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＜Ｃ＞：カッター（海自）を参照。

＜Ｃ１河川哨戒艦＞：パラグアイ海軍パラグアイ級河川哨戒艦パラグアイ（Paraguay）。1931年就役。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｃ１機雷＞：中国軍の沈底機雷。潜水艦からも敷設可能。信管は磁気と音響。敷設深度6-100m。参考：月刊世界の艦船4,’18

＜Ｃ１戦車シリーズ＞：イタリア陸軍主力戦車、別名アリエテ（Ariete、雄牛）。イタリア陸軍が1982年に要求を出し、オットー・メララ社とIVECO・フィアット社が共同開発、1986年に第１次試作車が完成し、1988年までに試作車６両が組み立てられ、1995年後半に量産初号車が引き渡された。参考：世界AFV年鑑2002-2003

　＜Ｃ１Ｍｋ．１＞：車体・砲塔共に角張った圧延鋼板の溶接製で、主要部は恐らく複合装甲（レオパルト2A4相当）である。車体前部右に操縦手が座り、操縦手用ハッチにはペリスコープ３基が付いていて、中央のものは夜間用MESVG/DIL100パッシブペリスコープに換装可能。操縦手席後方の車体下部には脱出用ハッチがある。車体中央が戦闘室で砲塔が載り、車体後部は機関室でIVECO社製パワーパックを収容する。下部転輪は片側７個、サスペンションはトーションバー式で、全軸にバンプストッパ、前３軸と後２軸には油圧式ショックアブソーバーが付く。誘導輪は前部、起動輪は後部にあり、上部転輪は片側４個。履帯はディール社製ダブルピン・ダブルブロック式で、鋼製（ゴム製？）サイドスカートを装備する。砲塔は前面のみ避弾経始が考慮されており、砲塔内右に車長と砲手、左に装填手が位置する。車長用ハッチには８基、装填手用ハッチには３基のペリスコープが付く。装填手用ハッチ前方に全周レーザー検知能力を持つマルコーニ社製RALMレーザー警報装置を装備しており、車長モニターに警報を表示する。砲塔上面右に車長用パノラマ式視察照準器（全周旋回、俯仰角マイナス10度からプラス60度、倍率2.5または10倍）があり、その前方に砲手用直接照準器（光学照準器、FLIR、レーザー測距器）が搭載されている。バックアップとして、主砲同軸にガリレオ社製C102直接照準望遠鏡を備える。FCSはガリレオ社製戦車汎用モジュラーシステムTURMSで、前記の照準器、レーザー測距器、各種センサー、砲口照合装置、弾道コンピュータからなる。砲塔旋回は電気駆動で、非常時は手動でも可能。砲塔制御は車長と砲手両方が行え、車長によるオーバーライド機能を持つ。主砲はオットー・メララ社が独自開発した44口径120mm滑腔砲で、閉鎖機は半自動式垂直鎖栓式、同心式駐退機と圧縮窒素作動式復座装置を備え、砲身にはサーマルスリーブ、スモークエバキュエーター、砲口照合装置が付く。使用弾はAPFSDSとHEAT-MPで、装弾数42発。車体後部にはガン・トラベル・ロックが付いている。副武装は7.62mm同軸機銃と12.7mm対空機銃。砲塔後部弾薬庫上面はブロウ・オフ・パネルになっている。砲塔両側面後部に４連装発煙弾発射機を持つ。シュノーケルを付けると深さ4mの渡渉が可能。NBC防護装置はセクアー社製SP-180で、フィルター式。車体長7.59m、全幅3.601m、全高2.5m、重量54トン。エンジンはMTCA水冷12気筒ターボチャージャー・インタークーラー付きディーゼル（1300馬力）、トランスミッションはZF社製LSG3000（前進４段・後進２段）、最大速度65km、航続距離550km。乗員４名。参考：月刊PANZER9,’02、世界AFV年鑑2002-2003、月刊軍事研究2,’00

　＜Ｃ１Ｍｋ．２＞：エンジンをターボチャージャー付きディーゼル（1500馬力）に換装、サスペンションを油気圧式とし、自動装填装置搭載、新型FCS装備、装甲防御力強化を行ったもの。試験中。参考：世界AFV年鑑2002-2003

＜Ｃ−１フライトベスト＞：アメリカ軍が第２次大戦時に使用したフライトベストで、サバイバルベストの基になった。前面に大型のポケットが作り付けられており、サバイバルキット、ナイフ、信号拳銃、信号弾などを収容できる。収容物の名前がポケットに記載された親切設計で、フライトジャケットの上から羽織るだけで済むので、利便性が高い。参考：MAMOR Vol.46

＜Ｃ−１輸送機＞：航空自衛隊の中型ジェット戦術輸送機。開発費は約160億円で、同クラスの民間機開発に比べ25-50%しかかかっていない。設計と原型機の主契約社は日本航空機製造だが、政府の方針転換で量産機の主契約社は川崎重工になった。川崎重工は総組み立てと前胴と主翼中央部製作の担当で、他に中部・後部胴体と尾翼を三菱重工、主翼を富士重工、動翼とパイロンを日本飛行機、脚を住友精密、積載システムを新明和工業が製作している。部品枯渇が著しいC-46の後継として1962年頃から検討され、早い時期に国産が決定して1966年11月16日に要求（最大ペイロード８トン時航続距離1300km、ペイロード2.6トン時1800km、地方空港1200m級滑走路で運用可）が纏まり、試作機XC-1は２機が製作され、初号機は1970年11月12日、２号機は1971年1月に初飛行し、それぞれ1971年2月14日と3月に防衛庁に引き渡された。量産初号機は1973年12月14日に配備されている。当初は50機作る予定だったが、1981年10月21日までの31機（試作機２機＋量産機29機）で打ち切られた。他に強度試験用の１機が製作されている。うち４機が事故で失われ、原型初号機がC-1FTBに、１機がEC-1に改造された。機雷敷設型への改造が検討されたこともある。胴体は直径3.8mで、後部に下開きローディングランプ付き後部貨物ドアを装備する。貨物ドアはクラムシェル式で左右に開くが、大きな抗力を受けるので速度制限が厳しく、脅威度の大きい地域を高速で駆け抜けながら物資を投下するような使い方はしない（そもそも要求されていない）。後部胴体は高速性能発揮を考慮して丸みを帯びた形状にしたが、左右の気流が後方で交差して抗力が増大した上、振動の原因にもなってしまい、貨物ドア上部に振動防止用の整流ストレーキを追加する羽目になった。貨物室の寸法は長さ10.6m、幅2.5m、高さ2.7mで、アメリカ空軍463L輸送システム・パレット３個、2.5トントラック、105mm榴弾砲＋牽引車などを搭載でき、空中投下も可能。高機動車や１・1/2トントラック（３両）は積めるが、３・1/2トントラックは積めない。隊員を乗せる場合は、貨物室壁面の座席（左右20席ずつ）と、中央の取り外し式座席20席で計60名を収容できる。貨物室内は凄まじいエンジン音が響き渡るので搭乗時には耳栓を手渡され、会話が通じないのでハンドサインか筆談を用いる。操縦室及び貨物室には与圧と空調装置を備える。ただし天井が低いので空調ダクトの位置も低く、貨物室の座席に座っていると風が体を直撃する。トイレは個室１個が用意されているが、袋の中に出して持って帰るタイプである。弁当温め用の電熱ポッドを有するが、電子レンジや冷蔵庫などは無い。主脚は８軸で、不整地でも離着陸でき、機体下部両側のバルジに収容することで貨物室を圧迫しないようにした。ただ試作機のテストで、脚下げ状態の低速飛行時に振動が発生するという欠点が判明、バルジに折り畳み式整流フェンスを装着して解決している。主翼は肩翼配置で、翼面積120.5平方メートル、後退角20度、下反角5.5度、前縁スラットと４重隙間フラップにより最大揚力係数３を達成しており、８トン搭載・片発停止でも1200m級滑走路から離陸できるSTOL能力を持つ。エンジンはSTOL性能と高速巡航能力を両立させるため、ターボプロップでなくターボファン双発とし、主翼下にポッド式に取り付けた。ただポッドとバルジの距離が近すぎたため、飛行試験で主翼・エンジンパイロン・エンジンポッド・バルジに囲まれた空間内で気流が加速され、衝撃波による余計な抗力が発生することが判明。大規模設計変更を行う時間も予算も無いので、主翼付け根前縁を延長したり、パイロン形状を変更したりと、小改良を繰り返して間に合わせた。エンジンは逆噴射装置付きで、通常滑走路なら使用に問題は無いが、不整地滑走路では巻き上がった盛大な砂塵をエンジンが吸い込んでしまうため、緊急時のみとされた。水平尾翼は取り付け角変更式で垂直尾翼上端に付く。方向舵は低速時の片発停止を考慮して２段折り曲げ式とされた。油圧系統は二重で、昇降舵は人力によるバックアップがある。通信航法装置はドップラーレーダー、電波高度計、自動操縦装置、TACAN、ADF、AN/APN-169編隊航法装置SKE（機首上部の黒色皿状アンテナフェアリング）、UHF/DF、VOR/ILS、UHF送受信機、VHF送受信機、２台のHF送受信機など。計器板はアナログ式で、後にデジタル地図表示装置が追加されている。航続距離の短さが欠点とされるが、これはSTOL性を重視したこと、国内基地間輸送（開発当初は小笠原諸島や沖縄が「外国」だった）が主任務だったこと、長い航続距離が他国に脅威となる（と国内で批判される）ことを恐れたことによる。北海道から九州まで無給油で飛べるが、当初は硫黄島への輸送をVFRでしか行えず、機内燃料タンクを増設して東京からグアム、グアムからハワイに直行できるようにした。本質的な航続力強化を狙い、胴体を延長したり、４発機にしたりといった案も出されたらしいが、最終的にC-130H（国産機導入ということで一旦蹴られていた）を採用している。全長29m、全幅30.6m、全高9.99m、運航自重23トン、自重24.1トン、総重量38.7トン、最大離陸重量45トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製JT8D-9ターボファン（推力6.577トン。逆噴射装置付き）双発、巡航速度370ノット／704km（高度10700m）、最大速度815km（高度7600m）／マッハ0.76・800km、実用上昇限度11600m（12200m？）、燃料搭載量15200リットル、航続距離1300km（８トン搭載時）／1180海里（6.5トン搭載時）／1800海里（最大燃料・貨物2.6トン搭載）。離陸滑走距離640m（最大離陸重量時）、着陸滑走距離457m（最大離陸重量時）。隊員なら60名、完全武装空挺隊員なら45名、患者なら36名を搭載できる。積載量８トン（過荷時12トン）で、ジープ、牽引式榴弾砲、担架36床などの搭載も可能。C-46時代は空挺降下訓練の際に海自下総航空基地から離陸して習志野演習場に降下していたが、C-1になってからは入間基地を利用している。乗員は５名で、操縦士（コクピット左）、副操縦士（同右）、航空機関士（操縦士席後方）、ロードマスター（貨物室）が搭乗し、場合によっては航法士や機上無線員（コクピット後方）も乗る。STOL性能の高さとコンパクトサイズで海外から導入を打診されたことがあるらしい。2012年から退役しているが、後継のC-2は配備が若干遅れ中。参考：世界の軍用機1982、1979、世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究9,’03、9,’11、8,’17、月刊JWings1,’00、11,’03、9,’17、9,’19、9,'15、5,’03、6,’06、5,’14、11,’16、4,’18、5,'22、自衛隊装備年鑑1996、週刊エアクラフトNo.137、月刊丸12,’92、月刊航空ファン2,’15、月刊航空情報4,’18、MAMOR vol.82、日本の防衛戦力Part1、航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｃ−１ファミリー＞

　＜Ｃ−１ＦＴＢ＞：飛行開発実験団所属のテストベッド機で、FTBはFlight Test Bedの略。試作初号機が1982年に改造されて1983年に部隊使用承認が下りた。機首に大型標準ピトー管を持ち、機首や日の丸などを除いて塗装はされておらず透明コーティングのみの銀色をしている。標準ピトー管を装着するため気象レーダーを積んでおらず、天候情報は地上管制施設から伝えてもらう。試験用機材は外装するかパレットに装着して貨物室に積み込む方式で、貨物室床に計測機材へと接続する配線を用意した。ベースが試作機なので、量産型C-1とはスラット形状が違い、着陸速度も10ノットほど速い。コクピットにはXC-1時代の追加計器が付いたままだが、大半は非作動状態にある。AN/APN-169編隊航法装置SKEは装備せず、抗力源となる機首上面のフェアリングも無いので、速度超過に気を付けながら試験飛行を行っている。全長29m（ピトー管除く）、全幅30.6m、全高9.99m、自重24トン、総重量38トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製JT8D-9ターボファン（推力6.577トン）双発、最大速度815km、航続距離2000km。ECMポッド２基をぶら下げたり、機首にミサイル先端部を取り付けてシーカー試験を行ったりしている。XF7-1エンジンの空中試験に際しては、右主翼下面（エンジンパイロン外側）にハードポイントを追加しており、試験終了後も付けたままにされた。C-2FTBの完成で任務を譲り、通常輸送任務に就いている。参考：月刊JWings9,’19、9,’17、1,’12、5,’14、2,’01、6,’06、5,’17、8,’19、2,’23

　＜ＥＣ−１＞：電子戦訓練機型、通称カモノハシ。１機だけ存在（021号機の改造）し、J/ALQ-5ECM機材によるレーダージャミングにより、レーダーサイトや航空機のECCM訓練を支援するのが主任務である。機首と尾部の大型フェアリングに低周波の妨害電波発生装置、機体両側面に前後２個ずつあるフェアリングに高周波の妨害電波発生装置を内蔵する。航空総隊司令部支援飛行隊電子戦支援隊に配備された。2007年に定期修理を行った後、長期間のテストを行っており、J/ALQ-5改を試験していたようである。2010年（2011年？）からJ/ALQ-5改の運用を開始した。2014年、航空戦術教導団電子作戦群電子戦隊に転属した。2020年5月20日、川崎重工で定期修理IRANに入った。2021年9月15日、IRAN後のテストフライトを実施。2024年度に退役予定。参考：月刊JWings11,’03、6,’02、6,’06、1,’12、3,’15、12,'21、12,'22、12,'23、月刊軍事研究2,’13

　＜飛鳥＞：航空宇宙技術研究所NALのUSB方式STOL実験機。C-1のエンジンをFJR710ターボファン（推力５トン級）４発に換装して主翼上面前縁に持って行った外見をしている。操縦装置は三重デジタル・フライ・バイ・ワイヤ。1985年10月28日に初飛行し、1988年3月まで97回の試験飛行を行った。かかみがはら航空宇宙博物館に展示されている。参考：月刊JWings7,'20、6,’19、5,'22、月刊軍事研究7,’10

＜Ｃ１ライフル・シリーズ＞：カナダ軍のライフル。FALライフル（をイギリス・旧イギリス連邦諸国で採用したL1ライフル）に小改良を加えたものである。参考：最新軍用ライフル図鑑

　＜Ｃ１ライフル＞：照準器を回転ディスク式に換えたもの。参考：最新軍用ライフル図鑑

　＜Ｃ１Ａ１ライフル＞：C1ライフルの小改良型。作動はガス圧作動式で、ティルト・ボルト方式の閉鎖機構を持つ。反動が過大なため、FALに付いていたフルオート機能は除き、セミオートのみにしている。全長1145mm、銃身長623mm、重量4.56kg。ライフリングは４条右回り。使用弾は7.62mm×51弾、装弾数20発。参考：最新軍用ライフル図鑑

＜Ｃ−１Ａ輸送機＞：アメリカ海軍艦上輸送機、別名トレーダー。空母に人員や貨物を輸送するCOD機で、グラマン社が開発し、当初はTF-1という名称で1955年1月19日に初飛行、1956年に就役し、1962年にC-1Aに改称された。S2F-1の胴体を再設計してキャビンに人員・貨物を搭載可能とし、水平尾翼をS2F-2と同じ幅広のものに換えている。機内の座席は操縦士・副操縦士用を除いて不時着用に後ろ向きとされた。負傷兵収容時はカタパルト発進を避け、自力滑走で発艦する。S2Fシリーズと同じくP-1自動操縦装置を搭載し、全天候下で任務が行える。エンジンはライト製R-1820サイクロン空冷星型ガソリン（1525馬力）。最大ペイロード3856kg。人員なら９名を輸送可能。貨物室が短くジェットエンジンがはみ出す、貨物ドアが小さく大型貨物が入らないといった欠点があり、C-2Aに後を譲って1988年9月に退役した。参考：月刊航空ファン11,’02、月刊世界の艦船11,’15、2,'22、世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings7,’21

＜Ｃ−１Ａファミリー＞

　＜Ｅ−１＞：E-1シリーズ（早期警戒機）を参照。

＜Ｃ−１Ａ海外シリーズ＞

　＜Ｃ−１Ｔ（ブラジル海軍）＞：ブラジル海軍艦上輸送機。2010年にアメリカで保管されていた８機のC-1AをFMSで購入し、６機を空中給油輸送機として、２機を早期警戒機として空母A-12サンパウロに配備することになった。エンジンをハニウェル社製TPE331-14GRターボプロップ（1960軸馬力）双発に、プロペラをハーツェル社製５翅に換装するなどの改修を施しており、購入価格は１機23.4万ドルだが、整備改修費用は１機350万ドルを超える。空中給油輸送機型は胴体下面中心線上にプローブ＆ドローグ式の空中給油装置を追加しており、名称はKC-1ターボトレイダー（KC-2？）になるらしい。2014年にまずアメリカ空軍第309航空宇宙整備再生群が保管している４機の購入改造契約を締結しており、５年掛けて再生改修を行う予定だったが、ブラジルの都合で空母A-12サンパウロが2017年に退役したので、宙に浮いてしまった。参考：月刊JWings11,’10、3,’15、4,’12、12,’11

＜Ｃ−１／ＥＣ−１／ＹＳ−１１／Ｅ−２Ｃ航空機エンジン消火用部品（輸入）＞：自衛隊の機器。住商エアロシステムが受注している。参考：月刊軍事研究10,’15

＜Ｃ−１ＦＴＢ＞：C-1輸送機ファミリーを参照。

＜Ｃ１Ｍ＞：十年式艦上偵察機を参照。

＜Ｃ１−Ｓ−ＡＹ１型＞：イギリス海軍特設兵員揚陸艦。全長127.3m、排水量11650トン。速力14ノット。兵装は10cm砲１門、12ポンド高角砲１門など。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｃ１Ｗ＞：ロング・ビーチ級巡洋艦に搭載された原子炉で、ウェスティングハウス・エレクトリック社が開発した。A2Wとほぼ同じものである。長さ11.3m、幅11.6m、高さ12.8m、重量2250トン。出力40000軸馬力。参考：月刊軍事研究6,’07、月刊世界の艦船10,’14、3,’00

＜Ｃ−１用消音装置（機体用）＞：航空自衛隊入間基地、美保基地に配備されているC-1輸送機用サイレンサー。エンジン周囲にセットされる消音装置で、空気吸入消音装置、エンジン室消音装置、排気消音装置からなる。全長26.5m、全幅15.6m（排気消音装置を付けた時）、50.0m（排気消音装置を移動した時）、全高6.725m、全重量165トン。500m離れた地点での最大出力時の騒音を76-77ホン（76-77dB）に抑制する。参考：自衛隊装備年鑑1996、自衛隊装備カタログ1981

＜Ｃ２＞：Command and Control（指揮管制）の略。参考：月刊航空ファン7,’18

＜Ｃ−２機雷＞：中国軍の沈底機雷。潜水艦からも敷設可能。信管は磁気と音響。敷設深度6-100m。参考：月刊世界の艦船4,’18

＜Ｃ２射出座席＞：航空自衛隊F-104J戦闘機に搭載されている射出座席で、ロッキード社製。本体、ロケットカタパルト、サバイバルキットからなる。射出の際には姿勢を正し、シートに深く腰を掛けて後頭部をヘッドレストに当て、あごを引いて首に力を込め、ヘルメットのあご紐を確認し、射出リング（Ｄリング）を引く。すると0.25秒以内にキャノピーが吹き飛び、フット・ケーブルが両足を座席に引きつけ、イナーシャリールによりショルダー・ハーネスがロックされ、アーム・ネットが肩と腕を包み込み、キャノピー投棄後0.5秒でロケットカタパルトが作動して上に射出される。ロケット作動後１秒で射出軌道の頂点に達した後降下に移り、ロケット作動後２秒でパラシュート主傘が引き出される。射出高度が15000フィート（4572m）以上の場合、自由落下で15000フィートに達した１秒後にパラシュート主傘が引き出される。パイロットはサバイバルキットとハーネスで結ばれており、着水した場合には座席内部の１名用ゴムボートを使用する。火工品を内蔵しているので定期的に交換する必要があるが、重いのと、誤作動を防ぐための安全管理が必要なため、６名がかりで作業を行う。参考：世界の傑作機No.104

＜Ｃ−２地対空ミサイル＞：ドイツ軍の地対空ミサイル、ヴァッサーファル（滝）。A-4弾道ミサイルと同時に開発されており、A-4を小型化して中央にフィンを付けたような格好をしている。全長7.8m、発射重量3.85トン、弾頭重量235kg。イソブチルエーテルと硝酸（タンク内での長期保存が可能）を使用した液体燃料ロケット推進で、推力８トン、最大速度1370km、射程26km、最大射高17.7km。垂直発射された後、レーダーの情報による無線指令誘導で目標に向かい、4kmまで接近すると赤外線誘導式に切り替え、10mのところで近接信管により炸裂する。1944年2月28日に初めて発射され、3月には月産900発を作る予定（後に1945年10月から月産50発の予定とした）とし、35発がテストされたが、1945年2月6日に開発中止命令が出た。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4、月刊丸4,’07、1,’98

＜Ｃ−２輸送機シリーズ＞：アメリカ海軍艦上輸送機、別名グレイハウンド（Greyhound）。空母と陸上基地間の人員及び物資の輸送を主任務とする空母艦上輸送COD（Carrier On-board Delivery）機として1962年からE-2A早期警戒機をベースにグラマン社で開発され、1966年から配備された。F/A-18E/FやF-35Cのエンジンを積めない、夜間発着艦能力が無いといった欠点があり、CMV-22Bに後を譲る予定。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings4,’00、月刊世界の艦船8,’21

＜ＹＣ−２Ａ＞：原型機で、E-2Aから２機が改造され、1964年11月18日に初飛行した。初期設計では水平尾翼に上反角が付いていたが、途中で胴体への取り付け位置を高くしたため、上反角を無くしている。気象レーダー、空中給油受油装置、ドロップタンクなどの装備案も採用されなかった。参考：月刊JWings7,’21、世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｃ−２Ａ＞：主翼、エンジン、コクピット、降着装置はE-2Aと同じで、胴体を四角く拡幅して後部を容積27.6立方メートルの貨物室とし、細い通路を挟んで左右２席ずつを配置可能としており、後面にローディング・ランプ付き貨物ドアを追加、人員なら28名（キャンバスシート使用時は39名）、担架なら20床または12床＋看護兵、463L貨物パレットなら２枚（３枚？）、J79/T56エンジンなら２基を搭載でき、ローターなども運べる。拘束停止時のショックに耐えるため、座席は後ろ向きに並んでいるが、油断していると脚が浮き上がって前席のパイプフレームに向こう脛をぶつけるため、着艦時にロードマスターが「うー☆」と叫ぶのを合図に、足を前席のパイプフレーム上に乗せ、脚を突っ張って頭を抱え込むように上半身を前屈させる。垂直尾翼は４枚のままで、水平尾翼の上反角はゼロ。全長17.32m、全幅24.56m／8.94m（主翼折り畳み時）、全高4.84m（5.14m？5.28m？）、運用重量16.484トン、総重量24.5トン（艦上）、最大離陸重量24.65トン（艦上）／26.16トン（陸上）。翼面積65.03平方メートル。エンジンはアリソンT56-A-425ターボプロップ（4910ehp。4910shp？）２基、巡航速度482km、最大速度310ノット／574km（高度7620m）、実用上昇限度10210m、海面上昇率毎分796m、燃料容量6910リットル、航続距離1852km（貨物4.54トン搭載）／1800海里（フェリー）。貨物搭載量4.536トン（燃料満載・カタパルト発艦）／6.8トン（陸上）／7.7トン（最大。9.35トン？）。乗員３名（２名？４名？）。SEAL隊員のパラシュート降下訓練も行っているらしい。1966-68年に17機が生産された。後にC-2A(R)と同様の改良を受けている。2001年（1987年？）までに全機退役した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91、月刊世界の艦船4,’04増刊、2,'22、月刊JWings6,’00、7,’17、12,’01、8,’06、5,’20、7,'21、月刊軍事研究12,’15

＜Ｃ−２Ａ（Ｒ）＞：C-2Aの再生産型。C-1Aの退役とS-3ユーティリティCODの採用取り消しにより1982年に再生産が決まり、1985年2月4日に再生産初号機が初飛行した。ベース機体をE-2Cに変更し、コクピット上部に空中給油受油プローブを装備、航法装置をロランからオメガに換装している。1989年（1990年？）までに39機が生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings7,’21

＜Ｃ−２Ａ　ＮＰ２０００＞：NPは新型プロペラの略。プロペラをハミルトン製８翅に換装したタイプである。参考：月刊JWings4,’00

＜Ｃ−２Ａ　ＳＬＥＰ＞：C-2A(R)に対する運用寿命延長計画で、2000年に開始された。NP2000改修を含んでおり、他にAN/APN-233ドップラー航法システム、AN/ARC-210無線機、地上接近警報装置GPWSや衝突回避警報装置TCASなどを追加する。2002年からは主翼ウイングボックスも交換している。2024年まで運用予定。参考：月刊JWings4,’00、11,’10、7,'21、月刊軍事研究4,’14

＜Ｃ−２（Ｍ）＞：C-2Aは貨物室が狭く、F/A-18E/F用F414エンジンが積めないという欠点があるため、胴体を拡大し、ついでに運用期間を延長、コクピットなどをE-2Dと共通化する計画で、E-2Dの生産設備を流用する。2015年1月17日、C-2Aの後継としてHV-22（後にCMV-22Bに改称）を輸送任務に振り向けることになり、没になった。参考：月刊航空ファン8,’15、月刊JWings4,’00、11,’10、月刊軍事研究4,’14

＜モデル６１４＞：1972年の新型高速COD機要求に応じたもの。４発型で、ギャレット・エアリサーチ社製ATF3ターボファンエンジン（推力1.814トン）を２基ずつポッドに収容し主翼下に吊り下げ、垂直尾翼を２枚に減らした。採用されなかった。参考：月刊JWings7,’21

＜Ｃ−２輸送機＞：AIDCが台湾空軍向けに開発した双発輸送機。胴体はほぼ矩形断面で、貨物室は長さ8.1m、幅2.57m、高さ2.23m、後部にローディングランプ兼用の貨物ドアを持つ。主翼は高翼配置で、外翼部分にテーパーを持つ直線翼であり、内側寄りにエンジンが付いており、ファウラーフラップと補助翼を持つ。1979年2月26日に原型機XC-2が初飛行した。全長20.1m、全幅24.9m、全高7.72m、自重7.03トン、最大離陸重量12.474トン。エンジンはライカミングT53-L-701A（1450ehp）双発、経済巡航速度180ノット、最大巡航速度200ノット、最大速度212ノット、実用上昇限度8015m、燃料容量3028リットル、航続距離897海里（最大燃料）／259海里（最大搭載）。最大搭載量3.855トン。乗員３名。参考：世界の軍用機1982

＜Ｃ−２輸送機シリーズ＞：航空自衛隊輸送機、美保基地での公式愛称はブルーホエール（シロナガスクジラ）。九二式超重爆を超えて日本製航空機としては最大の機体となった。ちなみにP-1とC-2の最大離陸重量を足すと200トンになり、戦後日本がそれまで国産開発した全航空機種（自衛隊・民間含む。MRJも）の合計最大離陸重量190トンを超える。C-1の後継で、計画当初は主力戦車を運べるC-17の導入も検討されたが、国内基地間輸送には大きすぎるとして蹴られた。主任務は統合機動防衛における即応機動連隊による１次展開支援で、一定の機数を揃えて機動師団・旅団に１個が編成される即応機動連隊の装輪戦闘車両や各種装備・隊員を搭載し、長大な航続距離と短距離離着陸性能を活かして全国から対象島嶼部へと一気に機動展開させる。派生型として、YS-11EBの後継となる電子情報収集機型を開発する予定であり、EC-1の後継となる電子戦訓練機を作る計画もある。2020年5月30日、国連平和維持活動即応能力登録制度PCRSに登録された。参考：月刊航空ファン6,’17、月刊軍事研究3,’10、月刊JWings4,’10、8,’18、8,'20、月刊航空情報11,’10

＜Ｃ−Ｘ＞：試作機。2000年に防衛庁がP-3C及びC-1後継機の同時開発を決定、予算は両機合わせてF-2とほぼ同額の3450億円で、2001年11月26日に川崎重工が主契約企業となり、前胴、水平尾翼の製作及び最終組立を、協力企業の三菱重工が中胴と後胴を、富士重工が主翼と垂直尾翼を担当することになった。また、レーダーシステムは東芝、管制装置は神鋼電機、自己防御システムは三菱電機、空調システムは島津製作所、脚組み立ては住友精密工業の担当となった。詳細設計に参加した航空エンジニアは1800名にのぼり、日本の全航空エンジニアの３分の１を投入したという。P-Xとは機体構造の15%と搭載システムの75%（風防、主翼外翼部分、水平尾翼、APU、衝突防止灯、統合表示器、慣性基準装置、アビオニクス）を共用化し、コストをP-Xと合わせて250億円低減した。飛行システムは新規開発のフライ・バイ・ワイヤ式で、飛行管理システムや省力化搭載卸下システムも新たに開発している。HUDを装備しており、パイロットは表示される脅威の位置や飛行経路を確認しながら地形追随飛行できる。貨物室は長さ16m、幅4m、高さ4m、ランプ長5.5mで、ロードマスター用ステーションが配置され、ここでペイロードの管理を行う。モックアップによるテストではペトリオット発射機の自走卸下も実施された。全長43.9m、全幅44.4m、全高14.2m、自重60.8トン、基本離陸重量120.1トン、最大離陸重量141トン。エンジンはGE製CF6-80C2K1Fターボファン（E-767、KC-767と共通）双発、巡航速度890km（マッハ0.8）、巡航高度12200m、航続距離8890km（ペイロード12トン）／5593km以上（37トン）。最大ペイロード37.6トン。空中給油受油能力を持ち、ECMや赤外線対抗装置も装備する。川崎重工社内で設計者が次期輸送機のラフスケッチを描いて100例くらいの細かいバリエーションを検討し出したのは1989年頃で、防衛庁との契約を受けて2001年12月から正式に開発し、2003年6月に基本設計を完了、8月8日にエンジンとしてCF6-80C2K1Fの採用を決め、2004年12月2日に胴体部モックアップを公開した。2005年11月に製造図面が完成し、2006年3月に岐阜基地の技術研究本部強度試験場に搬入され、9月に完成審査に合格、静強度試験を開始した。飛行試験機は２機を製造予定で、2007年3月6日に初号機がロールアウトの予定だったが、アメリカから輸入したリベットが強度不足で、3663ヵ所を交換する必要があり、交換不能なリベットは周囲のリベットをファスナー類に換装するなどの措置を行ったため、7月4日に遅れた。7月30日、静強度試験で主脚、胴体、水平尾翼に強度不足が判明したと発表され、初飛行は当初の2007年9月から12月にずれ込むことになったが、設計確認で主脚取り付け部、胴体中後部のフレーム・縦通材、貨物扉等にも補強が必要なことが分かり、初飛行は2008年夏以降とされ、2009年度予算での整備着手は断念された。2008年9月の静強度試験では後部胴体が破損する不具合が起きたらしく、結局初飛行は2010年1月26日となり、その前日にXC-2へと改称された。2026年度までに22機を調達予定で、初号機はC-2FTBテストベッド機に改造されて飛行開発実験団に、２号機はRC-2電波情報収集機に改造されて電子飛行測定隊に、3-12号機は第403飛行隊に、13-22号機は第402飛行隊に配備される。ファミリーとして電子偵察機（YS-11EBの代替）や陸上部隊指揮管制機の他、民間貨物機への転用も考えられている。参考：月刊軍事研究4,’10、9,’07、2,’08、11,’08、9,’11、6,’16、月刊JWings6,’08、4,’10、5,'21、月刊航空ファン4,’10、1,’15、6,’17

　＜ＸＣ−２＞：試作機で、2010年1月25日にC-Xが名称変更されたものである。機体素材は大部分がアルミ合金で、複合材は構造重量で30%に抑え、価格を抑制した。太い胴体に主脚バルジを付け、胴体後面にはカーゴドア兼用ランプ（下半分が下に開いてランプになる。上半分は上に開く）を備え、高翼の主翼とＴ字尾翼を持つオーソドックスな構成である。貨物室は長さ16m、幅4m、主翼ボックス下における高さ4m、ランプ長5.5m（A400Mとほぼ同じ、高さだけ0.15m大きい）で、CH-47、EC-225LP、特大型運搬車、重装輪回収車などを収容可能。貨物室側面には折り畳み式座席が用意されており、中央に座席を設置することもできる。胴体後部左右の主脚収容バルジ後方あたりに空挺隊降下ドア（トループドア）が用意されており、その前方には引き込み式の穴あき風除け板（ウインド・デフレクター）が付く。ロードマスターの負担を軽減するため、省力化搭載卸下システムを装備する。エンジンはB747政府専用機、E-767、KC-767と同じものを採用し、効率の良い旅客機用航路を旅客機と同じスピードで飛べる。機首レドーム左右にはAN/AAR-60ミサイル警報装置センサー、その下の前脚扉脇にレーダー警戒装置センサーが付く。尾部はレドーム状をしており、内部にはレーダーではないが何らかの器材を収容しているらしい。尾部レドーム状構造の前方左右には上にAN/AAR-60ミサイル警報装置センサー、下にレーダー警戒装置センサーがある。コクピットはサイドバイサイド（後ろに航法士席もある）で、ハンドル式操縦輪がそれぞれに用意されている。計器はNVG対応で、大型液晶ディスプレイ３基に加えて上方折り畳み式HUDもあり、アナログ計器はスリップ・インディケーターのみ。山間部や低空を飛行する際に最適経路をHUDに自動表示する戦術輸送飛行管理システムを搭載した。試作２号機のコクピット後方の機体上面にはフライング・ブーム式空中給油受油装置（アメリカ以外の独自開発機としては初）が設けられている。コクピット後方の機体内部は乗員用休憩スペースとなっており、電子レンジや冷蔵庫を備えたギャレーもある。貨物室前方右にロードマスター席、中央と左にトイレ、トイレの間に２階（コクピット）への階段がある。主翼付け根には大きな整流フェアリングが取り付けられた。主脚収容バルジ後部に３軸６輪の主脚（脚柱は１本）を収容する。主脚収容時にボギーを機軸と平行にして格納スペースを最小限にする仕組みを備えており、主脚収容バルジを極力小型化して抗力を低減した。胴体尾部ランプドア左右に小さいベントラルフィンを装備。主翼はテーパー付き後退翼で、高速化を図るためスーパークリティカル翼を採用、主翼前縁にはフルスパンの前縁スラットを持ち、後縁のフラップは内側がダブルスロッテッド、外側がシングルスロッテッドである。後縁最外側はエルロンで、内側にはスポイラーを持つ。操縦系統は三重デジタルフライバイワイヤ式。自衛用としてトループドア下部にチャフ・フレアディスペンサーを装備する。左主脚バルジ前上部に引き込み式ラムエアタービンを持つ。長時間飛行に備えて仮眠用ベッドも用意されている。全長43.9m、全幅44.4m、全高14.2m、空虚重量60.8トン、基本離陸重量120トン、最大離陸重量141トン。エンジンはGEアビエーション社製CF6-80C2K1Fターボファン（推力27.9トン）双発、巡航速度マッハ0.8、最大速度マッハ0.82・890km、巡航高度12200m、航続距離5600km（最大積載）／6500km（ペイロード12トン）／10000km。最大ペイロード37.6トン。乗員３名＋搭乗隊員150名。2010年1月26日、岐阜基地で試作初号機が乗員９名を乗せて初飛行した。1021頃に離陸、飛行時間は71分間で、試験空域において機体システム確認や模擬着陸などを実施した。この際、胴体後部を中心に強度不足を補うための補強材が多数貼り付けられていた。3月30日、初号機が防衛省に納入された。試作２号機はブルーグレイ系４色迷彩で2010年1月27日に初飛行、2011年3月29日に納入された。2011年9月25日、配備予定の空自美保基地において、300人の市民が見守る中で試験飛行を実施。C-1よりも静かだという声も聞かれたという。2012年2月7日、陸自隊員によるパラシュート降下試験を実施。2013年度に開発を完了する予定だったが、１年延長されて2014年度末から配備される予定になった。2014年1月7日、地上試験機で与圧構造の強度確認を行った際、想定した機体内外気圧差の1.2倍の圧力を加えたところ、貨物扉や後部胴体などが損壊した。原因は気圧差による荷重が後部胴体のカーゴ扉とランプ扉の境目付近に集中して同部位が破断したためで、対策を施すため開発期間を２年延長し、2016年度末に配備を開始することとなった。テスト再開まで時間がかかるので、試作初号機は胴体を量産型と同じものに交換し、試作２号機はELINT型試作機に改造する。12月、岐阜基地で積雪滑走路走行試験を実施。2016年2月24日、定期修理と胴体の交換を終えた試作初号機が防衛装備庁に納入された。胴体外板にリベット止めしていた補強材は外されており、必要な分だけ機体構造を厚くして強度を高めている。試作中の改修に備えて余裕を持たせているので、構造重量増やペイロード減といった影響はほぼ無いようである。2017年3月27日に開発を完了した。参考：月刊航空情報11,’10、月刊軍事研究9,’11、3,’10、4,’10、3,’14、6,’15、月刊航空ファン2,’15、4,’10、6,’10、6,’16、9,’16、月刊JWings4,’11、9,'15、7,’11、1,’12、4,’12、4,’14、9,’14、11,’14、5,’15、4,’16、8,’16、MAMOR vol.82、朝雲

　＜Ｃ−２＞：量産型。川崎重工が前胴、中胴、主脚扉、前後レドーム、水平尾翼、三菱重工が後胴、エアデフレクター、カーゴドア、富士重工が中央翼、外翼、エンジンパイロン、垂直尾翼、日本飛行機が翼胴フェアリング、主脚バルジ、ランプドアを製造し、川崎重工で最終組立を行う。降着装置は住友精密工業、空調装置は島津製作所が担当するなど、国産化率は70%くらい。部品数は部品番号の付いたものが４万点、それ以外の商用パーツなども含めると250万点にも達する。電線は計２万本、総延長120km。機内は長大な貨物室で占められ、貨物室前方にコクピット、上に高翼式主翼、下に主脚バルジ、後面にランプドア、尾部上面にＴ字尾翼を配したオーソドックスな形状をしている。貨物室は長さ15.7m、幅4m、高さ4mで、UH-60JA、16式機動戦闘車、機動衛生ユニットなどを搭載可能な広さを持つ。463Lパレットなら貨物室に６枚とランプに２枚の計８枚積める。コンテナ・デリバリー・システムCDS用コンテナ（48インチ・1.22m四方）なら10個２列の20個搭載可能。貨物室両壁面には隊員用折り畳み座席が27席ずつ並んでおり、更に貨物室中央に背中合わせで座席を56席並べることができ、最大110名を乗せられる。簡易ベッドなら40床設置できる。貨物室床面の一部は着脱式で、ひっくり返すとローラーが付いており（床全体で４列）、パレットの積み降ろしが容易。貨物室内の騒音はC-1より大幅に低減され、大きめの声での会話が可能となっており、貨物室前面上部と両側面上部にインフォメーションボード（電光掲示板）が設置されていて、貨物室内の隊員に降下地点到達時間などの情報を伝達できる。天井が高いので空調の風が体を直撃することも無く、蛍光灯型の大型照明により室内も明るい。貨物室最前部左寄りにコクピットに上がる階段があり、その両脇にトイレが１基ずつ、右奥にロードマスター席がある。トイレは水洗洋式で、手洗いや鏡も完備している。ロードマスター席正面にはロードマスターシステムLMS用コンソールが据え付けてあり、搭載卸下システムにより、重量配分の計算やペイロード管理、カーゴドアの開閉に物料投下までコンピュータ制御で実施可能。物料投下による飛行安定性保持やトリム制御は飛行制御コンピュータが自動的に行ってくれる。コンソールにはロードマスター・ステーション・ディスプレイがあり、機体重心、残燃料、飛行諸元などの各種情報を表示できる。後部ランプドアはランプ部分が下に下がり、その後方部分は上に引き込まれ、空中投下時の抗力増加を最小限とする。また、ランプドア上方引き込み部の両舷にはベントラルフィンも付いている。地上でランプから重量物を積む際に胴体下面が地面と接触しないよう、ランプ直前の機体両側には引き込み式の安定化ストラット（支柱）を持つ。コクピットは並列複座で、その後方両舷に座面を跳ね上げられる見張り席（前向き）が１つずつあり、更に後ろには右向きの機上整備員席があって専用コンソールが用意されている。計器板はNVG対応グラス・コクピットで、前面に大型MFD５基（左右座席前面に２基ずつ、中央に１基）、前面上部に小型MFD２基、ペデスタル前部にMFD３基、後部にMFD３基が用意され、機長・副操縦士それぞれにHUDも吊り下げられている。バックモニターの映像をMFDに移せるので、バックタクシー（後進タキシング）の際に機外誘導員による指示が要らない。操縦輪は左右ハンドル部分のみで、ハンドル上部には各種操作ボタンが付く。コクピット後方にはギャレー（電子レンジ、コーヒーメーカー、冷蔵庫などを装備）や簡易２段ベッドが用意されている。機首上面に空中給油受油口を持つ。主翼はスーパークリティカル翼。胴体と主翼の結合はファスナーによるシア結合の予定だったが、機体をひっくり返して翼胴結合部を低い位置にしないと組み立てられないことが判明、多少の重量増を忍んでピン結合にした。エンジンはポッド式に搭載しており、逆噴射装置により地上滑走中の後進が可能である。降着装置は前輪式で、前輪はダブルタイヤ。機首左右と胴体尾部左右にミサイル警報装置の四角いアンテナがある。広域航法システムRNAV、短縮垂直間隔RVSM、自己診断装置（ビットチェック）などを備える。全長43.9m、全幅44.4m、全高14.2m、空虚重量70トン、最大離陸重量141トン。エンジンはGE社製CF6-80C2K1Fターボファン（推力27.9トン）双発、巡航速度マッハ0.82・890km、最大速度1004km（917km？）、航続距離4500km（積載量36トン）／5700km（30トン）／7600km（20トン）／9800km（フェリー）。最大積載量32トン。隊員110名を乗せられる。乗員2-5名（コクピットクルーは機長と副操縦士の２名が基本で、ミッションによって航法士を追加。他にロードマスター１名が乗る）。22中期防で10機装備する予定で、2011年度に２機を372億円で調達する。2012年度には２機で286億円の予算が付いた。その後計画が延期され、26中期防で10機調達することになった。初号機は2016年5月17日に初飛行し、1128に岐阜基地を離陸、３時間の飛行を行った。2016年6月30日、初号機が岐阜基地で防衛省に納入され、飛行開発実験団に配備された。この時は部隊使用承認が下りる前なのでXC-2という名称だったが、2017年3月27日に防衛大臣の部隊使用承認取得を経て開発を完了、晴れてC-2となっている。これに基づき、3月28日に量産機３機が第３輸送航空隊第403飛行隊に配備され、2018年9月頃まで運用試験が続けられる予定。2017年6月9日、第403飛行隊所属機が美保基地で誘導路から外れる事故を起こして飛行を自粛していたが、7月5日に飛行を再開した。2018年1月31日、第403飛行隊で任務運航を開始した。参考：月刊JWings6,’17、11,’17、9,’16、8,’16、9,’17、6,’19、10,’19、5,’20、月刊航空ファン6,’17、9,’16、6,’10、8,’16、月刊軍事研究3,’15、7,’16、9,’16、世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空情報4,’18、MAMOR vol.138、vol.137

＜Ｃ−２輸送機（空自）ファミリー＞

　＜Ｃ−２ＦＴＢ＞：C-1FTBの後継となるフライング・テスト・ベッド。XC-2初号機を改造したもので、2020年現在、FTBという接尾記号は付いていないが、白地に赤線のマーキングで岐阜基地の飛行開発実験団に配備されており、テスト・ベッド任務に就いている模様である。2017年5月、定期修理のため川崎重工の格納庫に入った。2018年9月、試験飛行を行い、また格納庫入りした。2020年2月25日、格納庫を出て飛行開発実験団に戻った。3月11日、岐阜基地でタキシングを実施。3月17日、岐阜基地の不整地滑走路でタキシング試験を実施。一連の不整地滑走・離陸試験では、車輪が跳ね上げた石で機体が傷つかないよう、機体に保護材を貼り付けている。ちなみに保護材は非常に軽量だが、飛行中に脱落した際に本当に地上に被害が及ぼさないか確かめるため、理論上の落下終端速度で卵にぶつける予備試験を行い、卵が割れない事を確認した。3月18日、岐阜基地の不整地滑走路でタキシング試験を実施。その後、川崎重工で整備に入った。7月13日、岐阜基地で地上コンパスチェックを実施。航空機搭載型赤外線ミサイル警戒装置のセンサーを機首両側、胴体前部上面左舷、機体尾部両側、機体尾部下面左舷に装着していた。7月20日、整備後の初飛行を行った。9月23日、岐阜基地の不整地滑走路にアプローチしてローパスした。UAEへの輸出を睨んだ準整地離着陸能力の確認試験に向けたものとみられる。10月14日、準整地離着陸能力の確認試験の一環として、不整地滑走路でのハイスピード・タキシー（１回目）を実施。10月28日、不整地滑走路でのハイスピード・タキシー（２回目）を実施。10月29日、不整地滑走路でのハイスピード・タキシー（３回目）を実施。11月12日、不整地滑走路での着陸試験（離陸は通常滑走路使用）を実施。11月13日、不整地滑走路での離陸試験（着陸は通常滑走路使用）を実施。11月30日、通常のフライトを行った。12月15日、千歳基地に飛来。すぐ離陸したが、不具合が発生したらしく直後に戻ってきて西側エプロンに駐機、12月17日に政府専用機格納庫に移った。飛行開発実験団C-1輸送機が千歳基地に５回飛来してパーツなどを運び込み整備を行い、12月18日に格納庫を出てエプロンに移動、12月22日に離陸して岐阜基地に帰った。参考：月刊航空ファン1,’15、月刊JWings7,’20、10,’20、12,’20、1,’21、2,’21、3,'21

　＜Ｃ−２（スタンドオフ電子戦機）＞：航空自衛隊電子戦機。スタンドオフ・ジャミングにより航空作戦を支援するのが主任務である。2020年度からシステム設計に入り、2025年度まで試作を実施、2026年度に技術試験を行い、2027年度に部隊配備、2032年度に開発を完了する予定。参考：月刊世界の艦船1,’20、月刊航空ファン3,’20、朝雲

　＜ＲＣ−２＞：電波情報収集機型で、ＲはReconnaissanceの略。YS-11EBの後継で、防衛装備庁装備開発官（航空装備担当）付第６開発室で開発した。搭載するのは2004年から技本が開発した次期機上電波測定装置J/ALR-Xで、同時多目標収集、遠距離目標収集、広帯域受信、デジタル変調波収集、高精度方位探知、機上自動情報処理といった高度なセンサー能力を持つ代わりに容積が巨大となってYS-11はおろかKC-767にも入りきらなくなったため、C-2に積むことにした。機首、胴体上面（主翼付け根前後、胴体後部）、胴体後部両側面、胴体尾部、垂直尾翼上端にアンテナドームを追加し、機体下面にもブレードアンテナを装着、方向探知機用アンテナ６種類、低周波方向探知機用アンテナ１種類、捜索捕捉アンテナ５種類を搭載する。具体的には機首に方向探知機用アンテナ（６）、主翼付け根前方の胴体上面に低周波方向探知機用アンテナと捜索捕捉アンテナ（３）、胴体後部上面に捜索捕捉アンテナ（２）と方向探知機用アンテナ（２）、後部胴体両側面に方向探知機用アンテナ（３）（４）と捜索捕捉アンテナ（４）、胴体尾部に方向探知機用アンテナ（６）と捜索捕捉アンテナ（５）、垂直尾翼上端に方向探知機用アンテナ（５）、ブレードアンテナとして捜索捕捉アンテナ（１）と方向探知機用アンテナ（１）である。ブレードアンテナの本数は捜索捕捉アンテナが２本（機首下面左右翼型）、方向探知機用アンテナが14本（胴体下面矩形。捜索捕捉アンテナ後方に２本タンデム、その後ろに既存のブレードアンテナを挟んで４本並列、更に後ろに既存のブレードアンテナを挟んで２本タンデム、その後ろに４本並列、その後ろに１本、後ろに少し離れて１本）。機内には空中線装置、受信装置、信号処理装置などを積み、貨物室を２階建てにしてコンソールを設ける。防空指揮所や早期警戒機といった警戒管制組織から航跡情報を入手することが可能で、情報を得たい相手航空機の位置を的確に把握し、付かず離れずで情報を収集できる。また、警戒管制組織が探知できず電波傍受でのみ探知している航空機をチェックすることも可能。情報処理部隊への双方向衛星データリンクを持ち、リアルタイムで情報を送受信できる。XC-2の２号機を改造して試作機を作っており、完成した機体にはXC-2時代に胴体構造を後付けで強化した部分が無くなっていて、胴体を丸ごと交換したらしい。試作機は2018年2月6日に岐阜基地で初のタキシーチェックを行い、2月8日から岐阜基地で飛行試験を開始、6月26日に入間基地に移った。その後は搭載機器の試験評価に入り、2019年3月26日に制式化されて量産機としての実用試験に入り、2020年3月に実用試験を終了、9月にRC-2の制式名が付き、10月1日に試作機が量産初号機として入間基地の電子飛行測定隊に配備された。参考：月刊軍事研究12,’16、2,’13、朝雲、月刊航空ファン2,’16、1,’15、5,'16、4,’18、月刊JWings4,’18、5,’18、9,’18、12,'20、2,'21、9,'23、月刊航空情報4,’18

　＜ＹＣＸ＞：計画中の民間機型。巡航速度が速く燃費も良く、貨物室も大型でペイロードも十分だが、民間型式証明を取得する手間がかかるのと、高性能故の高価格が問題である。参考：月刊JWings12,’13

＜Ｃ２−２５３＞：R-11FMのロケット。液体燃料１段式で、使用燃料はT-1軽油、酸化剤はAK-201、推力8.26トン。参考：月刊世界の艦船1,’04

＜Ｃ２ＢＭＣ＞：アメリカBMDシステムを構成する指揮管制戦闘管理通信システムで、Command and Control, Battle Management, and Communicationsの略。BMDシステムの各構成体を統合して効果的に運用するためのもので、指揮管制、戦闘管理、通信の３部門からなり、弾道ミサイル探知情報を統合し、戦略・戦術レベルの指揮官（大統領や国防長官も含む）に全情報を提供、意志決定を得て関連部隊に伝達する。衛星やレーダーで捉えた弾道ミサイルの情報を統合し、他の射撃プラットホームに伝達して迎撃させるランチ・オン・リモートも実施可能。アメリカ戦略軍USSTRATCOM（オファット空軍基地内）、太平洋軍USPACOM（ハワイのキャンプ・Ｈ・Ｍ・スミス内）、北方軍USNORTHCOM（ピーターソン空軍基地内）、中央軍USCENTCOM（マクディール空軍基地内）、欧州軍USEUCOM（ドイツのシュツットガルド）、国家軍事指揮センターNMCC（国防総省内）にC2BMCセンターが設置され、70台以上のワークステーションが置かれている。２年ごとのブロックで整備されていく予定で、2014年現在のアメリカ太平洋軍バージョンはスパイラル6.4であり、2017年頃の新型バージョンはスパイラル8.2となる予定。参考：日米イージス艦と弾道ミサイル防衛、月刊軍事研究3,’15、6,’09、11,’07、月刊世界の艦船7,’17

＜Ｃ２ＢＭＣスパイラル６．４＞：複数のAN/TPY-2レーダーからの情報に対応できるタイプ。参考：月刊軍事研究3,’14

＜Ｃ２ＢＭＣスパイラル８．２＞：2017年に完成予定。参考：月刊軍事研究3,’14

＜Ｃ２ＢＭＣスパイラル８．４＞：2020年に完成予定。参考：月刊軍事研究3,’14

＜Ｃ２Ｉ＞：Command, Control and Information（指揮統制情報）の略で、CCIともいう。参考：月刊世界の艦船9,’22、月刊軍事研究7,’18

＜Ｃ２Ｐ＞：ポーランド軍牽引車。TK-3をベースに開発された。車体は非装甲のオープントップで、起動輪を大型化して牽引力を強化している。37mm対戦車砲wz37や40mm高射機関砲などの牽引に使用された。参考：月刊PANZER8,’05

＜Ｃ２ＰＳ＞：AN/UYQ-120(V)1（海自）を参照。

＜Ｃ２Ｔ＞：海上自衛隊の指揮管制支援ターミナル（Command and Control Terminal）。MOFシステムの洋上端末であり、あたご型イージス艦、ひゅうが型ヘリコプター護衛艦、各護衛隊群旗艦などに装備され、衛星通信回線を経由して陸上のMOFシステムと連携する。参考：月刊軍事研究9,’03、月刊世界の艦船2,’12

＜Ｃ−２整備用器材（その３）＞：自衛隊の機器。GEアビエーション・ディストリビューション・ジャパンが受注している。参考：月刊軍事研究3,’16

＜Ｃ−２用エアーデータテストシステム＞：自衛隊の機器。日本システム工業製。参考：月刊軍事研究2,’16

＜Ｃ−２用整備器材＞：自衛隊の機器。住商エアロシステムまたはエイスインターナショナルトレードが受注している。参考：月刊軍事研究8,’15、2,’17

＜Ｃ−２用整備器材（その１）＞：自衛隊の機器。上村商事が受注している。参考：月刊軍事研究7,’18

＜Ｃ−２用整備器材（その２）＞：自衛隊の機器。エイスインターナショナルトレードが受注している。参考：月刊軍事研究8,’18

＜Ｃ−２用整備器材（その３）＞：自衛隊の機器。全日空商事が受注している。参考：月刊軍事研究10,’18

＜Ｃ−２用整備器材（その４）＞：自衛隊の機器。アトム技研またはGEアビエーション・ディストリビューション・ジャパン製。参考：月刊軍事研究10,’16、7,’18

＜Ｃ−２用整備機材（その５）＞：自衛隊の機器。上村商事が受注している。参考：月刊軍事研究4,’18

＜Ｃ−２用フライト・シミュレータ＞：航空自衛隊のC-2輸送機用フライト・シミュレータ、通称クラスデルタ。学生訓練、機種転換訓練、練成訓練（主に緊急対処）を行うのが主任務で、美保基地操縦訓練室にある。６軸モーション式で、C-2のコクピットが忠実に再現されており、コクピット左後方にはコントロール卓が左向きに設置されていて、オペレーターがシミュレートしたい気象や天象を入力する。C-2の飛行特性を忠実に再現し、あらゆる気象条件や緊急事態を設定でき、訓練の様子はブリーフィングルームに送られる他、教官専用の装置を使ってシミュレーション訓練中に指導を行うことが可能。川崎重工製。価格は30-40億円。参考：月刊航空情報4,’18、月刊航空ファン4,’18、月刊JWings10,’19、月刊軍事研究7,’16、MAMOR vol.138

＜Ｃ３＞：Command, Control and Communication（指揮管制通信）の略で、C-Cubed（シー・キューブド）と読む。参考：ザ・マーチ５号

＜Ｃ−３機雷＞：中国軍の沈底機雷。潜水艦からも敷設可能。信管は磁気と音響。敷設深度6-100m。参考：月刊世界の艦船4,’18

＜Ｃ．３練習機＞：イタリアのマッキが開発した双発軽輸送・練習機で、1943年に初飛行したが採用されなかった。全長8.4m、全幅12.5m、全備重量1950kg。エンジンはアルファロメオ111（155馬力）双発、最大速度317km。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｃ３型＞：波７型（潜水艦）を参照。

＜Ｃ／０３Ｄ＞：ドイツ海軍が第１次大戦時に使用した魚雷。全長5.65m、炸薬重量148kg。参考：Ｕボート入門

＜Ｃ３ＣＭ＞：C3 CounterMeasureの略で、C4ともいう。C3Iシステムを妨害・破壊して作戦指揮機能を麻痺させる手段である。電波妨害、通信衛星破壊、NEMPなどがある。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊

＜Ｃ３Ｉ＞：シー・キューブド・アイと読む。Command, Control, Communications and Intelligence（指揮、統制、通信、情報）の略で、軍事システムの中核をなす。指揮管制システムにコンピュータと通信技術を組み合わせ、迅速で確実な戦闘指揮を行えるようにしている。参考：戦争がやってくる、月刊世界の艦船8,’82増刊、日本の防衛戦力Part3

＜Ｃ３Ｎ＞：九七式艦上偵察機を参照。

＜Ｃ４＞：C3CMまたはトライデント�T（SLBM）を参照。

＜Ｃ４機雷＞：中国軍の沈底機雷。参考：月刊世界の艦船5,’23

＜Ｃ４トラック・シリーズ＞：イギリスの15-cwtトラックで、CS8シリーズに次いでモーリス・コマーシャル社で生産された。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜Ｃ４Ｍｋ�T＞：CS8のキャビン前面ガラスを大型一枚ガラスとし、サイドドアを金属製に変更、エンジンを70馬力に強化した。ホイールベースはCS8と同じ98インチ（2.49m）。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜Ｃ４Ｍｋ�U＞：ホイールベースを105インチ（2.67m）に延長したもの。参考：月刊グランドパワー4,’02

＜Ｃ４トラック・ファミリー＞

　＜Ｃ４無線通信車＞：C4Mk�Tに木製の３名用後部ボディを載せ、No9無線機、発電機、折り畳み式マップ・テーブルなどを搭載したもの。後期型ではシャシーをMk�Uに、ボディを金属製に、無線機をNo19に変更した。参考：月刊グランドパワー4,’02

＜Ｃ４練習機＞：イタリアの初等練習機で、1942年に完成した。機体は木金混合で、固定脚を持つ。全幅12m、全備重量640kg。最大速度215km、実用上昇限度4160m、航続距離640km。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｃ４Ｉ＞：Command, Control, Communication, Computer and Intelligence（指揮・統制・通信・コンピュータ・情報）の略。参考：JGround Vol.19

＜Ｃ４Ｉ２＞：Command, Control, Communication, Computer, Intelligence and Interoperability（指揮・統制・通信・コンピュータ・情報・相互運用性）の略。参考：月刊丸2,’08

＜Ｃ４Ｉ２ＳＲ＞：Command, Control, Communication, Computers, Intelligence, Interoperability, Surveillance and Reconnaissance（指揮・統制・通信・コンピュータ・情報・相互運用性・監視・偵察）の略。参考：月刊軍事研究6,’10

＜Ｃ４ＩＳＲ＞：Command, Control, Communications, Computers, Intelligence, Surveillance and Reconnaissance（指揮・統制・通信・コンピュータ・情報・監視・偵察）の略。情報戦争と呼ばれる現代戦の基本的要素をなす表現である。参考：月刊軍事研究4,’03

＜Ｃ４ＩＳＴＡＲ＞：Command、Control、Communication、Computer、Intelligence、Surveillance、Target Acquisition and Reconnaissance（指揮・統制・通信・コンピュータ・情報・監視・目標標定・偵察）の略。参考：月刊JWings12,’03

＜Ｃ４Ｉ関連ＦＭＳ器材の維持整備＞：防衛省がアメリカ海軍省に発注している。参考：月刊軍事研究8,’18

＜Ｃ４Ｉシステム＞：Command, Control, Communication, Computer and Intelligence system。ネットワーク中心の戦い（NCW）の中核をなすシステムで、指揮統制に必要な情報を指揮官に迅速に提供し、命令を隷下部隊へと速やかに伝達する。参考：朝雲

＜Ｃ４ＫＩＳＲ＞：Command, Control, Communication, Computer, Kill, Intelligence, Surveillance and Reconnaissance（指揮・統制・通信・コンピュータ・殺傷・情報・監視・偵察）の略。C4ISRにKillを加えたもので、情報化と共に機械化を進めている中国人民解放軍がよく使用する。参考：月刊軍事研究5,’07

＜Ｃ４Ｍ＞：南アフリカ陸軍連絡・軽輸送機。AM.3C連絡観測機の主翼、尾翼、車輪、エンジンと、アエルマッキ・ロッキードAL60の胴体を組み合わせている。胴体は矩形断面のセミモノコック構造。主翼は高翼配置で半片持ち式、３度の上反角を持ち、内部にはバグ・タンク６個が収められており、後縁に電動ファウラーフラップを持つ。座席は操縦用２席の他に前向き４席または３名用ベンチシート２つの２種を用意でき、座席の代わりに貨物を載せることもできる。全長9.31m、全幅13.07m、全高3.66m、自重1230kg、最大離陸重量2040kg。エンジンはライカミングGSO-480-B1B3（340馬力）単発、経済巡航速度108ノット、最大巡航速度125ノット、最大速度140ノット、実用上昇限度4270m、航続距離700海里。搭載量560kg。アトラス社が開発し、1975年から40機が配備された。ジンバブエ空軍も７機を配備している。参考：世界の軍用機1982、1979

＜Ｃ５＞：C3 Counter-Countermeasureの略。C3CMに対抗できる技術のこと。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊

＜Ｃ５機雷＞：中国軍の沈底機雷。参考：月刊世界の艦船5,’23

＜Ｃ５射出座席＞：マーチンベイカー社が開発した射出座席。射出可能高度0m以上、射出可能対気速度90-600ノット。CF-105アロー迎撃戦闘機に搭載された。参考：月刊JWings12,’14

＜Ｃ−５輸送機シリーズ＞：アメリカ空軍戦域内（戦略）輸送機、別名ギャラクシー（Galaxy、銀河）。1961年10月（1962年5月？）に軍事航空輸送隊MATSが要求したC-133後継機（積載量60トンのJT3Dエンジン６発機）がベースであり、1963年6月（1962年7月？）からCX-4次期戦略輸送機（GEとプラット＆ホイットニーが開発予定の推力43000ポンド・19.5トン級エンジン４発機）として開発され、1964年4月（1963年11月？）に陸軍と意見調整を行った結果、積載量を90トンに増やしてM-60戦車２両を運べるようにし、輸送コストを減らすことに決定、名称も試作重兵站システム輸送機CX-HLS（Cargo Experimental-Heavy Logistics System）に変わり、ボーイング、ダグラス、ロッキードの３社が案を出すことになった。また、搭載する低燃費高バイパス比ターボファンエンジンは、1963年11月にアメリカ空軍が発出したCX-X計画（将来型戦略輸送機に必要な技術を洗い出す）で新型エンジンとして計画されたもので、GEとプラット＆ホイットニーが競争試作を行った。1964年5月にC-5Aギャラクシーの制式名称・公式ニックネームが決まり、1964年12月に巡航速度440ノット、制限荷重2.25Gで積載量120トン、制限荷重2.5Gで積載量90トン・航続距離2700海里（ハワイ経由で太平洋横断）、積載量45トン・航続距離5500海里（無着陸太平洋横断）という要求が決まり、1965年8月にエンジンとしてGE社案、1965年9月30日（1966年10月？）に機体としてロッキード社案が採用された。ちなみに落選したボーイング社は試作案をベースに低翼化し、P&W社のエンジンを搭載したB747旅客機を開発している。1966年8月から試作機が製作され、1968年6月30日に初飛行し、量産初号機は1969年12月17日に引き渡された。世界のいかなる所へも１個機械化師団を24時間以内に運送するため開発されており、大きな輸送力を持つが、前線滑走路では運用できない。参考：月刊航空ファン4,’72、月刊軍事研究6,’11、8,’02、月刊JWings6,’00

＜Ｃ−５Ａ＞：胴体は２階建て構造で、抵抗が増えないように上下の境目をフェアリングで整形した。機内は8.2psiで与圧されている。１階の貨物室は全長36.91m（39.6m？）、ランプ含め44.1m、幅5.79m、高さ4.11m、床面積213,8平方メートル、容積985.3立方メートルあり（ライト兄弟がライトフライヤーの人類初飛行で飛んだ範囲が収まるらしい）、陸軍貨物600種類以上のうち、特殊な大型クレーンなどを除く99.7%を搭載することができる。トラックやジープなら３列に搭載でき、3/4トントラックなら16両、HMMWVなら14両、パーシング発射機なら10基、M-113なら５両、M-2/M-3なら４両、M-1戦車やM-60戦車なら２両を積める。AH-64なら６機搭載でき、CH-47やMH-53も収容可能。アメリカ空軍標準の貨物積み込みシステムである463Lローディングシステムで使用される長さ88インチ（2.23m）・幅108インチ（2.74m）の貨物パレットなら横２列に並べて18組36枚搭載できるが、最大搭載時にはパレット平均重量を3.3トン以下に抑える必要がある。２階には前方からコクピット、交替乗員室、エアコン、電子機器室、兵員室が並んでおり、交替乗員室には座席15席（交代乗員席７席、予備席８席）と寝台６個があり、長距離飛行時の交替要員を乗せられる。兵員室には後ろ向きのリクライニングシートが75席用意されており、貨物スペースを使用せずに兵員輸送が可能である。トイレやギャレーも完備する。機首はバイザー・ノーズと呼ばれる貨物積載扉となっており、機首全体が上に向けて開く。この部分はキャビンよりも上に持ち上がるので、バイザー・ノーズを開けたままタキシングが可能である。また、降着装置にはニーリングシステムが装備されており、主脚の高さを３段階に変更することが可能で、底面地上高を2.75mから1.37m（1.5m？）まで調節することができる。機首内部にはキャビン床と同じ幅の３つ折り前部ランプが装着され、自走車両積載用に地面に付けることができる他、トラックの荷台の高さに合わせて固定することもできる。後部貨物扉は空中投下を考慮した構造となっており、中央部前方が持ちあがって後ろにスライドした後、両側２枚が外に開く。操縦性は良好で、慣性・ドップラー自律航法装置や自動操縦装置を装備し、全天候下でADSキットを使用した空中投下を行える。X/Kuバンドレーダー２組を持つ。エンジンはTF39-GE-1ターボファン４発で、飛行中に内側２基の逆噴射装置を作動させて緊急降下をかけることができる。逆噴射装置は速度55km以下では自動的にスイッチが切れるが、改めて作動させれば地上滑走中にバックすることが可能である。前輪は４輪（クアッドラブル・ホイール）で、主輪は主脚４本に６輪（デュアル＋クアッドラブル）ずつ装着されており、全て49×17.26タイプ�Zプライである。空気圧は前輪が9.6気圧、主輪が7.8気圧。前脚・主脚とも20度までの操向が行える。主脚支柱の後ろのバルジにAPUが１台ずつ用意されており、発電、油圧動力、エンジン始動用として使用される。コクピット（フライトデッキ）には操縦士、副操縦士、航法士、航空機関士が搭乗し、操縦士席と副操縦士席後ろにはオブザーバー用の席が１つずつ用意されている。主翼はインテグラル構造で高翼配置、翼断面型はNACA0011（付け根のみNACA0012）を改造したピーキー翼であり、翼面積576平方メートル、25度の25%翼弦後退角と５度30分（５度５分3.2秒？）の下反角を持ち、マッハ0.767の巡航速度における低抵抗性を狙っている。素材には軽量化のためケミミルやチタンファスナーを多用した。翼面荷重は１平方メートル当たり600kgを越えるが、130-150ノットでの低速空中投下が可能。燃料タンクは主翼桁間に12個ある。油圧操縦系統は三重（四重？）で、前縁スラット（片側７枚）とファウラーフラップ（片側６枚、最大作動角40度）、エルロン（片側１枚）を持ち、高速時にはスポイラー（片側９枚。外の５枚はエルロンと連動、内の４枚はエアブレーキ専用）も併用する。Ｔ字の尾翼は高迎え角で失速を起こしやすいため、迎え角を失速角手前で抑えてそれを防ぐ失速制限装置が搭載された。構造は主翼と同じインテグラル構造で、内部は燃料タンクになっている。水平安定板は全遊動式で、24度35分の後退角と５度の下反角を持ち、マイナス12度からプラス４度の範囲で可動する。垂直尾翼の後退角は34度56分。機首上面にフライングブーム式の空中給油受油装置を装備する。全長75.54m、全幅67.88m、全高19.85m、運航自重153.285トン、最大離陸重量348.81トン、最大着陸重量253.515トン。翼面積576平方メートル。エンジンはGE社製TF39-GE-1ターボファン（推力18.64トン）４発、平均巡航速度440-450ノット、高速巡航速度460-480ノット、最大速度496ノット、実用上昇限度10360m、燃料搭載量187855リットル、航続距離3256海里（最大搭載）／5670海里（51.074トン積載）／6940海里（最大燃料）。離陸滑走距離2530m（満載状態）、着陸滑走距離1493m（満載状態）。最大積載量120.2トン（許容荷重2.25G）／100.228トン／99.79トン（許容荷重2.5G）。乗員５名、交代要員15名。兵員75名を収容でき、貨物室を兵員用に改造すれば更に270名を乗せられる。当初は115機を生産する予定だったが、開発遅延とコスト上昇で減らされ、1973年5月までに81機が引き渡され、うち72機で４個飛行隊が編成された。引き渡し開始後の1969-70年に行われた静強度試験と疲労試験で主翼強度不足が判明（開発中に重量軽減のため一部の部材を省いていた）、ペイロードを８割に減らし、飛行法にも制限を加え、1972年にエルロンを３度上げる改修を施している。更に1975年7月から1977年2月にかけてLDCS（Lift Distribution Control System）を装備し、Ｇに応じてエルロンと内側昇降舵を自動的に操作、主翼荷重を減らすようにした。また、2.5G時積載量を99.8トンから86.2トン、機体使用時間を30000時間から8000時間に減じている。1980年、常用ペイロードを22.7トンに引き下げた。1981-86年、保有77機全機に対し、主翼ボックス構造を交換、主翼下面外板を増厚して材料も7175-T73511とし、使用時間を30000時間に戻す改修が行われた。1990年代半ばにHF無線機、GPS受信機、AN/ALE-47などを搭載した。参考：月刊航空ファン4,’72、世界の軍用機1982、1979、アメリカ空軍の第一線機、空軍、世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究6,’11、8,’02、5,’03、10,’07、6,'21、月刊JWings6,’00、軍事分析湾岸戦争

＜Ｃ−５Ｂ＞：中東有事における緊急展開兵力RDF（Rapid Deployment Force）輸送用として製作された改良型で、1982年に採用された。エンジン、主翼、飛行電子機器（カラー気象レーダー、慣性航法装置、自動操縦装置、故障発見分析記録システムなど）を改修している。全長75.3m、全幅67.89m、全高19.84m、運航自重169.643トン、最大離陸重量381.024トン（379.66トン？）。翼面積576平方メートル。エンジンはGE社製TF39-GE-1C（推力19.5トン）４基、経済巡航速度440-450ノット／830km（高度7620m）、最大巡航速度マッハ0.87（0.77？）／910km（高度7620m）、失速速度193km、実用上昇限度13716m（10900m？）、海面上昇率毎分525m、燃料搭載量193624リットル、航続距離2982海里・5520km（最大積載）／10000km（貨物60トン）／5618海里・10400km（最大燃料）。最大積載量118.39トン。人員75-345名を乗せられる。乗員７名（パイロット２名、フライトエンジニア２名、ロードマスター３名）。50機が生産されて初号機は1985年9月10日に初飛行し、1986年1月8日から1989年4月（2月？）に空輸軍団MACに配備された。1990年代半ばにHF無線機、GPS受信機、AN/ALE-47などを搭載した。参考：月刊JWings6,’00、世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91、月刊軍事研究8,’02、10,’07、6,’11

＜Ｃ−５Ｃ＞：C-5Aの後部貨物ドアの中央ドアを廃止して開閉範囲を拡大し、上部デッキの兵員室を撤去して貨物搭載スペースを広げた打ち上げロケット輸送型。NASAのアトラス打ち上げロケットや、衛星の搭載が可能である。２機が改造された。参考：月刊軍事研究6,’11、10,’07、月刊JWings5,’08

＜Ｃ−５　ＡＭＰ改修機＞：AMPはAvionics Modernisation Programmeの略。計器板に７基のフラットパネル液晶ディスプレイを配置し、12チャンネルのGPS/INS、SATCOM/HFデータリンク、発展型地上接近警報装置EGPWS、衝突回避警報システムTCASなどを搭載する。2002年に試験機の改造が開始され、2009年にＢ型49機全機の改修を完了、2012年4月27日にA-C型残存全機（Ａ型28機、Ｃ型２機）の改修を終了した。参考：月刊航空ファン9,’02、月刊軍事研究2,’10、6,’11、月刊JWings7,’12

＜Ｃ−５Ｍ＞：別名スーパー・ギャラクシー（Super Galaxy）。各型の配備から時間が経って稼働率が半分程度にまで落ちてしまったため、これを改善する目的で計画されている機体寿命40年延長改良である。第１段階としてアビオニクスを近代化、グラスコクピットやデジタル飛行制御システム、衝突回避警報システム、地形回避警報システムなどを10億円かけて搭載（AMP改修）し、第２段階としてエンジンをGE社製CF6-80C2LIFの軍用型であるF138-GE-100に換えて離陸性能を30%、上昇率を58%、巡航高度を38%向上させ、航続距離を延伸（信頼性向上・エンジン換装計画RERP、Reliability Enhancement and Re-engining Program）する。全長75.53m、全幅67.91m、全高19.84m、運用自重182.473トン、最大離陸重量381.028トン（荷重2.2G）。翼面積576平方メートル。エンジンはGE社製F138-GE-100（推力225.1kN・27トン）４基、巡航速度マッハ0.77、最大速度マッハ0.79、実用上昇限度10600m、燃料搭載量150.819トン、航続距離4800海里（54.43トン搭載時）／7000海里（フェリー）。最大積載量129.247トン（荷重2G）。既存のC-5各型全機（C-5A60機、C-5B49機、C-5C２機）が改造される予定で、2006年5月16日に試作初号機が完成、6月に初飛行した。しかしC-5Aから１機、C-5Bから２機を改修した結果、エンジン改修費用が１機あたり72億円もかかり、改修費用が予測の1.5倍以上となってしまったため、議会での予算再承認が必要で、先行きはやや不透明であり、C-5BとC-5Cの全機改修は決定したが、C-5Aからの改修はテスト結果次第である。稼働率からいえばC-5Aを退役させて同じ機数のC-17を追加導入した方が多くの荷物を運べるので、C-17Aを17機追加生産してC-5Aを22機退役させることになり、残る37機に改修を行うかどうか検討していたが、試改修機１機を除いてＡ型は全機退役させることになった。つまりC-5MはＡ型から１機、Ｂ型から49機、Ｃ型から２機の計52機が改修される。2010年1月11日から量産（低率初期生産）改修が開始された。1月下旬には試作機が初めてイラクに着陸している。9月21日（19日？）、量産改修初号機が初飛行し、11月5日に配備された。2018年8月2日、最終改修機が引き渡された。総改修数はC-5Aから１機、C-5Bから49機、C-5Cから２機の計52機である。参考：月刊軍事研究6,’11、10,’07、2,’10、4,’15、月刊JWings9,'15、1,’16、8,’06、5,’07、6,’07、5,’08、11,’09、4,’10、2,’11、7,’12、11,’18、月刊航空ファン11,’18

＜Ｃ−５Ｍブロック３．５．２＞：C-5M初期型の運用結果に基づき、72カ所の不具合を解消するアップグレード。参考：月刊JWings8,’13

＜Ｃ５練習機＞：イタリア軍の複葉練習機で、1940年に初飛行して採用された。全長5.8m、全幅8.5m、全備重量645kg。エンジンはフィアットA50（100馬力）単発、最大速度180km、実用上昇限度5000m、航続距離640km。乗員１名。複座型のC5Bも存在する。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｃ５ＩＳＲ＞：Command, Control, Communications, Computers, Combat systems, Intelligence, Surveillance and Reconnaissance（指揮、統制、通信、コンピュータ、戦闘システム、情報、監視、偵察）またはCoalition, Command, Control, Communications, Computers, Intelligence, Surveillance and Reconnaissance（統合、指揮、統制、通信、コンピュータ、情報、監視、偵察）の略。参考：月刊世界の艦船12,’14

＜Ｃ５Ｍ＞：九八式陸上偵察機シリーズを参照。

＜Ｃ−６＞：中国の複合感応式沈底機雷。イタリア製MR-80のコピーである。参考：月刊世界の艦船5,’15

＜Ｃ／０６型＞：ドイツ海軍が第１次大戦時に使用した魚雷。直径450mm、炸薬122kg。雷速34.5ノットで航走距離1.5km、26ノットで3km。参考：月刊世界の艦船9,’12増刊、Ｕボート入門

＜Ｃ６Ｂ＞：イタリア軍の複葉単座高等練習機で、1942年に完成した。機体は木金混合で、主翼に僅かな後退角を持つ。全幅8.7m、全備重量1250kg。エンジンはイソッタ・フラスキニ・ベータRC10（280馬力）単発、最大速度260km、実用上昇限度6500m、航続距離650km。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｃ／０６Ｄ型＞：ドイツ海軍が第１次大戦時に使用した魚雷で、C/06型の改良型である。３個の推進用円筒形電動モーターを内蔵する。参考：Ｕボート入門

＜Ｃ６Ｎ＞：彩雲シリーズ（艦上偵察機）を参照。

＜Ｃ７＞：M16海外シリーズ（ライフル）を参照。

＜Ｃ−７カタパルト＞：アメリカ海軍のスチーム・カタパルト。70000ポンド（31.8トン）の航空機を116ノットで射出できる。フォレスタル級に搭載された。参考：丸スペシャルNo.83

＜Ｃ０７迫撃砲＞：メルカヴァやサブラに搭載されている60mm迫撃砲。車内から装填や射撃が行える。口径60mm。使用弾重量1.7kg、最大射程2550m。参考：月刊PANZER9,’10

＜Ｃ−７Ａ＞：DHC-4輸送機・海外ファミリーを参照。

＜Ｃ−７Ｂ＞：DHC-4輸送機・海外ファミリーを参照。

＜Ｃ７Ｐ＞：ポーランド軍の装軌式重砲・戦車牽引車。ヴィッカーズ６トン戦車のシャシーを流用している。参考：月刊戦車マガジン5,’84別冊

＜Ｃ８＞：M16海外シリーズ（カービン）を参照。

＜Ｃ−８Ａ＞：アメリカ空軍軽輸送機。元はアメリカ陸軍がYAC-2として導入（後にCV-7Aと改称）したDHC-5A輸送機で、1967年1月1日までにアメリカ空軍に移管されてこの名称になった。４機が配備された。参考：アメリカ空軍の第一線機、週刊エアクラフトNo.84

＜Ｃ−８Ａファミリー＞

　＜ＱＳＲＡ＞：NASAとボーイングが開発した低騒音短区間運航研究機。主翼に上面吹き出し機構と境界層制御システムを搭載し、エンジンをアブコライカミング社製F102ターボファン４基に換装している。参考：週刊エアクラフトNo.84

　＜ＸＣ−８Ａ＞：高揚力翼研究機型で、翼スパンを短縮し、主脚を固定式に変更、エンジンを推力偏向ノズル付きのロールスロイス社製スペイ双発に換装している。１機が改造された。参考：週刊エアクラフトNo.84

　＜ＸＣ−８Ａ　ＡＣＬＳ＞：エアクッション着陸装置研究機型で、降着装置を小孔付きのゴム製エアクッションに変更している。野戦飛行場はもちろん、水面上にも着水できた。参考：週刊エアクラフトNo.84

＜Ｃ８／ＡＣ＞：C8/GSシリーズ（トラック）を参照。

＜Ｃ８／ＡＴ＞：イギリス軍のガン・ポーティー（２ポンド砲牽引用トラック）。４×４輪トラックC8を基に開発され、3900両が発注された。1943年頃には全て普通の砲牽引車に改造された。参考：月刊グランドパワー4,’02

＜Ｃ８ＡボディＩＣ５＞：カナダ軍の救急車で、シボレー４×４輪トラックを改造して製作された。内部には薬のロッカーもある。参考：月刊コンバットマガジン7,’06

＜Ｃ８／ＧＢ＞：C8/GSシリーズ（トラック）を参照。

＜Ｃ８／ＧＳシリーズ＞：イギリス軍の４輪駆動15-cwtトラック。C4トラックの後継として1944年から生産された。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜Ｃ８／ＧＳ＞：基本の輸送型で、FAT用４輪駆動シャシーを流用して製作した。後部ボディは当初木製だったが、後に金属製となった。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜Ｃ８／ＡＣ＞：C8/GSにコンプレッサーを搭載したもの。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜Ｃ８／ＧＢ＞：C8/GSに無線機を搭載したもの。参考：月刊グランドパワー4,’02

＜Ｃ−９シリーズ＞：アメリカ軍の輸送機。DC-9-30旅客機の軍用型である。参考：月刊JWings6,’00

　＜Ｃ−９Ａ＞：アメリカ空軍の負傷者・患者輸送用型で、別名ナイチンゲール（Nightingale。フローレンス・ナイチンゲール看護師から）。貨物型のDC-9-32Fを軍用としたもので、前部胴体左の貨物扉（幅3.45m、高さ2.06m）に傾斜の緩い油圧折り畳み式乗降用ランプを装備した。キャビン内の前部右舷には独立空調完備の隔離・重傷患者用コンパートメントがあり、医療設備も搭載されている。客室部分に担架30床（３段重ね）−40床（４段重ね）または負傷兵40名または担架24床＋負傷兵24名が搭乗でき、他に医療担当者３名と看護員２名が座れる。床下前部に2956リットル、後部に3789リットル入り燃料タンクを追加した。全長36.37m、全幅28.47m、自重26トン、最大離陸重量48.99トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製JT8D-9（推力6.58トン）双発、最大巡航速度900km、運用限界速度マッハ0.84、燃料容量20747リットル、航続距離2350海里（満席時）。運航乗員３名。1968年8月10日に初号機が第375航空医療航空団に引き渡され、1973年2月までに21機が配備されてC-118とC-131を更新した。2005年に退役した。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979、月刊JWings6,’00、2,’19、月刊丸3,’90

　＜Ｃ−９Ｂ＞：アメリカ海軍・海兵隊の人員・物資輸送機型、別名スカイトレイン�U。DC-9-32Fがベースであり、1973年5月から引き渡された。全長36.37m、全幅27.47m、全高8.38m、自重29.612トン、最大離陸重量49.9トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製JT8D-9（推力6.58トン）双発、長距離巡航速度438ノット、最大巡航速度500ノット、航続距離2538海里（積載量4.535トン）。積載量14.716トン。乗員２名。人員90名が搭乗できる。海軍ではC-40Aに後を譲って2014年6月28日に退役した。海兵隊ではC-40Aの導入完了が2022年度になるので、それまでは海軍から移管された２機を使用する。参考：世界の軍用機1979、月刊JWings6,’00、10,’14、アメリカ空軍の第一線機、月刊航空ファン1,’15

　＜Ｃ−９Ｃ＞：アメリカ空軍のVIP輸送機型で、VC-9Cともいう。政府高官の国内移動に使用される。ベースはDC-9-32で、キャビンを前中後の３つに分け、それぞれ４席の乗員室、10席のVIP室、32席の随伴員室として使用している。通信装置を強化し、慣性航法装置を追加、床下に増加燃料タンクを装備して航続距離を延伸した。エンジンはJT8D-9A（推力6.58トン）双発、燃料容量22440リットル、航続距離2800海里（積載量4.5トン）。1973年12月に３機が発注され、1975年に第89空輸航空団に配備された。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings6,’00、月刊丸3,’90

＜Ｃ９／Ｂトラック・ファミリー＞

　＜ボフォース４０ｍｍ機関砲搭載ガン・ポーティー＞：自走高射機関砲型で、ホイールベースを延長し、後部荷台にボフォース40mm機関砲を搭載した。俯仰角はマイナス1.5度からプラス88度。移動時には砲身を後ろに向けてトラベリング・クランプで固定する。後部マッドガード上に20発入り弾薬箱３個ずつを搭載する。第２次大戦初期から生産された。参考：月刊グランドパワー7,’02

＜Ｃ１１＞：Yak-11海外シリーズ（練習機）またはミラージュ�VEE（戦闘機）を参照。

＜Ｃ１１カタパルト＞：アメリカ海軍スチーム・カタパルト、正式名称Type C Mk.11。イギリスのBSX-1の蒸気圧強化型で、重量39000ポンド（17.7トン）の機体を時速251kmに、重量70000ポンド（31.8トン）の機体を107.5ノットに加速できる。全長61.9m。参考：月刊世界の艦船6,’12、世界の傑作機No.118

＜Ｃ１１ＡＤＦ＞：イギリス軍の４輪ステーションワゴンで、カナダ・フォード社が製作した。エンジン出力95馬力。乗員５名。天井にハッチを設けたタイプもある。参考：月刊グランドパワー3,’02

＜Ｃ．１１−Ｗ＞：オランダ海軍の複葉水上機で、1935年にフォッカー社が開発した。全長9.55m、全幅13m、全備重量2550kg。エンジンはライトSR-1820-F-52（775馬力）単発、最大速度280km、実用上昇限度6400m、航続距離750km。固定武装は7.9mm機銃２丁。乗員２名。14機が生産され、オランダ領ジャワに送られたが、太平洋戦争で全滅した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｃ．１２＞：F-4海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｃ−１２＞：アメリカ海軍コロンビア級防護巡洋艦コロンビア（Columbia）。1894年4月23日竣工。1921年6月、予備役に編入された。11月、オールド・コロンビア（Old Columbia）に改称された。1922年1月に売却された。参考：月刊世界の艦船4,’13

＜Ｃ−１２シリーズ＞：アメリカ陸海空軍の連絡輸送機、別名ヒューロン（Huron、ネイティブ・アメリカンの部族名）。ビーチクラフト社製スーパーキングエア200を軍用に採用したものである。アメリカ陸軍が最初にU-25Aという名称で配備したが、1974年にアメリカ３軍で使うことになりC-12に名称変更、1975年7月から引き渡された。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979、月刊丸3,’90

　＜Ｃ−１２Ａ＞：スーパーキングエアA200のエンジンを低出力のPT6A-38に換え、キャビンの長さを1.71m短くして貨物収容スペースを増やしてある。全長13.34m、全幅16.61m、全高4.57m、自重3.327トン、最大離陸重量5.67トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-38（750軸馬力）双発、経済巡航速度272ノット、最大速度289ノット、実用上昇限度9500m、燃料搭載量2059リットル、航続距離1887海里（経済巡航速度、余裕45分）。座席数10。武官や軍事顧問団の輸送及び連絡に使用され、空軍では世界各地に派遣するついでに胴体下にカメラを積んで偵察まで行っていたらしく、南アフリカに派遣されていた機体がスパイ嫌疑で国外追放になったこともある。1975年7月から1978年に60機が陸軍に、30機が空軍に引き渡された。陸軍のものは後にC-12Cに改修された。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊軍事研究6,’10、月刊丸3,’90

　＜Ｃ−１２Ｃ＞：C-12AのエンジンをPT6A-41（850馬力）に換装したもので、1978年12月から陸軍に新造14機が引き渡され、既存の陸軍C-12Aもこの規格に改修された。参考：月刊軍事研究6,’10、アメリカ空軍の第一線機

　＜Ｃ−１２Ｄ＞：スーパーキングエアA200CTを導入したもので、C-12D1と呼ばれることもある。乗降ドアは無く、後部胴体左に貨物ドアがあり、主翼内燃料タンクが増えて航続力が強化された。エンジンはPT6A-41（850馬力）。陸軍が34機、空軍が６機を導入した。うち陸軍の13機はRC-12Dに改造されている。参考：月刊軍事研究6,’10、アメリカ空軍の第一線機

　＜Ｃ−１２Ｄ２＞：C-12DのエンジンをPT6A-42に換装したもの。陸軍が６機を導入した。参考：月刊軍事研究6,’10

　＜Ｃ−１２Ｅ＞：C-12A/CのエンジンをPT6A-42に換装したもの。計画のみ。参考：月刊軍事研究6,’10

　＜Ｃ−１２Ｆ１＞：スーパーキングエアB200CT相当で、陸軍が12機を導入した。エンジンはPT6A-42、プロペラは３翅定速式のハーツェルHC-B3TN-3/T10178。参考：月刊軍事研究6,’10

　＜Ｃ−１２Ｆ２＞：スーパーキングエアB200C相当で、陸軍が８機を導入した。参考：月刊軍事研究6,’10

　＜Ｃ−１２Ｆ３＞：スーパーキングエアB200Cのプロペラを４翅のマッコーリー4HFR34C754/94LA-0に換装して高々度性能を向上させたもの。46機を導入した。参考：月刊軍事研究6,’10

　＜Ｃ−１２Ｊ＞：U-21Jが改称されたもので、ビーチ1900Cの軍用型である。全長16.2m（17.63m？）、全幅16.6m（17.65m？）、全高4.54m、空虚重量4.327トン、最大離陸重量7.53トン。エンジンはPT6A-65B（1100軸馬力）双発、プロペラは４翅のハーツェルHC-B4MP-3A/M10877、最大巡航速度267ノット、実用上昇限度7620m、燃料容量2593リットル、航続距離2686km。乗員２名。人員19名、貨物1.59トンを搭載できる。空軍も1987年9月から６機を導入し、C-131の後継として州航空隊が作戦支援機として使用した。参考：月刊軍事研究6,’10、世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings7,’17、3,’15

　＜Ｃ−１２Ｒ＞：C-12F3相当の機体を陸軍が1990年代に導入したもの。29機が配備された。参考：月刊軍事研究6,’10

　＜Ｃ−１２Ｓ＞：スーパーキングエア300B/350ベースのもので、司法省麻薬取り締まり局が運用している。参考：月刊軍事研究6,’10

　＜Ｃ−１２Ｔ１＞：C-12F1にロックウェル・コリンズFDS-255電子飛行計器システムを搭載してデジタルコクピット化したもの。10機が改造された。参考：月刊軍事研究6,’10

　＜Ｃ−１２Ｔ２＞：C-12F2にロックウェル・コリンズFDS-255電子飛行計器システムを搭載してデジタルコクピット化したもの。８機が改造された。参考：月刊軍事研究6,’10

＜Ｃ−１２Ｔ３＞：C-12F3にロックウェル・コリンズFDS-255電子飛行計器システムを搭載してデジタルコクピット化したもの。22機が改造された。参考：月刊軍事研究6,’10

＜Ｃ−１２Ｕ２＞：C-12Dの改良型。５機が改造された。参考：月刊軍事研究6,’10

＜Ｃ−１２Ｕ３＞：C-12F3の改良型。アビオニクスを改良して自己防衛装置を追加している。既存機から改造されて20機が陸軍予備役部隊に、２機が空軍に配備された。参考：月刊軍事研究6,’10、月刊JWings2,’18

＜Ｃ−１２Ｖ＞：C-12RをC-12Uと同等に改修したもの（C-12U3のアビオニクス強化型？C-12Rのコクピット航法装置改良型？）。陸軍で使用されている。参考：月刊軍事研究3,’14、月刊航空ファン9,’17、月刊JWings10,’18

　＜ＵＣ−１２Ｂ＞：海軍・海兵隊が採用したスーパーキングエアA200C。C-12AのエンジンをPT6A-41（850軸馬力）に換装したもので、プロペラはハーツェル製３翅。1970年代末から66機が配備され、1990年代半ばから40機がTC-12Bに改造された。参考：月刊軍事研究6,’10、世界の軍用機1982

　＜ＵＣ−１２Ｆ＞：海軍・海兵隊の人員輸送連絡訓練機。スーパーキングエアB200CTの軍用型で、陸軍C-12F1と同じ仕様である。全長13.35m、全幅16.61m、全高5.6m、重量4.9トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-42ターボプロップ（850馬力）双発、最大速度259ノット、最大航続距離1000km（3495km？）。乗員３名（２名？）＋同乗者７名（８名？13名？）。座席を外せば17立方メートルのカーゴスペースができる。12機が生産され、殆どが在日米軍基地に配備された。プロライン21電子飛行計器システム、GPS受信機、衛星通信システム、AN/ALE-47、AN/AAR-47の搭載改修を行う予定。参考：月刊JWings8,’05、8,’06、5,’10、月刊軍事研究6,’10

　＜ＵＣ−１２Ｍ＞：海軍が導入したスーパーキングエアB200Cで、陸軍C-12F2と同じ仕様である。10機が配備された。プロライン21電子飛行計器システム、GPS受信機、衛星通信システム、AN/ALE-47、AN/AAR-47の搭載改修を行う予定。参考：月刊軍事研究6,’10

　＜ＵＣ−１２Ｗ＞：海軍・海兵隊の人員・貨物輸送連絡機。C-12Sの改修型で、UC-12B/F/Mの後継として11機を発注した。ベースはスーパーキングエアB350で、翼端にウイングレットが付く。エンジンナセル後部に航続距離延伸タンクを増設した。機首と尾部にAN/AAR-47A(V)2ミサイル警報セットのセンサーを装備し、胴体後部側面にチャフ／フレアディスペンサーを装着できる。計器板はロックウェル・コリンズ社製グラスコクピット。航法通信機器はAN/ARC-210無線機、TCN500タカン、AN/APX-119トランスポンダー、TA-24GPS受信機など。エンジンはPT6A-60A双発、プロペラは４翅、巡航高度35000フィート、航続距離2350海里。座席を外して貨物輸送にも使える。海兵隊向け初号機は2010年5月18日に完成した。参考：月刊軍事研究6,’10、月刊航空ファン4,’19、3,’11、8’10、月刊JWings3,’11

＜Ｃ−１２ファミリー＞

　＜ＭＣ−１２Ｗ＞：アメリカ空軍戦術情報収集機／アメリカ陸軍中高度偵察監視システムMARSS。2008年4月にアメリカ中央軍のISR能力を強化するリバティ計画に基づいて開発された。スーパーキングエア350（燃料搭載量1638kg、航続距離2778km）にL3ウェスカム社製MX-15i電子光学／フルモーションビデオ画像赤外線センサーボール（胴体下面）、レーザー照準器、SIGINT、画像撮影装置を搭載したもので、データは地上部隊や旅団戦闘チーム戦術オペレーションセンターに送られる。スーパーキングエア200シリーズよりも胴体が0.8mほど長く、キャビン左前部に画像赤外線センサーボールオペレーター用コンソール、右後部にSIGINTコンソールを設けた。自衛用にAN/AAR-47ミサイル接近警報、AN/ALE-47ディスペンサーなどを装備する。後期型はベース機体をスーパーキングエア350ER（航続性能向上型。燃料搭載量2355kg、航続距離4445km）に変更、主翼を強化して機外兵装用パイロンを装着できるようにし、MX-15にレーザー・デジグネーターを追加したMX-15Dを装備、レーザー誘導兵器を搭載できるようにする。全長14.22m、全幅17.65m、全高4.37m。エンジンはPT6A-60Aターボプロップ（1050軸馬力）双発、プロペラは４翅（右がハーツェルFW4513、左がハーツェルFW4516）、最大速度580km。乗員２名。2008年7月から改造に入り、42機が改造されて2009年4月から配備され、6月からイラクに送られ、アフガニスタン戦線にも投入された。2010年7月9日にイラク向け15機、アフガン向け15機の配備が完了し、残り７機は訓練用としてミシシッピ州空軍第186空中給油航空団に配備される予定である。2014年8-10月、アメリカ空軍がアフガンで運用していた機体が全機退役し、一部が陸軍に移管された。陸軍では2016会計年度からアフガンでの運用を始める予定。2018年現在、ミシシッピ州空軍が13機、陸軍が27機を運用しており、１機が保管中である（残る１機は事故で失われた）。空軍ではAT-802Uに後を譲って機体を陸軍に移管する予定。参考：月刊軍事研究6,’10、7,’09、月刊JWings10,’10、2,’15、3,’15、3,'23、月刊航空ファン1,’15、2,’15、7,’18、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＲＣ−１２シリーズ＞：陸軍のCOMINT機で、別名ガードレール（Guradrail）。RU-21及びRV-1の後継で、機体各所に設置されたアンテナから無線通話などを傍受し、地上のステーションに戦術データリンクで送って分析してもらう。乗員は操縦士と副操縦士で、フェリーの際には交代用操縦士席を増設する。RC-12H以降はELINT能力も持っており、プロジェクト・リバティベルの名称でIED捜索能力を追加したタイプも開発中である。参考：月刊軍事研究6,’10、月刊JWings3,’09、世界航空機年鑑2018-2019、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＲＣ−１２Ｃ＞：アメリカ陸軍のELINT機。全長13.34m、全幅16.61m、自重3.538トン、全備重量5.67トン。最大巡航速度437km、航続距離2935km。1972年10月27日に初飛行し、1974年8月に発注された。参考：スパイ機

　＜ＲＣ−１２Ｄ＞：アメリカ陸軍の信号情報収集機。C-12DにCOMINT器材のAN/UDR-9A改良型ガードレール�Xシステム（Improved Guardrail �X。AN/ARW-83V5リモート受信無線セットとAN/TSQ-105V4監視情報処理センターからなる）を搭載したもので、機体の至る所にブレードアンテナが林立している。内部にはオペレーターはおらず、アンテナで得たデータは地上局に送って処理してもらう。AN/ALQ-162、AN/ALQ-136、AN/ALQ-156を装備する（ジャミング能力は持たないという説もある）。翼端ポッドは無い。全備重量6.441トン。運用高度9449m（５時間滞空）。13機が改造（1978年に５機と1980-81年に９機発注？）され、1983-91年に在欧米陸軍USAREURに配備されていた。後に３機がRC-12Gに改造され、５機がイスラエルに売却されている。参考：月刊軍事研究6,’10、8,’05、スパイ機、月刊JWings8,’05、月刊ミリタリーエアクラフト4,’02、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＲＣ−１２Ｆ＞：UC-12FにAN/APS-140/-504捜索レーダーを搭載したもので、アメリカ海軍が演習場での標的機捜索などに使用する。２機が改造された。参考：月刊軍事研究6,’10

　＜ＲＣ−１２Ｇ＞：アメリカ陸軍の信号情報収集機。AN/UDS-9A改良型ガードレール�Xシステムを搭載しており、小型の翼端ポッドにAN/URR-75クレイジーホース傍受用無線受信セットを収容する。DC-12Dから３機が改造され、1980年代中盤にはホンジュラスに展開した。参考：月刊軍事研究6,’10、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＲＣ−１２Ｈ＞：アメリカ陸軍の信号情報収集機、別名カプセルジャック。AN/UDS-9B GR/CSシステム（GR/CSはGuardrail Common Sensorガードレール共用センサーの略。AN/ARW-83V6とAN/TSQ-105V6からなる）を翼端ポッドに搭載しており、後部胴体側面にＰバンド（300MHz）円形アンテナを持つ。COMINT能力に加えて限定的なELINT能力を持つ。全備重量6.804トン。運用速度200ノット、巡航速度260ノット、運用高度8543m（５時間滞空）。1983年に６機が発注され、1984年に全機が在韓米陸軍に配備された。参考：月刊軍事研究6,’10、4,’04、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＲＣ−１２Ｋ＞：アメリカ陸軍の信号情報収集機。C-12F1のエンジンをPT6A-67に換装し、プロペラをマッコーリー４翅に変更、AN/UDS-9D GR/CSシステム４（AN/ARW-83V6とAN/TSQ-105V5からなる）を搭載したもので、RC-12Hのエンジン強化型ともいえる。後部胴体上面から垂直尾翼前縁にはHFアンテナ線が設けられた。Ｐバンドアンテナの後方に、スタビロンと呼ばれる小翼兼DFアンテナが追加されている。全長13.36m（アンテナ除く）、全幅17.63m（ECMポッド含む）、全高4.75m、自重4.77トン、全備重量7.258トン。翼面積28.15平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-67（1100軸馬力）双発、巡航速度410km、最大速度520km（高度7620m）、実用上昇限度9800m（運用高度10668m？）、海面上昇率毎分700m、最大航続距離1400海里／2500km、滞空時間4.5-5.5時間。1985年に９機、1988-89年に６機が発注され、RC-12Dの後継として1991年から在欧米陸軍USAREURに配備された。一部の機体は前胴上部の通信用VHF/FMアンテナがSINCGARSに変更され、後胴上面にダイポールアンテナが追加されている。その後在韓米陸軍にも回されており、38度線付近を飛行して北朝鮮の通信傍受を行う。参考：月刊軍事研究6,’10、1,’13、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＲＣ−１２Ｍ＞：UC-12MにAN/APS-140/-504捜索レーダーを搭載したもので、アメリカ海軍が演習場での標的機捜索などに使用する。２機が改造された。参考：月刊軍事研究6,’10

　＜ＲＣ−１２Ｎ＞：アメリカ陸軍の信号情報収集機。RC-12K類似の機体にAN/UDS-9C GR/CSシステム１（AN/ARW-83V7とAN/TSQ-176からなる）を搭載したもの。ELINT/DFアンテナポッド外側に傍受受信機用ブレードアンテナを持つ。全備重量7.349トン。RU-21Jの後継として12機が採用（1989年と91年に計11機発注？）された。参考：月刊軍事研究6,’10、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＲＣ−１２Ｐ＞：アメリカ陸軍のSIGINT/COMINT/ELINT機。SIGINT機器としてAN/UDS-9E GR/CSシステム２（AN/ARW-86+AN/TSQ-176A）を搭載しており、COMINT機器、ELINT機器、CHALS-X（試作型高精度通損空中位置測定システム）も装備する。各種機器は小型化されており、翼端ポッドが小型化され、アンテナ数も減らされた。全備重量7.484トン。９機を導入（1992年に６機発注？）した。参考：月刊軍事研究6,’10、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＲＣ−１２Ｑ＞：アメリカ陸軍の信号情報収集機。RC-12PにAN/ARW-87DASR（空対衛星ダイレクトリレイ）を追加したもので、機体背部にアンテナを収容した大型フェアリングを搭載している。３機が導入された。参考：月刊軍事研究6,’10

　＜ＲＣ−１２Ｘ＞：アメリカ陸軍のSIGINT兼ELINT機。機体構造を強化してグラスコクピットを適応した。搭載するシステムはノースロップ・グラマン社製CP-201次世代空中信号情報プラットフォームで、後部胴体両側面下部にフェアリング、両翼端にDF/ELINTポッド、胴体上下に多数のブレードアンテナ、主翼後縁にダイポールアンテナ、主翼下面（内外１本ずつ）や機体尾部にローバンド・ダイポールアンテナ付きブームを装着しており、ベース機体によってアンテナ配置が違う。主翼後縁と機体尾部のアンテナは地面と垂直にして使用するが、滑走路に擦る可能性があるので、離着陸時には回転させて水平位置にする。胴体後部左右には安定板（スタビロン）兼用DF水平ループアンテナ、その前方にハイバンドCOMINTアンテナを装着した。自衛用として胴体にAN/APR-39/-44レーダー警報、ミサイル警報、チャフ・フレアディスペンサーを装備する。RC-12H/K/N/P/Qの33機を改修する予定で、2010年7月（2011年2月8日？）から引き渡されており、2014年までにCHALS-C（高精度通損空中位置測定システム）、HBC（ハイバンドCOMINT）、特殊信号サブシステム、ESA（改良型状況認識）サブシステム、ELINTサブシステム、APG（空中精密ジオロケーション）サブシステムなどを順次搭載し、2025年まで運用していく予定。参考：月刊軍事研究6,’10、月刊JWings4,'22、4,’11、7,’16、月刊航空ファン8,’15、11,’16、3,’19

　＜ＲＣ−１２Ｘ（Ｔ）＞：アメリカ陸軍練習機。RC-12Xの練習機型で、５機が改造された。参考：月刊航空ファン3,’19

　＜ＴＣ−１２Ｂ＞：アメリカ海軍の練習機。T-44Aの後継で、UC-12Bから40機が改造された。参考：月刊軍事研究6,’10

＜Ｃ１３装甲兵員輸送車シリーズ＞：イタリアのオットー・メララ社が開発した装甲兵員輸送車／歩兵戦闘車。1983年に試作車が製作され、輸出市場に出されたが、採用した国は無い。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜Ｃ１３＞：車体はアルミ合金全溶接製で、射距離100mからの12.7mm徹甲弾に対抗でき、車体前側面には鋼製増加装甲をボルト止め可能である。車内配置は前部左が操縦室、右が機関室、車体中央が戦闘室、後部が兵員室。車体右側面に３基、左側面に２基のガンポートがある。機関室にはイソッタ・フラスキーニ製ID8SSV6スーパーチャージャー付きディーゼルと、トルク・コンバータ付オートマチック・トランスミッション（前進６段・後進１段）を一体化したパワーパックを収めており、自動消火装置も用意されている。サスペンションはトーションバー式。主武装は車長用キューポラの防楯付12.7mm機銃。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜Ｃ１３／２０＞：歩兵戦闘車型。戦闘室にラインメタル製20mm機関砲Rh202装備２名用砲塔T25を搭載する。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜Ｃ１３カタパルト・シリーズ＞：アメリカ海軍のスチーム・カタパルト。能力はスチーム・カタパルトのほぼ限界に達しているが、エネルギー効率は僅か5%である。参考：丸スペシャルNo.83、月刊軍事研究4,’14、月刊世界の艦船12,’17

　＜Ｃ１３Ｍｏｄ０＞：エンタープライズ級、キティホーク級などに搭載された。飛行甲板下にシリンダー２本が横並びで埋め込まれており、フランジ継手で２本が接続されていて、ここに蒸気タンクから高圧蒸気を流し込んでシリンダー内のピストンを加速する。左右のピストンを跨ぐ形でコネクターを介してシャトルが取り付けられており、シャトルに艦上機の前脚が接続されていて、ピストンの加速により艦上機を前方に押し出す。シリンダー上部にはコネクターが通る細い隙間が空いており、蒸気漏れを防ぐためシリンダーカバーとシーリング・ストリップという薄板で塞いでいて、射出の際にはコネクター前部でカバーをこじ開けつつコネクター後部でシーリング・ストリップを閉めていく。ピストン前端は尖っていてスピアと呼ばれ、シリンダー前端のウォーター・ブレーキに突き刺さって水の抵抗で停止、艦上機の前脚がシャトルから外れて艦上機が発艦していく。シリンダー長80m、ストローク76.2m。重量78000ポンド（35.4トン）の航空機を１分ごとに140ノットで射出できる。参考：月刊世界の艦船12,’16、丸スペシャルNo.83

＜Ｃ１３Ｍｏｄ１＞：ニミッツ級空母1-4番艦に搭載された。長さ94.5m、内径457mm、射出エネルギーは7000万フィートポンド（94.9MJ）で、１回あたり615kgの蒸気を使用し、重量35トンの航空機を２秒以下で139ノットに加速でき、RA-5C偵察機の射出が可能である。ちなみに重さ２トンのキャデラックを吃水19mから射出すると、2.4km先に着水する計算になる。最短発艦間隔は１基あたり80秒、４基で20秒。ブライドル方式でもノーズ・ギア射出方式でも射出できる。参考：アメリカジェット戦闘機、月刊世界の艦船4,’04増刊、2,’16、10,’16、12,’16、丸スペシャルNo.83、月刊軍事研究7,’09

＜Ｃ１３Ｍｏｄ２＞：ニミッツ級空母５番艦以降に搭載された。長さ93.3m、内径533mm、射出エネルギー95MJで、Mod1の1.3倍の加速力を持つ。システム容積1133立方メートル、重量486トン。参考：月刊軍事研究7,’09、月刊世界の艦船11,’15、12,’16

＜Ｃ１３Ｍｏｄ３＞：フランス海軍シャルル・ド・ゴール級空母に搭載されている短縮型。長さ75m。最大機体重量25トン。参考：月刊軍事研究4,’13、月刊世界の艦船3,'21、11,’15

＜Ｃ１４カタパルト＞：アメリカ海軍のカタパルトで、原子力空母用の内燃式カタパルトである。参考：丸スペシャルNo.83

＜Ｃ．１４−Ｗ＞：オランダ海軍の複葉水上練習機。C.11-Wの主翼にテーパーを付けてエンジンをライトR975（450馬力）に換装したものである。1937年に24機が生産され、半分がジャワに送られた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｃ．１５＞：F/A-18海外シリーズ（戦闘攻撃機）を参照。

＜Ｃ−１５＞：CMPトラック会社別を参照。

＜Ｃ−１５Ａ＞：CMPトラック会社別を参照。

＜Ｃ．１６＞：EF2000海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｃ−１７シリーズ＞：アメリカ空軍輸送機、別名グローブマスター�V（Globemaster �V）。AMST計画が没になった後、1979年12月にアメリカ国防総省がM-1戦車をアメリカ本土から最前線に運べる戦略兼戦術STOL輸送機というRDF（Rapid Deployment Force）構想を纏め、1980年10月に公式の提案要求書が出され、1981年8月21日にマクダネル・ダグラスの案が採用されてC-17の名称が与えられ、1982年7月26日に技術開発・実証研究契約が結ばれ、1985年7月26日に予算が付き、12月31日（1987年？）にYC-17A試作機１機と静荷重試験機２機が発注され、開発中に判明した重量超過を解決しつつ（最終的には航続距離4440kmでの積載量を75.75トンから72.64トンに引き下げた）1990年12月21日にロールアウト、1991年9月15日に初飛行してカリフォルニア州知事から個人的にメッセージが送られた。量産機は1988年1月20日に最初の２機が発注されて1992年5月18日に初飛行し、1993年3月12日に空軍に初めて引き渡され（量産５号機）、6月14日に初配備され（量産６号機）、当初は210機を配備予定だったが1994年1月に40機で第１次発注を終了、10月からの実動ミッションと12月に完了した飛行テストと1995年1月17日の初度作戦能力獲得・実戦任務投入後の運用結果を見て1995年11月3日に80機が追加され、1999年以降にファミリー機用17機を生産、更に輸送機型も追加発注され、アメリカ空軍向けは試作機１機＋量産型各型224機となり、最終号機は2013年9月13日に引き渡された。1994年度アメリカ航空学会コリアー・トロフィと1999年2月にクリントン大統領から国家品質大賞を授与されている。C-141並の戦略輸送能力、C-5並の長距離航行能力、C-130並の小型滑走路における運用能力を持っており、未舗装の長さ3000フィート（914m）・幅18m滑走路での離着陸能力と、道幅25mでの機体転回能力（バックでの切り返し無しなら35.4m）を持つ。駐機スペースが小さくて済むので、同じ面積の駐機場を持つ飛行場ならC-5よりも１日あたりの輸送能力が大きくなる。1992年春からはプローブ＆ドローグ方式の空中給油兼用機の研究も行われた。インド空軍に11機、UAE空軍に８機、イギリス空軍に８機、オーストラリア空軍に８機、カナダ航空コマンドに５機、カタール空軍に８機、クウェート空軍に２機、NATO＋フィンランド・スウェーデンに３機が輸出されている。2010年7月28日、エルメンドルフ・リチャードソン基地エアショーで行う予定だったデモフライトの訓練中にアメリカ空軍第３航空団第517空輸飛行隊所属の１機が墜落、乗員４名全員が死亡した。どうもパイロットの安全に対する姿勢に問題があったらしい。8月23-27日、JP-8燃料50%に、牛脂から作ったバイオ燃料を25%、フィッシャー・トロプシュ法による合成石油を25%混ぜた燃料で飛行実験を行い、成功した。2015年11月29日、最終号機（カタール向け）が工場を離陸し、発注が途切れた。その後もラインを閉じず更なる発注に備えて少数生産を続けており、予想通り発注があったのでオーストラリア空軍、カナダ空軍、カタール空軍へと引き渡し、本当の最終号機（279号機）は2019年8月26日にインド空軍に引き渡した。2018年のアメリカ空軍運用エネルギーデータ収集戦略に基づき、機体重量軽減による燃料消費低減が図られ、タイダウン装置を金属チェーンから合成繊維ロープに換装して重量を0.454トン減らした。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究3,’09、10,’07、7,’99、7,’95、8,’95、5,’09、9,’09、3,’11、月刊JWings10,’10、11,’10、3,’11、12,’13、2,’19、3,’19、11,’19、月刊航空ファン5,’16

＜Ｃ−１７Ａ＞：機体は軽量化のためアルミニウム合金を多用しており、63.3%がアルミ・リチウム合金（アルコア社製7050及び7150-T77）やアラールなどのアルミ合金、12.3%が鉄と特殊鋼、10.3%がチタン材、8.1%が複合材、6.0%がその他素材。アルミ・リチウム合金の使用量は2.8トンで、貨物室床面、貨物ランプ内隔壁、貨物ドア、貨物ハンドリングシステムに2.6トン、垂直尾翼支持隔壁に0.2トンが使用されている。また、フラップ外皮と前方胴体下部床面にも使われている。アラールはランプドアに使用された。機体耐用寿命は30000時間。貨物室の床には空中投下やLAPESに使用する設備が組み込まれており、油圧電動ウインチも装着されている。貨物室側面に貨物用ドアは無いので、貨物の積み降ろしは尾部ランプドアから行う。貨物運用システムは高度に自動化・省力化されており、ロードマスター１名での運用が可能で、貨物室前後にロードマスター・ステーション（前方がロードマスター席で、貨物室制御コンソールがある。ランプドア開閉は安全性を考慮して後方ステーションでのみ行える）がある。貨物室後面の空中投下用開口部は左右5.5m、高さ3.2m。LAPESに加えてコンバット・オフロードが可能で、463Lパレット18枚を２列９枚で搭載していれば３分、11枚を胴体中心線上に１列で搭載していれば２分で投下できる。空挺部隊用座席は壁面に左右27席ずつ作りつけられており（サイドウォール・シート）、貨物搭載スペースに４席ずつの背中合わせ座席（センターライン・シート。座席は機体長軸沿いで、壁面座席と向かい合わせになる）12セットを固定することで48席を増設可能。人員なら５席２列で前向き座席を取り付けた463Lパレット（シート・パレット・システム）を９枚（８枚？10枚？）固定してサイドウォール・シートと合わせ134名（144名？154名？）を運べる。アフガニスタンからの退避作戦アライス・リフュージ作戦フェイズ２ではカブール空港に押し寄せる避難民823人を詰め込んだ。主翼は高翼配置のスーパークリティカル翼で、後退角25度（27度？）。戦車を積めるよう太くした胴体により劣化した空力性能を補うため、MD-11旅客機から流用した大型のウイングレットを付けた。ほぼ全幅にわたるスラットと、片側２枚の大型二重隙間ファウラーフラップが付いており、フラップの最大下げ角は40.5度である。STOLを可能とするため、YC-15Aで試験していたエンジン排気をフラップにぶつけて下方に吹き付ける外部吹き出し型フラップ技術が採用されており、エンジン推力や機首の上下により機体の上下と速度をコントロールするパワーリフトを行うことが可能で、急角度での着陸進入ができる。エンジンにはスラストリバーサーが取り付けられており、機体の旋回や後進時に使用することが可能。スラストリバーサーは垂直線に対して37度の角度で上向きに付いており、未舗装滑走路でも粉塵を巻き上げることは無い。積み降ろし作業中にもエンジンをかけっ放しにでき、前線飛行場でエンジンをかけ直す手間が省ける。大気中の窒素を濃縮し、エンジンからの抽出空気によって燃料系統に加圧供給、爆発を防止する機上不活性ガス発生システムOBIGGSが装備されている。エアインテイク前上方両側面には小翼状のボルテックスジェネレーターが付く。主脚はシングルタイヤ並列３本が前後に並び（左右計12本）、貨物スペースを圧迫しないようにバルジ部に取り付けられている。主脚収容バルジは重心の関係で設計当初よりも前方に2.7mほど延長されており、内部にはハネウェル・エアロスペース社製GTCP331-250G補助動力ユニットを収容した。尾翼はＴ字で、大型のラダーは操舵力軽減のため上下２分割されており、操舵時に垂直尾翼にかかる負荷も減少させた。機首２階のコクピットは左に正操縦士、右に副操縦士が座り、後ろには訓練生・指導員・交代要員用の座席２名分と２名用寝台が用意されている。計器板はCRTカラー多機能ディスプレイ４基でグラスコクピット化され、ヘッドアップディスプレイ（水平25度、垂直22度。アメリカ軍用輸送機として初搭載）２基も備えており、操縦系統は四重デジタルフライバイワイヤ（大型機として初採用。エンジン制御が民間用ARINC429データバス、操縦システムが軍用MIL-STD-1553Bデジタルデータバスを使用）、バックアップは油圧ケーブルによる機械式で、操縦桿はスティック式（方向舵ペダル共々実際に動く）である。基本三舵は微調整が効く２分割型を採用した。航法装置の中核は慣性基準ユニット４基で、１基あたりリングレーザージャイロ３基と６軸加速度計を持ち、機体の加速度を探知して速度や方位の変化を計算する他、データをレーダー、GPS、コンピュータなどに送る。飛行制御システムはミッションコンピュータ３基、飛行制御コンピュータ（ソフトウエアコード数97万行）４基、スポイラー制御兼電子フラップコンピュータ２基、自動操縦装置１基、地表接近警告装置１基から構成される。自己防御装置として、AN/AAR-47(V)とAN/ALE-47を搭載する他、コクピットに装甲キットの装着が可能。アビオニクスはAN/APS-133多機能Ｘバンドレーダー（機首）、機体・推進データ管理コンピュータ、AN/AYQ-18ミッションコンピュータ、AN/APN-232電波高度計、AN/APN-243編隊航法装置、AN/ARN-155精密着陸システム受信機、AN/APQ-119敵味方識別装置。空中給油受油装置も付いている。全長53.04m、全幅51.76m（52.2m？）、全高16.79m、貨物室長さ26.82m（ランプ6m含む）、貨物室幅5.49m、貨物室高さ3.76m（一部4.11m）、運航自重126.1トン、空虚重量128.142トン、全備重量263トン、最大離陸重量246.75トン（荷重2.5G）／265.352トン（荷重2.25G）、最大着陸重量265.352トン。翼面積353平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー社製F117-PW-100（推力40440ポンド・18.3トン・178.2kN）４基、巡航速度マッハ0.77（最大）／マッハ0.76（標準航続性能）／マッハ0.74（最大航続性能・高々度）／650km（最大航続性能・低高度）、離陸速度148km、着陸進入速度115ノット、着陸進入角度５度、降下率毎分270m（地面効果が出る高度より上）／144m（以下）、巡航高度8534m、実用上昇限度13716m、燃料容量134566リットル（102610リットル？）、航続距離9815km（無給油フェリー最大。11538km？）／4700海里（ペイロード無し、離陸滑走距離1128m）／8000km以上（ペイロード18トン）／4120海里（ペイロード36.278トン）／2850海里（ペイロード54.421-68.039トン、離陸滑走距離1830m）／2500海里（ペイロード72.575トン、離陸滑走距離2286m）、戦闘行動半径500海里（ペイロード36.786トン、離陸滑走距離975m）／1900海里（ペイロード56.245トン、離陸滑走距離2012m）。長さ1000m弱の未舗装滑走路でも着陸できる（最短着陸滑走距離701m-915m）。離陸距離937m（ペイロード40000ポンド・18.1トン）／2286m（満載時）。最大貨物ペイロード77.519トン（76.655トン？）。AH-64なら３機、M-1戦車なら１両、LAVなら５両と兵員38名、M-2/M-3ブラッドレイ２両とHMMWV２両とM577を１両と兵員18名を積める。ストライカー２両とHMMWV２両と兵員54名、HMMWV８両と兵員27名、FMTVトラック６両、HEMTT４両、FMTV４両とM198を２門、ブルドーザー３両とトレーラー２台と兵員54名などの積み方も可能。463L貨物パレットなら２列で18枚（4.7トン積んだパレットだと最大ペイロードの関係で16枚）搭載できる。担架なら36床を運べる。2010年4月14日には35トンの貨物（ジャンボ投下テストヴィークル）を高度7620mから投下した。乗員３名。量産５号機までは試験用で、イラク戦争で実戦初の空挺降下を行った。81機（全機？）にAN/AAQ-24LAIRCM搭載改修が行われる予定で、搭載機は前部胴体側面の乗降ドア前方にAN/AAR-54のセンサーが付く。参考：月刊軍事研究3,’09、7,’99、7,’95、8,’95、10,’07、2,’02、8,’02、5,’03、9,’03、12,’03、2,’04、9,’07、9,’09、12,’16、月刊JWings9,'15、1,’16、10,’05、7,’10、3,’15、2,'16、3,’19、世界航空機年鑑2018-2019、飛行機のしくみ

＜Ｃ−１７Ａ　ＧＲＩＰ＞：GRIPはグローバルリーチ改良計画の略。地球上どこへでも兵力を送り込む輸送機に仕上げるため、段階的な改良を進めるものである。具体的にはAN/APS-133レーダーやAN/APN-243の改良、凡地球航空交通管理・所要航法能力改良、秘話通信パッケージ改良、通信オープン・システム・アーキテクチャ搭載、コンバット・ライトニング装備などで、ブロック13までが終了、ブロック17まで予算化された。参考：月刊軍事研究3,’09

＜Ｃ−１７Ａブロック１＞：初期生産型で、ブロック７まで同じ仕様である。参考：月刊軍事研究9,’10

＜Ｃ−１７Ａブロック８＞：ブロック1-7にブロック９と同じ改良を行ったもの。参考：月刊軍事研究9,’10

＜Ｃ−１７Ａブロック９＞：構造設計を変更、電子機器と操作パネルを改修し、空輸防御システムを追加したもの。参考：月刊軍事研究9,’10

＜Ｃ−１７Ａブロック９＋＞：ブロック９にブロック10の一部を導入したもので、生産49号機と50号機がこれ。参考：月刊軍事研究9,’10

＜Ｃ−１７Ａブロック１０＞：機体構造の一部にハイブリッド金属・複合材を使用して軽量化したもの。参考：月刊軍事研究9,’10

＜Ｃ−１７Ａブロック１１＞：自動与圧・減圧システムを追加し、乗員用データ送信システムを搭載、生産性・整備性向上パッケージを導入したもの。参考：月刊軍事研究9,’10

＜Ｃ−１７Ａブロック１２＞：燃料搭載量を６万ポンド（27.2トン）に増やし、航続時間を延長したもの。参考：月刊軍事研究9,’10

＜Ｃ−１７Ａブロック１３＞：地形認識警報システムやウインドシア・リアクティブ・システムなどを追加し、コンピュータシステムを改良して作戦能力や安全性を強化したもの。参考：月刊軍事研究9,’10

＜Ｃ−１７Ａブロック１４＞：モビリティ2000（M2K）改修を行ってグローブマスター維持プログラム（GSP）を適用したもの。民間航空会社と同様の運用機能が導入され、飛行中秘話通信パッケージ改良（SECOM-I）を追加、無線機にオープン・アーキテクチャを適用した。参考：月刊軍事研究9,’10

＜Ｃ−１７Ａブロック１５＞：新型無線機オープン・アーキテクチャを導入し、全乗員ステーションに秘話機能を追加するなどしたもの。参考：月刊軍事研究9,’10

＜Ｃ−１７Ａブロック１６＞：AN/APS-150気象レーダー（気象探知距離320海里）やOBIGGS-�U改良型機上不活性ガス発生システムを搭載し、水平安定板指示システムや電子機器ボックスを改修したもの。参考：月刊軍事研究9,’10

＜Ｃ−１７Ａブロック１７＞：編隊飛行システムと航法性能の改良、高周波データリンクと戦闘用照明の追加などを行ったもの。参考：月刊航空ファン8,’10

＜Ｃ−１７Ａ　ＲＨＵＤ＞：RHUDはReplacement Head Up Displayの略。旧式化したHUDをエルビット・システムズ社製の新型に換装するもので、シンボルが見やすくなる。参考：月刊航空ファン6,’18

＜Ｃ−１７Ｂ＞：ボーイング社が提案している改良型で、2000フィート（609.6m）級滑走路での運用を可能とし、降着装置と自衛能力を強化するものである。エンジンを強化（B787用のものを改修）、フラップを改良して短距離離着陸能力を強化し、中央胴体下に主脚を１本追加して路面荷重を減らす。精密着陸増強システムと全天候独立着陸システムも搭載する。2015年から編成を行う予定の陸軍新型旅団戦闘団向けとして売り込みを図っている。参考：月刊軍事研究10,’08、10,’07、3,’09

＜Ｃ−１７ファミリー＞

＜ＢＣ−１７Ｘ＞：当初MD-17の名称で開発されていた民間型。2000年に発表されたが、騒音規制をクリアするためのエンジン改修に費用がかさみ、高額になってしまったため、発注は得られなかった。参考：月刊軍事研究3,’09、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｃ−１７Ａ　ＳＯＬＬ�U＞：特殊作戦任務用機の俗称。夜間低高度飛行に備えたアビオニクス強化改修が施されており、低高度特殊作戦第２段階訓練SOLL�U（Special Operations Low Level �U）を受講したパイロット３名、ロードマスター２名、通信専門員１名、特殊作戦整備員MASOP（Maintenance Special Operations Personnel）２名が搭乗し、長距離特殊作戦を支援する。チャールストン空軍基地の第437空輸航空団に４機が配備されているとされ、普段は通常の輸送任務に就いている。参考：月刊航空ファン7,’18、月刊JWings12,’05

＜Ｃ−１７海外シリーズ＞

　＜Ｃ−１７（ＵＡＥ空軍）＞：UAE空軍輸送機。C-17A８機を導入予定で、初号機は2011年5月10日に、２号機は6月10日に引き渡された。2012年までに全機納入される予定。参考：月刊JWings6,’09、8,’11

　＜Ｃ−１７（イギリス空軍）＞：イギリス空軍輸送機。C-17A４機をリースして購入に切り替え、更に３機を導入し、2001年5月から2010年11月16日に全機引き渡された。2012年2月8日には８機目の購入を公表しており、3月から運用予定。参考：月刊軍事研究9,’07、月刊JWings2,’11、5,’12、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｃ−１７（インド空軍）＞：インド空軍輸送機。C-17A16機を93億ドルで導入し、Il-76MDを代替する予定で、取り敢えず10機の発注が2011年に確定したが、残り６機は取り消された。最初の３機は2013年9月2日にヒンドン基地へ配備されている。その後１機が復活して総数は11機となり、最終号機は2019年8月22日（26日？）に引き渡され、全機第81飛行隊に配備された。参考：月刊JWings11,’10、9,’11、11,’12、12,’13、11,’19、月刊航空ファン2,’16、11,’19

　＜Ｃ−１７（オーストラリア空軍）＞：オーストラリア空軍輸送機。2005年から大型輸送機導入の検討に入り、C-17とA-400Mのうち開発済のC-17を導入することを2006年3月2日に決定し、2006年11月29日から2008年1月19日までに４機の引き渡しを受けた。FMSで購入したため、アメリカ空軍のシリアルナンバーも付けられている。C-17Aブロック17に相当し、オーストラリア軍への輸送支援、人道支援、戦略・戦術空輸、空中物資投下、空挺支援、航空医療搬出を主任務とする。乗員訓練施設はアンバーレイ基地に用意されていて、コンピュータ援用訓練装置、コア統合型プロセッサシミュレータ、携帯型飛行計画システム、仕様変更可能型デスクトップシミュレータ、ロードマスターステーショントレーナー、フルフライトシミュレータ、整備員用訓練システムTEPATSを備える。全機第86航空団第36飛行隊に配備された。2009年6月にはアフガニスタンへの活動支援を行っている。日本とオーストラリアの間で締結された物品役務相互提供協定に基づき、自衛隊の物資を運ぶことが可能で、東日本大震災で日本に派遣されて輸送任務をこなした。2011年4月18日、５機目をFMSで４ヶ月以内に取得することが決まり、9月14日に受領した。2012年6月、６機目をFMSで購入することになり、2012年11月1日に受領した。2014年10月、更に２機導入することにし、アメリカにFMSの申請を行った。参考：月刊航空ファン8,’10、月刊軍事研究9,’07、9,’10、月刊JWings7,’11、12,’11、6,’12、1,’13、1,’15

　＜Ｃ−１７（カタール空軍）＞：カタール空軍輸送機。2008年7月にC-17Aを２機発注し、2009年3月には２機を追加購入する予定だと表明した。初号機は2009年8月11日に引き渡されている。最終的に８機を導入した。参考：月刊JWings6,’09、11,’09、月刊航空ファン2,’16

　＜Ｃ−１７（クウェート空軍）＞：クウェート空軍輸送機。C-17Aを２機導入する予定で、初号機は2014年2月17日に引き渡された。参考：月刊JWings5,’14、月刊航空ファン2,’16

　＜ＣＣ−１７７＞：カナダ航空コマンド輸送機。2007年に４機を購入しており、2009年までに引き渡される予定。最終的に５機を配備した。AN/AAQ-24(V)12LAIRCMを装備している。参考：月刊JWings4,’07、5,’07、月刊軍事研究9,’07、月刊航空ファン2,’16、12,’18

＜Ｃ１７Ｓ＞：フランス軍155mm榴弾砲。シュナイダー社が第１次大戦時に生産し、第２次大戦開戦時には2000門が配備されていた。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｃ１７Ｓ海外シリーズ＞

　＜１５２−１７Ｓ＞：ロシア陸軍155mm榴弾砲。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍ１９１７＞：アメリカ陸軍155mm榴弾砲。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍ１９１８＞：アメリカ陸軍155mm榴弾砲。M1917の閉鎖器をドイツ式に変更したものである。砲身長13.64口径。射界６度、俯仰角0-42度。M102榴弾（重量42.8kg）の最大射程は11200m。3000門が生産され、600門は後に機械化牽引できるよう改良された。1940年から155mm榴弾砲M1に更新され、イギリス陸軍などに譲渡された。イギリス陸軍では1942年5月から5.5インチ砲に更新されている。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍ１９１８Ａ３＞：アメリカ陸軍155mm榴弾砲。M1918の改良型で、太平洋戦争でも陸軍や海兵隊が使用した。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｃ−１８＞：アメリカ空軍のボーイングB707-320改造機。参考：月刊軍事研究11,’11

＜Ｃ−１８ファミリー＞

　＜ＥＣ−１８Ｂ＞：アメリカ空軍の先進射場計測機（ARIA）。参考：月刊軍事研究11,’11

　＜ＥＣ−１８Ｃ＞：E-8シリーズ（戦場監視機）を参照。

　＜ＥＣ−１８Ｄ＞：アメリカ空軍の巡航ミサイルミッション指揮機（CMMCA）。参考：月刊軍事研究11,’11

　＜ＴＣ−１８Ｅ＞：アメリカ空軍のE-3操縦士・乗員訓練機。参考：月刊軍事研究11,’11

　＜ＴＣ−１８Ｆ＞：アメリカ空軍のE-6操縦士訓練機。参考：月刊軍事研究11,’11

＜Ｃ−２０シリーズ＞：アメリカ空軍要人輸送機。燃費の悪いC-140Bの後継として、ガルフストリーム（Gulfstream）�V／�Wを1983年に採用したものである。第89空輸航空団第99空輸飛行隊に配属された。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings1,’01

　＜Ｃ−２０Ａ＞：全長25.33m、全幅23.72m、全高7.44m、自重14.606トン、最大離陸重量31.616トン。エンジンはロールスロイス社製スペイMk511-8（推力5.17トン）双発、最大速度マッハ0.77、実用上昇限度13715m、燃料容量16542リットル、航続距離3650海里。乗員2-3名＋搭乗人員8-19名。３機が配備された。参考：世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ｃ−２０Ｂ＞：元はガルフストリーム�V。９機が配備された。参考：世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ｃ−２０Ｃ＞：元はガルフストリーム�V。第３のエアフォース・ワン（第１・第２はVC-25とE-4B）とも呼ばれる機体で、白地に金ストライプの塗装が施されている。アメリカ大統領が外遊する際に訪問国付近に展開し、万が一の事態でVC-25やE-4Bが離陸可能な大型の空港が使用できない場合に、より小さな飛行場に降りて大統領を脱出させる。VC-25とE-4Bは分散して空港に待機していることが多く、E-4Bに乗りたいのに近くにVC-25しか無く、E-4Bの到着を待っていられない場合にも本機でE-4Bの所まで運んでもらう。機体尾部にAN/APQ-17赤外線対抗自衛装置とHFアンテナを持つ。2017年に退役し、C-37に後を譲ったらしい。参考：月刊軍事研究8,’05、月刊JWings6,’12、7,’19、月刊航空ファン11,’18

　＜Ｃ−２０Ｄ＞：元はガルフストリーム�V。エンジンはロールスロイス社製スペイ511-8（推力11400ポンド・5.17トン）双発、航続距離3400海里。２機が配備された。アメリカ海軍も第１艦隊兵站支援飛行隊VR-1に２機を配備した。参考：月刊航空ファン4,’17、世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ｃ−２０Ｅ＞：元はガルフストリーム�V。２機が配備された。参考：世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ｃ−２０Ｆ＞：元はガルフストリーム�W（ガルフストリーム�V？）。陸軍が１機のみ導入した。参考：月刊軍事研究5,’14、月刊JWings3,’17

＜Ｃ−２０Ｇ＞：元はガルフストリーム�W（ガルフストリーム�V？）。ベース機と同じく、胴体右側面に大型カーゴドアを持つ。海軍が４機導入して第51艦隊兵站支援飛行隊VR-51や第30航空試験評価飛行隊VX-30に、海兵隊が１機導入してVMR-1に配備した。参考：月刊航空ファン4,’17、月刊JWings9,’13、7,’17

　＜Ｃ−２０Ｈ＞：元はガルフストリーム�W。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｃ−２０ファミリー＞

　＜ＥＣ−２０Ｆ＞： アメリカ海軍電子戦アグレッサー。ガルフストリーム�Wがベースで、ERA-3Bの後継として採用され、1988年に１機、1989年に２機が艦隊電子戦支援群に引き渡された。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｃ−２１シリーズ＞：アメリカ陸軍航空隊の輸送飛行艇。ダグラス社製ドルフィン飛行艇を導入したものである。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｃ−２１＞：当初はY1C-21と呼ばれていた。沿岸警備隊に配備されていたシンバッドの改良型で、単葉高翼の木製合板張り主翼を持ち、その上に支柱を組んでエンジン２基を取り付けてある。エンジンポッドには整流のため小翼が装備された。艇体は全金属製。降着装置は尾輪式で、離着水や飛行時には車輪を水面上のレベルまで引き上げる。垂直尾翼の他に補助垂直安定板を２枚装備する。全長13.36m、全幅18.29m、全高4.29m、自重2.659トン、最大離陸重量3.893トン。エンジンはライトR-975-3（350馬力）双発、巡航速度192km、最大速度225km、実用上昇限度4330m、航続距離885km。1931年に陸軍から８機が発注され、当初はB-10またはB-12爆撃機隊の航法救難支援を実施する予定だったが、速度差がありすぎたため、主に沿岸地区の幹部輸送に使用された。後にOA-3と改称され、観測機に分類されたが、主要任務は輸送のままだった。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＦＰ−１＞：アメリカ財務省に貸与されたC-21で、禁酒法施行下での酒の密輸監視に使用された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｃ−２６＞：艇体を0.48m延長して主翼、垂直安定板、方向舵を増積し、補助垂直安定板を除去したタイプで、当初はY1C-26と呼ばれた。1933年にアメリカ陸軍航空隊に２機が納入された。後にOA-4と改称された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＦＰ−２＞：アメリカ財務省に貸与されたC-26。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｃ−２６Ａ＞：C-26の小改良型。８機が納入された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＦＰ−２Ａ＞：アメリカ財務省に貸与されたC-26A。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｃ−２６Ｂ＞：エンジンをプラット＆ホイットニー社製R-985-9に換装したもの。1933年に４機が納入された。後にOA-4Bと改称されている。１機は前輪式降着装置のテストに使用され、１機はOA-4Cに改造された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＯＡ−４Ｃ＞：主翼をステンレス製にし、エンジンをプラット＆ホイットニー社製R-985-9に換装したもの。C-26から２機、C-26Aから４機、C-26Bから１機が改造された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｃ−２９＞：エンジンをプラット＆ホイットニー社製R-1340-29（550馬力）に換装したもの。1933年に生産された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＦＰ−２Ｂ＞：アメリカ財務省に貸与されたC-29。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｃ−２１Ａ＞：アメリカ空軍近距離輸送機。CT-39セイバーライナー軽連絡輸送機の後継で、リアジェット35Aビジネスジェット機を1983年9月に採用したものである。キャビンは6-8席の人員輸送用、2-4席＋ベッド２床の患者輸送用、小型貨物パレット３基搭載の貨物輸送用の３種から選択可能。通信装備は軍用に換装した。全長14.83m、全幅12.04m、全高3.73m、自重4.342トン、最大離陸重量7.711トン。エンジンはギャレット社製TFE731-2-2B（推力1.59トン）双発、最大速度852km、実用上昇限度13720m、燃料容量3524リットル、航続距離4260km。乗員２名＋搭乗人員８名。1984年3月13日に初号機が完成し、80機を５年リースで採用、その後全機を購入した。更に州航空隊用として４機を追加生産している。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings8,’06、月刊軍事研究11,’04

＜Ｃ−２２＞：フランスのアエロスパシアル社が開発した地対空・空対空射撃訓練用無人標的機。全長5.1m、重量550kg。エンジンはジェット、最大速度マッハ0.95、最大運用高度12000m、航続時間１時間45分。参考：ザ・マーチ５号

＜Ｃ−２２Ｊ＞：イタリアのカプロニ社が開発した複座ジェット練習機。A-21SJモーターグライダーがベースである。胴体は金属＋グラスファイバー外皮のポッド型で、胴体後部にエンジン２基を積んでおり、エアインテイクは胴体後部上面に開口する。操縦席は並列複座で、大型キャノピーにより視界は良好。主翼は高翼配置で、アスペクト比11.42、後縁にフルスパンのフラップ（翼端部はフラッペロン）、上面にスポイラー（フラップを完全下げ位置にすると作動する）を持つ。尾翼はＴ字で、テイルブームの後端に付いている。全長6.19m、全幅10m、全高1.88m、自重510kg、総重量900kg、最大総重量1100kg。エンジンはKHD T317（推力110kg）双発、経済巡航速度162ノット、最大巡航速度254ノット、最大速度286ノット、実用上昇限度9000m、燃料搭載量250リットル、航続距離572海里。乗員２名。1980年に初飛行し、原型機（推力92kgのミクロチュルボTRS-18エンジンを搭載）４機が生産されて輸出市場に出された。参考：世界の軍用機1982

＜Ｃ−２３シリーズ＞：アメリカ空軍のSTOL輸送機、別名シェルパ（Sharpa）。ヨーロッパ域内配送システム機ESDA（European Distribution System Airplane）として採用されたもので、主任務は補給所から各基地まで緊急スペアパーツを輸送してヨーロッパ配備戦闘機の稼働率を高めることである。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊軍事研究12,’08

　＜Ｃ−２３Ａ＞：ショート社製330-200コミューター機にリア・ローディング貨物口を装着した貨物輸送型で、貨物室は長さ9.09m、幅1.98m、高さ1.98mあり、F100クラスのジェットエンジンなら１基、民間規格LD-3コンテナなら４個を搭載可能。機首にも小さい貨物室を持つ。悪天候に備えて気象レーダー、INS、TACAN、VOR/ILSを装備する。全長17.69m、全幅22.76m、全高4.95m、自重6.68トン、最大離陸重量10.387トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製T101-CP-100ターボプロップ（1198軸馬力）双発、経済巡航速度157ノット、最大巡航速度190ノット、燃料容量2182リットル、航続距離195海里（最大積載）／669海里（2.268トン積載）。乗員３名。1984年3月に18機が発注され、8月6日に初飛行し、1984年10月から1985年12月に納入された。また、48機のオプション契約も締結されている。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊軍事研究12,’08

　＜Ｃ−２３Ｂ＋＞：ショート360を採用したもの。参考：月刊軍事研究12,’08

　＜Ｃ−２３Ｃ＞：ショート360を採用したもの。参考：月刊軍事研究12,’08

＜Ｃ．２５級＞：フランス海軍駆潜艇。全長33.5m、幅4.7m、吃水2.3m、基準排水量60トン。主機はガソリンエンジン、出力660馬力、速力17ノット。兵装は7.5cm単装砲１門。1917-18年に８隻が就役した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜Ｃ−２５Ｄ＞：ソ連軍の航空機搭載用265mmロケット弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｃ−２６＞：C-21シリーズ（飛行艇）を参照。

＜Ｃ−２６シリーズ＞：アメリカ空軍軽輸送機。C-131の後継となる州航空隊作戦支援輸送機ANGOSTAとして、フェアチャイルド社製メトロ双発ターボプロップ機を1986年に採用したものである。C-26A/Bの一部は州陸軍にも配備され、南米の空軍や警察に供与もされた。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｃ−２６Ａ＞：メトロ�V（SA-227）を採用したもの。人員輸送の他、担架搬送や貨物輸送に使用可能で、総重量を引き上げており、これに合わせて主桁と主脚を強化した。VOR/ILS、ADF、MLS、TACANを追加し、計器板をCRT４基でグラスコクピット化している。全長18.09m、全幅17.37m、全高5.08m、運航自重4.198トン、総重量7.258トン。エンジンはギャレットTPE331-U612Gターボプロップ（1100軸馬力）双発、最大巡航速度278ノット、実用上昇限度8380m、燃料容量2153リットル、航続距離290海里（2.41トン積載）／2223海里（最大燃料）。1988年3月に10機＋オプション３機が発注され、1989年4月30日に初号機が引き渡され、1995年までに13機を配備した。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019、THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｃ−２６Ｂ＞：メトロ23を採用したもの。1995年までに37機を配備した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｃ−２６Ｄ＞：SA-227-BCを採用したもの。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｃ−２６Ｅ＞

＜Ｃ−２６ファミリー＞

＜ＲＣ−２６Ｂ＞：アメリカ空軍景偵察監視機／ELINT機、別名Metroliner。SA227メトロ�Vにロッキード・マーチン社製電子捜索装置を搭載したものである。11機が1992年から配備され、州空軍が運用し、沿岸警備隊や税関・国境警備局の麻薬取締や不法入国監視に協力すると共に、自然災害（山火事、洪水、ハリケーンなど）調査にも使用された。2023年12月28日、ウィスコンシン州空軍第115戦闘航空団第176戦闘飛行隊でラストフライトが行われて退役した。参考：月刊JWings3,’23、THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｃ−２７Ａ＞：G222海外シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−２７Ｂ＞：C-27J海外シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−２７Ｊ＞：イタリア空軍輸送機、別名スパルタン（Spartan）。G222輸送機を基にロッキード・マーチン社とアレニア・アエロスパチオ社が共同開発し、1999年9月24日に初飛行した。エンジンをC-130Jと同じロールスロイス・アリソンAE2100D2に換え、プロペラもダウティR391の６翅型に換装、アビオニクスもC-130Jベースのものに改良している。機動性能は非常に良好で、エアショーでは宙返り、バレルロール、360度エルロンロール、ナイフエッジなどを披露したこともある。コクピットには６×８インチ（152.4×203.2mm）のディスプレイ５基を装備し、２名での運用を可能とした。貨物室には463L貨物パレットなら３枚（＋ランプドアに0.5枚）、105mm榴弾砲なら３門、HMMWVなら２両、ARH-70ヘリなら１機を収容可能で、兵員なら68名、空挺隊なら46名、担架なら36床＋看護兵６名を搭載できる。全長22.7m、全幅28.7m、全高9.7m、最大離陸重量31.8トン。エンジンはロールスロイスAE2100D2（4637馬力）２基、最大巡航速度583km、実用上昇限度9144m、燃料搭載量9.6トン、航続距離1852km（10トン積載）／4260km（６トン積載）／5926km（フェリー）。離陸滑走距離580m、着陸滑走距離340mで、1000m未満の小さな滑走路でも運用できる。積載量8.5トン（標準）／11.5トン（過荷）。乗員３名。イタリア空軍で12機が採用され、2009年1月に納入を完了し、アメリカ陸軍（54機）、アメリカ空軍（24機）、ギリシャ空軍（12機＋オプション３機）、ブルガリア空軍（５機）、リトアニア空軍（３機）、台湾空軍（６機）、モロッコ空軍（４機）、ルーマニア空軍（７機）、スロバキア空軍なども採用した。参考：月刊JWings7,’05、11,’09、6,’19、月刊軍事研究1,’00、9,’07、3,’08、9,’09、10,’10、1,’11、月刊航空情報11,’10、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｃ−２７Ｊファミリー＞

　＜ＭＣ−２７Ｊ＞：アレニア・アエルマッキとアメリカのATK社が共同開発中のガンシップ型。機首下面にEO/IRセンサー・ターレット、機体後部左の空挺降下用ドアにモジュラー兵装パレット（30mm機関砲GAU-23/Aなどを収容可能）、機内に２名用ミッションシステム（オペレーター席、コクピットディスプレイ、指揮ユニットなどで構成される）を搭載してガンシップ化するもので、１時間で輸送機型に戻せる。精密誘導兵器を後部貨物ドアから投下したり、合成開口レーダー、データリンク（リンク16）、秘話無線機などを追加したりすることも可能。2013年3月に目視照準での射撃テストを行っており、デモンストレーターは2014年4月25日に初飛行、今後はEO/IRセンサー・ターレットを搭載しての射撃テストに進む予定。イタリア空軍がブレトリアン（近衛兵計画）の名称で６機を導入する。参考：月刊JWings10,’12、5,’13、9,’13、2,’14、7,’14、月刊航空ファン10,’14

＜Ｃ−２７Ｊ海外シリーズ＞

　＜Ｃ−２７Ｂ＞：アメリカ陸空軍統合貨物航空機JCA（Joint Cargo Aircraft）向けの機体で、C-130JとC-295を破って2007年6月13日に採用され、2008年9月15日にアメリカ空軍向け初号機が引き渡された。陸軍が54機、空軍が24機を導入する予定だったが、2008年に全て空軍が運用することになり、更に予算不足で2012年1月26日に国防総省が調達中止と配備機21機の退役を発表した。2014年に７機がUSSOCOMへ、2017年までに14機が海洋捜索レーダーとEO/IRセンサーを追加してHC-27Jとなり沿岸警備隊へ移管された。その後アメリカ軍の７機は陸軍特殊作戦コマンド飛行中隊に移され、C-27Jとして特殊部隊降下訓練に使用されている。参考：月刊JWings9,’10、4,’12、4,’14、月刊軍事研究10,’10、月刊世界の艦船7,’11、月刊航空ファン1,’18、4,’18

　＜Ｃ−２７Ｊ（オーストラリア空軍）＞：オーストラリア空軍輸送機。2011年12月19日に10機の採用を発表した。キングエア350とDHC-4カリブーの後継として2015年から運用する。初号機は2013年12月19日に初飛行し、2015年6月25日に引き渡された。参考：月刊JWings4,’12、8,’12、3,’14、10,’15、月刊軍事研究5,’13

　＜Ｃ−２７Ｊ（ブルガリア空軍）＞：ブルガリア空軍輸送機。2006年に８機を発注し、初号機は2007年に初飛行した。２機は予定通り2007年に引き渡されたが、３機目は購入代金の支払いが遅延して工場に留め置かれた後、2011年3月31日に引き渡された。参考：月刊JWings7,’10、1,’15、月刊航空ファン7,’11

　＜Ｃ−２７Ｊ（ペルー空軍）＞：ペルー空軍輸送機。2013年11月25日に２機、2014年11月に２機の購入契約を締結し、初号機は2015年3月27日に引き渡された。参考：月刊JWings7,’15、3,’14

　＜Ｃ−２７Ｊ（メキシコ空軍）＞：メキシコ空軍輸送機。４機を発注し、初号機は2011年9月16日までに引き渡される予定。参考：月刊JWings10,’11

　＜Ｃ−２７Ｊ（ルーマニア空軍）＞：ルーマニア空軍輸送機。An-26の後継として2007年に７機を発注した。最初の２機は2010年4月12日に引き渡されている。参考：月刊JWings7,’10

＜Ｃ２８Ａ型＞：アドハフェル級（フリゲート）を参照。

＜Ｃ−２９＞：C-21シリーズ（飛行艇）を参照。

＜Ｃ−２９Ａ＞：アメリカ空軍戦闘飛行点検・航法用機。CT-39A及びC-140Aの後継としてBAe125-800を採用したものである。LTV社製飛行点検器材を搭載しており、６機が配備された。後に飛行点検業務を全てアメリカ連邦航空局が行うことになったため、そちらに移管された。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings1,’17

＜Ｃ．３０Ａ＞：スペインのシェルバ・オートジャイロ社が開発したオートジャイロ。アブロ社製アブロ643カデットの胴体を流用してオートジャイロにしたものである。フランスやドイツでライセンス生産され、イギリス空軍はロータMk.1として採用した。参考：月刊JWings1,’20、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｃ．３０Ａ海外シリーズ＞

　＜ロータＭｋ．１＞：イギリス空軍の連絡・観測用オートジャイロRota Mk.1。ロータ１（Rota 1）、アブロ671ともいう。1935年に12機が引き渡され、陸軍直協学校などで使用された。ローター直径11.28m、胴体長6.04m、全備重量860kg。エンジンはアームストロング・シドレー製ケネット・メジャー（140馬力）単発、最大速度160km、実用上昇限度2440m、航続距離400km。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊JWings1,’20

＜Ｃ−３２シリーズ＞：アメリカ陸軍の輸送機。ダグラス社製DC-2旅客機を軍用輸送機として採用したものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−３２＞：評価試験用として1936年に１機を導入したもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−３２Ａ＞：太平洋戦争開始に伴い、民間のDC-2を徴用したもの。24機を採用した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−３３＞：C-32の試験結果が良好だったため、1936年に貨物輸送機として18機を採用したもの。胴体側面に貨物ドアを取り付けてある。1937年5月20日に全機が第10輸送群に配属された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空情報3,’10

　＜Ｃ−３４＞：C-33のVIPバージョン。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−３８＞：C-33の初号機にC-39と同様の大型垂直尾翼を取り付けたもので、１機が改造された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空情報3,’10

　＜Ｃ−３９＞：兵員輸送機型で、1938年に採用された。DC-2の前部胴体・中央胴体・主翼外翼とDC-3の後部胴体・主翼中央翼・尾翼を取り付けたもので、垂直尾翼が大型化している。非公式にDC2・1/2と呼ばれたりした。全長18.7m、全幅25.9m、全高5.7m、自重6680kg、全備重量9530kg。エンジンはライトR-1820-55（975馬力）２基、巡航速度250km、最大速度338km、実用上昇限度6280m、航続距離1500km。乗員２名＋搭乗兵員16名。35機が製作された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空情報3,’10

　＜Ｃ−４１＞：C-39のエンジンをR-1830-21（1200馬力）に換えたもの。１機が製作された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−４２＞：C-39のエンジンをR-1820-53（1200馬力）に換えたもの。３機が製作された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｃ−３２シリーズ＞：アメリカ空軍人員輸送機。B757旅客機を採用したもので、各型計９機を導入した。参考：月刊軍事研究3,’09

＜Ｃ−３２Ａ＞：B757-2G4/2G4WL（B757-200特殊仕様型）の軍用型。副大統領（コールサインがエアフォース・ツーになる）、議員、政府高官などの輸送（Executive Airlift Role、EAR）に使用される。全長47.19m、全幅38.05m、全高13.56m。巡航速度909km。乗員16名。1998年から配備された。2000年代に主翼端にウイングレットを追加した。2018年、機体上面にアンテナドーム２基を追加した。参考：月刊JWings4,’02、3,’15、1,’01、10,’18、11,’18、月刊航空ファン11,’18

＜Ｃ−３２Ｂ＞：海外・国内非常事態支援チームFEST/DEST（Foreign / Domestic Emergency Support Team）用のB757-200シリーズで、大災害や有事にあたってアメリカ人を救出するのが主任務である。空軍シリアルナンバー以外は何のマーキングも無い、白一色の塗装をしている。台湾の遠東航空B757-29Jなど中古機を改造してニュージャージー州空軍第108航空団第150特殊戦飛行隊に４機が配備された。参考：月刊軍事研究1,’14、月刊航空ファン8,’10、12,’17、7,’18、月刊JWings5,’15

＜Ｃ−３３＞：C-32シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−３４＞：C-32シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−３５＞：スイス連邦製作所の複葉単発複座軽爆撃機で、戦闘・偵察任務にも使用できる。1934年から開発され、1937年から90機が生産されて1950年まで使用された。参考：月刊軍事研究10,’06

＜Ｃ３５／９１＞：ドイツ海軍が第１次大戦時に使用した電気魚雷。全長4.75m、直径0.355m、炸薬重量40kg。推進はシリンダー型電動モーター３基、雷速27ノット。魚雷艇やＵボートで使用された。参考：Ｕボート入門

