＜Ｚ＞：ズールー（Zulu）と発音する。グリニッジ標準時のこと。参考：月刊JWings3,’99
＜Ｚ＞：Zerstörer（ドイツ語で駆逐艦の意）の頭文字。参考：月刊世界の艦船5,’19
＜Ｚ－１＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年型、レーベレヒト・マース（Leberecht Maass）。1937年1月14日竣工。1939年9月1日、白作戦に参加。9月3日、ヘラ半島沖で15cm沿岸砲の射撃を受けて損傷した。1940年2月22日夜、イギリス東岸への機雷敷設任務を終了してイギリスのトロール漁船攻撃に向かう途中、北海を航行中にHe111の誤爆を受けて沈没した。参考：月刊世界の艦船10,’06、グラフィックアクション44、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－１＞：ポーランド海軍給油艦バウティク（Bałtyk）。満載排水量3098トン。補給用燃料搭載量1184トン。1991年就役。2018年6月25日から7月6日、ダイナミック・マングース2018に参加。参考：月刊世界の艦船10,’18
＜Ｚ－２＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年型、ゲオルク・ティーレ（Georg Thiele）。1937年2月27日竣工。1940年4月9日、ノルウェー攻略ヴェーゼル演習作戦で僚艦と協力して海防戦艦ノルゲを撃沈。4月10日、ナルヴィク海戦でイギリス駆逐艦H87ハーディを砲撃して座礁させ、H01ホットスパーを雷撃して魚雷１本を命中させた。4月13日、ナルヴィク海戦でイギリス駆逐艦F75エスキモーを雷撃して損傷させたが、砲撃を受けて沈没した。参考：月刊世界の艦船10,’06、11,’17、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－３＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年型、マックス・シュルツ（Max Schultz）。1937年4月8日竣工。1939年9月3日、ポーランド湾で駆逐艦や沿岸砲の射撃を受けて損傷した。1940年2月22日、イギリス東岸への機雷敷設任務を終了してイギリスのトロール漁船攻撃に向かう途中、北海を航行中にHe111の誤爆を受けて回避行動中に触雷して沈没し、乗員308名全員が戦死した。参考：写真集ドイツの巡洋艦、グラフィックアクション44、月刊世界の艦船10,’06
＜Ｚ－４＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年型、リヒャルト・バイツェン（Richard Beitzen）。1937年5月13日竣工。1940年12月30日、アドミラル・ヒッパーを護衛してフィヨルドから出撃。12月31日、イギリス重巡24シェフィールドと軽巡44ジャマイカの砲撃を受けて損傷した。1942年2月11日、ケルベロス作戦に参加。1944年、艦首をクリッパー型に変更した。1945年、第２次大戦終結後にイギリスに引き渡され、1947年（1949年？）に解体された。参考：月刊世界の艦船10,’06、5,’18、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－５＞：中国空軍汎用ヘリコプター直５。Mi-4をライセンス生産したもので、1956年10月にソ連と合意し、1958年12月14日に中国国産機が初飛行して旋風25と命名された。しかし大躍進政策に基づく政府からの無茶な指示で生産現場が大混乱に陥り、1958-60年生産分が全て不良品になってしまい量産化が遅れ、北ベトナムのホーチミンに贈ろうとした１機はフェリー飛行でベトナムに辿り着く前に故障している。1963年9月21日に漸く制式化されて量産が始まり、1964年の全国航空機統一附番規則制定を受けて直５に改称され、1979年までに民間用含め545機（うち輸出87機）が生産された。全長20.015m、胴体長16.79m、メインローター（３翅）直径21m、胴体幅2m、空虚重量5121kg、総重量7250kg、最大離陸重量7600kg。エンジンは活塞７型空冷星形14気筒レシプロ（1770馬力・1250kW）単発、巡航速度160-180km、最大速度210km、実用上昇限度6000m、燃料搭載量1111kg、航続距離520km。ホバリング高度限界2000m（地面効果あり）。ペイロード1000kg、スリング重量1350kg。機体側面に小型爆弾１発ずつを積めるタイプもある。参考：月刊航空ファン4,’17、1,’17
＜Ｚ－５＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年型、パール・ヤコビ（Paul Jacobi）。1937年6月29日竣工。1942年2月11日、ケルベロス作戦に参加。1944年、艦首をクリッパー型にし、前部マストを三脚式に換装した。第２次大戦終結後はイギリスに引き渡され、その後フランス海軍が引き取り、ドウゼ（Desaix。デュセイ？）に改称された。1949年に除籍され、1951年に解体された。参考：月刊世界の艦船10,’06、5,’18、グラフィックアクション44
＜Ｚ６＞：イギリス海軍ブレイド級水雷艇、艦番号不明。1915年進水。参考：第２次大戦のイギリス軍艦
＜Ｚ－６＞：中国空軍汎用ヘリコプター直６。ターボシャフト搭載ヘリとして1966年から開発され、Z-5をベースとすることで開発期間短縮を図っている。全長20.962m、メインローター直径21m、全高5.593m、最大離陸重量7.6トン。エンジンは渦軸５（WZ-5、792型ともいう）ターボシャフト（1618kW）、最大速度192km、航続距離651km。ペイロード1.2トン。搭乗歩兵18名。1969年12月15日に初飛行したが、1972年8月7日に２号機がトランスミッションのシャフト折損で墜落し６名が死亡、同じ日に３号機もオイルパイプが切れて不時着した際に電柱に激突して10名が負傷した。1977年に制式化され、15機が生産されたものの、部隊配備は見送られている。参考：月刊航空ファン4,’17
＜Ｚ－６＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年型、テオドール・リーデル（Theodor Riedel）。1937年7月2日竣工。第２次大戦終結後はイギリスに引き渡され、その後フランス海軍に渡り、クレベ（Kleber。クレーベル？）に改称された。1956年に除籍され、1958年に解体された。参考：月刊世界の艦船10,’06、写真集ドイツの巡洋艦、グラフィックアクション44
＜Ｚ－７＞：中国空軍試作重輸送ヘリコプター直７。１個小隊を運べるヘリとして1970年代初めから開発された。メインローターは６翅。長時間飛行時のパイロットの負担を軽減するため、DG-25F電動操縦装置を搭載している。最大離陸重量14.4トン。エンジンは792型ターボシャフト双発、最大速度240km、実用上昇限度6000m、航続距離350km。ペイロード3.5トン。駆動系に問題が多発し、振動も酷く、1978年8月の静強度試験で機体が壊れ、開発中止になった。参考：月刊航空ファン4,’17
＜Ｚ－７＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年型、ヘルマン・ショーマン（Hermann Schoemann。1915年5月1日のノルトヒンター・バンクの戦いで戦死した水雷艇A2艇長ヘルマン・ショーマン大尉）。1935年9月7日起工、1936年7月16日進水、1937年9月15日（9日？）竣工。1940年6月4日、ノルウェー戦に参加するためキールを出撃。6月7日、アドミラル・ヒッパーの砲撃で炎上したタンカーを雷撃して撃沈した。6月8日、ノルウェー沖海戦に参加。1942年2月11日、ケルベロス作戦に参加。4月30日夜、潜水艦U-456の攻撃で損傷したイギリス重巡16エジンバラ（QP11船団を護衛中）を攻撃するため、Z24及びZ25と共に出撃。途中で輸送船を見つけ、雷撃で貨物船１隻を沈めた。5月1日午後、QP11船団と触接したため攻撃を仕掛けたが、戦果は無かった。5月2日浅、北海でイギリス重巡24シェフィールドや重巡16エジンバラと交戦し、エジンバラの砲弾２発が命中して大破、８名が戦死し、自沈処分された。参考：月刊世界の艦船10,’06、5,’18、2,'22、写真集ドイツの巡洋艦、JShips
VOL.70
＜Ｚ－８シリーズ＞：中国軍のヘリコプター、別名Zhi-8、直昇（Zhishengji）８、直８、超黄蜂（スズメバチの意）。中国海軍が1973年に14機輸入したフランスのアエロスパシアル社製SA321Jaシュペル・フルロンがベースで、1975年から602研究所と江西省昌河航空機製造工場でコピー（ライセンス生産？）に向けた設計に入り、1985年12月11日に原型初号機が初飛行した。海軍機は離着水用フロートを装備し、陸軍機は降着装置が固定式になっている。参考：月刊航空ファン4,’17、2,’15、世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究5,’14、12,’09、中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版、週刊エアクラフトNo.41、世界軍用機年鑑1990-91、月刊PANZER6,’14
＜Ｚ－８＞：基本の海軍型。機体が大きく071型揚陸艦や南倉型補給艦など大型艦にしか搭載できず、陸上基地に配備されて原潜護衛任務に就いているものも多い。アビオニクスはHZX-7姿勢制御装置とKJ-8自動操縦装置で、後に661型気象レーダーを搭載した。無線機は651式無線機、JDT-1短波無線機、XS-6誘導信号受信器、WL-7ラジオコンパス、264（甲）無線受信器。全長23.035m、胴体長20.27m、メインローター直径18.9m、全高6.66m、空虚重量6.98トン、軽荷重量7.095トン、最大離陸重量10.592トン（標準燃料）／13トン（増槽あり）。エンジンはWZ-6ターボシャフト（最大連続出力1290馬力、中等応急出力1410馬力、離昇出力1535馬力、最大応急出力1570馬力）３発、巡航速度232km、最大速度134ノット（275km）、燃料搭載量３トン、航続距離440海里、航続時間４時間６分。ホバリング高度限界（地面効果あり）1600m。最大ペイロード３トン。1994年11月12日に制式化された。歩兵30名を輸送できるため、海軍陸戦隊も数機を配備している。参考：月刊航空ファン4,’17、2,’15、月刊軍事研究5,’14、12,’09、中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版、週刊エアクラフトNo.41、世界軍用機年鑑1990-91、月刊PANZER6,’14
＜Ｚ－８（掃海型）＞：掃海ヘリ型。時速46kmで掃海具を牽引し、陸上基地から92km以内での航空掃海を担当する。対水上捜索レーダーやディッピング・ソナーも積んでおり、対潜爆弾、航空魚雷、空対艦ミサイルの運用が可能で、250kg機雷８発を搭載して機雷敷設任務にも就く。参考：月刊航空ファン4,’17
＜Ｚ－８（対潜型）＞：海軍の対潜ヘリ型。ORB-32WAS対水上レーダー、HS-12低周波ディッピング・ソナー、A244S対潜魚雷を装備する。全長23.05m、メインローター直径18.9m、全高6.66m、空虚重量7.095-7.55トン、最大離陸重量９トン。エンジンは渦軸6A（1370軸馬力）３発、最大速度315km、実用上昇限度6000m、航続距離830km、航続時間２時間31分。Sa321Ja改造の初号機は1987年に初飛行した。完全国産化（コピー化？）を目指したが、国産化率86%に止まり、旧式化による部品切れなどからZ-9C＋Yu-2/Yu-7に後を譲って第一線任務からは退いたとみられる。参考：月刊航空ファン2,’15、4,’17
＜Ｚ－８（輸送型）＞：海軍陸戦隊の輸送ヘリ型。長さ7m、幅1.9m、高さ1.83mのキャビンを持ち、人員なら39名、完全武装兵なら27名、負傷者なら15名（＋看護兵）、BJ212ジープなら１両を搭載できる。スリング能力0.275トン。参考：月刊航空ファン2,’15
＜Ｚ－８Ａ＞：陸軍・空軍向け輸送ヘリ、別名Zhi-8A、直8A。1995年12月22日に初飛行し、1999年に制式化され、黒竜江省の哈爾浜飛行機工業が生産して2002年から配備された。メインローターの素材を変更し、エンジンを強化している。256型レーダー高度計と661型気象レーダーを追加した。離陸重量９トン。エンジンは渦軸６（WZ-6。マキラ2A？）、実用上昇限度6700m。参考：月刊航空ファン4,’17、世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－８Ｆ＞：Z-8の改良型、別名Zhi-8Fまたは直8F。ペイロード６トン、高度6000m、ホバリング高度限界2800m（地面効果内）、航続距離600kmを目指し、2002年8月から開発され、2004年8月28日に初飛行した。エンジンをプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6B-67Aに換装し、電子燃料制御システムを搭載した。砂漠での行動を考慮し、エアインテイクに砂塵避けが付いている。全長23.04m、胴体長20.27m、メインローター直径18.9m、全高6.66m、空虚重量7.55トン、最大離陸重量13トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6B-67A（1148kW、離昇出力1942軸馬力、飛行時最大出力1676軸馬力）３発、巡航速度240km、最大速度261km、巡航高度4250m、ホバリング高度限界3050m（地面効果内）、航続距離1400km（増槽あり）。最大機内搭載量４トン、最大スリング容量５トン。乗員２名＋空中機動歩兵27名。救難信号発信源に自動的に誘導する航法装置、探照灯、暗視装置、捜索レーダーなどを搭載して陸海空軍で捜索救難ヘリとして使用されており、2008年5月12日の四川大地震では12機が投入されている。参考：月刊航空ファン4,’17、2,’15、世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－８Ｊ＞：中国海軍試作艦載ヘリ、別名Zhi-8Jまたは直8J。2002年12月から開発された。Z-8のローターとテイルブームに折り畳み機構を設けている。2004年12月25日に初飛行し、2005年11月に開発を完了、量産型としてZ-8JAとZ-8JHが制式化された。参考：月刊航空ファン4,’17
＜Ｚ－８ＪＡ＞：中国海軍の艦載ヘリ、別名Zhi-8JAまたは直8JA。Z-8Jの量産型である。参考：月刊航空ファン4,’17
＜Ｚ－８ＫＡ＞：中国空軍の輸送ヘリ、別名Zhi-8KAまたは直8KA、Zhi-8KA。2004年に登場した。Z-8Kがベースで、エンジンをプラット＆ホイットニー・カナダ社製のものに換装している。兵員なら25-30名、貨物コンテナなら3-4個を搭載できる。スリング容量４トン。参考：月刊航空ファン4,’17、月刊軍事研究12,’09
＜Ｚ－８ＫＨ＞：中国空軍香港分遣隊輸送ヘリ、別名Zhi-8KHまたは直8KH。洋上捜索能力を強化している。2010年に就役した。参考：月刊航空ファン4,’17
＜Ｚ－８ファミリー＞
＜ＡＣ３１３＞：Z-8Fベースの民間型、別名Z-8F-100またはZhi-8F-100または直8F-100。形式名はAvic製heliCopter３発型13トン級からきており、2010年3月13日に原型初号機が初飛行、2012年1月に中国で形式証明を取得した。ローターは複合材製に変更し、機体にも複合材を取り入れ、エンジンデジタル電子制御装置や統合飛行情報システムを搭載している。捜索救難ヘリやドクターヘリとしての使用も可能。全長23.05m、メインローター直径18.9m、全高6.74m、空虚重量7.56トン、最大離陸重量13トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6B-67Aターボシャフト（1942軸馬力）３発、最大巡航速度256km、巡航高度6000m、ホバリング高度限界2800m（地面効果内）、航続距離1400km（増槽あり）、航続時間7.8時間（増槽あり）。機内最大搭載量４トン、最大スリング容量５トン。参考：月刊航空ファン4,’17、世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－８ＪＨ＞：中国海軍の医療救援ヘリ、別名Zhi-8JHまたは直8JH。Z-8JAがベースである。参考：月刊航空ファン4,’17
＜Ｚ－８Ｋ（中国空軍）＞：中国空軍の戦闘捜索救難ヘリ、別名Zhi-8Kまたは直8K。ホイストを装備する。2001年から生産され、2005年から配備された。参考：月刊航空ファン4,’17、世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－８Ｋ（中国陸軍）＞：中国陸軍の救難ヘリ、別名Zhi-8Kまたは直8K。2004年に登場した。Z-8Aがベースで、エンジンを渦軸6A/WZ-6A（プラット＆ホイットニー・カナダ社製のもの？）に変更して出力を70馬力増しにし、チベットでも運用できるようにした。ウインチ、赤外線捜索装置、探照灯、遭難信号ロケーターなどを追加している。参考：月刊航空ファン4,’17、月刊軍事研究12,’09
＜Ｚ－８ＫＡ（通信型）＞：Z-8KAの空挺部隊用超短波無線通信中継ヘリ型で、空中宣伝放送能力も持つ。医療任務にも就けるよう、ホイスト、担架、医務要員用テーブル、救命ボートなども搭載している。参考：月刊航空ファン4,’17
＜Ｚ－８Ｓ＞：中国海軍の捜索救難ヘリ、別名Zhi-8Sまたは直8S。2001年4月の海南島沖におけるEP-3Eと殲撃８型との衝突事故を受けて開発された。FLIRやホイストなどを装備し、救難能力を有する。2004年に初飛行し、8月3日から配備された。参考：月刊航空ファン4,’17、世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－８ＷＪＳ＞：森林火災消防ヘリ、別名Zhi-8WJSまたは直8WJS。Z-8ベースで、フロートは無く、消火基本型と消火指揮型の２種に細分される。2009年10月9日に発注され、黒竜江省大慶の武装警察ヘリ分隊に基本型６機と指揮型２機が配備された。参考：月刊航空ファン4,’17
＜Ｚ－８＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年型、ブルーノ・ハイネマン（Bruno Heinemann）。1938年1月8日竣工。1942年1月14日、イギリス海峡で触雷して沈没した。参考：月刊世界の艦船10,’06、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－９シリーズ＞：中国軍の汎用ヘリコプター。1970年代後半に外国ヘリをライセンス生産して技術導入を図ることになり、アエロスパシアル社製SA365ヘリとベル212/412ヘリで比較審査を行った結果、前者を採用したものである。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン4,’17
