、M24軽戦車16両、M41A1UR軽戦車22両、EE-9偵察車15両、GAZ-39371ヴォドニク偵察車48両、OT-93偵察車47両、BMP-1歩兵戦闘車18両、M113A1UR装甲兵員輸送車24両、M-93(MT-LB)装甲兵員輸送車３両、PTS装甲兵員輸送車２両、コンドル装甲兵員輸送車54両、OT-64装甲兵員輸送車53両、ピラーニャ装甲兵員輸送車147両、122mm自走砲2S1を６両、105mm砲M101A1を28門、105mm砲M102を８門、155mm砲M114A1を８両、81mm迫撃砲M1を35両、81mm迫撃砲LNを56門、120mm迫撃砲SLを44門、ミラン対戦車ミサイル、106mm無反動砲M40A1を69門、Charrua無人偵察機１機、20mm高射機関砲M167を６基、20mm高射機関砲TCM-20を８基（EL/M-2016レーダーとの組み合わせ）、MT-LB装甲工兵車を保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ウルサン＞：951（フリゲート）を参照。

＜ウルサン級＞：蔚山級（フリゲート）を参照。

＜ウルシー環礁＞：カロリン諸島にある。1920年に日本の委任統治領となった。太平洋戦争中の1944年9月23日にアメリカが占領し、アメリカ海軍艦艇の泊地として使用している。参考：月刊世界の艦船6,’17、比島決戦

＜ウルシー攻撃作戦＞：嵐作戦を参照。

＜ウルセル計画＞：ドイツ海軍が第２次大戦時に計画した、Ｕボート用潜対艦ミサイルシステム。SPアンラーゲというソナーにより敵護衛艦の位置を把握し、ミサイルを発射するもので、ソナーの方はＵボート�]�]�T型に搭載されたが、ミサイルは実用化前に終戦を迎えた。参考：Ｕボート入門

＜ウルダン型キューポラ＞：イスラエル陸軍マガフ戦車シリーズの車長用キューポラ。イスラエルのウルダン工業が開発した。M48戦車の車長用キューポラは視野が狭く、目立ちすぎて狙われやすく、12.7mm機銃を一体化して車内に籠もったまま対空射撃が出来るというメリットを発揮する機会も乏しかったため、新規製作したものである。機銃との一体化を止めて背を低くし、ハッチを段階的に開放できるようにした。レバーを一段動かすとハッチが水平に十数センチ持ち上がり、頭部を外に晒さずに車長が自分の目で周囲を視察できる。もう一段動かすとハッチが90度後方に持ち上がり、車長の背中を守ってくれる。更に一段動かすと180度後ろに倒れて完全に開放される。参考：月刊PANZER6,’18、6,’05

＜ウルチ演習＞：乙支演習を参照。

＜ウルチ・フォーカス・レンズ演習＞：乙支フォーカス・レンズ演習を参照。

＜ウルチ・フリーダム・ガーディアン演習＞：乙支フリーダム・ガーディアン演習を参照。

＜ウルチ・ムンドク＞：972（駆逐艦）を参照。

＜ウルチン・サンチョク・ゲリラ事件＞：1968年11月、北朝鮮人民軍第124部隊１個中隊120名が韓国に高速艇で侵入、山間部に点在する火田民の集落を占領しては住民を監禁して北朝鮮労働党・女性同盟への入党を強要、偽造紙幣をばらまいて去るということを繰り返し、次第に殺人なども行うようになった。韓国軍と警察が12月28日までに110名を射殺し、７名を逮捕（うち自首２名）している。参考：月刊軍事研究3,’02

＜ウルツ＞：EE-11（装甲車）を参照。

＜ウルツ３＞：IVECOランテンアメリカ社がブラジル陸軍向けに開発した６×６輪装甲兵員輸送車。砲塔には30mm機関砲、てき弾発射機、7.62mm機銃、遠隔操作銃塔、レーザー警報器などを装備する。全長6.9m、重量19トン。C-130やKC-390で空輸できる。2012年から量産予定で、自走81mm迫撃砲や、指揮通信車といったファミリー展開も考慮中。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ウルツブルグ＞：FuMG62(39T)レーダーを参照。

＜ウルトラ＞：ULTRAシリーズ（早期警戒レーダー）を参照。

＜ウルトラＡＰ＞：アメリカ海兵隊が試作した耐爆汎用車。フォードF350ピックアップトラックのシャシーに多面体構成の対爆乗員室を載せ、LINEX、アルミ、ポリマー、鉄、アルミナを重ねた複合装甲車体で包んでいる。乗員室内の耐衝撃シートには背中合わせに４名が座り、四方を監視することが可能。耐爆乗員室は太いパイプ状の構造材で補強されているため、爆風で車体が地面に叩きつけられても壊れない。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ウルトラ情報＞：連合軍が第２次大戦時に枢軸国から得た高レベルのSIGINTのことで、イギリスが解読したドイツのエニグマ暗号情報や、アメリカのOP-20-Gネガト／ハイポ／キャスト（がオーストラリアに開設したベルコネン）の各支局が解読した日本軍の暗号情報などを指す。ミッドウェイ海戦の頃には日本海軍の暗号解読に成功、マジック外交サマリーとしてワシントンに届けられた他、昭和19年初めには日本陸軍の暗号通信解読内容も別冊日本陸軍という名称で出回るようになった。参考：太平洋戦争情報戦、月刊軍事研究5,’10