＜Ｃ−３６＞：アメリカ陸軍航空隊輸送機。ロッキード社製L-10エレクトラ双発旅客機を導入したものである。参考：月刊丸3,’18別冊

＜Ｃ−３７シリーズ＞：アメリカ軍の輸送機。参考：月刊軍事研究5,’14

＜Ｃ−３７Ａ＞：アメリカ空軍が採用したガルフストリーム�X。胴体側面に片側６個の円形窓がある。14000kmを無給油で飛行できる。一部はC-20Cの後継となる非常時の大統領輸送任務に割り当てられているらしく、目立たない白塗装に金色のラインを引き、ミサイル妨害装置などを搭載している。全長29.39m、全幅28.5m、全高7.87m。エンジンはロールスロイス社製F130双発、巡航速度924km。乗員２名。アメリカ陸軍も長距離移動用として優先空輸分遣隊に配備した。アメリカ海軍兵站支援航空団も１機を配備している。参考：月刊JWings3,’15、7,’19、1,’01、3,’17、1,’20、月刊軍事研究5,’14、THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｃ−３７Ｂ＞：ガルフストリームG550の軍用機型。胴体側面の円形窓は片側７個である。エンジンはロールスロイス社製F130（民間名BR710A1-10。推力14750ポンド・6.7トン）双発、航続距離6750海里。アメリカ空軍が要人輸送機として第86航空団、アメリカ陸軍が長距離移動用として優先空輸分遣隊、アメリカ海軍が第１艦隊兵站支援飛行隊VR-1に配備した。参考：月刊航空ファン4,’17、11,’18、月刊軍事研究5,’14、月刊JWings1,’20

＜Ｃ−３７ファミリー＞

　＜Ｃ−３７特別改造機＞：アメリカ空軍の特別改造機。白地に金ストライプ塗装とし、AN/AAQ-24(V)を搭載したタイプで、C-37A/Bから１機ずつが改造された。C-20Cの後継として非常時にVC-25Aの代替となる臨時大統領専用機任務に就く機体かもしれない。参考：月刊航空ファン11,’18

　＜ＥＣ−３７Ｂ＞：アメリカ空軍電子戦機。EC-130Hコンパス・コールの後継で、完成を急ぐため既存の機体にEC-130Hの電子戦システムを移し替えることになった。ガルフストリームG550がベースで、2017年度からL3COM社が開発し、電子戦システムを積むための機体改造もイスラエル空軍G550早期警戒機の設計を流用して開発機関を短縮している。機首を大型化し、胴体両側に大型フェアリング、垂直尾翼上端に類滴型フェアリングを追加して各種アンテナを収容する。2021年8月25日に初号機（機体のみのグリーン・エアクラフト）が初飛行した。電子戦システムの方はBAEシステムズが設計と試験を完了して2022年10月4日にアメリカ空軍に引き渡している。これらをL3ハリス社で統合し、2023年1月に初号機のテストフライトを開始する予定。参考：月刊JWings1,'22、8,’16、12,’17、12,'22、月刊航空ファン8,’16

＜Ｃ−３８＞：C-32シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−３８＞：アメリカ空軍が採用したIAI社製IAI1125アストラSPXビジネスジェット。参考：月刊軍事研究12,’13

＜Ｃ−３９＞：C-32シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ．４０＞：イギリス空軍のオートジャイロ、別名ロータ２（Rota 2）。1936年に５機が引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｃ−４０シリーズ＞：アメリカ軍のボーイングB737改造人員輸送機。参考：月刊JWings9,’14、6,’00、月刊航空ファン10,’15

　＜Ｃ−４０Ａ＞：海軍のB737-700軍用型、別名クリッパー（Clipper）。C-9Bの後継として12機を導入し、２機を追加発注（2015年3月納入予定）した。更に１機が2016年7月29日に納入され、2019年までに計17機を調達してVR-51、VR-56、VR-57、VR-58、VR-59、VR-61に配備している。海兵隊でも同じくC-9Bの後継として２機を導入予定で、2020年8月までに購入する予定。参考：月刊JWings3,’03、2,’19、月刊航空ファン3,’13、4,’17、1,’19、1,’20、2,’20

　＜Ｃ−４０Ｂ＞：空軍の近距離用要人輸送機。B737-200（B737-7DM BBJ？）の軍用型で、愛称は無い。胴体上下に多数のブレードアンテナが並ぶ。AN/AAQ-24(V)の簡易版を搭載しており、AN/AAR-54(V)と小型レーザー照射アッセンブリを装備している。全長33.63m、全幅35.8m、全高12.55m。巡航速度954km。乗員２名。2018年、ドーサルフィン直前にアンテナドームを追加した。参考：月刊JWings9,’14、3,’15、3,’03、11,’18、月刊航空ファン8,’09、月刊航空ファン11,’18、1,’19、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｃ−４０Ｃ＞：空軍型。C-40Bの通信機能簡易版で、機体上部や垂直尾翼端のアンテナフェアリングが省略されている。その後垂直尾翼端のフェアリングを復活させる改修が行われた。参考：月刊JWings4,’13、3,’03、4,’14、5,’14、9,’14

＜Ｃ−４１＞：C-32シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−４１Ａ＞：C.212海外シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−４２＞：C-32シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−４５輸送機シリーズ＞：アメリカ陸軍軽輸送・連絡機、別名エクスペディター（Expeditor）。ビーチクラフト社製モデル18ツインビーチ汎用機を採用したもので、第２次大戦中に4000機以上が使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊丸3,’90

　＜Ｃ−４５＞：民間名B-18Sを軍用として採用したもの。全長10.4m、全幅14.5m、全高2.9m、自重2670kg、全備重量3560kg。エンジンはプラット＆ホイットニー製R-985-AN-1（450馬力）２基、最大速度346km、実用上昇限度6100m、航続距離1130km。乗員・乗客６名が搭乗できる。1940年に11機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−４５Ａ＞：C-45に小改修を加えたもの。1941年に20機が発注された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−４５Ｂ＞：C-45Aの内装を改良したもの。1942年に223機が発注された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＵＣ−４５Ｃ＞：B-18Sを徴用したもの。２機が使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＵＣ−４５Ｄ＞：AT-7を５名用軽輸送機に改修したもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＵＣ−４５Ｅ＞：AT-7Bを５名用軽輸送機に改修したもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−４５Ｆ＞：C-45Bの座席数を７に増やしたもの。1943年に1522機が発注された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｃ−４５ファミリー＞

　＜ＡＴ−７＞：AT-7シリーズ（練習機）を参照。

＜ＡＴ−１１＞：AT-11シリーズ（練習機）を参照。

　＜Ｆ−２＞：地図製作用偵察機型。B-18Sにカメラ２台を搭載したもので、14機が発注された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｆ−２Ａ＞：地図製作用偵察機型。C-45A/Bベースで、13機が製作された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｆ−２Ｂ＞：地図作製用偵察機型。C-45Fベースで、42機が製作された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｃ４５／９１型＞：ドイツ海軍が第１次大戦時に使用した魚雷。全長5.1m、直径0.45m。炸薬重量は87.5kg/125kg/141kgの３種。推進はシリンダー型電動モーター３基、雷速27ノット。参考：Ｕボート入門

＜Ｃ−４６輸送機シリーズ＞：アメリカ陸軍輸送機、別名コマンドー（Commando）。カーチス社製CW-20双発旅客機を採用したもので、主に対日戦で使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−４６＞：CW-20初飛行直後に軍用として46機を発注したもの。採用にあたり与圧装備は外した。全備重量22990kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-2800双発。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−４６Ａ＞：C-46の床を強化し、大型のカーゴドアを装着、折り畳み式の空挺シートを取り付けたタイプ。全長23.3m、全幅32.9m、全高6.6m、自重14700kg、全備重量25400kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-2800-52（2000馬力）双発、巡航速度295km、最大速度433km、実用上昇限度8410m、航続距離1930km。乗員４名。兵員50名または担架33床を搭載できる。1493機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−４６Ｄ＞：C-46Aの機体右にトループドアを追加したもの。1410機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−４６Ｅ＞：段付きの風防を持つタイプ。17機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−４６Ｆ＞：C-46Dのエンジン細部改良型。234機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−４６Ｇ＞：エンジンをR-2800-34に換えたもの。500機が発注されたが、太平洋戦争が終わったので１機のみ引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−４６Ｈ＞：エンジンをR-3350に換えたもの。300機が発注されたが、太平洋戦争が終わったのでキャンセルされた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５５＞：CW-20を陸軍が評価用に購入したもの。テスト終了後はイギリスにレンドリースされた。エンジンはライトR-1700（1700馬力）双発。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ５Ｃ−１＞：海軍・海兵隊が使用したC-46A。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｃ−４６輸送機ファミリー＞

　＜Ｒ５Ｃ−１Ｔ＞：アメリカ海軍練習機。１機が改造された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｃ−４６輸送機・海外シリーズ＞

　＜Ｃ−４６Ｄ（韓国空軍）＞：韓国空軍輸送機。1955年から44機が配備された。1978年に退役した。参考：月刊航空ファン3,’19

　＜Ｃ−４６Ｄ（航空自衛隊）＞：航空自衛隊輸送機。1955-56年にアメリカから36機の供与を受け、他に台湾空軍からアメリカに返還された12機（10機？）を部品取り用に購入、状態が良かったので改修して飛べるようにし（ちなみに国会承認は得ていない）、輸送航空隊（後に第401・第402飛行隊）、教育飛行隊、飛行点検隊に配備した。全長23.3m、全幅32.91m、全高6.62m、自重15800kg、最大離陸重量23540kg。翼面積126.3平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-2800-75ダブルワスプ空冷星型レシプロ（2000馬力）双発、経済巡航速度270km、最大巡航速度410km（360km？）、実用上昇限度7620m、航続距離3150km（2300km？）。積載量6000kg。乗員５名＋搭乗隊員40名（33名？29名？）。1977年2月15日に全機退役した。航空自衛隊浜松広報館、所沢航空公園に展示されている。参考：月刊JWings9,'15、5,’14、10,’19、8,'21、MAMOR vol.82、月刊航空ファン1,’15、2,’15、航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｃ−４６輸送機・海外ファミリー＞

　＜Ｃ−４６ＦＴＢ（航空自衛隊）＞：航空自衛隊のテストベッド機で、FTBはフライト・テスト・ベッドの略。機首下方に標準ピトー管を取り付けている。１機が航空実験隊に配備され、T-1B練習機用J3ジェットエンジンのテストなどに使用された。C-1FTBが配備されると、機首にF-86Dのレドームを装着して電子機器の試験を行っている。参考：月刊JWings5,’14、2,’21

　＜ＥＣ−４６Ｄ（航空自衛隊）＞：航空自衛隊の電子戦（ECM）訓練機。J/ALQ-1訓練用電子妨害装置を搭載している。全長32.3m、全幅32.9m、全高6.6m。最大速度365km。３機が改造されて1964年から航空総隊司令部飛行隊電子戦訓練隊（電子訓練隊？）で運用され、1978年に退役した。参考：月刊軍事研究2,’13、月刊JWings5,’14、航空自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊航空ファン2,’20

＜Ｃ−４７輸送機シリーズ＞：アメリカ陸軍の輸送機、別名スカイトレイン（Skytrain）。兵士の間ではGoony Bird（アホウドリ）と呼ばれた。DC-3を軍用輸送機型に改修したもので、各型計9914機が生産されている。民間型をそのまま徴用したものもC-48〜C-52として使用された。第２次大戦で連合軍を勝利に導いた三種の神器の１つ（他の２つはバズーカ砲とジープ）で、連合国総司令官アイゼンハワー元帥も勝利に貢献した装備としてジープ及びイーガー・ビーバーと共に名を挙げている。ベトナム戦争後まで実戦配備されていた。参考：月刊PANZER1,’03、2,’12、月刊航空情報3,’10、図解世界の軍用機史、THE JEEP

　＜Ｃ−４７＞：DC-3の座席をサイドベンチ型に変更し、一般兵なら28名、重武装空挺兵なら18-22名、貨物なら2700kg（4500kg？）を搭載可能としたもの。貨物ドアを増設し、床も強化した。全長19.7m、全幅29m、全高5m、総重量10800kg。エンジンはライト社製GR1820-G102レシプロ双発、巡航速度272km、航続距離3900km。965機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings2,’18

　＜Ｃ−４７Ａ＞：電気系統を12ボルトから24ボルトに改良したもの。5254機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−４７Ｂ＞：エンジンを２速過給器付きに換装したもの。全長19.4m、全幅29.1m、全高5.2m、自重8230kg、全備重量11800kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1830-90C（1200馬力）双発、巡航速度257km、最大速度360km、実用上昇限度6940m、航続距離2660km。通常積載量6000ポンド（2700kg）、最大積載量8000ポンド（3600kg）。乗員２名＋搭乗兵員27名。3231機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊軍事研究3,’09

　＜Ｃ−４７Ｊ＞：全長19.66m、全幅28.96m、全高5.16m、自重6850kg、最大離陸重量11340kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1830-90D（1200馬力）双発、最大速度279km、航続距離2340km。最大積載量2540kg。搭乗兵員28名。参考：月刊航空情報3,’10

＜Ｃ−４７輸送機ファミリー＞

　＜ＡＣ−４７Ｄ＞：初代ガンシップ、通称スプーキー（古い機体だったので）。SUU-11/Aミニガンポッド３基（後部２ヵ所の窓とカーゴドア部）を機体左に向けて俯角12度で装備しており、左旋回しながら目標を集中射撃する。射手はパイロットが兼ねており、操縦席左の窓にはMk.20Mod.4照準器が付けてあった。高度3000フィート（914m）を120ノットで飛行しながらパラシュート・フレアを投下、左翼を地上に対して33度傾けつつ照らし出された目標を中心に半径5000フィート（1524m）の円を３分弱で１周しながら毎秒100発×３基の連射を2-4回行う。1500発入り弾薬箱14個を搭載している。52機が改造され、1964年12月からベトナム戦争で実戦テストに入り、夜間火力支援に多用された。後に兵装をMXU-470/Aミニガン・モジュールに換装している。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊PANZER1,’03

　＜ＦＣ−４７＞：元祖ガンシップ。機体左側面に7.62mm機銃M73を８丁搭載し、旋回しながら地上を掃射する。テストにのみ使用され、後にSUU-11/Aミニガンポッドに換装し、AC-47Dとして開発が継続された。参考：月刊PANZER1,’03

　＜ＴＣ−４７Ｂ＞：C-47Bを航法訓練機として使用したもの。133機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｃ−４７海外シリーズ＞

　＜ＢＴ−６７＞：タイ空軍輸送機で、BTはベイズラー・ターボの略。エンジンをターボプロップに換装しており、兵員輸送の他、消火任務や人工降雨任務もこなす。参考：月刊軍事研究4,’05

　＜Ｃ−４７（コロンビア空軍）＞：コロンビア空軍輸送機。アメリカの中古機60機を1944年から運用した。1986年から一部がAC-47/AC-47Tガンシップに改造されている。参考：月刊航空ファン9,’18、月刊JWings3,’19

　＜Ｃ−４７（スリランカ空軍）＞：スリランカ空軍輸送機。エアセイロンがジェット機を導入して余ったC-47Aダコタ�V／C-47Bダコタ�Wを1975年に配備した。1986年に除籍されている。参考：月刊航空ファン9,’17

　＜Ｃ−４７（ビルマ空軍）＞：ビルマ空軍輸送機。1950年にインディアン航空から中古の９機を導入した。1951年にインドネシア航空の中古２機を配備。他にビルマ航空機の中古などを加え、計20機くらいを運用したらしい。1978年、退役機のうち８機をネバダ・エアラインに売却した。参考：月刊航空ファン12,’16

　＜Ｃ−４７（ベトナム空軍）＞：ベトナム空軍輸送機。ベトナム戦争サイゴン陥落で派生型と合わせて38機を南ベトナム空軍から鹵獲し、一部を編入して使用した。参考：月刊航空ファン11,’18

　＜Ｃ−４７（南ベトナム空軍）＞：南ベトナム空軍輸送機。60機を導入し、４個輸送飛行隊に配備した。ベトナム戦争サイゴン陥落で派生型と合わせて38機が北ベトナムに鹵獲されている。参考：月刊航空ファン11,’18

　＜Ｃ−４７Ａ（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍輸送機。1950年に34機を導入し、1975年まで配備した。参考：月刊航空ファン6,’17

　＜Ｃ−４７ＴＰ＞：南アフリカ空軍輸送機。エンジンをPT6Aターボプロップに換装してあり、離着陸距離が短いのでPKO任務用として活躍している。航続距離は1650kmから4800kmに増加、哨戒機としても使用された。最大離陸重量13トン。最大速度368km。搭載兵員数34名。参考：月刊軍事研究12,’06、1,’11

　＜ダコタ＞：Douglas Aircraft COmpany Transport Aircraftの略。イギリス連邦ではこの名称で呼ばれた。�T−�Wのサブタイプがある。参考：月刊航空情報3,’10、月刊JWings12,’20

　＜美齢＞：台湾総統専用機。1945年にアメリカから供与されたC-47B（台湾名は空中列車式運輸機）を改造したもので、蒋介石夫人の宋美齢航空委員会秘書長の名前を付与された。1988年から軍官学校校長専用機や練習機として使用され、1994年に除籍された。台湾航空教育展示館に展示されている。参考：月刊航空ファン6,’16

＜Ｃ−４７海外ファミリー＞

　＜ＡＣ−４７（コロンビア空軍）＞：コロンビア空軍ガンシップ。コロンビア革命軍及び麻薬密売組織の掃討のため、C-47輸送機に12.7mm機銃AN-M3を積んでガンシップ化したもので、1986年から改造された。1990年代にAC-47Tに改修された。参考：月刊JWings3,’19

　＜ＡＣ−４７（南ベトナム空軍）＞：南ベトナム空軍ガンシップ、通称火龍（ホアロン）。第817攻撃飛行隊に配備した。参考：月刊航空ファン11,’18

　＜ＡＣ−４７Ｔ＞：コロンビア空軍ガンシップ兼空中指揮機、別名ファンタズマ（Fantasma、幽霊）。機銃を積んだだけのAC-47を本格的なガンシップにしたもので、1990年初めから改修が始まり、アメリカから新たに供与されたC-47からも改造している。エンジンをプラット＆ホイットニー社製PT6A-67Rターボプロップに換装し、機首下面にスターサファイア電子光学赤外線センサー・ターレットを装備、コクピットはNVG対応とし、計器板に多機能ディスプレイを装着、航法装置や無線機も追加・更新した。コクピット後方の航法士席に大型ディスプレイを設けてスターサファイアの画像を映せるようにしてあり、航法士がこれを見ながら空中指揮を行う。武装は胴体後部左舷カーゴドア前方窓の３銃身12.7mmガトリング銃GAU-19/A（２基積むこともある）で、照準器はコクピット左の操縦士席の左側窓に設置している。少なくとも１機は20mm機関砲を追加したが、反動が大きすぎて使い勝手が悪いらしく、通常は積んでいない。照明弾は武装と反対側の右舷窓から投下する。降着装置は尾輪式、主脚は半引き込み式で、エンジンナセルにタイヤの下半分を露出した状態になる。アメリカのバスラー社で改造され、1994年（1993年？）から９機が引き渡された。2002年に２機、2008年に１機を事故で損耗している。参考：月刊JWings3,’19、月刊航空ファン9,’18

　＜ＥＣ−４７（南ベトナム空軍）＞：南ベトナム空軍偵察機。第716・第718偵察飛行隊に配備された。参考：月刊航空ファン11,’18

　＜ＥＣ−４７Ｑ（韓国空軍）＞：韓国空軍電子戦機。1975年に３機を導入した。1991年に退役した。参考：月刊航空ファン10,’19

　＜ＲＣ−４７（南ベトナム空軍）＞：南ベトナム空軍偵察機。第716・第718偵察飛行隊に配備された。参考：月刊航空ファン11,’18

　＜ＶＣ−４７Ｄ（南ベトナム空軍）＞：南ベトナム空軍特殊作戦機。第314特殊任務飛行隊と第413輸送飛行隊に配備された。参考：月刊航空ファン11,’18

＜Ｃ−５３輸送機シリーズ＞：アメリカ陸軍の輸送機、別名スカイトルーパー。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５３＞：民間のDC-3を28名乗りの兵員輸送機に改造したもの。1941-43年に219機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５３Ｃ＞：ドアを大型化したもの。17機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５３Ｄ＞：電気系統を12ボルトから24ボルトに強化したもの。159機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｃ−５４輸送機シリーズ＞：アメリカ陸軍初の４発輸送機、別名スカイマスター（Skymaster）。ダグラス社製DC-4Aの軍用型で、太平洋戦争開戦直後に採用が決定した。戦時中は航空輸送軍団に配属され、全戦域で人員貨物輸送に活躍した。終戦までに1170機（サンタモニカ工場で515機、シカゴ工場で655機）が生産され、太平洋・大西洋横断飛行を79642回行い、事故により失われたのは３機のみである。終戦後は500機が民間に払い下げられた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊丸3,’90、月刊JWings9,’10

　＜Ｃ−５４＞：最初の生産型で、太平洋戦争開戦時に製造ラインに並んでいた24機をそのまま採用したものである。1942年3月26日に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５４Ａ＞：軍用改造型。キャビンを強化してサスペンションポイントを設け、大型の貨物ドアやホイストを装備している。降着装置は前輪式で、尾輪式の機体のように積み降ろし中に貨物がずり落ちてくる心配が無いという利点があった。1943年までに252機が生産され、うち45機がR5D-1として海軍に引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５４Ｂ＞：翼内燃料タンクをインテグラルタンクにしたもの。220機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５４Ｄ＞：C-54Bのエンジンを強化したタイプ。全長28.6m、全幅35.8m、全高8.4m、自重16780kg、全備重量28120kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-2000-11（1350馬力）４基、巡航速度327km、最大速度442km、実用上昇限度6800m、航続距離4990km（貨物6350kg搭載時）。乗員４名＋搭乗兵員50名。1944-45年に380機が生産され、30機はR5D-3として海軍に渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５４Ｅ＞：積載量増加型。125機が生産され、うち50機がR5D-4として海軍に引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５４Ｇ＞：人員輸送型で、エンジンをR-2000-9（1450馬力）に換えている。162機が生産され、うち86機がR5D-5Rとして海軍に引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５４Ｍ＞：ベルリン大空輸作戦用石炭専用輸送機型。参考：月刊JWings2,’23

＜Ｃ−５４ファミリー＞

　＜ＡＣ−５４Ｄ＞：飛行点検機型。1962年にEC-54Dに改称された。参考：月刊JWings2,’23

　＜Ｃ−５４Ｄヒロ・ハッティ＞：ビッグ・サファリ計画向け隠密偵察型Hilo Hattie（ハワイ出身のシンガー兼フラダンサー）。元はC-54Dホット・ペッパーで、1962年1月20日にジェネラル・ダイナミクス社フォートワース工場に持ち込まれて改造が開始され、光学カメラを換装し、フラッシュ・カートリッジを装備、赤外線偵察装置とESMを追加して夜間偵察対応とした。胴体前部下面レドームにはAN/APQ-24レーダーを搭載し、レドーム前方に方向探知用ループアンテナ２基がタンデムに並んでいる。コクピット後方から垂直尾翼付け根までの胴体下面は黒塗りにされた。1962年4月初めに横田基地の第6091偵察飛行隊に配備され、4月20日から南ベトナムを拠点に対ベトナム民族解放戦線任務を行っている。参考：月刊JWings2,’23

　＜Ｃ−５４Ｄホット・ペッパー＞：ビッグ・サファリ計画向け隠密偵察型。主任務は写真偵察とELINTで、ヨーロッパ方面に配備された。1962年にC-54Dヒロ・ハッティに改造された。参考：月刊JWings2,’23

　＜ＥＣ−５４Ｄ＞：飛行点検機型。1962年にAC-54Dから改称された。参考：月刊JWings2,’23

　＜ＨＣ−５４Ｄ＞：捜索救難機型。1962年にSC-54Dから改称された。参考：月刊JWings2,’23

　＜ＭＣ−５４Ｍ＞：患者輸送機型。参考：月刊JWings2,’23

　＜ＳＣ−５４Ｄ＞：捜索救難機型。1962年にHC-54Dに改称された。参考：月刊JWings2,’23

　＜ＶＣ−５４Ｃ＞：大統領専用機、ニックネームはSacred Cow（聖牛）。1947年まで使用された。参考：月刊航空ファン11,’18

　＜ＶＣ−５４Ｄ＞：要人輸送機型。参考：月刊JWings2,’23

　＜ＶＣ−５４Ｇ＞：要人輸送機型。参考：月刊JWings2,’23

　＜ＶＣ−５４Ｍ＞：要人輸送機型。参考：月刊JWings2,’23

　＜ＷＣ−５４Ｄ＞：気象偵察機型。参考：月刊JWings2,’23

＜Ｃ−５５＞：C-46シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−５６輸送機シリーズ＞：アメリカ陸軍の輸送機、別名ロードスター。ロッキード社製モデル18ロードスター双発旅客機を採用したものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５６＞：1941年5月に評価用として１機採用したもので、R-1820-89エンジン（1200馬力）２基を搭載する。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５６Ａ＞：対日戦開始に伴い民間から徴用したもので、１機が導入された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５６Ｂ＞：13機が徴用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５６Ｃ＞：12機が徴用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５６Ｄ＞：７機が徴用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５７＞：1941年5月に評価用として３機採用したもので、R-1830-53（1200馬力）２基を搭載する。後に10機が追加された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５７Ｂ＞：兵員輸送型で、1943年に７機が発注された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−５９＞：イギリスへのレンドリース用の機体で、プラット＆ホイットニー社製R-1690エンジン（875馬力）２基を搭載する。10機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−６０＞：R-1820エンジンを搭載したタイプで、36機が生産され、うち16機がイギリスにレンドリースされた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−６０Ａ＞：空挺作戦用の機体。325機が生産され、うち54機がイギリスにレンドリースされた。全長15.2m、全幅20m、全高3.6m、自重5670kg、全備重量9530kg。エンジンはライトR-1820-87（1200馬力）双発、巡航速度322km、最大速度428km、実用上昇限度9175m、航続距離1530km。乗員３名＋搭乗兵員18名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ５Ｏ−１＞：C-56の海軍採用型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ５Ｏ−２＞：プラット＆ホイットニー社製R-1830エンジン装備型で、１機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ５Ｏ−３＞：プラット＆ホイットニー社製R-1830エンジン装備型で、３機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ５Ｏ−４＞：C-57の海軍採用型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ５Ｏ−５＞：C-60の海軍採用型で、41機が生産された。全長15.2m、全幅20m、全高3.4m、自重5300kg、全備重量8000kg。エンジンはライト社製R-1870-71（1200馬力）双発、巡航速度320km、最大速度406km、上昇限度7000m、航続距離2600km。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ５Ｏ−６＞：C-66の海軍採用型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｃ−５７＞：C-56シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−５８＞：B-18爆撃機ファミリーを参照。

＜Ｃ−５９＞：C-56シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−６０＞：C-56シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ６０＞：インド海軍マイソール級巡洋艦マイソール（Mysore）。元はイギリス海軍フィジー級軽巡洋艦ナイジェリアである。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜Ｃ６０Ｌ＞：CMPトラックを参照。

＜Ｃ６０Ｓ＞：CMPトラックを参照。

＜Ｃ６２型＞：ライス・ハッサン・バルビア級（コルベット）を参照。

＜Ｃ−６７＞：B-23爆撃機ファミリーを参照。

＜Ｃ−６９輸送機シリーズ＞：アメリカ陸軍の輸送機、別名コンステレーション（Constellation）。ロッキードL-49の軍用型で、与圧キャビン付き高速４発輸送機であり、兵員60名以上を載せて大西洋を横断できる。200機以上を導入する予定だったが、太平洋戦争が終わったので15機のみ引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−６９＞：全長29m、全幅37.5m、全高6.8m、自重22910kg、全備重量32660kg。エンジンはライトR-3360-35（2200馬力）４基、巡航速度414km、最大速度531km、実用上昇限度7630m、航続距離5000km。乗員4-8名。搭乗兵員60名以上。14機が生産され、うち１機は試験機、１機は強度試験機となり、１機は事故で失われた。結局太平洋戦争には間に合わず、後に民間航空会社に払い下げとなった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−６９Ａ＞：計画のみ。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−６９Ｂ＞：計画のみ。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−６９Ｃ＞：43シートを用意したVIP専用機。１機が製作された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＸＣ−６９Ｅ＞：C-69の初号機にR-2800エンジン（2200馬力）を搭載した試験機。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｃ−７０シリーズ＞：UC-70シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ７０ＡＡ型＞：カサール級（ミサイル駆逐艦）を参照。

＜Ｃ−７０Ａ／Ｓ＞：ジョルジュ・レイグ級（駆逐艦）を参照。

＜Ｃ−７１＞：UC-71（輸送機）を参照。

＜Ｃ−７２＞：UC-72（輸送機）を参照。

＜Ｃ−７３＞：アメリカ陸軍の輸送機。ボーイング247D旅客機を徴用したもので、機体は全金属製、降着装置は引き込み脚。全長15.6m、全幅22.6m、全高3.7m、全備重量6190kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1340-53（600馬力）双発、最大速度322km、実用上昇限度7740m、航続距離1200km。乗員２名。27機を使用した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｃ−７４＞：アメリカ陸軍大型輸送機、別名グローブマスター（Globemaster、世界の主）。第２次大戦での兵站を支えるため、C-54を超える大陸間輸送機として1942年から開発され、ダグラス社がR-4360エンジン４発またはR-2800エンジン６発のモデル415を提案したが、大型高価過ぎるとして蹴られたため、2月に一回り小さいモデル415A（R-3350エンジン４発）に変更して採用され、6月に50機の量産契約が締結された。ただ戦時生産を優先したため設計が遅れ、詳細設計終盤の1944年3月にはB-29に取られそうなR-3350エンジンをR-4360エンジンに換装することが決まって更に遅延し、初号機初飛行は第２次大戦終結後の1945年9月5日になってしまった。最初から量産仕様で完成しているので試作機は無く、初期生産機で試験飛行を行うクック・クレイギー計画を先取りした方式である。貨物室は長さ22.9m、幅3.5mで、R-3350エンジン10基とV-1710エンジン15基とT9E1軽戦車２両を搭載したり、105mm榴弾砲２門と弾薬と砲要員と牽引車を積んだりできる。貨物室天井にホイストがあり、貨物室内での取り回しに使える他、床のハッチを通して前後3.94m・左右2.27mまでのプラットフォームを地面から貨物室内に引き上げることが可能。貨物室左に幅3.46m・高さ2.33mのドアを持つ。主翼は低翼配置で、アスペクト比11.9。主翼内にはエンジンに近づくための通路が設けられている。A-12自動操縦装置を装備する。降着装置は前輪式で、プロペラを地面に擦らないよう脚長を長くしたので、貨物室床面が高くなり、貨物の積み降ろしが面倒になった。コクピットは並列複座で、初号機は正副操縦士それぞれに独立したキャノピーを並べるダブル・バブル（昆虫の目ともいう）方式を採用していたが、コミュニケーションが取りづらいため、後に一纏めにしている。全長37.8m、全幅52.8m、全高13.3m、自重39087kg、全備重量74842kg、最大離陸重量78020kg。翼面積233.2平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-4360-69（3250馬力）４発、プロペラはハミルトン・スタンダード社製４翅（直径5.8m。リバースピッチ可能）、巡航速度418km（341km？）、最大速度488km（528km？）、実用上昇限度6706m（6490m？）、航続距離3380km（ペイロード22972kg。最大ペイロード時5470km？）。最大ペイロード32731kg（21800kg？）。乗員11名（正操縦士、副操縦士、航法士、機関士、無線士、交替要員）。武装兵なら125名、担架なら115床を衛生要員付きで輸送できる。第２次大戦終結で14機（うち１機は地上静止試験機）のみ生産され、1945年10月11日から1947年4月28日に引き渡された。1946年8月に２号機がテスト飛行で墜落している。ベルリン封鎖に対する空輸では、重すぎて滑走路を痛める、C-54輸送機用コリドーを回りにくい、貨物を下ろすのに器材と時間が掛かるといったことから、１機のみの参加に止まり、24回の飛行で560トンを空輸した。1959年から退役し、うち１機はYC-124グローブマスター�Uに改造され、３機は民間に払い下げられた。参考：月刊JWings8,'23、5,’21、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.130

＜Ｃ７４＞：ドイツのドルトムントヘアダーヒュッテンフェアアイン社の装甲板規格（厚さ16-30mm）で、1941年に制定された。炭素0.44-0.53%、マンガン0.55-0.85%、クロム1.4-1.8%、モリブデン0.4-0.6%を含む無ニッケル・無バナジウム鋼である。ブリネル硬度は333-382。参考：月刊丸4,’07

＜Ｃ−７５＞：アメリカ陸軍の輸送機。ボーイング307Bストラトライナーを1942年に徴用したものである。全長22.7m、全幅32.7m、全備重量19050kg。エンジンはライトR-1820-11（1000馬力）４基、最大速度396km、実用上昇限度7990m、航続距離3850m。乗員５名＋搭乗兵員33名。５機が使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｃ−７６＞：アメリカ陸軍の輸送機、別名キャラバン（Caravan）。戦時中のアルミニウム不足に備え、1941年にアルミ以外の素材を使用した輸送機として要求が出され、カーチス・ライト社が全木製機として開発、試作機YC-76が11機発注され、前量産型YC-76Aと量産型C-76Aと合わせて200機が発注された。主翼は高翼配置。全長20.8m、全幅33m、全高8.3m、自重8300kg、全備重量12700kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1830-92空冷星型複列14気筒ガソリン（1200馬力）双発、最大速度309km、実用上昇限度6890m、航続距離1200km。乗員３名＋搭乗兵員45名。試作初号機は1943年5月3日に初飛行したが、２回目のフライトで空中分解してパイロットが死亡、静強度試験でも著しい主翼強度不足が指摘され、貨物無しだと重心が合わず空力不安定になってしまい、アルミ不足の心配も無くなったので、YC-76が11機、YC-76Aが９機、C-76が５機生産されたところで量産中止になった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings2,’20

＜Ｃ−７８＞：UC-78シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−８１＞：アメリカ陸軍の輸送機、別名リライアント（Reliant）。民間の単発高翼軽輸送機SRシリーズを陸軍で徴用したものである。エンジンの違いによりＦ型まで細分されており、Ｄ型はグライダーの曳航試験に使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｃ８１＞：ドイツのドルトムントヘアダーヒュッテンフェアアイン社の装甲板規格で、1941年に制定された。55-80mmと、85-120mmの２種類がある。炭素0.41-0.49%、マンガン0.55-0.85%、クロム2.3-2.7%、モリブデン0.55-0.75%を含む無ニッケル・無バナジウム鋼で、ブリネル硬度は55-80mm鋼板が294-338、85-120mm鋼板が265-309。参考：月刊丸4,’07

＜Ｃ−８２シリーズ＞：アメリカ陸軍の輸送機、別名パケット（Packet）。アルミニウム不足に対応した大型大重量貨物用輸送機として1941年に要求が出され、フェアチャイルド社が応じたものである。太平洋戦争終結と性能不足で改良型C-119の量産に移り、早々と退役した。参考：週刊エアクラフトNo.97、月刊JWings8,’19

　＜ＸＣ−８２＞：試作型。アルミニウム不足に対応して鋼板や合板を使う予定だったが、杞憂だったのでアルミ合金製にした。1944年9月10日に初飛行した。参考：月刊JWings8,’19、2,’20、週刊エアクラフトNo.97

＜Ｃ−８２Ａ＞：全金属製ツインテールブーム機で、胴体後部に観音開きのドアがあり、大型貨物の積み込みが容易である。空挺降下の際には後部ドアを外してパラシュート展開の邪魔にならないようにする。主翼は高翼単葉、降着装置は前輪式。全長23.5m、全幅32.6m、全高8m、自重14740kg、全備重量24490kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-2800-85（2100馬力）双発、最大速度400km、実用上昇限度6460m、航続距離6240km。乗員４名。兵員なら78名、空挺部隊なら42名、担架なら34床を搭載できる。1945年12月から1948年までに223機が引き渡されたが、エンジン出力不足で予定の性能が出せず、1954年に退役した。参考：週刊エアクラフトNo.97、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings8,’19

＜Ｃ−８２Ｎ＞：ノースアメリカン社生産型。792機が発注されたが、３機が完成したところで太平洋戦争が終わり、残りは取り消しになった。参考：週刊エアクラフトNo.97

＜Ｃ−８２ファミリー＞

　＜ＥＣ−８２Ａ＞：C-82Aに無限軌道式降着装置を装備したもの。１機が改造された。参考：週刊エアクラフトNo.97

＜Ｃ−８４＞：パキスタン海軍カウンティ級駆逐艦ババル（Bubur）。元はイギリス海軍カウンティ級駆逐艦ロンドンで、1982年5月に引き渡された。1984年と1988年に改装工事を受けた。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜Ｃ−８７シリーズ＞：アメリカ陸軍の輸送機、別名リベレーター・エキスプレス（Liberator Express）。B-24の輸送機型である。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−８７＞：B-24Dの胴体内に座席25席を設け、機首をソリッドノーズにし、銃座を撤去、胴体両側に窓を設け、後部左に貨物扉を付けた。全長20.2m、全幅33.5m、全高5.5m、自重14490kg、全備重量25400kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1830-43（1200馬力）４基、巡航速度354km、最大速度492km、実用上昇限度9450m、航続距離4670km。乗員５名＋搭乗兵員25名。278機が生産され、うち５機が海軍でRY-2として使用され、24機がイギリスにレンドリースされた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−８７Ａ＞：C-87の座席を16とし、ベッド10床を設けたVIP輸送機。６機が生産され、３機は海軍でRY-1として使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｃ−８７Ｂ＞：12.7mm機銃５丁を搭載した武装型。量産はされなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＲＹ−３＞：海軍型で、胴体を3m延長し、垂直尾翼を大型化している。PB4Y-2のベースになった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｃ−８７ファミリー＞

　＜Ｃ−８７Ａ　Ｇｕｅｓｓ　Ｗｈｅｒｅ　�U＞：大統領専用機で、フランクリン・Ｄ・ルーズベルト大統領用。初めて独自ニックネームを付けた大統領専用機である。参考：月刊航空ファン11,’18

＜Ｃ９０＞：MARS15歩兵戦闘車ファミリーを参照。

＜Ｃ９０シリーズ＞：スペインのインスタラザ社が開発した対戦車ロケット。２倍増幅式の光学照準器や距離表示器などを持ち、初弾命中率を向上させている。また、VN38C暗視装置アダプターを装着し、夜間任務にも対応する。弾種は対戦車、対人、発煙・焼夷、タンデム弾頭式バンカー破壊弾。弾体直径90mm、全長0.943m。重量4.7-5.3kg（弾種による）。1993年までに開発を完了した。参考：月刊軍事研究1,’00、9,’01

　＜Ｃ９０−ＣＰ（Ｍ３）＞：対戦車弾頭装備型。参考：月刊軍事研究9,’01

　＜Ｃ９０−ＡＭ（Ｍ３）＞：対人弾頭装備型。参考：月刊軍事研究9,’01

　＜Ｃ９０−ＢＭ（Ｍ３）＞：対バンカー弾頭装備型。参考：月刊軍事研究9,’01

　＜Ｃ９０−ＲＢ（Ｍ３）＞：対戦車弾頭装備型。装甲貫徹力480mm。参考：月刊軍事研究9,’01

＜Ｃ−９０シリーズ＞：海上自衛隊双発ターボプロップ機。ビーチクラフト社製モデル90キングエア（King Air）を伊藤忠アビエーション経由で輸入したものである。参考：月刊JWings6,’02、月刊軍事研究5,’08

　＜ＬＣ−９０＞：連絡機型で、短距離の人員・軽貨物輸送、連絡などを行う。全長10.82m、全幅15.32m、全高4.33m、自重2.6トン、最大離陸重量4.377トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製PT6A-20A/-21ターボプロップ（580軸馬力）双発、巡航速度196ノット・363km、最大速度234ノット・433km、航続距離1040海里・1926km。乗員２名＋輸送人員４名。1987年度（1988年）から６機が第１航空隊、第２航空隊、第91航空隊に配備され、八戸・厚木・岩国・鹿屋・那覇の各固定翼機基地に１機ずつ配置された。2004年1月に１機が事故で失われている。2008年、５機全機が第61航空隊に移され、厚木航空基地で集約運用されるようになった。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings9,’17、2,'22、6,’06、1,’99、6,’02、3,’15、月刊世界の艦船1,’02、2,’12、1,’18、1,’19、MAMOR vol.132

　＜ＴＣ−９０＞：計器飛行練習機型。B-65の後継で、交通量の少ない中高度をYS-11などのターボプロップ機に引けを取らない速度で飛行できる。搭載無線機はVHF-4000など、搭載航法機器はNAV-4000、NAV-4500、DME-4000、LT-4000など。全長10.82m、全幅15.32m、全高4.33m、自重2.532トン、最大離陸重量4.377トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製PT6A-20A/-21ターボプロップ（580軸馬力）双発、プロペラは３翅、巡航速度196ノット・363km、最大速度220ノット、実用上昇限度7800m（7620m？）、機内燃料容量384ガロン（1454リットル）、航続距離1040海里（2300km？）。乗員5-6名。TC-90、TC-90-1、TC-90A、TC-90SE、TC-90GT、TC-89GTiといったバリエーションがある。1974-2002年に33機が徳島教育航空群第202教育航空隊に配備された。12機目から18機目までは与圧強化型、19機目から33機目は与圧強化に加えてピトー型インテイクを持つタイプである。耐用年数に達した後は新造機と順次交代しており、2008年度以降はプロペラが４翅のTC-90GTになった。2019年時点では、調達数計41機（2013年が最後）、配備数13機である。徳島航空基地にゲートガートとして１機、消火訓練用として１機が展示されている。５機がフィリピン海軍に供与された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings6,’06、9,’17、1,’99、6,’02、3,’09、3,’15、月刊世界の艦船1,’79増刊、1,’11、2,’12、1,’19、月刊航空ファン8,’09、月刊軍事研究8,’10

　＜ＴＣ−９０ＧＴ＞：海自制式名称はTC-90のままである。エンジンをPT6A-135に換装し、プロペラを４翅に変更、アビオニクスを強化したもの。2008-14年に８機を配備した。参考：月刊航空ファン8,’09、月刊JWings9,’17、月刊世界の艦船6,’22

　＜ＴＣ−９０ＧＴｉ＞：海自制式名称はTC-90のまま。コクピットに電子飛行計器システムを備えたもの。参考：月刊世界の艦船6,’22

　＜ＴＣ−９０（特別装置）＞：ジャムコが受注している。参考：月刊軍事研究4,’14

　＜ＴＣ−９０（標準機）＞：伊藤忠アビエーションが受注している。参考：月刊軍事研究4,’14

　＜ＵＣ−９０＞：測量機型、愛称くにかぜ�U。国土地理院の委託で徳島教育航空群第202教育航空隊が運用している。LC-90と同じ仕様の機体に、GPSによる航法システムや、航空撮影用カメラ、地磁気観測装置、通信機器を搭載する。１機が1983年9月から配備された。全長10.8m、全幅15.3m、全高4.3m、自重2.6トン、全備重量4.4トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製PT6A-21A（580馬力）双発、巡航速度196ノット、最大速度234ノット、航続距離1040海里。乗員５名。2010年3月4日に退役した。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、6,’02、6,’06、6,’10、月刊世界の艦船1,’04

＜Ｃ−９０海外シリーズ＞

　＜Ｃ−９０（フィリピン海軍）＞：フィリピン海軍多用途機。アイランダーBN2Aの後継として海上自衛隊からTC-90を５機（教育課程変更に伴い2015年度に退役する機）導入し、通信機器などをフィリピン仕様に変更、維持整備や運用要員教育訓練の支援も受け、人道支援・災害救援、輸送、海洋状況把握に使用する。2016年8月31日に日本が国家安全保障会議で防衛装備移転三原則による移転を認め得る案件に該当すると確認、9月6日に安倍首相とフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領が移転に合意した。フィリピン側は無償供与を希望したが、海自では財政法第９条１項により国有財産を無償供与することができないので、適正な対価を払う、つまり有償貸与となっている。9月26日に防衛装備庁長官とフィリピン国防省国防次官が有償貸与の取り決めに署名した。額は５機で年28200ドルだったらしい。2016年11月28日から2017年5月26日まで徳島航空基地の徳島教育航空群第202教育航空隊でフィリピン海軍パイロット２名への教育を実施。2017年2月27日から3月下旬までフィリピン海軍整備要員６名への教育も行った。2017年3月27日に最初の２機がヘラクレオ・アラノ・サングレーポイント海軍基地で引き渡された。4月、ジャムコの技術者をフィリピンに派遣してフィリピン海軍への維持整備業務支援を開始。5月29日、フィリピン海軍パイロット第２期生２名への教育を開始。10月16日、第202教育航空隊でフィリピン海軍パイロット第３期生２名への教育を開始。10月20日、第２期生への教育を修了。10月25日、自衛隊法第116条の３で自衛隊の不要装備品等の無償譲渡が可能となったのを受け、５機全てを有償貸与から無償譲渡に切り替えることにした。貸与済みの２機は2018年3月末の貸与期間が切れると同時に無償譲渡し、残る３機は最初から無償譲渡する。また、装備品や維持整備関連の協力費用として、防衛省予算で2017年度に３億円、2018年度に２億円を計上した。11月13日、防衛装備庁長官とフィリピン国防次官が機体の無償譲渡を正式に決定し、マニラで署名・交換式を行った。11月21日、初号機が実任務に入り、運用開始式典が挙行された。2018年1月31日、初の任務飛行を行い、高度240mでスカボロー礁の哨戒飛行を実施、フィリピン漁船４隻、中国海警巡視船４隻、中国船５隻を確認した。3月16日に第３期生の教育を終え、パイロット全６名への教育を修了した。3月19日、２機目が実動体制に入った。3月21日、TC-90練習機３機が徳島航空基地を離陸してフィリピンのヘラクレオ・アラノ・サングレーポイント海軍基地に向かい、3月26日にフィリピン海軍主催の引き渡し式典が行われて無償譲渡され、防衛省のTC-90移転事業が完了した。式典には防衛政務官が出席し、フィリピン国防相と会談して自由で開かれた海洋秩序の重要性を確認すると共に、防衛協力推進で一致している。5月8日、海自P-1哨戒機２機と南シナ海及びスールー海パラワン島周辺海空域で親善訓練を実施。5月29日、３機目の機体が実動体制に入り、就役式典を実施。参考：月刊軍事研究11,’16、1,’17、12,’17、5,’18、月刊航空ファン6,’18、7,'16、1,’17、2,’17、5,’17、6,’17、1,’18、2,’18、6,’18、7,’18、8,’18、MAMOR vol.114、月刊JWings11,’16、2,’17、1,’18、2,’18、月刊世界の艦船6,’18、朝雲

＜Ｃ９２型＞：トルクメン級（フリゲート）を参照。

＜Ｃ−９３＞：RB-1シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−９５＞：EMB-110（輸送機）を参照。

＜Ｃ９６＞：ドイツ国防軍が第２次大戦時に使用した自動式拳銃。全長299mm、銃身長139mm、重量1.33kg。口径9mm、装弾数20発。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜Ｃ−９７＞：EMB-120シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−９７シリーズ＞：アメリカ空軍の輸送機、別名ストラトフレイター。大型旅客機B377ストラトクルーザーの軍用型である。総生産数888機で、うち814機はKC-97空中給油機シリーズとして生産された。参考：月刊JWings10,’09、10,’01、4,’23

　＜Ｃ−９７Ａ＞：B-29の胴体の上に一回り太い与圧胴体を重ねてダルマ断面にしてあるのはB377そのままで、後部胴体に折り畳み式ローディングランプとクラムシェル型貨物扉を設けた。参考：月刊軍事研究3,’16

　＜Ｃ−９７Ｆ＞：C-97Aのエンジン強化型。参考：月刊軍事研究3,’16

＜Ｃ−９７ファミリー＞

　＜ＫＣ−９７Ａ＞：C-97Aの空中給油機型。ランプと貨物扉を外してフライング・ブーム式空中給油装置を装着している。C-97Aから３機が改造された。参考：月刊軍事研究3,’16

　＜ＫＣ−９７Ｅ＞：空中給油機型。KC-97Aの量産型で、貨物扉はそのまま残されたが、使うことは出来ない。60機が生産され、1951年7月14日から戦略航空コマンドに配備された。参考：月刊軍事研究3,’16、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊JWings10,’01

　＜ＫＣ−９７Ｆ＞：空中給油機型。KC-97EのエンジンをC-97Fと同じ出力増加型に変更した。胴体後部貨物ドアにフライング・ブーム式給油装置を着脱式に設置している。159機が生産された。参考：月刊JWings10,’01、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊軍事研究7,’95、3,’16

　＜ＫＣ−９７Ｇ＞：空中給油輸送機型。KC-97Fに計器飛行用装備を搭載し、輸送機にも転換できるようにした。外翼部に増槽を搭載できる。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R4360ワスプ・メジャー４発。592機が生産され、1956年11月16日に最終機が引き渡された。輸送任務にも投入できるので重宝したが、ジェット機と空中給油を行うには速度や巡航高度の面で劣り、当時の信頼性の低いジェットエンジンの出力を絞って低空を低速飛行しつつ受油するB-47戦略爆撃機の方にも事故が多発したため、81機がKC-97Lに改造され、根本解決策としてKC-135Aが開発されることになった。参考：月刊JWings10,’01、8,'21、4,'23、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊軍事研究3,’16

　＜ＫＣ−９７Ｌ＞：空中給油輸送機型。B-47に追いつけるよう、KC-97Gの主翼下増槽用パイロンにJ47-GE-3ターボジェットエンジン２基を追加した。胴体内に22000リットルの燃料を収容できる。KC-97Gから81機が改造された。ジェット戦闘機との空中給油の際には降下加速しながら給油したが、かなり難しかったらしい。B-47引退後も空軍予備航空隊や州航空隊に配備されて使用された。参考：月刊JWings10,’01、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊軍事研究3,’16

＜Ｃ−９８シリーズ＞：ブラジル空軍軽輸送機。セスナ208シリーズを導入したものである。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｃ−９８＞：セスナ208/208Bを導入したもの。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｃ−９８Ａ＞：セスナ208-G1000を導入したもの。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｃ−９９＞：ERJ-145シリーズ（軽輸送機）を参照。

＜Ｃ１０１＞：中国の空対艦ミサイル。弾体後部左右にラムジェットエンジンのポッドが付いている。重量1.91トン、弾頭重量0.3トン。就役したかどうかは不明。参考：月刊丸10,’97

＜Ｃ−１０１シリーズ＞：スペイン空軍の練習機（軽攻撃機、写真偵察機、ECM機としても使える）、別名アビオジェット（Aviojet）。1975年にスペイン空軍で計画が開始され、1976年にCASAが受注し、開発期間短縮のため機体設計の一部をMBBとノースロップに依託、原型初号機XE-25は1977年6月27日に初飛行し、1978年4月に４機がスペイン空軍に引き渡されてテストに入り、1980年3月17日に量産機の引き渡しが始まった。2021年から退役を開始し、E.27練習機（PC-21）に後を譲って2027年に完全退役する予定。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界の軍用機1982、月刊航空ファン2,’20

＜Ｃ−１０１＞：コクピットはタンデム複座で、単発機だが胴体両側にエアインテイクを持つ。主翼は低翼配置、25%翼弦後退角１度53分のほぼ直線翼である。水平尾翼は高めの位置に取り付けられている。後席下面にあたる胴体部分には30mmまたは12.7mmガンポッド２基、偵察用カメラ、ECM機器を装備できるスペースがあり、主翼下面にハードポイント６カ所を持ち、軽攻撃機、写真偵察機、ECM機としての使用も可能で、練習機型にはC-101EB、武装型にはC-101ET、輸出型にはC-101BBという名称が付けられている。全長12.25m、全幅10.6m、全高4.25m、自重2.98トン、最大離陸重量4.6トン（武装型は5.6トン）。エンジンはギャレットエアリサーチTFE731-2-25（推力1.588トン。TFE731-2-2J？）単発、最大速度400ノット、実用上昇限度13815m（12200m？）、フェリー航続距離2025海里、戦闘行動半径480海里（Hi-Lo-Hi写真偵察）／150海里（５時間22分滞空ECM）／150海里（Lo-Lo-Hi近接航空支援）、航続時間70分。乗員２名。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界の軍用機1982、1979、世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings11,’14

　＜Ｃ−１０１ＥＢ＞：練習機型、制式名称E.25ミルロ。1980年3月17日から88機が引き渡された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｃ−１０１海外シリーズ＞

　＜Ｃ−１０１ＢＢ＞：C-101EBの輸出型。胴体下と主翼下にハードポイントがある。全長12.5m、全幅10.6m、全高4.25m、自重3.5トン、最大離陸重量4.85トン（練習機型）／5.6トン（攻撃機型）。エンジンはギャレットTFE731-3-1Jターボファン（推力1.678トン）単発、巡航速度611km、最大水平速度430ノット・796km、実用上昇限度12200m、燃料搭載量2414リットル、戦闘行動半径280海里（Lo-Lo-Lo）、フェリー航続距離2000海里。乗員２名。チリ空軍が14機を導入、更にT-36としてライセンス生産した。ホンジュラス空軍も12機導入している。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｃ−１０１ＣＣ＞：C-101BBのエンジンをギャレットTFE731-5-1Jに強化し、燃料搭載量と外部兵装搭載量を増やしたもの。1983年11月16日に初飛行し、チリ空軍が４機を導入、更にA-36としてライセンス生産した。ヨルダン空軍も導入しており、PC-21に後を譲って退役予定。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91、月刊航空ファン5,’16

　＜Ｃ−１０１ＤＤ＞：C-101CCの改良型で、アビオニクスを更新し、HUD、HOTAS、レーダー警戒装置、フレア・ディスペンサーなどを装備する。1985年5月20日に試作初号機が初飛行した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ａ−３６＞：チリ空軍の練習機、別名アルコン（Halcón）。C-101CCのライセンス生産版で、19機が生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ｔ−３６＞：チリ空軍の練習機、別名アルコン（ハルコン？）。チリのエナエル社がライセンス生産したC-101BBで、27機が生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｃ１０３＞：KFX（計画戦闘機）を参照。

＜Ｃ１０５＞：MARS15歩兵戦闘車ファミリーを参照。

＜Ｃ−１０５Ａ＞：C-295海外シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ．１０６級＞：フランス海軍駆潜艇。全長43.3m、幅5.3m、吃水2.5m、基準排水量128トン。主機はレシプロで、出力1300馬力、速力16.5ノット。兵装は7.5cm単装砲１門。1920年に２隻が就役した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜Ｃ−１０９＞：アメリカ陸軍燃料輸送機。B-24JまたはB-24Lから208機が改造された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｃ−１１０＞：アメリカ陸軍計画輸送機。DC-5旅客機の軍用型である。量産には至らなかった。参考：月刊JWings8,’23

＜Ｃ−１１７シリーズ＞：アメリカ空海軍輸送機、別名スカイトレイン。参考：月刊JWings12,’20

＜Ｃ−１１７＞：DC-3の胴体を1m延長し、エンジンをR-1820に変更したスーパーDC-3を軍用に採用したものである。全長20.6m、全幅27.4m、自重8860kg。エンジンはライトR1820-80（1530馬力）双発、最大速度430km。乗員３名。参考：月刊丸3,’90

＜Ｃ−１１７Ｄ＞：アメリカ海軍輸送機。R4D-6輸送機をスーパーDC-3仕様に改造したもので、当初はR4D-8と呼ばれ、1962年の名称統一で改称された。参考：月刊JWings12,’20

＜Ｃ−１１８シリーズ＞：アメリカ空海軍輸送機、別名リフトマスター。DC-6旅客機の軍用型である。参考：月刊丸3,’90

　＜Ｃ−１１８Ａ＞：空軍の輸送型で、DC-6Aベースである。参考：月刊JWings11,’17、月刊丸3,’90

　＜Ｃ−１１８Ｂ＞：海軍の輸送型。全長32.6m、全幅35.8m、自重24900kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R2800-52W（2500馬力）４基、最大速度600km。乗員４名。参考：月刊丸3,’90

＜Ｃ−１１８ファミリー＞

　＜ＶＣ−１１８Ａ＞：アメリカ空軍大統領専用機。VC-54Cの後継として1948年からシリアルナンバー46-00505を使用した。ニックネームはThe INDEPENDENCEで、独立という本来の意味に加え、当時のトルーマン大統領の出身地ミズーリ州インディペンデンスにも引っ掛けている。基本塗装は空軍マニュアル通りだが、機首に青と白で鷲の顔（コクピット横の窓が目になっている）、垂直尾翼に尾羽を描いてあった。1961-66年にはシリアルナンバー53-3240が使用された。当時のケネディ大統領の方針で塗装は後継機VC-137C用と同じSAMカラーを採用している。また、独自ニックネームも廃止したため、テイルナンバー3240と呼ばれた。参考：月刊航空ファン11,’18、月刊丸3,’90、月刊JWings11,’17

＜Ｃ−１１９双発輸送機シリーズ＞：アメリカ陸軍の輸送機、別名フライング・ボックスカー（Flying Boxcar、空飛ぶ有蓋貨車）。C-82の改良型で、フェアチャイルド社が開発し、1947年11月17日に試作機が初飛行した。各型計1183機が生産され、朝鮮戦争やベトナム戦争に投入されている。イタリア空軍、インド空軍、エチオピア空軍、台湾空軍、南ベトナム空軍、ベルギー空軍、ブラジル空軍も配備した。民間に払い下げられたものもある。参考：週刊エアクラフトNo.97、月刊JWings8,’19

　＜ＸＣ−１１９Ａ＞：当初はXC-82Bという名称で製作されており、生産型に近い改修を受けてこの名称となり、その後更にC-119Aに改称された。C-82Aのコクピットを機首に移動するなどして空力的改善を図り、エンジンをプラット＆ホイットニー社製R4360-4ワスプメジャー星形28気筒ガソリン（2650馬力）双発に強化したものである。C-82Aから１機が改造された。参考：週刊エアクラフトNo.97、月刊JWings8,’19

　＜Ｃ−１１９Ａ＞：XC-119Aを参照。

　＜Ｃ−１１９Ｂ＞：量産型。胴体を0.36m延長し、エンジンをR4360-20に換装している。空挺兵62名を搭載可能。55機が生産された。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜Ｃ−１１９Ｃ＞：C-119Bの尾部を改修したもの。303機（フェアチャイルド社262機、カイザー社41機）が生産された。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜ＹＣ−１１９Ｆ＞：エンジンをライト社製R3350デュプレックスサイクロン星形18気筒ガソリン（3350馬力）に換装した試験機で、１機が製作された。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜Ｃ−１１９Ｆ＞：YC-119Fの量産型で、尾部に改修が加えられている。212機（フェアチャイルド社141機、カイザー社71機）が生産された。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜Ｃ−１１９Ｇ＞：プロペラなどに改良を加えたもの。全長26.37m、全幅33.3m、全高8m、自重18100kg、最大離陸重量33700kg。エンジンはライト社製R-3350-85星形18気筒レシプロ（3500馬力）双発、巡航速度322km、航続距離3670km。480機（フェアチャイルド社392機、カイザー社88機）が生産された。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜ＹＣ−１１９Ｈ＞：試作型。主翼と水平安定板の翼スパンを広げ、主翼下に燃料タンクを搭載した。１機が製作された。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜Ｃ−１１９Ｊ＞：C-119F/Gの改良型で、胴体後部ドアを空中でも開けるようにした。62機が改修された。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜ＹＣ−１１９Ｋ＞：試作型。C-119GのエンジンをR-3350（3700馬力）に強化し、主翼下にGE社製J85-GE-17ターボジェット（推力1.29トン）を１基ずつ搭載した。C-119Gから１機が改修された。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜Ｃ−１１９Ｋ＞：YC-119Kの量産型で、アンチスキッドブレーキを追加してある。５機がC-119Gから改修された。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜Ｃ−１１９Ｌ＞：C-119Gの近代化型で、プロペラを更新した。22機が改修された。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜ＸＣ−１２０＞：別名パックプレーン（Packplane。ただし試作機初飛行時の下部胴体にはXC-120　PACK PLANEと記載）。C-119Bの胴体を上下分離式にしたもので、コクピットを上部胴体の方にずらしており、下部胴体無しでも飛行できる。下部胴体は貨物室など用途に合わせて様々なものがあり、車輪が付いていて上部胴体の真下まで牽引し、上部胴体に作り付けられている電動ウインチで引っ張り上げてジョイント４カ所で固定、隙間を膨張式シールに空気を注入して塞ぎ、下部胴体の車輪や脚柱を外して下部胴体内に放り込む。降着装置は４車輪式（全てダブルタイヤ）にし、エンジンナセル下面への後方引き込み式とした。伸縮装置が付いており、下部胴体の装着や貨物などの積み降ろしを容易にしている。C-119Bから１機が改造され、1950年8月11日に下部胴体付きで初飛行した。アメリカ空軍で1952年までテストしたが、下部胴体無しでの飛行が全く安定せず、垂直尾翼増積やドーサルフィン追加などの改良を行ったがどうにもならず、採用されずにスクラップにされた。参考：月刊JWings8,’19、週刊エアクラフトNo.97

　＜Ｒ４Ｑ−１＞：海兵隊が採用したC-119C。39機が生産された。1962年の名称統一でC-119Cに改称された。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜Ｒ４Ｑ−２＞：海兵隊が採用したC-119F。58機が生産された。1962年の名称統一でC-119Fに改称された。参考：週刊エアクラフトNo.97

＜Ｃ−１１９双発輸送機ファミリー＞

　＜ＡＣ−１１９Ｇ＞：ガンシップ型、通称シャドー。1967年6月に採用が決定し、26機が改造されて1968年末からベトナム戦争に投入された。C-119Gがベースで、SUU-11/Aミニガン４基（31500発）を搭載し、パイロット用暗視ゴーグルとAN/AVQ-8探照灯を装備する。武装は後にMXU-470/Aに換装された。参考：月刊PANZER1,’03、U.S.ウェポン・ハンドブック、週刊エアクラフトNo.97

　＜ＡＣ−１１９Ｋ＞：ガンシップ型。AC-119Gの改良型で、補助推進装置として主翼下にJ85-GE-17ジェットエンジンを１基ずつ搭載し、武装をM61A1バルカン砲２基（4500発）に換装、FLIRと前方・側方監視レーダーを装備するなどアビオニクスを更新している。全長26.17m、全幅33.32m、自重26.436トン、総重量36.47トン。翼面積134.4平方メートル。エンジンはR-3350-89B（3500馬力）２基＋J85-GE-17（推力1.29トン）２基、最大巡航速度150ノット（ジェット停止）、最大速度217ノット、航続距離1720海里（兵装搭載量2.195トン）。26機が配備され、1969年末からベトナム戦争に投入された。参考：空軍、週刊エアクラフトNo.97、U.S.ウェポン・ハンドブック

　＜ＥＣ−１１９Ａ＞：電子妨害装置テストベッド機。XC-119Aを改造した。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜ＥＣ−１１９Ｊ＞：衛星追跡型。C-119Jから６機が改造された。参考：週刊エアクラフトNo.97

＜Ｃ−１１９海外シリーズ＞

　＜Ｃ−１１９（インド空軍）＞：インド空軍の輸送機。中央翼上面にHAL社製オーフュース・ジェットエンジンポッドを１基搭載したジェットパック改装機が少なくとも26機存在する。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜Ｃ−１１９（ベトナム空軍）＞：ベトナム空軍の輸送機。ベトナム戦争サイゴン陥落で南ベトナム空軍C-119G/AC-119G/K各型計45機を鹵獲した。参考：月刊航空ファン11,’18

　＜Ｃ−１１９Ｇ（南ベトナム空軍）＞：南ベトナム空軍の輸送機。16機を第413輸送飛行隊に配備した。参考：月刊航空ファン11,’18

＜Ｃ−１１９海外ファミリー＞

　＜ＡＣ−１１９Ｇ（南ベトナム空軍）＞：南ベトナム空軍のガンシップ、別名ハクロン（黒龍）。アメリカ空軍第17特殊作戦飛行隊の中古24機を配備した。参考：月刊航空ファン11,’18

　＜ＡＣ−１１９Ｋ（南ベトナム空軍）＞：南ベトナム空軍のガンシップ、別名ティンロン（白龍）。アメリカ空軍第18特殊作戦飛行隊の中古22機を配備した。参考：月刊航空ファン11,’18

＜Ｃ−１２１シリーズ＞：アメリカ空軍の輸送機、別名コンステレーション、通称コニー。1939年にロッキード社が開発した４発旅客機LO-49を軍用として採用したものである。参考：月刊JWings7,’05

　＜Ｃ−１２１Ｇ＞：全長34.7m、全幅37.5m、自重62トン。エンジンはライトR3350-91（3250馬力）４基。参考：月刊丸3,’90

＜Ｃ−１２１ファミリー＞

　＜Ｃ−１２１Ａ　ＭＡＴＳ　Ｃｏｎｎｉｅ＞：要人輸送機型で、MATSはMilitary Air Transport Serviceの略。ダレス国務長官をヨーロッパへ輸送するための機体で、1948年に製造された。その後VC-121Aに改造され、1968年に退役した後、1984年まで農薬散布に使用され、その後はジョン・トラボルタ氏が買い取り、更にコンステレーション・グループ株式会社が買い取った。1992年6月に再度飛行可能とされて、毎年エアショーでフライトしている。参考：月刊JWings6,’05、7,’05

　＜Ｃ−１２１Ａ　Ａｉｒ　Ｆｏｒｃｅ　８６１０＞：大統領専用機。

　＜Ｃ−１２１Ａ　マッカーサー専用機＞：

　＜ＥＣ−１２１Ｃ＞：RC-121Cを参照。

　＜ＥＣ−１２１Ｄ＞：RC-121Dを参照。

　＜ＥＣ−１２１Ｈ＞：EC-121DにSAGEへの自動データ伝達装置である空中長距離入力システムALRZ（Airborne Long-Range input system）を搭載したもの。1965年に就役した。参考：航空ジャーナル9,’77臨時増刊

　＜ＥＣ−１２１Ｋ＞：早期警戒機型。当初はWV-2と呼ばれ、1962年に改称された。胴体中央上面に大型円筒形レドーム、胴体中央下面に大型フェアリングを装着している。参考：月刊丸3,’90、月刊JWings9,’19

　＜ＥＣ−１２１Ｍ＞：電子偵察機型、別名ウォーニングスター。胴体中央上下に巨大なフェアリングを装着しており、ECMも装備する。参考：月刊JWings8,’18、月刊丸3,’90、11,’72

　＜ＥＣ−１２１Ｐ＞：対潜哨戒型。月刊丸11,’72

　＜ＥＣ−１２１（ＴＡＣＡＭＯ）＞：TACAMO任務機。機内容積が限られるので極超長波アンテナは収容できず、超長波による局地通信を行う。参考：航空用語事典増補改訂版

　＜ＮＣ−１２１Ｋ＞：Tu-95を摸した仮想敵機型。参考：月刊丸3,’90

　＜ＲＣ−１２１Ｃ＞：早期警戒機型。胴体背部に高さ2.44mのレドームを設けて高度レーダーを、胴体下面にAN/APS-20捜索レーダーを搭載した。ちなみに指揮・統制はC-130系、通信はKC-135系の機体が受け持つ。1953年10月から引き渡しされ、1962年にEC-121Cに改称された。参考：月刊JWings7,’04

　＜ＲＣ−１２１Ｄ＞：早期警戒機型。RC-121Cに翼端増槽を追加し、電子機器を近代化したものである。全長35.41m、全幅38.45m、自重36.565トン、総重量65.14トン。翼面積153.5平方メートル。エンジンはライトR-3350-91（3250馬力）４基、最大速度279ノット、航続距離4000海里。乗員27名。1955年から70機が引き渡され、1962年にEC-121Dに改称された。参考：月刊JWings7,’04、空軍

　＜ＶＣ−１２１Ａ　Ｃｏｌｕｍｂｉｎｅ�T＞：大統領専用機で、アイゼンハワー大統領が使用した。参考：月刊航空ファン11,’18

　＜ＶＣ−１２１Ａ　Ｃｏｌｕｍｂｉｎｅ�U＞：大統領専用機で、アイゼンハワー大統領が使用した。参考：月刊航空ファン11,’18

　＜ＶＣ−１２１Ｅ　Ｃｏｌｕｍｂｉｎｅ�V＞：大統領専用機で、海軍型R7V-1から改造したものである。アイゼンハワー大統領が使用した。参考：月刊航空ファン11,’18

　＜ＷＣ−１２１Ｎ＞：気象偵察機型。参考：月刊丸3,’90

＜Ｃ−１２３シリーズ＞：アメリカ空軍の双発侵攻輸送機、別名プロバイダー（Provider）。サウジアラビア、韓国、タイ、ベネズエラなどでも使用された。参考：月刊JWings11,’01、週刊エアクラフトNo.97

　＜ＸＣ−１２３＞：XCG-20グライダー（後にXG-20と改称）にプラット＆ホイットニー社製R-2800-23ダブルワスプ星形18気筒レシプロエンジン（2200馬力。2100馬力？）を搭載したもの。主翼と水平・垂直尾翼の翼スパンと翼弦長はXCG-20よりも一回り大きくなった。チェイス・エアクラフト社が製作中のXCG-20試作初号機をこちらに振り替え、1949年10月14日に初飛行した。参考：月刊JWings6,’20、週刊エアクラフトNo.97

　＜ＸＣ−１２３Ａ＞：エンジン強化試作機。アリソン製T38ターボプロップエンジンを搭載する予定だったが、チェイス社の費用見積もりが空軍予想の７倍に達したため、ジェネラル・エレクトリック社製J47-11ターボジェットエンジンを積むことにした。主翼内翼部下面にエンジンパイロンを１基ずつ設け、エンジンを２基ずつ並列で吊り下げた４発機である。完成した方のXCG-20試作初号機を改造し、1951年4月21日に初飛行した。後にXC-123Dに改造されている。参考：月刊JWings6,’20

　＜Ｃ−１２３Ｂ＞：量産型。1952年にチェイス・エアクラフト社が５機を受注し、1953年に初飛行した。同年（1951年？）にカイザー・フレーザー・コーポレーションがチェース・エアクラフト社の株式の大半を取得してカイザーの工場で生産（ただし実際には下請けのフェアチャイルド社が生産を担当）することになり、アメリカ空軍から300機の追加発注も受けたが、価格が不当に高すぎるとして1953年半ばにカイザー社への発注を取り消し、再入札の結果フェアチャイルド社に発注、こちらで改良を受けて1954年9月1日に改めて初飛行した。機体は全金属製で、主翼は高翼配置、胴体後部にランプを持つというXCG-20譲りのオーソドックスな輸送機形状をしている。貨物室は長さ11.18m、幅2.79m、高さ2.48mで、中型トラックや155mm榴弾砲などを搭載可能。垂直尾翼前方には長大なドーサルフィンが付く。降着装置は完全引き込み前輪式。敵地への強行輸送も考えており、被弾時の安全性を考慮して燃料はエンジンナセル後部とドロップタンクにのみ収容している。全長23.09m、全幅33.53m、全高10.39m、自重13.6トン、最大離陸重量27トン。エンジンはプラット＆ホイットニー製R-2800-99Wダブルワスプ星形18気筒レシプロ（2300馬力）双発、巡航速度330km、最大速度294km、上昇限度8838m、航続距離2367km。兵員なら60名、担架なら50床＋患者６名＋看護員６名の搭乗が可能。テスト機１機を含めて302機が生産され、うちベネズエラに18機、サウジアラビアに６機が輸出された。参考：週刊エアクラフトNo.97、月刊JWings11,’01、6,'20、月刊丸4,’99

　＜Ｃ−１２３Ｊ＞：C-123Bの翼端にJ44-R-3ジェットエンジンを追加したタイプで、アラスカ・ニューファンドランド方面で使用するための改良型である。1957年10月に初飛行し、C-123Bから10機が改造され、アメリカ空軍と韓国空軍が運用した。参考：月刊JWings11,’01、アメリカ空軍の第一線機

　＜Ｃ−１２３Ｋ＞：C-123Bのエンジン出力が不足気味で、片発停止時に高度を維持することができず、ベトナム戦争で墜落事故が多発したため、翼下ポッドにJ85-GE-17ターボジェットエンジンを追加したもの。ポッドには可動式カバーが付いていて、使用しない時の抵抗を減らすことができる。車輪を大型にし、アンチスキッドブレーキも搭載した。全長23.25m、全幅33.55m、全高10.39m、自重16.59トン、最大離陸重量27.215トン。エンジンはプラット＆ホイットニー製R-2800-99W（2500馬力）２基＋GE社製J85-GE-17（推力1.29トン）２基、最大巡航速度150ノット、最大速度198ノット、片発停止時実用上昇限度6430m、燃料搭載量5515リットル＋1670リットル増槽２個、航続距離900海里（最大ペイロード）／2850海里（フェリー）。最大ペイロード6.8トン。乗員２名。搭乗兵員60名。1966年9月に初飛行し、1968年9月までにC-123Bから183機が改造され、ベトナム戦争に投入された。参考：アメリカ空軍の第一線機、週刊エアクラフトNo.97、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊JWings11,’01

＜Ｃ−１２３ファミリー＞

　＜ＡＣ−１２３Ｋ＞：NC-123Kを参照。

　＜Ｃ−１２３（ＣＯＤ）＞：空母艦上輸送COD機型。C-1A輸送機の後継として独自設計し、1950年代後半にアメリカ海軍に提案した。当初はアレスティングフックを付けただけだったが、主翼を90度後方折り畳み式にして降着装置を強化したM-216案（ペイロード7.26トン）を作成。1957年にはエンジンナセル後部にJ44ターボジェットエンジンを仕込み、内翼に燃料タンクを追加して増槽を不要としたM-255案を提示したが、結局採用されなかった。参考：月刊JWings7,’21

　＜ＮＣ−１２３Ｋ＞：C-123Kに夜間暗視装置と兵装を搭載したもので、C-123Kから２機が改造された。AC-123Kと呼ばれることもある。参考：週刊エアクラフトNo.97、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＵＣ−１２３Ｂ＞：枯れ葉剤散布装置を装着したC-123B。少数が改造された。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜ＵＣ−１２３Ｋ＞：枯れ葉剤撒布装置を装着したC-123K。34機が改造されてベトナム戦争での枯れ葉作戦に投入された。退役は1986年。参考：月刊JWings11,’01、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＶＣ−１２３Ｂ＞：司令部輸送機で、カイザー・フレーザー・コーポレーションが提案したが、採用されなかった。参考：週刊エアクラフトNo.97

　＜ＶＣ−１２３Ｋ＞：要人輸送型で、C-123Kから１機が改造された。参考：週刊エアクラフトNo.97、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＸＣ−１２３Ｄ＞：境界層制御STOL試験機。XC-123AのエンジンをR-2800に換装し、主翼にBLC装置を搭載、チュルボメカ製アスピン�Uガスタービンエンジンからの抽気で作動させるものである。ストルーコフ社が社内名称MS-17として改造し、1954年12月7日に初飛行した。参考：月刊JWings12,'22、6,’20

　＜ＸＣ−１２３Ｅ＞：パントベース（Pantobase）降着装置試験機。ストルーコフ社のストルーコフ社長兼主任設計技師が考案したパントベース降着装置を搭載したもので、胴体下面にショック・アブソーバーを介して引き込み式スキーを並列で装着し、外翼下面にフロートを付け、不整地、雪原、水上への着陸を可能としている。C-123Bから１機が改造されてテストされたが、採用されなかった。参考：月刊JWings12,’22

　＜ＹＣ−１２３Ｄ＞：XC-123Dから改造された。参考：月刊JWings6,’20

　＜ＹＣ−１２３Ｈ＞：降着装置の左右の間隔を広げた実験機。後に翼下ポッドにGE社製J85-GE-17ターボジェット（推力1.29トン）を取り付け、テストを行った。参考：週刊エアクラフトNo.97

＜Ｃ−１２３海外シリーズ＞

　＜Ｃ−１２３（韓国空軍）＞：韓国空軍輸送機。C-123J輸送機６機とC-123K輸送機16機を1962-94年に運用した。参考：月刊航空ファン5,’19

　＜Ｃ−１２３Ｊ（韓国空軍）＞：韓国空軍輸送機。６機を配備した。参考：月刊航空ファン5,’19

　＜Ｃ−１２３Ｋ（韓国空軍）＞：韓国空軍輸送機。16機を配備した。参考：月刊航空ファン5,’19

　＜Ｃ−１２３Ｋ（タイ空軍）＞：タイ空軍輸送機。オリジナルのC-123Kの主翼下にJ85ジェットエンジンを吊り、アンチスキッドブレーキや失速警報装置を装備している。参考：月刊JWings11,’01

＜Ｃ−１２４シリーズ＞：アメリカ空軍輸送機、別名グローブマスター�U（Globemaster�U）。1947年にC-74の拡大版戦略輸送機としてダグラス社が提案し、各型計447機が生産された。1974年秋に退役するまで計40000トンにも達する貨物を輸送し、イギリス本土までSM-31ソア中距離弾道ミサイルを輸送する任務も行った。参考：週刊エアクラフトNo.130、月刊JWings2,’19、6,’19

　＜ＹＣ−１２４＞：試作型で、C-74生産５号機を改造したものである。与圧を省いて貨物室の高さを増し、機首下部にクラムシェル式貨物ドア及び積み降ろしランプを装着した。最大離陸重量の増加に対応し、降着装置を強化している。操縦室後方に乗員休息室（トイレ、キッチン、ベッド６つ）がある。貨物室全長23.48m、幅3.96m、高さ3.91m、有効容積384立方メートル、貨物乗り入れ口幅3.45m、高さ3.55m。主尾翼とエンジンはそのまま流用した。最大離陸重量79.5トン。エンジンはR-4360-35（3000馬力）４発。1949年11月27日に初飛行した。後にエンジンがR-4360-49（3500馬力）に換装され、更に水噴射装置付のR-4360-35A（3800馬力）となった。参考：週刊エアクラフトNo.130、月刊JWings9,’15、5,'21

＜Ｃ−１２４Ａ＞：量産型。人員輸送の際には貨物室を２階建てに変更し、武装兵なら200名、担架なら136床（後に127床）と患者・衛生員52名を収容できるようにした。物資輸送の際は機首のクラムシェル型ドアや後部胴体下面の貨物用エレベーターから積み降ろしする。床下左右に容量3.6トンの走行クレーンを持つ。与圧が無いため、巡航高度は3000mに抑えられた。主翼両端に小さいポッドがあり、小型燃料ヒーターが内蔵されていて、主翼防氷装置とキャビン暖房に暖気を供給する。全長39.76m、全幅53.09m、全高14.72m、最大離陸重量98.409トン。翼面積232.9平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-4360-20WA水エタノール噴射装置付ガソリン（3800馬力）４基、プロペラはカーチス社製３翅（直径5.06m、リバースピッチ可能）、巡航速度370km、燃料搭載量41.5キロリットル、行動半径1600km（ペイロード22.7トン）／4800km（ペイロード12トン）。最大ペイロード31トン（25.5トン？）。204機が生産され、1950年5月から配備された。後に大部分がC-124Cに改修された。参考：週刊エアクラフトNo.130、月刊JWings9,’15

＜Ｃ−１２４Ｃ＞：機首にAN/APS-42レーダーを搭載し、主翼端に熱空気室フェアリングを装備して主翼防氷及び貨物室暖房を可能としたタイプ。搭載燃料は増え、最大離陸重量は減った。全長39.75トン、全幅53.07m、全高14.72m、自重45.9トン、最大離陸重量88トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-4360-63A（3800馬力、水噴射装置付）４基、プロペラはカーチス社製３翅（直径5.18m）、巡航速度370km、最大速度436km、燃料搭載量52.9キロリットル、航続距離6500km（ペイロード12トン）。243機が生産され、1955年5月までに納入された。１機は機首にプラット＆ホイットニー社製XT57-P-1ターボプロップエンジン（15000馬力）を搭載し、ハミルトン・スタンダード社製４翅プロペラを装着して試験に使用された。参考：週刊エアクラフトNo.130、月刊JWings9,’15

＜Ｃ−１２４ファミリー＞

　＜ＹＣ−１２４Ｂ＞：試作輸送機・テストベッド機。YKC-124Bの空中給油装備、機首貨物ドア、高度9200m以上飛行用の与圧システムを撤去し、プラット＆ホイットニー社製YT34-P-1ターボプロップエンジン（5500馬力）／YT34-P-6ターボプロップエンジン（5531軸馬力）を搭載した。高速飛行に対応するため、胴体を強化し、垂直尾翼を拡大、水平尾翼形状も変更した。主翼端には熱空気室が設けられており、主翼と水平安定板前縁に熱風を送って防氷を行えるようになった他、操縦室の暖房も可能となった。全高15.63m、最大離陸重量90.8トン。1954年2月2日に初飛行し、C-127として採用されかけたが取り消され、テストベッド機として各種試験を実施、C-133の開発に活かされた。参考：週刊エアクラフトNo.130、月刊JWings5,’21、8,’23

　＜ＹＫＣ−１２４Ｂ＞：空中給油機としてテストされたタイプで、貨物室に与圧システムを加え、外付けの空中給油装置を追加した。１機が改造されたが、採用はされず、後にYC-124Bに再改造された。参考：週刊エアクラフトNo.130

＜Ｃ−１３０シリーズ＞：アメリカ空軍の輸送機、別名ハーキュリーズ（Hercules）、通称バニラ（輸送任務のみで、何のトッピングも無いから）。1951年4月25日にアメリカ空軍と陸軍が開発計画SS-400L（Support System 400 Logistics）として統合仕様要求を出し、ロッキード社の案が7月11日に採用され、アメリカ軍初のターボプロップ実用輸送機となった。原型機は1954年8月23日に初飛行して1955年4月7日に引き渡され、1956年12月から量産機が配備された。湾岸戦争では147機が47000回飛行して209000名の兵員と300000トンの貨物を輸送し、イラク戦争では100機が１ヶ月で2203回の任務をこなし、9662名の人員と11000トンの貨物を輸送した。2260機以上が生産され、60ヵ国以上（2015年現在、延べ68カ国）で使用されている。参考：月刊JWings3,’04、3,'16、月刊軍事研究11,’07

　＜ＹＣ−１３０＞：原型機。最大離陸重量48.99トン。エンジンはYT56-A-1（3250軸馬力）４基。1954年8月23日に初飛行し、２機が製作された。後にYC-130Aに名称変更された。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＹＣ−１３０Ａ＞：YC-130を参照。

　＜Ｃ−１３０Ａ＞：最初の量産型。主翼を高翼にして地上での胴体高を低く抑え、貨物室最後部を貨物扉兼搭載ランプとして自走搭載やトラック荷台からの直接積載を可能としており、搭載用の特別な架台は不要である。貨物扉兼搭載ランプを空中で完全に閉じれば7.5psiで与圧が可能で、開けば空中投下が行える。また、低空操縦性に優れ、LAPESによる投下が可能となった。貨物室は長さ12.61m、幅3.13m、最大高2.81m、床面積35平方メートル、容積121.7立方メートル、底面地上高1.03m、後方開口部は幅3.13m、高さ2.81mで、463L標準パレット６枚、兵員用座席４列92席、空挺隊員用座席３列64席、担架74床＋看護員２名を搭載できる。キャビン前方左に幅2.21m・高さ1.85mの上開き貨物ドア、後部左右に空挺降下ドア（パラトループ・ドア）を持つ。空挺降下ドアはパイロン付きのものなどに交換可能で、各種器材を追加して輸送任務以外にも投入できる。主翼は二桁構造で、アスペクト比10.1、上反角2.5度。主脚は胴体両側面にバルジを設けて装着されており、貨物室容積を圧迫せず、不整地でも離着陸可能で、胴体着陸後に脚を出して離陸することもできる。STOL性能も持つ。エンジントルクの関係から離陸時には左に、着陸時には右にヨーイングを起こすため、ラダーをカウンターに入れて調整する。APUは主脚バルジ内にある。最大離陸重量48.99トン。エンジンはアリソンT56-A-1A（2796kW）４発、プロペラはエアロプロダクツ製３翅。乗員４名（操縦士、副操縦士、航法士、機関士）。最初の27機は機首にAN/APS-42レーダーを装備しており、以降はAN/APN-59レーダーを搭載したためレドームが大きくなった。後期型ではエンジンをT56-A-9/-9A/-9B（出力はいずれも3750軸馬力）に換装し、最大離陸重量が56.335トンに増えている。アメリカ空軍向けに219機（192機？）が生産され、戦術航空軍団、太平洋航空軍団第315師団、在欧航空軍団第322師団に配備された。後に外翼下面に450ガロン（1703リットル）増槽を装備できるようになった。オーストラリア空軍向けにも12機が生産されている。参考：月刊JWings3,’04、6,’00、11,’12、月刊軍事研究3,’04、11,’07、アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979

　＜Ｃ−１３０Ｂ＞：Ａ型の重量及び燃料搭載量増加型で、戦術航空軍団向け。エンジンをT56-A-7に強化し、プロペラをハミルトン製４翅にしている。中央翼に燃料タンク（6470リットル）を増設し、降着装置を強化、最大離陸重量を増やすことで燃料増に対してもペイロードを維持した。増槽は装備しない。全長29.79m、全幅40.41m、全高11.66m、運航自重31.44トン、最大離陸重量61.235トン。エンジンはアリソンT56-A-7（3020kW・4050軸馬力）４発、経済巡航速度295ノット、最大巡航速度320ノット、実用上昇限度10360m、燃料搭載量36640リットル、航続距離2000海里（最大ペイロード）／3330海里（最大燃料・ペイロード9.3トン）。最大ペイロード16.19トン。乗員４名。1958年11月20日に初飛行し、1959年6月11日から134機（123機？）が引き渡された。また、輸出用に33機が生産された。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings3,’04、月刊軍事研究3,’04、11,’07

　＜Ｃ−１３０Ｃ＞：BLC装置付のC-130だが、生産されなかった。参考：アメリカ空軍の第一線機

＜Ｃ−１３０Ｄ＞：C-130Aの降着装置を収納可能なスキーに換えたもの。アラスカなどの長距離早期警戒レーダーへの補給任務に使用されており、南極観測支援も行っている。スキーの間から車輪が少し覗く形になるので、普通の滑走路でも着陸可能。1957年1月12日に試作機が初飛行し、12機が生産された。後にスキーを外してC-130D-6となった。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊軍事研究3,’04

＜Ｃ−１３０Ｄ−６＞：C-130Dのスキーを外したもの。通常の輸送任務に使用された。参考：月刊軍事研究3,’04

　＜Ｃ−１３０Ｅ＞：Ａ、Ｂに次ぐ輸送型３番目の量産型で、1961年に打ち出された空輸軍団の輸送力強化方針に合わせて改造したものである。機体や降着装置を強化して最大離陸重量や過荷時離陸重量を引き上げ、機内燃料を増やし、エンジン間の主翼下に1360ガロン（5148リットル）増槽を装着できるようにした。交代要員用寝台を２つ設置し、キャビン前方左の貨物扉は廃止している。全長29.77m、全幅40.41m、運航自重33.065トン、最大零燃料重量53.475トン、最大着陸重量58.968トン、通常最大離陸重量70.31トン、過荷時最大離陸重量79.38トン。翼面積162.1平方メートル。エンジンはアリソン社製T56-A-7（4050軸馬力）４発、経済巡航速度295ノット、最大巡航速度320ノット、実用上昇限度7010m／6550m（１発停止時）、燃料搭載量36640リットル＋5145リットル増槽２個、航続距離2100海里（最大ペイロード）／2900海里（ペイロード15.09トン）／4080海里（最大燃料、ペイロード9.07トン）。最大ペイロード20.41トン。1961年8月15日に初飛行し、空輸軍団に加えて戦術航空軍団にも配備されることになり、1962年4月から389機（377機？）が引き渡された。また、輸出用として1975年2月までに101機が生産された。アメリカ空軍では2011年9月までに全機退役する予定。参考：アメリカ空軍の第一線機、空軍、月刊JWings3,’04、3,’11、月刊軍事研究3,’04、11,’07

　＜Ｃ−１３０Ｆ＞：アメリカ海軍輸送機。アメリカ海兵隊KC-130F空中給油輸送機の純輸送機型で、GV-1Uとして発注し1961年12月から導入、1962年の名称統一でC-130Fになった。C-130Bがベースで、７機が生産された。参考：月刊JWings1,'23、アメリカ空軍の第一線機

　＜Ｃ−１３０Ｇ＞：アメリカ海軍向けC-130E。原潜部隊支援用で、４機が生産された。参考：アメリカ空軍の第一線機

＜Ｃ−１３０Ｈ＞：Ｅ型で重量が限界に達し、飛行性能が低下したため、機体フレームとエンジンを強化して改善を図ったタイプ。元々輸出用として1964年11月19日に初飛行した。貨物室は長さ12.6m（ランプを含めると15.7m）、床面幅3.13m、最大高2.81m（2.74m？）で、戦闘兵員なら92名、空挺隊員なら64名、担架なら72床＋看護員２名、463Lパレットなら６枚を載せられる。全長29.78m、全幅40.41m、全高11.66m、運航自重34.163トン（34.69トン？）、最大零燃料重量54.054トン、総重量70.31トン、過荷最大79.38トン、最大着陸重量58.968トン。翼面積162.1平方メートル。エンジンはT56-A-15ターボプロップ（4910ehpを3362kW/4508ehpに減格）４基、プロペラは４翅のハミルトン・サンドストランド製54H60、経済巡航速度300ノット、最大巡航速度335ノット、実用上昇限度10060m／8075m（１発停止時）／7010m（ペイロード19.051トン時）、燃料搭載量36640リットル（25816リットル？）＋5145リットル（5300リットル？）増槽２個、航続距離4253海里（最大燃料・ペイロード7.08トン）／4460海里（最大燃料・ペイロード9.07トン）／2160海里（最大ペイロード。2074海里？）。通常ペイロード16.556トン、最大許可搭載重量19.051トン、最大ペイロード20.412トン（19.356トン？）。乗員５名（パイロット、コパイロット、ナビゲーター、フライトエンジニア、ロードマスター）。690機が生産された。生産中に改良が加えられており、機首レーダーはAN/APN-59BからAN/APQ-122、AN/APS-133、RDR-1F、LPCR130-1などに変更し、航法装置はオメガやINSを搭載、AN/APN-169A位置維持機材（SKE）も装備した。初号機はニュージーランド空軍に納入され、1975年4月（1974年？）からアメリカ空軍が308機を配備し、空自なども導入している。21世紀に入り、プロペラを８翅のハミルトンNP2000に換装する改修を実施中。2022年10月3日、ワーナーロビンス航空兵站複合施設で４翅プロペラ装備機のプロペラ・バレル・アッセンブリにクラックが発見される事象が３件確認されたため、４翅プロペラ装備機116機に飛行停止措置が出され、点検に入った。異常が見つかったらNP2000に換装する。参考：月刊JWings3,’04、7,’17、4,’17、9,’22、12,'22、世界の軍用機1982、1979、世界航空機年鑑2018-2019、アメリカ空軍の第一線機、月刊軍事研究11,’07

＜Ｃ−１３０Ｈ−３０＞：C-130Hの胴体延長型で、4.57mほど胴体が長い。人員なら128名、空挺隊員なら92名を乗せられる。CDSコンテナ貨物24個19.598トンの５秒間での連続投下、総重量12.311トン（弾薬座台、M102榴弾砲、M105榴弾砲、M561エンジン）・作戦要員８名の野戦砲兵部隊投降下の世界記録と、空挺隊員92名全員降下のアメリカ記録を立てた。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019、ザ・マーチ42号

＜Ｃ−１３０Ｈ　ＡＭＰ＞：AMPはアビオニクス近代化計画の略。MC-130HやAC-130Hを含む519機のC-130HシリーズにボーイングB737の最新型と同様のデジタルアビオニクス（６面フルカラー多機能ディスプレイ、HUD、飛行管理システム、航空データコンピュータ、通信装置、多機能レーダー）を導入し、情報表示能力を強化して乗員のワークロードを軽減する。2001年にボーイングが受注し、2006年9月19日に改修初号機が初飛行した。しかし予算が当初計画の1.5倍以上に跳ね上がり、議会再審査を受けねばならず、221機に減らされた挙げ句、試作機２機と量産化改修キット５機分のみで2012年にキャンセルされた。その代わり、184機に簡易版アビオニクス強化を施す予定。参考：月刊JWings12,’06、5,’07、6,’12、月刊軍事研究11,’07、1,’13

＜Ｃ−１３０Ｈ　ＡＭＰ　ＩＮＣ２＞：AMP INC2はAvionics Modernization Program INCrement　2の略。C-130H-1/H-2/H-2.5/H-3/LC-130H輸送機176機にアビオニクス近代化を行うもので、2019年にL3テクノロジーズとEMD契約を結んだ。参考：月刊航空ファン9,’19

　＜Ｃ−１３０Ｈ寿命延長改良＞：2020年まで改良を実施し、2040年まで使用できるようにするもの。C-130H AMP改良を施す他、主翼中央ボックスを交換し、AN/AAQ-24LAIRCM、強化型地形衝突回避システム、AN/APN-241気象レーダーを搭載する。参考：月刊軍事研究11,’07

　＜Ｃ−１３０Ｊ＞：開発から40年経ち、さすがに旧式化が著しくなったため、中身を一新したもので、別名スーパー・ハーキュリーズ。1995年10月13日にアメリカ空軍が評価用原型機２機を発注し、1996年6月4日（4月5日？）に初飛行した。エンジンをAE2100D3ターボプロップに換え、プロペラもダウティ・エアロスペースR391複合材製６翅にしている。これによりプロペラ推力が29%向上し、燃費も15%改善、最大巡航速度が100km以上増加し、航続性能は46%アップした。コクピット前面計器板は大型多機能ディスプレイ（暗視ゴーグル対応）４基と小型ディスプレイ５基でグラスコクピット化し、ホログラフ式HUD２基も装備しており、アビオニクスも最新型にして夜間悪天候でも空中投下や離着陸が行える。荷物室の床はひっくり返すとキャスターが付いており、貨物の出し入れが容易である。通信システムも改良された他、貨物固定装置や内壁保護材も新型になってワークロードが軽減されており、航空機関士を廃止、乗員はパイロット２名とロードマスター１名の３名になった。ミッションコンピュータとバックアップ・バス・インターフェース２基ずつを搭載しており、１つが壊れても機能を維持できる。機内後部右にカーテン付きのトイレがある。全長29.79m、全幅40.41m、全高11.84m、運航自重34.274トン、最大離陸重量70.305トン（標準）／79.38トン（過荷時）。翼面積162.1平方メートル。エンジンはロールス・ロイス製AE2100D3ターボプロップ（定格4591軸馬力、緊急時6000馬力）４基、最大巡航速度645km（671km？）、燃料容量機内25552リットル＋5220リットル増槽２本（発泡剤無し）／機内24363リットル＋4883リットル増槽２本（発泡剤あり）、実用上昇限度9315m、海面上昇率毎分640m、航続距離3000km（貨物16トン）／5250km（ペイロード18.14トン）。最大ペイロード19.05トン（18.955トン？）。人員なら92名、空挺部隊なら64名を搭載できる。乗員３名。アメリカ空軍に1998年1月28日から引き渡され、2004年に部隊配備を開始、イギリス、イタリア、オーストラリアなども導入した。配備当初は28000ポンド（12.7トン）しか貨物を積めなかったが、2004年暮れからソフトウェア向上（ブロック5.4）などによりペイロード42000ポンド（19.1トン）への向上を図っている。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究11,’07、3,’04、10,’05、月刊JWings3,’05、5,’05、11,’14、4,’17、5,’18、6,’19、月刊航空ファン6,’17

　＜Ｃ−１３０Ｊ−３０＞：C-130Jの長胴型で、1994年12月にイギリス空軍が25機発注したため、C-130Jよりも優先開発され、1996年4月5日に初飛行した。貨物室を4.59m延長して長さ16.9m（幅は3.12m、高さは2.74m）としており、全長は5.39m延びた。その分巡航速度は若干落ちたものの、増加した燃料搭載スペースにより長大な航続性能を誇る。プロペラ換装と合わせてC-130Hより騒音も２割減った。自重が増えたのでペイロードは減ったが、貨物室が大きいので搭載人員数は増加している。全長34.37m、全幅40.41m、全高11.81m、運用自重35.966トン、最大離陸重量74.393トン。翼面積162.1平方メートル。エンジンはロールス・ロイス製AE2100D3ターボプロップ（4591馬力）４基、プロペラはダウティR391（複合材製６翅）、最大巡航速度657km、実用上昇限度10058m／7925m（ペイロード20.185トン時）、使用燃料JP-8、燃料搭載量25552リットル／19.76トン、航続距離2832海里（貨物15.876トン）／4408km（18トン）。貨物ペイロード通常16.329トン／最大19.958トン（21.688トン？）。463L貨物パレットなら８枚、コンテナデリバリーシステムなら24個、担架なら97床、兵員なら128名、空挺隊員なら92名を輸送でき、ストライカーの増加装甲型もそのまま積める。乗員３名（パイロット、コパイロット、ロードマスター）。当初はアメリカ国防総省型式登録プログラムに“-30”を入力することができなかったので、制式名がCC-130Jだったが、プログラム改修でC-130J-30に変更されている。アメリカ空軍には2001年12月2日から引き渡された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究11,’07、9,’09、月刊JWings4,’17、7,’17、11,’14、1,’16、5,’17、月刊航空ファン5,’17、月刊航空情報5,’18

　＜Ｃ−１３０Ｊ　ＣＯＳＳＵＲＭ＞：COoperative System and Software Upgrade Requirements Managementの略。通信能力、航空機診断ディスプレイ、衝突用レーダー警報システムなどのアップグレードを保障し、これらの情報をユーザー同士で共有するものである。アメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリアが契約した。参考：月刊JWings1,’04

　＜Ｃ−１３０Ｋ＞：ハーキュリーズC.1を参照。

　＜Ｃ−１３０Ｔ＞：アメリカ海軍型。2012年11月14日、ロッキード・マーチン社が残存20機中９機にアビオニクスアップグレードを実施することになった。国防総省開発の将来的飛行能力環境FACEと呼ばれる一体型コクピットを装備する。後にハミルトン・サンドストランド社製８翅プロペラNP2000を搭載した。参考：月刊JWings11,’07、1,’13、4,’20

　＜Ｃ−１３０ＸＪ＞：C-130Jの廉価版で、ロッキード・マーチン社が独自開発した。胴体を短くし、通信システムや電子戦システムを配線だけ残して撤去、酸素供給システムや貨物取り扱い装置などを単純化する。2015年から引渡可能となる予定。参考：月刊JWings5,’12

＜Ｃ−１３０ファミリー＞

　＜ＡＣ−１３０Ａ＞：ガンシップ型。試作型は機首レドームが無く、1967年9月21日に南ベトナムのニャチャン基地に飛来し、9月24日から12月1日にベトナム戦争での実戦テストを行った。ライトパターソン空軍基地に帰る途中の12月11日には立川基地に飛来している。1968-70年にC-130各型から計18機が改造され、1990年代までに全て退役した。参考：月刊軍事研究3,’04、アメリカ空軍の第一線機、世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings12,’22

　＜ＡＣ−１３０Ａ（初期型）＞：コードネームはプレーン・ジェーン。機体左側面に20mmバルカン砲M61A1を４基と、7.62mmミニガンMXU-470/Aを４基搭載した。両主翼端にセンサー・プローブがあり、旋回中の姿勢や機速を測定して射撃精度に反映させる。夜間照準システムが無かったので、RC-130Sとペアを組んでハンター・キラー任務にあたったが、武装が非力なため、改良が行われた。参考：月刊軍事研究3,’04、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＡＣ−１３０Ａ（サプライズ・パッケージ計画）＞：プレーン・ジェーンの武装・照準強化型。M61A1とMXU-470/Aを２基ずつ外し、ボフォース60口径40mm機関砲２門を搭載している。赤外線センサーとLLLTVによる追跡システムも追加し、機体後部に大型のサーチライトを装備した。参考：月刊軍事研究3,’04

　＜ＡＣ−１３０Ａ（ブラインド・バット）＞：サプライズ・パッケージ計画改修機のサーチライトを外し、ブラインド・バット装備（暗視装置＋レーザー測距照射装置。有効距離5490m）を取り付けたもの。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＡＣ−１３０Ａ（ペイブ・プロント改修）＞：ブラインド・バットを装着し、更に機首側面にブラッククロウと呼ばれる追跡センサーを搭載、INSを装備し、電子戦機器を強化したもので、1970年に完成した。ベトナム戦争に参加し、市街戦では攻撃目標として指示された「ビルの○階の窓」に命中させている。パナマ侵攻ジャスト・コーズ作戦にも２機が参加した。参考：月刊軍事研究3,’04、アメリカ空軍の第一線機、世界軍用機年鑑1990-91

　＜ＡＣ−１３０Ｅ＞：ガンシップ型、別名ペイブ・スペクター。AC-130Aペイブ・プロントの発展型で、C-130EにAC-130Aペイブ・プロントと同じ装備を取り付け、更にコクピットには照準用HUDを追加し、機首左にセンサー用プラナー・アレイ・アンテナを装着、機体の装甲を強化し、エンジン排気口の赤外線放出を抑制している。センサー・プローブは機首と左翼端に装備した。翼下に４カ所のハードポイントを持ち、増槽、ECMポッド、対地センサーポッドを搭載できる。後部カーゴドアに直下監視用バブルウインドウを持つ。1972年（1970年？）に11機が改造され、ベトナム戦争に投入された。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊軍事研究3,’04、空軍

　＜ＡＣ−１３０Ｈ＞：ガンシップ型、別名ペイブ・スペクター�U（1973年に別名を採用）。AC-130EのエンジンをT56-A-15に換装し、機体左側に105mm榴弾砲M102（最大発射速度毎分10発、砲弾100発搭載）１門、ボフォース60口径40mm機関砲（最大発射速度毎分100発、砲弾256発搭載）１門、20mmバルカン砲M61A1（最大発射速度毎分1800発、砲弾3000発搭載、ベルト給弾）２門を備え、105mm砲と40mm機関砲の間にLLLTV、機体前方左にFLIR、その他デジタルFCS、レーザー測距・照射装置、GPS/INS、IFFなどを積む。105mm砲はトラックの積み荷や野砲などを確実に粉砕するため装備したもので、操作要員３名が装填や排莢などを行う。射撃管制士官は５名で、熱線追尾センサー付きFLIRに写る目標に照準マークを重ねると、105mm砲・40mm機関砲が自動的に追尾する。1972年から10機が配備され、グレナダ侵攻アージェント・フューリー作戦、パナマ侵攻ジャスト・コーズ作戦で大きな戦果を挙げた。湾岸戦争にも投入されたが、１機が赤外線誘導ミサイルにより撃墜されている。ソマリア内戦介入やユーゴ紛争などにも参加した。平時には充実した地上捜索機器を活かして捜索任務を行っており、1972年のトライスター墜落事故では一晩中現場をサーチライトで照射し、救助隊を支援した。2015年5月に最後の１機が退役した。参考：月刊軍事研究11,’03、3,’04、1,’08、月刊ミリタリーエアクラフト4,’02、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、アメリカ空軍の第一線機、世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings10,’15

　＜ＡＣ−１３０Ｕ＞：ガンシップ型、別名スプーキー（Spectre？）。非公式ニックネームはＵボート。AC-130A/Hの後継として1986年度予算で試作１機が計上され、C-130Hを改造して1990年12月20日に初飛行した。与圧キャビンにより長距離展開能力を向上させたタイプである。胴体左に５砲身25mmガトリング砲GAU-12/U１門（油圧リンクレス給弾、デュアルフィード、3000発。GAU-12/A？）、ボフォース60口径40mm機関砲M2A1を１門（256発）、105mm榴弾砲M102（100発。M137A1？）を搭載する。左後部胴体の捜索レーダーを撤去して機首レドームにAN/APQ-180火器管制レーダー（AN/APG-180？）を積んでおり、これと40mm・105mm砲を連動させての射撃が可能で、全天候能力を持ち、それぞれを別の目標に向けて攻撃することもでき、1km離れた２つの目標に同時精密攻撃が可能であるとされる。機体左スポンソンに330mm望遠付きLLLTV、機首下面左にAN/AAQ-17/-39 FLIRを搭載しており、両方共全周旋回が可能である。レーザー測距目標指示装置も装備していて、レーザー誘導爆弾の誘導を支援することもできる。これらで得た目標情報は機内の戦闘管理センター（戦術要員５名が位置）にある多機能ディスプレイに表示される。機体尾部にはAN/ALQ-172ジャマー及び後方レーダー警戒装置を装備。航法装置はGPS援用リングレーザージャイロINSで、自機と敵の正確な位置を把握でき、データリンクにより司令部や他の航空機に目標位置を送信できる。弾片防御のため主要部分にスペクトラ装甲が施してある他、油圧系統などは二重になっている。エンジン下部にはシールドが張ってあり、熱を拡散して赤外線放射を抑制する。自衛用のAN/ALQ-172電子対抗システム、AN/AAR-44赤外線警報、AN/ALR-56ミサイル警報、AN/APR-46敵回避装置、AN/ALE-40（一部はAN/ALE-47やQRC-84-02アクティブ赤外線対抗システム）を搭載している。MIL-STD-1553Bデータバスも装備する。全長29.79m、全幅40.41m、全高11.66m、運航自重33.078トン、自重56.7トン、最大離陸重量69.75トン、総重量78.38トン（70.3トン？）。エンジンはアリソン社製T56-A-15ターボプロップ（4910馬力／4591shp）４基、最大速度483km（616km？）、実用上昇限度7576m、航続距離2408km（3700km？）。乗員13名（前線航空士官の役目を持つ射撃支援士官、センサー情報などをコントロールする射撃管制士官、電子戦士官、赤外線探知セット操作員、マルチスペクトルテレビ操作員、40mm機関砲操作・装填担当エアリアルガナー１名、105mm砲操作・装填担当エアリアルガナー３名など）。量産型は新造のC-130Hからの改造で、1991年1月から12機が改造され、1994年7月2日（11月？）から配備された。21世紀に入ってボフォース40mm機関砲M2A1の予備パーツが無くなりかけ、退役させられそうになったが、2013年にギリシャ陸軍から在庫の砲身139本、砲尾環５個などの保管パーツを購入し、機体の寿命が来るまでの現役続行が決定した。2019年7月8日、最後の海外派遣任務を終えてハールバートフィールドに帰投した。参考：月刊軍事研究3,’04、7,’13、世界航空機年鑑2018-2019、月刊ミリタリーエアクラフト4,’02、世界軍用機年鑑1990-91、月刊航空ファン7,’18、10,’19、月刊JWings1,’19、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＡＣ−１３０Ｕ（近代化改修）＞：旧式化した40mm機関砲と着弾散布の広い25mmガトリング砲の代わりに30mm機関砲Mk44ブッシュマスター�V２門（200発ずつ）を搭載し、ALLTVに代えてGMS2複合センサーを装備する。火砲の改修は既に実施中。更にバイパー・ストライクを搭載したり、105mm榴弾砲の代わりに120mm後装式迫撃砲を装備し、M934A1榴弾（射程7km）、XM395精密誘導砲弾（射程15km）、M929発煙弾、M930可視光照明弾、M983赤外線照明弾、M933訓練用榴弾、XM931全射程訓練弾、砲発射型UAVなど多種の砲弾を使用できるようにしたりする計画もある。もう一段階進んで、射程14kmのCOIL（発射数100回）を搭載し、100mm幅のレーザーにより付随被害無しに目標を破壊する計画、レーザー/GPS併用式誘導爆弾搭載、APKWS装備なども検討されている。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＡＣ−１３０Ｊ＞：ガンシップ型、別名ゴーストライダー（Ghostrider）。AC-130H/Uの後継としてアメリカ空軍特殊作戦軍団AFSOCに配備された。L3ウェスカム製MX-20D電子光学赤外線センサー（機首下面、機関砲後方）、全天候合成開口レーダー（ポッド装備）、ヘルメット装着式モニターシステムといったセンサーと、精密攻撃パッケージ（PSP）と呼ばれる兵装システムを搭載する。PSPは30mm機関砲Mk44（GAU-23/A）、精密誘導兵器（AGM-176グリフィン、GBU-39SDB）、戦闘システム士官CSO（Combat Systems Officer）用コンソール２基から構成され、副次被害を局限しての近接航空支援や対テロ作戦を行うため、当初は大口径砲を積んでいなかった。しかしイスラム国の台頭などで更なる破壊力が必要になったため、105mm砲（80-100発。射程5000m）を追加している。将来的にはレーザー砲も積む。乗員９名（操縦士、副操縦士、戦闘システム士官２名、センサー操作員１名、スペシャルミッション・アビエーター４名）。システムはモジュラー式のため、MC-130JをAC-130Jに改造することができ、MC-130Wにも同じセンサーとPSPを積んでガンシップ化（AC-130W）することが可能である。MC-130Jとして発注されたうち16機がこの仕様となる予定だったが、MC-130J調達数増加により37機に増やされた。2012年12月4日（2014年1月31日？）に初飛行し、運用試験に入った。2015年4月21日、テストフライト中にパイロットがラダーを急激に操作したため、横滑りから失速に陥り、背面状態になって1500m以上急降下、何とか立て直してエグリン空軍基地に帰還したが、乗員が負傷し、機体は強烈なＧによるダメージで廃棄処分となった。2015年7月29日に空軍特殊作戦軍団AFSOCに初配備され、2015年中に初度作戦能力を獲得する予定だったが2017年後半以降に遅れている。参考：月刊JWings10,’12、1,’13、4,’13、5,’14、10,’15、2,'16、1,’18、月刊軍事研究1,’13、10,'15、月刊航空ファン10,’15

　＜ＡＣ−１３０Ｊブロック１０＞：初期型で、105mm砲を積んでいない。AGM-176AグリフィンとGBU-44/Bバイパーストライクを運用できる。参考：月刊航空ファン7,’18、11,’16

　＜ＡＣ−１３０Ｊブロック２０＞：105mm砲を追加し、GBU-39/Bを運用可能としたタイプ。参考：月刊航空ファン7,’18、11,’16

　＜ＡＣ−１３０Ｊブロック３０＞：ソフトウェアとアビオニクスを更新し、精密誘導兵器運用能力を強化したタイプ。37機を改修予定で、2019年3月6日（7日？）、第１特殊戦航空団第４特殊戦飛行隊に初配備された。参考：月刊JWings6,’19、月刊航空ファン6,’19

　＜ＡＣ−１３０Ｊブロック６０ＨＥＬ＞：30mm機関砲の代わりに高エネルギーレーザーHELを搭載したタイプ。2018年に１機をテスト機に改造して2020年に実証実験を行う予定。参考：月刊航空ファン11,’16、月刊JWings1,’18

＜ＡＣ−１３０Ｗ＞：別名スティンガー�U（Stinger�U）。MC-130WにAC-130Jと同じ精密攻撃パッケージPSP（30mm機関砲Mk44ブッシュマスター�V１門、精密誘導兵器運用キット、戦闘システム士官用コンソール２基）を装着してガンシップ化するもので、機関砲は胴体前部左側面に穴を開けて射界を確保する。PSPを外して穴を塞げばMC-130Wに戻る。MC-130W全機が転向可能となる予定。最初の改造機は2013年1月9日にエグリン空軍基地に到着、10ヶ月かけて改造される予定である。AC-130Jに後を譲って2020年から退役中。参考：月刊JWings1,’13、4,’13、1,'21、月刊航空ファン7,’18

＜Ｃ−１３０Ｂ−�U＞：ELINT/COMINT機、別名サンバレイ�U。外翼下面にELINT/COMINTアンテナ収容ポッド（グラスファイバー製）を搭載する。参考：月刊JWings6,’22

＜Ｃ−１３０Ｅ−Ｉ＞：特殊作戦輸送機、計画名称ストレイ・グース（Stray goose、迷えるガチョウ）、別名コンバット・タロン。機首レドーム上にヨークというＶ字型のバーを設けており、フルトンSTARシステムの回収時に前方に展開して用いる。14機が改造され、1970年代後半にMC-130E（MC-130E-I？）と改称された。参考：月刊軍事研究3,’04、アメリカ空軍の第一線機、月刊航空ファン1,’17

＜Ｃ−１３０Ｔファット・アルバート＞：ブルーエンジェルスの支援機。輸送任務だけで無く展示飛行もこなす。2019年に退役し、フォートワース統合基地で地上訓練器材になった。参考：月刊航空ファン8,’19

＜Ｃ−１３０（海洋哨戒機型）＞：ロッキード・マーチン社が開発している海洋哨戒機型。C-130Jまでの各型にモジュラー式哨戒システムを取り付けるもので、機首下面に電子光学／赤外線センサー・ターレット、胴体下面に多機能レーダー、主翼端にESM、貨物室にソノブイランチャーと対潜機器操作員コンソール、尾部にMADを装着し、主翼下パイロンにAGM-84ハープーン空対艦ミサイルやAGM-114ヘルファイア空対艦ミサイルを搭載、カーゴランプには魚雷投下装置を付ける。参考：月刊JWings9,’19

　＜ＤＣ−１３０Ａ＞：無人標的機搭載型で、当初はGC-130Aと呼ばれた。主翼下にパイロン４基を設け、APQ-34ファイアビーを搭載する。機首レドームの下に全周をカバーする追跡レーダーを搭載したため機首が突き出ており、ピノキオノーズの異名をとる。乗員４名＋機上操作員3-4名。1958年に初飛行し、７機が改造されて1970年代末まで戦術航空軍団で使用され、その後海軍に移されて2004年現在も使用されている。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊軍事研究3,’04

　＜ＤＣ−１３０Ｅ＞：無人標的機搭載型。主翼下に無人機用パイロンを２基装備しており、他に増槽を搭載できる。７基が改造され、ベトナム戦争で使用された後、C-130Eに戻された。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊軍事研究3,’04

　＜ＤＣ−１３０Ｈ＞：無人機母機型。HC-130Hを改造したもので、主翼強度を強化して容量4.535トンの無人機用パイロンを４基追加してある。試験用に空軍が２機導入したが、DC-130Aと共に海軍に移され、１機は2004年現在も使用されている。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊軍事研究3,’04

　＜ＥＣ−１３０ＡＲＥ＞：ロッキードが提案したAEW/AWACS型で、AREは空中レーダーエクステンションの略。垂直尾翼を短縮してAN/APS-125レーダーを収容したロートドームを機体背部に装着したものである。機内にはE-2Cと同様のコントロールルームを内蔵し、機内容積に余裕があるので装備の追加も容易。航続力もE-2Cを上回る。参考：スパイ機

　＜ＥＣ−１３０Ｅ＞：沿岸警備隊のLORAN局キャリブレーション機。１機が製作された。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＥＣ−１３０Ｅ（ＡＢＣＣＣ）＞：空中戦場指揮管制センター（Airborne Battlefield Command and Control Center）型。C-130Hベースだが、EC-130Eと名付けられている。前部胴体左右上側面に箱形の吸気口を設けており、アメリカ軍は「ミッキーマウスの耳」、日本のマニアは「弁当箱」というあだ名を付けた。戦場で地上部隊や支援航空部隊の指揮管制を行う機体で、貨物室にABCCCカプセルを設け、コンソール15台とHF/VHF/UHF無線機23基を設置して指揮、作戦、情報、通信の各任務を行う。８機が改造された。うち１機は1979年に更なる改装を施され、外翼下面パイロンと尾翼にVLF無線機用曳航アンテナを装備し、垂直尾翼前方、後部胴体側面、主翼下に大型ブレードアンテナを装着した。空軍では2003年までに全機退役し、E-3BとE-8Cに任務が引き継がれた。参考：月刊軍事研究3,’04、月刊JWings11,’03、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＥＣ−１３０Ｅ（ＣＣ）＞：電子偵察機型、別名コンパス・コール。無線傍受、電子偵察、スタンドオフ・ジャミングを行う。胴体後部から垂直・水平尾翼にかけて網状のアンテナが張られている。参考：月刊JWings11,’03

　＜ＥＣ−１３０Ｅ（ＣＬ）＞：電子偵察機型、別名コンフィ・レビ（Compy Levi）。Ｅと付いているが、エンジンはT56-A-15ターボプロップである。機内にシニア・スカウトという12名乗りのカプセルを搭載し、SIGINT任務を行う。カプセルを降ろすと空輸に使える。コクピット上には空中給油用リセプタクルを追加した。後にEC-130E(RR)に改造された。参考：月刊軍事研究3,’04、月刊JWings11,’03、5,’18

＜ＥＣ−１３０Ｅ（ＲＲ）＞：プロパガンダ放送の空中放送局で、別名リヴェットライダー（Rivet Rider）、実施する作戦はコマンドーソロ（Command Solo。以前はヴォラント・ソロだった）と呼ばれる。AM・FMラジオ放送に加え、出力10kWでVHF/UHFモノクロTV放送をすることができる。また、軍事用のHF/VHF帯域での放送も可能。垂直尾翼の突起物と巨大な外装ポッドはTVアンテナであり、ラジオ放送用空中線は胴体下から後方へ曳航する（長さ258m）。通信妨害を受けた際には、その発信地点を逆探知する能力も持つ。心理作戦は陸軍担当のため、放送プログラムは陸軍が製作する。全長30.9m、全幅40.41m、全高11.66m、最大離陸重量70.455トン。エンジンはアリソン社製T56-A-15ターボプロップ（4590馬力）４基、最大速度612km、航続距離5250km。乗員はフライトクルー５名、ミッション統制主任１名、電子通信専門員５名、語学専門官１名。４機が製作され、1977年からペンシルヴァニア州兵空軍第193特殊作戦航空隊に配備され、アメリカ特殊作戦行動軍司令部の直轄下に置かれた。実戦参加はグレナダ侵攻アージェント・フューリー作戦からで、パナマ侵攻ジャスト・コーズ作戦、湾岸戦争、ハイチ侵攻アップホールド・デモクラシー作戦、ユーゴスラビア紛争、コソボ紛争、不朽の自由作戦、イラク戦争に参加している。参考：月刊軍事研究1,’01、3,’04、月刊エアワールド10,’03、月刊ミリタリーエアクラフト4,’02

＜ＥＣ−１３０Ｅ（ＲＲ）コマンドーソロ�U＞：プロパガンダ放送の空中放送局Command Solo �U。EC-130E(RR)リヴェットライダーを湾岸戦争後に改造したもので、カラーTV放送を可能とした。垂直尾翼前縁の板状アンテナを撤去、垂直尾翼側面に４枚のVHFテレビアンテナをＸ字状に取り付けている。主翼下にはAMラジオ用曳航式アンテナポッドの代わりに巨大なVHF/UHFテレビ用アンテナポッドを装着し、AMアンテナは機内に収容した。アライド・フォース作戦、不朽の自由作戦、イラク戦争に参加している。EC-130Jに順次切り替えられる予定。参考：月刊軍事研究3,’04

＜ＥＣ−１３０Ｇ　ＴＡＣＡＭＯ＞：アメリカ海軍のTACAMO型。潜航中の潜水艦と交信できる超長波の中継を行う。後部のカーゴランプと尾部にアンテナ線安定用のコーンが取り付けられている。カーゴランプからは1534m、尾部からは7925mのアンテナを繰り出し、一定半径で旋回してアンテナが垂直に垂れるようにして通信を行う。C-130Gから４機が改造され、1964年にVR-1Det.とVR-21Det.に２機ずつ配備された。1966年にはVR-21Det.の２機が第１空中早期警戒飛行隊VW-1に移り、更に1968年7月1日に新編された第３艦隊偵察飛行隊VQ-3に異動している。E-6A/Bマーキュリーに任務を引き継いで全機退役した。参考：月刊軍事研究3,’04、スパイ機、アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings1,’23

＜ＥＣ−１３０Ｈ＞：Ｈ型ベースの電子戦機型、別名コンパス・コール（Compass Call）。計画時はリベット・ファイア（Rivet Fire）というニックネームが付いていた。EC-130E(ABCCC)はC-130HベースなのにEC-130Eという名を通しているので、EC-130E(CC)と同じものかもしれない。スタンドオフ・ジャミング専用機で、胴体後部から垂直・水平尾翼にかけて網状のアンテナが張られており、日本のマニアによって「カスミ網」という渾名が付けられた。後部胴体側面に大きな涙滴型アンテナフェアリングを追加しており、妨害電波の送信アンテナを内蔵する。ブロック30/35からは外翼パイロンに特殊用途輻射アレイ（SPEAR）ジャミングポッドを装備できるようになった。空中給油受油装置も搭載した。全長29.3m、全幅39.7m、全高11.4m、機体重量45.8トン、最大離陸重量69.8トン。エンジンはアリソンT56-A-15ターボプロップ（4910馬力）４基、最大速度480km、航続距離3694km。乗員４名＋電子戦要員９名。初号機は1981年に初飛行し、14機が製造されて1982年から就役した。15機目も2016年に配備される予定。近代化改修を繰り返しており、ブロック10、20、30、35と進んで呼称がベースラインに変更された。網状アンテナも支柱ごと撤去している。胴体尾部下面には板状支柱並列２枚の間にバーアンテナを追加しており、これは形状からチーズカッターと呼ばれる。後継はEC-37Bになる予定。参考：月刊軍事研究7,’14、6,’14、3,’04、1,’14、アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings8,’16、5,’19、12,'22、月刊航空ファン4,’18、4,’19

＜ＥＣ−１３０Ｈベースライン０＞：ブロック35仕様をベースラインに改称したもの。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＥＣ−１３０Ｈベースライン１＞：2013年度までに行われた改修。ジャミングシステム、レーダー、通信航法装置などを改良した。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＥＣ−１３０Ｈベースライン２＞：2014-16年度に実施される改修。ECM精度向上と衛星通信データリンク強化を行っており、EA-18Gなど他の電子戦機と双方向データリンクしつつECMを実施できる。自衛用として赤外線ジャマーの装備が可能。15機目はこのバージョンで作られる。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＥＣ−１３０Ｈベースライン３＞：2018年度から納入される改修型。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＥＣ−１３０Ｈベースライン４＞：2020年代から納入される改修型。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＥＣ−１３０Ｊ＞：プロパガンダ放送の空中放送局で、別名コマンドーソロ�V。EC-130Eの後継で、各パイロット席にHUDを装備し、GPS/INSを搭載、AN/AAR-47、AN/ALR-56M、AN/ALE-47などを装備している。放送設備はEC-130E(RR)コマンドーソロ�Uと変わっていないようだ。敵の軍事通信帯域に対する電子攻撃を行えるといわれる。全長29.7m、全幅40.3m、全高11.8m、最大離陸重量79.38トン。エンジンはアリソン社製AE2100D3ターボプロップ（定格出力4591馬力、最大出力6000馬力）４基、最大速度645km、実用上昇限度8534m、航続距離7564km（4260km？）。乗員10名（うち放送要員５名）。1999年10月17日から引き渡され、2004年から６機が第193特殊作戦航空団（州兵航空隊）に配備された。イラク戦争では58ソーティをこなし、306時間のラジオ放送と304時間のテレビ放送を流した。オデッセイ・ドーン作戦にも参加し、2011年3月20日から心理戦を行った。参考：月刊エアワールド10,’03、月刊軍事研究3,’04、1,’08、1,’14、月刊航空ファン6,’11、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＥＣ−１３０Ｑ　ＴＡＣＡＭＯ＞：アメリカ海軍のTACAMO型。C-130HにEC-130G TACAMOと同様の改修を行ったもので、14機（18機？）が改造された。E-6A/Bマーキュリーに任務を引き継いで全機退役した。参考：月刊軍事研究3,’04、スパイ機、アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings1,’23

＜ＧＣ−１３０Ａ＞：DC-130Aを参照。

＜ＨＣ−１３０Ｂ＞：アメリカ沿岸警備隊捜索救難機。当初はR8V-1Gという名称で、次にSC-130Bになり、HC-130Gを経てこの名称になった。参考：アメリカ空軍の第一線機

＜ＨＣ−１３０Ｇ＞：HC-130Bを参照。

＜ＨＣ−１３０Ｈ＞：アメリカ沿岸警備隊捜索救難機。アメリカ空軍HC-130Hの中古で、フルトンと方向探知器を外し、18機を配備した。参考：月刊JWings5,’17、10,’19

＜ＨＣ−１３０Ｈ＞：アメリカ空軍捜索救難機。機首にフルトン回収システムを追加し、前部胴体正面に大型の方向探知器を、ランプドア上部に照明弾投射装置10基を追加し、貨物室内に6813リットル増槽２個を収容できるようにした。初号機は1964年11月30日（12月8日？）に初飛行し、JHC-130Hとしてテストを行った後にHC-130Hとなり、43機が配備された。15機がWC-130Hに改造され、18機が沿岸警備隊に移ってHC-130Hとして使用されている。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings5,’17、10,’19

＜ＨＣ−１３０Ｈ−７＞：アメリカ沿岸警備隊捜索救難機。沿岸警備隊HC-130Hの新造機版で、エンジンをT56-A-7に換装した。16機を配備した。沿岸警備隊HC-130Hの退役が進み、区別する必要が無くなると、こちらもHC-130Hと呼ぶようになった。参考：月刊JWings10,’19

＜ＨＣ−１３０Ｊ＞：アメリカ沿岸警備隊長距離監視／捜索救難機。HC-130Hの後継で、2008年2月29日に初号機が引き渡された。C-130Jベースで、ロールスロイス・アリソンAE2100D3エンジンと６翅プロペラを搭載し、グラスコクピットを採用、アビオニクスを更新し、AN/ARC-210とSATCOMを追加している。機首下部にFLIR/EOセンサー、胴体下部にIAI社製EDO EL/M2022Aマルチモードレーダーを搭載する。捜索救難任務では貨物室に大型増槽を搭載し、航続時間を12時間以上に延ばす。乗員は最小４名、捜索救難時７名（操縦士、副操縦士、航空機関士、ドロップマスター、ベーシックエアクルー、ミッションシステムオペレーター２名）。22機を導入する予定で、うち１機は航空兵站軍団の管理下にある。参考：月刊JWings5,’08、月刊航空ファン11,’18

＜ＨＣ−１３０Ｊ　ＭＳＳ＞：MSSは監視任務システム（Missionized Surveillance System）の略。沿岸警備隊HC-130Jに対する改修で、捜索レーダーとシステムを改良してある。参考：月刊航空ファン6,’11

＜ＨＣ−１３０Ｊブロック８．１＞：通信航法監視／航空交通管理（CNS/ATM）データリンク追加、CNS/ATM用飛行管理システム近代化、民生GPS搭載、IFF更新、アプローチ・着陸システム強化などにより、長時間の精密捜索パターン飛行を可能とする。2020年1月31日、エリザベスシティ沿岸警備隊基地で運用試験完了式典が行われた。参考：月刊JWings4,’20

＜ＨＣ−１３０Ｊ＞：アメリカ空軍航空戦闘軍団向け救難給油機型、別名コンバット・キング�U（Combat King�U）。MC-130Jと同じ仕様である。機首下面にAN/AAS-52(V)を装備する。最大78機を導入予定で、2010年4月6日に初号機が完成し、7月29日に初飛行、2011年9月29日に航空教育訓練軍団第58空軍特殊戦航空団第550特殊作戦飛行隊に配備され、2012年にIOCを獲得した。2018年6月1日、州兵航空隊に初配備された。参考：月刊JWings6,’10、6,’11、12,’11、月刊軍事研究8,’12、4,’18、月刊航空ファン2,’18

＜ＨＣ−１３０Ｎ＞：捜索救難型で、別名コンバット・キング（Combat King）。HC-130Pのフルトン回収システム抜きで、15機が生産された。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＨＣ−１３０Ｐ＞：捜索救難型、別名キングまたはコンバット・キング（Combat King）。HC-130Hにヘリ用空中給油装置を搭載したもので、HH-60Gへの空中給油が主任務だが、パラレスキュージャンパーチーム（３名）を乗せて救助任務に就くことも可能。左右主翼下にHDUポッドを装着する他、陸・海上捜索活動用電子光学装備を持ち、簡易飛行場から発着でき、GPS/INSにより特殊作戦ヘリの道案内も行え、レーダー警報、チャフ・フレア・ディスペンサーも装備する。フルトン回収システムも搭載していたが、後に外した。近代化改修でFLIR、PLS、デジタルカラーレーダー、衛星通信システム、暗視ゴーグル対応型機内照明を追加し、コクピット周辺に装甲板を装着した。作戦時には機外照明を全て消し、無線も封止して完全隠密行動をとる。初号機は1994年にHC-130H初号機を改造して製作され、2017年3月6日に退役した。参考：月刊軍事研究7,’03、3,’16、アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings5,’17、10,’19

　＜ＨＯＷ＞：計画飛行艇型Hercules On Water。C-130Eを飛行艇に改造したもので、1964年に計画され、1968年にアメリカ海軍航空システムズ・コマンドがロッキード・ジョージア社に正式発注した。胴体を艇体構造に変更し、艇体中央下面に引き込み式ハイドロスキー（長さ6.4m、幅1.07m）を装備、エンジンを主翼上面に移動し、外翼部下面にフロートを装着している。離水時にはハイドロスキーを深さ3mまで展開し、主翼とハイドロスキーの揚力により滑水速度55ノットで離水できる。着水時もハイドロスキーを使って着水時の衝撃を吸収する。計画のみに終わった。参考：月刊JWings9,'22

　＜ＨＴＴＢ＞：ロッキード社の試作精密短距離着陸機High Technology Test Bed。全天候下に75-80ノット（139-148km）で着陸進入に入り、高さ15mの障害を越えて沈下率毎秒3mで精密降下を行い、奥行き6.1m・左右1.2mの範囲に接地、着陸距離457m以下で停止する。L-100-20を改造し、操縦席にHUDを追加するなどして1980年代からテストに入ったが、1993年2月3日にラダーのフライ・バイ・ワイヤ試験で事故を起こし、乗員７人全員が死亡して機体も全損、開発が打ち切られた。参考：月刊JWings9,’22

　＜ＪＣ−１３０Ａ＞：ミサイル・宇宙機追跡型。12機が改造された。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＪＣ−１３０Ｂ＞：ディスカバラー衛星のカプセル回収を行う専用機。14機が改造された。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＪＣ−１３０Ｅ＞：C-130E初号機から改造された。参考：月刊JWings5,’21

　＜ＪＨＣ−１３０Ｈ＞：HC-130H初号機を飛行試験に使用した際の名称。1971年にテストを終え、HC-130Hとして配備された。参考：月刊JWings5,’17

　＜ＫＣ−１３０Ｆ＞：アメリカ海兵隊の空中給油輸送機。1958年にGV-1として発注し1960年3月から受領、1962年の名称統一でKC-130Fになった。C-130Bがベースで、カーゴスペースに6800リットル燃料タンクを搭載し、主翼下にホース・アンド・ドローグ・ユニットを装備する。ドローグにはヘリ専用の低速用と、固定翼機専用の高速用があり、どちらかを選んで積む。46機が生産された。1963年10-11月には海軍飛行試験センターがブレーキを強化しHDUを外した機体を使いCVA-59フォレスタルでタッチアンドゴー試験29回と発着艦試験（カタパルトやアレスティイング・フックは使用しない）21回を行っている。KC-130Jに後を譲って退役した。参考：月刊JWings1,'23、12,’01、5,’07、7,'21、アメリカ空軍の第一線機、月刊軍事研究9,’14

　＜ＫＣ−１３０Ｈ＞：KC-130Rの輸出型。参考：月刊JWings5,’07

　＜ＫＣ−１３０Ｊ＞：アメリカ海兵隊の空中給油機、別名シーハーク。C-130JにKC-130Rと同様の改造を加えたもので、機内燃料タンクを下ろせば輸送任務に投入可能。機体左後部のトループ・ドアはモジュール式となっており、機内に通信コンテナ、ドアにアンテナを付けて無線中継機として使ったり、機関砲を取り付けて地上掃射したりすることができる。全長29.79m、全幅40.41m、全高11.84m、自重34.274トン、最大離陸重量79.378トン。エンジンはロールスロイス社製AE2100D3（4637馬力）４発、最大速度671km、航続距離5250km。乗員3-6名。搭乗兵員92名。KC-130F/R/Tの後継として100機を配備する予定で、うち10機はハーベスト・ホークやデリンジャー・ドアを搭載して武装化する。また、海軍の海上基地航空連絡機としての使用が提案されており、将来的には小改造を加えて艦上機として運用できるよう研究を行っている。搭載するのは長さ366mの飛行甲板を持つ艦で、ここから発艦すればペイロード13.6トンを積んで300海里を輸送でき、外部燃料タンクを付ければペイロード10.4トンを積んで2000海里を輸送できる。参考：月刊軍事研究7,’05、1,’11、9,’14、月刊JWings5,’07、5,’10、7,’12、月刊航空ファン5,’16

　＜ＫＣ−１３０Ｒ＞：アメリカ海兵隊の空中給油機。KC-130F型のエンジンをT56-A-15に換装したものである。全長29.8m、全幅40.4m、全高11.7m。最大速度559km、航続距離4749km。乗員５名。給油タンクを降ろすと、兵員90名または貨物16トンを輸送できる。14機が生産された。KC-130Jに後を譲って退役しており、４機が海上自衛隊に引き渡された。参考：月刊JWings8,’06、12,’01、アメリカ空軍の第一線機、月刊軍事研究9,’14

　＜ＫＣ−１３０Ｔ＞：アメリカ海兵隊の空中給油機。KC-130Rの改良型で、アビオニクス、レーダー、航法装置などを新型に換えている。KC-130Jに後を譲って退役する予定。2017年7月10日、ミシシッピ州ジャクソン近郊で墜落事故が発生し、状況から空中分解が疑われたため、保有全機（予備役に12機）を飛行停止処分とした。参考：月刊JWings5,’07、11,’17、月刊軍事研究9,’14

　＜ＫＣ−１３０Ｔ−３０＞：アメリカ海兵隊の空中給油機。C-130H-30をベースにKC-130Tと同じ改造を行ったもの。２機が改造され、VR-55に配備された。参考：月刊JWings5,’07、11,’16

　＜Ｌ−１００−１０＞：民間型で、1965年2月に形式証明を取得した。エンジンはアリソン501-D22（4050軸馬力）である。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｌ−１００−２０＞：L-100-10の胴体を2.54m（前部1.524m・後部1.016m）延長し、エンジンをアリソン501-D22A（4508軸馬力）に換装したもの。1968年10月4日に民間型式証明を取得した。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings9,’22

　＜Ｌ−１００−３０＞：L-100-20の胴体を2.03m延長したもので、L-100-10との比較では胴体前部が2.54m、後部が2.032m長い。1970年9月に初飛行し、12月から民間路線で就役した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings9,’22

　＜Ｌ−４００＞：翼スパンを5.33m短縮し、エンジンをアリソン製501-D22Dターボプロップ（4910ehp）双発にしたもの。最大ペイロード25100ポンド・11.385トン。1977年頃から販売されたが、どこも買わなかった。参考：月刊JWings9,'22、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＬＣ−１３０Ｆ＞：アメリカ海軍南極観測支援用輸送機。C-130Bにスキーを装着したもので、４機を配備して南極観測支援「ディープ・フリーズ」に投入した。参考：月刊軍事研究3,’04、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＬＣ−１３０Ｈ＞：アメリカ空軍の輸送機、別名スキーバード。C-130Dの後継となるスキー装着機で、前脚と主脚に合計重量5000ポンド・2.26トンのごついスキーを装着する。機首下面と主脚バルジ下面はスキーを引き込めるよう改修が施されており、航法支援施設の無い極地で自律航法を行えるようINSとドップラーレーダー航法装置（と天測航法用六分儀）を搭載した。緊急時の短距離離陸に備え、主脚バルジ後部にRATO装着ポートが付いている。1980年代中盤に配備され、ニューヨーク州空軍第109空輸航空団による全米科学財団極地研究活動支援などに投入された。後にGPS航法装置を追加している。2010年頃にE-2Cと同様のハミルトン・サンドストランド製NP2000プロペラを装備した。参考：月刊JWings5,’19、月刊軍事研究3,’04、月刊航空ファン4,’18

　＜ＬＣ−１３０Ｒ＞：アメリカ海軍南極観測支援用輸送機。C-130Hにスキーを装着したもので、機体はライトグレイ塗装だが、南極での視認性を高めるため、主翼端と垂直・水平尾翼を赤に塗っている。車輪にはソリが追加された。６機が改造され、南極観測支援「ディープ・フリーズ」に投入された。1999年から南極観測が空軍担当となったことに伴い、３機がLC-130H仕様に改造されて空軍に移された。参考：月刊軍事研究3,’04、月刊JWings6,’08、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＬＭ−１００Ｊ＞：C-130J-30の民間型で、ロッキード・マーチン社内設計名称L-382J。L-100-20/-30の後継で、C-130J-30は1998年9月9日にアメリカ連邦航空局の形式証明を取得済みだが、民間向けの改修を加えることにし、2017年2月9日に量産初号機がロールアウト、5月25日に初飛行して2019年11月15日にFAAの形式証明を取得した。オプションで側面貨物扉（2.75m×3.51m）を装備できる。アイルランドのASLアビエーショングループが10機を導入した。参考：月刊航空ファン10,’14、4,’17、8,’17、月刊軍事研究9,’17、世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings2,’20

　＜ＬＭ−１００Ｊ（消防機型）＞：LM-100Jベースの消防機で、ロッキード・マーチン社が2018年のファーンボロ航空ショーで発表した。重力落下式または加圧噴射式の放水装置を搭載する。参考：月刊航空ファン10,’18

　＜ＭＣ−１３０Ｅ＞：C-130E-Iが1970年代後半に改称されたもので、別名コンバット・タロン�T（Combat Talon、戦闘用鉤爪）。MC-130E-C/-S/-Yの３バージョンがある。Ｅと付いているが、エンジンはT56-A-15で、コクピット上に空中給油受油装置を追加し、物資投下用に高速低空空中投下装置HSLLADSを装備した。レーダーはAN/APQ-122で、FLIR、AN/ALR-46レーダー警報、AN/AAQ-8赤外線欺瞞装置、AN/ALE-27チャフディスペンサーなどを装備しており、翼下パイロンにECMポッドを追加することができる。BLU-82/Bを投下可能で、湾岸戦争では11発を投下した。乗員は操縦士２名、航法士２名、電子戦士官１名、航空機関士１名、無線手１名、ロードマスター２名。兵員なら53名、空挺部隊なら26名を収容できる。2004年現在、全て予備役に回されている。参考：月刊軍事研究2,’08、3,’04、月刊JWings12,’01、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＭＣ−１３０Ｅ−Ｃ＞：MC-130EのフルトンSTARシステム装備型。Ｃはクランプ（締め具）の意味。参考：月刊軍事研究3,’04

　＜ＭＣ−１３０Ｅ−Ｓ＞：MC-130E-Cを原型のC-130Eに近づけたタイプで、Ｓはスワップ（交換）の意味。後に-Yに改修された。参考：月刊軍事研究3,’04

　＜ＭＣ−１３０Ｅ−Ｙ＞：MC-130E-CのフルトンSTARシステムを取り外したタイプで、Ｙはヤンク（引っ張ること）の意味。空中給油受油装置、地形追随・回避レーダーを装備している。参考：月刊軍事研究3,’04

　＜ＭＣ−１３０Ｈ＞：特殊部隊輸送機、別名コンバット・タロン（Combat Taron）�U。C-130Hを改造して1980年代半ばに24機（32機？）が生産され、1991-95年末に配備された。主任務は特殊部隊の潜入・再補給、心理作戦である。慣性航法装置２基とGPS航法受信機を組み合わせ、ロランＣ長距離電波航法装置を加えて情報をアップデートする。またAN/APQ-170(V)多目的レーダーを搭載しており、機首にこのアンテナ２基を収納する。これにより鉄塔などの人工障害物を５海里以遠で探知できる。更に個人用暗視眼鏡（NVG）とAN/AAQ-17航法用赤外線暗視装置も装備しているため、全くの暗闇でも機体を高度100フィート（30.5m）以下で飛行させることが可能。電子戦装備、AN/AAR-44ミサイル警戒センサー、AN/ALR-69レーダー警戒受信器、AN/ALE-40チャフ・フレア・ディスペンサー、QRC-84-02A赤外線アクティブ妨害装置も搭載する。巡航速度250ノットで12000ポンド（5.4トン）の物料を高度250フィート（76.2m）から正確に投下できる物料精密空中投下装置HSLLADS（High Speed Low Level Aerial Delivery System）を持つ。BLU-82/Bの投下も可能である。空中給油受油装置も追加された。フルトンSTARシステムは装備しておらず、特殊部隊の脱出は特殊作戦ヘリに任せる。全長30.4m、全幅40.4m、全高11.7m、最大離陸重量69.75トン。エンジンはアリソン社製T56-A-15ターボプロップ（4910馬力）４基、最大巡航速度483km、実用上昇限度10000m、航続距離4344km。乗員はパイロット２名、ナビゲーター１名、電子戦士官１名、フライトエンジニア１名、ロードマスター２名。兵員なら77名、空挺隊なら52名、担架なら57床を搭載できる。価格は2001会計年度で１億5500万ドル。CV-22B特殊作戦機の配備にあたり、それまで特殊作戦ヘリへの空中給油を担当していたMC-130Pでは超低空高速飛行しつつ給油するのが無理なため、本機が担当することになり、2000年代半ばにMC-130H空中給油システム（MCARS）ポッドの搭載改修が行われている。もちろんCV-22Bだけでなく特殊作戦ヘリへの空中給油も可能。MC-130Jに後を譲り、2023年4月2日に最後の１機が退役した。参考：月刊軍事研究2,’08、1,’01、3,’04、月刊JWings9,’01、12,’01、8,’06、1,’19、1,'23、7,'23、月刊ミリタリーエアクラフト4,’02

　＜ＭＣ−１３０Ｊ＞：特殊部隊輸送機兼CSAR母機兼空中給油機、別名コマンドー�U（Commando �U）。当初はコンバット・シャドー�Uと呼ばれており、2012年3月9日に変更された。MC-130Pの後継で、KC-130Jに準ずる仕様である。MC-130HやCV-22Bへの空中給油などを主任務とする。全長29.3m、全幅39.7m、全高11.9m、最大離陸重量74.39トン。エンジンはロールスロイス社製AE2100D3（4591軸馬力）４基、プロペラは全複合材製スキュード６翅、最大巡航速度620km、最大速度670km、上昇限度8534m（ペイロード19.05トン）、航続距離5556km。乗員５名（機長、副操縦士、戦闘システム士官、機上輸送員２名）。94機（当初は85機だった）を生産予定であり、うち37機をAC-130Jに転向できるようにする。初号機は2011年2月7日にロールアウトし、3月29日に引き渡され、4月22日に初飛行し、9月29日に特殊作戦軍団第27特殊作戦航空団第522特殊作戦飛行隊に配備された。2016年前半、燃費改善などのため、ウイングレットや揚力分布制御システムを装着してのテストを実施した。南シナ海情勢を睨み、フロートを付けて水陸両用機にする計画があり、2022年から実証テストに入る予定。参考：月刊航空ファン5,’11、7,’16、月刊JWings7,’17、6,’11、7,’11、12,’11、6,’12、1,’13、6,'22、1,'23、月刊軍事研究8,’12、朝雲

　＜ＭＣ−１３０Ｐ＞：特殊作戦機型、別名コンバット・シャドー（Combat Shadow）。特殊部隊への装備輸送や、特殊作戦ヘリの指揮及び空中給油が主任務で、HC-130N/Pをベースにしており、1986年（1960年代？）の配備当初は名称がHC-130N/Pのままだったが、1996年2月に改称された。INS、GPS、FLIR、AN/APN-59気象航法用デジタル走査レーダー、NVG対応HUD、ミサイル警報、AN/ALR-69レーダー警報、AN/ALE-40チャフ・フレアディスペンサーなどを搭載しており、主翼下面にホース＆ドローグ式空中給油ポッドを装備する。フルトンSTARシステムの搭載も可能だが、後に機首を通常のC-130と同じものに戻した機体も多い。1998年度にSOF-�T改修が行われ、航法装置、FLIR、暗視ゴーグル、通信システムなどの強化を行った。全長30.09m、全幅40.4m、全高11.7m、最大離陸重量69.75トン。エンジンはアリソンT56-A-15ターボプロップ（4910馬力）４基、巡航速度465km、最大速度611km、実用上昇限度10000m、最大燃料搭載量28.53トン、航続距離6437km。乗員はパイロット２名、ナビゲーター２名、フライトエンジニア１名、コミュニケーション・システム・オペレーター１名、ロードマスター２名。砂漠の嵐作戦では心理戦にも参加、イラク軍支配地域に大量のビラを撒いた。機体前部上面に空中追跡システム用アンテナドームを装備していたが、後に大部分を撤去した。価格は2001会計年度で7500万ドル。超低空高速飛行を行うCV-22B特殊作戦機への空中給油は能力的に無理なため、そちらはMC-130Hが担当する。MC-130Jに後を譲って2015年6月1日に最後の２機が退役した。参考：月刊ミリタリーエアクラフト4,’02、月刊軍事研究3,’04、2,’08、月刊丸10,’97、月刊JWings9,’14、1,’15、8,’15、1,’19

＜ＭＣ−１３０Ｗ＞：特殊作戦機型、別名コンバット・スピア（Combat Spear、戦闘用槍）。MC-130Hの貨物投下・空中給油能力強化型で、輸送・給油両方の任務を実施できる。主翼下にMk32B-902E給油ポッドの搭載が可能となり、CV-22への空中給油ができるようになった。センサーとしてAN/AAQ-17赤外線探知システムやAN/APN-241低出力カラーレーダーなどを装備する。全長30.09m、全幅40.4m、全高11.7m、最大離陸重量69.75トン。エンジンはアリソンT56-A-15ターボプロップ（4910馬力）４基、最大巡航速度483km、実用上昇限度10000m、航続距離1945km（ペイロード15トン搭載）。貨物ペイロード15トン。乗員７名。１機あたりの値段は6000万ドル。C-130Hから12機が改造され、MC-130H/Pの損失を埋める形で2006年から配備された。全機にAC-130Wへの転向能力を持たせる予定。参考：月刊軍事研究2,’08、1,’14、月刊JWings1,’13

＜ＮＣ−１３０Ｂ＞：STOL試験機。主翼下にYT56-A-6エンジンを２基搭載し、主翼にBLCを追加した。１機が製作され、1960年2月8日に初飛行した。参考：アメリカ空軍の第一線機

＜ＰＣ−１３０Ｈ＞：海上保安庁向けに提案された洋上監視型。参考：アメリカ空軍の第一線機

＜Ｒ８Ｖ−１Ｇ＞：HC-130Bを参照。

＜ＲＣ−１３０Ａ＞：写真測量機型。胴体下部にマッピング用カメラ、機内に地図処理装置などを装備しており、機首下半分がファインダー用透明ブリスターになっている。C-130Aを改造した原型機は1957年11月8日に初飛行した。量産型はカメラに加え機首レドームを設けてドップラーレーダーを積んでおり、生産ライン上にあったC-130Aを改造して15機が製作され、1959年3月から就役、原型機と共に第1370写真地図作製航空団に配備された。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings12,’22

　＜ＲＣ−１３０Ｓ＞：JC-130Aを改造した捜索救難型。前部胴体両側面に56基（左右24基ずつ？）のサーチライトを組み込んだ戦場照明機上システムBIASを搭載している。エンジンはT56-A-9。夜間偵察能力の無いAC-130A初期型とペアを組み、ハンター・キラー任務に当たったが、同期が難しく、AC-130Aにハンター能力を組み込む方向で改良が進んだ。参考：月刊軍事研究3,’04、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＳＣ−１３０Ｂ＞：HC-130Bを参照。

　＜ＴＣ−１３０Ｈ＞：訓練機型。参考：月刊軍事研究1,’14

　＜ＶＣ−１３０Ｂ＞：要人輸送機型。JC-130Bから１機が改造された。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＷＣ−１３０Ｂ＞：気象観測型、別名ハリケーン・ハンター（台風観測の際はタイフーンチェイサー）。台風・ハリケーン観測が主任務で、上空から気圧・温度を計測、ブイやゾンデを投下する。場合によっては台風やハリケーンの目に入って観測することもある。１機が新規生産され、C-130Bから11機（10機？）が改造されて1970年から就役した。後に１機を残してC-130Bに戻され、既に全機退役している。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊軍事研究3,’04、月刊JWings10,’19

　＜ＷＣ−１３０Ｅ＞：気象観測型で、WC-130Bと任務は同じ。C-130Eから６機が改修された。既に退役。参考：月刊軍事研究3,’04、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＷＣ−１３０Ｈ＞：気象観測型で、WC-130Bと任務は同じ。HC-130H（C-130H？）から15機が改造され、グアムの第54気象偵察飛行隊などに配備された。1980年代末からミッションが削減され、予備役部隊に回されて輸送機として使用された。その後の気象状況に鑑み、1999年からはWC-130Jの新造が始まっている。2018年5月2日、プエルトリコ州空軍所属の１機がジョージア州サバンナ空港を離陸後に墜落し、乗員９名全員が死亡した。参考：月刊軍事研究3,’04、アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings3,’19

　＜ＷＣ−１３０Ｊ＞：気象観測型で、WC-130Bと任務は同じ。C-130Jベースの新造機で、1999年9月30日から10機が引き渡され、第53気象偵察飛行隊ハリケーン・ハンターズに配備されてカリブ海やメキシコ湾のハリケーン観測に使用された。参考：月刊軍事研究1,’14、3,’04、月刊JWings10,’19、5,’05、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＹＭＣ−１３０Ｈ＞：特殊作戦輸送機、別名クレディブル・スポーツ。イーグル・クロウ作戦の失敗を元に開発したもので、サッカー場に強行離着陸できるようにしており、胴体側面に８基の逆噴射ロケット、主翼下・後部胴体側面・尾部にRATOを搭載している。３機が改造されたが、１号機が実験中に爆発炎上して開発は中止された。参考：月刊軍事研究3,’04

＜Ｃ−１３０海外シリーズ＞

　＜Ｃ−１３０（アルゼンチン空軍）＞：アルゼンチン空軍の輸送機。保有５機に対してTPA-100A衝突回避装置、対地接近警報、FDR、ソリッドステート型CVR、TPA-67AモードＳ対応トランスポンダ、ハネウェル社製406AF緊急用ビーコン、テレダイン社製エアデータ・コンピュータ、LTN-100G慣性航法装置、ABH-6H電波高度計などを搭載する改修を行っており、１機目はL-3社が担当して2016年3月に改修を終えた。２機目以降はFAdeAで改修しており、2018年に2-3機目の改修を終了している。4-5機目の改修は2019年に完了する予定。参考：月刊航空ファン12,’18

　＜Ｃ−１３０（インド空軍）＞：インド空軍の輸送機。2008年にC-130J輸送機（C-130J-30？）６機をFMSで発注し、2011年11月までに全機引き渡された。特殊作戦用で、AN/AAR-47、AN/ALR-56M、AN/ALE-47、AN/AAQ-22を装備する。2013年12月27日、C-130J-30をFMSで６機追加導入することになった。2014年3月28日、C-130J輸送機１機が墜落し、乗員５名が死亡した。参考：月刊JWings3,’14、1,’12、7,’14

＜Ｃ−１３０（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍輸送機。1960年にC-130B輸送機８機とKC-130B空中給油機２機、1975年にC-130E輸送機３機、1980年代にC-130H/C-130H（洋上哨戒型）/C-130H-30とL-100-30を計12機、1995年にペリタ・エアサービス及びメルパチ・ヌサンタラ航空の中古L-100-30を５機導入した。アメリカから武器禁輸措置を受けたため、保守整備ができなくなり、大部分が飛行不能となっていたが、2005年に解除され、パーツを輸入して2009年から改修作業に入っている。2013年、オーストラリア空軍の中古C-130H輸送機９機を導入した。参考：月刊航空ファン2,’19、月刊JWings3,’09、3,’12

　＜Ｃ−１３０（オランダ空軍）＞：オランダ空軍輸送機。1990年代半ばにフォッカーF60の後継として４機の導入を決定。まずはアメリカ海軍の中古EC-130QをイギリスのマーシャルグループでC-130に戻したC-130Hを２機を2010年までに２機導入し、第336航空隊を新編した。2012年にC-130H-30を２機導入して追加配備している。NVG対応グラスコクピットや新型航法装置を備えるが、特殊作戦支援を想定しなかったため、低空物量投下システムなどは無い。2015年からNRFとして活動予定で、特殊作戦支援にも投入されるが、高々度空挺投下など限定任務しか行えない。参考：月刊航空ファン10,’14

　＜Ｃ−１３０（韓国空軍）＞：韓国空軍の輸送機。C-130Hを８機、C-130H-30を４機導入しており、2010年11月にはC-130J-30を４機契約した。参考：月刊JWings2,’11

＜Ｃ−１３０（サウジアラビア空軍）＞：サウジアラビア空軍の輸送機。2012年、C-130J-30を20機とKC-130Jを５機購入することにした。費用はスペアパーツ、支援装備、訓練も合わせて67億ドル。最初の２機は2013年に正式発注されている。参考：月刊JWings1,’13、1,’14

　＜Ｃ−１３０（チュニジア空軍）＞：チュニジア空軍の輸送機。1994年からC-130Hを２機と中古のC-130Eを８機導入した。２機以上が事故で失われたため、2010年3月2日にFMSでC-130J-30を２機発注し、2013年4月4日に１機目が引き渡された（もう１機は2014年の予定）。参考：月刊JWings5,’10、6,’13