＜Ｚ－９＞：別名Zhi-9または直９または直昇（Zhishengji）９、アエロスパシアル社名称SA365NC、NATOコードはハイツン（Hai
tun、海豚）。SA365N1のライセンス生産型である。エンジンはチュルボメカ製アリエル1Cターボシャフト（470kW）双発。1980年7月2日にフランスとライセンス生産で合意し、1982年に初号機（ノックダウン生産）が完成、28機が配備された。参考：月刊航空ファン4,’17
＜Ｚ－９Ａ＞：別名Zhi-9Aまたは直9Aまたは直昇9A。Z-9に続いてノックダウン生産したSA365N2で、エンジンをアリエル1C1に強化し、アメリカ沿岸警備隊向けHH-65Aの技術を取り入れて金属製13翅大型フェネストロンを装備した。海軍向けのものはフランス製ディッピング・ソナーなどを積む。胴体長11.63m、メインローター直径11.94m、全幅3.21m（メインローター折り畳み時）、全高3.98m、自重2.05トン、最大離陸重量4.1トン。エンジンはアリエル1C1ターボシャフト（294kW）またはWZ-8ターボシャフト（724軸馬力）双発、最大巡航速度154ノット、実用上昇限度6000m、ホバリング高度限界2600m（地面効果）内／1600m（外）、航続距離410海里。海軍向けのものは短魚雷４本や天燕90対空ミサイル４連装ランチャー２基などを搭載可能。ペイロード２トン。乗員２名＋搭乗人員12名。1982年2月6日にフランス製の初号機が中国に引き渡され、ノックダウン生産機は22機が完成した。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊航空ファン4,’17、5,’17、中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究5,’07、12,’09
＜Ｚ－９－１００＞：Z-9A-100かも。Z-9Aのライセンス生産型で、1988年から国産化に着手し、1992年1月16日に初飛行した。機体フレームの72.2%とエンジンの91.1%を国産化し、ついでにフェネストロンを複合材製11翅にするなどの細部改良を施している。軍にZ-9Cとして配備され、民間型もH410として生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－９Ｂ＞：中国空軍汎用ヘリコプター、別名は直9Bまたは直昇9B。1988-90年にライセンス生産された。参考：月刊航空ファン4,’17、月刊軍事研究5,’07
＜Ｚ－９Ｃ＞：中国軍汎用ヘリコプター、別名は直9Cまたは直昇9C。Z-9-100の軍用型で、1994年から量産し、陸軍航空隊、空軍香港分遣隊、海軍（艦載ヘリ型）に配備した。参考：月刊航空ファン4,’17、月刊世界の艦船7,’15、月刊軍事研究5,’07、3,’15
＜Ｚ－９Ｃ（艦載ヘリ型）＞：中国海軍の艦載対潜ヘリ。直9Aがベースで、エンジンを渦軸8Fに換装し、KLC-1捜索レーダー（Ｘバンド）、605型ディッピング・ソナー（AN/AQS-13のコピー）、ベアトラップを装備する。ET52またはYu-7短魚雷２本を搭載可能だが、ペイロードの問題で、短魚雷とディッピング・ソナーを同時に積めないらしい。YJ-83の中間誘導も行える。1994年12月26日に制式化され、2004年6月から運用された。ソマリア海賊対処の際には電子光学センサーターレット、12.7mm機銃、ロケット弾を装備している。参考：月刊航空ファン5,’17、4,’17、月刊世界の艦船7,’15、2,’20
＜Ｚ－９Ｄ＞：中国軍汎用ヘリコプター、別名は直9Dまたは直昇9D。天龍10空対艦ミサイルを運用可能。参考：月刊世界の艦船7,’15、2,’20
＜Ｚ－９Ｄ（艦載型）＞：中国海軍の艦載ヘリ。Z-9Cの改良型で、航法装置やアビオニクスを強化した。鷹撃８型・鷹撃９型・鷹撃10型・飛龍10（FL-10）空対艦ミサイルを搭載可能。参考：月刊航空ファン5,’17、月刊世界の艦船3,’23
＜Ｚ－９Ｄ（捜索救難型）＞：中国海軍捜索救難ヘリ。機首右にFLIRターレット、キャビン右上部にレスキュー・ホイストを装備する。機首下面にサーチライトを装着可能。参考：月刊世界の艦船3,’23
＜Ｚ－９ファミリー＞
＜Ｚ－９（観測ヘリ）＞：中国軍の観測ヘリ。直9AにTV偵察システムと通信機を追加しており、縦深30kmの範囲の偵察、目標探知識別、位置評定、着弾観測を行う。1991年6月に制式化された。参考：月刊航空ファン4,’17
＜Ｚ－９（通信型）＞：中国軍の通信ヘリ。直9Aベースで、行進中の地上部隊に対する通信支援を行う。1987年から研究され、1989年5月に制式化された。TKR-123高周波無線機、150型短波一方向無線機、WL-9ラジオコンパス、BG0.6電波高度計、GPST610応答機などを搭載しており、エンジン前方にブレードアンテナを追加している。通信電波がアビオニクスに影響しないような工夫も施した。参考：月刊航空ファン4,’17
＜Ｚ－９ＢＺＫ－１０１＞：中国軍のレーダー偵察ヘリ、別名は直9BZK-101。直9Aの機首に対地／対水上レーダーを搭載し、キャビンにレーダーコンソールを追加した。2005年3月に制式化されている。参考：月刊航空ファン4,’17
＜Ｚ－９Ｆ＞：人民武装警察向け、別名は直9F。直9Aがベースで、操縦席を補強し、12.7mm機銃と照準器を追加、RDR-1400気象レーダー、SX-5捜索灯、KBJ-3拡声放送装置、ホイストを装備している。哈爾浜飛行機工業が生産して2001年7月31日に初飛行し、9月25日に最初の４機が人民武装警察新疆総隊に引き渡された。参考：月刊航空ファン5,’17
＜Ｚ－９Ｇ＞：中国陸軍の武装ヘリ、別名は直9G。直９ベースで、ドアガンと兵装ラックを追加し、レッドアロー８対戦車ミサイル４発、57mmロケットランチャー、90mmロケットランチャー、23mm機関砲などを搭載できるようにしており、装甲も強化した。1998年8月4日に初飛行し、同年から陸軍部隊に配備されている。参考：月刊航空ファン5,’17
＜Ｚ－９Ｗ＞：中国陸軍の武装ヘリ、別名は直9W、直昇９武、直９武、武直９、WZ-9。直9Aに兵装搭載用スタブウイングを取り付けて武装ヘリに改造したもので、12.7mm機銃、23mm機関砲、ロケットポッド、レッドアロー８対戦車ミサイル、天燕90対空ミサイルなどを装備する。1996年から配備された。参考：月刊航空ファン5,’17、月刊軍事研究5,’07
＜Ｚ－９ＷＡ＞：中国陸空軍の武装ヘリ、別名は直9WAまたは武直9G。機首下面に昼夜間捜索距離6000mのセンサーターレットを装備して夜間攻撃能力を持たせたもので、HMDやNVGも追加している。スタブウイングがガルウイング状になっていて、天燕90対空ミサイル８発、レッドアロー8E対戦車ミサイル８発、23mm連装機関砲（240発）２基、12.7mm機銃（1000発）２丁、57mm/90mmロケットランチャー、TV誘導爆弾、レーザー誘導爆弾、赤外線誘導爆弾などの搭載が可能。2001年11月30日から開発され、2005年に配備された。参考：月刊航空ファン5,’17、月刊軍事研究5,’07、12,’09
＜Ｚ－９ＷＥ＞：中国軍のCSARヘリ、別名は直9WEまたは武直9E。民間型H425ヘリの技術をフィードバックしている。増槽の装備が可能。参考：月刊航空ファン5,’17、月刊軍事研究12,’09
＜Ｚ－９ＷＺ＞：中国陸軍の武装偵察ヘリ、別名は直9WZまたは武直9Z。直9WAがベースで、機首下部に３つの窓を持つセンサーターレットがあり、昼間用カメラ、夜間用LLLTVまたはFLIR、レーザー測距照準装置を収容しているらしい。エンジンを強化し、機首、尾部垂直安定板、胴体下部にレーダー警戒装置を装着した。スタブウイングにHJ-8A対戦車ミサイル８発または天燕90対空ミサイル８発を装備可能。2004年12月29日に初飛行し、2006年に制式化され、2012年に初公開された。参考：月刊軍事研究1,’13、12,’09、月刊航空ファン5,’17
＜Ｚ－９ＺＨ＞：中国軍の指揮ヘリコプター。デジタルネットワーク対応で、機首を延長してFLIRを装備し、キャビン内に通信機器を搭載しており、指揮統制能力だけでなくZ-9WA並みの観測能力も持つ。2010年から使用中。参考：月刊軍事研究10,’11
＜Ｚ－９海外シリーズ＞
＜Ｚ－９（マリ空軍）＞：マリ空軍ヘリ。２機を導入した。うち１機は後に非可動状態となり、もう１機も2019年1月19日にハードランディングで大破、修復不能となったため、可動機がゼロになった模様。参考：月刊航空ファン4,’19
＜Ｚ－９ＥＡ＞：輸出型、別名は直9EA。直９のエンジンをアリエル2Cに換装し、航法通信装置を改良した。2000年にマリ空軍に２機を輸出、モーリタニアが２機を発注し、2007年にラオスに２機を輸出した。参考：月刊航空ファン5,’17
＜Ｚ－９海外ファミリー＞
＜Ｚ－９ＥＣ＞：パキスタン海軍艦載対潜ヘリ、別名は直9EC。パルス圧縮式対水上捜索レーダー、低周波ディッピング・ソナー、レーダー警報、ドップラー航法装置を追加している。F-22Pフリゲート搭載用として６機を輸出した。参考：月刊航空ファン4,’17、月刊世界の艦船3,’23
＜Ｚ－９ＥＷ＞：直9W攻撃ヘリの輸出型。参考：月刊軍事研究12,’09
＜Ｚ－９＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年Ａ型、ヴォルフガンク・ツェンカー（Wolfgang Zenker）。1938年7月2日竣工。1940年4月9日、ノルウェー攻略ヴェーゼル演習作戦に参加。4月13日、ナルヴィク海戦でイギリス海軍駆逐艦の砲撃を受けて損傷し、自沈した。参考：月刊世界の艦船10,’06、11,’17、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－１０シリーズ＞：中国軍の攻撃ヘリコプター。1992年から哈爾浜飛行機工業と中国ヘリコプター設計研究所が雷火というコードネームで軍民共用の汎用ヘリとして開発し、2000年に哈爾浜飛行機工業から昌河飛行機工業へと計画が引き継がれた。技術不足の部分は中国商用中型ヘリ（CMH）計画の名称で西側から導入して補っており、1997年5月にユーロコプター社とローターシステム、1999年3月にアグスタ・ウェストランド社とトランスミッション及び振動対策の開発協力契約を締結すると共に、輸出を考慮して西側の情報処理システムやソフトウェアとの互換性を持たせている。その後軍用攻撃ヘリ開発計画に変更され、2002年頃に武直10・WZ-10の名称が付けられ、2003年4月29日に原型初号機が初飛行し、後に直10・Z-10へと改称された。2010年に就役して配備が始まり、2017年現在で180機以上が配備されている。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン5,’17、月刊軍事研究10,’17
＜Ｚ－１０＞：中国陸軍の攻撃ヘリコプター、別名は直10、武直10、WZ-10、霹靂火（水滸伝の泰明のニックネーム）。ティーガー攻撃ヘリに似たシングルローター・ヘリコプターで、メインローターはアグスタ社と共同製作の５翅。胴体断面はRAH-66のような菱形断面だが、センサー、スタブウイング、主脚、テイルローターなどはステルス性を考慮していない。コクピットは軽度の段差が付いたタンデム複座で、前席にパイロット、後席にガンナーが位置し、風防やキャノピーは防弾ガラスの平面構成である。計器板はグラス・コクピット化された。キャノピー右側面にエアデータセンサーが付く。機首にAH-64類似のセンサー（上にパイロット用暗視装置、下にガンナー用TV/FLIR／レーザー測距照準器）、機首下面に23mm単装機関砲PX-10砲塔（30mm機関砲に換装可）を持つ。胴体左右下部はAH-64のようなスポンソンとなっており、スポンソン中央上縁から直線テーパーのスタブウイングが付き出ていて、片側２カ所ずつのパイロンが装着される。エンジン排気口は原型機では横向きだったが、量産機では上向きにしてメインローターのダウンウォッシュにより冷却拡散するようにした。降着装置は尾輪式で、主脚は固定式、尾脚は半引き込み式。テイルブーム後端に水平安定板と垂直安定板があり、テイルローターは４翅（交叉角は90度でなくＸ字状）で、垂直安定板上端右に付く。主脚及びコクピット上部にはワイヤーカッターが装備されている。機体前後にミサイル警戒アンテナ及びレーザー照射警戒アンテナを持ち、コクピット前方にはIFFアンテナがある。スタブウイング両端にチャフ・フレアディスペンサーを装備する。GPS/GLONASS航法装置を持つ。全長14.1m、メインローター直径12m（13m？）、スタブウイング幅4.32m、全高3.84m、自重5.543トン、最大離陸重量７トン（８トン？）。エンジンはプラット＆ホイットニー社製PT6C-67Cターボシャフト（1700軸馬力。試作型）またはSAEC製WZ9ターボシャフト（1350馬力。量産型）双発、巡航速度230km、最大速度275km（300km？）、巡航高度（実用上昇限度？）6400m、上昇率毎分660m、ホバリング高度限界2000m（地面効果外）、航続距離583km／1120km（フェリー）、航続時間3.75時間。固定武装は23mm機関砲１門。機外兵装搭載量1.5トンで、AKD-10/HJ-10対戦車ミサイル４連装ランチャー最大４基、TY-90空対空ミサイル４連装ランチャー最大４基、ロケット弾ポッドなどをスタブウイングに搭載可能。乗員２名（タンデム複座）。2012年11月11-18日に開催されたエアショー・チャイナで初公開された。パキスタンに売り込みを図ったが、トルコのT129に負けて採用されなかった。2014年7月16日、北京市朝陽区にある中国航空工業集団AVICのエントランスにモックアップ（スタブウイングの内側ハードポイントに19連装ロケットランチャー、外側ハードポイントに対戦車ミサイル４連装ランチャー付き）が据え付けられた。参考：月刊航空ファン5,’17、月刊JWings2,’13、10,’14、月刊軍事研究5,’16、7,’08、8,’05、12,’15、10,’17、世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－１０Ｋ＞：中国空軍の攻撃ヘリコプター。空軍空挺第15軍に配備されている機体がエアショー・チャイナ2016で展示された。参考：月刊航空ファン5,’17、世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－１０ＭＥ＞：輸出型。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－１０＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年Ａ型、ハンス・ロディ（Hans Lody）。1938年9月13日竣工。1939年12月6日、イギリス東岸に磁気機雷を敷設。12月7日、ウォルムスハーフェンに帰還。1940年6月7日、ノルウェー作戦支援のため出撃。6月8日、ノルウェー沖海戦に参加。アドミラル・ヒッパーと共に兵員輸送船オラマを撃沈した。第２次大戦終結後はイギリスに引き渡され、試験艦R-38となり、1949年に解体された。参考：月刊世界の艦船10,’06、写真集ドイツの巡洋艦、JShips
VOL.70
＜Ｚ－１１シリーズ＞：中国陸軍の練習・偵察・連絡用軽ヘリコプター、直11。1989年頃から独自開発したとしているが、実際には1996年に中国に８機販売されたフランスのAS-350エキュルイユを中国直升機設計研究所でコピー（ライセンス生産権は得ていない）し、昌河飛行機工業で量産したものらしい。原型初号機は1996年12月22日に初飛行し、1997年から量産、2000年10月に制式化され、2001年4月に中国の形式証明を取得した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン5,’17、月刊軍事研究5,’07、月刊JWings4,’17
＜Ｚ－１１＞：基本型。胴体、スキッド式降着装置、メインローター、テイルローターは複合材製で、燃料タンクには耐火・耐衝撃設計の弾性プラスチックを使用している。メインローターは３翅。コクピットは並列複座で、キャビンに座席が４席あり、その後ろが荷物室になっている。テイルローターはテイルブーム後端右に付く。テイルブーム中央やや後ろ寄り両側に水平安定板、尾部上下に垂直安定板がある。全長13.012m、胴体長11.24m、メインローター直径10.69m（10.89m？）、全高3.14m、空虚重量1.253トン、通常離陸重量２トン、最大離陸重量2.25トン。エンジンは渦軸8D（WZ-8D）ターボシャフト（巡航出力350kW、最大連続出力450kW、最大出力510kW）単発、巡航速度220-240km、最大速度278km、巡航高度5240m、上昇率毎分540m、ホバリング高度限界3700m（地面効果内）／2930m（外）、航続距離600km、航続時間3.9時間。最大機内搭載量0.95トン。乗員２名。客席数４。エンジンをハネウェル社製LTS101-700D-2に換装する計画もある。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン5,’17
＜Ｚ－１１ＭＢ１＞：高地型、別名は直11MB1。2003年8月8日に初飛行した。エンジンをチュルボメカ製アリエル2B1Aに換装している。参考：月刊航空ファン5,’17
＜Ｚ－１１Ｊ＞：警察・公安向け、別名は直11J。Z-11MB1の改良型で、2005年10月15日に初飛行した。中国西部の高地帯における国境警備、公安活動、人命救助などが主任務で、バックミラー、拡声器、捜索灯、ホイスト、赤外線望遠鏡、スリング装置、担架、機銃を装備する。参考：月刊航空ファン5,’17
＜Ｚ－１１Ｎ＞：農業用。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜ＣＺ－１１＞：民間向け。エンジンをアリエル2B1Aに換装できる。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－１１ファミリー＞
＜ＣＺ－１１ＷＢ＞：軽武装型。Z-11MB1がベースである。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－１１ＷＡ＞：武装ヘリ型。Z-11ベースで、武装ヘリの訓練にも使用される。機首上部にLLLTVとFLIR、胴体両側にスタブウイングを追加しており、レッドアロー8C対戦車ミサイル2-4発、57mmロケット弾18連装ポッド２基、23mm/30mm単装機関砲ポッドを搭載可能。エンジンは渦軸8D（WZ-8D）ターボシャフト（巡航出力350kW、最大出力450kW）単発。2004年12月27日に初飛行した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン5,’17、月刊軍事研究5,’07
＜Ｚ－１１ＷＢ＞：武装ヘリ型、別名は直11WB。中国のAVICヘリコプターと602研究所が開発した。民間型AC-311を武装ヘリに改造したもので、電子光学センサーとスタブウイングを追加し、機関砲、ロケット弾、対戦車ミサイルを搭載する。ドアガンも装備可能。重量2.2トン。エンジンはチュルボメカ製アリエル2B1A。乗員２名（並列複座）。参考：月刊航空ファン5,’17、2,’17
＜Ｚ－１１＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年Ａ型、ベルント・フォン・アルニム（Bernd