　＜ウルトラ情報（エニグマ暗号）＞：GC&CSが解読したエニグマ暗号により得られた情報は、各戦域の上級司令部に派遣された特別連絡班SLU（Special Liaison Unit）に、イギリスのタイペックス暗号またはワンタイム・パッド暗号で送られた。黄作戦の時にはドイツ空軍が直前に暗号システムを変更したため解読が間に合わず、ダンケルク撤退中に漸くドイツ空軍のエニグマ暗号を解読できたが、有効活用はできていない。バトル・オブ・ブリテンでは1940年8月9-13日にアドラー・タークがあるとの情報を掴み（中身は不明だった）、イギリス空軍に伝達しているが、空軍無線傍受部隊との連携不足やドイツ軍の直前での作戦変更などで、他の場面では役に立たないことも多かった。11月14日のコヴェントリー爆撃では、モントシャイン・ソナーテという爆撃作戦が用意されているということを掴んだものの、爆撃目標KORNがロンドン周辺またはＸ装置の指向しているコヴェントリーとバーミンガムなどのいずれかであるということまでしか絞れず、コヴェントリー市街が壊滅してしまった。参考：月刊丸12,’11

＜ウルトラスモーク＞：人体にも精密機器にも無害な煙を大量に発生させる装置で、侵入者の視界を奪う。センサーと連動させることが可能で、オフィスなどの侵入者防止用に開発された。参考：月刊軍事研究4,’97

＜ウルトラ・バーブ・バンド＞：レイザー・ワイヤーを参照。

＜ウルトラ・ライトＥＡ＞：アメリカ海軍が開発している小型艦載電子戦装置Ultra-Lite Electronic Attack。送受信器はノースロップ・グラマン社製、アンテナはアメリカ海軍研究所製で、対艦ミサイル防御を主任務とし、小型艦艇にも積める。リムパック22でプロトタイプをアーレイ・バーク級イージス駆逐艦に積んで実証試験を行い、成功裏に終了した。参考：月刊世界の艦船4,’23

＜ウルトラライトプレーン＞：グライダーに必要最小限の動力を積んだ飛行機。航空法では、２点間の飛行や住宅・道路上の飛行は禁止されており、主にスポーツ用である。参考：飛行機のしくみ

＜ウルピオ・トライアノ＞：イタリア海軍カピタニ・ロマニ級軽巡洋艦Ulpio Traiano。建造中止になった。参考：近代巡洋艦史

＜ウルビンスキー冶金工場＞：ソ連の核関連施設で、核燃料製作、化学・冶金関連の施設である。1949年創設。参考：核兵器事典

＜ウルフ＞：K-461（潜水艦）またはM58（煙幕車両）またはランドローバー・シリーズ（輸送車）を参照。

＜ウルフェン＞：スウェーデン海軍ドラケン級潜水艦（初代）３番艦で、オオカミの意。1928年起工、1930年3月9日進水、1931年2月16日就役。1943年4月16日にドイツ軍の機雷に触れて沈没し、スウェーデン海軍唯一の戦没潜水艦となった。参考：月刊軍事研究1,’03

＜ウルフハウンド＞：C-146A（特殊作戦機）またはD56（護衛駆逐艦）を参照。

＜ウルフハウンド＞：イギリス陸軍がテストしている兵站車両。マスティフ装甲車がベースで、後部キャビンを荷台に変更し、貨物4.5トンを搭載可能とした。テストに合格すれば97両を調達して砲兵や工兵部隊に配備する予定。参考：月刊軍事研究9,’09

＜ウルフ・パック＞：HSM-75（海洋戦闘ヘリ飛行隊）または第８戦闘航空団を参照。

＜ウルフ・パック＞：Wolf Pack、狼群攻撃戦術。アメリカ海軍が太平洋戦争時に行った無制限潜水艦作戦戦術で、ドイツＵボートのルーデル・タクティクを真似したものである。潜水艦３隻（最大で７隻のこともあった）をセットで運用し、うち１隻が指揮艦となって高周波無線機で指揮を執り、日本の暗号を解読（通称丸コード）して得た輸送船団航路で待ち伏せて対水上レーダーによる索敵を行い、艦船を発見したら無線で他の潜水艦を呼び寄せて襲撃する。オペレーションズ・リサーチの結果では、３隻を別々に運用するより1.2-1.4倍の戦果を挙げられるとされ、1943年10月から1945年5月に117回実施された。1944年には真珠湾に太平洋艦隊の潜水艦100隻を配置し、30隻ずつの３グループに分けてそれぞれ休養・移動・作戦に充て、作戦にあたる潜水艦はウルフ・パックを組んで東シナ海、本州から九州、沖縄から台湾、台湾からフィリピンの各海域で日本の輸送船団を待ち伏せていた。日本軍は無線電波やレーダー波を逆探知することはできたが、反撃に必要な発信位置の特定までは行えず、警戒航行に移るくらいしか対抗手段が無かった。参考：月刊世界の艦船9,’12増刊、輸送船入門、比島決戦

＜ウルフフィッシュ＞：SS-434（潜水艦）を参照。

＜ウルフ旅団＞：イラク内務省対テロ部隊。イラク戦争後に設立され、アメリカ軍と共にスンニ派武装勢力の掃討作戦を行っているが、発展と再生のためのバドル機関の中核メンバーで構成されているため、スンニ派一般住民まで拷問・殺害している。2005年5月にはスンニ派イスラム聖職者協会が非難声明を発表し、人権団体からの国際的な批判も大きく、スンニ派テロ組織の攻撃対象ともなっている。2005年11月にはイラク内務省を急襲したアメリカ軍が、拘束された100人以上のスンニ派住民と拷問器具を発見する事態も起こった。参考：月刊軍事研究10,’06