　＜Ｃ−１３０（トルコ空軍）＞：トルコ空軍輸送機。13機に対してグラスコクピット化などの近代化改装を実施中。参考：月刊軍事研究8,’09

　＜Ｃ−１３０Ａ（ベトナム空軍）＞：ベトナム空軍輸送機。ベトナム戦争サイゴン陥落で南ベトナム空軍からC-130A輸送機14機を鹵獲し、一部を編入した。参考：月刊航空ファン11,’18

＜Ｃ−１３０Ａ（南ベトナム空軍）＞：南ベトナム空軍輸送機。C-130A輸送機32機を導入し、1973年から第435・第437輸送飛行隊で運用した。ベトナム戦争サイゴン陥落で14機がベトナム軍に鹵獲されている。参考：月刊航空ファン11,’18

＜Ｃ−１３０Ｂ（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍輸送機。1958年5月18日に撃墜したB-26に搭乗していて捕虜にしたプルメスタ軍CIA傭兵（アメリカ人）の身柄と引き替えに８機を入手した。参考：月刊航空ファン2,’19

　＜Ｃ−１３０Ｂ（バングラデシュ空軍）＞：バングラデシュ空軍輸送機。1997年にアメリカ空軍で保管されていたC-130Bを４機導入し、2001年から運用した。後継としてイギリス空軍から中古C-130J輸送機２機を導入する予定で、2018年5月10日に契約締結が発表された。参考：月刊JWings6,’11、月刊軍事研究11,’18

　＜Ｃ−１３０Ｅ（イスラエル空軍）＞：イスラエル空軍輸送機、別名カルナフ（サイの意）。2008年現在で10機を運用中とみられるが、C-130J導入に伴い全機退役予定。参考：月刊JWings6,’08

　＜Ｃ−１３０Ｅ（パキスタン空軍）＞：パキスタン空軍の輸送機。C-130Bの後継として2005年にイギリスから中古C-130Eを６機導入した。参考：月刊JWings6,’11

＜Ｃ−１３０Ｅ（バングラデシュ空軍）＞：バングラデシュ空軍の輸送機。2012年にC-130E４機の購入をアメリカに打診した。価格はオーバーホール・近代化、兵站支援、スペアエンジン20基含め1.8億ドルの予定。参考：月刊JWings8,’12

　＜Ｃ−１３０Ｅ（ポーランド空軍）＞：ポーランド空軍の輸送機。2011年までにC-130Eを５機導入する予定で、2009年3月24日に１機目が到着した。参考：月刊軍事研究4,’10

　＜Ｃ−１３０Ｈ（ＵＡＥ空軍）＞：UAE空軍の輸送機。C-130Hを６機導入した。参考：月刊JWings11,’07

　＜Ｃ−１３０Ｈ（イギリス空軍）＞：ハーキュリーズC.1を参照。

　＜Ｃ−１３０Ｈ（イスラエル空軍）＞：イスラエル空軍の輸送機、別名カルナフ（サイの意）。2008年現在８機を運用中で、全機近代化改修する予定。参考：月刊JWings6,’08

　＜Ｃ−１３０Ｈ（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍の輸送機。医療輸送用で、オーストラリアの余剰C-130Hを９機導入する。2013年から供給された。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｃ−１３０Ｈ（航空自衛隊）＞：航空自衛隊の輸送機。1980年頃、極東有事の際の日米共同宗谷海峡機雷封鎖のため、ドル減らしも兼ねてC-130Hの輸入を決定した。53中業でのC-1購入をキャンセルしての導入となったが、機雷封鎖という理由は表に出せなかったため、長距離空輸能力の確保ということで予算説明を行っている。また、C-1開発時にC-130Hを蹴って開発の必要性を強調していたため、大蔵省の説得に難渋したらしい。NVGによる夜間飛行が可能だが、衝突防止装置が付いていないので他機に衝突される可能性があり、実際には飛べない。機首上面には前方に位置維持装置（SKE。編隊飛行時に機体位置を表示する）アンテナ、後方に衛星通信アンテナ用フェアリングを持つ。全長29.79m、全幅40.41m、全高11.66m、自重32.94トン、運用自重34.686トン、全備重量70.31トン、過荷時最大離陸重量79.38トン。エンジンはアリソン社製T56-A-15ターボプロップ（4910馬力／離昇出力4591軸馬力／通常出力4061軸馬力）４基、最大速度318ノット・589km（620km？602km？）、実用上昇限度10060m、航続距離4000km（最大ペイロード）／8200km（ペイロード９トン）。最大ペイロード19.35トン。乗員５名（機長、副操縦士、航法士、機上整備員、空中輸送員）。人員なら92名、患者なら74名、空挺隊なら64名を搭載できる。16号機は他の15機と大きく異なっており、電源システムが変更され、コクピットのディスプレイがカラー液晶となり、後部胴体上面に自動方向探知器のアンテナ（通称タオル・バー）が外付けされる（15号機までは胴体下部に埋め込まれている）ようになった。また、気象レーダー表示装置の場所を移し、前方視界を改善、レーダーがマップモード（地上の地形を地図のように表示できる）及びスキンペイント・モード搭載の新型になった。後にSATCOMアンテナが小型化されている。1983年12月12日に最初の２機をロッキード社で受領、1984年3月4日から7月12日まで実用試験を行い、9月21日に部隊使用承認が得られ、1998年までに16機が第401飛行隊に配備された。最終16号機はC-130H全体での最終号機でもある。３機がKC-130Hに改造された。2012年度予算で燃料タンク防爆フォームを装備する予定。2019年12月4日、定期修理ついでにC-2と同様のブルーグレイ系迷彩を施した機体が初試験飛行を行った。2020年5月30日、国連平和維持活動即応能力登録制度PCRSに登録された。小規模輸送、ヘリへの空中給油、単機種運用リスクなどを勘案して後継はC-2とせず、延命で粘った上でC-130Jに交替するらしい。参考：月刊JWings3,’04、11,’17、6,’06、5,’14、9,'15、11,’09、4,’10、5,’10、4,’15、8,'20、自衛隊装備年鑑1996、月刊丸12,’92、月刊軍事研究5,’09、7,’10、12,’11、7,'15、10,’17、MAMOR vol.91、vol.154、月刊航空ファン1,’15、6,’17、2,’20

　＜Ｃ−１３０Ｈ（航空自衛隊、イラク派遣型）＞：イラク人道復興支援活動（イラク復興支援派遣輸送航空隊）への派遣型で、14機が改修された。地上からのミサイル攻撃に対抗するため、監視窓を増設、自機防御装置を搭載し、コクピット内部に装甲板を貼り付けている（比喩でなく、本当にマジックテープで貼った）。監視窓は頭がすっぽり入る透明のドーム状で、操縦席上面やや左寄りの非常脱出口に取り付けられており、垂直尾翼の先端まで見渡せる。機首下の窓を２つ塞いで機首側面と機体尾部にAN/AAR-47ミサイル警戒装置受信機を追加し、主翼下や胴体下など８ヵ所にチャフ・フレアディスペンサーを付けた。砂塵に備えて足回りなども砂漠仕様に変更してある。11機は迷彩をブルーグレイ単色とした。グリスを塗る際には潤滑が得られるくらいに厚くしつつ、砂が付かないくらいに薄くするという名人芸が求められた。イラク派遣終了後も迷彩はそのままだったが、2013年からヨーロピアンワンへの塗り直しが始まり、2019年に最後の１機がIRANに入ってブルーグレイ単色迷彩が消滅した。参考：軍事研究3,’04、1,’07、5,’09、月刊JWings7,’15、2,’20、3,’20、月刊航空情報5,’18

　＜Ｃ−１３０Ｈ（サウジアラビア空軍）＞：サウジアラビア空軍輸送機。2023年7月28日、日サウジアラビア防衛相会談で来日するハーリド国防大臣用リムジンを積んで羽田空港に飛来。参考：月刊JWings10,’23

　＜Ｃ−１３０Ｈ（スウェーデン空軍）＞：スウェーデン空軍輸送機。2020-24年、モスボール中の２機を除く６機に対し、延命改修を行う事になった。費用削減のためセンターウイングボックスは交換しないので、2030-32年までの寿命延長となる。参考：月刊航空ファン8,’17

　＜Ｃ−１３０Ｈ（ニュージーランド空軍）＞：ニュージーランド空軍輸送機。1960年代末にC-130H輸送機５機を受領した。2010年代初めに寿命延長改修を受け、2025年頃まで使う予定だったが、その前にC-130J-30に更新することになった。参考：月刊航空ファン1,’19、9,’19

　＜Ｃ−１３０Ｈ（ノルウェー空軍）＞：ノルウェー空軍輸送機。2008年からアリゾナ州デイビス・モンサン空軍基地で保管されていた中古機５機を、2019-20年にアメリカ民間消防企業コールソン・アビエーションに売却することにした。消防機に改造して運用される予定。参考：月刊航空ファン2,’20

　＜Ｃ−１３０Ｈ（フィリピン空軍）＞：フィリピン空軍輸送機。C-130H輸送機２機を2020年に導入した。2021年7月、ホロ島で１機が事故を起こし、乗員と住民計50人が死亡した。参考：月刊JWings1,’24

　＜Ｃ−１３０Ｈ（フランス空軍）＞：フランス空軍輸送機。C-130H輸送機５機を導入した。2017年、保有５機に対し、ロックウェル・コリンズ社製フライト２アビオニクス（グラスコクピット化含む）搭載改修を行った。参考：月刊航空ファン4,’18、12,’17、11,’18

　＜Ｃ−１３０Ｈ（ベルギー空軍）＞：ベルギー空軍輸送機。1986年に国際赤十字の要請で２機をエチオピア、１機をスーダンに派遣し、エチオピア、スーダン、マリ、チャドに食糧輸送や食糧投下を行った。参考：ザ・マーチ40号

　＜Ｃ−１３０Ｈ（ポルトガル空軍）＞：ポルトガル空軍輸送機。2019年に２機に対してコリンズ・エアロスペース製フライト２統合アビオニクス・スイートを搭載し、計器・通信・航法・飛行制御などを更新することが決まった。参考：月刊航空ファン9,’19

　＜Ｃ−１３０Ｈ−３０（ＵＡＥ空軍）＞：UAE空軍輸送機。C-130H-30輸送機１機を導入した。参考：月刊JWings11,’07

　＜Ｃ−１３０Ｈ−３０（イギリス空軍）＞：ハーキュリーズC.3を参照。

　＜Ｃ−１３０Ｈ−３０（フランス空軍）＞：フランス空軍の輸送機。C-130H-30輸送機９機を導入した。2017年、保有９機に対し、ロックウェル・コリンズ社製フライト２アビオニクス（グラスコクピット化含む）搭載改修を行った。参考：月刊航空ファン4,’18、11,’18

　＜Ｃ−１３０Ｈ−３０（ポルトガル空軍）＞：ポルトガル空軍輸送機。2019年に２機に対してコリンズ・エアロスペース製フライト２統合アビオニクス・スイートを搭載し、計器・通信・航法・飛行制御などを更新することが決まった。参考：月刊航空ファン9,’19

　＜Ｃ−１３０Ｊ（イギリス空軍）＞：ハーキュリーズC.5を参照。

　＜Ｃ−１３０Ｊ（イスラエル空軍）＞：イスラエル空軍の輸送機。長距離ミッション用に空中給油受油装置を備え、控え要員の座席を追加、GPS誘導式物資投下システムを装備する。2012年から導入を予定している。参考：月刊JWings6,’08

　＜Ｃ−１３０Ｊ（ドイツ空軍）＞：ドイツ・フランス合同部隊用輸送機。2018年5月4日にアメリカ国防安全保障協力局からC-130J輸送機３機のFMS購入許可が出た。参考：月刊航空ファン7,’18

　＜Ｃ−１３０Ｊ（バングラデシュ空軍）＞：バングラデシュ空軍輸送機。イギリス空軍中古ハーキュリーズC.5を2018年に２機、2019年に３機発注した。2019年中に５機全機が引き渡される予定。参考：月刊航空ファン10,’19

　＜Ｃ−１３０Ｊ（フランス空軍）＞：フランス空軍の輸送機。A400M導入までの繋ぎとして2016年1月29日にC-130J輸送機２機をFMSで購入する契約を締結した。2018-19年に引き渡される予定。参考：月刊JWings5,'16、2,'16

　＜Ｃ−１３０Ｊ−３０（イギリス空軍）＞：ハーキュリーズC.4を参照。

　＜Ｃ−１３０Ｊ−３０（イスラエル空軍）＞：イスラエル空軍の輸送機、別名シムション（旧約聖書の英雄）。2010年にC-130J-30を３機発注し、初号機は2013年6月26日に引き渡された。もう３機を追加する予定。参考：月刊JWings9,’13、7,’13

＜Ｃ−１３０Ｊ−３０（イラク空軍）＞：イラク空軍輸送機。C-130J-30を６機導入予定で、初号機は2012年9月5日に初飛行した。参考：月刊JWings12,’12

＜Ｃ−１３０Ｊ−３０（インド空軍）＞：インド空軍輸送機。６機をFMSにより導入、2010年10月4日に初号機が初飛行して12月16日に引き渡された。価格は６機で12億ドル。2013年12月27日に６機の追加発注が決定した。こちらは特殊作戦用で、AN/AAR-47、AN/ALR-56M、AN/ALE-47、AN/AAQ-22を装備する。2014年3月23日、グワーリオール近郊で先行機の後方乱流に巻き込まれて１機が墜落した。参考：月刊JWings12,’10、3,’11、5,’13、3,’14

＜Ｃ−１３０Ｊ−３０（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍輸送機。５機を発注し、2023年2月21日に最初の１機が引き渡された。参考：月刊JWings5,’23

＜Ｃ−１３０Ｊ−３０（オーストラリア空軍）＞：オーストラリア空軍輸送機。C-130J-30を12機導入した。また、2009年に退役するDHC-4と、近々退役するC-130Hの後継として、C-130J/J-30型６機の追加購入を表明しており、機数は更に増えるかも知れない。2018年、２機に対して外部燃料タンクを追加し燃料搭載量を19トンから27トンに増やす改修を行い、１年かけての試験に入った。参考：月刊JWings6,’09、月刊航空ファン2,’19

＜Ｃ−１３０Ｊ−３０（オマーン空軍）＞：オマーン空軍の輸送機。C-130Hの代替として３機を発注した。2012年に全機引き渡される予定。参考：月刊JWings11,’12

　＜Ｃ−１３０Ｊ−３０（カタール空軍）＞：カタール空軍の輸送機。2011年9月28日に４機が引き渡された。参考：月刊JWings12,’11

＜Ｃ−１３０Ｊ−３０（韓国空軍）＞：韓国空軍の輸送機。４機をFMSで導入する。初号機は2013年6月20日に完成し、8月14日に初飛行した。参考：月刊JWings9,’13、11,’13

＜Ｃ−１３０Ｊ−３０（ニュージーランド空軍）＞：ニュージーランド空軍輸送機。2019年6月11日にC-130J-30輸送機11機の調達を発表した。参考：月刊航空ファン9,’19

＜Ｃ−１３０Ｊ−３０（フィリピン空軍）＞：フィリピン空軍輸送機。2023年10月19日にロッキード・マーチン社がC-130J-30輸送機３機を直接購入で受注したと発表した。2026-27年に引き渡される予定。参考：月刊JWings1,'24

＜Ｃ−１３０Ｊ−３０（フランス空軍）＞：フランス空軍の輸送機。ドイツ空軍との合同空輸部隊用として２機を発注した。初号機は2017年10月20日に完成し、12月22日にオルレアン・ブリシー空軍基地に到着、2018年1月15日に受領式典を行っている。参考：月刊JWings1,’18、3,’18、月刊航空ファン4,’18

　＜Ｃ−１３０Ｒ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の輸送機。東日本大震災の災害派遣で飛びまくって耐用命数が残り僅かになったYS-11M/M-Aの後継として2011年10月14日に導入を決定した。航空宇宙整備再生群（デヴィスモンサン空軍基地）で保管中のアメリカ海兵隊中古KC-130R（1975-76年配備、30年くらい使用）をヒル空軍基地オグデン航空兵站コンプレックスで稼働状態に再整備し、空中給油装置を撤去、海自用アビオニクスを搭載したものである。YS-11より輸送力が遙かに高く、硫黄島や南鳥島への輸送でもノーリターン・ポイントを定める必要が無く、JP-5ジェット燃料対応で、中古のため価格も安かったが、中央翼や降着装置などを交換補強し、エンジンを完全オーバーホールで再生したものの、他は経年劣化が激しく、不具合や修理部品の欠品により稼動状態を維持できなくなる事がしばしばで、定期便の運航にも支障が出ている。全長29.8m、全幅40.4m、全高11.7m、最大離陸重量70.3トン。エンジンはアリソン製T56-A-16ターボプロップ（離昇出力4591軸馬力、通常出力4061軸馬力）４発、巡航速度320ノット・590km、最大速度335ノット（318ノット・589km？）、航続距離4000km。ペイロード19.3トン。乗員６名（操縦士、副操縦士、航法通信士NAVCOM、機上整備員FE、機上輸送員ロードマスター２名）。隊員92名を乗せられる。2011年度第３次補正予算により152億円で６機をFMS購入し、2014年からデヴィスモンサン空軍基地で訓練飛行を開始した。2014年11月14日、１機が厚木航空基地に配備され、まずは第51航空隊で飛行テストと転換訓練を行い、第61航空隊に移して運用中。2016年11月に６機目が配備された。2017年12月21日、日本飛行機とPBL長期契約（2017-22年度）を締結した。参考：月刊JWings9,’17、5,’15、1,’12、9,’14、2,’15、6,’15、月刊世界の艦船1,’12、1,’13、1,’15、2,’15、1,’19、月刊航空ファン2,’15、4,’18、月刊軍事研究11,’16、2,’15、MAMOR vol.132

　＜ＣＣ−１３０Ｅ＞：カナダ航空コマンドの輸送機。C-130Eを導入したものである。参考：月刊JWings5,’07

　＜ＣＣ−１３０Ｈ＞：カナダ航空コマンドの輸送機。C-130H/H-30を導入したものである。参考：月刊JWings5,’07

　＜ＣＣ−１３０Ｊ＞：カナダ航空コマンドの輸送機。C-130J-30を導入したもので、2010年までに退役するCC-130E/Hの代替である。ちなみに対抗馬のA400Mは初飛行予定が審査期限に間に合わなかった。2010-13年に17機を配備する予定で、その後３年間のサポート及び就役に必要なインフラ整備費などと合わせて49億カナダドルで契約され、初号機は2010年1月13日に完成した。参考：月刊軍事研究10,’07、月刊JWings4,’10

　＜ＫＣ−１３０Ｂ＞：

　＜Ｌ−１００−３０（ＵＡＥ空軍）＞：UAE空軍の輸送機。民間型L-100-30を採用したもので、３機を導入した。参考：月刊JWings11,’07

　＜大力士式運輸機＞：台湾軍名称。参考：月刊航空ファン8,’09

　＜ハーキュリーズＣ．１＞：イギリス空軍の輸送機、C-130K。C-130Hのローディングシステムとアビオニクスをイギリス仕様に変更したものである。1966年10月19日に初飛行し、66機が配備された。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ハーキュリーズＣ．３＞：イギリス空軍の輸送機。C.1の胴体を4.58m延長したもので、C-130H-30に相当する。1980年に初飛行し、30機が改造された。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings11,’14

　＜ハーキュリーズＣ．４＞：イギリス空軍の輸送機。C-130J-30を導入したもので、1994年12月に25機を発注し、1998年8月26日から引き渡された。ブロック7.0へのアップグレードを行う予定で、リンク16、民間GPS、特殊任務用ディスプレイプロセッサ、ジェネラル・エレクトリック社製飛行管理システムなどを搭載する。当初は2030年に退役する筈だったが、2035年に延びたため、マーシャル・エアロスペースで中央翼ボックスを交換する寿命延長改修を行う。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究10,’13、月刊JWings2,’14、月刊航空ファン8,’09、10,’19

　＜ハーキュリーズＣ．５＞：イギリス空軍の輸送機。C-130Jを導入したもので、1999年から15機（10機？）を配備した。2019年にバングラデシュ空軍に５機を引き渡す予定で、残りの機のうち１機のみハーキュリーズC.4の損耗補充用として2035年まで運用するため、マーシャル・エアロスペースで中央翼ボックスを交換する寿命延長改修を行う。2021年3月、退役を早めることになり、2023年6月30日に全機退役した。参考：月刊JWings2,’14、7,'23、9,'23、月刊航空ファン8,’09、10,’19

＜Ｃ−１３０海外ファミリー＞

＜Ｃ−１３０Ｈ空中給油機型（航空自衛隊）＞：航空自衛隊試作空中給油機。2006年度予算で燃料配管、受油口、給油ポッド制御パネルを取得、2007年度予算で空中給油ポッドと胴体内増設タンクを購入しており、第401飛行隊のC-130Hを空中給油機に改造する実験が行われたようである。KC-130Hとして実用化された。参考：月刊JWings6,’07

＜Ｃ−１３０ＨＥ＞：台湾空軍電子戦機、別名Tien Gian。第６空輸電子戦航空連隊第20電子戦航空群第６飛行隊に配備されている。参考：月刊航空ファン2,’20、THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｃ−１３０Ｊ−ＳＯＦ＞：AC-130Jガンシップ／MC-130J特殊作戦機の輸出型。機体に装甲を追加、電力供給能力を２倍にし、特殊作戦用装備を追加、機内に追加装備運用要員区画を設ける。主翼下に増槽を搭載でき、オプションで空中給油受油装置や空中給油ポッドを追加可能。データリンク、衛星通信、AN/AAQ-24DIRCMもオプションで用意されている。機首下面にAN/AAQ-38電子光学赤外線ターレットを装着して主翼下４連装ランチャーからAGM-114を発射したり、トループドアに30mm機関砲GAU-23/Aを装備したりしてガンシップ任務もこなせる。2017年のパリ航空ショーでロッキード・マーチン社が計画を発表した。参考：月刊航空ファン9,’17

＜Ｃ−１３０ＰＬ＞：デハビラント・カナダ社の試験機で、PLはPowered Liftの略。エンジン抽気をフラップ間から噴射して揚力係数を向上させるもので、ロールスロイス・カナダもエンジンをターボファン化したRB.418やターボプロップ版RB.419案を出し、カナダ軍は乗り気だったが、アメリカの関心（と開発予算）を引けなかったため、没になった。参考：月刊JWings9,’22

　＜Ｃ−１３０Ｔ（マレーシア空軍）＞：マレーシア空軍の空中給油機。４機を運用している。参考：月刊JWings10,’09

　＜ＣＣ−１３０Ｈ（Ｔ）＞：カナダ航空コマンドの空中給油機。KC-130Hを導入したものである。参考：月刊JWings5,’07

　＜ＥＣ−１３０（航空自衛隊）＞：航空自衛隊で電子支援機１機と電子測定機１機を導入する計画があったが、中止になった。参考：世界軍用機年鑑1990-91

　＜ＫＣ−１３０Ｂ（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍空中給油機。1958年5月18日に撃墜したB-26に搭乗していて捕虜にしたプルメスタ軍CIA傭兵（アメリカ人）の身柄と引き替えに２機を入手した。参考：月刊航空ファン2,’19、月刊JWings10,’09

　＜ＫＣ−１３０Ｂ（シンガポール空軍）＞：シンガポール空軍空中給油機。４機を運用している。参考：月刊JWings10,’09

　＜ＫＣ−１３０Ｈ（アルゼンチン空軍）＞：アルゼンチン空軍空中給油機。２機を運用している。参考：月刊JWings10,’09

　＜ＫＣ−１３０Ｈ（イスラエル空軍）＞：イスラエル空軍空中給油機。４機を運用している。参考：月刊JWings10,’09

＜ＫＣ−１３０Ｈ（航空自衛隊）＞：航空自衛隊空中給油機。C-130Hにイギリスのコバム・ミッション・システム社製Mk.32B-902Eホース・ドローグ・ユニット式空中給油ポッド搭載改修を行ったもので、ポッドをエンジン外側のパイロン、6400リットル入り増設燃料タンク２基を胴体内に装着し、ポッド制御パネルを操縦室に設置した。操縦席上部にはフライング・ブーム式空中給油装置用受油口を追加している。増設燃料タンクを外せば輸送任務に復帰可能。全長29.79m、全幅40.41m、全高11.66m、最大離陸重量70.31トン、過荷時最大離陸重量79.38トン。エンジンはアリソン製T56-A-15ターボプロップ（通常出力4061軸馬力、離昇出力4591軸馬力）４発。2010年2月2日に初号機が初飛行し、2月25日に小松基地に到着して防衛省に納入され、8月23日に防衛省の部隊使用承認が得られた。2015年6月29日に２機目が第401飛行隊に配備されたが、暫くは空中給油ポッドを初号機と共用しており、10月になって２機目用のものを搭載するようになった。2015年度予算で３機目の改造費が拠出され、2020年6月に川崎重工でのIRANついでに改修した３機目が岐阜基地でフライトしているのが確認されている。参考：月刊航空ファン5,’11、1,’15、月刊JWings10,’13、2,'22、5,’14、4,’15、1,’16、9,'20、月刊軍事研究6,’15、朝雲

　＜ＫＣ−１３０Ｈ（サウジアラビア空軍）＞：サウジアラビア空軍の空中給油機。７機を運用している。参考：月刊JWings10,’09

　＜ＫＣ−１３０Ｈ（シンガポール空軍）＞：シンガポール空軍空中給油機。１機を運用している。参考：月刊JWings10,’09

　＜ＫＣ−１３０Ｈ（スペイン空軍）＞：スペイン空軍空中給油機。５機を運用している。参考：月刊JWings10,’09

　＜ＫＣ−１３０Ｈ（ブラジル空軍）＞：ブラジル空軍空中給油機。２機を運用している。参考：月刊JWings10,’09

　＜ＫＣ−１３０Ｈ（モロッコ空軍）＞：モロッコ空軍空中給油機。２機を運用している。参考：月刊JWings10,’09

＜ＫＣ−１３０Ｊ（ドイツ空軍）＞：ドイツ・フランス合同部隊用輸送機。2018年5月4日にアメリカ国防安全保障協力局から３機のFMS購入許可が出た。参考：月刊航空ファン7,’18

　＜ＫＣ−１３０Ｊ（フランス空軍）＞：フランス空軍空中給油機。2016年1月29日に２機をFMS導入する契約を締結し、初号機は2019年9月19日に引き渡された。２号機は2020年に引き渡される予定。参考：月刊JWings5,'16、12,’19

　＜ＫＣ−１３０Ｒ（チリ空軍）＞：チリ空軍空中給油機。２機を導入予定で、初号機は2015年に引き渡された。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＲＣ−１３０Ｈ（イラン空軍）＞：イラン空軍偵察機。2016年現在、１機を運用している。参考：月刊航空ファン2,’17

　＜ＳＣ−１３０Ｅ＞：ブラジル空軍捜索救難機。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｔｐ８４＞：スウェーデン空軍空中給油機。C-130Hがベースで、１機を運用している。参考：月刊JWings10,’09

　＜ハーキュリーズＣ．Ｍｋ１（Ｋ）＞：イギリス空軍空中給油機。フォークランド紛争で、C-130がヴィクター空中給油機から給油を受ける際に緩降下する必要があったため、同型機を空中給油機とすることでこの手間を省いたものである。貨物ランプにプローブ＆ドローグ方式のフライト・リフュエリング社製Mk17Bホース・ドラム・ユニットを１基搭載し、ストレーキを追加した。ホースは長さ25mあり、普段は貨物室内に収容されていて、ドローグは貨物ランプの外に取り付けられた収納箱に填り込む。ドローグ収納箱左右に受油機に信号を送るための交通信号灯を１セットずつ、胴体後部３カ所にHDU冷却用ラムエアインテイクを装着した。貨物室内にはアンドーバー・タンクと呼ばれる容量3750リットルの燃料タンク４個が置かれているが、空中給油用の燃料は主翼内タンクから送られる。燃料容量は機内26345リットル、翼下ポッド5146リットル×２、アンドーバー・タンク3750リットル×４の計51640リットル（41.22トン）で、通常任務では40トンまでの搭載となる。理論上は空中給油器材を外せば普通の輸送機に戻せる。1982年6月8日に試作初号機が初飛行し、7月19日にイギリス空軍に納入された。7月中に計４機が納入されたが、フォークランド紛争には間に合わず、奪回後のフォークランド諸島への輸送支援に使用された。1983年3月に更に２機が改造されている。湾岸戦争にも投入された。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ハーキュリーズＷ．２＞：イギリス空軍の気象研究機。ハーキュリーズC.1から１機が改造された。参考：アメリカ空軍の第一線機

＜Ｃ−１３０Ｈ機内通話装置の機能向上のための初号機改修＞：自衛隊の改修。富士重工が受注している。参考：月刊軍事研究7,’18

＜Ｃ−１３０Ｈ搭載用インマルサット衛星通信装置＞：自衛隊の機器。日本デジコム製。参考：月刊軍事研究3,’09

＜Ｃ−１３０Ｈ用気象レーダ＞：自衛隊の機器。三菱商事が受注している。参考：月刊軍事研究12,’14

＜Ｃ−１３０Ｈ用機体通信電子部品＞：自衛隊の機器。東京航空計器製。参考：月刊軍事研究6,’13

＜Ｃ−１３０Ｈ用機内通話装置コントロール・パネル＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究12,’08

＜Ｃ−１３０Ｈ用整備器材＞：自衛隊の機器。村上実業または海外物産またはソリッド・ソリューションズ・インクが受注している。参考：月刊軍事研究1,’15、12,’17、8,’18

＜Ｃ−１３０Ｈ用整備器材キット＞：自衛隊の機器。エアロパートナーズ製。参考：月刊軍事研究9,’09

＜Ｃ−１３０Ｈ用搭載通電機器＞：自衛隊の機器。日本エアロスペース製。参考：月刊軍事研究5,’17

＜Ｃ−１３０Ｒ用整備用器材の整備（その１）＞：自衛隊の機器。双日エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究9,’18

＜Ｃ−１３０型航空機用カーゴローダー＞：航空自衛隊のC-130H用貨物搭載・卸下装置KCL13061-O。平べったい車体に４軸の走行装置を取り付け、前部左側面に操縦用キャビンを設けている。車体上にパレット化した貨物５枚を積載して自走し、貨物をC-130Hに搭載するのが主任務で、自走して自車ごとC-130Hに乗り込むこともできる。荷台幅を調節すればC-1にも貨物搭載が可能。全長12.8m、全幅3.91m、全高2.1m、車重12.95トン。エンジンはW06D直列６気筒ディーゼル（総排気量5759cc、出力120馬力）、トランスミッションは可変容量ピストンポンプ全油圧式前進２段・後進２段、最大速度20km、燃料タンク容量115リットル。最大積載量16トン。乗員１名。カヤバ工業製。参考：自衛隊装備年鑑1996、航空自衛隊パーフェクトガイド2015

＜Ｃ−１３０航空機エンジン消火用部品（輸入）＞：自衛隊の機器。グローバル・ゲイトが受注している。参考：月刊軍事研究9,’15

＜Ｃ−１３０用ＰＦＰＳ＞：自衛隊の機器。アメリカ空軍省に発注している。参考：月刊軍事研究5,’17

＜Ｃ−１３１＞：アメリカ空軍の輸送機。コンベア440を導入したものである。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜Ｃ−１３１ファミリー＞

　＜ＶＣ−１３１Ｈ＞：要人輸送機型。C-131DのエンジンをT56ターボプロップに換装したもので、1965年に改造された。参考：航空ジャーナル9,’77臨時増刊

＜Ｃ−１３２＞：YC-132（計画輸送機）を参照。

＜Ｃ−１３３シリーズ＞：アメリカ空軍戦略輸送機、別名カーゴマスター、計画名SS-402L（Support System 402 Logistics）。C-124の後継で、ダグラス社が開発した。胴体を真円にしてタイタンICBM（アトラスやソーも）をそのまま収容できるようにしてある。胴体尾部にランプがあり、主翼は高翼配置で、主脚はバルジに収容する輸送機スタイルだが、尾翼はＴ字でなく通常型で、水平尾翼は切れ上がった胴体尾部に付いている。これにより主翼と主脚バルジの後流が混ざり合って水平尾翼下面を直撃、振動に悩まされた。エンジンはプラット＆ホイットニー社製T34-P-9Wターボプロップ（7500軸馬力）４発、プロペラは３翅。1956年4月に初飛行し、C-133A/B計50機が生産され、C-5輸送機に後を譲って1971年に退役した。参考：月刊軍事研究6,’11、3,’09、月刊JWings5,’18、10,’18、1,’21、5,’21

＜Ｃ−１３５シリーズ＞：KC-135ファミリー（輸送機）を参照。

＜Ｃ−１３７Ｃ＞：アメリカ軍要人輸送機。元はニクソン大統領以来使用された２代目大統領専用機「エアフォース・ワン」のVC-137Cで、1980年代末に大統領以外のVIPを輸送する任務に就くようになってこの名称に変更された。民間のB707からも２機が改造されている。2001年8月29日に退役、レーガン大統領記念図書館に展示された。参考：月刊軍事研究11,’11、月刊JWings11,’01

＜Ｃ−１４０シリーズ＞：アメリカ空軍多用途機、別名ジェットスター（Jetstar）。アメリカ空軍が1956年3月に多用途４発軽輸送機UCX（乗員２名＋搭乗人員8-10名）として開発費用自己負担（民間向け大型ビジネスジェットとしても使えるので）という条件付きで20社以上に要求を発出、ロッキード社がL-329として開発し、1957年9月4日に初飛行、マクダネル社製モデル119に勝って1959年10月に採用された。当初は300機程導入する予定だったが、各型計16機に留まっている。民間向けビジネスジェット型は各型計186機生産された。参考：月刊JWings1,’23、アメリカ空軍の第一線機

＜Ｃ−１４０Ａ＞：航法施設点検機型。キャビンに飛行点検用機材と操作員席３席を収容する。運航乗員２名。５機が生産され、空軍通信隊に配備された。参考：アメリカ空軍の第一線機、航空ジャーナル9,’77臨時増刊

＜Ｃ−１４０Ｂ＞：支援連絡機型。キャビンに座席13席とギャレー、機内サービス要員用補助席１席などを追加した。全長18.43m、全幅16.59m、全高6.23m、自重9.4トン、最大離陸重量18.56トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製J60-P-5ターボジェット（推力1.36トン）４発、経済巡航速度430ノット、高速巡航速度480ノット、実用上昇限度14000m、燃料搭載量10070リットル、航続距離1720海里（最大ペイロード）／2300海里（最大燃料）。乗員2-3名。客席数13。５機が生産された。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings1,’23

　＜ＵＶ−１＞：海軍向け。計画のみに終わった。参考：月刊JWings1,’23

＜Ｃ−１４０ファミリー＞

　＜Ｔ−４０＞：練習機型。計画のみに終わった。参考：月刊JWings1,’23

　＜ＶＣ−１４０Ｂ＞：要人輸送機型。C-140Bがベースで、座席を９席に減らし、洗面所などを追加した。６機が製作された。参考：アメリカ空軍の第一線機、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊JWings1,’23

＜Ｃ−１４１シリーズ＞：アメリカ空軍長距離ジェット輸送機、別名スターリフター（Starlifter）。1950年代末に軍事航空輸送隊MATSの装備する輸送機の旧式化が目立ってきたため、後方補給システム476Lに対応した長距離ジェット輸送機を開発することになり、1960年5月に要求書（ペイロード22トンで大陸間飛行でき、1800m滑走路で運用可能）が出され、ボーイング、ダグラス、GDコンベア、ロッキードが応募、1961年3月13日にロッキードの案が採用された。地上支援器材を含む貨物輸送システムも同時開発していて、こちらは463L空輸システムとして完成している。平時に民間貨物機として使用しているものを有事に軍が使うことも想定しており、L-300という民間型も同時に開発、1961年3月16日にFAAの型式証明を申請した。1963年12月17日に初飛行し、1964年10月20日から引き渡された。当初は132機を生産する予定だったが、テスト結果が良好で、ベトナム戦争も始まったため、生産数は284機に増えた。1965年4月からベトナム戦争に投入されている。1993年から順次C-17と交替した。参考：世界の軍用機1979、月刊JWings6,’00、12,’05

＜Ｃ−１４１Ａ＞：主翼は高翼配置で、翼断面型はルーフトップ型、翼厚比は付け根13%・翼端10%、後退角25度、アスペクト比7.90、捩り下げ5.5度、下反角１度26分。桁間に燃料タンクが10個あり、後縁には二重隙間ファウラーフラップとエルロンを装備する。主翼上下面にスポイラーを持ち、空中では上面27度・下面59度、地上では上面90度・下面86度まで開くことが可能で、エアブレーキを兼ねる。油圧は二重で、両方とも故障した場合にはエルロンは人力操縦、昇降舵は予備油圧系でカバーする。胴体はアルミ合金製で、円形断面をしており、8.2psiでの与圧が可能。貨物室は長さ21.34m、幅3.12m、高さ2.77m、容積184.9立方メートル（ランプ上方含め208.7立方メートル）あり、463Lパレットを10枚積める。貨物室底面地上高は1.27mで、胴体後部に大型のランプ扉を持つ。2.11m四方の正方形断面を持つ貨物までなら全天候下で投下でき、１回での最大投下重量は15.9トン。空中投下速度は較正対気速度130-200ノット（通常は180ノット以下）、空挺降下速度は較正対気速度125-135ノット。乗員用として寝台が２つ用意されている。前輪は36×11.0タイプ�Z（空気圧14.1気圧）、主輪は44×16タイプ�Z（空気圧10.5-12.7気圧）。AN/APN-147(V)ドップラー自律航法装置、精密低高度電波高度計、自動飛行装置などを持つ。全長44.2m、全幅48.74m、全高11.98m、自重60.678トン、運用自重61.752トン、最大ゼロ燃料重量92.814トン、最大離陸重量143.607トン、最大ランプ重量144.24トン、正規着陸重量116.8トン、最大着陸重量143.38トン。翼面積299.9平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー社製TF33-P-7ターボファン（推力9.525トン）４基、長距離巡航速度430ノット、高速巡航速度490ノット、最大速度496ノット、実用上昇限度12680m、航続距離5340海里（最大燃料・ペイロード14.46トン）／3550海里（最大搭載）。最大ペイロード31.75トン。乗員６名（フライトクルー４名＋予備乗員２名）。人員なら154名、空挺隊なら123名、担架なら80床＋24名を収容可能。一部の機体は貨物室の床を強化してコンテナ入りLGM-30ミニットマン（重量38.8トン）を搭載できる。1969年までに284機が生産された。日本のマニアが付けたニックネームは、イモ。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979、空軍、月刊JWings12,’05、12,’01、6,’00、軍事分析湾岸戦争

＜ＹＣ−１４１Ｂ＞：C-141Bの試作型。C-141Aから１機が改修され、1977年1月8日に初飛行した。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｃ−１４１Ｂ＞：Ａ型には機内容積が小さくフルペイロードまで貨物を積めないという欠点があり、空中給油もできなかったので、改良を加えたもの。胴体を主翼前方で4.07m・主翼後方で3.05m延長して463L空輸システム用標準パレット13枚積みとし、翼胴フェアリングの形状を改良、機首上面に空中給油受油装置を取り付け、慣性航法装置を追加した。貨物室容積が33%増えたが、それでも狭く、戦車や大型貨物は積めない。全長51.29m、全幅48.77m、全高11.96m、運用重量67.97トン、正規着陸重量116.8トン、最大着陸重量153.224トン、最大離陸重量146.555トン（2.5G）／155.58トン（2.25G）。エンジンはプラット＆ホイットニー社製TF33-P-7ターボファン（推力9.525トン）４基、長距離巡航速度445ノット、最大巡航速度920km、燃料容量87360リットル、航続距離2780海里（最大ペイロード）／5550海里（フェリー）。最大ペイロード31.242トン（2.5G）／40.439トン（2.25G）。乗員４名（５名？）。270機が改造されて1979年12月4日から引き渡された。11機には後に空輸防御システム（AN/AAR-47やAN/ALE-47など）を搭載している。日本のマニアが付けたニックネームは、ナガイモ。C-141B SOLLへの転用などで機体にガタが来た上、湾岸戦争で酷使されたため、1991年8月には249機のうち45機が飛行停止、116機が空中給油禁止措置を受けていた。1993年5月には主翼にクラックが発見され、ペイロードを25トンに制限された。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings6,’00、12,’01、12,’05、月刊軍事研究5,’03、7,’95、世界の軍用機1982、1979

＜Ｃ−１４１Ｃ＞：改良型。全天候飛行操縦装置、GPS強化航法装置、デジタル式燃料表示システム、空輸防御システム（AN/AAR-47やAN/ALE-47など）、Ｌバンド衛星通信システム、衝突防止装置を搭載し、カラー液晶などでグラスコクピット化した。1999年8月までに63機が改修された。参考：月刊JWings12,’05

＜Ｃ−１４１ファミリー＞

　＜Ｃ−１４１Ｂ　ＳＯＬＬ＞：特殊作戦機型で、SOLLは低高度特殊運用の略。コクピットの照明をNVG対応とし、隠密潜入した戦闘管制チームが設置した赤外線ストロボ進入灯を頼りに敵飛行場に強行着陸する特殊任務機である。低空侵入を多用するため、金属疲労がたまり、1988年に主翼にクラックが発見され、対応に追われることになった。参考：月刊軍事研究7,’95

　＜Ｃ−１４１Ｂ　ＳＯＬＬ�U＞：特殊作戦機型で、SOLLは特殊作戦低高度の略。夜間低高度飛行に必要な各種機器を追加、自機防御手段を装備している。1994年に13機が改造され、空軍特殊軍団AFSOCに配備された。参考：月刊JWings12,’05

＜Ｃ−１４５Ａ＞：アメリカ空軍特殊作戦機（NSAv）、別名コンバット・コヨーテ。PZLミエレチュ製M-28双発ターボプロップ輸送機を導入したものである。胴体後部に大型ランプを持ち、座席を壁側に折り畳めば貨物パレットの搭載が可能で、空中投下もできる。主翼は高翼配置で、双垂直尾翼が水平尾翼端に付く。翼スパン22.06m、最大離陸重量7.5トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-65Bターボプロップ（1100馬力）双発、巡航速度244km、最大速度355km、航続距離1582km、航続時間6.2時間。最大ペイロード2.3トン。空挺兵17名が搭乗可能。2008年から16機を導入して空軍特殊作戦軍団AFSOCに配備し、外国国内防衛航空ミッションなどに使用した。CV-22B配備で11機が退役し、残った後期型５機も訓練用に回された。参考：月刊軍事研究9,’16、月刊航空ファン11,’15、7,’18、月刊JWings3,’18

＜Ｃ−１４５Ａ海外シリーズ＞

　＜Ｃ−１４５Ａ（エストニア空軍）＞：エストニア空軍特殊作戦機。An-2の代替で、アメリカ空軍特殊作戦軍団AFSOCから2019年末に２機を導入予定である。参考：月刊航空ファン5,’19

＜Ｃ−１４５ファミリー＞

　＜ＭＣ−１４５Ｂ＞：試作軽特殊作戦機型。アメリカ空軍U28軽特殊作戦機の後継を目指してPZL社とアメリカのシエラネバダ・コーポレーションが開発した。計器板はグラス・コクピット化され、HMDも使用できる。電子光学センサー、レーダー、電子戦装置を備え、主翼下４カ所のハードポイントに誘導爆弾、ミサイル、ロケット弾、電子戦ポッドなどを、胴体下部汎用ベイに巡航ミサイルや無人機を搭載可能。長さ300mの不整地滑走路で運用可能なSTOL能力を持つ。全長13m、全幅22m、全高5m、善美重量7.5トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6Aターボプロップ双発、最大速度410km、航続距離3000km。胴体下部汎用ベイ積載量300kg。乗員2-3名。武装兵19名を収容可能。2021年末にPZL社で試作機が公開された。その後アメリカでテストに入っている。参考：朝雲

＜Ｃ−１４６Ａ＞：アメリカ空軍特殊作戦機（NSAv）、別名ウルフハウンド。ドルニエ社製Do328-100にシエラネバダ社が改修を加えたものである。胴体下面に砂利除けを追加し、不整地滑走路でも運用が可能。主翼は高翼配置で、スポイラーを増設して着陸性能を改善した。エンジンはターボプロップ双発。HF無線機を搭載しており、長距離通信能力を持つ。20機を導入し、民間塗装で第27特殊戦航空団（2017年5月まで）／第492特殊作戦航空団（それ以降）第524特殊戦飛行隊に配備して外国国内防衛航空ミッション、特殊部隊輸送回収、補給、負傷者後送、訓練などに投入されているが、長距離通信能力を何に使っているのかは不明。2012年頃からは在日米軍基地にもしばしば飛来しており、ここを経由してフィリピンで外国国内防衛航空ミッションを行っている模様。参考：月刊JWings4,’13、3,’18、6,’13、10,’13、1,’14、月刊軍事研究4,’16、月刊航空ファン7,’17、7,’18

＜Ç１５１＞：トルコ海軍Ç151級戦車揚陸艇１番艇。2013年3月9日に引き渡された。参考：月刊世界の艦船6,’13

＜Ç１５１級＞：トルコ海軍の戦車揚陸艇。全長79.9m、幅11.7m、満載排水量1155トン。主機はMTU16V4000ディーゼル２基２軸6310馬力、速力18ノット。最大積載量420トンで、戦車７両や兵員250名を搭載できる。兵装はアセルサン社製遠隔操作式25mm単装機関砲２門、遠隔操作式12.7mm機銃。乗員22名。８隻を建造中で、１番艦Ç151は2013年3月9日に引き渡された。参考：月刊世界の艦船5,’12、6,’13、月刊軍事研究7,’13

＜Ｃ．１６０シリーズ＞：フランスと西ドイツが共同開発した中型戦術輸送機。1957年11月28日にノール2501ノラトラ輸送機の後継機計画で両国が合意し、ノール、ベーゼル、ハンブルガー、ブルーメの４社が1959年1月29日にトランザール（Transall）を作り、1959年12月16日に開発契約が締結され、1963年2月25日に原型機が初飛行し、C-130に勝って採用された。1964年9月24日から第１期（C.160D/F/Z）が量産され、1972年10月26日までに169機（178機？）が生産された。配備は1967年からである。1977年10月1日から第２期（C.160NG/G/H、民間型）が量産され、1985年秋までに33機（35機？）が生産された。1994-99年、フランス空軍が60機以上に対して延命改修を行っている。2022年6月27日、フランス空軍でラストフライトが実施された。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1982、世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究1,’98、月刊JWings6,’00、9,'22、軍事分析湾岸戦争

　＜Ｃ．１６０Ａ＞：前量産型で、原型機よりも胴体を0.51m延長している。６機が製作され、1965年5月21日に初飛行した。参考：世界の軍用機1982、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｃ．１６０Ｄ＞：ドイツ空軍バージョンで、1967年11月2日に初飛行した。C-130をサイズそのままに双発化したような外見をしており、速度は低いが重量を軽減した分翼面荷重が低く、離着陸距離は短い。C-130よりペイロードは小さいが、貨物室容積は大きくなった。貨物室は与圧式（4.38-4.67psi）で、サイズは長さ13.15m、幅3.15m、高さ2.98m、国際鉄道積載限界に合わせた大きさとなっており、８トンまでの空中投下が行える。M56自走砲なら２両、155mm牽引砲なら１門、LG312/36トラックなら２両、F-104G戦闘機なら分解して１機積める。胴体前部左に幅1.98m・高さ1.8mの貨物ドア、胴体両側に幅0.9m・高さ1.9mのトループ・ドア、胴体後部に長さ3.7m・幅3.15mのランプを持つ。主翼はアスペクト比10で、下げ角60度のダブルスロッテッド・フラップ、補助翼に連動するスポイラー、上下に開くエアブレーキを装備する。基本三舵は全て油圧式。主脚は低圧ダブルタイヤ四脚で、貨物積載時にはニーリングにより貨物室底面高を0.6-1.1mの間で調節できる。全長32.4m、全幅40m、全高11.65m、運航自重28.946トン、離陸重量44.2トン、最大離陸重量51トン。翼面積160平方メートル。エンジンはロールスロイス・タインRTy.20Mk22（6100ehp）双発、巡航速度277ノット、最大速度289ノット、実用上昇限度8230m、航続距離2460海里（ペイロード８トン）／634海里（16トン。1000海里？）。最大ペイロード８トン（荷重3G）／16トン（2.5G）。乗員４名。人員なら93名、空挺隊なら81名、担架なら62床を搭載できる。西ドイツ空軍に110機が配備され、後に20機がトルコ空軍に引き渡されてC-160Tになった。後継はA-400Mだが、開発が遅れたため、2021年まで現役を務める。参考：世界の軍用機1979、1982、空軍、月刊JWings6,’00、月刊航空ファン7,’16、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｃ．１６０Ｆ＞：フランス空軍向け第１期量産型で、1967年4月13日に初飛行した。諸元はＤ型と同じ。AMX-13軽戦車なら１両積める。50機が配備された。うち４機はエールフランス向けC-160P郵便機に改造されている。参考：月刊JWings6,’00、世界の軍用機1982、空軍、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｃ．１６０ＮＧ＞：フランス空軍の第２期量産型で、1981年4月9日に初飛行した。燃料タンク容量を16%増やして中央翼に燃料タンクを増設可能とし、空中給油受油装置を装備、ドップラー航法装置を追加し、左舷前方カーゴドアを廃止したものである。全長32.4m、全幅40m、全高11.65m、運用重量28.37トン、運用自重29トン、最大離陸重量51トン。エンジンはロールスロイス・タインRty.20Mk22ターボプロップ（6100ehp）双発、最大巡航速度245ノット、最大速度277ノット、実用上昇限度8500m、燃料容量19050リットル、航続距離1000海里（ペイロード16トン）／2750海里（ペイロード８トン）、フェリー航続距離4780海里（中央翼9000リットルタンク増設時）。最大ペイロード16トン。乗員３名。兵員93名または空挺隊61名または担架62名＋看護兵４名を乗せられる。フランス空軍が23機を配備した。インドネシアのベルタエア用として民間型４機が引き渡されている。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1982、世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings6,’00

　＜Ｃ．１６０Ｔ＞：トルコ空軍の輸送機。C.160Dを20機導入した。参考：世界の軍用機1982、月刊JWings6,’00

　＜Ｃ．１６０Ｚ＞：南アフリカ空軍の輸送機。1969年2月28日に初飛行し、９機が配備された。参考：世界の軍用機1982、月刊JWings6,’00

＜Ｃ．１６０ファミリー＞

　＜Ｃ．１６０Ｇ＞：フランス空軍の電子戦／ELINT機、別名ガブリエル。C.160NGがベースで、２機が生産された。参考：月刊JWings1,’02、6,’00、世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｃ．１６０Ｈ＞：フランス空軍の核防衛VLF通信中継機、別名アスタルテ。C.160NGがベースで、４機が生産された。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings6,’00、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｃ．１６０ＳＥ＞：フランス空軍の電子偵察機。参考：月刊JWings6,’00

＜Ｃ２０１＞：海鷹２型シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ−２０８＞：アメリカ空軍の供与用汎用輸送機。セスナ208を採用したもので、アフガニスタン空軍とアフガニスタン特殊部隊に供与された。参考：月刊JWings3,’18

＜Ｃ−２０８ファミリー＞

　＜ＡＣ−２０８＞：アメリカ空軍の供与用ガンシップ、別名エリミネーター。70mmロケット弾（APKWSも運用可）とAGM-114対戦車ミサイルが主兵装である。オービタルATKが改造を担当し、アフガニスタン空軍とアフガニスタン警察に計７機を供与する予定。参考：月刊JWings3,’18

＜Ｃ−２０８海外ファミリー＞

　＜ＡＣ−２０８（レバノン空軍）＞：レバノン空軍攻撃機、別名Combat Caravan。AGM-114対戦車ミサイルを搭載可能。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＡＣ−２０８Ｂ（イラク空軍）＞：別名Combat Caravan。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｃ．２１２＞：スペイン空軍の輸送機、制式名称T.12、別名アビオカー（Aviocar）。CASA社がMBB社の協力を得て開発した。主翼は高翼配置で、機体尾部にローディングランプを持つ。貨物室の大きさは長さ5m、幅2m、高さ1.7mで、貨物なら２トンまで、空挺隊なら16名を輸送できる。全長15.2m、全幅19m、全高6.3m、自重3.905トン、最大離陸重量6.3トン。エンジンはエアリサーチTPE331-5-251C（776馬力）双発、経済巡航速度170ノット、最大速度199ノット、実用上昇限度8140m、航続距離258海里（最大ペイロード）／949海里（最大燃料・ペイロード1.045トン搭載）。乗員２名。53機が採用され、1974年5月から引き渡された。ポルトガル空軍に24機、ヨルダン空軍に４機が輸出され、インドネシアではライセンス生産された。また、C.212-400は2007年からブラジル空軍に輸出され、C-95軽輸送・特殊作戦機を代替する。参考：世界の軍用機1979、月刊JWings11,’06

＜Ｃ．２１２海外シリーズ＞

　＜Ｃ−４１Ａ＞：アメリカ陸軍の輸送機。C.212-200を導入したもので、空挺隊員10名強を乗せられる。６機を調達して陸軍特殊作戦航空コマンド司令部飛行分遣隊／陸軍特殊作戦コマンド飛行中隊に配備した。1989年に事故で１機を喪失している。参考：月刊軍事研究5,’14、月刊航空ファン4,’18

　＜Ｃ．２１２（チリ空軍）＞：チリ空軍の輸送機。2011年に墜落事故を起こしたため、2012年までに全機退役させた。参考：月刊航空ファン11,’17

　＜Ｃ．２１２−２００（チリ海軍）＞：チリ海軍の輸送機。2011年のチリ空軍機墜落事故を受け、2012年までに全機退役した。参考：月刊航空ファン11,’17

　＜ＮＣ−２１２＞：インドネシア軍の輸送機。ヌルタニオでライセンス生産したものである。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜Ｃ−２９５＞：CASA社（現エアバス・ディフェンス＆スペース社）が開発した軍用輸送機。CN235の胴体延長型で、1997年11月28日に試作型、1998年12月22日に量産型が初飛行し、1999年11月30日には軍用機の使用認定を得た。キャビン全長を3.04m長くしており、完全装備の空挺隊員48名を収容できる。主翼を強化して下面にハードポイント３カ所ずつを追加、降着装置も強化し、前輪をダブルタイヤに変更した。プローブ式空中給油受油装置を標準装備する。アビオニクスはタレス社製の完全デジタル式で、コクピットはNVG対応である。全長24.45m、全幅25.81m、全高8.66m、運航自重17.5トン、最大離陸重量23.7トン。翼面積59.1平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PW127G（通常1972kW、片発停止時の自動出力リザーブで2177kW）双発、プロペラはハミルトン・スタンダードHS-586F-5複合材製６翅、最大巡航速度480km、実用上昇限度9000m、航続距離1160海里（ペイロード８トン）／2477海里（ペイロード３トン）。最大ペイロード9.25トン。人員なら71名、空挺隊員なら48名、担架なら27床（＋看護兵４名）を乗せられる。離陸滑走距離844m・着陸距離729mでの短距離離着陸が可能。空挺降下ドアに12.7mm機銃を装備できる。乗員２名。７ヵ国から45機が発注された。試作初号機はウイングレットを追加するなどの改修を施して引き続きテスト飛行中。燃料容量６トンのプローブ＆ドローグ方式空中給油キットも開発しており、2020年1月29日に初の実給油試験（エアバス社有C-295からスペイン空軍C-295に）を行い成功した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊エアワールド10,’03、月刊軍事研究3,’08、月刊JWings10,’14、3,’20

＜Ｃ−２９５ファミリー＞

　＜Ｃ−２９５ＡＥＷ＆Ｃ＞：エアバス・ミリタリーが独自開発中のAEW&C型。２本の支柱を介して直径7m（6m？）のロートドームを搭載し、内部にIAI社製AESAレーダーを収容する。空力試験用の初号機は2011年6月7日に初飛行した。2012年12月21日にはウイングレットを装着したタイプが初飛行している。参考：月刊JWings8,’11、9,’11、10,’11、月刊航空ファン3,’13

　＜Ｃ−２９５ＩＳＲ＞：情報監視偵察ISR任務機。電子光学・赤外線センサーやレーダーなどのISRセンサーを搭載する。COMMOMISSを使用すれば、地上のワークステーションから機上センサーをほぼリアルタイムで遠隔操作でき、2021年4月にエアバスのC-295ISRテストベッド機がスペイン南部でCOMMOMISSの試験を行い成功した。参考：月刊JWings7,’21

＜Ｃ−２９５ＭＰＡ＞：エアバス・ディフェンス＆スペースが開発した洋上哨戒機型で、2001年のIDEXで展示され、2007年6月15日に初飛行した。洋上監視・対潜機器を標準パレットに積載し、貨物室に収容したものである。システムはEADSが開発したFITSがベースで、機首下面の電子光学／赤外線センサー、前部胴体下面の捜索レーダー、機体尾部のMAD、IFF、ESM/ELINTなどから得た情報に、衛星通信などのデータリンク経由の情報を統合でき、対潜戦のみならず、対水上戦、漁業監視、捜索救難任務にも使用できる。機内にソノブイランチャーやウェポンベイを置く余裕は無いので、両主翼下に３箇所ずつのハードポイントを設け、魚雷、機雷、対潜爆弾、偵察ポッド、ジャミングポッド、サーチライトなどを搭載できるようにした。自衛用にコクピット装甲、レーダー警報、ミサイル接近警報、レーザー警報、チャフ／フレアディスペンサーを備える。全長24.45m、全幅25.81m、全高8.66m、自重17.5トン、最大離陸重量23.2トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製PW127G（2645軸馬力）双発、最大巡航速度480km、実用上昇限度9000m、航続距離5220km、ミッション時間11時間以上。兵装搭載量3.2トン。運航要員２名＋ミッション要員４名以上。チリ海軍がP-295として３機（＋オプション５機）を導入した。メキシコ海軍も４機を導入する予定。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings6,’01、7,’10、9,’10、月刊航空ファン8’10、9,’17

　＜Ｃ−２９５ＭＰＡ／ＡＳＷ＞：洋上・対潜哨戒機型、別名パースエーダー。FITSを装備しており、機首下面にFLIR、前部胴体下面に360度捜索レーダーを搭載し、機内にはリアルタイム戦術処理装置、多機能コンソール４基、ビデオ画像表示装置などを備える。アラブ首長国連邦が４機発注した。参考：月刊エアワールド10,’03

　＜Ｃ−２９５武装偵察機＞：ISRセンサー、ラインメタル社製BK27機関砲、ロケットサン社製L-UMTASなどを搭載するタイプで、2017年のドバイ航空ショーに出展した。参考：月刊航空ファン2,’18

＜Ｃ−２９５海外シリーズ＞

　＜Ｃ−１０５Ａ＞：ブラジル空軍輸送機、別名アマゾナス。12機を配備した。うち２機は捜索救難機として使用されている。参考：月刊航空ファン10,’15

　＜Ｃ−２９５（ＵＡＥ軍）＞：UAE軍輸送機。CN-235の後継として５機を発注した。2018年に配備予定。参考：月刊航空ファン2,’18

　＜Ｃ−２９５（アンゴラ軍）＞：アンゴラ軍戦術輸送機。2022年に１機を発注した。参考：月刊JWings7,’22

　＜Ｃ−２９５（インド空軍）＞：インド空軍輸送機。2021年9月24日に56機の導入を正式発表した。インド独自の電子戦スーツを搭載する。最初の16機はエアバス社セビリア工場で製造して契約後４年間で納入され、残る40機はタタ・アドバンスド・システムズで作る予定。参考：月刊JWings12,’21

　＜Ｃ−２９５（オマーン空軍）＞：オマーン空軍輸送機。５機を配備予定で、2013年から引き渡された。参考：月刊JWings8,’12、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｃ−２９５（カザフスタン軍）＞：カザフスタン軍輸送機。2017年までに８機を配備予定。参考：月刊航空ファン7,’17

　＜Ｃ−２９５（スペイン軍）＞：スペイン軍洋上哨戒機／洋上監視・捜索救難機。P-3哨戒機の後継で、2023年9月12日に洋上哨戒型10機と洋上監視・捜索救難型６機の導入を決めた。参考：月刊JWings12,’23

　＜Ｃ−２９５Ｍ（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍輸送機。2012年から９機を導入した。うち２機はインドネシアで生産している。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｃ−２９５Ｍ（エジプト空軍）＞：エジプト空軍輸送機。2013年に14機発注し、2014年から引き渡された。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｃ−２９５Ｍ（チェコ空軍）＞：チェコ空軍輸送機。2010年に３機を1.9億ドルで発注し、もう１機をL-159軽攻撃練習機５機と物々交換した。ただアビオニクスとパッシブ防御装置に不具合があり、オムニポルで改修を行っていたが、期限の2011年11月30日に間に合わず、裁判沙汰になるかもしれない。L-159を受け取ったEADSはスペイン空軍に売る予定だったが、拒否されたため、困っている。2019年、ウイングレットを追加したタイプ２機を発注した。参考：月刊JWings11,’10、3,’20、月刊軍事研究6,’12

　＜Ｃ−２９５Ｍ（フィリピン空軍）＞：フィリピン空軍輸送機。F-27の後継として2014年に３機を発注し、2015年から引き渡された。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｃ−２９５Ｍ（フィンランド空軍）＞：フィンランド空軍輸送機。空中給油プローブ付きのものを３機導入した。うち１機をISR機に改造する予定。参考：月刊JWings9,’10

　＜Ｃ−２９５Ｍ（ポーランド空軍）＞：ポーランド空軍輸送機。2004年から運用した。参考：月刊JWings10,’18

　＜Ｃ−２９５Ｍ（メキシコ海軍）＞：メキシコ海軍輸送機。2009年に２機を導入した。2015年、ウイングレット付きの２機を導入した。参考：月刊JWings7,’15、9,’10

　＜Ｃ−２９５Ｍ（メキシコ空軍）＞：メキシコ空軍輸送機。2010年からパレット搭載システムを持つタイプ５機を導入した。参考：月刊JWings7,’15、9,’10

　＜Ｃ−２９５Ｗ（コートジボワール空軍）＞：コートジボワール空軍輸送機。2019年に１機を発注した。参考：月刊航空ファン4,’19

　＜Ｃ−２９５Ｗ（ブルキナファソ軍）＞：ブルキナファソ軍輸送機。2019年に１機を発注した。参考：月刊航空ファン3,’20

＜Ｃ−２９５海外ファミリー＞

　＜Ｃ−２９５洋上哨戒型（アイルランド空軍）＞：アイルランド空軍洋上哨戒機。CN-235MPの後継で、監視用センサーと統合情報伝達システムを搭載する。2019年に２機を発注した。参考：月刊JWings3,’20、月刊航空ファン3,’20

　＜Ｃ−２９５洋上哨戒型（アンゴラ軍）＞：アンゴラ軍洋上哨戒機。エアバス製FITS（Fully Integrated Tactical System）と監視用センサーを搭載する。2022年に２機を発注した。参考：月刊JWings7,’22

　＜Ｃ−２９５洋上哨戒型（オマーン空軍）＞：オマーン空軍洋上哨戒機。３機を導入予定。参考：月刊JWings8,’12

　＜ＣＣ−２９５（カナダ空軍）＞：カナダ空軍捜索救難機。CC-115及びCC-130H（CC-130E？）の後継として2016年12月8日に16機の導入を決定した。C-295Wがベースで、多機能レーダーやL3ウェスカム社製電子光学・赤外線センサーなどを装備する。初号機は2019年7月4日（5日？）にスペインのセビルで初飛行し、2020年9月17日にカナダのブリティッシュコロンビア州コモックス空軍基地にフェリーされた。参考：月刊JWings3,’17、9,’19、12,'20、月刊航空ファン10,’19、1,'20

　＜Ｐ−２９５（チリ海軍）＞：チリ海軍の洋上哨戒機。C-295MPAを導入したもので、カーゴランプのモジュール対潜ユニットを外せば輸送機として使える。2010年に３機を配備した。オプションでもう５機装備するかもしれない。参考：月刊航空ファン11,’17

　＜ＳＣ−１０５Ａ＞：ブラジル空軍捜索救難機、別名アマゾナス（Amazonas）。胴体下にEL/M-2022A(V)3捜索レーダーと電子光学・赤外線センサーを搭載する。2017-20年に３機が引き渡される予定で、2-3号機は空中給油受油プローブを装備しており、初号機にも後付けする。最終的に15機を配備する予定。参考：月刊航空ファン10,’15、2,’18、2,’20、月刊航空情報4,’18、THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｃ３０３／Ｓ＞：イタリアのWASS社が開発した潜水艦用魚雷防御システム。C310の潜水艦バージョンで、耐圧船殻外のセイル下方両舷にエフェクター12連装発射機を１基ずつ装備する。ジャマーは全長1115mm、直径78mm、重量8kg。エミュレータは全長1225mm、直径125mm、重量23kg。イタリア海軍、フランス海軍、インド海軍（カルヴァリ級潜水艦）が採用した。参考：月刊世界の艦船8,'21、月刊軍事研究6,’15

＜Ｃ３１０＞：イタリアのWASS社が開発した水上艦用魚雷防御システム。ブラック・スネーク曳航ソナーなどで魚雷を探知し、CICの管制コンピュータで解析、回避のための操艦コースを提示すると共に、エフェクター妨害／欺瞞体に妨害／欺瞞諸元を入力、艦両舷に１基ずつ配置された８連装または12連装発射機からエフェクターを射出する。エフェクターは魚雷のような形をしており、定置型妨害体（ジャマー）と移動型目標欺瞞体（エミュレータ）の２種がある。ジャマーは全長1299mm、直径125mm、重量20kgで、海中の定位置に止まって高出力広帯域の雑音を発し、艦からの雑音を覆い隠して魚雷の音響ロックオンを不能にする。エミュレータは全長1299mm、直径125mm、重量21.5kgで、管制コンピュータにより射出直前に入力されたコースに従って海中を移動しながら欺瞞音響エコーを放出、魚雷をおびき寄せる。参考：月刊軍事研究6,’15、3,’13

＜Ｃ−３５２−Ｌ＞：Ju52海外シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｃ−３９０＞：KC-390（空中給油輸送機）を参照。

＜Ｃ−４００軽輸送機＞：韓国空海軍軽輸送機、別名キャラバン。空軍特殊飛行隊に所属し、海軍でも特殊任務に就いているらしい。参考：月刊軍事研究1,’01

＜Ｃ．４００垂直離着陸機＞：フランスのSNECMA社が開発した試作VTOL機、別名アター・ヴォラン。アター101DVターボジェットエンジン（推力2.9トン）を搭載したテイルシッター機である。１号機は無人テスト機とされ、エンジンの周りに円筒形の覆いを被せて底に降着装置を取り付け、エンジン排気口に４枚の板を取り付けて推力偏向できるようにした。ロールは圧縮機から高圧空気を取り出して噴射することにより制御する。VTOL時に機体姿勢をコントロールする自動安定システムも装着した。250回以上テストした後、有人版の２号機（C.400P2。エアインテイクの所に剥き出しの座席と計器板を付けただけ）を製作、更にエンジンをアター101E（推力3.5トン）とした３号機を作ってテスト飛行を繰り返した。参考：月刊JWings12,’05、月刊丸2,’08

＜Ｃ４０１＞：海鷹４シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ４４５シリーズ＞：フランス軍軽輸送機、別名ゴエラン（Goeland）。コードラン社が開発し、原型機は1934年に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｃ４４５＞：生産型。フランス占領後はドイツやイタリアでも使用され、戦後も300機以上が生産された。全長13.65m、全幅17.6m、全備重量3820kg。エンジンはルノー・ベンガリ６（220馬力）双発、巡航速度260km、最大速度310km、実用上昇限度6500m、航続距離560km。乗員２名＋搭乗人員６名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｃ４４５Ｍ＞：練習機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｃ．４５０垂直離着陸機＞：フランスのSNECMA社が開発した試作テイルシッター式VTOLで、別名コレオプトール（Coleoptere、甲虫）。主翼は円環翼で、胴体とは４箇所で結合されており、翼の中心から機首が突き出ている。機首には引き込み式カナード翼があり、水平姿勢への遷移の際はこれで機首を支える。円環翼の後部に４枚の尾翼があり、その付け根に降着装置が付いていて、垂直に立てるようにしてある。操縦席は離着陸時には55度前に傾く。1959年からテストされたが、7月25日のテスト中に制御不能となって墜落、試験はここで打ち切られた。参考：月刊JWings12,’05

＜Ｃ５０１＞：KFX（計画戦闘機）を参照。

＜Ｃ５５０＞：イタリア海軍ヴィットリオ・ヴェネト級ヘリコプター巡洋艦ヴィットリオ・ヴェネト（Vittorio Veneto）。元はアンドレア・ドリア級ヘリ巡洋艦３番艦エンリコ・ダンドロで、設計を変更して艦名も変えた。1969年6月竣工。1980年代前期に近代化改装を実施。2003年（2007年？）に退役した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、8,'15、6,’16、8,’17、近代巡洋艦史

＜Ｃ５５０＞：イタリア海軍カブール級STOVL空母カブール（Cavour）。2001年7月起工、2004年7月20日に船体中後部が進水し、別工場で建造されていた前部船体と結合されて2004年7月27日進水、2006年造船所公試開始、2008年3月竣工。その後海軍公試と訓練を行い、2009年6月に就役した。2010年1月19日、ハイチ大地震救援のためタラントを出港。海軍ヘリ６機と陸軍車両40両を搭載し、途中でブラジルに寄って救援部隊を載せ、ハイチに向かった。2011年、AV-8Bの運用能力認証を受けた。2018年12月、F-35B対応を含む近代化改装に入った。2019年7月22日、タラントの海軍工廠でF-35B搭載改装を開始。2020年5月6日、海軍工廠での改装作業を終えて出渠し、タラント内海マール・ピッコロからタラント外港マール・グランデのカブール用桟橋に移動。2021年1月29日、タラントを出港し、ノーフォークに向かった。2月2日、スペインのロタに寄港。2月13日、アメリカ海軍ノーフォーク基地に到着。3月1日、ノーフォーク沖の太平洋で、アメリカ海兵隊VX-23所属F-35B戦闘機２機を使用してのF-35B艦上運用認証試験Ready for Operation CampaignとMV-22B輸送機の発着艦認証試験に入った。3月20日、CVN-78ジェラルド・Ｒ・フォードと大西洋上で会同した。3月26日、スキージャンプ発艦115回、垂直発艦２回、垂直着艦120回を行い、F-35B戦闘機運用試験（とMV-22B発着艦認証試験）を終了、アメリカ海軍ノーフォーク基地に入港した。4月16日、ノーフォークを出港。4月30日、タラントに帰港した。7月20日、AN/USN-3JPALSのカテゴリー�T／�U認証試験が終了して実動状態になったと、レイセオン・テクノロジーズ社が発表した。7月30日、イタリア海軍F-35B戦闘機（F-35BL-3）が初発着艦した。11月21日、地中海でイギリス海軍空母R08クイーン・エリザベスと共同訓練（アメリカF-35B・イギリスF-35B／イタリアF-35Bクロスデッキ訓練など）を実施。2022年1-2月、ネプチューン・ストライク22演習に参加。2月2日、ミサイル駆逐艦D553アンドレア・ドリア、フリゲートF-592カルロ・マルゴッティーニ、イタリア空軍P-72A哨戒機と共に、アメリカ海軍CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマン、CG-56サン・ジャシント、DDG-107グレイブリー、DDG-109ジェイソン・ダンハム、LCC-20マウント・ホイットニー、ノルウェー海軍フリゲートF310フリチョフ・ナンセン、トルコ海軍フリゲートF497ギョクスと、アドリア海での共同演習に参加。2月6日、地中海で、アメリカ海軍CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマン空母打撃群、フランス海軍R91シャルル・ド・ゴール機動部隊、NATO第２常設水上部隊スペイン海軍フリゲートF109ブラス・デ・レッソとの共同演習に参加。3月17日、アメリカ海軍空母CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマン、フランス空母R91シャルル・ド・ゴールと、地中海東部イオニア海で共同演習に参加。2023年2月21-24日、D554カイオ・デュイリオと共に、アドリア海で、アメリカ海軍CVN-77ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュ、CG-55レイテ・ガルフ、DDG-119デルバート・Ｄ・ブラック、スペイン海軍L-61ファン・カルロス�T世との共同演習に参加。4月14日から5月6日、マーレ・アペルト2023-1演習に参加。参考：月刊軍事研究11,’04、1,’07、9,’04、2,’05、月刊世界の艦船6,’18、9,’13、4,’10、8,’11、3,'05、3,’20、8,'20、4,'21、5,'21、6,'21、7,'21、10,'21、2,'22、5,'22、6,'22、5,'23、9,'23、月刊丸2,’08、月刊JWings10,’19、8,’20、4,’21、6,’21、10,’21、2,’22、8,’23

＜Ｃ５５１＞：イタリア海軍ジュゼッペ・ガリバルディ級STOVL空母ジュゼッペ・ガリバルディ（Giuseppe Garibaldi）。1977年起工、1985年9月30日就役。1994年、AV-8Bの運用を開始。2002-03年、近代化改装を実施。アイランド01-02甲板外舷側にスポンソンを設けて指揮通信装置を増備し、テセオ対艦ミサイル発射筒を撤去した跡に衛星通信装置を装備した。2011年3月、リビア爆撃作戦に参加。2013年から大規模修理を行う予定だったが、予算不足で撤回された。2019年4月29日から5月10日、マーレ・アペルト2019演習に参加。参考：月刊JWings11,’05、月刊航空ファン6,’11、月刊世界の艦船8,’11、9,’12、6,’18、8,’19

＜Ｃ５５３＞：イタリア海軍アンドレア・ドリア級ヘリコプター巡洋艦１番艦アンドレア・ドリア（Andrea Doria）。1964年2月23日竣工。10月、日本を親善訪問した。1976-78年に改装を受けた。1980年に改装を受け、サン・ジョルジョから練習艦任務を引き継いだ。1992年9月30日、予備役に編入された。1993年9月30日に除籍され、1995年6月にスクラップになった。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、3,’05、近代巡洋艦史

＜Ｃ−６０１＞：鷹撃６型シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ−６０２＞：鷹撃６型シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ−６１１＞：鷹撃６型シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ７０１＞：鷹撃９（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ−７０１シリーズ＞：中国国営精密機器輸出入公司のシースキミング方式艦対艦／空対艦／地対艦ミサイル。中国軍は配備しておらず、中国軍制式名称は付いていないとも、鷹撃７／YJ-7ともいわれる。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊航空ファン10,’18

　＜Ｃ−７０１ＡＲ＞：C-701Tの終末誘導をARHにしたもの。参考：月刊世界の艦船11,’17

＜Ｃ−７０１Ｔ＞：胴体の後ろ３分の２のところに固定翼４枚、胴体最後部に操縦翼４枚を持つ。艦対艦型は密閉コンテナから発射される。空対艦型は全長2.507m、直径0.18m、翼スパン0.59m、発射重量117kg、弾頭重量29kg（HE）。誘導は中間INS＋終末電子光学TVシーカー。推進はロケット、最大射程15-25km。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究2,’01

＜Ｃ−７０２＞：改良型。参考：月刊航空ファン10,’18

＜Ｃ−７０３＞：C-701Rかも。誘導をミリメートル波によるARHに換え、全長を長くしたもの。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究4,’05、月刊世界の艦船1,'15増刊、1,’17

＜Ｃ−７０４＞：弾頭重量を130kgに増やし、射程を35kmに延伸したタイプ。誘導は中間がINS、終末が光学＋ARH。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｃ−７０５＞：C-704の改良型。参考：月刊世界の艦船11,’17

＜Ｃ−７０１海外シリーズ＞

　＜コウサー＞：イラン海軍艦対艦ミサイルKosar。C-701をイランで国産化したもので、ペイカープ�U型ミサイル艇に搭載した。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17、月刊航空ファン10,’18

　＜ナスル１＞：ナスル１を参照。

＜Ｃ．７１０シリーズ＞：フランス軍の軽戦闘機。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｃ．７１０＞：固定脚版で、1937年7月に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｃ．７１３＞：引き込み脚に換えたもので、1937年12月に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｃ．７１４＞：構造強化型で、1938年8月に完成した。全長8.54m、全幅8.96m、全備重量1750kg。エンジンはルノー12Rol（450馬力）単発、最大速度487km、実用上昇限度9100m、航続距離900km。固定武装は7.5mm機銃４丁。乗員１名。1939年夏から90機が生産され、フィンランド軍と亡命ポーランド軍に配備された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｃ−８００＞：鷹撃８型・海外シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ−８０１＞：鷹撃１型（対艦ミサイル）または鷹撃８型・海外シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ−８０１Ａ＞：鷹撃８型・海外シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ−８０１Ｋ＞：鷹撃１型シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ−８０２＞：鷹撃２型（対艦ミサイル）または鷹撃８海外シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ−８０２Ａ＞：鷹撃８海外シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ−８０２ＡＫ＞：鷹撃８海外シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ−８０３＞：鷹撃８海外シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ−８０５＞：空地63（空対地ミサイル）を参照。

＜Ｃ−９００＞：鷹撃９（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ−９０１＞：Kh-31海外シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｃ９１９＞：中国商用飛機有限責任公司が開発している大型旅客機で、C（hina）-（永）久19（0席級）の意らしい。2006年1月に計画が開始され、2008年5月に中国商用飛機を設立、11月に正式に開発が始まった。計器板は正面のMFD４基、両サイドの１基ずつ、ペデスタルの１基で構成されるグラス・コクピットで、機長にも副操縦士にもHUDが配置されている。操縦装置はデジタルフライバイワイヤ、油圧は5000psi。全長38.9m、翼スパン35.8m、全高11.95m、最大離陸重量72.5トン（標準仕様）／77.3トン（長距離仕様）。翼面積129.15平方メートル。エンジンはCFMインターナショナル社製LEAP-X1C双発、巡航速度マッハ0.78-0.8、経済巡航速度834km、最大運用速度900km、通常巡航高度10668m、最大運用高度12100m、燃料搭載量186386リットル、最大航続距離4075km（標準仕様）／5555km（長距離仕様）。乗員２名。座席数156（２クラス）／168（１クラス）／174（最大）。当初は2015年初飛行・2017年就航を目指していたが、初飛行は2017年5月5日となった。2020年に形式証明を取得、2021年に量産初号機を中国東方航空に納入する予定。エンジンは2020年完成予定の国産CJ1000A（長江1000A）を積む計画がある。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン8,’17、朝雲

＜Ｃ９２９＞：中国商用飛機有限責任公司とロシアの合弁会社である中露国際商用飛機有限責任公司が開発予定の250席級旅客機。参考：月刊軍事研究4,’18

＜Ｃ−２７１３＞：ソ連軍R-13弾道ミサイルに搭載されている１段式液体燃料ロケット。燃料はTG-02軽油、酸化剤はAK-271、推力25.72トン。参考：月刊世界の艦船1,’04

＜Ｃ−３６０３＞：スイス空軍の多用途機で、戦闘機、軽爆撃機、地上攻撃機の任務を単機でこなす。1939年にスイスのEKW社が開発したC-3601複座多用途戦闘機を引き込み脚装備の全金属製にしたものである。単発レシプロ機で、主翼は低翼単葉。全長11.2m、全幅13.75m、全備重量3440kg。最大速度475km、実用上昇限度10000m。乗員１名。1942年から142機が生産された。1952年にDH100バンパイアと交替して一線を退いた。1940年代後半に、20機が標的曳航機に改造されている。参考：月刊JWings11,’04、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊軍事研究10,’06

＜Ｃ−３６０４＞：スイス空軍の多用途機で、C-3603のエンジンをイスパノスイザ12Y-52に換装したもの。1944年に開発され、13機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｃ−３６０５＞：スイス空軍の標的曳航機で、C-3603の後継である。エンジンをライカミングT-53Lターボプロップ（1100馬力）に換え、機首をかなり長く伸ばし、垂直尾翼を水平尾翼両端にも付けて３枚にした。1968年8月にテストされ、結果は良好で、1969-73年に23機がC-3603から改造された。全長12.93m、全幅12.74m、最大速度410km。1987年に引退したが、特異な機体（特に機首）形状から人気が高く、民間登録機としてヨーロッパ各地で展示飛行を行っている。参考：月刊JWings11,’04、3,’15

＜ＣＡ＞：制御増強を参照。

＜ＣＡ＞：Circuit Analogueの略。RAMの一種で、棒状や十字状の小さな伝電導性パターンを表面に無数に並べ、アンテナ代わりにして電波を吸収する。参考：歴史群像2,’01

＜Ｃａ爆撃機シリーズ＞：イタリア軍の三発重爆。イタリア陸軍航空本部部員のドゥーエ大佐（ドゥーエ理論の創案者）の後押しでイタリアのカプロニが開発し、第１次大戦に投入された。参考：月刊航空ファン6,’11

　＜試作型＞：複葉のツインテールブーム三発機で、中央胴体前端に銃座があり、中央に操縦士席と後部銃手席がタンデムで並び、後部にエンジン（100馬力）とプッシャープロペラを搭載している。中央胴体左右の上下翼間にエンジン（80馬力）とプルプロペラがあり、エンジンナセルは後方でテイルブームに繋がっていて、ブーム後方に水平尾翼と３枚の垂直尾翼が付く。1914年10月に初飛行した。参考：月刊航空ファン6,’11

　＜Ｃａ．１＞：最初の量産型。左右エンジンも100馬力に強化した。後部銃座は中央エンジン上に設けられており、プロペラを撃ち抜かないよう高い位置に旋回機銃がセットされていて、敵機が迫ると後部銃手が座席を離れてエンジン上に立ち、機銃を撃つ。銃座は肩あたりの高さまで金属製の手摺りが設けられていて、銃手が落ちないようになっていた。1915年に12機が発注され、1916年までに162機が生産されてイタリア軍に配備された。1915年7月から第１次大戦に投入されている。参考：月刊航空ファン6,’11

　＜Ｃａ．３＞：エンジンを150馬力に強化したもの。全長11.05m、全幅22.7m。1918年2月までに290機が配備された。参考：月刊航空ファン6,’11

　＜Ｃａ．４＞：Ca.1を三葉機にしたもの。全長13.1m、全幅29.9m。1917年から開発され、1919年までに42機が製造された。参考：月刊航空ファン6,’11

　＜Ｃａ．５＞：Ca.3のエンジンを200馬力に強化したもの。1917年から試作され、1921年までに700機弱が生産された。参考：月刊航空ファン6,’11

＜ＣＡ−１＞：ゲパルト海外シリーズ（自走高射機関砲）を参照。

＜ＣＡ１＞：南アフリカの航空機搭載用機銃。GA1機関砲の口径を12.7mmにしたものである。発射速度毎分550-650発。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＣＡ−２＞：アメリカ海軍装甲巡洋艦ロチェスター（Rochester）。元はACR-2ニューヨーク／サラトガである。1941年12月、スービック湾で日本軍の攻撃を受けて沈没した。参考：月刊世界の艦船10,’19

＜ＣＡ−４Ｅ＞：A-4攻撃機ファミリーを参照。

＜ＣＡ−４Ｆ＞：A-4攻撃機ファミリーを参照。

＜ＣＡ−６＞：オーストラリア軍初等練習機、別名ワケット（Wackett）。1939年10月19日に原型機CA-2が初飛行し、CA-6と改称されて198機が生産された。全長7.92m、全幅11.28m、全備重量1180kg。エンジンはワーナー・スーパースカラブ（175馬力）単発、最大速度177km、実用上昇限度4880m、航続距離650km。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＡ−１１＞：アメリカ海軍テネシー級装甲巡洋艦２番艦シアトル（Seattle）。装甲巡洋艦第11号ワシントン（Washington）として1906年8月7日に竣工した。1912年、前部マストを籠マストに変更。第１次大戦では短期間だけ航空艤装を施して水上偵察機を搭載している。1916年11月、シアトルと改称した。1920年7月、CA-11の艦種記号−艦番号を付与された。1923-27年、合衆国艦隊旗艦となった。1931年、ニューヨークで宿泊艦となった。1941年、非分類雑役艦IX-39に艦種変更された。1946年7月19日に除籍され、解体された。参考：月刊世界の艦船5,’14

＜ＣＡ−１１＞：オーストラリア軍の双発雷撃偵察機、別名ウーメラ（Woomera）。エンジンナセル下部に爆弾倉、後部にリモコン銃塔が付いている。全長12m、全幅18m、全備重量10400kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-2000（1300馬力）双発、最大速度470km、実用上昇限度7180m。固定武装は20mm機関砲２門と7.7mm機銃６丁。113kg爆弾４発、11.3kg爆弾８発、53cm魚雷２発などを搭載できる。乗員２名。試作機１機と量産型１機が生産されただけに終わった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＡ−１２シリーズ＞：オーストラリア軍の戦闘機、別名ブーメラン（Boomerang）。太平洋戦争勃発時に第一線戦闘機がほぼ皆無だったので、ノースアメリカンNA-16を国産化したワイラウェイを基に開発した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＡ−１２＞：ワイラウェイのエンジンをツインワスプに換装したもので、1942年5月29日に初飛行し、8月から部隊配備され、ニューギニアに投入された。全長7.77m、全幅11.05m、全備重量3450kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1830-S3C4G（1200馬力）単発、最大速度474km、実用上昇限度8850m、航続距離930km。固定武装は20mm機関砲２門、7.7mm機銃２丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＡ−１３＞：小改良型で、95機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＡ−１４＞：ターボチャージャーを搭載した試作機で、１機が製作された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＡ−１９＞：CA-13の改良型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＡ−１３＞：CA-12シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＣＡ−１３＞：アメリカ軍の昼間偵察用航空カメラで、フェアチャイルド社とゴードン社が生産した。鏡胴は12インチ（304.8mm）・24インチ（609.6mm）・36インチ（914.4mm）の３種類、ベントコーンは24インチ（609.6mm）・36インチ（914.4mm）の２種類が用意されている。ベントコーンはプリズムにより光軸を90度転換可能なもので、機内スペースを節約できるが、逆像になるのが欠点。フィルム長は390フィート（118.9m。250コマ分）。参考：ミリタリー・イラストレイテッド17

＜ＣＡ−１４＞：CA-12シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＣＡ−１４ａ＞：アメリカ海軍の航空測量用カメラで、RA-3偵察機に搭載されている。レンズは焦点距離６インチ（152.4mm）の広角レンズ、シャッターはラピダイン方式。判型9.5インチ×9.5インチ（241.3mm×241.3mm）、フィルム長390フィート（118.9m。450コマ分）。撮影間隔３秒。参考：ミリタリー・イラストレイテッド17

＜ＣＡ−１９＞：CA-12シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＣＡ−２４＞：アメリカ海軍ペンサコラ級重巡洋艦ペンサコラ（Pensacola）。1930年竣工。1942年6月5日、ミッドウェイ海戦に参加。10月26日、南太平洋海戦に参加。11月14日、第３次ソロモン海戦に参加。11月30日、ルンガ沖夜戦で砲塔３基が破壊され、後部機関室が浸水した。1945年2月17日、硫黄島の沿岸砲により損傷した。1948年にクェゼリン環礁で原爆実験により沈没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、近代巡洋艦史

＜ＣＡ−２５＞：アメリカ海軍ペンサコラ級重巡洋艦ソルト・レイク・シティ（Salt Lake City）。1929年竣工。1942年2月1日、マーシャル諸島空襲作戦に参加。10月11日、サボ島沖夜戦で損傷した。1943年3月27日、アッツ島沖海戦で機関室に被弾して小破した。1948年にクェゼリン環礁で原爆実験により沈没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、近代巡洋艦史、月刊航空ファン5,’19

＜ＣＡ−２６＞：アメリカ海軍ノーザンプトン級重巡洋艦ノーザンプトン（Northampton）。1930年就役。1942年2月1日、マーシャル諸島空襲作戦に参加。6月5日、ミッドウェイ海戦に参加。10月26日、南太平洋海戦に参加。11月14日、第３次ソロモン海戦に参加。11月30日、ルンガ沖夜戦で雷撃により大破し、12月1日に沈没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊航空ファン5,’19

＜ＣＡ−２７＞：アメリカ海軍ノーザンプトン級重巡洋艦チェスター（Chester）。1930年就役。1942年2月1日、マーシャル諸島空襲作戦に参加。日本軍機の爆撃を受けて損傷した。5月6日、珊瑚海海戦に参加。10月20日、伊176の雷撃で損傷した。1959年に除籍され、解体された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、近代巡洋艦史、月刊航空ファン5,’19

＜ＣＡ−２８＞：アメリカ海軍ノーザンプトン級重巡洋艦ルイヴィル（Louisville）。1931年就役。1942年2月1日、マーシャル諸島空襲作戦に参加。1944年2月1日、マーシャル諸島上陸フリント・ロック作戦支援中に沿岸砲の射撃を受けて損傷した。10月24日、比島沖海戦に参加。1945年1月5日、マニラ西方で特攻機１機に突入されて損傷した。1月6日、フィリピン付近で特攻機２機に突入され、損傷した。6月5日、沖縄付近で特攻隊の攻撃を受けて損傷した。1959年に除籍され、1960年に解体された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、近代巡洋艦史、比島決戦、月刊航空ファン5,’19

＜ＣＡ−２９＞：アメリカ海軍ノーザンプトン級重巡洋艦シカゴ（Chicago）。1931年就役。1942年5月6日、珊瑚海海戦に参加。8月8日、第１次ソロモン海戦で損傷した。1943年1月30日、レンネル島沖海戦で日本海軍機の雷撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＡ−３０＞：アメリカ海軍ノーザンプトン級重巡洋艦ヒューストン（Houston）。1930年就役。1942年2月4日、ジャワ沖海戦で第１航空隊の爆撃を受け、後部砲塔を大破。2月28日、スラバヤ沖海戦で損傷。3月1日、バタビア沖海戦で沈没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＡ３０Ｎ−Ｂ−３２−１１＞：自衛隊の周波数変換装置。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究4,’08

＜ＣＡ−３１＞：アメリカ海軍ノーザンプトン級重巡洋艦オーガスタ（Augusta）。1931年就役。1951年に除籍され、1960年に解体された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、近代巡洋艦史

＜ＣＡ−３２＞：OH-58海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＡ−３２＞：アメリカ海軍アストリア級重巡洋艦ニュー・オーリンズ（New Orleans）。1934年竣工。1942年5月6日、珊瑚海海戦に参加。6月5日、ミッドウェイ海戦に参加。11月30日、ルンガ沖夜戦で魚雷により艦首を切断する損傷を受けた。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。1959年に除籍され、解体された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、近代巡洋艦史、比島決戦

＜ＣＡ−３３＞：アメリカ海軍インディアナポリス級重巡洋艦ポートランド（Portland）。1933年竣工。1942年5月6日、珊瑚海海戦に参加。6月5日、ミッドウェイ海戦に参加。10月26日、南太平洋海戦に参加。11月13日、第３次ソロモン海戦で行動不能になった。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。1959年に除籍され、解体された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、比島決戦

＜ＣＡ−３４＞：アメリカ海軍アストリア級重巡洋艦アストリア（Astoria）。1934年竣工。1939年2月、ワシントンで死去した斉藤博駐米大使の礼送艦となり、日本に遺骨を届けた。ついでに南洋諸島を偵察していったらしく、艦長ターナー大佐は太平洋戦争で主要上陸作戦の指揮官を務めている。1942年5月6日、珊瑚海海戦に参加。6月5日、ミッドウェイ海戦に参加。1942年8月8日、第１次ソロモン海戦で戦没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、巡洋艦入門、第２次大戦日本海軍作戦年誌、軍医サンよもやま物語

＜ＣＡ−３５＞：アメリカ海軍インディアナポリス級重巡洋艦インディアナポリス（Indianapolis）。1930年3月31日起工、1931年11月7日進水、1932年11月15日竣工・就役。1934年5月31日、ニューヨーク沖で観艦式に参加。ルーズベルト大統領が乗艦した。1943年11月、第５艦隊旗艦となった。1945年3月31日0710、沖縄方面で基地航空隊の特攻を受け、機体が艦尾に突入、直前に投下した爆弾が左舷艦底で炸裂して中破し、11名が戦死、20名が負傷した。メア・アイランド海軍工廠で修理に入っている。7月29日、テニアンへ原爆部品を輸送した帰りに伊58の雷撃を受けて沈没した。2001年と2005年にアメリカ海軍戦史調査局が沈没推定場所に調査隊を派遣したが、発見できなかった。その後沈没推定場所が南南東に40海里以上ずれていることが判明。2017年末にポール・アレン氏の調査チームが残骸を発見した。2019年1月7日、生存者がメイポートでLCS-17インディアナポリスを訪問した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊世界の艦船6,'20、3,’00、2,’17、4,’19、歴史群像12,’10

＜ＣＡ−３６＞：アメリカ海軍アストリア級重巡洋艦３番艦ミネアポリス（Minneapolis）。1934年5月19日竣工。1942年5月6日、珊瑚海海戦に参加。6月5日、ミッドウェイ海戦に参加。11月30日、ルンガ沖夜戦に旗艦として参加。艦首を切断する損害を受けた。1944年6月19日、マリアナ沖海戦で急降下爆撃により損傷した。10月24日、比島沖海戦に参加。1945年1月6日、フィリピン付近で特攻機１機に突入されて損傷した。1947年2月退役。1959年3月に除籍され、1960年8月にスクラップとして売却され、解体された。参考：月刊世界の艦船7,’18、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、近代巡洋艦史、比島決戦

＜ＣＡ−３７＞：アメリカ海軍アストリア級重巡洋艦タスカルーザ（Tuscaloosa）。1934年竣工。1939年12月19日、ハッテラス岬東320海里でイギリス海軍駆逐艦H97ハイパリオンに拿捕されるのを拒否して放火・自沈したドイツ客船コロンブスの乗員を収容した。1959年に除籍され、解体された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、近代巡洋艦史、月刊世界の艦船10,’23

＜ＣＡ−３８＞：アメリカ海軍アストリア級重巡洋艦サンフランシスコ（San Francisco）。1934年竣工。1942年10月11日、サボ島沖夜戦に参加。11月12日、第３次ソロモン海戦で日本軍機の攻撃を受けて大破した。1959年に除籍され、1961年に解体された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、近代巡洋艦史

＜ＣＡ−３９＞：アメリカ海軍アストリア級重巡洋艦クインシー（Quincy）。1936年竣工。1942年8月8日、第１次ソロモン海戦で天龍の魚雷が左舷の第４缶室に命中して沈没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、巡洋艦入門、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＡ４０＞：ソキ車（兵員輸送車）を参照。

＜ＣＡ−４４＞：アメリカ海軍アストリア級重巡洋艦ヴィンセンズ（Vincennes）。1937年竣工。1942年6月5日、ミッドウェイ海戦に参加。8月8日、第１次ソロモン海戦で戦没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＡ−４５＞：アメリカ海軍ウイチタ級重巡洋艦ウイチタ（Wichita、初代）。1939年竣工・就役。1941年、Mk1水上射撃レーダーのテストを実施。1942年11月8日、北アフリカ上陸作戦に参加し、陸上からの砲撃で損傷した。復旧後の1943年には太平洋に転戦し、アッツ島攻略作戦などに参加。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。1947年2月に退役し、1959年3月1日に除籍され、同年解体された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船9,’96、4,’17、4,’19、近代巡洋艦史、比島決戦

＜ＣＡ−６８＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦バルチモア（Bartimore）。1943年竣工。1944年7月26日、ルーズベルト大統領を乗せ真珠湾に入港。1971年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、比島決戦

＜ＣＡ−６９＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦ボストン（Boston）。1943年6月就役。1952年1月、ミサイル巡洋艦に艦種変更された。1952年2月からボストン級ミサイル重巡への改装工事に入り、1955年11月にアメリカ海軍初のミサイル巡洋艦（世界初の艦対空ミサイル装備水上艦でもある）CAG-1として再就役した。1968年、CA-69に戻された。1973年除籍。参考：近代巡洋艦史、月刊軍事研究5,’03、第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船6,’16

＜ＣＡ−７０＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦３番艦キャンベラ（Canberra）。1943年10月竣工。1945年10月13日、台湾東方で一式陸攻の雷撃を受けて航行不能となった。1952年から改装工事に入り、ボストン級ミサイル重巡２番艦CAG-2となって1956年6月15日に再就役した。1968年5月、CA-70に戻された。1978年7月に除籍された。参考：月刊世界の艦船10,’02、6,’16、月刊軍事研究5,’03、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、近代巡洋艦史、月刊航空ファン10,’19

＜ＣＡ−７１＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦クインシー（Quincy、２代目）。当初はセント・ポール（St.Paul）となる予定だったが、1942年8月に戦没したCA-30クインシーを引き継いだ。1943年12月15日就役。1945年1-2月、ヤルタ会談に出席するルーズベルト大統領の乗艦を務めた。1946年10月退役、予備役に編入された。1952年2月、現役に復帰。1954年7月退役、予備役に編入された。1973年10月1日に除籍され、1974年に解体された。参考：月刊世界の艦船8,'20、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ−７２＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦ピッツバーグ（Pittsburgh）。1944年竣工。1945年6月5日、沖縄沖で台風に遭い、艦首部30mが切断された。1970年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ−７３＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦セント・ポール（Saint Paul）。1945年竣工。1959年、第７艦隊旗艦となり、大型艦として初めて横須賀基地に前方展開した。1973年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船3,’12

＜ＣＡ−７４＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦コロンブス（Columbus）。1945年竣工。後にオルバニー級ミサイル巡洋艦CG-12に改装された。1976年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船6,’16

＜ＣＡ−７５＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦ヘレナ（Helena、２代目）。1945年竣工、1974年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ８０＞：九八式装甲貨車を参照。

＜ＣＡ１１１＞：イタリア軍の戦闘機で、CA101輸送機を改造したものである。全長15.3m、全幅19.7m、全備重量5500kg。エンジンはイソッタ・フラスキニ・アッソ750RC35（870馬力）単発、最大速度290km、実用上昇限度6700m。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＡ−１２２＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦オレゴン・シティ（Oregon City）。1946年竣工。1970年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ−１２３＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦オルバニー（Albany）。1946年竣工。後にオルバニー級ミサイル巡洋艦CG-10に改装された。1980年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊軍事研究5,’03、月刊世界の艦船6,’16

＜ＣＡ−１２４＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦ロチェスター（Rochester）。1946年竣工。1973年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ−１２５＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦ノーザンプトン（Northampton、２代目）。1944年起工。太平洋戦争終結で工事が中断されたが、大幅な改造が決定し、戦術指揮艦CLC-1になった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ−１２６＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦ケンブリッジ（Cambridge）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ−１２７＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦ブリッジポート（Bridgeport）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ−１２８＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦カンザス・シティ（Kansas City）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ−１２９＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦タルサ（Tulsa。オクラホマ州の都市名）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船6,’17

＜ＣＡ−１３０＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦ブレマートン（Bremerton）。1945年竣工。1973年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ−１３１＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦フォール・リバー（Fall River）。1945年竣工。1971年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ−１３２＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦メーコン（Macon）。1945年竣工。1969年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ−１３３＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦トレド（Toledo）。1946年竣工。1974年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ１３３＞：イタリア軍の３発爆撃機・人員輸送機で、カプロニ社が開発した。片持ち翼と固定脚を持つ。全長15m、全幅21m、全備重量6700kg。エンジンはピアッジオ・ステラP7C16（460馬力）３発、最大速度267km、実用上昇限度5600m。乗員２名＋搭乗人員16名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＡ−１３４＞：アメリカ海軍デ・モイン級重巡洋艦デ・モイン（Des Moines）。1948年11月17日竣工。1961年7月14日、予備役に退いた。1991年7月9日に除籍され、その後売却されて解体された。参考：近代巡洋艦史、月刊世界の艦船5,’11

＜ＣＡ−１３５＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦ロサンゼルス（Los Angeles）。1945年竣工。1974年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ１３５＞：イタリア軍の中型爆撃機。カプロニ・ベルガマスキが開発した。機体は木金混合。全長15.02m、全幅27.9m、全備重量9550kg。エンジンはピアッジオP11RC40（1000馬力）双発、最大速度435km、実用上昇限度6500m、航続距離2000km。防御兵装は12.7mm機銃３丁。爆弾搭載量1500kg。乗員４名。150機が生産され、大部分はペルーやハンガリーへの輸出に回された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＡ−１３６＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦シカゴ（Chicago、２代目）。1945年1月10日竣工。1946年6月、予備役に編入された。1958年11月、オルバニー級ミサイル巡洋艦への大改装を受けることになり、艦種記号・艦番号がCG-11に変更された。1959年7月、大改装工事を開始。1964年5月、大改装が竣工。1980年3月に退役し、1984年1月に除籍され、1991年にスクラップとして売却された。参考：月刊世界の艦船3,’17、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ−１３７＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦ノーフォーク（Norfolk）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ−１３８＞：アメリカ海軍バルチモア級重巡洋艦スクラントン（Scranton）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＡ−１３９＞：アメリカ海軍デ・モイン級重巡洋艦セイレム（Salem）。1949年竣工。参考：近代巡洋艦史

＜ＣＡ−１４０＞：アメリカ海軍デ・モイン級重巡洋艦ダラス（Dallas）。建造中止になった。参考：近代巡洋艦史

＜ＣＡ−１４８＞：アメリカ海軍デ・モイン級重巡洋艦ニューポート・ニューズ（Newport News）。1949年竣工。1978年に除籍された。参考：近代巡洋艦史

＜Ｃａ１６４＞：イタリア軍の初等練習機。胴体は鋼管骨組み羽布張り、主翼は木製羽布張りで、下翼の方が長い。全長7m、全幅9.4m、全備重量1180kg。エンジンはアルファロメオ115-1（185馬力）単発、最大速度230km、実用上昇限度4200m、航続距離530km。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｃａ１６５＞：イタリアのカプロニが開発した複葉戦闘機。全長8.1m、全幅9.3m。エンジンはイソッタ・フラスキニL.121RC40（900馬力）単発、最大速度450km、実用上昇限度10000m。固定武装は機銃２丁。乗員１名。採用されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＡ−２９５＞：アメリカ軍の光学偵察カメラ。高々度用長距離偵察カメラで、撮影距離は50海里ある。赤外線と可視光を同時に使用しての撮影が可能で、立体画像も制作できる。参考：月刊JWings8,’05

＜ＣＡ３０９＞：イタリア軍の双発多用途機、別名ギブリ（Ghibli）。機体は木金混合で、固定脚を持つ。６名を乗せる輸送機として使用できる他、小型の爆弾架や偵察カメラの搭載も可能である。全長13.28m、全幅16.4m、全備重量2980kg。エンジンはアルファロメオ115-1（185馬力）双発、巡航速度210km、最大速度245km、航続距離670km。乗員２名。第２次大戦勃発時、69機が植民地に配備されていた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＡ３１０シリーズ＞：イタリア軍の双発多用途機、別名リベッチオ（Lobeccio）。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＡ３１０＞：CA309とほぼ同サイズだが、エンジンを強化して引き込み脚にしてある。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＡ３１１＞：エンジンを強化し、機首をガラス張りの段無しに換えて軽爆撃機としたもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＡ３１２＞：CA311の機首を段付きに戻したもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＡ３１３＞：CA311の多用途機型。全長11.72m、全幅16.2m、全備重量6110kg。エンジンはイソッタ・フラスキニ・デルタRC35（700馬力）双発、巡航速度350km、最大速度430km、実用上昇限度8850m、航続距離1300km。防御兵装は12.7mm機銃３丁、7.7mm機銃２丁。爆弾500kgを搭載できる。乗員３名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＡ３１４＞：翼スパンを短縮したタイプ。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＡ３１５＞：ドイツで製作された練習・連絡機バージョンで、試作のみ。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＡ３１０海外シリーズ＞

　＜ＣＡ３１１（スウェーデン空軍）＞：スウェーデン空軍が配備したCA311。爆撃機として90機を導入したが、輸送途中で８機が事故を起こし、更に機体が厳冬で劣化、急降下からの引き起こしで主翼を折る事故を多発して空飛ぶ棺桶というニックネームを冠されてしまった。参考：月刊軍事研究1,’16

＜ＣＡ３１６＞：イタリア海軍の双発艦載観測機。1940年8月に初飛行したが、試作のみで量産には至らなかった。全長12.87m、全幅15.9m、全備重量8480kg。エンジンはフィアットA74RC38（840馬力）双発、最大速度390km、実用上昇限度5000m、航続距離2500km。固定武装は12.7mm機銃１丁、7.7mm機銃２丁。爆弾400kgを搭載できる。乗員５名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＡ３３１シリーズ＞：イタリア軍の双発機で、別名ラフィーカ（Raffica）。カプロニ・ベルガマスキ社が開発し、1940年8月31日に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＡ３３１Ａ＞：軽偵察爆撃機型だが、採用されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＡ３３１Ｂ＞：夜間戦闘機型で、３機が改造されてテストされ、量産に入ることとなったが、その前に終戦となった。全長11.7m、全幅16.4m、全備重量6800kg。エンジンはイソッタ・フラスキニ・デルタ４（840馬力）双発、最大速度505km、実用上昇限度8100m、航続距離1600km。固定武装は20mm機関砲４門、12.7mm機銃２丁。乗員３名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＡ３３５＞：イタリアのカプロニ・ベルガマスキ社が開発した戦闘偵察機。1939年に開発した後、ベルギーのSABCA社に製造権を売却してSABCAS47として生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＡ３５５＞：イタリアのカプロニ・ベルガマスキ社が開発した急降下爆撃機、別名マエストラーレ（Maestrale）。CA335がベースで、1941年1月に初飛行したが、テストのみで採用されなかった。全長9.93m、全幅12.95m、全備重量3540kg。エンジンはイソッタ・フラスキニ・デルタ４（850馬力）単発、巡航速度380km、最大速度486km。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｃａ６０２＞：イタリア軍の複葉初等練習機。全長6.6m、全幅9m、全備重量730kg。エンジンはアルファロメオ115-1（150馬力）単発、最大速度275km、航続距離600km。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｃａ６０３＞：イタリア軍のアクロバット機。Ca602の構造強化型である。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＡＡＩＳ＞：イギリス海軍のフリゲート用戦闘システムで、Computer Assisted Action Inforrmation Systemの略。リアンダー級フリゲートや22型フリゲートに搭載された。参考：月刊世界の艦船10,’11

＜ＣＡＢ＞：Combat Aviation Brigade（戦闘航空旅団）の略。参考：月刊航空ファン3,’20

＜ＣＡ−ＣＦＡＲ＞：CFAR（定誤警報率）を参照。

＜ＣＡＣＧ＞：Command and Control Group（指揮管制航空群）の略。参考：月刊航空ファン2,’17

＜ＣＡＣＩ社＞：1962年に設立された民間軍事会社で、軍のシミュレーター開発や情報セキュリティを担当する。2000年からはIT関連企業多数を買収して傘下に収め、兵站物資管理なども行っている。SIGINT、HUMINT、GEOINT、MASINTといった情報業務も実施しており、ブラック・オペレーション（おおっぴらに言えない仕事）を行っているという説もある。アブグレイブ刑務所で捕虜虐待を行っていたコントラクターが所属していたのはこの会社である。参考：月刊軍事研究4,’11

＜ＣＡＣＭ＞：AGM-129C（巡航ミサイル）を参照。

＜ＣＡＣＳ＞：イギリス海軍のフリゲート用戦闘システムで、Computer Assisted Command Systemの略。参考：月刊世界の艦船10,’11

＜ＣＡＤ＞：航空機から捜索機器を射出する際に、駆動源として用いる初期ガス発生器。アメリカ海軍仕様書でInitiators, Cartridge Actuatedと呼ばれるため、CADと略される。カドミウムメッキされたステンレスの円筒容器内にインパルスカートリッジを装着し、容器の一端に小さなオリフィスを設けてある。作動するとオリフィスからガスがローンチチューブ内に流入し、ソノブイなどの捜索機器を射出する。オリフィス径を小さくしてあるため、ローンチチューブ内にかかる圧力は低く、再利用ができる。参考：火器弾薬技術ハンドブック

＜ＣＡＤ／ＣＡＭ＞：コンピュータ援用設計／製造（Computer Aided Design / Computer Aided Manufacturing）の略。設計と製造にコンピュータを利用する技術・手法のこと。設計時のケーススタディやトレードオフ作業をコンピュータにより短縮し、設計データをコンピュータ情報として出力、NC工作機械などで加工する。加工作業の進捗や機械・操作員の負荷といった生産管理情報もコンピュータ管理して設計製造ラインをシステム化する事もできる。B-2爆撃機の機体設計や、アーレイ・バーク級の船体設計などに使用された。参考：航空用語事典増補改訂版、月刊軍事研究9,’07

＜Ｃａｄｍ＞：アドミラルティ係数を参照。

＜ＣＡＤＰＡＴ＞：カナダ国防軍の制式戦闘服で、Canadian Distruptive PATtern（カナダ分散迷彩）の略。1988年から開発された世界初のデジタル迷彩で、従来のパターンに比べて距離200mでの被発見率が40%減少した。参考：月刊コンバットマガジン5,’06

＜ＣＡＤＳ＞：化学兵器検知器の１つで、Chemical Agent Detection Systemの略。戦場の各所に設置されたサンプリングステーションが化学兵器に触れると高周波を発し、コントロールステーションでそれを受信する。周波数が化学兵器の種類により異なるので、判別も可能である。広範囲に化学兵器が使用されないと検知できないのが欠点。参考：化学・生物兵器概論

＜ＣＡＤＳ−Ｎ−１＞：コールティク（CIWS）を参照。

＜ＣＡＤＳ−Ｎ−２＞：3M89（CIWS）を参照。

＜ＣＡＥＳＡＲ＞：EF2000戦闘機に搭載予定のAESAレーダーで、CAPTOR Active Electronically Scanned Array Radar（キャプターアクティブ電子スキャンアレイレーダー）の略。キャプターＥ、E-CAPTOR、ECRS（European Common Radar System）ともいう。1993年にイギリスのGEC、ドイツのDASAエアボーン・レーダー、フランスのトムソンが共同設立したGTDARがAMSAR（エアボーン・マルチロール・ソリッドステート・アクティブアレイ・レーダー）という名称で計画を立ち上げ、その後ユーロレーダー・コンソーシアム（EADSとセレックス・ガリレオ社などによる合弁企業。その後の企業再編でレオナルド、エアバス、タレスなどの合弁企業になっている）が開発している。ECR90キャプターのアンテナをAESA方式に変更したもので、バックエンドはECR90キャプターのままにフロントエンドをPS-05レイブン（グリペンNG用）の改良型とする。送受信モジュール数は1500個。アンテナ面とレーダー本体との間にスオッシュプレートを挟み、アンテナを可動式にして上下左右110度ずつに視野を広げている。2007年5月からEF2000に搭載して試験中で、開発の目途が付いたため2010年7月20日に正式に開発製造承認が出され、2014年に固定アンテナ型、2016年に可動アンテナ型、2018年に多チャンネル型を実用化する予定。実用型は2015年を目途に第３トランシェ（ブロック20）から搭載する予定だったが2019-20年に遅れる。ちなみに第２トランシェ後期型にもバックフィット搭載可能。参考：月刊軍事研究1,’09、12,’08、10,’10、月刊JWings10,’10、6,’14、7,’19、4,'22、月刊丸10,’10、月刊航空ファン10,’14

　＜ＥＣＲＳ　Ｍｋ．０＞：レオナルド社が設計し、クウェート空軍タイフーン戦闘機とカタール空軍タイフーン戦闘機に搭載された。参考：月刊JWings4,’22

　＜ＥＣＲＳ　Ｍｋ．１＞：HENSOLDT社がレオナルド社の協力で設計する。Mk.0の改良型で、広帯域送受信モジュールとデジタル多チャンネル受信機を導入する。参考：月刊JWings4,’22

　＜ＥＣＲＳ　Ｍｋ．２＞：イギリス空軍がタイフーンFGR.4用に開発しているもの。2020年9月3日にBAEシステムズ及びレオナルドUKとの開発契約締結を発表し、2021年9月14日にはレオナルド社イタリア技術チームが加わることになった。アンテナ素子数を現用戦闘機中最多とし、広帯域電子攻撃能力も付与する予定。参考：月刊JWings11,’20、12,’21、4,'22

＜ＣＡＥＷ＞：G550早期警戒機（イタリア空軍）を参照。

＜ＣＡＥＷＷＳ＞：アメリカ海軍の組織で、Carrier Airborne Early Warning Weapons School（空母空中早期警戒兵器学校）の略。通称トップドーム。1988年に新編された。1996年、海軍打撃航空戦センターNSAWCに統合改編された。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＣＡＥ社＞：カナダの航空訓練システム運営会社。軍民の操縦、整備、乗務員など航空関連訓練や、訓練システム販売が主要業務で、カナダ空軍やNATO各国空軍の戦闘機パイロットに対する訓練を行っている。参考：月刊JWings10,’16

＜ＣＡＦ＞：カナダ軍を参照。

＜ＣＡＦ＞：テキサス州にある航空博物館で、Confederate Air Force（南部州空軍）の略だったが、2002年1月1日にCommemorative Air Forceと改称された。第２次大戦機を飛行可能状態で公開する博物館で、P-40とP-51を元に1957年から活動を開始し、現在ではテキサス州から公式に「空軍」として認められている。博物館メンバーは全て「大佐」の肩書きを持ち、1963年には第２次大戦中の米軍機の大半を収集、1970年にエアショーを展開するための本部をテキサス州ハーリンジェンに開設した。現在はテキサス州ミッドランドに本部を置き、史実に基づくエアショーを展開している。以前には原爆投下を再現して世界中から批難を浴びたこともある。参考：月刊丸2,’08付録

＜ＣＡＦＭＥＤ＞：地中海連合水陸両用部隊の略。1991年に、ナポリに司令部を置く南ヨーロッパ方面攻撃支援部隊（STRIKFORSOUTH）の水陸両用師団を母体に創設され、1995年12月にNATO軍総司令部の傘下に入った。スペイン、イタリア、ギリシャ、トルコ、オランダ、イギリスの連合軍である。常設部隊ではないが、必要に応じて編成される。参考：月刊PANZER5,’99

＜ＣＡＧ＞：Commander, Air Group（空母航空群司令／空母航空団司令）の略。空母搭載機部隊が空母航空群CAG（Carrier Air Group）から1980年代に空母航空団CVW（Carrier Air Wing）と改称された後も、CAWではなくCAGという名称のままである。参考：月刊世界の艦船3,’19

＜ＣＡＧ１＞：CA-69（重巡）を参照。

＜ＣＡＧ２＞：CA-70（重巡）を参照。

＜ＣＡＧＭＯ＞：エアウイング・メンテナンス・リエゾン・オフィサーの略。参考：月刊世界の艦船3,’21

＜ＣＡＧ機＞：空母航空団司令（CAG）指定機のこと。専用機でなく指定機として司令以外のパイロットも使えるようにしてあるのは、本来は管理職である司令はそんなに乗らないので、遊ばせておくのがもったいないからである。モデックス・ナンバーの下２桁が00なので、ダブル・ナッツ（０が六角ナットに似ているから）とも呼ばれる。風防下左舷側に空母航空団司令（CAG）、右舷側に空母航空団副司令（DCAG）の名前が記入されていることが多い。ロービジ化が進んでも派手な塗装が許されてきたが、21世紀に入って前線任務の機体ではロービジ化が進む傾向にあり、カラー塗料そのものを廃止するという話もあってCAG塗装が絶滅の危機に瀕している。参考：月刊航空ファン11,’92、3,’17、月刊JWings11,’17、2,’17、6,’21

＜ＣＡＩＭＥＮシリーズ＞：イギリスのBMTグループが開発した双胴船体高速戦車揚陸艇。参考：月刊軍事研究8,’15

　＜ＣＡＩＭＥＮ−８０＞：アメリカ海軍強襲揚陸艦のウエル・ドックに収容できるサイズをしている。参考：月刊軍事研究8,’15

　＜ＣＡＩＭＥＮ−９０＞：艇体前後にランプドアを持つ。艦橋は船体後部左にあり、上面前端のマストは前方に倒せる。全長30m、幅7.7m、吃水1.5m、満載排水量203トン。主機はディーゼル（1939kW）３基、推進はウォータージェット３軸、最大速力22ノット（最大ペイロード）／40ノット（空荷）、航続距離930km。ペイロード90トンで、主力戦車なら１両、BvS10なら４両を搭載できる。乗員３名。自衛隊に売り込み中で、軽装甲機動車２両と16式機動戦闘車１両を載せた模型がMAST Asia 2019で展示された。参考：月刊軍事研究8,’15、月刊世界の艦船9,’16、4,’16、9,’19

　＜ＣＡＩＭＥＮ−２００＞：ペイロード200トン型で、主力戦車３両を搭載可能。全長68.5m、幅10m、吃水2.3m、排水量1140トン。速力19ノット（半積載）／17ノット（満載）、航続距離4000km。参考：月刊世界の艦船4,’16、月刊軍事研究8,’15

＜ＣＡＬ＞：FN社の突撃銃で、カービン・オートマチック・レーガーの略。FALの後継であり、M16に対応するライフルとして開発された。プレス加工を多用して生産性を向上させているが、耐久性に問題があってFNC突撃銃を開発することとなった。全長985mm／730mm（銃床折り畳み時）、銃身長505mm、重量3.7kg。ライフリングは６条右回り。使用弾は5.56mm×45弾、装弾数30発。セミオート、３点バースト、フルオート射撃が可能である。参考：最新軍用ライフル図鑑、世界の軍用銃

＜ＣＡＬＣＭ＞：AGM-86C（巡航ミサイル）を参照。

＜ＣＡＬＦＥＸ＞：陸上自衛隊がアメリカの演習場で行う実弾射撃訓練（派米射撃訓練）で、Combined Armed Live Fire Exercise（各種火砲による実弾演習）の略。費用は毎年５億円くらい。1992年からハワイのポアクロア演習場でAH-1Sと79式対舟艇対戦車誘導弾の訓練を実施、1994年からはワシントン州ヤキマ演習場に移った。また、ホークはニューメキシコ州、88式地対艦誘導弾はカリフォルニア州で訓練を行っている。1996年には90式戦車が初めて派遣された。2004年9月、第10師団が参加。2009年に雷神／ライジング・サンダーに統合された。参考：JGroundVol2、月刊軍事研究12,’14、12,’10、月刊JWings12,’14、第10師団ホームページ

＜ＣＡＬＬシステム＞：自衛隊の機器。東日本電信電話製。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＣＡＭ＞：アメリカ陸軍やNATO諸国の化学剤モニター。ニッケルの放射性同位体により化学兵器をイオン化させ、電圧をかけて電極に向けて移動させる時の速度の違いから種類を判別する。片手で持てる大きさの検知装置で、ピンポイント検知に用いられる。生物化学防護服を付けていても簡単に扱え、除洗作業後の確認機器としても最適である。改良型のICAMも配備された。参考：化学・生物兵器概論、月刊軍事研究8,’02

＜ＣＡＭＭ＞：イギリス軍とMBDA社がFLAADS(Future Local Area Air Defence System)計画に基づき開発している地対空・艦対空ミサイルで、Common Anti-air Modular Missile（共通対空モジュラーミサイル）の略であり、地対空バージョンの別名はランドセプター、艦対空バージョンの別名はGWS35シーセプター（Sea Ceptor）。イギリス陸軍がレイピアとスターストリークの後継として計画したのが始まりで、イギリス海軍シーウルフ艦対空ミサイルの後継も兼用できるとMBDA社が提案し、更にイギリス空軍がASRAAMの後継として検討しており、2015-20年頃の運用開始を目指している。既存のミサイルシステムを流用でき、コンパクトなのでシーセプターはシーウルフ用VLS、シルベール、Mk41VLSなら１セルに４発を収容可能。ミサイル誘導用レーダーは997型レーダーなどを使う。ランドセプターはラインメタルMAN社製８×８輪トラックHX77にパレットモジュラー型８連装VLS（発射時にランチャーを立てる）を搭載したランチャー車両を使う。射出は高圧ガスによるコールドランチ方式で、射出後高度25-30mでスラスターにより目標方向に向き、ロケットを点火する。射出直後に150度ターンして低空目標に向かうような高機動が可能で、UAV含む各種航空機、超音速巡航ミサイル、シースキマー、NOE飛行する攻撃ヘリも撃破できる。誘導は中間が双方向データリンクによる指令誘導、終末がARHで、発射後にデータリンクで目標を変更できる。オープン・アーキテクチャーによりアップグレードも容易で、各部のモジュール化によりコスト削減も図った。全長3.2m、直径0.166m、重量99kg。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ３、最大射程25km以上。シーセプターは2017年9月に23型フリゲートのアーガイルで初試射に成功し、23型フリゲート（32発）や26型フリゲート（48発）に搭載予定。ニュージーランド海軍もテ・カハ級フリゲートの改装時に装備するようである。参考：朝雲、月刊軍事研究3,’14、2,’18、11,’18、12,’09、1,’12、9,’14、月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17、3,’18、2,’20

　＜ＣＡＭＭ−ＥＲ＞：射程延伸型Extended Range。全長4.2m、直径0.19m、発射重量160kg。射程45km以上。参考：月刊世界の艦船2,’20

＜ＣＡＭシップ＞：イギリスが大西洋の戦い緒戦で使用した船団護衛商船で、Catapalt Armed Merchant Shipの略。普通の商船の最前部に火薬式カタパルト１基を装着し、ハリケーン戦闘機などを載せたものである。輸送船団に数隻配備し、敵機が来たら戦闘機をカタパルト発進させ、戦闘後は海上に不時着水するかパラシュートで脱出するかした乗員だけを回収する。1941年6-8月に50隻が改造された。護衛空母配置までの応急装備であり、護衛空母が本格的に配備されると消滅した。参考：護衛空母入門

＜ＣＡＮＣＯＭ＞：カナダ軍を参照。

＜ＣＡＮＥＳ＞：強化型洋上ネットワーク事業サービス（Consolidated Afloat Networks and Enterprise Service）の略。アメリカ海軍基地、水上艦、潜水艦を結ぶ５種類の指揮管制情報兵站ネットワーク（SCIネットワーク、ISNS、SubLAN、CENTRIXS-M、VIXS）を１つに統合するもので、更にGCCS-MとNTCSSも統合しており、データ通信、電子メール、チャット、音声通話、ビデオ会議なども行える。2010年3月にノースロップ・グラマン社とロッキード・マーチン社がSDD段階の開発契約を結び、2012年2月1日にノースロップ・グラマン社の方が採用され、12月14日から低率初期生産LRIPに移行した。共通コンピューティング環境（CCE）と呼ばれる同一形式のコンピュータ上に単一ネットワークを構成し、その中に４段階のセキュリティ・レベル（Unclassified、Secret、Secret Releasable、Top Secret）に分かれた複数の論理ネットワークを構築している。COTSとオープン・アーキテクチャーによりアップデートも容易で、定期的にハード・ソフトの改良を行う。アーレイ・バーク級駆逐艦ではバックボーン・スイッチ・ラック５基を中心に、コア・アンド・アプリケーション・ラック８基、サーバー25基、エッジ・ラック３基、ワイヤレス・アクセス・ポイント６ヵ所、ワークステーション165基、プリンター38基、SCIプリンター・ラック、VTCラック、GCCS-M DBM、IP電話９基（SCI用５基、Secret Releasable用４基）で構成される。2012年12月からDDG-69ミリアス、2013年からCVN-74ジョン・Ｃ・ステニスとDDG-85マッキャンベルへの搭載改修が開始された。2022年頃までに180隻以上の艦艇に搭載して全プラットホームを結ぶ予定。参考：月刊軍事研究2,’16、11,’15、月刊世界の艦船11,'15増刊、12,’18

＜ＣＡＮＳＯＦＣＯＭ＞：カナダ特殊作戦軍コマンドの略。

＜ＣＡＮＹＯＮ＞：アメリカ空軍が1960年代半ばに開始した、ソ連のマイクロ波通信傍受計画。静止軌道に打ち上げた電波傍受衛星を使う。1968年8月7日、衛星打ち上げを暴露する記事がニューヨーク・タイムスに載り、計画が明るみに出た。衛星７基が打ち上げられ、西ドイツのバッド・アイブリング基地に情報が送られていたようだ。参考：月刊軍事研究2,’02

＜ＣＡＯ．２００＞：フランスのSNCAOが開発した戦闘機。MS.406の後継で、1939年1月31日に初飛行した。12機がテスト用に発注されたが、ドイツの侵攻を受けて開発中止となった。全長8.9m、全幅9.5m、全備重量2500kg。エンジンはイスパノスイザ12Y31（860馬力）単発、最大速度550km、航続時間２時間。固定武装は20mm機関砲１門と7.5mm機銃２丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＡＰ＞：戦闘空中哨戒を参照。

＜ＣＡＰ＞：Civil Air Patrol（民間航空パトロール）の略。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＣＡＰ１０シリーズ＞：フランスのCAPアビアシオンの単発練習・アクロバット機。エンジン出力180馬力。乗員２名（サイドバイサイド）。1970-99年に284機が製造され、フランス空軍に56機、フランス海軍に８機が引き渡された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＡＰ１０Ｃ＞：主翼桁をカーボンファイバー製にし、エルロン操縦系統を改良するなどしてロールレートを引き上げた。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＣＡＰ２３０シリーズ＞：フランスのCAPアビアシオンの単発練習・アクロバット機。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＡＰ２３１＞：CAP230の空力性能改善型で、1990年4月に初飛行し、7月に形式証明を取得、同年の世界アクロバティックス・チャンピオンシップで１位と２位になった。フランス空軍も使用している。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＡＰ２３１ＥＸ＞：主翼をカーボンファイバー製にしたもの。1993年に６機、2002年に３機が製作された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＡＰ２３２＞：CAP231のロールレートを引き上げるなどしたもの。1994年7月7日に初飛行し、1995年にフランス航空局の形式証明を取得した。全長6.76m、全幅7.39m、全高1.9m、自重585kg、総重量816kg。翼面積10.13平方メートル。エンジンはライカミング製AEIO-540-L1B5（300馬力）単発、経済巡航速度269km、最大速度349km、失速速度105km、実用上昇限度4575m、海面上昇率毎分1003m、燃料搭載量189リットル。2003年末までに44機が生産された。2000年の世界アクロバティックス・チャンピオンシップで１位と５位になったが、2005年に事故を起こしたため、胴体に強化を加えている。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＣＡＰＴＡＳ−１＞：タレス社が開発した小型VDSで、CAPTASはCombined Active and Passive Towed Array Sonarの略。使用周波数はアクティブで0.9-2.1kHz、最大探知距離72000ヤード（65837m）、最大曳航深度120m。20フィートISOコンテナに巻き揚げ機を積んでモジュール運用できる。ロアール級外洋支援艦４番艦ガロンヌに搭載された。参考：月刊軍事研究2,’15、月刊世界の艦船1,’22

＜ＣＡＰＴＡＳ−４＞：UMS4249（可変深度ソナー）を参照。

＜ＣＡＰＴＡＳ　Ｍｋ２（Ｖ）１＞：UMS4229（可変深度ソナー）を参照。

＜ＣＡＰＴＯＲ＞：Mk60シリーズ（機雷）を参照。

＜ＣＡＰ砲＞：Combustion Augmented Plasma Gunのこと。電気アークで液体装薬を燃焼させて弾丸を飛ばす砲で、砲口初速毎秒3000mも可能といわれる。参考：月刊PANZER1,’90

＜ＣＡＲ８１６＞：UAEのカラカル社が開発した5.56mmアサルトライフル。機関部上部とハンドガード四周にレールマウントを装備する。銃身は長さ10インチ（254mm）、14.5インチ（368mm）、16インチ（406mm）の３種が用意されている。使用弾は5.56mmNATO標準弾で、装弾数30発。参考：月刊軍事研究6,’13

＜ＣＡＲＡＣａＳ計画＞：アメリカ海軍研究所の無人水上艇制御装置開発計画で、Control Architecture for Robotic Agent Command and Sensingの略。多数のUSVを自律制御させるもので、SIS社が開発している。2014年8月に13隻のUSVを使用してデモンストレーションを行い、護衛船舶の周辺を５隻で援護し、他の８隻が不審船捜索追尾を実施、互いに衝突すること無く護衛活動をこなした。参考：月刊軍事研究10,’15

＜ＣＡＲＡＴ＞：カラット演習を参照。

＜ＣＡＲＤ＞：DFV2000（無人機）を参照。

＜ＣＡＲＤＯＭ＞：イスラエルのソルタム社が開発した81mm/120mm迫撃砲システム。迫撃砲、FCS、戦闘マネジメントシステム、データリンクなどを統合しており、車載型と、六角形のターンテーブルに迫撃砲を搭載した基地・拠点配備型がある。最大射程は120mm迫撃砲で8km。参考：月刊軍事研究11,’10

＜ＣＡＲＩＢＣＯＭ＞：カリブ軍（Caribbean Command）の略。アメリカ統合軍の１つで、1947年11月に創設された。カリブ海とパナマ運河を担当する。1956年6月、カリブ海防衛任務を大西洋軍LANTCOMに譲り、中南米を担当するようになった。1963年6月、アメリカ南方軍USSOUTHCOMに改称された。参考：月刊軍事研究7,’12

＜ＣＡＲＱＵＡＬＳ＞：CQを参照。

＜ＣＡＳ＞：較正対気速度または近接航空支援を参照。

＜ＣＡＳ＞：Control Augumentation System（制御増強システム、操縦性増大装置）の略。安定増強装置に操縦装置からの入力を追加したもので、航空機固有の空力特性からパイロットの操舵が困難になったり操縦不能に陥ったりした場合に、コンピュータ制御で舵面を動かして操縦可能な状態に戻すシステムである。参考：航空用語事典増補改訂版、月刊JWings10,’10

＜ＣＡＳ（Ｆ−１５用）＞：方向舵と補助翼を連動させており、大迎え角で錐揉みに入ってしまうアドバース・ヨーを抑制する役目がある。また、ピッチ・ヨー・ロールの変化率、水平・垂直加速度、対気速度、迎え角などを計算し、操縦翼を最適条件で作動させる。当初は地上滑走時にも作動してしまい、横風着陸が難しくなったが、車輪が接地すると作動しなくなるように設定を変えて解決した。参考：F-15イーグル

＜ＣＡＳ−１＞：鷹撃６型（対艦ミサイル）を参照。

＜ＣＡＳＡ＞：スペインの航空機会社で、コンストルクシオネス・アエロナウティカス（Constucciones Aeronauticas SA）の略。1923年に創設された。2000年、DASA及びアエロスパシアルと合併してEADSになった。参考：月刊JWings3,’14、月刊軍事研究2,’13

＜ＣＡＳＡ２１１１＞：He111海外シリーズ（爆撃機）を参照。

＜ＣＡＳＣＡＰ＞：近接航空支援戦闘空中哨戒の略。

＜ＣＡＳＦ＞：混成航空打撃部隊を参照。

＜ＣＡＳＲＥＰ＞：アメリカ海軍における機器故障報告のことで、CASuality REPortの略。参考：月刊世界の艦船2,’12

＜ＣＡＳＳ＞：AN/USM-636(V)自動検査装置またはソノブイを参照。

＜ＣＡＳＴ＞：アメリカ陸軍とロッキード・マーチン社が開発した無人トラックで、コンボイ・アクティブ・セイフティ・テクノロジーの略。後方のトラックに乗った操縦要員の指令を受けてコンボイの先頭を走る。2010-11年にイラクかアフガンで実用試験を受ける予定。参考：月刊軍事研究12,’10

＜ＣＡＳ統合型目標捕捉システム＞：CITSを参照。

＜ＣＡＴ＞：M992（弾薬補給車）または水上艦魚雷防御計画または晴天乱流を参照。

＜ＣＡＴシリーズ＞：アメリカ軍の止血帯。参考：月刊軍事研究3,’17

　＜ＣＡＴ　Ｇ５＞：第５世代。緊縛機構のプラスチック部品が紫外線で劣化する、夜間に止血帯の端が分かりにくいといった欠点がある。参考：月刊軍事研究3,’17

　＜ＣＡＴ　Ｇ６＞：第６世代。プラスチック部品を耐紫外線仕様とし、止血帯の端部を赤くして見やすくしており、Red Tip modelと呼ばれる。参考：月刊軍事研究3,’17

　＜ＣＡＴ　Ｇ７＞：第７世代。緊縛時に巻き上げ棒が折れないよう太いものに換装したが、今度は解けやすくなってので、粘着テープで固定する必要がある。参考：月刊軍事研究3,’17

＜ＣＡＴ海外シリーズ＞

　＜ＣＡＴ（陸上自衛隊）＞：陸上自衛隊の止血帯。第５世代相当らしく、止血時刻記入帯が追加されている。止血帯の端が見にくいので、隊員自身が白い布を縫い付けて表に名前と裏に血液型を記入しておき、紫外線を防ぐため密閉型携行袋に入れる。参考：月刊軍事研究3,’17

＜Ｃａｔ�TＡ１＞：Katシリーズ（トラック）を参照。

＜ＣＡＴＣ＞：AN/SPN-43（レーダー）を参照。

＜ＣＡＴＣＣ＞：空母航空管制センターを参照。

＜ＣＡＴＦＡＥ＞：アメリカ海兵隊が開発中の地雷処理システムで、キャットフェイと読む。カタパルト発射式燃料気化爆弾の略である。AAVP-7A1の兵員室にFAE発射装置を搭載し、車長用コントロールパネルで信管をセット、自動射出する。FAE弾は重量104.3kgの無誘導弾で、発射筒基部のモーターにより射出され、射程は500m以上。前列３発・後列４発の計７発を１モジュールとして３モジュールが搭載されており、幅40m・長さ300mの地雷原を啓開できる。参考：月刊PANZER9,’04

＜ＣＡＴＭ＞：Captive Air Training Missile（キャプティブ航空訓練ミサイル）の略。参考：月刊JWings3,’12

＜ＣＡＴＭ−７Ｍ＞：AIM-7ファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−９Ｍ＞：AIM-9ファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−９Ｘ＞：AIM-9ファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−６５Ｅ＞：AGM-65ファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−６５Ｆ＞：AGM-65ファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−６５Ｈ＞：AGM-65ファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−６５Ｋ＞：AGM-65ファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−８４Ｄ＞：ハープーン・ファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−８４Ｄ−１＞：ハープーン・ファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−８４Ｅ＞：AGM-84Eファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−８４Ｈ＞：AGM-84Hファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−８４Ｋ−１Ａ＞：AGM-84Kファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−８８＞：AGM-88ファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−８８Ｅ＞：AGM-88ファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−１２０Ｃ＞：AIM-120ファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＭ−１５４Ｃ−１＞：AGM-154ファミリー（キャプティブ弾）を参照。

＜ＣＡＴＯＢＡＲ＞：Catapult Assisted Take Off-But Arrested Recovery（カタパルト発艦・拘束着艦。Catapult-Assisted Take-Off But Arrested-Recovery？）の略。第２次大戦後の通常型空母（CTOL空母）は概ねこの方式である。発艦スペースが小さくて済むので、同時発着艦や多数機同時発艦も容易。ただし現在カタパルトを作れるのはアメリカだけなので、アメリカ以外の国がこの方式で空母を造ろうとすればアメリカからカタパルトを買うか、多額の費用を掛けて自力開発（またはどうにかして違法コピー）するしかない。参考：月刊航空ファン11,’11、月刊JWings12,’11、月刊世界の艦船11,’15

＜ＣＡＴＳ＞：ウォーリア（戦闘用無人機）を参照。

＜ＣＡＶ＞：DARPAが開発中の長距離打撃兵器で、Common Air Vehicleの略。超音速無人機HCVや弾道ミサイル用固体ロケットに搭載され、発射されると第１宇宙速度よりも低い速度で大気圏を突破し、再突入して機体や主翼の揚力によりコースを変更、超高速で地上目標を攻撃する。総重量22トン、単弾頭（重量１トン）、最大速度マッハ14、最大射程6000kmの中距離型と、総重量88トン、複弾頭（重量１トンのもの２発）、最大速度マッハ20、全地球を射程内に収める長距離型、宇宙配備型の３種を開発中。弾頭には硬目標破壊弾頭、貫徹弾頭、施設破壊弾頭（子爆弾４発入り）、地域目標破壊弾頭、無人センサー弾頭（６基入り）、巡航ミサイル弾頭、小型通常弾頭などが用意されている。2010年に実用化予定。参考：月刊軍事研究7,’07、9,’07、7,’09

＜ＣＡＴＳウォーリア＞：インドのHALが開発している無人航空機。2021年2月3日にエアロインディア会場で発表した。LCAと有人・無人チームを構成する。電子光学／赤外線センサーとAESAレーダーを装備し、ウェポンベイに精密誘導兵器（ALDA-S自爆UAV含む）、機外に空対空ミサイルを搭載、自己防御用電子戦装置も積む。エンジンはジェット、最大航続距離700km。艦上機型も開発予定。参考：月刊JWings4,’21

＜ＣＡＶＥＳ・ＷＡＡ＞：アメリカ海軍が開発していた音響センサーで、Conformal Acoustic Velocity Sensor/ Wide Aperture Array（コンフォーマル音響速度センサー・広開口アレイ）の略。加速度計付きトランスデューサーの後継で、目標の振動と音響をセラミック加速度計または光ファイバー加速度計で探知する。ヴァージニア級原潜に搭載予定で、2008年12月にセンサーパネルの試験が終了、2010年に海中でのテストが行われたが、整備作業が複雑でライフサイクルコストも高いため、採用中止となった。参考：月刊軍事研究7,’10、7,’11

＜ＣＡＸ−１２＞：アメリカ海軍の昼間偵察用小型カメラ。シャッターはラピダイン式で、レンズは焦点距離1.5インチ（38.1mm）、３インチ（76.2mm）、６インチ（152.4mm）、12インチ（305mm）の４種類が用意されている。判型は2.25×2.25インチ（57.1×57.1mm）、フィルム長100フィート（30.5m）。参考：ミリタリー・イラストレイテッド17

＜ＣＡ缶＞：昭和13年から橋本缶詰研究所が開発した代用缶詰。骨組みは経木、周囲はセロファンと和紙で、内外に防水特殊塗料を塗り、上下に金属蓋を被せてある。殺菌は蓋に炭素片を固定して電気を通すことにより行った。輸送中の破損を防ぐため、数缶ずつ木枠に収容する。昭和17年から日本陸海軍に納入された。参考：写真で見る海軍糧食史

＜ＣＢ−１＞：アメリカ海軍アラスカ級大型巡洋艦アラスカ（Alaska）。1944年7月17日就役。1960年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船3,’16

＜ＣＢ−２＞：アメリカ海軍アラスカ級大型巡洋艦グアム（Guam）。1944年竣工。1960年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＢ−３＞：アメリカ海軍アラスカ級大型巡洋艦ハワイ（Hawaii）。1945年11月に進水したが、工事が８割進んだ所で中断され、1952年に指揮艦CBC-1への改装が開始されたがこちらも中断され、1958年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＢ−４＞：アメリカ海軍アラスカ級大型巡洋艦フィリピンズ（Philippines）。1943年6月にキャンセルされた。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＢ−５＞：アメリカ海軍アラスカ級大型巡洋艦プエルト・リコ（Puerto Rico）。1943年6月にキャンセルされた。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＢ−６＞：アメリカ海軍アラスカ級大型巡洋艦サモア（Samoa）。1943年6月にキャンセルされた。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＢ−１７Ｇ＞：B-17爆撃機ファミリーを参照。

＜ＣＢ−２９Ｋ＞：B-29爆撃機ファミリーを参照。

＜ＣＢ９０ＨＣＧ＞：90H海外シリーズ（戦闘艇）を参照。

＜ＣＢ９０ＨＭＮ＞：90H海外シリーズ（戦闘艇）を参照。

＜ＣＢ９０ＨＮ＞：90H海外シリーズ（戦闘艇）を参照。

＜ＣＢ−１３０＞：チリ軍の130ポンドクラスター爆弾。全長2.05m、直径0.26m、翼スパン0.34m、重量60kg。内部に装甲貫徹力150mm・重量0.8kgのPM-1子爆弾50発を内蔵する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＣＢ−２５０−Ｋ＞：CB-500シリーズ（クラスター爆弾）を参照。

＜ＣＢ４７０＞：南アフリカ軍のクラスター爆弾。アルファ子爆弾（直径140mm、重量6.2kg）を40発内蔵し、長さ250m・幅70mに撒布する。全長2.6m、直径0.419m、翼スパン0.64m、重量450kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＣＢ−５００シリーズ＞：チリ軍500ポンドクラスター爆弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＣＢ−５００＞：内部に重量0.8kg・装甲貫徹力150mmのPM-1対戦車子爆弾240発を収容する。全長2.5m、直径0.44m、翼スパン1.14m、重量250kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＣＢ−２５０−Ｋ＞：外殻をグラスファイバーにしたもの。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＣＢ−５００−Ｋシリーズ＞：チリ軍500kgクラスター爆弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＣＢ−５００−Ｋ＞：重量0.8kg・装甲貫徹力150mmのPM-1対戦車子爆弾400発を収容する。全長2.5m、直径0.44m、翼スパン1.2m、重量485kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＣＢ−５００−Ｋ−２＞：重量0.79kg・装甲貫徹力150mmのPM-2対戦車子爆弾431発を収容する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＣＢ−７７０＞：チリ軍770ポンドクラスター爆弾。炸裂するとPM-3子爆弾（重量2.2kg）121発を５万平方メートルの範囲に撒布、30秒−72時間後に炸裂する。全長2.55m、直径0.44m、翼スパン1.15m、重量400kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＣＢＡＡ＞：航空騎兵攻撃旅団を参照。

＜ＣＢＡＡＲ＞：DRSテクノロジーズ社が開発したヘリコプター搭載強襲揚陸艦用航空管制レーダーで、C-Band Active Array Radarの略。フェイズド・アレイ式で、アンテナは４面に装備されているので旋回させる必要が無い。使用周波数Ｃバンド。2009年10月にアメリカ海軍に納入される予定。参考：月刊軍事研究6,’08

＜ＣＢＡＲＳ＞：MQ-25A（無人機）を参照。

＜ＣＢＡＳ−１＞：アルゼンチン軍70mmロケット弾、別名アルバトロス。対戦車・対人兼用弾頭、対人弾頭、対人・対資材弾頭、発煙弾頭が用意されている。全長1.28m、直径70mm、翼スパン163mm、重量10.15kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＣＢＥＲＳ＞：中国とブラジルが共同開発した地球資源衛星で、2007年9月に中国で打ち上げられた。重量1.5トン。解像度2.7m。軍事用攻撃目標設定機能も持っているとされる。参考：月刊軍事研究2,’08

＜ＣＢＧ＞：空母戦闘群の略。2006年にCSG（空母打撃群）と名称変更された。参考：月刊軍事研究1,’05

＜ＣＢＩＲＦ＞：アメリカ海兵隊のNBC兵器使用環境下対応部隊で、Chemical Biological Incident Response Force（化学生物兵器事態対応部隊）の略。1995年の地下鉄サリン事件とアメリカ連邦政府ビル爆破テロ事件をきっかけとして1996年4月1日に創設された。第２海兵遠征軍第４海兵遠征旅団／アメリカ北方軍即応旅団戦闘団隷下で、ホームベースはメリーランド州のインディアン・ヘッド海軍水上戦センター。本部、支援中隊、３個即応中隊（偵察、除染、保安、医療、支援の５個部隊？）270名からなり、危険物質（化学、生物、放射能、核、高性能炸薬）探知、識別、除染、医療など６つの班で構成され、NBC環境下での海兵隊員の保護、対テロ作戦立案、暴動鎮圧、警備を行う。初動対応部隊は事態対処部隊（Incident-Response Force）２個である。部隊章は背景に黄色い円と赤い十字、真ん中に海兵隊マーク、右上にバイオハザード、右下に原子力、左上に化学兵器、左下に放射能管理区域マークが描かれており、円の周囲に黒い縁取りがあってCHEMICAL BIOLOGICAL INCIDENT RESPONSE FORCEと黄文字が書いてある。円の下には赤いリボンが描かれており、Certo Occultus Hostis（見えない敵と戦う）の文字がある。現場に到着すると、汚染現場（ホットゾーン）、非汚染地域（コールドゾーン。ホットゾーンの風上で、汚染拡大の恐れの無い地域）、その中間地域（ウォームゾーン）の分類を行い、防護服を装着してホットゾーンに入る。着用する防護服は汚染の程度により異なり、レベルＣならM40ガスマスクとサラトガ防護服とM258除染キット、レベルＢなら化学防護服と酸素ボンベ、レベルＡなら完全気密服を使用する。ホットゾーン内部で被害者を集合点に集め、ウォームゾーンとの境にある除染トリアージ域で治療が必要かどうか判別し、ウォームゾーン内にある除染エリアで別々に除染を行った後で要治療者は医療チームに引き渡し、それ以外は避難所などに向かわせる。隊員もウォームゾーンで除染を受けた後にコールドゾーンへと引き返す。食事や休憩など、隊員の支援地域はコールドゾーンに設けられている。2001年、炭疽菌テロ事件の対処を行った。東日本大震災に伴う福島原発事故に派遣され、2011年4月2日0800頃に第一波15名、4月3日に第二波140名が横田基地に到着したが、既に原発から20km域内の住民の避難はほぼ完了しており、在日アメリカ人には80km圏内からの退避が勧告されていて、保護を必要とする人間がおらず、出番は無かった。4月6日、横田基地で放射能汚染地域での人員救出活動を展示した。4月8日、大宮駐屯地で陸自中央特殊武器防護隊と意見交換を実施。4月9日、横田基地で陸自中央特殊武器防護隊と福島第一原発非常事態を想定した共同訓練を実施。4月16日、要員５名が陸自中央特殊武器防護隊の拠点となっている郡山駐屯地と除染所のある福島県立医大を視察した。4月23日、横田基地で陸自中央特殊武器防護隊と共同訓練を実施。参考：月刊JWings6,’11、月刊軍事研究6,’11、3,’13、ストライクアンドタクティカルマガジン7,’11、朝雲

＜ＣＢＬＳ−２００＞：イギリスのMLアビエーション社が開発した訓練爆弾用ディスペンサーで、CBLSはCareer Bomb Light Store（爆弾軽兵装キャリア）の略。ERU-122エジェクターリリースユニット４基を内蔵しており、BDU-33/B訓練爆弾４発を下面に収容する他、70mm空対地ロケット弾４発を装填可能としたもの（両側面にそれぞれ連装で装填）もある。全長2.5m。トーネードなどが使っている。航空自衛隊も採用し、F-2などで使用した。参考：月刊JWings11,’01、8,’03、月刊航空ファン3,’17、月刊航空情報2,’10

＜ＣＢＬＳ−２０００＞：イギリスのコバム社が開発した訓練爆弾用ディスペンサーで、CBLSはCareer Bomb Light Store（爆弾軽兵装キャリア）の略。CBLS-200の改良型で、射出カートリッジの代わりにガス圧を使用する。3kg級訓練爆弾やBDU-33/B訓練爆弾なら４発、14kg級訓練爆弾なら２発を搭載できる。参考：月刊JWings4,’13

＜ＣＢＲ＞：Chemical, Biological, Radiological（化学、生物、放射線）の略。アメリカ海軍用語で、NBCに同じ。参考：月刊軍事研究6,’11、丸スペシャルNo.75

＜ＣＢＲ５０ｉ＞：イギリスのエイボン社とキャメルバック社が共同開発したガスマスク。給水チューブを介して３リットル入り飲料水パックから水を飲むことができる。参考：月刊軍事研究1,’12

＜ＣＢＲＮ＞：Chemical, Biological, Ratiological and Nuclear（化学、生物、放射線、核）の略。素直にNBCRにならないのは、CBRN（シー・バーン）の方が言いやすくて格好良さそうだかららしい。参考：月刊軍事研究6,’11

＜ＣＢＲＮＥ＞：Chemical, Biological, Radiological, Nuclear and Explosive（化学、生物、放射線、核、爆発物）の略。参考：MAMOR vol.57

＜ＣＢＲＮ対応遠隔操縦作業車両＞：技術研究本部／防衛装備庁試作装軌式UGV。東日本大震災の福島第一原発事故を受けて2011年度から開発しており、CBRN汚染災害時に非汚染地域から遠隔操縦されて初動対応を実施するのが主任務である。装軌式施設作業車は全長6.5m、全幅2.8m、全高3.2m、重量30トン（自重26トン＋作業装置４トン）で、運転用カメラ、自己位置標定装置、3Dカメラ、赤外線カメラ、γ線カメラ、γ線計測装置を搭載しており、ドーザー、ショベル、７関節ロボットアームなどをユニット式に装着して各種作業を行う。下部転輪はダブルタイプ片側６組、起動輪は後方、誘導輪は前方にあり、上部転輪を持つ。スカートは無い。有人操縦にも対応しており、乗員室は空気浄化装置や放射線遮蔽板を備える。汚染地域の手前まで有人操縦で接近し、汚染地域外に置かれた装輪式指揮統制車両（特殊トラックPLS搭載型がベース。6.3m×2.2m×2.2mのコンテナ内に操縦装置を収容）からの無線操縦（最大遠隔操縦距離2km）で装軌式施設作業車２両（１両はドーザー、もう１両は油圧バケットアーム装備）をタッチパネル式ディスプレイに送られる映像を見ながらバイクハンドル式遠隔操縦装置で操作する。除染を楽にするため本体の凹凸は極力減らされており、塗装も化学物質などが付着しにくいものを使用、ラジエーターのような複雑な部分にはコーティングを貼っておいて、作業後に剥がすだけで済ませる。システムには装軌式情報収集車両（各種計測機器、サンプル収集装置、可視光／赤外線カメラ、LIDARなどを装備する）、無線中継用無人車両（普通乗用車ベースで、自衛隊無線、無線LAN、衛星通信などを搭載）３両、空中中継装置も用意されており、2km以上離れた所から遠隔操縦する場合には車載・空中無線中継装置を使うが、タイムラグが許容範囲なら衛星通信（JCSATやインマルサット）を利用して直接遠隔操縦することも可能（無線中継装置が壊れた際のバックアップにも使える）で、最大20km離れたところから操作できる。2014年度から実験を行い、2015年度中頃に研究を終えて福島第一原発に投入する予定。参考：月刊軍事研究9,’18、4,’14、5,'15、2,’16、MAMOR Vol.71、月刊PANZER10,’12、月刊JWings1,’15

＜ＣＢＳＳ＞：砲尾閉鎖残渣除去システムの略。M551空挺戦車の主砲である152mmガンランチャーM81の燃焼薬莢残渣を吹っ飛ばすために作られた。４段コンプレッサーで空気シリンダー２基を作動させ、砲身内に直接高圧空気を送る。M551生産700号車から搭載された。参考：月刊PANZER2,’01

＜ＣＢＵ＞：Cluster Bomb Unitの略。

＜ＣＢＵ−１／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-7/AディスペンサーにBLU-4/Bを509発収容している。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２／Ａシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２／Ａ＞：SUU-7/AディスペンサーにBLU-3/B小型対人子爆弾360発を収容する。参考：月刊JWings2,’13、ワイルドウエポン

＜ＣＢＵ−２Ｂ／Ａ＞：SUU-7/AディスペンサーにBLU-3/B小型対人子爆弾409発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−３／Ａシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−３／Ａ＞：SUU-10/AディスペンサーにBLU-7A/B子爆弾352発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−３Ａ／Ａ＞：SUU-10A/AディスペンサーにBLU-7A/B子爆弾352発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−３Ｂ／Ａ＞：SUU-10B/AディスペンサーにBLU-7A/B子爆弾371発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−５／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器、陸軍名称M43。M30ディスペンサーにM138子爆弾57発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−７／Ａシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−７／Ａ＞：SUU-13/AディスペンサーにBLU-18/B子爆弾1200発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−７Ａ／Ａ＞：SUU-13A/AディスペンサーにBLU-18/B子爆弾1200発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−８／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-7A/AディスペンサーにBDU-27/B子爆弾409発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−９／Ａシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−９／Ａ＞：SUU-7A/AディスペンサーにBDU-28/B子爆弾406発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−９Ａ／Ａ＞：SUU-7B/AディスペンサーにBDU-28/B子爆弾406発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１０／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器、アメリカ海軍制式名称Mk.5Mod.0。BDU-30/B子爆弾を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１１／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-7B/AディスペンサーにBLU-16/B子爆弾261発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１２／Ａシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−１２／Ａ＞：SUU-7B/AディスペンサーにBLU-17/B子爆弾261発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−１２Ａ／Ａ＞：SUU-7C/AディスペンサーにBLU-17/B子爆弾261発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１３／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-7B/AディスペンサーにBLU-17/B子爆弾とBLU-16/B子爆弾を計261発収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１４／Ａシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−１４／Ａ＞：SUU-14/AディスペンサーにBLU-3/B小型対人子爆弾を収容する。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−１４Ａ／Ａ＞：SUU-14A/AディスペンサーにBLU-3/B小型対人子爆弾を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１５／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-13/AディスペンサーにBLU-19/B子爆弾23発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１６／Ａシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−１６／Ａ＞：SUU-13/AディスペンサーにBDU-9/B子爆弾40発またはBLU-20/B子爆弾23発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−１６Ａ／Ａ＞：SUU-13A/AディスペンサーにBDU-9/B子爆弾40発またはBLU-20/B子爆弾23発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１７／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-13/AディスペンサーにBDU-34/B子爆弾1200発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１８／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-13A/AディスペンサーにBLU-25/B子爆弾を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２２／Ａシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−２２／Ａ＞：SUU-14/AディスペンサーにBLU-17/B子爆弾72発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−２２Ａ／Ａ＞：SUU-14A/AディスペンサーにBLU-17/B子爆弾72発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２３／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-31/BディスペンサーにBLU-26/B子爆弾を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２４／Ｂシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。ベトナム戦争で使用された。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２４／Ｂ＞：SUU-30/BディスペンサーにBLU-26/B子爆弾またはBLU-36/B子爆弾665個を収容する。全長2.36m、直径0.41m、重量383kg。F-4に4-8発搭載される。参考：月刊軍事研究8,’08、4,’11