von Arnim）。1938年12月6日竣工。1939年11月21日、シャルンホルスト、グナイゼナウ、ケルン、ライプチヒ、Z12エーリヒ・ギーゼ、Z20カール・ガルスターと共にヴィルヘルムスハーフェンを出港。1940年4月9日、ノルウェー攻略ヴェーゼル演習作戦に参加。ナルヴィクで海防戦艦ノルゲを雷撃して撃沈した。4月10日、ナルヴィク海戦でイギリス嚮導駆逐艦H87ハーディを砲撃して座礁させた。4月13日、ナルヴィク海戦でイギリス海軍駆逐艦の砲撃を受けて損傷、自沈した。参考：月刊世界の艦船10,’06、9,’17、11,’17、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－１２＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年Ａ型、エーリッヒ・ギーゼ（Erich Giese）。1939年3月4日竣工。11月21日、シャルンホルスト、グナイゼナウ、ケルン、ライプチヒ、Z11ベルント・フォン・アルニム、Z20カール・ガルスターと共にヴィルヘルムスハーフェンを出港。12月、機雷敷設任務の帰途にイギリス駆逐艦F72ジャージーと遭遇し、雷撃して大破させた。1940年4月9日、ノルウェー攻略ヴェーゼル演習作戦に参加。4月13日、ナルヴィク海戦でイギリス海軍と交戦し、戦没した。参考：月刊世界の艦船10,’06、9,’17、11,’17、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－１３＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年Ａ型、エーリッヒ・ケルナー（Erich
Koellner）。1939年9月28日竣工。1940年2月22日、誤爆で沈没したZ-1とZ-3の乗員を救助した。4月9日、ノルウェー攻略ヴェーゼル演習作戦に参加。4月13日、ナルヴィク海戦でイギリス海軍と交戦し、戦没した。参考：月刊世界の艦船10,’06、11,’17、写真集ドイツの巡洋艦、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－１４＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年Ａ型、フリードリッヒ・イーン（Friedrich Ihn）。1938年4月6日竣工。1942年2月11日、ケルベロス作戦に参加。3月6日、援ソ船団攻撃のためティルピッツなどと共にノルウェーのトロンハイムを出撃。ソ連の貨物船１隻を砲撃して撃沈した。1945年5月8日、ヘラ軍港から人員を西側に輸送。第２次大戦終結後はソ連に引き渡され、ゾルキー（Zolki）と改名された。1961年に解体された。参考：月刊世界の艦船10,’06、5,’18、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－１５＞：EC175シリーズ（ヘリ）を参照。
＜Ｚ－１５＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年Ａ型、エーリッヒ・シュタインブリンク（Erich Steinbrinck）。1938年5月31日竣工。1940年6月8日、ノルウェー沖海戦に参加。1944年、３番砲を撤去して対空兵装を撤去した。第２次大戦終結後はソ連に引き渡され、ピルキー（Pylki）と改名された。1961年に解体された。参考：月刊世界の艦船10,’06、写真集ドイツの巡洋艦、JShips
VOL.70
＜Ｚ－１６＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1934年Ａ型、フリードリッヒ・エッコルト（Friedrich Eckoldt）。1938年7月28日竣工。1940（1942年？）年12月30日、アドミラル・ヒッパーを護衛してZ-4と共にフィヨルドを出撃。12月31日、バレンツ海海戦でイギリス重巡洋艦24シェフィールドに衝撃されて（砲撃を受けて？）沈没した。参考：月刊世界の艦船10,’06、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－１７＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1936年型、ディーター・フォン・レーダー（Diether von Roeder）。1938年8月29日竣工。1940年4月9日、ヴェーゼル演習作戦に参加。4月10日、ナルヴィク海戦でイギリス駆逐艦の砲撃を受けて損傷した。4月13日、ナルヴィク海戦で沈没した。参考：月刊世界の艦船10,’06、11,'17、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－１８＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1936年型、ハンス・リューデマン（Hans Ludemann）。1938年10月8日竣工。1940年4月9日、ヴェーゼル演習作戦に参加。4月10日、ナルヴィク海戦でイギリス駆逐艦の砲撃を受けて損傷した。4月13日、ナルヴィク海戦でイギリス海軍と交戦し、自沈した。参考：月刊世界の艦船10,’06、11,’17、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－１８シリーズ＞：中国海軍大型ヘリコプター、別名は直18または直昇18。AC313ヘリの軍用型で、AVIC昌河飛行機工業が生産する。参考：月刊航空ファン1,’15、4,’17、月刊世界の艦船2,’20
＜Ｚ－１８＞：基本型、別名は白鷲。2014年1月に空母搭載ヘリと銘打って写真が公表された。胴体は水密艇体ではなく、通常型である。機首に気象レーダーとEO/IRセンサー・ターレットを持つ。空母用通信システムを搭載しているらしい。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊世界の艦船2,’20
＜Ｚ－１８Ａ＞：重輸送・武装ヘリ。胴体側面にブームが付いており、ロケット弾ポッドなどを装着できる。テイルブーム上面に衛星通信アンテナを装備する。歩兵37名を搭載でき、チベットなど高地にも投入可能。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－１８Ｆ＞：空母搭載用対潜・対艦ヘリ（陸上基地用対潜ヘリ？）。EO/IRセンサー・ターレットを機体右に移し、機首下面に円筒型の捜索レーダーを装備、機体下面にソノブイ・ランチャーを追加し、後部キャビンに４×８個のソノブイラックを搭載した。ディッピング・ソナーの縣吊が可能。兵装はYu-2短魚雷４本で、鷹撃９型空対艦ミサイルも運用できる。対潜要員３名を乗せられる。2014年から試作機２機でテスト中。参考：月刊航空ファン1,’15、世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究12,’14、月刊世界の艦船3,’18、2,’20
＜Ｚ－１８ファミリー＞
＜Ｚ－１８ＡＷＪＳ＞：人民武装警察向け。機首にレーダーとセンサー・ターレットを装備する。2015年から配備された。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－１８ＹＪ＞：中国海軍の艦載早期警戒管制（AEW&C）ヘリコプター、別名は黒蝙蝠。機体下面に突出部があり、ここに早期警戒用フェイズド・アレイ・レーダーを収容する。アンテナは直方体の筒状で、胴体後面ランプ中央に取り付けられており、空中で展開する。通信システム、識別システム、データリンクも搭載する。乗員６名（操縦士、副操縦士、空中指揮官、レーダー操作員兼航空機関士、管制官２名）。空母遼寧用に試験配備されている。参考：月刊航空ファン12,’18、4,’17、月刊世界の艦船6,’14
＜Ｚ－１９＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1936年型、ヘルマン・キュンネ（Hermann Künne）。1939年1月12日竣工。11月12-19日、テムズに機雷を３回敷設した。1940年4月9日、ノルウェー攻略ヴェーゼル演習作戦に参加。4月13日、ナルヴィク海戦でイギリス海軍と交戦の上、自沈した。参考：月刊世界の艦船10,’06、11,’17、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－１９シリーズ＞：中国陸軍の攻撃ヘリコプター、別名は直19、WZ-19、武直19、黒旋風（水滸伝の李逵のニックネーム）。Z-10攻撃ヘリの開発が難航したため、完成までの繋ぎ兼Z-10とのハイ・ロー・ミックス運用のロー側として、Z-9ヘリをベースに哈爾浜飛機製造公司が開発した。2017年現在、170機以上が配備されている。参考：月刊航空ファン5,’17、月刊軍事研究10,’17
＜Ｚ－１９＞：Z-9Wがベースで、コクピットをタンデム複座にして胴体幅を絞り込み、機首下面にセンサー・ターレットを装備している。機関系はZ-9Wと共通で、メインローターは４翅、テイルローターはフェネストロン。胴体中央両側にスタブウイングがあるが、機首に機関砲は無い。スタブウイングには片側２カ所のパイロンがあり、外側に対戦車ミサイル４連装ランチャー、内側にロケットランチャーを搭載した姿が確認されている。キャノピー左からエアデータセンサーが突き出す。降着装置は尾輪式固定脚。全長12m、メインローター直径11.93m、全高5.08m、空虚重量2.35トン、最大離陸重量4.25トン。エンジンはWZ-8Cターボシャフト（940馬力）双発、巡航速度280km、最大速度305km（280km？）、実用上昇限度6000m、航続距離700km（800km？）。武装は23mm機関砲ポッド、57mm/90mmロケット弾、レッドアロー8A/9/10対戦車ミサイル４連装ランチャー、天燕90空対空ミサイル。乗員２名。2010年7月（5月？8月？）に初飛行したが、9月18日に墜落したらしい。2012年から配備され、同年11月11-18日のエアショー・チャイナ2012で初公開された。参考：月刊航空ファン5,’17、世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究5,’16、12,’15、月刊JWings2,’13、5,’11
＜Ｚ－１９Ｅ＞：輸出型。2017年5月18日に初飛行した。最大離陸重量4.25トン。藍箭７空対地ミサイルを搭載可能。参考：月刊航空ファン5,’17、8,’17
＜Ｚ２０＞：オマーン海軍アル・シーブ級哨戒艇アル・シーブ（Al Seeb）。2015年3月竣工。2016年2月6日、インド海軍国際観艦式に参加。2019年9月1日、海自第33次ソマリア沖海賊対処水上部隊DD-151あさぎりと、オマーンのマスカット港及び周辺海域で親善訓練（通信、戦術運動）を実施。参考：月刊軍事研究5,’16、月刊世界の艦船7,’16、10,’17、11,’19
＜Ｚ２０＞：中国のハルビン航空機（中国航空工業第２集団公司）が開発した汎用ヘリコプター、別名は直20。2013年12月23日に初飛行した。インターネット上にアップロードされた画像を見ると、外見はメインローターを折り畳み式５翅にしただけ（テイルローターは４翅のまま）のUH-60で、天安門事件前に輸入したS-70C-2をコピーしたらしく、性能はUH-60より上と称している。オサマ・ビンラディン殺害ネプチューン・スピア作戦時に残された特殊作戦ヘリの残骸を入手しているといわれるが、画像を見る限りでは尾部垂直安定板やテイルローター周辺に特段の工夫をしたような形跡は無い。ミサイル警報とチャフ／フレアディスペンサーを装備する。エンジンは渦軸10／WZ-10ターボシャフト（出力1600kW）双発。中国海軍が艦載ヘリ及び海軍陸戦隊用強襲揚陸ヘリとして使用する予定。参考：月刊JWings4,’14、4,’17、月刊航空ファン5,’17、5,’18、7,’18、朝雲、世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－２０＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1936年型、カール・ガルスター（Karl Galster）。1939年3月21日竣工。11月21日、シャルンホルスト、グナイゼナウ、ケルン、ライプチヒ、Z11ベルント・フォン・アルニム、Z12エーリヒ・ギーゼと共にヴィルヘルムスハーフェンを出港。1940年6月8日、ノルウェー沖海戦に参加。1945年5月6日、ヘラ軍港に入港し、人員を西側に輸送した。第２次大戦終結後はソ連に引き渡され、兵装がソ連式に換えられ、プロチヌイ（Protschny）に改称された。1960年代に退役した。参考：月刊世界の艦船10,’06、9,’17、写真集ドイツの巡洋艦、JShips VOL.70
＜Ｚ－２１＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1936年型、ヴィルヘルム・ハイドカンプ（Wilhelm Heidkamp。ドッガー・バンク海戦で大火災を発生した巡洋戦艦ザイドリッツで重傷を負いながら注水弁を開いた後に戦死した二等兵曹）。1939年6月20日竣工。1940年4月9日、ノルウェー攻略ヴェーゼル演習作戦に第１任務群旗艦で参加。ノルウェー海防戦艦エイスヴォルに魚雷２本を命中させて撃沈した。4月10日、ナルヴィク海戦でイギリス駆逐艦H87ハーディの雷撃を受け沈没した。参考：月刊世界の艦船11,’17、10,’06、9,’17、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－２２＞：ドイツ海軍レーベレヒト・マース級駆逐艦1936年型、アントン・シュミット（Anton Schmitt）。1939年9月24日竣工。1940年4月9日、ノルウェー攻略ヴェーゼル演習作戦に参加。4月10日、ナルヴィク海戦で沈没した。参考：月刊世界の艦船10,’06、11,’17、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－２３＞：ドイツ海軍Z-23級駆逐艦。1940年9月15日竣工。1944年8月21日、ラ・パリス沖でイギリス空軍の爆撃を受けて沈没した。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－２３級＞：ドイツ海軍駆逐艦。レーベレヒト・マース級1936年型の武装強化型で、1936年Ａ型ともいう。Z-28は艦隊指揮艦として設計されたため、主砲砲門数が１門減った。全長127m、幅12m、平均吃水3.92m、基準排水量2603トン（Z-28は2596トン）。機関出力70000馬力、速力37.5ノット（Z-28は38.5ノット）。兵装は15cm連装砲１基（Z-28は無し）、15cm単装砲３門（Z-28は４門）、37mm機関砲４門、20mm機関砲６門、533mm魚雷発射管８門、機雷60個。Z-23、Z-24、Z-25、Z-26、Z-27、Z-28、Z-29、Z-30の８隻が1940-41年に就役した。後に前部の15cm単装砲を連装砲に換装している。参考：写真集ドイツの巡洋艦、グラフィックアクション29
＜Ｚ－２４＞：ドイツ海軍Z-23級駆逐艦。1940年10月26日竣工。1942年3月29日、Z-25と共にイギリス駆逐艦H08エクリプスを大破させた。4月30日夜、QP11船団攻撃のため、Z-7及びZ-25と共に出撃。5月1日、Z-25と共にイギリス重巡16エジンバラを雷撃して大破させ、H74フォレスターとH68フォアサイトを砲撃で損傷させた。1944年6月9日、イギリス駆逐艦と交戦して大破した。1944年8月25日、ル・ベルドン沖でイギリス空軍の爆撃を受けて沈没した。参考：写真集ドイツの巡洋艦、月刊世界の艦船2,’22
＜Ｚ－２５＞：ドイツ海軍Z-23級駆逐艦。1942年2月11日、ケルベロス作戦に参加。3月29日、Z-24と共にイギリス駆逐艦H08エクリプスを大破させた。4月30日夜、QP11船団攻撃のため、Z-7及びZ-24と共に出撃。5月1日、Z-24と共にイギリス重巡16エジンバラを雷撃して大破させ、H74フォレスターとH68フォアサイトを砲撃で損傷させた。1944年3月12日、フィンランド湾のソ連軍陣地に対し、Z-28、Z-29と共に艦砲射撃を行った。1945年5月8日、ヘラ軍港に入港して人員を西側に輸送した。第２次大戦終結後はフランスに引き渡され、オーシュとなった。参考：写真集ドイツの巡洋艦、グラフィックアクション44、月刊世界の艦船5,’18、2,’22
＜Ｚ－２６＞：ドイツ海軍Z-23級駆逐艦。1941年1月11日竣工。前部砲は最後まで単装砲のままだった。1942年3月29日、北氷洋でイギリス艦隊と交戦し、イギリス軽巡46トリニダードなどの砲撃を受けて沈没した。生存者96名はZ-24とZ-25に救出された。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－２７＞：ドイツ海軍Z-23級駆逐艦。1941年2月26日竣工。1942年11月17日、ソ連駆潜艇Bo78とタンカー1隻を撃沈した。1943年12月28日、ビスケー湾でイギリス軽巡21グラスゴーとI52エンタープライズの砲撃を受けて沈没した。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－２８＞：ドイツ海軍Z-23級駆逐艦。駆逐艦隊旗艦として建造されており、後部01甲板に司令部施設を持つ。前部砲は最後まで単装砲のままだった。1941年8月9日竣工。1944年3月12日、フィンランド湾のソ連軍陣地に対し、Z-25、Z-29と共に艦砲射撃を行った。1945年3月6日、ザスニッツ沖でイギリス空軍の爆撃を受けて沈没した。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－２９＞：ドイツ海軍Z-23級駆逐艦。1941年6月25日竣工。1942年2月11日、ケルベロス作戦に参加。12月26日、北岬沖海戦に参加。1944年3月12日、フィンランド湾のソ連軍陣地に対し、Z-28、Z-25と共に艦砲射撃を行った。第２次大戦終結後はアメリカに引き渡され、1946年12月16日にスカゲラック海峡で海没処分された。参考：写真集ドイツの巡洋艦、月刊世界の艦船5,’18、6,’18
＜Ｚ－３０＞：ドイツ海軍Z-23級駆逐艦。1941年11月15日竣工。1943年12月26日、北岬沖海戦に参加。第２次大戦終結後はイギリスに引き渡され、1948年に標的艦として処分された。参考：写真集ドイツの巡洋艦、グラフィックアクション44、月刊世界の艦船6,’18
＜Ｚ－３１＞：ドイツ海軍Z-31級駆逐艦。1942年4月11日竣工。1944年6月9日、イギリス駆逐艦と交戦して座礁した。1945年、前甲板の砲を10.2cm単装高角砲に換装した。1月28日、ベルゲン沖でイギリス海軍艦隊の攻撃を受けて損傷した。第２次大戦終結後はフランスに引き渡され、マルソーとなった。参考：写真集ドイツの巡洋艦、グラフィックアクション44
