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＜ノア＞：APD-24（高速輸送艦）またはDD-343（平甲板型駆逐艦）またはDD-841（ギアリング級駆逐艦）を参照。

＜ノア＞：イランのヘリコプター発射型対艦ミサイル。YJ-82（C-802）対艦ミサイルがベースである。参考：月刊PANZER6,’06

＜ノイ＞：Sd.Kfz.250後期型（ハーフトラック）を参照。

＜ノイエンドルフ＞：DE-200（護衛駆逐艦）を参照。

＜ノイズ＞：騒音、雑音。単位はdB（デシベル）で、音圧（マイクロパスカル）の対数の20倍の値である。音源から１ヤード（0.9m）離れた所の数値で表すが、実際に測定する時は50-200ヤード（45.7-182.9m）離れたところに聴音マイクを置き、補正を加えて算出する。ちなみに日本では1m離れた所の数値で表すので、アメリカ基準とは1dBの差が出るが、誤差の範囲で済まされている。水中では減衰が小さいため、100km以上届くこともある。プロペラの出すノイズは各艦で微妙に違うので、ソナーの解析により艦名を特定することも可能である。小銃射撃が160-170デシベル、うるさい道路工事が100dB、声が聞こえない地下鉄が90dB、セミが80dB。85dB以上で音響外傷による難聴や耳鳴をきたす可能性があり、130dB以上では不可逆になることもあるので注意。参考：月刊軍事研究4,’05、月刊世界の艦船3,’07、4,’10、10,’17、ソ連／ロシア原潜建造史、図解雑学　船のしくみ、朝雲

　＜ノイズ（航空機）＞：エンジン本体から発生するもの（機械音や排ガス音）と、機体各部と空気との摩擦で発生するものがある。ジェット機の爆音で120dBくらい。感覚的に昼より夜の方がうるさく感じ、多数機が繰り返し発生するのも問題となるので、これらを補正した加乗等価平均騒音レベル（WECPNL）がICAOで採用された。ヘリコプターではメインローターの騒音や共振音、回転速度の速いテイルローターからの騒音が加わる。参考：航空用語事典増補改訂版、月刊JWings5,’18

　＜ノイズ（水上艦）＞：水上艦船が巡航速力で航行すると180-190dBにもなり、サーフィス・ダクト、サウンド・チャンネル、ボトム・バウンス、コンバージェンス・ゾーンCZといった各種経路により遠距離まで響き渡り、潜水艦に探知され魚雷に追尾されるので、ノイズ低減は重要である。主機の防振・防音、プロペラ形状の工夫、マスカー装置、プレーリー装置などでノイズ低減を図る。参考：月刊世界の艦船10,’17、3,’07、4,’10

　＜ノイズ（潜水艦）＞：主機、発電機、電動機、減速歯車、プロペラシャフト、内部流体（パイプやポンプを流れる液体）などから発生する機械的雑音、プロペラ雑音、航行中に発生する不均一な航跡内部でプロペラが回転し推力が変動することで生じる雑音、潜水艦表面の乱流による水力学的雑音、深度変更に伴う水圧変化により船体が軋むクリーキング・ノイズがある。キャビテーションが生じればプロペラ雑音が、生じなければ機械的雑音が主な雑音発生源で、雑音を80dB前後まで下げることが出来れば、船体長の数倍くらいまで接近しないとパッシブ探知できなくなり、実用的には探知不能な静粛潜水艦となる。第２次大戦中の潜水艦のディーゼル航行で170-180dB、バッテリー航行で125-140dB、アメリカの初期の原潜（スケート級、スキップジャック級、ジョージ・ワシントン級）で150-170dB、第２世代（スレッシャー級、スタージョン級）で135-150dB、第３世代（イーサン・アレン級、ラファイエット級）で125-145dB、第４世代（ロサンゼルス級）で105-125dB、オハイオ級で95-105dB。ソ連の658型ホテル級及び659型エコー級が160-170dB、627型が170dB（5-200kHz）／150dB（1kHz）、671型が165dB／145dB、705型シリーズ及び671RT型が163dB／143dB、671RTM型が152dB／132dB、945型が140dB／120dB、945A型が138dB／118dB、971型が135dB／115dB、671RTM後期生産型が132dB／112dB、971型改が125dB／105dB、971M型が122dB／102dB、885型が117dB／97dB。中国091型漢級１・２番艦が160-170dB、３番艦以降が140-150dB。参考：ザ・マーチ42号、月刊軍事研究4,’05、月刊世界の艦船9,’12増刊

