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＜ＭＡ試作トラック＞：アメリカ陸軍試作ジープ。ウイリスMBの前量産型で、ウイリス社が製作した。MBと比べると、車体前面フロントグリルが格子状で独立していて、前照灯も前部フェンダー上に独立して設けられており、ボンネットの盛り上がりが大きいといった違いがある。全長3.277m、自重972kg。エンジンは４気筒ガソリン（54馬力）、トランスミッションは前進３速・後進１速×２速トランスファー。1500両が生産され、大半がレンドリースに回された。参考：THE JEEP

＜ＭＡスペシャルカービン＞：ソ連のTSNITOCHMASHが特殊部隊向けに開発した小型突撃銃。アタッシェ・ケースに収容して持ち運べる。全長604mm／385mm（ストック折り畳み時）、重量1.75kg。ライフリングは４条右回り。作動はガス圧式、閉鎖はターンボルト方式。装弾数20発。標準の9mm×39弾の他、7.62mm×39弾、5.45mm×39弾、5.56mm×45弾版も製作された。参考：最新軍用ライフル図鑑

＜ＭＡ−１＞：アメリカ軍のフライトジャケット。1955年に制式採用された。オリーブグリーンのナイロン地で、ニットリブの襟、袖、ウエストを持つ。ＡからＦまで６回の改修を受けている。参考：月刊JWings8,’02

＜ＭＡ−１＞：アメリカ空軍F-106戦闘機用射撃指揮装置。レーダー、射撃計算機、自動操縦装置、コンピュータで構成される。SAGEからデータリンクで送られてくる指令をコンピュータで解析し、自動操縦装置により機体を誘導、レーダーまたは赤外線探知装置で敵を捕捉すると接敵コースを自動で判断し、機体をコースに載せ、攻撃タイミングをパイロットに表示する。攻撃後は退避、帰投、反復攻撃いずれかを行う。参考：アメリカ空軍の第一線機

＜ＭＡ１＞：ドイツ国防軍の機雷用磁気音響複合信管。感度を５ミリガウスに上昇させたM1信管と可聴周波数帯域の音響信管を組み合わせており、M1信管が作動している状態で数秒間の音響をキャッチすると炸裂する。参考：ナチスＵボート

＜ＭＡ−２＞：アメリカ空軍F-86戦闘機用射撃指揮装置。A-1CM照準器、AN/APG-30射撃レーダー、RS-105距離サーボ、距離計算機などで構成されており、目標の距離及び未来位置を自動計算して照準器に光点を示すので、これを目標と一致させてトリガーを引けば命中する。参考：ジェット戦闘機

＜ＭＡ−２／Ａ＞：アメリカ軍の70mmロケット弾２連装ランチャー。参考：月刊JWings6,’13

＜ＭＡ−３＞：アメリカ空軍F-86F-10以降用射撃指揮装置。MA-2を構成するA-1CM照準器を簡略化し、整備性を向上させたA-4照準器を採用、距離サーボをRS-311に換えたものである。レーダー出力4kW。有効照準距離160-2400m。爆撃照準も可能。距離サーボをRS-310に換えたものにもこの名称が付いており、こちらはF-84Gに搭載された。参考：ジェット戦闘機

＜ＭＡ−３１＞：Kh-31ミサイル海外ファミリーを参照。

＜ＭＡ−６０＞：西安飛機工業集団の旅客機、新舟60。Y-7がベースで、胴体を延長してエンジンを強化、アビオニクスや内装を更新した。2000年3月に初飛行している。全長24.71m、全幅29.2m、全高8.85m、総重量21.8トン。翼面積74.98平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー社製PW-127Jターボプロップ双発、最大巡航速度514km、燃料搭載量4.03トン、航続距離2450km。最大ペイロード5.5トン。乗員２名。客席数48-56。2000年8月に四川航空で就航、東南アジアやアフリカ諸国に輸出された。ただ前脚が出ない、前脚柱が折れるといった事故を連発し、ニュージーランドがトンガに旅行する際にはトンガのMA60に乗らないよう警告を発したり、ミャンマーで運航停止命令が出されたりする有様で、2014年にメーカーが航空当局に飛行停止を申請して全機点検を行う羽目になった。その後も2015年5月10日に着陸時の滑走路逸脱で大破する事故を起こしている。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＡ−６００＞：西安飛機工業集団の旅客機、新舟600。新舟60の改良型で、機体を軽量化して航続距離を延伸し、不整地滑走路での運用能力を持たせ、グラスコクピット化した。2008年10月に初飛行し、2009年から中国で就航している。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＡ２８７６−４Ｈ＞：自衛隊の電子管。イヨンインターナショナルまたはS.T.ディバイス製。参考：月刊軍事研究7,’14、3,’17

＜ＭＡ３９１９２＞：自衛隊の電子管。丸文製。参考：月刊軍事研究9,’15

＜ＭＡＡ−１＞：ブラジルの試作短距離空対空ミサイル、別名ピラナ。サイドワインダーを参考に１970年代末から開発したが、1988年に予算不足でストップしたらしく、どうなったかは不明。全長2.75m、直径0.152m、翼スパン0.66m、重量90kg。最大射程5km。参考：月刊丸10,’97、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＡＡＲＳ＞：アメリカ海兵隊が2012年から試験中の武装UGV。全長940mm、重量168kg。参考：月刊軍事研究9,’18

＜ＭＡＡＷＳ＞：カールグスタフ海外シリーズ（対戦車無反動砲）を参照。

＜ＭＡＢ＞：アメリカ海兵隊の部隊で、Marine Amphibious Brigade（海兵水陸両用旅団）の略。海兵師団の半分から４分の１の戦力を適宜組み合わせたもので、MAGTFの標準単位である。1983年に常設部隊になり、1988年に海兵遠征旅団（MEB）に改称された。参考：兵器最先端５、月刊軍事研究7,’12

　＜ＭＡＢ（１９８０年代半ば）＞：連隊上陸チーム、海兵飛行群、支援群から編成される。指揮官は海兵准将。兵力規模は最大で海兵隊15000名、海軍670名、海軍支援要員2350名。連隊上陸チームは2-5個海兵大隊、１個砲兵大隊、１個戦車中隊、１個工兵中隊、１個偵察中隊、１個水陸両用車中隊、１個TOW対戦車ミサイル小隊で構成される。装備はM60A1戦車17両、M198榴弾砲24門、M110自走砲２両、TOW対戦車ミサイル24基、LVTP7水陸両用車45両である。海兵飛行群には輸送ヘリ96機と攻撃ヘリ24機の他、AV-8攻撃機40機、F/A-18戦闘攻撃機24機など固定翼機109機が配備されており、電子戦、偵察、空中給油も自前で行える。上陸後30日間の戦闘が可能で、21-26隻の揚陸艦に分乗する。アメリカ本土とハワイに１個が置かれている。参考：兵器最先端５

＜ＭＡＢ＞：Manufacture d’ Armes de Bayonneの略。フランスの銃器メーカーで、1921年に創立された。自動式拳銃の製造を行っており、第２次大戦後にはフランス軍制式拳銃も製作している。参考：GUN用語事典

＜ＭＡＣ＞：空力平均翼弦または空輸軍団を参照。

＜ＭＡＣ＞：アメリカ海軍のVLSで、Multi-All up round Canister（多用途・万能型収容筒）の略。トマホーク６連装垂直発射筒で、無人機・対空ミサイル・ASDS小型潜水艇などを収容したSACS（Stealthy Affordable Capsule Sustem）を装填して水中発射することもできる。ヴァージニア級原潜ブロック�Vに搭載予定。参考：月刊軍事研究8,’09、6,’08

＜ＭＡＣ５０＞：アメリカのテレックス社が開発した８×８輪野戦クレーンで、海兵隊に130両の納入が決定した。民間用クレーンAC-50-1をベースにしている。参考：月刊軍事研究9,’06

＜ＭＡＣＣＳ＞：海上航空作戦指揮統制システムの略。

＜ＭＡＣＧ＞：アメリカ海兵隊の航空管制部隊で、海兵航空管制群（Marine Air Control Group）の略。海兵航空管制中隊、海兵航空支援中隊、海兵戦術航空指揮中隊、海兵航空団通信中隊、低高度防空中隊などを隷下に置く。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＣＧ−１８＞：アメリカ海兵隊第18海兵航空管制群。第12海兵航空群隷下である。参考：月刊航空ファン2,’17

＜ＭＡＣＧ−２８＞：アメリカ海兵隊第28海兵航空管制群。第２海兵航空団隷下で、チェリー・ポイント海兵航空基地に置かれている。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＣＧ−３８＞：アメリカ海兵隊第38海兵航空管制群。第３海兵航空団隷下で、29パームスに置かれている。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17

＜ＭＡＣＧ−４８＞：アメリカ海兵隊第48海兵航空管制群。第４海兵航空団隷下である。2016年現在、隷下にVMU-4を置く。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17

＜ＭＡＣＬＯＳ＞：ミサイル誘導方式の１つで、MAnual Command to Line Of Sightの略。操作員がコントロール・スティックを動かしてミサイルを誘導する方式で、第１世代対戦車ミサイルなどがこれにあたる。参考：攻撃ヘリコブラ＆アパッチ

＜ＭＡＣＳ＞：マクネイリー社の４×４輪装甲車で、Military Armored Carrier Systemの略。車体はモノコックで、複合材製ライナーが張られており、駆動系は民生用車両を流用している。運転席後方上面にハッチがあり、その後方に銃塔を持つ。全長5.77m、全幅2.44m、戦闘重量9.5-14トン。エンジンは車重10トンまでならメルセデス社製OM904LA（総排気量4200cc、出力170馬力）、14トンまでならU5000（総排気量4800cc、出力218馬力）を搭載する。積載量2.5-6トン。CH-47でスリング輸送可能。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＭＡＣＳＡＴ＞：アメリカのディフェンス・システムズ社が開発した軍用通信衛星。衛星に向けて送られた通信を1.2メガバイトのメモリーに記憶し、最適な場所で地上の受信施設に向かって送信する。重量62kg。周回軌道は高度740kmの極軌道。使用周波数UHF。湾岸戦争時にイラクとアメリカ本土を繋ぐ通信衛星として使用された。南極のマグマード基地と本土も結んでいる。参考：月刊軍事研究3,’08

＜ＭＡＣシップ＞：イギリス海軍の特設空母で、商船改造特設空母（Merchant Aircraft Carrier Ship）の略。護衛空母整備までの繋ぎで、穀物運搬船またはタンカーの上部構造物を一部撤去し、飛行甲板を載せて護衛空母を兼用したものである。後者の方が一回り大きく、飛行甲板長さも10mほど長い140mとなっているが、格納庫スペースは無く、航空機は飛行甲板上に露天係止した。また、タンカーとして使用する際には発火点の高い重質油のみを搭載した。運航は商船の所有会社が行い、海軍が航空機パイロットと整備員を派遣する。総トン数7950トン（穀物運搬船ベース）／8000トン（タンカーベース）。速力12.5ノット。兵装は10.2cm単装砲１門、40mm単装機関砲２門。ソードフィッシュなど4-8機を搭載する。穀物運搬船改造のエンパイア・マックアルパイン級、タンカー改造のラパナ級とエンパイア・マッケイ級が建造された。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船3,’07、護衛空母入門、戦時標準船入門

＜ＭＡＣソノブイ＞：AN/SSQ-125を参照。

＜ＭＡＤ＞：磁気探知装置（Magnetic Anomaly Detection / Detector）の略で、航空機搭載型はMagnetic Airborne Detectionの略でもある。潜水艦が発生させる磁気の乱れを探知して潜水艦を発見する装置。当初は港湾入り口などに敷設して潜水艦の侵入を警戒するシステムとして完成し、後に水上艦艇で曳航するものや航空機搭載型が開発された。哨戒機に搭載したのは日本軍が初めてで、昭和19年4月に九六式陸攻に搭載して潜水艦探知・撃沈に成功し、東海に三式一号探知機を搭載した。概ね有効範囲は小型潜水艦で150-200m、大型潜水艦で300-500m（1000m説あり）くらいなので、ほぼピンポイントで潜水艦の位置を絞れるが、使用する時は超低空飛行をする必要がある。アクティブソナーで探知した水中物体が潜水艦か鯨かを見分けるのに極めて有効だが、沈没船には惑わされるので、MADチャートと呼ばれる沈没船の位置を記載した海図を事前にチェックしておく。自機が発生する磁気の影響を受けないよう、テイルブーム先端に装着したり、曳航したりして機体からなるべく離して使用する。参考：月刊世界の艦船3,’07、現代の潜水艦、世界の傑作機No.50、空軍、日本の防衛戦力Part7、MAMOR vol.130

＜ＭＡＤ＞：アメリカ陸軍のフッ化重水素レーザー開発計画で、1970年代末から始められた。フッ素と水素を反応させると波長2.4-3.0ミクロンのレーザーが放出されるが、大気に吸収されやすいので、重水素を使用して3.6-4.2ミクロンとしている。フッ素化合物が有害なので、排気は回収する必要がある（宇宙空間なら良いが）。出力1.4MWを目指したが、達成前の1983年に計画が打ち切られ、MPCLという名前で再出発した。参考：月刊軍事研究9,’00

＜ＭＡＤ　ＦＩＲＥＳ＞：マッド・ファイアーズ（57mm砲弾）を参照。

＜ＭＡＤＬ＞：多機能先進データリンクを参照。

＜ＭＡＤＭ＞：アメリカ軍の核地雷ADM、制式名称M167/M172/M175。箱型をしている。全長1m強、全幅0.6m、高さ0.7m、重量177kg。弾頭はW45（威力1-15キロトンの３段階調節）。輸送用コンテナは1.08×0.62×0.71m 。1965-84年に実戦配備されていた。参考：アメリカの核兵器、世紀の失敗物語、月刊軍事研究10,’10

＜ＭＡＦ＞：アメリカ海兵隊の部隊で、Marine Amphibious Force（海兵水陸両用軍）の略。MAGTF最大規模の戦闘単位で、1970年にMEFから改称された。1988年にMEFに戻された。参考：兵器最先端５、月刊軍事研究5,’12

　＜ＭＡＦ（１９８０年代半ば）＞：海兵師団１個と海兵航空団１個を基幹とする。指揮官は海兵中将または少将。海兵隊員48200名、海軍要員2400名、海軍支援要員7800名から構成される。装備はM-60A1戦車70両、M-198榴弾砲90門、M-109自走砲18両、M-110自走砲12両、LVTP-7水陸両用車208両、TOW対戦車ミサイル72基、ホーク地対空ミサイル108セット、固定翼機282機、ヘリコプター364機で、水陸両用戦だけでなく、その後の内陸侵攻作戦も独力で行うことができる。また、海軍建設隊を中心とする支援群を持ち、簡易港湾の整備能力も備えていて、MAFの活動を60日間にわたり支援することが可能である。ただし海上機動にはアメリカ海軍の保有する揚陸艦を総動員する必要があるため、全力投入は事実上困難である。アメリカ東海岸、西海岸、沖縄に１個ずつ置かれている。参考：兵器最先端５

＜ＭＡＦＦＳ＞：モジュラー空中消火システムを参照。

＜ＭＡＧ＞：アメリカ海兵隊の航空部隊で、海兵航空群（Marine Air/Aircraft Group）の略。トップは大佐。通常は同一形式の航空機を運用するため、ヘリコプターと固定翼機でそれぞれ別の群を編成していることが多い。平時の管理編成であり、作戦時にはMAG(Rein)またはMAG(FWD)となってMAGTF編成となる。参考：月刊エアコマンド8,’93、月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＧ＞：ベルギーのFN社が開発した汎用機関銃で、MAGは多用途機関銃の略。7.62mm×51弾対応の機関銃として開発され、1956年に完成した。機関部はBAR、給弾部はMG42を参考にしている。バイポッドを標準装備しており、三脚に交換して重機関銃としての使用も可能。全長1.26m、重量11.79kg。参考：世界の軍用銃、日本の防衛戦力Part8

＜ＭＡＧ−１１＞：第11海兵航空群を参照。

＜ＭＡＧ−１２＞：第12海兵航空群を参照。

＜ＭＡＧ−１３＞：第13海兵航空群を参照。

＜ＭＡＧ−１４＞：第14海兵航空群を参照。

＜ＭＡＧ−１５＞：第15海兵航空群を参照。

＜ＭＡＧ−１６＞：第16海兵航空群を参照。

＜ＭＡＧ−２９＞：第29海兵航空群を参照。

＜ＭＡＧ−３１＞：第31海兵航空群を参照。

＜ＭＡＧ−３６＞：第36海兵航空群を参照。

＜ＭＡＧ−３９＞：第39海兵航空群を参照。

＜ＭＡＧ−４１＞：第41海兵航空群を参照。

＜ＭＡＧ−４９＞：第49海兵航空群を参照。

＜ＭＡＧ５８シリーズ＞：ベルギーの7.62mm機関銃。MAGの車載・機載型である。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＭＡＧ５８Ｍ＞：ドアガン用。ヘリコプターのドア用架台に取り付ける。全長1.25m、重量12kg。発射速度毎分750-1000発。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＭＡＧ５８Ｐ＞：ガンポッド用。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＡＧ５８海外シリーズ＞

　＜Ｍ２４０Ｂ＞：M240Bを参照。

＜ＭＡＧＣＯＭ＞：ミサイル誘導方式の１つで、MAGnetic COntour Matching（等地磁気線照合）の略。海洋や砂漠のようなTERCOMの使えない平坦地で、等高線の代わりに地磁気を使用するものである。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊

＜ＭＡＧ（ＦＷＤ）＞：アメリカ海兵隊の航空部隊で、海兵航空群（前方展開部隊）の略。海兵遠征旅団隷下で、戦域の陸上基地に司令部を置く。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＧＩＣ　ＣＡＲＰＥＴ＞：マジック・カーペット（自動着艦誘導装置）を参照。

＜ＭＡＧＭＡ＞：BAEシステムズとマンチェスター大学が開発している技術実証用UAV。動翼を廃止して軽量化、運動性向上、対レーダー・ステルス強化、整備コスト低減などを狙ったもので、エンジン排気に空気を当てるFludic Thrust Vectoring方式の推力偏向ノズルと、翼の後縁から高速で空気を噴射するWind Circulate Controlにより操縦を行う。2017年12月に初飛行した。参考：月刊軍事研究10,’18

＜ＭＡＧＲ＞：海上自衛隊のGPS航法装置。P-3C近代化フェーズ３などに搭載された。日本電気または極東貿易が受注している。参考：月刊軍事研究3,’07、8,’95、7,’95

＜ＭＡＧ（Ｒｅｉｎ）＞：アメリカ海兵隊の航空部隊で、海兵航空群（増強）の略。海兵遠征旅団隷下で、艦上に司令部を置く。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＧＳ＞：アメリカ海兵隊が開発中のリサイクル燃料発生装置で、Micro Auto Gasification Systemの略。ゴミを焼却処分する際に可燃ガスを取り出して再利用するものである。参考：月刊丸2,’12

＜ＭＡＧＴＦ＞：アメリカ海兵隊の部隊で、Marine Air-Ground Task Force（海兵空地任務部隊）の略。地上部隊と航空部隊を１つの指揮系統で運用するもので、1962年の海兵隊命令MCO3120・３で登場した。地上・航空・兵站部隊を統合指揮する司令部隊（Command Element）、歩兵大隊１個以上に戦車隊や砲兵などを組み合わせた地上戦闘部隊（Ground Combat Element）、強化ヘリ飛行隊１個以上や航空団などからなる航空戦闘部隊（Aviation Combat Element）、兵站任務を行う戦闘軍役務支援部隊（後に兵站戦闘部隊Logistics Combat Element、作戦役務エレメントCombat Service Elementと改称した）から構成される。規模によって海兵遠征軍MEF／海兵水陸両用軍MAF、海兵遠征旅団MEB／海兵水陸両用旅団MAB、海兵遠征隊MEU／海兵水陸両用隊MAUに分類され、海兵遠征隊は揚陸即応群ARGまたは遠征打撃群ESGとペアで即応体制に就いており、これで対応できない規模の事態が発生したら海兵遠征旅団の人員を航空機で現地に送ると共に、海兵隊海上事前集積艦MPSに積んでおいた装備を近くの港湾へと降ろして戦力を拡大する。小規模危機対応、平時任務、訓練など、海兵遠征隊より小規模の部隊が必要な際には、特殊目的海兵空地任務部隊SPMAGTFを編成する。参考：月刊丸12,’90、兵器最先端５、月刊軍事研究4,’12、5,’12、12,’02、12,’01、8,’10、8,’14、月刊世界の艦船4,’18、3,’19、月刊航空ファン2,’17

＜ＭＡＩＮＧＡＴＥ＞：アメリカ陸軍の通信結節／ゲートウェイ機器で、Mobile Ad-Hoc Interoperable Network GATEwayの略。レイセオン社が開発した。各種ネットワークの通信網を中継したり、規格の違うネットワーク同士で通信を行ったりする。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＭＡＪＣＯＭ＞：Maior Command（主要軍団）の略。参考：月刊軍事研究4,’16

＜ＭＡＫＳ＞：モスクワ国際航空宇宙ショーを参照。

＜ＭＡＫＳ＞：ソ連が開発していた小型宇宙往還機。X-30に対抗するためモルニヤ設計局が開発した。往還機は全長19.3m、空虚重量18.4トン、ペイロード9.5トン（無人型）・8.3トン（有人型）、燃料タンク兼ブースターは全長32.1m、重量248トンで、高度200kmの軌道上に投入される。発射母機は当初M-52輸送機を使う予定だったが、後にAn-225になった。1988年に設計を完了し、1990年代初めにはモックアップを製作したが、ソ連崩壊で計画中止となった。参考：月刊航空情報2,’10

＜Ｍａｋ−ＵＬ＞：L-082（ミサイル警報）を参照。

＜ＭＡＬ／１７＞：イタリアの上陸阻止用沈底機雷（係維機雷？）で、球形をしている。全長4.70m、直径0.38m、重量22kg、炸薬量17kg。触接信管を持つ。テクノヴァル製。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＡＬＤ＞：ADM-160（デコイ）を参照。

＜ＭＡＬＤ−Ｊ＞：ADM-160C（デコイ）を参照。

＜ＭＡＬＤ−Ｘ＞：ADM-160シリーズ（デコイ）を参照。

＜ＭＡＬＥ　ＯＵＡＳ＞：イギリスとフランスが開発予定の中高度長時間滞空作戦用無人航空システム。BAEシステムズ社とダッソー社で開発することになっていたが、フランスが2012年9月12日にドイツと組んでUAVを開発すると発表、こちらは破棄されるようだ。参考：月刊軍事研究10,’11、4,’13

＜ＭＡＬＥ　ＲＰＡＳ＞：フランス、ドイツ、イタリア、スペインが2015年5月から共同開発している無人機で、中高度長時間滞空型・遠隔操縦エアシステムの略。EuroMALEともいう。参画企業はエアバス・ディフェンス・アンド・スペース、ダッソー・アビエーション、レオナルドで、2018年にイタリアのエレットロニカ、ドイツのヘンゾルト、スペインのインドラ、フランスのタレスも加わった。チェコのエアロ・ボドホディも参加予定。機首が上に膨らんだ胴体に、翼スパンが長い主翼を低翼配置で装着しており、尾翼はＴ字。主任務はISTARで、電子光学／赤外線センサーを搭載する。武装化できるようにするかもしれない。エンジンはターボプロップ双発で、胴体後部両側にポッド式で装備し、プッシャープロペラで推進する。2018年4月26日のベルリン航空ショーでモックアップが展示された。11月22日、予備設計審査PDRを終えた。2023年初めに試作機が初飛行し、2025年から配備する予定。参考：月刊JWings7,’18、月刊航空ファン7,’18、3,’19、月刊軍事研究10,’18

＜ＭＡＬＥ　ＵＡＶ＞：中高度長距離飛行用無人航空機（Medium-Altitude Long-Endurance Unmanned Air Vehicle）の略。参考：月刊JWings8,’11、月刊軍事研究6,’15

＜ＭＡＬＳ＞：アメリカ海兵隊の部隊で、海兵航空兵站中隊（Marine Aviation Logistics Squadron）の略号。海兵航空群MAG隷下で、兵站支援を担当する。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＬＳ−１１＞：アメリカ海兵隊第11海兵航空兵站中隊、ニックネームはDevilfish。第11海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＬＳ−１２＞：アメリカ海兵隊第12海兵航空兵站中隊、ニックネームはMarauders。第12海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＬＳ−１３＞：アメリカ海兵隊第13海兵航空兵站中隊、ニックネームはBlack Widows。第13海兵航空群の隷下にある。2015年5月18-29日、LHD-1ワスプに派遣されてF-35Bの運用試験を支援した。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン8,’15

＜ＭＡＬＳ−１４＞：アメリカ海兵隊第14海兵航空兵站中隊、ニックネームはNulli Secundus。第14海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＬＳ−１６＞：アメリカ海兵隊第16海兵航空兵站中隊、ニックネームはFour Runners。第16海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＬＳ−２４＞：アメリカ海兵隊第24海兵航空兵站中隊、ニックネームはWarriors。第24海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＬＳ−２６＞：アメリカ海兵隊第26海兵航空兵站中隊、ニックネームはPatriots。第26海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＬＳ−２９＞：アメリカ海兵隊第29海兵航空兵站中隊、ニックネームはWolverines。第29海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＬＳ−３１＞：アメリカ海兵隊第31海兵航空兵站中隊、ニックネームはStingers。第31海兵航空群の隷下にある。2015年5月18-29日、LHD-1ワスプに派遣されてF-35Bの運用試験を支援した。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン8,’15

＜ＭＡＬＳ−３６＞：アメリカ海兵隊第36海兵航空兵站中隊、ニックネームはBlade Runners。第36海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＬＳ−３９＞：アメリカ海兵隊第39海兵航空兵站中隊、ニックネームはHellhounds。第39海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17

＜ＭＡＬＳ−４１＞：アメリカ海兵隊第41海兵航空兵站中隊、ニックネームはDesperados。第41海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＬＳ−４９＞：アメリカ海兵隊第49海兵航空兵站中隊、ニックネームはMagicians。第49海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＭシリーズ＞：トルコのロケットサン社が開発した軽量レーザー誘導爆弾。2019年にイスタンブールで開催されたIDEF2019総合防衛展示会に展示された。参考：月刊JWings7,’19

　＜ＭＡＭ−Ｃ＞：全長970mm、直径70mm、重量5.5kg。弾頭は焼夷徹甲榴弾または榴弾。最大射程8km。誘導はセミアクティブ・レーザー。参考：月刊JWings7,’19

　＜ＭＡＭ−Ｌ＞：全長1000mm、直径160mm、重量22kg。弾頭はタンデムHEATまたは榴弾または熱圧。信管は着発または近接。最大射程8km。誘導はセミアクティブ・レーザー。INS/GPSを追加して最大射程を14kmに延伸するオプションもある。参考：月刊JWings7,’19

＜ＭＡＭＤ＞：Maneuver Air and Missile Defense（機動防空ミサイル防衛）の略。参考：月刊軍事研究6,’17

＜ＭＡＮ＞：Mashinenfabrik Augsburg Nurnberg（アウグスブルク・ニュルンベルク造機会社）の略。ニュルンベルクの戦闘車両製造工場である。参考：ジャーマンタンクス、月刊丸4,’17

＜ＭＡＮＰＡＤＳ＞：MAN Portable Air Defense System（個人携帯対空防御システム）の略。個人携帯地対空ミサイル、携SAMともいう。歩兵が１名で携行・発射できる地対空ミサイルである。大きさや重量に制限があり、射程や威力に劣るが、手軽なのでテロリストまで使用している。参考：兵器最先端５、月刊軍事研究5,’17、4,’09、4,’04

＜ＭＡＮＰＡＴＳ＞：MAN-Portable Anti-Tank System（個人携帯対戦車システム）の略。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＭＡＮＳＵＰ＞：ブラジル海軍対艦ミサイルMíssil Antinavio Nacional de Superfície、マンサップと読む。別名AV-RE40。2009年からエグゾセMM40ブロック�Uをベースに国産開発した。全長5.6m、発射重量1000kg、弾頭重量144kg。推進は固体燃料ロケット、巡航速度は亜音速、最大射程70-75km（100km？）。誘導は中間INS＋終末ARH。2018年11月27日、コルベットのバロッソから初試射を実施。2019年3月20日、フリゲートF44インデペンデンシアから２回目の試射を実施。6月、コルベットのインハウマから３回目の試射を行う予定だったが、発射機に不具合があり、中止された。7月10日、F44インデペンデンシアから３回目の試射を実施。ITL-10連装発射機から退役航洋曳船ツリデンチに発射して成功し、実用化された。参考：月刊世界の艦船6,'20、6,’19、10,’19、9,’22

＜ＭＡＮＴＡＳ　Ｔ−３８＞：アメリカ海軍USV。全長11m。最大速力80ノット。参考：月刊世界の艦船5,’22

＜ＭＡＮＴＩＳ＞：イギリスのダグラスSPD社が開発した無人牽引車。有線操作式で、25トンのヘリを3.5km移動させることができる。高さ0.45m、重量2.5トン。充電式電池によるモーター駆動、最大速度5km。参考：月刊軍事研究12,’09

＜ＭＡＮＴＩＳ＞：ドイツ連邦空軍の対ロケット弾・砲弾迎撃システムで、モジュラー化自動ネットワーク目標探知識別システムの略。制御装置、センサー、35mm機関砲で構成され、砲弾発射後20-30秒後に警報を出し、機関砲で迎撃する。2012年末から配備された。2017年11月15日、国連マリ多元統合安定化ミッションMINUSMAの施設防護用として、制御装置とセンサー部分のみをマリのキャンプ・カスターに展開した。参考：月刊軍事研究5,’18

＜ＭＡＰ＞：軍事援助計画（Military Assistance Program）の略。参考：軍事力バランス78年版

＜ＭＡＰ�U＞：ヨルダンのKADDB社が開発した重装甲兵員輸送車。センチュリオン戦車を改造したもので、車体を左に0.45m拡大してエンジン脇に通路を設け、後面に新設したハッチから出られるようにしてあり、車体前面左にも上下開きのハッチが用意されている。車体上部には左右に２カ所ずつの乗降ハッチを持つ。兵装は遠隔操作式兵装ステーションの12.7mm機銃と9M113改コルネット対戦車ミサイル、車長用7.62mm機銃。乗員２名（車長、操縦手）＋機械化歩兵11名。参考：月刊軍事研究8,’10、5,’11

＜ＭＡＰＡＭ＞：サーブ・ボフォース・ダイナミクス・スイッツランドが開発した60mm/81mm迫撃砲弾で、Mortar Anti-Personnel Anti-Materialの略。弾体は鋼球とタングステン片をエポキシマトリクス複合材で固めたもので、従来の同口径迫撃砲弾より４割軽い。弾片は従来の砲弾よりも後方に30度拡大しており、空中炸裂させた場合の地上制圧範囲が広くなっている。砲弾散布界からの逸脱は2%前後で命中精度が高く、副次被害を防止できる。参考：月刊軍事研究1,’18

　＜ＭＡＰＡＭ（６０ｍｍ）＞：全長304mm（信管無し）、重量1.545kg、鋼球・破片数2500。最小射程100m、最大射程3500-4500m。殺傷有効半径20m、破片飛散半径100m、軍規格安全距離100m以上、絶対安全距離370m以上。参考：月刊軍事研究1,’18

　＜ＭＡＰＡＭ（８１ｍｍ）＞：全長460mm（信管無し）、重量3.805kg、鋼球・破片数4500。殺傷有効半径28m、破片飛散半径130m、軍規格安全距離130m以上、絶対安全距離450m以上。参考：月刊軍事研究1,’18

＜ＭＡＰＩＫ＞：イギリスのジャンケル・アーマリング社が開発した装甲キット。ヨルダン陸軍アル・ザ・ラブLRPV用で、車両を部分的に装甲化することにより、榴弾弾片やIEDから乗員を防御する。総重量140kg。イギリス軍ランドローバー用もあり、アフガニスタン作戦で使用されているが、詳細は不明である。参考：月刊軍事研究3,’08

＜ＭＡＰＯ−ＭｉＧ＞：ミグ設計局とモスクワ航空機生産工場が1990年代初めに合併したもの。

＜ＭＡＰＯ−ＭｉＧ１．４４＞：MiG1.44（試作機）を参照。

＜ＭＡＰＳ＞：アメリカ海兵隊の航空機搭載指揮通信機材で、Marine Air-ground Task Force Aerial Palette Systemの略。直接航空支援センターDASC（Airborne Direct Air Support Center）の機載型である。通信機材パレット、指揮要員オペレーション室パレット、通信電子機器収容ポッドで構成され、C-130の機内にパレットを、パラトループドアの代わりに装着したSABIRシステムのパイロンにポッドを装着する。地上部隊のAN/PRC-117G個人用無線機などと直接交信して空中指揮を行う。参考：月刊JWings11,’12

＜ＭＡＲ＞：多機能アレイレーダー（Multifunction Array Radar）の略。

＜ＭＡＲ−１＞：エンブラエル社とブラジル空軍技術開発センターが共同開発した対レーダーミサイル。シーカーはマルチバンド対応のパッシブレーダーで、信管はレーザー近接式、弾頭重量90kg。弾体はステルス性を考慮したカーボンファイバー製である。1990年代から開発され、ブラジル空軍で試験中。2008年には100発がパキスタンに輸出されており、2009年のLAAD2009で初公開された。パキスタンではJF-17やミラージュ�V／５に装備している。参考：月刊軍事研究10,’09、10,’11、月刊JWings12,’04

＜ＭＡＲＣ　Ｂｏｔ＞：アメリカ軍の４×４輪小型UGVで、多機能俊敏遠隔操縦ロボットの略。監視カメラが搭載されており、爆発物の捜索を行う。ポスト・イラク戦争で使用した。参考：月刊軍事研究4,’05

＜ＭＡＲＣＯＭ＞：カナダ海洋コマンドの略。

＜ＭＡＲＣＯＳ＞：インド海軍特殊部隊で、Marine Commando Forceの略。参考：月刊世界の艦船5,’16

＜ＭＡＲＥ＞：重大事故即応演習の略。参考：月刊JWings7,’22

＜ＭＡＲＦＯＲＣＹＢＥＲ＞：海兵隊部隊サイバーコマンドを参照。

＜ＭＡＲＦＯＲＥＵＲ＞：United States Marine Forces Europe（在欧米海兵隊）の略。アメリカ欧州軍USEUCOM隷下の海兵隊部隊である。参考：月刊軍事研究11,’12

　＜ＭＡＲＦＯＲＥＵＲ（１９８９年）＞：イタリアに300名が配置されている。1989年末、ノルウェーに海兵遠征旅団MEB１個分の事前集積を完了した。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

　＜ＭＡＲＦＯＲＥＵＲ（２０１２年）＞：司令部はドイツのボーリンゲンにある。隷下に常設部隊は無く、アメリカ東海岸からヨーロッパに派遣されてきた海兵隊部隊を支援している。主任務はコソボなどにおける海兵隊作戦支援、グルジア軍に対する訓練支援など。参考：月刊軍事研究11,’12

＜ＭＡＲＦＯＲＳＴＲＡＴ＞：アメリカ海兵隊戦略コマンドを参照。

＜ＭＡＲＰＡＴ＞：アメリカ海兵隊のデジタルドット迷彩で、MARine PATternの略。BDUの後継で、カナダのCADPAT迷彩を技術導入して開発された。森林用のウッドランドと、砂漠用のデザートの２種がある。遠距離で見た際に全体の輪郭をぼかすマクロパターン（物体の回転軸を横切るように色調を配置）と、近距離で見た際に周囲環境の細かい陰影を反映するマイクロパターンを組み合わせてあり、高い迷彩効果を発揮する。迷彩服自体もMCCUUに改良された。参考：月刊コンバットマガジン5,’06、月刊丸9,’03

＜ＭＡＲＳ＞：イギリス海軍の補助艦隊更新計画Military Afloat Reach and Sustainability。艦隊油槽艦（37000トン級二重船底式を４隻）、艦隊支援艦、統合洋上補給艦を2021年までに計11隻就役させ、消耗品海上輸送、洋上補給、航空機支援を行う。艦隊油槽艦は韓国の大宇造船マリンエンジニアリング社が落札し、タイド級（２代目）として就役した。参考：月刊軍事研究5,’11、6,’12、月刊世界の艦船2,’18

＜ＭＡＲＳ１５＞：フランスのクルーゾ・ロワール社が1997年に開発した歩兵戦闘車。当初はフランス陸軍に提案する予定で、途中で輸出用に変更したが、採用した国はまだ無い。車内配置は車体前部右が機関室、前部左が操縦手席、中央が戦闘室、後部が兵員室。車体前面装甲は超硬質装甲及び二重硬度装甲で、射距離200mからの20mm弾を防御でき、増加装甲の装着も可能。下部転輪はダブルタイプ片側５組、サスペンションはボルトオンの油気圧式。起動輪は前方、後方に誘導輪は後方にある。戦闘室上面右寄りに２名用砲塔T-25が載り、武装は25mm機関砲と7.62mm同軸機銃。全長5.9m、全幅2.98m、全高2.64m、戦闘重量16.8トン。エンジンはボードアン6F11SRY液冷Ｖ型６気筒ターボ・ディーゼル（400馬力）、トランスミッションはレンク社製HSWL106オートマチック（前後進６段）、最大速度76km、航続距離600km、戦場行動時間18時間。乗車歩兵７名。開発当初よりファミリー化を考慮している。参考：月刊PANZER4,’93、月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ＭＡＲＳ１５ファミリー＞

　＜ＭＡＲＳ１５（装甲兵員輸送車型）＞：装甲兵員輸送車型。砲塔を外して12.7mm機銃を載せている。全長5.9m、全幅2.98m、全高2.3m、戦闘重量15.3トン。エンジンはボードアン6F12SRY（400馬力）、最大速度75km、航続距離600km、戦闘行動時間18時間。乗員１名＋乗車歩兵11名。参考：月刊PANZER4,’93

　＜Ｃ９０＞：戦車駆逐車型。52口径90mm砲を装備するGIAT社製TS90砲塔を搭載する。全長6.75m、車体長5.5m、全幅2.98m、全高2.6m、戦闘重量15.6トン。エンジンはボードアン6F12SRY（400馬力）、最大速度75km、航続距離670km、戦闘行動時間18時間。乗員３名。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜Ｃ１０５＞：戦車駆逐車型。105mm低反動砲搭載砲塔を装備する。全長7.81m、車体長5.9m、全幅2.98m、全高2.68m、戦闘重量18.5トン。エンジンはボードアン6F12SRY（400馬力）、最大速度75km、航続距離700km、戦闘行動時間18時間。乗員４名。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ＭＡＲＳＯＣ＞：海兵隊部隊特殊作戦コマンドを参照。

＜ＭＡＲＳＳ＞：MC-12W（戦術情報収集機）を参照。

＜ＭＡＲＳシステム＞：海上自衛隊の中核C4Iシステムで、海上自衛隊指揮統制・共通基盤システム（Maritime Self Defence Force Command, Control and Common Service Foundation System）の略。海自の各C4Iシステムを統合し、重複を省き、システムを最適化すると共に、各システムごとに提供していた機能をネットワーク上からサービスとして提供するようにしている。また、空自や陸自の関連システムからの情報も取り入れることが可能。艦艇にはMMT（MARS洋上ターミナル）を設置してネットワークと接続する。2015年3月、MOFシステムに替わって稼働を開始した。参考：朝雲、月刊世界の艦船1,’16、1,’17

＜ＭＡＲＴ＞：フランス軍のUAV。本体をイギリスの目標監視システム社、管制局をフランス陸軍、練習装置・整備をコフラス社が担当して製作された。ビデオカメラを搭載しており、画像偵察に使用する。湾岸戦争に投入された。参考：軍事分析湾岸戦争

＜ＭａＲＶ＞：Maneuverable Re-entry Vehicle（機動式再突入弾頭）の略。ICBM弾頭の一種で、MIRVの弾頭に小型ロケットを装着して落下弾道を変更し、迎撃ミサイルを逃れるものである。軌道変更も行えるので命中精度が高い。参考：月刊軍事研究2,’09、月刊世界の艦船8,’82増刊、軍事力バランス78年版

＜ＭＡＳ＞：フランスの国有兵器製造所で、マニュファクチュール・サン・テティエンヌ（サン・テティエンヌ造兵廠）の略。FAMASの生産終了に伴い、2002年に閉鎖された。参考：最新軍用ライフル図鑑、月刊軍事研究10,’14

＜ＭＡＳ＞：アメリカ軍MTVR用装甲キャビンで、MTVR Armor Systemの略。イスラエルのプラサン・ササ社が開発して2005年から配備された。Mil-A-46100��硬度鋼板と金属複合材を組み合わせた厚さ9.5mmの装甲板と防弾ガラスで構成されており、射距離100mからの7.62mm×39徹甲弾射撃、距離4mでのIED（C4爆薬0.25ポンド・113g）炸裂、車輪下での対戦車地雷（爆薬8kg）爆発、上空60mでの155mm榴弾M107炸裂に耐えられる。2007年からは車体底部の対爆能力強化、IEDジャマー給電用小型発電機追加、燃料タンク用防火キット装着といった改良を施したタイプが採用された。MASを取り付けたままだとサイズが大きくなり海上事前集積船MPSに積めないので、2008年からは取り外し可能なMASを使用している。参考：月刊軍事研究1,’13

＜ＭＡＳ−１＞：ブラジルのAIAが開発した空対艦ミサイル、別名カラカル。全長1.219m、直径0.125m、翼スパン0.427m、重量45.4kg。推進はMFB20固体燃料ロケット。誘導はTV式。参考：世界軍用機年鑑1990-91、ザ・マーチ17号

＜ＭＡＳ／２２＞：イタリアの上陸阻止用沈底機雷で、半球型をしている。直径0.38m、重量22kg、炸薬量17kg。触接式信管を持つ。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＡＳ３６＞：フランス軍のボルトアクション式小銃。全長1.02m。口径7.5mm。装弾数５発。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＡＳ３６海外シリーズ＞

　＜Ｇｅｗ２４２（ｆ）＞：ドイツ国防軍の小銃。第２次大戦時に接収して使用した。全長1.02m、銃身長0.574m、重量3.72kg。口径7.5mm、装弾数５発。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＡＳ１９３５Ａ海外シリーズ＞

　＜Ｐ６２５（ｆ）＞：ドイツ国防軍の拳銃。第２次大戦時に接収して使用した。全長193mm、銃身長109mm、重量740g。口径7.65mm、装弾数８発。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＡＳＥＲ＞：メーザーを参照。

＜ＭＡＳＨ＞：アメリカ軍の野戦外科病院（Mobile Army Surgical Hospital）の略。

＜ＭＡＳＨ＞：海上自衛隊の計画有人小型対潜ヘリコプター（Manned Anti-Submarine Helicoptor）。DASHの後継で、OH-6、WG-13リンクス、アルエート�Vなどが候補に挙がり、三次防で機種評価を実施、四次防で１艦当たり２億円かけて搭載設備を設置、部隊配備することにした。OH-6が最終候補となったが、小型すぎて能力不足なこと、アメリカ海軍がLAMPSを採用したことなどから結局中止になり、DASH搭載艦はDASH設備を外してアスロックを装備することになった。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＭＡＳＩＮＴ＞：計測・兆候情報収集の略。気象偵察や放射能塵収集などがこれにあたる。参考：月刊JWings10,’04

＜ＭＡＳＫＥ＞：スイスのRUAGミュニチオン社とバックニュー・テクノトロン社が開発した多機能煙幕弾。ラピッド・モジュールとスクリーン・モジュールの２つからなる。前者は発射１秒後に赤燐を燃焼させて熱をカーテン状に拡散し、熱線映像装置を妨害する。後者は対戦車ミサイルの熱源シーカーとレーザー誘導装置を妨害する。参考：月刊PANZER12,’03

＜ＭＡＳＳ＞：モジュラー空中スプレーシステムの略。

＜ＭＡＳＳシリーズ＞：ドイツのラインメタル社が開発した艦船搭載用デコイ発射システムで、Multi Ammunition Softkill Systemの略。オーストラリア海軍もアンザック級フリゲートとホバート級イージス駆逐艦向けに採用しており、2023年末から受領して2027年にFOCを達成する予定。参考：月刊軍事研究3,’13、月刊世界の艦船8,’23

＜ＭＡＳＳ＞：アクティブレーダー誘導ミサイル（周波数8-18GHz）のみならず、パッシブ赤外線（波長2-14ミクロン）、紫外線（0.3-0.4ミクロン）、光学（0.4-1.1ミクロン）、レーザー（0.4-1.5ミクロン、10.6ミクロン）など、あらゆる電磁波誘導方式ミサイルに対して有効とされる。発射機は炭素繊維製で、重量330kg、ステルス性を考慮した外形を持ち、２軸（ロールとピッチ）安定化され、振動吸収マウントに搭載されている。発射口は縦長スリット状８箇所。内部には全長360mm・直径81mmのデコイ32発（発射口１箇所あたり４段）を装填し、艦内制御装置から高度、方位角、距離（10-400m）、発射数、発射間隔の入力を受けて発射する。誘因及び分散の２種の散布モードに対応可能。搭載艦の戦闘システムから脅威データの入力を受けることもできる。基台両側に対魚雷用デコイ発射筒1-4基を取り付けたり、発射機上部にコーナー・リフレクター型デコイ（全長1.75m、直径0.118m、投射距離35-850m）発射筒を装着したりすることも可能。2002年に完成して５ヵ国で採用され、ドイツのF125型フリゲートとブラウンシュヴァイク級コルベットやカナダのハリファックス級（HCM/FELEXで追加）といった大型艦だけでなく、スウェーデンのヴィスビー級、ノルウェーのショル級などの小型艦艇にも搭載されている。参考：月刊軍事研究1,’14、12,’15、3,’13、12,’11、12,’07、1,’08、5,’09、4,’18、月刊世界の艦船1,'15増刊、5,’22

　＜ＭＡＳＳ　ＤＵＥＲＡＳ＞：MASSの上面にロケットランチャー２基を装着したタイプ。射程100-2600mのデコイ・ロケットや、魚雷防御用ロケットを装填できる。カナダ海軍ハリファックス級フリゲートに2009年の改装で搭載された。参考：月刊軍事研究3,’13

＜ＭＡＳＴ＞：Maritime Systems And Technologyの略。イギリスの民間企業マスト・コミュニケーションズが開催している海洋防衛システム・技術関連総合展示会である。参考：月刊軍事研究8,’15

＜ＭＡＳＴ−１３＞：アメリカ海軍無人水上艇アラビアン・フォックス（Arabian Fox）。L3ハリス・テクノロジーズ製。2023年、第５艦隊が、ペルシャ湾からホルムズ海峡経由でオマーン湾まで航海するテストを行った。参考：月刊世界の艦船7,’23

＜ＭＡＳＴ−１３＞：イギリス海軍USV。全長13m。参考：月刊世界の艦船5,’22

＜ＭＡＳＴ　Ａｓｉａ＞：MASTの日本開催版で、2015年が初である。2015年5月13-15日、パシフィコ横浜でMAST ASIA 2015が開催された。2017年6月12-14日、幕張メッセでMAST Asia 2017が開催され、新明和工業や三菱重工などが展示を行った。三井造船はヘリ運用強化型多機能輸送艦（いわゆるLHD）、多機能輸送艦（いわゆるLPD）、洋上プラットフォーム型多機能輸送艦（いわゆる機動揚搭プラットフォーム）のコンセプト・デザインを発表した。防衛装備庁艦艇装備研究所も将来３胴護衛艦のモデルを展示している。2019年6月17-19日、幕張メッセでMAST Asia 2019が開催された。三菱重工がFMFの模型や将来潜水艦（29SSの次）研究イメージ、三井E&S造船が哨戒艦のコンセプト、防衛装備庁がOZZ-5自律型水中航走式機雷探知機の模型、イギリスBMTグループがCaimen-90型揚陸艇の模型を展示している。参考：月刊軍事研究8,’15、月刊航空ファン9,’17、月刊世界の艦船9,’17、9,’19、朝雲

＜ＭＡＳＴ−Ｆ＞：フランス軍のティグレHAD攻撃ヘリ用空対地ミサイルで、Missile Air-Surface Tactique Futurの略。AGM-114K1A/N1Aの後継で、MMP対戦車ミサイルをベースにMBDAが開発している。誘導はカラーTV＋非冷却式赤外線シーカー。弾頭は対戦車・対構造物両用。2023年から配備予定。参考：月刊航空ファン6,’18

＜ＭＡＳＶ＞：M1117装甲車・海外ファミリーを参照。

＜ＭＡＳ艇＞：イタリア海軍高速艇。当初はMotobarca Armta SVAN（ベネチア自動船舶会社製武装モーターボート）の略で、後にMotobarca Anti Sommergibile（対潜水艦モーターボート）の略になった。1915年3月に試作艇２隻が完成している。全長16m、排水量13トン。機関出力400-800馬力、速力26-35ノット。兵装は魚雷２本と軽量砲で、機雷や爆雷を積んだものもあった。240隻が生産され、水雷艇及び駆潜艇として使う予定だったが、配備してみるとガソリンエンジンの音が大きすぎて潜水艦捜索の障害となったため、魚雷を搭載して泊地への敵艦夜間攻撃に使用することになった。第１次大戦中の1916年6月、汽船２隻を撃沈し、1917年12月10日にはトリエステ軍港で旧式海防戦艦ウィーンを撃沈、1918年6月には戦艦フィリブス・ウニーティスを撃沈した。参考：月刊世界の艦船9,'15、歴史群像2,’05

＜ＭＡＴ＞：対戦車ミサイル（Missile of Anti Tank）の略。

＜ＭＡＴ−３ＡＭＡＲ＞：自衛隊の空中線。三菱電機製。参考：月刊軍事研究3,’13

＜ＭＡＴ−４＞：自衛隊の空中線。三菱重工製。参考：月刊軍事研究3,’08

＜ＭＡＴ−４／ＭＡＲ＞：自衛隊の空中線。YS-11に使用されている。三菱重工製。参考：月刊軍事研究9,’08

＜ＭＡＴ１２０＞：スペイン陸軍120mm迫撃砲弾。スペインのインスタラザ社が開発した。子弾薬12個が詰まっており、それぞれ自爆装置付きの新型電子信管を備えている。1996年末から引き渡された。参考：月刊軍事研究1,’00

＜ＭＡＴＲＡ＞：マトラ（レーザー誘導爆弾）を参照。

＜ＭＡＴＲＩＸ＞：アメリカ空軍研究所とボーイング社が開発した車載レーザー砲テストベッドで、Matrix Active Targeting Resource for Integrated eXperimentsの略。出力2.5kWのレーザー照射装置をトレーラーに搭載している。2010年3月に無人機５機を破壊した。ただ無人機はミサイルや戦闘機でも十分迎撃できるので、レーザーレーザー砲は市街地を狙う砲弾やロケットの撃墜に充てるべきという意見もある。参考：月刊軍事研究5,’10

＜ＭＡＴＳ＞：軍事航空輸送隊を参照。

＜ＭＡＴＳＧ−４２＞：アメリカ海兵隊第42海兵航空訓練支援群の略。2016年現在、第４海兵航空団隷下で、ペンサコラ海軍航空基地に置かれている。参考：月刊航空ファン2,’17

＜ＭＡＴＳトラック＞：フランス軍の軟弱地用マット搭載６輪トラック。後進しながらマットを敷く。参考：月刊PANZER4,’03

＜ＭＡＴＴ＞：多目的高性能戦術ターミナルを参照。

＜Ｍ−ＡＴＶ＞：アメリカ軍４×４輪装甲車で、Mine resistant ambush protected-All Terrain Vehicle（耐地雷待ち伏せ防御・全地形踏破能力）の略。アフガン戦で急遽採用したMRAPの能力に限界が見えたため、アメリカ軍がMRAPカテゴリー�Tの防御力とHMMWVの機動力を併せ持つ車両として2009年1月に要求を出し、6月30日にオシコシ社とノースロップ・グラマン社が共同開発した４×４輪装甲車が採用された。シャシーは海兵隊用新型７トントラックMTVRのものを流用、イスラエルのプラサン・ササ社製装甲ボディを装着し、小型軽量化により運転性能を向上させ、車体各部をユニット化してバリエーション展開にも対応している。PNA社製ボルト止め装甲も追加して防御力は維持した。サスペンションはオシコシ社が開発した独立懸架式ダブルウィッシュボーンTAK-4で、タイヤはランフラットであり、２輪が被弾しても30マイル（48.3km）以上走行できる。全長6.27m、全幅2.49m、全高2.7m、全備重量14.7トン。エンジンはキャタピラー社製C7水冷直列６気筒ターボチャージドディーゼル（総排気量7200cc、出力375馬力）、トランスミッションはアリソン製3500SPオートマチック（前進６段・後進１段）、最大速度105km、航続距離510km。自衛武装はM2重機関銃、Mk19てき弾発射機、TOWミサイルのどれかをルーフの全周旋回式ターレットに装備する。遠隔操作式兵装ステーションの搭載も可能。積載量1.8トン。乗員４名（＋機銃手１名）。アフガン戦仕様初号車は2009年10月1日にバグラム飛行場に到着し、2010年8月までにアメリカ四軍に7488両が納入された。2011年には8100両が配備されており、うち6500両がアフガンにあった。最終的には8722両が配備されている。UAEからも750両を受注し、クロアチア、サウジアラビア、ポーランドなどにも輸出された。大柄でトップヘビー傾向が治っていない、外からドアの内鍵を開けられない構造だったため転倒した際などに外部からの救出が困難、燃費が悪い、値段が高いといった欠点があり、HMMWVの正式な後継としてJLTVが開発されることになった。参考：月刊PANZER1,’11、月刊軍事研究12,’11、7,’16、12,’12、2,’10、5,’10、10,’17

＜Ｍ−ＡＴＶファミリー＞

　＜自律型無人ＩＥＤ処分システム＞：開発中のIED処理用UGV型。車体前部にSPARK�Uマインローラーを装着する。参考：月刊軍事研究10,’17

＜Ｍ−ＡＴＶ海外シリーズ＞

　＜Ｍ−ＡＴＶ（イエメン政府軍）＞：イエメン軍装甲車。サウジアラビアまたはUAEから提供されたらしく、武装を14.5mm重機関銃KPVに変更して内戦に投入している。参考：月刊軍事研究12,’15

＜ＭＡＵ＞：各種アーマメントアイテムの略。

＜ＭＡＵ＞：アメリカ海兵隊の部隊で、Marine Amphibious Unitの略。MAGTFの最小単位で、飛行隊、大隊戦闘チーム、戦闘兵站大隊で構成される。1988年、海兵遠征隊MEUに改称された。参考：兵器最先端５、月刊軍事研究8,’10

＜ＭＡＵ（１９８０年代半ば）＞：大隊上陸チーム、混成飛行隊、戦闘支援グループで編成される。指揮官は海兵大佐で、海兵隊2350名、海軍150名、海軍支援要員480名からなる。大隊上陸チームは１個海兵大隊（1100名）、１個砲兵中隊、１個戦車小隊、１個対戦車小隊、１個偵察小隊、１個水陸両用車小隊、１個工兵隊から構成され、M-60A1戦車５両、M198榴弾砲８門、TOWミサイル８基、LVTP-7水陸両用車12両を装備する。混成飛行隊はUH-1、CH-53、CH-46輸送ヘリ22機、AH-1攻撃ヘリ８機から編成され、AV-8VTOL６機が増強または攻撃ヘリを代替することもある。揚陸艦4-7隻に搭乗して洋上待機し、上陸後は15日間の独立戦闘が可能。地中海と西部大西洋に１個ずつ常時洋上待機しており、大西洋、インド洋、カリブ海で定期パトロールを行っている。参考：兵器最先端５

＜ＭＡＵ−１２／Ａ＞：アメリカ空軍の単装エジェクターラック。MIL-STD-1760データバスの配線が仕込まれているので、飛行しながら誘導兵器に目標情報を入力することができる。全長0.81m、全幅0.08m、全高0.16m、重量70ポンド（31.8kg）、搭載可能重量2270kg。SUU-59/AやSUU-60/Aパイロンに組み込まれており、F-15、F-16、F-117、B-52、AC-130、MC-130などに装着できる。参考：月刊軍事研究4,’11、月刊JWings10,’12、3,’14、月刊航空ファン12,’18

＜ＭＡＵ−３８／Ａ＞：アメリカ軍の爆弾ラック。P-3に装着可能。参考：月刊JWings10,’12

＜ＭＡＵ−４０／Ａ＞：アメリカ軍のエジェクターラック。サスペンションラグ14インチ（356mm）及び30インチ（762mm）。容量5000ポンド（2268kg）。A-10、AC-130に装着可能。参考：月刊JWings11,’14、10,’12

＜ＭＡＵ−５０／Ａ＞：アメリカ軍のエジェクターラック。サスペンションラグ14インチ（356mm）。容量2000ポンド（907kg）。A-10のSta.1/2/10/11用パイロンに装着可能。参考：月刊JWings11,’14、10,’12

＜ＭＡＵ−９１／Ｂ＞：アメリカ軍のMk83/M117汎用爆弾用リターディング・テイル・アッセンブリ。参考：月刊JWings11,’12

＜ＭＡＵ−１６９／Ｂ＞：アメリカ軍のペイブウェイ�U誘導爆弾用コンピュータ・コントロール・グループ。参考：月刊航空ファン12,’17

＜ＭＡＵ−２０９／Ｂ＞：アメリカ軍のペイブウェイ�U誘導爆弾用コンピュータ・コントロール・グループ。参考：月刊航空ファン12,’17

＜ＭＡＶ＞：超小型UAV（Micro Air Vehicle）の略。全長及び全幅が150mm以下、重量50-100gで、GPSを使用した航法装置、CCDカメラや赤外線カメラなどの偵察装備を搭載する。参考：月刊JWings3,’09

＜ＭＡＶ＞：ハネウェル社の局地偵察用UAVで、小型空中飛翔体の略。VTOL形式で、光学・赤外線センサーを搭載し、歩兵が運用できる。燃料はJP-8。水平飛行速度50ノット、上昇率毎秒25フィート（7.62m）、運用上昇限度10500フィート（3200m）、連続運用時間は高度5500フィート（1676m）までで40分。風速制限15ノット（離着陸時）／20ノット（飛行時）。運用範囲10km。システムは本体２機と携帯無線操縦装置で構成される。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＭＡＶ＞：三菱重工がプライベート・ベンチャーで開発した８×８装輪装甲車で、Mitsubishi Armored Vehicleの略。基本型は装甲兵員輸送車で、車体は上面前半部に軽い傾斜が付いた箱形をしており、前部左に機関室、前部右に操縦室、中央右に車長用キューポラ、後部に兵員室という配置である。車体前面中央と側面中央後ろ寄りに爆発性反応装甲、その他の全周にスラット装甲やメッシュ装甲、底面にＶ字装甲を追加でき、座席はフローティングシートとした。サスペンションはダブルウォッシュボーンと油圧による独立懸架式。全長8m、全幅2.98m、全高2.2m、空虚重量18トン、最大戦闘重量28トン。エンジンは三菱製４サイクル４気筒ディーゼル（400kW以上）、最大速度100km。車長用キューポラに機銃１丁を装備でき、車体中央両側に４連装発煙弾発射機１基ずつを搭載する。兵員室部分の天井をかさ上げしたバリエーションもあり、装甲救急車や指揮通信車として使用可能。2014年のユーロサトリで試作車両による社内試験の映像や模型が展示された。DSEi JAPAN　2019に出展され、96式装輪装甲車後継となる機動装甲車として陸自に提案中。参考：月刊軍事研究9,’14、朝雲

＜ＭＡＶ＞：三菱重工がプライベート・ベンチャーで設計した装軌式水陸両用装甲兵員輸送車で、Mitsubishi Amphibious Vehicleの略。車体はアルミ合金装甲製箱型で、前面に油圧ジャッキ２本で前方に展開する波切り板を持つ。車体上面前部に横並びのキューポラ、車体上面後部に観音開きハッチがある。足回りはスカートでカバーし、ウォータージェットで水上航行する。サスペンションは統合油気圧式のテラニンジャで、サスペンションアーム内部に油気圧調整システムを組み込んでおり、車内にコンポーネントを置く必要が無い。また、水上航行時には下部転輪を引き上げて抵抗を減らすことができる。エンジンは3000馬力級の12MBで、従来の同出力エンジンに比べて容積が７分の１という超コンパクト型らしい。乗員・搭載人員15名。2017年6月12-14日に幕張メッセで開催されたMAST Asia 2017で模型が展示され、試作車の実験動画も公開された。9月12-15日のDSEiでもエンジン模型の展示などを行っている。参考：月刊軍事研究8,’17、1,’18、朝雲

＜ＭＡ　ＶＭＦ＞：ロシア海軍航空隊を参照。

＜ＭＡＷ＞：アメリカ陸軍の歩兵用対戦車兵器で、Medium Antitank Weapon（中対戦車兵器）の略。小隊単位で使用して敵戦車を撃破する。M47ドラゴンなどがこれにあたる。参考：コンバット・バイブル

＜ＭＡＷ＞：アメリカ海兵隊の航空部隊で、Marine Aircraft Wing（海兵航空団）の略。トップは少将（時に先任准将）である。隷下に海兵航空群MAGや海兵航空管制群MACGなどを置く管理上の部隊であり、有事にはMAW(FWD)またはMAW(Rein)となってMAGTFの航空部隊を指揮する。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊エアコマンド8,’93

＜ＭＡＷ（ＦＷＤ）＞：アメリカ海兵隊の航空部隊で、海兵航空団（前方展開部隊）の略。海兵遠征軍の航空部隊で、戦域の陸上基地に司令部を置く。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＷ（Ｒｅｉｎ）＞：アメリカ海兵隊の航空部隊で、海兵航空団（増強）の略。海兵遠征軍の航空部隊で、艦上に司令部を置く。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＡＺ−５３７＞：ロシア軍８輪タンク・トランスポーター。参考：月刊PANZER9,’02

＜ＭＡＺ−５４３＞：ロシア軍８×８輪トラック。スカッドミサイルやS-300ミサイルなどを搭載できる。全長13.36m（11.7m？）、全幅3.02m、自重17.3トン。エンジンはディーゼル（525馬力）、最大速度60km、航続距離650km。参考：月刊軍事研究1,’05、12,’10、月刊PANZER7,’03

＜ＭＡＺ−５４３Ａ＞：ロシア軍８×８輪トラック。中国でも東風11用TELとして生産されている。参考：月刊軍事研究9,’01

＜ＭＡＺ−５４３Ｐ＞：ロシア軍８×８輪トラック。スカッドＢ用TELとして1960年代にミンスク自動車工場で開発され、1965年のモスクワ軍事パレードで初登場した。エンジンはD12A-525ディーゼル（総排気量38900cc、出力525馬力）、路上最大速度60km。積載量19.6トン。参考：月刊軍事研究7,’12

＜ＭＡＺ−５４７Ａ＞：テンプ2S（ICBM）を参照。

＜ＭＡＺ−５４７Ｖ＞：ロシア軍12×12輪トラック。ピオニール弾道ミサイル用TELとして使用され、中国でも東風31の輸送に使った。車体長16.81m、全幅3.2m、全高2.94m、重量40.25トン。エンジンはV58-7MSディーゼル（533kW）、最大速度42km。旋回半径27m。最大搭載量50トン。参考：月刊軍事研究9,’01、ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）

＜ＭＢ＞：Mercedes-Benzの略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｍ．Ｂ．戦闘機シリーズ＞：イギリスのマーチン・ベイカー社が自主開発した戦闘機。安価と簡易性を主眼に置いている。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｍ．Ｂ．１＞：胴体は鋼管骨組み羽布張り、降着装置はスパッツ付き固定脚。1938年8月3日に初飛行したが、垂直尾翼が小さすぎて安定性に欠けた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｍ．Ｂ．２＞：垂直尾翼面積を増やしたもの。テスト飛行のみでイギリス空軍には採用されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｍ．Ｂ．３＞：実用上昇限度10670m、最大速度640kmの戦闘機というイギリス空軍の要求に基づいて開発したもので、1942年8月31日に初飛行した。機体形状を洗練し、引き込み脚を採用している。全長10.77m、全幅10.67m、全備重量5250kg。エンジンはネピア・セイバー２（2020馬力）単発、最大速度668km、実用上昇限度10970m。固定武装は20mm機関砲６門。乗員１名。エンジントラブルでテスト中に墜落してしまい、M.B.4を経てM.B.5へと開発が進むこととなった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｍ．Ｂ．４＞：M.B.3のエンジンをグリフォンに換装したもの。計画のみでキャンセルされ、M.B.5を製作することになった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｍ．Ｂ．５＞：M.B.3のエンジンをグリフォンに換装し、機体形状を更に洗練したもの。1944年5月23日に初飛行したが、戦争が終わってしまい量産されなかった。全長11.3m、全幅10.67m、全備重量4990kg。エンジンはロールス・ロイス社製グリフォン83（2305馬力）単発、最大速度740km、実用上昇限度12190km、航続距離1770km。固定武装は20mm機関砲４門。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｍ．Ｂ．トラック＞：アメリカ陸軍1/4トン４×４輪トラック、制式名称Truck Command REC Reconnaissance 1/4ton ４×４ Willys Overland Model MB、通称ジープ。MA試作ジープの制式化型で、ウイリス社が1941年7月から量産した。フォード社製GPWジープと外見や構造は同じ。初期型は車体前面のラジエーターグリルが簡易パイプ格子状で独立していたが、後に車体前面と一体プレスで製作されるようになった。全長3.353m、全幅1.58m、全高1.32m（ウインドシールド前倒時）、最低地上高0.22m、自重1.103トン、全備重量1.46トン。エンジンは442型ゴー・デビル水冷直列４気筒サイド・バルブ式ガソリン（総排気量2199cc、出力54馬力／4000rpm、最大トルク14.5kgm／2000rpm）、トランスミッションは前進３速・後進１速×２速トランスファー、最大速度105km、燃料タンク容量56.8リットル、オクタン価68、燃料消費量118cc/km。バッテリーは6V。登坂能力60%・31度、最小回転半径5m（右）／5.15m（左）。ペイロード0.26トン（乗員含まず）。7.62mm機銃M1919A4、12.7mm機銃M2、105mm無反動砲M27を搭載可能。1/4トンまたは1/2トン・トレーラーを牽引できる。乗員４名（内規では３名まで）。第２次大戦中に361349両が生産された。参考：THE JEEP、歴史群像10,’08、月刊コンバットマガジン7,’06

＜Ｍ．Ｂ．トラック・ファミリー＞

　＜応急野戦救急車＞：担架を載せたもので、後部に２床載せたり、それに加えて助手席の上からボンネットにかけてもう１床載せたり、荷台上に架台を付けて３床・ボンネットに２床の計５床載せたりといろいろなバージョンがある。海兵隊ではフレームを３本立てて担架２床と負傷者２名を載せられるようにした。参考：月刊コンバットマガジン7,’06

＜Ｍ．Ｂ．トラック海外ファミリー＞

　＜応急野戦救急車（イギリス軍）＞：イギリス軍応急野戦救急車。運転席と貨物室上に架台を張り、上に２床、下に１床（助手席側）の担架を載せている。参考：月刊コンバットマガジン7,’06

　＜応急野戦救急車（カナダ軍）＞：カナダ軍応急野戦救急車。イギリス軍のものに準ずるが、ボンネット上に貨物搭載用の台も載せている。参考：月刊コンバットマガジン7,’06

＜ＭＢ練習機シリーズ＞：ロシア軍練習機／戦闘機。輸送の容易な航空機という要求に基づき、イタリア人技師のフランチェスカ・モスカが設計した。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

　＜ＭＢ＞：輸送を考慮して主翼は折り畳み式単葉とした。乗員２名。1916年春にロシア軍に納入され、練習機として使用された。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

　＜ＭＢ　ｂｉｓ＞：単座戦闘機に改修したもの。エンジンは30馬力ほど強化したが、戦闘機としての性能を持たせるには不十分なので、機体を小型化して全備重量を123kg減らした。固定武装は操縦席前方の7.62mm機銃で、プロペラ同調装置が無いため、上向き45度にセットしてプロペラを撃ち抜かないようにしてある。全長6.1m、全幅7.2m、重量487kg。エンジンはノーム（80馬力）単発、最大速度130km。乗員１名。1916年6月前半に完成したが、第１次大戦時には戦闘機でなく練習機として使用されている。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

＜ＭＢ−１＞：AIR-2A（空対空核ロケット）を参照。

＜ＭＢ−１Ｃ＞：アメリカ空軍B-58A爆撃機用核爆弾搭載ポッド。内部は兵装区画と燃料区画に分かれており、兵装区画にB39/B53核爆弾１発、燃料区画に燃料12.49トンを搭載できる。全長17.37m、直径0.305m、空虚重量3.878トン（バラスト含む）。参考：月刊軍事研究10,’15

＜ＭＢ−１型改２＞：海上自衛隊の消防車。航空機や燃料火災の消火、火災時の人命救助に使用される。全長10.98m、全幅2.495m、全高3.7m、車両重量14.28トン。エンジンはRG8（Ｖ型８気筒、総排気量17900cc、出力350馬力）、トランスミッションは前進６段・後進１段、最大速度90km。最大水積載量4800リットル、最大消火液積載量480リットル。乗員８名。東急車両製造製。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究3,’08、2,’09

＜ＭＢ−２５＞：ソ連海軍ソルム型航洋曳船。1983年2月22日1630頃、ユルカ型掃海艇艇番号742と共に、石垣島の南東120kmを北東に航行するのを、第５航空群P-2J対潜哨戒機が確認した。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＭＢ−３７＞：ロシア海軍ソルム型航洋曳船。2010年6月22日2100、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、ドゥブナ級給油艦ペチェンガと共に、下対馬の南東24kmを北東に航行するのを、DD-128はるゆきが確認した。2012年4月30日1300、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、ドゥブナ型給油艦１隻、ゴーリン型航洋曳船１隻と共に下対馬の南西150kmを北に航行するのを、第４航空群P-3Cが確認した。2014年10月3日、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイと共に、宗谷岬北東80kmを航行するのを、DE-231おおよどが確認した。10月29日1430頃、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・ヴィノグラードフ、改アルタイ型補給艦イリム、アカデミーク級海洋観測艦アドミラル・ウラジミルスキーと共に、上対馬の北東220kmを南西に航行するのを、第４航空群P-3Cが確認した。11月28日0900頃、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・ヴィノグラードフと共に、下対馬南西90kmを北東に航行するのを、第１航空群P-3Cが確認した。12月3日、ウラジオストクに帰港。参考：月刊世界の艦船9,’10、4,’13、1,’15、2,’15、3,’15

＜ＭＢ−４８＞：ロシア海軍ソルム型航洋曳船。2011年9月26日、971型アクラ級攻撃原潜と共に宗谷岬の西南西250kmを航行するのを第２航空群P-3Cが確認した。参考：月刊世界の艦船3,’12

＜ＭＢ−６１＞：ロシア海軍ソルム型航洋曳船。2011年9月21日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ドゥブナ級補給艦イルクートと共に宗谷岬の東北東200kmを航行するのを第２航空群P-3Cが確認した。9月25-29日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ドゥブナ級補給艦イルクートと共に舞鶴を訪問した。9月27日と29日、DD-108あけぼの、DE-233ちくま、MSC-680ながしまと共に捜索救難訓練を実施した。10月1日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ドゥブナ級補給艦イルクートと共に上対馬の東70kmの対馬海峡を南下しているのを第１航空群P-3Cが確認した。2012年12月17日1600頃、キロ級潜水艦１隻と共に、宗谷岬の東200kmを西に航行するのを第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を西に進んでいる。2019年7月15日1300頃、ナヌチュカ�V級ミサイル艇スメルチと共に、宗谷岬東北東250kmを西に航行するのを、第２航空群P-3CとPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。参考：月刊世界の艦船12,’11、3,’12、2,’13、3,’20

＜ＭＢ−７５＞：ロシア海軍プロジェクト23120耐氷型支援船３番艦。参考：月刊世界の艦船2,’15

＜ＭＢ−９２＞：ロシア海軍PE-65型航洋曳船。2015年7月9日0530-1130頃、宗谷岬北東60kmを西に航行するのをPG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。オホーツク海での対艦ミサイル発射訓練の帰りで、船体上に標的用の網を張った標的船を曳航していた。その後宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊世界の艦船10,’15

＜ＭＢ−９９＞：ロシア海軍ソルム型航洋曳船。2009年4月16日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグと共に下対馬南南東25kmを南西に航行するのをDE-234とねが確認した。4月26日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグと共に上対馬南東38kmを北東に航行するのをDE-234とねが確認した。7月2日、ソマリア海賊対処に向かう途中、下対馬の東南26kmを航行するのをDE-232せんだいが確認した。2013年7月13-14日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦ウスト・イリムスク、同メテル、同ステリャーク、タランタル�U型ミサイル艇R-79、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-14、同R-18、同R-19、同R-20、ソーニャ型掃海艇BT-256、同艇番号553、ロプーチャ�T型揚陸艦オスラビア、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、フィニク型測量艦GS-397、ユグ型海洋観測艦ヴィーツェ・アドミラル・ヴォロンツォフ、オビ型病院船イルティシュ、ゴーリン型航洋曳船SB-522、中国海軍051C型ミサイル駆逐艦116石家荘、同115瀋陽、054A級フリゲート538煙台、同546塩城、福清型補給艦881洪澤湖と共に宗谷海峡を東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。2022年2月1-15日、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同マーシャル・シャポシニコフ、ステレグシュチイ級フリゲートのグレミャーシチイ、同アルダー・ツィデンジャポフ、同ソブエルシェンヌイ、同グロームキイ、グリシャ�X型警備艦メテル、同コレーツ、同MPK82、ナヌチュカ�V型ミサイル艇イネイ、キロ級潜水艦３隻、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ロプーチャ�T型揚陸艦オスラビア、同アドミラル・ニヴェルスキー、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフ、改アルタイ級補給艦１隻、イーゴリ・ベロウソフ級潜水艦救難艦イーゴリ・ベロウソフ、ゴーリン型航洋曳船SB-522、ソルム型航洋曳船MB148、オホーツク型航洋曳船アレクサンドル・ピスクノフ、オビ級病院船イルティシュ、民間砕氷船カピタン・フレブニコフと共に、日本海とオホーツク海南部で活動するのを、DD-120しらぬいと第２航空群P-3C哨戒機が確認した。参考：月刊世界の艦船9,’09、3,’10、3,’23

＜ＭＢ１３１＞：フランス空軍の爆撃偵察機、別名ギヌメール（Guynemer）。ブロッシュ社が開発し、1934年6月29日に初飛行、1938年から配備された。全長17.9m、全幅20.19m、全備重量8540kg。エンジンはノームローン14N0（880馬力）双発、最大速度350km、実用上昇限度8500m、航続距離1500km。防御武装は20mm機関砲１門、7.5mm機銃２丁。乗員４名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＢ１４８＞：ロシア海軍ソルム型航洋曳船。2011年9月16日、667BDR型デルタ�V級原潜と共に宗谷岬の東北東350kmを航行するのを第２航空群P-3Cが確認した。2022年2月1-15日、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同マーシャル・シャポシニコフ、ステレグシュチイ級フリゲートのグレミャーシチイ、同アルダー・ツィデンジャポフ、同ソブエルシェンヌイ、同グロームキイ、グリシャ�X型警備艦メテル、同コレーツ、同MPK82、ナヌチュカ�V型ミサイル艇イネイ、キロ級潜水艦３隻、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ロプーチャ�T型揚陸艦オスラビア、同アドミラル・ニヴェルスキー、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフ、改アルタイ級補給艦１隻、イーゴリ・ベロウソフ級潜水艦救難艦イーゴリ・ベロウソフ、ゴーリン型航洋曳船SB-522、ソルム型航洋曳船MB99、オホーツク型航洋曳船アレクサンドル・ピスクノフ、オビ級病院船イルティシュ、民間砕氷船カピタン・フレブニコフと共に、日本海とオホーツク海南部で活動するのを、DD-120しらぬいと第２航空群P-3C哨戒機が確認した。参考：月刊世界の艦船3,’12、3,’23

＜ＭＢ１５０シリーズ＞：フランス空軍戦闘機。フランスのブロッシュが開発した。第２次大戦のフランス降伏後にはルーマニア軍にも引き渡されている。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＢ１５０＞：1934年7月のフランス航空省仕様に基づき開発したもの。MS405に負けて採用されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＢ１５１＞：MB150の改良型で、1938年8月18日に初飛行して採用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＢ１５２＞：MB150のエンジン強化型で、1938年12月に初飛行し、採用された。全長9.1m、全幅10.54m、全備重量2680kg。エンジンはノームローン14N49（1100馬力）単発、最大速度515km、航続距離600km。固定武装は7.5mm機銃４丁または20mm機関砲２門と7.5mm機銃２丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＢ１５３＞：エンジンをプラット＆ホイットニー社製R-1830に換装したもの。１機が試作された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＢ１５４＞：エンジンをライト製R-1820に換装したもの。完成しなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＢ１５５＞：MB152の改良型。全長9.05m、全幅10.55m、全高3.95m、自重2100kg、全備重量2900kg。エンジンはグロームローヌ14N-49（1100馬力）単発、最大速度520km、航続距離1050km。武装は20mm機関砲２門、7.5mm機銃２丁（7.5mm機銃６丁のみというものもある）。乗員１名。十数機（９機？）が生産されたところでフランスが占領されたが、その後も生産が続けられ、傀儡のヴィシー政権に１個飛行隊が誕生、1942年11月のフランス全土占領に伴いドイツ国防軍が接収し、1944年半ばまで練習機として使用された。参考：歴史群像2,’08付録、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＢ１５６＞：MB152のエンジン強化型。生産されず。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＢ１５７＞：機体を大型化してエンジンを強化したもの。１機が試作されて時速700km超を記録した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＢ１６１＞：フランス海軍４発機。第２次大戦前から開発されたが、初飛行の日にドイツ国防軍がパリに入城、ドイツ国防軍からシュドアビアシオンに兵員輸送機として100機量産するよう命令が出た。その通り100機生産されたが、結局ドイツ国防軍の手には渡らず、第２次大戦終結後にフランス海軍が使用、エールフランスでも使っている。参考：月刊航空情報9,’17

＜ＭＢ１６２＞：フランス軍４発爆撃機。MB135のスケールアップ版として1938年から開発され、1940年初めに初飛行したが、テスト中にドイツ国防軍に接収された。全長22.06m、全幅28.1m、全備重量19800kg。エンジンはイスパノスイザ14AA（1100馬力）４発、最大速度480km、航続距離2500km。防御武装は20mm機関砲２門、7.5mm機銃２丁。乗員5-6名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＢ１７０シリーズ＞：フランス軍高速偵察機。ブロッシュ社が製作した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＢ１７０＞：1937年に完成した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＢ１７４＞：機首などを改良したもので、1940年から配備された。全長12.43m、全幅17.96m、全備重量7200kg。エンジンはノームローン14N48/49（1180馬力）双発、最大速度520km、実用上昇限度10300m、航続距離2500km。防御武装は7.5mm機銃４丁。爆弾搭載量400kg。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＢ１７５＞：海軍型。21機が配備された。ドイツ占領後も56機が生産され、ドイツ国防軍が使用している。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＢ１７５Ｔ＞：雷撃機型。第２次大戦終戦後に80機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＢ１７６＞：試作エンジン改良型。試作のみ。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＢ１７７＞：試作エンジン改良型。試作のみ。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＢ２１０＞：フランス空軍双発爆撃機。1934年11月に初飛行した。機体は全金属製、主脚は引き込み式。全長18.9m、全幅22.81m、全備重量9550kg。エンジンはノームローン14（870馬力）双発、最大速度300km、実用上昇限度9000m、航続距離1100km。防御武装は7.5mm機銃４丁。爆弾搭載量900kg。乗員４名。1937年から253機が配備された。スペイン共和国軍に35機、ルーマニアに10機が輸出され、第２次大戦でドイツに占領された際に37機がドイツ国防軍に接収されてブルガリア空軍に供与されている。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＢ３２６シリーズ＞：イタリア空軍のジェット練習機／軽攻撃機。1956年からアエルマッキ社が開発し、1957年末に原型機が初飛行した。参考：世界の軍用機1982、1979、月刊JWings1,’01

　＜ＭＢ３２６Ａ＞：最初の量産型。エンジンはバイパー11（推力1.314トン）。100機が配備された。参考：世界の軍用機1982、1979

　＜ＭＢ３２６Ｂ＞：対地攻撃／練習機型。Ａ型ベースで、翼下に左右各３カ所のパイロンがあり、機銃ポッドやロケット弾を搭載できる。参考：世界の軍用機1982、1979

　＜ＭＢ３２６Ｄ＞：航法訓練機型。アリタリア航空が採用した。参考：世界の軍用機1979

　＜ＭＢ３２６ＧＢ＞：複座練習機／攻撃機型。Ｂ型のエンジン強化型である。全長10.6m、全幅10.9m、自重2.685トン、最大離陸重量4.577トン。エンジンはロールス・ロイス社製バイパー20（推力1.547トン）、巡航速度430ノット、最大速度468ノット、上昇限度14320m、燃料容量1392リットル（翼端増槽含む）、航続距離1320海里。兵装搭載量2.04トン。乗員２名。参考：世界の軍用機1979、1982

＜ＭＢ３２６Ｋ＞：単座軽攻撃機／COIN機型。GB型の後席を廃止したもので、1970年8月に原型機が初飛行した。全長10.64m、全幅10.85m、自重2.948トン、総重量5.443トン、最大離陸重量5.897トン。翼面積19.4平方メートル。エンジンはロールス・ロイス社製バイパー632-43（推力1.815トン）単発、巡航速度442ノット、最大速度480ノット、上昇限度39000フィート（11887m）、航続距離1800海里（増槽４本）、戦闘行動半径648km／145海里（兵装1.052トン搭載時）／50海里（最大兵装時）。固定武装は胴体下面の30mmアデン砲または30mmDEFA機関砲（150発）２門。ハードポイントは主翼下に片側３カ所ずつで、容量は中央と内側が0.454トン、外側が0.34トン。兵装搭載量2.04トン。乗員１名。参考：空軍、ザ・マーチ５号、世界の軍用機1982、1979、軍事力バランス78年版

＜ＭＢ３２６海外シリーズ＞

　＜ＡＴ−２６＞：ブラジル空軍練習機、別名シャパンテ。MB326GBを導入したもので、152機を発注した。参考：世界の軍用機1982、1979

　＜ＭＢ３２６Ｈ＞：オーストラリア空軍練習機。85機を採用した。参考：世界の軍用機1982、1979

　＜ＭＢ３２６ＫＧ＞：ガーナ空軍／ザイール空軍練習機。MB326Kを採用したものである。参考：月刊JWings1,’01

　＜インパラＭｋ．�U＞：南アフリカ空軍軽攻撃機／練習機。MB326Kのエンジンをバイパー22-1に換装し、機体構造を改良、最大離陸重量を12000ポンド（5.443トン）に増やした。160機を配備した。参考：月刊JWings1,’01、世界の軍用機1982

＜ＭＢ３３９シリーズ＞：イタリア空軍高等ジェット練習機兼軽攻撃機。MB326の改良型で、アエルマッキ社が開発し、1976年8月12日に原型機が初飛行した。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1982、1979

＜ＭＢ３３９Ａ＞：MB326Kがベースで、後席を一段高くして教官が練習生の操縦を見られるようにし、アビオニクスを一新、WY-6Aゼロゼロ射出座席を装備した。翼端増槽を持つ他、翼下パイロンに332リットル入り増槽１本ずつを搭載できる。軽攻撃機として使用する場合、機首下面に7.62mmミニガン１基（1500発）またはDEFA30mm機関砲パック１基（120発）を装着し、主翼下面パイロンに爆弾・ロケット弾など1.815トンを搭載できる。全長10.97m、全幅10.86m（翼端増槽含む）、全高3.99m、自重3.125トン、離陸重量4.4トン（クリーン）／5.895トン（最大）。エンジンはロールス・ロイス社製バイパーMk632-43（推力1.814トン）単発、最大速度485ノット、実用上昇限度14630m、燃料容量1413リットル、航続距離950海里／1140海里（フェリー）。外部兵装搭載量1.815トン以上。乗員２名。イタリア空軍が106機（120機？うちMB339PANアクロバット機19機）を発注、1979年8月から引き渡された。またペルー空軍が16機、アルゼンチン海軍が10機、マレーシア空軍が13機、ナイジェリア空軍が12機、ドバイ空軍が７機、ガーナ空軍が４機を配備した。参考：世界の軍用機1979、1982、世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＢ３３９ＡＭ＞：Ａ型の対艦攻撃機型。採用されなかった。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＢ３３９Ｂ＞：Ａ型のエンジンを換装し、翼端増槽を大型化、近接支援能力を強化したもの。採用されなかった。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＢ３３９Ｃ＞：Ｂ型にアメリカ軍用規格MIL-A-8860A対応の再設計を行って耐用時間を10000時間とし、INSとデジタル航法攻撃装置を搭載、アビオニクスを改修し、HOTASやCRT式MFDを装備したもの。機首にPO702レーザー測距器を持ち、カイザー社製セイバーHUD／兵装照準コンピュータを搭載、AIM-9L、マーテルAAM、AGM-65D、マルテ対艦ミサイルなどを運用できる。1985年12月17日に初飛行し、1989年2月から20機がイタリア空軍に引き渡された。ニュージーランド空軍もMB339CBとして採用している。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＢ３３９ＣＤ２＞：Ｃ型にデジタルデータバスやEFISなどを搭載し、エンジンをＡ型と同じものに戻したタイプ。全長11.24m、全幅11.22m（翼端増槽含む）、全高3.99m、自重3.43トン、最大離陸重量6.35トン。翼面積19.3平方メートル。エンジンはロールス・ロイス社製バイパー680-4（推力２トン）単発、最大速度900km（海面高度）、実用上昇限度14240m、海面上昇率毎分2160m、燃料容量781リットル（機内）＋1000リットル（翼端増槽）、フェリー航続距離2040km。兵装搭載量1.81トン。乗員２名（タンデム複座）。1996年から30機を配備した。エリトリア空軍もMB339CEとして採用している。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＢ３３９Ｋ＞：単座攻撃機型、別名ベルトロ２（Veltoro 2）。1980年5月30日に初飛行し、同年9月のファーンボロー航空ショーで初号機が初公開された。Ａ型を単座化し、後席スペースを燃料タンクに変更して燃料容量を拡大している。機首を細くして前下方・後方視界を改善した。主翼下ハードポイントは片方３カ所ずつで、翼端に325リットル固定増槽を装備する。整備の簡素化と価格低下を狙い、ECMや偵察装置などは全てポッド式の外付けである。全長10.97m、全幅11.05m（翼端増槽含む）、全高3.91m、自重3.175トン、最大総重量6.169トン。エンジンはロールス・ロイス社製バイパーMk632-43（推力1.96トン）単発、最大速度マッハ0.82、実用上昇限度13700m、燃料搭載量2030リットル＋325リットル翼端増槽２本、フェリー航続距離1250海里、戦闘行動半径350海里（500ポンド爆弾４発、Hi-Lo-Hi）／200海里（500ポンド爆弾４発、Lo-Lo-Lo）。固定武装は前部胴体両側の30mm機関砲DEFA１門ずつ（計500発）。兵装搭載量2.5トン。500ポンド爆弾４発、ロケットランチャー６基、マルテ対艦ミサイル、マーベリック空対地ミサイルを搭載できる。乗員１名。採用されなかった。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1982、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＢ３３９ファミリー＞

　＜ＭＢ３３９ＰＡＮ＞：フレッチェ・トリコローリ用アクロバット機型で、PANはPattuglia Acrobatica Nazionale（ナショナル・アクロバット・チーム）の略。翼端増槽を外して密集編隊を組めるようにしたが、航続距離がかなり短くなってしまったので、長距離移動時には外翼パイロンに増槽を積む。塗装は胴体上面がダークブルー、胴体側面がダークブルーにトリコローリ・ライン（白の幅広ライン上に緑と赤の細ライン。垂直尾翼側面部で白と緑のラインが拡大）、胴体下面がベアメタル、主翼上面がダークブルーに後ろ広がりの白ライン、主翼・水平尾翼下面が後ろ広がりのトリコローリ（内側から緑・白・赤）、外翼部前方から主翼端がベアメタルである。アクロバットの際には主翼内側パイロンにスモークオイルポッド（左翼に緑か赤、右翼に白）を搭載する。先代のG.91に比べるとロールレートが半分以下（毎秒400度から150度）になってしまい、パイロットにはかなり不評だったらしい。ロールの要るアクロバット飛行では操縦桿を最大限に倒さないといけないため、パイロットから操縦桿が後席同乗者の足にぶつかって危険という意見が出され、１番・６番・９番機（センターラインに位置してロール機動が無い）以外の機体には後席に同乗することができなくなった。ただし実際に操縦桿を一番大きく動かすのは下向き空中開花の際の９番機で、単に不満足なロール機動に対する当てつけから来た意見らしい。15機（19機？）が新造され、２機がMB339Aから改造されて1982年から展示飛行を行った。1985年からスモークオイルポッドを大型化し、前半部に燃料を搭載するようになった。参考：月刊JWings10,’11、世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＢ３３９ＲＭ＞：測定機型。イタリア空軍に４機が配備された。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜ＭＢ３３９海外シリーズ＞

　＜ＭＢ３３９Ａ（ＵＡＥ空軍）＞：UAE空軍練習機。７機を導入した。参考：月刊JWings11,’07

　＜ＭＢ３３９ＣＢ＞：ニュージーランド空軍練習機。MB339Cを採用したもので、1991年から18機を配備した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＢ３３９ＣＥ＞：エリトリア空軍練習機。MB339CD2を採用したもので、６機を配備予定。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＢ３３９ＦＤ＞：ベネズエラ空軍計画練習機。MB339CD2のデジタル強化型で、一旦８機の採用を決定したが、キャンセルされた。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＢ．４１１＞：フランス海軍水上偵察機。シュルクーフ級潜水艦用で、セイル後部の水密格納庫に分解収納し、使用時に組み立てて離着水させる。主翼は低翼単葉。エンジンは単発。乗員２名。３機が生産された。参考：月刊世界の艦船1,’22

＜ＭＢ４８０＞：フランス軍の水上雷撃偵察機。ブロッシュ社が開発し、1939年6月に初飛行したが、２機が製作されたのみで採用されなかった。全長19.1m、全幅23.5m、全備重量12500kg。エンジンはノームローン14N2/3（1060馬力）双発、最大速度315km、実用上昇限度7200m、航続距離1900km。自衛武装は20mm機関砲１門と7.5mm機銃。爆弾1200kgまたは650kg魚雷２発を搭載できる。乗員５名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＢ５０９＞：ドイツ陸軍マウス超重戦車試作初号車用ガソリンエンジン。出力1080馬力。参考：月刊グランドパワー8,’03

＜ＭＢ５１７＞：ドイツ陸軍マウス超重戦車試作２号車用ディーゼルエンジン。出力1200馬力。参考：月刊グランドパワー8,’03

＜ＭＢ５２２＞：ロシア海軍ゴーリン型航洋曳船。2010年11月20日、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・ヴィノグラードフと共に上対馬の東50kmを航行するのをDD-102はるさめが確認した。参考：月刊世界の艦船4,’11

＜ＭＢ７００＞：フランスの試作全木製戦闘機。ブロッシュが開発し、1940年4月19日に初飛行したが、ドイツに占領されて開発が頓挫した。全長4.94m、全幅5.98m、全備重量1750kg。エンジンはノームローン14M6（700馬力）単発、最大速度550km、航続時間２時間。固定武装は20mm機関砲２門と7.5mm機銃２丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＢ８２０Ｂ＞：海上自衛隊MSC-601あただ用ディーゼルエンジン。ベンツ社製。４サイクル12気筒直列ターボチャージド高速ディーゼルで、重量3.5トン。回転数1500rpm、出力600馬力。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＭＢ８３８Ｃａｍ−５００＞：ドイツ陸軍レオパルト１戦車用ディーゼルエンジン。ダイムラー・ベンツが開発し、MTUフリードリヒスハーフェンが製作した。MB837に２気筒プラスし、遠心式メカニカル・ターボチャージャーを追加したものである。90度Ｖ型10気筒水冷ディーゼルで、全長1.52m、全幅1.06m、全高0.94m、重量1.75トン、出力830馬力。参考：月刊丸7,’09別冊

＜ＭＢ８７１−Ｋａ−５０１＞：韓国陸軍K-1戦車用ディーゼルエンジン。MTU社製。90度Ｖ型８気筒水冷ターボチャージドディーゼルで、全長1.35m、全幅1.955m、全高1.085m、重量1.7トン。ボア170mm、ストローク175mm、総排気量31800cc、出力1200馬力（回転数2600rpm）。参考：月刊グランドパワー6,’10、月刊PANZER8,’13

＜ＭＢ８７３Ｋａ５０１＞：ドイツ陸軍レオパルト２戦車用ディーゼルエンジン。元はKpz.70用に1965年からMTU社が開発したものである。90度Ｖ型12気筒液冷式４サイクルで、圧縮比20.5:1のスーパーチャージャーと、エンジンバンクに１基ずつのターボチャージャー付き。全長1.65m、全幅1.06m、全高0.95m、重量2.3トン。ボア170mm、ストローク175mm、総排気量47700cc。出力1500馬力（回転数2300rpm）。参考：月刊グランドパワー2,’05、月刊丸7,’09別冊

＜Ｍ．Ｂ．９０２＞：イタリアのアエロノーティカ・ウンブラ社が開発した試作機で、胴体内にエンジンを搭載し、延長軸で主翼の二重反転プロペラを回す構造になっている。飛行試験中に壊れたため、そのままお蔵入りになった。エンジンはDB605（1250馬力）双発、最大速度690km。固定武装は20mm機関砲４門、12.7mm機銃２丁。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＢ２６４８Ｓ＞：オランダ陸軍６×４輪トラック。ST60-80セミ・トレーラーと組み合わせてタンク・トランスポーターとして使用されており、レオパルト２も輸送可能。エンジン出力490馬力。最大積載量62トン。参考：月刊PANZER1,’01

＜ＭＢＢ社＞：メッサーシュミット・ベルコウ・ブローム社の略。ドイツで戦後に誕生したヘリコプター・メーカーのベルコウ（Bölkow）社と、メッサーシュミット社及びブロム・ウント・フォス社の流れを汲むハンブルガー社が1968年に合併（ベルコウ社とメッサーシュミット社が1968年に合併してブロム・ウント・フォス社航空機部門を1969年に買収？）して創立された。1989年、DASAに買収された。1992年、ヘリコプター部門がアエロスパシアル社のヘリ部門と合併してユーロコプター社になった。参考：月刊軍事研究6,’07、11,’18、攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、月刊JWings4,'21

＜ＭＢＤＡ＞：ペルセューズ（ミサイル）を参照。

＜ＭＢＤＡ＞：ヨーロッパ最大のミサイルメーカー。マトラBAe、アレニア・マルコーニ・システムズ、アエロスパシアル・マトラ・ミサイルズが2001年に合併して誕生した。イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スウェーデンの共同出資で、BAEシステムズが37.5%、EADSが37.5%、フィンメカニカが25%の株式を保有する。2005年、ドイツのLFK（EADS傘下）が合併した。参考：月刊軍事研究2,’08、月刊JWings11,’23

＜ＭＢＩＴＲ＞：AN/PRC-148(V)(C)無線機を参照。

＜ＭＢＫ２＞：スイス陸軍イーグル�T装甲偵察車用偵察キューポラ。防弾鋼板の全溶接構造で、中央に熱線暗視装置、右側面に7.62mm機銃を装備する。手動式で、俯仰角マイナス10度からプラス15度。参考：月刊軍事研究9,’00

＜ＭＢＲ−２シリーズ＞：ソ連海軍海上近距離偵察飛行艇。第４実験部門OPO-4のベリエフ技師が1931年から開発し、1932年5月3日に初飛行した。1934年春から1942年に各型（民間向けMP-1含む）計1365機が生産されている。1950年代半ばに退役した。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings2,’23

＜ＭＢＲ−２＞：機体は全木製で、尾翼のみ金属製。主翼は高翼配置で、エンジンは主翼中央上面にＮ型支柱２本を介して推進式に搭載する。垂直尾翼は試作時には角型だったが、量産型では先細り・後縁楕円テーパー型となった。尾輪式降着装置（ソリに換装可）を追加して陸上での運用も可能。全長13.5m、全幅19m、全備重量4100kg。エンジンはドイツ製BMV-IVf（ソ連名称M-17b。730馬力）単発、巡航速度160km、最大速度238km、航続距離800km。自衛武装は胴体前後の7.7mm機銃１丁搭載銃座１基ずつ。翼下に500kgまでの爆弾や爆雷を搭載できる。乗員５名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、第２次大戦ソ連軍用機写真集、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊丸11,’72

＜ＭＢＲ−２ｂｉｓ＞：エンジン強化型。全長13.5m、全幅19m、全高4.5m、重量4245kg。エンジンはAM-34N（750馬力）またはAM-34NB（830馬力）単発、最大速度275km、航続距離1500km。乗員4-5名。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

＜ＭＢＲ−７＞：ソ連海軍試作飛行艇。MBR-2の後継として開発された単発飛行艇で、1939年に初飛行した。参考：月刊丸11,’72

＜ＭＢＲＬＳ＞：インドのDEDOが開発した多連装ロケットシステムで、Multiple Barrel Rocket Lauching Systemの略。ピナカ・ロケットランチャー６両、再装填車（ロケット弾１斉射分とクレーンを搭載）６両、弾薬車（ロケット弾２斉射分を搭載）３両、指揮通信車１両、レーダー車１両から構成される１個中隊が基本単位である。車両は全てタトラ社製８×８輪トラック815VVNをベースとしている。１個中隊の斉射で700m×500mを制圧可能。参考：月刊軍事研究1,’09、9,’10

＜ＭＢＴ＞：主力戦車を参照。

＜ＭＢＴ７０シリーズ＞：アメリカ陸軍・西ドイツ陸軍試作主力戦車、西ドイツ陸軍名称Kpz.70。1963年8月から共同開発し、1970年代に配備する予定だった。油気圧式サスペンション、152mmガンランチャー、自動装填装置、可変圧縮比ディーゼルエンジン、砲塔内揺動式操縦席などの新機軸を盛り込んでいたが、このためにコストが上昇し、開発が中止された。アメリカでは簡略型のXM803が提案されたが、こちらも議会に撥ねられ、M-1が開発されることとなった。西ドイツではレオパルト２を開発している。参考：月刊PANZER11,’04

　＜ＭＢＴ７０＞：アメリカ陸軍型。主砲は152mmガンランチャーXM150で、自動装填装置を装備し、MGM-51シレイラ対戦車ミサイル、APFSDS弾、HEAT弾、フレチェット弾などを発射できる。FCSはレーザー測距器や赤外線暗視装置を組み込んでいる。副武装はイスパノ・スイザ製20mm機関砲HSS320で、砲塔左に隠顕式遠隔操作小砲塔を設けて搭載した。操縦席は砲塔内にカプセル式に収められており、砲塔が旋回しても常に前方を向くよう設計されていて、操縦信号は電気的に伝達される。サスペンションは油気圧式で、姿勢制御が可能。全長9.1m、車体長6.99m、全幅3.51m、全高2.29m、全備重量50トン。エンジンはコンチネンタル製AVCR1100空冷多燃料Ｖ型12気筒（1475馬力）、トランスミッションはアリソン製HM1500-2、最大速度65km、航続距離650km。乗員３名。盛り込んだ新機軸ほぼ全てに不具合が生じてコストが増大したため、XM803に切り替えて開発が進められた。参考：月刊PANZER2,’05、5,’81、月刊軍事研究11,’09

　＜Ｋｐｚ．７０＞：西ドイツ陸軍型。シレイラとHEATを併用することに意義を見いだせなかったので、主砲を120mm滑腔砲に換装し、自動装填装置を廃止、20mm機関砲をラインメタル社製Mk20DM5にし、エンジンをダイムラー・ベンツ製MB873Ka水冷多燃料ディーゼルに、トランスミッションをレンク社製HSWL354に換装している。1967年10月に試作車が完成したが、開発に費用がかかりすぎ、１両あたりの価格がレオパルト１の2.4倍に達すると見込まれたため、1969年末に開発中止となり、レオパルト２を作ることになった。参考：月刊PANZER2,’05、月刊軍事研究11,’09

　＜ＸＭ８０３＞：MBT70のグレードダウン型。35%のコストダウンを実現したが、それでもM60の２倍高く、不具合も解決されず、1971年11月に開発が中止された。全長9.39m、車体長7.32m、全幅3.54m、全高3.24m、全備重量51.7トン。最大速度64km、航続距離640km。参考：月刊PANZER2,’05

＜ＭＢＴ−２０００＞：アル・ハリド海外シリーズ（戦車）を参照。

＜ＭＢＴ−３０００＞：VT-4（戦車）を参照。

＜ＭＢＵ−１３／Ｐ＞：アメリカ軍のパイロット用ガスマスク。ヘルメットの上から被る方式で、マイクとレシーバー用コードが付いている。参考：歴史群像12,’10

＜ＭＢＵ２００＞：ヘッジホッグ海外シリーズ（対潜前投兵器）を参照。

＜ＭＢＵ６００＞：ソ連の対潜前投兵器。MBU200の射程延伸型である。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊

＜ＭＢＵ９００＞：ソ連海軍の対潜ロケット。MBU600をがベースで、コラ級フリゲートに搭載された。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊

＜ＭＢＸ爆弾＞：DIMEを参照。

＜ＭＣ＞：海上自衛隊の略語で、通信装置のこと。一般指令・警報装置の1MC、緊急交話装置の4MC、交話機装置の7MC、縦舵指令装置の21MCなどがある。参考：月刊世界の艦船9,’12増刊

＜ＭＣ＞：日本海軍の通常弾用減ニッケル鋼。1945年に開発され、全口径の艦砲弾に使用された。炭素0.53-0.58%、珪素0.05-0.30%、マンガン0.80-1.40%、リン0.040%未満、硫黄0.040%未満、ニッケル0.30%未満、クロム0.70-1.0%を含む。降伏点は１平方ミリメートル当たり50kg以上、引っ張り強さは１平方ミリメートル当たり75-100kg。参考：続・海軍製鋼技術物語

＜ＭＣ−１＞：アメリカ軍の化学爆弾。サリン99kgを内蔵する。信管はM904E2/E3またはM905、尾翼はMAU-103A/B。全長2.29m、直径0.41m、尾翼スパン0.57m、空虚重量226.8kg（500ポンド）、満載重量326.6kg（720ポンド）。参考：ワイルドウエポン、化学・生物兵器概論

＜ＭＣ−４＞：アメリカ軍のラムエアパラシュートで、MCはマニューバブル・キャノピーの略。７セルのメインキャノピー（傘体長34立方メートル）、リザーブキャノピー、７点着脱ハーネス、メインリップコードハーネス、酸素ボトル用装備リング４基、通信機、航法装置、ロアリングラインなどからなる。滑空比3:1で、HAHO及びHALOが可能。参考：月刊軍事研究6,’10

＜ＭＣ−４＞：陸上自衛隊の落下傘。オリーブドラブ色のナイロン製で、傘の一部に穴が開いており、操縦性が高い。主傘は背中に、予備傘は胸に装着する。主傘直径11m、主傘重量15kg、予備傘重量6kg。降下速度毎秒6.2m（主傘）／7.5m（予備傘）。696MIに後を譲った。参考：兵器最先端５、月刊JWings4,’03

＜ＭＣ−４＞：陸上自衛隊の自由降下傘。スクウェア型で、操縦性に優れ、ベテラン自由降下員なら誤差0.3mで着地できる。主傘と予備傘が両方バックパックに収容されている。主傘幅8m、全備重量22kg。最大降下高度8000m、滑空移動水平距離25km（最大降下高度時）。アメリカのパラフライト社製で、2005年に採用され、丸紅エアロスペースが受注している。2007年2月5日、空挺教育隊の隊員が装備した本落下傘がうまく作動せず、高度2000mから地上に叩きつけられて死亡する事故が発生した。参考：MAMOR vol.124、月刊軍事研究8,’16、月刊JWings4,’07、月刊航空ファン4,’19

＜ＭＣ−４（自動開傘装置）＞：自衛隊の機器。藤倉航装製。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＭＣ−５＞：航空自衛隊の航空機乗客用救命胴衣。首掛け式で、緊急時に乗員の指示により装着する。C-1、C-130、V-107、CH-47、YS-11、B-65に搭載された。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＭＣ−５＞：自衛隊の救難員用落下傘。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＭＣ−６＞：アメリカ陸軍の落下傘。参考：月刊JWings4,’18

＜ＭＣ−１２Ｗ＞：C-12連絡輸送機ファミリーを参照。

＜ＭＣ−２０＞：一〇〇式輸送機シリーズを参照。

＜ＭＣ−２１シリーズ＞：ロシアの国内幹線用中距離双発ジェット旅客機。英語表記ではMS-21になるが、輸出市場でもキリル文字のMC-21表記である。元は1993年からヤコブレフ設計局が開発したYak-242で、ソ連崩壊の影響で中断し、2002年にTu-154の後継を狙いヤコブレフとイリューシンが共同で開発を再開、2005年にツポレフが加わり、主翼複合材はスホーイで作ることになり、製造はイルクートが担当、原型機（MC-21-300）は2016年6月に完成して2017年5月に初飛行した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＣ−２１−２００＞：基本型。機体重量の４割が炭素繊維強化複合材で、軽量化に努めている。主翼前縁に４分割スラット、上面に５分割スポイラー、後縁にダブルスロッテッドフラップを持つ。降着装置は前輪式、主脚は１軸ダブルタイヤで、４輪ボギーに変更可能。操縦系統はデジタル式フライバイワイヤ、計器板はCRTによるグラスコクピット、操縦桿はサイドスティック式で、HUDを装備する。アビオニクスと飛行制御システムはロックウェル・コリンズ製。全長42.25m、全幅35.9m、全高11.5m、最大離陸重量79.25トン。エンジンはアヴィアドヴィガーテリ社製PD-14ターボファン（推力137kN・14トン）またはPD-14Mターボファン（推力153kN・15.6トン）またはプラット＆ホイットニー社製PW1400G-JMギヤード・ターボファン双発、最大巡航マッハ数0.8、航続距離6000km。最大ペイロード22.6トン。客席数130-176。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＣ−２１−２００ＥＲ＞：計画中の航続距離延伸型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＣ−２１−２００ＬＲ＞：計画中の長距離型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＣ−２１−３００＞：胴体延長型。胴体を２割延ばし、座席数160-211に増やした。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＣ−２１−４００＞：計画中の胴体延長型で、胴体を４割延ばす。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＣ−２７Ｊ＞：C-27輸送機ファミリーを参照。

＜ＭＣ−５４Ｍ＞：C-54ファミリー（患者輸送機）を参照。

＜ＭＣ−５５Ａ＞：オーストラリア空軍の電子戦機、別名ペリグリン。G550ビジネスジェットに電子戦機器を搭載したもので、L3テクノロジーズが開発する。オーストラリア軍統合ネットワークに組み込まれ、空軍だけでなく陸海軍に対しても電子戦支援を実施する。計画名がAISREW（Airborne Intelligence, Surveillance, Reconnaissance and Electronic Warfare）なので、電子情報収集も担当するかもしれない。2019年4月9日に４機の導入契約締結が公表された。参考：月刊JWings7,’19、月刊航空ファン6,’19

＜ＭＣ−１３０Ｅ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＭＣ−１３０Ｅ−Ｃ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＭＣ−１３０Ｅ−Ｓ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＭＣ−１３０Ｅ−Ｙ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＭＣ−１３０Ｈ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＭＣ−１３０Ｊ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＭＣ−１３０Ｐ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＭＣ−１３０Ｗ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＭＣ２００シリーズ＞：イタリア空軍戦闘機、別名サエッタ（Saetta、稲妻）。イタリア空軍が1936年に募集した次期戦闘機案に応じてマリオ・カストルディ技師が開発し、1937年12月24日に原型初号機が初飛行、翌年夏に採用され、マッキ社で生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＣ２００＞：機体は全金属製セミモノコック構造で、視界確保のため胴体中央を盛り上げてコクピットを設けた。主翼は低翼単葉で、トルク打ち消しのため左主翼が前期型では0.17m、後期型では0.2m右より長くなっている。降着装置は引き込み脚。全長8.2m、全幅10.58m、全備重量2210kg。エンジンはフィアットA74RC38空冷星形14気筒（870馬力）単発、最大速度512km、急降下速度限界800km以上、実用上昇限度8900m、航続距離800km。固定武装は機首のブレダ・サファト12.7mm機銃２丁。乗員１名。途中で密閉式風防を半開放式にするなど改良だか改悪だか分からない改修を受けつつ1942年8月までに1153機が生産された。高Ｇで突然錐揉みを起こすという欠点の克服に手間取り、第２次大戦開戦時には77機が稼働状態にあったが誰も乗らなかった。1940年9月に漸く初陣を迎え、マルタ島爆撃の護衛として出撃、イギリス軍ハリケーン戦闘機を相手に善戦している。大戦末期には戦闘爆撃機として使用された。参考：月刊JWings6,’00、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＣ２００ＡＳ＞：砂漠用エアフィルターを装備したもの。参考：月刊JWings6,’00、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＣ２００ＣＢ＞：翼下パイロンを増設し、160kg爆弾２発を搭載可能としたもの。参考：月刊JWings6,’00

＜ＭＣ２０１＞：MC200後期型のエンジンをフィアットA76RC40空冷星形14気筒（1000馬力）に換え、胴体上部の膨らみを無くしたもの。あまり性能が上がらず、採用されなかった。参考：月刊JWings6,’00、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＣ２０２シリーズ＞：イタリア空軍戦闘機、別名フォルゴーレ（Folgore、電光）。MC200にダイムラー・ベンツ製DB601A-1液冷エンジンのライセンス生産型を搭載したもので、1940年8月10日に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＣ２０２＞：量産型。エンジンに合わせて胴体を新規設計し、ラジエーターを胴体中央下面に移したが、主翼、垂直尾翼、降着装置、プロペラなどはそのまま使用している。トルク打ち消しのため左主翼が右より0.2m長い。キャノピーは横スライド式で、コクピットが機体中央部にあるため離着陸時の視界は悪いが、飛行中は特に問題無かった。最初の400機はDB601A-1、その後はライセンス生産版のRA1000RC41モンソーネ（季節風）を搭載したが、元々工業力の低いイタリアでは月産50基が限界だった。全長8.85m、全幅10.58m、全高3.04m、全備重量2350kg（2930kg？）。エンジンはアルファロメオRA1000RC41-1液冷倒立Ｖ型12気筒レシプロ（1175馬力）単発、最大速度596km、実用上昇限度11500m、燃料搭載量はエンジン後方322リットル＋操縦席後方97リットル＋主翼付け根47リットルずつ、航続距離765km。固定武装は翼内の7.7mm機銃２丁、機首の12.7mm機銃ブレダSAFT（ベルト給弾式）２丁。乗員１名。1941年から就役し、1943年9月までに1500機（1301機？）が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊JWings5,’18、6,’00、7,’03、月刊丸4,’99、図解世界の軍用機史

＜ＭＣ２０２ＡＳ＞：砂漠仕様。サンドフィルターを付けた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＣ２０２ＣＢ＞：戦闘爆撃機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＣ２０５シリーズ＞：イタリア空軍戦闘機。MC202の改良型で、20mm機関砲を装備しており重爆撃機相手でも戦果を挙げられたが、生産機数が少なすぎた。参考：月刊JWings6,’00、月刊丸4,’99

＜ＭＣ２０５Ｖ＞：別名ベルトロ（Veltro）。MC202のエンジンをダイムラー・ベンツDB605Aのライセンス生産版であるフィアットRA1050RC58（RA1050CA58？）ティフォーネ（台風。出力1475馬力）とし、機首下面両側に円筒形オイルクーラーを設け、翼内機銃を20mm機関砲MG151に換装した。全長8.85m、全幅10.58m、全高3.48m（3.05m？）、自重2581kg、全備重量3410kg。最大速度642km、実用上昇限度11000m、最大航続距離985km。固定武装は20mm機関砲２門、12.7mm機銃２丁。乗員１名。1942年4月に初飛行し、1943年9月のイタリア休戦までに66機が生産された。休戦後はドイツ軍の指示で196機が生産されてイタリアのファシスト政権空軍及びドイツ第77戦闘航空団に配備された他、大戦後は1950年代までイタリア空軍で練習機として使用され、エジプトに輸出されてもいる。ドイツでの評価は、速度や運動性はBf109に勝るものの無線機や機銃など搭載装備の質が悪く、総合的にはBf109に劣るというものであった。参考：月刊JWings6,’00、11,’05、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、歴史群像2,’08別冊、月刊丸12,’90、4,’99

＜ＭＣ２０５Ｎ−１＞：別名オリオーネ。MC205Vの胴体を0.7m、翼幅を1m延長し、主翼の20mm機関砲を撤去、軸内に20mm機関砲MG151を１丁、機首に12.7mm機銃を２丁、胴体両側面バルジに12.7mm機銃を１丁ずつ搭載したもの。２機が試作された。参考：月刊JWings6,’00

＜ＭＣ２０５Ｎ−２＞：MC205N-1の胴体両側面12.7mm機銃を外し、主翼内20mm機関砲MG151を復活させたもの。参考：月刊JWings6,’00

＜ＭＣ２０６＞：MC205のエンジンをDB603A（1710馬力）に換装し、翼スパンを拡大、固定武装を20mm機関砲４門に強化したもの。計画のみ。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊丸4,’99

＜ＭＣ２０７＞：MC206の改良型。計画のみ。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＣＡＣ＞：LCACの対機雷戦時名称。

＜ＭＣＡＧＣＣ＞：Marine Corps Air Ground Combat Center（海兵空地戦闘センター）の略。参考：月刊航空ファン1,’17

＜ＭＣＡＬＳ＞：ADM-160B（デコイ）を参照。

＜ＭＣＡＰ＞：陸上自衛隊が2002年から毎年開催している会議で、Multinational Cooperation program in the Asia-Pacific（アジア太平洋地域多国間協力プログラム）の略。PKO、人道支援、災害救援をテーマにしている。参考：朝雲

　＜ＭＣＡＰ２００９＞：2009年6月1-6日に東京都内で開催された。テーマはPKOにおける軍種間・軍民間連携協力で、自衛隊から31名、アメリカ・インド・オーストラリア・中国など14カ国の軍から15名、19の非軍事機関から38人が参加した。参考：朝雲

　＜ＭＣＡＰ２０１２＞：2012年9月25-29日に東京都内で開催され、日本、アジア、オセアニア、アメリカ、イギリス、フランスなど25カ国の陸軍などや、国連機関、NGOなども参加し、大規模災害対処のための陸軍種としての平素の取組というテーマで議論を行った。太平洋上の仮想国でマグニチュード9.0の大地震と津波が発生したという想定で、災害救援派遣準備から活動開始までをシミュレートする机上演習も行っている。参考：朝雲

　＜ＭＣＡＰ２０１３＞：2013年8月28日から9月1日に東京都内などで開催され、日本など26カ国が参加、災害救援・人道支援における域内調和と連携の重要性を確認した。参考：朝雲

　＜ＭＣＡＰ２０１４＞：第13回で、2014年11月6-11日、人道支援・災害派遣における現地での多国間調整の在り方をテーマに開催され、27カ国80名が参加した。多国間調整機能や情報共有の重要性、多国間調整に追加すべき機能の必要性、情報共有リストなどを確認している。参考：朝雲

　＜ＭＣＡＰ２０１５＞：第14回で、2015年8月30日から9月4日に人道支援・災害派遣における民軍連携をテーマに開催され、21カ国の軍と国連世界食糧計画、JICA、国境なき医師団から50名が参加した。参考：朝雲

　＜ＭＣＡＰ２０１７＞：第15回で、2017年11月5-6日に、これまでのMCAPの総括と、人道支援・災害救援分野に関する知見の共有をテーマに議論が行われ、日本など10カ国30名が参加した。11月5日には日米共同統合防災訓練の研修を行っている。参考：朝雲

　＜ＭＣＡＰ２０１８プラス＞：2018年11月10-13日、インド太平洋地域での多国間協力推進を目的に、仙台市などで実施。アメリカ、オーストラリア、中国、フランスなど15カ国25名が参加し、みちのくアラート18の見学や、パプアニューギニアとフィジーの要員に対する能力構築支援（施設学校研修）などを行った。参考：朝雲

＜ＭＣＡＳ＞：Marine Corps Air Station（海兵航空基地）の略。参考：月刊JWings9,’17

＜ＭＣＢ＞：Marine Corps Base（海兵基地）の略。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＭＣＢ−１５０＞：カナダ海軍ベイ級掃海艇ミラミチ（Miramichi）。竣工と同時にフランス海軍に売却された。参考：月刊世界の艦船4,’16

＜ＭＣＢ−１６３＞：カナダ海軍ベイ級掃海艇ミラミチ（Miramichi）。1957年10月29日竣工。1973年、哨戒艇に艦種変更され、掃海具を撤去、訓練に使用された。1998年12月16日に除籍された。参考：月刊世界の艦船4,’16

＜ＭＣＣ１５＞：TSM3530（機雷）を参照。

＜ＭＣＣ２３＞：TSM3510（機雷）を参照。

＜ＭＣＣＵＵ＞：アメリカ海兵隊の戦闘服。BDUの後継で、MARPAT迷彩が施されている。BDUよりも全体的に細身だが、肩周り、脇、腰回りなど可動部はマチが大きく縫製も立体的になっており、動きやすい。襟は立てても邪魔にならない大きさに縮小され、肘の裏側にオプションでウレタンパットを仕込めるようになった。ブラウスのポケットは両胸と両肩にある。パンツのウエストはゴムバンド固定で、アジャスターは廃止された。前開きはボタンのみで、ファスナーは無い。パンツのポケットは腰の２個、尻に２個、腿に２個で、腿ポケット入口部にはゴムバンドが内蔵されている。膝にオプションでウレタンパッドを追加可能。

＜ＭＣＤＷ＞：アメリカ海軍・海兵隊のレーザー誘導爆弾で、付帯損害最小化兵器の略。子弾を内蔵した小型訓練弾にペイブウェイ�Uの誘導システムを搭載することにより、周囲への被害を限局している。全長1.9m、直径0.101m、翼スパン0.33m、重量40kg。射程17kmで、後に9kmに短縮された。2000年から配備された。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＣＧハーフトラック＞：フランスのソミュアが開発したハーフトラック。全長5.76m、全幅2.1m、全高2.04m、全備重量8.5トン。エンジン出力60馬力、最大速度36km、航続距離170km。乗員3-4名。参考：月刊PANZER8,’05

＜ＭＣＧハーフトラック・ファミリー＞

　＜ＭＴＷ自走ロケット砲＞：フランス軍試作自走ロケットランチャー。S307(f)の車体後部上面に15cm42式10連装ロケットランチャーを搭載したもので、第２次大戦後に実験部隊が製作した。参考：ジャーマンタンクス

＜ＭＣＧハーフトラック海外シリーズ＞

　＜Ｓ３０３（ｆ）＞：ドイツ陸軍ハーフトラック。第２次大戦時に鹵獲したもので、制式名称はMittlere Gepanzerter Zugkraftwagen 303(f)（中装甲付牽引車）である。1940年末頃から野砲牽引用に配備した。参考：ジャーマンタンクス

　＜Ｓ３０７（ｆ）＞：ドイツ陸軍装甲兵員輸送車、制式名称はMittlere Schutzenpanzerwagen S307(f)（中装甲兵員車S307(f)）。S303(f)に装甲車体を搭載し、兵員輸送に使用したもので、1943年から改造され、1944年以降西部戦線で使用された。全長5.76m、全幅2.1m、全高2.04m、重量8.5トン。車内に自衛用のMG34またはMG42機銃を１丁搭載する。装甲厚は車体前面下部20mm30度、上部10mm30度、側面下部10mm10度、上部10mm０度、後面オープン、底面非装甲、上面6mm90度。エンジンはソミュア社製、出力60馬力、トランスミッションは前進５速・後進２速、最大速度36km、航続距離170km。無線機はFuG Spr d。乗員3-4名。一部は7.5cmPaK40L/46（照準器はZF３×８。周囲は前面10mm23度、側面10mm０度、後面10mm20度の装甲で覆われている）を搭載したり、8.1cmGrW(f)迫撃砲を16連装（８列２段。全周旋回可能、俯仰角は40-85度、照準器はRA35）で装備したり、8cmロケット弾20連装／24連装ランチャーを積んだりしている。参考：ジャーマンタンクス、月刊PANZER8,’05

＜ＭＣＨ−１０１＞：EH-101ヘリ海外ファミリー（掃海ヘリ）を参照。

＜ＭＣＨ−１０１アビオニクスＦＡＮ運転架台＞：MCH-101のアビオニクス冷却ファンを補用品として保管していると、中のベアリング用グリスが分離してしまうという欠点があり、作動不良の原因となっていた。これを防止するため、定期的に冷却ファンを単独で作動させられるようにしたのが本架台で、第31整備補給隊航空機整備隊の小坂曹長と平井３曹が開発し、文部科学大臣創意工夫功労賞を受賞した。参考：朝雲

＜ＭＣＨ−１０１オペレーション支援装置（ＭＯＳＥ）＞：自衛隊の機器。日本電気製。参考：月刊軍事研究4,’14

＜ＭＣＨ−１０１改修キット＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究7,’17

＜ＭＣＨ−１０１（掃海仕様）ウインチ装置用整備器材＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究12,’13

＜ＭＣＨ−１０１（掃海仕様）用テストベンチ＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究12,’13

＜ＭＣＨ−１０１（掃海仕様）展張・揚収・えい航装置用整備用器材＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究12,’13

＜ＭＣＨ−１０１搭乗員訓練装置＞：海上自衛隊のMCH-101シミュレータ。機雷掃討バージョンMCH-101のコクピットやシステムを模してあり、対機雷戦訓練や緊急操作訓練を行える。川崎重工製で、３年かけて開発され、2015年3月9日に岩国基地電子整備隊操縦訓練講堂で完成披露式が行われた。参考：朝雲、月刊軍事研究3,’14

＜ＭＣＨ−１０１搭乗員訓練装置（ＡＴ訓練室部）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＭＣＨ−１０１輸送支援器材＞：自衛隊の機器。ゴオダ工業製。参考：月刊軍事研究12,’10

＜ＭＣＨ−１０１用エンジン消火用カートリッジ（輸入）＞：自衛隊の機器。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究10,’14

＜ＭＣＨ−１０１用カートリッジ＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究5,’13

＜ＭＣＨ−１０１用カートリッジ（非常フロート用）＞：自衛隊の機器。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究10,’14

＜ＭＣＨ−１０１用機体整備用特殊機材＞：自衛隊の機器。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究6,’11

＜ＭＣＨ−１０１用機雷掃討システム技術支援＞：自衛隊への技術支援。アメリカ海軍省に発注している。参考：月刊軍事研究4,’16

＜ＭＣＨ−１０１用航空機衝突防止装置＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究4,’14

＜ＭＣＨ−１０１用整備用器材＞：自衛隊の機器。エヌ・ティー・シー製。参考：月刊軍事研究7,’15

＜ＭＣＨ−１０１用全関節型テールロータ整備用器材＞：自衛隊の機器。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＭＣＨ−１０１用地上支援装置技術支援＞：自衛隊への技術支援。アメリカ海軍省に発注している。参考：月刊軍事研究4,’16

＜ＭＣＨ−１０１用長機展開用器材（その３）＞：自衛隊の機器。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究1,’19

＜ＭＣＨ−１０１用プログラム作成・検証システム（ＭＣＨ−１０１テストサイト）（その１）＞：自衛隊の機器。富士通製。参考：月刊軍事研究10,’16

＜ＭＣＨ−１０１用補助燃料タンク＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜ＭＣＨ−１０１用レーザ捜索システムＪＡＬＭＤＳメンテナンスマニュアル＞：自衛隊の機器。住友商事が受注している。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＭＣＩ＞：アメリカ軍のコンバットレーションで、Meal Combat Individualの略。1958年に開発され、1961年から調達されてベトナム戦争中に最も多く支給された。ただRICのストックが無くなり次第、順次供給されたため、現場では名称が混乱している。メニューは12種類で、缶詰肉（ソーセージ、マグロ水煮、豚肉薄切りなど）、缶詰果物またはケーキ、Ｂユニット（クラッカー、ココア又はケーキ）、缶詰スプレッド、付属パック（コーヒー、代用クリーム、砂糖、塩、チューインガム、マッチ、トイレットペーパー）、プラスチックスプーンから構成される。１カートンに12セットと缶切り４個が付く。Ｂユニットのクラッカー缶を開けて固形燃料タブレットを放り込んで簡易コンロにし、上に缶詰肉を載せて加熱するのが常だった。熱量は平均1200kcal（炭水化物46%、蛋白質15%、脂肪39%）。賞味期限は通常３年、4℃で60ヶ月、21℃で24ヶ月、32℃で12ヶ月、理想状況で７年以上。缶詰が主体で、重くかさばるのが欠点。1981年の価格は１カートンで23ドル71セント。民間にも大量に放出されており、日本のサープラスショップでも売られた他、発展途上国に供給されることも多かった。参考：ミリタリー・イラストレイテッド17、コンバット・バイブル

＜ＭＣＩＩ＞：Micro Channel Image Intensifierの略。第４世代暗視装置で、微光暗視装置の画素１つ１つに２次電子増倍管代わりの光ファイバーを取り付け、２極イメージ管（Image Intensifier）に填め込んでいる。最初偵察衛星KH-12イコンに搭載され、価格が下がるにつれ個人用にも採用された。参考：月刊軍事研究8,’01

＜ＭＣＬ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の艦種記号で、掃海管制艇（Minesweeping Control Ship）を表す。1998年3月23日に制定され、721以降の艦番号が付与された。2020年10月1日、掃海管制艇が全て除籍されて艦種が無くなり、廃止された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、8,’11増刊、12,’20

＜ＭＣＬ＞：フランスのソミュア社が開発したハーフトラック。MCGのエンジンを105馬力に強化したものである。参考：ジャーマンタンクス

＜ＭＣＬ海外シリーズ＞

　＜Ｓ３０３（ｆ）＞：ドイツ国防軍のハーフトラック。第２次大戦時に鹵獲して使用した。参考：ジャーマンタンクス

＜ＭＣＬ−７２１＞：海上自衛隊ふくえ型掃海管制艇１番艦ふくえ。元はMSC-645で、1993年に掃海母艇MST-476に種別変更され、1998年3月23日に掃海管制艇に種別変更された。1999年5月13日に除籍された。参考：月刊世界の艦船10,’15、月刊JWings1,’99

＜ＭＣＬ−７２２＞：海上自衛隊にいじま型掃海管制艇１番艦にいじま。1998年3月23日、MSC-655から艦種変更された。2002年3月4日に除籍された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、10,'15、月刊JWings1,’99

＜ＭＣＬ−７２３＞：海上自衛隊にいじま型掃海管制艇２番艦やくしま。1999年5月13日、MSC-656から艦種変更された。2004年2月16日に除籍された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、10,'15、1,’04

＜ＭＣＬ−７２４＞：海上自衛隊にいじま型掃海管制艇３番艦ははじま。2002年3月4日、MSC-660から艦種変更された。2006年2月8日に除籍された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、10,'15、1,’04

＜ＭＣＬ−７２５＞：海上自衛隊にいじま型掃海管制艇４番艦かみしま。2004年2月16日、MSC-664から艦種変更された。2008年12月17日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、朝雲

＜ＭＣＬ−７２６＞：海上自衛隊にいじま型掃海管制艇おぎしま。2006年2月8日、MSC-666から艦種変更され、第101掃海隊に編入された。2010年2月26日、自衛艦旗返納式を行い、除籍された。総航海時間31000時間、総航程43万kmだった。参考：朝雲、MORIBITO Vol.3、月刊世界の艦船11,'17増刊、10,'15

＜ＭＣＬ−７２７＞：海上自衛隊にいじま型掃海管制艇さくしま。2008年12月17日、MSC-671から艦種変更され、第101掃海隊に配備された。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。3月21日1600、艦載艇で狐崎浜に乾電池120個を輸送。3月28日0900過ぎ、横須賀に入港。4月4日1123、処分艇と搭載艇で荻浜湾小竹浜、折浜、蛤浜、桃浦地区に食料と日用品を輸送。4月5日0754、荻浜湾に菓子３箱やウインナー240食などを輸送。1157、荻浜湾に菓子６箱や懐中電灯３個などを輸送。4月6日0940、荻浜湾桃浦地区で漁船７隻のプロペラ解索作業を行い、トイレットペーパー104個と生理用品32箱を輸送した。4月7日1625、艦載艇で大原湾付近に乾電池４箱、菓子10箱、紙おむつ108枚、ポリタンク11個を輸送。9月24-25日、呉地方隊展示訓練に参加。11月21日、鹿児島県志布志港に入港し、艦内一般公開を行った。2012年5月19-20日、三重県松阪港でふれあいフェスタin松阪港に参加し、一般公開を行った。2013年3月21日に除籍された。参考：MAMOR vol.52、月刊航空ファン6,’11、朝雲、JShips Vol.44、月刊世界の艦船11,'17増刊、12,’11、5,’13、10,’15、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録

＜ＭＣＬ−７２８＞：海上自衛隊いえしま型掃海管制艇いえしま。2010年2月26日、MSC-673から艦種変更された。2011年9月24-25日、大阪湾で呉地方隊展示訓練に参加。2012年5月19-20日、三重県松阪港でふれあいフェスタin松阪港に参加し、一般公開を行った。2014年2月1-8日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2014年5月16日に除籍された。参考：月刊軍事研究9,’10、月刊世界の艦船4,’14、7,’14、朝雲

＜ＭＣＬ−７２９＞：海上自衛隊いえしま型掃海管制艇まえじま。2013年3月21日、MSC-675から艦種変更され、第101掃海隊に配備された。2014年2月1-8日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2015年5月31日、第64回掃海殉職者追悼式に参加するため高松港に入港。2016年2月26-28日、博多中央埠頭イベントパースで一般公開された。7月9-10日、阪神基地隊サマーフェスティバルで一般公開された。9月3日、下関市あるかぽーと岸壁で艦艇広報を行い、670人が訪艦した。2017年1月20日、大分県臼杵港で大分県立津久見高校海洋科学学校海洋科１年生の校外授業に協力した。1月21日、臼杵港で一般公開された。3月27日、呉基地で自衛艦旗返納式が行われて除籍された。艦齢23年９ヶ月、総時数32000時間、総航程235000海里だった。参考：月刊世界の艦船5,’13、4,’14、8,’15、6,’17、月刊JWings5,’16、朝雲、JShips VOL.70

＜ＭＣＬ−７３０＞：海上自衛隊いえしま型掃海管制艇くめじま。2014年5月16日、MSC-676から艦種変更され、第101掃海隊に配備された。2015年5月23-24日、徳島港マリンピア沖洲で一般公開された。2016年2月26-28日、博多中央埠頭イベントパースで一般公開された。7月9-10日、阪神基地隊サマーフェスティバルで一般公開された。2017年4月29-30日、中津みなとふじまつりで艦艇広報を実施。1300人が艦を見学した。9月14-15日、広島湾で第４師団第４戦車大隊AAV-7の海上運用試験を支援した。11月20-30日、日向灘で平成29年度機雷戦訓練および掃海特別訓練に参加。2018年3月16日、島根地本の呉・江田島部隊研修に協力した。3月27日、呉基地で自衛艦旗返納式が行われて除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’14、12,’17、2,’18、6,’18、月刊JWings8,’15、JShips VOL.70、朝雲

＜ＭＣＬ−７３１＞：海上自衛隊いえしま型掃海管制艇ゆげしま。2017年3月27日、MSC-679から艦種変更され、第101掃海隊に配備されて呉に入港した。2018年2月1-10日、伊勢湾で平成29年度機雷戦訓練に参加。2019年現在、第101掃海隊に配備されており、定係港は呉。2019年6月22-23日、MCL-732ながしまと共に、松山外港第２埠頭で一般公開と体験航海を実施。11月16-17日、MCL-732ながしまと共に、宮崎県日南市油津港で体験航海を実施。2020年現在、第101掃海隊に配備されており、定係港は呉。2020年10月1日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’17、5,’18、6,’18、7,’19、6,'20、12,’20、月刊JWings9,’19、朝雲

＜ＭＣＬ−７３２＞：海上自衛隊いえしま型掃海管制艇ながしま。2018年3月27日、MSC-680から艦種変更され、第101掃海隊に配備された。2019年現在、第101掃海隊に配備されており、定係港は呉。2019年6月22-23日、MCL-731ゆげしまと共に、松山外港第２埠頭で一般公開と体験公開を実施。11月16-17日、MCL-731ゆげしまと共に、宮崎県日南市油津港で体験航海を実施。2020年現在、第101掃海隊に配備されており、定係港は呉。2020年10月1日に除籍された。参考：月刊世界の艦船6,’18、7,’19、6,'20、12,'20、月刊JWings9,’19、朝雲

＜ＭＣＬＷＧ＞：Mk71（艦砲）を参照。

＜ＭＣＭ＞：対機雷戦を参照。

＜ＭＣＭ−１＞：アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦１番艦アヴェンジャー（Avenger）。1987年9月就役。2009年7月8日、重量物運搬船に載せられて佐世保に着き、暫定配備となった。12月、佐世保に前方配備された。2014年6月30日、MCM-9パイオニアと交代して佐世保を去った。9月30日に退役した。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、9,’09、3,’12、4,’14、12,’14

＜ＭＣＭ−２＞：アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦２番艦ディフェンダー（Defender）。1989年9月就役。2009年12月、佐世保に配備された。2010年9月21-24日、沖縄県宮古島平良港に寄港。2011年7月14-26日、陸奥湾で海上自衛隊と掃海特別訓練を実施。2012年2月27日、DD-154あまぎり、F734ヴァンデミエールと日米仏親善訓練を実施。9月16-27日、IMCMEX12に参加。2014年6月30日、MCM-14チーフと交代して佐世保を去った。10月1日、サンディエゴ基地で退役式典が行われ、退役した。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、9,’11、5,’12、3,’12、4,’14、12,’14、月刊丸12,’10、朝雲

＜ＭＣＭ−３＞：アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦３番艦セントリー（Sentry）。1989年9月就役。2012年9月16-27日、IMCMEX12に参加。2013年5月6-30日、ペルシャ湾でIMCMEX13に参加。2016年4月4-16日、ペルシャ湾でIMCMEX2016に参加。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、12,’12、8,’13、7,’16

＜ＭＣＭ−４＞：アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦４番艦チャンピオン（Champion）。1991年1月（7月？）就役。2012年6月23日、バーレーンのマナマに配備された。2016年6月30日から8月4日、リムパック2016に参加。2017年10月1-9日、サンフランシスコ・フリート・ウィークに参加。2020年8月18日に退役した。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、9,’12、10,’15、1,’18、11,’20、JShips VOL.70

＜ＭＣＭ−５＞：アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦５番艦ガーディアン（Guardian）。1989年12月就役。1994年8月6日、佐世保に寄港。1996年2月、佐世保に配備された。2001年6月11-22日、南シナ海で西太平洋掃海訓練に参加。2010年7月1-5日、海自舞鶴基地に寄港した。7月8日、函館市港町埠頭に入港。7月9-10日、艦内一般公開を実施。11月14-24日、日向灘で海自掃海特別訓練に参加。2012年、AN/SQQ-32(V)3ソナーをAN/SQQ-32(V)4に換装した。2013年1月17日朝、国家地球空間情報局のデジタル海図に誤りがあったため、フィリピンのパラワン島東南東80海里にあるトゥバタハ岩礁で座礁した。乗員79名に怪我は無く、アメリカ海軍ではフィリピン海軍の支援も受けて離礁作業にかかったが、硬い珊瑚礁や波浪の影響で艦底部が削られ、左舷側FRPコーティングがほぼ全て剥がれ落ちるなど大損傷を受け、その場で解体されることになった。佐世保には代わりにMCM-10ウォーリアが配備された。1月24日、マレーシアの曳船ヴォス・アポロが燃料56.8キロリットルを抜き取った。2月15日に除籍された。2月23日、掃海具リールが外され、起重機船ジャスコン（ジブラルタル船籍で、解体のためチャーター）に移された。2月25日、煙突を撤去。3月2日、艦橋を撤去。3月6日、佐世保で退役式典を実施。3月30日、解体工事を完了した。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、9,’01、1,’11、3,’12、4,’13、5,’13、6,’13、月刊軍事研究8,’13、12,’13、2,’14、朝雲

＜ＭＣＭ−６＞：アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦６番艦デバステーター（Devastator）。1990年10月就役。2012年6月23日、バーレーンのマナマに配備された。9月16-27日、IMCMEX12に参加。2014年10月27日から11月13日、IMCMEX14に参加。2022年2月6-17日、カットラス・エキスプレス2022演習に参加。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、9,’12、2,’15、5,’22

＜ＭＣＭ−７＞：アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦７番艦ペイトリオット（Patriot）。1991年10月就役。1994年8月6日、佐世保に寄港。1996年2月、佐世保に配備された。2001年6月11-22日、南シナ海で西太平洋掃海訓練に参加。2012年1月27-31日、高松港に寄港。2月24-29日、函館港に寄港。3月7日、境港に入港。鳥取地本の部員３名が艦内を見学した。2015年7月18-30日、海自平成27年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練に参加。2016年2月4日、小樽に寄港。3月7日から4月30日、フォール・イーグル2016に参加。7月14-17日、函館港に寄港。2020年7月18-30日、令和2年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2023年7月16-28日、陸奥湾で令和5年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印伊共同）を実施。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、9,’01、3,’12、10,'15、4,’16、6,’16、10,'20、10,'23、朝雲、JShips VOL.48、VOL.70、月刊軍事研究12,’13

＜ＭＣＭ−８＞：アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦８番艦スカウト（Scout）。1990年12月就役。2020年8月19日、サンディエゴで退役式典が行われた。8月26日退役。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、11,’20

＜ＭＣＭ−９＞：アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦９番艦パイオニア（Pioneer）。1992年12月就役。2012年6月23日、バーレーンのマナマに配備された。9月16-27日、IMCMEX12に参加。2014年6月30日、重量物運搬船で佐世保に到着し、MCM-1アヴェンジャーと交代して佐世保に配備された。2017年7月18-30日、陸奥湾で海自平成29年度機雷戦訓練・掃海特別訓練に参加。7月26日にはMST-464ぶんごと米艦防護に関する手順確認のための通信訓練を実施している。2019年11月18-28日、海自掃海特別訓練（日米豪機雷戦訓練）に参加。2020年7月18-30日、令和2年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、9,’12、9,’14、10,’17、2,’20、10,'20、朝雲

＜ＭＣＭ−１０＞：アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦10番艦ウォーリア（Warrior）。1993年4月就役。2012年6月23日、バーレーンのマナマに配備された。9月16-27日、IMCMEX12に参加。2013年3月2日、バーレーンで重量物運搬船に搭載され、佐世保に向かった。3月31日、佐世保に到着し、前方展開を開始した。2015年7月18-30日、海自平成27年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練に参加。2021年7月18-30日、令和3年度機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。11月18-28日、日向灘で令和3年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2022年2月4-7日、CVN-72エイブラハム・リンカーン、CG-53モービル・ベイ、DDG-105デューイ、DDG-111スプルーアンス、LHA-6アメリカ、LHD-2エセックス、LPD-20グリーン・ベイ、LSD-48アシュランド、LSD-52パール・ハーバー、ESB-5ミゲル・キース、P-8A対潜哨戒機と共に、東シナ海と西太平洋で日米共同訓練に参加し、DDG-173こんごう及びP-3C哨戒機と、各種戦術訓練を行った。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、9,’12、12,’12、5,’13、6,’13、10,’15、4,’22、朝雲

＜ＭＣＭ−１１＞：アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦11番艦グラディエーター（Gladiator）。1993年9月就役。2000年9月25日、テキサス州イングルサイド近郊で砂地に座礁した。30分後に民間曳船が離礁させており、損害は無かった。2011年3月25日、第４回西太平洋対機雷戦・潜水演習に参加。8月16日、ペルシャ湾で米英共同対機雷戦訓練に参加。2013年5月6-30日、ペルシャ湾でIMCMEX13に参加。参考：月刊世界の艦船1,’10、6,’01、4,’04増刊、11,’11、8,’13、JShips VOL.44

＜ＭＣＭ−１２＞：アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦12番艦アーデント（Ardent）。1994年2月就役。2012年9月16-27日、IMCMEX12に参加。2020年8月に退役した。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、11,'20、朝雲

＜ＭＣＭ−１３＞：アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦13番艦デクストラス（Dextrous）。1994年7月就役。2014年10月27日から11月13日、IMCMEX14に参加。2019年11月5日、バーレーンのミナサルマン沖で、MST-464ぶんご、MSC-603たかしま、イギリス海軍ハント級掃海艇M30レドバリーとの共同訓練に参加。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、2,’15、1,’20

＜ＭＣＭ−１４＞：アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦14番艦チーフ（Chief）。1994年11月就役。2011年10月6-12日、サンフランシスコ・フリート・ウィークに参加。2014年6月30日、重量物運搬船で佐世保に到着し、MCM-2ディフェンダーと交代して佐世保に配備された。2018年7月14-16日、函館港を親善訪問した。7月18-30日、日米印共同掃海特別訓練に参加。2021年11月18-28日、日向灘で令和3年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2022年7月17-29日、陸奥湾で令和4年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練に参加。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’04増刊、4,’14、9,’14、10,’18、10,'22、JShips Vol.46、朝雲

＜ＭＣＭ−１３４＞：ミゼットマン（ICBM）を参照。

＜ＭＣＭＶ＞：台湾海軍が2019-24年に６隻を調達予定の対機雷戦艦艇（Mine CounterMeasures Vessel）。30種類10万個の機雷を持つ中国に対抗するのが主任務である。イタリアのインターマリン社が設計した艇体に、サーブ社製遠隔操作式無人探査機とアトラス・エレクトロニク社製自動掃海システムを載せ、ロッキード・マーチン社製指揮統制システムで統合する。１隻目はインターマリン社の造船所で進水し、台湾の高雄でロッキード・マーチン社がシステムを搭載、２番艇以降は台湾の慶富造船で製造する予定。参考：月刊軍事研究4,’15、8,’15

＜ＭＣＯ−Ｒ＞：Major Combat Operations Readyの略。参考：月刊軍事研究7,’17

＜ＭＣＯ−Ｓ＞：Major Combat Operations Surgeの略。参考：月刊軍事研究7,’17

＜ＭＣＲＬ＞：UAEのジョバリア・ディフェンス・システムズ社が開発した自走122mmロケット弾240連装ランチャーで、Multiple Cradle Rocket Launcherの略。BM21用122mmロケット弾20連装ランチャーを３基搭載したターレットをトレーラー上に４基並べたもので、オシコシ社製グローバルHET大型トラクターにより引っ張る。GPS統合射撃指揮装置、NATOレベル２の装甲キャビン、APU、NBC防護装置、エアコンを標準装備。全長29m、全幅4m、全高3.8m、戦闘重量105トン。乗員３名（車長、操縦手、航法手）。参考：月刊軍事研究5,’17

＜ＭＣＳ＞：モバイル・カモフラージュ・システムを参照。

＜ＭＣＳ＞：アメリカ陸軍戦術インターネットを構成するシステムの１つで、Maneuver Control System（機動統制システム）の略。作戦立案・統制などのため、各分野からの戦闘情報を統合し、自動的に共通戦術画像を作り指揮官などに提供する。大隊以上の上級指揮所に配備され、第一線部隊との間で戦術情報の集配信を行う、最も基本的な指揮統制システムである。参考：月刊軍事研究4,’03

＜ＭＣＳ＞：アメリカ陸軍計画戦車で、Mounted Combat Systemの略。将来戦闘システムFCSでM-1戦車の後継として開発していた。緊急即応事態に対応できるよう、C-17に３両搭載可能という条件が付けられ、空輸重量は24トンしかない。車体前方に機関室があり、中央に先進型２名用乗員室があって車長兼砲手と操縦手が乗り、後部が戦闘室兼予備弾薬・予備人員収容スペース（２名が乗れる）になっていて、この上に無人砲塔を搭載する。乗員は直接外を見られないため、視界は潜望鏡や砲塔の複合センサーで得る。主砲は120mm軽量滑腔砲XM360で、先進運動エネルギー弾AKE、多目的弾LOS-MP、XM1111中射程弾を砲塔下部の27発入り自動装填装置に円周状に搭載する。長距離射撃では僚車やUAVなどからデータリンクで目標情報を得る。砲塔上面左にEO/IRセンサー、右に遠隔操作機銃、後部にWIN-Tアンテナを持つ。軽量化優先で装甲は薄く、チタン合金、アルミニウム合金装甲、ポリマーを組み合わせた基本装甲に追加装甲を加えても30mm機関砲弾に耐えられる程度だが、アクティブ防護装置クイックキルまたはCICMシステムでカバーする。エンジンはハイブリッド・ディーゼルで、5R890直列５気筒ディーゼル発電機（696馬力）とBAEシステムズ社製トラクション・ドライブ・サブシステム（２段変速装置及びブレーキを装備した永久磁石モーター２基、走向用小型モーター２基、ディファレンシャル、電力電子制御装置からなる）を備え、車内で必要な電力や外部施設照明用電力も供給できる。トランスミッションが不要で低速時加速度や燃費も良く、同出力のディーゼルより燃費が40%以上優れている。履帯はUDLP社製一体型ゴム履帯で、ナイロンと金属を積層してゴムで固めてあり、騒音、振動、摩耗が少ない。履帯幅381mm。最大速度90km、航続距離750km。GPSと強力なC4I能力を持ち、僚車や他部隊からの情報をリアルタイムで統合できる。対テロ戦争の戦訓から防御力が弱すぎると判断され、開発中止になった。参考：月刊軍事研究2,’10、2,’11、12,’16

＜ＭＣＳ＞：アメリカ海軍の艦種記号で、機雷戦指揮艦を示す。参考：アメリカ揚陸艦史

＜ＭＣＳ−１＞：LSV-1（車両揚陸艦）を参照。

＜ＭＣＳ−２＞：LSV-2（車両揚陸艦）を参照。

＜ＭＣＳ−３＞：LSV-3（車両揚陸艦）を参照。

＜ＭＣＳ−４＞：LSV-4（車両揚陸艦）を参照。

＜ＭＣＳ−５＞：LSV-5（車両揚陸艦）を参照。

＜ＭＣＳ−１２＞：アメリカ海軍機雷戦指揮艦インチョン（Inchon）。元はイオージマ級揚陸艦７番艦LPH-12で、1995年3月から工事に入り、1996年5月24日に改造工事が終了、艦種が改められた。MH-53E掃海ヘリ８機とCH-46D輸送ヘリ２機を搭載し、航空掃海や水中処分員による掃討任務にあたる他、アヴェンジャー級掃海艦及びオスプレイ級掃討艇の母艦任務を行う。2001年6月11-22日、南シナ海で西太平洋掃海訓練に参加。7月17-29日、陸奥湾で海上自衛隊掃海特別訓練に参加。2002年6月20日退役。参考：月刊軍事研究3,’03、月刊世界の艦船9,’02、9,’96、9,’01

＜ＭＣ−ＳＡＴＩＮ＞：ロッキード・ジョージア社が開発した輸送機用自己防衛システムで、輸送機生存性即時増大装置の略。AN/APR-39(V)1レーダー警報、AN/AAR-47ミサイル警報、AN/ALE-39チャフ・フレアディスペンサーを組み合わせている。沿岸警備隊KC-130（固定式）やアメリカ空軍（着脱式）に配備された。参考：ザ・マーチ42号

＜ＭＣＶ＞：92式地雷原処理車を参照。

＜ＭＣＷ／ＬＲＰ＞：アメリカ軍の寒冷地用・長距離偵察用レーションで、Meal Cold Weather/ Long Range Patrolの略。1980年代に使用されていた寒冷地レーションRCW（Ration Cold　Weather）と長距離偵察レーション（Long Range Patrol）を、アメリカ陸軍特殊部隊群とアメリカ海兵隊の要求により統合したもので、MCWバージョンはパッケージが白、LRPバージョンはベージュという違いしかなく、中身は一緒である。寒冷地での凍結を防ぎ、軽量化して長距離偵察時にかさばらないよう、フリーズドライ製法により水分を抜いて１食500gにしてある。また、寒冷でも長距離偵察行動でもカロリーの消費が激しいため、１食1540kcalという高カロリーになっているが、蛋白質と塩分は控えめ。メニューは12種類で、食べる時には熱湯を注ぐ。参考：ストライク・アンド・タクティカルマガジン3,’13

＜ＭＣ率＞：アメリカ軍用語で、Mission Capable Rateの略。保有装備のうち、割り当てられた任務が行える状態にあるものの比率のこと。割り当てられた複数任務のうち１つ以上を行える段階と、全任務を行える段階（Fully Mission Capable Rate）の２種がある。参考：月刊JWings4,'21、10,’19

＜Ｍｄ＞：掃海隊（海上自衛隊）の略。

＜ＭＤ＞：T-72戦車・海外ファミリーを参照。

＜ＭＤ突撃銃シリーズ＞：ブラジルのIMBEL社が開発した突撃銃。FALがベースで、使用弾を5.56mm×51弾と小口径化し、それに合わせて最小限の改造を施している。参考：最新軍用ライフル図鑑

　＜ＭＤ２＞：折り畳み式スケルトンストック型。参考：最新軍用ライフル図鑑

　＜ＭＤ３＞：プラスチック製固定式ストック型。全長1010mm、銃身長453mm、重量4.565kg。ライフリングは６条右回り。30発入りマガジンを使用する。参考：最新軍用ライフル図鑑

＜ＭＤ−１Ａ＞：RQ-1Q（地上管制ステーション）を参照。

＜ＭＤ３＞：AAM-3空対空ミサイル・ファミリーを参照。

＜ＭＤ３−１６０＞：マレーシア空軍複座練習機、別名アエロティガ（Aerotiga）。元はスイスで開発され1983年8月12日に初飛行した軽飛行機で、1993年6月30日にマレーシアのSMEグループが技術移転契約を締結、1995年5月25日にSME製初号機が初飛行し、1995年12月からマレーシア空軍に引き渡された。主翼は中翼配置の直線翼、降着装置は前輪式固定脚。全長7.1m、全幅10m、全高2.92m、自重640kg、最大離陸重量920kg。翼面積15平方メートル。エンジンはライカミング製O-320-D2A（160馬力）単発、巡航速度230km（66%出力）、最大速度253km（海面上）、失速速度88km（フラップ下げ）、海面上昇率毎分297m、航続距離1090km。乗員２名。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＤ８＞：ガーデル社の地雷検知装置。コンピュータを内蔵しており、地表の伝導性を分析して地雷を検知する。サンプル土壌のデータを入力して精度を高めることも可能。１名で持ち運びでき、電気系統は露出しないように設計されている。参考：月刊PANZER9,’01

＜ＭＤ−８＞：アメリカ軍Mk15/B39核爆弾用訓練模擬弾。参考：世界の傑作機No.118

＜ＭＤ−９＞：アメリカ軍B28IN核爆弾用積み込み訓練弾。参考：アメリカの核兵器

＜ＭＤ−１０シリーズ＞：マクダネル・ダグラス社の３発旅客機。フェデックス社が所有していたDC-10を近代化したものである。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ−１０−１０＞：DC-10-10ベースで、58機が改修された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ−１０−３０＞：DC-10-30ベースで、17機が改修された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＤ−１１シリーズ＞：マクダネル・ダグラス社の３発旅客機。DC-10の改良型で、1985年のパリ航空ショーにおいてMD-11Xの名称で計画を発表し、1986年12月30日にMD-11として開発が決まり、1990年1月10日に初号機が初飛行、11月8日に形式証明を取得し、12月20日にフィンエアーで初就航した。1997年にボーイング社との合併が決まって生産打ち切りとなり、2001年2月22日までに各型計200機が生産された。日本の国内線では2004年10月12日に退役。旅客型は2014年11月11日がラストフライトになった。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＤ−１１＞：旅客型。主翼下と垂直尾翼基部にエンジンを持つのはDC-10と同じで、後部胴体を5.67m延長、水平尾翼が重心から遠くなった分だけ小型化し、内部に燃料タンクを設けつつ抗力を小さくした。水平尾翼内タンクで複雑化した燃料消費による重心移動は、コンピュータ制御で適正範囲に収めるようにしている。グラスコクピット化により、２名乗務でのフライトが可能となった。全長61.21m、全幅51.66m、全高17.53m、運航自重125.87トン、最大離陸重量273.3トン。翼面積338.9平方メートル。エンジンはGE製CF6-80C2D1F（推力273.6kN）またはプラット＆ホイットニー社製PW4460（推力267kN・27.226トン）３発、巡航速度932km（945km？）、燃料搭載量115.5トン、最大航続距離12270km。最大ペイロード51.27トン。乗員２名。標準座席数265席（３クラス）／297席（２クラス）／405席（１クラス）。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空情報2,’10、飛行機のしくみ

＜ＭＤ−１１ＣＦ＞：貨客転換型。生産されなかった。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＤ−１１ＥＲ＞：航続距離延長型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＤ−１１Ｆ＞：貨物型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＤ−１１コンビ＞：貨客混載型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＤ−１７＞：C-17輸送機ファミリー（計画貨物機）を参照。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＤ−２０−Ｆ＞：ソ連軍200mmロケット弾。尾部に安定翼４枚を持つ。全長3.04m、弾体重量52.1kg、弾頭重量30.08kg。最大射程18750m。BMD-20に搭載される。参考：ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）、月刊PANZER2,’02、月刊丸4,’99

＜ＭＤ−８０シリーズ＞：マクダネル・ダグラス社の双発リアジェット旅客機。DC-9-50の拡大改良型である。1999年末までに各型計1191機が生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ−８１＞：最初の量産型。原型初号機はDC-9-80の名称で1979年10月18日（1日？）に初飛行し、1980年8月26日にFAAの形式証明を得た。DC-9-50の胴体を4.34m延長し、主翼付け根に1.6m・翼端に0.61mのプラグを填め込んで翼スパンを広げ、客席数と燃料容量を増大し、空力性能を向上させた。胴体尾部両側のエンジンも新型に換装している。最大離陸重量63.505トン。エンジンはJT8D-209（推力8.39トン）双発、航続距離2900km（乗客155人）。座席数最大172席。1980年10月5日からスイス航空で初就航した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ−８２＞：エンジン強化型で、1981年1月8日に初飛行した。最大離陸重量67.81トン。エンジンはJT8D-217（推力9.07トン）双発。中国でも30機作られている。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ−８３＞：MD-82のエンジン強化型で、1984年12月17日に初飛行した。最大離陸重量が増えたので床下貨物室に燃料タンクを増設し、航続距離を延伸している。全長45.01m、全幅32.82m、全高8.99m、運航自重36.145トン、総重量72.575トン。翼面積112.32平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー社製JT8D-219（推力9.526トン）双発、最大巡航速度マッハ0.76、運用限界速度925km、燃料搭載量26498リットル、航続距離4345km（乗客155名＋手荷物）。最大ペイロード19.19トン。乗員２名。客席数142-172。中国でも５機作られた。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ−８７＞：離着陸性能向上を狙った短胴型で、垂直安定板先端を延長してラダー舵角を増やし、水平尾翼前縁形状を変更してトリム角を増大した。1986年12月4日に初飛行した。全長39.73m、全幅32.82m、全高9.27m、運航自重33.237トン、総重量63.505トン。翼面積112.32平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー社製JT8D-217C（推力9.072トン）双発、最大巡航速度マッハ0.76、運用限界速度925km、燃料搭載量22107リットル、航続距離4144km（乗客130名＋手荷物）。最大ペイロード17.566トン。乗員２名。客席数109-139。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ−８８＞：MD-87のエンジンをJT8D-219に換装したもの。ついでにコクピットも近代化したが、操縦士の再訓練を最小限とするため、完全グラスコクピット化は避けた。1987年8月15日に初飛行した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＤ０８０Ｋ０１５＞：自衛隊の電子管。丸文製。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＭＤ−９０シリーズ＞：マクダネル・ダグラス社の双発リアジェット旅客機。MD-87/-88の改良型である。標準型MD-90-30をベースに派生型各種を作る予定だったが、1999年までに標準型のみ116機が製作されるに止まった。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＤ−９０−３０＞：エンジンを胴体尾部両側に装着したリアジェット機で、機体フレームに複合材を適用して耐蝕性を改善した。MD-88の胴体を主翼前方で1.45m延長し、MD-87と同じＴ型尾翼を取り付けている。コクピットはMD-88とほぼ同じ電子飛行計器システムを装備し、部分的にグラスコクピット化されており、風防形状を変更して視界を63%改善した。キャビンは内壁を変更して騒音を抑制、窓を大型化し、手荷物収容スペースも大容量化している。全長46.51m、全幅32.87m、全高9.5m（9.33m？）、運航自重39.994トン、最大離陸重量70.76トン（66トン？）。翼面積112.3平方メートル。エンジンはインターナショナル・エアロ・エンジンズ製V2525-D5（FADEC付。推力11.34トン）双発、巡航速度815km、燃料搭載量17.748トン、最大航続距離3540km（2330km？）。最大ペイロード11.793トン。乗員２名。座席数166-172。マクダネル・ダグラス社がボーイング社に吸収されたため、B737への転換が進められている。参考：世界航空機年鑑2018-2019、飛行機のしくみ

＜ＭＤ−９５＞：B717-200（旅客機）を参照。

＜ＭＤ１００／Ｓ＞：イタリア海軍1018型サウロ級（改修後）／改サウロ級潜水艦用パッシブソナー。船体側面にソナーアレイを装備する。使用周波数0.22-15kHz、出力10kW。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜Ｍ．Ｄ．４１０＞：フランス空軍の要求でダッソー社が開発したCOIN機、別名スピラル（螺旋）。1960年4月8日に初飛行したが、アルジェリア独立戦争終結で使い道が無くなり、採用されなかった。参考：月刊JWings3,’12

＜Ｍ．Ｄ．４１５＞：ダッソー社の輸送機、別名コミュノテ。M.D.410がベースで、機首の観測窓を外すなどしている。全長13m、全幅16.43m、自重3610kg、総重量5900kg。エンジンはバスタン（1000軸馬力）双発。搭乗人員14名。1959年5月10日に初飛行した。参考：月刊JWings3,’12

＜ＭＤ４５０＞：ウーラガン・シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＭＤ５００＞：OH-6シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＭＤ５２０Ｎ＞：OH-6ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＤ５３０Ｆ＞：OH-6シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＭＤ５３０Ｆ（アフガニスタン軍）＞：OH-6海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＭＤ５３０Ｇ＞：OH-6ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＤ５５０＞：ミラージュ�T（戦闘機）を参照。

＜ＭＤ６００Ｎ＞：OH-6ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＤ９００＞：OH-6ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＤ９０２＞：OH-6ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＤＡ＞：Missile Defense Agency（ミサイル防衛局）の略。2002年1月、BMDOを改称して創設された。２年を１ブロックとしてBMD計画を推進中である。参考：月刊軍事研究10,’03、10,’07

＜ＭＤＡＡ＞：MSAを参照。

＜ＭＤＡＡ＞：アメリカの防衛団体で、Missile Defense Advocacy Allianceの略。アメリカのミサイル防衛構想（スターウォーズ計画）発足を受けて2002年に創設された団体で、2015年現在の会員数は13000人。2015年11月18日、横田基地でジャパン・ミサイル・ディフェンダー・オブ・ザ・イヤーの表彰式を実施。アメリカ軍幹部ら５人、空自第４高射隊、第７高射隊、第10高射隊、第12高射隊、第22高射隊が受賞した。参考：朝雲

＜ＭＤＡＰ＞：MSAを参照。

＜ＭＤＡＲＳ−Ｅ＞：アメリカ陸軍の装輪式UGV。元は倉庫などの建物監視用で、車体上部にレーダーやカメラを備える。2001年、試験車両が基地警備用としてアフガニスタン戦争に投入され、イラク戦争でも使用された。参考：防衛技術ジャーナル1,’07

＜ＭＤＢ＞：Missile Defence Battery（ミサイル防衛中隊）の略。参考：月刊JWings9,’17

＜ＭｄＣＮ＞：スカルプ・ナヴァール（巡航ミサイル）を参照。

＜ＭＤＤＣ＞：Missile Defense Data Center（ミサイル防衛データセンター）の略。

＜ＭＤＧ３５＞：ミレニアム（機関砲）を参照。

＜ＭＤＭ−１＞：ロシアの対潜・対水上艦用沈底機雷。魚雷型（円筒形？）をしており、水上艦と潜水艦から敷設できる。全長2.86m、直径0.533m、重量960kg、炸薬重量120kg。最大敷設深度125m。信管は音響と磁気。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＤＭ−２＞：ロシアの対潜・対水上艦用沈底機雷。魚雷型をしており、水上艦と潜水艦から敷設できる。全長2.2m（2.3m？）、直径0.79m、重量1.413トン、炸薬重量1.09トン（0.95トン？）。最大敷設深度125m。信管は音響と磁気。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＤＭ−３＞：ロシアの対潜・対水上艦用沈底機雷。魚雷型をしており、水上艦、潜水艦、航空機から敷設できる。全長1.53m、直径0.80m、重量635kgのものと、全長1.58m、直径0.45m、重量525kgのものがあり、どちらも炸薬重量300kg。最大敷設深度35m、信管は音響と磁気（と水圧？）。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＤＭ−４＞：ロシアの対潜・対水上艦用沈底機雷。魚雷型をしており、水上艦、潜水艦、航空機から敷設できる。全長2.30m、直径0.69m、重量1370kgのものと、全長2.79m、直径0.65m、重量1420kgのものがあり、どちらも炸薬重量1100kg（950kg？）。最大敷設深度125m（250m？）。信管は音響と磁気（と水圧？）。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＤＭ−５＞：ロシアの対潜・対水上艦用沈底機雷。魚雷型をしており、水上艦、潜水艦、航空機から敷設できる。全長2.40m、直径0.63m、重量1470kgのものと、全長3.06m、直径0.63m、重量1500kgのものがあり、どちらも炸薬重量1350kg。最大深度300m。信管は音響と磁気（と水圧？）。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＤＭ−６＞：ロシアの艦艇敷設型沈底機雷。参考：月刊世界の艦船2,’17

＜ＭＤＭＰ＞：アメリカ陸軍野外マニュアルFM5-0で規定されている幕僚組織の作戦立案法で、Military DecisionMaking Process（軍に於ける状況判断思考過程）の略。任務受領、任務内容分析、行動方針立案、行動方針分析・ウォーゲーム実施、行動方針比較、行動方針承認、計画・命令の作成という７段階を踏み、上級司令部から与えられた任務を行動に移す。幕僚組織の無い中小部隊ではTLPを用いる。参考：月刊軍事研究12,’13

＜ＭＤＭＳインストレーションキット＞：自衛隊の機器。昌新が受注している。参考：月刊軍事研究1,’11

＜ＭＤＲ−２＞：ソ連海軍長距離偵察飛行艇。1929年に製作されたANT-8双発単葉飛行艇を採用したものである。エンジンはM17（650馬力）双発、最大速度215km。参考：月刊丸11,’72

＜ＭＤＲ−４＞：MTB-1（飛行艇）を参照。

＜ＭＤＲ−５＞：ソ連の水陸両用洋上長距離偵察機。1938年（1937年？）に初飛行し、少数が生産された。全長15.88m、全幅25m、全備重量9000kg。エンジンはM-87A（950馬力）双発、最大速度345km、実用上昇限度8150m、航続距離2400km。自衛武装は7.62mm機銃３丁。爆弾または爆雷1000kgを搭載できる。乗員５名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊丸11,’72

＜ＭＤＲ−６シリーズ＞：ソ連軍の双発飛行艇、別名Che-2、NATOコードはマグ（Mug）。チェトベリコフが開発して1937年7月に初飛行し、各型計27機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊丸11,’72、ウォーマシン・レポートNo.67

　＜ＭＤＲ−６＞：試作型。主翼は高翼配置の浅いガル翼で、エンジンは主翼上面に直接取り付けられている。全長15.73m、全幅21m、全備重量6700kg。エンジンはM-25E空冷星型９気筒（750 馬力）双発、最大速度360km、実用上昇限度8500m、航続距離2700km。自衛武装は機首の7.62mm機銃１丁、上面後部の12.7mm機銃１丁（7.62mm機銃計２丁？）。主翼内側に爆弾計1000kgを搭載できる。乗員３名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊丸11,’72

　＜ＭＤＲ−６Ａ＞：エンジン強化型。全長15.73m、全幅19.4m、全高4.3m、重量7200kg。エンジンはM-63（1100馬力）双発、最大速度360km、航続距離2650km。乗員３名。1940-41年に20機が生産されたが、ドイツ侵攻により工場が疎開し、そのまま生産打ち切りとなった。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊丸11,’72、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＭＤＡ−６Ｂ＞：エンジンをM105に換装したもの。補助浮舟が引き上げ式になっていて、水陸両用機としても使用できるらしい。最大速度455km。MDA-6B-1からMDA-6B-5まで細かいサブタイプを作って改良を続けたが、アメリカから供与されたPBYの方が高性能で、採用されなかった。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊丸11,’72

＜ＭＤＲ−８＞：ソ連海軍の双発飛行艇。MDR-2の後継としてグリゴロビッチが設計した。エンジンはM17（650馬力）双発。少数のみ生産された。参考：月刊丸11,’72

＜ＭＤＳ＞：ロシアの艦艇敷設型沈底機雷または自走機雷。参考：月刊世界の艦船2,’17

＜ＭＤＳＳ＞：複合領域センサーシステムを参照。

＜ＭＤＳシステム＞：アメリカ軍が1962年に制定した機体命名法で、MDSはミッション、デザイン、シリーズの頭文字。それまで空陸軍と海軍海兵隊沿岸警備隊が別々に命名していたのを統一したものである。最初のアルファベットはベーシック・ミッション記号で、Ａは攻撃機（Attack）、Ｂは爆撃機（Bombardment）、Ｃは輸送機（Transport。人も運ぶのでCargoではない）、Ｅは特別電子装備（Special Electronic Installation）、Ｆは戦闘機（Fighter）、FBは戦闘爆撃機（Fighter Bomber）、Ｈはヘリコプター（Helicopter）、Ｋは空中給油機（Tanker）、Ｏは観測機（Observation）、Ｐは哨戒機（Patrol）、Ｓは対潜（Anti-Submarine）、SRは戦略偵察（Strategic Reconnaissance）、Ｔは訓練機（Trainer）、Ｕは雑用（Utility）、ＶはVTOL/STOL、Ｘは特別研究（Special Research）。次の数字がデザインナンバー。３番目がシリーズ・レターで、発展型が作られるごとに数字と間違えやすいＩ、Ｏ以外の文字を順に振り分ける（F-15C）。新たな用途が加わった場合、モディファイド・ミッション記号を頭に付ける（AC-130E）。Ａが攻撃（アタック）、Ｃが輸送（トランスポート）、Ｄが標的指揮（ドローン・ダイレクター）、Ｅが特殊電子任務（スペシャル・エレクトロニック・ミッション）、Ｆが戦闘（ファイター）、Ｇが母機、Ｈが捜索救難（サーチ・アンド・レスキュー）、Ｋが空中給油（タンカー）、Ｌが寒冷地仕様（コールドウェザー・オペレーション）、Ｍがミサイル携行または多任務（マルチ・ミッション）、Ｐが洋上哨戒（マリタイム・パトロール）、Ｑがドローン、Ｒが偵察（リコイサンス）、Ｓが対潜（アンチ・サブマリン）、Ｔが練習（トレーナー）、Ｕが雑用、Ｖが参謀輸送（スタッフ・トランスポート）、Ｗが気象偵察（ウェザー・リコイナンス）。また機体の状況を表すステータス・プレフィックスが頭に付くこともある（YF-23A）。Ｇが永久飛行停止（パーマネントリー・グラウンデッド）、Ｊが一時的特殊試験（テンポラリー・スペシャルテスト）、Ｎが一時的特殊試験（パーマネント・スペシャルテスト）、Ｘが実験機（エクスペリメンタル）、Ｙが試作機（プロトタイプ）、Ｚが旧式。更に小改造に伴うブロックナンバーと製造会社略号を加えることもある（F-16C-52-BO）。参考：月刊軍事研究3,’04、5,’14、航空ジャーナル9,’77臨時増刊

＜ＭＤＴ＞：イタリア軍の魚雷で、機雷破壊魚雷の略。A200対潜魚雷の改造型である。全長1.25m、直径0.124m、重量13kg。最大雷速15ノット。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＤＵＳＶ＞：Medium Displacement Unmanned Surface Vehicleの略。参考：月刊世界の艦船1,’20

＜ＭＤＶ＞：南アフリカのRDV社が開発した地雷探知車。車体両側に地雷探知機を搭載しており、時速10-35kmで走行しながら地雷を探知する。参考：月刊軍事研究7,’97

＜ＭＥ１Ａ＞：十一試液冷七〇〇馬力発動機（三菱）を参照。

＜ＭＥ−０２＞：ロシアの水上艦用中周波バウソナーで、別名ザリャ（Zarya）。最大探知距離19km。プロジェクト20380型ステレグシュチイ級に搭載されている。参考：月刊世界の艦船5,’12、月刊軍事研究2,’09

＜ＭＥ４０＞：中国の水路測量用USV。船体は炭素繊維強化複合材製で、双方向データリンクを持つ。全長1.63m、全幅0.71m、全高0.37m。動力源はリチウムポリマー電池（14.8ボルト）、巡航速力３ノット、最大速力7.7ノット、航続時間３時間。最大遠隔操縦距離5km、最大データリンク距離2km。2018年5月29日、雲州インテリジェンス・テクノロジーが自律モジュールを積んだ54隻による機動デモンストレーションを行い、小島や岩礁を避けながら隊列を組んで航行することに成功した。参考：月刊軍事研究12,’18

＜Ｍｅ１０９シリーズ＞：Bf109シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｍｅ１０９Ｒ＞：Me209V1（高速研究機）を参照。

＜Ｍｅ１１０シリーズ＞：Bf110シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｍｅ１６３シリーズ＞：ドイツ空軍ロケット戦闘機、別名コメート（彗星）。リピッシュ教授の無尾翼機のアイディアとヴァルター技師のロケットを組み合わせてDFS194として設計され、メッサーシュミット社で発展させて完成した。総生産数は400機（280機？）で、第400戦闘航空団に配備され、1944年8月24日に初出撃したが、第２次大戦を通しての戦果は７機だけだった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊JWings7,’02、10,’09、7,’16、歴史群像2,’08付録

　＜プロイェクトＸ＞：最初の試作機（高速性能研究機）で、1937年から開発された。DFS39無尾翼モーターグライダーの２号機にヴァルター・ロケットを搭載する計画を立て、実際はDFS194無尾翼レシプロエンジン機にRI-203ロケット（推力0.4トン）を載せて試験飛行を行っている。その結果最大速度は550kmに達し、操縦性も問題無く、Me163の開発が続けられることになった。参考：月刊JWings7,’02

　＜Ｍｅ１６３Ａ　Ｖ１＞：戦闘機型原型初号機。1941年初めに完成し、7月から動力飛行を実施している。機体形状は量産型とはかなり異なっており、機首、キャノピー、垂直尾翼などに違いが見られる。推進はヴァルターHWK-R�U203b（推力0.75トン）。離陸はドリー（着脱式タイヤ）、着陸は引き込み式スキッドで行う。参考：月刊JWings7,’02

　＜Ｍｅ１６３Ａ　Ｖ４＞：戦闘機型原型４号機。全長5.2m、全幅8.8m。1941年10月2日、Ｒ�U-203bロケットを搭載し、Bf110Cに曳航させて高度4000mでロケットに点火したところ、最大速度1011.26kmを記録した（３号機が記録した？）。参考：月刊JWings7,’02、10,’09

　＜Ｍｅ１６３Ａ−０＞：先行量産型。10機が生産され、乗員訓練に使用された。参考：月刊JWings7,’02

　＜Ｍｅ１６３Ｂ−０＞：先行量産型。Ａ型の胴体を全金属製に変更し、ロケットを推力強化型に換装している。ロケットの供給が遅れたため、1941年12月1日に初号機がロールアウトした後も滑空試験しかできず、1943年に漸くＲ�U-211が完成して初飛行した。ただし燃料消費量が予定の２倍で、滞空時間が６分程度まで短くなってしまった。初期型の武装は20mm機関砲MG151/20が２門だったが、後に30mm機関砲MK108に換えられた。全長5.75m、全幅9.3m、全高3.06m、自重1.505トン、全備重量3.885トン。推進はヴァルターHWK109-509A-2（推力1.7トン）、最大速度950km、航続距離80km（ロケット燃焼時間6-8分、その後は滑空）。乗員１名。参考：月刊JWings7,’02

　＜Ｍｅ１６３Ｂ−１ａ＞：量産型。無水平尾翼機で、主翼に水平尾翼の働きを持たせる必要性から23.3度の後退角を付けた。主翼は全木製で、翼面荷重は１平方メートルあたり198kg、捩り下げ5.7度。主翼内側内部にはＣ液タンクが片側２個ずつ収容される。主翼前縁翼端付近に固定スロット、後縁外側にエレボン、主翼下面に着陸用フラップを持つ。主翼後縁内側にもフラップがあるが、これは着陸用フラップを下ろした際のピッチングを防ぐためのトリム・フラップである。胴体は全金属製で、太短い紡錘形をしており、機首には発電機駆動用の小さいプロペラがあり、その後ろに無線室、コクピット、Ｔ液タンク（上部に機関砲弾倉が収まる）、ロケットと続き、機体尾部下面に引き込み式尾輪がある。風防は厚さ90mmの防弾ガラス製で、乗員の頭と肩には13mm厚、背当てには8mm厚の防弾板を配置した。操縦桿はKG12E、照準器はRevi16B光像式照準器。キャノピー後方にはアンテナ支柱が立っており、主翼下面にIFFアンテナを持つ。垂直尾翼は全木製で、ラダーは羽布張り。降着装置はスキッドで、離陸時にはこれに１軸２輪のドリーを付け、離陸後に切り離す。離陸後は高度9000mまで一気に上昇し、水平飛行で800kmまで加速、爆撃機に射撃を行い、そのまま滑空して基地に戻るのが基本的な攻撃方式である。加速と上昇が凄まじいので、トリムホイールにはハンドルが付いており、これを回しまくらないとトリム変化に付いていけなかった。全長5.85m（5.92m？）、全幅9.3m、全高2.8m（3.06m？）、自重1.905トン（1.505トン？）、全備重量4.31トン（3.885トン？）。推進はヴァルターHWK-109/509Aロケット（推力1.7トン）単発、最大速度950km、上昇力は高度10000mまで３分弱、実用上昇限度15500m、Ｔ液容量1160リットル、Ｃ液容量510リットル、戦闘行動半径80km、航続時間４分（フルスロットル）／7.5分（最大）。固定武装は主翼内30mm機関砲MK108（80発）計２門で、３秒間射撃すると弾切れになる。後にSG500イェーガーファウストを装備したものもある。乗員１名。320機が生産された。喪失の原因は80%が離着陸時の事故、15%が飛行中に音速を超えて空中分解、5%が戦闘損失とされ、ロケット不調にサスペンション無しのドリーからくる衝撃が加わって離陸直後に爆発を起こす事故が多発した。また、コクピット両脇に搭載されるＴ液には有機物分解作用があり、これを浴びたパイロットが溶ける事故も起きた。上手く離陸しても、爆撃機との速度差が時速500kmもあり、あっという間に追い抜いてしまうため、攻撃のチャンスが極めて短い。また、航続距離も短すぎ、連合軍機が本機の配備されたブランディスを避けるようになると、出番が無くなった。参考：月刊JWings7,’16、7,’02、11,’04、10,’09、月刊エアワールド1,’00、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、歴史群像2,’08付録、世界の傑作機No.141、図解世界の軍用機史

　＜Ｍｅ１６３Ｃ＞：ロケットを巡航用副燃焼室付きのヴァルターHWK109-509C-1（推力２トン）に換えたもの。機体後部のノズルが上下２連になっている。1944年末に３機が製作された。参考：月刊JWings7,’02

　＜Ｍｅ１６３Ｄ＞：ロケットを巡航用副燃焼室付きのHWK109-509C-4（推力２トン）とし、胴体を再設計して燃料搭載量を増やし、前輪式降着装置と与圧コクピットを装備したもの。途中でユンカース社が製作することになり、Ju248と改称され、更にMe263と名称変更された。全長7.88m、全幅9.5m、全高2.5m、自重２トン、全備重量5.3トン。推進はHWK109-509C（推力２トン）単発、最大速度900km、行動半径160km。固定武装は30mm機関砲２門。乗員１名。量産には至らなかった。参考：歴史群像2,’08付録、月刊JWings7,’02、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ１６３Ｓ＞：複座練習機型。ロケットや武装は付いていない。参考：月刊JWings7,’02

＜Ｍｅ１６３海外シリーズ＞

　＜キ−２００＞：キ−200を参照。

　＜秋水＞：秋水を参照。

＜Ｍｅ２０８＞：ドイツ国防軍汎用機。Bf108の降着装置を前輪式にしたものである。参考：月刊JWings6,’06

＜Ｍｅ２０８海外シリーズ＞

　＜ノール１１００シリーズ＞：ノール1100シリーズを参照。

＜Ｍｅ２０９シリーズ＞：ドイツ国防軍高速研究機。メッサーシュミット社が開発した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ２０９Ｖ１＞：初号機で、1938年8月1日に初飛行した。冷却水使い捨てで１分間だけ2300馬力を出せるDB601ARJを搭載し、1939年4月26日に時速755.11kmを記録。対外向けにはBf109改造型のMe109R（BFWがメッサーシュミット社に変更された後のため）が記録したと公表された。全長7.2m、全幅7.8m。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、ミリタリーエアクラフト1,’97

　＜Ｍｅ２０９Ｖ４＞：４号機。翼スパンを長くして戦闘機プロトタイプにしたもので、1939年5月に完成したが、飛行特性が悪く、実用化はされなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ２０９Ｖ５＞：Bf109の後継として開発されたもので、V4までとはデザインが全く違う。エンジンはDB603G（1900馬力）。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ２０９Ｖ６＞：V5のエンジンをユモ213E（1750馬力）に換えたもの。採用されず。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ２０９Ａ−２＞：Bf109Gベースの戦闘機で、1943年夏に開発が許可された。主翼形状を変更し、主脚を内側折り畳み式に変更、環状冷却器を導入している。全長9.62m、全幅10.95m、自重3475kg、全備重量4200kg。エンジンはユンカース製ユモ213A-1（1770馬力）単発、最大速度660km。Fw190Dよりも性能が良かったが、生産性に劣ると判断され、採用されなかった。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｍｅ２０９Ｈ＞：試作高々度迎撃戦闘機型。Me209AのエンジンをDB603Gに換装したものである。採用されなかった。参考：歴史群像2,’08付録

＜Ｍｅ２１０シリーズ＞：ドイツ空軍駆逐機。Bf110の後継としてメッサーシュミット社が開発し、1938年夏に設計案がドイツ航空省で承認された。内翼と外翼のラインがいびつで、エンジン装備位置も前方に行き過ぎており、操縦性や安定性がかなり悪かった。初飛行前に1000機の量産契約が締結されており、1941年末から600機が量産され、うち557機がハンガリーのドナウ航空機工業での生産で、更にそのうち３分の２がドイツ空軍に納入された。ただ安定性不良などは改善が図られないままゲーリングの意向で生産されたものであり、性能が悪くて使い物にならず、メッサーシュミット社の責任問題にまで発展したが、これは不問になっている。150機はMe410に改造された。参考：世界の傑作機No.141、月刊PANZER7,’04、月刊丸4,’07

　＜Ｍｅ２１０Ｖ１＞：試作初号機。機首下にキャビンと一体化された爆弾倉があり、急降下爆撃が行えるようBf110よりも機首を短縮、前面に透明ガラスを填めて視界を確保している。後方機銃の射界確保のため双垂直尾翼にしたが、初飛行の数週間後に単垂直尾翼に換装された。設計途中で重量増による重心移動に対応するため外翼に４度の後退角を付け、後部胴体を1mほど短縮して重心を前に戻し、生産性を向上させるため前縁スラットを廃止したが、これらの改造が縦安定性不良の元になった。エンジンはDB601A（1100馬力）双発。1939年9月2日に初飛行したが、この時テストパイロットが縦安定性確保のため胴体を1m延ばすよう進言したといわれる。9月15日と10月のテストでも縦安定性不足が指摘され、大角度で攻撃態勢に入った際の錐揉み発生も問題となった。10月12日のテストでは胴体短縮の影響による垂直安定板の効きの低下からくる方向安定性不良も指摘されている。参考：世界の傑作機No.141、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ２１０Ｖ２＞：試作２号機で、1939年10月10日に初飛行した。テスト中にエレベーターが吹き飛ぶ事故を２回起こしたため、縦安定性不足を解決を狙って面積の大きい単垂直尾翼に変更、水平尾翼のスパンも拡大したが、改善できなかった。本来は胴体を延長すべきだが、主翼の外翼を主桁ごと付け替える必要があり、機体をほぼ丸ごと再設計しなければならないため、試作17号機まで改修が遅れてしまった。単垂直尾翼の採用は、後部兵装を胴体両側の動力砲塔としたため、双垂直尾翼による射界確保の必要が無くなったからという説もある。1940年9月5日、急降下試験で時速650kmからの引き起こしを行ったところ、胴体捩れと水平尾翼非対称曲げ・捩れのフラッターから右水平尾翼が吹き飛んで墜落、大破した。これにより後部胴体を補強することになったが、重心が更に後退して不安定さが増した。参考：世界の傑作機No.141、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊丸4,’07

　＜Ｍｅ２１０Ｖ４＞：試作４号機。完成時から単垂直尾翼で、外翼にダイブブレーキを持つ。1940年10月に完成した。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ｖ５＞：試作５号機。テスト飛行に投入されたが、離陸時に多数の問題点が発見された。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ｖ６＞：試作６号機。飛行特性のテストに使用された。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ｖ９＞：試作９号機。降着装置に問題があり、失速も起こりやすいことが判明した。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ｖ１０＞：試作10号機。飛行特性のテストに使用された。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ｖ１１＞：試作11号機。飛行特性のテストに使用された。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ｖ１２＞：試作12号機。急降下爆撃及びダイブブレーキのテストに使用された。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ｖ１３＞：試作13号機。自動式冷却フラップと４翅プロペラのテストに使用された。1941年5月末に脚の故障で損傷している。1942年1月末に電熱式防氷装置のテストなどを行い、最終的にMe410に改修された。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ｖ１４＞：試作14号機。錐揉み試験用で、復帰のためのドラッグシュートを装備した。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ｖ１５＞：試作15号機。無線のテストに使用された。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ｖ１７＞：縦安定性不足の根本的解決を図るため、胴体を延長したもの。1941年11月に完成したが、胴体延長に伴う問題の解決に時間が掛かり、1942年2月に漸く初飛行した。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ｖ２２＞：DB605のテストに使用された機体で、1943年3月に日本に輸出された。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ａ−０＞：先行量産型。1941年夏頃から第210実験飛行隊に配備された。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ａ−１＞：最初の量産型だが、安定性不良やフラッターなどの欠点を解決しきれないまま生産されたため、配備後に事故が頻発した。急降下爆撃時の視界確保のため、爆弾倉扉の直上までガラスが填め込まれており、コクピット前方中央には床板が無く、防御力強化の目的でコクピット前方には防弾板が斜めに取り付けられていた。前下方視界を妨げないよう、フットペダルもフットバーで結ばれておらず、左右独立式である。パイロットは足の間からガラス越しに目標を確認する形になるため、足を開いてコクピットに座る必要があり、座席もそれに合わせて下面前方左右が張り出したタイプになっている。パイロット座席後方にはかなり下の方まで防弾板が付いており、急降下爆撃の際に地上砲火から後席の銃手を守るようになっていた。機銃用照準器はReviC/12Dで、風防内右側に取り付ける。爆撃照準器はStuvで、風防上部フレームに装着し、使用しない時には90度右に回しておく。後席は後ろ向きに付いており、その後方にも防弾板が付いている。オプションでESK2000（爆弾倉内）またはRobot�Uガンカメラ（機首外装）を装備可能。風防には分厚い防弾ガラスが付く。キャノピー後部両舷には遠隔操作銃塔用リモコン照準装置FSE-N-210/1のためのバルジを設けた。キャノピー後部は左３分の２くらいが右ヒンジで上に開く構造をしており、アンテナ線と接触しないよう、キャノピー上のアンテナ支柱は右舷側にオフセットされている。爆弾倉は機首下部にあり、扉はクラムシェル式。爆弾倉前端のガラスは内側に開くようになっていて、急降下爆撃の際に爆弾倉内外の圧力差を無くしてスムーズに爆弾倉扉を開かせる。前方固定機銃は7.92mm機銃MG17（1000発）２丁と20mm機関砲MG151/20（350発）２門で、爆弾倉の天井に取り付けられており、MG17は機体中心線から180mm、MG151/20は410mmのところに銃口がある。弾薬供給ハッチはプラスチック製。コクピット後方には自動膨張式救命ボートが収容されていて、コクピットからのレバー操作でバネにより機体左側面から射出されて展開する。主翼付け根には整形用のフィレットがあり、極力ボルトを廃して抗力を減らした。主翼は直線テーパー翼で、外翼にのみ４度の後退角が付いているため、内翼の前縁と１本のライン上には並んでいない。内翼後縁にフラップ、外翼内側後縁にラジエーターフラップ、外翼外側後縁にトリムタブ付エルロンを持つ。フラップは飛行時、離陸時、着陸時の３種類を選択でき、それぞれ０度、20度、56度を取る。また、後二者ではラジエーターフラップが連動するようになっている。ダイブブレーキは外翼内側中央に内蔵されており、作動すると上に２枚、下に４枚の抵抗板がスライドしてせり出す。エンジンナセル下面にオイルクーラー、外翼下面にラジエーターがある。エンジンの右に発電機が付いており、エンジンナセル右（右ナセルでは外翼側、左ナセルでは内翼側）に発電機冷却用エアインテイクを持つ。エンジン前部の冷却液タンクと後下方（ラジエーターパイプ周囲など）に装甲板が装着されている。燃料タンクは全て主翼内にあり、セルフシーリング式で、容量は内翼前方445リットル、内翼後方628リットル、外翼189リットル。降着装置は尾輪式で、主脚・尾脚共に完全引き込み式、主脚は90度ひねってエンジンナセル後部に収容される。胴体後部両側には遠隔操作式動力砲塔FDSL-B-131/1を１基ずつ装備。13mm機銃MG131（500発）を１丁収容しており、射界は俯角41度、仰角80度、外側40度、内側３度である。照準装置はFSE-B-210/1で、無線手兼後方銃手席（後ろ向き）の中央に砲塔操作用ピストルグリップ、グリップ左上に後方照準用Revi25A、両側に左右照準用Revi25Aが１基ずつ取り付けられている。また、自機飛行速度を0-700まで50kmごとに設定するハンドルが付く。エレベーターの舵角は上40度30分、下27度30分。全長11.2m／12.15m（胴体延長後）、全幅16.34m、全高4.3m、自重7070kg、全備重量9690kg（燃料2400リットル搭載）。エンジンはDB601F（1395馬力）双発、最大速度564km（616km？）、実用上昇限度7000m、航続距離1820km（2400km？）。固定武装は機首の20mm機関砲MG151/20が２門と7.9mm機銃MG17が２丁、胴体側面遠隔操作式ターレットFDSL-B131/1Bの13mm機銃MG131（後方射撃用）２丁。爆弾倉内に50kg爆弾８発または250kg爆弾２発または500kg爆弾１発または1000kg爆弾１発を、両主翼付け根下面に50kg爆弾２発ずつを搭載可能。FuG10無線機、FuG16無線機、FuBl1着陸誘導装置、PeliG5方向探知装置、PKS11自動操縦装置を搭載する。乗員２名。駆逐機型と急降下／駆逐機型の２種類がある。第２航空艦隊第210実験飛行隊に1940年7月に配備され、8月にバトル・オブ・ブリテンに参加した。前線のパイロットが着陸時にBf110と同様の着陸速度を取ろうとすると、重い本機では余計に迎え角を取らねばならず、前縁スラットを廃止したことも相まって翼端失速に陥り、錐揉みになったり、ひっくり返ったりする事故が多発した。また、機体尾部の短縮で三点姿勢がBf110よりも機首上げ状態となり、これを目安にして着陸時の引き起こしを行うと迎え角が大きくなってやはり翼端失速に陥り易くなった。1941年には機体長を1m長くする改造を行い、1942年7月には主翼下面の気流を上面に導いて失速を防ぐスリットを装備している。参考：世界の傑作機No.141、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊丸4,’07、歴史群像2,’08付録