＜Ｚ－３１級＞：ドイツ海軍駆逐艦、別名1936年Ａ（臨戦）級。船型は船首楼型で、前部上構（艦橋）後方の前部煙突あたりまで船首楼がある。艦首はクリッパー型で、艦尾は後方に大きくオーバーハングしている。船体舷側には舷外電路が設置されており、艦尾にはパラベーン用ダビットを持つ。主砲は俯仰角マイナス19度からプラス47度で、高角射撃も可能であり、最大射程23.5km。連装砲の重量がかさみ、重心が上昇したため、高速航行に難があった。Z-38はFuMO21レーダーを艦橋上に装備した。Z-39はFuG240ベルリンレーダー（波長9cm）とPPIスコープを装備していたとされる。全長127m、幅12m、平均吃水3.92m、基準排水量2603トン。機関出力70000馬力、速力38.5ノット。兵装は48口径15cm連装砲C38型１基（前甲板。Z-31は装備せず）、48口径15cm単装砲C36型３基（後甲板。Z-31は前甲板に１基、後甲板に３基）、37mm連装高射機関砲２基、37mm単装機関砲（20mm単装機関砲？）２門、４連装20mm機関砲２基、533mm４連装魚雷発射管２基、機雷60個。Z-31、Z-32、Z-33、Z-34、Z-37、Z-38、Z-39の７隻が1942-43年に竣工した。参考：写真集ドイツの巡洋艦、月刊世界の艦船5,’19
＜Ｚ－３２＞：ドイツ海軍Z-31級駆逐艦。1942年9月15日竣工。1944年6月9日、オーバーロード作戦への反撃に向かっていたところ、ブルターニュ半島北方でカナダ海軍駆逐艦ハイダとヒューロンの砲撃を受けて沈没した（終戦まで残存した？）。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－３３＞：ドイツ海軍Z-31級駆逐艦。1943年2月6日竣工。12月26日、北岬沖海戦に参加。第２次大戦終結後はソ連に引き渡され、プロヴォルニイと改称されて就役し、1960年に除籍された。参考：写真集ドイツの巡洋艦、月刊世界の艦船6,’18
＜Ｚ－３４＞：ドイツ海軍Z-31級駆逐艦。1943年6月5日竣工。12月26日、北岬沖海戦に参加。第２次大戦終結後はアメリカに引き渡され、1946年3月26日にスカゲラック海峡で海没処分された。参考：写真集ドイツの巡洋艦、月刊世界の艦船6,’18
＜Ｚ－３５＞：ドイツ海軍Z-35級駆逐艦。1944年12月12日、フィンランド湾で味方の機雷に触雷して沈没した。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－３５級＞：ドイツ海軍駆逐艦。Z-31級がトップヘビーだったので、主砲を12.7cmにスケールダウンしたものである。全長127m、幅12m、平均吃水3.54m、基準排水量2527トン。機関出力70000馬力、速力38.1ノット。兵装は12.7cm単装砲５門、37mm機関砲４門（６門？）、20mm機関砲６門（13門？）、533mm４連装魚雷発射管２基、機雷76個。1943-44年にZ-35、Z-36、Z-43の３隻が就役し、Z-44とZ-45の２隻が未完成に終わった。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－３６＞：ドイツ海軍Z-35級駆逐艦２番艦。1943年竣工。1944年12月12日、フィンランド湾で味方の機雷に触雷して沈没した。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－３７＞：ドイツ海軍Z-31級駆逐艦。1942年竣工。1944年8月24日、ボルドーで自沈した。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－３８＞：ドイツ海軍Z-31級駆逐艦６番艦。1943年3月20日（1942年？）竣工。1943年12月26日、北岬沖海戦に参加。第２次大戦終結後は戦利艦としてイギリス海軍（オランダ海軍？）に引き渡され、ナンサッチ（Nonsuch）と改称されてテストに使用された。1949年11月に売却されて解体された。参考：月刊世界の艦船5,’19、6,’18、写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－３９＞：ドイツ海軍Z-31級駆逐艦。1943年竣工。1944年、２番砲を撤去して対空兵装を強化し、機関砲装備数は37mm連装機関砲７基、20mm４連装機関砲２基、20mm連装機関砲２基、20mm単装機関砲２門となった。第２次大戦終結後はアメリカに接収されてDD-933（DD-939？）となり、更にフランスに引き渡され、その後浮き桟橋になった。参考：写真集ドイツの巡洋艦、グラフィックアクション44
＜Ｚ－４３＞：ドイツ海軍Z-35級駆逐艦３番艦。1943年竣工。1945年5月3日、ゲルティング湾で触雷と爆撃により大破し、ゲルティンガー湾で自沈した。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ４５＞：MP40海外シリーズ（短機関銃）を参照。
＜Ｚ－４６級＞：ドイツ海軍計画駆逐艦。全長126.2m、幅12.2m、平均吃水3.62m、基準排水量2574トン。機関出力70000馬力、速力37.5ノット。兵装は12.8cm砲６門、37mm機関砲６門、20mm機関砲６門、533mm魚雷発射管８門、機雷60個。５隻が計画されたが、未完成に終わった。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－５１級＞：ドイツ海軍計画駆逐艦。全長114.3m、幅11m、平均吃水3.72m、基準排水量2053トン。機関出力57120馬力、速力36ノット。兵装は12.7cm砲４門、37mm機関砲８門、20mm機関砲６門、533mm魚雷発射管６門、機雷50個。１隻が計画されたが、未完成に終わった。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ－５２級＞：ドイツ海軍計画駆逐艦。全長132.1m、幅12.6m、平均吃水4.14m、基準排水量2818トン。機関出力76000馬力、速力37.5ノット。兵装は12.8cm砲６門、55mm機関砲３門、14mm機銃３丁、533mm魚雷発射管８門、機雷60個。５隻が計画されたが、未完成に終わった。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜Ｚ７４＞：イギリス海軍PC級護衛スループPC74。1918年進水。参考：第２次大戦のイギリス軍艦
＜Ｚ１４２シリーズ＞：チェコスロバキアのズリンが開発した初歩練習・スポーツ機。1978年12月29日に初飛行し、1980年に形式証明を取得、1981年から各型計378機が量産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ１４２＞：胴体は前部が鋼管溶接フレームのFRP外板、後部が軽合金製セミモノコック構造。主翼は低翼配置で、軽い前進角を持つ。降着装置は前輪式固定脚で、前脚が少し左にオフセットされている。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ１４２Ｃ＞：全長7.33m、全幅9.16m、全高2.75m、自重730kg、総重量970kg。翼面積13.15平方メートル。エンジンはLOM製M337AK（210馬力）単発、最大巡航速度213km（高度2000m）、実用上昇限度5000m、燃料容量120リットル（機内）＋100リットル（翼端増槽）、航続距離590km。乗員２名。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ１４２ＣＡＦ＞：軍用機型。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ１４３シリーズ＞：チェコスロバキアのズリンが開発した初歩練習・スポーツ機。Z242の拡大型である。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ１４３＞：Z242を大型化して４席にし、エンジンを強化した。エンジンはライカミング製IO-540-C4D5（235馬力）。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ１４３ＬＳ＞：
＜Ｚ－２２６Ｔ＞：チェコスロバキアのズリンが開発した練習機、別名トレーナー６。参考：月刊航空ファン5,’18
＜Ｚ－２２６Ｔ海外シリーズ＞
＜Ｚ－２２６Ｔ（ベトナム空軍）＞：ベトナム空軍の練習機。低翼単発プロペラ機で、コクピットはタンデム、降着装置は尾輪式。1956年に８機を導入して第１訓練学校に配備した。1959年には第910戦闘機連隊に移管されている。参考：月刊航空ファン5,’18
＜Ｚ２４２シリーズ＞：チェコスロバキアのズリンが開発した初歩練習機。Z142のエンジン換装型で、1988年12月から開発され、1990年2月14日に原型機が初飛行した。2000年までに各型計96機が生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ２４２＞：エンジンはライカミング製AEIO-360-A1B6（200馬力）単発。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ２４２Ｌ＞：アクロバット機型。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ２４２ＬＡ＞：Z242Lのエンジン出力減格型。アクロバット飛行はできず、初歩練習機、計器飛行練習機、曳航機などとして使用されている。参考：世界航空機年鑑2018-2019
＜Ｚ－２４２－Ｕ＞：タミル・イーラム解放の虎が爆弾架を取り付けて2007年の空軍基地攻撃に使用した。全長6.94m、全幅9.34m、全高2.95m、自重730kg、総重量970kg。エンジンは単発（出力200馬力）、巡航速度214km、燃料容量120リットル＋55リットル翼端増槽、航続距離495km。乗員２名。参考：月刊軍事研究6,’07
＜Ｚ－３２６＞：キューバ空軍の練習機、別名Trener Master。参考：THE MILITARY BALANCE 2016
＜Ｚ．５０１＞：イタリア空軍の哨戒飛行艇。1934年にカント社が開発し、1936年に採用された。第２次大戦時には200機以上が配備されており、救難任務にも投入された。全長14.28m、全幅22.5m、全備重量5930kg。エンジンはイソッタ・フラスキニ・アッソ11R2C15（900馬力）単発、巡航速度240km、最大速度275km、航続距離1000km。固定武装は7.7mm機銃３丁。爆弾搭載量640kg。乗員４名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇
＜Ｚ．５０６シリーズ＞：イタリアの水上機。1935年にカント社が開発した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇
＜Ｚ．５０６Ａ＞：民間型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇
＜Ｚ．５０６Ｂセリエ１アイローネ＞：爆撃機型。主翼は低翼配置で、胴体下部を拡大して爆弾倉と爆撃手席を設けている。全長19.2m、全幅26.49m、全備重量12350kg。エンジンはアルファ・ロメオ126RC34（750馬力）３発、最大速度365km、実用上昇限度8000m、航続距離1200km。自衛武装は12.7mm機銃１丁と7.7mm機銃３丁。爆弾搭載量1200kg。乗員５名。1938年からイタリア海空軍に配備された他、ポーランドに１機が輸出された。第２次大戦参戦時には95機が配備されており、爆撃・雷撃から哨戒・救難まで幅広く使用され、戦後も10年以上使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇
＜Ｚ．５１１Ａ＞：イタリア軍試作水上機。民間用として1939年から開発され、原型２機が製造されて1943年に初飛行し、その後軍用に改造された。全長28.5m、全幅40m、全備重量33500kg。はピアッジオP12RC35（1500馬力）４発、巡航速度330km、最大速度430km。人間魚雷を搭載してニューヨーク攻撃を行う予定だったが、爆撃で破壊された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇
＜Ｚ．１００７シリーズ＞：イタリア空軍３発爆撃機。Z.1007bisからはアルチオネ（Alcione、カワセミ）の別名が付いた。初飛行は1937年3月11日。参考：月刊JWings3,’05、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇
＜Ｚ．１００７＞：胴体・主翼共に全木製セミモノコック構造で、エンジンは当初イソッタ・フラスキニ・アッソ11RC15水冷Ｖ型12気筒（828馬力）だったが、開発中にアッソ11RC40に換えられた。最大速度430km。爆弾搭載量800kg。自衛用に後上方12.7mm旋回機銃１丁と後下方7.7mm機銃１丁を備える。性能が悪く、1939年から34機しか生産されなかった。参考：月刊JWings3,’05、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇
＜Ｚ．１００７ｂｉｓ＞：改良型。胴体を延長し主翼を拡大、エンジンをピアッジオP.11RC40（1000馬力）に換装し、爆弾搭載量を1200kgに増大、最大速度を465kmに向上したもの。自衛用に胴体上下12.7mm機銃１丁ずつ、胴体両側面7.7mm機銃１丁ずつを搭載した。エンジンをP.11bisにしたり、ドイツ製の爆撃照準器を付けたりするなどの改良を施されながら1942年までに502機が生産された。参考：月刊JWings3,’05
＜Ｚ．１００７ｂｉｓ（ＩＭＡＭ生産型）＞：南フランス航空機械工業生産型。後方射界確保のため双垂直尾翼とし、12号機以降には外翼爆弾架を付けて250kg爆弾４発または100kg爆弾６発を搭載可能とした。参考：月刊JWings3,’05
＜Ｚ．１００７ｔｅｒ＞：上部銃塔の形状を変更、双垂直尾翼とし、エンジンをピアッジオP.19RC45（1150馬力）に換装したもの。ただし最初の10機はP.11bisエンジンだった。全長18.6m、全幅24.8m、全高5.65m、自重8830kg、全備重量13261kg。エンジンはピアッジオP.19RC45（1150馬力）３発、最大速度490km、実用上昇限度9050m、航続距離2250km、爆弾搭載量1000kg。乗員５名。1942年1月からイタリア降伏までに41機が引き渡され、その時工場にあった完成機17機はドイツ軍に接収された。参考：月刊JWings3,’05
＜Ｚ．１０１２＞：イタリア軍の輸送機。Z.1011を３発化したものである。全長17m、全幅25m。エンジンはイソッタ・フラスキニ・アッソ9RC45（820馬力）３発、最大速度370km、実用上昇限度8000m。防御兵装は機銃５丁。乗員４名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇
＜Ｚ．１０１８＞：イタリア空軍中型爆撃機、別名レオーネ（Leone）。機体は全金属製である。全長17.6m、全幅25.5m、全備重量12000kg。エンジンはピアッジオP12RC35またはアルファロメオ135RC32（1320馬力）双発、最大速度520km、実用上昇限度7250m、航続距離2000km。防御兵装は12.7mm機銃３丁と7.7mm機銃２丁。爆弾搭載量1500kg。乗員５名。1940年に原型機が初飛行し、1943年から少数が配備された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇
＜ＺＡＢシリーズ＞：ロシアの火炎爆弾で、Zazhigahtel’naya AviaBombaの略。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊JWings5,’12
＜ＺＡＢ－１Ｅ＞：クラスター爆弾用火炎子爆弾。重量1.5kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック
＜ＺＡＢ－２.５＞：クラスター爆弾用テルミット焼夷子爆弾。重量2.5kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック
＜ＺＡＢ１００－１０５＞：火炎爆弾型。重量106kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック
＜ＺＡＢ－２５０＞：火炎爆弾型。全長1.51m、直径0.325m、翼スパン0.41m、重量250kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック
＜ＺＡＢ－２５０－２００＞：火炎爆弾型。重量202kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック
＜Ｚａｆａｌ＞：イランの短射程対艦ミサイル。イラン国産らしい。参考：月刊航空ファン10,’18
＜ＺＢ２６＞：チェコスロバキアのブルーノ社が開発した軽機関銃。各国に影響を与えた名銃である。作動はガス圧式で、セミオートとフルオートが可能。全長1.168m、重量9.65kg。口径7.92mm。弾倉は箱形、装弾数20発。参考：世界の軍用銃、大日本帝国陸海軍軍装と装備
＜ＺＢ２６海外シリーズ＞
＜ＭＧ２６（ｔ）＞：ドイツ国防軍の軽機関銃。鹵獲して使用した。全長1.161m、銃身長0.6m、重量9.6kg。口径7.92mm。20発入り箱形弾倉または30発入りバナナ弾倉を使用する。発射速度毎分500-550発。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3
＜ＺＢ－５００シリーズ＞：ソ連軍の火炎爆弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック
＜ＺＢ－５００ＧＤ＞：炸薬重量216kgまたは303kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック
＜ＺＢ－５００ＳｈＭ＞：全長2.5m、直径0.5m、重量317.5kg、炸薬重量260kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック
＜ＺＢＤ－０３＞：03式空挺戦闘車を参照。
＜ＺＢＤ－０４＞：04式歩兵戦闘車を参照。
＜ＺＢＤ－０５＞：05式両用装甲歩兵戦闘車を参照。
＜ＺＢＤ－０９＞：09式装輪歩兵戦闘車を参照。
＜ＺＢＤ－２０００＞：ZLC-2000かも。中国軍の空挺部隊用歩兵戦闘車、別名WZ-506。BMD-3をベースに車高を高くしたもので、国産の25mm機関砲と対戦車ミサイルを装備している。重量８トン。乗員３名＋乗車歩兵４名。Il-76に３両を収容でき、空中投下も可能。後に03式空挺戦闘車に改称された。参考：月刊軍事研究5,’07、12,’09
＜ＺＢＪシリーズ＞：H/ZBJシリーズ（艦載戦闘システム）を参照。
＜ＺＢＫ１２Ｍ＞：ソ連軍125mm滑腔砲2A46用HEAT-FSの弾頭名称。弾頭重量19kg、炸薬重量1.65kg。砲口初速毎秒905m、装甲貫徹力220mm。参考：月刊グランドパワー9,’04
＜ＺＢＫ１４Ｍ＞：ソ連軍125mm滑腔砲2A46用HEAT-FSの弾頭名称。弾頭重量19kg、炸薬重量1.76kg。砲口初速毎秒905m、装甲貫徹力220mm。参考：月刊グランドパワー9,’04
＜ＺＢＫ１８Ｍ＞：ソ連軍125mm滑腔砲2A46用HEAT-FSの弾頭名称。弾頭重量19kg。砲口初速毎秒905m、装甲貫徹力260mm。参考：月刊グランドパワー9,’04