＜ノイズ・ジャミング＞：ジャミングを参照。

＜ノイストレリッツ＞：ドイツ沿岸警備隊哨戒艇。元は東ドイツ海軍ミサイル哨戒艇サスニッツで、ドイツ統一により編入された。主機をMTU社製ディーゼル（4406馬力）２基に換装して最大速力を25ノットに落とし、兵装をボフォース40mm機関砲のみとしている。参考：月刊軍事研究7,’95

＜ノイズメーカー＞：AN/SLQ-25（雑音発生器）を参照。

＜ノイバウファールツォイク＞：ドイツ陸軍戦車NeubauFahrzeug、直訳すると「新式車両」。1928-29年に製作したグロストラクトールのノウハウを基に1933年に開発申請がなされ、ラインメタル・ボルジーク社とクルップ社の技術提携で製作された。イギリスのインディペンデント重戦車の影響を大いに受けている。参考：第２次世界大戦ドイツ試作軍用車両、月刊PANZER5,’06

　＜ノイバウファールツォイクＡ型＞：ノイバウファールツォイク（クルップ製）を参照。

　＜ノイバウファールツォイクＢ型＞：ノイバウファールツォイク（ラインメタル製）を参照。

　＜ノイバウファールツォイク（ラインメタル製）＞：別名ノイバウファールツォイクＢ型。ただし作られたのはＡ型よりも先。砲塔は曲面で構成され、主砲は7.5cmKwK L/24（80発）と3.7cmKwK L/45（50発）を縦に配置（プロトタイプでは24.8口径10.5cm戦車砲と45口径3.7cm戦車砲だった）し、その右側の球形銃架にMG13機銃を１丁装備している。主砲俯仰角はマイナス10度からプラス22度。砲塔周囲にフレーム式アンテナを張っている。砲塔の右前と左後ろの車体上にはMG13機銃１丁ずつを搭載した銃塔を配置した。機銃弾数は計6000発（8000発？）。右フェンダー後部にマフラーがあり、太い２本はメインエンジン用、その上の小型のものは砲塔旋回用補助エンジンのものである。下部転輪は片側あたりボギー５本に２枚ずつ計10枚、サスペンションはコイルスプリング式。前方に誘導輪、後方に起動輪があり、誘導輪と第１下部転輪の間に補助輪が付く。上部転輪は片側４個。全長6.6m、全幅2.9m、全高2.98m、重量23トン。軟鋼製で、厚さは車体前面20mm、側後面13mm、底面13mm、上部構造物全周13mm、上面13mm、砲塔前面15mm、側後面13mm、上面13mm、防楯15mm（曲面）。エンジンはBMW製Vaエンジン（６気筒300馬力）、トランスミッションは前進６速・後進１速、最大速度30km、航続距離120km。乗員６名（砲塔に３名、銃塔に各１名、操縦手１名）。２両が完成し、訓練に用いられた（１両はノルウェー侵攻ヴェーゼル演習作戦に参加して破壊されたという説もある）。参考：ジャーマンタンクス、第２次世界大戦ドイツ試作軍用車両、月刊PANZER7,’04、5,’06、月刊丸2,’08