　＜Ｍｅ２１０Ａ−１（急降下／駆逐機型）＞：爆弾倉内に最大1000kgの爆弾、主翼付け根に50kg爆弾４発を搭載する。最大飛行重量10690kg（燃料2070リットル＋爆弾１トン）、航続距離1440km。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ａ−１（駆逐機型）＞：安定性不良などを解決するため、前線で胴体を延長し、垂直尾翼のバランスを調整、前縁スラットを固定し、オートパイロットを装備した。爆弾は搭載しない。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ａ−２＞：戦闘爆撃機型。全長12.12m、全幅16.34m、自重7270kg、全備重量10690kg。エンジンはDB610F（1305馬力）双発、最大速度564km、燃料搭載量2546リットル、航続距離1820km。武装は20mm機関砲２門、7.92mm機銃２丁、13mm旋回機銃２丁。爆弾1500kgを搭載できる。乗員２名。参考：世界の傑作機No.141、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ２１０Ｂ−１＞：Me210A-1の高速写真偵察機型。４機（２機？）が製造されたらしいが、当時の資料が無い。参考：世界の傑作機No.141、月刊丸4,’07、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、歴史群像2,’08付録

　＜Ｍｅ２１０Ｃ−１＞：ハンガリーのドナウ航空機工業がMe210A-1をライセンス生産したもの。後部胴体を延長して主翼に前縁スラットを装備したため、安定性が改善し、迎撃戦闘機としても使用された。全長12.15m、全幅16.4m、全高4.3m、最大重量9706kg。エンジンはDB605B（1475馬力）双発、最大速度553km、航続距離1730km。武装は機首のMG17機銃２丁とMG151/20機関砲２門、後部胴体側面のMG131機銃搭載遠隔操作銃塔２基。FuG10無線機、FuG16無線機、FuBl1着陸誘導装置、PeliG5方向探知装置、PKS11自動操縦装置を搭載する。乗員２名。1942年8月からＣ型全体で267機が生産された。参考：世界の傑作機No.141、月刊丸4,’07、歴史群像2,’08付録

　＜Ｍｅ２１０Ｃ−２＞：C-1の小改良型。参考：月刊丸4,’07

＜Ｍｅ２１０海外シリーズ＞

　＜Ｍｅ２１０Ｃａ−１＞：ハンガリーのドナウ航空機工業がライセンス生産したMe210A-2で、駆逐機型と急降下／駆逐機型の２種がある。試作機はMe210A-0の１機にDB605B（1475馬力）を搭載し、胴体を延長したもので、同様の改造を施した量産初号機は1942年12月21日にハンガリーのテストパイロットにより飛行した。武装は機首のMG17機銃２丁とMG151/20機関砲２門、胴体側面のFDSL-B131/1B遠隔操作動力銃塔に搭載したMG131機銃２丁。照準器はReviC/12D。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ｃａ−１（急降下／駆逐機型）＞：爆弾1000kgを搭載するタイプ。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ２１０Ｃａ−１（駆逐機型）＞：爆弾は搭載しない。参考：世界の傑作機No.141

＜Ｍｅ２６１＞：ドイツ空軍長距離輸送機、別名アドルフィネ（Adolfine）。ベルリンから東京に聖火を運ぶため開発されたが、大戦が始まって完成は1940年にずれ込んだ。アスペクト比が高く分厚い主翼をインテグラルタンクとして大量の燃料を積み、大きな航続力を持つ。３機が製作された。全長16.7m、全幅26.8m。エンジンはDB610A-1（2950馬力）双発、巡航速度400km、最大速度620km、実用上昇限度8260m、航続距離11000km。乗員７名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｍｅ２６２シリーズ＞：ドイツ空軍ジェット戦闘機、別名シュヴァルベ（Schwalbe、つばめ）。戦闘爆撃機型は通称シュツルムフォーゲル（Strumvogel、ミズナギドリ）。1938年8月からP.1065の名称で設計し、1939年12月19日（1940年3月？）にMe262に改称され、1941年初めに試作機が完成したが、載せるエンジンが完成せず、初飛行はレシプロエンジンで行った。純ジェットでの初飛行は1942年7月18日である。1943年11月26日、ジェット飛行するMe262試作６号機を見たヒトラーは戦闘爆撃機（連合軍のヨーロッパ上陸作戦時に水際撃退作戦を行うのが主任務）としての開発を命じ、Me262A-2aが先に配備されたが、実戦では高速すぎる上に機密保持のため低空精密爆撃が禁止され、役に立たなかった。1944年9月に漸くヒトラーから許可が出て重爆撃機迎撃用の防空戦闘機として使用され、優秀な機体性能を十分に発揮したが、戦闘機型のフル生産に入ったのは1944年11月4日からで、総生産数は1400機以上（1294機？）だが、組織的迎撃戦闘を開始したのが1945年3月、実戦投入数が200機ではどうにもならなかった。急降下すると速度が出すぎて空中分解する恐れがあったため、ローラーコースター戦法を開発している。連合軍が初めて認識したのは1944年7月25日にモスキート偵察機型が襲撃された時である。参考：月刊JWings11,’01、6,’13、8,’19、歴史群像2,’08付録、グラフィックアクション29、36、月刊丸9,’03

　＜Ｍｅ２６２Ｖ−１＞：試作初号機。エンジンが完成しなかったので、機首にユモ210G液冷エンジン（750馬力）を搭載して1941年4月18日に初飛行した。その年の夏になって漸くBMW003ジェットエンジンが推力0.45トンを発揮したので、機首のエンジンを残したままBMW003V2/V10を主翼下に吊り下げ、11月25日に飛行した。しかし離陸直後にエンジンが止まってしまったので、1943年3月2日にユモ004Bに積み替えて飛行試験を開始している。主翼には少し後退角（前縁で18.5度）が付いているが、これはエンジン重量増に対応するためで、低速大迎角時の翼端失速の問題から、衝撃波発生を遅らせる効果を発揮する程の後退翼は採用していない。参考：月刊JWings11,’01、月刊軍事研究11,’11、月刊航空ファン7,'15

　＜Ｍｅ２６２Ｖ−２＞：試作２号機。1942年10月2日に初飛行した。参考：月刊丸9,’03

　＜Ｍｅ２６２Ｖ−３＞：試作３号機。BMWのエンジンが役に立たなかったので、ユモ004Aジェットエンジン（推力0.84トン）を搭載した。1942年7月18日、純ジェットでの飛行に成功した。参考：月刊JWings11,’01

　＜Ｍｅ２６２Ｖ−５＞：試作５号機。降着装置を前輪式（テストのため前輪は固定脚）とし、RATOを付けた。1943年6月27日から飛行試験を行っている。参考：月刊丸9,’03、月刊JWings11,’01

　＜Ｍｅ２６２Ｖ−６＞：試作６号機。量産型のユモ004エンジンを搭載し、前輪を引き込み式にした。参考：月刊丸9,’03

　＜Ｍｅ２６２Ｖ−１０＞：試作10号機。1944年5月23日、ヒトラーの命で戦闘爆撃機開発用となり、ヴォーキンゲルシッフと呼ばれる爆弾架２基を装備して試験を行った。参考：月刊JWings11,’01

　＜Ｍｅ２６２Ａ−０＞：試作機12機に続く先行量産型。戦闘機型で、1944年4月から配備された。参考：月刊JWings11,’01

　＜Ｍｅ２６２Ａ−１ａ＞：戦闘機型。1944年5月から引き渡された。胴体は三角断面で、主脚や燃料タンクを全て胴体内に収容している。機首最前部にBSK16ガンカメラ、その後上方に30mm機関砲４門を搭載、その後ろが前部燃料タンク（容量900リットル）である。胴体中央のコクピットはカプセル構造になっており、胴体の下から填め込んで組み付ける方式を採用した。風防は厚さ90mmの防弾ガラスで、照準器はRevi16B。コクピットの後ろが後部燃料タンク（容量900リットル）で、後部胴体に無線機室があり、上に方向探知機用ループアンテナ、下にFuG25a敵味方識別装置用アンテナが突き出す。降着装置は前輪式で、前脚は後方、主脚は内側に引き込まれる。前輪は660×160mm、主輪は840mm×300mm。��翼面荷重を補うため、主翼前縁にフルスパンのスラットを持ち、速度が一定以下になると自動的に作動する。エンジンは主翼下面に装着した。全長10.6m、全幅12.51m（12.48m？）、全高3.85m（3.83m？）、自重４トン、全備重量7.05トン（6.775トン？5.7トン？6.396トン？）。エンジンはユモ004B-1ターボジェット（推力0.9トン）双発、最大速度870km、実用上昇限度11400m、燃料搭載量2570リットル、航続距離1050km（845km？）。固定武装は30mm機関砲MK108が４門（機首上部）。500kg爆弾１発または250kg爆弾２発を搭載できる。乗員１名。参考：月刊JWings6,’14、8,’19、11,’01、6,’13、図解世界の軍用機史、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊航空ファン6,’02、歴史群像2,’08付録、グラフィックアクション36

　＜Ｍｅ２６２Ａ−１ａ／Ｊａｂｏ＞：戦闘爆撃機型。機体下に爆弾架２基を並列に搭載し、250kg爆弾SC250を１発ずつ積めるようにした。30mm機関砲MK108を２門に減らしたものもある。参考：月刊JWings11,’01

　＜Ｍｅ２６２Ａ−１ａ／Ｕ１＞：試作武装変更型。固定武装を30mm機関砲２門＋20mm機関砲２門とした。参考：月刊JWings11,’01

　＜Ｍｅ２６２Ａ−１ａ／Ｕ２＞：無線機改良型。参考：月刊JWings11,’01

　＜Ｍｅ２６２Ａ−１ａ／Ｕ３＞：偵察機型。固定武装を外し、機首に涙滴型フェアリングを設けてRb30/50カメラ２基を収納、機首下面に撮影用窓を付けた。参考：月刊JWings11,’01

　＜Ｍｅ２６２Ａ−１ａ／Ｕ４＞：試作武装強化型。機首にマウザー50mm機関砲MK214を搭載したもので、２機が製作されて実戦テストも行われたが、機関砲が不調で敵機の撃墜はできなかった。参考：月刊JWings11,’01

　＜Ｍｅ２６２Ａ−１ａ／Ｕ５＞：武装試験型。固定武装をMK108機関砲６門とした。参考：月刊JWings11,’01

　＜Ｍｅ２６２Ａ−１ａ（夜間戦闘機試作型）＞：試作夜間戦闘機型。機首にFuG220リヒテンシュタインレーダーを搭載し、機首先端斜め四方に八木アンテナを取り付けた。参考：グラフィックアクション36

　＜Ｍｅ２６２Ａ−１ｂ＞：試作エンジン換装・武装強化型。エンジンをBMW003に換装し、55mm空対空ロケット弾R4Mを24発搭載した。エンジン生産数が少なく、実用化には至らなかった。参考：ジェット戦闘機、歴史群像2,’08付録

　＜Ｍｅ２６２Ａ−２ａ＞：戦闘爆撃機型。A-1ベースで、30mm機関砲を２門に減らし、爆弾架２基を装備、SC250爆弾２発またはSC500爆弾１発を搭載する。1944年夏に第51爆撃航空団に配備された。基本的に単機で行動し、昼間は高度7500-8000mで進入、緩降下で高度5400-6000mになったら爆弾を投下する。薄暮には高度300mで進入して150mで投下し、夜間には高度3600-4000mで進入して2400-2500mで投下した。昼間の高度がやたらと高いのはヒトラーが高度4000m以下での昼間作戦を禁止していたからで、爆撃照準器も高速飛行に使えるものが開発できず、戦果は乏しかった。参考：月刊航空ファン6,’02、月刊JWings11,’01、月刊丸9,’03、グラフィック第２次大戦アクション・シリーズ８

　＜Ｍｅ２６２Ａ−２ａ／Ｕ１＞：爆撃照準器試験型。参考：月刊JWings11,’01

　＜Ｍｅ２６２Ａ−２ａ／Ｕ２＞：試作複座戦闘爆撃機型。機首に爆撃照準手席を設けており、腹這いに乗る。試作のみ。参考：月刊JWings11,’01

　＜Ｍｅ２６２Ｂ−１ａ＞：タンデム複座練習機型。参考：月刊JWings11,’01

　＜Ｍｅ２６２Ｂ−１ａ／Ｕ１＞：夜間戦闘機型。B-1aの機首にFuG218ネプツーン迎撃レーダーを搭載し、機首下面左右にヴィーキンゲルシップ・パイロンを介して300リットル増槽２本を装着、後席をレーダー手席とした。機首の八木アンテナのため最大速度が60kmほど落ちたが、それでもモスキートに十分対抗可能だった。全長11.75m、全幅12.65m、全高3.83m、自重4.764トン、全備重量7.7トン。エンジンはユモ004B-1ターボジェット（推力0.9トン）双発、最大速度810km、上昇限度11450m、航続距離1040km。固定武装は30mm機関砲MK108が４門。機首下に300リットル増槽２本を搭載可能。参考：月刊JWings11,’01、図解世界の軍用機史

　＜Ｍｅ２６２Ｃ−１ａ＞：迎撃戦闘機型。A-1aの後部胴体にヴァルターHWK509液体ロケット（推力1.7トン）を搭載したもので、ロケット噴射が当たらないように垂直尾翼下部を切り欠いている。1945年2月27日に初飛行した。テスト飛行中にたまたま通りがかったP-47を撃墜している。参考：月刊JWings11,’01

　＜Ｍｅ２６２Ｄ＞：50mm臼砲を12門装備したもの。参考：ジェット戦闘機

　＜Ｍｅ２６２Ｃ＞：アメリカのスティーブ・スナイダーによる製造プロジェクトで再生産されたタイプで、1993年から計画され、ペンシルバニア州ウィローグローブ海軍航空基地にあったMe262Bからリバースエンジニアリングを行い、テキサス・エアプレーンファクトリーで再生産が開始され、いろいろあって1999年にレジェントフライヤーズに計画が移管され、５機が再生産された。Me262Cはメッサーシュミット財団による公式命名である。エンジンはJ85を搭載しており、ベース機体と同じ複座型だが、単座にも改造できる。５機のうち１機は地上展示用で、残る４機は飛行可能であり、１機がヴァージニア州ファイターファクトリー軍事航空博物館、１機がアメリカのコリングス財団、１機がドイツのメッサーシュミット財団の保有となっているが、もう１機は配置先が決まらず宙に浮いている。参考：月刊航空ファン7,’15

＜Ｍｅ２６２海外シリーズ＞

　＜Ｓ−９２＞：チェコスロバキア空軍戦闘機。戦後にコピー生産したものである。参考：月刊軍事研究12,’04

　＜火龍＞：キ−201を参照。

＜キ−２０１＞：キ−201を参照。

＜橘花＞：橘花を参照。

＜Ｍｅ２６２海外ファミリー＞

　＜ＣＳ−９２＞：チェコスロバキア空軍練習機。戦後にコピー生産し、練習機として使用したものである。参考：月刊JWings6,’19

＜Ｍｅ２６３＞：Me163D（戦闘機）を参照。

＜Ｍｅ２６４＞：ドイツ空軍試作超長距離４発爆撃機。ドイツ本土からニューヨークを爆撃できる機として1940年から開発された。主翼は高アスペクト比、垂直尾翼は双尾翼、降着装置は前輪式。全長21.3m、全幅43m、全備重量56000kg。エンジンはBMW801D（1700馬力）４発、最大速度565km、実用上昇限度8000m、航続距離12000km。爆弾1800kgを搭載可能。乗員５名。1942年に試作初号機が完成、２号機も1943年に完成したが、連合軍の爆撃で破壊され、計画は放棄された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｍｅ３０９シリーズ＞：ドイツ空軍試作戦闘機。バトル・オブ・ブリテンの戦訓を基に開発された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ３０９Ｖ１＞：原型初号機で、1942年7月に初飛行した。Bf109よりも速度を25%、航続距離を85%増大するのが目標で、大出力エンジンに強力な武装を搭載し、引き込み式の胴体下面ラジエーター、引き込み式前輪式降着装置、視界良好なキャノピーを装着して試験飛行を行った。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ３０９Ｖ４＞：試作４号機。Bf109と比べて性能的に進歩が無く、1943年夏で開発中止となった。全長9.9m、全幅11m、全備重量4500kg。エンジンはDB605B（1475馬力）単発、最大速度580km。固定武装は13mm機銃MG131が４丁、20mm機関砲MG151/20が２門、30mm機関砲MK108が２門。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、歴史群像2,’08付録

　＜Ｍｅ３０９Ａ＞：量産する計画だった機体。全長9.46m、全幅11.04m、自重3530kg、全備重量4250kg。エンジンはDB603A-1（1750馬力）単発、最大速度733km、航続距離1400km（増槽あり）。武装は30mm機関砲１門、20mm機関砲２門、13mm機銃２丁。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｍｅ３０９Ｂ＞：武装強化型。計画のみ。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｍｅ６０９＞：Me309Aを横に２機繋げたもの。計画のみ。参考：歴史群像2,’08付録

＜Ｍｅ３１０＞：ドイツ空軍試作高々度戦闘機。Me210のエンジン、コクピット、主翼を改修したもので、DB603A（1750馬力）を搭載し、与圧コクピットも装備した。1942年に開発していたが、Me410が採用されたため、こちらは試作のみに終わった。参考：月刊PANZER7,’04、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊丸4,’07

＜Ｍｅ３２１シリーズ＞：ドイツ空軍巨大輸送用グライダー、別名ギガント。ゼーレーベ作戦用に開発され、牽引車付き8.8cm対空砲や�W号戦車などを運べるよう設計された。完成時にはゼーレーベ作戦が中止になったので、東部戦線への輸送任務に使用されている。牽引は当初Bf110またはHe111が３機がかりで行っていたが、技術が要るのでHe111Zを開発してこれ１機で牽引するようにした。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊丸4,’99

　＜Ｍｅ３２１Ｖ１＞：試作初号機。機体を鋼管骨組みに合板・羽布張りとして軽量化し、積載量22トンを確保した。1941年2月25日にJu90に牽引されて初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ３２１Ａ＞：最初の量産型。全長11m・幅3.14m・高さ3.14mの巨大な貨物室を持ち、機首を横に開いて貨物の積み降ろしを行う。離陸は使い捨て車輪、着陸はスキッドを使用する。50機が生産され、1941年6月から引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ３２１Ｂ−１＞：改良型。舵が重かったので、複式操縦装置を搭載した。全長28.2m、全幅55m、全高10.1m、自重12200kg、全備重量34400kg。最大曳航速度220km。防御兵装は7.9mm機銃MG15が２丁。乗員２名＋完全武装兵12名。100機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｍｅ３２３シリーズ＞：ドイツ空軍６発大型輸送機、別名ギガント（Gigant）。Me321グライダーを動力化したものである。1944年までに210機が生産され大きな輸送力を誇ったが、敵の攻撃には脆弱で、多数が撃墜された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊丸4,’99

　＜Ｍｅ３２３Ｖ１＞：試作初号機。占領下のフランスで生産されていたブロック175双発偵察機と同じノーム・ローン14N48/49エンジン（1140馬力）を４基搭載する。これに合わせて主翼構造を強化し、エンジンの中間にフライトエンジニア席を左右１つずつ追加、胴体下面に片側５輪ずつ車輪を装着した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ３２３Ｖ２＞：試作２号機。６発にパワーアップしたもので、1942年に初飛行し、採用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ３２３Ｄ−０＞：先行量産型。10機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ３２３Ｄ−１＞：最初の量産型。1942年9月から引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ３２３Ｄ−２＞：プロペラ改良型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ３２３Ｅ−１＞：ツェッペリン飛行船会社で生産されたもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ３２３Ｅ−２＞：E-1の武装強化型。全長28.5m、全幅55.2m、全高9.6m、自重28010kg、全備重量45000kg。エンジンはノーム・ローン14N48/49（1140馬力）６発、巡航速度215km、最大速度253km、実用上昇限度4000m、航続距離1100km。防御兵装は主翼上面ターレットの20mm機関砲MG151/20が２門、13mm機銃MG131が６丁。乗員６名。完全武装兵120名または貨物9.76トンを搭載できる。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ３２３Ｆ＞：エンジンをユモ211R（1350馬力）に換装したもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｍｅ３２８シリーズ＞：ドイツ空軍試作パルスジェット戦闘機。1943年3月から開発されたが、自力で発進できない（曳航されて空中発進するか、KL-12カタパルトで地上発進する）、エンジンの振動が酷いなどの欠点があり、採用されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、歴史群像2,’08付録

　＜Ｍｅ３２８Ａ＞：迎撃戦闘機型。1944年初めにDo217からの発進テストを行っているが、発進予定空域まで母機が進出するのが困難であるとして開発中止となった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、歴史群像2,’08付録

　＜Ｍｅ３２８Ｂ＞：戦闘爆撃機型。全長6.8m、全幅8.6m、全備重量3.23トン。エンジンは主翼下のアルグスAs014パルスジェット（推力0.3トン）双発、最大速度700km、航続距離690km。１トン爆弾１発を搭載可能。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ３２８Ｂ−２＞：全長8.63m、全幅8.5m、全高2.5m、全備重量4.73トン。エンジンはアルグスAs014（推力0.4トン）双発、最大速度590km、航続距離800km。武装は30mm機関砲２門。乗員１名。開発中止となった。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｍｅ３２８Ｃ＞：ターボジェット戦闘機型。胴体にユモ004ターボジェットエンジン１基を搭載する。計画のみ。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｍｅ３２８特攻機＞：敵に突っ込むタイプで、乗員は突入直前に脱出する。計画のみ。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜ＭＥ４０６Ｐ＞：自衛隊の救命無線機。海外物産が受注している。参考：月刊軍事研究5,’17

＜Ｍｅ４１０シリーズ＞：ドイツ空軍多目的双発高速爆撃機、別名ホルニッセ（Hornisse）。Me210（後部胴体延長型）のエンジンをDB603Aに換装し、主翼とエンジンナセルを設計し直したものである。緊急戦闘機計画に伴い生産中止となる1944年7月（9月？）までに各型合わせて1160機が生産（偵察型のみ生産が継続されたという説もある）され、1943年7月から部隊配備されて昼間迎撃、戦闘爆撃、戦術偵察に使用された。機体形状がレーダー装備に不適で、夜間迎撃には殆ど使用されていない。参考：世界の傑作機No.141、月刊PANZER7,’04、歴史群像2,’08付録、グラフィックアクション29

　＜Ｍｅ４１０Ｖ１＞：試作初号機。1942年秋に初飛行した。Me210AのエンジンをDB603Aに換装してエンジンナセルを0.2m延長し、重心調整のため外翼の前縁後退角を減少させ、内翼・外翼前縁のラインを一直線上にしている。最大速度624kmで、操縦性や安定性も改善、上昇力が強化されて迎撃機向きの機体となった。参考：月刊PANZER7,’04、月刊丸4,’07

　＜Ｍｅ４１０Ｖ５＞：試作５号機。水平爆撃照準器を搭載してテスト飛行を行った。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ４１０Ｖ１３＞：試作13号機。GM-1ブースト装置を搭載し、1943年6月に最大水平速度580kmを出した。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ４１０Ａ−１＞：最初の量産型（戦闘爆撃機型）。1943年1月から量産に入り、291機が生産された。機首先端部（爆弾倉前端でもある）とコクピットの床には透明ガラスが填め込まれており、急降下爆撃時に目標を視認するため使用する。爆弾倉を開く際にはガラス窓上部が内側に引き込まれ、空気が爆弾倉に入ることで爆弾倉扉が開きやすくなる。前方固定武装はMG131機銃２丁＋MG151/20機関砲２門に強化された。操縦席はタンデム複座で、後席は後ろ向きである。風防右上部には急降下爆撃用ジャイロサイトStuvi5Bを収容するための透明ブリスターが追加されており、使用時にサイトを左下へ90度回転させて目の前に持ってくる。後部胴体側面銃塔の照準用にキャノピー後部は左右に張り出している。コクピット後方には自動膨張式救命ボートが収容されていて、コクピットからのレバー操作でバネにより機体左側面から射出されて展開する。胴体後部両側面にはFDSL-B131/1銃塔が１基ずつ装着されており、射界は仰角80度、俯角41度、外側40度、内側３度。打殻薬莢は胴体下面、リンクは銃塔前下方から排出される。主翼は前縁スラットとダイブブレーキが付く。外翼と内翼の前縁は一直線上に並んでいる。エンジン換装に伴い、エンジンナセルがMe210よりも0.3mほど前に突き出しており、スピナー直後のエンジンナセル内側にある小エアインテイク付きパネルが正方形から前後に長い長方形に変更された。ナセル内側のメーター窓の位置も前下方に移され、ナセル左舷側（右エンジンでは内翼側、左エンジンでは外翼側）前下方にはフェアリングが付いた。左主翼との結合部にあたるナセル左舷側（右エンジンでは内翼側、左エンジンでは外翼側）に過給器エアインテイクが付く。エンジン換装に合わせてラジエーターも強化されているらしく（型式などの詳細は不明）、ラジエーターフラップの開閉はモーター式である。エンジン始動はセルモーター式で、寒冷地では始動用燃料に通常燃料を添加する（切り替えコックが主脚柱付け根直前にある）。また、外気温がマイナス30度以下の場合には始動燃料切り替えコックと同じ所にあるアセチレンガス始動装置接続口にアセチレンガスボンベを接続し、エンジンのインテイクマニフォールドにアセチレンガスを供給する。車輪カバーは脚が上下する時だけ開く構造で、脚が下げきると再び閉まる。主脚は車輪が支柱の内側に付く構造で、主車輪のサイズは1015×380mm。全長12.5m、翼スパン16.4m、全高4.3m、自重6150kg、全備重量11244kg。翼面積36.2平方メートル。エンジンはDB603A（1750馬力。GM-1付き）双発、最大速度615km、実用上昇限度10000m、燃料容量2400リットル、航続距離2330km。固定武装は前方固定の7.9mm機銃MG17が２丁と20mm機関砲MG151/20が２門、胴体側面の遠隔操作式ターレットFDSL-B141/1Bの13mm機銃MG131が２丁。照準器はReviC/12Dまたは急降下爆撃用ジャイロサイトStuvi 5B。爆弾倉に1000kg爆弾SD1000を２発または50kg爆弾SC50を８発搭載でき、後者では更に４発を主翼付け根に搭載できる。FuG10無線機、FuG16無線機、Fubl1着陸誘導装置、PeliG5方向探知装置、FuG25a敵味方識別装置、PKS11自動操縦装置を装備する。乗員２名。参考：世界の傑作機No.141、歴史群像2,’08付録、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊PANZER7,’04

　＜Ｍｅ４１０Ａ−１／Ｕ２＞：臨時駆逐機型。A-1の爆弾倉に20mm機関砲MG151/20収容ガンパックWB151Aを２門搭載したもので、爆弾倉扉にガンパック砲身用と排莢用の穴を開けた。参考：世界の傑作機No.141、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊丸4,’07

　＜Ｍｅ４１０Ａ−１／Ｕ４＞：地上攻撃・対爆撃機型。爆弾倉に5cm機関砲BK1を搭載しており、爆弾倉扉をバルジ付きの一枚カバーに変更した。砲身が前方に突き出したため、全長が13.29mに延びている。参考：世界の傑作機No.141、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編、月刊丸4,’07、グラフィックアクション29

　＜Ｍｅ４１０Ａ−２＞：駆逐機型。爆弾倉に30mm機関砲MK103を搭載している。参考：月刊丸4,’07、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ４１０Ａ−２／Ｕ４＞：地上攻撃型。A-2に50mm機関砲を搭載している。参考：月刊丸4,’07

　＜Ｍｅ４１０Ｂ＞：Ａ型のエンジンをDB603G（1900馬力）に換装し、MG17機銃を13mm機銃MG131に強化したもの。全長12.5m、全幅16.35m、全高4.3m。エンジンはDB603G（1900馬力。GM-1付き）双発、最大速度630km。武装は前方固定20mm機関砲MG151/20が２門と13mm機銃MG131が２丁、胴体後部側面の13mm機銃MG131が搭載遠隔操作銃塔２基。FuG10無線機、FuG16無線機、Fubl1着陸誘導装置、PeliG5方向探知装置、FuG25a敵味方識別装置、PKS11自動操縦装置を装備する。乗員２名。参考：世界の傑作機No.141、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ４１０Ｂ−１＞：高速爆撃機型。照準器はStuvi5B。武装は前方固定がMG131機銃２丁とMG151/20機関砲２門、機体両側面がFDSL-B131/1B遠隔操作動力砲塔１基ずつ。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ４１０Ｂ−２＞：駆逐機型。爆弾倉にMG151/20機関砲（200-230発）搭載ガンパックWB151Aを装備し、照準器をRevi16Bに変更している。参考：世界の傑作機No.141、月刊丸4,’07

　＜Ｍｅ４１０Ｂ−２／Ｕ１＞：B-2の爆弾倉ガンパックを30mm機関砲MK103連装パック（１門あたり100発）に交換したもの。照準器はRevi16BまたはZFR4A。全長12.5m、全幅16.4m、全高4.3m、自重6150kg、全備重量10660kg。エンジンはDB602A（1750馬力）双発、最大速度624km、実用上昇限度10000m、航続距離2300km。武装は30mm機関砲MK103が２門、20mm機関砲MG151/20が４門、13mm機銃MG131が２丁、胴体側面ターレットの13mm機銃MG131が２丁。乗員２名。参考：世界の傑作機No.141、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ４１０Ｂ−２／Ｕ２＞：爆弾倉内の20mm機関砲を４門に強化したもの。参考：月刊丸4,’07

　＜Ｍｅ４１０Ｂ−２／Ｕ２／Ｒ４＞：Me410B-2/U2の胴体下にMG151/20機関砲連装ガンパックWA151を搭載したもの。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ４１０Ｂ−２／Ｕ４＞：Me410B-2の爆弾倉内に5cm機関砲BKを搭載したもの。爆弾倉扉をバルジ付き一枚カバーに変更している。砲身が前方に突き出したため、全長が13.29mに延びた。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ４１０Ｂ−５＞：雷撃機型。魚雷のテストに使用されたらしく、航空魚雷、BT200/BT400魚雷型爆弾、SB800RSスキップ爆弾クルト、LT950/LT10滑空魚雷などを搭載可能といわれる。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ４１０Ｂ−６＞：FuG200対艦レーダーを搭載し、機首爆弾倉にMK103ガンパック２門を追加したもの。機首先端にZaukonig（ミソサザイ）と呼ばれるアンテナを装着している。1944年にはロレアンに配備されていた。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ４１０Ｂ−６／Ｒ２＞：MK103機関砲２門を搭載したタイプ。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ４１０Ｃ＞：エンジン改良型。計画のみ。参考：歴史群像2,’08付録

　＜Ｍｅ４１０Ｄ＞：エンジン改良型。計画のみ。参考：歴史群像2,’08付録

＜Ｍｅ４１０ファミリー＞

　＜Ｍｅ４１０Ａ−１／Ｕ１＞：臨時偵察機型。A-1の爆弾倉にカメラ３基を搭載し、前方固定武装をMG151/20機関砲２門のみにした。照準器はReviC/12D。参考：世界の傑作機No.141、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ４１０Ａ−２／Ｕ１＞：写真偵察機型。A-2ベース。参考：月刊丸4,’07

　＜Ｍｅ４１０Ａ−２／Ｕ２＞：夜間戦闘機型。A-2にレーダーを搭載している。参考：月刊丸4,’07

　＜Ｍｅ４１０Ａ−３＞：写真偵察機型。爆弾倉内にRB75/30を２基か、RB50/30を２基か、RB75/30を１基とRB50/30を１基のいずれかの組み合わせで前後に搭載する。爆弾倉にはバルジ状カバーを付けた。前方固定武装をMG151/20機関砲２門に減らし、照準器をRevi16Bに換装、FuG216後方警戒レーダー（外翼下面にロッドアンテナ４本が縦に並ぶ）を装備する。参考：世界の傑作機No.141、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

　＜Ｍｅ４１０Ｂ−２／Ｕ３＞：対艦攻撃型。B-2の機首前方にFuG200ホーヘンツバイル・レーダーを搭載し、機体下面に30mm機関砲を装備、魚雷を搭載できるようにした。参考：月刊丸4,’07

　＜Ｍｅ４１０Ｂ−３＞：偵察機型。爆弾倉内にRB75/30カメラ２基またはRB50/30カメラ２基またはRB75/30カメラ１基＋RB50/30カメラ１基を搭載する。武装はB-1と同じだが、照準器はRevi16Bに変更した。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｍｅ４１０Ｈ＞：高々度戦闘機型。計画のみ。参考：歴史群像2,’08付録

＜Ｍｅ６０９＞：Me309シリーズを参照。

＜ＭＥＡＤＳ＞：ドイツ軍が配備予定の陸上配備迎撃ミサイルシステムで、Medium Extended Air Defense System（中距離拡大防空システム）の略。1994年10月にアメリカ、ドイツ、フランスが共同開発で合意し、フランスが抜け、イタリアが加わり、1995年10月にアメリカのロッキード・マーチン、ドイツのDASA LFKとシーメンス、イタリアのアレニア（合併などで後にロッキード・マーチン社、MBDA社、エアバス・ディフェンス＆スペース社になった）が企業連合MEADSインターナショナルを創設、1996年10月にアメリカとヨーロッパへの配備を目標に開発を開始した。パトリオットPAC3/PAC3MSEミサイルと改良型FCSを組み合わせ、牽引式全方位捜索レーダー（UHF帯、機械旋回式、トレーラー牽引）、多機能射撃指揮レーダー（Ｘバンド、機械旋回式）、ネットワーク化戦闘マネジメントシステム搭載管制ステーション、８連装ランチャー６基からなる全システムを高機動自走車両に搭載または牽引し、パトリオットより優れた機動展開能力を持たせると共に、全方位対応を可能とするものである。指揮管制システムはオープン・アーキテクチャを採用しており、改良や他システムとの連接が容易。ランチャー車両は８×８輪トラックで、後部に８連装ランチャーを搭載、全周をカバーする。費用は58%をアメリカ、25%をドイツ、17%をイタリアで負担する。ドイツはホークの後継として2012年から、イタリアはナイキの後継として2012年から、アメリカはパトリオットの後継として2014年から配備する予定だったが、完成は2017年にずれこむ見込みとなり、2012年12月に巡航ミサイル標的の迎撃に成功したが、アメリカとドイツが2013年までで資金提供を打ち切ると発表した。一応最終テストまでの資金は確保しており、2013年11月6日のテストではMGM-52ランス弾道ミサイルと巡航ミサイル模擬標的（QF-4）の同時迎撃に成功している。2015年、ウクライナ情勢などに鑑み、ドイツが次期地対空ミサイル導入計画TLVSでの導入を決めた。アメリカは配備しているパトリオットのアップグレードで済ませる予定。イタリアは今のところ採用を決めていないが、ナイキが旧式化しているので、いずれにせよ後継防空システムを調達しなければならない。参考：月刊軍事研究1,’18、11,’07、5,’14、7,’11、4,’12、9,’12、10,’13、11,’15

＜ＭＥＡＰ＞：MRAP装甲車シリーズ（装甲車）を参照。

＜ＭＥＢ＞：海兵遠征旅団を参照。

＜ＭＥＤＣＡＰ＞：医療民間行動支援の略。参考：月刊JWings2,’16

＜ＭＥＤＥＶＡＣ＞：M113装甲車ファミリーを参照。

＜ＭＥＤＥＶＡＣ＞：医療後送・緊急医療搬送（Medical Evacuation）の略。参考：月刊軍事研究5,’15、月刊JWings7,’15

＜ＭＥＤＥＸ２０１９＞：拡大ASEAN国防相会議防衛医学実動演習。2013年・2016年に続く第３回で、2019年3月8-18日、インドのラクナウで行われ、ASEAN加盟国10カ国、アメリカ、オーストラリア、韓国、中国、ニュージーランド、ロシア、統合幕僚監部５名、西部方面衛生隊10名、化学学校１名が参加し、大地震の発生を想定した負傷者対応や避難所での公衆衛生管理などを訓練した。参考：朝雲

＜ＭＥＦ＞：海兵遠征軍を参照。

＜ＭＥＨＥＬシリーズ＞：アメリカ陸軍の対UAV用車載式固体レーザー砲で、Mobile Expeditionary High Energy Laser（機動遠征高出力レーザー）の略。参考：月刊航空ファン6,’17、月刊軍事研究9,’17

　＜ＭＥＨＥＬ＞：試験型。レーザー砲システムはボーイング社製で、レーザー発生装置、ビーム照射装置、冷却装置、バッテリーからなる。出力2kW。2016年、ストライカーに搭載してテストした。参考：月刊軍事研究3,’18、月刊航空ファン6,’17

　＜ＭＥＨＥＬ２．０＞：出力強化型。ストライカー装甲車に車載される。出力5kW。2017年2月23日から3月3日、ホワイトサンズ試験場でテストを行い、重量9kg以下の固定翼UAVやドローンを破壊した。4月3-15日、フォート・シル基地で実施された機動射撃統合演習MFIX2017に、ストライカーM1256の操縦手用ハッチ後方にレーザー・ターレットを配置し、車長用キューポラのプロテクター無人銃塔はそのまま装備、操縦手用ハッチ右方に対無人機用ジャマーCMIC（対無人機軌道統合能力）を装着した対無人機車両として参加し、固定翼型／クアッドコプター型UAV50機をレーザーで、14機をCMICで撃墜した。参考：月刊航空ファン6,’17、月刊軍事研究3,’18、9,’17

＜ＭＥＫＯ＞：ドイツのブロム・ウント・フォス社が開発した戦闘艦で、MEhrzweck Fregatten Konzept（多目的フリゲート建造コンセプト）またはMEharzweck KOmbination（多目的組み合わせ）の略。船体をMEKO100コルベット、MEKO140コルベット、MEKO200コルベット、MEKO360駆逐艦から選び、搭載兵器、FCS、CIC、機関、マストなどを選択して搭載するというカスタムメイド戦闘艦である。船体はレーダー・赤外線・音響・磁気的なステルス性を持ち、ボックスガーダー構造、二重隔壁、重要区画へのケブラー・セラミック・装甲鋼板サンドイッチ装甲を採用したことで高い防御力を誇る。艦内区画での水密性にも優れ、区画ごとに電力供給や空調、吸排気、消火が可能。全艦にヘリ甲板があり、MEKO100/140シリーズ以外は格納庫もある。2009年までに構築されたモジュールは1500にも達する。1960年代末から設計に入り、1970年代にテストを行い、1970年代末から建造に入った。就役第１号はナイジェリア海軍MEKO360H1アラドゥ級である。参考：月刊軍事研究4,’09、11,’03、12,’08

＜ＭＥＫＯ１００＞：マレーシア海軍哨戒艇。排他的経済水域内の低強度監視や警察任務に使用される。全長91m、排水量1650トン。主機はキャタピラー3616ディーゼル２基、最大速力22ノット。兵装はオットー・メララ社製62口径76mmスーパーラピッド砲１門、オットー・メララ社製30mm単装機関砲FSAFが１門、12.7mm重機関銃２丁。電子装備はコシス110M1射撃管制・戦闘管理システム、TRS-3D/16監視レーダーなど。参考：月刊軍事研究7,’03

＜ＭＥＫＯ１４０（アルゼンチン）＞：エスポラ級を参照。

＜ＭＥＫＯ２００ＴＮトラック�T＞：ヤウズ級を参照。

＜ＭＥＫＯ２００ＴＮトラック�U＞：バルバロス級を参照。

＜ＭＥＫＯ２００ＴＮトラック�U−Ａ＞：バルバロス級を参照。

＜ＭＥＫＯ　Ａ１００＞：ブラジル海軍フリゲート、別名タマンダーレ（Tamandaré）級。発注先はティッセンクルップ・マリン・システムズ、エンブラエル防衛部門、アテック・テクノロジーからなるアーグァス・アズイス・コンソーシアムで、１番艦は31.6%、２番艦以降は平均41%をブラジルのエスタレイロ・オセアナが担当する。舷側排気で煙突は無い。上構後部がヘリ格納庫、後甲板がヘリ甲板で、中型ヘリ１機を搭載可能。76mm砲・CAMM用方位盤はSTIR1.2EO Mk2、電子光学センサーはサフラン・エレクトロニクス＆ディフェンス製パセオXLR。全長107.2m、幅15.95m、吃水5.2m、基準排水量3455トン。主機はMAN12V 28/33DSTCディーゼル４基、巡航速力14ノット、最大速力28ノット。兵装はシー・セプター艦対空ミサイルシステム、エグゾセMM40艦対艦ミサイル連装発射筒２基、76mm単装砲（ステルス防楯）１門。タマンダーレ、ジェローニモ・デ・アルブケルケ（Jerónimo de Albuquerque）、クーニャ・モレイラ（Cunha Moreira）、マリス・イ・バロス（Mariz e Barros）の４隻が2025-28年に就役予定。参考：月刊世界の艦船6,'19、6,’20、9,’21、4,’22

＜ＭＥＫＯ　Ａ１００＞：マレーシア海軍コルベット、別名ケダー（Kedah）級外洋哨戒艦。2000年11月に建造契約を締結した。排気は舷側から放出されるため、船体側面後半部を黒塗装にして汚れを目立たなくしてある。全長91.1m、全幅12.9m、吃水3.4m、満載排水量1650-1676トン。主機はディーゼル２基、可変ピッチプロペラ２軸推進、最大速力22ノット以上。兵装はMM40エグゾセ艦対艦ミサイル連装発射筒２基（後日装備予定）、RAM艦対空ミサイル21連装発射機１基（後日装備予定）、76mm単装砲１基、マウザー30mm機関砲Mk30モデルＦ１門、12.7mm機銃２丁。捜索レーダーはEADS社製TRS-3D/16ES、76mm砲・30mm機関砲管制方位盤はエリコン・コントラベス社製TMX/EOレーダー光学方位盤。2006-10年に艦番号171ケダー、172パハン、173ペラク、５番艦175クランタン、176セランゴールなど６隻が建造された。参考：月刊軍事研究9,’09、月刊世界の艦船1,’04、9,’10、7,’13、7,’15、1,'15増刊、4,'22、1,'23、JShips Vol.24

＜ＭＥＫＯ　Ａ２００（エジプト海軍）＞：エジプト海軍フリゲート、別名アル・アジズ（Al-Aziz）級。ティッセンクルップ・マリン・システムズ社が４隻を受注し、1-3番艦をブレーマーハーフェンのレンナー・グループ造船所、４番艦をエジプトのアレクサンドリア造船所が建造する。船型は長船首楼型で、上構は前後に分かれていて、前部上構後端と後部上構前端にマストがある。ディーゼルは舷側排気、ガスタービンは艦尾排気なので、煙突は無い。ステルス性を考慮しており、船首楼（第１−01甲板）側面を船体と逆傾斜、01-02甲板側面を船体と同傾斜、02甲板より上を船首楼側面と同傾斜に取り、前甲板の砲座などはブルワークで隠し、前後マストもタワー型を採用した。艦載艇レセスも後部上構舷側に埋め込んであるが、開口部を塞ぐドアは無い。後部上構中央がヘリ格納庫、後甲板がヘリ甲板で、中型ヘリ１機を搭載できる。全長121m、満載排水量3700トン。主機はCODAG・WARP方式、３軸推進（ガスタービン駆動ウォータージェット１基・ディーゼル駆動プロペラ２軸）、速力28ノット。兵装はステルス砲塔式127mm単装砲１門（前甲板）、エグゾセMM40艦対艦ミサイル４連装発射筒２基（前後マスト間外舷向き）、VL MICA NG艦対空ミサイル用32セル垂直発射機１基（主砲後方）。１番艦艦番号904アル・アジズ、２番艦艦番号905アル・カハルなど４隻が竣工予定。参考：月刊世界の艦船8,’22、1,’23、8,’23

＜ＭＥＫＯ　Ａ２００ＡＮ（アルジェリア海軍）＞：アルジェリア海軍フリゲート、別名エル・エルラディ（El Erradii）級。2012年、４隻を弾薬、スペアパーツ、スーパー・リンクス艦載ヘリ６機、訓練費など含め21億7600万ユーロで購入する契約を結んだ。南アフリカ海軍MEKO A200SANアマトラ級より一回り大型で、主砲も強化している。船型は長船首楼型で、船体・上構側面を傾斜させ、前甲板にブルワークを付け、タワーマストを採用、舷側開口部にカバーを設けるなどステルス性に配慮した。艦首水線下はフォアフット・スケグ（Forefoot skeg）と呼ばれるバルバス・バウ構造で、音響ステルス性を向上させている。プロペラはリファインド・プロペラと称する可変ピッチプロペラで、プロペラピッチ調整を速力に応じて柔軟に調整し、高速航行でウォータージェットと併用しても推進効率を落とさないよう工夫した。ウォータージェットは艦尾中央水線下に用意されており、その直上に主機排気口が口を開けていて（煙突は無い）、海水により排気を冷却しつつ排出する。シージラフAMB対空・対水上レーダー、CEROS200射撃指揮レーダー、UMS4132ハルソナーを装備する。全長121m、幅16.4m、吃水6.2m、満載排水量3648トン。主機はCODAG・WARP方式、巡航用MTU16V-1163-TB93ディーゼル（8051馬力）２基＋ブースト用LM2500ガスタービン（26820馬力。25800馬力？）１基、推進は巡航用５翅スキュード可変ピッチプロペラ２軸＋ブースト用ウォータージェット１軸、巡航速力23ノット（ディーゼル２基駆動時）、最大速力28-29ノット、航続距離7200海里（16ノット）／7700海里（15ノット）。兵装はRBS15Mk3艦対艦ミサイル連装発射筒８基（前後上構間）、ウムコントゥ赤外線誘導型Mk2艦対空ミサイル用32セルVLS１基（16セルVLS２基？主砲後方）、OTOメララ社製64口径127mm軽量単装砲１門（ステルス砲塔。前甲板）、MSI遠隔操作式30mm機関砲シーホークA2が２門（艦橋直前、ヘリ格納庫上）、324mm短魚雷連装発射管２基（MU90短魚雷）。自衛用にMASSデコイ発射機４基、NGDSデコイ発射機２基を装備する。スーパー・リンクスMk140対潜ヘリ２機（１機？）を搭載できる。１番艦・艦番号910エル・エルラディと２番艦・艦番号911エル・マウダミールが2016-17年に就役した。参考：月刊世界の艦船8,’16、10,’17、6,'19、12,’15、2,’15、3,’16、7,'16、9,’12、10,’16、朝雲

＜ＭＥＫＯ　Ａ２００ＳＡＮ＞：南アフリカ海軍フリゲート（最初はコルベットに分類されていた）で、ヴァラー（Valour、勇猛の意）級またはアマトラ（Amatola、ネームシップ名）級ともいう。1999年12月に契約し、最初の２隻をドイツのブロム・ウント・フォス社、残りの２隻をHDWキール造船所が建造した。船体はステルス性を考慮しており、レーザー溶接で組み立ててある。船体内は首尾線方向に11の水密隔壁を持ち、10区画に分かれていて、４つの独立したダメージコントロールゾーンに分割されており、NBC防護装置と出入り用エアロックを持つ。上部構造物は01甲板上に設置されており、前後２つに分かれている。前方上構には艦橋と太いタワーマストが設置され、MRR-3D NG捜索レーダー、ブリッジマスター�U航海レーダー、RTS6400方位盤（ウムコントゥ、76mm砲用）などを装備する。後部上構はヘリ格納庫及びカッター収容スペースで、こちらにもマストが付いており、電子戦アンテナやブリッジマスター�U航海レーダー（ブリッジマスターＥ？）を搭載する。後部マスト後方には電子光学方位盤（RTS6400からレーダーを除いたもの）を装備。CICにはアフリカ・ディフェンス・システムズ社製の多機能コンソールを10基ほど備える。後甲板（第１甲板レベル）はヘリ甲板。煙突は無く、排気は艦内で海水により冷却した後、艦尾吃水線付近から放出する。ソナーはUMS4132中周波ソナーを艦首やや後方に装備。全長121m（119m？）、幅16.4m、吃水6.2m、満載排水量3590トン。主機はCODAG・WARP方式、巡航用MTU社製16V1163TB93ディーゼル（5920kW）２基＋高速用GE社製LM2500ガスタービン（20000kW）１基、推進は巡航用５翅可変ピッチプロペラ２軸＋高速用バルチラ社製LJ210Eウォータージェット１基、巡航速力18ノット（ディーゼル１基）／23ノット（ディーゼル２基）／25ノット（ガスタービン１基）、最大速力30ノット以上（27.5ノット？）、航続距離7700海里（15ノット。6000海里？）。EADSエアロスパシエル社製MM40エグゾセブロック�U艦対艦ミサイル４連装発射筒２基（前後上構間）、ウムコントゥIR艦対空ミサイル16セル垂直発射機１基（76mm砲の後ろ。更に16セル分のスペースが確保されていて、将来の増設が可能）、オットー・メララ社製76mmコンパクト砲（艦首。電動式に変更して指向速度を高めてある）１門、デネル製35mm連装両用砲LIW35DPG１門（ヘリ格納庫上）、エリコン製20mm単装機関砲Mk1が２門（艦橋構造物内部両舷）、遠隔操作式12.7mm機銃シー・ルージュ２丁、324mm短魚雷連装発射管２門。スーパーリンクス300ヘリコプター１機（モカパ空対艦ミサイル装備）を運用するが、格納庫容量は２機分あり、オリックスやローイファルク攻撃ヘリの搭載も可能。自衛用にアヴィトロニクス社製バリケード多任務ロケット発射機システム（チャフ・フレアロケット用、24連装）を後部上構に装備する。NBC防護装置付。乗員92名＋航空要員８名＋予備20名。１番艦F145アマトラ、２番艦F146イスランド・ワナ、３番艦F147スピオエンコプ、４番艦F148メンディが2006-07年に就役した。参考：月刊軍事研究12,’08、12,’06、1,’05、10,’02、1,’98、月刊JShipsvVol.24、月刊世界の艦船8,’13、3,’07、10,’11

＜ＭＥＫＯ　Ａ３００ＰＬ＞：ポーランド海軍新型フリゲート計画メチニクに提案したもの。メインレーダーをフェイズド・アレイ・レーダーとし、統合マストにアンテナを装備する。ヘリ甲板下にミッション・ベイがあり、コンテナ式ミッション機材４個と艦載艇を収容可能。兵装はオットー・メララ社製64口径127mm砲ブルカーノ、短・中射程艦対空ミサイル用VLS（前甲板）、中射程艦対空ミサイル用VLS（上構）、艦対艦ミサイル16発、RIM-116艦対空ミサイル21連装発射機、324mm短魚雷３連装発射管２基。アローヘッド140に負けて採用されなかった。参考：月刊世界の艦船1,’22、6,’22

　＜アラドゥ級＞：ナイジェリア海軍フリゲートAradu級。MEKO360船体をベースとしており、MEKO360H1型ともいう。全長125.6m、幅15m、吃水5.8m、満載排水量3360トン。主機はガスタービン２基・ディーゼル２基２軸66000馬力、速力30.5ノット。兵装はオトマート艦対艦ミサイル連装発射筒４基（単装発射筒８基？）、アスピーデ艦対空ミサイル用８連装発射機アルバトロス１基、127mm単装砲１基、40mm連装機関砲４基、324mm短魚雷A244用３連装発射管STWS1Bが２基、爆雷投下軌条１条。リンクスMk89ヘリ１機を搭載できる。乗員195名、士官候補生35名。1982年2月にF89アラドゥが就役した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、9,’96、月刊丸2,’07、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜アルミランテ・ブラウン級＞：アルゼンチン海軍フリゲート、Almirante Brown級。船体のベースはMEKO360で、MEKO360H2とも呼ばれる。上部構造物は艦全長の３分の２にわたる大型のもので、煙突はＶ字型をしている。ソナーはDSQS-21中周波バウソナー（ハルソナー？）。全長125.9m、幅14m、吃水5.8m、基準排水量2900トン、満載排水量3360トン。主機はCOGOG方式、ガスタービン４基２軸57600馬力、速力30.5ノット。兵装はアスピーデ艦対空ミサイル用８連装発射機アルバトロス１基、MM40エグゾセ４連装発射筒２基、オットー・メララ社製54口径127mm単装砲１門、40mm連装機関砲４基、20mm単装機関砲２門、324mm短魚雷A244用３連装発射管B515ILAS-3が２基。SH-3D対潜ヘリ１機またはSA319Bアルエート�Vヘリ２機またはAS555ヘリ１機またはSA316Bアルエート�Vヘリ１機を搭載可能。乗員200名。1978年に６隻が発注されたが、２隻がキャンセルされ、D10アルミランテ・ブラウン、D11ラ・アルヘンチナ、D12ヘロイナ、D13サランディの４隻が1983-84年に就役した。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、9,’96、9,’10、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜アンザック級＞：アンザック級シリーズを参照。

　＜イドラ級＞：ギリシャ海軍フリゲート、Ydra（Hydra？）級。ベースはMEKO200型で、MEKO200Mod3HN型とも呼ばれる。全長117m、幅14.8m、吃水4.1m、基準排水量2710トン、満載排水量3200トン。主機はガスタービン２基・ディーゼル２基２軸60660馬力、速力31ノット。兵装はハープーン４連装発射筒２基、127mm単装砲１門、ファランクス２基、324mm短魚雷用３連装発射管２基、シースパロー用VLS。SH-2ヘリ２機を搭載できる。乗員173名、司令部要員16名。１番艦はブロム・ウント・フォス社で、２番艦以降はギリシャのヘレニック造船所で建造し、F-452イドラ、F-453スペトサイ、F-454プサラ、F-455サラミスの４隻が1992年から就役した。2015年現在の兵装は以下の通り。RGM-84Gハープーン用４連装発射筒Mk141が２基、RIM-162ESSM用Mk48Mod5垂直発射機16セル１基、Mk46短魚雷用３連装発射管２基、ファランクス２基、127mm砲１門。S-70Bヘリ１機を搭載できる。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜エスポラ級＞：アルゼンチン海軍フリゲート、Espora級。船体のベースはMEKO140型で、６隻をライセンス生産し、1985年から竣工した。全長91.2m、幅11.1m、吃水3.4m、満載排水量1836トン。主機はディーゼル、出力20400馬力、２軸推進、速力27ノット。兵装はMM38/MM40エグゾセ連装発射筒２基、76mm単装砲１門、40mm連装機関砲２基、A244短魚雷用３連装発射管B515ILAS-3が２基。SA319アルエート�Vヘリ１機またはAS555ヘリ１機を搭載できる。参考：JShips Vol.24、月刊世界の艦船9,’96、3,’92増刊、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜エル・ラディン級＞：MEKO A200AN（アルジェリア海軍）を参照。

　＜ガウロン�U級＞：プロジェクト621（ポーランド哨戒艦）を参照。

　＜ケダー級＞：MEKO A100級（マレーシア）を参照。

　＜スラザク級＞：プロジェクト621（ポーランド哨戒艦）を参照。

　＜タマンダーレ級＞：MEKO A100級（ブラジル海軍）を参照。

　＜テ・カハ級＞：アンザック級シリーズを参照。

＜バルバロス級＞：トルコ海軍フリゲートBarbaros級。前期２隻はMEKO200TNトラック�U、後期２隻はMEKO200TNトラック�UＡともいう。船体はMEKO200Mod3で、特に対艦ミサイルに対する防御力を高めており、500m前後でミサイルを破壊した場合の破片にも対抗できるようにした他、近距離での小火器による射撃にも耐えられるようにしてある。CIC及び弾薬庫などの重要部分はLWSP（Low Weight Splinter Protection）と呼ばれる軽量装甲を50-60トン使用して防御力を高めた。全長116.7m、満載排水量3350トン。主機はCODOG方式、MTU社製Ｖ型ディーゼル２基（11780馬力）及びLM2500ガスタービン２基（60000馬力）、速力32ノット。兵装はシースパロー（アスピーデ？）８連装発射機Mk29（3-4番艦はESSM用Mk41VLS16セル）１基、RGM-84Cハープーン４連装発射筒Mk141が２基、127mm単装砲Mk45Mod1（3-4番艦はMk45Mod2）１門、25mmCIWSシー・ガード３基（前部１基、後部２基）、Mk46短魚雷用３連装発射管Mk32が２基。BAEシステムズ社製AWS-9三次元対空レーダー、AWS-06短距離レーダー、STIR2.4ミサイル射撃指揮レーダー２基、STIR1.8砲射撃指揮レーダー２基、AN/SQS-56ハルソナー、AN/SLQ-25を搭載する。10トン級ヘリ２機を搭載できるスペースがあるが、実際に搭載しているのはAB-212対潜ヘリ１機。２番艦F245オルチレイス（前期型）、３番艦F246サーリヒレイス（後期型）、F247ケマルレイス（後期型）など４隻が就役した。参考：月刊世界の艦船9,’96、11,’14、1,'15増刊、4,'22、THE MILITARY BALANCE 2016、JShips Vol.46、Vol.48、月刊軍事研究4,’99

＜バルバロス級（近代化改修フェーズ�T）＞：AWS-9をタレス社製SMART-S Mk2に換装し、後期２隻はMk29を降ろしてMk41VLSを搭載する。参考：月刊世界の艦船4,’20

＜バルバロス級（近代化改修フェーズ�U）＞：指揮管制装置をTACTICOSから国産のB-SYSに、GFCSを国産のTAKSに換装する。前部ラティスマストを統合タワーマストに換装し、後部マスト上のSMART-S Mk2を移設、両側面にARES-2NC電子戦装置用アンテナを装着し、後部マストにはAWS-06短距離レーダーの代わりにアセルサン社製MAR-Dアクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーを積む。航海レーダーはDECCA2690からALPERに換装する。ソナーは国産のFERSAH中周波ハルソナーとし、AN/SLQ-25も国産のHIZIRに変更する。艦対艦ミサイルはハープーンからアトマカに、CIWSはシー・ガードCIWSから国産のGokdenizに換装する。アセルサン製PIRI赤外線探知追尾装置、レーザー警報、遠隔操作式機銃も搭載する予定。参考：月刊世界の艦船4,’20、4,’21

＜ヤウズ級＞：ヤウズ級を参照。

＜ＭＥＫＯ　ＣＳＬ＞：TKMS（ティッセンクルップ・マリーン・システムズ）のコンセプト・スタディで、CSLはCombat Ship for Littoralの略。MEKOをベースにしたモジュール艦で、デルタ船型ステルス船体（主船体は高張力鋼製、上構は複合材製）に、ミッションモジュール区画３カ所を設け、20フィートISOコンテナを前部区画に７個、中央区画に８個、後部区画に６個を搭載する。コンテナの中身としては、曳航ソナー、水上艇、無人水中艇、医療設備などが考えられている。他に艦隊指揮、対空・対水上・対潜・対機雷戦、哨戒、特殊作戦などに必要な武器やセンサー（これもモジュール化される）を標準装備する。排気は海水により冷却され、舷側と艦尾から水面に放出される。船体外面を冷やす液冷システムも装備する。全長108.8m、幅21m、吃水3.9m、満載排水量2750トン。主機はCODAG方式、ディーゼル２基・ガスタービン1-2基、推進はウォータージェット２基、巡航速力20ノット、最大速力38ノット（ガスタービン１基）または45ノット（２基）、航続距離3500海里以上（20ノット）。モジュール以外の標準兵装は、前甲板に中口径砲１基、前後甲板に機関砲１門ずつ、艦対艦ミサイル４連装発射筒２基、連装魚雷発射管２基などで、ハルソナーを標準装備する。マストは複合材（GFRP/CFRP）製タワー型で、頂部に引き込み式電子光学方位盤、側面にESM、赤外線捜索探知装置、IFF、多機能レーダーアンテナ、艦対空ミサイル誘導アンテナ、航海レーダーを装備する。戦闘管理システムは統合監視管制システム（Integrated Monitoring and Control System）、水上戦闘システム（Above Water Warfare System）、水中戦闘システム（Under Water Warfare System）など。乗員は40名で、他に35名を収容する。参考：月刊軍事研究4,’09、2,’09

＜ＭＥＫＯ　Ｄシリーズ＞　MEKOシリーズのコンセプトスタディで、排水量5000トンのD500と、6000トンのD600がある。対空、対水上、対陸上、対潜、電子戦、海洋哨戒、対テロ・海賊、麻薬取り締まり、C4ISR、情報収集、捜索救難など多岐にわたる任務に対応可能で、ステルス性、生残性、将来への発展性が高くなるよう設計されている。参考：月刊軍事研究4,’09

　＜ＭＥＫＯ　Ｄ５００＞：船体はデルタ船型で、上部構造物は前後２カ所に分かれており、それぞれにCIC、機関制御室、発電所、応急指揮所などが設けられているため、被弾に強い。外形は対レーダーステルスを考慮しており、カッターなどの揚収口は金属メッシュで覆われ、必要に応じてRAMが塗布される。水密区画は12で、３つのダメージコントロールゾーンに分かれており、それぞれ独立してNBC兵器に対処できる。艦橋、CIC、弾薬庫などはケブラー・セラミック・装甲鋼板サンドイッチ構造により防御される。主機はCODOG、CODAG、CODAG・WARPの中から選択可能で、ディーゼル排気は海水で60度に冷やして海面へ、ガスタービン排気はエダクターなどで250度以下に冷却して煙突から、CODAG・WARP方式ではディーゼルと同様海面へ放出する。艦首下部に電動式バウスラスターを持つ。捜索レーダーはSMART-L、多機能レーダーはAPAR、CEA-FAR、AN/SPY-1Fで、電子光学装置、ECM/ESM、レーザー警報、デコイ発射機を追加可能。ソナーは中周波ハルソナーと低周波TASSを搭載し、対魚雷用防御システムとしてシースパイダーを装備する。通信装備は短波／超短波／極超短波無線機、衛星通信、リンク11、リンク16、リンク22など。兵装はオットー・メララ社製64口径127mm単装砲１門（ヴルカーノ使用可）、ラインメタル社製27mm機関砲２門、リモコン式12.7mm機銃６丁、20mmCIWSまたはRAM２基、Mk41VLS48セル（SM-2、ESSM、アスロック、トマホーク）、艦対艦ミサイル（ハープーンなど）４連装発射筒２基、３連装短魚雷発射管２基（Mk46またはMU90）。船体後部はヘリ甲板と格納庫で、10トン級ヘリコプターなら２機、15トン級なら１機を収容する。UAVの運用も可能。全長134.3m、全幅21.5m。最大収容可能人員数125名。参考：月刊軍事研究4,’09

　＜ＭＥＫＯ　Ｄ６００＞：MEKO D500の全長を延ばしたもので、水密区画が13に、ダメージコントロールゾーンが４つになった。主機としてCODLAG方式（ディーゼル発電機9MW・ガスタービン26MW１基・２軸推進）も選択可能。全長141.4m、全幅21.5m。最大収容可能人員数190名。参考：月刊軍事研究4,’09

＜ＭＥＬ＞：移動起立発射機（Mobile Erector Launcher）の略。ランチャーを積んだトレーラーをトラクターで牽引して移動する方式で、TELよりもやや機動力に劣る。参考：月刊軍事研究8,’17、11,’98

＜ＭＥＬ（イラク）＞：イラク軍アル・フセイン弾道ミサイル用移動起立発射機。スウェーデン・ボルボ製サーブ・スキャニア６輪駆動トラクターで起立発射機を載せたトレーラーを牽引している。参考：月刊軍事研究11,’98

＜ＭＥＬＢ＞：任務強化型リトルバードの略。AH-6JまたはAH-6MまたはMH-6JライトまたはMH-6Mを参照。

＜ＭＥＬＬＳ＞：スパイク海外シリーズ（対戦車ミサイル）を参照。

＜ＭＥＯ＞：中軌道を参照。

＜ＭＥＯＳシリーズ＞：ドイツのヘンゾルト社が開発した艦載電子光学センサーMaritime Electro Optical System。参考：月刊世界の艦船12,’21

　＜ＭＥＯＳ�U＞：第３世代型。電子光学センサー（可視光、中・長赤外線撮像装置）とレーザー測距器からなる。最大レーザー測距距離40km。コロンビア海軍20デ・フリオ級外洋哨戒艦とチリ海軍ピロート・パルド級外洋哨戒艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’21

　＜ＭＥＯＳ�V＞：開発中の第４世代型。最大レーザー測距距離40km。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ＭＥＰ＞：ティーガー戦闘ヘリコプター用電子システムで、任務機材パッケージの略。UHTに搭載されているのはユーロMEP、ティグールHAPに搭載されているのはHAPMEPと呼ばれる。参考：月刊航空ファン7,’00、6,’02

＜ＭＥＰ−０５−３Ｒ＞：ロシアのツニートチマッシが開発している外骨格システム。負担を感じずに重量物15kgを携行することができる。参考：月刊軍事研究2,’19

＜ＭＥＲ−２００＞：アメリカ空軍のボムラック。F-15戦闘機の主翼内外パイロンに装着可能で、500ポンド爆弾６発を搭載できる。F-4E戦闘機用MER-10に比べ交換時間が33%短縮され、清掃サイクルも80%向上した。7.33Gの耐Ｇ能力を持ち、投下地点への侵入・離脱時の激しい回避機動にも耐えられる。参考：F-15イーグル

＜ＭＥＳＡレーダー＞：B737AEW&C用早期警戒レーダーで、MESAはMultirole Electronically Scanned Array（多任務電子スキャンアレイ）の略であり、別名トップハットレーダー。1990年代にウエスティングハウス（現ノースロップ・グラマン）が開発した。細長く平べったい直方体状のフェアリングを板状のパイロンで支持しており、フェアリング前後とパイロン両側面にアクティブ・フェイズド・アレイ・アンテナ計288基を内蔵し、フェアリング部が前後60度ずつ、パイロン側面部が左右120度ずつを捜索することで全周をカバーする。IFF能力も持つ。運用モードはAN/APY-2とほぼ同様。使用周波数はＬバンド（1-2GHz）。探知距離370-600km以上（空中。前後が短く側方が長い）／130海里以上（洋上、哨戒艇クラス）、同時探知目標数3000、同時追尾目標数180。重量3.5トン。回転式ではないので、カバーするセクターを自由に変更でき、ある部分に出力を集中させることも可能で、抗力も小さい。レーダー形状の関係で、機体前後方向の覆域が短いのが欠点である。また、採用各国の配備が21世紀に入ってからとなったため旧式化しかかっていて、採用国が少ないせいかメーカーによる公式アップグレードの予定が無く、オープン・アーキテクチャーであることを頼りに配備国でアップグレードしなければならないのも欠点。参考：月刊軍事研究12,’14、10,’07、8,’05、4,’09、3,’14、月刊航空ファン10,’14、5,’17、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＥＳＡＲ＞：サンプソン（多機能レーダー）を参照。

＜ＭＥＳＭＡ＞：フランスのDCN社が製作したAIPで、Module d’Energie Sous-Marine Autonome（水中自律エネルギーモジュール）の略。外燃機関の閉鎖ランキン・サイクル・エンジンをベースにしており、主回路でエタノールと酸素のガス状混合物燃焼から熱エネルギーを得て、在来型ランキン・サイクルを通して電気エネルギーに転換する。まずマイナス185度の液体酸素を気化器に送って気体にし、燃焼室でエタノールと混合して燃焼させると、700度60気圧の気体が発生する。これを熱交換機に通して500度18気圧の蒸気を発生させ、補助回路のランキン・サイクル・タービンを回転させて高速ターボ交流機を駆動し、直流電流を得る。排気は60気圧で排出され、潜航深度に関わらず排出可能。排気ガスの一部は冷却され、再循環機を通して循環され、主回路の冷却に使用される。出力200kWで、潜航時間は蓄電池のみの3-5倍になるという。1996年にプロトタイプの試験が開始され、1998年に実用レベルに達し、パキスタン海軍が2001年に受領してアゴスタ90B級に搭載した。スコルペヌ級にも装備できるが、出力は高いもののタービンの熱効率が悪い、タービンの騒音対策が要る、といった欠点に押されているらしく、あまり採用されていない。ちなみに燃焼室を原子炉に置き換えると原子力ターボ・エレクトリックになるので、ブラジルがMESMAを導入し、これをベースに原潜を作る予定。参考：月刊軍事研究12,’02、2,’01、4,’10、4,’11、5,'16、月刊世界の艦船11,’16、2,’15、8,’17、現代の潜水艦

＜ＭＥＴ＞：アメリカ海軍の海洋データ専門チームで、Meteorological Environment Teamの略。対潜艦艇に搭乗し、海洋データをその場で分析、ソナーなどの最適な運用法をオペレータに助言する。参考：月刊世界の艦船3,’07

＜ＭＥＴＯパワー＞：定格出力を参照。

＜ＭＥＴＴ＞：アメリカ陸軍教範で定義された、旅団長以下の指揮官が瞬時の状況判断を行う際に使用する思考過程。Mission（任務。２段階上級の指揮官の意図を理解し、目標を決定）、Enemy（敵。上級部隊からの敵状況図などにより、相手にする敵部隊の行動や配置を１段階下位のレベルまで詳細に把握）、Terrain and Weather（地形気象。障害、接近経路、緊要地形、視界・射界、隠蔽・遮蔽、雲量、雨量、風、温度、湿度など）、Troops and Support Available（友軍・支援。自部隊の指揮練度能力などを含む）の順に分析し、行動を決めて命令を下し、部隊を動かす。後にMETT-Tに発展した。陸上自衛隊でも一時期採用していた。参考：戦車の戦う技術

＜ＭＥＴＴ−Ｔ＞：アメリカ陸軍教範Operationsで定義された、旅団長以下の指揮官が流動的な戦場で的確な状況判断を行うための思考過程。Misson（任務）、Enemy（敵）、Troops（自部隊及び支援部隊）、Terrain（地形・気象。障害、接近経路、緊要地形、視界・射界、隠蔽、視程、風、雨、雲量、温度・湿度）、Time（時間。３分の１・３分の２ルール）の順で考察して判断を下す。後にMETT-TCに発展した。参考：月刊軍事研究6,’13、12,’13、戦車の戦う技術

＜ＭＥＴＴ−ＴＣ＞：アメリカ陸軍が2001年版FM3-0 Operationsで定義した、旅団長以下の指揮官が流動的な戦場で的確な状況判断を行うための思考過程。METT-TにCivil Consideration（文民考慮事項。重要民政地域、発電所、病院、宗教施設、非軍事組織、作戦地域内住民、伝統行事・祭事など）を加えたものである。参考：月刊軍事研究6,’13、12,’13

＜ＭＥＵ＞：海兵遠征隊を参照。

＜ＭＥＵＥＸ＞：アメリカ海兵隊のジャングル戦・上陸戦訓練で、MEU Exerciseの略。参考：月刊軍事研究1,’11

＜ＭＥＸＡＳ＞：ドイツのIBD社が1994年に開発したモジュラー装甲で、Modular EXpandable Armor protection System（拡張型モジュラー装甲システム）の略。参考：月刊PANZER7,’09

＜ＭＦ＞：中波を参照。

＜ＭＦ−３Ｂ＞：F3H-2M（艦上戦闘機）を参照。

＜Ｍ．Ｆ．１０＞：ノルウェーの試作国産水上練習機。参考：第２次大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＦ−１０Ａ＞：F3Dファミリー（試験機）を参照。

＜ＭＦ−１０Ｂ＞：F3Dシリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｍ．Ｆ．１１＞：ノルウェーの国産水上偵察機。1931年に初飛行した。全長11.62m、全幅15.4m、全備重量2950kg。エンジンはアームストロング・シドレー社製パンサー９（600馬力）単発、最大速度225km、実用上昇限度5000m。乗員３名。第２次大戦開戦時には30機が配備されていた。参考：第２次大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＦ６０Ｂ＞：アスファルトフィニッシャを参照。

＜ＭＦＡＳ＞：AN/ZPY-3（レーダー）を参照。

＜ＭＦＢＵ−４１０＞：N007（レーダー）を参照。

＜ＭＦＣＳ＞：多目的射撃指揮装置の略。

＜ＭＦＣＳ＞：Missle Fire Control System（ミサイル射撃指揮装置）の略。GFCSの射撃盤をミサイル誘導制御装置に変更したものである。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊

＜ＭＦＤ＞：Multi Function Display（多機能ディスプレイ）の略。多種のデータを表示可能なディスプレイで、表示内容をパイロットが選択できる。頭を下げて見るので、ヘッドダウンディスプレイとも呼ばれる。高々度の強烈な直射日光下から闇夜（時にNVG使用中）まで見やすく表示することが求められるので、輝度調整幅を広く取っておく必要がある。周囲に操作ボタンが付いているが、多機能になればなるほど数が多くなるので、タッチパネル式を導入する動きもある。当初はCRTディスプレイを使用していたが、スペース、重量、消費電力の関係で液晶が多用されるようになった。参考：月刊軍事研究1,’14、月刊Jwings6,’01

＜ＭＦＤ＞：ドイツのドレタイナー社が開発したモジュラー式８輪装甲車で、Modular Flexible Driveの略。タトラ社製８×８輪トラックがベースで、シャシー部分が共通であり、運転席と後部荷台／キャビンがモジュールになっていて、任務によって様々なモジュールを組み合わせることができる。車両同士を通路モジュールで組み合わせると野戦病院や野戦司令部として使える。車体下部に対IED用シールドを設置できるが、このシールドを車体周辺に設置して防御壁代わりにすることも可能。全長8-10.2m、全高3.2-3.4m、重量29.8トン。耐地雷／IEDレベルはNATOレベル3B。参考：月刊軍事研究11,’10

＜ＭＦＤ／ＩＦＩＳ＞：多機能表示装置／統合飛行情報システムの略。カラーCRT表示装置で、画面周囲に選択操作用ボタンが設けられており、一時飛行情報、航法、各種システム情報、センサー情報などを選択して表示できる。参考：月刊航空ファン6,’02

＜ＭＦＥＷシステム＞：アメリカ海軍がAN/SLQ-32の後継として開発中の多機能電子戦システム。平板アンテナを使用しており、導波管は無く、艦内機器とは全てケーブルで接続される。CPUは民生品で、センサー・ハードウェアやソフトウェアはオープン・アーキテクチャーである。電波発信源探知識別、発信源に対する交戦武器選択、電子情報収集などを行うことが可能。参考：月刊軍事研究6,’08

＜ＭＦＩ＞：ソ連が1986年から開発した将来戦闘機で、多機能前線戦闘機の略。アメリカの発達型戦術戦闘機（後のF-22）に対抗するもので、ミグ設計局がMiG1.44、スホーイ設計局がSu-47を開発したが、どちらも採用されず、最終的にPAK FA/T-50/Su-57となった。参考：月刊航空情報11,’10

＜ＭＦＩ−１５＞：サファリ（練習連絡機）を参照。

＜ＭＦＩ−１７シリーズ＞：スウェーデンのサーブ社が開発した単発レシプロ練習機。サポーター練習機の軍用版である。参考：月刊JWings5,’13

＜ＭＦＩ−１７海外シリーズ＞

　＜ＭＦＩ−１７（パキスタン）＞：パキスタン軍練習機、別名ムシュシャク（Mushshak）。1974年に採用され、275機をライセンス生産した。150機がパキスタン陸軍、80機が同空軍に引き渡され、イランやオマーンなどにも輸出されている。参考：月刊JWings4,’02、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＭＦＩ−１７Ｂ＞：

　＜ＭＦＩ−３９５＞：パキスタン航空機工場の独自改良で、別名スーパームシュシャク（Super Mushshak）。エンジンを換装し、プロペラを３翅に変更、アビオニクスと空調を新型にした。パキスタンに提案された他、トルコ軍が52機、サウジアラビア空軍が20機を導入した。参考：月刊JWings4,’02、月刊航空ファン5,’17

　＜ＭＦＩ−３９５（トルコ）＞：トルコ軍練習機。2017年5月10日に52機を導入する仮契約を結んだ。代わりにミルゲン級コルベット４隻を輸出する。参考：月刊世界の艦船8,’17

　＜Ｔ−１７＞：デンマーク空軍初等練習機兼FAC訓練機。主翼は高翼配置の矩形翼で、軽い前進角が付いており、下部に支柱がある。エンジンはアブコ・ライカミングIO-360-A1B6単発。コクピットはサイドバイサイドで、その後ろに２名が背中合わせに座れる。参考：月刊JWings5,’13

＜ｍＦｍＷ＞：ドイツ軍の牽引式火焔放射器。２輪の台車に搭載されており、２名で牽引する。重量102kg。最大射程40m、燃料容量30リットル、放射時間25秒。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＦＯ＞：The Multinational Force and Observers（多国籍部隊・監視団）の略。イスラエルとエジプトが第４次中東戦争後の1979年に締結したエジプト・イスラエル平和条約に基づき、シナイ半島でイスラエルとエジプトの停戦を監視するもので、1981年に議定書に基づいて創設（本部はローマにある）され、1982年から停戦監視活動や対話・信頼醸成促進支援などを行っている。2019年1月、MFOの要請の基づき、日本政府が要員派遣の可能性について検討を開始。2月上旬、首相補佐官が現地視察を実施。2月28日、防衛会議で岩屋防衛大臣が陸自隊員２名派遣の準備指示を発出した。国連が統括しない国際貢献活動だが、PKO協力法に基づいて参加し、PKO参加５原則を適応する。3月6-10日、内閣府１名と防衛省９名からなる専門調査チームをエジプトのシャルムエルシェイクにある現地司令部に派遣。3月16-17日、鈴木貴子防衛大臣政務官がシナイ半島のMFO宿営地を視察し、エジプト国防省要人と会談した。4月2日、閣議で陸自隊員２名派遣の実施計画を決定。4月26日、エジプトのシャルムエルシェイクにある現地司令部に派遣される陸上自衛官２名（陸上総隊司令部運用部付の１等陸佐と１等陸尉）が出国し、4月30日から連絡調整業務を開始した。平和安全法制（改正PKO協力法）で参加可能となった国際連携平和安全活動への初参加である。6月18日、山崎統幕長が司令部を訪問して司令官と会談し、派遣隊員２名を激励した。11月12日、閣議と国家安全保障会議で期限を１年間延長し、2020年11月30日までとした。2020年6月11日、第２次要員の陸上自衛官２名（陸上総隊司令部運用部付の２等陸佐と３等陸佐）が陸幕長に出国報告を実施。6月12日、第２次要員２名が新型コロナウイルスのPCR検査を実施。6月14日、第２次要員２名が出国。6月15日にカイロに到着し、14日間の隔離を行い新型コロナウイルスに感染していないことを確認後、シャルム・エル・シェイクに移動し、7月2日に第１次要員と交代した。7月28日、第１次要員２名が防衛省で帰国報告を実施。１等陸佐に防衛政務官から第１級賞詞、１等陸尉に陸幕長から第２級賞詞が授与された。11月18日、国家安全保障会議と閣議で期限を１年間延長し、2021年11月30日までとした。2021年4月26日、第３次司令部要員２名（陸上総隊の２等陸佐と３等陸佐）が防衛省で吉田陸幕長に出国報告を実施。6月14日、第２次司令部要員２名が帰国。7月6日、第２次司令部要員２名が防衛省で岸防衛大臣と吉田陸幕長に帰国報告を実施。隊長の２等陸佐に岸防衛大臣から１級賞詞、３等陸佐に吉田陸幕長から２級賞詞が授与された。11月16日、閣議と国家安全保障会議で派遣期間を１年間延長し、2022年11月30日までとした。2022年5月13日、第４次司令部要員として派遣予定の２名が防衛省で吉田陸幕長に出国報告を実施。6月6日、第４次司令部要員２名（陸上総隊司令部付の２等陸佐と３等陸佐）が出国。6月28日、第３次司令部要員２名が吉田陸幕長に帰国報告を行い、３等陸佐（連絡調整部運用幹部として勤務）に２級賞詞が授与された。6月30日、第３次司令部要員２名が防衛省で岸防衛大臣に帰国報告を行い、２等陸佐（連絡調整部副部長として勤務）に１級賞詞が授与された。2023年11月7日、閣議で派遣期間を１年間延長し、2024年11月30日までとした。参考：朝雲、MAMOR vol.152、vol.164、月刊JWings1,’21

＜ＭＦＲ＞：多機能レーダーの略。

＜ＭＦＲ＞：AN/SPY-3（レーダー）を参照。

＜ＭＦ−ＲＬＫ＞：ロシアのザスロン社が開発したレーダー／ECM/ESM複合システムで、多機能−海軍レーダーシステムの略。太いタワーマストの上面に機械旋回型レーダー１基、壁面にプラナー・アレイ・アンテナ複数を取り付けている。機械旋回型レーダーは使用周波数Ｓバンド、壁面レーダーは使用周波数Ｘバンドのフェイズド・アレイ式多機能レーダーで、どちらも全周を監視し、探知距離75km（RCS１平方メートル目標）／200km（最大）、最大追尾目標数200。水上目標ESMは対象周波数L/S/C/X/Kuバンド、探知範囲180度、最大探知距離300km、最大追尾目標数50。対空目標ESMは対象周波数S/C/X/Kuバンド、全周探知可能で、最大探知距離220-240km、最大追尾目標数100。ECMはX/Kuバンドを使用し、全周をカバーする。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＭＦＳ７０００＞：イギリス海軍45型ミサイル駆逐艦用中周波アクティブ／パッシブ式バウソナー、イギリス制式名称2091型。EDO社製997型ソナーを導入したものである。送受波器は円筒上に36列10段で計360個並んでおり、使用周波数6.1-7.5kHz、最大追尾目標数99、探知距離28km（アクティブ）／65km（パッシブ）。ディスプレイの距離目盛りは2000ヤード（1829m）／4000ヤード（3658m）／8000ヤード（7315m）／16000ヤード（14630m）／32000ヤード（29261m）から選択できる。参考：月刊世界の艦船5,’12、1,'15増刊、1,’22

＜ＭＦ−ＳＴＡＲ＞：EL/M-2248（レーダー）を参照。

＜ＭＦＴＡ＞：TB-37（曳航ソナー）を参照。

＜ＭＦＴＳ＞：イギリス国防省のパイロット養成コースで、Military Flying Training Systemの略。陸海空軍のパイロット基本訓練課程を一元化して効率化と経費削減を図るものである。使用機はプリフェクトT1（グロブ120TP）で、民間企業が保有しており、維持管理も担当する。2017年8月から教官養成訓練が始まった。参考：月刊航空ファン11,’17

＜ＭＦＶ７＞：イギリス海軍61フィート型通船。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＭＦＶ１５＞：イギリス海軍61フィート型通船。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＭＦＶ９６＞：イギリス海軍61フィート型通船。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＭＦＶ１４０＞：イギリス海軍61フィート型通船。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＭＦＶ７４０＞：イギリス海軍45フィート型通船。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＭＦＶ７６７＞：イギリス海軍45フィート型通船。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＭＦＶ７７５＞：イギリス海軍45フィート型通船。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＭＦＶ８１６＞：イギリス海軍45フィート型通船。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＭＦＶ９１１＞：イギリス海軍45フィート型通船。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＭＧ＞：Maschinengewehr（機関銃）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＭＧ１シリーズ＞：西ドイツ軍の機関銃。参考：兵器最先端５

＜ＭＧ１＞：第２次大戦後にフランス軍から返還されたMG42で、1959年に採用したのでMG42/59ともいう。参考：兵器最先端５

＜ＭＧ１Ａ１＞：MG1機関銃をNATO標準弾仕様とし、銃身内にクロームメッキ加工を行ったもの。参考：兵器最先端５

＜ＭＧ２＞：西ドイツ軍の機関銃。MG1A1の小改良型である。全長1.2m、銃身長0.5m、重量11.5kg。作動は反動利用式、発射速度毎分1200発。給弾は50/250発ベルトリンク。参考：月刊PANZER1,’01、月刊グランドパワー2,’05

＜ＭＧ３シリーズ＞：西ドイツ軍の機関銃。MG2の小改良型で、1968年から配備された。参考：月刊PANZER1,’01、兵器最先端５

＜ＭＧ３＞：MG2の銃身にハードクロム・メッキを施し、フラッシュ・ハイダーを装着した。西ドイツ軍制式のDM1/DM6弾薬ベルトの他、アメリカ軍制式のM13弾薬ベルトをそのまま使える。車載する場合、銃床尾を外してマウントする。全長1.2m、銃身長0.5m、重量11kg（バイポッド込み）。作動はショート・リコイル、初速毎秒820m、有効射程800m（バイポッド）／2200m（トライポッド）、発射速度毎分750-1350発。給弾は50/250発ベルトリンク。参考：月刊PANZER1,’01、月刊グランドパワー2,’05

＜ＭＧ３Ａ１＞：MG3に対空照準具を標準装備したもの。参考：月刊PANZER1,’01

＜ＭＧ４シリーズ＞：ドイツ陸軍5.56mm分隊機関銃。ヘッケラー＆コッホ社製。参考：月刊軍事研究10,’06

＜ＭＧ４＞：開発時はMG43という名称だった。全長1030mm（1505mm？）、銃身長480mm、幅90mm、高さ250mm、重量7.9kg（8.55kg？）。有効射程1000m、発射速度毎分850-900発（750発？）。全長825mm・重量6.75kgの車載型もあり、銃床やバイポッドなどを外してある。参考：月刊軍事研究10,’06、月刊コンバットマガジン11,’03

＜ＭＧ４ＩｄＺ＞：将来歩兵システムIdZ用に開発中のもので、暗視装置やレーザー測距器を組み込み、フォアグリップ、トリガー上部、ストックにスイッチ類を取り付けている。参考：月刊軍事研究2,’10

＜ＭＧ７＞：ロシア海軍水上艦用水中不審者探知ソナー。吊り下げ式アクティブソナーで、使用周波数300kHz。ソブレメンヌイ級、ウダロイ級に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＧ０８シリーズ＞：ドイツ軍の軽機関銃。第１次世界大戦時に使用された。参考：月刊軍事研究11,’02

　＜ＭＧ０８／１５＞：s.MG08を軽量化し、バイポッド、ピストルグリップ、ストックを付けて軽機関銃にしてある。全長1400mm、銃身長720mm、重量18kg。口径7.92mm、発射速度毎分450発。給弾は50発／100発ベルト式。三脚を付けて飛行場防空にも使われた他、航空機用旋回機銃としても使用された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、月刊軍事研究11,’02

　＜ＭＧ０８／１８＞：MG08/15を空冷式としたもの。参考：月刊軍事研究11,’02

＜ＭＧ１０＞：アメリカ空軍F-102戦闘機用FCS、別名AWCS（Aircraft　and　Weapon Control System）。機体の自動操縦装置や地上データリンクからの情報を受けて機体を自動的に攻撃地点に誘導し、ミサイルまたはロケット弾を自動的に発射する。参考：ジェット戦闘機

＜ＭＧ１３シリーズ＞：ドイツ軍の機関銃。参考：ジャーマンタンクス

＜ＭＧ１３＞：M1918ドライゼ機銃がベースで、ベルサイユ条約下にも関わらずラインメタル社が極秘開発し、1932年に採用されてジムゾン社が生産した。銃身周囲に放熱孔付きジャケットが巻いてある。引き金の上を引くと単発で、下を引くと連射できる。全長1.341m、銃身長0.72m、重量11.43kg。使用弾は7.92mm×57弾Patr SmK（重量11.5g）、初速毎秒785m、装甲貫徹力は射距離100mで8mm（対30度傾斜装甲板）。弾倉は25発箱型または75発鞍型。発射速度毎分550発。大半はドイツ空軍の防空部隊に配備された。参考：ジャーマンタンクス

＜ＭＧ１３ｋ＞：MG13の全長短縮型。装甲車に搭載された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＧ１５＞：ドイツ軍の機関銃。スイスのソロータン社が開発し、1932年に航空機用旋回機銃として採用、ラインメタル社が生産した。全長1.334m、銃身長0.595m、重量12.7kg。口径7.92mm、弾丸重量11.5g、初速毎秒755m（840m？）、発射速度毎分850発（1000発？）、装弾数75発（鞍型弾倉）。三脚に搭載して対空機銃としても使用されており、1943年末期には地上での使用が多くなったため、ZC15キットという地上用転用キットが製作された。ただ全長が長すぎ、弾倉も75発入りのみでかさばり、連射しかできないため、地上での運用は不便だったようである。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、歴史群像2,’08付録、拳銃・小銃・機関銃

＜ＭＧ１５海外シリーズ＞

　＜一式七粍九旋回機銃＞：一式七粍九旋回機銃を参照。

＜ＭＧ１７＞：ドイツ国防軍の航空機用固定機関銃。ラインメタル製。全長1.175m、重量6.3kg。口径7.92mm、弾丸重量11.5g。初速毎秒840m（775m？905m？）、発射速度毎分1100発（1200発？）。1944年以降は多くが航空機から降ろされ、地上軍で使用された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、歴史群像2,’08付録、月刊丸8,’87、フォッケウルフFw190A/F/Gシリーズ

＜ＭＧ２６（ｔ）＞：ZB26海外シリーズ（軽機関銃）を参照。

＜ＭＧ２８（ｐ）＞：ドイツ国防軍の機関銃。ポーランド軍WZ28機関銃を第２次大戦で鹵獲したもので、MG154/1(p)またはMG154/2(p)とも呼ばれた。アメリカのBARがベースだが、WZ28はドイツと同じ弾を使用できるように改造してあったので、大量に配備している。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1、月刊PANZER1,’01

＜ＭＧ３０＞：S2-200海外シリーズ（機関銃）を参照。

＜ＭＧ３１Ｍ＞：S2-200海外シリーズ（機関銃）を参照。

＜ＭＧ３４シリーズ＞：ドイツ国防軍の機関銃。S2-200をベースにモーゼル社が開発した。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＧ３４＞：汎用機関銃の元祖ともいえ、基本は二脚を使用しての軽機関銃だが、三脚架（ラフェッテ34）に載せれば重機関銃になり、対空機銃架（ドライスフ34）に載せれば対空機銃になり、車載も可能である。また、連装銃架（ツヴィリンクスラフェッテ36）なども用意された。火力向上のため速射性能を重視しており、過熱した銃身を迅速に交換できるシステムも装備したが、銃身を直接掴む必要があった。トリガーは２段式で、上を引く（ピンを上方に押す？）と単発、下を引く（ピンを下方に押す？）と連射を選択できる。作動は回転遊底式反動利用式で、銃口部にはリコイル・ブースターが装備されており、発射速度向上に一役買っている。遊びが少ないので異物に弱いという欠点があった。全長1.219m、銃身長0.627m、重量11.5kg。使用弾は7.92mm×57弾で、Patr SmK（重量11.5g）なら初速毎秒785m、装甲貫徹力は30度傾斜装甲板に対し射距離100mで8mm。発射速度毎分900発。給弾は50発ドラムマガジン（主に機動戦時）、75発鞍型マガジン（主に対空射撃）、50発ベルトリンク（基本。何本でも繋げられるが、通常は５本250発リンクで使用）のいずれかで、５発に１発の割合で曳光弾を混ぜた。照尺は100-2000mまでで、3500mの望遠照準器もある。価格は１丁310RM（327RM？）で、1939-45年に345000丁が生産された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、ジャーマンタンクス、世界の軍用銃、拳銃・小銃・機関銃、日本の防衛戦力Part8

＜ＭＧ３４Ｓ＞：東部戦線で発射速度が遅いという意見が出されたため、発射速度を毎分1650発に上げたもの。しかし機関部がもたなかったため、MG34/41の開発に移った。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＧ３４／４１＞：MG34Sの発射速度を毎分1250発に落としたもの。1942年初めにモーゼル社が1750丁を生産し、実戦テストに投入された。MG42の実用化に伴い、1943年1月に量産は見送られた。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＧ３５＞：LH33海外シリーズ（機関銃）を参照。

＜ＭＧ３７（ｔ）＞：Vz37海外シリーズ（機関銃）を参照。

＜ＭＧ３９／４１＞：MG42（機関銃）を参照。

＜ＭＧ４２＞：ドイツ国防軍の機関銃。MG34の後継として1937年から開発したもので、当初はMG39/41と呼ばれた。白作戦で鹵獲したポーランドの試作機関銃がベースで、設計はグトスフス社が行い、プレス加工を多用して生産性向上に重点を置いている。銃身カバーには角形のスリットが付いており、前後２カ所に二脚の装着部位がある。二脚は前期型のみ開度調節が可能。ラフェッテ34トライポッドに載せれば重機関銃になる。銃身はワンタッチで交換できるようになっており、所要時間は僅か５秒である。コッキング・ハンドルはレバー式で、当初長方形だったが、後に円筒形に換わった。銃口先端には消炎器と発射速度調節装置が付く。全長1.23m、銃身長0.53m、重量11.6kg。作動方式はローラ閉鎖式ショート・リコイルで、フルオートのみ。使用弾は7.92mm×57マウザーで、Patr SmK（重量11.5g）なら初速毎秒760m、装甲貫徹力は30度傾斜装甲板に対し射距離100mで8mm、最大発射速度毎分1200発（1500発？）、装弾数50発（ドラム弾倉）または250発（ベルトリンク）、有効射程800m（二脚）／3000m（三脚・照準眼鏡付き）。照尺は2000mまである。対空照準環を装着しての対空射撃も可能。１丁あたりの価格は250RMで、第２次大戦終結までに40万丁以上（75万丁ともいわれる）が生産され、戦後はNATO弾が使用できるよう改造され、名称こそ違え、ドイツ連邦軍で未だに使用されている。布を裂くような独特の発射音から、連合軍にヒトラーの電気ノコギリというニックネームを付けられた。大戦中にはアメリカが.30-06弾版でのコピーを試み、GMサギノー・ステアリングギア部門で試作したが失敗で、1500発ほど射撃試験を行ったところでテストを中止した。原因は尾筒の長さが6.3mm足らなかったコピーミスである。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、月刊PANZER5,’99、ジャーマンタンクス、世界の軍用銃、拳銃・小銃・機関銃、日本の防衛戦力Part8

＜ＭＧ４２／５９＞：MG1（機関銃）を参照。

＜ＭＧ４３＞：MG4（機関銃）を参照。

＜ＭＧ４５＞：ドイツ国防軍の機関銃。MG42の発射速度向上型である。完成前に終戦となった。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＧ−５３＞：ロシアの潜水艦用雑音検出パッシブソナー。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＧ７４＞：シュタイアーが開発した7.62mm機関銃。MG3がベースで、発射速度を毎分850発にしている。参考：月刊PANZER6,’13

＜ＭＧ−７４ＭＥ＞：ロシアの音響デコイ。魚雷型をしており、潜水艦の魚雷発射管から射出され、ソナーを妨害する。参考：月刊世界の艦船2,’17

＜ＭＧ８１＞：ドイツ空軍の航空機用旋回機銃。モーゼル社が生産した。全長889mm、銃身長476mm、重量6.3kg。口径7.92mm、弾丸重量11.5g、初速毎秒705m、発射速度毎分1600発。給弾は250発ベルトリンク。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、歴史群像2,’08付録

＜ＭＧ８１Ｚ＞：ドイツ空軍7.92mm連装旋回機銃。発射速度は１門あたり毎分1600発。参考：世界の傑作機No.157

＜ＭＧ−１１０型＞：パキスタン海軍小型潜水艦。イタリアのコスモス社が開発したSX-756の改良型で、特殊部隊用小型艇２隻の収容が可能。1988-95年にX-01、X-02、X-03の３隻が建造され、1995年に近代化改装を受けた。全長27.8m、全幅5.6m、水上排水量110トン、水中排水量118-120トン（130トン？）。主機はディーゼル・エレクトリック方式、水上速力９ノット、水中速力７ノット、水上航続距離2200海里、連続行動日数20日。潜航深度150m。兵装は533mm魚雷発射管２門（SUT魚雷または機雷）。乗員８名（６名？）。特殊部隊・水中工作員８名が同乗でき、爆薬２トンを積める。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦、月刊世界の艦船4,'20、11,’16

＜ＭＧ１３１＞：ドイツ空軍の航空機用固定・旋回機銃。ラインメタル社製。全長1.168m、重量16.6kg（19.8kg？18.16kg？）。口径13mm、弾丸重量34g、初速毎秒750m（790m？）、発射速度毎分900発。細かいバリエーションを入れると120種類もある。日本海軍も二式十三粍旋回機銃として採用した。参考：歴史群像2,’08付録、8,’17、月刊丸8,’87、図解世界の軍用機史

＜ＭＧ１３７（ｅ）＞：ドイツ国防軍の機関銃。第２次大戦で鹵獲したルイス機関銃で、1944-45年に国民突撃隊が装備した。参考：月刊PANZER1,’01

＜ＭＧ１３８（ｅ）＞：ドイツ国防軍の機関銃。第２次大戦でブレン機関銃を鹵獲したものである。参考：月刊PANZER1,’01

＜ＭＧ１５１／１５＞：ドイツ空軍15mm航空用機関砲。DB601エンジンに適合するモーターカノンである。重量42kg。口径15mm、弾丸重量57g、初速毎秒960m、発射速度毎分700発。大戦後期になると威力不足で地上部隊に回され、直流電源による電気作動のため車載（特にSdKfz251/21）されることが多かった。２輪銃架を付けたものをチューリンゲンの国民突撃隊が使用している。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、歴史群像2,’08付録

＜ＭＧ１５１／２０＞：ドイツ空軍20mm航空用機関砲。MG151/15が威力不足と考えたマウザー社が20mmボアアップ版として開発した。全長1.766m、本体重量42.4kg。使用弾は榴弾で、弾丸重量113g、炸薬重量2.3g、砲口初速毎秒705m。後にMinegeschosspatrone（薄肉榴弾または薄殻榴弾）と呼ばれる弾薬（弾丸重量95g、炸薬重量18.6g、砲口初速毎秒805m）も開発した。作動は反動利用式、発射速度毎分680-740発（780発？）。1944年以降はMK108機関砲が採用されたため地上に降ろされ、SdKfz251や対空列車に３連装で搭載（FlaSL151）して使用されたりしたが、仰角が60度しかとれないという欠点があった。参考：月刊丸1,'17別冊、月刊JWings6,’02、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4、月刊戦車マガジン11,’92、図解世界の軍用機史

＜ＭＧ１５１／２０海外シリーズ＞

　＜マウザー二十粍機関砲＞：日本陸軍20mm航空用機関砲。単発機用20mm機関砲の開発が遅れていたため、昭和17年7月にドイツ側に輸入を打診し、この時は毎月400門を５ヶ月間と弾薬100万発を供給可能という返事が得られた。ただドイツ空軍参謀本部がドイツ向けを優先すべきとして２回拒否し、ドイツ航空省が同盟国の戦力強化はドイツの戦力強化に繋がると説得して３回目に了承が得られた。11月28日、砲２千門・弾薬（薄肉榴弾）100万発を毎月300門・15万発ペースで供給するという商談が纏まった。封鎖突破船で日本へと輸出されたが、800門40万発が届いたところで戦況悪化により輸送できなくなった。全て三式戦闘機一型丙に装備することになり、昭和18年9月から搭載されている。参考：月刊丸1,'17別冊、歴史群像6,’08

＜ＭＧ１５４／１（ｐ）＞：ドイツ国防軍の機関銃。ポーランド軍WZ28機関銃（元はアメリカのBAR）を第２次大戦で鹵獲したもので、MG28(p)やMG154/2(p)とも呼ばれた。参考：月刊PANZER1,’01

＜ＭＧ１５４／２（ｐ）＞：ドイツ国防軍の機関銃。ポーランド軍WZ28機関銃（元はアメリカのBAR）を第２次大戦で鹵獲したもので、MG28(p)やMG154/1(p)とも呼ばれた。参考：月刊PANZER1,’01

＜ＭＧ１５７（ｆ）＞：Mle22海外シリーズ（機銃）を参照。

＜ＭＧ２３０（ｅ）＞：ドイツ国防軍の機関銃。ヴィッカーズMk1機関銃を第２次大戦で鹵獲したものである。参考：月刊PANZER1,’01

＜ＭＧ２３０（ｒ）＞：ドイツ国防軍の機関銃。ソ連に供与されたヴィッカーズMk1機関銃を第２次大戦で鹵獲したものである。参考：月刊PANZER1,’01

＜ＭＧ２５１＞：イスラエル陸軍120mm滑腔砲。ラインメタル社の協力を得て開発し、メルカヴァMk.3以降に搭載した。駐退復座機はガス圧同心式で、後座長が短く、M60にも搭載できるため、サブラの開発に繋がっている。全長5.56m、口径長44、砲重量3.3トン。NATO標準120mm戦車砲弾、イスラエル独自のAPFSDS弾、HEAT-MP、対人対物弾、LAHATミサイルを発射可能。月刊PANZER9,’10

＜ＭＧ２５７（ｆ）＞：ドイツ国防軍の機関銃。オチキスmle1914機関銃を第２次大戦で鹵獲したものである。参考：月刊PANZER1,’01

＜ＭＧ２６８（ｒ）＞：ドイツ国防軍の機関銃。デグチャレフDShK機関銃を第２次大戦で鹵獲したものである。参考：月刊PANZER1,’01

＜ＭＧ３１１（ｆ）＞：Mle31海外シリーズ（機銃）を参照。

＜ＭＧ３２５＞：ソ連海軍水上艦用可変深度ソナー、別名ヴェガ、NATOコードはメア・テール。中周波アクティブソナーを装備する。探知距離2-25km、最大運用深度100m。カーラ級、カシン級、クリヴァク�T級に搭載された。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＧ−３３２＞：ソ連海軍水上艦用バウソナー、別名チタン２、NATOコードはブル・ノーズ。使用周波数9.8kHz、出力100kW。カーラ級やクリヴァク�T級に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＧ−５１９＞：ロシア海軍の潜水艦用バウソナー、別名アルファＭ、NATOコードはマウス・ロア。機雷探知用アクティブソナーである。877型キロ級、636型キロ改級、タイフーン級に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＧ−５５３＞：ロシア海軍の潜水艦用雑音検出パッシブソナー、別名シュケルト。877型キロ級、636型キロ改級、タイフーン級に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＧＢ（アメリカ軍）＞：中型ギルダー橋を参照。

＜ＭＧＢ−２シリーズ＞：雄風�U型（対艦ミサイル）を参照。

＜ＭＧＢ６０＞：イギリス陸軍組み立て式パネル橋。耐荷重60トン。参考：月刊PANZER11,’86

＜ＭＧＢ６２級＞：ドイツ海軍ミサイル艇。リュールセン社製。対潜兵装も積んでいる。参考：月刊丸12,’92

＜ＭＧＥ１２０／ＥＲ＞：イタリアのCCD方式AIP搭載小型潜水艇。SWATS（Shallow Water Attack Submarine）の１つで、特殊部隊10名前後を輸送する。全長27.7m、排水量120トン。潜航深度150m。兵装は533mm魚雷発射管２門（ハープーンまたはSM39エグゾセ収容カプセル２基）。参考：月刊軍事研究4,’00

＜ＭＧＦＦシリーズ＞：ドイツ国防軍20mm機関砲。スイスのエリコン社が開発した20mm航空機関砲エリコンFF型を採用したもので、MGは機関銃、FFは自由発射の略である。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜ＭＧＦＦ＞：全長1.370m、重量28kg。口径20mm、弾丸重量134g、初速毎秒600m、発射速度毎分520発。給弾は45発または60発入りドラム弾倉T60-FF（自重6.2kg、全備重量20.3kg）。初速が遅く、携行弾数も少なく、第２次大戦半ば以降は威力不足となり地上に降ろされ、防空部隊で使用された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4、歴史群像2,’08付録、ミリタリーエアクラフト1,’97、月刊丸8,’87、日本戦車隊戦史

＜ＭＧＦＦ／Ｍ＞：MGFF機関砲をモーターカノンにしたもので、MG151/20と同じ弾薬が使用できる。全長1.331m、本体重量23.2kg。口径20mm、弾丸重量92g、初速毎秒700m、発射速度毎分520発。90発入りドラム弾倉を使用する。主翼にも搭載できるが、厚みの関係で60発入りドラム弾倉しか使用できないため、GZ1-FFという2000発以上の給弾が可能なベルト給弾ユニットを開発し、夜間戦闘機に搭載した。参考：歴史群像2,’08付録、ミリタリーエアクラフト1,’97、月刊航空ファン8,’09、図解世界の軍用機史

＜ＭＧＦＦ−Ｍ＞：M-geschoss炸薬増加弾を使えるように改良したもの。60発入りドラム弾倉T60-FFを使用するが、間違ってMGFF機関砲に装填すると腔発を起こして機関砲が砕け散るので、弾倉にＭと打刻して白く塗り、区別できるようにした。参考：世界の傑作機No.141

＜ＭＧＩ＞：ECCMの１つで、マニュアル・ゲイン・コントロールの略。ECMに遭って飽和状態にある受信機の感度を下げることにより、飽和状態を脱出する。目標と妨害電波は、エコーの強弱で見分ける。参考：月刊エアワールド4,’00

＜ＭＧＫ−３０５＞：ソ連海軍の潜水艦用ソナーシステム。アクティブ・ソナーとしても使用でき、航法、捜索、自動追尾、目標識別、魚雷・ミサイルへの目標指示などが可能である。探知距離300km。685型潜水艦に搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

＜ＭＧＫ−３２５／３４５＞：ソ連海軍の水上艦用VDS。中周波アクティブソナーを積んでいる。クリヴァク型とグリシャ型に搭載された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＧＫ−３３５シリーズ＞：ソ連海軍の水上艦用捜索・攻撃ソナーシステム。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＭＧＫ−３３５＞：別名プラチナ（Platina）、NATOコードはブル・ホーン／ブル・ノーズBull Nose（バウソナー）／メア・テール（VDS）。バウソナー（ハルソナー？）はアクティブ・パッシブ兼用で、潜水艦との双方向通信にも使用できる。マルチフリークエンシー型で、使用周波数は低−中周波（5kHz）、有効探知距離2-10km、最大探知距離35km（アクティブ）／160km（パッシブ）。アドミラル・クズネツォフ級、スラヴァ級、ウダロイ級、カシン級、ソブレメンヌイ級、中国海軍052B級旅洋�T型、052C級旅洋�U型、054A級江凱�U型に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊軍事研究11,’99、11,’15、9,’18、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＧＫ−３３５Ｍ＞：MGK-335の改良型。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＭＧＫ−３３５ＭＳ＞：中周波アクティブ・パッシブ式バウソナー、別名プラチナMS。ソブレメンヌイ級に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＧＫ−３３６＞：ソ連海軍の水上艦用船底ソナー。捜索・攻撃用中周波アクティブ・ソナーで、カシン級に搭載された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＧＫ−３４５＞：ロシア海軍の水上艦用低周波VDS、別名ブロンザ（Bronza）、NATOコードはオックス・テイル（Ox Tail）。使用周波数6.5/7/7.5kHz。探知距離7km。ネウストラシムイ級、ウダロイ�U級に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'22、1,'15増刊、5,’12、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究10,’09

＜ＭＧＫ−３５５＞：ロシア海軍水上艦用ソナーシステム、別名ポリノム。対潜捜索・攻撃用低周波アクティブ／パッシブ式バウソナー（NATOコードはホース・ジョー）、VDS（NATOコードはホース・テイル）、MGK-355TA魚雷探知ソナーからなる。バウソナーはかなり大型で、水線長の1/4に達するため、他の装備搭載容量を圧迫してしまう。VDSは中周波アクティブ式で、探知距離15km。曳航深度200m。アドミラル・クズネツォフ級、キーロフ級、ウダロイ�T級に搭載された。ソブレメンヌイ級にも搭載する計画があったが、大きすぎるために断念されている。参考：月刊軍事研究11,’99、2,’16、月刊世界の艦船1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＧＫ−３６５＞：ロシア海軍水上艦用バウソナー、別名ズヴェズダM1（Zvezda M1）、NATOコードはオックス・ヨーク（Ox Yoke）。使用周波数6.5/7/7.5kHz。探知距離4.6km。ネウストラシムイ級に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'22、1,'15増刊

＜ＭＧＫ−４００シリーズ＞：ロシア海軍潜水艦用バウソナー。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＭＧＫ−４００＞：別名ルビコン（Rubikon）、NATOコードはシャーク・ギル（シャーク・ティースShark Teeth？）。低周波アクティブ／パッシブ式で、アレイは直径4.5m・高さ3mの円筒形。使用周波数1-60kHz、最大探知距離60-100km（水上目標）／16-20km（水中目標）／1.8km（直径0.4m係維機雷）。同時追尾目標数12。877型／636型キロ級潜水艦に搭載されている。参考：月刊世界の艦船1,'22、1,'15増刊、10,’12、月刊軍事研究11,’15

＜ＭＧＫ−４００Ｍ＞：MGK-400の改良型。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＭＧＫ−５００＞：ロシア海軍潜水艦用低周波アクティブ／パッシブ式バウソナー、別名スカトKS、NATOコードはシャーク・ギル。タイフーン級、945型シリーズ、671RTM型、955型シリーズ、971型シリーズ、885型シリーズに搭載されている。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＧＫ−５０３＞：ソ連海軍潜水艦用低−中周波アクティブ／パッシブ式船底ソナー。捜索・攻撃用で、タイフーン級や667BDRM型に搭載されている。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＧＫ−５２０＞：ロシア海軍潜水艦用バウソナー、別名スカトBRDM。667BDRM型に搭載されている。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＧＫ−５４０＞：ソ連海軍潜水艦用ソナーシステム、別名スカト３。円筒形バウソナー、船体側面の平面ソナー、上部縦舵上のポッドに搭載された曳航ソナーからなり、アクティブ及びパッシブの両モードで使用可能。複数目標の探知追尾が可能で、針路、速力、距離、深度を表示できる。使用周波数は低周波、探知距離は700kmに達し、改良を施せば３倍に延ばせるらしい。また、航跡追尾機能を持ち、数十時間前に通過した艦船や潜水艦を識別できるという。971型、949A型、タイフーン級に搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＧＫ−６００＞：ロシア海軍潜水艦用低周波アクティブ／パッシブ式バウソナー、別名イルティシュ・アンフォーラ。艦首に直径8mの球形アレイを装備し、船体前部両舷・中央両舷・セイルの側面アレイ、艦尾の曳航アレイと共に運用する。955型シリーズと885型シリーズに搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'22、1,'15増刊

＜ＭＧＬ−１４０＞：M32（てき弾発射機）を参照。

＜ＭＧＭ−１＞：TM-61A（巡航ミサイル）を参照。

＜ＭＧＭ−５＞：コーポラル（弾道ミサイル）を参照。

＜ＭＧＭ−１３シリーズ＞：アメリカ軍の戦術巡航ミサイル、別名メイス。TM-61A巡航ミサイルの後継で、1954年からTM-61Bという名称で開発され、後にTM-76Aに改称され、最終的にこの名称（CGM-13？）になり、1958年（1959年？）から配備された。1964-70年には読谷、キャンプ・ハンセン、ホワイトビーチなどに２個飛行隊32基が配備されて中国を睨んでいたが、1972年の本土復帰の際に問題となったため、事前に撤退している。1972年に退役した。参考：アメリカの核兵器、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊軍事研究6,’07、月刊JWings4,’19、核兵器図鑑

　＜ＭＧＭ−１３Ｂ＞：別名メイスＡ。TM-61Aを大型化し、航法装置を改良、核弾頭を換装した。全長13.4m、胴体直径1.37m、翼スパン6.98m。エンジンはJ33ジェット（推力2.36トン）、最大射程1045km。弾頭はW28水爆（威力1.1メガトン）または通常弾頭。参考：核兵器図鑑、アメリカの核兵器

　＜ＭＧＭ−１３Ｃ＞：別名メイスＢ。燃料搭載量を増加させた射程延伸型である。発射重量8.165トン。エンジンはJ33ジェット（推力2.36トン）＋固体燃料ロケットブースター（推力45.36トン）、巡航速度1050km、最大射程1930km。参考：アメリカの核兵器

＜ＭＧＭ−１８Ａ＞：アメリカ陸軍巡航ミサイル、別名ラクロス。マーチン社の開発で、当初はSSM-A-12という名称だった。全長6.1m、直径0.52m、翼スパン2.75m、発射重量1.07トン。推進は固体燃料ロケットで、ブースターは無く、巡航速度マッハ0.8、最大射程32km。弾頭はW40原爆（10キロトン以下）。1957年に完成し、1959年から配備され、1964年までに退役した。参考：アメリカの核兵器

＜ＭＧＭ−２９Ａ＞：サージャント（弾道ミサイル）を参照。

＜ＭＧＭ−３１＞：パーシング（弾道ミサイル）を参照。

＜ＭＧＭ−５１シリーズ＞：アメリカ陸軍152mm砲M81/XM150用対戦車ミサイル、別名シレイラ。1956年からフィルコ社が開発した。参考：月刊軍事研究2,’12、月刊PANZER2,’01

　＜ＭＧＭ−５１Ａ＞：尾部に安定翼を持つ。誘導は赤外線ビームで、砲手が直接照準器で目標を捉えれば、ミサイル尾部のキセノン・アーク灯により送られた修正信号により自動的に誘導される。ライフリングの影響を受けないよう、砲腔内下部のキーウェイと呼ばれる直進ガイドに合わせて装填・射出される。全長1110mm、直径151mm、重量27.3kg。弾頭は成形炸薬、装甲貫徹力500mm以上。推進は固体ロケット、初速毎秒792m、飛翔速度3230km（毎秒3230m？）、最大射程2000m。参考：月刊PANZER2,’01、1,’04、月刊軍事研究2,’12

　＜ＭＧＭ−５１Ｂ＞：射程延伸型。最大射程3000m。参考：月刊PANZER2,’01

　＜ＭＧＭ−５１Ｃ＞：M81E1ガンランチャー用。諸元はMGM-51Bと同じらしい。参考：月刊PANZER2,’01

＜ＭＧＭ−５２＞：アメリカ陸軍ランス・ミサイルシステム用短距離弾道ミサイル、別名ランス（Lance、長槍）。1962年からリング・テムコ・ボート社で開発され、1965年に初の試射を行った。1972年には長射程型に改良され、1978年に通常弾頭用予算が承認されている。尾部にメインロケット、弾体側面に上下左右４ヵ所の補助ロケットがあり、発射されると補助ロケットにより弾体が旋転し、ジャイロ効果によって弾道が安定、命中率が向上する。弾頭はW70核弾頭やXM251クラスター弾頭（重量1000ポンド・0.454トン）など。全長6.15m、直径0.56m、全幅1.95m、重量1.294トン（核弾頭型で発射重量2.835トン・ペイロード0.465トン、通常弾頭型で発射重量3.35トン・ペイロード0.454トン？）。推進はロケットダインP8E-9液体燃料ロケット１段式、推力はブースター19.3トン＋サステナー2.04トン、燃料時間６秒、最大速度マッハ３、最小射程5km、最大射程120km（W70核弾頭）／72.4km（通常弾頭）。誘導は慣性誘導＋飛翔コースをモニターしている地上局からの無線コマンドリンク修正。CEP150m（射距離5-30km）／225m（75km）／375m（125km）。1971年から1980年10月に2133基が生産された。参考：月刊世界の艦船9,’96、世界の軍用車両(2)、アメリカの核兵器、月刊軍事研究6,’05、月刊PANZER5,’81、5,’83、月刊丸4,’99、ザ・マーチ17号

＜ＭＧＭ−１３７Ｂ＞：TSSAM（対地ミサイル）を参照。

＜ＭＧＭ−１４０＞：ATACMSシリーズ（地対地ミサイル）を参照。

＜ＭＧＭ−１５７＞：FOG-M（対戦車ミサイル）を参照。

＜ＭＧＭ−１６６Ａ＞：LOSAT（対戦車ミサイル）を参照。

＜ＭＧＰ−７９Ａ＞：ペルー国産サブマシンガン。プレス加工と電気溶接で製作されている。作動はブローバック。使用弾は9mm×19弾、装弾数32発。参考：月刊軍事研究7,’97

＜ＭＧＰ−８７＞：ペルー国産サブマシンガン。小型軽量で、サイレンサーも用意されており、室内戦闘向きである。全長271mm／490mm（ストック延長時）、重量2.9kg（弾倉含む）。弾倉は20発入りと32発入りの２種。1980年代に制式化され、軍及び警察の特殊部隊に配備された。参考：月刊軍事研究7,’97

＜ＭＧＲ−１シリーズ＞：アメリカ陸軍・海兵隊戦術地対地ロケット、別名オネスト・ジョン。ダグラス社製で、当初はM-31という制式名称だった。２両で１個中隊を構成し、１個大隊は2-3個中隊で編成される。イギリス陸軍、西ドイツ、ギリシャ、フランスといったNATO諸国や韓国など13カ国が導入したが、核弾頭は全てアメリカが管理している。ランス導入に伴い退役した。参考：月刊PANZER5,’81、月刊丸12,’90、4,’99、アメリカの核兵器、軍事力バランス78年版

　＜ＭＧＲ−１Ａ＞：６輪トラックに装着したレールランチャーに剥き出しで搭載する。全長8.31m、直径0.76m、翼スパン2.77m、重量1.967トン（W7核弾頭）または2.142トン（通常弾頭）、弾頭重量0.68トン。推進は１段式固体燃料ロケット（推力4.9トン）、最小射程19km、最大射程32km。無誘導だが、弾体側面の小型ロケットでスピン安定するため、CEPは同射程の野砲並みとされる。1954年（1958年？）から配備された。参考：月刊丸4,’99、月刊PANZER5,’81、アメリカの核兵器

　＜ＭＧＲ−１Ｂ＞：改良型、別名オネスト・ジョン�U型。当初はM-50という制式名だった。弾頭をW31に変更している。1960年から配備された。参考：アメリカの核兵器、月刊PANZER5,’81

＜ＭＧＲ−３＞：リトル・ジョン（地対地ロケット）を参照。

＜ＭＧＳ＞：Mobile Gun System（機動砲システム）の略。ピラーニャ�VMGSを参照。

＜ＭＧＳ＞：アメリカ軍F-35B/C戦闘機用25mmガンポッドで、任務型機関砲システムの略、制式名称A/A49E-21。ジェネラル・ダイナミクス・アーマメント・アンド・テクニカルプロダクツ社がデンマークのテルマ社と共同開発した。内部に発射速度を毎分3000発に下げたGAU-22/A機関砲を収容している。胴体下面Sta.6に搭載し、結構な大きさがあるが、AN/AAQ-40EOTSやAN/AAQ-37EO-DASの視野には入らないらしい。全長146インチ・3.708m、全幅27インチ・0.686m、全高32インチ・0.813m、重量1017ポンド・462kg。装弾数220発。2021年3月12日、夜間近接航空支援訓練を行っていたユマ海兵航空基地所属F-35B戦闘機で、PGU-32/U機関砲弾が発射直後に爆発し、機体が損傷した。パイロットは無事で、基地に帰還したが、機体損害額が大きくクラスＡミシャップに分類されている。参考：月刊軍事研究10,’15、3,’18、9,’18、月刊JWings6,’21、4,’22

＜ＭＧＳＭ＞：AN/TSQ-168（通信装置）を参照。

＜ＭＧＴ−１＞：ソ連海軍の自艦防衛用魚雷。1961年に就役した。本体はアルミニウム・マグネシウム合金。全長4.5m、直径400mm、重量510kg、炸薬重量80kg。推進は電動モーター、動力源は銀亜鉛電池、雷速28ノットで航走距離6km。誘導はアクティブ・パッシブ音響、作戦可能深度1-10m。参考：月刊世界の艦船9,’10

＜ＭＧＴ−３＞：SET-73（魚雷）を参照。

＜ＭＧＷＳ＞：GBU-15シリーズ（誘導爆弾）を参照。

＜ＭＧＺＦ３８（ｔ）＞：ドイツ陸軍のボールマウント用単眼照準器。MG37(t)機銃とセットで使用する。視野25度、倍率2.6倍、有効範囲1700m。参考：ジャーマンタンクス

＜ＭＨ−１Ｗ＞：AH-1シリーズ（攻撃ヘリ）を参照。

＜ＭＨ−６Ｂ＞：OH-6ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６Ｃ＞：OH-6ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６Ｅ＞：OH-6ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６Ｈ＞：OH-6ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６Ｊノーター型＞：OH-6ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６Ｊヘビー＞：OH-6ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６Ｊライト＞：OH-6ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６Ｍ＞：OH-6ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−１６＞：UH-60ヘリ海外ファミリーを参照。

＜ＭＨ−４７Ｄ＞：CH-47ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−４７Ｅ＞：CH-47ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−４７Ｇ＞：CH-47ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−４７Ｇブロック２＞：CH-47ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−５３Ｅ＞：CH-53ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−５３Ｅ（海上自衛隊）＞：CH-53ヘリ海外ファミリーを参照。

＜ＭＨ−５３Ｅ技術支援＞：防衛省がアメリカ海軍省に発注している。参考：月刊軍事研究11,’16

＜ＭＨ−５３Ｈ＞：CH-53ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−５３Ｊ＞：CH-53ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−５３Ｍ＞：CH-53ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６０Ａ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６０Ｇ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６０Ｊ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６０Ｋ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６０Ｌ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６０Ｌ　ＣＡＡＳ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６０Ｌ　ＣＯＭＮＡＶ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６０Ｌ　ＤＡＰ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６０Ｍ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６０Ｍ　ＤＡＰ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６０Ｒ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６０Ｒ（Ｖ）＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６０Ｓ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６０Ｔ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＭＨ−６８Ａ＞：A109海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＭＨ−９０Ａ＞：NH90海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＭＨ−１３９＞：AW139ヘリ海外ファミリーを参照。

＜ＭＨ６６６０＞：オマーン陸軍タンク・トランスポーター。チャレンジャー２を輸送するため、アルビス・ユニパワー社製６×６輪トラクタートラックを採用したものである。エンジン出力600馬力。参考：月刊PANZER1,’01

＜ＭＨＣ＞：イギリス海軍計画掃海艦Minecountermeasures and Hydrography Capability。2020年11月にフランス海軍と共同（フランス名称SLAM-F）で本格的に開発が始まったが、フランス海軍が2022年10月にオランダ海軍フリシンゲン級／ベルギー海軍オーステンデ級掃海艦との共同開発に移ったため、イギリス単独になった。USVとUUVで機雷捜索・識別を行い、ROVで処分する。参考：月刊世界の艦船9,’23

＜ＭＨＣ−５１＞：アメリカ海軍オスプレイ型機雷掃討艇１番艦オスプレイ（Osprey）。1993年11月就役。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊

＜ＭＨＣ−５２＞：アメリカ海軍オスプレイ型機雷掃討艇２番艦ヘロン（Heron）。1994年8月就役。後にギリシャ海軍に引き渡され、カリプソとなった。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊

＜ＭＨＣ−５３＞：アメリカ海軍オスプレイ型機雷掃討艇３番艦ペリカン（Pelican）。1995年11月就役。後にギリシャ海軍に引き渡され、エフニキとなった。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊

＜ＭＨＣ−５４＞：アメリカ海軍オスプレイ型機雷掃討艇４番艦ロビン（Robin）。1996年5月就役。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊

＜ＭＨＣ−５５＞：アメリカ海軍オスプレイ型機雷掃討艇５番艦オリオール（Oriole）。1995年9月就役。2006年6月に退役した。その後台湾海軍に引き渡されることになり、2011年9月に再就役工事を完了、MHC-1310永靖となった。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、4,’12

＜ＭＨＣ−５６＞：アメリカ海軍オスプレイ型機雷掃討艇６番艦キングフィッシャー（Kingfisher）。1996年10月就役。インドに引き渡されることになった。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、12,’10

＜ＭＨＣ−５７＞：アメリカ海軍オスプレイ型機雷掃討艇７番艦コルモラント（Cormorant）。1997年4月就役。インドに引き渡されることになった。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、12,’10

＜ＭＨＣ−５８＞：アメリカ海軍オスプレイ型機雷掃討艇８番艦ブラック・ホーク（Black Hawk）。1996年5月就役。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊

＜ＭＨＣ−５９＞：アメリカ海軍オスプレイ型機雷掃討艇９番艦ファルコン（Falcon）。1996年2月就役。2006年6月に退役した。その後台湾海軍に引き渡されることになり、2011年9月に再就役工事を完了、MHC-1311永安となった。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、4,’12

＜ＭＨＣ−６０＞：アメリカ海軍オスプレイ型機雷掃討艇10番艦カーディナル（Cardinal）。1997年10月就役。2000年7月26日、ペルシャ湾に派遣された。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、11,’00

＜ＭＨＣ−６１＞：アメリカ海軍オスプレイ型機雷掃討艇11番艦レイブン（Raven）。1998年9月就役。2000年7月26日、ペルシャ湾に派遣された。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、11,’00

＜ＭＨＣ−６２＞アメリカ海軍オスプレイ型機雷掃討艇12番艦シュライク（Shrike）。1999年5月就役。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊

＜ＭＨＣ−１３１０＞：台湾海軍オスプレイ型機雷掃討艇永靖（Yunchin）。元はアメリカ海軍オスプレイ型機雷掃討艇MHC-55オリオールである。2012年8月10日、高雄港に到着した。2014年2月6日、台湾南方で洋上演習に参加。参考：月刊世界の艦船12,’12、4,’12、5,’14

＜ＭＨＣ−１３１１＞：台湾海軍オスプレイ型機雷掃討艇永安（Yunan）。元はアメリカ海軍オスプレイ型機雷掃討艇MHC-59ファルコンである。2012年8月10日、高雄港に到着。2018年4月13日、蘇澳基地沖で着上陸阻止演習に参加。参考：月刊世界の艦船12,’12、4,’12、8,’18

＜ＭＨＣＨ＞：トルコのTAIが開発中の攻撃ヘリ。どことなくT129マングスタに似ている。全備重量10トン。最大巡航速度170ノット、巡航高度20000フィート（6096m）。固定武装は機首下部ターレットの20mm/30mm機関砲。スタブウイングに70mmロケットランチャー（誘導ロケット運用可）や空対地・空対空ミサイルを搭載できる。兵装搭載量1.2トン（ランチャー除く）。乗員２名（タンデム複座）。2019年にイスタンブールで開催されたIDEF2019総合防衛展示会でモックアップが展示された。参考：月刊JWings7,’19

＜ＭＨＤシリーズ＞：ドイツのTKMS（ティッセンクルップ・マリン・システムズ）社がユーロネイヴァル2008でコンセプトを発表した多目的母艦（Multi-Role Helicopter Dock）。ヘリコプター運用施設（発着スポット６カ所）、ドック・ウエル（LCU２隻またはLCAC１隻収容）、車両甲板（Ro-Ro式、駐車線長800m）、兵員収容スペース（750名）、医療区画を持ち、各種センサー、自衛用兵装、NBC防護装置を搭載する。任務は上陸部隊輸送・支援、特殊部隊輸送・支援、戦略的海上輸送、揚陸作戦指揮管制、人道支援、災害救助、ヘリ運用・支援、機雷探知処分、潜水作戦支援、捜索救難、多国籍部隊との訓練である。南アフリカに提案されているらしい。参考：月刊軍事研究8,’09、1,’09

　＜ＭＨＤ１５０＞：満載排水量15000トン型。参考：月刊軍事研究1,’09

　＜ＭＨＤ１７０＞：満載排水量17000トン型。参考：月刊軍事研究1,’09

　＜ＭＨＤ２００＞：船体にはフィン・スタビライザーとビルジキールが付いている。全通甲板型で、右舷にアイランドを持つ。ヘリ発着スポットは６カ所あり、格納庫にNH90ヘリなら９機、スーパー・リンクスなら12機を収容する。更に２機をアイランド後部付近に駐機可能。船体最後部は３甲板分下がっており、ヘリ発着スポット１カ所が設けられていて、ヘリの代わりに右舷の30トンクレーンでISO標準20フィートコンテナ54個を積むこともできる。格納庫下方前部は車両甲板で、右舷ランプまたは艦尾ランプから車両が乗降する。格納庫下方後部のドック・ウエルにはLCU２隻またはLCAC１隻を搭載でき、船体両舷に１カ所ずつの窪みがあってLCMや11mRHIBを収容可能。アイランドには艦橋、戦術作戦指揮管制所、飛行管制所があり、統合艦橋システムを搭載する。センサーは対空・対水上二次元捜索レーダー１基、IFF１基、航海・ヘリ管制レーダー２基で、必要に応じて対空・対水上三次元捜索／目標捕捉レーダー１基、ESM１基、電子光学方位盤または電子光学レーダー方位盤２基を追加できる。艦内にはCIC、部隊指揮所、居住区画、医療区画などがある。通信装備はVLF/HF、VHF、UHF、SHF、SATCOM/INMARSAT、GMDSS、リンク11。全長190m、全幅28m、吃水6m、満載排水量20000トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、ディーゼル（出力7.8MW）４基・発電機（7MW）４基・電動モーター（10MW）２基、固定ピッチプロペラ２軸推進、最大速力22ノット、航続距離8000海里（16.5ノット）。出力1.1kWのスラスターを艦首に２基、艦尾に１基持つ。兵装は遠隔操作式12.7mm機銃４丁で、35mm連装機関砲２基、艦対空ミサイル用VLS16セル、ECM（レーダー／赤外線デコイ発射機含む）１基、音響デコイ発射機１基を追加できる。乗員160名。参考：月刊軍事研究8,’09、1,’09

＜ＭＨＲ＞：半球形多目的レーダーを参照。

＜ＭＨＴ＞：ベイズ推定に基づく追尾レーダーの多目標追尾法の１つで、Multiple Hypothesis Trackingの略。延期決定型の追尾法で、最新サンプリング時刻に得られたゲート内の観測値が、既知の追尾目標からのものである場合、新しい目標からのものである場合、クラッターなどの不要信号からのものである場合といった複数の仮説を立て、観測雑音共分散行列、探知確率、誤警報確率、新目標発生頻度から各仮説の信頼度を算出し、最も信頼の置ける仮説を採用して追尾を行う。ゲート内に存在する観測値が１つでも、既知の追尾目標からの場合、既知の追尾目標を探知できず新しい目標が出現した場合、既知の追尾目標を探知できず不要信号を探知した場合、といった複数の仮説が立てられるので、これを全て網羅して信頼度を計算する。複数の観測値が得られた場合にも仮説を総当たりしていくが、時間が経つと仮説が指数関数的に増えていって計算しきれなくなるので、信頼度の低い仮説を立てないような準最適化処理が要る。各サンプリング時刻において１つの観測値を選び時系列に並べると航跡が得られるが、これが目標の真の航跡かどうか判定する追尾開始機能を持ち、ロケットから分離した弾頭や衛星なども追尾できる。また、間違って判定した航跡やレーダー覆域外に出た目標の航跡を削除する追尾解除機能も有し、追尾性能が最も高いとされる。原型では、ゲート内観測値を、既知の追尾目標を新目標と判定した時の観測値に対応しているか、不要信号かで判定して仮説を立てているため、航跡抽出を別処理で行う必要があり、追尾開始条件も厳密ではない。これを改善したのが航跡型MHTで、航跡間で観測値を共有しないように選んだ複数の航跡を組み合わせて仮説を構成し、最新サンプリング時刻の情報を棄てて既追尾目標のみ存在するという準最適化処理を行うことにより、JPDAと等価の多目標同時追尾機能を持たせている。参考：レーダの基礎

＜ＭＨＴ＞：MBDAが開発している対戦車ミサイルで、Missile Haut de Trame（上位階層ミサイル）の略。MMPの射程延伸型である。参考：月刊航空ファン8,’18

＜ＭＨＴＫインターセプター＞：ロッキード・マーチン社が開発中の砲弾・ロケット弾迎撃ミサイルで、MHTKはMiniature Hit To Killの略。アイアンドームと同等の性能を目指し、アメリカ陸軍と共同でホワイトサンズ射場などで試射を行っている。ミサイル全長720mm（1000mm？）、直径50mm、重量2.3kg（2.5kg？）。誘導はデータリンク＋アクティブまたはセミアクティブ・レーダー、信管は近接式。システム防御半径3km。2016年4月、模擬迫撃砲弾に対する車載多任務ランチャーMMLからの発射試験を行った。参考：朝雲、月刊軍事研究6,’17、月刊航空ファン4,’18

＜ＭＨＵ＞：機雷掃討用無人水上艇を参照。

＜ＭＨＵ−８３Ｄ／Ｅ＞：アメリカ海軍のリフトトラック。兵装を持ち上げてパイロンに取り付ける時などに使用する。容量7000ポンド（3.175トン）。参考：月刊JWings3,’17

＜ＭＨＶ９００型哨戒艇＞：デンマーク海軍哨戒艇。船体は耐氷構造を採用している。後甲板にRHIBを搭載可能。満載排水量97トン。MHV904リーエー、MHV909スペディティオーレンなど12隻が建造された。参考：月刊世界の艦船8,’12

＜ＭＨＶ９０４＞：デンマーク海軍MHV900型哨戒艇４番艇リーエー（Lyo）。2005年就役。2012年5月11-13日、ハンブルク港まつりに参加。参考：月刊世界の艦船8,’12

＜ＭＨＶ９０９＞：デンマーク海軍MHV900型哨戒艇９番艇スペディティオーレン（Speditoren）。2013年5月9-13日、ハンブルク港まつりに参加。参考：月刊世界の艦船8,’13

＜Ｍｉ＞：ソ連のミル試作設計局が設計したヘリコプターに付けられる頭文字。参考：月刊JWings1,’05

＜Ｍｉ−１シリーズ＞：ソ連軍のヘリコプター、NATOコードはヘア（Hare、野ウサギ）。ソ連初のシングルローター・ヘリコプターで、ミル設計局が開発した。1954年から1960年代前半までに各型計1000機以上（数千機？）が量産された。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、月刊JWings1,’05、月刊軍事研究9,’04

　＜ＧＭ−１＞：試作機で、1948年9月20日に初飛行した。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｍｉ−１＞：量産型。ソ連前線空軍で連絡用として使用され、機銃を装備したものもあったらしい。参考：攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、月刊JWings1,’05、月刊軍事研究9,’04

＜Ｍｉ−１Ｔ＞：全長12.09m、メインローター直径14.35m、全高3.3m、重量2230kg。エンジンはA�T-26V（575馬力）単発、最大速度175km、航続距離380km。乗員１名＋搭乗兵員２名。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｍｉ−１海外シリーズ＞

　＜ＳＭ−１＞：ポーランド軍ヘリコプター。PZLスウィドニクのライセンス生産版で、1956年から1594機を量産した。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、攻撃ヘリコブラ＆アパッチ

　＜ＳＭ−１（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍ヘリコプター。1958年にポーランドからSM-1ヘリ８機を購入してヘリコプター試験飛行隊に配備し、1961年に第６飛行隊を新編した。1965年に第７飛行隊に移管されて練習ヘリになっている。参考：月刊航空ファン2,’19

＜ＭＩ１ｂ＞：イギリス戦争省の情報機関。後に海軍のルーム40と統合して政府暗号解読学校となった。参考：太平洋戦争情報戦

＜Ｍｉ−２シリーズ＞：ソ連軍の汎用ヘリ、NATOコードはホプライト（Hoplite、重装歩兵）。Mi-1の拡大改良型で、ミル設計局が開発し、ポーランドのPZL社が生産した。試作機は1961年9月、PZL社製量産型は1965年11月に初飛行し、各型計7200機が量産されている。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、月刊軍事研究9,’04

＜Ｍｉ−２＞：基本の汎用型。胴体を拡大して軽合金製とし、エンジンをターボシャフトに変更した。座席を外せば0.7トンの荷物を運べる他、機体下には容量0.8トンのカーゴフックを持つ。降着装置は前輪式。全長17.42m、胴体長11.4m、メインローター直径14.5m、全高3.76m、空虚重量2.424トン、最大離陸重量3.7トン。エンジンはイソトフGTD-350ターボシャフト（400軸馬力）双発、最大速度110ノット／210km、実用上昇限度4000m、航続距離440km（92海里？）。乗員１名＋搭乗歩兵8-10名。1991年までに5200機が生産された。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings10,’05、攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、月刊軍事研究9,’04

＜Ｍｉ−２ＵＲＮ＞：武装ヘリ型。57mmロケット弾16連装ポッド２基を搭載する。参考：月刊JWings10,’05

＜Ｍｉ−２ＵＲＰ＞：武装ヘリ型。9M14M対戦車ミサイルを搭載する。参考：月刊JWings10,’05

＜Ｍｉ−２ＵＳ＞：歩兵支援型。23mm機関砲NS-23KMを胴体内右に搭載し、7.62mm機銃ポッドも装備する。参考：月刊JWings10,’05

＜Ｍｉ−２Ｍ＞：ヘリロシア2010で展示された改良型。エンジンやアビオニクスなどを改良している。最大離陸重量3.7トン。エンジンはAI-450双発、最大速度230km、航続距離450km。原型機が骨董品に近く、取り敢えず改良してみたという程度で、あまり売り物にする気は無いらしい。参考：月刊軍事研究10,’10

＜Ｍｉ−２技術＞：アメリカ海軍パタクセントリバー革新・近代化局IMPAXの次期UAVコンセプト。発進・回収用設備無しに少人数で運用できる簡易型VTOL無人機を目指している。海軍航空戦センター航空機部NAWC-ADと共に実証コンペティションを行い、2021年4月12日に応募13社からマーチンUAV社製V-Bat 128を選定した。7月に無人機６機と管制装置４基を取得してテストする予定。参考：月刊JWings7,’21

＜Ｍｉ−４＞：ソ連軍の汎用ヘリ、NATOコードはハウンド（Hound、猟犬）。Mi-2の胴体を大型化し、12-16名を輸送できるサイズにしたもので、スターリンの命令により生産が決定し、1951年（1952年6月3日？）に初飛行、1952年から量産された。見た目はS-55のコピーであるが、キャビン後部ドアが観音開きになるなど、異なる箇所もある。キャビン容積16立方メートル。全長16.8m、メインローター直径21m、全高4.4m、最大離陸重量7800kg。エンジンはシュベツォフAsh-82V星形空冷レシプロ（1675馬力）単発、巡航速度160km、最大速度185km、実用上昇限度5500m、航続距離400km（搭乗歩兵８名）／250km（搭乗歩兵11名）。胴体前部下面に12.7mm機銃TKB481を１丁内蔵する機銃ポッドを搭載することが多い。最大積載量1740kg。乗員２名＋搭乗歩兵16名。1953年から部隊に引き渡され、1956年にヘリコプター速度・高度世界記録を樹立した。総生産数3500機。参考：攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、空軍、月刊軍事研究9,’04、軍事研究湾岸戦争、スパイ機

＜Ｍｉ−４ファミリー＞

　＜Ｍｉ−４Ｐ＞：民間型。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

　＜ハウンドＣ＞：電子戦ヘリ型。西側は1977年に確認した。胴体後部両側に八木アンテナを装着し、VHF帯のジャミングを行う他、ESM装置も搭載している。八木アンテナのダイポールアンテナは長さの違うものが５本あるため、５波長のジャミングが可能とみられる。胴体長16.8m、メインローター直径21m（４翅）、全高5.18m、自重5268kg、全備重量7800kg。エンジンはシュヴェツォフAsh-82V空冷複列星形18気筒レシプロ（1700馬力）単発、経済巡航速度160km。参考：スパイ機

＜Ｍｉ−４海外シリーズ＞

　＜Ｍｉ−４（ベトナム軍）＞：ベトナム軍汎用ヘリ。ベトナム空軍第919連隊とベトナム海軍に配備した。参考：月刊航空ファン5,’18

　＜Ｍｉ−４Ｐ（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍汎用ヘリ。1960年から41機を配備し、1972年まで使用した。参考：月刊航空ファン7,’17、12,’17

　＜Ｚ−５＞：Z-5を参照。

　＜米−４＞：中国空軍汎用ヘリ。1955年4月から輸入した。その後Z-5としてライセンス生産している。参考：月刊航空ファン4,’17

＜ＭＩ５＞：イギリスの保全機関。防諜や対テロ・対破壊工作を担当し、イギリスだけでなくエジプトやパレスチナなど大英帝国内も対象とする。逮捕権は持っておらず、スパイの摘発では軍や警察など治安当局の協力を得る。対外諜報を専門に扱うＢ部門を持ち、MI6対外諜報担当の第５セクションと情報交換を行っており、MI6の得た他国の諜報活動情報を共有していた。第二次大戦時はGC&CSがMI6の傘下にあったため、SIGINT情報はMI6経由で得るしか無かったが、第二次大戦後にGC&CSがGCHQとして独立すると、直接情報を得られるようになった。1941年1月、B1D部門にロンドン・レセプション・センターを設置。参考：月刊軍事研究5,’10、11,’09

＜ＭＩ６＞：イギリスの対外情報機関で、SIS（秘密情報部の略）ともいう。イギリス国外でHUMINTを行うのが主任務である。要求側と生産側の２セクションから構成されており、要求側が必要とする情報を纏めて生産側に伝え、生産側がイギリス国外で情報を収集し、要求側がその情報の信頼性を確認する。信頼性の確認された情報の分析は合同情報委員会JICが行い、MI6は関与しない。秘匿性が高く、活動内容は殆ど表沙汰にならない。第二次大戦時、他国の通信傍受や暗号解読を行うGC&CSを隷下に置いていた。1944年にソ連に対する諜報活動を開始したが、担当するセクション�\（ソ連諜報対策課）のトップがソ連のスパイであるキム・フィルビーだったため、1949年に始まったCIAの諜報作戦までソ連側に筒抜けになってしまい、バルト三国、ウクライナ、ベラルーシに送り込んだHUMINT要員は誰１人帰ってこなかった。1951年にフィルビーはMI5からマークされて失脚するが、今度は朝鮮戦争中に３年間拘束されて北朝鮮軍の洗脳工作を受けたジョージ・ブレイクがKGBに情報を流したため、対ソ諜報作戦はさっぱり効果が上がらなかった。亡命したポーランド情報将校からの情報でジョージ・ブレイクは1961年に逮捕され、刑期42年の実刑判決を受けたが、1966年に脱獄してソ連に亡命、KGB将校となっている。1949年、秘密工作担当の戦争計画局が創設され、特別作戦執行室（SOE）の元工作員を多数編入して秘密工作を開始した。1953年、戦争計画局が特別政治活動班に再編された。1990年代半ばから人員削減による再編成が行われたため、要求側人員の質が落ちてしまったらしい。参考：月刊軍事研究3,’09、11,’09、5,’10、8,’11

＜Ｍｉ−６シリーズ＞：ソ連軍大型輸送ヘリコプター、NATOコードはフック（Hook）。ミル設計局が開発し、1957年6月5日に初飛行、1980年までに民間型含め926機が生産された。就役当時世界最大のヘリコプターで、1960年には時速340kmをマークして世界最速のヘリコプターにもなっている。エジプト、中国、ペルーなどに輸出された。ロシアでは2002年に退役している。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings10,’05、1,’05、軍事研究湾岸戦争

＜Ｍｉ−６Ｔ＞：基本の輸送型、NATOコードはフックＡ。メインローターは全関節型５翅で、ローター直下に揚力発生用の翼（翼スパン13.3m）を設け、高速飛行時のローターによる抵抗を軽減している。胴体はセミモノコック構造で、An-12の運んだ貨物を２回に分けて前線に輸送できるよう設計した。キャビンは長さ12m、幅2.65m、高さ2-2.5m、容積80立方メートルで、キャビン後面に大型の観音開きドアがあり、内部にはランプも設けられていて荷物の出し入れに便利。吊り下げなら燃料と弾薬を満載したMiG-17やクリーン状態のMiG-21／殲撃６型を輸送可能。テイルローターは４翅。前方のコクピットに操縦士２名、機関士、無線通信士、航法士（一段低いところに位置する）が座る。全長41.74m、胴体長33.18m、メインローター直径35m、全高9.86m、空虚重量27.24トン、最大離陸重量42.5トン。エンジンはPNPPアビアトビガテルD-25V（別名TV-2BM。出力4101kW・5500軸馬力）双発、巡航速度250km、最大速度162ノット／300km、実用上昇限度4500m、ホバリング高度限界2500m（地面効果あり）、航続距離350海里（６トン積載）／566海里（4.3トン積載＋増槽）／1000km（フェリー）。最大積載量12トン、最大機外吊り下げ重量９トン。テストではペイロード20トンで高度2738mまで上昇したことがある。人員65-90名、武装兵70名、救護用担架41床を収容できる。後に12.7mm機銃１丁を航法士席に搭載したり、気象レーダーを搭載したりしたタイプも作られた。参考：世界の軍用機1979、空軍、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings10,’05、1,’05、軍事研究湾岸戦争、月刊航空ファン5,’18

＜Ｍｉ−６ファミリー＞

　＜Ｍｉ−６Ａｙａ＞：コマンドポスト型、NATOコードはフックＣ。キャビン後部のドアを塞ぎ、機体各部や降着装置にアンテナ多数を付けた。必要に応じてＴ型に戻すことも可能。参考：月刊JWings10,’05

＜Ｍｉ−６ＶＫＰ＞：コマンドポスト型、NATOコードはフックＢ。キャビン後部の大型ドアを塞ぎ、テイルブームにＴ字型ブレードアンテナを４枚取り付けている。必要に応じてＴ型に戻すことも容易とされる。参考：月刊JWings10,’05

＜Ｍｉ−６海外シリーズ＞

　＜Ｍｉ−６（中国軍）＞：中国軍重輸送ヘリ。中ソ国境紛争が落ち着いた1970年にソ連から供与された。ただ稼働率が低く、1985年に退役している。参考：月刊航空ファン5,’17

　＜Ｍｉ−６（ベトナム空軍）＞：ベトナム空軍輸送ヘリ。1969年から10機以上が供与され、第919連隊に配備された。参考：月刊航空ファン5,’18

＜ＭＩ８＞：イギリスの通信傍受機関、別名RSS（Radio Security Surviceの略）。第２次大戦中にGC&CSに併合された。参考：月刊軍事研究5,’10

＜ＭＩ−８＞：アメリカ陸軍の暗号解読組織で、MIはMilitary Intelligenceの略。国務省の役人で暗号解読マニア（大統領宛の暗号書を解読したりしていたらしい）だったヘルベルト・Ｏ・ヤードレーが陸軍省に掛け合って第１次大戦中に設立した。第１次大戦終結時のパリ講和会議に際して陸軍・国務省が合同の暗号局を設立することになり、そこに組織が移行している。第１次大戦後の1919年8月にはニューヨークに本部を移してブラック・チェンバーと呼ばれるようになり、日本やドイツの暗号解読を行った。1920年5月までに日本暗号４つとドイツ暗号２つを解読し、1921年のワシントン会議では日本の暗号電文を全て解読したため、アメリカは交渉を有利に進めることができた。1929年までにワシントン会議に関する暗号1600通を含む暗号電文10000通を解読し、大きな功績を挙げたが、大統領の交代で国務省が資金提供を打ち切ったため解散されてしまった。これに不満を持ったヤードレーは日本政府に暗号解読ノウハウを7000ドルで売却すると共に、1931年に「アメリカのブラック・チェンバー」という本を出版して全てを曝露した。その後の暗号解読はアメリカ陸軍省通信情報部が引き継ぎ、1940年夏には日本のパープル暗号解読に成功している。参考：太平洋戦争情報戦、ラバウル航空戦

＜Ｍｉ−８シリーズ＞：ソ連軍の輸送ヘリコプター、NATOコードはヒップ（Hip、野バラの実）。Mi-4の後継としてミル設計局が1960年から開発し、原型初号機Mi-8V8は1961年6月9日に初飛行、1967年から軍民各型計12000機以上が量産された。採用国は80カ国に及ぶ。参考：世界航空機年鑑2018-2019、ウォーマシン・レポートNo.67、攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、月刊JWings10,’04

　＜Ｍｉ−８Ｖ８＞：原型初号機、NATOコードはヒップＡ。Mi-4のトランスミッションやローターを流用して開発期間を短縮した。エンジンはAI-24Vターボシャフト（1700軸馬力）単発に換装し、機首から機体上面に移設して兵員室スペースを拡大、兵員室後面にクラムシェル型ドアとランプを設けて乗降も容易にしている。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究9,’04

　＜Ｍｉ−８Ｖ８Ａ＞：原型２号機、NATOコードはヒップＢ。エンジンをTV2-117（1700軸馬力）双発に強化し、メインローターを５翅にした。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究9,’04

　＜Ｍｉ−８Ｔ＞：最初の量産型（軍用輸送型）、NATOコードはヒップＣ。機首のコクピットには操縦士２名の他に機関士１名を乗せることができる。操縦系統は４チャンネル自動操縦装置と安定増強装置を備え、計器飛行も可能。コクピット後方が兵員室で、歩兵分隊３個を乗せられ、20機もあれば空挺部隊１個大隊を空輸できる。兵員室後面にランプ内蔵クラムシェルドアを装備しており、BRDM-1やUaz-69などの小型車両を自走で搭載可能。兵員室上面にエンジンやトランスミッションなどの動力系があり、メインローターは５翅。兵員室後面上部からテイルブームが延びており、後部両側に水平安定板、尾端上面に垂直安定板、垂直安定板左舷に３翅テイルローターが付く。胴体両側にスタブウイングを装着し、57mmロケット弾16連装ポッドUB-16-57または57mmロケット弾32連装ポッドUB-32-57を２基ずつ搭載できる。全長25.24m、胴体長18.31m、メインローター直径21.19m、胴体幅4.75m、全高5.65m、胴体高4.5m、空虚重量7.16トン、最大離陸重量12トン。エンジンはイソトフTV2-117A（1104kW）双発、巡航速度122ノット、最大速度134ノット／250km、実用上昇限度4500m、ホバリング高度限界1900m（地面効果あり）／800m（無し）、航続距離229海里（480km？）、戦闘行動半径188海里。標準搭載量2.355トン、最大搭載量４トン、機外スリング容量2.5トン（３トン？４トン？）。乗員2-3名。人員32名または武装兵24名または担架12床＋看護員１名を搭載できる。参考：世界の軍用機1979、世界航空機年鑑2018-2019、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings10,’05、月刊軍事研究9,’04、3,’99

　＜Ｍｉ−８ＴＢ＞：武装型、NATOコードはヒップＥ。Mi-8PSがベースで、機首のフレキシブル・マウントに12.7mm機銃１丁（700発）を装備し、スタブウイングに3M11対戦車ミサイルを片側あたり２基搭載可能とした。スタブウイングには57mmロケット弾16連装ポッドUB-16-57または57mmロケット弾32連装ポッドUB-32-57またはB-8ロケットポッド（80mmS-8ロケット弾20連装）またはB-13ロケットポッド（122mmS-13ロケット弾５連装）も片側あたり３基ずつ搭載でき、対戦車ミサイル４発＋ロケット弾192発＋機銃１丁という重武装を誇る。参考：攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、月刊軍事研究3,’99、9,’04、月刊JWings10,’05

　＜Ｍｉ−８ＴＢＫ＞：輸送任務型（輸出型？）、NATOコードはヒップＦ。Mi-8TBがベースで、3M11の代わりに9M14マリュートカを６発積める。参考：月刊軍事研究9,’04、攻撃ヘリコブラ＆アパッチ

　＜Ｍｉ−８Ｐ＞：民間用旅客機型、NATOコードはヒップＣ。Mi-8Tがベースで、28-32席を設けている。機体の信頼性が低いことで有名で、社内規定で搭乗禁止にしている報道機関もあるらしい。後部ドアがいきなり開いたりするので、搭乗時は最前列に乗る方が良い。参考：月刊軍事研究9,’04、10,’02、月刊JWings10,’04、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｍｉ−８ＰＳ＞：要人輸送型。参考：月刊JWings10,’04

＜Ｍｉ−８Ｓ＞：要人輸送型。Mi-8Tベースである。参考：月刊軍事研究9,’04

＜Ｍｉ−８ＴＰ＞：要人輸送型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｍｉ−８ＴＶ＞：強襲ヘリ型。武装用パイロンを搭載する。参考：月刊JWings10,’04、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｍｉ−８ＭＴ＞：エンジン強化型、NATOコードはヒップＨ（Hip H）、輸出名称Mi-17。1975年8月17日に初飛行し、1981年のパリ航空ショーに登場して存在が公表された。Mi-8TのエンジンをクリモフTV3-117MT（TV3-117A、1925馬力？）に換装したもので、トランスミッションやローター・ハブも強化し、エンジン吸気口の前にはお椀をかぶせたような防塵フィルターを追加、エンジンカウリングを短縮し、メインローターマスト後方に排気口を付けた。また、テイルローターを右から左に移し、垂直安定板を引っ張って機体を安定させるようにした（メインローターの回転方向は同じ）。ただMi-8Tもエンジン換装やテイルローター位置の変更を行っているので、区別しにくい。APUも追加しており、兵員室とコクピット周辺には装甲板を装着、燃料タンクには多孔質材を充填し、消火装置を付け、操縦系統や油圧系統を二重にしてある。機体後面には左右開きの人力開閉式クラムシェルドアを持つ。テイルブーム下のドップラー・レーダー・ボックスの形状を変更し、レーダー・ボックス後方にチャフ・フレアディスペンサーを追加、エンジン後部にIRジャマーを装備した。全長25.24m、胴体長18.22m、メインローター直径21.19m、胴体幅4.75m、全高5.65m、胴体高4.5m、空虚重量7.085トン、標準離陸重量11.1トン、最大離陸重量13トン（12トン？）。エンジンはイソトフTV3-117MT（1454kW／1950軸馬力）双発、最大巡航速度129ノット、最大速度135ノット（280km？）、実用上昇限度4500m（5000m？）、ホバリング高度限界1760m（地面効果無し）、航続距離267海里／513海里（増槽あり）。標準機内搭載量2.217トン、最大機内搭載量４トン、最大機外吊り下げ重量３トン。乗員2-3名。武装兵24名または担架12床を収容可能。参考：月刊JWings10,’05、10,’04、月刊軍事研究9,’04、月刊グランドパワー3,’95、世界の軍用機1982、世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−８ＭＴＶ＞：高地・高温地帯向けで、NATOコードはヒップＮ。輸出型はMi-17-VまたはMi-17-1VA、ウラン・ウデ工場製はMi-8AMT、ウラン・ウデ工場製輸出型はMi-171（正式にはMi-17-1らしい）、カザン工場製はMi-8MTV-3と呼ばれる。Mi-8MTのエンジンをTV3-117MV（2190馬力）に強化したもので、ホバリング高度限界と実用上昇限度が増えた。Mi-8Tと比べて空虚重量は0.404トン増えたが標準積載量は.238トン減少している（Mi-8MTとは変わらない）。ホバリング高度限界3980m、実用上昇限度4900m。標準積載量2.117トン。参考：月刊軍事研究9,’04、3,’99、月刊航空ファン10,’16、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−８ＡＭＴ＞：ウラン・ウデ工場製Mi-8MTVで、輸出名称Mi-171A1。小改良を施してあり、1991年から生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究9,’04、3,’99、月刊航空ファン10,’16

　＜Ｍｉ−８ＡＭＴＳｈ＞：Mi-171（ウラン・ウデ工場製Mi-8MTV輸出型）ベースの武装型で、Ａは攻撃、Ｍは改造、Ｔは輸送の略であり（Shは何を意味するか不明）、別名テルミナートル。Mi-24と同じ武装を搭載でき、近接支援、強襲輸送、通常輸送、前線負傷者搬送を主任務とする。ミル・モスクワ・ヘリコプター工場とコロムナ機械製造設計局が開発して1996年9月のファーンボロ航空ショーに出展し、ウラン・ウデとモスクワ・ミル工場で生産した。コクピットはNVG対応で、航法レーダーを搭載しており、全天候作戦能力を持つ。機首とコクピット両側に装甲板を追加し、機首先端とその下にはラドゥガ-Sh用レドームと光学装置を収容したフェアリングを設けた。コクピット内にはミサイル無線指令用のASP-17V手持ち式誘導装置を搭載する。胴体両側に棒状の兵装架が用意されており、片側あたり３ヵ所にパイロンを取り付けることが可能。兵装は9M114シュツルムまたは9M120アタカ対戦車ミサイル４連装ランチャー（外側パイロン）、9K38イグラ・9K310イグラ１空対空ミサイル用２連装または４連装ランチャー（中央または内側パイロン。シーカー冷却用ガスボトルが１発あたり４個用意されている）、UPK-23-250機関銃ポッド（中央又は内側パイロン）、B-8V-20Aロケット弾ポッド（S-8ロケット弾20連装。中央又は内側パイロン）、5.45mm機銃RPK-74/7.62mm機銃PKM（ドアと窓）。パイロンの機銃やロケットポッドの照準にはコクピットの光学照準器を使用する。CSAR任務用もあり、サーチライト、FLIR、ホイストを搭載している。貨物室は長さ5.34m、幅2.34m、高さ1.8mで、貨物４トンか座席24名分（37名分？）を搭載可能。エンジンはTV3-117MT（1950馬力）、実用上昇限度6000m、燃料搭載量1450リットル（＋キャビン内追加燃料タンク1420リットル）、フェリー航続距離1200km。APUも装備する。オプションでASO-2Vチャフ・フレアディスペンサー（192発装填）、L-166V-11Eスパンカ赤外線妨害装置、L370自己防衛装置を装備可能。2018年に３機がロシア軍に引き渡される予定（2010年から配備中？）。参考：月刊軍事研究3,’99、9,’04、12,’15、月刊JWings11,’07、4,’16、11,’17、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−８ＡＭＴＳｈ−ＶＡ＞：Mi-8AMTShの北極向け。マイナス40℃でも運用できる。2017年に登場した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−８ＭＴＶ−１＞：Mi-8MTVの改良型、輸出名称Mi-17-V1。レーダーを追加した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究9,’04

　＜Ｍｉ−８ＭＴＶ−２＞：Mi-8MTVの改良型、輸出名称Mi-17-V2。装甲を強化し、搭乗歩兵を６名増の30名とした。参考：世界航空機年鑑2018-2019月刊軍事研究9,’04

　＜Ｍｉ−８ＭＴＶ−３＞：カザン工場製Mi-8MTVで、輸出名称Mi-17-V3。Mi-8MTV-2のハードポイントを増やしたものである。参考：月刊軍事研究9,’04、3,’99、月刊航空ファン10,’16、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−８ＭＴＶ−５＞：輸出名称Mi-17MDまたはMi-171-V5。Mi-8MTVの機首をドルフィン・ノーズ形状にして空力性能を強化し、キャビン後面カーゴランプを大型化して平面ランプドアに変更、クラムシェル型ドアを廃止したもの。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究9,’04

　＜Ｍｉ−８ＭＴＶ−５−１／ＡＭＴＳｈ＞：Mi-8MTV5にシュトルム�X対戦車ミサイルコンプレックスを搭載し、9M114シリーズや9M120アタカを装備できるようにしたもの。参考：月刊軍事研究2,’11

＜Ｍｉ−８Ｍ＞：ウラン・ウデ航空機工場が2011年から開発しているMi-8AMT改良型、輸出名称Mi-171A2。エンジンをFADEC付クリモフVM-2500に換装した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｍｉ−８ファミリー＞

　＜Ｍｉ−８ＡＤ＞：地雷撒布型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−８ＡＶ＞：地雷撒布型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−８Ｋ＞：コマンドポスト・通信中継型、NATOコードはヒップＧ。キャビン後部から後ろ向きにアンテナが延びている。テイルブームにはドップラーレーダーを収容したボックスが付く。参考：月刊JWings10,’05、世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ｍｉ−８ＰＰ＞：電子戦ヘリ型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−８ＰＰＡ＞：通信妨害型、NATOコードはヒップＫ。後部胴体側面に妨害装置用アンテナ、エンジン下の胴体側面に箱状フェアリングを装着した。参考：月刊JWings10,’05、月刊軍事研究9,’04

＜Ｍｉ−８ＳＭＶ＞：電子戦型、NATOコードはヒップＪ。ジャミングシステムを搭載しており、機体各部にアンテナを増設した。副操縦士席の窓の下に張り出しを設け、主脚前後に小さなボックスを装着している。参考：月刊軍事研究9,’04、月刊JWings10,’05、10,’04、世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｍｉ−８ＴＳｈ＞：特殊作戦型。参考：月刊JWings11,’17

　＜Ｍｉ−８ＶＺＰＵ＞：空中コマンドポスト型、NATOコードはヒップＤ。長方形キャニスターとアンテナを追加した。参考：月刊軍事研究9,’04、世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ｍｉ−８ＭＰＳ＞：Mi-17MPSを参照。

　＜Ｍｉ−８ＭＴＰ＞：ECM型。機体側面に大型の妨害アンテナを持つ。参考：月刊軍事研究11,’15

　＜Ｍｉ−８ＭＴＰＲ−１＞：ECM型。Mi-8MTV-5ベースで、電波電子テクノロジー（KRET）製ルィチャーグ−AV電子妨害装置を積んでおり、機体側面に小型の各型アンテナを持つ。有効妨害半径100km。参考：月刊軍事研究11,’15

　＜Ｍｉ−９＞：空中コマンドポスト型、NATOコードはヒップＧ。Mi-8VZPUの改良型である。参考：月刊軍事研究9,’04

＜Ｍｉ−８海外シリーズ＞

　＜Ｍｉ−８（カンボジア空軍）＞：カンボジア空軍輸送ヘリ。1980年代後半にロシアから８機を輸入し、1990年代半ばにウクライナの中古２機とスロバキアの中古２機を追加した。他にも数機を導入した模様。参考：月刊航空ファン8,’19

　＜Ｍｉ−８（バングラデシュ）＞：バングラデシュ軍輸送ヘリ。1972-92年に12機を導入した。参考：月刊航空ファン10,’15

　＜Ｍｉ−８Ｔ（ベトナム空軍）＞：ベトナム空軍輸送ヘリ。空軍技術部A41工場で改修が施され、ベトナム戦争で鹵獲したM60機銃を搭載できるようにした。第916・第917連隊に配備された。1980年代にタイ空軍F-5Eにより１機が撃墜されたらしいが、詳細不明である。参考：月刊航空ファン9,’18

＜Ｍｉ−１７シリーズ＞：Mi-8MT以降のミル設計局名称・輸出名称。名称の付け方が複雑で、ロシア発行のものでも資料によって名称がバラバラだったりする。参考：月刊JWings10,’04、10,’05、7,’12、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊軍事研究3,’99、世界の軍用機1982

＜Ｍｉ−１７＞：Mi-8MTの輸出型。全長25.35m、メインローター直径21.29m、全高5.55m、空虚重量7.2トン、標準離陸重量11.1トン、最大離陸重量13トン。エンジンはクリモフTV3-117MT（1874軸馬力）双発、巡航速度240km、最大速度250km、実用上昇限度5600m、ホバリング高度限界3900m（地面効果外）、航続距離500km。乗員２名＋搭乗歩兵30名。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−１７−１Ｖ＞：カザン・ヘリコプター工場製Mi-17の武装型。Mi-8AMTShからラドゥガShミサイル発射管制装置を取り外し、8A-813気象レーダーを搭載、レドーム上に機銃マウントを取り付けたもの。搭載機銃は23mm機関砲R-23、12.7mm機銃NSV-12.7、7.62mm機銃PKTのいずれかとみられるが、詳細不明である。APUも搭載している。パイロンにUPK-23-250機関砲ポッド、B-8V-20Aロケットポッド、120kg/250kg/500kg爆弾を搭載可能。航法装置はVOR/ILS、DME短距離航法システム、オメガ、ロランなどをオプションで装備できる。メインローター直径21.29m、胴体長18.22m、胴体幅4.75m、胴体高4.5m、空虚重量7.369トン、標準離陸重量11.1トン、最大離陸重量13トン。エンジンはTV3-117MT（1950馬力。TV3-117VM？）双発、標準飛行速度262km、巡航速度250km、実用上昇限度6000m、ホバリング高度限界4000m、航続距離590km（標準積載量）。最大積載量４トン、最大吊り下げ重量５トン。戦闘員30名または担架12床を搭載可能。エジプトとコロンビアに輸出された。インドネシアにも輸出される予定だったが、通貨危機でキャンセルされている。参考：月刊軍事研究3,’99

　＜Ｍｉ−１７−１ＶＡ＞：Mi-8MTVの輸出型。参考：月刊軍事研究9,’04、3,’99、月刊航空ファン10,’16

　＜Ｍｉ−１７ＭＤ＞：カザン・ヘリコプター工場で開発された改良型。胴体後部の幅を中央部と同じにし、後を平面に変更、後面ドアを下開きの油圧駆動式１枚ドアとし、胴体左側面のスライドドアを幅広の窓２つのものに換装した。胴体右にも窓１つのスライドドアがある。機首は下面の窓が無くなっており、内部にA-813C気象レーダーを収容する。SU-Rケーブル式ホイストを装備しており、一度に４名を降ろすことが可能。エンジン排気口の赤外線放射抑制装置は外したが、オプションで装備することもできる。コクピットは第３世代暗視ゴーグル対応。パイロンは左右２箇所ずつに減っている。自衛用としてASO-2Vチャフ・フレアディスペンサーを胴体後方上部両側に装備する。西側への輸出も考えられており、ハニウェル社製EDS-756ディスプレイ、ペニー＆ジェイルズ社製D-60350エアデータシステム、ハニウェル社製高度計、プリマス�U無線航法通信統合システム、AA-300低高度電波高度計、プリマス700気象レーダー、グッドリッチ社製GH-3000非常用ディスプレイ、トリンプル・ナビゲーション社製TNL-2101I/O衛星航法装置などの搭載が可能で、こういった装置を装着した場合には空虚重量が0.2トン減少するという。エンジンはTV3-117MT/VM（2250馬力）双発、巡航速度270km、実用上昇限度6000m、航続距離1600km（フェリー）。機内搭載量４トン、機外吊り下げ能力５トン。最大兵装搭載量３トンで、機銃、機関砲、ロケット弾の搭載が可能。また、自衛用にイグラ�X連装発射機を最大で左右２基ずつ装備することができる。完全武装兵最大35名や、担架12床と看護兵１名を搭載可能。1996年の航空ショーでは9M14MマリュートカＭ対戦車ミサイル３連装発射機を左右１基ずつ搭載したタイプが発表された。9M114シュツルム�Xミサイルを装備した写真もあるが、FCSをどこに積んだのかは不明。参考：月刊軍事研究3,’99

　＜Ｍｉ−１７−Ｖ＞：Mi-8MTVの輸出型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−１７−Ｖ１＞：Mi-8MTV-1の輸出型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−１７−Ｖ２＞：Mi-8MTV-2の輸出型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−１７−Ｖ３＞：Mi-8MTV-3の輸出型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−１７Ｖ−５（インド空軍）＞：インド空軍ヘリ。旧式化したMi-8/Mi-17の後継として2008年に80機を13.5億ドルで購入する契約を結んだ。機首に暗視装置や航法レーダーを搭載でき、全天候能力を持つ。吊り下げ輸送重量4.5トン。兵員36名を輸送できる。2011年9月から引き渡されており、2014年までに全機納入される予定。2015年に48機の追加導入を決めた。参考：月刊JWings1,’12、月刊軍事研究9,’11、2,’16

　＜Ｍｉ−１７１＞：Mi-8MTVのウラン・ウデ工場製輸出型で、正式にはMi-17-1らしい。全長20.17m、メインローター直径21.3m、全高4.76m、空虚重量７トン、最大離陸重量13トン。最大速度250km、航続距離570km。人員20-26名を乗せられる。参考：月刊航空ファン5,’17、10,’16、月刊軍事研究9,’04、3,’99

　＜Ｍｉ−１７１（ガーナ空軍）＞：ガーナ空軍ヘリ。ロシアから４機を輸入し、2013年1月10日に引き渡された。参考：月刊JWings4,’13

　＜Ｍｉ−１７１（バングラデシュ軍）＞：バングラデシュ軍ヘリ。2015年にMi-171Shヘリ６機とMi-171Eヘリ１機をロシアに発注した。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｍｉ−１７１（ブラジル軍）＞：ブラジル軍ヘリ。麻薬組織の拠点潰しのため、2007年に導入を決定した。参考：月刊軍事研究11,’07

　＜Ｍｉ−１７１Ａ１＞：Mi-8AMTの輸出型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−１７１Ａ２＞：Mi-8Mの輸出型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−１７１ＳＨ＞：ロシアン・ヘリコプターズがアーミー2020で発表した強襲輸送ヘリ、別名ストーム。Mi-8AMTShの輸出型である。胴体はチタン合金やケブラーなどで装甲化し、プレジデントＳ自己防御システムを装備、メインローターを複合材製改良型に換装し、テイルローターをＸ字とした。IBKV-17VPアビオニクス・スイートによりパイロットのワークロードを低減している。OPS-24N-1Lターゲット照準システムにより対地・対空射撃が可能。参考：月刊JWings11,’20

　＜Ｍｉ−１７１Ｓｈ（ペルー陸軍）＞：ペルー陸軍中型輸送ヘリ。2013年に56機を発注し、2014年から引き渡された。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｍｉ−１７１Ｓｈ−ＶＮ＞：特殊部隊向け汎用ヘリ型。MAKS2017で初公開された。最大離陸重量13.5トン。エンジンは双発、１基あたり出力1900馬力、巡航速度260km、最大速度280km、実用上昇限度6000m、航続距離1065km。最大搭載量４トン。スタブウイングにハードポイントが片側３ヵ所あり、9M120アタカ対戦車ミサイル４連装ランチャー、UPK-23-250ガンポッド、S-8ロケット弾ランチャー、OFAB-250爆弾などを積める。更に12.7mm重機関銃をスタブウイングやドアマウントに装着可能で、兵員室後部に7.62mm機銃を装備することも可能。乗員３名＋搭乗兵員37名。参考：月刊軍事研究1,’18

　＜Ｍｉ−１７１Ｖ＞：Mi-8MTVのVIP輸送型。参考：月刊JWings11,’07

　＜Ｍｉ−１７１−Ｖ５＞：Mi-8MTV-5の輸出型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜米−１７＞：中国軍ヘリ。1990年代に輸入したもの。武装型も存在する。参考：月刊軍事研究5,’07

　＜米−１７Ｖ７＞：中国軍ヘリ。2004年に輸入したもので、エンジン強化により標高4000mを超えるチベット高原での運用を考慮している。参考：月刊軍事研究5,’07

＜Ｍｉ−８海外ファミリー＞

　＜Ｍｉ−１７ＭＤ（捜索救難型）＞：捜索救難ヘリ型。Mi-17MDの機首下面にSX-16またはPBP-DRISh-575サーチライトを搭載し、胴体左側面扉の上に容量300kgのSLG-300またはLPG-300ホイストを装備したもので、高度60mから２名を同時に吊り上げられる。10-12時間の連続捜索が可能。参考：月刊軍事研究3,’99

　＜Ｍｉ−１７ＭＰＳ＞：捜索救難ヘリ型、別名Mi-8MPS。カザン工場製Mi-8MTV-3ベースで、ドアを大型化し、胴体右に２箇所のハッチを設け、胴体外に燃料タンクを増設した。キャビン右後部に救命ラフトPSN-10（10名収容）用コンテナを搭載できるが、これを積むと側面ドアを開けられなくなる。遭難者を救命ラフトに収容したら、そのまま吊り下げて運んでいくことが可能。PNKV-8PS航法装置、YuR-40・１レーダー、TAPAS熱線捜索救難装置（高度1000mから人間を発見可能）、マーカー・ビーコン４基、医療救急救助装置、膨張フロート型緊急着水システム（シーステート３／４／５でも30分浮上可能）を装備する。補助着陸装置を装着すれば雪上にも降りられる。参考：月刊軍事研究3,’99

　＜Ｍｉ−１７Ｐ＞：通信情報収集型、NATOコードはヒップＫ。参考：月刊軍事研究9,’04

＜Ｍｉ−９＞：Mi-8ヘリ・ファミリーを参照。

＜Ｍｉ−１０シリーズ＞：ソ連軍の輸送ヘリ、NATOコードはハーク（Harke）。Mi-6のフライング・クレーン仕様である。参考：月刊JWings1,’05

＜Ｍｉ−１０＞：Mi-6の胴体下半分を切り取ったような格好で、胴体下面と地上との間隔は3.7mあり、降着装置は左右に張り出していて、その間に大型貨物を吊り下げて運ぶ。長さ8.53m・幅3.54mの貨物荷台を取り付ければ15トン、単なるスリング輸送なら８トンの貨物を輸送可能。貨物の状況を監視するテレビカメラを搭載している。胴体内に長さ14.04m、幅2.5m、高さ1.68m、容積60立方メートルのキャビンがあり、兵員（貨物取扱要員）28名や小型貨物を収容可能。最大離陸重量38トン。巡航速度200km、実用上昇限度4500m、航続距離500km。最大スリング重量８トン。1961年に登場した。参考：空軍、月刊JWings1,’05、軍事研究湾岸戦争、月刊航空ファン11,’92

＜Ｍｉ−１０Ｋ＞：スリング輸送専用型。脚柱を半分くらいに短縮した。コクピットの下にガラス張りのゴンドラを追加しており、貨物吊り下げ作業時に後ろ向き操縦席として使用する。ローター直径35m、胴体長32.86m、自重24.68トン、総重量38トン。エンジンはソロビヨフD-25Vターボシャフト（5500軸馬力）双発、巡航速度109ノット（スリング時）／135ノット（クリーン時）、実用上昇限度3000m、フェリー航続距離428海里。最大スリング重量11トン。乗員２名。1966年に登場した。エンジンをD-25VF（6500軸馬力）双発に強化した機体は最大スリング重量14トンとされる。参考：空軍

＜Ｍｉ−１２＞：V-12（ヘリ）を参照。

＜ＭＩ−１３＞：SB-1シリーズ（爆撃機）を参照。

＜Ｍｉ−１４シリーズ＞：ソ連海軍対潜ヘリ、NATOコードはヘイズ（Haze）。Mi-8がベースで、Mi-17と並行して開発され、対潜水艦戦、対水上戦、対機雷戦、捜索救難を主任務とする。1969年9月に初飛行し、1974年に西側に存在が知れた。1986年までに230機が生産され、キューバ、ブルガリア、シリアなどに輸出もされている。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、世界の軍用機1982、1979、世界軍用機年鑑1990-91、月刊軍事研究9,’04

　＜Ｍｉ−１４ＰＬ＞：対潜ヘリ型、NATOコードはヘイズＡ（Haze A）。Mi-8の胴体を浮体構造にしたもので、胴体下面を緊急着水可能な艇体型とし、左右に水上安定用スポンソンを装備、降着装置を完全引き込み式（前脚は胴体内、主脚はスポンソン内に引き込まれる）に変更し、テイルブーム後方下面にも小型フロートを装着している。テイルローターは左舷に移り、牽引式となった。機首下面にレーダーと潜水艦探知用ソナー、胴体ポッド後方に曳航式MADを搭載する。全長25.30m、メインローター直径21.29m、全高6.93m、最大離陸重量14トン。エンジンはイソトフTV3-117ターボシャフト（2200軸馬力）双発、最大巡航速度108ノット、最大水平速度124ノット・226km、航続距離1133km。乗員４名。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1982、ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｍｉ−１４ＢＴ＞：掃海型、NATOコードはヘイズＢ（Haze B）。胴体にストレーキ、キャビン左舷にポッド、テイルブーム下面に小箱２個を持つ。参考：世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ｍｉ−１４ＰＳ＞：捜索救難型、NATOコードはヘイズＣ（Haze C）。機首両側にサーチライト、キャビン左舷に大型スライドドアと引き込み式救難ホイストを持つ。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｍｉ−１７シリーズ＞：Mi-8海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜Ｍｉ−２４シリーズ＞：ソ連軍の攻撃ヘリコプター、愛称はクラカヂール（クロコダイル）、NATOコードはハインド（Hind、雌の赤鹿）。1960年代の中国との国境紛争で得た戦訓や、ベトナム戦争でのアメリカ軍ヘリボーン部隊の運用状況を基に、1967年からミル設計局が開発した。対地火力支援と、８名編成の国境警備軍分隊の輸送が主任務である。1969年9月19日に原型機V-24が初飛行し、1972年頃から配備、1973年に存在が西側に知られ、1974年初めに写真が確認され、東ドイツへの展開も判明した。各型計3500機が生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界の軍用機1979、1982、攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、ワルシャワ条約機構軍特殊部隊、ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｍｉ−２４＞：試作型。NATOコードはハインドＢ（Hind B）で、付ける際にこちらが量産型であると考えられたのでＡでなくＢになったのだが、逆だった。スタブウイングに下反角が無いのが量産型との違い。参考：攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、世界の軍用機1979

　＜Ｍｉ−２４Ａ＞：最初の量産型、NATOコードはハインドＡ（Hind A）。胴体は全金属製セミモノコック構造で、コクピット下面、燃料タンクのある胴体下面、エンジン周囲などにはチタニウム装甲板が張られており、主要部は12.7−14.5mm弾に耐える。機首のコクピットは平面型の窓で構成された一体型で、前席にガンナー、並列の後席にパイロットとコパイロットが位置する。機首先端下面のフレキシブル・マウントに12.7mm単銃身機銃A-12.7を１丁（250発）備える。兵員室には軽装歩兵16名を収容できるが、対戦車ミサイルチーム８名を収容していることもある。兵員室両側面の乗降ドアを上に開いて地上掃射を行うことが可能。胴体後部床下にセルフシーリング式燃料タンクがあり、容量1.593トン。兵員室に容量1.472トンの補助燃料タンクを追加できる。テイルブーム後端近くには水平尾翼が左右各１枚あり、その下方のブーム下面にスキッドを装備する。垂直尾翼は後退角付き。降着装置は完全引き込み前輪式。主脚は90度回転しながら後方に引き込まれ、車輪はほぼ垂直位置となって収容される。前脚は単純な後方引き込み式で、引き込み後にカバーで完全に覆われる。メインローターヘッドはセミリジッド式でなくフラッピングヒンジとドラグヒンジを持つ全関節式で、乱流や突風に弱く、低空での運動性に劣る。ローターハブは鋼製。メインローターは直径17mの５翅で、ブレードはチタン製主桁にハニカム構造を取り付けグラスファイバー製外皮で覆っており、前縁に電熱式防氷装置、後縁にバランス・タブを持つ。クラックの発見を容易にするため、主桁には窒素が封入されている。垂直安定板右舷にあるテイルローターは３翅で、直径4m、ローターヘッドは鋳鋼製、ブレードはアルミ合金製。ドラグヒンジは無く、フラッピングヒンジだけでローターハブに装着されている。双発のエンジン上に空気取り入れ口がもう一つあり、ギアボックス・潤滑油冷却用と考えられている。兵員室両側には翼スパン7.5mの兵装搭載用スタブウイングが後退角20度で取り付けられており、ダウンウォッシュの影響を軽減するため下反角も付けた。高速飛行時は全揚力の25%にあたる大きな揚力を発生できるが、低速・ホバリング時はダウンウォッシュを受けるため不利である。スタブウイングには片側３カ所のハードポイントがあり、最外側に3M11/9M17P対戦車ミサイル２発、内側に57mmロケット弾S-5用32連装ポッドUB-32または80mmロケット弾S-8用20連装ポッドB-8V-20または増槽（容量300kg）などを搭載できる。アビオニクスはUHF/VHF無線機、VUAP-1自動操縦装置、RV-5電波高度計、マップ・ディスプレイ、安定増強装置SASなど。電気系統は二重で、発電機３基を搭載する。全長19m、メインローター直径17m、全幅7.4m（スタブウイング含む）、全高4.25m、自重4.7トン、総重量10トン（8.4トン？）。エンジンはイソトフTV2-117A（1500馬力）双発、巡航速度159ノット、最大速度167ノット、実用上昇限度4500m、ホバリング高度限界4500m（地面効果内）／2200m（地面効果外）、航続距離388海里。積載量2.9トン。固定武装は機首の12.7mm機銃アファナセフA-12.7が１丁。3M11対戦車ミサイル４発と、UV-32-57ロケット弾ポッドまたは爆弾４発を搭載する。兵員16名が搭乗可能。アフガニスタン侵攻の戦訓から、赤外線ジャマー、赤外線サプレッサー、チャフ／フレアディスペンサーなどの自己防御装備を追加した。1990年代からエンジン用エアインテイクにお椀型の異物吸入防止装置を装備している。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界の軍用機1979、世界軍用機年鑑1990-91、攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、ザ・マーチ５号、月刊航空ファン9,’18

　＜Ｍｉ−２４Ｆ＞：Mi-24Aの中期以降生産型、NATOコードはハインドＡ（Hind A）。テイルローターがMi-17シリーズと同様に垂直安定板左舷に移った。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２４Ｂ＞：試作武装強化型、NATOコードはハインドＡ（Hind A）。機首武装を強化しており、USPU-24銃塔を介して４銃身12.7mmガトリング機銃YakBを装備する。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２４Ｄ＞：コクピット改修・武装強化型、NATOコードはハインドＤ（Hind D）。1976年頃に登場した。前部胴体を完全に再設計し、コクピットをタンデム複座に変更してコパイロットを廃止、前席にガンナー、後席にパイロットが座るようにした。機首下面の武装をUSPU-24銃塔の４銃身12.7mmガトリング機銃YaKB-12.7（発射速度毎分4000発、装弾数1470発）に換装し、その左右両側にフェアリングを設けて銃塔と連動するレーダーと低光量テレビを収容した。地上クリアランス確保で前脚柱を長くしたため、前脚が半引き込み式になっている。前部キャノピー・風防のフレーム上部から低速時の対気速度精密測定用センサーが前方に突き出しており、ロケット弾発射時の散布界縮小に一役買っている。スタブウイング翼端または内側パイロン前縁にはレーザー測遠機が搭載されているらしい。赤外線ジャマー、チャフ・フレアディスペンサー、レーダー警戒装置なども装備。全長21.6m、胴体長17.5m、メインローター直径17.3m、自重8.4トン（６トン？）、最大離陸重量11.5トン。最大巡航速度159ノット、最大水平速度295km（335km？）、上昇限度5500m、最大燃料搭載量3.6トン（機内燃料タンク1.593トン＋兵員室内増槽1.472トン＋翼下増槽0.3トン２基）、戦闘行動距離277km、通常航続距離475km。固定武装はYsKBガトリング砲１門（1470発）。最大外部搭載量1.5トンで、スタブウイングに3M11対戦車ミサイル最大12発、57mmロケット弾32連装ポッド最大４基、250kg爆弾最大４発を搭載できる。乗員２名。参考：世界航空機年鑑2018-2019、攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、月刊グランドパワー3,’95、月刊軍事研究7,’09

　＜Ｍｉ−２４Ｖ＞：Mi-24Dの武装・エンジン・電子装備強化型、NATOコードはハインドＥ（Hind E）。機首下左のフェアリングを大型化してASP-17V自動ミサイル誘導ポッドを収容し、9M114ココン対戦車ミサイル（標準４発・最大６発）を運用可能とした。R60空対空ミサイルも搭載できる。エンジンはイソトフTV3-117（2200軸馬力）に強化し、エンジン排気口に赤外線抑制装置を付け、ローターヘッドをチタニウム製にした。機首に４銃身12.7mmガトリング銃のターレットがあり、射界は左右120度、上方20度、下方60度。機首右下面フェアリング内にKPS-53電子光学照準ポッド、ガンナー席左右とテイルブーム後端にレーダー警戒装置アンテナ、テイルブーム直上にL-166V-11E赤外線妨害装置、テイルブーム後方下面にASO-2Vフレア・ディスペンサーを装備する。1976年から就役した。参考：攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、月刊JWings10,’05、月刊航空ファン8,’09、世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1982

　＜Ｍｉ−２４ＭＰ＞：Mi-24Vのテイルローターを新型に換えたもので、NATOコードはハインドＥ（Hind E）。試作機らしい。参考：月刊軍事研究8,’07

　＜Ｍｉ−２４ＶＰ＞：Mi-24Vの改良型、NATOコードはハインドＥ（Hind E）。機首機銃を廃止し、前部胴体右側に半埋め込み式（機首下ターレット？）で上下２砲身23mm機関砲GSh-23Lを装備する。アフガン侵攻で敵対空機銃の射程外から機関砲を叩き込むことを狙った試作機らしく、1982年秋のワルシャワ条約軍演習で登場した。参考：攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究8,’07、月刊丸12,’11

　＜Ｍｉ−２４ＶＭ−１＞：Mi-24Vの改良型。機首武装を２砲身23mm機関砲GSh-23Lに換装し、耐用年数を延長した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２４ＶＭ−２＞：Mi-24VM-1の改良型。メインローターをMi-28Nと同じものに、機首機関砲を液冷GSh-23Vに換装した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２４Ｐ＞：Mi-24Vの改良型、NATOコードはハインドＦ（Hind F）。機首機銃を廃止し、機首右側面に上下２砲身30mm機関砲GSh-30K（750発。GSh-30-2？）を搭載している。1982年に配備が確認された。全長21.35m、胴体長17.21m、メインローター直径17.3m、全高3.97m（メインローター頂部まで）、空虚重量8.57トン、最大離陸重量12トン。エンジンはイソトフTV-3-117MT（1640kW・1923軸馬力。TV-3-117VMA、2225馬力？）双発、巡航速度145ノット・270km、最大速度180ノット・312km、実用上昇限度4500m、ホバリング高度限界1500m（地面効果無し）、海面上昇率毎分750m、戦闘行動距離86海里・160km（機内燃料のみフル武装）、航続距離270海里・450km（機内燃料のみ。415km？）。兵装搭載量2.4トン。乗員２名。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings10,’05、1,’16、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊PANZER1,’90、月刊軍事研究8,’07

　＜Ｍｉ−２４ＰＭ＞：Mi-24Pの機体寿命を延長し、装備も改良したもの。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２４ＰＮ＞：Mi-24Pの夜間戦闘能力強化型で、NATOコードはハインドＦ（Hind F）。機首にTPP-9S475Nザリャーヴァ赤外線照準システムを追加し、コクピットをMi-28Nと同等に変更、機体右舷に30mm連装機関砲9A623Kを搭載し、シュトルム�X対戦車ミサイルコンプレックスを装備、9M114シリーズや9M120アタカを運用できるようにした。2005-06年から引き渡されており、インドに輸出もされた。参考：月刊軍事研究2,’11、3,’09、8,’07