＜うるめ＞：MSC-626（掃海艇）を参照。

＜うろこ汁＞：台湾東港の海軍予備学生に出されていた食事メニューの通称。ウロコを取らずぶつ切りにした冷凍魚で、非常に食べにくい。参考：海軍こぼれ話

＜ウロベル＞：ZU-23-2M（機関砲）を参照。

＜ウロベル�U＞：ZU-23-2MR（ガン・ミサイルシステム）

＜烏魯木斉＞：118（駆逐艦）を参照。

＜ウロンゴング＞：オーストラリア海軍フリーマントル級哨戒艇４番艇Wollomgong。1981年就役。参考：月刊世界の艦船6,’05

＜うわじま＞：MSC-672（掃海艇）を参照。

＜宇和島海軍航空隊＞：日本海軍航空隊。愛媛県宇和島市にある。飛行予科練習生教育を行う。参考：陸海軍学校と教育

＜うわじま型＞：海上自衛隊掃海艇。はつしま型の拡大改良型である。船型は長船首楼型で、艦橋後方と後甲板に計２本のマストを持つ。中深度（大陸棚まで）の掃海・掃討が可能だが、中深度掃海装置は２隻１組で運用する必要がある。科員ベッドは２段ベッドで、居住性が良くなった。全長58m、全幅9.4m、深さ4.2m、吃水2.9m、基準排水量490トン、満載排水量570トン。主機は三菱6NMU-TA�Tディーゼル２基２軸1800馬力、速力14ノット。中深度対応ZQS-3機雷探知ソナー、中深度掃海・掃討装置、S-6係維掃海具、S-7（１型）機雷処分具を搭載し、主機と同系列の掃海発電機（連続出力600kW、最大出力1450kW）を装備する。8-9番艇にはサイドスキャンソナーが追加された。前甲板に機雷処分用20mmバルカン砲VASS１基を装備する。乗員45名（MSC-674まで）／40名（MSC-675以降）。MSC-672うわじま、MSC-673いえしま、MSC-674つきしま、MSC-675まえじま、MSC-676くめじま、MSC-677まきしま、MSC-678とびしま、MSC-679ゆげしま、MSC-680ながしまの９隻が1990-96年に就役した。2018年3月27日にMSC-680ながしまが掃海管制艇に艦種変更され、掃海艇としてのうわじま型は無くなった。参考：海上自衛隊全艦艇史、自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、月刊世界の艦船11,'17増刊、1,’04、1,’14、1,’95、5,’02増刊、1,’13、6,’18、月刊丸1,’10別冊

＜うゑいるす丸＞：日本陸軍貨物船Wales maru。元は大正10年11月20日に竣工した川崎造船所ストックボートで、昭和9年に川崎汽船に移籍し、太平洋戦争勃発で陸軍に徴用された。垂線間長123.4m、幅16.15m、深さ11.28m、吃水8.53m、総トン数6586トン、重量トン数9750トン。主機は三連成汽機１基１軸4311馬力、航海速力12ノット、最大速力14.578ノット。昭和19年5月24日、マニラから仏印サンジャックに向かう途中、サンジャック南東220海里でSS-260レイポンの雷撃を受け沈没した。参考：月刊世界の艦船7,’17

＜運８＞：Ｙ８シリーズ（輸送機）を参照。

＜雲影シリーズ＞：中国航空工業集団AVICが開発した輸出用無人機。2016年11月、中国でカタパルト試験を受けているのが確認された。参考：月刊航空情報3,’18、月刊JWings2,’17、月刊軍事研究9,’18

　＜ＣＳ−１＞：画像偵察型。長距離斜めカメラLOROPを装備する。アスペクト比の大きい低翼配置の主翼とＶ字尾翼を持ち、機体尾部上面にエアインテイクがある。前脚ドアは前後にセレーションが施してあり、ステルス性も配慮しているらしい。飛行制御は二重冗長化CPUで行う。翼スパン18m。エンジンはWP-11Cターボジェット単発、最大速度570-620km、最大巡航高度43000フィート（13106.4m）、実用上昇限度14000m、航続時間5-6時間。参考：月刊航空情報3,’18

　＜ＣＳ−２＞：電子偵察型。有効距離400km・周波数帯0.8-18GHzのELINT機器と、有効距離200km・周波数帯0.1-2GHzのCOMINT機器を積んでいる。参考：月刊航空情報3,’18

　＜ＣＳ−３＞：武装偵察型。電子光学センサーと主翼内翼部下面４ヵ所の兵装ステーションを持つ。YJ-9E空対空ミサイル、対地兵装、空対艦ミサイルを搭載可能。参考：月刊航空情報3,’18、月刊JWings2,’17

＜運貨船＞：日本海軍雑役船。自らは動力を持たず、曳船に曳航されて沖の船舶に物資を輸送する船である。参考：小艦艇入門

　＜１００トン型運貨船＞：全長20m、全幅8m、吃水1.2m。数隻が建造された。参考：小艦艇入門

　＜２００トン型運貨船＞：全長25m、全幅9.5m、吃水1.4m。数隻が建造された。参考：小艦艇入門

＜運貨船＞：海上自衛隊第１種支援船、船種記号YL（Yard Lighter、港内艀）。港内で物資（食料、弾薬、車両、ヘリコプターなど）を輸送する船で、接岸できない大型艦船に補給品を輸送したり、小規模港湾に物資を揚陸したりもでき、港務隊に配備されている。自走と非自走があり、自走型は前部にデリックまたは油圧クレーンとカーゴハッチまたはランプ、中央にオープンデッキの船倉、後部に機関を持つ。ランプを持つタイプは砂浜に直接車両や物資を揚陸可能。非自走船はシャラン船と通称され、重量物搭載輸送用の単なるパージである。載貨重量200トン級のものはHSS-2ヘリを運搬可能。推進方式にウォータージェットを採用したタイプはおおすみ型輸送艦に搭載できる。参考：月刊世界の艦船1,’95、1,’79増刊、自衛隊装備カタログ1981、月刊MAMOR vol.85、朝雲