＜ＣＢＵ−２４Ａ／Ｂ＞：SUU-30A/BディスペンサーにBLU-26/B子爆弾またはBLU-36/B子爆弾665個を収容したもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２４Ｂ／Ｂ＞：SUU-30B/BディスペンサーにBLU-26/B子爆弾またはBLU-36/B子爆弾665個を収容したもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２４Ｃ／Ｂ＞：SUU-30C/BディスペンサーにBLU-26/B子爆弾またはBLU-36/B子爆弾665個を収容したもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２５／Ａシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−２５／Ａ＞：SUU-14/AディスペンサーにBLU-24/B子爆弾132発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−２５Ａ／Ａ＞：SUU-14A/AディスペンサーにBLU-24/B子爆弾132発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２６／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-10/AディスペンサーにBDU-37/B子爆弾352発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２８／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-13/AディスペンサーにBLU-43/B子爆弾4800発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２９／Ｂシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２９／Ｂ＞：SUU-30/BディスペンサーにBLU-36/B子爆弾670発（BLU-61/B子爆弾217個？）を収容する。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究8,’08、4,’11

＜ＣＢＵ−２９Ａ／Ｂ＞：SUU-30A/BディスペンサーにBLU-36/B子爆弾670発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２９Ｂ／Ｂ＞：SUU-30B/BディスペンサーにBLU-36/B子爆弾670発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−２９Ｃ／Ｂ＞：SUU-30C/BディスペンサーにBLU-36/B子爆弾670発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−３０／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-13/AディスペンサーにBLU-39/B子爆弾1280発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−３４／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-38/AディスペンサーにBLU-42/B子爆弾540発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−３７／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-13/AディスペンサーにBLU-44/B子爆弾4800発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−３８／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-13/AディスペンサーにBLU-49/B子爆弾40発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−３９／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-41A/AディスペンサーにXM41E1子爆弾1500発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−４０／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-41A/AディスペンサーにXM40E5子爆弾6500発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−４１／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-51/BディスペンサーにBLU-53/B子爆弾18発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−４２／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。爆弾型のSUU-38/AディスペンサーにBLU-54/B子爆弾540発を収容しており、下方に向け射出する。全長3.61m、全高0.43m。参考：月刊JWings2,’13、ワイルドウエポン

＜ＣＢＵ−４６／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-7C/AディスペンサーにBLU-24/B子爆弾640発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−４７／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-13/AディスペンサーにBLU-55/B子爆弾を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−４９／Ｂシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。参考：月刊軍事研究4,’11、月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−４９／Ｂ＞：SUU-30/BディスペンサーにBLU-59/B子爆弾670発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−４９Ａ／Ｂ＞：SUU-30A/BディスペンサーにBLU-59/B子爆弾670発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−４９Ｂ／Ｂ＞：SUU-30B/BディスペンサーにBLU-59/B子爆弾670発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−４９Ｃ／Ｂ＞：SUU-30C/BディスペンサーにBLU-59/B子爆弾670発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−５０／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-13/AディスペンサーにBLU-60/B子爆弾40発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−５１／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-13/AディスペンサーにBLU-67/B子爆弾40発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−５２／Ｂシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−５２／Ｂ＞：SUU-30/Bディスペンサーに対人・対物資兼用のBLU-61A/B子爆弾220-254発（217発？）を収容したもので、１発でフットボール場22面に相当する範囲を制圧できる。全長2.286m、直径0.406m、翼幅0.584m、重量352kg。参考：軍事分析湾岸戦争、月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−５２Ａ／Ｂ＞：SUU-30A/BディスペンサーにBLU-61A/B子爆弾217発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−５２Ｂ／Ｂ＞：SUU-30B/BディスペンサーにBLU-61A/B子爆弾217発（27発？）を収容する。参考：月刊JWings2,’13、月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊

＜ＣＢＵ−５３／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-30B/BディスペンサーにBLU-70/B子爆弾670発を収容する。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究4,’11

＜ＣＢＵ−５４／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-30B/BディスペンサーにBLU-68/B子爆弾670発を収容する。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究4,’11

＜ＣＢＵ−５５／Ｂシリーズ＞：アメリカ軍の500ポンド級クラスター兵器。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−５５／Ｂ＞：SUU-49/BディスペンサーにBLU-73A/B燃料気化爆弾３発を搭載し、FMU-83ディスペンサー信管を装着したものである。重量232kg。参考：世界の傑作機No.45、月刊JWings2,’13、月刊軍事研究4,’02、軍事分析湾岸戦争

＜ＣＢＵ−５５Ａ／Ｂ＞：SUU-49A/BディスペンサーにBLU-73A/B燃料気化爆弾３発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−５７／Ａ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-14A/AディスペンサーにBLU-69/B子爆弾132発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−５８／Ｂシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−５８／Ｂ＞：SUU-30A/BディスペンサーにBLU-63/BまたはBLU-63A/B子爆弾650発を詰め込んである。空中でディスペンサーが上下２つに分離して内部の子爆弾を放出、広範囲にまき散らして炸裂させる。全長2.286m、直径0.406m、翼スパン0.584m、重量840ポンド（381kg）。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊

＜ＣＢＵ−５８Ａ／Ｂ＞：

＜ＣＢＵ−５９／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。Mk7Mod3ディスペンサーにBLU-77/B子爆弾717を収容する。参考：軍事分析湾岸戦争、U.S.ウェポン・ハンドブック

＜ＣＢＵ−６２／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-30/BディスペンサーにM38子爆弾を収容する。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究4,’11

＜ＣＢＵ−６３／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-30/BディスペンサーにM40A1子爆弾2025発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−６６／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-51/BディスペンサーにBLU-81/B子爆弾を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−６８／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-30/BディスペンサーにBLU-48/B子爆弾を収容する。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究4,’11

＜ＣＢＵ−７０／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-30/BディスペンサーにBLU-85/B子爆弾79発を収容する。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究4,’11

＜ＣＢＵ−７１／Ｂシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−７１／Ｂ＞：SUU-30H/Bディスペンサー（SUU-30A/B？）にBLU-86/B対人子爆弾650発を収容したものである。信管はFMU-26/BまたはFMU-56/B。全長2.286m、直径0.406m、翼スパン0.584m、重量840ポンド（381kg）。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊、月刊JWings2,’13

　＜ＣＢＵ−７１Ａ／Ｂ＞：子爆弾をBLU-86A/B650発に換装したもの。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊、月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−７２／Ｂ＞：アメリカ軍の500ポンド級クラスター兵器。CBU-55/Bシリーズの後継または高速機用らしい。全長2.17m、直径0.36mの円筒形をしたSUU-49/Bディスペンサー（SUU-49A/B？）の内部にBLU-73FAE（BLU-73A/B？）３個を収容、高度10mで放出する。湾岸戦争ではAH-1Wが近接航空支援に使用した。参考：月刊軍事研究4,’02、U.S.ウェポン・ハンドブック、ロッキードF117ナイトホーク、月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−７４／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-51/BディスペンサーにBLU-87/B子爆弾48発を収容する。ペイブウェイ�Tレーザー誘導キットの装着も可能。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究8,’18

＜ＣＢＵ−７５／Ｂシリーズ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。ペイブウェイ�Tレーザー誘導キットの装着も可能。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究8,’18

＜ＣＢＵ−７５／Ｂ＞：SUU-54A/Bディスペンサー（SUU-51B/B？）にBLU-63/B子爆弾またはBLU-26/Bサッドアイ子爆弾1800個を収容する。１発でフットボール場157面に相当する範囲をカバーできるといわれる。参考：軍事分析湾岸戦争、月刊軍事研究4,’11、月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−７５Ａ／Ｂ＞：SUU-54A/BディスペンサーにBLU-63/B子爆弾1420発とBLU-86/B子爆弾355発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−７６／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-51B/BディスペンサーにBLU-61A/B子爆弾290発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−７７／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-51B/BディスペンサーにBLU-63/B子爆弾を790発収容する。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究4,’11

＜ＣＢＵ−７８／Ｂシリーズ＞：アメリカ海軍・海兵隊のクラスター兵器、別名GATOR。参考：月刊軍事研究6,’04、月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−７８／Ｂ＞：Mk7ロックアイ・ディスペンサー（SUU-58/B）にBLU-91/B対戦車地雷45発とBLU-92/B対人地雷15発を収容し、Mk.339Mod1信管を取り付けたものである。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究6,’04

＜ＣＢＵ−７８Ｂ／Ｂ＞：CBU-78/Bの信管をFMU-140/Bに換装したもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−７９／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器、別名ゲイター。BLU-91/BとBLU-92/Bを収容する。ペイブウェイ�Tレーザー誘導キットの装着も可能。参考：月刊軍事研究8,’18

＜ＣＢＵ−８０／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。ペイブウェイ�Tレーザー誘導キットの装着も可能。参考：月刊軍事研究8,’18

＜ＣＢＵ−８２／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-58/BディスペンサーにBLU-91/B子爆弾60発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−８３／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-58/BディスペンサーにBLU-92/B子爆弾60発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−８４／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-54A/BディスペンサーにBLU-91/B またはBLU-92/B子爆弾を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−８５／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-54A/BディスペンサーにBLU-91/B子爆弾を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−８６／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-54A/BディスペンサーにBLU-92/B子爆弾を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−８７／Ｂシリーズ＞：アメリカ空軍のクラスター兵器、別名CEM（複合効果ミュニッション）。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−８７／Ｂ＞：SUU-65/BディスペンサーにBLU-97/B子爆弾202発を収容したものである。投下されると安定翼が開き、毎分0-2500回転まで500回転ごとに設定された回転数で弾体が回転、投下後0.45-0.8秒で信管の安全装置が外れ、弾体後部のパラシュートを展張、投下後0.63-4.15秒の12段階または高度90-900mの10段階で外殻が３つに割れ、内部の子爆弾を散布する。親爆弾１発で８万平方メートル（200m×400m）を制圧できるとされるが、子弾に5-7%の不発弾が生じる。全長2.34m、直径0.396m、翼幅0.52m（搭載時）-1.07m（安定翼展張時）、重量950ポンド（431kg）。投下可能速度200-700ノット、投下可能高度60-1200m、投下時最大上昇角30度、最大降下角60度。信管はFZU-39/B近接信管。湾岸戦争でアメリカ空軍が10035発を投下した。航空自衛隊も導入したが、クラスター弾禁止協定発効に伴い全廃棄したため、後継としてレーザーJDAMを配備する。参考：月刊JWings5,’07、11,’10、月刊軍事研究9,’03、U.S.ウェポン・ハンドブック、ロッキードF117ナイトホーク、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊航空情報2,’10

＜ＣＢＵ−８７Ｂ／Ｂ＞：SUU-65/BディスペンサーにBLU-97A/B子爆弾202発を収容し、FZU-39/B近接信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−８９／Ｂシリーズ＞：アメリカ軍の地雷散布型クラスター弾、別名GATOR。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−８９／Ｂ＞：SUU-64/BディスペンサーにBLU-91/B対戦車地雷72発とBLU-92/B対人地雷22発を搭載し、FZU-39/B近接信管を装着する。全長2.34m、直径0.41m、重量710ポンド（322.1ポンド）。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック

＜ＣＢＵ−８９Ａ／Ｂ＞：SUU-64/BディスペンサーにBLU-91/B対戦車地雷72発とBLU-92/B対人地雷22発を搭載し、FZU-39/B近接信管を装着したもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−９０／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-65/BディスペンサーにBLU-99/B子爆弾を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−９２／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-65/BディスペンサーにBLU-101/B子爆弾９発とADS３発を収容する。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−９４／Ｂ＞：アメリカ軍のカーボンファイバー散布用クラスター兵器、別名ショート・サーキット親子爆弾。SUU-66/B戦術子爆弾散布装置にBLU-114/B子爆弾を202発収納している。参考：月刊軍事研究7,’03、月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−９７／Ｂシリーズ＞：アメリカ海軍のクラスター兵器、別名センサー信管兵器、略称SFW。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−９７／Ｂ＞：SUU-66/BディスペンサーにBLU-108/B子弾10発が収容されており、それぞれスキート対戦車弾４発を撒布する。１発で12万平方メートルをカバーできる。重量920ポンド（417kg）。信管はFZU-39/B近接信管。イラク戦争で、進撃する機甲部隊70両に対してB-52Hが２発を投下、24両が瞬時に破壊されて残りは降伏した。参考：月刊軍事研究5,’04、4,’11、U.S.ウェポン・ハンドブック、火器弾薬技術ハンドブック、月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−９７Ａ／Ｂ＞：子弾をBLU-108A/B10発に変更したもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−９７Ｂ／Ｂ＞：子弾をBLU-108B/B10発に変更したもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−９７Ｃ／Ｂ＞：子弾をBLU-108C/B10発に変更したもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−９９／Ｂシリーズ＞：アメリカ海軍のクラスター兵器、別名ロックアイ２。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究4,’11

＜ＣＢＵ−９９／Ｂ＞：SUU-75/BディスペンサーにMk118Mod0対戦車子爆弾247発を収容し、Mk339Mod1信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究4,’11

＜ＣＢＵ−９９Ａ／Ｂ＞：SUU-75A/BディスペンサーにMk118Mod0対戦車子爆弾247発を収容し、FMU-140/B信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−９９Ｂ／Ｂ＞：SUU-75B/BディスペンサーにMk118Mod0対戦車子爆弾247発を収容し、FMU-140/B信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１００／Ｂシリーズ＞：アメリカ海軍のクラスター兵器、別名ロックアイ２。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究4,’11

＜ＣＢＵ−１００／Ｂ＞：SUU-76/BディスペンサーにMk118対戦車子爆弾247発を収容し、Mk339Mod1信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究4,’11

＜ＣＢＵ−１００Ａ／Ｂ＞：SUU-76A/BディスペンサーにMk118Mod0対戦車子爆弾247発を収容し、FMU-140/B信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１０２／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-66/BディスペンサーにBLU-114/B子爆弾202発を収容し、FZU-39/B信管を取り付けたものである。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１０３／Ｂシリーズ＞：アメリカ軍のスマート・クラスター爆弾（WCMD）。CBU-87/BにGPS誘導装置を付加したものである。参考：月刊JWings4,’01、2,’13、U.S.ウェポン・ハンドブック

＜ＣＢＵ−１０３／Ｂ＞：SUU-65/BディスペンサーにBLU-97/B子爆弾202発を収容し、FZU-39/B信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１０３Ａ／Ｂ＞：SUU-65/BディスペンサーにBLU-97/B子爆弾202発を収容し、FZU-39/B信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１０３Ｂ／Ｂ＞：SUU-65/BディスペンサーにBLU-97A/B子爆弾202発を収容し、FZU-39/B信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１０４／Ｂシリーズ＞：アメリカ軍のスマート・クラスター爆弾（WCMD）。CBU-89/BにGPS誘導装置を付加したものである。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１０４／Ｂ＞：SUU-64/BディスペンサーにBLU-91/B子爆弾72発とBLU-92/B子爆弾22発を収容し、FZU-39/B信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１０４Ａ／Ｂ＞：SUU-64/BディスペンサーにBLU-91/B子爆弾72発とBLU-92/B子爆弾22発を収容し、FZU-39/B信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１０５／Ｂシリーズ＞：アメリカ軍のスマート・クラスター爆弾（WCMD）。CBU-97/BシリーズにGPS誘導装置を基本とするWCMD尾部キットを追加したものである。イラク戦争で初めて使用された。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１０５／Ｂ＞：SUU-66/BディスペンサーはINS/GPSで誘導され、FZU-39/B信管が作動してBLU-108/B子爆弾10発を目標上空500-1200フィート（152-366m）で散布、子爆弾はパラシュートで漂いつつ熱源探知で目標（装甲車両）を探し、命中する。参考：月刊軍事研究9,’03、6,’03、5,’04、月刊JWings2,’13、7,’03

＜ＣＢＵ−１０５Ａ／Ｂ＞：SUU-66/BディスペンサーにBLU-108A/B子爆弾10発を収容し、FZU-39/B信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１０５Ｂ／Ｂ＞SUU-66/BディスペンサーにBLU-108B/B子爆弾10発を収容し、FZU-39/B信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１０５Ｃ／Ｂ＞：SUU-66/BディスペンサーにBLU-108C/B子爆弾10発を収容し、FZU-39/B信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１０７／Ｂ＞：アメリカ軍のスマート・クラスター爆弾（WCMD）、別名パッシブ攻撃兵器、略称PAW。SUU-66/Bディスペンサーの内部に長さ360mmのタングステン製ロッド350本、180mmのタングステン製ロッド1000本、50mmの鋼鉄製ロッド2400本を収容したものである。FZU-39/B信管が作動するとロッドがこの順で散布され、タングステンロッドで装甲・建物外壁を引き裂き、そこに鋼鉄製ロッドを撃ち込んで内部を破壊する。イラク戦争で初めて使用された。参考：月刊軍事研究9,’03、月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１１３／Ｂ＞：アメリカ軍のスマート・クラスター爆弾（WCMD-ER）。SUU-65/BディスペンサーにBLU-97/B子爆弾202発を収容し、FZU-39/B信管を取り付けたものである。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１１５／Ｂ＞：アメリカ空軍のスマート・クラスター爆弾（WCMD-ER）。CBU-105/Bに展張翼を付けた長距離型である。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究4,’11

＜ＣＢＵ−１１６／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-76/BディスペンサーにBLU-114/B子爆弾202発を収容し、FZU-39/B信管を取り付けたものである。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢＵ−１１８／Ｂ＞：アメリカ軍のクラスター兵器。SUU-76/BディスペンサーにBLU-114/B子爆弾202発を収容し、FZU-39/B信管を取り付けたものである。参考：月刊JWings2,’13

＜ＣＢ型潜航艇＞：イタリア海軍の小型潜航艇。敵泊地隠密襲撃を主任務とする。全長15m、水上排水量36トン、水中排水量45トン。水上速力7.5ノット、水中速力6.6ノット、航続距離1200海里（水上4.8ノット）。兵装は45cm魚雷発射管２門（船体中央上部両舷）で、魚雷２本または機雷２個を搭載する。乗員３名。1941年から16隻が竣工し、主に黒海で対ソ作戦に使用された。イタリア降伏時には６隻が起工済み、14隻が起工待ちの状態だった。参考：日本潜水艦物語

＜ＣＣ＞：防空管制所の略。参考：月刊航空ファン7,’17

＜ＣＣ−１＞：CLC-1（戦術指揮艦）を参照。

＜ＣＣ−１＞：アメリカ海軍レキシントン級計画巡洋戦艦レキシントン（Lexington）。1921年1月8日起工。ワシントン条約で空母に改造され、CV-2レキシントンとして完成した。参考：月刊世界の艦船6,’20

＜ＣＣ−２＞：アメリカ海軍レキシントン級計画巡洋戦艦コンステレーション。ワシントン条約で建造中止になった。参考：月刊世界の艦船6,’20

＜ＣＣ−３＞：アメリカ海軍レキシントン級計画巡洋戦艦サラトガ。1920年9月25日起工。ワシントン条約で空母に改造され、CV-3サラトガとして完成した。参考：月刊世界の艦船6,’20

＜ＣＣ−４＞：アメリカ海軍レキシントン級計画巡洋戦艦レンジャー。ワシントン条約で建造中止になった。参考：月刊世界の艦船6,’20

＜ＣＣ−５＞：アメリカ海軍レキシントン級計画巡洋戦艦コンスティテューション。ワシントン条約で建造中止になった。参考：月刊世界の艦船6,’20

＜ＣＣ−５Ｃ＞：自衛隊の海底ケーブル。古河電気工業製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＣＣ−６＞：アメリカ海軍レキシントン級計画巡洋戦艦ユナイテッド・ステイツ。ワシントン条約で建造中止になった。参考：月刊世界の艦船6,’20

＜ＣＣ−６＞：自衛隊の海底ケーブル。オーシーシー製。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ＣＣ−１０６＞：カナダ軍の輸送機、別名ユーコン。CL44D4貨物機の軍用型で、ベースの機体は胴体後部を右にずらして貨物を積み込むようになっていたが、その機構は廃止されている。全長42m、全幅43.4m、自重40.35トン。エンジンはロールスロイス・タインRTy12（5730馬力）４基、巡航速度600km。乗員４名。参考：月刊丸3,’90

＜ＣＣ−１０８＞：DHC-4輸送機・海外ファミリーを参照。

＜ＣＣ−１０９＞：カナダ航空コマンドの採用したカナデアCL-66Bで、別名コスモポリタン。参考：月刊エアコマンド6,’94

＜ＣＣ−１１５＞：カナダ軍の輸送機、別名バッファロー（Buffalo）。DHC-5Aを導入したもので、15機を配備し、うち６機は後で海洋哨戒機に改造された。参考：週刊エアクラフトNo.84

＜ＣＣ−１３０Ｅ＞：C-130海外シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＣＣ−１３０Ｈ＞：C-130海外シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＣＣ−１３０Ｈ（Ｔ）＞：C-130輸送機・海外ファミリーを参照。

＜ＣＣ−１３０Ｊ＞：C-130海外シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＣＣ−１３２＞：カナダ空軍の輸送機。デハビランド・カナダ社製DHC-7-101の胴体前方左側面に大型カーゴドア（1.78m×2.31m）を追加したものである。キャビンはクイックチェンジ式で、人員・貨物双方の輸送に対応できる。主翼後縁にフルスパンの８割を占める二重隙間フラップがあり、主翼上面内側のグランド・スポイラーと外側のエア・スポイラーにより、高いSTOL能力を持つ。全長24.58m、全幅28.35m、全高7.98m、運用自重12.542トン、最大離陸重量19.958トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-50（1174軸馬力）４基、プロペラは直径3.43mの定速４翅（フルフェザリング・リバースピッチ可）、最大回転数毎分1210回転、最大巡航速度231ノット、実用上昇限度6400m、最大燃料搭載量4.563トン、最大航続距離730海里。ペイロード5.13トン。1979年に２機を発注し、CC-109の後継として西ドイツ駐留部隊の第１カナダ航空群に配備した。参考：世界の軍用機1982、月刊丸3,’90、週刊エアクラフトNo.84

＜ＣＣ−１３７＞：カナダ空軍の空中給油機。ボーイングB707にビーチ1800給油ポッドを装着している。参考：月刊エアコマンド10,’94

＜ＣＣ−１３８＞：カナダ航空コマンドの輸送機、別名ツインオター（Twin Otter）。デハビランド・カナダ社製DHC-6を導入したものである。参考：月刊JWings5,’07

＜ＣＣ−１４２＞：カナダ航空コマンド兵員・貨物輸送機、別名ダッシュエイト。デハビランド・カナダ社製DHC-8M-102を導入したもので、1989年に２機が引き渡された。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊エアコマンド6,’94

＜ＣＣ−１４４シリーズ＞：カナダ航空コマンドの輸送機、別名チャレンジャー。参考：月刊JWings5,’07

＜ＣＣ−１４４Ａ＞：カナデアCL-600チャレンジャーを導入したもの。第412飛行隊に４機が配備されており、VIP輸送にも使用される。参考：月刊JWings1,’01、5,’07

＜ＣＣ−１４４Ｂ＞：カナデアCL-601を導入したもの。参考：月刊JWings5,’07

＜ＣＣ−１４４Ｃ＞：カナデアCL-604を導入したもの。参考：月刊JWings5,’07

＜ＣＣ−１４４ファミリー＞

　＜ＣＥ−１４４＞：電子支援訓練機型。３機を配備した。参考：月刊エアコマンド6,’94

　＜ＣＰ−１４４＞：海上哨戒機型。３機を配備する予定。参考：月刊エアコマンド6,’94

＜ＣＣ−１５０＞：カナダ空軍政府専用機／輸送機、別名ポラリス。基はエアバス製A310-304で、機体全面がグレイのロービジ塗装になっており、兵員・貨物輸送機としても使用可能。５機を導入したが、純粋な政府専用機は１機のみで、他の４機は貨客混載型である。運用担当は第８航空団第437飛行隊。2008年以降、２機がCC-150T空中給油輸送機に改造された。2023年5月、G7広島サミットに出席するトルドー首相を乗せ、広島空港に飛来。参考：月刊JWings1,’01、11,’05、5,’07、12,’20、8,’23

＜ＣＣ−１５０ファミリー＞

　＜ＣＣ−１５０Ｔ＞：A310-300MRTT海外シリーズを参照。

＜ＣＣ−１７７＞：C-17海外シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＣＣ−２９５＞：C-295海外ファミリー（捜索救難機）を参照。

＜ＣＣ−３３０＞：A330-200MRTT海外シリーズ（空中給油輸送機）を参照。

＜ＣＣ−１０９１＞：カナダ軍の輸送機で、コンベアCV540の軍用型である。全長24.2m、全幅32m、自重14.6トン。エンジンはネピア・イーランドNE16-504Aターボプロップ（3500馬力）２基、最大速度520km。積載量6.5トン。乗員２名。参考：月刊丸3,’90

＜ＣＣＡ＞：Combatant Craft Assault（強襲戦闘艇）の略。参考：月刊航空ファン7,’18

＜ＣＣＢ＞：Mk�Y型哨戒艇を参照。

＜ＣＣＢ−２０８＞：ロシア海軍ヴィシュニャ型情報収集艦４番艦クリリイ（Kurily）。1999年11月4日、経ヶ岬の北北東40kmを航行しているのをDD-126はまゆきが確認した。2001年10月16日0900頃、対馬の北東55kmを南西に航行しているのを第１航空群P-3Cが確認した。同日午後、対馬の南5kmで停止と反転を繰り返しているのをDD-128はるゆきが確認した。2002年6月24日、沖縄近海で情報収集活動を行った。2009年7月11日0700頃、鹿児島県甑島列島西方沖で停止と航行を繰り返しているのをDE-231おおよどが確認した。その後も長崎県男女群島南方40kmから鹿児島県坊ノ岬西方120kmにかけての海域を遊弋しており、下甑島分屯基地に3月に配備されたばかりのJ/FPS-5レーダーの情報収集を行っていたとみられる。参考：月刊世界の艦船9,’02、3,’00、1,’02、朝雲

＜ＣＣＣＰ＞：ソ連時代の民間機登録ナンバーで、ローマ字にするとSSSRになる。参考：月刊JWings6,’09

＜ＣＣＤインターフェース・ユニット（Ｆ１００−２２０Ｅ用）＞：自衛隊の機器。アイ・エヌ・シー・エンジニアリング製。参考：月刊軍事研究10,’16

＜ＣＣＤエンジン＞：CCDはクローズド・サイクル・ディーゼルの略。AIPの一種で、排気ガスから二酸化炭素を除去し、酸素と希ガスの混合気体を加えて吸気させる方式のディーゼルエンジンである。５気圧・350-400℃の排気ガスは80℃くらいに冷却され、セパレータを介してアブソーバー（二酸化炭素吸収装置）に送られる。ここでWMS（海水制御装置）から供給される海水に二酸化炭素を溶かし、艦外に排出。残りのガスに希ガスと酸素を加え、またエンジンに戻す。ディーゼルエンジンに排気リサイクル系と液体酸素タンクを追加するだけで済むので構造は単純だが、潜水艦の主機に組み込んでしまうと、AIP推進を単独で補助動力として使用することができなくなり、潜航中もディーゼルエンジンを駆動せねばならず騒音が出る。ソ連、ドイツのTNKW社、オランダのRDM社が開発したが、ソ連では1950年代に就役したA615型ケベック級CCD方式AIP潜水艦に事故が多発し、1957年には２隻が沈没して早期退役となり、ドイツは205型潜水艦U1への試験搭載のみに止まり、オランダの輸出用潜水艦モレイ1800型は売れていない。参考：月刊軍事研究4,’00、2,’01、4,’10、5,’16、月刊世界の艦船8,’17、2,’15

＜ＣＣＩ＞：C2Iを参照。

＜ＣＣＩＰ＞：Common Configuration Implementation Program（共通仕様実施計画）の略。

＜ＣＣＩＰ＞：Continuously Computed Impact Point（弾着地点連続計算）の略。爆撃コンピュータとHUDを使用した無誘導爆弾による爆撃モードの１つ。爆弾を投下した際の予想弾着地点がHUD上に表示されるので、これが目標に重なったタイミングで無誘導爆弾を投下する。目標（地面）をHUDの画面上に捉え続ける必要があり、急降下爆撃の際に使用する。参考：月刊軍事研究9,’04、月刊航空ファン12,’16

＜ＣＣＩＳ＞：指揮統制機能（Command Control and Information System）の略。

＜ＣＣＫＷシリーズ＞：アメリカ陸軍６×６輪２トン半標準戦術カーゴ・トラック、通称イーガー・ビーバー（働き者のビーバー）またはジミー。1941年に制式採用され、GMCトラック＆コーチ部門、シボレー部門、ポンティアック部門で各型計56万両強が生産された。一部はフロント・アクスルから駆動装置を外した６×４輪型で、陸軍航空隊の基地内輸送に使用されている。第２次大戦時の連合軍総司令官ドワイト・Ｄ・アイゼハワー元帥が、第２次大戦勝利に必要だった兵器として、ジープ及びC-47輸送機と共に列挙した。参考：THE JEEP

　＜ＣＣＫＷ３５２＞：ショート・ホイール・ベース型。ホイール・ベース145インチ。参考：THE JEEP

　＜ＣＣＫＷ３５３＞：密閉キャビン型、オープン型（幌付き）、ウインチ付きといったバリエーションがある。全長6.502m／6.928m（ウインチ付き）、ホイール・ベース164インチ・4.166m、全幅2.235m、全高2.794m。エンジンはGMC270直列６気筒ガソリン（総排気量4416cc、出力104馬力）、トランスミッションは前進５速・後進１速×２速トランスファー、最大速度72km、行動距離345km。登坂能力33度。完全武装兵20名または貨物2.427トンを搭載可能。乗員２名（正操縦手、副操縦手）。ダンプカー型、ガソリン油槽車型、飲料水運搬車型、作業用バンなどのファミリーがある。参考：THE JEEP

＜ＣＣＬ＞：コンセントリック・キャニスター・ランチャーを参照。

＜ＣＣＲＰ＞：Continuously Computed Release Point（投下地点連続計算）の略。爆撃コンピュータとHUDを使用した無誘導爆弾による爆撃モードの１つ。予め目標地点を目視や対地センサー情報で確認して登録しておくと、HUDに針路が表示されるので、それに従って目標に接近する。目標に近づくとHUDに投下キューが出現、更に目標に接近すると目標シンボルに投下キューが近づいていき、水平または緩降下飛行を続けて目標手前上空を通過すると、目標シンボルと投下キューが重なったタイミング（投下した爆弾が目標に命中すると爆撃コンピュータが計算した地点）で爆弾を自動投下してくれる。よって、自動攻撃とも呼ばれる。参考：月刊軍事研究2,’01、月刊航空ファン12,’16

＜ＣＣＳ＞：AN/ALQ-227(V)1（通信妨害装置）または中央指揮システムまたはトマホーク武器システムを参照。

＜ＣＣＳ＞：指揮統制システム（Command and Control System）の略。

＜ＣＣＳ＞：イタリア海軍が開発中の76mmコンパクト砲用誘導砲弾で、コース・コレクテッド・シェルの略。砲弾発射後に目標未来位置のずれを砲弾に伝送、砲弾がロケットを噴射して軌道を修正し、目標に命中する。シー・クラッターの影響を受けにくい新型近接信管と組み合わせ、シースキミング式対艦ミサイルの撃墜を狙っている。参考：月刊軍事研究3,’99

＜ＣＣＳシリーズ＞：アメリカ海軍の潜水艦用戦闘指揮システム（Combat Control System）。参考：月刊世界の艦船6,’13

　＜ＣＣＳ　Ｍｋ１＞：ロサンゼルス級SSNのMk117戦闘システムとオハイオ級SSBNのMk118戦闘システムをこう呼ぶ。参考：月刊世界の艦船6,’13

　＜ＣＣＳ　Ｍｋ２＞：CCS Mk1の改良型で、AN/BSY-2の安価版として開発された。参考：月刊世界の艦船6,’13

　＜ＣＣＳ　Ｍｋ２Ｍｏｄ０＞：Mk117の後継で、ロサンゼルス級原潜フライト�T（SSN688-718）に搭載された。UYK-7デジタルコンピュータにより自艦の姿勢・速力、ソナーからの目標諸元などを処理し、射撃指揮装置や発令所のディスプレイに送り、魚雷を誘導する。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船6,’13

　＜ＣＣＳ　Ｍｋ２Ｍｏｄ１＞：ロサンゼルス級原潜フライト�U（SSN719-725/-750）に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’13、世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版

　＜ＣＣＳ　Ｍｋ２Ｍｏｄ２＞：ロサンゼルス級原潜フライト�V（SSN-751以降）に搭載された。コンピュータがUYK-43/44に換装され、AN/BSY-1戦闘システムの一部を構成する。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船6,’13

　＜ＣＣＳ　Ｍｋ２Ｍｏｄ３＞：Mk118の後継で、オハイオ級SSBNに搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’13

　＜ＣＣＳ　Ｍｋ２Ｍｏｄ４＞：ヴァージニア級用AN/BYG-1の開発名称。参考：月刊世界の艦船6,’13

　＜ＣＣＳ　Ｍｋ２Ｍｏｄ５＞：シーウルフ級用AN/BYG-1の開発名称。参考：月刊世界の艦船6,’13

　＜ＣＣＳ　Ｍｋ２Ｍｏｄ６＞：オーストラリア海軍コリンズ級用AN/BYG-1。参考：月刊世界の艦船6,’22

　＜ＣＣＳ　Ｍｋ２Ｍｏｄ７＞：オハイオ級SSGN用AN/BYG-1の開発名称。参考：月刊世界の艦船6,’13

＜ＣＣＳ２８０＞：カナダ海軍デジタル戦術データ装置。1960年半ばに導入し、イロコイ級などに搭載した。参考：月刊軍事研究6,’04

＜ＣＣＳＣ＞：アメリカ海軍が開発中の空母用航空機回収クレーンCarrier Crash and Salvage Crane。A/S32A-35A及びA/S32A-52の後継で、飛行甲板上で動けなくなった艦上機を回収して移動させる。参考：月刊航空ファン10,’19

＜ＣＣＳＭ＞：指揮統制システムモジュール（Command Control System Module）の略。参考：現代の潜水艦

＜ＣＣＴ＞：戦闘統制員を参照。

＜ＣＣＴ−１２０＞：航空自衛隊の可搬型通信衛星装置。参考：月刊JWings10,’18

＜ＣＣＴＳ＞：戦闘乗員訓練飛行隊を参照。

＜ＣＣＶ＞：82式指揮通信車を参照。

＜ＣＣＶ＞：Control Configured Vehicle（操縦性優先形状機）の略。航空自衛隊での定義は「操縦装置が形態を定めた航空機」で、一語に纏めて「運動能力向上航空機」としている。ACTを実現するため、飛行安定性をわざと減少させ、コンピュータにより航空機の飛行状態を解析して制御し、様々な飛行形態や高い飛行反応性を可能とする技術である。初めからACTを取り入れるので、航空機を設計するにあたり、従来の基本要素である飛行安定性、空気力学、構造、エンジンよりも、操縦性を最優先として全体の形態を決定することになる。従来の航空機はパイロットが多少気を抜いても墜落しないよう、飛行安定性を最優先とし、その範囲内で運動性を最大限発揮できるよう設計していたため、運動性能に限界が生じていた。また、胴体を長くしたり、尾翼を大きくしたり、水平直進飛行でも一定の舵角を取る必要があったりして、余計な抗力が生じる原因となっていた。1970年代に入って戦闘機の機動性能が重視されるようになったのと、ACTの発達で飛行安定性を自動操縦により確保できるようになって開発されたのが、飛行安定性（落ちずに真っ直ぐ飛んでいられること）を二の次にして運動性能（操縦士が思い通りに動かせること）を最優先としたCCVである。つまり、そのままでは真っ直ぐ飛べず墜落してしまうので、飛んでいる間は一瞬も気を抜かずにずっと機体を細かく制御し続けなければならず、人間にはとてもできない作業であることから高度な自動操縦装置が必需品であり、操縦システムにコンピュータを介入させるフライバイワイヤ／パワーバイワイヤ／フライバイライトが必須となる。その代わり、機体を傾けず旋回したり、水平飛行中に機首を左右に動かしたり、機首方位を動かさずに左右に機体を移動させたり、水平飛行中に機首を上下に動かしたり、機首方位を動かさず上下に機体を移動させたりするといった特殊な機動が可能で、ドッグファイトや射爆撃の際に有効である。参考：日本の防衛戦力Part8、Part7、ワイルドウェポン、航空用語事典増補改訂版

＜ＣＣＶ＞：カナダ陸軍計画歩兵戦闘車で、Close Combat Vehicleの略。レオパルト２戦車に付随するLAVより強力な歩兵戦闘車で、FLCV計画の一環として2009年7月に要求した。108両とオプション30両を導入し、砲兵観測車としても使用する。CV90、プーマ、ボクサー、VBCIが参加予定だったが、調達計画の延期が発表された。参考：月刊軍事研究7,’10

＜ＣＣＸ２１＞：DCN社が設計したステルス・コルベットで、コルベット・コンセプト・X21の略。1998年のユーロネイヴァル海軍展示会で公表した。船体と上部構造物側面には10度以上の傾斜が付けられており、上構表面にはRAMを適応、煙突は無く、排煙は海面下から排気する。アンテナは総てマストまたは上構内部に収容している。Ｘバンド多機能アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーを装備しており、マスト４面に固定型アンテナを装備する。全長114.5m、幅15.5m、排水量3000トン。主機は低速用がディーゼル・エレクトリック・360度方向可変アジマスポッド１軸推進、高速用がディーゼル・ウォータージェット２基、速力30ノット、航続距離6000海里（12ノット）。兵装は76mm砲１門、30mm機関砲２門、シルヴェールVLS16セル１基（アスター15艦対空ミサイル16発）、クアドラックスVLS16セル（クロタルVT1艦対空ミサイル64発）、ポリフェム10発など。乗員80名。参考：月刊軍事研究3,’99

＜ＣＣ型潜航艇＞：イタリア海軍が第２次大戦時に計画した泊地隠密襲撃用小型潜航艇。設計が終わったところでイタリアが降伏した。参考：日本潜水艦物語

＜Ｃ．Ｃ．同調機銃＞：ジョルジュ・コンスタンチネスコとC.C.コリーが第１次大戦後に開発したプロペラ同調機銃。プロペラ軸の回転をカムで油圧シリンダーに伝え、これでピストンを動かして機銃のトリガーを作動させることにより、プロペラの回転と機銃の射撃を同調させる。参考：グラフィックアクション36

＜ＣＤ８０＞：スウェーデン軍沿岸砲兵隊120mm沿岸砲、別名カリン（カレリン？）。1970年代にFH70と同時進行でボフォース社が開発した。砲架はFH70と共通で、時速7kmで自走できる。長距離移動時はスカニア６×６輪トラックで牽引する。最大射程21000m。1985年から配備された。参考：月刊PANZER2,’01

＜ＣＤ８５０シリーズ＞：アメリカ陸軍の戦車用トランスミッション。ジェネラル・モーターズ社（GMC）アドバンス・プロダクト・デザイングループが設計し、GMCアリソン製造部が製作したクロスドライブ・トランスミッションで、AV-1790ガソリンエンジンとペアで開発された。550-850馬力のエンジンに適合する。トランスミッション部、ステアリング部、ブレーキ部で構成される４要素１段多相型トルクコンバータ付き遊星歯車式パワーシフト型オートマチック・トランスミッションで、前進２段・後進１段。三重差動・固定半径・動力再生式操向装置を装備し、ニュートラル時には超信地旋回も可能である。順次伝導効率・耐用年数が向上し、制動力も増大した。参考：月刊PANZER10,’04、10,’85

　＜ＣＤ８５０−１＞：AV-1790-1用。参考：月刊PANZER10,’85

　＜ＣＤ８５０−２＞：AV-1790-3用。CD-850-1のトルク・コンバージョン・レンジとカップリング・レンジ（トルク比１対１の運転範囲）を改良した。参考：月刊PANZER10,’85

　＜ＣＤ８５０−４＞：AV-1790-5B用。M47、M48に搭載されている。参考：月刊PANZER10,’04、10,’85

　＜ＣＤ８５０−４Ａ＞：AV-1790-7/-7A用。M47、M48に搭載されている。参考：月刊PANZER10,’04、10,’85

　＜ＣＤ８５０−４Ｂ＞：AV-1790-7C用。M48A1に搭載されている。参考：月刊PANZER10,’04

　＜ＣＤ８５０−５＞：AV-1790-5用。M48A2に搭載されている。参考：月刊PANZER10,’04

　＜ＣＤ８５０−６＞：AVDS-1790-2A用。M48A3に搭載されている。参考：月刊PANZER10,’04

　＜ＣＤ８５０−６Ａ＞：AVDS-1790-2D用。M48A5に搭載されている。参考：月刊PANZER10,’04

＜ＣＤ８５０海外シリーズ＞

　＜ＣＤ８５０ＢＸ＞：イスラエルの国産型で、CD850-6をベースとして伝達効率を改善、エンジンブレーキの切り替え能力を強化した。前進４段・後進２段。参考：月刊PANZER9,’10

＜ＣＤＣ＞：戦闘指揮センター（Combat Direction Center）の略。参考：現代の潜水艦

＜ＣＤＤ＞：スーダンが開発した先進歩兵システムで、別名コンボ。ヘルメット装着型暗視装置、小銃装着型光学／赤外線カメラ、GPS、無線機、バッテリーなどで構成される。IDEX2013で展示されたが、さほどの先進感は無い気がする。参考：月刊軍事研究6,’13

＜ＣＤＩ＞：管理対象防衛情報を参照。

＜ＣＤＩＢ＞：アメリカ軍がクラスター弾の代わりに開発している爆弾で、Cast Ductile Iron Bomb（可塑性鋳鉄爆弾）の略。上空で炸裂して広範囲に鉄片を撒布する。参考：月刊JWings9,’15

＜ＣＤＩＣ型揚陸艇＞：フランス海軍揚陸艇Chaland de Débarquement d’Infanterie et de Chars。全長59.4m、満載排水量750-762トン。参考：月刊世界の艦船12,'20、12,’12

＜ＣＤＬ＞：運河防衛灯を参照。

＜ＣＤＬＭＳ＞：自衛隊の機器。アメリカ海軍省に発注した。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＣＤＭ４５１＞：自衛隊のDME航法装置で、TH-135に搭載されている。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究2,’11

＜ＣＤＯ＞：本部当直士官（アメリカ海軍）を参照。

＜Ｃ−ＤＯＭＥ＞：Ｃドーム（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＣＤＰＷＧ＞：サイバー防衛政策ワーキンググループを参照。

＜ＣＤＲ＞：Critical Design Review（最終設計審査）の略。参考：月刊JWings8,’17

＜ＣＤＳ＞：OYQ-4シリーズ（戦術情報処理装置）またはOYQ-6シリーズ（戦術情報処理装置）またはOYQ-11シリーズ（戦術情報処理装置）を参照。

＜ＣＤＳ＞：物資の空中投下法の１つ。物資を連続投下する方法で、C-130なら１回の通過で１トンコンテナを16個投下できる。参考：月刊軍事研究3,’04

＜ＣＤＳ＞：アメリカ海軍の艦載射撃指揮装置で、Combat Direction Systemの略。NTDSの改良型で、コンピュータをAN/UYK-70にするなどしている。ACDSに発展した。参考：月刊世界の艦船10,’11

＜ＣＤＳ＞：イギリス海軍のレーダーデータ処理システムで、Comprehensive Display Systemの略。操作員がPPIスコープ上で目標プリップにカーソルを合わせると、各目標の位置が記憶され、高度、敵味方識別、数、対処用武器割り当ての有無などを表示できる。位置情報は96目標を同時記憶可能。1951年から開発されて1957年に試験搭載され、後に空母R12ハーミーズとカウンティ級ミサイル駆逐艦４隻に搭載された。参考：月刊軍事研究5,’04

＜ＣＤＳＷ＞：イギリス軍の30クォート６×４軽装甲車。1935年から生産された30クォート軍用トラックの派生型で、キャビン後方に４トンウインチを搭載し、車体前面に重量物懸架時のカウンター・ウェイト搭載ラックを設けた。ウインチは車体後部のＡフレーム・ジブに取り付けた１トンホイストを介して使用する。エンジンはモーリスOH ６気筒サイドバルブガソリン（総排気量3485cc、出力60馬力）。トラックなどの回収に使用された。参考：月刊PANZER4,’02

＜ＣＤＴ＞：オーストラリア海軍の特殊部隊で、クリアランス・ダイバー・チームの略。アメリカ海軍のSEALsを参考に、水中爆破部隊をベースとして創設したもので、フリゲートや揚陸艦に乗艦し、ヘリ（シーキングやAS350B）やゴムボートで敵地に侵入する。ヒューオン級掃海艇に搭乗して機雷掃討任務も行う。参考：月刊JWings12,’01

＜ＣＤＴ　ブルデ級＞：フランス海軍河用砲艦CDT Bourdais級。全長43.3m、幅5.3m、吃水2.5m、基準排水量128トン。主機はレシプロ、出力1300馬力、速力16.5ノット。兵装は7.5cm単装砲１門。1920年に２隻が就役した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ＣＤＵ＞：Control Display Unitの略。

＜ＣＥ．１１＞：ミラージュ�V戦闘機・海外ファミリーを参照。

＜ＣＥ．１５＞：F/A-18海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＣＥ．１６＞：EF2000海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＣＥ−１４４＞：CC-144輸送機ファミリーを参照。

＜ＣＥＡ＞：核兵器におけるCEPのことで、Circular Error Averageの略。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック

＜ＣＥＡ−ＦＡＲ＞：オーストラリアのCEAテクノロジー社が開発した艦載型アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーで、シーファーと読む。後にCEAFARとハイフンが取れた。アンザック級フリゲートの対艦ミサイル防御能力を強化するために計画されている。アンテナはモジュール式で、64個（８列８段、１個あたり縦横332mm、重量8kg）のガリウム砒素送受信エレメントを16枚（４列４段）敷き詰めて幅1.34m・高さ2.7m・重量400kgのアンテナ面を構成、水平60度・仰角60度までを捜索し、６面で360度全周をカバーする。放射する電波ビームはIEEEのＳバンド（NATOのE/Fバンド。2-4GHz）６本で、全周を１秒で走査でき、RCS0.1平方メートルの目標を距離40km以上で追尾できる。アンザック級フリゲートFFH151アランタにモジュール16個（４列４段）装備のアンテナ４面を取り付けて2004年に試験を行い、予定通りの性能を発揮した。ただ４面だとアンテナ利得やビームパターンに多少の劣化が認められるとのことで、アンザック級プロジェクトSEA1448フェーズ2Bアップグレード計画にはアンテナ６面での搭載が決定し、アンザック級フリゲートFFH157パースに2010年1-10月の改装で試験搭載され、2011年7月までテストを行った。2017年までにアンザック級フリゲート全艦に搭載された。参考：月刊軍事研究6,’18、10,’14、8,’06、12,’09、月刊世界の艦船11,'21、1,'15増刊

＜ＣＥＡＦＡＲ２シリーズ＞：オーストラリアのCEAテクノロジー社が2013年から開発しているアクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーで、計画名High Power Phased Array Radar。送受信モジュールは窒化ガリウム半導体で、送受信モジュール８列８段64個によりタイルを形成し、タイルを菱形に並べて１面のプラナー・アレイ・アンテナにする。タイルの個数で用途を変更でき、エリアディフェンス用Air-defence faceなら64個、ポイントディフェンス用Self-defence faceなら16個のタイルを並べる。参考：月刊軍事研究6,’18

　＜ＣＥＡＦＡＲ−２Ｌ＞：使用周波数Ｌバンド。参考：月刊軍事研究6,’18

　＜ＣＥＡＦＡＲ−２Ｓ＞：使用周波数Ｓバンド。参考：月刊軍事研究6,’18

　＜ＣＥＡＦＡＲ−２Ｘ＞：使用周波数Ｘバンド。参考：月刊軍事研究6,’18

＜ＣＥＡ−ＭＯＵＮＴ＞：オーストラリアのCEAテクノロジー社が開発したESSM誘導用アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーで、後にCEAMOUNTとハイフンが取れた。使用周波数はＸバンドで、256個の送信エレメントを持つ200mm×200mmのタイルを４個組み合わせた平面アンテナ（覆域は左右90度・俯仰マイナス30度からプラス70度）４面で全周をカバーする。当初はアンテナを機械的に動かして目標に向け、その後電子走査を行って目標を追尾、ミサイルをセミアクティブ・レーダー方式で誘導する方式だったが、最終的に４面固定式になった。間欠照射によるESSMの誘導や、アップリンクによるSM-2クラスの中−長射程艦対空ミサイル中間誘導も可能らしい。CEA-FARと同じくアンザック級フリゲートに搭載される予定で、アンザック級フリゲートFFH157パースに2010年1-10月の改装で試験搭載され、2011年7月までテストが行われた。アンザック級プロジェクトSEA1448フェーズ2Bアップグレード計画での装備が決定し、2017年までに全艦の改装を終えた。参考：月刊軍事研究6,’18、10,’14、8,’06、月刊世界の艦船11,'21、1,'15増刊

＜ＣＥＢ＞：BLU-97/Bシリーズを参照。

＜ＣＥＣ＞：アメリカ海軍のネットワーク・システムで、Cooperative Engagement Capability（共同交戦能力）の略。空母戦闘群や水上打撃群などの対空防御能力を強化するBGAAWC（Battle Group Anti-Air Warfare Coordination）の一環で、特に艦載レーダーが電波水平線以遠の目標を捉えられず対処時間が限定されるという欠点を補うべく、1980年代末からジョン・ホプキンス大学応用物理学研究所を中心に開発された。艦隊を構成する艦艇だけでなく、航空機や他の艦船、陸上レーダーなどの各プラットホームが探知追尾している目標データ（IFF含む）を統合し、攻撃可能な精度を保ったまま各プラットホームで共有すると共に、ミサイル誘導まで行い、広範囲に配置された複数のプラットホームを単一艦のように扱って敵と交戦するものである。共同交戦プロセッサーCEPとデータ分配装置DDSを関係プラットホームに配備し、従来の戦術データリンクとは別個のＣバンド高速データリンクによりミリ秒単位で情報を更新して互いに目標データを共有、データフュージョンにより単一統合航空状況図（SIAP）として表示する。また、従来の戦術データリンクと異なり、ミサイル管制誘導能力も有している。これにより、攻撃能力の無いプラットホームが目標を探知した場合でも、付近の攻撃能力を持つプラットホーム（目標を探知していなくても構わない）にほぼリアルタイム（遅延はミリ秒単位）の目標データを送り、それを追尾データに転用してミサイルで攻撃してもらうことが可能になる。また、ECMや気象・海象条件などにより敵の探知追尾が不能になった場合でも、他のプラットホームにデータを補ってもらって攻撃できる。戦闘艦同士で情報をやりとりするだけでなく、空母、揚陸艦、補給艦などが探知した脅威をCECで随伴護衛艦に送って攻撃してもらったり、逆に空母、揚陸艦、補給艦などが探知し損ねた脅威の情報をCECで随伴艦から取得してポイント・ディフェンス・システムで叩き落としたりといった使い方が可能。水平線内データリンクなので衛星通信より大容量高速通信が可能だが、遠距離のプラットホームにデータを送る際には他のCEC搭載プラットホームに中継してもらう必要がある。CEC機材はCEPとDDSの組み合わせでAN/USG-1（試験用）、AN/USG-2（艦船用）、AN/USG-3（航空機用）、AN/USG-4（海兵隊車載用）、AN/USG-5（JLENS飛行船用）に分かれ、FMS用として、AN/USG-6/-7/-8/-10が用意されている。1993年、DDG-100キッドに機能確認器材を搭載し、陸上設備との間で予備試験を実施。1994年4月までにCVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワー、CG-68アンツィオ、CG-71ケープ・セント・ジョージに試作型CECベースライン１を搭載し、1995年に確認試験を開始、LHD-1ワスプやP-3Cにもベースライン１を搭載した。1998年、CV-67ジョン・Ｆ・ケネディ、CG-66ヒューシティ、CG-69ヴィックスバーグ、E-2Cに量産型CECベースライン２を搭載して確認試験を開始。2001年2-3月に技術評価試験、4-5月に運用評価試験を行い、成功した。2003年からCEC用アンテナを安価型にした。NIFC-CA用データリンクとしても使用されるが、見通し線外の通信に中継装置が要るという欠点を克服するため、戦術ターゲッティング・ネットワーク技術TTNTを開発中。参考：月刊軍事研究1,’15、11,’15、6,’04、9,’05、2,’14、4,’17、月刊世界の艦船7,’17、11,'15増刊、1,’16、8,’16、5,’18、3,'19、月刊航空ファン10,’14

＜ＣＥＣ海外シリーズ＞

　＜ＣＥＣ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊まや型イージス護衛艦に搭載した。ただ艦船にデータリンクだけ装備しても水平線以遠目標の探知攻撃はできないので、空自E-2DへのCEC装備や緊密な連携訓練、SM-6艦対空ミサイルの導入が必要になる。F-35A/Bで敵勢力圏下での目標情報まで取得するとなると、EA-18Gクラスの高性能電子戦機も要るため、予算的に難しい。参考：月刊世界の艦船6,’16、2,’22

＜ＣＥＦＣＯＭ＞：カナダ遠征軍コマンドの略。

＜ＣＥＬ＞：フランスのロケット射場で、Centre d’Essais des Landes（ランド試験センター）の略。南西フランスのガスコーニュ湾にあり、アルジェリアのロケット射場が1967年6月末で使用できなくなったため建設された。長距離ミサイルの全射程試験用で、北大西洋上のアゾレス諸島には発射したミサイルを追跡するトラッキング・レーダーや光学追跡観測ステーションが設置された。参考：月刊軍事研究2,’01

＜ＣＥＭ＞：CBU-87/B（クラスター弾）を参照。

＜ＣＥＭ＞：フランスのロケット射場で、Centre d’Essais Mediterranee（地中海試験センター）の略。南フランスのツーロン港近くにあり、アルジェリアのロケット射場が1967年6月末で使用できなくなったため建設された。短射程ミサイルや弾道ミサイルの１段目・２段目だけの部分飛翔テストに使用される。参考：月刊軍事研究2,’01

＜ＣＥＭＰ＞：Conventional Electro-Magnetic Pulseの略。通常火薬により発生する電磁パルス。参考：月刊軍事研究7,’03

＜ＣＥＮＴＡＦ＞：アメリカ中央空軍を参照。

＜ＣＥＮＴＣＯＭ＞：USCENTCOM（アメリカ中央軍）を参照。

＜ＣＥＮＴＯ＞：中央条約機構の略。中東をカバーする対ソ連軍事同盟で、トルコ、イラン、イラクも加盟していた。参考：月刊PANZER4,’04

＜ＣＥＮＴＲＩＸＳ−ＪＰＮ＞：海上自衛隊の秘匿装置Combined Enterprise Regional Information Exchange System-Japan。アメリカ海軍との情報共有に使用する。アメリカ情報システム庁に発注し、まや型イージス護衛艦に搭載した。参考：月刊世界の艦船9,'20、月刊軍事研究3,’16

＜ＣＥＮＴＲＩＸＳ−Ｍ＞：アメリカ海軍の情報共有ネットワークで、Combined Enterprise Regional Information Exchange System-Maritimeの略。同盟国との間でセキュリティ・レベルが低い情報を共有する際に使用する。後にCANESに統合された。参考：月刊軍事研究2,’16

＜ＣＥＰ＞：Circular Error Probableの略で、直訳すれば円形公算誤差だが、半数必中界と訳す。核兵器ではCEAともいう。爆弾やミサイルを投下した時、半分が着弾する半径を示す。高度10000mから時速1000kmの航空機が爆弾を何発か落とすと、目標から半径500mの範囲に半分が着弾するが、この時CEP500ｍという。残り半分は目標から500m以上離れた場所に着弾する。着弾範囲が正規分布するとすれば、CEPの４倍を直径とする円内に全弾が着弾することになる。滑走路を破壊するにはCEP30m程度が必要である。ちなみに機関砲の場合は散逸率で表す。参考：戦争がやってくる、火器弾薬技術ハンドブック、日本陸軍兵器資料集、月刊軍事研究2,’08、現代の潜水艦

＜ＣＥＰ＞：Cooperative Engagement Processor（共同交戦プロセッサ）の略で、CECを構成する。CECネットワークに関係する全プラットホームから目標データを共通アルゴリズムで処理し、合成データを作り出す。これを共有することで戦闘状況を全プラットホームが把握でき、目標に対処できる。参考：月刊軍事研究6,’04

＜ＣＥＲＢＥＲＵＳ＞：タレス社が開発した早期警戒レーダーシステム。機械式パルス・ドップラー・レーダーとミッションシステムからなり、パレット化されていて、着脱が可能である。対空（ルックアップ／ルックダウン）、地上移動目標探知、地上監視、沿岸監視などの各モードを備え、レーダーアンテナは吊り下げ式のレドームに収容される。ESM、IFF、AISなどとのセンサーフュージョン能力や、高性能データリンクを持つ。イギリス海軍に採用されており、マーリンHM2に搭載して早期警戒ヘリにする予定である。参考：月刊軍事研究8,’15

＜ＣＥＳＡＳ＞：AN/ULQ-30（IED妨害装置）を参照。

＜ＣＥＳＴ＞：Classroom Explosive Ordnance Disposal System Trainer（クラスルーム爆発物処理システム訓練弾）の略。参考：月刊JWings3,’12

＜ＣＥＴ＞：イギリス陸軍装甲工兵車Combat Engineer Tractor。車体後面に車体幅一杯のバケットドーザーを装備する。操縦席は車体の前後にあり、操縦手２名が背中合わせに位置し、前の席でウインチを、後ろの席でバケットドーザーを操作する。車体上には４トンの貨物を搭載可能。下部転輪はダブルタイプ片側４組、起動輪は後方、誘導輪は前方にあり、上部転輪は無い。NBC防護能力を持つ。水上航行も可能で、その際には車体前部の浮き袋付きトリムベーンを立てる。全長7.54m、戦闘重量18トン。エンジンはロールスロイス社製C61TFRディーゼル（出力320馬力、総排気量12170cc）、路上最大速度56km、水上最大速力9km（ウォータージェット）、航続距離480km。1975年に採用されて1977年から量産され、湾岸戦争やコソボ紛争にも参加した。参考：月刊軍事研究7,’97、1,’09、月刊PANZER5,’13、1,’90、ウォーマシン・レポートNo.26

＜ＣＥＴＰＳ＞：AN/USG-1（共同交戦送信処理セット）を参照。

＜ＣＥＶ＞：テリア（工兵車両）を参照。

＜ＣＥＶＳ＞：コリンズ・エルビット・ビジョン・システムズ社を参照。

＜ＣＥ弾＞：化学エネルギー弾を参照。

＜ＣＦ＞：長風シリーズ（巡航ミサイル）を参照。

＜ＣＦ短機関銃＞：中国208武器開発陣が開発中のサブマシンガン。銃の上部に円筒形のヘリカルマガジンを装備しており、中に9mm×19DAP-92弾（9mmパラベラム弾の中国版）を螺旋状に50発収容する。消音器も合わせて開発中。参考：月刊JGround　Vol.19

＜ＣＦ−１＞：アメリカ海軍が1939年に検討した航空巡洋艦。艦前部に３連装20.3cm砲塔１基を持ち、後部は長さ128mの飛行甲板となっていて、24-36機の航空機を搭載する。基準排水量12000トン。速力33ノット。機能がどっちつかずで中途半端なため、案のみに終わった。参考：近代巡洋艦史

＜ＣＦ−２＞：アメリカ海軍がCF-1と同時期に検討した航空巡洋艦。主砲を３連装15.2cm砲塔２基に変更し、長さ119mの飛行甲板を設けて37機を搭載する。基準排水量12000トン。速力3ノット。こちらも案のみに終わった。参考：近代巡洋艦史

＜ＣＦ−５Ａ＞：F-5海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＣＦ−５Ｂ＞：F-5海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＣＦ６−５０Ｃ２＞：ジェネラル・エレクトリック社のターボファンエンジン。圧縮機4+14段、圧縮比30.4、燃焼器はアニュラー型、タービン段数２＋４段、離昇推力52500ポンド（23.8トン）。全長183インチ（4.65m）、直径105.3インチ（2.67m）、重量8731ポンド（3.96トン）。KC-10Aに搭載された。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜ＣＦ６−５０Ｅ＞：E-4Aに搭載されているターボファンエンジンで、F103-GE-100ともいう。バイパス比4.4、ファン段数１段、圧縮機は軸流式で低圧３段・高圧14段、圧縮比30.4、燃焼器はアニュラー型、タービンは高圧２段・低圧４段で、アフターバーナーは無い。最大連続推力5.126トン、離昇推力23.813トン。全長4.648m、高さ2.675m、エアインテイク径2.195m、乾燥重量3.851トン。参考：世界の軍用機1979、世界軍用機年鑑1990-91

＜ＣＦ６−８０Ｃ２＞：ジェネラル・エレクトリック社のターボファンエンジン。大元はTF39である。A300、A310、B747-400、B767、MD-11などに搭載された。参考：月刊JWings4,’20

＜ＣＦ６−８０Ｃ２海外シリーズ＞

＜ＣＦ６−８０Ｃ２（航空自衛隊）＞：航空自衛隊C-2輸送機向け。2003年8月8日にプラット＆ホイットニー社製PW4000とロールスロイス社製トレント500を破って採用が決定した。山田洋行を通じて2004-05年度に５基が納入されたが、2006年9月に山田洋行社員らが日本ミライズを設立してGE社の代理店契約がそちらに移ったため、残る試作機用エンジン１基は日本ミライズ経由で輸入することになった。しかし入札ランクが低くて日本ミライズは本エンジンの入札に参加できず、他社で競争入札を行ったものの不調で、日本ミライズとの随意契約を検討中に防衛事務次官汚職関連で日本ミライズ関係者が逮捕されてしまい、最終的にGE社のグループ会社であるジーイー・エンジン・サービス・ディストリビューション・ジャパン株式会社が窓口となって以降のエンジン調達を行うことに決定した。参考：月刊軍事研究4,’10

＜ＣＦ６−８０Ｃ２Ｋ１Ｆ推進システム維持用＞：自衛隊の機器。GEアビエーション・ディストリビューション・ジャパンが受注している。参考：月刊軍事研究2,’15

＜ＣＦ６−８０Ｃ２Ｋ１Ｆ推進システム搭載用＞：自衛隊の機器。GEアビエーション・ディストリビューション・ジャパンが受注している。参考：月刊軍事研究4,’14

＜ＣＦ１１＞：ペルー海軍Loreto級河用砲艦Amazonas。1935年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ＣＦ１２＞：ペルー海軍Loreto級河用砲艦Loreto。1935年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ＣＦ１３＞：ペルー海軍Maranon級河用砲艦Maranon。1951年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ＣＦ１４＞：ペルー海軍Maranon級河用砲艦Ucayali。1951年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ＣＦ１５＞：ペルー海軍アメリカ級河用砲艦アメリカ（America）。1904年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ＣＦ−１００シリーズ＞：カナダ空軍国産長距離全天候迎撃戦闘機、別名カナック（カナダ人の俗称）。アブロ・カナダ社製で1946年10月から開発され、1950年1月19日に初飛行、1952年から配備され、692機が生産されて1960年代（1981年？）まで使用された。ベルギー空軍にも53機が配備されている。参考：月刊JWings11,’14、4,’04、3,’23

　＜ＣＦ−１００Ｍｋ．１＞：原型機。外形はF-89に似ており、ジェットエンジン２基を胴体に並列搭載し、機首にレーダーを装備、侵入してきた爆撃機を確実に探知して迎撃する。レーダーはユニット式で、整備の際に丸ごと交換することで手間を省く。エンジンは国産のものを使用する予定だったが、間に合わなかったので、ロールスロイス社製エイボンエンジンを搭載している。機体とエンジンの間にはフェアリングが設けられており、全揚力の30%はここで発生させる。主翼は低翼の直線翼で、主翼フラップの前にはスピードブレーキが上下面両方に付く。水平尾翼は垂直尾翼の真ん中あたりから突き出ているため、ラダーは上下に分割した。主尾翼前端にはラバーブーツ式除氷装置があり、エアインテイクのコーンからは棒状の防氷スプレー装置が突き出ている。コクピットはタンデム複座で、前席にパイロット、後席に航法士兼レーダー手が乗る。最大速度マッハ0.91を記録しており、性能は上々だった。参考：月刊JWings4,’04、11,’14、7,’15

　＜ＣＦ−１００Ｍｋ．２＞：最初の生産型。エンジンはアブロ・カナダ社製オレンダ２ターボジェット（推力2.72トン）。10機が生産され、エンジンの実用評価に用いられた。参考：月刊JWings4,’04

　＜ＣＦ−１００Ｍｋ．３＞：機首にAN/APG-33レーダーを搭載し、レドームの形状が少し丸みを帯びたものとなった。固定武装は無く、胴体下に12.7mm機銃８丁を収容する半埋め込み式の機銃パックを取り付けた。123機が生産される予定だったが、70機で打ち切られた。参考：月刊JWings4,’04

　＜ＣＦ−１００Ｍｋ．４＞：FCSを強化し、自動索敵・自動迎撃可能なAN/APG-40レーダーを搭載したタイプ。胴体下部に機銃パックの他、マイティーマウス・ロケット弾48発を装備した。また、1105リットル翼端増槽の代わりにマイティーマウス29発ポッドを装備することもできた。参考：月刊JWings4,’04

　＜ＣＦ−１００Ｍｋ．４Ｂ＞：全長16.5m、全幅16.3m（翼端増槽・ロケットポッド含む）、全高4.73m、自重11.057トン、全備重量16.08トン。エンジンはオレンダ11（推力3.4トン）双発、最大速度1045km。NATO軍強化のためにヨーロッパにも派遣された。参考：月刊JWings4,’04

　＜ＣＦ−１００Ｍｋ．５＞：主翼と水平尾翼を延長し、武装をマイティーマウスのみに変更したタイプ。1954年に登場した。53機がベルギー空軍に輸出されている。参考：月刊JWings4,’04

＜ＣＦ−１０１Ｂ＞：F-101海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＣＦ−１０１Ｆ＞：F-101海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＣＦ−１０４＞：F-104海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＣＦ−１０５シリーズ＞：カナダ空軍試作迎撃戦闘機、別名アロー（Arrow）。1953年4月にカナダ空軍がAIR7.3仕様を出し、最大速度マッハ1.5で空対空ミサイルを装備する対ソ連超音速爆撃機用複座迎撃戦闘機を要求、アブロ・カナダ社が応じて開発が開始された。ベースはCF-100の発展型としてアブロ・カナダ社が設計していた双発無尾翼デルタ戦闘機C104/2で、AIR7.3に合わせて改良を加えたC-105/1200案を1953年5月にカナダ空軍へ提出、7月に採用されている。9月から低速風洞試験が始まり、超音速風洞／縮小モデル飛行試験はNACAで行い、1956年2月にモックアップ審査が始まった。試作初号機は1957年10月4日に完成、1958年3月25日に初飛行し、試作機５機で試験が行われていたが、カナダ単独開発による費用への不安、NORAD創設に伴う予算配分減少、政権交代などの影響を受け、1959年2月20日に開発中止となった。参考：月刊JWings11,’14、12,’14、1,’15、月刊航空情報11,’09

＜ＣＦ−１０５Ｍｋ１＞：試作型。エンジンは当初ロールスロイスが開発していたRB.106（A/B時推力22000ポンド・9.98トン）を予定したが、開発延期（後に中止）になったためライトが開発していたJ67に変更した。しかしこちらも計画中止になってしまったため、プラット＆ホイットニー社製J75へと再変更している。広大なカナダをカバーするため戦闘行動半径を大きくする必要があり、大型の防空用長射程空対空ミサイルと、それに見合った強力なレーダーも積んだため、機体が大型化した。無尾翼デルタ機で、主翼は高翼配置、後退角は内翼前縁61.5度、外翼前縁63度、後縁11.2度、下反角は４度。翼型は逆キャンバー翼で、亜音速・超音速飛行時の風圧中心移動によるピッチの影響を相殺し、エレベーターでトリムを調整する際の抗力増加を最小限に抑えた。主翼前縁にはコニカル・キャンバーが付けられている。内翼は４本の主桁を持ち、桁間はインテグラルタンクに割り当てられていて、胴体中心線上で左右内翼同士が結合される。内翼後縁はエレベーターである。外翼は３本の主桁を持ち、内翼とボルトで繋がれている。外翼後縁はエルロンである。内外翼境界部前縁にソーカットとドッグツースを持つ。機首のレドームは複合材製、胴体はアルミニウム合金製で、エンジンノズル周辺のみチタン合金を使用した。コクピットはタンデム複座で、座席はマーチンベイカー社製C5射出座席。風防は中央の支柱を挟んで左右１枚ずつの平面ガラスで構成され、キャノピーは中央の支柱を支点に左右が開く。コクピット下方あたりの胴体左右に固定式エアインテイクがあり、内側には胴体から少し離して孔空きランプを設けている。胴体中央前寄りにウェポンベイがあり、主兵装の空対空ミサイルは全て内装する。当初は国産のベルベット・グラブを搭載する予定だったが、超音速での射出に耐えられない可能性があり中止され、AIM-7Bスパロー�U（４発）に変更したが開発中止になってしまい、結局AIM-4ファルコン（前後２列・横４列の計８発）を積むことにした。FCSはAIM-4のメーカーであるヒューズ社がF-106用MA-1の開発で手一杯だったため、アメリカ空軍からアメリカRCA社製アストラを薦められ（押しつけられ？）、こちらを採用した。降着装置は前輪式、前脚は前方引き込み式で、脚柱は長く、離着陸時を考慮して大きい機首上げ姿勢を取れるようにしてある。主脚は主翼に装着されており、脚柱を216mm短縮しつつ、内側斜め前方に引き込まれる。主輪はタンデム式にして幅を抑え、薄翼にも収容できるようにした。油圧は4000psiで、操縦系統はフライ・バイ・ワイヤ。全長23.71m、全幅15.24m、自重22.245トン、最大離陸重量31.12トン。翼面積113.8平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー社製J75ターボジェット双発、最大速度マッハ２以上、燃料容量6814リットル（胴体内バグタンク2399リットル、内翼前縁＋内翼桁間タンク4514リットル）。乗員２名。参考：月刊JWings11,’14、12,’14、1,’15、月刊航空情報11,’09

＜ＣＦ−１０５Ｍｋ２＞：エンジンをPS-13Mk2イロコイ双発に換装した量産型。胴体後部両側に離陸用ロケットを付け、仰角20度の発射台に載せて射出する離陸法も検討されていた（降着装置はそのまま使う）。５機を制作中に開発中止が決まった。参考：月刊JWings1,’15

＜ＣＦ−１０５Ｍｋ２Ａ＞：機内燃料容量増大型。計画のみ。参考：月刊JWings1,’15

＜ＣＦ−１０５Ｍｋ３＞：内側に向かって切れ込んだ可変式エアインテイク（平面型はF-106に似ている）を採用し、最大速度をマッハ2.5-3とした高速型。計画のみ。参考：月刊JWings1,’15

＜ＣＦ−１０５Ｍｋ４＞：主翼下にラムジェットエンジンを積んだタイプ。計画のみ。参考：月刊JWings1,’15

＜ＣＦ−１１６Ａ＞：F-5海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＣＦ−１１６Ｄ＞：F-5海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＣＦ−１８８＞：F/A-18海外シリーズ（戦闘攻撃機）を参照。

＜ＣＦ７００−２Ｄ２＞：GE社のターボファンエンジン。インレット・ガイドベーン１段、ファン１段、圧縮機は軸流式８段、燃焼室はアニュラー式、タービンは高圧２段・低圧１段、アフターバーナーは無い。バイパス比1.6。全長1.912m、直径0.84m、重量0.334トン。最大連続推力1.869トン、離昇推力2.041トン。参考：世界の軍用機1979

＜ＣＦＡＲ処理＞：CFARは定誤警報率（Constant False Alarm Rate）の略。レーダーの自動目標検出処理において、レーダーの目標信号と雑音やクラッターを区別する単純な方法として、受信信号強度に一定の閾値を設定し、それより上のものを目標信号として検出、それより下のものを雑音やクラッターとして排除する方法がある。閾値を小さくすると検出確率が増えるが誤警報率（雑音やクラッターを目標と間違える確率）も上昇し、閾値を大きくすると誤警報率は減るが検出確率も小さくなるので、許容できる誤警報率に基づいて閾値を設定することになる。雑音やクラッターの信号レベルは一定でなく、ある確率密度関数に従って分布するので、単に一定値の閾値を設定しただけだと確率密度関数のパラメータによって誤警報率が変わってしまい、精度がバラバラになってしまう。そこで、内蔵する自動検波回路により、雑音やクラッターの統計学的特徴を利用して検出系の閾値レベルを自動的に調整することで、受信入力時の雑音やクラッターとは無関係に、誤警報率が一定となるようにするのがCFAR処理である。強いクラッターが多数存在する時に、PPIスコープが輝点に覆われてオペレーターがお手上げ状態になったり、レーダーの自動目標検出機構が目標とクラッターを全て処理しようとして飽和したりするのを未然に防ぐことができる。また、ECMによるレーダー受信機の飽和状態も防止することができ、ノイズ・ジャミングなどに有効なECCM装置である。多数の強い雑音やクラッターが存在する状況下では、誤警報確率を一定値にするため検出閾値を上昇させるので、閾値より弱い目標信号は検出不可能になり、閾値付近の目標信号は検出確率が低下してしまうが、飽和状態になって全部検出不可能となるよりマシなので、その辺は目を瞑るか、移動目標探知用レーダーならドップラー周波数偏移やMTIと組み合わせてカバーする。参考：レーダシステムの基礎理論、レーダの基礎、月刊エアワールド4,’00

　＜ＣＡ−ＣＦＡＲ＞：Cell Averaging CFARの略。着目するレーダーセルの前後にある複数セルの平均値を利用してCFAR処理を行う方式のこと。理論上はセルが無限大にあると仮定して誤警報確率を導くが、実際にはセルの数が有限なので、誤警報確率が理論値よりも高まる。その分だけ検出確率は低くなり、差をCFAR損出と称し、CFAR処理の種類、参照セル数、目標とクラッターの統計分布によって変化する。理論的な検出確率を達成するには、閾値を理論値より高くして信号対クラッター比を大きくする必要がある。近接した複数目標がある場合や、着目レーダーセルの近くに急激に統計量が変化するクラッタエッジなどの不均質信号があると、CFAR処理に使う平均値が統計的に一様でなくなり誤警報確率が変化してしまい、目標を見逃したりするので、GO-CFAR、SO-CFAR、ヴァリアブル・インデックスCFAR、イクシジョンCFAR、順序統計CFARといった改良が行われている。参考：レーダの基礎

　＜ＣＦＡＲ（合成開口レーダー）＞：原理はCA-CFARやログCFARと同じである。二次元画像情報なので二次元デジタル処理を行う必要があり、着目セル（テストセル）の周囲にガードセルを設定、その外側を参照セルとする。複数テストセルを使う場合には平均値を参照セルと比較する。この処理で雑音やクラッターを除去して高分解能画像を得られれば、目標探知だけでなく識別にも使うことができる。参考：レーダの基礎

　＜ＧＯ−ＣＦＡＲ＞：Greatest Of CFARの略。CA-CFARの欠点を補う方法の１つで、着目レーダーセルの両側の平均値を比較し、大きい方を参照値にする。振幅の大きい信号がある場合に有効だが、クラッタエッジには弱い。また、参照セルが少ないので、CFAR損出が大きくなる。参考：レーダの基礎

　＜ＳＯ−ＣＦＡＲ＞：Smallest Of CFARの略。CA-CFARの欠点を補う方法の１つで、着目レーダーセルの両側の平均値を比較し、小さい方を参照値にする。クラッタエッジに強いが、着目セルと参照セルの両方に目標が含まれていると対応できない。また、参照セルが少ないので、CFAR損出が大きくなる。参考：レーダの基礎

　＜イクシジョンＣＦＡＲ＞：Excision-CFAR。CA-CFARの欠点を補う方法の１つで、参照セルから強度の高いセルを除外するものである。複数のターゲットがテストセルと参照セルに存在していても対応が可能。参考：レーダの基礎

　＜ヴァリアブル・インデックスＣＦＡＲ＞：Variable Index-CFAR。CA-CFARの欠点を補う方法の１つで、平均値と分散から参照セルにおける不均質信号の有無を識別し、それに応じてGO-CFAR、SO-CFAR、CA-CFARのうち最適なものを使用する。参考：レーダの基礎

　＜カーネル密度推定＞：Kernel density estimation。Parzen窓ともいう。ノンパラメトリックCFARの１つで、独立したクラッター観測値とその数、バンド幅、カーネル関数（通常は平均０・分散１の標準ガウス関数を使う）で確率密度関数の近似式を立て、Ｚ軸方向にずらした複数のカーネル関数を加算して観測した確率密度関数を推定し、閾値を数値的に算出するものである。バンド幅が小さすぎると推定確率密度関数に雑音性のゆらぎが発生し、大きすぎると観測値の形状が不正確になるので、最適なバンド幅を選ぶ必要がある。参考：レーダの基礎

　＜順序統計ＣＦＡＲ＞：Order Statistic-CFAR。CA-CFARの欠点を補う方法の１つで、参照セルを値の小さい順に並べ、Ｑ番目の参照セル値に誤警報率調整用スケールパラメータを乗算して閾値とする。Ｑの最適値は0.75-0.8とされる。参考：レーダの基礎

　＜対数正規ＣＦＡＲ＞：パラメトリックCFAR/CA-CFARの１つ。対数正規分布に従うクラッターでのCFARで、ログCFARと同じく信号を対数変換して平均値を引き逆対数変換する。そのままだと誤警報確率の式に分散が残ってしまうが、分散は対数変換した信号の二乗平均から平均の２乗を引いたものに等しいので、これを代入すると誤警報確率から分散の項目が消えてCFAR化できる。参考：レーダの基礎

　＜ノンパラメトリックＣＦＡＲ＞：Non-parametric CFAR。クラッターの確率密度関数をレイリー分布やワイリー分布など既知の確率密度関数により推定することを行わず、クラッターの実測データから推測する方法である。確率密度関数を処理する回路が要らないので構造が単純。実際のクラッターが特定の分布関数に従う時には当然ながらパラメトリックCFARより性能が低くなるが、それ以外の場合では本方式の方が優れた性能を発揮できる。というか、クラッターが未知の分布関数を有する時にはパラメトリックCFARを使えないので、本方式でしか対応できない。着目レーダーセルの前後のセルの出力信号の平均値に基づいて検出閾値を決定する方式、ランクCFAR／ランク和CFAR、カーネル密度推定／Parzen窓といったものがある。参考：レーダの基礎、レーダシステムの基礎理論

　＜パラメトリックＣＦＡＲ＞：Parametric CFAR。クラッターの確率密度関数が、レイリー分布やワイリー分布など既知の確率密度関数モデルに従うと仮定し、そのモデルに基づいて検出閾値を決める方法のこと。ログCFAR、リニアCFAR、対数正規CFARなどがある。参考：レーダの基礎

　＜ランクＣＦＡＲ／ランク和ＣＦＡＲ＞：ノンパラメトリックCFARの１つ、Rank-CFAR / Rank Sum-CFAR。テストセルの出力信号値から参照セルの出力信号値を引いた値がゼロ以上なら１、負なら０とし、全参照セルで算出した値を加算したランク値を求め、この分布から閾値を決める方式である。クラッターがランダム分布している際に離散的二項分布を仮定して算出するもので、クラッターがランダム分布しなくなったり、セル間に相関があったりすると、定誤警報率にならない。CFAR損出も大きく、あまり使われていない。参考：レーダの基礎

　＜リニアＣＦＡＲ＞：パラメトリックCFARの１つ、Linear-CFAR。CA-CFARの１つでもあり、Cell-Averaging Linear-CFARともいう。レイリー分布に従うクラッターの振幅値を振幅平均値で割ることにより、クラッター振幅の確率密度関数から分散値の項を除去し、目標の検出確率を固定閾値で一定にする方法で、ダイナミックレンジが比較的大きなレーダーで使える方法である。同条件ではログCFARよりCFAR損出が小さい。参考：レーダの基礎

　＜ログＣＦＡＲ＞：パラメトリックCFARの１つ、Log-CFAR。CA-CFARの１つでもあり、Cell-Averaging Log-CFAR（CA Log-CFAR）ともいう。レイリー分布に従うクラッターの振幅値の自然対数を使うパラメトリックCFARである。クラッターの振幅値を対数変換すると、分散が平均値を中心に一定の値（π＾２／24）を取るので、振幅値の自然対数から平均値を差し引いて逆対数変換すると、一定の分散を有する対数変換前の入力信号になり、クラッター振幅の分散値に関わらず固定閾値で定誤警報率になる。目標検出確率は閾値と信号対クラッター比に依存する。実際には自然対数でなく対数増幅器や逆対数増幅器の特性を考慮して定数をいくつか加えることが多い。実際のレーダー回路では、入力信号を対数増幅器で対数変換して遅延回路に送り、着目するレーダーセルの前後にある複数セルの平均値を取り、着目レーダーセルから平均値を引いて差分対数信号にする。平均値を算出する際に参照するセルの数は多い方が統計量の推定が良好になるが、参照セルが統計的に一様なクラッターである必要があるため、航空機監視レーダーを例に取ると前後10-15セルずつくらいに設定されている。平均値を算出する際には着目レーダーセルの影響を受けないようにする必要があるため、着目レーダーセルの両端にガードセルと呼ばれるセルを設定し、ガードセルの値は使わないように回路を組んでおく。セルのサイズはパルス圧縮無しではパルス幅、有りではレンジ方向分解能幅で設定されており、目標のサイズがセルのサイズと同じくらいならガードセルを着目レーダーセルの前後１個ずつで済むが、目標のサイズが大きい場合（特に高分解能レーダー）は、目標からの反射信号が複数のセルに跨がって探知され、着目レーダーセルを複数セル取らなければならなくなるため、それを考慮してガードセルの数を増やしておく。差分対数信号を算出したら逆対数増幅器で逆対数変換し、閾値と比較、閾値以上なら目標としてそのまま出力し、閾値未満ならクラッターと判断して出力しない。信号に対数増幅処理をかける非線形CFARで、受信信号のダイナミックレンジがそれほど大きくないレーダーに使用される。参考：レーダの基礎、レーダシステムの基礎理論

　＜ログＦＴＣ＞：Log-Fast-Time-Constant。海面クラッターや気象クラッターなどの広がりを持つクラッターでは、クラッターの確率密度関数が多くの場合でレイリー分布に従うことを利用し、ビデオ信号をログ増幅器とハイパスフィルタに通すことでクラッターの尖頭値のばらつきを一定値に変え、CFARビデオ信号出力として取り出す方法である。参考：レーダシステムの基礎理論

　＜ワイブルＣＦＡＲ＞：クラッターの確率密度関数がワイブル分布に従う場合が多く観測されていることを踏まえ、分布パラメータを実時間で推定し、CFAR処理を行う方式のこと。ワイブル分布はパラメータの値によってレイリー分布や指数分布と一致するので、パラメータを適切に設定すれば、幅広いクラッターに対応できる。参考：レーダシステムの基礎理論

＜ＣＦＣ＞：米韓連合軍を参照。

＜ＣＦＤ＞：数値流体力学を参照。

＜ＣＦＥＳ＞：対クラッシュ外部燃料システムを参照。

＜ＣＦＥ条約＞：欧州通常戦力交渉／条約（Negotiation on Conventional armed Forces in Europe）の略。1990年11月19日署名、1992年11月9日効力発生。締結国は、ベルギー、ブルガリア、カナダ、チェコスロバキア、デンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スペイン、トルコ、ソ連、イギリス、アメリカで、NATOと旧ワルシャワ条約機構の全加盟国が対象である。締約国のヨーロッパ全陸地領域（ソ連はウラル川とカスピ海以西など、アメリカ、カナダ、ソ連、トルコの対象はヨーロッパ地域に限る）で保有する戦車（20000両）、装甲戦闘車両（30000両）、火砲（20000門）、戦闘用航空機（6800機）、攻撃ヘリコプター（2000機）、戦車橋の数を制限するもので、1996年までに上限枠の完全履行が義務づけられている。有効期限は、無期限。1993年11月16日、最終削減量の25%の削減をほぼ達成した。NATOにチェコ、ポーランド、ハンガリーが加盟したことでブロック別の兵器制限数に矛盾が生じ、2004年にブルガリア、ルーマニア、スロバキア、スロベニアがNATOに加盟するとますます実態に合わなくなり、同年加盟したバルト３国はこの条約を批准しておらず、軍事バランスが崩れる恐れも生じてきている。このためCFE適合条約を新たに締結することになったが、まだ発効には至っていない。更に2006年7月にはロシアが一時凍結を発表、150日後から加盟諸国への情報提供を含めて条約の履行が停止される。8月にはこれを受けてアメリカ軍・議会の一部がSTART�T条約の更新停止を検討しているという記事も出ている。2015年3月10日、ロシアが脱退を発表した。参考：月刊PANZER5,’06、軍縮条約・資料集第２版、月刊軍事研究11,’07、4,’97、8,’15、月刊丸12,’92

＜ＣＦＥ適合条約＞：NATO加盟国の増加でCFE条約の有効性が落ちたため、新たに制定された条約。しかし旧東側諸国及び西側諸国とロシアの間で溝が生じており、４ヵ国しか批准しておらず、発効していない。2004年にはNATOにCFE条約未批准のバルト３国が加盟したため、CFE適合条約の見直しを目的とした米露交渉が2007年6月に開かれたが、物別れに終わってしまった。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＣＦＩＴ＞：Controlled Flight Into Terrainの略。パイロットが無意識のうちに飛行方向を間違ったり、悪天候で視界が悪かったり、任務に集中しすぎたりして、正常に機能している航空機が地面にぶつかり墜落すること。参考：月刊軍事研究10,’06、月刊JWings9,’17

＜ＣＦＬＳＷ＞：Commander Fleet Logistics Support Wing（艦隊兵站支援航空団司令部）の略。参考：月刊航空ファン5,’17

＜ＣＦＭ５６＞：CFMインターナショナルが開発したターボファンエンジン。バイパス比6.0、ファン段数１段、コンプレッサーは軸流式で、低圧３段・高圧９段、燃焼器はアニュラー型、タービンは高圧１段・低圧４段、アフターバーナーは無い。全長2.28m、エアインテイク径1.814m、乾燥重量1.963トン。通常巡航推力2.585トン、離昇推力9.979トン。参考：世界の軍用機1979

　＜ＣＦＭ５６−２Ａ２＞：E-6、KE-3に搭載されている。圧縮機1+3+9段、圧縮比25.4、燃焼器はアニュラー型、タービン段数１＋４段、離昇推力24000ポンド（10.9トン）。全長95.7インチ（2.43m）、直径72インチ（1.83m）、重量4820ポンド（2.2トン）。参考：世界軍用機年鑑1990-91

　＜ＣＦＭ５６−７＞：ファン直径1.55m、乾燥重量2.32トン。参考：月刊航空ファン7,’19

＜ＣＦＭインターナショナル＞：アメリカのジェネラル・エレクトリック社とフランスのスネクマ社が1974年に設立した。参考：月刊JWings2,’14

＜ＣＦＲ＞：超広帯域レーダーを参照。

＜ＣＦＴ＞：コンフォーマルタンクを参照。

＜ＣＦＴ弾＞：キャプティブフライト試験弾を参照。

＜ＣＧ＞：指令誘導またはホスゲン（化学兵器）を参照。

＜ＣＧ（アメリカ海軍）＞：アメリカ海軍の艦種記号で、ミサイル巡洋艦を示す。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ＣＧ−３Ａ＞：アメリカ陸軍の兵員輸送用グライダーで、ワコー社が開発した。機体は木金混成の骨組みに羽布張りで、主翼は高翼配置である。全長14.8m、全幅22.2m、全高3m、全備重量1816kg。通常曳航速度160km、最大曳航速度192km、最小滑空速度61km。乗員２名＋搭乗兵員７名。1942年に100機が生産されて実戦投入されたが、輸送効率が悪かったので、CG-4Aが配備されてからは訓練用に使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊丸4,’99

＜ＣＧ−４＞：CL-92（軽巡洋艦）を参照。

＜ＣＧ−４Ａ＞：アメリカ陸軍の空挺グライダー、別名ハドリアン（Hadrian）。ワコー社製で、1941年に試作された。機体は鋼管骨組み羽布張り、高翼配置の主翼は木製羽布張りで、支柱で支えられており、機体から取り外して運搬できる。ジープ、対戦車砲、75mm榴弾砲なども積むことができ、機首を上に跳ね上げて乗降させる。C-46またはC-47で牽引され、操縦は陸軍航空隊パイロットが行い、着陸後はパイロットも歩兵として戦闘に参加する（というか機体を壊すか放棄するので帰れない）。無動力でやり直しができないため、着地に失敗することも多かった。全長14.69m、全幅25.43m、全高3.82m、自重1720kg、全備重量3405kg、最大許容重量4090kg。通常曳航速度200km、最大曳航速度241km。最小滑空速度61km。乗員２名（操縦士、副操縦士）＋搭乗兵員13名。1942年に初飛行し、13906機が生産された。組み立てを行ったデード・ブラザーズ社では、作業員の90%に女性を採用していた。1943年7月のシシリー島上陸作戦、1944年6月のノルマンディー上陸オーバーロード作戦、中国・ビルマ・インドでの特殊任務などに投入されている。参考：月刊JWings7,’01、6,’01、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、ミリタリーエアクラフト1,’97、月刊丸4,’99、月刊航空ファン3,’20

＜ＣＧ−５＞：CL-91（軽巡洋艦）を参照。

＜ＣＧ−１０＞：CA-123（重巡）を参照。

＜ＣＧ−１１＞：CA-136（重巡）を参照。

＜ＣＧ−１２＞：CA-74（重巡）を参照。

＜ＣＧ−１３Ａ＞：アメリカ陸軍の空挺グライダー。CG-4Aの輸送能力強化型で、武装兵なら42名、1/2トントラックなら２両、105mm榴弾砲なら１門と牽引車１両とクルー８名の搭載が可能である。全長16.6m、全幅26.1m、全高6.2m、自重4040kg、全備重量8580kg。最大曳航速度304km、着陸速度148km。乗員２名。127機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＣＧ−１５Ａ＞：アメリカ陸軍の空挺グライダー。CG-4Aの改良型で、別名も同じくハドリアン（Hadrian）である。機首と車輪を改良し、翼スパンを短縮しており、1945年に427機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＣＧ−１６＞：アメリカ海軍レイヒ級ミサイル巡洋艦レイヒ（Leahy）。1962年竣工。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ＣＧ−１７＞：アメリカ海軍レイヒ級ミサイル巡洋艦ハリー・Ｅ・ヤーネル（Harry E. Yarnell）。1963年竣工。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ＣＧ−１８＞：アメリカ海軍レイヒ級ミサイル巡洋艦３番艦ウォーデン（Worden）。1963年8月、DLG-18として就役。1971年11月、横須賀基地に前方展開を開始。1975年6月、艦種をミサイル・フリゲートからミサイル巡洋艦に、艦種記号をDLGからCGに変更した。1980年8月、横須賀基地への前方展開を終えてアメリカに帰国。1993年10月に退役した。参考：月刊世界の艦船11,’18、3,’92増刊

＜ＣＧ−１９＞：アメリカ海軍レイヒ級ミサイル巡洋艦デイル（Dale）。1963年竣工。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ＣＧ−２０＞：アメリカ海軍レイヒ級ミサイル巡洋艦リッチモンド・Ｋ・ターナー（Rechmond K. Turner）。1964年6月13日竣工。1992年9月24日、FTV-1試験に参加。1995年3月4日、FTV-3試験に参加。3月28日、FTV-4試験に参加。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、月刊軍事研究12,’18

＜ＣＧ−２１＞：アメリカ海軍レイヒ級ミサイル巡洋艦グリッドレイ（Gridley）。1963年5月25日竣工、ミサイル・フリゲートに分類された。1975年、ミサイル巡洋艦に艦種変更された。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、近代巡洋艦史

＜ＣＧ２１計画＞：CG(X)計画巡洋艦を参照。

＜ＣＧ−２２＞：アメリカ海軍レイヒ級ミサイル巡洋艦イングランド（England）。1963年竣工・就役。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、12,’18

＜ＣＧ−２３＞：アメリカ海軍レイヒ級ミサイル巡洋艦ハルゼー（Halsey）。1963年竣工。1968年1月19日、CVN-65エンタープライズ、CGN-35トラクスタンと共に佐世保に寄港。立神岸壁に停泊した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、11,’11

＜ＣＧ−２４＞：アメリカ海軍レイヒ級ミサイル巡洋艦リーブス（Reevs）。1964年竣工。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ＣＧ−２６＞：アメリカ海軍ベルナップ級ミサイル巡洋艦ベルナップ（Belknap）。1964年11月7日、DLG-26として竣工した。1975年、ミサイル巡洋艦に艦種変更された。1975年11月22日夜、CV-67ジョン・Ｆ・ケネディと衝突事故を起こした。参考：丸スペシャルNo.83、月刊世界の艦船3,’92増刊、近代巡洋艦史

＜ＣＧ−２７＞：アメリカ海軍ベルナップ級ミサイル巡洋艦ジョセファス・ダニエルス（Josephus Daniels）。DLG-27として1965年に竣工した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ＣＧ−２８＞：アメリカ海軍ベルナップ級ミサイル巡洋艦ウエインライト（Wainwright）。DLG-28として1966年に竣工した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ＣＧ−２９＞：アメリカ海軍ベルナップ級ミサイル巡洋艦ジュエット（Jouett）。DLG-29として1966年に竣工した。1993年9月27日、FTV-2試験に参加。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、月刊軍事研究12,’18

＜ＣＧ−３０＞：アメリカ海軍ベルナップ級ミサイル巡洋艦ホーン（Horne）。DLG-30として1967年に竣工した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ＣＧ−３１＞：アメリカ海軍ベルナップ級ミサイル巡洋艦スタレット（Sterett）。DLG-31として1967年に竣工した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ＣＧ−３２＞：アメリカ海軍ベルナップ級ミサイル巡洋艦ウイリアム・Ｈ・スタンドレイ（William H. Standley）。DLG-32として1966年に竣工した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ＣＧ−３３＞：アメリカ海軍ベルナップ級ミサイル巡洋艦フォックス（Fox）。DLG-33として1966年5月8日に竣工した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、近代巡洋艦史

＜ＣＧ−３４＞：アメリカ海軍ベルナップ級ミサイル巡洋艦ビドル（Biddle）。DLG-34として1967年に竣工した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ＣＧ−４０＞：ストライカー/CG-40（自動てき弾発射機）を参照。

＜ＣＧ−４７＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦１番艦タイコンデロガ（Ticonderoga）。名前の由来は独立戦争時にイギリスと激戦を演じた砦の名前である。愛称はタイコ。1980年起工、1983年1月22日就役。就役直後のイージスシステム試験で迎撃機会21回中11回失敗し、議会から批判を受けた。10月、東地中海に派遣され、レバノン沖で航空機監視及び海兵隊支援任務を行った。2004年9月（8月30日？）に退役し、フィラデルフィアで保管された。2020年9月、テキサス州ブラウンズヴィルのインターナショナル・シップブレーキング社で解体が開始された。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、4,’15、2,’16、1,'21、日米イージス艦とミサイル防衛、月刊軍事研究6,’93別冊

＜ＣＧ−４８＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦２番艦ヨークタウン（Yorktown）。1984年7月4日就役。1985年10月、アキレ・ラウロ号ハイジャック事件の犯人が乗ったエジプト航空機をレーダーで追跡した。1986年3月25日、プレイリー・ファイル作戦で、ハープーンによりコンバタント級ミサイル艇１隻を撃破した。1988年2月、黒海のソ連領海内を無害通航権に基づき航行しようとした際、ソ連海軍クリヴァク�T型フリゲートのベズザベートヌィに体当たりされた。1997年9月、ウインドウズNTを搭載しての試験に臨んだが、単純なコンピュータ・エラーから航行不能になってしまった。2004年12月3日に退役した。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、月刊軍事研究10,’98、6,’93別冊、日米イージス艦とミサイル防衛、月刊航空ファン7,’16

＜ＣＧ−４９＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦３番艦ヴィンセンズ（Vincennes）。1985年7月6日就役。1988年7月3日、イランの高速艇を撃沈したが、直後にイランのエアバスA300を誤射して撃墜した。1998年3月7-11日、オーストラリアのタウンズヘンド島などでオーストラリア軍との共同演習バリアント・アシャーに参加。2002年10月13日、海上自衛隊創設50周年記念国際観艦式に参加。2005年6月29日に退役した。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、8,’10、日米イージス艦とミサイル防衛、月刊軍事研究12,’13

＜ＣＧ−５０＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦４番艦バレー・フォージ（Valley Forge）。1986年1月18日就役。2004年8月30日に退役した。2006年、SINKEXで標的となり、ハワイ近海に沈没した。参考：月刊世界の艦船5,’86、4,’04増刊、1,'21、日米イージス艦とミサイル防衛

＜ＣＧ−５１＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦５番艦トーマス・Ｓ・ゲイツ（Thomas S. Gates）。名前の由来は、1983年に死去した元国防長官。1987年8月22日就役。1990年、CV-67戦闘群の一員として湾岸戦争に参加。2005年12月16日に退役した。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、日米イージス艦とミサイル防衛、月刊丸12,’92

＜ＣＧ−５２＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦６番艦バンカーヒル（Bunker Hill）。1986年9月20日就役。1988年8月31日、横須賀に前方展開し、イージス艦として初めて海外に配備された艦となった。1991年1月、湾岸戦争デザート・ストーム作戦でトマホーク28発を発射した。1992年4月15日、CV-62インディペンデンス戦闘群の一員として横須賀を出港。6-9月、サザンウォッチ作戦に参加。9月14日、ペルシャ湾を出て横須賀に向かった。1995年4月12日、横須賀を出港。5月4-24日、コブラ・ゴールド95に参加。1996年11月5-15日、キーン・ソード97に参加。11月10日、九州南西でAOE-422とわだから洋上給油を受けた。1998年7月、横須賀前方展開を終えてアメリカに帰還。2003年3月に始まったイラク戦争でトマホークを発射。2008年3月から2009年、タイコンデロガ級巡洋艦近代化計画の改修を実施。2010年1月、ハイチ大地震救援に派遣された。12月12日、アメリカ本土沖でCVN-70カールヴィンソン、DDG-101グリッドレイ、FFG-51ゲアリーと共に洋上訓練を実施。2011年1月26日、CVN-70カールヴィンソンと共に、マラッカ海峡でマレーシア海軍コルベット30レキウ、ケランタンと共同演習を実施。2014年9月15-23日、ヴァリアント・シールド2014演習に参加。2017年11月12日、CVN-68ニミッツ、CVN-71セオドア・ルーズベルト、CVN-76ロナルド・レーガン、DDG-88プレブルなどと共に、日本海でDDH-182いせ、DD-112まきなみ、DD-105いなづまと共同訓練を実施。2020年3月5-8日、CVN-71セオドア・ルーズベルトと共にベトナムのダナンに寄港。3月末にCVN-71セオドア・ルーズベルトで新型コロナウイルス患者が発生して行動不能になると、LHA-6アメリカ遠征打撃群ESGに移った。4月18日、オーストラリア海軍との共同訓練に参加。LHA-6アメリカなどと共に、FFH-154パラマタと訓練を行った。6月21-23日、CVN-71セオドア・ルーズベルト空母打撃群の一員として、CVN-71セオドア・ルーズベルト、DDG-59ラッセルと共に、CVN-68ニミッツ空母打撃群（CVN-68ニミッツ、DDG-104スタレット、DDG-114ラルフ・ジョンソン）と、フィリピン海でデュアル・キャリアー・フライト・オペレーション訓練を実施。2021年1月15日、沖大東島周辺海空域で、CVN-71セオドア・ルーズベルト、DDG-113ジョン・フィンと共に、DDG-173こんごう及びDD-119あさひと、各種戦術訓練を行った。1月23日、CVN-71セオドア・ルーズヴェルト、DDG-59ラッセル、DDG-113ジョン・フィンと共に、南シナ海で航行の自由作戦を実施。2月28日、CVN-71セオドア・ルーズベルトと共に、グアム周辺海空域で、海自外洋練習航海部隊TV-3518せとゆき、TV-3520はたかぜ、DD-153ゆうぎりと、共同訓練（通信、戦術運動）を実施。3月28-29日、CVN-71セオドア・ルーズベルトと共に、インド洋でインド海軍フリゲートF47シヴァリク、哨戒機、インド空軍Su-30戦闘機などとの共同演習に参加。2023年3月27日、ニミッツ空母打撃群CVN-68ニミッツ、DDG-73ディケイター、DDG-93チャンフーンと共に、韓国海軍イージス駆逐艦991セジョン・デワン、ミサイル駆逐艦981チェ・ヨン、補給艦AOE-59ファチョンと、米韓合同演習に参加。4月4-6日、東シナ海から太平洋で日米共同訓練に参加。CVN-68ニミッツ、DDG-73ディケイター、DDG-108ウエイン・Ｅ・メイヤーと共に、DD-158うみぎりと、各種戦術訓練（LINKEX、クロスデッキ）などを行った。5月23-24日、本州南方で日米共同訓練に参加。CVN-68ニミッツ、DDG-108ウェイン・Ｅ・メイヤーと共に、DD-120しらぬいと、各種戦術訓練（対水上戦、LINKEXなど）を行った。6月7-10日、沖縄東方海空域でアメリカ主催大規模広域訓練LSGE23の一環として日米仏共同訓練Multi Big-Deck Eventに参加。CVN-68ニミッツ、CVN-76ロナルド・レーガン、CG-54アンティータム、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-73ディケイター、DDG-93チャンフーン、DDG-108ウェイン・Ｅ・メイヤー、DDG-115ラファエル・ペラルタと共に、DDH-183いずも、DD-106さみだれ、第９航空団F-15戦闘機４機、南西航空警戒管制団、アメリカ空軍B-52H爆撃機、フランス海軍D-657ロレーヌと、各種戦術訓練（対潜戦、対空戦、対水上戦、LINKEXなど）及びPHOTOEXを行った。9月22日、サンディエゴで退役式典が行われて退役した。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、1,’10、4,’10、8,’10、4,’11、12,’14、2,’18、11,’18、5,’20、7,’20、9,'20、4,'21、5,'21、6,'21、6,'23、8,'23、12,'23、月刊軍事研究3,’97、8,’95、月刊丸12,’92

＜ＣＧ−５３＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦７番艦モービルベイ（Mobile Bay）。1987年2月21日就役。1990年6月、横須賀に前方配備された。1991年、湾岸戦争デザート・ストーム作戦でトマホーク22発を発射した。1992年4月15日、CV-62インディペンデンス戦闘群の一員として横須賀を出港。6-9月までサザンウォッチ作戦に参加。9月14日、ペルシャ湾を出て横須賀に向かった。1993年9月、アメリカ軍艦として第２次大戦後初めてウラジオストクを訪問した。1995年4月12日、横須賀を出港。5月4-24日、コブラ・ゴールド95に参加。1996年11月5-15日まで、キーン・ソード97に参加。11月10日、AOE-422とわだから洋上給油を受けた。2000年7月、横須賀の前方配備を外れた。2006年6月26日から7月28日、リムパック2006に参加。2010年、タイコンデロガ級巡洋艦近代化計画工事を受けた。2016年1月、CVN-74ジョン・Ｃ・ステニス空母打撃群の一員としてフィリピン海に向かった。2月下旬、フィリピン海で訓練を実施。6月10-17日、マラバール2016に参加。6月30日から8月4日、リムパック2016に参加。10月2-9日、サンフランシスコ艦隊週間に参加。10月11日、サンフランシスコを出港。2017年11月、イージスシステム・ベースライン８にベースライン９のプログラムを適用した９オン８の能力実証試験を実施。AN/SPQ-9Bの情報のみでAN/SPY-1を使わずにスタンダードSM-2を発射した。2018年10月、CVN-74ジョン・Ｃ・ステニス空母打撃群の一員として中東に向かった。12月、CSG-5の一員として、CVN-74ジョン・Ｃ・ステニス、DDG-73ディケイターなどと共に、アラビア海でLHD-2エセックス、VMM-166などとの合同訓練に参加。2019年1月中旬、CVN-74ジョン・Ｃ・ステニス空母打撃群の一員として、ペルシャ湾でフランス海軍D614カサール、オーストラリア海軍FFH-155バララトとの共同演習に参加。4月15日、CVN-74ジョン・Ｃ・ステニス、DDG-74マクファウルと共に、フランス海軍空母R-91シャルル・ド・ゴール、ミサイル駆逐艦D620フォルバン、デンマーク海軍フリゲートF363ニールス・ユールと紅海で共同訓練を実施。12月31日、サンディエゴを出港。カリフォルニア州シール・ビーチにある海軍施設で兵装を搭載し、CVN-72エイブラハム・リンカーンCSGに加わった。

2022年1月17-22日、CVN-70カール・ヴィンソン、CVN-72エイブラハム・リンカーン、CG-57レイク・シャンプレイン、DDG-90チャーフィー、DDG-101グリッドレイ、DDG-111スプルーアンス、LHA-6アメリカ、LHD-2エセックス、LSD-52パール・ハーバーと共に、沖縄南方海空域で日米共同訓練に参加し、DDH-181ひゅうがと、各種戦術訓練を行った。2月4-7日、CVN-72エイブラハム・リンカーン、DDG-105デューイ、DDG-111スプルーアンス、LHA-6アメリカ、LHD-2エセックス、LPD-20グリーン・ベイ、LSD-48アシュランド、LSD-52パール・ハーバー、MCM-10ウォーリア、ESB-5ミゲル・キース、P-8A対潜哨戒機と共に、東シナ海と西太平洋で日米共同訓練に参加し、DDG-173こんごう及びP-3C哨戒機と、各種戦術訓練を行った。2月16-17日、CVN-72エイブラハム・リンカーン、DDG-111スプルーアンスと共に、沖縄東方海空域で日米共同訓練に参加し、TV-3520はたかぜ及びDD-105いなづまと、各種戦術訓練を行った。2月19-22日、CVN-72エイブラハム・リンカーン、DDG-111スプルーアンスと共に、沖縄周辺海空域で日米共同訓練に参加し、DDG-175みょうこうと、各種戦術訓練を行った。4月8-17日、CVN-72エイブラハム・リンカーン、DDG-111スプルーアンス、T-AO-199ティペカノー、T-AKE-4リチャード・Ｅ・バードと共に、東シナ海と日本海を含む日本周辺で海上自衛隊との共同訓練に参加し、DDG-173こんごう及びDD-105いなづまと、各種戦術訓練（対潜戦、対水上戦、洋上補給、PHOTOEXなど）を行った。4月13-14日、DDG-111スプルーアンスと共に、日本海で海上自衛隊との共同訓練に参加し、DDG-173こんごうと、弾道ミサイル情報共有訓練を含む各種戦術訓練を行った。6月19-24日、CVN-72エイブラハム・リンカーン、DDG-101グリッドレイ、DDG-102サンプソン、DDG-111スプルーアンスと共に、太平洋で日米豪共同訓練ノーブル・パートナー22（Noble Partner 22）に参加。、DDH-183いずも、DD-110たかなみ、オーストラリア海軍強襲揚陸艦L02キャンベラ、フリゲートFFH-152ワラムンガ、補給艦A195サプライと、各種戦術訓練（防空戦など）を行った。2023年8月10日に退役し、サンディエゴで退役式典が行われた。

参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、10,’06、5,’16、8,’16、10,’16、1,’17、2,’18、3,’19、4,’19、7,’19、4,'22、5,'22、7,'22、9,'22、11,'23、月刊軍事研究3,’97、8,’95、月刊丸12,’92

＜ＣＧ−５４＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦８番艦アンティータム（Antietam）。1987年6月6日就役。1996年5月22日から6月22日、リムパック96に参加。2010年10月、CG Mod改装を完了。2011年、イージスシステム・ベースライン8.1を搭載。10月6-12日、サンフランシスコ艦隊週間に参加。2013年1月3日、サンディエゴを出港。1月22日、横須賀に入港。2月5日、CG-63カウペンスと交替して横須賀に前方配備された。11月12日、ダマヤン作戦参加のため香港を出港。11月16-28日、ANNUALEX13演習に参加。2014年9月15-23日、ヴァリアント・シールド2014演習に参加。11月8-19日、キーン・ソード15に参加。2015年3月23-27日、平成26年度第２回護衛隊群米国派遣訓練に参加。10月1日現在、イージスシステム・ベースライン８を搭載している。11月16-25日、海上自衛隊演習に参加。2017年1月31日、東京湾で投錨作業中に座礁し、プロペラが損傷、油1100ガロン（4164リットル）が流出した。3月1日、艦長が更迭された。2018年3月8-14日、マルチセール2018に参加。5月27日、DDG-76ヒギンズと共に西沙諸島で航行の自由作戦に参加。6月8-16日、マラバール2018に参加。9月16-23日、ヴァリアント・シールド2018に参加。2019年5月23-28日、パシフィック・ヴァンガード19-1に参加。2020年2月29日から3月5日、DDG-52バリー、DDG-89マスティンと共に、海上自衛隊との共同訓練に参加。DD-157さわぎり及びDD-114すずなみと、関東南方からグアム北方に至る太平洋上で、各種戦術訓練を行った。7月19-23日、フィリピン海で海自・オーストラリア海軍との共同演習に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、CVW-5、DDG-89マスティンなどと共に、海自DD-116てるづき、オーストラリア国防軍統合任務群L02キャンベラ、39ホバート、FFH-151アランタ、FFH-153スチュアート、O226シリウスと演習を行った。9月14-25日、ヴァリアント・シールド2020に参加。2022年5月8-16日、関東南方海空域で、CVN-76ロナルド・レーガンと共に、日米共同訓練に参加。DD-116てるづき、P-3C哨戒機、UP-3D電子戦訓練支援機と共に、各種戦術訓練（防空戦など）を行った。5月24-26日、関東南方海空域で、CVN-76ロナルド・レーガン、DDG-65ベンフォールドと共に、日米共同訓練に参加。DD-116てるづきと、各種戦術訓練（対潜戦など）を行った。8月28日、CG-62チャンセラーズヴィルと共に、台湾海峡を通過。2023年1月15-23日、関東南方から四国南方を経て沖縄周辺に至る海空域で、日米共同訓練に参加。CG-62チャンセラーズビル、CG-67シャイロー、DDG-115ラファエル・ペラルタ、T-AO-194ジョン・エリクソン、T-AKE-11ワシントン・チャンバースと共に、DDG-178あしがらと、各種戦術訓練（対空戦、対水上戦、対潜戦）、洋上補給などの訓練を行った。1月26日、沖縄周辺で日米共同訓練ILEX23に参加。AOE-426おうみと、洋上補給訓練を行った。2月6日、小樽に入港。6月7-10日、沖縄東方海空域でアメリカ主催大規模広域訓練LSGE23の一環として日米仏共同訓練Multi Big-Deck Eventに参加。CVN-68ニミッツ、CVN-76ロナルド・レーガン、CG-52バンカーヒル、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-73ディケイター、DDG-93チャンフーン、DDG-108ウェイン・Ｅ・メイヤー、DDG-115ラファエル・ペラルタと共に、DDH-183いずも、DD-106さみだれ、第９航空団F-15戦闘機４機、南西航空警戒管制団、アメリカ空軍B-52H爆撃機、フランス海軍D-657ロレーヌと、各種戦術訓練（対潜戦、対空戦、対水上戦、LINKEXなど）及びPHOTOEXを行った。6月10-14日、沖縄南方から南シナ海でアメリカ主催大規模広域訓練LGSE23の一環として日米加仏共同訓練ノーブル・タイフーンに参加。CVN-76ロナルド・レーガン、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-93チャンフーン、DDG-115ラファエル・ペラルタ、T-AO-204ラパハノックと共に、DDH-183いずも、DD-106さみだれ、カナダ海軍フリゲート・モントリオール、フランス海軍D-657ロレーヌと、各種戦術訓練（対水上戦、対空戦、対潜戦、LINKEXなど）及び洋上補給訓練を行った。9月30日から10月7日、関東南方から東シナ海で日米共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-86シャウプと共に、DD-103ゆうだち、FFM-3のしろと、各種戦術訓練（LINKEXなど）、PHOTOEXを行った。10月9-10日、東シナ海で日米韓共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-86シャウプと共に、DDH-181ひゅうが、韓国海軍992ユルゴク・イイ、AOE57チョンジーと、各種戦術訓練（対潜戦、電子戦、LINKEXなど）、PHOTOEXを行った。10月16-18日、東シナ海で日米共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-86シャウプと共に、FFM-3のしろと、各種戦術訓練（LINKEXなど）を行った。11月4-7日、日米共同訓練に参加。CVN-70カール・ヴィンソン、CVN-76ロナルド・レーガン、CG-59プリンストン、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-70ホッパー、DDG-86シャウプ、DDG-100キッド、DDG-104スタレット、DDG-110ウィリアム・Ｐ・ローレンスと共に、DDH-181ひゅうがと、各種戦術訓練（LINKEX、クロスデッキなど）、PHOTOEXを行った。参考：月刊世界の艦船9,’96、4,’04増刊、2,’13、4,’13、12,’14、2,’15、6,’15、2,’16、6,’17、5,’18、8,’18、12,’18、8,’19、5,'20、12,'20、8,'22、11,'22、4,'23、12,'23、1,'24、JShips Vol.46、月刊軍事研究3,’13、10,’18、月刊JWings2,’14、10,’20

＜ＣＧ−５５＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦９番艦レイテ・ガルフ（Leyte Gulf）。1987年9月26日就役。1991年、湾岸戦争デザート・ストーム作戦でトマホーク１発を発射したらしい。1996年10月14日、CVN-71セオドア・ルーズヴェルトと衝突して損傷した。2014年7月31日、NATO第２常設水上部隊の一員としてカナダのハリファックスに寄港。8月5日、ハリファックスを出港し、大西洋で洋上訓練に入った。2016年2月6日、インド海軍国際観艦式に参加。2023年1月下旬、イスラエル海軍との共同演習ジュニパー・オークに参加。CVN-77空母打撃群CVN-77ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュ、DDG-94ニッツ、DDG-103トラクスタンと共に、イスラエル海軍コルベット３隻（オズなど）及び潜水艦ドルフィンと、地中海で各種訓練を行った。2月21-24日、CVN-77ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュ、DDG-119デルバート・Ｄ・ブラックと共に、アドリア海で、イタリア海軍C550カブール、D554カイオ・デュイリオ、スペイン海軍L-61ファン・カルロス�T世との共同演習に参加。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、6,’01、11,’14、5,’16、4,’23、5,’23

＜ＣＧ−５６＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦10番艦サン・ジャシント（San Jacinto）。1988年1月23日就役。1990年の湾岸戦争にCV-67戦闘群の一員として参加したが、この時はVLS全てにトマホークを搭載、特別兵器搭載艦として任務に就いており、トマホークを実戦初発射したのもこの艦である。湾岸戦争では計16発のトマホークを発射した。2003年3月に始まったイラク戦争でトマホークを発射。2006年7月、タイコンデロガ級巡洋艦近代化計画のHM&E改修を終えた。2012年5月23-30日、米英戦争200周年記念ニューヨーク艦隊週間に参加。2013年10月13日、フロリダ半島北東でSSN-765モントピーリアと衝突した。2016年10月25日、ペルシャ湾でCVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワー空母打撃群（本艦、CG-61モントレイ、DDG-70ホッパー）、CVW-3、アメリカ空軍第525遠征戦闘飛行隊F-22A戦闘機２機との統合防空演習に参加。2017年5月24-30日、ニューヨーク艦隊週間に参加。2023年9月15日に退役した。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、1,’10、8,’12、2,’14、8,’17、12,'23、月刊軍事研究5,’02、5,’18、月刊丸12,’92、月刊航空ファン1,’17

＜ＣＧ−５７＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦11番艦レイク・シャンプレーン（Lake Champlain。タイコンデロガ砦の近くにある湖）。1988年8月12日就役。2007年2月24日、佐世保港に入港。2009年3月4-14日、アマン09演習に参加。2014年10月20-31日、コア・カイ・イーストに参加。2017年3月1日からフォール・イーグル2017に参加。3月27-29日、東シナ海で、CVN-70カール・ヴィンソン、DDG-108ウェイン・Ｅ・メイヤーなどと共に、DD-103ゆうだち、DD-106さみだれ、DD-113さざなみ、DD-158うみぎり、DD-155はまぎりとの共同巡航訓練に参加。4月23-29日、沖縄近海と日本海でCVN-70カール・ヴィンソン、DDG-108ウェイン・Ｅ・メイヤー、DDG-112マイケル・マーフィーなどと共に、DDG-178あしがら、DD-106さみだれとの共同訓練に参加。2018年6月28日から8月2日、リムパック2018に参加。2021年8月26日、CVN-70カール・ヴィンソン空母打撃群の一員としてアメリカ海軍横須賀基地に入港。9月18日から10月1日、沖縄南方で日米共同訓練に参加。CVN-70カール・ヴィンソン、DDG-90チャーフィー、T-AO-204ラパハノックと共に、DDG-176ちょうかい、DD-107いかづち、DDG-174きりしま、DD-152やまぎりと、防空戦、対空戦、洋上補給、通信などの各訓練を行った。10月2-3日、沖縄南西海空域で日米英蘭加新共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、CVN-70カール・ヴィンソン、CG-67シャイロー、DDG-90チャーフィーと共に、海自DDH-182いせ、DDG-174きりしま、DD-152やまぎり、イギリス海軍空母R08クイーン・エリザベス空母打撃群CSG21（空母R08クイーン・エリザベス、駆逐艦D36ディフェンダー、フリゲートF78ケント、補給艦A136タイドスプリング、補給艦A387フォート・ヴィクトリア、DDG-68ザ・サリヴァンズ、フリゲートF805エフェルトセン）、カナダ海軍フリゲートFFH338ウィニペグ、ニュージーランド海軍フリゲートF77テ・カハと、対抗戦、防空戦、対潜戦、戦術運動、通信などの各訓練を行った。10月11-14日、ベンガル湾でマラバール2021フェーズ２に参加。10月15-18日、ベンガル湾で日米英豪共同訓練Maritime Partnership Exerciseに参加。CVN-70カール・ヴィンソン、DDG-106ストックデイル、DDG-68ザ・サリヴァンズ、T-AO-202ユーコン、P-8A哨戒機と共に、海自DDH-184かが、DD-101むらさめ、イギリス海軍空母R08クイーン・エリザベス空母打撃群CSG21（空母R08クイーン・エリザベス、駆逐艦D36ディフェンダー、フリゲートF-239リッチモンド、補給艦A136タイドスプリング、補給艦A387フォート・ヴィクトリア）、オーストラリア海軍フリゲートFFH-155バララトと、対抗戦、防空戦、対水上射撃、洋上補給などの訓練を行った。10月25日、CSG-1所属CVN-70カール・ヴィンソン、CG-67シャイロー、DDG-106ストックデイルと共に南シナ海に入った。10月29日から11月4日、南シナ海で日米共同訓練に参加し、CVN-70カール・ヴィンソン、CG-67シャイロー、DDG-69ミリアスと共に、DDH-184かが、DD-101むらさめと、各種戦術訓練を行った。11月1日、南シナ海を出た。2023年9月1日に退役し、サンディエゴで退役式典が行われた。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、6,’17、7,’17、10,’18、12,'21、1,'22、11,'23、月刊丸5,’07、月刊軍事研究9,’09、月刊JWings11,’21、1,'22、朝雲

＜ＣＧ−５８＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦12番艦フィリピン・シー（Philippine Sea）。1989年3月18日就役。1991年の湾岸戦争デザート・ストーム作戦でトマホーク10発を発射した。1999年のアライド・フォース作戦でトマホークを発射。2001年10月7日、不朽の自由作戦初日にトマホークを発射。2009年6月から2010年2月、近代化改装を実施。2010年10月26-27日、大西洋上で実弾射撃訓練を実施。退役したT-AFS-10サターンをファランクスで射撃した。2011年7月6日、アデン湾でソマリア海賊の攻撃を受けて炎上したギリシャ船籍タンカーの遭難信号をキャッチ、救命筏で避難していた船員26人を救助し、消火作業を行った。2014年9月23日、シリア領内のアルカイダ系テロ組織ホラサンの施設にトマホーク30発以上を発射。2019年8月中旬から下旬、DDG-101グリッドリー、T-AO-201パタクセントなどと共に、大西洋でNATO第１常設水上部隊（旗艦ノルウェー海軍フリチョフ・ナンセン級フリゲートF314トール・ヘイエルダール、ベルギー海軍カレル・ドールマン級フリゲートF930レオポルド�T世、ポルトガル海軍カレル・ドールマン級フリゲートF334Ｄ・フランシスコ・デ・アルメイダなど）との共同演習に参加。2020年12月21日、CG-73ポート・ロイヤルと共に、SSGN-729ジョージアを護衛してホルムズ海峡を通過、ペルシャ湾に入った。2021年12月1日にノーフォークを出港したCVN-75ハリー・Ｓ・トルーマンに随伴し、ノルウェー海軍フリゲートF310フリチョフ・ナンセンと共に、地中海に向かった。12月20日、CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマン、ノルウェー海軍フリゲートF310フリチョフ・ナンセンと共に、地中海でチュニジア海軍哨戒艇ハノン、ミサイル艇チュニスと共同演習を実施。2022年1月17-22日、CVN-70カール・ヴィンソン、CVN-72エイブラハム・リンカーン、CG-53モービル・ベイ、DDG-90チャーフィー、DDG-101グリッドレイ、DDG-111スプルーアンス、LHA-6アメリカ、LHD-2エセックス、LSD-52パール・ハーバーと共に、沖縄南方海空域で日米共同訓練に参加し、DDH-181ひゅうがと、各種戦術訓練を行った。2月2日、CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマン、DDG-107グレイブリー、DDG-109ジェイソン・ダンハム、LCC-20マウント・ホイットニーと共に、イタリア海軍空母C550カブール、ミサイル駆逐艦D553アンドレア・ドリア、フリゲートF-592カルロ・マルゴッティーニ、イタリア空軍P-72A哨戒機、ノルウェー海軍フリゲートF310フリチョフ・ナンセン、トルコ海軍フリゲートF497ギョクスと、アドリア海での共同演習に参加。2023年2月6日からサウスカロライナ州ミルトルビーチ沖で撃墜した中国気球残骸の捜索に参加。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、1,’11、10,’11、4,’15、11,’19、3,'21、3,'22、4,'22、5,'22、月刊軍事研究2,’14、12,’14、5,’18、月刊JWings4,’23

＜ＣＧ−５９＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦13番艦プリンストン（Princeton）。1989年2月11日就役。1991年1月、湾岸戦争デザート・ストーム作戦でトマホーク３発を発射した。2月18日、ペルシャ湾で触雷。2012年6月29日から8月7日、リムパック2012に参加。2016年6月30日から8月2日、リムパック2016に参加。2017年7月10-17日、ベンガル湾でマラバール2017演習に参加。2020年6月21-23日、CVN-68ニミッツ空母打撃群の一員として、CVN-68ニミッツ、DDG-104スタレット、DDG-114ラルフ・ジョンソンと共に、CVN-71セオドア・ルーズベルト空母打撃群（CVN-71セオドア・ルーズベルト、CG-52バンカー・ヒル、DDG-59ラッセル）とフィリピン海でデュアル・キャリアー・フライト・オペレーション訓練を実施。7月19-23日、CVN-68ニミッツ、DDG-104スタレット、DDG-114ラルフ・ジョンソンと共に、インド海軍ミサイル駆逐艦D-52ラナ、フリゲートF-47シヴァリク、F-49サヒャドリ、コルベット１隻と、インド洋で共同演習に参加。7月25日、第５艦隊エリアに入った。11月17-20日、マラバール2020（後段）に参加。2022年10月3-11日、サンフランシスコ・フリート・ウィークに参加。2023年11月4-7日、日米共同訓練に参加。CVN-70カール・ヴィンソン、CVN-76ロナルド・レーガン、CG-54アンティータム、CG-59プリンストン、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-70ホッパー、DDG-86シャウプ、DDG-100キッド、DDG-104スタレット、DDG-110ウィリアム・Ｐ・ローレンスと共に、DDH-181ひゅうがと、各種戦術訓練（LINKEX、クロスデッキなど）、PHOTOEXを行った。11月19-21日、四国南方から東シナ海で日米共同訓練に参加。CVN-70カール・ヴィンソン、DDG-70ホッパー、DDG-100キッド、DDG-104スタレット、DDG-110ウィリアム・Ｐ・ローレンスと共に、DD-103ゆうだちと、各種戦術訓練（LINKEXなど）を行った。2024年1月14-17日、東シナ海で日米韓共同訓練に参加。CVN-70カール・ヴィンソン、DDG-100キッド、DDG-104スタレットと共に、DDH-181ひゅうが、DDG-173こんごう、駆逐艦991セジョン・デワン、駆逐艦978ワン・ゲオンと、各種戦術訓練（弾道ミサイル情報共有、海上阻止、対潜戦、LINKEX、クロスデッキ）及びPHOTOEXを行った。1月29日から2月1日、沖縄南方で日米共同訓練に参加。CVN-70カール・ヴィンソン、CVN-71セオドア・ルーズベルト、CG-70レイク・エリー、DDG-97ハルゼー、DDG-104スタレット、DDG-105デューイ、DDG-110ウィリアム・P・ローレンス、DDG-113ジョン・フィン、DDG-115ラファエル・ペラルタ、DDG-118ダニエル・イノウエと共に、DDH-182いせと、各種戦術訓練（クロスデッキ、LINKEXなど）及びPHOTOEXを行った。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、10,’12、10,’16、10,’17、9,'20、10,'20、1,'23、1,'24、2,'24、4,'24、軍事分析湾岸戦争、月刊軍事研究5,’18、月刊JWings2,'21

＜ＣＧ−６０＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦14番艦ノルマンディ（Normandy）。1989年12月9日就役。1991年、湾岸戦争デザート・ストーム作戦でトマホーク26発を発射した。2010年1月、ハイチ大地震救援に参加。2011年4月25日から5月1日、フロリダ州ポート・エヴァーグレイズでフリート・ウィークに参加。2012年、イージスシステムをベースライン３からベースライン9Aに更新した。2015年5月2日（3月9日？）、CVN-71セオドア・ルーズベルト空母打撃群の一員としてノーフォーク基地を出港。2020年4月15日、T-AO-196カナワから洋上給油を受けた。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、4,’10、7,’11、6,’15、7,’15、7,'20、月刊軍事研究3,’13、5,’18

＜ＣＧ−６１＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦15番艦モントレイ（Monterey）。1990年6月就役。2010年10月、イージスBMD3.6.1.1を搭載した。2011年3月7日、ノーフォークを出港。2015年11月7日、DDG-55スタウト、DDG-87メイスンと共に、メイポート沖の大西洋で中国海軍ミサイル駆逐艦152済南、フリゲート548益陽、補給艦886千島湖と親善訓練を実施。2016年10月25日、ペルシャ湾でCVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワー空母打撃群（本艦、CG-56サン・ジャシント、DDG-70ホッパー）、CVW-3、アメリカ空軍第525遠征戦闘飛行隊F-22A戦闘機２機との統合防空演習に参加。2018年4月14日、シリアに向けトマホーク30発を発射。2022年9月16日に退役した。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、7,’11、1,’16、7,’18、12,'22、月刊航空情報3,’10、月刊航空ファン1,’17

＜ＣＧ−６２＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦16番艦チャンセラーズビル（Chancellorsville）／ロバート・スモールズ（Robert Smalls）。1989年11月4日就役。1993年6月26日、ブッシュウェッカー作戦でトマホーク９発を発射した。1998-2006年、横須賀に前方配備された。2011年3月5日、CVN-76ロナルド・レーガン空母打撃群の一員としてサンディエゴを出港し、アラビア海に向かった。3月9日、第７艦隊作戦域に入った。3月11日に発生した東日本大震災を受けてトモダチ作戦に参加。4月19日、佐世保に入港。4月22日、佐世保を出港。2012年4月、イージスシステムをベースライン３からベースライン9Aに更新。2013年3-4月、イージスシステム・ベースライン9Aのテストを実施。8月、E-2Dが捉えた水平線以遠巡航ミサイルのデータをCECで受け取り、SM-6で迎撃するNIFC-CA FTSのテストに成功した。11月16日、イージスシステム・ベースライン9Aのテストの一環としてカリフォルニア州ポイント・ムグ沖でレーダー標的追跡訓練を行っていたところ、左舷上構にBQM-74無人標的機が突っ込み、幅0.9mの穴が開いて兵員２名が軽い火傷を負った。11月17日、基地に帰投し、原因調査に入った。修理には3000万ドルの費用がかかっている。2015年5月28日、サンディエゴを出港。6月18日、横須賀に到着し、前方配備された。イージスシステム・ベースライン9A装備艦（NIFC-CA対応）として初の海外配備であり、CG Mod改装も施行済みである。9月23-24日、CVN-76ロナルド・レーガン、DDG-88プレブルと太平洋で対空戦闘演習を実施。10月18日、海自観艦式に参加。10月23日、韓国海軍観艦式に参加。11月16-25日、海上自衛隊演習に参加。2016年1月25日、横須賀に帰港。10月10-15日、インヴィンシブル・スピリット2016に参加。10月30日から11月11日、キーン・ソード17に参加。2018年6月8-16日、マラバール2018に参加。9月16-23日、ヴァリアント・シールド2018に参加。2019年3月30日、日米親善よこすかスプリングフェスタで一般公開された。6月7日、ロシア海軍ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・ヴィノグラードフに異常接近され、衝突されそうになった。6月30日、フィリピン海でCVN-76ロナルド・レーガンから洋上補給を受けた。2021年5月6日、北アラビア海を哨戒中に不審なダウ船を発見し、配属されていた沿岸警備隊員が臨検したところ、中国製自動小銃数千丁やロシア製対戦車ミサイル数十発など大量の武器を発見して押収した。2022年8月28日、CG-54アンティータムと共に、台湾海峡を通過。9月12-22日、東シナ海を含む日本周辺で日米共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、DDG-52バリー、DDG-65ベンフォールド、T-AO-204ラパハノックと共に、DD-154あまぎりと、各種戦術訓練（対水上戦、対潜戦、PHOTOEXなど）を行った。9月30日、日本海で日米韓共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、DDG-52バリー、DDG-65ベンフォールド、SSN-760アナポリスと共に、DD-119あさひ、韓国海軍ミサイル駆逐艦976ムーンム・デワンと、各種戦術訓練（対潜戦、PHOTOEXなど）を行った。10月1-10日、日本海を含む日本周辺海空域で日米共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、DDG-65ベンフォールド、T-AO-202ユーコンと共に、DD-119あさひと、各種戦術訓練（対水上戦訓練、洋上補給、PHOTOEXなど）を行った。10月6日、日本周辺海域で日米韓共同訓練に参加し、DDG-178あしがら、韓国海軍駆逐艦991セジョン・デワンと、弾道ミサイル情報共有・各種戦術訓練を行った。11月6日、海上自衛隊創設70周年記念令和4年度国際観艦式に参加。11月8-15日、マラバール2022に参加。11月10-19日、キーン・ソード23に参加。11月19-20日、関東南方から四国南方で日米豪共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、DDG-69ミリアスと共に、DD-156せとぎり、オーストラリア海軍補給艦A304ストルワートと、各種戦術訓練（対空戦、対水上戦、洋上補給など）を行った。2023年1月15-23日、関東南方から四国南方を経て沖縄周辺に至る海空域で、日米共同訓練に参加。CG-54アンティータム、CG-67シャイロー、DDG-115ラファエル・ペラルタ、T-AO-194ジョン・エリクソン、T-AKE-11ワシントン・チャンバースと共に、DDG-178あしがらと、各種戦術訓練（対空戦、対水上戦、対潜戦）、洋上補給などの訓練を行った。2月27日、艦名のチャンセラーズビル（南北戦争で南軍が勝利した激戦地）が南部連合関連ということで、ロバート・スモールズ（奴隷出身。南部連合海軍蒸気船で北軍に降伏し、南北戦争後に下院議員となった）に改称すると、アメリカ海軍長官が発表した。6月7-10日、沖縄東方海空域でアメリカ主催大規模広域訓練LSGE23の一環として日米仏共同訓練Multi Big-Deck Eventに参加。CVN-68ニミッツ、CVN-76ロナルド・レーガン、CG-52バンカーヒル、CG-54アンティータム、DDG-73ディケイター、DDG-93チャンフーン、DDG-108ウェイン・Ｅ・メイヤー、DDG-115ラファエル・ペラルタと共に、DDH-183いずも、DD-106さみだれ、第９航空団F-15戦闘機４機、南西航空警戒管制団、アメリカ空軍B-52H爆撃機、フランス海軍D-657ロレーヌと、各種戦術訓練（対潜戦、対空戦、対水上戦、LINKEXなど）及びPHOTOEXを行った。6月10-14日、沖縄南方から南シナ海でアメリカ主催大規模広域訓練LGSE23の一環として日米加仏共同訓練ノーブル・タイフーンに参加。CVN-76ロナルド・レーガン、CG-54アンティータム、DDG-93チャンフーン、DDG-115ラファエル・ペラルタ、T-AO-204ラパハノックと共に、DDH-183いずも、DD-106さみだれ、カナダ海軍フリゲート・モントリオール、フランス海軍D-657ロレーヌと、各種戦術訓練（対水上戦、対空戦、対潜戦、LINKEXなど）及び洋上補給訓練を行った。6月14-19日、南シナ海でアメリカ主催大規模広域訓練LSGE23の一環として日米仏共同訓練ノーブル・バッファローに参加。CVN-76ロナルド・レーガンと共に、DD-106さみだれ、フランス海軍D-657ロレーヌと、各種戦術訓練（対水上戦、対潜戦、LINKEXなど）を行った。9月21日、相模湾で日米共同訓練に参加。DD-103ゆうだちと戦術運動訓練・PHOTOEXを行った。9月30日から10月7日、関東南方から東シナ海で日米共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、CG-54アンティータム、DDG-86シャウプと共に、DD-103ゆうだち、FFM-3のしろと、各種戦術訓練（LINKEXなど）、PHOTOEXを行った。10月9-10日、東シナ海で日米韓共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、CG-54アンティータム、DDG-86シャウプと共に、DDH-181ひゅうが、韓国海軍992ユルゴク・イイ、AOE57チョンジーと、各種戦術訓練（対潜戦、電子戦、LINKEXなど）、PHOTOEXを行った。10月16-18日、東シナ海で日米共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、CG-54アンティータム、DDG-86シャウプと共に、FFM-3のしろと、各種戦術訓練（LINKEXなど）を行った。11月4-7日、日米共同訓練に参加。CVN-70カール・ヴィンソン、CVN-76ロナルド・レーガン、CG-54アンティータム、CG-59プリンストン、DDG-70ホッパー、DDG-86シャウプ、DDG-100キッド、DDG-104スタレット、DDG-110ウィリアム・Ｐ・ローレンスと共に、DDH-181ひゅうがと、各種戦術訓練（LINKEX、クロスデッキなど）、PHOTOEXを行った。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、8,’13、2,’14、4,’15、8,’15、9,'15、1,’16、2,’16、1,’17、2,’17、4,’17、2,’18、8,’18、12,’18、9,’19、3,'21、7,'21、11,'22、12,'22、1,’23、2,'23、4,'23、5,'23、8,'23、12,'23、1,’24、月刊航空ファン6,’11、4,’16、JShips Vol.44、月刊軍事研究3,’13、3,’15、月刊JWings9,'15、1,’16、6,’19

＜ＣＧ−６３＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦17番艦カウペンス（Cowpens）。1991年3月就役。1996年5月22日から6月22日、リムパック96に参加。2000年6月、横須賀に配備された。2003年1月20日、CV-63キティホーク空母打撃群として横須賀を出港。3月20日、イラク戦争初日にトマホーク11発を撃ち込んだ。5月6日、横須賀に帰港。2008年10月7日、韓国海軍創設60周年記念国際観艦式に参加。2010年11月28日から12月1日、延坪島砲撃事件を受けた米韓合同軍事演習に参加。12月3-10日、キーン・ソード2011に参加。2012年6月21-22日、朝鮮半島南方海域で日米韓共同訓練に参加。11月5-16日、キーン・ソード13に参加。2013年2月5日、CG-54アンティータムと交替して横須賀前方配備を外れた。11月12日、ダマヤン作戦参加のため香港を出港。12月5日、中国海軍空母遼寧を監視していたところ、海南島南東32海里で中国海軍072型玉坎級揚陸艦933六盤山が突然針路変更して衝突コースに乗ったため緊急停止、中国艦は100ヤード（91.4m）先を通過した。国防長官が中国側を非難している。2015年から近代化改装中。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、9,’96、3,’12、6,’12、3,’13、4,’13、3,’14、9,’14、7,'16、月刊軍事研究12,’08、1,’13、2,’14、月刊JWings2,’11、2,’14、月刊航空ファン3,’11、朝雲

＜ＣＧ−６４＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦18番艦ゲティスバーグ（Gettysburg）。1991年6月就役。1998年12月、デザート・フォックス作戦でトマホーク・ブロック�Vを発射。2010年10月26-27日、大西洋上で実弾射撃訓練を実施。退役したT-AFS-10サターンにハープーンを撃ち込んだ。2011年5月20日、大西洋でNATO共同訓練に参加。2015年から近代化改装に入っている。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、1,’11、8,’11、7,’16、月刊軍事研究5,’18

＜ＣＧ−６５＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦19番艦チョーシン（Chosin。朝鮮戦争の激戦地である長津）。1991年1月就役。2009年8月24日、名古屋港に入港。8月28日、名古屋港を出港した。2010年6月12日、カナダ海軍創設100周年記念観艦式に参加。2012年6月29日から8月7日、リムパック2012に参加。2013年10月5日、オーストラリア海軍国際観艦式に参加。2014年10月9-13日、サンフランシスコ艦隊週間に参加。2016年3月25日、真珠湾を出港し、カリフォルニアに向かった。7月31日、太平洋艦隊から海軍シー・システムズ・コマンド隷下に移り、近代化改装に入る予定。実戦部隊への復帰は2021年になる。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、9,’10、10,’12、1,’15、7,’16、日米イージス艦とミサイル防衛、月刊JWings11,’09、月刊軍事研究2,’15

＜ＣＧ−６６＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦20番艦ヒュー・シティ（Hue City。ベトナム戦争の激戦地だったフエ）。1991年9月就役。2017年7月、シー・ブリーズ2017演習に参加。2019年9月30日、ノーフォーク海軍基地でオーバーホールとCG Mod改修工事を開始。2022年9月22日、退役式典が行われて退役した。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、1,’20、12,'22、日米イージス艦とミサイル防衛、月刊軍事研究6,’18

＜ＣＧ−６７＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦21番艦シャイロー（Shiloh）。1992年7月就役。1996年9月3日、デザート・ストライク作戦に参加し、トマホーク14発を発射した。1998年8月20日、インフィニット・リーチ作戦に参加。9月24日、CTV-1A試験に参加。1999年9月24日、ALI試験に参加。2000年6月14日、FTR-1試験に参加。2003年3月に始まったイラク戦争でトマホークを発射。2006年6月22日、FTM-10ステラ・プレデター試験に参加。8月29日、横須賀配備となり、イージスBMD対応艦初の実戦配備となった。他のイージスBMD対応艦を管制する能力も持っている。2009年3月24日、横須賀を出港。4月7日、横須賀に帰港。5月、イージスBMD3.6.1.1を搭載。11月10-18日、日米年次共同訓練ANNUALEXに参加。12月3-10日、キーン・ソード2011に参加。12月6日、舞鶴基地に入港した。2012年4月7日、横須賀を出港。4月13日の北朝鮮による弾道ミサイル発射では宮古島北方に展開して監視活動を行った。6月21-22日、朝鮮半島南方海域で日米韓共同訓練に参加。10月14日、2012自衛隊観艦式に参加。2013年5月、湛江を訪問。2014年5月16日、函館港に入港。5月20日、函館港でペリー来航160周年祝賀式典に参加。同日、函館を出港。9月15-23日、ヴァリアント・シールド2014演習に参加。2015年3月18日、LIMA2015国際海上レビューに参加。5月15-17日、下田黒船祭に参加。6月8-12日、サイレントシャーク演習に参加。10月1日現在、イージスシステム・ベースライン5.3.9／イージスBMD4.0.1とDWESを搭載している。CG Modは未実施。2016年3月7日から4月30日、フォール・イーグル2016に参加。10月30日から11月11日、キーン・ソード17に参加。2017年3月26日、日米親善よこすかスプリングフェスタ2017で一般公開された。2018年11月2日、シスターシップのDD-153ゆうぎりと、アメリカ海軍横須賀基地で親善行事を実施。2020年9月14-25日、ヴァリアント・シールド2020に参加。10月26日から11月5日、キーン・ソード21に参加。2021年5月26-29日、沖縄東方海域で、CVN-76ロナルド・レーガン、T-AO-197ペコスと共に、DDH-182いせとの共同訓練（各種戦術訓練）に参加。6月21日、CVN-76ロナルド・レーガン、CG-67シャイロー、DDG-97ハルゼーと共に、令和3年度遠洋練習航海部隊（前期）TV-3508かしま及びTV-3518せとゆきとの共同訓練（戦術運動・通信）に参加。10月2-3日、沖縄南西海空域で日米英蘭加新共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、CVN-70カール・ヴィンソン、CG-57レイク・シャンプレイン、DDG-90チャーフィーと共に、海自DDH-182いせ、DDG-174きりしま、DD-152やまぎり、イギリス海軍空母R08クイーン・エリザベス空母打撃群CSG21（空母R08クイーン・エリザベス、駆逐艦D36ディフェンダー、フリゲートF78ケント、補給艦A136タイドスプリング、補給艦A387フォート・ヴィクトリア、DDG-68ザ・サリヴァンズ、フリゲートF805エフェルトセン）、カナダ海軍フリゲートFFH338ウィニペグ、ニュージーランド海軍フリゲートF77テ・カハと、対抗戦、防空戦、対潜戦、戦術運動、通信などの各訓練を行った。10月12-16日、四国南方から関東南方に至る海空域で日米共同訓練に参加し、CVN-76ロナルド・レーガンと共に、DDG-173こんごうと、各種戦術訓練を行った。10月25日、CSG-1所属CVN-70カール・ヴィンソン、CG-57レイク・シャンプレイン、DDG-106ストックデイルと共に南シナ海に入った。10月29日から11月4日、南シナ海で日米共同訓練に参加し、CVN-70カール・ヴィンソン、CG-57レイク・シャンプレイン、DDG-69ミリアスと共に、DDH-184かが、DD-101むらさめと、各種戦術訓練を行った。11月1日、南シナ海を出た。2022年12月2-8日、関東南方から四国南方に至る海空域で、日米共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、T-AO-194ジョン・エリクソンと共に、DD-107いかづちと、各種戦術訓練（対水上戦、洋上補給など）を行った。2023年1月15-23日、関東南方から四国南方を経て沖縄周辺に至る海空域で、日米共同訓練に参加。CG-54アンティータム、CG-62チャンセラーズビル、DDG-115ラファエル・ペラルタ、T-AO-194ジョン・エリクソン、T-AKE-11ワシントン・チャンバースと共に、DDG-178あしがらと、各種戦術訓練（対空戦、対水上戦、対潜戦）、洋上補給などの訓練を行った。9月5日、横須賀前方配備を解かれ、横須賀を出港し、パール・ハーバーに向かった。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、10,’06、2,’10、3,’12、8,’14、9,’14、12,’14、7,’15、8,'15、2,’16、6,’16、2,’17、12,'20、1,'21、8,'21、9,'21、12,'21、1,'22、3,'23、4,'23、12,'23、月刊軍事研究11,’06、6,’09、3,’10、10,’12、11,'15、5,’18、12,’18、月刊航空情報3,’10、ストライク・アンド・タクティカルマガジン3,’11、朝雲、JShips vol.48、月刊JWings6,’17、1,’22

＜ＣＧ−６８＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦22番艦アンツィオ（Anzio）。1992年5月就役。2001年6月1-18日、バルトップス2001演習に参加。2003年3月に始まったイラク戦争でトマホークを発射。2012年9月17-28日、ユニタス2012演習に参加。2013年3月31日に退役予定だったが、延期された。2014年8月5日、NATO第２常設水上部隊に臨時編入されてハリファックスを出港し、大西洋で洋上訓練に入った。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、9,’01、6,’12、12,’12、3,’13、11,’14、月刊軍事研究5,’18

＜ＣＧ−６９＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦23番艦ヴィックスバーグ（Vicksburg）。1992年11月就役。2011年7月31日、大西洋上で海上自衛隊遠洋練習航海部隊との親善訓練を実施。2013年3月31日に退役予定だったが、延期された。2015年5月4日から北海でNATO対潜演習ダイナミック・マングース2015に参加。5月15-28日、バルト海でオープン・スピリット2015に参加。2016年、近代化改装に入る予定。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、10,’11、6,’12、3,’13、7,’15、8,’15、7,’16

＜ＣＧ−７０＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦24番艦レイク・エリー（Lake Erie）。1993年7月就役。1998年11月、ラインバッカー試験に参加。2000年7月14日、FM-1試験に参加。2001年1月21日、FTR-1A試験に参加。1月25日、FM-1A試験に参加。2002年1月25日、FM-2試験に参加。1月25日、太平洋ミサイル実験場から打ち上げられた標的にSM-3を発射し、迎撃に成功した。6月13日、FM-3試験に参加。11月22日、FM-4試験に参加。2003年6月18日、FM-5試験に参加。7月16日、パシフィック・エクスプローラー１に参加。12月11日、FM-6試験に参加。2004年、グローリー・ブースト試験に参加。2005年1月、イージスBMDブロック3.0.1.2を搭載。2月24日、FTM04-1試験に参加、模擬弾道ミサイルを撃墜。11月17日、FTM04-2試験に参加、目標を撃墜した。2006年3月8日（5月8日？）、JCTV-1試験に参加。5月24日、パシフィック・フェニックス試験に参加。6月22日、FTM-10ステラ・プレデター試験に参加。12月7日、FTM-11試験に参加。2007年4月26日、FTM-11再試験に参加。11月6日、FTM-13試験に参加。2008年2月20日、衛星を撃墜。6月5日、イージスBMD3.6.1を搭載してFTM-14に参加。10月、イージスBMD4.0.1を搭載。2010年1月27日、台湾南西部で台湾領海を侵犯し、FF-1202康定の追尾を受けた。2011年9月1日、FTM-16E2試験に参加。2012年5月9日、FTM-16E2a試験に参加。6月26日、FTM-18試験に参加。6月29日から8月7日、リムパック2012に参加。2013年2月12日、FTM-20試験に参加。5月15日、FTM-19試験に参加。9月6日、真珠湾を訪問した中国海軍旅滬級駆逐艦113青島、054A級フリゲート547臨沂、福清型補給艦881洪澤湖のホストシップを務めた。9月9日、オアフ島沖で旅滬級駆逐艦113青島、054A級フリゲート547臨沂と米中合同捜索救難訓練を実施。9月18日、FTM-21試験に成功。10月3日、FTM-22試験に成功。2014年2月24日から4月18日、フォール・イーグル2014に参加。2020年8月17-31日、リムパック2020に参加。2024年1月29日から2月1日、沖縄南方で日米共同訓練に参加。CVN-70カール・ヴィンソン、CVN-71セオドア・ルーズベルト、CG-59プリンストン、DDG-97ハルゼー、DDG-104スタレット、DDG-105デューイ、DDG-110ウィリアム・P・ローレンス、DDG-113ジョン・フィン、DDG-115ラファエル・ペラルタ、DDG-118ダニエル・イノウエと共に、DDH-182いせと、各種戦術訓練（クロスデッキ、LINKEXなど）及びPHOTOEXを行った。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、6,’14、10,’06、11,’11、8,’12、9,’12、10,’12、8,’13、12,’13、11,’20、4,'24、月刊軍事研究5,’02、1,’05、11,’07、6,’15、6,’09、4,’10、1,’12、5,’12、9,’13、9,’14、6,’16、日米イージス艦とミサイル防衛、月刊航空情報3,’10

＜ＣＧ−７１＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦25番艦ケープ・セント・ジョージ（Cape St. George）。1993年6月就役。2001年6月1-18日、バルトップス2001演習に参加。2014年1月24-31日、コア・カイ14-1演習に参加。9月5日、横須賀に寄港。9月15-23日、ヴァリアント・シールド2014演習に参加。11月8-19日、キーン・ソード15に参加。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、9,’01、4,’14、12,’14、2,’15、月刊軍事研究12,’14

＜ＣＧ−７２＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦26番艦ヴェラ・ガルフ（Vella Gulf）。1993年9月就役。2009年12月、イージスBMD3.6.1.1を搭載した。2022年8月4日、ノーフォーク海軍基地で退役式典が行われて退役した。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、11,'22、月刊航空情報3,’10

＜ＣＧ−７３＞：アメリカ海軍タイコンデロガ級イージス巡洋艦27番艦ポート・ロイヤル（Port Royal）。1994年7月就役。1996年5月22日から6月22日、リムパック96に参加。1998年11月、ラインバッカー試験に参加。2008年6月29日から7月31日、リムパック08に参加。2009年2月5日、オアフ島沖で座礁した。2009年10月、イージスBMD3.6.1.1を搭載。2012年2月13日、パールハーバーに帰港。4月4日頃にパールハーバーを出港して4月12日に北朝鮮のテポドン２号改発射監視を行い、4月25日にパールハーバーに帰港したとみられる。7月11日、パールハーバーを出港。8月8-9日、日米韓親善訓練に参加。2013年3月31日に退役予定だったが、延期された。2014年6月26日から8月1日、リムパック2014に参加。2020年12月21日、CG-58フィリピン・シーと共に、SSGN-729ジョージアを護衛してホルムズ海峡を通過、ペルシャ湾に入った。2021年3月19-20日、アラビア海で、日米仏ベルギー共同訓練に参加。LHD-8マキン・アイランドと共に、フランス海軍空母R-91シャルル・ド・ゴール、駆逐艦D652プロヴァンス、駆逐艦D621シュヴァリエ・ポール、海自ソマリア沖海賊対処第37次水上部隊DD-109ありあけ、ベルギー海軍フリゲートF930レオポルド�T世と、各種戦術訓練を行った。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、9,’96、3,’10、6,’12、10,’12、7,’13、10,’14、3,'21、6,'21、月刊軍事研究1,’05、11,’08、月刊航空情報3,’10

＜ＣＧＭ−１３＞：MGM-13シリーズ（巡航ミサイル）を参照。

＜ＣＧＮ−９＞：アメリカ海軍ロング・ビーチ級原子力巡洋艦ロング・ビーチ（Long Beach）。1956年10月15日、CLGN-160として発注され、12月6日にCGN-160に変更され、1957年7月1日にCGN-9になった。1957年12月2日起工、1959年7月14日進水、1961年9月9日就役。1964年5月13日、第１原子力機動部隊に配備された。7-10月、CVN-65エンタープライズ、CGN-25ベインブリッジと共に無補給世界一周シー・オービット作戦に参加。ベトナム戦争で1968年に７回タロスを発射し、MiG戦闘機３機を距離100km以上で撃破した。1970年代末期にタロス発射機を撤去。1980年10月から1983年3月に近代化改装を受け、レーダーを積み替えるなどした。1985年、トマホーク発射機を搭載した。1994年7月2日に予備役に編入され、1995年5月1日に除籍された。ピュージェット・サウンド海軍工廠に保存されているが、スクラップにされる予定。参考：月刊軍事研究11,’15、12,’15、5,’03、9,’06、月刊世界の艦船10,’02、3,’00、9,’12、月刊丸12,’92