＜ＺＢＫ２７＞：ソ連軍125mm滑腔砲2A46用HEAT-FSの弾頭名称。弾頭重量19.5kg、砲口初速毎秒905m。タンデム弾頭で、ERAに防御された260mmの装甲板を貫徹できる。参考：月刊グランドパワー9,’04
＜ＺＢＫ２９＞：ソ連軍125mm滑腔砲2A46用HEAT-MPの弾頭名称。弾頭重量18.9kg。タンデム弾頭で、ERAに防御された300mmの装甲板を貫徹できる。参考：月刊グランドパワー9,’04
＜ＺＢＬ－０９＞：09式装輪歩兵戦闘車を参照。
＜ＺＢＬ－０９＞：中国陸軍８×８輪戦車駆逐車。車体のコンポーネントには09式装輪歩兵戦闘車のものが一部使用されているといわれるが、パワーパックは車体後部にある。主砲は105mmライフル砲で、サーマルスリーブが巻かれており、先端にマズルブレーキ、基部寄りに砲口排煙器を持つが、砲口照合器は無い。済南軍区第54集団軍第162軽機械化歩兵師団から配備される予定。参考：月刊軍事研究6,’14
＜ＺＢＭ１５＞：ソ連軍125mm滑腔砲2A46用APFSDS-Tの弾頭名称。弾頭重量5.9kg。砲口初速毎秒1715m、装甲貫徹力150mm。参考：月刊グランドパワー9,’04
＜ＺＢＭ１７＞：ソ連軍125mm滑腔砲2A46用APFSDS-Tの弾頭名称。弾頭重量6.9kg。砲口初速毎秒1715m、装甲貫徹力150mm。参考：月刊グランドパワー9,’04
＜ＺＢＭ１８＞：ソ連軍125mm滑腔砲2A46用APFSDS-Tの弾頭名称。弾頭重量6.9kg。砲口初速毎秒1785m、装甲貫徹力250mm。参考：月刊グランドパワー9,’04
＜ＺＣ＞：東京製作所が太平洋戦争時に開発した、高速魚雷艇用空冷２サイクルディーゼルエンジン。耐熱素材の鋼鉄と熱伝導率の高いアルミニウム合金を適宜組み合わせて熱負荷の高い２サイクルエンジンに対応させている。南満州鉄道の急行アジア号に搭載する予定だったが、開戦で魚雷艇用に変更された。終戦後はアメリカ軍が試作エンジンを持ち帰り、試運転の結果を学会で発表して戦車用空冷エンジンのベースにもしようとした他、61式戦車用エンジンやZFシリーズのベースになった。参考：スピアヘッドNo.2、No.6、月刊軍事研究6,’16
＜ＺＣ７０７＞：64号機関ともいう。Ｖ型20気筒で、ボア150mm、ストローク200mm。出力2000馬力（毎分1600回転）。テストの結果、全力発揮に難があり、1500馬力（毎分1450回転）に減格しないと使えない状態だった。参考：月刊軍事研究6,’16
＜ＺＣ２５０＞：ドイツ空軍のセメント製模擬弾（ベトンボンベ）。参考：世界の傑作機No.141
＜ＺＣＬ砲兵中隊指揮所車両＞：PLZ45自走砲ファミリーを参照。
＜ＺＣＲＳ－１２２＞：グルジア／ジョージアが開発した122mmカチューシャ。ウクライナ製KrAZ-6322トラックにBM-21と同じ122mmロケット弾40連装ランチャーを搭載したものである。2012年からテスト中。参考：月刊軍事研究12,’12
＜ＺＣＹ大隊指揮所車両＞：PLZ45自走砲ファミリーを参照。
＜ＺＤＫ－０３＞：Y8輸送機・海外ファミリーを参照。
＜ＺＤＰＳＲソラ＞：ポーランド陸軍自走式防空レーダーシステム。４×４輪車両AMZクトノZuBr-Pに搭載されたN-26車載式マルチビーム三次元捜索レーダーと支援トレーラーからなる。レーダー探知距離40km、探知高度8km、同時処理目標数64個。12基を導入予定で、2013年4月2日に８基分の契約が結ばれた。参考：月刊軍事研究11,’13
＜ＺＤＶ２９＞：ドイツ国防軍の対戦車地雷用信管点火装置。圧力探知とワイヤーを組み合わせた押し引き両用式である。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3
＜ＺＥＢＵＬＯＮ＞：システムＺ（ロケット弾）を参照。
＜ＺＥＣＬＡＩＲ＞：システムＺ（ロケット弾）を参照。
＜ＺＥＬＬ＞：アメリカ空軍試作軍用機ロケット射出装置で、ZEro Length Launch（零距離発射装置）の略。ZELMALの着陸装置を省いたものである。核戦争で滑走路が破壊されても飛び立てるよう、1950年代に開発された。移動式４軸８輪ランチャー上に発射台を据え付け、軍用機下部にXM-34固体ロケットブースター（推力58.967トン、燃焼時間４秒）を取り付けて射出、500kmまで機体を加速する。使用するのは全面核戦争の時なので、着陸後の再攻撃という選択肢は省き、攻撃後は味方空域で機体を捨てて脱出することになっていた。1957年から開発され、1958年にF-100Dでテストされ、アメリカ空軍は制式採用を決定、最終生産ロット148機をZELL用に改造し、1959年8月19日にはシェルター内からの射出にも成功した。しかし柔軟反応戦略の採用で全面核戦争の危険が後退したため、それ以上の改造は行われなかった。代わりに西ドイツで1963年にF-104Gで推力30トンのブースターを使用して試験され、成功したが、1966年に西ドイツの戦略ドクトリン変更に伴い開発中止となった。参考：月刊JWings11,’07、12,’04、アメリカの核兵器
＜ＺＥＬＭＡＬ＞：アメリカ空軍試作軍用機ロケット射出・マット回収装置で、ZEro Length Launch
and MAt Landingの略。核戦争で滑走路が破壊された場合にも出撃できるシステムで、攻撃機の胴体下面にロケットブースターを取り付けて射出、帰還後は長さ121.9m、幅24.4m、厚さ0.76mのマット上に胴体着陸する。F-84Gの胴体に推力25.855トンのT-50ブースターまたは推力34.019トンのX-224-B1ブースターを装着し、TM-61Aマタドール地対地巡航ミサイルの発射台に据え付けて1953年12月15日に無人発射テストを実施、機体の軽量化など改良を繰り返して1954年1月5日に有人射出に成功した。しかし6月2日からの着陸テストでは３回のうち２回で失敗、パイロット１名が重傷を負い、成功した１回でも減速がきつすぎて有効性に問題があったため、開発中止となった。参考：月刊JWings11,’07
＜ＺＥＶＳ＞：極超長波送信局（ロシア）を参照。
＜ＺＦ＞：Zehnradfabrik,
Friedrichs hauven（フリードリヒスハーフェン歯車精工所）の略。参考：ジャーマンタンクス
＜ＺＦシリーズ＞：自衛隊のディーゼルエンジン。大元は太平洋戦争時に開発された高速魚雷艇用ZCディーゼルで、戦闘車両用共通化エンジンとして1959年頃から開発された。内径135mm、ストローク150mm、排気量2150ccの単気筒２サイクル空冷ディーゼルを組み合わせ、各種出力のエンジンを製作している。参考：月刊PANZER11,’00、スピアヘッドNo.6
＜４ＺＦ＞：４気筒300馬力型。73式装甲車、75式自走155mm榴弾砲、75式自走130mm多連装ロケット弾発射機、75式自走地上風測定装置、76式対砲レーダー牽引車に搭載された。参考：月刊軍事研究8,’08
＜６ＺＦ＞：６気筒450馬力型。74式自走105mm榴弾砲、73式牽引車に搭載された。参考：月刊軍事研究8,’08
＜１０ＺＦ＞：10気筒720馬力型。ターボチャージャー付き90度Ｖ型10気筒、総排気量21500cc、出力720馬力。74式戦車、78式戦車回収車、87式自走高射機関砲、91式戦車橋に搭載された。参考：月刊軍事研究8,’08
＜ＺＦ１×１１＞：ドイツ陸軍単眼式照準器。3.7cmPaK用で、倍率３倍、視野11度。UE(f)対戦車自走砲に搭載された。参考：ジャーマンタンクス
＜ＺＦ－２＞：ドイツ海軍駆逐艦。元はフランス駆逐艦ロピニアトレである。第２次大戦時に鹵獲したが、戦歴は無く、そのまま終戦を迎えた。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜ＺＦ２×１６＞：ドイツ陸軍単眼式照準器。3.7cmPaK用で、倍率２倍、視野16度。Sd.Kfz.250/10やSd.Kfz.251/10などに搭載された。参考：ジャーマンタンクス
＜ＺＦ２×３０＞：ドイツ陸軍単眼式照準器。4.7cmPaK(t)用で、倍率２倍、視野30度。参考：ジャーマンタンクス
＜ＺＦ３×８シリーズ＞：ドイツ陸軍単眼式照準器。倍率３倍、視野８度。参考：ジャーマンタンクス
＜２ｃｍＦｌａＫ３８用＞：38(t)対空戦車とSd.Kfz.251/17に搭載された。参考：ジャーマンタンクス
＜３．７ｃｍＦｌａＫ３６用＞：メーベルヴァーゲンやオストヴィントなどに搭載された。参考：ジャーマンタンクス
＜７．５ｃｍＰａＫ４０（Ｓｆｌ）用＞：有効距離1000m（Pzgr.40高速徹甲弾）／2000m（徹甲弾）／7700m（間接照準）。参考：ジャーマンタンクス
＜７．６２ｃｍＰａＫ３６（ｒ）用＞：有効距離1100m（Pzgr.40高速徹甲弾）／1800m（徹甲弾）／2800m（榴弾）／10000m（間接照準）。参考：ジャーマンタンクス
＜ＺＦ３×８／Ｒｂｌｆ３６＞：8.8cmPaK43用。視野８度、倍率３倍。有効距離10900m（間接照準）。ホルニッセに搭載された。参考：ジャーマンタンクス
＜ＺＦ４＞：ドイツ国防軍の小銃用狙撃照準器。チェコスロバキア併合時に入手した。倍率４倍。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3
＜ＺＦ２０／Ｒｂｌｆ３２＞：ドイツ国防軍の8.8cmFlak18/36用照準器。参考：ジャーマンタンクス
＜ＺＦ３９＞：ドイツ国防軍のKar98k用狙撃照準器。ZF41の使い勝手が悪かったので、装着用マウントを後方に下げ、接眼部にアイプロテクターを付けてある。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3
＜ＺＦ４１＞：ドイツ国防軍のKar98k用狙撃照準器。ツァイス社製。倍率1.5倍。視野が狭く、アイリリーフが大きすぎて使い勝手が悪く、ZF39やZF42が新たに開発された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3
＜ＺＦ４２＞：ドイツ国防軍のKar98k用狙撃照準器。1942年に制式化された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3
＜ＺＦ４２Ｗ＞：ドイツ国防軍のKar98k用狙撃照準器。倍率は３倍と４倍の２種がある。視野は広いが、アイリリーフがやや小さいという欠点があった。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3
＜ＺＦＢ０５＞：新星2002（装甲車）を参照。
＜ＺＦＢ０８＞：陝西省宝鶏特殊車両製造会社の６×６輪軽装甲兵員輸送車。新星2002のイベコNJ2946シャシーを延長して６輪型にしたものである。重量8-8.5トン。エンジンはSOFIM8142.43ディーゼル（87kW）。ペイロード２トン以上。搭乗歩兵数は新星2002よりも多いとみられるが、砲塔や銃塔を装備すれば何名か減少する。ヨーロッパで開催されたディフェンドリー2008で展示され、アフリカ向けに輸出を図っている。参考：月刊軍事研究5,’09
＜ＺＧ＞：ZerstorerGeschwader（駆逐戦闘航空団）の略。参考：グラフィックアクション36
＜ＺＧ－３＞：ドイツ海軍の駆逐艦。元はギリシャ海軍駆逐艦ゲラルト・カルレシブルク（ヴァレシブス・ゲオルギオス？）で、1941年4月に空襲で撃沈したのをドイツが浮揚し、完成させたものである。基準排水量1414トン。速力32ノット。兵装は12.7cm単装砲４門、37mm単装機関砲４門、20mm単装機関砲４門、４連装魚雷発射管２基。1942年3月21日竣工。8月、ヘルメスと命名された。1943年4月21日、カブリ沖でイギリス潜水艦P228スプレンディドを撃沈した。4月30日、シチリア海峡を航行中に爆撃を受け、機関が故障し、チュニス付近のラ・ボウレッテ沖に曳航された。5月7日（7月？）に爆破処分された。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜ＺＧ１２２１＞：ドイツ国防軍の赤外線暗視望遠鏡。レンズ７枚からなる焦点距離90mmのレンズユニットと、倍率５倍の単眼式拡大鏡から構成され、視野30度。探知距離はパッシブなら戦車で800m、FG1250赤外線投光器と組み合わせたアクティブなら400m、FG1251赤外線投光器と組み合わせたアクティブなら1500m。1944年頃からパンターＧ型赤外線暗視装置装備型やファルケに搭載された。参考：月刊グランドパワー12,'14別冊、月刊PANZER10,’99、月刊軍事研究8,’01
＜ＺＧ１２２９＞：ドイツ国防軍の小銃用赤外線暗視装置、通称ヴァンピーア。テレビの技術をベースにしたアクティブ赤外線暗視装置で、陸軍兵器試作局第８課がAGE社に開発させ、1945年に完成した。小銃に赤外線投光器を載せた赤外線スコープを装着し、電源を背負って使用する。有効距離100m。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、歴史群像10,’08
＜Ｚｇｋｗ＞：Zugkraftwagen（半装軌車両）の略。参考：ジャーマンタンクス
＜ＺＧＲＬＳ＞：OTHレーダーを参照。
＜ＺＨ－１＞：ドイツ海軍の駆逐艦。元はオランダ海軍駆逐艦ケラルド・カルレシブルクで、1940年5月にロッテルダムドックで自沈したのを1942年に浮揚し、完成させたものである。基準排水量1604トン。速力37.5ノット。兵装は12cm連装砲２基、12cm単装砲１基、37mm連装機関砲２基、20mm４連装機関砲１基、４連装魚雷発射管２基。1944年6月8日夜、オーバーロード作戦への反撃に向かっていたところ、6月9日にイル・ド・バッツ付近でカナダ駆逐艦アシャンティ（イギリス駆逐艦？）の雷撃を受けて沈没した。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜ＺＨ－０５＞：中国海軍陸戦隊の戦略自動小銃。5.8mm×42弾を使用する自動小銃にボルトアクション単発式20mmてき弾発射機を組み合わせたものである。銃の上部には電子光学照準器があり、HMDに画像が映し出されるので、照準器だけ遮蔽物の外に出して敵を見付けることが可能。重量5kg強。参考：月刊軍事研究5,’18
＜Ｚｈｉ＞：直升机（垂直離陸機、ヘリコプターのこと）の中国語読みを英字表記にしたもの。参考：週刊エアクラフトNo.41
＜Ｚｈｉ－８シリーズ＞：Z-8シリーズ（ヘリ）を参照。
＜Ｚｈｉ－９Ａ＞：Z-9シリーズ（ヘリコプター）を参照。
＜ＺＩＦ－３１＞：ソ連海軍77口径57mm連装艦砲、別名AK-257。大元はソ連陸軍制式のM-50で、それを潜水艦用連装高角砲にしたSM-24を更に艦載化したものである。マウント重量14.5トン（10.8トン？）。旋回角左右200度ずつ、旋回速度毎秒30度、俯仰角0-90度（マイナス10度からプラス85度？）、俯仰速度毎秒25度。砲弾重量2.8kg、砲口初速毎秒1020m、射程8400m、発射速度は１門あたり毎分120発。1958年にスコーリイ級駆逐艦に搭載された。後に単装砲（哨戒艇・掃海艇用）、長砲身連装砲ZIF-71、４連装砲ZIF-75も製作された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船11,'20、1,'15増刊
＜ＺＩＦ－３１海外シリーズ＞
＜５９式５７ミリ連装砲＞：中国海軍70口径57mm連装艦砲。1966年に完成した。砲身は空冷式。参考：月刊世界の艦船11,'20、1,'15増刊
＜６６式５７ミリ連装砲＞：中国海軍70口径57mm連装艦砲。1970年に完成した。砲身は空冷式。参考：月刊世界の艦船11,'20艦載兵器ハンドブック改訂第２版
＜７６式５７ミリ連装砲＞：中国海軍70口径57mm連装艦砲。1976年に完成した。砲身は液冷式。初速毎秒1000m、最大射程10km（対空）／15km（対水上）。参考：月刊世界の艦船11,'20艦載兵器ハンドブック改訂第２版
＜ＺＩＦ－６７＞：AK-726（76mm艦砲）を参照。
＜ＺＩＦ－７１＞：ソ連海軍81口径57mm連装（単装？）艦砲、別名AK-157。ZIF-31の長砲身型である。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’20
＜ＺＩＦ－７２＞：AK-725（57mm艦砲）を参照。
＜ＺＩＦ－７５＞：ソ連海軍77口径57mm４連装艦砲、別名AK-457。ZIF-31を４連装にしたものである。カニン級駆逐艦、キルディン級駆逐艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’20
＜ＺＩＦ－９１＞：AK-100（100mm艦砲）を参照。
＜ＺＩＦ－９４＞：AK-130（130mm艦砲）を参照。
＜ＺＩＦ－１０１＞：M-1（艦対空ミサイルシステム）を参照。
＜ＺＩＦ－１０２＞：改M-1（艦対空ミサイルシステム）を参照。
＜ＺＩＦ－１２１＞：ソ連海軍140mm囮ロケット弾発射機。チャフ、フレア、光学妨害弾を発射でき、自動装填装置が付いている。PK-2発射指揮システムにより制御される。参考：月刊軍事研究11,’99
＜ＺＩＬ－１３０＞：ソ連の４×２輪4.5トン野戦トラック。エンジン出力170馬力。湾岸戦争時にイラク軍も使用していた。参考：月刊軍事研究3,’09
＜ＺＩＬ－１３５ＬＭ＞：ソ連の８×８輪大型トラック。２・３軸が寄せてある。タイヤ空気圧調整装置を持ち、不整地走行能力が高い。NBC防護能力は無い。路上最大速度65km。9P140やFROG-7などの自走発射機、ミサイル・ロケット運搬車両として使用されている。参考：月刊軍事研究9,’00
＜ＺＩＬ－１５３＞：ソ連のリハチョフ名称モスクワ自動車工場が1959年に開発した６×６輪装甲車。車体はオープントップ式で、側面にガンポート３基ずつを持つ。サスペンションはトーションバー式。車体前部のピントル・マウントに7.62mm機銃SGMB（1250発）を装備可能。装甲厚13mm。エンジン出力180馬力。ウォータージェットで水上航行可能。乗員２名＋乗車歩兵16名。不整地踏破能力でBTR-60Pに敗れ、採用されなかった。参考：ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）、月刊戦車マガジン11,’92
＜ＺＩＳ＞：Zavod Imeni Stalina（スターリン記念工場）の略。第92砲兵工場の顕彰呼称である。参考：月刊グランドパワー12,’04
＜ＺＩＳ－３＞：ソ連陸軍51.6口径76.2mm師団砲。ドイツからはラッチュ・バムと呼ばれた。1940年末からNo.92砲兵工場（スターリン記念工場）が独自開発したもので、76.2mm師団砲F-22（1939年型）にマズルブレーキを取り付けて57mm対戦車砲ZIS-2の軽量砲架に搭載したものである。生産工程は簡略化し、F-22よりも工程を３分の１、コストを３分の２に抑えた。独ソ戦緒戦の奇襲を受けて保有する砲の殆どを失ったソ連軍からF-22（1939年型）の発注を受けると、工場の責任で生産の容易なZIS-3を納入し、前線で好成績を収めて師団砲として採用され、10万門以上が生産された。重量1.2トン。俯仰角マイナス５度からプラス37度、旋回角54度。発射速度毎分25発。BR350A徹甲弾（6.3kg）だと初速毎秒655m、装甲貫徹力69mm（射距離500m）／61mm（同1000m）。BR350P装弾筒付き徹甲弾（3kg。1943年4月以降配備）だと初速毎秒965m、装甲貫徹力92mm（射距離500m）／60mm（同1000m）。BR353A成型炸薬弾（3.94kg）だと初速毎秒325m、装甲貫徹力75mm。アンゴラ、カンボジア、北朝鮮、ソマリア、ユーゴスラビアなども使用した。参考：月刊PANZER5,’10、4,’93、5,’03