　＜Ｍｉ−３５Ｍ２＞：Mi-35M1のロシア軍向け改良型。エンジンはTV3-117VMAで、新型対戦車ミサイル運用能力を有し、機首武装をMi-24VM-2に準じるものに換装、アビオニクスも強化した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｍｉ−２４ファミリー＞

　＜Ｍｉ−２４Ｋ＞：ソ連空軍弾着観測ヘリ、NATOコードはハインドG-2（Hind G-2）。Mi-24Dに観測用カメラや赤外線センサーを搭載したもので、機首左右のセンサーポッドと翼端ミサイル発射機は外した。機首ガトリング銃YaKB-12.7はそのまま残している。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings10,’05、月刊PANZER1,’90、12,’99、世界軍用機年鑑1990-91、月刊軍事研究1,’15

　＜Ｍｉ−２４ＲＫＲ＞：Mi-24RKhRかも。ソ連空軍NBC分析ヘリ、NATOコードはハインドG-1（Hind G-1）。Mi-24Kと同様の改造を施し、スタブウイングにサンプル収容器を装備したもので、汚染地域上空を飛行して空中サンプルを採取し、持ち帰って分析する。チェルノブイリ原子力発電所事故の際に任務飛行を行った。参考：月刊JWings10,’05、月刊PANZER1,’90、12,’99、世界軍用機年鑑1990-91、月刊軍事研究1,’15

　＜Ｍｉ−２４Ｕ＞：練習ヘリ型、NATOコードはハインドＣ（Hind C）。Mi-24A/Fベースで、機首12.7mm機銃、その下のブリスター型フェアリング、翼端のミサイル発射機を撤去している。参考：世界航空機年鑑2018-2019、攻撃ヘリコブラ＆アパッチ

　＜ＰＳＶ＞：高速ヘリ実験機。ロシア・ヘリコプター社とミル試作工場が開発した。Mi-24Kがベースで、胴体形状を洗練し、武装やスタブウイングを撤去、エンジンを強化し、ローターも新型を装着した。エンジンはクリモフVK-2500-01ターボシャフト（2367軸馬力）双発。目標は巡航速度350km、最大速度400km、ホバリング高度3880m、上昇限度6200m。2015年12月に初飛行した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｍｉ−２４海外シリーズ＞

　＜ＡＨ−２＞：ブラジル空軍攻撃ヘリ。Mi-35Mを導入したもので、麻薬組織に対抗するため、2007年に導入を決定し、2008年10月23日に12機を購入する契約を締結した。麻薬組織の軽飛行機が草原などに着陸して犯人が逃げた場合、武装兵を降ろして追いかける。参考：月刊JWings3,’09、月刊軍事研究11,’07、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｍｉ−２４（スリランカ空軍）＞：スリランカ空軍攻撃ヘリ。1995年からMi-24V、Mi-24P、Mi-35V、Mi-35Pを計26機配備した。一部は対空戦闘用レーダーと空対空ミサイル運用能力を追加する改修を受けている。スリランカ内戦に投入され、５機が撃墜、２機が地上撃破された。参考：月刊航空ファン10,’17

　＜Ｍｉ−２４（ベトナム空軍）＞：ベトナム空軍攻撃ヘリ。ハインドＡを第916・第917連隊に配備した。参考：月刊航空ファン9,’18

　＜Ｍｉ−２４（ポーランド陸軍）＞：ポーランド陸軍攻撃ヘリ。1979年1月からMi-24DハインドＤ４機を運用した。1985年までにMi-24DハインドＤを24機（16機？）調達した。1986-1991年、Mi-24WハインドＥを16機調達した。1996年、東ドイツの中古Mi-24DハインドＤ18機を購入した。参考：月刊軍事研究12,’14、月刊JWings10,’15

　＜Ｍｉ−２４（マケドニア空軍）＞：マケドニア空軍攻撃ヘリ。2001年のアルバニア・マケドニア紛争を受け、ウクライナから同年中にMi-24Vを８機導入した。この紛争の戦訓から改修が決定し、イスラエルのエルビット社製ANVIS/HUD-24を搭載、NVGに各種飛行データを投影することが可能となった。2009年現在、Mi-24Vを10機と、Mi-24KハインドG-2を２機保有している。NATO加盟に備えたNATO標準機器の導入や、GPS・電子光学赤外線監視装置の追加といった更なる改修も予定されている。参考：月刊航空ファン8,’09

　＜Ｍｉ−２４Ｄ（ポーランド陸軍）＞：ポーランド陸軍攻撃ヘリ。1978-85年に24機（16機？）導入し、1996年に東ドイツ中古機18機を追加した。不朽の自由作戦（アフガン）に参加することになったのを受け、数機に改修が施されており、NATOと共同行動を取れるよう通信・航法・敵味方識別装置を換装すると共に、ポーランド製PNL-3暗視装置対応コクピットを採用した。KT-01AW赤外線ジャマーは搭載していない。参考：月刊JWings10,’15

＜Ｍｉ−２４ＰＵ１＞：ウクライナ陸軍攻撃ヘリ。Mi-24Pの改良型で、ロシアによるウクライナ侵攻で出撃したMi-24PがMANPADSに苦戦したため開発した。KT-01AV自己防御装置やFPM-01Kレーザー警報などを追加、航法装置を換装し、エンジンをTV3-117VMA-SMB1V-02に強化しており、早速ウクライナ東部での戦闘に投入されている。参考：月刊JWings2,’18

　＜Ｍｉ−２４Ｗ（ポーランド陸軍）＞：ポーランド陸軍攻撃ヘリ。Mi-24Vを導入したもので、1986-91年に16機を配備した。不朽の自由作戦（アフガン）に参加することになったのを受け、NATOと共同行動を取れるよう、通信・航法・敵味方識別装置を換装した。ついでにポーランド製PNL-3暗視装置対応コクピットを採用し、ウクライナ製KT-01AWアドロス赤外線ジャマーを搭載している。参考：月刊JWings10,’15

　＜Ｍｉ−２４向上型（Ｍｋ�U）（南アフリカ）＞：南アフリカのアドバンスド・テクノロジーズ・アンド・エンジニアリング（ATE）社が開発した改良型、別名スーパーハインドMk�U。目標捕捉・誘導システムを改良した低コストパッケージで、Mk�Vの兵装をロシア製のままとしている。参考：月刊軍事研究10,’02、月刊Jwings2,’03

　＜Ｍｉ−２４向上型（Ｍｋ�V）（南アフリカ）＞：南アフリカのアドバンスド・テクノロジーズ・アンド・エンジニアリング（ATE）社が開発した改良型、別名スーパーハインドMk�V。GPS航法装置などのデジタル化アビオニクスとATE社製ミッション・コンピュータを装備し、ジャイロ安定化FLIR/TV目標捕捉装置、ヘルメット装着照準器、IST砲身高率旋回・二重給弾式20mm機関砲F2搭載砲塔（840発）、ZT3イングウエ空対地ミサイル４連装発射機、ヴィンテン・プログラム化チャフディスペンサーを備える。機首砲塔上にはFLIR、ビデオシステム、レーザー測距器、自動追尾照準装置を一体化したサイトを装着し、その上部にはパイロット用ナイトビジョンを載せる。暗視ゴーグル適応コクピット、暗視ゴーグル対応編隊灯、着陸灯、電子光学ロータートラッキング＆パラシングシステムを搭載する。アルジェリアに輸出されたらしい。参考：月刊軍事研究10,’02、月刊Jwings2,’03

　＜Ｍｉ−２４新向上型（Ｍｋ�V）（南アフリカ）＞：スーパーハインドMk�Vの改良型。デジタルヘッドアップディスプレイ、ドップラーレーダー、NATO規格IFFを備える。アルジェリアに輸出されたようだ。参考：月刊軍事研究10,’02

　＜Ｍｉ−２４向上型（Ｍｋ�W）＞：ATE社がアルジェリア向けに開発した向上型、別名スーパーハインドMk4。機体は複合材を多用し、重量を２トン減らした。計器板をグラスコクピット化し、各種アビオニクスをデジタル化、ヘルメット照準システムを装備。IFF、レーダー警報装置、レーザー警報装置、新型チャフ・フレアディスペンサーを搭載して自己防御機能を強化している。兵装は機首の20mm機関砲F2搭載砲塔、スタブウイングのイングウェ対戦車ミサイル、ミストラル対空ミサイル、70mmロケット弾C5/C8など。2006年のAAD兵器展示会でフライトデモを実施した。参考：月刊JWings12,’06

　＜Ｍｉ−２４向上型（Ｍｋ５）＞：Mk4の機首を丸ごと新型に交換したもので、別名スーパーハインドMk5。コクピット形状はAH-1W類似で、視界が広く、NOE飛行が容易となった。前席にパイロット、後席にガンナーが座り、計器板には６×８インチ（152×203mm）モニター２基を装備する。機首には小型化20mm機関砲塔を装備する。照準器はTVカメラ、赤外線暗視装置、レーザー測距照準器を一体化したデュネル社製コンパクト・アルゴス410。機体は装甲をケブラーに変えたり、レーダーを交換したりするなどして２トンほど軽量化し、重心をずらして機動性を増す予定。GPS航法装置などを搭載し、メインローターは複合材製一体型とする。イングウェ対戦車ミサイル８発、ロケット弾18発、機関砲弾400発、20リットル予備燃料タンクを装備した場合、巡航速度120ノットで戦闘行動半径127海里（＋余剰滞空時間20分）である。参考：月刊JWings12,’06、月刊軍事研究6,’07

　＜Ｍｉ−２５＞：Mi-24Dの輸出型。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ｍｉ−３５＞：Mi-24Vの輸出型。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91、月刊軍事研究11,’03

　＜Ｍｉ−３５Ｍ＞：Mi-35P（その２）にVOR/ILSと無線距離計（地上ビーコンまでの距離を測定）を追加し、イグラＳ空対空ミサイルやプレジデントＳ自己防御システムをオプションで搭載できるようにしたもの。2018年8月21-26日にクビンカで開催した国際軍事技術フォーラムに出展された。参考：月刊JWings11,’18

　＜Ｍｉ−３５Ｍ１＞：輸出型。新型対戦車ミサイルを運用できるようにし、エンジンをTV3-117VMAに換装した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−３５Ｐ＞：Mi-24Pの輸出型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｍｉ−３５Ｐ（その２）＞：改良型。PKV-8自動飛行制御システムとOPS-24N-1L観測システム（第３世代長波長赤外線暗視装置、TVカメラ、レーザー測距器）を搭載した。2018年8月21-26日にクビンカで開催された国際軍事技術フォーラムに出展された。参考：月刊JWings11,’18

　＜Ｍｉ−３５（パキスタン）＞：パキスタン軍攻撃ヘリ。2014年5月にロシア国営軍需産業連合ロステフの総裁が供与を表明した。この際、禁輸撤廃という言葉を使っているが、パキスタン側はこれまでロシアによる禁輸措置を受けたことは無いとしている。11月にロシアと軍事技術協力協定を締結し、2015年に４機の輸入が決まった。参考：月刊軍事研究4,’17

　＜Ｍｉ−３５Ｍ（イラク空軍）＞：イラク空軍攻撃ヘリ。2013年に28機を発注し、同年から配備した。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｍｉ−３５Ｍ（ナイジェリア空軍）＞：ナイジェリア空軍攻撃ヘリ。2017年4月24日に就役した。参考：月刊JWings3,’18

　＜Ｍｉ−３５Ｍ（ブラジル）＞：AH-2を参照。

　＜Ｍｉ−３５Ｐ（ミャンマー空軍）＞：ミャンマー空軍攻撃ヘリ。12機以上を導入予定で、2009年に発注し、2010年から引き渡された。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｍｉ−２４運用＞：基本戦闘単位は４機。最前線から30km後方にある前線ヘリコプター基地を出撃し、高度150mで15km進出する。以降は地形追随飛行に移り、FACの指示に従って目標に向かう。まず編隊長が目標に突入、一度高度50mまで上昇し、最大射程近くから降下しつつ攻撃を行い、次いで２番機が同様の攻撃を行う。残る２機は援護に回るか、別方向から同目標を攻撃する。ホバリング・低速性能に劣るため、時速50km前後で前進しながら攻撃し、急加速による回避・離脱を行う。アフガニスタン侵攻では３機１組で行動し、２機が低空でゲリラを掃討、反撃を受けた場合には上空の１機がゲリラの位置を確認して攻撃を加える方法がとられた。参考：攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、月刊PANZER5,’81

＜Ｍｉ−２５＞：Mi-24海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜Ｍｉ−２６シリーズ＞：ソ連軍大型輸送ヘリコプター、NATOコードはハロ（Halo）。実用ヘリとしては世界最大（V-12試作ヘリには負ける）で、Mi-6の後継としてミル設計局が1970年代初めから開発し、1977年12月14日に原型初号機が初飛行、1981年のパリ航空ショーで公開され、1983年（1985年？）に就役し、各型計300機以上が生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings10,’05、7,’19、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊軍事研究6,’01、世界の軍用機1982

　＜Ｍｉ−２６＞：軍用基本型。胴体は複合材や合金を使用し、軽量化に努めている。コクピットは４座で、前部左に機長、右に副操縦士、後部左に機関士、右に航法士が座る。貨物室は長さ12m（ランプ除く）・幅3.25m・高さ2.95-3.17mで、容積や積載量はC-130に匹敵し、貨物室内部には容量2.5トンのホイスト２基を備え、貨物室後部にクラムシェル扉２枚とランプ兼用扉があり、大型車両を自走搭載できる。貨物搭載に便利なよう、主脚を油圧で短縮して貨物室床面高を調整可能。人員は無理矢理詰め込めば150名乗れるとされ、チェチェンでは１機が撃墜されて乗員含む127名が死亡したことがある。キャビン左側の前後２カ所に乗降口を持つ。カーゴフック容量は20トンで、キャビン床面ハッチと尾部にはテレビカメラが装着されていて、カーゴフックに吊した貨物の状態を監視できる。メインローターは８翅で、チューブ状鋼材の前縁をチタン合金でカバーし、後縁にグラスファイバー製外皮を取り付けている。ブレード断面形は同一だが、先端にいくほど薄くなる。ローターハブはチタン製全関節式。トランスミッションでエンジン回転数8300rpmをメインローター回転数132rpmに減速する。テイルローターはグラスファイバー製５翅、直径7.61mで、垂直安定板頂部右舷側にある。メイン／テイルローターとも前縁に電熱式防氷装置が仕込まれている。降着装置は前輪式固定脚で、全てダブルタイヤ。テイルブーム後端下面に接地防止用スキッドも付いており、貨物積み降ろし時に邪魔にならないよう、上に引き込むことができる。自動操縦装置、自動ホバリング装置、7A813気象レーダー、PKV-26-1通信航法装置、マップ・ディスプレイ、APU（貨物室床下）などを装備する。油圧系統は２系統（＋バックアップ１系統）。全長40.03m、胴体長33.72m、メインローター直径32m、全高8.15m、空虚重量28.2トン（29トン？）、最大離陸重量56トン。エンジンはZMKBプログレスD-136ターボシャフト（8273kW・11240軸馬力。11399軸馬力？）双発、トランスミッションはVR-26、巡航速度137ノット・255km、最大速度159ノット・295km、実用上昇限度4600m、ホバリング高度限界1000m（地面効果あり・5.1トン積載）／1800m（地面効果無し）、航続距離270海里（13.7トン積載）／318海里（機内燃料最大・最大離陸重量時）／1028海里（増槽４基使用時）。最大積載量20トン（機内外。機内のみ？）。乗員５名（４名？６名？）。固定座席数４、折り畳み座席数20。完全武装兵なら90名（85名？70名？）、担架なら30床を乗せられる。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界の軍用機1982、月刊JWings7,’19、10,’05、8,’12、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊軍事研究6,’01、7,’95、3,’10、月刊PANZER10,’12

＜Ｍｉ−２６Ａ＞：Mi-26の航法装置をPNK-90に改良したもの。配備されなかった。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings7,’19

＜Ｍｉ−２６Ｍ＞：提案中のMi-26A改良型。ローターブレードをグラファイト（グラスファイバー？）製に換装、ウイングを飛行効率の良いものに換え、エンジンをD-127（出力10700kW）に強化し、最大スリング容量を22トンに増やす。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings10,’05、7,’19

＜Ｍｉ−２６ファミリー＞

　＜Ｍｉ−２６ＭＳ＞：医療支援ヘリ型。担架60床を収容できる。参考：月刊JWings7,’19、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２６ＮＥＦ−Ｍ＞：試作対潜ヘリ型。量産化はされなかった。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２６Ｐ＞：民間向け旅客輸送専用ヘリ型。座席数63。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２６ＰＫ＞：クレーンヘリ型。Mi-26Pから２機が改造された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２６ＰＰ＞：電子戦・ECMヘリ型。詳細不明だが、ロシア軍で運用中らしい。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings10,’05

　＜Ｍｉ−２６Ｓ＞：チェルノブイリ原発事故対応でスプレー装置を搭載したタイプ。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２６Ｔ＞：民間向け輸送ヘリ型。全長12.1m、全幅3.29m、全高3.17m、最大離陸重量56トン。巡航速度255km、最大速度295km、実用上昇限度4600m、ホバリング高度限界1520m、航続距離800km。積載量20トン。乗員5-6名＋乗客82名。1985年から生産された。参考：月刊軍事研究9,’13、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２６Ｔ２＞：全天候型。BREO-26アビオニクス・スイートを搭載する。2015年から生産された。参考：月刊JWings7,’19、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２６Ｔ２Ｖ＞：Mi-26T2の改良型。NPK90-2Vアビオニクス・スイートや衛星航法装置を搭載しており、離陸してウェイポイントを経由し着陸するまでを完全自動で行える。計器板はカラーMFDでグラスコクピット化し、NVGにも対応した。Vitebsk自己防御装置や墜落時に備えた衝撃吸収シートを装備し、脅威ヘリコプター探知回避能力も持つ。2018年8月26日に初飛行し、2019年4月にロシアン・ヘリコプターズによるテストを完了、12月からロシア国防省とロシアン・ヘリコプターズの共同試験に入った。参考：月刊JWings7,’19、6,’19、3,’20、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２６ＴＣ＞：民間貨物輸送専用型。参考：月刊JWings7,’19

　＜Ｍｉ−２６ＴＭ＞：試作クレーンヘリ型。機体後部下面に吊り下げ装置操作用ゴンドラを追加した。量産はされなかった。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２６ＴＰ＞：消防ヘリ型。消火用水15000リットルを搭載可能。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２６ＴＳ＞：輸出型。韓国と中国が採用した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｍｉ−２６ＴＺ＞：燃料輸送ヘリ型。1998年から使用された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings10,’05

＜Ｍｉ−２７＞：試作司令部支援ヘリ（空中コマンド・ポスト）型。通信アンテナを増設している。1988年に試作されたが、採用されなかった。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings7,’19

＜Ｍｉ−２６海外シリーズ＞

　＜Ｍｉ−２６（インド）＞：インド軍輸送ヘリ。10機を発注し、最初の２機は1986年6月に引き渡された。参考：世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ｍｉ−２６Ｔ２（アルジェリア空軍）＞：アルジェリア空軍輸送ヘリ。2013年にMi-26T2を14機発注し、2015年から引き渡された。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｍｉ−２６Ｔ２（インド）＞：インド空軍新型重ヘリコプター計画で開発されたもの。グラスコクピットを採用し、エンジンをD-136-2に換装している。乗員３名（操縦士、副操縦士、スリングオペレーター）。2011年春に初飛行した。参考：月刊航空ファン11,’11

＜Ｍｉ−２７＞：Mi-26ヘリ・ファミリーを参照。

＜Ｍｉ−２８シリーズ＞：ソ連軍の攻撃ヘリコプター、NATOコードはハボック（Havoc。大混乱、大荒れの意）。Mi-24の後継として1978年末（1980年？）からミル設計局が開発し、1982年11月10日に初飛行、1984年に西側が開発中の本機の存在をキャッチした。1989年のパリ航空ショーで３号機が初披露されている。全天候性に欠けるとして1994年10月にKa-50に破れ採用中止となったが、ミル設計局が反発して再度選定が行われ、2006年に全天候型のMi-28Nが採用された。トルコも導入を検討していたが、AH-1Wに負けて採用されなかった。参考：月刊PANZER1,’90、月刊軍事研究8,’07、4,’10、世界軍用機年鑑1990-91、ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｍｉ−２８＞：原型機。Mi-24と違い、最初から攻撃ヘリとして開発された。タンデム複座で段差の大きいコクピット（後席にパイロットが位置する）、その後ろのポッド式双発エンジン、機首前面のセンサー類、機首下面の機関砲、テイルローター形状、尾輪式固定脚と、AH-64をかなり意識した作りである。コクピット周辺などはチタンや複合材で固めてあり、沈下率毎秒15mでも耐えられる。メインローターは全関節式５翅で、ローターヘッドはチタン製、ローターハブのベアリングは潤滑剤不要である。メインローターブレードは複合材製で前縁がチタン製、翼端に後退角が付き、フルスパンのタブを持つ。テイルローターは初号機は３翅だったが、量産型では４翅（２翅２組）の145度／35度オフセット交差式に変更された。エアインテイクには異物吸入防止用デフレクターがあり、排気口には大型のシュラウドが装着されていて、排気を下方に流して赤外線輻射を減らす。エンジン始動用などとしてAI-9V補助動力ユニットをスタブウイング後方に装備する。降着装置は尾輪式固定脚。機首先端には9M114誘導用無線リンク装置とレーダー警戒装置用センサーを収容したフェアリングがあり、その下に光学照準装置とレーザー測距照準装置ターレットを持ち、その両側にFLIRとLLLTVを装備する。固定武装はBMP-2用30mm機関砲2A42をヘリ用に改造したもので、搭載弾数300発（150発弾倉を砲左右に１基ずつ。計250発？）、機首下面のターレット（旋回角左右110度ずつ、俯角40度、仰角13度）に装備する。スタブウイングに容量0.48トンのハードポイントが左右２カ所ずつ計４カ所あり、9M114対戦車ミサイルなら最大16発、80mmロケット弾S-8/S-8K用20連装ロケットポッドなら最大４基を搭載できる。9M120ヴィキールも運用可能とする予定。後部胴体左舷に４連装フレア・ディスペンサー２基を装備する。全長19.05m、メインローター直径17.20m、胴体幅1.8m、全高4.81m、自重6-7トン、標準離陸重量10.4トン、最大離陸重量11.2トン。エンジンはイソトフTV3-117VMターボシャフト（TV7ターボシャフト、2200軸馬力？）双発、巡航速度143ノット、最大速度162ノット・282km、実用上昇限度6000m、ホバリング高度限界3600m（地面効果外）、航続距離256海里・460km。兵装搭載量3.64トン（機関砲含む）。乗員２名。アビオニクス室に負傷者３名を収容できる。2004年8月、ロシア国防大臣が２個山岳旅団への配備を示唆した。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊PANZER1,’90、月刊軍事研究8,’07

　＜Ｍｉ−２８Ａ＞：実用試験機。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｍｉ−２８Ｎ＞：夜間全天候攻撃型。Ｎはノチョノイ（夜）の略で、NATOコードはハボックＢ（Havoc B）。1997年4月に先行量産初号機が初飛行したが、メインギアボックスの不具合の解決に時間がかかり、2003年8月までに20時間しか飛べなかった。2004年3月に先行量産２号機が初飛行し、Ka-50に勝って採用された。ローターマスト上にキンツァールＶまたはアルボレットと呼ばれるN025ミリ波レーダー（360度視野、前方80度重視）を搭載して全天候能力を獲得した。機首前端にミサイル誘導機材、その下にFLIRを収容するボール状センサーを装備し、更に下には光学照準器とレーザー照射装置が並んでいる。また、LLLTVも搭載する。機首左にはAH-1Sステップ�Vと類似の対地速度センサーが突き出す。メインローターは５翅、テイルローターは２翅。全長17.91m、胴体長17.01m（機関砲含む）、メインローター直径17.2m（17.3m？）、全高4.73m、自重8.6トン、最大離陸重量11.5トン（11.7トン？）。エンジンはクリモフTV3-117VMA（1636kW・2194軸馬力）双発、巡航速度269km、最大速度300km（324km？）、実用上昇限度5700m（4950m？）、海面上昇率毎分816m、ホバリング高度限界3600m（地面効果外）、戦闘行動半径108海里・200km（目標上10分間滞空）、航続距離433km／595海里（フェリー）。固定武装は機首下の30mm機関砲（250発）。主要兵装は9M114対戦車ミサイル（タンデム弾頭）最大16発、9K310空対空ミサイル、ロケット弾ポッド、機関砲ポッドなど。乗員２名。2006年5月29日に量産初号機がロシア国防省に納入された。生産途中でローターを後退角付き複合材製に換装している。2008年に４機が第344訓練センターに、2009年に８機が北カフカス軍管区第４航空防空コマンド第487ヘリコプター連隊（ブデンノフスク航空基地）に、2010年までに第55ヘリコプター連隊（カレフスク航空基地）など２個連隊に47機が配備された。2015年までに700機のMi-24と交替する予定だったが、これは生産ペース的に無理だった。参考：月刊エアワールド7,’04、月刊Aircommand10,’94、月刊軍事研究5,’07、5,’16、3,’09、10,’10、2,’11、月刊JWings1,’16、7,’10

＜Ｍｉ−２８ＮＥ＞：Mi-28Nの輸出型。イラク空軍とアルジェリア軍も採用した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings11,’07、月刊軍事研究6,’13

＜Ｍｉ−２８ＮＭ＞：改良型。Mi-28UBがベースで、エンジンをVK-2500に換装、9M123対戦車ミサイルやLMUR対戦車ミサイルを運用可能とし、アビオニクスを強化、ジャミング装置を追加した。ウクライナ戦争に投入されている。参考：月刊軍事研究10,’16、世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings9,’23

＜Ｍｉ−２８ファミリー＞

　＜Ｍｉ−２８ＵＢ＞：練習ヘリ型。初号機は2013年8月9日に初飛行した。Mi-28N/NEとほぼ同じ仕様で、前席に操縦装置を追加している。2016年に第１生産バッチ24機が発注されており、2017年に配備を開始、2020年までに60機を新規調達し、100機以上をMi-28Nから改造する予定。参考：月刊軍事研究10,’16、月刊JWings11,’13、月刊航空ファン11,’17

＜Ｍｉ−２８海外シリーズ＞

　＜Ｍｉ−２８Ｎ（ウガンダ軍）＞：ウガンダ軍攻撃ヘリ。６機を導入予定で、最初の３機は2022年6月に引き渡された。参考：月刊JWings3,’23

　＜Ｍｉ−２８ＮＥ（アルジェリア軍）＞：アルジェリア軍攻撃ヘリ。2014年にMi-28NEを42機発注した。アイン・ウーセラ基地に配備されている。参考：月刊JWings11,’16

　＜Ｍｉ−２８ＮＥ（イラク空軍）＞：イラク空軍攻撃ヘリ。2012年にMi-28NEを30機（15機？）を発注し、2014年から引き渡された。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｍｉ−３４シリーズ＞：ロシアの軽量ヘリコプター、別名Hermit。ミル設計局がMi-1/-2の後継となるソ連陸海空軍支援協会（DOSAAF）向け訓練ヘリとして開発し、原型初号機は1986年11月17日に初飛行した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究10,’10、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｍｉ−３４Ｓ＞：基本型で、アルセニョフ航空機工場が生産した。機体は金属製セミモノコック構造、コクピットはサイドバイサイド、メインローターはグラスファイバー複合材製４翅、テイルローターは複合材製２翅でテイルブーム後端右側に付く。エンジンはレシプロで、胴体後部に斜めに収容した。降着装置はスキッド。胴体長8.72m、メインローター直径10m、全高2.75m、標準離陸重量1280kg、最大離陸重量1450kg。エンジンはM-14V26V空冷星型９気筒レシプロ（370馬力）単発、巡航速度170km、最大速度210km、実用上昇限度4000m、ホバリング高度限界900m（地面効果外）、航続距離356km。乗員２名。客席数２。DOSAAF、モスクワ市警察、ナイジェリア空軍（３機）、クロアチア空軍（１機）、カザフスタンに計22機が配備された。アメリカ連邦航空局FAR-29認証に適合させた輸出型も開発したが、どこも採用していない。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−３４Ａ＞：エンジンをアリソン製250-20CRターボシャフトに換装したもの。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−３４ＡＳ＞：Mi-34AのエンジンをVK-450またはアリウス２に換装したもの。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−３４Ｌ＞：エンジンをライカミングTIO-540Jに換装したもの。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−３４Ｍ＞：軍用汎用ヘリ型。エンジンをターボシャフトに換装し、捜索システムや火器管制装置を積む。武装化も可能である。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−３４Ｍ１＞：エンジンを双発にし、客席数を６に増やしたもの。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−３４Ｍ２＞：エンジンを双発にし、客席数を６に増やしたもの。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−３４Ｐ＞：警察向け。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−３４Ｓ１＞：Mi-34Sの改良型で、ヴェルトリョートゥイ・ラシィ社が2011年に開発した。エンジンを強化して速度性能を向上させており、3Gの機動が可能。最大離陸重量1.45トン。エンジンはVOKBM製M-9FVレシプロ（370軸馬力）単発、巡航速度195km、最大速度240km、航続距離610km。ペイロード0.3トン。乗員２名。座席数２。量産化に至ればミル・モスクワ航空機工場で生産する。参考：月刊軍事研究10,’10、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−３４Ｓ２＞：Mi-34S1のエンジンをターボシャフトに換装したもので、別名サプサン。2011年に開発計画が発表された。最大離陸重量1.45トン。エンジンはチュルボメカ製アリウス2F（676軸馬力。504軸馬力？）単発、巡航速度220km、最大速度265km、航続距離850km。ペイロード0.6トン。乗員２名、座席数３。量産化に至ればミル・モスクワ航空機工場で生産する。参考：月刊軍事研究10,’10、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−３４ＵＴ＞：Mi-34Sを練習ヘリに改修したもの。ロシア空軍に提案したが、アンサットに負けた。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−３４Ｖ＞：Mi-34SのエンジンをVAZ-4265レシプロ双発にしたもの。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｍｉ−２３４＞：Mi-34SのエンジンをVAZ-430ロータリーエンジン（227馬力）に換装したもの。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｍｉ−３４ファミリー＞

　＜Ｖ−３４ＢＰ＞：無人ヘリ型。2007年に計画を発表した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｍｉ−３５＞：Mi-24シリーズ（攻撃ヘリ）を参照。

＜Ｍｉ−３８シリーズ＞：ロシアのミル設計局とユーロコプターがMi-17の後継を目指して共同開発した次世代戦術／強襲輸送ヘリ。ミル設計局が1988年から設計し、1989年には基本設計を完成させパリ航空ショーに模型を出展、1994年に西側への販売を目指してユーロミルとの共同開発に移行した。1998年からカザン・ヘリコプター工場で量産に入る予定だったが、開発が遅れまくっており、原型初号機は2003年11月に漸く完成して12月22日に初飛行し、2006年12月に初期試験を終えたものの、全ての部品をロシア製にした試作機による初飛行は2016年7月になっている。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究7,’95

＜Ｍｉ−３８＞：機体の45-50%に複合材を適用している。機首に気象・航法レーダーを搭載する。計器板にはカラーCRT６基を装備。多数の人員や大量の貨物を搭載できるよう大きいキャビンを持ち、キャビン後面はローディング・ランプ兼用クラムシェル型ドアとして中型装輪車輌が自走で中に入れるようにした。メインローターは複合材製５翅で、先端に後退角を持つ。エンジンは西側輸出の際にはGE製T64やライカミング製T55に換装する。テイルブームはキャビンや後面ランプを阻害しないようキャビン後面上部から後ろに延びており、後端の垂直安定板上部左に複合材製４翅Ｘ字テイルローター（２翅２組を交叉角32度／148度で配置）が付く。降着装置は前輪式。操縦装置はフライ・バイ・ワイヤ、油圧は三重。自動航法装置、ILS、GPS航法装置、自動ホバリング・自動着陸装置、積載・スリング貨物監視用テレビカメラを持つ。全長25.2m（ローター回転時）、胴体長19.95m、メインローター直径21.1m、全幅3.17m（ローター折り畳み時）、全高5.2m（メインローターマスト頂部）／5.56m（垂直安定板頂部）／6.98m（テイルローター回転時頂部）、空虚重量8.3トン、最大離陸重量15.6トン（機内搭載時）／16.2トン（機外搭載時）。エンジンはクリモフTVA-3000ターボシャフト（離昇出力1839kW・2466軸馬力に減格。片発停止時は3500軸馬力出せる）双発、巡航速度154ノット・285km、最大速度173ノット・320km、実用上昇限度5900m、ホバリング高度限界3750m（地面効果内。外？）、機内燃料搭載量3.055トン、航続距離227海里（搭載量５トン）／356海里（搭載量３トン）／648海里（搭載量2.7トン、増槽あり）。最大機内ペイロード６トン、最大スリング容量７トン。乗客・兵員30名以上を収容可能。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings11,’17、月刊軍事研究7,’95

＜Ｍｉ−３８１＞：エンジンをプラット＆ホイットニー・カナダ社製PW127（2461kW）に換装したもの。試作２号機がこの仕様で、2010年11月30日に初飛行した。参考：月刊JWings11,’17

＜Ｍｉ−３８２＞：TVA-3000エンジンを装備して最大離陸重量を16.2トンに絞ったもの。参考：月刊JWings11,’17

＜Ｍｉ−３８２Ｍ＞：TVA-3000エンジンを装備して最大離陸重量を18トンに、最大積載量を８トンに増やしたもの。参考：月刊JWings11,’17

＜Ｍｉ−３８３＞：軍用型。胴体を再設計した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｍｉ−３８Ｔ＞：カザン・ヘリコプターが開発している軍用型。2019年末までに試作機２機をロシア軍に引き渡す予定。参考：月刊JWings11,’17

＜Ｍｉ−１７１＞：Mi-17シリーズ（ヘリ）を参照。

＜Ｍｉ−２３４＞：Mi-34シリーズ（ヘリ）を参照。

＜Ｍｉ−３８１＞：Mi-38シリーズ（ヘリ）を参照。

＜Ｍｉ−３８２＞：Mi-38シリーズ（ヘリ）を参照。

＜Ｍｉ−３８２Ｍ＞：Mi-38シリーズ（ヘリ）を参照。

＜Ｍｉ−３８３＞：Mi-38シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＭＩＡ＞：任務中行方不明（Missing In Action）の略。参考：月刊軍事研究9,’12

＜ＭＩＡＧ＞：Muhlenbau-Industrie AGの略。ブラウンシュヴァイクにあった戦闘車両製造所である。参考：ジャーマンタンクス

＜ＭＩＢ＞：Military Intelligence Battalion（軍事情報大隊）の略。参考：月刊航空ファン11,’18

＜ＭＩＢｎ＞：Military Intelligence Battalion（軍事情報大隊）の略。参考：月刊航空ファン5,’19

＜ＭＩＣＡシリーズ＞：フランス軍の空対空・艦対空ミサイルで、Missile d’Interception et de Combat Aerien（戦闘航空迎撃ミサイル）またはMissile d’Interception, de Combat et d’Autdefénseの略。空軍はR550とシュペル530の後継として、海軍は近距離用のミストラルとアスターの間を埋めるミサイルとして共通要求を出し、1985年から開発された。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究6,’01、月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜ＭＩＣＡ　ＥＭ＞：MICA RFかも。慣性誘導＋アクティブ・レーダー誘導型。先端部に小さな安定板、中央に長いストレーキ、後部に全遊動式の操縦翼を持つ。ロケットは燃焼時間が短めで燃焼煙による被発見率が少ない。推力偏向装置を持ち、後ろの目標も撃てる。ミサイル先端にはセラミック製の尖ったレドームがあり、内部にＪバンドのAD4Aパルス・ドップラー・レーダーを収容する。発射されると一旦高度を取って飛翔距離を延ばす方式が採用されている。全長3.1m、直径0.165m、翼スパン0.56m、発射重量112kg、弾頭重量12kg。推進はSNPE社製プロタック固体燃料ロケットモーター、最大速度マッハ４、射程60km（80km？）。1996年から生産され、カタールとUAEに輸出もされた。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究6,’14、4,’01、6,’01、月刊JWings9,’12、5,’11、4,’02、月刊丸10,’97

　＜ＭＩＣＡ　ＩＲ＞：慣性誘導＋パッシブ赤外線誘導型。SOFRADIR二重バンド画像赤外線シーカーを持ち、発射後ロックオンも可能である。弾体はMICA EMと同じでロケットモーターも共通であり、射程も同じ。ラファールならOSFで捉えた遠距離目標を攻撃することができ、電波を逆探知されずに長距離空対空パッシブ攻撃を行える。2000年から生産された参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究6,’01、月刊JWings5,’11

　＜ＶＬ　ＭＩＣＡ＞：地対空ミサイル型。VLSから発射できる。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜ＶＬ　ＭＩＣＡナヴァル＞：VL MICAの艦載型。目標情報は艦載捜索レーダーから入手するため、レーダー方位盤やイルミネーターは不要で、艦にはVLSだけ積めば良い。全長3.1m、直径0.16m、翼スパン0.32m、発射重量112kg、弾頭重量12kg（HE）。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ３、最大射程12km（20km？）、最大射高10km。誘導は中間がINS＋データリンク、終末がARHまたは画像赤外線。シルベールA35/A43/A50用垂直発射モジュール・コンテナ（ブラスト排出筒を一体化してある）に装填され、12秒間に６発を発射できる。2013年に配備された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、2,’20、11,’17、5,’20、月刊軍事研究1,’17、12,’07、6,’01

　＜ＭＩＣＡ　ＮＧ＞：MICAの改良型で、2018年7月24日に開発が決定した。電子部品を小型化して推進薬容積を増やし、射程を延伸する。ロケットモーターも新型にして機動性能と遠距離迎撃能力を強化する。自己診断装置により寿命延伸と運用コスト削減を図る。赤外線受動誘導型とAESAによるアクティブ・レーダー誘導型がある。レールランチャーでもエジェクトランチャーでも運用可能。2026-31年に配備してラファールとミラージュ2000に積む予定。参考：朝雲、月刊航空ファン10,’18

　＜ＶＬ　ＭＩＣＡ　ＮＧ＞：VL MICAナヴァルの改良型で、NGはNew Generationの略。参考：月刊世界の艦船5,’21

＜ＭＩＣＡ海外シリーズ＞

　＜ＶＬ　ＭＩＣＡ　ＮＧ（エジプト海軍）＞：エジプト海軍艦対空ミサイル。VL MICA NG初の輸出先で、ゴーウインド級コルベットに積むらしい。参考：月刊世界の艦船5,’21

＜ＭＩＣＡＤ＞：アメリカ軍の多目的統合化学剤警報装置。核・生物剤の探知・同定を行うシステムで、戦場に設置した各種センサーから汚染地域の位置情報を一括管理し、伝達する。参考：月刊軍事研究8,’02

＜ＭＩＣＬＩＣ＞：アメリカ陸軍の牽引式地雷原啓開用導爆索で、MIne Cleaning LIne Chargeの略。制式名はM58A4。爆薬ペレット（重量0.567kg）1400個を装着したロープ爆薬（全長107m、総重量926kg、爆薬重量794kg）をMk22ロケットで90-135m先に投射し、長さ100m・幅14mの通路を90秒以内に啓開する。湾岸戦争で使用されたが、爆圧が砂で吸収されて上手く誘爆できず、除雷幅はせいぜい4mで、牽引式（M200A1トレーラーに搭載）のため機動力にも劣った。そのためM60AVLBを改造して後部に発射機２基を載せるM60AVLMを製作した。ストライカー旅団戦闘団ではM1134が牽引するトレーラーに発射機１基とMk22ロケット＋M58A4導爆索３セットを積む。海兵隊もMk154としてLVTP-7に牽引させて使用している。参考：月刊グランドパワー3,’04、月刊軍事研究9,’16、12,’98、7,’03、月刊PANZER10,’05

＜ＭＩＣＲＯＳＡＴ＞：DARPAの小型通信衛星。重量21.3kg。高度740kmの極軌道上に８基を投入し、戦域内での衛星通信を確保する。1991年7月に実験用衛星７機が打ち上げられ、テストは成功裏に終了した。参考：月刊軍事研究3,’08

＜ＭＩＣＶ＞：機械化歩兵戦闘車（Mechanized Infantry Combat Vehicle）の略。歩兵戦闘車を参照。参考：兵器最先端５

＜ＭＩＣＶ６５＞：アメリカ軍の試作歩兵戦闘車。1965年を目処に開発を予定し、３社が提案、1964年3月にパシフィックカー・アンド・ファウンドリー社の案が採用され、XM701として1966年までテストを行ったが、ベトナム戦争による財政逼迫で開発中止となった。参考：M1A1戦車とM2/3戦闘車

＜ＭＩＤＡＳ＞：アメリカの対弾道ミサイル早期警戒衛星で、Missile Detection Alarm Systemの略。1950年代から開発され、初号機は1960年に打ち上げに成功、1963年に稼働状態となった。参考：月刊軍事研究8,’06

＜ＭＩＤＡＳ＞：アメリカ海軍の潜水艦用高周波アクティブ・ソナーで、Mine and Ice Detection System（機雷氷海探知システム）の略。ロサンゼルス級後期艦に搭載されている機雷・氷塊回避用ソナーである。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦

＜ＭＩＤＳ＞：Modular Isolated Deck Section（モジュラー型防振甲板構造）の略。

＜ＭＩＤＳ＞：リンク16端末の１つで、Multifunctional Information Distribution Systemの略。JTIDSが大型で値段も高かったため、小型安価版として製作された。MIDS-LVT、MIDS-JTRS、SHARリンク16、MIDS On Shipがある。参考：月刊世界の艦船7,’17

＜ＭＩＤＳ＞：ベルギー海軍オーステンデ級掃海艦／オランダ海軍フリシンゲン級掃海艦用無人機雷捜索・掃討システムMine Identification and Destruction System。フランスのECAグループが開発した。インスペクター125USVにA-18M捜索用UUV、T18-M曳航ソナー、SEASCAN機雷識別用UUV、K-STER機雷掃討用UUV、掃海具を搭載し、機雷捜索・掃討を行うものである。参考：月刊世界の艦船9,’23

＜ＭＩＤＳ−ＦＤＬ＞：MIDS-LVT(3)データリンクを参照。

＜ＭＩＤＳ−ＪＴＲＳ＞：JTRS（無線機）を参照。

＜ＭＩＤＳ−ＬＶＴシリーズ＞：アメリカ軍のデータリンク装置で、Multifunctional Information Distribution System-Low Volume Terminal（多機能情報分配システム・低容量ターミナル）の略。AN/USQ-140(V)ともいう。ロックウェル・コリンズ社製。データリンク機器を積むスペースの少ない小型プラットフォーム用のリンク16端末で、JTIDSよりも小型安価である。参考：月刊軍事研究7,’13、1,’15、1,’08、8,’16、月刊世界の艦船7,’17、月刊航空ファン5,’17

　＜ＭＩＤＳ−ＬＶＴ（１）＞：AN/USQ-140(V)1 RT-1840。航空機、陸上指揮所、F124型フリゲートなどに搭載され、音声通信に対応する。出力50W。参考：月刊世界の艦船7,’17、月刊軍事研究7,’13

　＜ＭＩＤＳ−ＬＶＴ（２）＞：AN/USQ-140(V)2 RT-1785。THAADに搭載され、音声通信には対応していない。参考：月刊世界の艦船7,’17、月刊軍事研究7,’13

　＜ＭＩＤＳ−ＬＶＴ（２／１１）＞：MIDS-LVT(11)を参照。

　＜ＭＩＤＳ−ＬＶＴ（３）＞：AN/USQ-140(V)3、別名MIDS-FDL（Fighter Data Link）。F-15やF-35など小型戦闘機に搭載するタイプで、音声通信機能を省略するなど機能が限定されている。参考：月刊世界の艦船7,’17、月刊軍事研究7,’13、1,’15

　＜ＭＩＤＳ−ＬＶＴ（４）＞：AN/USQ-140(V)1 RT-1841。音声通信に対応している。参考：月刊世界の艦船7,’17

　＜ＭＩＤＳ−ＬＶＴ（５）＞：AN/USQ-140(V)5 RT-1841。参考：月刊世界の艦船7,’17

　＜ＭＩＤＳ−ＬＶＴ（６）＞：AN/USQ-140(V)1 RT-1842。音声通信には対応していない。参考：月刊世界の艦船7,’17

　＜ＭＩＤＳ　ＬＶＴ（７）＞：AN/USQ-140(V)1 RT-1843。TACANや音声通信には対応していない。参考：月刊世界の艦船7,’17

　＜ＭＩＤＳ　ＬＶＴ（１１）＞：AN/USQ-140(V)11 RT-1868、別名MIDS-LVT(2/11)。パトリオット地対空ミサイルに搭載された。参考：月刊世界の艦船7,’17

　＜ＭＩＤＳ　Ｏｎ　Ｓｈｉｐ＞：MOSと略す。MIDS LVTの艦載型で、艦載戦闘システムとリンクする機能を追加している。参考：月刊軍事研究7,’13、月刊世界の艦船7,’17

＜ＭＩＤＳ−ＬＶＴ海外シリーズ＞

　＜ＭＩＤＳ−ＦＤＬ（自衛隊）＞：自衛隊のF-15戦術データ交換システム端末。F-15J/DJ近代化改修型に搭載された。アメリカ海軍省に発注している。参考：月刊世界の艦船7,’17、月刊軍事研究10,’15

　＜ＭＩＤＳ−ＬＶＴ（自衛隊）＞：P-1に搭載されている。アメリカ海軍省に発注している。参考：月刊軍事研究4,’16

　＜ＭＩＤＳ−ＬＶＴ１（自衛隊）＞：自衛隊の戦術データ交換システム端末。アメリカ海軍省に発注している。参考：月刊軍事研究10,’15

　＜ＭＩＤＳ−ＬＶＴ５（自衛隊）＞：自衛隊の符号変更器。アメリカ海軍省に発注している。参考：月刊軍事研究5,’15

＜Ｍｉｅ散乱＞：波長に比べて無視できない大きさの粒子による、光の散乱。概ね粒子径が波長の10分の１を超えた場合に適応される。1908年にMie G.が計算した。参考：火器弾薬技術ハンドブック

＜ＭｉＧ＞：ミコヤン・グレビッチの略。MiG試作設計局が開発した軍用機の頭文字に付いている。参考：月刊JWings10,’01、月刊丸1,’77

＜ＭｉＧ−１シリーズ＞：ソ連空軍戦闘機。スペイン内戦でI-16がBf109に敵わなかったため、これに対抗できる機体としてMiG設計局が開発した。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊軍事研究6,’14

　＜Ｉ−２００＞：試作型。アルミニウム不足のため胴体中央と中央翼以外は木製としている。全長8.16m、全幅10.2m、全高3.3m、重量3099kg。エンジンはミクーリンAM-35A液冷Ｖ型12気筒ガソリン（1200馬力。1350馬力？）単発、最大速度657km、航続距離580km。1939年11月頃から設計し、同年4月5日に初飛行、テストで最大速度668kmを記録し、量産が決定された。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊丸1,’77

　＜ＭｉＧ−１＞：量産型で、当初はI-61と呼ばれた。I-200に12.7mm機銃１丁、7.62mm機銃２丁を取り付け、防御装甲を追加、最大速度は588kmに落ちた。1941年初めから100機が引き渡されたが、安定性や離着陸性能が悪く、MiG-3が開発されることとなった。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集、ウォーマシン・レポートNo.67

＜ＭｉＧ１．４４＞：ロシアの試作次世代戦闘機で、計画名称イズジェリェ5.12、NATOコードはフラットパック（Flatpack。平梱包）またはフォックスグローブ（Foxglove。植物のキツネノテブクロ）。アメリカ空軍ATF（後のF-22戦闘機）に対抗するため、1986年にミコヤン設計局が提案したMFI（Mnogofunktsionalnyi Frontovoy Istrebitel、多用途前線戦闘機）1.42の実証機として開発され、1991年に飛行する予定だったが、資金不足で1994年12月に漸く地上滑走を行っただけで1997年初めに計画が放棄された。しかしミコヤン設計局が独自に資金をかき集めて1998年12月に公表、2000年2月29日に初飛行している。前方カナード付き無尾翼デルタ翼機で、主翼後退角は48度、主翼後縁にはエルロンを兼ねたフラップ２枚があり、前縁フラップ３枚も持つ。カナードは高機動能力を持たせるため大型となっており、全遊動式クリップド・デルタ型、後退角58度で、付け根寄りにドッグトゥースがある。機体断面形状はオムスビ型で、大迎え角時の安定性強化に一役買っていた。垂直尾翼は双尾翼で、尾翼とエンジンノズルの間も可動し、トリムに使用される。垂直尾翼直下の機体下部に舵面付きベントラルフィンがついており、機動性はかなり高いようだ。強力なエンジンにより超音速巡航能力と高い最大速度を持つ。推力偏向ノズル（垂直方向に15度ずつ、水平方向８度ずつ可動できる）付きといわれ、迎え角60-70度でも操縦でき、短時間ならば迎え角100-120度での機動も可能とされるが、実機には推力偏向ノズルは付いていなかった。操縦システムはKSU-1-42フライ・バイ・ワイヤ式。機体下面の可変面積式エアインテイク形状を工夫してレーダー吸収素材を張るなどし、レーダー反射率を低く抑えているらしいが、実際のエアインテイク形状は角張っていて側面は垂直に近く、ドッグトゥース付き大型カナードとも相まって、多分ユーロファイター並みである。レーダーはN-014フェイズドアレイ式で、後方警戒レーダーも搭載しており、後方目標の迎撃も可能とされる。武装はR-37ミサイル（射程300km）で、胴体下に半埋め込みで４発と、翼下パイロンにも搭載し、長距離迎撃を行う。ウェポンベイを持つという説もあったが、実際には外部搭載のみである。全長19.6m、全幅15m、全高4.5m、標準離陸重量27-28トン、最大離陸重量35トン。エンジンはサトゥルン／リューリカAL-41Fターボファン（A/B時推力39340ポンド・17.84トン）双発、最大速度マッハ2.6（2.24？）、実用上昇限度17000m、航続距離4000km。乗員１名。技術デモンストレーターであり、ロシアの財政難もあって量産の予定は無く、飛んだのは２回だけであまり得られたデータも無く、そのままお蔵入りになってしまった。ジュコウスキー飛行場のミコヤン試作設計局テストセンターにずっとしまい込まれていたが、2015年のモスクワ国際航空ショーで初めて一般公開されている。参考：月刊JWings8,’00、11,’10、月刊航空ファン11,'15、3,’99、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊軍事研究3,’08、月刊航空情報11,’10

＜ＭｉＧ−３＞：ソ連空軍戦闘機。MiG-1の改良型で、MiG設計局が開発して1940年10月29日に原型機が初飛行し、改修を行った後、1941年秋から実戦部隊に配備された。機体を全金属製とし、エンジン取り付け位置を0.1m前進させ、ラジエーターを大型化、外翼上反角を１度増やし、後部胴体上面を削って後方視界を改善した。コクピット下方には250リットル入り燃料タンクを増設している。全長8.25m、全幅10.2m、全備重量3350kg。エンジンはミクーリンAM-35A（1350馬力）単発、最大速度640km、実用上昇限度12000m、航続距離1190km。固定武装は12.7mm機銃１丁、7.62mm機銃２丁。主翼下面に爆弾200kg（220kg？）またはロケット弾６発または12.7mm機銃ポッド２基を搭載できる。乗員１名。3322機（3172機？）が生産されたが、後にミクーリンに対してT-2攻撃機用AM-38エンジンの量産に集中するよう命令が出されたため、エンジン供給が止まって本機の生産も打ち切られてしまった。対ドイツ国防軍機用にも力不足を露呈するようになり、戦術偵察機に任務が変更された後、1943年末には二線級部隊に回された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、第２次大戦ソ連軍用機写真集、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊丸1,’77、月刊軍事研究6,’14、図解世界の軍用機史

＜ＭｉＧ−５／ＤＩＳ＞：ソ連の試作長距離双発護衛戦闘機で、DISは長距離掩護戦闘機の略。MiG設計局が開発し、初号機は1941年5月15日に初飛行した。短い機首と双垂直尾翼を持つ。全長10.88m（11.85m？）、全幅15.1m、全高3.4m、全備重量8060kg。エンジンはミクーリンAM-37液冷Ｖ型12気筒ガソリン（1400馬力）双発、最大速度610km、実用上昇限度10800m、航続距離2280km。固定武装は37mm機関砲１門（12.7mm機銃２丁？）、7.62mm機銃６丁。胴体下面に1000kg爆弾１発や魚雷１本を搭載可能。乗員１名。エンジンをM-82F空冷星型14気筒ガソリン（1700馬力）に換えた２号機（最大速度604km、航続距離2500km）も1942年に初飛行したが、Pe-2爆撃機の量産化で必要性が無くなり、採用されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、第２次大戦ソ連軍用機写真集、ウォーマシン・レポートNo.67

＜ＭｉＧ−７＞：I-224（試作戦闘機）を参照。

＜ＭｉＧ−７．０１＞：ソ連軍計画迎撃戦闘機、別名イズジェリェ7.01。MiG-31の後継で、カナード付き無尾翼デルタ翼機であり、エンジン２基を胴体背部に背負っている。1980年代から開発したが、1993年に開発中止となった。参考：月刊航空情報11,’09

＜ＭｉＧ−９＞：ソ連軍試作戦闘機。MiG-3のエンジンをM82に換装したものである。試作のみに終わった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭｉＧ−９＞：ソ連空軍のジェット戦闘機、NATOコードはファーゴ（Fargo。ノースダコタ州の都市）。1945年2月に開発命令が出され、1946年4月24日に初飛行した。エンジンはドイツのBMW003Aがベースで、推力が足りないので双発にし、胴体後下部に並べて配置している。主翼は中翼配置、降着装置は前輪式。全長9.75m、全幅10m、全高3.23m、重量4.86トン。エンジンはRD-20（推力0.8トン。RD-30？）双発、最大速度910km（991km？）、航続距離800km。固定武装は機首の37mm機関砲と23mm機関砲。乗員１名。1947年から598機が生産されたが、機関砲を発射すると発射ガスが機首のエアインテイクから吸い込まれてコンプレッサーストールが生じるという致命的な欠陥があり、Yak-15の方が主力機になった。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊航空情報11,’09、月刊JWings7,’20

＜ＭｉＧ−１１＞：I-220(A)試作戦闘機を参照。

＜ＭｉＧ−１３＞：ソ連空軍の混合動力戦闘機。1944年からI-250という名称で開発され、1945年春に試作機が完成してMiG-13に改称された。第２次大戦ドイツ降伏でジェットエンジン技術が流入し、わざわざ混合動力機を使用する必要が無くなったので、生産は16機（50機という説もある）に留まり、1950年までに全機退役した。全長8.185m、全幅9.5m、自重3028kg、全備重量3931kg。エンジンは巡航用VK-107R液冷レシプロ＋ブースト用VRDK圧縮タービンエンジン、出力2800馬力、最大速度825km、実用上昇限度11900m、航続距離1818km。固定武装は20mm機関砲B-20が３門。乗員１名。参考：月刊エアワールド8,’05

＜ＭｉＧ−１５シリーズ＞：ソ連空軍の単発ジェット迎撃戦闘機、NATOコードは初期がファルコン（Falcon）、後にファゴット（Fagot。薪束、粗朶束）。ドイツから後退翼、イギリスからジェットエンジンの情報を入手したため、これらを使用したジェット昼間迎撃機（最大速度マッハ0.9、高度11000m超でも運動性良好、航続時間１時間以上、不整地滑走路で運用可）として1946年3月に開発命令が出され、1947年12月30日に原型機のI-130が初飛行し、La-168、Su-15、Yak-30に勝って1948年3月（年末？）に量産に入り、各型計12000機以上が生産された。プロトタイプは1948年のツシノ航空ショーで展示され、量産機は1949年5月1日に45機での編隊飛行、1950年5月1日に139機の展示飛行を行っており、アメリカ軍は当初タイプ14の識別名を付けている。朝鮮戦争中の1950年11月１日に鴨緑江付近で初めて確認され、それまでの国連軍戦闘機を全て旧式機に追いやってしまった。当時のアメリカ空軍長官は「世界で最も優れた迎撃機である」と発言している。F-86よりも上昇力・上昇限度で優れていたが、そもそもが爆撃機相手の迎撃戦闘機なので旋回性能やFCS性能に劣り、パイロットの練度も低かった。朝鮮戦争での対F-86スコアは撃墜78対被撃墜792でぼろ負けだったという説と、１対２くらいで健闘していたという説があるが、公称被撃墜数はソ連空軍319機＋中国空軍224機＋北朝鮮空軍非公表なので、前者に近かったようである。参考：月刊JWings2,’03、7,’04、1,’01、7,'20、朝鮮戦争（下）、ジェット戦闘機、月刊丸1,’77、9,’03、ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｓ−０１＞：試作初号機で、ＳはStrelovidnost’ kryla（後退翼）の略。エンジンはイギリスから輸入したロールスロイス社製ニーン１。参考：月刊JWings7,'20

　＜Ｓ−０２＞：試作２号機。エンジンをニーン２に換装した。参考：月刊JWings7,'20

　＜Ｓ−０３＞：試作３号機。エンジンはニーン２。参考：月刊JWings7,'20

＜ＭｉＧ−１５＞：量産型。Ta183フッケバインの影響を強く受けており、エンジンはロールスロイス社製ニーンを無断コピーしたRD-45Fで、これにコクピットと翼を取り付けたような機体である。主翼後退角は35度で、同じくドイツの技術を基に開発されたF-86と全く同じ。主翼上にはフェンスを左右２枚ずつ装備し、排気口左右にはエアブレーキが付く。機首の空気取り入れ口には仕切り板があり、その上部にガンカメラが付いている。水平尾翼は後退角付きで、垂直尾翼の半ばから出ている。全長10.1m、全幅10.08m、全高3.7m、自重3.263トン。エンジンはRD-45F（推力2.27トン）単発、最大速度976km、上昇限度14600m、航続距離1335km。総生産数15000機以上。固定武装は空気取り入れ口右下面の37mm機関砲１門と左下面の23mm機関砲２門。増槽は当初主翼下に直接取り付けるスリッパタイプだったが、後にパイロンにぶら下げるタイプになった。マッハ0.95-0.98まで加速するとウイングドロップやピッチアップを起こすため、音速突破は難しい。参考：月刊JWings2,’03、10,’03、世界の傑作機No.104

＜ＭｉＧ−１５ｂｉｓ＞：エンジンをVK-1に換装し、それに合わせて機体のフレームを変え、エルロンとラダーを小変更、エアブレーキにソレノイド・バルブを適用したもの。全長10.1m、全幅10.08m、全高3.7m、重量4.96トン。エンジンはVK-1（推力26.5kN・2.7トン）単発、最大速度1076km、航続距離1200km。乗員１名。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings1,’01

＜ＭｉＧ−１５ファミリー＞

　＜ＭｉＧ−１５ＵＴＩ＞：練習機型、NATOコードはミジェット（Midget）。参考：軍事力バランス78年版、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＭｉＧ−１５海外シリーズ＞

　＜Ｌｉｍ−１＞：ポーランド空軍戦闘機。MiG-15をライセンス生産したもので、エンジンをポーランド製Lis-1に換装した。1951年から227機を生産した。参考：月刊JWings1,’01

　＜Ｌｉｍ−２＞：ポーランド空軍戦闘機。MiG-15bisをライセンス生産したもので、エンジンもVK-1をライセンス生産したLis-2に換装した。全長10.1m、全幅10.08m。エンジンはLis-2（推力2.74トン）単発、最大速度1023km、航続距離1920km。1954年から500機強が生産された。参考：月刊JWings1,’01

　＜紫把式戦闘機＞：台湾軍が中国からの亡命機を鹵獲したもの。1960年1月に飛来したが、宜蘭南方海岸に不時着大破して失われ、操縦士も死亡した。1962年3月3日に飛来したものが台湾航空教育展示館に展示されている。参考：月刊航空ファン6,’16

　＜米格１５＞：中国空軍戦闘機。MiG-15を導入したもので、1950年10月から1951年9月にソ連から200機を供与され、1950年12月21日に朝鮮戦争に投入、1951年1月21日に初空戦を行った。参考：月刊航空ファン12,’17

　＜米格１５比斯＞：中国空軍戦闘機。MiG-15bisを導入したもので、1953年12月23日にソ連と製造権・資料提供で合意した。参考：月刊航空ファン12,’17、10,’16

＜ＭｉＧ−１５海外ファミリー＞

　＜ＣＳ−１０２＞：チェコスロバキアで生産したMiG-15UTI練習機。参考：月刊航空ファン7,’17

　＜ＣＳ−１０２（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍練習機。1958年に20機を導入し、一部は実戦部隊で使用した。参考：月刊航空ファン7,’17

　＜ＭｉＧ−１５ＵＴＩ（スリランカ空軍）＞：スリランカ空軍練習機。1971年4月22日、MiG-17と同時に１機輸入し、BAC145からMiG-17への機種転換訓練に使用した。1980年に予備役に回されて保管状態とされ、そのまま除籍された。参考：月刊航空ファン9,’17

　＜烏米格１５＞：中国空軍練習機。MiG-15UTIを導入したもので、ソ連から12機が供与された。参考：月刊航空ファン10,’16

＜ＭｉＧ−１７シリーズ＞：ソ連空軍戦闘機、NATOコードはフレスコ（Fresco。フレスコ画）。MiG-15の安定性改善を図ったもので、1949年からMiG設計局が開発し、同年7月と1950年に原型２機が完成して1950年1月13日（14日？）に初飛行、1951年1月までに先行量産機２機が加わってテスト飛行を行い、先行量産初号機が事故で失われたものの9月に制式化され、1960年までに70タイプ計8100機、海外ライセンス生産含め10367機が生産された。朝鮮戦争には間に合わなかったが、ベトナム戦争で鈍重なアメリカ軍機相手に格闘戦を繰り広げた。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings7,’04、3,’23

　＜ＭｉＧ−１７＞：最初の量産型、NATOコードはフレスコＡ。MiG-15の胴体後部を0.9m延長し、主翼25%翼弦後退角を内翼45度・外翼42度に上げている。翼厚は薄くし、両翼端のテーパーは殆ど無くなった。翼上面の整流フェンスは３枚に増加しており、マッハ0.9以上時や大迎え角時の機体制御能力を増している。垂直尾翼を大型化し、水平尾翼の後退角を増した。エンジンはVK-1（推力2.7トン）単発。固定武装は37mm機関砲N-37（40発）１門と23mm機関砲NR-23（80発）２門。乗員１名。1955年までに5400機以上が配備された。参考：月刊航空ファン2,’17、月刊JWings7,’04、ウォーマシン・レポートNo.67

　＜ＭｉＧ−１７Ｆ＞：NATOコードはフレスコＣ。Ｆはロシア語で「アフターバーナー付き」の意味だが、３分しか作動させることが出来ない。全長11.6m（11.36m？）、全幅10.9m（9.63m？）、全高3.35m（3.8m？）、全備重量6.7トン。エンジンはクリモフVK-1F（ミリタリー推力2.695トン、A/B時推力3.38トン）単発、最大速度1145km・マッハ0.97、実用上昇限度16700m、航続距離820km（1080km？）／2060km（増槽搭載時）。固定武装は機体先端エアインテイク下の37mm機関砲１門と23mm機関砲２門。爆弾0.5トンを搭載できる。乗員１名。1952年6月から1958年に1600機以上が生産された。参考：月刊JWings7,’04、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊航空情報11,’09、月刊航空ファン2,’17

　＜ＭｉＧ−１７Ｐ＞：全天候戦闘機型で、Ｐはロシア語で「索敵」の意味。MiG-17にレーダーを搭載したもので、エアインテイク上部に索敵用、内部に追尾レーダー用アンテナを収容する。固定武装は23mm機関砲３門に変更した。1952年にMiG-17を改造した原型機５機が製作され、1953-54年に200機以上を量産した。参考：月刊JWings7,’04、月刊航空ファン2,’17

　＜ＭｉＧ−１７ＰＦ＞：全天候戦闘機型。MiG-17PのエンジンをMiG-17Fと同じアフターバーナー付きのVK-1Fに換装したもので、機首にRP-5イズムルド測距レーダーを搭載する。固定武装は23mm機関砲NR-23が３門。1954-56年に700機以上を生産した。参考：月刊JWings7,’04、月刊エアワールド8,’05、月刊航空ファン2,’17、2,’19

　＜ＭｉＧ−１７ＰＦＵ＞：MiG-17PFの改良型。機関砲を外してレーダービームライディング方式のK-5Mミサイル（セミアクティブレーダーホーミング式ミサイル？）４発を搭載できるようにした。全天候迎撃戦闘機を目指していたが、レーダーとミサイルの能力が低く、実用レベルに達しなかった。参考：月刊航空情報11,’09、月刊JWings7,’04

＜ＭｉＧ−１７ファミリー＞

　＜ＭｉＧ−１７Ｒ＞：偵察機型。参考：月刊JWings7,’04

＜ＭｉＧ−１７海外シリーズ＞

　＜Ｌｉｍ−５Ｍ＞：ポーランド空軍戦闘機。MiG-17Fをライセンス生産したものである。初号機はノックダウン生産で、1956年11月に完成し、477機を配備した。参考：月刊航空ファン2,’17、月刊丸4,’99

　＜Ｌｉｍ−５Ｐ＞：ポーランド空軍戦闘機。MiG-17PFをライセンス生産したもので、1959年から130機を配備した。参考：月刊航空ファン2,’17

　＜ＭｉＧ−１７（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍戦闘機。1958年にLim-5M戦闘機30機とLim-5P戦闘機７機（1961年に10機？）をポーランドから購入した。更に中国から殲撃５型を12機供与されている。参考：月刊航空ファン7,’17、2,’19

　＜ＭｉＧ−１７（スリランカ空軍）＞：スリランカ空軍戦闘機。1971年4月5日のスリランカ人民解放戦線武装蜂起を受け、ソ連から急遽５機購入して4月22日に配備した。MiG-17でなくMiG-17Fという説もあるが、スリランカ空軍博物館に展示されている機体はMiG-17である。参考：月刊航空ファン9,’17

　＜ＭｉＧ−１７（ベトナム空軍）＞：ベトナム空軍戦闘機。MiG-17、MiG-17F、MiG-17PFをソ連から供与され、第921戦闘機連隊、第923戦闘機連隊、第925戦闘機連隊に配備した。参考：月刊航空ファン5,’18

　＜ＭｉＧ−１７ＰＦ（ポーランド空軍）＞：ポーランド空軍戦闘機。ソ連から1955年に12機を輸入した。その後Lim-5Pとしてライセンス生産している。参考：月刊航空ファン2,’17

　＜殲撃５型＞：殲撃５型シリーズを参照。

＜ＭｉＧ−１９シリーズ＞：ソ連軍超音速戦闘機、NATOコードはファーマー（Farmer。農夫）。MiG-17の改良型で、MiG設計局が開発し、各型計2172機（MiG-19Sだけで2200機？）が生産された。1955年7月のツシノ航空ショーで西側が存在を知った。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings8,’05

　＜Ｉ−３５０＞：試作機で、1951年6月16日に初飛行した。主翼は中翼配置で前縁後退角57度、後に翼上面にフェンス４枚が付いた。尾翼は十字配置。エンジンの信頼性が低く、試験飛行７回だけでお蔵入りになった。参考：月刊JWings8,’05

　＜ＳＭ−１＞：I-350のエンジンをAM-5Fターボジェット（推力2.7トン）に換えたもの。参考：月刊JWings8,’05

　＜ＳＭ−２＞：SM-1の改良型。AM-5Fの推力不足がネックで、SM-9が試作されることとなった。参考：月刊JWings8,’05

　＜ＳＭ−９＞：エンジンをアフターバーナー付きのAM-9B（後にRD-9と改称）双発としたタイプ。1954年1月5日に初飛行し、２回目の飛行で超音速を記録、MiG-19として採用が決まった。参考：月刊JWings8,’05

　＜ＭｉＧ−１９先行量産型＞：NATOコードはファーマーＡ。主翼後退角は55度で、上面には内側に小さいフェンス、外側に大きなフェンスが取り付けられている。水平尾翼は後部胴体のやや高い位置に装着した。機首にエアインテイク（内側で２つに分かれている）を持ち、ノズルが１つしかないので、西側では当初単発機と思われていた。エアインテイク下面には折り畳み式ピトー管を持つ。固定武装は機首右下部と両主翼付け根の23mm機関砲計３門。50機が生産された。参考：月刊JWings8,’05

　＜ＭｉＧ−１９Ｓ＞：NATOコードはファーマーＢ。最初の量産型で、2200機が生産された。水平尾翼が全遊動式に替わっている。後期型では機関砲を30mm機関砲NR-30に換装した。砲身には両側に多数のスリットを付けたバレルジャケットを巻いてあり、スリットは翼内機関砲では上下、機首右下機関砲では右上と左下に位置していて、砲口から出た高温の発射煙をバレルジャケットと砲身の間に吸い込み、スリットから放出して機体外板を直撃しないようになっている。また、上面スリットから放出する発射煙の量を多くしてあり、発射時の機首上げモーメントを相殺する。バレルジャケット先端に一回り直径の大きいフラッシュ・ハイダー（スリット付きアタッチメント）を装着したタイプもある。それでもスリットから放出された発射煙が多少は機体外板にかかったようで、主翼前縁付け根上下の胴体側面外板（翼内機関砲用スリットからの発射煙が当たる部分）には耐熱板を貼り付けた。全長12.54m、全幅9m、全高3.88m、重量7.56トン。エンジンはRD-9B（推力3.25トン）双発、最大速度マッハ1.3、航続距離1390km。乗員１名。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings8,’05、月刊エアワールド8,’05、8,’19、9,’19

　＜ＭｉＧ−１９Ｐ＞：NATOコードはファーマーＣ。機首を少し延長して機関砲を外し、イズムルード捜索照準レーダーを搭載したタイプ。レーダー有効距離は捜索で15km、照準で5kmしかない。57mmロケット弾RO-57-8またはASR-57を搭載可能。参考：月刊JWings8,’05

　＜ＭｉＧ−１９ＰＭ＞：NATOコードはファーマーＤ。MiG-19PにK-5M/RS-2U空対空ミサイル４発を搭載可能としたものである。水平尾翼を全遊動式とし、ピトー管を右主翼端に移設、機関砲を全て外し、ガンサイトも撤去した。全長14.63m、全幅9.1m、全高2.97m、自重5.2トン、最大離陸重量9.16トン。エンジンはツマンスキーRD-9（ミリタリー推力2.7トン、A/B時推力3.25トン）、最大速度1445km、実用上昇限度16800m、最大航続距離1910km。乗員１名。レーダーもミサイルも能力が低く、役に立たなかったらしい。参考：月刊JWings8,’05、月刊航空情報11,’09

＜ＭｉＧ−１９ファミリー＞

　＜ＭｉＧ−１９ＵＴＩ＞：練習機型。参考：月刊JWings8,’05

　＜ＳＭ−３０＞：ロケット射出試験機。滑走路の無い場所で防空戦闘機を運用する計画に基づいて製作されたもので、後部胴体下面に固体ロケットブースター（推力59トン）を装着して架台に据え付けて射出する。1956年秋からテストされたが、不整地への着陸に難があり、長距離地対空ミサイルの方が有効であるとして数年で立ち消えになった。参考：月刊JWings11,’07

＜ＭｉＧ−１９海外シリーズ＞

　＜ＭｉＧ−１９Ｓ（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍戦闘機。1961年にソ連から10機が供与された。参考：月刊航空ファン7,’17

＜ＭｉＧ−２１シリーズ＞：ソ連空軍超音速戦闘機、NATOコードはフィッシュベッド（Fishbed。魚の寝床）。朝鮮戦争の戦訓を基に開発され、1955年6月16日に初飛行、1958年からソ連空軍に配備された。ソ連で各型計10645機（うち戦闘機型8481機、練習機型1677機）が生産され、東側諸国にも輸出された他、チェコスロバキアのライセンス機が194機、インドのライセンス機が657機あり、更に中国の殲撃７型が2500機くらい作られていて、50カ国以上が配備した。参考：月刊JWings10,’01、12,’03、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｙｅ−２＞：試作機。後退翼型で、胴体やエンジンなどはYe-4と同じ。1955年2月14日に初飛行した。参考：月刊JWings10,’01

　＜Ｙｅ−２Ａ＞：試作機、NATOコードはフェイスプレイト（Faceplate。旋盤用面板、顔面保護板）。Ye-2のエンジンをR-11に換えたもので、1956年2月17日に初飛行した。参考：月刊JWings10,’01、5,’23

　＜Ｙｅ−４＞：試作機、NATOコードはフィッシュベッドＢ。デルタ翼型の空気力学試験用である。全長12m、全幅7.6m。エンジンはRD-9軸流型ターボジェット単発、最大速度マッハ1.7。1955年6月16日に初飛行し、ツシノ航空ショーで展示された。参考：月刊航空ファン4,’72、月刊JWings10,’01

　＜Ｙｅ−５＞：試作機、NATOコードはフィッシュベッドＡ。1956年1月9日に初飛行した。Ye-4のエンジンをR-11に換装したもので、デルタ翼、鋭い後退角を持つ水平・垂直尾翼、ドーサルスパインなど、MiG-21に繋がるデザインをしている。主翼前縁に境界層板３枚を持つ。参考：月刊JWings10,’01

　＜Ｙｅ−６＞：追加試作機。Ye-2からYe-5の試作飛行結果を基に開発された。Ye-5の水平尾翼取り付け位置を低くし、主翼とほぼ同一面上にしている。1958年5月20日に初飛行し、油圧系統の改良や境界層板の減数化（外翼に小さい１枚のみとした）などの改良を受けた。参考：月刊JWings10,’01

　＜Ｙｅ−６／２＞：Ye-6に30mm機関砲NR-30を２門搭載したもの。1958年9月15日に初飛行した。２号機は主翼を改造して翼端にK-13空対空ミサイルを装備できるようにしているが、これは量産機には採用されなかった。参考：月刊JWings10,’01

　＜Ｙｅ−６／３＞：エンジンをツマンスキーR-11-F300に換えたもの。速度記録を樹立し、Ye-66の偽名で国際航空連盟に記録を申請した。参考：月刊JWings10,’01

　＜ＭｉＧ−２１Ｆ＞：昼間迎撃戦闘機型で、ＦはForsazh（推力増強）の頭文字。設計局名称Ye-6T、NATOコードはフィッシュベッドＣ。最初の量産型で、1958年から配備された。機首にショックコーン付きのエアインテイクを持つ。機首内に非常時用の予備燃料タンクがあるが、使用すると機首上げ傾向になるので、着陸時の操縦が難しくなる。キャノピーは風防と一体で、機体に固定されている最後部を除いて前に開く。脱出の際には射出座席と一体で機体から離脱し、風避けの働きをする。主翼は薄翼デルタ翼で、後退角55度、下反角２度。水平尾翼は後退角55度。自重4.819トン、離陸総重量6.85トン。エンジンはツマンスキーR-11-F300（ミリタリー推力3.9トン、A/B時推力5.1トン）単発、機内燃料搭載量1.79トン。固定武装はNR-30機関砲２門（コクピット下方の機体下面左右）。40機が生産された。参考：月刊JWings10,’01、12,’03、軍事分析湾岸戦争、月刊航空ファン4,’72、9,’19、世界の軍用機1982、1979

　＜ＭｉＧ−２１Ｆ−１３＞：MiG-21FにK-13空対空ミサイル運用能力を付加したもので、主翼下パイロンに１発ずつ搭載できる。左側の機関砲は重量軽減のため外し、ミサイル搭載時の重量バランスを取るため機首に燃料タンクを追加した。ただしこの燃料を使用すると着陸できなくなるので、使ったら不時着するか脱出するしかない。垂直尾翼の弦長を延長した。ショックコーン内には測距レーダーのみ搭載している。生産途中で主翼インテグラルタンクを増設し、機内燃料搭載量が2.115トンに増え、標準離陸重量が6.915トンに、最大離陸重量が8.625トンになった。参考：月刊JWings10,’01、月刊航空ファン5,’13

　＜ＭｉＧ−２１Ｐ＞：レーダー搭載試作型、設計局名称Ye-7、NATOコードはフィッシュベッドＤ。エアインテイク径を610mmから910mmに拡大してショックコーンを大型化し、TsD-30T捜索レーダーを内部に搭載している。重量増に対応して車輪を大型化し、収容部の主翼付け根には張り出しを設けた。1958年8月10日に初飛行し、1960年1月にレーダーを搭載して試験飛行を開始、量産指示が出たものの生産はされなかった。参考：月刊JWings10,’01、12,’03、月刊航空ファン4,’72

　＜ＭｉＧ−２１ＰＦ＞：制限全天候戦闘機型、NATOコードはフィッシュベッドＥ。MiG-21PにRP-21レーダーを搭載したもので、機関砲を全撤去しており、ミサイルのみを装備する。エンジンをツマンスキーR-11-F300のアフターバーナー推力向上型（A/B時推力6.1トン）に換装し、後部キャノピーを廃止してドーサルスパインを大型化することで機内燃料を2.28トンに増やした。参考：月刊JWings10,’01、12,’03、世界の軍用機1982、1979

　＜ＭｉＧ−２１ＰＦＳ＞：MiG-21PFの着陸性能強化型、設計局名称Ye-7SPS、NATOコードはフィッシュベッドＦ。MiG-21PFに主翼フラップへの境界層制御吹き出し装置（ソ連略称SPS）を採用し、着陸性能を改善した。エンジンは吹き出し用の抽気に対応したR-11-F2S-300（ミリタリー推力3.9トン、A/B時推力6.175トン）、最大速度マッハ2.2-2.3、戦闘行動半径155km。少数のみ生産された。参考：月刊JWings10,’01、12,’03、月刊航空ファン4,’72

　＜ＭｉＧ−２１ＰＦＭ＞：MiG-21PFSの改良型で、NATOコードはフィッシュベッドＦのまま。KM-1射出座席を採用し、風防とキャノピーを分離した。これに伴い、風防に枠を付けたため、視界が悪化している。垂直尾翼は更に大型化した。レーダーをRP-21Mに換装してRS-2US空対空ミサイルの運用を可能とし、胴体中央下面にGP-9ガンパック（GSh-23L機関砲と弾薬200発を収容）を装備する。全長14.1m（ピトー管除く）／14.48m、全幅12.285m、全高4.1m、自重5.383トン、全備重量7.82トン。エンジンはツマンスキーR-11-F2S-300（ミリタリー推力3.9トン、A/B時推力5.74トン）、最大速度2230km、上昇限度19000m、航続距離1300km。1964年に登場した。参考：月刊JWings10,’01、12,’03、歴史群像6,’01、月刊航空ファン5,’18

　＜ＭｉＧ−２１Ｓ＞：MiG-21PFMの小改良型で、NATOコードはフィッシュベッドＨ。キャノピー後部の膨らみを拡大して燃料搭載量を増やし、垂直尾翼を更に拡大、レーダーをRP-22とし、主翼下ハードポイントを２ヵ所ずつに増やし、爆弾も積めるようにした。機体下部にもハードポイントがあるが、ガンパックを搭載すると使えなくなる。ベントラルフィンの形状も変更し、垂直尾翼付け根にドラッグシュートを追加した。参考：月刊JWings10,’01、12,’03、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭｉＧ−２１ＳＭ＞：対地攻撃能力強化型、NATOコードはフィッシュベッドＨのまま。MiG-21Sの胴体下面にGSh-23機関砲を固定装備、弾薬200-220発を機内収容して機体下ハードポイントを常に使用できるようにした。エンジンはガヴリーロフR-13-300ターボジェット（ミリタリー推力4.07トン、A/B時推力6.49トン）に換装している。参考：月刊JWings10,’01

　＜ＭｉＧ−２１ＳＭＴ＞：燃料増加型、NATOコードはフィッシュベッドＫ。ドーサルスパインを盛り上がらせて燃料900リットルを収容し、機内燃料2.7トンを搭載できるようにした。しかし重心が狂って飛行安定性が保てなくなったので、生産機ではドーサルスパイン最後方のタンクを外して機内燃料を2.419トンに抑えている。1971年から少数が生産された。参考：月刊JWings10,’01、12,’03

　＜ＭｉＧ−２１ＳＴ＞：MiG-21SMTのドーサルスパインを縮小したタイプ。MiG-21SMTも後にこのタイプに改修された。参考：月刊JWings10,’01

　＜ＭｉＧ−２１ｂｉｓ＞：第２世代MiG-21にあたる改良型、NATOコードはフィッシュベッドＮ。ベトナム戦争の戦訓を取り入れ、基本構造から改良し、機体を軽量化した。外観はMiG-21SMに似ており、ドーサルスパインはほぼ一直線。レーダーはRP-22サプフィル。キャノピー上にリアビューミラーを追加している。全長14.7m（13.46m？）／15.6m（ピトー管含む）、全幅7.5m（7.15m？）、全高4.5m（4.13m？）、自重6.35トン、最大総重量10.47トン。翼面積23平方メートル。エンジンはツマンスキーR-25-300（ミリタリー推力5.8トン、A/B時推力7.5トン）１基、最大速度マッハ2.1（マッハ1.78？）／2175km（高度12500m）、実用上昇限度17500m、海面上昇率毎分13800m、機内燃料搭載量2.39トン、戦闘行動半径370km、航続距離1210km／795海里（増槽あり）。固定武装は胴体下面のGSh-23L機関砲１門（100発）。主翼下にK-13／R-60空対空ミサイルなら４発、55mmロケット弾なら16-32発、250kg爆弾なら2-4発を搭載可能。乗員１名。1971-74年に2030機が生産された。参考：月刊JWings10,’01、12,’03、12,’06、3,’09、11,’14、世界航空機年鑑2018-2019、世界の軍用機1982、1979、世界軍用機年鑑1990-91、ウォーマシン・レポートNo.67

　＜ＭｉＧ−２１−９３＞：MAPOによる近代改修型、別名バイソン（BISON）。MiG-21bisのレーダーをコピュヨに換装し、HUDやMFDを組み込み、R-60、R-27、R-73、R-77、KAB-500Kr、Kh-25MP、Kh-31A、Kh-31Pなどを搭載できる。慣性基準装置やESW-21レーダー警戒受信機も装備した。1995年5月25日に初飛行し、インド空軍から125機（118機？）を受注、HALがMiG-21bisからの改造作業を行った。参考：月刊軍事研究6,’11、月刊JWings2,’14、10,’01

　＜ＭｉＧ−２１ＭＦ＞：MiG-21SMベースの輸出用対地攻撃型、NATOコードはフィッシュベッドＪ。主翼パイロンを２基追加して４基としており、K-13空対空ミサイルは内側パイロンに搭載する。機首右前にピトー管を持つ。離陸重量8.2トン。最大速度2210km、実用上昇限度18000m、航続距離1100-1800km（増槽あり）。固定武装は胴体下半埋め込みの23mm機関砲。参考：月刊航空ファン4,’72、5,’18、月刊JWings12,’03

　＜ＭｉＧ−２１ＳＭＩ＞：対地攻撃型、NATOコードはフィッシュベッドＫ。参考：月刊JWings12,’03

＜ＭｉＧ−２１ファミリー＞

　＜ＭｉＧ−２１Ｉ＞：試験機型、別名21-11またはアナログ機、NATOコードはフィッシュベッドＧ。MiG-21Sから改造され、Tu-144超音速旅客機の純粋デルタ翼の空力特性テストに使用された。パイロット訓練機としても使われている。1967年にドモデドボ空港で低速飛行テストを行っているところが目撃された。モニノ博物館でTu-144と並んで展示されている。参考：月刊JWings10,’01、月刊航空ファン4,’72、月刊航空情報8,’02

　＜ＭｉＧ−２１ＰＤ＞：STOL研究機で、PDはPodyomnye Dvigatyeli（リフトジェット）の略。設計局名称Ye-7PD、別名23-31またはI-23-21、NATOコードはフィッシュベッドＧ。主翼間の胴体を太くし、コクピット直後にコリェソフRD-36-35リフトジェット（推力2.35トン）を前方20度に傾けてタンデム搭載している。リフトエンジン上面には後方ヒンジのエアインテイクカバーがあり、リフトエンジン使用時に開く。離着陸テストのみに使うため、主脚は固定式にした。1966年6月16日に初飛行したが、操縦性に難があり、数ヶ月で引退した。1967年にドモデドボ航空ショーで展示され、フィッシュベッドＧのNATOコードが付けられている。参考：月刊JWings10,’01、10,’18、世界の軍用機1982、月刊軍事研究7,’11

　＜ＭｉＧ−２１Ｒ＞：偵察ポッド搭載型、NATOコードはフィッシュベッドＨ。MiG-21PFベースで、機内空間が狭いので、偵察器材は外部搭載にした。レーダーはTsD-30で、３軸オートパイロットを装備、吹き出しフラップを採用し、エンジンをR-11-F2S-300に換装している。外翼に490リットル入り増槽を吊り下げ、内翼に自衛用K-13を搭載、主翼下に偵察ポッドを装着する。偵察ポッドは昼間用ポッド（前方と左右斜め向きカメラ７台）、夜間用ポッド（赤外線カメラまたはフラッシュディスペンサーと可視光カメラ。後にテレビカメラや赤外線ラインスキャン）、電子情報収集ポッド（側視空中レーダー、ELINT機器）である。ポッド搭載時の最大速度はマッハ1.6。参考：月刊JWings10,’01、12,’03

　＜ＭｉＧ−２１ＲＦ＞：偵察ポッド搭載型、NATOコードはフィッシュベッドＨ。MiG-21MFの胴体下面パイロンに前下方撮影用カメラ収容偵察ポッドを搭載している。参考：世界の軍用機1982、月刊JWings12,’03

　＜ＭｉＧ−２１Ｕ＞：複座練習機型、設計局名称Ye-6U、NATOコードはモンゴルＡ（Mongol A）。1960年10月1日に初号機が初飛行した。原型機はMiG-21F-13で、右開きのキャノピーを持つ教官席をコクピット後方に設け、機関砲やレーダーを外している。機内燃料搭載量1.95トン。1962年から生産され、生産中に垂直尾翼増積などの改良を受けた。参考：月刊JWings10,’01、12,’03

　＜ＭｉＧ−２１ＵＳ＞：複座練習機型、設計局名称Ye-6US、NATOコードはモンゴルＢ（Mongol B）。MiG-21PFS/PFMと同じく、吹き出しフラップを持つ。教官用にペリスコープが付いており、前方視界を確保できるようになっている。射出座席は前がKM-1U、後ろがKM-1I。1966-1970年まで生産された。参考：月刊JWings10,’01、12,’03

　＜ＭｉＧ−２１ＵＭ＞：複座練習機型、NATOコードはモンゴルＢ。MiG-21MF対応の練習機型で、MiG-21USにオートパイロットなどを導入したものである。エンジンはツマンスキーR13。1971-75年に生産された。参考：月刊JWings10,’01、12,’03、月刊航空ファン11,’92

＜ＭｉＧ−２１海外シリーズ＞

　＜ＭｉＧ−２１（インド空軍）＞：インド空軍戦闘機。1963年にMiG-21F-13の配備を開始し、MiG-21FL/M/MF/bis/-93とMiG-21U/UMを計830機配備（うち530機がHALでのライセンス生産）したが、事故で100機以上（配備機の約半分ともいわれる）が失われた。2013年からは超熟練パイロット以外は乗せない予定。参考：月刊軍事研究6,’11、月刊丸12,’11、月刊航空ファン11,’92、月刊JWings4,’23

　＜ＭｉＧ−２１（クロアチア空軍）＞：クロアチア空軍戦闘機。後継機として新造F-16、中古F-16C（アメリカ空軍）、中古F-16D（イスラエル空軍）、中古F-16C（ギリシャ空軍）、JAS39が候補に挙がり、2018年3月27日にイスラエル空軍中古F-16C/Dを選定したが、アメリカから輸出許可が下りず没になった。2020年1月15日に改めてMiG-21後継機の入札を要請し、候補にはアメリカ製新造F-16ブロック70、スウェーデン製新造JAS39C/D、中古ラファール（フランス空軍）、中古EF2000（イタリア空軍）、中古F-16（イスラエル空軍、ギリシャ空軍、ノルウェー空軍）が挙がっている。参考：月刊JWings4,’20、12,’20

　＜ＭｉＧ−２１（バングラデシュ空軍）＞：バングラデシュ空軍戦闘機。1972年にMiG-21MFを12機、MiG-21UMを２機導入した。参考：月刊航空ファン10,’15

　＜ＭｉＧ−２１（ブルガリア空軍）＞：ブルガリア空軍戦闘機。1960年代からMiG-21を200機以上、1974-90年にMiG-21UBを33機、1983年と1985年にMiG-21bisを30機強導入した。2013年に全機退役する予定だったが、後継機が決まらず、2015年12月18日に漸く退役した。参考：月刊JWings3,’09、3,’16、月刊航空ファン11,'15

　＜ＭｉＧ−２１（ベトナム空軍）＞：ベトナム空軍戦闘機。ソ連から供与されたMiG-21PF/PFM/F-13/MF/bisと、1978年のカンボジア侵攻でクメール空軍から鹵獲した機体を計200-250機配備した。2015年に全機退役したらしい。参考：月刊航空ファン5,’18

　＜ＭｉＧ−２１（ルーマニア空軍）＞：ルーマニア空軍戦闘機。1962年、MiG-21F-13の配備を開始。その後MiG-21PFをMiG-21RFM、MiG-21PFMをMiG-21RFMMの名称で配備し、MiG-21M/MFも導入して1982年に最終号機を受領した。1992年、ランサーA/B/Cへの近代化を開始。2022年4月15日、事故が多発したため、飛行停止処分が執られた。5月23日、限定任務飛行を再開。2023年5月15日、全機退役した。参考：月刊JWings8,’23

　＜ＭｉＧ−２１−２０００＞：IAIとエアロスター社による近代改修型。レーダーをイスラエルのエルタ製EL/M-2032に換え、射出座席をマーチン・ベイカー社製Mk.10ゼロゼロ射出座席としている。風防は一体型のポリカーボネイト製。1995年5月24日に初飛行した。ルーマニア空軍にランサーＣとして採用され、110機が改修予定。参考：月刊JWings10,’01、12,’03

　＜ＭｉＧ−２１ｂｉｓ（インド空軍）＞：インド空軍戦闘機。1979-87年にMiG-21bis戦闘機220機をライセンス生産した。うち121機はHALで改修を受けている。2007-10年に21機が事故を起こしており、2017年までに全機退役予定。参考：月刊JWings10,’01、7,’10

　＜ＭｉＧ−２１ｂｉｓ（モザンビーク空軍）＞：モザンビーク空軍戦闘機。1982年にMiG-21bis戦闘機48機をソ連から輸入した。2000年までに大部分が退役するか保管状態になっていたが、2013年に保管状態の８機をルーマニアのエアロスター社で再生させることが決まり、2014年7-8月に全機完了した。再生ついでにFPSとフライトレコーダーを搭載している。参考：月刊JWings10,’14

　＜ＭｉＧ−２１ｂｉｓ−ＵＰＧ＞：インド空軍戦闘機。MiG-21-93を採用したものである。参考：月刊JWings10,’01

　＜ＭｉＧ−２１Ｆ−１３（インド空軍）＞：インド空軍戦闘機。1963年からMiG-21F-13戦闘機を配備した。参考：月刊JWings4,’23

　＜ＭｉＧ−２１Ｆ−１３（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍戦闘機。1962年にMiG-21F-13戦闘機20機を導入した。1965年の政変で親米路線になると部品供給が途絶え、1967年に除籍されている。1970年代に10機をアメリカに譲渡し、代わりにAT-33Aの供与を受けた。参考：月刊航空ファン12,’17、7,’17

　＜ＭｉＧ−２１Ｆ−１３（チェコスロバキア空軍）＞：チェコスロバキア空軍戦闘機。1963-66年にエアロ・ボドホディ社でMiG-21F-13戦闘機194機をライセンス生産した。参考：月刊JWings10,’01

　＜ＭｉＧ−２１Ｆ−１３（ベトナム空軍）＞：ベトナム空軍戦闘機。ベトナム戦争での損耗補充としてキューバ空軍中古MiG-21F-13戦闘機24機をソ連から供与された。参考：月刊航空ファン5,’18

　＜ＭｉＧ−２１ＦＬ＞：インド空軍戦闘機、NATOコードはフィッシュベッドＥ。MiG-21PFMのインド型で、レーダーが簡素なR2Lになっている。HALでライセンス生産され、1965-73年に196機（輸入54機＋ライセンス生産204機？）が配備された。2013年12月11日にラストフライトを行い、最後の４機が退役した。後継はホーク132である。参考：月刊JWings10,’01、12,’03、3,’14、月刊航空ファン11,’92

　＜ＭｉＧ−２１Ｍ＞：インド空軍戦闘機。MiG-21SMの簡略版で、インドのHALが1971-81年にライセンス生産した。レーダーをRP-21MAに変更しており、エンジンはR-11-F2S-300である。ソ連でも輸出用として1968-71年に生産した。参考：月刊JWings10,’01

　＜ＭｉＧ−２１ＭＦ（ベトナム空軍）＞：ベトナム空軍戦闘機。1971年末からMiG-21MF戦闘機60機くらいがソ連から供与され、第921戦闘機連隊と第927戦闘機連隊に配備した。参考：月刊航空ファン5,’18

　＜ＭｉＧ−２１ＰＦ（ベトナム空軍）＞：ベトナム空軍戦闘機。1965年末にソ連からMiG-21PF戦闘機30機強の供与を受け、第921戦闘機連隊に配備した。２機編隊の編隊長がR-3S空対空ミサイル、僚機が57mmロケット弾を装備してベトナム戦争での迎撃任務に就いている。参考：月刊航空ファン5,’18

　＜ＭｉＧ−２１ＰＦＭ（ベトナム空軍）＞：ベトナム空軍戦闘機。1968年にソ連からMiG-21PFM戦闘機36機の供与を受け、第921戦闘機連隊と、1971年新編の第927戦闘機連隊に配備した。参考：月刊航空ファン5,’18

　＜ＭｉＧ−２１ＵＭランサーＡ＞：IAIによる近代改修型で、攻撃機型。イスラエル空軍で80機が採用予定。参考：月刊JWings9,’01

　＜ＭｉＧ−２１ＵＭランサーＢ＞：IAIの近代改修型で、複座練習機型。イスラエル空軍で10機が採用予定。参考：月刊JWings9,’01

　＜ＭｉＧ−２１ＵＭランサーＣ＞：IAIの近代改修型で、戦闘機型。EL/M2032マルチモードレーダーを搭載した。イスラエル空軍で20機が採用予定。参考：月刊JWings9,’01

　＜魚床式戦闘機＞：1990年2月、台湾基�骰`に放置されていた宛名不明の木箱の中から発見され、税関が没収して台湾空軍に引き渡した。国籍標識はハンガリーのものだったが、製造番号などは無く、どういう経緯で放置されていたのかは不明である。航空教育展示館に展示されている。参考：月刊航空ファン6,’16

　＜殲撃７型＞：殲撃７型シリーズを参照。

　＜ランサーＡ＞：ルーマニア空軍攻撃機Lancer A。ルーマニアのアエロスター社とイスラエルのエルビット社が共同開発したもので、EL/M-2001測距レーダーを搭載し、コクピットにMFD１基を追加した。MiG-21M/MFから73機が改造された。参考：月刊JWings2,’14、5,’10、9,’15

　＜ランサーＢ＞：ルーマニア空軍複座練習機Lancer B。MiG-21UMにランサーＡと同じ改造を施している。23機が改造された。参考：月刊JWings2,’14、5,’10、9,’15

　＜ランサーＣ＞：ルーマニア空軍迎撃戦闘機Lancer C。ルーマニアのアエロスター社とイスラエルのエルビット社が共同開発したMiG-21-2000を採用したものである。EL/M-2032多機能レーダーとLISA-4000EB航法装置を搭載し、西側・東側双方の空対空・空対地ミサイルや誘導爆弾などの運用が可能で、ライトニング目標指示ポッドやEL/L-8222R電子戦ポッドを追加することもできる。コクピットにはHUD、MFD、HOTASを搭載し、HMDも運用でき、アビオニクスや電子戦機器も改良した。MiG-21MFから23機が改造された。参考：月刊JWings5,’10、2,’14、9,’15、月刊航空ファン2,’20

＜ＭｉＧ−２３シリーズ＞：ソ連空軍可変翼戦闘機、NATOコードはフロッガー（Flogger。ドラクエ３の敵、ではなく鞭打ち刑執行官）。MiG-21の後継で、F-4に対抗できる強力なFCSと中射程AAMを搭載し、MiG-21を上回る不整地短距離離着陸能力を持つ機体として開発され、MiG設計局がリフトジェット装備モデル23-01と可変後退翼装備モデル23-11の製作に入り、1967年4月に初飛行、後者が採用され、1971年から就役した。バリエーションは27型式もあり、MiG-27と合わせて5047機が生産されている。西側ではMiG-25と制式名を逆に推測していた時期があり、登場後暫くはジェーン年鑑でもMiG-25フロッガーと記載されていた。アルジェリア、アンゴラ、イエメン、インド、エチオピア、北朝鮮、キューバ、ジンバブエ、スリランカ、ナミビア、リビアなどに輸出されたが、可変後退翼機構の整備に手間がかかり、MiG-21の方が有り難がられたらしい。参考：月刊JWings10,’05、12,’03、10,’18、月刊エアコマンド8,’93、戦闘機のしくみ、世界の傑作機No.162、ウォーマシン・レポートNo.67、世界航空機年鑑2018-2019

　＜モデル２３−０１＞：製品23-01、NATOコードはフェイスレス。STOL実験機型で、西側ではMiG-23PD（Podyomnye Dvigatyeli、リフトジェットの略）やMiG-23UVPという推定名称が付けられたりもしたが、あくまで製品23-01だった。主翼は通常のデルタ翼で、水平尾翼も付いている。エンジンはツマンスキーR-27-300（定格推力5.2トン、A/B時推力7.3トン）で、離着陸時には中央胴体のRD-36-35リフトジェットエンジン（推力2.35トン）２基を併用する。リフトエンジン上面には後方ヒンジのエアインテイクカバーがあり、リフトエンジン使用時に開く。メインエンジンのエアインテイクにはショックコーンが付く。最大総重量１2.5トン。1967年4月3日に初飛行し、7月9日のドモデドボ航空ショーで公開された。離陸距離180m、着陸距離250m（エアブレーキ併用）という高いSTOL性能を発揮したが、リフトエンジンを装備したことで重くなり、燃料搭載量も不十分で、モデル23-11に負けて採用されなかった。参考：月刊エアコマンド8,’93、世界の傑作機No.162、No.172、月刊軍事研究7,’11

　＜モデル２３−１１＞：製品23-11、NATOコードはフロッガー。STOL性能達成のためリフトエンジンの代わりに可変後退翼を採用したもので、TsAGIの研究結果を参考にした。エアインテイクはショックコーンでなく内側に可変ランプを持つ二次元エアインテイクで、ベトナム戦争で北ベトナムから入手したF-4を参考にしたらしい。1967年6月10日（4月10日？）に初飛行し、２回目の飛行で可変後退翼の全範囲作動に成功、３回目の飛行で音速を突破した。同年のドモデドボ航空ショーで展示され、西側がNATOコードを付けている。こちらが採用されてMiG-23Sとなった。参考：月刊エアコマンド8,’93、世界の傑作機No.162、No.172

　＜ＭｉＧ−２３Ｓ＞：初期量産型で、NATOコードはフロッガーＡ。主翼は可変後退翼で、前縁スラットがあり、ドッグドゥースは付いていない。後退角選択は手動式で、ツマミには16度、45度、72度の所にノッチが付いているが、それ以外の角度も無段階で選択できる。エンジンは新開発のR-27F2M-300（ミリタリー推力6.9トン、A/B時推力10トン）を搭載したが、サフィール・レーダーの開発が間に合わなかったため、MiG-21bisと同じRP-22レーダーを搭載しており、レドームが短い。固定武装は２砲身23mm機関砲。R13空対空ミサイル４発を搭載できる。1969年5月28日に初飛行し、1970年から配備され、1971年に就役、50機が生産された。MiG-21と比較して優位な点はあまり無く、転換訓練に使用されている。参考：月刊エアコマンド8,’93、月刊航空情報11,’09、月刊JWings10,’18、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭｉＧ−２３Ｍ＞：基本型で、NATOコードはフロッガーＢ。レーダーをS-23D-chサフィール23パルスドップラーレーダー（使用周波数Ｊバンド）に換装しており、R23空対空ミサイルの運用能力を持つ。主翼は可変後退翼で、可動部付け根前縁には切れ込みがあり（ナンバー２翼と呼ばれた）、主翼前進時には主翼付け根バルジとかみ合い、後退時にはドッグトゥースとして作用する。後退角操作は手動で、主翼前縁後退角は切れ込みを付けた関係で２度40分ほど増えているが、ツマミのノッチは相変わらず16・45・72度に設定されたままである（実際には18度40分、47度40分、74度40分となる）。外翼前縁のスラットは廃止されたが、1973年にナンバー３翼が採用されて復活した。後縁には全翼幅に渡るスロッテッド・フラップを持つ。水平尾翼は後退角57度の全遊動式で、垂直尾翼は後退角65度。後部胴体下面には大きなフィンがあり、着陸時には地面に擦らないよう右に折り畳まれる。その直前にスピードブレーキがある。ハードポイントは胴体下面に３カ所・中央翼グローブ下面に１カ所ずつの計５カ所で、R23空対空ミサイルを装備する時はAPU-23Mランチャーを使う。増槽なら３本積める。更に外翼パネルにもパイロンを装着できるが、固定式なので主翼後退角を18度40分にしておく必要があり、後退角を変化させる際にはパイロンごと投棄しないといけないので、専ら増槽を装備していた。人工感覚付き自動操縦装置とASP-23D測距照準システムを搭載する。全長16.71m、全幅7.78-13.97m、全高4.82m、自重10.2トン、最大重量17.8トン。エンジンはツマンスキーR-35-3000（ミリタリー推力8.3トン、A/B時推力13トン）単発、最大速度マッハ2.35、実用上昇限度17000m、航続距離1000海里／1500海里（増槽あり）、戦闘行動半径400海里（Hi-Lo-Hi）／200海里（Lo-Lo-Lo）、迎撃行動半径550海里（通常）／230海里（ダッシュ）。武装はGSh-23機関砲パック（胴体下面）＋R23空対空ミサイル２発＋R60空対空ミサイル２発。500kg爆弾４発またはKh-66空対艦ミサイル４発も搭載可能とみられる。乗員１名。1972年6月に初飛行し、1975年から配備された。生産後、キャノピー中央線上に枠を追加し、水平尾翼にトリムタブを付け、方向舵のヒンジを１つ増やした。F-4Eと張り合える能力を持っていたが、アメリカは既にF-14/F-15時代に入っていた。参考：月刊エアコマンド8,’93、世界の軍用機1979、月刊JWings12,’03、軍事分析湾岸戦争、月刊航空情報11,’09

　＜ＭｉＧ−２３ＭＦ＞：輸出型、NATOコードはフロッガーＢ。MiG-23Mのアビオニクス改良型で、エンジンをカチャトゥーロフR-29-300（ミリタリー推力8.3トン、A/B時推力11.22トン）に換装した。1978年にブルガリアに引き渡されたのを皮切りに、アンゴラ、イラク、インド、シリア、チェコスロバキア、ハンガリー、東ドイツ、ポーランド、ルーマニアなどに輸出された。参考：月刊エアコマンド8,’93、月刊JWings12,’03、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭｉＧ−２３ＭＳ＞：輸出型、NATOコードはフロッガーＥ。MiG-23MFの簡易版で、MiG-23MのレーダーをMiG-21と同じRP-22に戻し、主武装をR13空対空ミサイルとした。R23は運用できず、能力的にはMiG-21後期型とほぼ同じである。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３ＭＬ＞：MiG-23Mの性能向上・軽量化型、NATOコードはフロッガーＧ。４番胴体タンクと胴体上部フィン整形を外し、胴体後部下面の折り畳みフィンを縮小した。レーダーを換装し、探知能力を60kmから90kmに拡大、ルックダウン能力やECCM能力を強化している。機首下面にはIRSTを装備。エアインテイクには大型の可変断面積ランプ兼境界層分離板を持つ。エアブレーキは胴体後部の水平安定板と垂直安定板の間に左右１枚ずつ、胴体側面下方に左右１枚ずつある。全長15.65m（機首プローブ無し）／16.71m（あり）、全幅7.78m-13.97m、全高4.82m、空虚重量10.2トン、最大離陸重量17.8トン。翼面積34.16平方メートル（最大後退時）／37.35平方メートル（最大前進時）。エンジンはカチャツロフR-29-300（ドライ推力81.3kN、A/B時推力122.6kN。ソユーズ／ツマンスキーR-35-300？）単発、最大速度マッハ2.35、実用上昇限度18500m、海面上昇率毎分14400m、燃料搭載量5750リットル＋800リットル増槽３本、戦闘行動半径700km（爆弾２トン搭載）、航続距離1050海里／2800km（増槽あり）。固定武装はGR-9ガンパック内の２連装23mm機関砲GSh-23L。R23空対空ミサイル２発＋R60空対空ミサイル４発や、500kg爆弾４発を搭載できる。乗員１名。参考：月刊エアコマンド8,’93、月刊JWings10,’05、12,’03、12,’06、世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭｉＧ−２３ＭＬＤ＞：MiG-23MLの改良型、NATOコードはフロッガーＫ。主翼後退角に関わらず外翼パイロンを機体中心線と平行に保つシステムを採用した。レーダーをサフィール23ML火器管制レーダーに換えてドッグファイト能力を強化し、R-27やR-73の搭載やHMD運用も可能となり、最大２トンの爆弾類も装備できるようになった。レドーム先端にボルテックスジェネレーター付きのピトー管があり、レドーム内部にはサフィール23MLレーダーを収容、下面にはスイフト・ロッドILSアンテナが付いている。風防前方にはIFFアンテナ、右に動圧検出プローブを持つ。HUDを搭載しており、キャノピー上部にはバックミラーが付いているが、後方視界や下方視界は限定される。座席はK-36Dゼロゼロ射出座席。キャノピー後方にはADFアンテナが埋め込まれていて、その周辺の胴体内部がアビオニクス室であり、その後ろに燃料タンクがある。その後方が鋼製の主翼ピボットボックスで、内部は燃料タンクになっており、ピボットボックス後方にも燃料タンクがあって、その後ろがエンジン区画である。ピボットボックス後方の機体上面左右には背の低いヒレ状のチャフ・フレアディスペンサー（レーダー警戒受信機と連動して自動的に作動する）が付いていて、その前方中央にVHFアンテナを持つ。エアインテイクはキャノピーのすぐ後方の両舷にあり、可変断面積式ランプ兼境界層分離板を持つ。主翼付け根部分は小さなLERXを形成していて、前方にはSOS-3-4レーダー警報装置のアンテナがある。主翼は高翼配置の可変後退翼で、前縁にスラットとドッグトゥース、後縁に３分割のフラップ、その直前に２分割のスポイラーを持ち、内部は容量5750リットルの燃料タンクとなっている。垂直尾翼付け根は前方に延ばされていて、付け根後部にはドラッグシュート収容部がある。垂直尾翼後縁上部にILSアンテナ、ECMアンテナ、SOS-3-4レーダー警報装置アンテナ、後部航法灯、静電気放出索が付く。水平尾翼は全遊動式で、内舷後縁に固定タブがある。胴体後部下面に折り畳み式ベントラルフィンを持つ。スピードブレーキは垂直尾翼と水平尾翼の間に左右１枚ずつ、水平尾翼下方の胴体側面に左右１枚ずつ装備されている。全長16.7m（機首プローブ含む）、全幅7.78-19.37m、全高4.82m、空虚重量9.595トン、最大離陸重量18.03トン。エンジンはカチャツロフR-35-300（A/B時推力127.7kN）単発、巡航速度マッハ0.9、最大速度マッハ2.32、実用上昇限度18500m、航続距離621海里（2800km？）。固定武装はコクピット下方の胴体下面に装着された２砲身23mm機関砲GSh-23L（200発）。R13/R23/R60/R73空対空ミサイルや800リットル増槽を搭載可能。乗員１名。新規生産は無く、全機が既存のMiG-23MLから改造された。参考：月刊エアコマンド8,’93、月刊JWings9,’12、10,’05、12,’03、2,’20

　＜ＭｉＧ−２３Ｐ＞：防空軍向け迎撃戦闘機型。MiG-23MLがベースで、デジタル航法装置を搭載している。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭｉＧ−２３Ｂ＞：戦闘爆撃機型、NATOコードはフロッガーＦ。MiG-23Sがベースで、パイロットの視野を改善させるために機首を傾斜のきついものに変更しており、ユトゥカノス（アヒルのくちばし）というニックネームが付けられることとなった。コクピットには装甲板を外付けし、サフィール・レーダーの代わりにソコル航法攻撃システムを搭載している。主翼はMiG-23Mと同じナンバー２翼で、後にナンバー３翼に変更された。エンジンはリューリカAL-21F-300（ミリタリー推力８トン、A/B時推力11.5トン）で、テールパイプを短縮し、水平尾翼を後方にずらしている。燃料タンクには不活性ガス注入装置が追加されており、内部に可燃性ガスが滞留しないようになった。固定武装はGSh-23L機関砲。兵装搭載量18.1トン。24機が生産された。参考：月刊エアコマンド8,’93、月刊JWings12,’03

　＜ＭｉＧ−２３ＢＫ＞：NATOコードはフロッガーＨ。MiG-23BにMiG-27プロトタイプと同じアビオニクスを搭載したもの。参考：月刊エアコマンド8,’93、月刊JWings12,’03

　＜ＭｉＧ−２３ＢＭ＞：NATOコードはフロッガーＦ。MiG-23BにMiG-27Kと同じソコル23S航法攻撃システムとレーザー照射装置を搭載したもの。参考：月刊エアコマンド8,’93、月刊JWings12,’03

　＜ＭｉＧ−２３ＢＮ＞：NATOコードはフロッガーＨ。MiG-23Bの改良型で、航法攻撃システムをソコル23N、エンジンをR-29B-300の減格型に換装した。機首下面にはオッド・ロッドIFF用アンテナが３本突き出していて、平べったいレドームにはNI-50BMドップラー航法装置アンテナを収容する。機首にはレーザー測距器の透明窓が付けられた。主翼前縁にフェアリングが追加されていて、左主翼の方にはテレビカメラ、右主翼の方にはKh66空対地ミサイル用無線指令誘導装置と連動する照射装置が内蔵されていたが、後に外された。胴体後部は燃料タンクで、方向安定性を増すためにドーザルフィンが大型化している。胴体長15.35m、全幅7.78-13.97m、最大着陸重量15.2トン、最大離陸重量18.9トン。エンジンはカチャトゥーロフR-29B-300ターボジェット（推力８トン、A/B時推力11.22トン）、最大速度マッハ1.7、実用上昇限度18500m、行動半径400km（Lo-Lo-Lo、500kg爆弾６発、５分滞空）／600km（Lo-Lo-Lo、250kg爆弾４発）。機関砲ポッド、ロケットポッド、爆弾、空対地ミサイルなどの装備が可能。性能が悪く、輸出に回された。参考：月刊エアコマンド8,’93、月刊JWings12,’03

　＜ＭｉＧ−２３ＰＤ＞：モデル23-01を参照。

　＜ＭｉＧ−２３ＵＶＰ＞：モデル23-01を参照。

＜ＭｉＧ−２３ファミリー＞

　＜ＭｉＧ−２３ＵＢ＞：複座練習機型、NATOコードはフロッガーＣ（Flogger C）。レーダーをMiG-21と同じジェイバードにし、R13空対空ミサイルのみ搭載可能にしてある。1970年代初めから配備された。参考：月刊JWings12,’03、世界航空機年鑑2018-2019、世界の軍用機1979

　＜ＭｉＧ−２３ＵＭ＞：複座練習機型、NATOコードはフロッガーＣ。レーダーをMiG-21と同じジェイバードにし、R13空対空ミサイルのみ搭載可能にしてある。参考：月刊JWings12,’03、世界の軍用機1979

＜ＭｉＧ−２３海外シリーズ＞

　＜ＭｉＧ−２３（アメリカ）＞：アメリカ空軍戦闘機。1970年末にエジプトからMiG-23MS及びMiG-23BNを受領、YF-113E/Gと命名して第4477試験評価飛行隊で極秘裏に運用した。ドイツ統一後にドイツ空軍からMiG-23MLなど14機の引き渡しを受け、仮想敵機飛行隊に配備したとみられる。参考：月刊エアコマンド8,’93、月刊JWings6,’23、月刊航空ファン7,’00

　＜ＭｉＧ−２３（アンゴラ）＞：アンゴラ空軍戦闘機。1985年にMiG-23MF/BN/UBを50機導入した。南アフリカ空軍機に１機、UNITAに３機が撃墜されている。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（イエメン）＞：イエメン空軍戦闘機。南イエメンで使用していたMiG-23MLを25機配備している。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（イラク）＞：イラク空軍戦闘機。1976年からフロッガーＥを導入し、1980年末からMiG-23BN（ミラージュF-1類似の空中給油受油装置付き）を70機追加購入している。湾岸戦争でMiG-23BN４機、MiG-23ML４機、MiG-23UB１機がイランに脱出し、８機が撃墜され、多数が地上で破壊された。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（インド）＞：インド空軍戦闘機。1980年12月からMiG-23BNを95機とMiG-23UBを15機配備した。2009年3月までに第一線部隊から全て退役し、訓練部隊に回された。参考：月刊エアコマンド8,’93、月刊軍事研究6,’11

　＜ＭｉＧ−２３（エジプト）＞：エジプト空軍戦闘機。1974年にMiG-23MS/BNを16機導入した。ソ連との断交後に一部がアメリカと中国に渡っている。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（エチオピア）＞：エチオピア空軍戦闘機。1977年にMiG-23BNが引き渡された。1985年にも引き渡しを受けている。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（北朝鮮）＞：北朝鮮空軍戦闘機。1984年9月にMiG-23MLを８機受け取った。以降、実戦機を50機ほど配備しており、訓練機も受領している。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（キューバ）＞：キューバ空軍戦闘機。1977年にMiG-23MSを20機導入した。他にMiG-23BNも20機ほど運用している。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（シリア）＞：シリア空軍戦闘機。MiG-23MSを導入したが、1982年のイスラエルとの戦闘で大部分を喪失した。その後、リビアなどアラブ同盟国から補充を受け、MiG-23ML、MiG-23MFなども購入、80機を配備した。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（スーダン）＞：スーダン空軍戦闘機。1987年以降、リビアから20機を受領したが、７機が失われている。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（チェコスロバキア）＞：チェコスロバキア空軍戦闘機。1978年からMiG-23MFを105機、1979年からMiG-23BNを140機導入した。1985年にはMiG-23MLを45機受領している。訓練用としてMiG-23UBも使用した。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（中国）＞：中国空軍戦闘機。ソ連と断交した後の1960-70年代にエジプト空軍からMiG-23MS/BNを2-4機受領したとみられ、強撃６型開発の参考にしたらしい。北京の中国航空博物館で展示されている。参考：月刊エアコマンド8,’93、月刊航空ファン7,'16

　＜ＭｉＧ−２３（ナイジェリア）＞：ナイジェリア空軍戦闘機。MiG-23BNを40機、MiG-23UBを10機導入した。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（ハンガリー）＞：ハンガリー空軍戦闘機。MiG-23MFを12機とMiG-23UMを４機配備し、1980年4月4日の航空記念日にフライトを実施して初公開した。４機を事故で失った。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（東ドイツ）＞：東ドイツ空軍戦闘機。1981年からMiG-23BN戦闘機20-24機を受領した。また、MiG-23MFを１機360万ドルで45機ほど購入、MiG-23MLも30機導入し、1985年頃から配備した。MiG-23UBも訓練用に使用している。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（ブルガリア）＞：ブルガリア空軍戦闘機。MiG-19の後継として1977年にMiG-23BNを導入した。1978年にはMiG-21の後継としてMiG-23MFを受領、1980年にはMiG-23BNを追加導入している。訓練用としてMiG-23UBも輸入した。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（ベトナム）＞：ベトナム空軍戦闘機。1985年から30機ないし100機が引き渡された。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（ポーランド）＞：ポーランド空軍戦闘機。1981年からMiG-23MFが45機引き渡された。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（リビア）＞：リビア空軍戦闘機。練習機５機を含む８機が1974-75年頃に納入された。その後、130機（うちMiG-23BNが35機）を配備している。一部に空中給油受油プローブを取り付けた機体がある。参考：月刊エアコマンド8,’93

　＜ＭｉＧ−２３（ルーマニア）＞：ルーマニア空軍戦闘機。MiG-23MFを44-48機（３個連隊分）、MiG-23UBを２機配備した。参考：月刊エアコマンド8,’93

＜ＭｉＧ−２３海外ファミリー＞

　＜ＭｉＧ−２３ＵＢ（スリランカ空軍）＞：スリランカ空軍練習機。MiG-27Mへの機種転換訓練用として2000年にウクライナから１機を購入した。参考：月刊航空ファン10,’17

＜ＭｉＧ−２５シリーズ＞：ソ連防空軍高々度迎撃戦闘機／ソ連空軍高々度偵察機。MiG-25は機体名称で、ウェポンシステムとしての名称はMiG-25-40である。1967年6月のドボデドボ航空ショーで４機が編隊飛行でフライパスし、フォックスバット（Foxbat）のNATOコードが付けられた。西側では当初MiG-23という名称だと思われており、ジェーン年鑑でも一時MiG-23フォックスバットと紹介されている。1950年代後半に計画が大きく報じられたアメリカ空軍XB-70爆撃機に対抗するソ連防空軍向け戦闘機として1958年にMiG設計局OKB-155で検討を開始し、1959年半ばから具体的な検討に入った。高速実験機としてYe-150とYe-152を作ってみたが航続距離に問題があり、1961年のパリ航空ショーでアメリカ海軍A-5艦攻を見たミコヤンが大胆に設計を変更、高熱に耐えられるスチールを素材として使い、当時最高のR15B-300エンジンを積み、機首ショックコーン付きエアインテイクでなく胴体両側可変斜板式外部圧縮型エアインテイクを採用して胴体中央に燃料スペースを確保、機体の大半を溶接構造インテグラルタンクに充て十分な航続距離を確保した設計案Ye-155を軍に提示し、1961年2月に政府から正式な開発命令を受け、高空高速飛行能力と多彩な偵察装備搭載能力（機首にエアインテイクが無いのでそこにも積める）を活かした空軍向け偵察機型も同時に開発することになった。ちなみにXB-70は1959年12月に計画中止となったが、1960年のU-2撃墜事件などで高速迎撃戦闘機の必要性に疑問は生じなかったらしく、A-12戦闘機／SR-71偵察機に迎撃対象を切り替えている。1964年に両型試作初号機が初飛行した。高速性能を活かして広い国境線の何処からか進入した敵機に直ちに追いつき、遠距離からミサイル攻撃を仕掛けるのが任務であり、機関砲は積んでいない。後に対地レーダーマッピング機能を活かした偵察爆撃型も開発された。総生産数1110機（設計局制作原型機４機、戦闘機型622機、偵察機型223機、ワイルドウィーズル40機、戦闘練習機173機、偵察練習機48機。1190機前後？）。ソ連防空軍ではイギリスからのSR-71対策としてムルマンスク近郊のモンチェゴルスクやバルト三国、嘉手納からのSR-71対策として極東軍管区チェグエフカ基地（ソコロフカ基地ともいう）、イラン民間旅客機対策としてアゼルバイジャンのナソスナヤ基地やアルメニアに配備した。冷却システムに使用するエタノールの量が断トツに多いので、酒類運搬車というニックネームが付けられ、実際にマサンドラの材料にもなったため、想定以上のエタノールを消費しまくったらしい。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings6,’05、12,’03、12,’06、アメリカジェット戦闘機、世界の軍用機1979、月刊丸1,’77、月刊航空情報11,’09

　＜Ｙｅ−１５５Ｐ＞：戦闘機型の原型機。９機（11機？）が製作された。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings10,’18

　＜Ｙｅ−１５５Ｐ−１＞：戦闘機型の原型初号機。偵察機原型Ye-155R-1に続いて1964年9月9日に初飛行した。Ye-155R-1と比較すると、主翼に５度の下反角が付き、翼端増槽を棒状マスバランスに換装、垂直尾翼が一回り大きくなって上縁が斜めになっている。エアインテイク側面上部にカナード基部があるのは同じ。1967年7月のドモデドボ航空ショーでYe-155P-2/-5、Ye-155R-3と共にフライパスを行った。参考：世界の傑作機No.172

　＜Ｙｅ−１５５Ｐ−２＞：戦闘機型原型２号機。1967年7月のドモデドボ航空ショーでYe-155P-1/-5、Ye-155R-3と共にフライパスを行った。参考：世界の傑作機No.172

　＜Ｙｅ−１５５Ｐ−５＞：戦闘機型原型５号機。空対空ミサイル装着時の方向安定不良が問題になったのか、翼端マスバランス後端上下に三角形のフィンが装着されている。1967年7月のドモデドボ航空ショーでYe-155P-1/-2、Ye-155R-3と共にフライパスを行った。参考：世界の傑作機No.172

　＜ＭｉＧ−２５Ｐ＞：戦闘機の基本型、別名イズジェリェ84、NATOコードはフォックスバットＡ。主構造はチタンではなく、耐熱性があり加工の容易なニッケル鋼を溶接して製造されており、構造材に占める割合はニッケル鋼80%（VNS-3、VNS-5、EI-878、SN-2、EI-703、VL-1。パーツ数比では51%）、アルミニウム合金11%（D19T）、チタン合金8%（OT4-1）、その他1%である。胴体フレーム数は14。No.1フレーム前方が機首レドームで、先端にピトー管、コクピット直前の上面にSRZO-2敵味方識別装置の棒状アンテナ、右側面に動圧センサーが付き、レドーム内部にはRP-25射撃指揮レーダーのアンテナを収容する。No.1-2フレーム間がコクピットで、風防は厚さ20mm、キャノピーは厚さ12mm、耐熱素材を使っているとみられるが、詳細は不明である。コクピット後方No.2-3フレーム間上部はアビオニクス収容スペースで、下部が前脚収容スペースとなっており、前方に引き込まれる。前輪はダブルタイヤで、大きさは700mm×200mm。前輪後方には泥除けが付いており、引き込まれると前脚収容部扉の一部になる。キャノピー後方から機体尾部上面まで、操縦系統のロッドなどを収容するフェアリングが延びている。コクピット後方両舷に外部圧縮式二次元型エアインテイクを持ち、上面にパネル２基による衝撃波制御用可変ランプ、前端下面に３段階で開く可変リップを備える。エアインテイク内側前縁は当初外側前縁と同じ直線状だったが、生産途中で軽いＳ字状に変更された。エアインテイク内部には上から「主」の形の整流板（エンジンストール防止のためのボルテックスジェネレーター）が吊り下がっており、西側で水・メタノール噴射装置と間違われた時期もあった。胴体中央部No.3-12フレーム間はNo.1-6インテグラル燃料タンクで、ニッケル鋼溶接なのでシール材が要らず大容量を確保でき、溶接部などに亀裂が入った際には燃料漏れですぐに分かるという利点を持つ。胴体内容積の７割が燃料タンクで、他の構造も溶接を多用しており、全接合部のうち76.5%が溶接で、溶接長5km、スポット溶接140万点に達する。胴体後部にエンジン２基が並列で並んでおり、輻射熱対策としてエンジンを鍍銀スチールネット（銀使用量は１機あたり5kg）で覆ってガラスウールで包んだ。エンジンには高圧酸素ボンベが繋がっており、低温時のエンジン始動に使う。主脚は前方引き込み式で、胴体中央エンジンダクト脇に引き込まれる。主輪は1300mm×360mm。主翼は肩翼配置、前縁後退角は外側ハードポイントより内舷側42.5度（42度30分）／外舷側41度２分、後縁後退角9.5度（９度29分）、アスペクト比3.5、テーパー比1/3.8、翼厚比は翼胴結合部3.7%／後退角変化部4.1%／翼端部4.48%、下反角５度、取り付け角２度、形状は変形クリップドデルタ翼に近く、前縁だけチタン合金製で、翼端には前縁にレーダー警報装置を仕込んだ細い棒が付いている。後退角は浅めで、マッハ1.5を超えると主翼付け根先端のマッハコーンから主翼前縁がはみ出るため造波抵抗が急増するが、高亜音速向け高アスペクト比後退翼と遷音速・超音速向けデルタ翼の特徴のトレードオフを行い、エルロン・リバーサルを防ぐための剛性を持たせ、アフターバーナーで短時間の超音速飛行（マッハ３で８分間強）を行う時の揚抗比を確保しつつ、高空を高亜音速で長距離巡航でき、一定の離着陸性能も有する翼平面形とした。外側ハードポイントより翼端側は前縁を延ばしてドループを付け翼端を延長し（よって後退角が微妙に浅い）、超音速飛行時の揚抗比を改善すると共に、外側ハードポイントにR40空対空ミサイルを積んだ際に前方に移動する空力中心（開発中にテストパイロットから縦安定不良傾向の報告を受けた）を、後方に下げる働きを持たせている。翼面積は高空飛行と燃料搭載に必要な分を確保した。一時期西側では全備重量を20トン程度と推定しており、翼面荷重が低くF-15並の格闘戦能力を持つという説が出されていたが、防衛庁が函館に強行着陸した実機の重量を発表したことで否定されている。設計荷重も最大4Gで、高々度での対爆撃機・偵察機迎撃戦専任であり、中低高度で敵戦闘機とやり合う事は考えていない。翼厚比は設計マッハ数に合わせ、アスペクト比は強度を保つのに必要な剛性を確保できる値とし、翼端にフラッター防止用マスバランスを付けた。翼桁は２本桁＋主桁前後補助桁（後方補助桁を主桁と見なして３本桁構造にされることもある）で、主翼内前部（主桁・前部補助桁間）と中央部（主桁・後部補助桁間）はインテグラルタンクになっている。桁は鋼製、インテグラルタンク部分の桁間構造はステンレス鋼溶接構造で、インテグラルタンク外板も鋼製、主翼後半部・前縁・翼端前部の外板はチタン合金製、翼端後部の外板はアルミ合金製である。ただ耐熱性重視で鋼製素材を使った結果、重量が増えないように使った薄い外板で座屈が発生して主翼の捩り剛性を確保できず、エルロン・リバーサルに悩まされてしまい、一捻りして翼厚比を翼端に行くに連れて大きくする方式をとっている。外側ハードポイントを設けた分だけ主翼剛性が増したため、偵察機型よりも翼端を延ばすことができた。主翼上面中央に境界層フェンス、その外側に外側ハードポイント取り付け部上面をカバーするフェアリング、下面にハードポイント２ヵ所、後縁外側にエルロン、後縁内側にフラップを持つ。エルロンはアルミ合金製で、内外２分割されており、最大作動角は上下25度ずつ。フラップもアルミ合金製で、初期生産型はBLCを装備し、最大下げ角47度だったが、後にBLC無しの最大下げ角25度にされた（理由は不明）。主翼付け根前縁からは前方に細長いフェアリングが延びている。主翼下ハードポイントにはパイロンを付け、APU-84-46ランチャーを介してR-40空対空ミサイルを１発ずつ装備する。内側パイロンにはシーカー冷却用ガスボトルが内蔵されており、赤外線受動誘導のR-40Tはこちらにしか積めない。胴体尾部No.13-14フレーム間に尾翼と大きな（試作機よりは小さいが）ベントラルフィン２枚が付く。左ベントラルフィン下面には細い棒があり、着陸時に棒を下げると、滑走路に棒が接した際にドラッグシュートが開く仕組みになっている。水平尾翼は後退角50度22分の全遊動式で、主翼より低い位置に付く。高速飛行中のロール時には左右の水平尾翼が差動してエルロンを補助する。テスト飛行で低空高速飛行時に高いロール率でローリングを行った際、水平尾翼に作用する空気力とヒンジモーメントのオーバーバランスから水平尾翼が中立位置に戻らなくなり（スタビレーター・ロック）墜落する事故が発生し、パイロットが死亡したため、水平尾翼のヒンジラインを140mm後ろにずらし（水平尾翼取り付け位置を140mm前進させ）て空力平均翼弦の33%位置とし、解決を図った。垂直尾翼は双尾翼で、３本桁構造、桁はスチール及びアルミ合金製、外板はアルミ合金製である。後退角54度、外側に８度傾けられていて、上端が斜めにカットされており、試作機より大型になった。その代わり、離陸時に滑走路に擦るベントラルフィンを小型にし、主翼端マスバランス後端上下のフィンを廃止している。垂直尾翼上端内部にUHFアンテナ、内側にシレナ３レーダー警報装置アンテナ用フェアリングがある。ラダーは作動角左右25度ずつで、マッハ2.5以上でのロールを補う働きも持つ。No.14フレーム後方にエンジンノズルとテイルコーンがあり、上面にドラッグシュート収容フェアリングとエアブレーキ（面積1.3平方メートル）、下面にエアブレーキ（面積１平方メートル）が付く。FCSはRP-25スメルチＡレーダー（NATOコードはフォックスファイア）を中心とするもので、当時の半導体（トランジスタ）は熱に弱く大出力時の信頼性にも欠けたため、出力600kWを安定的に発揮させるべく真空管を使用していた。R-40空対空ミサイルによる交戦範囲は対進で速度1000-3500km・高度2500-27000m、追尾で速度800-2300km・高度800-30000m。地上管制迎撃はヴォズドゥーハ１防空指揮管制システムを使用するもので、RSIU-5超短波無線データリンクを搭載しており、防空指揮所からの指示を受けるだけでなく、RP-25レーダーの情報を防空指揮所に送ることもできる。与圧・空調装置はエンジンの高圧空気を抽出してタービンを回すエアサイクル方式である。ただ冷却用として単純に外気を取り入れてタービンで循環させる方式だと、高速飛行時は外気が高熱になり冷却できなくなるため、エタノールのボイラーを通して気化熱で外気を冷却し、それをタービンで循環させて電子機器を冷やすようにした。使用するエタノールは純エタノールと50%エタノールの２種で、HF無線機（6.9リットル）とレーダー（27リットル）の冷却が純エタノール、空調システム（260リットル）と発電機（140リットル）の冷却が50%エタノールである。油圧は２系統で、各系統に油圧ポンプが２基ずつ用意されており、それぞれ左右エンジンにポンプ１基ずつを配しているので、片方のエンジンが止まっても油圧は２系統とも保たれる。IFFはSRZO-2MとSRO-2Mトランスポンダー、ATC/SIFトランスポンダーはSOD-57MとSOD-63、ILSはSP-50、短距離航法装置SORANはRSBN-2、ビーコン受信機はMRP-56P、UHF無線機はR-831、HF無線機はRSB-70/RPS、自動方向探知器ADFはARK-5を積む。全長19.75m、全幅14.02m、全高6.5m、自重20.350トン、最大重量36.720トン。翼面積61.4平方メートル。エンジンはソユーズ・ツマンスキーR-15BD-300（ミリタリー推力7.5トン、A/B時推力10.21トン）双発、最大速度マッハ2.83、機内燃料容量14.57トン・16580リットル、航続距離1730km。武装はR-40空対空ミサイル４発。乗員１名。1969年4月に転換訓練部隊に引き渡され、1971年7月1日に実戦部隊が最初の５機を受領、1973年8月9日からスクランブル任務を開始した。1976年に函館空港に強行着陸したのはこれ。1977年まで生産された。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings12,’03、軍事分析湾岸戦争、アメリカジェット戦闘機、世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1979、1982、月刊丸1,’77、月刊航空情報11,’09

　＜ＭｉＧ−２５ＰＤ＞：能力向上型新造機で、ＤはDorabotannii（改造）の略。別名イズジェリェ84D、NATOコードはフォックスバットＥ。函館空港強行着陸でMiG-25Pの機密が西側の手に渡ったため、IFFや地上迎撃管制装置などシステム全般を改良したもので、1976年11月4日に開発命令が出された。ついでに機首下面にTP-26Sh-1前方赤外線探知装置（有効距離は敵機A/B作動中で通常25km、最大50km）を追加し、その前方にあたるレドーム下面を黒く塗っている。FLIRの後方にはATCトランスポンダー・アンテナ、更に後ろにVHF無線機用ブレードアンテナを持つ。レーダーはサフィール25で、ルックダウン／シュートダウン能力や複数目標対処能力を持っており、巡航ミサイル迎撃用ともいわれた。使用するミサイルの方もR-40TD/RDに変更している。偵察機型と同じ5280リットル入り大型増槽を胴体下面に装備可能だが、ミサイルと一緒に積むと重すぎるため、配備先の部隊で実際に積んだことは無いらしい。射出座席はKM-1。全長19.75m（ピトー管抜き）、全幅14.02m、全高6.5m、空虚重量19.7トン、運用自重20.77トン、離陸重量34.92トン（クリーン）／36.72トン（R-40ミサイル４発搭載時）、最大離陸重量41.09トン。翼面積61.4平方メートル。エンジンはツマンスキーR-15BD-300（ドライ推力86.2kN・8.8トン、A/B時推力109.8kN・11.2トン）双発、最大速度マッハ2.83、実用上昇限度20700m、燃料搭載量14.57トン（機内のみ）／18.94トン（増槽搭載時）、航続距離675海里（超音速時）／935海里（亜音速時）。武装はR-40TD/RDを計４発か、R-40RDを２発とR-60を４発（連装ランチャーを使う）。乗員１名。1977年11月19日に原型機が初飛行し、1978-84年に生産され、1979年から配備された。後期型は自衛用（積極的に格闘戦を仕掛けられる機体ではない）として主翼外舷パイロンにR-60空対空ミサイルを搭載できるようになった。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings12,’06、3,’09、12,’03、世界の軍用機1982

　＜ＭｉＧ−２５ＰＤＳ＞：別名イズジェリェ84DS、NATOコードはフォックスバットＥ。MiG-25Pに改修キットを適応してMiG-25PD規格にしたもので、大型増槽は積めない。1979-82年（83年？）に改修を完了した。参考：世界の傑作機No.172

＜ＭｉＧ−２５ファミリー＞

　＜Ｅ−２６６Ｍ＞：記録挑戦機。MiG-25の改造型とみられ、高度25000mまで２分34秒、高度35000mまで４分11秒という当時の世界記録を出した。参考：アメリカジェット戦闘機

　＜ＭｉＧ−２５ＢＭ＞：SEAD型、別名イズジェリェ02M、後にイズジェリェ66、NATOコードはフォックスバットＦ。MiG-25RBベースで、偵察機器を外してヤグアール電子戦システムを搭載しており、タンガーシELINTシステムにレーダーホーミング警報（機首両側面とエアインテイク上端側面にアンテナフェアリングあり）機能や対レーダーミサイル運用機能を追加、ジャミングシステムやチャフ／フレアディスペンサーを装備し、主翼下にKh-58対レーダーミサイル４発を搭載する。1977年1月27日に初飛行し、1982-85年に40機が生産された。ソ連防空軍初のSEAD機であり、運用法を確立するのに手間取ったため、実戦化されたのは1988年になってからだった。イラン・イラク戦争で数機を秘密裏にイラクに派遣し、実戦評価を行ったらしいが、イランのF-14戦闘機に少なくとも２機が撃墜されたという噂がある。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings10,’05

　＜ＭｉＧ−２５ＰＵ＞：戦闘機パイロット養成用複座練習機型、別名イズジェリェ22、NATOコードはフォックスバットＣ。MiG-25Pがベースで、レーダーを外し、本来のコクピットの前方の一段低いところに教官用コクピットを増設した。パイロンは残してあるのでミサイルは積めるが、レーダーが無いので実射訓練は行えず、シミュレーションのみである。試作機Ye-155Uのテストで高速飛行時にバフェッティングを起こし、本格的解決には時間が掛かるとみられたため、制限マッハ数を2.65に減らして実用化を急いだ。1970-82年に173機が生産された。うち１機は宇宙船ブラン乗員訓練機に改造されている。MiG-31は練習機型が作られなかったので、MiG-31の訓練にも使用された。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings12,’03

　＜ＭｉＧ−２５Ｒ＞：偵察機型、イズジェリェ02、NATOコードはフォックスバットＢ。機首のレーダーを外して機首形状を尖った円錐形に変更し、垂直、前方斜角、側視、パノラマの５つのカメラ（A-72やA-70Mなど）と、左側面に側視レーダーを装備している。カメラはA/E-10垂直カメラ１基とA-70M斜めカメラ４基で広範囲をカバーすることが多かった。電子偵察装置はSRS-4A/-4B。主翼は前縁後退角がYe-155R1より浅めでMiG-25Pの外舷側と同じ41度２分で統一されており、MiG-25Pより翼スパン（13.38m）と翼面積が小さく、前縁には全幅に渡りコニカルキャンバー状のドループを付けて超音速飛行時の揚抗比を改善した。主翼剛性不足からくるエルロン・リバーサルに悩まされたのは戦闘機型と同じだったようで、主翼下ハードポイントには常にパイロンを装着して捩り剛性を高める工夫をしている。フラップはMiG-25Pと同じく初期生産型はBLCを装備し、最大下げ角47度だったが、後にBLC無しの最大下げ角25度にされた（こちらも同じく理由は不明）。垂直尾翼内部もインテグラルタンクにしており、燃料搭載量が15.245トンに増えた。試作機Ye-155Rシリーズを経て1969年から量産され、リペツク訓練センターを皮切りに配備が始まった。1971年10月から1972年春までエジプトに派遣されてイスラエルに対する偵察を行い、一旦引き上げられたが、第４次中東戦争勃発で再度派遣された。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings6,’05、12,’03、スパイ機

　＜ＭｉＧ−２５ＲＢ＞：偵察爆撃機型、別名イズジェリェ02B、NATOコードはフォックスバットＢ。MiG-25Rに2-5トンの爆弾搭載能力を持たせたもので、第３次中東戦争後にイスラエル空軍が度々エジプトへの爆撃を行っていたため、ソ連国防大臣がエジプト支援でMiG-25Rを派遣するついでに報復爆撃も命じたのをきっかけに開発された。専用の耐熱爆弾も作ったが、爆撃照準器や爆撃レーダースコープなどは無く、航法装置のデータを元に爆弾投下位置へと飛行し、到着したら自動で爆弾を落とす方式で、爆撃精度は無きに等しい。水平飛行での高々度爆撃精度は1kmくらいで、大型核爆弾なら何とかなる程度である。SRS-4ELINTシステム、SPS-141シレナECMを搭載する。全長21.55m（プローブ無し）、全幅13.38m、全高6.5m、運用自重20トン、離陸重量35.06トン（クリーン）／37.21トン（500kg爆弾４発）／39.83トン（増槽あり）、最大離陸重量41.2トン。翼面積61.4平方メートル。エンジンはMNPKソユースR-15BD-300（ミリタリー推力8.8トン、A/B時推力109.8kN・11.2トン）双発、最大速度マッハ2.83、実用上昇限度23000m、機内燃料容量15トン、戦闘行動半径675km（クリーン）／920km（増槽あり）、航続距離1006海里／2120km（時速2500km）／2280km（マッハ0.92）。胴体下に500kg爆弾４発を搭載可能。乗員１名。テストでは高度20000mを時速2500kmで飛行中に爆弾を投下している。1970年2月に初飛行し、1970-82年に生産された。後にマルチプル・ラックを介して胴体下に500kg爆弾６発、主翼下パイロンに500kg爆弾計４発を搭載できるようになった。1971年10月から1972年春までエジプトに派遣されてイスラエルに対する偵察を行っているが、爆撃は行わなかった。１機が後に宇宙船ブラン乗員訓練機に改造された。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings10,’05

　＜ＭｉＧ−２５ＲＢＦ＞：偵察爆撃機型、別名イズジェリェ02F、NATOコードはフォックスバットＤ。MiG-25RBKからの改造型で、クーブ3Mの換わりにシャール25ELINTシステムを搭載し、機首両側面に大型長方形の電波透過パネル１枚、その後下部両側に小型長方形の電波透過パネル２枚を装着、機首下面に黒いフェアリング、エアインテイク上端側面にレーダー警報用とみられる細長いフェアリングを追加し、ECMを強化、チャフ／フレアディスペンサーを搭載している。爆弾も積める。1980年に初飛行し、1981年から改造された。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings12,’03

　＜ＭｉＧ−２５ＲＢＫ＞：偵察爆撃機型、別名イズジェリェ02K、後にイズジェリェ51、NATOコードはフォックスバットＤ。側視レーダー・電子戦器材搭載型で、システム収容のためカメラは外した。クーブ3M電子情報収集システムやSPS-143電子妨害装置を搭載しており、500kg爆弾10発も積める。1970年に初飛行し、1972-80年（1971-80年？）に生産された。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings12,’03

　＜ＭｉＧ−２５ＲＢＮ＞：側視レーダー偵察機型、NATOコードはフォックスバットＤ。参考：月刊JWings12,’03

　＜ＭｉＧ−２５ＲＢＳ＞：偵察機型、別名イズジェリェ02S、後にイズジェリェ52、NATOコードはフォックスバットＤ。カメラを外し、サブラ（サーブリヤ？サープリャ？）Ｅ側視レーダーと電子戦器材のみを搭載したもので、機首両側面後方寄りに台形の電波透過パネルを設けた。高度17000m以上を飛行しながら反射波を記録し、基地に持ち帰って画像化する。爆弾も積める。高度17000m以上でないと使えない、側視レーダーに故障が多いという欠点があった。1971年2月に初飛行し、1972-77年に生産された。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings10,’05、12,’03

　＜ＭｉＧ−２５ＲＢＳｈ＞：偵察機型、別名イズジェリェ02Sh、NATOコードはフォックスバットＤ。MiG-25RBSからの改修型で、側視レーダーを高度300m以上で運用できMTIやマッピング機能を持つションポール（ショムポール？ショームポル？）に換装した。爆弾も積める。1980年に初飛行し、1981年から量産改修が始まった。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings10,’05、12,’03

　＜ＭｉＧ−２５ＲＢＴ＞：偵察爆撃機型、別名イズジェリェ02T、NATOコードはフォックスバットＢ。MiG-25RBVのELINTシステムをタンガージに換装し、新型IFFのバロルを装備したもので、外見は全く同じである。爆弾も積める。1978年に初飛行し、1979-82年に新規生産された。1980年からレーダーホーミング警報LO-06ベリョーザを装備している。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings12,’03

　＜ＭｉＧ−２５ＲＢＶ＞：偵察爆撃機型、別名イズジェリェ02V、NATOコードはフォックスバットＢ。MiG-25RBのELINTシステムをSRS-9ビラーシに、ECMをSPS-151リュティックに換装したもの。外見は何も変わっていないので区別できない。爆弾搭載能力もそのままである。1970年に初飛行し、1972-78年にMiG-25RBから改修された。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings12,’03

　＜ＭｉＧ−２５ＲＢＶＤＺ＞：MiG-25RBVの空中給油試験機型で、DZは空中給油の略。機首に空中給油受油プローブを装備する。テストの結果、特に問題は無かったが、MiG-31の開発が進んでおり、MiG-25に空中給油装置は付けられなかった。参考：世界の傑作機No.172

　＜ＭｉＧ−２５ＲＵ＞：偵察爆撃機型パイロット用複座練習機型、別名イズジェリェ39、NATOコードはフォックスバットＣ。外見はMiG-25PUとほぼ同じだが翼下パイロンが無く、レーダーとカメラを外し、航法システムを偵察・爆撃用に変更、偵察システムシミュレータを積んだ。制限マッハ数2.65。1969年12月25日に初飛行し、1970-82年に173機が生産された。うち１機は宇宙船ブラン乗員訓練機兼射出座席テストベッドに改造され、後席を耐熱化してロケット発射炎に耐えられるようにしている。参考：世界の傑作機No.172

　＜Ｙｅ−１５５Ｒ＞：MiG-25Rの原型機で、４機（６機？）が製作された。参考：世界の傑作機No.172、月刊JWings10,’18

　＜Ｙｅ−１５５Ｒ−１＞：MiG-25Rの原型初号機で、戦闘機原型初号機Ye-155P-1より前の1963年12月にロールアウトし、1964年3月6日に初飛行した。主翼は前縁後退角42.5度（42度30分）、後縁後退角9.5度（９度29分）で、付け根前方に延びる細長いフェアリングや下反角が無く、取り付け角も０度である。翼端には600ガロン（2271リットル）増槽があり、下反角効果と方向安定効果を持たせるため斜め下向きフィンが付けられていて、空になっても投棄しない。垂直尾翼は量産型より一回り小さく上端も水平で、ベントラルフィンが大きい。当初は高速時の空力中心後退対策のため、エアインテイク側面上部にカナードを装着する予定だったが、研究機での実験でエアインテイク上面の可動式斜め板が揚力を発揮しカナードは不要と判断されたため実際には装着されず、基部だけ残っている。テストの結果、翼端増槽は燃料消費時に残燃料が揺れて振動の原因になる、空になっても捨てられないので抗力が大きく余計に燃料を消費し航続力が増槽無しと変わらない、といった欠点があったため装備しないことになり、半年後に初飛行したYe-155P-1は既に付けていない。また、垂直尾翼の翼端前縁で発生した翼端渦が垂直尾翼翼端後縁に振動を誘起し、亀裂を生じさせることが分かったため、Ye-155P-1では上縁を斜め下方向にカットしている。参考：世界の傑作機No.172

　＜Ｙｅ−１５５Ｒ−２＞：MiG-25Rの原型２号機。翼端増槽は無く、垂直尾翼上端が斜めにカットされている。参考：月刊JWings10,’18

　＜Ｙｅ−１５５Ｒ−３＞：MiG-25Rの原型３号機で、先行量産型初号機でもある。主翼は下反角２度で、翼端増槽は無く、代わりに先端を黒く塗った細い棒状マスバランスが付く。垂直尾翼上端は斜めにカットされたが、大きさは量産機より一回り小さいままである。偵察カメラや電子偵察装備を試作機としては初めて積んでおり、胴体下面に全長11m以上・容量5280リットルの偵察機用増槽（後に戦闘機型も採用）を搭載してのテストも行った。増槽後端には小さい十字安定翼が付いているが、量産型増槽では外されている。1967年6月のドボデドボ航空ショーでYe-155P-1/-2/-5と共にフライパスを行ったが、西側はレドーム形状が違うだけ（レドーム塗装も本機だけ黒塗りだった）の戦闘機型と判断しており、この時点ではNATOコードのフォックスバットに末尾記号Ｂは付けられなかった。参考：世界の傑作機No.172

　＜Ｙｅ−１５５Ｒ−４＞：MiG-25Rの原型４号機。1970年2月からMiG-25RBの試作機としての試験を行っており、胴体中心線上に２連ラックをタンデムで２基、主翼内舷に１基ずつ装備して250kg爆弾８発を積めるようにした。テスト結果を基に改良を加え、最終的に胴体下面を３連ラックに変更して500kg爆弾を計10発積んでいる。参考：世界の傑作機No.172

　＜Ｙｅ−１５５Ｕ＞：MiG-25PU/RU練習機の試作型。1969年10月28日に初飛行した。参考：世界の傑作機No.172

　＜イズジェリェ９９＞：D-30Fエンジン用テストベッド機。MiG-25PとMiG-25Rから１機ずつが改造され、1976年6月24日に初飛行した。参考：世界の傑作機No.172

＜ＭｉＧ−２５海外シリーズ＞

　＜ＭｉＧ−２５（アゼルバイジャン）＞：アゼルバイジャン空軍戦闘機。ソ連崩壊で引き継いだ。2016年現在も運用しているらしい。参考：世界の傑作機No.172

　＜ＭｉＧ−２５（イラク空軍）＞：イラク空軍戦闘機。イラン・イラク戦争時にはMiG-25PDを本土防空用として配備したが、イラン空軍が戦略爆撃を殆ど行わなかったため、出番が限られ損失も出なかった。湾岸戦争ではMiG-25PDS戦闘機がF/A-18C戦闘機１機を撃墜したが、F-15C戦闘機により２機が撃墜された。1992年12月27日、飛行禁止空域を飛行していた１機がF-16D戦闘機のAIM-120で撃墜された。2002年12月23日、偵察飛行中のMQ-1を迎撃に向かい、AIM-92による反撃をかわして撃墜した。これが有人機と無人機との史上初の空中戦である。参考：世界の傑作機No.172

　＜ＭｉＧ−２５（ウクライナ）＞：ウクライナ空軍戦闘機。ソ連崩壊で引き継いだ。2005年頃に退役したらしい。参考：世界の傑作機No.172

　＜ＭｉＧ−２５（ベラルーシ）＞：ベラルーシ空軍戦闘機。ソ連崩壊で引き継いだ。2005年頃に退役したらしい。参考：世界の傑作機No.172

　＜ＭｉＧ−２５ＰＤ（輸出用）＞：ソ連防空軍戦闘機として初めて輸出に回された機体である。射撃指揮レーダーをRP-25スメルチＡの改良型にダウングレードし、地上迎撃管制用データリンクを撤去、IFFを輸出先のものとした。参考：世界の傑作機No.172

＜ＭｉＧ−２５海外ファミリー＞

　＜ＭｉＧ−２５（インド空軍）＞：インド空軍偵察機。1981年8月にMiG-25Rを８機、MiG-25Uを２機購入し、第102飛行隊に配属した。1995年にMiG-25R５機とMiG-25U１機が退役し、残りは2003年から第35飛行隊に配備されていたが、2006年5月1日に偵察衛星及びUAVに後を譲り、全機退役した。参考：月刊JWings8,’06

　＜ＭｉＧ−２５（エジプト空軍）＞：エジプト空軍偵察機。1971年から供与されており、1972年春にはイスラエルとの国境付近を偵察し、スクランブル発進したF-4E戦闘機をマッハ3.2（レーダーによる計測）の高速でぶっちぎって飛び去った。参考：月刊丸1,’77

　＜ＭｉＧ−２５ＲＢ（イラク空軍）＞：イラク空軍偵察機。イラン・イラク戦争時はMiG-25RB偵察爆撃機を８機配備しており、イランを爆撃した。損害はホーク地対空ミサイルで撃墜された１機と、定期点検後の試験飛行を終えて着陸する際のエンジンタービン事故で喪失した１機だった。参考：世界の傑作機No.172

＜ＭｉＧ−２５ＭＰ＞：MiG-31シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＭｉＧ−２５函館空港強行着陸＞：1976年9月6日、ソ連防空軍第530戦闘機連隊（チェグエフカ空軍基地所属）のヴィクトル・イワノヴィッチ・ベレンコ中尉がMiG-25Pに乗って函館空港に強行着陸し、アメリカに亡命を求めた事件。1250、ベレンコ中尉はウラジオストクの北東220kmにあるサカロフカ基地を離陸。日本海で海軍艦艇から射出された無人標的機を空対空ミサイルで攻撃する訓練を行い、別の空域に移って迎撃訓練を実施、計器飛行で帰投する予定だった。離陸後高度6300mまで上昇し、針路90度で訓練空域に入り、管制官の指示で5800mに降下して360度旋回を実施。針路を90度に戻すと、一気に高度を30mまで下げ、メーデーをコールすると共に緊急信号ボタンを一瞬押して墜落事故を装い、無線を切って北海道に向かった。超低空飛行すぎて２度ほど漁船のマストに接触しそうになったため、高度を45mに上げて海岸から200kmまで飛行、ソ連のレーダーから消えた。1310、超低空飛行では燃料切れの恐れがあるため、高度6000mに上昇して雲に入った。その後日本側に自機を発見させて迎撃機に千歳基地まで誘導してもらおうと8500mまで上昇。1311、奥尻島分屯基地第29警戒群、当別分屯基地、大湊分屯基地、加茂分屯基地のレーダーサイトが北海道西方180km、高度6000m、時速800kmで東に飛行中のアンノウン（ベレンコ中尉機）をキャッチ。既に防空識別圏に入り込んでおり、三沢防空管制指令所からスクランブルが下命され、1320、千歳基地の第302飛行隊所属F-4EJ戦闘機２機がスクランブル発進した。ベレンコ中尉は空自迎撃機がなかなか来ないので、自機位置を確かめようと高度を下げつつ日本領空に接近。奥尻レーダーサイトは243MHzで警告したが、ベレンコ中尉は通信機のスイッチを切っており、警告は届かなかった。1322、アンノウンは北海道茂津多岬の沖で領空侵犯。北海道の陸地上空で針路を南に変え、更に高度を下げたため、1326に奥尻島、当別、大湊、加茂のレーダーサイトが見失った。F-4EJは1325頃にレーダーでアンノウンをキャッチしたが、ルックダウン能力の無いAN/APQ-120レーダーを装備していたため、1330頃にロスト、奥尻島南方を駆け回ったが、低い雲に阻まれて肉眼での捜索も困難だった。1335、レーダーサイトに奥尻島東方海上を飛行しているアンノウンが映ったが、すぐにロストし、F-4EJも奥尻島東方に移動したが、見つからなかった。ベレンコ中尉は千歳基地に降りる予定だったが、北海道南西部の海岸線に到達して千歳基地方面を見ると雲に覆われており、燃料もビンゴフュエルに到達、目に入った函館空港に低空侵入した。当時函館空港滑走路には離陸途中の全日空B727がいたため、上空を２回旋回してB727の離陸を待ち、３回目の旋回でギアダウンして着陸した。上空を旋回する赤い星が描き込まれた機影を見た函館市民はソ連が攻めてきたと本気で思ったらしい。1350、機体は滑走路の半ばにタッチダウン、ドラッグシュートを展張したものの滑走路を235mほど突き抜けてローカライザーのアンテナなどをなぎ倒し、オーバーラン端のフェンス際で停止した。1352、函館空港事務所が札幌航空交通管制部にソ連軍機の着陸を報告。管制部から運輸省と北部航空方面隊司令部に連絡が入ったため、第302飛行隊F-4EJを函館に向かわせ、1358にF-4EJが函館空港に着陸したMiG-25Pを確認、1440に帰投した。ベレンコ中尉は駆け付けた空港関係者に亡命の意思を伝え、警官には機体を隠せと告げたので、警察では取り敢えずブルーシートで覆い、夜には工事用の足場が組まれて徹底的な調査が始まった。ベレンコ中尉は出入国管理法違反容疑で拘束され、函館中央警察署のパトカーで湯ノ川グランドホテルで一晩過ごし、函館駐屯地から北海道警ヘリで千歳基地に到着、C-1輸送機で入間基地に運ばれ、警視庁KV-107ヘリで東京ヘリポートに着き、東京水上警察署で航空法第126条と出入国管理・難民認定法第３条の違反の疑いで３日間の取り調べを受けている。亡命は9月8日にアメリカが認可し、ベレンコ中尉は9月9日1928羽田発のノースウエスト機でハワイを経由しロサンゼルスに向かった。ソ連が機体を破壊するために爆撃・ミサイル攻撃を行ったり、特殊部隊を投入して奪還したりするという話があったため、航空自衛隊は戦闘機と高射部隊を基地内で戦闘配置に付け、海上自衛隊は訓練と称して要所に艦艇を配置し、大湊地方隊からは駆潜艇が出動して津軽海峡の警戒にあたり、哨戒機によるパトロールを強化、陸上自衛隊も襲撃時に急行できるよう準備（強行着陸当日に函館駐屯地には駐屯地創立記念行事のため61式戦車とL-90高射機関砲が事前搬入されていた）したが、全て現場の判断で、政府や防衛庁からは何も連絡が無い（機体警備は警察庁が行っていた）ばかりか、文民統制上好ましくないとして事態収束後に関連文書の破棄を命じてきたという。ソ連国内でも事件が大きく報道されたが、当時MiG-25配備部隊では機密保持のためMiG-25でなくイズジェリェ／サマリョート84の方で呼称しており、報道で初めて自分が乗っている機体の制式名を知ったらしい。機体は9月7日に北海道警察函館方面本部が、9月8日に函館地方検察庁がそれぞれ防衛庁職員の協力で実況見分を実施。そのまま民間空港に放っておく訳にもいかないので、百里基地に運ぶことにしたが、空自の輸送機だと細切れにしなければならないため、アメリカ空軍C-5A輸送機を使うことにした。9月24日深夜に空自戦闘機が日本海上空でCAPを行う中、空自戦闘機直掩付きのC-5Aで百里基地に運ばれ（機体をくるんだシートに日本語で「函館の皆さんさようなら、大変ご迷惑をかけました」という垂れ幕が張られていた）、自爆装置を警戒しつつ機体を分解、アメリカの専門チームも加えて分析調査を行い、11月12日に分解梱包状態で茨城県日立港でソ連に返還され、11月15日にソ連貨物船タイゴノス号に積まれて出港し、ソ連に帰った。ベレンコ中尉はCIAでの聴取とアメリカ市民になるための教育を受け、アメリカ空軍アドバイザーを務めて1981年に市民権を獲得。その後イベント事業で成功し、チャック・イェーガーとも親交を深め、1995年に１度だけロシアを訪問している。この事件を機に航空自衛隊はF-15J/DJとE-2Cの導入を決め、F-4EJを近代化、基地防空をナイキ・アジャックスと12.7mm機銃からVADS・携SAM・81式短SAM・ペトリオットの４段構えにした。参考：世界の傑作機No.172、月刊軍事研究11,’05、3,’07、6,’10、8,’12、4,’15、月刊JWings11,'23、9,'20、2,’01、12,’11、12,'23、月刊世界の艦船1,’79増刊、月刊航空ファン1,’15

＜ＭｉＧ−２７シリーズ＞：ソ連空軍対地攻撃機、NATOコードはフロッガー（Flogger。鞭打ち刑執行官）。MiG-23の攻撃機型で、MiG-23Bシリーズが能力不足だったためにMiG設計局が開発した。参考：月刊エアコマンド8,’93、世界軍用機年鑑1990-91

＜ＭｉＧ−２７＞：NATOコードはフロッガーＤ（Flogger D）。胴体を再設計してMiG-23の主翼と尾翼を取り付け、サフィール23レーダーを外して対地攻撃用レーザー測距照準装置を装備、レドームを扁平化し、ピトー管を右寄りに移した。アフターバーナーを単純化して胴体後部を0.4mほど短縮、エアインテイクを単純な固定式とし、固定武装を30mmガトリング砲GSh-6-30（260発）１門に換装、増槽搭載用可動式パイロンを外翼下に１カ所ずつ追加して計７カ所にしている。コクピット側面・下面に装甲を追加し、光学サイトを搭載した。可変後退翼はそのままで、STOL能力と低空侵攻能力を両立させたが、エンジンの燃費が低空飛行で極端に落ちるという欠点がある。全長16.1m、全幅8.7-14.2m、全高4.4m、自重8.2トン、総重量14.97-16.8トン。エンジンはツマンスキーR-29B-300ターボファン（ミリタリー推力6.8トン、A/B時推力9.3トン）単発、最大速度マッハ1.6、実用上昇限度15500m、航続距離1200海里／1550海里（増槽あり）、戦闘行動半径540海里（Hi-Lo-Hi）／250海里（Lo-Lo-Lo。121海里？）。R-13/R-60空対空ミサイル４発、爆弾・ロケット弾など４トン、Kh-66ミサイル４発、Kh-23/Kh-25/Kh-29/Kh-58/Kh-59対地ミサイル、Kh-31対艦ミサイルなどを搭載できる。乗員１名。参考：世界の軍用機1979、世界軍用機年鑑1990-91、月刊航空情報2,’10、月刊エアコマンド8,’93

＜ＭｉＧ−２７Ｋ＞：NATOコードはフロッガーＤ。全長17.18m、全幅7.78-13.97m、全高5m、重量18.1トン。エンジンはR-29B-300（推力12.52トン）単発、最大速度マッハ1.77、航続距離2500km。乗員１名。1976年から配備された。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、世界航空機年鑑2018-2019

　　＜ＭｉＧ−２７Ｄ＞：MiG-27Kの改良型、NATOコードはフロッガーＪ。主翼基部を延長し、兵装、ECM、航法装置を改良した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭｉＧ−２７Ｍ＞：MiG-27Dの改良型、NATOコードはフロッガーJ2。機首先端には黒く塗られた測距レーダー用の小レドームがあり、そこからピトー管が突き出している。機首にはレーザー測距器と電子機器が収容されていて、左側面にILSアンテナ（NATOコードはスイフト・ロッド）があり、下面には前方からIFFアンテナ、温度検出器、少し離れて小ブレードアンテナを持つ。コクピット直前の左側には動圧検出部（Ｑ感知器）があり、下方左右にはECMアンテナを持つ。コクピットにはHUDを装備し、座席はK-36Dゼロゼロ射出座席。コクピット後方はアビオニクス収容スペースで、上面に面状のADFセンスアンテナがある。その後ろには前部胴体燃料タンク（5400リットル）、主翼ピボット・ボックス（内部は燃料タンクになっている）、胴体上部燃料タンク、胴体後部燃料タンクと並び、最後部がエンジンである。ドーザルフィン前方にVHF無線機用ロッドアンテナ、左右にチャフ・フレアディスペンサーが装着されている。キャノピー後縁付近の胴体左右に境界層分離板を持つエアインテイクが付いていて、やや後方の側面にはドア付きの補助吸気口を持つ。主翼付け根部分には小さなストレーキがあり、前端（エアインテイクのやや後方上部にあたる）にはECMアンテナ、主翼取り付け部分にはSO-69シレナ３レーダー警報アンテナがある。主翼は高翼配置の可変後退翼で、内部は燃料タンクとなっており、前縁にドッグトゥースと前縁フラップ、後縁に３分割フラップ、その直前に２分割スポイラーを持つ。後退角は18度40分から74度40分までの手動無段階可変式で、18度40分、47度40分、74度40分の位置には操作装置にMiG-23と同様の目印が付いている。垂直尾翼付け根後縁にはドラッグシュートがあり、垂直尾翼前縁にはHFアンテナフェアリング、側面上方には遠隔コンパス検知部と地上管制通信用HFアンテナ、上端にはUHFアンテナフェアリング、上部後縁にはECMアンテナ、ILSアンテナ、シレナ３レーダー警報アンテナ、後部航空灯、静電気放出装置を装備する。水平尾翼は全遊動式で、後縁内側にタブを持つ。機体後部下面には折り畳み式ベントラルフィンがあり、垂直尾翼、水平尾翼、ベントラルフィンの間にエアブレーキが計４枚付いている。自動操縦装置、人工感覚付き。固定武装は６砲身30mmガトリング砲GSh-6-30。ハードポイントは胴体中心線下、左右エアインテイク下方、左右主翼付け根下面、後部胴体左右（重心がずれるので搭載燃料に制限が加えられてしまい、あまり使われない）、左右外翼パネル下（固定式なのでパイロン装着時には主翼を最前進位置にしかできない）の計９カ所。Kh-66、Kh-25、Kh-29、KMG-U小爆弾ディスペンサー（AO-2.5小爆弾48発入り）、250kg爆弾FAB250、UB-16-57ロケットランチャー、23mm機関砲パックSPPU-22（260発）、ELINTポッド、800リットル増槽などを装備可能。参考：月刊エアコマンド8,’93

＜ＭｉＧ−２７海外シリーズ＞

　＜ＭｉＧ−２７輸出型＞：NATOコードはフロッガーＦ。エンジンを出力の小さいものに換え、エアインテイクを可変ランプのままとし、固定武装を23mm機関砲GSh-23に変更、他の装備も性能を落としてある。参考：世界の軍用機1979

　＜ＭｉＧ−２７Ｌ（インド空軍）＞：インド空軍戦闘機、別名バハドゥール（勇者）、NATOコードはフロッガーＪ。MiG-27Mのアビオニクス劣化版で、MiG-27Dと同レベルにまでダウングレードされている。機首には測距レーダーとレーザー測距器が搭載されており、右にピトー管、左にILS/TACAN用アンテナ（NATOコードはスイフト・ロッド）を持つ。後方視界が狭いので、キャノピー上部と窓枠にバックミラーが１つずつ付く。コクピット側面には装甲板が外付けされており、その部分だけ微妙に外側に張り出している。エアインテイクは固定式で、ダクト前方側面には開閉式の補助エアインテイクがある。主翼付け根前縁にはLERXがあって、レーダー警戒受信機とECM機器の収容スペースを兼ねる。水平安定板は全遊動式で、左右非対称に動かしてロール制御にも使える。胴体後部下面には折り畳み式ベントラルフィンがあり、降着装置と連動して右に畳まれる。全長17.06m、胴体長15.49m、全幅13.97m（主翼後退角18度40分）、最大離陸重量20.67トン。エンジンはカチャトゥーロフR-29B-300ターボジェット（定格静止推力８トン、A/B時推力11.5トン）、最大速度マッハ1.7、行動半径225km（Lo-Lo-Lo、Kh-29ミサイル２発装備、５分間滞空）／540km（Lo-Lo-Lo、Kh-29＋増槽３基）。固定武装は胴体下面の６砲身30mmガトリング砲GSh-6-30（250発）。ハードポイントは胴体中心線上、左右エアインテイク下部、両主翼付け根下部、後部胴体左右（重心がずれるので搭載燃料に制限があり、あまり使用されない）、外翼パネル下面（パイロンが固定式なので主翼を最前進位置にしかできない）の９カ所。乗員１名。第１フェーズのノックダウン生産は1984年に開始され、次第にHAL社での製作割合を増やしてライセンス生産に移行、計165機を製作して1986年から配備した。2002年から改修を行っており、INS/GPS、HUD、MFD、レーザー目標指示ポッド、新型電子戦装置を導入し、無誘導爆弾高空投下時のCEPを15mにまで縮小している。インド国立の国防アビオニクス研究所がエルタ社と共同でTakshak電子戦システムを開発しており、完成次第搭載する予定だが、開発遅延により完成が2016年以降にずれこんでいる。2019年12月27日に退役した。参考：月刊エアコマンド8,’93、月刊軍事研究6,’11、1,’15、月刊航空ファン3,’20

　＜ＭｉＧ−２７Ｍ（インド空軍）＞：インド空軍戦闘機。MiG-27L（インド空軍）のエンジンをAL-31Fに換装したタイプで、2008年に完成した。2016年のモスクワ国際航空宇宙ショーに登場している。参考：月刊航空ファン11,’15

　＜ＭｉＧ−２７Ｍ（スリランカ空軍）＞：スリランカ空軍戦闘機。LTTEを攻撃するため、2000年にウクライナから６機を購入した。うち４機は2004年からウクライナで改修を受けている。2001年のLTTEによるカツナヤケ基地攻撃で１機が破壊され１機が損傷し、2004年までに２機が事故で失われたため、2006年に改修型４機を追加購入した。参考：月刊航空ファン10,’17、月刊軍事研究12,’07

＜ＭｉＧ−２９シリーズ＞：ソ連空軍制空戦闘機、ソ連通称ラーストチカ（燕）。ミコヤン設計局では試作機をプログラム９と呼んでおり、量産機にも引き続き同様の設計局名称（プロダクトナンバー）を付けた。制式名・設計局名称の他にバリアントナンバーが付けられており、バリアント１はMiG-29/-29A/-29B、バリアント２はMiG-29UB、バリアント３はMiG-29C、バリアント４はMiG-29SD、バリアント５はMiG-29S、バリアント６はMiG-29SE、バリアント８はMiG-29Mを指す。アメリカは軍事衛星で1977年11月にラメンスコイェ飛行試験センターで発見したため、当初ラムＬというコードを付けている。NATOコードはフルクラム（Fulcrum。支点）。ソ連では第４世代戦闘機に分類されている。1960年代末のTsAGIによる研究結果をベースに、F-15/F-16に対抗できる戦闘機として1974年から開発され、1977年10月6日に原型機が初飛行し、試作機11機でテストが行われ、1982年から量産して同年末から配備された。イエメン、イラク、イラン、インド、北朝鮮、シリア、スーダン、スロベニア、バングラデシュ、ペルー、ミャンマー、マレーシア、ユーゴスラビアなど25ヵ国に輸出され、総生産機は1600機以上で、840機がフルクラムＡである。西側に飛来したのは1986年7月のフィンランド（６機が親善訪問）が初で、西側に一般公開されたのは1988年9月のファーンボロ航空ショーが初。参考：月刊エアワールド7,’04、世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings12,’03、6,’17、12,’19、月刊軍事研究7,’08、11,’07、2,’08、月刊航空情報3,’18

　＜ラムＬ＞：アメリカが付けたコード名、RAM-L。当初はスホーイ製であるという話も出ていた。想像図を見ると、平面型は概ねMiG-29だが、エアインテイクはF/A-18と同様のものになっている。ストレーキが小さく、垂直尾翼付け根の延長部がやたらと長い。全長15-15.5m、全幅10-10.5m、全高4.3-4.7m、総重量10.2-11.34トン。エンジンはツマンスキーR-25-300（ミリタリー推力５トン、A/B時推力7.2トン）双発、最大速度マッハ2.2以上、実用上昇限度15240m以上。乗員１名。参考：世界の軍用機1982

＜ＭｉＧ−２９＞：最初の量産型で、ミコヤン設計局名称プロダクト9-12、NATOコードはフルクラムＡ。機首にファゾトロンNIIR製N019ルービン機械走査式パルス・ドップラー・レーダーを搭載する。エンジンは胴体左右に少し離して設置した。エアインテイクは二次元式で、ストレーキ下面に設けられているが、異物吸入防止のため、速度が離陸時290km以下・着陸時200km以下でランプ（上部にヒンジが付く）が降りてエアインテイクが閉まり（前脚荷重に応じても開閉する）、代わりにストレーキ上面の５枚ルーバー式補助エアインテイクが開く。補助エアインテイクは飛行中にも開くことが可能で、主エアインテイクが閉まったままでもマッハ0.85まで出せる。ヘルメット装着ディスプレイを搭載しており、R-73をオフボアサイト運用できる。風防直前やや右寄りにはレーダーと連動するOEPｒNK-29E赤外線捜索装置（有効距離15km）と空対空射撃照準用OEPS-29レーザー測距器を装備する。双垂直尾翼で、付け根前方にはドーザルフィンが延びているが、ここはBVP-30-26Mチャフ／フレアディスペンサー（PPR-26チャフ・カートリッジまたはPPI-26フレアを30発搭載）を左右１基ずつ収容する部分で、空力学的な意味は無い。チャフ／フレアは自動射出はできず、地上で射出間隔をセットしておき、パイロットが手動で射出する。操縦システムはフライバイワイヤではなく、通常型である。全長17.32m、全幅11.36m、全高4.73m、最大離陸重量18.5トン。エンジンはRD-33（推力5.1トン）双発、最大速度マッハ2.35、実用上昇限度17000m、海面上昇率毎分19800m、燃料搭載量1354ガロン、航続距離1430-1500km（機内燃料のみ）／1130海里・2100km（胴体下1500リットル増槽１本）／2900km（胴体下1500リットル増槽１本＋主翼下増槽２本）、戦闘行動半径480海里。最短離陸距離240m、最短着陸距離600m。主翼後退角43度、水平尾翼後退角50度。固定武装は30mm機関砲Gsh-30L（150発。砲口初速毎秒790m）。ハードポイントは両主翼下に３ヵ所ずつと胴体下に１ヵ所。外部兵装搭載量２トン（４トン？）。空対空兵装はR-27BVRAAM２発＋R-60WVRAAM４発で、R-73やR-77の装備も可能。空対地兵装は30キロトン核爆弾RN-40、Kh-29T空対地ミサイル、通常爆弾、誘導爆弾、ロケット弾ポッドなど。シレナ３レーダー警戒装置、K-11E自機防御ジャマーを装備する。乗員１名。1982年からゴーリキーのNGAZソコル航空機工場（ズナーミャ・トルーダ工場、労働者の旗工場）で生産され、1983年から配備され、1985年に第234親衛戦闘航空連隊が初の実戦部隊として編成され、1991年までに840機が量産された。2008年10月と12月にロシア空軍所属機が胴体と垂直尾翼の結合部腐食により相次いで墜落したため、飛行停止にして検査したところ、半数弱に同様の腐食が見られた。参考：月刊エアワールド7,’04、月刊JWings12,’03、10,’05、11,’10、12,’19、世界航空機年鑑2018-2019、軍事分析湾岸戦争、月刊軍事研究7,’08、世界軍用機年鑑1990-91、月刊航空情報3,’18

　＜ＭｉＧ−２９Ａ＞：ワルシャワ条約国向け輸出型、設計局番号プロダクト9-12A。MiG-29の核兵器運用能力を除き、アビオニクスをダウングレードしたものである。1988-91年に生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究7,’08

　＜ＭｉＧ−２９Ｂ＞：ワルシャワ条約国向け輸出型、設計局番号プロダクト9-12B。MiG-29Aのアビオニクスなどをダウングレードしたものである。参考：月刊軍事研究7,’08

　＜ＭｉＧ−２９Ｃ＞：燃料搭載量増大型、設計局名称プロダクト9-13、NATOコードはフルクラムＣ。機体背部を膨らませて燃料タンク容量を75リットル（185リットル？240リットル？）増やしており、ファットバックとも呼ばれる。背部には燃料タンクの他にGardenia-1内蔵式自衛用電子戦システムを収容し、L-203BEアクティブ電子妨害装置も装備した。最大外部搭載量3.2トン。1980年12月（1984年5月？）に初飛行し、1986年から200機がソ連空軍に配備された。ソ連崩壊で一部がCIS諸国に移管され、退役した機体の中にはCIS諸国以外の海外に輸出されたものもある。参考：月刊JWings12,’03、12,’19、世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究8,’07

　＜ＭｉＧ−２９Ｋ＞：艦載実験機、設計局番号プロダクト9-31、NATOコードはフルクラムＤ。主翼折り畳み機構と格納式空中給油受油プローブを追加し、フラップを大型化している。機体尾部のスピードブレーキを機体背面に移し、尾部下面に着艦フックを装着した。エアインテイクの異物吸入防止用カバーはグリルに変更されており、通常はダクト下面に寝ていて、離着艦時に起き上がり、ダクトを塞ぐ。水平安定板前面にはドッグツースを追加し、降着装置を強化した。ハードポイントは９カ所で、空対空ミサイル、Kh-25/-29空対地ミサイル、Kh-31空対艦ミサイル、KB-500誘導爆弾、バディ・ポッドなどを搭載可能。1988年6月に初飛行し、1989年11月に空母アドミラル・クズネツォフで初の離着艦テストを行った。元々航続距離の短いMiG-29のファミリー機をスキージャンプ発艦の燃料搭載量制限下で運用するのは無理があり、Su-27K/Su-33の開発に移った。参考：月刊軍事研究7,’08、3,’17、月刊航空ファン11,’92、月刊JWings12,’03、8,'21、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭｉＧ−２９Ｋ＞：MiG-29M2の艦上機型、設計局番号プロダクト9-41、NATOコードはフルクラムＤ。レーダーはズークMEで、空対地ミサイルの運用能力も持つ。レドーム付け根部分に三角形の薄い凹凸が付いている。RAMコーティングを施してステルス性を向上させた。キャノピーは複座型と同じ大型のもので、後席にはアビオニクスが積んである。PAZ-1MK空中給油ポッドの運用が可能。エンジンはRD-33MK（推力9.4トン）。ハードポイントは９カ所（胴体中心線下１カ所、主翼下４カ所ずつ）。乗員１名。Su-33の後継としてSu-33UBに勝って採用され、2013年から24機を調達する予定で、最初の２機は2013年11月25日にロシア海軍に引き渡された。2016年から空母アドミラル・クズネツォフに搭載してテストしている。インド海軍向けMiG-29Kと紛らわしいので、後にMiG-29KRに改称された。参考：月刊軍事研究3,’17、月刊世界の艦船4,’13、2,’14、6,’15、8,’17、月刊航空ファン6,’16、月刊JWings12,’19

　＜ＭｉＧ−２９ＫＲ＞：艦上機型。MiG-29Kを名称変更したもので、20機を配備した。参考：月刊世界の艦船8,’17

　＜ＭｉＧ−２９ＫＶＰ＞：MiG-29Aの艦上機型、設計局番号プロダクト9-18。１機が改造されてテストされた。参考：月刊軍事研究7,’08

　＜ＭｉＧ−２９Ｍ（試験機）＞：マルチロール試験機、設計局名称プロダクト9-14。MiG-29SEにターゲッティング・ポッドを装備して空対地ミサイルやレーザー誘導爆弾を搭載可能としている。1985年2月に初飛行した。参考：月刊軍事研究7,’08

　＜ＭｉＧ−２９Ｍ＞：MiG-29SMの改良型、設計局名称プロダクト9-15、NATOコードはフルクラムＥ。MiG-29M（試験機）の量産（予定）型で、第４プラス世代に分類される。構造材をアルミ・リチウム合金にして軽量化し、エアインテイクに折り畳み式の格子を付けて補助エアインテイクを廃止、ストレーキとフラップを拡大し、水平安定板も拡大してドッグトゥースを追加、エアブレーキを左右垂直尾翼間に移設して拡大し、翼下ハードポイントを片翼４箇所ずつに増加、エンジンをクリモフRD-33K（ドライ推力5.5トン、A/B時推力8.8トン）に換装した。燃料搭載量が増えており、着脱式空中給油受油プローブも装備可能。外部兵装搭載量は4.5トンに増え、空対地兵器の搭載能力も強化している。レーダーはN011ズーク（N010MズークＭ？N041ズークM2E？）に換装し、地形追随機能や地上マッピング機能を追加、空対空モードでは４目標と同時交戦できる。空対地任務ではR-73/R-77ミサイル４発とKh-25/Kh-31空対地ミサイル４発を装備する。自衛用としてI-222ミサイル警報、L150パステルRWR、SAP-418/KS-418ECMポッド、16連装50mmチャフ・フレアディスペンサーを搭載。操縦装置は四重フライバイワイヤ、計器板はグラスコクピットである。航続距離2000km（機内燃料のみ）。６機が製造され、1986年4月26日に初飛行して翌年まで飛行テストが行われたが、採用されずにいる間にソ連が崩壊し、没になった。参考：月刊JWings12,’19、11,’01、5,’15、12,’03、10,’05、月刊軍事研究8,’07、11,’07、9,’08

　＜ＭｉＧ−２９Ｍ（その２）＞：MiG-35Sの輸出型。レーダーをFGM129SズークM1SEに換装した。参考：月刊JWings4,’17

　＜ＭｉＧ−２９Ｍ１＞：MiG-29Mの改良型。新型FCSを搭載し、レーダーをSu-30MKI用N011Mの簡易版であるBARS29に変更、操縦装置をデジタルフライバイワイヤに換装した。参考：月刊JWings11,’01、11,’05、月刊軍事研究8,’07

　＜ＭｉＧ−２９Ｍ２＞：MiG-29M1の複座型。レーダーなどはそのまま積んでいる。参考：月刊軍事研究8,’07

　＜ＭｉＧ−２９Ｍ２（その２）＞：MiG-35UBの輸出型。参考：月刊JWings4,’17

　＜ＭｉＧ−２９ＭＥ＞：MiG-33を参照。

＜ＭｉＧ−２９Ｓ＞：MiG-29Cの改良型、設計局名称プロダクト9-13S、NATOコードはフルクラムＣ。照準システムをN019MレーダーとTs101M照準コンピュータを組み合わせたRLPK-29Mとし、IRSTをOEPrNK-29-1に換装したもの。全長17.32m（機首プローブあり）／16.28m（無し）、全幅11.36m、全高4.73m、運用自重10.9トン、最大離陸重量19.7トン（22.1トン？）。翼面積38平方メートル。エンジンはクリモフ／サルキソフRD-33（ドライ推力49.4kN、A/B時推力81.4kN）双発、最大速度マッハ2.3、実用上昇限度18000m、航続距離772海里（機内燃料のみ）／1565海里（胴体下1500リットル増槽１個＋主翼下1150リットル増槽２個）。最大兵装搭載量４トン。固定武装は30mm機関砲GSh301（150発）１門。乗員１名。新造されたものと、MiG-29から改造されたものが存在する。参考：月刊JWings10,’05、1,’14、12,’03、12,’06、3,’09、3,’11、1,'22、月刊軍事研究7,’08、8,’07、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭｉＧ−２９ＳＤ＞：MiG-29の改修型、設計局名称プロダクト9-12S。MiG-29Cと同じファットバックを付けたものだが、燃料タンクは増設していない。参考：月刊軍事研究7,’08、月刊JWings12,’03

＜ＭｉＧ−２９ＳＥ＞：MiG-29Sの輸出型、設計局名称プロダクト9-12SE。ファットバックを省いて電子妨害装置も撤去している。参考：月刊軍事研究7,’08、月刊JWings12,’03、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭｉＧ−２９ＳＭ＞：MiG-29Sの改良型、設計局名称プロダクト9-13M、NATOコードはフルクラムＣ。空対地任務にも投入できるようにしたタイプで、空対地ミサイル、空対艦ミサイル、テレビ誘導爆弾を運用できる。マッピングモードを追加し、対レーダーミサイルの使用を可能とした更なる発展型も検討されているという。参考：月刊軍事研究8,’07、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭｉＧ−２９ＳＭＴ＞：MiG-29SMの航続距離延長型、設計局名称プロダクト9-17。コクピット後部にコンフォーマル燃料タンク（容量1880リットル）を追加してドーサルスパインが更に大型化した。主翼下に1150リットル増槽２本を装着できる。N019MPレーダーを装備してR-77、KAB-500Kr、Kh-29T、Kh-31A、Kh-35ミサイルを搭載可能となった。MiG-29Mの技術を流用しており、計器板をグラス・コクピット化し、HOTASを採用、操縦系統はフライ・バイ・ワイヤである。エンジンはRD-33-3双発、燃料搭載量4.2トン、航続距離1800km（機内燃料のみ。2200km？）／2400km（増槽１本）。ハードポイントは７カ所（胴体中央下、主翼下３カ所ずつ）。最大搭載量4.5トン。1997年11月に初飛行し、ロシアで2009-10年に28機が導入されて実戦配備を開始、就役しているMiG-29シリーズを全機改修する予定だったが、予算不足で150機のみに止まるようである。後期型の一部にはN010レーダーを搭載した。イエメンに輸出されたが、アルジェリアには輸出し損ねて返品された34機（設計局名称プロダクト9-19）はロシア空軍で引き取った。参考：月刊航空ファン7,’00、月刊軍事研究7,’08、3,’11、12,’98、9,’08、7,’10、月刊JWings12,’19、2,’05、月刊航空情報3,’18

＜ＭｉＧ−３３＞：MiG-29Mの輸出名称で、MiG-29MEともいう。採用国は無い。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究7,’08、月刊JWings12,’03

＜ＭｉＧ−３５＞：MiG-29改良単座戦闘機型、NATOコードはフルクラムＦ。インド向けMiG-29KUB（MiG-29M2？）の改良型で、第４プラスプラス世代に相当する。レーダーをファザトロンNIIRズークＡアクティブ電子スキャンアレイレーダー（ズークAE？MA？MF？MAE？）に換装し、四重デジタルフライバイワイヤを搭載、FADEC及び推力偏向ノズル搭載のRD-33OVTエンジンを装備している。翼面積を拡大してハードポイントと兵装搭載量を増やした。IRSTはOLS-K光学位置捕捉装置ポッド（空中目標探知距離45km以上、識別距離10-15km、空母大の海上目標探知距離60-80km、識別距離40-60km）に変更、装備位置を右エアインテイク側面にしている。両翼端にはレーザー警報装置がある。計器板にはカラー液晶MFD３基を搭載した。全長17.3m、全幅12m、全高4.73m、最大離陸重量29.7トン。エンジンはRD-33OVT（A/B時推力18300ポンド・8.3トン。RD-33MKV？）双発、最大速度マッハ2.25。ハードポイントは11箇所、兵装搭載量6.5トン。乗員１名。主に輸出向けであり、エアロ・インディア2007で展示飛行を実施したが、インドでは採用されなかったので、ロシアがMiG-35Sとして配備することにした。参考：月刊JWings5,’07、11,’14、12,’03、月刊軍事研究3,’08、11,’07、9,’08、11,’15

＜ＭｉＧ−３５Ｄ＞：MiG-35の複座型。レーダーはそのまま搭載しており、後席から兵装を制御可能で、訓練だけでなく多任務に投入できる。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＭｉＧ−３５Ｓ＞：MiG-35のロシア空軍採用型、NATOコードはフルクラムＦ。MiG-29K（MiG-29M2？）ベースの第４世代＋＋マルチロール戦闘機型で、電子光学装置をOLS-UEM、エンジンを推力偏向装置付RD-33K（RD-33Mk3？）に換装した。レーダーは従来のMiG-29と同じN019で、レドーム付け根にはMiG-29Kと同様に三角形の薄い凹凸がある。主翼折り畳み機構など艦上運用装備を外し、前後縁フラップを大型化、ストレーキ延長上に長方形クルーガーフラップを追加し、機内燃料タンク容量を拡大して航続距離を延伸した。キャノピーは複座型MiG-35UBと共通で、後席にはアビオニクスを積んでいる。機体中央付近の両エアダクト下面に大型フェアリングがあり、目標指示ポッドを装着可能。操縦装置は四重デジタルフライバイワイヤ。全長17.32m、全幅11.99m、全高4.4m（4.73m？）、通常離陸重量18.9トン、最大離陸重量24.5トン。エンジンはクリモフRD-33Mk3（推力９トン）双発、巡航速度マッハ0.9、最大速度2100km・マッハ2.25、実用上昇限度16000m、航続距離2000km（機内最大燃料）／3000km（フェリー）。最大外部兵装搭載量６トン。ハードポイントは胴体下１ヵ所、主翼下４ヵ所ずつ。乗員１名。2016年11月24日に初飛行した。2017年1月27日にユナイテッド・エアクラフト社でロールアウト式典が行われ、30カ国の防衛関係者が参加した。2017年にテストを完了し、Su-57配備までの繋ぎとMiG設計局の仕事確保のため、2018年から170機（30機以上？100機くらい？）を配備する予定である。参考：月刊JWings4,’17、12,’19、2,’20、月刊航空ファン11,’15、10,’17、月刊軍事研究11,’15、ウォーマシン・レポートNo.67

＜ＭｉＧ−３５ＵＢ＞：MiG-35Sのタンデム複座型。後席を追加した分、燃料容量が630リットル減った。キャノピーは単座と同じ。2017年1月27日にユナイテッド・エアクラフト社で飛行展示が行われた。参考：月刊JWings4,’17、月刊航空ファン4,’17

＜ＭｉＧ−２９ファミリー＞

＜ＭｉＧ−２９ＯＶＴ＞：MiG-35用RD-33OVT推力偏向エンジン技術実証機で、OVTはOtklaniaemyi Vektor Tyagi（可動偏向推力）の略。ノズルはピッチ（15度ずつ）・ヨー方向（８度ずつ）に作動でき、エンジン２基を差動させてロールも制御できる。機体のベースはMiG-29Mで、飛行制御用にSDU-915-01フライ・バイ・ワイヤを採用した。2005年のモスクワ国際航空宇宙ショーでダブル・クルビット（連続クルビット）やゼロスピード・ホバリング（大迎え角で空中停止）などの機動を行った。参考：月刊JWings11,’01、03,11、11,’05、月刊軍事研究10,’06、8,’07

＜ＭｉＧ−２９ＵＢ＞：MiG-29のタンデム複座練習機型、設計局名称プロダクト9-51、NATOコードはフルクラムＢ。後席が教官席で、離着陸時や地上滑走時に前が見えないため、キャノピーフレームに前方監視用引き込み式ペリスコープを備えている。訓練生の座る前席は単座型座席の前に設置したため、多機能レーダーを積むスペースが無くなり、代わりに小型の測距レーダーを積んでいて、レドームの単色塗装部分が先端部のみになった。空対空戦闘訓練にはOEPrNK-29E電子光学センサーを使用する。チャフ／フレアディスペンサーも積んでいない。参考：月刊軍事研究7,’08、月刊JWings12,’19、12,’03