＜ＣＧＮ−２５＞：アメリカ海軍ベインブリッジ級原子力巡洋艦、ベインブリッジ（Bainbridge）。1959年5月15日（5日？）起工、1961年4月15日進水、1962年10月6日（8日？）、DLG-25として就役。1964年5月13日、第１原子力機動部隊に配備された。7-10月、CVN-65エンタープライズ、CGN-9ロングビーチと共に無補給世界一周シー・オービット作戦を行った。1967年10月、原子力ミサイルフリゲートDLGN-25に艦種変更された。1975年6月30日、原子力ミサイル巡洋艦CGN-25に艦種変更された。1974-1976年、対空戦闘能力強化工事を施工、NTDSなどを装備した。1983年3月21-25日、佐世保に寄港。1983-86年、改装を実施。1995年10月31日に予備役に編入され、1996年12月1日に退役した。参考：月刊世界の艦船9,’96、3,’00、3,’92増刊、6,’83、10,'23、月刊軍事研究11,’15、月刊丸12,’92、近代巡洋艦史

＜ＣＧＮ−３５＞：アメリカ海軍トラクスタン級原子力巡洋艦トラクスタン（Truxtun）。1963年6月17日起工、1964年12月19日進水、1967年5月27日、DLGN-35として就役。1968年1月8日、CVN-65エンタープライズと共にハワイを出港。1月19日、CVN-65エンタープライズ、DLG-23ハルゼーと共に佐世保港に入港。崎辺大森鼻の南500mの21番ブイに停泊した。1975年6月30日にCGNに艦種記号が変更された。1995年8月30日（9月11日？）に除籍された。参考：月刊世界の艦船10,’02、3,’00、11,’11、10,'23、月刊軍事研究5,’03

＜ＣＧＮ−３６＞：アメリカ海軍カリフォルニア級原子力巡洋艦１番艦カリフォルニア。1970年11月23日（1月23日？6月23日？）起工、1971年9月22日進水、1974年2月16日、DLGN-36として就役。1975年6月30日、CGNに艦種記号が変更された。1999年7月9日に除籍された。参考：月刊世界の艦船3,’00、3,’92増刊、月刊軍事研究12,’15

＜ＣＧＮ−３７＞：アメリカ海軍カリフォルニア級原子力巡洋艦２番艦サウスカロライナ。1970年12月1日起工、1972年7月1日進水、1975年1月25日にDLGN-37として就役。1975年6月30日、CGNに艦種記号が変更された。1999年7月30日に除籍された。参考：月刊世界の艦船3,’00、3,’92増刊、月刊軍事研究12,’15

＜ＣＧＮ−３８＞：アメリカ海軍ヴァージニア級原子力巡洋艦１番艦ヴァージニア（Virginia）。1972年8月19日、DLGN-38として起工。1974年12月14日進水。1975年6月30日、CGN-38に艦種記号が変更された。1976年9月11日就役。1991年の湾岸戦争デザート・ストーム作戦でトマホーク２発を発射した。1994年11月10日に除籍された。参考：月刊世界の艦船3,’00、3,’92増刊、月刊軍事研究12,’15、5,’18

＜ＣＧＮ−３９＞：アメリカ海軍ヴァージニア級原子力巡洋艦２番艦テキサス（Texas）。1973年8月18日、DLGN-39として起工。1975年6月30日、CGN-39に艦種記号が変更された。8月9日進水、1977年9月10日就役。1992年に炉心交換のためピュージェット・サウンド海軍工廠に入ったが、そのまま除籍準備に移り、1993年7月16日に退役した。参考：月刊世界の艦船3,’00、3,’92増刊、月刊軍事研究12,’15

＜ＣＧＮ−４０＞：アメリカ海軍ヴァージニア級原子力巡洋艦３番艦ミシシッピー（Mississippi）。1975年2月22日、DLGN-40として起工。6月30日、CGN-40に艦種記号が変更された。1976年7月31日進水、1978年8月5日就役。1990年、CV-67戦闘群の一員として湾岸戦争に参加。1991年、デザート・ストーム作戦でトマホーク５発を発射（うち１発失敗）した。1996年9月30日に予備役となり、1997年7月28日に除籍された。参考：月刊世界の艦船3,’00、3,’92増刊、月刊丸12,’92、5,’18、月刊軍事研究5,’18

＜ＣＧＮ−４１＞：アメリカ海軍ヴァージニア級原子力巡洋艦４番艦アーカンソー（Arkansas）。アメリカ最後の原子力巡洋艦である。1977年1月17日起工、1978年10月21日進水、1980年10月16日竣工、10月18日就役。1997年9月30日に予備役となり、1998年7月7日に除籍された。参考：月刊世界の艦船3,’00、3,’92増刊、月刊軍事研究12,’15

＜ＣＧＮ−４２級＞：アメリカ海軍計画原子力ミサイル巡洋艦。元はイージスシステムと８インチ（203mm）砲を備え、旗艦としての指揮通信装備を有し、水線下CICなど間接防御力を増し、大型艦でも30ノットを出せる新型原子炉を積んだ巡洋艦として1975年11月から設計された原子力ミサイル巡洋艦である。全長216.3m、全幅23.4m、軽荷排水量15902トン、基準排水量17172トン。主機は原子力蒸気タービン、２軸推進、速力30ノット。兵装はイージスシステム、SM-2MR／アスロック用Mk26Mod2連装発射機（64発）２基、ハープーン４連装発射筒２基、トマホーク４連装箱形発射機２基、55口径203mm単装砲Mk71が１門、324mm短魚雷３連装発射管Mk32が２基。対潜ヘリ２機を搭載できる。更に艦隊防空能力を向上させるためSTOVL機６機を積む案も複数検討され（満載排水量最大24648トン）たが、1977年に大統領の意向で没になった。ただ空母戦闘群に原子力巡洋艦を４隻ずつ配備する計画に変更して引き続き設計が進められ、CGN-42という仮称艦名も付けられた。主任務は艦隊防空で、旗艦能力は持たない。満載排水量12185トン。兵装はMk26Mod1連装発射機２基、８インチ砲Mk71が２門、トマホーク４連装発射機２基。ハープーン４連装発射筒２基を追加可能。対潜ヘリ２機を搭載できる。整備数は空母戦闘群に２隻ずつという事になり、1978年度から８隻を建造する予定だったが、高価すぎて中止になり、建造費が３分の２で済むタイコンデロガ級が配備された。参考：月刊軍事研究12,’15、近代巡洋艦史

＜ＣＧＮ−１６０＞：CGN-9（巡洋艦）を参照。

＜ＣＧＳ＞：アメリカ陸軍デジタル重師団の旅団に配備されている地上受信局で、Common Ground Station（共通地上局）の略。HMMWVに通信・情報処理シェルターを搭載している。E-8C、U-2、RQ-7（シャドー200）、SIGINTなどの画像情報を受信してワークステーション上にファイルとして保存すると共に、戦術インターネット上に流す。参考：月刊軍事研究4,’03

＜ＣＧＳ（ＲＱ−４）＞：RQ-4グローバル・ホークの地上支援システムで、離陸・回収エレメントLRE（Launch and Recovery Elements）とミッションコントロールエレメントMCEからなる。後者は大型宇宙通信パラボラアンテナでSATCOMを経由してデータをやりとりする。参考：月刊軍事研究5,’02

＜ＣＧ（Ｘ）＞：アメリカ海軍が2011年から調達する予定だった次期ミサイル巡洋艦。1997年7月に21世紀水上戦闘艦CG21として開発が始まり、2001年11月1日に発表された将来水上戦闘艦プログラムで計画が変更されてDD-21の開発成果を活かした巡洋艦となることが決定した。主任務は艦隊防空と弾道ミサイル防衛、及びその指揮である。船体は複数が検討されており、DD-21と共通または一回り大型化したものに主機としてロールスロイス社製MT30ガスタービン発電機２基（78MW）またはLM2500ガスタービン４基（88MW）を搭載する案、従来型船体に原子力蒸気タービン（原子炉２基）を搭載するCG(X)N案が出されていて、前者を防空任務用、後者を弾道ミサイル防衛任務用として両方建造するという意見もあった。ノースロップ・グラマン社が計画した前者の推定諸元は全長186m、全幅24.6m、吃水8.2m、満載排水量15944トン。上部構造物にはMFR多機能レーダーとVSR広域捜索レーダー（両者ともDD-21ズムウォルト級より出力を強化。Air and Missile Defence Radar・AMDR二周波数レーダーともいわれる）を搭載し、ICBMを2000km以上先で探知できる。また、電子光学センサーも装備する。速力30ノット以上。兵装は４セル垂直発射機Mk57を船体前部甲板両舷に６基ずつ、前部甲板中央に12基、中央後部甲板両舷に４基ずつの計32基128セル（戦術トマホーク、次期超音速巡航ミサイル、垂直発射型アスロック、発展型シースパロー、SM-6、SM-3ブロック�T／�U）、対空・対水上近接防御用57mm砲Mk110を２門、CIWS。SM-3ブロック�UＡの代わりにKEI大型迎撃ミサイルを搭載する場合は、前部甲板中央部のMk57垂直発射機12基を外してモジュラー発射機システムと呼ばれる専用の８連装垂直発射コンテナ２基を積む。VLSのスペースが甲板の大半を占めるため、155mmAGSは１門のみか、または搭載しない予定で、場合によっては電磁レール砲や高エネルギーレーザーを装備する。CIWSもファランクスに替わりレーザー区域防御システムLADSを搭載する可能性がある。各種通信システム、データリンク装置、無人機管制システムも装備。船体後部にはヘリ甲板とヘリ格納庫になっていて、MH-60R２機またはMH-60R１機＋垂直離着陸式無人機（MQ-8Bファイアスカウト）３機の運用が可能。建造費が推定33億ドルもかかるため、指揮装備を外して船体を小型化、巡洋駆逐艦とする案も出された。2011年度に建造を開始し、19隻を就役させる予定だったが、2017年度から８隻前後の就役に減らされ、2010年2月発表の長期建造計画で建造中止になった。参考：月刊軍事研究12,’06、7,’08、3,’10、7,’10、8,’15、12,’15

＜ＣＧ（Ｘ）Ｎ＞：CG(X)計画巡洋艦を参照。

＜ＣＨ＞：中国で無人機を示す機種記号で、彩虹（Cai Hong、ツァイ・ホン）の略。参考：月刊航空ファン7,’16

＜ＣＨ−１＞：彩虹１（無人機）を参照。

＜ＣＨ−１＞：フランス海軍CH-1級駆潜艇。1942年11月、ツーロンで自沈した。その後引き揚げられたが、1944年8月に連合軍機の爆撃により沈没した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ＣＨ−１Ｂ＞：CH-47A（ヘリ）を参照。

＜ＣＨ−１級＞：フランス海軍の駆潜艇。第１次大戦時に使用されていた駆潜艇の老朽化により1930年代初めに建造された。船型は平甲板型で、溶接を多用している。後部には掃海具を持つ。全長48.1m、幅5.4m、吃水1.8m、基準排水量148トン。主機はディーゼル、出力2000馬力、速力20ノット。1933-34年にCH-1など４隻が就役した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ＣＨ−３＞：中国航天科技集団公司が開発したUAV。EO/IRセンサーとUHF/Ｓバンドデータリンクを装備、主翼付け根に対戦車ミサイルなどの兵装を搭載できる。全幅7.9m、最大離陸重量630kg。エンジンはレシプロ、最大速度256km、運用高度19685m。2010年頃に20セットを65kg爆弾FT-5と一緒にパキスタンへ販売する商談が進められていて、2011年に20機を輸入した。2013年に形状が酷似したシャーパーUAVの存在をパキスタン軍が明らかにしており、パキスタンでは他にも形状が似たバラクUAVを開発している。参考：月刊軍事研究3,’11、11,’10、6,’14、2,’16

＜ＣＨ−３Ａ＞：SH-3ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＣＨ−３Ｂ＞：SH-3ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＣＨ−３Ｃ＞：SH-3ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＣＨ−３Ｅ＞：SH-3ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＣＨ−４＞：彩虹４シリーズ（無人機）を参照。

＜ＣＨ−５＞：彩虹５（無人機）を参照。

＜ＣＨ−５級＞：フランス海軍の駆潜艇。CH-1級駆潜艇の縮小版である。船型は平甲板型で、船体に比べて大きな上構を持つ。全長37.1m、幅5.5m、基準排水量107トン。主機はディーゼル、出力1100馬力、速力16ノット。兵装は75mm単装砲１門、40mm機関砲１門、20mm機関砲２門、爆雷。1940年に12隻が建造され、竣工後、大部分が第２次大戦でのフランス占領を受けてイギリスに脱出し、自由フランス海軍に編入された。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ＣＨ−９＞：フランス海軍の駆潜艇。1940年に完成し、ダンケルク撤退作戦に早速投入されたが、ドイツ軍機の攻撃を受け5月21日に沈没した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ＣＨ−２１Ｃ＞：H-21C（ヘリ）を参照。

＜ＣＨ−３７Ｃ＞：H-37シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＨ−４１級＞：フランス海軍の駆潜艇。CH-5級を木造にしたものである。全長37.4m、全幅5.5m、吃水2.4m、基準排水量126トン。主機はディーゼル、出力1100馬力、速力16ノット。兵装は75mm単装砲１門、40mm機関砲１門、20mm機関砲２門、爆雷。1939-43年に８隻が就役した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ＣＨ−４６シリーズ＞：アメリカ海軍・海兵隊のタンデムローター式双発兵員輸送ヘリ、別名シーナイト（Seaknight。Sea Knight？）、愛称フロッグ（外見から。スペルはFrogではなくPhrogで、Amphibiousに掛けてある）。HUS-1の後継として1956年からボーイング・バートルが開発し、1958年2月（4月？）22日にV-107として原型機が初飛行、1961年2月にHRB-1として採用され、1962年9月18日にCH-46と改称され、1964年から配備された。2015年9月25日、アメリカ海兵隊VMR-1のHH-46D/Eがシリーズ／ファミリー通じて最後の公式フライトを実施した。参考：世界の軍用機1979、1982、月刊世界の艦船4,’04増刊、月刊JWings8,’04、月刊航空ファン7,’15、5,’16、8,’19、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＨ−４６Ａ＞：海兵隊用の最初の量産型。胴体前後上方にローター駆動部分を収容し、胴体の殆どを貨物スペースにしている。キャビンは長さ7.37m、幅1.83m、高さ1.83m、床面積16.73平方メートル（ランプ含む）、容積24.5立方メートルで、後部には飛行中にも開閉可能なランプを持ち、胴体は水密構造で着水も可能。参考：月刊JWings8,’04、世界の軍用機1979、空軍

　＜ＣＨ−４６Ｃ＞：陸軍がテストしたもので、３機が製作されたが、採用されなかった。参考：世界の軍用機1979

　＜ＣＨ−４６Ｄ＞：海兵隊型。CH-46Aのエンジンを強化してローターを改良したタイプで、輸送、VERTREP、救難などに使用される。全長25.7m、胴体全長13.66m、ローター直径15.54m、全高5.09m、自重5.927トン、総重量10.433トン。円板面積364.8平方メートル。エンジンはGE製T58-GE-10（1400軸馬力）双発、巡航速度134ノット、最大速度144ノット、実用上昇限度4265m、ホバリング高度限界2895m（地面効果内）／1750m（外）、航続距離198海里（1020km？）。スリング容量７トン。乗員３名＋搭乗兵員25-26名。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1979、月刊JWings12,’01、5,’20、月刊世界の艦船4,’04増刊

　＜ＣＨ−４６Ｅ＞：海兵隊型。Ｄ型のエンジン強化型である。全長25.71m、胴体長13.92m、ローター直径15.55m、全高5.08m、自重7.048トン、最大離陸重量11.022トン。エンジンはGE製T58-GE-16（1870馬力）双発、最大速度265km、航続距離1019km。貨物搭載量10トン。乗員３名＋搭乗兵員17名（26名？）。1998年に改修を行い、胴体後下部両側スポンソンに増槽と不時着水用フロートを収容し、飛行制御装置とローターヘッドを換装、AN/ARC-210無線機を積み、NVG対応HUDを装着した。その後、テイルパイロンのAN/ALQ-157赤外線ジャマーを外し、胴体側面のブルフロッグ展張式不時着水対応装置を撤去してAN/AAQ-24DIRCMを装備、エンジンにエンジン状況調整システムECCSを追加して信頼性を向上させる改修も行っている。2015年7月30日に最後の１機（HMX-1所属）が退役し、8月1日に退役セレモニーが行われ、ファイナルフライトを実施、スミソニアン博物館別館スティーブン・Ｆ・ウドバー・ヘイジー・センターに展示のため移動した。参考：世界の軍用機1979、月刊JWings8,’06、5,’10、10,’15、月刊航空ファン7,'15、10,’15、7,’16、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＨ−４６Ｆ＞：海兵隊型で、Ｅ型の電子装備改良型。参考：世界の軍用機1979

　＜ＵＨ−４６Ａ＞：CH-46Aの海軍型。参考：世界の軍用機1979

　＜ＵＨ−４６Ｄ＞：CH-46Dの海軍型。参考：世界の軍用機1979

　＜Ｖ−１０７＞：民間型。胴体は角型断面セミモノコック構造で、水密構造のため着水できる。胴体後面にランプを持つ。胴体後上部両側にエンジンがあり、間に後部トランスミッションを装備、胴体上面を通る連結シャフトを介して前部トランスミッションにも動力が送られ、３翅金属製タンデムローターを回す。後部ローターを背の高いパイロン上に配置してあるが、前後ローター端部はオーバーラップするので、ぶつからないよう同調回転するようにしてある。ローターハブは全関節式。降着装置は前輪式固定脚。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings8,’04

　＜Ｖ−１０７�UＡ−２＞：胴体長13.59m、メインローター直径15.24m、全高5.09m、自重5.23トン、総重量8.618トン。エンジンはGE製CT58-140-1（1400軸馬力）双発、巡航速度241km（高度1500m）、最大速度270km、ホバリング高度限界3350m（地面効果内）／2710m（外）、燃料搭載量1324リットル、航続距離355km。乗員２名。客席数23。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＣＨ−４６ファミリー＞

　＜ＨＨ−４６Ｄ＞：救難型。

＜ＣＨ−４６海外シリーズ＞

　＜ＫＶ−１０７シリーズ＞：川崎重工でライセンス生産したもの。KV-107シリーズを参照。参考：月刊JWings8,’04

＜ＣＨ−４７シリーズ＞：アメリカ陸軍大型輸送ヘリコプター、別名チヌーク（Chinook）。1958年のアメリカ陸軍中型輸送ヘリ要求に基づいてバートル・エアクラフトが開発し、他の４社を破って1959年3月に採用が決定、原型機YHC-1B（後にYCH-47A）は1961年4月28日に完成し、9月21日に初飛行、量産型は1962年8月16日から引き渡された。ベトナム戦争では高温高地に悩まされ、稼働率は初期には30%しかなく、後期の月間稼働時間も１機あたり十数時間にしか達しなかったとされるが、155mm榴弾砲M198を弾薬32発と要員11名ごと運べるため、陸軍軽歩兵部隊の支援火力に空中機動力を与える兵器として重宝され、長期にわたって使用され続けている。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979、世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究7,’95

　＜ＣＨ−４７Ａ＞：最初の量産型で、1962年に就役し、同年9月まではHC-1Bと呼ばれた。胴体はほぼ四角柱で、前方に操縦室、後面にローディングランプがある。キャビン容積は長さ9.19m、幅2.51m、高さ1.98m、容積45.3平方メートルで、軽車両の自走搭載が可能。内部には荷重2.27トンのタイダウンフィッティング83カ所と荷重4.54トンのタイダウンフィッティング８カ所を持つ。ローターは全関節式タンデムで、前方は左回り、後方は右回りに回転し、連結シャフトにより連動する。ブレードは幅0.584m３翅で、鋼製Ｄ型スパー、アルミニウム合金リブ、FRP外皮の組み合わせであり、防氷装置を内蔵している。キャビン容積を圧迫しないよう、エンジンは尾部パイロン両側に装着し、燃料タンクは胴体両側下部に３個ずつバルジ状に搭載した。海軍海兵隊への採用を狙って胴体は水密性を持ち、バルジは水上フロートを兼ねているが、CH-53に負けてしまった。操縦室にはパイロット用に２席、他に１席が用意され、キャビンには兵員33-44名、担架24床＋看護員２名、小型車両（M151なら２両）、105mm砲と弾薬、ミサイルなど、機内搭載では10トン、機外懸架では９トンまでの輸送が可能である。パーシング�T部隊の装備を全て輸送可能で、ベトナム戦争では墜落したUH-1を吊り上げて回収した。ローディングランプは開いたままでも飛行でき、取り外すこともできる。胴体下カーゴフックは装備されていない。降着装置は燃料タンク収容バルジの４隅に取り付けられており、当初は全てダブルタイヤだったが、後に後方車輪のみシングルタイヤになった。ローター直径18.02m。エンジンはT55-L-5ターボシャフト（2500馬力、2200軸馬力）双発。355機（354機？）が生産され、後期型ではT55-L-7ターボシャフトエンジン（2650馬力）を搭載した。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979、月刊軍事研究5,’09、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＨ−４７Ｂ＞：エンジンをT55-L-7Cターボシャフト（2850馬力）に換え、ローター直径を18.29m、幅を0.648mに拡大して前縁にキャンバーを付けたタイプで、胴体下にカーゴフック１基が用意された。後部ランプ両端にはストレーキを追加している。試作型のYCH-47Bは1966年10月に初飛行し、1967年5月10日から量産型が引き渡され、108機が生産された。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979、月刊軍事研究5,’09

　＜ＣＨ−４７Ｃ＞：エンジン・トランスミッション強化型で、燃料搭載量も82%増やし、ローターはグラスファイバー製にした。後期型ではカーゴフックを３カ所に増やし、エンジンナセル前部に円錐形防塵フィルターを付けた。全長30.18m、胴体長15.54m、ローター直径18.29m、全高5.7m、自重9.86トン、総重量20.865トン。エンジンはライカミングT55-L-11Cターボシャフト（3750馬力）双発、巡航速度137ノット、最大速度165ノット、実用上昇限度3290m、ホバリング高度限界2800m（地面効果外）、燃料容量4137リットル、航続距離38海里（ペイロード最大）／200海里（ペイロード６トン）／375海里（最大）。最大ペイロード9.812トン。乗員３名。1967年10月14日（1968年3月？）に初飛行し、270機が生産されて1968年春から引き渡され、9月からベトナム戦争に投入された。イタリアでライセンス生産され、エジプト、リビア、モロッコなどに輸出された。参考：世界の軍用機1979、月刊軍事研究5,’09、アメリカ空軍の第一線機、ザ・マーチ５号

　＜ＣＨ−４７Ｄ＞：21世紀まで使えるよう、1980年10月から着手した近代化計画を施したもの。クラッシュ・ウォージー燃料タンクを採用し、燃料系統を12.7mm弾に耐えられるよう強化した。ローター弦長を810mmに広げており、前半はＤ型グラスファイバー桁＋チタン合金キャップ、後半はノーメックスハニカム芯材で、23mm機関砲弾が直撃しても一定時間は飛行できる。後部パイロン前縁部にオイルクーラー用の開口部が追加されたのが、以前の型との判別点である。キャビンは長さ9.30m、幅2.29m、高さ1.98mあり、HMMWV２両や、HMMWV+M119榴弾砲を積める。カーゴフックは胴体下中央に縦並びで３カ所用意されていて、中央フックは普段貨物室床下に90度横倒しで収容されており、使う際は貨物室中央の床にクランクを差し込んで回して貨物室床と機体下面ドアを開き、中央フックを機外に引っ張り出す。許容重量は前後が7.711トンずつ、中央が11.793トン。前後フックで吊り下げる場合は許容重量11.34トン。電子装備はモジュール化され、コクピット後方のラックに収容される。VHF/AM/FM無線機はAN/ARC-186とAN/ARC-201、HF無線機はAN/ARC-199とAN/ARC-220、UHF無線機はAN/ARC-164。航法装置はAN/ASN-149(V)GPS受信機、AN/ASN-128ドップラー/GPSセット、AN/ARN-89B自動方向探知機セット、AN/APN-209電波高度計、AN/ARN-123VOR/ILS、AN/ASN-43ジャイロ磁気コンパス。IFFはAN/APX-100。自衛用電子装備はAN/APR-39AとAN/ALQ-156で、前者のアンテナは機首（スパイラルアンテナ）と後部パイロン後縁左右（スパイラルアンテナ）と機首下面（ブレードアンテナ）に、後者のアンテナは胴体中後部下面（ブレードアンテナ）に付いている。フレアディスペンサーはM130で、エンジンナセル斜め後方に２基ずつ装備しており、チャフは収容しない。全長30.18m、胴体長15.54m、ローター直径18.29m、胴体幅3.78m、全高5.68m、空虚重量10.184トン、自重12.21トン、最大離陸重量24.49トン（22.68トン？）。エンジンはT55-L-712ターボシャフト（3750軸馬力）／後期型はT55-L-714（4085軸馬力）双発、巡航速度265km、最大速度285km（315km？）、燃料容量3899リットル、航続距離1140km（612km？）、ホバリング高度限界3080m（地面効果あり）／1524m（無し）。ペイロード11.34トン、スリング重量11.793トン。乗員３名。トループシートは33席（エキストラシート追加で44席）を用意できる。155mm榴弾砲M198、砲弾32発、砲要員11名を一気に空輸可能。原型YCH-47Dの初号機はCH-47Aから改造されて1979年5月11日に初飛行し、444機（原型２機含む。CH-47Aから165機、Ｂから76機、Ｃから185機、オーストラリア空軍CH-47Cから７機、イタリアライセンス生産CH-47Cから９機）が改修を受け、３機が新造され、計447機が配備された。参考：月刊軍事研究5,’04、10,’98、5,’09、アメリカ空軍の第一線機、世界軍用機年鑑1990-91、月刊航空ファン4,’17

　＜ＣＨ−４７Ｅ＞：ボーイング社が提案した改良型で、CH-47Dのエンジンと燃料タンクをMH-47Eと同じものに換装し、防氷装置を搭載、グラス・コクピット化する。ローターは４翅。参考：世界軍用機年鑑1990-91

　＜ＣＨ−４７Ｆ＞：Ｄ型の改良型。低振動化し、デジタルマップや飛行管理システムを含むアビオニクスに換装、戦術データリンクを搭載し、エンジンを強化した。ロックウェル・コリンズ社製共用アビオニクス・アーキテクチャー・システム（CAAS）コクピットを装備し、MFD-268C3カラー液晶MFD（６×８インチ・152mm×203mm）５基でデジタル化グラス・コクピットとしている。中央MFDの下方にはCDU-7000Dコントロール・ディスプレイ・ユニットの小さい画面が左右に並ぶ。アビオニクス・データ処理用GPPU-8600汎用プロセッサーユニットやMIL-STD-1553Bデータバスも装備した。AN/AAR-57共用ミサイル警報システムを搭載し、前後部パイロンにセンサーを追加、AN/APR-39及びAN/ALE-47と共に運用する。全長30.14m、胴体長15.46m、メインローター直径18.29m、胴体幅3.78m、全高5.68m、最大離陸重量22.68トン。エンジンはT55-GA-714Aターボシャフト（3529kW。3629kW？T55-GA-724？）双発、巡航速度157ノット・291km、最大速度170ノット・315km、実用上昇限度6096m（5640m？）、ホバリング限界高度2985m（地面効果あり）／2180m（無し）、燃料搭載量3.67トン・3914リットル、航続距離400海里、作戦行動半径200海里・370km。最大ペイロード10.9トン。乗員３名。搭乗兵員55名。試作機は2001年6月25日、量産初号機は2006年10月23日に初飛行した。CH-47DやMH-47D/Eを改修し、新造機66機も加え、464機（473機？MH-47Gと合わせて513機？）を導入、2025年まで運用する予定。参考：月刊軍事研究5,’09、1,’17、月刊JWings10,’17、1,’16、9,’01、1,’07、9,’13

　＜ＣＨ−４７Ｆブロック�U＞：メインローターブレードを先端に後退角が付いた先進型チヌーク・ローター・ブレードACRBに変更し、エンジンをハネウェル社製T55-715ターボシャフトに換装、トランスミッションも改良してペイロードを0.68トン増加させたタイプ。2019年1月11日にLRIP最初の４機（＋オプション10機）が発注された。2023年から引き渡される予定で、MH-47G特殊作戦機69機含め513機（542機説あり）をブロック�U仕様にする予定である。エンジンはCH-53K用のGE社製T408-GE-400（7500軸馬力）にするかもしれない。参考：月刊JWings9,’18、10,’17、10,’18、4,’19、10,’20

＜ＣＨ−４７ファミリー＞

　＜ＡＣＨ−４７Ａ＞：護衛武装ヘリ、別名アーマード・チヌーク。ベトナム戦争でCH-47部隊を護衛したAH-1Gに航続距離・パワー不足が指摘されたため、CH-47Aを武装ヘリ型にして随伴させ、解決しようとしたもの。機首下面に40mmグレネードランチャーM5、前脚横のスタブウイングにXM34アーマメント・サブシステムまたはXM159ロケットランチャー、前後部窓にXM32アーマメント・サブシステム、ローディングランプにXM33アーマメント・サブシステムを搭載し、装甲板を各所に張り付けている。1965年6月から開発され、11月10日に初号機が初飛行し、４機が改造されて1966年夏からベトナム戦争に投入され、「Guns-A-Go-Go」と呼ばれてテストが行われたが、重量増で飛行性能が低下してしまい、AH-1改良型に負けて採用されなかった。参考：月刊軍事研究5,’09、月刊JWings9,’05、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＢＶ−３４７＞：実験機。機体を大型化し、胴体上面に固定翼を付けた。参考：月刊航空ファン9,’18

＜ＨＨ−４７＞：アメリカ空軍救難ヘリ。救難飛行隊が2006年11月にHH-60Gの後継として採用を決定した。MH-47Gに準ずる性能を持ち、計器板はグラス・コクピット化され、地形追随／地形回避レーダー、FLIR、空中給油受油プローブ、二重レスキューホイストなどを装備する。全長30.14m、胴体長15.87m、ローター直径18.29m、全高5.5m、全備重量24.5トン。エンジンはハニウェル社製T55-GA-714Aターボシャフト（4868馬力）双発、最大速度303km、実用上昇限度3094m、航続距離2366km。乗員２名。キャビン内収容人員44名。試験機４機の他に141機を新規生産し、2012年から運用する予定だったが、価格が不明朗として一般会計局のクレームが付き、採用取り消しとなった。代わりにHH-60Wを導入する。参考：月刊軍事研究2,’08、2,’07、5,’09、月刊JWings5,’10

＜ＪＣＨ−４７Ａ＞：CH-47A生産２号機を一時的に試験機としたもの。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＭＨ−４７Ｄ＞：第160特殊作戦航空連隊所属の特殊作戦ヘリ。1980年代後半にCH-47A/Cから12機が改造された。作戦に必要な通信機器を完備し、特殊部隊員44名を一気に投入できる他、侵入要員への物資の補給なども行う。空中給油受油プローブもある。GPS、INS、ドップラー・レーダー、AN/AAQ-16FLIR、RDR-1300気象レーダーなどを搭載し、長距離侵入が可能。救助者探知システムや救難ホイストも搭載しており、悪天候コクピット（AWC）と呼ばれるデジタルコクピットを採用した。武装は前部にM134ミニガン、ローディングランプにM60Dを搭載することが多かった。後にMH-47Eに改造された。参考：月刊JWings12,’01、月刊軍事研究5,’09

　＜ＭＨ−４７Ｅ＞：第160特殊作戦航空連隊所属の特殊作戦ヘリ。CH-47Dがベースで、CH-47Cから24機が改造された。エンジンをハニウェルT55-L-714双発に換装しており、完全武装の特殊部隊員44名を運べる他、座席を外せば65名を輸送できる。陸上機動車のスリング輸送も可能。右前方キャビンドアにはレスキューホイストがあり、長さ254フィート（77.4m）のワイヤで森林内から特殊部隊員を回収できる。機首にAN/AAQ-16FLIR（AN/AAR-16？）、AN/APQ-174地形追随レーダーを搭載しており、全天候で超低空飛行が可能。MDG（マップ・ディスプレイ・ジェネレータ）を使用して航空地図、航空写真、3D航行地図を表示できる。燃料タンクは民間型モデル234LR/360用に開発された容量7827リットルのものに換装しており、キャビン内に800ガロン（3028リットル）燃料タンク３個を装備でき、機首右側面には空中給油受油プローブも付いている。飛行システムは完全統合コクピットで、計器板にMFD６基を備える。自衛用にAN/AAR-47、AN/AVR-2、AN/ALQ-162などを搭載する。全備重量24.5トン。燃料搭載量2068ガロン・7828リットル（胴体側面スポンソン）＋2340ガロン・8858リットル（貨物室）の計4368ガロン・16535リットルで、前線基地で他機への給油用に使用することも可能。航続距離2000マイル以上。ペイロード11.3トン（12トン？）。乗員５名。作戦時には特殊部隊員44名を乗せて560kmを飛行し、５時間半の作戦飛行を行って帰投する。自衛火器は左右１カ所ずつのM134ミニガン（8000発）、後部ランプ上の12.7mm機銃。C-17に２機を搭載できるが、再組み立てに８時間かかる。参考：月刊軍事研究3,’03、4,’04、4,’99、月刊JWings3,’02、世界軍用機年鑑1990-91

　＜ＭＨ−４７Ｇ＞：特殊作戦ヘリ型。CH-47F規格で、機体を強化してエンジンをT55-GA-714A（4733軸馬力）に換装し、胴体側面スポンソンを大型化して内部にファットタンクと呼ばれる大型燃料タンクを収容、機首下面にAN/ZSQ-2(V)1FLIR、機首左にAN/APQ-174BまたはAN/APQ-187マルチモードレーダーを搭載し、アビオニクスにEGI（組み込み式GPS／慣性航法ユニット）やAHRF（航空機方位参照システム）を追加している。コクピットは特殊作戦群用新型ヘリと共通化され、計器板はMFD５基と操縦ディスプレイユニットCDU２基でグラスコクピット化されており、レーダーやFLIRの情報は共用アビオニクス・アーキテクチャーシステムCAASで処理されてディスプレイに表示される。機首右に空中給油受油プローブを持つ。ファストロープ潜入救出装置FRIES、特殊斥候潜入救出装置SPIES、救難用ホイストも装備している。ペイロードが大きいため、RHIBを特殊部隊ごとスリングして洋上に降ろすことが可能。エンジン吸気口の直前には円筒形のEAPS（エンジン・エア・セパレータ）が付いており、砂など空気中の微粒子を分離排出する。排気口にはIES-47赤外線抑制装置を装着した。兵員44名または完全武装員30名を収容できる。前胴両側窓にドアガンとしてM134ミニガンまたはM240機銃を搭載可能。自衛用にAN/ALQ-211(V)やXM216ダークフレアを装備する。既存機からの改修と新造機があり、CH-47Dから35機、MH-47Dから９機、MH-47Eから18機が改修され、新造初号機は2014年9月29日（10月1日？）に引き渡されて2018年現在新造機は８機である。2006年から第160特殊作戦航空連隊で運用された。参考：月刊軍事研究5,’14、5,’09、月刊JWings12,’14、12,’18、月刊航空ファン4,’18、1,’15

　＜ＭＨ−４７Ｇブロック�U＞：計画中の特殊作戦ヘリ型。MH-47Gの改良型で、CH-47Fブロック�Uに準じる改修を行うものである。ローターブレードを先進型チヌークローターブレード（ACRB）に換装し、トランスミッションを強化、最大離陸重量を5.4トン増やす。69機を配備する予定で、ロット１で８機、ロット２で７機（新造１機、MH-47Gからの改造６機。2021年から引き渡し予定）が発注された。初号機は2020年9月1日にUSSOCOMに引き渡されている。参考：月刊JWings9,’19、10,’15、10,’18、11,’20

＜ＣＨ−４７海外シリーズ＞

　＜ＣＨ−４７（ギリシャ陸軍）＞：ギリシャ陸軍の輸送ヘリ。1981年にCH-47DGを10機、2001年にCH-47SDを７機導入した。更にアメリカからCH-47F導入に伴い余ったCH-47Dを10機購入する。参考：月刊JWings3,’15

　＜ＣＨ−４７Ａ（ベトナム空軍）＞：ベトナム空軍の輸送ヘリ。ベトナム戦争で南ベトナム空軍からCH-47Aヘリ32機を鹵獲し、第917連隊に配備した。参考：月刊航空ファン9,’18

　＜ＣＨ−４７Ａ（南ベトナム空軍）＞：南ベトナム空軍の輸送ヘリ。1972年からCH-47Aヘリ70機が供与され、第237・第241・第247・第249ヘリコプター飛行隊に配備した。ベトナム戦争のサイゴン陥落でトンキン湾のアメリカ艦艇に２機が着艦、１機が付近に不時着水している。ベトナム軍に32機が鹵獲された。参考：月刊航空ファン9,’18

　＜ＣＨ−４７Ｃ（ＵＡＥ空軍）＞：UAE空軍の輸送ヘリ。2003年にリビアからCH-47Cヘリ12機を購入して特殊部隊用に配備した。一部をCH-47Dに改修している。参考：月刊JWings1,’12

　＜ＣＨ−４７Ｄ（オーストラリア陸軍）＞：オーストラリア陸軍の輸送ヘリ。2011年10月6日、一定の条件下で飛行制御システムに不具合が発生するとして、飛行停止処分になった。10月10日に解除されている。CH-47Fに後を譲って退役した。参考：月刊JWings1,’12、月刊航空ファン12,’19

　＜ＣＨ−４７Ｄ（ギリシャ陸軍）＞：ギリシャ陸軍輸送ヘリ。アメリカ陸軍の中古CH-47Dヘリ５機をFMSで導入する。もう５機配備予定。参考：月刊航空ファン7,’17

　＜ＣＨ−４７Ｄ（スペイン陸軍）＞：HT-17Dを参照。

　＜ＣＨ−４７Ｆ（ＵＡＥ空軍）＞：UAE空軍輸送ヘリ。2010年8月にCH-47Fヘリ４機を導入した。更に16機をFMSで配備している。2019年11月7日、アメリカ国防安全保障協力局がCH-47Fヘリ10機、エンジン26基、アビオニクスなどのFMS輸出許可を出した。参考：月刊JWings1,’12、月刊航空ファン2,’20

　＜ＣＨ−４７Ｆ（イタリア軍）＞：イタリア軍輸送ヘリ。CH-47Fヘリ16機を導入予定。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＣＨ−４７Ｆ（インド空軍）＞：インド空軍輸送ヘリ。インド独自仕様なのでCH-47F(I)とも呼ばれる。2012年にCH-47Fヘリ15機をFMSで導入すると決定、2015年9月29日に契約を締結した。2018年7月26日に初号機が初飛行し、2019年2月1日に最初の４機が引き渡され、2月10日にマンドラ港に到着、チャンディーガル基地で組み立てて3月25日に就役した。参考：月刊JWings12,'15、12,’14、9,’15、月刊航空ファン10,’18、5,’19、6,’19

　＜ＣＨ−４７Ｆ（エジプト空軍）＞：エジプト空軍輸送ヘリ。CH-47Dの後継として12機をFMSで2026年から導入する予定。参考：月刊JWings3,’23

　＜ＣＨ−４７Ｆ（オーストラリア陸軍）＞：オーストラリア陸軍輸送ヘリ。CH-47Dの後継としてCH-47Fヘリを導入したもので、2015年5月5日に最初の２機が引き渡され、2016年に全10機の受領を完了、第５航空連隊に配備した。参考：月刊JWings8,’15、月刊航空ファン12,’19

　＜ＣＨ−４７Ｆ（オランダ空軍）＞：オランダ空軍輸送ヘリ。2016年に新造CH-47Fヘリ14機を発注した。2017年、CH-47Dヘリ６機をＦ規格に改修することにした。2021年から引き渡される予定。参考：月刊JWings3,’18

　＜ＣＨ−４７Ｆ（サウジアラビア軍）＞：サウジアラビア軍輸送ヘリ。CH-47Fヘリ16機を導入予定。参考：月刊JWings1,’12

　＜ＣＨ−４７Ｆ（スペイン陸軍）＞：スペイン陸軍輸送ヘリ。2018年4月4日、アメリカ国防安全保障局がCH-47Fヘリ17機、自衛用電子戦装置、航法機器、スペイン独自改修作業のFMS承認を発表した。ただし輸出が本決まりになっている訳では無い。2019年1月3日、HT-17Dヘリ17機をCH-47F規格に改修するとボーイング社が発表した。2022年2月2日、初号機が引き渡された。参考：月刊航空ファン6,’18、月刊JWings3,’19、4,’22

　＜ＣＨ−４７Ｆ（ドイツ連邦陸軍）＞：ドイツ連邦陸軍輸送ヘリ。CH-53G輸送ヘリの後継として2022年6月1日に採用された。参考：月刊JWings8,’22

＜ＣＨ−４７Ｆ（トルコ軍）＞：トルコ軍の輸送ヘリ。2011年にCH-47Fヘリ11機を発注した。2016年に６機（陸軍向け５機＋特殊部隊コマンド向け１機）が引き渡され、残る５機も順次引き渡し中である。参考：月刊航空ファン11,’18、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＣＨ−４７Ｆ（Ｉ）＞：CH-47F（インド空軍）を参照。

　＜ＣＨ−４７Ｆ（ＮＬ）＞：オランダ空軍の輸送ヘリ。後部胴体左右にCHASE（チヌーク航空機生残性機器）ポッドを搭載しており、中にAN/AAQ-24DIRCMを収容する。参考：月刊軍事研究5,’09

　＜ＣＨ−４７Ｊ（航空自衛隊）＞：航空自衛隊の輸送ヘリ。CH-47D相当で、1986年から川崎重工で16機をライセンス生産してヘリコプター空輸隊に配備（初号機は1986年12月16日に航空実験団に配備）した。任務は基地・レーダーサイト・ミサイルサイト間の輸送で、捜索救難や空中消火に用いられる場合もある。貨物室には側面に折り畳み席33席が作り付けられており、中央に座席を追加したり、VIP用として２脚並列の前向きシートを設置することも可能。空中消火の際にはバンビバケット（容量５キロリットル。折り畳み可能だが地上での給水は不可で湖や川から取水）またはビッグディッパー・バケット（FRP製、容量7.8キロリットル。地上給水も取水も可）を使用し、貨物室床下に引き込まれている中央カーゴフックを機外に展開してバケットを吊り下げ、現場付近で取水、カーゴフックを展開した穴（1m四方）からロードマスターが火災現場を覗きつつバケット底部を開放して放水する。飲料水や生活用水２トンを搭載できる円筒形のリキッドローラーをスリングすることができ、地上に降ろしたら側面に蛇口を付けてそのまま水を供給できる。不時着水しても数分間は浮力を確保して乗員脱出の時間を稼ぐことができるが、当然ながら着水時に横転したり胴体が折れたりすると無理なので、定期的に不時着水訓練を行い、手順を確認し操縦技量を保っている。全長30.18m、胴体長15.5m、メインローター直径18.29m、胴体幅3.78m（2.21m？）、全高5.69m、自重10.9トン、全備重量22.68トン、最大離陸重量24.494トン。エンジンはT55-K-712ターボシャフト（最大4336馬力、連続3149馬力）双発、最大速度274km、実用上昇限度2674m（3400m？）、航続距離560km（燃料満載、ペイロード８トン搭載）。有効搭載量11.8トン。乗員３名（操縦士、フライトエンジニア、ロードマスター）。隊員55名を乗せられる。ペイロード７トン搭載で行動半径220km以上の運用を考慮している。当初はダウンウォッシュが強烈すぎてホイストによる救出は困難として、捜索救難は主任務に含まれていなかったが、那覇ヘリコプター空輸隊が那覇救難隊救難員（KV-107Aタンデムローターヘリでの任務経験あり）の協力を受けて検証した結果、ホバリング時のエンジン出力を絞ってホバリング高度をUH-60Jと同じ75フィート（22.9m）かそれ以上取り、前後ローターのダウンウォッシュが干渉して風が弱くなる部位を利用すれば陸上なら大丈夫と判明し、2009年からはホイストによる陸上での要救助者吊り上げ任務も実施中である。CH-47JAに後を譲り、2013年2月に全機退役した。参考：月刊軍事研究5,’04、月刊JWings6,’06、12,’00、9,’17、10,'23、自衛隊装備年鑑1996、月刊世界の艦船11,’13、月刊航空ファン1,’15、2,’16、4,’17、8,’18、9,’18、1,’19、MAMOR vol.142

　＜ＣＨ−４７Ｊ（陸上自衛隊）＞：陸上自衛隊の輸送ヘリ、部隊愛称シーエイチ。KV-107の後継として1985年度から調達したCH-47Dで、初号機は輸入、2-5号機はノックダウン生産、６号機以降はライセンス生産である。後ろから２番目の窓がバブルウインドウになっている。機首左右と尾部パイロン後端左右にレーダー警戒装置のアンテナが付く。全長30.18m、胴体長15.54m、メインローター直径18.29m、全幅16.26m、胴体幅3.78m、全高5.69m、空虚重量10.69トン、最大全備重量22.68トン、最大離陸重量24.49トン。エンジンはライカミング／川崎重工製T55-K-712ターボシャフト（4336馬力／3149軸馬力）双発、巡航速度259km、最大速度274km、実用上昇限度2674m（2865m？）、ホバリング高度限界2415m（地面効果外）、機内燃料搭載量3800リットル、航続距離474km。最大搭載量12トン（燃料含む）、機外吊り下げ能力12.2トン、カーゴフック容量12.7トン（中央引き込み式）／９トン（前後固定式）。乗員３名（操縦士、副操縦士、機上整備員）。隊員55名または高機動車または73式小型トラック（新・旧）を搭載可能。スリングならFH-70も輸送できる。生産は川崎重工。価格は1986年度調達で１機53億円。初号機は1986年11月25日に配備され、1995年までに34機が就役した。エンジンをFADEC付きのT55-K-712Aに換装する改修が進められている。CH-47JA（勢力維持改修機）への改造も実施中。参考：自衛隊装備年鑑1996、陸上自衛隊地上戦力の全容、月刊JWings6,’06、9,’17、7,’15、5,’18、3,’19、4,'23、月刊軍事研究9,’06、12,’08、月刊世界の艦船11,’13、5,’17

　＜ＣＨ−４７ＪＡ（航空自衛隊）＞：航空自衛隊の輸送ヘリ。陸自CH-47JAと同仕様のものを導入しており、航空自衛隊の制式名称はCH-47Jのままだが、非公式にCH-47(LR)とも呼ばれる（LRはLong Rangeの略）。CH-47Jの機首に気象レーダーを装備して悪天候下の操縦性能を向上させ、胴体スポンソン内の燃料タンクを拡大して航続距離を延伸しており、17号機以降がこれにあたる。レーダー警戒装置は外した。気象レーダーを積んだ関係で機首直下の窓とスリング確認用ミラーが付けられなくなったため、27号機からは機首下面に円筒形のスリング物資確認用可視光／赤外線撮像装置を装着した。レンズは前後方向にのみ回転し、旋回はできない。全長30.18m、胴体長15.88m、ローター直径18.29m、全幅16.26m、胴体幅4.78m、全高5.69m、運用重量12.2トン、最大離陸重量22.68トン。エンジンはライカミング／川崎重工製T55-K-712ターボシャフト（3149軸馬力）双発、巡航速度259km、最大速度274km（163ノット・260km？）、実用上昇限度2713m、燃料搭載量7828リットル、航続距離1037km（６トン搭載時）。乗員３名＋搭乗隊員55名。2013年までに15機が配備され、CH-47Jを置き換えた。エンジンをFADEC付きのT55-K-712Aに換装する改修が進められている。参考：月刊軍事研究2,’02、月刊JWings2,’00、2,'22、11,’14、7,’15、7,’17、8,’17、9,’17、JGround Vol.11、スピアヘッドNo.7、月刊航空ファン5,’11、1,’19、航空自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊世界の艦船5,’17

　＜ＣＨ−４７ＪＡ（陸上自衛隊）＞：陸上自衛隊の輸送ヘリ、部隊愛称シーエイチ。CH-47Jの胴体下部両側燃料タンクスポンソンを大型化し、航続距離を延伸してCH-47SD陸自仕様としたもので、1995年12月8日に納入された35号機以降がこれにあたる。スポンソン大型化に伴い、前脚は側面円形窓１つ分くらい前にずらされた。また、スポンソン上縁が側面円形窓の下にかかるようになったため、バブルウインドウがスポンソンと干渉しない一番後方の窓に移っている。機首に気象レーダーを搭載したためレドーム部分が黒く塗られ、機首下面には赤外線暗視装置を追加、GPS航法装置も装備した。CH-47Jと同じく、機首左右とテイルパイロン左右にレーダー警戒装置アンテナを持つ。全長30.18m、胴体長15.88m、ローター直径18.29m、全幅16.26m、胴体幅4.78m、全高5.69m、空虚重量11.748トン、最大全備重量22.68トン（23.133トン？）。エンジンはT55-K-712ターボシャフト（4336馬力／3149軸馬力）双発、巡航速度257km、最大速度267km（163ノット・260km？）、実用上昇限度2673m（2804m？2865m？3385m？）、航続距離1037km（６トン搭載時）。機内ペイロード8.5トン、機外吊り下げ容量12トン。乗員３名。隊員なら55名、担架なら24床積める。川崎重工製で、2010年度の調達価格は１機68億円。2009年度調達機以降はエンジンをFADEC付きのT55-K-712Aとしており、それ以前の機体も換装改修が進められている。2017年度調達分からはベース機体をCH-47Fにする予定で、機首左後方の窓が四角い。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings9,’17、2,'22、5,’08、6,’10、11,’14、7,’15、8,’17、5,’18、1,'22、月刊軍事研究8,’10、スピアヘッドNo.7、MAMOR vol.91、vol.133、月刊航空ファン11,’16

　＜ＣＨ−４７ＪＡ（国際任務対応型）＞：陸上自衛隊の輸送ヘリ。CH-47JA海外派遣型の部隊内名称で、木更津駐屯地航空祭で公開された時には特殊作戦用ともいわれていた。外国の気象に対応できるよう、エアインテイクに円筒形のエンジン流入空気異物等分離装置EAPS（要するに砂漠対応防塵フィルター）を装着し、前後ローターパイロンにAN/AAR-47A(V)2ミサイル警報、後部胴体側面にチャフ・ディスペンサ−、機体尾部側面にフレア・ディスペンサー、キャビンドアとランプドアに12.7mm機銃、プラサン・ササ社と京セラが共同開発した防弾板を装備する。EAPSは国内では付けていないことが多いが、装着レールがエンジン前方の機体外板にあるので判別可能。2003年からCH-47JAヘリ９機が改修を受けた。2009年度予算の52976号機以降の新造機は全てこの規格で、更にエンジンをFADEC付きのT55-K-712Aにしており、排気ノズル形状が変更された。CH-47JAからの改修機もT55-K-712Aエンジンに換装する予定。参考：月刊JWings8,’17、3,’19

　＜ＣＨ−４７ＪＡ（勢力維持改修機）＞：陸上自衛隊の輸送ヘリ。規定の総飛行時間に達したCH-47Jに機体主要部位交換などの改修を施してCH-47JA新造機並の耐用年数を持たせたもので、T55-K-712Aエンジンを搭載し、気象レーダーやFLIRを追加、大型スポンソンを装着し、AN/AAR-47A(V)2ミサイル警報やAN/ALE-47(H)を装備するといった改造も実施して性能もCH-47JA（国際任務対応型）新造機並にしている。2014-15年に４機分の予算が計上され、初号機は2017年1月に納入された。参考：月刊航空ファン4,’17、月刊JWings8,’17

　＜ＣＨ−４７ＳＤ＞：台湾・シンガポール・ギリシャ軍の輸送ヘリ、Super D Chinook。Ｄ型の改良型で、エンジンをT55-GA-714Aに換装し、胴体側面燃料タンクを7828リットルに拡大、航続距離を延伸した。機首には気象レーダーを追加し、コクピットをデジタル化、搭乗兵員数が55名となった。M198榴弾砲の懸吊も可能である。1999年8月25日に初飛行し、台湾陸軍は2001年から９機を配備し、シンガポール軍は５機、ギリシャ軍は７機を採用した。参考：月刊軍事研究5,’09、月刊JWings3,’15、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＨ−１４７＞：カナダ航空コマンドの輸送ヘリで、Ｃ型に準じる。1974年に９機を導入した。その後２機が退役し、残りの７機は1992年にオランダ空軍に売却された。参考：月刊軍事研究5,’09、月刊JWings10,’14、5,’07

　＜ＣＨ−１４７Ｆ＞：カナダ航空コマンドの輸送ヘリ。CH-47Fを導入したもので、2009年に15機を発注した。初号機は2013年6月21日、最終号機は2014年6月30日に引き渡されている。参考：月刊JWings9,’13、10,’14

　＜ＨＴ−１７Ｄ＞：スペイン陸軍の輸送ヘリ。CH-47Dを導入したものである。17機に対してエンジン強化、アビオニクス改修、グラスコクピット採用、デジタル飛行制御装置DAFCS（Digital Automatic Flight Control System）・先進貨物ハンドリングシステムACHS（Advanced Cargo Handling System）・自衛用電子戦機器装備などを行い、CH-47F仕様に改修することになった。2021年から引き渡される予定。参考：THE MILITARY BALANCE 2016、月刊JWings3,’19、月刊航空ファン4,’19

　＜ＩＣＨ−４７Ｆ＞：イタリア陸軍の輸送ヘリ。CH-47Fのアビオニクスをヨーロッパ版に換装したものである。16機を導入予定で、2014年10月2日に最初の２機が引き渡された。参考：月刊JWings1,’15

　＜チヌークＨＣ．１＞：イギリス空軍の輸送ヘリ。1967年に41機を発注した。参考：月刊JWings7,’13

　＜チヌークＨＣ．２＞：イギリス空軍の輸送ヘリ。CH-47Dに準じるもので、自衛用電子戦機器がBAEシステムズ社製EWSPに換装されており、前部パイロン前縁部にセンサーを持つ。2003年に８機が改修を受け、夜間強化パッケージを搭載した。数機はエンジンをハネウェルT55-714に換装している。参考：月刊軍事研究5,’09

　＜チヌークＨＣ．３＞：イギリス空軍の輸送ヘリChinook HC.3。CH-47SDに準じるもので、自衛用電子戦機器がBAEシステムズ社製EWSPに換装されており、前部パイロン前縁部にセンサーを持つ。2001年12月から８機が納入されたが、アビオニクスに不具合があって倉庫に入れられてしまった。改修計画を立てる予定だったが、アフガン作戦でヘリを送る必要が出たため、改修前のHC.2/2Aの状態に戻されることになり（名称はHC3のまま）、2009年末から2010年末に全機が納入される。参考：月刊軍事研究5,’09、7,’10

　＜チヌークＨＣ．４＞

　＜チヌークＨＣ．４Ａ＞

　＜チヌークＨＣ．５＞

　＜チヌークＨＣ．６＞：イギリス空軍の輸送ヘリChinook HC.6。CH-47Fに準じており、FLIRやアビオニクスは独自のものに換装した。2011年に14機を発注、初号機は2013年4月15日に初飛行している。2015年末、12機目が引き渡された。参考：月刊JWings7,’13、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜チヌーク（ジュリアス計画）＞：イギリス空軍の輸送ヘリ改修計画。チヌークHC.2/2A/3ヘリ計48機に対する改修で、運用上の不便を無くすために全機を共通仕様とするものである。エンジンをFADEC付きのハネウェルT55-714に換装し、デジタルムービングマップ及びデジタルNVGディスプレイ搭載タレス社製グラスコクピット、FLIR、通信システム、DAS（Defensive Aids Suite）を装備する。2016年までに全機を改修する予定。参考：月刊軍事研究1,’10、月刊JWings11,’09

＜ＣＨ−４７ＪＡ空中輸送器材カーゴ・ネット＞：自衛隊の機器。堀口エンジニアリング製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜ＣＨ−４７ＪＡ空中輸送器材航空貨物用パレット＞：自衛隊の機器。堀口エンジニアリング製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜ＣＨ−４７ＪＡ空輸器材＞：自衛隊の機器。堀口エンジニアリング製。参考：月刊軍事研究1,’12

＜ＣＨ−４７ＪＡ野整備用工具（機体）（国産・その２）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＣＨ−４７ＪＡフライト・データ・レコーダ・システム（国産）＞：自衛隊の機器。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究3,’12

＜ＣＨ−４７ＪＡ用近距離暗視装置（国産）＞：自衛隊の機器。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’12

＜ＣＨ−４７ＪＡ用空中輸送器材タイダウン装具＞：自衛隊の機器。堀口エンジニアリング製。参考：月刊軍事研究10,’14

＜ＣＨ−４７ＪＡ用前部トランスミッション架台＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜ＣＨ−４７ＪＡ用多機能表示装置＞：自衛隊の機器。富士重工製。参考：月刊軍事研究1,’12

＜ＣＨ−４７ＪＡ用フライト・データ・レコーダ・システム（国産）＞：自衛隊の機器。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究4,’13

＜ＣＨ−４７ＪＡ用ロータ・ブレード架台＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜ＣＨ−４７Ｊエンジン消火用カートリッジ＞：自衛隊の火工品。川崎重工製。参考：月刊軍事研究1,’11

＜ＣＨ−４７Ｊ航空機カーゴ・ウインチ分離用部品（輸入）＞：自衛隊の機器。伊藤忠アビエーションが受注している。参考：月刊軍事研究9,’15

＜ＣＨ−４７Ｊ燃料放出用カートリッジ＞：自衛隊の火工品。川崎重工製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＣＨ−４７Ｊ用航法気象レーダ（Ｐ−７００）＞：自衛隊の機器。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究9,’12

＜ＣＨ−４７Ｊ用整備器材（テストハーネス）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究1,’15

＜ＣＨ−４７Ｊ用地図表示装置＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＣＨ−４７エンジン野整備工具（国産）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究2,’14

＜ＣＨ−４７機体野整備用工具（国産）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究12,’13

＜ＣＨ−４７実用機操縦課程＞：陸上自衛隊のCH-47ヘリ操縦教育。座学、シミュレータ教育26時間、実機教育60時間の順に実施される。教育担当は第１ヘリコプター団本部管理中隊飛行教育班。参考：月刊JWings3,’22

＜ＣＨ−４７整備用工具（輸入）＞：自衛隊の機器。丸紅エアロスペースまたは極東貿易またはエアロパートナーズが受注している。参考：月刊軍事研究8,’15、11,’16

＜ＣＨ−４７野整備用工具（機体）（国産）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＣＨ−４７野整備用工具（機体）（国産・その１）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＣＨ−４７野整備用工具（輸入）＞：自衛隊の機器。パイロットまたは伊藤忠アビエーションまたは極東貿易または丸紅エアロスペースまたはエアロパートナーズまたはエーティーエーまたは村上実業またはドイチェ・ジャパンまたはサニー・トレーディングまたは海外物産または住商エアロシステムが受注している。参考：月刊軍事研究1,’14、2,’14、3,’14、5,’14

＜ＣＨ−４７野整備用工具（輸入・その１）＞：自衛隊の機器。エアロパートナーズが受注している。参考：月刊軍事研究7,’18

＜ＣＨ−４７部隊整備用工具（輸入）＞：自衛隊の機器。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究10,’11

＜ＣＨ−４７用カートリッジ＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究1,’11

＜ＣＨ−４７用カートリッジ（国産・圧縮気体コンテナ用）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＣＨ−４７用カートリッジ（国産・圧縮気体コンテナ用。その２）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＣＨ−４７用カートリッジ（国産・エンジン消火用）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＣＨ−４７用カートリッジ（国産・エンジン消火用・その２）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＣＨ−４７用カートリッジ（輸入）＞：自衛隊の機器。伊藤忠アビエーションが受注している。参考：月刊軍事研究11,’16

＜ＣＨ−４７用カートリッジ（輸入・その２）＞：自衛隊の機器。伊藤忠アビエーションが受注している。参考：月刊軍事研究5,’17

＜ＣＨ−４７用カートリッジ（輸入・その３）＞：自衛隊の機器。伊藤忠アビエーションが受注している。参考：月刊軍事研究5,’17

＜ＣＨ−４７用カートリッジ（輸入・カーゴフック用）＞：自衛隊の機器。伊藤忠アビエーションが受注している。参考：月刊軍事研究10,’11

＜ＣＨ−４７用多機能表示装置＞：自衛隊の機器。富士重工製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＣＨ−４７用多機能表示装置（その２）＞：自衛隊の機器。富士重工製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＣＨ−４７用燃料系統漏えい試験器＞：自衛隊の機器。ネツレンハイメック製。参考：月刊軍事研究10,’18

＜ＣＨ−４７用フライト・データ・レコーダ・システム（国産）＞：自衛隊の機器。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究3,’18

＜ＣＨ−４７用防水幕セット＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究1,’19

＜ＣＨ−４７ローター・ブレード用スリング＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究9,’12

＜ＣＨ−５３シリーズ＞：アメリカ軍の大型進攻輸送ヘリコプター、別名シースタリオン（Sea Stallion）。CH-37Cの後継となるアメリカ海兵隊次期重輸送ヘリとして1962年3月にシコルスキー案が選定され、1966年から配備された。参考：月刊軍事研究6,’12、世界の軍用機1979、丸スペシャルNo.90、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＹＣＨ−５３Ａ＞：原型機で、２機が製作され、1964年10月14日に初飛行した。参考：月刊軍事研究6,’12

　＜ＣＨ−５３Ａ＞：最初の量産型で、海兵隊向け。胴体は完全水密式で、後部にランプドアを持ち、ウインチや床ローラーにより１名で数トンの貨物を積み降ろしできる。機関系はCH-54の流用、メインローターは金属製６翅、ハブはチタン製で、油圧による折り畳みが可能。宙返りや横転も行える。胴体左右に燃料タンク兼主脚収容用スポンソンを持つ。テイルパイロンは油圧で折り畳める。降着装置は完全引き込み前輪式。エンジンはGE社製T64-GE-6ターボシャフト（2850軸馬力）双発。乗員３名。兵員38-64名または担架24床＋看護兵４名またはジープ２両またはホーク地対空ミサイル２基または105mm砲を搭載可能。139機が生産され、1966年から引き渡された。うち15機が一時掃海型に改造され、制式名CH-53Aのままアメリカ海軍に貸し出されている。参考：世界の軍用機1982、1979、月刊軍事研究6,’12

　＜ＣＨ−５３Ｃ＞：アメリカ空軍の輸送ヘリ型。HH-53Cの空中給油受油プローブや救難ホイストを外したもので、20機を導入した。参考：月刊軍事研究6,’12、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＣＨ−５３Ｄ＞：Ａ型の改良型で、エンジンをT64-GE-413に換装して飛行性能を上げた。キャビンは長さ9.14m、幅2.29m、高さ1.98m。胴体側面スポンソン上部を強化して上反角付きパイロンを装着可能とし、増槽を積めるようにした。全長26.9m、胴体長20.57m、メインローター直径22.02m、胴体幅2.7m、全高7.59m、自重10.65トン、総重量19.047トン、最大総重量22.675トン。エンジンはGE社製T64-GE-413ターボシャフト（4330馬力／3925軸馬力）双発、巡航速度150ノット、最大速度170ノット、実用上昇限度6400m、ホバリング高度限界4080m（地面効果内）／2100m（外）、燃料容量2384リットル、戦闘行動半径200km（搭乗兵員38名・巡航速度150ノット）、航続距離415km／1641km（2460リットル増槽２本）。乗員３名。搭乗兵員37名（38名？）。126機が生産された。後にCH-53Eと同様のトループシート追加改修により55名を乗せられるようになった。アメリカ海兵隊では2012年11月30日に全部隊から退役した。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1979、月刊軍事研究6,’12、月刊JWings5,’10、3,’13

　＜ＣＨ−５３Ｅ＞：アメリカ海兵隊の輸送ヘリ。Ｄ型の胴体を延長してエンジンを３基に増やしたもので、1971年から開発された。ローターマスト左後方にエンジンを１基追加し、メインローターをチタン製７翅に変更、直径も2.4m（2.06m？）大きくした。メインローターの素材は桁がチタン、コアがノーメックス・ハニカム、外皮がグラスファイバー・エポキシ複合材、テイルローターは金属製である。胴体は1.88m延長し、スポンソン外側に増槽を装着、ペイロードや航続性能が倍になった。機首に伸縮式空中給油受油プローブ（長さ3.21-6.69m）を追加している。貨物室は長さ11.43m（カーゴランプ含む）、最大幅2.44m、高さ1.91-2.13mで、M151MUTTを搭載できるが、HMMWVは装備を外さなければならず、面倒なので機外懸吊することが多い。貨物室床にはコンベア２条が設置されているが、その間にトループシート18席を追加できるようにしてあり、壁際トループシートの38名を加えて計55名が乗れるようになった。コクピットの乗降ドアには7.62mm機銃M60Dまたは12.7mm機銃XM218用ガンマウントを装着可能。尾部水平安定板はガル翼型の大型のものに変更した。テイルローターは直径を1.22m拡大して回転面を下に20度傾け、揚力を発生させて重心位置許容範囲を広げている。テスト飛行では兵員55名を乗せて206ノット、貨物16トンを積んで150ノットを出した。自衛用にAN/APR-39レーダー警報、AN/AAR-47ミサイル警報、AN/ALE-39ディスペンサーを装備する。搭載アビオニクスはAN/AIC-14インターコム、AN/ARC-94/-174HF無線機、AN/ARC-114A無線機、AN/ARC-159UHF/AM無線機、AN/ARC-182FM/UHF/VHF無線機、KY-28秘匿装置、KY-58秘匿装置、AN/APX-72IFF応答機、AN/APN-217ドップラー航法装置、AN/ARA-50UHF/DF、OA8697/ARD、AN/ARN-89LF-DF、AN/ARN-118TACAN、AN/VIR-31VOR/ILS、AN/APN-154レーダービーコン、AN/ARN-151GPS航法装置、AN/AYQ-23地上接近警報など。安定増強装置や自動操縦装置も積んでいる。全長30.17m、メインローター直径24.08m、胴体長22.35m、胴体幅4.72m、全高8.53m（8.97m？8.65m？）、自重15.072トン、最大離陸重量31.638トン（機内搭載時）／33.34トン（機外吊り下げ時）。エンジンはGE社製T64-GE-416（4380軸馬力）３発、総出力13140軸馬力、トランスミッション吸収出力11570軸馬力、巡航速度150ノット・278km、最大速度315km、実用上昇限度5640m、海面上昇率毎分762m、ホバリング高度限界3520m（地面効果内）／2895m（外）、燃料容量3849リットル、航続距離2075km（900km？）。機内ペイロード13.6トン、機外吊り下げ能力14.5トン（16.33トン？）。乗員３名＋搭乗兵員55名。1974年3月1日（1975年12月？）に初飛行し、1981年6月に初号機が引き渡され、234機（172機？）が生産された。１個MEU／HMM(Rein)／VMM(Rein)に４機が配備され、兵員輸送はCH-46Eに任せ、主にLAV-25装甲車やM198榴弾砲の輸送を担当する。アメリカ海軍も掃海用にMH-53Eとして採用した。2006年からエンジンをT64-GE-419（4750軸馬力）に換装する改修が始まっている。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019、世界の軍用機1979、1982、月刊JWings12,’01、5,’02、5,’10、3,’15、7,’17、軍事分析湾岸戦争、月刊軍事研究6,’12、7,’95、3,’10、1,’17、月刊世界の艦船12,’23

　＜ＣＨ−５３Ｋ＞：別名キングスタリオン。重空輸後継機（HLR）計画という名称でSTOM作戦用に開発中の改良型で、CH-53Eの後継となる。12トンの貨物（HMMWV２両またはLAV-25装甲車１両、４トン貨物パレット３枚、463Lパレット２枚）を搭載して無給油で110海里進出でき、高度3000フィート（914.4m）でのホバリングを可能とするのが目標。機体と貨物室を大型化（全長9.14m、幅2.74m、最低高さ1.98m）し、ランプの幅を2.74mにしてHMMWVや463Lパレットをそのまま積めるようにした。メインローター幅を拡大して翼端に後退角と下反角を付け、機体重量の20%に第４世代複合材を適応して重量増を抑え、エンジンを強化し、スポンソンを大型化して燃料搭載量を増やす。スタブ・ウイングは廃止して全幅は縮める。メインローターのトルクを打ち消すため、テイルローター推力も強化しており、S-76のメインローター並に強力らしい。アビオニクス統合装置としてロックウェル・コリンズ社製アビオニクス管理システム（AMS）を搭載しており、統合処理キャビネット、コントロールディスプレイユニット、データ転送ユニットなどで通信航法装置や電子戦装置から得た情報のデータ・フュージョンを行い、グラスコクピットのMFD５基に表示する。操縦系統はフライ・バイ・ワイヤ。耐クラッシュ・シートを装備する関係で、収容人員は30名に減り、貨物室内に向かい合わせに15名ずつ座る。飛行中のデータを飛行後に分析して不具合を発見し整備性を向上させる、正常性・使用状況監視システム（HUMS）を装備しており、メインローターの桁は複合材製にして整備の手間を省いた。全長30.28m、胴体長22.89m、メインローター直径24.08m、胴体幅3m、スポンソン幅5.33m、全高8.66m、空虚重量19.845トン（15.089トン？）、最大離陸重量39.916トン（38.42トン？）。エンジンはGE社製T408-GE-400ターボシャフト（7332軸馬力／5600kW。社内名称GE38-1B）３基、巡航速度278km（315km？）、上昇限度2902m（4383m？）、航続距離852km、戦闘行動半径110海里。最大ペイロード15.9トン、最大スリング重量36000ポンド（16.33トン。１点フック）／22トン（前後２点フック）。乗員４名＋搭乗兵員30名。１個MEU／VMM(Rein)に４機を配備し、CH-53Eと同様にLAV-25装甲車やM777牽引砲の空輸を行う。2006年4月5日にシコルスキー社と開発契約が結ばれ、当初は2011年に初飛行して2015年に初期作戦能力を得る予定だったが、予算の関係で2018年度にずれ込んでいる。2012年12月4日に地上試験用初号機、2014年5月5日に飛行試験用初号機が完成した。飛行試験機（Engineering Development Model）のYCH-53Kは４機が製造されてHX-21に配備され、初号機は2014年末に初飛行してテストに入る予定だったが、地上試験機のギアボックスにクラックが発見されたため、2015年10月27日に初飛行した。２号機は2016年1月22日に初飛行している。2016年4月19日、初のスリング試験で5.443トンの貨物を吊り下げた。5月26日、20000ポンド（9.072トン）のスリングに成功。6月17日、27000ポンド（12.247トン）のコンクリート板をスリングして地面効果外高度100フィート（30.48m）でホバリングすることに成功。10月21日、アメリカ海兵隊の初期運用試験IOTに合格した。システム実証試験機SDTA（先行量産型にあたる）６機は2016年7月から2017年3月に引き渡され、2017年4月5日にマイルストーンＣを達成して8月31日に低率初期生産の最初の２機が発注された。2018年3月7日、シングル・スリング・ポイントで36000ポンド（16.329トン）の貨物スリングに成功し、最終飛行領域拡大試験を終了した。5月16日、初号機がアメリカ海兵隊に納入された。2019年4月22日、減速ギアボックスの信頼性に問題があるとして、アメリカ海軍が代替品調達に関する情報照会を出した。5月、LRIPロット2/3の12機の生産が始まった。IOCは更に遅れて2019年7月に獲得する見込みだったが、もう半年くらい遅れる。2020年6月、LHD-1ワスプで２週間のシートライアルを行い、成功裡に終えた。10月28日、LRIPロット４の６機を発注した。2021年6月25日、９機（34-42号機）を追加発注した。9月、VMX-1が４機を受領し、初期運用試験・評価IOT&Eを開始。2022年4月5日、IOT&Eを完了した。4月22日、初度運用能力IOCを達成した。12月27日、全規模生産FRPの許可が出た。200機（194機？）を生産し、現役飛行隊８個に16機ずつ、予備役飛行隊２個に８機ずつ、艦隊即応飛行隊FRS１個に21機を配備、残りはテストや予備に回す。2020年12月2日、ニューリバー海兵航空基地で、コンテナ型飛行訓練装置CFTD（フライト・シミュレータ）、ヘリコプター対応整備訓練機HEMT（バーチャル整備シミュレータ）、複合型整備訓練機CMT（実物大モックアップによる整備シミュレータ）からなるロッキード・マーチン社製地上訓練装置が稼働を開始した。アメリカ陸軍にもFVLヘビーとして提案しており、ドイツ軍CH-53Gやイスラエル軍CH-53Eの後継として売り込み中。参考：月刊軍事研究1,’17、6,’12、5,’13、9,’06、3,’10、9,’14、10,’15、10,’17、月刊JWings10,’17、7,’18、3,’13、9,’13、7,’14、3,’15、1,’16、6,’16、7,’16、6,’17、5,’18、8,’19、9,'20、1,'21、2,'21、9,'21、6,'22、3,'23、月刊航空ファン9,’16、1,’17、6,’17、11,’17、5,’18、8,’18、8,’19、月刊世界の艦船12,'23、7,’22

＜ＣＨ−５３ファミリー＞

　＜ＨＨ−５３Ｂ＞：アメリカ空軍の救難ヘリ、通称スーパー・ジョリーグリーン・ジャイアントまたはBUFF（Big Ugry Fat Fucker）。HH-3Eの後継として1966年9月12日に発注された。CH-53Aのスポンソン横に水平パイロン（支柱２本付き）を介して650ガロン（2461リットル）増槽を追加し、機首右に伸縮式空中給油受油プローブを付け、救助用ホイストを搭載した。要所は装甲化されており、7.62mmミニガン３基で武装できる。全備重量16.3トン。スリング容量9.072トン。エンジンはGE社製T64-GE-3（3080軸馬力）双発。乗員は操縦士、副操縦士、航空機関士、パラジャンパー数名。1967年3月15日に初飛行し、1967年6月から８機が引き渡されてベトナム戦争に投入され、1971年秋からは9M32MANPADS対策にレーダー警戒装置、機上電波妨害装置、フレアを装備した。帰還したアポロ宇宙船のコマンドモジュール吊り上げも行っている。参考：月刊軍事研究5,’04、6,’12、アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979

　＜ＨＨ−５３Ｃ＞：アメリカ空軍の救難ヘリ。HH-53Bの改良型で、エンジンをT64-GE-7に換装した。増槽用パイロンの支柱を外したので、450ガロン（1703リットル）増槽までしか搭載できない。全長26.9m、胴体長20.47m（空中給油受油プローブ除く）、メインローター直径22.02m、全高7.6m、自重10.69トン、ミッション離陸重量17.344トン、最大離陸重量19.05トン。エンジンはGE社製T64-GE-7（3435軸馬力）双発、巡航速度150ノット、最大速度170ノット、実用上昇限度6220m、ホバリング高度限界3565m（地面効果内）／1310m（外）、航続距離468海里（増槽２本、10%リザーブ）。乗員３名。44機が引き渡された。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979、月刊軍事研究5,’04、6,’12

　＜ＨＨ−５３Ｈ＞：アメリカ空軍の救難ヘリ、別名ペイブ・ロウ�T（後にシステムを換装してペイブ・ロウ�U）。HH-53Cの夜間救難型で、AN/APQ-118/-158地形追随回避レーダー、AN/AAQ-10FLIR、AN/AJN-17慣性航法装置、AN/APN-221ドップラー航法装置などを搭載している。HH-53Cから８機が改造され、1979年3月13日に初号機が空軍に引き渡された。参考：月刊軍事研究6,’12、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＭＨ−５３Ｅ＞：アメリカ海軍の掃海ヘリコプター、別名シー・ドラゴン（Sea Dragon）。RH-53Dの後継で、1983年9月1日に初飛行し、1987年から配備された。CH-53Eがベースで、胴体側面に大きな燃料タンク（最大収容燃料9525kg）兼主脚収容部兼フロートを持ち、大出力と長い航続距離を活かしてMk103機械式カッターアレイ、Mk104音響掃海装置、Mk105磁気掃海具、ANN-37U-1係維機雷除去セット、AN/ALQ-141音響掃海具、AN/SPU-1W磁気オレンジ・パイプ、AN/ASQ-14A機雷掃討ソナーなど各種掃海具を曳航する。機首下面左右にバックミラーを持ち、曳航する掃海具の状況をコクピットから確認することが可能。磁気掃海具に電力を供給しながら４時間半飛行でき、機首右には空中給油受油プローブも装備しており、湾岸戦争では7-8時間連続で掃海を行った。必要に応じて人員や物資の運搬も可能である。全長30.2m、ローター直径24.1m、全高8.2m、自重16.482トン、総重量33.34トン（機外スリング時）。エンジンはGE社製T64-GE-416ターボシャフト（4380軸馬力）３基、巡航速度278km、最大速度170ノット（315km）、燃料容量12113リットル、航続距離2100km。曳航能力13.6トン。乗員７名（機長、副操縦手、フライトエンジニア、機上電子戦員、機上掃海員３名）。後にエンジンをT64-GE-419に強化し、2025年まで運用できるようにした。参考：月刊軍事研究3,’98、世界航空機年鑑2018-2019、月刊世界の艦船4,’04増刊、月刊JWings12,’01、1,’99、月刊丸6,’01、月刊航空ファン8,’15、5,’17

　＜ＭＨ−５３Ｈ＞：アメリカ空軍の特殊作戦ヘリ。CH-53C/HH-53B/Cから改造されており、HH-53Bからの改造機は増槽用パイロンに支柱が付いていたが、後に外された。参考：月刊軍事研究6,’12

＜ＭＨ−５３Ｊ＞：空軍特殊作戦コマンドの特殊作戦ヘリ、別名ペイブ・ロウ�V。主任務は特殊部隊の輸送・回収やCSARなどで、1988年に実用化された。HH-53B/CH-53B/Cからの改造で、機首にAN/AAQ-10FLIRと空中給油受油プローブを装備し、AN/APQ-158地形追随／回避レーダー、GPS/INS／ドップラー航法装置、デジタルマップ表示装置、秘話型UHF/VHF/FM/HF無線機、精密位置把握装置、衛星通信装置、各種電子戦機器を搭載していて、夜間や悪天候でも安全な超低空飛行が可能である。AN/ALR-69ミサイル警報システム、レーダー警戒装置、AN/ALE-40チャフ・フレアディスペンサー、赤外線ジャマー（左右スポンソン上）を積んでおり、総重量1000ポンド（227kg）の装甲板を張り巡らし、自衛用火器として12.7mm機銃または7.62mmミニガンGAU-17/Aを３基装備する。人員38名（37名？）または物資8.2トンを搭載可能。メインローターと尾部パイロンに折り畳み機構があり、強襲揚陸艦でも運用できる。全長28m、胴体長20.5m（空中給油受油プローブ除く）、全幅21.9m、全高7.6m、最大離陸重量20.838トン。エンジンはGE社製T64-GE-100（4330馬力）双発、最大速度265km、実用上昇限度4876m、燃料搭載量1500ガロン／5678リットル（増槽あり）、航続距離1111km。乗員６名（パイロット２名、航空機関士２名、機上銃手２名）。40機が改造された。湾岸戦争では開戦劈頭に高度15mを飛行してAH-64Aを国境のレーダー施設まで先導した。後にFLIRをAN/AAQ-18に換装、地形追随レーダーを改良してペイブ・ロウ�Vエンハンスドと改称された。1999年から27機がMH-53Mに改造された。2008年頃にCV-22Bに後を譲って退役した。参考：月刊軍事研究8,’03、6,’12、2,’02、2,’08、1,’14、月刊JWings12,’01、月刊航空ファン7,’18

＜ＭＨ−５３Ｍ＞：空軍特殊作戦コマンドの特殊作戦ヘリ、別名ペイブ・ロウ�W。MH-53Jの任務用電子装置を近代化し、グラスコクピット化したもので、IDAS/MATT（相互防御アビオニクスシステム／多目的任務先進戦術ターミナル）を搭載しており、戦場の現況をリアルタイムで把握でき、多機能ディスプレイ３基に表示されたデータを基に安全確実な飛行経路を辿ることができる。１機あたりの単価は2001会計年度で4000万ドル。MH-53Jのうち27機（25機？）が改造され、1999年から配備された。CV-22Bに後を譲って2008年9月に退役した。参考：月刊軍事研究8,’03、2,’08、1,’14、月刊航空ファン7,’18、月刊JWings12,’18

＜ＲＨ−５３Ｄ＞：アメリカ海軍の掃海ヘリ。CH-53Dの掃海ヘリ型で、機首に空中給油受油プローブ、キャビン内に掃海用ウインチを持つ。胴体長20.5m、ローター直径22m。エンジンはGE社製T64-413ターボシャフト２基（１基あたり4380軸馬力、総出力7850馬力）、最大速度314km。乗員７名。1972年12月2日に原型機が初飛行し、同年から30機が生産された。また、イラン海軍向けに６機が製作されている。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊、世界の軍用機1979、世界軍用機年鑑1990-91、月刊軍事研究6,’12

＜ＹＨＨ−５３Ｈ＞：HH-53Hの試作型で、別名ペイブ・ロウ�T。1975年にHH-53Bから１機が改造され、HH-53Hとして採用された。後に搭載システムを変更してペイブ・ロウ�Uに改称されている。参考：月刊軍事研究6,’12

＜ＣＨ−５３海外シリーズ＞

　＜ＣＨ−５３−２０００＞：イスラエル空軍重輸送ヘリ。後継はCH-53Kである。参考：月刊JWings5,’21

　＜ＣＨ−５３Ｇ＞：西ドイツ陸軍の輸送ヘリ、別名Stallion、シコルスキー社名称S-65C1。CH-53DのエンジンをCH-53Cと同じT64-MTU-7（3295馬力）双発にしたものである。1969年3月から1994年に112機（２機がアメリカ海軍FMS、20機がVFWフォッカー社でのノックダウン生産、90機が国産比率50%のライセンス生産）が配備された。2011年、ドイツ空軍に移管された。参考：世界の軍用機1979、月刊軍事研究1,’17、月刊JWings7,’18

　＜ＣＨ−５３ＧＡ＞：ドイツ連邦空軍の輸送ヘリ、別名Stallion。CH-53Gの改良型で、アビオニクス、飛行制御装置、通信航法装置、電子戦装置を改良し、自動操縦装置、自動ホバリング装置、補助燃料タンクを追加、耐用飛行時間を6000時間から10000時間に延長している。計器板は液晶MFD５基でグラスコクピット化した。2009年にユーロコプターで改良を開始、2010年2月10日に試作初号機が初飛行し、2011年末から2013年に40機が改造された。参考：月刊JWings5,’10、7,’18、月刊軍事研究1,’17、6,’12

　＜ＣＨ−５３ＧＥ＞：ドイツ連邦陸軍のCSARヘリ、別名Stallion。CH-53GSの改良型で、当初はCH-53GSXと呼ばれていた。CH-53GSのエンジン吸気口にエンジン空気・粒子分離装置（EAPS）を装着して砂漠での運用を可能としている。2003年に６機が改造された。2011年、ドイツ空軍に移管された。参考：月刊軍事研究1,’17、6,’12、月刊JWings7,’18

　＜ＣＨ−５３ＧＳ＞：ドイツ連邦陸軍のCSARヘリ、別名Stallion。CH-53Gに機体生存性装置ASE（ミサイル接近警報など）を追加し、通信・航法アビオニクスを近代化、スポンソンにパイロンを装着して外部増槽を積めるようにしている。1999年に22機が改造された。ISAFへの派遣でエンジン出力不足が明らかとなり、T64-GE-100（4330軸馬力）に換装した。2003年に６機がCH-53GEに改造された。2011年、ドイツ空軍に移管された。参考：月刊軍事研究6,’12、1,’17、月刊JWings8,’16、7,’18

　＜ＣＨ−５３ＧＳＸ＞：CH-53GEを参照。

　＜ＣＨ−５３Ｋ（イスラエル空軍）＞：イスラエル空軍重輸送・捜索救難ヘリ。2021年2月24日、CH-53-2000の後継として採用が決定した。12月31日、イスラエル国防省が12機の採用通知書LOAに署名した。参考：月刊JWings5,’21、3,’21

　＜ＣＨ−５３Ö＞：オーストリア空軍の輸送ヘリ、シコルスキー社名称S-65C2。CH-53Cを導入したもので、山岳地帯での救難用に２機を配備した。AB212に後を譲って1981年に退役し、イスラエルに売却された。参考：月刊軍事研究6,’12

＜ＣＨ−５３海外ファミリー＞

　＜ＭＨ−５３Ｅ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の掃海ヘリコプター（1996年に掃海・輸送ヘリコプターに改称）。KV-107A掃海ヘリの後継としてMH-53Eを導入したもので、12トンの掃海具（係維掃海具、Mk104音響掃海具、Mk105磁気掃海具、Mk106複合掃海システム）を曳航して掃海任務を実施する。ただ機体が大型なため、格納庫から引き出して飛行準備を完了するまでに３時間もかかるという欠点があった。後部ランプにはアパッチャーガードという鉄枠が填め込まれていて、ランプ開けっ放し状態で飛ぶ。機首右の空中給油受油プローブは燃料配管ごと撤去した。大人数の輸送任務にも使用できるが、ダウンウォッシュが強烈なので救難任務には向かない。整備にはＡからＦの６段階があり、Ｆ整備は第111航空隊列線整備隊が行う給油や列線整備など、Ａ整備はメーカーに戻す重整備で、ＢからＥまでは第31航空群第31整備補給隊が実施する。全長30.2m、胴体長22.35m、メインローター直径24.1m、全高8.97m（8.65m？）、自重15.1トン、全備重量31.6トン、最大離陸重量33.35トン。エンジンはT64-GE-416ターボシャフト（4380馬力。T64-GE-429、4750馬力？T64-GE-415、4360軸馬力？）３基、巡航速度278km、最大速度315km、実用上昇限度5640m、燃料容量12キロリットル、航続距離2100km（1200km？）。曳航能力11.2トン。乗員３名（機長、副操縦士、機上整備員）＋機上電子員１名・機上武器員1-3名（計８名？）。1989-94年に11機を輸入し、1989年11月30日から取得、全機第111航空隊（岩国航空基地）に配備した。1995年6月6日、１機が相模湾で掃海訓練中に墜落して失われた。アメリカでMH-53Eなどの部品が製造終了で足りなくなったため、用途廃止済みの海自MH-53Eをアメリカ軍に提供することになり、2015年5月13日に２機分の売却契約を結んだ。MCH-101に後を譲って2017年3月3日に最後の１機が退役した。この機（8625号機）とその前の1月20日退役の8631号機はエリクソン社経由でアメリカ海軍に売却されて部品取りに使用される。更に６機が追加で売却され（計８機）、2020年1-10月に３機（8621、8623、8628）がチェリーポイント海兵航空基地、２機（8625、8631）がミラマー海兵航空基地、２機（8629、8630）がデビスモンサン空軍基地に運び込まれた。残る１機は岩国基地に保管されていたらしく、2022年11月に岩国基地で行われたアクティブ・シールド演習で胴体部分が事故機体収容訓練に使用されている。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、8,’02、6,’02、6,’06、3,’15、5,’17、3,’21、2,'23、月刊丸1,’10別冊、月刊軍事研究9,’10、7,’15、月刊世界の艦船2,’12、9,’13、11,’13、2,’14、1,’15、7,’19、6,'22、月刊航空ファン5,’17

　＜ＲＨ−５３Ｄ（イラン海軍）＞：イラン海軍の掃海ヘリ。６機を導入した。イラン・イスラム革命で部品の供給が途絶えたが、イーグル・クロウ作戦失敗時に残されていた機体から部品を取るなどして整備を続けていたらしく、2012年時点でも４機前後を運用している。参考：月刊軍事研究6,’12

　＜ヤスール＞：イスラエル空軍の救難ヘリYas’ur（ヒメウミツバメ）、シコルスキー社名称S-65C3。HH-53Cを導入したもので、1969年に33機を配備した。1981年にはオーストリアで退役した２機を購入し、1990年代にはアメリカ海兵隊で余ったCH-53Aを26機買い受け、HH-53C仕様に改修して配備している。参考：月刊軍事研究6,’12

　＜ヤスール２０００＞：イスラエル空軍の救難ヘリ。ヤスールの改良型で、機体を強化して運用寿命を延長し、コクピットを更新して周辺に装甲板を巡らせ、耐衝撃型座席を装備し、空中給油受油プローブと燃料タンクを追加、救難ホイストを換装し、エルビット社製デジタル・アビオニクスを搭載した。30機が改修を受けた。２機がメキシコ空軍に売却されている。参考：月刊軍事研究6,’12

　＜ヤスール２０００（メキシコ空軍）＞：メキシコ空軍の救難ヘリ。イスラエルからヤスール2000を２機を導入し、第４航空群第104飛行隊に配備した。参考：月刊軍事研究6,’12

　＜ヤスール２０２５＞：イスラエル空軍の救難ヘリ。ヤスール2000の改良型である。参考：月刊軍事研究6,’12

＜ＣＨ−５４シリーズ＞：アメリカ陸軍大型クレーンヘリコプター、別名タルヘ（Tarch）。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＹＣＨ−５４Ａ＞：試作型。元はシコルスキー社が自主開発した民間向けクレーンヘリS-64スカイクレーンで、CH-37モハビのコンポーネントを利用してエンジンをタービン化しており、1962年5月9日に初飛行していたのを、アメリカ陸軍が1963年6月にテスト用として６機発注した。うち５機がアメリカ陸軍に引き渡されて第478航空中隊でテストされ、１機はシコルスキー社の社有機となって民間型式証明取得に使用されている。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＣＨ−５４Ａ＞：量産型。機首部分に視界の良好なコクピットがあり、その後方には後ろ向きに座席が付いていて、貨物積み降ろしの際にはこちらを使用する。平べったい胴体がコクピット上方から後ろに延びていて、上面にエンジンを載せており、左右から斜め下にパイロンが延びて主脚に繋がっている。基本的には胴体下に貨物を吊り下げて輸送するが、胴体下面に貨物・兵員輸送ポッド（内部長さ8.36m、幅2.69m、高さ1.98m。兵員45名、担架24床、司令部設備、野戦病院設備などを収容できる）を搭載することもできる。胴体後方からテイルブームが延びていて、先端には垂直安定板が上に突き出しており、その右に水平安定板、左にテイルローターが付く。全長26.97m、胴体長21.41m、メインローター直径21.95m（５翅）、全高7.75m、自重8.724トン、最大離陸重量19.05トン（21トン？）。エンジンはプラット＆ホイットニー社製T73-P-1（4500軸馬力）双発、最大巡航速度91ノット、最大速度109ノット、実用上昇限度2475m、ホバリング高度限界3230m（地面効果内）／2100m（外）。燃料容量3328リットル＋1664リットル、航続距離200海里。ペイロード9.072トン。乗員３名（操縦士、副操縦士、貨物担当者）。155mm榴弾砲M114（5.8トン）や、1893リットル入りブラダータンク４個を運ぶことができる。燃料と弾薬を降ろしたM551も吊り下げ可能。54機が生産された。1965年9月からベトナム戦争に投入され、CH-47やC-7（主翼・エンジン抜き）など380機以上を回収し、２億1000万ドルを節約したといわれる。また、1968年にはB-36爆撃機用10000ポンド爆弾を投下してヘリポートを作った。貨物・兵員輸送用ポッドは21個が引き渡されたが、こちらは有効活用されなかった。参考：アメリカ空軍の第一線機、空軍、月刊軍事研究9,’13、月刊JWings7,’19、8,’19

　＜ＣＨ−５４Ｂ＞：エンジンをT73-P-700（4800軸馬力）に換装し、トランスミッション吸収出力を片発4800軸馬力・双発7900軸馬力に強化、主脚をダブルタイヤにしたもの。メインローターは６翅。ペイロード11.341トン。1968年11月4日に発注され、37機が生産された。参考：アメリカ空軍の第一線機

＜ＣＨ−８１＞：ペルー海軍デロイテル級巡洋艦アルミランテ・グラウ（Almirante Grau）。元はオランダ海軍デロイテル級巡洋艦デロイテルで、1973年5月にペルー海軍に売却された。1985年3月からアムステルダムドック会社で改装工事に入り、オトマート対艦ミサイル発射筒を搭載、レーダー及びFCSと機関を改良、1988年1月に工事を終えた。2017年9月26日に退役した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、12,’17

＜ＣＨ０８４＞：イギリス海軍の攻撃用電子光学潜望鏡。耐圧船殻貫通型で、可視光／赤外線撮像装置を持つ。トラファルガー級攻撃原潜に搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ＣＨ−８４＞：ペルー海軍デロイテル級巡洋艦アギレ（Aguirre）。元はオランダ海軍デロイテル級巡洋艦デ・ゼーベン・ブロビンシェンで、1976年に引き渡された。1999年に退役した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、1,'15増刊

＜ＣＨ０９１＞：イギリス海軍の攻撃用電子光学潜望鏡。耐圧船殻貫通型で、可視光／赤外線撮像装置を持つ。ヴァンガード級戦略原潜に搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ＣＨ−９１＞：中国軍の中高度無人偵察観測機、通称小キノコ。中国航天空気動力技術研究院が開発した。JWP-01の改良型で、機体形状はツイン・テールブーム双尾翼機、胴体前部下面に引き込み式球状センサーターレットを持つ。組み立て式で、地面に置いた発射台からRATOで離陸し、パラシュートで着陸する。翼スパン4.4m。巡航速度150km、最大速度180km、上昇限度4480m、滞空時間５時間。2012年11月に中国国際航空航天博覧会で模型が展示されたが、この時は翼端にウイングレットがあり、垂直尾翼が逆Ｖ字で頂部が繋がっていた。2013年7-8月の和平使命2013演習に参加した実機は垂直尾翼が普通の双尾翼になっている。2014年10月、北京軍区第38集団軍に配備されていることが判明。12月には新疆ウイグル自治区公安局への配備も明らかとなった。2015年9月の軍事パレードにはウイングレットを無くし、上部アンテナ形状とエアインテイクを変更したタイプが登場している。参考：月刊航空ファン6,’16、月刊JWings12,’15、月刊軍事研究12,’15、4,’16

＜ＣＨ−９２Ａ＞：S-92ファミリー（訓練・汎用ヘリ）を参照。

＜ＣＨ０９３＞：オーストラリア海軍の攻撃用電子光学潜望鏡。ペルキントン・バー・アンド・ストラウド社製。耐圧船殻貫通型で、可視光／赤外線撮像装置を持つ。コリンズ級潜水艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ＣＨ−１０１＞：EH-101海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＨ−１０１用カートリッジ（ＢＡＵ切り離し用）＞：自衛隊の火工品。川崎重工製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＣＨ−１０１用カートリッジ（非常フロート用）＞：自衛隊の機器。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究10,’14

＜ＣＨ−１０１用機体整備用特殊器材＞：自衛隊の機器。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＣＨ−１０１用機体整備用特殊器材（Ｅ、Ｃ、Ｐ）＞：自衛隊の機器。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＣＨ−１０１用特殊器材＞：自衛隊の機器。新東亜交易が受注している。参考：月刊軍事研究11,’12

＜ＣＨ−１１２＞：OH-23海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＨ−１１３＞：KV-107海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＨ−１１８＞：UH-1海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＨ−１２４＞：SH-3海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＨ−１３５＞：UH-1海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＨ−１３６＞：OH-58海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＨ−１３９＞：ベル206海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＨ−１４６＞：カナダ航空コマンドの汎用／捜索救難ヘリコプター、別名グリフィン（Griffon）。ベル412EPヘリ（ベル412HP？）がベースで、ベル社名称はベル412CF。1992年から100機を導入した。参考：月刊JWings1,’16、4,’02、5,’07、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＣＨ−１４７＞：CH-47海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＨ−１４７Ｆ＞：CH-47海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＨ−１４８シリーズ＞：カナダ航空コマンドの艦載対潜ヘリ、別名サイクロン（Cyclone）。S-92の軍用型であるH-92がベースで、2008年11月に28機が発注されたが開発が遅れ、2015年6月19日にブロック１の最初の６機が引き渡された。開発遅延により、シコルスキー社がカナダ政府に8860万カナダドルの賠償金を払っている。2016年1月27日、FFH-330ハリファックスで初の着艦試験を実施。2018年6月からハリファックス級フリゲートで実運用された。参考：月刊JWings5,’07、10,’15、1,'21、月刊軍事研究4,’18、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＣＨ−１４８ブロック１＞：ホバリング特性改善のためディッピングソナーのウインチを傾けて設置した関係で、ディッピングソナーを完全に機内に収容できない構造となっていて、荒天時に着艦すると着艦拘束装置にソナーがぶつかって損傷する恐れがあり、艦上での運用はできず、陸上での要員訓練にのみ使用される。15機を配備した。後にブロック２仕様に改修される予定。参考：月刊世界の艦船6,’18

　＜ＣＨ−１４８ブロック２＞：ディッピングソナーを完全に機内に収容して艦上運用を可能とした実戦型。開発が遅れており、2018年に最初の６機を配備し、2021年に完全運用能力を得る予定。最大離陸重量13.3トン。速度305km、航続距離821km。魚雷と爆雷を搭載可能。参考：月刊世界の艦船6,’18、7,’20

＜ＣＨ−１４９＞：EH-101海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＨ−８０２＞：中国の手投げ式UAV。胴体は円筒形で、先端がドーム状に成形されており、棒状のテイルブームの先にＶ字尾翼が付く。主翼は直線翼で、胴体上部に支柱を介して取り付けられており、上面中央に推進用２翅プルプロペラが装着されている。参考：月刊航空ファン10,’16

＜ＣＨ−９０１＞：中国のUAV。2012年11月の珠海航空展では円筒形胴体の中央上面に主翼を取り付けたタイプだったが、2015年5月のイスタンブール国際防衛産業展では主翼が中翼配置になり、胴体内に折り畳まれて四角いキャニスターから射出されるようになっていた。参考：月刊航空ファン10,’16

＜ＣＨ−９０２＞：中国の手投げ式UAV。RQ-11レイブンのコピーである。参考：月刊航空ファン10,’16

＜ＣＨＡＭＰ＞：Counter-Electronics High Power Microwave Advanced Missile Plan（対エレクトロニクス高出力波先進ミサイル計画）の略。アメリカ空軍研究所が2009年4月から開発中のEMP弾頭搭載巡航ミサイルで、本体はボーイング社、EMP部分はレイセオン社が担当する。ミサイルが小型で出力に限界があるため、ミサイル自体が目標に接近することによりカバーする。EMPはビーム状（幅１度、周波数2GHz、出力メガワット級）にして照射し、付随被害を局限する。数回の照射を可能とする計画もある。2011-12年にテストされ、良好な成績を収めた。2016年3月、AGM-86Cへの搭載作業をレイセオン社に発注した。2019年に20発を実戦配備した説が出されている。参考：月刊軍事研究5,’14、月刊航空ファン8,’19

＜ＣＨＡＲＭ１＞：L26（徹甲弾）を参照。

＜ＣＨ−ＡＳ−Ｘ−１３＞：東風21弾道ミサイル・ファミリーを参照。

＜Ｃ−ＨＧＢ＞：アメリカ軍が開発している極超音速兵器Common-Hypersonic Glide Body（共通型極超音速滑空体）。主契約社はダイネティックス社（ジェネラル・アトミックス社エレクトロマグネティック・システムズ部門？）で、ロッキード・マーチン社宇宙部門やレイセオン社なども協力している。この共通滑空体に独自のブースターを組み合わせて陸海空軍で別個の兵器システムを作る予定で、アメリカ陸軍はLRHWS、アメリカ海軍はIRCPSを開発中。参考：月刊航空ファン11,’19、12,’19、月刊JWings10,’19

＜ＣＨＩＭＥＲＡ＞：DARPAとBAEシステムズが開発中の電子情報収集・解析装置で、Controllable Hardware Integration for Machine-learning Enabled Real-time Adaptivityの略。機械学習を応用して収集解析を行うシステムのハードウェア部分で、ソフトウェア（機械学習アルゴリズム）の方はRFMLSという計画名が付いている。参考：月刊航空ファン10,’19

＜ＣＨＬレーダー＞：イギリスの沿岸設置型低空早期警戒レーダーで、CHLはChain Home Lowの略。CHレーダーを補完するもので、低空侵入機探知追尾用である。門のような骨組みの上下に旋回可能な八木アンテナを取り付けている。波長1.5m・周波数200MHz、探知距離50マイル。参考：英独航空決戦、月刊軍事研究7,’08

＜ＣＨ−ＬＬ＞：航空自衛隊の救命保温具。要するに使い捨てカイロ。参考：月刊JWings11,’06

＜ＣＨＭＳ−９０＞：ヴィスビー級コルベットに搭載されているバウ・ソナー。送受波器に共振器1152個を円周状に配置して方位角180度をカバー、1.5×７度の音波ビームを上下30度または68度で照射し、水中を捜索する。送受波器自体も上下2m・左右190度の範囲で可動できる。使用周波数86KHz。船体動揺に対する電子的安定化機能付き。参考：月刊軍事研究12,’07、月刊世界の艦船5,’12

＜ＣｈＭＺＡＰ−５２０８＞：ロシア軍の戦車運搬用トレーラー。積載重量40トン。参考：月刊PANZER9,’02

＜ＣＨＯＤ＞：アジア太平洋諸国参謀総長等会議を参照。

＜ＣＨＴ０２Ｄ＞：北朝鮮海軍の魚雷。前から誘導装置、主機器、炸薬、蓄電池、機関、推進器（５翅スクリュー及び舵）という配置である。全長7.3m、直径533mm、全備重量1.7トン、炸薬重量0.25トン（シクロトール�T＋粉末アルミ20-30%といわれる）。誘導は航跡追尾＋音響、信管は音響・磁気複合式。韓国海軍哨戒艦天安を撃沈したとされる。参考：月刊軍事研究7,’10、月刊世界の艦船2,’18

＜ＣＨ−Ｔ４＞：カイホン（UAV）を参照。

＜ＣｈＴｚ−Ｓ−６５＞：ソ連陸軍の砲兵用装軌式牽引車。アメリカのキャタピラー社製トラクターをコピーしたS-60トラクターの改良型である。チェリャビンスク工場で1941年までに38000両が生産された。参考：月刊グランドパワー4,’98

＜ＣＨＵＫＡＲ�U＞：MQM-74C（無人標的機）を参照。

＜ＣＨＵＫＡＲ�V＞：MQM-74E（無人標的機）を参照。

＜ＣＨレーダー＞：イギリスの沿岸設置型防空用早期警戒レーダーで、CHはChain Homeの略。1935年から計画し、1936年3月に試験用アンテナを建設した。周波数25MHz帯・波長10-13.5mのデカメートル波を使用しており、アンテナの高さは105mで、高圧線鉄塔のような外観をしている。頂部及び中間には左右に長方形のダイポール・アンテナが取り付けられており、サイドローブを局限する役目を担っている。送信ビーム幅が60度もあり、方位精度は10度程度で、指向性に欠ける上にクラッターも多く、複数をセットで建設して補っていた。パルス式ではないため、周波数変調により測距を行う。送信出力200kW。受信器はＡスコープ表示で、初期には距離70マイル・高度20000フィート（6096m）を飛行する爆撃機を60%の確率で探知できる性能だったが、改良を受けて探知距離が120マイルになった。1937年から20カ所に実用型レーダーを建設してテムズ河口、ドーバー、ダンカーク、ケニューデン、グレート・ブルームリー、ボードゼィの６カ所をネットワークで繋いでおり、バトル・オブ・ブリテン開始時にはイギリス南岸沿いに26基が建設されていた。ドイツ軍は1939年春にワイト島及びスコットランドのファース湾沿岸部に鉄塔が並んでいるのを発見、通信用またはレーダー用と判断し、ツェッペリン飛行船にESM装置を積み込んで飛ばしたが、ドイツで使っていた1.5mと0.5mの波長を解析していたため、レーダー波を探知できず、この塔は対水上レーダー用でイギリスは対空レーダーを完成させていないと間違った分析をしてしまった。バトル・オブ・ブリテン時には何度か攻撃を受けたが、優先度が低かったため破壊が不徹底で、予備電波塔に切り替えて監視を続けた。参考：英独航空決戦、月刊軍事研究8,’01、7,’08、連合軍の傑作兵器駄作兵器、レーダシステムの基礎理論

＜ＣＩＡ＞：アメリカの情報機関。戦略情報局OSS廃止後に諜報網を引き継いだ中央情報グループCIGの後継として1947年9月に設立された。国家秘密工作本部が諜報工作活動を担当しており、世界各国に情報員を派遣してHUMINTを収集する。プロパガンダは世界各国を対象としており、冷戦時代には特にソ連や東側諸国に向けて積極的に実施していた。北朝鮮は東アジア部朝鮮半島課の担当で、周辺国に派遣した情報員、日本や韓国など他国の情報機関、北朝鮮とパイプを持つNGOや各種団体（資金力のある日本は優遇されており、内部情報を得やすいという）などからHUMINTを入手している。SIGINTは傘下のNSA、IMINTは国家偵察局NROが担当する。FBIとはあまり仲が良くないらしい。日本にも在日米大使館に支局（東京ステーション）があり、東アジア部日本課所属で、日本、東アジア、ロシアなどの情報収集にあたっている。在日米軍基地や在日米政府施設にいる要員を合わせると、100名くらいになるらしい。CIA設立後初の活動は、1948年のイタリア総選挙で共産主義政権を樹立させないようにすることで、イギリスの情報調査局IRDと共同してプロパガンダを展開した。1950年、ヨーロッパで反共産主義文化人団体の文化自由会議が発足すると、それを裏で支援した。1952年、政策調整室がCIA作戦本部として編入され、秘密工作を行うようになった。冷戦終結で存在意義の大半を失ってしまい、予算が３割、人員が２割削減され、業務の民間軍事会社PMCへの委託が開始された。2001年には職員17000名を抱えていたが、うち海外要員は1000名程度で、ベテラン職員や情報員はほぼPMCに移籍してしまっており、機能不全に陥った状態で同時多発テロを喰らってしまった。そのため予算増大と権限強化が図られたが、育成に数年かかる要員はPMCから調達するしかなく、対テロ作戦の長期化でPMCの臨時職員を長期雇用せざるを得ない状況となっている。CIAの給料はPMCの半分しか無いので、せっかく育てた人員をPMCに引き抜かれる事態も多発している。参考：月刊軍事研究12,’08、6,’09、7,’09、11,’09、10,’10、3,’11、8,’11

＜ＣＩＡＣＡＯシリーズ＞：イタリア海軍A244短魚雷シリーズ用アクティブ・パッシブ音響誘導シーカー。参考：月刊世界の艦船7,’21

　＜ＣＩＡＣＡＯ６０＞：1966年に開発された。使用周波数60kHz。参考：月刊世界の艦船7,’21

　＜ＣＩＡＣＡＯ３０＞：1968年に開発された。使用周波数30kHz。参考：月刊世界の艦船7,’21

　＜ＣＩＡＣＡＯ−Ｓ＞：1970年代に開発された。連続波とコード化変調波による混合パルス（３周波数、プログラム可能）を使用し、デコイ識別能力を向上させている。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜ＣＩＡＦ＞：チェコ・インターナショナル・エア・フェストの略。1996年から毎年行われている。チェコ及び近隣諸国から多数の航空機が参加する。商業的な意味合いは薄く、ブースは殆ど無い。参考：月刊JWings1,’01

＜ＣＩＡハッキング事件＞：ソ連のKGBから金銭で依頼を受けた西ドイツの若者達が、アメリカのコンピュータ・ネットワークに対して手当たり次第にハッキングを行い、軍民研究機関、大学、NASA、CIAのネットワークに侵入していた事件。カリフォルニア大学ローレンス・バークリー研究所天文学部門のコンピュータ技術者が、通信料金に75セントほど計算の合わない課金がある事を発見し、原因を探ったところ、他人のパスワードで侵入しているハッカーの存在をキャッチ、他のネットワークにも侵入していることが判明した。このためハッカーを１年かけて追跡、ドイツのハノーバーから衛星回線経由で侵入している事を突き止めて犯人を逮捕した。犯人達は軍事に関しては知識が無く、どの情報を得たらいいのか良く分からなかった上、重要情報の入ったネットワークまでは侵入できなかったようで、KGBにはあまり役に立つ情報が入らなかったらしい。参考：月刊軍事研究8,’95

＜ＣＩＣ＞：チーフ・インダクション・セレモニー（昇任式）または連合情報委員会を参照。

＜ＣＩＣ＞：Combat Information Center（戦闘情報中枢）の略。軍艦の情報センターで、レーダー、ECM/ESM、IFFなどの各種センサーで収集した情報を処理し、航跡自画機DRT、作図盤、表示盤などで作図整理して評定を行い、艦長や司令官など戦闘指揮官に戦術情報資料として配付する。また、軍艦の行動、航海、航空、砲戦、対潜戦などの管制を補佐する能力も持つ。アメリカ海軍が第２次大戦中に構築した艦載戦闘システムが始まりで、レーダー士官がレーダー情報の手書きメモを持ってレーダー受信室から艦橋まで駆け上っていたのでは不正確で間に合わないし、レーダーの進化で半径100km以上の範囲にいる２桁以上の目標を探知するようになるとパンク状態に陥り、航空機の高速化などで対処時間も短くしなければならなくなったため、艦長ら幹部の居場所にレーダー情報表示装置を持って行き、ついでに指揮通信といった他の艦橋システムも１つに纏め、自艦のセンサーデータと外部からのデータを統合してディスプレイに表示、空母機動部隊における異なる戦闘能力の統合を容易とした。当初は上部構造物に設置されていたが、防御力を重視する必要が出たため、下甲板中央に設けられるようになっている。1941年に、空母CV-5ヨークタウンの航空管制所にレーダー・プロット区画を設けたのが始まりで、同年10月には空母CV-8ホーネットにレーダー・プロット室が作られた。しかしミッドウェイ海戦で能力不足を露呈したため、逐次改良が加えられ、空母（スペースの関係でアイランドでなく船体内防御甲板下に設置）の他に戦艦や巡洋艦、1943年には駆逐艦にも設置するなど配備先も広がり、1944年までに空母を頂点とする水上艦CICネットワークを作り上げ、マリアナ沖海戦で日本軍に圧勝した。夜間戦闘機の迎撃管制など任務も拡大している。戦後はイギリスも作戦情報中枢AIC（Action Information Center）と呼ばれる同様のシステムを導入した。この頃は透明アクリル板で出来たステータス・ボードに自艦を中心とした同心円を描き、レーダーなどで探知した目標をプロッターがグリースペンで手書きするという方式で、これを迎撃管制官が目で見ながら味方部隊に指示を送っていた。ただ特攻のような同時多方向多数攻撃を受けると手書きでは対応しきれず、航空機の高速化と相まってコンピュータによるCIC用戦闘管制システムの自動化が必要となり、アメリカではWDS、カナダではDATAR、イギリスではCDSといったシステムが次々と誕生し、アメリカでは更にEDS、NTDS、イージス・システムと開発が進むことになった。また、艦隊各艦で情報を共有して戦闘を行うため、デジタル通信によるデータリンクも開発された。アメリカでは空母のCICは戦闘指揮センターCDC（Combat Direction Center）と改称されている。参考：月刊軍事研究5,’04、6,’93別冊、月刊世界の艦船10,’11、8,’82増刊、6,’16、日本の防衛戦力Part3

＜ＣＩＣＭシステム＞：アメリカ陸軍のMCS向けに開発されていたアクティブ防御システム。連装発射機から散弾55個を発射するもので、射距離10mで発射されたロケット弾も迎撃できる。参考：スピアヘッドNo.7

＜ＣＩＦ＞：Controlled Industrial Facilityの略。アメリカ海軍原子力推進艦船の修理に使用する陸上施設で、放射能を帯びた部品や機器の点検保守も行うため、放射線防護が施されている。参考：月刊軍事研究6,’09、5,’10

＜ＣＩＭ−１０シリーズ＞：ボマーク・シリーズ（防空ミサイル）を参照。

＜ＣＩＭＩＣ＞：民軍協力（Civil-Military Cooperation）の略。参考：スピアヘッドNo.20

＜ＣＩＰ＞：IFF板を参照。

＜ＣＩＰ＞：アメリカ陸軍の対情報機関で、情報警察隊（Corps of Intelligence Police）の略。1917年にアメリカが第１次大戦に参戦したのを機に要員50名で創設された。主任務はヨーロッパに派遣されるアメリカ陸軍部隊の健全性維持と対情報で、人種差別社会が軍隊社会にも反映されるためちょくちょく起きる抗命事件を未然に防いだり、スパイや工作などの疑われる通報を調査したりする。警察隊といっても警察権は無いので、相手から上手いこと情報を聞き出す能力が必要だが、広い見識と外交能力を持ち、ヨーロッパ各言語がペラペラという人材は陸軍内にいないので、新聞広告を出して民間から広く徴募し、長期間の身分調査で49名を絞り込んで歩兵軍曹に任官させ教育を開始、隊長は情報畑のプロである中尉を割り当てた。1917年11月、フランスに派遣され、イギリス軍による実務教育を開始。実任務に就いた後は地道な実績を重ね、第１次大戦終戦時には750名を擁していた（うちヨーロッパ派遣員は450名）。終戦後は軍縮で要員が６名になってしまったが、ロシア革命で白ロシア軍支援のためアルハンゲリスクに5000名を派遣した際、部隊の健全性が保てず1919年3月30日に第339歩兵連隊の１個中隊が寒いからと移動命令を拒否している。1941年12月7日、太平洋戦争勃発を受けて対情報部隊CIC（Counter Intelligence Corps）に改称し、要員は5000名に拡大していった。参考：月刊丸6,’14

＜ＣＩＲＣＭ＞：アメリカ陸軍のミサイル警報・妨害装置で、対赤外線共通防護システムの略。ヘリコプター用ミサイル妨害装置AN/ALQ-212(V)ATIRCMの後継で、当初はBAEシステムズ社が開発していたが、2015年11月に担当社がノースロップ・グラマン社に変更され、2016年1月に開発を再開した。重量54.4kg。1076セットを導入して回転翼機や小型固定翼機に搭載する。2017年までにEMD/LRIP版21セットを製作する予定。参考：月刊軍事研究6,'16、2,’16

＜ＣＩＲＰＡＳ＞：Center for Interdisciplinary Remotely- Piloted Aircraft Studiesの略。

＜ＣＩＳ＞：Combat Information System（戦闘情報システム）の略。参考：月刊世界の艦船12,’18

＜ＣＩＳＲ機＞：CISRはCombat, Intelligence, Surveillance and Reconnaissanceの略。ISR任務に加え、空対地兵器を搭載して攻撃任務も行える航空機のこと。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＣＩＴＳ＞：ロッキード・マーチン社が開発した、CAS統合型目標捕捉システム。ノースロップ・システムズ社が開発した民需用のマップ・ソフトを応用したムービング・マップ機能があり、レーザー測距機、12チャンネルGPS受信機、SAGEMアリス社製FLIR、ノースロップ・グラマン社製GLTDレーザー照射装置、レイセオン社製MX430V/UHFマンパック型通信装置、ハリス社製AN/PRC-117D通信機からなる。ノルウェー陸軍が採用した。参考：月刊PANZER4,’03

＜ＣＩＴＶ＞：車長用独立熱線暗視装置の略。M-1A2戦車に搭載されている。

＜ＣＩＷＳ＞：Close-In Weapon System（近接防御兵器システム）の略で、海自ではシウス、アメリカ海軍ではシーウィズ（Sea-whiz）と読む。艦船の最終防御（至近距離でのハードキル防御）を担うもので、高度なFCSにより制御された機関砲やミサイルなどにより、向かってくる対艦ミサイルなどを撃墜する。FCSは警戒レーダー、追尾レーダー、コンピュータなどから構成され、必要なデータを一元処理して自動的に射撃制御を行う。対艦ミサイルを迎撃する場合、制御破壊（コントロール・キル。電子部品を破壊して飛行・誘導を不能にする）、構造破壊（ミサイル本体を破壊する）、弾頭部爆破（ウォーヘッド・キル。弾頭を誘爆させる）を目指すことになるが、制御破壊の場合は慣性でそのまま突っ込んでくるので2000m以上離れた所で撃破する必要があり、弾頭部爆破でも誘爆で自艦に損害が出ないよう750m以上離れたところで迎撃するのが望ましいとされる。口径35mm以上の機関砲では近接信管付き破片弾を、それ以下では徹甲弾を主に使用するが、破片弾では１平方メートルあたり弾片1000個以上を集中させないと構造破壊は難しい。また、対艦ミサイルは半徹甲弾頭を有するため、20mm徹甲弾では威力不足ともいわれる。対艦ミサイルは終末飛翔段階で急降下、超低空、急上昇、回避機動といった複雑な飛行を行うため、ターレットには高い俯仰旋回能力を持たせ、破片弾ではオープンループ方式、徹甲弾ではクローズドループ方式を使用して着実な破壊を目指す。ガトリング砲を採用したり、多連装にしたりしてなるべく発射速度を上げ、命中率と破壊力を稼ぐ。完全自動モードは便利だが、下手をすると発着艦する艦上機や艦載ヘリまで撃ち落としてしまうため、運用が難しい。半自動にすれば誤撃墜を防げるが、探知から命中まで十数秒しか余裕が無いシースキミング・ミサイルへの対処が困難になる。ソ連では1960年代からAK-630を装備しており、更にSAMを組み合わせたコールティクを開発した。西側では1980年代のファランクスから始まり、有効射程と破壊力の増大を企図して口径を25-30mmに拡大するなどしている。また、撃ちっ放し式ミサイルと組み合わせたシー・ラムも誕生した。機関砲と違って最小射程が400-800mあるが、これより近接して破壊しても自艦への損害は免れないので、恐らく問題は無いと思われる。海上自衛隊ではエイラート撃沈を受けて４次防で35mm高射機関砲システムL-90をベースに独自開発する予定だったが、オイルショックで見送られ、ファランクスを導入した。いずも型からはシー・ラムを装備する。参考：月刊世界の艦船2,’87、2,’14、3,’92増刊、11,’14、4,’14、6,’14、12,’14、7,'22、月刊丸3,’90、8,’87

＜ＣＩＷＳ−�U＞：韓国海軍が開発予定のCIWS。30mmガトリング砲または40mm単装機関砲または高出力レーザーを使う。2020年5月に国産開発を発表しており、2021年から開発して2030年に完成させる予定。参考：月刊世界の艦船2,’21

＜ＣＩＷＳ接断盤＞：自衛隊の機器。ジェイ・アール・シー特機製。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ＣＩＷＳ接断盤１型＞：自衛隊の機器。ジェイ・アール・シー特機製。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ＣＩＷＳモジュール修理用試験装置＞：自衛隊の機器。伊藤忠アビエーションが受注している。参考：月刊軍事研究6,’14

＜ＣＩＷＳモジュール修理用試験装置ソフトウェア器材＞：自衛隊の機器。伊藤忠アビエーションが受注している。参考：月刊軍事研究7,’15

＜ＣＪ１＞：セスナ525（ビジネスジェット機）を参照。

＜ＣＪ−１＞：中国海軍の艦対潜ミサイル。中国製短魚雷または爆雷にロケットを装着したもので、91PE1/91PTE2の国産化安価型という説もある。全長8m、直径0.533m、発射重量２トン。推進は固体燃料ロケット、飛翔速度マッハ2.5、投射距離50km（短魚雷）／80km（爆雷）。慣性誘導装置付き。対艦ミサイル発射筒や対空／対艦ミサイル用VLSから発射可能。参考：月刊世界の艦船9,'20、6,’14、3,’13、1,'15増刊、4,’18

＜ＣＪ１＋＞：セスナ525シリーズ（ビジネスジェット機）を参照。

＜ＣＪ２＞：セスナ525A（ビジネスジェット機）を参照。

＜ＣＪ２＋＞：セスナ525シリーズ（ビジネスジェット機）を参照。

＜ＣＪ３＞：セスナ525B（ビジネスジェット機）を参照。

＜ＣＪ３Ａ−Ｊ１＞：1/4トントラック（陸上自衛隊）シリーズを参照。

＜ＣＪ３Ａ−Ｊ２＞：1/4トントラック（陸上自衛隊）シリーズを参照。

＜ＣＪ３Ｂ−Ｊ３＞：1/4トントラック（陸上自衛隊）シリーズを参照。

＜ＣＪ３Ｂ−Ｊ４＞：1/4トントラック（陸上自衛隊）シリーズを参照。

＜ＣＪ３Ｂ−Ｊ４Ａ＞：1/4トントラック（陸上自衛隊）シリーズを参照。

＜ＣＪ３Ｂ−Ｊ４Ｃ＞：1/4トントラック（陸上自衛隊）シリーズを参照。

＜ＣＪ３Ｂ−Ｊ４Ｍ＞：1/4トントラック（陸上自衛隊）シリーズを参照。

＜ＣＪ３Ｂ−Ｊ４Ｐ＞：1/4トントラック（陸上自衛隊）シリーズを参照。

＜ＣＪ３Ｂ−Ｊ５＞：1/4トントラック（陸上自衛隊）シリーズを参照。

＜ＣＪ４＞：セスナ525C（ビジネスジェット機）を参照。

＜ＣＪ−６＞：初教６型シリーズ（練習機）を参照。

＜ＣＪ−１０＞：長剣10（巡航ミサイル）を参照。

＜ＣＪ−１００＞：中国軍が開発中の超音速巡航ミサイル。飛翔速度マッハ3-4。参考：月刊世界の艦船2,’20

＜ＣＪ８０５−３＞：J79シリーズ（ジェットエンジン）を参照。

＜ＣＪ８０５−２３＞：J79シリーズ（ジェットエンジン）を参照。

＜ＣＪＡＢ＞：M-1戦車ファミリーを参照。

＜ＣＪＬＯＴＳ＞：Combined Joint Logistics Over The Shoreの略。

＜ＣＪＳ＞：レオナルド社が開発しているジャミング装置組み込みパイロンで、コンパクト・ジャミング・システムの略。パイロン内部にAN/ALQ-213(V)電子戦装置を仕込んでいる。参考：月刊JWings11,’20

＜ＣＪＴＦ−ＨＯＡ＞：連合統合任務部隊−アフリカの角を参照。

＜ＣＫ＞：塩化シアン（血液剤）を参照。

＜ＣＫ−１＞：中国軍無人標的機、長空一号。1965年3月から開発され、1966年12月6日に試作機が初飛行した。参考：月刊航空ファン3,’19

＜ＣＫ６＞：イギリス軍の６×４輪３トントラックで、カリア社製。サスペンションはリーフスプリング式。全長6.655m、全幅2.311m、全高2.565m、重量4.064トン。エンジン出力80馬力。橋梁機材輸送車としても使用された。参考：月刊グランドパワー7,’02

＜ＣＫ０３４＞：イギリス海軍の捜索用電子光学潜望鏡。耐圧船殻貫通型で、可視光／赤外線撮像装置を持つ。トラファルガー級攻撃原潜に搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ＣＫ０４３＞：オーストラリア海軍の捜索用電子光学潜望鏡。ペルキントン・バー・アンド・ストラウド社製。耐圧船殻貫通型で、可視光／赤外線撮像装置を持つ。コリンズ級潜水艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ＣＫ０５１＞：イギリス海軍の捜索用電子光学潜望鏡。耐圧船殻貫通型で、可視光／赤外線撮像装置を持つ。ヴァンガード級戦略原潜に搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ＣＫＥＭ＞：アメリカ軍が開発中の高エネルギーミサイル。LOSATをコンパクトにしたもので、直径はやや大きく、威力は遜色無い。全長1.83m、直径0.165m、重量49kg。飛翔速度毎秒2200m、弾体エネルギー22MJ。参考：月刊PANZER9,’02

＜ＣＬ−３＞：YC-125シリーズ（試作輸送機）を参照。

＜ＣＬ−４＞：アメリカ海軍オマハ級軽巡洋艦オマハ（Omaha）。1923年竣工。1945年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−５＞：アメリカ海軍オマハ級軽巡洋艦ミルウォーキー（Milwaukee、３代目）。1923年竣工。1944年にソ連に貸与された。1949年にソ連から返却され、除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−６＞：アメリカ海軍オマハ級軽巡洋艦シンシナティ（Cincinati）。1924年竣工。1945年に除籍され、1946年に売却された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、近代巡洋艦史

＜ＣＬ−７＞：アメリカ海軍オマハ級軽巡洋艦ラーレイ（Raleigh）。1924年竣工。1941年12月8日、真珠湾攻撃で日本海軍機の攻撃を受けて損傷した。1945年に除籍され、1946年に売却された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、近代巡洋艦史

＜ＣＬ−８＞：アメリカ海軍オマハ級軽巡洋艦デトロイト（Detroit、５代目）。1923年竣工、1924年就役。1941年12月8日、真珠湾攻撃で唯一軍港外へと逃げ延びた。1945年9月、東京湾で日本の降伏調印式に参加。1946年に除籍され、売却された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、近代巡洋艦史、月刊世界の艦船1,’12、11,’16

＜ＣＬ−９＞：アメリカ海軍オマハ級軽巡洋艦リッチモンド（Richmond）。1923年竣工。1943年3月27日、アッツ島沖海戦に参加。1946年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＬ−１０＞：アメリカ海軍オマハ級軽巡洋艦コンコード（Concord）。1923年竣工。1945年に除籍され、1947年に売却された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、近代巡洋艦史

＜ＣＬ−１１＞：アメリカ海軍オマハ級軽巡洋艦トレントン（Trenton）。1924年竣工。1946年に除籍され、1947年に売却された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、近代巡洋艦史

＜ＣＬ−１２＞：アメリカ海軍オマハ級軽巡洋艦マーブルヘッド（Marblehead）。1924年9月8日竣工。1942年2月4日、ジャワ沖海戦で艦首を破損、火災を発生した。1945年11月1日、予備役に編入され、11月28日に除籍された。1946年、スクラップとして売却された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊世界の艦船10,’12

＜ＣＬ−１３＞：アメリカ海軍オマハ級軽巡洋艦メンフィス（Memphis）。1925年竣工。1946年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ３３＞：L3Lf（火炎放射戦車）を参照。

＜ＣＬ−４０＞：アメリカ海軍ブルックリン級軽巡洋艦ブルックリン（Brooklin）。1937年（1938年？）竣工。1951年にチリに譲渡され、艦番号01プラットとなった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船3,’92増刊、近代巡洋艦史

＜ＣＬ−４１＞：アメリカ海軍ブルックリン級軽巡洋艦（Philadelpuia）。1937年（1938年？）竣工。1951年にブラジルに売却された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、近代巡洋艦史

＜ＣＬ−４１Ｇ−５（マレーシア空軍）＞：マレーシア空軍のCOIN機、別名テブアン（Tebuan、スズメバチ）。カナデア製CL-41A練習機のパイロンを６基に増やしてCOIN機にしたものである。1967年に20機を導入し、1985年まで運用した。参考：月刊航空ファン11,’18

＜ＣＬ−４２＞：アメリカ海軍ブルックリン級軽巡洋艦サバンナ（Savannah）。1938年竣工。1945年、船体にバルジを設け、12.7cm砲を38口径連装両用砲に換装した。1959年に除籍され、1960年に解体された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、近代巡洋艦史

＜ＣＬ−４３＞：アメリカ海軍ブルックリン級軽巡洋艦ナッシュビル（Nashville）。1938年竣工。1944年12月13日、ミンドロ島付近で特攻機の攻撃を受けて損傷した。1951年にチリに売却され、艦番号02オ・ヒギンズとなった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊世界の艦船3,’92増刊

＜ＣＬ−４６＞：アメリカ海軍ブルックリン級軽巡洋艦フェニックス（Phoenix）。1937年（1939年？）竣工。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。1951年にアルゼンチンに譲渡され、ヘネラル・ベルグラノとなった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船3,’92増刊、近代巡洋艦史、比島決戦

＜ＣＬ−４７＞：アメリカ海軍ブルックリン級軽巡洋艦ボイス（Boise）。1938年（1939年？）竣工。1942年10月11日、サボ島沖夜戦で損傷した。復旧後はシシリー島上陸ハスキー作戦などに従事し、再び太平洋戦線に戻っている。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。1951年、アルゼンチンに売却された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、近代巡洋艦史、比島決戦

＜ＣＬ−４８＞：アメリカ海軍ブルックリン級軽巡洋艦ホノルル（Honolulu）。1938年竣工。1941年12月8日、真珠湾攻撃で損傷した。1942年11月30日、ルンガ沖夜戦に参加。1943年7月5日、クラ湾夜戦に参加。7月13日、コロンバンガラ島沖夜戦で魚雷２本を受けて大破した。1944年6月、サイパン上陸作戦に参加。10月20日、レイテ島ドラッグ沖で雷撃を受けて損傷した。1945年、船体にバルジを設け、12.7cm砲を38口径連装両用砲に換装した。1949年に除籍され、1960年に解体された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、連合艦隊巡洋艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、近代巡洋艦史、日本海軍艦隊総覧、月刊世界の艦船11,’19

＜ＣＬ−４９＞：アメリカ海軍ブルックリン級軽巡洋艦セント・ルイス（St.Louis）。1939年竣工。1942年2月1日、マーシャル諸島空襲作戦に参加。1943年7月5日、クラ湾夜戦に参加。7月13日、コロンバンガラ島沖夜戦で魚雷２本を受けて大破した。1944年2月14日、ビスマルク島付近で日本軍機の爆撃を受けて損傷した。11月27日、レイテ湾付近で陸軍特攻八紘隊の２機に突入されて損傷した。1951年にブラジルに譲渡された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、連合艦隊巡洋艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、日本海軍艦隊総覧、月刊航空ファン5,’19

＜ＣＬ−５０＞：アメリカ海軍ブルックリン級軽巡洋艦ヘレナ（Helena）。1939年竣工。1941年12月8日、真珠湾攻撃で損傷した。1942年10月11日、サボ島沖夜戦に参加。11月13日、第３次ソロモン海戦で損傷した。1943年2月11日、DD-445フレッチャーと共同で伊18潜水艦を撃沈した。7月6日、クラ湾夜戦で谷風と涼風の魚雷４本を受けて沈没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、日本海軍艦隊総覧

＜ＣＬ−５１＞：アメリカ海軍アトランタ級軽巡洋艦アトランタ（Atlanta）。1940年4月22日起工、1941年9月6日進水、1941年12月24日就役。1942年6月5日、ミッドウェイ海戦に参加。11月13日、第３次ソロモン海戦で航行不能となり、2015に自沈した。参考：月刊世界の艦船12,'20、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＬ−５２＞：B-47爆撃機・海外ファミリー（テストベッド機）を参照。

＜ＣＬ−５２＞：アメリカ海軍アトランタ級軽巡洋艦ジュノー（Juneau、初代）。1942年竣工。1942年10月26日、南太平洋海戦に参加。11月13日、第３次ソロモン海戦で雷撃を受けて損傷。更に伊26潜水艦の雷撃を受けて戦没した。この際、乗艦していたサリバン５人兄弟が全滅してしまい、Sole Survivor Policy制定のきっかけとなっている。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、歴史群像4,’16

＜ＣＬ−５３＞：アメリカ海軍アトランタ級軽巡洋艦サン・ディエゴ（San Diego）。1942年竣工。1942年10月26日、南太平洋海戦に参加。11月14日、第３次ソロモン海戦に参加。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＬ−５４＞：アメリカ海軍アトランタ級軽巡洋艦サン・ファン（San Juan）。1942年竣工。1942年8月8日、第１次ソロモン海戦に参加。10月26日、南太平洋海戦で損傷した。1943年1月6日、ソロモン水域で急降下爆撃を受けて損傷した。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＬ−５５＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦クリーブランド（Cleveland）。1942年竣工。1943年11月2日、ブーゲンビル島沖海戦に参加。1960年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＬ−５６＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦コロンビア（Columbia）。1942年竣工。1943年11月2日、ブーゲンビル島沖海戦に参加。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。1945年1月6日、フィリピン付近で特攻機１機に突入されて損傷した。1月9日、リンガエン湾付近で特攻機１機が命中して損傷した。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、比島決戦

＜ＣＬ−５７＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦モントピーリア（Montpelier）。1942年竣工。1943年11月2日、ブーゲンビル島沖海戦に参加。航空部隊の急降下爆撃を受けて損傷した。1944年6月、サイパン上陸作戦に参加。11月27日、レイテ湾付近で陸軍特攻八紘隊の１機が至近命中して損傷した。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊世界の艦船11,’19

＜ＣＬ−５８＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦デンバー（Denver）。1942年竣工。1943年11月2日、ブーゲンビル島沖海戦で損傷した。11月13日、第４次ブーゲンビル島沖航空戦で陸攻の雷撃を受けて損傷した。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。10月28日、レイテ沖で特攻を受けて損傷した。1960年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、比島決戦

＜ＣＬ−５９＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦アムステルダム（Amsterdam）。1941年5月起工。建造途中でCVL-22インディペンデンスに改造された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船10,’22

＜ＣＬ−６０＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦サンタ・フェ（Santa Fe）。1942年竣工。1944年10月24日から比島沖海戦に参加。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、比島決戦

＜ＣＬ−６１＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦タラハシー（Tallahassee）。建造途中でCVL-23に改造された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−６２＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦バーミンガム（Cirmingham）。1943年竣工。1943年11月8日、第２次ブーゲンビル島沖航空戦において、トロキナ岬付近で魚雷２本と爆弾１発を受けて損傷した。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。CVL-23プリンストンに横付け中、同艦が被弾して大爆発したため損傷した。1945年5月3日、沖縄付近で特攻機の攻撃を受けて損傷した。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、歴史群像8,’15、比島決戦

＜ＣＬ−６３＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦モービル（Mobile）。1943年竣工。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、比島決戦

＜ＣＬ−６４＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ヴィンセンズ（Vincennes）。1944年竣工。10月24日、比島沖海戦に参加。1966年に標的艦として沈没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、比島決戦

＜ＣＬ−６５＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦パサデナ（Pasadena）。1944年竣工。1970年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−６６＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦スプリングフィールド（Springfield）。1944年竣工。後にテリア搭載クリーブランド級ミサイル軽巡洋艦に改装された。1973年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船6,’16

＜ＣＬ−６７＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦トペカ（Topeka）。1944年竣工。後にテリア搭載クリーブランド級ミサイル軽巡洋艦に改装された。1973年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船6,’16

＜ＣＬ−７６＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ニュー・ヘブン（New Heaven）。建造途中でCVL-24に改造された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−７７＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ハンチントン（Huntington）。建造途中でCVL-25に改造された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−７８＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦デイトン（Dayton）。建造途中でCVL-26に改造された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−７９＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ウィルミントン（Wilmington）。建造途中でCVL-28に改造された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−８０＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ビロクシー（Biloxi）。1943年竣工。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。1945年3月26日、沖縄方面で特攻隊と基地航空隊の攻撃を受けて損傷した。1962年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、比島決戦

＜ＣＬ−８１＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ヒューストン（Houston、２代目）。1943年竣工。1944年10月14日、台湾沖航空戦で雷撃を受けて損傷した。10月16日、ルソン島東方で雷撃を受けて損傷した。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＬ−８２＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦プロビデンス（Providence）。1945年竣工。後にテリア搭載クリーブランド級ミサイル軽巡洋艦に改装された。1973年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、近代巡洋艦史、月刊世界の艦船6,’16

＜ＣＬ−８３＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦マンチェスター（Manchester）。1946年竣工、1960年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−８４＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦バッファロー（Buffalo）。1940年に建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−８４＞：カナデア社のティルト・ウイング式VTOL機、別名ダイナヴァート（Dynavert）。1950年代半ばからカナデア社が研究し、1963年に国家研究委員会と国防研究委員会が目を付けて試作を決定した。胴体後部下面には跳ね上げ式の扉があり、内部に人員や貨物を収容できるようになっている。主翼は高翼配置の矩形翼で、後縁にフラッペロンがあり、前縁にターボプロップエンジンが配されていて、主翼がプロペラ後流で覆われるため、大迎え角でも失速しない。片発停止時にも推力がアンバランスにならないよう、左右エンジンはクロスシャフトで繋がれていて、主翼中央にトランスミッションがある。VTOL時には胴体の油圧スクリュージャッキ１本により主翼が後部を回転軸にして最大100度立ち上がる。胴体尾部上面には二重反転ローターが付いていて、主翼トランスミッションから延びる駆動軸で回転し、VTOL中のピッチ制御を行い、水平飛行中にはローターを畳む。水平尾翼は主翼後流を避けるため低翼配置で、可変取り付け角機構が付いており、VTOL中には前方を回転軸にして立ち上がる。垂直尾翼は胴体後部上面（ピッチ制御ローター前方）と水平尾翼端に計３枚ある。VTOL時の操作はピッチがテイルローターのピッチ変更、ロールが左右プロペラのピッチ変更、ヨーが左右フラッペロンの差動で行われていて、安定増強装置も装備する。降着装置は前輪式引き込み脚で、前脚は後方引き込みで機首下部に、主脚は前方引き込みで胴体中央下部両側のバルジに収容される。全長16.34m、全幅10.46m、自重4.093トン、最大離陸総重量5.71トン（VTOL時）／6.577トン（STOL時）。エンジンはライカミング社製T53ターボプロップ（1450馬力）双発、プロペラは４翅で直径4.27m、最大速度571km、航続距離676km。乗員２名（サイドバイサイド）＋兵員12名。1965年5月7日にVTOLで初飛行し、12月に水平飛行で初離陸した。1966年1月17日、VTOLと水平飛行の遷移に成功。1967年9月12日、306回目のテスト飛行でプロペラ故障により初号機が墜落したが、乗員は無事だった。1968年2月には３機の追加試作機が発注され、２機が完成し、1972年2月にはLPH-9グアムへの発着艦も行われたが、1974年に必要性が無いとしてテストは打ち切られた。参考：月刊JWings5,’10、7,’20

＜ＣＬ−８５＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ファーゴ（Fargo）。建造途中でCVL-27に改造された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−８６＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ヴィックスバーグ（Vicksburg）。1944年竣工。1962年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−８７＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ダラス（Duluth）。1944年竣工。1960年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−８８＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦。1940年に建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−８９＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦マイアミ（Miami）。1944年竣工。10月24日、比島沖海戦に参加。1961年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、比島決戦

＜ＣＬ−８９＞：カナデア社が開発した戦術偵察無人機、別名AN/USD-501。1959年からカナダとイギリスが共同開発し、1965年には西ドイツも参加した。生残性を高めるため、機体はミサイルのような形状をしており、前部十字翼でピッチとヨーを、後部十字翼でロールを制御する。ロケットブースター（推力5000ポンド・2268kg、作動時間2.5秒）２基をタンデムに装着し、1017Aトラック改造車上の架台から射出する。着陸時には２段パラシュートとエアバッグを使う。全長3.73m（ブースターあり）／2.6m（なし）、本体重量108kg、射出時重量156kg。エンジンはウイリアム・リサーチ製WR2-6ターボジェット（推力125ポンド・57kg）、偵察時速度741km、最大運用高度3000m、行動半径98km／269km（増槽あり）。ペイロード17-20kg。搭載センサーはツァイス社製光学カメラ１台とBAeダイナミクス社製赤外線ラインスキャンで、自動発射照明弾12発を装備する。システムは機体、トラック、地上局で構成される。カナダ、イギリス、西ドイツ、フランス、イタリアで採用されて500機以上が生産され、イタリアではメテオール社でライセンス生産も行われた。参考：ザ・マーチ18号、スパイ機、月刊グランドパワー10,’94

＜ＣＬ−９０＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦アストリア（Astoria、２代目）。1944年竣工。1969年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−９１＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦オクラホマ・シティ（Oklahoma city）。1944年竣工。後にタロス搭載クリーブランド級ミサイル軽巡洋艦CLG-5に改装された。1975年、CG-5に艦種変更された。1979年12月に退役した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船6,’16、11,’18

＜ＣＬ−９２＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦リトル・ロック（Little Rock）。1945年竣工。後にタロス搭載クリーブランド級ミサイル軽巡洋艦CLG-4に改装された。1975年、CG-4に艦種変更された。1976年に除籍され、記念艦として保存されている。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船6,’16、10,’11

＜ＣＬ−９３＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ガルヴェストン（Galveston）。1946年竣工。後にタロス搭載クリーブランド級ミサイル軽巡洋艦CLG-3に改装された。1970年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊軍事研究5,’03、月刊世界の艦船6,’16、12,’13

＜ＣＬ−９４＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ヤングスタウン（Youngstown）。建造中止になった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−９５＞：アメリカ海軍アトランタ級軽巡洋艦オークランド（Oakland）。1943年竣工。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−９６＞：アメリカ海軍アトランタ級軽巡洋艦リノ（Reno）。1943年竣工。1944年10月14日、台湾沖航空戦で航空機に突入されて損傷した。10月24日、比島沖海戦に参加。11月3日、ルソン島の東で伊41潜水艦の雷撃を受けて損傷した。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、比島決戦

＜ＣＬ−９７＞：アメリカ海軍アトランタ級軽巡洋艦フリント（Flint）。1944年竣工。1966年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−９８＞：アメリカ海軍アトランタ級軽巡洋艦タクソン（Tucson）。1945年竣工。1966年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−９９＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦バッファロー（Buffalo、２代目）。建造途中でCVL-29に改造された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１００＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ニューアーク（Newark）。建造途中でCVL-30に改造された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１０１＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦アムステルダム（Amsterdam、２代目）。1945年竣工。1971年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１０２＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ポーツマス（Portsmouth）。1945年竣工。1970年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１０３＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ウィルクス・バール（Wilkes-Barre）。1944年竣工。1972年に水中爆破実験に賦され、処分された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１０４＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦アトランタ（Atlanta、２代目）。1944年12月3日就役。1947年5月、オーストラリアを訪問した。1964年5月15日、非分類雑役艦IX-304となった。1970年4月1日に除籍され、10月に空中爆発実験に供され沈没した。参考：月刊世界の艦船4,’12、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１０５＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦デイトン（Dayton、２代目）。1945年竣工。1970年（1961年？）に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、近代巡洋艦史

＜ＣＬ−１０６＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ファーゴ（Fargo、２代目）。1945年竣工。1970年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１０７＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ハンチントン（Huntington、２代目）。1946年竣工。1961年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１０８＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ニューアーク（Newark、２代目）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１０９＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ニュー・ヘブン（New Hezven、２代目）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１１０＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦バッファロー（Buffalo、３代目）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１１１＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ウィルミントン（Wilmington、２代目）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１１２＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ヴァレホ（Vallejo）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１１３＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ヘレナ（Helena、２代目）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１１４＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１１５＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦ロアノーク（Roanoke）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１１６＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦タラハシー（Tallahassee、２代目）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１１７＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦シャイアン（Cheyenne）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１１８＞：アメリカ海軍クリーブランド級軽巡洋艦チャタヌーガ（Chattanooga）。建造中止となった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１１９＞：アメリカ海軍アトランタ級軽巡洋艦ジュノー（Juneau、２代目）。1946年竣工。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１２０＞：アメリカ海軍アトランタ級軽巡洋艦スポケーン（Spokane）。1946年竣工。1972年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１２１＞：アメリカ海軍アトランタ級軽巡洋艦フレスノ（Fresno）。1946年竣工。1965年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＬ−１４４＞：アメリカ海軍ウースター級軽巡洋艦ウースター（Worcester）。1948年竣工。1970年に除籍された。参考：近代巡洋艦史

＜ＣＬ−１４５＞：アメリカ海軍ウースター級軽巡洋艦ロアノーク（Roanoke）。1948年竣工。1972年に売却された。参考：近代巡洋艦史

＜ＣＬ−１４６＞：アメリカ海軍ウースター級軽巡洋艦ヴァレーオ（Vallejo）。建造中止になった。参考：近代巡洋艦史

＜ＣＬ−１４７＞：アメリカ海軍ウースター級軽巡洋艦ゲーリー（Gary）。建造中止になった。参考：近代巡洋艦史

＜ＣＬ−２１５＞：カナデア社が開発した双発ターボプロップ飛行艇。タイ軍で洋上哨戒・捜索救難機として使用されている。参考：月刊JWings4,’13

＜ＣＬ−２２７＞：カナデア社が開発した二重反転ローター式無人偵察機。立てた落花生または細いダルマのような形状をしており、くびれ部分にローターが付いていて、上の膨らみにエンジン、下の膨らみに昼間用TVカメラ、LLLTV、赤外線カメラ、レーザー照射器、ESM、デコイ射出機などを装備する。ローター直径2.5m、本体幅0.64m、全高1.64m、離陸重量125kg。エンジンはウィリアムズWR34-15-2ターボシャフト（32馬力）単発、最大速度132km、最大運用高度3000m、行動半径50km、飛行時間３時間。ペイロード45kg。艦上運用も可能。1981年にテスト飛行を開始し、アメリカ海軍もFFG-39ドイルで運用試験を行ったが、性能不足と操縦困難で採用されなかった。参考：スパイ機、ザ・マーチ18号、月刊軍事研究10,’12

＜ＣＬ−２５０＞：ルーマニア軍のクラスター爆弾。内部にBAAT-10対戦車子爆弾（装甲貫徹力130mm）またはBF-10T対人子爆弾を搭載する。全長1.5m、直径0.325m、重量75kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＣＬ−２８２＞：U-2シリーズ（偵察機）を参照。

＜ＣＬ−２８９＞：フランス陸軍／ドイツ陸軍高速戦術UAV、別名ピバー（PIVER）またはAN/USD-502。CL-89無人偵察機の性能向上型で、システム管理をカナデア社が担当し、ドルニエ社が50%参画して1975年から開発され、1977年3月にフランスのSAT社が15%参画し、1980年3月から試験に入り、1982年8月に運用試験を完了、1988年から受注され、フランスのEADS社でライセンス生産もされた。２段式ロケットのような外見で、胴体後部に十字翼があり、操縦は小型の十字フィン・カナードで行う。発射機からブースター（直径0.15m程度）で射出され、ブースター後部にも十字安定翼が付いている。飛行距離計測装置ADMU、ドップラーレーダーによる地形追随飛行装置を内蔵しており、プリセット・プログラムで自律飛行し、搭載したKRb8/24光学カメラとHSDタイプ201赤外線ラインスキャナIRLSイメージ・センサーで映像を取得、データリンクで地上に伝送する。地上からホーミング・ビーコンを発信しておけば自動的に帰還し、180度回転してセンサー類を保護しつつパラシュートとエアバッグ・クッションで軟着陸する。全長2.6m（本体のみ。3.61m？）／3.48m（ブースター込み。4.67m？）、胴体直径0.33m、翼スパン1.32m、重量295kg。エンジンはWR2-6ターボジェット（推力108kgのKHD117ターボジェット？）、最大速度740km、作戦高度200-1200m、航続距離160km、最大行動距離400km。コソボ紛争で運用された。参考：月刊軍事研究1,’04、7,’99、スパイ機

＜ＣＬ−３００＞：チャレンジャー300シリーズ（ビジネスジェット機）を参照。

＜ＣＬ−３２７＞：ボンバルディアの無人機、別名ガーディアン。買収したカナデアが開発していたCL-227の改良型で、1993年から開発した。ローター直径4m、全高1.84m、重量350kg。エンジンはウイリアムズWTS-125（125馬力）、最大速度157km、上昇限度5500m、滞空時間６時間15分。ペイロード100kg。1996年にアメリカ陸軍、1998年にアメリカ海軍に提案され、FFG-48ヴァンデグリフトで洋上テストも行われたが、ファイアスカウトに負けて採用されなかった。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＣＬ４００＞：アメリカ空軍計画超音速偵察機、別名サンタン。ロッキード社の設計で、複座直線翼機の主翼両端に304-2水素燃料ジェットエンジンを搭載したものである。胴体の殆どのスペースは水素燃料タンクになっている。全長160フィート（48.8m）、全幅83フィート９インチ（25.5m）、全高30フィート（9.1m）、全備重量69966ポンド（31.7トン）、燃料搭載量21440ポンド（9.7トン）。ペイロード1500ポンド（0.68トン）。乗員２名。1958年頃に開発中止となった。参考：月刊軍事研究3,’08

＜ＣＬ−４１５＞：ボンバルディアの双発ターボプロップ飛行艇。全長19.8m、全幅28.6m、最大離陸重量19.9トン。巡航速度278km、巡航高度3048m、航続距離2426km。離水距離808m、着水距離665m、着水可能波高1.8m。ペイロード６トン（消防水搭載時）。カナダ、クロアチア、フランス、マレーシアなどが消防飛行艇として採用した。参考：月刊軍事研究10,’13、月刊JWings12,’13、4,’13

＜ＣＬ−４２７＞：ボンバルディアの無人機、別名ピューマ。CL-327の改良型で、アメリカ陸軍に提案されたが、RQ-7シャドー200に負けて採用されなかった。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＣＬ−５１５＞：バイキングエアの消防飛行艇。CL-415の改良型で、水タンク容量を15%増やした。満水までにかかる時間は14秒。アビオニクスはコリンズ・エアロスペース社製プロ・ライン・フュージョンを搭載する。2019年にインドネシア国防省が消防用として６機を発注した。参考：月刊航空ファン9,’19

＜ＣＬ−６００シリーズ＞：カナデア社の双発ビジネスジェット機、別名チャレンジャー（Challenger）。1979年11月8日に原型初号機が初飛行し、1980年にFAAの形式証明を取得した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究1,’98

　＜ＣＬ−６００＞：機体後部左右にエンジンがあり、主翼は低翼配置、尾翼はＴ字型。エンジンはアブコ・ライカミング社製ALF502Lターボファン双発。1982年までに81機が生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＣＬ−６０１＞：CL-600の翼端にウイングレットを追加したもの。最大離陸重量20トン。最大速度839km、航続距離6483km。客席数16。ドイツ空軍で要人輸送機として使用され、CC-144Bとしてカナダ航空コマンドにも採用された。参考：月刊軍事研究1,’98、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＣＬ−６０５ＮＧ＞：チャレンジャー650を参照。

＜ＣＬ１０１０−２＞：ロッキード社が開発した戦闘機。CL-1010の構造を強化、翼スパンを拡大したものである。自重6.67トン。エンジンはJ79-GE-19単発、最大速度マッハ2.4、戦闘上昇限度18700m、航続距離3400km。固定武装はM61バルカン砲２基。AIM-7Cスパロー�V空対空ミサイル３発、AIM-9サイドワインダー空対空ミサイル２発を搭載できる。乗員１名。参考：月刊丸12,’10

＜ＣＬ１２００＞：ロッキード社がF-104の後継として開発した戦闘機、別名ランサー（Lancer）。胴体を延長して燃料搭載量を増加させ、エンジンをF-111Fと同じTF30-P-100に強化、主翼を肩翼配置にして面積を拡大し、ハードポイントを片側３カ所に増やし、水平尾翼を胴体下部に移した。全長17.45m、全幅8.89m、全高5.23m、最大離陸重量15.875トン。アメリカ空軍軽量戦闘機に応募したがF-16に負け、ヨーロッパや空自にも提案したが採用されなかった。参考：月刊JWings9,’05、月刊航空ファン4,’72

＜ＣＬ３０３０＞：M-55S-1戦車のIS-6発煙弾発射機などに装填される発煙弾。直径60mの範囲に２分間（風速毎秒2mの時）煙幕を張ることができる。参考：月刊PANZER1,’00

＜ＣＬＡＭＳ＞：IMI社が開発したマーカー・システムで、クリア・レーン・マーキング・システムの略。箱形のディスペンサーに150個のマーカーを収納しており、操縦手の手動操作または事前プログラム（６種類の設置間隔をセットできる）で地雷処理済みの区画にマーカーを落として通路を示す。地雷処理車（マインプラウ・マインローラー付き戦車なども可）の車体後部に搭載して使用する。アメリカ軍も採用した。参考：戦車マガジン10,’93別冊

＜ＣＬＡＲＫ＞：共通軽自律型ロボット化キットを参照。

＜ＣＬＡＳ＞：センチメータ級測位補強サービスを参照。

＜ＣＬＡＷＳ＞：アメリカ海兵隊の自走地対空ミサイル。HMMWVの車体後部に地対空型AMRAAM５連装発射機を備える。2000年に導入を決定した。参考：月刊PANZER3,’00

＜ＣＬＣ−１＞：アメリカ海軍ノーザンプトン級戦術指揮艦ノーザンプトン（Northampton）。元はCA-125で、建造中に艦種変更されて1953年に竣工した。後にアメリカ本土核攻撃に備える戦略指揮艦となり、1961年に艦種記号−艦番号がCC-1に艦種変更された。船体を１甲板分高くして多数のアンテナマストを立て、兵装を12.7cm単装砲４門と7.6cm連装砲４基に減らしている。1970年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船8,’16

＜ＣＬＤＰ＞：イタリア空軍のターゲッティング・ポッドで、共用レーザー照射ポッドの略。トムソンCSF社が開発し、トーネードやユーロファイター2000で運用している。参考：月刊JWings8,’13

＜ＣＬＦ＞：戦闘兵站部隊を参照。

＜ＣＬＧ−３＞：CL-93（軽巡洋艦）を参照。

＜ＣＬＧ−４＞：CL-92（軽巡洋艦）を参照。

＜ＣＬＧ−５＞：CL-91（軽巡洋艦）を参照。

＜ＣＬＧ−６＞：アメリカ海軍ミサイル巡洋艦。後部にテリア連装発射機１基を装備する。参考：月刊軍事研究5,’03

＜ＣＬＧ−７＞：アメリカ海軍ミサイル巡洋艦。後部にテリア連装発射機１基を装備する。参考：月刊軍事研究5,’03

＜ＣＬＧ−８＞：アメリカ海軍ミサイル巡洋艦。後部にテリア連装発射機１基を装備する。参考：月刊軍事研究5,’03

＜ＣＬＧＮ−１６０＞：CGN-9（巡洋艦）を参照。

＜ＣＬＧＰ＞：Canon Launched Guided Projectile（カノン砲装填精密誘導砲弾）の略。カノン砲から発射される誘導弾で、カッパーヘッドなどがこれにあたる。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊、陸上自衛隊地上戦力の全容