＜ＺＩＳ－４シリーズ＞：ソ連陸軍57mm戦車砲。参考：月刊グランドパワー12,’04
＜ＺＩＳ－４＞：BR-271APBCだと初速毎秒995m、装甲貫徹力は撃角90度で98mm（射距離500m）／90mm（同1000m）／82mm（同1500m）。T-34/57とSU-57Bに搭載された。参考：月刊グランドパワー12,’04
＜ＺＩＳ－４Ｍ＞：砲尾部簡易型。参考：月刊グランドパワー12,’04
＜ＺＩＳ－６＞：ソ連陸軍試作107mm戦車砲。1940年からKV-220用に開発された。実口径106.7mm。B-420徹甲弾だと砲口初速毎秒830m、装甲貫徹力140mm（射距離500m）／130mm（同1000m）／95mm（同2000m）。1941年5月に完成したが、採用されなかった。参考：月刊グランドパワー2,’05
＜ＺＩＳ－３０＞：コムソモーレツ・ファミリー（自走砲）を参照。
＜ＺＩＳ－８５－ＰＭ＞：ソ連陸軍試作85mm戦車砲。ZIS-S-53の砲口初速を毎秒980mに強化したもので、第92砲兵工場で製作されたが、試作のみに終わった。参考：月刊グランドパワー12,’04
＜ＺＩＳ－Ｓ－５３＞：ソ連陸軍85mm戦車砲。S-53の駐退機構を改良したもので、1944年10月28日に採用され、T-34/85などに搭載された。BR365K徹甲弾（9.02kg）だと砲口初速毎秒792m、装甲貫徹力は射距離500mで111mm（撃角90度）／90mm（撃角60度）、射距離1000mで102mm（撃角90度）／85mm（撃角60度）、射距離1500mで92mm（撃角90度）／78mm（撃角60度）、射距離2000mで85mm（撃角90度）／72mm（撃角60度）。BR365P高速徹甲弾（HVAP、4.9kg。第２次大戦末期に開発）だと砲口初速毎秒1030m、装甲貫徹力は射距離500mで138mm（撃角90度）／100mm（撃角60度）、射距離1000mで110mm（撃角90度）／85mm（撃角60度）。参考：月刊軍事研究5,’01、3,’12、月刊PANZER3,’98
＜ＺＩＴ－４Ｆ＞：自衛隊の指令機。長野日本無線製。参考：月刊軍事研究1,’16
＜ＺＩＴ－Ｆ４＞：自衛隊の指令機。長野日本無線製。参考：月刊軍事研究1,’14
＜ＺＪＡ－３Ｃ＞：海上自衛隊の空中線昇降装置。三波工業製。参考：月刊軍事研究12,’06
＜ＺＫ－３００＞：ポーランドのクラスター爆弾。内部にLBOk-1子爆弾（重量800g。内部に直径6.35mmの鋼鉄製ベアリングを収容）を315発搭載する。全長3.4m、重量465kg。有効半径40m。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック
＜ＺＫＢ＞：H/ZKB（艦載戦闘システム）を参照。
＜ＺＫＪシリーズ＞：中国海軍の艦載戦闘システム、海神。トムソンCSF社製TAVITACやアレニア社製IPN-10がベースで、1970年代初めから南京船舶雷達研究所（第724研究所）と武漢数字工程研究所（第709研究所）が開発した。参考：月刊世界の艦船10,’11、3,’13
＜ＺＫＪ－Ⅰ＞：初期型、海神１号。673Ⅱ型戦術情報処理装置（電子機器キャビネット３基、コンソール６基）により、381甲型三次元レーダーやソナーの情報を処理し、17目標を同時に追尾、敵味方識別と脅威度判定を行い、コンソールに表示すると共に、兵装へとデータを送る。1979年末に完成し、1980年7月に旅大型駆逐艦110大連、1983年に同132合肥に搭載され、テスト終了後に両艦は北海艦隊と東海艦隊の旗艦になった。ただ能力は不十分だったらしく、量産化には至っていない。参考：月刊世界の艦船10,’11
＜ＺＫＪ－Ⅱ＞：
＜ＺＫＪ－３＞：イギリスのCTC1629（イタリアのIPN-10？）をコピーしたもの。コマンド・アンド・コントロール・モジュール（オペレーター３名）、対空コンソール、対潜コンソール、対艦ミサイルコンソール、ECCMコンソール、データリンクで構成される。052A級旅滬級駆逐艦１番艦112哈爾浜に搭載された。参考：月刊世界の艦船10,’11、6,’22
＜ＺＫＪ－３Ａ＞：
＜ＺＫＪ－３Ｃ＞：
＜ＺＫＪ－４＞：トムソンCSF社製TAVITACをコピーしたもの。052A級旅滬型駆逐艦２番艦113青島と051C級旅州型駆逐艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船10,’11、6,’22
＜ＺＫＪ－４－３Ａ＞：トムソンCSF社製TAVITACのコピー。051B級旅海型駆逐艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’22
＜ＺＫＪ－４Ａ＞：
＜ＺＫＪ－４Ａ－３＞：データリンクはHN900で、データ転送速度10Mbps。参考：月刊世界の艦船10,’11
＜ＺＫＪ－４Ｂ＞：052A級旅滬型駆逐艦が改装で搭載した。参考：月刊世界の艦船6,’22
＜ＺＫＪ－４Ｂ／６＞：
＜ＺＫＪ－５＞：JRSCCS統合型指揮管制システムがベースらしい。052B級旅洋Ⅰ型駆逐艦に搭載された。051B級旅海型駆逐艦も改装で搭載している。参考：月刊世界の艦船10,’11、6,’22
＜ＺＫＴシリーズ＞：中国海軍の艦載戦闘システム。哨戒艇、ミサイル艇、揚陸艦、補給艦などに搭載するため開発し、1992年に完成した。参考：月刊世界の艦船12,’18、6,’22
＜ＺＫＴ－１＞：037Ⅱ型紅箭級ミサイル艇に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’22
＜ＺＫＴ－１Ａ＞：
＜ＺＫＴ－１Ｂ＞：水陸両用戦ソフトウェア版。071型揚陸艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’22
＜ＺＫｖｚ２８３＞：チェコやブルガリアで使用されたサブマシンガン。重さの異なるボルトを交換することで発射速度の変更が可能である。1939年にドイツ国防軍が接収して使用した。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3
＜ＺＬＱ－１＞：自衛隊の潜水艦欺瞞体。バブコック日立またはバブ日立工業製。参考：月刊軍事研究5,’10、7,’12、5,’16
＜ＺＬＱ－２Ｂ＞：自衛隊の潜水艦欺瞞体。潜水艦用新魚雷の実用試験用もある。日立製作所製。参考：月刊軍事研究4,’08、12,’17
＜ＺＬＲ－１＞：海上自衛隊の潜水艦用ESM。参考：月刊世界の艦船5,’22
＜ＺＬＲ－３－６＞：海上自衛隊の潜水艦用ESM。そうりゅう型に搭載された。参考：月刊世界の艦船5,’22
＜ＺＭ＞：R35（戦車）を参照。
＜ＺＮ－４＞：TA-7（水雷艇）を参照。
＜ＺＮ－５＞：TA-8（水雷艇）を参照。
＜ＺＮＣ－１Ｃ＞：海上自衛隊の慣性航法装置。トキメック製。参考：月刊軍事研究1,’07
＜ＺＮＰ－Ｋ型＞：アメリカ軍の対潜哨戒軟式飛行船。全長252フィート（76.8m）、全幅62フィート（18.9m）、全高79フィート（24.1m）、容積425000立方フィート（1203.5立方メートル）。主機はプラット＆ホイットニー社製R-1340-AN-2（600馬力）２基、最大速度67.5ノット、航続距離2900海里（50ノット）。固定武装は12.7mm機銃１丁。爆弾または爆雷1200ポンド（544.3kg）を搭載できる。乗員９名。参考：ナチスＵボート
＜ＺＯ４×３０＞：ドイツ連邦軍将来歩兵システムIdZ用４倍ダットサイト。ツァイス社が開発した。G36IdZに取り付けて使用する。参考：月刊軍事研究2,’10
＜ＺＯＦ１９＞：ソ連陸軍125mm滑腔砲2A46用高性能炸薬弾の弾頭名称。弾頭重量23kg、炸薬量3.15kg。参考：月刊グランドパワー9,’04
＜ＺＯＦ２６＞：ソ連陸軍125mm滑腔砲2A46用高性能炸薬弾の弾頭名称。弾頭重量23.2kg、炸薬量3.4kg。参考：月刊グランドパワー9,’04
＜ＺＯＦ３９＞：クラスノポール（誘導砲弾）を参照。
＜ＺＯＮＤシリーズ＞：スホーイが開発中のUAVで、2003年に計画が発表され、2010-12年の実用化を目指している。参考：月刊軍事研究2,’07
＜ＺＯＮＤ－１＞：航空機指揮管制及び通信中継を主任務とするタイプ。高々度長時間滞空のため長い直線翼を持ち、胴体上部の支柱上にある平べったい三角形のレドーム内にフェイズド・アレイ式捜索レーダー用アンテナを搭載、胴体内には通信中継システムを装備する。全長13m（18m？）、翼スパン35m、最大離陸重量12トン。最大速度597km、最大巡航高度14000-16000m、航続時間18時間。ペイロード1.5トン。参考：月刊軍事研究2,’07、月刊JWings1,’13
＜ＺＯＮＤ－２＞：高々度偵察機型。ZOND-1と同じ機体に、弾着観測用光学・赤外線カメラ、側方監視用合成開口レーダーを装備する。最大速度714km、航続時間24時間。参考：月刊軍事研究2,’07
＜ＺＯＮＤ－３Ｍ＞：中高度偵察機型。他の２機種よりも一回り小型で、低速での戦場監視を主任務とする。ZOND-2と同様の偵察システムの他、大気汚染監視機能も持つ。全長9.5m、全幅16m、最大離陸重量２トン。最大速度250km、最大巡航高度8000m、滞空時間12時間。ペイロード0.5トン。参考：月刊軍事研究2,’07
＜ＺＯＯＰＡＲＫ＞：IL-219（レーダーシステム）を参照。
＜ＺＰＡ－１Ｂ＞：海上自衛隊の艦橋情報表示器。横河電子機器製。参考：月刊軍事研究2,’07
＜ＺＰＧ－２＞：アメリカ軍の早期警戒用軟式飛行船。1950年代初期に製造され、1960年代まで運用された。参考：月刊世界の艦船6,’12
＜ＺＰＳ－１＞：海上自衛隊の潜水艦用対水上レーダー。使用周波数Ｘバンド。おやしお型に搭載された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、丸スペシャルNo.78
＜ＺＰＳ－２＞：海上自衛隊の潜水艦用対水上レーダー。はやしお型、なつしお型に搭載された。参考：丸スペシャルNo.78
＜ＺＰＳ－３＞：海上自衛隊の潜水艦用対水上レーダー。おおしお型、あさしお型に搭載された。参考：丸スペシャルNo.78
＜ＺＰＳ－４＞：海上自衛隊の潜水艦用対水上レーダー。昇降式で、使用時のみ潜望鏡間から顔を出す。アンテナは棒状。うずしお型に搭載された。参考：丸スペシャルNo.78、自衛隊装備カタログ1981
＜ＺＰＳ－５＞：海上自衛隊の潜水艦用対水上レーダー。そうりゅう型に搭載された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊
＜ＺＰＳ－６シリーズ＞：海上自衛隊の潜水艦用航海・対水上レーダー。ZPS-4の後継としてゆうしお型向け開発され、はるしお型、おやしお型、そうりゅう型にも搭載された。参考：月刊世界の艦船1,’95
＜ＺＰＳ－６＞：セイル格納式で、必要時のみレーダーマストが出てくる。アンテナはホーン型、使用周波数Ｘバンド。探知距離100km。参考：月刊世界の艦船1,’95、9,’12増刊、自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究12,’06、2,’08
＜ＺＰＳ－６Ｂ＞：日本無線製。参考：月刊軍事研究7,’17
＜ＺＰＳ－６Ｃ＞：
＜ＺＰＳ－６Ｆ＞：そうりゅう型に搭載された。日本無線製。参考：月刊軍事研究2,’08
＜ＺＰＳ－６Ｇ＞：日本無線製。参考：月刊軍事研究1,’15
＜ＺＰＳ－６近代化改修用器材＞：自衛隊の機器。日本無線製。参考：月刊軍事研究5,’18
＜ＺＰＵ－１＞：ソ連軍14.5mm対空機銃。14.5mm機銃KPVを単装銃架に搭載したものである。重量410kg。射程1400m。発射速度毎分150発。操作要員４名。参考：月刊軍事研究8,’04、月刊世界の艦船1,’21
＜ＺＰＵ－１海外シリーズ＞
＜８０式１４．５毫米重機槍＞：中国の14.5mm対空機銃。コピー版で、輸出専用らしい。重量140kg。徹甲弾だと、初速毎秒980m、装甲貫徹力は射距離500mで32mm。APDSだと、初速毎秒1250m、装甲貫徹力は射距離1000mで20mm（50度）。有効射程2000m（水平）／1000m（垂直）。発射速度毎分600発。参考：月刊軍事研究5,’09
＜ＺＰＵ－２＞：ソ連軍93口径14.5mm連装対空機銃。ZPU-1を連装化したもので、14.5mm機銃KPVを２丁搭載する。重量620kg。全周旋回可能、俯仰角マイナス10度からプラス85度、最大射程2200m（対水上）／2000m（対空）。１門あたり発射速度毎分600発（最大）／150発（実用）。操作要員５名。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、1,'21、月刊軍事研究8,’04
＜ＺＰＵ－２海外シリーズ＞
＜５８式双連１４．５毫米重機槍＞：中国軍陸上用14.5mm連装対空機銃。コピー版である。全備重量644kg。150発入り弾薬箱を使用する。参考：月刊軍事研究5,’09
＜６９式１４．５ｍｍ連装機銃＞：中国軍艦載用14.5mm連装対空機銃。参考：月刊世界の艦船1,’21
＜ＺＰＵ－４＞：ソ連軍14.5mm４連装牽引式対空機銃。14.5mm機銃KPVを２×２で４丁纏めたもので、敵機の撃墜というよりも、曳光弾で弾幕を張って敵機の照準を乱すのが主任務である。全長4.53m、全幅1.72m、全高2.13m、重量１トン（２トン？）。銃口初速毎秒1000m、有効射程1400m、最大射程8000m、最大射高5000m。１門あたり発射速度毎分600発。操作要員５名。イラク軍やパナマ軍なども配備した。参考：月刊軍事研究11,’03、8,’04、月刊グランドパワー4,’95、軍事分析湾岸戦争、月刊世界の艦船1,’21
＜ＺＰＵ－４海外シリーズ＞
＜５６式４連装１４．５毫米重機槍＞：中国軍の牽引式対空機銃。コピー版である。全長2.002m、銃身長1.342m、全備重量2.02トン、銃架重量1.77トン。参考：月刊軍事研究5,’09
＜ＺＰＸ－１＞：自衛隊の船舶自動識別装置。古野電気製。参考：月刊軍事研究6,’07
＜ＺＱＣ－４－１＞：自衛隊の水中通話器。日本電気製。参考：月刊軍事研究9,’07
＜ＺＱＣ－４－２＞：自衛隊の水中通話器。日本電気製。参考：月刊軍事研究4,’12
＜ＺＱＨ－２Ｃ＞：自衛隊の水温記録装置。鶴見精機製。参考：月刊軍事研究4,’14
＜ＺＱＱ－１＞：海上自衛隊の潜水艦用ソナーシステム。AN/BQQ-2がベースである。監視系、精密測定系、逆探系を組み合わせた総合系ソナー（多機能複合ソナー）で、全方位同時監視機能を持つ。艦首ソナーはパッシブ式、送受波器1000個を球状に配置したもので、ソナードーム外殻板はトラス構造として音響特性を考慮、後面に反射材を張り、音響窓を除く全面に吸音材を適用している。うずしお型1-2番艦に搭載された。参考：丸スペシャルNo.76、月刊世界の艦船3,’10、9,’15
＜ＺＱＱ－２＞：海上自衛隊の潜水艦用ソナーシステム。ZQQ-1の改良型で、うずしお型3-5番艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船3,’10
＜ＺＱＱ－３＞：海上自衛隊の潜水艦用ソナーシステム。システムにAN/SQS-36(J)アクティブソナーを追加したもので、うずしお型6-7番艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船3,’10、丸スペシャルNo.76
＜ＺＱＱ－４＞：海上自衛隊の潜水艦用ソナーシステム。艦首アクティブ／パッシブソナーなどから構成される。ゆうしお型とはるしお型に搭載された。参考：月刊世界の艦船3,’10、1,'15増刊
＜ＺＱＱ－５シリーズ＞：海上自衛隊の潜水艦用ソナーシステム。参考：月刊世界の艦船1,’95
＜ＺＱＱ－５＞：艦首ソナーと曳航ソナーからなる。アクティブ／パッシブ式で、使用周波数は低中周波。ゆうしお型とはるしお型に搭載された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊
＜ＺＱＱ－５Ｂ＞：ZQQ-4艦首パッシブソナー、ZQR-1曳航式ソナー、逆探ソナーからなるパッシブソナーシステムである。はるしお型に搭載された。ゆうしお型も後にTASSを追加し、本仕様に改修している。参考：月刊世界の艦船1,’95、3,’10
＜ＺＱＱ－６シリーズ＞：海上自衛隊の潜水艦用アクティブ／パッシブ式ソナーシステム。おやしお型に搭載された。参考：月刊軍事研究2,’17
＜ＺＱＱ－６＞：艦首ソナー（艦首下方ラバー・ウインドウ内）、艦側面コンフォーマル・アレイ・ソナー、TASS、逆探ソナー、雑音監視ソナーを統合している。使用周波数は低中周波で、コンフォーマル・アレイ・ソナーにより従来型ソナーシステムよりも低周波領域での探知能力が高い。参考：月刊世界の艦船1,’04、1,’11、1,'21、艦載兵器ハンドブック改訂第２版
＜ＺＱＱ－６Ｅ＞：自衛隊の潜水艦ソナー。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究2,’17
＜ＺＱＱ－７シリーズ＞：海上自衛隊の潜水艦用アクティブ／パッシブ式ソナーシステム。ZQQ-6の改良型で、艦首ソナーを円筒型から籠型（球状？）とし、素子の配置を変えるなどして指向性パターンをカーディオイド型（Cardioid。ハート型）に変更、利得向上により探知性能を強化した。側面コンフォーマル・アレイ・ソナーとTASSの方は性能的にはZQQ-6とあまり変わらないらしい。そうりゅう型に搭載された。参考：月刊世界の艦船11,'20、3,’10、10,’13、9,’12増刊、月刊軍事研究4,’11
＜ＺＱＱ－７＞：自衛隊の潜水艦聴音訓練装置。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究6,’15
＜ＺＱＱ－７Ｂ＞：自衛隊の潜水艦用ソナーシステム。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究9,’08
＜ＺＱＱ－７Ｃ＞：自衛隊の潜水艦ソナーシステム。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究11,’13
＜ＺＱＱ－７Ｄ＞：自衛隊の潜水艦ソナーシステム。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究7,’16
＜ＺＱＱ－７Ｄ－２＞：自衛隊の潜水艦ソナーシステム。SS-511おうりゅうに搭載された。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究12,’17、月刊世界の艦船12,’18
＜ＺＱＱ－７Ｅ＞：自衛隊の潜水艦ソナーシステム。ZQQ-7D-2の情報処理装置を改良し、TASSを金属ケーブルから光ファイバーに換装して軽量化すると共にアレイ長さを延長したもので、SS-512とうりゅうに搭載された。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究5,’18、月刊世界の艦船1,’20、5,’22
＜ＺＱＱ－７Ｅ（近代化改修）＞：自衛隊の潜水艦ソナーシステム。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究5,’18