　＜ノイバウファールツォイク（クルップ製）＞：別名ノイバウファールツォイクＡ型。ラインメタル製Ｂ型と異なり、装甲板製で、砲塔は直線構成、7.5cm戦車砲と3.7cm戦車砲の配列が並列になり、アンテナが起倒式ホイップ・アンテナになった。1935年に３両が完成している。1940年4月のノルウェー侵攻ヴェーゼル演習作戦でオスロに運ばれ、第40特別任務戦車大隊に配備された。実戦配備にあたり、機銃をMG34に換装し、銃塔を�T号戦車に似た形状に変更、車体前部に象の頭のマーキングを施している。ノルウェー戦では１両がエンストして道を塞いでしまったため爆破処分され、残った２両もバルバロッサ作戦緒戦の1941年6月28日に破壊された。参考：第２次世界大戦ドイツ試作軍用車両、月刊PANZER7,’04、月刊丸2,’08

＜ノイマン効果＞：円錐形に掘り込んだ爆薬の後端を起爆させると円錐形状をした部分に爆轟波が集中し、そこにライナー（内張）を張っておくと高い貫徹能力が生まれる現象。衝撃波理論を提唱したエイゴン・フォン・ノイマンが1910年に発見したのでこの名が付いた。1888年に、アナポリス海軍兵学校化学教授C.E.モンローが、火薬表面に文字を刻んで金属面に密着させて炸裂させると金属板に文字が撃ち抜ける（ちなみに木の葉を火薬表面に密着させると葉脈模様が付く）という発表をしたため、モンロー効果とも呼ばれる。また、1883年にフォースターがこれらの現象につき最初に記述していたことが判明しており、フォン・フォースター効果とも呼ばれる。理論立てたのはバーコフで、1948年に発表したが、これを発展させたフグ、エイチェルバーガー、ロストーカーの頭文字を取ってPER理論と称される。円柱状炸薬の頭部を円錐形に彫り込み、円錐部に金属のライナー（内張）を張り、底部から炸裂させると、爆発の衝撃波はヘッドライトの光のように前方に集中し、ライナーが溶融して爆速と同速のメタルジェットを形成、装甲を貫徹する。炸薬量はライナー先端に行くほど減少するので、実際は速度の速い（秒速8000m）先頭のジェットと速度の遅い（秒速2000m）後尾のジェット（合計でライナー質量の20-30%）が１列に並んで飛んでいき、最後にライナーの燃え残り（秒速500m、ライナー質量の70-80%）が付いていくことになる。先頭のジェットが装甲に衝突すると、ウゴニオ弾性限界を超える超高圧状態となる。貫徹力はライナーの素材（密度が高いと良い。一般に銅を使用）、ライナーの円錐角（約40度が最も高威力）、装甲板とライナーの距離（スタンドオフ）、ライナー形状（通常のコーンに比べ、デュアルコーンで貫徹力1.2倍、トランペット型で1.1倍。ライフル弾では円錐型やチューリップ型の方が良い）などによる。また、炸薬底部にある信管付近に円錐形または半球状の充填物（ガラスや鋼といったウェーブシャーバーや、爆轟速度の遅い火薬で製作した爆轟レンズなど）を入れて爆轟波を凹レンズ型にすると、ライナーにぶつかる角度が大きくなるなどの効果でジェット速度が増え、威力が増す。初期には貫徹力が口径の0.9-1倍程度だったが、現在では口径の５倍程度になっている。参考：月刊軍事研究11,’08、10,’12、月刊グランドパワー2,’04、火薬のはなし、月刊戦車マガジン1,’88、火器弾薬技術ハンドブック、GUN用語事典、手榴弾・迫撃砲