＜ＣＬＯ＞：Counter Low Observable（対低観測）の略。ステルス（LO）に対抗する観測・探知システムのこと。参考：月刊JWings8,’03

＜ＣＬＯＳ＞：指令照準線一致方式（Command to Line Of Sight）の略。誘導員またはFCSが目標を光学照準器、ミサイルに装備されたカメラ、レーダーなどで捉え、そのデータに基づいてミサイルに暗号化誘導信号を有線または無線で送り、目標に向かわせるものである。妨害に強いが、運用には十分な訓練が必要である。参考：月刊軍事研究12,’06、月刊世界の艦船5,’91、1,’15増刊

＜ＣＭ．００１＞：コンコルド旅客機の主材料として使用されているアルミニウム合金。ロールスロイス社がエンジン用に開発した耐熱アルミニウム合金ヒドミウム（Hiduminum）のうち、高温特性の良いRR58を圧延したものである。参考：航空用語事典増補改訂版

＜ＣＭ１＞：イタリア海軍CM型潜水艦。1943年9月5日進水。9月8日にドイツ国防軍に接収され、UIT17となった。参考：ナチスＵボート

＜ＣＭ２＞：イタリア海軍CM型潜水艦。1943年9月9日にドイツ国防軍に接収され、UIT18となった。参考：ナチスＵボート

＜ＣＭ−５＞：アメリカ海軍テラー級敷設艦テラー（Terror）。1942年就役。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＭ−６＞：LSV-1（車両揚陸艦）を参照。

＜ＣＭ−７＞：LSV-2（車両揚陸艦）を参照。

＜Ｃ・Ｍ１０＞：フランスのカステル・モーブッサンが第２次大戦後に開発した軍用グライダー。主翼は高翼配置で、貨物は機首を右に開き、ローディングランプを降ろして搭載する。全長17.9m、全幅25.7m。乗員１名＋搭乗兵員35名。1947年6月に初飛行したが、２機のみの製作で開発中止となった。参考：月刊丸4,’99

＜ＣＭ０１０＞：イギリス海軍の非貫通型潜望鏡。ペルキントン・オプトロニクス社（後にタレスUK社）が開発し、トラファルガー級でテストされ、アスチュート級に２本搭載された。カラーTV、LLLTV、赤外線撮像装置を装備する。海自も耐圧殻非貫通型潜望鏡１型としてライセンス生産し、そうりゅう型に搭載した。参考：月刊世界の艦船12,'21、2,’17

＜ＣＭ１１＞：M48H（戦車）を参照。

＜ＣＭ−１１＞：エクアドル海軍エスメラルダス級コルベット１番艦エスメラルダス（Esmeraldas）。1983年8月7日竣工。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜ＣＭ−１２＞：エクアドル海軍エスメラルダス級コルベット２番艦マナビ（Manabi）。2018年12月2日、12月2日、チリ海軍創設200周年国際観艦式に参加。参考：月刊世界の艦船3,’19

＜ＣＭ２１シリーズ＞：台湾陸軍の装甲兵員輸送車。M113（AIFV？）を台湾で国産化したものである。参考：月刊PANZER3,’03、8,’13

＜ＣＭ２１＞：重量11.3トン。エンジン出力210馬力。1970年代末から量産した。参考：月刊PANZER3,’03、8,’13

＜ＣＭ２１Ａ２＞：1995年から計画された装甲強化型。車体前・側面に増加装甲を取り付けており、14.5mmAP弾に耐えられる。車体前面装甲は薄目の鋼板によるスペースドアーマー、側面増加装甲はメッシュ型スペースドアーマーで、車体にボルト止めされている。全備重量は12.9トンに増えたが、エンジンも300馬力にして最大速度65kmを維持した。参考：月刊PANZER3,’03

＜ＣＭ２１＞：ペルー海軍ヴェラルゼ級コルベット、ヴェラルゼ（Velarde）。1980年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ＣＭ２２＞：ペルー海軍ヴェラルゼ級コルベットSantillana。1980年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ＣＭ２３＞：ペルー海軍ヴェラルゼ級コルベットDe los Heros。1980年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ＣＭ２４＞：ペルー海軍ヴェラルゼ級コルベットHerrera。1981年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ＣＭ２５＞：ペルー海軍ヴェラルゼ級コルベットLarrea。1981年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ＣＭ２６＞：ペルー海軍ヴェラルゼ級コルベットSanchez Carrion。1981年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ＣＭ−２７＞：ペルー海軍浦項級コルベット、フェレ（Ferre）。元は韓国海軍浦項級コルベット758慶州で、2015年に就役した。参考：月刊世界の艦船2,’22

＜ＣＭ−２８＞：ペルー海軍浦項級コルベット、ギーセ（Guise）。元は韓国海軍浦項級コルベット767順天で、2021年11月26日に韓国で引き渡された。11月26日、東シナ海で海上自衛隊との親善訓練（日本周辺海域での二国間訓練としては初）に参加し、DE-229あぶくまと、戦術運動・通信訓練を行った。11月29日、海自横須賀基地に入港。11月30日、補給を終えて海自横須賀基地を出港し、ペルーに向かった。参考：月刊世界の艦船2,’22

＜ＣＭ３１＞：台湾軍試作６輪装甲車。アイルランドのティモネイ・テクノロジー社の協力を得て開発した。車体は避弾経始に優れた形状で、前面装甲厚14.5mm。車体前部にはトリムベーンがあり、車体後部左右に１基ずつ付いているスクリューで水上航行も可能。車体前部右が機関室、左が操縦手席で、上部にペリスコープ３基付ハッチ（操縦手が頭を出す孔が付く）がある。車体前部両側面に４連装発煙弾発射機を装備する。車体上部中央には周囲にペリスコープの付いた車長用キューポラがあり、12.7mm機銃を前部に取り付けることが可能。車体下面は軽くＶ字状になっており、地雷の爆風を逃がすようになっている。車体右側面上部に排気管があり、その後ろに視察窓とガンポートが２基ずつ付く。左側面には排気管は無く、視察装置とガンポートが３基ずつ用意され、斧・シャベル・つるはしなどが搭載されている。車体後面には視察窓１基の付いた大型の乗降用下開きランプがある。第１−第２軸間は少し距離が離れており、側面ドアが付く。車体後部は兵員室で、シート５席ずつが向かい合わせになっている。ガンポートからの射撃はシートを折り畳み、外を向いて行う。最大速度100km、水上速力8km、航続距離600km。1992年に２両が製作されたが、テストの結果、走行安定性が悪かったため、８輪のCM32を製作することにした。参考：月刊PANZER12,’99、8,’13、月刊軍事研究6,’05

＜ＣＭ３２シリーズ＞：台湾陸軍８×８輪軽装甲車、別名ユンパオ（雲豹、Yunpao）。台湾の兵器戦備開発センターが2001年から開発したもので、CM31と同じくティモネイ・テクノロジー社の技術支援を受けている。当初は各型計1400両以上を生産する予定だったが、652両に減らされた。2007年から量産されたが、2008年に車体底部の亀裂が見つかったため一時生産を停止し、2011年から再び量産を開始しており、2019年までに完了する予定である。参考：月刊PANZER8,’13、月刊軍事研究4,’05、6,’05

　＜ＣＭ３２Ｐ０＞：プロトタイプ初号車で、12.7mm重機関銃を装備する。2002年9月30日に完成し、車両テストに使用された。参考：月刊PANZER8,’13、月刊軍事研究4,’05

　＜ＣＭ３２Ｐ１＞：プロトタイプ２号車で、LAV-25と同じM242機関砲装備２名用砲塔を搭載している。2003年12月に完成した。参考：月刊PANZER8,’13、8,’05

　＜ＣＭ３２Ｐ２＞：プロトタイプ３号車で、M242機関砲を搭載している。2004年8月に完成し、部隊実用試験に供された。参考：月刊PANZER8,’13、月刊軍事研究4,’05

　＜ＣＭ３２Ｐ３＞：プロトタイプ４号車で、M242機関砲を搭載する。2005年初めに完成した。参考：月刊PANZER8,’13

　＜ＣＭ３２（装甲兵員輸送車型）＞：量産型。車体は装甲鋼板全溶接製で、車体前面は射距離200mからの12.7mm徹甲弾、側後面は7.62mm徹甲弾の射撃に耐える。装甲鋼板とセラミックをサンドイッチしたモジュラー式増加装甲をボルトで外装すれば、車体前面で射距離100mの25mm機関砲弾、側後面で155mm榴弾砲至近弾や射距離200mの12.7mm徹甲弾に耐えるレベルとなる。車体底部はＶ字構造で、TNT12kgの炸裂に耐えられる。車内には厚さ20mmのケブラー製ライナーが張られている。車体前方右が機関室、左が操縦室、中央から後部が兵員室で、車体後面に右ヒンジドア付きの兵員用大型ランプ、兵員室上面左右に外開きハッチ計２枚を持つ。サスペンションは独立懸架式、前２軸がステアする。タイヤはコンバットタイヤを採用し、被弾しても100km程度の走行が可能。自衛武装は40mmてき弾発射機、7.62mm同軸機銃、８連装発煙弾発射機２基を装備する96式武装站（電動式遠隔操作銃塔）で、光学・赤外線視察装置やレーザー照準器が搭載されており、二軸安定化装置により走行間射撃も可能。エアコンを標準装備する。全長7m、全幅2.7m、戦闘重量22トン。エンジンはキャタピラー社製C12液冷直列６気筒ターボチャージド・ディーゼル（450馬力）、トランスミッションはアリソン社製HD4070(P)オートマチック（前進７段・後進１段）、最大速度105km、航続距離800km。乗員２名（車長、操縦手）＋乗車歩兵8-12名。参考：月刊PANZER8,’13

　＜ＣＭ３２（歩兵戦闘車型）＞：車体中央に機関砲塔を搭載したもの。当初はプロトタイプ同様の25mm機関砲塔を装備する予定だったが、台湾陸軍に25mm機関砲の運用インフラが無く、国産の20mm機関砲T75、同軸7.62mm機銃T74、６連装発煙弾発射機２基を装備した２名用砲塔を載せている。砲塔バスケットが兵員室前部に突き出しているため、乗車歩兵数が減った。乗員３名（車長、操縦手、砲手）＋乗車歩兵６名。参考：月刊PANZER8,’13

＜ＣＭ３２ファミリー＞

　＜ＮＢＣ偵察車型＞

　＜指揮車型＞

　＜自走迫撃砲型＞：自走迫撃砲型。兵員輸送車型の兵員室内に120mm後装型迫撃砲を搭載する。計画中。参考：月刊PANZER8,’13、8,’05

　＜自走地対空ミサイル型＞：自走地対空ミサイル型。天剣１地対空ミサイル４連装発射機を装備する。計画中。参考：月刊PANZER8,’13、月刊軍事研究4,’05

　＜戦車駆逐型＞：M41軽戦車の後継として配備予定の戦車駆逐車型。105mm戦車砲M68A1（32発）と7.62mm同軸機銃を搭載する２名用砲塔を搭載したもの。戦闘重量25.5トン。CM32P1を改造してテストが行われたが、重心が高い、エンジン出力が足りない、砲塔が狭いといった欠点が見つかり、改良中である。参考：月刊PANZER8,’13、月刊軍事研究4,’05

　＜装甲救急車型＞

＜ＣＭ−１７０Ｒ＞：マジステール練習機を参照。

＜ＣＭ−３０２＞：鷹撃12海外シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＣＭ−４００ＡＫＧ＞：中国航天科工集団公司が開発中の対艦ミサイル。パキスタン空軍JF-17向けで、インドのPJ-10ブラーモス対艦ミサイルに対抗するらしい。全長5.165m、直径0.4m、弾頭重量200kg（半徹甲）。最大速度マッハ４以上、射程100-240km。誘導はINS＋北斗＋パッシブレーダー（CEP5-10m）またはINS＋北斗＋電子光学赤外線シーカー（CEP5m）またはINS＋北斗（CEP50m）。参考：月刊軍事研究6,’14、9,’15

＜ＣＭ−４０１＞：中国の短距離地対艦弾道ミサイル。2018年11月の珠海エアショーで発表された。キャニスター２基を積んだTELから発射され、弾道飛翔で大気圏外に到達、落下中に水平巡航またはスキップ・グライドに移り（このため対艦弾道ミサイルでなく極超音速滑空体に類別されるという意見もある）、ジェットベーン４基と後部操縦翼４枚で目標に向かい、ジンバル支持フェイズド・アレイ・アンテナによるアクティブ・レーダー誘導で目標を捕捉、目標直前ポップアップ機動（不規則・急激に上昇・下降するポーポイジング機動ともいわれる）からのハイダイブ攻撃を行う。直径0.85m、弾頭重量290kg。巡航速度マッハ４、終末速度マッハ６、射程15-290km。055型ミサイル駆逐艦向け艦対艦バージョンも計画中。参考：朝雲、月刊世界の艦船2,’20、11,’21、9,’22

＜ＣＭ−５０６＞：中国が開発しているとされる小直径誘導爆弾。中国系サイト上のイメージ図と解説記事くらいしか資料が無いが、外見はGBU-39SDBのパクリ、誘導方式はGBU-53SDB�Uのパクリ（GPS/INS＋パッシブ赤外線＋セミアクティブレーザー＋ミリ波ARH）らしい。無人攻撃機利剣に搭載可能といわれる。参考：月刊軍事研究2,’17

＜ＣＭ７０８シリーズ＞：中国航天科工集団公司の潜対艦ミサイル。鷹撃82潜対艦ミサイルがベースである。参考：月刊軍事研究9,’16、月刊世界の艦船6,’20

＜ＣＭ７０８ＵＮＡ＞：射程128km。珠海エアショー2014で公開された。参考：月刊軍事研究9,’16、4,’15

＜ＣＭ７０８ＵＮＢ＞：全長5.05m、重量700kg、弾頭重量155kg。エンジンはターボジェット、巡航速度は亜音速、巡航高度5-7m、射程290km。誘導は中間がINS／衛星航法、終末がミリ波ARH。ディフェンスサービスアジア2016で公開された。参考：月刊軍事研究9,’16

＜ＣＭＢ＞：イギリス海軍の魚雷艇で、Coastal Motor Boat（沿岸用内火艇）の略。ソーニクロフト社が開発した。参考：日本潜水艦物語

＜ＣＭＣ＞：共通ミサイル区画を参照。

＜ＣＭＣＣ＞：Corps Movement Control Center（軍団移動統制センター）の略。輸送統制と道路調整の中央管制を行う。参考：月刊軍事研究8,’03

＜ＣＭＣＴ＞：ベルギーのCMIディフェンス社が開発した中口径火器用砲塔。主砲に25-40mm機関砲を備え、7.62mm同軸機銃や対戦車ミサイルの追加が可能。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＣＭＤ−１Ｓ＞：2018年10月に日本で開催されたテロ対策特殊装備展で展示されたアンチ・ドローン・ガン。リチウム電池から電力を供給してGPS及びISM帯の使用周波数に対応した妨害電波をドローンに放射し、３秒以内に電波をブロックして飛行制御不能に陥らせる。有効距離1km。参考：朝雲

＜ＣＭＤＳ＞：AN/ALE-45（チャフ・フレアディスペンサー）またはAN/ALE-47（チャフ・フレアディスペンサー）を参照。

＜ＣＭＤ用ラインテスタ＞：自衛隊の機器。住商エアロシステムが受注している。参考：月刊軍事研究7,’16

＜ＣＭＦ＞：連合海上部隊を参照。

＜ＣＭＨ＞：イギリスのBMTディフェンスサービス社が計画中の自律型無人潜水艇用格納庫Casing Mounted Hanger。潜水艦の外殻に開口部を設けずに取り付けることが可能。従来の魚雷発射管から発射するタイプのような大きさなどの制約が無く、回収も容易なのが利点である。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＣＭＫ−２０９８＞：ロシア海軍プロジェクト23370捜索救難艇。2015年7月1-5日、IMDS2015に参加。参考：月刊軍事研究10,’15

＜ＣＭＭＣ＞：Corps Material Management Center（軍団資材管理センター）の略。補給品と整備の中央統制を行う。参考：月刊軍事研究8,’03

＜ＣＭＮ−４＞：アメリカ軍のデータリンク端末で、並列多重ネット−４の略。リンク16の４チャンネル同時通信で、通信速度は同じまま容量を４倍にする。CMN-4非対応リンク16端末に対しても、通常容量での通信が可能。2017年度にF/A-18E/FでIOCを獲得する予定。参考：月刊世界の艦船7,’17

＜ＣＭＰ＞：点目標（ICBMサイロなど）に対する核兵器の威力を表す指標で、Counter Military Potential（対軍事威力）の略。破壊確率に命中精度が関与することを考慮し、核兵器の威力をCEPの二乗で割って算出する。核弾頭の点目標に対する攻撃力を割り出す場合、まずメガトン等価量に換算し、次いでCEPの二乗で割ってCMPを計算する必要がある。参考：アメリカの核兵器

＜ＣＭＰシリーズ＞：カナダが第２次大戦時に生産したイギリス軍向け軍用トラックで、Canadian Military Patternの略。8-cwt/15-cwt/30-cwt/３トンの４クラスがあり、キャビン形状によってNo11/No12/No13の３種に細分される。これらに輸送型やウォーター・タンカーなどの用途別派生型がある。総生産数41万両、うち半数は３トントラック。参考：月刊グランドパワー4,’02、月刊グランドパワー7,’02

＜ＣＭＰキャビン別＞

　＜ＣＭＰ　Ｎｏ１１キャブ＞：車体前部中央のラジエター・グリルが分割されておらず、上面にラジエター・キャップが突出している。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＣＭＰ　Ｎｏ１２キャブ＞：車体前部中央のラジエター・グリルが上部で２分割されている。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＣＭＰ　Ｎｏ１３キャブ＞：前照灯が剥き出しでなく、ラジエター・グリル側方のボックス内に入っている。参考：月刊グランドパワー4,’02

＜ＣＭＰ用途別＞

　＜輸送型＞：基本型。木製のオープントップ・ボディ2A1を載せたものや、ヒンジ式サイドパネルを持つ金属製オープントップ・ボディ2B1を載せたものなどがある。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ウォーター・タンカー＞：イギリス製またはカナダ製の200ガロン水タンクを搭載したもの。水タンク後部にはホースなどが収められたロッカーを持つ。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜救急車＞：バン・ボディ内に担架４床を収容できるようにしたもの。参考：月刊グランドパワー7,’02

　＜サイファー・オフィス＞：上級司令部用の車両で、車体後部のシェルター内に暗号機２台、オペレーター用の机・椅子を搭載している。参考：月刊グランドパワー7,’02

　＜ダンプカー＞：ヒンジ式テイル・ゲートを持つスチール製ボディを搭載したもの。油圧でボディを60度まで傾斜できる。参考：月刊グランドパワー7,’02

　＜燃料タンカー＞：後部に全長3.327m・容量1.8キロリットルの燃料タンクを搭載したもの。参考：月刊グランドパワー7,’02

　＜無線通信車＞：クローズド・トップの後部ボディを載せ、No19無線機を搭載したもの。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ライト・ウォーニング・バージョン＞：重対空連隊の対空警戒用車両。４駆シャシーをベースに、クローズド・トップのボディを載せている。参考：月刊グランドパワー4,’02

＜ＣＭＰ会社別＞

　＜Ｃ−１５＞：シボレー製４×２輪15-cwt型。ディファレンシャルはバンジョー型。エンジンはGM216（６気筒、総排気量3540cc、出力85馬力)、トランスミッションは前進４速・後進１速。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜Ｃ−１５Ａ＞：シボレー製４×４輪15-cwt型。前の車軸にもディファレンシャルが付いている。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜Ｃ−６０Ｌ＞：シボレー社製４×４輪３トントラック型。参考：月刊グランドパワー7,’02

　＜Ｃ−６０Ｓ＞：シボレー社製４×４輪３トントラックで、短ホイールベース型。参考：月刊グランドパワー7,’02

　＜Ｄ−６０Ｌ＞：ダッジ社製４×４輪３トントラック型。参考：月刊グランドパワー7,’02

　＜Ｆ−１５＞：フォード製４×２輪15-cwt型。スプリット型ディファレンシャルを装備する。エンジンはマーキュリー（Ｖ型８気筒、総排気量3910cc、出力95馬力）。参考：月刊グランドパワー4,’02

＜Ｆ−６０Ｌ＞：フォード製４×４輪３トントラック型で、Ｌはロング・ホイールベース（158インチ・4m）を示す。ボディはイギリス陸軍規格のGSボディ。サスペンションはリーフ・スプリング式。後輪駆動も可能である。全長6.197m、全幅2.286m、全高1.905m、重量4.397トン。エンジンは８気筒(総排気量3917cc、出力95馬力)、トランスミッションは４速ギアボックス＋２速トランスファー。参考：月刊グランドパワー7,’02

　＜Ｆ−６０Ｓ＞：フォード製４×４輪３トントラック型で、Ｓはショート・ホイールベース（134インチ・3.4m）を示す。参考：月刊グランドパワー7,’02

＜ＣＭＰファミリー＞

　＜自走対空機関砲（現地改造）＞：現地改造の自走対空機関砲型。鹵獲した20mm機関砲Flak38を2B1ボディ15-cwtに載せている。参考：月刊グランドパワー4,’02

＜ＣＭＲ＞：医学研究委員会を参照。

＜ＣＭＳ＞：Combat Management System（戦闘管制システム）を参照。

＜ＣＭＳ−１＞：イギリス海軍艦載戦闘システムCombat Management System-1。45型デアリング級駆逐艦用で、KDCOM�Uの原型となった広域防空能力付加型SSCSに、ADAWS2000艦載戦闘システム（オーシャン級LPHやアルビオン級LPDに搭載）の一部を足し、更に改良を加えてCOTS化した。センサーから得た情報を戦術画像としてディスプレイ上に表示し、目標脅威評価、ハードキル・ソフトキル対応選択、武器割り当てなどを行い、攻撃後評価を実施、意思決定を支援し、次の戦闘計画を策定する。コンソール25基以上を有し、航空管制、通信、航海なども実施可能。駆逐艦のみならず空母から哨戒艇まで適応でき、クイーン・エリザベス級空母にも搭載された。参考：月刊軍事研究4,’14、月刊世界の艦船10,’11

＜ＣＭＳ３３０＞：カナダ海軍艦載戦闘管制システムCombat Management System 330。ロッキード・マーチン・カナダ社が開発した。センサーで得た情報を処理して周囲の状況を認識し、活用可能な形式に転換、指揮官や乗員に提示すると共に、射撃指揮を行う。オープン・アーキテクチャを採用しており、改良が容易。ハリファックス級フリゲート（改装）、ハリー・デウォルフ級哨戒艦、プロテクター級統合支援艦、CSCに搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’22

＜ＣＭＵＰ＞：B-1BブロックＢを参照。

＜Ｃ−ＭＵＳＩＣシリーズ＞：イスラエルのエルビット・システムズ社が開発した航空機用ミサイル防御装置で、民間機向け多次元スペクトル赤外線妨害対ミサイルシステムの略。スカイシールドを民間用としたもので、2014年2月26日にイスラエル政府の民間転用承認が下りた。重量と抗力の増加で燃料消費量が増えるため、小型軽量型も開発している。2016年現在で各国に計100セットを販売した。参考：月刊軍事研究5,’17、7,’13

＜Ｃ−ＭＵＳＩＣ＞：システムはポッド内に収容されており、赤外線／紫外線／レーザー検知式ミサイル接近警報と赤外線カメラで飛来する携SAMを探知し、シーカー部分にレーザーを照射して無力化する。全長2.7m、全幅0.6m、全高0.5m、総重量160kg。参考：月刊軍事研究5,’17、7,’13

＜Ｊ−ＭＵＳＩＣ＞：重量57kg。UAE空軍がA330-200MRTT向けに採用した。参考：月刊軍事研究5,’17、月刊JWings3,’22

＜ｍｉｎｉ−ＭＵＳＩＣ＞：重量19kg。参考：月刊軍事研究5,’17

＜ＭＵＳＩＣ＞：重量45kg。参考：月刊軍事研究5,’17

＜ＣＭＶ−２２Ｂ＞：V-22シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＣＭＷＳ＞：AN/AAR-57(V)ミサイル警報を参照。

＜ＣＭ型＞：イタリア海軍泊地隠密襲撃用小型潜水艦。船体は単殻構造である。全長33m、水上排水量92トン、水中排水量114トン。水上速力14ノット、水中速力８ノット、航続距離は水上９ノットで2000海里。兵装は45cm魚雷発射管４門。第２次大戦中に19隻を建造する予定だったが、CM-1とCM-2の２隻が竣工間近となったところでイタリアが連合軍に降伏、ドイツ国防軍に接収された。参考：日本潜水艦物語、ナチスＵボート

＜ＣＭ型・海外シリーズ＞

　＜ＵＩＴ１７型＞：ドイツ国防軍が第２次大戦時に接収したもの。全長32.95m、最大幅2.89m、吃水2.77m、水上排水量92トン、水中排水量114トン。主機は水上がフィアット製ディーゼル２基２軸660馬力、水中が電動モーター２基２軸120馬力、水上速力14.0ノット、水中速力6.0ノット、航続距離は水上９ノットで2000海里、水中４ノットで70海里。兵装は艦首の54cm魚雷発射管２門（魚雷２本）、艦尾の45cm魚雷発射管１門（魚雷１本）、13.2mm単装機銃２丁。乗員８名。UIT17、UIT18を接収した。参考：ナチスＵボート

＜ＣＮ＞：クロロアセトフェノン（催涙剤）を参照。

＜ＣＮ−１２０−２６＞：CN-120-F1（戦車砲）を参照。

＜ＣＮ−１２０−Ｆ１＞：フランス陸軍ルクレール戦車の戦車砲、別名CN-120-26。GIAT社が開発した。滑腔砲で、砲身にはサーマルスリーブが巻かれている。砲口排煙器は無く、燃焼ガスは圧縮空気により排出する。口径120mm、砲身長51.7口径、砲身全長6.2m。使用弾はDM33、OFL120F1（DM43）。一応劣化ウラン弾のOFL120F2も開発された。参考：月刊丸7,’09別冊

＜ＣＮ−２３５シリーズ＞：スペインのCASAとインドネシアのIPTN（Industri Pesawat Terbang Nurtanio）が共同開発した双発輸送機。1980年1月から設計され、1981年5月から両社で１機ずつ原型機の製作を開始、1983年9月10日に２機とも完成してCASA機が11月11日、IPTN機が12月30日に初飛行し、1986年6月20日にスペインとインドネシアの形式証明、12月3日にFAAの形式証明を取得した。民間旅客輸送型、貨客転換型、軍用輸送機型、哨戒機型など多数の派生型があり、販売はCASAとIPTNが共同出資したエアクラフト・テクノロジーが担当している。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91、月刊エアワールド10,’03

　＜ＣＮ−２３５＞：胴体は与圧付きの円形断面で、貨物室は長さ9.35m・最大幅2.7m・最大高1.9m、後部扉はローディングランプを兼ねる。主翼は高翼配置、矩形の中央翼と僅かな上反角を持つテーパー外翼の組み合わせで、翼端は斜めに切り落とされている。降着装置は前輪式、前輪・主輪ともシングルタイヤで、主脚は胴体下面左右バルジに取り付けられており、左右２軸ずつをタンデム配置にして接地圧を減らし、不整地・未整備飛行場での運用を可能とした。全長21.35m、全幅25.81m、全高8.18m、運航自重8.6トン、最大離陸重量15.1トン。エンジンはGE製CT7-9Cターボプロップ（1750ehp）双発、最大巡航速度244ノット、実用上昇限度8110m、燃料容量5268リットル。最大ペイロード3.5トン。乗員２名。人員48名を乗せられる。インドネシア空軍が32機、インドネシア海軍が18機（対潜哨戒型含む）、エクアドルが２機、サウジアラビア空軍が４機、スペイン空軍が２機、中国陸軍が６機、パナマが１機、フランス空軍が８機、ボツワナが２機、モロッコが７機、ヨルダンが２機、アメリカNSCが２機を発注した。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＮ−２３５−１０＞：

　＜ＣＮ−２３５−１００＞：全長21.4m、全幅25.81m、全高8.17m、運航自重9.8トン、最大離陸重量15.1トン。翼面積59.1平方メートル。エンジンはGE製CT7-9Cターボプロップ（1750軸馬力）双発、最大巡航速度445km（高度4575m）、燃料搭載量5264リットル。最大ペイロード４トン。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＮ−２３５−２００＞：最大離陸重量を15.8トンに引き上げ、ペイロードを4.3トンにしたタイプ。航続距離1773km（最大ペイロード）／3656km（最大燃料）。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＮ−２３５−３００＞：CN-235の重量増加型。オーストラリア陸軍の新輸送機要求に適合させるため開発された。操縦席を暗視ゴーグル対応とし、電子機器も改良している。参考：月刊エアワールド10,’03

　＜ＣＮ−２３５Ｍ−１１０＞：UAE空軍が９機導入した。参考：月刊JWings11,’07

＜ＣＮ−２３５Ｎ＞：輸送機型。参考：月刊軍事研究1,’01

＜ＣＮ−２３５海洋監視型＞：洋上哨戒機MPA型。EADSが開発した完全統合戦術システムFITSを搭載する。ブルネイ、アイルランド、トルコ、ベネズエラ、アメリカ沿岸警備隊（2008年から36機を導入）、コロンビアで採用された。参考：月刊軍事研究3,’08、月刊JWings11,’10

＜ＣＮ−２９５＞：CN-235の胴体を3.14m延長したもの。貨物室は全長12.69m、最大幅2.7m、最大高1.9mで、CN-235の1.3倍ある。最大ペイロード7.5トン。搭乗兵員69名。C-295と同じ？ 参考：月刊JWings5,’02

＜ＣＮ−２３５海外シリーズ＞

　＜ＣＮ−２３５（コロンビア）＞：CN-235-200MPA２機を導入し、更にCN-235-300MPAを１機導入、こちらは2010年7月29日に引き渡された。参考：月刊JWings11,’10

　＜ＣＮ−２３５（トルコ軍）＞：トルコ軍の輸送機。TAI社がライセンス生産しており、空軍に50機、海軍に６機、沿岸警備隊に３機が配備された。参考：月刊軍事研究8,’09

　＜ＣＮ−２３５Ｎ（韓国空軍）＞：韓国空軍の輸送機。C-123の後継として20機導入した。12機はスペインのCASA製、８機はインドネシアのIPTN製である。参考：月刊軍事研究1,’01

　＜ＣＮ−２９５Ｍ（フィンランド空軍）＞：フィンランド空軍の輸送機。2007年から引き渡された。参考：月刊JWings9,’18

＜ＣＮ−２３５海外ファミリー＞

　＜ＡＣ−２３５＞：ヨルダン空軍のガンシップ。アメリカのアライアント・テックシステム社とKADDBが開発し、試作初号機は2013年12月4日に初飛行した。レーザーデジグネータ、慣性計測装置、L-3ウェスカム製MX-15電子光学赤外線センサー、タレス社製アイマスター合成開口レーダー、ATK社製STARミッションシステム、AN/AAR-47、AN/ALE-47、戦術データリンクを装備する。キャビンには複合装甲を追加した。胴体左のドアに30mmチェインガンM230LFを左向きで固定装備する他、主脚バルジ上部に１基ずつ装着したスタブウイングにハードポイントが２カ所ずつ用意されており、AGM-114M/K対戦車ミサイル４連装ランチャー、ダガー空対地ミサイル、70mmロケット弾ポッド（APKWS運用可）、2.5インチ（63.5mm）ロケット弾ポッドを搭載可能。暴動対処、国境監視警備などが主任務だが、ヨルダン国内では使う相手がいないため、KADDBの技術レベル向上といった意味が大きいらしい。全長21.4m、全幅25.8m、全高8.2m、全備重量16.5トン。エンジンはGE社製CT7-9CEターボプロップ（1750馬力）双発、最大巡航速度454km。2014年5月に２機がヨルダン空軍に引き渡された。参考：月刊軍事研究9,’12、8,’11、9,’16、月刊JWings8,’14、3,’14、朝雲

　＜ＣＮ−２３５海洋監視型（トルコ）＞：計画名メルテム２。タレス社製アマスコス・ミッションシステムを搭載している。トルコ海軍が６機を導入予定で、ツサス・エアロスペース、アセルサンなどトルコ企業が改造を行う。また、ECM簡素化型３機を沿岸警備隊に配備する予定。参考：月刊JWings3,’09

　＜空軍３号機＞：韓国空軍政府専用機。CN235-220Mベースで、大統領含む要人（と報道関係者）の近距離移動に使用する。2020年2月18日1456頃、ダイヤモンド・プリンセス号から自国民を帰国させるため羽田空港に飛来し、2月19日0200頃に離陸した。参考：月刊JWings5,’20

＜ＣＮ−２９５＞：CN-235シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＣＮ−１３７７／ＡＷＧ＞：航空自衛隊F-15J戦闘機のリード・コンピューティング・ジャイロ。リード計算を行い、FCSのセントラルコンピュータにデータを供給する。東芝製。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究7,’97

＜ＣＮＢＣ＞：中央特殊武器防護隊を参照。

＜ＣＮＣ甲鈑＞：日本海軍の装甲鋼板で、CNCはCopper alloy Non-Cementedの略。銅を含む薄均質鋼板である。参考：連合艦隊巡洋艦、続・海軍製鋼技術物語

＜ＣＮＧ＞：イタリア海軍計画掃海艇。参考：月刊世界の艦船5,’21

　＜Ｃｏｓｔｉｅｒａ＞：リスク低減用試作艇その１。無人掃討器材の運用能力を持つ。全長60m。参考：月刊世界の艦船5,’21

　＜ｄ‘Ａｌｔｕｒａ＞：リスク低減用試作艇その２。自律型無人掃討器材を搭載し、推進装置も一新する。全長80m。参考：月刊世界の艦船5,’21

　＜ＣＮＧ−Ａ＞：航洋型。参考：月刊世界の艦船5,’21

　＜ＣＮＧ−Ｃ＞：沿岸型。参考：月刊世界の艦船5,’21

＜ＣＮＩ＞：Communication, Navigation and Identification（通信・航法・識別）の略。参考：月刊JWings5,'22、図解現代の航空戦

＜ＣＮＮファクター＞：CNNなどマスコミがどれくらい関心を示すか、という要素。ベトナム戦争以来、重視されるようになっている。ファクターの高いNATO関連軍事作戦では民間人被害を最小限に抑えるよう工夫するが、低いアフリカの民族紛争や報道管制を敷く東側諸国関連軍事作戦などでは街１つ潰しても生物化学兵器を使ってもお構い無しである。参考：月刊JWings10,’04

＜ＣＮＳＧＷＰ＞：西太平洋水上艦群を参照。

＜ＣＮＵ−１８８／Ａ＞：アメリカ海軍・海兵隊の機載カーゴポッド、別名EBC（外部バゲージコンテナ）。エアロ1D増槽を改造したもので、内部の貨物スペースは中央と尾部の２つに分かれており、ポッド中央左右にネジ固定式のアクセスパネル、中央・尾部貨物スペースの境界板にアクセスドアがある。当初は尾部フィンもそのまま付いていたが、後に外された。全長227インチ・5.77m／202インチ・5.13m（尾部フィン無し）、直径27インチ・0.69m、自重216ポンド・98kg／198ポンド／90kg（尾部フィン無し）、ペイロード200ポンド・91kg（中央）／150ポンド・68kgまたは233ポンド・106kg（尾部）。参考：月刊JWings9,’13、4,’10

＜ＣＯ２レーザー＞：炭酸ガスレーザーを参照。

＜Ｃｏａｌｉｔｉｏｎ　ｖＩＰｅｒの取得＞：防衛省がアメリカ国家安全保障庁に発注している。参考：月刊軍事研究1,’19

＜ＣｏａｓＴｉｔａｎ＞：三菱重工が2017年から開発中の自律無人機ネットワーク型監視システム。自律式UAV/USV/UUVを組み合わせ、テロ活動、不法移民、密輸、海賊、密漁などの各種監視任務や、インフラメンテナンスなどに就かせるものである。自律式UAVの技術実証機として、PRODRONE社の回転翼型UAVに三菱重工の画像センサーを搭載した機体を製作するなどして開発を進めており、2019年度中に完成させる予定。参考：月刊JWings2,’19

＜ＣＯＢＲＡ＞：AN/DVS-1（偵察装置）を参照。

＜ＣＯＢＲＡ＞：ブラジル陸軍の歩兵近代化計画で、COmbatant BRAsileiroの略。2014年に160名分の装備を調達して2015年に第１段階を終了した。2020年までCOBRA1.0サブ計画の実証テストを行い、2021年までに10万名分を揃える予定。参考：月刊軍事研究4,’16

＜ＣＯＣ＞：航空総隊作戦指揮所（Central Operation Center）の略。

＜ＣＯＣＯＭ＞：Coordinating Committee for Multilateral Export Controls（多国間輸出規制調整委員会）の略。戦略物資・技術の対共産圏輸出規制に関する自由主義諸国間の協議機関だった。1995年12月、これに代わる国際協定として、「通常兵器及び両用技術・製品の輸出規制に関するワッセナー協定」が同意された。参考：月刊軍事研究2,’98

＜ＣＯＤ＞：空母艦上輸送（Carrier On Delivery）の略。空母と陸上基地の間の空輸を担当する輸送機のこと。アメリカ海軍では専用の固定翼機を配備しているが、他国ではヘリを使っている。B-727COD（計画輸送機）またはB-737COD（計画輸送機）またはC-1A（輸送機）またはC-2輸送機シリーズ（アメリカ海軍）またはC-2輸送機ファミリー（アメリカ海軍）またはC-123(COD)またはCMV-22B（輸送機）またはHS748COD（計画輸送機）またはJ2F（水陸両用機）またはS-3ユーティリティCOD（試作輸送機）またはTBM-3R（輸送機）またはUS-3A（連絡輸送機）またはYC-14ファミリー（計画輸送機）またはマクダネル188E（計画輸送機）を参照。参考：月刊世界の艦船2,'22、月刊航空ファン2,’18、月刊JWings3,’21、7,’21

＜ＣＯＤＡＤ＞：Combined Of Diesel And Dieselの略。巡航時にディーゼルを使い、高速時には更にディーゼルを追加するタイプの複合機関。ディーゼルエンジンは燃費は良いが出力重量比に劣るので、巡航には有利だが高速発揮には出力不足になってしまうことが多く、あまり採用されていない。参考：月刊世界の艦船2,’15、12,’21

＜ＣＯＤＡＧ＞：Combination Of Diesel And Gas turbineの略。巡航時にディーゼルを使い、高速航行時にはガスタービンを追加するタイプの複合機関。巡航時の燃費が良好で、大出力ディーゼルを積むことにより比較的高速で航行しても良燃費を保てるようにしたものもある。CODOGのように高速航行時にディーゼルがデッドウェイトにならず、ディーゼルの出力分だけガスタービンを小型低出力で済ますことができる。ディーゼルは回転数4000-1000rpm、ガスタービンは4000-10000rpmと回転数が全く違い、これを組み合わせた上でプロペラ・シャフトを0-200rpmで回さないといけないため、マッチングが困難で、主機の回転数をプロペラ軸の回転数に落とし込む減速装置に、ディーゼルとガスタービンの出力を合わせる接続歯車装置や変速歯車装置に嵌脱装置などを組み合わせなければならず、製造に技術を要し、騒音と振動の元にもなる。減速機が大型大重量になってCODOGに対する利点を打ち消してしまっては意味が無い。減速機を置くスペースが取れない小型艦では、減速機を省くため推進軸を別にしたりする。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、2,’15、11,’17、6,’19、12,’22、月刊JWings2,’00、丸スペシャルNo.78

＜ＣＯＤＡＧＥ＞：巡航時にディーゼル・エレクトリックを使い、高速航行時にガスタービン・エレクトリックを追加するタイプの複合機関。参考：月刊世界の艦船8,’11

＜ＣＯＤＡＧ　ＷＡＲＰ＞：Combination Of Diesel And Gas turbine Water jet And Refined Propellerの略。巡航時にディーゼル２基をCODAD方式で運用してプロペラ２軸を回し、高速時にはガスタービン駆動のウォータージェットを追加するタイプの複合機関である。ディーゼルとガスタービンの推進器が別個なので、出力を組み合わせるための減速装置が要らない。参考：月刊世界の艦船12,’22

＜ＣＯＤＥＬＡＤＯＧ＞：Combined Of Diesel-Electric And Diesel Or Gasの略。低速巡航にディーゼル・エレクトリック、高速巡航にディーゼル、それ以上にガスタービンを使うタイプの複合機関。参考：月刊世界の艦船6,’19

＜ＣＯＤＬＡＧ＞：Combined Of Diesel-Electric And Gas turbineの略。巡航時はディーゼル・エレクトリック方式で推進し、高速航行時にはガスタービンを追加するタイプの複合機関。プロペラの回転数を自由に変えられるので、エッジからキャビテーションが生じやすい可変ピッチプロペラを使用する必要が無く、水中雑音が少ないという利点がある。また、発電用ディーゼルには振動や雑音の問題があるが、配置が自由で水線上に設置することもできる（ただし復原性の関係で船底にバラストが要る）ので、船体から生じる水中雑音を抑えることも可能であり、TASS運用に支障を生じず被探知性も低くできる。オール・ガスタービン艦よりも吸排気スペースが小さくて済み、燃費が良く、乗員による修理可能範囲も増える。23型やFREMMなどが採用した。参考：月刊軍事研究4,’07、3,’08、月刊世界の艦船9,’96、2,’15、5,’83、3,’92増刊、9,’18

＜ＣＯＤＬＡＧＥ＞：Combined Of Diesel-Electric And Gas turbine Electricの略。参考：月刊世界の艦船9,’20

＜ＣＯＤＬＯＧ＞：Combined Of Diesel-Electric Or Gas turbineの略。巡航時はディーゼル・エレクトリック方式、高速時はガスタービンで航行するタイプの複合機関。経済性が高い。参考：月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＣＯＤＯＥ＞：Combined Of Diesel Or Electricの略。巡航・最大速力時はディーゼル、低速長時間航行時は低出力電動モーターを使うタイプの複合機関。参考：月刊世界の艦船2,’15

＜ＣＯＤＯＧ＞：Combination Of Diesel Or Gas turbineの略。巡航時にディーゼルを使い、高速航行時はガスタービンに切り替えるタイプの複合機関。燃費が良いので巡航時の航続距離が長い、ライフサイクルコストが低いという利点がある。高速航行時にディーゼルがお荷物になってしまうのがCODAGと比べた際の欠点だが、両エンジンの回転数を合わせる減速機を積む必要は無いので、容積・重量・雑音の低減に繋がるのは利点である。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、6,’19、月刊JWings2,’00

＜ＣＯＤＯＧ　ＷＡＲＰ＞：Combination of Diesel Or Gas-Water jet And Refined Propeller（巡航ディーゼルプロペラ・高速ガスタービンウォータージェット）の略。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＣＯＧ＞：Center Of Gravityの略。攻撃・破壊することで敵を直接的に無力化できる中枢のことで、政治・行政機関、指揮通信施設、発電・送電施設、鉄道、道路、港湾、飛行場、物資集積施設、工場などが挙げられる。参考：月刊軍事研究4,’03

＜ＣＯＧＡＧ＞：Combination Of Gas turbine And Gas turbineの略。巡航時にガスタービンを使い、高速航行時には高速用ガスタービンを追加するタイプの複合機関。同一系統の機関を積んでいるため、操作が楽で整備性も良い。普通は巡航用と高速用が２基ずつ用意されており、所要エンジン出力は速力の３乗に比例するので、巡航用と高速用で同一のガスタービンを計４基積んで最大速力30ノットの艦なら、巡航用２基で25ノットは出せる。ただし巡航用１基でも19ノット出る計算になり、艦隊の通常航行速力12-15ノットに合わせると効率が悪くなって燃料消費量が莫大になってしまうため、機種の違うガスタービンを組み合わせることも多い。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、月刊JWings2,’00、月刊軍事研究11,’16

＜ＣＯＧＡＬ＞：Combined Of Gas turbine And eLectricの略。参考：月刊世界の艦船2,’15

＜ＣＯＧＬＡＧ＞：Combined Of Gas turbine–eＬectric And Gas turbineの略。低速巡航ではガスタービン発電機＋電動モーター、中速巡航では推進用ガスタービン、高速航行では両者を併用するタイプの複合機関である。COGAGに発電機と電動モーターを足すので構成が複雑になるが、電動モーターを直結式にすれば減速機は省略でき、発電用ガスタービンの性能や基数を調整することで建造費節減にもなる。低速航行時の燃費が良く、ライフ・サイクル・コストが安い。プロペラの回転数を自由に変えられるので、エッジからキャビテーションが生じやすい可変ピッチプロペラを使用する必要が無く、水中雑音が少ない。燃費だけ見るならCODLAGの方が優れているが、騒音・振動・容積・出力ではCOGLAGの方が有利である。ガスタービン発電機＋電動モーターの方は電力ロスや変換ロスがあるためエネルギー効率が低く、電動モーターだけで高い巡航速力を出そうとすると強力なガスタービン発電機を積まなければならず、COGAGより効率もコストも悪化するので注意。逆に電動モーターだけでの巡航速力が低いと結局推進用ガスタービンを回しっぱなしにしなければならず、思ったほどの燃費・コスト低減効果が得られない。ガスタービン発電機で艦内電力も賄う統合電気推進方式を併用する場合、監視任務でレーダーをフル稼働させるなど艦内消費電力が増えると電動モーターに回す電力に余裕が無くなるので、高速用ガスタービンも併用して必要な速力を出したり、艦内電源専用の主発電機を追加搭載したりといった工夫が必要で、運用に熟練を要する。海自が試験艦ASE-6102あすかでテストしてあさひ型に採用した。参考：月刊世界の艦船9,’18、8,’11増刊、1,’16

＜ＣＯＧＬＯＧ＞：Combined Gas turbine eLectric Or Gas turbineの略。参考：月刊世界の艦船1,’24

＜ＣＯＧＯＧ＞：Combination Of Gas turbine Or Gas turbineの略。巡航時に巡航用ガスタービン、高速航行時に高速用ガスタービンを使用するタイプの複合機関で、部分負荷運転時の性能低下を防ぐのが主目的の組み合わせである。速力はエンジン出力の３乗に比例するので、巡航時に必要な出力は高速航行時に必要な出力よりかなり小さく、それに合わせた別機種のガスタービンを積んだ方が、同機種COGAGよりも巡航時の燃費が良くなる。ただ最大速力を同機種COGAGと同じくらいにするには、単純計算で同機種COGAGの倍の出力を出せる高速用ガスタービンを積む必要があり、高速航行時の燃費が悪くなる。大型高速艦では所要出力が莫大なので、高速用ガスタービンを４基も６基も積む必要性が生じ、COGOG方式を取ること自体が不可能である。参考：月刊軍事研究11,’16、月刊世界の艦船3,’92増刊、2,’15、月刊JWings2,’00、丸スペシャルNo.78

＜ＣＯＩＬ＞：ガスダイナミックレーザーの１つで、化学沃素酸素レーザー（Chemical Oxygen Iodine Laser）の略。液体の水酸化カリウムと過酸化水素をガス発生室に噴霧し、塩素ガスと反応させる。反応調節にはヘリウムガスを使う。結果、酸素と塩化カリウムが発生するが、酸素のみを超音速でノズルから噴出させ、ここに沃素ガスを混合させて励起させる。この励起した沃素原子がノズルから出てマイナス145度まで急激に冷却されると、励起エネルギーが1.315ミクロン（近赤外線波長）のレーザーとなって放出される。ガスダイナミックレーザーの中では波長が短いので、ビームの集束は良いが、大気に吸収されやすい。反応に使う液体やガスが危険、排気される反応調節用ヘリウムガスがオゾン層を破壊するという欠点がある。参考：月刊軍事研究2,’04、9,’00、2,’08、月刊JWings8,’00、月刊世界の艦船11,’21

＜ＣＯＩＮ／ＣＴ＞：Counterinsurgency/Counterterrorism（対ゲリラ／対テロ戦）の略。参考：月刊航空ファン7,’18

＜ＣＯＩＮ機＞：COunter INsurgency Aircraftの略で、対ゲリラ戦用軽攻撃機のこと。ゲリラは隠密行動を原則としており、ゲリラの居そうな所に長時間滞空し、見つけ次第攻撃をかける必要があるため、視界が良く、低空を低速で長時間滞空でき、制圧射撃に必要な十分な弾数を積める機体が求められる。また、継続的に出撃する必要があり、整備の容易さと稼働率の高さも重要になる。兵装搭載量や滞空時間などの関係で、ヘリコプターより固定翼機が好まれる。アルジェリア独立戦争でフランス空軍が導入しようとしたのが始まりで、ベトナム戦争でAU-23AやOV-10Aなどが活躍した。その後は発展途上国で主に使用されてきたが、対テロ戦争で攻撃機と攻撃ヘリの間を埋める存在として再度注目されてきている。参考：空軍、スパイ機、月刊軍事研究7,’10、月刊JWings10,’09別冊付録、3,’12

＜ＣＯＬ＞：着色発煙弾の略。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＣＯＬＯＳ＞：Command Off Line-Of-Sight（指令照準線非一致）の略。参考：月刊JWings2,’15

＜ＣＯＬＲＥＧＳ＞：Convention on the international REGulations for preventing COLlisions at Seaの略。参考：月刊世界の艦船1,’20

＜ＣＯＭＣＡＲＳＴＲＫＧＲＵ＞：空母打撃群司令部の略。参考：月刊世界の艦船3,’21

＜ＣＯＭＤＥＳＲＯＮ＞：駆逐隊司令部の略。参考：月刊世界の艦船3,’21

＜ＣＯＭＦＩＴＷＩＮＧＬＡＮＴ＞：大西洋戦闘航空団司令部の略。

＜ＣＯＭＩＮＴ＞：通信情報（COMmunication INTelligence）の略。無線通信などの通信を傍受することにより、通信技術や通信内容を把握したり、通信妨害に必要な使用周波数を把握したりする。テレビ、ラジオ、データ伝送の傍受も含む。参考：月刊軍事研究4,’04、12,’16、9,’05、7,’97

＜ＣＯＭＪＡＭ＞：Communication Jammingの略。

＜ＣＯＭＭＯＭＩＳＳ＞：エアバス社のC295ISR機用センサー遠隔制御システム。C-295ISRの機上センサーを地上ワークステーションからKaバンド衛星通信でほぼリアルタイムに遠隔操作するもので、機上オペレーターの負担を軽減でき、解析設備の充実した地上施設とのタスク共有により情報収集分析能力が向上する。2021年4月にスペイン南部でエアバス社有C295ISRテストベッド機による飛行テストが行われ、成功した。参考：月刊JWings7,’21

＜ＣＯＭＰＴＵＥＸ＞：混成訓練部隊演習の略。参考：月刊航空ファン6,’17

＜ＣＯＭＰＵＴＥＸ＞：COMPosite Unit Training EXerciseの略。参考：月刊世界の艦船1,’23

＜ＣＯＭＲＥＳＰＡＴＷＩＮＧ＞：予備哨戒航空団の略。参考：月刊航空ファン8,’16

＜ＣＯＭＳＴＲＩＫＥＦＩＧＨＴＷＩＮＧＬＡＮＴ＞：大西洋戦闘攻撃航空団司令部の略。CSFWLとも略す。参考：月刊JWings12,’04

＜ＣＯＭＳＴＲＩＫＥＦＩＧＨＴＷＩＮＧＰＡＣ＞：太平洋戦闘攻撃航空団司令部の略。CSFWPとも略す。参考：月刊JWings12,’04

＜ＣＯＭＳＴＲＩＫＦＩＴＷＩＮＧＬＡＮＴ＞：大西洋戦闘攻撃航空団の略。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＣＯＭＶＲＭＷＩＮＧ＞：艦隊兵站多任務航空団の略。参考：月刊JWings1,’20

＜ＣＯＮＡＣ＞：大陸航空軍団を参照。

＜ＣＯＮＡＤ＞：アメリカ統合軍の１つで、Continental Air Defense Command（本土防空軍）の略。1954年9月に新編された。1956年6月、アラスカとアメリカ北東軍USNEC担当地域の防空も担当することになった。1975年7月に廃止された。参考：月刊軍事研究7,’12

＜ＣＯＮＡＧ＞：COmbined Nuclear and Gas turbineの略。巡航時は原子力推進を行い、高速時にガスタービンを加える複合機関のこと。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＣＯＮＡＳ＞：COmbined Nuclear And Steamの略。巡航時は原子炉で蒸気化した二次冷却水をそのまま使い、高速時はその蒸気を重油専焼缶で再加熱・再加圧し、蒸気タービンを駆動する複合機関のこと。定格出力しか出せない原子力蒸気タービンをブーストする手段としてキーロフ級が使っているとされたが、実際には採用していなかった。参考：月刊世界の艦船3,’00、2,’15

＜ＣＯＮＡＬＯＧ＞：コナログ（針路表示装置）を参照。

＜ＣＯＮＯＰＳ＞：Concept of operations（作戦コンセプト）の略。参考：月刊軍事研究12,’14

＜ＣＯＮＲＥＰ＞：洋上補給の１つで、Connected Replenishment（連接補給）の略。補給艦が被補給艦に併走し、燃料ホースや物資移動用ワイヤ（メッセンジャーライン、ハイライン、アウトホールラインなど）を経由して物資・燃料補給を行うこと。給油の場合、補給艦からもやい銃で受給艦にもやいを渡し、それを伝わせて給油管を取り付ける。スライディング・パッドアイ装置付キングポストなど、補給時間を短縮するための装備も開発されている。艦同士が30-60mに接近し、16-18ノットで併走する必要があるため、かなりの練度が必要である。参考：月刊軍事研究5,’11、5,’03、月刊世界の艦船8,’11増刊、艦船メカニズム図鑑

＜ＣＯＮＵＳ＞：アメリカ統合軍の１つで、アメリカ本土軍の略。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ＣＯＮＵＳ（１９８９年）＞：陸軍部隊コマンドFORSCOM、戦略航空コマンド、戦術航空コマンド、特殊部隊コマンドUSSOCOM、輸送コマンドUSTRANSCOM、空輸軍団MAC、軍事海上輸送コマンドMSC、軍事輸送交通管制コマンドなどからなる。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ＣＯＮＶ−ＨＡＥ−ＵＡＶ＞：RQ-4シリーズ（無人偵察機）を参照。

＜ＣＯＰ＞：戦闘前哨を参照。

＜ＣＯＰＰｓ＞：イギリス軍の水中特殊作戦部隊で、Combined Operations Assault Pilotage Parties（統合作戦攻撃先導部隊）の略。襲撃に先立って上陸地点を偵察したり、上陸部隊を誘導したりする。ゴム引きのコットンスーツ（服自体が浮力を持つ）を着用し、ポケットに水深測定用釣り糸、ペグ、錘、懐中電灯、赤外線信号装置などを入れ、拳銃やステンで武装、コックルMk.�XカヌーやCOPPs型カヌーなどで作戦地に侵入する。第２次大戦中に設立され、オーバーロード作戦に先立って上陸地点の海底地形を分析（砂を持ち帰って戦車が埋もれる粘土が含まれていないか調査する）したり、水深を測ったり、海岸障害物を調査したりと、事前偵察に活躍した。参考：歴史群像2,’05、グラフィックアクション44

＜ＣＯＰＰｓ型カヌー＞：COPPsが使用した３名乗りカヌー。船体左右に浮体が装着されている。参考：グラフィックアクション44

＜ＣＯＲＩＶＦＯＲ＞：アメリカ海軍遠征戦闘コマンド隷下の沿岸河川攻勢作戦部隊で、Coastal Ricerine Forceの略。Ricerine Group 1とMaritime Expeditionary Security Forceをベースに創設された。CORIVOFOR 1がカリフォルニア州インペリアル・ビーチ、CORIVFOR 2がバージニア州ポーツマスに、分遣隊がバーレーンに置かれている。2012年10月に初度作戦能力、2014年10月に完全作戦能力を得る予定。参考：月刊軍事研究11,’12

＜ＣＯＲＯＮＡプログラム＞：CIAが1958年頃に始めた画像偵察衛星開発計画。1959年6月にCORONA衛星が打ち上げられ、1961年12月に最初の画像が到着。ソ連と中国の核施設・ミサイル施設の監視が始まった。参考：月刊軍事研究2,’02

＜ＣＯＳＡＧ＞：Combination Of Steam And Gus turbineの略。巡航時に蒸気タービンを使い、高速時にはガスタービンを追加するタイプの複合機関である。緊急出港時にガスタービンを使ったりもできる。低速巡航用なら蒸気タービンよりディーゼルの方が使い勝手が良い、燃料を別々に用意しなければならないなどの欠点があり、廃れた。参考：月刊JWings2,’00、月刊世界の艦船2,’15

＜ＣＯＳＣＯＭ＞：イラク戦争時にアメリカ陸軍兵站部隊のトップに位置した部隊で、Corps Support Command（軍団支援団）の略。CMMC、CMCC、前方軍団支援群３個、後方軍団支援群１個、医務旅団１個、輸送群１個で構成される。イラク戦争時、陸戦の主役だった第５軍団に対しては第３COSCOMが兵站を行った。参考：月刊軍事研究8,’03

＜ＣＯＳＲＯ＞：コニカル・スキャン・レーダーの一種で、Conical Scan On Receive Onlyの略。送受信レーダー２基を使用してLOROと同じ運用を行う。パッシブ・スキャニングの一種であり、妨害に強い。参考：月刊エアワールド4,’00

＜ＣＯＳＳ＞：AN/ASG-30（光像式照準器）を参照。

＜ＣＯＴＥＦ＞：運用試験評価部隊（Commander, Operational Test and Evaluation）の略。参考：月刊航空ファン8,’19

＜ＣＯＴＳ＞：Commercial Off The Shelf（民生既製品）の略で、対義語はGOTS（官製品）。市販の既製品を軍用品として採用することで、そのまま使用する場合と、流用して軍用品を開発する場合の２種がある。軍専用の高性能品を一から開発する必要が無いので開発費の節約になり、民間で量産されていることから信頼性も確保されていて、定期アップグレードも容易。ただし製品の改良ペースが速いので、開発している間に次世代製品が出てきてしまうことがあり、補修パーツが短期間で製造中止になったり、サポート期間が終了して整備が不可能になったりする。機器の開発中に中身のCOTS品の規格が一新されてしまうと、それに合わせてまた作り直さなければいけない。民生用コンピュータのハード・ソフトに脆弱性が見つかった場合、同じ製品を使った軍用品の方も即座に対応しないと、サイバー攻撃を受ける危険性がある。軍用機能の追加、改修、維持管理が困難な場合があり、モジュール化やオープン・アーキテクチャー化を図るなどの対応を要する。民生品を隠れ蓑に輸入した日本製部品を軍用品に流用するのはしばしば見受けられる。参考：月刊軍事研究5,’11、4,’01、2,’10、11,’13、現代の潜水艦、月刊世界の艦船6,’16、航空用語事典増補改訂版、月刊航空ファン6,’17、朝雲

＜Ｃｏｙ＞：Company（中隊）の略。参考：軍事力バランス78年版

＜ＣＰ１６Ｌ＞：スウェーデンのスカニア社が開発した軽装甲キャブ。STANAGレベル１の防御力を持っており、底部用Ｖ字装甲を追加すると底面防御力がレベル３までアップする。参考：月刊軍事研究11,’08

＜ＣＰ−３０＞：アルゼンチン陸軍自走16連装127mmロケットランチャー。アルゼンチン国内開発で、メルセデス・ベンツ社製ウニモグ４輪駆動トラックの後部車台にアルミ製８列２段チューブランチャーを搭載した。単発、連射、斉射が可能で、発射時には車体前後両側油圧ジャッキ４本で車体を安定させる。ロケット弾は直径127mm、総重量79kg、弾頭重量20kg。推進は固体ロケットモーター、射程30km。1980年代から30セットが配備された。16連装105mmロケットランチャー版もある。参考：世界AFV年鑑2002-2003、月刊丸4,’99

＜ＣＰ３３＞：L3（突撃橋）を参照。

＜ＣＰ−１０７＞：カナダ軍の対潜哨戒機、別名アーガス。BAe175ブリタニア旅客機を軍用としたもので、問題の多かったエンジンをターボプロップからレシプロに変更して信頼性を増している。1957年3月に初飛行した。全長39m、全幅43.4m、自重36700kg。エンジンはライトR3350（3700馬力）４基、最大速度460km。乗員15名。参考：月刊丸3,’90

＜ＣＰ−１４０＞：P-3海外シリーズ（哨戒機）を参照。

＜ＣＰ−１４０Ａ＞：P-3哨戒機・海外ファミリーを参照。

＜ＣＰ−１４０Ｍ（ブロック�V）＞：P-3海外シリーズ（哨戒機）を参照。

＜ＣＰ−１４４＞：CC-144輸送機ファミリーを参照。

＜ＣＰ−６４２シリーズ＞：アメリカ海軍のNTDS用コンピュータ。参考：月刊世界の艦船3,’14

　＜ＣＰ−６４２＞：

　＜ＣＰ−６４２Ａ＞：

　＜ＣＰ−６４２Ｂ＞：CV-41ミッドウェイ用NTDSに搭載されたタイプで、海上自衛隊のOYQ-1戦闘指揮装置にも使用された。全高1.8m、本体重量1.1トン。使用電力2.5kVA。総記憶容量32000ワード（１ワードあたり容量30ビット）。参考：月刊世界の艦船3,’14

＜ＣＰ−１０７５Ａ／ＡＹＫ＞：航空自衛隊のセントラル・コンピュータ。F-15DJ戦闘機に搭載されている。三菱電機製。参考：月刊軍事研究7,’97

＜ＣＰ−１０７５Ｃ（Ｐ）／ＡＹＫ＞：自衛隊のセントラル・コンピュータ。三菱電機製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＣＰ−２０４４（Ｊ）／ＡＳＱ２１２＞：海上自衛隊の戦術情報処理装置。P-3C近代化フェーズ３に搭載されている。東芝製。参考：月刊軍事研究8,’95、7,’95

＜ＣＰＢ＞：MQ-9海外シリーズ（無人機）を参照。

＜ＣＰＦ＞：アメリカ陸軍デジタル重師団用の兵器・物資事前集積部隊で、Combat Prepositioning Force（戦闘事前集積部隊）の略。1998年に編成された。参考：月刊軍事研究5,’03

＜ＣＰＧＳ＞：Conventional Prompt Global Strike（通常兵器による即時汎地球攻撃）の略。PGSのうち、ICBMなどの核兵器を使用しない遠隔地打撃戦略で、アメリカ空軍が核兵器に代わる抑止力として2003年に提唱した。分−時間単位で緊急対応が必要な場合に使用され、周辺にアメリカ軍基地が無くても目標を攻撃できるというのがコンセプトで、アメリカ本土から１時間以内に地球上のあらゆる地点に到達できる能力が求められる。2009年にはアメリカ国防省国防科学委員会が、具体的な使用事態として、衛星迎撃システムによりアメリカの衛星が撃墜されそうな場合、テロ組織が第３国に密輸した核物質を破壊する場合、少数の大量破壊兵器が第三国の郊外に一時保管されている場合、テロ組織の指導者が第三国に集結していてその場所が特定された場合、ならず者核武装国家がアメリカの同盟国に対して核使用の脅迫をかけた場合、の５つを列挙した。通常弾頭付き長距離弾道ミサイル（CSM）、超高速巡航ミサイル、極超音速巡航機などを使用する計画があり、アメリカ海軍で通常型トライデントミサイル（CTM）、潜水艦発射中距離弾道ミサイルSLIRBM、アメリカ空軍で通常弾頭型ミニットマン�U／ピースキーパー、ファルコン極超音速巡航機を開発したが、統一した方が良いということで2008年に全軍統合即時汎地球攻撃計画が立ち上がり、戦略核弾道ミサイルと区別できず核戦争に突入しかねないICBM/SLBM流用型への予算は抑え、ファルコン極超音速巡航機（と技術実証機HTV-2）、先進型極超音速兵器AHW、アークライト極超音速兵器、通常弾頭即時攻撃ミサイルCPSMなどを開発中である。2017年、最初の試験であるCPS FE-1を行った。参考：月刊軍事研究5,’15、10,’09、11,’14、月刊世界の艦船1,’18、4,’20、5,’20

＜ＣＰＭＩＥＣ＞：中国精密機器輸出入公司の略。

＜ＣＰＯ＞：海上自衛隊の先任海曹のこと。海上警備隊創設時にアメリカ海軍の指導を受けて同海軍の先任下士官（チーフ・ペティ・オフィサー）制度を元に導入した。先任伍長、警衛海曹、分隊先任海曹、甲板海曹がおり、隊員の指導監督や指揮官・幹部と隊員との意思疎通にあたる。普段はCPO室（先任海曹室）にいるが、何か問題が生じるとのそっと顔を出し、瞬時に指導・解決して去っていく。参考：月刊世界の艦船8,’11増刊、11,’18、日本の防衛戦力Part3

＜ＣＰＯ室＞：先任海曹室の略。自衛艦に設けられている部屋で、先任伍長以下各分隊や各パートの先任海曹が詰めている。艦の規律の源でもあり、乗員の全てを掌握できるよう、全居住区を把握できる位置に設けられる。参考：月刊軍事研究11,’18

＜ＣＰＯセレクティ研修（アメリカ海軍）＞：アメリカ海軍が兵曹長就任予定者に５週間かけて行う研修で、２年以上兵曹長を務めたものが教官となり、卒業すると兵曹長の階級章が与えられる。参考：朝雲

＜ＣＰＰ＞：可変ピッチプロペラを参照。

＜ＣＰＲＷ＞：哨戒偵察航空団の略。参考：月刊航空ファン8,’16

＜ＣＰＳ＞：アメリカ軍第３陸軍戦時予備AWR-3の別名で、戦闘事前集積船の略。要するに装備を運搬する輸送船団のことである。1999年にはワトソン級輸送艦８隻を中心とした輸送艦艇15隻から構成されていた。参考：月刊軍事研究12,’02

＜ＣＰＳ　ＦＥ−１＞：アメリカ海軍のCPGS（通常兵器による即時汎地球攻撃）発射試験Conventional Prompt Strike Flight Experiment-1（通常弾頭即時攻撃飛翔試験１）。2017年10月に行われ、太平洋ミサイル射場からミサイルを発射、マーシャル諸島まで2000海里・3700km飛ばし、マッハ５超の極超音速滑空や大気圏内長距離飛翔のデータを得た。参考：月刊世界の艦船4,’20

＜ＣＰＳＭ＞：アメリカ軍がCPGS（通常兵器による即時汎地球攻撃）の一環として開発中の極超音速ミサイルで、Conventional Prompt Strike Missile（通常弾頭即時攻撃ミサイル）の略。2017年10月30日、国防総省とアメリカ海軍戦略システム計画室が太平洋ミサイル試験場でデータ収集試験CPS FE-1（Conventional Prompt Strike Flight Ezperiment-1）を行い、極超音速ブースト滑腔技術や大気圏内長距離飛翔特性のデータを集めた。参考：月刊軍事研究5,’18

＜ＣＰＴＰ＞：民間パイロット育成プログラムを参照。

＜ＣＰＶ＞：ヨルダンのミドル・イースト・ディフェンス・システムズ社が開発中の指揮通信車で、Command Post Vehicleの略。南アフリカ警察で余った４×４輪装甲車RG-12の車高を450mmかさ上げし、装甲をB6レベルに強化、エンジンを285馬力のディーゼルに換装し、トランスミッションを変更、APUを追加し、車内に各種通信装備（GRC-245、シミターH、RF-5800-Mなど）を搭載している。クーラー、冷蔵庫、電子レンジも完備しており、長期間作戦が可能。ヨルダン軍が10両を採用予定で、試験結果が良ければ更に追加される予定である。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＣＰＷ＞：シンガポールのSTキネティック社が開発中のサブマシンガンで、Compact Personal Weaponの略。MP-7に類似の外見をしている。全長350mm／500mm（ストック延長時）、重量1.5kg。使用弾は9mm×19弾で、装弾数30発。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＣＰＸ＞：図上演習を参照。

＜ＣＱ＞：Carrier Qualification（着艦資格審査）の略で、CARQUALSともいう。アメリカ海軍が艦上機パイロットに行う着艦資格試験で、空母が母港を出撃する度に、出港後直ちに実施される。着艦時の事故を防止するために乗員練度を確認するのが目的で、日中の着艦を４回（艦尾から２本目にあるナンバー３ワイヤーで着艦する）、夜間の着艦を２回成功させる必要がある。また、正確性の厳しい基準もあり、アレスティングフックが艦尾上空3.35m以内を通過し、かつその時の機体軸線がアングルドデッキ中央線から3.8m以内に収まっていないと不合格になる。FCLP終了後から10日以内に合格しないとFCLPをやり直す必要があり、全員合格しないと空母が出撃できなくなるため、非常に重要な試験である。最後の着艦から29日を経過すると資格が失われ、またFCLPを行ってCQをクリアする必要がある。空母側も艦上での航空機運用や艦の近傍での航空管制に問題があるとCQを行うどころの話では無いので、FDC（Flight Deck Certification）とCATCC(Carrier Air Traffic Control Center) Certificationでスムーズに行えることを事前に確認しておく。アメリカ海兵隊の強襲揚陸艦搭載AV-8B・F-35Bパイロットも同様の試験を受け、FCLPを終えた後、昼間CQと夜間CQをクリアする。最終着艦から29日経過すると失効するのも同じ。参考：月刊JWings6,’08、月刊航空ファン8,’15、3,’20、月刊世界の艦船10,’14、8,’21

＜ＣＱ−１０シリーズ＞：アメリカ軍のUAVで、カナダのMMIST社が開発した。特殊作戦コマンドなどに配備されている。参考：月刊軍事研究9,’06、月刊JWings8,’15

＜ＣＱ−１０Ａ＞：別名スノーグース（Snowgoose）。パラシュートにエンジン付きの本体が吊り下げられているパラプレーン方式で、輸送機からの空中投下や陸上からの発進が可能である。ペイロードは300ポンド（136kg）で、主任務は風向観測装置と撒布システムを搭載してのリーフレット撒布だが、医療器材などの輸送に使用したり、小型パラシュートで荷物を空中投下したり（250kmまでなら３ヵ所、50kmまでなら６ヵ所に落とせる）、100ポンド（45kg）の観測器材を搭載して18時間の監視任務に就いたりと多用途に使用できる。2003年に74セットが発注された。参考：月刊軍事研究9,’06、月刊JWings8,’15

＜ＣＱ−１０Ｂ＞：ヘリコプター（オートジャイロ？）型。参考：月刊JWings8,’15、11,’16

＜ＣＱ−２４Ａ＞：アメリカ海兵隊の物資補給用無人ヘリ。1999年に製作が決定し、カマン（機体提供）とロッキード・マーチン（無人化技術提供）が単座輸送ヘリK-MAXの無人機型として共同開発した。スリング輸送専門で、胴体内に貨物スペースは無い。コクピットは残されており、有人飛行を行える他、座れる負傷者を乗せることも可能。ローターは交差反転式（２翅×２）。自重3.175トン、最大離陸重量5.443トン。エンジン出力1800馬力、最大速度185.2km、航続時間12時間以上。ペイロード3.109トン。1.6トンの貨物を吊り下げて65km先に運搬でき、2.5トン吊り下げでも６時間飛行できる。２機が製作されて2009-10年にテストを実施。2011年11月には海兵隊第１海兵無人機飛行隊VMU-1に２機とも試験配備されてアフガニスタンに送られ、33ヶ月間に貨物450万ポンド・2000トンを夜間輸送した。2013年までテストが行われて良好な成績を収めたが、アメリカ軍がイラクやアフガンから撤退して出番が無くなり、ユマで保管されていた。2019年に現役復帰作業をカマン社エアロスペース部門が受注しており、出番が来たらしい。参考：月刊JWings12,’11、7,’12、7,’13、7,'21、月刊軍事研究9,’12、9,’14、月刊航空ファン7,’19

＜ＣＱ２６１＞：81式自走多連装122mmロケット弾搭載用の６輪トラック。参考：世界AFV年鑑2002-2003

＜ＣＱ３１１＞：M16海外シリーズ（自動小銃）を参照。

＜ＣＱＢ＞：Close Quarters Battle（屋内近接戦闘術）の略。射撃の正確さはもちろんのこと、どんな姿勢でも射撃できるよう、体力作りや柔軟性が要求される。チームは概ね４名で構成される。扉を開けて突入するにも、開き戸か引き戸か、左開きか右開きか、ドアノブかドアレバーかによってそれぞれ方法が異なるので、訓練の繰り返しが重要である。国によって戦闘法にも違いがあるようで、アメリカ軍は恐怖心を打破するために叫びまくって撃ちまくり、自衛隊は忍者よろしく音を立てずに行動する。参考：月刊軍事研究7,’09、JGround Vol.23

＜ＣＱＢＰ＞：M45A1（拳銃）を参照。

＜ＣＱＭ−１０Ａ＞：ボマーク・ファミリー（無人標的機）を参照。

＜ＣＱＭ−１０Ｂ＞：ボマーク・ファミリー（無人標的機）を参照。

＜ＣＲ＞：Combat ReadinessまたはCaccia Rosatelli（フィアット社ロザテッリ技師の戦闘機）の略。

＜ＣＲ３／３３＞：L3（無線搭載車）を参照。

＜ＣＲ３／３５＞：L3（無線搭載車）を参照。

＜ＣＲ３／３８＞：L3（無線搭載車）を参照。

＜ＣＲ．１２＞：F-4海外シリーズ（偵察機）を参照。

＜ＣＲ−２１＞：南アフリカのアサルトライフル。外見は新型だが、中身はR4ライフルである。全長760mm、本体重量3.8kg。作動はガスピストンとローテイティング・ボルトによるガス圧作動式。参考：月刊軍事研究4,’01

＜ＣＲ２５シリーズ＞：イタリア空軍の戦闘偵察機。フィアット社設計主任チェレスティーノ・ロザテッリ技師が設計した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊JWings3,’16

　＜ＣＲ２５＞：原型２機含め12機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＲ２５ｂｉｓ＞：武装強化型。全長13.56m、全幅15.8m、全備重量6530kg。エンジンはフィアットA74RC38（640馬力）双発、最大速度460km、実用上昇限度8100m、航続距離2100km。固定武装は12.7mm機銃３丁。乗員３名。CR25から９機が改造された。1942年10月以降は武装を外して輸送機として使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＲ３０＞：フィアット社設計主任チェレスティーノ・ロザテッリ技師が設計し、1932年3月に初飛行した。1932年7月の国際航空コンペティションで特別賞を受賞している。参考：月刊JWings6,’22

＜ＣＲ３２＞：イタリア空軍の複葉（正確には一葉半）戦闘機。フィアット社設計主任チェレスティーノ・ロザテッリ技師が設計し、1933年4月28日に初飛行、1934年（1935年春？）から配備された。CR30の改良型で、機体を軽量に纏め、下翼を小型として運動性を向上させている。降着装置は尾輪式固定脚で、尾輪にもスパッツが付く。全長7.45m、全幅9.5m、全高2.63m、自重1325kg、全備重量1865kg。エンジンはフィアットA.30RA液冷Ｖ型12気筒レシプロ（600馬力）単発、プロペラは金属製可変ピッチ２翅、最大速度375km、実用上昇限度8000m、航続距離780km。固定武装は機首のヴィッカーズ7.7mm機銃またはブレダ・サファト製12.7mm機銃（350発）２丁。爆弾100kgを搭載可能。乗員１名。1939年5月までに1212機（1153機？）が生産され、中国、ハンガリー、パラグアイ、ベネズエラに輸出もされた。スペイン内戦でスペイン国家主義軍支援のため376機を投入し、スペインではCRをチッリと発音、同音のスペイン語（日本語でコオロギの意）をニックネームに付けている。第２次大戦勃発時にも292機が現役だった。参考：図解世界の軍用機史、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、JWings6,'22、3,’16、月刊航空ファン6,’17

＜ＣＲ３４＞：シー・アーク級（高速哨戒艇）を参照。

＜ＣＲ４２＞：イタリア空軍の複葉戦闘機、別名ファルコ（Falco）。フィアット社設計主任チェレスティーノ・ロザテッリ技師が設計した。全長8.27m、全幅9.7m、全高3.59m、自重1782kg、全備重量2295kg。エンジンはフィアットA74RC38空冷複列星型14気筒レシプロ（840馬力）単発、最大速度428km、実用上昇限度10150m、航続距離790km。固定武装は7.7mm機銃または12.7mm機銃２丁（12.7mm機銃４丁を装備したものもある）。爆弾200kgを搭載可能。乗員１名。1939年から配備され、1942年までに1781機が生産された。ハンガリー、ベルギー、スウェーデンに輸出もされている。第２次大戦緒戦では戦闘機として任務に就いたが、すぐに時代遅れとなり、後に北アフリカ方面で対地攻撃任務を行った。イタリア降伏後はドイツ軍が接収し、第７夜間爆撃航空団第３中隊に配備、偵察や地上支援に使用した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、図解世界の軍用機史、歴史群像2,’08付録、月刊JWings3,’16

＜ＣＲ４２海外シリーズ＞

　＜Ｊ１１＞：スウェーデン空軍の複葉戦闘機。CR42bisを導入したものである。参考：月刊軍事研究1,’16

＜ＣＲ−２０１＞：台湾海軍の艦載16連装チャフ発射機で、ギアリング級などに搭載されている。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜ＣＲ．７６０シリーズ＞：フランス空軍試作戦闘機。1938年にフランス航空省が出した要求に基づき、町工場でも生産できる全木製戦闘機として完成したが、ドイツ侵攻に伴い破壊された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＲ．７６０＞：C.714をベースに開発され、1940年初めに２機が完成した。全長8.89m、全幅8.97m、全備重量1860kg。エンジンはイソッタ・フラスキニ・デルタRC40（730馬力）単発、最大速度570km、実用上昇限度10300m、航続距離1400km。固定武装は7.5mm機銃６丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＣＲ．７７０＞：CR.760のエンジンをルノー626（800馬力）に換装したもの。１機が完成した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＲＡＢ＞：パナール社が自主開発している４×４輪装甲車で、Combat Reconnaissance Armored Buggyの略。車体中央上面にコックウェル社製CPWA25砲塔（CMIインターナショナル社製25mm機関砲と電子光学センサー装備）を搭載している。乗員は３名で、キャビン前部に操縦手、後部に車長と砲手がサイドバイサイドで座る。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＣＲＡＦ＞：民間予備役空輸部隊を参照。

＜Ｃ−ＲＡＭ＞：EAPS（迎撃システム）またはセンチュリオン・ウェポン・システムを参照。

＜Ｃ−ＲＡＭ＞：Counter Arillery, Rocket and Mortaｒ（砲迫弾・ロケット弾迎撃）の略。参考：月刊軍事研究1,’18

＜ＣＲＡＷ＞：VLWT（短魚雷）を参照。

＜ＣＲＥＷデューク＞：アメリカ軍の無線起爆式IED妨害装置AN/VLQ-12。アイスバーのような上部が一回り太い円筒形のアンテナから妨害電波を放射する。参考：月刊軍事研究11,’16、1,’13

＜ＣＲＦ＞：中央即応集団を参照。

＜ＣＲＪシリーズ＞：ボンバルディア／カナデアのリージョナルジェット。ビジネスジェットのチャレンジャーをベースに1989年から開発し、原型初号機は1991年5月10日に初飛行、1992年7月31日に形式証明を取得した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＲＪ１００＞：基本型。チャレンジャーのキャビンを5.7m延長し、主翼を再設計、構造強度を増して燃料タンクを追加した。エンジンはリアジェット配置、尾翼はＴ型である。最大離陸重量21.523トン。エンジンはCF34-3A1双発、航続距離1800km。乗員２名、客室乗務員1-2名。客席数50。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＲＪ−１００ＥＲ＞：長距離型。最大離陸重量と燃料搭載量を増やした。航続距離3000km。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＲＪ−１００ＬＲ＞：超長距離型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＲＪ−２００ＥＲ＞：CRJ-100の改良型。燃費の良いエンジンに換装し、速度、航続距離、離着陸性能を改善した。全長26.77m、全幅21.21m、全高6.22m、運航自重13.74トン、最大離陸重量23.133トン。エンジンはGE製CF34-3B1（推力4.18トン）双発、通常巡航速度785km／マッハ0.74、最大巡航速度859km／マッハ0.81、実用上昇限度12500m、航続距離3046km。乗員２名。客席数50。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＲＪ−２００ＬＲ＞：CRJ-200ERの航続距離延伸型。最大離陸重量が24.04トンに、航続距離が3713kmになった。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＲＪ７００＞：CRJ-200の航続性能強化型で、1997年1月から開発され、1999年5月27日に初飛行、2000年末に形式証明を取得した。胴体を4.72m延伸して圧力隔壁を後ろに1.3mずらし客席数を増加させ、床面を254mm低くして窓の位置を147mm高くし居住性も改善している。胴体左舷下方に床下貨物室への積み込みドア（地上高1.3m）を追加し、乗客が自分で荷物を入れられるようにした。翼スパンを1.8m拡大し、主翼前縁に高揚力装置、翼端にウイングレットを追加、エンジンも換装して飛行性能と燃費を良好にしている。水平安定板を拡大し、降着装置も改良した。全長32.41m、全幅23.01m、全高7.3m、運航自重19.296トン、最大離陸重量33トン。エンジンはCF34-8C1（推力5.75トン）双発、巡航速度マッハ0.79、最大速度860km、実用上昇限度12500m、航続距離3000km（3736km？）。ペイロード2.5トン。乗員２名。客席数70。2001年1月末に量産初号機がフランスのブリテールに引き渡され、2月18日に初就航した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＲＪ９００＞：CRJ700の胴体延長型で、2001年2月21日に初飛行し、2002年12月23日に形式証明を取得した。胴体を3.6m延長して客席数を86に増やしている。巡航速度マッハ0.77、最大速度マッハ0.81、航続距離2960km。ペイロード10トン。2003年2月にアメリカのメサ・エアーに納入され、4月に初就航した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＲＪ１０００＞：CRJ900の胴体延長型で、2008年9月に初飛行した。2010年12月にフランスのブリテールとスペインのエア・ノストラムに引き渡されている。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＣＲＪ海外ファミリー＞

　＜ＣＲＪ２００（中国海軍）＞：中国海軍要人輸送機。Yak-42の後継として導入した。参考：月刊世界の艦船2,’20

　＜ＣＲＪ７００（中国海軍）＞：中国海軍要人輸送機。Yak-42の後継として導入した。参考：月刊世界の艦船2,’20

＜ＣＲＬ＞：アメリカ空軍の戦略爆撃機用ロータリーランチャーで、Convensional Rotary Launcher（通常兵器用ロータリーランチャー）の略。B-52HのロータリーランチャーCSRLにMIL-STD-1760の配線が無く、GPS誘導兵器を積めなかったため、統合兵器インターフェース・ユニット1760IWIU（Integrated Weapons Interface Unit）を追加したものである。これにより2000ポンド級GPS誘導兵器８発（JDAMやクイックストライクＪなど）をウェポンベイに搭載できるようになった。ただし電源容量の限界で一気に投下できるのは４発までである。レーザー誘導爆弾も装着はできるが、構造上の問題で発射前にレーザー反射光を捉えて目標をロックオンするのが難しいため、CRLでの運用はせず、主翼下にのみ搭載する模様。８発同時に投下できるよう改良が進められており、2019年2月11日からテストに入っている。参考：月刊航空ファン12,’18、月刊JWings5,’19

＜ＣＲＭ訓練装置＞：自衛隊の機器。リアルビズ製。参考：月刊軍事研究1,’17

＜ＣＲＮ−９１＞：インド海軍の艦載100口径30mm単装機関砲で、Close Range Naval-91の略。大元はBMP-2歩兵戦闘車用30mm機関砲2A42で、これをインドで改良した車載30mm機関砲メダックを艦載化したものである。ジャイロ安定化砲座に搭載され、FCSは全天候電子光学方位盤を使用する。砲弾重量300-400g、初速毎秒800-1120m、有効射程2000-4000m。発射速度毎分200-300発（実用）／毎分550発（最大）。1990年代半ばに運用可能となり、クンビーラ級戦車揚陸艦、バンガラム級哨戒艇、カール・ニコバル級高速艇などに搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'21、1,’15増刊

＜ＣＲＯＷＳ＞：XM101（遠隔操作機銃）を参照。

＜ＣＲＯＷＳ−ＬＰ＞：M153A1E1（遠隔操作機銃）を参照。

＜ＣＲＰ＞：二重反転プロペラを参照。

＜ＣＲＰ＞：Carbon Fiber Reinforcef Plastic（炭素繊維強化プラスチック）の略。FRPの一種で、カーボンファイバーとエポキシ・レジンの複合材である。比重1.5、引っ張り強さは１平方ミリメートルあたり70-100kg、弾性係数は１平方ミリメートルあたり18000kg。オートクレーブ法やプレス・モールド法などによる成型で強度や剛性を高くできるが、耐衝撃性に問題がある。また、GRPと同様のオープン・モールド法で大型構造物を成型すると物性値が低くなる。オートクレーブ法では、炭素繊維に樹脂を含ませて型に貼り付けたプリプレグを作り、巨大なオートクレーブの中で高温にして固めた後、成型して完成させる。オートクレーブに入りきらない大型構造物は、カーボンファイバーの織物にエポキシ・レジン樹脂を染み渡させるRTM（Resin Transfer Molding）法を使うが、染み込み方にムラが出来やすいため、真空バッグにカーボンファイバー織物を詰めて真空ポンプで空気を抜いた後、エポキシ・レジン樹脂をバッグ内に注入して染み渡らせるVaRTM（Vacuum assisted Resin Transfer Molding）法が開発された。それでも形成できる構造物の大きさに限度があり、大型素材を一気に作る技術は確立していない。航空機非高温部（機体構造フレーム部分など）用複合材として使用されている他、海自では木造船体と比較しても音響特性に遜色が無いとの事で、木造掃海艇に換わる素材として研究中である。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊軍事研究10,’07、航空用語事典増補改訂版、飛行機のしくみ、月刊航空ファン12,’16

＜ＣＲＲ＞：中央即応連隊を参照。

＜ＣＲＲＣ＞：戦闘強襲偵察用舟艇を参照。

＜ＣＲＲＣ＞：Mk.�X特殊作戦艇に搭載されるゴムボートで、Combat Rubber Randing Craftの略。ゾディアック社製なのでゾディアック（Zodiac）とも呼ばれる。ゴム製で、空気を抜くと完全に折り畳めるので、パラシュート投下もでき、隠すのも簡単。全長4.6m、全幅1.9m。動力は船外機（55馬力）２基。参考：月刊JWings12,’01、月刊軍事研究7,’04、9,’15

＜ＣＲＳ−Ｉ＞：アメリカ陸軍・海兵隊がSUGVの代替として開発中のUGVで、個人用共通ロボットシステム（Common Robotic System-Individual）の略。個人で携帯できるサイズ（重量20ポンド・9.1kg以下）で、各種任務に対応する装備を取り付け、５分以内でセットアップを完了して300m先に進出し、ISR、CBRNE偵察、爆発物処理、危険物処理を行う。2020年頃に実用化して歩兵、工兵、CBRNE部隊、EOD部隊に4098両（5266両？）を配備する予定。参考：月刊軍事研究2,’17、11,’15

＜ＣＲＴ＞：飛行場応急復旧隊を参照。

＜ＣＲＴ＞：Casode ray tube（陰極線管）の略。1897年にＫ・Ｆ・ブラウンが発明したのでブラウン管とも呼ばれる。スポット状に絞った電子ビームを蛍光面上に収束させ、電子ビーム強度変更と焦点位置変化（偏向）により蛍光面に画像や文字を表示する。垂直・水平偏向用として外部コイルを設けるのを電磁偏向、内部電極を仕込むのを静電偏向と称し、レーダーやテレビには電磁偏向、オシロスコープには静電偏向を使う。蛍光面には電子が衝突すると瞬間的に発光する蛍光物質と、比較的長時間発光する燐光物質が塗られており、緑色蛍光物質のP-1、白色蛍光物質のP-4、橙色燐光物質のP-7、赤・青・緑蛍光物質のP-22などがあって、HUDやコンピュータ用データ表示画面にはP-1やP-22が良く使われる。レーダースコープとして使用する場合、輝点が残光性を持っているので、輝点の繰り返し点灯による積分効果が生まれ、目標とノイズでは光量の蓄積に差が出来ていき、目視で識別を行うのに便利。かさばる、熱を持つ、消費電力が大きいといった欠点があり、省スペース・省電力の液晶多機能ディスプレイに後を譲った。参考：航空用語事典増補改訂版、レーダシステムの基礎理論、月刊JWings6,’01、10,’09別冊付録、図解現代の航空戦、月刊軍事研究1,’14

＜ＣＲＴ＞：カナダのソーシー社が開発したゴム履帯Composite Rubber Track。鉄履帯より軽量で燃費が良く、騒音や振動は７割減、耐用性は2.5倍から４倍（無交換走行距離5000-8000km）に達し、海水で腐蝕することも無い。ゴムと言いつつケブラーを混ぜ込んであり、IEDにも抗堪でき、破損したら応急補修キットを使えば100kmくらいは走れる。起動輪は内外２分割、誘導輪は縦２分割のものを使用し、交換の際は車両を持ち上げ、内側起動輪を填めて履帯を載せ凹凸を起動輪の歯に噛ませ、外側起動輪を填めてこちらも履帯に噛ませ、誘導輪の半分を取り付けて履帯を被せ、起動輪を動かして誘導輪を半回転、残るもう半分の誘導輪を装着し、履帯張度を調整する。交換要員は2-3名、所要時間は片側45分くらい。カナダ軍・ノルウェー軍・ドイツ軍M113装甲兵員輸送車やフィンランド軍NA140輸送車が採用した。参考：朝雲

＜ＣＲＵＺＥＸ＞：アルゼンチン、チリ、ブラジルが1999年から持ち回りで実施している多国間軍事演習のうち、ブラジルが主催するもので、Exercicio Cruzeilo do sulの略。第５回は2010年に開催された。第６回は2013年11月4-15日に開催され、アメリカ、ウルグアイ、エクアドル、カナダ、コロンビア、チリ、ブラジル、ベネズエラから航空機92機が参加し（アルゼンチンは不参加）、空対空戦闘、空対地攻撃、電子偵察、空中給油、CSAR訓練を行った。参考：月刊JWings2,’14

＜ＣＲＶ＞：化学防護車（装輪）を参照。

＜ＣＲＷ＞：反乱鎮圧戦（カウンター・レボリューション・ウォー）の略。参考：コンバット・バイブル２

＜ＣＲ警報機＞：陸上自衛隊の携帯式NBC警報装置で、有毒化学剤及びγ線を自動検知して警報を発する。化学防護車用、部隊用防護装置用などがある。富士電機システムズまたは富士電機製。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究10,’08、8,’09、12,’10、12,’12

＜ＣＲ警報装置（車載用）＞：自衛隊の機器。富士電機システムズ製。参考：月刊軍事研究8,’09

＜ＣＲ防護装置（軽装甲機動車用）＞：自衛隊の機器。小松製作所製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＣＳ＞：クロロベンジリデンマロニトリル（催涙剤）または指揮幕僚課程（航空自衛隊）を参照。

＜ＣＳ−１＞：雲影シリーズ（無人機）を参照。

＜ＣＳ−２＞：雲影シリーズ（無人機）を参照。

＜ＣＳ−３＞：雲影シリーズ（無人機）を参照。

＜ＣＳ８シリーズ＞：イギリス軍の15-cwtトラック。モーリス・コマーシャル社が開発して1934年に試作車が完成し、1936年から配備された。エンジンは６気筒60馬力。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＣＳ８ＧＳ＞：基本の輸送型。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＣＳ８ウォーター・タンカー＞：車体後部に110/189/200ガロン（500/859/909リットル）給水タンクを搭載したもの。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＣＳ８オフィス＞：歩兵連隊や大隊本部の移動指揮所車型。ボディは大型ロッカーで前後に分割され、前部に２名・後部に３名が位置し、折り畳み式テーブルやマップボードも収容している。ボディ後部には折り畳み椅子やテント支柱が収められており、車体両側にテントを張って作業スペースを確保できる。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＣＳ８キャバルリー・ポーティー＞：初期バリエーションの１つで、騎兵部隊の兵員・装備輸送用に開発された。車体後部が兵員用シート・装備品ラックになっている。参考：月刊グランドパワー4,’02

＜ＣＳ９／ＬＡＣ＞：イギリス陸軍の軽装甲偵察車両。シャシーは民間向けのモーリス４×２輪15-cwtトラックC9で、装甲ボディとオープントップ銃塔を搭載、ヴィッカーズ機関銃またはボーイズ対戦車ライフルとブレン機関銃を装備する。最大速度72km。1936年に制式化されて1938年に99両が引き渡され、フランス戦や北アフリカ戦で使用された。参考：世界の軍用車両(4)、月刊PANZER10,’12

＜ＣＳ１５＞：イタリアのCMASAが開発した高速実験機で、高出力エンジン、二重反転プロペラ、表面蒸気冷却により時速850kmを目指したが、完成前に終戦となった。全幅10.5m、全備重量2300kg。エンジンはフィアットAS8（2250馬力）単発、航続時間30分。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＣＳ−６０Ｅ＞：自衛隊の作戦用電話交換機用蓄電池。ジーエス・ユアサテクノロジー製。参考：月刊軍事研究9,’11

＜ＣＳ−９２＞：Me262海外ファミリー（練習機）を参照。

＜ＣＳ１００＞：A220-100（旅客機）を参照。

＜ＣＳ１０２＞：MiG-15戦闘機・海外ファミリーを参照。

＜ＣＳ−１３０Ｅ＞：自衛隊の据置鉛蓄電池。ジーエス・ユアサテクノロジー製。参考：月刊軍事研究12,’15

＜ＣＳ−２９０＞：自衛隊の据置鉛蓄電池。ジーエス・ユアサテクノロジー製。参考：月刊軍事研究12,’15

＜ＣＳ３００＞：A220-300（旅客機）を参照。

＜ＣＳ３７０１＞：アメリカのコンドル社（後にイード社を経てITT社）が開発した戦術レーダー捜索装置（Tactical Radar Surveillance System。電波探知器兼レーダー警戒受信機）。2-18GHzの周波数帯を識別・追尾し、方位精度３度（２度以下？）で全周を警戒する。毎秒100万パルスの環境下で500個の信号を同時に追尾できる。ショルド級に搭載された。参考：月刊軍事研究12,’07、6,’07、12,’11

＜ＣＳＡ−９＞：S-300PMU1地対空ミサイル（中国）を参照。

＜ＣＳＡ−Ｎ−２＞：HQ-61（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＣＳＡ−Ｎ−４＞：HHQ-7（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＣＳＡＲ＞：味方兵士を敵地から救出することで、Combat Search And Rescue（戦闘捜索救難）の略。アメリカ海兵隊ではTRAP（Tactical Recovery of Aircraft and Personnel）と称する。航空救難は1870年の普仏戦争において包囲下のパリから気球で160人の病人を脱出させたのが最初である。本格的な航空救難は第２次大戦から開始された。敵勢力圏内に墜落した航空機乗員の救出には大きな危険が伴うため、高性能のヘリコプターと強力な航空支援の下に実施される。敵が乗員を囮にして待ち伏せ攻撃を仕掛けたり、服やヘルメットを奪って乗員を装ったりすることもあるので注意。アメリカ軍の統計では1.8時間以内なら救出率60%だが、５時間を過ぎると20%以下となる。アメリカ空軍では9.2回の作戦で１名、アメリカ海軍では1.8回に１名の割合でCSAR隊員が死亡する。ベトナム戦争時には１名を救出するために９名が死亡、その間作戦域への火力支援も行えなくなるという事態も生じている。湾岸戦争時には墜落したF-16戦闘機パイロットを救うためにAH-64A攻撃ヘリ２機とUH-60ヘリ１機が出撃したものの、間違ってルメイラ飛行場付近を飛んでしまったため、UH-60ヘリが撃ち落とされて５名が戦死、２名が捕虜となった。参考：月刊JWings11,’06、8,’17、月刊軍事研究7,’03、2,’07、1,’10

　＜ＣＳＡＲ（アメリカ軍）＞：第２次大戦時、パイロットの養成に多額の費用と長期の時間を要するのと、パイロットを使い捨て扱いして士気を下げないようにするため、積極的に救難活動を実施。ヨーロッパ戦線で洋上に脱出したパイロットをP-47で捜索し、OA-10飛行艇で救出したり、B-17から救命ボートを投下したりした。1943年1月27日、第13航空軍司令官及び幕僚14名の搭乗したB-17が珊瑚海で消息不明になり、PBY飛行艇が６日後に救出した。この事故をきっかけに救難航空隊編成計画が開始された。7月、太平洋戦線の第５航空軍第５戦闘軍団は戦闘で行方不明になった機体を必ず捜索することにし、8月からOA-10飛行艇４機で捜索救難活動を開始。10月にはアメリカ陸軍初の救難航空隊が編成されている。ラバウル航空戦でもラバウル爆撃部隊が帰ってきたら入れ替わりで必ずPBYが出撃し、ラバウル付近の海上を捜索して洋上に脱出したパイロットがいないか捜索した。護衛戦闘機は４機しか付けなかったが、日本軍の方は後でパイロットを救出しているなどとは全く考えが及ばなかったらしく、迎撃を受けることは皆無だったという。1945年8月の原爆投下の際にはマリアナから日本までの飛行コースに沿ってOA-10飛行艇48機、B-17爆撃機８機、B-29爆撃機多数、駆逐艦16隻など艦船152隻、潜水艦が配置され、万全の態勢を取っていた。朝鮮戦争ではH-5やH-19といったヘリコプターによる救難活動が盛んになり、輸送中に治療を行うこともできるようになった。H-5ヘリは自動操縦装置や自動安定装置が無く、ホイストや兵装も付けられず、基本的には対馬海峡などの後方に待機し、損傷機に洋上のベイルアウトポイントまで何とか辿り着いてもらう待ち受け式の救助を行った。それでも時には前線に赴いての救助を行うこともあり、1950年10月12日には北朝鮮軍の背後に降下したイギリス軍パイロットを救出するため、H-5ヘリで200km飛行して敵中に降下し、ヘリコプター内で緊急輸血を行って帰投している。1952年からはH-19が配備されてヘリの能力が向上すると共に、撃墜された機の僚機が救難空中哨戒として現場に止まり遭難位置を無線機で知らせるようになり、救難空中哨戒による対地支援を受けながらの現場での航空救難が可能となった。朝鮮戦争では9680名（うち敵地から996名）が救出され、9219名（うち敵地から846名）がヘリによるものだった。ベトナム戦争では、空軍はHC-130HまたはHC-130P１機、HH-3EまたはHH-53B/C２機、A-1Eスカイレイダー４機が１グループとなって任務を実施した。HC-130P（コールサインはキング）は指揮通信及び給油担当。A-1E（コールサインはサンディ）は２機で１個編隊を構成し、500ポンド（227kg）までの小型爆弾やロケット弾を搭載、２個編隊のうち１個がまず降下して周辺を偵察し、敵を駆逐、安全を確認したら白燐ロケット弾でヘリ（コールサインはジョリー）の降下位置を示し、もう１個編隊の援護の下にヘリ１機が降下して救助を行った（もう１機のヘリは上空で待機）。ジャングルの中での救出になるため、ペネトレーターと呼ばれる３名分の折り畳みシートを長さ75mのロープの先に付けてホイストで降ろした。遭難者が重傷の場合には、救難隊員も一緒に降りて救出にあたる。敵が強力な場合には２個とも降下して航空支援を実施、その隙にヘリが強行救出を行うこともあった。また、敵勢力圏内での救出では更にA-1Eの護衛部隊を２個編隊ほど追加することも多く、OV-10やO-2に救出作戦地域を担当する前線空中統制官FACが搭乗して支援にあたることもあった。時にF-4やF-105などを含む100機以上の支援機が集結して地上砲火を制圧したこともある。海軍はUH-2シースプライトやSH-3シーキングとA-1スカイレイダーの組み合わせで実施。湾岸戦争で空軍はA-10A、HC-130N/P、HH-60Gの組み合わせにより遂行した。湾岸戦争後、HH-60Gの足の短さから空軍救難隊には基地周辺での捜索任務が割り当てられ、長距離CSARは専ら特殊作戦群のMH-53J/Mが行っている。このため、空軍救難隊は2006年にHH-47の採用を決定、自前のCSARが実行できるような体勢を構築する予定だったが、高価すぎるのでキャンセルされ、結局2013年になってHH-60Wの採用に落ち着いた。平時には災害や海難事故による遭難者の救出にあたっており、1976年末までに17493名を救出した。参考：月刊軍事研究2,’07、1,’14、月刊航空ファン10,’16、12,’16、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、週刊エアクラフトNo.93、月刊丸1,'15増刊

　＜ＣＳＡＲ（航空自衛隊）＞：航空自衛隊ではRSAR（Rear Search And Rescue、後方捜索救難）と略す。航空救難を担当する各救難隊には固定翼救難捜索機と救難ヘリが配備され、15分待機及び１時間待機が行われている。パイロットやレーダーサイトなどから緊急事態の報が入ると指揮所が開設され、脱出高度と風のデータなどから予想着地・着水地点を算出、救難隊メンバーにブリーフィングを行う。U-125Aには機長、副操縦士、機上無線員、救難員が、UH-60Jには機長、副操縦士、機上整備員、救難員数名が乗り込んで直ちに離陸。この時は優先的に離陸許可がおりる。場合によっては管制空域を優先的に飛行して遭難者の元に向かい、速度の速いU-125Aが先に現場に到着し、レーダー、赤外線暗視装置、目視により遭難者を確認、海上ではマーキングを行い、救助物資を投下。UH-60Jを現場に誘導し、状況を伝える。UH-60Jは遭難者を確認すると救難員をホイスト、ラペリング、ファストロープ降下（場合によってはパラシュート降下したり、水面だと飛び降りたりする）で降ろし、遭難者を担架に乗せてホイストで回収、離脱する。RearであってCombatでないのは戦闘地域での救出活動を想定していないためで、2006年現在UH-60Jに空中給油受油装置や7.62mm機関銃架を搭載したり、KC-130またはC-130H用バディポッドを導入したりしている段階である。このため航空自衛隊は敵勢力圏内（国外）での戦闘行動は2006年現在でも単独では行えない状態で、イラクでC-130Hがテロ組織支配地域に墜落した時などは悲惨なことになりかねない所だった。参考：月刊JWings11,’06

　＜ＣＳＡＲ（日本軍）＞：パイロットが行方不明になれば戦死扱いで、パイロットが助かりたければ何とか味方の近くまで飛んでいって不時着・不時着水するか、不時着・不時着水後に自力で味方部隊の所に戻るか、味方が通りがかるのを待つしか無かった。わざわざ探しに行ったのは山本五十六連合艦隊司令長官機が行方不明になった時くらいであり、その時もパイロットを救出しようとしていた訳では無い。また、「生きて虜囚の辱めを受けず」を強要したため、緊急脱出より自爆を選ぶパイロットも多かった。結果、パイロットの損害が無駄に多くなり、連合軍との戦力差をますます広げることになってしまった。また、連合軍がパイロットを救出しているということにも思いが至らず、僅かな護衛の戦闘機を付けて飛び回る洋上救出任務の飛行艇を迎撃に上がることは無かったらしい。参考：月刊航空ファン12,’16、月刊丸1,'15増刊

＜ＣＳ／ＢＢＦ−１＞：中国軍の250kg燃料気化爆弾（航空燃料空気炸弾）。参考：月刊航空ファン11,’15

＜ＣＳＢＰＣ＞：Control Stick Boost and Pitch Compensatorの略。参考：月刊JWings2,’20

＜ＣＳＣ＞：26型フリゲート（カナダ海軍）を参照。

＜ＣＳＣＬ＞：中国船舶集団有限公司を参照。

＜ＣＳＤ＞：アメリカ海軍の潜水艦用リアルタイム双方向通信システムで、Communications at Speed and Deapthの略。ロッキード・マーチン社、ERAPSCO社、イギリスのウルトラ・エレクトロニクス社が2009年1月から共同開発した。UHF衛星通信のアンテナを仕込んだTECB（Tethered Expendable Communications Buoy）UHF、イリジウム衛星携帯電話のアンテナを仕込んだTECBイリジウム、音響／RFゲートウェイを備えたA2RF（An Acoustic-to-RF gateway。開発名称ディープ・サイレン、Deep Siren Tactical Paging）からなる。TECBは双方向通信が可能で、データは光ファイバーで潜水艦とやりとりする。A2RFは受信専用で、SLV（Submarine Launch Vehicle）を潜水艦から投射すると、通信ブイが放出されて海面に浮上、イリジウム衛星携帯電話のデータを受信して音響信号に変換し、海中に送付して潜水艦にパッシブ聴音してもらう方式のため、通信速度は遅いが潜水艦とケーブルで繋ぐ必要が無く隠密性に優れ、航空機から潜水艦近傍の海面に投下して使うこともできるらしい。通信ブイは累計１時間の通信が可能で、３日後にSLVと共に自動で沈む。参考：月刊世界の艦船7,’17、8,’18、月刊軍事研究3,’15、月刊丸10,’10

＜ＣＳＥ＞：Combat Service Element（作戦役務エレメント）の略。参考：月刊航空ファン2,’17

＜ＣＳＥＤＳ＞：アメリカ海軍の民間委託訓練施設で、Combat System Engineering Development Siteの略。ニュージャージー州ムーアズタウンにあり、イージス戦闘システムの陸上試験やイージス艦の教育訓練が行える。2020年、レーダーをAN/SPY-1D(V)からAN/SPY-6(V)1AMDRに換装した。参考：日米イージス艦とミサイル防衛、月刊世界の艦船1,’21

＜ＣＳＥＬ＞：アメリカ軍の救助用通信装置で、Combat Survivor and Evader Locator（戦闘生残・回避者位置特定装置）の略。2002年9月から実戦配備された。軍用UHF、国家専用通信回線、多国籍捜索救難衛星ネットワークのコスパス・サーサネット衛星通信回線のいずれかを使用して見通し外データリンクを行うことができ、１方向通信機能のみなので傍受の危険性が殆ど無いとされる。救出部隊との直接交信だけでなく、UHF衛星通信中継基地との交信や４軍統合捜索救難センターへの自位置表示も行える。GPS受信機、衛星通信装置、捜索救難用ビーコン発信装置、UHF/VHF通信機としての機能も持つ。重量900g。ボタンを押すだけでCSAR実施に必要なデータを送信でき、声を出す必要が無い。いざという時には簡単な操作でメモリーを消せる。

＜ＣＳＦＷＰ＞：COMSTRKFIGHTWINGPAC（太平洋攻撃戦闘航空団）の略。

＜ＣＳＧ＞：Corps Support Center（軍団支援群）の略。参考：月刊軍事研究8,’03

＜ＣＳＧ＞：アメリカ海軍の空母機動部隊で、Carrier Strike Group（空母打撃群）の略。空母攻撃群CVSGを2006年に改称したものである。空母１隻（と空母航空団CVW１個）、タイコンデロガ級イージス巡洋艦２隻、攻撃型原潜１隻、補給艦１隻を基本とし、必要に応じ空母や戦闘艦が追加配属され、空母１隻、タイコンデロガ級イージス巡洋艦２隻、アーレイ・バーク級イージス駆逐艦3-4隻、ミサイルフリゲート２隻、攻撃型原潜1-2隻、補給艦１隻程度で構成されることが多い。ただし攻撃型原潜配備の有無や艦名は当然ながら秘匿事項である。旗艦は空母、司令官（Commander）は少将で、艦艇職域（空母以外の水上艦や潜水艦含む）だったり航空職域だったりする。戦闘に入ると司令官は複合戦指揮官（Composite Warfare Commander）に呼称が代わり、航空作戦指揮官（通常は空母航空団司令が兼任）、対空戦指揮官（Air Warfare Commander。イージス艦艦長）、指揮管制・宇宙電子戦指揮官、対水上戦指揮官、対潜戦指揮官、海上戦闘指揮官（対水上戦指揮官と対潜戦指揮官を纏めたもので、通常は駆逐隊司令が兼任し、空母に座乗）が行う各戦闘の指揮を監督、必要に応じて自ら命令を下す。各指揮官は空母に座乗するが、対空戦指揮官のみイージス艦に乗艦する。主任務は船舶防護、海兵水陸両用部隊防護、海軍プレゼンス構築。通常15ノットで航行して潜水艦による追尾を受けにくくしつつ、空母から30海里の海域で対潜戦を展開する。同士討ちを防ぐため、攻撃型原潜は対潜戦域の更に前方に進出して行動するとみられる。任務によっては水上戦闘艦数隻を抽出してSAGを編成することもある。空母隻数の削減に合わせ、2011年末に11個から９個に減らされる予定。2017年まで、6-8ヶ月の作戦航海、16ヶ月の整備改修休養・訓練、12ヶ月の即応待機というスケジュール（横須賀前方配備CSGは年後半に2-3ヶ月くらいの作戦航海を２回実施）を繰り返していたが、ロシア海軍の再興と中国海軍の台頭に伴い、スケジュールを読まれないよう、2018年からはマティス国防長官のDynamic Force Employment構想に基づき、不規則に展開することにした。参考：月刊軍事研究6,’04、11,’06、3,’15、11,’15、月刊世界の艦船10,’16、11,’11、5,’12、4,’18

　＜ＣＳＧ（２００６年）＞：空母１隻（航空作戦）、タイコンデロガ級イージス巡洋艦２隻（トマホークによる対地攻撃）、アーレイ・バーク級イージス駆逐艦１隻（艦隊防空）、スプルーアンス級駆逐艦１隻（対潜）、O.H.ペリー級フリゲート１隻（対潜）、ロサンゼルス級攻撃原潜２隻（哨戒）、サプライ級高速戦闘支援艦１隻（補給）で構成される。参考：月刊軍事研究6,’04、11,’06

　＜ＣＳＧ（２０１２年）＞：ニミッツ級空母１隻、CVW１個（固定翼機60機以上）、タイコンデロガ級イージス巡洋艦１隻、アーレイ・バーク級イージス駆逐艦２隻、ロサンゼルス級攻撃原潜１隻、サプライ級高速戦闘支援艦１隻が基本で、任務に応じて艦が追加・削減される。また、サプライ級は数が足りないので、ルイス・アンド・クラーク級貨物弾薬補給艦＋ヘンリー・Ｊ・カイザー級艦隊給油艦で済ませている部隊もある。各艦、衛星システム、海軍各部隊、更には全軍ともネットワーク化されており、中小国の軍隊なら１個空母打撃群で壊滅させることが可能。参考：月刊世界の艦船3,’12、9,’12、10,’16、3,’19、月刊軍事研究11,’15

＜ＣＳＧ−１＞：アメリカ海軍第１空母打撃群。2014年、第５艦隊の隷下に入りイスラム国爆撃作戦に参加。参考：月刊軍事研究11,’15

　＜ＣＳＧ−１（インヒアラント・リゾルブ作戦時）＞：CVN-70カール・ヴィンソン／CVW-17、CG-52バンカーヒル、第１駆逐隊（DDG-101グリッドレイ、DDG-104スタレット、DDG-105デューイ）からなる。参考：月刊航空ファン1,’15

　＜ＣＳＧ−１（２０１５年）＞：CVN-70カール・ヴィンソン／CVW-17、CG-52バンカーヒル、CG-57レイク・シャンプレイン、第１駆逐隊（DDG-101グリッドレイ、DDG-104スタレット、DDG-105デューイ）からなる。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＣＳＧ−２＞：アメリカ海軍第２空母打撃群。

　＜ＣＳＧ−２（２０１５年）＞：CVN-77ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュ／CVW-8、CG-58フィリピン・シー、第22駆逐隊（DDG-51アーレイ・バーク、DDG-77オケイン、DDG-80ルーズベルト、DDG-103トラクスタン）からなる。参考：月刊軍事研究11,’15

　＜ＣＳＧ−２（２０１７年２月インヒアラント・リゾルブ作戦時）＞：CVN-77ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュ／CVW-8、CG-58フィリピン・シー、第22駆逐隊（DDG-51アーレイ・バーク、DDG-80ルーズベルト、DDG-103トラクスタン）からなる。参考：月刊航空ファン1,’15

＜ＣＳＧ−３（２０１５年）＞：CVN-74ジョン・Ｃ・ステニス／CVW-9、CG-53モービル・ベイ、CG-63カウペンス、第21駆逐隊（DDG-60ポール・ハミルトン、DDG-69ミリアス、DDG-73ディケイター、DDG-92マンセン、DDG-93チャンフーン、DDG-106ストックデイル、DDG-110ウィリアム・Ｐ・ローレンス、DDG-111スプルーアンス）からなる。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＣＳＧ−５＞：アメリカ海軍第５空母打撃群。横須賀基地に前方配備されている。参考：月刊軍事研究11,’15

　＜ＣＳＧ−５（２０１２年）＞：第７艦隊CTF-70の指揮下にある。CVN-73ジョージ・ワシントン、CG-63カウペンス、CG-67シャイロー、第15駆逐隊（DESRON-15）DDG-54カーティス・ウィルバー、DDG-56ジョン・Ｓ・マッケーン、DDG-62フィッツジェラルド、DDG-63ステザム、DDG-82ラッセン、DDG-85マッキャンベル、DDG-89マスティンが横須賀基地に恒常前方配備されている。参考：月刊世界の艦船3,’12

　＜ＣＳＧ−５（２０１５年）＞：CVN-73ジョージ・ワシントン（10月にCVN-76ロナルド・レーガンに交代）／CVW-5、CG-54アンティータム、CG-67シャイロー、第15駆逐隊（DDG-54カーティス・ウィルバー、DDG-56ジョン・Ｓ・マッケーン、DDG-62フィッツジェラルド、DDG-63ステザム、DDG-82ラッセン、DDG-85マッキャンベル、DDG-89マスティン）からなる。6月18日にCG-62チャンセラーズビル、10月19日にDDG-65ベンフォールドが追加された（どちらもイージスシステム・ベースライン９装備）。参考：月刊軍事研究11,’15、12,’15

＜ＣＳＧ−８（２０１５年）＞：CVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワー／CVW-7、CG-66ヒュー・シティ、CG-72ヴェラ・ガルフ、第28駆逐隊（DDG-57ミッチャー、DDG-61ラメイジ、DDG-66ゴンザレス、DDG-84バルクリ、DDG-96ベインブリッジ、DDG-107グレイブリイ、DDG-109ジェイソン・ダンハム）からなる。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＣＳＧ−９（２０１５年）＞：CVN-76ロナルド・レーガン／CVW-2、CG-62チャンセラーズビル、CG-71ケープ・セント・ジョージ、第23駆逐隊（DDG-59ラッセル、DDG-76ヒギンズ、DDG-88プレブル、DDG-97ハルゼイ、DDG-102サンプソン）からなる。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＣＳＧ−１０（２０１５年）＞：CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマン／CVW-3、CG-56サン・ジャシント、CG-64ゲティスバーグ、第26駆逐隊（DDG-52バリー、DDG-55スタウト、DDG-74マクファウル、DDG-78ポーター、DDG-79オスカー・オースチン、DDG-87メイスン、DDG-94ニッツ）からなる。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＣＳＧ−１１（２０１５年）＞：CVN-68ニミッツ／CVW-11、CG-59プリンストン、第９駆逐隊（DDG-83ハワード、DDG-86シャウプ、DDG-91ピンクニー、DDG-100キッド）からなる。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＣＳＧ−１２＞：アメリカ海軍第12空母打撃群。2020年8月21日、CVW-8の完全統合化を完了した。参考：月刊JWings12,’20

＜ＣＳＧ−１２（２０１５年）＞：CVN-71セオドア・ルーズベルト／CVW-1、CG-60ノルマンディ、CG-69ヴィックスバーグ、第２駆逐隊（DDG-58ラブーン、DDG-81ウィンストン・Ｓ・チャーチル、DDG-95ジェームス・Ｅ・ウイリアムス、DDG-98フォレスト・シャーマン、DDG-99ファラガット）、T-AKE-7カール・Ｍ・ブラシア、T-AO-201パタクスントからなる。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＣＳＧ−１２（２０２３年）＞：CVN-78ジェラルド・Ｒ・フォード、第２駆逐戦隊（CG-60ノルマンディ、DDG-74マクファウル、DDG-116トーマス・ハドナー）、T-AO-188ジョシュア・ハンフリーズ、T-AKE-5ロバート・Ｅ・ピアーズ、沿岸警備隊WMSL-753ハミルトンなどからなる。参考：月刊JWings8,’23

＜ＣＳＨ−２＞：XH-2（攻撃ヘリ）を参照。

＜ＣＳＩＣ＞：中国船舶重工集団公司を参照。

＜ＣＳＫ１４１＞：中国軍４×４輪軽装甲車、別名猛士。EQ2050汎用車の装甲化バージョンである。車体は均質圧延装甲鋼板製で、ガラス繊維強化プラスチック製ライナーで内張りされており、正面で射距離100mからの7.62mm徹甲弾、側後面で射距離100mからの7.62mm通常弾に耐える。車体底面は耐地雷・IED用にＶ字構造を採用した。増加装甲も積めるらしい。ルーフに機銃やてき弾発射機を搭載できる。最大速度110km。４×４輪ロングボディ型や６×６輪型といったバリエーションもある。参考：月刊軍事研究12,’15

＜ＣＳＫ１４１ファミリー＞

　＜対テロ軽機動車＞：人民武装警察北京総隊対テロ部隊の雪豹突撃隊が装備しているタイプ。６×６輪兵員輸送車型で、シャシーを延長して後輪を２軸にし、車体後部に１段かさ上げした兵員室を持つ。操縦室右上面には大型の無人ターレットが搭載されている。参考：月刊軍事研究12,’15

＜ＣＳＭ＞：最先任上級曹長（陸上自衛隊）を参照。

＜ＣＳＭ＞：アメリカ空軍が開発中の戦略弾道ミサイルで、Conventional Strike Missileの略。退役したLGM-30ミニットマン、LGM-118ピースキーパー、OSP-2のミサイル本体に通常弾頭PDV（Payload Delivery System）を搭載したものである。PDV内部には重量１トンの子弾を収容しており、無誘導型子弾の他、GPS誘導型、貫徹型、BLU-108/B（自己鍛造型貫通スキート弾４発収容のコンテナ10基を搭載）、ヘルストーム運動エネルギー弾（24000平方メートルに数千発のタングステン弾をばらまき、0.6m四方に１発ずつ着弾させる）などの各タイプが用意されている。最大射程は17000kmで、最大到達高度はICBMよりも低く抑えて到達時間を短くすると共に、敵の弾道ミサイル早期警戒システムがICBMの発射と区別できるようにして核報復を受けるのを防ぐ。時速24000kmで大気圏に突入し、子弾を射出する。到達時間45分（射距離7000海里）／52分（9000海里）。OSP-2ベースだと弾頭ペイロード0.9トン、最大射程6000海里以上となる予定。2016-20年頃の運用開始を目指している。参考：月刊軍事研究10,’09、7,’07

＜ＣＳ／ＭＰＱ７８＞：台湾中山科学技術院の低高度射撃管制システムで、アンテロープ自走地対空ミサイルシステムに搭載されている。車載捜索・追尾レーダーと、それに連動するレーザー測距儀・IFF付電子光学追尾装置からなり、４連ミサイルシステムと牽引連装対空砲システムの射撃管制を行う。参考：月刊軍事研究1,’01

＜ＣＳＯＣ＞：統合宇宙運用センターを参照。

＜ＣＳＯＦ＞：No54（手榴弾）を参照。

＜ＣＳＰ＞：AN/AAS-53（センサー）を参照。

＜ＣＳＲ＞：1007型シリーズ（レーダー）またはカラカル狙撃銃を参照。

＜ＣＳＲＬ＞：アメリカ空軍の戦略爆撃機用ロータリーランチャーで、Common Strategic Rotary Launcher（共通型ロータリーランチャー）の略。航空機誘導ミサイル／爆弾用ロータリーランチャーAGMBRL（Aircraft Guided Missile and Bomb Rotary Launcher）ともいう。MAU-12/Aボムラック８基が装着されており、AGM-86戦略巡航ミサイル（８発）、B61/B83核爆弾（８発）、非誘導兵器を搭載できる。ボムラックはMIL-STD-1760対応だが、ランチャーには配線が無いので、GPS誘導爆弾は運用できない。B-52Hのウェポンベイに装着されている。誘導爆弾が積めないのは不便なので、通常兵器用ロータリーランチャーCRLへの換装を進めている。参考：月刊航空ファン12,’18、U.S.ウェポン・ハンドブック

＜ＣＳＳ＞：デン・ヘルダー級（補給艦）を参照。

＜ＣＳＳ＞：Central Security Service（中央保安部、情報保全部）の略。アメリカNSAの下部組織で、NSAとアメリカ軍戦術レベルのSIGINT・暗号学・情報保障の統合を目的として、1972年に海軍保全群の暗号組織を改編して創設された。トップはNSAの兼務である。参考：月刊軍事研究9,’18、11,’13

＜ＣＳＳ−１＞：東風２シリーズ（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−１ｍｏｄ１＞：東風２（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−１ｍｏｄ２＞：東風２甲（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−２＞：東風３シリーズ（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−２ｍｏｄ１＞：東風３（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−２ｍｏｄ２＞：東風3A（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−３＞：東風４（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−４ｍｏｄ１＞：東風５（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−４ｍｏｄ２＞：東風5A（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−４ｍｏｄ３＞：東風5B（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−５＞：東風21シリーズ（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−５ｍｏｄ１＞：東風21（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−５ｍｏｄ２＞：東風21A（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−５ｍｏｄ４＞：東風21C（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−５ｍｏｄ５＞：東風21D（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−６＞：東風15シリーズ（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−６ｍｏｄ１＞：東風15（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−６ｍｏｄ２＞：東風15A（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−６ｍｏｄ３＞：東風15B（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−７＞：東風11シリーズ（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−７ｍｏｄ１＞：東風11（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−７ｍｏｄ２＞：東風11A（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−８＞：M-7（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−９＞：B-611シリーズ（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−９ｍｏｄ１＞：B-611（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−９ｍｏｄ−Ｘ−２＞：B-611M（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−１０＞：東風31シリーズ（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−１０ｍｏｄ１＞：東風31（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−１０ｍｏｄ２＞：東風31A（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−１１＞：東風16（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−１４＞：P-12シリーズ（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−１４ｍｏｄ−Ｘ−１＞：P-12（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−１４ｍｏｄ−Ｘ−２＞：BP-12A（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳＣ＞：中国船舶工業集団公司を参照。

＜ＣＳＳ−Ｃ−２＞：海鷹１型（空対艦ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−Ｃ−３＞：海鷹２型（空対艦ミサイル）または海鷹２型（地対艦ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−Ｃ−７＞：海鷹４型（艦対艦ミサイル）または海鷹４型（空対艦ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳＣＳ＞：アメリカ陸軍戦術インターネットを構成するシステムの１つで、Combat Service Support Control System（戦務支援統制システム）の略。兵站部隊や旅団より上の上級司令部が装備し、兵站、衛生、兵員情報を監視・統制する。参考：月刊軍事研究8,’03、4,’03

＜ＣＳＳＣ−Ｘ−８＞：鷹撃２型（対艦ミサイル）を参照。

＜ＣＳ／ＳＨ２＞：中国の輸出用105mm自走榴弾砲。６輪トラックの後部車体に105mm榴弾砲を剥き出しで搭載しており、射撃時には車体左右と後部のジャッキで車体を固定する。射撃準備にかかる時間は３分、撤収は１分。発射速度毎分12-15発。参考：月刊PANZER8,’18

＜ＣＳＳ−Ｎ−１＞：SY-1（対艦ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−Ｎ−２＞：海鷹１型（対艦ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−Ｎ−３＞：SY-2（対艦ミサイル）または巨浪１（SLBM）を参照。

＜ＣＳＳ−Ｎ−４＞：鷹撃１型（対艦ミサイル）または鷹撃８型（対艦ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−Ｎ−５＞：巨浪２（SLBM）を参照。

＜ＣＳＳ−Ｎ−７＞：鷹撃82（対艦ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−Ｎ−８＞：鷹撃２型（対艦ミサイル）または鷹撃83（対艦ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−Ｎ−１３＞：YJ-18A（艦対艦ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−Ｎ−１４＞：巨浪２（SLBM）を参照。

＜ＣＳＳ−ＮＸ−４＞：巨浪２（SLBM）を参照。

＜ＣＳＳＱＴ＞：Combat Systems Ship Qualifications Trial（戦闘システム認証試験）の略。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜ＣＳＳ−Ｘ−１５＞：M-20（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−Ｘ−１６＞：神鷹400（地対地ミサイル）を参照。

＜ＣＳＳ−Ｘ−２０＞：東風41（弾道ミサイル）を参照。

＜ＣＳＴ＞：集団安全保障条約を参照。

＜ＣＳＴＯ＞：集団安全保障条約機構を参照。

＜ＣＳＵ３−２／４＞：アルゼンチン海軍209/1200型及びトルコ海軍TR-1700型潜水艦の中・高周波アクティブ・パッシブ式艦首ソナーで、ドイツが開発した。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＣＳＵ−８３／Ｉ＞：アトラス・エレクトロニク社の潜水艦用ソナー／情報システム。DBQS-21ソナーシステムから最大24目標のデータを受け取り、潜望鏡やESMのデータと統合して３目標と同時交戦可能である。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版

＜ＣＳＵ−９０＞：アトラス・エレクトロニク社製アクティブ／パッシブソナー・システム。艦首ソナー、舷側ソナー、機雷回避・航海ソナー、TASS（最大ケーブル長200m）からなる。使用周波数0.3-12kHz（艦首）／0.01-2.5kHz（舷側）／2-8kHz（舷側パッシブ測距）／0.015-2.4kHz（曳航ソナー）／30kHz（機雷捜索）／70kHz（機雷識別）。南アフリカ海軍209/1400M型潜水艦、ドイツ海軍212A型潜水艦、イタリア海軍212A型潜水艦、スウェーデン海軍ゴトランド級潜水艦、イスラエル海軍ドルフィン級潜水艦などに搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'22、1,'15増刊、月刊軍事研究12,’08

＜ＣＳＶ＞：HMMWVシリーズ（輸送車両）を参照。

＜ＣＳ／ＶＡ１＞：NORINCOが開発した特殊部隊用軽車両。EQ2050猛士がベースで、３銃身12.7mmガトリング砲CS/M5（俯仰角マイナス10度からプラス60度）、7.62mm機銃、対戦車ロケットを装備可能。重量4.4トン。最大速度105km、航続距離500km。参考：月刊軍事研究1,’13

＜ＣＳ／ＶＮ４＞：中国のポーリー・テクノロジー社が開発した６輪装甲車。兵員室左右に３カ所ずつ、後面横開きドアに１カ所のガンポートを持つ。車体上面にイングウェ対戦車ミサイル連装発射機２基を備えるターレットなどを搭載可能。最大戦闘重量15トン。エンジンはカミンズ社製ディーゼル。乗員２名＋乗車歩兵10名。参考：月刊軍事研究1,’13

＜ＣＳ／ＶＰ３＞：中国のポーリー・テクノロジー社が開発した耐地雷装甲車。中国製４輪トラックを装甲化したもので、他のトラックにも対応可能らしい。車体後部は装甲化兵員室で、側面にガンポート付き防弾ガラス窓がある。防御力は全周耐弾でNATOレベル3b、耐地雷でNATOレベル4a。最大戦闘重量15トン。エンジンはディーゼル（315馬力）、最大速度90km、航続距離800km。積載量２トン。乗員２名＋乗車歩兵10名。参考：月刊軍事研究6,’13

＜ＣＳＷＳ＞：アメリカ陸軍計画兵器で、Corps Support Weapon System（部隊支援武器システム）の略。ランスの後継で、ランスよりも精度を増しており、アサルト・ブレーカーといった専用ミサイルも開発していた。参考：ザ・マーチ17号

＜ＣＴ−４シリーズ＞：オーストラリア空軍練習機、別名エアトレーナー（Airtrainer）。オーストラリア空軍の要求に基づいて1971年からニュージーランドのエアロエンジンサービスが開発し、原型機は1972年2月23日に初飛行した。タイ空軍とニュージーランド空軍でも採用され、2008年までに各型計155機が生産され、中古機は民間パイロット練習機として使われている。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＴ−４Ａ＞：オーストラリア製ビクタエアクルーザーがベースで、胴体構造を強化してアクロバット飛行にも耐えられるようにし、コクピットを並列複座に、キャノピーをバブル形状にした。1973年3月から1975年5月にタイ空軍向け含め63機が生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＴ−４Ｃ＞：エンジンをアリソン250ターボプロップに換装したもの。1991年から開発されたが、発注が無く計画中止になった。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＣＴ−４海外シリーズ＞

　＜ＣＴ−４Ｂ＞：ニュージーランド空軍練習機。CT-4Aをニュージーランド空軍仕様に改修したもので、19機が発注された。1976年にスイスのブレコからも14機が発注されたが、ローデンシア紛争禁輸措置に引っかかり輸出が停止され、資金難に陥ったエアロエンジンサービスはエアーパーツと合併してパシフィック・エアロスペースになっている。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＴ−４Ｅ＞：ニュージーランド空軍・タイ空軍練習機。エンジンをライカミング製AEIO-540-L1B5に換装したもので、1998年から量産された。全長7.2m、全幅7.92m、最大離陸重量1180kg。エンジンはライカミング製AEIO-540-L1B5（300馬力）単発、巡航速度387km、上昇限度5547m、航続距離963km。乗員２名。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＣＴ−７＞：T700ファミリー（ターボシャフトエンジン）を参照。

＜ＣＴ−３２＞：T-32輸送機・海外ファミリーを参照。

＜ＣＴ−３９Ａ＞：T-39練習機ファミリーを参照。

＜ＣＴ−３９Ｅ＞：T-39練習機ファミリーを参照。

＜ＣＴ−３９Ｇ＞：T-39練習機ファミリーを参照。

＜ＣＴ４０＞：ロッキード・マーチンUKインシス社が開発したウォーリアWCSP用砲塔。主砲はCTAインターナショナル社製CTWS40で、砲安定化装置、タレス社製赤外線暗視装置、乗員健康管理モニターシステムを持つ。同軸機銃は7.62mmチェインガンL94A1である。砲塔要員２名。参考：月刊軍事研究11,’09

＜ＣＴ−５２＞：フランス空軍ミラージュ�WＡ用戦略偵察ポッドで、AN-22核爆弾と同様の形状をしており、爆弾倉に搭載して使用する。内部に低空用オメラ35カメラ３台、高空用オメラ36カメラ３台、ウィルト地形図作成カメラ１台を収容し、垂直、前方、斜め撮影が可能な他、オメラ36のかわりにSATシュペル・シクローヌ赤外線ラインスキャナを搭載することもできる。参考：週刊エアクラフトNo.84

＜ＣＴ−１１４＞：カナダ航空コマンドの練習機、別名チューター。カナデアCL-41Aを練習機として導入したもので、試作初号機は1960年1月13日に初飛行し、190機が配備された。2000年にパイロット養成訓練が民間委託されると練習機としては使われなくなり、アクロバットチームのスノーバーズと、航空技術試験機関だけ使用している。参考：月刊JWings5,’07、月刊航空ファン12,’18

＜ＣＴ−１３３＞：T-33海外シリーズ（練習機）を参照。

＜ＣＴ−１４２＞：カナダ航空コマンド航法練習機。デハビランド・カナダ社製DHC-8M-102を導入したもので、機材搭載のため機首を延長した。４機が発注されている。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings5,’07

＜ＣＴ−１５５＞：ホーク海外シリーズ（練習機）を参照。

＜ＣＴ−１５６＞：T-6海外シリーズ（練習機）を参照。

＜ＣＴ−３０８＞：ロシア海軍コーナー・リフレクター式デコイ12連装発射機。アドミラル・ゴルシコフ級フリゲートに搭載された。参考：月刊世界の艦船5,’22

＜ＣＴＡ＞：テレスコープ弾を参照。

＜ＣＴＡ機関砲＞：CTWSを参照。

＜ＣＴＡ機関砲（自衛隊）＞：自衛隊の試作テレスコープ弾使用機関砲。最初に口径50mm・口径長80のものを試作しており、テレスコープ弾薬の大きさは標準サイズの３分の２の大きさで済み、初速毎秒1100m、発射速度毎分313発を記録したが、架台無しでも重量が3.4トンあり、実用化には至らなかった。次いで近接戦闘車用として40mmCTA機関砲の試作を開始。８輪試験車体に搭載してテストを行っているが、まだまだ大型で、改良の余地は大きいようである。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ＣＴＡＲ２１＞：TAR21シリーズ（小銃）を参照。

＜ＣＴＢＴ＞：包括的核実験禁止条約（Comprehensive Test Ban Treaty）の略。1996年9月に国連で採択された。米英露中仏の核保有国（当時）及びイスラエル・インド・パキスタン・北朝鮮など名指しされた44カ国の加盟で発効するとしたが、インド・パキスタンは1998年に核実験を行って核保有国になった上に、未だ加盟しておらず、発効までは程遠い。加盟国は全ての実験的爆発及び他の全ての核爆発をいかなる場所においても実施してはならず、また実施を実現させたり、奨励させたり、参加したりしてもいけない。ただし未臨界核実験は含めない。包括的核実験禁止条約機関を設立し、検証活動を行うこと、締約国会議・執行理事会・技術事務局を開設すること、国際監視制度（IMS）を設けること、現地査察を行うことなども決められている。有効期限は、無期限。日本は1996年9月24日署名、1997年6月6日国会承認。参考：軍縮条約・資料集第２版、月刊軍事研究3,’00、核兵器事典

＜ＣＴＣＲＭ＞：イギリス海兵隊コマンドー訓練センターを参照。

＜ＣＴ−ＣＶ＞：ベルギーのCMIディフェンス社の２名用砲塔で、2001年から開発され、ユーロサトリ2004に出品された。主砲は105mmライフル砲コッカリルCVで、駐退機２基により反動を105kNに抑えており、半自動式垂直鎖栓式閉鎖機と電気式点火装置を装備する。105mmNATO標準弾は全種類発射可能。砲塔後部に自動装填装置（16発）を搭載し、アイセーフ・レーザー測距器、コンピュータ制御FCS、車長・砲手用独立安定化サイトも装備する。車長用サイトはパノラミック型で、砲手用には予備の照準眼鏡も用意されている。副武装は7.62mm/12.7mm同軸機銃で、主砲左に搭載する。砲塔左上面にはリモコン式の銃塔があり、7.62mm機銃／12.7mm機銃／40mmてき弾銃の装備が可能である。砲塔左右にはそれぞれ８連装または４連装２組の発煙弾発射機（オプションでレーザー検知器との連動が可能）を搭載できる。モジュラー構造も導入しており、ユーザーの要求に合わせて改造が可能。車体に砲塔バスケットが入るスペースを設けるだけで済むので、車体に弾倉を置くストライカーのMGS砲塔よりも改造が楽である。陸上自衛隊も16式機動戦闘車用に検討していたらしい。参考：月刊PANZER5,’06、9,’04、月刊軍事研究11,’10

＜ＣＴ−ＣＶＴＭ＞：ロスマックKTO MAS（AMV機動突撃砲）の砲塔。主砲は105mm砲で、対戦車ミサイルを発射でき、交戦距離は5000mに達する。仰角42度。副武装は7.62mm同軸機銃と砲塔上面の12.7mm機銃である。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ＣＴ−ＣＶ１０５ＨＰ＞：CMIディフェンス社とウクライナのState Kyiv設計局が共同開発したもの。主砲は自動装填装置付き105mmライフル砲で、セミアクティブ・レーザー誘導式ファラリック対戦車ミサイルを運用できる。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＣＴＦ＞：合同試験隊を参照。

＜ＣＴＦ＞：Combined Task Force（連合任務部隊）の略。参考：月刊JWings9,’17

＜ＣＴＦ１５０＞：第150連合任務部隊を参照。

＜ＣＴＦ１５１＞：第151連合任務部隊を参照。

＜ＣＴＦ１５２＞：第152連合任務部隊を参照。

＜ＣＴＧ＞：120mmCTG（低反動砲）を参照。

＜ＣＴＧ１５１＞：第151連合任務群を参照。

＜ＣＴＧ−３０９＞：自衛隊の電子管。日本無線製。参考：月刊軍事研究9,’15

＜ＣＴ−ＩｎＳＡＲ＞：干渉合成開口レーダーを参照。

＜ＣＴＬ−３＞：アメリカ海兵隊の軽戦車。マーモン・ヘリントン社が開発し、1936年から導入した。重量4.3トン。武装は機銃３丁。装甲厚6mm。エンジン出力110馬力、最大速度53km。参考：月刊軍事研究5,’12

＜ＣＴＬＳ−４ＴＡＣ＞：マーモン・ヘリントン社が開発した軽戦車で、1942年からオランダ軍やアメリカ軍が配備した。車体前部左が操縦席で、その右に銃塔が乗っている。操縦席の上にはキューポラがあるので、銃塔は240度の手動限定旋回式である。操縦席前面に固定式7.62mm機銃、その右にボールマウント式7.62mm機銃を１丁ずつ装備する。銃塔は１名用で、前面に7.62mm機銃１丁、上面にハッチがあり、後面に対空機銃架が付く。起動輪は前方、誘導輪は後方にあり、下部転輪は片側４枚で、２枚１組にして垂直コイルスプリングVVSSにより緩衝されている。上部転輪は片側１枚で、下部転輪支持ボギーの上に履帯スキッドを持つ。全長3.6m、全幅2.1m、全高2.1m、戦闘重量8.5トン。装甲厚は車体前面25.4mm、その他12.7mm。エンジンはハーキュリーズWXLC-3ガソリン（118馬力）、最大速度45km。乗員２名。参考：月刊PANZER7,’11、British and American tanks of World War Two

＜ＣＴＬＳ−４ＴＡＣ海外シリーズ＞

　＜ＣＴＬＳ−４ＴＡＣ（オランダ軍）＞：オランダ軍の軽戦車。1942年4-5月に149両がジャワ島などからオーストラリアに送られ、52両が実戦部隊用、45両が戦車学校訓練用、44両が装甲旅団訓練用として使用された。1943年3月までに全て退役した。参考：月刊PANZER7,’11

　＜ＣＴＬＳ−４ＴＡＣ（中国軍）＞：240両を発注したが、配備されなかった。参考：月刊PANZER7,’11

　＜Ｔ１６＞：アメリカ軍の軽戦車で、1942年7月にこの名称が付いた。アラスカ警備部隊の独立戦車中隊や、国内訓練部隊に配備されている。参考：月刊PANZER7,’11、British and American tanks of World War Two

　＜マルモン・パリングトン新型戦車＞：日本軍の戦車。太平洋戦争時にオランダ軍から鹵獲して使用した。参考：日本戦車隊戦史

＜ＣＴＭ＞：カストール2J（方位盤）またはトライデント・シリーズ（SLBM）を参照。

＜ＣＴＭＳ−１ＴＢ１＞：マーモン・ヘリントン社が開発した軽戦車。戦闘重量13トン。エンジンはハーキュリーズRXLD（174馬力）、トランスミッションは５速、最大速度40km。武装は44口径37mm自動砲１門、7.62mm同軸機銃１丁、車体前面の7.62mm機銃３丁（中央と左が固定式、右がボールマウント式）。装甲厚12.7mm。乗員３名（砲塔に１名、車体に２名）。1943年2-5月にアメリカ軍がテストしたが、M3/M5スチュアート軽戦車があったので使用せず、購入したものは中南米諸国に回した。参考：月刊PANZER7,’11

＜ＣＴＭ型＞：フランス海軍中型揚陸艇Chalands de Transport de Matériel。満載排水量152トン。参考：月刊世界の艦船7,’17、12,’20

＜ＣＴＯＬ＞：Conventional Take-Off and Landing（在来型発着艦）の略。滑走またはカタパルトで発艦し、アレスティングワイヤで着艦する第２次大戦以来の発着艦方式のことを言う。CTOL機を運用する空母にはCATOBAR方式やSTOBAR方式がある。参考：月刊軍事研究12,’03、月刊航空ファン11,’11、月刊世界の艦船9,’12

＜ＣＴＶ＞：HMMWVシリーズ（輸送車両）を参照。

＜ＣＴＶ−１＞：アメリカ軍の弾道ミサイル迎撃試験Controlled Test Vehicle-1。1997年9月26日に実施され、DDG-59ラッセルからSM-2ERブロック�Wを発射したが、失敗した。参考：月刊軍事研究12,’18

＜ＣＴＶ−１Ａ＞：アメリカ軍の弾道ミサイル迎撃試験Controlled Test Vehicle-1A。1998年9月24日に実施され、CG-67シャイローからSM-2ERブロック�Wを発射し、成功した。参考：月刊軍事研究12,’18

＜ＣＴＶに関する技術援助＞：防衛省がアメリカ海軍省に発注している。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＣＴＷＳ＞：戦術支援航空団の略。

＜ＣＴＷＳ＞：英仏合弁のCAT（CTA？）インターナショナル社が1990年代から開発中の完全燃焼薬莢弾薬使用40mm機関砲。燃焼式ケース内に砲弾を収納することで大幅な小型化・軽量化を実現する。重量218kg。使用弾はGPR-T（汎用砲弾。プログラム信管付き多目的弾で、いわゆる空中炸裂弾）、PD-HE（着発榴弾）、APFSDS-Tなどで、APFSDS-Tなら砲口初速毎秒1600m、装甲貫徹力は射距離1500mで150mmあり、至近距離ならT-55の正面装甲を貫徹できる。2003年にはフランスの無人砲塔に載せてテストを開始しており、2005年にイギリスでも砲塔に載せる試験を行い、2008年にウォーリア歩兵戦闘車に搭載してテストした。参考：月刊PANZER7,’05、月刊軍事研究2,’03、10,’08、12,’11

＜ＣＴ診断車＞：自衛隊の医療システム用CT診断車。日産ディーゼル工業製。参考：月刊軍事研究11,’08

＜ＣＵＤＡ＞：ロッキード・マーチンがF-35用に開発中のWVR/BVRAAM。AIM-120の全長を半分にして一回り細くしたサイズであり、胴体内ウェポンベイに左右片方あたり６発（ベイ内部前後左右に計４発、ドアの内側に２発）搭載できる。シーカーはマルチモード式。弾体前部に姿勢制御モーターACMの噴射口が180個開いており、これで高機動を行って目標を直撃する。参考：月刊航空ファン5,’13

＜ＣＵＥＳ＞：海上衝突回避規範（Code for Unplanned Encounters at Sea）の略。

＜ＣＵＨ−１Ｄ＞：UH-1海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＵＨ−１Ｈ＞：UH-1海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＵＨ−１Ｎ＞：UH-1海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＵＰ＞：アメリカ陸軍のRBA防弾ベスト用追加装甲プレートで、セラミック・アップグレード・プレートの略。50mm四方のアルミナ・セラミック板で、RBA防弾ベストの前面ポケットに挿入すると、胸腹部の300mm×250mmの範囲を射距離100ヤード（91.4m）から発射された.30口径徹甲弾から防御することが可能となり、.50口径弾が直撃しても貫通されないという。RBA防弾ベストと合わせた重量は7.26kgと軽量である。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＣＵＲＶ−２１＞：アメリカ海軍の遠隔操作式無人潜水機Cable-controlled Undersea Recovery Vehicle-21。水中カメラを搭載しており、有線制御で遠隔操作して水中や海底を撮影する。参考：月刊航空ファン7,’19

＜ＣＵＳＶ＞：アメリカ海軍とテキストロン社がLCS対機雷戦ミッション・パッケージ用に開発中の無人哨戒艇で、Common Unmanned Surface Vessel（共通無人水上艇）の略。船体はアルミニウム製で、Mk104曳航音響センサーなどにより機雷を捜索する。また、UAVやUUVを搭載して対潜戦や対機雷戦に投入できる。全長11-12m、幅11.2フィート、排水量7.7トン。プロペラ２軸推進、速力35ノット、航続時間20時間以上。2011年に実証試験を行い、バラクーダUISS（Unmanned Influence Sweep System）として実用化されることになった。参考：月刊軍事研究2,’17、月刊世界の艦船2,’21、10,’11

＜ＣＵＷＴＦ＞：連合不正規戦任務部隊の略。朝鮮半島有事の際、アメリカ軍在韓特殊作戦コマンドと韓国陸軍特殊戦コマンドが編成する部隊である。米韓連合軍作戦統制下に置かれ、太平洋特殊作戦コマンド司令官が在韓特殊作戦コマンドの司令官になり、米韓連合軍不正規戦任務部隊の副司令官を兼ねる。司令官は韓国側が務める。参考：月刊丸9,’97

＜ＣＶ＞：Carro Veloce（カルロ・ベーチェ、快速戦車）の略。

＜ＣＶ＞：アメリカ海軍の艦種記号で、汎用型通常動力空母（Aircraft Carrier）を示す。Ｖは艦載固定翼機の象形字である。空母を示す艦種記号として定められ、第２次大戦後は任務別にCVA（攻撃空母）やCVS（対潜空母）といった艦種記号に変更された。CVSとなった第２次大戦型空母が退役時期を迎え、CVAがその任務を兼ねる必要が出ると汎用空母の名称が生まれ、それを示す艦種記号として1975年6月に復活した。参考：月刊軍事研究5,’05、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜ＣＶ−１＞：アメリカ海軍ラングレイ級空母ラングレイ（Langley）。元は1913年に就役したジュピター級給炭艦AC-3ジュピターで、1919年6月に空母への改造が決定し、1920年3月から改造工事を開始、1922年3月20日に就役した。10月17日、VE-7複葉戦闘機を発艦させ、空母初の発艦を記録した。1924年、火薬式カタパルトでの射出に初成功した。1925年、煙突を起倒式２本に換装した。アレスティングワイヤを横索式Mk2に換装した（1929年？）。1928年、カタパルトを撤去した。1929年1月27-29日、艦隊演習�\に参加。1936年、水上機母艦に改造され、1937年に水上機母艦AV-3ラングレイに艦種変更された。参考：月刊世界の艦船10,'22、6,’17、3,21、月刊JWings7,’19

＜ＣＶ−２＞：アメリカ海軍レキシントン級空母１番艦レキシントン（Lexington）。愛称はレディ・レックス（Lady Lex）またはグレイ・レディ。1921年1月8日、巡洋戦艦CC-1として起工。進捗35%で一旦工事中止となり、1922年7月1日に空母への改造が発令され、1925年10月3日進水、1927年12月14日竣工。1928年12月27日（18日？）、就役前訓練を終えて艦隊に配備され、正式に就役した。1929年1月27-29日、艦隊演習�\に参加。1929-30年、ワシントン州タコマ市で冬季の電力不足が発生したため、停泊中に主機を作動させて発電を行い、電気を供給した。1931年頃、カタパルトを撤去した。1936年、飛行甲板前部の幅を広げた。1941-42年、煙突前部上面にCXAM-1対空捜索レーダーを装備。1941年12月8日、太平洋戦争開戦・真珠湾攻撃時は海兵隊機輸送のためミッドウェイ島付近を航行していた。1942年2月20日、第11任務部隊の一員としてラバウル空襲に向かう途中にニューギニア沖で第４航空隊一式陸攻17機の攻撃を受けたが、F4F戦闘機12機によるレーダー管制迎撃で13機を撃墜し２機を不時着させ、空母到達前に撃退した。3月10日、CV-5ヨークタウンと共にSR作戦中の日本軍を空襲。3月末から4月、対空兵装強化改装を実施。アイランド前後の20.3cm連装砲４基を撤去し、そこに12.7cm連装両用砲６基を搭載する予定だったが、砲が間に合わなかったため、28mm４連装機関砲12基と20mm機関砲32門を搭載した。撤去した20.3cm連装砲はハワイの沿岸砲台に流用されている。5月6日、珊瑚海海戦に参加。5月8日、日本海軍艦上機の攻撃を受け、魚雷２本と250kg爆弾２発を受けて大破、燃料庫から漏れた気化ガソリンに引火して大爆発を起こし、1710に総員退艦命令が下命され、夜にDD-360フェルプスの魚雷４本により処分された。戦死者216名。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊丸4,’07、8,’95、月刊世界の艦船6,’17、8,’11、12,’14、7,’15、10,'22、歴史群像4,’17、月刊航空ファン5,719

＜ＣＶ−２Ａ＞：DHC-4輸送機・海外ファミリーを参照。

＜ＣＶ−２Ｂ＞：DHC-4輸送機・海外ファミリーを参照。

＜ＣＶ−３＞：アメリカ海軍レキシントン級空母２番艦サラトガ（Saratoga）。愛称はサラ（Sara）またはシスター・サラ（Sister Sara）。1920年9月25日、巡洋戦艦CC-3として起工。1922年7月1日、空母への改造が発令された。1925年4月7日進水。1927年11月6日竣工、就役訓練のためフィラデルフィア海軍工廠を出港した。11月16日就役。1928年1月、パナマ運河を通過してカリフォルニアに向かった。12月、就役訓練を終えて艦隊に配備された。1929年、CV-2レキシントンとの識別のため、煙突に黒帯を描いた。1月27-29日、艦隊演習�\に参加。1931年頃、カタパルトを撤去した。1930年代後半に機銃を増設した。1941年前半、飛行甲板前端の幅を広げた。12月8日、太平洋戦争開戦・真珠湾攻撃時はサンディエゴで整備中だった。整備を終えるとウェーク島に向かっている。1942年1月11日、ハワイ沖で伊６潜水艦の魚雷２本を受けて大破。復旧時に船体右舷バルジを拡大し、20.3cm連装砲４基を撤去して38口径12.7cm両用砲Mk12の連装砲塔４基を搭載、25口径12.7cm単装高角砲Mk10を38口径12.7cm両用砲Mk12の単装砲塔８基に換え、艦橋頂部と煙突後方にMk37方位盤を１基ずつ搭載、艦橋を簡素化、煙突を低くし、機関砲を増設（４連装40mm機関砲４基、20mm機関砲30門）、艦首の飛行甲板幅を広げ、飛行甲板も274.7m×39.6mに拡大した。マストは三脚式からポールマストに変更されている。CXAMレーダー、Mk4射撃指揮レーダー、H2カタパルトも搭載した。6月2日、修理と改装を終えてサンディエゴ海軍基地を出港。ミッドウェイには6月7日に到着し、ミッドウェイ海戦には１日差で間に合わなかった。8月24日、第２次ソロモン海戦に参加。8月31日、ガダルカナル島の南東260海里で伊26の雷撃を受け、船体やや後方右舷に１本を被雷して大破、航行不能となり、CA-36ミネアポリスに曳航されてトンガタブで応急修理を受け、ハワイに回航された。復旧時に20mm機関砲22門を増設している。11月、戦線に復帰。1943年12月から1944年1月にアメリカ本土でオーバーホールを実施し、ついでに４連装40mm機関砲と連装40mm機関砲を追加した。1944年6-9月、ピュージェット・サウンド海軍工廠で夜間作戦用空母への改装工事を実施。カタパルトをH2-1型２基に換装した。1945年2月、硫黄島攻略戦に参加。2月21日、第601航空隊第２御盾隊特攻機の攻撃を受け、４機と爆弾３発が命中して大破。5月、特攻被害の修理ついでに第２エレベーターを溶接し格納庫の一部を居住区とする工事が終わり、練習空母となった。1946年7月1日、クロスロードＡ核実験で大破。7月25日、クロスロードＢ核実験で沈没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船6,’17、7,’11、12,’14、7,'15、9,’16、9,’13増刊、10,'22、ミッドウェー運命の３秒間、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊丸1,’77、8,’95、歴史群像4,’18