＜運貨船１号型＞：海上自衛隊運貨船。鋼製で、全長20m、幅5.5m、深さ1.8m、吃水1.2m、載貨重量50トン。主機はディーゼル、出力90馬力、１軸推進、速力７ノット。１隻（YL-01）が建造された。参考：月刊世界の艦船1,’79増刊

＜運貨船２号型＞：海上自衛隊運貨船。鋼製で、全長20m、幅5.1m、深さ1.8m、吃水1.2m、載貨重量50トン。主機はディーゼル、出力100馬力、１軸推進、速力８ノット。YL-02、YL-03、YL-04、YL-05、YL-06、YL-07の６隻が建造された。参考：月刊世界の艦船1,’79増刊

＜運貨船８号型＞：海上自衛隊運貨船。鋼製で、全長22.4m、全幅5.1m、深さ1.8m、吃水1.2m、載貨重量50トン。主機はディーゼル、出力180馬力、１軸推進、速力８ノット（７ノット？）。１隻（YL-08）が建造された。参考：月刊世界の艦船1,’95、1,’79増刊、自衛隊装備カタログ1981

＜運貨船９号型＞：海上自衛隊運貨船。鋼製で、全長27m、全幅7m、深さ2.6トン、吃水1m、載貨重量50トン。主機はディーゼル、出力560馬力、２軸推進、速力９ノット。６隻が建造された。参考：月刊世界の艦船1,’95

＜運貨船１１号＞：YL-11を参照。

＜運貨船１６号＞：YL-16を参照。

＜運貨船１７号＞：YL-17を参照。

＜運貨船１８号＞：YL-18を参照。

＜運貨船（５０トン型）＞：自衛隊の船艇。本瓦造船製。参考：月刊軍事研究7,’15

＜運貨船１１４号型＞：海上自衛隊運貨船。非自走の鋼製で、前後に曳船がロープを引っかけるための角が付いている。全長18.4m、全幅7.4m、深さ1m、満載時吃水0.9m、載貨重量80トン。YL-114、YL-115の２隻が建造された。参考：月刊世界の艦船1,’95、1,’79増刊、自衛隊装備カタログ1981

＜運貨船１１６号型＞：海上自衛隊運貨船。非自走の鋼製で、全長21.5m、全幅8.4m、深さ1.3m、吃水1m、載貨重量100トン。YL-116、YL-117、YL-118の３隻が建造された。参考：月刊世界の艦船1,’95、自衛隊装備カタログ1981

＜運貨船１１９号＞：YL-119を参照。

＜運貨船１１９号型＞：海上自衛隊運貨船。非自走の鋼製で、全長34m、全幅13m、深さ2.5m、吃水1m、載貨重量200トン。１隻（YL-119）が建造された。参考：月刊世界の艦船1,’95、自衛隊装備カタログ1981

＜運貨船１２０号＞：YL-120を参照。

＜運貨船１２１号＞：YL-121を参照。

＜運貨船（２００トン型）＞：自衛隊の舟艇。神田造船所製。参考：月刊軍事研究8,’18

＜運貨筒＞：日本海軍の潜水艦曳航式物資輸送筒。敵制空権下での輸送を目的に開発した。円筒型で、前後は水の抵抗が減るように整形されていて、後部には安定翼があり、曳航されると水中に沈むようになっている。目的地近くで切り離し、大発などで海岸まで運んでもらう。昭和17年秋頃から開発され、大型、中型、小型の３種類が設計された。潜水艦の運動が制限される、海岸まで運んでもらう手間がかかるなどの欠点があり、あまり使用されず、代わりに特型運貨筒が開発された。参考：歴史群像8,’02、日本潜水艦物語

＜運貨筒（大型）＞：海軍内部では単に筒（とう）と呼ばれた。船体は２区画からなり、上面にハッチが２つある。曳航されるとアップトリム３度の姿勢を取る。全長41.3m、直径4.9m、排水量544トン、貨物搭載量375トン。被曳航速度3-5ノット、曳航深度30m。昭和18年5月に試作筒の建造に入り、6月に完成して伊147潜でテストが行われた。５ノット曳航でも海面に航跡が出ず、実用に耐えると判断されてアリューシャン方面に投入される予定だったが、アッツ島玉砕でラバウルに回されている。参考：歴史群像8,’02、日本潜水艦物語

＜運貨筒（中型）＞：船体は４区画構成で、上面にハッチが４つある。全長33.1m。10-20隻が建造された。参考：日本潜水艦物語、歴史群像8,’02

＜運貨筒（小型）＞：船体は４区画構成で、上面にハッチが４つあり、魚雷用気蓄器も積んでいる。全長24.5m。10-20隻が建造された。参考：日本潜水艦物語、歴史群像8,’02

＜運河防衛灯＞：イギリス軍の渡河作戦用白色光サーチライト、略称CDL（Canal Defence Light）。M3グラント中戦車またはマチルダ戦車の車体に搭載する。第２次大戦末期に開発され、ライン渡河作戦で実戦使用されている。参考：月刊軍事研究8,’01