＜ＭｉＧ−２９ＵＢＴ＞：MiG-29UMTかも。MiG-29SMTの複座練習機型、設計局名称プロダクト9-51T。レーダーは外されているとされるが、多用途戦闘機として使用できるという説もある。イエメンにも輸出された。参考：月刊軍事研究8,’07、12,’98、月刊JWings2,’05

＜ＭｉＧ−２９ＫＵＢ＞：MiG-29Kのタンデム複座練習機型、設計局名称プロダクト9-47。2015年までに４機を調達する予定で、最初の２機は2013年11月25日に引き渡された。インド海軍向けMiG-29KUBと紛らわしいので、後にMiG-29KUBRに改称された。参考：月刊世界の艦船4,’13、2,’14、8,’17、月刊軍事研究3,’17、月刊JWings12,’19

＜ＭｉＧ−２９ＫＵＢＲ＞：ロシア海軍練習機。MiG-29KUBを改称したもので、４機を配備した。参考：月刊世界の艦船8,’17

＜ＭｉＧ−２９海外シリーズ＞

　＜ＭｉＧ−２９（アメリカ）＞：アメリカ空軍戦闘機。モルドバからMiG-29、MiG-29C、MiG-29UBを購入した。参考：月刊軍事研究7,’08

　＜ＭｉＧ−２９（アルジェリア）＞：MiG-29SMT（プロダクト9-19）28機とMiG-29UBT６機を1340億円で導入することにし、第１バッチ12機が輸入されたが、最新のものに換装される筈のアビオニクスが一部で旧式のままだったのと、構造材が新品で無く長期保管されたものを流用していたため、そのままロシアに送り返した。改修担当のRSKミグはアビオニクスを換装したと主張しているが、結局ロシア空軍で引き取っている。代わりにSu-30MKAの導入数を増やすかもしれない。参考：月刊JWings5,’08、12,’19、月刊軍事研究8,’07

　＜ＭｉＧ−２９（イエメン）＞：イエメン空軍戦闘機。MiG-29をモルドバから購入した。2005年にはMiG-29SMTを１機あたり4063万ドルで32機調達している。参考：月刊軍事研究7,’08、月刊JWings9,’10

　＜ＭｉＧ−２９（イスラエル）＞：イスラエル空軍戦闘機。MiG-29B及びMiG-29UBを導入した。参考：月刊軍事研究7,’08

　＜ＭｉＧ−２９（イラク）＞：イラク空軍戦闘機。MiG-29B及びMiG-29UBを導入した。湾岸戦争では開戦劈頭に防空システムを破壊されてしまい、戦果が無いままに５機を撃墜された。参考：月刊軍事研究7,’08、月刊JWings10,’18

　＜ＭｉＧ−２９（イラン）＞：イラン空軍戦闘機。MiG-29B、MiG-29SD、MiG-29UBを導入した。参考：月刊軍事研究7,’08

　＜ＭｉＧ−２９（インド）＞：インド軍戦闘機。ミラージュ2000戦闘機のライセンス生産が没になったため、代替として1984年に発注したものである。空軍は1986年にMiG-29B、MiG-29UB、MiG-29S計80機を導入した。1994年に胴体と垂直尾翼との結合部腐食に由来する墜落事故が起きたため、垂直尾翼構造強化措置を施している。海軍はヴィクラマディチャ用として2004年にMiG-29K12機とMiG-29KUB４機を購入（１機あたり4375万ドル以上）した。うち１機が減耗している。2008年にはヴィクラント用として更にMiG-29KとMiG-29KUBを計29機発注した。2008年3月に69機をMiG-29UPGへと改修（６機はRACミグ、63機は改修キットによりHALで実施）する契約を締結し、2011年からロールアウトしている。参考：月刊軍事研究7,’08、4,’09、月刊JWings6,’09、9,’10、10,’12、6,’15、4,'23、月刊世界の艦船9,’12

　＜ＭｉＧ−２９（エリトリア）＞：エリトリア空軍戦闘機。1998年にロシアから輸入した。参考：月刊JWings3,’22

　＜ＭｉＧ−２９（北朝鮮）＞：北朝鮮空軍戦闘機。1988-92年にMiG-29B13機とMiG-29UB１機を導入した。MiG-29Cもソ連からキットで10機分輸入して北朝鮮で組み立てたが、2-3機完成したところで資金が尽き、残りはスペアパーツとして使用されているらしい。1992年にはライセンス生産を開始したとの情報が流れたが、F-16C/Dのライセンス生産を発表した韓国に対抗してみただけで、実際には作る資金が無かったようである。2000年にロシアのプーチン大統領が北朝鮮を訪問した際、予備部品の無償供与を依頼したが、ドル払いでの有償援助と言われて交渉が決裂した。2014年現在、MiG-29B12機とMiG-29C18-20機（2-3機？）保有しているとみられるが、実戦配備に就けるのは３分の１くらいらしい。参考：月刊軍事研究7,’08、8,’12、月刊航空ファン10,’14、12,’16、11,’92

　＜ＭｉＧ−２９（キューバ）＞：キューバ空軍戦闘機。MiG-29B及びMiG-29UBを導入した。参考：月刊軍事研究7,’08

　＜ＭｉＧ−２９（シリア）＞：シリア空軍戦闘機。MiG-29B及びMiG-29UBを導入した。2007年にMiG-29M/M2を12機（＋オプション24機）発注、シリア内戦で供給時期未定となっていたが、2016-17年に引き渡される模様。参考：月刊軍事研究7,’08、11,’14、月刊JWings4,’17

　＜ＭｉＧ−２９（スリランカ）＞：スリランカ空軍戦闘機。MiG-29C及びMiG-29UBを導入した。参考：月刊軍事研究7,’08

　＜ＭｉＧ−２９（スロバキア）＞：スロバキア空軍戦闘機。チェコスロバキア時代に導入したMiG-29A及びMiG-29UB、スロバキア時代にロシアから購入したMiG-29C及びMiG-29UBを配備している。2022年8月27-28日のスロバキア・インターナショナル・エア・フェストでフライトを行った後、スロバキア国防省がF-16V戦闘機が運用可能となるまでMiG-29戦闘機配備12機全機の運用を停止すると発表した。整備士がロシアに帰国して整備が不可能になったためとのことだが、実際にはウクライナに供与するためらしい。F-16V運用まではチェコとポーランドがスロバキアの防空を担任する。2023年3月17日、13機をウクライナに供与すると発表し、3月23日に最初の４機が引き渡された。一部は飛行不能状態で、部品取りらしい。参考：月刊軍事研究7,’08、月刊JWings11,’22、6,’23

　＜ＭｉＧ−２９（セルビア）＞：セルビア空軍戦闘機。ユーゴスラビア紛争で６機が撃墜された。2017年3月28日、ロシアからMiG-29A/MiG-29C/MiG-29UB戦闘機２機ずつ計６機の供与を受けることが決まった。単座型は1989年製、複座型は1990-91年製の中古機で、最初の２機は分解された状態でAn-124により2017年10月2日にセルビアに到着、10月20日に最後の２機を受領した。ただ非可動状態だったので、２億ドル以上かけてロシアにオーバーホールしてもらい、2018年11月に完工している。ベラルーシから９機追加調達する計画もあるらしい。参考：月刊JWings12,’17、6,’17、10,’18、月刊航空ファン1,’18、2,’19、月刊軍事研究4,’18

　＜ＭｉＧ−２９（チェコスロバキア）＞：チェコスロバキア空軍戦闘機。MiG-29AとMiG-29UBを導入した。参考：月刊軍事研究7,’08

　＜ＭｉＧ−２９（チャド）＞：チャド空軍戦闘機。３機を発注し、2014年（2013年？）から引き渡された。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＭｉＧ−２９（ハンガリー）＞：ハンガリー空軍戦闘機。MiG-29BとMiG-29UBを導入した。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＭｉＧ−２９（バングラデシュ）＞：バングラデシュ空軍戦闘機。MiG-29Aを導入した。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＭｉＧ−２９（東ドイツ）＞：東ドイツ空軍戦闘機。MiG-29AとMiG-29UBを導入した。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＭｉＧ−２９（ブルガリア）＞：ブルガリア空軍戦闘機。1989-90年にMiG-29A18機とMiG-29UB４機を導入した。2004年、16機をNATO仕様に改修。2020年3月19日、延命改修初号機が初飛行試験を行った。残存15機全機に延命改修を施す予定。後継は2019年7月にF-16Cブロック70戦闘機６機とF-16Dブロック70戦闘機２機に決定したが、2022年のウクライナ戦争勃発でMiG-29の補用部品が入手できなくなったため、更に８機を追加調達している。参考：月刊JWings1,’15、6,’20、1,'23、月刊軍事研究7,’08

＜ＭｉＧ−２９（ペルー）＞：ペルー空軍戦闘機。MiG-29SDとMiG-29UBを導入した、また、後にMiG-29Sをベラルーシから購入した。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＭｉＧ−２９（ポーランド）＞：ポーランド空軍戦闘機。MiG-29AとMiG-29UBを導入した。一部チェコから購入したものもある。NATO加盟に伴い、機首上面のIFFを板状アンテナ２枚に換装した。参考：月刊軍事研究7,’08、月刊航空ファン7,’99

＜ＭｉＧ−２９（マレーシア）＞：マレーシア空軍戦闘機。1995年にMiG-29Nを16機とMiG-29UBNを２機導入した。ブミプトラ政策と称して民間企業を介在させたため、スペアパーツの価格が上昇して運用コストが増えてしまった。参考：月刊JWings3,’12、月刊軍事研究7,’08

＜ＭｉＧ−２９（ミャンマー空軍）＞：ミャンマー空軍戦闘機。2001年2月、タイとの国境紛争でタイ空軍F-5E戦闘機とF-16戦闘機に手を出せず、爆撃されまくったため、6月にMiG-29を12機導入した。2009年12月、MiG-29M2を20機配備することを決定した。参考：月刊軍事研究8,’11、月刊航空ファン12,’16

　＜ＭｉＧ−２９（モルドバ空軍）＞：モルドバ空軍戦闘機。MiG-29UB１機とMiG-29C20機を1997年にアメリカに売却した。その他イエメンにも売却しており、稼働機はゼロになった。参考：月刊軍事研究7,’08

　＜ＭｉＧ−２９（モンゴル空軍）＞：モンゴル空軍戦闘機。2019年、MiG-29UB戦闘機２機がロシアから引き渡された。参考：月刊航空ファン2,’20

　＜ＭｉＧ−２９（ユーゴスラビア）＞：ユーゴスラビア空軍戦闘機。MiG-29BとMiG-29UBを導入した。参考：月刊軍事研究7,’08

　＜ＭｉＧ−２９（ルーマニア）＞：ルーマニア空軍戦闘機。MiG-29AとMiG-29UBを導入した。後にMiG-29Sを購入（ベラルーシからのようだ）した。参考：月刊軍事研究7,’08

　＜ＭｉＧ−２９Ｂバーズ＞：インド空軍戦闘機。MiG-29の改良型で、レーダーをN010MズークＭに換装しており、R-77空対空ミサイル、空対地ミサイル、誘導爆弾を運用できる。更にパッシブ・フェイズド・アレイ・レーダーや空中給油受油装置を搭載する改良も実施中。参考：月刊軍事研究6,’11

　＜ＭｉＧ−２９ＢＭ＞：ベラルーシ空軍戦闘機。MiG-29の近代化型で、レーダーを改良して対地マッピング機能を追加、デジタル・データバスを搭載して新型空対空兵装や精密誘導兵器を運用可能とし、GPS/GLONASS航法システムを装備した。20機が改修され、もう10機の追加改修が2014年に決定した。参考：月刊軍事研究5,’16

　＜ＭｉＧ−２９Ｇ＞：ドイツ連邦空軍戦闘機。東ドイツ空軍に配備されていたMiG-29Aのうち19機をドイツ統一後にNATO標準仕様としたものである。維持費がトーネードの３倍かかるので、2003年から退役して一部がポーランド空軍に売却された。参考：月刊JWings6,’05

　＜ＭｉＧ−２９Ｋ（インド海軍）＞：インド海軍艦上戦闘機、別名MiG-29K-2008、設計局番号プロダクト9-17K（プロダクト9.41？）。ロシアから購入したヴィクラマディチャとヴィクラントへの搭載用で、MiG-29SMT戦闘機をベースとし、MiG-29K（プロダクト9-31）より大型の主翼・尾翼に換装、腐食防止仕様のクリモフRD33エンジン、油圧作動の拘束フックを備えている。レーダーはズークME（ズークMF？ズークM1E？）で、風防前方右にI-219E赤外線捜索追尾装置、左に空中給油受油プローブを備え、パイロットはタレス社製トップ・サイトＥヘルメットサイトを装着する。IAI／エルタ製EL/M-8222自衛用電子戦装置、PrNK-29K航法・目標指示装置、サジェム社製シグマ95慣性航法装置を搭載。ハードポイントは９カ所で、R-27/R-73空対空ミサイルの他、KAB-500Kr誘導爆弾、Kh-25ML空対地ミサイル、Kh-25MP対レーダーミサイル、Kh-29T空対地ミサイル、Kh-31A空対艦ミサイル、Kh-31P対レーダーミサイル、Kh-35空対艦ミサイル、Kh-35U空対地ミサイルも搭載できる。胴体下部にUPAZバディ・バディ給油ポッドの装着も可能で、空中給油母機にもなれる。全長17.32m、全幅11.99m、全高4.73m、離陸重量18.55トン、最大離陸重量24.5トン。エンジンはクリモフRD-33K（ドライ推力81.4kN、A/B時推力86.3kN。RD-133？）双発、最大速度2200km、実用上昇限度17500m、航続距離2000km（増槽装備時3000km）。最大荷重8G。固定武装は30mm機関砲GSh-301が１門。最大機外搭載量6.5トン。乗員１名。2004年（2007年？）に16機を15億ドルで発注し、2008年にヴィラート用として29機を追加発注した。2010年2月19日に最初の４機による地上基地での訓練を開始しており、最初の16機は2011年までに全機、追加発注の29機は2015年に23機と2016年に６機が配備される予定で、計45機を第300・第303飛行隊に配備して運用している。ウクライナ紛争でロシアがヨーロッパから制裁を受けたため、本機用のフランス製コンポーネントがロシアで搭載できなくなり、ロシア製器材だけ載せてインドに輸出、到着したらロシア技術者の指導の下にフランス製器材を積んで完成させるという二度手間状態に陥っているらしい。フライ・バイ・ワイヤやエンジン性能もイマイチで、稼働率低下が問題となっている。参考：月刊軍事研究11,’98、4,’14、7,’08、月刊JWings11,’05、5,’10、9,’11、月刊世界の艦船10,’16、8,’17、8,'22、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＭｉＧ−２９Ｎ＞：マレーシア空軍戦闘機。MiG-29SEをベースに機体とエンジンを熱帯地用に改修し、イギリス製IFF、AN/ARN-139TACAN、ILS、GPSなどを搭載、空中給油受油装置を装着している。後にレーダーをN019MEトパーズに換装し、R-77を運用できるようにして10目標追尾・２目標同時攻撃能力を得た。16機を導入し、2010年中に全機退役する予定だったが、後継機導入の遅れにより10機を2015年まで持たせることになった。参考：月刊軍事研究7,’08、月刊JWings3,’12、5,’10、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭｉＧ−２９ＵＢ（モンゴル空軍）＞：モンゴル空軍戦闘機。ロシアから軍事援助で２機を導入し、2019年11月26日にウランバートルで引き渡し式典を実施した。参考：月刊航空ファン2,’20

＜ＭｉＧ−２９ＭＵ２＞：ウクライナ空軍戦闘機。試作改修機で、１機が製作された。ウクライナ戦争で「キーウの亡霊」の愛機とされ、開戦から２日間で６機を撃墜するなどの戦果を挙げたと喧伝されている。参考：月刊JWings6,’22

＜ＭｉＧ−２９ＵＰＧ＞：インド空軍多用途戦闘機。MiG-29SMT相当の改良型で、レーダーをズークMEに換装し、機首左に空中給油受油プローブ収容バルジを設け、キャノピー後方で胴体上面を盛り上げて胴体内燃料タンク容量を拡大した。アビオニクスの一部をイスラエル製にし、右方向舵下方にELT-568ジャマーを追加している。R-77空対空ミサイルや誘導爆弾を運用可能。69機を改修する予定で、2008年からロールアウト中。参考：月刊JWings6,’15、4,'23、月刊航空ファン5,’17

＜ＭｉＧ−２９スナイパー＞：ルーマニアのエアロスター社とイスラエルのエルビット社が共同開発した改良型で、ILA2000エアショーに出展された。航法・通信装備を改善し、NATO標準準拠機として運用できる。新型レーダー、FCS、電子戦装備を統合している。参考：月刊軍事研究11,’00、月刊JWings9,’00

＜ＭｉＧ−３５Ｓ（エジプト空軍）＞：エジプト空軍戦闘機。46機を発注した。参考：月刊航空ファン10,’17

＜ＭｉＧ−２９海外ファミリー＞

　＜ＭｉＧ−２９ＧＴ＞：ドイツ連邦空軍練習機。東ドイツ空軍MiG-29UBをドイツ統一後にNATO標準仕様へと改修したものである。維持費がかさむので2003年から退役し、一部はポーランド空軍に売却された。参考：月刊JWings6,’05

＜ＭｉＧ−２９ＫＵＢ（インド海軍）＞：インド海軍複座練習機、プロダクト9.47。MiG-29Kベースで、こちらも稼働率低下に悩まされているらしい。参考：月刊世界の艦船8,’17、月刊軍事研究4,’14

＜ＭｉＧ−３１シリーズ＞：ソ連防空軍の対低空侵攻目標用迎撃戦闘機、NATOコードはフォックスハウンド（Foxhound。犬種の１つ）。アメリカ空軍が爆撃戦術を低空侵攻に切り替えたため、ルックダウン・シュートダウン能力を持つ迎撃戦闘機が必要になり、ミコヤン設計局では1965年からスメルチ100レーダーとK-100ミサイルを開発したが、能力不足で没にされ、1968年5月24日にソ連共産党中央委員会からS-155要撃システムとして改めて開発指示が出され、設計が始まった。MiG-25の複座アップグレード型で、MiG-25とTu-128の後継であり、低空で侵入する航空機や巡航ミサイルにも対抗でき同時複数目標攻撃が可能な機体としてMiG-25MP（MPは改良型インターセプターの略）の計画名称が付き、アップグレードが大規模になるのでMiG-31に改称されている。原型機は1975年9月16日に初飛行し、1979年（1977年？）から量産され、1981年5月から防空軍に引き渡され、エンジンやレーダー関連の初期不良を解決して1982年から運用された。西側が写真撮影したのは、1986年1月29日にバレンツ海上空でノルウェー空軍F-16Aのインターセプトを受けた時が初である。総生産数505機。輸出国は無く、ソ連崩壊時にカザフスタンが43機を引き継いだ。2000年現在での配備数は300機超といわれる。2018年9月19日、ニジニ・ノヴゴロドで１機が墜落し、飛行停止処分が執られた。参考：月刊航空情報11,’09、世界の傑作機No.172、月刊JWings10,’05、12,’03、12,’06、6,’17、世界軍用機年鑑1990-91、月刊航空ファン12,’18

　＜Ｙｅ−１５５ＭＰ＞：原型機。世界初の戦闘機用フェイズド・アレイ・レーダーとR-33ミサイル４発を搭載して多目標同時攻撃を可能とし、ソ連初のアフターバーナー付きターボファンなどにより航続性能も強化した機体として、1968年5月24日に開発指令書が出された。この時点では制式名称はMiG-25MPとなる予定だった。同年には可変後退翼型が検討されたが重量過大で蹴られ、翌年に折り畳み式大型LERXを持つ機体が立案されて採用され、1972年から実機製作に移った。主翼はMiG-25RBの予備部品から流用したのでLERXや前縁フラップが付いておらず、量産機と比べてエルロンがやや内側にあり、フラップ面積が小さい。主脚前部ドア兼スピードブレーキも量産機とは形状や開度が違っている。初号機はレーダーやIRSTは開発が間に合わずに搭載されず、1975年中旬に完成し、9月16日に初飛行した。試作２号機にはレーダーやIRSTが搭載されている。参考：月刊航空情報11,’09、世界の傑作機No.172

　＜ＭｉＧ−３１＞：量産型で、別名イズジェリェ83、後にイズジェリェ01、NATOコードはフォックスハウンドＡ。1981年5月6日に制式採用が決定した。Ye-155MPの主翼前縁に小さなLERXを設け、前縁スラットを追加、スピードブレーキを胴体側面から真下に開く方式に変更した。機体には高張力鋼（VNS-2、VNS-5、EI-703、EI-878、SN-3、VNL-3、VL-1）、強化アルミニウム合金（D-19、VAL-10）、強化チタン合金（OT4-1、VT-20、VT-21L、VT-22）が使用されていて、構造重量に占める割合は高張力鋼50%、アルミニウム合金33%、チタン合金16%、その他1%となっており、MiG-25の運用結果から耐熱性の要らない部分はアルミニウム合金に切り替えている。胴体はモノコック構造で、MiG-25に比べて胴体中央部分を延長した。機首は楕円断面、エアインテイク・エンジン収容部は矩形断面をしており、エンジンと他区画（大部分が溶接式インテグラルタンク）の間にはATM-3断熱材が使われている。機首にはN007パッシブ・フェイズド・アレイ・レーダーを搭載しており、機首下面には8TP赤外線監視装置（STP/TP-8？）を引き込み式（右ヒンジでちょっと外に出る）に装備する。コクピットはタンデム複座で、後席にはレーダー操作員が座る。前後席共に操縦装置を持つが、後席は前席と段差が無く、正面は全て計器板、戦術状況ディスプレイ（円形。計器板中央）、レーダー・ディスプレイ（四角形。戦術状況ディスプレイの右側）、8TP用ディスプレイ、操作盤（計器板上部）で埋め尽くされており、外部視界は上部の細いペリスコープで確保するしか無い。座席はK-36DMゼロゼロ射出座席、風防はSO-200耐熱プレキシグラス製（厚さ10mm）、バルクヘッドはAO-120製である。主翼はMiG-25Rをベースに主桁後方補助桁を強化して本格的な３本桁構造にしてあり、桁間構造もステンレス鋼溶接からアルミニウム合金リベット接合に変更、外板もアルミニウム合金に変更して厚みを増すことにより剛性を向上させ、マスバランスを不要としている。最大許容荷重も0.5G増しの5Gとなった。肩翼配置のクリップドデルタ翼で、基部前縁に小さなLERXを持ち、LERXの前縁後退角は70度30分、主翼の前縁後退角は41度２分である。主翼前縁に４分割のフラップ、後縁に２分割のフラップと２分割のフラッペロンを持ち、前縁フラップが13度下がると後縁フラップとエルロンも５度下がり、亜音速巡航時の揚抗比を改善する。離着陸時は前縁フラップが30度下がる。主翼剛性改善でフラッペロンを翼端側にずらすことができ、その分後縁フラップの面積を拡大して離着陸性能を確保した。LERXと前縁フラップの追加でMiG-25よりも大迎え角での飛行性能を改善し、巡航ミサイル相手に十分な機動性能を得ている。主翼端前後に目標データリンクシステム用アンテナが突き出ており、主翼端後縁にレーダー警戒装置用アンテナが付く。エンジンは低空亜音速飛行にも高空超音速飛行にも適するD-30F-6ターボファンに換装し、エアインテイク内の「主」の字のベーンは撤去した。エアインテイクにはARV-27自動制御装置がある。機内燃料タンクはインテグラルタンクで、容量確保のためステンレス鋼溶接構造のままとし、胴体内に７個、主翼内に４個、垂直尾翼内に２個を置いた。垂直尾翼は双尾翼で、外反角８度。翼端にVHF無線機用アンテナとIFFトランスポンダー・アンテナを内蔵し、後縁上部には目標データリンクシステム用アンテナが突き出ている。水平尾翼は全遊動式で、下反角1.25度。横操縦の際には左右が差動してフラッペロンを補助する。胴体下面にはベントラルフィンが２枚あり、外反角は12度である。MiG-25にあった後部胴体上下のスピードブレーキは廃止された。降着装置は前輪式で、前脚はマッドガードの装着されたKT-176車輪２個であり、横風着陸が容易なようステアリング機構が付いていて、後方に収容される。主脚はKT-175車輪の２輪ボギーで、タンデム配置であり、前方車輪が後方より内側に付いていて、前方に収容される。主脚収容室前方扉はスピードブレーキ兼用だが、低空では風圧に負けるので使用禁止。胴体尾部上面のドーザルスパイン最後部がドラッグシュート収容部で、十字のドラッグシュート２枚を展張することにより、着陸距離を1000m以下に抑えられる。FCSはRP-31。アビオニクスはA-15アルゴン・メインフレーム・コンピュータ、PPI-70Vヘッドアップディスプレイ、ITO-1/-2戦術状況ディスプレイ、IS-1-72A慣性航法システム、マニョーブル-Vデジタル・プロセッサ、A-312-10ラディカル-NPまたはA-331SHORANシステム、A-723クヴィトーク-2／トロピク／マルシュルートLOLANシステム、SVS-2Ts-1エアデータ・システム、BSFK-2戦闘ヘッドセットシステム、A-312-09ラディカル-OVK相対位置測定・編隊維持システム、PA-4-3自動地図表示システム、BK-43通信インターフェース・モジュール、PKN-1/-2航法システム管制パネル、ARK-19自動方位測定儀、RV-15（A-031）電波高度計、A-611/MRP-61/MRP-56/RPM-76マーカービーコン受信機、SP-50計器着陸装置、11B6（5U15K-11）または11G6スペークトル地上要撃管制コマンドリンクシステム、APD-518戦術情報データリンクシステム、RK-RLDN保秘デジタルデータリンクシステム、R-862UHF無線機、R-864HF無線機、R-855UM無線機、SPU-9インターコム、ポトク-NKRアンテナ・フィーダ・システム、P-591音声警報装置、シレナ３レーダー警報、SPO-15LM（SPO-155L？）ベリョーザ−LMレーダーホーミング警報システム、ARK-19自動方向探知機、SRO-2P敵味方識別装置トランスポンダー、SRZ-2P3/-035M敵味方識別信号発信機、SO-69ATCレシーバー、SOD-57M及びSOD-63ATC/SIFトランスポンダー、テスター-UZLフライトデータ・レコーダー、MS-61コクピット音声記録装置、APD-518/TKS-2秘匿データリンクシステム。主兵装はR-33長射程空対空ミサイル４発で、抗力低減のため胴体下面前後両舷にAKU-410-1パンタグラフ式エジェクターラックを介して半埋め込み式（後部２発は埋め込みが浅い）に装備し、長距離迎撃任務に就く。翼下内側パイロンにはR-40ミサイル１発ずつをAPU-84-46ランチャーを介して装備でき、R-40R/RDセミアクティブレーダー誘導式またはR-40T/TDパッシブ赤外線誘導式いずれかを計２発積む。ただし後者の場合はR-33を３発搭載とし、開いた所にR-40T/TD用誘導装置APP-46TDを装備する必要がある。また、翼下内側パイロンにはAPU-60-2パイロンを介してR-60/60Mミサイル２発ずつを搭載することもできる。翼下外側パイロンにはAPU-60-1パイロンを介してR-60/60Mミサイル１発ずつを搭載可能。胴体後部下方右にGSh-23-6またはGSh-23-6Mガトリング砲（260発）をポッド式に装備でき、弾倉は胴体内に収容する。１名ではFCSを扱いきれないため、複座化されており、後席乗員（ロシア空軍正式名称は不明）が計器板中央のアナログ式戦術情報ディスプレイに映し出されるレーダー情報を基に前席のパイロットに迎撃指示を出す。前席にはレーダーや戦術状況を表示するディスプレイは全く無く、後席乗員の言われるままに迎撃を行う。爆撃機ならR-33で遠距離から仕留め、亜音速巡航ミサイル相手なら接近してR-60や機関砲で撃墜する。４機編隊で行動し、ルーチ地上迎撃管制システムからAK-RLDNデータリンク（オートパイロット機能も持つ）によりリーダー機が目標の位置情報を受け取り、APD-518デジタル・データリンク（有効範囲は直径200km・前方140度の扇形）で編隊が相互のレーダー情報を共有、800-900km幅で哨戒を行うAWACS的運用が可能である。N007の能力を活かして地上迎撃管制の範囲外でも十分な迎撃能力を発揮でき、BAN-75コマンドリンクにより、リーダー機が僚機をオートパイロットで迎撃に向かわせることも可能で、僚機がレーダーを切ったままIRSTで敵を見つけてR-60で攻撃するというパッシブ迎撃も行える。全長22.69m、全幅13.46m、全高6.15m、自重21.825トン、最大離陸重量46.2トン。翼面積61.6平方メートル。エンジンはペルミD-30Fターボファン（ミリタリー推力9.8トン、A/B時推力15.5トン。アビアトビガテルD-30F6、ドライ推力93.1kN・9.5トン、A/B時推力151.9kN・15.5トンという説も）双発、最大速度マッハ2.83、耐Ｇ能力5G、実用上昇限度20600m、機内燃料容量16.35トン／20250リットル、戦闘行動半径1400km（マッハ0.85、増槽２本）／647海里（マッハ2.35時）／388海里（R-33ミサイル４発装備、増槽無し）、フェリー航続距離3300km（外部兵装無し、増槽２本）。固定武装は23mm機関砲GSh-6-23（260発）１基。R-33ミサイル４発＋R-40T/TDミサイル２発＋R-60/60Mミサイル２発またはR-33ミサイル３発＋R-40T/TDミサイル２発＋R-60/60Mミサイル２発またはR-33ミサイル４発＋R-60/60Mミサイル４発の装備が可能。乗員２名。価格は１機あたり53億5230万円から56億9973万円。1979-88年に349機が生産され、1981年から配備された。参考：世界の傑作機No.172、月刊航空情報11,’09、月刊JWings10,’05、6,’17、3,’09、12,’03、世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91

　＜ＭｉＧ−３１ＤＺ＞：DZはDozaprvka（空中給油）の略で、別名イズジェリェ01DZ。前線部隊ではこちらもMiG-31と呼んでいたらしい。1988-90年（1990-91年？）生産分の101機で、航続力不足を補うため、機首上面左に引き込み式のＬ字空中給油受油プローブを装着した。参考：世界の傑作機No.172

　＜ＭｉＧ−３１Ｂ＞：別名イズジェリェ01B。1985年に逮捕したスパイ（アドルフ・トルカチェフ）がMiG-31の兵装・アビオニクス情報を西側情報機関に伝えていたことが分かり、MiG-31Mの完成を待てない状況になったため、暫定改良型として開発され、1989年6月30日に初飛行した。FCSをS-800AザスロンＡレーダー中心のRP-31Aに換装してECCM能力を強化、アビオニクスを更新し、地上基地とのデータリンク機能や、空対空ミサイル誘導を僚機に行って貰うタンデム誘導モードなどを追加した。R-33S空対空ミサイルの運用が可能となり、主翼下にR-40T/TD空対空ミサイル計２発またはR-60/60Mミサイル計４発（ツインレールAPU-60-2に装備する）も搭載できるようになった。MiG-31DZと同じ空中給油受油装置も装備しており、見た目はMiG-31DZと全く変わらない。A-723クヴィトーク１LORANシステムとリンクする衛星航法システムを追加し、高緯度での航法を強化した。全長22.668m（プローブ含む）、全幅13.456m、全高5.15m（6.15m？）、運用自重21.82トン、クリーン離陸重量36.7トン（燃料満載）、離陸重量37.1トン（標準燃料、R-33空対空ミサイル４発）／41トン（燃料満載、R-33空対空ミサイル４発）／45.9-46.2トン（燃料満載、増槽２基、R-33空対空ミサイル４発）。翼面積41.6平方メートル。エンジンはソロビエフD-30F-6（ミリタリー推力9.5トン、A/B時推力15.5トン）双発、最大速度3000km・マッハ2.83、実用上昇限度20600m（R-33空対空ミサイル４発）、航続距離1400km（R-33空対空ミサイル４発、マッハ2.35）／2150-2400km（R-33空対空ミサイル４発、マッハ0.8）／2850-3000km（R-33空対空ミサイル４発、増槽２基、マッハ0.8）。固定武装はGSh-6-23機関砲１基。胴体下にR-33ミサイル４発、主翼下にR-40ミサイル２発またはR-60ミサイル４発またはR-60ミサイル２発＋増槽２基を搭載できる。乗員２名。1991-92年に69機が生産された。参考：世界の傑作機No.172、月刊航空情報11,’09、月刊JWings2,’20

　＜ＭｉＧ−３１ＢＳ＞：別名イズジェリェ01BS。1991-95年にかけ、MiG-31にMiG-31Bと同じ改造を施したもの。ただし空中給油システムは追加していない。参考：月刊航空情報11,’09

　＜ＭｉＧ−３１改＞：ソーコル工場が計画した機体構造軽量化・燃料搭載量増加型。1978年6月から１機が改造され、1980年に完成し、1983年12月29日に初飛行した。重心点がずれて飛行性能に影響を及ぼすなど問題が多く、開発中止となり、設計はMiG-31Mの参考とされ、機体はザスロンＭレーダーのテストなどに使用された。参考：月刊航空情報11,’09、世界の傑作機No.172

　＜ＭｉＧ−３１Ｍ＞：MiG-31の近代化改修型、別名イズジェリェ05、NATOコードはフォックスハウンドＢ。射程300kmの新型長射程空対空ミサイルR-37と新型ARH方式中射程空対空ミサイルR-77を運用できる迎撃戦闘機として1983年から設計され、1985年12月21日に初飛行し、７機が試作された。機首を太くしてザスロンＭレーダーを搭載、FCSをRP-31Mに変更し、目標探知距離を360kmに、攻撃可能距離を230kmに増加させ、24目標を同時追尾して６目標をR-37で同時攻撃できるようになった。R-37空対空ミサイル（胴体下左右半埋め込み式にAKU-410-1またはAKU-620ランチャーを介して縦並び３発ずつ計６発）、R-33M/R-33S空対空ミサイル（胴体下左右半埋め込み式に縦並び２発ずつ計４発）、R-77空対空ミサイルまたはR-73空対空ミサイル（主翼内外側パイロンに１発ずつの最大４発）を搭載可能とし、1994年には228km先のドローンをR-37で撃墜している。エンジンもD30F-6Mに強化し、搭載燃料を増加、空中給油システムを標準装備して受油プローブを機首正面右に移し、LERXとドーザルスパインを拡大、前席風防を枠無しワンピースとし、衛星航法システムとフライ・バイ・ワイヤを導入した。IRSTも更新し、機首内完全引き込みとなっている。新型ECM/ESMとレーザー測距器を装備し、Gsh-6-23ポッドは撤去した。レーダー非換装型もある。７号機は翼端にESMを内蔵した細長いポッドを装備しており、ポッド後部上下にはクリップドデルタ型フィンを持つ。冷戦終結とソ連崩壊で予算が足りなくなり、制式化されなかった。発展型が開発されたともいわれるが、詳細不明。参考：世界の傑作機No.172、月刊航空情報11,’09、月刊JWings10,’05、12,’03、月刊軍事研究8,’07

　＜ＭｉＧ−３１ＢＭ＞：イズジェリェ01BM。MiG-31Bに対地攻撃能力を持たせたマルチロール型で、1997年から開発された。レーダーはN007ザスロンにザスロンＭの技術をバックフィットしたもので、戦闘機なら最大315km先で探知し、15目標を同時に追尾、278km先から６目標を同時に攻撃できる。また、TV誘導爆弾のシーカー画像をディスプレイに表示できるようにし、対地攻撃を可能とした。計器板にはルースカヤ・アヴィオニカ社製６×８インチ（152×203mm）カラーMFD（前席計器板右１基、後席３基）、前席にはヴェガ社とファザトロン社が共同開発したHUDを装備する。R-33S、R-37、R-77、Kh-25、Kh-29、Kh-31、Kh-59、KAB-500、KAB-1500など最大８トンを外部搭載できる。２機のMiG-31が試作機として改造を受け、1999年1月に公開されたが、予算不足で開発に行き詰まり、一旦お蔵入りになった。その後2000年代に計画が復活。レーダーをザスロンAMに換装するなどアビオニクスを一新し、ミニAWACSとして使えるようにした。対地攻撃能力を持ち、胴体下パイロンにはR-33/R-33Sを４発またはKh-25/Kh-31/KAB-1500を２発、翼下内側パイロンにはR-40T/R-40TD/R-77/Kh-25/Kh-31/KAB-1500を１発またはR-60Mを２発、外側パイロンにはR-77/Kh-25/Kh-31/KAB-1500を１発搭載できる。R-37空対空ミサイルシリーズも運用でき、ステルス機や巡航ミサイルなどを撃破できるという。レーザー・デジグネータは無いので、レーザー誘導爆弾は使えない。２機がMiG-31Bから改造され、2005年9月9日に初飛行し、１機は2008年3月に第４軍適用・乗員教育センターに移管された。既存の機体に対する本格的な改修は2011年以降に開始されるとみられ、同年にRSKミグが60機の改修契約を受注、最初の12機は2014年（212年12月？）に西部軍管区ホチロボ基地へと配備された。更に2018年までに50機を改修する追加契約が2014年11月に締結されたが、Kh-47M2キンジャール搭載用MiG-31Kへの改修機が必要になったため、計80機くらいでMiG-31BMへの改修を終えるらしい。2015年12月26日、ロシア航空宇宙軍第303親衛混成航空師団（ウラジオストク近郊のツェントラリナヤ・ウグロバヤ基地）に配備された。2017年4月26日、訓練中に僚機のR-33空対空ミサイル誤射で１機が墜落する事故を起こした。乗員は無事だった。参考：世界の傑作機No.172、月刊航空情報11,’09、月刊JWings10,’05、11,’99、3,’15、3,'16、月刊軍事研究8,’07、3,’11、9,’07、8,’18、月刊航空ファン7,’19

　＜ＭｉＧ−３１Ｄ＞：イズジェリェ07。対衛星ミサイル運用型で、30P6衛星攻撃システムを構成する。主翼付け根にMiG-31M類似のLERXを追加して高空での飛行安定性を確保し、主翼端にデルタ型安定翼を主翼と垂直に取り付け、方向舵を拡大し、胴体下面ミサイルラックを廃止した。レーダー、武器管制システム、機関砲、警報装置、後席を外し、対衛星ミサイル管制装置の運用機器と対衛星ミサイル１発装着用ラックを搭載しており、ミサイル発射位置に正確に到達するため、地上センターの指令によりコースを自動修正する装置も装備する。２機が試作されて1987年1月17日に初飛行し、1987-92年にヴィンペル社製79M6コンタークト対衛星ミサイルを100回以上発射した。ただし実際の衛星を破壊するテストは行われていない。実戦配備可能レベルに達したものの、予算不足で1996年に開発が打ち切られた。2013年12月、下院国防委員会でX-37B対策などとして開発再開の提案書が出されたが、開発中断から時間が経ちすぎていて、どうなるかは不明。参考：月刊航空情報11,’09、月刊軍事研究9,’14、2,’16、世界の傑作機No.172

　＜ＭｉＧ−３１Ｍ改＞：エンジンとアビオニクスを改良したもので、2006年8月に初飛行した。残存機にこの改修を施して2015年まで使用できるようにする予定。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＭｉＧ−３１ファミリー＞

　＜Ｙｅ−１５５ＭＦ＞：計画戦闘爆撃機型。コクピットを並列複座に変更した。計画のみ。参考：世界の傑作機No.172

　＜ＭｉＧ−３１Ｉ＞：商業衛星打ち上げ母機、別名イシム。MiG-31Dベースで、1997年にMAPO MiGが開発し、2006年のシンガポール航空ショーで発表された。高度15000-18000mを速度2120-2230kmで飛行しつつヴィンペル社製３段式ロケットを射出する。ペイロード収容部は全長1.4m・直径0.94mで、160kgの衛星なら高度300km、120kgなら600kmに打ち上げられる。Il-76MD改造の空中指揮機により打ち上げ管制を受ける。参考：月刊航空情報11,’09

　＜ＭｉＧ−３１Ｋ＞：Kh-47M2キンジャル極超音速ミサイル搭載型。後席とレーダーを廃止してKh-47M2用管制装置を搭載し、胴体下中央パイロンにKh-47M2を１発積めるようにした。参考：月刊軍事研究8,’18

　＜ＭｉＧ−３１ＬＬ＞：LLは飛行実験室の略。射出座席のテスト兼訓練用で、後席が充てられている。翼端にはカメラや計測機器を詰め込んだポッドを装着する。エンジンのダクト側面と垂直尾翼にキャリブレーション用の太線が記入されている。所属は空軍技術開発研究所（グロモフ航空研究所。後のロシア空軍第929飛行テストセンター）。参考：世界の傑作機No.172、月刊航空情報11,’09

　＜ＭｉＧ−３１Ｓ＞：小型衛星打ち上げ母機。MiG-31Dがベースで、対衛星ミサイルの代わりに、小型衛星を積んだロケットを装着する。計画のみ。参考：月刊航空情報11,’09

＜ＭｉＧ−３１海外シリーズ＞

　＜ＭｉＧ−３１Ｅ＞：MiG-31Bベースの輸出型で、レーダー含むアビオニクスを輸出用にダウングレードしている。武装はR-33ミサイル（輸出用ダウングレード型）４発、R-60Mミサイル2-4発。MiG-31Bの初号機が1987年初めに改造されてデモンストレーターになり、1992年以降の航空ショーで何度か飛行したが、採用国は無かった。シリアが少数のみ輸入したという説もあるが、詳細不明。中国が1992年5月にライセンス生産権を得て6月に５機が引き渡されたといわれるが、Su-27系の方が魅力的だったらしく、生産されていない。参考：世界の傑作機No.172、月刊航空情報11,’09

　＜ＭｉＧ−３１Ｅｈ＞：シリアが2007年に８機を発注したとされるもの。ただイスラエルの圧力で2009年にキャンセルしたとも、元々契約が無かったともいわれる。参考：月刊航空ファン8,’09

　＜ＭｉＧ−３１ＦＥ＞：多目的戦術戦闘機型で、Ｆはフロンタヴォーイ（前線用、戦術用）の略。1995年のパリ航空ショーで公開された。MiG-31Mがベースで、西側アビオニクスも搭載できるという。超音速巡航速度2500km、最大速度3000km、航続距離1200km（超音速巡航）／2500km（巡航速度・機内燃料のみ）／3000km（巡航速度・増槽あり）。武装はR-37長距離AAM、R-77中距離AAM、R-73短距離AAM、Kh-31A、Kh-31P、Kh-25MP、Kh-59M、Kh-29L、Kh-29T、KAB-1500L（３発）、KAB-1500TK（３発）、KAB-500Kr（８発）、FAB-1500（６発）などで、最大外部搭載量９トン。参考：月刊航空情報11,’09

＜ＭｉＧ−３３＞：MiG-29シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＭｉＧ−３５＞：MiG-29シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＭｉＧ−４１＞：ロシア空軍が開発しているらしい高速迎撃機。MiG-31の後継で、最大速度マッハ4-4.3を目指している。探知してから迎撃するまでの時間がとれない敵ステルス機や極超音速機に対応するようである。参考：月刊丸6,’14

＜ＭｉＧ−ＡＴ＞：ロシア空軍試作高等練習機で、ATはAdvanced Trainerの略。1980年代末からL-29/L-39練習機の後継として開発され、原型機は1995年5月18日に完成し、1996年3月21日に初飛行した。機体はアルミニウム合金・CFRP・GFRP製。主翼は低翼配置の直線翼。主翼付け根上面にエアインテイクがあり、異物吸入防止のため初号機では主翼前縁より後ろにあったが、２号機では前に出された。コクピットはタンデム複座、緊急脱出装置はズベズダK-93ゼロゼロ射出座席。アビオニクスはトムソンCSF社とゼクスタン製、操縦系統はKSU-821デジタル･アナログ併用３重フライ・バイ・ワイヤ。全長12.01m、全幅10.16m、全高4.42m、標準離陸重量4.61トン、最大離陸重量7.8トン（武装時）。翼面積17.67平方メートル。エンジンはSNECMA製ラルザック04-R20（推力1.44トン。初号機と２号機）双発またはソユーズ製RD-1700（３号機）双発、最大速度マッハ0.85、実用上昇限度15500m、海面上昇率毎分1680m、燃料搭載量0.85トン（標準）／1.68トン（最大）、航続距離1200km／2600km（フェリー）。ハードポイント９カ所。乗員２名。原型機３機が制作されたが、2002年にYak-130に破れて採用されなかった。1990年代半ばから海外での販売活動を行っているが、採用した国は無く、2003年8月のポーランドでライセンス生産契約が締結されたが、実際には量産されていない。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings11,’07

＜ＭｉＧＣＡＰ＞：戦闘空中哨戒を参照。

＜ＭｉＧ−ＭＡＰＯ＞：MAPO-MiG（設計局）を参照。

＜ＭｉＧ−ＭＡＰＯ１．４４＞：MiG1.44（試作戦闘機）を参照。

＜ＭｉＧ設計局＞：ソ連の航空機設計局で、ミコヤン設計局またはOKB-155ともいう。1939年12月に第１工場設計主任アルチョム・イワノビッチ・ミコヤンと第84工場設計主任ミハイル・イオスフォビッチ・グレビッチがポリカルポフ設計局から独立して開設した。ミコヤン及びグレビッチの頭文字を取っており、ｉはMikoyanの頭２文字目で、MGだと言いにくいのでｉを付けてミグと読めるようにした。ちなみにロシア語のｉは英語のandと同義だが、そういう意味で付けたのではない。1941年、第１工場と共にクイブィシェフに疎開した。1942年、モスクワに戻り、第155試作工場となった。1953年2月、ポリカルポフ設計局の人員と資材を引き継いだ。1964年にグレビッチが離れたためミコヤン設計局と呼ばれるようになったが、略称はMiG設計局のままとされた。1970年にミコヤンが、1976年11月にグレビッチが死去したが、その後もMiG設計局の名称は引き継がれている。MiG-29はミコヤンの後継者であるロティスラフ・Ａ・ベリャコフが中心となって開発した。ソ連崩壊でミコヤン航空科学産業複合企業（Aviatsionniy Nauchno-Proizvodstvenniy Kompleks imeni A. I. Mikoyana）に改称された。1990年代初め、政府の支配を離れてモスクワ航空機生産工場（MAPO）と合併し、MAPO-MiGとなった。後にロシア航空機会社MiG（RSK MiGまたはRAC MiG）となり、2006年に統合航空機製造会社OAKに組み込まれた。参考：月刊軍事研究7,’08、3,’09、5,'15、世界軍用機年鑑1990-91、世界の傑作機No.172、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings10,’01、5,'23、月刊航空ファン11,’92

＜ＭＩＧ溶接＞：溶接を参照。

＜ＭＩＬ−Ａ−８８７０＞：アメリカ軍の軍用規格。航空機の強度、剛性、振動、フラッター、ダイバージェンスについて定めている。参考：月刊軍事研究7,’17

＜ＭＩＬＡＮ＞：インド海軍主催の多国間共同訓練。海上自衛隊は2022年から参加している。参考：海上自衛隊ホームページ

　＜ＭＩＬＡＮ２０２４＞：2024年2月19-27日にビシャカパトナムと周辺海空域で行われ、海自はDD-113さざなみが参加した。2月19-23日に停泊フェーズとして国際海事セミナーや専門術科会合など、2月24-27日に洋上フェーズとして各種戦術訓練（対潜戦、対空戦、対水上射撃、対空射撃など）を行っている。参考：海上自衛隊ホームページ

＜ＭＩＬＤＳ−Ｆ＞：AN/AAR-60(V)2ミサイル警報を参照。

＜ＭＩＬ−Ｅ−５００７Ｄ＞：アメリカ軍の軍用規格。航空機用エンジン、ターボジェット、ターボファンの一般規格について定めている。参考：月刊軍事研究9,’17

＜ＭＩＬＥＳ＞：アメリカ陸軍の模擬交戦訓練装置で、Multiple Integrated Leser Engagement System（多目的総合レーザー模擬交戦システム）の略。戦車砲発射をシミュレートするホフマン・デバイス（９連装発光発煙機）、機関砲発射をシミュレートするフラッシュ・ライト、小火器用空包アダプター、レーザー照射装置、レーザー受信装置、CVKI車両用命中指示器、アンバーのフラッシュランプ、オペレーションセンターへの送信用アンテナなどからなる。兵器ごとにコード化されたレーザーを照射し、有効と判断されればフラッシュランプが点灯、警報音が鳴る。レーザー検波器は兵器や車両とセットになっている。小銃用では相手の頭部や目に対して6m以内、その他の火器では9m以内のレーザー照射が禁止されており、75m以内での双眼鏡など光学機器の使用も禁止である。連続４日間の使用が可能。参考：月刊丸12,’90、月刊戦車マガジン10,’93別冊

　＜Ｍ６０＞：M16A1ライフル用。銃口付近に空包装置と送波器を取り付け、兵士は検波器・被弾警報装置付きの肩ベルトを装着する。参考：月刊丸12,’90

　＜Ｍ６１＞：M60機銃用。銃身上に送波器を取り付ける。参考：月刊丸12,’90

　＜Ｍ６２＞：ドラゴン対戦車ミサイル用。発射筒に設置する。参考：月刊丸12,’90

　＜Ｍ６３＞：M2重機関銃用。銃身外側にBFA空包アダプター３本を設置し、機関部上面前方に送波器を取り付けたものである。参考：月刊丸12,’90

　＜Ｍ６４＞：BGM-71TOW対戦車ミサイル用。照準追跡装置に送波器を組み込んでいる。参考：月刊丸12,’90

　＜Ｍ６５＞：M60A3戦車用。105mm主砲上とM85機銃銃身に送波器を設置する。参考：月刊丸12,’90

　＜Ｍ６７＞：M551空挺戦車用。主砲と車載機銃に送波器を設置する。検波器、命中指示器械セットも用意されている。参考：月刊丸12,’90

＜ＭＩＬＦ＞：フィリピンの反政府武装組織で、モロ・イスラム解放戦線の略。モロ民族解放戦線MNLFが1976年にマルコス政権と南部諸州自治権獲得で和平合意を行ったことに不満を持つグループで、1978年（1984年？）に分かれ誕生した。ミンダナオ島で活動している。2001年からアロヨ政権と停戦交渉中。勢力15000人。2012年10月、フィリピン政府との和平文書に調印した。参考：月刊軍事研究12,’02、5,’08、4,’15

＜ＭＩＬＯＰＳ＞：アメリカ太平洋軍が主催する国際会議で、軍事作戦法規国際会議の略。アジア太平洋諸国の軍の作戦法規専門家が法的論点の関心事項を議論、相互理解と連携強化を図るものである。自衛隊も2010年から参加中。参考：朝雲

＜ＭＩＬＯＰＳ２０１４＞：2014年4月26日から5月2日までフィリピンで開催され、アメリカ、イギリス、インド、オーストラリア、中国、ベトナムなど21カ国、国際海洋法裁判所などの機関から180名が参加し、防衛省・自衛隊からも７名が参加した。人道支援・災害救援での地位協定の必要性などを確認している。参考：朝雲

＜ＭＩＬＯＰＳ２０１５＞：第28回で、2015年5月18-21日にニュージーランドで開催され、22カ国と国際機関などから150名が参加した。防衛省・自衛隊からは６名が出席している。中国の南シナ海埋め立てや海洋進出について、歴史的・法的根拠を示すべきとの認識で一致した。また、参加国が緊密に連携し、アジア太平洋地域における法の支配を確実にすることを訴えた。参考：朝雲

＜ＭＩＬＯＰＳ２０１６＞：第29回で、2016年5月15-21日にカナダのバンクーバーで開催され、24カ国と国際機関などから150名が参加した。防衛省・自衛隊からは法務官ら５名が出席し、安全保障関連法をテーマとするスピーチなどを行っている。参考：朝雲

＜ＭＩＬＳＡＴＣＯＭ＞：マサチューセッツ工科大学リンカーン研究所がアメリカ空軍の委託を受けて開発中の軍事用通信衛星システム。重量126kg。近地点500km、遠地点20300km、軌道傾斜角63度のHEO軌道を複数個が周回（一周６時間）する。戦時における通信容量増大をカバーするのが目的である。参考：月刊軍事研究3,’08

＜ＭＩＬＳＴＡＲ＞：アメリカ空軍のミリ波（EHF）通信衛星で、MILitary Strategic Tactical And Relay（軍事戦略戦術中継）の略。空軍のAFSATCOM、海軍のFLTSATCOM、UFO、LEASATなどを代替する３軍共通の衛星として1983年から開発された。当初は核戦争時の電磁パルスに強いEHF（75-2400bpsの低速通信）による戦略通信を中継する予定だったが、冷戦が終わったため、量産型では戦術用途（4.8-1544kbpsの中速通信）にも使えるように改良されている。地上から衛星へのアップリンクに44GHzのEHF、衛星から地上へのダウンリンクに20GHzのSHFを使用する。水爆が炸裂して他の通信衛星が使用不能となってもEHFで通信機能を維持できるように設計されている。他にUHFのアップ・ダウンリンクや60GHzの電波による衛星間通信も可能。高度36000kmの静止軌道を周回する。全長15.3m、全幅34.8m、重量4536kg。発電力8kW。寿命10年。価格は８億ドル。1991年から打ち上げ予定だったが、そこで冷戦が終結してしまい、1994年に１号機、1995年に２号機（どちらも実験型のMILSTAR1）を打ち上げたところで一時計画がストップした。その後1999年から量産型MILSTAR2を打ち上げたが、最初の１基は軌道に乗らず、2001年、2002年、2003年に１基ずつを打ち上げている。2008年からは後継のAEHF衛星を打ち上げ予定。参考：月刊軍事研究1,’07、4,’99、6,’04、4,’07、ザ・マーチ23号

＜ＭＩＬ−ＳＴＤ＞：MILitary STanDard（軍用標準）の略。参考：現代の潜水艦

＜ＭＩＬ−ＳＴＤ−１５５３＞：データバス。チャレンジャー２戦車などに搭載された。参考：月刊PANZER3,’03

＜ＭＩＬ−ＳＴＤ−１５５３Ｂ＞：双方向デジタル・データバス。1MHz、バス最大全長100mで、最大32個のユニットを結合できる。F-16戦闘機のフライ・バイ・ワイヤや、M-1A2戦車などに採用された。参考：月刊PANZER5,’02、月刊JWings12,’15

＜ＭＩＬ−ＳＴＤ−１７６０＞：航空機と搭載装備品の間のインターフェース。GPS座標の入力に使用する。参考：月刊JWings3,’18

＜ＭＩＬ−ＳＴＤ−２１６１Ｃ＞：アメリカ海軍・海兵隊機の塗装やマーキングの規定。参考：月刊JWings2,’20

＜ＭＩＬ−ＳＴＤ−３０１１＞：アメリカ軍が構築中の統合型グローバル戦術情報網、別名JREAP。リンク16のプロトコルを利用した大容量無線データLANシステムで、これまでのデータリンクシステムを統合する。STADIL-JをJREAP-Aとして組み込んでおり、SHF艦対艦データシステムをJREAP-Bとして、イージスBMD用EHF広域データシステムをJREAP-Cとして組み込む予定。参考：日米イージス艦とミサイル防衛

＜ＭＩＭ−３＞：ナイキ・アジャックス（地対空ミサイル）を参照。

＜ＭＩＭ−１４＞：ナイキ・ハーキュリーズ（地対空ミサイル）を参照。

＜ＭＩＭ−２３＞：ホーク・シリーズ（地対空ミサイル）を参照。

＜ＭＩＭ−４６＞：アメリカ陸軍試作車載短距離地対空ミサイル、別名モーラ−（Mauler）。開発遅延から計画中止になった。参考：月刊世界の艦船4,’14

＜ＭＩＭ−７２シリーズ＞：アメリカ軍の地対空ミサイル。サイドワインダーの陸上発射型で、M48に搭載された。参考：月刊戦車マガジン10,’93別冊、世界の軍用車両(2)、月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜ＭＩＭ−７２Ａ＞：AIM-9Dの陸上発射型。最大射程6km。参考：世界の軍用車両(2)

　＜ＭＩＭ−７２Ｃ＞：炸薬量を1.4kg増やし、全方向赤外線シーカーを搭載したもの。全長2.91m、直径0.127m、翼スパン0.629m、発射重量86.2kg、弾頭重量11.4kg（HE）。誘導はパッシブ赤外線。推進はMk50固体燃料ロケットモーター、射程4.8km。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、ザ・マーチ17号、月刊戦車マガジン10,’93別冊

　＜ＭＩＭ−７２Ｅ＞：無煙ロケットモーターを搭載したもの。参考：月刊戦車マガジン10,’93別冊

　＜ＭＩＭ−７２Ｇ＞：スティンガー用シーカーの改良型を搭載したもの。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜ＭＩＭ−７２Ｊ＞：MIM-72Gの輸出型。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＩＭ−１０４シリーズ＞：アメリカ軍のパトリオット防空システム用ミサイル。参考：月刊軍事研究7,’07

＜ＭＩＭ−１０４Ａ＞：弾頭名称M248で、炸裂すると2gの破片を多数生じて目標を破壊する。全長5.3m、直径0.406m、全幅0.92m、重量914kg、弾頭重量91kg。炸薬はコンポジッションＢ。推進はサイオコールTX-486固体燃料ロケット１段式、最大速度マッハ３以上（時速6000km）、最大射程100km以上、有効射高20000m以上。誘導は中間TVM方式＋終末SARH方式。参考：月刊軍事研究7,’07、11,’98、1,’18、ザ・マーチ17号

＜ＭＩＭ−１０４Ｃ＞：PAC-2用。電波信管を採用し、炸裂破片を径12.7mm・重量45gに増加させて破壊力を増した。全長5.18m、直径0.41m、翼スパン0.92m、重量700kg。最大速度マッハ５、最小射程3km、最大射程160km、最小射高60m、最大射高24240m。参考：月刊軍事研究7,’07、1,’18

＜ＭＩＭ−１０４Ｄ＞：PAC-2GEM用。ロケットモーターを強化した。全長5.2m、直径0.41m、重量900kg。最大射程120km、迎撃高度24000m。参考：月刊軍事研究6,’17、7,’07、1,’18

＜ＭＩＭ−１０４Ｅ＞：PAC-2GEM+用で、GEM-T（Guidance Enhanced Missile-Tactical）とGEM-C（-Cruise）がある。ノーズコーンを新型に変更してセンサーの効きを良くし、弾道ミサイル、巡航ミサイル、航空機などの標的への対処能力を改良した。弾体直径0.41m、翼スパン0.84m、重量900kg。上昇限度24000m、水平射程70km（対航空機）／20km（対弾道ミサイル）。参考：月刊航空情報3,’10、月刊軍事研究7,’07、9,’10、1,’18

＜ＭＩＭ−１０４Ｆ＞：PAC-3用。TMD構想の中核として1983年にLTV社が提案した射程延伸型迎撃機（ERINT）で、従来のMIM-104シリーズとは完全に別物である。誘導は中間がINS＋指令誘導、終末がKaバンド（ミリ波）シーカーによるアクティブレーダーホーミングで、ミサイル追尾能力が高く、先端にサイドスラスター（Atitude Control Motor）180個を装備することで飛翔軌道の微調整を可能としており、目標を直撃して撃墜する。目標に与える運動エネルギーが大きいので、弾道ミサイルは砕け散ってしまい、地上に落ちてくる破片は近接炸裂型より小さくなるらしい。弾頭には高性能炸薬（重量73kg）でタングステン小片（重量227g）24個をまき散らすリング弾頭（リーサリティ・エンハンサー）も装備していて、目標が高速の弾道ミサイルなら直撃し、目標が低速の場合には近接信管を作動させ、航空機や巡航ミサイルのエアインテイクに吸い込ませてエンジン内部を破壊、撃墜する。短距離及び準中距離弾道ミサイルのターミナル段階迎撃用で、落角及び速度の大きい中距離以上の弾道ミサイルには対応できず、ロフテッド弾道も迎撃困難である。全長5.205m、直径0.255m、翼スパン0.51m、重量328kg（312.4kg？）。射程15km（20km？対弾道ミサイル）／70-80km（対航空機）、最低迎撃高度50m、通常迎撃高度15000-20000m以下（対弾道ミサイル）。参考：月刊軍事研究11,’98、1,’18、6,’17、7,’07、11,’13、月刊PANZER7,’03、5,’06、1,’07

＜ＭＩＭＩＣ＞：マイクロ波・ミリメートル波一体化集積回路の略。

＜ＭＩＭＯ＞：Multiple Input Multiple Output（複数入力／複数出力）の略。複数の小型送受信アンテナ（サブアレイ）で得た信号をリアルタイムで合成し、大型レーダー並の能力で探知を行うレーダー技術のことで、ステルス機の探知にも威力を発揮する。１つ１つのアンテナは小型で済み、放送用電波など他の電波放射源を利用しての完全パッシブ運用もできる。技本が電子装備研究所飯岡支所に試作機の次世代警戒管制レーダー（送信用サブアレイ３式、受信用サブアレイ８式）を設置して2015年6月から空自機を使用した探知追尾テストを行っており、2020年頃の実用化を目指している。X-2相手に探知追尾テストを行ったかは不明。参考：朝雲、月刊軍事研究9,’11

＜ＭＩＮＩＭＩシリーズ＞：ベルギーのFN社が開発した分隊支援用5.56mm軽機関銃。参考：月刊軍事研究3,’04

＜ＭＩＮＩＭＩ＞：バイポッドを標準装備し、三脚架に載せての射撃も可能。全長1040mm、銃身長600mm、重量7.01kg。作動はガス圧式、発射速度は毎分750発と1000発の切り替え式で、給弾は200発入り弾薬箱（銃本体に取り付けられる）または5.56mm小銃用弾倉。参考：月刊軍事研究3,’04、自衛隊図鑑2002、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜ＭＩＮＩＭＩパラトルーパー型＞：銃身を短くし、ストックをテレスコーピング式としたもの。フランス軍が装備した。参考：月刊軍事研究12,’03

＜ＭＩＮＩＭＩ７・６２＞：使用弾を7.62mm×51NATO標準弾に変更したもの。ゲリラやテロリストが主にAK47などの7.62mm弾使用火器を装備しているため、威力不足の声を受けて開発された。銃身長415mm、重量8.4kg。射程1000m。参考：月刊軍事研究11,’06、月刊軍事研究3,’10

＜ＭＩＮＩＭＩ７．６２Ｍｋ３＞：NATO標準アクセサリーレールを装備しており、光学照準器、ダットサイト、レーザーサイト、フォアグリップなどを装着できる。使用弾は7.62mm×51NATO標準弾。重量8.8kg。ベルギー陸軍がMAG M2の後継として2016年8月26日に採用を発表した。参考：月刊軍事研究2,’17

＜ＭＩＮＩＭＩ海外シリーズ＞

　＜Ｋｓｐ９０＞：スウェーデン軍軽機関銃。参考：月刊軍事研究9,’08

　＜Ｌ１１０＞：イギリス陸軍軽機関銃。2013-15年に小隊戦闘実験を行って再評価したところ、重い、有効射程が250mしか無い、７割が無駄弾というさんざんな結果に終わった。弾幕方式の制圧射撃なら無駄弾が多くても構わないが、歩兵戦闘では命中精度を上げた方が有効という考えになってきており、射距離400mでの支援射撃はL129A1かグレネードランチャーに交代するかもしれない。参考：月刊PANZER6,’18、月刊軍事研究9,’09

　＜Ｍ２４９＞：M249を参照。

　＜ＭＩＮＩＭＩ（自衛隊）＞：陸上自衛隊機関銃。62式機関銃の後継として住友重機械工業（住友金属工業）で1993年度からライセンス生産した。海上自衛隊も護衛艦用に装備しており、ピントルマウントに据え付けて使用するが、洋上では威力不足であまり使えないため、実際にはバイポッドを付けて港湾警備に使用しているらしい。使用弾は89式小銃用弾薬と共通の5.56mm普通弾、5.56mm曳光弾、5.56mm空包で、200発入り弾薬箱の他に89式小銃用弾倉を使用することも可能。弾薬手が不要なので、人手の足らない自衛隊向きである。全長1.045m、銃身長0.465m、重量6.85kg。発射速度毎分750発（標準）／1000発（最大）。値段は2004年度契約で１丁200万4660円。2013年12月18日、製造請負契約で製品試験結果を改ざんしたとして、防衛省が住友重機械工業を５ヶ月間の指名停止処分とした。参考：JGround Vol.11、自衛隊装備年鑑1996、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊軍事研究12,’08、11,’10、3,’14、月刊世界の艦船3,’10、スピアヘッドNo.7、MAMOR vol.132、vol.155

＜ｍｉｎｉ−ＭＵＳＩＣ＞：C-MUSICシリーズ（ミサイル防御装置）を参照。

＜ＭＩＮＯＳシステム＞：フランス、イギリス、ドイツが開発したロボット型対戦車兵器で、1990年代半ばに完成した。AJAX音響・振動センサーにより戦車のエンジン音と地中振動を検出し、赤外線誘導式対戦車ミサイルを自動発射する。参考：月刊軍事研究2,’04

＜ＭＩＮＲＥＭシステム＞：タレス社がフランス軍向けに開発した共同軍信号システム。フランス軍情報本部専用で、信号傍受、COMINT、ELINT施設を備える。専用の情報収集艦に搭載されて運用される。参考：月刊軍事研究2,’04

＜ＭＩＮＵＲＳＯ＞：国連西サハラ住民投票管理団の略。1991年4月から、停戦実施と独立を問う投票管理にあたった。参考：コンバット・バイブル２

＜ＭＩＮＵＳＭＡ＞：国連PKO活動で、国連マリ多元統合安定化ミッションの略。2013年4月、アフリカ主導マリ国際支援ミッションを引き継いで開始された。2016年7月からタレスUK社がエルビット・システムズ社製ヘルメス900無人機３機をトンブクツー空港に配備し、主に人道支援物資輸送など文民活動を支援している。2017年7月26日、ドイツ陸軍ティーガー攻撃ヘリがマリで墜落し、乗員２名が死亡した。11月15日、キャンプ・カスターにある国連施設を防護するため、ドイツ空軍がMANTISの制御ポストとセンサーを配備した。参考：月刊軍事研究2,’17、5,’18、月刊JWings3,’18

＜ＭＩＮＵＳＴＡＨ＞：国連PKO活動で、United Nations STAbilization Mission In Haiti（国連ハイチ安定化ミッション）の略。ハイチ情勢安定化のため2004年から実施され、47カ国から9000名以上が派遣された。2010年のハイチ大地震で、安保理決議1908に基づいて更に3500名が増派されることになった。参考：月刊軍事研究5,’10、MAMOR vol.57

＜ＭＩＯ＞：禁輸物資取り締まり・臨検の船舶検査で、Maritime Inspections Operation（海上阻止行動）の略。対象は商船のため、武器の使用は警告射撃程度しか行われないのが普通である。1966-75年に南アフリカに対してイギリス軍が（石油禁輸）、1990年以降にイラクに対して多国籍軍が、1992年以降にセルビア・モンテネグロに対してNATOと西欧同盟WEUが、1993年以降にハイチに対してアメリカ・カナダ・フランス軍が実施した。参考：月刊JWings3,’03

＜ＭＩＰＥ＞：アメリカ軍の写真処理地上局。SR-71偵察機の光学カメラで撮影した写真を処理する。湾岸戦争ではU-2が撮影した写真のハードコピー出力にも使用された。参考：月刊軍事研究5,’05

＜ＭＩＰＳ＞：アメリカ海軍の弾道ミサイル防衛システムで、Maritime IAMD Planning Systemの略。想定される弾道ミサイル発射地点からBMD対応イージス艦の最適配備位置を割り出す。第７艦隊に配備済みとされる。参考：月刊世界の艦船2,’16

＜ＭＩＲＡＣＬＥ＞：アメリカ海軍の化学レーザー陸上実験装置で、Mid-Infrared Advanced Chemical Laser（中赤外線先進化学レーザー）の略。シーライト計画で開発し、1980年に初めて発振に成功した。原理はガス・ダイナミック・レーザーで、エチレンと三フッ化窒素を燃焼させて重水素とヘリウム（燃焼コントロール用）を添加する。するとフッ素と重水素が反応してフッ化重水素となり、波長3.8ミクロン（2.6-3.0ミクロン？）の連続波レーザーを放出する。発生するビームは幅30mm・高さ210mmで、光学系を通して140mm四方に整形する。照射用方位盤はヒューズ・エアクラフト社が開発したSLBD（Sea Lite Beam Director）と呼ばれるもので、直径1.8mの凹面鏡が搭載されており、周辺0.3mの部分で目標を追尾、中心部1.5mで目標にレーザーを照射する。最大出力2.2MW、連続照射時間70秒で、２秒も照射すれば目標を破壊できる。1985年に実験を開始し、1987年9月18日にBQM-74標的機（速度500ノット、高度460m）、11月にBQM-34（速度1000km）、1989年に最大速度マッハ2.5の超音速標的機BQM-8Gヴァンダル（タロス超音速ミサイル？）を撃墜した。その後予算不足から実験が中断されていたが、1996年2月に再開され、THELの予備試験として直径127mm・長さ3mのカチューシャ・ロケットを撃墜、1997年10月には高度430kmを周回していたアメリカ空軍ミサイル監視衛星MSTI-3の電子回路を破壊して無能力化した。しかし出力が過剰すぎる上に設備と費用が大がかりすぎ、波長の関係で海上の水蒸気や大気の揺らぎなどによりレーザーが減衰・回折してしまい、フッ素化合物を艦上で扱うのは危険なため艦載には向かず、艦船搭載用としては固体レーザーや自由電子レーザーを開発することになった。参考：月刊軍事研究2,’08、4,’18、9,’00、6,’01、4,’09、月刊世界の艦船12,’18

＜ＭＩＲＡセンサー＞：アメリカ空軍RC-135Sコブラ・ボール用弾道ミサイル監視用センサーで、中波赤外線アレイ・センサーの略。テクストロン・システムズ社が開発した。３列２段の赤外線アレイから構成され、外から見ると長方形の小窓が縦に２枚並んでいるように見える。赤外線アレイ１段は正面と斜め左右を向いており、180度の監視が可能である。参考：月刊軍事研究4,’04

＜ＭＩＲＥＳ＞：Sh121（多機能統合型無線電子システム）を参照。

＜ＭＩＲＦＳ／ＭＦＡ＞：AN/APG-81（レーダー）を参照。

＜ＭＩＲＶ＞：Multiple Independently-targetable Reentry Vehicle（複数個別目標再突入体）の略。戦略弾道ミサイルの弾頭に採用されており、個々のRV（再突入体）を別目標（または同一目標）に指向できるもので、ベースとなったのはトランステージと呼ばれる複数通信衛星運搬機である。ミサイル先端部にはバス（Bus、乗合自動車）と呼ばれる弾頭共通誘導システムがあり、その上に複数個の核弾頭をセット、それら全体をノーズ・フェアリングで覆っている。ミサイルが大気圏外に出るとノーズ・フェアリングが切り離され、ミサイル燃料を使い切って慣性飛行に入るとMIRVがロケット本体から切り離される。その後はバスの小型ロケットで速度と飛翔方向を微調整しながら個々の弾頭を切り離し、複数目標に着弾させる。参考：月刊軍事研究8,’99、月刊JWings12,’03、ワイルドウエポン、月刊世界の艦船3,’05

＜ＭＩＳＬＳ＞：陸軍情報部語学学校を参照。

＜ＭＩＳＯ＞：心理戦を参照。

＜ＭＩＴＯ＞：アメリカ空軍の緊急発進法で、Minimum Interval Take Off（最短時間での連続離陸、最少間隔離陸）の略。核アラートに就いているB-52とKC-135Aができるだけ速く離陸できるように考えられた方法で、１番機が離陸すると同時に２番機が滑走を開始、その間に３番機が誘導路から滑走路に進入していく。これにより15秒間隔での発進が可能となり、核アラートに就いている９機が離陸するのに２分しかかからない。ただし滑走路上は排気で前が見えなくなり、気流も大きく乱れるので、後続機は安全限界すれすれの離陸になる。参考：空軍、月刊軍事研究10,’02、月刊JWings11,’14

＜ＭİＵＳ＞：クズルエルマ（無人機）を参照。

＜ＭＩＶ＞：イギリス陸軍計画機械化歩兵車両。2016年9月にコンセプトが明らかになった。８×８輪装甲車で、遠隔操作兵装ステーション、通信システム、戦闘マネジメントシステム、座席などはイギリス製にする。装甲強化型MIV-PM、指揮管制型MIV-CC、修理車型MIV-REP、回収車型MIV-REC、救急車型MIV-Aといったファミリーを製作し、アジャックス偵察装甲車と組み合わせて２個打撃旅団を編成する。パトリア製AMV/AMV-XP、ネクスター製VBCI、STキネティックス製テレックス３、ARTEC製ボクサー、ジェネラル・ダイナミクス製ピラーニャ�X／LAVが提案される予定。参考：月刊軍事研究4,’17

＜ＭＩＷ＞：機雷戦の略。

＜Ｍｉ−Ｘ１＞：ミルが開発中のハイブリッド・ヘリコプター。二重反転ローターと尾部プッシャープロペラを持つ。離陸重量10トン。エンジンはクリモフVK2500（VK3000に強化する計画あり）双発、最大速度500km、航続距離1500km。キャビンに25席が用意される。参考：月刊軍事研究3,’12

＜ＭＩ作戦＞：太平洋戦争緒戦において、日本軍は順調に勝利を重ね、昭和17年3月22日までに目標の石油資源全てを占領し、次の戦略構想に入っていた。昭和17年1月半ば、海軍の宇垣参謀長は、オーストラリア、インド、ハワイのいずれかで攻勢に出るべきとの意見を山本連合艦隊司令長官に具申し、特にハワイを占領してアメリカ太平洋艦隊を撃滅することにより、早期の戦争終結を図ることができるとした。しかし、途中にミッドウェイ島があるため、真珠湾攻撃のように奇襲をかけることができず、ハワイ全域の制空権を確保するだけの艦上機戦力も無かった。このため、黒島主席参謀が、イギリス極東艦隊を撃破してセイロンを攻略する案を出し、ドイツ軍の中東攻略に合わせて作戦を行うことを考えたが、1月19日の日独伊三国同盟新協定文で共同攻勢については何も触れられなかったため、単独で攻勢をとることが企図された。また、軍令部ではオーストラリアを攻撃またはアメリカから遮断する案が出された。これらに基づいて2月末に海軍で図上演習が行われたが結論が出ず、大本営で陸軍との合同会議を開催した結果、陸軍はソ連を重視していたためセイロンやオーストラリアに割く兵力が無いと主張し、両案共に拒否されてしまった。そこで山本連合艦隊司令長官は、戦局を左右するのはアメリカ機動部隊の動向であるから、ミッドウェイ島を奇襲攻略してハワイに脅威を与え、アメリカ太平洋艦隊を西に釣り出して撃滅する作戦を立案し、4月初めに軍令部に提出した。これがMI作戦である。当初はミッドウェイ島への補給が困難なこと、ハワイから1800kmしか離れていないために陸上機の反撃に遭うこと、アメリカの反撃で奇襲奪回されてしまう可能性が高いこと、偵察・哨戒基地として使用するにしても太平洋のど真ん中で使い勝手が悪いこと、例えハワイまで占領したとしてもアメリカが継戦意欲を失うとは考えにくいことを理由に反対され、ニューカレドニア、フィジー、サモアを攻撃してオーストラリアにアメリカへの救援要請を出させ、アメリカ太平洋艦隊をおびき寄せるという対案が出された。両案について軍令部で検討した結果、結論が出ず、機動部隊撃破にはミッドウェイ作戦が最適という山本長官の鶴の一声でMI作戦実行が決定された。陸軍もオーストラリアやセイロンを攻略するよりは兵力が少なくて済むため賛成し、この時点ではミッドウェイ島占領も海軍陸戦隊に任せることにして中部太平洋方面に兵力を拠出する予定も立てなかった。4月16日、軍令部総長が大東亜戦争第二段作戦帝国海軍作戦計画を上奏して裁可された。4月18日、日本本土奇襲攻撃を受け、山本長官は脅威を取り除くには速やかなアメリカ機動部隊の撃滅及びアリューシャン列島西部・ミッドウェイ島ラインまでの戦線拡大が必要であると判断した。本土防空の隙を突かれた陸軍も作戦に協力することにし、一木支隊を参加させた。4月20日、セイロン島作戦を終えた南雲艦隊が呉に帰投。5月1日、MI作戦で機動部隊を指揮する南雲中将、輸送船団を護衛する近藤中将が山本長官の前に出頭し、初めてこの作戦を知らされた。5月2-5日、MI作戦の図上演習を実施。ミッドウェイ島を占領し、おびき出したアメリカ機動部隊を壊滅させた後は、7月初めにニューカレドニアとフィジー諸島を攻略、8月初めにジョンストン島とハワイを攻略するという算段とした。図上演習では宇垣参謀長がアメリカ陸上爆撃機の命中率を３分の１に減らしたり、ミッドウェイ島にアメリカ機動部隊を出撃させる想定を撤回させたりと判定を覆して漸く攻略に成功するようなことが再三起こり、旧式戦艦摂津を目標とした攻撃訓練でも成績が悪かったため、近藤中将は作戦延期を具申したが、山本長官は6月初旬の作戦開始を主張。5月5日に大本営海軍部から作戦準備開始命令が下り、大海指第94号でミッドウェイ島作戦に関する陸海軍中央協定を発出した。作戦目的はミッドウェイ島（とキュア島）を攻略することにより、ハワイ方面からの敵機動作戦を封止し、攻略時に出現するであろう敵艦隊を撃滅することである。まずキュア島を海軍部隊が攻略してミッドウェイ作戦を容易ならしめ、翌日にミッドウェイ島を陸海軍協同で攻略し、速やかに水陸航空基地を設営する。連合艦隊主力は攻略部隊を支援すると共に、ミッドウェイ島上陸作戦前に空母航空部隊によりミッドウェイ島を空襲して所在航空兵力を撃破する。陸軍は１個歩兵連隊をミッドウェイ島に上陸させ、占領後１週間を目途に陸軍部隊は撤収、海軍部隊が駐屯して防衛にあたる。作戦に関して陸軍部隊は第２艦隊司令長官の指揮下に入り、上陸後に陸軍部隊と海軍陸戦隊が同一箇所で行動する場合には高級先任指揮官が指揮する。部隊は5月25日頃にサイパンに集結し、6月上旬から中旬にAL作戦と同時に開始する。艦隊は潜水艦前進捜索部隊、空母機動部隊、ミッドウェイ攻略部隊、北方地域部隊、主力部隊に分けられ、6月1日までに潜水艦前進捜索部隊の１隻がミッドウェイ島、４隻がアリューシャン沖、２隻がアメリカ西海岸沖、４隻がオアフ島の西800km、７隻がハワイとミッドウェイ島の中間地点で索敵を開始、ミッドウェイ島侵攻開始の24時間前に北方地域部隊がアリューシャン列島に上陸してアメリカ軍を混乱させ、翌日未明にミミッドウェイ島の北北西560kmに位置する空母機動部隊が艦上機によりミッドウェイ島を攻撃して地上機を撃破、太平洋艦隊に打撃を与え、ミッドウェイ島の北西960kmに位置する主力部隊が太平洋艦隊を撃滅し、翌日夜間にミッドウェイ攻略部隊が上陸してミッドウェイ島を占領する予定とした。戦艦の対空砲火により空母を防御できるようにすべきという意見も出されたが、山本長官は空母のみで交戦が可能であり、戦艦の対空砲火は自艦を防御できるに過ぎないと考え、アメリカ太平洋艦隊がアリューシャン方面に釣り出されても、ミッドウェイ方面に留まっても対応できるよう、この配置をとった。艦艇戦力は空母８隻、戦艦11隻、巡洋艦22隻、駆逐艦65隻、潜水艦20隻など総トン数150万トン以上、総兵力10万名。潜水艦前進捜索部隊は軽巡香取を旗艦とし、第３潜水戦隊の伊168、伊171、伊174、伊175が北緯20度・西経166度20分から北緯23度30分・西経166度20分の間に、第５潜水戦隊の伊156、伊157、伊158、伊159、伊162、伊164、伊165、伊166が北緯28度20分・西経162度20分から北緯26度・西経165度の間に展開し、第13潜水隊の伊121、伊122、伊123がフレンチフリゲート礁などに燃料を輸送、飛行艇に給油を行う。空母機動部隊の編成は、第１航空戦隊の空母赤城・加賀（艦戦42機、艦爆42機、艦攻51機）、第２航空戦隊の空母飛龍・蒼龍（艦戦42機、艦爆42機、艦攻42機）、支援部隊の戦艦榛名、霧島、重巡利根、筑摩、警戒隊の軽巡長良、駆逐艦風雲、夕雲、巻雲、秋雲、磯風、浦風、濱風、谷風、萩風、舞風、嵐、野分、補給船旭東丸、国洋丸、東邦丸、日本丸、神国丸。ミッドウェイ攻略部隊の編成は、本隊が戦艦金剛、比叡、重巡愛宕、鳥海、妙高、羽黒、軽巡由良、軽空母瑞鳳（艦戦12機、艦攻12機）、駆逐艦村雨、春雨、夕立、五月雨、朝雲、峯雲、夏雲、三日月、補給船玄洋丸、健洋丸、佐多、鶴見、支援隊が重巡熊野、鈴谷、三隈、最上、駆逐艦朝潮、荒潮、補給船日栄丸、護衛隊が軽巡洋艦神通、駆逐艦黒潮、親潮、初風、雪風、天津風、時津風、霞、霰、陽炎、不知火、油槽船あけぼの丸、輸送船16隻（呉・横須賀海軍第５特別陸戦隊2800名、設営隊、調査班、天候班計400名、陸軍一木支隊3000名分乗）、第１・第２・第３・第４号哨戒艇（海軍特別陸戦隊攻撃分遣隊が分乗）、航空隊（クレ島に航空機を輸送）が水上機母艦千歳（水上機16機、哨戒機４隻）、神川丸（水上機８機、哨戒機２機）、駆逐艦早潮、第35号哨戒艇。主力部隊の編成は、主隊が戦艦大和、長門、陸奥、軽空母鳳翔（艦爆８機）、軽巡川内、駆逐艦白雪、初雪、吹雪、叢雲、白雲、磯波、浦波、敷波、綾波、天霧、朝霧、夕霧、水上機母艦千代田、日進（魚雷艇２隻、潜航艇６隻を搭載）、北方部隊を支援する警戒部隊が戦艦日向、伊勢、扶桑、山城、軽巡大井、北上、補給船東榮丸、鳴戸、東亜丸、さくらめんと丸。北方部隊の編成は、北方主力部隊が重巡那智、駆逐艦２隻、第２空母攻撃部隊が軽空母龍驤（艦戦16機、艦攻21機）、空母隼鷹（艦戦24機、艦爆21機）、重巡摩耶、高雄、駆逐艦３隻、アッツ進攻部隊が軽巡洋艦阿武隈、駆逐艦４隻、機雷敷設艦１隻、輸送船１隻、陸軍上陸部隊1200名（指揮官一木支隊長、歩兵１個連隊基幹）。基地航空隊の編成は、ミッドウェイ遠征部隊が戦闘機36機（空母搭載）、陸攻10機（ウェーキ島）、飛行艇６機（ヤルート島）、第24航空戦隊が千歳海軍航空隊の戦闘機26機及び雷撃機36機（クェゼリン島、ウェーキ島）、第１航空隊の戦闘機36機及び雷撃機36機（アウル島）、第14航空隊の飛行艇18隻（ヤルート島）である。連合艦隊旗艦は戦艦大和。本来ならば空母翔鶴と瑞鶴も加わる筈だったが、直前の珊瑚海海戦でパイロットと航空機を失い、その補充が出来ず、参加できなくなった。5月18日、陸軍攻略部隊指揮官の一木大佐が戦艦大和で作戦計画の指示を受けた。5月21日、主力部隊、第２艦隊、機動部隊は外洋で２日間の艦隊演習を実施。5月25日、主力部隊、第２艦隊、機動部隊が柱島に帰港、２度目の演習を実施。5月27日から各部隊はミッドウェイ及びアリューシャン列島に向け順次出撃した。アッツ島・キスカ島への上陸には成功したものの、肝心のミッドウェイ海戦で大敗を喫したため、作戦は失敗した。参考：ミッドウェー運命の３秒間、山本五十六と米内光政、歴史群像8,’15、太平洋海戦史

＜ＭＪＵ−５／Ｂ＞：アメリカ海軍のチャフ爆弾。Mk7Mod3ディスペンサーにチャフを詰め込んでMk.339Mod1信管を取り付けたものである。参考：月刊JWings2,’13

＜ＭＪＵ−７／Ｂ＞：アメリカ軍のフレア・カートリッジ。８×２×１インチ（203×51×25mm）の角柱状で、前面にBBU-35またはBBU-36インパルス・カートリッジを取り付けてMJU-12/Aフレアマガジンに装填する。射出信号が入るとインパルス・カートリッジが作動してマガジンから外に放出され、同時にイニシエータが作動、機体から少し離れたところで点火する。参考：月刊JWings7,’14

＜ＭＪＵ−１１／Ａ＞：アメリカ軍のチャフ・フレアマガジン。箱形で、６列５段のチャフ・フレアカートリッジ挿入部を持つ。RR-170ALチャフやRR-188AL訓練用チャフを装填可能。AN/ALE-40チャフ・フレアディスペンサーに２基まで装着できる。参考：月刊JWings7,’14

＜ＭＪＵ−１２／Ａ＞：アメリカ軍のフレアマガジン。箱形で、３列５段のフレアカートリッジ挿入部を持つ。MJU-7/Bフレアを装填可能。AN/ALE-40チャフ・フレアディスペンサーに２基まで装着できる。参考：月刊JWings7,’14

＜ＭＪＵ−２３Ａ／Ｂ＞：アメリカ軍のフレア・カートリッジ。BBU-46/Bインパルス・カートリッジで発火する。全長270mm、直径70mm、重量1.5kg。AN/ALE-49チャフ・フレアディスペンサーに12基まで収容できる。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＭＪＵ−６１／Ｂ＞：アメリカ軍の訓練用フレア・カートリッジ。参考：月刊JWings8,’20

＜ＭＪＵ−６４＞：自衛隊の機器。アメリカ空軍省に発注している。参考：月刊軍事研究7,’17

＜ＭＪＵ−６８／Ｂ＞：アメリカ軍のフレア・カートリッジ。参考：月刊JWings8,’20

＜Ｍｋ＞：Mark（型）の略。参考：日本の防衛戦力Part3

＜ＭＫ＞：Maschinenkanone（機関砲）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｍｋ．�T＞：A9シリーズ（巡航戦車）またはステンMk.�T（短機関銃）またはバーニー砲またはボフォース40mm機関砲・海外シリーズを参照。

＜Ｍｋ１ＮＢＣ偵察車＞：インド陸軍のNBC偵察車。インド国防研究開発機構が開発した。汚染地域で液体・固体サンプルを採取して分析し、データを送る。2017年3月2日にインド陸軍に引き渡された。参考：月刊軍事研究7,’17

＜Ｍｋ�T核爆弾＞：アメリカ軍のガンバレル型原子爆弾、別名リトルボーイ。1943年から開発された。全長3.2m、直径0.71m（0.74m？）、重量4040kg（4040kg？）。うち89%濃縮ウランが64kg（ガンバレル薬室に弾丸部分25.6kg、砲口部に標的部分38.4kg）、カーバイドとスチール製のタンパーが2300kg、ガンバレル（３インチ・76.2mm対空砲身、ブリーチ・ブロック付き）が484kgで、他に爆弾ケースユニット、コルダイト無煙発射薬、コンタクト信管、電波高度信管などで構成される。爆弾頭部側面４カ所には電波高度信管のアンテナ３本ずつが縦に並んで突き出しており、弾尾にはウランカプセル挿入口と起爆装置を持ち、ボックスフィンが付く。投下されるとパラシュートを開いて自由落下し、高度550mで電波高度信管（レーダー近接信管）が作動すると発射薬が炸裂、弾丸部分を標的部分に向かって発射し、命中と同時にポロニウム・ベリリウムのイニシエーターから中性子が撃ち込まれ、核分裂連鎖反応を開始させる。B-29爆撃機に搭載可能。５発製造され、１発が広島に投下された。実際に核分裂連鎖反応を起こしたのは僅か700gだが、威力は15キロトン（プラスマイナス20%。予定は20キロトン）あり、半径1800mの地域を壊滅させ、13万人が３ヶ月以内に死亡した。1951年に退役した。参考：月刊軍事研究8,’99、アメリカの核兵器、核兵器図鑑、核兵器事典、戦争がやってくる、U.S.ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ�Tガスマスク＞：アメリカ海軍の隔離式ガスマスク。レンズが妙に小さいが、双眼鏡や照準器の接眼レンズに合わせたためである。キャニスターは首の後ろに装着する。参考：歴史群像12,’10

＜Ｍｋ�Tカノン砲＞：イギリス陸軍4.5インチ（114.3mm）カノン砲。旧式の60ポンド榴弾砲Mk4Pの砲架に42.8口径114.5mmカノン砲を載せたものである。砲身長4.881m、戦闘重量5.73トン、牽引時重量7.25トン。旋回角７度、俯仰角0-42度。榴弾（重量25kg）だと初速毎秒686m、最大射程19200m。1938年に76門が生産された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ�Tカノン砲・海外シリーズ＞

　＜Ｋ３６５（ｅ）＞：ドイツ国防軍のカノン砲。第２次大戦時に鹵獲したもので、大西洋城塞に配備した。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ１艦砲＞：アメリカ海軍356mm艦砲。３連装と連装の２種があり、1911年に制式化されてテキサス級、オクラホマ級、ペンシルベニア級戦艦に搭載された。砲身長45口径、砲身重量55トン。弾丸重量635kg（680kg？）、砲口初速毎秒793m、俯仰角マイナス５度からプラス15度、最大射程19.2km。発射速度は１門あたり毎分1.5発。後に仰角を30度まで取れるようにして最大射程を31.36kmにした。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船1,’12、3,’15

＜Ｍｋ１艦砲＞：アメリカ海軍16インチ（406.4mm）艦砲。1919年に制式化され、メリーランド級に連装で搭載された。口径406.4mm、砲身長18.694m（46口径）、砲腔長18.166m（44.7口径）、砲身重量105.3トン（107トン？）。使用弾はMk3徹甲弾（弾丸重量957kg）またはMk5徹甲弾（弾丸重量1016kg）、装薬重量252kg、砲口初速毎秒792m（Mk3徹甲弾）／768m（Mk5徹甲弾）、最大射程32km（仰角30度）。発射速度は１門あたり毎分1.5発。砲身命数395発。Mk8徹甲弾（弾丸重量1225kg）は最大仰角の限界から大重量弾を使うメリットが少なく、使用しなかった。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船12,’15、1,’12、3,’15

＜Ｍｋ．�T艦砲＞：スウェーデン海軍70口径57mm単装砲。ボフォース40mm機関砲の拡大型で、1964年から魚雷艇用両用砲としてボフォース社が開発し、1966年に制式化された。砲身は水冷式で、高い発射速度による過熱を防ぐ。マウント重量６トン（弾薬含む）。全周旋回可能、旋回速度毎秒55度、俯仰角マイナス10度からプラス78度、俯仰速度毎秒40度。砲弾重量2.4-2.8kg、砲口初速毎秒950-1035m、射程17km、発射速度毎分200発。装弾数は砲塔内128発、甲板下給弾装置内40発。砲要員５名で、電動油圧操作式無人砲塔と、１名用砲塔の２種がある。砲塔側面に２インチ（50.8mm）対潜ロケット弾ランチャーを装着可能。参考：ザ・マーチ39号、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’14、11,’20

＜Ｍｋ１艦砲＞：イギリス海軍45口径12cm単装砲。重量８トン。使用弾重量22.7kg、砲口初速毎秒814m、最大仰角30度、最大射程14.45km。発射速度毎分5-6発。参考：月刊世界の艦船10,’06

＜Ｍｋ１機関砲＞：アメリカ海軍20mm機関砲。1941年に制式化された。連装と単装の２種がある。俯仰角マイナス５度からプラス87度。砲身長70口径、砲口初速毎秒845m、最大射程4.4km。発射速度は１門あたり毎分450発。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１機関砲＞：アメリカ海軍４連装28mm機関砲。1939年に制式化された。俯仰角マイナス15度からプラス110度。砲身長75口径、砲口初速毎秒824m、最大射程6.8km。発射速度は１門あたり毎分150発。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１魚雷＞：アメリカ海軍の魚雷。1891年に制式採用された。推進はハウエル式で、内部の弾み車を回転させ、慣性でプロペラを回すことにより、速力24ノット・航走距離600mを発揮する。参考：月刊丸8,’95

＜Ｍｋ１魚雷発射管制システム＞：アメリカのシンガー・ライブラスコープ社が開発した魚雷管制システム。20目標を探知して目標位置を１秒ごとにソナーで測定し、20秒ごとに平均を算出して目標の動きを算定、４目標を追尾して２目標を同時攻撃できる。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版

＜Ｍｋ１グレネードランチャー・シリーズ＞：ミルコー社の６連装40mmグレネードランチャー。参考：月刊軍事研究1,’07

　＜Ｍｋ１＞：回転式弾倉と折り畳み式ストックを持つ。参考：月刊軍事研究1,’07

　＜Ｍｋ１Ｓ＞：ストックを伸縮式に変更したタイプ。参考：月刊軍事研究1,’07

　＜Ｍｋ１Ｌ＞：Mk1Sのシリンダーを140mmに延長し、新型弾を使用できるようにしたタイプ。アメリカ海兵隊採用型と同じである。参考：月刊軍事研究1,’07

　＜Ｙｉｍａ！＞：警察向けで、止まれという意味のコーサ語。南アフリカ警察が使用する37mmグレネードランチャーの後継として提案しており、銃身を滑腔式に変更して最大射程を375mから100mに短縮した。専用の弾薬も開発している。参考：月刊軍事研究1,’07

＜Ｍｋ．�T軽戦車シリーズ＞：イギリス軍の軽戦車。カーデンロイドが私的に製作したもので、1929年にプロトタイプが採用された。参考：月刊PANZER4,’03

　＜Ｍｋ．�T＞：車体は前部に操縦室、中央に戦闘室、後部に機関室がある。下部転輪は片側４枚で、ホイール２枚をボギーに取り付けリーフスプリングで緩衝したものを片側２組装備している。起動輪は前部、誘導輪は非接地式で後部にあり、上部転輪は片側３個。速度が速く、騎兵部隊の代わりを務めることが可能。銃塔は１名用で、ヴィッカーズ7.7mm機銃１丁を搭載する。機銃周りは装甲板で固めており、銃身の冷却が困難だった。重量3.25トン。装甲厚14mm。エンジンはメドウス（59馬力）、最大速度48km。参考：月刊PANZER4,’03

　＜Ｍｋ．�TＡ＞：銃塔を大型化して機銃の取り回しを簡単にしたもの。サスペンションも水平コイルスプリングに変更している。参考：月刊PANZER4,’03

　＜Ｍｋ．�TＡ熱帯地仕様＞：熱帯地向け試作型。固定式キューポラを搭載し、エンジンの冷却装置を改良、アスベスト生地を車内に内張りした。４両が製作され、インドで試験に賦された。参考：月刊PANZER4,’03

＜Ｍｋ�T軽迫撃砲シリーズ＞：イギリス陸軍２インチ（51.2mm）軽迫撃砲。スペインのエスペランツァ＆シアが開発したものを1938年に採用した。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍｋ�T＞：歩兵用。脚は付いておらず、仰角は手で支えて決める。当初は複雑な照準器が付いていたが、射程が短く目測で十分なため、後に省略された。砲口から砲弾を装填した後、引き金で撃発させる必要がある。重量4kg。弾種は榴弾、発煙弾、照明弾、信号弾。有効射程90-450m、発射速度毎分８発。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍｋ�U＞：ユニバーサル・キャリア搭載用。底板を強化した。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍｋ�V＞：戦車搭載用。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍｋ�Z＞：ユニバーサル・キャリア搭載用。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍｋ�Z＊＞：空挺部隊用。底板を小型化した。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍｋ�ZＡ＞：インド軍専用型。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ�T高射砲＞：イギリス陸軍3.7インチ（94mm）高射砲。1928年に仕様書が出され、1933年に25ポンド（11.3kg）弾を8500フィート（2591m）まで到達させるという数字が出されて開発が本格化し、ヴィッカーズ社とウーリッチ兵器廠で設計、1938年1月から生産された。有効射高7000m、発射速度毎分10発。地上数メートルで炸裂する空中炸裂弾も用意されており、塹壕に籠もる兵士に対しても有効だった。ただ直接照準器は用意されていないので、戦車への直接照準射撃は不得手である。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ�T高射砲＞：イギリス陸軍4.5インチ（114.3mm）高射砲。1936年に海軍が艦載用に採用したものを陸上用に改造し、軍港や造船所に配備して陸軍が運用したものである。半徹甲弾も開発されており、沿岸砲も兼用した。軟鋼製防楯を装備する。固定陣地用で、専用トレーラーに載せれば陣地間の移動が可能。実口径4.25インチ（113mm）、砲身長5.086m、口径長45、全備重量17トン。全周旋回可能、射角0-80度。使用弾重量24.7kg、初速毎秒732m、最大水平射程20000m、最大射高13000m。1944-45年頃から5.25インチ砲に後を譲り、1951年に制式兵器から外された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ�T高射砲・海外シリーズ＞

　＜Ｆｌａｋ（ｅ）＞：ドイツ国防軍高射砲。第２次大戦で鹵獲して使用した。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ�T山砲＞：イギリス陸軍94mm山砲。戦闘重量757kg。榴弾（重量9kg）なら最大射程5500m。分解して馬５頭で運搬できる。1917年2月に採用され、後に歩兵砲や空挺部隊用榴弾砲としても使用されるようになったが、Mk�T中迫撃砲が量産されると順次後方に回された。第２次大戦の極東戦線では終戦まで使用されている。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ�T山砲・海外シリーズ＞

　＜Ｇｅｈ．Ｈ３０１（ｅ）＞：ドイツ国防軍94mm山砲。第２次大戦で鹵獲して使用した。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ�T重迫撃砲シリーズ＞：イギリス陸軍4.2インチ（106.7mm）迫撃砲。当初は化学戦用に開発され、1942年から生産された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍｋ�T重迫撃砲＞：最初の量産型。第２次大戦に投入してみると、化学戦部隊の出番が無かったため、歩兵支援に回された。砲身長1.565m、戦闘重量600kg、砲身重量41.3kg、支脚（３本）重量20.8kg。弾種は榴弾で、鋳鉄製と鍛造製があるが、後者は値段が高いので、専ら前者が支給された。使用弾重量9kg。射程2700m（鋳鉄製）／3600m（鍛造製）。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍｋ�U重迫撃砲＞：２輪付きの底板を装着したもの。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ．�T照明弾＞：アメリカ軍の照明／信号手榴弾。直径200mを25秒間にわたり照明し、可燃物に対する焼夷効果もある。信管は延期式、遅延秒時７秒。参考：コンバット・バイブル

＜Ｍｋ１水上射撃レーダー＞：アメリカ軍試作水上射撃指揮レーダー、別名CXASまたはFA。対水上レーダーがベースである。使用波長0.4m、周波数750MHz。1941年に完成し、CA-45ウイチタでテストされた。参考：月刊世界の艦船4,’17

＜Ｍｋ.�T対空戦車＞：イギリス陸軍の対空戦車。1941年末から生産された。Mk.�WＡ軽戦車の車体上に戦闘室を設け、その上に7.92mmベサ機関銃４丁を備えた銃塔を載せてある。照準は照準環による目視で行う。参考：世界の軍用車両(1)

＜Ｍｋ�T対空ロケットランチャー・シリーズ＞：イギリス軍の対水平爆撃機用３インチ（76.2mm）ロケットランチャー。1940年に陸海軍で共同開発した。参考：月刊グランドパワー4,’98、米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｎｏ１Ｍｋ�T対空ロケットランチャー＞：全周旋回可能・俯仰角0-70度のレールランチャー２本の間に３インチ（76.2mm）ロケット弾１発を挟んで発射する。照準器が無いので、ランチャー右側の俯仰手と左側の射手がカンで撃つ。1940年9月に2500基が発注され、10月からホームガードに配備されたが、殆どは訓練用に使用された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2、月刊グランドパワー4,’98

　＜Ｎｏ２Ｍｋ�T対空ロケットランチャー＞：No1を連装にしたもので、Ｚ砲台ともいう。ロケット弾にはP.710光電式近接信管が付けられている。北アフリカのトブルク港と、イギリス本土カーディフの防空に使用された。カーディフには64基が配備されており、発射されると正面の沿岸砲台に外れたロケット弾が雨あられと降り注ぐので、退避警報が発令された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2、月刊グランドパワー4,’98

　＜Ｎｏ４Ｍｋ�T対空ロケットランチャー＞：ランチャーレールを36本に増やして９連装にしたもの。ランチャー両側には射手用装甲キャブを装着した。全備重量7.5トン。全周旋回可能、俯仰角7-75度。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2、月刊グランドパワー4,’98

　＜Ｎｏ４Ｍｋ�U対空ロケットランチャー＞：Mk�Tの信管セット方式を改善したもの。Mk�Tと合わせて100基が生産されて８個中隊に配備され、うち２個が北アフリカに展開した。参考：月刊グランドパワー4,’98、米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｎｏ６Ｍｋ�T対空ロケットランチャー＞：射手２名の左右に10連装ランチャーを設けた固定型。旋回角345度、俯仰角20-80度。戦闘指揮所からのデータで照準を付ける。1944年に配備された。参考：月刊グランドパワー4,’98、米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ�Tタンケッテ＞：カーデンロイド社の豆戦車。第１次大戦後に開発した。装輪・装軌併用で、車体上部前方にオープントップの防楯付き機銃を搭載する。乗員１名。小型すぎる上に足周りも貧弱で、実戦では役に立ちそうもない。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜Ｍｋ．�T中戦車シリーズ＞：イギリス陸軍の中戦車。ヴィッカーズ軽戦車1921の改良型としてヴィッカーズ社が開発し、1923年の量産開始時にはMk.�T軽戦車という名称だったが、1924年に区分変更され、1939年まで使用された。参考：歴史群像10,’08、月刊PANZER3,’10、7,’02

　＜Ｍｋ．�T＞：車体中央に全周旋回砲塔を載せ、主武装を砲塔に集約するというコンセプトで生まれた。砲の俯仰をギアで行うイギリス初の量産型戦車である。シャシーは箱形で、車体前部に箱形区画を設け、左にエンジン、右に操縦手が位置している。車体中央は戦闘室で砲塔が載る。車体後部にファイナルドライブを搭載し、右に燃料タンク、左に通路があって、後面に昇降用ドアを持つ。下部転輪は２個１組でボギーに接続され、ボギーは片側５組、サスペンションは長さの違うコイルスプリング２個を使用したボックス・ボギー型（ジャパニーズ・タイプ）である。誘導輪と第１ボギーの間には非接地式の転輪１個とサスペンションを持つ。ただショックアブソーバーが無いので、不整地では揺れが酷かった。上部転輪は片側４個でリムは鋼製。履帯は幅330mmのシングルピン式で、連結ベルトに平板をリベット止めしてある。砲手に専用席が無く、砲の操作性が悪いという欠点があった。また、照準眼鏡は主砲と機銃の兼用で、高低射角を照準ドラムにより修正しなければならなかった。全長5.33m、全幅2.78m、全高2.82m、重量11.9トン。主砲は31.4口径３ポンド砲Mk.1、副武装はボールマウント式オチキス機銃４丁（砲塔）とヴィッカーズ機銃２丁（車体両側面脱出口後方ボールマウントに１丁ずつ）。最大装甲厚6.25mm。エンジンはアームストロング・シドレー製空冷式（90馬力）、トランスミッションは乾式クラッチ（４速）、操向装置はウィルソン式ギヤード・ステアリング（左右それぞれに遊星歯車式二段変速機を持つ）、最大速度24.1km（整地テストでは最大48.3kmを出した）、航続距離193km。乗員５名。1923年から生産され、160両（27両？）が配備された。車軸が折れやすく、下部転輪ごと外れまくったため、1931年に改良が施された。また、履帯も３号履帯と呼ばれるニッケル鋼板打ち出し式のもの（片側66枚、両側合わせて重量1.2トン）に変更された。参考：月刊PANZER3,’10、7,’02、歴史群像12,’09、British and American tanks of World War Two

　＜Ｍｋ．�TＡ＞：装甲強化型。8mm装甲板を追加し、操縦手前面装甲板を上と左右に分かれるように変更、砲塔後面に傾斜を付けて対空機銃マウントを装備した。重量12.1トン。31両（50両？）が配備された。参考：月刊PANZER7,’02、3,’10、5,’10、歴史群像12,’09

　＜Ｍｋ．�TＡ＊＞：砲塔上に車長用キューポラを設け、オチキス機銃架を撤去、同軸機銃としてヴィッカーズ機銃を搭載し、砲塔後部にカウンターウェイトを装着した。また、車外からエンジンをかけることが出来るようになった。参考：月刊PANZER7,’02、3,’10、5,’10、歴史群像12,’09

　＜Ｍｋ．�T装輪装軌併用式＞：試作装輪装軌併用型。車体前部に無動力転輪、後部に動力付き主車輪が付いており、１分で装軌から装輪に変えられる。参考：月刊PANZER7,’02

＜Ｍｋ�T中迫撃砲シリーズ＞：イギリス陸軍３インチ（76.2mm）中迫撃砲。歩兵砲の任務を兼ねる。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍｋ�T中迫撃砲＞：最初の量産型。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍｋ�U中迫撃砲＞：Mk�Tの近代化型。運搬時は砲身、底板、支脚に３分割して持ち運ぶか、ユニバーサル・キャリアにそのまま搭載する。全長1.295m、戦闘重量57.2kg。射界11度、仰角45-85度。使用弾は榴弾（重量4.54kg）と発煙弾。最小射程110m、最大射程2500m（強装薬）。第２次大戦で使用されたが、枢軸軍の80mm級中迫にアウトレンジされた。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍｋ�W中迫撃砲＞：底板を強化してサイトを新型にしたもの。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

　＜Ｍｋ�X中迫撃砲＞：極東配備用に支脚などを軽量化して運搬を容易にしたもので、5000門が生産され、ビルマ戦線に投入された。一部は空挺部隊に配備されてヨーロッパ戦線でも使用されている。空中投下が可能で、底板とその他の２つに分けて梱包し、投下する。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ１通常爆弾＞：イギリス軍500ポンド爆弾。全長2m、直径0.33m、翼スパン0.46m、重量260.6kg。炸薬はRWA4。No116低抵抗型尾部ユニットまたはNo118高抵抗型尾部ユニットを装着可能。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ１爆弾＞：アメリカ軍4300ポンド（1.95トン）爆弾。1920年代初めに開発した。参考：月刊軍事研究3,’11

＜Ｍｋ１爆雷投射機＞：アメリカ海軍の爆雷投射機（Ｙ砲）。1918年に制式化された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＭＫ１飛行艇＞：ソ連軍６発双胴飛行艇。イタリアのSM55双胴双発飛行艇をベースに開発したANT22の軍用名称で、MKは武装水上機の意である。MDR2飛行艇の胴体を２つ横に並べ、その上に長大な主翼を載せ、その上に支柱を３基立ててAM34エンジン（950馬力）を串型配置にしたエンジンポッドを１つずつ搭載する。1936年に初飛行し、当時世界最大の軍用飛行艇だった。全長24.1m、全幅51m、全備重量33.56トン。エンジンはAM34（950馬力）６発、最大速度233km。自衛武装は機関銃８丁。参考：月刊丸11,’72

＜Ｍｋ．�T菱形戦車シリーズ＞：イギリス軍の戦車。世界初の戦車で、歩兵戦車のはしりでもある。設計から製作まで全て海軍担当で、費用も海軍費から出た。横からの見た目で菱形戦車と通称される。ウィリアム・フォスター社で製作されたため、ビッグ・ウィリーとも呼ばれ、試作車にはマザーという名称も付けられた。「タンク」という秘匿名が作られる前はセントピード（むかで）やHis Majesty’s Land Ship（HMLS、帝国陸上戦艦）などと呼ばれている。機関室が独立していないので、車内は熱くてうるさくて戦闘どころの騒ぎではない。ベンチレーターも無く、発射ガスが車内に充満するので長時間の戦闘は不可能であり、サスペンションも無いので長時間走行に乗員が耐えられない。通信は伝書鳩で行っていたが、車内環境が悪すぎて飛ぶ元気が残っていなかったらしい。また、燃料タンクが重力式だったので、車体が傾くと燃料がエンジンに送られなくなってエンストを起こした。1916年3月に特殊機関銃隊の名称で部隊が編成され、6月から訓練を行い、ソンムの戦いに投入した。Mk.�W菱形戦車の登場で出番が無くなり、訓練用に回されたり、無線搭載車両や補給用車両に改造されたりした。参考：月刊JWings7,’03、月刊PANZER9,’02、12,’99、12,’10、兵器メカニズム図鑑、機甲入門

　＜Ｍｋ．�Tメイル型＞：車体は横から見ると平行四辺形で、周囲に履帯を巻き付けてあり、車体両側にスポンソンを設けて火器を搭載している。船舶用ボイラー鋼板（厚さ6-12mm）をリベットで止めて車体を形成しているが、装甲板ではないので防御力が無きに等しく、被弾の衝撃でリベットが飛散して車内が悲惨なことになった。覘視孔に防弾ガラスといった便利なものは嵌めていないので、乗員は鉄板と鎖帷子で作った装甲マスクを着用して隙間から飛び込んでくる弾丸や弾片を防ぐ。変速手が左右の駆動軸に１名ずつ用意されており、操縦手の手信号で変速機を切り替えて旋回する。塹壕を乗り越えるため車体後部に車輪が付いており、これもステアリングが可能である。ただし大きく旋回する時には抵抗を減らすために持ち上げる必要があり、不整地では空回りして全く役に立たなかった。手榴弾が転げ落ちるように車体上面に傘が付いている。転輪にはサスペンションが付いていない。起動輪は後方、誘導輪は前方にある。両スポンソンには元々艦載用だった6pdr/8cwtQF（40口径57mm砲）を装備しており、車体各所に機銃４丁を搭載する。全長8.05m、全幅4.4m、全高2.5m、重量28トン。エンジンはダイムラー製液冷ガソリンエンジン（105馬力）、最大速度7km。乗員８名。参考：月刊軍事研究1,’07、2,’07、5,’08、PANZER9,’02、12,’10、月刊JWings7,’03、歴史群像6,’16

　＜Ｍｋ．�Tフィーメイル型＞：両スポンソンに機銃を搭載したもので、機銃搭載数は計５丁。全長8.05m、全幅4.2m、全高2.5m、重量27トン。エンジンはダイムラー製液冷ガソリンエンジン（105馬力）、最大速度7km。乗員８名。参考：月刊軍事研究1,’07、月刊PANZER9,’02、月刊JWings7,’03

　＜Ｍｋ．�Tハーマフロタイド型＞：直訳すれば両性具有型。片方のスポンソンに６ポンド砲、もう片方に機銃を装備したもの。Mk.�W／Mk.�X菱形戦車にしかないという説もある。参考：月刊JWings7,’03

＜Ｍｋ�T砲塔＞：イギリス海軍14インチ（355.6mm）連装砲塔。戦艦カナダに搭載された。13.5インチ連装砲塔Mk�Uの砲を換装し、弾薬庫の天井にあるホイストのレールを延長、砲弾を吊ったままで弾薬投入口まで移動できるようにしてある。口径長45、砲身重量85トン。砲弾重量719kg、装薬重量156kg。砲塔重量720トン、最大仰角20度、射程21900m。装甲厚は防楯254mm、天蓋102-76mm。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ�T砲塔＞：イギリス海軍15インチ（381mm）連装砲塔。ロイヤル・ソブリン級のうち４隻とクイーン・エリザべス級に搭載された。砲口径381mm、砲身長42口径、砲身重量101.61トン。装薬は１包が49kgで、１発当たり４包を使用する。弾丸重量879kg、初速毎秒749-785m、最大仰角20度、最大射程21702m（32500ヤード／29718m？）／44150ヤード（40371m。強装薬）。最大発射速度毎分２発。装甲貫徹力は零距離なら舷側27.1インチ（688mm）、射距離13716mで舷側353mm、30000ヤード（27432m）で舷側９インチ（228.6mm）／甲板5.7インチ（144.8mm）。参考：月刊丸1,’07、月刊軍事研究7,’08、月刊世界の艦船7,'15、1,’12

＜Ｍｋ�T砲塔＞：イギリス海軍45口径16インチ（406.4mm）３連装砲塔。ネルソン級戦艦に搭載された。砲が３門あるので換装室のスペースが確保できず、弾薬室から砲尾まで直接弾丸と装薬を運び上げることとした。装薬は１発当たり６包で、３包ずつ２回に分けて装填する。駐退復座機は空気圧式、閉鎖機は段隔螺式。砲塔には測距儀が備え付けてあり、砲室右舷の指揮区画で砲測照準・射撃を行うことができた。ローリングが５度を超えた場合、旋回速度は毎秒２度までに制限する。砲口径406.4mm、砲身長18.852m（46.29口径）、砲腔長18.288m（45口径）、復座長1.13m、砲身重量109.7トン。使用弾は徹甲弾で、弾丸重量929kg、装薬重量224.5kg、計画初速毎秒788m、実用初速毎秒770m。砲身仰角２度20分で射距離5000ヤード（4572m）、飛翔秒時6.32秒、落角２度31分、終速毎秒685m。仰角５度７分で射距離10000ヤード（9144m）、飛翔秒時13.42秒、落角５度51分、終速608m。仰角８度26分で射距離15000ヤード（13716m）、飛翔秒時21.45秒、落角10度12分、終速毎秒542m。仰角12度31分で射距離20000ヤード（18288m）、飛翔秒時31.05秒、落角16度30分、終速毎秒490m。仰角17度29分で射距離25000ヤード（22860m）、飛翔秒時41.87秒、落角24度38分、終速毎秒453m。仰角23度44分で射距離30000ヤード（27432m）、飛翔秒時54.65秒、落角33度29分、終速毎秒436m。仰角32度24分で射距離35000ヤード（32004m）、飛翔秒時70.95秒、落角43度40分、終速毎秒443m。仰角39度13分で射距離37500ヤード（34290m）、飛翔秒時82.84秒、落角50度28分、終速毎秒458m。最大仰角40度で最大射程35744m。垂直装甲貫徹力は射距離13700mで366mm、水平装甲貫徹力は射距離32000mで165mm。砲身命数250発。砲身間隔2.489m、ローラー・パス径10.06m、バーベット径11.43m、砲塔重量1100トン、旋回部重量1487トン。砲塔駆動は油圧式（水圧式？）、俯仰角マイナス３度からプラス40度、俯仰速度毎秒10度、旋回速度毎秒４度（３度？）。装填仰角プラス３度、装填速度35-40秒、発射間隔４分。装甲厚は前楯398mm、側面274mm、後面224mm、天蓋180mm。全門斉射すると振動や隣接砲弾との干渉で射弾散布界が拡がってしまう欠点があり、まず５門斉射してから残る４門を斉射するダブル・サルボーという方式を取った。ただ次発装填は３門同時に行う方式のため、発射速度が低下し、揚弾薬機自体のトラブルにも悩まされている。初速も計画毎秒788mのところを毎秒770mに抑えざるを得なかった。隣接砲弾との干渉防止法として砲塔中央砲に0.015秒の遅延をかけるなどし、1930年代末になって漸く９門斉射が可能となった。砲身の施条もMk�TライフリングからMk�Uライフリングに変更し、砲口初速を毎秒797mにアップ、最大射程を36375mに延ばしている。参考：月刊世界の艦船12,’15、7,'15、1,’12、月刊丸1,’07

＜Ｍｋ１榴弾＞：アメリカ軍のハイドラ70ロケット弾用榴弾弾頭。破砕性鋼鉄弾頭の内部にHBX-1炸薬が充填されている。信管は弾頭部のM427瞬発信管、Mk176遅延信管、Mk178遅延信管。全長282mm、弾頭重量2.94kg、炸薬重量0.635kg。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊

＜Ｍｋ�T榴弾砲＞：イギリス陸軍６インチ（152.4mm）26cwt榴弾砲。戦闘重量4300kg。榴弾（重量40kg）だと、初速毎秒400m、最大射程10000m。砲要員６名。1915年から配備され、第１次大戦終了時には3000門以上を配備していた。1930年代に車軸を強化、木製車輪から金属製ホイール及びゴムタイヤに換装している。第２次大戦でも訓練用として使用され、一部は北アフリカ戦線に投入され、1945年10月に制式から外された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ�T榴弾砲・海外シリーズ＞

　＜ビッカース６インチ榴弾砲＞：日本陸軍榴弾砲。マレー戦で２門を鹵獲したもので、うち１門は正式調査前に現地部隊で既に使用されていた。口径152mm、砲身長15口径、放列砲車重量4100kg。方向射界８度、高低射界0-45度。弾量45kg、初速毎秒392m、最大射程9000m。参考：月刊丸4,’13

＜Ｍｋ１／１機関砲＞：アメリカ軍1.1インチ（28mm）４連装機関砲。砲身長2.0828m、口径長74.55。口径27.9mm、弾丸重量0.416kg、砲口初速毎秒823m、射程6770m、最大射高5790m、発射速度毎分150発。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｍｋ�TＮ砲塔＞：イギリス海軍の15インチ（381mm）砲塔。大型軽巡洋艦グロリアスとカレイジャスから外した15インチ砲塔Mk�Tを改良したもので、最大仰角を30度に引き上げている。戦艦ヴァンガードに搭載された。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ．�TＴ＞：イギリス軍の17ポンド砲用榴弾。弾薬重量15.5kg、弾丸重量6.98kg。参照：月刊PANZER3,’05

＜Ｍｋ２＞：ボフォース40mm機関砲・海外シリーズを参照。

＜ＭＫ２＞：瑞星シリーズ（エンジン）を参照。

＜Ｍｋ．�U＞：A10シリーズ（巡航戦車）またはMk�Tシリーズ（軽迫撃砲）またはMk�Tシリーズ（重迫撃砲）またはMk�Tシリーズ（中迫撃砲）またはシー・マットレス（ロケットランチャー）を参照。

＜Ｍｋ２アレスティングワイヤー＞：アメリカ海軍の錘式アレスティングワイヤー。レキシントン級空母に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’12

＜Ｍｋ�U核爆弾＞：アメリカの計画爆縮型原爆。爆縮用炸薬の配置に問題があり、開発中止となった。参考：核兵器事典

＜Ｍｋ�Uガスマスク＞：アメリカ海軍のガスマスク。指揮通信に便利なよう、M1A2にボイスミッターを装着したものである。後に陸軍も使用した。参考：歴史群像12,’10

＜Ｍｋ�Uカノン砲＞：イギリス陸軍4.5インチ（114mm）カノン砲。中口径砲連隊用として1930年代から開発された。5.5インチ・カノン砲と砲架を共通にしてあるが、この設計に手間取り、配備は1941年からになった。実口径114.5mm、砲身長4.896m、口径長43。旋回角60度、俯仰角マイナス５度からプラス45度。榴弾（重量25kg、炸薬重量1.76kg）だと初速毎秒686m、最大射程18700m。弾丸の威力不足で1944年4月に生産中止となり、5.5インチ・カノン砲に後を譲った。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ２艦載機関砲＞：アメリカ海軍70口径20mm単装機関砲。全備重量770kg。俯仰角マイナス５度からプラス87度。弾丸重量120g、初速毎秒835-844m、最大射程4389m、発射速度毎分250-320発。参考：アメリカ護衛艦史

＜Ｍｋ２艦載機関砲＞：アメリカ海軍４連装75口径28mm機関砲。全備重量4.8トン。俯仰角マイナス15度からプラス110度。使用弾重量420g、初速毎秒792-823m、最大射程6767m。発射速度毎分150門（１門あたり）。参考：アメリカ護衛艦史

＜Ｍｋ２艦砲＞：アメリカ海軍49.7口径406mm艦砲。サウス・ダコタ級計画戦艦に搭載予定だった。砲身重量128.45トン。弾丸重量1.016トン、初速毎秒808m。参考：月刊世界の艦船1,’12

＜Ｍｋ２艦砲＞：ボフォース社の70口径57mm単装砲。1977年から開発され、1982年（1985年？）から引き渡された。Mk1の改良型で、砲身の材質を工夫して液冷システムを不要（液冷ジャケットを廃止して砲身を一体化液冷構造に？）とし、砲塔形状は傾斜面を多用してステルス性を考慮している。砲塔内は無人化し、砲要員は遠隔操作で射撃する。自動装填装置を搭載しており、ホイストにより甲板下の弾薬庫から20発ずつ弾薬がローディング・カセットに送られ、そこから更に弾倉に送られて薬室に装填される方式である。ローディング・カセットは左右に３基ずつ用意されていて、２種類の即応弾を60発ずつ（左右計120発）準備しておくことが可能。マウント重量6.5トン（弾薬含まず）。全周旋回可能で、旋回速度毎秒55度、俯仰角マイナス10度からプラス75度、俯仰速度毎秒40度。弾薬は近接信管付き対空弾（初速毎秒1025m）と遅延信管付き長射程対水上目標攻撃弾（初速毎秒950m）の２種で、弾薬重量6.1kg、弾丸重量2.4-2.8kg、最大射程17km、発射速度毎分220発。砲要員３名。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、ザ・マーチ17号、33号、月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’14、11,’20

＜Ｍｋ２魚雷＞：アメリカ海軍の冷走魚雷。通称18インチ魚雷だが、実直径は17.7インチ（450mm）で、長短２種がある。全長5mまたは3.55m。機関は圧縮空気式３気筒レシプロ、雷速28.5ノットまたは27ノット、航走距離1.4kmまたは0.7km。ホワイトヘッド社製。ホランド第９号艇、Ａ級潜水艦、Ｂ級潜水艦に搭載された。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ�U魚雷＞：イギリス海軍の魚雷。第１次大戦時に使用した。直径533mm。航走距離3.6km（雷速35ノット）／5km（30ノット）。参考：月刊世界の艦船9,’12増刊

＜Ｍｋ．�U軽戦車シリーズ＞：イギリス陸軍軽戦車Tank, Light, Mk�U。元はカーデンロイドがプライベート・ベンチャーで製作したカーデンロイドMk�Z軽戦車で、1929年に採用された。カーデンロイドは1928年にヴィッカーズに吸収されたため、生産したのはヴィッカーズである。１936年までにMk.�V軽戦車と合わせて36両のみ生産された。参考：British and American tanks of world war two、月刊PANZER4,’03

＜Ｍｋ．�U＞：車体前部右にエンジン、ギアボックス（ウィルソン・プレセレクター・ギアボックスというクロスカントリー用の複雑なもの）、トランスミッションがあり、前部左が操縦手席で、車体後部の戦闘室に銃塔が載る。下部転輪はシングルタイプ片側４枚、２枚１組でボギーに取り付けられており、サスペンションはホルストマン式で、ツー・ペア式と呼ばれる水平コイルスプリングを使用した。起動輪は前部、誘導輪は後部にあり、上部転輪は片側２枚。銃塔はNo.1Mk.�Tターレットで、楔形の傾斜面で構成され、車載用に改造された7.7mm機銃を搭載したが、周りが装甲板で固められ、銃身冷却が困難だった。エアルーバーは無く、スライドドアの付いた穴を天井に設けている。銃塔上部の張り出しにはNo.1無線機を搭載していたが、信頼性に欠けていた。全長11フィート９インチ（3.58m）、全幅６フィート3.5インチ（1.92m）、全高６フィート7.5インチ（2.02m）、戦闘重量9520ポンド（4.32トン）。武装はヴィッカーズ.303機銃１丁（全周旋回可能、俯仰角はマイナス11度からプラス37度）。装甲厚10-4mm。エンジンはロールスロイス社製６気筒（66馬力）、最大速度30km（路上）／20km（路外）、航続距離130マイル（209km）。乗員２名（車長、操縦手）。1940年頃まで部隊配備され、1942年まで訓練に使用された。参考：British and American tanks of world war two、月刊PANZER4,’03

　＜Ｍｋ．�Uインド仕様＞：インド陸軍向け。エンジンをMk.�Tと同じメドウス（59馬力）とし、ギアボックスもMk.�Tと同じにした。銃塔にキューポラを追加している。参考：月刊PANZER4,’03、British and American tanks of world war two

　＜Ｍｋ．�UＡ＞：銃塔をNo.1Mk.�Uターレットに換えたもので、エンジン冷却系と燃料タンク配置も改良した。銃塔換装に伴い、銃塔側面装甲板の上に非装甲エアルーバー、側面インテイクにカバーが付き、スライドドアが大型化している。後にMk.�V軽戦車と同様のフォー・ペア・ボギーに換装し、コイルスプリングが斜めに付くようになった。少数は北アフリカ戦に投入された。1941年にエチオピア戦線の南アフリカ軍で使用されたものもある。参考：月刊PANZER4,’03、British and American tanks of world war two

　＜Ｍｋ．�UＢ＞：後にMk.�V軽戦車と同様のフォー・ペア・ボギーに換装し、コイルスプリングが斜めに付くようになった。少数は北アフリカ戦に投入された。参考：British and American tanks of world war two、月刊PANZER4,’03

＜Ｍｋ．�U軽戦車・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ．�U軽戦車（オーストラリア陸軍）＞：オーストラリア陸軍軽戦車。1940年にイギリスから少数を導入した。参考：British and American tanks of world war two

＜Ｍｋ�U試作ジープ＞：バンタム社の試作ジープ。1940年末に70両が製作され、アメリカ陸軍でテストされた。参考：THE JEEP

＜Ｍｋ２手榴弾＞：アメリカ陸軍破片手榴弾。安全レバーを握っている限り炸裂しないので時間をかけて狙いを定めることができ、遅延薬も燃焼時に音や光を出さないので、日本陸軍との手榴弾の投げ合いでは有利だった。参考：ストライク・アンド・タクティカルマガジン3,’13

＜Ｍｋ２地雷啓開システム＞：アメリカ海兵隊トレーラー搭載地雷啓開システム。Mk155地雷原爆破ロケットランチャー、M58導爆索、Mk22ロケットからなる。M58にMk22を取り付けてMk155に装着、M9装甲ドーザーで牽引して地雷原で使用する。参考：月刊軍事研究10,’12

＜Ｍｋ．�U対空戦車＞：イギリス陸軍の対空戦車。Mk.�WＢ軽戦車の車体に箱形の戦闘室を追加、7.92mmベサ機関銃４丁を搭載した半密閉砲塔を装備している。一部が北アフリカ戦に投入された。参考：世界の軍用車両(1)

＜Ｍｋ２短魚雷落射機＞：アメリカ海軍Mk32短魚雷用落射機。Ｊ字型アーム２本の上にMk32短魚雷をセットし、舷外7mに飛ばす。海上自衛隊にもMk32短魚雷と共に供与され、あやなみ型、むらさめ型（初代）、訓練支援艦ATS-4201あづまなどに搭載された。参考：月刊世界の艦船1,’95、1,’79増刊、自衛隊装備年鑑1996

＜Ｍｋ．�U中戦車シリーズ＞：イギリス陸軍中戦車Tank, Medium, Mk�U。第１次大戦で使用した戦車の後継としてヴィッカーズ社が開発し、1923-28年に100両が生産され、1938年まで第一線に配備されていた。第２次大戦時には本土で訓練用になっていた（武装や装甲スカートを外したものもある）が、ダンケルク撤退後の装備不足で数両が一時的に現役復帰したらしい。また、北アフリカ戦線で訓練用に使用されたものもある。参考：British and American tanks of World War Two、月刊PANZER7,’02、歴史群像10,’08、12,’09

　＜Ｍｋ．�U＞：ヴィッカーズMk.�T中戦車の改良型。装甲厚を8.25mmに強化、サスペンションに装甲スカートを装着し、転輪部分に泥落とし用ブロックを付け、操縦手席の位置を変更して視界を改善している。主砲は40.05口径３ポンド砲Mk.2で、砲塔にオチキス機銃４丁（うち１丁は砲塔後部対空機銃）、車体両側にヴィッカーズ機銃２丁を装備する。上部転輪はゴム製になった。全長5.33m、全幅2.78m、全高3.05m、重量13.5トン。エンジンはアームストロング・シドレー８気筒（90馬力）、トランスミッションは遊星歯車式（サーボコントロール式ラッカム・クラッチにより信地旋回可能）、最大速度は路上24.1km（20km？）／路外10マイル（16.1km）、航続距離120マイル（193km）。乗員５名（車長、操縦手、無線手、砲手２名）。参考：British and American tanks of World War Two、歴史群像12,’09、月刊PANZER7,’02、3,’10

　＜Ｍｋ．�U＊＞：砲塔のオチキス機銃４丁を全て外し、同軸機銃としてヴィッカーズ機銃を装備したタイプ。参考：月刊PANZER5,’10

　＜Ｍｋ．�UＡ＞：車体左側面の換気用グリルに装甲カバーを装着したタイプ。参考：月刊PANZER5,’10

　＜Ｍｋ．�U＊＊＞：Mk.�Uに無線機を搭載したもので、砲塔後部に無線機収容ボックスを付けた。Mk.�Uから44両が改修され、主に小隊長車として使用された。参考：月刊PANZER7,’02

　＜Ｍｋ．�Uコマンド＞：中隊長車。砲塔を固定し、主砲を外してダミー砲身を装備、車内に無線機を搭載している。参考：月刊PANZER7,’02

　＜ボックスカー＞：王立戦車軍団第１旅団長チャールズ・ブロード准将乗車。砲塔を撤去し、上構の背を高くしている。参考：月刊PANZER7,’02

＜Ｍｋ．�U中戦車・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ．�UＡ（オーストラリア陸軍）＞：オーストラリア陸軍中戦車。1937年にイギリスから４両を購入し、ヴィッカーズ.303機銃ボールマウントを主砲右に追加した。1942年まで訓練用として使用されている。参考：British and American tanks of World War Two

＜Ｍｋ２通常爆弾＞：イギリス軍500ポンド爆弾。炸薬としてトーペックスを使用している。No116低抵抗型尾部ユニットまたはNo118高抵抗型尾部ユニットを装着可能。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ．�U迫撃砲＞：イギリス軍２インチ迫撃砲。口径51.2mm。最大射程450m。参考：日本戦車隊戦史

＜Ｍｋ．�U菱形戦車＞：イギリス陸軍菱形戦車。Mk.�Tの上面ハッチを高くし、履帯を６枚ごとに幅広としている。車体後部のステアリング・テイルを廃止した。フォスター社とメトロポリタン・キャリッジで50両が生産され、アラスの戦いから投入されたが、Mk.�W菱形戦車の実用化で前線から姿を消した。参考：月刊PANZER12,’10

＜Ｍｋ�U砲塔シリーズ＞：イギリス海軍13.5インチ（343mm）連装砲塔。ドイツ海軍が12インチ（305mm）砲搭載戦艦を配備したため開発した。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ�U砲塔＞：45口径34.3センチ砲Mk�X用。Mk.B�]�Tの砲だけ換装したような砲塔で、待機トレイにカバーを付けた。砲室には１門当たり８発、換装室には１門当たり６発の砲弾が置かれている。最大仰角20度、最大射程21.4km。砲塔旋回部重量600トン。戦艦オライオン、モナーク、サンダラー、巡洋戦艦ライオン、プリンセス・ロイヤルに搭載された。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ�U＊砲塔＞：重量635kgの砲弾を使用できる改良型。装薬は同じなので、射程が短くなった。戦艦キング・ジョージ�X世、センチュリオン、オーディシャス、巡洋戦艦クイーン・メリーに搭載された。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ�U＊＊砲塔＞：小改良型。戦艦アイアン・デューク、マールボロー、エンペラー・オブ・インディア、巡洋戦艦タイガーに搭載された。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ�U砲塔＞：イギリス海軍14インチ（356mm）砲Mk�Z用連装砲塔。キング・ジョージ�X世級（２代目）に搭載された。基本は15インチ連装砲塔Mk�Tと同じで、俯仰軸の位置を前方にずらし、ほぼ同じ砲塔容積で仰角を倍の40度取れるようにしている。砲塔前面は垂直に切り立っているが、大落角の砲弾相手なので特に問題は無い。最大射程33.2km。装填は仰角５度の固定式。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ�U砲塔＞：イギリス海軍15インチ（381mm）連装砲塔。巡洋戦艦艦番号51フッドに搭載された。Mk�Tの仰角を30度まで取れるようにしたもので、最大射程が26.7kmに増大している。仰角30度での装填はラマーの能力的に無理があったので、固定仰角装填方式を採用した。基線長9.1mの砲塔測距儀を搭載し、予備射撃指揮装置を砲塔内に配置、砲側照準装置を上面から防循に移している。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ�U榴弾砲＞：イギリス陸軍4.5インチ（114.3mm）榴弾砲。実口径114.3mm。榴弾（重量15.66kg）だと初速毎秒305m、最大射程6000m。第１次大戦時に使用され、終戦後は25ポンド砲Mk�Uに後を譲ったが、第２次大戦時にも大陸派遣軍に装備されており、ダンケルク撤退でフランスに置いてきた。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ�U榴弾砲・海外シリーズ＞

　＜４．５インチ榴弾砲＞：日本陸軍の榴弾砲。マレー戦で鹵獲したものである。口径114mm、砲身長15口径、放列砲車重量1450kg。方向射界６度、射角マイナス５度からプラス45度。弾量16kg、初速毎秒308m、最大射程6620m。68門を鹵獲し、うち20門は正式調査前に既に現地部隊で使用されていた。参考：月刊丸4,’13

　＜ｌｅＦＨ３６１（ｅ）＞：ドイツ国防軍の榴弾砲。第２次大戦時に鹵獲したもので、大西洋城塞に配備した。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ�UＡ１手榴弾＞：アメリカ軍の防御用手榴弾。外側に滑り止めの凹凸が刻んであり、外見からシカゴパイナップルの愛称が付いた。当初はTNTを炸薬として使用したが、強力すぎて外殻が粉々になってしまい、防御用としての用を為さないので、無煙火薬に変更している。重量595g、炸薬重量56g。遅延秒時4.5秒。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1、日本戦車隊戦史

＜ＭＫ２Ｂ１＞：自衛隊の小型ジャイロコンパス。横河電子機器製。参考：月刊軍事研究7,’08

＜Ｍｋ３＞：Ｄ型爆雷またはウォールアイER（誘導爆弾）またはテルネ�V海外シリーズ（ロケット投射爆雷）を参照。

＜Ｍｋ．�V＞：A6シリーズ（中戦車）またはA13シリーズ（巡航戦車）またはMk�Tシリーズ（軽迫撃砲）またはボフォース40mm機関砲・海外シリーズを参照。

＜Ｍｋ３アレスティングワイヤ＞：アメリカ海軍の水圧式アレスティングワイヤ。時速97kmで着艦する3.6トンの航空機を停止させられる。参考：月刊世界の艦船6,’12

＜Ｍｋ．�V核爆弾シリーズ＞：アメリカ軍の爆縮型原爆、別名ファットマン（太っちょ。外見から）。1943年から開発され、1945年7月16日にホワイトサンズ射爆場で核実験に成功した。B-29爆撃機、B-50爆撃機、B-36爆撃機に搭載可能。参考：月刊軍事研究8,’05、核兵器図鑑

＜Ｍｋ．�V＞：中心部に直径20mmの中性子イニシエーターがあり、それを囲む形で91%プルトニウム239のピット（直径90mm、重量6.2kg）が配置され、それをウラン238製タンパー兼反射体（厚さ70mm）が囲み、更に外には爆発レンズ（直径1.4m、重量2500kg、32分割。爆轟速度の速いコンポジッションＢと遅いバラトールを組み合わせている）が取り巻き、その外にはプッシャー兼中性子吸収用のジュラルミン・シェル（厚さ50mm、重量120kg）があり、最外側は前後２分割の爆弾ケースで、尾部ボックスフィン共々ボルト止めで組み立てられる。信管はレーダー近接式で、電波高度計としてAN/APS-13レーダー警報装置の改造型「アーキーズ」が搭載されており、弾体中央側面にアンテナが突き出していて、所定の高度でリレースイッチを閉じて起爆するようになっていた。形状が空力学的に不安定な上、終末速度がマッハ0.95にも達するので、エアブレーキを付けて解決を図った。ただこれも不十分で、クロスロードＡ実験ではエアブレーキが１枚外れてしまい軌道が逸れ、目標から3kmも離れたところで炸裂している。全長3.25m、直径1.53m、重量4670kg。爆発威力21キロトン。1945年8月9日、長崎に投下された。長崎で実際に核分裂したのは1.3kg（爆弾総重量の僅か0.028%）で、威力は23キロトン、TNT火薬と比較して重量あたりの威力は230万倍に達し、７万人が３ヶ月以内に死亡した。150発が製造され、後にB3と改称され、1950年に退役した。参考：月刊軍事研究8,’05、8,’99、核兵器事典、戦争がやってくる、アメリカの核兵器、核兵器図鑑

　＜Ｍｋ．�VＡ＞：威力22キロトン。参考：世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ．�VＡモデル１５６１＞：威力21キロトン。参考：世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ．�VＢ　Ｍｏｄ．０　Ｙ１＞：威力18キロトン。参考：世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ．�VＢ　Ｍｏｄ．０　Ｙ２＞：威力21キロトン。参考：世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ．�VＢ　Ｍｏｄ．１＞：威力37キロトン。参考：世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ．�VＢ　Ｍｏｄ．２＞：威力49キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ�Vガスマスク＞：イギリス軍の隔離式ガスマスク。1930年代末から1940年代初めに生産された。マスクの素材はゴムにメリヤス生地を圧着したものである。参考：歴史群像12,’10

＜Ｍｋ３艦砲シリーズ＞：ボフォース社の70口径57mm単装砲。アメリカ海軍もMk110として採用した。参考：月刊軍事研究12,’07、月刊世界の艦船11,’20

＜Ｍｋ３艦砲＞：Mk2の改良型で、3P弾の運用能力を追加し、ついでに長射程対水上目標攻撃弾のベースブリード版（重量6.5kg）も使えるようにした。砲塔重量7.5トン。全周旋回可能、旋回速度毎秒57度、俯仰角マイナス10度からプラス77度、俯仰速度毎秒44度。弾丸重量2.4-2.8kg、初速毎秒950-1035m、最大射程17km（通常弾）／21km（ベースブリード）、最大射高7.6km、発射速度毎分220発。即応弾数120発。砲要員１名。1998年から運用されている。参考：月刊世界の艦船11,’14、1,'15増刊、月刊軍事研究3,’17

＜Ｍｋ３艦砲（ステルス砲塔）＞：ステルス砲塔型。傾斜平面で構成されており、射撃時のみ砲身と初速計測レーダーが露出する。3P弾を使用可能。最大射程17km、最大射高7.6km。最大発射速度毎分220発。ヴィスビー級コルベットに搭載された。参考：月刊軍事研究12,’07

＜Ｍｋ３機関砲＞：ボフォース社の艦載40mm単装機関砲塔。ボフォース70口径40mm機関砲を3P弾対応とし、初速計測レーダーと共にステルス砲塔に装備したものである。砲塔幅2.83m、奥行き3.4m、高さ2.185m、マウント重量3.5トン（＋甲板下部分0.35トン）。砲塔駆動は油圧式で、全周旋回可能、旋回速度毎秒92度。俯仰角マイナス20度からプラス80度、俯仰速度毎秒57度。使用弾は3P弾、初速毎秒1012m、最大射程12500m、発射速度毎分330発。ブラジル海軍や海上保安庁に採用され、巡視船あきつしまやひだ型巡視船に搭載された。参考：月刊軍事研究1,’12、月刊世界の艦船12,’20、1,'15増刊

＜Ｍｋ．�V軽戦車＞：イギリス陸軍軽戦車Tank, Light, Mk�V。Mk.�Uの車体後部を大型化し、足回りをフォー・ペア・ボギーと呼ばれるものに変更しており、サスペンションのスプリングが水平でなく前後に傾いた形状となった。全長12フィート（3.66m）、全幅６フィート3.5インチ（2.02m）、全高６フィート11インチ（2.11m）、戦闘重量10080ポンド（4.57トン）。エンジンはロールス・ロイス社製６気筒（66馬力）、最大速度30km（路上）／20km（路外）、航続距離130マイル（209km）。武装はヴィッカーズ.303機銃１丁（一部はヴィッカーズ.50機銃。全周旋回可能、俯仰角マイナス11度からプラス37度）。装甲厚は最大12mm・最小4mm。乗員２名（車長、操縦手）。Mk.�U軽戦車と合わせて36両のみ生産され、全てエジプトに送られた。一部は南アフリカ軍に配備されて1941年のエチオピアでの戦闘に投入されている。参考：British and American tanks of world war two、月刊PANZER4,’03

＜Ｍｋ�V高射砲＞：イギリス陸軍3.7インチ（94mm）高射砲。信管として時計式時限信管を採用したが、初期には信頼性不足から火道式信管が使用されている。電気式諸元算定具、データ伝達装置、動力装填装置、自動信管調定装置などが搭載されており、統一運用が可能だった。口径94mm、砲身長50口径、放列重量8.9トン。全周旋回可能、俯仰角マイナス５度からプラス80度。榴弾（重量12.96kg）だと初速毎秒793m、最大射高9760m。発射速度毎分10発。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ�V高射砲・海外シリーズ＞

　＜ＦｌａｋヴィッカースＭ３９（ｅ）＞：ドイツ国防軍の高射砲。第２次大戦時に鹵獲し、海岸陣地に据え付けた。1943年2月には砲弾10万発を国産している。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ３射撃指揮レーダー・シリーズ＞：アメリカ海軍初の対水上艦用射撃指揮レーダー、別名FCレーダー。Mk38方位盤と組み合わせて使用する。参考：月刊世界の艦船4,’17

＜Ｍｋ３射撃指揮レーダー＞：レーダービームを横に走査して敵艦船の方位を掴む。参考：月刊軍事研究11,’08、歴史群像8,’02

＜Ｍｋ３Ｍｏｄ２射撃指揮レーダー＞：実用型で、戦艦と重巡洋艦に搭載された。全重量1406kg。アンテナはダイポール16個で、縦0.91m×横3.66m、アンテナ重量113.5kg。使用波長0.4m、周波数Ｌバンド、パルス繰り返し周波数1640、パルス幅1.5マイクロ秒、ピーク出力15-20kW。スキャン方式はローブ・スイッチング方式、ビーム幅縦30度・横６度、左右スキャン幅1.5度ずつ、スキャンレート毎秒30回。探知距離914-32000m、距離分解能366m、距離精度プラスマイナス36.6m、方位分解能５度、方位精度プラスマイナス0.1度。性能が悪く、すぐにMk8射撃指揮レーダーが開発された。参考：月刊世界の艦船4,’17

＜Ｍｋ�V手榴弾＞：アメリカ軍の攻撃用手榴弾。弾体はファイバー製で、内部にTNT６オンス（170g）を収容する。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｍｋ３徹甲弾＞：アメリカ海軍の16インチ（406mm）艦砲用徹甲弾。口径406.4mm、弾丸重量975kg。メリーランド級の45口径16インチ砲Mk1で発射すると、初速毎秒792m。砲身仰角２度45分で飛翔距離6000ヤード（5486m）、飛翔秒時7.52秒、落角３度３分、終速毎秒675m。仰角４度57分で飛翔距離10000ヤード（9144m）、飛翔秒時13.27秒、落角５度55分、終速毎秒606m。仰角８度59分で飛翔距離16000ヤード（14630m）、飛翔秒時23.27秒、落角11度53分、終速毎秒520m。仰角12度15分で飛翔距離20000ヤード（18288m）、飛翔秒時30.96秒、落角17度４分、終速毎秒477m。仰角18度21分で飛翔距離26000ヤード（23774m）、飛翔秒時44.25秒、落角26度44分、終速毎秒436m。仰角23度19分で飛翔距離30000ヤード（27432m）、飛翔秒時54.49秒、落角34度４分、終速毎秒427m。仰角33度13分で飛翔距離36000ヤード（32918m）、飛翔秒時73.6秒、落角45度42分、終速毎秒442m。仰角38度04分で飛翔距離38000ヤード（34747m）、飛翔秒時82.28秒、落角50度９分、終速毎秒457m。参考：月刊世界の艦船12,’15

＜Ｍｋ．�V菱形戦車＞：イギリス陸軍菱形戦車。Mk.�Uの装甲強化型である。50両がメトロポリタン・キャリッジで生産され、アラスの戦いから投入されたが、Mk.�W菱形戦車の実用化で前線から姿を消した。参考：月刊PANZER12,’10

＜Ｍｋ�V砲塔＞：イギリス海軍45口径34.3センチ砲Mk�X用連装砲塔。Mk�U砲塔の揚弾機構を改良したものだが、複雑になっただけだった。戦艦コンカラー、エイジャックス、ベンボーに搭載された。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ．�V砲塔＞：イギリス海軍14インチ（356mm）艦砲Mk�Z用４連装砲塔。防楯は垂直で、大落角弾を考慮した作りになっている。左舷内側砲身の俯仰軸の直下に予備射撃指揮室がある。旋回部重量1500トン。最大仰角40度。装填角度は仰角５度の固定式。キング・ジョージ�X世級（２代目）に搭載されたが、開発期間が短かったため、実戦で故障が多発した。参考：月刊丸1,’07、月刊世界の艦船1,’12

＜Ｍｋ３列車砲＞：イギリス軍16.7口径12インチ（305mm）列車榴弾砲。第１次大戦で使用され、1918年に倉庫入りしたが、1939年に再び配備された。砲架は４輪ボギー２両。方向射界20度。全備重量20トン。弾量340kg、初速毎秒365m、射程12000m。相当数が大陸に渡っており、ドイツ国防軍に鹵獲されH(E)633(e)の名称が付けられたが、性能が悪いためか使用された痕跡は無い。参考：月刊グランドパワー3,’03

＜ＭＫ３Ａ＞：十一試七〇〇馬力発動機（三菱）を参照。

＜Ｍｋ�VＡ高射砲＞：イギリス軍３インチ（76.2mm）20cwt高射砲。1914年に採用された。砲架は四脚式。全備重量7.983トン。全周旋回可能、俯仰角マイナス10度からプラス90度。使用弾重量7.26kg、初速毎秒610m、最大射高7000m。第２次大戦でも使用されており、一部は訓練砲や対戦車砲としても用いられた。1946年に退役した。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ�VＡ高射砲海外シリーズ＞

　＜Ｆｌａｋヴィッカース（ｅ）＞：ドイツ国防軍の高射砲。第２次大戦時に鹵獲して使用した。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜ＭＫ３ＭｏＤ３−Ｎ改＞：自衛隊の魚雷投射ロケット。三菱重工製。参考：月刊軍事研究1,’09

＜Ｍｋ４＞：マイティーマウス（空対空ロケット）を参照。

＜ＭＫ４＞：火星シリーズ（エンジン）を参照。

＜Ｍｋ．�W＞：A13Mk.�U（巡航戦車）またはMk�Tシリーズ（中迫撃砲）またはエリコン20mm高射機関砲・海外シリーズを参照。

＜Ｍｋ４アレスティングワイヤ・シリーズ＞：アメリカ海軍の水圧式アレスティングワイヤ。参考：月刊世界の艦船6,’12

　＜Ｍｋ４＞：時速113kmで着艦する4.5トンの航空機を停止させられる。参考：月刊世界の艦船6,’12

　＜Ｍｋ４Ｍｏｄ３Ａ＞：時速137kmで着艦する7.3トンの航空機を停止させられる。参考：月刊世界の艦船6,’12

＜Ｍｋ４核爆弾シリーズ＞：アメリカ軍の核兵器。長崎に投下されたMk�V核爆弾の空力改良モデルで、1940年代後半唯一の実用核兵器である。1947年から開発され、1948年4-5月にエニウェトク環礁で核実験を実施、550発が製造され、1953年に退役した。参考：月刊軍事研究5,’03、10,’10、核兵器図鑑、核兵器事典、アメリカの核兵器

＜Ｍｋ４＞：安全と機密保持のため、任務飛行中に核物質を充填する。よって、この頃の爆撃機は飛行中に爆弾倉に人員が入れるようにしてあった。全長3.25m、直径1.5m（1.15m？）、重量10800ポンド（4.9トン）。威力1-31キロトン（威力可変ではなく、威力別弾頭）。AJ-1、P2V-3C、B-29、B-50、B-36に搭載可能。参考：月刊軍事研究5,’03、10,’10、核兵器事典、アメリカの核兵器

　＜Ｍｋ４Ｍｏｄ０Ｙ１＞：威力１キロトン。参考：世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ４Ｍｏｄ０Ｙ２＞：威力3.5キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ４Ｍｏｄ１Ｙ１＞：威力８キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ４Ｍｏｄ１Ｙ２＞：威力14キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ４Ｍｏｄ２Ｙ１＞：威力21キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ４Ｍｏｄ２Ｙ２＞：威力22キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ４Ｍｏｄ２Ｙ３＞：威力31キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ４Ｎ＞：威力31キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ４艦砲＞：アメリカ海軍３連装356mm艦砲。1915年に制式化された。砲身長50口径、砲口初速毎秒854m、俯仰角マイナス５度からプラス30度、最大射程33.6km、発射速度毎分1.5発。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ４機関砲塔＞：BAEシステムズ社の70口径40mm機関砲塔。Mk3の軽量化型で、砲塔を小型化し、電動モーター駆動を採用した。幅2.14m、奥行き2.35m、高さ1.99m、重量2.3トン。使用弾は3P弾、最大射程12500m、発射速度毎分300発。2000年代に完成し、ブラジル海軍マカエ級哨戒艇、フィンランド海軍ハミナ級高速攻撃艇（近代化改修）、スウェーデン海軍コステル級掃海艦（近代化改修）、イギリス海軍31e型フリゲート、海上保安庁ヘリ巡視船みずほに搭載された。参考：月刊軍事研究1,’12、3,’14、月刊世界の艦船1,'21、12,’20

＜Ｍｋ４機関砲ポッド・シリーズ＞：アメリカ軍の航空機搭載用機関砲ポッド。マクダネル・ダグラス社が開発した。参考：世界の傑作機No.45

　＜Ｍｋ４Ｍｏｄ０＞：20mm連装機関砲Mk11を搭載したポッドで、回転式弾倉に弾薬700発を収容する。。全備重量630kg。発射速度毎分750発または4200発1965-67年に829基が生産され、海軍・海兵隊OV-10Aに搭載された。参考：世界の傑作機No.45

＜Ｍｋ４魚雷＞：アメリカ海軍45cm冷走魚雷。ブリス・リーヴィットが1908年に開発した。全長5m、直径0.45m。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ�W魚雷＞：イギリス海軍の魚雷。直径533mm、炸薬重量234kg。航走距離7.3km（45ノット）／12.35km（25ノット）。スコット級駆逐艦などに搭載された。参考：月刊世界の艦船10,’06、歴史群像8,’98

＜Ｍｋ．�W軽戦車＞：イギリス陸軍の軽戦車。Mk.�V軽戦車のエンジンをMk.�Tと同じメドウスに変更したもので、車体構造も変更、車高を高くし、銃塔を後部に移動した。非接地式誘導輪を廃止して第４転輪を誘導輪兼用とし、上部転輪を前部ボギー上に片側１個ずつ取り付けている。機銃過熱防止のため冷却ジャケットを装着した。全長11フィート２インチ（3.4m）、全幅６フィート11.5インチ（2.12m）、全高６フィート8.5インチ（2.05m）、重量9520ポンド（4.32トン）。武装はヴィッカーズ.303機銃またはヴィッカーズ.50機銃１丁。装甲厚12-4mm。エンジンはメドウスEST６気筒ガソリン（88馬力）、トランスミッションは５速シンクロ・メッシュ式、最大速度36マイル（57.9km。路上）／28マイル（45.1km。路外）、航続距離130マイル（209.2km）。乗員２名（車長、操縦手）。参考：British and American tanks of world war two、月刊PANZER4,’03、歴史群像12,’03

＜Ｍｋ．�W軽戦車・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ．�W軽戦車（インド型）＞：インド軍の軽戦車。銃塔上にキューポラを搭載した。参考：British and American tanks of world war two

＜Ｍｋ．�W軽戦車・海外ファミリー＞

　＜１０．５ｃｍ自走榴弾砲（ドイツ国防軍）＞：ドイツ国防軍の自走榴弾砲。黄作戦で鹵獲したMk.�W軽戦車の銃塔を外し、10.5cm 榴弾砲leFH16（俯仰角マイナス18度からプラス41度）を搭載したもの。砲周囲はオープントップの装甲板で囲まれており、後面は起倒式になっていて作業スペースを確保できる。車体後部には駐鋤を持つ。乗員４名。少数が現地改造された。参考：世界の軍用車両(1)、ジャーマンタンクス

＜Ｍｋ�W高射砲＞：イギリス軍3.7インチ（94mm）高射砲。高度10000mを飛来する重爆撃機に対抗するため開発されたもので、4.5インチ（114mm）高射砲の砲身に内筒を填め込んで3.7インチ（94mm）にし、4.5インチ（114mm）高射砲の砲架に搭載している。口径長65、俯仰角0-80度。弾丸重量12.7kg、初速毎秒1058m、実用射高15000m、最大射高18000m。自動装填装置を採用しており、発射速度毎分20発。1943年から生産され、1944年にはVT信管やレーダーと組み合わせて命中率を向上させた。1956年まで現役だった。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ４射撃指揮レーダー＞：アメリカ海軍初の対水上・対空両用射撃指揮レーダー。Mk37方位盤に搭載されている。アンテナは縦1.83m四方のカマボコ型で、使用周波数0.5-1.5GHz（Ｌバンド）、電波ビーム12度×12度。捕捉距離36.56km（爆撃機）／27.42km（戦艦）／18.28km（駆逐艦）／10.968km（浮上潜水艦）。ウェスタン・エレクトリックが1944年までに667基を生産し、1941年のシムス級駆逐艦DD-418ローを皮切りに搭載された。参考：丸スペシャルNo.75、月刊軍事研究11,’08、月刊世界の艦船6,’12

＜Ｍｋ．�W菱形戦車シリーズ＞：イギリス陸軍菱形戦車。参考：兵器メカニズム図鑑

＜Ｍｋ．�W＞：Ｋ弾に対抗するためMk.�Tの外板を軟鉄（ボイラー鋼板）から装甲板（ブリネル硬度500-570の戦艦用ヴィッカーズ鋼板）に換えたものである。燃料タンクは容量を増やした上で後部に移して装甲板で囲み、燃料ポンプを追加して不整地でもエンジンに安定的に燃料が送られるようにした。車体後面にはラジエーター用給排気口を追加している。鉄道輸送を考慮して全幅を少し狭めると共に、スポンソンを小型化して引き込み式に変更、スポンソン下方に緊急脱出用ハッチを設置した。主砲は在庫が切れたのと、砲身が長く塹壕の壁に接触して折れたため、23口径の短砲身砲に換装している。騒音を少なくするため、排気管にはマフラーを追加した。車体上面左右にレールを設け、スタック時に使用する角材を搭載しており、後に超壕器材としてソダ束（長さ3mくらいに切った枝を鎖でくくって直径1.4mくらいにしたもの）や木枠・金属枠も載せるようになった。全長8.05m、全幅4.11m、全高2.49m、全備重量28.45トン。武装はメイル型が６ポンド砲２門（332発）とルイス機関銃２丁（6272発）、フィーメイル型はルイス機関銃５丁。装甲厚は前面12mm（16mm？）、側面14mm（12mm？）、後面10mm（8mm？）、上面8mm。エンジンはダイムラー／ナイト直列６気筒水冷ガソリン（125馬力）、最大速度6km、燃料搭載量318リットル。乗員８名（車体前部の操縦手と車長兼ブレーキ係、左右スポンソンの砲手２名と機銃手２名、車体後部のギア手２名）。1015両（メイル型が４割、フィーメイル型が６割）が生産され、1917年4月から部隊に引き渡された。ルイス機関銃は空冷ジャケットが破損しやすく開口部も大きくなるという欠点があったため、生産途中からオチキス機銃に換装されている。参考：兵器メカニズム図鑑、月刊PANZER12,’10、12,’03、歴史群像12,’03、戦場写真で見る日本軍実戦兵器、機甲入門、月刊軍事研究1,’07、5,’08、7,’16、月刊丸4,’07

　＜Ｍｋ�Wタッドボール＞：タッドボールはオタマジャクシの意。ステアリングテール廃止分の超壕性能低下を補うため、車体後部を2.74m延長したものである。延長部に６インチ（152mm）迫撃砲を追加したものもテストされたが、車体の剛性不足で開発中止となった。参考：月刊PANZER12,’10、歴史群像8,’08

　＜Ｍｋ�Wハーマフロダイト＞：ハーマフロダイトは両性具有の意。フィーメイル型ではA7V戦車に遭遇した際に対抗できないため、片方のスポンソンを６ポンド砲装備のメイル型のものに換装したタイプである。参考：月刊PANZER12,’10

＜Ｍｋ�W菱形戦車・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ�W重戦車（日本陸軍）＞：日本陸軍の戦車。大正7年10月にフィーメイル型１両（２両？）を輸入し、日本陸軍初の戦車として研究した。参考：日本戦車隊戦史

　＜ブートパンツァーカンプヴァーゲン�W＞：ドイツ軍の戦車。第１次大戦時にMk�W菱形戦車を鹵獲したものである。武装をゾコル57mm砲と7.92mm機関銃MG08に換装しており、誤射を防ぐため車体に鉄十字を大書きした。Mk�W菱形戦車の足回りが貧弱でスタックする車両が続出したため、鹵獲数が多く、1917年末には７個中隊が編成されていた。参考：月刊PANZER1,’11

＜Ｍｋ４ロケットモーター＞：アメリカ軍のハイドラ70ロケット弾用ロケットモーター。円筒形で、尾部に弾道安定用フィン４枚を持つ。ノズルは弾体中心線と平行で、フィンの間に４つ取り付けられており、排煙がフィンを焼かないようになっている。発射母機から発射信号電流がノズルを通るリードワイヤに流れると、ロケットモーター内部のブリッジ・ワイヤが発熱して導火爆薬（スクイブ）を起爆させ、ロケットモーター点火剤（黒色火薬とマグネシウム粉末）に着火、点火剤ケースがガス圧により破壊され、推進薬内の星形断面中空部分に高熱のマグネシウム粉末が飛び散り、推進薬が燃焼を開始する。これにより生じる推力でノズル・シールとフィン止めが吹き飛ばされ、弾体ロックワイヤがロケットランチャーの弾体止めから外れ、ロケット弾がランチャーから飛び出し、安定フィンが開く。重量5.17kg。Mod0からMod8までのバリエーションがあり、Mod0-3は外気温により燃焼率が変わるため燃焼時間がマイナス45℃で2.92秒・プラス54℃で1.42秒と変化するが、Mod4以降は変化しない。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊、月刊JWings6,’13

＜Ｍｋ−４Ａ浮舟本体＞：自衛隊の舟艇。藤倉ゴム工業製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜Ｍｋ４Ｍｏｄ３シグナルカートリッジ＞：アメリカ軍の着弾表示用カートリッジ。ニトロセルロース系火工品の燃焼で白煙を発生し、弾着を表示する。参考：月刊JWings5,’13

＜Ｍｋ−４Ｒ浮舟本体＞：自衛隊の舟艇。藤倉ゴム工業製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜Ｍｋ５＞：ウォールアイ�U（誘導爆弾）を参照。

＜Ｍｋ．�X＞：A13Mk.�V（巡航戦車）またはMk�Tシリーズ（中迫撃砲）またはMk.�X戦車ファミリー（試作対空戦車）を参照。

＜Ｍｋ５アレスティングワイヤ＞：アメリカ海軍の水圧式アレスティングワイヤ。速度145kmで着艦する重量7.3トンの航空機や、速度90マイル（144.8km）で着艦する重量30000ポンド（13.6トン）の航空機を停止させられる。参考：月刊世界の艦船6,’12

＜Ｍｋ５核爆弾シリーズ＞：アメリカ軍の軽量化戦術インプローシブ原爆、通称Bradbury。空軍中型爆撃機や海軍中型攻撃機に搭載でき、潜水艦・陸上発射戦略巡航ミサイルの弾頭にもなるアメリカ初の標準化型量産原爆で、1951年4-5月にエニウェトク環礁で核実験を４回実施（最大威力47キロトン）、1952年から配備された。B-28核弾頭の配備に伴い1963年に退役した。参考：月刊軍事研究5,’03、核兵器図鑑、核兵器事典、アメリカの核兵器、世界の傑作機No.118、No.125

＜Ｍｋ５核爆弾＞：弾体先端が平べったくなっており、ヒンジ式両開きアクセスドアが付いていて、Mk4と同様に使用直前に核物質を挿入する。尾部に折り畳み安定翼４枚がＸ字に付く。全長3.26m、直径1.11m、重量1440kg。威力6-120キロトン（40-50キロトン？）。爆発レンズ92枚。空中爆発または地表爆発で炸裂させる。AJ-1、AJ-2、A-3、B-29、B-45、B-50、B-36、B-47、B-52に搭載可能な他、W-5という名称でレギュラス�T及びTM-61Aマタドール巡航ミサイルの弾頭として使用された。参考：月刊軍事研究5,’03、核兵器事典、アメリカの核兵器、核兵器図鑑、世界の傑作機No.118、No.125

　＜Ｍｋ５Ｍｏｄ０Ｙ１＞：威力６キロトン。参考：世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ５Ｍｏｄ０Ｙ２＞：威力16キロトン。参考：世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ５Ｍｏｄ１Ｙ１＞：威力55キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ５Ｍｏｄ１Ｙ２＞：威力60キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ５Ｍｏｄ２＞：威力100キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ５Ｍｏｄ３＞：威力120キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ５艦砲＞：アメリカ海軍12インチ艦砲。口径305mm、砲身長45口径、砲身重量53トン。弾丸重量395kg、初速毎秒823m。サウス・カロライナ級戦艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,’12

＜Ｍｋ�X艦砲＞：イギリス海軍45口径343mm艦砲。砲身重量76トン。弾丸重量567kg、装薬重量133kg。初速毎秒759m（899m？）、射程21780m・仰角20度、垂直装甲貫徹力は射距離9144mで310mm。オライオン級の連装砲塔Mk�Uに搭載された。参考：月刊世界の艦船1,’12

＜Ｍｋ５魚雷＞：アメリカ海軍45cm熱走魚雷。ホワイトヘッド社が開発し、1910年頃から運用された。全長5.2m、直径0.45m。雷速・航走距離は27ノット・3600m、36ノット・1800m、40ノット・900mから選択できる。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ５機雷＞：イギリス軍対潜・対水上艦用沈底機雷。M Mk�Xから改称された。円筒形で、潜水艦と水上艦から敷設できる。重量875kg、炸薬重量467kg。最大深度40m。信管は音響と磁気。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｋ．�X軽戦車＞：イギリス陸軍軽戦車。イギリス初の３名乗り戦車で、ヴィッカーズ・アームストロング社が生産した。車体をMk.�Wより少し大型化し、２名用銃塔を搭載する。銃塔右に車長、左に銃手兼無線手が座り、上面には車長用キューポラと銃手用ハッチがある。全長12フィート10インチ（3.91m）、全幅６フィート９インチ（2.06m）、全高７フィート３インチ（2.21m）、重量4.8トン。武装は銃塔のヴィッカーズ12.7mm機銃とヴィッカーズ7.7mm機銃１丁ずつ（俯仰角マイナス10度からプラス37度）。装甲厚12-4mm。エンジンはMk.�Wと同じメドウス６気筒ガソリン（88馬力）、最大速度50km（路上）／25マイル（40km。路外）、航続距離130マイル（209km）。乗員３名（車長、操縦手、銃手兼無線手）。1935年に制式化された。第二次大戦では主に訓練に使用され、一部が前線配備されていた。参考：British and American tanks of world war two、月刊PANZER4,’03

＜Ｍｋ．�X軽戦車ファミリー＞

　＜Ｍｋ．�X試作対空戦車＞：イギリス陸軍試作対空戦車。1940年に２両が改修された。１両は銃塔を撤去して15mmベサ機銃を並列連装搭載したもので、もう１両はブローニング４連装機銃装備航空機用ボールトン・ポール動力銃塔（最初はパースペックス・キャノピーを装備したが、後に撤去して銃塔が剥き出しになった）を搭載していた。後者は銃塔周囲に展開式の装甲板を装着している。どちらも試作のみに終わった。参考：British and American tanks of world war two、月刊PANZER4,’03

＜Ｍｋ５成型炸薬弾＞：アメリカ軍のハイドラ70ロケット弾用成型炸薬弾頭。内部にコンポジッションB4爆薬製の成型炸薬が入っており、炸薬中央部にはフラッシュ・チューブと呼ばれる中空管が差し込まれていて、底部にブースター・ペリットという炸薬錠剤がセットされている。弾頭先端に取り付けたMk181信管が作動すると、弾頭内部後方に向けて炸裂衝撃波が飛び、ブースター・ペリットが起爆、成型炸薬を底部から炸裂させてメタルジェットを形成させる。全長281mm、弾頭重量2.99kg、炸薬重量0.417kg。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊

＜Ｍｋ．�X対戦車砲＞：イギリス軍75mm対戦車砲。レンドリースでアメリカから供与されたM3/M4中戦車の戦車砲を基にヴィッカーズ社が開発した。６ポンド砲のパーツを極力流用し、アメリカ製75mm砲弾も発射できる。参考：月刊PANZER1,’03

＜Ｍｋ�X対地接近警報装置＞：自衛隊の機器で、P-1に搭載された。伊藤忠アビエーションが受注している。参考：月刊軍事研究9,’11

＜Ｍｋ�Xタンケッテ・シリーズ＞：カーデンロイド社の豆戦車。第１次大戦後に開発した。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜Ｍｋ�Xタンケッテ＞：装輪・装軌併用式。全長2.4m、全幅1.7m、全高1.2m、重量1.5トン。エンジンは液冷ガソリン（20馬力）、最大速度40km。武装は.30口径ルイス軽機関銃１丁。乗員２名。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜Ｍｋ�Xｂタンケッテ＞：Mk�Xタンケッテの改良型。走行方式を装軌のみとし、上部構造物前面の装甲板を操縦室上方まで延長、車体前部の機銃に防楯を装着している。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜Ｍｋ５徹甲弾＞：アメリカ海軍16インチ徹甲弾。口径406.4mm、弾丸重量1016kg。メリーランド級の45口径16インチ砲Mk1から発射すると、初速毎秒768m。砲身仰角２度52分で飛翔距離6000ヤード（5486m）、飛翔秒時7.66秒、落角３度７分、終速毎秒671m。仰角５度６分で飛翔距離10000ヤード（9144m）、飛翔秒時13.4秒、落角５度55分、終速毎秒612m。仰角９度６分で飛翔距離16000ヤード（14630m）、飛翔秒時23.19秒、落角11度32分、終速毎秒536m。仰角12度18分で飛翔距離20000ヤード（18288m）、飛翔秒時30.58秒、落角16度20分、終速毎秒497m。仰角18度３分で飛翔距離26000ヤード（23774m）、飛翔秒時43.3秒、終速毎秒459m。仰角22度44分で飛翔距離30000ヤード（27432m）、飛翔秒時53.07秒、終速毎秒449m。仰角31度40分で飛翔距離36000ヤード（32918m）、飛翔秒時70.62秒、落角42度24分、終速毎秒456m。仰角35度47分で飛翔距離38000ヤード（34747m）、飛翔秒時78.24秒、落角46度31分、終速毎秒466m。ただしメリーランド級のMk1砲塔は最大仰角30度なので、最大射程は35000ヤード（32004m）である。参考：月刊世界の艦船12,’15

＜Ｍｋ�X特殊作戦艇＞：アメリカ海軍SEAL用小型高速艇で、SOC（Special Operations Craft）と略す。中距離からの部隊侵入・撤収と沿岸哨戒を主任務とする。船体は軽合金製で、ステルス性を考慮しており、後部のスターン･スリップからはゴムボート（CRRC）を投下・揚収できる。揚陸艦やC-5輸送機に搭載可能で、C-5輸送機２機により１個派遣隊（本艇２隻と支援車両など）を輸送できる。全長24.7m、幅5.3m、吃水1.3m、満載排水量55-75トン。主機はディーゼル２基・ウォータージェット２基4506馬力、最大速力45ノット（50ノット以上？）、航続距離600海里以上。兵装は7.62mm機銃M60Eまたは12.7mm機銃M2が５丁、40mm自動てき弾発射機Mk19が１丁で、必要なら25mm機関砲、スティンガー、UAVも装備できる。乗員５名＋SEAL隊員16名。1998-99年に20隻が就役した。参考：月刊世界の艦船1,’10、2,’13、月刊丸10,’97、月刊JWings12,’01

＜Ｍｋ．�X迫撃砲＞：イギリス軍３インチ迫撃砲。口径76.2mm。最大射程2500m。参考：日本戦車隊戦史

＜Ｍｋ．�X菱形戦車＞：イギリス陸軍菱形戦車。Mk�Wまでの菱形戦車の足回りが貧弱すぎたので、改良を施したものである。遊星歯車式４速変速装置を搭載し、クラッチ操作の必要が無くなったので、左右の操向ブレーキを使用しての１名操縦ができるようになった。これにより変速手２名を機銃手に転用、車体後面に機銃マウントを追加している。エンジンも強化して燃料タンク容量も拡大した。冷却装置も強化しており、車体左側面に吸気グリル、右側面に排気グリルを持つ。エンジン周囲は鉄板で覆って熱気を遮断すると共に、換気装置も改良した。車体後部上面には車長用キューポラを追加し、ここに装備したフラップを利用して不整地脱出用角材を付け外しできるようにしてある。Mk�Wと同様にメイル型とフィーメイル型があり、１対１で製作されたが、現地でハーマフロダイト型に改造されたものも多い。1917年12月から400両が生産され、1918年5月から配備された。200両目からは履帯幅を521mmから673mmに拡大している。参考：月刊PANZER1,’11、12,’99、2,’07

　＜Ｍｋ．�X菱形戦車フィーメイル型＞：全長8.05m、全幅3.32m、全高2.63m、戦闘重量28.5トン。エンジンはリカルド水冷直列６気筒ガソリン（150馬力）、最大速度7.4km、燃料容量423リットル、航続距離72km。武装は8mm機銃5-6丁（16200発）。装甲厚は車体前面16mm、側面12mm、後面10mm、上面8mm、底面8mm。乗員８名。参考：月刊PANZER1,’11

　＜Ｍｋ．�X菱形戦車メイル型＞：全長8.05m、全幅3.95m、全高2.63m、戦闘重量29.5トン。エンジンはリカルド水冷直列６気筒ガソリン（150馬力）、最大速度7.4km、燃料容量423リットル、航続距離72km。武装は６ポンド砲２門（332発）と8mm機銃3-4丁（6272発）。装甲厚は車体前面16mm、側面12mm、後面10mm、上面8mm、底面8mm。乗員８名。参考：月刊PANZER1,’11

　＜Ｍｋ．�X＊菱形戦車＞：超壕性能改善のため、スポンソン直後で車体を切断し、長さ1.8mのブロックを挿入して車体を延長したもの。延長部分には幅0.61mのパネル３枚が填め込まれており、中央パネルには機銃マウントと乗降ドアを設けた。重量が５トン増えてエンジンがそのままだったため、機動力は低下している。大きな車内容積を活かして兵員25名を乗せることも出来たが、兵士を詰め込みすぎて車酔いする兵士が続出、装甲兵員輸送車としての使い勝手は悪かったらしい。1918年5月から579両が生産された。参考：月刊PANZER1,’11

　＜Ｍｋ．�X＊＊菱形戦車＞：Mk.�X＊菱形戦車の改良型。エンジン出力を225馬力に強化し、燃料搭載量を900リットルに増やして航続距離を100km強としている。車体側面の形状がやや角張っており、車長用キューポラは操縦手用キューポラ直後に背負い式に設置された。200両を生産する予定だったが、第１次大戦が終結したため、戦後に25両のみ生産され、架橋戦車やマインローラー式地雷処理戦車として使用された。参考：月刊PANZER1,’11

＜Ｍｋ５砲塔シリーズ＞：ソ連海軍の152mm艦砲３連装砲塔。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史

＜Ｍｋ５砲塔＞：砲弾重量55kg。初速毎秒950m、射程31.5km。発射速度毎分7.5発（１門あたり）／22発（砲塔１基あたり）。FCSはモチブＧで、8m測距儀２基を持つ。68型巡洋艦と68K型チャパエフ級巡洋艦に搭載された。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史

　＜Ｍｋ５ｂｉｓ砲塔＞：改良型。モルニアATs-68bisA型射撃指揮装置で管制されるが、砲側照準射撃用として砲塔内に1-B型砲塔射撃盤と142型砲塔射撃盤を備える。使用弾はB-35徹甲弾（砲弾重量55kg、TNT重量1.1kg）、PB-35半徹甲弾、OF-35通常弾、OFU-35通常弾、ZS-35対空遠隔操縦榴弾、SP-35照明弾、化学弾、核砲弾。スヴェルドルフ級巡洋艦に搭載された。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史

＜Ｍｋ．�X榴弾砲＞：イギリス陸軍7.2インチ（182.9mm）榴弾砲。7.2インチ榴弾砲の砲身をアメリカからレンドリースした８インチ（203mm）榴弾砲M1の砲架に搭載したものである。砲身長22.4口径、最大射程15.5km。1943年11月からテストされたが、射程不足のため、Mk.�Y榴弾砲が製作されることとなった。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ５列車砲＞：イギリス軍の列車砲。Mk3の方向射界を60度に改善したもので、砲尾も軽量化した。1917年7月に制式化され、Mk3と同様第２次大戦にも引っ張り出されたが、大半がドイツ国防軍に鹵獲され、H(E)634(e)の名称を付けられたものの、こちらもさっぱり使われなかった。参考：月刊グランドパワー3,’03

＜Ｍｋ�Xｂタンケッテ＞：Mk�Xタンケッテ・シリーズ（豆戦車）を参照。

＜Ｍｋ．５Ｍｏｄ．０＞：CBU-10/A（クラスター弾）を参照。

＜Ｍｋ５（Ｎ）＞：自衛隊の機雷用アーミング装置。ユニバーサル特機製。参考：月刊軍事研究9,’16

＜Ｍｋ６＞：ウォールアイ・シリーズ（誘導爆弾）を参照。

＜Ｍｋ．�Y＞：A15巡航戦車シリーズ（巡航戦車）またはMk.�Y架橋戦車またはMk.�Y対戦車型またはカーデンロイド軽装甲車Mk.�Yを参照。

＜Ｍｋ６核爆弾シリーズ＞：アメリカ軍の原爆。Mk4の改良型で、初めてシリーズ生産された。弾体は太短い形状で、Mk4と同様飛行中に核物質を挿入する。弾尾部は取り外し式で、大型安定翼４枚がＸ字に付き、上部にプラスチック製の半球が載る。全長3.251m、直径1.524m、重量3450-3859kg。威力8-160キロトン（威力別弾頭）。空中爆発または地表爆発で炸裂させる。B-29、B-36、B-47、B-50、B-52に搭載可能。1949年に開発され、1951年10-11月にネバダ核実験場でジャングル作戦と称する空中投下実験が行われ、1951-62年（1956年？）に1100発が配備された。参考：月刊軍事研究5,’03、10,’10、核兵器事典、アメリカの核兵器、核兵器図鑑、世界の傑作機No.118、No.125

　＜Ｍｋ６Ｍｏｄ０＞：威力８キロトン。参考：世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ６Ｍｏｄ１＞：威力22キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ６Ｍｏｄ２＞：威力26キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ６Ｍｏｄ３＞：威力31キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ６Ｍｏｄ４＞：威力80キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ６Ｍｏｄ５＞：威力154キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ６Ｍｏｄ６＞：威力160キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ６艦砲＞：アメリカ海軍３連装406mm艦砲。1936年に制式化された。コロラド級のものと砲身長は同じだが、２割ほど重い弾丸を発射でき、砲口初速低下による命中率悪化はあったものの、威力は増大した。砲身長44.7口径、砲身重量85.85トン。弾丸重量1.225トン、初速毎秒770m（701m？）、俯仰角マイナス２度からプラス45度、最大射程33.74km（37.1km？仰角45度）。発射速度１門あたり毎分２発。ノースカロライナ級戦艦とサウス・ダコタ級戦艦に搭載された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊丸11,’09、月刊世界の艦船1,’12、3,’15、4,’17

＜Ｍｋ．�Y艦砲＞：イギリス海軍45口径4.5インチ（114mm。実際には4.45インチ・113mm）連装艦砲。4.5インチ速射砲Mk�Xを箱形連装砲架に搭載したものである。マウント重量44.7トン。全周旋回可能（左右150度ずつ？）、旋回速度毎秒25度、俯仰角マイナス15度からプラス80度、俯仰速度毎秒25度。砲弾重量25kg、砲口初速毎秒716-746m、射程6km（対空）／19km（対水上）。発射速度１門あたり毎分12-24発。砲要員20名。うち砲塔内要員は照準手１名と装填手２名。。1946-75年に生産され、９ヵ国が採用した。参考：月刊軍事研究5,’05、月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊丸3,’90

＜Ｍｋ．�Y軽戦車シリーズ＞：イギリス陸軍軽戦車Light Tank, Mks �Y。Mk.�Xの小改良型である。1936-40年に生産された。第二次大戦ではフランス戦と北アフリカ戦に投入され、偵察用軽戦車というよりは巡航戦車として使われたために多大な損害を出し、1942年以降は前線から引き揚げられて訓練に回された。参考：British and American tanks of world war two

　＜Ｍｋ．�Y＞：Mk.�Xの装甲厚を14mmにし、銃塔後部を大型化してNo.7無線機（交信範囲16km）を搭載、クラッチも改良した。全長12フィート11.5インチ（3.95m）、全幅６フィート９インチ（2.06m）、全高７フィート3.5インチ（2.22m）、全備重量10800ポンド（4.899トン）。武装はヴィッカーズ.50機銃１丁とヴィッカーズ.303機銃１丁（俯仰角マイナス10度からプラス37度）。装甲厚14-4mm。エンジンはメドウス６気筒ガソリン（88馬力）、最大速度35マイル（56.3km。路上）／25マイル（40.2km。路外）、航続距離130マイル（209.2km）。乗員３名（車長、操縦手、銃手）。参考：British and American tanks of world war two、月刊PANZER4,’03

　＜Ｍｋ．�YＡ＞：車長用キューポラを八角形にし、上部転輪を前部ボギーでなく車体側面に取り付け、エンジンをメドウスESTBに変更したもの。全備重量11740ポンド（5.325トン）。参考：月刊PANZER4,’03、British and American tanks of world war two

　＜Ｍｋ．�YＢ＞：デザイン単純化型。キューポラを円形に戻し、冷却ルーバーのカバーを１枚にした。地上クリアランスを向上させるため、起動輪を大型化し、誘導輪を分離して非接地としたタイプが数両程度試作されたが、これは採用されなかった。参考：月刊PANZER4,’03、British and American tanks of world war two

　＜Ｍｋ．�YＢインド仕様＞：インド陸軍が製作したもの。キューポラを外し、簡単なハッチとペリスコープを付けている。参考：British and American tanks of world war two、月刊PANZER4,’03

　＜Ｍｋ．�YＣ＞：車長用キューポラを外してペリスコープ付きハッチに換装し、武装をベサ15mm機銃とベサ7.92mm同軸機銃としたもの。ボギー間隔を広げ、気化器を３基に増やした。全高は７フィート（2.13m）になっている。参考：British and American tanks of world war two、月刊PANZER4,’03

＜Ｍｋ．�Y軽戦車ファミリー＞

　＜軽対空戦車Ｍｋ�T＞：対空戦車型Tank, Light AA Mk�T。ドイツが電撃戦で機甲師団に航空戦力を付随させて高速進撃したため、それに対抗すべく急遽開発した。Mk.�Y/Mk.�YＡ軽戦車の銃塔を外して上構に手を加え、7.92mmベサ機銃４連装動力銃塔を搭載している。乗員は２名に減った。参考：British and American tanks of world war two、月刊PANZER4,’03

　＜軽対空戦車Ｍｋ�U＞：対空戦車型Tank, Light AA Mk�U。軽対空戦車Mk�Tの小改良型で、車体としてMk�YＢ軽戦車を使用し、銃塔を大型化して居住性を改善、視界も広くした。車体後面には増加装甲を装着している。連隊本部に１個中隊４両が配備された。参考：British and American tanks of world war two

　＜Ｍｋ．�Y架橋戦車＞：試作架橋戦車型。銃塔を外してシザーズ式戦車橋を搭載している。1941年に１両が試作され、中東軍で実戦テストを行う予定だったが、船で輸送する途中に失われたらしく、それ以上の記録は無い。参考：British and American tanks of world war two

　＜Ｍｋ．�Y対戦車型＞：試作対戦車自走砲型。銃塔を外してオープントップ砲塔を載せ、２ポンド砲を搭載した。試作のみ。参考：月刊PANZER4,’03

＜Ｍｋ．�Y軽戦車・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ．�Y軽戦車（オーストラリア陸軍）＞：オーストラリア陸軍軽戦車。1939年にイギリスからMk.�Y／�YＡ／�YＢを少数取得し、ACセンチネルやアメリカ製戦車が配備される1942-43年頃まで訓練に使用した。1940年にはこれらの砂漠戦仕様も導入している。参考：British and American tanks of world war two

　＜Ｍｋ．�Y軽戦車（カナダ陸軍）＞：カナダ陸軍軽戦車。1940年に少数のMk.�Y／�YＡ／�YＢを訓練に使用した。参考：British and American tanks of world war two

＜Ｍｋ．�Y高射砲＞：イギリス陸軍3.7インチ（94mm）高射砲。高度50000フィート（15240m）まで届く高射砲として1943年に開発された。4.5インチ（114.3mm）砲の砲身に3.7インチ（94mm）高射砲の内筒を入れ、4.5インチ（114.3mm）砲架に搭載したものである。砲身長65口径。俯仰角0-80度。使用弾重量12.7kg、初速毎秒1058m、最大射高18000m、実用射高15000m。1944年には砲弾にVT信管を導入した。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ６ジェット・ブラスト・デフレクター＞：アメリカ海軍の空母用ジェット・ブラスト・デフレクター。単発機発進用で、スクリーン１枚から構成される。参考：丸スペシャルNo.83

＜Ｍｋ．６弾頭＞：アメリカ軍５インチ（127mm）空対地ロケット弾用訓練弾頭。参考：月刊JWings6,’13

＜Ｍｋ６爆雷＞：アメリカ海軍のドラム缶型爆雷。第２次大戦初期に制式化された。中心部に内筒、その外側にTNT火薬300ポンド（136kg）、最外層に鋼板製の外筒があり、内筒には発火装置、水圧式信管、導火薬が収容されている。調停深度は9.2-91.2m（10-300m？）で、深度調整装置を特殊レンチで回して設定する。沈降速度毎秒1.4m（2.28m？）、危害半径5.5-11m。沈降速度が遅いのと、ドラム缶型なので沈む時に弾道が不安定になるのが欠点で、爆弾型のMk9が開発された。海上自衛隊も採用した。参考：艦船メカニズム図鑑、第２次大戦のアメリカ軍艦、丸スペシャルNo.76

＜Ｍｋ６爆雷・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ６爆雷（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の爆雷。全長710mm、直径460mm、重量190kg、炸薬重量189kg（TNT火薬）。沈降速度毎秒2.4m。石川製作所または日立製作所製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜Ｍｋ６爆雷投射機＞：アメリカ海軍の爆雷投射機（Ｋ砲）。1941年に制式化された。射程18-137m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ．�Y菱形戦車＞：イギリス軍計画菱形戦車。車体前面に６ポンド砲、側面スポンソンに機銃を装備する。1917年2月にモックアップが完成したが、そこで開発中止になった。参考：月刊PANZER1,’11

＜Ｍｋ．�Y榴弾砲＞：イギリス陸軍183mm榴弾砲。Mk.�X榴弾砲の改良型で、新開発の長砲身7.2インチ（183mm）榴弾砲の砲身を、1943年にアメリカから導入した８インチ（203mm）榴弾砲M1の砲架に搭載したものである。口径長33、最大射程17920m。オーバーロード作戦で実戦初使用された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ６列車砲＞：アメリカ軍８インチ（203mm）列車砲。６輪台車２両にM1A1砲架を載せ、８インチ（203mm）砲を搭載している。最大仰角45度、全周旋回可能、放列重量103トン。榴弾（弾量108kg）だと初速毎秒946m、最大射程31800m。徹甲弾（弾量112kg）だと初速毎秒916m、最大射程29700m。1941-42年に29門が製作され、太平洋岸に展開した。参考：月刊グランドパワー3,’03

＜Ｍｋ６Ｍｏｄ３＞：SLREOSSシリーズ（電子光学センサー）を参照。

＜Ｍｋ６Ｍｏｄ４＞：SLREOSSシリーズ（電子光学センサー）を参照。

＜Ｍｋ�Y型哨戒艇＞：アメリカ海軍河用・沿岸哨戒艇、略称CCB（Coastal Command Boat）。2012年に５隻（＋オプション１隻）をSAFEボーツ・インターナショナル社に発注した。機械室と燃料タンクには装甲が施され、座席は耐衝撃仕様である。衛星通信装置、リンク16、電子光学センサーを装備する。全長25.8m、幅6.3m、吃水1.4m、満載排水量77トン（47トン？）。主機はディーゼル２基、出力5200馬力、推進はウォータージェット２基、巡航速力25ノット、最大速力41ノット、航続距離600海里以上。兵装は遠隔操作式25mm単装機関砲Mk38Mod2が２門、Mk50安定化銃座搭載12.7mm機銃４丁（１丁？）。12.7mm機銃やMk19自動擲弾発射機など６丁を追加可能。グリフィンやスパイクなどを搭載する計画もある。乗員３名＋特殊部隊13名（乗員２名＋兵装操作員８名＋臨検チーム８名？）。１番艇は2014年に引き渡され、56CTFに配備されてバーレーンの第５艦隊基地に到着した。最終的に48隻を配備予定。参考：月刊世界の艦船5,’14、4,’15、8,’14、8,’12、9,’12、朝雲

＜Ｍｋ�Z＞：Mk�Tシリーズ（軽迫撃砲）を参照。

＜Ｍｋ７核爆弾シリーズ＞：アメリカ軍初の戦術核爆弾、通称Thor。1949年から開発され、1952-67年に470発が配備された。参考：核兵器事典、月刊軍事研究10,’10、アメリカの核兵器、世界の傑作機No.118

＜Ｍｋ７＞：ガンバレル型原爆で、空中爆発、地上爆発、地上遅延爆発の各モードを持つ。弾体は細長く、底部に逆Ｙ字の安定フィンがあり、小型機搭載時を考慮して下面中央フィンが折り畳み式になっている。全長4.648m、直径0.774m、重量747-771kg。威力20キロトン（実際には2-6キロトン程度だったといわれる）。核爆弾型は別名B-7で、A-1、A-3、F2H-2、F3H-2N、FJ-4B、B-45、B-57、B-66、F-84F、F-84G、F-86、F-100C、F-100D、F-101、AJ-1、AD-4、A4Dに搭載可能。核弾頭型は別名W-7で、コーポラル、MGR-1オネストジョン、ボア、Mk90ベティの弾頭やADMとして使用された。参考：核兵器事典、月刊軍事研究10,’10、アメリカの核兵器、核兵器図鑑、世界の傑作機No.118