＜ＺＱＱ－８＞：海上自衛隊のソナーシステム。広帯域送波艦首型アレイ、側面型アレイ、曳航型アレイ、逆探アレイ（艦首上面突出フェアリング内）、障害物監視アレイ、信号処理部、戦闘指揮システムからなる。ZQQ-7ソナーシステムより情報処理能力や探知能力が向上しており、戦闘能力や浅海域行動能力に優れる。艦首アレイはコンフォーマル化して開口をZQQ-7より大幅に広げ、側面アレイも開口を拡大、曳航アレイは金属でなく光ファイバーにしてアレイを延長すると共に、方位アンビを不要とした。信号処理部は探知情報自動統合アルゴリズムを備える。2012-17年度に試作と試験を行い、たいげい型潜水艦に搭載した。参考：月刊世界の艦船1,'21、1,’20、10,’19、5,’22、7,’22
＜ＺＱＲ－１＞：海上自衛隊の潜水艦用曳航ソナーアレイ。超低周波パッシブ式で、ゆうしお型（改修後）やはるしお型に搭載された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版
＜ＺＱＳ－１シリーズ＞：海上自衛隊の機雷探知ソナー。参考：丸スペシャルNo.76
＜ＺＱＳ－１＞：別名65式機雷探知機。AN/UQS-1の国産型で、改良も加えてあり、実用性が向上して配備部隊では好評だったらしい。機雷捜索が主体で、類別能力は無く、海域全体を捜索して大体の位置を割り出すクラスター法で運用する。1954年度から開発され、1956年度に試作と試験が行われ、1957年度計画艦のかさど型掃海艇MSC-606かなわ、MSC-607さきと、MSC-608はぶしに搭載された。参考：丸スペシャルNo.76、月刊世界の艦船3,’10
＜ＺＱＳ－１Ａ＞：ZQS-1の改良型、別名68式機雷探知機。参考：丸スペシャルNo.76
＜ＺＱＳ－１Ｂ＞：ZQS-1Aの改良型。掃海母艦MST-462はやせと機雷敷設艦MMC-951そうやに搭載された。参考：丸スペシャルNo.76、月刊世界の艦船3,’10
＜ＺＱＳ－２シリーズ＞：海上自衛隊の機雷探知ソナー。イギリスのアスディック193を改良したものである。参考：丸スペシャルNo.76
＜ＺＱＳ－２＞：機雷の捜索と識別・精密測定が可能で、安定化装置が組み込まれており、船体動揺に関わらず機雷の位置を正確に探知できる。ソナーはキールに穴を開けて船底中心線上に取り付けられており、ソナードームは航行中は金属製のハード・ドームを被せてあるが、捜索海面に到着すると上構脇に搭載してある音響透過性の良いゴム・キャンバス製のソフト・ドームをダビットで降ろし、水中処分員が船底まで潜って換装する。使用周波数100kHz（捜索モード）／300kHz（類別モード）。たかみ型掃海艇に搭載された。参考：丸スペシャルNo.76、月刊世界の艦船3,’10
＜ＺＱＳ－２Ａ＞：改良型で、たかみ型掃海艇（MSC-632みやけ以降？）に搭載された。参考：丸スペシャルNo.76
＜ＺＱＳ－２Ｂ＞：はつしま型掃海艇に搭載された。S-4機雷処分具と組み合わせて掃討に使用したが、湾岸の夜明け作戦でマンタ機雷などステルス型機雷への対処困難を指摘されている。参考：丸スペシャルNo.76、月刊世界の艦船12,’22
＜ＺＱＳ－３＞：海上自衛隊の中深度機雷探知ソナー。ZQS-2の改良型で、高周波アクティブ／パッシブ式ハルソナーである。うわじま型掃海艇が搭載したが、性能が要求値に満たず、後継のZQS-4は外国産になった。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、3,’10、12,’22
＜ＺＱＳ－４＞：2093型・海外シリーズ（ソナー）を参照。
＜ＺＱＳ－４－１＞：2093型・海外シリーズ（ソナー）を参照。
＜ＺＱＴ－２Ｂ＞：自衛隊の潜水艦用救難信号発生装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究6,’07
＜ＺＱＴ－２Ｃ＞：自衛隊の潜水艦用救難信号発生装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究10,’13
＜ＺＱＸ－２－１＞：海上自衛隊の潜水艦情報表示装置。日本アビオニクス製。参考：月刊軍事研究1,’07
＜ＺＱＸ－２－２＞：海上自衛隊の潜水艦情報表示装置。富士通製。参考：月刊軍事研究7,’13
＜ＺＱＸ－２－Ｔ＞：自衛隊の潜水艦情報表示装置。富士通製。参考：月刊軍事研究9,’13
＜ＺＱＸ－２Ｔ－１＞：自衛隊の潜水艦情報表示装置。日本アビオニクス製。参考：月刊軍事研究2,’08
＜ＺＱＸ－１１シリーズ＞：海上自衛隊の潜水艦戦術状況表示装置TDS（Tactical Display System）。艦内外の各種情報を表示する装置で、電子海図に戦闘管理システム、ソナー、ESMなどからの目標情報を重ね合わせて表示することができ、発令所中央の本装置モニターを見て艦長が意思を決定する。そうりゅう型潜水艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’22、2,’23
＜ＺＱＸ－１１＞：トキメック製。参考：月刊軍事研究12,’06
＜ＺＱＸ－１１Ｂ＞：トキメックまたは東京計器製。参考：月刊軍事研究9,’07、1,’10
＜ＺＱＸ－１１Ｃ＞：東京計器または三波工業製。参考：月刊軍事研究4,’12、9,’13
＜ＺＱＸ－１１Ｃ－Ｔ＞：東京計器製。参考：月刊軍事研究8,’13
＜ＺＱＸ－１１Ｄ＞：東京計器製。参考：月刊軍事研究9,’17
＜ＺＲＡ－１４Ｂ＞：自衛隊の自動巻出巻取装置。神戸製鋼製。参考：月刊軍事研究6,’08
＜ＺＲＡ－１５Ｂ＞：自衛隊の空中線整合器。東洋無線システムまたはネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究5,’10、2,’15、9,’17
＜ＺＲＤ－ＳＤ＞：2K12（自走地対空ミサイル）を参照。
＜ＺＲＫ＞：ロシア語で防空ロケット・コンプレクスの略。艦対空ミサイルシステムのことである。参考：月刊世界の艦船12,’18
＜ＺＲＷ＞：Zielfernrohr（望遠式照準眼鏡）の略。参考：ジャーマンタンクス
＜ＺＳＣ－１Ｄ＞：自衛隊の慣性航法装置。東京計器製。参考：月刊軍事研究4,’16
＜ＺＳＤ－８９＞：89式装甲兵員輸送車を参照。
＜ＺＳＧ－１＞：アメリカ海軍の対潜飛行艇。Mk101核爆雷の運用が可能。参考：アメリカの核兵器
＜ＺＳＧ－４＞：アメリカ海軍の対潜飛行艇。Mk101核爆雷の運用が可能。参考：アメリカの核兵器
＜ＺＳＮ－１Ｃ＞：自衛隊の慣性航法装置。東京計器製。参考：月刊軍事研究4,’10
＜ＺＳＮ－１Ｄ＞：自衛隊の慣性航法装置。東京計器製。参考：月刊軍事研究1,’15
＜ＺＳＮ－Ｃ＞：自衛隊の慣性航法装置。トキメック製。参考：月刊軍事研究9,’07
＜ＺＳＱ－１Ｃ＞：海上自衛隊の通信端局。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’06
＜ＺＳＱ－１Ｄ＞：自衛隊の通信端局。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’14
＜ＺＳＲ－６３＞：AN/APR-50（レーダー警報）を参照。
＜ＺＳＳＷ砲塔＞：ポーランドのフタ・スタロバ・ボラ社が開発したロソマク装輪装甲車／将来装軌式歩兵戦闘車（ボルスク計画）用遠隔操作砲塔で、Zdalnie Sterowany System Wiezowyの略。30mm機関砲Mk44ブッシュマスターⅡ、7.62mm同軸機銃ZMT
UKM-2000、スパイクLRミサイル連装ランチャー（砲塔右側面）、車長用安定化装置付き全周サイト、砲手用サイト、緊急サイト、ペリスコープを装備し、無人でも２名の有人でも運用できる。５基を試作して2015年第３四半期までにテストを終わらせる予定。参考：月刊軍事研究2,’15
＜ＺＳ／ＴＣ４＞：イギリスの４×２輪３トントラック。キャビンに24kW発電機と90cm投光器を備えたサーチライト車両である。ソーニクロフト社製。全長6.604m、全幅2.235m、全高3.251m、ホイールベース4.064m、重量4241kg。エンジンはサイドバルブ社製４気筒（総排気量3865cc、出力60馬力）、トランスミッションは４速ギアボックス＋２速副変速機。サスペンションはリーフスプリング式。参考：月刊グランドパワー7,’02
＜ＺＳＵ＞：ゼニートナヤ・サモホートナヤ・ウスタノーフカ（自走高射機関砲という意味のロシア語）の略。参考：月刊PANZER4,’03
＜ＺＳＵ－２３－４シリーズ＞：ソ連陸軍自走高射機関砲。ZSU-57-2の後継で、S-75やS-125の最小射程内に侵入してきた航空機に対抗できる、自動車化狙撃連隊用レーダー索敵照準システム装備自走高射機関砲として1957年から開発され、1960年に試作車が完成、1964年に採用され、1965年から配備され、同年11月のモスクワ軍事パレードで初公開された。自動車化狙撃連隊や戦車連隊の対空中隊（ZSU-23-4を４両と9K31または9K35を４両装備する）、2K11装備の対空大隊（８両）に配備されており、２両１組で展開し、地対空ミサイルを避けて低空で飛来する攻撃機に対し１両あたり最大120発の弾幕を張るのが主任務である。6500両が生産され、23カ国に配備され、第４次中東戦争で活躍した。参考：月刊PANZER7,’09、10,’01、異形戦車ものしり大百科、世界の軍用車両(2)
＜ＺＳＵ－２３－４＞：別名シルカ（突錘）。高度1500mまでの目標を迎撃するのが主任務で、それ以上の目標は2K12クーブに任せる。PT-76のコンポーネントを利用したGSh-575（GM-575？）車体を使用しており、低平な砲塔の前方中央に23mm機関砲４門を纏めて装備している。操縦手用に夜間走行用赤外線暗視装置を持つ。下部転輪はラバー付きのシングルタイプ片側６枚、サスペンションはトーションバー式で、最前部と最後部にはショックアブソーバーが付いている。誘導輪は前部、起動輪は後部にあり、上部支持輪は無い。履帯はシングルピン・シングルブロックでゴムブッシュは付いていない。APUとして車体後部にDG4M-1ガスタービンエンジンを搭載しており、メインエンジンを止めた状態で射撃が可能だが、メインエンジンの下に配置されているので過熱しやすく、整備するにはいちいちメインエンジンを外さなければならない。砲塔は全周旋回可能、最大旋回速度毎秒70度、俯仰角プラス85度からマイナス４度、最大俯仰速度毎秒60度。砲塔・機関砲共に油圧駆動である。機関砲はZU-23を４連装にしたAZP-23Mアムール（別名2A10）で、1950年代に開発された。ガス圧作動式で、ロングストロークのピストンと垂直閉鎖機を持ち、給弾は分離リンクベルト、発射速度は１門あたり最大毎分1000発。ただし実際は3-5発、5-10発、50発（30発？）のバーストで、１門か２門のみ、毎分200発程度で発射する。初期型は砲身が空冷式だったが、過熱によりトリガーを戻しても発射され続ける事故が多発したため、液冷式に変更された。砲身長2.01m、先端にフラッシュハイダーが付く。砲口初速毎秒970m、有効射程2500m、最大射程7000m、最大射高5100m。弾薬は50発入りのマガジンに収められ、40個を搭載している。使用弾は曳光焼夷徹甲弾（API-T。重量189g、装甲貫徹力は射距離500mで25mm、同1000mで19.3mm）と曳光焼夷榴弾（HEI-T。重量190g）を１対３で搭載している。近接信管は無い。打殻薬莢は砲塔前部左右の張り出し部分から下に向けて放出されるので、打殻薬莢により破損しないよう、前照灯カバーがかなり大きいものになっている。機関砲と弾薬のコンポーネントは砲塔内乗員スペースとは分離しており、整備や給弾は外部ハッチから行う。弾薬補給用トラックにはシルカ１両あたり3000発の予備弾薬が搭載され、1.5-2.0km後方に待機する。砲塔後部にRPK-2レーダー（NATOコードはガンディッシュ）用円盤状アンテナ（直径1m）を装備し、アナログ・コンピュータとバックアップ用光学照準装置を組み合わせている。レーダーは砲塔と独立して全周旋回・俯仰可能で、移動時は折り畳める。目標捕捉から射撃までの時間は20-30秒なので、本車から3000m以内に30秒以上止まると撃墜される危険性が非常に高い。ただし１目標と交戦中は他の目標を捜索できないという欠点がある。また、レーダーモニターのブラウン管に不具合があり、しばしば不安定になってリセットを要する。高度200m以下では、グラウンド・クラッターによりレーダーの有効性が落ちる。機関砲と照準装置は安定化されていて、時速25kmまでの走行間射撃が可能だが、命中率は低下する。車体が10度まで傾斜していても射撃可能。砲塔左に車長席があり、車長用キューポラには赤外線暗視装置とサーチライトが付く。右にはレーダー操作員兼射手とレーダー測距員席があるが、かなり狭い。冷房を置く余裕も無いので、炎天下で戦闘を続けるとFCSがオーバーヒートして戦闘不能になることもあるらしい。浮航能力は無い。装甲厚は車体前面15mm35度、側面15mm90度、砲塔前面9.2mm75度、砲塔側後面9.2mm90度で、射距離400m以上から7.62mm×54R強装徹甲弾を直撃されても耐えられる程度。加圧フィルター式のNBC防護装置を持つ。全長6.54m、全幅2.95m、全高2.25m／3.8m（レーダー起立時）、重量20.5トン。エンジンはV-6RA液冷６気筒ディーゼル（280馬力）、トランスミッションはマニュアル式（前進５速・後進１速）、最大速度44km、航続距離450km。乗員４名（車長、操縦手、レーダー操作員兼射手、レーダー測距員）。1977年からは砲塔周囲の雑具箱の形状や車体側面ハッチなどが変更された。参考：月刊PANZER4,’03、10,’01、7,’09、月刊軍事研究2,’03、ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）
＜ＺＳＵ－２３－４Ｖ＞：ZSU-23-4の砲塔・車体形状を改良し、FCSを向上させたもの。1968-69年に生産された。参考：月刊PANZER10,’01
＜ＺＳＵ－２３－４Ｖ１＞：ZSU-23-4Vに小型ガスタービンを搭載し、連続防空活動時間を450-600時間に伸ばしたもの。1970-71年に生産された。参考：月刊PANZER10,’01
＜ＺＳＵ－２３－４Ｍ＞：23mm機関砲の砲身命数を向上させて連続射撃能力を高めたもの。別名もビリューサ（狼）に変わった。1973年から生産された。参考：月刊PANZER10,’01
＜ＺＳＵ－２３－４Ｍ２＞：山岳戦用で、アフガン侵攻の戦訓を元に開発されて投入されたことからアフガン・バージョンとも呼ばれる。レーダーやFCSを撤去して空いたスペースに弾薬を詰め込み、夜間暗視装置を追加したもので、装弾数は4000発になった。参考：月刊PANZER7,’09
＜ＺＳＵ－２３－４Ｍ３＞：FCS能力向上型。1977-78年に生産された。参考：月刊PANZER10,’01、世界の軍用車両(2)
＜ＺＳＵ－２３－４Ｍ４＞：砲塔両側に9K38を追加し、FCSを改修したもの。1999年に登場した。参考：月刊PANZER7,’09
＜ＺＳＵ－２３－４向上型（ウリアノフスク機械化工場）＞：ロシアのウリアノフスク機械化工場が開発した向上化パッケージ。MANPADS（9K38イグラまたは9K310イグラ１）２連装ポッドを砲塔後部両側に装備し、レーダーと光学システムの能力を向上した。参考：月刊軍事研究4,’00
＜ＺＳＵ－２３－４向上型（プロムエクスポルト社）＞：ロシアのプロムエクスポルト社が開発した改良型。昼夜間光電子追跡機を装備し、武装を30mm機関砲2A38の連装とした。参考：月刊軍事研究4,’00
＜ＺＳＵ－２３－４海外シリーズ＞
＜ＺＳＵ－２３－４ＭＰ＞：ポーランド陸軍の自走地対空ガン・ミサイルシステム、別名ビアワ（Biala）。機関砲を改良して有効射程を500-1000mほど延伸し、砲塔上面右にグロムMANPADS発射筒４基を追加、捜索レーダーの代わりにデジタル光学照準器を搭載している。2000年に登場した。参考：月刊PANZER4・5,’17、7,’09
＜ドニェツ＞：ウクライナの改良型。車体をT-80UDにして機動力を改善し、砲塔にストレラ10地対空ミサイルを追加した。参考：月刊PANZER7,’09
＜ＺＳＵ－２３－４小隊＞：１個小隊にZSU-23-4自走高射機関砲４両が配属される。参考：月刊PANZER10,’01
＜ＺＳＵ－２３－４中隊＞：ZSU-23-4小隊２個で構成され、各連隊に配備される。後に9K31ストレラ１または9K35ストレラ10自走地対空ミサイル小隊１個も追加されて連隊防空にあたった。参考：月刊PANZER10,’01
＜ＺＳＵ－３７＞：ソ連陸軍37mm
自走対空機関砲。SU-76の車体を流用し、後部戦闘室に装甲板を増設、37mm機関砲M1939を全周旋回式に搭載している。1944年後半から数百両が生産されたといわれるが、防御力が低く、車体が軽くて射撃時の安定性も悪く、電動旋回装置が出力不足で旋回速度が遅く、あまり役に立たなかった。参考：異形戦車ものしり大百科、世界の軍用車両(1)
＜ＺＳＵ－３７－２＞：ソ連陸軍37mm連装自走対空機関砲、別名エニセイ。ZSU-23-4と同時期の1957年から開発された。戦車連隊の防空用で、高度3000m以下の目標を射撃する。車体は2S3や2K11と共通である装甲車台イズジェリェ100シリーズのイズジェリェ119で、後部に全周旋回式砲塔を搭載している。主武装は37mm対空機関砲500Pアンガラの連装で、砲塔上面に捜索・追尾レーダーを搭載する。車体前部に操縦手、砲塔内に車長、砲手、装填手が位置する。破片榴弾で初速毎秒1000m、有効射高3000m。発射速度毎分900-1200発。全長6.46m、全幅3.1m、重量27.5トン。最大装甲厚13mm。エンジンはV-54-105ディーゼル（400馬力）、最大速度65km、路上航続距離400km。乗員４名。採用されなかった。参考：ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）、月刊PANZER4,’03
＜ＺＳＵ－５７－２＞：ソ連陸軍57mm連装自走対空機関砲、オブイェークト500。1947年から開発され、1955-60年に量産された。初公開は1957年11月7日のロシア革命40周年記念軍事パレード。車体はT-54のコンポーネントを流用し、装甲厚を8-13mmに減らしている。下部転輪も片側４個に減った。砲塔はオープントップ箱形で電動旋回式、57mm連装対空機関砲S-68を搭載する。最大仰角85度、有効制圧高度2835m（仰角45度）／4237m（65度）。照準は目視で、高速目標には全く対応できない。ただし徹甲弾の装甲貫徹力が80mm（射距離1000m、60度）と強力で、地上掃射の威力は高い。弾種はAPC-TとHE-Tで、５発（４発？）入りのクリップに装填され、砲塔内に300発が搭載される。持続発射速度毎分120発。全長8.64m（砲身含む）、全幅3.27m、全高2.71m、重量28.1トン。エンジンはV-54ディーゼル（520馬力）、最大速度50km、航続距離420km。乗員６名（操縦手、砲塔内要員５名）。ソ連友好諸国にも輸出された。ソ連では1960年代半ば以降にZSU-23-4と交替した。参考：ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）、月刊PANZER10,’01、月刊軍事研究2,’03、異形戦車ものしり大百科、世界の軍用車両(2)
＜ＺＴ－３＞：南アフリカの対戦車ミサイル、別名スウィフト（Swift）。全長1350mm、直径127mm、翼スパン400mm、重量19kg。誘導はセミアクティブ・レーザー（レーザー・ビーム・ライディング？）、飛翔速度毎秒280m、射程4km（4.5km？5km？）。装甲貫徹力650mm。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究7,’97、7,’95