＜雲高＞：全天の８分の５以上を覆う雲層の高さのこと。参考：航空管制のはなし

＜運航自重＞：運航重量を参照。

＜運航重量＞：Operating Weight、Woと略す。運航自重（Operating Weight Empty）、運用自重ともいう。基本運航重量に標準数の乗員とその手荷物、旅客サービス用品、乗員・旅客用食料などの重量を加えたもの。燃料とペイロード（旅客、荷物、弾薬、外部兵装など）を積めば出発できる状態における重量で、航空機の出発時点での重量や重心位置算定の基本になる。特定の路線や運航における運航重量は標準運航重量と呼ばれる。JIS規格では乗員の重量は運航重量でなくペイロードの方に含まれるので注意。運航重量にペイロードを加えると零燃料重量になる。参考：航空用語事典増補改訂版、月刊JWing10,’02、2,’13、月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊、世界航空機年鑑2018-2019

＜運航乗務員＞：航空機を飛行させる乗務員のこと。初期の旅客機では機長、副操縦士、航空機関士、航空通信士、航法士の５名だった。モールス信号が廃止されて音声通信になると航空通信士がいなくなり、慣性航法装置の導入で航法士が廃され、コンピュータの発達によりB747-400から航空機関士が撤廃された。航空機関士の廃止の際には大論争が巻き起こり、アメリカ大統領特別委員会での議論にまで発展している。参考：飛行機のしくみ

＜運航隊（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の部隊。航空基地隊の隷下で、海自航空基地における航空機の運航管理を主任務とする。トップは運航隊長で、航空交通管制担当の運航班、GCA管制を行うGCA班、気象予報観測情報伝達とパイロットへの気象ブリーフィングを行う気象班、航空機事故救難や消防担当の地上救難班からなる。参考：月刊JWings7,’16

＜運城＞：571（054A型フリゲート）を参照。

＜雲上有視界飛行＞：VMC on topと略す。計器飛行方式で飛行中の航空機が、雲海の上など視界良好な状態が長時間持続すると判断した場合、昼間に限って有視界飛行を認めるものである。雫石の衝突事故を受けて日本ではこの方式による飛行が禁止された。参考：航空管制のはなし

＜雲仙普賢岳噴火＞：長崎県島原市の雲仙普賢岳噴火を受け、1990年11月から自衛隊が災害派遣を開始。大量の溶岩が島原湾に崩落すると、津波が発生して対岸の熊本に襲いかかるため、第８師団では普賢岳監視隊を編成して観測にあたった。1991年6月3日、大規模火砕流が発生し、巻き込まれた43人が死亡した。1995年12月16日、災害派遣を終了。期間は1658日と最長で、延べ派遣隊員207200名、車両67800両、航空機5999機だった。2007年6月、島原復興アリーナに陸自KV-107ヘリと60式装甲車が展示された。2011年6月3日、大火砕流犠牲者追悼式が島原復興アリーナで実施された。2015年6月3日、島原復興アリーナで慰霊祭が行われた。参考：朝雲、月刊軍事研究12,’16

＜運送艦（日本海軍）＞：日本海軍の艦種。大正9年4月の艦船令改訂で運送船から改称され、特務艦の下の類別として艦種が定められた。貨物運送に従事する艦で、非公式には給油艦、給炭艦、給炭油艦、給兵艦、給糧艦、雑用艦に分類される。参考：月刊世界の艦船9,’13増刊、日本海軍特務艦船史、小艦艇入門、月刊丸3,’14

＜雲台山＞：927（揚陸艦）を参照。

＜ウンディーネ＞：N48（潜水艦）を参照。

＜運動荷重倍数＞：Maneuvering load factor。飛行中に通常の運動を行った場合に生じうる最大の空気力を、航空機の総重量で割った値で、制限荷重倍数の１つ。耐空性基準で要求される荷重倍数は、通常これを指す。参考：航空用語事典増補改訂版

＜運動戦＞：中国人民解放軍戦術の１つ。ゲリラ戦に基づく戦術で、正規軍でありながら神出鬼没の攻撃で敵を翻弄し、短期決戦や長距離移動を繰り返し、固定陣地に居座ることなく絶え間ない攻撃を加える。朝鮮戦争に参加した義勇軍が、この戦術で国連軍を翻弄したが、戦争後期になり国連軍が部隊連携を強化すると、敵間隙への浸透が難しくなり、補給線の確保も困難で、戦果が挙げられなくなった。このため、ゲリラ戦の延長である本戦術から近代戦向けの戦術への転換を決めている。参考：朝鮮戦争（下）

＜運動能力検測＞：海上自衛隊の艦船が就役後すぐに行う、運動性能計測試験。竣工時の艦船の性能を把握し、特性や癖を掴むために実施される。停止状態からある速力までの増速に必要な距離を測定する発動惰力、ある速力から推進器を停止してある速力まで落とす際の距離を測定する停止惰力、ある速度からクラッシュ・アスターンをかけて速力がゼロになるまでの距離を測定する反転惰力、ある速力で一定の舵角を取った際の旋回性能を測定する旋回圏など、ありとあらゆる状況での運動性能を正確に測定・把握する。参考：MAMOR vol.137

＜運動能力測定（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の体力検査。参考：朝雲、MAMOR vol.145、vol.108

＜運動能力測定�T＞：全隊員が年１回行う義務がある。腕立て伏せ２分間、膝半屈腹筋２分間、3000m走（１周500mのグラウンド６周）からなり、内容は陸自の共通体力検定及び空自の体力測定�Tと同じである。成績によって1-7級の等級に分けられる。参考：朝雲、MAMOR vol.145、vol.108