　＜Ｍｋ７Ｍｏｄ０＞：威力８キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ７Ｍｏｄ１＞：威力８キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ７Ｍｏｄ２＞：威力19キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ７Ｍｏｄ３＞：威力19キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ７Ｍｏｄ４＞：威力22キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ７Ｍｏｄ５＞：威力22キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ７Ｍｏｄ６＞：威力30キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ７Ｍｏｄ７＞：威力31キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ７Ｍｏｄ８＞：威力61キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ７Ｍｏｄ９＞：威力61キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ７核爆弾ファミリー＞

　＜ＴＢ６３訓練弾＞：TB63を参照。

＜Ｍｋ７艦砲＞：アメリカ海軍51口径５インチ（127mm）艦砲。1911年に採用された。同クラスの砲では最も射程が長いが、分離装薬式なので発射速度は低い。使用弾は50ポンド徹甲弾Mk15（弾丸重量22.7kg。装甲貫徹力は射距離3kmで100mm）などで、装薬重量24.5ポンド（11.1kg）、初速毎秒960m、最大射程14.49km（仰角20度）／18km、発射速度毎分6-8発。。砲要員12名。メリーランド級戦艦が副砲として装備した。砲身寿命が高圧射撃で500発程度と短く、ライナー式ではないので交換に手間がかかり、1930年代半ば頃からMk.12両用砲と交代して沿岸砲などに転用された。参考：月刊コンバットマガジン7,’06、月刊世界の艦船12,’15

＜Ｍｋ７艦砲＞：アメリカ海軍305mm艦砲。1910年に制式化され、ワイオミング級戦艦に搭載された。砲身長49.1口径、砲身重量55トン。俯仰角はマイナス５度からプラス15度。弾丸重量395kg、砲口初速毎秒915m（884m？）、射程21.5km。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船1,’12

＜Ｍｋ７艦砲＞：アメリカ海軍49.7口径356mm艦砲。ニュー・メキシコ級戦艦に搭載された。砲身重量79.6トン。弾丸重量0.68トン。最大射程33.19km（仰角30度）。装甲板に垂直に命中したと仮定すると、金剛型の垂直装甲を射距離30km、長門型の垂直装甲を射距離25km、大和型の垂直装甲を射距離18kmで貫通できる。参考：月刊世界の艦船1,’12、3,’15

＜Ｍｋ７艦砲＞：アメリカ海軍16インチ（406mm）艦砲。1936年に制式化され、アイオワ型戦艦の３連装砲塔に搭載された。弾丸は砲塔内の上下２段の給弾室に収容されており、揚弾ホイストを使用して砲室に弾丸を送り、砲室内でホイストから各砲身後方の装填台に弾丸を移し、薬室に送る。装薬は砲塔下層の装薬庫からベルトコンベアで装薬換装室に送り、防炎扉付きの装薬口から換装室内部に搬入、揚薬ホイストの防炎扉を開けて装薬框に載せ、防炎扉を閉めてホイストにより砲身脇まで引き揚げ、装填台上に装薬を降ろし、ラマーで薬室に押し込む。砲身長49.7口径、砲身重量106.8トン、砲塔重量1735トン。砲塔装甲は非表面浸炭の均質鋼板クラスＢアーマーで、厚さは前盾432mm、前楯バックプレート64mm、側後面241mm、天蓋189mm、バーベット439mm。旋回速度毎秒２度、俯仰角0-45度、俯仰速度毎秒12度、砲は個別に俯仰可能。使用弾はMk8超重量徹甲弾で、観測に便利なように風帽には着色剤が仕込まれていて、BB-61アイオワは橙、BB-62ニュージャージーは青、BB-63ミズーリは赤、BB-64ウィスコンシンは緑と色分けがされていた。1943年からMk13榴弾（対地支援射撃で使用すると直径15m・深さ6mのクレーターができる）が加わった。弾丸重量1225kg（徹甲弾）／862kg（榴弾）、砲口エネルギー360MJ、砲口初速毎秒763m（徹甲弾）／820m（榴弾）、最大射程38.7km（徹甲弾、仰角45度。36.8km？）／38.7km（榴弾）。常装薬では装薬６個を使用し、総重量242.6kg。垂直装甲貫徹力441mm（射距離22860m）／380mm（同27432m）／329mm（同32004m）／280mm（同36576m）／241mm（同38720m）。水平装甲貫徹力131mm（射距離22860m）／169mm（同27432m）／215mm（同32004m）／286mm（同36576m）／357mm（同38720m）。ベトナム戦争では厚さ10mのコンクリートをぶち抜いて地下７階建ての北ベトナム軍司令部施設を破壊した。装弾数１門あたり130発。装填は仰角５度の固定式、発射速度１門あたり毎分２発。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊丸11,’09、3,’90、月刊世界の艦船9,'21、1,’12、3,’15、月刊軍事研究7,’12、12,’17

＜Ｍｋ�Z艦砲＞：イギリス海軍45口径14インチ艦砲。キング・ジョージ�X世級戦艦のMk�V砲塔に搭載された。口径356mm、砲身重量79トン。砲弾重量1590kg、弾丸重量721kg、装薬重量153.4kg、初速毎秒757m、仰角40度で最大射程35260m（33200m？）。装填速度30秒。参考：月刊世界の艦船7,'15、1,’12

＜Ｍｋ７魚雷＞：アメリカ軍の航空魚雷。直径18インチ（457.2mm）、重量1628ポンド（738.4kg）。参考：月刊JWings11,’13

＜Ｍｋ７魚雷＞：アメリカ軍の潜水艦用魚雷。ブリス・リーヴィットが開発し、1912年から運用した。全長5.2m、直径0.45m。雷速35ノット、航走距離3200-5500m。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ７ジェット・ブラスト・デフレクター＞：アメリカ海軍のジェット・ブラスト・デフレクター。３分割されており、普段は飛行甲板と同一平面になるよう埋め込まれており、発艦時に単発機では中央の１枚、双発機では左右の２枚または３枚全部が１枚当たり４本の油圧シリンダーで立ち上がる。内部には冷却用の水を通すパイプが張り巡らされている。Mod0、Mod1、Mod2の３種類がある。参考：丸スペシャルNo.83、月刊軍事研究4,’16

＜Ｍｋ７着艦拘束装置シリーズ＞：アメリカ海軍の空母用油圧式着艦拘束装置。参考：月刊軍事研究7,’09

　＜Ｍｋ７Ｍｏｄ３＞：ニミッツ級空母８番艦CVN-75まで用。ワイヤーは高張力鋼製、直径35mmで、ワイヤサポート（板バネ）４枚により飛行甲板上50-130mmの高さに横張りで展開されており、両端部にあるシーブ（隠顕式滑車）を通ってパーチェイス・ケーブルに接続され、パーチェイス・ケーブルが飛行甲板下に潜って03甲板の油圧制動機構（アレスティング・エンジン）に繋がっている。アレスティング・エンジンは全長15m・重量43トンで、ワイヤー１本あたり１基が用意されている。艦尾から第1-4の４本のワイヤーが張られており、間隔は第1-2が12.2m、第2-3と第3-4が12.4m。作動制御はプライ・フライ、飛行甲板端の管制所、飛行甲板下にある着艦拘束装置機械室で行えるが、ワイヤサポートとシーブの出し入れは管制所でしか行えない。着艦機は艦尾から３本目の第３ワイヤーを狙って着艦、アレスティング・フックがワイヤーを引っかけると、アレスティング・エンジンの空気圧・油圧ダンパーで衝撃を吸収した後、アレスティング・エンジンのクロスヘッド（滑車）が回転し、油圧シリンダーとラムが圧縮され、その抵抗でワイヤーに制動をかけ、着艦機を100m以内に停止させる。着艦機の重量や速度に関わらず定位置で止まるようにするため、コンスタント・ランアウト・コントロール・バルブによりダンパーやラムの油圧を調整し、停止までに繰り出すワイヤーの長さを一定に保つ機能を備えており、飛行管制室プライ・フライから着艦拘束装置機械室に伝達される機種や重量のデータを入力して油圧調整を行う。着艦運用制限は総重量40000ポンド（18.14トン）以上ではワイヤー張力、以下では機速145ノットである。総重量40000ポンド（18.14トン）以上の機体が着艦してくる場合、1000ポンド（0.453トン）重くなるごとに空母を3.5ノット増速して相対速度を減らし、ワイヤーにかかる力を減少させる。ワイヤー最大繰り出し長105m、吸収エネルギー66500000mkg。45秒以内に再使用可能となるが、甲板員がワイヤーから機体のアレスティング・フックが離れたことを確認する手間が要るので、実用上は２分に１機の着艦ペースとなる。フランス海軍シャルル・ド・ゴール級空母も３本構成で搭載した。参考：月刊世界の艦船12,’16、2,’16、11,’15、3,'21、月刊軍事研究7,’09、月刊航空ファン3,’19

　＜Ｍｋ７Ｍｏｄ４＞：ニミッツ級空母９番艦CVN-76以降用。Mod3の強化型で、艦首側第４ワイヤーを引っ掛ける機会が殆ど無いので省略して３本とし、残したワイヤーを強化すると共に、シーブや油圧制動機構を改良した。着艦機は第２ワイヤーを狙って着艦する。参考：月刊世界の艦船2,’16、12,’16、月刊軍事研究7,’09

＜Ｍｋ７ディスペンサー・シリーズ＞：アメリカ海軍のクラスター爆弾ケース、別名SUU-58/Bロックアイ�U。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ７＞：APAM（対人対集積軍需品）用。空軍のMk20、CBU-78/Bシリーズ、CBU-82/B、CBU-83/Bにも使われた。全長2.34m、直径0.335m、翼スパン0.86m、重量222kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊、月刊軍事研究4,’11、月刊JWings2,’13

　＜Ｍｋ７Ｍｏｄ３＞：MJU-5/BとMk20Mod3用。参考：月刊JWings2,’13

　＜Ｍｋ７Ｍｏｄ４＞：Mk20Mod4用。参考：月刊JWings2,’13

　＜Ｍｋ７Ｍｏｄ６＞：Mk20Mod6用。参考：月刊JWings2,’13

＜Ｍｋ７爆雷＞：イギリス海軍の爆雷、通称ダストビン（ゴミ箱）。第２次大戦時に使用した。炸薬はアマトール103kg。沈下率毎秒4.88m。炸裂深度は15mから152mまで６段階に調節できる。Ｕボートの7-8m以内で爆発すれば致命的損害を、15m以内なら損傷を与えることが可能。参考：連合軍の傑作兵器駄作兵器

＜Ｍｋ．�Z菱形戦車＞：イギリス陸軍菱形戦車。Mk.�X菱形戦車の車体後部を0.91m延長し、モーター駆動／油圧ポンプ操向変速に変更して不整地踏破能力を向上させたものである。1918年初めに75両が発注されたが、肝心の駆動変速装置の開発が遅れ、第１次大戦終結までに１両が完成したのみで、残りはキャンセルされた。参考：月刊PANZER1,’11

＜Ｍｋ７ヘルメット＞：イギリス陸軍が採用を決定したヘルメット。従来のMk6よりも軽く、チンストラップは４点式となっている。前部はNVGや光学サイトの使用に妨げとならないデザインにした。参考：月刊軍事研究9,’09

＜Ｍｋ７マリンマーカー＞：海上自衛隊の海面着色弾。潜航中の敵潜水艦を発見した際に位置を示すもので、圧縮空気で射出され、海面を45-60分にわたり緑色に染める。全長470mm、直径74mm、重量1.2kg。視認距離6000m。PS-1、P-2J、S2F-1（13発）に搭載可能。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜Ｍｋ７ロケットランチャー＞：アメリカ海軍4.5インチ（114.3mm）ロケット弾発射機。ロケット弾は２列マガジンにセットされ、正面から見て左に７発・右に５発がセットされており、左の一番下のロケット弾は溝状発射レールに乗っていて、レール下部のクラッチで射角調整（20-45度）を行ってから艦橋上の発射パネル操作で発射する。１発目が発射されると次弾が重さで下に落ちて次々と発射されていき、左の列が全て発射されて空になると、右列マガジンの一番下にあるゲートが開くようになり、右下のロケット弾が左の列に落ちて発射されていく。発射間隔0.3秒、単射または斉射が可能。海兵隊の揚陸支援用としてトラック、LVT、LSM(R)などに搭載された。陸軍もT45として使用している。参考：丸スペシャルNo.75、月刊グランドパワー4,’98、米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ７ロケットランチャー海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ７ロケットランチャー（海上自衛隊）＞：海上自衛隊4.5インチ（114.3mm）ロケット弾発射機。ゆり型に５連装のものが２基搭載されていたが、当時の運用上は陸上制圧の機会は無く、除籍するまで一度も使用されなかった。参考：丸スペシャルNo.75

＜Ｍｋ７ロケットランチャー＞：アメリカ海軍127mmロケット弾16連装発射機。1944年に制式化された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ�Z＊＞：Mk�Tシリーズ（軽迫撃砲）を参照。

＜Ｍｋ�ZＡ＞：Mk�Tシリーズ（軽迫撃砲）を参照。

＜Ｍｋ−７Ａ浮舟本体＞：自衛隊の舟艇。藤倉ゴム工業製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜ＭＫ８＞：金星シリーズ（エンジン）を参照。

＜Ｍｋ８ＳＤＶシリーズ＞：アメリカ海軍のSEALs運搬用走行体。イギリス海兵隊にも導入された。参考：月刊軍事研究2,’00

　＜Ｍｋ８Ｍｏｄ０＞：電池動力の海中投入艇で、特殊部隊数名とその装備を任務海域に隠密裏に運搬・撤収させることができる。参考：月刊軍事研究2,’00

　＜Ｍｋ８Ｍｏｄ１＞：静粛性を増し、航続距離を倍にし、最大速力を50%増やしている。参考：月刊軍事研究2,’00

＜Ｍｋ８核爆弾シリーズ＞：アメリカ軍の貫徹型核爆弾、通称Elsie。アメリカ海軍が潜航中の潜水艦を破壊するため開発し、実用化後はアメリカ空軍も堅固目標用に配備した。A-1、F2H-2、A-4、AJ-1、FJ-4B、F-84E、B-29、B-50、B-36、B-45に搭載可能（B-47も積んだという説あり）で、1951-56年に40発が配備されている。超音速機から投下できないという欠点があり、Mk11と交替して退役した。参考：核兵器図鑑、核兵器事典、アメリカの核兵器、世界の傑作機No.118、No.125

＜Ｍｋ８＞：魚雷型で、尾部安定フィン４枚をＸ字に配し、テイルリングで覆っている。弾頭はMk1原爆の改良型で、ウラン235を使用したガンバレル式であり、サイズや重量はMk1より小さいが、威力は大きい。全長2.946-3.353m、直径0.368m、テイルリング径0.64m、重量1.466-1.489トン。威力20-50キロトン（25-30キロトン？）。遅発信管を搭載しており、コンクリートや装甲化甲板を貫通後に内部で炸裂する。参考：核兵器事典、アメリカの核兵器、核兵器図鑑、世界の傑作機No.118、No.125

　＜Ｍｋ８Ｍｏｄ１＞：威力25キロトン。参考：世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ８Ｍｏｄ２＞：威力30キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ８艦砲＞：アメリカ海軍３連装305mm艦砲。1940年に制式化された。砲身長50口径、砲口初速毎秒808m、俯仰角マイナス４度からプラス45度、射程35.3km。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ８魚雷＞：アメリカ海軍初の533mm魚雷。1911年に制式化され、クレムソン級駆逐艦などに搭載された。全長6.51m、直径533mm、重量1178kg、炸薬重量211kg。航走距離は雷速36ノットで14600m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船10,’06

＜Ｍｋ�[魚雷＞：イギリス海軍457mm魚雷。第１次大戦時に使用された。航走距離2300m（雷速35ノット）／3650m（29ノット）。参考：月刊世界の艦船9,’12増刊

＜Ｍｋ８魚雷＞：イギリス海軍533mm魚雷。第２次大戦後期から使用された。酸化剤は空気である。全長6.7m、直径533mm、雷速45.5ノットで航走距離4580m。参考：歴史群像8,’98

＜Ｍｋ�[軽戦車＞：イギリス陸軍軽戦車Tank, Light Mk �[、別名ハリー・ホプキンス（Harry Hopkins）または軽戦車Mk�Z改（Tank. Light Mk �Z revised）。Mk�Z軽戦車テトラークの改良型として1941年にヴィッカーズ社が開発したもので、シャシーを流用し、避弾経始に優れた車体とソロバン玉状の砲塔を搭載、装甲も強化した。試作車３両が製作され、1944年に99両が量産されたが、この頃には軽戦車の用途が空挺戦車に限定されており、テトラークで十分だったため、配備されなかった。全長14フィート（4.27m）、全幅８フィート10.5インチ（2.71m）、全高６フィート11インチ（2.11m）、戦闘重量19040ポンド（8.64トン）。武装は２ポンド砲１門（50発。少数はリトルジョン・アダプター装備）と7.92mmベサ機銃１丁（2025発）。装甲厚最大38mm、最小6mm。エンジンはメドウス12気筒ガソリン（148馬力）、最大速度30マイル（48.2km。路上）／20マイル（32.2km。路外）、航続距離125マイル（201.2km）。乗員３名（車長、操縦手、砲手）。参考：British and American Tanks of World War Two

＜Ｍｋ�[軽戦車ファミリー＞

　＜アレクト�T＞：イギリス陸軍試作95mm自走榴弾砲Alecto �T、開発名称ハリー・ホプキンスMk�TCS。砲塔を撤去して車体上部形状を変更、車体前部に95mm榴弾砲（左右15度ずつの限定旋回）を搭載している。乗員は装填手が増えて４名となった。試作のみ。参考：British and American Tanks of World War Two

　＜アレクト�U＞：イギリス陸軍試作自走砲。アレクト�Tの主砲を６ポンド砲に換装したもので、Alecto Recceともいう。試作のみ。参考：British and American Tanks of World War Two

　＜アレクト�V＞：イギリス陸軍試作自走砲。アレクト�Tの主砲を25ポンド砲に換装したもの。計画のみ。参考：British and American Tanks of World War Two

　＜アレクト�W＞：イギリス陸軍試作自走砲。アレクト�Tの主砲を32ポンド砲に換装したもの。計画のみ。参考：British and American Tanks of World War Two

　＜アレクト・ドーザー＞：アレクトの主砲を撤去して油圧式ドーザーを装着したもの。1945年に少数が改造された。参考：British and American Tanks of World War Two

　＜ハリー・ホプキンスＭｋ�TＣＳ＞：アレクト�Tを参照。

＜Ｍｋ８射撃指揮レーダー・シリーズ＞：アメリカ海軍の艦載射撃指揮レーダー、別名CXEMレーダー。ベル社が開発した。参考：月刊世界の艦船4,’17

＜Ｍｋ８射撃指揮レーダー＞：アンテナはダイポールロッドによるフェイズ・シフト方式で、前面に金属棒がたくさん突き出している。レーダー・モニターは直径５インチ（127mm）で、通常モードなら距離0-80000ヤード（0-73152m）・方位左右15度ずつ、精密モードなら指定距離の前後2000ヤード（1829m）・方位左右15度の範囲が表示される。モニターには縦に７本の方位線、横に１本の太い測距線が描かれていて、レーダー操作員がダイヤル操作で線を動かして目標エコーの方位と距離を測定し、音声で射撃盤の係員に伝える。スキャン能力があるので、斉射弾着の水柱も観測できるが、シークラッターも大量に紛れ込む。方位分解能や垂直方向の分解能が悪く、目標追尾も出来ないので、レーダー照準射撃はできず、照準は方位盤の光学照準装置を使う。使用波長0.1m。大型で重く、整備性と信頼性が低いという欠点があり、Mk13射撃指揮レーダーに進んだ。参考：月刊世界の艦船4,’17

＜Ｍｋ８Ｍｏｄ２射撃指揮レーダー＞：全重量2.903トン。アンテナはポリロッド・アレイ14個を並べたもので、縦0.84m、横3.11m、アンテナ重量1.247トン。使用波長0.1m、周波数Ｓバンド（3000MHz）、ビーム幅縦６度・横２度、パルス繰り返し周波数500プラスマイナス10%、パルス幅0.3マイクロ秒、ピーク出力20-30kW。スキャン方式はフェイズ・シフト方式、左右スキャン幅15度ずつ、スキャン速度低速時毎秒１回・高速時毎秒10回。探知距離229-40000m、距離分解能91m、距離精度プラスマイナス15m＋測距距離の0.1%、方位分解能２度。参考：月刊世界の艦船4,’17

＜Ｍｋ８射撃盤＞：アメリカ海軍のアナログ式弾道計算機（射撃盤）Range Keeper Mk8。Mk41垂直安定機（Stable Vertical Mk41。垂直ジャイロ）と組み合わされており、自動的に艦の動揺による修正をかけてくれる。また、算出した砲仰角と実際の砲仰角が一致した際に自動的に砲撃する機能や、射撃盤側で砲塔の旋回俯仰を制御する機能も持つ。アイオワ級戦艦などに搭載された。参考：月刊世界の艦船3,’15、4,’17

＜Ｍｋ�[潜水艇＞：アメリカ海軍のSEAL輸送用潜水艇SDV。潜水艦のDDSに収容される。オープン式なので、寒冷地だと体力を奪われる。潜航深度100m。10隻が就役した。参考：現代の潜水艦、月刊世界の艦船1,’10

＜Ｍｋ８単装砲シリーズ＞：イギリス海軍55口径4.5インチ（114mm）艦砲。実口径は4.45インチ（113mm）である。VSEL社製で、1966年から開発され、1971年から配備された。FV433アボット自走榴弾砲用105mm榴弾砲を艦載用に改造したもので、マズルブレーキや砲口排煙器も付いている。無人型で、軽量化により排水量800トンの艦船にも搭載可能。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’14、1,’04、月刊丸3,’90

　＜Ｍｋ８Ｍｏｄ０＞：砲塔は無人で、グラスファイバー製として軽量化を図った。完全自動化されており、シャットダウン状態から10秒で射撃に入れる。マウント重量26.8トン。油圧駆動式、全周旋回可能、旋回速度毎秒42度、俯仰角マイナス10度からプラス55度、俯仰速度毎秒38度。主用弾は榴弾で、信管はN97多目的信管、弾薬総重量36.5kg、弾丸重量21kg。他に照明弾、レーダー・エコー弾、訓練弾がある。砲口初速毎秒868.7m、有効射程6km（対空）／21.9km（対水上）。発射速度毎分16発（通常）／25発（最大）。砲要員４名（CICに１名、装填手３名）。42型駆逐艦や23型フリゲートなどに搭載され、アルゼンチン、ブラジル、パキスタンに輸出された。フォークランド紛争で性能不足が指摘され、改修が施されている。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊、1,’04、11,’14、月刊丸3,’90

　＜Ｍｋ８Ｍｏｄ１＞：シールドを平面形を組み合わせたステルス型に変更し、駆動を油圧から電動として対空射撃能力を向上したもの。マウント重量22.3トン。旋回角左右150度ずつ、旋回速度毎秒42度、俯仰角マイナス10度からプラス55度、俯仰速度毎秒40度。砲口初速毎秒869m、最大射程22km（N4A1榴弾、重量20.9kg）／27.5km（射程延伸型榴弾HE-ER、High Explosive Extended Range。2004年から運用）。発射速度毎分20-26発。2001年から運用され、23型フリゲートがMk8Mod0から換装し、45型駆逐艦は新造時から搭載した。参考：月刊軍事研究4,’07、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊、10,'20、1,’04、1,’02、11,’14、11,’19

＜Ｍｋ�[菱形戦車＞：アメリカ陸軍菱形戦車。エンジンにリバティーを搭載していたのでリバティー戦車とも呼ばれる。アメリカとイギリスが1917年11月に設立した連合戦車委員会が開発を決定した菱形戦車で、12月26日にモックアップが完成し、車体と武装をイギリス、動力装置をアメリカが製作することになり、1918年7月に試作車体がイギリスで完成、アメリカに送られて動力装置の組み付けに入った。フランスの工場で月産300両、トータル1500両を生産する予定だったが、第１次大戦が終結に向かったため生産が遅れ、終戦後の1918年11月27日にイギリスとフランスが離脱してしまい、アメリカで生産を続けることになり、イギリスにあった100両分の車体を購入した。1919年2月2日、試作車が完成してテストを開始、7月1日から量産車の生産に入り、1920年1月5日から100両を量産した。車体は塹壕を突破するため前後に長く、機関室を車体後部に位置させて隔壁で分離、戦闘室に換気装置を設けた。戦闘室上面に操縦手用（前方）と車長用（中央）の上部構造物がある。下部転輪は片側29個で、うち14個にはスペーサーとスプリングプレートが付いている。起動輪はローラー・スプロケットを介してエンジン駆動力が伝達されるタイプで、ローラー・スプロケットはチェーン駆動である。上部転輪は片側１枚。履帯は幅673mm、片側78枚。車体両側面には６ポンド砲装備のスポンソンが設けられていて、ヒンジにより車内に引き込むことが可能。機銃は車体側面ドア、戦闘室上部構造前面左右、車体後面の５カ所に装備した。イギリスでも一応７両が製作されており、最初の１両はロールスロイス社製航空機用エンジン、残る６両はリカルド液冷12気筒ガソリン（150馬力）２基をクランクケースで結合させたものを搭載している。全長10.43m、全幅3.66m、全高3.12m、車重36.7トン、戦闘重量39.4トン。エンジンはリバティー12水冷45度Ｖ型12気筒ガソリン（総排気量27028cc、出力338馬力）、トランスミッションはウィルソン社製遊星歯車式（前進２段・後進２段）、最大速度8.8km、燃料容量908リットル、航続距離64km。武装は６ポンド砲２門（208発）、7.62mm機銃M1919が５丁（15100発）。装甲厚は車体前面16mm、側面12mm、後面16mm、上面6-10mm、底面6-8mm、上部構造物側面16mm、スポンソン側面12mm。乗員は車長、操縦手、砲手２名、機銃手３名、機関員で、更に装填手２名、機銃手１名を乗せることができる。1932年に退役し、1940年に90両が訓練用としてカナダに送られた。1932年に空冷型のリバティーを搭載した車両が試作され、車体左後方に箱状冷却装置を追加した。この車両はアバディーン戦車博物館に展示されている。参考：月刊PANZER2,’11、月刊丸1,’10別冊

＜Ｍｋ�[菱形戦車・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ�[菱形戦車（カナダ陸軍）＞：カナダ陸軍菱形戦車。1940年夏に訓練用戦車不足に陥ったため、アメリカがスクラップ扱いの戦車229両を譲渡したが、この中にMk�[菱形戦車90両が含まれていた。1940年9月にカナダに到着し、近代的な訓練用戦車が配備されるまで、キャンプ・ボーデンで訓練に使用されている。参考：British and American tanks of World War Two

＜Ｍｋ８ロケットランチャー＞：アメリカ海軍114mmロケット弾12連装発射機。1943年に制式化された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ．�[Ｔ＞：イギリス軍の17ポンド砲用APCBC弾。弾薬重量17kg、弾丸重量7.7kg。砲口初速毎秒883.92m、装甲貫徹力は30度傾斜装甲板に対し、140mm（射距離500ヤード・457m）／130mm（1000ヤード・914m）／120mm（1500ヤード・1372m）／111mm（2000ヤード・1829m）。参照：月刊PANZER3,’05

＜Ｍｋ９核砲弾＞：アメリカ軍280mm原子砲用核砲弾。1950年から開発し、1952年に実用化した。発射時の加速度に耐えられるインプローシブ型原爆を開発できなかったため、ガンバレル型を採用している。全長1.38m、重量364kg。威力15キロトン。80発を製作し、1952-57年に配備した。参考：核兵器事典、月刊軍事研究10,’10、アメリカの核兵器

＜Ｍｋ９艦砲＞：アメリカ海軍50口径102mm単装砲。潜水艦にも搭載できる。重量５トン。最大仰角20度。使用弾重量15kg、砲口初速毎秒884m、最大射程14.56km、発射速度毎分8-9発。クレムソン級駆逐艦などに搭載された。参考：月刊世界の艦船10,’06、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ９艦砲＞：アメリカ海軍203mm艦砲。３連装と連装がある。砲身長55口径、砲口初速毎秒915m、俯仰角マイナス５度からプラス45度、射程30km。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ９魚雷＞：アメリカ海軍の魚雷。ブリス・リーヴィットが開発し、戦艦用として1915年に制式化され、潜水艦用も開発された。全長5m、直径533mm、重量913kg、炸薬重量95kg。推進はタービン、航走距離は雷速27ノットで6.4km。R-1級潜水艦、旧Ｓ級潜水艦以降に搭載された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ�\魚雷＞：イギリス海軍533mm魚雷。炸薬重量340kg。射程9.6km（雷速36ノット）／12.35km（30ノット）。参考：月刊世界の艦船10,’06

＜Ｍｋ�\装甲運搬車＞：イギリス陸軍の装甲兵員輸送車。1918年に開発された。Mk�W菱形戦車の車体両側面スポンソンを外し、武装を車体前面のボールマウント搭載8mmオチキス重機関銃のみとして車内に兵員50名または貨物２トンを搭載できるようにした。車体側面には大型の装甲ドア２枚ずつを装着し、銃眼も片側７つずつ装着されている。装甲厚は10mmで、ドイツ軍のＫ弾に200mで対抗できる。全長9.73m、全幅2.44m、全高2.64m、重量27.4トン。エンジンはリカルド液冷ガソリン（150馬力）、最大速度7km。乗員４名。35両が生産されて第１次大戦末期に使用された（1919年に３両が試作されたのみ？）。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊PANZER2,’02、2,’11、歴史群像8,’98

＜Ｍｋ�\装甲運搬車ファミリー＞

　＜ダック＞：試作水陸両用化型の通称。車体側面にドラム缶型の浮きを固定し、履帯に折り畳み式の水かきを付けたもので、試験に使用された。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊PANZER2,’02、2,’11、歴史群像8,’98

＜Ｍｋ００９対水上レーダー＞：スウェーデン海軍小型対水上捜索レーダー。フギン級高速艇に搭載された。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊

＜Ｍｋ．９ナパーム弾＞：アメリカ軍1000ポンド級火炎爆弾。参考：月刊軍事研究4,’02

＜Ｍｋ９爆雷＞：アメリカ海軍の爆雷。1942年に制式化され、1943年から生産された。爆弾型をしており、尾翼も付いていて、水中弾道を安定化させている。総重量152kg、炸薬重量91kg（TNT）。信管は水圧式、調停深度は9.2-91.2mまたは183m（10-300m？）、沈降速度毎秒4.3m（6.9m？）、有効半径4.5-9m。1944年に伊56がレイテ湾で不発弾を回収している。海上自衛隊も採用した。参考：艦船メカニズム図鑑、第２次大戦のアメリカ軍艦、丸スペシャルNo.76、自衛隊装備カタログ1981

＜Ｍｋ９爆雷・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ９爆雷（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の爆雷。重量150kg、炸薬重量135kg。沈降速度毎秒6m。石川製作所または日立造船製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜Ｍｋ９爆雷投下軌条＞：アメリカ海軍の爆雷投下軌条。艦尾から爆雷を投下するために使用する。爆雷搭載数８個または12個。参考：月刊世界の艦船5,’02増刊

＜Ｍｋ９汎用爆弾＞：アメリカ軍500ポンド汎用爆弾。全備重量222.9kg、炸薬重量146.6kg。第２次大戦時に使用した。参考：日本海軍の爆弾

＜Ｍｋ９汎用爆弾＞：アメリカ軍1000ポンド汎用爆弾。全備重量464.67kg、炸薬重量331.87kg。1944年まで使用していた。参考：日本海軍の爆弾

＜ＭＫ９Ａ＞：ハ四三シリーズ（エンジン）を参照。

＜ＭＫ９Ｄ＞：ハ四三−四一（エンジン）を参照。

＜ＭＫ９Ｄ改＞：ハ四三−四二（エンジン）を参照。

＜Ｍｋ１０＞：LCU Mk10（上陸用舟艇）またはヘッジホッグ（対潜弾投射機）を参照。

＜Ｍｋ１０核爆弾＞：アメリカ軍の計画空中炸裂式ガンバレル型原爆。1950年から開発されたが、開発中止になった。参考：核兵器事典、アメリカの核兵器

＜Ｍｋ１０艦砲＞：アメリカ海軍127mm高角砲。砲身長25口径、俯仰角マイナス15度からプラス85度、最大射程12.9km。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ．�]艦砲＞：イギリス海軍45口径305mm艦砲。キング・エドワード�Z世級前ド級戦艦やドレッドノート級戦艦に搭載された。砲身重量58トン。弾丸重量386kg、初速毎秒823m、射程18.85km（仰角13.5度）、垂直装甲貫徹力269mm（射距離9.14km）。参考：月刊世界の艦船1,’12

＜Ｍｋ．�]艦砲＞：イギリス海軍50口径305mm艦砲。セント・ヴィンセント級戦艦に搭載された。砲身重量67トン。弾丸重量386kg、初速毎秒861m。参考：月刊世界の艦船1,’12

＜Ｍｋ１０機関砲＞：海上自衛隊70口径20mm単装機関砲。元はスイスのエリコン社が生産したもので、アメリカ海軍から供与された。重量470kg。俯仰角マイナス15度（５度？）からプラス90度（87度？）。砲口初速毎秒835m、有効射程1000m、最大射程4390m、発射速度毎分430-480発。弾種はMk9曳光徹甲弾、Mk3焼夷榴弾、Mk7曳光榴弾など。弾倉は60発入りドラム型、給弾は小型モーター。打殻薬莢は機関砲下部のキャンバス製空薬莢バッグに排出される。照準器は環状照準器またはMk14照準器またはMk20照準器。くす型警備船、ゆり型警備船、あさひ型護衛艦などに搭載され、対空・対水上掃射に使用された他、機雷処分にも用いられた。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船1,’79増刊、3,’10、丸スペシャルNo.75

＜Ｍｋ１０魚雷＞：アメリカ海軍の潜水艦用魚雷。全長4.95m、直径533mm、重量1003kg、炸薬重量225kg。推進はタービン、航走距離は雷速36ノットで3200m。1915年に制式化され、第１次大戦に投入された他、第２次大戦初期まで使用されている。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ１０係維機雷＞：アメリカ海軍の潜水艦用係維機雷。1920年代に開発された。533mm魚雷発射管から敷設する。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ１０磁気機雷シリーズ＞：アメリカ軍の航空機投下型係維式磁気機雷。参考：小艦艇入門

　＜Ｍｋ１０Ｍｏｄ９＞：重量2000ポンド（907.2kg）。参考：世界の傑作機No.125

＜ＭＫ−１０潜水艦用個人脱出器＞：自衛隊の機器。双日エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究9,’09

＜Ｍｋ１０通常爆弾＞：イギリス軍1000ポンド爆弾。炸薬はトルペックス。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ１０爆雷＞：アメリカ海軍の対豆潜水艦用爆雷。1943年に制式化された。炸薬量11kg。信管は固定深度水圧式で、7.6-31mの４段階に設定できる。沈降速度毎秒2.4m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１０発射機＞：アメリカ海軍のテリア艦対空ミサイル連装発射機。発射速度は発射機１基あたり毎分２発。再装填時には弾庫のミサイル弾体を整備室に運んでフィンを取り付け、発射機に据え付ける。操作要員12名。参考：月刊軍事研究12,’15、8,’16

＜Ｍｋ．�]菱形戦車＞：イギリス陸軍菱形戦車。Mk.�X菱形戦車の改良型で、1919年までに2000両を生産する予定だったが、その前に第１次大戦が終結したため、作られなかった。参考：月刊PANZER2,’11

＜Ｍｋ１０級汎用揚陸艇＞：イギリス海軍汎用揚陸艇LCU。全長29.8m、幅7.4m、吃水1.5m、排水量240トン。速力12ノット、航続距離600海里。主力戦車１両など貨物72トンを搭載できる。乗員７名。参考：月刊世界の艦船4,’19

＜Ｍｋ１１核爆弾＞：アメリカ軍の貫徹型核爆弾、別名B-11、通称Elsie、海軍名称Mk91。Mk8の改良型で、アメリカ海軍が1950年から開発した。弾頭を更に小型化し、形状を洗練させて弾着速度を増加させ、厚さ6.7mの鉄筋コンクリート、130mmの装甲板、27.5mの砂、36.5mの粘土を貫通できる。核爆雷としても使用可能。全長3.734m、直径0.356m、重量1.457-1.589トン。弾頭はガンバレル型原爆、威力25-30キロトン。遅延信管を持つ。B-29、B-36、B-45、B-47、B-50、A-3、A-4、AD-4B、AD-5N、AJ-1、FJ-4B、F2H-2Bなどに搭載可能。1956-60年に40発が配備されたが、海軍では殆ど使わなかったらしい。小型水爆の量産に伴い退役した。参考：核兵器事典、アメリカの核兵器、核兵器図鑑、世界の傑作機No.118

＜Ｍｋ１１魚雷＞：アメリカ海軍の魚雷。1926年に制式化された。全長6.88m、直径533mm、重量1590kg、炸薬重量227kg。航走距離は雷速46ノットで5500m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１１機雷＞：アメリカ海軍の潜水艦用機雷。アーゴノート級敷設潜水艦の機雷敷設筒から敷設する専用機雷である。参考：アメリカ潜水艦史

＜ＭＫ１１潜水艦用個人脱出器材＞：自衛隊の潜水艦用個人脱出器材。双日エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究11,’10

＜Ｍｋ１１潜航艇＞：アメリカ海軍の浅海面用潜航艇SWCS（Shallow Water Combat Submersibles）。SEALの隠密潜入に使用されるので、SDV（SEAL Delivery Vehicle）ともいう。テレダイン・ブラウン・エンジニアリングが開発している。参考：月刊世界の艦船12,’18、1,’20

＜Ｍｋ１１潜航艇・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ１１潜航艇（イギリス海軍）＞：イギリス海軍の浅海面用潜航艇。アメリカ国防安全保障協力局が2018年に３隻のFMS輸出を承認した。イギリス海兵隊特殊部隊SBSをアスチュート級攻撃原潜から出撃させるのに使用する見込み。参考：月刊世界の艦船12,’18

＜ＭＫ１１対潜爆弾＞：イギリス軍の対潜爆弾。全長1.39m、直径0.279m、重量145kg、炸薬重量80kg。潜望鏡深度に対応しており、爆発深度は事前に設定する。参考：火器弾薬技術ハンドブック、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ１１発射機＞：アメリカ海軍のスタンダード艦対空ミサイル用連装発射機。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｍｋ１１ホース・ドローグ・ユニット＞：アメリカ空軍のHDU。YKB-29に搭載され、空中給油の実験に使用された。参考：月刊JWings10,’01

＜Ｍｋ１１Ｍｏｄ０狙撃銃＞：アメリカ海軍SEALの狙撃銃。M16と互換性を持つ7.62mmライフルで、原型のナイツアーマメントカンパニー社製SR25は1990年代初期に生産に入り、ソマリアでも使われたらしい。レール式アダプターシステムを備え、各種スコープなどを搭載できる。サイレンサー、3.5-10倍スコープ、二脚架を標準装備する。銃身長510mm。作動はセミオートマチック、トリガープル4.5ポンド（2041g）。弾種は専用のM852弾、NATO標準弾、海軍のM118LR長射程弾。マガジンは20発入り箱型。陸軍もM110の名称で採用して第75レンジャー連隊に配備した。参考：月刊軍事研究9,’01、ストライク・アンド・タクティカルマガジン3,’13

＜Ｍｋ１２核爆弾＞：アメリカ軍のインプローシブ型原爆、通称Brok。Mk7の改良型で、戦術機向けに小型軽量化と威力強化を図っており、超音速（マッハ1.4）での投下が可能である。尾部に折り畳み式安定翼４枚があり、搭載時は地上とのクリアランスを考慮してやや潰れた位置になっているが、投下されると90度に開く。プルトニウム239を使用しており、爆縮レンズは92枚。全長3.937m、直径0.559m（0.74m？）、重量450-545kg。威力100キロトン（12-14キロトン？60キロトン？）。A-3、A-4、A-1、A-6、A-7、F9F-8、F2H-3、F2H-4、F3H-2、FJ-4B、F-86Hに搭載できる。1950年から開発され、1954年に実用化された。参考：核兵器事典、核兵器図鑑、アメリカの核兵器、世界の傑作機No.118

＜ＭＫ１２カッター薬包＞：自衛隊の火工品。中国化薬製。参考：月刊軍事研究6,’09

＜Ｍｋ１２艦砲＞：アメリカ海軍50口径102mm艦砲。全備重量4.5-5.6トン。俯仰角マイナス15度からプラス20度。弾丸重量14.97kg、砲口初速毎秒884m、最大射程14.56km。発射速度毎分8-9発。テンプトレス級コルベットに搭載された。参考：アメリカ護衛艦史

＜Ｍｋ１２艦砲＞：アメリカ海軍127mm両用砲。1934年に制式化され、Mk30単装砲や連装砲に架装された。砲身長38口径、砲塔重量31.5-34.8トン。旋回速度毎秒25-34度、俯仰角マイナス15度からプラス85度、俯仰速度毎秒15-18度。弾丸重量25kg、砲口初速毎秒792m、最大射程15.8km、最大射高11.34km。発射速度は１門あたり毎分15-22発。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊丸3,’90

＜Ｍｋ１２艦砲＞：アメリカ海軍152mm艦砲。単装と連装の２種がある。砲身長53口径、俯仰角マイナス10度からプラス20度。砲口初速毎秒915m、最大射程21km。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１２艦砲＞：アメリカ海軍３連装203mm艦砲。砲身長55口径、俯仰角マイナス５度からプラス41度。砲口初速毎秒762m、最大射程27.5km。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１２艦砲＞：アメリカ海軍356mm艦砲。口径長49.7、砲身重量81.5トン。弾丸重量680kg、装薬重量190.5kg、初速毎秒823m、仰角30度で最大射程33.19km。装填秒時45秒。参考：月刊世界の艦船7,'15

＜Ｍｋ�]�U艦砲＞：イギリス海軍45口径12cm連装艦砲。重量25.1トン。砲弾重量22.7kg、砲口初速毎秒808m、最大仰角40度、最大射程15.545km。発射速度毎分7-10発。トライバル級駆逐艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船10,’06

＜Ｍｋ１２機関砲＞：アメリカ軍の航空機用20mm機関砲。故障が多く、高Ｇ機動を行うと給弾停止などの作動不良を多発した。参考：世界の傑作機No.1

＜Ｍｋ１２魚雷＞：アメリカ海軍の魚雷。1928年に制式化された。全長6.88m、直径533mm、重量1588kg、炸薬重量227kg。航走距離は雷速44ノットで6400m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１２魚雷＞：イギリス軍の魚雷。第２次大戦終結後にＴ�Z（G7ut）型を参考に開発した。ワルター機関を採用したが、1955年にテスト中の爆発事故で潜水艦P259サイドンが沈没したため、開発中止となった。参考：月刊世界の艦船2,’15、月刊丸4,’07

＜Ｍｋ１２機雷シリーズ＞：アメリカ軍の機雷。1920年代にドイツが開発したＳ型磁気機雷のコピーで、1920年代に開発され、第２次大戦でも使用された。潜水艦の533mm魚雷発射管からも敷設できる。参考：小艦艇入門、アメリカ潜水艦史

　＜Ｍｋ１２Ｍｏｄ４＞：沈底磁気機雷。日本近海にも散布され、三式掃海具が通用せず、二式掃海具では強力な発電機を使用しなければならず、掃海に難渋し、五式掃海具を使用して日本近海の掃海を完了するのに戦後数年かかった。参考：小艦艇入門

＜Ｍｋ１２機雷＞：イギリス軍の対潜用沈底機雷で、A Mk�]�Uから改称された。航空機から敷設される。重量908kg。信管は磁気・振動・水圧。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｋ１２質問送受信機＞：アメリカ海軍E-2D早期警戒機用IFF。BAEシステムズ社が開発した。IFFアンテナアレイ36エレメントとロータリーカプラー２チャンネルから構成されており、敵味方識別にはモード１／２／3A／3C／４の各パルスコードを使用する。参考：月刊軍事研究10,’07

＜Ｍｋ１２射撃指揮レーダー・シリーズ＞：アメリカ海軍の両用砲用射撃指揮レーダー。アメリカ海軍初の実用Ｓバンドレーダーで、アンテナは矩形状である。Mk22高角測定レーダーと組み合わせてMk12/22射撃指揮レーダーとし、Mk37方位盤に搭載する。ウエスタン・エレクトリック社で1943年から801基が生産された。参考：丸スペシャルNo.75、月刊世界の艦船6,’12、10,’22

　＜Ｍｋ１２射撃指揮レーダー＞：出力100-110kW。電波ビーム幅10度×10度。捕捉距離36.56km（水上目標）／41.13km（対空目標）。参考：丸スペシャルNo.75、月刊世界の艦船6,’12

　＜Ｍｋ１２Ｍｏｄ２射撃指揮レーダー＞：自動追尾機構を追加したもの。参考：丸スペシャルNo.75

＜Ｍｋ１２浮舟本体＞：自衛隊の舟艇。藤倉ゴム工業製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜Ｍｋ１２ホース・ドローグ・ユニット＞：アメリカ空軍のHDU。Mk11の送油能力を強化したもので、KB-50に搭載された。また、海軍もA-12の制式名称を付けAJサヴェジ攻撃機の爆弾倉に収容して使用し、KA-3B/EKA-3Bには改良型のA-12B-7（給油速度毎分420ガロン・1590リットル）を搭載した。参考：月刊JWings10,’01、世界の傑作機No.118

＜Ｍｋ１２／２２射撃指揮レーダー＞：アメリカ海軍の両用砲用射撃指揮レーダー。Mk12射撃指揮レーダーにMk22高角測定レーダーを一体化したもので、特攻機などの超低空目標対策である。Mk4射撃指揮レーダーの後継としてMk37方位盤に搭載された。参考：丸スペシャルNo.75、月刊世界の艦船6,’12

＜ＭＫ−１２Ｂ＞：自衛隊の浮舟本体。藤倉ゴム工業製。参考：月刊軍事研究3,’18

＜Ｍｋ１２Ｍｏｄ１＞：M4シリーズ（狙撃銃）を参照。

＜Ｍｋ１３＞：ウォールアイ�U（誘導爆弾）を参照。

＜Ｍｋ１３核爆弾＞：アメリカ軍の試作核爆弾。Mk6核爆弾の高威力型として1851年から開発されたが、サイズ制限から予定威力が出ず、水爆開発のメドも立ったため、1954年に開発中止となった。弾頭だけをSM-62スナークやSM-64ナバホに流用したともいわれる。参考：核兵器事典、アメリカの核兵器

＜Ｍｋ１３艦砲＞：アメリカ軍の76mm単装艦砲。砲身長23口径。俯仰角マイナス15度からプラス65度。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１３機雷＞：アメリカ軍の航空用磁気機雷。重量1048ポンド（475.4kg）または1118ポンド（507.1kg）。参考：月刊JWings11,’13

＜Ｍｋ．１３魚雷＞：アメリカ海軍の航空機／魚雷艇用魚雷。1936年に制式化された。信頼性に問題があり、命中時不発となったり、深度調定不調により敵艦の下を通り抜けたりした。航空機投下時は高度30m以下・速度190km以下という制限があったが、それでも信管過敏により着水と同時に爆発することもあった。全長4090mm、直径572mm、重量1004kg、炸薬重量272kg。航走距離は雷速33.5ノットで5800m。参考：月刊JWing10,’02、11,’13、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１３射撃指揮レーダー・シリーズ＞：アメリカ海軍の艦載射撃指揮レーダー。参考：月刊世界の艦船4,’17

＜Ｍｋ１３射撃指揮レーダー＞：アンテナはウェーブガイド・フィード・ホーンを中央前方に持つ横長パラボラ式で、円筒を横倒しにした形のアンテナドームに収容される。ビーム幅は縦４度×横１度。方位精度プラスマイナス２ミル、距離精度プラスマイナス45ヤード（41.1m）。アイオワ級戦艦が新造時に装備し、以前の艦も1945年以降にMk3やMk8から換装した。第２次大戦時にアメリカ戦艦艦隊砲術／レーダー／CIC担当参謀を務めたマスティン海軍中将によれば、夜戦での盲目レーダー射撃でもアイオワ級戦艦の最大射程第１斉射で敵戦艦を夾叉できる能力を持つというが、レーダー表示モニターが小さく解像度に限界があるといった問題から無理という説もある。参考：月刊世界の艦船4,’17、3,’15

＜Ｍｋ１３Ｍｏｄ０射撃指揮レーダー＞：全重量2722kg。アンテナサイズ縦0.61m・横2.44m、アンテナ重量454kg。使用波長0.03m、周波数Ｘバンド、パルス繰り返し周波数1800ppsプラスマイナス10%、パルス幅0.3マイクロ秒、ピーク出力35-45kW。スキャン方式はロッキング方式、ビーム幅縦3.5度・横0.9度、左右スキャン幅5.75度ずつ（低速時）／９度ずつ（高速時）、スキャンレート毎秒５回（低速時）／毎秒７回（高速時）。探知距離183-40000m、距離分解能73m、距離精度プラスマイナス15m＋測距距離の0.1%、方位分解能１度、方位精度プラスマイナス0.06度。参考：月刊世界の艦船4,’17

＜Ｍｋ１３通常爆弾＞：イギリス軍1000ポンド汎用爆弾。炸薬はRWA4。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ１３発射機シリーズ＞：アメリカ海軍のスタンダード／ターター艦対空ミサイル用単装発射機。単装だが、連装のMk10より発射速度が向上している。後甲板への搭載を基本としたため、波浪への耐久は考えておらず、ミサイル補充時に発射と逆の順序で弾庫にミサイルを積み込むためシアもあまり付けられず、はたかぜ型で前甲板に搭載した際にはブルワークでカバーした。参考：艦船メカニズム図鑑、月刊世界の艦船8,’14、月刊軍事研究12,’15

　＜Ｍｋ１３Ｍｏｄ０＞：発射機の真下が40発入り弾庫になっており、発射機を垂直に立てて再装填する。作動は油圧式。システム重量6.013トン／8.432トン（ミサイルと作動油含む）。全周旋回可能、旋回速度毎秒96度、俯仰角マイナス15度からプラス95度、俯仰速度毎秒49度。発射速度毎分８発。操作要員はパネル操作員１名と安全監視員１名。参考：丸スペシャルNo.77、艦船メカニズム図鑑

　＜Ｍｋ１３Ｍｏｄ３＞：Mod0の改良型。スタンダードSM-1MRを運用できる。システム重量6.24トン／8.453トン（ミサイルと作動油含む）。他の諸元はMod0と同じ。参考：丸スペシャルNo.77

　＜Ｍｋ１３Ｍｏｄ４＞：作動を電気式としてリアクションタイムを減少させ、遠隔操作機能を強化したもの。1979年に実用化された。ターター艦対空ミサイル、スタンダードSM-1MR/SM-2MR艦対空ミサイル、ハープーン艦対空ミサイルを運用できる。システム重量6.11トン。旋回角360度、旋回速度毎秒90度、俯仰角マイナス15度からプラス90度、俯仰速度毎秒45度。直下にMk109Mod0弾庫があり、内外二重のリングにミサイル40発を収容可能。実艦での連射試験では7.5-7.9秒に１発（毎分８発くらい）を発射した。参考：丸スペシャルNo.77、艦船メカニズム図鑑、月刊軍事研究12,’15

＜Ｍｋ１３ミサイル艇＞：イラン海軍のミサイル艇。兵装はC-704ナスル艦対艦ミサイル単装発射筒２基、324mm短魚雷単装発射管２基。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｍｋ１３レーザー誘導爆弾＞：アメリカ軍のレーザー誘導爆弾。UK-13弾頭にペイブウェイ�Uを装着したものである。全長3.45m、前翼スパン0.82m、後翼スパン1.67m。参考：ワイルドウエポン

＜Ｍｋ１３列車砲＞：イギリス軍9.2インチ（233.7mm）列車砲。第１次大戦時に使用されて1920年代に倉庫入りしていたが、第２次大戦勃発を受けて1940年に再び配備に付き、イギリス本土東・南岸の砲兵予備とされた。砲身長35口径、砲口初速700-900m、射程18900-20300m。参考：月刊グランドパワー3,’03

＜Ｍｋ１３Ｍｏｄ０遭難信号筒＞：アメリカ海軍の遭難信号筒。円筒形をしており、一端が昼間用のオレンジスモーク、もう一端が夜間用レッドフレアになっている。使用時にはシールテープを剥がし、ペーパーキャップを外し、出てきた金属製の引き輪を外に起こして引き下げるとシールが弾けるので、信号筒を持ったまま手を伸ばして身体や救命ボートから離し、45度に構えて引き輪を引くと、18秒ほど高温で燃焼して光や煙を放つ。使用後は水に漬けるなどして冷却した後に保存、もう片方を使用する時に備える。参考：米海軍サバイバルマニュアル

＜Ｍｋ１４＞：M14小銃シリーズ（ライフル）を参照。

＜Ｍｋ１４核爆弾＞：アメリカ軍初の水素爆弾、別名アラーム・クロック（Alarm Clock）。1952年8月から開発され、ソ連の水爆実験成功を受けて1954年2月に大急ぎで実戦配備され、4月26日に核実験が行われた。全長5.64m、直径1.56m、重量13.029トン。空中爆発式で、威力5-7メガトン。B-36に搭載できる。開発が急すぎて危険な面も多く、５発のみ製造された。参考：核兵器事典、アメリカの核兵器、世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ１４魚雷シリーズ＞：アメリカ海軍の潜水艦用魚雷。1931年に制式化され、太平洋戦争で使用されたが、航走深度調定装置とMk6爆発尖（磁気・着発複合信管）が不調で、SS-188サーゴが開戦後１ヶ月間に発射した13本が全て爆発しないなど苦情が殺到。1942年6月20日にオーストラリアのアルバニーで実験したところ、航走深度を10フィート（3.05m）で調定したのに実際には25フィート（7.62m）を航走し、原因が軽量の演習用弾頭での調定諸元を大重量の実弾頭に適用したためと判明した。本来なら航走深度が深すぎて艦の下を通り過ぎても磁気信管がカバーしてくれる筈だったが、こちらも早発や不発が多いと分かり、1943年6月に磁気信管の使用を禁止している。しかし1943年7月27日にSS-283ティノサが第三圖南丸に命中させた魚雷12本のうち10本が不発で、再調査したところ、着発信管の方も目標に正面から激突すると衝撃で作動前に破壊されてしまうことが判明し、1943年9月になって漸く不具合が解決した。その後は日本の輸送船を沈めまくっている。参考：アメリカ潜水艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船6,’09、歴史群像6,’14

＜Ｍｋ１４＞：対潜戦用の直径が大きい輪形陣に対応するため、雷速・航走距離を２種類設定している。全長6.25m、直径533mm、重量1445kg、炸薬重量293kg。航走距離8200m（雷速31.1ノット）／4100m（雷速46.3ノット）。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、アメリカ潜水艦史、月刊世界の艦船6,’09、歴史群像6,’14

　＜Ｍｋ１４Ｍｏｄ３Ａ＞：全長6.25m、直径533mm。雷速46ノットで航走距離4000m。参考：歴史群像8,’98

　＜Ｍｋ１４Ｍｏｄ５＞：最終型。アルコールと空気を燃焼室で燃やし、燃焼ガスに清水を噴射して水蒸気との混合気を作り、これをタービンに送って推進する。雷速は高速と低速の２段式で、タービンノズルの噴出孔５個全てを使うと高速、２個のみ使うと低速になる。全長6.25m、直径533mm、重量1500kg、炸薬重量296kg（HBX）。信管はMk6Mod13磁気・撃発信管。主機はタービン、燃料はアルコール12.7kg、酸化剤は空気、推進は二重反転プロペラ、航走距離8200m（雷速31ノット）／4100m（雷速46ノット）。参考：丸スペシャルNo.76

＜Ｍｋ１４照準器＞：アメリカ海軍20mm機関砲用照準器。方位盤に取り付けるガンサイトで、手動照準に伴う方位盤の動きを加速度センサー（空気圧式ジャイロスコープ２基）で感知し、機関砲に送って連動させる。海上自衛隊の掃海艇にも搭載された。参考：自衛隊装備年鑑1996、自衛隊装備カタログ1981、月刊世界の艦船8,’11増刊

＜Ｍｋ１４照準器＞：アメリカ海軍の戦闘機用ジャイロ照準器。イギリスのMk�U照準器（1943年実用化）をスペリー社で生産したものである。参考：月刊軍事研究8,’12

＜Ｍｋ１４スネークアイ＞：アメリカ軍の250ポンド汎用爆弾Mk81用制動装置。爆弾底部に装着する４枚の金属製制動板で、スプリングにより展張し、エアブレーキとなる。機械的な故障が多いという欠点があった。参考：月刊JWings11,’12、U.S.ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ１４リード・コンピューティング照準器＞：アメリカ海軍のエリコン20mm機関砲用照準器。目標の見越し角を射手に提供する。参考：月刊軍事研究11,’08

＜Ｍｋ１５＞：ファランクス（CIWS）またはヘッジホッグ（対潜兵器）を参照。

＜Ｍｋ１５核爆弾シリーズ＞：アメリカ軍の水素爆弾。1952年の開発当初は強化型原爆だったが、途中で水爆に変更され、1955年4月から1965年まで配備された。全長3.454-3.556m、直径0.874m、重量3.45トン。威力1.69-3.8メガトン。空中爆発、地表爆発、遅延信管による地中爆発が可能。AJ-1、A-3、B-36、B-47、B-52に搭載できる。参考：核兵器事典、核兵器図鑑、アメリカの核兵器、世界の傑作機No.118、No.125

　＜Ｍｋ１５Ｍｏｄ０＞：

　＜Ｍｋ１５Ｍｏｄ１＞：威力1.69メガトン。参考：世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ１５Ｍｏｄ２＞：威力3.8メガトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ１５艦砲＞：アメリカ海軍127mm単装艦砲。1907年に制式化された。砲身長51口径、俯仰角0-45度、最大射程13.2km。発射速度毎分７発。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１５艦砲＞：アメリカ海軍203mm連装艦砲。砲身長55口径、俯仰角マイナス５度からプラス41度。砲口初速毎秒823m、射程27.8km。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１５魚雷＞：アメリカ海軍533mm魚雷。1935年に制式化された。全長6.25m、直径533m、重量1740kg、炸薬重量374kg。航走距離5500m（雷速45ノット）／13700m（26.5ノット）。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船10,’06

＜Ｍｋ１５訓練爆弾＞：アメリカ軍高々度水平爆撃訓練用100ポンド訓練爆弾。参考：月刊JWings4,’13

＜Ｍｋ１５スネークアイ＞：アメリカ軍の500ポンド汎用爆弾Mk82用制動装置。爆弾底部に装着する４枚の金属製制動板で、スプリングにより展張し、エアブレーキとなる。機械的な故障が多いという欠点があった。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊JWings11,’12

＜Ｍｋ１６＞：Mk39（艦砲）またはアスロック（対潜ロケット）またはファランクス・シリーズ（CIWS）を参照。

＜Ｍｋ１６核爆弾＞：アメリカ軍の計画水爆。計画中止になった。参考：アメリカの核兵器

＜Ｍｋ１６艦砲＞：アメリカ海軍152mm３連装艦砲。砲身長47口径、俯仰角マイナス５度からプラス60度。砲口初速毎秒854m、最大射程23.8km。発射速度は１門あたり毎分10発。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１６機関砲＞：アメリカ陸軍37mm機関砲。ブローニング／コルトが開発した。口径37mm、口径長56。弾丸重量0.608kg、初速毎秒884m、射程8115m、発射速度毎分125発。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜Ｍｋ１６魚雷シリーズ＞：アメリカ海軍の魚雷。Mk14の推進剤を高濃度過酸化水素にしたものである。1944年に制式化されたが、量産は太平洋戦争後になった。1975年に退役した。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ１６＞：全長6.25m、直径533mm、重量1812kg、炸薬重量338kg。航走距離は雷速46.2ノットで10100m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

　＜Ｍｋ１６Ｍｏｄ８＞：最終生産型で、1951年に採用された。全長6.25m、直径533mm。航走距離は雷速46ノットで10000m。参考：歴史群像8,’98

＜Ｍｋ１６ホース・ドローグ・ユニット＞：イギリス空軍のHDU。ヴァリアント給油機に搭載された。参考：月刊JWings10,’01

＜Ｍｋ．１６Ａ＞：EF2000戦闘機用ゼロセロ射出座席。マーチンベイカー社が開発した。第２世代デジタル式シート・シークエンサーを搭載しており、センサーで飛行速度や高度などを探知し、GQタイプ5000パラシュートの開傘タイミングなどを最適化する。脱出可能質量61-133.5kg、運用限界高度16768m、最大射出速度600KtIAS。参考：月刊JWings10,’19

＜ＭＫ１７＞：SCAR-H（突撃銃）またはウォールアイ�U（誘導爆弾）を参照。

＜ＭＫ１７カートリッジ＞：自衛隊の火工品。細谷火工製。参考：月刊軍事研究8,’09

＜Ｍｋ１７核爆弾シリーズ＞：アメリカ軍初の実用水爆かつ最大の水爆、別名B-17。投下直前に核反応部分を爆弾ケースに挿入する。B-36TCTO 1B-36-852改修機とRB-36TCTO 1B-36(R)-216改修機に搭載可能で、爆弾倉の浅いB-52に搭載する場合には爆弾倉扉をバルジ型に換装する必要があった。1954年3月26日にビキニ環礁で地上設置の核実験（推定威力11メガトン）が行われて実用化され、1956年5月21日に空中投下実験（推定威力数メガトン）を実施、1957年まで配備されていた。参考：核兵器事典、アメリカの核兵器、核兵器図鑑、世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ１７＞：尾部にパラシュート収容部があり、周囲に分厚いフィンが取り付けられている。空中炸裂モードのみ使用可能。全長7.56m、直径1.56m、重量18.63トン（核物質ケース重量13.61トン、総重量21トン？）。威力15メガトン（10-25メガトンの可変式？）。参考：核兵器事典、核兵器図鑑、アメリカの核兵器、世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ１７Ｍｏｄ１＞：空中爆発式。威力10メガトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ１７Ｍｏｄ２＞：空中爆発または地表爆発式。威力12メガトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ１７Ｍｏｄ３＞：威力15メガトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ１７甲板砲＞：アメリカ海軍の潜水艦用127mm単装甲板砲。仰角が大きめなので、両用砲として使える。砲身長25口径、俯仰角マイナス10度からプラス40度。砲口初速毎秒644m、最大射程13.3km。発射速度毎分10発。ガトー級に搭載された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ１７魚雷＞：アメリカ海軍の魚雷。1944年に制式化された。全長7.32m、直径533mm、重量2084kg、炸薬重量398kg。航走距離は雷速46ノットで16500m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１７機雷＞：アメリカ海軍の沈底機雷。潜水艦の533mm魚雷発射管から敷設できる。太平洋戦争中に開発された。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ１７機雷＞：イギリス軍の対潜用音響係維機雷で、Mk�]�Zから改称された。炸薬重量227kg。最大深度73m。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｋ１７ホース・ドローグ・ユニット＞：イギリス空軍のHDU。給油ホース全長24.7m、給油量毎分1814kg。ヴィクター空中給油機の胴体後部に搭載された。参考：週刊エアクラフトNo.48、月刊JWings10,’01

＜Ｍｋ１８核爆弾シリーズ＞：アメリカ軍の核爆弾、別名B18またはSOB（Super Oralloy Bomb）。Mk17核爆弾実用化までの繋ぎとして開発されて90発が生産され、1953-56年に配備された。参考：アメリカの核兵器、核兵器事典、月刊軍事研究10,’10、世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ１８＞：Mk6の改良型で、爆縮レンズ92枚を持つインプロージョン型である。全長3.251m、直径1.524m、重量3.904トン。空中爆発または地中爆発で、威力500キロトン。1952年11月の核実験で予定通りの威力を出した。参考：アメリカの核兵器、核兵器事典、月刊軍事研究10,’10、世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ１８Ｍｏｄ１＞：威力500キロトン。参考：世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ１８Ｍｏｄ２＞：威力500キロトン。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ１８甲板砲＞：アメリカ海軍の潜水艦用76mm単装甲板砲。砲身長50口径、俯仰角マイナス10度からプラス40度。砲口初速毎秒824m。発射速度毎分12発。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１８甲板砲＞：アメリカ海軍の潜水艦用152mm単装甲板砲。元はサウス・ダコタ級戦艦の副砲で、ワシントン条約により建造中止になったため、甲板砲に流用したものである。砲身長53口径、俯仰角マイナス10度からプラス25度。発射速度毎分10発。アーゴノート級、ナーワル級に搭載された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、アメリカ潜水艦史、月刊世界の艦船11,’23

＜Ｍｋ１８魚雷＞：アメリカ海軍の魚雷。1941年に捕獲したＵボートに積んであったG7e魚雷をベースにした電動モーター推進式魚雷で、1943年に制式化された。雷速と航走距離はタービン推進に劣るが、雷跡が出ず、生産が容易で価格も安い。全長6.7m、直径533mm、重量1556kg、炸薬重量260kg。推進は電動モーター、雷速29ノット、航走距離3660m。初期には不具合が多発したが、1944年には使用魚雷の30%、1945年2-8月には65%を占めるほど多用された。参考：アメリカ潜水艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１８機雷＞：アメリカ軍の港湾防御用磁気感応機雷。全備重量925kg、炸薬重量612kg。参考：月刊軍事研究3,’16

＜Ｍｋ１８通常爆弾＞：イギリス軍1000ポンド爆弾。炸薬はトーペックス。全長1.26m、直径0.42m、重量412kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ１８てき弾発射機＞：アメリカ軍40mmてき弾発射機。M79は単発で火力に限界があったため、ハンドル手回しにより連射できるようにしたものである。ベトナム戦争時に開発したが、手動では使い勝手が悪く、Mk19に後を譲った。参考：月刊軍事研究11,’14

＜Ｍｋ１８レーザー誘導爆弾＞：アメリカ軍のレーザー誘導爆弾。UK-18弾頭にペイブウェイ�Uを装着したものである。全長3.45m、前翼スパン0.82m、後翼スパン1.67m。参考：ワイルドウエポン

＜Ｍｋ�]�[連装砲塔＞：イギリス海軍の50口径６インチ砲Mk�]�]�U用連装砲塔。一応は両用砲という触れ込みだが、俯仰速度や発射速度が遅く、あまり対空射撃向きではない。旋回速度毎秒４度、俯仰角マイナス５度からプラス60度、俯仰速度毎秒８度。装填仰角プラス５度、発射速度毎分５発。参考：月刊世界の艦船12,’15

＜Ｍｋ１８Ｍｏｄ１＞：REMUSシリーズ（UUV）を参照。

＜Ｍｋ１８Ｍｏｄ１ライフル＞：アメリカ海軍・海兵隊のライフル銃。M4カービンの改造型である。艦内警備・臨検用で、狭い艦内でも取り回しが効くように10.3インチ（261.6mm。10.5インチ・266.7mm？）バレルを採用した。参考：ストライク・アンド・タクティカルマガジン3,’11、3,’12

＜Ｍｋ１８Ｍｏｄ２＞：REMUSシリーズ（UUV）を参照。

＜Ｍｋ１９＞：W19（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ１９カノン砲＞：イギリス軍６インチ（152mm）カノン砲。南アフリカ戦争時に海軍砲を流用して製作されたもので、第１次大戦や第２次大戦でも使用され、1944年1月に制式から外された。使用弾重量45kg、最大射程17km。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｍｋ１９魚雷＞：アメリカ海軍の魚雷。1942年に制式化された。全長6.25m、直径533mm、重量1468kg、炸薬重量362kg。航走距離は雷速29ノットで3700m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ１９訓練爆弾＞：アメリカ軍の低高度水平爆撃／急降下爆撃用13ポンド訓練爆弾。参考：月刊JWings4,’13

＜Ｍｋ１９自動てき弾発射機シリーズ＞：アメリカ軍10.3口径40mm自動てき弾銃。アメリカ海軍・海兵隊がベトナム戦争での河川作戦用に開発し、後にアメリカ陸軍も制式化して車載したり歩兵に配備したりした。M79やM203用とは別の40mm×53弾を使用する。参考：月刊軍事研究11,’14、コンバット・バイブル２、月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜Ｍｋ１９Ｍｏｄ０＞：最初の量産型。1966年から開発され、1967年にベトナム戦争に投入されて有効性が証明された。艦載、三脚による地上設置射撃、車載が可能で、三脚固定により反動を気にする必要が無くなったため初速を向上できた。打殻薬莢はベルトに繋がれたまま排出される。全長1.028m、本体重量33kg、三脚重量29kg、アモボックス重量30kg。作動はブローバック式。使用弾は40mm×53弾、初速毎秒240m、最大射程1600m。対人／対装甲デュアルパーパス弾なら装甲貫徹力50mm。給弾は32発ベルトリンクまたは48発ベルトリンクまたは30発入りアモボックス。発射速度毎分40発（持続）／300-400発（最大）。運用要員４名。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究11,’14

　＜Ｍｋ１９Ｍｏｄ３＞：改良型で、1984年に採用された。射程を延伸し、多種の弾頭を使用できるようにしている。有効射程1600m、最大射程2200m。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｋ２０＞：マウストラップ（対潜弾投射機）を参照。

＜Ｍｋ２０核爆弾＞：アメリカ軍の計画核爆弾、別名B20。計画中止になった。参考：アメリカの核兵器

＜ＭＫ２０キャニスター＞：自衛隊のRIM-162用キャニスター。日本製鋼所製。参考：月刊軍事研究1,’09

＜Ｍｋ２０魚雷＞：アメリカ海軍の魚雷。1943年に制式化された。全長6.25m、直径533mm、重量1404kg、炸薬重量227kg。航走距離は雷速33ノットで3200m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ２０通常爆弾＞：イギリス軍の1000ポンド爆弾。炸薬はトーペックス。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ２０クラスター爆弾シリーズ＞：アメリカ海軍のクラスター爆弾。ペイブウェイ�Tレーザー誘導キットを取り付けることもできる。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究8,’18

　＜Ｍｋ２０Ｍｏｄ０＞：別名ロックアイ。初の対装甲目標用クラスター爆弾で、1968年に実用化された。Mk7ディスペンサーにMk118子爆弾を247発収容し、Mk339インペラ駆動式信管を取り付けたものである。信管が作動するとディスペンサー内部の線型火薬が爆発し、ディスペンサーが２分割され、内部の子爆弾が散布される。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊

　＜Ｍｋ２０Ｍｏｄ２＞：別名ロックアイ�U。Mk7Mod2ディスペンサーにMk118子爆弾を247発（274発？）収容したもので、投下されると時限信管により爆弾内壁の火薬が炸裂、子弾を散布させると共に子弾の信管を作動させる。１発で4800平方メートルを制圧する。全長2.34m、直径0.34m、翼スパン0.43m、重量490ポンド（222.3kg）。F-15戦闘機に22発搭載できる。参考：軍事分析湾岸戦争、U.S.ウェポン・ハンドブック

　＜Ｍｋ２０Ｍｏｄ３＞：別名ロックアイ�U。Mk7Mod3ディスペンサーにMk118Mod0子爆弾を247発収容し、Mk339Mod0/Mod1信管を取り付けたもの。全長2.29m、直径0.33m、尾翼スパン0.43m（収容時）／0.89m（展張時）、重量222kg。参考：ワイルドウエポン

　＜Ｍｋ２０Ｍｏｄ４＞：Mk7Mod4ディスペンサーにMk118Mod0子爆弾247発を収容し、Mk339Mod1信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13

　＜Ｍｋ２０Ｍｏｄ６＞：Mk7Mod6ディスペンサーにMk118Mod1子爆弾247発を収容し、Mk339Mod1信管を取り付けたもの。参考：月刊JWings2,’13

＜Ｍｋ２０射撃指揮装置＞：アメリカ海軍20mm機関砲用照準器。機関砲上に取り付けて弾道計算と照準を行う。海上自衛隊も掃海艇に装備した。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜Ｍｋ２０電子光学センサーシステム＞：アメリカ海軍の電子光学センサーシステムEOSS（Electro-Optical Sensor System）。電子光学センサーとレーザー測距器を統合した昼夜間捜索探知識別・状況確認・後方支援装置で、127mm砲の射撃諸元としても使用できる正確な位置データを提供できる。アーレイ・バーク級駆逐艦がMk34砲射撃指揮装置用Mk46OSSの後継として搭載した。海上自衛隊もあたご型・まや型イージス護衛艦に積んでいる。参考：月刊世界の艦船12,'21、9,’20

　＜Ｍｋ２０Ｍｏｄ０＞：原型。参考：月刊世界の艦船12,’21

　＜Ｍｋ２０Ｍｏｄ１＞：改良型。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜Ｍｋ２０ホース・ドローグ・ユニット・シリーズ＞：イギリス軍のHDU。空軍がヴィクター空中給油機に、海軍がシミター戦闘機に搭載した。参考：月刊JWings10,’01

　＜Ｍｋ２０Ｂホース・ドローグ・ユニット＞：ヴィクター空中給油機に搭載したもの。動力源はラムエアタービンまたは搭載機からの電力で、内部に659リットル入り燃料タンクと長さ15.54mの給油ホースを装備する。全長4.11m、重量907kg。送油能力毎分681リットル。参考：週刊エアクラフトNo.48

＜Ｍｋ２０−１＞：西ドイツ軍20mm機関砲。イスパノ・スイザ社製KAD-B12/13機関砲（HS-820）に小改良を加えたものである。1958-61年に3495基が納入され、アメリカ陸軍もM139として制式採用した。ただ欠点が見つかり、Rh202を新たに開発している。参考：月刊PANZER8,’05

＜ＭＫ２０ＤＭ５＞：Rh202（機関砲）を参照。

＜ＭＫ２０Ｒｈ２０２＞：Rh202（機関砲）を参照。

＜Ｍｋ２１＞：B21シリーズ（水爆）またはウォールアイER/DL（誘導爆弾）を参照。

＜Ｍｋ２１艦砲＞：アメリカ海軍76mm単装両用砲。潜水艦にも搭載できる。砲身長50口径、俯仰角マイナス13度からプラス95度。砲口初速毎秒824m、最大射程13.3km。発射速度毎分12発。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ２１訓練爆弾＞：アメリカ軍の低高度水平爆撃／急降下爆撃用500ポンド訓練爆弾。参考：月刊JWings4,’13

＜Ｍｋ２１ホース・ドローグ・ユニット＞：イギリス海軍のHDU。バッカニア攻撃機にバディ・ポッドとして搭載した。参考：月刊JWings10,’01

＜Ｍｋ２２＞：ウォールアイER/DL（誘導爆弾）またはマウストラップ（対潜弾投射機）を参照。

＜Ｍｋ２２核爆弾＞：アメリカ軍計画核爆弾、別名B22。計画中止になった。参考：アメリカの核兵器

＜Ｍｋ�]�]�U艦砲＞：イギリス海軍50口径６インチ（152mm）艦砲。砲身重量9.2トン。弾丸重量100ポンド（45.4kg）、装薬重量31ポンド（14.1kg）。初速毎秒906m、最大射程23590m。参考：月刊世界の艦船12,’15

＜ＭＫ２２キャニスタ＞：自衛隊の機器。日本製鋼所製。参考：月刊軍事研究4,’16

＜Ｍｋ２２魚雷＞：アメリカ海軍の魚雷。1944年に制式化された。全長6.25m、直径533mm、重量1386kg、炸薬重量227kg。航走距離は雷速29ノットで3700m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ２２訓練爆弾＞：イギリス軍の訓練爆弾。Mk20通常爆弾の訓練型である。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ２２高角測定レーダー＞：アメリカ海軍の高角測定レーダー、別名オレンジ・ピール（アンテナ形状から）。水平線から１度以上で、距離３海里以内の目標の高度を測定できる。アンテナは縦長パラボラ型、アンテナサイズ0.46m×1.83m、出力25-35kW。ウエスタン・エレクトリック社で1943年から995基が生産され、Mk12射撃指揮レーダーと組み合わされてMk12/22射撃指揮レーダーとしてMk37方位盤に搭載された。一部はMk4射撃レーダーと組み合わされ、Mk4/22射撃指揮レーダーとなったらしい。参考：丸スペシャルNo.75、月刊世界の艦船6,’12

＜Ｍｋ２２単装砲＞：アメリカ海軍50口径76mm両用砲。第２次大戦前に制式化された。艦内に弾薬庫があり、弾薬包は揚弾機で砲座後方の装弾室に引き揚げられ、それを給弾手が砲側まで運搬し、砲左後方の信管調定器で遅延秒時を調定、砲手が垂直鎖栓式閉鎖機を開き、装填手が弾薬包を薬室に装填、尾栓を閉鎖する。砲身の左に射手、右に旋回手が位置しており、それぞれの席の足下にある蓋付きの方位盤指示装置に従ってハンドルを回し、照準を付ける。射手ハンドルを１回転すると俯仰角が３度変化し、旋回手ハンドルを１回転すると旋回角が２度52分48秒変化する。発砲は方位盤または砲側で行う。発射後は砲手が尾栓を開き、別の砲手が打殻薬莢を受け止める。防楯は付いていない。マウント重量3.5トン、全備重量4.2トン。全周旋回可能、俯仰角マイナス20度またはマイナス13度からプラス85度。弾薬包は固定式、弾薬重量10.9kg、弾丸重量5.93kg、薬莢重量5kg、砲口初速毎秒823m（808m？）、射程8.95km（対水上）／13.35km（対空）、発射速度毎分15-20発。使用弾はMk27対空弾、Mk25照明弾、Mk29徹甲弾。要員９名。VT信管が開発された当時、これを使用できる最小口径の砲だったため、第２次大戦後期にも護衛艦や補助艦艇用として多数搭載された。参考：丸スペシャルNo.75、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船1,'15増刊、1,’95、1,’79増刊

＜Ｍｋ２２単装砲・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ２２単装砲（海上自衛隊）＞：海上自衛隊76mm両用砲。くす型、ゆり型の一部、あさひ型が装備した。退役したくす型から外したものが観音崎で礼砲として使用されている。参考：丸スペシャルNo.75、月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜５４式５０口径７６ｍｍ単装砲＞：海上自衛隊76mm両用砲。ライセンス生産型で、あけぼの型、いかづち型、つがる型用として７基が生産された。後にあづま型にも搭載されたが、陸揚げされたMk22なのか、撤去された54式を積み直したのかは不明。海上保安庁巡視船にも装備したものがある。参考：月刊世界の艦船3,’10、1,’95、海上自衛隊全艦艇史

＜Ｍｋ２２連装砲＞：アメリカ海軍38口径12.7cm連装砲。重量34.1トン。最大仰角35度。砲弾重量24.5kg、砲口初速毎秒792m。最大射程15.298km。発射速度毎分12-15発。ポーター級駆逐艦、サマーズ級駆逐艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船10,’06

＜Ｍｋ２３＞：ウォールアイ�UER/DL（誘導爆弾）を参照。

＜Ｍｋ．２３核砲弾＞：アメリカ海軍のアイオワ級戦艦用406mm核砲弾、通称ケイティー。W23核弾頭（10-15キロトン）を搭載する。1953年から開発され、1956年から各艦に10発ずつ実戦配備されたが、アイオワ級戦艦が1958年までに退役してしまい、再び現役復帰した時にはトマホークに役目を奪われた。参考：月刊PANZER10,’03、アメリカの核兵器

＜Ｍｋ２３魚雷＞：アメリカ海軍の魚雷。Mk14魚雷の改良型で、1943年に制式化された。太平洋戦争で多用された直径の小さい対空輪形陣に対してはMk14魚雷の低雷速・長航走距離モードが不必要だったため、高雷速・短航走距離モードに固定したものである。全長6.25m、直径533mm、重量1476kg、炸薬重量291kg。雷速46.3ノット、航走距離4100m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、アメリカ潜水艦史、丸スペシャルNo.76

＜Ｍｋ２３訓練爆弾＞：アメリカ軍の低高度水平爆撃／急降下爆撃用３ポンド訓練爆弾。参考：月刊JWings4,’13

＜Ｍｋ２３目標捕捉システム＞：アメリカ海軍のIPDMS用目標捕捉システム、略称IPD/TAS（Improved Point Defense/ Target Acquisition System、改良型ポイントディフェンス用目標探知装置）。1975年頃に実用化された。目標捜索レーダー、IFF、AN/UYA-4コンソール、AN/AYA-20デジタル計算機などで構成される全自動システムで、NTDSに組み込まれている。レーダーアンテナはホーン型26個で、毎分15-30回転して全周を捜索する。使用周波数Ｌバンド、ピーク出力200kW、パルス繰り返し周波数900/4000pps。巡航ミサイル（シースキミング及びハイダイブ）や航空機といった脅威目標を90海里以上で探知識別し、20海里以内に入るとIPDMSへの目標指示に切り替える。54目標を同時追尾でき、８目標に対して自動発射指示を出せる。小角度スキャンまたはレーダー波停止を行うEMCONモードも用意されている。参考：ザ・マーチ23号、丸スペシャルNo.77、月刊世界の艦船1,'15増刊、12,’21

＜Ｍｋ２４＞：タイガーフィッシュ・シリーズ（魚雷）を参照。

＜Ｍｋ２４核爆弾＞：アメリカ軍の核爆弾、別名B24。Mk17のプライマリー部分を改良したもので、威力などはMk17と同じ。1954年に実用化されたが、性能などが芳しくなかったらしく、1956年に退役した。参考：核兵器事典、アメリカの核兵器

＜Ｍｋ２４機関砲＞：海上自衛隊20mm連装機関砲。エリコン20mm機関砲Mk10の連装型である。全備重量640kg。俯仰角マイナス５度からプラス87度。初速毎秒835m、最大射程4390m。発射速度毎分430-480発（１門あたり）。あさかぜ型、やしま型などに搭載された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船3,’10

＜Ｍｋ２４魚雷＞：アメリカ軍の航空魚雷。直径19インチ（482.6mm）、重量680ポンド（308.4kg）。TBFとTBMが搭載可能。参考：月刊JWings11,’13

＜Ｍｋ２４機雷＞：アメリカ海軍の対潜魚雷で、機雷というのは秘匿名である。別名FIDO、通称ワンダリング・エイニー。第２次大戦中に開発した。機雷のようにずんぐりしており、内部にパッシブ音響誘導装置を搭載する。ソノブイを使用して目標位置を概算した後、予想進路前方に投下する。直径483mm、重量700ポンド（317.5kg）。雷速12ノット。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊世界の艦船3,’05

＜Ｍｋ２４弾頭＞：アメリカ軍５インチ（127mm）空対地ロケット弾用HE-MPSM（多用途サブミュニッション）弾頭。参考：月刊JWings6,’13

＜Ｍｋ２５＞：W25（核弾頭）またはシーバルカン・シリーズ（ガトリング砲）を参照。

＜ＭＫ２５キャニスタ＞：自衛隊の機器。日本製鋼所製。参考：月刊軍事研究8,’11

＜Ｍｋ２５魚雷発射管＞：アメリカ海軍533mm（21インチ）単装魚雷発射管。Mk16無誘導魚雷、Mk35対潜誘導魚雷、Mk37対潜誘導魚雷を発射できる。Mk37は直径が一回り小さい（19インチ、483mm）ため、付加装置を取り付けてサイズを合わせる。参考：月刊世界の艦船11,’13

＜Ｍｋ２５機雷＞：アメリカ軍の航空用磁気機雷。重量1950-2000ポンド（884.5-907.2kg）。参考：月刊JWings11,’13

＜Ｍｋ２５発射機＞：アメリカ軍のシースパロー８連装発射機。BPDMS用として1967年に完成した。アスロック発射機に50口径３インチ（76.2mm）連装速射砲の旋回・俯仰システムを組み合わせて開発期間を短縮している。収容するRIM-7Eミサイルの翼スパンが長く、キャニスターが大型（縦横0.86m、対角線長1.22m）のため、重くて俯仰旋回速度が遅いという欠点がある。奥行き4.2m、正面幅4m、全高3.6m、総重量17.69トン、発射機重量12.8トン。旋回角プラスマイナス357度、旋回速度毎秒30度、俯仰角マイナス16度からプラス65度、俯仰速度毎秒24度。参考：月刊世界の艦船1,’15、1,’95、3,’05、6,’14、丸スペシャルNo.77、艦船メカニズム図鑑

＜Ｍｋ２５射撃指揮レーダー＞：アメリカ軍の射撃指揮レーダー。特攻対策として開発し、1948年にテストを開始、ウエスタン・エレクトリック社が生産した。コニカル・スキャン・レーダーで、直径1.52mの円形パラボラアンテナを用いる。使用波長3cm、周波数Ｘバンド、出力50kW。有効捕捉距離45.7km（前期型）／90km（後期型）。Mk37方位盤と組み合わせる。朝鮮戦争で実戦参加（1950年代末に完成？）した。後にAN/SPG-25に改称された。参考：丸スペシャルNo.75、月刊軍事研究11,’08、月刊世界の艦船10,’22

＜Ｍｋ２６＞：B26（核爆弾）を参照。

＜Ｍｋ２６魚雷＞：アメリカ海軍の潜水艦用魚雷。1944年に制式化された。全長6.25m、直径533mm、重量1450kg、炸薬重量408kg。航走距離は雷速40ノットで5500m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ２６測距レーダー＞：アメリカ海軍のMk52射撃指揮装置用測距レーダー。Mk11射撃レーダーの発展型である。アンテナ直径914mm、使用周波数Ｓバンド、使用波長100mm。最大捕捉距離9140m（爆撃機）／14624m（巡洋艦）。参考：丸スペシャルNo.75、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜Ｍｋ２６単装砲＞：アメリカ海軍50口径76mm単装砲。Mk22を動力俯仰旋回式としたものである。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｋ２６発射機＞：アメリカ海軍のSM-2艦対空ミサイル／アスロック艦対潜ミサイル連装発射機。甲板下にミサイル44発収容の弾庫を持つ。装填口が固定されているため、再装填の際には発射機を直立させて装填口の位置まで旋回させる必要がある。旋回速度毎秒90度、俯仰速度毎秒50度。最大発射速度は10秒で２発。操作要員２名。タイコンデロガ級イージス巡洋艦に搭載されたが、発射速度が遅く、イージスシステムの同時多目標対処能力を活かし切れなかったため、Mk41VLSが開発された。参考：月刊軍事研究6,’93別冊、8,’16

＜Ｍｋ．２６Ｍｏｄ．１航空機雷＞：アメリカ軍の航空機雷。重量1000ポンド（453.6kg）。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ２７＞：B27（核爆弾）を参照。

＜Ｍｋ２７艦砲＞：アメリカ海軍50口径76mm連装砲。Mk22を連装化したもので、防楯は無く、砲架が剥き出しになっている。１本あたり弾薬７発を収容した筒が砲側に４列２段で並べられており、即応弾は計56発となる。参考：自衛隊装備カタログ1981、月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｋ２７魚雷シリーズ＞：アメリカ海軍の潜水艦用ホーミング魚雷。1943年に制式化され、1944年末から運用された。Mk24機雷と同じパッシブ音響誘導装置を装備する電動モーター推進式の中魚雷である。１発で無誘導魚雷斉射に等しい命中率があったとされるが、コンパクトな分だけ533mm魚雷より威力が低い、電動モーターの性能限界から雷速と航走距離に劣るという欠点があった。参考：アメリカ潜水艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦、自衛隊装備カタログ1981

　＜Ｍｋ２７Ｍｏｄ０＞：全長2.29m、直径483mm、重量326kg、炸薬重量43kg。推進は電動モーター、電源は銀亜鉛アルカリ電池、航走距離は雷速12ノットで4600m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、自衛隊装備カタログ1981、アメリカ潜水艦史

　＜Ｍｋ２７Ｍｏｄ４＞：全長を3.19mに延ばしたもの。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ２７機雷＞：アメリカ海軍の移動沈底機雷。潜水艦の533mm魚雷発射管から敷設できる。太平洋戦争中に開発された。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ２７方位盤＞：アメリカ海軍の主砲用射撃方位盤。Mk3レーダーを搭載する。参考：月刊世界の艦船1,’12

＜Ｍｋ２７ロケットモーター・シリーズ＞：アメリカ海軍のスタンダード艦対空ミサイル用ロケットモーター。参考：月刊軍事研究10,’18

＜Ｍｋ２７＞：SM-1MRブロック�W艦対空ミサイル用ロケットモーター。エアロジェット社製。参考：月刊軍事研究10,’18

＜Ｍｋ２７Ｍｏｄ３＞：デュアルスラスト型固体燃料ロケット。全長2.262m直径0.336m、重量295kg。参考：月刊軍事研究10,’18

＜Ｍｋ２８＞：B28（核爆弾）を参照。

＜Ｍｋ２８魚雷＞：アメリカ海軍のホーミング魚雷。Mk27魚雷の533mm長魚雷版である。全長6.25m、直径533mm、重量1268kg、炸薬重量265kg。推進は電動モーター、航走距離は雷速19.6ノットで3700m。1944年に制式化され、1950年代初めまで運用された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦、アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ２８射撃指揮レーダー＞：アメリカ海軍の射撃指揮レーダー。Mk33方位盤用で、一部はMk37方位盤に搭載された。アンテナはパラボラ型、直径1.14m。出力30kW。捕捉距離13.71km（戦闘機）／18.28km（爆撃機）。1944-45年にウエスタン・エレクトリック社で生産された。参考：丸スペシャルNo.75

＜Ｍｋ２８Ｍｏｄ３砲塔＞：アメリカ海軍38口径５インチ（127mm）連装両用砲塔。分離装薬式で、弾丸は弾庫から砲塔下部換装室に送られ、信管調定機構付き揚弾機で砲塔に送られる。装薬は装薬庫から換装室に送られ、人力で砲塔内に運ぶ。有効射程は対空で11km。発射速度毎分10-12発（戦闘時）／15-20発（最大）。アイオワ型に搭載された。対水上用としては威力・射程不足だったが、発射速度が高く対空用には好評で、1943年以降はVT信管付き砲弾が供給されて更に有効性を増した。参考：月刊丸11,’09

＜Ｍｋ２９＞：ウォールアイER/DL/DPSK（誘導爆弾）を参照。

＜Ｍｋ２９核爆弾＞：アメリカ軍計画核爆弾、別名B29。計画中止になった。参考：アメリカの核兵器

＜Ｍｋ２９発射機＞：NATO標準NSSMS用RIM-7シースパロー艦対空ミサイル８連装発射機。４連装箱型発射機が左右１基ずつ用意されている。使用するRIM-7Hミサイルが安定翼折り畳み式となったため、キャニスターをコンパクト化（縦横0.61m・対角線長0.86m）でき、軽量化と旋回速度向上を達成した。発射機には煙突式の換気用吸気口が付く。再装填は当初人力だったが、後で自動装填装置が作られた。奥行き3.8m、正面幅3.6m、全高2.7m、発射機重量6.4トン。全周旋回可能、旋回速度毎秒45度、俯仰角マイナス５度からプラス85度、俯仰速度毎秒25度。参考：月刊世界の艦船1,’15、艦船メカニズム図鑑、丸スペシャルNo.77

＜Ｍｋ２９発射機・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ２９�U型＞：海上自衛隊のシースパロー８連装発射機。参考：月刊世界の艦船1,’95

　＜Ｍｋ２９�V型＞：海上自衛隊のシースパロー８連装発射機。参考：月刊世界の艦船1,’95

＜Ｍｋ３０＞：W30（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ３０機関砲シリーズ＞：ドイツのマウザー社が開発した30mm機関砲。参考：月刊軍事研究1,’03

＜Ｍｋ．３０−１機関砲＞：使用弾は30mm×173弾。弾薬ケースはアルミ製。単装や連装で艦載された他、アロー＆アルテミス30連装対空兵器や、ラインメタル・ランドシステムズ社製E8砲塔（ギリシャ車両システムズ社製ケンタウルスIFVの原型が搭載）などに採用された。参考：月刊軍事研究1,’03

＜Ｍｋ３０−２機関砲＞： 弾薬ケースは鋼製。使用弾は30mm×173弾、弾種はAPFSDS-T、新型APFSDS-T（砲口初速毎秒1385m。オーストリア・スイス陸軍用）、空中炸裂弾ABM（弾頭部にプログラム化誘導・電子時限モジュールがあり、内部にタングステン合金子弾135発を収容）。二重給弾式、発射速度毎分700発。オーストリア陸軍ウランIFVとスペイン陸軍ピッツァロIFVに搭載された。参考：月刊軍事研究1,’03

＜Ｍｋ３０−２／ＡＢＭ＞：ドイツ陸軍プーマIFVに搭載予定の30mm機関砲で、ラインメタル・ヴァッフェ・ムニッションが開発した。発射速度を毎分200発に落として命中精度を向上させている。給弾はデュアル・フィード方式で、対空・ソフトスキン用のKEFT弾（ABM空中炸裂弾ともいう。子弾135個を時限信管でばらまく）とAPFSDS-Tを使用する。KEFTの時限信管調定はレーザー測距器と砲口初速計測器のデータに基づいて行われる。全長3.78m、重量198kg。有効射程3000m。参考：月刊軍事研究10,’06、月刊PANZER12,’13

＜Ｍｋ３０魚雷＞：アメリカ海軍の潜水艦用魚雷（自走機雷）。1942年に制式化された。全長2.44m、直径254mm、重量120kg、炸薬重量23kg。航走距離は雷速12ノットで2700m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ３０短魚雷＞：イギリス海軍の短魚雷。誘導はパッシブ音響。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜Ｍｋ．３０単装砲＞：アメリカ海軍38口径127mm単装砲。半自動作動方式の対空・対水上両用砲で、防楯の無いタイプもある。砲の下に給弾室があり、弾丸と薬莢はその下の弾庫から揚弾筒で引き揚げられ、弾丸は揚弾機で（運搬途中で信管秒時を調定する）、薬莢は人力で砲塔に運び、どちらも人力で装填する。発射後は打殻薬莢が自動的に排出され、砲塔後下部から外に放り出される。旋回俯仰は電動・油圧・人力いずれも可能で、方位盤管制射撃が行える。砲身はMk12で、閉鎖機は垂直鎖栓式。砲身重量1.81トン、マウント重量20.2トン。砲塔装甲厚6.4mm。旋回範囲300度、旋回率毎秒34度、俯仰角マイナス15度からプラス85度、俯仰率毎秒15度。使用弾は分離装薬の薬莢式、砲弾重量24.5kg、炸薬重量6.8kg。砲口初速毎秒792.5m、最大射程16.5km、最大射高11160m。発射速度毎分15-22発。砲要員11名。1934年から配備された。海上自衛隊にも供与され、はるかぜ型、あさかぜ型、ありあけ型に搭載されたが、VT信管付き砲弾は供与されず、1971年になって漸く独自開発の近接信管を制式化した。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、丸スペシャルNo.75、海上自衛隊全艦艇史、アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船3,’10、自衛隊装備カタログ1981

＜Ｍｋ３０ロケットランチャー＞：アメリカ軍127mmロケット弾６連装発射機（人力装填式）。1943年に制式化された。仰角17度で射程5000m。LSM(R)-188級に搭載された。参考：アメリカ揚陸艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＭＫ３０モデルＦシリーズ＞：ドイツのマウザー社が開発した野戦用30mm対空機関砲MaschinenKanone30 Model F。参考：月刊世界の艦船12,'20、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

　＜艦載型＞：イタリアのOTOブレダ社が開発したコンパクト砲塔に搭載したもの。口径30mm、砲身長82口径。使用弾は30mm×173NATO標準弾（砲弾重量270-370g）、初速毎秒1040-1220m、有効射程3000m。発射速度毎分800発。単装・連装、リモコン式・銃側照準型がある。単装型はマウント重量1.5-2トン。全周旋回可能、旋回速度毎秒130度、俯仰角マイナス15度からプラス75度、俯仰速度毎秒80度。リモコン式連装型はマウント重量3.3トン。全周旋回可能、旋回速度毎秒130度、俯仰角マイナス13度からプラス85度、俯仰速度毎秒75度。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊、12,'20、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜Ｍｋ３１＞：W31（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ３１魚雷＞：アメリカ海軍の魚雷。1944年に制式化された。全長6.25m、直径533mm、重量1268kg、炸薬重量227kg。航走距離は雷速29ノットで3700m。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ３１対空弾＞：アメリカ海軍76mm対空弾。薬莢式で、Mk75艦砲などに使用できる。全長880mm、総重量10.9kg、弾丸重量5.9kg。VT信管付き。参考：月刊世界の艦船10,’14

＜Ｍｋ３１短魚雷＞：イギリス海軍試作短魚雷。量産には至らなかった。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜Ｍｋ３１ミサイルウェポンシステム＞：アメリカとドイツが共同で開発したCIWS。RAM艦対空ミサイル、Mk49ランチャー、艦内システム（ランチャーサーボ制御ユニット、ランチャー管制インターフェースユニット、RAM兵器管制盤、装填・試験用ランチャー管制スイッチボックス）で構成されており、対艦ミサイルに対する近接防御網を構築する。手動及び自動モードでの運用が可能。独自のセンサーは持たないため、別の艦載センサーから目標情報を得る必要がある。また、シースパローなどRAMより射程の長い短距離艦対空ミサイルと重層防御による多目標対処を行う場合、シースパローで脅威を撃墜した際に生じる爆発や燃焼で生じた赤外線が他の脅威に向かうRAMのシーカーに入り込んでしまうと、RAMの誘導が妨害されてしまう可能性があるため、艦載戦闘システムでRAMの発射方向を制御するなどの工夫が要る。参考：月刊世界の艦船9,’96、月刊軍事研究11,’06、7,’16

＜Ｍｋ３２核弾頭＞：アメリカ軍240mm核弾頭、別名W32。核専用砲の開発に伴い計画されたが、203mm榴弾砲で核砲弾を運用することになり、砲と共に開発中止となった。参考：アメリカの核兵器、月刊PANZER10,’03

＜Ｍｋ３２魚雷発射管シリーズ＞：アメリカ海軍の短魚雷発射管。ガラス繊維強化プラスチック製で軽量化を図った。固定式連装型や、３本を俵積みで旋回式架台（人力で旋回、発射は空気圧）にセットした旋回式３連装型がある。発射管直径404.2mm、重量１トン。Mk44短魚雷やMk46短魚雷を発射可能。参考：艦船メカニズム図鑑、月刊世界の艦船1,’95、3,’07、8,’82増刊、自衛隊装備年鑑1996

＜Ｍｋ３２Ｍｏｄ９＞：連装型。参考：月刊軍事研究10,’06

＜Ｍｋ３２魚雷発射管海外シリーズ＞

　＜ＨＯＳ−３０１＞：HOS-301シリーズを参照。

＜Ｍｋ３２短魚雷＞：アメリカ海軍の短魚雷。第２次大戦末期から開発したが、完成は終戦後の1940年代末となった。全長2.08m、直径483mm、重量350kg、炸薬重量49kg。誘導はアクティブ音響式で、短魚雷落射機により投下されて水深6mまで沈んだところで作動し、50kHzの超音波を発振しながら螺旋状に降下していく。最大ホーミング距離560m。推進は銀亜鉛電池駆動の電動モーター、最大雷速18-20ノット、航走距離は雷速12ノットで8km。最大有効深度150m。海上自衛隊にも供与・輸出されて1958年から配備されたが、原潜には対処できず、1963年頃にはMk44短魚雷の導入が始まった。参考：丸スペシャルNo.76、艦船メカニズム図鑑、月刊世界の艦船11,’11

＜Ｍｋ．３２弾頭＞：アメリカ軍５インチ（127mm）空対地ロケット弾用訓練弾頭。参考：月刊JWings6,’13

＜Ｍｋ３２チャフ・フレアディスペンサー＞：アメリカ海軍艦載６連装チャフ・フレアディスペンサー。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜Ｍｋ．３２Ｂシリーズ＞：イギリスのコバム社が開発したHDU空中給油装置。燃料は機内に搭載する。参考：月刊JWings10,’13

　＜Ｍｋ．３２Ｂ−５０１＞：コロンビア空軍KC-137に搭載された。参考：月刊JWings10,’13

　＜Ｍｋ．３２Ｂ−７５１＞：送油速度毎分265ガロン（1003リットル）以上。運用速度200-250ノット（指示対気速度）。カナダ空軍CC-130Tに搭載された。参考：月刊JWings10,’13

　＜Ｍｋ．３２Ｂ−７５３＞：全長4.39m、給油ホース長74フィート（22.56m。ドローグ含む）、空虚重量544kg。送油速度毎分400ガロン（1514リットル）。運用速度250-280ノット（指示対気速度）。KC-135R/Tに搭載された。参考：月刊JWings10,’13

　＜Ｍｋ．３２Ｂ−７５４＞：空虚重量624kg。送油速度毎分410ガロン（1552リットル）。運用速度230-325ノット（指示対気速度）。インド空軍Su-30、マレーシア空軍Su-30に搭載される。参考：月刊JWings10,’13

　＜Ｍｋ．３２Ｂ−８００Ｅシリーズ＞：胴体後部下面に搭載するもの。参考：月刊JWings10,’13

　＜Ｍｋ．３２Ｂ−９０１Ｅ＞：送油速度毎分450ガロン（1703リットル）。KC-130Jに搭載された。参考：月刊JWings10,’13

　＜Ｍｋ．３２Ｂ−９０２Ｅ＞：吊下ポッド型。ポッド前端に発電用小型プロペラが付いており、フラップと干渉しないよう後端部はやや下方に曲げられ、後面に開いた台形の孔からドローグの付いた給油ホースを繰り出す。空虚重量612kg。送油量毎分450ガロン（1703リットル）。アメリカ空軍MC-130H/W、航空自衛隊KC-130Hに搭載された。参考：月刊JWings10,’13

　＜Ｍｋ．３２Ｂ−９０４Ｅ＞：送油速度毎分450ガロン（1703リットル）。スウェーデン空軍C-130E/Hに搭載された。参考：月刊JWings10,’13

　＜Ｍｋ．３２Ｂ−９０５Ｅ＞：ホースは90フィート（27.4m）まで延ばすことができる。空虚重量500kg。送油速度毎分450ガロン（1703リットル）。運用速度は回転翼機で100-200ノット（指示対気速度）、固定翼機で185-350ノット（指示対気速度）。A330-200MRTTに搭載された。参考：月刊JWings10,’13、月刊航空ファン8,’09

　＜Ｍｋ．３２Ｂ−９０７Ｅ＞：送油速度毎分450ガロン（1703リットル）。A310-300MRTTに搭載された。参考：月刊JWings10,’13

　＜Ｍｋ．３２Ｂ−９０８Ｅ＞：空虚重量630kg。送油速度毎分400ガロン（1514リットル）。運用速度は回転翼機で105-130ノット（指示対気速度）、固定翼機で180-300ノット（指示対気速度）。A400Mに搭載された。参考：月刊JWings10,’13

　＜Ｍｋ．３２Ｂ−９０９Ｅ＞：送油速度毎分450ガロン（1703リットル）。KDC-10に搭載された。参考：月刊JWings10,’13

　＜ＲＰ−９１０Ｅ−７５＞：給油ホース長75フィート（22.86m）、空虚重量646kg。送油量毎分400ガロン（1514リットル）。運用速度180-325ノット（指示対気速度）。KC-46Aに搭載された。参考：月刊JWings10,’13

＜Ｍｋ３３核弾頭＞：アメリカ軍203mm砲用核弾頭、別名W33、砲弾名M422。威力は５キロトンと12キロトン（と0.5キロトンと40キロトン？）。1954年から開発され、1956年に実用化されて陸軍と海兵隊に配備された。参考：月刊PANZER10,’03、アメリカの核兵器

＜Ｍｋ．３３弾頭＞：アメリカ軍５インチ（127mm）空対地ロケット弾用照明弾頭。参考：月刊JWings6,’13

＜Ｍｋ３３チャフ・フレア発射機＞：アメリカ海軍艦載６連装チャフ・フレア発射機、別名Rapid Bloom Off-board Countermeasures、略称RBOC。発射筒が仰角55度・65度・75度で２基ずつ架台にセットされており、架台は甲板に固定されている。カートリッジは発射筒上部から装填され、電気発火で射出されて炸裂、広範囲にチャフやフレアをばらまく。海上自衛隊も採用し、DD-165きくづきなどに搭載した。参考：丸スペシャルNo.78、ザ・マーチ33号、月刊世界の艦船8,’82増刊

＜Ｍｋ３３方位盤＞：アメリカ海軍の光学測距式方位盤。レンジャー級空母とヨークタウン級空母に搭載された。1940年代初めにMk4追尾レーダーを追加している。参考：月刊世界の艦船10,’22

＜Ｍｋ３３連装速射砲＞：アメリカ海軍50口径76mm連装速射砲。対神風特攻機用として76mm連装砲Mk27をベースに開発し、1945年9月に制式化、巡洋艦の副砲や護衛艦の主砲として搭載した。就役後は対艦用にも使っており、実質的には両用砲である。防楯の無いタイプ、上部と前半分にだけ防楯がありMk34射撃レーダーを砲の間に装備したタイプ、密閉砲塔で砲の間に射撃レーダー用レドーム（後に外された）、左に対空射撃用観測窓、右に対水上射撃用観測窓、上部中央に砲台長用観測ドームを装備するタイプがある。人力給弾で、砲１門あたりリボルバー式弾倉２個が用意されている。マウント重量18トン。俯仰角マイナス15度からプラス85度、俯仰速度毎秒30度、旋回範囲310度、旋回速度毎秒25度。砲弾重量5.93kg、砲口初速毎秒823m（808m？）、射程8.95km（対水上）／11.7km（対空）、最大射程12.8km、最大射高8300m（仰角45度）。発射速度は１門あたり毎分45発。操作要員は12名で、砲塔前方中央に射手、左に対空用旋回手、右に対水上用旋回手、その後ろに照尺手が位置し、砲塔内後方に装填手４名がおり、砲塔外で給弾手４名がリボルバー式弾倉に給弾する。参考：艦船メカニズム図鑑、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊、10,’14、1,’95、3,’10、7,'23、アメリカ護衛艦史

＜Ｍｋ３３連装速射砲・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ３３連装速射砲（海上自衛隊）＞：海上自衛隊76mm連装速射砲。アメリカからMSAで供与され、ボフォース40mm４連装機関砲の後継としてあやなみ型前期に搭載された。参考：丸スペシャルNo.75

　＜５７式７６ｍｍ５０口径連装速射砲＞：海上自衛隊76mm連装速射砲。域外調達艦の取得を機に国産化したもので、日本製鋼所がライセンス生産した。あきづき型（初代）、あやなみ型後期、いすず型、やまぐも型前期、むらさめ型（初代）が搭載した。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船1,’79増刊

　＜６８式７６ｍｍ５０口径連装速射砲＞：海上自衛隊76mm連装速射砲。57式の改良型で、砲塔式ではなく、甲板上の砲座に設置される。防楯はアルミ製で、砲架が剥き出しのもの、後ろ以外を覆ったもの、全周密閉型（揚弾機と給弾手は防楯外に位置するので、射撃時には後部ドアを開いてリボルバー式弾倉を引き出す）がある。Mk63射撃指揮装置で管制する場合、Mk34射撃指揮レーダーのアンテナを左砲身上または防楯前面の半球状レドーム内に装備する。弾薬包は薬莢式固定弾で、甲板下に弾薬庫があり（給弾室や管制室は無い）、各砲の後方にある高速揚弾機で砲側まで弾薬包を引き揚げ、各砲２名ずつの給弾手（右舷砲が第１・第２、左舷砲が第３・第４）が受け取って砲尾後方両側に１基ずつ設けられたリボルバー式弾倉に給弾する。これを砲尾左右にいる左装填手と右装填手が抜き取り、砲尾装填機構上部両側にある装填孔に挿入すると、後は電動モーター作動のロータリー給弾機構が弾薬包を自動的に装填してくれる。射撃は方位盤手または砲台長がボタン操作で行う。俯仰・旋回はアンプリダインによる自動操縦方式である。閉鎖機は垂直鎖栓式。当初はVT信管付き砲弾は供与されなかったが、後に提供を受け、1967年度以降は国産のVT信管を使うようになった。口径76mm、砲身長50口径、全重量15.2トン。俯仰角マイナス15度からプラス85度。弾薬包重量10.9kg、弾丸重量5.9kg、初速毎秒823m、最大射程11.79km、最大射高8190m、発射速度毎分45発（１門あたり）。砲要員は左右砲の間にいる砲台長（射手）、砲の左にいる左旋回手（対空用）、右にいる右旋回手（対水上用）、装填手４名、給弾手４名の計11名で、砲測照準射撃を行う場合には右旋回手の後ろに照尺手が位置する。みねぐも型、やまぐも型後期、ちくご型、あまつかぜ型などに搭載され、1977年度艦以降は76mmコンパクト砲に後を譲った。参考：丸スペシャルNo.75、月刊世界の艦船1,’95、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、自衛隊装備年鑑1996

＜Ｍｋ３４＞：W34（核弾頭）またはウォールアイER/DL/DPSK（誘導爆弾）を参照。

＜Ｍｋ３４魚雷＞：アメリカ海軍の航空魚雷。直径21インチ（533.4mm）、重量1150ポンド（521.6kg）。TBF、TBM、S-2が搭載可能。参考：月刊JWings11,’13

＜Ｍｋ３４射撃指揮レーダー＞：アメリカ海軍の射撃指揮レーダー。Mk57射撃指揮装置を構成する。アンテナはパラボラ式、直径0.762m。走査はコニカルスキャン方式、使用周波数Ｘバンド、出力25-35kW。爆撃機なら22.85kmで捕捉可能。ウエスタン・エレクトリック社が生産した。参考：丸スペシャルNo.75

＜Ｍｋ３４単装速射砲＞：アメリカ海軍50口径76mm単装速射砲。Mk33を単装化したもので、駆逐艦以下のクラスの主砲として開発され、海上自衛隊含む12ヵ国で採用された。旋回範囲355度、マウント重量7.7トン。その他の諸元はMk33と同じ。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊丸3,’90、月刊世界の艦船1,'15増刊、3,’10

＜Ｍｋ３４単装砲・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ３４単装速射砲（海上自衛隊）＞：海上自衛隊50口径76mm単装速射砲。ボフォース40mm連装機関砲の後継として採用した。駐退復座機構はMk33の右砲のものと同じである。防楯は無く、Mk63射撃指揮装置により管制される場合には上部にMk34射撃指揮レーダーのアンテナが付く。全重量7.7トン。砲要員はMk33から給弾手と装填手を２名ずつ抜いた7-8名。アメリカからの供与とみられ、あけぼの型といかづち型が特別改装で計６基を搭載した。参考：丸スペシャルNo.75

＜Ｍｋ３４弾頭＞：アメリカ軍５インチ（127mm）空対地ロケット弾用赤燐発煙弾頭。参考：月刊JWings6,’13

＜Ｍｋ３４チャフ・フレア発射機＞：アメリカ海軍艦載２連装チャフ・フレア発射機。参考：ザ・マーチ33号

＜Ｍｋ３４方位盤＞：アメリカ海軍の艦砲用射撃方位盤。Mk1射撃指揮レーダーを搭載する。1941年に制式化され、CA-45ウイチタを皮切りに装備された。後にMk8射撃指揮レーダーに換装し、測距精度を向上させている。参考：月刊世界の艦船1,’12

＜Ｍｋ３４砲射撃システム＞：アメリカ海軍の砲射撃システムGWS（Gun Weapon System）。Mk46OSS（Optical Sight System）などで構成され、イージス指揮システムに統合されている。参考：月刊世界の艦船9,’20、12,’21

＜Ｍｋ３５＞：W35（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ３５射撃指揮レーダー＞：アメリカ海軍の射撃指揮レーダー。Mk56方位盤と組み合わせて使用する。アンテナは直径1.22mのパラボラ式で、捜索はスパイラル・スキャニング（電波ビーム幅12度）、追尾はコニカル・スキャニング（電波ビーム幅２度）を使用する。使用周波数I/Jバンド（波長3cm・周波数8.5-9.6GHzのＸバンド？）、出力50kW、アンテナ俯仰範囲マイナス15度からプラス85度。最小測定距離500m、最大射撃計算距離15000ヤード（13.72km）、最大捕捉距離は高度3050mの爆撃機で27.42km。距離精度10ヤード（9.14m）、方位精度0.03度。参考：丸スペシャルNo.75、月刊世界の艦船10,’13、月刊軍事研究11,’08

＜ＭＫ３５／５０ｍｍＲｈ５０３＞：ラインメタル、H&K、マウザーなどが共同開発した口径可変式機関砲。ボトルネック式35mm砲弾と円筒形50mm砲弾を使用することで薬室径を同じにしてあり、薬室容積の差は砲身後端の設計を変えることで対応、砲身交換のみで35mm機関砲としても50mm機関砲としても使用できる。発射速度は毎分150-400発の間で切り替え可能。マルダー２歩兵戦闘車用だが、マルダー２が採用されなかったので、こちらも装備されなかった。参考：月刊戦車マガジン6,’89、月刊グランドパワー10,’00別冊

＜Ｍｋ３６＞：B36（核爆弾）を参照。

＜Ｍｋ３６ＳＲＢＯＣ＞：アメリカ海軍艦載チャフ・フレアディスペンサーで、SRBOCはSuper Rapid Bloom Offboard Countermeasuresの略。６連装130mm発射機Mk137（片舷あたり1-4基）、Mk214チャフディスペンサー（発射機あたり４本ずつ）、Mk186フレアディスペンサー（発射機あたり２本ずつ）からなる。Mk33よりも発射筒が一回り大きくなり、チャフ雲の大きさが４倍になったとされる。イギリス海軍や海自なども使用中。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究11,’06、丸スペシャルNo.78

＜Ｍｋ．３６航空機雷シリーズ＞：アメリカ軍の航空機雷。参考：世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ．３６＞：重量1000ポンド（453.6kg）。参考：世界の傑作機No.125

　＜Ｍｋ．３６Ｍｏｄ．１＞：重量1000ポンド（453.6kg）。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｍｋ３６デストラクター＞：アメリカ軍のMk82爆弾用デストラクター。減速装置付きMk82通常爆弾にMk75改造キットを取り付けるもので、減速用尾部フィン（Mk15スネークアイ、Mk16パラシュート式フィンアッセンブリなど）とアーミング装置の組み合わせでMod0-7のオプションがある。投下後に地面にめり込んで磁気感応地雷となり、海中に落下すれば磁気沈底機雷となる。全長2.27m、直径0.27m、尾翼スパン0.37m、展張時５フィート5.3インチ（1.659m）、全備重量254kg。参考：月刊軍事研究3,’11、ワイルドウエポン、U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊、月刊JWings11,’13

＜Ｍｋ３６ロケットランチャー＞：アメリカ海軍の127mmロケット弾４連装発射機（人力装填式）。1943年に制式化された。仰角17度で射程5000m。LSM(R)-188級に搭載された。参考：アメリカ揚陸艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍｋ３７＞：W37（核弾頭）またはウォールアイ�UER/DL/DPSK（誘導爆弾）を参照。

＜Ｍｋ３７艦砲＞：アメリカ海軍70口径76mm連装速射砲。イギリス海軍と共同開発し、1958年から嚮導駆逐艦と護衛駆逐艦に搭載した。性能が高すぎて現場の整備運用能力が追いつかず、信頼性不足という名目で早々に退役している。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜Ｍｋ３７魚雷シリーズ＞：アメリカ海軍の潜水艦発射型音響ホーミング魚雷。長魚雷と短魚雷の中間くらいの大きさなので中魚雷と呼ばれる。1950年代から運用された。誘導系統に問題があり、しばしば発射艦自身をロックオンしてしまうため、発射後はすぐにＵターンする必要がある。20世紀末に退役した。参考：世紀の失敗物語、アメリカ潜水艦史

　＜Ｍｋ３７Ｍｏｄ０＞：533mm魚雷発射管にガイドレールを装着し、スイムアウト方式で射出する。全長3.43m、直径483mm。航走距離9.1km（雷速26ノット）／21km（17ノット）。参考：アメリカ潜水艦史

　＜Ｍｋ３７Ｍｏｄ１＞：全長4.1m、直径483mm。参考：アメリカ潜水艦史

　＜Ｍｋ３７Ｍｏｄ２＞：全長4.1m、直径483mm。参考：アメリカ潜水艦史

　＜Ｍｋ３７Ｍｏｄ３＞：1957年に就役した。全長3.43m、直径483mm、重量650kg、炸薬重量150kg（HBX）。電池駆動の電動モーター推進、航走距離9km（雷速26ノット）／21km（17ノット）。最大深度300m。誘導はパッシブ／アクティブ音響式（有線も？）。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊丸3,’90、自衛隊装備カタログ1981、月刊世界の艦船10,’17

＜Ｍｋ３７魚雷・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ３７Ｍｏｄ０魚雷（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の潜水艦用魚雷。1964-65年頃に導入し、三菱重工で生産した。当初は水上艦相手にも使用したが、72式１型魚雷導入後は対潜専用とされている。全長3.52m、直径483mm、重量648kg、炸薬重量150kg（HBX-3）。推進は銀亜鉛電池（一次電池）による電動モーターで、訓練時には再利用可能な二次電池を使用し、目標捜索時雷速17.5ノット、目標追尾時雷速26ノット、航走距離9.15km（雷速26ノット）／21.5km（17.5ノット）。最大深度300m前後。誘導はパッシブ／アクティブ音響式。おおしお型、あさしお型、うずしお型に搭載された。速力が遅い、射程が短い、威力が不十分という欠点があり、Mk48長魚雷の早期導入を検討していたが、アメリカが輸出許可を出さなかったため、80式魚雷に後を譲って1980年頃に生産を終了した。第十雄洋丸火災事故でSS-569なるしおが発射して命中させている。参考：丸スペシャルNo.76、月刊世界の艦船3,’10、1,’19

＜Ｍｋ３７方位盤＞：アメリカ海軍５インチ（127mm）両用砲用対空・対水上方位盤。1936年から開発され、1939年にほぼ実用化され、アメリカ海軍造兵廠で413基、GE社で600基が生産された。方位盤は砲塔状の防楯内に収容されており、動力駆動式で、射撃指揮レーダーと4.6mステレオ式測距儀からなる。射撃指揮レーダーは当初Mk4だったが、1944年頃にMk12/22に変更され、1950年代末にMk25に換装された。一部にMk28射撃指揮レーダーを搭載したものがある。計算機はMk1計算機で、船体内に収容されており、11km先の目標の射撃諸元を計算するのに10秒かかり、水平速度400ノット・垂直速度250ノットまでの目標に対処できる。要員は７名で、全員防楯内に乗り込む。配置は前部右から旋回手、俯仰手、射撃指揮官、後部右から測距伝令、測距手、イルミネーション・コントロール・オフィサー、伝令である。旋回手と俯仰手には照準望遠鏡、射撃指揮官にはスリューイング・サイトが用意されている。測距手は測距儀を操作し、測距伝令が距離を読み取って伝達する。参考：丸スペシャルNo.75、月刊軍事研究11,’08、月刊世界の艦船3,’10、5,’11、10,’22

＜Ｍｋ３７方位盤・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ３７方位盤（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の方位盤。アメリカ海軍から貸与されたあさかぜ型とありあけ型に搭載されていた。あさかぜ型の射撃指揮レーダーはMk28、DD-183ありあけはMk12/22、DD-184ゆうぐれはMk12で、DD-183ありあけは引き渡し後のモスボール解撤工事でMk22を外した。1962年度のありあけ型特別改装でMk12をMk25に換装した。参考：丸スペシャルNo.75

＜Ｍｋ３８＞：W38（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ．３８機関砲シリーズ＞：アメリカ海軍・沿岸警備隊25mm艦載機関砲、別名ブッシュマスター。大元はマクダネル・ダグラス社がAH-64アパッチ用に開発した30mmチェインガンM230で、それを口径25mmの車載型にしたM242ブッシュマスターを、更に艦載型に改造したものである。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、1,'15増刊、月刊軍事研究3,’02、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、アメリカ護衛艦史

　＜Ｍｋ３８Ｍｏｄ１＞：手動型。射手は肩当てを両肩に当てて機関砲の固定や旋回・府仰を行う。口径25mm、口径長87/81/75、マウント重量567kg。全周旋回可能、俯仰角マイナス20度からプラス55度。砲弾重量500g、砲口初速毎秒1100m、有効射程2500m、最大射程6800m。発射速度毎分200発。1986年から配備された。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、1,'15増刊、月刊軍事研究3,’02、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、アメリカ護衛艦史

　＜Ｍｋ３８Ｍｏｄ２＞：遠隔操作型。イスラエルのラファエル社が開発したタイフーン機関砲システムを採用したものである（メーカーはBAEシステムズ社）。マウント重量1.042トン。旋回角プラスマイナス165度、俯仰角マイナス20度からプラス45度。機関砲の諸元はMod1と同じ。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊軍事研究8,’09

　＜Ｍｋ３８Ｍｏｄ３＞：主砲を30mm機関砲に換装し、全天候下で使用するため防楯を追加したもの。弾丸重量235g。砲口エネルギー225KJ、初速毎秒1385m、有効射程2000m。参考：月刊軍事研究9,’12、12,’17

　＜Ｍｋ３８Ｍｏｄ４＞：ノースロップ・グラマン社製30mm機関砲Mk44とMSIディフェンス社製砲架を組み合わせたもの。参考：月刊世界の艦船7,’22

　＜Ｍｋ９６＞：Mk96を参照。

　＜高出力マイクロ波＞：旋回系を改良、機関砲を外して高出力マイクロ波アンテナアレイを取り付けたもの。小型テストモデルではボートをエンストさせたり、電子機器を妨害したりすることに成功した。参考：月刊軍事研究9,’12

　＜戦術レーザー＞：レーザー砲型。Mk38Mod2の機関砲を外してボーイング社製10kW戦術レーザーを搭載している。2011年の実験では迫撃砲弾を迎撃したり、UAVのセンサーを使用不能にしたりした。参考：月刊軍事研究9,’12

＜Ｍｋ３８方位盤＞：アメリカ海軍の戦艦／重巡用方位盤。旋回機構の上に基線長8.1mのMk48ステレオ式測距儀を装備しており、測距データの外部入力も可能である。アイオワ級では海面上35.75mの位置にある。操作要員８名。1942年頃にMk3射撃指揮レーダー（アイオワ級は新造時からMk8射撃指揮レーダー）用アンテナを測距儀の上に追加し、更にMk13射撃指揮レーダー（周波数10GHz）に換装した。レーダーからの測距データは手動で入力する。参考：月刊軍事研究11,’08、月刊丸11,’09、月刊世界の艦船1,’12、3,’15、4,’17、9,’21

＜Ｍｋ．３８連装砲＞：アメリカ海軍38口径127mm連装砲。Mk.30を連装化したものである。旋回範囲328.5度。マウント重量34.8トン。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜Ｍｋ３９＞：B39（核爆弾）またはW39（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ３９魚雷発射管＞：アメリカ海軍の艦隊型潜水艦用魚雷発射管。第２次大戦時の艦隊型潜水艦の主力発射管だった。前後に扉が付いており、浸水しないよう同時には開かないようになっている。後部扉を開いて魚雷を装填し、扉を閉めると、WRT（発射管運用）タンクから水が送られ、発射管内の空気が艦内に追い出される。管内圧力はイコライジング・リングにより管外と同じに調節され、前部扉が開き、発射準備が完了する。司令塔の魚雷発射諸元計算盤により計算された発射諸元（魚雷ジャイロ角）が魚雷に入力され、同じく算出された射角や命中角を元に艦の向きを調整、司令塔で発射操作を行う。すると電気式遠隔操作により211気圧の圧縮空気が発射管内に送り込まれ、魚雷が射出される。送られる空気の量は少量であり、空気が発射管外に達する前に前部扉から海水が流れ込み、射出空気は艦内に排出され、前部扉が閉じる。発射管内の海水はWRTタンクに送られ、収容しきれなかった場合はトリムタンクに送られる。全長7-7.5m、内径533mmプラスアルファ。使用魚雷はMk14など。参考：丸スペシャルNo.76

＜Ｍｋ．３９単装砲＞：アメリカ海軍54口径127mm単装砲。1944年に実用化された。Mk30の改良型で、砲身をMk12からMk16（重量2.542トン。閉鎖機は垂直鎖栓式）に換装して長口径化し、射程を延伸している。半自動方式の対水上・対空両用砲で、弾薬庫は甲板下に設けてあり、手動で給弾する。防楯は厚さ19mmの鋼板製。砲塔重量33.6トン。俯仰角マイナス10度からプラス85度。弾丸重量31.8kg、砲口初速毎秒808m、最大射程23km。発射速度毎分15発。ミッドウェイ級空母に50基が搭載された。連装版のMk41をモンタナ級に搭載する予定もあったが、建造中止になったので実現しなかった。給弾が手動なので発射速度に限界があり、高速目標に対応できないということでMk42に後を譲った。参考：艦船メカニズム図鑑、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船5,’10、1,’02、10,’13、4,’17、丸スペシャルNo.75

＜Ｍｋ．３９単装砲・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ．３９単装砲（海上自衛隊）＞：海上自衛隊127mm単装砲。軽量化のため砲塔装甲厚を19mmから6mm（高張力鋼製）に減らしたが、それでもトップヘビーに悩まされたらしい。砲の下が給弾薬室で、その下の弾庫から弾丸と薬莢（前者が上段、後者が下段に立てた状態で置かれている）が揚弾機で運ばれ、給弾薬室で揚薬筒と揚弾筒に積み替えられて砲塔に送られる。信管秒時調定は揚弾筒を上昇する間に行われる。砲への給弾は人力で、装填は機力、砲塔旋回俯仰はアンプリダイン発電機による電動。砲塔重量30トン。口径127mm、砲身長54口径、俯仰角マイナス10度からプラス85度。弾丸重量31.8kg、初速毎秒808m、最大射程23km、有効射高10000m、最大射高15000m。発射速度毎分15発（仰角一定時）／10発以下（高速目標追尾時）。砲要員は砲塔内最低10名（砲台長、伝令手、旋回手、照準手、照尺手、信管調整手、給弾手、給薬手、装填手、射手。これに予備照尺手などが加わることもある）＋給弾薬室６名（砲塔・給弾薬室計11名？）。ミッドウェイ級近代化改装時に降ろされて余った砲が供与され、あきづき型護衛艦（初代）とむらさめ型護衛艦（初代）に計15基装備された。発射速度は、重量32kgの砲弾を持ち上げ、FCSの指令により目標を追尾して旋回し続ける砲塔や俯仰を繰り返す装填機構に送り込む給弾手（砲尾砲員と称する）の腕力次第であり、毎朝の体操代わりに砲尾砲員装填訓練始めの号令で装填訓練を行い、大多数が特艇員を兼ねた。参考：月刊世界の艦船5,’10、10,’13、7,'23、丸スペシャルNo.75

＜Ｍｋ３９Ｍｏｄ３＞：アメリカ海軍の潜水艦模擬標的EMATT（Expendable Mobile Anti-Submarine Warfare Training Target）。ソノブイと同じ大きさで、対潜戦訓練に使用する。重量25ポンド未満。参考：月刊世界の艦船2,’23

＜Ｍｋ４０＞：W40（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ４０甲板砲＞：アメリカ海軍の潜水艦用平射甲板砲。甲板上の台座に剥き出しで設置されており、腐食に強い材料を使用するなど海水に浸っても差し支えない構造となっていて、ウェット・タイプ・ガンとも呼ばれた。駐退発条筒には孔が開いており、海水が自由に出入りすることで潜航時の圧力に耐えられるよう設計されている。砲身は1929年に制式化した大型水上艦用25口径５インチ（127mm）砲と同じもので、垂直鎖栓式閉鎖機を持つ。砲口や砲尾にカバーは付いておらず、浮上後すぐ砲撃態勢に入れる。照準は砲側のみ、俯仰・旋回や給弾は手動だが、弾薬包装填は機力であり、装填装置に弾薬包を載せれば、薬室に送って尾栓を閉鎖、発射して排莢するところまで自動的に行ってくれる。全長3.7m、幅2.1m、高さ1.2m。半径2.4mの円形スペースがあれば操砲が可能。俯仰角マイナス10度からプラス40度。使用弾は固定弾、重量34kg（弾丸24.5kg、薬莢部9.5kg）、初速毎秒643m、最大射程13.26km、最大射高10970m（仰角40度）、発射速度毎分10発。対空用VT信管装備弾も用意されており、水上艦の艦橋や砲を狙って要員を殺傷するのにも使用された。ガトー級は前後どちらの甲板にも装備可能で、潜水母艦の支援を受ければ簡単に装備位置を変更できる（前後甲板に１基ずつ搭載した艦もある）。1944年から艦隊型潜水艦に搭載された。海上自衛隊SS-501くろしおも装備している。参考：丸スペシャルNo.75、月刊世界の艦船3,’10

＜Ｍｋ４０デストラクター＞：アメリカ軍のMk83汎用爆弾用デストラクター。Mk83を沈底磁気機雷兼磁気感知地雷として使用するためのもので、尾部開傘型制動フィン、制動装置、磁気信管の組み合わせで様々なタイプ分けがされている。全備重量1056ポンド（479kg）。参考：月刊軍事研究3,’11、U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊JWings11,’13

＜Ｍｋ４０ロケットモーター＞：アメリカ軍のハイドラ70ロケット弾用ロケットモーター。Mk4の改良型で、ノズル４対を傾けて弾体に旋転を与えるようになっている。安定フィンもそのまま付いている。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊

＜Ｍｋ４１＞：B41（核爆弾）を参照。

＜Ｍｋ４１垂直安定儀＞：アメリカ海軍の戦艦主砲用垂直安定儀（Stable Vertical）。継続発射（Continuous Fire）は、水平面に対する主砲の仰角を一定に保つモードで、艦の動揺に関わらず水平面に対する主砲仰角を設定通りに維持してくれるので、撃ちたい時にトリガーを引けば良い。周期発射（Intermittent Aim）は、主砲の仰角はいじらずに艦の動揺だけを測定し、甲板が水平になった時だけ発砲信号を砲に送るモードで、トリガーを引き続けていれば、艦が傾いている間は発砲せず、甲板が水平になった瞬間に自動で発射してくれる。選択仰角（Selected-Level）は、主砲の仰角はいじらずに艦の動揺だけを測定し、予め設定しておいた角度に甲板が傾いた時だけ発砲信号を砲に送るモードで、これもトリガーを引き続けていれば、設定角度になった瞬間に自動で発射してくれる。参考：月刊世界の艦船6,’20

＜Ｍｋ４１垂直発射機＞：アメリカ海軍のVLS。イージス・システムに対応できるミサイル連続発射が可能なランチャーとしてマーチン・マリエッタとFMCが共同開発し、タイコンデロガ級イージス巡洋艦６番艦CG-52バンカーヒルから搭載された。セルモジュール８個（４列２段。エイト・パック）で発射機構（ランチャー兼弾庫）１基を構成し、収容枠、電源供給装置、冷却装置、各種制御パネル、ブラスト排気路、セル・ハッチなどが一体化されている。セル・ハッチは装甲化されていて、発射の際には動力装置で開く。ランチャー内の環境は艦船から電力・空気・水の供給を受けて制御されており、温度13-30度、湿度55%（温度30度）-95%（温度13度）に保たれる。セルモジュールは収容できるキャニスター高の違いで大（トマホークまで）・中（スタンダードSM-3まで）・小（ESSMまで）の３種類が用意されている。セルモジュール１基あたり同時に２発の発射準備ができ、１秒ごとにミサイルを発射できる（１艦あたり同時に２発まで）。発射炎はセル列の間にあるブラスト排気路（アップテーク）を通り、セル・ハッチ列の間にあるアップテーク・ハッチから上方に噴き出す。セル内に搭載されるミサイル収納キャニスターはミサイルの種類ごとに専用のものが用意されていて、波形鋼板の箱形をしており、ミサイル運搬保管用コンテナを兼ね、再使用でき、弾頭冷却用の散水装置も付いている。収納可能なミサイルサイズは全長6.4m、直径533mm、重量1360kgまでで、RIM-7シースパロー、ESSM（４連装キャニスターMk25。通称Quad-packed）、スタンダード（Mk13キャニスター）、RGM-109トマホーク、垂直発射式アスロックVLA（Mk15キャニスター）などを収容する。キャニスターをランチャーにクレーンで下ろし、145ピンの情報伝送用コネクターでVLSと接続すれば発射準備が整う。セルモジュールは基本的に８基１組（計64セル）で艦載する方式で、艦首から艦尾に向かい1-8番モジュールと並び、７番モジュールがシステムモジュールで、VLS用電源や管制装置などを内蔵する。32セルの場合は艦首から5-8番モジュールと番号が付けられ、７番モジュールがシステムモジュールになる。再装填クレーンを内蔵するストライクダウン・モジュールもある。８セル・モジュール長さ3.4m、幅2.54m、重量12.16トン（セルフ・ディフェンス型）／13.5トン（タクティカル型）／14.5トン（ストライク型）。使用電源は三相交流440V/60Hz及び三相交流110V/400Hz。参考：月刊世界の艦船10,’02、5,’19、6,'23、8,’14、9,’18、月刊軍事研究12,’98、6,’93別冊、5,’08、3,’99

　＜Ｍｋ４１（アーレイ・バーク級）＞：アーレイ・バーク級イージス駆逐艦は前部にセルモジュール４基、後部に８基を搭載している。このうち３セルずつが再装填用の油圧クレーン（ストライクダウン・モジュール）となっており、実際のセル数は前部29・後部61。フライト�UＡからはストライクダウン・モジュールを廃止し、前部32セル・後部64セルとなった。搭載できるミサイルは、スタンダード、トマホーク、垂直発射式アスロックである。参考：月刊世界の艦船10,’02

　＜Ｍｋ４１（タイコンデロガ級）＞：タイコンデロガ級イージス巡洋艦は前後にセルモジュール８基ずつを搭載する。当初は３セルずつが再装填用クレーン（ストライクダウン・モジュール）だったが、波で揺れる洋上での再装填は困難なため、後に外された。スタンダード、トマホーク、垂直発射式アスロックの発射が可能。参考：日米イージス艦とミサイル防衛

　＜Ｍｋ４１ベースライン�Zストライク・レングス＞：深さが最大のタイプ。フィンランド海軍スコードロン2020計画コルベットに採用された。参考：月刊世界の艦船5,’18

＜Ｍｋ４１海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ４１（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の垂直発射式ミサイルランチャー。こんごう型はアーレイ・バーク級と同じMk41Mod2/Mod8を使用しており、前甲板にFMC社製29セル型VLS（セルモジュール３基＋ストライクダウン・モジュール１基）、後甲板にマーチン・マリエッタ社製61セル型VLS（セルモジュール７基＋ストライクダウン・モジュール１基）を搭載する。74セルにSM-2、16セルにVLAを搭載しているとみられる。あたご型はストライクダウン・モジュールの無いMk41Mod20で、前甲板にセルモジュール８基64セル、後甲板にセルモジュール４基32セルを備える。むらさめ型は16セルで、垂直発射式アスロックを積む。たかなみ型は32セルで、垂直発射式アスロックとRIM-7M(PIP)／RIM-162ESSMを搭載する。あきづき型はMk41Mod29が32セルで、ESSMと07式VLAを積む。あさひ型はMk41Mod29垂直発射機5-8番モジュールの32セルで、ESSMと07式VLAを搭載する。三菱重工製。またはアメリカ海軍省に発注している。参考：月刊軍事研究6,’93別冊、4,’16、9,’16、月刊世界の艦船7,'23、9,’18、5,’19、6,’23

＜Ｍｋ４１魚雷＞：アメリカ軍の航空魚雷。S-2から投下できる。直径21インチ（533.4mm）、重量1327ポンド（601.9kg）。参考：月刊JWings11,’13

＜Ｍｋ４１デストラクター＞：アメリカ軍のM117普通爆弾／Mk84汎用爆弾用デストラクター。尾部にMk11バリュートを取り付け、磁気信管を装着して沈底磁気機雷兼磁気感知地雷としてある。全備重量2000ポンド（907.2kg）。参考：月刊軍事研究3,’11、U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊JWings11,’13

＜Ｍｋ４１両用砲＞：アメリカ海軍計画54口径127mm連装両用砲。Mk39単装両用砲の連装版で、モンタナ級計画戦艦に搭載する予定だったが、戦艦が没になったので製作されなかった。参考：月刊世界の艦船4,’17

＜Ｍｋ４２＞：W42（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ４２単装砲シリーズ＞：アメリカ海軍54口径127mm単装速射砲。1944年から開発されたが、制式化は1953年になった。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜Ｍｋ４２＞：Mk39は給弾と信管調定が人力で発射速度に限界があり、対空用としては実用性に欠けたため、これらを自動化した。砲塔と給弾機構は電動・油圧併用式で、砲塔の２甲板下に20発入りドラム弾倉２基があり、ドラム弾倉上段に弾丸、下段に装薬が垂直に収容されている。装填の際には下部揚弾薬機がドラム弾倉から弾薬を取り出して１甲板上の上部揚弾薬機まで持ち上げ、回転式移送装置が弾薬を砲塔と共に旋回する揚弾薬機に移動させる。すると揚弾薬機が弾薬を砲塔まで持ち上げ、砲尾にあるクレイドルに移送する。クレイドルは弾薬を垂直状態で受け取ると、弾薬ごと砲尾と同じ俯仰角をとるので、後方からせり出したラマーが弾薬を薬室に押し込めば装填作業が完了する。信管はMk68GFCSから送られた諸元に基づいて自動的に調定が行われる。打殻薬莢は砲塔前部から自動的に排出され、砲身下方の金網を張ったバスケットが打殻薬莢を受け止める。上下揚弾薬機は１砲塔あたり２セット用意されており、ドラム弾倉２基から交互に給弾することで発射速度は連装のMk38に匹敵する毎分35発を誇った。ただこのシステムに不具合が多発し、実際の発射速度は毎分28発くらいに抑えられていて、片方が完全に故障すると毎分20発まで落ちる。ドラム弾倉への給弾だけは人力で行う必要があるが、主砲の旋回俯仰に影響されないので、従来の127mm砲よりは楽になった。砲塔内部には左右前方に砲側操作手が位置し、右後方に砲台長、左後方に射手が控える。砲塔上面左右に透明キャノピー２基（通称フロッグ・アイ）を持つ。砲塔重量が67トンとMk39の倍あるのが欠点。また、砲塔から揚弾機までが完全連携のため据え付け調整が難しく、船体構造にも高い精度が求められる。全周旋回可能、旋回率毎秒40度、俯仰角マイナス15度からプラス85度、俯仰率毎秒25度。弾薬重量31.75kg、砲口初速毎秒807.7m、最大射程23.691km、最大射高15000m。砲要員12-20名。後に砲塔上面右の予備対空照準用透明キャノピーを撤去し、更に後に撤去跡を成型した。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究12,’02、月刊世界の艦船10,’13、1,’95、3,’10、1,'15増刊、艦船メカニズム図鑑、自衛隊装備年鑑1996、アメリカ護衛艦史、月刊丸3,’90

　＜Ｍｋ４２Ｍｏｄ０＞：初期型。砲要員20名。戦略指揮艦CA-125ノーザンプトンに初搭載された。参考：アメリカ護衛艦史

　＜Ｍｋ４２Ｍｏｄ９＞：Mk42Mod7の軽量化型。砲塔旋回部重量58.7トン。操作要員は砲塔内２名、揚弾薬管制室１名、給弾員９名の計12名（13名？）に減った。ノックス級に搭載された。参考：丸スペシャルNo.75、アメリカ護衛艦史

　＜Ｍｋ４２Ｍｏｄ１０＞：機構を簡略化したもので、全自動機構が漸く安定的な性能を発揮できるようになった。砲塔重量64トン。参考：月刊世界の艦船10,’13、12,’21

＜Ｍｋ４２単装砲・海外シリーズ＞

　＜７３式１２７ｍｍ５４口径単装速射砲＞：海上自衛隊54口径127mm単装速射砲。Mk42Mod7を２隻分４基（最初の２基は無償、残る２基は有償）輸入し、その後は日本製鋼所でライセンス生産した。砲塔、上部揚弾筒、下部揚弾筒、給弾機、弾火薬庫、管制盤などからなる。通常は射撃指揮装置からのデータを元に射撃を行うが、故障の場合には砲塔右の対空射撃砲側操縦装置及び左の対水上射撃砲側操縦装置により砲側照準射撃を行う。砲身付け根下部には金網製の打殻薬莢受けがある。砲塔の下にあたる中甲板には揚弾室があり、上部揚弾筒１基と管制盤が設置されていて、その下に下部揚弾筒２基があり、更に下に給弾ドラム２基と弾火薬庫がある。弾薬は分離装薬式で、ドラム弾倉上部に弾丸、下部に薬莢がそれぞれ１基あたり20発ずつ収容される。ここへの給弾は人力で、給弾薬手が弾火薬庫から補給する。上下のドラムはそれぞれ反対方向に回転し、下部揚弾筒のチェーン・ホイストが薬莢下面を捉え、弾丸ごと揚弾室内の運弾装置まで持ち上げる。運弾装置は弾薬を上部揚弾筒に移し、更に砲塔内の旋回式揚弾機に運搬する。旋回式揚弾機は弾薬を砲尾のローディング・トレイに移し、ローディング・トレイは砲の装填位置に俯仰角を合わせ、装填機（ラマー）が弾薬を薬室内に装填する。ドラム弾倉から弾薬が出されて装填されるまでにかかる時間は1.5秒。砲塔旋回部重量70トン。全周旋回可能、旋回速度毎秒40度、俯仰角マイナス15度からプラス85度、俯仰速度毎秒25度。弾薬重量31.8kg、初速毎秒810m、最大射程23.6km、最大射高14800m。要員は砲塔内４名（右後部の砲台長、左後部の射手、左右前方の砲側操作手２名）＋砲塔下12名。たかつき型から導入（DD-164たかつきとDD-165きくづきは輸入版、1965年度艦以降はライセンス生産版）し、はるな型、しらね型、たちかぜ型、はたかぜ型にも搭載した。第３次防衛力整備計画以降建造艦は、砲塔右の対空射撃砲側操縦用ドームを撤去している。参考：月刊世界の艦船1,’95、1,’02、10,’13、自衛隊装備年鑑1996、丸スペシャルNo.75

＜Ｍｋ４３＞：B43（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ４３訓練爆弾＞：アメリカ軍4.5ポンド（2kg）訓練爆弾。参考：月刊JWings4,’13

＜Ｍｋ４３短魚雷＞：アメリカ海軍の短魚雷。直径324mm、重量168kg。雷速20ノット。A-1やS-2といった航空機からも投下可能。参考：月刊世界の艦船3,’05、月刊JWings11,’13

＜Ｍｋ４３信管＞：アメリカ軍のMk80汎用爆弾シリーズ（高抵抗型）用弾頭近接信管。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ４４＞：W44（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ４４機関砲＞：アメリカ軍80口径30mm機関砲、別名ブッシュマスター�U。25mm機関砲Mk38ブッシュマスターの改良型である。給弾はダブルフィード式、使用弾は30mm×173弾、弾種はMk268APFSDS-T（弾丸重量235g、砲口初速毎秒1385m。射距離1500mでM60戦車の正面装甲を貫徹できるといわれる）とMk266HEI（弾丸重量362g、弾薬重量670g）、空中炸裂弾（弾丸重量330g）の３種類。全長3.405m、重量156kg。有効射程2000m、最大射程3000m。発射速度毎分200発または400発。AC-130U用に開発され、ズムウォルト級、サン・アントニオ級揚陸艦、EFV戦闘車両にも搭載された。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究1,’08、月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｋ４４対潜魚雷シリーズ＞：アメリカ海軍の対潜魚雷。Mk32の後継として1957年（1956年？）に実用化された。第二世代短魚雷にあたり、主任務は速力17ノット以下の通常動力潜水艦を攻撃することだが、初期の原潜にも対応できるとみられる。海上自衛隊も使用した。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船5,’12、10,’13

＜Ｍｋ４４Ｍｏｄ０＞：動力源は海水電池で、電極に塩化銀マグネシウムを使用し、海に投下されると浸入した海水により作動する。全長2.56m、直径324mm、重量446ポンド（202.3kg）、炸薬重量75ポンド（34kg。HBX）。電動モーター出力20馬力、４翅二重反転プロペラ推進、最大雷速30ノット、最大深度1000フィート（304.8m）、航走可能時間６分、航走距離5.5km。誘導はアクティブ／パッシブ音響。パラシュート投下やロケット弾に搭載しての発射にも耐えられ、A-1やSH-3に搭載されたり、アスロックの弾頭としても用いられたりした。参考：月刊世界の艦船10,’13、U.S.ウェポン・ハンドブック、丸スペシャルNo.76、艦船メカニズム図鑑、月刊丸3,’90、月刊JWings11,’13

＜Ｍｋ４４Ｍｏｄ１＞：改良型。1960年に実用化された。全長2.74m、直径324mm、重量446ポンド（202.3kg）、弾頭重量75ポンド（34kg。HBX）。最大雷速30ノット、最大深度300m、航走距離３海里。誘導はアクティブ／パッシブ音響、ロックオン距離650ヤード（594.4m）。参考：月刊世界の艦船7,’14、U.S.ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ４４対潜魚雷・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ４４（イギリス海軍）＞：イギリス海軍の短魚雷。Mk30の後継として1960年代に導入した。Mk46に後を譲って退役した。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜Ｍｋ４４Ｍｏｄ１−Ｎ＞：海上自衛隊の短魚雷。三菱重工が国産化したMk44Mod1である。外皮はプラスチック製で、水中抵抗が低く、機動性が高い。全長2.56m、直径324mm、重量236kg、炸薬重量30kg（HBX-3）。動力源は海水電池による電動モーター、推進は二重反転プロペラ、雷速30ノット、航走距離5km。最大深度300m。水上艦からはMk32発射管で、潜水艦からはスイムアウト方式で、航空機やアスロックからはパラシュートで海中に投入される。海中に入ると一定の深度まで降下しつつ敵潜水艦に向かい、潜水艦を自力で探知できる範囲に入ると螺旋状に降下しながらアクティブ音響走査を開始、目標を探知してそちらに向かう。パッシブ音響誘導も組み合わされているため、誘導能力が高い。途中で見失った場合には短時間だけ目標方向に走り、また螺旋状の捜索コースをとる。目標を上方で探知した場合、パッシブ音響誘導装置を切り、発射艦の雑音を拾って発射艦自身に命中するのを防ぐ。1961年度計画艦の護衛艦DE-213きたかみ、DE-214おおい、潜水艦SS-561おおしお、駆潜艇PC-316うみどり、PC-317わかたかなどから装備し、航空機にはPS-1に４本、P-2Jに６本、S2F-1に１本、HSS-2に４本、ダッシュに２本搭載した。73式魚雷に後を譲って退役した。参考：丸スペシャルNo.76、自衛隊装備カタログ1981

＜Ｍｋ４５＞：W45（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ４５魚雷＞：アメリカ海軍の対潜魚雷ASTOR（Anti Submarine Torpedo Ordnance Rocket）。1955年から開発され、1958年に実用化された。ロケットと付いているが、普通の電池式魚雷である。全長5.76m、直径0.483m、重量1.31トン。誘導は有線式。航走距離11km（20km？）。弾頭はW34核弾頭で、発射艦も巻き添えで沈む恐れがあり、撃沈確率200%の兵器と言われた。陸上目標の攻撃も考慮していたらしい。Mk48魚雷に後を譲って1976年までに全て除籍された。参考：アメリカの核兵器、核兵器図鑑、月刊軍事研究10,’10、アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ．４５単装砲シリーズ＞：アメリカ海軍127mm単装艦砲。主任務を対水上・対地射撃に限定して仰角と発射速度を減らし、防楯にFRPを採用、重量24トンとMk42よりも大幅な軽量化を図り、信頼性向上とマンパワー削減にも配慮した。1964年からFMC社で開発され、1969年に制式化され、カリフォルニア級が初搭載した。ちなみにFMC社は後にユナイテッド・ディフェンス社になり、2005年にBAEシステムズ社の傘下に入ってBAEシステムズ・ランド・アンド・アーマメツ社になっている。ブラジルやトルコなども採用し、125基以上が生産された。参考：月刊世界の艦船10,’02、3,’10、12,’15、月刊丸3,’90、丸スペシャルNo.90

　＜Ｍｋ．４５Ｍｏｄ０＞：砲塔は無人。防楯はFRP製でMk63と呼ばれ、113ノットの突風、マイナス29度からプラス38度の温度変化、青波に耐える。砲は54口径127mm砲Mk19で、給弾は油圧式、仰角によらず装填できる。砲塔重量24.1-24.3トン。旋回範囲340度、旋回速度毎秒32度、最大仰角65度、俯仰速度毎秒21度。初速毎秒808m／762m（3500発発射後）、最大射程23km、最大射高15000m、発射速度毎分16-20発、即応弾20発。砲身寿命7000発。使用弾は薬莢式分離装薬弾で、当初は通常弾しか無かったが、1982年に白リン弾、照明弾、星弾などが開発され、発煙弾、煙幕弾、囮弾なども追加された。弾丸と装薬はワンセットで装填機構に送られるが、弾丸全長が長い弾種だと別々に入れなければならないので、発射速度が半分に落ちる。装填ドラムの機械式信管調定機で触発・時限・近接の切り替えが可能。砲要員は管制室の２名と弾庫の給弾手４名。参考：月刊世界の艦船11,’14、丸スペシャルNo.90、月刊軍事研究6,’93別冊

　＜Ｍｋ．４５Ｍｏｄ１＞：信管調定機を電気式に変更したもの。口径127mm、砲身長54口径、俯仰角マイナス15度からプラス65度。発射速度毎分16-20発。参考：月刊世界の艦船10,’02、1,'15増刊

　＜Ｍｋ．４５Ｍｏｄ２＞：マウント重量22.22トン。旋回範囲340度、旋回率毎秒30度。俯仰範囲マイナス15度からプラス65度、俯仰率毎秒20度。弾丸重量31.75kg、初速毎秒807.7m、有効射程15km（対水上戦闘）／7km（対空戦闘、仰角65度）、最大射程23.13km（仰角47度）。砲要員６名（うち装填要員４名）。参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究12,’06

　＜Ｍｋ．４５Ｍｏｄ３＞：管制装置を改良したもの。制式化はされなかった。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜Ｍｋ．４５Ｍｏｄ４＞：海兵隊の上陸支援のため、砲を62口径127mm砲Mk19Mod2に換装し、砲耳と駐退復座機構を強化、防楯を平面構成ステルス型のMk63Mod1としたもの。砲口エネルギーが10MJから17.7MJに増大した。総重量28.9トン。旋回範囲左右170度ずつ、俯仰角マイナス15度からプラス65度。初速毎秒1052m。通常弾（32kg）だと最大射程38km。即応弾数20発、発射速度毎分16-20発。砲要員６名（管制室の砲台長とコントロールパネル操作員、給弾室の給弾員４名。砲塔自体は無人）。2001年から配備され、アーレイバーク級イージス艦ではDDG-81ウィンストン・Ｓ・チャーチルからこれを搭載しており、以前の艦にも搭載されていく予定。射程117km のEX-171誘導砲弾を2005年頃に実用化する予定だったが、テスト失敗と費用高騰で2008年に開発中止になった。BAEシステムズ社が最大射程100km・着弾誤差5m以下のMS-SGP（Multi Service- Standard Guided Projectile）を自主開発中で、2013年6月の試射では飛翔距離38kmを達成した。他に同社でHVPも開発している。参考：月刊世界の艦船10,’02、9,'20、1,’02、3,’10、10,'20、月刊軍事研究6,’01、2,’14、1,’11、5,’11、12,’17、月刊丸2,’08

＜Ｍｋ４５単装砲・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ４５Ｍｏｄ４（海上自衛隊）＞：海上自衛隊127mm単装艦砲。日本製鋼所でライセンス生産してあたご型、あきづき型、あさひ型、まや型、もがみ型に搭載した。長射程誘導砲弾の研究を行っている。参考：月刊世界の艦船10,’19

＜Ｍｋ４６核弾頭＞：アメリカ空海軍の核弾頭。AGM-12DブルパップＢ空対地ミサイルに搭載された。参考：アメリカの核兵器

＜Ｍｋ４６機関銃＞：アメリカ陸軍の特殊部隊用軽量化機関銃。M249がベースで、銃身を切り詰めて重量を0.8kgほど減らしている。ハンドガードとフィードカバーにはレールシステムを採用した。参考：ストライク・アンド・タクティカルマガジン3,’12、月刊軍事研究11,’09

＜Ｍｋ４６機関砲シリーズ＞：アメリカ海軍遠隔操作式80口径30mm機関砲システム。30mm機関砲Mk44を電子光学赤外線センサー及びレーザー測距器と共に遠隔操作式砲塔に搭載したもので、主に対水上用だが、対空目標も射てる。マウント重量1.4トン。全周旋回可能、俯仰角マイナス12度からプラス45度。砲弾重量0.3-0.4kg、初速毎秒1080m、有効射程2km、最大射程4km、発射速度毎分200-250発。サン・アントニオ級揚陸艦、LCS、ズムウォルト級に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、12,'20、8,’16

　＜Ｍｋ４６ＧＷＳ　Ｍｋ１＞：GWSはGun Weapon Systemの略。2005年頃に運用可能となった。参考：月刊世界の艦船12,’20

　＜Ｍｋ４６ＧＷＳ　Ｍｋ２＞：オープン・アーキテクチャなどを取り入れたもの。サン・アントニオ級揚陸艦、ズムウォルト級に搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’20

＜ＭＫ４６魚雷誘導制御部＞：自衛隊の機器。三菱重工製。参考：月刊軍事研究4,’14

＜Ｍｋ４６魚雷用訓練頭部＞：自衛隊の機器。三菱重工製。参考：月刊軍事研究9,’10

＜Ｍｋ．４６短魚雷シリーズ＞：アメリカ海軍の短魚雷。ソ連原潜攻撃用で、Mk44の後継として1956年からハネウェル社が開発し、1966年に実用化した。電気推進では原潜に振り切られるため、オープンサイクル式熱機関を採用したのが特徴だが、弾頭威力が弱く大型原潜の内殻まで破壊できない、705型アルファ級原潜に水中速力40ノットで逃げられると追いつけない、水深400mを越えると最大雷速での航走距離が数百メートルにまで減ってしまうといった欠点があった。イギリス、イスラエル、イタリア、イラン、インドネシア、オーストラリア、オランダ、海自、カナダ、韓国、ギリシャ、サウジアラビア、スペイン、タイ、台湾、トルコ、、ニュージーランド、ノルウェー、パキスタン、ブラジル、フランス、ポルトガル、モロッコに輸出された。参考：丸スペシャルNo.76、月刊世界の艦船4,’04増刊、5,’12、月刊軍事研究6,’93別冊、ザ・マーチ40号

　＜Ｍｋ．４６Ｍｏｄ０＞：航空機搭載用。1966年に開発された。Mk44とほぼ同サイズだが、重量は500ポンド級で、弾頭もPBX-N3高性能炸薬95ポンド（43kg）に強化している。オットー燃料の開発が間に合わなかったため、当初は固体燃料推進式を採用、1975年までにMod1以降と同じオットー燃料を使用する液体燃料式に改良した。航空機搭載時は尾部に円筒形のエア・スタビライザーを装着しておき、投下されるとエア・スタビライザーからパラシュートが展開して減速、着水時の衝撃を和らげると共に、エア・スタビライザー本体がスクリューを防護する。海中に沈むとエア・スタビライザーが切り離されてエンジンが作動する。全長2730mm、直径324mm、重量593ポンド（269kg）。最大深度300m。推進方式改良後は雷速45ノット、航走距離5.9海里。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊丸3,’90、丸スペシャルNo.76、月刊JWings11,’13

　＜Ｍｋ．４６Ｍｏｄ１＞：航空機・水上艦搭載用。1967年（1965年10月？）に開発された。固定翼機から投下されると円形、ヘリコプターだと蛇行または螺旋形、魚雷発射管だと蛇行、アスロックだと螺旋形が基本捜索モードで、初期捜索深度は６段階で設定可能。魚雷発射管から運用する場合、捜索上限深度は15mに設定され、自艦への命中を防ぐ。垂直方向の捜索音波ビーム幅は、浅海域では海底反射を防ぐため狭く、深海域では広くされる。全長2.59m、直径324mm、重量230kg、炸薬重量44kg。動力源はオットー燃料、原動機は斜盤レシプロ機関、最大雷速40ノット（45ノット？）、最大航走距離11km（15km？）、運用深度6-450m、最大航走深度750m。誘導はパッシブ・アクティブ音響式、使用周波数30kHz、平均ホーミング距離1170m、最大ホーミング距離1440m。参考：月刊世界の艦船11,’14、4,’04増刊、U.S.ウェポン・ハンドブック、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊丸3,’90、ザ・マーチ40号

　＜Ｍｋ．４６Ｍｏｄ２＞：ヘリコプター搭載専用型。弾頭を破壊力27%増しのMk103に換装し、浅海域性能、対デコイ能力、再ロックオン能力も強化した。1972年から配備された。参考：月刊世界の艦船11,’14、４,’04増刊、丸スペシャルNo.76

　＜Ｍｋ．４６Ｍｏｄ４＞：Mk60キャプターの弾頭用。炸薬重量43.5kg（PBXN-103）。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、ザ・マーチ39号

　＜Ｍｋ．４６Ｍｏｄ５＞：NEARTIP（Near-Term Improvement Program）性能向上計画に基づいた改良型。1972年から開発された。音波吸収剤（NATOコードはクラスターガード、Clusterguard）を塗ったソ連潜水艦も探知できるようにホーミング性能を強化し、デコイにも強くなっている。自分の発する雑音を低下させるため捜索速力を36ノットに落としたが、航走距離は30-50%増えた。全長2.59m（2.67m？）、直径324mm、重量235kg（232kg？）、炸薬重量44.5kg（H-6炸薬）。主機はオットー燃料による斜盤機関（５気筒レシプロ、出力85馬力）、推進は二重反転プロペラ（回転数2200rpm）、最大雷速45ノット、航走距離15km（30km？28ノットで7km？）、最大航走深度750m。誘導はパッシブ・アクティブ音響式、最大探知距離1500m以上。1979年から生産され、1987年までアメリカ軍の調達が続き、1990年代半ばまで海自向け含め輸出用に生産された。Mod2から改造されたものもある。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’14、U.S.ウェポン・ハンドブック、艦船メカニズム図鑑、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究12,’06、ザ・マーチ40号

　＜Ｍｋ．４６Ｍｏｄ５Ａ（Ｓ）＞：Mod5を浅深度でも使用可能にしたもの。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜Ｍｋ．４６Ｍｏｄ８＞：Mk46短魚雷の機関部と弾頭にMk50短魚雷の誘導装置を組み合わせたもので、Mk50の３分の１の値段である。参考：月刊軍事研究7,’97

＜Ｍｋ４６短魚雷・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ４６（イギリス海軍）＞：イギリス海軍の短魚雷。Mk44の後継として配備した。後継は国産のスティング・レイを使っている。参考：月刊世界の艦船7,’21

　＜Ｍｋ４６Ｍｏｄ５（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の短魚雷。1982年度計画で三菱重工のライセンス生産による調達を開始し、1984年からP-3Cに装備、順次他の航空機や艦船に配備した。当初は魚雷対抗装置対処システムを含む誘導装置が輸入で、ブラックボックス状態だったが、後に完全ライセンス生産になり、97式魚雷の開発に役立っている。参考：丸スペシャルNo.76、月刊世界の艦船7,’14

　＜Ｙｕ−２＞：中国海軍の短魚雷。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜Ｍｋ４６電子光学センサー＞：アメリカ海軍の電子光学センサー、略称OSS（Optical Sight System）。L3コミュニケーションズ製。カラーTVカメラ、赤外線センサー（波長3-5ミクロン）、レーザー測距器を組み合わせている。アーレイ・バーク級駆逐艦がMk34砲射撃指揮装置用に搭載した。参考：月刊世界の艦船6,’23

＜Ｍｋ４６電子光学センサー海外シリーズ＞

＜Ｍｋ４６電子光学センサー（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の電子光学センサー。あたご型イージス護衛艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’23

＜Ｍｋ４７＞：W47（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ４７てき弾発射機＞：アメリカ特殊作戦コマンド40mm自動てき弾発射機、別名ストライカー40。Mk19の後継で、ジェネラル・ダイナミクス社が開発して2004年に完成し、2010年から配備された。Mk19と同じ弾薬を使用でき、XM25と同様の空中炸裂弾も開発中。本体重量18kg。使用弾は40mm×53弾、発射速度毎分250-300発。2012年からイスラエル軍も配備中。ストライカー／CG40と同じか？参考：月刊軍事研究11,’14、1,’03

＜Ｍｋ．４８核弾頭＞：アメリカ軍の155mm核砲弾M454用リニア・インプロージョン式核弾頭、別名W48。1957年から開発され、1963年に実用化された。威力１キロトン弱。参考：アメリカの核兵器、月刊PANZER10,’03、月刊軍事研究8,’05

＜Ｍｋ４８機関銃＞：アメリカ軍軽量化機関銃。M249を7.62mmにスケールアップしたもので、重量は8.4kgとM240Bよりも4kgほど軽くした。当初はUSSOCOMがFNハスタル社から1000丁を導入することになっていたが、アフガニスタンで使用するため陸軍が先んじて2009年10月から調達、500丁を歩兵旅団戦闘団３個に配備する予定。参考：月刊軍事研究4,’10、11,’09

＜Ｍｋ４８基線長式測距儀＞：アメリカ海軍のMk38方位盤用基線長式測距儀Range Finder Mk48。基線長8m。参考：月刊世界の艦船4,’17

＜Ｍｋ４８重魚雷シリーズ＞：アメリカ海軍対艦・対潜用長魚雷、別名シー・アロー（Sea Arrow）。1972年に実用化された。Mod4までのバージョンは3000本生産されている。参考：月刊丸3,’90、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｍｋ４８Ｍｏｄ０＞：試作型。ウエスティングハウス社が開発した。対潜専用で、推進はタービン・エンジンである。参考：月刊世界の艦船11,’17

　＜Ｍｋ４８Ｍｏｄ１＞：試作型その２。クレビット社が開発した。1967年に対艦能力も持たせるよう指示されたため、対艦・対潜兼用としている。推進は外燃式レシプロ機関。Mk48Mod2に勝って量産化され、1972年から引き渡された。参考：月刊世界の艦船11,’17

　＜Ｍｋ４８Ｍｏｄ２＞：試作型その３。Mod0を改良した対艦・対潜兼用型で、ウエスティングハウス社が開発した。推進はタービンのままで、静粛だが深々度での性能が悪く、量産には至らなかった。参考：月刊世界の艦船11,’17

＜Ｍｋ４８Ｍｏｄ３＞：Mod1の改良型。魚雷と潜水艦の双方向データリンクを追加し、魚雷の針路、速力、深度、ソナー情報などを潜水艦の戦闘システムに送れるようにした。搭載潜水艦を1979年に研修した海自潜水艦水雷長によれば、当時海自潜水艦が使っていたMk37Mod0のホーミング範囲を指先くらいとすると、本魚雷は団扇くらいで、研修翌年から取得した80式魚雷よりも遙かに広かったらしい。参考：月刊世界の艦船11,’17、6,'22

＜Ｍｋ４８Ｍｏｄ４＞：Mod3の改良型。最大雷速と最大深度を向上させ、撃ちっ放し能力を持たせた。全重量1600kg、炸薬重量550kg。主機はオットー燃料による斜盤レシプロ機関、推進はポンプジェット。磁気信管により艦底下で炸裂し、バブル・ジェット効果で敵艦を引き裂く。1980年から生産された。参考：月刊世界の艦船11,’17、月刊軍事研究4,’00

＜Ｍｋ４８ＡＤＣＡＰ＞：ADCAPはADvanced CAPabilityの略で、別名Mk48Mod5。潜航深度760m・水中最大速力40ノット以上を誇る705型アルファ級原潜に対応できるようにしたものである。深々度目標を攻撃できるよう弾体を強化し、ソナー、信号処理装置、誘導装置をデジタル化、ジャイロシステムを慣性誘導に変更し、外洋・浅海面両方の目標に対応できるようにした。デジタル化で電子装置を小型化した分は燃料タンクに回し、エンジンに送る燃料の量も増やすことで航走距離と最大雷速を向上させている。誘導ワイヤーを発射管内にも置けるようにして長さを倍の20マイルに延長、アクティブソナービームを電子的にスキャンできるようにして目標捜索のための蛇行を不要とし、目標データを発射母艦に送ってコース修正を行えるようにした。発射管内に誘導電線用のリールを収容するスペースが必要なため、全長はMk48Mod4よりも短くなっている。全長5.84m、直径533mm、重量1565kg、炸薬量267kg（PBXN-103使用Mk107弾頭）。主機は斜盤機関（６気筒レシプロ）、出力500馬力、燃料はオットー�U、推進はポンプジェット、最大雷速60ノット以上、航走距離38km（雷速55ノット）／50km（40ノット）／2km（65ノット。アメリカ海軍資料による）。運用可能深度18-914m。誘導は有線＋パッシブ・アクティブ音響式（最大探知距離3.64km）。1990年（1986年？1989年？1988年？）から配備された。949型オスカー級やタイフーン級を撃沈できる威力を持つとされる。参考：月刊軍事研究4,’97、9,’10、7,'15、月刊世界の艦船４,’04増刊、1,'15増刊、11,’17、6,’13、9,’12増刊、10,’17、6,'21、アメリカ潜水艦史、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊丸3,’90

＜Ｍｋ４８Ｍｏｄ６＞：Mod5の改良型。誘導制御系のプロセッサーとメモリーを強化すると共に、完全COTS化してオープンアーキテクチャーを採用、魚雷ダウンローダーシステムとしてソフトウェアの改善を容易にした。推進系も改良して静粛性を向上させている。1997年に初度運用能力を獲得して実用化された。参考：月刊世界の艦船11,’17、6,’13、6,’14、月刊軍事研究9,’10、月刊丸5,’07

＜Ｍｋ４８Ｍｏｄ６ＡＴ＞：輸出型で、ATはAdvanced Technologyの略。参考：月刊軍事研究9,’10

＜Ｍｋ４８Ｍｏｄ７＞：環境雑音の多い沿岸浅海を行動する在来型潜水艦にも対応できる改良を加えたタイプ。オーストラリア海軍と共同で、COTS化したり、ソナーをMk54短魚雷と共通化したりといった工夫を行い、安価に纏めている。2006年に初度運用能力を獲得し、2008年から量産中。参考：月刊世界の艦船11,’17、2,’10、6,’13、月刊丸5,’07、月刊軍事研究7,'15、アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ４８Ｍｏｄ７ＣＢＡＳＳ＞：共通広周波数帯域高性能ソナーシステムCBASS（Common Broadband Advanced Sonar System）と呼ばれるソフトウェア（スパイラル４）を組み込んだもの。探知能力や対妨害能力が高く、魚雷防御装置と目標との識別能力も持つ。参考：月刊世界の艦船4,’20

＜Ｍｋ４８Ｍｏｄ７ＴＩ−１＞：TIはTechnical Insertionの略。センサー・アレイや送受信器を改良する予定。参考：月刊世界の艦船2,’23

＜Ｍｋ４８Ｍｏｄ８＞：射程を延伸し、信管を改修して水上艦への威力を向上させる。2025年頃に配備される予定。参考：月刊世界の艦船5,’20

＜Ｍｋ４８重魚雷・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ４８Ｍｏｄ６ＡＴ（台湾海軍）＞：台湾海軍重魚雷。2020年5月20日、アメリカ国防安全保障協力局が在庫のMk48Mod6AT重魚雷18本（＋輸送用コンテナ、技術文書、関連機材、関連業務）を１億8000万ドルでFMS輸出すると発表した。その後台湾海軍が46本を発注しており、2025年に受領して海鯤級潜水艦に積む予定。参考：月刊世界の艦船8,’20、月刊JWings12,’23

＜Ｍｋ４８垂直発射機＞：レイセオン社が開発したシースパロー用VLS。システムはランチャー、ミサイル発射制御装置、インターフェースで構成される。ランチャーはミサイル収容キャニスター２セル、排気制御装置２本、マウンティング・インターフェース１基からなり、キャニスターの間にＪ字の排気筒が２本並んでいて、キャニスター下部から噴出する発射炎を上方に導き排出する。マウンティング・インターフェースはキャニスター下部にセットされる。甲板埋め込み型の他、甲板上に設置したり、ヘリ格納庫などの隔壁に張り付けたり、コンテナモジュールにしたりと多彩な装備法が可能である。ランチャー全長2.246m、全幅1.321m、全高4.826m、総重量1.847トン（ミサイル含む）。参考：ザ・マーチ33号、月刊軍事研究3,’99、月刊世界の艦船3,’10、12,’18

＜Ｍｋ４８垂直発射機・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ４８垂直発射機（海上自衛隊）＞：海上自衛隊のシー・スパロー用垂直発射機。むらさめ型護衛艦がRIM-7M(PIP)用Mk48Mod0垂直発射機16セルを装備し、後にESSM用Mk48Mod20に換装した。参考：月刊世界の艦船7,’23

＜Ｍｋ４８トラック・シリーズ＞：アメリカ海兵隊の重装輪支援車両で、Logistics Vehicle System（兵站車両システム）の略。オシュコシュ社製８×８輪車両で、M977HEMTTシリーズをベースとし、前部のキャブオーバー式２軸４輪トラクターMk48と、後部の２軸４輪トレーラーを中折れ式に繋いだ構造をとっている。後部トレーラーは有蓋トレーラー、無蓋トレーラー、コンテナ、燃料タンク、トランスポーターなどのバリエーションが用意されており、交換して使用することが可能。1981年（1985年？）からMk48トラクター1800両と後部トレーラー各種2200両を導入した。参考：月刊PANZER1,’13、月刊軍事研究10,’09、月刊グランドパワー3,’95

　＜Ｍｋ４８／１４＞：後部プラットフォームを持つコンテナ・キャリアで、20フィート・コンテナ１個を積載できる。全長11.582m、全幅2.438m、全高2.591m、車体重量18.597トン、全備重量39トン。エンジンはデトロイト・ディーゼル社製8V-92TA（445馬力）、最大速度84km、燃料搭載量568リットル、航続距離483km。積載量20.412トン。乗員２名。参考：月刊軍事研究10,’09、月刊グランドパワー3,’95

　＜Ｍｋ４８／１５＞：回収車型。後部にクレーン（吊り上げ能力4.082トン）とウインチ（巻き上げ能力27.216トン）を装備した２軸４輪車台を装着する。参考：月刊軍事研究10,’09、月刊グランドパワー3,’95

　＜Ｍｋ４８／１６＞：トラクター型。高さ1.6mの所に第５輪が装着されており、各種トレーラーを牽引する。参考：月刊軍事研究10,’09、月刊グランドパワー3,’95

　＜Ｍｋ４８／１７＞：クレーン付きカーゴ・トラック型。後部にクレーン（吊り上げ能力4.082トン）を装備した鋼製のカーゴ荷台を牽引する。参考：月刊軍事研究10,’09、月刊グランドパワー3,’95

＜ＭＫ４８ＭＯＤ１−Ｎ＞：自衛隊のSUS水中信号弾。鶴見精機製。参考：月刊軍事研究6,’13

＜Ｍｋ４９＞：W49（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ４９機雷＞：アメリカ軍の対水上艦用沈底機雷。太平洋戦争後に開発された。円筒形をしており、航空機と潜水艦（533mm魚雷発射管）から敷設可能。全長3.05m、直径0.533m、重量857-907kg、炸薬量535kg。運用深度60m。信管は水圧・音響・磁気。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ４９発射機＞：アメリカ海軍RAM艦対空ミサイル21連装発射機、開発名称EX-31。FRP製で、マウント部分はファランクスの流用である。上から３・４・３・４・３・４発の６段構成で、プラスチック製Mk44キャニスターに収容されたRAMを装填する。装填時総重量5.8トン。旋回半径3.27m、全周旋回可能、俯仰角マイナス25度からプラス80度。ファランクスのような自前の捜索追尾システムは無いので、目標諸元は装備艦の他の戦闘システムから得る必要がある。参考：月刊世界の艦船9,’96、10,’14、1,’20、月刊軍事研究11,’06

＜Ｍｋ４９Ｍｏｄ０＞：ミニ・タイフーン海外シリーズ（機関砲）を参照。

＜Ｍｋ５０＞：W50（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ５０機雷＞：アメリカ軍の対水上艦用沈底機雷。円筒形をしており、航空機から敷設される。全長1.44m、直径0.358m、重量263kg、炸薬重量108kg。最大深度20m。音響信管を持つ。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｋ．５０短魚雷＞：アメリカ海軍の短魚雷、別名バラクーダ（Barracuda）。1979年から開発された高速原潜攻撃用魚雷で、完成に10年を要した。推進システムはリチウムと酸化剤（６フッ化硫黄）の化学反応を利用した蒸気タービンで、SCEPS（Stored Chemical Energy Propulsion Systemの略）と呼ばれる。AYK-14デジタル・コンピュータを搭載し、目標探知能力は極めて高い。ただ炸薬量はMk46とさほど変わらず、大型原潜には威力不足ともいわれる。全長2.89m、直径0.324m、重量340kg（800ポンド）、炸薬重量45kg（100ポンド）。最大雷速60ノット超、最大深度600m以上（1100m）、航走距離10-20km。航空機や水上戦闘艦などに広く搭載できる。航空機搭載時には前部にノーズフェアリング、尾部にエア・スタビライザー（パラシュート入り）を装着する。1992年に就役し、1996年に調達を終了した。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊世界の艦船4,’04増刊、1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊丸3,’90、月刊JWings11,’13

＜Ｍｋ５１機雷＞：アメリカ軍の対水上艦用沈底機雷。円筒形で、全長0.94m（1.57m？）、直径1.57m（0.94m？）、重量2812kg、炸薬重量1486kg（1456kg？）。音響・磁気信管（磁気信管及び遠隔操作？）で炸裂する。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜Ｍｋ５１射撃指揮装置＞：アメリカ海軍の射撃指揮装置。当初はボフォース40mm機関砲用に開発されたが、127mm砲Mk30/Mk32や76mm砲Mk22も管制できる。レーダーは付いておらず、Mk14照準器による目視照準に頼る。ソフトトップ艦橋の艦船では艦橋に装備される。参考：艦船メカニズム図鑑、月刊世界の艦船1,’95、1,’79増刊

＜Ｍｋ５１射撃指揮装置・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ５１射撃指揮装置（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の射撃指揮装置。操作員１名が人力操作するタイプで、取り回しが良いように方位盤背面両側にカウンターウェイトが装着されている。照準器は上部のMk14と左側のバックアップ用環型照準器で、これを目標に指向すると、砲や機関砲も同調して目標に対し見越し角をとる。照準器の上に66cm測距儀を取り付けることも可能。ペデスタル上部に旋回角スケール、右側カウンターウェイトに接する位置に俯仰角スケールがあり、右側ハンドレバーのグリップにある発砲キーで射撃を行う。くす型、あさかぜ型、あさひ型（初代）、ありあけ型、はるかぜ型、あけぼの型、いかづち型、ちくご型、ゆり型、おおすみ型（初代）、揚陸艇3001号型、はやとも型、つがる型、えりも型、あつみ型、みうら型、あづま型に計201基が搭載された。参考：丸スペシャルNo.75

＜Ｍｋ５１ロケットランチャー＞：アメリカ海軍12連装127mmロケットランチャー。重力による自動装填機構を持つ。仰角30-45度、射程9100m（仰角45度）。LSM(R)-188級後期型に搭載された。参考：アメリカ揚陸艦史

＜Ｍｋ５２＞：W52（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ５２機雷シリーズ＞：アメリカ軍の対水上艦用沈底機雷。1955年に実用化された。航空機投下式で、本体は円筒形をしており、尾部に安定翼付きパラシュート収容部（パラパック）を持ち、投下されるとパラシュートを開いて降下、着水するとパラシュート収容部を切り離して機雷本体が沈下し、水圧で安全装置が外れる。炸裂すると高圧衝撃波を生じ、船体を叩き割る。全長2.25m（1.78m？）、直径0.84m（0.48m？）、重量542-570kg（513-560kg？）、炸薬重量625ポンド（283.5kg。HBX-1高性能炸薬）。ベトナム戦争末期、北ベトナム機雷封鎖ポケットマネー作戦で使用された。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊JWings11,’13

　＜Ｍｋ５２Ｍｏｄ１＞：音響機雷型。参考：月刊JWings11,’13

　＜Ｍｋ５２Ｍｏｄ２＞：磁気機雷型。参考：月刊JWings11,’13

　＜Ｍｋ５２Ｍｏｄ３＞：水圧・磁気複合機雷型。参考：月刊JWings11,’13、U.S.ウェポン・ハンドブック

　＜Ｍｋ５２Ｍｏｄ５＞：音響・磁気複合機雷型。参考：月刊JWings11,’13、U.S.ウェポン・ハンドブック

　＜Ｍｋ５２Ｍｏｄ６＞：音響・磁気・水圧複合機雷型。参考：月刊JWings11,’13、U.S.ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ５２機雷・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ５２Ｍｏｄ５（Ｎ）＞：海上自衛隊1000ポンド級沈底感応機雷。本体は円筒形で、先端下部に音響センサー用の丸い穴が２つ開いている。本体前部にセンサーカバー用フェアリング（前部フライトギア）、後部に安定フィン付きパラシュートパック（後部フライトギア）を装着して航空機に搭載する。ユニバーサル造船製。参考：月刊軍事研究10,’07、月刊航空ファン11,’11

　＜Ｍｋ５２Ｍｏｄ５（Ｎ）（さくてん）＞：自衛隊の火工品。ユニバーサル特機製。参考：月刊軍事研究6,’11

＜Ｍｋ５２射撃指揮装置＞：アメリカ海軍の射撃方位盤。Mk51射撃指揮装置にMk26測距レーダーを取り付けたもので、レーダー上部にMk15ガンサイトとMk89望遠鏡を搭載している。操作員１名がハンドレバーを握ってレーダーを操作し、ハンドレバーに取り付けられた発砲キーで砲を発射する。76mm砲Mk22/Mk30の管制が可能。1944年からRCA社とGE社で1225基が生産された。海上自衛隊あさひ型護衛艦（初代）に装備したまま引き渡している。参考：丸スペシャルNo.75、月刊世界の艦船3,’10

＜ＭＫ５２−２（Ｎ）＞：自衛隊の機雷降下装置。ユニバーサル特機またはJMUディフェンスシステムズ製。参考：月刊軍事研究6,’16、6,’17

＜ＭＫ５２−２（Ｎ）Ｙ＞：自衛隊の機雷降下装置。ユニバーサル特機製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜Ｍｋ５３＞：W53（核弾頭）またはヌルカ（デコイ）を参照。

＜Ｍｋ５３機雷＞：アメリカ軍の掃海阻止用係維機雷。爆弾型で、航空機から敷設される。全長1.33m、直径0.36m、重量166kg。運用深度46-180m。信管は触発環。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ５３対潜爆弾＞：アメリカ海軍の対潜爆弾。重量325ポンド（147kg）。参考：月刊JWings11,’13

＜Ｍｋ５４＞：W54（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ５４機雷＞：アメリカ軍350ポンド機雷。運用深度46-180m。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ．５４対潜爆弾＞：アメリカ海軍350ポンド（160kg）級対潜爆弾。浅深度用で、弾底に水圧信管、弾頭に瞬発信管を持ち、半径13m以内なら致命傷、半径15m以内なら損傷を与える。P-3CやS-3Bに搭載可能。海上自衛隊も採用した。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、自衛隊装備カタログ1981、空軍、月刊JWings11,’13

＜Ｍｋ．５４対潜爆弾・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ．５４対潜爆弾（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の対潜爆弾。弾体は石川製作所製、RDX炸薬は昭和化成製。PS-1に４発、P-2Jに16発、S2F-1に４発、HSS-2に４発を搭載可能。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜Ｍｋ５４短魚雷＞：アメリカ海軍の短魚雷。浅海を静粛に潜航する通常動力潜水艦を攻撃目標とする。既存の技術を流用してコスト削減を図っており、具体的には、Mk46Mod5Aの駆動系、Mk50のソナーアレイ（デジタル制御で、アクティブ及びパッシブ。音響素子52個から構成される）、Mk48ADCAPのデジタル信号処理系CTP（Common Torpedo Processor）を使用していて、ハイブリッド短魚雷LHT（Lightweight Hybrid Torpedo）とも呼ばれる。目標信号処理装置には浅海域にも対応した魚雷最適信号処理TASP（Torpedo Adaptive Signal Processing）アルゴリズムを導入し、COTSとオープン・アーキテクチャーも採用して価格低減を図ると共に、ブロック・アップグレードを容易にした。1997年にプロトタイプ31発が製作され、2001年から本格生産（2004年に実用化？）された。全長2.72m、直径324mm、重量276kg、炸薬重量44kg。オットー�U燃料による外燃機関推進で、最大雷速45ノット（50ノット以上？）、航走距離11km、最大深度600m以上。水上艦（Mk32短魚雷発射管またはVLA弾頭）、P-3C/P-8A対潜哨戒機、MH-60R対潜ヘリからシーステート６以上の海面にも発射できるが、航空機からの投下では高度を30mまで下げる必要があり不便なため、HAAWCやフィッシュホークを開発中。整備サイクルは10年。参考：月刊軍事研究6,’01、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊世界の艦船7,'21、1,'15増刊、12,’13、5,’12、2,’16、7,'20、月刊JWings11,’13、6,’17

＜Ｍｋ５４短魚雷・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ５４短魚雷（韓国海軍）＞：韓国海軍短魚雷。P-8A哨戒機用として2019年に導入した。参考：月刊世界の艦船7,’21

　＜Ｍｋ５４短魚雷（ドイツ）＞：ドイツ軍短魚雷。2020年7月9日にアメリカ国防安全保障協力局がMk54短魚雷64本のFMS輸出許可を出した。航空機から運用するらしい。参考：月刊世界の艦船10,’20

　＜Ｍｋ５４短魚雷（ベルギー）＞：ベルギー軍短魚雷。2020年7月9日にアメリカ国防安全保障協力局がMk54Mod0短魚雷29本のFMS輸出許可を出した。Mk46の代わりに配備する。参考：月刊世界の艦船10,’20

＜Ｍｋ５５＞：W55（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ．５５機雷シリーズ＞：アメリカ軍の対潜・対水上艦用沈底機雷。Mk52の大型化版で、爆弾型をしており、航空機から敷設される。弾体は円筒型で、前部にMk20フェアリング、後部に安定板付きパラシュート収容部（パラパック）を装着して運用する。全長114.6インチ（2.91m。フェアリングあり）／90インチ（2.29m。無し）、直径1.03m、重量2273ポンド（1.031トン。フェアリングあり）／2132ポンド（0.967トン。無し）、炸薬重量1269ポンド（0.576トン）。信管は磁気感知式。Mk52同様、ポケットマネー作戦に投入された。海上自衛隊も輸入して配備した。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊JWings11,’13、月刊軍事研究3,’16

＜Ｍｋ．５５Ｍｏｄ３＞：磁気機雷型。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック

　＜Ｍｋ．５５Ｍｏｄ５＞：音響機雷型。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック

　＜Ｍｋ．５５Ｍｏｄ６＞：複合機雷型。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック

＜ＭＫ５５−２（Ｎ）Ｙ＞：自衛隊の機雷降下装置。ユニバーサル特機製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＭＫ５５／５２（Ｎ）機雷用発火装置＞：自衛隊の火工品。ユニバーサル特機またはJMUディフェンスシステムズ製。参考：月刊軍事研究6,’11、1,’18

＜Ｍｋ５６＞：W56（核弾頭）を参照。

＜Ｍｋ５６機雷＞：アメリカ海軍の対潜・対水上艦用係維機雷。これと派生型のMk57がアメリカ海軍の中深度機雷である。1960年から開発され、1966年に実用化した。航空機から投下され、尾部に収納したMk28パラシュートにより海面に軟着水する。全長2.89m、直径0.584m、重量2147ポンド（974kg）、炸薬はHBX-5で重量360ポンド（163kg）。信管は磁気感知式。敷設深度360m。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｋ５６射撃指揮装置＞：アメリカ海軍の全天候対空（対水上としても使える）有人射撃指揮装置。夜間悪天候時にも高速機に対応できる艦載FCSとしてマサチューセッツ工科大学が開発し、初号機は1945年8月に完成、1947年に制式化されてGE社が700基以上を生産した。方位盤右前面にMk35射撃レーダーを装備し、127mm砲Mk42/Mk32/Mk30、76mm砲Mk33を管制可能で、目標の自動追尾も行える。方位盤はアンプリダイン駆動・人力バックアップで、高射砲は方位盤に連動して見越し角を取り、信管秒時も自動で調整される。計算機はMk42/Mk30真空管式アナログコンピュータで、見越し角計算は線速度と角速度の両方が行え、11km先の目標の射撃諸元を２秒で計算する。コンソールはMk4。操作員は照準手と射撃指揮官の２名で、砲塔型防楯内の左にタンデムに乗り込む。前席の照準手席にはMk79照準望遠鏡、方位盤操縦装置、発砲キー付きの操縦桿があり、後方の射撃指揮官（立ったまま指揮する）にはスリューイングサイトが用意されている。アメリカの他に11カ国で使用された。海上自衛隊も有償供与で導入し、DD-113やまぐも、DD-114まきぐも、DD-115あさぐも、DD-116みねぐも、DD-164たかつき、DD-165きくづき、DD-167ながつきに搭載した。参考：自衛隊装備年鑑1996、艦船メカニズム図鑑、月刊世界の艦船1,’95、1,’79増刊、3,’10、11,'17増刊、月刊軍事研究11,’08

＜Ｍｋ５７＞：B57（核爆弾）を参照。

＜Ｍｋ５７機雷＞：アメリカ海軍の対潜・対水上艦用係維機雷。Mk56の潜水艦射出型で、21インチ（533mm）魚雷発射管に合わせるため直径が少し小さく、パラシュートパックも付いていない。全長3.08m、直径0.53m、重量934kg、炸薬量154kg。最大敷設深度366m。磁気信管を持つ。海上自衛隊も輸入して配備した。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊軍事研究3,’16

＜Ｍｋ５７射撃指揮装置＞：アメリカ海軍の艦載用対空射撃指揮装置。第２次大戦後に実用化された。Mk29/Mk34/Mk39射撃レーダー（Ｘバンド）のパラボラアンテナが前面に取り付けられており、127mm砲Mk30/Mk39、76mm砲Mk33、ボフォース40mm機関砲Mk2といった口径の異なる砲を同時に指揮することができる。操作員１名が操作を行い、方位盤の照準器で目標を視認するか、レーダースコープ上のレーダーエコーを視認し、手動操作で追尾、右側グリップにある発砲キーを握って砲を発射する。1958年からは海上自衛隊にも供与された。参考：艦船メカニズム図鑑、月刊軍事研究11,’08、月刊世界の艦船1,’79増刊、3,’10、12,’21

＜Ｍｋ５７射撃指揮装置・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ５７射撃指揮装置（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の射撃指揮装置。1958年から供与され、DD-102ゆきかぜが1958年度特別改装で艦橋天蓋のMk51を外して搭載した。その後、むらさめ型とありあけ型にも搭載されている。射撃レーダーは全てMk34。参考：丸スペシャルNo.75

　＜５７式射撃指揮装置＞：海上自衛隊の射撃指揮装置。国産化型で、Mk57Mod11相当であり、あきづき型に搭載された。射撃レーダーはMk34。参考：丸スペシャルNo.75、艦船メカニズム図鑑