＜ＣＶ３／３３シリーズ＞：L3/33シリーズ（軽戦車）を参照。

＜ＣＶ３／３５＞：L3/35（軽戦車）を参照。

＜ＣＶ３／３８＞：L3/38（軽戦車）を参照。

＜ＣＶ−４＞：アメリカ海軍レンジャー級空母１番艦レンジャー（Ranger）。1931年9月1日起工、1933年進水、1934年6月4日就役。第２次大戦では大西洋で行動し、北アフリカ上陸作戦に参加した。1943年にはアメリカ海軍が太平洋戦線への救援を要請したイギリス海軍空母38ヴィクトリアスの代替としてイギリス艦隊に配備され、10月のノルウェー攻撃などに参加している。1944年に改装を受け、同年半ばに太平洋方面に移動、練習空母として使用された。1946年10月18日に退役し、解体された。参考：月刊世界の艦船6,’17、11,’15、10,'22、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶ−５＞：アメリカ海軍ヨークタウン級空母１番艦ヨークタウン（Yorktown）。1934年5月21日起工、1936年4月4日進水、1937年9月30日就役。1938年1月8日から3月6日、カリブ海で慣熟訓練を実施。その後４連装28mm機関砲を艦橋前後に２基ずつ、12.7mm機銃を飛行甲板左右に計24丁装備し、1940年にCXAMレーダーを三脚マスト上に搭載した。1942年2月1日、マーシャル諸島空襲作戦に参加。3月10日、CV-2レキシントンと共にSR作戦中の日本軍を空襲。5月6日、珊瑚海海戦に参加。5月8日、日本海軍艦上機の攻撃を受け、250kg爆弾直撃弾２発と250kg爆弾至近弾３発により損傷した。5月27日、真珠湾に入港。本土海軍工廠で３ヶ月の修理が必要と判断されたが、ニミッツの命令で応急修理に入り、ボイラー３基が故障して最大速力を発揮できない状態ながらも5月30日にミッドウェイへ向け出港。修理中のCV-3サラトガ所属飛行隊F4F戦闘機25機、SBD艦爆37機、TBD艦攻13機を搭載していた。6月5日、ミッドウェイ海戦で損傷。一度は鉄板と角材で飛行甲板を応急修理して戦線に復帰したが、２度目の空襲で再び大破、真珠湾に曳航される途中で伊168の雷撃を受け、6月7日に再度復旧を試みたが、沈没した。1999年5月19日、全米地理学協会の潜水調査により、ミッドウェイ島付近の水深5000mの海底で発見された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、歴史群像10,’06、4,’17、ミッドウェー運命の３秒間、月刊世界の艦船3,’00

＜ＣＶ−６＞：アメリカ海軍ヨークタウン級空母２番艦エンタープライズ（Enterprise、５代目）、ニックネームはビッグＥ、ラッキーＥ、グレイ・ゴースト。外国軍艦として唯一、イギリス海軍からアドミラルティ・ペナントを授与された。1934年7月16日、ニューポート・ニューズ造船所で起工、1936年10月3日進水、1938年5月12日竣工・就役。1941年12月8日、太平洋戦争開戦・真珠湾攻撃時はウェーク島から真珠湾に戻る途中だった。12月10日、艦上機で伊70を撃沈した。1942年2月1日、マーシャル諸島空襲作戦に参加。体当たりしてきた九六式陸攻が飛行甲板をかすめて小破した。2月24日、ウェーク島と南鳥島を空襲。4月18日、日本本土奇襲攻撃に参加。6月5日、ミッドウェイ海戦に参加。8月24日、第２次ソロモン海戦で大破。10月26日、南太平洋海戦で爆弾２発を被弾し小破。ニューカレドニアのヌーメア基地で修理を行った。11月11日、戦列に復帰。11月14日、第３次ソロモン海戦時に飛行場砲撃部隊を空襲、重巡衣笠を撃沈し、鳥海、摩耶、五十鈴を損傷させた。1943年7-10月、SK対空レーダーや４連装40mm機関砲を搭載する改装工事を受けた。11月からギルバート諸島攻略ガルバニック作戦に参加。1944年6月11日、第58任務部隊旗艦CV-16レキシントン、第３群CVL-23プリンストン、CVL-30サン・ジャシントと共に、サイパンとテニアンを空襲。6月19日、マリアナ沖海戦に参加。10月24日、比島沖海戦に参加。年末から夜間作戦用空母となった。1945年3月18日、九州・四国沖航空戦で特攻機及び基地航空隊の攻撃を受けて損傷した。4月11日、沖縄付近で特攻機及び基地航空隊の攻撃を受けて損傷した。5月13日、沖縄付近で特攻機の攻撃を受けて損傷した。その後ピュージェット・サウンド海軍工廠に回航されて修理に入っている。1946年、モスボール作業に入ったが、1947年に退役。記念艦にしようとしたものの資金と受け入れ先が無く、1956年10月2日に除籍され、解体された。参考：月刊世界の艦船10,'20、6,’17、10,'22、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊航空ファン5,’19

＜ＣＶ−７＞：アメリカ海軍ワスプ級空母１番艦ワスプ（Wasp）。1936年4月1日起工、1939年進水、1940年4月25日竣工。就役後は大西洋で作戦に就いた。1942年4月と5月、マルタ島にスピットファイア戦闘機を輸送。5月下旬からノーフォークにドックインし、修理整備に入った。6月3日、修理整備を修了。6月6日、ノーフォークを出港してサンディエゴに向かった。8月7日からガダルカナル島・ツラギ島を空襲。8月24日、第２次ソロモン海戦に参加。9月15日、ガダルカナル南東で伊19潜水艦の雷撃を受け、ガソリンに引火して大爆発し、友軍に処分された。参考：月刊世界の艦船6,’17、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶ−７Ａ＞：C-8A（輸送機）を参照。

＜ＣＶ−８＞：アメリカ海軍ヨークタウン級空母３番艦ホーネット（Hornet）。1939年9月25日起工、1941年10月20日竣工・就役。艦橋上の方位盤はMk37を装備しており、船体前部舷側には軽いナックルが付いている。太平洋戦争開戦時にはSCレーダーを搭載していた。1942年4月18日、日本本土奇襲攻撃を実施。6月5日、ミッドウェイ海戦に参加。その後、調子の悪いSCレーダーに代わり、BB-44カリフォルニアから外したCXAMレーダーを搭載した。10月26日、南太平洋海戦で日本軍機の攻撃を受けて損傷した。10月27日、駆逐艦巻雲、秋雲の雷撃を受けて沈没した。2019年1月20日、ポール・アレン氏の沈没艦船調査チームがサンタクルーズ諸島沖・深度5300mの海底で残骸を発見した。１海里ほど離れた海底には艦尾部分や信号艦橋、同じく１海里ほど離れた別の場所にはF4F戦闘機も沈んでいた。参考：月刊世界の艦船6,’17、5,’19、10,'22、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＶ−９＞：アメリカ海軍エセックス級空母１番艦エセックス（Essex）。1941年4月28日起工、1942年12月31日就役、太平洋戦線で作戦に従事した。1943年8月31日、南鳥島を空襲。9月1日、南鳥島を空襲。10月5-6日、ウェーク島を空襲。11月11日、第50.3任務群の一員として第３次ブーゲンビル島沖航空戦に参加。1944年6月19日、マリアナ沖海戦に参加。10月24日から比島沖海戦に参加。11月25日、レイテ湾付近で神風特別攻撃隊吉野隊１機に突入され損傷した。1945年4月7日、坊ノ岬沖海戦に参加。4月11日、沖縄付近で特攻及び基地航空隊の攻撃を受けて損傷した。1951年1月、SCB-27A改装を完了。1952年10月1日、CVA-9に艦種変更された。1956年3月、SCB-125改装を完了。1960年3月8日、CVS-9に艦種変更された。1968年5月25日、ノルウェー沖で演習中、本艦に対し異常接近して偵察を行っていたソ連のTu-16が操縦ミスで海上に墜落し、乗員全員が死亡した（一部生存してアメリカ海軍に救助された？）。12月、アポロ７号の司令船を回収。1969年6月30日退役。1973年6月1日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、6,’17、7,’19、10,'22、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊丸11,’72、月刊航空ファン7,’16

＜ＣＶ９Ａ−２−４＞：ロシアの300mmロケット弾６連装ランチャー。9K58スメルチと同じロケット弾を使える。参考：月刊軍事研究6,’14

＜ＣＶ−１０＞：アメリカ海軍エセックス級空母２番艦ヨークタウン（Yorktown、２代目）。1943年4月15日就役。9月1日、南鳥島を空襲。10月5-6日、ウェーク島を空襲。1944年6月19日、マリアナ沖海戦に参加。11月14日、ミンドロ島西方で日本のシマ04船団を発見したとの報を受け、VF-3の爆装F6F-5戦闘機を２波にわたり出撃させて攻撃した。1945年3月18日、特攻及び基地航空隊の攻撃を受けて損傷した。4月7日、坊ノ岬沖海戦に参加。1951年、SCB-27A改装に入った。1952年10月1日、CVA-10に艦種変更された。1953年2月、SCB-27A改装を完了。1955年10月、SCB-125改装を完了。1957年9月1日、CVS-10に艦種変更された。1973年6月1日に除籍され、サウスカロライナ州マウント・プレザントで記念艦として保存されている。参考：月刊世界の艦船6,’12、7,’19、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊丸4,’17

＜ＣＶ−１１＞：アメリカ海軍エセックス級空母３番艦イントレピッド（Intrepid）。1943年8月16日就役。1944年2月17日、トラック空襲時に日本軍夜間雷撃機の攻撃を受けて魚雷１本を被雷、大破した。修理のため真珠湾に向かおうとしたが、舵が故障した上に風速30ノットの強風に巻かれて反対側に流されてしまい、艦が勝手に東京へ進みたがるなどと冗談を言っている場合ではなくなり、船首楼や格納庫甲板開口部に帆を張って操艦力を取り戻した。10月24日から比島沖海戦に参加。10月29日、レイテ沖で特攻機の攻撃により損傷した。11月25日1300、ルソン島東方60マイルで第３神風特攻吉野隊の爆戦６機・彗星２機による特攻を受け、飛行甲板に１機、艦尾に１機が突入した。1945年3月18日、九州南端の東100海里で特攻機の攻撃を受けて損傷した。4月7日、坊ノ岬沖海戦に参加。4月11日、沖縄付近で特攻及び基地航空隊の攻撃を受けて損傷した。1952年10月1日、CVA-11に艦種変更された。1957年5月、SCB-125改装を完了。1962年3月31日、CVS-11に艦種変更された。1974年3月15日退役。1982年4月21日に除籍され、1983年からマンハッタンで記念艦として保存されている。参考：月刊世界の艦船6,’12、7,’19、10,'22、第２次大戦のアメリカ軍艦、特別攻撃隊、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊丸2,’12別冊付録、比島決戦

＜ＣＶ−１２＞：アメリカ海軍エセックス級空母４番艦ホーネット（Hornet、２代目）。1943年11月29日就役。1944年6月19日、マリアナ沖海戦に参加。1945年4月7日、坊ノ岬沖海戦に参加。6月5日、沖縄付近で台風により損傷した。1952年10月1日、CVA-12に艦種変更された。1953年、SCB-27A改装を完了。1956年、SCB-125改装を完了。1958年6月27日、CVS-12に艦種変更された。1969年7月、人類初の月着陸を行ったアポロ11号の司令船を回収。1989年7月25日に除籍された。台湾に売却されてスクラップにされる予定だったが、退役軍人らで構成される団体が買い取り、アラメダで博物館となった。参考：月刊世界の艦船6,’12、7,’19、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊丸2,’12別冊付録

＜ＣＶ−１２ＴＣＡ＞：チャレンジャー２戦車に搭載されているパーキンス・コンダー液冷Ｖ型12気筒多燃料ディーゼルエンジン。ボア135mm、ストローク152mm、総排気量26100cc、出力1200馬力（回転数毎分2300）。出そうと思えば1500馬力を発揮できるが、機動性などを考えて抑え気味にした。ダウティ・ディフェンス・アンド・エア・システムズ社製デジタル動力制御ユニットと組み合わされている。参考：ウォーマシン・レポート11、月刊PANZER3,’03

＜ＣＶ−１３＞：アメリカ海軍エセックス級空母５番艦フランクリン（Flanklin）、ニックネームはビッグ・ベン（偉大なるベンジャミン・フランクリン。イギリスの時計台とは無関係）。1942年12月7日起工。1943年10月14日、ニューポート・ニューズ造船所で命名・進水式が行われ、進水した。1944年1月31日就役。1944年10月13日、台湾沖航空戦で陸攻１機が飛行甲板に突入し、損傷した。10月24日、比島沖海戦に参加。10月30日、特攻隊（葉桜隊）の攻撃により損傷した。1945年3月15日、ルソン島東方で雷撃を受けて損傷した。3月19日、第58.2任務群旗艦として神戸空襲を行っていたところ、0700頃に九州東方100km・高知沖80kmの地点で銀河の爆弾２発を被弾。１発目が船体中央部の格納庫内、２発目が船体後部の格納庫内で爆発し、発艦準備中だった艦上機が次々と誘爆、飛行甲板の中央部から後ろが孔だらけになり、前部エレベーターも崩落、第１甲板（格納庫甲板）は後ろ４分の３が爆発炎上し、第２甲板以下（主船体）の着弾点付近でも火災が発生、船体後部４分の１では第４甲板まで浸水し、艦橋も01甲板と煙突から後ろの全体が炎上、戦死724名・負傷265名を出したが、主機室・缶室と主船体の大部分が無事だったため沈没は免れ、3月24日にウルシー泊地に到着、真珠湾で応急修理を受けて本国帰還となり、4月28日ブルックリン海軍工廠に到着した。1946年6月14日に修理を終えたが、高熱による船体歪みが大きすぎて現役での使用に耐える見込みは無かったようで、1947年2月17日に予備役に編入された。1952年10月1日、CVA-13に艦種変更された。1964年10月1日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、6,’17、8,'21、第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊軍事研究10,’02、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＶ−１４＞：アメリカ海軍エセックス級空母６番艦タイコンデロガ（Ticonderoga）。1944年5月8日就役。太平洋戦線で作戦に従事し、1945年1月21日、台湾東方沖で特攻機による攻撃を受けて損傷し、消火のための注水で左舷側に10度傾斜した。ウルシーを経由して本国に戻り、ピュージェット・サウンド海軍工廠で修理の後、5月下旬に戦線に復帰した。1952年10月1日、CVA-14に艦種変更された。1954年10月、SCB-27C改装を完了。1955年9月、YA-4Aによる空母運用適合性試験が行われた。1957年4月、SCB-125改装を完了。1964年5月31日0744、フィリピンのスービック・ベイを出港し、フィリピン近海でのLIGTAS演習に向かった。8月2日、トンキン湾事件に参加。8月5日、ピアース・アロー作戦に参加。1965年12月5日、ベトナムから日本に帰投する途中、奄美大島の南東150kmでB43核爆弾１発を積んだ第56攻撃飛行隊所属のA-4E攻撃機を発進訓練中にエレベーターから海中に転落させてしまい、パイロットが死亡した。B43核爆弾は深さ5000mの海底に今でも沈んでいる。この事故が公表されたのは1981年だが、墜落地点は沖縄東方とだけ発表されており、真の墜落地点が公表されたのは1989年になってからだった。1967年5月29日、アラメダに帰港。1969年10月21日、CVS-14に艦種変更された。1972年12月、アポロ17号の司令船を回収した。1973年5月、スカイラブ２号の司令船を回収した。9月1日退役。11月16日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、10,'22、第２次大戦のアメリカ軍艦、戦争がやってくる、世界の傑作機No.3、No.1、月刊軍事研究8,’11、月刊JWings1,'24

＜ＣＶ−１５＞：アメリカ海軍エセックス級空母７番艦ランドルフ（Randolph）。1944年10月9日就役。1945年3月11日、ウルシーに突入した銀河の１トン爆弾特攻により大破した。1951年、SCB-27A改装を完了。1952年10月1日、CVA-15に艦種変更された。1953年、SCB-125改装を完了。1959年3月31日、CVS-15に艦種変更された。1973年6月1日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、月刊航空ファン11,’02、月刊軍事研究10,’02、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶ−１６＞：アメリカ海軍エセックス級空母８番艦レキシントン（Lexington、２代目）。当初はカボット（Cabot）と命名予定だったが、珊瑚海海戦でCV-2レキシントンが撃沈されたのを受け、建造要員がノックス海軍長官に艦名継承の要望を打電、レキシントンに改称されて命名式を迎えている。太平洋戦争中に東京ローズが本艦撃沈を４回放送したが、実際には沈没しておらず、青灰色の艦体迷彩と引っ掛けてThe Blue Ghostというニックネームが付けられた。1941年7月15日起工、1942年9月26日進水、1943年3月17日就役。その後は需品搭載や装備品試験を行い、4月22日に初の発着艦を実施、SNJ-4が発着艦した。4月23日、CVG-16が着艦。5月初め、４週間の完熟訓練航海に入った。新米パイロットが多いせいか、事故で25機を損耗している。6月上旬、訓練航海を終えてボストンに入港。8月9日、パールハーバーに入港。ハワイ周辺で訓練を行った。9月11日、F6F-3戦闘機やVT-16のSBD-5を搭載し、第15任務部隊第５群（TF15.5）旗艦として真珠湾を出撃。9月18-19日、マキン・タラワを空襲。真珠湾に戻った後、第14任務部隊の一員として9月29日に出撃した。10月5-6日、ウェーク島を空襲。305ソーティでF6F戦闘機２機とSBD１機を失った。11月10日、真珠湾を出撃し、ガルバニック作戦支援のためタラワに向かった。12月3日、第50任務部隊の一員として真珠湾を出撃し、マーシャル諸島に向かった。12月4日0614、クェゼリンの100マイル沖で攻撃隊を発艦させ、クェゼリン環礁ロイ島を爆撃した。12月5日、マーシャル諸島沖航空戦で空襲を受けて魚雷１本を被雷、中破した。真珠湾で応急修理を行い、12月末からシアトルで修理と改装に入り、艦首飛行甲板左舷にカタパルトを搭載、右舷にボフォース４連装40mm高射機関砲とエリコン20mm高射機関砲を追加し、高角測定レーダーを装備した。1944年3月、マジュロ泊地に展開し、第58任務部隊旗艦となりマーク・ミッチャー司令官が座乗した。4月29日、トラック環礁を空襲。0722に第１次攻撃隊が発艦した直後の0804にレーダーで接近してくるアンノウン２機を捉えた。同じ方向に飛ぶ味方機のIFF電波が混入したため、味方と判断して攻撃しなかったが、輪形陣の中に入り込んで距離2700mまで近づいたところで彗星艦爆２機（第503航空隊攻撃第107飛行隊所属）であると気付き、12.7mm砲弾１発、40mm機関砲弾293発、20mm機関砲弾1226発を発射して１機を撃墜した。40mm機関砲弾の流れ弾がCA-70キャンベラに当たって乗員１名が負傷している。もう１機は250kg爆弾を投下したが、艦尾から230mの海上に落ちた。6月11日、第58任務部隊第３群CV-6エンタープライズ、CVL-23プリンストン、CVL-30サン・ジャシントと共に、サイパンとテニアンを空襲。6月19日、マリアナ沖海戦に参加。10月24日から比島沖海戦に参加。11月5日、艦上機でクラーク飛行場を空襲し、マニラ湾で重巡那智を撃沈した。1300、レーダーで艦の西方80マイルに航空機群を発見。迎撃機を向かわせたが、雲が厚く数機を阻止したに止まった。その後左近隊と白虎隊の５機による特攻を受け、1338に突入してきた２機のうち１機は右舷側高度8000フィートで対空砲火を命中させ艦尾1000フィート先の海面に叩き落としたが、もう１機が火を噴いたまま信号艦橋右舷に突入、第２操舵室が吹き飛ばされ、右舷20mm高射機関砲７番銃座が全損、飛散した航空燃料で火災が発生し、50名が戦死、132名が負傷した。1945年2月25日、艦上機で筑波基地を攻撃。3月1日、艦上機で那覇市及び港湾地区を爆撃し、沖縄本島中央部を偵察した。3月5日、ウルシー泊地に帰投。その後重整備のため本国に戻った。6月初め、重整備を終えて前線復帰し、関東方面の航空基地攻撃任務に就いた。6月15日、艦上機で青函連絡船を攻撃。その後戦艦部隊による釜石製鉄所砲撃に協力し、写真偵察やCAP任務を行った。7月後半、艦上機で横須賀と呉を攻撃した。8月15日、日本がポツダム宣言を受諾したため、占領軍日本進駐に向けたCAP任務を開始。本州北部で発見した捕虜収容所５カ所に対する補給物資空中投下も行った。9月5日、東京湾に投錨し、占領軍の活動支援に入った。12月3日、アメリカ陸軍将兵3000名を乗せて東京湾を抜錨。12月15日、サンフランシスコに帰港。1947年4月23日に除籍され、シアトルで保管状態に置かれた。冷戦激化と朝鮮戦争勃発に伴い、1952年10月1日に現役復帰し、攻撃空母CVA-16に艦種変更され、大改装に入った。1955年9月、SCB-27C改装とSCB-125改装を完了。1958年、第２次台湾海峡危機で現地に派遣された。1962年10月1日、対潜空母CVS-16に艦種変更された。ただしキューバ危機では攻撃空母として運用されている。1969年1月1日（7月？）、砲熕兵装、戦闘指揮装置、一部の電子装備を撤去して練習空母CVT-16に艦種変更された。1978年7月1日、航空機支援・整備設備を廃して着艦練習艦AVT-16に艦種変更された。1990年に主機が故障して洋上に出られなくなった。1991年3月3日、最後の着艦としてC-2が着艦した。11月8日、エセックス級空母で最長の運用期間48年間を全うして除籍された。総着艦数493248回。1992年10月、テキサス州コーパスクリスティーで博物館としてオープンし、11月14日に開所式が行われた。年間訪問者数25-30万人を誇り、艦内宿泊体験スカウトプログラムには毎年２万人以上が参加、格納庫では2600人規模のイベントも開催できる。参考：月刊世界の艦船6,’12、6,’17、第２次大戦のアメリカ軍艦、特別攻撃隊、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊軍事研究5,’05、月刊丸2,’12別冊付録、3,'18別冊、月刊航空ファン8,’19、9,’19、10,’19、11,’19

＜ＣＶ−１７＞：アメリカ海軍エセックス級空母９番艦バンカーヒル（Bunker Hill）。1943年5月24日就役。11月11日、第50.3任務群の一員として第３次ブーゲンビル島沖航空戦に参加。12月末から1944年1月初めにかけ、ニューアイルランド島カビエンを３回空襲した。1944年1月1日、F6F-3艦戦とSB2C-1艦爆でカビエンを空襲。零戦が九九式三番三号爆弾をSB2C-1に向け投下したが、損害は無かった。6月19日、マリアナ沖海戦で急降下爆撃により損傷した。10月24日から比島沖海戦に参加。1945年4月7日、坊ノ岬沖海戦に第58機動部隊旗艦として参加。5月11日、菊水６号作戦特攻機２機に突入され、大火災を発生した。ウルシー泊地経由でアメリカに帰還し、戦後に応急修理を受けて引揚輸送を実施。戦時中の損傷が大きすぎて実用任務には就けず、1946年以降は活動を停止、1947年4月24日に予備役に編入された。1952年10月1日、CVA-17に艦種変更された。1966年11月1日に除籍され、サンディエゴに移送されて数年にわたり電子戦実験艦として使用された。参考：月刊世界の艦船6,’12、7,’19、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊丸4,’99、月刊航空ファン2,’17、比島決戦

＜ＣＶ−１８＞：アメリカ海軍エセックス級空母10番艦ワスプ（Wasp、２代目）。1943年11月24日就役。1944年6月19日、マリアナ沖海戦で急降下爆撃により損傷した。7月4日、VF-14所属F6F戦闘機を硫黄島に向け発艦させた。1945年3月19日、九州東方で日本海軍基地航空部隊の急降下爆撃にあって格納庫で爆弾が炸裂し、102名が死亡、269名が負傷したが、応急修理により１時間足らずで艦上機発進を可能とした。1949年、SCB-27A改装に入った。1951年9月、SCB-27A改装を完了。1952年10月1日、CVA-18に艦種変更された。1955年12月、SCB-125改装を完了。1956年11月1日、CVS-18に艦種変更された。1966年11月、ジェミニ12号の有人カプセルを回収した。1972年7月1日に退役・除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、10,'22、第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊軍事研究10,’02、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊航空ファン5,’17

＜ＣＶ−１９＞：アメリカ海軍エセックス級空母11番艦ハンコック（Hancock）。1944年4月15日就役。1944年10月14日、台湾沖航空戦で爆撃を受けて損傷した。11月25日、レイテ湾付近で神風特別攻撃隊吉野隊機の破片を受けて損傷した。1945年4月7日、坊ノ岬沖海戦に参加。特攻を受けて損傷した。1952年10月1日、CVA-19に艦種変更された。1954年2月、SCB-27C改装を完了。1956年11月、SCB-125改装を完了。1960年6月から1961年3月、西太平洋で作戦航海に就いた。1962年2-10月、西太平洋で作戦航海に就いた。1972年9月、横須賀に入港した。1973年10月、第４次中東戦争勃発を受け、ベトナム沿岸から紅海に移動した。1975年6月30日、CV-18に艦種変更された。1976年1月31日に除籍された。最後の任務はベトナム戦争でサイゴンから脱出する米軍人や大使館員の上空援護だった。参考：月刊世界の艦船6,’12、11,’15、7,’19、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、世界の傑作機No.3、月刊JWings2,’22

＜ＣＶ−２０＞：アメリカ海軍エセックス級空母12番艦ベニントン（Bennington）。1944年8月6日就役。1945年4月7日、坊ノ岬沖海戦に参加。6月5日、沖縄付近で台風により損傷した。1952年10月1日、CVA-20に艦種変更された。11月、SCB-27A改装を完了。1955年3月、SCB-125改装を完了。1959年6月30日、CVS-20に艦種変更された。1965年5月21日、VA-113Det.QのA-4Bが着艦時に左に転覆し、左舷から海に転落して失われた。1989年9月20日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、7,’19、第２次大戦のアメリカ軍艦、世界の傑作機No.3

＜ＣＶ−２１＞：アメリカ海軍エセックス級空母13番艦ボクサー（Boxer）。1945年4月16日就役。1950年8月、朝鮮戦争に参加。1952年8月6日、火災事故で艦上機18機が全損・損傷した。10月1日、CVA-21に艦種変更された。1956年2月1日、CVS-21に艦種変更された。1959年1月30日、LPH-4となった。1969年12月1日に退役・除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、10,'22、第２次大戦のアメリカ軍艦、丸スペシャルNo.90

＜ＣＶ２１＞：BAEシステムズ・グローバル・コンバット・システムズ社が開発した装軌偵察車で、スコーピオンの後継を狙っている。車体は防弾アルミの全溶接製で、耐地雷能力を持つ。下部転輪は片側６枚、サスペンションはトーションバー式で、履帯は金属製またはゴム製。砲塔は２名用で、40mm機関砲CTAIまたは30mm機関砲Mk44を１門と7.62mm同軸機銃を装備する。エンジンはカミンズ社製ディーゼル（350-400馬力）、トランスミッションはデビッド・ブラウン・ギア・システム社製T300オートマチック／マニュアル切り替え式、最大速度80km、燃料容量500リットル、航続距離500km。乗員は車長、砲手、操縦手、偵察員（車体後部）。参考：月刊軍事研究11,’12

＜ＣＶ−２２＞：CVL-22（軽空母）またはV-22シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＣＶ２８＞：イタリア陸軍快速戦車。カーデンロイドMk.�Y（クローズドトップ型）を輸入したもので、フィアット・アンソルド社が武装を6.5mm水冷機関銃フィアット・モデル14に換装している。1928年に25両を導入した。後に機銃を6.5mm空冷対空機銃フィアット・モデル14に換装している。参考：月刊丸6,’01

＜ＣＶ２９＞：イタリア陸軍試作快速戦車。CV28の改良型で、上構上面の装甲カバーをハッチに変更し、6.5mm空冷対空機銃フィアット・モデル14を装備した。サスペンションは下部転輪２枚を１軸に取り付け、その軸ともう１枚の下部転輪をリーフスプリングで前後に繋ぐ方式で、これを前後逆にしたものが後方に取り付けられて外側からガーターフレームで固定されており、下部転輪は片側計６枚になる。誘導輪と最後部下部転輪の間には履帯張度維持用の小転輪２枚が付けられた。試作のみで、更に改良を加えたL3タンケッテが量産された。参考：月刊丸6,’01、月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ＣＶ−３１＞：アメリカ海軍エセックス級空母14番艦ボン・ノム・リチャード（Bon Homme Richard。ボノム・リシャールとも読む）。1944年4月29日進水、11月26日就役。1952年10月1日、CVA-31に艦種変更された。1968年10月8日、ベトナムへの展開を終えてサンディエゴに帰港。1970年8月2-12日、横須賀に寄港。1989年9月30日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、10,'22、第２次大戦のアメリカ軍艦、世界の傑作機No.118

＜ＣＶ−３２＞：アメリカ海軍エセックス級空母15番艦レイテ（Leyte）。1946年4月11日就役。1952年10月1日、CVA-32に艦種変更された。1953年8月8日、CVS-32に艦種変更された。1959年5月15日、AVT-32に艦種変更された。1966年7月20-29日、日米共同対潜訓練に参加。1969年12月1日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、第２次大戦のアメリカ軍艦、JShips VOL.44

＜ＣＶ３３シリーズ＞：L3シリーズ（軽戦車）を参照。

＜ＣＶ−３３＞：アメリカ海軍エセックス級空母16番艦キアサージ（Kearsarge）。1946年3月2日就役。1948年12月27-28日、AM-1艦攻の空母適性審査を実施。1952年、SCB-27A改装を完了。10月1日、CVA-33に艦種変更された。1957年、SCB-125改装を完了。1958年10月1日、CVS-33に艦種変更された。1973年5月1日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊航空ファン7,’99

＜ＣＶ−３４＞：アメリカ海軍エセックス級空母17番艦オリスカニー（Oriskany）。1944年5月1日起工。1945年10月に進水したが、一旦工事を中断してSCB-27改装を行い、1950年9月25日に就役した。1952年10月1日、CVA-34に艦種変更された。1959年3月、SCB-125A改装を完了（1956-57年に実施？）。1963年8月から1964年4月、西太平洋で作戦航海に就いた。1966年10月26日、乗員のミスで大火災が発生。1975年6月30日、CV-34に艦種変更された。1976年9月30日退役。1989年7月25日に除籍された。2006年、メキシコ湾に沈められて魚礁になった。ダイビングの名所にもなっており、グレート・キャリア・リーフと呼ばれているらしい。参考：月刊世界の艦船6,’12、10,'22、第２次大戦のアメリカ軍艦、世紀の失敗物語、月刊JWings2,’22

＜ＣＶ３５＞：L3/35（軽戦車）を参照。

＜ＣＶ−３５＞：アメリカ海軍エセックス級空母18番艦リプライザル（Reprisal）。起工されたが、1945年に建造中止になった。参考：月刊世界の艦船6,’12、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶ−３６＞：アメリカ海軍エセックス級空母19番艦アンティータム（Antietam）。1945年1月28日就役。1952年9月、アングルド・デッキの搭載工事を開始。10月1日、CVA-36に艦種変更された。1953年1月、アングルド・デッキのテストを開始。当初はアングルが８度だったが、後に10.5度に増やされた。8月8日、CVS-36に艦種変更された。1973年5月1日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶ−３７＞：アメリカ海軍エセックス級空母20番艦プリンストン（Princeton、２代目）。1945年11月18日就役。1952年10月1日、CVA-37に艦種変更された。1954年1月1日、CVS-37に艦種変更された。1959年3月2日、LPH-5に改造された。1970年1月30日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、第２次大戦のアメリカ軍艦、丸スペシャルNo.90

＜ＣＶ−３８＞：アメリカ海軍エセックス級空母21番艦シャングリ・ラ（Shangri La）。1944年9月15日就役。1952年10月1日、CVA-38に艦種変更された。1955年、SCB-27C及びSCB-125改装を完了。1956年6月18-21日、A-3AのSCB-27C/SCB-125改装エセックス級空母に対する空母適合性試験を実施。1960年9月、北海を航行中に、VF-62所属F-8A艦戦が発艦しようとしたところ、射出中にカタパルトフックと機体を繋ぐワイヤーが切れてしまい、機体が艦首右舷側海面に放り出されて全損した。パイロットは機体が浮いている間に脱出して無事だった。1969年6月30日、CVS-38に艦種変更された。1970年7月2日、着艦したVA-152所属A-4E艦攻がタキシング中に飛行甲板左舷側にはみ出してしまい、前脚をキャットウォークに落として海に落下しそうになった。パイロットは射出座席を作動させて海面に脱出、その後機体は固定されてクレーンで飛行甲板に戻された。7月24日、２週間の修理を終えて横須賀を出港。1982年7月15日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、第２次大戦のアメリカ軍艦、世界の傑作機No.1、No.3、No.118

＜ＣＶ−３９＞：アメリカ海軍エセックス級空母22番艦レイク・シャンプレイン（Lake Champlain）。1945年6月3日就役。1950-51年、SCB-27A改装工事を実施。1952年10月1日、CVA-39に艦種変更された。1957年8月21日、CVS-39に艦種変更された。1961年5月、アメリカ初の有人宇宙飛行を行ったアラン・シェパードの帰還用カプセルを回収した。1969年12月1日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶ−４０＞：アメリカ海軍エセックス級空母23番艦タラワ（Tarawa）。1945年12月8日就役。1952年10月1日、CVA-40に艦種変更された。1955年1月10日、CVS-40に艦種変更された。1961年5月1日、AVT-40に艦種変更された。1967年6月1日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶ−４１＞：アメリカ海軍ミッドウェイ級空母１番艦ミッドウェイ（Midway、２代目）、ニックネームはマージ。1942年8月にニューポート・ニューズ造船所に発注されたが、エセックス級空母の建造で手一杯だったため起工は1943年10月27日になった。1945年3月20日進水、1945年9月10日竣工、CVB-41として就役した。以降はノーフォークを母港としてカリブ海で訓練を実施。1946年2月20日、大西洋艦隊に配備された。1947年9月、ドイツから鹵獲したA-4弾道ミサイルを飛行甲板から試射した。10月27日に第６艦隊に配属された。以降は地中海を行動し、朝鮮戦争には参加していない。1951年9月14日、開度８度・長さ104mの着艦帯をペンキで表示し、アングルド・デッキのテストを開始。1952年3月27日、アングルド・デッキの模擬発着艦試験を実施。10月1日、CVA-41に艦種変更された。1954年8月、太平洋艦隊所属となり、母港がアラメダ基地になった。12月27日、ノーフォークを出港して横須賀に向かった。1955年6月、横須賀に入港。7月、母港のアラメダ基地に到着した。1955年10月からピュージェット・サウンド海軍工廠で第１次近代化改装工事（SCB-110-55）に入った。1957年10月1日、改装工事を完了し、11月に太平洋艦隊に配備されて西太平洋で訓練や哨戒を行った。1964年までに煙突右舷にAN/SPS-30対空レーダーを搭載、127mm単装両用砲を両舷４門とし、76mm連装砲を全て撤去した。1965年、F-4Bファントムを配備。3月6日、アラメダ基地を出港してトンキン湾に向かい、4月中旬からベトナム戦争に従事した。1966年2月、ハンターズ・ポイント海軍工廠で第２次近代化改装工事（SCB101-66）を開始。1970年1月31日、予定を２年オーバーして改装を終えた。4月16日、アラメダを出港。第７艦隊作戦域に入り、1971年4月から６ヶ月、ベトナム戦争に参加。6月14日、横須賀に入港。1972年4月9日、ベトナム戦争参加のため母港を出港。ベトナム周辺海域に到着後は10月までラインバッカー�T作戦に参加した。1973年1-2月、ベトナム戦争で北爆に参加。休戦協定締結後、西太平洋を経由してアラメダ港に帰還。9月11日、アラメダを出港。10月5日、横須賀に到着して前方展開を開始し、事実上の母港とした。11月26日、横須賀を出港。1975年4月19日、ベトナム周辺での作戦任務を開始。5月、フリークエント・ウインド作戦でベトナムから3000人以上の人員を収容。ちなみに、ベトナムは極東条項（安保条約第６条）の範囲外である。6月30日、CV-41に艦種変更。1976年8月、朝鮮の軍事境界線でアメリカ陸軍将校２名が北朝鮮軍衛兵に射殺されたのを受け、示威行為のため横須賀を出港。1979年4月、イラン革命勃発に伴い、アラビア海・ペルシャ湾方面で哨戒任務に就いた。11月21日、在テヘラン米大使館占拠事件発生に伴うインド洋への展開を開始。1981年3月26日、南シナ海で搭載A-6攻撃機が民間ヘリの墜落を目撃したため、搭載ヘリで乗客17人を救助した。9月14日、フィリピンのスービック基地に入港。1982年9月14日、フィリピンのスービック基地に入港。1986年1月17日、横須賀を出港し、西太平洋での戦闘航海に就いた。3月30日、横須賀に帰港。4月から横須賀で第３次近代化改装工事を実施。10月末、工事をほぼ完了。11月3日から一週間の試運転を実施。11月中旬、F/A-18ホーネットを搭載して横須賀を出港し、発着艦訓練を行った。11月28日、第３次近代化改装工事を完工。搭載戦闘機をF-4戦闘機からF/A-18ホーネットに変更した。1990年6月20日、野島崎沖でカタパルトの蒸気パイプを破損する事故を起こした。7月6日、カタパルトの修理を終えて作戦航海に出撃。10月2日、湾岸危機を受けて横須賀を出港。11月1日、ペルシャ湾に到着してCV-62インディペンデンスと交代し、湾岸戦争に参加。1991年4月16日、横須賀に帰港。6月、ピナツボ山噴火に伴い、スービック地区からの米軍人及び家族避難作戦に参加。7月1日、横須賀に帰港。8月10日、横須賀から離れてアメリカに向かった。1992年4月11日に退役し、予備役に編入された。1997年3月17日に除籍された。モスボール状態にされプレマートンで保管されていたが、2004年1月にサンディエゴに回航され、6月7日からサンディエゴで記念艦として展示中。対岸にはノースアイランド海軍基地があり、ここに帰港する艦船向けに艦首には「WELCOME HOME」と書かれた幕が掲揚されている。2017年6月15日、海自遠洋航海練習艦隊の音楽隊が飛行甲板上で演奏を行った。参考：月刊世界の艦船2,’24、4,’13、2,’87、1,’04、3,’05、8,’10、6,’12、10,’17、10,'22、月刊軍事研究5,’05、12,’13、月刊航空情報2,’10、月刊丸4,’99、2,’12別冊付録、歴史群像4,’17

＜ＣＶ−４２＞：アメリカ海軍ミッドウェイ級空母２番艦フランクリン・Ｄ・ルーズベルト（Franklin D. Roosevelt）、ニックネームはロージー。1943年12月1日起工、1945年4月29日進水、コーラル・シー（Coral Sea、２代目）と命名された。5月18日、直前（4月12日）に死去した第32代大統領の名前が付けられることになり、フランクリン・Ｄ・ルーズベルトに改称された。10月27日、CVB-42として就役した。1946年7月21日、XFDファントム艦戦試作２号機が同艦戦初の発着艦公試を実施。アメリカ海軍初のジェット機発着艦を記録した。1948年9月、第６艦隊に配備された。1952年10月1日、CVA-42に艦種変更された。1954年3月5日、ピュージェット・サウンド工廠に入港。3月23日から1956年4月6日まで４億8000万ドルかけて第１次近代化改装を実施。1962年9月から1963年4月まで、地中海に展開。1966年8月、ベトナム戦争参加のためトンキン湾に入った。8月10日、VA-172のCAG機などにより初実戦参加した。1968年7月から1969年5月まで前部エレベーターを右舷に移すなどの改装を実施。1975年6月30日、CV-42に艦種変更された。１976年10月から1977年4月まで地中海に展開。1977年9月30日に退役し、1978年に売却されて解体された。参考：月刊世界の艦船4,’13、2,’87、3,'21、2,'22、月刊丸4,’99、世界の傑作機No.3、歴史群像4,’17

＜ＣＶ−４３＞：アメリカ海軍ミッドウェイ級空母３番艦コーラル・シー（Coral Sea、３代目）、ニックネームはエイジレス・ウォーリア。1944年7月10日起工。この時はフィリピン・シーという艦名を予定していたが、1945年5月18日に２番艦の艦名が変更されたため、２番艦旧艦名を引き継いでコーラル・シーに改称されることになった。1946年4月2日進水。1947年10月1日、CVB-43として就役。1948年4月28日、P2Vの発艦試験を実施。9月、第６艦隊に配備された。1949年5-9月、地中海に展開した。1950年4月20日、P2V-3C哨戒機の発艦に成功。1952年10月1日、CVA-43に艦種変更された。1956年8月から1957年1月、地中海に展開。その際、AJ攻撃機が着艦時にフックを破損、クラッシュ・バリアを突き抜けて前方に並んでいた駐機の列に突っ込み、計13機が全損した。1957年4月16日から1960年1月25日、第１次近代化改装（SCB-110A）を実施。完工後は太平洋艦隊に配属された。1964年12月、ベトナム周辺海域に進出。1965年2月、北爆作戦フレーミング・ダート�T／�Uに参加。3月19日からローリング・サンダー作戦に参加。1966年7月、定期整備を終えてアラメダを出港し、トンキン湾に向かった。9月から1967年1月までベトナム周辺海域で作戦に参加。1967年8月から1968年3月、ベトナムで戦闘航海を実施。1968年9月から1969年4月、ベトナムで戦闘航海に就いた。1969年11月から８ヶ月間、ベトナムで戦闘航海を実施。1971年末からベトナムに展開。1972年4月6日からラインバッカー�T作戦に参加。1975年6月30日、CV-43に艦種変更された。1980年4月24日、イーグル・クロウ作戦を支援。1981年12月、着艦回数30万回を記録。1982年3月、固有の航空団を持たず練習空母を兼務する現役予備空母になった。1983年3月、サンフランシスコを出港し、半年かけて世界を一周した。9月、ノーフォークに入港し、現役復帰して大西洋艦隊に編入された。1985年、小改装を終えてF/A-18とSH-3Hの運用を開始。10月1日、CVW-13を搭載し、地中海での作戦任務を開始。1986年4月15日、リビア爆撃エルドラド・キャニオン作戦に参加。1987年6月1日、航空機着艦数334114回を記録し、当時最多の航空機着艦回数を持つ実動空母となった。1990年4月26日に退役して予備役に編入されると同時に除籍され、その後解体された。参考：月刊世界の艦船4,’13、2,’87、5,’86、月刊丸4,’99、ザ・マーチ40号、歴史群像4,’17、月刊航空ファン4,’19

＜ＣＶ−４５＞：アメリカ海軍エセックス級空母24番艦ヴァリー・フォージ（Valley Forge）。1946年11月3日就役。1950年6月25日、朝鮮戦争勃発で香港を出港。フィリピンのスービック・ベイで補給を受けた後、アメリカ空母として最初に付近の海域に展開し、7月3日から航空ソーティを開始した。1952年10月1日、攻撃空母CVA-45に艦種変更された。1954年1月1日、対潜空母CVS-45に艦種変更された。1961年7月1日、強襲揚陸艦LPH-8に改造された。1970年1月15日に除籍されて解体された。参考：月刊世界の艦船6,’12、11,’11、第２次大戦のアメリカ軍艦、丸スペシャルNo.90

＜ＣＶ−４６＞：アメリカ海軍エセックス級空母25番艦イオー・ジマ（Iwo Jima）。1945年に起工されたが、同年に建造中止になった。参考：月刊世界の艦船6,’12、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶ−４７＞：アメリカ海軍エセックス級空母26番艦フィリピン・シー（Philippine Sea）。1946年5月11日就役。1951年12月31日、サンディエゴを出港し、西太平洋方面に向かった。1952年10月1日、CVA-47に艦種変更された。1955年11月15日、CVS-47に艦種変更された。1959年5月15日、AVT-47に艦種変更された。1969年12月1日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’12、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶ−５９＞：アメリカ海軍フォレスタル級空母１番艦フォレスタル（Forrestal）。1952年7月起工、1954年進水、1955年10月1日、CVA-59として就役。1956年4月2日、A-3Aの空母適合性試験を実施。1962年8月3日、母港を出港し、F-4B戦闘機装備VF-74などを搭載して地中海に向かった。1964年、地中海での任務航海を終えて大西洋を航行中にソ連海軍Tu-142哨戒機が飛行甲板上200フィート（61m）を通過した。1967年6月6日、ノーフォークを出港し、ベトナムに向かった。7月25日、トンキン湾に到着し、北爆を開始。7月29日、F-4B戦闘機搭載ズーニー・ロケット弾が暴発して大爆発を起こし、134名が死亡して艦上機21機が全損、修理のためアメリカに戻った。1975年、CV-59に艦種記号が変更された。1976年7月4日、ニューヨークで実施されたアメリカ独立200周年記念観艦式で観閲艦を務めた。1992年2月、練習空母AVT-59に艦種変更されたが、冷戦終結で国防予算が減った煽りを受けて1993年9月11日に退役した。参考：月刊軍事研究5,’05、月刊世界の艦船10,'22、8,’10、4,’13、12,’16、世界の傑作機No.118、月刊航空ファン7,’16、月刊JWings8,’21、1,’24

＜ＣＶ−６０＞：アメリカ海軍フォレスタル級空母２番艦サラトガ（Saratoga、８代目）。1956年4月14日、CVA-60として就役。1972年4月11日、ベトナム戦争参加のため母港を出港。1975年、CV-60に艦種記号が変更された。1985年10月、アキレ・ラウロ号事件で艦上機により旅客機を強制着陸させた。1986年4月、エルドラド・キャニオン作戦に参加。1990年、湾岸戦争に参加。1992年8月15日、ユーゴスラビア情勢悪化に伴い、アドリア海ボスニ沖に到着。10月2日、トルコ海軍駆逐艦ムアヴェネトを誤射。1994年8月20日に退役した。2014年、ESCOマリーン社でスクラップにされることになり、１セントで払い下げられ、8月21日にニューポート海軍基地から曳航されてテキサス州ブラウンズヴィルの処理場へ向かった。参考：月刊世界の艦船12,'22、9,’14、11,’14、12,’16、世紀の失敗物語、月刊丸12,’92、月刊航空情報2,’10、月刊軍事研究4,’15

＜ＣＶ−６１＞：アメリカ海軍フォレスタル級空母３番艦レンジャー（Ranger）。ニックネームはTop Gun of Pacific Fleet。1957年8月10日、CVA-61として就役。1959年1月、西太平洋への展開を開始。1962年11月、西太平洋への展開を開始。12月8日、横須賀に入港。1973年1月21日、北ベトナムのビン東方160kmを航行中に、カタパルトに向けタキシングに入っていたEKA-3Bの右エンジンが爆発、機体は飛行甲板左舷から海に落ちて乗員３名が脱出できずに死亡した。1975年、CV-61に艦種記号が変更された。1982年3月23日から4月30日、リムパック82に参加。1990年、湾岸戦争に参加。1992年8月18日、横須賀基地に寄港。1993年7月10日（8月？）に退役した。2004年、除籍された。2015年3月5日、キトサップ海軍基地を出港し、解体地のテキサス州ブラウンズビルに向かった。参考：月刊世界の艦船10,'22、5,’15、12,’16、日本の戦力、月刊丸12,’92、月刊航空ファン11,’92、世界の傑作機No.118、月刊JWings3,’22

＜ＣＶ−６２＞：アメリカ海軍フォレスタル級空母４番艦インディペンデンス（Independence）、通称インディ。1958年6月進水。1959年1月10日、CVA-62として就役。1965年5月10日、大西洋艦隊所属でノーフォークを出港。CVW-7を搭載し、喜望峰を回りインド洋を経て6月17日にスービック湾に入った。7月27日から9月21日、ベトナム戦争北爆に参加。9月28日、横須賀に初入港した。1975年、CV-62に艦種記号が変更された。1990年6月、戦闘航海でインド洋に展開。1990年8月5日、湾岸危機で真っ先にペルシャ湾に駆けつけた。10月1日、アメリカ空母として16年振りにペルシャ湾内に入り、イラクに対する経済封鎖を実施。11月、CV-41ミッドウェイ戦闘群と交替してサンディエゴに向かった。12月、サンディエゴに帰港。1991年9月11日、CV-41の後釜として横須賀に入港、横須賀に前方配備され、CVW-5を引き継いだ。1992年4月15日、CVW-5を搭載し、CG-52バンカーヒル、CG-53モービルベイ、DD-991ファイフ、FFG-43サッチを連れて横須賀を出港、初の海外展開を開始。6月からペルシャ湾でサザンウォッチ作戦に参加。7月1-8日、アブダビのミナ・ザイド港に寄港。8月3-19日、クウェートとの合同演習イーガー・メースに参加。9月14日、CV-61レンジャー戦闘群と交替して横須賀に向かった。1994年5月24日からリムパック94に参加。7月5日、横須賀に入港。7月25日から定期修理に入る筈だったが、7月8日に北朝鮮の金日成主席が死去したため、予定を延期して7月25-30日に大島沖に展開した。8月4-12日、大島沖に展開。8月18-27日、大島沖に展開。この間、横須賀に寄港中も艦上機を降ろしていない。9月13日、横須賀でドックイン。1995年、サザンウォッチ作戦に参加。1995年1月、整備を終えて試験航海を実施。3月14日、横須賀を出港。3月15-18日、房総沖から在日米空軍防空演習に参加。3月21-24日、済州島沖で米韓合同演習に参加。3月29日、横須賀に帰投。4月12日、横須賀を出港。4月18日、フィリピン海で搭載しているF-14の前輪が飛行甲板を踏み外した。5月4日、コブラ・ゴールド95に参加。5月24日、コブラ・ゴールド95を終了。6月1日、横須賀に帰港。1996年3月8日、ペルシャ湾から帰投中に発生した台湾海峡危機に対応して台湾東方海域に展開。3月26日、台湾周辺海域を離れ、3月28日に横須賀に帰投した。11月5-15日、キーン・ソード97に参加。10月10日、AOE-422とわだから洋上給油を受けた。1997年5月、香港訪問。9月5日、ホストシップのDDH-143しらねと共に小樽港に入港。北海道への空母初入港であり、小樽市の人口の２倍以上にあたる36万人超が見物に集まった。1998年1月12日にイラクがUNSCOM（国連大量破壊兵器廃棄特別委員会）メンバーに国外退去を命じたことを受け、1月23日に横須賀を出港してペルシャ湾に向かった。国連事務総長の調停で査察が再開されたため、危機は去り、6月5日に横須賀に帰投した。7月7日、横須賀を離れてブレマートン港に向かった。8月11日にCV-63キティ・ホークと交替し、1998年9月30日に退役した。2017年3月11日、ワシントン州ブレマートンの保管施設を出てテキサス州ブラウンズヴィルに向かった。インターナショナル・シップブレイキング社が解体する予定。参考：月刊軍事研究10,’98、4,’97、3,’97、8,’95、8,’09、12,’13、5,’15、月刊丸12,’92、月刊航空ファン11,’92、月刊世界の艦船10,'22、11,’16、12,’16、6,’17、月刊JWings11,’22

＜ＣＶ−６３＞：アメリカ海軍キティ・ホーク級空母１番艦キティ・ホーク（Kitty Hawk）、通称キティ。1956年12月27日起工、1960年進水、1961年4月1日（4月29日？）、CVA-63として就役。母港はカルフォルニア州サンディエゴ。1962年9月13日、サンディエゴを出港し、F-4B装備VF-114、F-8D装備VF-111、A-3B装備VAH-13、RF-8A装備VFP-63、E-1Bなどを搭載して西太平洋に向かった。10月10日、横須賀に入港。1963年8月5日、U-2の着艦テスト（プロジェクト・シーカー）を行った。1964年5月21日、ベトナム情勢悪化を受け、艦上機によるベトナム・ラオス方面の情報収集を開始。6月6日、ラオス低空偵察を実施したが、RF-8Aが撃墜された。6月7日、ラオス低空偵察を実施したが、F-8Cが撃墜された。1965年末から1972年末までベトナム戦争に６回出撃。1968年4月1日、横須賀に入港。4月9日、横須賀を出港。1969年6月18日、佐世保に入港。6月25日、佐世保を出港。1972年10月11日、北ベトナム沖で作戦行動中、白人上官による差別待遇に腹を据えかねた黒人兵200名が白人兵を襲撃し、60名を負傷させた。1973年4月24日、艦種を攻撃空母CVA-63から汎用空母CV-63に変更。1977年、オーバーホール。1979年のイラン革命ではアメリカ大使館占拠・人質事件に対応してアラビア海北部に派遣された。1981年にベトナム難民救済にあたり、乗員が人道支援活動勲章を授与された。1982年、オーバーホール。1984年3月21日、チーム・スピリット中に671V型ビクター級原潜K314と衝突。1987年1月、半年かけた世界一周航海に出航。同6月、SLEPに基づくオーバーホールに入った。1990年8月、オーバーホール終了。湾岸戦争には参加しなかったが、1992年8月に太平洋艦隊即応空母に指定され、11月にはソマリアPKFリストア・ホープ作戦に参加した。1993年にはペルシャ湾に向かい、1月のサザンウォッチ作戦で主導的役割を担っている。1994年7月16日、佐世保に入港。7月19日、佐世保を出港。7月21-23日、在日米海兵隊200名を乗艦させて伊江島で上陸演習を実施。7月末に韓国済州島周辺海域に展開した。8月4日、横須賀に入港。8月10日、横須賀を出港し、済州島周辺に展開、一旦屋久島南部を周回して再度済州島周辺に戻った。9月12日、釜山沖で韓国の金永三大統領を乗艦させた。その後は日本海に展開している。10月1-5日、釜山に寄港。10月10日、横須賀に寄港。10月27日、九州の西100海里の公海上を航行中に、S-3対潜哨戒機が北西450海里を潜望鏡深度で航行中の091型漢級原潜を発見、追跡を開始した。10月28日、中国のF-6戦闘機がS-3の１機を阻止し、次いでもう１機のF-6が付近に到着した。091型漢級原潜は本艦から21海里まで接近し、10月29日に離れていった。11月8-17日、日米共同統合演習に参加。1996年にリムパックに参加、1997年にオーバーホールに入った。1998年7月、CV-62インディペンスと交替するためハワイ経由で日本に向かい、8月11日に横須賀前方展開となり、CVW-5も引き継いだ。1999年4月、サザンウォッチ作戦に参加。2001年3月22日、シンガポールのチャンギ海軍基地に寄港。6月、横須賀で整備改修（限定的利用可能期間）のためドックイン。9月11日の同時多発テロを受け、整備を切り上げて9月21日に横須賀を出港し、大島沖で試験航海に入った。出港に際してはDDH-143しらね、DD-154あまぎり、海保巡視船37隻、航空機４機が警戒に当たっている。9月30日、横須賀に帰港。艦上機を全て厚木に降ろし、F/A-18CやS-3Bなど15機を積み直して10月1日に再出港、DDG-54カーティス・ウィルバーやFFG-51ゲアリーと空母打撃群を形成してインド洋に向かった。恐らくオマーン沖合のアル・マシラ基地から特殊作戦用ヘリ（第160特殊作戦航空連隊のMH-47Eなどとみられる）を20機くらい載せ、不朽の自由作戦に参加しているが、取材陣はシャットアウトされ、任務内容は不明。固定翼艦上機も出撃しているが、精密誘導爆弾投下数は100発程度で、主任務は特殊作戦支援だったとみられる。また、一部はディエゴガルシア島に展開して防空任務を行った。厚木に残ったCVW-5は、バーレーン、グアム、嘉手納、シンガポール、岩国に分遣隊を派遣している。10月13日、北アラビア海に到着。12月24日、横須賀に帰港。2003年1月20日、CG-63カウペンス、DDG-56ジョン・Ｓ・マッケイン、T-AE-32フリント、T-AO-204ラパハノックと共に横須賀を出港し、2月からサザンウォッチ作戦に参加。イラク戦争にも参加し、3000ソーティ以上の戦闘任務（総出撃数は5375ソーティ）をこなし、弾薬864000トンを投下した。5月6日、横須賀に帰港。5月20日、修理のためドックイン。10月13日、修理を終えて出港、10月23日まで洋上で確認公試を実施。11月1日、訓練航海のため出港。2005年1月29日、VFA-102のF/A-18Fが着艦したところ、アレスティング・ワイヤーが切れて海中に転落、本艦乗員６名が負傷し、修理のため横須賀にドックインした。2月10日、ウインター・クルーズのため横須賀を出港。5月12日、作戦航海のため横須賀を出港。タリスマンセイバー05演習などに参加した。2006年10月17日、横須賀を出港。同月、中国海軍039型宋級潜水艦が魚雷の射程圏内まで接近した。12月10日、横須賀に帰港。2007年1月から4月まで定期オーバーホールを実施。5月4日、試験航海に出港。5月7日、横須賀に帰港、不具合を修復する工事を実施。11月、長期メンテナンス工事を実施。2008年3月18日、横須賀を出港。3月27-29日、CVN-68ニミッツ空母打撃群と共同演習を実施。4月4日、横須賀に帰港。4月15日、最後の作戦航海に出撃。4月22-24日、航空自衛隊南西航空混成団のF-4及びT-2と共同訓練を実施。4月28日から5月1日、香港に寄港。5月6-9日、西太平洋でCVN-68ニミッツ空母打撃群（カナダ海軍フリゲート２隻含む）と共同演習を実施。5月12日、横須賀に帰港。CVN-77ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュの就役に伴い退役することなり、2008年6月にCVN-73ジョージ・ワシントンへの任務引き継ぎを行い7月15日に退役する予定で、5月28日（27日？）に横須賀を出港したが、CVN-73ジョージ・ワシントンが火災を起こしたため、6月29日から7月31日までリムパック08に代替艦として参加、退役も先延ばしにされた。2009年1月31日退役、アメリカ海軍から現役の通常動力空母が無くなった。2017年10月20日に除籍された。2022年1月15日、曳船に曳かれてワシントン州ブレマートンを出港し、解体場所のテキサス州インターナショナル・シップブレーキング社に向かった。参考：月刊軍事研究10,’98、5,’05、7,’07、3,’08、7,’08、7,’95、11,’08、8,’09、12,’13、2,’14、月刊世界の艦船4,’04増刊、10,'22、6,’01、9,’02、1,’04、4,’09、2,’18、4,'22、10,'22、月刊JWings1,’02、7,’01、4,’05、8,’05、6,’19、8,'21、ソ連／ロシア原潜建造史、世界の傑作機No.1、月刊丸6,’14

＜ＣＶ−６４＞：アメリカ海軍キティ・ホーク級空母２番艦コンステレーション（Constellation）。1961年10月27日、CVA-64として就役。1963年4月26日、横須賀に初入港した。1970年3月17日、横須賀を出港。3月26日、トンキン湾に到着。1972年6月20日、横須賀に入港。6月24日、横須賀を出港。1975年、CV-64に艦種変更された。1994年11月29日、横須賀に寄港。2003年6月2日、イラクの自由作戦を終えてサンディエゴに帰港し、最後の航海を終えた。8月7日に退役し、サンディエゴのノース・アイランド海軍航空基地に繋留された。スクラップになることが決まり、ワシントン州ブレマートンからホーン岬を回って2015年1月16日にテキサス州ブラウンズヴィルにある解体担当のインターナショナル・シップブレイキング社に到着した。参考：月刊世界の艦船10,'22、1,’04、11,’14、4,’15、月刊丸9,’03、世界の傑作機No.118、月刊軍事研究12,’13、月刊JWings3,’22

＜ＣＶ−６６＞：アメリカ海軍キティ・ホーク級空母３番艦アメリカ（America、４代目。自国名称から）。原子力空母CVN-65エンタープライズの建造費高騰の煽りを受け、外板を薄くしたりして建造費をけちったので、整備とオーバーホールに余計な費用を費やし、早期退役となった。1961年1月9日起工、1964年2月1日進水、1965年1月23日竣工、CVA-66として海軍に引き渡された。1965年11月29日、第６艦隊に配属され、第６空母航空団が配属された。就役時の搭載機はF-4/F-8戦闘機、A-3/A-4/A-6攻撃機、E-1早期警戒機、RF-8偵察機、UH-2多用途ヘリコプター、C-1輸送機。1965年12月、A-3の代わりにEA-3電子戦機を導入し、RA-5Cを新たに搭載した。1966年1月、第１回の地中海任務のため出港。7月10日、地中海任務を終えてノーフォーク海軍基地に帰投、この間大西洋艦隊空母最優秀艦に選出された。1967年1月、SH-3対潜ヘリを搭載。1967年末、メインマストの三次元レーダーをAN/SPS-39からAN/SPS-52に変更し、後部マスト直後にAN/SPN-35着艦レーダーを装備、メインマスト中段のAN/SPN-6着艦管制レーダーをAN/SPS-58低空警戒レーダーに換装した。1968年5月、A-4攻撃機をA-7に更新し、EA-6電子戦機とKA-6D空中給油機を搭載。6月、ベトナム戦域に派遣された。1968年9月16日、休養と補給のため横須賀基地に入港、日本への初寄港となった。9月23日、横須賀を出港してベトナム戦域に向かった。12月、アメリカに帰投、ノーフォーク海軍工廠でオーバーホールに入った。この間、18000回の発着艦を無事故でこなしている。1969年11月、オーバーホールを終了、再び南シナ海に向かった。1970年9月末、休養と補給のため横須賀基地に入港。２週間後、ベトナム戦域に向け出港。1972年、３回目のベトナム派遣任務をこなし、戦争終結と共に大西洋艦隊に復帰した。1975年4月1日、F-14及びS-3運用のための工事終了に伴い、6月30日付けでCVA-66からCV-66に艦種記号が変更され、F-4をF-14に更新、S-3を搭載した。1977年、AN/SPS-52とAN/SPS-30を廃止し、後部マスト上にAN/SPS-48三次元レーダーを装備。1978年、艦対空ミサイルをテリアからRIM-7シースパローに換装し、Mk29発射機３基を搭載。1980年、20mmCIWSバルカン・ファランクス３基を装備。1983年頃、艦橋上のAN/SPS-43をAN/SPS-49に更新。1986年4月、エルドラド・キャニオン作戦に参加。1990年、湾岸戦争に参加。1991年9月、NATO演習ノース・スターに参加し、北極圏に進出した。1994年9月19日に開始されたアップホールド・デモクラシー作戦に参加。1996年に退役した。2002年6月、ノーフォークでドックイン。参考：丸スペシャルNo.83、月刊JWings4,’03、月刊世界の艦船9,’02、1,’19、月刊軍事研究5,’05、月刊丸12,’92

＜ＣＶ−６７＞：アメリカ海軍キティ・ホーク級空母４番艦ジョン・Ｆ・ケネディ（John F. Kennedy）。艦名の由来は第35代アメリカ大統領で、進水の際には娘のキャロライン女史が支綱の切断を行っている。また、就役後に搭載したCOD（Carrier On-board Delivery）用C-1輸送機にキャロラインというニックネームを付けたという。動力を通常にするか原子力にするかで揉め、建造承認から２年経った1964年12月22日に起工された。1967年5月27日進水、1968年9月7日就役、CVA-67という艦種記号−艦番号で海軍に引き渡された。新造時の搭載機はF-4戦闘機、A-4/A-6攻撃機、RA-5C偵察機、E-2早期警戒機、EA-1電子戦機。1969年、シースパロー８連装発射機Mk25を後部両舷と前部右舷に搭載。3月から地中海で任務に就いた。この時の搭載部隊はF-4B戦闘飛行隊２個、A-4C/A-6攻撃飛行隊３個、RA-5C重偵察攻撃飛行隊１個、E-2A早期警戒飛行隊１個、EA-1F電子戦飛行隊２個。1970年7月17日、ヨルダン情勢の悪化に伴い、ノーフォーク海軍基地を出港、東地中海に派遣された。1971年12月18日、ノーフォーク海軍基地を出港、1972年10月まで地中海での作戦に就いた。1972年、A-4攻撃機をA-7に、EA-1F電子戦機をEKA-3Bに更新。1973-74年6月、定期修理と新型艦上機運用のための改装を実施。1974年12月1日、CV-67に艦種記号が変更され、S-3対潜哨戒機とSH-3対潜ヘリを搭載、F-4をF-14に、EKA-3BをEA-6Bに更新し、RA-5Cを降ろした。1975年6月28日、ノーフォーク を出港して地中海に向かった。11月22日、CG-26ベルナップと衝突。1976年1月27日、ノーフォークに帰投。1976年9月14日、スカパフロー沖でNATO合同訓練に参加していた際、カタパルトに移動中のF-14戦闘機がAIM-54空対空ミサイル諸共海中に転落。同日夜、DD-881ボーデロンと衝突し、船体の一部に亀裂が発生、負傷者６名を出した。1979年3月から1980年2月まで特定修理工事を実施、シースパロー発射機をMk29に換装し、20mmCIWSバルカン・ファランクス３基を装備した。1983年頃、艦橋上のAN/SPS-43対空レーダーをAN/SPS-49に変更。1989年1月、搭載F-14戦闘機がリビア空軍MiG-23戦闘機２機と交戦して撃墜した。1990年、湾岸戦争に参加。参加空母で唯一、A-7Eを搭載していた。1991年からSLEPに入る予定だったが、予算が半分しか下りなかったので、COH（包括的オーバーホール）に止めた。1992年6月24日、プエルトリコ東方沖で発艦したF/A-18が墜落し、パイロットが死亡した。7月13日1800頃、プエルトリコの北75マイルで発艦したVAW-126のE-2Cに異常が発生し、戻って着艦を試みたが失敗し墜落、乗員５名全員が死亡した。1994年10月1日に予備役に編入され、1995年9月から作戦展開型予備・訓練空母として発着艦訓練に使用された。この時母港をメイポートに移した。1999年11月からサザンウォッチ作戦に参加。12月16日、ペルシャ湾上でクリスマスパーティを開催した。2001年5月23-29日、ニューヨーク艦隊週間に参加。9月11日、同時多発テロ直後にノーブル・イーグル作戦に参加。10月、不朽の自由作戦参加のため現役に復帰したが、査察で作戦可能状態に無いとして艦長と機関長が更迭され、出撃が遅れた。2002年2月7日にメイポートを出航してアラビア海に向かった。2002年11月、メイポートに戻ってドックインした。CV-63の後継として横須賀に配備予定と見られていたが、2005年2月7日の予算教書では2005年9月30日までに退役させる計画が出た。2005年3月12日、大西洋上でCVN-71セオドア・ルーズベルトにVERTREPを実施。9月、ハリケーンを避けるためメイポート海軍基地を３日間ほど離れた。2007年8月1日（3月23日？）、フロリダ州メイポート港で退役した。参考：丸スペシャルNo.83、月刊世界の艦船4,’04増刊、10,'22、9,’02、5,’91、3,’00、9,’01、9,’13、月刊JWings4,’03、月刊軍事研究5,’05、7,’07

＜ＣＶ９０シリーズ＞：スウェーデン陸軍歩兵戦闘車。CVはCombat Vehicleの略で、輸出名称であり、スウェーデン軍名称はStrf90（Stridsfoden、戦闘車両）である。1984年から開発され、1985年7月に試作車５両がHBウートベックリングAB社（実際は車体と動力系をヘグランド＆スネール社、砲塔と兵装をボフォース社が担当）に発注され、1991年3月に制式化されて生産契約が結ばれ、1993年11月から509両が配備された。参考：月刊PANZER5,’01、月刊戦車マガジン6,’89

　＜ＣＶ９０４０＞：軍内名称はStridsforden9040（Strf9040）。装甲鋼板製で、基本装甲は前面で23mm弾に耐える程度だが、車体前・側面に増加装甲を装備可能。側後面はスペースドアーマーになっている。車体前方右が機関室、左が操縦室、車体中央部が戦闘室、後部が兵員室である。車高を抑えるため、ラジエーターは車体後部右のパニア部に設置した。操縦席上面に操縦手用ハッチがあり、ペリスコープ３基を装着可能で、中央はパッシブ暗視式夜間ペリスコープを使用できる。車体前面の大型開口部から整備・交換可能。後部兵員室には左右４名ずつが向かい合わせに座る（１個機械化歩兵分隊６名＋予備１名という説も）。兵員室側面にはガンポートは最初から装備されていない。兵員室上面には大型ハッチがあり、後面には右開きの１枚ドア（ビジョンブロックとガンポート付き）が設けられている。下部転輪はダブルタイプ片側７組、起動輪は前方、誘導輪は後方にあり、上部転輪は無い。サスペンションはトーションバー式で、第１・２・６・７転輪にはロータリー・ダンパーも備える。履帯は幅533mmのUDLPT157。装甲スカートを装備する。砲塔は戦闘室中心線から0.2m左にオフセット搭載され、車長兼分隊長と砲手が位置する。主砲はボフォース70口径40mm機関砲で、APFSDS弾（タングステン弾芯、初速毎秒1470m、射距離1500-2000mで装甲貫徹力120-150mm）なら戦車の前面装甲以外は貫徹できるとされる。他にPFHE Mk2（近接信管付きプログラム化榴弾マーク２。対空用）、HE-T、3P弾を使用可能。俯仰角はマイナス８度からプラス35度。発射速度は単発モードで毎分60発、連発モードでは毎分300発で、通常は４点または８点バースト射撃を用いる。装弾数は238発（234発？）で、８発入りマガジンに収容される。機関部の下に３種類の弾薬を収めたマガジンが１個ずつ即用弾として用意されていて（計24発）、好きな弾種を撃てる。撃ち尽くしたら砲塔下から予備弾を取り出してセットする。副武装は同軸7.62mm機銃M/39で、砲塔後部両側にはレイラン71mm照明弾発射機６基ずつを備える。対戦車ミサイルは用意されていないが、傍にいる筈の戦車と搭載機械化歩兵分隊の装備する対戦車火器を組み合わせて対処する。砲手用サイトはUTAAS（Universal Tank and Anti-Aircraft System）で、熱線映像装置、GPSシステム、航法用コンパスも装備する。NBC防護装置付き。全長6.4m、全幅3.1m、全高2.5m、重量22.8トン。エンジンはサーブ社製スカニアDS14燃料直噴式ターボチャージド・ディーゼル（550馬力）、トランスミッションはパーキンスX-300-5Nオートマチック（前進４段・後進２段）、最大速度80km（70km？）、航続距離300km。乗員３名（車長兼分隊長、操縦手、砲手）＋乗車歩兵８名。参考：月刊軍事研究9,’08、3,’02、月刊PANZER8,’04、5,’01、8,’99、月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊戦車マガジン6,’89

　＜ＣＶ９０４０Ｂ＞：CV9040の改良型で、スウェーデン軍名称Strf9040B。参考：月刊軍事研究9,’08

　＜ＣＶ９０４０Ｃ＞：CV9040Bの装甲強化型、スウェーデン軍名称Strf9040C。車体前面に楔形追加装甲をボルト止めしてあり、耐地雷装甲を下面に追加した。砲塔前側面にはスペースドアーマーと覚しき大型菱形装甲が取り付けられており、砲塔サイズが一回り大きくなっている。これに伴い同軸機銃口が塞がれてしまったため、砲塔上に装備するようになった。主砲安定化装置、車長・操縦手用GPS、エアコンを追加している。重量25トン。国外派遣部隊用で、重量増による機動力低下の可能性があることから国内では使用されない。参考：月刊軍事研究9,’08、9,’16

　＜ＣＶ９０２５＞：主砲を25mmチェーンガンM242（380発）に換装したタイプ。砲塔駆動をマニュアル式に、砲手用照準器をSOPELEMに変更した。参考：月刊PANZER8,’99

　＜ＣＶ９０Ｍｋ．�W＞：BAEシステムズ社が開発した改良型。砲塔の武装はモジュラー式で、主砲は30mm機関砲から120mm滑腔砲まで対応可能。同軸機銃は無く、砲塔左右に張り出しを設け、機銃ポッドや対戦車ミサイル穏顕式並列連装ランチャーなどのモジュラー兵装を搭載できるようにしている。アクティブ装甲や戦場ネットワークも追加可能。最大戦闘重量37トン。エンジンはスカニア社製ディーゼル（1000馬力）、トランスミッションはキャタピラー社製X-300。ユーロサトリ2018で技術実証車両が展示された。参考：月刊軍事研究10,’18、9,’18

＜ＣＶ９０ファミリー＞

　＜Ｂｇｂｖ＞：CV90ARV（装甲回収車）を参照。

　＜ＣＶ９０　１０５ＴＭＬ＞：フランスのGIAT社とスウェーデンのヘグルント社が共同で自主開発した軽戦車。CV90をベースにした車体に、AMX-10RCなどに使用されているTML砲塔を搭載している。主砲は105mmライフル砲G2（40発）で、L7系と同じ砲弾を使用でき、GIAT製105mmライフル砲F2やラインメタル社製Rh105-20への換装も可能。主砲俯仰角はマイナス７度からプラス19度。車体後部は弾薬庫に改造されており、主砲弾28発を格納するが、必要に応じて歩兵４名も搭載できる。砲手用サイトはレーザー測遠機を組み込んだ昼夜間／熱線暗視照準器とM336ペリスコープ、車長用サイトはM389昼夜間パノラミック照準器。乗員は操縦手、車長（砲塔右）、砲手（砲塔左）、装填手。参考：世界AFV年鑑2002-2003

＜ＣＶ９０　１２０＞：ヘグルント社が自主資金でスイス兵器工業及びセルシアス社と共同開発した火力支援型で、50口径120CTG低反動砲を搭載している。FCSはセルシウス・テク・エレクトロニクス社製UTAAS（汎用戦車・対空システム）。砲塔は３名用で、後部バスルに即用弾20発を収容、車内に予備弾40発を搭載する。戦闘重量27トン。エンジンはDS14ディーゼル、最大速度70km。スウェーデンやスイスで採用された。参考：月刊PANZER12,’98、月刊軍事研究8,’06、4,’97

＜ＣＶ９０　１２０Ｔ＞：CV90 120の都市戦仕様で、スウェーデンのアーカス・クルッツブルク社製アクティブ装甲（センサーがロケットやミサイルを探知すると反応装甲が炸裂、車体から4-5mの距離で撃墜する）を車体前側面に搭載している。FCSはサーブ社製UTAAS（Universal Tank and Anti-Aircraft fire control System）で、Strv.122よりも高性能とされる。フィンランド、スイス、ノルウェー、デンマーク、オランダが発注した。参考：月刊軍事研究8,’06

＜ＣＶ９０　１２０Ｔ改＞：2011年9月のDSEiで展示されたステルス型。車体と砲塔にアダプティブと呼ばれる直径140mmの六角形ピクセルを片側450枚ほど貼り付けてあり、表面温度を変更することでパッシブ赤外線暗視装置を欺瞞する。完全に映らなくしたり、自動車などに見せかけたりすることが可能。主砲はラインメタル社製47口径120mm滑腔砲120RhLLR/L/47で、砲身にはサーマルスリーブが巻かれており、砲口排煙機共々ステルス性を考慮した形状となっている。多孔式マズルブレーキも付く。発射速度毎分12-14発。履帯はソーシー・インターナショナル社製ゴム履帯で、重量が1.2トン、騒音が10デシベル、振動が65%減った。戦闘重量35トン。エンジンはディーゼル（800馬力）。乗員４名。参考：月刊軍事研究1,’12、3,’12

　＜ＣＶ９０ＡＡＶ＞：CV90TriAD（自走対空砲）を参照。

　＜ＣＶ９０ＡＭＯＳ＞：CV90 120の車体にアモス迫撃砲塔を搭載したもの。

　＜ＣＶ９０ＡＲＶ＞：装甲回収車、スウェーデン軍名称Bgbv90。砲塔を完全に撤去し、車体前部にドーザーブレード、車内に９トン油圧ウインチ（ケーブル長200m）２基、車体左後部に2.5トンクレーンを搭載する。ウインチで72トンまで牽引できるので、戦車も回収可能。車体後部には牽引具が装備されており、使用時には車体後部のハッチが空けられなくなるので、ハッチ中央にある脱出口から出入りする。武装は7.62mm機銃１丁のみで、自衛用の発煙弾発射機が用意されている。乗員４名（車長、操縦手、機銃手、後方操縦手兼操作員）。予備席にもう１名乗せられる。参考：月刊軍事研究9,’08、3,’02、月刊PANZER8,’99

　＜ＣＶ９０ＦＣＶ＞：前線指揮車、スウェーデン軍名称Stripbv90。砲塔から機関砲を撤去して7.62mm機銃と発煙弾発射機のみとし、車内・砲塔の空いたスペースを使用して通信機材と指揮要員を収容する。乗員３名（車長、操縦手、機銃手）＋乗車人員６名。旅団及び大隊に配備され、大隊では大隊長、参謀長、砲兵将校、補助員２名、その他１名が基本の乗車人員である。参考：月刊軍事研究9,’08、3,’02

　＜ＣＶ９０ＦＯＶ＞：前線観測車両。砲塔から機関砲を撤去して7.62mm連装機銃のみとし、空いたスペースにセンサーと通信機材を搭載する。参考：月刊軍事研究3,’02

　＜ＣＶ９０ＲＳ＞：CV9035の装甲偵察車型で、車体後面にRSTA偵察装置と追加装甲を装備したものである。ユーロサトリ2008で展示された。参考：月刊軍事研究10,’08

　＜ＣＶ９０ＴｒｉＡＤ＞：スウェーデン陸軍自走高射機関砲で、TriADはAutonomous Armored Air Defenseの略。制式名称はLvkv90で、CV90AAVカメレオンとして輸出市場にも出されている。砲塔上面後部にトムソンCSF製ガーファウトTRS2620捜索レーダーの円筒形アンテナを搭載しており、捜索距離は14km（航空機）／8km（ヘリ）で、同時に６目標を処理して自動追尾し、距離、方位、速度などのデータを車内のPPIスコープに映写する。脅威度も自動判定され、FCSに伝達されるが、レーダー手と防空戦闘指揮官がオーバーライドできる。暗視装置とFCSも強化した。砲手用照準器は８倍の光学式で、UTAASレーザーレンジファインダーと夜間用FLIRを装備するが、全天候性にはやや欠ける。兵員室にはレーダー用電子機器を収容し、弾薬庫を設け、戦闘管制員３名が位置する。兵員室上面ハッチは廃止した。40mm機関砲は発射速度が遅いため、3P弾と呼ばれる特殊弾を４点バーストで射撃する。砲仰角は50度（45度？）に増加しており、搭載弾数は234発。乗員は６名で、車体前部に操縦手、砲塔右側に砲手、左に車長、兵員室にレーダー手、防空戦闘指揮官、プロット手が位置する。参考：月刊軍事研究3,’02、9,’08、月刊PANZER5,’01、2,’99

　＜ＳＡＴ／Ｍａｒｋ＞：スウェーデン防衛危機管理局がスウェーデン防衛各社の合同企業体から受領したステルス実証車両。CV9040歩兵戦闘車の車体・砲塔形状を傾斜面を持つ平面とし、ステルス塗料を用い、履帯と懸架装置をサイドスカートで殆どカバーしている。参考：月刊軍事研究1,’01

　＜アルマジロ＞：装甲兵員輸送車型Armadillo。砲塔を外して車体にモジュラー装甲を追加、車体下部でSTANAGレベル4a/4b（10kg対戦車地雷抗堪）、全周でレベル５（射距離500mの25mmAP抗堪）の防御力を持つ。また、サーブ社製LEDS150アクティブ防御システム（LEAD-150？）を装備しており、車体上面中央両側に迎撃用グレネードを６発ずつ搭載している。自衛武装はレムール遠隔操作銃塔。サスペンションはトーションバーでセミアクティブ式、履帯はゴム製。全長6.5m、全幅3.2m、戦闘重量27トン（標準）／35トン（最大）。エンジンはスカニア社製Ｖ型８気筒ディーゼル（815馬力）、トランスミッションはX-300-12、最大速度70km、航続距離600km以上。乗員２名＋乗車歩兵８名。2010年のユーロサトリで展示された。デンマーク陸軍にM113の後継として提案しており、こちらは車体中央に背の低い上部構造物（左上面に車長用キューポラ付き）を追加している。参考：月刊軍事研究8,’13、9,’10

＜ＣＶ９０海外シリーズ＞

　＜ＣＶ９０（オランダ陸軍）＞：オランダ陸軍歩兵戦闘車。CV9035Mk.�Vを192両配備した。2018年から44両にアイアンフィスト・ライトADSを搭載する予定。参考：月刊PANZER4-5,’17

　＜ＣＶ９０（スイス陸軍）＞：スイス陸軍歩兵戦闘車。CV9030CHを186両配備した。参考：月刊PANZER4-5,’17

　＜ＣＶ９０（デンマーク陸軍）＞：デンマーク陸軍歩兵戦闘車。CV9035Mk.�Vを45両配備した。参考：月刊PANZER4-5,’17

　＜ＣＶ９０（ノルウェー陸軍）＞：ノルウェー陸軍歩兵戦闘車。CV9030Nを103両配備した。参考：月刊PANZER4-5,’17

　＜ＣＶ９０（フィンランド陸軍）＞：フィンランド陸軍歩兵戦闘車。BMP-1の後継としてCV9030FINを150両（102両？）配備した。予算不足でBMP-2を置き換える分は調達できなかったので、BMP-2の近代化改修を行っている。参考：月刊PANZER4-5,’17

　＜ＣＶ９０３０Ｎ＞：ノルウェー陸軍歩兵戦闘車で、CV9030Mk.�Tともいう。機関砲を30mm機関砲Mk44ブッシュマスター�U（俯仰角マイナス10度からプラス45度）に換装し、エリックス対戦車ミサイルを追加、車体・砲塔前側面には増加装甲板をボルト止めし、フェンダー部分の燃料タンク容量を528リットルから840リットルに増加、後部兵員室上面右にペリスコープ６基付キューポラを設けた。重量26トン。アフガンに派遣されたが、熱帯での運用に無理があったらしく、程無く帰国した。参考：月刊PANZER5,’01、8,’99、5,’11、月刊軍事研究10,’12

　＜ＣＶ９０３０Ｍｋ．�V＞：ノルウェー陸軍歩兵戦闘車。2013年からの追加調達分43両で、C4I能力向上、ゴム製履帯装備、地雷防御装甲追加、コングスベルグ遠隔操作兵器システム搭載などが施されている。既存のCV9030N歩兵戦闘車103両にも同様のアップグレードを行う。参考：月刊軍事研究8,’14

　＜ＣＶ９０３０ＣＨ＞：スイス陸軍歩兵戦闘車。参考：月刊軍事研究1,’00

　＜ＣＶ９０３０ＦＩＮ＞：フィンランド陸軍歩兵戦闘車で、CV9030Mk.�Uともいう。主砲をアメリカATKガン・システム社（旧ボーイング社）製30mm機関砲Mk44ブッシュマスター�U（即用160発、予備240発）に換装、増加装甲をボルト止めし、サスペンションやエンジンなどを改良した。主砲薬室は30mm×173だが、40mmまでボア・アップできる。主砲同軸に7.62mm機銃PKTを装備。画像モニター、GPS、自律機能チェック機構などからなる車内情報伝達装置HVCSを搭載する。乗車歩兵８名。150両がパトリア・ヘグルンド社で生産された。参考：月刊PANZER8,’04、11,’02、月刊軍事研究12,’08

　＜ＣＶ９０３５（エストニア陸軍）＞：エストニア陸軍歩兵戦闘車。2014-16年にノルウェー陸軍の中古を改造して44両導入した。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＣＶ９０３５Ｍｋ．�V＞：砲塔を35/50mm機関砲搭載用としたもの。CV9030FINと同じ車内情報伝達装置HVCSに加え、HDAS（戦場情報を認識する情報装置。レーザー警報や発煙弾発射機などと連動する）も搭載し、車長用独立ペリスコープ、第３世代熱線暗視装置を装備する。地雷防御レベルはSTANAG3a-3bで、4a-4bに引き上げる計画もある。デンマークとオランダ向けに生産され、中東への輸出を狙ってIDEX2010にも出品された。参考：月刊PANZER8,’04、7,’09

　＜ＣＶ９０３５Ｍｋ．�V改＞：オランダ陸軍がアフガンの戦訓を元に改良したもの。増加装甲と赤外線拡散防止用ゴムマットを追加しており、操縦席などの重要部分には更に上から装甲を取り付けてある。砲塔上部に40mmてき弾発射機装備の遠隔操作銃塔を持つ。参考：月刊軍事研究11,’09

＜ＣＶ９０（ＦＲＥＳ　ＳＶ用）＞：イギリス陸軍のFRES SV用としてBAEシステムズ・グローバルコンバットシステムズ社が提案しているもの。40mmケースレス・テレスコープ弾用機関砲や、車長・砲手・観測員用昼夜間サイト、球状センサーを搭載する新型全電動砲塔を装備する。参考：月刊軍事研究4,’10

＜ＣＶＡ＞：アメリカ海軍の艦種記号で、攻撃空母（Attack Aircraft Carrier）を表す。それまでP2V-3Cなどの大型機を運用できたミッドウェイ級CVBのみが核攻撃能力を持っていたが、AD-4Bスカイレイダーの配備によりエセックス級CVも核攻撃能力を持つようになったため、1952年10月に両者を統合して分類したものである。対潜空母CVSの除籍に伴い、1972年から対潜機を搭載するようになったため、1975年にCVに名称変更された。参考：月刊航空ファン4,’72、アメリカの核兵器

＜ＣＶＡ−０１＞：イギリス海軍計画空母。全備重量25トン超のマッハ２級ジェット艦上機を運用できる正規空母として1960年代に計画された。飛行甲板前部右舷と、左舷アングルドデッキ舷側に１基ずつのカタパルトを持つ。全長271m、排水量54000トン。4-5隻を建造し、１番艦は1973年に就役させる予定だったが、コストが超高額になるとして１隻に減らされ、結局1966年に中止されてしまった。参考：月刊世界の艦船5,’83、12,’17

＜ＣＶＡ−９＞：CV-9（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−１０＞：CV-10（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−１１＞：CV-11（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−１２＞：CV-12（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−１３＞：CV-13（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−１４＞：CV-14（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−１５＞：CV-15（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−１６＞：CV-16（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−１７＞：CV-17（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−１８＞：CV-18（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−１９＞：CV-19（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−２０＞：CV-20（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−２１＞：CV-21（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−３１＞：CV-31（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−３２＞：CV-32（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−３３＞：CV-33（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−３４＞：CV-34（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−３６＞：CV-36（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−３７＞：CV-37（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−３８＞：CV-38（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−３９＞：CV-39（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−４０＞：CV-40（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−４５＞：CV-45（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−４7＞：CV-47（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−５８＞：CVB-58（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−５９＞：CV-59（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−６０＞：CV-60（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−６１＞：CV-61（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−６２＞：CV-62（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−６３＞：CV-63（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−６６＞：CV-66（空母）を参照。

＜ＣＶＡ−６７＞：CV-67（空母）を参照。

＜ＣＶＡＮ−６５＞：CVN-65（空母）を参照。

＜ＣＶＢ＞：アメリカ海軍の艦種記号で、大型空母（Aircraft Carrier Big）を指す。ミッドウェイ級空母のため新たに制定された。参考：月刊世界の艦船4,’13

＜ＣＶＢ−４１＞：CV-41（空母）を参照。

＜ＣＶＢ−４２＞：CV-42（空母）を参照。

＜ＣＶＢ−４３＞：CV-43（空母）を参照。

＜ＣＶＢ−４４＞：アメリカ海軍ミッドウェイ級空母４番艦。1943年1月に建造中止となった。参考：月刊世界の艦船4,’13

＜ＣＶＢ−５６＞：アメリカ海軍ミッドウェイ級空母５番艦。1945年3月に計画中止となった。参考：月刊世界の艦船4,’13

＜ＣＶＢ−５７＞：アメリカ海軍ミッドウェイ級空母６番艦。1945年3月に計画中止となった。参考：月刊世界の艦船4,’13

＜ＣＶＢ−５８＞：アメリカ海軍計画空母ユナイテッド・ステイツ（United States）。1946年に構想された大型空母CVBX（全長362.7m、幅39.6m、基準排水量69200トン、満載排水量82000トン）がベースで、ミッチャー提督が主張した大型機の運用には平甲板型空母が望ましいという意見を取り入れ、1947年に勃発した空軍との戦略核運用能力縄張り争いが加わり、戦略核任務だけのために使用される空母として1948年7月にトルーマン大統領が建造を承認した。AJ-1とP-2V-3C核攻撃機（とそれらの後継機として予定された45トン級大型核攻撃機ADR-42）を搭載し、数回の戦略核任務を行うのみである。核戦争は数日で国（または地球）が壊滅して終わると考えられたため、当初は格納庫も無く戦闘機も積まない設計案まで検討されていた。平甲板型空母で、H9油圧カタパルトを４基（前端にADR-42攻撃機用２基、中央両舷の外開き甲板に艦戦用１基ずつ）装備する。艦橋は飛行甲板前部両脇にあり、昇降式で発着艦時は甲板下まで降りる。レーダーは無く、指揮通信能力も限られるため、護衛の巡洋艦や指揮艦が同行する。煙突は起倒式。全長332m、最大幅57.9m、基準排水量65000-66434トン、満載排水量78946-80000トン以上。主機はギヤード蒸気タービン、出力26万馬力、最大速力33ノット。搭載機数98機（艦戦80機、艦攻18機）。４隻を建造予定で、1949年4月18日に起工したものの、予算の関係で4月23日にジョンソン国防長官命令で建造が中止された。この余剰費用はB-36爆撃機に回されたため、「B-36の唯一の戦果」ともいわれる。参考：月刊軍事研究5,’03、アメリカの核兵器、月刊世界の艦船10,'22、4,’13、3,'21

＜ＣＶＢＧ＞：空母戦闘群(Carrier Battle Group)の略。アメリカ海軍用語で、空母と護衛艦隊を纏めてこう呼ぶ。空母機動艦隊とも意訳される。イラク戦争からCVSGに改称された。参考：月刊軍事研究1,’01、1,’05、月刊JWings7,’03

　＜ＣＶＢＧ（１９９１年、湾岸戦争時）＞：空母１隻、ミサイル巡洋艦／原子力ミサイル巡洋艦３隻、駆逐艦２隻、フリゲート１隻、ミサイル・フリゲート１隻、攻撃原潜２隻、補給艦１隻、給兵艦１隻からなる。参考：月刊世界の艦船3,’19

＜ＣＶＤＳ−２６＞：ヴィスビー級コルベットに搭載されている可変深度ソナー。アクティブ・パッシブまたはパッシブのみでの運用が可能で、音波ビームは動揺修正されている。使用周波数26KHz、運用可能深度4-300m。参考：月刊軍事研究12,’07、月刊世界の艦船5,’12

＜ＣＶＥ（アメリカ海軍）＞：アメリカ海軍の艦種記号で、護衛空母（Aircraft Carrier Escort）を表す。ACVに替わって1943年7月に制定された。参考：護衛空母入門

＜ＣＶＥ−１＞：アメリカ海軍ロング・アイランド級護衛空母１番艦ロング・アイランド（Long Island）。元はACV-1ロング・アイランドで、1943年7月15日に艦種記号が変更された。1944年2月、航空機運送艦となった。1946年3月26日に退役・除籍された。民間に売却されて商船に戻され、1966年まで運航されている。参考：月刊世界の艦船6,’17、10,'22、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−９＞：ACV-9（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−１１＞：ACV-11（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−１２＞：ACV-12（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−１３＞：ACV-13（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−１６＞：ACV-16（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−１８＞：ACV-18（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−２０＞：ACV-20（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−２１＞：ACV-21（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−２３＞：ACV-23（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−２５＞：ACV-25（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−２６＞：ACV-26（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−２７＞：ACV-27（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−２８＞：ACV-28（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−２９＞：ACV-29（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−３０＞：AVG-30（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−３１＞：ACV-31（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−３９＞：D62（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−５１＞：D31（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−５３＞：D79（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−５５＞：ACV-55（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−５６＞：ACV-56（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−５７＞：ACV-57（護衛空母）を参照。

＜ＣＶＥ−５８＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母コレヒドール（Correhidor）。1943年竣工。1944年1月、マーシャル諸島攻略フリントロック作戦に参加。1958年に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’17、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−５９＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ミッション・ベイ（Mission Bay）。1943年竣工。1958年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−６０＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ガダルカナル（Guadalcanal）。1943年竣工。1944年5月15日、第22.3任務群旗艦として第４護衛駆逐隊DE-133ピルスバリー、DE-134ポープ、DE-135フラハティ、DE-149チャタレイン、DE-665ジェンクスと共にノーフォークを出港し、ウルトラ情報に基づくアフリカ大陸沿いのＵボート出没海域に向かった。カーボベルデ諸島沖でＵボートを捜索したが見つからず、6月3日に燃料補給のため帰路に就いた。6月4日、ブランコ岬西南西でU505を発見し、第４護衛駆逐隊が損傷させて鹵獲に成功した。1958年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船7,’21

＜ＣＶＥ−６１＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母マニラ・ベイ（Manila Bay）。1943年竣工。1944年1月、マーシャル諸島攻略フリントロック作戦に参加。10月10日からレイテ島上陸支援マスケーター作戦に参加。F4F艦戦16機とTBM艦攻12機を搭載していた。10月24日、比島沖海戦に参加。1945年1月5日、マニラ西方で特攻を受けて損傷した。1958年に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’17、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、護衛空母入門、比島決戦

＜ＣＶＥ−６２＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ナトマ・ベイ（Natoma Bay）。1943年竣工。1944年1月、マーシャル諸島攻略フリントロック作戦に参加。10月24日、比島沖海戦に参加。1945年2月16日から硫黄島戦に参加。FMワイルドキャット艦戦16機とTBM艦攻12機を搭載していた。1958年に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’17、第２次大戦のアメリカ軍艦、護衛空母入門、比島決戦

＜ＣＶＥ−６３＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母セント・ロー（St. Lo）。1943年にミッドウェイ（Midway、初代）という名称で竣工。1944年、セント・ローに改称された。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。10月25日、タクロバン東方のレイテ沖で敷島隊の特攻に遭い、弾薬庫が誘爆して沈没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、特別攻撃隊、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊世界の艦船4,’13、比島決戦

＜ＣＶＥ−６４＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母トリポリ（Tripoli）。1943年竣工。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−６５＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ウェーク・アイランド（Wake Island）。1943年竣工。1945年4月3日、沖縄付近で特攻機及び基地航空隊の攻撃を受けて損傷した。1946年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＶＥ−６６＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ホワイト・プレーンズ（White Plains）。1943年竣工。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。10月25日、特攻機の至近命中で大破し、真珠湾に回航された。1958年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、護衛空母入門、比島決戦

＜ＣＶＥ−６７＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ソロモンズ（Solomons）。1943年竣工。1946年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−６８＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母カリーニン・ベイ（Kalinin Bay）。1943年竣工。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。10月25日、レイテ沖で戦艦と巡洋艦の砲撃を浴び、次いで敷島隊の２機による特攻を前甲板と後部煙突付近に受けて大破、真珠湾に回航された。1946年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、特別攻撃隊、第２次大戦日本海軍作戦年誌、護衛空母入門、比島決戦

＜ＣＶＥ−６９＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母カサーン・ベイ（Kasaan Bay）。1943年竣工。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−７０＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ファンショウ・ベイ（Fanshaw Bay）。1943年竣工。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。10月25日、レイテ沖で戦艦と巡洋艦の砲撃を受けて大破し、真珠湾に回航された。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、比島決戦

＜ＣＶＥ−７１＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母キトカン・ベイ（Kitkun Bay）。1943年竣工。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。10月25日、レイテ沖で敷島隊と大和隊の特攻を受けて損傷した。1945年1月8日、リンガエン湾付近で陸軍特攻機２機が命中して大破し、真珠湾に回航された。1946年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、護衛空母入門、比島決戦

＜ＣＶＥ−７２＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ツラギ（Tulagi）。1943年竣工。1946年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−７３＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ガンビア・ベイ（Gambier Bay）。1943年竣工。1944年10月24日、比島沖海戦に参加。10月25日、大和と金剛の砲撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、比島決戦

＜ＣＶＥ−７４＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ネヘンタ・ベイ（Nehenta Bay）。1944年竣工、1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−７５＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ホガット・ベイ（Hoggatt Bay）。1944年竣工、1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−７６＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母カダシャン・ベイ（Kadashan Bay）。1944年竣工。10月24日、比島沖海戦に参加。1945年1月8日、リンガエン湾付近で陸軍特攻機１機が命中して大破、真珠湾に回航された。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、護衛空母入門、比島決戦

＜ＣＶＥ−７７＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母マーカス・アイランド（Marcus Island）。1944年竣工。10月24日、比島沖海戦に参加。1945年12月15日、ミンドロ島付近で特攻を受けて損傷した。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、比島決戦

＜ＣＶＥ−７８＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母サヴォ・アイランド（Savo Island）。1944年竣工。10月24日、比島沖海戦に参加。1945年1月5日、マニラ西方で特攻を受けて中破し、後方で修理された。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、比島決戦

＜ＣＶＥ−７９＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母オマニー・ベイ（Ommaney Bay）。1944年竣工。10月24日、比島沖海戦に参加。1945年1月4日、ルソン島付近で特攻機１機が突入して大破、格納庫内の艦上機が炎上して手が付けられなくなり、友軍の雷撃で沈められた。参考：月刊世界の艦船6,’17、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、比島決戦

＜ＣＶＥ−８０＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ペトロフ・ベイ（Petrof Bay）。1944年竣工。10月24日、比島沖海戦に参加。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、比島決戦

＜ＣＶＥ−８１＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ラディヤード・ベイ（Rudyerd Bay）。1944年竣工。7月、VMF-121の発着艦訓練を実施。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊航空ファン4,’17

＜ＣＶＥ−８２＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母サギノー・ベイ（Saginaw Bay）。1944年竣工。1945年3月からFMワイルドキャット艦戦18機とTBM艦攻12機を搭載して沖縄戦に参加。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、護衛空母入門

＜ＣＶＥ−８３＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母サージャント・ベイ（Sargent Bay）。1944年竣工。1958年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−８４＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母シャムロック・ベイ（Shamrock Bay）。1944年竣工。1958年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−８５＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母シップレイ・ベイ（Shipley Bay）。1944年竣工。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−８６＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母シトコー・ベイ（Sitkoh Bay）。1944年竣工。1951年10月19日、VMA-121を搭載して浦項港に入港。1960年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊航空ファン4,’17

＜ＣＶＥ−８７＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母スチーマー・ベイ（Steamer Bay）。1944年竣工。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−８８＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ケープ・エスペランス（Cape Esperance）。1944年竣工。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−８９＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母タカニス・ベイ（Takanis Bay）。1944年竣工。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−９０＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母セティス・ベイ（Thetis Bay）。1944年4月竣工。1955年7月、強襲用ヘリコプター空母CVHA-1に艦種変更された。1959年5月、LPH-6に艦種変更された。1964年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、丸スペシャルNo.90、アメリカ揚陸艦史、月刊軍事研究9,’13

＜ＣＶＥ−９１＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母マカッサル・ストレイト（Makassar Strait）。1944年竣工。1958年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−９２＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ウインダム・ベイ（Windham Bay）。1944年竣工、1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−９３＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母マキン・アイランド（Makin Island）。1944年竣工。1946年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−９４＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ルンガ・ポイント（Lunga Point）。1944年竣工。1945年2月16日から硫黄島戦に参加。2月21日、神風特攻を受けて損傷した。3月からFMワイルドキャット艦戦18機とTBM艦攻12機を搭載して沖縄戦に参加。1960年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、護衛空母入門

＜ＣＶＥ−９５＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ビスマーク・シー。1944年4月17日進水、5月20日就役。1945年2月16日から硫黄島戦に参加。2月21日1825、被弾した攻撃704所属一式陸攻が右舷から接近して急上昇、その際に搭載していた60kg爆弾４発が落下してリフトデッキ昇降機から格納甲板に落ちた。その直後に艦首左前方から神風特別攻撃隊第601航空隊第二御盾隊第二攻撃隊二番機の彗星が突入、右舷の後部エレベーターから格納甲板に突っ込んで爆発した。これに60kg爆弾が誘爆、更に格納甲板に搭載していた航空機と爆弾に誘爆して艦底の魚雷庫まで火が回り、大爆発を起こして2008に沈没した。参考：月刊航空ファン11,’02、第２次大戦のアメリカ軍艦、護衛空母入門

＜ＣＶＥ−９６＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母サラマウア（Salamaua）。1944年竣工。1945年1月13日、フィリピン付近で陸軍特攻を受けて損傷した。1946年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＶＥ−９７＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ホランディア（Hollandia）。1944年竣工。1960年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−９８＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母クェゼリン（Kwajalein）。1944年竣工。7月12日、VMF-121を載せてエスピリツサント島に向かった。8月4日、エスピリツサント島に到着。1960年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊航空ファン4,’17

＜ＣＶＥ−９９＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母アドミラルティ・アイランズ（Admiralty Islands）。1944年竣工。1946年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１００＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ブーゲンヴィル（Bougainville）。1944年竣工。1960年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１０１＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母マタニカウ（Matanikau）。1944年竣工。1960年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１０２＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母アッツ（Attu）。1944年竣工。1946年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１０３＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ロイ（Roi）。1944年竣工。1946年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１０４＞：アメリカ海軍カサブランカ級護衛空母ムンダ（Munda）。1944年竣工。1958年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１０５＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母コメンスメント・ベイ（Commencement Bay）。1943年9月起工、1944年11月竣工。P6M飛行艇の開発に伴い、1958年度予算によりSCB176計画の名称で飛行艇母艦に改造されることとなった。後部飛行甲板と格納庫を撤去して飛行艇揚収用ドライドックと引き込み式ランプを設置、中央両舷に旋回クレーン１基ずつを装備して飛行艇の繋留・補給を行えるようにし、両舷排気筒を飛行甲板後方中央の煙突に変更、艦前部は６機のHSS-1ヘリ用スペースとし、ジェット燃料1130キロリットルと通常爆弾400トン、核爆弾70トンなどを収容する予定だったが、P6Mが開発中止となったため、改造は行われなかった。1971年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船11,’00、6,’17、月刊丸11,’09

＜ＣＶＥ−１０６＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母ブロック・アイランド（２代目）。1944年竣工。3月20日、カーボ・ヴェルデ諸島沖でU1059を艦上機により撃沈した。1957年12月、LPH-1の艦種記号−艦番号が付与されて1958年1月に強襲揚陸艦LPH-1への改造が開始されたが、より大型のエセックス級空母をLPHとして改造することになり6月に工事は中止され、1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、丸スペシャルNo.90、Ｕボート入門

＜ＣＶＥ−１０７＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母ギルバート・アイランズ（Gilbert Island）。1945年竣工。1961年に除籍された。その後通信中継艦への改造工事を受け、1964年にAGMR-1アナポリスとして再就役した。参考：月刊世界の艦船6,’17、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１０８＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母クラ・ガルフ（Kula Gulf）。1945年7月3日竣工。1970年に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’17、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１０９＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母ケイプ・グローセスター（Cape Gloucester）。1945年3月5日竣工。7月、沖縄周辺に展開。1971年に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’17、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１１０＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母サレルノ・ベイ（Salerno Bay）。1945年竣工。1961年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１１１＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母ヴェラ・ガルフ（Vella Gulf）。1945年竣工。1970年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１１２＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母シボネイ（Siboney）。1945年竣工。1970年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１１３＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母ピュージェット・サウンド（Puget Sound）。1945年6月18日竣工。1955年6月12日、護衛ヘリコプター空母CVHEに艦種変更された。その後航空機運送艦AKVに艦種変更されている。1960年に除籍され、1962年に解体された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１１４＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母レンドヴァ（Rendova）。1945年竣工。1971年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１１５＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母バイロコ（Bairoko）。1945年7月16日竣工・就役。1955年2月18日退役。1960年に除籍された。参考：月刊世界の艦船10,'22、6,’17、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１１６＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母バドエン・ストレイト（Badoeng Strait）。1945年竣工。1950年、朝鮮戦争勃発で予備役から現役復帰し、海兵隊F4U戦闘機32機を搭載して8月に朝鮮半島周辺海域に到着、戦闘任務に就いた。1970年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、護衛空母入門、月刊世界の艦船10,’22

＜ＣＶＥ−１１７＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母セイダー（Saider）。1945年竣工。1970年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１１８＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母シシリー（Sicily）。1946年2月竣工。K14型軟式飛行船母艦として使用されていた時期もある。1950年、朝鮮戦争勃発で予備役から現役復帰し、海兵隊F4U戦闘機32機を搭載して8月に朝鮮半島周辺海域に到着、戦闘任務に就いた。1960年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊丸4,’99、護衛空母入門、月刊世界の艦船10,’22

＜ＣＶＥ−１１９＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母ポイント・クルーズ（Point Cruz）。1945年竣工。1970年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１２０＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母ミンドロ（Mindoro）。1945年竣工。1959年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１２１＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母ラバウル（Rabaul）。1946年竣工。1971年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１２２＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母パラウ（Palau）。1946年竣工。1960年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１２３＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母テニアン（Tinian）。1946年竣工。1970年に除籍された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＶＥ−１２４＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母バストーニュ（Bastogne）。1945年に起工されたが、同年にキャンセルされた。参考：月刊世界の艦船6,’17

＜ＣＶＥ−１２５＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母エニウェトク（Eniwetok）。1945年に起工されたが、同年にキャンセルされた。参考：月刊世界の艦船6,’17

＜ＣＶＥ−１２６＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母リンガエン（Lingayen）。1945年に起工されたが、同年にキャンセルされた。参考：月刊世界の艦船6,’17

＜ＣＶＥ−１２７＞：アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母オキナワ（Okinawa）。1945年に起工されたが、同年にキャンセルされた。参考：月刊世界の艦船6,’17

＜ＣＶＦ計画＞：クイーン・エリザベス級空母を参照。

＜ＣＶＨ＞：ヘリコプター搭載母艦を参照。

＜ＣＶＨＡ＞：アメリカ海軍の艦種記号で、強襲用ヘリコプター空母（Assault Helicopter Aircraft Carrier）を示す。参考：丸スペシャルNo.90

＜ＣＶＨＡ−１＞：アメリカ海軍セティス・ベイ級強襲ヘリコプター空母セティス・ベイ（Thetis Bay）。元はカサブランカ級護衛空母CVE-90セティス・ベイで、1955-56年に改造工事を受け、1955年7月に艦種変更された。1959年6月、LPH-6セティス・ベイに艦種変更された。参考：月刊世界の艦船12,’20

＜ＣＶＬ−２２＞：アメリカ海軍インディペンデンス級軽空母１番艦インディペンデンス（Independence）。元はCL-59アムステルダムで、1942年8月進水、1943年1月14日にCV-22として竣工・就役した。就役時には12.7cm単装高角砲１門を搭載していたが、すぐに外している。7月15日、CVL-22に艦種記号が変更された。11月21日、第１次ギルバート諸島沖航空戦で損傷した。1944年10月24日から比島沖海戦に参加。1946年7月1日、クロスロードＡ核実験で大破。1951年に除籍され、カリフォルニア沖で実艦的として沈められた。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊世界の艦船7,’11、6,’17、10,'22、比島決戦

＜ＣＶＬ−２３＞：アメリカ海軍インディペンデンス級軽空母２番艦プリンストン（Princeton）。元はCL-61タラハシーで、1943年2月25日、CV-23として竣工。7月15日、CVL-23に艦種記号が変更された。1944年6月11日、第58任務部隊旗艦CV-16レキシントン、第３群CV-6エンタープライズ、CVL-30サン・ジャシントと共に、サイパンとテニアンを空襲。6月19日、マリアナ沖海戦に参加。10月24日朝、比島沖海戦で第２航空艦隊の急降下爆撃を受け格納庫内の艦上機が爆発炎上し、沈没した。参考：月刊世界の艦船6,’17、第２次大戦のアメリカ軍艦、特別攻撃隊、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊航空ファン9,’19

＜ＣＶＬ−２４＞：アメリカ海軍インディペンデンス級軽空母３番艦ベロー・ウッド（Belleau Wood）。元はCL-76ニューヘブンで、1943年3月31日、CV-24として竣工。7月15日、CVL-24に艦種記号が変更された。11月19日からギルバート諸島攻略戦に参加。1944年6月19日、マリアナ沖海戦に参加。10月24日、比島沖海戦に参加。10月30日、神風特別攻撃隊葉桜隊の攻撃を受けて損傷した。1945年2月、修理を終え戦線に復帰。4月7日、坊ノ岬沖海戦に参加。1953年9月、フランスに供与（貸与？）されてボア・ベローとなった。1960年に返還され、スクラップにされた。参考：月刊世界の艦船6,’17、7,’19、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＶＬ−２５＞：アメリカ海軍インディペンデンス級軽空母４番艦カウペンス（Cowpens）。元はCL-77ハンチントンで、1943年1月17日進水、同年竣工。1944年6月19日、マリアナ沖海戦に参加。太平洋戦争終結で復員艦として使用された後に予備役に入り、1959年に予備役のまま航空機輸送艦に艦種変更され、同年に除籍されてスクラップにされた。参考：月刊世界の艦船6,’17、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＶＬ−２６＞：アメリカ海軍インディペンデンス級軽空母５番艦モントレイ（Montrey）。元はCL-78デイトンで、1943年竣工。1944年5月1日、トラック南方20海里で、DD-351マクドノー、DD-538ステフェン・ポッターと共に呂45潜水艦を撃沈した。6月19日、マリアナ沖海戦に参加。太平洋戦争終結で復員艦として使用され、その後は予備役に入った。朝鮮戦争勃発で現役に復帰し、練習艦として使用された。1970年に除籍され、1971年にスクラップとして売却された。参考：月刊世界の艦船6,’17、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＶＬ−２７＞：アメリカ海軍インディペンデンス級軽空母６番艦ラングレイ（Langley、２代目）。元はCL-85ファーゴで、1943年5月22日就役。1944年6月19日、マリアナ沖海戦に参加。10月24日から比島沖海戦に参加。1945年1月21日、台湾東方沖で特攻を受けて損傷した。4月7日、坊ノ岬沖海戦に参加。太平洋戦争終結で復員艦として使用された。1947年1月13日に退役し、モスボール状態にされて予備艦となった。1951年、フランスに貸与されてラファイエットとなった。1963年に返却されてスクラップにされた。参考：月刊世界の艦船6,’17、7,’19、10,'22、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＶＬ−２８＞：アメリカ海軍インディペンデンス級軽空母７番艦カボット（Cabot）。元はCL-79ウィルミントンで、1943年竣工。1944年6月19日、マリアナ沖海戦に参加。7月4日、硫黄島に向けVF-31所属F6F戦闘機を発艦させた。10月24日から比島沖海戦に参加。11月25日、神風特別攻撃隊吉野隊１機に突入されて損傷した。太平洋戦争終結後は復員艦として使用され、その後練習艦となった後、モスボール状態にされて予備艦となった。1967年にスペインに貸与され、R01デダロになった。1972年、スペインに売却された。参考：月刊世界の艦船6,’17、8,’11、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊航空ファン5,’17、比島決戦

＜ＣＶＬ−２９＞：アメリカ海軍インディペンデンス級軽空母８番艦バターン（Bataan）。元はCL-99バッファローで、1943年12月就役。1944年6月19日、マリアナ沖海戦に参加。1945年4月7日、坊ノ岬沖海戦に参加。4月18日、沖縄方面において、搭載艦上機により伊44潜水艦をDD-532ヒーヤマン、DD-534マッコード、DD-687ウールマン、DD-691メルツ、DD-730コレットと共同で撃沈した。太平洋戦争終結で復員艦として使用され、その後予備艦となった。朝鮮戦争で現役に復帰して参戦。1959年に除籍され、1961年にスクラップとなった。参考：月刊世界の艦船6,’17、7,’19、10,'22、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＣＶＬ−３０＞：アメリカ海軍インディペンデンス級軽空母９番艦サン・ジャシント（San Jacinto）。元はCL-100ニューアークで、1943年竣工。1944年6月11日、第58任務部隊旗艦CV-16レキシントン、第３群CV-6エンタープライズ、CVL-23プリンストンと共に、サイパンとテニアンを空襲。6月19日、マリアナ沖海戦に参加。10月24日、比島沖海戦に参加。1945年4月6日、沖縄付近で菊水１号作戦特攻を受けて損傷した。4月7日、坊ノ岬沖海戦に参加。太平洋戦争後は予備艦となり、1959年に予備艦のまま航空機輸送艦に変更された。1970年に除籍され、1971年にスクラップとして売却された。参考：月刊世界の艦船6,’17、7,’19、第２次大戦のアメリカ軍艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊航空ファン9,’19

＜ＣＶＬ−４８＞：アメリカ海軍サイパン級軽空母１番艦サイパン（Saipan）。1944年7月起工、1946年7月14日就役。1956年3月、予備役に編入された。1959年、練習空母AVT-48に艦種変更された。1964年、通信中継艦に改造され、AGMR-48に艦種変更された。1970年1月14日に退役した。参考：月刊世界の艦船10,'22、2,'22、6,’18

＜ＣＶＬ−４９＞：アメリカ海軍サイパン級軽空母２番艦ライト（Wright）。1944年8月起工、1947年2月9日就役。1957年10月、予備役に編入された。その後指揮艦に改造されている。1970年5月27日に退役した。参考：月刊世界の艦船10,’22

＜ＣＶＬＳＰ＞：AW139ヘリ海外ファミリーを参照。

＜ＣＶＬＷＴ＞：ATT（対魚雷魚雷）を参照。

＜ＣＶＮ２１＞：ジェラルド・Ｒ・フォード級（空母）を参照。

＜ＣＶＮ−６５＞：アメリカ海軍エンタープライズ級空母エンタープライズ（Enterprise、６代目）。1958年2月4日起工、1960年9月24日進水、1960年12月原子炉臨界到達、1961年11月25日、CVAN-65として就役。基礎訓練を開始した。1962年1月12日、航空関連訓練のため処女航海に出発。8月、初の作戦航海に出撃し、地中海に展開した。10月、ノーフォークに帰還。直後にキューバ危機が発生したためグアンタナモ基地に展開し、10月22-28日にキューバ海上封鎖を実施した。その後は第６艦隊管轄域に入り、1963年2月から地中海で訓練に従事した。1964年5月13日、第１原子力機動部隊に配属された。7-10月、シー・オービット作戦を実施。11月からニューポート・ニューズで初の核燃料交換に入った。この際、アングルド・デッキのブライドル・リトリーバーを撤去している。1965年7月、工事を終了して大西洋岸で訓練に入った。10月1日、ベトナム戦争に参加している太平洋艦隊空母の負担を減らすフェアウェイ計画の一環として太平洋艦隊に転属。11月21日、第７艦隊管轄域に入った。11月27日、スービック湾に展開。12月2日からベトナム戦争に参加した。半年間で延べ13020機を出撃させている。12月3日、１日で165ソーティを実施。1966年12月から２回目のベトナム展開を実施。延べ13400機を出撃させた。1967年7月、ベトナム展開を終えて本土に帰還、定期整備に入った。この際、シースパロー８連装発射機Mk25を２基搭載している。1968年1月3日、アラメダを出港。1月8日、CGN-35トラクスタンと共にハワイを出港。1月19日、原子力空母として初めて日本に来航し、CGN-35トラクスタン、DLG-23ハルゼーと共に佐世保港に寄港（針尾島口木崎の西500mに錨泊）した。周辺では前日から社会党・共産党による大規模な抗議運動が行われ、1月18日にはデモ行進で先頭に立った全学連550人が佐世保橋付近で警官隊と衝突し、報道関係者も含む65人が負傷するなど、延べ22回の反対集会と17回のデモ行進で重傷者70人と軽傷者449人を出した。1月23日、プエブロ号拿捕事件が発生したため、急遽日本海に展開。１ヶ月の警戒任務の後でベトナムに向かった。7月、ベトナム展開を終えて帰還。1969年1月6日、アラメダを出港し、ベトナムに向かった。1月14日、ハワイ沖で航空攻撃演習をしていた際にF-4艦上戦闘機のMk32ズーニー・ロケット弾が暴発し、27名が死亡、300名以上が負傷し、艦上機15機が破壊された。3月1日、修理を終えて真珠湾を出港し、トンキン湾に向かった。4月14日、EC-121撃墜事件が発生したため日本海に展開。5月、ベトナムに展開して作戦に参加。7月3日、アメリカ本土に帰還。8月、ニューポート・ニューズ造船所に回航されて２回目の核燃料交換及びオーバーホール（RCOH）を実施。原子炉も交換している。1971年1月、RCOHを完了。11月、ベトナムに展開。12月、第３次印パ戦争勃発で在留アメリカ人救出のためベンガル湾に展開。イギリス空軍による避難活動が成功したため、救出作戦は行わず洋上治安維持任務に就いたが、これを監視するソ連攻撃原潜と全力で追いかけっこをしたという（ソ連の海中騒音も凄かったらしい）。1972年1月7日、ベンガル湾での治安維持任務を終えて整備のためアメリカ本土に帰還。12月、ラインバッカー�U作戦に参加。アメリカのベトナム戦争介入終了でアメリカ本土に帰還し、F-14運用改装を行った。1974年9月、初のF-14運用空母となり、西太平洋に展開。当時の搭載部隊はF-14飛行隊２個、A-7E飛行隊２個、A-6A/B飛行隊１個、RA-5C飛行隊１個、E-2B飛行隊１個、EA-6B飛行隊１個、SH-3D分遣隊１個であった。1975年2月、モーリシャス台風の救援作戦に参加。4月、サイゴン脱出作戦フリークエント・ウインドに参加。5月、アメリカ本土に帰投。6月30日、艦種記号がCVANからCVNに変更された。1979年1月から1982年2月、３回目のRCOHと大改装を実施。アイランドを改造し、AN/SPS-32/-33を撤去してAN/SPS-48C/-49を搭載、ECMを新型にし、シースパロー発射機をMk29に変更、20mmCIWS３基を追加した。1983年3月、米韓合同演習に参加。3月21-25日、佐世保に寄港。この際は大規模な反対運動などは起きなかった。1986年4月26日、原子力空母として初めてスエズ運河を通過。1988年1月、ペルシャ湾に展開。4月18日、FFG-58触雷の報復として艦上機を出撃させ、イラン海軍フリゲートのサハンドを水上艦と共同撃沈し、サバランをレーザー誘導爆弾で大破させた。7月、アメリカ本土に帰投。1989年9月、アラメダを出港して世界一周航海を実施。1990年3月、ノーフォークに入港。大西洋艦隊に転属となった。10月、ニューポート・ニューズ造船所で４回目の改修・オーバーホール及び核燃料交換（RCOH）を実施。飛行甲板長さを342mに延長し、AN/SPS-48Eとリンク16を装備した。原子炉も積み替えたとの話があるが、実際には従来のA2Wをそのまま搭載している。1994年9月27日、RCOHを完了。1995年7月7日、戦列に復帰。1996年6月、作戦航海に出撃し、サザンウォッチ作戦に参加。7月19日、着艦回数30万回を記録。1998年11月、ペルシャ湾に展開するためアメリカ本土を出港。11月8日、ヴァージニア沖120マイルで夜間着艦訓練中、1920にS-3が着艦した。前に発艦しようとしている機がいたので移動できず、飛行甲板には着艦指示士官に着艦禁止を知らせる赤灯が点いたが、後続のEA-6Bが1921にそのまま着艦してきた。着艦指示士官９名のうち１名が直前で気付いたが既に時遅く、EA-6Bは飛行甲板上のS-3の尾部に衝突し、S-3は炎上、EA-6Bは左舷から海に落ちた。S-3の乗員２名は射出座席で脱出して火傷で済んだが、EA-6Bの乗員４名は全員死亡した。これを受けてアメリカ海軍は夜間着艦作業規定を見直している。12月、デザート・フォックス作戦に参加。1999年5月、ペルシャ湾から帰投。1999年8-12月、定期整備を実施。あまり状態が良くなかったらしく、その後は本土周辺に留まっていた。2001年4月25日、サザンウォッチ作戦のためノーフォークを出港。8月4日、サザンウォッチ作戦任務を開始。9月16日、CVN-70カール・ヴィンソンに任務を引き継ぎ、アラビア海に向かった。10月7日、不朽の自由作戦（アフガン）に参加。10月21日、CVN-71セオドア・ルーズヴェルトに使い残しの弾薬を渡して帰途に就き、11月10日にノーフォークに帰還。2002年1月から大規模整備を開始。2003年5月、整備を終了。10月、ペルシャ湾に展開してイラク戦争に参加、イラク監視任務に就いた。2004年2月、アメリカ本土に帰投。2005年、長期整備を実施。20mmCIWSを１基外し、RAM21連装発射機Mk49を２基装備した。2006年5月、ペルシャ湾に展開。11月、アメリカ本土に帰投。2007年7-12月、ペルシャ湾に展開。2008年4月、定期修理を開始。当初は2009年9月に艦隊に復帰する予定だったが、修理が長引いて2010年4月の復帰となった。この際、退役時期が2014-15年から2013年へと早められている。2011年1月13日、ノーフォークを出港。CG-55レイテ・ガルフ、DDG-52バリー、DDG-87メイスン、DDG-84バルキリー、攻撃原潜１隻、高速戦闘支援艦１隻を伴って地中海・ペルシャ方面に向かった。4月11日、補給と給養のためバーレーンのマナマに入港。4月16日、マナマを出港。5月24日、VFA-11のF/A-18Fが累計40万回目の着艦を行った。6月21日、アデン湾上で任務をCVN-77ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュに引き継いで帰路に就いた。6月24日、ギリシャのスーダ湾に寄港。11月27-28日、ノーフォークで就役50周年記念式典が実施された。2012年1月30日から2月12日、ボールド・アリゲーター2012演習に参加。3月11日、最後の海外展開のためノーフォークを出港し、CVW-1を搭載、CSG-12（CG-69ヴィクスバーグ、DDG-78ポーター、DDG-94ニッツ、DDG-95ジェームス・Ｅ・ウィリアムス）を率いて中東に向かった。3月19-24日、大西洋上でNATOとの合同訓練などを実施。3月28日、ギリシャのビレウスに寄港。4月4日、スエズ運河を通過。4月7日、紅海からアラビア海に入った。10月、最後の海外港湾訪問として初訪問と同じイタリアのナポリに寄港。11月4日、最後の海外展開（22回目）を終えてノーフォークに帰還。12月1日、実質的に退役（Inactivation。原子炉撤去まで現役艦なのでDecommissionとは言わず、艦籍に留まり艦長なども配属される）し、ノーフォーク海軍基地で退役セレモニーが行われた。海外展開延べ25回、艦長は延べ23名、乗員（海兵隊員含む）は延べ10万名に上った。その後マストや兵装を撤去され、2013年6月20日にノーフォークを出港し、３年かけて使用済み核燃料を撤去するため対岸のニューポート・ニューズ造船所の桟橋に移った。2015年5月2日、造船所のドック内に移動。2016年12月、核燃料の撤去を完了。核燃料はアイダホ国立研究所海軍用原子炉研究施設に運ばれ、研究資料として使用された後に保管される。2017年2月3日、ニューポート・ニューズ造船所で退役式典が挙行されて正式に退役（Decommission）した。2018年4月、不活性化プログラムを完了。原子炉区画は2018-19年にピュージェット・サウンド海軍工廠で外され、艀に積んでコロンビア川上流にあるワシントン州ハンフォードの地中処分所（潜水艦用原子炉の処分場でもある）に収容する予定である。残りの船体は記念艦として保存すべきとの意見もあったが、費用が莫大なため、鋼材20トンをCVN-80エンタープライズに流用することでお茶を濁し、2025年までに解体して屑鉄などにリサイクルすることになった。参考：月刊軍事研究6,’07、4,’12、月刊世界の艦船2,’13、4,’04増刊、10,'22、10,'23、12,’16、6,’01、9,’02、8,’10、4,’11、9,’11、11,’11、1,’12、2,’12、5,’12、6,’12、9,’12、1,’13、9,’13、5,’14、7,’15、4,’17、7,’18、月刊丸12,’92、8,’11、週刊ワールドウェポン17、月刊航空ファン7,’11、月刊JWings1,’13

＜ＣＶＮ−６８＞：アメリカ海軍ニミッツ級空母１番艦ニミッツ（Nimitz）。1968年6月起工、1975年5月3日就役。新造時の兵装はMk25シースパロー短SAM８連装発射機３基（艦前部右舷、艦尾両舷）のみだった。7月31日、キューバのグアンタナモ沖でAE-34マウント・ベイカーから洋上補給を受けた。1996年3月14日、台湾海峡危機に対応するためペルシャ湾を離れた。3月25日、台湾周辺海域に到着。1997年9月、横須賀に入港。1998年5月（3月末？）、核燃料交換と大規模なオーバーホール（RCOH）のため、ニューポート・ニューズ造船所ドライ・ドックNo.11に入った。ブライドル・リトリーバー撤去、アイランドの改正、RAM発射機２基搭載（アングルドデッキ直前スポンソン、右舷艦尾）、20mmCIWS全撤去、前後マスト形状変更などを行った。2001年6月25日、RCOHを終了してニューポート・ニューズ造船所を出港し、ノーフォーク沖で試験航海に入った。満載排水量が92955トンに増えている。かかった費用は15億ドルだった。2003年3月3日、イラク戦争参加のため出撃。6月、SSDS Mk2Mod0の運用を開始。11月5日、サンディエゴに帰還。2004年3月、SSDS Mk2Mod1を搭載。2009年2-3月、SSDS Mk2Mod1のテストを実施。7月末、サンディエゴを出港し、CVN-73ジョージ・ワシントンの代わりに極東での任務に就いた。8月24日、給養と補給のためCVW-11を搭載したまま横須賀に寄港。ハンガーデッキで艦長交代式を実施。8月28日、横須賀を出港、ペルシャ湾に向かった。2012年3月9日、新母港のエヴァレット海軍基地に入港。5月27日、サンフランシスコ市ゴールデン・ゲート・ブリッジ開通75周年行事に参加。5月30日、サンフランシスコを出港。6月29日から8月3日、リムパック2012に参加。11月、主機が故障し、修理が長期化したため、2013年1月に予定していた中東方面への作戦航海を断念し、CVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワーが代わりに出港することになった。2013年3月末、エヴァレットを出港。4月、サンディエゴでCVW-11を搭載。5月、第７艦隊管轄海域に入った。5月15日、日米韓共同捜索救難訓練に参加。6月、第５艦隊管轄海域に入った。7月、ペルシャ湾に入った。10月下旬、スエズ運河を通過して第６艦隊管轄海域に入った。11月上旬、スエズ運河を通過して第５艦隊管轄海域に入った。12月16日、エヴァレットに帰港。2014年4月、エヴァレットを出港。アメリカ西海岸近海で行動し、7月にエヴァレットに帰港した。10月20-31日、コア・カイ・イーストに参加。11月、F-35CのDT�T（Development Test Phase �T）に協力。11月3日、F-35CF-3によりF-35C初の発着艦試験を実施。F-35CF-5も着艦してシートライアルを開始した。11月13日、F-35CF-3が初の夜間発着艦試験を実施。11月18日、エヴァレットに帰港。2015年1月7日から16ヶ月の定期修理に入った。2017年4月21日、第９駆逐隊との合同訓練を終えた。6月1日、ブレマートンを出港。6月4-5日、サンディエゴに寄港してCVW-11を搭載し、西太平洋への作戦航海に出撃した。空母打撃群としてCG-59プリンストン、DDG-86シャウプ、DDG-100キッド、DDG-83ハワード、DDG-91ピンクニーを引き連れている。7月10-17日、ベンガル湾でマラバール2017演習に参加。10月25日、第５艦隊管轄海域のペルシャ湾を出て第７艦隊管轄海域のインド洋に入った。10月26日から11月12日、CVN-71セオドア・ルーズベルト、CVN-76ロナルド・レーガンなどと共に、沖縄周辺の東シナ海から日本海に至る海空域で、DDH-182いせ、DD-112まきなみ、DD-105いなづま、空自F-15戦闘機と共同巡航訓練を実施。11月11日、CVN-71セオドア・ルーズベルト、CVN-76ロナルド・レーガンと会同して日本海に入った。11月12日、CVN-71セオドア・ルーズベルト、CVN-76ロナルド・レーガン、CG-52バンカー・ヒル、DDG-88プレブルなどと共に、日本海でDDH-182いせ、DD-112まきなみ、DD-105いなづまと共同訓練を実施。11月13日、艦艇数隻、F/A-18戦闘機３機と共に、日本海で、空自第５航空団F-15戦闘機２機、第８航空団F-2戦闘機２機との各種戦術訓練に参加。12月5日、サンディエゴに帰港。その後定期修理に入った。2018年12月5日、定期修理を終えてドックを出た。2020年4月上旬、ブレマートンに停泊中、乗員１名の新型コロナウイルス感染が確認された。4月27日、ブレマートンを出港。CVW-17を搭載して海外展開を開始。6月8日、サンディエゴを出港し、東太平洋に向かった。6月21-23日、ニミッツ空母打撃群所属CG-59プリンストン、DDG-104スタレット、DDG-114ラルフ・ジョンソンと共に、CVN-71セオドア・ルーズベルト空母打撃群（CVN-71セオドア・ルーズベルト、CG-52バンカー・ヒル、DDG-59ラッセル）と、フィリピン海でデュアル・キャリアー・フライト・オペレーション訓練を実施。7月4日、南シナ海でCVN-76ロナルド・レーガン空母打撃群と合同してニミッツ空母打撃軍CSFを編成し、デュアル・キャリアー演習を開始。7月17日、CVN-76ロナルド・レーガン空母打撃群と共に南シナ海で戦術防空を主眼とする演習を開始。7月19-23日、CG-59プリンストン、DDG-104スタレット、DDG-114ラルフ・ジョンソンと共に、インド海軍ミサイル駆逐艦D-52ラナ、フリゲートF-47シヴァリク、F-49サヒャドリ、コルベット１隻と、インド洋で共同演習に参加。7月25日、第５艦隊エリアに入った。11月9日、ペルシャ湾からホルムズ海峡を通りアラビア海に抜けた。11月17-20日、マラバール2020（後段）に参加。2021年2月9日、CVN-71セオドア・ルーズベルト空母打撃群と南シナ海で合同演習を実施。その後ピュージェット・サウンド海軍工廠で整備に入った。2022年9月16日、太平洋を航行中に、清水系統にJP-5ジェット燃料が混ざっていると判明したため、9月17日にノース・アイランド基地に入港、9月19日に復旧と清掃を行った。10月2日、安全が確認されたためノースアイランドを出港し、COMPUTEXに入った。11月28日、ブレマートンを出港し、西太平洋に向かった。12月19日、硫黄島南方からグアム東方に至る海空域で、日米共同訓練に参加。P-8A哨戒機、F/A-18戦闘機、E-2D早期警戒機、E/A-18G電子戦機、B-52戦略爆撃機と共に、P-1哨戒機と、対水上戦訓練を行った。2023年2月11日、南シナ海で、ニミッツ空母打撃群DDG-73ディケイター、DDG-93チャンフーンと共に、LHD-8マキン・アイランド、LPD-23アンカレッジ、LCAC-74、LCAC-75、第13海兵遠征隊と、空母打撃群CSG／両用即応群ARG統合遠征部隊の合同演習に参加。2月22日、DDG-73ディケイター、DDG-108ウエイン・Ｅ・メイヤーと共に、グアム周辺で日米共同訓練に参加し、DD-151あさぎり、TV-3521しまかぜと、戦術運動訓練などを行った。3月23-26日、日米共同訓練に参加。DDG-73ディケイター、DDG-108ウエイン・Ｅ・メイヤーと共に、DDH-182いせ、陸自西部方面隊と、太平洋から東シナ海で各種戦術訓練（対潜戦、対空戦、対水上戦）、PHOTOEXなどを行った。3月27日、ニミッツ空母打撃群CG-52バンカー・ヒル、DDG-73ディケイター、DDG-93チャンフーンと共に、韓国海軍イージス駆逐艦991セジョン・デワン、ミサイル駆逐艦981チェ・ヨン、補給艦AOE-59ファチョンと、米韓合同演習に参加。3月28日、釜山港に入港。4月3-4日、東シナ海で日米韓共同訓練に参加。DDG-73ディケイター、DDG-108ウエイン・Ｅ・メイヤーと共に、DD-158うみぎり、977テー・ジョヨン、981チェ・ヨン、992ユルゴク・イイ、51ソヤンと、対潜戦、捜索救難、PHOTOEXなどの各訓練を行った。4月4-6日、東シナ海から太平洋で日米共同訓練に参加。CG-52バンカー・ヒル、DDG-73ディケイター、DDG-108ウエイン・Ｅ・メイヤーと共に、DD-158うみぎりと、各種戦術訓練（LINKEX、クロスデッキ）などを行った。4月22日、VFA-22所属F/A-18F戦闘機が通算35万回目の拘束着艦を実施。5月18-19日、太平洋から東シナ海で日米共同訓練に参加。DDG-108ウェイン・Ｅ・メイヤーと共に、DD-109ありあけと、各種戦術訓練（LINKEXなど）を行った。5月19-23日、CVW-17を載せたまま佐世保基地に寄港。5月23-24日、本州南方で日米共同訓練に参加。CG-52バンカー・ヒル、DDG-108ウェイン・Ｅ・メイヤーと共に、DD-120しらぬいと、各種戦術訓練（対水上戦、LINKEXなど）を行った。6月7-10日、沖縄東方海空域でアメリカ主催大規模広域訓練LSGE23の一環として日米仏共同訓練Multi Big-Deck Eventに参加。CVN-76ロナルド・レーガン、CG-52バンカーヒル、CG-54アンティータム、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-73ディケイター、DDG-93チャンフーン、DDG-108ウェイン・Ｅ・メイヤー、DDG-115ラファエル・ペラルタと共に、DDH-183いずも、DD-106さみだれ、第９航空団F-15戦闘機４機、南西航空警戒管制団、アメリカ空軍B-52H爆撃機、フランス海軍D-657ロレーヌと、各種戦術訓練（対潜戦、対空戦、対水上戦、LINKEXなど）及びPHOTOEXを行った。艦齢50年となる2025年4月に退役予定だったが、CVN-79ジョン・Ｆ・ケネディの工事が遅れているようで、１年延期になるらしい。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、2,’16、1,’04、9,’01、9,’02、6,’12、8,’12、2,’13、9,’14、10,’14、10,’16、8,’17、10,’17、1,’18、2,’18、9,’19、9,'20、10,'20、2,'21、6,'21、12,'22、1,'23、3,'23、5,'23、6,'23、7,'23、8,'23、月刊JWings11,’09、9,'20、10,’20、2,'21、月刊丸11,’09、月刊軍事研究12,’13、7,’16、月刊航空ファン1,’15、2,’15、11,’16、2,’18、朝雲

＜ＣＶＮ−６９＞：アメリカ海軍ニミッツ級空母２番艦ドワイト・Ｄ・アイゼンハワー（Dwight D. Eisenhower。元大統領、陸軍元帥）。1975年10月11日進水、1977年10月18日就役。1985年10月からニューポート・ニューズ造船所で定期修理を実施。シースパロー発射機をMk25からMk29に換装し、20mmCIWS３基を追加した。1990年、湾岸戦争に参加。1994年9月19日に開始されたアップホールド・デモクラシー作戦に参加。1999年9月15日、ハリケーンを避けるためノーフォークを出港。9月18日、ノーフォークに戻った。2001年5月、ニューポート・ニューズにドック入りして３年間の予定で核燃料補給と大規模オーバーホール（RCOH）を実施。ブライドル・リトリーバーを撤去し、RAM発射機２基を追加した。2004年11月、RCOHを終了。満載排水量が92955トンになった。2005年1月、戦列に復帰した。2011年7月2日、X-47Bの搭載機器とソフトを搭載したF/A-18Dを使用してX-47Bの空母運用テストを実施。F/A-18Dは着艦をシミュレートするため本艦に接近した（実際に着艦してはいない）。2012年6月20日、ノーフォークを出港し、ペルシャ湾に向かった。11月、ペルシャ湾での任務を引き継ぐ予定だったCVN-68ニミッツに主機故障が判明したため、12月19日午前にノーフォークに帰投した後、飛行甲板の塗装を行った上で再度2013年2-6月にペルシャ湾で任務に就くことになった。その間、ペルシャ湾にはCVN-74ジョン・Ｃ・ステニスのみが展開する１隻体制（2010年11月以来）となる。これを機に、アメリカ海軍は予算の都合などもあり、ペルシャ湾での空母展開を１隻に縮小することにした。2013年2月21日、CVW-7を搭載してノーフォークを出港。3月初め、第６艦隊作戦域に入った。3月末、第５艦隊作戦域に入り、不朽の自由作戦（アフガン）に参加。7月、ノーフォークに帰港し、14ヶ月のDPIAに入った。2015年10月2日、VX-23のF-35CF-3とCF-5が着艦した。これに先立ち、カタパルト、ジェット・ブラスト・デフレクター、着艦拘束装置をF-35C対応に改修している。10月3日、ヴァージニア沖でVX-23のF-35C戦闘機２機が艦上開発試験第２フェーズ（DT�U、Development Test Phase �U）を開始。2000ポンドJDAMとAIM-120をウェポンベイに収容してのフルアフターバーナーでのカタパルト発艦、Gen�VHMDの試験、横風40ノットでの着艦などを行った。10月9日、艦上運用評価試験第２フェーズを完了。2016年1月1日、ノーフォークを出港。1月8日、第６艦隊作戦域に入った。1月13日、ジブラルタル海峡を通峡し、地中海に入った。3月18日昼過ぎ、ノーフォーク沖で訓練をしていたところ、E-2Cの着艦時にアレスティングワイヤが切れてしまい、E-2Cはそのままフルパワーで発艦して事無きを得たものの、甲板上で作業していた８名が負傷、うち３名がMH-60Rでノーフォークの病院に搬送された。6月1日、ノーフォークを出港。7月7日、スエズ運河を通って第５艦隊作戦域に入った。7月21日、ホルムズ海峡を通りペルシャ湾に入った。7月26日、T-AO-194ジョン・エリクソンから艦上機用燃料の洋上補給を受けた。10月25日、ペルシャ湾で本空母打撃群（CG-56サン・ジャシント、CG-61モントレイ、DDG-70ホッパー）、CVW-3、アメリカ空軍第525遠征戦闘飛行隊F-22A戦闘機２機との統合防空演習に参加。11月、ホルムズ海峡を通峡中にMH-60ヘリがイラン革命防衛隊海軍哨戒艇から重機関銃を向けられた。12月4日、スエズ運河を通って地中海に入った。12月6日、地中海でフランス海軍空母R-91シャルル・ド・ゴールと会同した。2017年3月1日からフォール・イーグル2017に参加。9月28日、MQ-25Aを運用するための艦上無人機運用施設UAWC（Unmanned Aviation Warfare Center）設置作業第１フェーズを完了。2019年3月28日、定期修理後の確認公試を行うため、ノーフォークを出港。3月30日、洋上で甲板洗浄装置の作動試験を実施。2020年2月19日、ノーフォークを出港。大西洋を航行するついでに、ヨーロッパでディフェンダー20演習に参加する陸軍部隊を輸送するT-AKR-306ベナヴィデズ、民間から用船した貨物船リゾルブ、同パトリオットの護衛訓練を行った。3月3日、地中海でフランス海軍空母R-91シャルル・ド・ゴールと共同訓練を実施。4月2日、スエズ運河を通り、紅海に入った。2023年10月14日、ハマスによるイスラエル攻撃に対応するため、ノーフォークを出港。イスラエル沖に展開するとみられたが、イラン牽制のためアラビア海・ペルシャ湾方面に向かった。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、2,’16、9,’02、12,’12、2,’13、4,’13、9,’13、10,’14、12,’15、10,’16、11,’16、12,’16、3,’17、1,’19、9,’19、5,'20、6,'21、1,’24、月刊JWings4,’03、12,’15、1,’16、5,’17、月刊軍事研究6,’07、4,'16、月刊航空ファン9,’11、3,’13、5,’13、6,’16、1,’17、月刊丸6,’01、4,’17

＜ＣＶＮ−７０＞：アメリカ海軍ニミッツ級空母３番艦カール・ヴィンソン（Carl Vinson）。名前の由来はジョージア州選出下院議員（上院議員？）で、海軍委員会議長などを歴任し、ヴィンソン・トランメル法（第１次ヴィンソン法）などにより海軍増強に貢献した。アメリカ海軍創設以来初の生存中の艦名採用であり、進水式には本人も出席したが、就役前の1981年6月1日に死去している。1974年度の造船計画で建造が決まったが、1970年代後半の嫌戦ムードを反映した建艦予算削減により、予算承認は1980年度になった。1975年10月11日起工、1980年3月15日進水、1982年3月13日就役。新造時から20mmCIWSを装備した最初の米空母である。1998年10月、デザート・フォックス作戦に参加。2001年7月23日、母港のワシントン州ブレマートンを出航。9月4日、インド洋に入った。9月16日、CVN-65エンタープライズと任務を交代してペルシャ湾に入り、サザンウォッチ作戦に就いた。10月初め、アラビア海に向かい、不朽の自由作戦（アフガン）に就いた。2003年1月23日、不朽の自由作戦（アフガン）を終えてピュージェット・サウンドに帰投。2005年11月から核燃料交換と大規模オーバーホールRCOHを実施。2009年4月、公試を開始。7月1日、造船所側の試運転を完了。12月4日、RCOHを完了してアメリカ海軍に引き渡された。満載排水量は92955トンに増えている。2010年1月12日、ノーフォークを出港してサンディエゴに向かった。直後にハイチ大地震が発生したため、固定翼機を下ろしてSH-60やMH-53Eなどヘリ19機を搭載、ハイチに向かった。1月15日、ポルトー・プランス沖合に到着。7月、SSDS Mk2Mod1のテストを実施。11月30日、サンディエゴを出港し、CVW-17を搭載して西太平洋に向かった。12月12日、CG-52バンカーヒル、DDG-101グリッドレイ、FFG-51ゲアリーとアメリカ本土沖で洋上訓練を実施。12月7日、第７艦隊の指揮下に入った。2011年1月10日、DDG-101グリッドレイ、DDG-106ストックデイル、DDH-144くらまと洋上訓練を実施。1月11日、釜山に入港。1月14日、釜山を出港。韓国海軍駆逐艦977テー・ジョヨン、971クァンゲト・デワンと洋上訓練を実施。1月22日、マレーシアのポート・クランに入港。1月26日、ポート・クランを出港。マラッカ海峡でCG-52バンカーヒル、マレーシア海軍コルベット30レキウ、ケランタンと演習を実施。4月11日、着艦したVFA-113所属F/A-18Cがエンジン後部から火災を起こした。すぐに消火され、死傷者は無かった。10月6-12日、サンフランシスコ・フリート・ウィークに参加。11月30日、西太平洋作戦航海のためノースアイランドを出港。2012年1月12日、アラビア海に到着。2月16日、ホルムズ海峡を抜けてペルシャ湾に入った。2013年2月、PIAを終えてアメリカ西海岸で訓練に入った。6月上旬、カリフォルニア沖で統合任務部隊訓練を実施。2014年8月22日、サンディエゴを出港。9月15-23日、ヴァリアント・シールド2014演習に参加。10月15日、ペルシャ湾に入った。2015年3月31日、公海上で哨戒飛行を行っていたMH-60Rにイラン革命防衛隊空軍Y12が２回接近し、最近接距離50ヤード（45.7m）まで近づいた。2016年4月、サンディエゴに停泊中、アメリカ空母として初めてUAV用指揮センターを設置した。5月3日、南カリフォルニア沖で訓練に入った。2017年1月5日、サンディエゴを出港し、CVW-2を搭載した。2月10日、グアムに寄港。3月7-10日、東シナ海周辺でDD-106さみだれ、DD-113さざなみとの共同巡航訓練（戦術訓練）に参加。3月15日、釜山に寄港。3月中旬からフォール・イーグル2017に参加。3月27-29日、東シナ海周辺でDD-106さみだれ、DD-113さざなみ、DD-103ゆうだち、DD-158うみぎり、DD-155はまぎりとの共同巡航訓練（戦術訓練）に参加。4月4日、シンガポールのチャンギ海軍基地に入港。4月8日、チャンギ海軍基地を出港。オーストラリアに向かう予定だったが、出港直後に朝鮮半島情勢を鑑みて朝鮮周辺海域に向かった。4月21日1834頃、フィリピン沖のセレベス海でVFA-137所属F/A-18E戦闘機が着艦進入中に海に落ちた。パイロットはHSC-2所属MH-60Sに救出されている。4月23-29日、沖縄近海と日本海でCG-57レイク・シャンプレイン、DDG-108ウエイン・Ｅ・メイヤー、DDG-112マイケル・マーフィーなどと共に、DDG-178あしがら、DD-106さみだれとの共同訓練に参加。4月28日、搭載したVFA-2所属F/A-18F戦闘機２機が第９航空団F-15戦闘機２機と沖縄東方空域で共同訓練（編隊機動、フォトセッションなど）を実施。4月29日、対馬海峡を通って日本海に入った。夕方から韓国海軍との共同訓練を開始。6月1-3日、CVN-76ロナルド・レーガン、F/A-18などと共に、日本海でDDG-178あしがら、DDH-181ひゅうがと共同訓練を実施。6月1-2日には空自第６航空団F-15戦闘機も加わっている。6月6日、日本海を出てアメリカ本土に向かった。6月23日、サンディエゴに帰港。10月18日、カリフォルニア州南部沖でVFA-125所属F-35Cによる昼夜間発着艦訓練を実施。2018年1月5日、サンディエゴを出港。第７艦隊作戦域に入っても、第３艦隊隷下のままで作戦航海を続けている。1月31日、グアムに入港。3月5日、アメリカ空母としてはベトナム戦争後初めてダナンに寄港。3月11-23日、DDG-108ウエイン・Ｅ・メイヤー、DDG-112マイケル・マーフィー、T-AO-193ウォルター・Ｓ・ディールなどと共に、南シナ海北部から沖縄周辺の空海域でDDH-182いせと日米共同巡航訓練（各種戦術訓練）を実施。4月12日、サンディエゴに帰港。6月18日、サンディエゴを出港。6月28日から8月2日、リムパック2018に参加。8月8日、サンディエゴに帰港。12月、VFA-147が発着艦資格認定試験CQを終えた。2019年1月20日、新母港のキトサップ基地に入港。2020年7月、17ヶ月間の長期整備と能力向上改修DPIA（F-35C搭載改修）を終了。8月23日、ピュージェット・サウンド海軍工廠を出渠し、試験航海を開始。9月2日、新母港のサンディエゴに入港。同月、F-35C装備VFA-147を搭載して飛行甲板認証FDC試験や訓練を実施。11月18日、HX-21所属CMV-22B輸送機２機が着艦し、運用評価試験を行った。2020年4月、JPALSの量産型を搭載した。2021年3月6日、太平洋上で、H225ヘリ２機がF-35戦闘機用F135エンジンの実物大・同重量モックアップをT-AKE-4リチャード・Ｅ・バードからスリング輸送で搬入する試験を行った。8月2日、サンディエゴを出港。CVW-2（実任務初参加のF-35C戦闘機実戦飛行隊とCMV-22B艦上輸送機分遣隊を含む）を搭載して海外展開を開始した。8月26日、フィリピン海でイギリス海軍空母R08クイーン・エリザベス空母打撃群CSG21と共同訓練を実施。搭載しているVFA-147所属F-35C戦闘機、VFA-192所属F/A-18E戦闘機、VAQ-136所属EA-18G電子戦機が、R08クイーン・エリザベス搭載VMFA-211所属F-35B戦闘機と編隊飛行訓練を行い、VFA-192所属F/A-18E戦闘機がVMFA-211所属F-35B戦闘機にバディ・ポッドで空中給油した。R08クイーン・エリザベス搭載イギリス空軍第617飛行隊F-35B戦闘機とも共同飛行訓練を行っている。8月28日、CVW-2（VRM-30Det.1所属CMV-22B輸送機３機だけ8月25日に嘉手納基地に展開）を載せたままアメリカ海軍横須賀基地に寄港。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、乗員は基地内で過ごした。8月31日、横須賀を出港。9月2日、関東南方海空域で日米共同訓練に参加し、DD-110たかなみと各種戦術訓練を行った。9月18日から10月1日、沖縄南方で日米共同訓練に参加。CG-57レイク・シャンプレイン、DDG-90チャーフィー、T-AO-204ラパハノックと共に、DDG-176ちょうかい、DD-107いかづち、DDG-174きりしま、DD-152やまぎりと、防空戦、対空戦、洋上補給、通信などの各訓練を行った。10月2-3日、沖縄南西海空域で日米英蘭加新共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、CG-67シャイロー、CG-57レイク・シャンプレイン、DDG-90チャーフィーと共に、海自DDH-182いせ、DDG-174きりしま、DD-152やまぎり、イギリス海軍空母R08クイーン・エリザベス空母打撃群CSG21（空母R08クイーン・エリザベス、駆逐艦D36ディフェンダー、フリゲートF78ケント、補給艦A136タイドスプリング、補給艦A387フォート・ヴィクトリア、DDG-68ザ・サリヴァンズ、フリゲートF805エフェルトセン）、カナダ海軍フリゲートFFH338ウィニペグ、ニュージーランド海軍フリゲートF77テ・カハと、対抗戦、防空戦、対潜戦、戦術運動、通信などの各訓練を行った。10月11-14日、ベンガル湾でマラバール2021フェーズ２に参加。10月15-18日、ベンガル湾で日米英豪共同訓練Maritime Partnership Exerciseに参加。CG-57レイク・シャンプレイン、DDG-106ストックデイル、DDG-68ザ・サリヴァンズ、T-AO-202ユーコン、P-8A哨戒機と共に、海自DDH-184かが、DD-101むらさめ、イギリス海軍空母R08クイーン・エリザベス空母打撃群CSG21（空母R08クイーン・エリザベス、駆逐艦D36ディフェンダー、フリゲートF-239リッチモンド、補給艦A136タイドスプリング、補給艦A387フォート・ヴィクトリア）、オーストラリア海軍フリゲートFFH-155バララトと、対抗戦、防空戦、対水上射撃、洋上補給などの訓練を行った。10月16日にはオーストラリア海軍フリゲートFFH-155バララトに洋上補給を行っている。10月25日、CSG-1所属CG-57レイク・シャンプレイン、CG-67シャイロー、DDG-106ストックデイルと共に南シナ海に入った。10月29日から11月4日、南シナ海で日米共同訓練に参加し、CG-57レイク・シャンプレイン、CG-67シャイロー、DDG-69ミリアスと共に、DDH-184かが、DD-101むらさめと、各種戦術訓練を行った。11月1日、南シナ海を出た。11月11-15日、グアムに寄港。11月21-30日、令和3年度海上自衛隊演習（実動演習＜日米共同演習および日米豪加独共同訓練＞）に参加。2022年1月17-22日、CVN-72エイブラハム・リンカーン、CG-53モービル・ベイ、CG-57レイク・シャンプレイン、DDG-90チャーフィー、DDG-101グリッドレイ、DDG-111スプルーアンス、LHA-6アメリカ、LHD-2エセックス、LSD-52パール・ハーバーと共に、沖縄南方海空域で日米共同訓練に参加し、DDH-181ひゅうがと、各種戦術訓練を行った。1月22日、南シナ海でCVN-72エイブラハム・リンカーンと共同訓練を実施。搭載VFA-147所属F-35C戦闘機とCVN-72エイブラハム・リンカーン搭載VMFA-314所属F-35Cとの同時オペレーションなどを行った。1月23日、CVN-72エイブラハム・リンカーンと共に、南シナ海に進出。1月24日、搭載VFA-147所属F-35C戦闘機１機が南シナ海で着艦事故を起こして海没した。空母乗員７名が負傷し、３名がマニラの医療施設に搬送されている。事故の際にアレスティング・ワイヤー４本全てが切断されたが、すぐに修理して航空機運用を再開した。2月14日、サンディエゴに帰港。2023年1月20日、太平洋上でT-AO-187ヘンリー・Ｊ・カイザーから洋上給油を受け、CVN-72エイブラハム・リンカーンから弾薬を受領した。4月17日、長期展開に向けた訓練航海を完了。11月10-20日、令和5年度海上自衛隊演習（実動演習（共同演習））に参加。11月4-7日、日米共同訓練に参加。CVN-76ロナルド・レーガン、CG-54アンティータム、CG-59プリンストン、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-70ホッパー、DDG-86シャウプ、DDG-100キッド、DDG-104スタレット、DDG-110ウィリアム・Ｐ・ローレンスと共に、DDH-181ひゅうがと、各種戦術訓練（LINKEX、クロスデッキなど）、PHOTOEXを行った。11月19-21日、四国南方から東シナ海で日米共同訓練に参加。CG-59プリンストン、DDG-70ホッパー、DDG-100キッド、DDG-104スタレット、DDG-110ウィリアム・Ｐ・ローレンスと共に、DD-103ゆうだちと、各種戦術訓練（LINKEXなど）を行った。11月26日、東シナ海で日米韓共同訓練に参加。DDG-100キッド、DDG-104スタレットと共に、DD-104きりさめ、韓国海軍991セジョン・デワンと、各種戦術訓練を行った。2024年1月14-17日、東シナ海で日米韓共同訓練に参加。CG-59プリンストン、DDG-100キッド、DDG-104スタレットと共に、DDH-181ひゅうが、DDG-173こんごう、駆逐艦991セジョン・デワン、駆逐艦978ワン・ゲオンと、各種戦術訓練（弾道ミサイル情報共有、海上阻止、対潜戦、LINKEX、クロスデッキ）及びPHOTOEXを行った。1月29日から2月1日、沖縄南方で日米共同訓練に参加。CVN-71セオドア・ルーズベルト、CG-59プリンストン、CG-70レイク・エリー、DDG-97ハルゼー、DDG-104スタレット、DDG-105デューイ、DDG-110ウィリアム・P・ローレンス、DDG-113ジョン・フィン、DDG-115ラファエル・ペラルタ、DDG-118ダニエル・イノウエと共に、DDH-182いせと、各種戦術訓練（クロスデッキ、LINKEXなど）及びPHOTOEXを行った。