＜運動能力測定�U＞：40才未満の男性自衛官及び30才未満の女性自衛官が対象で、ソフトボール投げ、懸垂／斜め懸垂、走り幅跳びからなる。空自の体力測定�Uと中身は同じ。成績によって1-6級の等級に分けられる。参考：朝雲、MAMOR vol.145、vol.108

＜運動包囲線＞：Maneuvering Envelope、運動包絡線。縦軸に運動荷重倍数（Ｇ）、横軸に速度をとり、航空機（フラップ上げ状態）の運動荷重倍数に対応する各設計速度の組み合わせをプロットして線で結んだもの。線で囲まれる範囲内が運用上の安全範囲となる。参考：航空用語事典増補改訂版

＜運土機＞：日本陸軍の機力器材で、要するにキャリオール。重量2.5トン。参考：工兵入門

＜運土車＞：日本陸軍の機力器材で、要するにダンプカー。一式六輪自動貨車（乙）がベースである。自重３トン。参考：工兵入門

＜雲南型＞：067型（揚陸艇）を参照。

＜運搬車（コンテナ式）大型２号＞：自衛隊の車両。日野自動車製。参考：月刊軍事研究8,’10

＜ウンビ＞：KT-1シリーズ（練習機）を参照。

＜雲豹＞：CM-32シリーズ（装甲車）を参照。

＜雲峰＞：524（戦闘輸送艦）を参照。

＜雲峰＞：台湾の中山科学技術研究所が開発した長距離高々度超音速巡航ミサイル。2012年に存在が発覚しており、ラムジェット・エンジンを搭載し、巡航速度マッハ３、射程1200kmという噂だが、詳細不明。2014年から量産予定である。参考：月刊軍事研究8,’13

＜雲峰級＞：台湾海軍戦闘輸送艦ユンフェン級。艦首はバルバス・バウで、バウ・スラスターを持つ。船体後部に車両・貨物搭載用大型ハッチがあり、デッキ・クレーンを搭載している。全長101.8m、全幅18m、吃水5m、満載排水量4845トン。主機はディーゼル、２軸推進、速力20ノット。兵装はシーチャパラル艦対空ミサイル４連装発射機１基、40mm単装機関砲２門、12.7mm単装機銃2-4丁。乗員61名。人員1400名を搭載可能。艦番号524雲峰、525武岡、526新康の３隻が1982-88年に就役した。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜運砲筒＞：日本海軍の重火器・火砲運搬用自走艀。艀の左右に三年式魚雷の動力部を取り付けたような構造で、艀の上に火砲を固定して曳航され、海岸近くで自走航行を開始、海岸に乗り上げて道板を降ろし、揚陸する。20cm重砲なら２門、15cm榴弾砲なら３門、7.5cm野砲なら４門を砲弾と共に搭載できる。全長21.45m、全幅4.35m、貨物搭載量15トン。速力5.75ノット、航続距離8km（４ノット）。乗員２名。昭和18年1-2月に開発され、夏からニューギニアやソロモン方面を皮切りに使用された。参考：歴史群像8,’02、日本潜水艦物語

＜ウンボン級＞：LST-1級戦車揚陸艦（韓国海軍）を参照。

＜雲霧山＞：997（揚陸艦）を参照。

＜運輸５型＞：An-2輸送機・海外シリーズを参照。

＜運輸６型＞：Y6（計画旅客機）を参照。

＜運輸７型シリーズ＞：Y7シリーズ（輸送機）を参照。

＜運輸８型シリーズ＞：Y8シリーズ（輸送機）を参照。

＜運輸９型＞：Y9（輸送機）を参照。

＜運輸１０型＞：Y10（輸送機）を参照。

＜運輸１１型＞：Y11（輸送機）を参照。

＜運輸１２型シリーズ＞：Y12シリーズ（輸送機）を参照。

＜運輸型＞：073�VＡ型（中型揚陸艦）を参照。

＜運輸本部＞：日本海軍の組織。陸上・海上の一元輸送計画を立案する部局で、海軍省の外部部局だが、作戦輸送に関しては軍令部総長の指揮を受ける。昭和16年12月に創設された。昭和18年6月、海軍運輸本部に改称された。参考：月刊世界の艦船9,’13増刊

＜雲陽＞：DDG-927（駆逐艦）を参照。

＜雲鷹＞：日本海軍大鷹型空母Un-you。昭和15年7月31日、日本郵船の客船八幡丸として竣工し、サンフランシスコ航路で運用された。昭和16年10月21日に徴用され、11月25日に特設航空母艦八幡丸となった。昭和17年1月、呉工廠で空母への改造工事を開始。5月31日竣工、連合艦隊付属となった。7月から南方への航空機輸送任務に従事。8月31日、航空母艦雲鷹に改称された。12月5日、飛行第11戦隊一式戦闘機61機を搭載してスラバヤを出港。12月13日、トラックに入港し、一式戦闘機を降ろした。昭和18年1月11日、横須賀工廠で風に煽られ、特務艦大瀬と接触事故を起こした。11月30日、冲鷹、瑞鳳、鳥海、摩耶、駆逐艦３隻と共にトラックを出港。12月15日、海上護衛総司令部に転属。昭和19年1月9日、内地からの航空機輸送任務でトラックに入港し、航空機を降ろした。1月19日、グアム島東南東140海里でSS-231ハドックの雷撃を受け、大破したが、自力で横須賀に帰投。修理の際に飛行甲板を18m延長し、12cm単装高角砲２基と25mm機銃を増設している。8月24日、ヒ七三船団を護衛して六連島泊地を出撃。搭載機は九七式艦攻10機と九三式中練６機だった。9月5日、シンガポールに到着。9月11日、ヒ七四船団を護衛してシンガポールを出港。9月17日0032、ヒ七四船団を護衛中に海南島の東でSS-220バーブの雷撃を受け、艦尾右舷と機関室右舷に魚雷１本ずつを被雷して航行不能となり、0730に沈没した。11月10日に除籍された。参考：日本航空母艦史、護衛空母入門、第２次大戦日本海軍作戦年誌、図解日本の空母、日本海軍艦隊総覧