＜Ｍｋ５７垂直発射機＞：アメリカ海軍のズムウォルト級ミサイル駆逐艦用VLS。船体舷側（二重船殻の間）に配置されるので、舷側配置垂直発射装置PVLS（Peripheral Vertical Launch System）とも呼ばれる。船体内側に面している側が強固な鋼材で作られていて防御壁を兼ね、反対側は薄い鋼鈑でブロウ・オフ・パネルの役割をする。１モジュールはミサイル・キャニスター４セル（１列に並んでいる）で構成され、制御システムはモジュール化されている。キャニスター全長7.2m、幅0.71m、収容可能なミサイルサイズは全長6.7m、直径0.61m、重量1814kgまでで、ロケット噴射炎の排出装置も強化されており、現在より45%増大しても対処可能であり、将来登場するかもしれない大型高性能のミサイルにも対応できる。スタンダードSM-2/-3/-6、ESSM（１セルに４発装填）、トマホーク、垂直発射式アスロックを運用可能だが、長射程艦対空ミサイルの運用に必要なAN/SPY-4VSRレーダーの開発が難航しまくり、対潜戦能力もカットされ、就役時に装備するのはESSMとRGM-109Eトマホーク・ブロック�Wだけになってしまった。2020年10月13日にDDG-1000ズムウォルトがスタンダードSM-2の初試射を行っており、後日装備するとみられる。参考：月刊軍事研究5,’08、12,’15、2,’14、月刊世界の艦船8,’16、1,’21

＜Ｍｋ５９＞：FDS-3（デコイ）またはIDS300（デコイ発射機）またはクイックストライク・シリーズ（機雷）を参照。

＜Ｍｋ５９係維機雷シリーズ＞：アメリカ軍の対潜・対水上艦用係維機雷。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊

　＜Ｍｋ５９Ｍｏｄ１＞：重量363kg、炸薬重量32kg。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊

　＜Ｍｋ５９Ｍｏｄ２＞：重量680kg、炸薬重量45kg。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊

＜Ｍｋ６０機雷シリーズ＞：アメリカ海軍の対潜深海用機雷、別名キャプター（CAPTOR、enCAPsulated TORpedo。魚雷収容カプセル）。1979年9月に実用化された。S-3B、P-3C、A-6E、A-7、B-52H、輸送艦LKA、攻撃原潜（533mm魚雷発射管から射出）が搭載可能。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、ザ・マーチ40号、月刊JWings11,’13

　＜Ｍｋ６０Ｍｏｄ０＞：航空機または潜水艦により敷設され、海底にアンカーで固定、６ヶ月程度の寿命を持つ。Mk46Mod4対潜魚雷をカプセル内に収容しており、音響信管によって潜水艦を探知すると射出する。水上艦や商船には反応しないような探知制御装置DCU（Detection and Control Unit）を装備していて、パッシブモードで音響を識別、アクティブモードで測距して魚雷を撃ち込むが、潜水艦の敵味方を識別できるほどの精度は無いらしく、友軍の通らないところを選ぶか、友軍に場所を教えておく必要がある。全長3.68m、直径0.533m、重量1.075トン。有効探知距離300m、敷設可能深度900m。630発が生産され、後に全てMod1に改修された。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、軍用機ウェポン・ハンドブック、ザ・マーチ39号、40号

　＜Ｍｋ６０Ｍｏｄ１＞：浅深度目標にも発射できるように改良したもの。全長3.68m、直径0.533m、重量2321ポンド（1053kg）、弾頭重量98ポンド（44.5kg）。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ６１訓練弾＞：アメリカ軍のハイドラ70ロケット弾用訓練弾。Mk1榴弾の訓練用で、炸薬の代わりに石膏を詰めてダミー信管を取り付け、青色に塗ってある。重量、形状、弾道は全てMk1榴弾と同じ。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊

＜Ｍｋ６１自走榴弾砲＞：フランス陸軍105mm自走榴弾砲。1940年代末から開発したが、制式化は1958年にずれこんだ。機関系と足回りはAMX-13のものを使用し、車体前部右に機関室、左に操縦室を置き、中央から後部を戦闘区画にしてある。固定式の戦闘室は前側面20mm、後面15mm、上面10mmと比較的厚い装甲板で覆われているが、NBC防護能力は無い。主砲は23口径105mm砲で、後期生産型では30口径に換装された。旋回角左右20度ずつ、俯仰角マイナス４度からプラス66度、最大射程15000m。装弾数56発（うち自衛用HEAT弾頭６発）。照準器はL841.9測距儀とL881直接照準眼鏡。副武装は戦闘室上面の7.62mm機銃１丁（2000発）。戦闘室内には右に車長、左に砲手、後部に装填手が位置する。上面に車長用ハッチが設けられており、後期生産車ではキューポラに変更された。全長5.7m、全幅2.65m、全高2.7m、重量16.5トン。エンジンは液冷８気筒ガソリン（250馬力）、最大速度60km、航続距離350km。乗員５名。フランスの他、オランダ、イスラエル、モロッコでも採用され、第３次中東戦争などに投入された。旋回砲塔装備型も開発されたが、採用はされなかった。現在は全ての国で退役している。参考：世界の軍用車両(2)

＜Ｍｋ６２＞：クイックストライク・シリーズ（機雷）を参照。

＜Ｍｋ６３＞：クイックストライク・シリーズ（機雷）を参照。

＜Ｍｋ６３射撃指揮装置＞：アメリカ海軍の有人射撃指揮装置。76mm砲Mk33/Mk34及びボフォース40mm機関砲Mk1/Mk2用で、太平洋戦争時に特攻対策として開発された。射撃指揮装置には方位盤のみが搭載されており、砲側に装備されたMk28射撃レーダー（Ｓバンド）または改良型のAN/SPG-34（Mk34）射撃レーダー（Ｘバンド）と共に運用される。方位盤手は方位盤後方に立ってMk15光学照準器または改良型のMk29光学照準器を覗き、人力で方位盤を操作すると、砲が見越し角を取るので、方位盤左側ハンドレバーの引き金を引いて発砲する。方位盤は直径140mm、全高213mm、重量290kg。光学照準器は全高50mm、全幅45mm、奥行き43mm、重量29kg。射撃レーダーは俯仰角マイナス15度からプラス85度。操作要員１名。海上自衛隊も導入した。参考：月刊世界の艦船1,’95、1,’79増刊、3,’10、丸スペシャルNo.75、自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究11,’08

＜Ｍｋ６３射撃指揮装置・海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ６３射撃指揮装置（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の射撃指揮装置。はるかぜ型、あやなみ型、むらさめ型、あきづき型、あまつかぜ型、やまぐも型、みねぐも型、あけぼの型、いかづち型、いすず型、わかば型、駆潜艇全艇、かとり型練習艦、はやせ型掃海母艦、はまな型補給艦、LST-4152おじか、LST-4153さつまに延べ69基が搭載された。あきづき型に搭載されているのはMk63Mod14だが、他艦のタイプは不明。参考：丸スペシャルNo.75

＜Ｍｋ．６３弾頭＞：アメリカ軍の５インチ（127mm）空対地ロケット弾用フラグメンテーション弾頭。参考：月刊JWings6,’13

＜Ｍｋ．６４＞：クイックストライク・シリーズ（機雷）を参照。

＜Ｍｋ．６５＞：クイックストライク・シリーズ（機雷）を参照。

＜Ｍｋ６５訓練爆弾＞：アメリカ軍のMk82用500ポンド訓練爆弾。参考：月刊JWings4,’13

＜Ｍｋ６６ロケットモーター＞：アメリカ軍のハイドラ70ロケット弾用ロケットモーター。Mk40の改良型で、ダブルベース推進薬を使用しており、尾部展張式安定翼の形状が変更された。発射されると、400m先までロケット弾を加速して毎秒740mに達し、その後は慣性で飛翔、最大射程は10km以上である。後期型では安定翼が外皮と一体化したラップアラウンド・フィン４枚に変更され、排気ノズルがフィンの後ろに位置するようになったため、ノズルは１つに統一された。弾体の旋転はロケットノズル内部に刻まれた溝により行う。参考：月刊軍事研究10,’05、月刊JWings6,’13

＜Ｍｋ６７機雷シリーズ＞：アメリカ軍の潜水艦発射式自走式機雷で、SLMM（Submarine Launched Mobile Mine）ともいう。Mk37中魚雷を機雷化したもので、1977年から開発され、1987年に実用化（1983年に配備？）された。後継はMk76I-SLMMになる予定だったが、開発中止になったので本機雷の近代化と寿命延長で対応する。2012年に一応退役したが、現役復帰に備えて一定数を整備保管中。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ６７機雷＞：元はMk37Mod2魚雷で、十数キロメートルを自力航走することができ、プロペラ回転数カウンターで航走距離を設定する。信管は振動＋磁気（掃海しにくくするため、振動で大型船舶の接近を感知してから磁気信管をアクティブにする）または振動＋磁気／水圧。全長4.09m、直径0.485m、重量754kg（745kg？766kg？）、炸薬はPBXN-103で重量150kg（230kg？）。最大敷設深度100m（160m？183m？）。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊、8,’18、6,’13、10,'15、2,’10

　＜Ｍｋ６７Ｍｏｄ１機雷＞：誘導管制システムをデジタル化して発射母艦のデジタル式射撃指揮装置に対応できるようにしたもの。参考：月刊世界の艦船6,’13

　＜Ｍｋ６７Ｍｏｄ２機雷＞：振動／磁気感応型信管を使用しているらしい。参考：月刊世界の艦船6,’13

＜Ｍｋ．６７弾頭＞：アメリカ軍５インチ（127mm）空対地ロケット弾用訓練発煙弾頭。参考：月刊JWings6,’13

＜Ｍｋ６８射撃指揮装置＞：アメリカ海軍５インチ（127mm）艦砲用射撃指揮装置。1950年代に開発された。AN/SPG-53射撃指揮レーダー搭載有人方位盤、Mk47弾道計算機、ジャイロ安定化装置などで構成され、Mk42速射砲で5000ヤード（4572m）先の中高度・中速直進目標を射撃すると、5%の有効弾を送り込むことができる。Mk47弾道計算機は当初電気機械式アナログだったが、1970年代に一部がデジタル化された。参考：月刊世界の艦船3,'22、7,’13、1,'15増刊

＜Ｍｋ７０シリーズ＞：アメリカ海軍のモジュラー型起倒式発射機、略称PDS（Payload Delivery System）。参考：月刊世界の艦船1,’24

　＜Ｍｋ７０Ｍｏｄ１＞：12フィート・コンテナにMk41ストライク・レングス垂直発射機を４セル収容したもの。参考：月刊世界の艦船1,’24

＜Ｍｋ７１艦砲＞：アメリカ海軍試作55口径203mm単装砲、別名Major Caliber Light Weight Gun（大口径軽量砲）、略称MCLWG。203mm砲搭載艦の退役が進み、地上砲撃用艦砲が127mmクラスだけになってしまう事態に備え、1970年代に開発した。砲塔重量78.4トン。射程29.26km、発射速度毎分12発。１975-79年にDD-945ハルでテストを行い、スプルーアンス級駆逐艦などに搭載する予定だったが、駆逐艦クラスの船体が203mm砲の発射反動に耐えられず揺れまくるのと、予算不足で、テスト終了前の1978年にキャンセルされた。参考：月刊世界の艦船11,’14、12,’21

＜Ｍｋ７１ロケットモーター＞：アメリカ軍５インチ（127mm）ロケット弾用ロケットモーター。尾部に外皮と一体化したラップアラウンド・フィン４枚を持つ。参考：月刊JWings6,’13

＜Ｍｋ７２ロケットブースター＞：アメリカ海軍のスタンダードSM-3/SM-6ミサイル用固体燃料ロケットブースター。可動ノズル４基が付いており、フィンは無い。全長1.7m、空虚重量243kg、燃料容量468kg、総重量700kg。参考：月刊軍事研究10,’18、1,’11

＜Ｍｋ７４射撃指揮装置シリーズ＞：アメリカ海軍のミサイルFCS、別名ターター・システム。レイセオン、GE、ユニバックが開発した。海上自衛隊たちかぜ型ミサイル護衛艦などにも搭載された。参考：自衛隊装備年鑑1996

　＜Ｍｋ７４＞：AN/SPS-52B三次元対空レーダーで捕捉した目標のデータがFCSコンピュータに送られ、コンピュータは位置情報を算出、UYA-4のPPIコンソールに表示する。これらの目標の内、脅威度の高いものを射手が判別して選択すると、データがAN/SPG-51追尾誘導レーダーとMk13Mod0発射機に送られる。すると両者が目標に指向し、追尾誘導レーダーがＣバンドのレーダー波で目標を追尾する。射手はPPIコンソールに表示された状況から最優先目標を判断して選択、それに向かってミサイルが発射され、ミサイルは目標からの反射波を受け取ってそちらに向かう。追尾誘導レーダーは追尾を開始してからミサイルが命中するまでずっと１目標を追い続けなければならないため、レーダーの数がそのまま同時対処可能目標数となる。参考：月刊軍事研究6,’93別冊、ザ・マーチ５号

　＜Ｍｋ７４Ｍｏｄ６＞：AN/SPG-51C/-51Dレーダー、Mk73Mod5方位盤、Mk152コンピュータ、Mk72シグナルデータコンバータからなる。参考：自衛隊装備年鑑1996

　＜Ｍｋ７４Ｍｏｄ１３＞：AN/SPG-51Cアップグレード型レーダー、Mk73Mod6方位盤、CV-3432レーダーデータプロセッサ、Mk72シグナルデータコンバータからなる。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｍｋ．７５単装砲＞：アメリカ海軍76mm単装砲Mk75 76mm/62 caliber gun。イタリアのオットー・メララ社製62口径76mm速射砲コンパクトを採用し、FMC社でライセンス生産したものである。全備重量7.5トン。俯仰角マイナス15度からプラス85度。弾丸重量6.3kg、初速毎秒925m、最大射程18km、発射速度毎分80-85発。1977年からO.H.ペリー級に搭載された。参考：月刊軍事研究12,’02、月刊世界の艦船1,’95、5,’14、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、アメリカ護衛艦史

＜Ｍｋ７６＞：BDU-33/Bシリーズ（訓練爆弾）を参照。

＜Ｍｋ７６ＭＦＣＳシリーズ＞：アメリカ海軍の艦対空ミサイル用射撃指揮装置。参考：月刊世界の艦船10,’22

　＜Ｍｋ７６＞：テリア艦対空ミサイル用。AN/SPG-55射撃指揮レーダーを使用する。参考：月刊世界の艦船10,’22

＜Ｍｋ７６Ｍｏｄ９＞：スタンダード艦対空ミサイル用。ミサイルからの目標信号をAN/SYR-1受信機で受け取って処理し、AN/SPG-55B射撃指揮レーダーでミサイルに誘導信号を送り返す。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜Ｍｋ７６機雷＞：アメリカ海軍とオーストラリア海軍が開発していた潜水艦発射型自走機雷、別名Improved Submarine Launched Mobile Mine、略称I-SLMM。Mk67の後継で、Mk48長魚雷がベースである。内部に機雷２基を内蔵し、別々の場所に敷設可能。機雷はMk48長魚雷の弾頭を流用したもので、Mk71目標探知装置を装着している。直径533mm。信管は磁気・振動・水圧。2002年にオーストラリア海軍が開発から抜けたため、アメリカ海軍も開発を中止した。参考：月刊世界の艦船6,’13、9,’12増刊、1,'15増刊、4,’18

＜Ｍｋ７７シリーズ＞：アメリカ海軍の750ポンド級火炎爆弾（ナパーム弾）。参考：月刊軍事研究4,’02

　＜Ｍｋ７７Ｍｏｄ４＞：総重量520ポンド（236kg）。ガソリンにベンゼンを同量混合し、粘性増加剤ポリエチレン・ソープを加えたナパームＢを63ガロン（238リットル）搭載している。1991年の湾岸戦争まで使用していた。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊JWings3,’13

　＜Ｍｋ７７Ｍｏｄ５＞：主焼夷剤をゲル化ジェット燃料（ケロシン）に変更したもの。Mod4までと入れ替わりに配備された。参考：月刊JWings3,’13、月刊軍事研究4,’11

＜Ｍｋ７８＞：アメリカ海軍の500ポンド級ナパーム弾。湾岸戦争まで使用された。参考：月刊JWings3,’13、月刊軍事研究4,’02

＜Ｍｋ７９＞：アメリカ海軍の1000ポンド級ナパーム弾。湾岸戦争まで使用された。参考：月刊JWings3,’13

＜Ｍｋ８０射撃指揮装置＞：アメリカ海軍のポラリスA-1/A-2用半手動式射撃指揮装置。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ８０シリーズ＞：アメリカ軍の低抵抗爆風破砕型汎用爆弾。第２次大戦時に使用された汎用爆弾は形状が高速機向けではなかったので、1940年代末から小型軽量で抗力が少ないケースに大量の炸薬を詰め込んだ爆弾としてダグラス社のエドワード・ハイネマンが設計し、1950年代初めから量産された。ケースは厚さ25mm（12.7mm？）の鋳鉄製で、開発当時はエアロ1Aという名称が付けられている。これに弾体重量の40%相当のトリトナール80/20炸薬（空軍用。TNT80%とアルミ粉末20%）またはH6炸薬（海軍・海兵隊用）を充填し、信管、安定翼、吊り具を取り付ける。信管はM904/M905/FMU-26/FMU-139着発・延期信管、FMU-72長延期信管、FMU-113近接信管で、弾体前後に取り付け部がある。弾体上部のサスペンションラグの間にはチャージングウェルがあり、炸薬内を通るチャージングチューブ（コンデュートともいう）を介して信管取り付け部と繋がっていて、信管取り付け後の電気信管調整に使用される。Mk14/Mk15スネークアイやバリュートを装着して高抵抗型にしたものもある。海軍型は表面に断熱被膜をコーティングしている。参考：月刊軍事研究3,’11、U.S.ウェポン・ハンドブック、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊JWings11,’12

＜Ｍｋ８１＞：250ポンド級。全長1.88m（1.25m？）、直径0.229m、翼スパン0.3m、重量119kg、炸薬量45kg。威力が低いため、1960年代に生産終了となった。参考：月刊軍事研究5,’09、3,’11、U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊JWings11,’12

＜Ｍｋ８２＞：500ポンド級。尾翼はMk82またはMAU-93/B、信管はFMU-26B/B、FMU-72/B、FMU-81/B、M904E2、M904E3、M905。全長2.21m、直径0.274m、翼スパン0.381m、重量531ポンド（240.9kg。502ポンド・228kg？）。炸薬はトリトナール、マイノール２、H6などで、炸薬重量192ポンド（87kg）。サスペンションラグ14インチ（356mm）。航空自衛隊も使用している。参考：月刊軍事研究11,’98、5,’08、3,’11、3,’18、ワイルドウエポン、月刊JWings11,’12

＜Ｍｋ８３＞：1000ポンド級。尾翼はMk83、信管はFMU-26B/B、FMU-72/B、FMU-81/B、M904E2、M904E3、M906。全長2.99m、直径0.356m、翼スパン0.498m、重量985ポンド（447kg。1014ポンド・460kg？）。炸薬はトリトナール、H6などで、炸薬重量445ポンド（202kg）。サスペンションラグ14インチ（356mm）。アメリカ海軍のみ運用している。参考：ワイルドウエポン、月刊軍事研究9,’03、5,’08、3,’11、月刊JWings11,’12

＜Ｍｋ８４＞：2000ポンド級。尾翼はMk84。信管はFMU-26B/B、FMU-72/B、FMU-81/B、M904E2、M904E3、M905で、弾頭と弾底に付いている。炸薬の起爆剤はサスペンションラグの間（弾体中央側面）にあり、信管と起爆剤は炸薬内部を通るコンジット（Conduit）というパイプで結ばれていて、信管が作動すると衝撃波がコンジットを伝わって起爆剤を炸裂させ、炸薬を均一に爆発させる。M905信管は弾底部にのみ取り付け可能で、その場合は底部フィンセクション側方にATU-35A/BまたはATU-35B/B風速計アネモメーター装置を装着する。爆弾が投下されるとランヤードが解除されてATU-35が風圧で高速回転し、それがユニバーサルシャフト経由でM905に伝達され、M905の機械作動式安全装置を外す。全長3.85m（3.06m？）、直径0.457m、翼スパン0.643m、重量1970ポンド（894kg。1997ポンド・906kg？）。炸薬はトリトナール80-20、マイノール40-40-20、H6などで、炸薬重量945ポンド（429kg）。サスペンションラグ30インチ（762mm）。威力が大きく（加害半径1200mといわれる）、友軍や民間人を巻き込む可能性が高く、湾岸戦争以降はJDAM弾頭などとして使用されることが多くなった。参考：月刊軍事研究9,’03、5,’08、3,’18、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊、ワイルドウエポン、月刊JWings11,’12

＜Ｍｋ８０爆弾ファミリー＞

＜Ｍｋ３６＞：Mk36デストラクターを参照。

＜Ｍｋ４０＞：Mk40デストラクターを参照。

＜Ｍｋ４１＞：Mk41デストラクターを参照。

＜Ｍｋ８１スネークアイ＞：高抵抗爆弾型。Mk81爆弾にMk14スネークアイを取り付けている。参考：月刊JWings11,’12

　＜Ｍｋ８２ＡＩＲ＞：高抵抗爆弾型で、AIRはAir Inflatable Retarding（空気膨張式遅進）の略。Mk82爆弾にBSU-49/Bバリュートを取り付けている。全長2.31m、重量250kg。参考：月刊軍事研究3,’11、月刊JWings11,’12

　＜Ｍｋ８２スネークアイ�T＞：高抵抗爆弾型。Mk82爆弾にMk15スネークアイ開傘型制動フィンを取り付けている。信管は弾頭部が気流回転型のM904E2/E3またはMk43近接信管、弾底部がFMU-54/BまたはFMU-54A/Bで、Mk15が展張した際の減速を探知して安全装置が解除される。全長2.273m、直径0.274m、全幅0.384m／2.268m（フィン展張時）、総重量254kg、炸薬重量87kg。後に制動フィンがBSU-86/Bに変更された。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊、月刊軍事研究3,’11

＜Ｍｋ８３ＡＩＲ＞：高抵抗爆弾型。Mk83爆弾にBSU-85/Bバリュートを取り付けている。参考：月刊軍事研究3,’11

＜Ｍｋ８３リターディング・テイル＞：高抵抗爆弾型。Mk83爆弾にMAU-91/Bフィン制動装置を取り付けている。重量259kg。参考：月刊軍事研究3,’11

＜Ｍｋ８４ＡＩＲ＞：高抵抗爆弾型。Mk84爆弾にBSU-50/Bバリュートを取り付けている。参考：月刊軍事研究3,’11

＜Ｍｋ８０シリーズ（ギリシャ）＞：ギリシャ空軍の汎用爆弾。オードテック社が生産している。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜Ｍｋ８１＞：117.5kg汎用爆弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜Ｍｋ８２＞：240.85kg汎用爆弾。全長2.2m、直径0.273m、翼スパン0.38m。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜Ｍｋ８３＞：446.8kg汎用爆弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜Ｍｋ８４＞：893.58kg汎用爆弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ８０シリーズ（パキスタン）＞：パキスタン軍の汎用爆弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜Ｍｋ８１＞：重量130kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜Ｍｋ８２＞：重量250kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ８３＞：全長3.03m、直径0.356m、翼スパン0.5m、重量500kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ８４＞：重量1000kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ８０シリーズ（南アフリカ）＞：南アフリカ軍の汎用爆弾。弾体にグラスファイバーを使用した破砕型である。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ８１＞：重量122kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ８２＞：全長2.16m、直径0.273m、翼スパン0.35m、重量226kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ８３＞：重量415kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｋ８１＞：Mk80汎用爆弾シリーズ（アメリカ）またはMk80汎用爆弾シリーズ（ギリシャ）またはMk80汎用爆弾シリーズ（パキスタン）またはMk80汎用爆弾シリーズ（南アフリカ）またはカーデン・シリーズ（汎用爆弾）またはFAMAEシリーズ（汎用爆弾）またはSAMPシリーズ（汎用爆弾）を参照。

＜Ｍｋ８２＞：Mk80汎用爆弾シリーズ（アメリカ）またはMk80汎用爆弾シリーズ（ギリシャ）またはMk80汎用爆弾シリーズ（パキスタン）またはMk80汎用爆弾シリーズ（南アフリカ）またはカーデン・シリーズ（汎用爆弾）またはFAMAEシリーズ（汎用爆弾）またはSAMPシリーズ（汎用爆弾）を参照。

＜Ｍｋ８３＞：Mk80汎用爆弾シリーズ（アメリカ）またはMk80汎用爆弾シリーズ（ギリシャ）またはMk80汎用爆弾シリーズ（パキスタン）またはMk80汎用爆弾シリーズ（南アフリカ）またはカーデン・シリーズ（汎用爆弾）またはFAMAEシリーズ（汎用爆弾）またはSAMPシリーズ（汎用爆弾）を参照。

＜Ｍｋ８４＞：Mk80汎用爆弾シリーズ（アメリカ）またはMk80汎用爆弾シリーズ（ギリシャ）またはMk80汎用爆弾シリーズ（パキスタン）またはカーデン・シリーズ（汎用爆弾）またはFAMAEシリーズ（汎用爆弾）またはSAMPシリーズ（汎用爆弾）を参照。

＜Ｍｋ８４射撃指揮装置＞：アメリカ海軍のポラリスA-2/A-3用デジタル式射撃指揮装置。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ８４水中音響信号装置＞：アメリカ海軍のSUS装置。周波数2.95kHz/3.5kHz・持続時間0.5/1.5秒のパルス音と、周波数3.5kHzの連続音を組み合わせて符号にして入力し、航空機から投下、海中で発信して潜水艦に送る。全長380mm、直径76.2mm、重量2.9kg。音圧160dB。参考：月刊世界の艦船11,’16

＜Ｍｋ８４Ｅ−０＞：GBU-8/B（誘導爆弾）を参照。

＜Ｍｋ８６訓練爆弾＞：アメリカ軍のMk81用250ポンド訓練爆弾。参考：月刊JWings4,’13

＜Ｍｋ８６射撃指揮装置＞：アメリカ海軍の５インチ砲Mk45用FCS。AN/SPQ-9/-9B対水上射撃用レーダー方位盤、AN/SPG-60対空射撃用レーダー方位盤、光学テレビカメラ、Mk152コンピュータなどからなる。1972年に制式化された。イージス・システム採用後もMk34砲武器システムのサブシステムとして使用されており、AN/SPY-1多機能レーダーやMk20/Mk46電子光学照準器の目標情報を基に射撃指揮を行う。参考：丸スペシャルNo.90、月刊世界の艦船8,’82増刊、1,'15増刊、3,’22

＜Ｍｋ８７訓練爆弾＞：アメリカ軍のMk82用500ポンド訓練爆弾。参考：月刊JWings4,’13

＜Ｍｋ８８訓練爆弾＞：アメリカ軍のMk83用1000ポンド訓練爆弾。参考：月刊JWings4,’13

＜Ｍｋ８８射撃指揮装置＞：アメリカ海軍のポセイドンC-3用射撃指揮装置。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ８９訓練爆弾＞：アメリカ軍のMk82用56ポンドサブスケール訓練爆弾。参考：月刊JWings4,’13

＜Ｍｋ９０核爆弾シリーズ＞：アメリカ軍初の対潜核爆弾、通称ベティ。1951年から開発され、1952年に実用化されてP2V、P5M、S-2Cに搭載された。1960年代初めに退役した。参考：アメリカの核兵器

＜Ｍｋ９０Ｍｏｄ０＞：尾部に環状フィンとMk25制動用パラシュートを持つ。全長3.175m、直径0.795m、重量2500ポンド（1134kg）。弾頭はMk7爆縮型原爆、威力２キロトン。有効半径0.5海里といわれる。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、アメリカの核兵器

＜Ｍｋ９０核爆弾ファミリー＞

　＜Ｍｋ９９＞：Mk99（訓練弾）を参照。

　＜Ｍｋ１００＞：Mk100（模擬弾）を参照。

＜Ｍｋ９１＞：Mk11（核爆弾）を参照。

＜Ｍｋ９１シリーズ＞：アメリカ海軍のシースパローIPDMS/NSSMS用射撃指揮装置。Mk95射撃指揮レーダーやデジタル計算機などから構成され、入力された目標情報を基に、自動的に射撃諸元を計算し、RIM-7Hミサイル、Mk29発射機、Mk95射撃指揮レーダーに伝達、目標に指向させる。ニミッツ級空母、ワスプ級揚陸艦、アメリカ級揚陸艦などに搭載された。参考：丸スペシャルNo.77、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船3,’22

　＜Ｍｋ９１Ｍｏｄ０＞：Mk95射撃指揮レーダーを１基装備するもの。参考：丸スペシャルNo.77

　＜Ｍｋ９１Ｍｏｄ１＞：Mk95射撃指揮レーダーを２基装備するもの。参考：丸スペシャルNo.77

＜Ｍｋ９２＞：WM-25海外シリーズ（射撃指揮装置）を参照。

＜Ｍｋ９２訓練弾＞：アメリカ海軍の訓練弾。Mk11核爆弾の訓練用である。参考：アメリカの核兵器

＜Ｍｋ９４爆弾＞：アメリカ軍の化学爆弾。サリン49kgを内蔵する。参考：化学・生物兵器概論

＜Ｍｋ９５射撃指揮レーダー＞：アメリカ海軍のシースパローIPDMS/NSSMS用射撃指揮レーダー。Mk91射撃指揮装置を構成する。送信用と受信用のディッシュ型アンテナ１基ずつを左右に並べて電動旋回俯仰機構に載せたもので、目標に連続波を照射する。使用周波数Ｘバンド。ピーク出力2kW。アンテナ間の上部に小さい円筒形の低照度テレビカメラ１基が付く。Mk6Mod3SLREOSS電子光学センサーと組み合わせたものもある。ECMなどで自身による目標追尾が不可能となった場合、装備艦のセンサーからの目標情報をSSDSなどの艦載戦闘システムから受け取り、目標の方向を向いてシースパロー誘導用電波を送信する。参考：丸スペシャルNo.77、月刊世界の艦船1,'15増刊、10,'22、月刊軍事研究7,’16

＜Ｍｋ９６機関砲＞：アメリカ海軍の遠隔操作式25mm単装機関砲・40mm擲弾発射機。遠隔操作式25mm機関砲Mk38Mod2に40mm擲弾発射機を追加し、安定化機構を強化したものである。サイクロン級哨戒艇に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｋ９８訓練弾＞：アメリカ海軍のA-5攻撃機用訓練弾。B28核爆弾の訓練弾である。参考：アメリカの核兵器

＜Ｍｋ９８射撃指揮装置シリーズ＞：アメリカ海軍のトライデント潜水艦発射弾道ミサイル用射撃指揮装置。参考：アメリカ潜水艦史

　＜Ｍｋ９８Ｍｏｄ０＞：トライデント�T用。参考：アメリカ潜水艦史

　＜Ｍｋ９８Ｍｏｄ１＞：トライデント�U用。参考：アメリカ潜水艦史

　＜Ｍｋ９８Ｍｏｄ６＞：

＜Ｍｋ９９射撃指揮装置＞：アメリカ海軍のイージス・システム用ミサイル射撃指揮装置GMFCS（Guided Missile Fire Control System）。スタンダード艦対空ミサイル終末誘導用AN/SPG-62イルミネーター・レーダーなどで構成される。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、9,'20、自衛隊装備年鑑1996

＜Ｍｋ９９訓練弾＞：アメリカ海軍の訓練弾。Mk90核爆雷の訓練版で、落下海面を表示するため、赤色マーカーが仕込んである。参考：核兵器図鑑、アメリカの核兵器

＜Ｍｋ１００模擬弾＞：アメリカ海軍の模擬弾。Mk90核爆雷の模擬版である。参考：アメリカの核兵器

＜Ｍｋ１０１核爆弾＞：アメリカ海軍対潜核爆弾、通称ルル（Lulu）。1955年から開発され、1958年（1959年？）に実用化されてMk90ベティに続き量産に入った。弾体は円筒形で、前面に平たいフェアリングが付き、弾体後方が円錐形に絞られていて側面に穴が開いており、尾部に環状フィンが付く。基本は自由落下だが、必要に応じてパラシュートも装着可能。全長2.35m、直径0.46m、重量1200ポンド（544kg）。弾頭はW34（威力10-15キロトン）。信管は水圧＋時限式。P2V、S2F、P5M、P-3といった対潜哨戒機や、HSS-1以降の対潜ヘリ、ZSG-1飛行船、ZSG-4飛行船に搭載できる。1971年（1976年？）に除籍された。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、アメリカの核兵器、核兵器図鑑

＜Ｍｋ１０１核爆弾ファミリー＞

　＜Ｍｋ１０２模擬弾＞：Mk102シリーズを参照。

＜ＭＫ１０１機関砲＞：ドイツ国防軍30mm機関砲。全長2.6m、重量180kg。発射速度毎分230発。箱型弾倉またはドラム弾倉を使用する。使用弾はM-geshossで、サイズはMK103用と同じだが、撃発が撃針式なので共通ではない。参考：月刊航空ファン8,’10

＜Ｍｋ１０１射撃指揮装置＞：アメリカ海軍の潜水艦用射撃指揮装置。Mk37魚雷などの射撃管制に使用する。1952年に完成した。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ１０１掃海具＞：アメリカ海軍の曳航係維掃海具。沈降切断器で、ヘリにより曳航され、係維機雷の索を切断する。海上自衛隊も導入し、KV-107�Uに搭載した。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜Ｍｋ１０２模擬弾シリーズ＞：アメリカ海軍の模擬弾。Mk101核爆雷の模擬版である。参考：アメリカの核兵器

　＜Ｍｋ１０２Ｍｏｄ０＞：弾体は円筒形で、前面にフェアリングは無く、後面中央から棒が伸びてテイルフィンが付き、環状フィンは無く、形状はMk101と全く違うが、落下特性は同じである。参考：核兵器図鑑

＜ＭＫ１０３機関砲＞：ドイツ国防軍の航空機用30mm機関砲。ラインメタル・ボルジッヒ社製。高さがあるので翼内への装備は難しく、威力が大きい分反動も強烈で、振動などの問題点も多かった。全長2.335m、重量145kg。使用弾は対航空機用M-geshoss（MK108用とは薬莢の大きさが違う）、対戦車用徹甲弾（有効射程800m）、徹甲榴弾（有効射程510m）、炸裂榴弾（有効射程520m）、砲弾重量330g。給弾はベルトリンク。砲口初速毎秒890m、発射速度毎分420発。撃発は電気着火式。参考：月刊JWings6,’02、歴史群像2,’08付録、月刊丸8,’87、フォッケウルフFw190A/F/Gシリーズ、月刊航空ファン8,’10

＜Ｍｋ１０３訓練爆弾＞：アメリカ海軍の訓練爆弾。Mk101核爆雷の取り扱い訓練用である。参考：アメリカの核兵器

＜Ｍｋ１０３掃海具＞：アメリカ海軍の係維掃海具、通称バーモア。フロートに、カッター20個を付けたケーブルが繋がれており、ケーブルは沈降器（錘）によって海中の一定深度を漂う。これで係維機雷の係留索を切断し、浮き上がってきた機雷を機銃で撃ち抜いて誘爆させる。MH-53Eで牽引する。海上自衛隊も配備した。参考：月刊JWings1,’99、月刊軍事研究3,’98、月刊世界の艦船10,’15

＜Ｍｋ１０４掃海具＞：アメリカ海軍の音響掃海具、別名ベンチュリー。上部は爆弾型フロート、下部はベンチュリー効果を利用した筒状音響発生器となっていて、MH-53Eの機内に収容してあり、使用海域で投下して牽引することでスクリューが回って大音響を発し、音響感応機雷や振動感応機雷を誘爆させる。重量50kg。海上自衛隊も導入し、KV-107�UやMH-53Eに搭載した。参考：自衛隊装備カタログ1981、月刊JWings1,’99、月刊軍事研究3,’98、月刊世界の艦船10,’15

＜Ｍｋ１０４サステナー＞：アメリカ海軍スタンダードSM-3艦対空ミサイル用ロケットモーター。デュアル・スラスト式で、内部に固体燃料360kgを収容する。参考：月刊軍事研究1,’11

＜Ｍｋ１０４模擬弾＞：アメリカ海軍の模擬弾。B28水爆の投下訓練仕様で、内部にコンクリートと鋼鉄弾を560kgほど収容し、重量や重心を本物に合わせている。弾頭部にはMk4Mod3信号装置が取り付けられていて、投下されると高度9000mからでも視認できる閃光と煙を生じる。参考：アメリカの核兵器

＜Ｍｋ１０５核爆弾シリーズ＞：アメリカ海軍の核爆弾、通称ホット・ポイント（Hot point。Hotpoint？）。参考：核兵器事典、核兵器図鑑

＜Ｍｋ１０５＞：本体は円筒形。先端部は水面に衝突した時のショックを和らげると共に、水中で直進するよう、環状の刻み目が入った特殊形状をしており、クッキーカッターまたはクラッカーカッターと呼ばれる。尾部安定翼は４枚で、前後縁に後退角が付いた四角形のものと、クリップド・デルタ形状のものがある。航空機への搭載時には、ノーズコーン（先が尖った円錐状のものと、放射状の切れ込み６本が入った平たいものの２種）やテイルコーン（水平安定翼の付いた細長いものや半球形のものなど３種）を取り付ける。直径0.32mのパラシュートによりレイダウンで運用でき、水中爆発も可能。全長2.44m、直径0.48m、重量675kg。弾頭はW34、威力11キロトン。A-1、A-3、A-4、P-3、FJ-4Bに搭載できる。1958-64年に配備されていた。参考：核兵器図鑑、核兵器事典、アメリカの核兵器

　＜Ｍｋ１０５Ｍｏｄ１＞：全長2.388m、直径0.432m、重量681kg。弾頭はW34、威力5-11キロトン。参考：世界の傑作機No.118

＜Ｍｋ１０５掃海具＞：アメリカ海軍の磁気掃海具。双胴で、胴体は燃料タンクを兼ねる。水中翼と431-41Fガスタービン発電機（現在350kWに強化されている）を持ち、長さ200mと50mのケーブル２本に電流を流し、海中に磁場を発生させる。11ノット以上で曳航すると水中翼の働きで船体が浮上し、20-25ノットで掃海作業を行う。使用時はまずクレーンで海面に降ろし、ケーブルをMH-53E掃海ヘリに固定、その後MH-53E掃海ヘリが発艦して航空掃海する。全長8.1m、全幅6.4m、全高4.4m、重量2631kg（燃料非搭載時）／3063kg（燃料搭載時）。海上自衛隊も配備した。参考：月刊JWings1,’99、8,’02、月刊軍事研究3,’03、自衛隊装備年鑑1996

＜Ｍｋ１０５ロケットランチャー＞：アメリカ海軍127mmロケット弾連装ランチャー。１甲板下に揚弾装置が設置されており、ここにロケット弾を供給すれば自動的に装填されて発射される。発射速度毎分30発。LSM(R)-401級とキャロネード級に搭載された。参考：アメリカ揚陸艦史

＜Ｍｋ１０６訓練核爆弾＞：アメリカ海軍の訓練弾。Mk105核爆弾の小型化訓練弾である。参考：アメリカの核兵器

＜Ｍｋ１０６訓練爆弾＞：アメリカ軍のMk82スネークアイ用10ポンドサブスケール訓練爆弾。参考：月刊JWings4,’13、月刊軍事研究4,’11

＜Ｍｋ１０６射撃指揮装置＞：アメリカ海軍の潜水艦用射撃指揮装置。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ１０６掃海具＞：アメリカ海軍の複合掃海システム。Mk105磁気掃海具の長い方のケーブルにMk104音響掃海具を連結したものである。海上自衛隊もMH-53EやMCH-101で運用中。参考：月刊世界の艦船9,’13、月刊軍事研究3,’98

＜Ｍｋ１０７訓練弾＞：アメリカ海軍の訓練弾。Mk105核爆弾の取り扱い訓練用である。参考：アメリカの核兵器

＜ＭＫ１０８機関砲＞：ドイツ国防軍の航空機用30mm機関砲。ラインメタル・ボルジッヒ社製。MK103を戦闘機搭載用に小型軽量化したもので、部品の８割が鈑金プレス加工で製作される。作動はブローバック、発火は電気式、装填は圧搾空気式。打殻薬莢はリンクに結合された状態で１発ずつ排莢される。全長1.050m（1.125m？）、本体重量58kg（60.8kg？）。使用弾はM-geshoss（MK103用とは薬莢の大きさが違う）、砲弾重量330g。砲口初速毎秒520m、発射速度毎分600発。４発爆撃機でも平均３発で撃墜できる程の威力があった。参考：月刊JWings6,’02、歴史群像2,’08、2,’08付録、ミリタリーエアクラフト1,’97、フォッケウルフFw190A/F/Gシリーズ、月刊航空ファン8,’10、図解世界の軍用機史、世界の傑作機No.157

＜Ｍｋ１０８訓練弾＞：アメリカ海軍の訓練弾。Mk101核爆雷のシミュレータである。参考：アメリカの核兵器

＜Ｍｋ１０８対潜ロケットランチャー＞：アメリカ海軍の対潜ロケット発射機、別名ウェポン・エーブルまたはウェポン・アルファ。スキッドの後継として1949年頃から開発し、1952年に実用化した。水中高速型潜水艦に対抗するため、大威力の爆雷を多数撃ち込んで撃沈するのが主任務である。短砲身の艦砲のような外観をしており、324mm爆雷RUR-4をロケットにより投射する。発射筒先端には傘型の防炎板が付く。発射機下部前方に22発入り回転式マガジンがある。再装填時には砲身を真上に立てる。ソナーで得た情報を基に射撃指揮装置が計算した攻撃諸元に基づき、自動的に俯仰・旋回角を決定、管制盤の指示でロケット弾を発射し、爆雷は音響近接信管で炸裂する。全備重量20トン。旋回速度毎秒30度、俯仰速度毎秒85度。射程700mまたは890m。発射速度毎分12発。ミッチャー級フリゲート、ディーレイ級、対潜護衛艦に搭載された。海上自衛隊も採用した。参考：艦船メカニズム図鑑、月刊世界の艦船3,’07、1,’79増刊、5,’12、3,’10、アメリカ護衛艦史、丸スペシャルNo.76

＜Ｍｋ１０８対潜ロケットランチャー海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ１０８対潜ロケットランチャー（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の対潜ロケット発射機。貸与護衛艦DD-183ありあけが装備しており、あやなみ型とむらさめ型にも搭載しようとしたが、最新兵器ということで供与されず、こちらはヘッジホッグMk15で我慢した。1957年度艦になって漸く許可され、６基が供与されてあきづき型といすず型前期が装備している。ただ射程が短いなど性能がイマイチで、導入決定者を懲罰にかけろと現場から苦情が出るほど装填不良を起こしまくり、後に71式ボフォース対潜ロケットランチャーに換装されてしまった。参考：丸スペシャルNo.76、月刊世界の艦船3,’10、11,’11

＜Ｍｋ１１０＞：アメリカ海軍・アメリカ沿岸警備隊70口径57mm単装砲。基はボフォース社製57mm艦砲Mk3である。砲塔はステルス性を考慮している。砲塔重量7.5トン／13トン（砲弾1000発込み）。全周旋回可能、旋回速度毎秒55度、俯仰角マイナス10度からプラス77度、俯仰速度毎秒40度。最大射程17-21km（対水上）／7.6km（対空）、発射速度毎分225発。40発入り弾倉を使用し、砲塔内に即応用３個を搭載する。弾倉交換にかかる時間は８秒。使用弾は3P弾Mk295Mod0など。LCSに搭載された。ズムウォルト級にも積む予定だったが、こちらは没になった。参考：月刊軍事研究2,’14、5,’08、月刊世界の艦船11,’14、1,'15増刊、12,’18、3,’21

＜Ｍｋ１１２アスロック発射機＞：アメリカ海軍のアスロック専用４列２段８連装発射機。旋回架台上に設置されており、駆動は電動油圧式で、１列ずつ俯仰させることができ、１列の名称はアスロック装填部Mk7Mod1という。発射筒前面に開閉式扉、後面に円形のプラスチックカバーを持つ。後ろから見て一番左上がセル１、一番左下がセル２、左から２列目の上がセル３…で、一番右上がセル７、一番右下がセル８である。全長5m、幅4m、高さ4.6m、全備重量22トン。発射時の仰角は45度固定。発射数秒前に前部扉が開き、発射時にはロケット噴射を受けて後部プラスチックカバーが吹っ飛ぶ。参考：丸スペシャルNo.76、月刊世界の艦船10,’13、9,’20

＜Ｍｋ１１２アスロック発射機海外シリーズ＞

　＜７４式アスロック発射機＞：海上自衛隊のアスロック発射機、別名Mk112(J)Mod2N。供与・ライセンス生産版である。再装填は、ローディング・クレーンを使用する方法と、弾薬庫から直接行う方法がある。やまぐも型護衛艦から装備した。参考：月刊世界の艦船1,’95

＜ＭＫ１１２機関砲＞：ドイツのラインメタル・ボルジッヒ社が開発したDo335用55mm機関砲。MK108を大型化したものである。全長2.03m、重量274kg。砲口初速毎秒595m、発射速度毎分300発。使用弾重量1.5kg。10門のみが完成し、実際に装備されることは無かった。参考：月刊丸2,’01

＜Ｍｋ１１３射撃指揮装置シリーズ＞：アメリカ海軍の攻撃原潜用射撃指揮装置。一部にデジタル技術を導入しており、長魚雷やサブロックの射撃管制が行える。SSN-593以降のスレッシャー級、スタージョン級、12番艦SSN-699までのロサンゼルス級攻撃原潜に搭載された。参考：ザ・マーチ39号、アメリカ潜水艦史

　＜Ｍｋ１１３＞：AN/BQQ-2ソナーシステムなどから得た各種データはMk130デジタルコンピュータに送られ、アナライザー・コンソールが敵の動きを分析、Mk75攻撃指示装置が魚雷の、Mk129レベリング・コンピュータがサブロックの弾道を計算し、Mk50攻撃コンソールが魚雷発射制御、戦術表示、発射可能魚雷表示を行う。参考：ザ・マーチ39号

　＜Ｍｋ１１３Ｍｏｄ６＞：Mk48長魚雷対応型。参考：ザ・マーチ39号

　＜Ｍｋ１１３Ｍｏｄ８＞：AN/BQS-14ソナーシステム、Mk19Mod1ジャイロコンパス、電磁測定ログ、船位推定分析器、慣性航法装置、ペリスコープ、レーダー、ファイアコントロール・スイッチボード、Mk130Mod0デジタルコンピュータ、Mk129Mod1レベリング・コンピュータ、アタック・コンソール（Mk151Mod3アナライザー・コンソール、Mk66Mod0魚雷制御コンソール、Mk50Mod4攻撃制御コンソール、Mk75Mod4アタック・ディテクター、Mk83Mod0スタビライゼイション・コントロール、Mk47Mod0トーン・シグナル・ジェネレータ、Mk19Mod0トーン・シグナル・ジェネレータで構成される）、Mk19Mod0兵装モニターパネル、Mk24Mod0ミサイル・ヒーター・コントローラ、Mk158Mod0センシング・エレメント・アンプ、Mk140Modアンプ、Mk1Mod1レファレンス・センシング・エレメントからなる。参考：ザ・マーチ39号

　＜Ｍｋ１１３Ｍｏｄ１０＞：ロサンゼルス級攻撃原潜SSN688-699に搭載されたもの。参考：ザ・マーチ39号

＜Ｍｋ１１５イルミネーター・レーダー＞：アメリカ海軍のシースパロー艦対空ミサイルシステム用イルミネーター・レーダー。手動旋回俯仰式。後に電動式のMk95に換装された。参考：月刊世界の艦船10,’22

＜Ｍｋ１１６化学爆弾＞：アメリカ軍の化学爆弾、別名ウェットアイ（Weteye）。サリン156kgを内蔵している。参考：化学・生物兵器概論

＜Ｍｋ１１６対潜戦指揮管制システム＞：アメリカ海軍の対潜戦指揮管制システムASWCS（Anti-Submarine Warfare Control System）。AN/SQQ-89を構成する。参考：月刊世界の艦船7,’20

＜Ｍｋ１１７戦闘指揮装置＞：アメリカ海軍ロサンゼルス級原潜13-39番艦用戦闘システム、別名CCS Mk1。世界初の完全デジタル式潜水艦用戦闘指揮システムで、40目標を同時追尾して魚雷４本を同時に誘導し、攻撃を受けた際にはデコイを射出して対抗する。当初は魚雷、ハープーン、サブロックに対応していたが、後にサブロックが外されてトマホーク運用能力が追加された。参考：月刊世界の艦船6,’13、アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ１１８子爆弾＞：Mk20ロックアイ・シリーズの対戦車用子爆弾。全長343mm、直径53mm、重量600g。弾頭は成型炸薬、弾頭重量181g。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック、月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊

　＜Ｍｋ１１８Ｍｏｄ０＞：全長340mm、直径50mm、重量600g。Mk20Mod3、Mk20Mod4、CBU-99/Bシリーズ、CBU-100/Bシリーズに247個収容される。参考：ワイルドウエポン、月刊JWings2,’13

　＜Ｍｋ１１８Ｍｏｄ１＞：Mk20Mod6に247発収容される。参考：月刊JWings2,’13

＜Ｍｋ１１８戦闘システム＞：アメリカ海軍オハイオ級戦略原潜用戦闘システム、別名CCS Mk1。Mk117戦闘システムの簡易型で、運用できる兵装は魚雷のみ、同時追尾目標数20、同時誘導魚雷数２本。参考：月刊世界の艦船6,’13、アメリカ潜水艦史

＜Ｍｋ１２９シリーズ＞：アメリカ軍のリーフレット爆弾。投下されると空中で炸裂し、内部のビラがばらまかれる。参考：月刊エアワールド10,’03

　＜Ｍｋ１２９Ａ１＞：３万枚のビラを撒ける。参考：月刊エアワールド10,’03

　＜Ｍｋ１２９Ｅ１＞：6-8万枚のビラを撒ける。全長2.25m、全幅0.4m、空虚重量25kg、ビラ満載時重量100kg。参考：月刊エアワールド10,’03

＜Ｍｋ１３６＞：アメリカ海軍スタンダードSM-3艦対空ミサイル用３段目ロケットTSRM（Third Stage Rocket Motor）。固体燃料タンク、酸化剤タンク、運動エネルギー弾頭（重量23kg）からなる。弾頭にはシーカー、誘導装置、軌道姿勢制御装置SDACS（Solid Divert and Attitude Control System）が装備されていて、ノーズコーンが首振り運動により投棄されると、有効距離300km以上の遠赤外線（波長8-13ミクロン）高解像度シーカーにより目標を探知し、目標から数百メートルのところでMk136本体から秒速4kmで射出され、SDACSのロケット噴射口13基により姿勢を制御、125メガジュールの運動エネルギーで目標を直撃破壊する。参考：月刊軍事研究1,’11

＜Ｍｋ１３７＞：アメリカ海軍のデコイ／チャフ・ロケット６連装発射機。130mm臼砲が仰角45度及び60度で３本ずつまたは全て仰角45度で２列に並ぶ。Mk36SRBOCを構成する。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、1,’95、月刊軍事研究11,’06

＜Ｍｋ１４１＞：アメリカ海軍のハープーン艦対艦ミサイル用４連装発射筒。円筒形キャニスター４本をクランプフレームで一纏めにし、仰角35度で架台に固定している。発射筒後下部には防炎板がある。再装填機構は無く、艦に付けられたジブクレーンを使う。システム重量5.9トン。参考：丸スペシャルNo.77、艦船メカニズム図鑑、月刊軍事研究6,’93別冊

＜Ｍｋ１４３＞：アメリカ海軍のトマホーク用４連装装甲箱形発射機、略称ABL（Armored Box Launcher）。２列２段ランチャーを箱型装甲ボックスに収容したもので、前面に観音開きのミサイル装填用ドアがある。甲板上に水平に設置され、発射機を装甲ボックス上側面ごと所定の仰角に持ち上げて（前面ドアは台座の方に残る）発射する。アイオワ型戦艦とスプルーアンス級駆逐艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船9,’22、月刊軍事研究4,’15

＜Ｍｋ１４９機関砲弾シリーズ＞：アメリカ海軍のファランクス用20mm×102APDS弾。参考：月刊世界の艦船11,’14

　＜Ｍｋ１４９Ｍｏｄ２＞：劣化ウラン弾。参考：月刊世界の艦船11,’14

　＜Ｍｋ１４９Ｍｏｄ４＞：タングステン合金弾。参考：月刊世界の艦船11,’14

＜ＭＫ１５３＞：アメリカ軍の歩兵用携帯式多目的ミサイル、別名SMAW。トラックや軽装甲車を攻撃するのに使う。参考：月刊軍事研究10,’03

＜Ｍｋ１５４＞：アメリカ海兵隊の地雷原爆破システム。カナダのGMC社製。MICLICを３連装にして破壊力を強化しており、長さ300mの通路を開設できる。機雷掃討も可能。湾岸戦争ではAAVP7で牽引して使用した。参考：月刊軍事研究12,’98、月刊グランドパワー3,’95

＜Ｍｋ１５５＞：アメリカ海兵隊の地雷原爆破ロケットランチャー。１軸２輪トレーラーM353に油圧俯仰式レールランチャー収容コンテナを積んだもので、Mk2地雷啓開システムを構成する。参考：月刊軍事研究10,’12

＜Ｍｋ１６０＞：アメリカ海軍の砲射撃指揮装置GFCS。参考：月刊世界の艦船9,’20

＜Ｍｋ１６２Ｍｏｄ０＞：アメリカ海軍のMk13Mod4単装発射機用ミサイル発射システム管制装置。動力パネルEP1、コントロール・コンソールEP2、エレクトロニクス・パネルEP3で構成され、EP2によるミサイル装填と照準が可能。参考：丸スペシャルNo.77

＜Ｍｋ１７６信管＞：アメリカ軍のハイドラ70ロケット弾用遅延信管。デトネーター内部に遅延剤が入っており、命中後0.004秒で弾頭が起爆する。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊

＜Ｍｋ１７８信管＞：アメリカ軍のハイドラ70ロケット弾用遅延信管。Mk176から遅延剤を抜いたもので、遅延時間0.0037秒。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊

＜Ｍｋ１８１信管＞：アメリカ軍のハイドラ70ロケット弾用超瞬発信管。Mk5成型炸薬弾専用で、撃鉄不要の構造にしてあるため、作動までの時間が極めて短い。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊

＜Ｍｋ２１４＞：NATO共用の艦載130mmチャフ・カートリッジで、シー・ナットの１つ。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｋ２１６＞：NATO共用の艦載130mmチャフ・カートリッジで、シー・ナットの１つ。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｋ２４４＞：ジェネラル・ダイナミクス社が開発しているファランクス・ブロック�TＢ用20mmタングステン砲弾、略称ELC（Enhanced Lethality Cartridge）。平頭型タングステン貫通体にアルミニウム・ノーズ・ピースを付けてガラス繊維強化ポリエーテルイミド製カバー（導環も一体化）で包み、尾部にアルミニウム製プッシャーを取り付け、M103薬莢に填め込んだもので、装薬はOBP888ボール状発射薬、雷管はM52A3B1電気雷管を使う。従来弾Mk149に比べ、貫徹体重量５割増し（150g）・散布界４割減としており、威力と命中精度に優れる。参考：月刊世界の艦船3,’21

＜Ｍｋ２４５シリーズ＞：NATO共用の艦載130mmフレア・カートリッジで、シー・ナットの１つ。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｋ２４５Ｍｏｄ０＞：カートリッジには子弾５発を搭載しており、射出されると艦から遠ざかるように順次炸裂していく。炸裂すると波長3-5ミクロンの赤外線を出す白熱粒子、4.1-4.5ミクロンの赤外線を出すガス、8-14ミクロンの赤外線を出す熱煙が放出され、艦船の擬似赤外線放射パターンを形成する。参考：月刊軍事研究1,’08

＜Ｍｋ２５１＞：NATO共用の艦載130mmアクティブ・デコイ・カートリッジで、シー・ナットの１つ。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｋ２６３＞：アメリカ軍12.7mm徹甲弾。全長138mm、弾丸重量49g、弾薬重量123g。初速毎秒845m。参考：月刊軍事研究7,’16

＜Ｍｋ２６６＞：アメリカ軍30mm焼夷榴弾。全長290mm、弾丸重量365g、弾薬重量670g。初速毎秒1080m。Mk44機関砲から発射可能。参考：月刊軍事研究7,’16

＜Ｍｋ２９５シリーズ＞：アメリカ海軍57mm砲Mk110用57mm砲弾。3P弾を採用したものである。参考：月刊世界の艦船3,’21

　＜Ｍｋ２９５Ｍｏｄ０＞：3P弾を導入したもの。参考：月刊世界の艦船3,’21

　＜Ｍｋ２９５Ｍｏｄ１＞：誘導砲弾型、略称ORKA（オルカ。Ordnance for Rapid Kill of Attack Craft）。砲弾前部に画像シーカーと折り畳み翼４枚を追加している。信管は多モード式で、着発・近接・時限などに対応する。初速毎秒740m、最大射程10000m。発射速度毎分220発。参考：月刊世界の艦船3,’21

＜Ｍｋ３３１＞：アメリカ海軍の魚雷調定パネルTSP（Torpedo Setting Panel）。参考：月刊世界の艦船7,’20

＜Ｍｋ３３２Ｍｏｄ０＞：アメリカ海軍が開発中の57mm砲Mk110用57mm低価格榴弾、別名アラモ（ALaMO、Advanced Low-cost Munitions Ordnance）またはHE-4G（High Explosive 4 Bolt Guided）。参考：月刊世界の艦船3,’21

＜Ｍｋ３３９シリーズ＞：アメリカ軍のクラスター爆弾ディスペンサー用弾頭時限信管（近接信管？）。参考：火器弾薬技術ハンドブック

＜Ｍｋ３３９＞：設定時間が来るとディスペンサーを開放して子爆弾をばらまく。M129E1、Mk7、CBU-59/Bに使用されている。参考：火器弾薬技術ハンドブック、月刊軍事研究4,’11

　＜Ｍｋ３３９Ｍｏｄ１＞：CBU-78/B、CBU-99/B、CBU-100/B、MJU-5/B、Mk.20ロックアイ、PDU-5/Bに使用されている。参考：月刊JWings2,’13

＜ＭＫ６９５Ｍｏｄ１＞：自衛隊のMK46魚雷用システムテストセット。三菱重工製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜Ｍｋ７７７＞：アメリカのエアロテックUSA社がATK社と共同開発した個人携行対戦車火器。RPG-7の改良型で、弾薬は共通である。発射筒前方にトリガー付きのグリップがあり、その後方にグリップ装着用レールマウント、発射筒上部に照準器搭載用レールマウントを持つ。全長915mm、重量3.5kg。有効射程500m。参考：月刊軍事研究6,’11

＜Ｍｋ．Ａ＞：ホイペットＡ（戦車）を参照。

＜Ｍｋ．Ｂ戦車＞：イギリス陸軍快速中戦車。ホイペットＡの後継として開発した。車体や足回りはMk.�W菱形戦車に近く、その上に小さな箱形戦闘室を載せたような格好をしている。1918年9月に完成したが、最大速度が9.8kmでホイペットＡよりも遅く、第１次大戦も終わり、450両生産予定のところ45両しか生産されなかった（採用されなかった？）。参考：ウォーマシン・レポート11、歴史群像10,’08

＜Ｍｋ．Ｂ�U＞：イギリス海軍12インチ（305mm）連装砲塔。重量バランスを保つため砲身を極力後方に置き、砲塔後部を後ろに張り出して弾薬を置くと共に装甲を施し、カウンターウェイト代わりにしている。閉鎖機は隔螺式。装填装置が旋回部に収まりきれず、船体側に作りつけてあるため、砲塔内の10発を撃ち終えたら一度撃っては定位置に旋回し、また目標に向けて撃たなければならなかった。かといって砲塔内の弾薬は人力でホイストを使って装填せねばならず、どっちにせよ数分に１回しか撃てない。最大仰角13.5度、装填角度も同じく13.5度。口径長35.5、砲身重量46トン。口径305mm、徹甲弾重量385kg、装薬（２包に分かれている）重量は計112kgまたは139kg。最大射程13.6km。砲塔天蓋には換気のためスリットが開いており（当時は水平に弾が飛んでくるので天蓋装甲は重視されなかった）、前寄りに照準塔、後ろ寄りに指揮塔が置かれている。装甲はハーヴェイ鋼製、装甲厚は防楯254mm、バーベット356mm。1892年に完成したマジェスティック級戦艦初期型７隻に搭載された。また、日本海軍が輸入した八島は40口径砲に換装したもの、富士は更に最大仰角を20度に引き上げたものを装備した。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ．Ｂ�V＞：イギリス海軍12インチ（305mm）連装砲塔。Mk.B�Uの装填装置を砲塔内に格納したものである。とはいえ従来の装填装置をほぼそのまま砲塔に押し込んだような形になっているため、バーベットの直径がやたらと大きくなり、構造材の一部を削って漸く収容した。装填角度13.5度。砲塔の下には換装室があり、下から上がってきた揚弾リフトの弾薬を上のリフトに積み替える作業を行う。また、ここに砲弾24発を貯蔵することができる。１門あたり準備砲弾数80発（平時）／100-110発（戦時）。揚弾機が旋回しないので、換装室の弾薬を使い果たすと発射速度が低下した。装甲はクルップ鋼製、装甲厚は防楯203mm、バーベット305mm。マジェスティック級後期型２隻とキャノパス級前期型３隻に搭載された。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ．Ｂ�W＞：イギリス海軍12インチ（305mm）連装砲塔。アームストロング社エルジック工場が開発した。砲はMk.B�Vと同じだが、揚弾・装填システムを大改造している。砲塔下部には換装室があるが、ここは単なる予備弾集積所で、バーベット最下層から更に２層下にある弾薬庫で装填箱に弾丸と装薬を積み、水圧機によって直接砲尾まで持ち上げ、装填する仕組みとなった。弾薬庫から砲尾までが10mもあり、水圧機の能力が不足していた上、装填箱が１つしか用意されていなかったため、迅速な再装填が出来ないという欠点を持つ。キャノバス級後期型２隻に搭載された。日本海軍の敷島も40口径版を採用している。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ．Ｂ�X＞：イギリス海軍12インチ（305mm）連装砲塔。Mk.B�Zの試作型である。キャノパス級戦艦ヴェンジャンスに搭載された。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ．Ｂ�Y＞：イギリス海軍12インチ（305mm）連装砲塔。アームストロング社エルジック工場が開発した。段隔螺式閉鎖機を採用し、鎖栓を軽量化して扱いを容易にしている。砲塔形式はMk.B�Vと似ているが、揚弾筒が砲塔旋回部に固定され、砲塔と一緒に旋回するようになった。揚弾塔から上がってきた弾丸と装薬は、換装室で装填箱に積み替えられ、砲尾に持ち上げられる。装填角度は仰角4.5度の固定式で、チェーンラマーにより弾丸と装薬が薬室に挿入される。砲室後部に予備装填装置を持っており、これの装填角度は仰角１度。砲室に１門当たり２発（後に５発）ずつ、換装室に８発ずつの予備弾を収容可能。口径長40。フォーミダブル級からクイーン級までの４級14隻のうち、９隻に搭載された。日本海軍の三笠も内部形式はこれに準ずるものである。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ．Ｂ�Z＞：イギリス海軍12インチ（305mm）連装砲塔。Mk.B�Wの改良型である。装填箱のガイドレールが砲尾部分で弧を描いており、チェーンラマーも砲と共に俯仰するよう変更され、どの仰角でも装填が可能となった。砲塔天蓋のスリットを廃止し、装薬室の揚弾筒周囲に隔壁を巡らせている。最大仰角13.5度、射程15200m。当時のイギリス海軍は船の揺れに合わせて射撃を行っていたため、発射速度はこちらに制限されてしまい、このシステムでも発射速度向上には繋がらず、システムの複雑さだけが目立つ形になった。そのためフォーミダブル級からクイーン級まで14隻のうち、５隻にのみ装備された。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ．Ｂ�ZＳ＞：イギリス海軍12インチ（305mm）連装砲塔。Mk.B�Zの砲塔旋回エンジンを船体ではなく砲塔旋回部の方に取り付けたものである。装甲厚はバーベット・防楯共に305mm。これが採用された頃には自由仰角装填の利点が見直されており、キング・エドワード級戦艦８隻に搭載された。また、日本海軍香取型戦艦もほぼ同じものを装備した。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ．Ｂ�[＞：イギリス海軍12インチ（305mm）連装砲塔。Mk.B�ZSの搭載砲を45口径に換装したものである。砲重量が増えた分は砲塔後部を延長してバランスを取っているが、それでも足らなかったらしく、防楯装甲厚279mmに対して砲塔後部装甲厚330mmとして釣り合わせた。砲塔上面前部には指揮塔３基が並んでおり、左右の指揮所からはそれぞれ左と右の、中央の指揮所からは両方の砲を管制できる。換装室には送弾ラマーが用意され、人力でトレイに移す必要が無くなった。しかし揚弾リフトから装填箱に弾薬を送るまで揚弾リフトを下に降ろすことができなくなり、発射速度が低下した。戦艦ドレッドノート、ロード・ネルソン級戦艦、インヴィンシブル級巡洋戦艦インフレキシブル・インドミタブルに搭載され、小改良型がベレロフォン級戦艦、インデファティガブル級巡洋戦艦に装備された。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ．Ｂ�\＞：イギリス海軍12インチ（305mm）連装砲塔。Mk.B�[を全電動としたもので、旋回・俯仰、揚弾、装填など全て電動だが、駐退復座機はコイルスプリング式とした。ヴィッカーズ社で製作され、巡洋戦艦インヴィンシブルの艦首及び艦尾に搭載されたが、俯仰システムが貧弱で、高価でもあり、後に水圧式に換装された。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ．Ｂ�]＞：イギリス海軍12インチ（305mm）連装砲塔。Mk.B�\のアームストロング社エルジック工場版で、駐退復座機には空気圧を使用した。巡洋戦艦インヴィンシブルの船体中央舷側に搭載されたが、こちらもMk.B�\と同様の欠点があり、後に水圧式に変更された。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋ．Ｂ�]�T＞：イギリス海軍12インチ（305mm）連装砲塔。Mk.B�[の砲を50口径に換装したもので、最大仰角を15度として最大射程を19000m以上にした。換装室に待機トレイを設けて発射速度を向上させ、旋回用動力には蒸気斜盤機関を使用している。砲身重量が増えたため、砲塔後部を後ろに延長した。天蓋装甲は継ぎ目部分を重ね合わせている。セント・ヴィンセント級、ネプチューン、コロッサス級戦艦に搭載された。背負い式に装備したものもあるが、指揮塔や照準塔が後部砲口の真下にあるので、頭越しの発砲は禁止されている。参考：月刊丸1,’07

＜Ｍｋｂ４２機関騎銃シリーズ＞：ドイツ国防軍突撃銃。拳銃弾とライフル弾の中間の威力と反動を持つ弾薬を使用し、サブマシンガンのように連射が効いてサブマシンガンより有効射程の長い歩兵用小火器として1937年に陸軍兵器局が開発指示を出した。木製の直銃床を持ち、その他の部分は鋼板のプレス加工を多用して生産性を重視、反動の少ないGeW41自動小銃用7.92mm×33短弾薬を採用した。ヘーネル社とヴァルター社で試作し1942年に完成、レニングラードで包囲されたシェーラー戦闘団に空輸されて威力を発揮し、戦闘団は包囲を脱出できたため、制式採用された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、日本の防衛戦力Part8、月刊丸4,’07、拳銃・小銃・機関銃

　＜Ｍｋｂ４２（Ｈ）＞：ヘーネル社版。全長940mm、銃身長364mm、本体重量4.9kg、全備重量5.52kg。口径7.92mm、初速毎秒685m。装弾数30発。連発、バースト射撃、連射が可能で、最大発射速度毎分500発。4000丁が生産された。参考：月刊丸4,’07、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜Ｍｋｂ４２（Ｗ）＞：ヴァルター社版。全長933.5mm、銃身長409mm、重量4.43kg。口径7.92mm、装弾数30発。作動はガス圧利用式。2000丁が生産された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、月刊丸4,’07、拳銃・小銃・機関銃

＜Ｍｋｂ４２＞：制式採用版で、Mkb42(H)をベースに(W)の長所を取り入れた。３ヶ月間に8000丁を生産したところでヒトラーが従来の小銃弾生産に支障を来すとして量産を停止させたが、兵器局でMP43という名称に変更、MP38/40の発展型であるという名目にして計２万丁を生産した。参考：月刊丸4,’07、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＫ−ＢＬＡ−０１＞：GAZ-233014装甲車ファミリーを参照。

＜Ｍｋ．Ｃ型中戦車＞：イギリス陸軍快速中戦車、愛称はホーネット。第１次大戦中の1917年12月から開発した。菱形戦車のスポンソンを外し、車体上部前方に機銃用ボールマウント２個付き固定式戦闘室を付けている。乗員同士が交信するための通話管を装備した。イギリス戦車として初めて戦闘室と機関室を分離している。最大速度12.7km。1918年9月から量産されたが、第１次大戦には間に合わず、45両が生産されて1923年まで主力の座にあった。参考：月刊PANZER2,’02、歴史群像10,’08、ウォーマシン・レポートNo.11

＜Ｍｋ．Ｄ型中戦車＞：イギリス陸軍快速中戦車。1918年10月から設計し、第１次大戦後に完成した。可動式履帯を持ち、時速37kmを出せ、航続距離も170kmあったが、サスペンションや履帯の性能が悪く、少数のみ配備された。参考：歴史群像10,’08、ウォーマシン・レポートNo.11

＜ＭＫＥ−Ｔ５０＞：G3海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＭＫ−Ｆ＞：ワイルドキャット自走高射機関砲用30mm機関砲。マウザー社が開発した。使用弾はGAU-8/Aと共通で、弾種は焼夷榴弾、焼夷徹甲弾、訓練弾。砲口初速毎秒1050m（焼夷榴弾）／1150m（焼夷徹甲弾）、有効射程3000m。給弾はベルトリンク式、発射速度毎分800発。参考：ザ・マーチ18号

＜Ｍｋ．Ｆ３＞：フランス陸軍自走砲。1950年代初めに開発された。AMX-13の車体後部をオープントップにし、33口径155mm榴弾砲を剥き出しに搭載しており、移動時にはトラベリングクランプで砲を固定する。車体左前部に操縦手室、その直後に車長席がある。本来の誘導輪を廃止して最後部の下部転輪を接地式誘導輪とし、射撃時には砲架をジャッキで車体後方の地面に固定することで発砲の衝撃を車体に伝えないようにした。砲は重量バランスの関係で８度右に向けて固定されているため、射界は射角50度までは左20度・右30度、50-67度までは左16度・右30度となる。射角0-67度。弾種は通常榴弾、ベースブリード弾、RAP弾、発煙弾、照明弾。射程20047m（通常弾）／23800m（ベースブリード）。発射速度毎分１発／３発（緊急時）。射撃要員は10名（操縦手含む）だが、２名しか乗れないので、残り８名と弾薬25発は、６輪トラックまたはAMX-13VCI装甲兵員輸送車に乗って一緒に行動する。全長6.22m、全幅2.51m、全高2.06m、重量17.4トン。装甲厚10-20mm。エンジンは液冷６気筒ガソリン（250馬力）、最大速度60km、航続距離300km。乗員２名。フランスに33両が引き渡された他、安価なためアルゼンチン、モロッコ、イラクなど11カ国に輸出され、計293両が生産された。参考：世界の軍用車両(2)、世界AFV年鑑2002-2003、月刊軍事研究4,’08、月刊PANZER5,’13、ミリタリー・バランス1989-1990

＜Ｍｋ−Ｈ７＞：アメリカ軍F-4戦闘機用射出座席。射出前にはショルダーハーネスをロックし、ラップベルトを締め、ヘルメットのバイザーを降ろし、背を伸ばして座り、腹を引き、肩をパラシュートパックに押しつけ、頭を起こし、脚を伸ばし、腿をシートクッションに押しつける。頭上のフェースカーテン・ハンドルを肘と肩を開いて握り前下方に引くか、脚の間にある下部射出ハンドルを握って引き上げると、キャノピーが吹き飛び、次いで座席が射出される。後者は操縦桿を一杯に引いた状態で後部乗員が脱出する際に使う方法である。もしキャノピーが射出されない場合、片手でハンドルを握ったままもう一方の手で機内のキャノピー開閉ハンドルを開位置にし、緊急キャノピー射出ハンドルを引く。それでもダメなら手動キャノピーロック解除ハンドルを引くと風圧で外れる。座席が射出ガンにより射出を始めると、脚が座席に固定され、ショルダーハーネスがロックされ、非常酸素供給装置が作動を開始する。非常酸素供給装置が働かない場合、サバイバルキット前部にある非常用酸素放出リングを引く。F-4戦闘機の機体ブロックナンバー38以降では座席左の非常用酸素ノブを引く。その後、時限解放装置、ドローグガン点火機構、緊急用IFFが作動し、射出用ロケットに点火される。射出後0.75秒でドローグガンに点火、小型の引き出しパラシュートが射出され、続いて安定用パラシュートが引き出されて姿勢が安定する。高々度脱出では高度11500フィート（3505m）まで降下すると脱出装置やハーネスが外れ、降下用パラシュートの拘束が解除されてパラシュートが開く。このショックで座席が外れる。低高度脱出では射出後2.25秒で時限解放装置が作動し、脱出装置やハーネスが外れると共に降下用パラシュートが直ちに引き出される。時限解除機構が故障した場合、座席右の非常用解除ハンドルを後ろに引くとハーネスが外れ、パラシュート引き出し索が切断される。次いでステッカー・クリップを外すと座席が外れる。左肩のリップコード・ハンドル・ハウジングにある左パラシュート・ライザーを左で握り、リップコード・ハンドルを右手で引くとパラシュートが開く。開傘速度は250ノットが最も速く、130ノット以下ではかなり遅くなるので注意。パラシュートが開いたら、フェイス・バイザーマスクを開ける。サバイバルキットのハンドル前方を握って引き抜くとサバイバルキットが開き、救命ボートが膨らみ始める。参考：アメリカジェット戦闘機

＜Ｍ　ＫｈＴ−２６＞：T-26戦車ファミリーを参照。

＜Ｍｋ　Ｐ８＞：パキスタン軍500ポンド低抵抗爆弾。MAU-938低抵抗尾部ユニットを装着しているが、Mk15Mod4高抵抗型尾部ユニットへの換装も可能である。全長2.21m、直径0.275m、重量241.4kg。炸薬はTNT・RDX混合。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＫＲＴｓ＞：ソ連の衛星監視システムで、海軍偵察・目標捕捉システムの略。NATO艦隊の位置を正確に把握するために開発された。レーダー海洋偵察衛星US-Aと、ELINT衛星US-Pを組み合わせたもので、前者は1965年から、後者は1974年から打ち上げられ、1978年にシステムが完成した。しかしUS-Aの寿命が短いのと事故が多発したこと、冷戦が雪解け・終結したことから、1988年からはUS-Pのみで運用されている。参考：世界の傑作機No.113

＜ＭＫＳ１８０型＞：ドイツ海軍が開発している多目的戦闘艦MehrzweckKampfSchiff。元はK131型という名称で、K130型ブラウンシュヴァイク級コルベットの拡大改良型（排水量2500トンくらい）として計画されていた。その後F125型フリゲートより強力な兵装を積むことになり、将来装備の余裕も考えて満載排水量が10000トンを越えている。2020年1月14日、ドイツ国防省がダーメン・シェルデ造船所案を採用すると発表した。1月24日、選定に敗れたドイツ造船所が、ドイツ国防省装備担当部門に異議申し立ての書類を提出した。全長155m。満載排水量10400トン。最大速力26ノット、航続距離4000海里（18ノット）。兵装はESSM艦対空ミサイル用VLS16セル、NSM艦対艦ミサイル８発、RAM21連装発射機２基、127mm単装砲１門、28mm単装機関砲２門。対空捜索レーダーはTRS-4D。ヘリ１機を搭載できる。乗員110名＋予備居住区（特殊部隊など）70名分。2023-26年に４隻が竣工する予定で、2020年12月に正式名称がF126型になることが決まった。参考：月刊世界の艦船9,'23、3,’20、4,'20、5,’16、9,’20、2,’21

＜ＭＫＴ−２０１Ｍ＞：ロシア海軍艦載電子光学センサー。可視光／赤外線撮像装置とレーザー測距器で構成され、対空・対水上目標の探知・識別・測距・追尾が可能。参考：月刊世界の艦船2,’21

＜ＭＫＴＫ　ＲＥＩ　ＰＰ＞：GAZ-233014装甲車ファミリーを参照。

＜ＭＫＶ＞：アメリカ軍の計画弾道ミサイル迎撃システムで、Multiple Kill Vehicleの略。ミッドコース迎撃用で、ブースター付き搬送体（Carrier Vehicle）を発射し、推進航法装置を持つ多数の小型迎撃体（Kill Vehicle。重量10ポンド・4.5kg）を撃ち出して本体のコンピュータが目標を割り当て、囮と弾頭を全て撃ち落とす。GBI、KEI、SM-3ブロック�UＢに搭載される。レイセオン社製で、2009年に発射実験が行われる予定だったが、弾道ミサイルを撃ってきそうな北朝鮮やイランが複数弾頭型を開発する見込みが当面無く、2009年4月に開発中止となった。参考：月刊軍事研究8,’09、11,’07、1,’10

＜ＭＫＸ＞：ウォールアイ・シリーズ（誘導爆弾）を参照。

＜ＭＫウルトラ＞：CIAのマインド・コントロール技術開発計画。ブルーバード作戦の後、1953年に始まった。最近では、脳に電極を埋め込んで催眠術をかけ、人間を遠隔操作する研究をしているらしい。参考：月刊軍事研究2,’02

＜ＭＬ＞：イギリスのベドフォード社が開発した４×２輪（後輪駆動）トラック。参考：月刊PANZER1,’01

＜ＭＬファミリー＞

　＜重救急車＞：イギリス空軍で主に使用した救急車型。後部にK2Y重救急車と同じ救急キャビンを搭載している。全長228インチ（5.79m）、全幅87インチ（2.21m）、全高111インチ（2.82m）、車重6830ポンド（3098kg）。エンジンはベドフォード社製OHV6気筒ガソリン（72イギリス馬力）、トランスミッションは前進４速・後進１速。1939年から生産され、大戦勃発後はヘッドライトを戦時管制型に換えた。生産数400両で、フィンランドに輸出されたものもある。参考：月刊PANZER1,’01

＜ＭＬ２０＞：ソ連陸軍152mm榴弾砲、別名M1937。152mm榴弾砲M1910/34の砲身を122mm榴弾砲A19（M1931/37）の砲架に搭載したものである。馬匹牽引用の木製スポーク車輪型と、車両牽引用の鋳鋼製車輪・ゴムタイヤ型がある。隔螺式閉鎖機と多孔式マズルブレーキを持つ。防楯の厚さは4mm。砲身長29口径、戦闘重量7.128トン、行軍時重量7.82トン。俯仰角マイナス２度からプラス65度、射界58度。最大射程17300m。発射速度毎分４発。砲要員９名。北朝鮮軍も使用している。参考：月刊グランドパワー4,’98、月刊PANZER5,’03

＜ＭＬ２０海外シリーズ＞

　＜Ｋ４３３／１（ｒ）＞：KH433/1(r)かも。ドイツ国防軍152mm榴弾砲。第２次大戦で鹵獲したもので、東部戦線で使用した他、大西洋城塞にも送られた。参考：月刊グランドパワー2,’99、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜ＭＬ−２０Ｓ＞：ソ連陸軍車載28.8口径152mm榴弾砲。大口径砲のため弾量効果が大きく、榴弾でも砲塔基部や走行系に直撃させると戦闘能力を喪失させることができた。直接照準射程800m、最大照準射程3800m、最大射程12000m。最大発射速度毎分2-3発。使用弾はBR-540徹甲榴弾、G-530対コンクリート弾、OF-530/-540破片榴弾。BR-540だと砲口初速毎秒600m、装甲貫徹力120mm（射距離1000m）／110mm（1500m）。SU-152とISU-152に搭載された。参考：月刊PANZER6,’05、4,’93、月刊グランドパワー2,’99

＜ＭＬ８５３８Ｂ＞：自衛隊の電子管。丸文またはリチャードソンエレクトロニクス製。参考：月刊軍事研究7,’14、2,’17

＜ＭＬ８５３８Ｂ（選択識別装置質問機用）＞：自衛隊の電子管。リチャードソンエレクトロニクス製。参考：月刊軍事研究10,’15

＜ＭＬＢ−２７＞：ガピー型（蓄電池）を参照。

＜ＭＬＣ＞：機動荷重制御を参照。

＜ＭＬＣ＞：Motor Landing Craft（機動揚陸艇）の略。参考：月刊世界の艦船2,’14

＜ＭＬＣ（１０）＞：イギリス海軍試作戦車揚陸艇。1929年に製作された。排水量20トン。速力５ノット。兵員100名または12トン級戦車１両を搭載できる。参考：月刊丸9,’03

＜ＭＬＣ７０＞：クラウス・マッファイ・ヴェクマン社の装甲橋、別名レグアン（Leguan）。幅24mまでの溝に架橋できる。全長26m、重量16.4トン。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＭＬＤ＞：KDB機関砲用35mm曳光焼夷榴弾HEI-T。信管は着発。弾丸重量535g、完成弾薬重量1565g、炸薬量98g。初速毎秒1175m、最大射程6000m。参考：月刊PANZER9,’02

＜ＭＬＤ＞：アメリカ海軍の試作スラブ固体レーザー砲で、Maritime Laser Demmonstrator（海上レーザー実証機）の略。アメリカ国防総省統合大出力固体レーザーJHPSSLのアメリカ海軍版で、ノースロップ・グラマン社が開発している。ビーム制御・統制システムは化学レーザー砲THELのものを流用した。安定化旋回マウント中央にビーム照射部、左に目標追尾装置（下）と測距器（上）を取り付けており、マウント後方にレーザー発生装置、電源、空調、FCSを収容したコンテナを積む。使用波長1.064ミクロン、出力15kWのものを７基組み合わせて総出力105kWを発揮する。2010年8月（7月？）、小型ボートへの照射テストに成功した。2011年4月6日、カリフォルニア州サン・ニコラス島の太平洋試験場で試験艦EDD-964ポール・Ｆ・フォスターの上構最後部に搭載してのテストを行い、RHIBのエンジンを炎上させて破壊した。2015年10月から出力強化型LWSDの開発に入っている。参考：月刊軍事研究4,’18、9,’16、2,’14、6,’12、8,’11、2,'18、月刊世界の艦船3,’16

＜Ｍｌｅ２２海外シリーズ＞

　＜ＭＧ１５７（ｆ）＞：ドイツ国防軍が第２次大戦時に接収して使用したもの。全長1.16m、銃身長0.45m、重量8.8kg。口径8mm。弾倉は20発入り箱型、発射速度毎分500発。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜Ｍｌｅ３１海外シリーズ＞

　＜ＭＧ３１１（ｆ）＞：ドイツ国防軍が第２次大戦時に鹵獲して使用したもの。全長1.03m、銃身長0.6m、重量11.8kg。口径7.5mm。弾倉は150発入りドラム型、発射速度毎分750発。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ｍｌｅ３４＞：MP18海外シリーズ（サブマシンガン）を参照。

＜Ｍｌｅ３８＞：フランス陸軍25mm高射機関砲。オチキス社が開発し、1930年に採用した。黄作戦時に1100門が配備されており、ドイツ国防軍が鹵獲して使用している。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜Ｍｌｅ６１＞：フランスの105mm自走砲。AMX13軽戦車がベースで、1950年代末から1960年代初めに実用化された。参考：異形戦車ものしり大百科

＜Ｍｌｅ１８６６＞：フランス軍の11mm小銃。ドライゼ銃の改造型で、1866年に採用した。徳川幕府に数千丁が贈られ、伝習隊が装備している。参考：月刊軍事研究11,’02

＜Ｍｌｅ１８８６＞：フランス軍の小銃。1886年に採用した。世界で初めて無煙火薬を使用して口径を8mmと小さくし、携行弾数を増やしている。銃身下の前部銃床内に銃身と並行に８発入りチューブ式前床弾倉を搭載し、レバーの操作だけで次弾を装填できた。安全装置が付いておらず、普段は薬室に弾薬を装填しないでおく必要があった。第２次大戦時にも装備されており、ドイツ国防軍も倉庫などから接収して二線級部隊に配備した。参考：月刊軍事研究11,’02、拳銃・小銃・機関銃

＜Ｍｌｅ１８９０＞：フランス軍の小銃。Mle1886と同様の遊底を使用し、相変わらず安全装置は付いていない。後に遊底をモーゼル式に改良し、口径も8mmから7.5mmに変更した。第２次大戦でも使用されている。参考：拳銃・小銃・機関銃

＜Ｍｌｅ１８９７＞：フランス軍75mm野砲。1897年に制式化された。液気圧式駐退復座機を持つ。参考：月刊軍事研究1,’16

＜Ｍｌｅ１９０９＞：フランス軍の機関銃。ベネー・メルシーが開発した。全長1.19m、重量12.2kg。口径8mm。アメリカやイギリスでも採用された。参考：世界の軍用銃

＜Ｍｌｅ１９１４＞：フランス軍の機関銃。オチキス社が開発した。全長1.31m、本体重量25.3kg。口径8mm。24発または30発保弾板を使用する。参考：世界の軍用銃

＜Ｍｌｅ１９１４海外シリーズ＞

　＜ＭＧ２５７（ｆ）＞：MG257(f)を参照。

＜Ｍｌｅ１９１５＞：フランス軍の機関銃。1915年に採用した。当時としては軽く、軽機関銃の先駆けとも言える存在だったが、作動不良が多発し、発射速度が遅いのに連射するとコントロールが効かなくなったため、銃としては完全な失敗作とされている。全長1.09m、重量8.16kg。口径8mm、発射速度毎分240発、装弾数20発。アメリカも採用して配備したが、前線の兵士が勝手に廃棄処分する事態にまで発展した。参考：月刊軍事研究11,’02、世界の軍用銃

＜Ｍｌｅ１９１６＞：52cmH(E)871(f)列車砲を参照。

＜Ｍｌｅ１９１７＞：フランス軍の自動小銃。全長1.33m、重量5.26kg。口径8mm、作動はセミオート、装弾数５発。1917年に採用されて第１次大戦で使用され、世界初の実戦大量投入された自動小銃となったが、故障が多くてあまり使えなかった。参考：月刊軍事研究11,’02、世界の軍用銃

＜Ｍｌｅ１９２４／２９＞：フランス軍の軽機関銃。全長1.08m、重量9.2kg。口径7.5mm。装弾数24発のボックスマガジンを機関部の上から装着する。1950年代初めまで配備されていた。参考：世界の軍用銃

＜Ｍｌｅ１９３２＞：フランス軍の小銃。1924年に制式採用された7.5mm弾を使用する小銃として製作された。作動はボルトアクション単発。安全装置は無い。参考：拳銃・小銃・機関銃

＜Ｍｌｅ１９３６＞：フランス軍の小銃。Mle1932の改良型で、相変わらず安全装置は無い。口径7.5mm、装弾数５発。1949年まで使用され、その後は警察などに渡ったようで、1968年のフランスでの学生暴動の際に使用された。参考：拳銃・小銃・機関銃、世界の軍用銃

＜Ｍｌｅ１９３６ＣＲ３９＞：フランス軍の空挺部隊用小銃。Mle1936の銃床を中空アルミ製折り畳み式にしたものである。全長887mm、重量3.63kg。口径7.5mm。参考：世界の軍用銃、拳銃・小銃・機関銃

＜Ｍｌｅ１９３８＞：フランス軍のサブマシンガン。全長630mm、重量2.86kg。口径7.65mm、装弾数32発。インドシナ戦争まで使用された。参考：世界の軍用銃

＜Ｍｌｅ１９４９＞：フランス軍のサブマシンガン。Mle1938の後継として第２次大戦後に採用した。運搬時にはマガジンを前方に90度折り畳むことができる。全長710mm／465mm（銃床短縮時）、重量3.63kg。口径9mm。参考：世界の軍用銃

＜Ｍｌｅ１９４９シリーズ＞：フランス軍の自動小銃。MASが1949年に開発した。参考：最新軍用ライフル図鑑

　＜Ｍｌｅ１９４９＞：ストック内部にニードル型バヨネットを収容する。銃口にグレネードランチャーを装着でき、ストック右にグレネード用照準器がある。全長1080mm、銃身長586mm、重量4.25kg。ライフリングは４条右回り。作動はガス圧利用式セミオートマチック。使用弾は7.5mm×54弾、装弾数10発。参考：最新軍用ライフル図鑑

　＜Ｍｌｅ１９４９／５６＞：近代化改良型で、1956年に開発された。射撃時のショック吸収のためストック後面にゴムを張ってある。ストック前部を短縮し、銃口部のグレネード発射筒の形状を改良、高性能ライフルグレネードの装備を可能とした。全長1010mm、銃身長520mm、重量4.1kg。ライフリングは４条右回り。使用弾は7.5mm×54弾、装弾数10発。参考：最新軍用ライフル図鑑、世界の軍用銃

＜Ｍｌｅ１９５２＞：フランス軍の多用途機関銃。軽重２種類の銃身が用意されており、軽機としても重機としても使える。使用弾は7.5mm弾。輸出向けには7.62mmNATO弾版もある。参考：世界の軍用銃

＜ＭｌｅＦ３＞：フランス陸軍155mm自走砲、別名AMX-155F-3。1966年に実用化された。AMX13軽戦車の車体に33口径155mm榴弾砲を剥き出しで搭載している。射程22000m（通常弾）／25300m(RAP)。重量17トン。アルゼンチン、チリ、ベネズエラ、モロッコ、クウェート、UAEなどでも採用された。参考：兵器最先端５、異形戦車ものしり大百科

＜ＭＬＧ２７シリーズ＞：ドイツ海軍艦載27mm機関砲塔。ラインメタル社が開発し、2000年代から艦船に広く搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＬＧ２７＞：航空機用63口径27mmリボルバーカノンBK27を背の高いコンパクトな二軸安定化砲架に積み、右側面に箱型弾倉、左側面にFCSとして光学／赤外線センサーとレーザー測距器を装着している。FCSのデータは艦内のコンソールに送られ、射手は遠隔操作により目標に射撃を行う。スペースが必要なのは甲板上のみで、後付けが容易。マウント重量850kg。旋回角プラスマイナス170度、旋回速度毎秒60度、俯仰角マイナス15度からプラス60度、俯仰速度毎秒60度。使用弾はFAPDS弾（重量260g）、初速毎秒1100m、最大射程（有効射程？）対水上・対陸上4000m／対空2500m。最大発射速度毎分1700発。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊軍事研究11,’06、5,’07、5,’09

　＜ＭＬＧ２７−４．０＞：電子光学センサーとレーザー測距器を備え、艦載戦闘システムとリンクできる。発射速度毎分1700発。F126型フリゲートに搭載予定。参考：月刊世界の艦船2,’23

＜ＭＬＧ２７ファミリー＞

　＜ＭＬＧ２７（レーザー砲）＞：レーザー砲型。砲座を流用し、BK27の代わりに出力20kWのBFU（Beam Forming Unit）４基を搭載している。500m先のUAVや小型水上艇を撃破でき、センサーやレーダーの無力化、弾薬爆破にも使える。同一目標を数基で照射して破壊力を向上させることも可能。洋上でテストを行っており、将来的には出力を120kWに上げる予定。参考：月刊軍事研究1,’16

＜ＭＬＩ−８４＞：BMP-1海外シリーズ（歩兵戦闘車）を参照。

＜ＭＬＩ−８４Ｍ＞：BMP-1海外シリーズ（歩兵戦闘車）を参照。

＜ＭＬＭ−３１００＞：CTM社製磁気掃海具。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ＭＬＰ＞：モントフォード・ポイント級（輸送艦）を参照。

＜ＭＬＲ＞：海兵沿岸連隊を参照。

＜ＭＬＲＳシリーズ＞：アメリカ陸軍自走多連装ロケットシステムで、Multiple-Launched / Multiple Launch Rocket System（多連装ロケットシステム）の略。M110自走榴弾砲の後継で、戦車数に勝るソ連（NATOの６倍）に長射程広域制圧兵器で対抗するため1971年に研究が始まり、1974年2月に多連装ロケット弾システム研究グループが設立され、1975年9月に汎用ロケットランチャーシステム（GSRS）計画という名称が付き、1976年12月に開発提案が行われ、1977年9月にボーイング・エアロスペース社とLTV社が選定されて試作が開始され、1978年に西ドイツ、1979年にイギリス・フランスと共同開発となり、1980年4月にLTV社の案が採用され、1981年5月にMLRSの名称が付き、1982年にはイタリアとも共同開発となり、同年に少数の初期生産型がアメリカ軍に納入され、1983年から量産型がアメリカ陸軍（最初は第１歩兵師団・機械化）に配備された。1987年からはアメリカ州兵にも配備されている。主契約社はLTV社で、固体推進ロケットモーターはアトランティック・リサーチ社、安定参照台・位置決定システムはベンディクス社、発射筒はブランズウィック社、FCSはノーデン・システムズ社、発射機駆動システムはヴィッカーズ社が担当する。ヨーロッパではドイツ法人のMLRSヨーロッパ生産会社（MLRSオイロパイシェ・プロデュクチオンスゲゼルシャフトGmbH、MLRS-EPG）が主契約社で、生産はイギリスのハンティング・エンジニアリング社、フランスのアエロスパシアル社（発射機）、ドイツのディール社（ロケット弾）、イタリアのSNIA-BPD社（ロケットモーター）が設立した共同組織で行っている。また、車両組み立てはドイツのティッセン・ヘンシェル社の担当である。NATO域外への売り込みはLTVとMLRS-EPGが共同設立したMLRSインターナショナル・コーポレーションが行う。M109/M110自走榴弾砲の減勢（1990年に292個大隊が1993年に62個大隊、M110は全車退役）をよそに1997年までに857両がアメリカ陸軍に配備された。また、西ドイツ陸軍が202両、陸自が99両、イギリス陸軍が71両、フランス陸軍が56両、イタリア陸軍が22両、オランダ陸軍が22両、トルコ陸軍が12両、バーレーン陸軍が９両、サウジアラビア陸軍が９両を採用した。フィンランド陸軍も配備している。参考：月刊軍事研究6,’17、11,’99、月刊丸4,’99、世界の軍用車両(2)、スピアヘッドNo.17、月刊JWings6,’01、月刊PANZER4,’93、2,’02、4・5,’17

＜ＭＬＲＳ＞：M270自走発射機とM26ロケット弾またはATACMSミサイルから構成され、M270の後部箱型ランチャーにM26用３列２段６連装キャニスターまたはATACMS用単装キャニスターを並列に搭載する。M26ロケット12発を搭載した場合、子爆弾7728個計1908kgを１分間で直径200m×12の範囲（フットボール場６面分）に投射することができ、MLRS小隊１個３両の投射弾量は155mm榴弾砲大隊12個288門に匹敵するとされる。箱型ランチャーには再装填用クレーンが内蔵されており、ロケット弾６発入りキャニスター２基を３分で再装填できる。乗員３名（車長、射撃手、操縦手）で、射撃操作は２名で行え、緊急時には１名でも可能である。全発射操作はキャビン内で行うことができ、キャビンには与圧式NBC防護装置を備える。乗員自衛用に小銃２丁とM249MINIMI１丁を搭載。湾岸戦争では凄まじい威力を見せ、アメリカ軍からは一区画一掃システム、イラク軍からは鋼鉄の雨と呼ばれた。戦車・装甲車65両からなる機甲部隊に１個大隊27両がロケット弾を浴びせ半分を撃破したり、橋を横断中のイラク軍ソフトスキン200両を全滅させたりしたらしい。地上戦の４日間に平均して１両当たり51発（１日あたり１斉射強）を発射している。湾岸戦争後にはM26A1射程延伸弾が開発された。2004年にM30誘導ロケット弾が実用化されたが、子弾の不発数が多いとのことで単弾頭型のM31が主に使用されている。参考：月刊軍事研究11,’99、スピアヘッドNo.17、月刊JWings6,’01、月刊PANZER2,’02、月刊丸4,’99、月刊グランドパワー10,’94

＜ＭＬＲＳ海外シリーズ＞

　＜ＭＬＲＳ（イギリス陸軍）＞：イギリス陸軍多連装ロケットシステム。発煙弾発射機を４連装のNo.12に変更した。21世紀に入ってM31を配備しており、アフガニスタンで試験的に実戦投入している。参考：月刊軍事研究10,’07、月刊戦車マガジン11,’92

　＜ＭＬＲＳ（ドイツ陸軍）＞：ドイツ陸軍多連装ロケットシステム。1990年からM107/M110の後継として導入した。2014年現在、133両が配備されている。参考：月刊PANZER6,’14

＜ＭＬＲＳ（陸上自衛隊）＞：陸上自衛隊多連装ロケットシステム。多連装ロケットシステムが制式名称で、略称がMLRS、愛称はマルスである。遠距離における広域目標（機甲部隊、砲兵部隊、空挺隊、上陸用舟艇）の制圧を目的に1992年度から取得され、３個方面隊の計５個大隊に配備された。システムはM270発射機、小隊・中隊・大隊各指揮装置（多連装ロケットシステム指揮装置）、データリンク（通信装置搭載高機動車）、弾薬車、M26ロケット弾から構成される。行動不能になった際には方面後方支援隊特科直接支援隊／大隊の78式戦車回収車や重レッカで回収してもらう。３個大隊あれば北海道北部の手塩−稚内−猿払−枝幸間200km正面を防衛可能。ソ連の海軍歩兵大隊（BTR装甲車31両、PT-76戦車10両）が900m正面に上陸してきた場合、BTR装甲車から海軍歩兵が降りてきた時を見計らって２両がロケット弾24発を射撃すれば、敵に30%の損害を与えて戦闘能力を喪失させることができる。また、水陸両用戦車中隊（PT-76戦車９両）が400m正面に上陸し、支援の兵員が応急陣地を設営、兵員のうち50%が応急陣地内で防御態勢を取り、50%が引き続き防御陣地の設営にあたっている場合、９両がロケット弾108発を浴びせれば、戦車に30%、人員に50%の損害を与えて戦闘能力を喪失させることができる。これをM110A2自走榴弾砲による射撃で達成しようとすると、必要な3000発を撃ち込むのに90秒間では250個大隊、20分間でも16個大隊が必要となる。2008年にクラスター弾に関する協定を批准したため、M26ロケット弾が使えなくなり、同年からM31誘導ロケット弾を導入することになった。2029年度に退役予定。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊PANZER6,’01、JGround Vol.11、月刊軍事研究10,’10、スピアヘッドNo.7、No.17、月刊世界の艦船4,'23

＜ＭＬＲＳ技術資料（自走発射機）＞：防衛省がアメリカ陸軍省に発注している。参考：月刊軍事研究2,’17

＜ＭＬＲＳ射撃小隊（陸上自衛隊）＞：陸上自衛隊のMLRS部隊。M270発射機３両からなる。参考：月刊丸4,’99

＜ＭＬＲＳ射撃中隊（陸上自衛隊）＞：陸上自衛隊のMLRS部隊。２個射撃小隊からなり、弾薬搭載トレーラー（４斉射分搭載）が６両配置されている。１個水陸両用戦車中隊を撃破することを考えると３個射撃小隊編成が好ましいが、予算や人員などの関係で少なめの編成になった。参考：月刊丸4,’99

＜ＭＬＲＳ小隊（アメリカ軍）＞：アメリカ陸軍のMLRS部隊。M270発射機３両、小隊長車（HMMWV）１両、M577指揮装甲車１両、M985補給支援車（ロケット弾24発搭載＋24発搭載トレーラー１両牽引）３両で構成される。参考：月刊軍事研究11,’99

＜ＭＬＲＳ大隊（アメリカ陸軍）＞：アメリカ陸軍のMLRS部隊。基本作戦単位が師団から旅団戦闘団に改編されたのに伴い、軍団以上の直轄火力である独立野戦砲兵旅団の隷下に２個ずつ編成され、必要に応じて師団や旅団戦闘団に配属されるようになった。参考：月刊軍事研究6,’17

＜ＭＬＲＳ大隊（アメリカ陸軍、２００４年）＞：MLRS中隊３個、目標捕捉中隊１個、本部付業務中隊１個から構成される。軍団砲兵に１個大隊が配属される。参考：月刊軍事研究3,’04、月刊PANZER4,’93

＜ＭＬＲＳ大隊（陸上自衛隊）＞：陸上自衛隊のMLRS部隊。３個射撃中隊からなる。参考：月刊丸4,’99

＜ＭＬＲＳ中隊（アメリカ陸軍）＞：アメリカ陸軍MLRS部隊の基本作戦単位で、MLRS小隊３個、本部分隊（中隊長車のHMMWV１両含む）、１個射撃統制分隊、１個補給中隊（M985が18両）で構成される。前進時には３個小隊を楔形隊形で前進させ、戦闘時には２個小隊を攻撃、１個小隊を予備として使用する。大隊に３個が配属される他、重師団の師団砲兵隷下に４個（１個？）独立中隊が配属されるが、湾岸戦争で運用した結果、独立中隊よりも大隊の方が運用効率が良く、重師団も大隊編成に改編される予定。陸軍基本作戦単位が師団から旅団戦闘団に改編されたのに伴い、全て軍団以上の直轄火力である独立野戦砲兵旅団野戦砲兵大隊の隷下に入った。参考：月刊PANZER4,’93、月刊軍事研究11,’99、6,’17

＜ＭＬＳ＞：マイクロ波着陸装置を参照。

＜ＭＬＴ−２＞：カナダ軍の複葉曲技訓練機。カナディアン・カー＆ファウンダリー社が開発した。全長6.97m、全幅9.7m、全備重量840kg。エンジンはワーナー・スーパースカラブ（145馬力）単発、最大速度192km、実用上昇限度4400m。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＬＵ＞：運用中期アップグレード（Mid-Life Upgrade）の略。参考：月刊軍事研究5,’16

＜ＭＬＶ＞：自衛隊の機器。住商エアロシステムが受注している。参考：月刊軍事研究7,’16

＜ＭＭ＞：Map Maneuver（図上演習、兵棋演習）の略。

＜ＭＭ−１＞：アメリカ陸軍M93NBC偵察車に搭載されている質量分析装置。装置本体とキーボード、ディスプレイ、プリンターなどからなる。空中の汚染は１立方メートルあたり2-3mg、地表では１平方メートルあたり10mgの物質の検知が可能といわれる。参考：月刊PANZER12,’00

＜ＭＭＡ＞：アメリカ海軍計画洋上哨戒機で、マルチミッション・マリタイム・エアクラフトの略。P-7Aの開発中止を受けて1990年代後半に計画されたP-3C後継機で、EP-3EとE-6の後継も兼ね、哨戒に限らず多用途に使用する。P-8が採用された。参考：月刊軍事研究6,’01

＜ＭＭＡＴ＞：87式対戦車誘導弾を参照。

＜ＭＭＣ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の艦種記号で、敷設艦を表す。1970年頃から使用され、951以降の艦番号が付いた。1977年1月12日、機雷敷設艦を示す艦種記号となった。1996年11月29日に廃止された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＭＣ−９５１＞：海上自衛隊そうや級敷設艦１番艦そうや。1970年7月9日起工、1971年3月31日進水、1971年9月30日竣工。第１掃海隊群旗艦となった。1977年1月22日に機雷敷設艦に艦種変更された。1983年2月14-27日、周防灘で対機雷戦訓練に参加。1996年7月16-30日、陸奥湾でアメリカ海軍との共同掃海特別訓練を実施。1996年11月29日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、9,’96、1,’79増刊、5,’83

＜ＭＭＣＳ＞：多任務戦闘艦を参照。

＜ＭＭＥＶ＞：LAV25装甲車・海外ファミリーを参照。

＜ＭＭＦ＞：Multinational Multi-Role Tanker Transport Fleetの略。参考：月刊航空ファン3,’18

＜ＭＭＩ＞：イタリア海軍62口径76mm単装高角砲Marina Marittimo Italiana、別名アラーガト。オットー・メララ社製で、1958年から開発され、1962年から生産された。マウント重量12トン。全周旋回可能、旋回速度毎秒70度、俯仰角マイナス15度からプラス85度、俯仰速度毎秒40度。砲弾重量6kg、砲口初速毎秒900m、射程16km、最大射程18km。発射速度毎分55-65発。砲要員４名。インパヴィド級ミサイル駆逐艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船12,’21

＜ＭＭＩ８０＞：スウェーデンのボフォース社が開発した対潜・対水上艦用係維式磁気機雷。円筒形をしている。全長1130mm、直径660mm、重量450kg、炸薬重量80kg。最大敷設深度200m（75m？）。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜Ｍ　Ｍｋ�X＞：Mk5機雷（イギリス）を参照。

＜Ｍ−Ｍｋ５ａ＞：56式掃海具を参照。

＜Ｍ−Ｍｋ６ａ＞：56式掃海具を参照。

＜Ｍ−Ｍｋ６ｈ＞：56式掃海具を参照。

＜ＭＭＬ＞：アメリカ陸軍が開発中の短距離防空用ミサイルランチャーMulti-Mission Launcher。アヴェンジャー自走地対空ミサイルの後継である。６輪トラックM1083A1の荷台に５列３段の箱形ミサイルランチャーを載せてあり、AIM-9X、スティンガー、MHTK対砲弾迎撃ミサイル、AGM-114Lロングボウ・ヘルファイアなどを発射できる。目標はAN/MPQ-64センチネル防空レーダーなど既存の防空レーダーから受け取り、射撃指揮装置も既存のものを流用して開発期間短縮と費用削減を図る。参考：月刊軍事研究6,’17

＜ＭＭＯ＞：最大運用限界マッハ数を参照。

＜ＭＭＰ＞：フランス陸軍対戦車ミサイルで、Missile de Moyenne Portee（中射程ミサイル）の略。ミランの後継として2014年からMBDA社が開発した。誘導は非冷却式赤外線画像＋昼間用光学TV＋慣性基準装置で、双方向データリンクにより発射後ロックオンによる非直接照準射撃や撃ちっ放しが可能。密閉空間からも発射できる。弾頭直径140mm、重量12kg。弾頭はタンデム。射程4000m。2015年2月2日に初試射が行われ、発射地点から見えない4000m先の目標を射撃して成功した。2017年からランチャー400基とミサイル2850発を配備する予定。2019年初め、70kmで走行中の車両から発射後ロックオンでの射撃、低伸弾道・発射後ロックオンでの対洞窟射撃、GPS援用非直接照準BLOSモードでの遠距離射撃をテストした。参考：月刊軍事研究7,’15、11,’18、THE MILITARY BALANCE 2016、月刊航空ファン6,’19

＜ＭＭＰＭ＞：中距離多目的誘導弾を参照。

＜ＭＭＰＳ＞：ラインメタル社の銃座／機銃陣地防御用モジュラー装甲システムで、Mobile Modular Protection Systemの略。参考：月刊軍事研究6,’11

＜ＭＭＰＶ＞：フラブリ級（哨戒艦）を参照。

＜ＭＭＰＶ＞：アメリカ陸軍計画装輪装甲車で、Medium Mine Protected Vehicle（耐地雷中型車両）の略。不朽の自由作戦（アフガン）とイラク戦争でHMMWVが大損害を被ったため、後継として計画し、2007年にRG-33を選定したが、同年にMRAPに統合された。参考：月刊軍事研究7,’16

＜ＭＭＲＣＡ＞：インド空軍計画多用途戦闘機。中型多目的戦闘用航空機（Medium Multi-Role Combat Aircraft）の略で、MRCA（多目的戦闘機）とも略す。2007年に導入を発表したもので、126機（＋オプション64機）を１兆円規模で購入し、旧式化したMiG-21などを更新する。2004年にF-16、MiG-29OVT、JAS39、ミラージュ2000-5Mk2の資料を取り寄せることにしたが、ミグはMiG-35、ダッソーはラファールに変更し、更にユーロファイター社がタイフーンを、ボーイングがF/A-18E/Fを提案してきた。これらを元に、2005年12月には提案要求書を出す予定だったが遅れ、2007年8月28日に漸く発出されてF-16IN、F/A-18E/Fブロック�U、MiG-35、タイフーン、ラファール、JAS39INが候補に挙がった。2011年4月、タイフーンとラファールの決戦となった。2011年中に決定する予定だったが、ユーロ危機による世界経済の失速でルピーの為替レートが低下、相対的に価格が上昇してしまったため、機数を減らすか調達期間を延長するか検討が必要となり、一旦先送りされた。2012年1月31日、ラファールB/C戦闘機の導入を決定した。最初の18機は2015年からダッソーで作ったものを輸入し、残り108機は2017-18年頃からHALでライセンス生産（年産20機）する。ライフサイクルコストが不当に低く見積もられたという疑惑が持ち上がったが、インド国防省の調査で否定され、3月に最終交渉に入った。2013年半ばまでに契約を締結する予定だったが、2013会計年度予算を使い切ってしまって正式契約に至らず、2014年4月の新会計年度に入っても5月に総選挙があるからと進展していない。その後もライセンス生産比率や技術移転に関する交渉が纏まらず、2015年を迎えてしまい、再び選定を１からやり直すことになった。MMRCAとは別枠でラファールを36機完全輸入する。参考：月刊軍事研究6,’11、7,’12、8,’13、月刊JWings1,’12、3,’12、4,’12、5,’12、6,’12、4,’14、5,’15、月刊丸6,’14、月刊航空ファン10,’15

＜ＭＭＳ＞：マスト・マウンテッド・サイトを参照。

＜ＭＭＳ＞：アメリカ陸軍OH-58Dヘリ用センサーで、全天候複合センサーの略。熱線暗視装置、レーザー照射器、光学ボアサイトシステムを一体化したもので、ローターマスト上に装備する。

＜ＭＭＳ−１級＞：フランス海軍掃海艇。イギリスの小型機動掃海艇を1944-45年に８隻譲り受けたものである。船体は漁船ベースで、船型は平甲板型、強いシアを持つ。基準排水量163トン。主機はディーゼル、出力500馬力。船首にSA型音響機雷掃海具、上構直後に磁気掃海具を搭載する。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ＭＭＳ−１００１級＞：フランス海軍掃海艇。イギリスの機動掃海艇を４隻譲り受けたものである。MMS-1級の改良型で、船体を大型化して掃海具と兵装を強化、居住性を改善した。機関出力はそのままなので、速力は低下している。基準排水量354トン。主機はディーゼル、出力500馬力。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ＭＭＳＣ＞：フリーダム級沿海戦闘艦（サウジアラビア）を参照。

＜ＭＭＳＣ＞：ロッキード・マーチン社がユーロネイヴァル2014で模型を展示した多任務水上戦闘艦（Multi Mission Surface Combatant）。フリーダム級LCSがベースで、SCS／FFG(X)への採用を狙っている。兵装は127mm単装砲Mk45Mod4（前甲板）１門、Mk41VLS16セル（主砲後方）、４連装艦対艦ミサイル発射筒２基（Mk49の前方１甲板上）、RAM用21連装発射機Mk49（上構後部）１基に強化し、マストも多面体タワー型として多機能レーダーのプラナー・アレイ・アンテナを貼り付ける。SCS／FFG(X)の選には漏れたので、ギリシャ海軍向けに提案中。参考：月刊軍事研究1,’15

＜ＭＭＳＣ海外シリーズ＞

　＜ＭＭＳＣ（ギリシャ海軍）＞：ギリシャ海軍コルベット調達計画向けで、選定前の2021年12月10日にアメリカ国防安全保障協力局が早々と４隻の輸出許可を出した。COMBATSS-21指揮管制装置、オットー・メララ社製76mm単装砲、Mk41VLS、CAMM/CAMM-ER、RIM-116RAM、RGM-184B NSMを装備する。参考：月刊世界の艦船3,’22

＜ＭＭＳＲ−ＳＹＤＥＲＡ＞：ラインメタル・ランドシステムズ社とMBDAフランス社が共同開発した地雷・IED探知処理システム。巨大な低圧タイヤを付け、車体前方のアームに赤外線センサー・磁気発生装置・トリップワイヤー処理ネットを装着したSOUVIM2、地中レーダーにより時速8kmで走りつつ地雷を探知する地雷探知車両、地雷を踏み潰して処理するヘビー・デコイ・ヴィークル、地雷処理を確認するベリフィケーション・ヴィークルから構成される。参考：月刊軍事研究9,’06

　＜ＳＯＵＶＩＭ２（フランス軍）＞：耐地雷車体に低圧タイヤを装着し、SOUVIM2のセンサーを搭載した前方車両RDMと、地雷処理用タイヤを3.9m幅で取り付けたトレーラーを牽引する後方車両VTRで構成される。処理能力は1日あたり100km以上。参考：月刊軍事研究11,’10

＜ＭＭＴ＞：海上自衛隊のMARS用洋上ターミナルで、Mobile MARS Terminal（MARS洋上ターミナル）の略。指揮管制支援ターミナルC2TやMTA（MOF system Terminal Afloat）の後継である。OYQ-71などがある。参考：月刊世界の艦船1,’16、9,’18

＜ＭＭＴＤ＞：SDBシリーズ（誘導爆弾）を参照。

＜ＭＭＴＩ＞：Maritime Moving Target Indication（洋上移動目標識別）の略。参考：月刊世界の艦船5,’23

＜ＭＭＵ＞：ＴＦＸ戦闘機（トルコ空軍）を参照。

＜ＭＭＵ＞：NATO軍のA330-200MRTT空中給油輸送機運用多国籍部隊で、Multinational MRTT Unitの略。2019年7月10日、アイントホーフェン空軍基地で編成式典が行われた。2020年からA330-200MRTTが配備される予定。参考：月刊航空ファン10,’19

＜ＭＭＶ＞：アメリカ陸軍・海兵隊・海軍のフォークリフト。アメリカのJLG社が開発し、2001年から700両以上が配備された。フォークが３段式のアーム先端に付いているため、荷台の奥に貨物を押し込んだり、高い位置に貨物を搭載したりできる。フォークは重量7000ポンド（3.175トン）と11000ポンド（4.99トン）の２種があり、最大高12.9mまでのリフトが可能。アーム俯仰角マイナス３度からプラス69度。全長6.3m、全幅2.54m、全高2.39m。エンジンはカミンズ社製ディーゼル（110馬力）。参考：月刊軍事研究7,’07

＜ＭＭＷイベント１＞：アメリカ海軍の弾道ミサイル迎撃試験。2015年7月28日（6月28日？）に行われ、DDG-53ジョン・ポール・ジョーンズからSM-6デュアル�Tを発射し、SRBM模擬標的１発、AQM-37C航空機模擬標的１機、AQM-74E巡航ミサイル模擬標的１機を撃墜または撃墜判定を得た。参考：月刊軍事研究12,’18、月刊航空ファン11,’15

＜ＭＭＷイベント２＞：アメリカ海軍の弾道ミサイル迎撃試験。2015年6月29日、DDG-53ジョン・ポール・ジョーンズからSM-2ERブロック�Wを発射し、MGM-52ランス短距離弾道ミサイルを撃墜した。参考：月刊軍事研究12,’18

＜ＭＭＷイベント３＞：アメリカ海軍の迎撃試験。2015年7月31日、DDG-53ジョン・ポール・ジョーンズからSM-2ERブロック�WをAQM-37Cに向け発射した。参考：月刊軍事研究12,’18

＜ＭＭＷイベント４＞：アメリカ海軍の迎撃試験。2015年8月1日、DDG-53ジョン・ポール・ジョーンズからSM-2ERブロック�WをBQM-74Eに向け発射した。参考：月刊軍事研究12,’18

＜ｍｍバンド（ＩＥＥＥ　Ｓｔｄ．）＞：アメリカ電気電子学会標準規定（IEEE Std.）では110-300GHzの周波数帯を指す。参考：レーダシステムの基礎理論

＜ＭＮ−２−Ｇ＞：自衛隊の対空無線機。東芝電波プロダクツ製。参考：月刊軍事研究4,’14

＜ＭＮ１０２＞：イタリア軍の沈底機雷、別名MURENA。MRP-80の炸薬をHBXに変更したもので、電子回路も改良した。全長2.1m、直径0.533m、重量780kg、炸薬重量630kg。敷設深度5-300m。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＮ１０３＞：マンタ（機雷）を参照。

＜ＭＮ１０５＞：イタリア軍の対潜・対水上艦用係維機雷、別名SEPPIA。MR-80を係維機雷にしたもので、長さ300mの係留索を持ち、特定目標に対してのみ炸裂するよう信管のプログラミングが可能である。全長1.56m、直径0.66m、重量870kg、炸薬重量200kg。最大深度600m。信管は磁気、振動、水圧。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＮＣ甲鉄＞：日本海軍が開発した均質圧延鋼板で、MNCはモリブデン入りニッケル・クロム鋼（Molybdenum alloy Non-Cemented）の略。参考：続・海軍製鋼技術物語

＜ＭＮＤＡＡ＞：ミャンマー民主同盟軍を参照。

＜ＭＮＨ＞：ハノーバーの戦闘車両製造所で、Mashinenfabrik Niedersachen Hanoversの略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＭＮＬＡ＞：マリ内戦を参照。

＜ＭＮＬＦ＞：モロ民族解放戦線の略。1972年、フィリピン・ミンダナオ島に創設された過激派組織で、1996年にラモス政権と和平協定を結んだが、政権交代などで合意内容変更を迫られたため、再び武装闘争を行っている。勢力２万人。2013年9月9日、ミンダナオ島西部にあるサンボアンガを200人で襲撃し、町の一角を占領して人質を取ったため、フィリピン軍がヘリコプターなどを投入して9月16日から制圧作戦を実施、80人以上を殺害した。参考：月刊軍事研究12,’02、5,’08、月刊JWings12,’13

＜ＭＮＯ＞：最大運用限界マッハ数を参照。

＜ＭＮＲ＞：モザンビーク民族抵抗運動を参照。

＜Ｍ．Ｏ．１＞：アルゼンチン国営航空機工場が1930年から開発した単葉複座練習機。全長7.86m、全幅12.29m、全備重量1434kg。エンジンはライト・ホワールウィンド（240馬力）単発、最大速度220km、実用上昇限度5490m、航続距離953km。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＯ−１５＞：航空自衛隊のパイロット用酸素マスク。ハードピース、吸入用ホース、吸排気弁、ストラップなどから構成され、FHG-2ヘルメットに結合させて使用する。参考：月刊JWings6,’05、自衛隊装備年鑑1996

＜ＭＯ−１５Ａ＞：自衛隊の酸素マスク。東京航空計器製。参考：月刊軍事研究8,’17

＜ＭＯ−９０＞：スペイン軍の係維機雷。複合信管を装備しており、目標パラメータを10以上設定できる。全長1.18m、幅1.09m、高さ1.69m、重量1.06トン。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｏ−１２０シリーズ＞：フランスのトムソン・ブランツ兵器会社（TBA社）が開発した120mm滑腔迫撃砲。参考：スピアヘッドNo.7

＜Ｍｏ−１２０−６０＞：重量94kg。射程600-6610m。参考：スピアヘッドNo.7

＜Ｍｏ−１２０−Ｍ６５＞：Mo-120-60の後継となる射程延伸型。牽引用の台車と砲口に装着する牽引用リングが用意されており、軽車両での牽引や人力移動が可能。重量104kg／144kg（台車含む）。最大射程9000m（RAP）。参考：スピアヘッドNo.7

＜Ｍｏ−１２０ＬＴ＞：Mo-120-M65の改良型。台車の車輪にトーションバーサスペンションを装着し、ベースプレートを大型化した。重量247kg。参考：スピアヘッドNo.7

＜ＭＯ−１２０−ＲＴ６１＞：120mm迫撃砲RTを参照。

＜Ｍ．Ｏ．Ａ＞：Minites Of Angleの略。角度１分のことで、100m先の29mmの大きさに相当する。ダットサイトで1M.O.Aというのは、光点の大きさが100m先で直径29mm相当であるということである。参考：ストライク・アンド・タクティカルマガジン3,’11

＜ＭＯＡＢ＞：アメリカ空軍の空中爆発兵器で、Massive Ordnance Air Burst（空中炸裂重量兵器）の略。語呂合わせでMother Of All Bombsとも呼ばれる。制式名称GBU-43/B。弾体はBLU-120/Bで、中央後方左右に安定翼、尾部にKMU-593/B誘導セットと花弁状に開くグリッド・フィン４枚を装着している。計算上は半径4kmの範囲に強大な爆圧を与えることができ、一説では半径1.72km以内の建造物を完全に破壊して半径5.4km以内の人間を吹っ飛ばせるとも、有効半径が10km以上に及ぶともいわれ、森の中でもちょっとしたヘリ降着地が設営できる。徹甲爆弾としても使用でき、地下1.8mにあるコンクリートバンカーを破壊可能である。全長9.2m、直径1.3m、安定翼スパン3m、総重量21500ポンド（9.75トン）、炸薬重量18633ポンド（8.459トン。トリトナール）。誘導はGPS/INS、CEP13m。信管は連続波レーダー高度計による近接式、作動高度1m未満。クレイドルに載せてMC-130の貨物室に積み、後部ランプを開放してパラシュートにより空中投下する。2003年3月7日に初誘導飛翔試験、3月11日に初投下試験が行われ、15発が納入された。2017年4月13日、アフガニスタンの対イスラム国作戦で初使用され、MC-130から投下されてナンガルハル州アチン地区の地下拠点を吹っ飛ばし、戦闘員90名以上を殺害した。参考：月刊軍事研究9,’18、7,’03、2,’10、2,’18、月刊JWings6,’03、12,’12、1,’13、7,’17、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＯＢ＞：海上移動基地を参照。

＜ＭＯＢ＞：Main Operating Base（主要作戦基地）の略。海外駐留米軍の中枢的役割を担う常設基地のこと。参考：月刊軍事研究7,’04

＜ＭＯＢＡＴ＞：ランドローバー野外機動車ファミリーを参照。

＜ＭＯＢＡＴ＞：RDMテクノロジー社の105mm自走砲で、モバイル・アーティラリーの略。1998年にDAF社製４輪駆動トラックYA4440を改造した原型が完成した。後部荷台に105mm砲を後ろ向きに積み、キャビン後方にAPUを追加したもので、カバーを被せて輸送トラックを装うことも可能。搭載砲は牽引式105mm砲M101がベースで、砲身を延長、多孔式砲口制退器を付け、駐退復座機や砲尾を改造している。旋回は電動式で、旋回角左右45度ずつ、射界左右800ミル、射角マイナス90ミルからプラス1260ミル。最大射程14400m（通常榴弾）／19600m（RAP）。発射速度毎分５発（持続）／８発（最大）。搭載弾数40発。全備重量10.8トン。C-130で空輸できる。オプションで自動照準器、組み込み式コンピュータ化射撃管制装置、航法装置、レーザー慣性照準システムLINAPSを装備可能。参考：月刊軍事研究6,’01、2,’03

＜ＭＯＢＩ＞：Man Overboard Indicator（船外対人探知装置）の略。

＜ＭＯＤ＞：自走式デコイ１型を参照。

＜Ｍｏｄ＞：Modificationの略。改修番号のことで、最初のバージョンがMod0となり、以降Mod1、Mod2…となる。参考：U.S.ウェポン・ハンドブック

＜Ｍｏｄ．７７突撃銃＞：オーストリア陸軍の突撃銃。ブルパップ式で、光学照準器を標準装備する。参考：月刊PANZER8,’01

＜ＭＯＤＥＬ＞：リベリア民主運動の略。

＜ＭＯＦシステム＞：海上自衛隊の海上作戦部隊指揮統制支援システムで、Maritime Operation Forceの略。海自の各部隊を指揮管制するシステムで、横須賀基地船越地区にある自衛艦隊司令部の海上作戦センターを中核、横須賀・呉・佐世保・舞鶴・大湊の各地方総監部の方面部隊センターと厚木の航空集団司令部の海上航空センターを拠点とし、各部隊に端末を設置する。初代システムは1995-98年度にプログラム業務隊が担当し、隊内に建設したプレハブの開発センターに民間技術者ら300人を集めて開発した。それまでの自衛艦隊指揮支援システム、航空対潜戦指揮システム管制ターミナル、佐世保総監部作戦システムを統合したもので、システム構成はメインフレーム方式からクライアントサーバ方式に変更、ユニックス端末でなくパソコン端末を採用するなど経費削減と端末の操作性向上を実現した。艦艇には洋上ターミナルMTA（MOF system Terminal Afloat。OYQ-51など）を搭載する。1999年3月1日、SFシステムと交代して稼働を開始した。2015年3月、MARSシステムに換装された。参考：朝雲、月刊軍事研究6,’01、9,’03、月刊世界の艦船9,’18、7,’19

＜ＭＯＨ＞：名誉勲章を参照。

＜ＭＯＫＫＩＴＳ＞：AN/ASQ-T503（空戦訓練ポッド）を参照。

＜ＭＯＫＶ＞：アメリカミサイル防衛局の弾道ミサイル迎撃体で、Multi-Object Kill Vehicleの略。2017年にレイセオンと開発契約を締結した。コンセプトはMKVと同じで、迎撃体を多数発射して弾道ミサイルの複数弾頭を囮弾頭ごと全部叩き落とす。参考：月刊航空ファン6,’17

＜ＭＯＬ＞：KH-10（偵察衛星）を参照。

＜ＭＯＬＥＮＥＳ＞：フランス艦船技術局の実験用表面効果船（SES）で、MOdele Libre d’Experimentation de Navire a Effet de Surfaceの略。フランス海軍大型SES研究（当初は排水量4000トン・速力60ノット、後に排水量1000トン・速力50ノットに縮小）の事前段階として建造され、1981年末から１年間にわたり地中海でテストを行った。全長12.1m、幅3.43m、重量5.5トン。推進はウォータージェット、速力20ノット。予算が付けば計画のフェーズ２として200トン級SESを作る予定。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＭＯＬＬＥ＞：アメリカ軍のポーチ取り付け型タクティカルベストで、MOdular Lightweight Load-carrying Equipmentの略。IIFSの後継として採用した。多数のポーチ（Fighting Load Carrier）を自由に装着でき、後部にフレームを付ければバックパックとバットパックも装備できる。グレネードポーチが小さくて閃光弾や発煙弾が収納できない、暗視装置収納スペースが無いなどの欠点がある。当初はベストと腰ベルトが分離しており、ベルトで両者を固定していたが、2000年頃に両者が予め繋げられたMOLLE�Uが採用された。インターセプター・ボディーアーマーに追加防御を付け、その上から装備すると相当かさばるため、MOLLEを着ないでボディーアーマー自体にポーチを付けて済ませていることも多い。参考：月刊軍事研究4,’04、歴史群像2,’08

＜ＭＯＮ＞：アメリカ軍の砲艇で、モニターの略。小型上陸用舟艇の周囲に対RPG用防御装備（水道管に砂を詰めてロープでくくったもの）を付け、105mmまたは40mm機関砲塔１基、81mm直射迫撃砲１門、12.7mm・20mm機関銃塔３基を搭載している。速力８ノット。乗員11名。ベトナム戦争でMRFに配備された。参考：コンバット・バイブル２

＜ＭＯＯＴＷ＞：Military Operations Other Than War（戦争に至らない軍事行動、戦争以外の軍事作戦）の略。1995年にアメリカ統合参謀本部が発表した用語で、平時における軍隊活動を指す。PKO、経済制裁、大量破壊兵器・小火器拡散防止、臨検、人道支援／災害救援、非戦闘員引き揚げ（避難）、示威行動、対テロ行動、暴動鎮圧、武器麻薬取締などが含まれる。参考：月刊JWings12,’01、月刊軍事研究11,’06、2,’05、2,’11、月刊世界の艦船10,’15

＜ＭＯＰ＞：AN/SPU-1W（掃海具）を参照。

＜ＭＯＰ＞：ボーイング社が開発中のB-2A爆撃機用大型貫通爆弾で、Massive Ordnance Penetratorの略。全長6.25m、直径0.8m、重量30000ポンド（13.61トン）、炸薬重量5300ポンド（2.404トン）の巨大な爆弾である。B-2A爆撃機に２発が搭載され、４枚の中央翼と４枚の尾部フィンを持ち、投下後にフィンを展開、GPSにより誘導され、硬化鋼弾体により１平方インチあたり重量5000ポンド（2.268トン）のコンクリートなら60m、10000ポンド（4.536トン）のコンクリートなら8mを貫通して内部施設を粉砕する。2007年12月にモックアップが報道陣に公開されており、2008年末の実用化を目指している。参考：月刊軍事研究12,’08、8,’07、8,’08、12,’09、8,’18、月刊JWings4,’07

＜ＭＯＰＰ＞：アメリカ軍のNBC防護態勢規定で、任務対応防護状態（Mission Oriented Protective Posture）の略。NBC警戒レベルに応じて６段階設定されており、陸上（Ashore）と艦上（Afloat）でも異なる。また、マスクだけ着用した状態もある。参考：月刊軍事研究6,’11、7,’03、月刊世界の艦船7,’11

　＜ＭＯＰＰ　ｒｅａｄｙ＞：化学防護アンダーガーメント、オーバーガーメント、オーバーブーツ、手袋、ヘルメット防護カバーなどのMOPPギアを２時間以内に準備できるようにし、防護マスクを携行する。参考：月刊軍事研究6,’11、月刊世界の艦船7,’11

　＜ＭＯＰＰ０＞：陸上では、MOPPギアを手の届く範囲に置く。海上では、MOPP0は存在しない。参考：月刊軍事研究6,’11、7,’03、月刊世界の艦船7,’11

　＜ＭＯＰＰ１＞：陸上では、防護衣を着用し、オーバーブーツ、マスク、フード、手袋を携帯しているべき状態。海上では、MOPPギアを手の届く範囲に準備する。参考：月刊軍事研究6,’11、7,’03、月刊世界の艦船7,’11

　＜ＭＯＰＰ２＞：陸上では、防護衣、オーバーブーツ、ヘルメット防護カバーを着用し、フード、マスク、手袋を携帯しているべき状態。海上では、マスクを携行する。参考：月刊軍事研究6,’11、7,’03、月刊世界の艦船7,’11

　＜ＭＯＰＰ３＞：陸上では、手袋以外全て着用しているべき状態。海上では、防護衣とオーバーブーツを着用し、その他を携帯する。参考：月刊軍事研究6,’11、7,’03、月刊世界の艦船7,’11

　＜ＭＯＰＰ４＞：全てのNBC防護装備を着用した状態。NBC攻撃が行われた際にはこの態勢を取る。参考：月刊軍事研究6,’11、7,’03、月刊世界の艦船7,’11

＜Ｍｏｒ＞：迫撃砲（Mortar）の略。

＜ＭＯＲ８９３８　３０６＞：F815-7（戦術トラック）を参照。

＜ＭＯＲＡＫ＞：スロバキア陸軍の多連装ロケットシステム開発計画。コンストラクター・ディフェンス社とディール社が設計、2001年に発表した。車体はスロバキア陸軍122mm多連装ロケットランチャーRM-70と同じタトラ813装甲化８輪トラックまたはタトラ815非装甲８輪トラックで、MLRS用227mmロケット弾またはBM-21用122mmロケット弾（28連装）と、射撃統制用TALIN-3000航法装置を装備する。参考：月刊PANZER9,’05

＜ＭＯＳ＞：MIDS-LVTシリーズ（データリンク）を参照。

＜ＭＯＳ＞：アメリカ軍用語で、軍事特殊技能（Military Occupation Speciality）の略。陸自でも特技の略として使っている（モスと読む）。参考：スピアヘッドNo.14

＜ＭＯＳＣ＞：サプライ級（オーストラリア補給艦）を参照。

＜ＭＯＳＫＥ＞：フィンランド軍の移動式C3Iセンター。ドイツの４×４輪車両ワーゲンLT45に指揮装備を搭載したものである。地対空ミサイル部隊の指揮下ユニットと有線または無線でリンクし、射撃指揮を行う。乗員は操縦手１名、下士官３名、将校３名。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ＭＯＳＳ＞：MObile Submarine Simulator（機動潜水艦シミュレータ）の略。参考：現代の潜水艦

＜ＭＯＳＷ＞：イスラエル軍の巡航ミサイルで、モジュラー型スタンドオフ兵器の略。子爆弾や貫徹弾頭などを搭載し、ターボジェットで飛翔、GPS/INSとデータリンクで目標に向かう。全長3.97m、翼スパン2.7m、重量1.05トン。最大射程100km。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＯＴＩＶ−３Ｆ＞：ロシア軍9K58スメルチ用300mmロケット弾9M55K1に搭載されている熱線誘導式子弾頭。２系統の赤外線センサーを持ち、目標地域上空で撒布されるとパラシュートを開いて落下、150m上空から装甲車両の熱源を感知してトップアタックする。目標が無かった場合、地表に落下後45秒で無力化する安全装置が付いている。重量15kg。装甲貫徹力70mm。参考：月刊PANZER 2,’99、月刊丸4,’99

＜ＭＯＵＴ＞：市街地戦闘術の略。

＜ＭＯＵＴ砲塔システム＞：ラインメタル・ディフェンス社がプライベート・ベンチャーで開発した砲塔システム。口径90mm/105mm・口径長42/45/50の砲を搭載しており、直接照準射撃のみならず高仰角間接照準射撃も可能で、最大射程は20km。市街地でビルの上の敵を狙うことも出来る。閉鎖機は水平鎖栓式で、右に開き、左側から弾薬がセットされ、ラマーで装填される。使用弾は装甲貫徹力400mmのAPFSDS弾と間接照準射撃用分離装薬式榴弾（HE-PFF）。全備重量16トンで、車体重量16トンクラスの車両に搭載すれば、A400M輸送機で空輸可能となる。2020年までに実用化する予定。参考：月刊軍事研究2,’09

＜ＭＯＶＬＡＳ＞：アメリカ海軍の着艦支援装置で、Manually Operated Visual Landing Aid System（手動操作目視着艦支援装置）の略。FLOLS/IFLOLSと同じ機能があり、FLOLS/IFLOLSが故障したり、船体動揺が大きすぎて安定化装置の限界（ピッチ６度・ロール10度）を超えたりした場合に、飛行甲板上に規定されている３ヵ所のいずれかに据え付けて使用する。参考：月刊世界の艦船2,’16、月刊軍事研究4,’16

＜ＭＯ会＞：航空自衛隊航空機整備幹部職域（OB含む）の親睦団体で、MOはMaintenance Officerの略。年に一度の総会ではベストMO賞（三佐以下の幹部で職域業務と後進の育成に著しく寄与した者）とベストメンテナンス賞（航空機保有部隊、補給処、術科学校に勤務する整備員で、職域業務と後進の育成に著しく寄与した者）を選定し、表彰している。参考：朝雲

＜ＭＯ作戦＞：日本海軍が太平洋戦争時に計画したポートモレスビー攻略作戦。ポートモレスビーはニューギニア島東部の政治・経済・軍事・交通・通信の中枢で、オーストラリア防衛の要衝（ケアンズから900km弱）であり、飛行場と海軍施設が整備され、北東600km弱にある日本海軍基地航空隊拠点のラバウルを行動範囲に収め、対日反攻の拠点ともなりうる場所である。オーストラリア軍は広大な国土に対して兵力が少なく、破竹の勢いで進撃を続ける日本軍に対して、オーストラリア本土外の拠点はおろか、本土もブリスベーンとアデレードを結ぶ線より南しか守れないと判断していたが、アメリカ陸軍のマッカーサーはオーエン・スタンレー山脈を盾にしてポートモレスビーを死守し、米豪連絡線を保持すると共に、来たるべき反攻の際の拠点とすることにした。日本軍はポートモレスビー攻略法として、陸路、舟艇機動、海路の３つを考えたが、それぞれジャングルに囲まれた標高4000m級のオーエン・スタンレー山脈を地図無しに踏破しなければならない、敵制空権下で長大な距離を舟艇で移動せねばならない、敵機動部隊のうろつく珊瑚海を平均８ノットの低速輸送船で突破しなければならない、といった問題を抱えていた。そもそもニューギニア島自体が未開の地域であり、日本の２倍の面積に30万人弱しか人がおらず、舗装道路はほぼ皆無、港湾施設も整っておらず、人足も食料も現地調達はまず不可能、海陸路による補給もままならない状態であった。昭和17年1月、日本海軍南洋部隊と陸軍南海支隊がラバウルとカビエンを占領。米豪連絡線の遮断のため、1月20日に大本営がニューギニア東部攻略の実施を発令、3月にSR作戦でラエとサラモアを攻略し、引き続きポートモレスビー、ツラギの攻略作戦に移った。しかし連合軍はJN-25暗号を解読して上陸地点を掴んでおり、3月10日にラエとサラモアがアメリカ機動部隊（CV-2レキシントンとCV-5ヨークタウン）艦上機100機以上の空襲を受けて輸送船４隻沈没、駆逐艦３隻損傷、死傷者360名以上の大損害を受けてしまった。また、連合艦隊は機動部隊を4月にインド洋作戦・セイロン島攻撃に使用することにしており、同行しない加賀は内地で修理に入るため、ポートモレスビー攻略に回すことができず、4月攻略開始の予定が5月に延期となった。南洋部隊では修理の終わった加賀１隻（と水上機母艦瑞穂）では制空権確保ができないとして、第２航空戦隊を派遣するよう連合艦隊に要求。連合艦隊ではインド洋作戦中の第２航空戦隊でなく新鋭で実戦経験を積ませたい第５航空戦隊を充てることにし、最終的に4月上旬に大東亜戦争第二段作戦帝国海軍作戦要領で海路でのポートモレスビー攻略が決定、連合艦隊は4月10日に南洋部隊に第６水雷戦隊と第７潜水戦隊、4月12日に南洋部隊に第５戦隊、第５航空戦隊、第７駆逐隊、第27駆逐隊を編入した。4月16-17日、南洋部隊がトラックに陸軍南海支隊参謀を招いてMO作戦図上演習を実施。4月22日、ラバウルの元山海軍航空隊が九六式陸攻でソロモン方面の哨戒飛行を開始。4月23日（10日？）、連合艦隊がMO作戦命令を発令した。作戦担当は南洋部隊第４艦隊（司令長官井上成美中将）で、隷下に第５航空戦隊及び第５戦隊からなる機動部隊と第６戦隊及び軽空母祥鳳からなる攻略部隊を置き、4月25日にラバウルの海軍航空部隊がポートモレスビー方面に爆撃を開始し、5月3日に陽動を兼ねてツラギを占領し珊瑚海の哨戒圏を延長、5月4日に陸軍南海支隊と直掩の第18戦隊からなるポートモレスビー攻略部隊がラバウルを出発し、5月7日にポートモレスビー攻略部隊が上陸を開始、基地航空隊と祥鳳艦上機の援護を受けつつ5月10日にポートモレスビーを占領し、5月15日にはツラギ攻略部隊がナウルとオーシャン島を占領することとなった。日本海軍作戦部隊は、MO機動部隊（指揮官は第５戦隊司令官の高木武雄少将）が本隊の第５戦隊（重巡妙高、羽黒）と第７駆逐隊（駆逐艦曙、潮）、航空部隊の第５航空戦隊（司令官は原忠一少将。空母瑞鶴、翔鶴。搭載機は零戦37機、九九式艦爆43機、九七式艦攻37機）と第27駆逐隊（有明、夕暮、白露、時雨）、補給部隊の特設給油艦東邦丸で、MO攻略部隊（指揮官は第６戦隊司令官の五藤存知少将）が主隊の第６戦隊（重巡青葉、加古、衣笠、古鷹）、軽空母祥鳳（搭載機は零戦６機を含む艦戦16機、艦攻12機）、駆逐艦漣、援護部隊の第18戦隊（軽巡天龍、龍田）、神川丸、聖川丸、第５砲艦隊（特設砲艦３隻）、第14掃海隊（特設掃海艇２隻）、ポートモレスビー攻略部隊が第６水雷戦隊（軽巡夕張、駆逐艦追風、朝風、睦月、弥生、望月）、敷設艦津軽、陸軍南海支隊（11500名）が乗船する陸軍輸送船６隻、陸戦隊が乗船する海軍輸送船６隻、駆潜艇、第20号掃海艇、掃海特務艇２隻、特設掃海艇２隻、特設応急修理工作艦１隻、ポートモレスビー奇襲隊が第21潜水隊（潜水艦２隻）と給油隊（給油艦など２隻）であり、ツラギ攻略部隊（指揮官は第19戦隊司令官の志摩清英少将）が第19戦隊（敷設艦沖島）、駆逐艦１隻（２隻？菊月、夕月など３隻？）、輸送船２隻、駆潜艇、第１号・第２号掃海特務艇、特設掃海艇２隻（７隻？）、特設敷設艦高栄丸、特設運送船吾妻山丸、呉第３特別陸戦隊の一部430名だった。MO機動部隊は攻略部隊と別行動でソロモン群島の東側を南下、攻略部隊の東を援護することとした。作戦全般の指揮官は在ラバウルの第４艦隊司令長官井上成美中将だが、現場で艦隊を直率指揮するのは第５戦隊司令官高木武雄中将で、第５航空戦隊の戦闘時戦術指揮は戦隊司令官原忠一少将が執る。アメリカ側はJN-25暗号を解読して4月中にラバウル方面の日本側戦力、祥鳳の行動予定、第５航空戦隊・第４艦隊間の通信をほぼ全て把握していた。これに基づき、ニミッツ長官はフィッチ少将率いる第11任務部隊（CV-2レキシントン、重巡２隻、駆逐艦６隻、油槽船２隻）に出撃を命じ、5月1日に珊瑚海でフレッチャー少将率いる第17任務部隊（CV-5ヨークタウン、重巡３隻、駆逐艦６隻、油槽船３隻）と合流、支援のグレース英海軍少将率いる第44任務部隊（オーストラリア重巡２隻、アメリカ巡洋艦２隻、駆逐艦２隻）と共に日本軍のソロモン海進出を阻止することとした。連合軍側艦名はCV-2レキシントン、CV-5ヨークタウン、CA-36ミネアポリス、CA-32ニューオーリンズ、CA-34アストリア、CA-27チェスター、CA-33ポートランド、CA-29シカゴ、DD-411アンダーソン、DD-412ハンマン、DD-414ラッセル、DD-417モーリス、DD-360フェルプス、DD-349デューイ、DD-348ファラガット、DD-794アーウィン、DD-354モナガン、DD-377パーキンズ、DD-416ウォーク、DD-409シムス、DD-352ウォーデン、AO-23ネオショー、給油艦ティペカノー、オーストラリア重巡オーストラリア、オーストラリア軽巡ホバートで、空母搭載艦上機はF4F艦戦、SBD艦爆、TBD艦攻など141機。また、水上機母艦AV-8タンジールが3月からニューカレドニア島ヌーメアで索敵任務支援に就いており、第17任務部隊第９グループに編入され、戦力もPBY-5カタリナ飛行艇12機に強化された。他の手持ちの艦艇は、CV-3サラトガが1月に雷撃を受けて修理中、CV-6エンタープライズとCV-8ホーネットが日本本土奇襲攻撃から帰投中で使用できず、第１戦艦機動部隊は老朽艦ばかりで戦力にならない状態だった。4月28日、ツラギ攻略部隊がラバウルに集結。特設砲艦日海丸がショートランドに水上基地を設置。神川丸、天龍、龍田がトラックを出撃。4月29日、ツラギ攻略部隊哨戒隊（掃海特務艇など）がツラギに向け出撃。ショートランドの水上基地に横浜航空隊の九七式大艇５機が展開し、哨戒を開始。4月30日、第19戦隊司令官志摩清英少将率いるツラギ攻略部隊本隊（陸戦隊430名、水上機基地の設営隊）がラバウルを出撃。第25航空戦隊戦闘機隊と聖川丸水偵隊が上空・対潜警戒にあたった。神川丸、天龍、龍田がブカ島のクインカロラに到着したが、途中でPBY-5に発見されていた。ショートランドの水上基地に聖川丸の水上観測機３機と水偵３機が進出。ポートモレスビー攻略・援護部隊がトラックを出撃。5月1日、アメリカ軍は日本軍による作戦開始を捉え、第17任務部隊はエスピリツサント島沖で合流し、各部隊は戦闘に備えて補給に入った。また、通報を受けたオーストラリア軍ツラギ守備隊は撤退した。MO機動部隊はトラックを出港。神川丸、天龍、龍田はクインカロラを出港、ブランチ水道で対潜対空警戒を実施。特設砲艦京城丸はイサベル島に向かったが、途中でPBY-5に発見されていた。ラバウルとラエの稼働機は零戦18機、陸攻17機、大艇14機で、修理中の機体は零戦６機、陸攻11機、大艇２機、陸偵５機だった。5月2日1930、ツラギ攻略部隊はサボ島の北で哨戒部隊と合流。2200、ツラギ攻略部隊はツラギ湾外に到達。特設砲艦京城丸がイザベル島サウザンドシップス湾に水偵６機の臨時水上機基地を設営。5月3日0100、ツラギ攻略部隊はツラギ島及びガブツ島に上陸し、0500までにツラギ、ガブツ、カマンボを占領。0700、主隊と特務隊がツラギに入泊し、1745までに飛行艇６機・水偵６機を収容できる水上機基地を設営、横浜航空隊九七式飛行艇が展開した。祥鳳はツラギ西方120海里で艦戦と艦攻３機ずつを発進させてツラギの上空警戒を行い、その後北上してクインカロラに向かった。また、他のツラギ攻略支援艦隊もポートモレスビーに向け移動を開始した。これを知ったフレッチャー少将は、ヨークタウンの補給を中止して艦上機により反撃することにした。5月4日、TBD艦攻12機、SBD艦爆12機（24機？）の第１次攻撃隊がヨークタウンから発艦し、ツラギに向かった。0620、ツラギに対空警報が発せられ、沖島に横付けして補給中だった駆逐艦菊月と夕月は緊急出港して対空戦闘を行ったが、菊月は右舷機械室に被弾してガブツ島の対岸に擱座（5日2215に沈没）した。1030、TBD艦攻11機、SBD艦爆27機からなる第２次攻撃隊がヨークタウンから出撃し、サボ島付近の日本軍部隊を攻撃。第１号・第２号掃海特務艇が沈没し、特設掃海艇玉丸も至近弾を受けてハニサボ港で擱座（6日0450に沈没）した。1151、サボ島付近に退避中の夕月がF4F戦闘機４機の攻撃を受けて火災を発生、艦長らが戦死し、ラバウルへの帰投を余儀無くされた。1300、ヨークタウン第３次攻撃隊のSBD艦爆21機が来襲し、ツラギ攻略部隊旗艦の沖島、特設敷設艦高栄丸、特設運送船吾妻山丸を小破させた。アメリカ側の損害は艦上機３機だった。これを受けて、ニューアイルランド島東方にあった祥鳳は索敵しつつ反転して南下。ニュージョージア島南方まで索敵を行ったが、敵を発見できなかったため、反転して再びポートモレスビーに向かった。制空権確保のため、第４艦隊司令長官井上中将は連合艦隊に空母の増援を要請し、連合艦隊司令部は実戦経験による練度向上も兼ねてMO機動部隊航空部隊第５航空戦隊の投入を許可したが、ちょうどツラギ北西340海里で洋上補給を行っており、この時は救援に向かうことができなかった。それでもアメリカ機動部隊の反撃はMO機動部隊で抑え込めるとして1600にMO攻略部隊は予定通りラバウルを出撃、第２航行隊形・速力８ノットで南下し、ツラギ攻略を支援した後ショートランド泊地で補給を行った。5月5日、MO攻略部隊はショートランド泊地を出撃してソロモン海を南下。祥鳳と漣はMO主隊と分かれて西に向かい、MO攻略部隊の上空直掩を行った。5月6日、アメリカ第17任務部隊が第11任務部隊と第44任務部隊を隷下に入れた。ツラギの飛行艇がアメリカ第17任務部隊を発見し、MO機動部隊との間で珊瑚海海戦が勃発。元山海軍航空隊がポートモレスビー爆撃に向かったが、積乱雲に邪魔されて到達できず引き返した。5月10日、連合艦隊司令長官は戦機が去ったとし、MO作戦を7月まで延期することを下命した。MO機動部隊はソロモン諸島東方に、MO攻略部隊はショートランドに向かい、神川丸はデボイネの水上基地を撤収して5月12日にショートランドに帰投した。沖島、第23駆逐隊（夕月、卯月）、金龍丸、高瑞丸はMO機動部隊の支援を受けてナウル島とオーシャン島を攻略することになったが、潜水艦S-42の雷撃で沖島が沈没するなどしたのと、5月15日にツラギ東方洋上で空母２隻を含むアメリカ機動部隊が発見されたため、中止された。5月11日、元山海軍航空隊九六式陸攻19機が60kg陸用爆弾計158発を積んでブナカナウから出撃し、台南海軍航空隊零戦８機の護衛でポートモレスビー飛行場を爆撃した。１機が高角砲を被弾して損傷している。5月14日、第４航空隊一式陸攻８機と元山海軍航空隊九六式陸攻（250kg爆弾と60kg爆弾を混載）が台南海軍航空隊零戦９機の護衛でポートモレスビー港を爆撃。6月5日からのミッドウェイ海戦に敗れたため、海路での攻略が困難となり、6月7日に軍令部が陸路侵攻でのポートモレスビー攻略を提案。6月12日、大本営は大陸命第633号で第17軍司令官に対し、ポートモレスビーの陸路攻略を海軍と共に研究（リ号研究と称する）するよう命じ、ニューギニア戦の主役は陸軍に移った。参考：激闘太平洋戦記、帝国海軍太平洋作戦史�T、日本海軍艦隊総覧、激闘！太平洋戦争地上戦、歴史群像8,’15、4,’17、月刊軍事研究9,’09、第２次大戦日本海軍作戦年誌、太平洋海戦史、太平洋戦争情報戦、月刊丸5,’07、6,’01、12,’90、写真集日本の小艦艇、月刊世界の艦船1,’11、11,’15、月刊航空ファン7,’19

＜ＭＰ＞：Maschinen Pistole（機関短銃）またはMilitary Police（憲兵）の略。参考：ジャーマンタンクス、現代の潜水艦

＜ＭＰ＞：ソ連の試作軽輸送機。BDP-2グライダーにエンジンを搭載し、機体を再使用できるようにしたものである。１機がBDP-2から改造されてテストされたが、採用されなかった。全長13.5m、全幅20m、全備重量3700kg。エンジンはM11F（165馬力）双発、最大速度172km、航続距離930km。乗員１名。搭乗兵員20名（通常）／32名（最大）。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＰ−２＞：ARK-3（飛行艇）を参照。

＜ＭＰ−２Ｆ＞：P2V-6M（対潜哨戒機）を参照。

＜ＭＰ−４ＬＤ−ＣＳ＞：ノンリーサルテクノロジーズ社の40mm催涙ガス弾。遅延信管を持つ。参考：月刊コンバットマガジン7,’09

＜ＭＰ５シリーズ＞：西ドイツのヘッケラー＆コッホ社が開発したサブマシンガン。1966年に原型が完成し、反動の小ささと命中精度の高さから1970年以降は西側特殊部隊標準装備となった。1989年には３点バーストが追加されている。23種類のバリエーションがあり、日本の各地警察本部にある銃器対策部隊も機関けん銃として装備した。参考：月刊軍事研究4,’99、4,’07、JGround Vol.11

　＜ＭＰ５Ａ２＞：基本型で、1970年に登場した。基本構造はG3自動小銃と同じで、固定銃床を装備し、100m以内なら狙撃性能も高い。全長680mm、重量2.45kg。使用弾は9mmパラベラム。作動は撃鉄内蔵ローラー・ロッキング式ディレイド・ブローバック、発射速度毎分800発。参考：月刊軍事研究4,’99

　＜ＭＰ５Ａ３＞：MP5A2を金属製伸縮式銃床としたもの。全長490mm／660mm（ストック引き出し時）、重量2.88kg。参考：月刊軍事研究4,’99

＜ＭＰ５ＳＤ１＞：サイレンサー標準装備型。発砲炎も抑制するため、射手の居場所を曝露しない。参考：月刊軍事研究7,’97

　＜ＭＰ５ＳＤ３＞：MP5A3にサイレンサーを装着したもの。1975年に西ドイツ警察対テロ班の要求で開発された。全長610mm／780mm（ストック引き出し時）、重量3.4kg。参考：月刊軍事研究4,’99

　＜ＭＰ５Ｋ＞：コンパクト型。1976年に開発された。全長325mm、重量2kg。発射速度毎分900発。参考：月刊軍事研究4,’99

　＜ＭＰ５スペシャル・ケース＞：MP5Kをアタッシェ・ケースに収納し、そのまま撃てるようにしたもので、取っ手に安全装置とトリガーがある。照準装置が無いので、曳光弾を見ながら修正するが、弾丸30発は２秒で撃ち尽くすので、実際は取り敢えず脅かすぐらいにしか使えない。周りに人がいれば巻き込む危険が非常に高く、実用性には疑問がある。参考：月刊軍事研究4,’99

　＜ＨＫ５３＞：5.56mm×45弾型。1990年代に登場した。発射炎軽減のため、銃口部に大型のマズル・コンペンセイターを持つ。全長780mm／590mm（ストック短縮時）、銃身長244mm、重量3.32kg。ライフリングは６条右回り。マガジンはHK33と共通で、装弾数25発。参考：月刊軍事研究4,’99、最新軍用ライフル図鑑

　＜ＭＰ５／１０＞：10mm弾型。1990年代に登場した。参考：月刊軍事研究4,’99

＜ＭＰ５海外シリーズ＞

　＜９．００ＫＰ２０００＞：フィンランド軍サブマシンガン。MP5SDを採用したもので、特殊猟兵や沿岸猟兵（ウーシマー旅団）などに配備した。参考：月刊軍事研究8,’14

　＜機関けん銃＞：警察銃器対策部隊のサブマシンガン。フランス仕様のMP5Fがベースで、軍事専門誌がMP5Jとして紹介したり、エアガンがMP5Jという名称で販売されたりしため、MP5Jと呼ばれることもある。2002年のワールドカップサッカー日韓共同開催時以降1000丁以上が配備された。参考：JGround Vol.11

＜ＭＰ７＞：ドイツ連邦軍フルオート銃（小口径専用弾を使うが有効射程的にはサブマシンガンに近い）。MP5の後継としてH&K社が開発した。折り畳み式前方グリップと伸縮式銃床を持ち、照準器は反射式が標準装備だがアイアンサイトに換装できる。長さ340mm/541mm、銃身長180mm、幅48mm、高さ172mm、重量1.2kg（弾倉のみ・弾薬含まず。1.6kg？）／1.3kg（20発装弾時）／1.54kg（40発装弾時）。発射速度毎分950発、装弾数20発または40発。使用弾は専用の4.6×30mm弾で、重量1.7g、銃口初速毎秒725m。射距離50mで1.6mm厚のチタンと20層のケブラーでできた防弾材を貫通できる。有効射程200m前後で、この距離でもクラス3Aの防弾ベストを貫通可能。2002年にドイツ陸軍特殊部隊KSKが採用した他、ドイツ陸軍一般部隊（車両要員や砲兵などの自衛用）、海軍特殊部隊、憲兵身辺警護チームなどに引き渡されており、アフガニスタン作戦に投入されている。日本にも輸出されたが、どこが導入したのかは不明。自衛隊が技術調査用として2011年度に購入した新短機関銃がこれという噂もある。参考：月刊軍事研究4,’00、1,’04、11,’06、9,’07、8,’10、月刊コンバットマガジン11,’03、スピアヘッドNo.13

＜ＭＰ１８シリーズ＞：ドイツ軍サブマシンガン。第１次大戦の塹壕戦用に開発したもので、セオドル・ベルクマン社のヒューゴ・シュマイザー技師が設計した。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＰ１８／�T＞：構造は大量生産向きにしてあり、木製の銃床を持つ。フルオートのみだが発射速度は低めで、射撃精度と弾薬浪費防止に主眼を置いている。全長815mm、銃身長200mm、重量4.18kg。口径9mm、初速毎秒381m、作動はストレート・ブローバック方式、発射速度毎分400発。32発入り箱型弾倉を機関部の左から差し込む。第１次大戦時に35000丁が生産されたが、弾薬手を用意するなど運用法を間違えたため、あまり活躍できなかった。ベルサイユ条約下では警察が装備しており、第２次大戦でも後方部隊が使用した。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、拳銃・小銃・機関銃、世界の軍用銃

＜ＭＰ１８／�U＞：MP18/�Tにセミオート機構を追加したもので、トリガー上部にセレクターを設けた。全長813mm、銃身長200mm、重量4kg。口径9mm、初速毎秒381m、発射速度毎分500-600発。弾倉は20発／32発／50発入りがある。1920年代にC.G.ハーネル社やベルギーのビーバー社で生産され、各国に輸出された他、スペイン内乱や第２次大戦ではドイツ国防軍が使用した。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＰ１８海外シリーズ＞

　＜ｍｌｅ３４＞：ベルギー陸軍の短機関銃。MP18/�Uを採用したものである。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

　＜ＭＰ７４０（ｂ）＞：ドイツ国防軍の短機関銃。mle34を第２次大戦時の1940年に接収して使用したものである。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＰ２８＞：シュマイザーが設計した短機関銃。ドイツ国内で少量が生産された他、ベルギーとスペインでも生産された。参考：拳銃・小銃・機関銃

＜ＭＰ３４（Ｏ）＞：Sl-100サブマシンガン海外シリーズを参照。

＜ＭＰ３５／�T＞：武装親衛隊の短機関銃。ユンカー＆ルーAG社が開発した。銃床が銃身の中程まで延びており、銃身は鋼鉄製の孔空き被筒で覆われている。全長840mm、銃身長200mm、重量4.05kg。使用弾は9mmパラベラムまたは9mmベアード、初速毎秒381m、発射速度毎分650発。32発入り箱型弾倉を機関部の右から装着する。４万丁が生産された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、拳銃・小銃・機関銃

＜ＭＰ３６＞：ドイツ国防軍の短機関銃。ドイツのエルマ社が製作した。木銃床とフォアグリップを持つ長銃身銃で、箱型弾倉を側方から装着する。1938年まで生産され、1943年頃まで使用された。参考：拳銃・小銃・機関銃

＜ＭＰ３８＞：ドイツ国防軍の短機関銃。1936年にERMA社が開発した。鉄のプレス加工とプラスチックを使用して簡素化してあり、銃床は折り畳み式としている。リアサイトは固定式で、起倒式のブレードが付いており、これを立てると200m、倒すと100mでの照準が可能となる。弾倉差込部分の側面には丸い穴が開いている。弾倉は32発入り箱型で、機関部の下方から装着する。弾倉のスプリングが強力すぎて手では半分くらいしか弾を込められないので、専用のマガジン・ローディング・ツールを使う。打殻薬莢が右上方に放り出されるので、4-6発目から銃身が右上に上がるという特徴があった。レシーバー前端上方にスリットを付けてコッキング・レバーをここに引っかけるという安全装置を設けている。全長833mm／630mm（銃床折り畳み時）、銃身長250mm、重量4kg。作動はストレート・ブローバック、発射速度毎分500発。射程200m。ワンマガジンを４秒程度で撃ち尽くしてしまうため、自力でバースト射撃を行うことが多かった。当初はフロントサイト前面のＬ字型突起に固定するマズルカバー（カバー部分は跳ね上げ式で緊急時にはそのまま撃てる）を使用していたが、後にゴムキャップに変更し、フロントサイトの突起も廃止した。ポーランド戦で使用されたが、落下などのショックで遊底が後退して尾筒後方で安全溝から飛び出してしまい、前方に跳ね飛んで暴発する事故が多発した。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、拳銃・小銃・機関銃、グラフィックアクション39

＜ＭＰ３８／４０＞：ドイツ国防軍の短機関銃。ポーランド戦時にMP38を地面に落として暴発させる事故が多発したため、ボルトをMP40と同じものに変更し、銃身前部に切れ込みを入れたものである。連合軍はシュマイザー短機関銃と呼んだが、ユーゴ・シュマイザーが総支配人をしていた工場でも生産されていたというだけで、銃の特許は全てエルマ社が持っている。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、拳銃・小銃・機関銃

＜ＭＰ４０シリーズ＞：ドイツ国防軍の短機関銃。MP38を更に簡略化したもので、1940年4月に採用され、7月から12月末までに113700丁、1941年に239000丁、1942年に231500丁、1943年に234300丁、1944年に228600丁が生産された。第２次大戦時にソ連が大量に押収したものが東側国家に供与されており、ベトナム戦争でも使用された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、世界の軍用銃

　＜ＭＰ４０／�T＞：初期生産型。弾倉受け部にリブを型押しし、ボルトを２ピースに変更した。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

　＜ＭＰ４０＞：銃身受け部上面のリブを廃止して生産の手間を省き、銃口蓋をゴム栓に変更、暴発を防ぐためにボルトレバーを押してボルトを固定する機構を設けた。マガジンキャッチの円形の穴は廃止している。全長630mm、銃身長252mm、重量4.03kg。口径9mm、発射速度毎分500発、装弾数32発。1942年に、PPShの弾数に対抗するため二重弾倉を製作したが、銃の方でも止め金や銃尾滑動部を二重にしたため複雑になり、重量も5.5kgに達したため、少数しか完成しなかった。1943年末からはグリップフレームと銃身受け部キャップを一体化した。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、拳銃・小銃・機関銃、グラフィックアクション39

　＜ＭＰ４０／�U＞：バルバロッサ作戦でドラムマガジン装備のソ連兵に苦戦したため、弾倉を横に２つくっつけて装着できるようにしたもの。弾倉の切り替えは弾倉を左右にスライドさせることで行う。ステアー社で少数のみ生産された。参考：グラフィックアクション39

＜ＭＰ４０海外シリーズ＞

　＜２４Ｚ＞：スペインのボニファシオ・エチェベリア社が第２次大戦後に生産した改良型。映画でMP40の代役として使用されることも多い。参考：世界の軍用銃

　＜Ｚ４５＞：スペインがコピー生産したもの。全長840mm（ストック延長時）、重量4.5kg。口径9mm、装弾数10発または30発。参考：世界の軍用銃

＜ＭＰ４１＞：ドイツの短機関銃。MP40の機関部と銃身と弾倉に、MP18/�Uの木製銃床とセレクター機構を組み合わせたもので、ヘーネル社で少数が生産され、ドイツ警察や同盟軍で使用された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、グラフィックアクション39

＜ＭＰ４３シリーズ＞：ドイツ国防軍の突撃銃。1943年に19500丁、1944年に282000丁、1945年に125000丁の計426500丁が生産された。分散製造方式をとっており、部品を各地の工場で作らせて中央工場で組み立てたが、各工場で各部品の公差を維持するのが難しく、爆撃で輸送路が寸断されていた上、ヒトラーがMP43の量産を遅らせたために十分な量を生産することができなかった。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、拳銃・小銃・機関銃

　＜ＭＰ４３＞：Mkb42を名称変更したもの。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

　＜ＭＰ４３／１＞：シーズベッヒャーを使用可能としたもの。照星の位置をやや後方にずらし、スコープ台を標準装備した。銃床後部上面には金属板が張られており、中央には開口部があってガスシリンダープラグ開閉用のレンチが収容されている。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＰ４４＞：StG44（突撃銃）を参照。

＜ＭＰ−８０＞：イタリアの沈底機雷。対水上艦・対潜水艦兼用である。MR-80Bの電子回路をデジタル化したもので、円筒形をしており、航空機、水上艦、潜水艦から敷設可能。全長2.1m、直径0.53m、重量800kg、炸薬重量620kg。最大深度300m。信管は磁気・音響・水圧式。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＰ−４０１Ｓ／ＭＳ＞：ソ連の艦載統合型電波状況表示及び妨害システム、西側名称ラム・タブ。レーダー被照射警報を与え、空中・水上目標いずれにもスポット・ジャミングとバラッジ・ジャミングをかけることができる。パッシブ用とアクティブ用のアンテナを持ち、探知・妨害可能バンドは４つ、パッシブモードでの目標測定誤差範囲は7-30度。占有甲板面積55平方メートル、システム重量6.1トン、消費電力30kW。操作要員５名。参考：月刊軍事研究11,’99、12,’98

＜ＭＰ４０７＞：ロシアのECM。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ＭＰ７１７（ｒ）＞：PPSh41海外シリーズ（サブマシンガン）を参照。

＜ＭＰ７３９（ｉ）＞：M38A海外シリーズ（サブマシンガン）を参照。

＜ＭＰ７４０（ｂ）＞：MP18海外シリーズ（サブマシンガン）を参照。

＜ＭＰ７４１（ｄ）＞：ドイツ国防軍の短機関銃。デンマークのシュルツ＆ラーセン社が生産したベルクマン技師設計の短機関銃を、第２次大戦時の1940年に接収したものである。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＰ７４９（ｅ）＞：ステン海外シリーズ（サブマシンガン）を参照。

＜ＭＰ７５１（ｅ）＞：ステン海外シリーズ（サブマシンガン）を参照。

＜ＭＰ７６０＞：M1928海外シリーズ（サブマシンガン）を参照。

＜ＭＰ７６１（ｆ）＞：M1921海外シリーズ（サブマシンガン）を参照。

＜ＭＰ３００８＞：ドイツ国防軍の短機関銃。第２次大戦時に町工場でも生産できる銃として開発した。全長795mm、銃身長198mm、重量2.95kg。口径9mm、発射速度毎分500発、装弾数32発。10000丁前後が生産されたとみられ、1945年3月から配備された。グレネードランチャーを付ける計画もあった。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＰＡ＞：洋上哨戒機を参照。

＜ＭＰＡＣ＞：フィリピン海軍19トン型多用途戦闘艇で、MultiPurpose Attack Craftの略。全長16.5m。主機はキャタピラーC32ディーゼル２基、推進はウォータージェット、最大速力45ノット。ラファエル社製タイフーンMLS ER発射機に艦載型スパイクERを搭載して運用する予定で、2018年8月9日に6km先の洋上目標に命中させている。参考：月刊世界の艦船11,’18

＜ＭＰＢ地雷シリーズ＞：ポーランドのBELMA社が開発した対戦車地雷。南オセチア紛争でグルジアが使用した。参考：月刊軍事研究12,’11

　＜ＭＰＢ−ＺＮ＞：近接信管型。重量45kg。装甲貫徹力100mm。参考：月刊軍事研究12,’11

　＜ＭＰＢ−ＺＮ−ＺＫ＞：触発信管型。重量45kg。装甲貫徹力100mm。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ＭＰＢＳ＞：多目的銃剣の略。

＜ＭＰＣ＞：アメリカ海兵隊計画水陸両用装輪輸送車で、Marine Personal Carrier（海兵隊兵員輸送車）の略。LAV-25とAAVP-7の後継で、まずは評価段階として既存の８×８輪水陸両用装甲車からロッキード・マーチン社製ハボックAMV、BAEシステムズ社製スーパーAV、GDLS社製ピラーニャ、SAIC社製テレックスを購入し、その能力を踏まえて本格的な開発に移り、2020年代に579両を配備する予定で、後にACVに改称された。参考：月刊軍事研究2,’13、5,’13、月刊PANZER12,’13

＜ＭＰＣ２＞：フランスのCNIM社がユーロネイヴァル2010で発表した多目的哨戒艇コンセプト。船型は双胴船体で、アルミ合金製。船体内に長さ45m・幅11m・高さ4.7mの積載スペースがあり、200トンまでの戦車を含む各種車両を搭載でき、擱座着岸による揚陸が可能である。また、艇尾にもドアがあり、RHIBを発進させることができる。全長62m、全幅19m、吃水2.75m。主機はディーゼル、推進は巡航用ポンプジェット２基・高速用ウォータージェット、最大速力30ノット。乗員25名。参考：月刊軍事研究1,’11

＜ＭＰＣＶ＞：VBR装甲車ファミリーを参照。

＜ＭＰＥ＞：ドイツ国防軍のサブマシンガン。ハインリヒ・ヴォルマー技師が設計し、ERMA社が開発した。木製銃床とピストルグリップを持つ。全長902mm、銃身長251mm、重量4.15kg。初速毎秒390m、発射速度毎分500発。弾倉は箱型で、装弾数20発または32発、機関部の左から差し込む。スペイン内乱や第２次大戦（1942年までは前線、以降は後方）で使用された。また、サイレンサー付きのものをドイツ占領下のフランス秘密保安警察が使用した。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＰＥ−６＞：自衛隊の衛星航法受信モジュール。アメリカ空軍に発注している。参考：月刊軍事研究8,’15

＜ＭＰＥ４４＞：ドイツのERMA社が1943年に開発した簡易型サブマシンガン。全長721mm、銃身長250mm、重量3.62kg。口径9mm、発射速度毎分500発、装弾数32発×２。試作のみで採用されなかった。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＰＥ−Ｓ＞：自衛隊の衛星航法モジュール。アメリカ空軍省に発注している。参考：月刊軍事研究4,’13

＜ＭＰＦ＞：アメリカ海兵隊の輸送船団で、Maritime Prepositioning Force（事前集積船団）の略。1986年に完成した。海上事前集積船MPS船隊３個からなり、１個MPS船隊は１個海兵遠征旅団MEBを30日間作戦させることができる兵器や物資を搭載している。参考：月刊軍事研究5,’03

＜ＭＰＦ＞：アメリカ陸軍の空挺部隊向け攻撃用軽戦車で、Mobile Protected Firepowerの略。2015年3月から開発している。空輸時重量はC-17輸送機からの低速度空中投下（LVAD）が可能な範囲の32トンくらい（可能ならC-130輸送機レベルに軽量化）に抑え、現場で追加装甲キットを１時間くらいで装着し、少なくとも50mm弾に耐えられるようにする。主砲は敵主力戦車を撃破できる105mm/120mm戦車砲を積む。2024年度から配備し、空挺部隊隷下の歩兵旅団戦闘団に14両装備の１個中隊を新編する予定。ジェネラル・ダイナミクス社がグリフィン技術実証車を製作してアピールしている。参考：月刊軍事研究12,’16、5,’17

＜ＭＰｉ６９＞：オーストリア軍のサブマシンガン。オーストリアのステアー社が開発し、1969年に制式採用された。ウージーを基にしており、グリップをプラスチック、ストックをワイヤー製として軽量化した。全長670mm（ストック展開時）／465mm（折り畳み時）、重量3.13kg。装弾数32発、発射速度毎分550発。参考：月刊軍事研究4,’99

＜ＭＰｉ８１＞：オーストリアのステアー社が開発したサブマシンガン。MPi69のコッキング・ハンドルを改良し、発射速度を毎分700発に上げている。参考：月刊軍事研究4,’99

＜ＭＰｉ−ＡＫ７４＞：AK74海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＭＰｉ−ＡＫ７４Ｋ＞：AK74海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＭＰｉ−ＡＫ７４Ｎ＞：AK74海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＭＰｉ−ＡＫ７４ＮＫ＞：AK74海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＭＰｉ−Ｋ＞：AK47海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＭＰｉ−ＫＭ＞：AK47海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＭＰｉ−ＫＭＳ＞：AK47海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＭＰｉ−ＫＭＳ−７２＞：AK47海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＭＰＫキット＞：ロシアのFAB-500爆弾用誘導・滑空キット。翼スパン2mの滑空翼を弾体に装着することにより、6-15kmの滑空を可能とする。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＰＫ無反動砲＞：ソ連の試作オートバイ搭載無反動砲。口径76.2mm、砲口初速毎秒280m、最大射程5500m、発射速度毎分６発。1932年から試作されたが、開発関係者が粛正で処刑されたため、完成しなかった。参考：月刊PANZER3,’01

＜ＭＰＫ−１７＞：ロシア海軍グリシャ�X型警備艦。2010年4月26日、宗谷岬の西南西210kmを航行するのを第２航空群P-3Cが確認した。4月27日、アクラ型攻撃原潜と共に宗谷岬の東北東170kmを航行するのを第２航空群P-3Cが確認した。4月30日、ミハイル・ルドゥニツキー級救難艦と共に宗谷岬の北北西40kmを航行するのを第２航空群P-3Cが確認した。参考：月刊世界の艦船4,’11

＜ＭＰＫ−８２＞：ロシア海軍グリシャ�X型警備艦。2014年8月20日1800頃、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、グリシャ�X型警備艦エルクーツキー・コムソモレッツ、改アルタイ級補給艦イリム、ネフテガズ型航洋曳船カラルと共に、宗谷岬の西90-150kmを北東に航行するのを、DD-114すずなみと第２航空群P-3Cが確認した。9月22日、グリシャ�X型警備艦コレーツと共に、宗谷岬北西55kmを航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。9月26日1830頃、グリシャ�X型警備艦コレーツ、タランタル�V型ミサイル艇R-19、同R-24、同艦番号991（他にもう３隻）、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ロプーチャ�T型揚陸艦アドミラル・ニヴェルスキー、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、ソーニャ型掃海艇艇番号553、同BT-256と共に、宗谷岬の北40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。2016年6月8日1500頃、カメンカ型測量艦２隻と共に宗谷岬北東55kmを西に航行するのを、MSC-680ながしまと第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を西に抜けている。2018年6月5日1330頃、グリシャ�X型警備艦エルクーツキー・コムソモレッツ、ナヌチュカ�V型ミサイル艇イネイ、同ラズリフと共に、宗谷岬北35kmを西に航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。6月16日0300頃、グリシャ�X型警備艦エルクーツキー・コムソモレッツと共に、宗谷岬北西35kmを東に航行するのを、PG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。2019年9月16日0100頃、ズヴェズドチカ級兵器輸送艦１隻と共に宗谷岬北東40kmを西に航行するのをPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。2021年9月20日0300頃、アムガ級ミサイル補給艦１隻と共に、宗谷岬北35kmを西に航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。2022年2月1-15日、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同マーシャル・シャポシニコフ、ステレグシュチイ級フリゲートのグレミャーシチイ、同アルダー・ツィデンジャポフ、同ソブエルシェンヌイ、同グロームキイ、グリシャ�X型警備艦メテル、同コレーツ、ナヌチュカ�V型ミサイル艇イネイ、キロ級潜水艦３隻、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ロプーチャ�T型揚陸艦オスラビア、同アドミラル・ニヴェルスキー、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフ、改アルタイ級補給艦１隻、イーゴリ・ベロウソフ級潜水艦救難艦イーゴリ・ベロウソフ、ゴーリン型航洋曳船SB-522、ソルム型航洋曳船MB99、同MB148、オホーツク型航洋曳船アレクサンドル・ピスクノフ、オビ級病院船イルティシュ、民間砕氷船カピタン・フレブニコフと共に、日本海とオホーツク海南部で活動するのを、DD-120しらぬいと第２航空群P-3C哨戒機が確認した。10月13日0900頃、ゴーリン級航洋曳船SB-521と共に、宗谷岬160kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機とPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊世界の艦船11,’14、12,’14、3,’15、8,’16、3,’19、3,'20、3,’22、3,’23

＜ＭＰＫ−１７８＞：ロシア海軍グリシャ�X型警備艦。参考：月刊世界の艦船6,’15

＜ＭＰＫ−２２１＞：ロシア海軍グリシャ�X型警備艦。2015年7月11日0700頃、宗谷岬北東を航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を西に進んでいる。2016年5月30日0600頃、グリシャ�X型警備艦ウスト・イリムスクと共に、宗谷岬西北西120kmを東に航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を東に進んでいる。2018年6月16日1830頃、グリシャ�X型警備艦ウスト・イリムスクと共に、宗谷岬北西50kmを東に航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。8月29日0200-0330頃、プロジェクト20381ステレグシュチイ級フリゲートのソブエルシェンヌイ、グリシャ�X型警備艦メテル、タランタル�V級ミサイル艇R11、同R14、同R18、同R19、同R20、同R79、ドゥブナ級補給艦１隻、バクラザン級救難曳船フォーティ・クリロフ、イングル級救難曳船マシューク、オビ級病院船イルティシュと共に、礼文島北西110kmを東に航行するのを、DD-155はまぎりと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に航行している。9月1日2130頃から9月2日1600頃、バルザム級情報収集艦プリバルティカ、イーゴリ・ベロウソフ級潜水艦救難艦イーゴリ・ベロウソフ、ソーニャ級沿岸掃海艇艇番号553、同593、同BT256、ロプーチャ�U級戦車揚陸艦ペレスウェート、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、プロジェクト20381型ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、グリシャ�X型警備艦メテル、同ウスト・イリムスク、同コレーツ、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、タランタル�V級ミサイル艇７隻、バクラザン級救難曳船１隻、改アルタイ級補給艦１隻、トプリボ級給油艦１隻、カシュタン級設標艦１隻、オビ級病院船１隻と共に、宗谷岬北東210kmを西に航行するのを、DD-103ゆうだち、PG-825わかたか、第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。2022年8月21日0900頃、グリシャ�X型警備艦メテル、タランタル�V級ミサイル艇R11、同R14、同R18、同R19、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフ、ドゥブナ級補給艦１隻、スリヴァ型救難曳船１隻、オビ型病院船イルティシュと共に、宗谷岬東北東80kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機とPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊世界の艦船6,’15、10,’15、8,’16、3,’19、3,’23

＜ＭＰＫ−２２７＞：ロシア海軍パルヒム�U型コルベット。参考：月刊世界の艦船2,’17

＜ＭＰＬ　Ｃ／２８＞：ドイツ海軍ドイッチュラント級装甲艦の副砲塔。15cmSK C/28の連装砲塔である。旋回部重量24.83トン。俯仰速度毎秒８度、旋回速度毎秒９度。発射速度毎分８発。参考：月刊丸4,’17

＜ＭＰＬＨキット＞：ベル社が開発したOH-58D用兵員貨物輸送キット。機外取り付け式の３名乗り座席モジュール２個または２名用担架モジュール２個と、容量2000ポンド（907.2kg）の貨物用フックで構成される。参考：月刊エアコマンド6,’94

＜ＭＰＭＳ＞：96式多目的誘導弾システムを参照。

＜ＭＰＲ５００＞：IMI社の500ポンド汎用爆弾。JDAMキットの取り付けが可能。厚さ1mの鉄筋コンクリートや、厚さ0.2mのコンクリート壁４枚を貫通できる徹甲爆弾型も開発している。参考：月刊軍事研究7,’12

＜ＭＰＲＩ社＞：ミリタリー・プロフェッショナル・シローシーズ・インコーポレーテッド社の略。1987年にアメリカのバージニア州アレキサンドリアに設立された民間軍事会社（PMC）で、陸軍出身者を中心に12000名の退役軍人と契約している。元将軍も340名が所属しており、床面積あたりの将軍経験者数はペンタゴンよりも多いという。ユーゴスラビア紛争では1994年からクロアチアに軍事教練を施し、14週間のプログラムでアメリカ陸軍の戦術を教え込み、1995年からの攻勢でクロアチアはボスニアから領土の殆どを奪還した。同年11月のデイトン協定ではボスニアにも軍事訓練を施すことが要請されており、5000万ドルの契約で1996年5月から訓練にあたった。1996年、アンゴラで軍と警察の訓練を受注。これは後に白紙に戻されたが、アフリカ危機対応抗争の平和維持部隊訓練を請け負った。2000年4月、ナイジェリア軍の訓練を700万ドルで受注。6月、L3社に4000万ドルで買収された。夏にコロンビアの麻薬撲滅プログラムを請け負ったが、成果が出ずに2001年に打ち切られた。2007年現在、40ヵ国以上で受注に成功しており、主に軍や警察などの訓練を行っている。戦闘訓練だけでなく、DNA鑑定やエンジニアの博士号獲得、ドライビングシミュレーターの売り込みに災害時の個人サバイバル技術提供など、多岐にわたる技術供与を実施する。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＭＰＲＳ＞：Man Portable Robotic System（兵士携帯ロボットシステム）の略。参考：月刊軍事研究1,’03

＜ＭＰ−ＲＴＩＰ＞：アメリカがE-10に搭載するため開発していた対空・対地監視用レーダーで、多重プラットホーム・レーダー技術操縦プログラム（Multi-Platform Radar Technology Insertion Program）の略。グローバルホークやNATO諸国の機体（A321及びユーロホーク無人機への搭載を予定）でも運用できる。アクティブ電子走査アレイ方式で、広域監視、巡航ミサイルを含めた空中目標追跡、地上固定目標表示、地上移動目標追跡、合成開口レーダーなどのモードを持つ。アンテナ全長7.3m。探知範囲は水平120度（電子走査）・垂直200度（機械走査）、最大探知距離250km以上、同時追尾目標数600、解像度0.3m（スポット）／0.9m（広域監視）。E-10が開発中止になったので、E-8C（JSRM計画）にAN/APY-7、RQ-4Bブロック40にAN/ZPY-2として搭載された。参考：月刊軍事研究8,’14、10,’07、1,’14、月刊JWings6,’17

＜ＭＰＳ＞：アメリカ海兵遠征旅団１個分の重兵器・装備・補給品を積載した船団で、Maritime Preposiotioning Ships（海上事前集積船）の略。1986年に編成された。強襲侵攻能力は無く、水陸両用作戦の補佐が主任務である。大型輸送艦15隻からなり、３個船隊が編成されていて、３個でアメリカ軍事海上輸送コマンドの洋上事前集積戦力（APF）を形成する。１個MPSは海兵航空・地上戦任務部隊（MAGTF）１個17300名分の装備、30日間の戦闘に必要な弾薬、糧食、飲料水などを搭載し、展開先の調査、障害物除去、積み降ろし作業などのために海軍支援部隊1193名も同行する。第１MPS船隊（６隻）は第６海兵遠征旅団指定で地中海に、第２（５隻）は第７海兵遠征旅団指定でディエゴガルシア島、第３（４隻）は第１海兵遠征旅団指定でグアム島に展開し、ヨーロッパ、アジア、中東の紛争に対応する。第１MPS船隊は2012年に解隊された。参考：月刊軍事研究4,’12、2,’02、12,’02、8,’13、月刊PANZER1,’13

　＜ＭＰＳ（１９９０年）＞：海兵航空群MAG（AV-8VTOL20機またはA-4M攻撃機19機、F/A-18戦闘機24機またはF-4戦闘機24機、A-6攻撃機10機、EA-6電子戦機４機、RF-4B偵察機４機、OA-4M観測機５機、KC-130給油機６機、OV-10観測機６機、CH-53Eヘリ８機、CH-53Dヘリ12機、CH-46ヘリ12機、UH-1ヘリ12機、AH-1ヘリ24機、ホーク６基、スティンガー30基）１個、連隊上陸団（戦車53両、LVTP7装甲車109両、LAV25装甲車28両、60mm迫撃砲27門、81mm迫撃砲24門、M47ドラゴン96基、TOW96基、M198牽引式榴弾砲20門、155mm自走榴弾砲６門、203mm自走榴弾砲６門、M60機銃360丁、Mk19てき弾発射機114丁）１個、旅団役務支援群からなる。参考：月刊丸12,’90

　＜ＭＰＳ（１９９９年）＞：１個海兵遠征旅団17200名が30日間の作戦を維持できる兵器と補給品を搭載している。M-1A1戦車58両（主砲弾2800発）、AAVP7水陸両用車109両、LAV-25軽装甲車25両（25mm機関砲弾51000発）、M198榴弾砲30門（73000発）、TOW搭載HMMWV72両、M997野戦救急車48両、HMMWV汎用型682両、５トントラック372両、LVS兵站トラック109両、燃料655万ガロン（2479万リットル）、水39.6万ガロン（150万リットル）、20フィートコンテナ2311個など。参考：月刊軍事研究4,’12

　＜ＭＰＳ（２０１５年）＞：軍事海上輸送コマンドMSCの事前集積／PM3（戦略海上輸送）をなし、MPS-2とMPS-3が編成されている。１個海兵遠征旅団が海外展開に必要とする兵器や物資の67%を輸送できる。参考：月刊軍事研究3,’16、2,’16

＜ＭＰＳ−１＞：第１海上事前集積船船隊の略。2012年に解隊された。参考：月刊軍事研究3,’16

　＜ＭＰＳ−１（２０１２年）＞：地中海に配備されており、T-AKR-311シスラー、T-AK-3006ユージン・Ａ・オブレゴン、T-AK-3008ジョン・Ｐ・ボボ、T-AK-3016ロイ・Ｍ・ホイートからなる。ペルシャ湾岸に11日、朝鮮半島に21日で到達可能。参考：月刊軍事研究4,’12

＜ＭＰＳ−２＞：第２海上事前集積船船隊の略。

　＜ＭＰＳ−２（２０１２年）＞：ディエゴ・ガルシア島に配備されており、T-AK-3010バルドメロ・ロペツ、T-AK-3012ウイリアム・Ｒ・バトン、T-AOT-1125ローレンス・Ｈ・ジアネラ、T-AK-3005マティ・コカック、T-AK-3017フレッド・Ｒ・ストックハム、T-AKR-302シーイからなる。ペルシャ湾岸に７日、朝鮮半島に13日で到達可能。参考：月刊軍事研究4,’12

　＜ＭＰＳ−２（２０１５年）＞：ディエゴ・ガルシア島に配備されている。T-AK-3010バルドメロ・ロペツ、T-AK-3012ウイリアム・Ｒ・バトン、T-AK-3017フレッド・Ｒ・ストックハム、T-AKR-302シーイ、T-AKR-311シスラー、T-ESD-1/T-MLP-1モントフォード・ポイント、T-AKE-1ルイス・アンド・クラークからなる。参考：月刊軍事研究3,’16

＜ＭＰＳ−３＞：第３海上事前集積船船隊の略。

　＜ＭＰＳ−３（２０１２年）＞：グアムとサイパンに配備されており、T-AK-3007ステファン・Ｗ・プレス、T-AK-3009ドウェイン・Ｔ・ウイリアムス、T-AK-3011ジャック・ラマス、T-AK-3015ハリー・Ｌ・マーチン、T-AKE-12ウイリアム・マクレアン、T-AKR-312ダールからなる。ペルシャ湾岸に16日、朝鮮半島に４日で到達可能。参考：月刊軍事研究4,’12

　＜ＭＰＳ−３（２０１５年）＞：グアムとサイパンに配備されている。T-AK-3008ジョン・Ｐ・ボボ、T-AK-3009ドウェイン・Ｔ・ウイリアムス、T-AK-3011ジャック・ラマス、T-AKR-304ピリラウ、T-AKR-312ダール、T-ESD-2/T-MLP-2ジョン・グレン、T-AKE-2サカガウェアからなる。参考：月刊軍事研究3,’16

＜ＭＰＳＲＯＮ＞：Maritime Prepositioning Ships squadRON（海上事前配備船戦隊）の略。参考：月刊世界の艦船4,’18

＜ＭＰＴ−１シリーズ＞：ロシアの対潜魚雷。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜ＭＰＴ−１＞：アメリカ海軍Mk46短魚雷のコピーで、1970年代に開発した。ヘリに搭載可能。全長2.7m、直径0.324m、重量246kg、弾頭重量76kg、炸薬重量44kg。雷速45ノット、航走距離5-8km、最大運用深度450m。参考：月刊世界の艦船7,'21、4,’18

＜ＭＰＴ−１Ｍ＞：改良型。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜ＭＰＴ−１ＵＥ＞：RPK-9メドヴェドカの弾頭用。全長3.05m、直径0.324m、重量285kg、弾頭重量60kg。最大運用深度500m。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜ＭＰＴ−１ＵＭ＞：オトヴェット対潜ミサイルシステムの弾頭用。1980年代初めから運用された。全長3m、直径0.324m、重量300kg、弾頭重量60kg。最大雷速50ノット、最大運用深度800m。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜ＭＰＴ−７６＞：トルコ陸軍自動小銃。G3自動小銃の後継としてトルコの機械化学製造株式会社が開発した。使用弾はNATO標準7.62mm×51弾。35000丁を生産予定で、2017年1月から引き渡された。参考：月刊軍事研究6,’17