＜ノイマン効果による装甲貫徹＞：ノイマン効果で生じるメタルジェットは流速毎秒8000m、先端部圧力は計算上8-60ギガパスカル（８万−60万バール）に達する。これが装甲板表面に衝突すると、ウゴニオ弾性限界を超えるため、液体を吹き飛ばしていくような貫徹様式を取ることになり、この時の装甲板強度は装甲板比重に比例する。正確には、装甲貫徹力はメタルジェット比重の２乗根とメタルジェットの長さに比例し、装甲板密度の２乗根に反比例する。ただしウゴニオ化直前では固体として振る舞うため、この時は分子間結合を引き裂く形で貫徹していくことになり、セラミックのような共有結合を持つ装甲材の貫徹は非常に困難になる。また、セラミックのクラック進展速度は毎秒10000mに達するので、メタルジェットにより生じたクラックがメタルジェットより速く進展していくことによってセラミック粉末が生じ、メタルジェットと混ざって装甲貫徹力が低下する（リバウンディング効果）。装甲板には不純物が僅かながらも混ざっており、これがメタルジェット激突時に装甲板にクラックを生じさせるが、クラック成長速度は鋼で毎秒2000m程度とメタルジェット速度より遙かに遅く、装甲板が砕ける前にメタルジェットが先に進んでしまうので、こちらはリバウンディング効果が出ない。参考：火器弾薬技術ハンドブック、月刊グランドパワー2,’04、月刊戦車マガジン1,’88

＜ノヴィチョーク＞：ソ連／ロシアの神経剤で、新参者の意。1970年代からフォリアント計画の名称で開発した。毒性の低い２種類の化学物質を混合して強力な毒性を持つ化学兵器にする二液式で、保管や運搬における安全性が高い。ただしノヴィチョーク自体は不安定で、湿気により急速に劣化するらしい。物質33、A-230、A-232、A-234、ノヴィチョーク５、ノヴィチョーク７といった名称のものが存在するといわれ、派生化合物は数百種類に達し、Ｖ剤の5-10倍の毒性がある。液体・固体・粉末として持ち運ぶことが出来、混ぜるまで毒性が低いので、ロシアは化学兵器禁止条約の対象ではないと言い張っており、1993年1月の化学兵器禁止条約署名後も廃棄されておらず、うち１種類がロシア軍に配備されているとされる。1987年5月、ゴスニオクト化学兵器研究開発施設で事故が起こり、注射器から漏れたノヴィチョークに触れた１人が重体に陥って５年後に死亡した。2018年3月4日、イギリスに亡命していた元ロシア軍参謀本部情報総局セルゲイ・スクリパル大佐と娘に対する毒殺未遂で使用された。２人を救助しようとした巡査部長も一時重体に陥っている。レストランやパブからもノヴィチョークが検出されたため、イギリス政府は当日または翌日の利用者に所持品を洗浄するよう呼びかけた。ロシア側はしらを切っているが、ロシア参謀本部情報総局が2013年からメールアカウントの監視に入っていたことが判明、ロシアしか作っていない強力な化学兵器をロシア以外が使う訳も無く、イギリスのみならずNATO本部含むヨーロッパ各国とアメリカ（イギリス含め計29カ国）がロシア外交官155人を国外追放している。2020年9月初め、容態が悪化したロシア民主派野党指導者ナワリヌイ氏を治療しているドイツ政府が、ノヴィチョーク系毒物による毒殺未遂と発表した。参考：月刊軍事研究7,’18、6,’18、6,’13、朝雲

＜ノヴェンバー型＞：627型シリーズ（潜水艦）を参照。

＜ノヴォシビルスク＞：B-401（潜水艦）またはK-573（885M型攻撃原潜）を参照。

＜ノヴォチェルカスク＞：ロシア海軍ロプーチャ�T型戦車揚陸艦（ロプーチャ�U型？）Novocherkassk。2022年3月24日、ウクライナ戦争でウクライナのベルジャンスク港に停泊中、ウクライナ軍の攻撃で損傷した。2023年12月16日（26日？）、クリミア半島フェオドシヤに停泊中、ウクライナ軍ストームシャドウ巡航ミサイルを被弾して炎上し、爆沈した。参考：月刊世界の艦船6,’15、6,’22、3,’24、5,’24