＜運用員（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の砲雷科員。船体の保守点検、防火・防水、洋上作業、ロープワーク、錨揚収、艦載艇揚収、クレーン操作など広範な業務を行う。第１術科学校で５ヶ月間の海士運用課程教育を修了すると任命される。参考：MAMOR vol.139、vol.148

＜運用科（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の科の１つ。輸送艦では車両搭載、資機材移動・固定、航行中の貨物チェックなども行う。参考：MAMOR vol.84

＜運用科（日本海軍）＞：日本海軍の科の１つ。錨やデリックの操作、係留作業、艦載艇業務、曳航、ダメージ・コントロールなどを担当する。参考：歴史群像8,’15

＜運用試験（海上自衛隊）＞：部隊での運用法や戦術を確立するために行う試験のこと。参考：月刊世界の艦船12,’14

＜運用自重＞：運航重量を参照。

＜運用上昇限度＞：Operational Ceiling。上昇率毎秒2.5m（毎分500フィート・152.4m）となる高度のこと。実用上昇限度が実際にはあまり実用的でないので、運用上の上昇限度としてはこちらを使う。参考：航空用語事典増補改訂版

＜運用情報統合ネットワーク＞：アメリカ軍が開発中のF-35戦闘機用兵站システム、略称ODIN（Operational Data Integrated Network）。トラブルが多発している自律兵站情報システムALISの代替で、ハードウェアの小型化・高速化や全面クラウド化などの改良も加える。ハードウェアはODINベースキット（略称OBK）と呼ばれ、ALISより処理速度が２倍以上速く、本体重量65ポンド・29.5kg、無停電電源重量69ポンド・31.3kgで、携行ケース（重量70ポンド・32kg）２個に収まる可搬型である。オプションでバッテリー（重量68ポンド・30.9kg）を追加可能。ソフトウェアはODIN用だけでなくALIS用も運用できる。陸上配備型は2022年12月まで、艦上配備型は2023年以降にALISを置き換える予定。ただ機体の方はF-35TR3（テクニカル・リフレッシュ３。2023年配備のF-35LRIP15以降）しか対応しておらず、それまでのTR1/2は当面ALIS3.5を使うが、ODIN対応にアップデートするのか、ALISを120日ごとにバージョンアップし続けて誤魔化すのかは方針が定まっていない。2020年9月、アメリカ海兵隊VMX-1にODINベースキットを配備した。10月、ユマ海兵航空基地に１個飛行隊分のハードウェアを配備して検証試験を開始した。2021年7月16日、アメリカ海軍VFA-125にODINベースキットを配備した。8月6日、アメリカ空軍第422試験評価飛行隊にODINベースキットを配備した。2021年度予算で開発費が42%減らされてしまい、開発が一時中断している。2022年1月、ODINベースキット14セットを基地12カ所（アメリカ10カ所、イギリスのポーツマス海軍基地、イタリアのアメンドーラ基地）に配備し、第１陣の配備を完了した。3月初め、F-35戦闘機用部品の受領や在庫管理データを入力するための無線接続式バーコードリーダーの配備を開始。それまでは何故か手入力だった。参考：月刊JWings4,’20、10,’20、1,’21、7,’21、11,’21、4,’22、7,’22

＜運用幕僚＞：海上自衛隊の職名で、ウサと略す。参考：日本の防衛戦力Part3

＜うんりゅう＞：SS-502（潜水艦）を参照。

＜雲龍＞：日本海軍雲龍型空母Unryu。昭和17年8月1日、横須賀海軍工廠で起工、昭和18年9月25日進水、昭和19年8月6日竣工、第３艦隊第１航空戦隊所属となった。12月19日、震洋を満載してフィリピンに向かう途中に東シナ海でSS-395レッドフィッシュの雷撃を受け、宮古島の北北西230海里で沈没した。同日連合艦隊付属となり、昭和20年2月20日に除籍された。参考：図解日本の空母、日本航空母艦史、第２次大戦日本海軍作戦年誌、海軍技術研究所