＜ＭＰＶ＞：イギリス陸軍の耐地雷装甲車（Mine Protection Vehicle）。マンバMk2よりも一回り小型の車両として採用された。民間のピーターピルト330トラクターの車体にＶ字型の底板装甲を装着してあり、TM57やTMRP-6対戦車地雷の炸裂に耐えられる。また、車輪下ならTM57地雷２個が重ねてあっても耐えられる。車体全周は7.62mm普通弾に抗堪でき、防弾ガラスは7.62mm徹甲弾を防御可能。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＭＰＶ＞：インド軍の装輪装甲車。南アフリカのキャスパーを真似て作っており、車輪下で14kg、車体下で10kgのTNT火薬が炸裂しても耐えられるとのことだが、作りが見劣りするので、実際はそんなに強力ではないらしい。参考：月刊軍事研究6,’02

＜ＭＰＺ−３０１＞：ポップ・グループ（レーダー）を参照。

＜ＭＱ−１Ｂ＞：MQ-1L（無人機）を参照。

＜ＭＱ−１Ｃシリーズ＞：アメリカ陸軍中高度長滞空無人機MALE UAV（Medium Altitude Long Endurance Unmanned Aerial Vehicle）、別名グレイ・イーグル（Gray Eagle）。参考：月刊軍事研究4,’18、12,’17

　＜ＹＭＱ−１Ｃ＞：試作機で、航続距離延長多用途無人航空機システムERMPUAS（Extended Range Multi-Purpose Unmanned Aircraft System）スカイウォーリアと呼ばれていた。2004年10月に初飛行し、2010年にグレイ・イーグル（当初はGrey Eagle、後にGray Eagle）に改称された。参考：月刊軍事研究12,’17、月刊JWings12,’21

＜ＭＱ−１Ｃ＞：RQ-1プレデターを大型化したもので、上に膨らんだ機首、低翼配置の直線テーパー翼、逆Ｖ字＋下向き尾翼、胴体尾部上面エアインテイク、プッシャー・プロペラを持つ。AN/DAS-2電子光学赤外線捜索システム、リンクス�U合成開口レーダー、衛星通信装置を搭載する。機首下にAN/AAS-52照準センサーを搭載しており、主翼下に計４カ所のハードポイントを持ち、AGM-114P+などのヘルファイアミサイルや、GBU-44/Bバイパーストライクを計４発搭載できる。AH-64Eのロングボウ無人航空システム戦術共通アッセンブリで運用可能であり、有人無人チームMUM-Tを組んで作戦を行う。全長8m、全幅17m、全高2.1m、機体重量1300kg、最大離陸重量1451kg（1633kg？）。エンジンはセンチュリオン1.7・ディーゼル（135馬力。165馬力？160馬力？）単発、推進はプッシャー・プロペラ、最大速度250km（280km？）、実用上昇限度（運用高度？）8840m、燃料（軽油）搭載量260kg、航続距離4630km、滞空時間25時間（30時間？ヘルファイア２発＋SIGINT機材搭載で35時間？）。兵装搭載量800ポンド（362.9kg）。2009年から調達され、初号機QRC1（Quick Reaction Capability 1。非武装型）は第１空中騎兵旅団や第１騎兵師団に配備され、2010年1月16日からイラクで作戦運用された。武装が可能なQRC2は2010年末にイラクやアフガンに送る予定。2013年4月に全規模量産に入っており、2018年までに152機を導入して15個中隊を編成する予定で、最終的に167機（190機？）を配備する。参考：月刊軍事研究7,’10、4,’18、1,’17、2,’17、12,’17、12,’10、2,’13、10,’14、月刊JWings12,’10、8,’11、9,’13、10,’15、月刊航空ファン4,’16、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＱ−１Ｃ　ＩＧＥ＞：改良型で、IGEはInproved Gray Eagle（強化型グレイ・イーグル）の略。エンジンをライカミングDEL120（295馬力）に換装して最大離陸重量を1900kgに引き上げ、搭載量を増やし、容量500ポンド（226.8kg）のセンターラインハードポイントを追加、450ポンド（204.1kg）燃料ポッドを装着可能とし、燃料搭載量を594kgに増加させている。これにより滞空時間が48時間（50時間以上？）に延びた。2013年7月27日に初飛行し、2015年から調達されていて、2017年から配備される予定。参考：月刊軍事研究10,’14、1,’17、12,’17、4,’18

＜ＭＱ−１Ｃ中隊＞：戦闘航空旅団の大隊隷下に編成されており（１個師団あたり１個中隊）、兵力128名で、３個小隊からなる。中型トラック搭載移動式地上管制ステーション１基、コンテナ内蔵式地上管制ステーション６基、戦術データリンク地上データ中継機７基、衛星通信データ中継機３基、自動離着陸システム６基、MQ-1C無人機12機を装備する。AH-64Eとの有人無人チームMUM-T運用も行われる。参考：月刊軍事研究1,’17、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＱ−１Ｌ＞：RQ-1シリーズ（無人機）を参照。

＜ＭＱ−４Ｃ＞：RQ-4シリーズ（無人偵察機）を参照。

＜ＭＱ−５Ｂ＞：RQ-5無人機ファミリーを参照。

＜ＭＱ−８Ｂ＞：ファイアースカウト・シリーズ（無人機）を参照。

＜ＭＱ−８Ｃ＞：ファイアースカウト・シリーズ（無人機）を参照。

＜ＭＱ−９シリーズ＞：アメリカ空軍攻撃型UAV。元はNASAとジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズが1990年代末から共同開発した研究用UAVプレデターＢ（Predator B）で、2001年10月に空軍評価試験が行われ、プレデターB001が採用されて2003年に制式化された。アメリカ陸軍、イギリス軍、イタリア軍、オランダ軍、フランス軍なども配備しており、2018年4月4日に累計飛行時間500万時間を達成している。参考：月刊軍事研究4,’07、12,’17、8,’18

　＜プレデターＢ００１＞：ハニウェル／アライド・シグナル社製TPE331-10Tターボプロップエンジン（950軸馬力）を搭載したもの。運用上昇限度45000フィート（13716m）、滞空時間24時間、最大搭載量750ポンド（340.2kg）。2001年2月2日に初飛行し、2003年にMQ-9Aとして制式化された。参考：月刊軍事研究12,’17、4,’07

　＜プレデターＢ００２＞：ウィリアムズ社製FJ44-2Aターボファンエンジン（推力2300ポンド・1043kg）を搭載したもの。運用上昇限度60000フィート（18288m）、最大搭載量750ポンド（340.2kg）。2002年秋に初飛行した。参考：月刊軍事研究12,’17、4,’07

　＜プレデターＢ００３＞：プレデターB001の翼スパンを25.6mに拡大したもの。運用上昇限度52000フィート（15850m）、滞空時間36時間。2003年に初飛行した。参考：月刊軍事研究12,’17、4,’07

　＜ＹＭＱ−９Ａ＞：試作型。プレデターB001がベースで、2003年10月17日に初号機が初飛行した。2005年に２号機など２機が不朽の自由作戦アフガンに参加している。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＭＱ−９Ａ＞：2003年の制式化当初はハンターキラーと呼ばれていたが、2006年後半にリーパー（Reaper、死神）になった。MQ-1が不朽の自由作戦で活躍したので、より大型の機体を使用して各種センサーを搭載、地形追随図作成や母機（E-3、E-8、RC-135V/Wなど）とのバイスタティック・センサー運用など、敵領空での長時間滞空を要する任務に加え、航空攻撃にも使えるようにしたものである。州航空隊配備機は山火事の観測や遭難者捜索にも使用中。MQ-1Lと同等の衛星データリンクを維持しながら、より大きな照準線能力を備え、エンジン強化によりRQ-1シリーズの半分の時間で目標に到達できる。主翼は中翼配置で、翼端に上反角を付けた。尾翼は上に開くＹ字型で、全て安定板＋舵の構成であり、上部の２枚の間にエアインテイクがある。兵装用ハードポイントは両主翼下３ヵ所ずつで、搭載容量は内側680kg、中央340kg、外側68kg（空対空ミサイル専用）。総兵装搭載量は3000ポンド（1361kg）までで、500ポンド級のGBU-12/BやGBU-38/Bなら４発、GBU-39/Bなら８発積める他、GBU-49/Bペイブウェイ�U、AGM-114ヘルファイア（連装パイロンを使用して最大14発積める）、FIM-92の搭載も可能。P-LOCAASによるSEAD任務なども考えられている。機内センサー容量は850ポンド（386kg。360kg？）で、機首下面にAN/AAS-52(V)マルチスペクトラル・ターゲッティング・システム（MTS-A）、機首先端にAN/APY-8リンクス�T合成開口レーダー（後にAN/DPY-1リンクス�Uに改良）を搭載する。胴体下にはセンサー用ハードポイント１ヵ所があり、容量は750ポンド（340kg）で、エルタ社製2022シーウォッチ・レーダーによる海洋監視任務やDB-110カメラポッドによる偵察任務なども可能。降着装置は引き込み式である。地上管制ステーションとの通信はＣバンド見通し線内データリンクと見通し外KuバンドSATCOMデータリンクで、前者用のアンテナは機体下面に２枚、後者用のアンテナ（直径760mmパラボラ型）は機首上面バルジ内に用意されている。無線機はAN/ARC-210VHF/UHF無線機。分解してコンテナ輸送（C-130に収まる）が可能であり、輸送用コンテナにはコフィン（棺桶）というニックネームが付いている。全長10.97m、翼スパン20.12m（19.5m？）、全高3.597m（3.81m？3.66m？）、空虚重量2.223トン、最大離陸重量4.536トン（5.679トン？4.763トン？）。エンジンはハネウェルTPE331-10YGDターボプロップ（950馬力）単発、推進は３翅プッシャー・プロペラ、巡航速度276-313km（463km？）、最大速度220ノット（260ノット？）、運用高度7500m、実用上昇限度15240m（13700m？）、行動半径720km（3070km？）、航続距離1852km（5926km？）、滞空時間27時間（30時間以上？）。機内搭載量0.386トン（0.363トン？）、機外兵装搭載量1.361トン、機外センサー搭載量0.34トン。運用要員２名（パイロット、センサーオペレーター）。離着陸は発進基地の離着陸エレメント（LRE）、ミッションはアメリカ本土の作戦管制エレメント（MCE）で実施する。離着陸時の方が高度な操縦能力を必要とするため、LREのパイロットになれるのはMCEパイロットの１割くらいである。RQ-1シリーズの後継として346機を導入予定で、攻撃飛行隊と特殊作戦飛行隊に配備する。１機あたりの価格は遠隔操作システム含み1270万−1700万ドル。2004年4月にはGBU-12/Bペイブウェイ�Uレーザー誘導爆弾を投下し、静止地上目標を破壊した。2007年、AN/AAS-52(V)MTS-AをAN/DAS-1MTS-Bに換装した。2007年3月13日から実戦配備され、5月1日に第432航空団第42攻撃飛行隊が初の運用部隊となり、9月25日からアフガニスタンのカンダハルに派遣され、10月28日にアフガニスタンでAGM-114ヘルファイアにより初戦果を記録した。標準兵装は主翼内側パイロンにGBU-12/Bを１発ずつ、主翼中央パイロンにAGM-114を２発ずつらしい。2008年7月17日からは同様の兵装でポスト・イラク戦争に投入されている。2016年6月の日米韓合同軍事演習パシフィック・ドラゴン2016に機首にレイセオン社製マルチスペクトラムターゲッティングシステムＣ型MTS-C電子光学赤外線センサー（AN/DAS-1MTS-B？）を装着した機体２機が参加し、長波長赤外線センサーを使用して弾道ミサイルの探知に成功した。将来的にはレーザーを積んでの弾道ミサイル迎撃も計画しているらしい。2017年5月1日、JDAMの投下試験に成功した。11月、飛行中の無人機をAIM-9Xで撃墜する試験に成功した。地上管制ステーションのアドバンスド・コクピット・ブロック50を開発中で、HOTASを採用し、ワークロードを軽減するなどしてワンマン・オペレーションを目指している。参考：月刊軍事研究12,’17、4,’07、2,’05、1,’01、12,’04、9,’07、11,’10、1,’17、月刊JWings12,’06、1,’16、5,’10、8,’11、8,'15、11,’16、5,'23、月刊航空ファン3,’17、8,’17、9,’17、月刊丸2,’08

＜ＭＱ−９Ａブロック１＞：最初の量産型。2013年4月から2015年12月までにバッテリー容量不足から来る始動用発電機の不具合で13機を喪失した。参考：月刊軍事研究12,’17、月刊航空ファン8,’17

＜ＭＱ−９Ａブロック５＞：最大離陸重量と燃料搭載量を増大してミッション航続時間を27時間とし、センサーをAN/DAS-4MTS-Dに換装、AN/ARC-210UHF/VHF無線機を追加して３基とし、主翼端にウイングレット兼用無線機アンテナを装着、主翼下ハードポイントを片側３ヵ所ずつに増やし、主脚を強化、バッテリー容量を10時間分増やした。主翼下ハードポイントは外側がパイロン容量90kg、中央がAGM-114ヘルファイア連装搭載、内側が500ポンド以下の爆弾・精密誘導兵器１発または増槽１本搭載である。自動操縦装置も改良して自動離着陸を可能とした。2013年から試験中で、2017年6月23日にイスラム国殲滅作戦インヒアレント・リゾルブで初実戦投入され、GBU-38/BとAGM-114を積んで16時間哨戒を行った。2018年8月7日、自動着陸試験に成功。8月9日、自動離陸試験に成功。2020年9月10日、兵装投下管制ソフトウェアを換装して主翼中央ハードポイントに加え内側ハードポイントにもAGM-114連装エジェクターラックを装備できるようにし、AGM-114計８発を積んで初の飛行試験を行った。2020年11月24日、UYS-505ソノブイ・プロセッシング・システムを搭載してソノブイ10個を投下し、太平洋を潜航するMk.39対潜戦訓練用標的を３時間に亘り追跡することに成功した。参考：月刊軍事研究12,’17、月刊航空ファン8,’17、世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings12,’20、4,’21

＜ＭＱ−９Ｂ＞：MQ-9Aブロック５の改良型、別名スカイガーディアン。民間機としての型式証明や耐空証明にも適合しており、GA-ASIではタイプ・サーティファブル・プレデターＢ（Type CPB）と称している。NATO規格UAV耐空基準STANAG4671に適合する改修を施したタイプで、主翼を大型化して航続時間を増やし、防氷・除氷装置やフライト・データ・レコーダーなどを装備した。外部ハードポイント９箇所。全長11.7m、全幅24m。最大速度210ノット、滞空時間40時間。積載量2.117トン。操縦用電波は見通し圏内がＣバンド、圏外がX/Ku/Kaバンド衛星通信。2017年5月16-18日、機内燃料タンクのみで連続飛行時間48.2時間を記録した。2018年7月11日、大西洋横断飛行に成功した。参考：月刊航空ファン7,’18、8,’17、6,’19、月刊JWings8,’18、月刊軍事研究7,’18

＜ＭＱ−９ファミリー＞

　＜アルテア＞：高々度監視・観測機型。翼スパンを26.21mに拡大し、運用高度を15950mに引き上げている。最大離陸重量は3266kg、積載量は機内299kg・機外137kgに減った。NASAが森林局の火災マッピング用として軍から借りて使用している他、アメリカ連邦航空局の形式証明も取得しており、民間でも使える。参考：月刊軍事研究4,’07

　＜ガーディアン＞：ガーディアン・シリーズ（無人機）を参照。

　＜シー・ガーディアン＞：シー・ガーディアン（無人機）を参照。

　＜マリナーデモンストレーター�U＞：アメリカ海軍海洋監視システム向け。アルテアがベースで、胴体下面にイスラエルのエルタ・インダストリー社製2022合成開口全周監視レーダーポッドまたはレイセオン社製シービュー海洋監視レーダー、AN/AAS-52(V) MTS-A（機首）、テレフォニクス社製AN/APS-143Bなどを搭載し、最大49時間連続飛行で海洋監視に当たる。2004年4月22日に初のデモンストレーションを行った。参考：月刊軍事研究4,’07

＜ＭＱ−９海外シリーズ＞

　＜ＣＰＢ（イギリス空軍）＞：プロテクターRG Mk.1を参照。

　＜ＭＱ−９（イギリス空軍）＞：イギリス空軍UAV。MQ-9Bを導入したもので、ブリムストーン空対地ミサイルを搭載できる。2007年からアフガンに派遣され、空軍第39飛行中隊に５機が配備されていて、2012年10月までにAGM-114を293発、GBU-12を52発投下した。2010年に更に５機を導入する契約を締結、改修を加えて2013年末までに全機配備する予定。NATO撤退に合わせて2014年末にアフガンから引き揚げる筈だったが、アフガン政府からの要請で、アフガン空軍の作戦体制が整う2015年末頃まで延期されるかもしれない。参考：月刊JWings2,’13、月刊軍事研究3,’14、4,’15、12,’17

　＜ＭＱ−９（イタリア空軍）＞：イタリア空軍UAV。RQ-1Aプレデターの後継として2008年に機体４機と地上管制ステーション３セットを採用することになった。兵装パイロンは外されており、対地攻撃には使用できない。2019年11月20日、トリポリ南方で１機が墜落した。参考：月刊軍事研究2,’09、月刊航空ファン2,’20

　＜ＭＱ−９（オーストラリア軍）＞：オーストラリア軍UAV。Air7000計画の名称で選定し、2018年11月16日に導入を発表した。この時点ではＡ型がＢ型か不明だったが、2019年11月28日にAir7003計画の名称でMQ-9Bにすることを決めたとレイノルズ国防相が発表した。参考：月刊航空ファン2,’19、2,’20、月刊JWings2,’19

　＜ＭＱ−９（オランダ空軍）＞：オランダ空軍UAV。2013年11月21日に調達を表明した。機体４機と地上管制ステーション４基（うち移動式２基）を導入する。2016-17年に完全作戦能力を得る予定だったが遅れており、2018年になってMQ-9ブロック５発注に関するアメリカとの政府間合意が締結され、2019年3月にFMSで正式発注した。2020年に受領する予定だったが遅れ、2022年4月12日に機体３機と移動式地上管制ステーション２基が納入されてレーワーデン基地の第306飛行隊に配備された。参考：月刊軍事研究6,’14、月刊航空ファン10,’18、4,’19、6,’19、月刊JWings7,’22

　＜ＭＱ−９（スペイン空軍）＞：スペイン空軍UAV。ブロック５を４機、移動基地管制局２基、GPS管制誘導装置20基、マルチスペクトラル照準装置５基、AN/APY-5SARなどをFMSで導入する予定で、2019年12月13日に初号機を受領し、第23航空団に配備した。参考：月刊JWings1,’16、月刊航空ファン3,’20

　＜ＭＱ−９（フランス空軍）＞：フランス空軍UAV。マリへの軍事介入で長時間滞空攻撃型UAVの必要性が出てきたため、MQ-9ブロック１を６機導入し、非武装で運用することにした。法律の問題でフランス国内では飛行訓練が出来ないため、2015年1月にニジェールの首都ニアメにあるAerienne101基地に３機を配備している。2017年9月5日、AGM-114運用能力の追加を発表した。2019年から引き渡される追加発注の６機には新造時から付与し、配備中の６機にも2020年までにレトロフィットする。参考：月刊JWings8,’13、11,’17、月刊軍事研究6,’17、6,’19

　＜ＭＱ−９Ｂ（インド軍）＞：インド軍UAV。2023年6月15日、インド国防省防衛調達評議会が16機をFMS導入する必要があると認定した。参考：月刊JWings9,’23

　＜ＭＱ−９Ｂ（ベルギー空軍）＞：ベルギー空軍UAV。イスラエル製の２機種に勝って２システムの導入が決まった。2019年3月26日、MQ-9Bスカイガーディアン４機などのFMS輸出承認が下りた。参考：月刊航空ファン6,’18、1,’19、6,’19

　＜プロテクターＲＧ　Ｍｋ．１＞：イギリス空軍UAV。MQ-9の後継で、2015年11月にプロテクター計画の名称で機種選定の実施を決定、2016年4月28日に採用され、認証型プレデターＢ（Certified Predator B、CPB）の名称が付き、その後プロテクターRG Mk.1の制式名になった。MQ-9Bの改良型で、構造強化によりバードストライクや雷への抗堪性を増して全天候性能を強化し、主翼端にウイングレットを追加、センサー換装を容易とし、ヨーロッパ航空法対応としている。最大速度は40ノット低下して200ノット、運用高度は5000フィート（1524m）減って45000フィート（13716m）になるが、航続時間は13時間増えて40時間になった。兵装ステーションは９ヵ所に増えており、ブリムストーン対戦車ミサイルやペイブウェイ�W誘導爆弾を搭載可能。2020年7月15日に３機の製造契約を締結、初号機は2020年9月に完成した。2021年7月22日、13機を追加発注した。初号機は2021年末に引き渡され、計16機を2024年から運用予定。参考：月刊JWings8,’16、10,'20、10,'21、月刊航空ファン6,’18、4,’19

＜ＭＱ−１６＞：F-16戦闘機ファミリーを参照。

＜ＭＱ−２０＞：ジェネラル・アトミクス社が開発している無人機、別名アヴェンジャー。元はアメリカ空軍が2000年代後半に計画したMQ-1/-9後継機MQ-X向けプレデターＣアヴェンジャーで、2012年に計画自体がキャンセルされたため自主開発に切り替え、スカイボーグ・ヴァンガード計画への提案を狙っている。全長13m、翼スパン20.12m、最大離陸重量8.255トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PW545Bターボファン（推力17.75kN）単発、最大速度740km、最大航続距離18時間。2021年7月、レギオンIRSTポッドを搭載して飛行目標を自動追尾した。8月、キングエア200の機内からタブレットでの遠隔制御に成功した。参考：月刊JWings12,’21

＜ＭＱ−２１＞：RQ-21Aを参照。

＜ＭＱ−２５Ａ＞：アメリカ海軍艦載無人機、別名スティングレイ（Stingray、アカエイ）。元はUCLASSとして開発されていた無人艦上攻撃機だったが、2017年度予算案で艦載型空中給油システムCBARS（Carrier Based Aerial Refueling System）に計画名が変更されて制式名が決定した。UCLASS時代の偵察・攻撃任務は副次任務に格下げされ、空中給油母機が主任務になっている。現状でもF/A-18がバディ給油のため飛行時間の３割を取られているのに、F/A-18C/Dの後継としてバディ・ポッドを運用できないF-35Cが配備され、E-2Dに空中給油受油能力が追加されると、F/A-18E/Fの主任務が空中給油になってしまうので、これを無人機に肩代わりさせるのが主目的である。ステルス性もさほど重視されなくなったようで、戦略国際問題研究所の講演では海軍航空総軍司令官がステルス性は必要無いと述べた。その後ノースロップ・グラマン、ボーイング、ロッキード・マーチン、ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズに対してリスク低減作業の契約を発注した時には無人艦載航空システムUCAAS（Unmanned Carrier Aviation Air System）という別名に変わっていた。2017年10月19日（4日？）に発出した同４社に対するRfPでは、D-704バディ・ポッド改を搭載して空母から500海里先で15000ポンド（6.81トン）の燃料を補給するのを主任務としており、F/A-18E/F戦闘機4-6機の戦闘行動半径を250海里延伸して700海里に、F-35C戦闘機4-6機の戦闘行動半径を300海里延伸して900海里にする。センサーを追加するか、バディ・ポッドの代わりに偵察ポッドを吊せば、ISR任務に投入可能。翼スパン18.6m、重量20トン。滞空時間12時間。ボーイングは上反角の浅いＶ字尾翼を有する機体（試作機名称T-1。ファントム・ワークスが製作して2014年11月にロールアウト済）、ロッキード・マーチンはRQ-170ベースの全翼機、GA-ASIはプレデターＣアヴェンジャーの改良型を提案した。ノースロップ・グラマンはステルス技術などの得意分野が活きないので提案を見送っている。2018年初め、ボーイングの機体がエンジン作動試験を完了した。GA-ASIはプレデターＣにより空母飛行甲板上での運用デモを行い、タキシングや発着艦を実施した他、甲板員の手信号を認識してアレスティングフック、カタパルト・ランチバー、主翼折り畳み機構を作動させた。2018年8月30日、ボーイング社案が採用され、４機が発注された。最終的に72機を配備する計画である。技術開発モデル初号機（T1。ボーイング社有機）は2019年9月19日に初飛行した。任務管制システムはフリークエンティス・ディフェンス社製MD-5Aで、ハリス社製プロセッサを積む。機体管理装置とIFFはBAEシステムズ社製。IOC達成は当初予定の2020年から2024年に延期され、更に2026年に延びている。空母側に遠隔操作ステーションとデータリンクを搭載する改修は2017年6月にCVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワーとCVN-77ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュ、2019年度予算でCVN-73ジョージ・ワシントンへの実施が決まった。2020年12月9日、T1が初めて空中給油ポッドを積んで試験飛行を実施。左主翼下にF/A-18E/F用と同じコブハム社製空中給油ポッド１機を搭載し、２時間半ほど飛んでいる。2021年6月4日、T1がF/A-18Fへの空中給油を行い、史上初の無人機による空中給油に成功した。9月13日、T1がVX-23所属F-35C戦闘機と空中給油試験を実施。F-35Cに対する初の空中給油で、高度10000フィート・3048mを速度225ノット・416kmで飛行しつつ、左主翼下の空中給油ポッドから空中給油を行った。10月、訓練部隊のVUQ-10が新編された。12月12日、CVN-77ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュでの艦上試験（空母無人航空戦闘センターへのMD-5C試作地上管制装置組み込み、カタパルト発艦、JPALSによる自動ワイヤー拘束着艦、ボーイング製デッキ管制装置によるタキシングなど）を成功裏に終了。参考：月刊軍事研究7,’18、10,’18、月刊航空ファン5,’16、11,'16、7,’17、1,’18、5,’18、11,’18、10,’19、月刊JWings6,’16、1,’18、6,’18、11,’18、12,’19、3,'21、8,'21、12,'21、3,'22、月刊世界の艦船11,’16、12,’17、7,'18、11,’18、10,'22、8,'23、月刊航空情報3,’18

＜ＭＱ−２８Ａ＞：オーストラリア空軍無人機システム、別名ゴーストバット（オーストラリア北部に棲息するコウモリ）。ボーイング空中戦闘チーミング・システム用にボーイング・オーストラリアが開発しており、当初はロイヤル・ウイングマンという名称だった。ステルス機で、胴体断面は逆台形、主翼は高翼配置、尾翼はＶ字。エアインテイクは胴体両脇にあり、境界層分離板やバンプは無い。降着装置は前輪式。機首がペイロード搭載部で、モジュール構造をしており、任務に応じて交換する。AIによる自律飛行が可能。全長11.7m、全幅7.3m。エンジンは単発、航続距離3700km。2020年5月5日、初号機が完成した。9月、初号機のエンジン始動試験を実施。10月22日、初号機がタキシング試験を実施したと、ボーイング社が発表した。12月21日、高速タキシー試験を終了した。2021年3月1日、初号機がオーストラリアのウーメラ・レンジ・コンプレックスで初飛行した。3月3日、オーストラリア政府が３機の追加製造契約を締結し、予定総生産数は６機になった。11月4日、ボーイング・オーストラリアが２号機が初飛行済みであると発表した。2023年2-3月のアバロン航空ショーで地上展示された。参考：月刊JWings5,'23、4,’20、5,’20、7,’20、12,’20、1,’21、3,’21、5,’21、1,’22、2,’22、6,’22

＜ＭＱＭ−１５Ａ＞：レギュラス・ファミリー（無人標的機）を参照。

＜ＭＱＭ−３４Ｄ＞：BQM-34A（無人標的機）を参照。

＜ＭＱＭ−６１＞：アメリカ軍の無人標的機。全長4.6m、重量302kg。推進はプロペラ。参考：月刊軍事研究2,’18

＜ＭＱＭ−７４シリーズ＞：アメリカ軍の無人標的機。参考：ザ・マーチ33号

　＜ＭＱＭ−７４Ａ＞：別名チャカ�T。アメリカ海軍向けに開発された。全長3.58m、胴体直径0.35m、翼スパン1.67m、発射時総重量173kg、飛行時総重量142kg。エンジンはWR24-6（推力55kg）、燃料はJP-4またはJP-5、最大速度764km、上昇限度11600m、航続時間1.1時間。積載量33kg。参考：ザ・マーチ33号

　＜ＭＱＭ−７４Ｃ＞：ノースロップ社製高速無人標的機、別名チャカ�U（CHUKAR�U）。胴体はアルミ合金及びグラスファイバー製で、水密構造となっており、海面に落下しても内部の電子機器がショートしない。エンジンは胴体後方下部に搭載されている。水平尾翼は下反角30度。陸上または艦上に設置したZL-5簡易可搬式ランチャーに載せ、機体にMk91Mod0JATOを取り付けて発進させる。訓練終了後はパラシュート（直径0.762mのパイロットパラシュートで直径10mのメインパラシュートが引き出される）で降下する。翼端に連装フレア発射機、赤外線牽引標的、レーダー強化サブターゲット（直径178mmのレーダーリフレクターを装備し、チャカ�Uの18倍のRCSを持つ射出式標的）の装着が可能。全長3.87m、胴体直径0.35m、翼スパン1.76m、全高0.71m、機体重量128.4kg、総重量206kg、発射重量223kg。エンジンはウィリアムス・インターナショナル製WR24-7ターボジェット（J400-WR-401ともいう）、燃料はJP-4またはJP-5、最大速度954km、運用高度100-30000フィート（30.5-9144m）、航続距離611km、航続時間30-50分（1.9時間？）。積載量56kg。管制システムはTCATS（ティー・キャッツ、Target Control And Tracking System）で、無線遠隔操縦と飛行コース追尾を行う。イギリス、ドイツ、オランダ、スペイン、海上自衛隊なども採用した。参考：月刊軍事研究11,’03、自衛隊装備年鑑1996、丸スペシャルNo.78、ザ・マーチ33号

　＜ＭＱＭ−７４Ｅ＞：別名チャカ�V（Chukar−�V）。電波高度計を追加し、超低空飛行を可能とした。参考：月刊世界の艦船1,'24、4,’14

＜ＭＱＭ−７４海外シリーズ＞

　＜ＭＱＭ−７４Ｃ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊高速標的機、別名チャカ�U。1981年度に４機を購入し、第11海上訓練指導隊で整備を行った後、1982年末に訓練支援艦ATS-4201あづまでの試射に成功した。くろべ型訓練支援型にも搭載されている。参考：月刊世界の艦船5,’83、1,’24

　＜ＣＨＵＫＡＲ�V（海上自衛隊）＞：海上自衛隊高速標的機。低高度形もある。全長4m、全幅1.8m、重量0.2トン。エンジンはジェット＋射出用ロケットブースター（主翼付け根）、最大速度994km、最大航続時間85分。日本電気製。参考：月刊世界の艦船1,’24、月刊軍事研究12,’14

　＜ＣＨＵＫＡＲ�V（低高度型）＞：自衛隊の高速標的機。日本電気製。参考：月刊軍事研究1,’19

　＜ＣＨＵＫＡＲ�V（陸上自衛隊）＞：陸上自衛隊高速標的機。静内対空射撃場でのみ使用可能で、更に安全性を考慮して回収地域の視程5km以上、風速13m以下、雲高500m以上、回収地域の海況が良好といった運用条件があり、雨や雪でも使えない。縦横の操縦はダイヤル２個で制御するため、熟練には10年かかるといわれる。ミサイルに直撃されるなどして壊れていなければ、使用後はパラシュートで着水させて船（地元漁協の協力を得る）で回収し、整備して再利用する。参考：月刊軍事研究10,’14

＜ＭＱＭ−１０５＞：アメリカ陸軍のRPV、別名アキーラ。ロッキード・ミサイル・アンド・スペース社が1972年から開発していた無人偵察機をベースに1974年から開発された。無尾翼機で、発進は空気カタパルト、回収はドルニエ社製リボンネットで行う。ウェスティングハウス社製TVカメラ、TI社製FLIR、目標捕捉装置、リアルタイムデータリンクを装備する。全長2.08m、全幅3.89m、発射重量113kg。エンジン出力26馬力、推進はプッシャー・プロペラ、飛行速度203km、巡航高度3770m、行動半径50km、哨戒時間３時間以上。システムは機体５機、トラック７台、トレーラー３台、指揮官１名、要員13名から構成され、C-5輸送機１機で纏めて輸送できる。参考：スパイ機

＜ＭＱＭ−１０７＞：アメリカ軍のサブスケール空中標的、別名ストリーカー。ロケットブースターで射出され、撃墜されなければパラシュートで回収される。レイセオン社製。参考：月刊航空ファン3,’17、月刊丸6,’14

＜ＭＱＭ−１０７海外ファミリー＞

　＜自爆機（北朝鮮）＞：北朝鮮軍自爆無人機。どこからか入手したMQM-107をコピーして炸薬を積みこんであり、目標に突入して炸裂する。2013年3月の演習に参加したらしい。参考：月刊丸6,’14

＜ＭＱＭ−１７５シリーズ＞：アメリカ軍の標的機。参考：月刊軍事研究3,’15

＜ＭＱＭ−１７５Ａ＞：

＜ＭＱＭ−１７５Ｂ＞：

＜ＭＱＭ−１７５海外シリーズ＞

　＜中速標的機＞：陸上自衛隊標的機で、MSATと略す。全長1.8m。2013年度から導入中。参考：月刊軍事研究3,’15

＜ＭＱＭ−１７８＞：標的機、別名ファイア・ジェット。参考：月刊世界の艦船8,’19

＜ＭＲ＞：洋上哨戒（Marine Reconnaissance）の略。

＜ＭＲ−３＞：ソ連海軍の複葉哨戒飛行艇。イタリアのSM62飛行艇をグリゴロビッチで国産化したものである。参考：月刊丸11,’72

＜ＭＲ−２５Ｂ＞：航空自衛隊の20名用救命浮舟。本体、炭酸ガス充気装置、付属品収納袋から構成される。携行型収納袋に収納されており、遭難時に機外に投下して使用する。全長4.47m、全幅3.7m、全高1.79m、重量63kg。YS-11、C-1、V-107、CH-47に搭載された。参照：自衛隊装備年鑑1996

＜ＭＲ３４＞：344型（レーダー）を参照。

＜ＭＲ３５＞：345型（レーダー）を参照。

＜ＭＲ−３６＞：363型（レーダー）を参照。

＜ＭＲ−４１＞：フランス軍のブースト型プルトニウム核分裂弾頭。1963年から開発され、1972年から配備された。重量２トン。威力500キロトン。M-1SLBM及びM-2SLBMに搭載された。参考：月刊軍事研究2,’01、核兵器事典

＜ＭＲ−５０＞：AN-51/AN-52核兵器用核弾頭。

＜ＭＲ−８０シリーズ＞：イタリアの沈底機雷で、ホワイトヘッド社製。対水上艦・対潜水艦兼用で、円筒形をしており、航空機、水上艦、潜水艦から敷設できる。信管は磁気、音響、水圧。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＲ−８０Ａ＞：全長1.65m、直径0.53m、重量656kg、炸薬重量460kg。最大深度300m。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＲ−８０Ｂ＞：全長2.1m、直径0.53m、重量820kg、炸薬重量630kg。最大深度300m。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＲ−８０Ｃ＞：全長2.75m、直径0.53m、重量1070g、炸薬重量870kg。最大深度300m。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＲ−９０＞：ソ連海軍3K90ウーラガン艦対空ミサイルシステム（輸出名称シュチル１）用射撃指揮レーダー、別名アリェーフ（キリル文字Opex、英字Orekh。胡桃の意。オレク？）、NATOコードはフロント・ドーム（Front Dome）。旋回架台上に本体が載り、その前方にやや上向きで角の取れた円筒型レドームが装着されていて、セミアクティブ・レーダー・ホーミング用連続波を照射する。使用周波数Ｃバンド（H/Iバンド？）、照射距離46km。ソブレメンヌイ級、デリー級、タルワル級に搭載された。参考：月刊軍事研究11,’13、10,’13、11,’99、月刊世界の艦船1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＲ−１０３＞：ソ連海軍AK-257/AK-725艦砲用射撃指揮レーダー、別名バールス（Bars）、NATOコードはマフ・コブ（Maff Cob）。円筒形レドームが旋回俯仰架台に載っており、架台側面にはテレビカメラが付いている。使用周波数Ｃバンド、最大追尾距離17海里（31km）。１962年から運用された。参考：月刊軍事研究12,’17、11,’13、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＲ−１０４＞：ソ連海軍AK-230艦砲用射撃指揮レーダー、別名ルイス（Rys）、NATOコードはドラム・ティルト（Drum Tilt。外見が太鼓なので）。レドーム内部の機械式安定架台に仰角25度で円形アンテナが搭載されており、全周旋回しつつトラック・ワイル・スキャン方式で目標を捜索する。アンテナ直径1.47m、使用周波数C/Xバンド（H/Iバンド？）。最大探知距離43km、実用探知距離12海里。1961年から配備された。参考：月刊軍事研究12,'17、11,’13、月刊世界の艦船1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＲ−１０５＞：ロシア海軍AK-726艦砲用射撃指揮レーダー、別名トゥレル（チュレル？）、NATOコードはアウル・スクリーチ（ホーク・スクリーチ？）。アンテナは円形パラボラ型。使用周波数G/Iバンド、ピーク出力250kW。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、ソ連／ロシア巡洋艦建造史

＜ＭＲ−１２３シリーズ＞：ロシア海軍艦砲・機関砲用射撃指揮レーダー。参考：月刊世界の艦船4,’22

＜ＭＲ−１２３＞：AK-176/AK-630用、別名ヴィンペル（Vimpel）、NATOコードはバス・ティルト（Bass Tilt）。機械旋回式で、旋回架台の上に俯仰装置を介して角の丸い円筒型レドームが載っており、内部にプラナー・アレイ・アンテナを収容する。毎分15回転の速度で全周旋回しつつ１回転あたり3.6度仰角を上げ、仰角36度になると０度に戻ってまた3.6度ずつ上向きに変位する。幅３度のペンシルビームにより目標捜索探知を行い（よって小型艦では捜索レーダー兼用だったりする）、目標を発見して艦内コンソールが目標を指示すると、旋回を停止してモノパルス方式に変更、追尾に移る（仰角85度まで対応可）。レドームの横にはテレビカメラとレーザー測距器も付いている。アンテナ直径1.14m、アンテナ部重量720kg。使用周波数Ｈバンド（Ｘバンド？）、ピーク出力200kW、パルス繰り返し周波数1800/3600pps。最大探知距離25海里。1972年から使用されており、アンテナ外見は変わっていないが、中身には細かい改良が加えられているようだ。参考：月刊軍事研究11,’13、10,’09、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊、4,’22

＜ＭＲ−１２３−０１＞：

＜ＭＲ−１２３−０２＞：AK-630CIWS用、別名バギラ（Bagira）。MR-123の改良型である。参考：月刊軍事研究11,’13、11,’99、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＲ−１２３−０３＞：

＜ＭＲ−１４５＞：ロシア海軍100mm/130mm艦砲用管制方位盤、別名ドラコン（Drakon）、NATOコードはカイト・スクリーチ（Kite Screech）。旋回架台上に直方体の本体が載っており、前方にアンテナがある。アンテナは円形パラボラ型で、左右から１本ずつの導波管が出てアンテナ中央前方のフィード・ホーンに繋がっている。アンテナ１基で２周波数を扱うことができ、ビーム幅１度のＸバンド／Ｃバンド波で目標捜索、ビーム幅0.25度のKaバンド波で目標追尾を行う。最大探知距離40海里、実用探知距離20海里。1970年代半ばに実用化され、ソブレメンヌイ級、キーロフ級、スラヴァ級、ネウストラシムイ級に搭載された。参考：月刊軍事研究11,’13、10,’09、12,’17、月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＲ−１８４＞：AK-130（艦砲）を参照。

＜ＭＲ−１８４Ｍ＞：AK-130（艦砲）を参照。

＜ＭＲ−２１２＞：ソ連海軍の対水上捜索・航海レーダー、別名ヴァユガーチ、NATOコードはパーム・フロンド（Palm Frond）。アンテナは略楕円形横長パラボラ型、使用周波数Ｘバンド。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊軍事研究10,’09

＜ＭＲ−２１２／２０１＞：ロシア海軍の捜索レーダー。探知距離160km（低空飛行目標）／40km（水上目標）。ソブレメンヌイ級駆逐艦に搭載された。参考：月刊軍事研究11,’99

＜ＭＲ−２４４＞：ロシア海軍の対水上・航海レーダー、別名SRN-207エクラン１（Ekran 1）、NATOコードはカール・ストーン（Curl Stone）。使用周波数Ｘバンド。ズブル級LCACに搭載された。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＭＲ−３０２＞：MR-320（レーダー）を参照。

＜ＭＲ−３１０Ａ＞：ソ連海軍の三次元捜索レーダー、別名アンガラＡ、NATOコードはヘッド・ネットＣ。ヘッド・ネットＡ二次元捜索レーダーのアンテナ背面に同じアンテナを30度傾けて装着してあり、同一目標を両アンテナで探知した際の方位角の差から目標高度を算出する方式で、精度に劣る。探知距離200km（高空）／40km（水上）。同時追尾目標数15。クレスタ�U級、カーラ級ミサイル巡洋艦、プロジェクト61PMカシン改型駆逐艦に搭載された。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊世界の艦船12,’21

＜ＭＲ−３２０＞：MR-302かも。ソ連海軍二次元対空・対水上捜索レーダー、別名トパーズ、NATOコードはストラット・ペア（ストルート・カーブ？）。アンテナは略楕円形ディッシュ・パラボラ型で、２枚が背中合わせになっている。使用周波数Ｓバンド。ウダロイ級に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＲ−３３１＞：ソ連海軍の目標捜索・射撃指揮レーダー、別名ラングアウト、NATOコードはスクウェア・タイ。P-15艦対艦ミサイル用で、使用周波数Ｘバンド。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊丸12,’92

＜ＭＲ−３３１＞：ロシア海軍艦載戦闘システム、別名ミネラルＭ（Mineral M）／ミネラルME（Mineral ME）、NATOコードはバンド・スタンド（Band Stand）。ミネラルM1／ミネラルME1アクティブ作動用レーダー、ミネラルM2／ミネラルME2パッシブ作動用レーダー、ミネラルM3／ミネラルME3データリンク装置（NATOコードはライト・バルド）からなる。レーダーアンテナは円形パラボラと楕円形パラボラを背中合わせにした形状をしており、使用周波数Ｌバンド、頂部が半球形をした円筒形レドームに収容される。ミネラルM2/ME2がパッシブモード（味方機がX/C/L/Sバンド・レーダーで目標を照射、反射波だけを受け取る）で450km以内の目標を探知し、ミネラルM1/ME1がアクティブモード（自らＸバンド・レーダー波を照射して反射波を受信）で250km以内の50目標を追尾、情報処理システムで200目標を同時に処理し、艦対艦ミサイルに目標を入力、ミネラルM3/ME3がＸバンド・データリンクで発射されたミサイルを目標へと誘導する。艦対艦ミサイル管制が主任務だが、艦砲の管制も行える。ロシア海軍アドミラル・グリゴロヴィッチ級、中国海軍ソブレメンヌイ級、052C級、インド海軍タルワル級に搭載された。参考：月刊世界の艦船10,’11、6,’15、1,'15増刊、月刊軍事研究12,’17、11,’15、12,’15、6,’13、11,’13

＜ＭＲ−３６０＞：3R95（レーダー方位盤）を参照。

＜ＭＲ−５００＞：ソ連海軍艦載長距離二次元対空・対水上捜索レーダー、別名クリヴァー（Kliver）、NATOコードはビッグ・ネット（Big Net）。アンテナは略楕円形ディッシュ・パラボラ型。使用周波数Ｌバンド、探知距離270km。スヴェルドルフ級、クレスタ�T型、カシン型に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊軍事研究11,’13、ザ・マーチ17号

＜ＭＲ５５５＞：オーストラリアのW&Eプラット社が開発した手動式ウェポン・ステーション。ステーションは厚さ8.5mmの装甲板３枚に囲まれており、7.62mm普通弾の射撃から銃手の身を守る。7.62mmタングステン徹甲弾に耐えられるよう装甲強化も可能。武装はMk19/M240/M249、俯仰角マイナス10度からプラス60度。アメリカ陸軍RG-31装輪装甲車に搭載され、イラクで使用された。参考：月刊PANZER9,’06

＜ＭＲ−６００＞：ソ連海軍三次元対空・対水上捜索レーダー、別名ヴォスホート（Voskhod）、NATOコードはトップ・セイル（Top Sail）。サリュート社が開発した。アンテナは縦7.5m・横8.5mの網状パラボラ式で、機械旋回により全周を、ビーム走査により俯仰を捜索する。使用周波数Ｌバンド。探知距離500km（高空。高度10000mを飛行中の旅客機を585km先から探知したこともある）／50km（低空・水上）。1960年代に実用化され、クレスタ�U級、カーラ級、スラヴァ級、モスクワ級、キエフ級に搭載された。参考：月刊軍事研究11,’13、12,’17、ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜トップ・セイル＞：西側推定諸元は以下の通り。アンテナは垂直シリンダー型、使用周波数Ｌバンド（Ｃバンド）。参考：ザ・マーチ17号、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＲ−７００＞：ソ連海軍艦載三次元対空・対水上捜索レーダー、別名ポドヴェレゾヴィク（Podberezovik）、NATOコードはフラット・スクリーン（Flat Screen）。アンテナは矩形プラナー・アレイ１面式で、毎分６または12回転する。使用周波数Ｃバンド、探知距離45-70km（低空目標）／400km（戦闘機）／500km（最大）。1987年にカーラ級ミサイル巡洋艦ケルチに搭載されてテストされた。アドミラル・クズネツォフ級空母２番艦以降に実用化型を搭載する予定だったが、建造が中断されたために実現しなかった。参考：月刊世界の艦船6,’15、1,'15増刊、月刊軍事研究11,’13、11,’15、ソ連／ロシア巡洋艦建造史

　＜フラット・スクリーン＞：西側推定諸元は以下の通り。三次元対空捜索レーダーで、アンテナは矩形プラナー・アレイ、使用周波数Ｅ・Ｆバンド。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＲ−７００海外シリーズ＞

　＜ポドベレゾヴィクＥＴ１＞：輸出型。アンテナは縦6m×横7m、重量4.7トンで、垂直方向から５度傾斜しており、５秒に１回全周旋回して捜索を行う。使用周波数Ｃバンド、探知距離55km（ミサイル。出力強化型78km）／300km（航空機。出力強化型420km）／500km（最大。出力強化型650km）、最大探知高度40km、高角捜索角度30度。インド海軍ヴィクラマディチャ級空母に搭載された。参考：月刊軍事研究11,’13

　＜ポドベレゾヴィクＥＴ２＞：輸出型。ET1のアンテナを縦に短くし、重量を2.9トンに軽量化した。探知距離45km（ミサイル）／240km（航空機）／500km（最大）、最大探知高度40km、高角捜索角度30度。参考：月刊軍事研究11,’13

＜ＭＲ−７１０＞：ロシア海軍三次元・二次元対空・対水上捜索レーダー、別名フレガット（Fregat）、NATOコードはトップ・スティア（トップ・プレートTop Plate？）。縦シリンダー型ディッシュアンテナと楕円形ディッシュアンテナ（長方形の大小２枚の平面アンテナ？）を持ち、機械的に360度回転させて全周を捜索する。回転速度は毎分６回または12回。重量17トン、使用周波数Ｓバンド、ピーク出力30kW、有効捜索距離300km、垂直捜索範囲70度。スラヴァ級ミサイル巡洋艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊軍事研究3,’98、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＲ−７１０Ｍ＞：ロシア海軍三次元・二次元対空捜索レーダーで、別名フレガットＭ、NATOコードはトップ・スティア。アンテナは縦シリンダー型ディッシュと楕円形ディッシュの組み合わせで、捜索はフレスキャン方式。使用周波数Ｓバンド、ピーク出力30kW、探知距離150km/300km。スラヴァ級ミサイル巡洋艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＲ−７１０Ｍ１＞：ロシア海軍三次元・二次元対空捜索レーダー、別名フレガットM1、NATOコードはプレート・スティア。アンテナは矩形プラナー・アレイと楕円形ディッシュの組み合わせで、捜索はフレスキャン方式。使用周波数Ｓバンド、ピーク出力30kW、探知距離150km/300km。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＲ−７５０＞：ロシア海軍三次元対空捜索フェイズド・アレイ・レーダー、別名フレガットM2、NATOコードはトップ・プレート（トップ・スティア？）。矩形プラナー・アレイ・アンテナ２面（垂直シリンダー型＋楕円型アンテナ？）を持ち、毎分6-12回転して360度を捜索する。信号処理はデジタル式。周波数1-3GHz・波長4-15cmのＳバンド（D/E/Fバンド）を使用し、探知距離17-50km（対艦ミサイル）／58-230km（戦闘機）／150-300km（最大有効）、最大有効探知高度20-30km。ソブレメンヌイ級駆逐艦３番艦までに搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、6,’19、月刊軍事研究11,’99、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＲ−７５０Ｍ＞：ロシア海軍レーダー、別名フレガットＭ、NATOコードはプレート・スティア。MR-750の捜索周波数を1-2GHzのＤバンド専用としたものである。平面及び楕円型アンテナを持つ。ソブレメンヌイ級駆逐艦４・５番艦に搭載された。参考：月刊軍事研究11,’99、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＲ−７５５＞：ロシアの三次元対空・対水上捜索レーダー、別名フレガットMA1、NATOコードはハーフ・プレート。アンテナは矩形プラナー・アレイ１面で、毎分15回転する。使用周波数Ｓバンド、ピーク出力30kW。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＲ−７６０＞：ロシア海軍三次元対空・対水上捜索レーダー、別名フレガットMA、NATOコードはトップ・プレートＢ。MR-750Mの改良型で、アンテナは矩形プラナー・アレイ２面、毎分12回転する。使用周波数Ｓバンド。探知距離30km（対艦ミサイル）／130km（戦闘機、高度5000m）／300km（最大）。ソブレメンヌイ級駆逐艦６番艦以降に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊軍事研究11,’99

＜ＭＲ−８００＞：ロシア海軍艦載三次元・二次元対空・対水上捜索レーダー、NATOコードはトップ・ペア（Top Pair）。MR-600が能力不足だったらしく、元の変形ディッシュ・パラボラアンテナ背面にMR-500の略楕円形ディッシュ・パラボラアンテナを追加したものである。使用周波数Ｌバンド。最大探知距離450km。キーロフ級やスラヴァ級に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊軍事研究11,’13、11,’17、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＲＡＰ＞：アメリカ海兵隊・陸軍の重装輪装甲車で、Mine Resistant Ambush Protected（耐地雷待ち伏せ防護）の略。アメリカ海兵隊HMMWVがポスト・イラク戦争でIEDなどにより大損害を被ったため、2005年に急遽導入を決定した装輪装甲車で、同様の計画（MMPV）を立てていた陸軍も2007年に便乗し、HMMWVの臨時代替として2009年までに３カテゴリー22277両を導入することにした。ベースは市販のトラックで、車体底部をＶ字型に変更し、全周装甲、分厚い防弾ガラス、ランフラットタイヤを備え、7.62mm徹甲弾の射撃や、車軸下での対戦車地雷（TNT炸薬6.3kg内蔵）２個・車体下部での１個の爆発に耐えるようにしてある。横転しても乗員が負傷しないような特殊なシートと、４点式シートベルトを持つ。急速な配備を予定し、多種多様な車両を採用した。2007年から配備が進み、IEDによる乗員死亡率をHMMWVの５分の１以下、人的被害発生率をM-1戦車の半分に抑えるなど高い効果を発揮したが、武装勢力側もIEDを強力なものに変更（長さ1.2m、幅3.6m、深さ2mのクレーターができたこともあるという）するなど、イタチごっこが続いている。車両自体が大型なので目立ちまくり、射撃の的になってしまうのが欠点。また、重量の割に足回りが貧弱で、路外走行能力は無きに等しく、道路事情の悪いアフガニスタンでは非舗装路面を荷重で潰してしまい、車高と重心が高いためバランスも悪く、急ハンドルで転倒したり、ワジ（涸れ谷）に転落したりする車両も続出しているという。不整地機動性の悪さを改善するため、軽量化型やサスペンション改良型のテストも開始された。運転席からの死角が多い、燃費が悪い、陸軍25車種＋バリエーション25種に海兵隊７車種＋バリエーション13種類と車種が多すぎて整備が面倒、巨大な外観が地域住民に圧迫感を与えるという欠点もある。計25000両以上を調達したが、あくまでも緊急避難的な車両（M-ATVやJLTVがHMMWVの正当な後継）であり、制式名のＭナンバーは付いておらず、警備車両といった面が大きく、撤収の際には現地に置いてくるとも言われる。2012年10月1日、MRAP統合計画局が海兵隊システムコマンドから陸軍に移管された。アフガンやイラクからの撤収が進むにつれて車種の統一と減勢が進み、2016年現在、陸軍はマックスプロとM-ATVを計8585両配備している。参考：月刊軍事研究12,’11、7,'16、11,’07、1,’09、2,’09、7,’09、5,’13、6,’16、月刊PANZER12,’10、10,’12

　＜ＭＲＡＰ−�T＞：開発第１段階。高い地雷防御能力が要求されており、空気が完全に抜けても時速48kmで30マイル（48.3km）以上走行できるランフラットタイヤが装着されている。エンジンは多燃料ディーゼルで、軽油の他にJP-5やJP-8といったジェット燃料でも走行が可能。路上最大速度105km、不整地巡航速度8km、路上航続距離483km以上。C-17及びC-5への搭載が可能だが、C-130への搭載は要求されていない。カテゴリー別に３タイプが用意されている。参考：月刊軍事研究11,’07

　＜ＭＲＡＰ−�Tカテゴリー１＞：市街地パトロール及び連絡任務向け４×４輪６名用で、別名MRAP-MRUV（Mine Resistant Utility Vehicle）。アーマー・ホールディング社製ケイマン４×４（海兵隊が1154両発注）、BAEシステムズ・ランドシステムズ・サウスアフリカ社製RG-31（陸軍がMk53を148両とMk5を94両、USSOCOMがMk5を309両発注）及びRG-33（陸軍がRG-33Mk5を600両、海兵隊がRG-33を19両とRG-33Lを75両、USSOCOMがRG-33を186両とRG-33Lを239両とRG-33L病院車を16両発注）、フォース・プロテクション社製クーガーＨ、IMG社製マックスプロ（1200両発注）、テクストロン・システムズ社マリーン・アンド・ランド・システムズ製M1117、プロテクテッド・ヴィークルズ・オシコシ・トラック社製アルファ（海兵隊が評価用に100両発注）が提案された。このうちM1117とアルファは採用されず、追加発注が出されていない。参考：月刊軍事研究11,’07

　＜ＭＲＡＰ−�Tカテゴリー２＞：コンボイ先導・兵員輸送・爆発物処理任務向け６×６輪10名用で、別名MRAP-JERRV（Joint Explosive Ordnance Disposable Rapid Response Vehicle）。フォース・プロテクション社製クーガーHE、BAEシステムズ・ランドシステムズ・サウスアフリカ社製RG-33L、ジェネラル・ダイナミクス社ランド・システムズ製RG-31E、オシコシ・トラック・タレス・オーストラリア社製ブッシュマスターIMV、プロテクテッド・ヴィークルズ社製ゴラン、IMG社製マックスプロXL、アーマー・ホールディング社製ケイマン６×６（海兵隊が16両発注）が提案された。ブッシュマスターIMVとゴランは採用されなかった模様である。参考：月刊軍事研究11,’07、月刊PANZER12,’10

　＜ＭＲＡＰ−�Tカテゴリー３＞：爆発物処理及び車列警護任務向け６×６輪６名用（機材を載せると１名減る）。フォース・プロテクション社製バッファローが採用された。参考：月刊軍事研究11,’07

　＜ＭＲＡＰ−�U＞：開発中の改良型。参考：月刊軍事研究11,’07

　＜ＭＥＡＰ＞：MRAP Expedient Armor Program（MRAP装甲改良計画）の略。強力なIEDや車体側面へのEFP攻撃に耐えられるようにしたタイプで、車体前面にIED起爆妨害装置、車体側面に増加複合装甲を装着している。参考：月刊PANZER12,’10

＜ＭＲＡＰ＞：ルノーが開発中の６×６輪装甲車。操縦席及び兵員室は装甲化されており、底面はＶ字装甲である。タイヤ圧中央制御装置を持つ。全備重量22トン。エンジンはディーゼル（320馬力）、トランスミッションはオートマチック、最大速度90km。操縦室上面に発煙弾発射機と7.62mm機銃マウントが用意されている。積載量6.7トン。参考：月刊軍事研究11,’08

＜ＭＲＡＰ−ＡＴＶ＞：M-ATV（装甲車）を参照。

＜ＭＲＡＶ＞：ドイツとオランダが共同開発した８輪多目的装輪装甲車で、ドイツ名称はGTK。イギリス、ドイツ、オランダの要求に合わせて1995年頃から開発され、当初はイギリス、ドイツ、フランスの十数社が参加したが、後にフランスが撤退し、イギリスのアルビス社とオランダのストーク社が中心となるARTEC（ARmoured TEChnology）社が1999年後期に受注活動を開始した。３カ国に試作車４両ずつと量産車200両ずつを供給する予定だったが、車体が大型すぎ、開発も遅れて受注が確定せず、イギリスも離脱、ドイツとオランダのみが採用した。パワーパックと操縦室からなるシャシーの後部に、専用ミッションモジュールを搭載して多目的に使用するというコンセプトで、赤外線や音響などに対するステルス性があり、地雷、小火器、トップアタック弾に対抗できる装甲を持つ。エンジン、トランスミッション、駆動系には既製の部品を使用してライフサイクルコスト低減に努めた。パッシブ暗視装置、タイヤ圧中央制御装置、パワステ、ABSを装備。基本の兵員輸送型では歩兵に加えて24-48時間分の補給物資を搭載できる。武装は40mm自動てき弾発射機と12.7mmまたは7.62mm機銃で、車体上面に遠隔操作式に搭載するか、銃塔式で装備する。派生型として、装甲救急車、通信運搬車、指揮通信車、電子戦車両、迫撃砲運搬車、戦闘損傷修理車、工兵車、対戦車ミサイル車などがある。全長7.88m、全幅2.99m、全高2.37m、総重量33トン。エンジンはMTU社製ディーゼル（711馬力）、トランスミッションはアリソン社製オートマチック、最大速度103km、航続距離1000km。積載量８トン（乗員含む）。乗員３名（車長、操縦手、射撃手）＋乗車歩兵８名。量産型にはボクサーという名称が付けられている。参考：週刊ワールドウェポン17、月刊PANZER2,’02、月刊軍事研究10,’08

＜ＭＲＢＭ＞：Medium-Range Ballistic Missile（準中距離弾道ミサイル）の略。射程500km-3000km程度の弾道ミサイルを指す。参考：日米イージス艦とミサイル防衛、月刊JWings12,’03、軍縮条約・資料集第２版

＜ＭＲＣＡ＞：MMRCA（戦闘機導入計画）を参照。

＜ＭＲＣＰ＞：機動偵察・射撃指揮所の略。

＜ＭＲＤ級＞：デンマーク海軍沿海掃海艇。満載排水量125トン。参考：月刊世界の艦船10,’15

＜ＭＲＥ＞：アメリカ軍のレトルトパック式コンバットレーションで、Meal Ready-to-eat Individualの略。１パック520gと軽いが、袋が大きくてかさばるのが欠点で、バックパックに入りきらず、外側に吊り下げていたりする。ヒーターも付いているが、水が無いと加熱できない。参考：コンバット・バイブル、月刊軍事研究11,’11

＜ＭＲＦ＞：アメリカ軍の部隊で、河川機動部隊の略。ベトナム戦争時にメコン・デルタ流域制圧のため海軍河川舟艇部隊と陸軍第９歩兵師団第２旅団を併せて編成し、MONやATCを装備した。参考：コンバット・バイブル２

＜ＭＧＦＨ＞：NFH-90ヘリ（ドイツ海軍）を参照。

＜ＭＲＦ級＞：デンマーク海軍沿海掃海艇。満載排水量38トン。参考：月刊世界の艦船10,’15

＜ＭＲＧＬ＞：南アフリカのミルコー社が開発した６連装グレネードランチャーで、Multi Range Grenade Launcherの略。マガジンはリボルバー式で、シリンダー長は105mmまたは140mmが選択できる。直接照準用にドットサイトが用意されている他、銃身基部にはピカティニー・レールがあり、各種アタッチメントを追加可能。ヒンジ付きストックを持つ。使用弾は低初速弾（射程375m）または中初速弾（射程1000m）で、反動は12ゲージのショットガン程度とされる。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＭＲＨ−９０＞：NH90シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＭＲＪ＞：三菱航空機が開発中のリージョナルジェット旅客機で、Mitsubishi Regional Jetの略。2002年8月に経済産業省が環境適応型小型航空機（30席級）の開発予算を組むと発表し、2003年4月7日に新エネルギー・産業技術総合開発機構を窓口とする説明会を実施、三菱重工が応募して開発が始まった。主契約社は三菱重工だが、他に富士重工、財団法人日本航空機開発協会JADC、宇宙航空研究開発機構JAXA、東北大学の協力も決定した。その後30席級は市場拡大の余地が無いとのことで2004年に30-50席級に増やされ、更に2005年に70-90席級へと拡大されており、他社の同クラス機とは燃費や環境性能での差別化を図っている。2008年3月に全日空から15機＋オプション10機が発注されて正式に開発が始まり、4月1日にMRJ専従の三菱航空機が三菱重工の100%子会社として創設された。複合材を機体全てに適応するのは製造技術的に不可能で、可能な箇所でも金属よりも重くなり価格が跳ね上がる場合もあるため、垂直・水平尾翼（真空樹脂含浸製造法VaRTM）、翼胴フェアリング（オートクレーブ法）などにのみ使用した。コストの関係で量産型では水平尾翼も金属製に変更する。胴体は真円断面（直径2.96m）で、乗客が天井を気にせず立って歩ける広い通路を確保している。貨物室は当初客室前部床下に116立方フィート（3.28立方メートル）、客室後方に528立方フィート（14.95立方メートル）を確保することにしたが、前部貨物室の高さが足りず積み込みに時間がかかる、標準サイズのスーツケースを入れると仮定すると容積が足りないといった欠点があり、前部貨物室は廃止して客室後方に644立方フィート（18.24立方メートル）を確保することにした。貨物室の室内高は2.03mあり、立ったままでの積み降ろし作業が可能。貨物室右側面に幅1.2m・高さ1.1mの外開き貨物扉を配置している。客室と貨物室の間にはギャレーユニットと洗面所ユニットを設置した。コクピットはサイドバイサイドで、正面に２枚の風防、左右に１枚ずつの窓がある。コクピットシステムはロックウェル・コリンズ製プロライン・フュージョン電子飛行計器装置で、主計器板に15インチ（381mm）カラーMFDが横一列で４枚並んでおり、中央に小さいバックアップ画面と降着装置用操作レバーがある。オプションで機長席にHUDを搭載可能。操縦操作装置はＵ字グリップの操縦輪である。機首左右にはピトー管や迎え角センサーなどを装備。主翼は低翼配置の後退翼で、僅かに上反角と取り付け角が付いている。アスペクト比は10以上あり、翼端にはウイングレットを持つ。主翼前縁にほぼ全幅にわたるスラット、後縁外側にエルロン、内側にファウラーフラップがあり、スポイラーは無い。フラップ操作レバーはペデスタル右にあり、０度、５度、10度、15度、20度、25度、30度の位置がある。スピードブレーキは着陸時に作動させる他、自動スイッチをオンにすると着陸後に自動で立ち上がり、エンジン逆噴射装置及び車輪ブレーキと共に機体の制動を行う。スピードブレーキ操作レバーはペデスタル左にあり、閉、1/2開、全開の位置がある。降着装置は前輪式で、全てダブルタイヤ、前脚は前方に、主脚は内側に引き込まれる。主脚柱はカバーで覆われるが、翼胴フェアリング部に位置する主輪は剥き出しのままで、主輪収容部の縁にブラシを付けてタイヤと機体の隙間を埋めるようにした。水平尾翼はトリム調節型（取り付け角を変更できる）水平安定板とエレベーターからなる。垂直尾翼は垂直安定板とラダーの組み合わせで、付け根前縁に小さめのドーサルフィンを持つ。機体尾部にハミルトン・サンドストランド製APUを搭載しており、尾部下面にエアインテイク、尾端にチタン製排気口が開口する。操縦装置はデジタル・フライ・バイ・ワイヤ、基本三舵の作動は3000psiの油圧式である。機首右に引き込み式緊急用ラムエアタービンを装備する。全長35.8m、全幅29.2m、全高10.4m、客室内最大幅2.76m、客室内最大高2.03m。エンジンはプラット＆ホイットニー社製ピュアパワーPW1215GまたはPW1217Gギヤード・ターボファン双発。静強度試験機１機、疲労強度試験機１機、飛行試験機５機を製造してテストを行い、量産に入る。2014年10月10日、強度試験機によるテストを開始。10月16日、飛行試験用初号機がロールアウトし、10月18日に三菱重工名古屋航空システム製作所小牧南工場で飛行試験用初号機ロールアウト式典を実施。2015年6月8日、県営名古屋空港で走行試験（ロー・スピード・タキシング）を開始。10月15日、飛鳥工場で量産初号機の組み立て開始に伴う鋲打ち式を実施。11月11日、飛行試験機初号機が初飛行した。機長は元空自テストパイロット、副機長は元海自パイロットで、0935に県営名古屋空港を離陸し、三菱重工社有機ホーカー・ビーチクラフト400A、ダイヤモンド・エア・サービスMU-300、飛行開発実験団T-4練習機１機ずつが随伴、1102に着陸した。最大飛行速度150ノット、最高到達高度15000フィート（4572m）だった。2016年4月13日、初号機が初期フェーズ飛行試験のデータに基づく機体改修作業に入った。5月13日、初号機が飛行試験作業を再開。5月31日、２号機が県営名古屋空港で初飛行した。1004に離陸して130分間の試験飛行を行い、最大飛行速度は250ノット、最高到達高度は27500フィート（8382m）だった。6月、飛行領域を設計諸元に拡大し、最大速度マッハ0.78や最大高度11887mを達成した。6月29日、量産初号機胴体部品出荷式を実施。8月27日、初号機が県営名古屋空港を離陸してワシントン州グラント・カウンティ国際空港モーゼスレイク・フライトテスト・センターに向かったが、左舷用空調監視システムで空調システム外気取り込み経路空気漏れ検知センサー故障の警報が出たため、県営名古屋空港に引き返した。調査したところ、センサーからの情報を判断するコンピュータに異常があったため、コンピュータを換装して8月28日に再度離陸したが、また同じ警報が出たため、引き返している。センサー部品がエンジン振動で損傷したのが原因らしく、センサーなどを交換して9月9日に飛行試験を再開した。9月25日、飛行試験用４号機が県営名古屋空港で初飛行した。9月26日、初号機が県営名古屋空港を離陸してエリゾボ空港・アンカレッジ国際空港経由でワシントン州グラントカウンティ国際空港に向かった。日本時間9月29日0944（現地時間28日1744）、初号機がグラント・カウンティ国際空港に到着。10月13日、２号機が日本海上空で試験飛行中に確認事項が発生したため、1600過ぎに能登空港に緊急着陸した。10月15日、２号機が能登空港を離陸して県営名古屋空港に戻った。10月18日（現地時間17日）、初号機がアメリカでの飛行試験を開始。11月1日、静強度試験機による全機静強度試験を完了。11月15日、４号機が県営名古屋空港を離陸してアメリカに向かった。11月19日（現地時間18日）、４号機がグラントカウンティ国際空港に到着。11月22日、飛行試験用３号機が県営名古屋空港で初飛行した。12月14-20日、飛行試験用２号機が県営名古屋空港からグラントカウンティ国際空港にフェリーされた。2017年4-6月にANAへ量産初号機が引き渡される予定だったが、2015年12月24日に１年程度の延期が発表され、2017年1月23日には装備品の配置位置変更や配線の最新安全性基準への適合改修などのため更なる延期が発表され、2020年半ばに引き渡されることになった。開発費も1500億円の予定が4000億円くらいになっているらしい。2017年2-3月、フロリダ州エグリン空軍基地マッキンリー気象研究所の環境チャンバーで飛行試験４号機が極寒から酷暑までの環境試験を実施。4月1日（現地時間3月31日）、３号機がグラントカウンティ国際空港に到着。途中で油圧系統３系統のうち左側系統の油圧配管が破断したため、ホノルル国際空港で修理を行っている。6月19-21日、パリ航空ショーでMRJ90飛行試験用３号機が地上展示された。8-9月、アリゾナ州フェニックス・メサ・ゲートウェイ空港で飛行試験４号機による酷暑飛行試験を実施。8月21日、飛行試験２号機がテスト飛行中にエンジン操作をしていないにも関わらず第１エンジンが止まる事象が発生し、全機飛行停止にして原因調査に入った。エンジン内部の破損が原因と判明し、9月6日からテスト飛行を再開している。11月30日、飛行試験５号機が県営名古屋空港で駐機騒音測定試験を実施。2016年10月から2017年12月21日までモーゼスレイク飛行テストセンターで実施された飛行試験において、技術的な問題による試験キャンセル率は1%くらいだった。2018年1月11-17日、アリゾナ州プリアム空港（標高2138m）で飛行試験４号機が高地試験を実施。7月16日と18-19日、ファーンボロ航空ショーで飛行試験３号機がデモフライトを実施。2019年3月3日、ワシントン州グライトカウンティ国際空港モーゼスレイク飛行試験センターでMRJ90の国交省形式証明飛行試験（TCフライト）を開始。3月19-20日、アメリカ連邦航空局パイロットが慣熟飛行を実施。3月27日、アメリカ連邦航空局から試験実施認定書を受領した。6月13日、三菱スペースジェットに改称された。参考：月刊航空ファン1,’15、2,’15、8,'15、2,’16、6,’16、7,’16、8,’16、9,’16、11,’16、1,’17、2,’17、3,’17、6,’17、9,’17、11,'17、1,’18、2,’18、月刊JWings1,’15、1,'16、2,’16、1,’17、1,’20、月刊軍事研究8,’15、1,’16、3,’16、12,’16、3,’17、9,’17、10,’18、月刊航空ファン3,’18、5,’18、10,’18、5,’19、7,’19、8,’19、世界航空機年鑑2018-2019、朝雲

　＜ＭＲＪ７０＞：MRJ90より１年遅れで開発する予定。主翼と尾翼はMRJ90と共通である。最大離陸重量36.85トン（標準型）／39トン（航続距離延長型）／39.3トン（長距離型）。エンジンはプラット＆ホイットニー社製ピュアパワーPW1215G（推力69.3kN）双発、航続距離1020海里（標準型）／1670海里（航続距離延長型）／2020海里（長距離型）。単一標準客席数76席。2019年6月13日に発表されたスペースジェットM100が本機に準じた仕様となる。参考：月刊航空ファン9,’16、8,’17、8,’18、8,’19

　＜ＭＲＪ９０＞：全長35.8m、全幅29.2m、全高10.4m、最大離陸重量39.6トン（標準型）／40.995トン（航続距離延長型）／42.8トン（長距離型）。エンジンはプラット＆ホイットニー社製ピュアパワーPW1217G（推力78.2kN）双発、最大運用マッハ数0.78、最大運用高度39000フィート・11887m、燃料搭載量12100リットル、航続距離2120海里（標準型。2120km？）／2870海里（航続距離延長型。2870km？）／3770海里（長距離型。3770km？）。乗員２名。客席数81（２クラス標準）／88（単一クラス標準）／92（単一クラス最大）。標準型の最大離陸重量がアメリカ航空大手（アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空）労使協定の勤務規定にある最大離陸重量86000ポンド・39トンまでというのを1303ポンド・0.59トンほどオーバーしていて、軽量化またはペイロード減などの運用制限が必要になるかもしれない。2019年6月13日、スペースジェットM90に改称された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン8,’16、12,’16、8,’17、8,’19

　＜ＭＲＪ１００Ｘ＞：研究中の100席以上のクラス。2019年6月13日、スペースジェットM200に改称された。参考：月刊航空ファン9,’19

＜ＭＲＪミュージアム＞：三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場MRJ最終組立工場にある航空博物館で、2017年11月30日にオープンした。工場５階フロアが展示室で、前部胴体、主翼、尾翼、パーツ、風洞実験模型などが展示されており、工場２階回廊からはMRJ最終組立を見学できる。インターネット受付の完全予約制で、90分くらいのツアー形式。MRJ最終組立は撮影禁止なので注意。開館時間は1000-1740、休館日は火曜日と年末年始、入場料は大人1000円、高大生800円、小中学生500円、未就学児入場不可。あいち航空ミュージアムとのセット入場券あり。2020年2月、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で閉鎖された。2023年6月30日、スペースジェット開発中止を受けて閉館された。参考：月刊航空ファン2,’18、月刊JWings2,’18、9,’23

＜ＭＲＫ−５０＞：ロシア海軍の潜水艦用対水上捜索レーダー、別名カスカード、NATOコードはスヌープ・トレイ。使用周波数Ｘバンド、探知距離37km。877型シリーズ、636型、667BDRM型、671RTM型、671RTMK型に搭載されている。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＲＫＰ−５８＞：ロシア海軍の潜水艦用対水上捜索レーダー、別名ラディアン、NATOコードはスヌープ・ペア。アンテナは２基背中合わせで、使用周波数Ｘバンド。タイフーン級、949型シリーズ、971型シリーズ、945型シリーズ、885型シリーズに搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＲＫＰ−５９＞：ロシア海軍の潜水艦用対水上捜索レーダー、別名ラディアンＵ、NATOコードはスヌープ・ハーフ。使用周波数Ｘバンド。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＭＲＬＦ１０５＞：ドイツのリュールセン社がユーロネイヴァル2010で発表した多任務型フリゲート・コンセプトで、Multi Role Light Frigate 105の略。船体はステルス性を考慮している。全長105m、満載排水量3000トン。参考：月刊軍事研究1,’11

＜ＭＲＭ＞：Medium Range Munitionの略。APFSDS弾がヨーロッパで開発された当初、アメリカ軍がAPDS弾との区別のために付けた名称である。参考：月刊PANZER5,’05

＜ＭＲＭ−８＞：救命浮舟６人用を参照。

＜ＭＲＭアンテナ＞：自衛隊の機器。日本エアロペース製。参考：月刊軍事研究9,’16

＜ＭＲＯ＞：Maintenance, Repair and Overhaul / Operation（整備・補修・オーバーホールまたは整備・補修・運用）の略。参考：月刊JWings9,’23

＜ＭＲＯＳ＞：移動式気象レーダー装置またはトパーズ・タンガロア（洋上作業支援船）を参照。

＜ＭＲＯ＆Ｕ＞：Maintenance, Repair, Overhaul and Upgradeの略。参考：月刊JWings9,’23

＜ＭＲＰ＞：SPK39（偵察ポッド）またはモジュラー偵察ポッドを参照。

＜ＭＲＰ−１４−１５＞：ソ連海軍艦載ECM、別名ザリフ。カーラ級に搭載された。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史

＜ＭＲＰ８０＞：イタリア軍の沈底機雷。対水上艦・対潜水艦兼用で、潜水艦から敷設できる。MP-80の炸薬をTNTに換えたもので、円筒形をしている。全長2.1m、直径0.53m、重量680-780kg、炸薬量620kg。最大敷設深度300m。信管は磁気・音響・水圧式。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＲＰ−１５０＞：ソ連海軍艦載ECM、別名グルズフＡ、NATOコードはサイド・グローブ。クレスタ�T型、キエフ級、キーロフ級、カーラ級などに搭載された。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊、月刊軍事研究12,’98、ソ連／ロシア巡洋艦建造史

＜ＭＲＰ−１５２＞：ソ連海軍艦載ECM、別名グルズフＢ。カーラ級などに搭載された。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史

＜ＭＲＰＳ＞：スウェーデン空軍JAS39戦闘機用航空偵察システムで、モジュラー偵察ポッドシステムの略。スウェーデンのサーブ社、デンマークのテルマ社、アメリカのL3コミュニケーション社、レコン・オプティカル社が共同で開発している。CA-270デュアルバンドデジタルカメラを搭載し、AN/ASD-12SHARPと同じ共用データリンクCDLにより友軍に情報をリアルタイムで送信する。全長4.6m、重量730kg。参考：月刊JWings8,’06、月刊軍事研究5,’11

＜ＭＲＲ−３Ｄ−ＮＧ＞：タレス社の三次元レーダー。俯仰方向はフェイズド・アレイ式で、仰角70度まで走査する。船体動揺は電子的に補正する。使用周波数Ｃバンド、回転速度毎分30回（探知追尾距離は遠距離モードで180km、低高度・中高度モードで140km）または毎分60回（探知追尾距離70km）。シースキミングミサイルや水上目標も80km先で探知できる。最大追尾目標数400。フランス海軍ミストラル級強襲揚陸艦、南アフリカ海軍MEKO A200フリゲート、ノルウェー海軍ショル級高速哨戒艇に搭載された。参考：月刊軍事研究12,’08、10,’08、12,’11、月刊丸2,’12、月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｍｒｓ＞：Morser（臼砲）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｍｒｓ１８＞：ドイツ国防軍21cm臼砲、別名ブルムベア。口径長31で、臼砲というより榴弾砲だが、仰角を70度までかけられるので臼砲になったと思われる。砲の下部には旋回盤があり、全周旋回が可能。当初は２軸４輪の車軸を装備していたが、後に１軸２輪に変更されており、牽引時には砲身と砲架・脚の２つに分けて移動させる。反動吸収のため17cmカノン砲K18と共通の２段リコイル砲架を使用する。戦闘重量16.7トン。弾種は18式榴弾（重量113kg）、18Be式対ベトン弾（重量121.4kg）、特殊対ベトン弾（重量192kg。コンクリート4mを貫通可能）、装薬はチャージ1-6、最大射程11275m（特殊対ベトン弾）／16725m（18式榴弾・18Be式対ベトン弾。18700m？）。1939-41年に500門が生産され、1942年は17cmカノン砲K18と24cm砲を優先したため一時生産を停止、1943-45年に211門が生産され、独立重砲大隊15個に配備された。参考：月刊PANZER4,’02、月刊グランドパワー7,’98、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜Ｍｒｓ６０１（ｆ）＞：ドイツ国防軍28cm臼砲。フランスのシュナイダー社製28cm臼砲M14/16を第２次大戦時に鹵獲して使用したものである。最大射程10950m。使用弾重量205kg、発射速度は５分に１発。レニングラード攻略戦に投入された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜ＭＲＳ２０００＞：タレス社製アクティブ／パッシブソナー、別名TMS2633。送受波器は球形で、最大探知距離11km、同時探知追尾目標数16。ノルウェー海軍フリチョフ・ナンセン級フリゲートに搭載された。参考：月刊世界の艦船1,’22

＜ＭＲＳＳ＞：三井E&S造船が2020年7月15日にコンセプト映像を発表したドック型輸送揚陸艦Multi Role Support Ship。水陸両用戦・輸送機能に加え、洋上補給・病院船機能も備えており、多任務に投入できる。艦内後部はドック・ウェルで、LCACやLCUを収容可能。ドック・ウェル前方の艦内中央部は車両甲板で、トラック20両以上を搭載できる。上甲板後半はヘリ甲板で、CH-47なら１機、中型ヘリなら２機が発着艦可能。上構後部はヘリ格納庫で、中型ヘリ２機を収容できる。全長160m、幅24m、満載排水量13000トン。速力20ノット。兵装は76mm単装砲１門（上構前方01甲板レベル）、40mm単装機関砲１門。乗員150名。輸送兵員500名。参考：月刊世界の艦船10,’20

＜Ｍｒｓ　ｔｒ＞：Morsertager（臼砲用運搬車）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＭＲＳＶ＞：インド軍計画多用途支援艦。2011年に４隻の配備を発表し、2013年に要求性能を出した。飛行甲板で53トン級大型ヘリ10機を運用し、艦内に戦車６両、歩兵戦闘車20両、大型トラック40両、将兵900名、上陸用舟艇を収容して輸送・揚陸作戦を行うのが主任務である。参考：月刊世界の艦船2,’16

＜ＭＲＴ＞：F-35戦闘機用フライト・シミュレータMission Rehearsal Trainer。機体の動きを再現するシステムを省いており、貨物コンテナによる可搬式となっている。参考：月刊JWings7,’22

＜ＭＲＴ−１０１＞：エアアフェアーズ・オーストラリア社の標的曳航システム。マッハ1.3で運用でき、ミサイル実射訓練にも対応できるよう長さ9100m以上の曳航ワイヤーを持つ。参考：月刊JWings7,’13

＜ＭＲＴＡ＞：ロシアのユナイテッド航空機社及びロソボロンエクスポルト、インドのHALが合弁で設立する会社が開発を予定している輸送機で、多用途輸送機の略。2010年9月10日に計画が公表された。最大離陸重量65トン。エンジンはターボファン双発、巡航速度800km、実用上昇限度12000m、航続距離2700km。ペイロード15-20トン。開発費用はインドとロシアが半々で負担し、両国が計205機を配備する。参考：月刊JWings12,’10、月刊軍事研究3,’11

＜ＭＲ−ＴＣＤＬ＞：ノースロップ・グラマン社のデータリンクで、Multi-Role Tactical Common Data Link（マルチロール戦術データリンク）の略。戦術共通データリンクTCDLにWGS通信衛星を介した見通し線外通信能力を追加したものである。オライオンエアグループG1159ガルフストリーム�USPに搭載してテストを行っており、機体上面に大型フェアリング、前部下面に小さめのフェアリング、後下面にドーム状フェアリングを装着している。参考：月刊世界の艦船7,’17、月刊航空ファン5,’16

＜ＭＲＴ　ＬＩＴＥ＞：F-35戦闘機用フライト・シミュレータMission Rehearsal Trainer Lightning Integrated Training Environment。実機と同様のコクピットと前方３面のスクリーンからなり、任務飛行の模擬訓練（F-35の任務全体の75%をカバー）を行う。操縦訓練には使わないので、機体の動きを再現するシステムは無く、緊急操作用スイッチ類の一部も外してある。参考：月刊JWings7,’22

＜ＭＲＴＰ２２級＞：トルコ海軍特殊部隊用哨戒艇。排水量48トン。参考：JShips vol.48

＜ＭＲ−ＴＲＩＧＡＴ＞：TRIGATシリーズ（対戦車ミサイル）を参照。

＜ＭＲＴＴ＞：多目的給油輸送機の略。

＜ＭＲＵＵＶＳ＞：アメリカ海軍試作潜水艦用UUVで、Mission Reconfigurable UUV Systeｍの略。21インチ（533mm）魚雷発射管から射出され、機雷探査と水中ISR任務を実施する。AN/BLQ-11をベースに開発されていたが、2010年2月に中止された。参考：月刊世界の艦船6,’13

＜ＭＲＶ＞：弾道ミサイル弾頭の１つで、Multiple Re-entry Vehicle（複数再突入体）の略。複数の再突入体を積んでいるが、狙える目標は１つだけで、そこに全弾が着弾する。個々の弾頭には誘導装置は付いておらず、一定地域に分散着弾することで対抗手段突破率を高めている。参考：月刊軍事研究8,’99、ワイルドウエポン、月刊世界の艦船3,’05

＜ＭＲＶ＞：オースタル社が発表した多任務支援艦（Multi Role Vessel）。オーストラリア海軍プロジェクト・シー1180に提案されている。船体はアルミ合金製、船型は三胴船型で、船体後部の広いスペース（甲板面積500平方メートル、高さ4m）に各種車両や貨物を搭載し、車両は艦尾のランプから、貨物は艦尾のクレーンで積み降ろしを行う。MRH-90ヘリ１機を運用できるヘリ格納庫とヘリ甲板を持っており、新型の船体安定化システムを搭載、荒天時でも安全な作業が行える。小型艇やUSVを使用した対機雷任務や海洋調査任務、貨物運搬能力や広い艦内スペースを活かした人道支援任務などにも対応可能。全長80m、全幅21.1m、吃水3.2m、軽荷排水量400トン。主機はディーゼル３基、推進は固定ピッチプロペラ３軸、最大速力26ノット、航続距離4500海里（12ノット）、連続航海日数28日。兵装は25mm機関砲（前甲板）、12.7mm機銃座４カ所。乗員35名＋搭乗人員87名。参考：月刊軍事研究1,’15、5,’11

＜ＭＲＶ＞：イギリス陸軍耐地雷車両。アメリカ陸軍採用のクーガー４輪MRVをベースにスパキャット社が開発した。前部装着ウインチ、無線機、消火装置などの細かい改修を加えている。車体は全溶接製で、小銃弾や砲弾弾片に抗堪でき、下部は対人・対車両用地雷に耐えられるよう設計されている。車体両側にドアを持つ他、後部に大型ドア、屋根にハッチ２個を備える。座席は前後２席ずつで、他に担架２床を載せられる。エンジンはユーロ�Vコンプライアント・ピータービルト・キャタピラー3126ディーゼル（300馬力）、変速機はアリソン3560Pオートマチック。参考：月刊軍事研究10,’03

＜ＭＲＺＲシリーズ＞：アメリカ軍４×４輪多用途車。ポラリス・ガバメント＆ディフェンス社が開発した。参考：月刊軍事研究3,’18

＜ＭＲＺＲ＞：乗員室はパイプフレームで、ドアは無く、オープントップである。アメリカ特殊作戦コマンドUSSOCOMが配備した。参考：月刊軍事研究3,’18

＜ＭＲＺＲ−４＞：全長3.56m、全幅1.51m、全高1.81m（ロールバー展開時）／1.2m（ロールバー折畳時）、重量950kg。エンジンはガソリン（88馬力）、最大速度97km、航続距離149km。積載量680kg。乗員4-6名。参考：月刊軍事研究12,’18、9,’18

＜ＭＲＺＲ−Ｄ＞：ディーゼルエンジン搭載型。アメリカ海兵隊が2015年11月に144両、2017年9月に104両を発注した。参考：月刊軍事研究3,’18

＜ＭＲＺＲ−Ｄ４＞：MRZR-Dの標準型。キャビンはパイプフレームで、ドアもウインドシールドも無い。エンジンはディーゼル。積載量454kgのトレーラーを牽引できる。座席4-6席。CH-47、CH-53、MV-22、CV-22、C-130に搭載可能で、空中投下できる。アメリカ特殊作戦コマンドUSSOCOM、アメリカ海兵隊が採用し、アメリカ陸軍も空挺部隊用に試験配備した。カナダ陸軍も２トンウインチと赤外線ライト付きで36両（とトレーラー12両）を導入し、18両（とトレーラー６両）を追加発注した。参考：月刊軍事研究2,’17、12,’16、3,’18

＜ＭＲＺＲファミリー＞

＜ＭＲＺＲ−Ｘ＞：SMET向けUGV型。MRZR-4に自律・遠隔操縦装置を追加したもので、有人操縦もできる。SMET要求仕様に合わせてエンジンをハイブリッド電気駆動に変更するかもしれない。全長3.6m、全幅1.52m、全高1.52m、自重853kg。積載量680kg。参考：月刊軍事研究9,’18

＜Ｒ２Ｖ２＞：遠隔操縦偵察車２の略。MRZR-Xの後部荷台にUAV発着台を設けたものである。参考：月刊軍事研究9,’18

＜ＭＲ装置用高周波コイル＞：自衛隊の機器。日立メディコ製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜ＭＳ＞：多機能艦を参照。

＜ＭＳ＞：Mala Podbodnaya Rodka Spetsialina（小型特務潜水艦）の略。参考：現代の潜水艦

＜ＭＳ＞：警備隊の船種符号で、掃海船を示す。1952年10月に制定された。海自創設に伴い廃止され、GP、MSC、MSI、MSA、MSB、WTに細分された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳ機雷シリーズ＞：チリ軍の潜水艦敷設機雷。航空機からも敷設できる。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＭＳ−Ｌ＞：対大型艦用。全長2.06m、直径0.534m。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＭＳ−Ｃ＞：小型化型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＳ−１＞：T18シリーズ（軽戦車）またはXCG-14シリーズ（グライダー）を参照。

＜ＭＳ−０１＞：MSI-695（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−０２＞：MSI-690（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−０３＞：MSI-696（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−３＞：XCG-20（グライダー）を参照。

＜ＭＳ−０４＞：ふるたか（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−０５＞：やまばと（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−０６＞：MSI-691（掃海艇）またはミニサーベイヤー（無人機）を参照。

＜ＭＳ−６＞：海上自衛隊掃海艇富士丸（Fuji Maru）。全長18.5m、排水量15.9トン。主機は焼玉機関、出力100馬力、速力８ノット。1950年7月31日竣工、1952年8月1日に編入された。1956年4月1日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳ−０７＞：MSI-697（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−７＞：XCG-14（グライダー）を参照。

＜ＭＳ−０８＞：ゆうひばり（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−０９＞：はやたか（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−１０＞：MSI-692（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−１１＞：はくおう（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−１２＞：ミニサーベイヤー（無人機）またはみやこどり（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−１３＞：MSI-698（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−１５＞：MSI-699（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−１６＞：MSI-693（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−１７＞：MSI-694（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−１８＞：MSI-680（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−１９＞：MSI-685（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−２０＞：MSI-681（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−２１＞：MSI-686（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−２１シリーズ＞：MC-21シリーズ（旅客機）を参照。

＜ＭＳ−２２＞：MSI-682（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−２３＞：MSI-683（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−２４＞：MSI-687（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−２５＞：MSI-684（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−２６＞：MSI-688（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−２９＞：MSI-689（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−３３＞：海上自衛隊掃海艇宝来丸（Horai Maru）。全長14.7m（15.7m？）、基準排水量19.6トン。主機は焼玉機関、出力63馬力、速力９ノット。1947年10月起工。1952年8月1日に編入された。1956年4月1日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊、5,’02増刊

＜ＭＳ−３４＞：海上自衛隊掃海艇長門丸（Nagato Maru）。全長19.2m、基準排水量18.3トン。主機は焼玉機関、出力80馬力、速力８ノット。1931年9月竣工。1952年8月1日に編入された。1956年4月1日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊、5,’02増刊

＜ＭＳ−３５＞：海上自衛隊掃海艇第二鮮友丸（Senyu Maru No.2）。垂線間長36.3m（36.6m？）、総トン数301トン。主機はディーゼル、出力250馬力、速力10.7ノット。1934年12月竣工。1952年8月1日に編入された。1953年10月26日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＭＳ−３６＞：海上自衛隊掃海艇い号庄田丸（Igo-shoda Maru）。全長17.4m、基準排水量25トン。主機はディーゼル、出力50馬力、速力７ノット。1952年8月1日に海上保安庁航路啓開本部から編入された。1956年、ひばりに改称された。1959年3月31日、特務船YASに区分変更され、YAS-13ひばりとなった。1962年に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、1,’79増刊

＜ＭＳ−３７＞：海上自衛隊掃海艇浪速丸（Naniwa Maru）。全長28m（30m？）、基準排水量104トン。主機はレシプロ、出力300馬力、速力８ノット（12ノット？）。元は海軍100トン敷設艇型曳船で、1928年（昭和3年）7月7日竣工。1952年8月1日に編入された。1954年4月10日、曳船YTに区分変更された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＭＳ−３８＞：海上自衛隊掃海艇第二徳山丸（Tokuyama Maru No.2）。全長27m（26.5m？）、基準排水量134トン。主機はレシプロ、出力400馬力、速力９ノット（10ノット？）。元は海軍150トン曳船で、1939年（昭和14年）2月24日竣工。1952年8月1日に編入された。1954年4月10日、曳船YTに区分変更された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊、5,’02増刊

＜ＭＳ−３９＞：海上自衛隊掃海艇第三徳山丸（Tokuyama Maru No.3）。全長23.3m、基準排水量95トン。主機はレシプロ、出力240馬力、速力８ノット（10ノット？）。元は海軍100トン曳船で、1939年（昭和14年）5月31日竣工。1952年8月1日に編入された。1954年4月10日、曳船YTに区分変更された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＭＳ−４１＞：海上自衛隊掃海艇美々津丸（Mimitsu Maru）。全長25.7m、基準排水量135トン。主機はレシプロ、出力450馬力、速力10ノット。元は海軍150トン曳船で、1927年（昭和2年）4月25日竣工。1952年8月1日に編入された。1954年4月10日、曳船YTに区分変更された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＭＳ−４２＞：海上自衛隊掃海艇高千穂丸（Takachiho Maru）。全長23.3m、基準排水量95トン。主機はレシプロ、出力240馬力、速力10ノット。元は海軍100トン曳船で、1940年（昭和15年）10月10日竣工。1952年8月1日に編入された。1954年4月10日、曳船YTに区分変更された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＭＳ−５０＞：海上自衛隊掃海艇第十二徳山丸（Tokuyama Maru No.12）。全長17m、基準排水量23.2トン。主機はレシプロ、出力200馬力、速力11ノット。元は海軍20トン交通船で、1939年（昭和14年）3月30日竣工。1952年8月1日に編入された。1953年4月30日、曳船YTに区分変更された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳ−５４＞：海上自衛隊掃海艇愛宕丸（Atago Maru）。全長37m（38.1m？）、基準排水量335トン。主機はレシプロ、出力800馬力、速力10ノット（12ノット？）。元は海軍300トン曳船で、1922年（大正11年）竣工。1954年4月10日、曳船YTに区分変更された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船5,’02増刊

＜ＭＳ−５５＞：海上自衛隊掃海艇音戸丸（Ondo Maru）。全長26.5m、基準排水量134トン。主機はレシプロ、出力450馬力、速力９ノット（10ノット？）。元は海軍150トン曳船で、1941年（昭和16年）4月12日竣工。1952年8月1日に編入された。1954年4月10日、曳船YTに区分変更された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊、5,’02増刊

＜ＭＳ−５６＞：海上自衛隊掃海艇津久茂丸（Tsukumo Maru）。全長23.3m（24m？）、基準排水量95トン。主機はディーゼル、出力240馬力、速力８ノット（10ノット？）。元は海軍100トン曳船で、1932年（昭和7年）11月30日竣工。1952年8月1日に編入された。1954年4月10日、曳船YTに区分変更された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＭＳ−５７＞：にしきどり（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−６２＞：GP-445（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−６６＞：海上自衛隊掃海艇錦丸（Nishiki Maru）。全長17.5m、基準排水量18.8トン。主機は焼玉機関、出力70馬力、速力7.5ノット。1940年（昭和15年）4月竣工。1952年8月1日に編入された。1954年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳ−６８＞：MSA-451（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−７３シリーズ＞：ロシア海軍艦載多連装ロケットランチャー。BM-21の艦載型で、A-215グラッドＭロケットシステムを構成し、水陸両用作戦時に陸上へと叩き込む。参考：月刊軍事研究11,’11、11,’09、11,’15、月刊世界の艦船2,’17、9,’20

＜ＭＳ−７３＞：20連装（５列４段）ロケットランチャー２基を俯仰旋回装置の両側に装備しており、20秒または40秒での斉射や、５秒に１発の連射が可能。発射機重量16.5トン。弾種は24.6口径122mm ロケット弾9M22U/9M521/9M522。最大射程28-40km。アリゲーター�W級戦車揚陸艦、イワン・ロゴフ級揚陸艦に搭載された。参考：月刊軍事研究11,’11、11,’09、11,’15、月刊世界の艦船2,’17、9,’20

＜ＭＳ−７３Ｍ＞：改良型。プロジェクト21630ブヤン級哨戒艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船9,’20

＜ＭＳ−７５＞：海上自衛隊掃海艇第一中興丸（Chuko Maru No.1）。全長15m、基準排水量18.6トン。主機は焼玉機関、出力75馬力、速力８ノット。1938年（昭和13年）9月進水。1952年8月1日に編入された。1956年4月1日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳ−８０＞：海上自衛隊掃海艇協正丸（Kyosho Maru）。全長18.5m、基準排水量19.9トン。主機は焼玉機関、出力75馬力、速力９ノット。1952年8月1日に編入された。1956年4月1日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳ−８１＞：きじ（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−８２＞：おおとり（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−８３＞：わかたか（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−８４＞：MSI-700（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−８５＞：しらさぎ（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−８６＞：おおたか（掃海艇）を参照。

＜ＭＳ−８８＞：海上自衛隊掃海艇第二十新興丸（Shinko Maru No.20）。1952年8月1日に編入された。1956年4月1日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳ−１０１＞：桑栄丸（掃海船）を参照。

＜ＭＳ−１７７シリーズ＞：アメリカ空軍マルチスペクトル長距離画像センサーシステム（電子光学・赤外線センサー）。UTCエアロスペース社（後にコリンズ・エアロスペース社）が開発した。参考：月刊航空ファン9,’16、月刊JWings1,’20、8,’17

＜ＭＳ−１７７＞：U-2S用SYERSシニア・イヤー偵察システムの小型化改良型である。複数センサーで広範囲の多波長デジタル画像を取得し、目標捕捉追尾や射撃評価を行える。2010年にE-8Cでテストされ、2016年からプレデターＣ無人攻撃機、2017年からRQ-4Bブロック30無人偵察機に搭載された。参考：月刊航空ファン9,’16、月刊JWings1,’20、8,’17

＜ＭＳ−１７７Ａ＞：改良型。波長域を増やし、光学系を改良してグレア（光の反射など）の影響を低減した。2019年末からRQ-4無人偵察機に搭載予定。参考：月刊JWings1,’20

＜ＭＳ−２２７＞：ロシア海軍艦載多連装ロケットランチャー。A-22オゴン艦載ロケットシステムを構成する。140mmロケット弾22連装隠顕式ランチャーで、門型旋回俯仰装置に上段９本・中段７本・下段６本のランチャーが配置されている。ランチャー重量1.43トン。旋回角左右160度ずつ、俯仰角マイナス10度からプラス65度。使用ロケット弾はOF45榴弾、ZZh-45焼夷弾、OFD-45で、全長1.13-1.36m、直径0.14m、重量26.8-42.5kg、射程0.8-4.5km（OF45・ZZh-45）／1.8-9.5km（OFD-45）。ズブル級エアクッション揚陸艇に搭載された。参考：月刊世界の艦船2,’17、9,'20、月刊軍事研究1,’18、11,’11、11,’15、11,’09

＜ＭＳ４０５＞：MS406シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＭＳ４０６シリーズ＞：フランス空軍戦闘機。1934年9月に設計要求が出され、モラーヌ・ソルニエ社の案が採用された。参考：月刊JWings12,’00

　＜ＭＳ４０５＞：試作型で、1935年8月8日に初飛行した。エンジン下部にオイルクーラー、その後部に引き込み式ラジエーターを搭載し、そのままの流れで後部胴体が太くなっていた。胴体後半部はアルミパイプに羽布張り。主翼は２本桁セミモノコック構造、外板はアルミと合板を張り合わせたプライマックスである。エンジンはイスパノ・スイザ12Ygrs液冷（860馬力）、最大速度480km。急降下テストでは730kmに余裕で耐えられた。固定武装は20mm軸内機関砲１門、主翼内7.5mm機銃２丁。２号機は主翼やエンジンを改良して1937年1月20日に初飛行した。他に先行量産型として16機が生産されている。参考：月刊JWings12,’00

　＜ＭＳ４０６＞：量産型。1938年12月から就役した。全長8.15m、全幅10.65m、全高2.82m、自重1872kg、全備重量2471kg。エンジンはイスパノ・スイザ12Ycrs液冷（860馬力）、最大速度486km、上昇限度9400m、航続距離800km（1000km？）。武装はイスパノ・スイザHS404軸内20mm機関砲１門（ドラム給弾式、弾数60発）、主翼内7.5mm機銃２丁。1940年3月までに1074機が引き渡されたが、相変わらずの太い胴体（後部は羽布張り）、支柱付き水平尾翼など、性能は悪かった。ファニーウォーの間に散発的に戦闘に参加したが、高空で機銃とプロペラピッチ機構が凍結したり、防御力が弱かったり、エンジン出力が足りなかったり、ラジエーターが上手いこと出てこなかったりした。黄作戦開始時には573機が配備されていたが、Bf109Eには歯が立たず、速度が遅くて爆撃機を追尾することもできないという散々な性能で、フランス空軍単座戦闘機中最大の損失を出した。参考：月刊JWings12,’00、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、歴史群像2,’08別冊

　＜ＭＳ４０８＞：エンジンをイスパノ・スイザHS12Y51（1000馬力）に換えたもの。参考：月刊JWings12,’00

　＜ＭＳ４１１＞：エンジンをイスパノ・スイザHS12Y45（910馬力）に換えたもの。参考：月刊JWings12,’00

＜ＭＳ４０６海外シリーズ＞

　＜Ｄ３８００＞：スイス空軍戦闘機。ライセンス生産版で、1939年11月から80機を配備した。参考：月刊JWings12,’00

　＜Ｄ３８０１＞：スイス空軍戦闘機。D3800のエンジンをイスパノスイザHS12Y51（1010馬力）に換え、ラジエーターを固定式にした。1941年から100機（207機？）が生産され、1959年まで使用された。参考：月刊JWings12,’00、月刊軍事研究10,’06

　＜Ｄ３８０２＞：スイス空軍戦闘機。D3801のエンジンを換装したものである。全長9.3m、全幅10.76m、全備重量3630kg。エンジンはザウラー12Y-52（1250馬力）単発、最大速度630km、実用上昇限度11000m、航続距離800km。固定武装は20mm機関砲３門。乗員１名。100機が発注されたが、1944年から実際に生産されたのは14機に留まり、1956年まで使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊JWings12,’00、月刊軍事研究10,’06

　＜Ｄ３８０３＞：スイス空軍戦闘機。D3802を改良したもので、1945年から13機が製造され、1956年まで使用された。参考：月刊軍事研究10,’06

　＜ＭＳ４０６（ギリシャ）＞：25機を発注したが、導入前にフランスがドイツに占領されてしまった。参考：月刊JWings12,’00

　＜ＭＳ４０６（中国）＞：1938年に12機を発注し、1939年8月に船積みされたが、仏領インドシナ（ベトナム）に到着する前に戦争が始まったので、フランス植民地政府軍保有機とされた。参考：月刊JWings12,’00

　＜ＭＳ４０６（トルコ）＞：トルコ軍戦闘機。30機を発注し、全て引き渡された。参考：月刊JWings12,’00

　＜ＭＳ４０６（フィンランド）＞：フィンランド空軍戦闘機。1940年2月に30機が引き渡され、更にドイツ国防軍がフランス占領後に押収したもののうち25機を購入した。うち15機はクリモフM-105P（1100馬力）に換装し、メルケ・モラーニ（人狼モラーヌ）と呼ばれた。継続戦争に投入され、1944年9月までに121機を撃墜した。参考：月刊JWings12,’00

　＜ＭＳ４０６（ポーランド）＞：160機を発注したが、導入前にドイツに占領された。参考：月刊JWings12,’00

　＜ＭＳ４０６（ユーゴスラビア）＞：25機を発注したが、導入前にフランスがドイツに占領されてしまった。参考：月刊JWings12,’00

　＜ＭＳ４０６（リトアニア）＞：13機を発注したが、導入前にリトアニアがドイツの支配下に入ったため、フランス空軍が受領した。参考：月刊JWings12,’00

＜ＭＳ４０６海外ファミリー＞

　＜ＭＳ４０６（ドイツ）＞：ドイツ空軍練習機。黄作戦で鹵獲したものを練習機として使用した。1943年以降はフィンランドに売却している。参考：歴史群像2,’08別冊

＜ＭＳ４０８＞：MS406シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＭＳ４１１＞：MS406シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＭＳ．４５０＞：フランス軍試作戦闘機。MS.406の後継で、1939年4月14日に初飛行したが、D.520に負けて採用されなかった。全長8.82m、全幅10.62m、全備重量2640kg。エンジンはイスパノ・スイザ12Y51（1100馬力）単発、最大速度560km、実用上昇限度10000m、航続距離750km。固定武装は20mm機関砲１門、7.5mm機銃２丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＳ４７２＞：フランス海軍高等練習機。MS453のエンジンをノームローンに換えたもので、1945年2月12日に初飛行し、230機が生産された。全長8.61m、全幅10.64m、全備重量2650kg。エンジンはノームローン14M09（700馬力）単発、最大速度460km、航続距離1500km。固定武装は7.5mm機銃２丁。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＳ５００＞：イタリアの対潜爆弾。信管は音響・衝撃式。全長2.17m、直径324mm、重量225kg、炸薬量100kg。参考：火器弾薬技術ハンドブック

＜ＭＳ．７５５＞：モラーヌ・ソルニエ社の双発複座ジェット練習機、別名フルーレ。どこにも採用されなかった。参考：月刊JWings1,’23

＜ＭＳ．７６０＞：フランス軍ジェット汎用機、別名パリ。MS.755試作練習機を４座にしたものである。1954年に初飛行し、自家用機として売り込んだが買う人がおらず、軍に採用されて連絡、軽輸送、練習、軽攻撃などに使用された。アルゼンチン空軍も採用し、計219機が生産されている。参考：月刊JWings1,’23

＜ＭＳ８２１ＰＡＨ＞：大型人員輸送車３号を参照。

＜Ｍ．Ｓ．１５００＞：フランス空軍の要求でモラーヌ・ソルニエ社が開発したCOIN機、別名エペルヴィエ。コクピットはタンデム複座で、後席に観測員が座る。降着装置は尾輪式。全長10.58m、全幅13.07m、自重1.66トン、総重量2.85トン。エンジンはチュルボメカ・バスタン2Cターボプロップ（870軸馬力）単発、最大速度385km。固定武装はイスパノ20mm機関砲２門。乗員２名。初号機はチュルボメカ・マルカドー（400軸馬力）を搭載して1958年10月8日に初飛行し、２号機は本来のバスタン2Cを積んで1959年10月23日に初飛行した。

＜ＭＳ２０００＞：アメリカ軍の救難援護要請用ストロボライト。SDU-5/Eの後継として採用された。市販の単３電池を使用可能。参考：月刊コンバットマガジン11,’03

＜ＭＳＡ＞：日米相互防衛援助協定（U.S. and Japan Mutual Defense Assistance Agreement、MDAA）のことで、アメリカが1951年に制定した相互安全保障法（Mutual Security Act）が根拠のためにMSAと呼ばれる。1954年3月8日に日米間で調印され、5月1日に発効した。MDAAに基づく具体的計画は日米相互防衛援助計画（U.S. and Japan Mutual Defense Assistance Plan、MDAP）と称され、これにより日本はアメリカから兵器を無償で供与（返還期限を定めずに貸与すること）され、顧問団による教育・助言を受けられるようになった。ちなみに日本がアメリカに無償供与することもできる。供与の際、関税や租税は免除される。1961年まで継続され、あきづき型護衛艦、やしま型掃海艇、うじしま型掃海艇、なさみ型掃海母艇、揚陸艇3001号型、哨戒艇１号型、揚陸艇2001号型、揚陸艇1001号型、高速11号型が供与された。参考：軍縮条約・資料集第２版、月刊JWings8,’14、月刊PANZER5,’04、月刊世界の艦船8,’11増刊、11,'17増刊、2,’13、7,'11増刊、6,’22

＜ＭＳＡ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の艦種記号。1956年8月、掃海艇（補助掃海艇）を表す艦種記号として付与され、1957年9月1日に公式制定された。1960年10月1日、451以降の艦番号が付与された。1968年3月16日に廃止された。参考：月刊世界の艦船11,’17増刊、海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＡ−４５１＞：海上自衛隊おきちどり型掃海船おきちどり。元は日本海軍飛行機救難船200トン型の公称1090号で、1939年8月15日に竣工した。1952年8月1日、海上保安庁航路啓開本部から移管され、掃海船MS-68おきちどりと命名された。1954年7月1日、掃海艇に類別変更され、船種記号と番号が廃止された。1957年、艦種記号MSAが付与された。1960年、艦番号451が付与された。1961年4月1日、特務艇ASM-72に種別変更された。1970年3月31日に除籍され、1972年に横須賀で解体された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜Ｍ−ＳＡＭ＞：天弓地対空ミサイルシステム（韓国軍）を参照。

＜ＭＳＡＴ＞：中速標的機を参照。

＜ＭＳＢ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の艦種記号。1956年8月、新造・貸供与小型掃海艇（MSCよりも小型で、アメリカ海軍の浅海掃海艇に相当）を示す艦種記号として付与され、1957年9月1日に公式制定された。701以降の艦番号も付与されている。1997年頃に廃止された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＢ−７０１＞：海上自衛隊掃海艇１号型１番艇、掃海艇１号。1957年3月26日竣工。1973年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＢ−７０２＞：海上自衛隊掃海艇１号型２番艇、掃海艇２号。1957年4月10日竣工。1973年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＢ−７０３＞：海上自衛隊掃海艇１号型３番艇、掃海艇３号。1957年4月23日竣工。1974年3月28日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＢ−７０４＞：海上自衛隊掃海艇１号型４番艇、掃海艇４号。1957年6月15日竣工。1974年3月29日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＢ−７０５＞：海上自衛隊掃海艇１号型５番艇、掃海艇５号。1959年2月28日竣工。1974年12月10日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＢ−７０６＞：海上自衛隊掃海艇１号型６番艇、掃海艇６号。1959年3月31日竣工。1974年12月10日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＢ−７０７＞：海上自衛隊掃海艇７号型１番艇、掃海艇７号。1973年3月30日竣工。1992年3月25日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＢ−７０８＞：海上自衛隊掃海艇７号型２番艇、掃海艇８号。1973年3月27日竣工。1992年3月25日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＢ−７０９＞：海上自衛隊掃海艇７号型３番艇、掃海艇９号。1974年3月28日竣工。1996年3月29日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＢ−７１０＞：海上自衛隊掃海艇７号型４番艇、掃海艇10号。1974年3月29日竣工。1996年3月29日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＢ−７１１＞：海上自衛隊掃海艇７号型５番艇、掃海艇11号。1974年2月7日起工、1975年2月17日進水、1975年5月10日竣工。1997年5月1日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＢ−７１２＞：海上自衛隊掃海艇７号型６番艇、掃海艇12号。1974年8月6日起工、1975年1月27日進水、1975年4月22日竣工。1997年5月1日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＢＳ＞：SLBM（弾道ミサイル）を参照。

＜ＭＳＢＳ−５．５６＞：ポーランド軍のブルパップ式5.56mm自動小銃で、ポーランドのフェブリカ・ブロニ社が開発している。アッパーレシーバーがモジュラー式になっていて、ハンドルやテレスコープ取り付け具などを装着可能。標準型は銃身長16インチ（406.4mm）で、銃身下方に擲弾発射機を装着できる。精密銃身のマークスマン型、銃身長11インチ（279.4mm）のカービン型、銃身長16インチ（406.4mm）のヘビーバレル火力支援型といったバリエーションもある。14000丁が発注されており、2015年に標準型100丁が先行生産され、2016年にテストを完了する予定。参考：月刊軍事研究2,’16

＜ＭＳ−Ｃ＞：MSシリーズ（機雷）を参照。

＜ＭＳＣ＞：アオテアロア級（補給艦）または軍事海上輸送コマンドを参照。

＜ＭＳＣ＞：MineSweeper Coastal（掃海艇）の艦種記号。沿岸・浅海面の掃海を担当する沿岸掃海艇に相当する。参考：月刊JWings8,’02、海上自衛隊全艦艇史

　＜ＭＳＣ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の艦種記号で、掃海艇（MineSweeper Coastal）を表す。1956年8月に新造・貸供与中型掃海艇（アメリカ海軍の沿岸掃海艇に相当）に対して付与され、1957年9月1日に公式に制定された。601以降の艦番号も付けられている。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、8,'11増刊、海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＣ−２０７＞：アメリカ海軍ブルーバード級掃海艇ホイップアーウィル（Whippoorwill）。参考：月刊世界の艦船12,’13

＜ＭＳＣ−２９４級＞：アメリカ海軍掃海艇。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ＭＳＣ−２９４級・海外シリーズ＞

　＜ＭＳＣ−２９４級（ギリシャ海軍）＞：ギリシャ海軍掃海艇で、アルキョン級ともいう。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ＭＳＣ４００＞：PIT研究開発センターが開発した海上監視システムで、ベトナム空軍が採用したM28スカイトラック輸送機に搭載されるらしい。ARS400海上監視レーダーと、CCS400指揮管制モジュールから構成される。参考：月刊軍事研究4,’05

＜ＭＳＣ−６０１＞：海上自衛隊あただ型掃海艇１番艇あただ。1956年3月12日進水、1956年4月30日竣工。1957年、MSC-601の艦種記号と艦番号が付与された。1972年3月31日、特務船YAS-56に区分変更された。1980年3月17日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊、10,’11

＜ＭＳＣ−６０１＞：海上自衛隊ひらしま型掃海艇１番艇ひらしま。平成16年度計画艦で、2005年5月起工、2006年9月進水、2008年3月11日竣工・就役。掃海隊群第２掃海隊に配備された。2009年12月8日、長崎県沖で墜落した第22航空隊SH-60Jヘリの捜索に参加。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。3月19日1156、南三陸町石浜地区石浜集会所などに米75kgを輸送。3月20日1020、追波湾荒地区にガソリン20リットルを輸送。3月29日1700、大島磯草地区に日用品、灯油40リットル、ガソリン40リットル、岩月台ノ沢地区に食糧を輸送した。3月30日0813、搭載艇で三ノ浜地区にガソリン40リットルと灯油40リットルを輸送。1023、搭載艇で神止地区に乾電池100個、ろうそく120本、灯油180リットルを輸送。3月31日1032、処分艇で石巻市崎浜にガソリン40リットル、灯油20リットル、牛乳24パック、日用品などを輸送。4月1日1300、作業艇で大島の気仙沼防災本部Ａに乾パンや缶詰などを輸送。7月14-26日、陸奥湾で掃海特別訓練に参加。2012年2月1-8日、伊勢湾で対機雷戦訓練に参加。2月10-12日、鹿児島谷山港に入港し、一般公開を実施。2012年11月17-30日、日向灘で機雷掃海訓練に参加。2014年2月1-8日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月21-23日、鹿児島県米ノ津港で一般公開された。5月29日、高松港に入港。5月31日、金刀比羅宮で第63回掃海殉職者追悼式に参加。6月2日、高松港を出港。2016年2月1-10日、伊勢湾で平成28年度機雷戦訓練に参加。2月11日、四日市港に寄港。2018年6月16-25日、硫黄島周辺海域で平成30年度実機雷処分訓練に参加。2019年現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。2019年4月28日0600頃、中国海軍国際観艦式への参列を終えたプロジェクト22350アドミラル・ゴルシコフ級フリゲート（海自初確認）アドミラル・ゴルシコフ、カリーニングラードネフチ型補給艦カマ、バクラザン型航洋曳船ニコライ・チカー、エルブラス級補給支援艦エルブラスが、下対馬南西220kmを北東に航行するのを確認した。その後これらは対馬海峡を北上し、日本海に向かっている。11月16-17日、宮崎県日南市油津港で一般公開された。2020年現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。2020年2月8-9日、三重地本に協力し、松阪港で体験航海を行った。11月18-28日、日向灘で令和2年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。12月25日0900頃、宮古島南東100kmを北に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、ドゥブナ級補給艦ペチェンガを確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北上し、対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。

2021年4月30日2100頃、対馬東35kmを南西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、ネフテガズ型航洋曳船カラルを確認した。その後これらは対馬海峡を南下し、東シナ海に向かっている。5月25日現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。7月4日1400頃、沖縄本島の南東150kmを北西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・パンテレーエフ、ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、同グロームキイ、同アルダー・ツィデンジャポフ、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフを確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北上し、対馬海峡を北東に抜け、日本海に向かっている。11月3日、東シナ海で日米共同訓練に参加し、DDH-182いせ、DD-102はるさめ、DD-119あさひ、PG-826おおたか、MSC-602やくしま、MSC-603たかしまと共に、LHA-6アメリカと、各種戦術訓練を行った。2022年3月28日1200頃、五島列島西170kmを東に航行する052D型ミサイル駆逐艦117西寧と、五島列島西330kmを南東に航行する054A型フリゲート546塩城を確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。3月29日1400頃、対馬東北東60kmを南西に航行するヴィシュニャ級情報収集艦艦番号535を確認した。その後これは対馬海峡を南下し、東シナ海に向かっている。4月25日現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。6月21-30日、硫黄島周辺海域で令和4年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。2023年2月27日から3月12日、広島湾及び九州西方から沖縄周辺の海空域で、日米共同訓練に参加。LST-4001おおすみ、エアクッション艇１号型LCAC、MSC-602やくしまと共に、LHA-6アメリカ、LSD-48アシュランド、LPD-20グリーンベイ、LCAC、LCU、MH-60Sヘリと、クロスデッキ、船舶誘導、捜索救難、立入検査、PHOTOEXなどの各訓練を行った。4月25日現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。6月6日2000頃、対馬北東50kmを西に航行する054A級フリゲート547臨沂を確認した。その後これは6月7日にかけて対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。6月7日0500頃、対馬東60kmを南西に航行する055級ミサイル駆逐艦103鞍山を確認した。その後これは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。6月20-29日、硫黄島周辺で令和5年度実機雷処分訓練（通算50回目）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。MST-463うらが、LST-4001おおすみ、MSC-683つのしま、MSC-684なおしま、MSC-690みやじま、MSC-691ししじま、アメリカ海軍水中処分員等20名と、対機雷戦（機雷掃討）訓練と水中処分訓練を行った。7月16-28日、陸奥湾で令和5年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印伊共同）を実施。9月14日0100頃、対馬北東40kmを西に航行する055級ミサイル駆逐艦104無錫と福池級補給艦903可可西里湖を確認した。その後これらは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。2月3日2100頃、宮古島東160kmを西に航行する東調級情報収集艦795天枢星を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に向かっている。2月4日0900頃、宮古島170kmを北西に航行する東調級情報収集艦791を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に向かっている。2月5日1500頃、宮古島北東170kmを北西に航行する052C級ミサイル駆逐艦150長春と054A型フリゲート548益陽を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北西に航行し、東シナ海に向かっている。

参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、6,’09、10,’11、4,’12、4,’14、8,’14、4,’16、5,’16、5,’17、9,'18、7,’19、3,’20、6,'20、2,'21、3,'21、7,'21、9,'21、10,'21、1,'22、6,'22、9,'22、3,'23、5,'23、6,'23、8,'23、9,'23、10,'23、12,'23、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、月刊丸1,’10別冊、MAMOR vol.52、月刊航空ファン6,’11、月刊JWings5,’14、朝雲

＜ＭＳＣ−６０２＞：海上自衛隊あただ型掃海艇２番艇いつき。1956年6月20日竣工。1957年、MSC-602の艦種記号と艦番号が付与された。1972年3月31日、特務船YAS-57に区分変更された。1978年3月20日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＭＳＣ−６０２＞：海上自衛隊ひらしま型掃海艇２番艇やくしま。平成17年度計画艦で、2006年5月起工、2007年9月進水、2009年3月6日竣工、自衛艦旗が授与されて就役し、掃海隊群第２掃海隊に配備された。3月10日、佐世保に入港。12月8日、長崎県沖で墜落した第22航空隊SH-60Jヘリの捜索に参加。2012年2月1-8日、伊勢湾で対機雷戦訓練に参加。2月10-12日、鹿児島谷山港に入港し、一般公開を実施。4月6日、西海国立公園弓張岳への保健行軍と遊歩道清掃奉仕を実施。6月17-21日、硫黄島周辺海域で実機雷処分訓練を実施。7月14-26日、陸奥湾で平成24年度掃海特別訓練に参加。11月20-30日、日向灘掃海特別訓練に参加。2013年2月18-23日、八代海で機雷戦訓練に参加。11月18-28日、日向灘でアメリカ海軍との掃海特別訓練に参加。2014年2月21-23日、鹿児島県米ノ津港で一般公開された。5月29日、高松港に入港。5月31日、金刀比羅宮で第63回掃海殉職者追悼式に参加。6月2日、高松港を出港。7月18-30日、陸奥湾でアメリカ海軍との掃海特別訓練に参加。2015年2月1-10日、伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。7月18-30日、平成27年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練に参加。2016年2月1-10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月11日、四日市港に寄港。6月17-23日、硫黄島周辺海域で平成28年度実機雷処分訓練に参加。6月21日、屋久島宮之浦港で一般公開を実施し、400人が見学した。2017年2月1-10日、伊勢湾で平成28年度機雷戦訓練に参加。2018年6月16-25日、硫黄島周辺海域で平成30年度実機雷処分訓練に参加。2019年現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。2月12-14日、高松港に寄港し、香川地本の募集広報に協力した。2020年現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。2020年11月18-28日、日向灘で令和2年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2021年5月25日現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。11月3日、東シナ海で日米共同訓練に参加し、DDH-182いせ、DD-102はるさめ、DD-119あさひ、PG-826おおたか、MSC-601ひらしま、MSC-603たかしまと共に、LHA-6アメリカと、各種戦術訓練を行った。2022年4月25日現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。2023年2月27日から3月12日、広島湾及び九州西方から沖縄周辺の海空域で、日米共同訓練に参加。LST-4001おおすみ、エアクッション艇１号型LCAC、MSC-601ひらしまと共に、LHA-6アメリカ、LSD-48アシュランド、LPD-20グリーンベイ、LCAC、LCU、MH-60Sヘリと、クロスデッキ、船舶誘導、捜索救難、立入検査、PHOTOEXなどの各訓練を行った。3月23日0200頃、沖縄本島南東80kmを西に航行するヴィシュニャ級情報収集艦艦番号535を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を西に進み、東シナ海に向かっている。4月25日現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。4月30日0000頃、五島列島西130kmを北東に航行する055型ミサイル駆逐艦102拉薩、052D級ミサイル駆逐艦119貴陽、同121斉斉哈爾、054A級フリゲート542棗荘、福池級補給艦889太湖を確認した。その後これらは対馬海峡を北東に航行し、日本海に向かっている。7月16日1600頃、対馬南西150kmを北東に航行する東調型情報収集艦艦番号796開陽星を確認した。その後これは7月17日にかけて対馬海峡を北東に進み、日本海に進んでいる。7月17日0100頃、対馬南西130kmを北東に航行する052D型ミサイル駆逐艦119貴陽、同121斉斉哈爾、054A型フリゲート542棗荘、同598日照、福池級補給艦889太湖を確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。8月15日0900頃、沖ノ鳥島北東280kmを西に航行する052D級ミサイル駆逐艦119貴陽、同121斉斉哈爾、054A型フリゲート542棗荘、同598日照、福池級補給艦889太湖、ウダロイ�T級駆逐艦２隻、ステレグシュチイ�U級フリゲート１隻、ステレグシュチイ級フリゲート１隻、ドゥブナ級補給艦１隻を確認した。その後これらは8月16日には沖大東島南50kmを西に進み、8月17日に沖縄本島と宮古島の間を北西に通過して東シナ海に向かっている。9月25日から10月3日、九州西方から四国沖を経て駿河湾に至る海空域と沼津海浜訓練場で日米共同訓練（輸送特別訓練）に参加。LST-4002しもきた、LCAC、FFM-4みくま、MSC-603たかしま、MCH-101掃海・輸送ヘリと共に、アメリカ海軍LCACと、クロスデッキ（LCAC）、ビーチング、捜索救難、LCAC整備、PHOTOEXの各訓練を行った。10月29日1100頃、鹿児島県横当島南西70kmを東に航行する東調型情報収集艦795天枢星を確認し、1300頃には横当島西60kmを東に航行する055型ミサイル駆逐艦101南昌と福池級補給艦903可可西里湖を確認した。その後これらは10月30日にかけて奄美大島と横当島の間を北東に航行し、太平洋に向かっている。2024年1月31日0900頃、宮古島北東150kmを南東に航行する東調型情報収集艦艦番号791を確認した。その後沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。2月1日0700頃、宮古島北東130kmを南東に航行する052C級ミサイル駆逐艦150長春と054A型フリゲート548益陽を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。

参考：月刊世界の艦船11,’17増刊、6,’09、9,’12、4,’12、2,’13、2,’14、8,’14、10,’14、4,’15、4,’16、5,’16、5,’17、9,’18、7,’19、6,'20、2,'21、7,'21、1,'22、6,'22、5,'23、6,'23、7,'23、10,'23、12,'23、1,'24、4,'24、月刊丸1,’10別冊、5,’13、月刊JWings5,’14、10,'15、9,’16、朝雲

＜ＭＳＣ−６０３＞：海上自衛隊やしろ型掃海艇やしろ。1956年7月10日竣工。1957年、MSC-603の艦種記号と艦番号が付与された。1972年3月31日、特務船YAS-58となり、装備実験隊鹿児島試験所に転属した。1981年3月18日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船1,’79増刊、5,’02増刊

＜ＭＳＣ−６０３＞：海上自衛隊ひらしま型掃海艇３番艇たかしま。平成18年度計画艦で、自衛隊最後の木造掃海艇（通算110隻目）である。2007年5月起工、2008年9月進水、2010年2月26日竣工・就役。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。3月20日1030、伊勢畑、上雄勝、下雄勝地区に毛布20枚、乾電池100個、懐中電灯を輸送した。平成22年度掃海隊群優秀艦艇、平成22年度機雷戦部隊戦技優秀艦艇を受賞。2012年2月10-12日、鹿児島谷山港に入港し、一般公開を実施。6月17-21日、硫黄島周辺海域で実機雷処分訓練を実施。7月14-26日、陸奥湾で平成24年度掃海特別訓練に参加。2013年2月18-23日、八代海で機雷戦訓練に参加。2004年5月29日、高松港に入港。5月31日、金刀比羅宮で第63回掃海殉職者追悼式に参加。6月2日、高松港を出港。2015年2月1-10日、伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。2016年2月1-10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月26日、掃海訓練のため日本を出港。4月4-26日、MST-463うらがと共に、アラビア半島周辺海域でIMCMEX2016に参加。4月27日、MST-463うらがと共に、バーレーン周辺海域でイギリス海軍掃海艇M34ミドルトンと戦術訓練・近接運動訓練を実施。5月14日、MST-463うらがと共に、スリランカ西方海域でスリランカ海軍哨戒艦サムデュラと戦術運動・通信訓練を実施。6月7日、掃海訓練を終え日本に帰港。11月20-30日、日向灘でアメリカ海軍との機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。2019年現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。2019年5月6日0600頃、下対馬南西210kmを北東に航行するロプーチャ�T級戦車揚陸艦オスラビアを確認した。その後これは対馬海峡を北上して日本海に向かっている。9月15日、MST-464ぶんごと共に、インド洋地域各国海軍との海上訓練のため出港。10月6-7日、MST-464ぶんごと共に、バングラデシュのチッタゴンに寄港。10月8日、MST-464ぶんごと共に、バングラデシュ海軍コルベットのプロトイ及びダージョイ級哨戒艇ダージョイと親善訓練を実施。10月27日、MST-464ぶんごと共に、バーレーンのミナサルマンに寄港。11月、MST-464ぶんごと共に、バーレーン周辺海域で第８回国際海上訓練多国間掃海訓練（掃海、潜水、射撃、不測事態対処、洋上補給など）に参加。11月5日、MST-464ぶんごと共に、バーレーンのミナサルマン沖で、アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦MCM-13デクストラス、イギリス海軍ハント級掃海艇M30レッドバリーとの共同訓練に参加。12月12-15日、MST-464ぶんごと共に、ベトナムのダナンに寄港。能力構築支援事業の一環として、ベトナム海軍佐官級軍人30名に、水中不発弾処理の業務・教育システムや掃海艦艇の各機能などを紹介した。12月23日、佐世保に帰港。2020年現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。2020年12月25日0900頃、宮古島南東100kmを北に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、ドゥブナ級補給艦ペチェンガを確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北上し、対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。

2021年5月7日1528頃、内海航行訓練のため佐世保から横須賀に向かっていたところ、佐賀県加唐島北4kmで２人乗り小型漁船萬栄丸と衝突した。両者共損傷は軽微で死傷者は無かった。5月25日現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。11月3日、東シナ海で日米共同訓練に参加し、DDH-182いせ、DD-102はるさめ、DD-119あさひ、PG-826おおたか、MSC-601ひらしま、MSC-602やくしまと共に、LHA-6アメリカと、各種戦術訓練を行った。12月15日2300頃、男女群島北西80kmを北東に航行するロシア海軍ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフを確認した。その後これは対馬海峡を北東に航行し、日本海に向かっている。2022年4月25日現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。2023年4月25日現在、第２掃海隊に配備されており、定係港は佐世保。9月25日から10月3日、九州西方から四国沖を経て駿河湾に至る海空域と沼津海浜訓練場で日米共同訓練（輸送特別訓練）に参加。LST-4002しもきた、LCAC、FFM-4みくま、MSC-602やくしま、MCH-101掃海・輸送ヘリと共に、アメリカ海軍LCACと、クロスデッキ（LCAC）、ビーチング、捜索救難、LCAC整備、PHOTOEXの各訓練を行った。11月29日、屋久島沖で墜落した第21特殊戦飛行隊CV-22B特殊戦機の捜索活動に参加。1707、佐世保を出港。11月30日1051、墜落現場付近に到着し、捜索活動を開始した。12月2日、捜索を終えて現場海域を離脱。

参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、6,’09、5,’12、9,’12、8,’14、4,’15、4,’16、7,’16、8,’16、2,’17、7,’19、12,’19、1,’20、3,’20、6,'20、3,'21、7,'21、1,'22、3,'22、6,'22、6,'23、12,'23、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、月刊軍事研究5,’10、月刊丸1,’10別冊、5,’13、MAMOR vol.52、月刊航空ファン6,’11、朝雲

＜ＭＳＣ−６０４＞：海上自衛隊かさど型掃海艇１番艇（第１バッチ）かさど。1958年6月26日竣工・就役。8月16日、第32掃海隊に配備された。1974年3月15日、海洋観測艇AGS-5111に艦種変更された。1982年3月27日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、8,’12

＜ＭＳＣ−６０４＞：海上自衛隊えのしま型掃海艇１番艇えのしま。平成20年度計画艦で、2009年5月14日起工、2010年10月25日進水、2012年3月21日竣工、ユニバーサル造船京浜事業所で引渡式と自衛艦旗授与式が行われて就役し、第41掃海隊に配備された。夕方、横須賀港に入港。2014年6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成26年度実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、陸奥湾でアメリカ海軍との掃海特別訓練に参加。2015年7月18-30日、平成27年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練に参加。11月20-30日、平成27年度機雷戦訓練（日向灘）に参加。2016年2月1-10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月11日、三重県四日市港霞ヶ浦地区で一般公開された。6月17-23日、硫黄島周辺海域で平成28年度実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、平成28年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練に参加。8月6日、ヨコスカフレンドシップデーに参加し、アメリカ海軍横須賀基地で一般公開された。2017年6月4日、阪神基地隊マリンフェスタで一般公開された。6月17-18日、伊豆半島沖でコンテナ船と衝突したDDG-62フィッツジェラルドの乗員捜索に参加。7月8-9日、MSC-605ちちじまと共に、愛知県三河港蒲郡地区で一般公開と体験航海を実施。2018年5月18-20日、静岡県下田市で下田黒船祭に参加し、一般公開された。7月18-30日、機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練（日米印共同訓練）に参加。12月23日、江ノ島湘南港で一般公開された。2019年現在、第41掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。5月3-4日、静岡県御前崎市で開催された「遊ぼう春の御前崎で」において艦艇広報を行った。7月18-30日、令和元年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印共同訓練）に参加。10月31日から11月15日、MSC-605ちちじまと共に、横須賀を親善訪問したオーストラリア海軍ヒューオン級掃海艇85ガスコインと86ディアマンティナのホストシップを務めた。2020年現在、第41掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2020年2月8-9日、三重地本に協力し、松阪港で体験航海を行った。6月17-26日、令和2年度実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、令和2年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。

2021年5月25日現在、第41掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2022年4月25日現在、第41掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2023年4月25日現在、第41掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。7月16-28日、陸奥湾で令和5年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印伊共同）に参加。

参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、1,’11、5,’12、7,’11、6,’12、9,’14、10,’14、10,'15、2,’16、11,’16、8,’18、10,’18、7,’19、1,’20、6,'20、8,'20、7,'21、6,'22、6,'23、10,'23、月刊丸1,’10別冊、月刊JWings5,’16、9,’16、9,’17、3,’19、JShips VOL.70、朝雲

＜ＭＳＣ−６０５＞：海上自衛隊かさど型掃海艇２番艇（第１バッチ）しさか。1958年8月16日竣工、第32掃海隊に配備された。1973年8月24日、特務船YAS-62に区分変更された。1983年3月30日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６０５＞：海上自衛隊えのしま型掃海艇２番艇ちちじま。平成21年度計画艦で、2010年5月24日起工、2011年11月24日進水、2013年3月21日竣工・就役、横須賀地方隊第41掃海隊に配備され、夕方に横須賀港に入港した。2014年6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成26年度実機雷処分訓練に参加。2015年2月1-10日、伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。5月15-17日、下田黒船祭に参加。下田港外ヶ岡岸壁で一般公開された。7月18-30日、平成27年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練に参加。11月20-30日、日向灘でアメリカ海軍との機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。2016年12月24日、江の島湘南港に入港し、一般公開を実施。2017年2月1-10日、伊勢湾で平成28年度機雷戦訓練に参加。6月16-25日、硫黄島沖で実機雷処分訓練に参加。7月8-9日、MSC-604えのしまと共に、愛知県三河港蒲郡地区で一般公開と体験航海を実施。2018年6月28日、父島二見港に入港し、父島基地分遣隊員と共にUS-2用すべり地区（US-2を揚陸させる坂）の整備清掃を行い、揚陸時にタイヤがパンクしないようにした。6月29日、二見港で一般公開を実施。6月30日、乗員が横須賀音楽隊と共に小笠原諸島返還50周年記念行事に参加。7月1日、二見港を出港。7月18-30日、平成30年度機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練（日米印共同訓練）に参加。9月29日、塩釜港西埠頭で行われたみなと塩竃ゆめ博2018で一般公開された。2019年現在、第41掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。7月18-30日、令和元年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印共同訓練）に参加。10月5-6日、横須賀基地で横須賀港内クルーズを実施。11月18-28日、機雷戦訓練と掃海特別訓練（日米豪機雷戦訓練）に参加。2020年現在、第41掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2020年6月17-26日、令和2年度実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、令和2年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。

2021年5月25日現在、第41掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2022年4月25日現在、第41掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。5月26日から知床沖で沈没した観光船KAZU�Tの行方不明者捜索の災害派遣に参加。7月17-29日、陸奥湾で令和4年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練に参加。9月26日2200頃、伊豆諸島須美寿島南南東50kmを西に航行する055型ミサイル駆逐艦101南昌、054A型フリゲート546塩城、福池級補給艦902東平湖を確認した。その後これらは須美寿島と鳥島の間を西に進み、9月27日0900頃には紀伊半島潮岬南南東300kmを西に航行している。9月27日0200頃、犬吠埼東160kmを南に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、同アルダー・チデヌサポフ、同グロームキイを確認した。その後これらは1100頃に御蔵島東北東80kmを南西に航行し、御蔵島と八丈島の間の接続水域を南西に進んでいる。11月6-7日、関東南方海空域で多国間共同訓練に参加。2023年4月25日現在、第41掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。6月4日、よこすかYYのりものフェスタ2023に参加し、一般公開された。

参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、1,’12、7,’11、5,’13、6,’13、9,’14、4,’15、8,’15、2,’17、4,'17、5,’17、9,’17、10,’18、7,’19、1,’20、2,’20、6,'20、8,'20、7,'21、6,'22、10,'22、12,'22、2,'23、6,'23、8,’23、月刊JWings10,’15、朝雲

＜ＭＳＣ−６０６＞：海上自衛隊かさど型掃海艇３番艇（第２バッチ）かなわ。1959年7月24日竣工。1974年9月30日、特務船YAS-65に区分変更された。1984年2月10日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６０６＞：海上自衛隊えのしま型掃海艇３番艇はつしま（静岡県熱海市にある島）。平成23年度計画艦で、2012年4月26日起工、2013年12月6日進水、2015年3月19日竣工、ジャパンマリンユナイテッド横浜事業所鶴見工場で引き渡し式と自衛艦旗授与式が行われて就役し、第41掃海隊に配備され、夕方に定係港の横須賀基地に入港した。5月22-24日、熱海港で広報活動と一般公開を実施。11月20-30日、平成27年度機雷戦訓練（日向灘）に参加。2016年2月1-10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。7月1日、第41掃海隊から第１掃海隊に移った。7月9日、千葉県京葉埠頭で一般公開された。7月31日から8月2日、八戸港に寄港し、一般公開を実施。2017年6月16-25日、硫黄島沖で実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、陸奥湾で平成29年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。2018年3月18日、安倍首相が視察し、隊員を激励した。2019年現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2019年6月15-24日、令和元年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。2020年現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2021年5月25日現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2022年1月30日、横須賀基地を出港。2月1-10日、令和3年度機雷戦訓練（伊勢湾）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2022年4月25日現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。5月15日から知床沖で沈没した観光船KAZU�Tの行方不明者捜索の災害派遣に参加。2023年3月15日、第44掃海隊に転属した。4月25日現在、第44掃海隊に配備されており、定係港は舞鶴。7月16-28日、陸奥湾で令和5年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印伊共同）を実施。8月6日2000頃、北海道松前町大島南西40kmを北西に航行するヴィシュニャ型情報収集艦１隻を確認した。その後これは8月9日にかけて津軽海峡西の接続水域内を南北に遊弋して南下、8月11日に能登半島北側で接続水域を出て日本海に向かっている。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、2,’14、5,’15、6,’15、2,’16、4,’16、9,’16、9,’17、10,’17、7,’19、8,’19、6,'20、7,'21、4,'22、6,'22、5,'23、6,'23、10,'23、11,'23、月刊JWings10,’16、朝雲

＜ＭＳＣ−６０７＞：海上自衛隊かさど型掃海艇４番艇（第２バッチ）さきと。1959年8月25日竣工。1974年8月28日、特務船YAS-64に区分変更された。1982年3月27日（9月4日？）に除籍された。参考：月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊、10,'15、海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＣ−６０８＞：海上自衛隊かさど型掃海艇５番艇（第２バッチ）はぶし。1959年9月22日竣工。1974年8月28日、AGS-5112海洋観測艇２号に艦種変更された。1982年9月4日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６０９＞：海上自衛隊かさど型掃海艇６番艇（第２バッチ）こうづ。1960年2月26日竣工。1972年7月1日、掃海母艇MST-473に艦種変更された。1981年（1982年？）3月18日に除籍された。参考：月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊、10,'15、海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＣ−６１０＞：海上自衛隊かさど型掃海艇７番艇（第２バッチ）たたら。1960年3月26日竣工。1975年12月15日、AGS-5113海洋観測艇３号に艦種変更された。1984年3月30日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊、1,’79増刊

＜ＭＳＣ−６１１＞：海上自衛隊かさど型掃海艇８番艇（第２バッチ）つくみ。1960年4月27日竣工。1968年4月7日、東京湾で体験航海を実施。1975年12月15日、特務船YAS-66に区分変更された。1983年3月30日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６１２＞：海上自衛隊かさど型掃海艇９番艇（第２バッチ）みくら。1960年5月27日竣工。1975年12月15日、特務船YAS-67に区分変更された。1989年3月3日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６１３＞：海上自衛隊かさど型掃海艇10番艇（第２バッチ）しきね。1960年11月15日竣工。1976年3月31日、特務船YAS-68に区分変更された。1984年3月30日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６１４＞：海上自衛隊かさど型掃海艇11番艇（第２バッチ）ひらど。1960年12月17日竣工。1976年3月31日、AGS-5114海洋観測艇４号に艦種変更された。1985年3月27日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６１５＞：海上自衛隊かさど型掃海艇12番艇（第２バッチ）こしき。1962年1月29日竣工。1973年6月29日、勝浦沖でパナマ貨物船と衝突して大破した。1974年4月1日、特務船YAS-63に区分変更され、呉港務隊所属となり、船体後部の掃海デリックを撤去してマストを立てた。1981年3月18日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊、1,’79増刊、6,’22

＜ＭＳＣ−６１６＞：海上自衛隊かさど型掃海艇13番艇（第２バッチ）ほたか。1962年2月24日竣工。1973年6月、貨物船と衝突して船体中央を大破したが、何とか沈没を免れた。1976年11月18日、特務船YAS-70に区分変更され、沖縄水中処分隊に配備された。1983年1月27日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊、5,’83

＜ＭＳＣ−６１７＞：海上自衛隊かさど型掃海艇14番艇（第３バッチ）からと。1963年3月27日竣工。1978年3月1日、特務船YAS-71に区分変更された。1987年9月7日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６１８＞：海上自衛隊かさど型掃海艇15番艇（第３バッチ）はりお。1963年3月23日竣工。1978年3月1日、AGS-5115海洋観測艇５号に艦種変更された。1986年3月27日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６１９＞：海上自衛隊かさど型掃海艇16番艇（第３バッチ）むつれ。1964年3月24日竣工。1980年3月17日、特務船YAS-72に区分変更された。1986年6月4日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６２０＞：海上自衛隊かさど型掃海艇17番艇（第３バッチ）ちぶり。1964年3月25日竣工。1980年3月17日、特務船YAS-73に区分変更された。1986年5月24日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６２１＞：海上自衛隊かさど型掃海艇18番艇（第３バッチ）おおつ。1965年2月24日竣工。1981年3月18日、掃海母艇MST-474に区分変更された。1986年12月16日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６２２＞：海上自衛隊かさど型掃海艇19番艇（第３バッチ）くだこ。1965年3月24日竣工。1981年3月18日、特務船YAS-74に区分変更された。1987年3月24日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６２３＞：海上自衛隊かさど型掃海艇20番艇（第３バッチ）りしり。1966年3月5日竣工。1982年3月27日、特務船YAS-75に区分変更された。1988年3月10日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６２４＞：海上自衛隊かさど型掃海艇21番艇（第３バッチ）れぶん。1966年3月24日竣工。1982年3月27日、特務船YAS-76に区分変更された。1987年3月24日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６２５＞：海上自衛隊かさど型掃海艇22番艇（第３バッチ）あまみ。1967年3月6日竣工。1983年1月27日、特務船YAS-77に区分変更され、沖縄水中処分隊に配備された。1989年11月29日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊、5,’83

＜ＭＳＣ−６２６＞：海上自衛隊かさど型掃海艇23番艇（第３バッチ）うるめ。1967年1月30日竣工。1972年4月30日、舞鶴沖展示訓練に参加。1983年1月27日、特務船YAS-78に区分変更され、呉水中処分隊に配備された。1989年11月17日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊、5,’83

＜ＭＳＣ−６２７＞：海上自衛隊かさど型掃海艇24番艇（第３バッチ）みなせ。1967年3月25日竣工。1984年1月26日、特務船YAS-79に区分変更された。1990年6月15日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６２８＞：海上自衛隊かさど型掃海艇25番艇（第３バッチ）いぶき。1968年2月27日竣工。1972年4月30日、舞鶴沖展示訓練に参加。1984年1月26日、特務船YAS-80に区分変更された。1989年11月29日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６２９＞：海上自衛隊かさど型掃海艇26番艇（第３バッチ）かつら。1968年2月15日竣工。1984年1月26日、特務船YAS-81に区分変更された。1990年5月14日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’12、11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６３０＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇１番艇たかみ。1969年12月15日竣工。1986年3月27日、特務船YAS-82に区分変更され、大湊港務隊に配備された。1992年3月12日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’86

＜ＭＳＣ−６３１＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇２番艇いおう。1970年1月22日竣工。1986年3月27日、特務船YAS-83に区分変更され、呉港務隊に配備された。1992年11月24日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’86

＜ＭＳＣ−６３２＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇３番艇みやけ。1970年11月19日竣工。1986年12月16日、特務船YAS-84に区分変更され、横須賀港務隊に編入された。1993年11月9日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、2,’87

＜ＭＳＣ−６３３＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇４番艇うとね。1970年9月30日竣工。1986年12月16日、掃海母艇MST-475に区分変更され、呉地方隊第101掃海隊に編入された。1993年2月9日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、2,’87

＜ＭＳＣ−６３４＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇５番艇あわじ。1971年3月29日竣工。1987年3月24日、特務船YAS-85に区分変更された。1993年3月25日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６３５＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇６番艇とうし。1971年3月18日竣工。1987年3月24日、特務船YAS-86に区分変更された。1993年2月9日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６３６＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇７番艇てうり。1972年3月14日竣工。1988年3月23日、特務船YAS-87に区分変更された。1995年3月10日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６３７＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇８番艇むろつ。1972年3月30日竣工。1988年3月23日、特務船YAS-88に区分変更された。1995年3月30日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６３８＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇９番艇たしろ。1973年7月30日竣工。1989年11月29日、特務船YAS-89に区分変更された。1996年3月1日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６３９＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇10番艇みやと。1973年8月24日竣工。1989年11月29日、特務船YAS-90に区分変更された。1996年3月1日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６４０＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇11番艇たかね。1974年8月28日竣工。1990年11月28日、特務船YAS-91に区分変更された。1997年2月21日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６４１＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇12番艇むづき。1974年8月28日竣工。1990年11月28日、特務船YAS-92に区分変更された。1997年2月27日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６４２＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇13番艇よこせ。1975年12月15日竣工。1992年3月12日、特務船YAS-93に区分変更された。1998年5月29日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６４３＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇14番艇さかて。1975年12月15日竣工。1992年3月12日、特務船YAS-94に区分変更された。1998年5月18日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６４４＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇15番艇おうみ。1976年11月18日竣工。1993年2月9日、特務船YAS-95に区分変更された。1999年3月5日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６４５＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇16番艇ふくえ。1976年11月18日竣工。1993年2月9日、掃海母艇MST-476に艦種変更された。1998年3月23日、掃海管制艇MCL-721に艦種変更された。1999年5月13日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６４６＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇17番艇おきつ。1977年9月20日竣工。1993年11月9日、特務船YAS-96に区分変更された。2000年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６４７＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇18番艇はしら。1978年3月28日竣工。1995年3月30日、特務船YAS-99に区分変更された。1997年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６４８＞：海上自衛隊たかみ型掃海艇19番艇いわい。1976年7月20日起工、1977年11月24日進水、1978年3月28日竣工。1994年5月9日、特務船YAS-97に区分変更された。1997年3月31日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６４９＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇１番艇はつしま。昭和50年度計画艦で、1979年3月30日竣工・就役。1995年3月10日、特務船YAS-98に区分変更された。2001年7月13日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、6,’22

＜ＭＳＣ−６５０＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇２番艇にのしま。1979年12月19日竣工。1996年3月1日、特務船YAS-01に区分変更された。2003年5月23日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６５１＞：海上自衛隊やしま型掃海艇１番艦やしま。元は1954年12月1日に竣工したアメリカ海軍ブルーバード級掃海艇AMS-144で、1954年12月16日に供与され、掃海艇に類別された。1965年3月2日、特務船YAS-46に区分変更された。1978年3月20日に除籍された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＣ−６５１＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇３番艇みやじま。1980年1月29日竣工。1996年3月1日、特務船YAS-02に区分変更された。2002年5月28日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６５２＞：海上自衛隊やしま型掃海艇２番艦はしま。元は1954年5月7日に竣工したアメリカ海軍ブルーバード級掃海艇AMS-95で、1955年6月3日に供与され、掃海艇に類別された。1970年3月2日、特務船YAS-47に区分変更された。1976年3月31日に除籍された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＣ−６５２＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇４番艦えのしま。1979年10月4日起工、1980年7月26日進水、1980年12月25日竣工。1996年12月6日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６５３＞：海上自衛隊やしま型掃海艇３番艦つしま。元は1956年7月1日に竣工したアメリカ海軍ブルーバード級掃海艇MSC-255で、1956年7月18日に供与され、掃海艇に類別された。1973年3月31日、特務船YAS-60に区分変更された。1978年3月20日に除籍された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＣ−６５３＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇５番艦うきしま。1979年5月15日起工、1980年7月11日進水、1980年11月27日竣工。1997年3月12日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６５４＞：海上自衛隊やしま型掃海艇４番艦としま。元は1957年1月28日に竣工したアメリカ海軍ブルーバード級掃海艇MSC-258で、1957年2月1日に供与され、掃海艇に類別された。1973年7月2日、特務船YAS-61に区分変更された。1978年3月20日に除籍された。参考；海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊、1,’79増刊

＜ＭＳＣ−６５４＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇６番艦おおしま。1980年8月4日起工、1981年6月17日進水、1981年11月26日竣工。1998年3月23日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６５５＞：海上自衛隊うじしま型掃海艇１番艦うじしま。元はアメリカ海軍アルバトロス級沿岸掃海艇AMS-5コンダーで、1955年3月18日に貸与され、第12掃海隊に配備された。4月25-28日、日米共同掃海特別訓練に参加。1958年7月17日、日本海確認掃海のため舞鶴に寄港。1966年3月31日に除籍され、アメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,’17増刊、8,’10、3,’16

＜ＭＳＣ−６５５＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇７番艦にいじま。1980年6月2日起工、1981年6月12日進水、1981年11月26日竣工。1998年3月23日、にいじま型掃海管制艇MCL-722に艦種変更された。2002年3月4日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６５６＞：海上自衛隊うじしま型掃海艇２番艦えたじま。元はアメリカ海軍アルバトロス級沿岸掃海艇AMS-10ファイアクレストで、1955年3月15日に貸与され、第12掃海隊に配備された。4月25-28日、日米共同掃海特別訓練に参加。1958年7月17日、日本海確認掃海のため舞鶴に寄港。1966年3月31日、特務船YAS-37となった。1966年11月30日に除籍され、アメリカに返還された（1968年に津軽海峡西口海面で実艦的となり沈没？）。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、1,’79増刊、8,’10、3,’16

＜ＭＳＣ−６５６＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇８番艦やくしま。1981年6月15日起工、1982年6月22日進水、1982年12月17日竣工。1999年5月13日、にいじま型掃海管制艇MCL-723に艦種変更された。2004年2月16日に除籍された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、1,’04、月刊JWings1,’99、自衛隊装備年鑑1996、海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＣ−６５７＞：海上自衛隊うじしま型掃海艇３番艦ぬわじま。元はアメリカ海軍アルバトロス級沿岸掃海艇AMS-18ヘロンで、1955年2月21日に貸与され、第12掃海隊に配備された。4月25-28日、日米共同掃海特別訓練に参加。1958年7月17日、日本海確認掃海のため舞鶴に寄港。1966年3月31日、特務船YAS-38となった。1967年3月31日に除籍され、アメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’10、3,’16

＜ＭＳＣ−６５７＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇９番艦なるしま。1981年5月29日起工、1982年6月7日進水、1982年12月17日竣工。1999年6月25日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６５８＞：海上自衛隊うじしま型掃海艇４番艦やくしま。元はアメリカ海軍アルバトロス級沿岸掃海艇AMS-28オスプレイで、1955年2月22日に貸与され、第11掃海隊に配備された。4月25-28日、日米共同掃海特別訓練に参加。1966年3月31日、練習船YTE-10となった。1969年3月31日に除籍され、アメリカに返還された。参考；海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’10

＜ＭＳＣ−６５８＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇10番艦ちちじま。1982年6月7日起工、1983年7月13日進水、1983年12月16日竣工。2000年3月13日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６５９＞：海上自衛隊うじしま型掃海艇５番艦おぎしま。元はアメリカ海軍アルバトロス級沿岸掃海艇AMS-32ペリカンで、1955年4月16日に貸与され、第11掃海隊に配備された。1966年3月31日、特務船YAS-39となった。1968年3月31日に除籍され、アメリカに返還された。参考；海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’10

＜ＭＳＣ−６５９＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇11番艦とりしま。1982年6月30日起工、1983年6月23日進水、1983年12月16日竣工。2000年12月1日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６６０＞：海上自衛隊うじしま型掃海艇６番艦ゆげしま。元はアメリカ海軍アルバトロス級沿岸掃海艇AMS-36スワローで、1955年4月16日に貸与され、第11掃海隊に配備された。1966年3月31日、特務船YAS-40になった。1968年3月31日に除籍され、アメリカに返還された。参考；海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’10

＜ＭＳＣ−６６０＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇12番艦ははじま。1983年6月7日起工、1984年6月27日進水、1984年12月18日竣工。1986年12月16日、第17掃海隊に編入された。2000年8月25日、室蘭に入港し、災害派遣広報を実施。8月28日、室蘭を出港。2002年3月4日、にいじま型掃海管制艇MCL-724に艦種変更された。2006年2月8日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、1,’04、2,’87、11,’00、月刊JWings1,’99、自衛隊装備年鑑1996

＜ＭＳＣ−６６１＞：海上自衛隊うじしま型掃海艇７番艦ゆりしま。元はアメリカ海軍アルバトロス級沿岸掃海艇AMS-40シャッタレアで、1955年4月16日に貸与され、第11掃海隊に配備された。1966年3月31日、特務船YAS-41になった。1968年3月31日に除籍され、アメリカに返還された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船8,’10

＜ＭＳＣ−６６１＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇13番艦たかしま。1983年5月20日起工、1984年6月18日進水、1984年12月18日竣工。1986年12月16日、第18掃海隊に編入された。2001年6月4日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、2,’87

＜ＭＳＣ−６６２＞：海上自衛隊うじしま型掃海艇８番艦にのしま。元はアメリカ海軍アルバトロス級沿岸掃海艇AMS-20ハマーで、1959年3月16日に貸与された。1966年3月31日、特務船YAS-42となった。1968年3月31日に除籍され、アメリカに返還された。参考；海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＣ−６６２＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇14番艦ぬわじま。1984年5月21日起工、1985年6月5日進水、1985年12月12日竣工。2002年5月29日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６６３＞：海上自衛隊うじしま型掃海艇９番艦もろしま。元はアメリカ海軍アルバトロス級沿岸掃海艇AMS-23ラークで、1959年3月16日に貸与された。1966年3月31日、特務船YAS-43となった。1968年3月31日に除籍され、アメリカに返還された。参考；海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＣ−６６３＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇15番艦えだじま。1984年5月22日起工、1985年6月17日進水、1985年12月12日竣工。2002年5月29日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６６４＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇16番艦かみしま。1985年5月10日起工、1986年6月20日進水、1986年12月16日竣工、第17掃海隊に編入された。2004年2月16日、掃海管制艇MCL-725に艦種変更された。2008年12月17日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、2,’87

＜ＭＳＣ−６６５＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇17番艦ひめしま。1985年5月16日起工、1986年6月10日進水、1986年12月16日竣工、第18掃海隊に編入された。2004年11月26日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、月刊世界の艦船11,'17増刊、10,'15、2,’87

＜ＭＳＣ−６６６＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇18番艦おぎしま。1986年5月16日起工、1987年6月10日進水、1987年12月19日（17日？）竣工。第１掃海隊群第19掃海隊に編入された。1995年1月、阪神淡路大震災の災害派遣に参加。1997年3月、第５掃海隊に転属した。1999年3月、第２掃海隊に転属した。2001年8月、阪神基地隊第42掃海隊に転属した。2006年2月、掃海管制艇MCL-726に艦種変更され、第101掃海隊に転属した。2010年2月26日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、朝雲、月刊JWings1,’99、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＣ−６６７＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇19番艦もろしま。1986年5月22日起工、1987年6月11日進水、1987年12月19日竣工。2005年2月9日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊世界の艦船11,'17増刊、10,'15、月刊JWings1,’99

＜ＭＳＣ−６６８＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇20番艦ゆりしま。1987年5月14日起工、1988年5月13日進水、1988年12月15日竣工・就役。1991年、湾岸の夜明け作戦に参加。2004年3月、沖縄基地隊第46掃海隊に配備された。2007年2月23日に退役した。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、月刊世界の艦船11,'17増刊、4,’14、沖縄基地隊ホームページ

＜ＭＳＣ−６６９＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇21番艦ひこしま。1987年5月12日起工、1988年6月2日進水、1988年12月15日竣工・就役。1991年4月、湾岸の夜明け作戦に参加。6月18日、初の機雷処分に成功。2008年3月11日に退役した。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、月刊世界の艦船11,'17増刊、4,’14、ペルシャ湾の軍艦旗

＜ＭＳＣ−６７０＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇22番艦あわしま。昭和62年度計画艦で、1988年5月12日起工、1989年6月6日進水、1989年12月13日竣工・就役。1991年4月、湾岸の夜明け作戦に参加。2000年9月3日、東京都総合防災訓練に参加。2009年3月6日、舞鶴基地浜地区H1岸壁で自衛艦旗返納行事が行われ、除籍された。総航程360000km。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、月刊世界の艦船11,'17増刊、11,’00、3,’10、朝雲

＜ＭＳＣ−６７１＞：海上自衛隊はつしま型掃海艇23番艦さくしま。昭和62年度計画艦で、1988年5月17日起工、1989年6月2日進水、1989年12月13日竣工・就役。1991年、湾岸の夜明け作戦に参加。2006年2月8日（2008年12月17日？）、掃海管制艇MCL-727に艦種変更され、第101掃海隊に転属した。2013年3月21日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊世界の艦船11,'17増刊、10,'15、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、月刊JWings1,’99、月刊丸1,’10別冊

＜ＭＳＣ−６７２＞：海上自衛隊うわじま型掃海艇１番艦うわじま。昭和63年度計画艦で、1989年5月18日起工、1990年5月23日進水、1990年12月29日竣工・就役。2005年8月、AS-28潜水艇沈没事故の救難に参加。2009年6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成21年度実機雷処分訓練に参加。2010年6月24日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、月刊世界の艦船11,'17増刊、8,’10、朝雲

＜ＭＳＣ−６７３＞：海上自衛隊うわじま型掃海艇２番艦いえしま。昭和63年度計画艦で、1989年5月12日起工、1990年6月12日進水、1990年12月29日竣工・就役。2009年4月14-27日、長崎県平戸沖漁船転覆事故による行方不明者捜索に参加。5月23-24日、伊万里港で体験航海を実施。6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成21年度実機雷処分訓練に参加。2010年2月26日、掃海管制艇MCL-728に艦種変更された。2014年5月16日（1日？）に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、月刊丸1,’10別冊、12,’11、月刊世界の艦船11,'17増刊、4,’14、7,’14、7,’19、朝雲

＜ＭＳＣ−６７４＞：海上自衛隊うわじま型掃海艇３番艦つきしま。平成2年度計画艦で、1991年5月27日起工、1992年7月23日進水、1993年3月17日竣工・就役。2009年8月7日0825頃、兵庫県神戸市ポートアイランド沖で土砂運搬船に積んでいた土砂の中から砲弾が発見されたため、神戸海上保安部から阪神基地隊に連絡があり、現場で日本軍のものとみられる砲弾、ロケット弾、機銃弾など236発を回収した。2010年4月2日、乗員が呉市瀬戸内海国立公園休山の清掃活動を行った。5月29日、香川県の金刀比羅宮で実施される第59回掃海殉難者追悼式参加のため、MST-464ぶんご、MSO-303はちじょうと共に高松港に入港。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。3月18日1100-1500、気仙沼東湾神止地区に飲料水168個、電池150個、赤飯168個、牛肉缶詰144個、オニギリ150個を輸送。1310、気仙沼市神止地区に主食缶詰168個、副食缶詰244個、飲料水168本、日用品を輸送。3月20日1200、大船渡湾で海上保安庁測量船昭洋に対する航路港湾啓開支援を行った。3月22日1614、気仙沼神止地区に非常用食料480食、灯油18リットル、乾パン192食を輸送。1628、津本地区に灯油18リットルを輸送。3月26日1145、神止地区にウェットティッシュ16個、タオル108枚、バスタオル３枚、ポリ袋2200枚、乾パン384個を輸送。4月7日1400、艦載艇で神止地区に水438本、清涼飲料水157本、ウェットティッシュ108個、その他生活物資を輸送。4月9日1045、気仙沼東湾で水没車両を捜索。2012年3月21日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、5,’12、月刊世界の艦船11,'17増刊、8,’10、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、MAMOR vol.52、朝雲

＜ＭＳＣ−６７５＞：海上自衛隊うわじま型掃海艇４番艦まえじま。平成3年度計画艦で、1992年6月1日起工、1993年6月10日進水、1993年12月15日竣工・就役。2009年3月6日、第43掃海隊から第44掃海隊に転属した。2010年3月15日、平成20年度縁故募集で期待数の４倍以上の成果を挙げたことにより、海幕から二級賞状を授与された。10月3日、第21回まいづる魚まつりで一般公開された。2011年2月4-9日、伊勢湾で対機雷戦訓練に参加。3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。3月20日1354、AOE-422とわだからガソリン120リットル、軍手50個、粘着テープ50個、ゴム手袋31個、60枚入りゴミ袋３個、洗剤、防護衣、ポリタンク24個、トイレットペーパー96個などが運び込まれた。2012年11月17-30日、日向灘で機雷掃海訓練に参加。2013年1月30日、舞鶴を出港。3月21日、掃海管制艇MCL-729に艦種変更され、第44掃海隊から第101掃海隊に転属した。2017年3月27日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、月刊世界の艦船11,'17増刊、4,’11、4,’13、5,’13、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、MAMOR vol.52、朝雲

＜ＭＳＣ−６７６＞：海上自衛隊うわじま型掃海艇５番艦くめじま。平成4年度計画艦で、1993年2月17日起工、1993年12月9日進水、1994年12月12日竣工・就役。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。3月20日1200、大船渡湾で海上保安庁測量船昭洋に対する航路港湾啓開支援を行った。3月24日1027、艦載艇で門前公民館に缶飯240個、副食缶768個、乾パン128個、水120リットル、醤油18リットル、その他生活用品などを輸送。1400、泊里地区に非常用糧食432食、副食481食、乾パン128食、醤油18リットル、その他生活用品などを輸送。1614、唯出集落に非常用糧食480食、副食768食、乾パン128食、水120リットル、醤油18リットル、その他生活用品などを輸送。4月7日1215、艦載艇で高白浜地区に米180kg、レトルト食品115個、缶詰488個、カップ麺864個、その他生活物資を輸送。1640、艦載艇で野々浜地区に水476リットルと缶詰312個を輸送。4月8日1550、相川地区に救援物資を輸送。4月9日1215、追波湾船越地区に救援物資を輸送。5月28-29日、高松港に寄港。2012年2月1-8日、伊勢湾で対機雷戦訓練に参加。2月11-12日、阪神基地隊本部で一般公開された。10月13日、学校給食協議会栄養管理部会の栄養士に対する調理見学と試食を実施。2013年6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成25年度実機雷処分訓練に参加。2014年5月16日、掃海管制艇MCL-730に艦種変更され、第42掃海隊から第101掃海隊に転属した。2018年3月27日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、8,’11、5,’12、MAMOR vol.52、月刊航空ファン6,’11、朝雲、月刊世界の艦船11,'17増刊、4,’12、9,’13、7,’14、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録

＜ＭＳＣ−６７７＞：海上自衛隊うわじま型掃海艇６番艦まきしま。平成4年度計画艦で、1993年5月12日起工、1994年8月31日進水、1994年12月12日竣工・就役。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。3月20日1200、大船渡湾で海上保安庁測量船昭洋に対する航路港湾啓開支援を行った。3月22日1614、気仙沼磯草地区に非常用食料240食、灯油36リットル、乾パン64食を輸送。3月25日0957、長磯七半沢地区に非常用糧食264個、ウインナー240缶、オレンジスプレット192本、たくあん缶144個、乾パン64袋、清涼飲料水200本、２リットル入り飲料水18本、サンマ蒲焼き120個、パイン缶24個を輸送。3月26日0832、岩月ノ沢地区にトイレットペーパー70個、タオル13枚、その他救援物資を輸送。0957、七半沢地区に非常用糧食264個、乾パン64袋、飲料水18本を輸送。1025、前浜地区母体田地区にトイレットペーパー50個、タオル13枚、水36リットル、乾パン128袋、副食瓶詰60個、副食缶詰72個、灯油60本、その他救援物資を輸送。4月7日1615、艦載艇で気仙沼地区に慰問品（菓子）10個を輸送。4月8日0925、艦載艇で前浜地区に救援物資を輸送。9月24-25日、呉地方隊展示訓練に参加。2012年8月21日、海幕長の視察を受けた。10月13日、学校給食協議会栄養管理部会の栄養士に対する調理見学と試食を実施。11月28日、近畿府県合同防災訓練に参加。2013年3月10日、アジア太平洋トレードセンターで行われたOSAKA防衛・防災フェスティバル2013で一般公開された。6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成25年度実機雷処分訓練に参加。2014年4月2日、呉基地で自衛艦旗返納式が行われて除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、MAMOR vol.52、Vol.76、月刊航空ファン6,’11、朝雲、月刊世界の艦船11,'17増刊、9,’13、6,’14、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録

＜ＭＳＣ−６７８＞：海上自衛隊うわじま型掃海艇７番艦とびしま。平成4年度計画艦で、1993年6月22日起工、1994年8月31日進水、1995年3月10日竣工・就役。2009年10月1-5日、新潟国体セーリング競技会を支援した。2010年6月24日、第44掃海隊から第45掃海隊に移った。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。4月9日1300、田老漁港南側の捜索救難を実施。2012年2月1-8日、伊勢湾で対機雷戦訓練に参加。4月15日、陸奥湾で墜落した第25航空隊所属SH-60Jの捜索に参加。2014年5月12日に除籍された。参考：月刊JWings1,’99、MAMOR vol.52、月刊世界の艦船11,'17増刊、7,’11、4,’12、7,’14、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、朝雲

＜ＭＳＣ−６７９＞：海上自衛隊うわじま型掃海艇８番艦ゆげしま。平成6年度計画艦で、1995年4月10日起工、1996年5月24日進水、1996年12月11日竣工・就役。2005年8月、AS-28潜水艇沈没事故の救難に参加。2009年6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成21年度実機雷処分訓練に参加。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。1335、宮古湾（日出島）北側で捜索救難を実施。2012年4月15日、陸奥湾で墜落した第25航空隊所属SH-60Jの捜索に参加。6月17-21日、硫黄島周辺海域で実機雷処分訓練に参加。2015年2月1-10日、伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。6月16日、父島に入港。6月19-28日、硫黄島周辺海域で平成27年度実機雷処分訓練に参加。7月12日、稚内天北第１埠頭で一般公開された。11月16日0500頃、宗谷岬北東65kmを西に航行する949A型原潜１隻、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、アムガ級ミサイル補給艦ダウガヴァを発見した。その後これらは日本海に入っている。2016年7月8日1600頃、宗谷岬北東85kmを航行するキロ級潜水艦１隻を確認した。その後この艦は宗谷海峡を西に通峡している。7月10日0100頃、宗谷岬東北東110kmを航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同アドミラル・トリブツ、宗谷岬東110kmを航行するソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、宗谷岬北東95kmを航行するアリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に通峡している。2017年3月27日、掃海管制艇MCL-731に艦種変更され、第45掃海隊から第101掃海隊に移った。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、MAMOR vol.52、月刊世界の艦船11,'17増刊、9,’12、4,’15、9,’15、2,’16、10,’16、6,’17、朝雲

＜ＭＳＣ−６８０＞：海上自衛隊うわじま型掃海艇９番艦ながしま。平成6年度計画艦で、1995年4月14日起工、1996年5月30日進水、1996年12月25日竣工・就役。2010年6月25日、新潟県寺泊港に入港。6月27日2200頃、石川県輪島港北東18kmを航行中に、消音器室排気管付近から煙が発生しているのに乗員が気付き、消火器で消火した。漏れた排気ガスの熱により発火したとみられ、死傷者は無かった。10月3日、第21回まいづる魚まつりで体験航海を実施。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。3月20日1256、AOE-422とわだからガソリン140リットル、ゴム手袋33個、60枚入りゴミ袋３個、洗剤、防護衣、ポリタンク47個が運び込まれた。9月27日と29日、DE-233ちくま、DD-108あけぼのと共に、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ドゥブナ級給油艦イルクート、ソルム型航洋曳船MB-61と捜索救難訓練を実施した。2012年3月18日、第44掃海隊から函館の第45掃海隊に転籍することになり、舞鶴基地で転籍行事を実施、1000過ぎに出港した。3月21日、第45掃海隊に編入され、大湊基地に初入港した。4月15日、陸奥湾で墜落した第25航空隊所属SH-60Jの捜索に参加。6月17-21日、硫黄島周辺海域で実機雷処分訓練を実施。2014年10月16日、函館港で長万部高校生徒３人の総合的な学習の時間（就業体験）を支援した。2015年2月1-10日、伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。6月16日、父島に入港。6月19-28日、硫黄島周辺海域で平成27年度実機雷処分訓練に参加。2016年6月4日、大湊基地のマリンフェスタin大湊で一般公開された。6月8日1500頃、宗谷岬北東55kmを西に航行するグリシャ�X型警備艦MPK-82とカメンカ型測量艦２隻を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に抜けている。6月11-12日、稚内港中央埠頭で一般公開された。10月1-5日、希望郷いわて国体セーリング競技の支援を行った。2018年3月27日、MCL-732に艦種変更され、第45掃海隊から第101掃海隊に移った。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、9,’16、MAMOR vol.52、月刊世界の艦船11,'17増刊、12,’11、9,’12、4,’15、9,’15、2,’16、8,’16、6,’18、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、朝雲

＜ＭＳＣ−６８１＞：海上自衛隊すがしま級掃海艇１番艦すがしま。平成7年度計画艦で、1999年3月16日竣工・就役。2009年10月17-18日、焼津港城之腰岸壁で一般公開された。2010年5月8日、三重県松坂港で艦艇広報を実施し、一般公開と体験航海を行った。2012年3月16日、第41掃海隊から第44掃海隊に転籍することになり、横須賀基地船越岸壁で転籍行事を実施。舞鶴基地に向け出港した。3月21日、舞鶴基地に入港し、第44掃海隊に編入された。2013年2月18-23日、八代海で機雷戦訓練に参加。7月26-27日、若狭湾で舞鶴地方隊展示訓練、舞鶴基地でサマーフェスタに参加。2014年6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成26年度実機雷処分訓練に参加。2015年2月2日、服務事故無事故５年を達成した。2016年2月1-10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月11日、三重県四日市港に寄港。6月17-23日、硫黄島周辺海域で平成28年度実機雷処分訓練に参加。7月16日、舞鶴地方隊サマーフェスタで一般公開された。2017年2月1-10日、伊勢湾で平成28年度機雷戦訓練に参加。2018年6月16-25日、硫黄島周辺海域で平成30年度実機雷処分訓練に参加。2019年現在、第44掃海隊に配備されており、定係港は舞鶴。2020年現在、第44掃海隊に配備されており、定係港は舞鶴。2020年7月18-30日、令和2年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2021年5月25日現在、第44掃海隊に配備されており、定係港は舞鶴。8月3-4日、MSC-688あいしまと共に、新潟地本柏崎地域事務所が行った小学６年生500人の体験航海に協力した。2022年4月25日現在、第44掃海隊に配備されており、定係港は舞鶴。5月24日1600頃、対馬北東120kmを南西に航行する054A型フリゲート530徐州を確認した。1900頃、隠岐島北西90kmを南西に航行する054A型フリゲート579邯鄲を確認した。その後これら２隻は対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。6月21-30日、硫黄島周辺海域で令和4年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。2023年3月15日に除籍された。最終配備先は第44掃海隊、定係港は舞鶴だった。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊JWings1,’99、5,’16、9,’16、月刊世界の艦船11,'17増刊、10,’13、9,’14、4,’16、10,’16、5,’17、9,’18、7,’19、6,'20、7,'21、6,'22、9,'22、5,'23、朝雲、JShips vol.48、月刊丸5,’13

＜ＭＳＣ−６８２＞：海上自衛隊すがしま級掃海艇２番艦のとじま。平成7年度計画艦で、1999年3月16日竣工・就役。2010年5月8日、三重県松坂港で艦艇広報を実施し、一般公開と体験航海を行った。9月1日、静岡県総合防災訓練に参加。2012年5月19-20日、三重県松阪港でふれあいフェスタin松阪港に参加し、一般公開を行った。2013年3月21日、第41掃海隊から第44掃海隊に転属となった。6月1日、舞鶴港で体験航海を実施。7月26-27日、若狭湾で舞鶴地方隊展示訓練、舞鶴基地でサマーフェスタに参加。2014年6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成26年度実機雷処分訓練に参加。2015年2月1-10日、伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。2016年2月1-10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月11日、三重県四日市港に寄港。6月17-23日、硫黄島周辺海域で平成28年度実機雷処分訓練に参加。7月16日、舞鶴地方隊サマーフェスタで一般公開された。11月20-30日、日向灘でアメリカ海軍との機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。2017年2月1-10日、伊勢湾で平成28年度機雷戦訓練に参加。2018年6月16-25日、硫黄島周辺海域で平成30年度実機雷処分訓練に参加。8月30日、三重地本の夏休み自衛隊ミステリーツアーに協力した。2019年現在、第44掃海隊に配備されており、定係港は舞鶴。6月18日、山形県沖を震源とする最大震度６強の地震が発生したため、情報収集を実施。6月26日2359頃、仮屋磁気測定所から呉に向かっていたところ、広島県尾道市高根島北東1.5kmで貨物船ジェイケイ�V（排水量699トン）と衝突し、船首楼後端から艦尾甲板前部にかけての右舷側が大破した。死傷者は無かったが、自力航行不能に陥ったため、6月27日にAMS-4304げんかいが因島沖に曳航し、1500にJMU因島事業所に入っている。2020年現在、第44掃海隊に配備されており、定係港は舞鶴。2020年6月12日、修理に１年半の期間と11億円の費用が掛かることから、修復を断念し、除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊JWings1,’99、5,’16、9,’16、朝雲、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’13、10,’13、9,’14、4,’15、10,’16、2,’17、5,’17、9,’18、9,’19、6,'20、8,'20、9,'20、MAMOR vol.152

＜ＭＳＣ−６８３＞：海上自衛隊すがしま級掃海艇３番艦つのしま。平成8年度計画艦で、2000年3月13日竣工・就役。2009年10月17-18日、焼津港城之腰岸壁で一般公開された。2010年5月8日、三重県松坂港で艦艇広報を実施し、一般公開と体験航海を行った。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。3月20日1645、AOE-422とわだからガソリン200リットル、粘着テープ10個、60枚入りゴミ袋１個、洗剤、防護衣、ポリタンク６個、ブルーシート６個、給油ポンプ２個などが運び込まれた。4月1日1250、艦載艇により気仙沼沖で遺体１体を収容。4月25-26日、宮城県沿岸部の行方不明者集中捜索に参加。2014年5月16日、第41掃海隊から第42掃海隊に転属した。5月25日、阪神基地隊の岸壁に到着。5月30日、高松港に入港。5月31日、金刀比羅宮で第63回掃海殉職者追悼式に参加。6月2日、高松港を出港。8月31日、兵庫県合同防災訓練に参加。11月20-30日、日向灘掃海特別訓練に参加。2015年3月15日、アジア太平洋トレードセンターで開催された防衛防災フェスタで一般公開された。5月31日、第64回掃海殉職者追悼式に参加するため高松港に入港。6月16日、父島に入港。6月19-28日、硫黄島周辺海域で平成27年度実機雷処分訓練に参加。2016年10月15-16日、堺泉北港・大浜埠頭で大阪地本防災フェスタに協力し、一般公開を行った。10月22日、由良基地で一般公開された。2017年2月1-10日、伊勢湾で平成28年度機雷戦訓練に参加。3月5日、大阪南港でOSAKA防衛防災フェスティバルに協力し、一般公開を行った。3月31日から4月1日、阪神基地隊で一般公開された。4月6日1730頃、種子島北東100kmを西南西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグとドゥブナ級補給艦ペチェンガを確認した。その後これらは大隅海峡を西に進み、東シナ海に入っている。6月16-25日、硫黄島沖で実機雷処分訓練に参加。2018年4月24-26日、MSC-684なおしまと共に、愛媛県川島川之江で一般・特別公開を実施。8月6日1700頃、種子島東50kmを北西に航行する054A級フリゲート546塩城、同550維坊、福池型補給艦889太湖を確認した。その後これらは大隅海峡を西に進み、東シナ海に向かっている。8月8日0500頃、口永良部島西40kmを東に航行する054A級フリゲート539蕪湖、579邯鄲、福池型補給艦960東平湖を確認した。その後これらは大隅海峡を東に進み、太平洋に向かっている。11月18-28日、平成30年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練に参加。2019年現在、第42掃海隊に配備されており、定係港は神戸。2019年5月25日、高松港に停泊し、乗員が金刀比羅宮で第68回掃海殉職者追悼式に参加。6月15-24日、令和元年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。7月18-30日、令和元年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印共同訓練）に参加。8月23-26日、MSC-684なおしまと共に、阪神基地を親善訪問したインドネシア海軍練習帆船ビマ・スーチのホストシップを務めた。2020年現在、第42掃海隊に配備されており、定係港は神戸。2021年2月20-21日、高知地本が高知新港で行ったミリまつり高知に協力し、招待者に特別公開を行った。2021年5月9日、和歌山県田辺市文里港で特別公開を行い、83人が訪艦した。5月25日現在、第42掃海隊に配備されており、定係港は神戸。5月27日1355頃に愛媛県今治市来島梶取鼻灯台北北東4kmで衝突事故により沈没した北星海運Ro-Ro船白虎の乗員捜索の災害派遣に参加。2022年2月11日、南海レスキュー03に参加。4月25日現在、第42掃海隊に配備されており、定係港は神戸。5月28日、MST-464ぶんご、MSO-306えたじまと共に、金刀比羅宮で第71回掃海殉職者追悼式に参加。7月17-29日、陸奥湾で令和4年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練に参加。2023年2月1-10日、令和4年度機雷戦訓練（伊勢湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。4月15日1400頃、種子島北東70kmを南西に航行する東調級情報収集艦796開陽星を確認した。その後これは4月16日にかけて大隅海峡を西に進み、東シナ海に向かっている。4月25日現在、第42掃海隊に配備されており、定係港は神戸。6月20-29日、硫黄島周辺で令和5年度実機雷処分訓練（通算50回目）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。MST-463うらが、LST-4001おおすみ、MSC-601ひらしま、MSC-684なおしま、MSC-690みやじま、MSC-691ししじま、アメリカ海軍水中処分員等20名と、対機雷戦（機雷掃討）訓練と水中処分訓練を行った。9月30日から10月1日、水島港で第９回玉島ハーバーフェスティバルに参加し、一般公開された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊JWings1,’99、6,’15、1,’17、6,’17、5,'21、5,'22、MAMOR vol.52、月刊航空ファン6,’11、月刊世界の艦船11,'17増刊、7,’14、8,’14、11,’14、2,’15、8,'15、9,’15、5,’17、9,’17、10,’18、2,’19、7,’19、8,’19、11,’19、6,'20、7,'21、8,'21、6,'22、8,'22、10,'22、5,'23、6,'23、9,'23、12,'23、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、朝雲

＜ＭＳＣ−６８４＞：海上自衛隊すがしま級掃海艇４番艦なおしま。平成9年度計画艦で、2001年3月16日竣工・就役、第２掃海隊に配備された。2008年12月3-7日、鹿児島新港と北埠頭で一般公開を実施。2009年1月2日、下関基地隊水中処分員による機雷の水中爆破作業を支援した。2010年10月15日、吉見保育園・幡生保育園の園児58人と保母９人が艦内を見学した。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。3月18日1550、宮城県尾浦地区に主食缶詰288個、副食缶詰288個、日用品を輸送。3月19日0733、宮城県雄勝町立浜地区にガソリン18リットルを輸送。2012年6月17-21日、硫黄島周辺海域で実機雷処分訓練を実施。2014年4月2日、第43掃海隊から第42掃海隊に移った。2015年1月17日、神戸市中央区脇浜海岸通り前面海域でひょうご安全の日の防災訓練に参加。2月1-10日、伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。3月15日、アジア太平洋トレードセンターで開催された防衛防災フェスタで一般公開された。5月31日、第64回掃海殉職者追悼式に参加するため高松港に入港。6月16日、父島に入港。6月19-28日、硫黄島周辺海域で平成27年度実機雷処分訓練に参加。2016年2月1-10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月11日、三重県四日市港に寄港。3月6日、阪神基地隊で一般公開された。8月5-7日、高知県須崎港に寄港。一般公開では1271人が訪艦した。9月2日、兵庫地本主催の大学生インターシップ研修に協力し、大学生27人が見学した。10月15-16日、堺泉北港・大浜埠頭で大阪地本防災フェスタに協力し、一般公開を行った。10月22日、由良基地で一般公開された。11月20-30日、日向灘でアメリカ海軍との機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。12月11日、阪神基地隊ウィンターフェスタ2016で一般公開された。2018年4月24-26日、MSC-683つのしまと共に、愛媛県川島川之江で一般・特別公開を実施。8月3-6日、香川県直島の直島町宮浦港に寄港し、里帰り行事や一般公開を行った。11月18-28日、平成30年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練に参加。2019年現在、第42掃海隊に配備されており、定係港は神戸。2019年3月3日、大阪南港でOSAKA防衛・防災フェスティバルに参加。6月15-24日、令和元年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。7月6日、阪神基地隊サマーフェスタで一般公開された。8月23-26日、MSC-683つのしまと共に、阪神基地を親善訪問したインドネシア海軍練習帆船ビマ・スーチのホストシップを務めた。2020年現在、第42掃海隊に配備されており、定係港は神戸。2020年7月18-30日、令和2年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。

2021年2月12-13日、令和2年度日米共同統合防災訓練に参加。5月25日現在、第42掃海隊に配備されており、定係港は神戸。2022年2月10-11日、令和3年度日米共同統合防災訓練に参加。4月25日現在、第42掃海隊に配備されており、定係港は神戸。6月20-23日、令和4年度統合防災演習の一環として行われた電力会社復旧資材搭載検証及び海保巡視艇への燃料補給訓練に参加し、呉基地で復旧器材をクレーンで積み込み、接舷した巡視艇おきなみに蛇管で燃料を補給した。10月29日、令和4年度姫路市総合防災訓練・国民保護訓練に参加。11月7日、境北港で近畿地方整備局・堺市合同総合防災訓練に参加。2023年2月26日、大阪南港ATCアジア太平洋トレードセンターで開催されたOSAKA防衛防災フェスティバル2023で一般公開された。3月25日1900頃、種子島東70kmを西に航行する052D級ミサイル駆逐艦123淮南、054A型フリゲート598日照、福池型補給艦903可可西里湖を確認した。その後これらは大隅海峡を南西に航行し、東シナ海に向かっている。4月25日現在、第42掃海隊に配備されており、定係港は神戸。5月27日、LST-4001おおすみ、MSO-306えたじまと共に、金刀比羅宮で第72回掃海殉職者追悼式に参加。5月28日、MSO-306えたじまと共に体験航海を実施。6月20-29日、硫黄島周辺で令和5年度実機雷処分訓練（通算50回目）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。MST-463うらが、LST-4001おおすみ、MSC-601ひらしま、MSC-683つのしま、MSC-690みやじま、MSC-691ししじま、アメリカ海軍水中処分員等20名と、対機雷戦（機雷掃討）訓練と水中処分訓練を行った。7月16-28日、陸奥湾で令和5年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印伊共同）に参加。

参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊JWings1,’99、6,’15、5,’16、1,’17、3,’17、10,’19、4,'21、5,'22、MAMOR vol.52、月刊航空ファン6,’11、朝雲、月刊世界の艦船11,'17増刊、9,’12、6,’14、4,’15、8,'15、9,’15、2,'17、2,’19、7,’19、8,’19、11,’19、6,'20、7,'21、6,'22、9,'22、1,'23、5,'23、6,'23、8,'23、9,'23、10,'23、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、月刊丸6,’01

＜ＭＳＣ−６８５＞：海上自衛隊すがしま級掃海艇５番艦とよしま。平成10年度計画艦で、1999年4月25日起工、2000年9月13日進水、2002年3月4日（14日？）竣工・就役。2009年3月6日、第２掃海隊から第43掃海隊に転属した。3月11日、下関港に入港。4月14-27日、長崎県平戸沖漁船転覆事故による行方不明者捜索に参加。5月23-24日、伊万里港で体験航海を実施。6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成21年度実機雷処分訓練に参加。10月2日、YDT-05水中処分母船５号と共に、山口県下関市満珠島南2kmで日本軍砲弾20発を水中爆破処分した。2010年11月3日、関門海峡で機雷・砲弾処分を実施。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。3月19日0801、宮城県雄勝町立浜地区にガソリン18リットルを輸送。1400、雄勝クリーンセンターにガソリン18リットルを輸送。3月30日0910、唐丹地区に缶詰408個を輸送した。3月31日1512、綾里地区コミュニティセンターに缶詰144個、副食缶詰288個、乾パン128個、毛布20枚、トイレットペーパー100個、ペーパータオル150個を輸送。2013年11月18-28日、日向灘でアメリカ海軍との掃海特別訓練に参加。2015年1月31日、三重県松阪港大口埠頭で一般公開された。6月13日、下関市蓋井島で大地震を想定した防災訓練に参加。10月31日、下関基地隊の自衛隊記念日行事に協力し、体験航海を行った。2016年3月28日0430頃、上対馬北東74kmを南西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・ヴィノグラードフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、バクラザン級航洋曳船フォーティ・クリロフを確認した。その後これらは対馬海峡を南下している。6月17-23日、硫黄島周辺海域で平成28年度実機雷処分訓練に参加。2017年5月5-6日、博多港中央埠頭で一般公開された。11月20-30日、日向灘で平成29年度機雷戦訓練および掃海特別訓練に参加。2018年2月1-10日、伊勢湾で平成29年度機雷戦訓練に参加。2019年現在、第43掃海隊に配備されており、定係港は下関。2019年1月16日0800頃、スラヴァ級ミサイル駆逐艦ワリャーグ、ウダロイ級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、ボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマが下対馬南西115kmを北東に航行するのを確認した。その後これらは対馬海峡を北上し、日本海に向かっている。6月15-24日、令和元年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。8月3日、山口県萩港で一般・特別公開を実施。10月29日2030頃、上対馬北東50kmを南西に航行する054A級フリゲート547臨沂を確認した。その後この艦は対馬海峡を南下して東シナ海に向かっている。11月18-28日、令和元年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米豪共同訓練）に参加。2020年現在、第43掃海隊に配備されており、定係港は下関。2020年12月14日、下関基地隊が行った山口県防衛協会・青年部会・女性部会の各下関支部16人に対する部隊研修に協力した。12月21日0900頃、下対馬南西200kmを北東に航行する054A級フリゲート529舟山を確認した。その後これは対馬海峡を北上して日本海に進出し、12月23日に対馬海峡を南下して東シナ海に向かっている。2021年5月25日現在、第43掃海隊に配備されており、定係港は下関。2022年4月25日現在、第43掃海隊に配備されており、定係港は下関。9月23日1200頃、対馬南西100kmを東に航行する東調級情報収集艦艦番号796開陽星を確認した。その後これは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。9月26日1600頃、宮古島東140kmを北西に航行する東調級情報収集艦艦番号794天狼星を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に向かっている。12月27日1700頃、長崎県男女群島北西140kmを北東に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、同アルダー・チデヌサポフを確認した。その後これらは12月28日にかけて対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。2023年1月19日1200頃、久米島西80kmを南東に航行する東調級情報収集艦798玉衡星を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。3月28日1300頃、長崎県五島列島西240kmを東に航行する052D型ミサイル駆逐艦121斉斉哈爾を、1400頃には五島列島西300kmを南東に航行する055型ミサイル駆逐艦103鞍山と福池型補給艦889太湖を確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。4月25日現在、第43掃海隊に配備されており、定係港は下関。4月29日1400頃、宮古島北東140kmを南東に航行する054A型フリゲート532荊州を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。1700頃、宮古島北東130kmを南東に航行する052D型ミサイル駆逐艦156淄博と福池級補給艦886千島湖を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。7月1-3日、宮古島北東80kmで錨泊するステレグシュチイ級フリゲート２隻を確認した。その後これらは宮古島北の接続水域を西に進み、7月3-4日に久場島と大正島の間の接続水域を通って東シナ海を北上している。7月14日2000頃、宮古島北東150kmを北西に航行する東調級情報収集艦798玉衡星を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に向かっている。7月16日1600頃、対馬南西150kmを北東に航行する東調型情報収集艦艦番号796開陽星を確認した。その後これは7月17日にかけて対馬海峡を北東に進み、日本海に進んでいる。7月17日0100頃、対馬南西130kmを北東に航行する052D型ミサイル駆逐艦119貴陽、同121斉斉哈爾、054A型フリゲート542棗荘、同598日照、福池級補給艦889太湖を確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。11月9日2200頃、対馬南西110kmを北東に航行する東調型情報収集艦艦番号799を確認した。その後これは11月10日にかけて対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。11月29日に屋久島沖で墜落した第21特殊戦飛行隊CV-22B特殊戦機の捜索活動に参加。11月30日1250、下関を出港。12月1-6日、現場海域で捜索を実施。