＜ノヴォトニー＞：ヴァルター・ノヴォトニー（Walter Nowotny）。ドイツ空軍エース。1920年12月7日、オーストリアのグヌエンド生まれ。第２次大戦勃発後にドイツ空軍に入隊した。1941年2月、第54戦闘航空団に配属となった。7月19日、３機を撃墜する初戦果を挙げた。1942年9月、56機撃墜を達成して騎士鉄十字章を受章。1943年3月20日、75機撃墜を達成。6月中に41機を撃墜して撃墜機数が100機を超えた。8月中に49機を撃墜して8月18日に150機撃墜（16番目）を達成。8月21日、大尉となり、第54戦闘航空団第１飛行隊司令官に任命された。9月4日、189機撃墜で柏葉騎士鉄十字章を受章。9月8日、通算４人目となる200機撃墜を達成した。9月22日、剣付柏葉騎士鉄十字章を受章。10月14日、442回目の出撃で史上初の250機撃墜を達成。10月19日、戦闘機パイロットとして５人目となるダイアモンド剣付柏葉騎士鉄十字章を受章。1944年7月、Me262戦闘機のテスト部隊を率いることになった。11月8日、Me262戦闘機で出撃したが、３機撃墜後にエンジン不調を起こしたところをP-51戦闘機に攻撃されて戦死した。総撃墜機数258機。最終階級は少佐。参考：グラフィックアクション36、フォッケウルフFw190A/F/Gシリーズ、月刊丸12,’10

＜ノヴォモスコフスク＞：K-407（潜水艦）を参照。

＜ノヴォロシースク＞：B-261（636.3型潜水艦）を参照。

＜ノヴォロシースク＞：ソ連海軍戦艦Novorossiysk。元はイタリア海軍戦艦ジュリオ・チェザーレで、第２次大戦の賠償艦として引き渡された。1955年、セヴァストーポリで残存機雷の爆発事故により沈没した。参考：月刊世界の艦船4,’17

＜ノヴォロシースク＞：ソ連海軍キエフ級ヘリ空母３番艦プロジェクト1143.3型Novorossiysk。1975年9月30日起工、1978年12月進水、1982年8月14日（11月24日？9月？）就役。1983年5月、北洋艦隊に配備された。1984年2月、太平洋艦隊に編入された。1985年3月、対空母機動部隊戦闘演習に参加。1988-1990年、ウラジオストクで修理を実施。1992年に予備役に編入され、1993年1月に火災事故を起こして10月に除籍された。1996年にスクラップとして韓国に売却され、浦項に曳航されて1997年にスクラップにされた。参考：月刊世界の艦船4,’13、世界の傑作機No.162、月刊軍事研究5,’05

＜農業用トラクター＞：�T号戦車シリーズを参照。

＜能肥丸＞：日本海軍特設駆潜艇。元は昭和4年3月竣工の日本水産底曳漁船である。全長25.3m、総トン数80トン。速力10ノット。昭和20年8月24日、下関蓋井島付近で触雷して沈没した。参考：月刊世界の艦船9,’24

＜農夫式戦闘機＞：殲撃６型・海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜農夫式戦闘偵察機＞：殲撃６型戦闘機・海外ファミリーを参照。

＜のうみ＞：MSO-307（掃海艦）を参照。

＜能美＞：日本海軍御蔵型海防艦Noumi。昭和19年2月28日竣工、第２海上護衛隊に編入された。3月22日から横須賀−サイパンの船団護衛に就いた。8月17日、大湊警備府部隊に転属した。9月26日、択捉島付近でアメリカ潜水艦の雷撃を受けて中破した。10月26日から門司−シンガポールの船団護衛に就いた。11月1日、第１海上護衛隊に転属した。昭和20年1月3日、高雄西方でアメリカ艦上機の攻撃を受けて損傷した。1月16日、香港でアメリカ機動部隊の空襲を受けて損傷した。2月11日、シンガポール東方で触雷して損傷した。2月24日、香港沖で爆撃を受けて損傷した。4月14日、済州島飛揚錨地でSS-420タイラントの雷撃を受けて沈没、乗員134名が戦死した。参考：月刊丸7,’14、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜濃霧見張り（アメリカ海軍）＞：Fog Lookout。濃霧などで視界が著明に低下した時、接近してくる艦船を捜索するのに最適の場所に配置され、監視任務を行う。可能なら電話連絡係の助手を付け、当直士官との連絡を保つ。参考：米海軍サバイバルマニュアル