＜雲龍型＞：日本海軍空母Unryu型。マル急計画で１隻、改マル五計画で15隻（大和型戦艦３番艦の空母信濃への改造が決まったため、後に13隻に変更）が建造される予定だった。空母戦力を急いで補充する必要があったため、飛龍型の設計を流用しており、公式には飛龍型と呼ばれている。艦首は飛龍型と共通の構造で、飛行甲板前端部下の錨甲板に機銃台を追加し、25mm３連装機銃３基を搭載、錨甲板上に機銃用射撃指揮装置を装備した。飛行甲板は飛龍型と同じ寸法で、後方左舷に昇降式二一号電探アンテナと一三号電探装備起倒式無線マストを追加している。エレベーターは大きさ14m四方で、飛龍型にあった中央エレベーターは工数削減のため廃止し、前後のみとした。着艦制動装置は三式一〇型４基で、アレスティング・ワイヤは12本。滑走制止装置は三式一〇型３基で、前部エレベーター前方に起倒式遮風柵がある。飛行甲板右舷後方に航空機搭載用起倒式電動クレーンを装備する。格納庫は上下２段で、格納庫側壁には泡沫式消火装置（それまでは炭酸ガス式だった）の噴射口を3mごとに設けた。搭載機数は飛龍型より少ないが、機体が大型化したのが主因である。ガソリン漏れに備えて換気装置を強化し、格納庫前端部やエレベーター開口部から外気を導入できるようにした。艦橋構造物は飛龍型と逆側の右舷やや前方にあり、その直後に横向き煙突を持つ。艦橋構造は４層で、対空戦闘用の構造物を配置するために多くのスポンソンを設けてある。最上部の防空指揮所甲板は露天式で、前面には遮風装置が設置された。周囲には対空・水上見張り用の一二サンチ双眼鏡、八サンチ・一二サンチ高角双眼鏡が置かれており、前よりに操艦指揮所、その後方に直衛機電探見張指揮所がある。後部はレーダーアンテナの搭載スペースとなっており、円筒状の電探室、二一号電探（後期艦では竣工後に二二号電探に交換）のアンテナが搭載された。一段下が羅針艦橋甲板で、前半部は羅針艦橋、後半部に伝令所などが置かれ、最後端は露天式になっていて発着艦指揮所が設けられている。両側面のスポンソンには二式哨信儀（赤外線を利用したIFF）が装着された。その下が下部艦橋甲板で、内部に操舵室、作戦室兼海図室、艦橋配線室、兵員待機室、中波測定室があり、右舷のスポンソンに九四式高射装置や六〇サンチ信号燈などを装備する。前方の露天式スポンソンには25ミリ単装機銃と方位測定器用ループ・アンテナがあり、更に前の一段低いスポンソンには探照灯管制機兼上空見張方位盤と1.5メートル測距儀、後方のスポンソンには六〇サンチ信号燈、最後部には信号所が設置された。一番下の飛行甲板レベルには第一方位測定室、艦長・司令官休憩室などが設置され、右舷側のスポンソンに水面見張り所や機銃用射撃指揮装置などが搭載されており、後方には３連装25ミリ機銃１基がある。三脚式の信号マストは艦橋後部と一体化するような形で設置され、前方に一三号電探アンテナ、上部に電波探知器アンテナ、方位測定器枠型アンテナなどを装備した。艦橋の一段下は機銃甲板で、搭乗員室、搭乗員待機室などが置かれ、右舷スポンソンに25ミリ単装機銃２丁と一一〇サンチ探照灯１基があり、その後方に9mカッターが吊り下げられている。その下が最上甲板で、無線／通信関係の部屋があり、更に下の上甲板・中甲板は煙路が占める。機関部と煙突の配置は飛龍型とほぼ同じで、缶室と機械室への通風取入孔はミッドウェイ海戦の戦訓に基づいて両舷に設けた。機関部は天城と笠置が改鈴谷型重巡の伊吹と第301号艦用の流用、葛城と阿蘇が陽炎型駆逐艦の流用（２組を搭載）で、缶室は８室ある。舵は外側に傾斜した平衡舵２枚。艦尾飛行甲板下の短艇格納甲板を艦尾まで延長し、二五ミリ３連装機銃用銃座３基を設けた。生駒以降の９隻は新型機対応の改良型で、対空兵装を強化、軽質油庫に防御を施し、揚爆弾・魚雷装置を新型に変更、発電機容量を増大して交流電源にしてあり、公式には改飛龍型と呼ばれている。全長227.35m、最大幅22m、平均吃水7.76m、基準排水量17150トン。主機は艦本式オール・ギヤード・タービン４基、主缶はロ号艦本式重油専焼水管缶（蒸気圧力１平方センチあたり22kg、温度300℃。葛城と阿蘇は１平方センチあたり30kg・温度350℃）８基、出力152000馬力（葛城と阿蘇は104000馬力）、速力34ノット（葛城と阿蘇は32ノット）、重油搭載量3750トン、航続距離8000海里（18ノット）。兵装は四〇口径八九式十二糎七連装高角砲（飛行甲板両舷３基ずつ）、九六式二五ミリ三連装機銃13基（葛城と天城は21基）、九六式二五ミリ単装機銃24門（葛城と天城は25門）。射撃統制装置は九四式高射装置２基（左舷中央と艦橋右舷）。竣工後、艦首飛行甲板両舷に十二サンチ二八連装噴進砲（葛城は三〇連装）８基を追加した。搭載機は阿蘇までが零戦15機（常用12機＋補用３機）、九七式艦攻20機（常用18機＋補用２機）、九九式艦爆30機（常用27機＋補用３機）、生駒以降が烈風20機（常用18機、補用２機）、彩雲６機（常用６機）、流星27機（常用27機）で、彩雲は露天繋止される。航空兵装搭載量は800kg爆弾72発、250kg爆弾144発、60kg爆弾252発、九一式改六型魚雷36本。航空機燃料搭載量230トン。装甲厚は舷側NVNC甲鈑140-50mm（葛城と阿蘇はNVNC甲鈑100-50mm、生駒はニッケル不足のためCNC甲鈑55mm＋CNC甲鈑46mm＋高張力鋼25mm）、甲板25mm。乗員1100名（葛城・笠置・阿蘇は1500名、生駒は1595名）。戦局の悪化などで起工されたのは雲龍、天城、葛城、阿蘇、生駒、笠置の６隻だけで、竣工したのは雲龍、天城、葛城の３隻に留まり、他３隻は進水後に工事が中断された。参考：図解日本の空母、日本航空母艦史、月刊丸2,’12別冊付録

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