参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、11,’00、2,’14、6,’16、2,'18、5,’18、4,’19、7,’19、8,’19、1,’20、2,’20、6,'20、10,'20、3,'21、7,'21、6,'22、12,'22、3,'23、4,'23、6,'23、7,'23、9,’23、10,'23、1,'24、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、月刊JWings1,’99、4,’15、9,’16、8,’17、月刊丸1,’10別冊、MAMOR vol.52、月刊航空ファン6,’11、朝雲

＜ＭＳＣ−６８６＞：海上自衛隊すがしま級掃海艇６番艦うくしま。平成11年度計画艦で、MSC-662ぬわじまの代艦である。2003年3月18日竣工・就役。2009年4月14-27日、長崎県平戸沖漁船転覆事故による行方不明者捜索に参加。6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成21年度実機雷処分訓練に参加。2010年9月30日、福岡県苅田港沖で機雷処分作業を実施。11月3日、関門海峡で機雷・砲弾処分を実施。2012年6月17-21日、硫黄島周辺海域で実機雷処分訓練に参加。2013年5月25-26日、水俣港で一般公開と体験航海を実施。2014年5月24-25日、熊本県水俣市で第59回恋龍港・みなまた港フェスティバル2014に参加し、一般公開と体験航海を行った。7月18-30日、陸奥湾でアメリカ海軍との掃海特別訓練に参加。2015年2月1-10日、伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。7月12日2202、長崎県高島漁港で海に転落した幼児を捜索するため隊員40名を乗せて出港。8月16日1100、下対馬南西110-170kmの東シナ海を北東に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、ゴーリン級航洋曳船１隻、ドゥブナ級補給艦１隻を確認した。その後これらは対馬海峡を北上して日本海に入っている。10月31日、下関基地隊の自衛隊記念日行事に協力し、体験航海を行った。11月20-30日、平成27年度機雷戦訓練（日向灘）に参加。2016年6月17-23日、硫黄島周辺海域で平成28年度実機雷処分訓練に参加。9月17日、大分市かんたん公園で行われたみなとのフードフェスタ2016で艦艇広報と一般公開を行い、1800人が訪艦した。2017年5月5-6日、博多港中央埠頭で一般公開された。11月20-30日、日向灘で平成29年度機雷戦訓練および掃海特別訓練に参加。2018年2月26日1000頃、下対馬西南西70kmを北東に航行する054A級フリゲート549常州を確認した。その後この艦は対馬海峡を北に進み、日本海に入っている。4月24日1200頃、上対馬北西20kmを北東に航行する旅滬型駆逐艦112ハルビンを確認した。その後この艦は対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。6月16-25日、硫黄島周辺海域で平成30年度実機雷処分訓練に参加。8月8日0500頃、口永良部島西40kmを東に航行する054A級フリゲート539蕪湖、579邯鄲、福池級補給艦960東平湖を確認した。その後これらは大隅海峡を東に進み、太平洋に向かっている。2019年現在、第43掃海隊に配備されており、定係港は下関。2019年8月7日、福岡県高校生２人に職場研修を実施。10月28日、熊本市自衛隊家族会20人が見学した。11月18-28日、令和元年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米豪共同訓練）に参加。2020年現在、第43掃海隊に配備されており、定係港は下関。2020年7月18-30日、令和2年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2021年5月25日現在、第43掃海隊に配備されており、定係港は下関。2022年1月31日に墜落した飛行教導群F-15DJ戦闘機の捜索救難活動に参加。3月2日1200頃、宮古島東150kmを北西に航行する054A型フリゲート548益陽を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に向かっている。3月4日0300頃、宮古島東110kmを北に航行する052D型ミサイル駆逐艦118烏魯木斉、054A級フリゲート538煙台、福池級補給艦889太湖を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北に進み、東シナ海に向かっている。4月3日1000頃、対馬北東320kmを南に航行する052D型ミサイル駆逐艦117西寧と054A型フリゲート546塩城を確認した。その後これらは対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。4月25日現在、第43掃海隊に配備されており、定係港は下関。5月22日1300頃、福江島西260kmを南東に航行する054A型フリゲート579邯鄲を確認した。5月23日0700頃、対馬南西120kmを北東に航行する054A型フリゲート530徐州を確認した。その後これら２隻は対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。5月24日1600頃、対馬北東120kmを南西に航行する054A型フリゲート530徐州を確認した。1900頃、隠岐島北西90kmを南西に航行する054A型フリゲート579邯鄲を確認した。その後これら２隻は対馬海峡を南西に進み、東シナ海に向かっている。6月21-30日、硫黄島周辺海域で令和4年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。9月23日1200頃、対馬南西100kmを東に航行する東調級情報収集艦艦番号796開陽星を確認した。その後これは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。2023年4月25日現在、第43掃海隊に配備されており、定係港は下関。9月14日0900頃、宮古島北150kmを南東に航行する052D型ミサイル駆逐艦118烏魯木斉、054A型フリゲート547臨沂、福池級補給艦902東平湖を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。2000頃、宮古島北東70kmを北に航行するソブレメンヌイ�T級ミサイル駆逐艦137福州、ソブレメンヌイ�U級ミサイル駆逐艦139寧波、052D級ミサイル駆逐艦154厦門を確認し、9月15日0300頃には宮古島北東90kmを北に航行する052D級ミサイル駆逐艦133包頭、同134紹興を確認した。その後これらは9月14-15日に沖縄本島と宮古島の間を北に航行している。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊丸1,’10別冊、朝雲、月刊世界の艦船11,'17増刊、9,’12、10,’14、4,’15、2,’16、2,’18、5,’18、7,’18、9,’18、10,’18、7,’19、2,’20、6,'20、10,'20、5,'22、6,'22、8,'22、9,'22、12,'22、6,'23、12,'23、月刊JWings9,’16、8,’17、4,’22

＜ＭＳＣ−６８７＞：海上自衛隊すがしま級掃海艇７番艦いずしま。平成11年度計画艦で、MSC-663えたじまの代艦である。2000年4月27日起工、2001年10月31日進水、2003年3月18日竣工・就役。2011年11月21日、鹿児島県志布志港に入港し、一般公開を行った。2012年11月17-30日、日向灘で機雷掃海訓練に参加。2014年6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成26年度実機雷処分訓練に参加。11月20-30日、日向灘掃海特別訓練に参加。2016年2月1-10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月11日、三重県四日市港に寄港。6月、福井県沖で行方不明になった中部方面情報隊無人偵察機の捜索に参加。7月1日、第１掃海隊から第３掃海隊に移った。10月19日、第３掃海隊から第45掃海隊に移った。2017年2月1-10日、伊勢湾で平成28年度機雷戦訓練に参加。7月2日、津軽海峡を東航していた東調級情報収集艦854天狼星が、北海道松前町小島南西で日本の領海を90分ほど（1040から1210まで）侵犯したのを確認した。直線的に航行し、不審な行動はとらなかったため、海上警備行動は発令されていない。7月18-30日、陸奥湾で平成29年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。8月26日、奥尻港で体験航海と一般公開を実施。2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震の災害派遣に参加。11月18-28日、平成30年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練に参加。2019年現在、第45掃海隊に配備されており、定係港は函館。9月11日1300頃、宗谷岬北北東40kmを西に航行するタランタル�V級ミサイル艇R297、同R298を確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。9月17日1000頃、宗谷岬北東65kmを西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグとウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフを確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。10月26-29日、MSC-689あおしまと共に、函館を親善訪問したオーストラリア海軍ヒューオン級掃海艇85ガスコインと86ディアマンティナのホストシップを務めた。2020年現在、第45掃海隊に配備されており、定係港は函館。2020年6月17-26日、令和2年度実機雷処分訓練に参加。2021年5月25日現在、第45掃海隊に配備されており、定係港は函館。10月18日0800頃、北海道奥尻島南西110kmを東に航行する055型ミサイル駆逐艦101南昌、052D型ミサイル駆逐艦172昆明、054A級フリゲート515浜州、同573柳州、福池型補給艦902東平湖、ロシア海軍ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同アドミラル・トリブツ、ステレグシュチイ級フリゲートのグロームキイ、同アルダー・ツィデンジャポフ、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフを確認した。その後これらは津軽海峡を東に進み、太平洋に向かっている。10月18日1800頃、青森県尻屋崎東南東40kmを南東に航行する055型ミサイル駆逐艦101南昌、052D型ミサイル駆逐艦172昆明、054A級フリゲート515浜州、同573柳州、福池型補給艦902東平湖、ロシア海軍ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同アドミラル・トリブツ、ステレグシュチイ級フリゲートのグロームキイ、同アルダー・ツィデンジャポフ、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフを確認した。その後これらは10月20日0100頃には千葉県犬吠埼東130kmを南に航行、10月21日0400頃には小笠原諸島須美寿島と鳥島の間を西に進み、須美寿島南西50-100kmで054A級フリゲート１隻からKa-28ヘリ、ステレグシュチイ級フリゲート１隻からKa-27ヘリを発着艦させたため空自がスクランブル発進した。11月18-28日、令和3年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2022年3月10日0200頃、襟裳岬東北東180kmを南西に航行するウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、ステレグシュチイ級フリゲート４隻（グレミャーシチイなど）、グリシャ�X型警備艦２隻、改アルタイ級補給艦１隻、イーゴリ・ベロウソフ級潜水艦救難艦イーゴリ・ベロウソフ、ソルム型航洋曳船１隻を確認した。その後これらは津軽海峡を西に進み、日本海に向かっている。3月14日0900頃、尻屋崎東北東70kmを西に航行するプロジェクト20180TV多用途砕氷タグのアカデミク・コヴァレフを確認した。その後これは津軽海峡を西に進み、日本海に向かっている。4月23日に知床沖で沈没した観光船KAZU�Tの要救助者捜索に係る災害派遣に参加。4月25日現在、第45掃海隊に配備されており、定係港は函館。10月28日1000頃、龍飛崎西160kmを西に航行するバルザム型情報収集艦プリバルチカを確認した。その後これは10月29日に津軽海峡に向け南東に進み、龍飛崎80kmで反転、北西に航行して日本海に向かっている。2023年4月25日現在、第45掃海隊に配備されており、定係港は函館。8月4日0700頃、青森県尻屋崎北東40kmを北西に航行するヴィシュニャ型情報収集艦１隻を確認した。その後これは8月5日にかけて津軽海峡を西に進んでいる。8月19日0400頃、北海道松前町大島南西40kmを東に航行するヴィシュニャ型情報収集艦１隻を確認した。その後これは津軽海峡を東に進み、太平洋に向かっている。8月30日1900頃、伊豆諸島大島東60kmを北東に航行するヴィシュニャ型情報収集艦１隻を確認した。その後これは9月1日にかけて房総半島から三陸沖にかけての接続水域内を含む海域を北上し、9月2-3日には釧路沖の接続水域内を北東に進んでいる。10月25日0900頃、宗谷岬北東100kmを西に航行するステレグシュチイ級フリゲート１隻を確認した。その後これは宗谷海峡を西に進んでいる。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、1,’02、9,’14、2,’15、4,’16、9,’16、1,’17、5,’17、10,’17、2,’19、7,’19、12,’19、1,'20、6,'20、8,'20、7,'21、1,'22、2,'22、6,'22、7,'22、1,'23、3,'23、6,'23、10,'23、11,'23、1,'24、朝雲、JShips VOL.70

＜ＭＳＣ−６８８＞：海上自衛隊すがしま級掃海艇８番艦あいしま。平成12年度計画艦で、2004年2月16日竣工・就役。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。3月28日1550、宮城県追波湾荒地区の被災者に生活物資を提供した。3月29日1435、追波湾大須地区にガソリン80リットルを輸送。3月30日1400、艦載艇で平磯地区に食料品43kg、下着30枚、トイレットペーパー48個、カイロ100個、その他日用品を輸送。3月31日1005、柏浜基地と韮浜に食料、日用品、ガソリン40リットル、灯油20リットル、牛乳24パック、乾電池30個を輸送。5月28-29日、高松港に寄港。2012年2月1-8日、伊勢湾で対機雷戦訓練に参加。2013年8月3-4日、新潟県岩船港で一般公開と体験航海を実施。11月9日、第６管区海上保安本部展示訓練のパレードに参加。2014年6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成26年度実機雷処分訓練に参加。11月20-30日、日向灘掃海特別訓練に参加。2015年2月1-10日、伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。8月14日から9月14日、西太平洋掃海訓練2015に参加。2016年2月1-10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。7月1日、第１掃海隊から第３掃海隊に移った。11月20-30日、日向灘でアメリカ海軍との機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。2017年2月1-10日、伊勢湾で平成28年度機雷戦訓練に参加。6月16-25日、硫黄島沖で実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、陸奥湾で平成29年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。2018年2月1-10日、伊勢湾で平成29年度機雷戦訓練に参加。2019年現在、第３掃海隊に配備されており、定係港は呉。7月18-30日、令和元年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印共同訓練）に参加。2020年2月1-10日、令和元年度機雷戦訓練（伊勢湾）及び掃海特別訓練に参加。2020年現在、第３掃海隊に配備されており、定係港は呉。6月12日、第３掃海隊から第44掃海隊に転属し、呉を出港した。6月14日、舞鶴湾に入った。6月15日、新定係港の舞鶴基地北吸桟橋に入港した。2021年5月25日現在、第44掃海隊に配備されており、定係港は舞鶴。8月3-4日、MSC-681すがしまと共に、新潟地本柏崎地域事務所が行った小学６年生500人の体験航海に協力した。2022年1月31日に墜落した飛行教導群F-15DJ戦闘機の捜索救難活動に参加。4月25日現在、第44掃海隊に配備されており、定係港は舞鶴。6月21-30日、硫黄島周辺海域で令和4年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。6月23日2120頃、補給のためMST-464ぶんごに横付け作業中、MST-464ぶんごの左舷に接触した。死傷者、浸水、油の流出などは無かった。2023年4月25日現在、第44掃海隊に配備されており、定係港は舞鶴。7月16-28日、陸奥湾で令和5年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印伊共同）に参加。参考：海上自衛隊全艦艇史、MAMOR vol.52、月刊航空ファン6,’11、月刊JWings8,’11、4,'22、朝雲、月刊世界の艦船11,'17増刊、4,’12、2,’14、9,’14、2,’15、4,’15、10,’15、4,’16、9,’16、2,’17、5,’17、9,’17、10,’17、5,’18、7,’19、5,'20、6,'20、8,'20、7,'21、6,'22、9,'22、6,'23、10,'23、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録

＜ＭＳＣ−６８９＞：海上自衛隊すがしま級掃海艇９番艦あおしま。平成13年度計画艦で、2005年2月9日就役、佐世保地方隊沖縄基地隊第46掃海隊に配備された。2011年2月19日、石垣港に入港。2月20日、石垣港で一般公開された。3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。4月1日0902、追波湾で艦載艇により遺体１体を収容。2012年10月5日、宮古島平良港で久松五勇士顕彰碑の清掃奉仕活動を実施。11月17-30日、日向灘掃海特別訓練に参加。2018年3月27日、第46掃海隊から第45掃海隊に移り、新定係港の函館基地に入港した。6月30日、大湊地方総監部で一般公開された。10月10日0000頃、宗谷岬西北西110kmを東に航行するプロジェクト20381ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、アムガ級ミサイル補給艦ダウガヴァを確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進みオホーツク海に入っている。11月18-28日、平成30年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練に参加。2019年現在、第45掃海隊に配備されており、定係港は函館。2019年6月15-24日、令和元年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。7月18-30日、令和元年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印共同訓練）に参加。10月26-29日、MSC-687いずしまと共に、函館を親善訪問したオーストラリア海軍ヒューオン級掃海艇85ガスコインと86ディアマンティナのホストシップを務めた。2020年現在、第45掃海隊に配備されており、定係港は函館。2020年7月18-30日、令和2年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2021年5月25日現在、第45掃海隊に配備されており、定係港は函館。10月18日0800頃、北海道奥尻島南西110kmを東に航行する055型ミサイル駆逐艦101南昌、052D型ミサイル駆逐艦172昆明、054A級フリゲート515浜州、同573柳州、福池型補給艦902東平湖、ロシア海軍ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同アドミラル・トリブツ、ステレグシュチイ級フリゲートのグロームキイ、同アルダー・ツィデンジャポフ、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフを確認した。その後これらは津軽海峡を東に進み、太平洋に向かっている。2022年2月1-10日、令和3年度機雷戦訓練（伊勢湾）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。4月25日現在、第45掃海隊に配備されており、定係港は函館。2023年4月3日1200頃、龍飛岬南西80kmを北東に航行する東調級情報収集艦796開陽星を確認した。その後これは津軽海峡を北東に進み、太平洋に向かっている。4月25日現在、第45掃海隊に配備されており、定係港は函館。5月5日、龍飛岬南西30kmを北東に航行する東調級情報収集艦796開陽星を確認した。その後これは津軽海峡を北東に進み、太平洋に向かっている。5月19日0930頃、龍飛岬北西300kmを南東に航行するヴィシュニャ型情報収集艦１隻を確認した。その後これは5月20日にかけて津軽海峡を北東に進み、太平洋に向かっている。9月7日0600頃、宗谷岬南東80kmを北西に航行するヴィシュニャ型情報収集艦１隻を確認した。その後これは宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊JWings6,’05、MAMOR vol.52、月刊航空ファン6,’11、9,’18、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、沖縄基地隊ホームページ、月刊世界の艦船11,'17増刊、6,’18、12,’18、2,’19、7,’19、8,’19、10,’19、1,’20、6,'20、10,'20、7,'21、1,'22、5,'22、6,'22、6,'23、7,'23、11,'23、朝雲

＜ＭＳＣ−６９０＞：海上自衛隊すがしま級掃海艇10番艦みやじま。平成13年度計画艦で、2003年10月10日進水、2005年2月9日就役。掃海隊群第１掃海隊に配属された。2009年10月29日深夜、伊予市豊田港沖で錨泊中、漁船に衝突された。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。発災時にはシンガポールで実施予定の合同訓練に参加するため沖縄の勝連に停泊中で、緊急出港して被災地に向かった。3月30日0950、艦載艇で津の宮地区に缶詰284個、乾電池444個、消毒薬20個を輸送。1340、艦載艇で波伝谷地区に灯油72リットル、缶詰432個、乾電池70個、その他日用品を輸送。5月28-29日、高松港に寄港。7月14-26日、平成23年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。2012年5月24日、サンポート高松に入港。5月26日、金刀比羅宮で掃海殉職者追悼式に参加。5月27日、体験航海を実施。5月28日、サンポート高松を出港。2013年3月14日、乗員ら21名が尾道市因島の外浦保育所で奉仕活動を実施。8月3-4日、新潟県岩船港で一般公開と体験航海を実施。2014年6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成26年度実機雷処分訓練に参加。11月20-30日、日向灘掃海特別訓練に参加。2015年2月1-10日、伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。5月23-24日、徳島港マリンピア沖洲に寄港。5月31日、第64回掃海殉職者追悼式に参加するため高松港に入港。7月18-30日、平成27年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練に参加。2016年2月1-10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月11日、三重県四日市港に寄港。7月1日、第１掃海隊から第３掃海隊に移った。11月20-30日、日向灘でアメリカ海軍との機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。2017年7月9日、防災まつりin尼崎で一般公開された。9月23-24日、静岡県清水港江尻埠頭で艦艇広報を実施。一般公開では1400人が来艦した。2018年6月16-25日、硫黄島周辺海域で平成30年度実機雷処分訓練に参加。11月18-28日、平成30年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練に参加。2019年現在、第３掃海隊に所属しており、定係港は呉。2019年5月25日、高松港に停泊し、乗員が金刀比羅宮で第68回掃海殉職者追悼式に参加。2020年現在、第３掃海隊に配備されており、定係港は呉。2020年6月17-26日、令和2年度実機雷処分訓練に参加。2021年5月25日現在、第３掃海隊に配備されており、定係港は呉。5月27日1355頃に愛媛県今治市来島梶取鼻灯台北北東4kmで衝突事故により沈没した北星海運Ro-Ro船白虎の乗員捜索の災害派遣に参加。11月18-28日、令和3年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2022年3月19-20日、愛媛県八幡浜港で艦艇広報を実施。4月25日現在、第３掃海隊に配備されており、定係港は呉。2023年2月1-10日、令和4年度機雷戦訓練（伊勢湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。4月25日現在、第３掃海隊に配備されており、定係港は呉。5月24日0500頃、宮古島北東130kmを南東に航行する052C級ミサイル駆逐艦152済南と054A級フリゲート515浜州を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を南東に航行し、太平洋に向かっている。6月20-29日、硫黄島周辺で令和5年度実機雷処分訓練（通算50回目）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。MST-463うらが、LST-4001おおすみ、MSC-601ひらしま、MSC-683つのしま、MSC-684なおしま、MSC-691ししじま、アメリカ海軍水中処分員等20名と、対機雷戦（機雷掃討）訓練と水中処分訓練を行った。7月16-28日、陸奥湾で令和5年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印伊共同）に参加。11月29日、屋久島沖で墜落した第21特殊戦飛行隊CV-22B特殊戦機の捜索活動に参加。1733、呉を出港。12月4日、捜索を終えて現場海域を離脱。

参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、1,’04、1,’10、7,’11、8,’12、9,’14、2,’15、4,’15、8,'15、10,'15、4,’16、9,’16、2,’17、9,’18、2,’19、7,’19、8,’19、6,'20、8,'20、7,'21、8,'21、2,'22、6,'22、5,'23、6,'23、7,'23、9,'23、10,'23、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、MAMOR vol.52、月刊航空ファン6,’11、月刊JWings8,’11、8,'15、10,’17、月刊軍事研究10,’11、4,’15、朝雲

＜ＭＳＣ−６９１＞：海上自衛隊すがしま級掃海艇11番艦ししじま。平成14年度計画艦で、2006年2月8日竣工・就役、佐世保地方隊沖縄基地隊第46掃海隊に配属された。2010年3月18日、佐世保地方隊から平成21年度優秀掃海艇として表彰を受けた。2011年2月19日、石垣港に入港。2月20日、石垣港で一般公開された。3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。2012年2月1-8日、伊勢湾で対機雷戦訓練に参加。10月3日、港湾調査のため波照間島に入港。2013年2月2-3日、鹿児島県獅子島方側港に寄港し、一般公開を行った。6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成25年度実機雷処分訓練に参加。2015年8月14日から9月14日、西太平洋掃海訓練2015に参加。2016年7月18-30日、平成28年度機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練に参加。2017年4月23日、与那国駐屯地開設１周年記念行事に参加。6月16-25日、硫黄島沖で実機雷処分訓練に参加。2019年現在、第46掃海隊に配備されており、定係港は勝連。10月27日0800頃、久米島南140kmを北上する052C型ミサイル駆逐艦153西安、054A級フリゲート599安陽、福池級補給艦966高郵湖を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間の海域を北上して東シナ海に向かっている。2020年現在、第46掃海隊に配備されており、定係港は勝連。2020年6月17-26日、令和2年度実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、令和2年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。9月23日2130頃、久米島北西100kmを南東に航行する054A級フリゲート599安陽を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を南下して太平洋に進出、9月26日に沖縄本島と宮古島の間を北上して東シナ海に向かっている。2021年5月16日0900頃、久米島北西120kmを南に航行する052D型ミサイル駆逐艦155南京、054A型フリゲート578揚州、福池型補給艦966高郵湖を確認した。日米豪仏共同訓練ARC21を偵察しに来たとみられ、その後これらは沖縄本島と宮古島の間を南下し、太平洋に向かっている。5月25日現在、第46掃海隊に配備されており、定係港は勝連。7月4日1400頃、沖縄本島の南東150kmを北西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・パンテレーエフ、ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、同グロームキイ、同アルダー・ツィデンジャポフ、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフを確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北上し、対馬海峡を北東に抜け、日本海に向かっている。9月24日0900頃、宮古島南85kmを北東に航行する054A級フリゲート548益陽を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を北上し、東シナ海に向かっている。11月12日0700頃、宮古島東北東105kmを北西に航行する052D型ミサイル駆逐艦155南京、054A型フリゲート578揚州、福池型補給艦966高郵湖を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北上し、東シナ海に向かっている。2022年4月25日現在、第46掃海隊に配備されており、定係港は勝連。6月21日1400頃、久米島北西280kmを南東に航行する052D型ミサイル駆逐艦131太原、054A型フリゲート599安陽、同529舟山を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を南に進み、太平洋に向かっている。6月22日0600頃、宮古島北東160kmを南東に航行する052DL型ミサイル駆逐艦156淄博を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を南に進み、太平洋に向かっている。6月23日2100頃、宮古島東150kmを北西に航行する東調型情報収集艦艦番号795天枢星と、宮古島南130kmを北に航行する052D型ミサイル駆逐艦131太原、054A型フリゲート529舟山を、また2200頃、宮古島南東160kmを北東に航行する054A型フリゲート599安陽と、宮古島南東200kmを北に航行する052DL型ミサイル駆逐艦156淄博を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北西に航行し、東シナ海に向かっている。9月23日0800頃、宮古島北180kmを南東に航行する052D級ミサイル駆逐艦123淮南、054A級フリゲート598日照、福池級補給艦903可可西里湖を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。2023年1月26日1000頃、宮古島東150kmを北西に航行する東調級情報収集艦798玉衡星を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に向かっている。3月16日1000頃、奄美大島西160kmを東に航行する054A型フリゲート515浜州を確認した。その後これは奄美大島と横当島の間を北東に進み、太平洋に向かっている。4月6日に宮古島沖で墜落した第８師団第８飛行隊UH-60JAヘリの捜索救難活動に参加。4月25日現在、第46掃海隊に配備されており、定係港は勝連。6月6日0000頃、宮古島北東150kmを南東に航行する052D級ミサイル駆逐艦154厦門を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。0700頃、宮古島北東140kmを南東に航行する054A級フリゲート578揚州を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。6月20-29日、硫黄島周辺で令和5年度実機雷処分訓練（通算50回目）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。MST-463うらが、LST-4001おおすみ、MSC-601ひらしま、MSC-683つのしま、MSC-684なおしま、MSC-690みやじま、アメリカ海軍水中処分員等20名と、対機雷戦（機雷掃討）訓練と水中処分訓練を行った。10月30日1000頃、宮古島北140kmを南東に航行する052D級ミサイル駆逐艦122唐山と054A級フリゲート550維坊を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。12月6-8日、11月29日に墜落した第21特殊戦飛行隊CV-22B特殊作戦機の捜索に参加。2024年1月12日2300頃、宮古島北東130kmを南東に航行する東調型情報収集艦艦番号795天枢星を確認した。その後これは1月13日に沖縄本島と宮古島との間を南東に進み太平洋に進出し、沖縄本島と宮古島の間を北西に航行して東シナ海に戻っている。参考：月刊丸5,’07、MAMOR vol.52、朝雲、月刊世界の艦船11,'17増刊、4,’12、9,’13、10,’15、9,’17、7,’19、1,’20、6,'20、8,'20、10,'20、12,'20、7,'21、8,'21、9,'21、10,'21、12,'21、2,'22、6,'22、9,'22、12,'22、4,'23、6,'23、8,'23、9,'23、1,'24、4,'24、月刊軍事研究10,’16、月刊JWings7,’17

＜ＭＳＣ−６９２＞：海上自衛隊すがしま級掃海艇12番艦くろしま。平成15年度計画艦で、2007年2月23日竣工・就役、佐世保地方隊沖縄基地隊第46掃海隊に配備された。2012年10月3日、港湾調査のため波照間島に入港。10月5日、宮古島平良港で久松五勇士顕彰碑の清掃奉仕活動を実施。2013年6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成25年度実機雷処分訓練に参加。2014年2月1-8日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2016年7月18-30日、平成28年度機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練に参加。2017年1月15-16日、熊本県八代港で一般公開された。6月16-25日、硫黄島沖で実機雷処分訓練に参加。2018年7月18-30日、機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練（日米印共同訓練）に参加。11月18-28日、平成30年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練に参加。2019年現在、第46掃海隊に配備されており、定係港は勝連。2020年現在、第46掃海隊に配備されており、定係港は勝連。2020年4月29日0830頃、宮古島北北東160kmを南東に航行する052D級ミサイル駆逐艦131太原、054A級ミサイル・フリゲート532荊州、福池級補給艦890巣湖を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を南東に航行し、太平洋に向かっている。6月20日0730頃、宮古島東130kmを北西に航行する052D級ミサイル駆逐艦152済南、054A型フリゲート531湘潭、福池型補給艦886千島湖を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北上し、東シナ海に向かっている。7月18-30日、令和2年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2021年5月25日現在、第46掃海隊に配備されており、定係港は勝連。8月24日0100頃、久米島北西120kmを南に航行する052D型ミサイル駆逐艦156淄博、052C型ミサイル駆逐艦151鄭州、054A型フリゲート548益陽を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を南下し、太平洋に向かっている。9月3日1000頃、久米島北西170kmを南に航行する052D型ミサイル駆逐艦156淄博を確認した。また、1900頃、久米島北西190kmを南に航行するソブレメンヌイ�T級ミサイル駆逐艦136杭州を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島との間を南下し、太平洋に進出している。9月5日、052D型ミサイル駆逐艦156淄博とソブレメンヌイ�T級ミサイル駆逐艦136杭州が、太平洋上で0052C型ミサイル駆逐艦151鄭州と合流し、台湾と与那国島の間を北上、東シナ海に向かった。9月18日1200頃、宮古島東130kmを北西に航行する054A型フリゲート529舟山を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を北上し、東シナ海に向かっている。11月19日1800頃、宮古島東北東140kmを北に航行する054A級フリゲート530徐州を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を北上し、東シナ海に向かっている。11月23日1600頃、西表島南170kmを北東に航行するロシア海軍キロ改級潜水艦２隻、ステレグシュチイ級フリゲートのグレミャーシュチイ、ドゥブナ級補給艦１隻、イングル級救難曳船１隻を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北に航行し、11月27日に対馬海峡を北東に進んで日本海に向かっている。2022年4月25日現在、第46掃海隊に配備されており、定係港は勝連。6月2日2100頃、久米島北西130kmを南に航行する中国海軍東調型情報収集艦795天枢星を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。6月21-30日、硫黄島周辺海域で令和4年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。7月5日0400、宮古島北東120kmを北西に航行する東調型情報収集艦艦番号794天狼星を確認した。その後これは北西に航行して東シナ海に向かっている。7月7日1300頃、魚釣島西北西80kmを南に航行する054A級フリゲート566懐化を確認した。その後これは与那国島と台湾の間を南に航行し、太平洋に向かっている。7月9日0700頃、宮古島東北東110kmを北に航行するヴィシュニャ型情報収集艦艦番号535を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を北西に航行し、東シナ海に向かっている。7月10日1400頃、与那国島西南西50kmを北に航行する054A級フリゲート566懐化を確認した。その後これは与那国島と台湾の間を北に航行し、東シナ海に向かっている。11月7日、宮古島北東110kmを北西に航行する052D級ミサイル駆逐艦155南京を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を北西に航行し、東シナ海に向かっている。11月11日1400頃、宮古島南西220kmを北東に航行する052D級ミサイル駆逐艦132蘇州、054A級フリゲート533南通、福池級補給艦890巣湖を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に向かっている。2023年4月25日現在、第46掃海隊に配備されており、定係港は勝連。7月16-28日、陸奥湾で令和5年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印伊共同）を実施。9月11日0800頃、大正島北東230kmを南に航行する052C級ミサイル駆逐艦151鄭州、052D級ミサイル駆逐艦154厦門、ソブレメンヌイ�T級ミサイル駆逐艦137福州を確認し、0800-0900頃には宮古島北東140kmを南東に航行する052D級ミサイル駆逐艦133包頭、同134紹興、054A級フリゲート523、同537、ソブレメンヌイ�U級ミサイル駆逐艦139寧波を確認した。その後これら８隻は沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。11月30日1000頃、宮古島北東170kmを南東に航行する東調級情報収集艦795天枢星を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。1800頃、宮古島北東170kmを北西に航行する東調級情報収集艦795天枢星を確認した。その後これは12月2日にかけて久米島西90kmを南北に遊弋し、12月4日に魚釣島西80kmを南下、与那国島と台湾の間を南に進み、太平洋に向かっている。12月5日0000頃、宮古島北東210kmを西に航行する052C級ミサイル駆逐艦150長春を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に向かっている。12月9日2000頃、宮古島北東140kmを北西に航行する東調級情報収集艦795天枢星を確認した。その後これは沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に向かっている。参考：月刊丸5,’07、朝雲、月刊世界の艦船11,'17増刊、9,’13、4,’14、10,’16、9,’17、10,’18、2,’19、7,’19、6,'20、7,'20、9,'20、10,'20、7,'21、11,'21、12,'21、2,'22、6,'22、9,'22、10,'22、2,'23、3,'23、6,'23、10,'23、11,'23、2,'24、月刊JWings4,’17

＜ＭＳＣＳＶ＞：ニュージーランド海軍新型支援艦Maritime Sustainment Capability Support Vessel。エンデバー級給油艦の後継として現代重工に発注した。洋上給油、人道支援、災害派遣など多任務に対応する。艦首は造波抵抗軽減のためレッジ・バウと称する直立艦首を採用し、艦首水線下にバウ・スラスター、船体中央水線下にビルジキールを持つ。船体後ろ寄りに上部構造物があり、その直前に補給ポストが両舷１基ずつ用意されている。上構後部はヘリ格納庫で、後甲板はヘリ甲板。排水量23000トン。主機はCODLAD方式。NH-90ヘリ１機を搭載できる。アオテアロア級として竣工した。参考：月刊世界の艦船5,’17

＜ＭＳＤ−６＞：デンマーク海軍ホルム級掃海艇サルトホルム（Saltholm）。2016年5月6-13日、バルチック・フォートレス演習に参加。6月3-20日、バルトップス2016に参加。6月9-21日、バルトップス2019に参加。参考：月刊世界の艦船8,’16、9,’16、9,’19

＜ＭＳＤＡＴの機能改善＞：自衛隊の機器。エヌ・ティー・ティー・データ製。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＭＳＤＭ＞：アメリカ空軍研究所が2015年から開発中の空対空ミサイル迎撃用小型ミサイルで、Miniature Self-Defense Munition（小型自衛弾）の略。小型なので戦闘機だけでなく爆撃機や偵察機から無人機にも搭載でき、安価なパッシブ式シーカーを装備して敵の長射程空対空ミサイルを直撃破壊するのが主任務である。全長1.8m。ノースロップ・グラマン社、ボーイング社、レイセオン社、ロッキード・マーチン社が競合し、レイセオン社が勝ったらしく、飛行試験可能な小型ミサイルの製造契約に進んでいる。参考：朝雲、月刊JWings6,’16

＜ＭＳＥ−５０−１２＞：自衛隊の無停電電源装置等用蓄電池または据置蓄電池または据置鉛蓄電池。古河電池またはジーエス・ユアサテクノロジーまたは新神戸電機製。参考：月刊軍事研究4,’08、6,’09、1,’11、6,’14、12,’15

＜ＭＳＥ−１００−６＞：自衛隊の無停電電源装置等用蓄電池または据置鉛蓄電池。ジーエス・ユアサテクノロジーまたは古河電池または新神戸電機製。参考：月刊軍事研究7,’09、5,’14、7,’14

＜ＭＳＥ−１５０＞：自衛隊の無停電電源装置等用蓄電池または据置蓄電池または無停電電源装置（CVCF）用蓄電池または制御弁式据置蓄電池または据置鉛蓄電池。古河電池またはジーエス・ユアサテクノロジーまたは新神戸電機製。参考：月刊軍事研究6,’07、6,’14、9,’15、12,’15

＜ＭＳＥ−２００＞：自衛隊の無停電電源装置等用蓄電池または整流装置用蓄電池または制御弁式据置式鉛蓄電池または据置蓄電池または無停電電源装置（CVCF）用蓄電池または据置鉛蓄電池。古河電池または新神戸電機またはジーエス・ユアサテクノロジー製。参考：月刊軍事研究4,’08、8,’09、12,’10、2,’11、6,’13、6,’14、12,’15

＜ＭＳＥ−３００＞：自衛隊の無停電電源装置等用蓄電池または制御弁式鉛蓄電池または据置蓄電池または無停電電源装置（CVCF）用蓄電池または据置鉛蓄電池。GSユアサテクノロジーまたは新神戸電機または古河電池製。参考：月刊軍事研究7,’07、4,’08、6,’09、6,’13、6,’14、12,’15

＜ＭＳＥ−５００＞：自衛隊の制御弁式据置式鉛蓄電池または据置蓄電池。新神戸電機製。参考：月刊軍事研究6,’13

＜ＭＳＥ−１０００＞：自衛隊の無停電電源装置または整流装置用蓄電池または制御弁式据置鉛蓄電池。GSユアサテクノロジーまたは新神戸電機製。参考：月刊軍事研究6,’07、12,’10、6,’13

＜ＭＳＥ−１５００＞：自衛隊の無停電電源装置用蓄電池。GSユアサテクノロジー製。参考：月刊軍事研究7,’07

＜ＭＳＥ−２０００＞：自衛隊の無停電電源装置または整流装置用蓄電池。GSユアサテクノロジー製。参考：月刊軍事研究7,’07、12,’10

＜ＭＳＦ１＞：デンマーク海軍MSF1級機雷掃討無人艇。2016年5月6-13日、バルチック・フォートレス演習に参加。6月9-21日、バルトップス2019に参加。参考：月刊世界の艦船8,’16、9,’19

＜ＭＳＦ１級＞：デンマーク海軍機雷掃討無人艇。艦橋があり、有人操縦も可能だが、基本的に無人遠隔操縦で運用する。後甲板に掃海具を積む。全長26.5m、満載排水量125トン。主機はディーゼル、速力12ノット。MSF1、MSF2、MSF3、MSF4の４隻が1998年6月から1999年1月に就役した。参考：月刊世界の艦船9,’01

＜ＭＳＧ９０＞：ヘッケラー&コッホ社の軍用狙撃ライフルで、MSGはミリタリッシェ・シャーフシュッツ・ゲベァーの略。1987年に開発した。プラスチック部品を多用し、機関部上方にはワンタッチで取り外せる光学スコープを標準装備する。折り畳み式バイポッドを装備でき、トリガー・プルは調整可能。全長1165mm、銃身長600mm、重量6.4kg。ライフリングは５条右回り。使用弾は7.62mm×51弾、装弾数５発。参考：最新軍用ライフル図鑑

＜ＭＳＧＬ＞：M32A1（多連装てき弾銃）を参照。

＜ＭＳｈＭシリーズ＞：ロシアの対潜・対水上艦用ロケット推進式浮上機雷。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊

＜ＭＳｈＭ＞：魚雷型で、潜水艦や航空機から敷設できる。全長4m、直径533mm、重量820kg、炸薬重量250kg。最大敷設深度300m。信管は水圧、触発、時限。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＳｈＭ　Ｍｏｄ２＞：潜水艦から敷設される。弾体は魚雷型をしており、先端に音響・磁気・水圧の複合センサーが付いていて、速力20ノット以上の水上艦や６ノット以上の潜水艦を探知するとロケットで急上昇して目標に向かう。全長3.85m、直径533mm、総重量880kg、弾頭重量320kg。敷設深度60-300m。参考：月刊軍事研究11,’09

＜ＭＳＩ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の艦種記号。1956年8月、日本海軍哨戒特務艇・駆潜特務艇を流用した掃海艇を示す艦種記号として付与され、1957年9月1日に公式制定された。680以降の艦番号も付けられている。1968年3月16日に廃止された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＩ−９０Ｕ＞：ノルウェーが開発した潜水艦用戦闘システム。同時追尾目標数25、同時魚雷誘導数８本、同時対艦ミサイル射撃管制数４発。ウーラ級潜水艦と212A型潜水艦バッチ１に搭載されている。改良型でCOTSを導入した。参考：月刊世界の艦船10,’13、9,’12増刊、5,’17

＜ＭＳＩ−６８０＞：海上自衛隊うきしま型掃海艇１番艇うきしま。元は日本海軍第31号哨戒特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-18となった。1954年7月1日、掃海艇MSI-680に類別変更された。1961年3月31日、掃海雑船YAM-17に区分変更された。1963年1月1日、掃海船に呼称変更された。1963年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＩ−６８１＞：海上自衛隊うきしま型掃海艇３番艇おとしま。元は日本海軍第134号哨戒特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-19となった。1954年7月1日、掃海艇MSI-681に類別変更された。1961年3月31日、掃海雑船YAM-18に区分変更された。1962年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＩ−６８２＞：海上自衛隊うきしま型掃海艇５番艇ひめしま。元は日本海軍第136号哨戒特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁航路啓開本部から移管され、掃海船MS-22となった。1954年7月1日、掃海艇に類別変更され、1967年にMSI-682となった。1961年3月31日、掃海雑船YAM-19に区分変更された。1962年3月31日に除籍された。その後民間に払い下げられ、大阪で艀として使用された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船1,’79増刊、月刊世界の艦船5,’02増刊、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＩ−６８３＞：海上自衛隊うきしま型掃海艇６番艇あわしま。元は日本海軍第138号哨戒特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-23となった。1954年7月1日、掃海艇MSI-683に類別変更された。1961年3月31日、掃海雑船YAM-20に区分変更された。1963年1月1日、掃海船に呼称変更された。1963年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＩ−６８４＞：海上自衛隊うきしま型掃海艇８番艇かもしま。元は日本海軍第152号哨戒特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-25となった。1954年7月1日、掃海艇MSI-684に類別変更された。1961年3月31日、掃海雑船YAM-21に区分変更された。1962年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＩ−６８５＞：海上自衛隊うきしま型掃海艇２番艇つるしま。元は日本海軍第84号哨戒特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-19となった。1954年7月1日、掃海艇MSI-685に類別変更された。1962年3月31日、掃海雑船YAM-24に区分変更された。1963年1月1日、掃海船に呼称変更された。1963年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＩ−６８６＞：海上自衛隊うきしま型掃海艇４番艇まつしま。元は日本海軍第135号哨戒特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-21となった。1954年7月1日、掃海艇MSI-680に類別変更された。1961年3月31日、特務雑船YAS-32に区分変更された。1963年1月1日、特務船に呼称変更された。1964年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＩ−６８７＞：海上自衛隊うきしま型掃海艇７番艇くるしま。元は日本海軍第152号哨戒特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-24となった。1954年7月1日、掃海艇MSI-687に類別変更された。1961年3月31日、掃海雑船YAM-25に区分変更された。1963年1月1日、掃海船に名称変更された。1964年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＩ−６８８＞：海上自衛隊うきしま型掃海艇９番艇たかしま。元は日本海軍第153号哨戒特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-26となった。1954年7月1日、掃海艇MSI-688に類別変更された。1961年3月31日、掃海雑船YAM-33に区分変更された。1963年1月1日、掃海船に名称変更された。1964年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＩ−６８９＞：海上自衛隊うきしま型掃海艇10番艇おおしま。元は日本海軍第179号哨戒特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-29となった。1954年7月1日、掃海艇MSI-689に類別変更された。1962年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＭＳＩ−６９０＞：海上自衛隊ちよづる型掃海艇２番艇よしきり。元は第221号駆潜特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-02となった。1954年7月1日、掃海艇に類別変更された。1957年9月1日、MSI-690の艦種記号と艦番号を付与された。1961年3月31日、特務雑船YAS-29に区分変更された。1962年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、9,’14

＜ＭＳＩ−６９１＞：海上自衛隊ちよづる型掃海艇６番艇かもづる。元は第249号駆潜特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-06となった。1954年7月1日、掃海艇に類別変更された。1957年9月1日、MSI-691の艦種記号と艦番号を付与された。1962年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17別冊、9,’14

＜ＭＳＩ−６９２＞：海上自衛隊ちよづる型掃海艇10番艇ゆうかり。元は第88号駆潜特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-10となった。1954年7月1日、掃海艇に類別変更された。1957年9月1日、MSI-692の艦種記号と艦番号を付与された。1958年9月19日、舞鶴を出港。1961年3月31日、特務雑船YAS-30に区分変更された。1963年1月1日、特務船に名称変更された。1964年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船9,’14

＜ＭＳＩ−６９３＞：海上自衛隊ちよづる型掃海艇15番艇ともづる。元は第215号駆潜特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-16となった。1954年7月1日、掃海艇に類別変更された。1957年9月1日、MSI-693の艦種記号と艦番号を付与された。1962年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船9,’14

＜ＭＳＩ−６９４＞：海上自衛隊ちよづる型掃海艇16番艇しらとり。元は第231号駆潜特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-17しらとりとなった。1954年7月1日、掃海艇に類別変更され、船種記号と艦番号を廃止した。1957年9月1日、MSI-694の艦種記号と艦番号を再付与された。1962年6月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船5,’02増刊、9,’14

＜ＭＳＩ−６９５＞：海上自衛隊ちよづる型掃海艇１番艇ちよづる。元は第171号駆潜特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-01となった。1954年7月1日、掃海艇に類別変更された。1957年9月1日、MSI-695の艦種記号と艦番号を付与された。1958年9月19日、舞鶴を出港。1961年3月31日、特務雑船YAS-28に区分変更された。1962年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、9,’14

＜ＭＳＩ−６９６＞：海上自衛隊ちよづる型掃海艇３番艇はつたか。元は第222号駆潜特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-03となった。1954年7月1日に掃海艇に類別変更された。1957年9月1日、MSI-696の艦種記号と艦番号を付与された。1965年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船9,’14

＜ＭＳＩ−６９７＞：海上自衛隊ちよづる型掃海艇７番艇うみつばめ。元は第72号駆潜特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-07となった。1954年7月1日、掃海艇に類別変更された。1957年9月1日、MSI-697の艦種記号と艦番号を付与された。1958年9月19日、舞鶴を出港。1961年3月31日、掃海雑船YAM-22に区分変更された。1962年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17別冊、9,’14

＜ＭＳＩ−６９８＞：海上自衛隊ちよづる型掃海艇13番艇いわつばめ。元は第99号駆潜特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-13となった。1954年7月1日、掃海艇に類別変更された。1957年9月1日、MSI-698の艦種記号と艦番号を付与された。1958年9月19日、舞鶴を出港。1961年3月31日、特務雑船YAS-23に区分変更された。1963年1月1日、特務船に名称変更された。3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船9,’14

＜ＭＳＩ−６９９＞：海上自衛隊ちよづる型掃海艇14番艇はやとり。元は第214号駆潜特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁から移管され、掃海船MS-15となった。1954年7月1日、掃海艇に類別変更された。1957年9月1日、MSI-699の艦種記号と艦番号を付与された。1965年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船9,’14

＜ＭＳＩ−７００＞：海上自衛隊ちよづる型掃海艇12番艇ひよどり。元は第203号駆潜特務艇である。1952年8月1日に海上保安庁航路啓開本部から移管され、掃海船MS-84となった。1954年7月1日に掃海艇に類別変更された。1957年9月1日にMSI-700の艦種記号と艦番号を付与された。1965年3月31日に除籍され、1966年に解体された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船1,’79増刊、9,’14

＜ＭＳ−Ｌ＞：MSシリーズ（機雷）を参照。

＜ＭＳＬＰ＞：コマンドー・マーリンHC Mk4（ヘリ）を参照。

＜ＭＳＭ＞：功績任務章（アメリカ陸軍）を参照。

＜ＭＳＭＢ＞：イギリスのオールドベリー社が開発したバリケードで、モバイル・シーン・マネジメント・バリアの略。普段は牽引式コンテナの形をしているが、４分で３面を展開して全長13.5m・高さ2.5mのバリケードになる。窓やドアを付けることもでき、連結も可能。参考：月刊軍事研究12,’09

＜ＭＳＭＣ＞：インドのDEDO（Defence Research & Development Organization）が開発した個人用火器で、Modern Sub Machine Carbineの略。機関部上部にレールマウント、銃身上部にレーザー・デジグネーター用マウントを持ち、マガジンはグリップの下から指し込む。全長700mm／500mm（ストック短縮時）、重量2.98kg。使用弾は5.56mm×30弾、装弾数30発。参考：月刊軍事研究1,’09

＜ＭＳＭ掃海＞：掃海を参照。

＜ＭＳＯ＞：海上幕僚監部を参照。

＜ＭＳＯ＞：MineSweeper Ocean（掃海艦）の略。外洋での深々度掃海能力を持つ。参考：月刊JWings8,’02

　＜ＭＳＯ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の艦種記号で、掃海艦（MineSweeper Ocean）を表す。1990年3月23日に制定され、301以降の艦番号が付与された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、8,’11増刊

＜ＭＳＯ＞：Maritime Security Operationの略で、元はLIOと呼ばれていた。西アフリカから地中海、インド洋からマラッカ海峡西側に至る広範な海域において、テロの首謀者を捜索・発見する海上作戦で、アメリカ海軍第150任務部隊、海上自衛隊を含む同盟国艦艇、陸上や衛星からの情報に基づいて行動する。参考：JShips Vol.24

＜ＭＳＯ−３０１＞：海上自衛隊やえやま型掃海艦１番艦やえやま。平成元年度計画艦で、1990年8月30日起工、1991年8月29日進水、1993年3月16日竣工・就役、第51掃海隊に配備された。11月21日から12月1日、日向灘で掃海特別訓練を実施。2001年6月11-22日、南シナ海で西太平洋掃海訓練に参加。2010年1月30日から2月7日、伊予灘で掃海訓練を実施。7月14-26日、陸奥湾で日米共同掃海特別訓練を実施。11月14-24日、日向灘で海上自衛隊掃海特別訓練に参加。2011年2月4-9日、伊勢湾で対機雷戦訓練に参加。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。発災時には横須賀に停泊しており、水中処分員４名を乗艦させて被災地へと緊急出港した。3月21日1309、艦載艇で雄勝湾尾浦地区と高白浜地区にガムテープ３個、油性マジック39個、ビニールテープ３個、ボールペン10個、日用品を輸送。1702、雄勝湾尾浦地区に乾パン256個、主食缶詰24個、スプーン100本、ガーゼ３箱を輸送。3月22日1600、女川御前地区に乾パン64個、主食缶詰48個、オレンジスプレッド72個、指ヶ浜地区に乾パン32個、主食缶詰48個、懐中電灯３個、乾電池60個、水浜地区に懐中電灯２個、乾電池20個、洗剤２個、食器洗剤５個、消毒用エタノール５本、滅菌ガーゼ２箱、三角巾５袋、さらし２反、呉壺地区に米25kg、水50リットル、主食缶詰216個、副食缶詰240個、乾電池80個、ろうそく32本、トイレットペーパー80個を輸送。3月23日1328、雄勝湾水浜地区に紙おむつ110枚、粉ミルク２缶、生理用品22枚、おしりふき８パック、ウェットティッシュ30個、タオル５枚を輸送。3月24日0942、荒地区にタオル10枚、ティッシュ10箱、乾電池40個、洗剤２個、食器洗剤４リットル、漂白剤１本、ろうそく40本、ウェットティッシュ30個を輸送。1357、小指区に缶飯48個、副食缶96個、乾電池60個、洗剤２個、漂白剤１本、ろうそく40本、タオル６枚、紙おむつ352枚、粉ミルク４缶、おしりふき24個を輸送。1413、大室地区に米10kg、副食缶192個、消毒用エタノール３個、洗剤２個、木炭18kg、タオル13枚、ウェットティッシュ26個を輸送。3月26日0830、南の沢地区と田の浦地区に水24リットル、野菜30kg、乾電池170個、懐中電灯２個、その他救援物資を輸送。0935、港地区に味噌7.5kg、乾パン128袋、野菜27kg、その他救援物資を輸送。1335、蔵内地区に主食缶詰120個、副食缶詰240個、味噌2.5kg、乾パン128袋、野菜10kg、乾電池70個、その他救援物資を輸送。1522、今朝磯地区に野菜40kgと乾電池189個を輸送。3月27日0824、女川湾野々浜地区に生活用品、食料等救援物資を輸送。0905、女川湾高白浜地区に食料、医薬品等救援物資を輸送。1434、雄勝湾水浜地区に食料や生活用品等を輸送。1450、雄勝湾船戸神名呉壺地区に水や生活用品などを輸送。1533、雄勝湾小島地区に食料を輸送。3月28日、横須賀に入港。4月5日1308、勝浦湾にベビーフード２箱、おしりふき２箱、水30本などを輸送。1320、勝浦湾に懐中電灯５個や乾電池88個などを輸送。1423、勝浦湾にポリタンク５個、割り箸500本、菓子４箱などを輸送。4月9日1035、志津川湾泊浜地区に救援物資を輸送。7月14-26日、陸奥湾で掃海特別訓練に参加。2013年2月18-23日、八代海で機雷戦訓練に参加。6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成25年度実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、陸奥湾でアメリカ海軍との掃海特別訓練（機雷敷設、掃海、潜水訓練）に参加。11月18-28日、日向灘で掃海特別訓練に参加。2014年2月1-8日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月21-23日、鹿児島県米ノ津港で一般公開された。5月17-18日、ふれあいフェスタIN松阪港に参加し、一般公開を行った。9月25日から12月17日、アラビア半島周辺海域で第３回国際掃海訓練IMCMEX14に参加。2015年2月1-10日、伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。6月16日、父島に入港。6月19-28日、硫黄島周辺海域で平成27年度実機雷処分訓練に参加。11月20-30日、平成27年度機雷戦訓練（日向灘）に参加。2016年2月1-10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月11日、四日市港に寄港。3月6日、阪神基地隊で一般公開された。4月16-17日、沖縄県八重山諸島石垣島の石垣港で一般公開された。6月28日、横須賀基地で自衛艦旗返納行事が行われて除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、5,’14、5,’16、月刊世界の艦船11,'17増刊、9,’01、2,’10、4,’10、9,’10、1,’11、4,’11、7,’11、9,’11、4,’13、9,’13、4,’14、12,’14、2,’15、4,’15、9,’15、2,'16、4,’16、5,’16、9,’16、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、MAMOR vol.52、月刊航空ファン6,’11、JShips Vol.44、朝雲

＜ＭＳＯ−３０２＞：海上自衛隊やえやま型掃海艦２番艦つしま。平成元年度計画艦で、1990年7月20日起工、1991年9月20日進水、1993年3月23日竣工・就役、第51掃海隊に配備された。11月21日から12月1日、日向灘で掃海特別訓練に参加。2009年6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成21年度実機雷処分訓練に参加。11月10-18日、平成21年度海上自衛隊演習に参加。2010年1月30日から2月7日、伊予灘で掃海訓練に参加。7月14-26日、陸奥湾で日米共同掃海特別訓練に参加。2010年11月14-24日、日向灘で海上自衛隊掃海特別訓練に参加。2011年2月4-9日、伊勢湾で対機雷戦訓練に参加。7月14-26日、陸奥湾で掃海特別訓練に参加。9月8日、横須賀を出港して10月15-30日までバーレーン周辺海域での米英海軍主催多国間掃海訓練に参加、12月1日に帰国した。2012年2月1-8日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。11月17-30日、日向灘で掃海訓練に参加。2013年2月18-23日、八代海で機雷戦訓練に参加。6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成25年度実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、陸奥湾でアメリカ海軍との掃海特別訓練（機雷敷設、掃海、潜水訓練）に参加。8月3-4日、釧路港で一般公開された。8月18日、家族連れ29人を乗せて横須賀サイトシーイングに協力した。11月18-28日、日向灘で掃海特別訓練に参加。2014年2月1-8日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。5月17-18日、ふれあいフェスタIN松阪港に参加し、一般公開を行った。7月18-30日、日米共同掃海特別訓練に参加。11月20-30日、アメリカ海軍との日向灘掃海特別訓練に参加。2015年1月31日、三重県松阪港大口埠頭で一般公開された。2月1-10日、伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。4月18-19日、対馬市厳原港久田岸壁で一般公開された。6月16日、父島に入港。6月19-28日、硫黄島周辺海域で平成27年度実機雷処分訓練に参加。9月12-13日、三重県松阪港中央埠頭で一般公開を実施。11月20-30日、平成27年度機雷戦訓練（日向灘）に参加。2016年2月1-10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月11日、三重県四日市港霞ヶ浦地区で一般公開された。3月11日、MST-464ぶんご、MSO-303はちじょうと共に、石巻湾沖で東日本大震災洋上慰霊祭を実施。4月15-17日、対馬市厳原港に寄港し、一般公開された。5月13日、高校生ら69人を乗せて横須賀基地から東京港晴海埠頭まで体験航海を実施。5月14-15日、第68回東京みなと祭に参加し、東京港晴海埠頭で一般公開され、4107人が乗艦した。7月1日、横須賀基地で自衛艦旗返納行事が行われて除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、4,’15、12,’15、5,’16、8,’16、月刊世界の艦船11,'17増刊、2,’10、4,’10、9,’10、1,’11、4,’11、9,’11、4,’12、4,’13、9,’13、4,’14、4,’15、9,’15、2,'16、4,’16、5,'16、9,’16、朝雲

＜ＭＳＯ−３０３＞：海上自衛隊やえやま型掃海艦３番艦はちじょう。平成2年度計画艦で、1991年5月17日起工、1992年12月15日進水、1994年3月24日竣工・就役、第51掃海隊に配備された。11月21日から12月1日、日向灘で掃海特別訓練に参加。2010年1月30日から2月7日、伊予灘で掃海訓練に参加。5月29日、香川県の金刀比羅宮で実施される第59回掃海殉難者追悼式参加のため、MST-464ぶんご、MSC-674つきしまと共に高松港に入港。7月14-26日、陸奥湾で日米共同掃海特別訓練に参加。2010年11月14-24日、日向灘で海上自衛隊掃海特別訓練に参加。11月26日、鹿児島県志布志港に入港。11月27-28日、志布志港で一般公開を実施。11月29日、志布志港を出港。2011年2月4-9日、伊勢湾で対機雷戦訓練に参加。3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。発災時にはシンガポールで実施予定の合同訓練のため沖縄の勝連に停泊中で、緊急出港して被災地に向かった。3月26日0837、前浜地区に乾電池200個、清涼飲料水90本、胃腸薬５箱、その他救援物資を輸送。1407、小金沢地区に主食缶詰100個、副食缶詰150個、ウーロン茶100本、その他救援物資を輸送。1652、天ヶ沢地区に毛布50枚と副食缶詰300個を輸送。3月27日0909、女川湾小屋取地区に燃料等救援物資を輸送。1222、雄勝湾指ヶ浜地区に生活用品を輸送。1506、雄勝湾尾浦地区に生活用品を輸送。3月28日、横須賀に入港。4月4日1648、大須地区に食料と日用品などを輸送。4月9日1035、志津川湾歌津地区に救援物資を輸送。7月14-26日、陸奥湾で掃海特別訓練に参加。2012年2月1-8日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。5月24日、サンポート高松に入港。5月26日、金刀比羅宮で掃海殉職者追悼式に参加。5月27日、体験航海を実施。5月28日、サンポート高松を出港。8月12日、横須賀を出港。9月16-27日、MST-463うらがと共に、アラビア半島周辺海域でアメリカ海軍主催の国際掃海訓練IMCMEX12に参加。11月22日、横須賀に帰港予定。2013年2月18-23日、八代海で機雷戦訓練に参加。11月18-28日、日向灘で掃海特別訓練に参加。2014年2月1-8日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月21-23日、鹿児島県米ノ津港で一般公開された。7月18-30日、陸奥湾でアメリカ海軍との掃海特別訓練に参加。11月2日、田浦秋の見学会で一般公開された。11月20-30日、アメリカ海軍との日向灘掃海特別訓練に参加。2015年2月1-10日、伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。9月12-13日、三重県松阪港中央埠頭で体験航海を実施。11月20-30日、平成27年度機雷戦訓練（日向灘）に参加。2016年2月1-10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月11日、四日市港に寄港。3月11日、MST-464ぶんご、MSO-302つしまと共に、石巻湾沖で東日本大震災洋上慰霊祭を実施。6月1-2日、第35回横浜開港祭で一般公開され、4618人が見学した。7月1日、第51掃海隊から第１掃海隊に移った。7月9日、千葉県京葉埠頭で一般公開された。7月18-30日、平成28年度機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練に参加。7月31日から8月2日、八戸港に寄港し、一般公開を実施。9月10日、第２術科学校オープンスクールで一般公開された。11月20-30日、日向灘でアメリカ海軍との機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。12月7日に墜落したVMFA-115所属F/A-18C+のパイロット捜索に参加。2017年2月1-10日、平成28年度機雷戦訓練（伊勢湾）に参加。6月6日、横須賀基地船越地区で自衛艦旗返納行事が行われて除籍された。総航程288900海里、総航海時間39783時間で、実機雷処分３回、海外派遣３回、災害派遣２回、捜索救助２回、航空機救難５回を行った。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’99、5,’14、2,’15、12,’15、12,’16、2,’17、月刊世界の艦船11,'17増刊、2,’10、4,’10、8,’10、9,’10、1,’11、4,’11、9,’11、4,’12、10,’12、4,’13、4,’14、10,’14、4,’15、2,’16、4,’16、5,’16、8,’16、9,’16、8,’17、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、MAMOR vol.52、月刊航空ファン6,’11、朝雲、JShips Vol.44

＜ＭＳＯ−３０４＞：海上自衛隊あわじ型掃海艦１番艦あわじ。平成25年度計画艦で、2014年2月7日起工、2015年10月27日進水、ジャパンマリンユナイテッド横浜事業所鶴見工場で命名・進水式が行われた。2016年9月24日、公試を開始。2017年3月16日竣工、ジャパンマリンユナイテッド横浜事業所鶴見工場で引き渡し式・自衛艦旗授与式が行われて就役し、第１掃海隊に配備され、横須賀基地に入港した。3月30日、阪神基地に入港。3月31日から4月1日、阪神基地隊で一般公開された。4月2日、淡路島津名港に寄港。一般公開で600人以上の島民が艦を見学した。8月1-3日、八戸港に寄港。一般公開も行われ、470人が来艦した。2018年7月18-30日、機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練（日米印共同訓練）に参加。2019年現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2019年2月1-10日、平成30年度機雷戦訓練（伊勢湾）に参加。6月15-24日、令和元年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。7月18-30日、令和元年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印共同訓練）に参加。11月16-17日、宮崎県日南市油津港で一般公開された。11月18-28日、機雷戦訓練と掃海特別訓練（日米豪機雷戦訓練）に参加。2020年現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2020年6月17-26日、令和2年度実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、令和2年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。11月18-28日、日向灘で令和2年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2021年2月1-10日、令和2年度機雷戦訓練（伊勢湾）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。5月25日現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。7月18-30日、令和3年度機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。11月18-28日、令和3年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2022年1月30日、横須賀基地を出港。2月1-10日、令和3年度機雷戦訓練（伊勢湾）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。4月25日現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2023年1月19日から5月23日、MST-463うらがと共に、令和4年度インド太平洋・中東方面派遣IMED23に参加。2月26日から3月19日、MST-463うらがと共に、バーレーン周辺でアメリカ主催国際海上訓練IMX/CE23に参加し、機雷戦訓練などを行った。4月24-26日、カンボジア海軍との親善行事及び親善訓練に参加。シアヌークビル港及びリアム海軍基地などで、MST-463うらがと共に、親善行事（表敬、艦艇公開など）及びリアム海軍基地所属隊員との親善訓練（応急工作器材の実演展示）を行った。4月25日現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、7,’15、1,’16、12,’16、5,’17、6,'17、7,’17、7,’19、8,’19、6,'20、8,'20、7,'21、2,'22、4,'22、6,'22、4,'23、5,'23、6,'23、月刊軍事研究1,’16、5,’17、月刊JWings6,’17、朝雲

＜ＭＳＯ−３０５＞：海上自衛隊あわじ型掃海艦２番艦ひらど（長崎県平戸島から）。平成26年度計画艦で、2015年4月10日起工、2017年2月10日進水、ジャパンマリンユナイテッド横浜事業所鶴見工場で命名・進水式が行われた。9月22日、洋上公試を開始。2018年3月16日竣工、ジャパンマリンユナイテッド横浜事業所鶴見工場で引き渡し式と自衛艦旗授与式が行われて就役し、第１掃海隊に配備され、横須賀基地に入港した。7月18-30日、機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練（日米印共同訓練）に参加。11月18-28日、平成30年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練に参加。2019年現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2019年5月17-19日、静岡県下田市で開催された黒船祭に参加し、下田港で一般公開された。6月15-24日、令和元年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。8月3-4日、第72回清水港みなと祭りで一般公開された。10月5-6日、横須賀基地で横須賀港内クルーズを実施。2020年現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2020年2月1-10日、令和元年度機雷戦訓練（伊勢湾）及び掃海特別訓練に参加。2月11日、三重地本に協力し、四日市港で特別公開を行った。6月17-26日、令和2年度実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、令和2年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。11月18-28日、日向灘で令和2年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2021年5月25日現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。7月18-30日、令和3年度機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。12月12日、MST-463うらがと共に、令和3年度インド太平洋・中東方面派遣IMED21（Indo-Pacific and Middle East Deployment 21）として横須賀を出港。12月27日、MST-463うらがと共に、ブルネイのムアラ港に寄港。補給後に出港し、MST-463うらがと共に、南シナ海でブルネイ海軍哨戒艦07ダルレサンと親善訓練を行った。2022年1月10-11日、MST-463うらがと共にチッタゴン周辺で日バングラデシュ親善訓練に参加し、バングラデシュ海軍コルベットのプロッタシャ及びミサイル艇ニアムルと、戦術運動訓練などを行った。1月13日、MST-463うらがと共にベンガル湾で日印共同訓練に参加し、インド海軍フリゲートF-47シヴァリク及びコルベットP-29カドマットと、各種戦術訓練を行った。1月18日、MST-463うらがと共にベンガル湾でスリランカ海軍艦艇と親善訓練に参加。1月31日から2月17日、MST-463うらがと共にバーレーン周辺海域でカットラス・エキスプレス2022演習に参加。2月28日、MST-463うらがと共に、コロンボ沖で日スリランカ親善訓練に参加し、スリランカ海軍哨戒艦シンドゥララと、戦術運動訓練などを行った。3月15日、MST-463うらがと共に、カンボジア海軍との親善訓練に参加。3月15-17日、MST-463うらがと共に、カンボジアのシアヌークビル港に寄港。3月22-24日、MST-463うらがと共に、マレーシアのコタキナバルに寄港。4月3日、MST-463うらがと共に、令和3年度インド太平洋・中東方面派遣IMED21任務を終えて横須賀基地に帰港。4月23日に知床沖で沈没した観光船KAZU�Tの要救助者捜索に係る災害派遣に参加。4月25日現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。6月21-30日、硫黄島周辺海域で令和4年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。2023年4月25日現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。12月4-16日、11月29日に墜落した第21特殊戦飛行隊CV-22B特殊作戦輸送機の捜索に参加。参考：月刊世界の艦船7,’15、4,’17、12,’17、5,’18、6,’18、7,’19、8,’19、1,’20、5,'20、6,'20、8,'20、7,'21、3,'22、4,'22、5,'22、6,'22、7,'22、9,'22、6,'23、月刊JWings8,’19、11,’19、朝雲

＜ＭＳＯ−３０６＞：海上自衛隊あわじ型掃海艦３番艦えたじま。平成29年度計画艦で、2018年2月22日起工。2019年12月12日、ジャパンマリンユナイテッド横浜事業所鶴見工場で命名・進水式が行われて進水した。2020年1月7日、艤装員長が第１術科学校で江田島市長に進水を報告した。9月19日、洋上公試を開始。2021年3月16日竣工、JMU横浜事業所鶴見工場で引渡式（JMU千葉社長と大西防衛政務官が引渡書と受領書を交換）と自衛艦旗授与式（大西防衛政務官から艦長石田２佐に）が行われて就役し、第３掃海隊に配備された。定係港は呉。3月22日、呉に入港し、初入港歓迎行事が行われた。11月18-28日、令和3年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2022年2月1-10日、令和3年度機雷戦訓練（伊勢湾）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。4月25日現在、第３掃海隊に配備されており、定係港は呉。5月28日、MST-464ぶんご、MSC-683つのしまと共に、金刀比羅宮で第71回掃海殉職者追悼式に参加。2023年1月21-22日、北九州市門司港１号岸壁で一般公開された。4月6日に墜落した第８師団第８飛行隊UH-60JAヘリの捜索救難活動に参加。4月25日現在、第３掃海隊に配備されており、定係港は呉。5月27日、LST-4001おおすみ、MSC-684なおしまと共に、金刀比羅宮で第72回掃海殉職者追悼式に参加。5月28日、MSC-684なおしまと共に体験航海を実施。参考：月刊世界の艦船2,’20、7,'20、12,'20、5,'21、6,'21、2,'22、8,'22、6,'23、7,'23、8,'23、月刊JWings4,’23、朝雲

＜ＭＳＯ−３０７＞：海上自衛隊あわじ型掃海艦４番艦のうみ（東能美島・西能美島から）。令和2年度計画艦で、2021年5月19日起工。2023年10月24日、JMU横浜事業所鶴見工場で命名・進水式が行われて進水した。参考：月刊世界の艦船7,’22、1,’24

＜ＭＳＯ−４２３＞：アメリカ海軍アグレッシブ級掃海艇Avenge。参考：月刊世界の艦船12,’13

＜ＭＳＯＰＶ１４００型＞：チュニジア海軍哨戒艦。オランダのダーメン社がルーマニアの工場で建造した。２番艦P611シュファクスなど４隻が就役した。参考：月刊世界の艦船9,’20

＜ＭＳＰ５００＞：アトラス・エレクトロニク社の艦載電子光学方位盤Multi Sensor Platform 500。画素数785×582のモノクロCCDセンサー、576×756の長波赤外線画像装置、使用波長1.54ミクロン・パルス繰り返し周波数６ヘルツのアイセーフ・レーザー測距器を一体化したもので、艦砲の管制に使用する。スタビライズ精度20ミリラジアンの２軸安定化装置が付いており、船体が動揺しても正確に目標を捉える。重量90kg。探知距離20km（航空機）／30km（水上艦）。1999年にドイツ海軍ゲパルト級ミサイル艇８番艇オツェロトでテストされ、76mm砲により水上目標を射距離8000mで、航空目標を射距離3000mで迎撃した。2002年にアメリカ海軍試験艦シー・スライスに装備され、ミレニアム機関砲の目標指示を行い、有効性が確認された。ドイツ海軍F124型ザクセン級に搭載されており、F122型ブレーメン級、F123型ブランデンブルク級にも改装時に搭載される予定である。参考：月刊軍事研究11,’06、月刊世界の艦船4,’22

＜ＭＳＰ６００＞：アトラス・エレクトロニク社の艦載電子光学方位盤Multi Sensor Platform 600。MSP500の能力向上型である。F125型バーデン・ヴュルテンベルク級に搭載された。参考：月刊世界の艦船4,’22

＜ＭＳＳ＞：Maritime Security Surgeの略。参考：月刊軍事研究7,’17

＜ＭＳＳ＞：マウンテッド・ソルジャー・システムを参照。

＜ＭＳＳ＞：Moored Surveillance Systemの略。係維式大型ソノブイの１つで、敵国港湾など潜水艦が常用するルートに航空機で投下され、着底して音響データをメモリー内に記憶する。指令信号を受けるとアンテナを出してデータを送信する。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊

＜ＭＳＳ＞：DARPAが開発中の低軌道通信衛星ネットワークで、Multiple Satellite System（複数衛星システム）の略。高度630-730kmに通信衛星240基を打ち上げ、世界中どの地点からも平均６基の衛星と交信できるようにする。静止軌道通信衛星のバックアップとなる予定。参考：月刊軍事研究3,’08

＜ＭＳＳ＞：ヨルダンのJLVM社が開発している偵察トラックMobile Surveillance System。全天候電子光学センサー及び自動追尾装置を載せた伸縮式マスト（最大5.7m）と、7.62mmまたは12.7mm機銃を装備する装甲化銃塔を後部コンテナ内に収容しており、必要時にコンテナを開いて使用する。長期間の警備などに備え、簡易トイレ、シンク、ベンチなども積んでいる。参考：月刊軍事研究9,’12

＜ＭＳＳ１．２＞：ブラジルのMectron社がブラジル陸軍向けに開発した歩兵用対戦車ミサイル。総重量22kg（発射機・照準器含む）。ミサイル全長1.38m、直径0.13m、重量15.5kg。装甲貫徹力530mm。飛翔速度マッハ0.8、誘導方式はレーザー・ビーム・ライディング、有効射程500-2500m。携行に難があるほどミサイルが大型大重量な割に、射程も威力も小さいのが難点。参考：月刊軍事研究9,’01

＜Ｍ　ＳＳ４１＞：ドイツ国防軍7.92mmブルパップ式対戦車ライフル。全長1.511m、銃身長1.28m、重量13.5kg。装弾数６発。装甲貫徹力は30度傾斜装甲板に対し射距離300mで20mm。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＭＳＳＡＲＳ９３１６＞：ベトナム海軍潜水艦救難艦で、MSSARSはMultipurpose Submarine Search-And-Rescue Shipの略。船型は船首楼型で、船首楼前端にヘリパッドがあり、ヘリ格納庫は無い。全長93m、幅16m、排水量4000トン。2018年5月25日にベトナム国営Z189造船所で起工された。参考：月刊世界の艦船9,’18

＜ＭＳ−ＳＧＰ＞：多用途標準誘導砲弾を参照。

＜ＭＳＴ＞：BGM-109シリーズ（巡航ミサイル）を参照。

＜ＭＳＴ＞：L3テクノロジーズ社がLCS用に開発中の新型データリンクで、Maritime Surface Terminalの略。使用周波数Kuバンド、通信速度45Mbps。２系統を同時に動かせるので、航空機２機と同時に通信でき、MQ-4CやMH-60Sから動画を受け取ることも可能。参考：月刊世界の艦船7,’18

＜ＭＳＴ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の艦種記号。1956年8月、掃海母艇（MineSweeper Tender）を示す艦種記号として付与され、1957年9月1日に公式制定された。対象はなさみ１隻だったため、この時点では艦番号は付けられなかった。1960年6月30日、掃海母艦を示す艦種記号にもなった。対象ははやとも１隻だったため、この時点では艦番号は付けられなかった。10月1日、掃海母艦に461以降、掃海母艇に471以降の艦番号が付与された。1999年頃、掃海母艇の種別が廃止されたため、掃海母艦のみを示す艦種記号となった。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、8,'11増刊、海上自衛隊全艦艇史

＜ＭＳＴ−４６１＞：海上自衛隊はやとも型掃海母艦１番艦はやとも。元はアメリカ海軍LST-802ハミルトン・カウンティである。1960年6月30日に購入、掃海母艦に類別された。1972年3月31日に除籍され、1973年に解体された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船1,’79増刊

＜ＭＳＴ−４６２＞：海上自衛隊はやせ型掃海母艦１番艦はやせ。昭和44年度計画艦で、1970年9月16日起工、1971年6月21日進水、1971年11月6日竣工・就役、第２掃海隊群（第１掃海隊群？）旗艦となった。1983年2月14-27日、周防灘で対機雷戦訓練に参加。1990年、衛星通信受信用アンテナを増設。1991年4月、湾岸の夜明け作戦に参加。1996年7月16日から30日まで陸奥湾でアメリカ海軍との共同掃海特別訓練を実施。1998年3月20日、特務艦ASU-7020に艦種変更され、第１潜水隊群に配備されて潜水艦支援を主任務とした。2002年12月11日に除籍された。参考：自衛隊装備年鑑1996、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、9,’96、1,’79増刊、5,’83、6,’11、10,’19

＜ＭＳＴ−４６３＞：海上自衛隊うらが型掃海母艦１番艦うらが。平成6年度計画艦で、1995年5月19日起工、1996年5月22日進水、1997年3月19日竣工・就役。2001年7月17-29日、陸奥湾で掃海特別訓練に参加。11月25日、テロ対策特措法に基づくアフガニスタン難民救援物資輸送活動のためアラビア海に向け出港。12月12日、DD-157さわぎりと共にパキスタンのカラチ港に入港し、２隻合わせてテント1025張、毛布18600枚、ビニールシート7925枚、スリーピングマット19980枚、給水容器19600個を難民高等弁務官事務所に引き渡した。12月13日にカラチ港を出港して日本に向かい、12月31日に帰港した。2005年8月、AS-28潜水艇沈没事故の救難に出動。2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震の災害派遣に参加。10月13-15日、パシフィック・シールド07に参加。2009年6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成21年度実機雷処分訓練に参加。7月17-29日、陸奥湾でアメリカ海軍と掃海特別訓練を実施。7月31日から8月2日、第62回清水みなと祭りに参加。一般公開と体験航海を実施した。11月21日から12月1日、日向灘で掃海特別訓練を実施。2010年1月30日から2月7日、伊予灘で掃海訓練を実施。7月14-26日、陸奥湾で日米共同掃海特別訓練を実施。8月21-22日、伊勢湾マリンフェスタに参加。9月1日、第31回９都県市合同防災訓練に参加。11月14-24日、日向灘で海上自衛隊掃海特別訓練に参加。2011年2月4-9日、伊勢湾で対機雷戦訓練に参加。3月11日の東日本大震災発災時には川崎市の造船所で年次検査中であり、エンジンオーバーホールを行っていたためすぐには出動できなかった。4月18日から5月3日、東日本大震災の災害派遣に参加。5月18-31日、東日本大震災の災害派遣に参加。6月14-28日、東日本大震災の災害派遣に参加。7月14-26日、陸奥湾で掃海特別訓練に参加。9月8日、横須賀を出港。10月15-30日、MST-464ぶんごと共に、バーレーン周辺で米英海軍とのペルシャ湾派遣掃海20周年記念多国間掃海訓練に参加。12月1日、横須賀に帰港。2012年6月17-21日、硫黄島周辺海域で実機雷処分訓練を実施。7月14-26日、陸奥湾で掃海特別訓練に参加。8月12日、横須賀を出港。9月16-27日、MSO-303はちじょうと共にアラビア半島周辺海域でアメリカ海軍主催の国際掃海訓練IMCMEX12に参加。11月22日、横須賀に帰港。2013年5月23-27日、金刀比羅宮での掃海殉職者追悼行事に参加するため香川県坂出港に寄港。5月25-26日、一般公開された。6月1-2日、よこすかYYのりものフェスタ2013で一般公開された。6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成25年度実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、陸奥湾でアメリカ海軍との掃海特別訓練（機雷敷設、掃海、潜水訓練）に参加。11月18-28日、日向灘でアメリカ海軍との掃海特別訓練に参加。2014年2月1-8日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。5月27日、博多湾沖で行われた日本海海戦記念大会を支援した。5月29日、高松港に入港。5月31日、金刀比羅宮で第63回掃海殉職者追悼式に参加。6月2日、高松港を出港。6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成26年度実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、陸奥湾でアメリカ海軍との掃海特別訓練に参加。9月29日から10月3日、平成26年度在外邦人等輸送訓練に参加。11月20-30日、日向灘掃海特別訓練に参加。2015年5月30日から6月2日、横浜開港祭2015で一般公開された。6月16日、父島に入港。6月19-28日、硫黄島周辺海域で平成27年度実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、平成27年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練に参加。11月20-30日、平成27年度機雷戦訓練（日向灘）に参加。2016年2月26日、掃海訓練のため日本を出港。4月4-26日、MSC-603たかしまと共に、アラビア半島周辺海域でIMCMEX2016に参加。4月27日、MSC-603たかしまと共に、バーレーン周辺海域でイギリス海軍掃海艇M34ミドルトンと戦術訓練・近接運動訓練を実施。5月14日、MSC-603たかしまと共に、スリランカ西方海域でスリランカ海軍哨戒艦サムデュラと戦術運動・通信訓練を実施。6月7日、掃海訓練を終え日本に帰港。7月1日、掃海隊群直轄から第１掃海隊の隷下に移った。7月18-30日、平成28年度機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練に参加。7月31日から8月2日、八戸港に寄港し、一般公開を実施。11月20-30日、日向灘でアメリカ海軍との機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。12月7日に墜落したVMFA-115所属F/A-18C+のパイロット捜索に参加。2017年11月20-30日、日向灘で平成29年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。2018年1月26日、横須賀地方総監部との初の定例会議に出席した東京電力関係者が訪艦し、艦長から災害派遣時の活動に関する説明を受けた。2月1-10日、伊勢湾で平成29年度機雷戦訓練に参加。2月12日、四日市港で一般公開され、2600人と四日市市マスコットキャラこにゅうどうくんが来艦した。5月26日、乗員が金刀比羅宮で第67回掃海殉職者追悼式に参加。6月16-25日、硫黄島周辺海域で平成30年度実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練（日米印共同訓練）に参加。11月18-28日、平成30年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練に参加。2019年現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2019年2月1-10日、平成30年度機雷戦訓練（伊勢湾）に参加。5月25日、高松港に停泊し、乗員が金刀比羅宮で第68回掃海殉職者追悼式に参加。6月15-24日、令和元年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。7月18-30日、令和元年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印共同訓練）に参加。9月1日、九都市合同防災訓練に参加。千葉県警水上警察隊警備艇いぬぼうが搬送した負傷者を、洋上で艦尾ハッチから艦内救護所へと移送した。その後京葉食品コンビナート南岸壁で一般公開されている。10月12日に上陸した台風19号の被害に対する災害派遣に参加。11月18-28日、機雷戦訓練と掃海特別訓練（日米豪機雷戦訓練）に参加。2020年現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。2020年3月14日、令和2年近海練習航海部隊としてDD-119あさひと共に江田内を出港。DDH-182いせと合流し（３艦に第70期一般幹部候補生課程修了者計155名搭乗）、3月16日まで柱島沖に錨泊。3月17日、神戸に寄港。3月19-21日、呉に寄港。3月26-29日、沖縄に寄港。4月2-4日、佐世保に寄港。4月7-10日、大湊に寄港。4月13-15日、舞鶴に寄港。4月17日、呉に入港。4月20日、近海練習航海部隊をTV-3508かしまとTV-3513しまゆきに譲り、第70期一般幹部候補生課程修了者はそちらに移った。6月17-26日、令和2年度実機雷処分訓練に参加。7月18-30日、令和2年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。11月18-28日、日向灘で令和2年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。

2021年2月1-10日、令和2年度機雷戦訓練（伊勢湾）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。3月13日、令和3年度近海練習航海部隊として、TV-3508かしま、ATS-4203てんりゅうと共に、第71期一般幹部候補生課程修了者160名を乗せ江田内を出港。3月18-21日、呉に寄港。3月26-29日、沖縄に寄港。4月2-5日、佐世保に寄港。4月8-10日、大湊に寄港。4月12-14日、舞鶴に寄港。4月18日、横須賀に入港。4月21日、呉に向かうTV-3508かしま及びATS-4203てんりゅうと別れ、横須賀に残った。5月25日現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。7月18-30日、令和3年度機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。12月12日、MSO-305ひらどと共に、令和3年度インド太平洋・中東方面派遣IMED21（Indo-Pacific and Middle East Deployment 21）として横須賀を出港。12月27日、MSO-305ひらどと共に、ブルネイのムアラ港に寄港。補給後に出港し、MSO-305ひらどと共に、南シナ海でブルネイ海軍哨戒艦07ダルレサンと親善訓練を行った。2022年1月10-11日、MSO-305ひらどと共にチッタゴン周辺で日バングラデシュ親善訓練に参加し、バングラデシュ海軍コルベットのプロッタシャ及びミサイル艇ニアムルと、戦術運動訓練などを行った。1月13日、MSO-305ひらどと共にベンガル湾で日印共同訓練に参加し、インド海軍フリゲートF-47シヴァリク及びコルベットP-29カドマットと、各種戦術訓練を行った。1月18日、MSO-305ひらどと共にベンガル湾でスリランカ海軍艦艇と親善訓練に参加。1月31日から2月17日、MSO-305ひらどと共にバーレーン周辺海域でカットラス・エキスプレス2022演習に参加。2月28日、MSO-305ひらどと共に、コロンボ沖で日スリランカ親善訓練に参加し、スリランカ海軍哨戒艦シンドゥララと、戦術運動訓練などを行った。3月15日、MSO-305ひらどと共に、カンボジア海軍との親善訓練に参加。3月15-17日、MSO-305ひらどと共に、カンボジアのシアヌークビル港に寄港。3月22-24日、MSO-305ひらどと共に、マレーシアのコタキナバルに寄港。4月3日、MSO-305ひらどと共に、令和3年度インド太平洋・中東方面派遣IMED21任務を終えて横須賀基地に帰港。4月25日現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。5月22日1545頃、横須賀基地で停泊中に、出港しようとしたDE-230じんつうに衝突された。第71回掃海殉職者追悼式に出席予定だったが、MST-464ぶんごが代わりに列席している。2023年1月19日から5月23日、MSO-304あわじと共に、令和4年度インド太平洋・中東方面派遣IMED23に参加。2月26日から3月19日、MSO-304あわじと共に、バーレーン周辺でアメリカ主催国際海上訓練IMX/CE23に参加し、機雷戦訓練などを行った。4月24-26日、カンボジア海軍との親善行事及び親善訓練に参加。シアヌークビル港及びリアム海軍基地などで、MSO-304あわじと共に、親善行事（表敬、艦艇公開など）及びリアム海軍基地所属隊員との親善訓練（応急工作器材の実演展示）を行った。4月25日現在、第１掃海隊に配備されており、定係港は横須賀。6月20-29日、硫黄島周辺で令和5年度実機雷処分訓練（通算50回目）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。LST-4001おおすみ、MSC-601ひらしま、MSC-683つのしま、MSC-684なおしま、MSC-690みやじま、MSC-691ししじま、アメリカ海軍水中処分員等20名と、対機雷戦（機雷掃討）訓練と水中処分訓練を行った。7月16-28日、陸奥湾で令和5年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印伊共同）に参加。11月29日、屋久島沖で墜落した第21特殊戦飛行隊CV-22B特殊戦機の捜索活動に参加。1735、佐世保を出港。11月30日0504、墜落現場付近に到着し、捜索活動を開始した。12月8日、捜索を終えて現場海域を離脱。

参考：月刊JWings5,’05、1,’99、11,’09、11,’10、12,’14、10,'15、2,’17、12,’19、1,’20、自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究12,’07、10,’11、10,’16、月刊世界の艦船11,'17増刊、9,’01、9,’09、2,’10、4,’10、9,’10、1,’11、7,’11、9,’11、11,’11、9,’12、10,’12、8,’13、9,’13、2,’14、4,’14、8,’14、9,’14、10,’14、2,’15、8,'15、9,’15、2,’16、5,'16、7,'16、8,’16、9,’16、2,’17、2,’18、5,’18、9,’18、10,’18、7,’19、8,’19、10,’19、11,’19、2,’20、6,'20、8,'20、10,'20、2,’21、4,'21、6,'21、7,'21、3,'22、4,'22、5,'22、6,'22、8,'22、4,'23、5,'23、6,'23、9,'23、10,'23、月刊丸1,’10別冊、MAMOR vol.139朝雲

＜ＭＳＴ−４６４＞：海上自衛隊うらが型掃海母艦２番艦ぶんご。平成7年度計画艦で、1998年3月23日竣工・就役。1999年9月23日、トルコ北西部大地震救援のため、LST-4001おおすみ、AOE-423ときわと共に救援物資を積んで神戸を出港。10月19日、イスタンブールに到着。帰途にトルコ・フランス海軍と親善訓練を実施し、11月22日に母港に帰投した。2001年6月11-22日、南シナ海で西太平洋掃海訓練に参加。7月17-29日、陸奥湾で掃海特別訓練に参加。2009年5月16-17日、須崎港で一般公開を実施。1600人が来艦した。6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成21年度実機雷処分訓練に参加。7月17-29日、陸奥湾でアメリカ海軍と掃海特別訓練を実施。11月21日から12月1日、日向灘で掃海特別訓練を実施。

2010年1月30日から2月7日、伊予灘で掃海訓練を実施。5月29日、香川県の金刀比羅宮で実施される第59回掃海殉難者追悼式参加のため、MSO-303はちじょう、MSC-674つきしまと共に高松港に入港。7月14-26日、陸奥湾で日米共同掃海特別訓練を実施。11月14-24日、日向灘で海上自衛隊掃海特別訓練に参加。2011年3月11日に発生した東日本大震災の災害派遣に参加。発災時にはシンガポールで実施予定の合同訓練のため沖縄の勝連に停泊中で、沖縄水中処分隊の水中処分員10名を乗せて緊急出港し、横須賀に向かった。3月13日夕方、横須賀に入港。横須賀に集結させていた第１掃海隊、第２掃海隊、第44掃海隊などの所属する水中処分隊の水中処分員計130名とゴムボート12隻、非常用糧食、毛布などを積み込んで2100に横須賀を出港した。3月14日、石巻湾に到着。3月15日1402、牡鹿半島に糧食1800食と水１トン、田代島に糧食180食を輸送した。3月18日0630、搭載艇で気仙沼東湾に軽油10200リットル、ガソリン200リットル、非常用糧食10032食、飲料水600リットル、毛布200枚、日用品を輸送。衛生班は気仙沼東湾の被災者130人に診療支援を行った。0800、衛生班が気仙沼市大島小学校被災者50人に診療支援を実施。3月20日1103、AOE-426ましゅうからMH-53Eで主食缶詰7680食、副食缶詰7680食、２リットル入り飲料水6720本、災害用組み立て式トイレ15個、災害用排泄物収納袋２個、防災用テント１個が運び込まれた。3月21日1531、搭載艇で気仙沼に缶飯2904個、副食6096個、乾パン3008個を輸送。3月22日0925、気仙沼市大島に灯油ドラム缶18本、軽油ドラム缶４本、ガソリンドラム缶１本、ポリ容器200個、テント17張を輸送。1315、第111航空隊のヘリが八戸から救援物資1.2トンを運び込んだ。1800、MCH-101ヘリが支援物資1.2トンを八戸から運び込んだ。3月25日、気仙沼大島小学校の艦上卒業式を実施。1535、気仙沼大島小中学校の小学生22人、中学生21人、保護者５人に入浴支援を実施。3月26日1145、大島に軽油ドラム缶32本、灯油ドラム缶20本、ガソリンドラム缶５本を輸送。3月31日1100、野乃島、寒風沢島、朴島、柱島に灯油2000リットルを輸送。4月6日0703、石巻市桃浦地区で漁船７隻のプロペラ解索作業を実施。0940、石巻市桃浦地区にトイレットペーパー104個と生理用品を輸送。4月10日、宮城県沿岸部の捜索を実施。4月11日0805、小友小学校で清掃支援を実施。4月14日1515、大島対策本部に灯油、ガソリン、水を輸送。4月15日0712、大島対策本部に軽油を輸送。5月7日1630、移動衛生班が桂島の被災者20人に診療支援と健康相談を実施。5月16日0953、鮎川地区で被災者11人に入浴支援を実施。7月14-26日、陸奥湾で掃海特別訓練に参加。9月8日、横須賀を出港した。10月15-30日、MST-463うらがと共に、バーレーン周辺で米英海軍とのペルシャ湾派遣掃海20周年記念多国間掃海訓練に参加。12月1日に横須賀に帰投する予定。2012年2月1-8日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月10-12日、鹿児島谷山港に入港し、一般公開を実施。5月24日、サンポート高松に入港。5月26日、金刀比羅宮で掃海殉職者追悼式に参加。5月28日、サンポート高松を出港。6月13日、横須賀を出港。6月27日、パールハーバーに入港。6月29日から8月3日、リムパック12に参加。女性自衛官12名が乗艦しており、女性自衛官初のリムパック参加となった。オーストラリア海軍特殊部隊CDT（Clearance Diving Team）とニュージーランド海軍対機雷戦チーム（UUV含む）を乗艦させての訓練や、人道支援／災害救援訓練を行っている。8月6日、パールハーバーを出港。8月20日、アプラに入港。8月24日、アプラを出港。8月29日、横須賀に入港。11月20-30日、日向灘で掃海特別訓練に参加。2013年11月18-28日、日向灘でアメリカ海軍との掃海特別訓練に参加。2014年2月1-8日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。5月10-27日、平成26年度自衛隊統合訓練（実動訓練）に参加。6月20-29日、硫黄島周辺海域で平成26年度実機雷処分訓練に参加。9月25日から12月17日、アラビア半島周辺海域で第３回国際掃海訓練IMCMEX14に参加。2015年2月1-10日、伊勢湾で平成26年度機雷戦訓練に参加。3月15日、アジア太平洋トレードセンターで開催された防衛防災フェスタで一般公開された。3月27-31日、呉を訪問したシンガポール海軍揚陸艦L208レゾリューションのホストシップを務めた。4月11-16日、平成27年度水陸両用戦訓練に参加。5月31日、第64回掃海殉職者追悼式に参加するため高松港に入港。8月14日から9月14日、西太平洋掃海訓練2015に参加。11月20-30日、平成27年度機雷戦訓練（日向灘）に参加。2016年2月1-10日、伊勢湾で機雷戦訓練に参加。2月11日、四日市港に寄港。3月11日、MSO-302つしま、MSO-303はちじょうと共に、石巻湾沖で東日本大震災洋上慰霊祭を実施。3月12日、東日本大震災時に本艦で卒業式を行った大島小中学校卒業生を招き、海の上の同窓会を実施。5月28日、金刀比羅宮で行われた掃海殉職者追悼式に参加。6月17-23日、硫黄島周辺海域で平成28年度実機雷処分訓練に参加。7月1日、掃海隊群直轄から第３掃海隊隷下に移った。7月18-30日、平成28年度機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練に参加。11月20-30日、日向灘でアメリカ海軍との機雷戦訓練及び掃海特別訓練に参加。2017年2月1-10日、伊勢湾で平成28年度機雷戦訓練に参加。4月6日1730頃、種子島北東100kmを西南西に航行するスラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグとドゥブナ級補給艦ペチェンガを確認した。その後これらは大隅海峡を西に進み、東シナ海に入っている。6月16-25日、硫黄島沖で実機雷処分訓練に参加。7月9日、防災まつりin尼崎で一般公開された。7月18-30日、陸奥湾で平成29年度機雷戦訓練・掃海特別訓練に参加。7月26日にはMCM-9パイオニアと米艦防護に関する手順確認のための通信訓練を実施し、平和安全法制整備法で新設された自衛隊法第95条の２に基づく米艦防護に関する初の実動訓練を行っている。11月20-30日、日向灘で平成29年度機雷戦訓練および掃海特別訓練に参加。2018年11月18-28日、平成30年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練に参加。2019年現在、第３掃海隊に配備されており、定係港は呉。2019年2月1-10日、平成30年度機雷戦訓練（伊勢湾）に参加。3月3日、大阪南港でOSAKA防衛・防災フェスティバルに参加。7月18-30日、令和元年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米印共同訓練）に参加。9月15日、MSC-603たかしまと共に、インド洋地域各国海軍との海上訓練のため出港。10月6-7日、MSC-603たかしまと共にバングラデシュのチッタゴンに寄港。10月8日、MSC-603たかしまと共に、バングラデシュ海軍コルベットのプロトイ及びダージョイ級哨戒艇ダージョイと親善訓練を実施。10月27日、MSC-603たかしまと共に、バーレーンのミナサルマンに寄港。11月、MSC-603たかしまと共に、バーレーン周辺海域で第８回国際海上訓練多国間掃海訓練（掃海、潜水、射撃、不測事態対処、洋上補給など）に参加。11月5日、MSC-603たかしまと共に、バーレーンのミナサルマン沖で、アメリカ海軍アヴェンジャー級掃海艦MCM-13デクストラス、イギリス海軍ハント級掃海艇M30レッドバリーとの共同訓練に参加。12月12-15日、MSC-603たかしまと共に、ベトナムのダナンに寄港。能力構築支援事業の一環として、ベトナム海軍佐官級軍人30名に、水中不発弾処理の業務・教育システムや掃海艦艇の各機能などを紹介した。12月23日、呉に帰港。2020年現在、第３掃海隊に配備されており、定係港は呉。2020年2月1-10日、令和元年度機雷戦訓練（伊勢湾）及び掃海特別訓練に参加。2月11日、三重地本に協力し、四日市港で特別公開を行った。7月18-30日、令和2年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。11月18-28日、日向灘で令和2年度機雷戦訓練及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。

2021年2月1-10日、令和2年度機雷戦訓練（伊勢湾）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2月12-14日、姫路港飾磨岸壁で艦艇広報を実施し、延べ189人が訪艦した。5月25日現在、第３掃海隊に配備されており、定係港は呉。5月27日1355頃に愛媛県今治市来島梶取鼻灯台北北東4kmで衝突事故により沈没した北星海運Ro-Ro船白虎の乗員捜索の災害派遣に参加。7月18-30日、令和3年度機雷戦訓練（陸奥湾）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。11月18-28日、日向灘で令和3年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2022年1月30日、横須賀基地を出港。2月1-10日、令和3年度機雷戦訓練（伊勢湾）および掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。4月25日現在、第３掃海隊に配備されており、定係港は呉。5月28日、MSO-306えたじま、MSC-683つのしまと共に、金刀比羅宮で第71回掃海殉職者追悼式に参加。6月21-30日、硫黄島周辺海域で令和4年度実機雷処分訓練及び掃海特別訓練に参加。6月23日2120頃、MSC-688あいしまが補給のため本艦に横付け作業中、左舷に接触した。死傷者、浸水、油の流出などは無かった。7月17-29日、陸奥湾で令和4年度機雷戦訓練（陸奥湾）及び掃海特別訓練に参加。11月7日、関東南方海空域で多国間共同訓練に参加。11月18-28日、日向灘で令和4年度機雷戦訓練（日向灘）及び掃海特別訓練（日米共同訓練）に参加。2023年4月25日現在、第３掃海隊に配備されており、定係港は呉。12月8-23日、11月29日に墜落した第21特殊戦飛行隊CV-22B特殊作戦輸送機の捜索に参加。

参考：月刊JWings1,’99、9,’16、6,’19、月刊世界の艦船11,'17増刊、3,’00、9,’01、9,’09、2,’10、4,’10、8,’10、9,’10、1,’11、7,’11、11,’11、4,’12、6,’12、8,’12、2,’13、2,’14、4,’14、7,’14、12,’14、2,’15、4,’15、6,’15、8,'15、10,’15、2,'16、4,’16、5,'16、6,’16、8,’16、9,’16、2,’17、5,’17、9,’17、10,’17、2,’18、10,’19、12,’19、1,’20、5,'20、6,'20、2,'21、4,'21、7,'21、8,'21、10,'21、4,'22、6,'22、8,'22、9,'22、10,'22、2,'23、6,'23、東日本大震災海上自衛隊災害派遣の記録、MAMOR vol.52、月刊航空ファン6,’11、海上自衛新聞、朝雲、月刊JWings6,’15、10,’17、1,'23、月刊軍事研究10,’16

＜ＭＳＴ−４７１＞：海上自衛隊なさみ型掃海母艇１番艦なさみ。元はアメリカ陸軍輸送艇FS-408で、1955年3月31日に供与され、第１掃海群に配備された。後に第２掃海群に移り、1970年3月まで掃海母艦任務を実施、その後実用実験隊に配備されて試験支援に使用された。1971年3月31日、特務船YAS-51に区分変更され、離島への輸送任務に就いた。1976年3月31日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、5,’02増刊

＜ＭＳＴ−４７２＞：海上自衛隊みほ型掃海母艇１番艇みほ。元はアメリカ陸軍輸送艇FS-524で、1955年3月31日に供与され、特務艇ASSに分類されて輸送任務に就いていた。小改装の後、1959年5月10日に掃海母艇MSTに種別変更され、港湾型掃海艇の母艇となった。1972年3月31日、特務船YAS-59に区分変更され、第12輸送隊に配備されて母船任務に就いた。1974年9月30日に除籍された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船11,'17増刊、1,’79増刊

＜ＭＳＴ−４７３＞：MSC-609（掃海艇）を参照。

＜ＭＳＴ−４７４＞：MSC-621（掃海艇）を参照。

＜ＭＳＴ−４７５＞：MSC-633（掃海艇）を参照。

＜ＭＳＴ−４７６＞：海上自衛隊ふくえ型掃海母艇１番艇ふくえ。たかみ型掃海艇16番艇MSC-645ふくえを改装して1993年2月10日に就役した。1998年3月23日、MCL-721に艦種変更された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊世界の艦船10,’15、11,'17増刊

＜Ｍ−ＳＴＡＲ＞：イギリス軍の小型戦場監視レーダー。対砲レーダーの一種のようだ。参考：月刊軍事研究3,’03

＜ＭＳＴＤＣＬ＞：プレアデス（自動魚雷探知装置）を参照。

＜ＭＳＴＲＡＰ＞：AN/SQR-20（曳航ソナー）を参照。

＜ＭＳＴＳ＞：軍事海上輸送局を参照。

＜ＭＳＶ＞：機動支援艇を参照。

＜ＭＳＶＳ＞：カナダ軍が採用予定の８×８輪車両で、中型支援車システムの略。貨物輸送車、クレーン車、ロードハンドル式卸下装置（LHS）搭載車、修理車のベースとなる。2008年から計画したが、2012年にコストの問題で中断、2013年に再開し、2015年にGDLSカナダ社とオシコシ・ディフェンス社に勝ってマックディフェンス社製８×８輪トラックがベースとして選ばれた。中型輸送車1300両と特殊用途作業車895両を代替する。参考：月刊軍事研究12,’15

＜ＭＴ＞：メガトンを参照。

＜ＭＴ＞：マルチロール（Mnogotselevoy）のロシア語略。参考：月刊JWings4,’20

＜ＭＴ−０３＞：陸上自衛隊警務隊のオートバイ。ヤマハの320ccバイクMT-03がベースで、色は白塗り、車体後部に起立式赤色灯を装備する。2019年末から配備された。参考：朝雲

＜ＭＴ−１２＞：T-12シリーズ（対戦車砲）を参照。

＜ＭＴ３０＞：ロールスロイス社の艦船用ガスタービンエンジンで、MTはマリーン・タービンの略（マリーン・トレントではない）。B777旅客機に搭載されているトレント800ターボファンエンジンがベースで、部品点数のうち80%が共通、ガスジェネレーターはほぼ同じものである。ファンは要らないので省き、ファン用の低圧タービンを出力用タービンに置き換え、潤滑油システムをモジュールに組み込むなどして小型化し、3000トン級の小型艦にも積めるようにした。乗員による整備項目は11項目、年間整備工数は50時間で、省力化に対応している。圧縮機は軸流式８＋６段、燃焼器はアニュラー型、圧縮機用タービン１＋１段、出力用タービン４段、ガスタービン本体重量6.2トン、モジュール全長8.7m、全幅2.68m、全高3.55m、全備重量32トン。回転速度毎分3418回転、出力40MW/52000馬力（減速機端）。交流発電機全長14m、全幅2.7m、全高3.6m、交流発電機パッケージ総重量77トン。回転数毎分3600回転、出力36MW/49000馬力（発電機端）。オーバーホール間隔10000時間（高温部）／20000時間（他部位）。クイーン・エリザベス級空母、26型フリゲート、フリーダム級LCS、DD-21ズムウォルト級駆逐艦、FFX-�U／インチョン級フリゲート・バッチ�U、30DX/30FFMに採用された。参考：月刊軍事研究4,’16、4,’13、12,’15、7,’18、月刊世界の艦船5,’18、12,’17、6,’15

＜ＭＴ−３４＞：T-34/85戦車・海外ファミリーを参照。

＜ＭＴ８８３＞：ドイツが開発したディーゼルエンジン。出力は1500馬力でレオパルト２のMB873と同じだが、重量は600kg軽量化されており、総排気量は27400ccに収めている。参考：月刊丸7,’09別冊

＜ＭＴ８８３−Ｋａ５０１−Ａ＞：韓国陸軍K-2戦車用90度Ｖ型12気筒水冷ターボチャージドディーゼルエンジン。ドイツのMTU社が開発した。ボア144mm、ストローク140mm、総排気量27400cc、出力1500馬力（回転数2700rpm）。参考：月刊グランドパワー6,’10

＜ＭＴＡ＞：MTC（輸送機）を参照。

＜ＭＴＡ＞：ドイツ海軍Ｕボート用機雷兼魚雷で、ミーネ・トルペード（機雷・魚雷）Ａの略。事前に航走距離を200m刻みに7000mまで設定して射出し、設定距離までの間に目標にぶつからなければ海底に沈んで沈底機雷になる。参考：Ｕボート入門

＜ＭＴＡ１５＞：海上自衛隊とフィリピン海軍の共同訓練で、MTAは海上訓練行動（Maritime Training Activity）の略。2015年6月21-27日に実施され、海自から第１航空隊第12飛行隊P-3C哨戒機１機と隊員20名、フィリピン海軍からBN-2A-21哨戒機１機が参加し、アントニオ・バティスタ空軍基地を拠点に、バラワン島西80-150km（南沙諸島から100km）の海域で捜索救難訓練、人道支援・災害救援訓練を行った。同時期にアメリカ海軍がCARAT15演習を行っており、VP-1所属P-3Cが同じアントニオ・バティスタ空軍基地に展開していて、海自とも訓練を行ったとみられる。参考：月刊JWings9,’15

＜Ｍ−ＴＡＤＳ／ＰＮＶＳ＞：アローヘッド（照準器）を参照。

＜ＭＴＡＲ２１＞：TAR21シリーズ（小銃）を参照。

＜ＭＴＡ　ＳＡＭＡ　ＳＡＭＡ＞：アメリカとフィリピンの捜索救難共同訓練。参考：月刊世界の艦船9,’18

＜ＭＴＡ　ＳＡＭＡ　ＳＡＭＡ　２０１８＞：2018年7月9-15日にルソン島西方海空域で実施された。アメリカ海軍から艦艇２隻とP-8A哨戒機１機、フィリピン海軍から艦艇１隻、C-90哨戒機１機、ヘリ１機が参加し、海上自衛隊も第91航空隊UP-3D電子戦訓練支援機１機を派遣している。参考：月刊世界の艦船9,’18、月刊JWings9,’18

＜ＭＴＡ　ＳＡＭＡ　ＳＡＭＡ　２０１９＞：2019年10月14-19日にパラワン島東方海空域で行われた。アメリカ海軍から艦艇２隻とP-8A哨戒機１機、フィリピン海軍から艦艇１隻とC-90哨戒機１機などが参加し、海上自衛隊も第５航空隊P-3C哨戒機２機を派遣している。参考：月刊JWings1,’20

＜ＭＴＢ＞：Motor Torpedo Boat（魚雷艇）の略。

＜ＭＴＢ−１＞：ソ連の飛行艇。1934年4月24日に初飛行したが、この時に墜落してしまった。1936-37年に15機が生産され、低性能ながら哨戒用として1942年まで使用された。全長21.9m、全幅39.4m、全備重量16250kg。エンジンはM-34R（820馬力）３発、最大速度232km、実用上昇限度5450m、航続距離2000km。固定武装は20mm機関砲１門と7.62mm機銃４丁。爆弾500kgを搭載できる。乗員５名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＭＴＢ−２＞：ANT-44シリーズ（飛行艇）を参照。

＜ＭＴＢ−９０級＞：フランス海軍魚雷艇。全長21.3m、幅5.5m、吃水1.9m、満載排水量60トン。主機はガソリンエンジンで、出力3600馬力、速力42ノット。兵装は533mm単装魚雷発射管２門、20mm機関砲１門、機銃４丁、爆雷２個。1942年に８隻が就役した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ＭＴＢＦ＞：Mean Time Between Failure（平均故障時間）の略。参考：月刊世界の艦船1,’20

＜ＭＴＣ＞：イリューシンが2009年から開発中の双発ジェット輸送機で、多用途輸送貨物機の略。An-12の後継で、MTA（多用途輸送航空機）の名称でインドとの共同開発も狙っていた。最大離陸重量64.75トン。エンジンはアビアドビガテルPS-90A-76（142.2kN。改良型のPD-14M-a？）双発、航続距離1215海里（ペイロード最大）。最大ペイロード20トン。インドが新型エンジンの搭載を望んだため共同開発には進まず、Il-214として完成させる予定。参考：月刊軍事研究9,’15、月刊JWings9,'15、4,’16

＜ＭＴＣ�U＞：ミニ・テレコプター�U（無人ヘリ）を参照。

＜ＭＴＣＲ＞：ミサイル関連技術輸出規制を参照。

＜ＭＴＤＳ＞：アメリカ海兵隊の戦術用指揮管制システムで、Marine Tactical Data Systemの略。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊

＜ＭＴＨＥＬ＞：アメリカ軍の試作レーザー砲で、Mobile Tactical High Energy Laser（機動型戦術高エネルギーレーザー）の略。THELの小型自走化版で、重量を18トン軽減しており、車両３両や、C-130輸送機での輸送が可能である。使用レーザーはフッ化重水素化学レーザーのままだが、ソフトウェアを改良し、ロケット弾だけでなく野砲弾や迫撃砲弾への対応も可能となった。2002年11月からテストが行われており、超音速の野砲弾、ロケット弾の迎撃に成功、2004年8月には迫撃砲弾の迎撃にも成功した。実用型としては開発担当のノースロップ・グラマン社がHELRAMやスカイガードを発表しており、2010年以降に実用型の製作を開始し、イスラエル国境付近に配備する筈だったが、軽量化に失敗して2004年8月のテストを最後に開発が中止された。イスラエルでは代わりにアイアン・ドームを配備している。参考：月刊軍事研究2,’08、7,’08、9,’08、5,’12

＜ＭＴＩ＞：移動目標表示（Moving Target Indication）の略。レーダーの目標検出性能改善技術の１つで、ドップラー周波数偏移を利用して固定目標や静止クラッターを消去し、航空機や走行車両など移動目標のみを表示する。第２次大戦中に開発されたが、遅延線技術が水や水銀といった液体を使用した超音波遅延線しか無く、その後水晶など固体結晶も使えるようになったが扱いが難しく実用性に欠け、デジタル処理技術の発達によりデジタル記憶素子で遅延時間を正確かつ自由に制御することが可能となった1960年代後半になって漸く実用レベルに達した。参考：レーダシステムの基礎理論、月刊エアワールド4,’00

　＜クラッターロックＭＴＩ方式＞：荒天時などにクラッターが生じるドップラー周波数偏移を検知し、MTIフィルタの阻止域をクラッターのドップラー周波数偏移と一致させてクラッターを除去する方式。参考：レーダシステムの基礎理論

　＜コヒーレントＭＴＩ方式＞：コヒーレント積分処理によるもの。送信波に対する受信波の位相を正確に検出する必要があり、安定した高周波信号源を使用し、これを介して送信機から受信機に送信波の位相情報を送る回路を組む。参考：レーダシステムの基礎理論

　＜シングルキャンセラＭＴＩ方式＞：Single canceller MTI。コヒーレントMTI方式の１つで、遅延機能を１系統だけ有しており、ある送信パルス波に対する受信信号と、その１つ前の送信パルス波に対する受信信号の差分を取ることができる。この差分は周波数がドップラー周波数に等しく、振幅がドップラー周波数を項に持つ正弦波となるため、静止目標やクラッターなどドップラー周波数がゼロの受信信号は正弦波の振幅もゼロになり、ドップラー周波数偏移を持つ受信信号だけがMTIフィルタを通過して出力される。ただし正弦波はゼロからの立ち上がりが急峻なため、クラッター反射波に枝葉や波などで発生する周波数の揺らぎがあると、一部がフィルタを通ってしまう。また、静止目標だけでなく、レーダーから見て半径方向に特定の速度（ブラインド速度、Blind speedと呼ぶ。パルス繰り返し周波数により決まる）で移動する目標でもドップラー周波数がゼロになり、この目標はフィルタで弾かれて探知不能になってしまうので、パルス繰り返し周波数決定に際して注意する必要がある。高速目標をブラインド速度領域無しに捉えるにはブラインド速度を目標の最大速度以上に設定する必要があり、パルス繰り返し周波数を高くしなければならないが、今度はパルス繰り返し周波数により同時に決まる目標探知距離が短くなってしまうので、ちょうど良いパルス繰り返し周波数を選ぶか、スタガPRF方式など一工夫を入れる。参考：レーダシステムの基礎理論

　＜スタガＰＲＦ　ＭＴＩ方式＞：Staggered PRF。シングル／ダブルキャンセラMTI方式で問題となるブラインド速度増大を図るための方式で、２種類以上のパルス繰り返し周波数（PRF）をパルス波送信ごとに切り替えるものである。パルス間隔の比（スタガ比）を適切に調整することで、シングルキャンセラMTI方式に比べて数十倍のブラインド速度を得ることができ、中−遠距離捜索レーダーがこの方式を採用している。参考：レーダシステムの基礎理論

　＜ダブルキャンセラＭＴＩ方式＞：Double canceller MTI。シングルキャンセラMTI方式で問題となる揺らぎを持つクラッターを除去するため、遅延機能を２系統に増やして縦列に繋ぎ、受信信号３つの差分を取れるようにしたものである。差分波形のゼロからの立ち上がりが緩やかになり、フィルタをすり抜けるクラッターが少なくなる。遅延機能を３つ以上に増やせば更に改善でき、ついでにフィードバック回路を設けてMTIフィルタ通過域の形状を矩形に近づければもっと改善できる。ただしブラインド速度と目標探知距離の関係は改善できないので注意。参考：レーダシステムの基礎理論

　＜ノンコヒーレントＭＴＩ方式＞：ノンコヒーレント積分処理によるもの。コヒーレントMTI方式より回路が単純なので、初期に使用されることもあったが、技術進歩で安定した信号源を得られるようになったため、廃れた。参考：レーダシステムの基礎理論

＜ＭＴＩモード＞：移動目標表示モードの略。参考：月刊軍事研究11,’98

＜ＭＴＫ＞：BTR-50装甲車ファミリーを参照。

＜ＭＴＫ−２＞：2S1自走砲ファミリーを参照。

＜ＭＴＫ−２０１シリーズ＞：ロシア海軍艦載電子光学センサー。参考：月刊軍事研究10,’11

＜ＭＴＫ−２０１Ｍ＞：カラーTVカメラ、モノクロTVカメラ、赤外線カメラ（波長8-12ミクロン）、レーザー測距器（波長1.06/1.54ミクロン）からなり、船体動揺に対する安定化装置が付いていて、艦内操作により目標を捜索・自動追尾する。プロジェクト20380/20381型ステレグシュチイ級フリゲートとプロジェクト22350アドミラル・ゴルシコフ級フリゲートに搭載された。参考：月刊軍事研究10,’09、11,’09、10,’13、11,’15、月刊世界の艦船12,’21

　＜ＭＴＫ−２０１ＭＥ＞：輸出型。参考：月刊軍事研究10,’11

＜ＭＴ−ＬＢシリーズ＞：ソ連陸軍汎用装甲輸送／牽引車、オブイェークト６。ATS-59シリーズの後継で、核戦争下でも使用できる中型野砲用牽引車として1964年から量産された。1970年の対独戦勝記念パレードで初公開されたため、M1970の西側コードが付いている。1970年代一杯まで量産され、1980年代まで輸出が継続された。輸出先では装甲兵員輸送車としても使用されている。参考：ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）、月刊PANZER5,’13、4,’93

＜ＭＴ−ＬＢ＞：車体は完全密閉式で、NBC防護装置を備える。車体最前部がトランスミッション、その後ろが操縦室で、前面に装甲シールド付き窓２枚がある。その左後ろにエンジン、右後方に7.62mm機銃PKTを１丁（1000発。2500発？）装備した小型銃塔TKB-01を搭載する。車体後部が兵員・貨物室で、砲兵11名または貨物２トンを収容できる。車体後面に観音開き乗降ドアと牽引フックを持つ。足回りの一部にPT-76のコンポーネントを流用（他は全部新規開発なのでファミリー車両ではない）しており、下部転輪は片側６枚、起動輪は前方、誘導輪は後方にあり、上部転輪は無い。サスペンションはトーションバー式。全長6.454m、全幅2.85m、全高1.92m、戦闘重量11.9トン。装甲厚8-10mm。エンジンはYMAZ-238B水冷Ｖ型８気筒ディーゼル（240馬力）、路上最大速度61.5km、水上最大速力6km、燃料搭載量450リットル、航続距離500km。無線機はR-123。乗員２名（車長兼銃手、操縦手）。参考：ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）、月刊PANZER5,’13、3,’00、1,’13、月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊軍事研究2,’09

＜ＭＴ−ＬＢＶ＞：寒冷積雪地及び沼地踏破用超幅広履帯（幅565mm）を備えたもの。転輪なども幅広対応型になっている。参考：月刊PANZER5,’13、3,’00

＜ＭＴ−ＬＢＭ＞：近代化型。銃塔を新型にしており、兵装により更に細分される。1990年代に開発された。参考：月刊PANZER5,’13

＜ＭＴ−ＬＢＭ１＞：MT-LBMの改良型。エンジンを出力310馬力の強化型に換装した。参考：月刊PANZER5,’13

＜ＭＴ−ＬＢＭ２＞：MT-LBM1の改良型。トランスミッションをオートマチックにし、スカートを追加した。参考：月刊PANZER5,’13

＜ＭＴ−ＬＢｕ＞：改良型。後部兵員室の使い勝手を良くしたもので、1970年から生産された。西側諸国は1974年に存在を確認したため、ACRV-M1974（1974年型砲兵指揮偵察車）のNATOコードを付けている。転輪を１枚増やして車体を延長し、車高も高くした。車体前部の配置をオーバーキャブ式としたため、車体前面上部の装甲板が段差無しの傾斜一枚板になっている。車体後面ドアを片開き１枚とし、車体左側面後部にもドアを追加した。車体後部中央に２名用の大型観測塔があり、そこに12.7mm機銃DShKを装備する。全長7.21m、全幅2.85m、全高2.42m、戦闘重量15.55トン。エンジンはYaMZ238N水冷Ｖ型８気筒ディーゼル（300馬力）、最大速度61km、航続距離500km。乗員２名＋乗車兵員６名。参考：月刊PANZER5,’13

＜ＭＴ−ＬＢファミリー＞

　＜１Ｖ１２＞：砲兵指揮観測車。2S1及び2S3自走榴弾砲部隊の指揮観測用に開発され、1970年から生産された。西側では1974年に存在を確認し、ACRV-M1974（砲兵指揮偵察車1974年型）と呼んでいる。MT-LBの車体を延長して転輪を１組増やし、車体上部をかさ上げして内部容積を確保、車体後部に砲塔形状の観測機材マウントを搭載した。１個中隊に１両配置され、中隊長と観測指揮班が乗車して指揮及び上級司令部とのデータリンクを行う。全長7.47m、全幅2.85m、全高2.42m、重量15.5トン。エンジンはYMAZ-238Bディーゼル（240馬力）、最大速度61km、航続距離500km。自衛武装は観測機材マウント上の7.62mm機銃PKTで、後に12.7mm機銃DShKに換装した。乗員６名（５名？）。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊軍事研究3,’09

　＜１Ｖ１２Ｍ＞：砲兵指揮観測車。1V12の改良型で、通信機器などを更新している。1983年に採用された。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜１Ｖ１３＞：砲兵指揮観測車。1V12の観測機材改良型である。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜１Ｖ１３Ｍ＞：砲兵指揮観測車。1V13の改良型で、通信機器などを更新している。1983年に採用された。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜１Ｖ１４＞：砲兵指揮観測車。1V13に1PN-44夜間用監視サイトと1D11M-1レーザー測距器を搭載したもの。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜１Ｖ１４Ｍ＞：砲兵指揮観測車。1V14の改良型で、通信機器などを更新している。1983年に採用された。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜１Ｖ１５＞：砲兵指揮観測車。1V14にコンピュータ通信システムなどを搭載したもの。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜９Ｐ１４９＞：自走対戦車ミサイル型。9K113または9K114シュツルム対戦車ミサイルを搭載している。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＭＴ−ＬＢ　ＢＲＭ＞：除染車型、別名ソヴァ。参考：月刊PANZER1,’13

　＜ＭＴ−ＬＢ　ＭＲＨＲ＞：NBC偵察車型。参考：月刊PANZER5,’13

　＜ＭＴ−ＬＢ　ＲＨＲ＞：化学偵察車型。参考：月刊PANZER1,’13

　＜ＭＴ−ＬＢ　ＳＥ＞：装甲救急車型。参考：月刊PANZER5,’13

　＜ＭＴ−ＬＢ　ＴＭＸ＞：自走迫撃砲型。兵員室に82mm迫撃砲を搭載する。参考：月刊PANZER5,’13

　＜ＭＴＰ−ＬＢ＞：整備支援車両型。銃塔を外し、兵員室上面に大型フレームラックを装備している。参考：月刊PANZER5,’13

　＜ＵＲ−７７＞：地雷原処理車型。兵員室上面に地雷原処理ロケット発射機を装備する。参考：月刊PANZER5,’13

＜トゥンジャ・サニ＞：自走迫撃砲型。1965年から開発され、1979年に制式採用された。MT-LBの後部兵員室に限定旋回式砲架を設け、120mm迫撃砲M-120（2B11）を搭載している。操作要員３名も一緒に乗れる。参考：月刊PANZER8,’01

＜ＭＴ−ＬＢ海外シリーズ＞

　＜ＭＴ−ＬＢ（イラク）＞：イラク陸軍装甲車。2012年春にブルガリアへ500両を発注した。シャットル・アラブ河口の湿地帯でも運用できるよう、履帯を幅広型に換装している。参考：月刊PANZER1,’13

　＜Ｐｂｖ．４０１＞：Pbv.401を参照。

＜ＭＴ−ＬＢ海外ファミリー＞

　＜ＫＰＶ連装機銃搭載車（イラク陸軍）＞：イラク陸軍装甲車。車体上面後部に14.5mm機銃KPVを連装銃架ごと固定したものがイラク戦争で使用されている。参考：月刊PANZER11,’04

　＜ＭＴ−ＬＢ　ＡＴ−１＞：ブルガリア陸軍地雷敷設車。地雷敷設用トレーラーを牽引し、車内にトレーラーへの対戦車地雷自動搭載装置を装備している。参考：月刊PANZER5,’13

　＜ＭＴ−ＬＢ（Ｐｉ）＞：東ドイツ陸軍工兵戦闘車。参考：月刊PANZER5,’13

　＜ＭＴ−ＬＢ（Ｐｚｊ）＞：東ドイツ陸軍対戦車ミサイル車両。参考：月刊PANZER5,’13

　＜ＭＴ−ＬＢｕ／ＫＳｈＭ＞：イラク陸軍装甲砲兵指揮・偵察車両。MT-LBの車内に通信装置、手動式射撃指揮装置、電源を搭載したものである。参考：月刊グランドパワー4,’95

　＜ＭＴ−ＬＢ自走地対空ミサイル（カザフスタン陸軍）＞：カザフスタン陸軍自走地対空ミサイル。兵員室上面に背の高い構造物（付け根に前面ガラス張りの操作員室がある）を追加し、両側に9K38地対空ミサイル４連装発射機を１基ずつ装着している。2011年から配備された。参考：月刊PANZER10,’12

　＜ＭＴ−ＬＢ自走地対空ミサイル（北朝鮮陸軍）＞：北朝鮮陸軍自走地対空ミサイル。車体上面にターレットを装着し、ターレット前面にパラボラアンテナ、左右に9K310らしい地対空ミサイルの４連装（２×２）箱型発射機を１基ずつ装着している。2017年4月の軍事パレードで初登場した。参考：月刊軍事研究5,’18

　＜ＭＴ−ＬＢ自走迫撃砲（イラク陸軍）＞：イラク陸軍自走迫撃砲。車体後部に120mm迫撃砲アル・ジャリールを搭載し、上部装甲板を左右に開いて射撃するタイプと、車体上部後方に新型120mm迫撃砲４門を横に並べたタイプがある。後者の場合、走行時は砲を水平にしているが、射撃時には90度倒して車体をジャッキで固定する。射角プラス8-40度、旋回角左右10度ずつ。車体左に射撃操作装置があり、オプションで遠隔操作射撃もできる。搭載弾数104発。最大射程8200m（重量16kg榴弾）／10000m（重量12kg榴弾）。操作員５名。参考：軍事分析湾岸戦争

　＜マリッツァ＞：ブルガリア陸軍NBC防護車。コード化された検知データを25kmまで送信できる。参考：月刊PANZER12,’99

＜ＭＴＬＳ−１Ｇ１４＞：マーモン・ヘリントン社が開発した軽戦車。CTMS-1TB1の改良型で、主砲の44口径37mm自動砲を連装化し、前面装甲を38mmに強化、乗員を１名増やした。同軸機銃の装備スペースが無くなったので、砲塔右前方に張り出す形でボールマウント式機銃を搭載している。戦闘重量21トン。エンジン出力240馬力。1943年4月にアメリカ軍でテストを受けたが、採用されなかった。参考：月刊PANZER7,’11

＜ＭＴＭＣ＞：アメリカ軍の組織で、Military Traffic Management Command（軍事交通管理コマンド）の略。アメリカ本国内の兵員、兵器、装備、物資の輸送・交通管理、世界25カ所にあるアメリカ軍使用港湾の運用、民間輸送会社が取り扱う軍用物資の監視、陸軍要員・物資の海外輸送の管理を任務とする。輸送手段としては鉄道列車を保有する。MTMC作戦センター、第597輸送群、第598輸送群、第599輸送群、輸送工学局から構成される。参考：月刊軍事研究5,’03

＜ＭＴＮＣ２＞：イギリスのキネティックが開発中のイギリス海軍戦術イントラネットで、海軍向け指揮通信戦術ネットワークの略。2005年10月の演習で、イギリス海軍指揮支援システムと統合化情報互換システムを広範囲海洋戦術ネットワークにより統合運用することに成功した。2006年3月の演習では、高度な通信設備を持たない補助艦艇も含めたネットワークの構築に成功している。参考：月刊軍事研究4,’07

＜ＭＴＯ−７４＞：P15海外シリーズ（艦対艦ミサイル）を参照。

＜ＭＴＯ８５Ｍ＞：RBS-15海外シリーズ（艦対艦ミサイル）を参照。

＜ＭＴＰ＞：イギリス陸軍の迷彩服パターンで、Multi Terrain Paternの略。2012年から支給されている。参考：月刊丸3,’13

＜ＭＴＰ−１＞：BTR-50装甲車ファミリーを参照。

＜ＭＴＰ−１９＞：デンマークの機雷。全長1m、直径0.88m、重量500kg、炸薬重量300kg。最大敷設深度20m。信管は音響及び磁気。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＭＴＲ３９０＞：ティーガー攻撃ヘリ用ターボシャフトエンジン。MTU、ロールスロイス、TMが共同開発した。圧縮機４＋１段、圧縮比14、燃焼器はアニュラー式、タービン段数１＋２段、離昇出力1515軸馬力。全長109インチ（2.77m）、直径43.2インチ（1.1m）、重量2203ポンド（999kg）。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜ＭＴＲＳ＞：アメリカ陸軍の爆発物処理ロボットで、Man Transportable Robotic Systemの略。参考：月刊軍事研究2,’17、11,’15

　＜ＭＴＲＳ　ＭＫ１＞：パックボット510ベースのもの。長さ2.03mの３段折り畳み式ロボットアームを装備しており、アーム先端のカメラで目標を確認し、アーム２段目のグリッパーで持ち上げて撤去する。グリッパー運搬能力13.6kg。本体総重量30.8kg、操縦装置重量8.6kg。参考：月刊軍事研究2,’17

　＜ＭＴＲＳ　ＭＫ２＞：タロンUGVベースのもの。参考：月刊軍事研究2,’17

　＜ＭＴＲＳインクリメント�U＞：MTRS Mk1/Mk2の後継として開発しているもの。自律地雷探知システム、CBRNEセンサー、爆発物処理装備を付け替えて各任務を行う。2020会計年度以降に1210両を配備予定。参考：月刊軍事研究2,’17

＜ＭＴＳ＞：AN/AAS-44C(V)ターゲッティングセンサーを参照。

＜ＭＴＳ＞：Movement Tracking System（移動追跡システム）の略。兵站部隊の管理担当者が装備する専用システムで、衛星通信装置やGPSを備え、リアルタイム情報交換が可能。補給品の在庫リスト、補給品の移動状況・配布状況を把握するのに威力を発揮する。参考：月刊軍事研究8,’03

＜ＭＴＳ−７０１＞：SSN-701（係留訓練艦）を参照。

＜ＭＴＳ−７１１＞：SSN-711（係留訓練艦）を参照。

＜ＭＴＳ−Ａ＞：AN/AAS-52(V)ターゲッティングセンサーを参照。

＜ＭＴＳ−Ｂ＞：AN/DAS-1（ターゲッティングセンサー）を参照。

＜ＭＴＳ−Ｄ＞：AN/DAS-4（ターゲッティングセンサー）を参照。

＜ＭＴＴ＞：ロシア海軍の短魚雷。航空機、水上艦（短魚雷発射管または91PE2対潜ロケット）、潜水艦（91PTE2ロケット）から発射される。全長3.24m、直径324mm、重量385kg、炸薬重量60kg。推進はピストンエンジン（斜盤機関）によるウォータージェット、航走距離はモード１（雷速50ノット）で9km、モード２（雷速30ノット）で20km。最大運用深度600m。誘導はアクティブ・パッシブ音響、シーカー有効距離1200m（1500m？深度40-200m。）／2500m（200m以上）。信管は音響近接または着発。参考：月刊軍事研究11,’09、11,’11、1,’18、月刊世界の艦船7,'21、1,'15増刊

＜ＭＴ−ＴＭ自走車体＞：ロシア軍S-300V地対空ミサイルシステムの各構成車両に使用されている自走車体。T-80がベースで、エンジンを700馬力級のディーゼルに換え、強力なAPUを搭載しているらしい。乗員３名。参考：月刊軍事研究10,’98

＜ＭＴＵ−１２＞：T-54戦車ファミリーを参照。

＜ＭＴＵ−２０＞：T-55戦車ファミリーを参照。

＜ＭＴＵ−５５＞：T-55戦車ファミリーを参照。

＜ＭＴＵ−７２＞：T-72戦車ファミリーを参照。

＜ＭＴＵ−９０＞：T-80戦車ファミリーまたはT-90戦車ファミリーを参照。

＜ＭＴＶ＞：アメリカ軍５トン型中型戦術車（FMTV）。６×６輪トラックで、標準貨物ベッドサイズは14フィート（4.27m）。全長7.27m、全幅2.44m、全高2.83m、車体重量1.128トン。エンジンはキャタピラー社製C7ディーゼル（330馬力）、最大速度96km、航続距離483km。積載量4.536トン。乗員３名。５トン標準カーゴM1083、MHEクレーン装備５トン標準カーゴM1084、５トンロングカーゴM1085、MHEクレーン装備５トンロングカーゴM1086、５トントラクターM1088、５トンレッカー車M1089、５トンダンプM1090、５トン車台M1092、低速空中投下用５トン標準カーゴM1093、低速空中投下用５トンダンプM1094、５トンロング車台M1096がある。参考：月刊軍事研究5,’17、8,’03、月刊PANZER7,’10

＜ＭＴＶ＞：韓国のKIAが開発した装甲トラック。後部兵員用コンテナには視察窓とガンポートが12個ずつ設けられており、内部に兵員24名を収容できる。参考：月刊PANZER12,’11

＜ＭＴＶＲ＞：アメリカ海兵隊６×６輪トラックで、代替中型戦術車両（Medium Tactical Vehicle Replacement）の略。７トントラックM939/M809の後継として採用し、2001年から配備しており、各型計10000両以上を量産する予定である。参考：月刊軍事研究1,’13、月刊PANZER1,’13、スピアヘッドNo.8

　＜ＭＫ２３＞：基本のカーゴ型。車体はアルミ合金を使用して軽量化を図った。サスペンションはオシコシ製TAK-4独立懸架装置で、ミシュラン製16.00R20XZLコンバットタイヤとタイヤ圧中央制御装置を装備し、路外踏破性能が高い。キャビン上部を撤去すればC-130に積み込んで空輸できる。全長8.023m、全幅2.489m、全高3.556m／2.49m（キャビン上部撤去時）、車体重量12.6トン、全備重量28.2トン。積載量13.5トン（路上）／6.4トン（路外）。エンジンはキャタピラー社製C12直列６気筒ディーゼル（出力425馬力、総排気量12000cc）、トランスミッションはHD4070Pオートマチック（前進７段）、最大速度105km、燃料搭載量303リットル、航続距離483km。乗員３名。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ２３Ａ１＞：アフガン戦やイラク戦で防御力強化の必要が出たため、要所に増加装甲装着準備を施したもの。装甲取り付け準備（Ready To Accept Armor、RTAA）キットと呼ばれる装甲取り付け具（重量67kg）を追加し、強化型前部サスペンションとエアコンを採用している。増加装甲そのものは開発が間に合わず、現場で適宜取り付けていた。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ２３＞：MK23にMAS（MTVR装甲システム）を装着した装甲化型で、2005年から配備された。A1と同様の強化型前部サスペンションとエアコンの追加も行われている。車体重量15トン。路外積載量5.4トン。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ２３アルマジロ＞：AMK23の後部荷台に背の高い装甲兵員輸送ボックスを搭載したもの。装甲ボックスはオープントップで、防水シートを被せる。輸送車両警備用に狙撃探知無人銃塔ガンパックスを装備したものもある。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ２３Ａ１＞：MK23に脱着可能なMASを装着したもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ２５＞：MK23のキャビン前部に９トンウインチを装着したもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ２５Ａ１＞：MK25にMK23A1と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ２５＞：MK25にAMK23と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ２５Ａ１＞：MK25に脱着可能なMASを装着したもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ２７＞：ロングホイールベースの貨物輸送型。全長9.8m、全備重量28トン。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ２７Ａ１＞：MK27にMK23A1と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ２７＞：MK27にAMK23と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ２７Ａ１＞：MK27に脱着可能なMASを装着したもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ２８＞：ロングホイールベースの貨物輸送型。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ２８Ａ１＞：MK28にMK23A1と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ２８＞：MK28にAMK23と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ２８Ａ１＞：MK28に脱着可能なMASを装着したもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ２９＞：ダンプトラック型。車体部分を鋼製にして負荷に耐えられるようにした。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ２９Ａ１＞：MK29にMK23A1と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ２９＞：MK29にAMK23と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ２９Ａ１＞：MK29に脱着可能なMASを装着したもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ３０＞：ダンプトラック型。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ３０Ａ１＞：MK30にMK23A1と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ３０＞：MK30にAMK23と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ３０Ａ１＞：MK30に脱着可能なMASを装着したもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ３１＞：タンクローリー型。5000ガロン（18927リットル）給油トレーラーMK970を牽引する。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ３１Ａ１＞：MK31にMK23A1と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ３１＞：MK31にAMK23と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ３１Ａ１＞：MK31に脱着可能なMASを装着したもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ３６＞：レッカー車型。後部に回収用10トンクレーン１基と16トンウインチ２基を搭載する。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ３６Ａ１＞：MK36にMK23A1と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ３６＞：MK36にAMK23と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ３６Ａ１＞：MK36に脱着可能なMASを装着したもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ３７＞：HIMARS用再補給車型。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＭＫ３７Ａ１＞：MK37にMK23A1と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ３７＞：MK37にAMK23と同様の改修を行ったもの。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＡＭＫ３７Ａ１＞：MK37に脱着可能なMASを装着したもの。参考：月刊軍事研究1,’13

＜ＭＴＷ＞：Mannschaftstransportwagen（兵員輸送車）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＭＴＷ＞：MCGファミリー（自走ロケット砲）を参照。

＜ＭＴＸ＞：T-4（練習機）を参照。

＜ＭＵ−２＞：チェコスロバキアのスコダ社が開発した豆戦車。車体はカーデンロイド軽装甲車の無断コピーで、戦闘室は密閉式となっており、右前部に箱形操縦室、左前部に290度限定旋回銃塔を装備する。エンジンはガソリン（33馬力）。武装はvz.24水冷機関銃１丁。装甲厚4-5.5mm。1931年に試作されたが、乗員スペースが狭い、装甲が貧弱、足回りが脆弱といった欠点があり、採用されなかった。参考：月刊丸6,’01

＜ＭＵ−２シリーズ＞：三菱重工製双発ターボプロップ・ビジネス機。欧米への輸出を狙い、当時の日本の航空技術でも無理無く短期間で開発できる小型ビジネス機を選択した。1958年から開発し、1961年に設計を終え、1963年9月14日に初飛行し、1985年12月まで生産された。巡航速度が速く操縦性能も良好で、海外オーナーからはビジネス機のホットロッド（加速力強化カスタムカー）というニックネームも冠されている。戦後国産最多生産機・戦後最多輸出機で、総生産機数767機、販売総数762機（残る５機は三菱重工社内機として使用）、うち輸出704機であり、21世紀に入っても100機以上が世界の空を飛んでいる。陸上自衛隊に連絡偵察機LR-1として20機、航空自衛隊に捜索救難機MU-2Sとして29機、飛行点検機MU-2Jとして４機が採用された。参考：月刊JWings5,’16、5,’03、月刊航空ファン5,’16、月刊丸5,’07

　＜ＭＵ−２Ａ＞：原型機。素材はアルミ合金で、FRPも使用している。胴体は与圧に耐えられる真円断面とし、高性能で安価に纏めるため全体のサイズは小さくしつつ、同クラス以上のキャビン容積を確保した。主翼は高翼配置の直線翼で、半ばにエンジンをポッド式に搭載する。主翼の全幅にわたりダブルスロッテッドフラップを搭載しており、短距離離着陸能力を持つ。ただしエルロンを付ける場所が無くなったため、ロール制御にはスポイラーを使う。風洞実験を繰り返してエルロンに近い横操縦性能を持たせたが、低速での効きがやや悪く、着陸時の操縦輪操作にコツが要るらしい。キャビンには片側２枚の窓があり、与圧胴体だが長方形として客席からの視界を良くした。エンジンはチュルボメカ製アスタズー�UＫターボプロップ（562軸馬力）双発。３機が製作され、初号機は1963年9月14日に初飛行した。運輸省航空局の型式証明交付は1965年2月18日である。後にMU-2B仕様に改造された。１号機が新潟県立自然博物館、３号機が航空館boonに展示されている。参考：月刊JWings5,’16、月刊航空ファン5,’16

　＜ＭＵ−２Ｂ＞：アメリカ市場向けにエンジンをアメリカ製としたもので、これが標準量産型となった。エンジン装備方法もポッド式から主翼マウント埋め込み式に変更している。主翼前縁にドループを設け、主翼幅も1m増やしたが、フラップ幅はそのままである。翼端増槽を標準装備し、エンジン防火システムを強化した。エンジンはギャレット・エアリサーチ社製TPE331-25A（605軸馬力）双発。標準乗客数５名。1965年3月11日に初号機が初飛行し、9月15日に運輸省航空局、11月4日にアメリカ連邦航空局の型式証明を取得、1966年から量産・販売された。総生産数35機で、アメリカに28機、ヨーロッパに３機が輸出されている。MU-2D以下、多数のバリエーションが作られているが、社内名称は変更されているものの、型式名はMU-2Bのままである。参考：月刊JWings5,’16、月刊航空ファン5,’16

　＜ＭＵ−２Ｄ＞：自衛隊向けで、MU-2Bのエンジンを強化して総重量を増やした。翼内タンクをブラダー式からインテグラル式に変更している。参考：月刊JWings5,’16、月刊航空ファン5,’16

　＜ＭＵ−２Ｆ＞：エンジンをTPE331-151A（705軸馬力）に強化し、翼端増槽を大型化したもの。参考：月刊JWings5,’16

　＜ＭＵ−２Ｇ＞：MU-2Bの胴体を1.9m延長してエンジンを強化したもの。キャビン窓が片側４枚に増え、標準乗客数は10名となった。1969年1月10日に初飛行した。参考：月刊JWings5,’16、月刊航空ファン5,’16

　＜ＭＵ−２Ｊ＞：MU-2GのエンジンをTPE331-6-251M（724軸馬力）に換装したもの。参考：月刊JWings5,’16

　＜ＭＵ−２Ｋ＞：MU-2Jの短胴型。参考：月刊JWings5,’16

　＜ＭＵ−２Ｌ＞：MU-2Jの総重量を増やしたもの。参考：月刊JWings5,’16

　＜ＭＵ−２Ｍ＞：MU-2Kの総重量を増やしたもの。参考：月刊JWings5,’16

　＜ＭＵ−２Ｎ＞：MU-2LのエンジンをTP331-5-252M（776軸馬力）に強化し、プロペラを４翅にしたもの。参考：月刊JWings5,’16

　＜ＭＵ−２Ｐ＞：MU-2MのエンジンをTP331-5-252M（776軸馬力）に強化し、プロペラを４翅にしたもの。参考：月刊JWings5,’16

　＜ソリティア＞：Solotaire。MU-2PのエンジンをTP331-10-501M（665軸馬力）にダウングレードしたもの。1977年に初飛行し、1978年3月にアメリカ連邦航空局の型式証明を取得した。参考：月刊JWings5,’16、月刊航空ファン5,’16

　＜マーキーズ＞：Marquise。MU-2NのエンジンをTP331-10-501M（665軸馬力）にダウングレードしたもの。1977年に初飛行し、1978年3月にアメリカ連邦航空局の型式証明を取得した。参考：月刊JWings5,’16、月刊航空ファン5,’16

＜ＭＵ−２ファミリー＞

　＜ＬＲ−１＞：LR-1を参照。

　＜ＭＵ−２Ａ＞：航空自衛隊の救難捜索機。MU-2Sのエンジン強化型で、片発停止時にも安全に飛行できるようになった。翼端増槽を大型化して航続距離を延ばしている。1974年3月26日から航空救難団に配備された。参考：月刊航空ファン11,’18

　＜ＭＵ−２Ｃ＞：LR-1の社内名称。

　＜ＭＵ−２Ｅ＞：MU-2Sの社内名称。

　＜ＭＵ−２Ｊ＞：航空自衛隊の飛行点検機。MU-2Gベースの長胴型で、社内呼称もMU-2J、航空局への民間型式名登録はMU-2B-35である。飛行場の航法施設や着陸誘導装置の点検を行うのが主任務で、航法装置、オシロスコープ、グラフィック・レコーダーなどを搭載し、空自が装備する各種航空機と同じパターンで飛行場にアプローチして電波のチェックを行う。低空飛行や離着陸を反復するため、機体構造を強化した。胴体下部に主脚収容スポンソンを持つ。全長12.03m、全幅11.9m、全高4.17m、自重3.1トン、全備重量4.9トン。エンジンはTP331-6-251ABターボプロップ（724馬力）双発、最大速度555km（611km？460km？）、上昇限度8230m、航続距離2483km（1700km？）。乗員４名。1975-79年に４機が飛行点検隊に配備され、U-125に後を譲って1994年3月22日に用途廃止となった。参考：自衛隊装備カタログ1981、月刊JWings1,’14、5,’14、5,’03、世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1982、月刊航空ファン5,’16、航空自衛隊パーフェクトガイド2015

　＜ＭＵ−２Ｓ＞：航空自衛隊の救難捜索機。MU-2Dベースで、社内呼称はMU-2Eである。機首にドップラーレーダー用アンテナドームを装備し、各種無線機、航法装置、救難具を積む。キャビンドアはスライド式として空中で開閉できるようにし、後方窓をブリスター型として視界を確保している。与圧は廃止した。全長10.7m、全幅11.95m、全高3.94m、自重2.968トン、全備重量4.55トン。エンジンはアライドシグナルTPE331-25AB（650馬力、605軸馬力）双発、経済巡航速度227ノット、最大巡航速度256ノット、最大速度571km（480km？460km？）、実用上昇限度8960m（5490m？）、航続距離2584km（1700km？）。乗員７名（４名？）。1967年11月30日に初号機を受領、12月2日から航空救難群に配備し、1977年までにMU-2Aと合わせて29機を導入した。U-125Aに後を譲って2008年10月22日に全機退役した。参考：月刊JWings1,’00、5,’14、5,’03、5,’16、自衛隊装備年鑑1996、世界の軍用機1982、1979、航空自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊航空ファン1,’15、5,’16

＜ＭＵ−３−Ｅ＞：自衛隊の対空無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＭＵ−３−Ｆ＞：自衛隊の対空無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究11,’14

＜ＭＵ−３−Ｇ＞：自衛隊の対空無線機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＭＵ−４タンケッテ＞：チェコスロバキアのスコダ社が開発した豆戦車。装甲が薄すぎたMU-2豆戦車の改良型で、カーデンロイド豆戦車にそっくりだが、ライセンスは取得していない。車体は全溶接製で、中央に並列複座の密閉式乗員室を持ち、ボールマウント式7.92mm機銃ZBvz26を２丁搭載する。装甲厚は10mmとなり、小銃弾に対する十分な防御を得た。全長2.98m、全幅1.67m、全高1.3m、重量2.3トン。エンジンは４気筒空冷ガソリン（40馬力）、最大速度41km、航続距離200km。1932年と1934年にチェコスロバキア軍に提案されたが、既にvz.33を採用していたため、こちらは採用されなかった。1933年にユーゴスラビア軍に提案され、1934年10月に採用されたが、後にキャンセルされている。他にアフガニスタン、ハンガリー、スウェーデンからも引き合いがあったが、いずれも発注には至っていない。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊丸6,’01

＜ＭＵ９０＞：フランスのトムソン・マルコーニ社とイタリアのホワイトヘッド・アレニア社の企業連合ユーロトープ（EuroTorp）が開発した軽魚雷、別名インパクト（Impact）。フランスとイタリアで1980年代から別々に開発していたのを1990年代に統合したものである。浅海から深海の潜水艦を目標としており、水上艦や航空機から発射でき、ロケットを付けてミラス・システムとすることも可能で、高度300m以下・最大速度620ノット以下のロケットになら弾頭として搭載できる。全長2.85m（水上艦）／2.858m（ヘリ）／2.881m（固定翼機）、直径324mm、重量304kg（水上艦）／314.1kg（ヘリ）／315.6kg（固定翼機）。弾頭は成型炸薬、炸薬重量32.7kg（高圧縮トリアミノトリニトロベンゼン、TNT123kg相当）。主機は一酸化銀アルミニウム電池を電源とする可変電動機、推進はポンプジェット、速力29-50ノット以上（１ノット刻みに選択）、29ノットから50ノット超への加速は３秒以内、航走距離25km（29ノット）／12km（50ノット）。投下可能高度25m（航空機・ロケット投射）／20m（水上艦）、攻撃可能深度3-1000m以上。誘導はパッシブ・アクティブ音響式で、送信音波47本と受信音波33本により進行方向の水平120度・垂直70度を捜索し、12目標の同時処理が可能。探知距離2.5km（アクティブモード）／15km（パッシブモード、対小型潜水艦）。目標撃破率は74%とされる。フランス（1993年就役）、イタリア、オーストラリア、デンマーク、ドイツなど７カ国で採用され、100発以上が製造された。参考：月刊軍事研究9,’09、3,’08、11,’06、6,’01、月刊世界の艦船1,'15増刊、5,’12、7,'21、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＭＵ９０ＨＫ＞：ユーロトープ社の対魚雷用魚雷で、HKはHard Killの略。MU90ベースで、違いは弾頭部（弾頭を成型炸薬から半指向性に変更、信管を調定）のみであり、発射管制装置がMU90にプリセットする内容を変えるだけで簡単にMU90HKへとモード変更でき、アクティブ魚雷防御システムとして使える。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊軍事研究2,’07、4,’07、6,’15

＜ＭＵ−３００＞：三菱重工の双発ビジネスジェット機。1978年8月29日に原型機が初飛行し、1979年6月から量産され、1981年11月7日にFAA、1984年11月26日に運輸省の形式証明を取得した。主翼後方の胴体左右にエンジンを搭載し、水平尾翼は垂直尾翼上端にある。最大離陸重量7.303トン。最大速度マッハ0.78、航続距離4115km。海外にはダイヤモンド�T／�TＡ／�Uの名称で販売され、それぞれ63機、26機、８機を生産したが、ビジネス機不況から1985年12月に販売権、1988年に生産権をビーチ社に委譲した。ビーチ社ではダイヤモンド�Uをビーチジェット400に改称して販売、2019年現在はホーカー400シリーズになっている。アメリカ空軍がT-1Aジェイホーク練習機として大量に配備し、1991年には航空自衛隊もT-400練習機として採用した。参考：月刊JWings5,’03、月刊軍事研究3,’08、月刊航空ファン8,’15、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＭＵＨ−１＞：KMPシリーズ（汎用ヘリ）を参照。

＜ＭＵＫ−５０１＞：海上自衛隊はやぶさ型駆潜艇用重量型オープンサイクル２軸ガスタービンエンジン。三菱長崎造船所が開発した。全長5.7m、幅2.6m、高さ2.1m、重量８トン。使用燃料は軽油、燃料消費率は毎時400g／馬力以下。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＭＵＫ−５０２＞：防衛庁が試作した艦船用ガスタービンエンジン。MUK-501の改良型だが、予定の性能に達しなかったため開発中止となり、以後は航空機用ガスタービンを艦船用としたものを搭載するようになった。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＭＵＬＥ＞：ロッキード・マーチン社がボーイング社と共同で開発していた多目的兵站補給車。UH-60で空輸できる６×６輪UGVで、自律航法装置ANSを備え、遠隔操作または事前設定による自律走行が可能である。各車輪にモーターが付いており、どれかが故障した場合は残りでバランスを修正して走行を継続する。重量2.36トン。直列ハイブリッド・ディーゼルによるインハブモーター駆動、路上最大速度90km、行動距離100km。輸送型、武装攻撃型、対地雷型の３種類があり、２個分隊を支援できる。後に要求が変更され、CH-47で２両を空輸できれば良いとされており、重量が7325ポンド（3.32トン）に増加した。FCS旅団戦闘団大隊支援班にXM1217を18両、XM1218を２両、XM1219を６両配備する予定だったが、2009-11年に計画中止となり、代わりの輸送用UGVとしてSMETを開発している。参考：月刊軍事研究2,’09、10,’07、7,’09、11,’10、2,’17

　＜ＸＭ１２１７＞：輸送型。２個歩兵分隊18名分の弾薬、装備、糧食や水といった補給品３日分など計1.089トンを運搬できる。有効性に乏しく、2009年にキャンセルされた。参考：月刊軍事研究2,’09、7,’10、2,’17

　＜ＸＭ１２１８＞：対地雷型。BAEシステムズ社製地雷探知システムを搭載し、マーキングと無力化を行う。場合によってはIED対処任務も付与されることになっていた。有効性に乏しいとして2009年にキャンセルされた。参考：月刊軍事研究2,’09、7,’09、7,’10、2,’17

　＜ＸＭ１２１９＞：軽強襲型武装無人車両ARV-A(L)。車体上に旋回ターレットを設け、ジャベリン対戦車ミサイル連装発射機２基、7.62mm機銃、電子光学赤外線センサーを装備する。XM1217とXM1218がキャンセルされた後も、早期歩兵戦闘団（E-IBCT）計画の一部として開発が進められていたが、予算高騰で2011年に開発中止となった。参考：月刊軍事研究2,’09、2,’17、7,’09、7,’10

＜ＭｕＭＮＳ＞：サーブ社の機雷処分具で、Multi-shot Mine Neutralisation Systemの略。有線誘導式UUVに機雷探知・障害物回避・自己位置特定ソナー、高分解能カメラ、照明を装着し、処分用爆薬とRCIS（Remote Command Initiation System）３基を搭載したものである。操作員がMuMNSを機雷に向かわせ、センサーで最終的に確認し、処分用爆薬を機雷に設置、MuMNSを退避させる。するとMuMNSからRCISが繰り出され、時限装置と電波受信機が付いたフロートが海面に浮かぶので、操作員が爆破コードを送信して処分用爆薬を爆破し、機雷を誘爆させる。全長2.1m、全幅0.8m、全高0.6m、重量300kg。推進はプロペラ２基、最大速力5.5ノット、最大深度300m。遠隔操作用ケーブルは長さ1000m、直径0.011m。参考：月刊軍事研究2,’17

＜ＭＵＭ−Ｔ＞：有人無人チーム化を参照。

＜Ｍｕｎ＞：Munitionskraftwagen（弾薬用車両）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｍｕｎ　Ｐｚ＞：Munitionspanzerwagen（装甲弾薬運搬車）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｍｕｎ　Ｓｃｈｌ＞：Munitionsschlepper（弾薬運搬車）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＭＵＯＳ衛星＞：アメリカ海軍のナローバンド通信衛星で、Mobile User Objective Systemの略。UFO衛星の後継で、ロッキード・マーチン社製A2100M民間通信衛星をベースに2004年から開発された。UHF/SHF/EHF/GBSトランスポンダーを搭載しており、アクセスには広帯域符号分割多元接続W-CDMA方式（Wideband Code Division Multiple Access。第３世代携帯電話と同じもの）を使用、統合戦術無線システムJTRSを装備し、UFO衛星の10倍の通信容量を持つ。2010年から５基を打ち上げ、UFOブロック１・２と交替する予定で、2015年9月2日に４基目が打ち上げられて運用体制が整った。予備となる５基目は2016年に打ち上げ予定。W-CDMAは2016年7月から限定運用し、2018年8月に運用拡大承認を得ている。参考：月刊軍事研究1,’07、2,’16、月刊世界の艦船5,’19

＜ＭＵＰＳＯＷ＞：南アフリカ軍空中発射型対地攻撃用多目的スタンドオフ兵器、マップソウ。南アフリカのデネル社が開発した。弾体断面は矩形をしている。中間誘導は慣性誘導とデータリンクで、終末誘導はセミアクティブ・レーザー、画像赤外線、ミリ波レーダーのアクティブホーミングから選択できる。また自動追尾とマン・イン・ザ・ループも選択可能で、弾頭もクラスター弾頭や通常弾頭などから選べる。全長4.92m、胴体幅0.641m、翼スパン1.90m、胴体高0.48m、重量1.2トン。推進はターボジェット、射程150-300km。陸上発射型や艦上発射型も考慮されている。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究7,’99

＜ＭＵＲＥＮＡ＞：MN102（機雷）を参照。

＜ＭＵＳＩＣ＞：C-MUSICシリーズ（ミサイル防御装置）を参照。

＜ＭＵＳＳ＞：EADS社の多機能自衛システム。P-MILDS紫外線センサーとレーザー検知器を発煙弾発射機と連動させており、ミサイルの飛翔をセンサーでキャッチして発射地点を誤差2.5度で特定、直ちにそちらに向けて発煙弾を発射して煙幕を張る。この煙幕は可視光の他、赤外線やレーザー光も遮断することが可能。プーマ歩兵戦闘車にMILTAS警報センサー、赤外線妨害装置、発煙弾発射機の組み合わせで搭載されている。参考：月刊PANZER12,’03、月刊軍事研究7,’13

＜ＭＵＳＶ＞：アメリカ海軍シー・システムズ・コマンドが開発中の中型無人艇Medium Unmanned Surface Vehicle。L3ハリス・テクノロジーズに詳細設計と１番艇（＋オプション８隻）を発注した。警戒監視や偵察が主任務である。運用は無人の自律航行だが、L3ハリス・テクノロジーズ社の想像図では有人操舵室と思われるガラス窓を張り巡らせた部分があり、念のため最初は有人でテストするのかもしれない。１番艇は2023年に竣工する予定。参考：月刊世界の艦船11,'20、10,’20

＜ＭＵＴＨＡ＞：アメリカ海軍戦闘機部隊に授与される賞で、MUTHAはMotherのスラング（あまり品の良い言葉ではないので注意）。トロフィーは高さ30cmくらいの信楽焼の子連れ雌狸で、木箱の台座に乗せられている。台座前面には真鍮のプレートが取り付けてあって、PERPETUAL “MUTHA” TROPHY　DONORS CDR FRED NEVITT・CDR DALE KIMBLE・CDR BOB FERGUSON　PRESENTED ANNUAL OUTSTANDING　FIGHTER　SQUADRON　IN　FIGHTERTOWNと刻まれており、その下に受賞対象戦闘機、受賞年度、受賞飛行隊が記されている。誕生当初は土色一色だったらしいが、現在は赤茶色で上塗りされ、雌狸の目の部分に赤いライトまで仕込んである。また、Mutha Tanukiとしてフェイスブックにも登録している。非公式のトロフィーであり、受賞の基準は公表されておらず、作戦任務での実績だけでなく、ファイター・スピリッツを象徴する「武勇伝」なども評価されるらしい。また、いつの間にか「どんな手段を使ってでも入手して良い」という不文律が出来ており、スキを見て他の飛行隊が盗みに来る（授賞式会場とO’クラブ内を除く）ため、担当士官はケースと自分の腕を手錠で繋ぐなどして阻止する。ちなみに盗んで入手した場合にはプレートへの飛行隊記入は行われない。1960年代に入り、F-8戦闘機に代わってF-4ファントム�U戦闘機が配備され始めた頃、太平洋艦隊でF-8戦闘機への転換訓練を担当していたVF-124に所属する教官パイロットのフレッド・ネビット中佐、デイル・キンブル中佐、ボブ・ファーガソン中佐が、太平洋艦隊F-8戦闘飛行隊の志気を高めるような賞を創設しようと考えたのが誕生のきっかけである。ファーガソン中佐は当時市ヶ谷駐屯地の日米連絡官事務所に勤務しており、VF-124にパッチなどを納入していたエース・ノベルティ商会の社長だった小川太郎氏に相談。日本の飲食店などの店先にある狸の置物にしようということで小川氏が２種類の子連れ雌狸を調達し、ファーガソン中佐は土色一色の方に決定、台座とガラスケースをセットにしてカリフォルニア州ミラマー海軍基地のVF-124に送った。ちなみに選ばれなかった胸と腹を白く塗ったバージョンの方は、横田基地近くのパラマウント・ジョージズ保険会社（小川氏の妻の妹が経営）に展示されている。1964年、VF-51が初受賞した。1965年、VF-194が受賞。1966年、VF-24が受賞、1967年、VF-211が受賞。1968年、VF-51が受賞。1971年、VF-191が受賞。1973年、VF-211が受賞。以降はF-8戦闘飛行隊の改編により対象飛行隊が無くなってしまったが、VF-124がF-14の転換部隊になったということでF-14戦闘飛行隊に受賞対象を更新、1977年にVF-24が受賞した。1978年、VF-24が受賞。1979年、VF-211が受賞。1980年、VF-51が受賞。1981年、VF-2が受賞。1982年、VF-114が受賞。1983年、VF-114が受賞。1984年、VF-2が受賞。1985年、VF-1が受賞。1986年、VF-2が受賞。1987年、VF-114が受賞。1988年、VF-21が受賞。1989年、VF-211が受賞。1990年、VF-51が受賞。1991年、VF-2が受賞。1992年、VF-11が受賞。1993年、VF-213が受賞。1994年、VF-111が受賞（VF-11説あり）。1995年、VF-21が受賞し、トロフィーは日本へと里帰りした。この時、富士山に登頂しており、記念の焼き印を台座の左側面に焼き付けている。FCLPのついでに硫黄島にも連れて行ったところ、VF-154に強奪されてしまったが、数週間後に奪い返した。1996年、VF-213が受賞（VF-103説あり）。F-14戦闘飛行隊が大西洋艦隊のオシアナ海軍航空基地に集約されたため、MUTHAの対象飛行隊も大西洋艦隊隷下の飛行隊となった。1997年、VF-103が受賞。1998年、VF-211が受賞。1999年、VF-31が受賞。2000年、VF-211が受賞。2001年、VF-11が受賞。2002年、VF-143が受賞。2003年、VF-103が受賞。2004年、VF-213が受賞。2005年、F-14戦闘飛行隊の解散が進んだため、F/A-18戦闘攻撃飛行隊も受賞対象となり、VFA-11が受賞。同年にはVF-124からトロフィーの管理を引き継いでいたVF-101も解散し、2006年にはVF自体も無くなってしまったため、トロフィーの管理はVFA-106が行うことになり、F/A-18戦闘攻撃飛行隊のみが受賞対象となった。2006年、VFA-105が受賞。2007年、VFA-103が受賞。2008年、VFA-211が受賞。2009年、VFA-11が受賞。しかしアリゾナ州キーウエストで移動訓練を行っていた際、VFA-211にトロフィーを強奪されてしまった。VFA-211はトロフィーをNASAで宇宙飛行士の訓練を行っていたアラン・ポインデクスター大佐の元に送り、スペースシャトル（ミッションSTS-131）に載せようとしたが、ペイロードに余裕が無く断念された。これを聞いたSTS-132乗員のケネス・ハム大佐とドミニク・アントネリ大佐が協力を申し出たため、2010年5月14日にスペースシャトル・アトランティスで宇宙に旅立ち、国際宇宙ステーションに滞在して5月26日に帰還した。これによりスペースシャトル乗員しか入手出来ないマッハ25クラブのパッチをゲットし、台座左側面に貼り付けている。トロフィーはNASAのT-38でレイズ・ワイズマン中佐と金井宣茂宇宙飛行士候補生がジョンソン宇宙センターに届け、クロスカントリー訓練のついでと称して受け取りに来たVFA-211のF/A-18Fが基地まで運んだ。2010年7月、VFA-213が受賞。2011年1月、受賞対象外である太平洋艦隊CVW-5所属VFA-102の若手士官がオシアナ海軍航空基地に出張した際、飲みに誘った同期がVFA-213のMUTHA担当士官になっていたため、酒を飲ませまくって酔い潰し、トロフィーを強奪、厚木基地に送った。この事件がもとで、VFA-213とVFA-102の飛行隊長（海軍兵学校同期）の仲が険悪になり、人質（トロフィー質？）解放交渉を巡って一触即発になりかけたところで東日本大震災が勃発。トロフィーうんぬんどころでは無くなったため、アメリカへと返還することになった。この時、VFA-102がVFA-103に国際宅配便のトラッキングナンバーを漏らした上、VFA-213には”DAUGHTER”という人形を送付するという手の込んだイタズラを行い、トロフィーはVFA-103が強奪している。2011年、VFA-103が受賞し、手にしていたトロフィーは正規の賞となった。2012年、VFA-31が受賞。2013年、VFA-11が受賞。2014年、VFA-103が受賞。参考：月刊航空ファン10,’14

＜ＭＵＴＴ＞：M151シリーズ（トラック）を参照。

＜ＭＵＴＴ＞：アメリカ海兵隊の試作６×６輪無人車両。荷台にUAV発着台を設けている。全長2.1m、重量771kg。AAV-7の車内に収容可能。2017年5月の上陸演習でテストした。参考：月刊軍事研究9,’18

＜ＭＵＴＴ＞：アメリカ陸軍SMET向けにGDLS社が開発中の無人車両で、多用途戦術輸送車の略。オムスビ型の装軌式走行装置を車体四隅に装着している。全長1.5m、重量340kg。車体上面に12.7mm機銃を搭載した武装型もある。2016年7月、第25歩兵師団第３旅団戦闘団がテストを行った。2017年5月、アメリカ海兵隊の上陸演習でAAV-7の車内から武装型を発進させた。参考：月刊軍事研究2,’17、9,’18

＜ＭＵＴＴ＞：アメリカ陸軍SMET向けにGDLS社が開発中の８×８輪無人車両で、Multi-Utility Tactical Transport（多用途戦術輸送車）の略。車体上面が荷台になっている。全長2.9m、幅1.8m、自重1590kg。ディーゼルエンジンによるハイブリッド電気駆動、航続距離96km。水上航行能力を持つ。積載量544kg。見通し線内遠隔操縦距離200m。荷台前部に発電機（出力7kW）、後部にUAV発着台を設置した遠隔操縦偵察車型もテストされている。参考：月刊軍事研究9,’18

＜ＭＵＶＲ＞：ノースロップ・グラマン社がプライベート・ベンチャーで開発中の艦載無人輸送機で、Modular Vertical Takeoff and Landing Resourseの略。物資のみならず負傷者の輸送も考えている。推進はジェットとダクテッド・プロペラ、最大速度550km。参考：月刊軍事研究2,’11

＜ＭＵレーダー＞：京都大学生存圏研究所の気象レーダーで、Middle and Upper atmosphere radarの略。アンテナはアクティブ・フェイズド・アレイ方式で、直径100m、使用周波数50MHz、観測可能高度500km。アンテナ直径を160mに拡大してアンテナ利得を増し、その分送信電力を低減したタイプが2011年に昭和基地近くに設置されている。参考：レーダシステムの基礎理論

＜ＭＶ＞：文部省宇宙科学研究所の開発した３段式固体燃料ロケット。大きさはLGM-30Gミニットマン�VやRS12M2/SS-25を凌ぐ。全長31m、直径2.5m、発射重量139トン。1997年に重量823kgの衛星の打ち上げに成功した。2006年9月に最終号機が打ち上げられた。参考：月刊軍事研究6,’05、7,’13

＜ＭＶ−２−１＞：自衛隊の対空無線機。日本無線製。参考：月刊軍事研究6,’17

＜ＭＶ−２−Ｇ＞：自衛隊の対空無線機。東芝電波プロダクツ製。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＭＶ−４＞：クロアチアのドッキング社が開発した地雷処理用UGV。形状はブルドーザーで、ドーザーブレード中央に大型アーム、車体上面にアームクレーンを装着している。参考：月刊軍事研究12,’15

＜ＭＶ−２２＞：V-22シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＭＶ８５０＞：アメリカ軍の１名乗り４輪バギー。CV-22Bに搭載可能。参考：月刊軍事研究12,’18

＜ＭＶＢ�T＞：Ｕボート�TＡ型（潜水艦）を参照。

＜ＭＶＤ＞：ロシア内務省を参照。

＜ＭＶＰ＞：FN社が開発した遠隔操作銃塔、Medium Vehicle Pintle。12.7mm機銃M3Pを搭載し、俯仰角マイナス80度からプラス80度。参考：月刊軍事研究11,’10

＜ＭＶＴ−ＭＶＡ装甲型＞：アメリカのインターナショナル・トラック・アンド・エンジン社の子会社であるIMV社が開発した４輪装甲トラックで、装甲化に関してはイスラエルのプラサン・ササの協力を得ている。7.62mm徹甲弾に抗堪できる装甲や、キャビン上面銃塔を追加可能。エンジンはIMV社製VT365ディーゼル（215-300馬力）。乗員５名。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＭＷシリーズ＞：ベドフォード社製15-cwtトラック。基本型は６種類あり、1939-45年に66000両が生産された。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＭＷ前期型＞：キャビンに小型のウインドシールド２枚を持ち、ドアが付いていない。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＭＷ後期型＞：ウインドシールドをキャビン全幅にわたる大型のものに換え、スチール製のドア（透明スクリーン付き）を装備したもの。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＭＷＣ＞：給水車型。230ガロン（871リットル）水タンクを搭載し、動力式ポンプと２基の手動式ポンプを装備する。タンク後端にはホースなどの備品が入れられ、タンク前部両側には水フィルターがある。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＭＷＤ＞：輸送型、別名GS（ジェネラル・サービス）。兵員、物資、弾薬などの輸送で、1950年代末まで現役にあった。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＭＷＤマシナリーＫ軽トラック＞：軽修理用車両型。MWDの荷台に電気溶接機材を搭載したもの。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＭＷＧ＞：ガン・キャリアー型。ヴィッカーズ水冷機銃から20mmポールステン機関砲まで種々の武器を搭載する。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＭＷＲ＞：無線トラック型。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＭＷＴ＞：２ポンド対戦車砲牽引型。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＭＷＶ＞：密閉式バン型。参考：月刊グランドパワー4,’02

　＜ＭＷＶ通信車両＞：イギリス空軍移動通信部隊用通信車両。タイプＥシグナルス・ボディと呼ばれる前面にアンテナ支柱２本を持つ密閉式バンを装備し、通信用無線機を搭載した。参考：月刊グランドパワー4,’02

＜ＭＷシリーズ＞：ドイツの水メタノール噴射装置で、MWはメタノール・ヴァッサー（メタノール・水）の略。定格高度よりも下で出力を増大するのに使用される。通常はMW50を使う。参考：ミリタリーエアクラフト1,’97、歴史群像2,’08別冊

　＜ＭＷ３０＞：メタノール30%、水69.5%、腐食防止剤シュッゼル39を0.5%混合した液体を使用するタイプ。参考：ミリタリーエアクラフト1,’97

＜ＭＷ５０＞： メタノール50%、水49.5%、腐食防止剤シュッゼル39を0.5%混合した液体を使用するタイプ。混合液をシリンダー内に噴射して吸気を冷却し、混合気の密度を上昇させて出力を上げる。混合液は118リットル入りタンクに収容され、最大連続５分・合計10分の使用が可能だが、点火栓の寿命が15-30時間短縮され、燃料消費量が最大40%増大する。参考：ミリタリーエアクラフト1,’97

＜ＭＷ１＞：ドイツ製多目的ディスペンサー。KB44子爆弾、MIFF対戦車地雷、対戦車弾、地域制圧地雷、STABO滑走路破壊弾と任務に応じて５種類の子爆弾を収容する。ディスペンサー自体は投下されない。全長5.3m、重量5.5トン（4.6トン？）。破片カバー範囲は185×500m。トーネードIDSに搭載される。湾岸戦争では滑走路破壊に用いられたが、破壊力が小さすぎてあっさり修復されてしまった。また、目標上空を通過する必要があるため、対空砲火による損害も多かった。参考：月刊軍事研究1,’98、火器弾薬技術ハンドブック、軍事分析湾岸戦争

＜ＭＷ０８＞：シグナール社の対水上レーダー。全周旋回して仰角70度までカバーでき、トラック・ワイル・スキャン能力があるので水上10目標・空中20目標を探知追尾できる。ただし高角方向は８種類の周波数で70度を捜索するため、ビーム幅は縦12度もあり、精度に劣る。使用周波数Ｃバンド。参考：月刊世界の艦船4,’19、4,’09

＜ＭＷ５１７１Ａ＞：自衛隊の電子管。三菱電機製。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＭＷ６１５１Ａ＞：自衛隊の電子管。三菱電機製。参考：月刊軍事研究7,’16

＜ＭＷ６１５２Ａ＞：自衛隊の電子管。三菱電機製。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＭＷ６２５１Ａ＞：自衛隊の電子管。三菱電機製。参考：月刊軍事研究12,’16

＜ＭＷ６３５１Ａ＞：自衛隊の電子管。三菱電機製。参考：月刊軍事研究7,’16

＜ＭＷ６３６１Ａ＞：自衛隊の電子管。三菱電機製。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＭＡＷＳ＞：ミサイル警報装置を参照。

＜ＭＷＣ＞：MWシリーズ（トラック）を参照。

＜ＭＷＤ＞：MWシリーズ（トラック）を参照。

＜ＭＷＧ＞：MWシリーズ（トラック）を参照。

＜ＭＷＨＳ−１＞：第１海兵航空団の隷下にある。参考：月刊航空ファン2,’17

＜ＭＷＨＳ−２＞：第２海兵航空団の隷下にある。参考：月刊航空ファン2,’17

＜ＭＷＨＳ−３＞：第３海兵航空団の隷下にある。参考：月刊航空ファン2,’17

＜ＭＷＩＳ＞：中波長赤外線の略。赤外線を参照。

＜ＭＷＭＩ＞：HMT400シリーズ（特殊作戦車両）を参照。

＜ＭＷＲ＞：MWシリーズ（トラック）を参照。

＜ＭＷＳ＞：ミサイル警報装置を参照。

＜ＭＷＳＤ−２４＞：ニックネームはKulia Ika Nu’u。第24海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＷＳＳ＞：アメリカ海兵隊の部隊で、海兵航空団支援中隊（Marine Wing Support Squadron）の略。海兵航空群隷下で、飛行場の整備管理を担当する。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＷＳＳ−１７１＞：アメリカ海兵隊第171海兵航空団支援中隊、別名America’s Squadron。第12海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＷＳＳ−１７２＞：アメリカ海兵隊第172海兵航空団支援中隊。第36海兵航空群の隷下にある。参考：月刊航空ファン2,’17

＜ＭＷＳＳ−２７３＞：アメリカ海兵隊第273海兵航空団支援中隊。第31海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＷＳＳ−２７４＞：アメリカ海兵隊第274海兵航空団支援中隊。第29海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＷＳＳ−３７１＞：アメリカ海兵隊第371海兵航空団支援中隊。第13海兵航空群の隷下にある。2020年2月、ユマ航空基地でF-35Bに対する前線再給油訓練を実施。前線再武装・給油点FARPで戦術航空給油システムTAGRSを使用し、給油開始から僅か５分でF-35Bは離陸していった。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊JWings5,’20

＜ＭＷＳＳ−３７２＞：アメリカ海兵隊第372海兵航空団支援中隊。第39海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＷＳＳ−３７３＞：アメリカ海兵隊第373海兵航空団支援中隊。第11海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＷＳＳ−３７４＞：アメリカ海兵隊第374海兵航空団支援中隊。第16海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＷＳＳ−４７１＞：アメリカ海兵隊第471海兵航空団支援中隊。第41海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＷＳＳ−４７２＞：アメリカ海兵隊第472海兵航空団支援中隊。第49海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＭＷＳＳ−４７３＞：アメリカ海兵隊第473海兵航空団支援中隊。第49海兵航空群の隷下にある。参考：月刊航空ファン2,’17

＜ＭＷＳ用ベンチ・テスタ＞：自衛隊の機器。住友商事が受注している。参考：月刊軍事研究10,’11

＜ＭＷＳ用ライン・テスタ＞：自衛隊の機器。住友商事が受注している。参考：月刊軍事研究11,’10

＜ＭＷＴ＞：MWシリーズ（トラック）を参照。

＜ＭＷＶ＞：MWシリーズ（トラック）を参照。

＜ＭＸ＞：アメリカ陸軍航空軍の研究計画ナンバーで、Material eXperimentalの略。参考：月刊JWings4,’19

＜ＭＸ−２０ＨＤ＞：L3COM社ウェスカム部門が開発した電子光学／赤外線センサー。CCDカメラ、映像増強装置、画像赤外線、レーザー測距器、レーザー照射器など７種のセンサーからなる。P-8A洋上哨戒機に搭載された。参考：月刊軍事研究1,’10

＜ＭＸ−５４３＞：JB-1（試作巡航ミサイル）を参照。

＜ＭＸ−５４４＞：JB-2（巡航ミサイル）を参照。

＜ＭＸ−７７０＞：SM-64シリーズ（試作巡航ミサイル）を参照。

＜ＭＸ−７７１＞：TM-61A（巡航ミサイル）を参照。

＜ＭＸ−７７４＞：X-11（無人実験機）を参照。

＜ＭＸ−７７５＞：アメリカ陸軍航空軍の巡航ミサイル開発計画。1945年8月に弾頭2000ポンド・907kg、巡航速度600マイル・966km、射程5000マイル・8047kmという要求を纏め、ノースロップ社が社内名称N-25で応募したもの（射程は3000マイル・4828kmと短め）を採用した。1946年3月に研究契約を結んだが、この際に亜音速型MX-775Aと超音速型MX-775Bを開発することになった。参考：月刊JWings4,’19

＜ＭＸ−７７５Ａ＞：SM-62シリーズ（巡航ミサイル）を参照。

＜ＭＸ−７７５Ｂ＞：アメリカ陸軍航空軍の巡航ミサイル開発計画。MX-775の超音速型として1946年3月にノースロップ社と研究契約が結ばれ、社内名称N-25B、ニックネームはブージャム（ルイス・キャロルの詩であるスナーク狩りに出てくる、怪物スナークのうち最も危険な種。ジャック・ノースロップが命名）として開発が始まった。同年に弾頭重量5000ポンド・2.268トン、射程1500-5000マイル・2414-8047kmに要求が変更されている。機体形状は無尾翼デルタ翼機で、主翼は低翼配置、後縁にも浅い後退角を持ち、翼端近くにエンジンが埋め込んである。1946年12月に太平洋戦争終結後の予算削減で没になり、1947年に冷戦激化で一旦復活したが、結局ものにならなかった。参考：月刊JWings4,’19

＜ＭＸ−１５８９＞：X-6（原子力ジェット機）を参照。

＜ＭＸ−１５９３＞：アトラス・シリーズ（ICBM）を参照。

＜ＭＸ−１７０７＞：YC-132（計画輸送機）を参照。

＜ＭＸ２１１８＞：GOL-1590（ジェットエンジン）を参照。

＜ＭＸ−２１４７＞：U-2シリーズ（偵察機）を参照。

＜ＭＸ−１０１６０（ＳＰＡ−Ｚ−８５２１０）＞：自衛隊の電子管。日本電気製。参考：月刊軍事研究7,’18

＜ＭＸＧ＞：整備群（Maintenance Group）の略。参考：月刊JWings1,’20

＜ＭＸＪ１＞：若草一一型（練習機）を参照。

＜ＭＸＵ＞：各種アイテムを表すユニット記号。参考：月刊軍事研究12,’04

＜ＭＸＵ−４７０／Ａ＞：ジェネラル・エレクトリック社のミニガンモジュール。SUU-11A/Aの装弾数が1500発で、機外装備のためAC-47D/AC-119Gガンシップに搭載するとスペースや再装填に問題があり、これを改善するため1966年に開発された。戦闘機用リンクレス給弾システムと同じドラム型弾倉を縦に置き、上部にミニガンを設置している。直接弾倉から給弾され、打殻薬莢はそのまま外部に排出される。A-37Bドラゴンフライ用にはドラム型弾倉を銃身と平行に設置したタイプが開発された。参考：月刊PANZER1,’03

＜ＭＸＵ−６４８／Ａ＞：アメリカ空軍の汎用カーゴポッド。BLU-27/Bを荷物入れに改造したもので、側面に下開きの積み込み口が１カ所用意されており、出し入れの便を考えてこれが外側に来るようパイロンにセットする。容積0.13立方メートル、積載量136kg。参考：月刊JWings9,’13、4,’10、月刊軍事研究10,’15

＜ＭＸＹ３＞：日本海軍の滑空標的機。参考：月刊丸4,’99

＜ＭＸＹ５＞：空技廠試作特殊輸送機を参照。

＜ＭＸＹ６＞：日本海軍航空技術廠のエンテ翼式動力付滑空機。エンテ翼機の空力特性を研究するため昭和18年に試作された。大きさはほぼ震電と同じで、木製羽布張り、胴体後部に日本内燃機製せみ一一型空冷２気筒エンジン（32馬力、公称出力25馬力）を搭載している。操縦はエンテ翼部分を機首ごと回転する方式だった。コクピットは並列複座。全長9.66m、全幅11.114m。茅ヶ崎製作所で３機が製作された。初号機は昭和18年9月16日に完成、昭和19年1月6日に追浜飛行場で初の滑空試験を行おうとしたが、牽引自動車のパワー不足で離陸直後に墜落大破し、1月30日に木更津基地で飛行機牽引により飛翔に成功している。テストの結果、震電が開発されることになった。参考：月刊丸8,’11、4,’99、歴史群像4,’18

＜ＭＸＹ７＞：桜花（ロケット特攻機）を参照。

＜ＭＸＹ８＞：秋草（練習機）を参照。

＜ＭＹＰＸ−３＞：自衛隊のIFF処理装置。東洋無線システム製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＭＺ−１級＞：ドイツ海軍駆潜艇。全長52m、幅8.3m、平均吃水2.00m、基準排水量285トン。機関出力1000馬力、速力14ノット。兵装は8.8cm高角砲２門、37mm機関砲２門、20mm機関砲８門、533mm魚雷発射管２門。1944年に１隻が建造され、11隻が未完成に終わった。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜ＭＺ４２／５８＞：ドイツ海軍ドイッチュラント級装甲艦のディーゼル主機。MAN社製。ボア420mm、ストローク580mm、直列９気筒２サイクル複動式、単体重量75トン。最大回転数毎分450回転、連続定格出力6750軸馬力、短時間最大出力7100軸馬力、熱効率30%、燃料消費量毎時毎馬力0.2kg。参考：月刊丸4,’17

＜Ｍ型＞：カレル・ドールマン級（フリゲート）を参照。

＜Ｍ型砲＞：十一年式45口径12cm砲を参照。

＜Ｍ型練習機＞：九三式中間練習機シリーズを参照。

＜Ｍ級駆逐艦＞：イギリス海軍駆逐艦。全長110.6m、幅11.2m、吃水3.1m、基準排水量1935トン。主機は蒸気タービン、出力48000馬力、速力36ノット。兵装は12cm連装砲（砲塔式）３基、２ポンド４連装砲１基、533mm４連装魚雷発射管２基。G14ミルン、G23マラーター、G35マルン、G44マーチン、G52マッチレス、G73ミーティア、G86マスケティーア、G90マルマダンの８隻が1941-42年に竣工した。後に後部発射管と２ポンド４連装砲を撤去して10.2cm高角砲と20mm機関砲を装備した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｍ級軽巡洋艦＞：ドイツ海軍軽巡洋艦。全長183m、幅17m、吃水5.42m、基準排水量7800トン。主機は中央軸がディーゼル、両舷軸がタービンで、機関出力100000馬力、速力35.5ノット。兵装は15cm砲６門（連装砲４基？）、8.8cm高角砲２門（連装高角砲２基？）、37mm機関砲８門、20mm機関砲、533mm魚雷発射管８門、機雷160個（60個？）。水上偵察機２機を搭載可能。Ｚ計画により６隻を建造予定だったが、３隻が起工されたところで建造が中止された。参考：写真集ドイツの巡洋艦、近代巡洋艦史

＜Ｍ級潜水艦＞：アメリカ海軍潜水艦。戦時急造型沿岸用小型潜水艦の試作型で、１番艦はエレクトリック・ボート社、２番艦は海軍設計局・海軍工廠が設計した。２番艦はセイル後部（後部機銃座直下）にハッチ付きの背の低い上構を追加している。主機は軽量の高速ディーゼルを採用し、減速歯車を介して電動機兼発電機に直結した。全長74.1m（SS-205は72.8m）、幅6.8m（SS-205は6.6m）、吃水4.4m（SS-205は4m）、水上排水量825トン（SS-205は800トン）、水中排水量1190トン（SS-205は1165トン）。主機はディーゼル直結推進方式、水上用エレクトリック・ボート式16VMI型６気筒４サイクルディーゼル（850馬力・750rpm。SS-205はアルコ式540型６気筒４サイクルディーゼル、900馬力・750rpm）２基＋水中用エレクトロ・ダイナミック式電動モーター（SS-205はGE式電動モーター）２基、水上出力1700馬力（SS-205は1800馬力）、水中出力1500馬力、２軸推進、水上速力16ノット（SS-205は14.5ノット）、水中速力９ノット、重油搭載量116トン、蓄電池はエレクトリック・ストレージ・バッテリー社製60セル２群計120セル、水上航続距離6500海里（10ノット。SS-205は7400海里）。安全潜航深度76m。兵装は533mm魚雷発射管６門（艦首４門、艦尾２門。魚雷12本）、50口径76mm単装砲１門、12.7mm単装機銃２丁、7.6mm単装機銃２丁。乗員37名（SS-205は38名）。SS-204マッケレル、SS-205マーリンの２隻が1941年に竣工した。運用した結果、発令所や居住区の配置は１番艦、全般配置や主機は２番艦が優れていると判断されたが、鹵獲ＵボートU570と比較したところ実用性に劣っており、訓練用に回された。大戦中にSJレーダーやSDレーダーを追加している。一回り大型の艦を量産する計画も立てられたが、ガトー級１種類を量産した方が効率が良いとして没になり、２隻とも1945年11月28日に除籍された。参考：アメリカ潜水艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｍ級潜水艦＞：イギリス海軍潜水艦。フィッシャー第１海軍卿が考案したもので、戦艦の主砲を搭載した潜水艦により海上に砲身だけ出して奇襲砲撃をかけるというのがコンセプトである。船体は複殻式で、発射管室、居住区、士官居住区、発令所、機械室、居住区／電動機室、舵取室など水密区画12区画で構成される。舵は艦首の潜舵、艦尾の横舵２枚と縦舵１枚。キング・エドワード�Z世級と同じ30.5cm砲１門をセイル前方に搭載しており、射撃の際には海上に2mだけ砲身を出して前部潜望鏡で照準する。俯仰角はマイナス５度からプラス20度、旋回角は左右15度ずつ。潜望鏡深度で目標を定めてから射撃深度に達して砲撃を開始するまで25秒、射撃終了後に潜望鏡深度まで潜航するのに15秒しかかからないが、砲弾の再装填は浮上して行う必要があり、港湾など固定施設への砲撃は問題無いが、艦船への修正射は相当難しいようである。全長90.1m、1594トン、水中排水量1946トン。主機は４サイクルディーゼル（1200馬力）２基、電動機（800馬力）２基、低速用電動機（20馬力）１基、２軸推進、水上速力15ノット、水中速力９ノット、蓄電池336個、水上航続距離3840海里（10ノット）、水中航続距離80海里（２ノット）。安全潜航深度61m。兵装は40口径30.5cm単装砲Mk.�\（砲身長10.7m、最大射程19000m）１門、45口径7.6cm単装高角砲１門、45cm魚雷発射管４門（魚雷８本）。乗員65名。1915年度計画のＫ級潜水艦K18-21を振り替えて建造され、1918年にM1、1920年にM2とM3が竣工し、M4は起工されたが建造中止になった。参考：月刊世界の艦船9,’12増刊、連合軍の傑作兵器駄作兵器

＜Ｍ級潜水艦＞：ソ連海軍潜水艦、別名マリュートカ級。沿岸防備型で、1932年から各種111隻が竣工した。水上排水量158トン、水中排水量198トン。主機はディーゼルと電動モーター、１軸推進、水上最大速力14ノット、水中最大速力８ノット。兵装は魚雷発射管、45mm砲１門。乗員19-32名。参考：月刊丸12,’11

＜Ｍゲーター＞：アメリカ軍の６輪小型車。オープントップで、サイドドアも付いていない。後部に荷台があり、トレーラーも牽引可能。乗員２名。イラク戦争でも重宝した。参考：月刊軍事研究4,’04

＜Ｍ事件＞：陸奥爆沈事故を参照。

＜Ｍシステム＞：移動式医療システムを参照。

＜Ｍバンド（新ＮＡＴＯ）＞：60-100GHzの周波数帯を指す。波長5-3mm。参考：レーダの基礎、ロッキードF-117ナイトホーク

＜Ｍ・フェズィ・チャクマック＞：D-351（駆逐艦）を参照。

＜Ｍ丙型特殊船＞：熊野丸型を参照。

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