参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、2,’16、9,’02、9,’09、2,’10、3,’05、4,’10、4,’12、5,’12、10,’14、12,’14、7,'16、10,’16、4,’17、5,’17、6,’17、7,’17、8,’17、9,’17、4,’18、6,’18、9,’18、3,’19、9,'20、11,'20、12,'20、8,'21、10,'21、11,'21、12,'21、1,'22、2,'22、4,'22、5,'22、8,'23、1,'24、2,'24、4,'24、月刊丸6,’01、月刊軍事研究5,’05、6,’07、5,’14、12,’14、3,’15、7,’16、月刊JWings10,’09、3,’11、6,’15、8,’17、9,’17、2,’18、3,’19、11,'20、3,'21、6,'21、11,'21、1,'22、2,'22、4,'22、ザ・マーチ23号、月刊航空ファン3,’11、7,’11、2,’12、6,’17、7,’17、5,’18、JShips VOL.46、海軍こぼれ話

＜ＣＶＮ−７１＞：アメリカ海軍ニミッツ級空母４番艦セオドア・ルーズヴェルト（Theodore Roosevelt）。1979年度予算で建造が承認されたが、高額すぎるとして大統領が拒否権を行使。代わりに４万トン級STOVL空母が検討されたものの、戦闘効率が悪いとして1980年度に再度建造を要求、今度こそ承認された。1981年10月31日起工、1984年10月27日進水、1986年10月25日就役。一部の重要区画に装甲を施しており、弾薬庫周囲には厚さ76mm（2.5インチ？）のケブラーを張り、弾薬庫と機関室の天井を箱形二重構造として防御を強化している。1990年、湾岸戦争に参加。1996年10月14日、CG-55レイテ・ガルフと衝突した。1999年3月26日、アライド・フォース作戦に参加するため、予定を繰り上げてノーフォークを出港、CVW-8を搭載してアドリア海に向かった。4月5日、アドリア海に到着し、アライド・フォース作戦に参加。2001年9月19日（21日？）、中東方面に展開中のCVN-65エンタープライズと交代して不朽の自由作戦に参加するため、ノーフォークを出港。2005年3月12日、大西洋上でCV-67ジョン・Ｆ・ケネディからVERTREPを受けた。2009年9月26日、RCOHのためニューポート・ニューズ造船所にドックイン。コストは24億ドルで、F-35Cの運用に必要な各種装備を追加するなどしている。シースパロー発射機はMk29のままだが、ESSMを運用できるようにしたらしい。マストは角型断面のステルス型にした。2013年2月（3月？）、RCOHを完了。その後確認公試に入り、8月25-26日にRCOH完工後最後の海上公試を行い、8月26日にニューポート・ニューズ造船所からノーフォークに移動。8月29日、艦隊に復帰した。11月9日、ノーフォーク沖でX-47Bの洋上テストを開始。12月3日、VAW-125のE-2Dが空母上運用資格訓練を実施。2014年8月17日、X-47BとF/A-18の同時運用試験を実施。X-47Bが着艦して90秒以内にF/A-18が着艦した。11月、仮設置型水上艦魚雷防御装置を搭載してテストを実施。2015年5月2日（3月9日？）、ノーフォークを出港。空母打撃群はCG-60ノルマンディ、DDG-81ウィンストン・Ｓ・チャーチル、DDG-98フォレスト・シャーマン、DDG-99ファラガットなどで構成され、NIFC-CAを初装備する部隊となった。5月12日、ペルシャ湾で作戦行動中にVFA-211のF/A-18Fが発艦直後に墜落した。乗員２名は脱出して無事だった。10月、マラバール15に参加。10月28日、南シナ海でDD-118ふゆづきと共同訓練を行った。11月23日、新たな母港となったカリフォルニア州サンディエゴに帰港。乗員居住地も大西洋から太平洋に移すと費用が大変なので、ちょうどシップ・スワップに入ったCVN-73ジョージ・ワシントンとCVN-76ロナルド・レーガンに便乗し、CVN-76から乗員の３分の２を受け入れ、本艦乗員のうち３分の２はノーフォークでRCOHに入るまで活動するCVN-73に移った。これで4100万ドルの経費を節減したらしい。2016年2月20日、サンディエゴを出港。南カリフォルニア沖で訓練を行い、3月9日にサンディエゴに帰港した。2017年10月7日（6日？）、サンディエゴを出港。10月25日に第７艦隊管轄海域に入り、中東に向かう予定だったが、北朝鮮情勢緊迫化のため10月31日にグアムのアプラ港に入港、第７艦隊管轄海域に止まっている。10月26日から11月12日、CVN-68ニミッツ、CVN-76ロナルド・レーガンなどと共に、沖縄周辺の東シナ海から日本海に至る海空域で、DDH-182いせ、DD-112まきなみ、DD-105いなづま、空自F-15戦闘機と共同巡航訓練を実施。11月11日、CVN-68ニミッツ、CVN-76ロナルド・レーガンと会同して日本海に入った。11月12日、CVN-68ニミッツ、CVN-76ロナルド・レーガン、CG-52バンカー・ヒル、DDG-88プレブルなどと共に、日本海でDDH-182いせ、DD-112まきなみ、DD-105いなづまと共同訓練を実施。2018年3月25日、インド海軍F46タルカシュと共同演習を実施。4月10日、２日後の中国海軍海上閲兵式を牽制すべく、南シナ海で演習を実施。5月7日、サンディエゴに帰港。8月、東太平洋・インド洋方面への展開を終えて真珠湾に入港。2019年5月、ノーザン・エッジ2019演習に参加。2020年1月、17日サンディエゴを出港。2月14日、搭載するCVW-11VRC-30Det-3所属C-2A輸送機が嘉手納基地−空母間の輸送任務を実施。2月15日、LHA-6アメリカと太平洋上で合同訓練を実施。2月下旬、東シナ海に進出。3月5-8日、CG-52バンカーヒルと共にベトナムのダナンに寄港。ただ上陸した乗員の一部が宿泊するホテルで新型コロナウイルス感染者が出たため、乗員を呼び戻して隔離し3月9日にダナンを出港した。その後運び込まれた検査キットで検査したところ、3月22日に乗員１名の感染が判明。3月24日、乗員３名の新型コロナウイルス感染が確認された。3月27日、グアムのアプラ港に入港。乗員数十名の感染が確認されており、隔離と治療に入った。3月末、乗員100名以上の新型コロナウイルス感染を確認。3月30日、艦長が太平洋艦隊司令官やCSG-9司令官などに感染状況を伝え窮状を訴える書簡を送付したが、3月31日にコピーがサンフランシスコ・クロニクル紙に掲載された。4月1日、艦長が感染状況を海軍上層部以外の者にメールしたとして、海軍長官代行が艦長を解任した。ただ議会は艦長に同情的で、海軍長官代行が辞職に追い込まれている。4月25日、感染者が480名に達した。5月21日、乗員の半数以上を陸に置いたまま行動を再開し、搭載空母航空団CVWのCQに入った。6月4日、新型コロナウイルス検査で陰性の乗員のみを乗せ、アプラ港を出港してインド・太平洋方面での作戦航海を再開。6月21-23日、ルーズベルト空母打撃群所属CG-52バンカー・ヒル、DDG-59ラッセルと共に、CVN-68ニミッツ空母打撃群（CVN-68ニミッツ、CG-59プリンストン、DDG-104スタレット、DDG-114ラルフ・ジョンソン）と、フィリピン海でデュアル・キャリアー・フライト・オペレーション訓練を実施。7月9日、サンディエゴに帰港。12月7日、サンディエゴを出港、CVW-11を搭載してアジア周辺海域に向かった。2021年1月15日、沖大東島周辺海空域で、CG-52バンカー・ヒル、DDG-113ジョン・フィンと共に、DDG-173こんごう及びDD-119あさひと、各種戦術訓練を行った。1月19日、VRC-30Det.3所属C-2A輸送機で嘉手納基地−空母間の輸送ミッションCODを実施。1月22日、T-AO-194ジョン・エリクソンから洋上補給を受けた。1月23日、CG-52バンカー・ヒル、DDG-59ラッセル、DDG-113ジョン・フィンと共に、南シナ海で航行の自由作戦を実施。2月28日、CG-52バンカーヒルと共に、グアム周辺海空域で、海自外洋練習航海部隊TV-3518せとゆき、TV-3520はたかぜ、DD-153ゆうぎりと、共同訓練（通信、戦術運動）を実施。2月9日、南シナ海でCVN-68ニミッツ空母打撃群と合同演習を実施。2月10日、T-AO-202ユーコンから洋上補給を受けた。3月31日、インド洋でオーストラリア海軍補給艦O226シリウスから洋上補給を受けた。4月4日、南シナ海で航行の自由作戦を実施。3月28-29日、CG-52バンカーヒルと共に、インド洋でインド海軍フリゲートF47シヴァリク、哨戒機、インド空軍Su-30戦闘機などとの共同演習に参加。5月25日、サンディエゴに帰港。7月16日、サンディエゴを出港し、ピュージェット・サウンド海軍工廠での入渠整備DPIAのためブレマートンに向かった。DPIAではアイランド上面前部マスト前方にAN/SPQ-9Bレーダーを搭載し、MQ-25無人空中給油機の運用能力を付与されている。2023年3月17日、DPIAを終えてブレマートンを出港。3月23日、サンディエゴに入港。2024年1月29日から2月1日、沖縄南方で日米共同訓練に参加。CVN-70カール・ヴィンソン、CG-59プリンストン、CG-70レイク・エリー、DDG-97ハルゼー、DDG-104スタレット、DDG-105デューイ、DDG-110ウィリアム・P・ローレンス、DDG-113ジョン・フィン、DDG-115ラファエル・ペラルタ、DDG-118ダニエル・イノウエと共に、DDH-182いせと、各種戦術訓練（クロスデッキ、LINKEXなど）及びPHOTOEXを行った。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、3,’00、6,’01、1,’02、5,’11、11,’13、11,’14、6,’15、1,’16、2,’16、10,’16、1,’18、2,’18、6,’18、10,’18、3,’19、9,’19、5,'20、7,’20、8,'20、9,'20、4,'21、5,'21、6,'21、7,'21、8,'21、9,'21、10,'22、8,'23、4,'24、月刊軍事研究5,’04、7,’14、6,’15、11,’15、月刊丸6,’01、12,’92、ザ・マーチ23号、月刊JWings12,’13、2,’14、3,’14、1,’18、5,’20、6,’20、7,’20、9,'20、月刊航空ファン8,’15、7,’99、2,’16、朝雲

＜ＣＶＮ−７２＞：アメリカ海軍ニミッツ級空母５番艦エイブラハム・リンカーン（Abraham Lincoln）。1988年2月進水、1989年11月11月就役。戦後空母として初めて装甲化飛行甲板（実際に装甲化されているのは１甲板下のギャラリー・デッキ）を搭載しており、軍艦建造史上初めて、満載排水量が100000トンを超えた艦である。1994年10月25日、VF-213のF-14A戦闘機がコンプレッサー・ストールを起こして着艦に失敗、パイロットが死亡した。1995年4月11日、アメリカ西海岸を出港し、インド洋及びペルシャ湾岸の６ヶ月哨戒を実施した。2001年4月、整備のためピュージェット・サウンド海軍工廠にドックイン。2004年12月26日に発生したインド洋津波を受け、香港を出港してスマトラ島沖に向かい、2005年1月1日から救助活動を開始、2月4日までにヘリで1747ソーティをこなした。2006年6月26日から7月28日まで、リムパック2006に参加。2010年9月7日、エヴァレットを出港。2011年2月14日、搭載するCVW-2のF/A-18が南シナ海でマレーシア空軍Su-30MKM及びF/A-18Dと空対空演習を実施。2月16日、シンガポールに寄港。10月1日、海自遠洋練習航海艦隊と共同訓練を行った。12月11日、サンディエゴを出港してペルシャ湾に向かった。2012年1月19日、アラビア海に到着。1月22日、ホルムズ海峡を通過してペルシャ湾に入った。2月13日、アラビア海でT-AO-201パタクセントから洋上補給を受けた。8月、ノーフォークに帰港。2013年2月中旬からRCOHに入る予定だったが、国防費強制削減の影響で延期され、3月28日にノーフォーク基地からHII社ニューポート・ニューズ造船所のドックに移動、RCOHを開始した。ついでにアイランドと後部マストの形状を変更、ESSMを運用可能とし、ファランクスをブロック�TＢに換装、25mm単装機関砲を装備している。更にF-35C搭載改修も行ったため、工期は44ヶ月に及び、2017年5月2日にRCOH完工後の初試験航海を実施、5月12日に艦隊総軍に復帰した。8月30日から9月7日、F-35C艦上運用試験を実施。VFA-101とVFA-125からF-35C戦闘機計６機、支援要員としてアメリカ空軍第33戦闘航空団第33整備隊隊員が参加し、パイロット13名が艦上運用資格の取得に成功した。12月7-11日、F-35Cパイロット９名に対するCQを実施。初めて空母上で自律兵站情報システムALISを運用している。2018年3月17-21日、VFA-101とVFA-125のF-35CパイロットがCQを実施。初めて艦上で主翼折り畳み機構を作動させた。8月、VFA-125とVFA-147に所属するF-35C戦闘機計６機により運用評価試験OT-1を実施。8月22日、空中給油機のドローグホースから飛散した破片をF-35Cがエンジンに吸い込んでしまい、着艦には成功してパイロットも無事だったが、エンジン損傷で被害額が跳ね上がり、クラスＡミシャプになったらしい。2019年4月1日、サンディエゴを出港し、中東方面への長期展開に向かった。8月9日、アラビア海で着艦しようとしたE-2D早期警戒機がアレスティングワイヤを捉えられずボルターした際、甲板上のF/A-18戦闘機２機と接触し、破片で別のF/A-18戦闘機２機も損傷した。

2020年1月20日、中東方面への長期展開を終え、サンディエゴに帰港した。2022年1月3日、ノーフォークを出港。CVW-9（初実任務海外展開の海兵隊F-35C飛行隊VMFA-314含む）を搭載して海外展開を開始した。1月17-22日、CVN-70カール・ヴィンソン、CG-53モービル・ベイ、CG-57レイク・シャンプレイン、DDG-90チャーフィー、DDG-101グリッドレイ、DDG-111スプルーアンス、LHA-6アメリカ、LHD-2エセックス、LSD-52パール・ハーバーと共に、沖縄南方海空域で日米共同訓練に参加し、DDH-181ひゅうがと、各種戦術訓練を行った。1月22日、CVN-70カール・ヴィンソンと共同訓練を実施。搭載VMFA-314所属F-35CとCVN-70カール・ヴィンソン搭載VMA-147所属F-35Cによる同時オペレーションなどを行った。1月23日、CVN-70カール・ヴィンソンと共に南シナ海に進出。2月4-7日、CG-53モービル・ベイ、DDG-105デューイ、DDG-111スプルーアンス、LHA-6アメリカ、LHD-2エセックス、LPD-20グリーン・ベイ、LSD-48アシュランド、LSD-52パール・ハーバー、MCM-10ウォーリア、ESB-5ミゲル・キース、P-8A対潜哨戒機と共に、東シナ海と西太平洋で日米共同訓練に参加し、DDG-173こんごう及びP-3C哨戒機と、各種戦術訓練を行った。2月16-17日、CG-53モービル・ベイ、DDG-111スプルーアンスと共に、沖縄東方海空域で日米共同訓練に参加し、TV-3520はたかぜ及びDD-105いなづまと、各種戦術訓練を行った。2月19-22日、CG-53モービル・ベイ、DDG-111スプルーアンスと共に、沖縄周辺海空域で日米共同訓練に参加し、DDG-175みょうこうと、各種戦術訓練を行った。4月8-17日、CG-53モービル・ベイ、DDG-111スプルーアンス、T-AO-199ティペカノー、T-AKE-4リチャード・Ｅ・バードと共に、東シナ海と日本海を含む日本周辺で海上自衛隊との共同訓練に参加し、DDG-173こんごう及びDD-105いなづまと、各種戦術訓練（対潜戦、対水上戦、洋上補給、PHOTOEXなど）を行った。一部訓練に参加した陸自第１ヘリコプター団CH-47JA輸送ヘリが水陸機動団隊員を乗せて着艦している。5月20日、太平洋上でCVN-76ロナルド・レーガンと会合し、ヘリコプターでVERTREPを行った。5月21日、CVW-9を載せたままアメリカ海軍横須賀基地に入港。5月26日、アメリカ海軍横須賀基地を出港。6月6-17日、グアム周辺でヴァリアント・シールド2022に参加。6月19-24日、CG-53モービル・ベイ、DDG-101グリッドレイ、DDG-102サンプソン、DDG-111スプルーアンスと共に、太平洋で日米豪共同訓練ノーブル・パートナー22（Noble Partner 22）に参加。、DDH-183いずも、DD-110たかなみ、オーストラリア海軍強襲揚陸艦L02キャンベラ、フリゲートFFH-152ワラムンガ、補給艦A195サプライと、各種戦術訓練（防空戦など）を行った。6月28日、パール・ハーバーに入港。6月29日からリムパック2022に参加。9月21日、乗員が清水系統の濁りと異臭に気付いたため検査したところ、清水タンク26個中３個で大腸菌が発見された（濁りや異臭の原因とは無関係）ため、10月3日にノース・アイランド基地に入港して陸上から清水の供給を受けると共に清掃を行い、10月下旬に完了した。2023年1月20日、太平洋上でCVN-70カール・ヴィンソンへの弾薬移送作業を実施。

参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、9,’02、10,’06、3,’05、4,’10、1,’11、12,’11、4,’12、5,’12、5,’13、6,’13、2,’16、8,’17、6,’18、8,'20、3,'22、4,'22、5,'22、7,'22、8,'22、9,'22、1,’23、8,'23、月刊丸6,’01、月刊軍事研究5,’04、8,’95、7,’17、航空ファン5,’11、8,’17、6,’18、9,’18、11,’19、月刊JWings7,’13、12,’17、3,’18、11,’18、8,’22

＜ＣＶＮ−７３＞：アメリカ海軍ニミッツ級空母６番艦ジョージ・ワシントン（George Washington）。ニミッツ級の装甲強化型で、艦橋などにも弾片防御が取り入れられている。全長332.9m、全幅40.85m、全高11.7m、排水量104208トン。飛行甲板は長さ332.93m、幅76.83mで、C13-2蒸気カタパルト４基を装備する。主機はウェスティングハウス製A4W加圧水型原子炉２基・蒸気タービン４基、最大速力30ノット以上。兵装はMk29シースパロー８連装発射機３基、CIWSバルカン・ファランクス４基。照準システムはMk91ミサイルFCS３基。レーダーはAN/SPS-48E3-D対空捜索レーダー、AN/SPS-49(V)5対空捜索レーダー、AN/SPS-64(V)9航法レーダー、AN/SPS-67(V)1水上捜索レーダー、Mk23目標捕捉システム。自衛用にAN/SLQ-25A対魚雷システムを搭載。着艦誘導装置はAN/SPS-42A空母コントロールド・アプローチ、AN/SPN-44着艦装置、AN/SPN-46ATC装置２基。航空機69機とジェット燃料1575万リットルを搭載できる。乗員はクルー3120名（3163名？）、航空要員2200名（1700名？）、フライング・スタッフ70名（司令部要員60名？）。1992年7月4日就役。大西洋艦隊に配備され、ノーフォークを母港とした。1999年9月15日、ハリケーンを避けるためノーフォークを出港。9月18日、ノーフォークに戻った。2001年9月11日、ノーブル・イーグル作戦に参加。2002年6月から半年間、中東方面で作戦に参加。12月にノーフォークに戻ってドックイン。2008年8月19日から横須賀に配備される予定で、4月7日にノーフォークを出港し、ブラジル及びアルゼンチン海軍と演習を行い、サンディエゴに向かった。5月22日0745に艦尾右舷の補助ボイラー室でタバコの不始末による火災が発生（焦げ臭い匂いは0600から艦尾エレベーター付近で漂っていたという）、冷房装置コンプレッサー用オイルに燃え移った。火災は通風装置換気扇にあおられて艦内各所に広がり、火元の特定にも手間取り、1600に鎮火したが、80区画に被害が及び、7000万ドルの損害が発生、乗員１名が火傷を負い、23名が熱中症にかかった。これによりケーブルなどが広範囲に損傷したため、修理に8月までかかることが判明、9月に横須賀に配備されることになった。9月25日、CVW-5の艦上機と要員を載せたまま横須賀基地12号バースに入港して前方展開を開始。10月1日、横須賀を出港。10月6日、釜山に入港し、韓国海軍創設60周年記念国際観艦式に参加。10月8日（9日？）、釜山を出港。九州・沖縄周辺で演習を行った。10月31日、グアムのアプラ軍港に入港。11月3日、アプラ軍港を出港。11月13-19日、海上自衛隊と合同演習FLEETEXを実施。11月18日には空自との共同演習も行っている。11月21日、横須賀に入港。12月6日、艦内一般公開を実施、３万人が乗艦したという。2009年1月5日から12号バースで４ヶ月間のメンテナンスに入った。アメリカ海軍原子力空母が海外で大規模定期修理を受けるのはこれが初である。5月6日、メンテナンスを終えて試験航海に出た。5月15日、横須賀に帰港。5月20日、短期訓練航海やオーストラリア近海での演習のため横須賀を出港。9月5日、横須賀に帰港。11月10-18日、日米年次共同訓練ANNUALEXに参加。12月5日、横須賀で一般公開された。2010年1-5月、定期修理を実施。5月18日、横須賀を出港して大島沖で海上テストなどを実施。5月25日、沖縄周辺に展開。6月9日、横須賀に帰港。6月14日、横須賀を出港。6月21-25日、沖縄周辺海域での日米豪共同訓練に参加。7月3日、横須賀に帰港。7月9日、横須賀を出港して大島沖に展開。7月17日、沖縄東方に移動。7月21-24日、釜山に寄港。7月25-28日、インヴィンシブル・スピリットに参加。8月8日、ベトナム中部の南シナ海ダナン沖に到着。8月14日、艦上にベトナム海軍幹部などを招待した。9月4日、マニラに入港。11月、横須賀に帰港。11月24日、延坪島砲撃事件を受けた米韓合同軍事演習及び日米共同統合演習キーン・ソード参加のため横須賀を出港。11月28日から12月1日、米韓合同軍事演習に参加。12月3-10日、キーン・ソード2011に参加。12月14日、横須賀に帰港。2011年1月中旬から４ヶ月の予定で定期修理に入った。3月21日午後、修理を切り上げて横須賀を出港。東日本大震災で事故を起こした福島原発から飛来する放射性物質が自艦の放射能漏れと紛らわしいための措置とみられる。その後は四国南方沖で洋上定期修理を行った。4月5日午前、佐世保に入港して人員交替と補給を実施。4月6日午前、佐世保を出港。4月12日、佐世保に入港して補給を行った。4月14日、佐世保を出港。4月20日、横須賀に帰港。5月25日、定期修理を完了。6月5-8日、定期修理後の確認試験を実施。6月12日、横須賀を出港、西太平洋方面でサマーディプロイメントを開始。7月11-29日、タリスマン・セイバー2011に参加。8月25日、横須賀に帰港。8月27日、ファミリークルーズを実施。9月、作戦航海のため西太平洋に出撃。10月27日から11月4日まで、九州・沖縄周辺海域で平成23年度海上自衛隊演習に参加。11月22日、作戦航海を終えて横須賀に帰港した。12月15日、原子力防災訓練を実施。原子炉配管から漏水して乗員１名が微量の被曝を伴う軽傷を負ったとの想定で、アメリカ海軍横須賀基地、横須賀市役所、国も参加している。2012年5月26日、横須賀を出港。6月21-22日、朝鮮半島南方で日米韓共同訓練に参加。9月11-19日、グアム近海で合同軍事演習ヴァリアント・シールドに参加。9月20日、西太平洋でCVN-74と会合。10月12日、アンダマン海でCVN-74と共同演習を実施。10月13日、マレーシア海軍フリゲート30レキウ、29ジェバトと共同演習を実施。11月5-16日、キーン・ソード13に参加。11月20日、横須賀に入港して修理点検に入った。2013年6月26日、修理点検を終えて横須賀を出港し、東南アジア・オセアニア方面に向かった。7月15日から8月5日、タリスマン・セイバー演習に参加。8月23日、横須賀に帰港。9月13日、横須賀を出港。多国間共同演習を３回行った。11月12日、フィリピン台風30号被害救援ダマヤン作戦に参加するため香港を出港し、レイテ島に向かった。11月22日、レイテ島沖での救援活動を終了。11月24日、フィリピン沖を離れて日本に向かった。11月26-28日、ANNUALEX13演習に参加。12月5日、横須賀に帰港。2014年5月24日、横須賀を出港。7月24-30日、マラバール14に参加。8月1日、佐世保に寄港。8月4日、佐世保を出港。8月8日、横須賀に帰港。9月15-23日、ヴァリアント・シールド2014演習に参加。11月9日、横須賀を出港し、19日までキーン・ソード15に参加。11月25日、横須賀に帰港した。2015年2月12日、安倍総理夫人、防衛大臣夫人、自民党副総裁夫人、ケネディ駐日アメリカ大使が艦を見学した。5月11-15日、シートライアルを実施。5月18日0900、横須賀を出港。6月19-24日、オーストラリアのブリスベーンを親善訪問した。7月4-19日、タリスマン・セイバー2015に参加。8月上旬、東太平洋でCVN-76ロナルド・レーガンと合流。8月10日、サンディエゴ海軍基地に到着し、CVN-76ロナルド・レーガンとシップ・スワップに入った。乗員のうち３分の２がCVN-76に移乗し、代わりにサンディエゴ基地へと母港を変更したCVN-71ルーズベルトから乗員が乗り込んでいる。ちなみにCVN-76から移乗した乗員は本艦がRCOHに入るとCVN-71に乗り換えるため、大統領の名を冠した３空母を渡り歩くということで、CVN 220 THREE PRESIDENTS CREW（CVN-71+73+76でCVN220）というパッチをわざわざ作っている。10月13日からチリ海軍主催の共同演習UNITASに参加。11月13-24日、ブラジル海軍主催の共同演習UNITASに参加。12月17日、ノーフォーク基地に到着した。2016年6月、マジック・カーペットのテストに参加。8月3-23日（25日？）、バージニア州沖でF-35Cの第３期開発試験（DT-�V、Development Test Phase �V）を実施。VFA-101のF-35Cによる空母発着艦資格CQ訓練、外部兵装搭載・左右非対称搭載での発着艦、最大・最小推力での発艦、JPALS着艦、横風着艦、デルタ編隊フライパス、第３世代HMDでの夜間飛行などをテストした。2017年8月、ニューポート・ニューズ造船所でRCOHに入った。2019年9月30日、工事進捗率60%で出渠し、曳船により岸壁に移動して残りの工事を開始した。復帰は2021年4月を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響などで2023年5月25日になっている。RCOHついでにアイランド後方のマストをステルス化し、アイランド上面前部マスト前方にAN/SPQ-9Bレーダーを搭載、左舷前部に25mm機関砲用スポンソンを追加するなどの改装を加えた。2023年5月25日、ノーフォーク基地に入港。参考：月刊JWings7,’04、4,’03、10,’10、8,’12、9,’13、2,’14、10,’15、3,'16、11,’16、月刊世界の艦船4,’04増刊、2,’16、9,’02、2,’10、9,’10、6,’11、10,’11、9,’12、12,’12、1,’13、2,’13、9,’13、11,’13、2,’14、10,’14、12,’14、2,’15、9,’15、3,'16、10,’16、3,’19、12,’19、1,'22、8,'23、月刊軍事研究5,’04、3,’08、9,’08、12,’08、3,’09、7,’09、8,’09、11,’10、5,’11、3,’15、11,’15、月刊航空ファン2,’11、3,’11、6,’11、7,’11、9,’11、11,’11、2,’12、10,’14、2,’15、8,’15、11,’15、10,’16、5,’17、ストライク・アンド・タクティカルマガジン3,’11、朝雲、月刊丸12,’11

＜ＣＶＮ−７４＞：アメリカ海軍ニミッツ級空母７番艦ジョン・Ｃ・ステニス（John C. Stennis）。1995年12月9日就役。1998年2月、初の海外展開のためノーフォークを出港し、中東方面でイラク監視任務に就いた。8月、サンディエゴに帰港。2001年11月12日、サンディエゴを出港し、12月14日から不朽の自由作戦（アフガン）に参加。2002年5月、サンディエゴに帰港。2004年8月20日、佐世保に寄港。2009年2月27日から3月3日まで、佐世保に入港。2011年2月10-13日、ノースアイランド海軍航空基地でアメリカ海軍航空100周年キックオフ＆基地オープンハウスに参加して一般公開を実施。3月30日1450、搭載しているF/A-18Cが火災を起こした。機体の損傷は軽微だったが、付近の11名が負傷した。2012年8月27日、ブレマートンを出港。9月4日、マレーシアのポートクランに寄港。9月20日、西太平洋でCVN-73と会合。10月12日、アンダマン海でCVN-73と共同演習を実施。2013年4月、任務を終えてサンディエゴに帰港。6月、ピュージェット・サウンド海軍工廠にドックインし、DPIAに入った。ついでにCANESを搭載している。2014年4月30日、DPIAを終えて出渠、サンディエゴの修理埠頭に移動した。2016年1月15日、ブレマートンを出港。CVW-9を搭載し、サンディエゴでCG-53モービル・ベイ、DDG-93チャンフーン、DDG-106ストックデイル、DDG-110ウィリアム・Ｐ・ローレンスと空母打撃群を編成した。イージス艦４隻は牛脂と石油を混ぜたバイオ燃料を搭載しており、グレート・グリーン・フリートと称している。2月4日、第７艦隊作戦域に入った。2月下旬、フィリピン海で訓練を実施。3月13日、釜山に入港。3月18日、釜山を出港し、日本海で4月30日までフォール・イーグル16に参加。6月10-17日、マラバール2016に参加。6月18-20日、CVN-76ロナルド・レーガンと合流して南シナ海で訓練（ダブル・ダウン作戦）を実施。6月25日、第３艦隊作戦域に入った。6月29日から7月1日、真珠湾に寄港。6月30日から8月4日、リムパック2016に参加。2018年10月15日、キトサップ基地を出港。太平洋上でCG-53モービルベイやDDG-111スプルーアンスなどと会同して空母打撃群CSG-5を編成し、中東に向かった。11月8-16日、CVN-76ロナルド・レーガン、艦艇数隻と共に、四国南方から沖縄周辺に至る海空域で、DD-118ふゆづきとの共同巡航訓練（各種戦術訓練など）に参加。11月14-16日、搭載するCVW-9や随伴する空母打撃群と共に、フィリピン海の公海上でCVN-76ロナルド・レーガン空母打撃群、CVW-5と合同演習を実施。12月、搭載するCVW-9（VFA-97、VFA-151など）や随伴するCSG-5（CG-53モービルベイやDDG-73ディケイターなど）と共に、アラビア海でLHD-2エセックス、VMM-166などと合同訓練を実施。2019年1月中旬、搭載艦上機部隊や随伴するCSG-5（CG-53モービルベイやDDG-111スプルーアンスなど）と共に、ペルシャ湾でフランス海軍D614カサール、オーストラリア海軍FFH-155バララト（第150合同任務部隊所属）と共同演習に参加。2月27-28日、本艦空母打撃群が南シナ海に展開し、ベトナムのハノイで行われた米朝首脳会談の警備を実施。4月15日、CVN-74ジョン・Ｃ・ステニス、CG-53モービルベイ、DDG-74マクファウルと共に、フランス海軍空母R-91シャルル・ド・ゴール、ミサイル駆逐艦D620フォルバン、デンマーク海軍フリゲートF363ニールス・ユールと紅海で共同訓練を実施。2021年5月6日、RCOHのためノーフォーク海軍基地を出港し、ニューポート・ニューズ造船所に回航された。2022年、RCOHに入った。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、2,’16、9,’02、3,’05、1,’13、2,’13、3,’13、9,’14、10,’14、5,’16、8,’16、10,’16、2,’19、3,’19、4,’19、5,’19、7,’19、7,'21、8,'21、10,'22、月刊JWings4,’03、6,’09、5,’11、5,’16、2,’19、月刊航空ファン6,’11、11,’11、6,’16、9,’16、月刊軍事研究11,’15、9,’16

＜ＣＶＮ−７５＞：アメリカ海軍ニミッツ級空母８番艦ハリー・Ｓ・トルーマン（Harry S. Truman、第２次大戦終結時のアメリカ大統領）。モットーは「Give’em hell（奴らを地獄に送れ）」で、1948年の大統領選遊説中に支持者がトルーマン大統領に対して叫んだ言葉から来ている。1996年9月進水、1998年7月就役。1999年9月15日、ハリケーンを避けるためノーフォークを出港。9月18日、ノーフォークに戻った。2001年3月12日、搭載していたF/A-18Cホーネットが、クウェートのウダイリ射爆場で行われた夜間対地支援爆撃訓練において、500ポンドMk82汎用爆弾３発を監視所付近に投下してしまい、第３特殊部隊隊員１名、第707爆発物処理中隊隊員３名、ニュージーランド陸軍少佐１名の計５名が死亡し、空軍地上誘導員１名とクウェート軍兵士２名を含む７名が重軽傷を負った。9月5日、ノーフォーク海軍工廠で６ヶ月のオーバーホールに入った。2002年12月、地中海に進出してノーザン・ウォッチ作戦に参加。2010年5月、ノーフォークを出港してアラビア海に展開。12月20日、ノーフォークに帰港した。2011年2月3日、E-2D初の着艦テストを実施。2月10日、2010年度のバトルＥを獲得。2012年11月26日（12月4日？）、X-47Bの２号機を搭載してノーフォークを出港。11月27日から12月17日まで沖合でX-47Bの洋上試験（甲板や格納庫でのハンドリング試験）を行い、12月19日にノーフォークに帰港した。その後DPIA を実施。2013年2月8日にCVN-74と交代するためペルシャ湾に向け出港する予定だったが、ペルシャ湾への空母展開隻数を２隻から１隻に減らすことになったため、取りやめとなった。7月22日、ノーフォークを出港して地中海・中東方面への展開を開始。8月、第５艦隊の隷下に入り、不朽の自由作戦（アフガン）などの作戦に従事。2014年3月、イタリアのパルマに寄港。4月、ノーフォークに帰港。2015年11月16日、ノーフォークを出港。12月14日、第５艦隊作戦域に入った。12月26日、ペルシャ湾に到着。ホルムズ海峡国際航路帯を通峡中、イラン革命防衛隊海軍が試射したロケット弾が右舷側1370m以内に着弾した。海事無線での警告は発射23分前だったらしい。12月29日からイスラム国への爆撃を開始。2016年1月12日、ペルシャ湾の公海上を航行中、近くにいたフランス空母R-91シャルル・ド・ゴールの乗員が、接近してくる無人機１機を視認した。本艦からヘリを発艦させ、無人機を確認したところ、イランの非武装型であったため、そのまま放置。無人機は本艦とR-91シャルル・ド・ゴールの直上を通過して去った。1月30日、ペルシャ湾でフランス空母R-91シャルル・ド・ゴールと会同した。5月20日、ホルムズ海峡を通峡。6月2日、スエズ運河を通り地中海に入った。6月3日、東地中海に展開してシリアへの爆撃作戦を開始。7月2日、ジブラルタル海峡を通峡して大西洋に入った。7月13日、ノーフォークに帰港。9月、定期修理に入った。10月15日、2016年度バトルＥを獲得。2017年7月、定期修理を完了。2018年4月11日、ノーフォークを出港し、地中海・中東方面に向かった。7月21日、ノーフォークに帰港。8月28日、ノーフォークを出港。地中海から北海に向かい、10月19日、アメリカ空母として27年振り（1991年9月のCV-66アメリカ以来）に北極圏に進出した。各所に付着した氷を叩き落とすため、野球バット48本が配られたらしい。10月25日から11月7日、トライデント・ジャンクチュア2018演習に参加。12月16日、ノーフォークに帰港。2019年8月末、展開前訓練で電気系統に不具合を起こし、第２艦隊再発足・IOC達成後初の空母打撃群展開が延期になった。取り敢えず他のCSG構成艦（CG-60ノルマンディ、DDG-82ラッセン、DDG-98フォレスト・シャーマン、DDG-99ファラガット）で水上行動群SAGを編成して任務航海を行っている。11月12日、電気系統の修理を完了。11月18日、ノーフォークを出港。12月5日、ジブラルタル海峡を通峡。地中海を経由して中東方面に向かった。2020年1月中旬、オマーンのドゥクムに寄港。3月中旬、CVN-69アイゼンハワーと交代して中東を去り、帰国の途に就いた。4月7日、ジブラルタル海峡を通過。4月13日、アメリカ本土での新型コロナウイルス感染拡大を受け、CSG（CG-60ノルマンディやDDG-98フォレスト・シャーマンなど）共々、大西洋上で待機することになった。4月15日、大西洋上でT-AO-196カナワから洋上給油を受けた。6月4日、大西洋上でCVN-78ジェラルド・Ｒ・フォードと会合した。6月16日、ノーフォークに帰港。7月、ノーフォーク海軍工廠で長期修理ECIA（Extended Carrier Incremental Availability）に入った。2021年5月12日、長期修理を終えノーフォーク海軍工廠を出た。12月1日、ノーフォークを出港。CVW-1を搭載し、CG-56サン・ジャシントとノルウェー海軍フリゲートF310フリチョフ・ナンセンを伴い、地中海に向かった。12月20日、CG-56サン・ジャシント、ノルウェー海軍フリゲートF310フリチョフ・ナンセンと共に、地中海でチュニジア海軍哨戒艇ハノン、ミサイル艇チュニスと共同演習を実施。その後は中東に展開するとみられていたが、ウクライナ情勢緊迫化で地中海に留まった。2022年1-2月、ネプチューン・ストライク22演習に参加。2月2日、CG-56サン・ジャシント、DDG-107グレイブリー、DDG-109ジェイソン・ダンハム、LCC-20マウント・ホイットニーと共に、イタリア海軍空母C550カブール、ミサイル駆逐艦D553アンドレア・ドリア、フリゲートF-592カルロ・マルゴッティーニ、イタリア空軍P-72A哨戒機、ノルウェー海軍フリゲートF310フリチョフ・ナンセン、トルコ海軍フリゲートF497ギョクスと、アドリア海での共同演習に参加。2月6日、地中海で、イタリア海軍C550カブール機動部隊、フランス海軍R91シャルル・ド・ゴール機動部隊、NATO第２常設水上部隊スペイン海軍フリゲートF109ブラス・デ・レッソとの共同演習に参加。3月17日、イタリア空母C550カブール、フランス空母R91シャルル・ド・ゴールと、地中海東部イオニア海で共同演習に参加。5月20日、イオニア海でT-AOE-6サプライからVERTREPと洋上補給を受けた。7月10日、地中海イオニア海で突風に見舞われ、F/A-18戦闘機１機が飛行甲板から海に落ちた。乗員は無事で、甲板員１名が軽傷を負っている。8月27日、地中海イオニア海でCVN-77ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュと会同し、MH-60Sヘリで弾薬を移送した。その後アメリカへの帰路に就いている。12月7日、定期修理のためノーフォーク海軍工廠に入った。2024年度予算でRCOHを行う予定だったが、2020年度からの５カ年計画で中止され、核燃料が切れ次第退役することになった。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、6,’01、9,’02、2,’13、9,’13、10,’14、2,'16、3,'16、4,'16、8,’16、10,’16、6,’18、1,’19、2,’19、3,’19、6,’19、12,’19、2,'20、7,'20、9,'20、3,'21、8,'21、3,'22、5,'22、6,'22、8,'22、11,'22、2,'23、9,'23、月刊JWings4,’03、4,’11、3,’13、4,’13、10,’13、3,'16、10,'22、月刊航空ファン3,’11、5,’11、3,’13、1,’18、月刊丸6,’01

＜ＣＶＮ−７６＞：アメリカ海軍ニミッツ級空母９番艦ロナルド・レーガン（Ronald Reagan。元大統領、進水時に存命。600隻艦隊構想でニミッツ級の建造継続を推進）。1998年2月12日起工、2001年3月4日進水、3月10日命名式実施（レーガン夫人ナンシー女史が祝福及び命名）、2003年7月12日就役。アイランドとAN/SPS-49対空レーダーマストが統合されており、ニミッツ級初のステルスマスト装備艦でもある。艦橋構造物後方に弾薬庫直通エレベーターを設け、ヘリコプターへの魚雷搭載やアーマメント・エリアへの弾薬運送を容易にした。艦長公室にはレーガン大統領がホワイトハウスの執務室で使用していた執務机が置いてあり、格納庫甲板の一角にはロナルド・レーガン・ルームというレーガン大統領関連の品々が展示された区画を持ち、VIP用舷門ではレーガン大統領の胸像が訪問者を出迎える。満載排水量103100トン。2004年5月27日、ノーフォークを出港。6月29日から南米諸国との共同訓練に参加。7月5日、ペルー海軍との共同対潜演習に参加。7月23日、サンディエゴに入港。2005年1月、スマトラ沖地震救援のためハワイ方面に向かった。2月5日、サンディエゴに帰港。8月、作戦艦艇としての運用能力試験を受けた。2006年1月4日、初の作戦航海のためサンディエゴを出港し、CVW-14を積み込んだ。2月18日、第５艦隊作戦域に入った。2月20日、ペルシャ湾に到着し、2月22日からイラクの自由作戦に参加。5月29日、イラクの自由作戦を終了して帰路に就いた。6100ソーティ（うち直接支援2940ソーティ）の航空作戦を実施している。6月16日、ヴァリアント・シールド2006演習に参加。7月6日、サンディエゴに帰港。着艦制動装置の改修などを行った。2007年1月27日、CV-63と交代して西太平洋での作戦航海に就くためサンディエゴを出港。2月9日、第７艦隊作戦域に入った。2月24日、佐世保に入港し、35番錨地に停泊した。2月28日、佐世保を出港。4月20日、サンディエゴに帰港。5-10月、PIAを実施。2008年5月19日、２回目の作戦航海のためサンディエゴを出港し、CVW-14を搭載した。6月19日、香港に入港。6月26日、香港を出港。7月6日、グアムに寄港。7月14日、釜山に入港。7月18日、釜山を出港。7月28日、佐世保に入港。8月1日、佐世保を出港。8月末からアラビア海で不朽の自由作戦（アフガン）に参加。10月中旬、作戦を終えて帰路に就いた。11月25日、サンディエゴに帰港。2009年5月、３回目の作戦航海に出撃し、CVW-14を搭載した。7月6日、アラビア海で不朽の自由作戦（アフガン）に参加。9月22日、1600ソーティをこなして作戦を終了。10月21日、サンディエゴに帰港。2009年11月から2010年5月、PIAを実施。6月、サンディエゴを出港してCVW-14を搭載した。6月12日、カナダ海軍創設100周年記念観艦式に参加。6月28日、リムパック2010に参加するため真珠湾に入港。8月8日、サンディエゴに帰港。2011年2月2日、サンディエゴを出港し、CVW-14を搭載して第３艦隊作戦区域で練度回復訓練を開始。2月10日、2010年度のバトルＥを獲得。3月5日、フォール・イーグルなどに参加するため、サンディエゴを出港してアラビア海に向かった。空母打撃群はCG-62チャンセラーズビル、DDG-76ヒギンズ、DDG-88プレブルなどからなる。3月9日、第７艦隊作戦域に入った。3月11日に発生した東日本大震災を受け、米韓合同演習への参加を取りやめてトモダチ作戦に加わることになり、被災地に向かった。3月13日、宮城沖に到着。HSL-43やHS-4のヘリが支援物資の空輸を行い、HMM-262のCH-46Eも加わり、VFA-154のF/A-18FはAN/ASD-12SHARPを搭載して被災地の偵察飛行を行った。VRC-30Det.1のC-2A輸送機は厚木基地や三沢基地から救援物資を積み込んでレーガンに運び込んだ。海自第22航空群のヘリが着艦し、給油を行った。3月15日、救援物資を搭載して仙台沖に到着。HS-4のHH-60Hヘリ２機により気仙沼市に物資を輸送した。3月16日、搭載ヘリが被災地との間を15往復して救援物資を輸送。3月17日、帰艦したヘリ乗員３名からごく微量の放射性物質が検出されたため、除洗作業を実施。念のため福島第一原発の風下から離れることになり、物資輸送に支障を来すことになった。3月19日までにAN/ASD-12SHARP搭載F/A-18Fが45000枚の偵察写真を撮影した。3月23日、除洗を実施。3月25日、松島基地に援助物資を空輸した。3月30日、衛生用品をDDH-181ひゅうがに輸送した。4月4日、トモダチ作戦を終了して三陸沖を南下。東シナ海を経て太平洋上に達し、4月10日にインド海軍との合同演習を行った。4月19日0933、佐世保に入港。4月22日、佐世保を出港。5月1日、補給と給養のためタイのプーケット港に入港。5月5日、プーケットを出港。5月15日からアラビア海で任務に就いた。8月、任務を終えて帰路に就いた。8月31日、パールハーバーに寄港。9月3日、パールハーバーを出港し、サンディエゴに向かった。9月9日、サンディエゴに帰港。2012年1月10日、ピュージェットサウンド海軍工廠で１年間に及ぶDPIAを受けるため、キトサップ海軍基地に到着。12月、公試を開始。2013年3月9日、DPIAを完了。艦尾左舷スポンソンに20mmCIWSを追加している。3月11日、東日本大震災追悼式典ツナミ・メモリアルを実施。3月18日、キトサップ海軍基地を出港。3月21日、サンディエゴに入港。2014年5月12日、サンディエゴで中国軍参謀総長の訪問を受けた。その後CVW-2を搭載して作戦航海に出撃し、リムパック2014に参加。8月3日、真珠湾を出港。8月10日、サンディエゴに帰港。9月から2015年3月、PIAを実施。艦尾右舷スポンソンに25mm機関砲を装備した。6-7月、最終評価試験を実施。7月24日、サンディエゴを出港。8月上旬、東太平洋でCVN-73ジョージ・ワシントンと合流。8月10日、サンディエゴに入港し、航空機や乗員の乗り換え（シップ・スワップ）に入った。乗員のうち３分の２がCVN-73から移乗し、本艦乗員のうち３分の２はCVN-71に移っている。8月26日、サンディエゴを出港。8月28日、サンディエゴ沖でCVW-5の発着艦訓練を実施。8月29日、サンディエゴに入港。8月31日、サンディエゴを出港。9月10日、ハワイ沖に到着。9月17日、ハワイ沖を出発し、第７艦隊作戦域に入った。9月23-24日、CVN-76ロナルド・レーガン、CG-62チャンセラーズヴィル、DDG-88プレブルと太平洋で対空戦闘演習を実施。9月29日、硫黄島沖でDDH-183いずもと訓練を実施し、硫黄島戦戦死者の慰霊を行った。10月1日0800前、飛行甲板に「はじめまして」の人文字を書いて横須賀に入港し、CVN-73ジョージ・ワシントンと交代して前方配備された。人文字は入港に付き添ったDDH-183いずもに事前チェックしてもらい、間違えて「はじめまて」となっていたのを修正している。ちなみに入港には海上保安庁最大の巡視船あきつしまも付き添った。10月2日、日米要人（復興相、統幕長、駐日大使、第７艦隊司令官、第７戦闘部隊司令官など）を招いて格納庫内で横須賀前方配備祝賀会を実施。10月12日、一般公開を実施。10月15日、横須賀を出港。10月18日、相模湾を航行中に観艦式にサプライズで姿を現し、安倍総理（現職総理として初のアメリカ空母乗艦）、麻生副総理兼財務大臣、中谷防衛大臣が艦を視察した。艦内牽引車が火災を起こし、VAW-115のE-2Cに引火。火災による損傷は小さかったが、大量の消火剤を浴びてクラスＡミシャプとなってしまった。10月23日、韓国海軍創設70周年記念観艦式に参加。10月26-29日、日本海で韓国海軍991セジョン・デワンなど20隻と共同演習を実施。10月27日、ロシア哨戒機２機が１海里以内を低空で降下したため、搭載機をスクランブル発進させた。10月30日、釜山に入港。11月16-25日、平成27年度海上自衛隊演習（実動演習）に参加。2016年1月8日、横須賀基地でイギリス外務大臣とイギリス国防大臣が艦を訪問した。5月9日、ヌルカ発射機搭載などの改修を終え、横須賀を出港してシートライアルに入った。5月13日、横須賀に帰港。機械系の不備から作戦航海を延期して整備を行い、5月31日に横須賀を出港して再度シートライアルに入った。6月1日、横須賀に帰港。6月4日、横須賀を出港し、夏季作戦航海に入った。6月18-20日、南シナ海でCVN-74ジョン・Ｃ・ステニスと合流し、訓練（ダブル・ダウン作戦）を実施。7月26日、横須賀に帰港。7月29日、艦上でCSG-5司令官交替式を実施。8月17日、横須賀を出港。8月18日、横須賀に帰港。8月23日、稲田防衛大臣の視察を受けた。8月28日、台風を避けるため横須賀を出港。8月31日、横須賀に帰港。9月3日、横須賀を出港し、秋期作戦航海に入った。9月12-23日、ヴァリアント・シールド2016に参加。10月10-15日、インヴィンシブル・スピリット2016に参加。10月16日、釜山に入港。10月21日、釜山を出港。10月30日から11月11日、キーン・ソード17に参加。11月21日、横須賀に帰港。

2017年1月31日、南関東防衛施設地方審議会委員の視察を受けた。4月19日、マイク・ペンス副大統領がアメリカ軍将兵2500名と海自100名を前に飛行甲板上で演説し、日米同盟は平和、繁栄、自由の礎であり、アメリカはあらゆる能力を用いて日本を防衛すると述べた。5月7日、横須賀を出港。5月12日、シートライアルを終え横須賀に帰港。5月16日、夏季作戦航海のため横須賀を出港し、空母発着艦資格（CQ）訓練を開始。5月31日、津軽海峡を通って日本海に入った。6月1-3日、CVN-70カール・ヴィンソン、F/A-18などと共に、日本海でDDG-178あしがら、DDH-181ひゅうがと共同訓練を実施。6月1-2日には空自第６航空団F-15戦闘機も加わっている。6月3-9日、日本海から沖縄東方に至る海域と沖縄東方空域で、DDG-178あしがら、DDH-181ひゅうがなどと共同訓練を実施。6月6日には空自第６航空団F-15戦闘機も加わっている。6月6日、日本海から出た。6月13-15日、DD-113さざなみ、DDH-183いずもと南シナ海で共同巡航訓練を実施。6月23日から7月25日、タリスマン・セイバーに参加。8月9日、横須賀に帰港。9月8日、秋期作戦航海のため横須賀を出港。9月11-28日、アメリカ海軍艦艇数隻と共に、DDH-182いせ、DD-108あけぼの、DD-113さざなみと関東南方から沖縄周辺に至る海域で日米共同巡航訓練（各種戦術訓練）を実施。9月29日から10月1日、アメリカ海軍艦艇数隻と共に、DD-113さざなみと沖縄周辺からバシー海峡周辺に至る海域で日米共同巡航訓練（各種戦術訓練）を実施。10月2日、DDG-90チャフィーと共に、香港に入港。10月7-16日、T-AO-194ジョン・エリクソンなど数隻と共に、DDG-172しまかぜと、沖縄周辺からバシー海峡周辺に至る海域で日米共同巡航訓練（各種戦術訓練）を実施。10月21日、釜山に入港。10月26日から11月12日、CVN-68ニミッツ、CVN-71セオドア・ルーズベルトなどと共に、沖縄周辺の東シナ海から日本海に至る海空域で、DDH-182いせ、DD-112まきなみ、DD-105いなづま、空自F-15戦闘機と共同巡航訓練を実施。10月30日、日本海に展開中、ロシア空軍Tu-95MS爆撃機２機が140km先に近づいてきたため、F/A-18Eを緊急発進させ牽制した。11月3-6日、DDG-90チャフィーと共に、日本海で海上自衛隊DD-105いなづま、インド海軍F48サップラ、P-29カドマットとの日米印共同訓練に参加。11月10-26日、平成29年度海上自衛隊演習（実動演習<日米共同演習および日米加共同訓練>）に参加。11月11日、CVN-68ニミッツ、CVN-71セオドア・ルーズベルトと会同して日本海に入った。11月12日、CVN-68ニミッツ、CVN-71セオドア・ルーズベルト、CG-52バンカー・ヒル、DDG-88プレブルなどと共に、日本海でDDH-182いせ、DD-112まきなみ、DD-105いなづまと共同訓練を実施。11月22日、VRC-30Det.5のC-2A輸送機が沖ノ鳥島北西150kmの洋上に墜落し、乗員３名が行方不明になった。11月27日、C-2A墜落事故殉職者３名の追悼式を艦上で実施。12月4日、横須賀に帰港。

2018年5月11-17日、シートライアルを実施。5月29日、横須賀を出港して夏季作戦航海を開始。本州南方でCVW-5を搭載し、CSG-5としてCG-54アンティータム、CG-62チャンセラーズビル、DDG-89マスティンなどを引き連れている。6月8-16日、マラバール2018に参加。6月16-23日、DD-118ふゆづき、DD-114すずなみとの日米共同巡航訓練に参加。7月24日、横須賀に帰港。7月27日、台風避けのため横須賀を出港。7月30日、横須賀に帰港。8月4日、アメリカ海軍横須賀基地の日米親善ネイビー・フレンドシップデーで格納庫を一般公開した。8月14日、横須賀を出港して秋季作戦航海を開始。8月15-21日、DDG-174きりしまなどと、関東南方から四国南方を経て沖縄周辺に至る海空域で共同巡航訓練を実施。8月31日、艦艇数隻と共に、フィリピン西方海空域でDDH-184かが、DD-105いなづま、DD-117すずつきとの各種戦術訓練に参加。9月16-23日、ヴァリアント・シールド2018に参加。10月8-10日、艦艇数隻と共に、沖縄東方から東シナ海を経て九州西方に至る海域でDDH-183いずもとの共同訓練（各種戦術訓練）に参加。10月10日、艦艇数隻と共に、沖縄東方から東シナ海を経て九州西方に至る空域で第５航空団F-15戦闘機４機との共同訓練（各種戦術訓練）に参加。10月11日、済州島で韓国海軍国際観艦式に参加。10月19日0900頃、フィリピン海で作戦行動中、HSM-77所属MH-60Rヘリが発艦後に異常を感じたため緊急着艦しようとしたものの、飛行甲板に墜落して12名が負傷し、VFA-102所属F/A-18F戦闘機１機とVFA-115所属F/A-18E戦闘機１機が損傷した。10月22-27日、バシー海峡周辺から沖縄東方を経て九州南方に至る海空域で、DD-104きりさめとの共同巡航訓練に参加。10月29日から11月8日、キーン・ソード19に参加。11月8-16日、CVN-74ジョン・Ｃステニス、艦艇数隻と共に、四国南方から沖縄周辺に至る海空域で、DD-118ふゆづきとの共同巡航訓練（各種戦術訓練など）に参加。11月12日1145頃、搭載していたVFA-102所属F/A-18Fがエンジントラブルで那覇東南東150マイル・南大東島南西140kmの洋上に墜落した。乗員２名は1211頃に救助されて無事だった。11月14-16日、搭載するCVW-5、随伴する空母打撃群と共に、フィリピン海でCVN-74空母打撃群、CVW-9と合同演習を実施。11月21日、香港に寄港。11月27日から12月5日、艦艇数隻と共に、バシー海峡周辺から関東南方に至る海空域で、DDH-181ひゅうがとの共同巡航訓練（各種戦術訓練など）に参加。12月5日、秋期作戦航海を終えて横須賀に帰港。CVW-5の固定翼機は11月28-29日に岩国に帰投済みだったが、10月19日の事故で損傷したF/A-18E/F戦闘機計２機は横須賀でバージに乗せられて12月7日に横浜ノースドックに到着、船便でアメリカに運ばれていった。

2019年4月18日、海自先任伍長の米海軍艦艇等研修に協力し、統幕・空自最先任や在日米軍再選になど30名以上が艦を研修した。5月12日、横須賀を出港し、CVW-5の空母着艦資格CQ訓練に入った。5月17日、横須賀に帰港。5月22日、横須賀を出港し、CVW-5を搭載して西太平洋サマー・ディプロイメントに入った。6月10-12日、艦艇数隻と共に、DDH-183いずも、DD-101むらさめ、DD-108あけぼのと、南シナ海で日米共同訓練（各種戦術訓練）を実施。6月19-20日、艦艇数隻と共に、DDH-183いずも、DD-101むらさめ、DD-108あけぼのと、南シナ海で日米共同訓練（各種戦術訓練）を実施。7月11-27日、タリスマン・セイバー2019に参加。8月13-24日、艦艇数隻と共に、バシー海峡周辺から関東南方に至る海空域で、DDG-175みょうこうと、日米共同訓練（各種戦術訓練）を行った。8月24日、サマー・ディプロイメントを終えて横須賀に帰港。9月14日、インド・西太平洋哨戒のため横須賀を出港。10月24日から11月2日、艦艇数隻と共に、沖縄南方から関東南方に至る海空域で、DD-118ふゆづきとの日米共同訓練（各種戦術訓練など）に参加。11月2日、横須賀に帰港。12月、横須賀で定期修理に入った。

2020年3月下旬、乗員２名が新型コロナウイルスに感染しているのが確認された。5月5日、横須賀を出港。5月21日、横須賀を出港し、艦上機発着艦訓練に入った。6月5日、横須賀に帰港。6月8日、横須賀を出港してフィリピン海に向かった。6月30日、フィリピン海でCG-62チャンセラーズヴィルに洋上補給を実施。7月4日、南シナ海でCVN-68ニミッツ空母打撃群と合同してニミッツ空母打撃軍CSFを編成し、デュアル・キャリアー演習を開始。7月7日、DDG-89マスティンと共に、南シナ海で海自遠洋練習航海部隊（TV-3508かしま、TV-3513しまゆき）と日米共同訓練（戦術運動、通信）を実施。7月17日、CVN-68ニミッツ空母打撃群と共に南シナ海で戦術防空を主眼とする演習を開始。7月19-23日、フィリピン海で海自・オーストラリア海軍との共同演習を実施。CVW-5、CG-54アンティータム、DDG-89マスティンなどと共に、海自DD-116てるづき、オーストラリア国防軍統合任務群L02キャンベラ、39ホバート、FFH-151アランタ、FFH-153スチュアート、O226シリウスと演習を行った。8月1日、補給のため横須賀基地に寄港し、９時間で出港した。8月15-18日、T-AO-194ジョン・エリクソンなどと共に、沖縄南方海域でDD-107いかづちとの共同訓練に参加。9月14-25日、ヴァリアント・シールド2020に参加。11月6日、搭載機を岩国基地に帰還させた。11月14日、トラブルで岩国に送れなかったF/A-18F戦闘機２機を飛行甲板後部に載せたまま横須賀に帰港。

2021年5月11日、横須賀を出港。5月11-16日、関東南方海空域で日米共同訓練に参加し、DDG-179まやと各種戦術訓練を行った。5月16日、横須賀に帰港。5月19日、横須賀を出港し、アフガニスタンからの撤退支援のためパキスタン沖のアラビア海に向かった。5月26-29日、沖縄東方海域で、CG-67シャイロー、T-AO-197ペコスと共に、DDH-182いせとの共同訓練（各種戦術訓練）に参加。6月21日、CG-67シャイロー、DDG-97ハルゼーと共に、令和3年度遠洋練習航海部隊（前期）TV-3508かしま及びTV-3518せとゆきとの共同訓練（戦術運動・通信）に参加。その後、横須賀配備以来初めて中東方面に展開した。7月12日、アデン湾でLHD-7イオー・ジマ遠征打撃群と共にイギリス海軍R08クイーン・エリザベス空母打撃群CSG21との共同訓練に参加。10月2-3日、沖縄南西海空域で日米英蘭加新共同訓練に参加。CVN-70カール・ヴィンソン、CG-67シャイロー、CG-57レイク・シャンプレイン、DDG-90チャーフィーと共に、海自DDH-182いせ、DDG-174きりしま、DD-152やまぎり、イギリス海軍空母R08クイーン・エリザベス空母打撃群CSG21（空母R08クイーン・エリザベス、駆逐艦D36ディフェンダー、フリゲートF78ケント、補給艦A136タイドスプリング、補給艦A387フォート・ヴィクトリア、DDG-68ザ・サリヴァンズ、フリゲートF805エフェルトセン）、カナダ海軍フリゲートFFH338ウィニペグ、ニュージーランド海軍フリゲートF77テ・カハと、対抗戦、防空戦、対潜戦、戦術運動、通信などの各訓練を行った。10月12-16日、四国南方から関東南方に至る海空域で日米共同訓練に参加し、CG-67シャイローと共に、DDG-173こんごうと、各種戦術訓練を行った。10月16日、横須賀に帰港。

2022年5月8日、横須賀を出港し、試験航海に入った。5月8-16日、関東南方海空域で、CG-54アンティータムと共に、日米共同訓練に参加。DD-116てるづき、P-3C哨戒機、UP-3D電子戦訓練支援機と共に、各種戦術訓練（防空戦など）を行った。5月17日、横須賀に帰港。5月20日、横須賀を出港。太平洋上でCVN-72エイブラハム・リンカーンと会合し、ヘリコプターでVERTREPを行った。5月24-26日、関東南方海空域で、CG-54アンティータム、DDG-65ベンフォールドと共に、日米共同訓練に参加。DD-116てるづきと、各種戦術訓練（対潜戦など）を行った。6月6-17日、グアム近海でヴァリアント・シールド2022に参加。8月13-24日、沖縄東方で日米共同訓練に参加。LHA-7トリポリ、LPD-18ニュー・オーリンズ、LSD-47ラシュモアと共に、DD-111おおなみ及びDD-152やまぎりと、各種戦術訓練を行った。9月12-22日、東シナ海を含む日本周辺で日米共同訓練に参加。CG-62チャンセラーズビル、DDG-52バリー、DDG-65ベンフォールド、T-AO-204ラパハノックと共に、DD-154あまぎりと、各種戦術訓練（対水上戦、対潜戦、PHOTOEXなど）を行った。9月30日、日本海で日米韓共同訓練に参加。アメリカ海軍CG-62チャンセラーズビル、DDG-52バリー、DDG-65ベンフォールド、SSN-760アナポリスと共に、DD-119あさひ、韓国海軍ミサイル駆逐艦976ムーンム・デワンと、各種戦術訓練（対潜戦、PHOTOEXなど）を行った。その後日本海を出たが、10月4日に北朝鮮軍がミサイルを発射したため、日本海に戻っている。10月1-10日、日本海を含む日本周辺海空域で日米共同訓練に参加。CG-62チャンセラーズビル、DDG-65ベンフォールド、T-AO-202ユーコンと共に、DD-119あさひと、各種戦術訓練（対水上戦訓練、洋上補給、PHOTOEXなど）を行った。11月6日、海上自衛隊創設70周年記念令和4年度国際観艦式の会場近くに姿を見せ、観閲を終えた岸田首相がMCH-101掃海・輸送ヘリでDDH-183いずもから移乗し、アメリカ海軍作戦部長、第７艦隊司令官、駐日アメリカ大使らとの記念撮影などを行った。11月7日、関東南方海空域で多国間共同訓練に参加。11月8-15日、マラバール2022に参加。11月10-19日、キーン・ソード23に参加。11月19-20日、関東南方から四国南方で日米豪共同訓練に参加。CG-62チャンセラーズビル、DDG-69ミリアスと共に、DD-156せとぎり、オーストラリア海軍補給艦A304ストルワートと、各種戦術訓練（対空戦、対水上戦、洋上補給など）を行った。12月2-8日、関東南方から四国南方に至る海空域で、日米共同訓練に参加。CG-67シャイロー、T-AO-194ジョン・エリクソンと共に、DD-107いかづちと、各種戦術訓練（対水上戦、洋上補給など）を行った。12月16日、横須賀基地に帰港。

2023年4月13日、横須賀基地で停泊中にF/A-18A戦闘機を使用して飛行甲板上での航空機吊り上げ訓練を実施。6月7-10日、沖縄東方海空域でアメリカ主催大規模広域訓練LSGE23の一環として日米仏共同訓練Multi Big-Deck Eventに参加。CVN-68ニミッツ、CG-52バンカーヒル、CG-54アンティータム、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-73ディケイター、DDG-93チャンフーン、DDG-108ウェイン・Ｅ・メイヤー、DDG-115ラファエル・ペラルタと共に、DDH-183いずも、DD-106さみだれ、第９航空団F-15戦闘機４機、南西航空警戒管制団、アメリカ空軍B-52H爆撃機、フランス海軍D-657ロレーヌと、各種戦術訓練（対潜戦、対空戦、対水上戦、LINKEXなど）及びPHOTOEXを行った。6月10-14日、沖縄南方から南シナ海でアメリカ主催大規模広域訓練LGSE23の一環として日米加仏共同訓練ノーブル・タイフーンに参加。CG-54アンティータム、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-93チャンフーン、DDG-115ラファエル・ペラルタ、T-AO-204ラパハノックと共に、DDH-183いずも、DD-106さみだれ、カナダ海軍フリゲート・モントリオール、フランス海軍D-657ロレーヌと、各種戦術訓練（対水上戦、対空戦、対潜戦、LINKEXなど）及び洋上補給訓練を行った。6月14-19日、南シナ海でアメリカ主催大規模広域訓練LSGE23の一環として日米仏共同訓練ノーブル・バッファローに参加。CG-62ロバート・スモールズと共に、DD-106さみだれ、フランス海軍D-657ロレーヌと、各種戦術訓練（対水上戦、対潜戦、LINKEXなど）を行った。7月20日から8月4日、タリスマン・セイバー23に参加。8月21-25日、沖縄東方から関東南方で日米共同訓練に参加。DDG-179まやと各種戦術訓練（LINKEX、クロスデッキ）などを行った。8月25日、横須賀に帰港。9月29日、横須賀を出港。9月30日から10月7日、関東南方から東シナ海で日米共同訓練に参加。CG-54アンティータム、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-86シャウプと共に、DD-103ゆうだち、FFM-3のしろと、各種戦術訓練（LINKEXなど）、PHOTOEXを行った。10月9-10日、東シナ海で日米韓共同訓練に参加。CG-54アンティータム、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-86シャウプと共に、DDH-181ひゅうが、韓国海軍992ユルゴク・イイ、AOE57チョンジーと、各種戦術訓練（対潜戦、電子戦、LINKEXなど）、PHOTOEXを行った。10月16-18日、東シナ海で日米共同訓練に参加。CG-54アンティータム、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-86シャウプと共に、FFM-3のしろと、各種戦術訓練（LINKEXなど）を行った。11月4-7日、日米共同訓練に参加。CVN-70カール・ヴィンソン、CG-54アンティータム、CG-59プリンストン、CG-62ロバート・スモールズ、DDG-70ホッパー、DDG-86シャウプ、DDG-100キッド、DDG-104スタレット、DDG-110ウィリアム・Ｐ・ローレンスと共に、DDH-181ひゅうがと、各種戦術訓練（LINKEX、クロスデッキなど）、PHOTOEXを行った。

参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、2,’16、6,’01、9,’10、6,’11、7,’11、3,’12、4,’12、7,’13、3,’14、8,’14、4,’15、11,’15、12,’15、1,’16、3,'16、8,’16、9,’16、11,’16、12,’16、1,’17、2,’17、8,’17、9,’17、11,’17、12,’17、1,’18、2,’18、8,’18、9,’18、1,’19、2,’19、10,’19、7,’20、9,'20、11,'20、12,'20、3,'21、8,'21、10,'21、12,'21、8,'22、11,'22、12,'22、1,'23、2,'23、3,'23、8,'23、10,'23、11,'23、12,'23、1,’24、月刊JWings5,’07、12,’15、1,'16、2,'16、7,’17、8,’17、10,’17、2,’18、8,’18、10,’18、11,’18、12,’18、9,’19、11,’19、1,’20、9,'20、10,'20、2,'21、12,'21、1,'22、8,'22、9,'22、1,'23、7,'23、月刊航空ファン5,’11、6,’11、7,’11、11,’11、11,’15、4,’16、8,’16、10,’16、11,’16、1,’17、2,’17、8,’17、12,’17、1,’18、2,’18、8,’18、10,’18、11,’18、12,’18、1,’19、2,’19、8,’19、11,’19、12,’19、8,'21、9,'21、月刊軍事研究5,’11、11,’15、12,’15、9,’16、朝雲

＜ＣＶＮ−７７＞：アメリカ海軍ニミッツ級空母10番艦ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュ（George H. W. Bush、第41代大統領ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ、元海軍パイロット。進水時に存命）。2003年9月6日起工、2006年10月9日進水、2009年1月10日就役。5月11日にアメリカ海軍に引き渡された。5月19日、F/A-18Fによる発着艦試験を実施。2011年1月19日から2月21日、EA-18Gグラウラー装備のVAQ-141を交えて大西洋上で混成訓練部隊演習と統合任務部隊演習を実施し、実戦態勢を整えた。5月11日、CVW-8を搭載してノーフォークを出港し、初の作戦航海に向かった。5月20日、大西洋上でNATO部隊と共同訓練を実施。2013年3月、水上艦魚雷防御装置のTWSプロトタイプを搭載してテストを実施。5月、水上艦魚雷防御装置のCAT射出試験を実施。5月14日、X-47Bのカタパルト射出（UAVとして世界初）に成功。5月17日、X-47Bのタッチ・アンド・ゴー試験に成功。7月10日、X-47Bの着艦試験（UAVとして世界初）に成功。2014年2月15日、２回目の作戦航海のためノーフォークを出港。新開発の水上艦魚雷防御装置を搭載しており、11月までテストを行っている。3月、ギリシャとトルコに寄港。3月20日、スエズ運河を通って第５艦隊隷下に入った。8月8日、CVW-8/VFA-213のF/A-18F戦闘機２機でイラク領内のイスラム国に対する爆撃を実施。9月23日、CVW-8でシリア領内のイスラム国に対する爆撃を実施。10月18日、CVN-70カール・ヴィンソンと交代して第５艦隊の指揮下を離れた。11月、ノーフォークに帰港。2015年6月16日、９ヶ月間の整備に入った。2016年7月23日、整備後の海上公試を開始。7月27日、ノーフォークに入港。2017年1月21日、ノーフォークを出港して中東方面に向かった。2月中旬から地中海で対イスラム国作戦を開始。2月25日、補給と休養のためギリシャのスーダ湾にあるアメリカ海軍基地に入港。3月、ペルシャ湾方面に移動。2018年3月27日、大西洋上でT-AOE-6サプライから洋上補給を受けた。8月、CMV-22B運用試験の一環として、海兵隊MV-22Bの発着艦試験（ローリング発着艦）を実施。8月24日、第２艦隊編成式典が行われた。2020年8月29日、18ヶ月間の長期整備を終えてノーフォーク海軍工廠を出渠。2021年12月20日、MQ-25の洋上試験を終了。2022年6月28日、大西洋上でT-AOE-8アークティクから洋上補給を受けた。8月10日、ノーフォークを出港。8月25日、ジブラルタル海峡を通過。8月27日、地中海イオニア海でCVN-75ハリー・Ｓ・トルーマンと会同し、MH-60Sヘリで弾薬を受領した。8月31日、VFA-136所属F/A-18E戦闘機が飛行中に右舷側２番エンジン火災を起こした。10月9日、ギリシャのスーダ湾基地に寄港。2023年1月下旬、イスラエル海軍との共同演習ジュニパー・オークに参加。CVN-77空母打撃群CG-55レイテ・ガルフ、DDG-94ニッツ、DDG-103トラクスタンと共に、イスラエル海軍コルベット３隻（オズなど）及び潜水艦ドルフィンと、地中海で各種訓練を行った。2月3日、ギリシャのピレウスに寄港。その後NATO演習NEST23-1（Neptune Strike 23-1）に参加した。2月21-24日、CG-55レイテ・ガルフ、DDG-119デルバート・Ｄ・ブラックと共に、アドリア海で、イタリア海軍C550カブール、D554カイオ・デュイリオ、スペイン海軍L-61ファン・カルロス�T世との共同演習に参加。3月3-17日、空母打撃群CSGにイタリア海軍フリゲートF591ヴィルジニオ・ファザンが加わった。4月12日、ジブラルタル海峡を通峡。4月23日、ノーフォークに帰港。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、4,’09、6,’14、2,’16、10,’16、4,’17、5,’17、10,’18、11,’18、11,'20、10,'22、11,'22、1,'23、4,'23、5,'23、7,'23、8,'23、月刊JWings3,’09、5,’11、8,’11、9,’13、月刊航空ファン8,’09、10,’14、1,’15、月刊軍事研究6,’15

＜ＣＶＮ−７８＞：アメリカ海軍ジェラルド・Ｒ・フォード級空母１番艦ジェラルド・Ｒ・フォード（Gerald R. Ford。第38代アメリカ大統領）。2005年8月11日にファースト・スチール・カットが行われ、2008年1月16日にノースロップ・グラマン社との契約が結ばれた。建造費は同級設計費用33億ドルを含め128億8700万ドル。2009年11月14日起工。2013年1月26日、アイランドを搭載。5月8日、アングルドデッキ前端部を搭載し、船体の組み立てを完了した。10月3日、プロペラの取り付けを終了。10月11日、ドック内で浮揚。11月9日、進水・命名式を実施。６隻の曳船に曳航され、ジェームズ河を１海里ほど曳かれてニューポート・ニューズ造船所第３号埠頭に到着した。11月17日、公式に進水。2015年6月5日、EMALSの試験を実施。16000ポンド（7.26トン）のソリを射出した。2015年9月30日就役予定だったが、2016年3月31日引き渡し予定と遅れが生じている。2016年2月、AN/SPY-3MFRの高出力電波試験を実施。4月、DBRの高出力電波試験を実施。4月8日、艦長がジョン・Ｆ・メイア大佐からリチャード・マコーマック大佐に交代。6月11日、初の沖出し試験を実施。曳船で沖まで曳航され、排水量計測などの確認試験を行った。システム検査に時間がかかったのと、6月12日に２番ターボ発電機が電圧調整器故障で破片が飛び散る事故を起こしたため、洋上公試開始が6-8週間遅れて7月頃になる見込みで、就役は11月を予定していたが、7月にもターボ発電機１基が小規模の爆発事故を起こし、公試すらできないまま2017年を迎えた。2017年3月2日、トランプ大統領が艦を視察した。4月8日、ヴァージニア州ニューポート・ニューズを出港して第１回造船所公試を開始。4月11日、付近を航行していたLSD-51オーク・ヒルで急患が発生したため、搭載していたHSC-22所属MH-60Sで患者をポーツマス海軍病院まで搬送した。4月14日、造船所公試を終えてノーフォークに入港。5月24日、海軍の受領公試を開始。5月26日、海軍による領収試験を終了。5月31日、ニューポート・ニューズでアメリカ海軍に引き渡された。7月22日就役、ノーフォーク海軍基地で就役式典が挙行された。その後完熟訓練と洋上開発試験SBDT（Sea-Based Developmental Testing）に入っている。7月28日、ヴァージニア州沖の大西洋で就役後初の発着艦試験を実施。VX-23のF/A-18F戦闘機が電磁カタパルトEMALS／先進着艦拘束装置AAGでの発着艦を行った。2018年1月26日、慣熟訓練を終えてノーフォークに帰港。発着艦テストは予定400回のところ750回実施している。6月、８次に亘るISE（Independent Steaming Event）を完了し、洋上開発試験SBDTを終了。7月15日、ノーフォークを出港してHIIニューポート・ニューズ造船所に到着し、12ヶ月間のシェイクダウン後整備PSA（Post Shakedown Availability）に入った。先進型兵器エレベーターAWE不具合対処や推進軸ベアリング補修など、SBDTで判明した不具合に対する各種改修修理を行う。12月21日、先進型兵器エレベーターの不具合対処が終わり、最初の１基（アッパー・ステージ#1）の領収を受けた。2019年2月14日、先進型兵器エレベーター２基目となるアッパー・ステージ#2の領収を受けた。3月、主機や弾薬用エレベーターの改修に時間が掛かっているため、シェイクダウン後整備PSAの期間を３ヶ月延ばし、10月に艦隊復帰することになった。7月22日、主機整備・不具合対処を完了。8月2日、実戦機全種（F/A-18E/F、EA-18G、E-2C/D、C-2A）に対する先進着艦拘束装置AAGの使用承認が下りた。先進型兵器エレベーターも３基目が領収されている。10月、PDT&T（Post-Delivery Test and Trial）を開始。10月15-16日、乗員資格認定試験第３弾を実施。10月19-23日、Five days Pierside Fast Cruise（接岸状態での乗員訓練）を実施。10月25日、PSAを終えてニューポート・ニューズ造船所を出発し、ヴァージニア沖で洋上公試に入った。10月30日、ノーフォーク基地に入港。2020年1月16日、11次に亘るISE（Independent Streaming Event）を開始。まずヴァージニア沖でVX-23所属F/A-18E/F、VX-23所属EA-18G、VX-20所属E-2D、VX-20所属C-2A、VX-23所属T-45による航空機運用適合性試験ACTに入った。1月31日、ACTを終えてノーフォークに帰港。５機種で計211回の発着艦試験を行い、電磁カタパルトEMALSと先進着艦拘束装置AAGの平均故障発生間隔も海軍の要求を満たしていたようである。2月、CVW-8が空母適合性調査を開始。2月5日、アメリカ海軍がACT合格を発表した。飛行甲板作業・航空管制の認証も得ており、空母発着艦認定CQを実施可能となっている。3月、VFA-34所属F/A-18E戦闘機が1000回目の着艦、VFA-97所属F/A-18E戦闘機が1000回目の発艦を記録。FDC（Flight Deck Certification）とCATCC Certification（Carrier Air Traffic Control Center Certification）を行い、航空管制と艦上航空機運用に問題が無いことを確認、空母発着艦認証CQが可能となった。3月24日、初のVERTREPを大西洋上で実施。T-AO-188ジョシュア・ハンフレイズからの貨物をHSC-9所属MH-60Sヘリがスリング輸送で運び込んだ。4月、弾薬エレベーターAWEの５基目を受領し、弾薬庫とメインデッキを結ぶ下部エレベーターとして初装着した。4月4-11日、第１・第２訓練航空団の教官５名と学生25名が空母発着艦認証CQを実施。この間にVT-21所属T-45Cが2000回目の着艦を行っている。4月4日、VFA-106とVFA-120の操縦士が空母発着艦認証CQを実施。5月、CVW-8を搭載して運用試験を実施。5月12日、VAW-117の操縦士10名が空母発着艦認証CQを実施。6月4日、大西洋上でCVN-75ハリー・Ｓ・トルーマンと会合した。7月22日、先進型兵器エレベーターAWEの６基目（下部弾薬エレベーターLSWE1）を受領した。7月30日、初の艦上要撃管制試験を実施。VFA-103所属F/A-18E戦闘機２機、次いでVFA-213所属F/A-18F戦闘機４機が参加し、優勢な脅威から艦を防衛することに成功した。8月5日、ISE11（11th Independent Steaming Event）航行試験を実施。8月20日、CVW-8の搭載が正式決定した。9月10日、発着艦累計4000回ずつを達成。年末、ノーフォークでセンサー精度検証試験を実施。

2021年2月、PDT&Tの一環である戦闘システム認証試験CSSQT（Combat Systems Ship Qualifications Trial）を５段階に分けて開始。3月16日、先進型兵器エレベーターAWEの７基目が認証を終えた。3月20日、F-35B装備認定試験実施中のイタリア海軍空母C550カブールと大西洋上で会同した。4月初め（半ば？）、CIWSやESSMの実射試験を含む戦闘システム認証試験CSSQTを終了。4月19日、発着艦累計8000回ずつを達成。4月30日、2019年10月から行ってきたPDT&Tを完了した。PDT&T期間中にEMALSとAAGにより発着艦7800回ずつをこなしており、実用の域には達したようだが、2020年1月からの11次に亘るISE期間中に行った発着艦3975回における故障間隔は前者が181サイクル、後者が48サイクルで、要求値には程遠い。6月18日、フロリダ沖で第１回耐衝撃試験FSST（Full Ship Shock Trials）を実施。右舷側数十メートル先の海中で40000ポンド（18.1トン）の爆薬を炸裂させた。7月1日、第２回FSSTを実施予定だったが、艦の機材に技術的支障が発生したため、延期された。7月16日、第２回FSSTを実施。8月8日、第３回FSSTを行い、テストを終了した。8月20日、ノーフォークを出港し、PIAのため対岸のハンチントン・インガルス社ニューポート・ニューズ造船所に入った。FSSTの損傷状況調査も行い、予想よりも被害は小さく、1987年にCVN-71が行った時と比べて損害箇所は僅かに20%で、しかもそのうち85%は艦内修理で済む程度だったらしい。12月、初度作戦能力IOCを達成。12月22日、先進型兵器エレベーターAWE全基の認証が完了した。2022年2月28日、PIA（とついでのCANES更新）を終えてノーフォーク海軍基地に入港。その後CVW-8を搭載して航空艤装などの最終試験と訓練に入った。3月29日、空母飛行甲板確認試験FDCと航空管制センターCATCC(Carrier Air Traffic Control Center)の資格認定を終えた。10月4日、ノーフォーク港を出港し、初の作戦航海（Inaugural Deployment）のため大西洋海域に向かった。とはいえ慣熟訓練の延長線上で、共同演習などがメインである。CVW-8を搭載（EMALSとの適合性審査が終わっていないのでF-35Cは積んでいない）しており、CSG-12としてCG-60ノルマンディ、DDG-61ラ・メイジ、DDG-74マクファウル、DDG-116トーマス・ハドナー、T-AO-188ジョシュア・ハンフリーズ、T-AKE-5ロバート・Ｅ・ピアリー、沿岸警備隊WMSL-753を引き連れていた。大西洋ではCSG構成艦７隻のうち５隻を外国艦（オランダ海軍F802デ・ゼーベン・プロヴィンシェン、F831ヴァン・アムステル、スペイン海軍F101アルヴァロ・デ・バサン、ドイツ海軍F222ヘッセン、デンマーク海軍F362ピーター・ヴィレモーエス）とし、NATO海軍とのインターオペラビリティ向上を図っている。11月14日、ポーツマスに寄港。11月26日、ノーフォークに帰港。2023年4月3日、複合訓練部隊演習COMPTUEXを実施。4月23日、ノーフォークを出港。5月2日、初の実任務作戦航海のためノーフォークを出港。CSG-12所属第２駆逐戦隊（CG-60ノルマンディ、DDG-61ラメイジ、DDG-74マクフォール、DDG-116トーマス・ハドナー）、T-AO-188ジョシュア・ハンフリーズ、T-AKE-5ロバート・Ｅ・ピアリー、沿岸警備隊WMSL-753ハミルトンを引き連れ、洋上でCVW-8を搭載（HSM-70/MH-60Rのみノーフォーク出港時から搭載。EMALSとの適合性審査が終わっていないのでF-35Cは積んでいない）した。5月24日、ノルウェーのオスロフィヨルドに寄港。アメリカ空母として65年振りのノルウェー寄港である。5月28日、オスロを出港。北海で演習を行った後、6月11日にドーバー海峡を通峡した。6月15日、ジブラルタル海峡を通峡して地中海に入った。イタリア海軍との共同演習などを行い、6月26日にクロアチアのスプリトに寄港している。8月21日、地中海東部でトルコ海軍強襲揚陸艦L-400アナドルとの共同演習に参加。10月8日、ハマスによるイスラエル攻撃を受け、イスラエル沖に展開することになった。10月11日、東地中海でT-AO-203ララミーから洋上給油を受けた。12月2日、クレタ島スーダ湾に寄港。完全作戦能力は2018年度に取得予定だったが、2024年度にずれこむ。

参考：月刊軍事研究1,’07、7,’07、7,’09、4,’14、8,’16、12,’16、月刊世界の艦船2,’10、8,’11、7,’13、9,’13、2,’14、4,’15、11,’15、12,’15、7,’16、9,’16、12,’16、3,’17、4,’17、5,’17、8,’17、10,’18、4,’19、6,’19、8,’19、11,’19、1,’20、4,'20、5,'20、6,'20、7,'20、10,'20、11,'20、12,'20、3,'21、6,'21、7,'21、8,'21、9,'21、10,'21、11,'21、5,'22、6,'22、8,'22、12,'22、1,'23、2,'23、7,'23、8,'23、9,'23、11,'23、1,'24、2,’24、月刊航空ファン7,’17、8,’17、10,’17、月刊JWings8,’17、11,’18、1,’20、4,’20、5,’22、7,’23

＜ＣＶＮ−７９＞：アメリカ海軍ジェラルド・Ｒ・フォード級空母２番艦ジョン・Ｆ・ケネディ（John F.Kennedy）。2011年2月25日、ファースト・スチール・カットを実施。2015年8月15日（22日？）起工。8月22日、ニューポート・ニューズ造船所で起工式を実施。2018年4月17日、飛行甲板ブロックの搭載工事を開始。9月28日、下部艦首ブロック取り付け作業を行い、吃水線下船体の組立を完了した。2019年5月29日、アイランドの装着を完了。7月11日、最後の飛行甲板ブロック（艦首上部ブロック）の取り付けを完了。10月29日進水、ドックに注水して浮揚した。12月7日、命名式を実施。2020年2月、居住区画2700名分が完成し、乗員の一部が艦内居住を開始した。4月、CVN-65エンタープライズの中古AN/USQ-167CDL（Common Data Link System。哨戒ヘリとのデータリンク用）を搭載した。7月20日、艦内で小火災が発生し、作業員が一時的に避難したが、すぐに消火されて被害は軽微だった。当初は2018-22年頃に引き渡される予定で、CVN-68ニミッツの退役（2025年予定）まで人員と予算の確保が難しいため、艦の部分だけ竣工した状態で2018-22年に受領し、その後に戦闘システム部分の納入を受けて2024年9月に就役させる予定だったが、受領時期が後ずれして2024年6月になったため、艦と戦闘システムを同時に領収することになった。その後更に引き渡しが遅れて2025年6月の予定となり、その煽りでCVN-68ニミッツの退役も１年遅れる模様。参考：月刊航空ファン4,’10、11,’15、5,’16、月刊世界の艦船5,’11、8,’11、5,’18、7,’18、12,’18、10,’19、1,’20、2,’20、10,’20、8,’21、4,’22、8,’22、8,’23

＜ＣＶＮ−８０＞：アメリカ海軍ジェラルド・Ｒ・フォード級空母３番艦エンタープライズ（Enterprise。７代目）。2017年8月24日（21日？）、HIIニューポート・ニューズ造船所でファースト・スチール・カットを実施。2022年8月27日、HII社ニューポート・ニューズ造船所で起工式を実施。2025年進水・2028年就役予定。参考：月刊軍事研究4,’14、月刊世界の艦船2,’13、11,’17、11,'22、7,’22、11,’22

＜ＣＶＮ−８１＞：アメリカ海軍ジェラルド・Ｒ・フォード級空母４番艦ドリス・ミラー（Doris Miller。一等水兵、アフリカ系アメリカ人初の海軍十字章受賞者。真珠湾攻撃時にBB-48ウエストヴァージニアの糧食班員・三等水兵ながら12.7mm機銃座で日本軍機に反撃した）。2021年8月、ファースト・スチール・カットを実施。参考：月刊世界の艦船4,'20、8,'22、月刊JWings4,’20

＜ＣＶＮＧ＞：ロッキード・マーチン社の４×４輪高機動車。HMT-400がベースで、キャビン上半分がパイプフレームになっており、ウインドシールドや窓ガラスは無い。全長5.5m、全幅2.03m、自重4.4トン。エンジンはカミンズ社製ディーゼル（185馬力）、最大速度129km、航続距離499km。アメリカ陸軍陸上機動車GMVに提案しているが、自重が要求の倍以上という問題点がある。参考：月刊軍事研究12,’16

＜ＣＶＮＸ＞：ジェラルド・Ｒ・フォード級（空母）を参照。

＜ＣＶＲ＞：コクピット・ボイス・レコーダーを参照。

＜ＣＶＲ７＞：カナダ軍の70mm空対地ロケット弾。７種類の弾頭と５種類のロケットモーターを組み合わせて使用する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＣＶＲ／ＦＤＲ読取装置＞：自衛隊の機器。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究8,’15

＜ＣＶＲＪ＞：アメリカ軍の無線起爆式IED妨害装置。参考：月刊軍事研究1,’13

＜ＣＶＲ（Ｔ）＞：装軌式戦闘偵察軽装甲車両の略。イギリス陸軍が1967-86年に調達した各種装軌車両で、スコーピオン313両、シミター334両、ストライカー対戦車ミサイル車両89両、スパータン691両、サルタン指揮車50両、サムソン装甲回収車95両を導入した。不朽の自由作戦（アフガン）での損耗が予想され、後継のFRESも2015年以降の供給となるため、生産が再開されるかもしれない。参考：月刊軍事研究6,’09、10,’10

＜ＣＶＲ（Ｔ）海外シリーズ＞

　＜ＣＶＲ（Ｔ）（ラトビア陸軍）＞：ラトビア陸軍装軌車両。４種類123両を導入予定で、2014年にイギリスに発注し、2015年から引き渡されている。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＣＶＳ＞：アメリカ海軍の艦種記号で、対潜作戦支援空母（Antisubmarine Warfare Support Carrier）を表す。1953年7月8日に攻撃空母の中で対潜任務に就くものをこう呼ぶこととなった。参考：月刊航空ファン4,’72

＜ＣＶＳ−９＞：CV-9（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−１０＞：CV-10（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−１１＞：CV-11（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−１２＞：CV-12（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−１４＞：CV-14（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−１５＞：CV-15（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−１６＞：CV-16（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−１８＞：CV-18（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−２０＞：CV-20（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−２１＞：CV-21（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−３２＞：CV-32（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−３３＞：CV-33（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−３６＞：CV-36（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−３７＞：CV-37（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−３８＞：CV-38（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−３９＞：CV-39（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−４０＞：CV-40（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−４７＞：CV-47（空母）を参照。

＜ＣＶＳ−３０２シリーズ＞：ヨーロッパのMBDAが開発している長距離精密対地ミサイル、別名ホップライト（Hoplite、重装歩兵）。市街地戦闘用地対地／艦対地ミサイルで、CAMMと共通のコールドランチ方式VLSから射出され、ほぼ真上から攻撃することにより、障害物を避けて目標を破壊する。参考：朝雲

　＜ホップライトＳ＞：発射されると観測員やUAVによる情報更新を受けつつ目標に向かい、目標の真上で貫徹弾頭を射出し、破壊する。全長3.2m、重量120kg。参考：朝雲

　＜ホップライトＬ＞：双方向データリンクとマルチモードシーカー（セミアクティブレーザーシーカー、三次元画像シーカー）を搭載するタイプ。全長3.75m、重量135kg。参考：朝雲

＜ＣＶＳ−４０１＞：イギリスとフランスが共同開発している対艦／対地ミサイル、別名Perseus（英語読みはパーシューズ、フランス語読みはペルセューズ）。MBDAという名称で2010年11月に英仏国防相会議で計画が承認され、2011年末に両国政府が承認してPerseusに改称され、MBDA-UKとMBDA-Franceという機関を設立、2025年の配備を目指している。主弾頭の他にエフェクターと呼ばれる小型弾頭を２発収容しており、命中直前に分離して同一目標の別の場所または別の目標に着弾する。全長5m未満、重量800kg以下、主弾頭重量200kg、エフェクター重量40kg（×２発）。エンジンは連続爆発波（CDWE）ラムジェット、最大速度は中間高々度でマッハ３（マッハ５以上？）、終末低空でマッハ２、最大射程300km。誘導は中間が衛星データリンクなど、終末がAESAレーダー＋レーザー・レーダーのデュアルモードセンサー。参考：月刊軍事研究1,’12、6,’12、月刊世界の艦船5,’13、6,’20、9,’22

＜ＣＶＳＧ＞：空母攻撃群（Carrier Strike Group）の略。アメリカ海軍用語で、イラク戦争からCVBGはこう改称された。2006年、CSGに改称された。参考：月刊JWings7,’03、月刊軍事研究11,’15

　＜ＣＶＳＧ（２００３年、イラク戦争時）＞：空母１隻、タイコンデロガ級イージス巡洋艦２隻、アーレイ・バーク級イージス駆逐艦１隻、スプルーアンス級駆逐艦１隻、オリヴァー・ハザード・ペリー級ミサイル・フリゲート１隻、攻撃原潜１隻、補給艦１隻からなる。参考：月刊世界の艦船3,’19

＜ＣＶＳＳ−Ｎ＞：アメリカ海軍試作原子力潜水空母。F2Y水上戦闘機（YF2Yとして開発中）３機を搭載する原子力潜水艦で、1952年から計画された。艦内に水上機格納庫、艦尾に水上機揚収ランプを備える。全長140.2m、排水量9000トン。水中最大速力28ノット。F2Yによる水上機部隊構想が没になったため、計画中止になった。参考：アメリカ潜水艦史

＜ＣＶＴ＞：連続無段変速機を参照。

＜ＣＶＴ信管＞：信管を参照。

＜ＣＶＴ−１６＞：CV-16（空母）を参照。

＜ＣＶＷ＞：Computer Virus Weapon（コンピュータウイルス兵器）の略。

＜ＣＶＷ＞：空母航空団（Carrier Air Wing）の略号で、空母航空群CVG（Carrier Air Group）から1963年12月に改称された。CVWの後ろの数字は序数ではなく、CVW-1ならCarrier Air Wing One（Firstではない）の略である。アメリカ海軍空母に配属される航空部隊で、１隻あたり１個が指定される。ただし常に１隻がRCOHに入っているため、総数は空母より１つ少ない。空母が整備などで停泊している時は陸上基地で訓練に励み、空母搭載前にストライクDetと呼ばれる統合訓練を行い、空母出港前に洋上でCSG構成艦も含めた仕上げの総合実動訓練（混成訓練ユニット演習COMPTUEX、統合任務部隊演習JTFEX）を実施、空母に搭載されて訓練航海や戦闘航海に出撃する。トップの指揮官は大佐、副指揮官も大佐。空母艦長でなく、空母打撃群司令官の指揮下にある。2014年までに全VAQがEA-6BからEA-18Gに更新された。2016年までにヘリはHSのSH-60F+HH-60HからHSMのMH-60R４機＋HSCのMH-60S６機に改編される予定。F-35Cの導入に伴い、F/A-18C戦闘攻撃飛行隊２個のうち１個を直接改編する筈だった（残る１個はF/A-18E/Fを配備）が、F-35Cの開発が遅れてF/A-18C飛行隊がF/A-18E/F飛行隊に改編されていったため、戦闘攻撃飛行隊４個のうち２個をF-35Cに改編し、残る２個をF/A-18E飛行隊としてバディ給油能力を持たせることにした。参考：月刊JWings8,’14、12,'20、月刊世界の艦船1,’10、2,’16、3,’19、8,'21、月刊航空ファン6,’17

　＜ＣＶＷ（１９６４年、ミッドウェイ級）＞：F-4B戦闘飛行隊、F-8C/D戦闘飛行隊、A-4C/E軽攻撃飛行隊２個、A-1H/J中攻撃飛行隊、A-3B重攻撃飛行隊、E-1B早期警戒分遣隊、RF-8A写真偵察分遣隊、UH-2A汎用ヘリ分遣隊からなる。参考：月刊世界の艦船4,’13

　＜ＣＶＷ（１９８１年）＞：F-14/F-4戦闘機24機、A-7攻撃機24機、A-6攻撃機10機、E-2早期警戒機４機、EA-6電子戦機４機、KA-6空中給油機４機、S-3対潜哨戒機10機、SH-3対潜哨戒ヘリ６機からなる。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊

　＜ＣＶＷ（１９８９年）＞：F-14A戦闘機12機装備VF（ミッドウェイ級はF/A-18戦闘機12機のVFA）２個、F/A-18戦闘機12機装備VFAまたはA-7E攻撃機12機装備VA３個、A-6E攻撃機10機装備中攻撃飛行隊１個、S-3A対潜哨戒機10機装備VS２個、SH-3Hヘリ装備飛行隊１個、EA-6B電子戦機４機装備VAQ１個、E-2C早期警戒機４機装備VAW１個、KA-6D給油機４機からなる。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ＣＶＷ（２００３年）＞：F-14のVF１個、F/A-18のVFA３個、E-2CのVAW１個、EA-6のVAQ１個、S-3のVS１個、SH-60のHS１個、C-2AのVRC１個で構成され、定数85機前後。

＜ＣＶＷ（２００５年）＞：F/A-18F戦闘攻撃機14機装備VFA１個、F/A-18E戦闘攻撃機14機装備VFA１個、F/A-18C戦闘攻撃機12機装備VFA２個、EA-6B電子戦機４機装備VAQ１個、E-2C早期警戒機４機装備VAW１個、SH-60F及びHH-60H計７機装備HS１個、C-2A輸送機２機装備VRC分遣隊１個からなる。参考：月刊JWings11,’05

＜ＣＶＷ（２０１２年）＞：F/A-18E/F戦闘攻撃機13機装備VFA４個、EA-18G電子戦機５機装備VAQ１個、E-2C早期警戒機５機装備VAW１個、C-2A装備VRC分遣隊１個、MH-60S/R装備ヘリコプター飛行隊・ヘリコプター分遣隊２個で構成される。参考：月刊世界の艦船9,’12、月刊JWings5,’14

＜ＣＶＷ（２０１５年）＞：F/A-18E装備VFA２個、F/A-18F装備VFA２個、EA-18G装備VAQ１個、E-2C装備VAW１個、C-2A装備VRC分遣隊１個、MH-60R装備HSM１個、MH-60S装備HSC１個からなる。VFA計４個のうち100番台と200番台のモデックス・ナンバーを付ける第１飛行隊と第２飛行隊は定数が12機、300番台と400番台のモデックス・ナンバーを付ける第３飛行隊と第４飛行隊は定数が10機である。一部F/A-18E/Fの代わりにF/A-18C/C(N)を装備するVFAがある。また、CVW-1のVAW-125のみE-2D装備である。参考：月刊世界の艦船2,'16、月刊航空ファン6,’17

＜ＣＶＷ−１＞：アメリカ海軍第１空母航空団。2003年、CVN-65エンタープライズに搭載された。2012年、CVN-65エンタープライズの退役に伴い、CVN-71セオドア・ルーズベルトに搭載された。2021年12月1日にノーフォークを出港したCVN-75ハリー・Ｓ・トルーマンに搭載され、地中海に向かった。参考：月刊JWings8,’14、月刊世界の艦船3,’22

＜ＣＶＷ−１（２０１４年）＞：CVN-71セオドア・ルーズベルトに搭載されており、ホームベースはオシアナ基地。VFA-11（F/A-18Fブロック�UのAESAレーダー抜き）、VFA-136（F/A-18E）、VFA-211（F/A-18Fブロック�U）、VMFA-251（F/A-18C）、VAQ-137（EA-18G）、VAW-125（E-2D）、HS-11（SH-60F、HH-60H）、HSM-46（MH-60R）、VRC-40Det.2（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン8,’15

＜ＣＶＷ−１（２０１５年）＞：CVN-71セオドア・ルーズベルトに搭載されている。VFA-11（F/A-18Fブロック�UのAESAレーダー抜き）、VFA-136（F/A-18E）、VFA-211（F/A-18Fブロック�U）、VMFA-251（F/A-18C(N)）、VAQ-137（EA-18G）、VAW-125（E-2D）、HS-11（SH-60F、HH-60H）、HSM-46（MH-60R）、VRC-40Det.2（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊世界の艦船2,’16

＜ＣＶＷ−２＞：アメリカ海軍第２空母航空団。1991年のデザート・ストーム作戦では4235コンバット・ソーティを実施。1993年、VFA-137が隷下に入った。2004年、CVN-72エイブラハム・リンカーンに搭載された。2013年、CVN-72エイブラハム・リンカーンがRCOHに入ったため、CVN-76ロナルド・レーガンに搭載された。2015年、CVN-76ロナルド・レーガンが横須賀に前方配備されたため、CVN-71セオドア・ルーズベルトに搭載された。2017年1月5日にサンディエゴを出港したCVN-70カール・ヴィンソンに搭載され、西太平洋・東アジア地域に展開。2021年2月、空母運用訓練を終えた。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン11,’92、8,’15、6,’17、月刊世界の艦船8,’21

＜ＣＶＷ−２（２０１４年）＞：CVN-76ロナルド・レーガンに搭載されており、ホームベースはリムーア基地。VFA-2（F/A-18F）、VFA-137（F/A-18E）、VFA-86（F/A-18E）、VFA-34（F/A-18C）、VAQ-136（EA-18G）、VAW-113（E-2C）、HSM-78（MH-60R）、HSC-4（MH-60S）、VRC-30Det.2（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊JWings8,’14

＜ＣＶＷ−２（２０１５年）＞：CVN-73ジョージ・ワシントンに搭載されている。VFA-2（F/A-18F）、VFA-137（F/A-18E）、VFA-192（F/A-18E）、VFA-34（F/A-18C(N)）、VAQ-136（EA-18G）、VAW-113（E-2C2000NP）、HSM-78（MH-60R）、HSC-4（MH-60S）、VRC-30Det.2（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊世界の艦船2,’16

＜ＣＶＷ−２（２０２１年）＞：CVN-70カール・ヴィンソンに搭載されている。VFA-147（F-35C。実任務初参加）、VFA-2（F/A-18F）、VFA-113（F/A-18E）、VFA-192（F/A-18E）、VAQ-136（EA-18G）、VAW-113（E-2D）、HSC-4（MH-60S）、HSM-78（MH-60R）、VRM-30Det.1（CMV-22B。実任務初参加）を隷下に置く。参考：月刊JWings10,’21、11,’21

＜ＣＶＷ−３＞：アメリカ海軍第３空母航空団。2000年からCVN-75ハリー・Ｓ・トルーマンに搭載されている。2013年1月3日、サラ・ジョイナー大佐が団司令に就任し、アメリカ海軍初の女性空母航空団司令となった。2016年10月25日、ペルシャ湾でCVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワー空母打撃群（CG-56サン・ジャシント、CG-61モントレイ、DDG-70ホッパー）、アメリカ空軍第525遠征戦闘飛行隊F-22A戦闘機２機との統合防空演習に参加。参考：月刊航空ファン3,’13、1,’17、月刊JWings8,’14

　＜ＣＶＷ−３（２０１４年）＞：CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマンに搭載されており、ホームベースはオシアナ基地。VFA-32（F/A-18F）、VFA-37（F/A-18C）、VFA-105（F/A-18E）、VMFA-312（F/A-18C）、VAQ-130（EA-18G）、VAW-126（E-2C）、HSM-74（MH-60R）、HSC-7（MH-60S）、VRC-40Det.1（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊JWings8,’14

　＜ＣＶＷ−３（２０１５年）＞：CVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワーに搭載されている。VFA-32（F/A-18F）、VFA-37（F/A-18C(N)）、VFA-105（F/A-18E）、VMFA-312（F/A-18C(N)）、VAQ-130（EA-18G）、VAW-123（E-2C NP）、HSM-74（MH-60R）、HSC-7（MH-60S）、VRC-40Det.4（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊航空ファン8,’15、月刊世界の艦船2,’16

＜ＣＶＷ−５＞：アメリカ海軍第５空母航空団。1943年に創設された。1964年4月、CVA-14タイコンデロガに搭載された。1971年4月16日、CVA-41ミッドウェイに搭載された。1973年10月5日、CVA-41ミッドウェイの横須賀基地前方配備に伴い、厚木基地に司令部を移動。隷下飛行隊も大部分が厚木基地に展開したが、配備先は冷戦終結後に撤収するまではフィリピンのキュービ・ポイントということになっていた。同月、HC-1Det.8がHC-1Det.2（SH-3G装備）と交替。1974年、VFP-63Det.3が隷下を外れた。5月、VMAQ-2（EA-6A装備）とVMCJ-1Det.101（RF-4B装備）が隷下に入った。1975年、VQ-1Det.41（EA-3B）が隷下に入り、同年に隷下を外れた。1975年4月、VAW-115（E-2B装備）が隷下に入った。9月、VMCJ-1Det.101が隷下を外れ、VMFP-3（RF-4B装備）が隷下に入った。1980年3月、VAQ-136（EA-6B装備）が隷下に入った。1983年12月、VMFP-3が隷下を外れた。1984年、HS-12（SH-3H装備）が隷下に入った。1985年、VQ-1Det.A（EA-3B装備）が隷下に入り、同年に隷下を外れた。1986年、VF-151、VF-161、VA-56、VA-93が隷下を外れ、VFA-151、VFA-192、VFA-195が隷下に入った。1987年、VA-185（A-6E、KA-6D装備）が隷下に入った。1991年9月、CV-62インディペンデンスに搭載された。これを期にF-14飛行隊のVF-21とVF-154、S-3B飛行隊のVS-21が隷下に入り、VA-185が解散し、VFA-151が隷下を外れた。1992年8月27日からサザンウォッチ作戦におけるイラク飛行禁止空域監視を実施。戦闘空中哨戒とリーフレット（飛行禁止に違反すると撃墜するという警告ビラ）撒布を行った。1993年、VQ-5Det.A（ES-3A装備）が隷下に入った。1994年、VRC-30Det.5（C-2A装備）が隷下に入った。10月、HS-12が隷下を外れ、HS-14（SH-60F、HH-60H装備）が隷下に入った。1996年、VA-115が隷下を外れた。6月、VF-21が解散し、VFA-27（F/A-18C装備）が隷下に入った。1998年7月、CV-63キティホークに搭載された。1999年、VQ-5Det.Aが隷下を外れた。2003年11月、VF-154が隷下を外れ、VFA-102（F/A-18F装備）が隷下に入った。2004年8月、HSL-51Det.3が隷下に入った。11月、VS-21が隷下を外れた。2009年12月、VFA-192が隷下を外れ、VFA-115（F/A-18E装備）が配備された。2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、トモダチ作戦に参加。3月17日、戦闘機部隊が一時的に沖縄とグアムに移動し、厚木基地を救援部隊のために空けた。3月19日、所属ヘリ14機が救援のため三沢基地に移動した。2012年3月、VAQ-136が隷下を外れ、VAQ-141（EA-18G装備）が隷下に入った。2013年1月、HS-14とHSL-51Det.3の代わりにHSM-77（MH-60R装備）とHSC-12（MH-60S装備）が隷下に入った。6月1-11日、硫黄島でFCLPを実施。2015年5月5-14日、硫黄島でFCLPを実施。8月、CVN-73ジョージ・ワシントンと共にアメリカ本土に到着（厚木配備以来２度目のアメリカ本土帰還）。8月17-26日、ファロン海軍航空基地で総合練成訓練ストライクDet.を実施。10月からCVN-76ロナルド・レーガンに搭載された。11月16-25日、平成27年度海上自衛隊演習（実動演習）に参加。2016年5月3-13日、硫黄島でFCLPを実施。2017年2月2日、E-2D早期警戒機５機装備のVAW-125が岩国基地に到着。5月10日、VAW-125がVAW-115と交代して隷下に入った。8月9日、VAW-125が岩国基地に移駐した。11月24-28日、VFA-115、VFA-195、VAQ-141、VAW-125が岩国基地に帰還。11月28日、VFA-115、VFA-195、VAQ-141が正式に岩国基地に移駐した。VFA-27とVFA-102が厚木に帰還。12月初め、VRC-30Det.5のC-2A輸送機２機が厚木に帰還。12月4日、VRC-30Det.5のC-2A輸送機２機が岩国基地に移動。2018年3月24日、VFA-27とVFA-102が厚木から岩国への移転を開始。ネバダ州ファロン基地での戦闘攻撃先進即応プログラム訓練を終えた後、直接岩国基地に着陸した。3月30日、厚木から岩国への移転を完了。3月31日、在日米軍が中国四国防衛局に艦上機の厚木から岩国への移転完了を通達した。その後司令部も岩国に移るが、ヘリ部隊は空母に近い厚木に残る。2019年3月11-29日、米軍再編に係る岩国飛行場からグアム等への訓練移転（単独訓練）に参加。人員400名、F/A-18E/F戦闘機10機、E-2D早期警戒機３機がアンダーセン空軍基地と北マリアナ諸島ファラロン・デ・メディニラ対空地射爆撃場で対地射爆撃訓練を行った。5月7-19日、岩国と硫黄島でFCLP、CVN-76ロナルド・レーガンで空母着艦資格CQ訓練を実施。5月22日に出港したCVN-76ロナルド・レーガンに搭載されて西太平洋サマー・ディプロイメントに参加。2021年5月5-15日、硫黄島でFCLPを実施。2023年3月13-27日、米軍再編に係る訓練移転（単独訓練）に参加し、F/A-18戦闘機16機がアンダーセン空軍基地で戦闘機戦闘訓練などを行った。兵站支援などの関係でF-35C制式化後も配備は当面行われず、戦闘攻撃飛行隊はF/A-18で統一されたままとなる。参考：月刊軍事研究4,’97、8,’09、4,’14、月刊JWings11,’17、8,’13、8,’14、8,’15、4,’17、10,’17、2,’18、7,'21、月刊丸12,’92、月刊世界の艦船2,’16、1,’10、11,’18、月刊航空ファン6,’11、8,'15、11,'15、7,’16、4,’17、6,’18、5,’19、8,’19、朝雲

　＜ＣＶＷ−５（１９７３年１０月５日、厚木基地移駐時）＞：CVA-41ミッドウェイに搭載されており、ホームベースは厚木基地。隷下にVF-161（F-4N）、VF-151（F-4N）、VA-93（A-7A）、VA-56（A-7A）、VA-115（A-6A/B/KA-6D）、VAW-115（E-2B）、VFP-63Det.3（RF-8G）、HC-1Det.8（SH-3G）を置く。参考：月刊JWings11,’17

　＜ＣＶＷ−５（１９９２年）＞：CV-62インディペンデンスに搭載されており、ホームベースは厚木基地。隷下にVF-21（F-14A11機）、VF-154（F-14A７機、F-14A TARPS４機）、VFA-192（F/A-18C11機）、VFA-195（F/A-18C11機）、VA-115（A-6E16機）、VAW-115（E-2C５機）、VAQ-136（EA-6B５機）、VS-21（S-3B７機）、HS-12（SH-3H６機）を置き、計82機を保有している。通常定数12機のVF及びVFAが11機編成なのは、A-6E、E-2C、EA-6Bの定数を増やすためである。参考：月刊丸12,’92

　＜ＣＶＷ−５（１９９８年、ＣＶ−６３搭載時）＞：CV-63キティホークに搭載されており、ホームベースは厚木基地。隷下にVF-154（F-14A）、VFA-27（F/A-18C）、VFA-192（F/A-18C）、VFA-195（F/A-18C）、VS-21（S-3B）、VAW-115（E-2C）、VAQ-136（EA-6B）、VQ-5Det.A（ES-3A）、HS-14（SH-60F、HH-60H）、VRC-30Det.5（C-2A）を置く。参考：月刊JWings11,’17

　＜ＣＶＷ−５（２００９年）＞：CVN-73ジョージ・ワシントンに搭載されており、ホームベースは厚木基地。隷下にVFA-102（F/A-18F）、VFA-27（F/A-18E）、VFA-192（F/A-18C）、VFA-195（F/A-18C）、VAQ-136（EA-6B）、VAW-115（E-2C）、HS-14（SH-60F、HH-60H）、HS-51Det.3（SH-60B）、VRC-30Det.5（C-2A）を置く。参考：月刊軍事研究8,’09

　＜ＣＶＷ−５（２０１２年）＞：CVN-73ジョージ・ワシントンに搭載されており、ホームベースは厚木基地。軍政系統では太平洋艦隊太平洋海軍航空部隊、軍令系統では太平洋艦隊第７艦隊CTF-70の指揮下にある。隷下にVFA-102（F/A-18F12機）、VFA-27（F/A-18E12機）、VFA-115（F/A-18Eブロック�U12機）、VFA-195（F/A-18C10機）、VAQ-136（EA-6B）、VAW-115（E-2C４機）、HS-14（SH-60FとHH-60H計12機）、VRC-30Det.5（C-2A２機）を置く。2012年3月下旬にVAQ-136はVAQ-141（EA-18G定数５機＋予備１機）と交代している。参考：月刊軍事研究9,’12、月刊世界の艦船3,’12

　＜ＣＶＷ−５（２０１４年）＞：CVN-73ジョージ・ワシントンに搭載されており、ホームベースは厚木基地。VFA-102（F/A-18Fブロック�U13機）、VFA-27（F/A-18Eブロック�U13機）、VFA-115（F/A-18Eブロック�U11機）、VFA-195（F/A-18Eブロック�U11機）、VAQ-141（EA-18G５機）、VAW-115（E-2C４機）、HSM-77（MH-60R８機）、HSC-12（MH-60S10機）、VRC-30Det.5（C-2A２機）を隷下に置く。参考：月刊JWings8,’14、月刊軍事研究4,’14、12,’15

　＜ＣＶＷ−５（２０１５年）＞：10月からCVN-73ジョージ・ワシントンに代わってCVN-76ロナルド・レーガンに搭載されており、ホームベースは厚木基地。VFA-102（F/A-18Fブロック�U）、VFA-27（F/A-18Eブロック�U）、VFA-115（F/A-18Eブロック�U）、VFA-195（F/A-18Eブロック�U）、VAQ-141（EA-18G）、VAW-115（E-2C2000NP）、HSM-77（MH-60R）、HSC-12（MH-60S）、VRC-30Det.5（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊世界の艦船2,’16

　＜ＣＶＷ−５（２０２１年）＞：CVN-76ロナルド・レーガンに搭載されている。VFA-102（F/A-18Fブロック�U）、VFA-27（F/A-18Eブロック�U）、VFA-115（F/A-18Eブロック�U）、VFA-195（F/A-18Eブロック�U）、VAQ-141（EA-18G）、VAW-115（E-2D）、HSM-77（MH-60R）、HSC-12（MH-60S）、VRC-30Det.5（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊世界の艦船8,’21

＜ＣＶＷ−６＞：アメリカ海軍第６空母航空団。1992年4月に解隊された。参考：月刊軍事研究8,’12

＜ＣＶＷ−７＞：アメリカ海軍第７空母航空団。2013年からCVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワーに搭載された。参考：月刊JWings8,’14

　＜ＣＶＷ−７（２０１４年）＞：CVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワーに搭載されており、ホームベースはオシアナ基地。VFA-103（F/A-18F）、VFA-143（F/A-18E）、VFA-83（F/A-18C）、VFA-131（F/A-18C）、VAQ-140（EA-6B）、VAW-121（E-2C）、HSM-72（MH-60R）、HSC-5（MH-60S）、VRC-40Det.3（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊JWings8,’14

　＜ＣＶＷ−７（２０１５年）＞：CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマンに搭載されている。VFA-103（F/A-18F）、VFA-143（F/A-18E）、VFA-83（F/A-18C(N)）、VFA-131（F/A-18C）／VFA-25（F/A-18E）、VAQ-140（EA-6B）、VAW-121（E-2C2000NP）、HSM-72（MH-60R）、HSC-5（MH-60S）、VRC-40Det.2（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊航空ファン8,’15、月刊世界の艦船2,'16

＜ＣＶＷ−８＞：アメリカ海軍第８空母航空団。1999年4月5日からCVN-71セオドア・ルーズベルトに搭載されてアライド・フォース作戦に参加。2011年からCVN-77ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュに搭載されている。2014年8月8日、イラク領内のイスラム国を爆撃した。9月23日、シリア領内のイスラム国を爆撃した。10月までにイスラム国に対し3245戦闘ソーティをこなし、20mm機関砲弾2400発と誘導爆弾232発を撃ち込んだ。2020年2月、CVN-78ジェラルド・Ｒ・フォードへの適合性調査を開始。5月、CVN-78ジェラルド・Ｒ・フォードに搭載され、運用試験を実施。8月20日、CVN-78ジェラルド・Ｒ・フォードへの搭載が正式決定した。8月21日、CSG-12への完全統合化を完了。参考：月刊JWings8,’14、12,'20、月刊軍事研究12,’14、10,'15、月刊航空ファン7,’99

　＜ＣＶＷ−８（アライド・フォース作戦時）＞：VF-14（F-14）、VF-41（F-14）、VFA-15（F/A-18C）、VFA-87（F/A-18C）、VAQ-141（EA-6B）、VAW-124（E-2C）、HS-3（HH-60H、SH-60F）、VS-24（S-3B）を隷下に置く。参考：月刊航空ファン7,’99

　＜ＣＶＷ−８（２０１４年）＞：CVN-77ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュに搭載されており、ホームベースはオシアナ基地。VFA-213（F/A-18F）、VFA-31（F/A-18E）、VFA-15（F/A-18C）、VFA-87（F/A-18C）、VAQ-134（EA-6B）、VAW-124（E-2C）、HSM-70（MH-60R）、HSC-9（MH-60S）、VRC-40Det.2（C-2A）を隷下に置く。イスラム国爆撃時にはVRC-40Det.2がDet.1に交代していた。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン1,’15

　＜ＣＶＷ−８（２０１５年）＞：CVN-77ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュに搭載されている。VFA-213（F/A-18F）、VFA-31（F/A-18E）、VFA-15（F/A-18C(N)）、VFA-87（F/A-18C(N)）、VAQ-131（EA-6B）、VAW-124（E-2C NP）、HSM-70（MH-60R）、HSC-9（MH-60S）、VRC-40Det.1（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊航空ファン8,’15、月刊世界の艦船2,’16

　＜ＣＶＷ−８（２０２０年）＞：CVN-78ジェラルド・Ｒ・フォードに搭載されている。VFA-37(F/A-18E)、VFA-97(F/A-18E)、VFA-213(F/A-18F)、VAW-124(E-2C)、VAQ-131(EA-18G)、HSC-9(MH-60S)、HSM-70(MH-60R)、VRC-40(C-2A(NP))を隷下に置く。参考：月刊JWings12,’20

　＜ＣＶＷ−８（２０２２年）＞：CVN-78ジェラルド・Ｒ・フォードに搭載されている。VFA-37(F/A-18E)、VFA-97(F/A-18E)、VFA-213(F/A-18F)、VAW-124(E-2D)、VAQ-131(EA-18G)、HSC-9(MH-60S)、HSM-70(MH-60R)、VRC-40Det.2(C-2A(NP))を隷下に置く。参考：月刊JWings12,’22

　＜ＣＶＷ−８（２０２３年）＞：CVN-78ジェラルド・Ｒ・フォードに搭載されている。VFA-31（F/A-18E）、VFA-37（F/A-18E）、VFA-87（F/A-18E）、VFA-213（F/A-18F）、VAQ-142（EA-18G）、VAW-142（E-2D）、CRC-40（C-2A）、HSC-9（MH-60S）、HSM-70（Mh-60R）を隷下に置く。参考：月刊JWings7,’23

＜ＣＶＷ−９＞：アメリカ海軍第９空母航空団。2016年6月10-17日CVN-74ジョン・Ｃ・ステニスに搭載されてマラバール2016演習に参加。2022年1月3日にノーフォークを出港したCVN-72エイブラハム・リンカーンに搭載されて海外展開を開始。初実任務海外展開の海兵隊F-35C飛行隊VMFA-314を隷下に入れていた。参考：月刊JWings8,’14、3,'22、月刊航空ファン9,’16

　＜ＣＶＷ−９（２０１４年）＞：CVN-74ジョン・Ｃ・ステニスに搭載されており、ホームベースはリムーア基地。VFA-14（F/A-18E）、VFA-41（F/A-18F）、VFA-151（F/A-18E）、VFA-25（F/A-18E）、VAQ-133（EA-18G）、VAW-112（E-2C）、HSM-71（MH-60R）、HSC-8（MH-60S）、VRC-30Det.4（C-2A）が配備されている。他にVFA-97とVFA-192を隷下に置いており、F/A-18Eに機種転換中。参考：月刊JWings8,’14

　＜ＣＶＷ−９（２０１５年）＞：CVN-74ジョン・Ｃ・ステニスに搭載されている。VFA-14（F/A-18E）、VFA-41（F/A-18F）、VFA-97（F/A-18C(N)）、VFA-151（F/A-18E）、VAQ-133（EA-18G）、VAW-112（E-2C2000NP）、HSM-71（MH-60R）、HSC-8（MH-60S）、VRC-30Det.4（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊世界の艦船2,’16

＜ＣＶＷ−１１＞：アメリカ海軍第11空母航空団。2020年12月、サンディエゴを出港したCVN-71セオドア・ルーズベルトに搭載され、アジア周辺海域に向かった。参考：月刊JWings8,’14、4,’21

　＜ＣＶＷ−１１（２０１４年）＞：CVN-68ニミッツに搭載されており、ホームベースはリムーア基地。VFA-154（F/A-18F）、VFA-147（F/A-18E）、VFA-146（F/A-18C）、VMFA-323（F/A-18C）、VAQ-142（EA-6B）、VAW-117（E-2C）、HSM-75（MH-60R）、HSC-6（MH-60S）、VRC-30Det.3（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊JWings8,’14

　＜ＣＶＷ−１１（２０１５年）＞：CVN-68ニミッツに搭載されている。VFA-154（F/A-18F）、VFA-147（F/A-18E）、VFA-146（F/A-18C）、VMFA-323（F/A-18C(N)）、VAQ-142（EA-18G）、VAW-117（E-2C2000NP）、HSM-75（MH-60R）、HSC-6（MH-60S）、VRC-30Det.3（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊世界の艦船2,’16

＜ＣＶＷ−１３＞：アメリカ海軍第13空母航空団。1984年3月1日に新編された。1985年10月1日、VFA-131、VFA-132、VMFA-314、VMFA-323などを隷下に置いてCV-43コーラル・シーに搭載され、初の作戦航海に出撃、地中海方面に展開した。参考：月刊航空ファン4,'19

＜ＣＶＷ−１４＞：アメリカ海軍第14空母航空団。2011年11月に解隊された。参考：月刊軍事研究9,’12

　＜ＣＶＷ−１４（２００６年）＞：CVN-76ロナルド・レーガンに搭載された。VFA-22（F/A-18E）、VFA-115（F/A-18E）、VFA-113（F/A-18C）、VFA-25（F/A-18C）、VAQ-139（EA-6B）、VAW-113（E-2C）、HS-4（SH-60F、HH-60H）を隷下に置く。参考：月刊軍事研究12,’15

　＜ＣＶＷ−１４（２０１０年）＞：CVN-76ロナルド・レーガンに搭載された。VFA-154（F/A-18F）、VFA-147（F/A-18E）、VFA-146（F/A-18C）、VMFA-323（F/A-18C）、VAQ-139（EA-6B）、VAW-113（E-2C）、HS-4（SH-60F、HH-60H）を隷下に置く。参考：月刊軍事研究12,’15

＜ＣＶＷ−１５＞：アメリカ海軍第15空母航空団。1995年3月に解隊された。参考：月刊軍事研究8,’12

＜ＣＶＷ−１７＞：アメリカ海軍第17空母航空団。2012年12月、大西洋艦隊から太平洋艦隊に移籍し、オシアナ基地からリムーア基地に移った。2014年10月からイラクとシリアでイスラム国に対する爆撃作戦に参加。2015年4月までに12300ソーティをこなし、うち2383回が戦闘任務で、869発の精密誘導兵器を叩き込んだ。参考：月刊JWings8,’14、月刊軍事研究10,’15

　＜ＣＶＷ−１７（２０１４年）＞：CVN-70カール・ヴィンソンに搭載されており、ホームベースはリムーア基地。VFA-22（F/A-18F）、VFA-81（F/A-18E）、VFA-113（F/A-18C）、VFA-94（F/A-18C）、VAQ-139（EA-18G）、VAW-116（E-2C）、HSM-73（MH-60R）、HSC-15（MH-60S）、VRC-30Det.1（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン1,’15

　＜ＣＶＷ−１７（２０１５年）＞：CVN-70カール・ヴィンソンに搭載されている。VFA-22（F/A-18F）、VFA-81（F/A-18E）、VFA-113（F/A-18C(N)）、VFA-94（F/A-18C(N)）、VAQ-139（EA-18G）、VAW-116（E-2C2000NP）、HSM-73（MH-60R）、HSC-15（MH-60S）、VRC-30Det.1（C-2A）を隷下に置く。参考：月刊世界の艦船2,’16

＜ＣＶＷＲ−２０＞：アメリカ海軍第20予備役航空団。2007年、戦術支援航空団に改編された。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＣＶＸ＞：ジェラルド・Ｒ・フォード級（空母）を参照。

＜ＣＶ−Ｘ＞：韓国海軍計画空母。元はLPX-�Uという名称で、2021年2月に改称された。アイランドは前後２つ。艦内後部にウエル・ドックがある。全長265m、幅43m、満載排水量40000トン。F-35B戦闘機16機を搭載可能。予定建造費20億ドル。2023年度国防予算要求では予算が付かなかった。参考：月刊世界の艦船8,’21、11,’22

＜ＣＷ＞：化学兵器を参照。

＜ＣＷ＞：Continuous Wave（連続波）の略。

＜ＣＷ−１９＞：カーチス社が開発した複座練習機。失敗作に終わった。参考：月刊丸1,'15増刊

＜ＣＷ−２１シリーズ＞：カーチス社の戦闘機、別名デーモン。1938年から開発され、10月11日に初飛行した。アメリカ陸軍航空隊に売り込みを図ったが採用されず、改良型のCW-21Bが中華民国と蘭印で採用された。参考：月刊丸1,'15増刊

　＜ＣＷ−２１＞：機首にエンジンがあり、コクピットは胴体中央に配置、胴体後部を思い切り細く絞り込んでいる。主翼は低翼配置で、前縁に後退角を持ち、翼面積は16.19平方メートル。コクピットが主翼取り付け部後縁あたりに位置しているので、前下方視界が悪そうである。主脚は後方引き込み式。参考：月刊丸1,'15増刊

　＜ＣＷ−２１Ｂ＞：主脚を内側引き込みに変更したタイプ。全長8.29m、全幅10.66m、全高2.48m、全備重量2041kg。エンジンはライトR-1820-G5空冷星形９気筒（1000馬力）単発、最大速度505km、実用上昇限度10455m、燃料搭載量379リットル、航続距離1014km。固定武装は12.7mm機銃２丁と7.62mm機銃２丁。乗員１名。参考：月刊丸1,'15増刊

＜ＣＷ−２１海外シリーズ＞

　＜ＣＷ−２１（蘭印）＞：蘭印軍戦闘機。1940年12月までに24機が引き渡された。太平洋戦争開戦時にはジャワ島に17機が配備されており、日本軍の蘭印攻略戦で迎撃に上がったが、零戦相手に壊滅している。参考：月刊丸1,'15増刊

＜ＣＷ−２４＞：XP-55（試作機）を参照。

＜ＣＷ−２４Ｂ＞：XP-55（試作機）を参照。

＜ＣＷ−３４＞：T-34/85戦車・海外ファミリーを参照。

＜ＣＷＣ＞：化学兵器禁止条約を参照。

＜ＣＷＣ＞：Composite Warfare Commandの略。アメリカ海軍が複合脅威（経空脅威と潜水艦）に対応すべく開発した水上艦艇用戦術。それまでは経空脅威には対空陣形、潜水艦には対潜陣形を組んでいたが、対潜防御陣形に統一し、陣形保持も厳密さを求めず、ある程度自由に運動できるようにした。僚艦との間隔は100海里以上に達することもあり、演習中に一度も僚艦の姿を見かけないこともある。対潜陣形を基本としたのは、経空脅威がレーダーやESMなどで長距離探知できるのに対し、潜水艦は探知が難しく、水中を三次元運動できるので水上艦よりも常に有利な立場にあるため。艦隊の指揮はCWCコンセプトに基づき、戦術場面に応じて臨機応変な指揮を執る。兵装プラットフォームとしては潜水艦が脅威であるが、実際の戦闘では対艦ミサイルが主な対処脅威となる。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ＣＷＣコンセプト＞：Composite Warfare Commander Concept（複合戦指揮官コンセプト）の略。アメリカ海軍の指揮方式で、最高指揮官（戦術指揮官OTC）が各種戦闘の指揮を部下の対潜指揮官・防空指揮官に一任するものである。対潜指揮に最適な指揮官が駆逐隊司令と判断した場合、駆逐隊司令は駆逐隊旗艦から艦隊旗艦に乗り換えて艦隊全体の対潜戦闘指揮を行い、艦隊指揮官はそれを統括する。参考：月刊世界の艦船8,’10、5,’86

＜ＣＷＭ＞：GPBM（兵装搭載モジュール）を参照。

＜ＣＷＴＰＩ＞：Conventional Weapons Technical Proficiency Inspection（通常兵器技術慣熟点検）の略。参考：月刊航空ファン9,’16

＜ＣＷＵ−７／Ｐ＞：アメリカ空軍のグランドクルー用ジャケットで、1960年代前半から1970年代半ばにかけ、地上作業を行う下士官を中心に支給された。参考：月刊JWings1,’13

＜ＣＷＵ−２７／Ｐ＞：アメリカ海軍のフライトスーツで、1973年に制式化された。両胸に斜めのスラッシュ・ポケット、左肩にペンケースが付いている。参考：月刊JWings1,’14、1,’13

＜ＣＷＵ−３６／Ｐ＞：アメリカ軍のフライトジャケットで、MA-1の後継として採用しされた。耐火性のノーメックスを使っている。2010年にツヤあり生地バージョンの生産は終了、以降はツヤ無し版が供給された。参考：ミリタリー・イラストレイテッド17、月刊航空ファン1,’15

＜ＣＷＵ−４５／Ｐ＞：アメリカ空海軍共通の寒冷気候用フライトジャケット。当初はJ-FCWという名称で、1973年に採用され、陸軍・海兵隊・NATO諸国空軍でも使用されている。それまで使っていたナイロンが燃えやすかったので、耐熱繊維のノーメックスに変更した。表生地はグレーがかったグリーン、裏生地はグレーグリーンのキルティングで、中に保温用キルト綿が詰められている。コクピット内で引っかからないよう出っ張りを無くしてあり、腰回りを自由にしており上半身の動きを妨げない。軍用品規格はMIL-J-83388。アルファ・インダストリーズ社製。参考：月刊丸3,’90、月刊JWings4,’03、2,’11

＜ＣＷＵ−６６／Ｐ＞：アメリカ軍のヘリコプター搭乗員用NBC防護スーツ。ノーメックス製の飛行服に活性炭のマイクロ粒子が織り込んであり、軽量化されている。参考：世界の傑作機No34

＜ＣＷドップラー・レーダー＞：ドップラー・レーダーを参照。

＜ＣＷレーダー＞：連続波レーダーを参照。

＜ＣＸ＞：ホスゲンオキシム（化学兵器）を参照。

＜Ｃ−Ｘ＞：C-2シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＣＸ−１シリーズ＞：中国が2014年に発表した超音速対艦／対地ミサイルで、PJ-10ブラーモスにそっくりである。参考：月刊軍事研究4,’15

　＜ＣＸ−１Ａ＞：艦載型。巡航速度マッハ2-3、射程50-280km。参考：月刊軍事研究4,’15

　＜ＣＸ−１Ｂ＞：車載型。参考：月刊軍事研究4,’15

＜ＣＸ−４＞：C-5シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＣＸＡＭシリーズ＞：アメリカ海軍初の実用艦載対空・対水上捜索レーダー。参考：月刊軍事研究5,’04

＜ＣＸＡＭ＞： XAFをベースに開発され、1940年に制式化された。アンテナがやたらと大きいため、マットレスというニックネームが付いている。６本の３極真空管により195MHz・波長1.5m（Ｐバンド）の電波を発生させ、縦5.2m・横5.5mのベッドスプリングアンテナ（ダイポールアンテナ15個付き）から出力する。アンテナは水平／垂直方向に旋回し、艦内のコンソールで遠隔操作できる。パルス繰り返し周波数1640pps、パルス幅３マイクロ秒、送信出力15kW、距離精度300-400ヤード（274.3-365.8m）、方位精度３度。探知距離は戦艦・巡洋艦クラスで30km、駆逐艦クラスで22km、高度3000mの戦闘機で93km。６基が製作されてBB-44カリフォルニア、CV-5ヨークタウン、CA-24ペンサコラ、CA-26ノーザンプトン、CA-27チェスター、CA-29シカゴに搭載された。BB-44カリフォルニアは真珠湾攻撃で大破着底したため、CXAMを外してSCレーダーの調子が悪かったCV-8ホーネットに積んでいる。参考：月刊軍事研究5,’04、9,’14、月刊世界の艦船10,’22、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＣＸＡＭ−１＞：CXAMの距離精度を200ヤード（182.9m）に改善したタイプ。14基が製作され、CV-2レキシントン、CV-3サラトガ、CV-4レンジャー、CV-6エンタープライズ、CV-7ワスプ、BB-35テキサス、BB-38ペンシルベニア、BB-48ウェスト・バージニア、BB-55ノース・カロライナ、BB-56ワシントン、CA-31オーガスタ、CL-6シンシナティ、AV-4カーチス、AV-5アルベマールに搭載された。参考：月刊軍事研究5,’04

＜ＣＸＡＳ＞：Mk1（水上射撃レーダー）を参照。

＜ＣＸＥＭ＞：Mk8（水上射撃レーダー）を参照。

＜ＣＸ−ＨＬＳ＞：C-5シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＣＸＵ−２／Ｂ＞：アメリカ軍の着弾表示用カートリッジ。四塩化チタンを収容しており、空中の水分を吸収して白煙を発生し、弾着を表示する。参考：月刊JWings4,’13

＜ＣＸＵ−３／Ｂ＞：アメリカ軍の着弾表示用カートリッジ。ニトロセルロース系火工品の燃焼で白煙を発生し、弾着を表示する。参考：月刊JWings5,’13

＜ＣＸＵ−４／Ｂ＞：アメリカ軍の着弾表示用カートリッジ。四塩化チタンを収容しており、空中の水分を吸収して白煙を発生し、弾着を表示する。BDU-45/Bフルスケール訓練爆弾に挿入される。参考：月刊JWings5,’13

＜ＣＹ−１＞：北京スーパーウイング技術研究所が設計した複座戦闘練習機。前方カナード翼を搭載した無水平尾翼デルタ翼機で、主翼付け根上部の胴体側面には細長い矩形翼が付いている。中国エアショー02で展示された。参考：月刊軍事研究2,’05

＜ＣＹ−１＞：中国海軍の艦対潜ミサイル。YJ-8対艦ミサイルの弾頭をET-52またはYu-7短魚雷にしたもので、ESS-1/-2中周波ソナーで探知した目標情報が入力され、YJ-8用発射筒や魚雷発射管から発射される。全長5.5m、直径0.41m、翼スパン1.2m、発射重量600kg。飛翔速度は亜音速、射程20km（8-15km？）。1980年代に開発されたが、射程が短いなどの欠点があり、実用化には至らなかったらしいが、旅大型駆逐艦、江衛�T型フリゲートに少数配備されたという説もある。また、039型宋級からの発射テストが行われており、元級・キロ級潜水艦に少数が配備されたという説もある。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17、3,’13、4,’18

＜ＣＹ−２＞：中国海軍の艦対潜ミサイル。YJ-83の弾頭をYu-8短魚雷にしたものである。全長4.5m、直径0.36m、発射重量610kg。推進は固体燃料ロケットブースター＋ターボジェット、射程55km。慣性誘導装置付き。最初に空対潜バージョンが開発されたがそのまま計画中止になったという説と、対艦ミサイル発射筒から発射可能な艦対潜バージョンだけ実用化されたという説がある。潜水艦からの発射試験が行われたという意見もある。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17、3,’13、6,’14、4,’18

＜ＣＹ−３＞：中国海軍の艦対潜ミサイル。CY-2にデータリンクを取り付けると共にVLSから運用できるようにしたものという説と、CY-2の短魚雷をロシア製大型対潜魚雷APR-3Eに換装して一方向データリンク（ミサイルへの入力のみ）を追加したものという説がある。射程55km。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、6,’14、3,’13、4,’18

＜ＣＹ−４＞：中国海軍の艦対潜ミサイル。CY-2の弾頭をロシア製大型対潜魚雷にし、推進を強力な固体燃料ロケットにしたものらしい。2009年から運用された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、9,’20

＜ＣＹ−５＞：中国海軍の艦対潜ミサイル。CY-4（Yu-8？）の弾頭をYu-7短魚雷またはYu-11短魚雷に変更すると共に、0.85m幅のVLSから発射できるようにしたものらしい。発射後にデータリンクで軌道を修正できる。全長5.5m、発射重量800kg。射程30km。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、3,’18、11,’17、9,'20、月刊軍事研究11,’16

＜ＣＹＣＯＮ＞：サイバー紛争に関する国際会議の略。NATOサイバー防衛センターが主催する。第７回は2015年5月26-29日にエストニアのタリンで開催され、日本からは統幕などから４名が出席した。参考：朝雲

＜ＣＺ＞：収束帯（Convergence Zone）の略。第２次大戦後に発見された、深海での水中音響伝播の特徴の１つである。サウンド・チャンネルよりも浅い海中から発せられた低周波音は、海水の温度・密度分布による音速の違いから一旦深度4000-5000mまでサインカーブを描いて潜り込み、30-35海里（60km）先で幅2-3海里にわたって海面に現れ、再び潜っては現れるという動きを繰り返す。この海面に現れる部分がCZで、水上艦のソナーでも音響を捉えることが可能となる。第２CZ（120km先）までなら探知可能で、潜水艦の長距離捜索に使用できるため、1960年代以降の艦船は可聴域の音波を使用した低周波ソナーを使用し、深海を行動する戦略原潜の探知に努めるようになった。また、第１CZ（60km先）まで攻撃できるような遠投兵器（サブロックなど）が開発されるきっかけとなった。浅海では形成されないので注意。参考：月刊世界の艦船3,’07、9,’12増刊、8,’14、ザ・マーチ39号

＜ＣＺ−１０＞：長剣10（巡航ミサイル）を参照。

＜ＣＺ−１１＞：Z-11シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＣＺ−１１ＷＢ＞：Z-11ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＣＺ７５＞：チェコの自動式拳銃。コンバット・シューティングの生みの親である海兵隊のジェフ・クーパー大佐をして「世界最高の自動式拳銃」と言わしめた名銃である。参考：GUN用語事典

＜ＣＺ７５　Ｐ−０７デューティ＞：チェコのCZ社が2009年に発表した拳銃。フレームはポリマー製である。長さ185mm、高さ130mm、幅37mm、重量770g。使用弾は9mm×19弾、装弾数16発。参考：月刊軍事研究2,’10

＜ＣＺ８０５シリーズ＞：チェコ軍の突撃銃。チェコのCZ社が開発し、2010年から配備した。参考：月刊軍事研究11,’10、4,’16

　＜ＣＺ８０５Ａ１＞：ライフル型。フレーム上部とレシーバー下部にレールマウントを持ち、前者には起倒式のアイアンサイトが付く。ストックは折り畳み式で、伸縮機能を追加したものも用意されている。マガジンは専用のポリマー製のものや、M16と同じものを使用可能。セミオート、２点バースト、フルオートが選択できる。口径5.56mm、銃身長360mm、重量3.58kg（弾倉無し）。7.62mmNATO弾、6.8mm×43弾などのバリエーションも開発中。参考：月刊軍事研究11,’10

　＜ＣＺ８０５Ａ２＞：カービン型。銃身長277mm、重量3.39kg。参考：月刊軍事研究11,’10

＜ＣＺ８０５Ｇ１＞：CZ805A1/A2に装着できる40mmグレネードランチャー。参考：月刊軍事研究11,’10

＜ＣＺ８０６シリーズ＞：チェコ軍がCZ805の後継として開発した突撃銃で、別名ブレン２（Bren 2）。参考：月刊軍事研究4,’16

＜ＣＺ８０６Ａ１＞：ライフル型。アイアンサイト、セレクターレバー、マガジンリリースを改良し、0.5kg軽量化して重量バランスを改善した。作動はガス圧式。使用弾は5.56mm×45NATO標準弾。参考：月刊軍事研究4,’16

＜ＣＺ８０６Ａ２＞：カービン型。参考：月刊軍事研究4,’16

＜ＣＺ２０００シリーズ＞：チェコ軍の突撃銃で、別名ラダ。チェコがNATOに加盟したため、5.56mm×45弾バージョンで制式化された。しかし生産は進んでいないようである。参考：最新軍用ライフル図鑑

＜ＣＺ２０００＞：作動はガス圧作動式、閉鎖はターン・ボルト方式。レシーバーはプレス性で加工性に優れ、マガジンは半透明プラスチックで残弾確認が容易。全長850mm、銃身長382mm、重量3.17kg。ライフリングは６条右回り。装弾数30発。参考：最新軍用ライフル図鑑

＜ＣＺ２０００カービン＞：銃身を短縮し、ストックを折り畳み式にしたカービンバージョン。全長675mm、銃身長185mm、重量2.77kg。ライフリングは６条右回り。使用弾は5.56mm×45弾、装弾数30発。参考：最新軍用ライフル図鑑

＜ＣＺｖｚ２４＞：チェコスロバキアの自動式拳銃。全長152mm、銃身長91mm、重量700g。口径9mm、装弾数８発。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＣＺｖｚ２４海外シリーズ＞

　＜Ｐ２４（ｔ）＞：ドイツ軍が接収して使用したもの。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＣＺｖｚ２７＞：チェコスロバキアの自動式拳銃。全長160mm、銃身長99mm、重量700g。口径7.65mm、装弾数８発。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＣＺｖｚ２７海外シリーズ＞

　＜Ｐ２７（ｔ）＞：ドイツ軍が接収して使用したもの。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＣＺｖｚ３９＞：チェコスロバキアの自動式拳銃。全長198mm、銃身長119mm、重量910g。口径9mm、装弾数８発。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＣＺｖｚ３９海外シリーズ＞

　＜Ｐ３９（ｔ）＞：ドイツ軍が接収して使用したもの。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＣＺ　Ｖｚ５３７＞：チェコの狙撃銃で、狩猟用のCZ537ライフルを軍用に改良したものである。銃身を重量のあるものに換え、折り畳み式バイポッドを装着、４倍の光学スコープを標準装備している。作動はボルトアクション式。全長1150mm、銃身長650mm、重量5.25kg。ライフリングは４条右回り。使用弾は7.62mm×54R、装弾数４発。参考：最新軍用ライフル図鑑

＜ＣＺモデル７００＞：チェコのセスカ・ゾブロジョブカがヨーロッパ諸国向けに開発した狙撃銃。フローティング・バレルを採用して振動が伝わりにくくし、命中率を向上させている。作動はボルトアクション式。全長1215mm、銃身長650mm、重量6.2kg。ライフリングは４条右回り。使用弾は7.62mm×51弾で、.300ウィンチェスター・マグナムなどの大型弾の使用も考慮されている。装弾数10発。参考：GUN用語事典

＜Ｃ液＞：ヴァルター・ロケットの燃料で、メタノール57%、水化ヒドラジン30%、水13%という構成である。参考：月刊JWings7,’16、7,’02

＜Ｃ型戦時標準貨物船シリーズ＞：日本の戦時標準貨物船。参考：戦時標準船入門

　＜Ｃ型貨物船＞：船舶改善協会が昭和14年3月に設計したもの。単に規格を標準化しただけで、戦時量産の工夫は見られない。総トン数2750トン、載貨重量4200トン。主機はレシプロ蒸気機関、最大出力1600馬力、航海速力11ノット、最大速力13ノット。参考：戦時標準船入門

＜Ｃ型戦時標準貨物船＞：内地と満州・台湾を結ぶ近海航路用第１次戦時標準船で、船型は三島型。全長93m、全幅13.7m、総トン数2700トン、載貨重量4300トン、積載トン数4480トン。主機は三連成レシプロ蒸気機関、出力1800馬力、航海速力11ノット、最大速力13.8ノット。昭和17-19年に白根丸、白浜丸、白沙丸、白峰丸、白馬丸など34隻91800総トンが竣工した。参考：戦時標準船入門、輸送船入門

＜Ｃ型艇＞：ドイツ海軍の戦車揚陸艀。内部に�U号水陸両用戦車４両を搭載でき、タグボートで上陸地点まで曳航され、後部の扉を開いて戦車を海面に降ろす。参考：英独航空決戦

＜Ｃ幹部＞：海曹長・准海尉から昇任試験を経て幹部候補生学校に入り、幹部予定者課程を経て幹部となった海上自衛隊幹部自衛官のこと。日本海軍特務士官にあたる超ベテランで、海自の生き字引であり、とっちゃん幹部と通称される。参考：月刊世界の艦船8,’11増刊、MAMOR Vol.50

＜Ｃ級駆逐艦＞：イギリス海軍の駆逐艦。Ｂ級の防空力強化型で、２ポンド単装砲２門を外して7.6cm単装高角砲１門と新型射撃指揮装置を搭載した。嚮同駆逐艦R03ケンペンフェルト、クルセイダーなど５隻が竣工し、後に全てカナダ海軍に引き渡されて第２次大戦に参加している。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｃ級駆逐艦Ｃａグループ＞：イギリス海軍の駆逐艦。第11次戦時緊急計画で建造された。全長110.56m、幅10.9m（11.58m？）、吃水3m、基準排水量1710トン。主機は蒸気タービン、出力40000馬力、２軸推進、速力36.8ノット。兵装は45口径114mm単装砲Mk�Wが４門、40mm連装機関砲１基、20mm連装機関砲４基、533mm４連装魚雷発射管２基、爆雷投射機４基、爆雷70-108個。乗員186名。1944-45年にR07シーザー、R85カンブリアン、R01カプリース、R30カロン、R25カリスフォート、R62カサンドラ、R73キャバリエ、R15カベンディッシュの８隻が竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船12,’16

＜Ｃ級駆逐艦Ｃｈグループ＞：イギリス海軍の駆逐艦。第12次戦時緊急計画で建造された。全長110.7m、幅10.9m、吃水3m、基準排水量1710トン。主機は蒸気タービン、出力40000馬力、速力36.8ノット。兵装は11.4cm単装砲４門、40mm連装機関砲１基、533mm４連装魚雷発射管２基。1945年にR52チャプレット、R51シェブロンなど８隻が竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｃ級駆逐艦Ｃｏグループ＞：イギリス海軍の駆逐艦。第13次戦時緊急計画で建造された。全長110.7m、幅10.9m、吃水3m、基準排水量1710トン。主機は蒸気タービン、出力40000馬力、速力36.8ノット。兵装は11.4cm単装砲４門、40mm連装機関砲１基、533mm４連装魚雷発射管１基。艦橋上に275型レーダー付きのMk.�W方位盤を持つ。1945年にR26コメットなど８隻が竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｃ級駆逐艦Ｃｒグループ＞：イギリス海軍の駆逐艦。第14次戦時緊急計画で建造された。全長110.7m、幅10.9m、吃水3m、基準排水量1710トン。主機は蒸気タービン、出力40000馬力、速力36.8ノット。兵装は11.4cm単装砲４門、40mm連装機関砲１基、533mm４連装魚雷発射管１基。第２次大戦終結後に８隻が竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｃ級軽巡洋艦＞：イギリス海軍が第１次大戦中から大戦後の1917-22年に建造した軽巡洋艦で、艦名の頭文字が全てＣのため、こう呼ばれる。カレドン級、シアリーズ級、ケープタウン級などがある。第２次大戦開戦前後に残存艦の大半は主砲を10.2cm高角砲に換装するなどして防空巡洋艦へと改造された。参考：月刊丸4,’17、第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｃ級潜水艦＞：アメリカ海軍潜水艦。105フィート型、250トン型とも呼ばれ、当初はオクトパス級という名称だった。エレクトリック・ボート社が設計し、フォア・リバー造船所で建造している。Ａ級の改良型で、魚雷発射管を２本に増やし、機関を強化して推進軸をアメリカ潜水艦初の２軸とした。蓄電池数も倍にして２群に分け、結線変更により電動モーターの運転状態を変えられるようにしている。艦首から艦尾まで連なる上構を持ち、中央の司令塔は潜望鏡２本を内蔵、司令塔後上部に本格的な航海艦橋を有する。潜航警報用アラームベルを初めて竣工時から装備した。全長32.1m、最大幅4.2m、吃水3.3m、水上排水量240トン、水中排水量273トン。主機はガソリン機関直結推進方式、水上用クレイグ式６気筒２サイクルガソリン２基＋水中用エレクトロ・ダイナミック式電動モーター２基、水上出力480馬力、水中出力330馬力、２軸推進、水上速力11ノット、水中速力９ノット、蓄電池はエレクトリック・ストレージ・バッテリー社製60セル２群計120セル、水上航続距離800海里（８ノット）、水中航続距離24海里（８ノット）。安全潜航深度61m。兵装は艦首の45cm魚雷発射管２門（魚雷４本）。乗員15名。SS-9、SS-13、SS-14、SS-15、SS-16の５隻が1908-10年に竣工した。第１次大戦ではパナマ防衛などに就いている。1920年に全艦売却された。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｃシールド＞：オランダのテンカテ社が開発した装甲シールドで、監視哨や銃座周囲に設置して防御力を持たせることができる。複合材製のため、RCSが小さく、塩害の心配も少なく、艦艇の銃座にも装備可能。重量200kg以下。装甲レベルはNATOレベル１。２名が15分で設置できる。参考：月刊軍事研究11,’10

＜Ｃソード９０＞：フランスのCMN社がユーロネイヴァル2014でコンセプトと模型を発表した沿海作戦用ステルス・コルベットC Sword 90。船体は鋼製、上構は鋼鉄・アルミ合金製で、形状はステルス性を考慮している。艦橋上に太いタワーマストが立っており、４面固定型AESAレーダーアンテナが装着される。他にレーダー方位盤、電子光学方位盤、ESMを装備。後甲板はヘリ発着スペースで、格納庫は無い。ソナーはハルソナーとTASSである。艦載艇は11mRHIB２隻で、UAV、USV、UUVの運用も可能。全長95m、幅15.7m、吃水4m。主機はディーゼル２基、推進は可変ピッチプロペラ２軸、最大速力28ノット、航続距離5000海里（14ノット）／7000海里（12ノット）。兵装は57mmまたは76mm単装砲１門、遠隔操作型20mmまたは30mm機関砲２門、艦対空ミサイルVLS16セル、近距離用艦対空ミサイル発射機２基、エグゾセMM40艦対艦ミサイル４連装発射筒２基、３連装短魚雷発射管２基。デコイ発射機１基を装備する。乗員65名。参考：月刊軍事研究1,’15、月刊世界の艦船5,’16

＜Ｃタイプ師団＞：師団３型を参照。

＜Ｃタイプ旅団＞：旅団３型を参照。

＜Ｃチーム＞：グリーンベレーを参照。

＜Ｃデイ＞：コメンスメント・デイの略。作戦開始日のこと。参考：月刊グランドパワー3,’95

＜Ｃドーム＞：イスラエルのラファエル社が開発した艦対空ミサイルC-DOME。アイアンドームの艦載型で、ミサイルは折り畳みフィンとし、発射機を既製品流用の10セルVLSに変更する。FCSは搭載艦既存装備（EL/M-2248など）の流用で十分らしい。ミサイル全長3m、直径0.16m、重量90kg。2016年5月、サール５型コルベットで試射を行った。2017年11月27日、サール５型コルベットのラハヴで試射を行い、標的２機を撃墜、初度運用能力を達成した。2022年2月、サール６型コルベット１番艦マゲンで実射試験を行った。参考：月刊軍事研究2,’15、月刊世界の艦船11,’17、2,’18、5,’22

＜Ｃバンド＞

＜Ｃバンド（ＩＥＥＥ　Ｓｔｄ．）＞：アメリカ電気電子学会標準規定（IEEE Std.）では周波数帯4-8GHzの電波を指す。波長3.75-7.5cmで、センチメートル波の一種である。電波高度計、早期警戒監視レーダー、射撃指揮レーダー、気象レーダー、マッピング・レーダーなどに使用される。参考：レーダシステムの基礎理論、月刊航空ファン5,’17

＜Ｃバンド（新ＮＡＴＯ表示）＞：0.5-1GHzの電波周波数帯を指す。波長は30-60cm。参考：レーダの基礎

＜Ｃリンク＞：リンク12を参照。

＜Ｃレーション＞：アメリカ軍の戦闘糧食。第１次大戦時に支給されたリザーブ・レーションの後継として第２次大戦開戦直後に開発された。１食あたり重量330-340gの缶詰２個（B-UNITとM-UNITが１個ずつ）、１日３食計６個で構成されている。B-UNITはビスケット、パック入りコーヒー、砂糖に加えてキャンディー、キャラメル、チョコレートのどれかが入って３種類あり、M-UNITは肉と豆、肉と野菜のハッシュ、肉と野菜のシチュー、ミートスパゲティ、ハムエッグ、ソーセージビーンズ、ポークビーンズ、ランチョンミートの８種類が用意された。１ケースには８名分が入っている。味はさほどでもなく、恐怖のＣレーションなどと呼ばれることもあったが、容器ごと温めて食べられるのが画期的だった。順次改良が加えられ、制式名称はC-2、C-10、Ｅと変更されたが、全てＣレーションと呼ばれた。また、朝鮮戦争で使用されたRICもこう呼ばれた。参考：コンバット・バイブル、ミリタリー・イラストレイテッド17、月刊丸3,’14

＜Ｃ−ワーカー・シリーズ＞：ASV社の自律型無人測量艇ASV。船体中央部が観測器材コンテナ搭載スペースで、任務に応じて各種器材を積み替える。参考：月刊世界の艦船10,’20

　＜Ｃ−ワーカー６＞：全長6m。海上保安庁が採用し、海洋情報部の測量船で運用している。参考：月刊世界の艦船10,’20

　＜Ｃ−ワーカー７＞：全長7m。ディーゼル発電機によるアジマス・スラスター推進で、連続行動日数８日間。海上保安庁が採用し、海洋情報部の測量船で運用している。参考：月刊世界の艦船10,’20

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