＜能力向上車＞：M1165（輸送車）を参照。

＜能力構築支援事業＞：防衛省が発展途上国の軍隊や関係機関に対し、日本の持つ能力を活用して非伝統的安全保障分野（災害救援、人道支援、地雷・不発弾処理、防衛医学など）の人材育成支援活動を行う事業で、国際安全保障環境を整えることにより日本の安全確保にも役立つ。2012年度、カンボジアで事業を開始。2012年12月4日、東ティモールで陸自隊員を派遣してNGO職員と自動車整備士養成（３級自動車整備士レベルの車両整備教育、災害派遣を想定した野外整備教育）の事業を３カ年計画で開始。2013年度、ベトナムからの要請に基づき、ベトナム防空・空軍に第１回飛行安全セミナーを実施。2014年度、ベトナム防空・空軍に第２回飛行安全セミナーを実施。2015年1月、ミャンマー空軍基地に航空気象群３名を派遣して航空気象セミナーを開催し、気象部隊創設支援を行った。5月から南スーダン派遣施設隊がさくらプロジェクトを開始。6月23日から8月7日、パプアニューギニア国防軍大尉１名と伍長１名を陸自中央音楽隊に招き、軍楽隊（吹奏楽）の創設に必要な技能教育を実施。2016年1月、フィリピンで人道支援・災害救難セミナーをイギリスとの共催で実施。2月、ラオスに防衛省内局と陸上幕僚監部から１名ずつを派遣し、人道支援・災害救援セミナーを実施。3月、防衛省内局、統幕、陸幕の計４名がベトナム軍関係者５名を国連本部に案内し、派遣手続きなどの説明を行った。4月4-15日、ベトナム軍の５名を防衛省内局と統幕の１名ずつが南スーダンに案内し、PKO部隊施設活動研修を実施。4月18-19日、防衛省内局職員２名と空自幹部３名がバンコクの国防大学とタイ空軍大学で300人を対象に国際航空法分野における人材育成セミナーを実施。5月26日、防衛省と空自航空安全管理隊がタイ空軍６名に飛行安全分野の能力構築支援事業を実施。6月10日、日英防衛当局間の能力構築支援に関するワーキング・グループの初会合を防衛省で実施。東南アジア諸国を対象に連携して支援することで一致した。6月23-24日、国際政策課職員１名と陸幕国際防衛協力室２名がマニラでフィリピン陸軍40名に人道支援・災害救援分野の人材育成セミナーを実施。7月25日から9月9日、施設教導隊主力19名と国際政策課能力構築支援室１名がモンゴルのタバン・トルゴイ統合訓練センターでモンゴル軍工兵22名に道路構築教育（アスファルト舗装に関する技術）を実施。7月26-28日、防衛省がルソン島カビテ市でフィリピン海軍に対して海洋安全保障分野の能力構築支援事業（艦艇ディーゼルエンジン整備セミナー）を実施。防衛省から１名、海自から３名を派遣した。8月1-5日、ラオス軍工兵・衛生兵・指導教官に対し、災害発生時の捜索救助や衛生活動に関する能力構築支援事業を実施。8月23日から9月2日、東ティモールに対する車両整備の能力構築支援事業を実施。2012年から３カ年事業で実施した成果の確認と、更なる能力向上に向けた訓練・講義・実習を行った。10月13-16日、カザフスタン軍医療関係者を自衛隊中央病院、衛生学校、関東補給処、防衛医科大学校、統合幕僚学校国際平和協力センターに招き、衛生分野に関する研修を実施。