＜ＺＴ－６＞：南アフリカ陸軍の対戦車ミサイル、別名モカバ。ケントロン社製で、AH-2ローイファルク攻撃ヘリコプターに搭載される。全長1995mm、直径178mm、重量49.8kg。誘導はセミアクティブ・レーザー、飛翔速度は超音速、射程10km。弾頭はタンデムHEAT、装甲貫徹力1350mm。参考：月刊エアワールド7,’04、軍用機ウェポン・ハンドブック
＜ＺＴ－３５＞：イングウエ（対戦車ミサイル）を参照。
＜ＺＴＤ－０５＞：05式水陸両用突撃車を参照。
＜ＺＴＬ－０９＞：09式装輪突撃車を参照。
＜ＺＴＰＵ－２＞：BTR-152装甲車ファミリーまたはBTR-50装甲車ファミリーを参照。
＜ＺＴＰＵ－４＞：BTR-152装甲車ファミリーまたはBTR-50装甲車ファミリーを参照。
＜ＺＴＳ１５５＞：DANAシリーズ（装輪自走榴弾砲）を参照。
＜ＺＴＳ１５５＞：スロバキアのZTSが開発した155mm自走砲。車体はT-72M1そのままで、ガントラベルロックを追加した。砲塔はDANA自走砲のもので、主砲は45口径155mm榴弾砲（40発）に換えてある。最大射程39.6km（ベースブリード弾）、発射速度は最大毎分６発、６分間で30発。APUが車体後部左のボックス内に収納されている。路上最大速度60km、航続距離650km。インド軍に売り込んだが採用されなかったため、他のT-72ユーザーに売り込んでいる。スロバキア陸軍は砲塔をDANAの車体に積んだ装輪型ZUZANAを採用した。参考：世界AFV年鑑2002-2003、月刊軍事研究8,’18
＜ＺＴＺ－９９Ａ＞：99A式戦車を参照。
＜ＺＴＺ－９８Ａ＞：96A式戦車を参照。
＜ＺＵ－２３シリーズ＞：ソ連軍23mm対空機関砲。1950年代半ばに開発されたが、ロシアになっても使用され続け、ソ連友好諸国にも広く輸出されている。参考：月刊軍事研究2,’03
＜ＺＵ－２３＞：照準は目視だが、発射速度が高く、高度1000mを超音速飛行する航空機に発射弾の1-2%を命中させられる。全長4.57m、砲身長1.867m、全幅1.83m、全高1.87m。使用弾は23mm×154弾、初速毎秒930m、有効射高1500m、最大射高5100m、最大射程7000m。作動はガス圧式、発射速度毎分200発（実用）／800-1000発（最大）。砲架は2cmFlakのものとほぼ同じで、時速70kmで牽引可能。参考：月刊軍事研究2,’03、軍事分析湾岸戦争、ザ・マーチ５号
＜ＺＵ－２３Ｍ＞：砲架を電動旋回式にしたもの。参考：月刊世界の艦船1,’21
＜ＺＵ－２３海外シリーズ＞
＜８０式軽対空砲＞：中国軍23mm対空機関砲。コピーしたものである。参考：月刊軍事研究9,’04
＜ＺＵ－２３＞：BTR-152装甲車ファミリーを参照。
＜ＺＵ－２３－２シリーズ＞：ソ連軍の牽引式23mm連装機関砲。参考：月刊世界の艦船1,'21
＜ＺＵ－２３－２＞：ZU-23をタイヤ付き連装砲架に搭載したもの。重量893kg。俯仰角マイナス10度からプラス90度。初速毎秒970m、射程2800m。発射速度１門あたり1000発。要員５名。東ドイツ、ポーランド、フィンランドに輸出された他、80式軽対空砲として中国で生産された。参考：月刊世界の艦船1,'21、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究2,’09
＜ＺＵ－２３－２海外シリーズ＞
＜ＺＵ－２３－２Ｍ＞：ポーランドの艦載型、別名ウロベル（Wrobel）。有人電動砲塔に搭載している。口径23mm、砲身長87.3口径、マウント重量2.5トン。全周旋回可能、俯仰角マイナス10度からプラス90度。砲弾重量180-190g、初速毎秒970m、有効射程1500-2000m（対空）／2000-2500m（対水上）、最大射程7000m。１門あたりの発射速度毎分200発（実用）／800-1000発（最大）。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊
＜ＺＵ－２３－２ＭＲ＞：ZUR-23-2Sシリーズ（対空システム）を参照。
＜ＺＵＮ－１Ｃ＞：自衛隊の慣性航法装置。東京計器製。参考：月刊軍事研究2,’12
＜ＺＵＲ－２３－２Ｓシリーズ＞：ポーランド軍の対空ガン・ミサイルシステム。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊
＜ＺＵＲ－２３－２Ｓ＞：ポーランド陸軍が1980年代に開発した陸上型。ZU-23-2機関砲、9M32地対空ミサイル、電子光学照準器を組み合わせている。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊
＜ＺＵ－２３－２ＭＲ＞：ZUR-23-2Sの艦載型、別名ウロベルⅡ（WrobelⅡ）。1990年代に開発された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊
＜ＺＵＺＡＮＡ＞：スロバキア陸軍155mm自走砲M-2000。スロバキアのZTS社が開発したZTS155を採用したもので、DANAの主砲をダブルバッフル式マズルブレーキ付き45口径155mmカノン砲に換装している。俯仰角はマイナス3.5度からプラス70度、方向射界は左右60度ずつ。最大射程39.6km（射程延伸ベースブリード弾）。砲塔も大型化して内部容積が拡大しており、防御力強化も図った。搭載弾数40発、自動装填装置（36発収容）付きで発射速度は毎分5-6発、６分で30発撃てる。機関系はMAN製ディーゼルエンジンとアリソン製自動変速機の組み合わせに変更されているが、エンジンはタトラ3-930-52型（355馬力）ともいわれ、ユーザーのオーダーで変更できるのかもしれない。砲塔前面両側に発煙弾発射機を３基ずつ装備する。自衛武装は12.7mm機銃NSV。全長12.97m、全幅3.015m、全高3.525m、戦闘重量28.6トン。最大速度80km、燃料搭載量460リットル、航続距離750km。乗員４名。参考：月刊グランドパワー11,’04、月刊PANZER11,’01、月刊軍事研究6,’01、8,’95、世界AFV年鑑2002-2003、THE MILITARY BALANCE 2016
＜ＺＵＺＡＮＡ２＞：スロバキア陸軍155mm自走砲。スロバキアのKONSTRUKTAディフェンス社が開発した。ZUZANAの主砲を52口径155mm砲に換装したもので、全周射撃が可能である。自動化を進めて乗員を３名に減らし、耐地雷防御力も強化した。2018-22年に25両を配備予定。参考：月刊軍事研究11,’18
＜ＺＶファルコン＞：チェコのゾブロジョブカ・ベスティンが開発した.50口径対物狙撃ライフル。ブルパップ式で、全長を極力短くしている。照星照門式照準器の他、光学スコープも装備でき、銃身半ばに二脚とキャリングハンドルがある。全長1.26m、銃身長0.838m、重量12.5kg。ライフリングは８条右回り。作動はボルトアクション式。使用弾は12.7mm×99弾または12.7mm×107弾、装弾数２発。射距離2000mでの狙撃が可能。参考：GUN用語事典
＜ＺＷ＞：小隊指揮官車（Zugfuhrerwagen）の略で、Ⅲ号戦車の秘匿名称。またはZwilling（連装）の略。参考：ジャーマンタンクス
＜ＺＷ－０６＞：オランダの艦載用対水上捜索・航空管制レーダー。アンテナは略楕円形ディッシュ・パラボラ型、回転数毎分24回。使用周波数Ｘバンド（9.375-9.475GHzのＩバンド）、ピーク出力60kW、パルス繰り返し周波数2000または4000pps、探知距離26km。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版
＜ＺＷ－０７＞：オランダの潜水艦用対水上捜索・航海レーダー。アンテナは1/2チーズ型。使用周波数Ｘバンド、ピーク出力50-60kW、パルス繰り返し周波数1200pps、探知距離30km。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊
＜ＺＷ－０８＞：オランダの艦載用対空・対水上捜索レーダー。使用周波数Ｘバンド、ピーク出力150kW、探知距離73km。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版
＜ＺＹＱ－１＞：海上自衛隊の潜水艦用指揮管制装置。UYK-20コンピュータを中核とし、複数目標の運動解析を行える。ゆうしお型潜水艦1-6番艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船9,’12増刊、1,’19、6,’22
＜ＺＹＱ－２＞：海上自衛隊の潜水艦用指揮管制装置。ZYQ-1の改良型で、UYK-20コンピュータを２基に増やした。ゆうしお型潜水艦7-10番艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,'22、9,’12増刊
＜ＺＹＱ－２Ｂ＞：海上自衛隊の潜水艦用指揮管制装置。魚雷２本を同時誘導できる。はるしお型潜水艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船5,’22
＜ＺＹＱ－３＞：海上自衛隊の潜水艦用指揮管制装置。魚雷６本を同時誘導できるらしい。おやしお型潜水艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船9,’12増刊
＜ＺＹＱ－３１シリーズ＞：海上自衛隊の潜水艦用指揮管制支援ターミナル。艦外ネットワークへのリンク用端末である。そうりゅう型潜水艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’22
＜ＺＹＱ－３１＞：三菱電機製。参考：月刊軍事研究11,’07
＜ＺＹＱ－３１Ｂ－１＞：三菱電機製。参考：月刊軍事研究12,’06
＜ＺＹＱ－３１Ｃ－１＞：三菱電機製。参考：月刊軍事研究11,’07
＜ＺＹＱ－３１Ｄ＞：三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’14
＜ＺＹＱ－４１＞：自衛隊の洋上ターミナル。エヌ・ティー・ティー・データ製。参考：月刊軍事研究10,’17
＜ＺＹＱ－５１＞：海上自衛隊の潜水艦発射管管制制御装置。そうりゅう型に搭載された。日立製作所製。参考：月刊軍事研究1,’07、12,’08、9,’12増刊
＜ＺＹＱ－５１Ｂ＞：自衛隊の潜水艦発射制御装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究11,’13
＜ＺＹＱ－５１Ｃ＞：自衛隊の潜水艦発射制御装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究2,’15
＜ＺＹＱ－５１Ｃ－１＞：自衛隊の潜水艦発射制御装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究3,’18
＜ＺＹＱ－５１Ｄ＞：自衛隊の潜水艦発射制御装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究5,’18
＜ＺＹＱ－５１Ｄ（近代化改修用）＞：自衛隊の潜水艦発射制御装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究7,’18
＜ＺＺｈ－４５＞：ロシアのMS-227用ロケット焼夷弾。全長1.35m、重量26.8kg、弾頭重量4.8kg。射程0.8-4.5km。参考：月刊軍事研究11,’11、11,’09
＜Ｚ液＞：ヴァルター・ロケットの燃料で、過マンガン酸カルシウムのこと。パイプが詰まりやすいので、Ｃ液に換えられた。参考：月刊JWings7,’02
＜Ｚ旗＞：一字信号のＺを表す旗で、長方形を対角線２本で４分割してあり、内側（取り付ける側）を黒、外側を青、上を黄、下を赤で塗ってある。日露戦争での日本海海戦で三笠が掲げた際は、日本海軍の暗号で「皇国の興廃此の一戦に在り、各員一層奮励努力せよ」を示した（ただしＺ旗が常時この暗号だった訳では無い）。太平洋戦争の真珠湾攻撃（赤城）とマリアナ沖海戦（大鳳）でも同じ意味で掲げられたが、赤城はＺ旗でなくＤ旗・Ｇ旗の順で掲揚している。参考：戦時用語の基礎知識、海軍こぼれ話、太平洋海戦史、歴史群像6,’16
＜Ｚ級駆逐艦＞：イギリス海軍駆逐艦。第10次戦時緊急計画建造艦で、諸元はＷ級と同じである。全長110.7m、幅10.9m、吃水3m、基準排水量1730トン。主機は蒸気タービン、出力40000馬力、速力36.8ノット。兵装は11.4cm単装砲４門、40mm連装機関砲１基、533mm４連装魚雷発射管２基、爆雷投射機４基、爆雷投下軌条２条、爆雷70発。1944年にR06ミングス、R66サンベジ、R39ゼラス、R81ゼブラ、R95ゼニス、R19ゼフィール、R02ゼスト、R54ゾティアックの８隻が竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦
＜Ｚ級駆逐艦・海外シリーズ＞
＜Ｚ級駆逐艦（エジプト）＞：エジプト海軍駆逐艦、別名エルファテ級。１隻を導入した。全長110.6m、幅10.9m、吃水4.9m、満載排水量2575トン。主機は蒸気タービン、出力40000馬力、２軸推進、速力31ノット。兵装は114mm単装砲４門、37mm連装機関砲３基、533mm４連装魚雷発射管１基、爆雷投射機４基。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、ミリタリー・バランス1989-1990
＜Ｚ計画＞：ドイツ海軍戦力強化計画。1938年8月、ヒトラーがレーダー海軍総司令官に対して1946年頃の対英戦海戦を想定した海軍戦力増強計画の策定を命じたのが始まりで、ギュンター・グーゼ軍令部長をトップとする委員会が11月24日から検討を開始し、最大規模のＸ計画と、ドイツの造船能力などを勘案して修正を入れたＹ計画が出来上がった。このうちＹ計画にレーダー海軍総司令官が修正を加えたのがＺ計画で、12月31日にレーダー海軍総司令官が承認し、1939年1月29日にヒトラーが採用した。1939-47年にＨ型戦艦６隻、ビスマルク級戦艦２隻、Ｏ型巡洋戦艦（当初はＰ型装甲艦の予定だった）12隻、シャルンホルスト級巡洋戦艦２隻、ドイッチュラント級装甲艦３隻、グラーフ・ツェッペリン級空母２隻（４隻？）、小型空母６隻、重巡洋艦５隻、軽巡洋艦44隻、偵察巡洋艦16隻、駆逐艦70隻、水雷艇78隻、Ｕボート250隻（Ⅶ・Ⅸ型航洋潜水艦162隻、ⅩⅠ型巡洋潜水艦27隻、Ⅱ型沿岸潜水艦60隻）を建造する計画で、これでもイギリス海軍の戦力には届かないため、Ｐ型装甲艦／Ｏ型巡洋戦艦が独立行動で神出鬼没の海上交通破壊作戦を行い、イギリス艦隊が戦力を分散させて出撃してきたところをＨ型戦艦部隊（１隊あたり３隻）で各個撃破する予定だった。計画策定当時は1945年以降にイギリスと戦争する筈だったが、実際には1939年9月に第２次大戦が始まってしまい、不十分な戦力のままで戦い抜くこととなった。参考：月刊世界の艦船7,'15、英独航空決戦、写真集ドイツの巡洋艦、Ｕボート入門、グラフィックアクション29、44、月刊丸6,’01、4,’17
＜Ｚ作戦＞：真珠湾攻撃を参照。
＜Ｚ作戦＞：日本海軍が太平洋戦争時の昭和17年2月3日に開始した、ジャワ東部航空撃滅作戦。ジャワ島上陸作戦に備えた制空権確保と連絡線遮断を目的としている。発令は1月30日で、2月1-2日に台南航空隊の偵察機が航空偵察を実施した。2月3日0900、台南航空隊の零戦17機がバリクパパンを離陸。1230にマオパステ飛行場を機銃掃射し、1500に帰投。0915に台南航空隊の零戦14機が離陸、インゴサリ飛行場を機銃掃射して帰投。0930、第３航空隊の零戦27機が離陸、1230にスラバヤ上空でP-40やP-36などと空中戦を行い、1340に帰路につき、1615に帰投。これらにより撃墜43機、地上撃破30機の戦果を上げた。損害は零戦４機、誘導偵察機１機。陸攻部隊はケンダリから出撃し、スラバヤ、マディーン、マランを爆撃して全機が無事帰投した。帰投中に連合軍艦隊を発見したため、翌4日にジャワ沖海戦が生じた。2月5日、第２次攻撃を実施。台南航空隊の零戦27機は0820に離陸して1115にスラバヤに達し、空戦及び地上掃射を施行、入れ替わりに第３航空隊の零戦11機がスラバヤに突入した。第３航空隊の別働隊である零戦10機はバリ島のデンパサル飛行場を攻撃、空戦を行った。これらにより19機を撃墜、３機を地上撃破し、敵航空戦力は壊滅した。参考：月刊エアワールド8,’05
＜Ｚ作戦＞：日本海軍の中部太平洋防衛作戦、機密連合艦隊命令作第73号。昭和18年8月15日発令の連合艦隊第三段兵力部署発動に伴い策定した絶対国防圏死守作戦で、アメリカ軍がギルバート諸島、マーシャル群島、カロリン群島に侵攻してきた際に全力で反撃して壊滅させる予定だった。空母航空戦力は限定されていたため、陸上航空隊を各地の航空基地に機動展開することにしたが、島嶼なので航空基地の配置が限られ、各地に航空基地を作るだけの資機材も無く、絵に描いた餅になってしまっている。昭和18年10月、アメリカ艦隊がマーシャル諸島に来襲する公算が大きいとして、戦艦大和、長門、空母瑞鶴、翔鶴などを基幹とする連合艦隊がトラック環礁から出撃したが、空振りに終わった。昭和19年1月、マーシャル群島にアメリカ軍が来襲したが、Ｚ作戦を発動する暇も無く占領されてしまった。更に2月にはトラック環礁が大空襲を受け、パラオに下がってＺ作戦の機会を待つこととした。ところが3月29日にパラオが空襲を受けた上に機雷で封鎖されてしまい、パラオから脱出しようとした古賀長官は嵐に巻き込まれて行方不明になり、Ｚ作戦指導腹案（3月10日現在の日本海軍兵力、4月末までの兵力増強計画、兵力移動法・攻撃法・攻撃目標）が敵の手に渡ってしまった。参考：激闘太平洋戦記、歴史群像8,’15、日本海軍艦隊総覧
＜Ｚ戦策＞：富嶽（爆撃機）を参照。
＜Ｚ兵器＞：日本軍が研究していた電波兵器。強力なマグネトロンにより極超短波を発生させ対人攻撃兵器として使用する殺人光線や、もっと強力なものをB-29に照射して撃墜するものが考案された。原爆研究をしていた物理懇談会で、強力な電波を兵器化できないかという意見が出されたのがきっかけで、昭和17年10月に日本無線本社に海軍技術研究所三鷹分室を設けて研究を開始した。昭和18年6月には静岡県の島田に実験場（第２海軍技術廠牛尾実験所と島田分室）の建設を始め、5m先のウサギを殺害することに成功。更に波長10cm、使用電力2200kW、出力500kWの大出力マグネトロンを完成させたが、B-29を撃墜するには出力1MWの磁電管を６本繋げて直径23mのパラボラアンテナから発振させる必要があり、放電によって装置が溶けたり操作員が吹き飛ばされたりする恐れもあって開発が遅れ、全体設計図が完成して海軍艦政本部員が研究室から出ようとした瞬間に終戦勅語がラジオから流れた。参考：海軍技術研究所、月刊軍事研究4,’18、月刊航空ファン2,’15
＜Ｚペラ＞：Ｚドライブ、ラダー・プロペラともいう。プロペラ軸の回転を傘歯車で直角に曲げて船底下に伝達し、もう一度傘歯車で直角に曲げてプロペラを回転させるもの。推進方向を360度回転させることができ、舵が要らない。参考：図解船の科学、図解雑学 船のしくみ
＜Ｚポイント＞：ツァイス社の等倍ダットサイト。MP-7やG36IdZに搭載可能。参考：月刊軍事研究2,’10