2017年1月14日、パプアニューギニア軍楽隊予定メンバーに演奏指導を行うため、陸幕国際防衛協力室１名、陸幕国際政策課１名、陸幕広報室１名、通信団１名、中央音楽隊５名の計９名が日本を出発し、1月16日から3月18日まで教育を行った。2月20-25日、防衛省内局１名と空自６名が、ミャンマー空軍と関係機関に対し、航空気象と国際航空法分野の人材育成セミナーを実施。6月26-30日、防衛省内局１名と空自４名が、ベトナム防空・空軍に航空救難分野の人材育成セミナーを実施。8月21-31日、モンゴル軍工兵に対して道路建設（コンクリートに関する教育、排水用コンクリート擁壁構築の技術指導など）に関する能力構築支援事業を実施。コンクリートや枠材などの資材が足りなかったため、教育を兼ねて現地にある物を使い応用資材を作って間に合わせた。9月25-29日、フィリピン海軍に艦船整備に関する能力構築支援事業を実施。来日したフィリピン海軍７名に対し、防衛省本省、海自第２術科学校、横須賀造修補給所で、艦船整備に係る研修や護衛艦いずも艦内研修を行った。9月27-28日、ウズベキスタンに対して初の能力構築支援を実施。来日したウズベキスタン国軍医療関係者３名に対し、防衛省と防衛医科大学校で衛生分野の研修を行った。10月2日、東ティモール国軍に対する施設・衛生分野での日米豪能力構築支援事業ハリィ・ハムトゥック17に参加する12名が日本を出国。10月12日からアメリカ海軍、アメリカ第３海兵遠征軍、オーストラリア陸軍第１戦闘施設連隊と共にハリィ・ハムトゥックに参加し、東ティモール軍後方支援旅団工兵部隊に対して建築物構築、測量、施設機械整備、救急法などを教授、11月12日に帰国した。10月23-28日、ミャンマー空軍に対し、気象部隊新設支援を行った。11月19日、ラオス軍工兵・衛生部隊要員に捜索救助や衛生活動などの教育を行う陸自要員の第12旅団第２普通科連隊第２中隊長以下７名が日本を出国し、20-26日にラオス軍65名に対して教育を行った。2018年2月、ブルネイ王立国防戦略研究所で、人道支援・災害救援や捜索救難などの講義を行った。4月6-29日、施設学校と第２施設団の隊員６名がタバン・トルゴイ統合訓練センターでモンゴル陸軍工兵初級・中級幹部37名に能力構築支援（測量、製図、工事計画作成、排水設備構築など）を実施。4月8-11日、防衛省内局１名と海自隊員３名がスリランカ南部ハンバントタでスリランカ空海軍・沿岸警備隊に対するセミナー（自衛隊の捜索救難体制、代表的な救難装備品、気象・海象が捜索救難に与える影響、捜索計画の立案法、捜索要領、各種救助法など）を実施。捜索救難に関するセミナーは4月9-10日にハンバントタ港に寄港したDD-108あけぼので行っている。5月22日から6月13日、施設学校・中部方面隊・国際政策課事務官計６名をカンボジアの国家平和維持・地雷処理爆発性残存物除去センターに派遣し、カンボジア軍兵士17名に土木分野教育（測量実習、製図指導など）を行った。6月13-14日、タイ陸軍に対する浄水装置の能力構築支援を実施。松戸駐屯地でUNMISSに参加するタイ陸軍訪問団７名に需品学校教官が教育を行った。6月18-22日、ベトナム空軍・防空軍に対し航空救難分野の招聘事業を実施。10名が来日し、防衛省、浜松基地（浜松救難隊）、小牧基地（第１輸送航空隊、救難教育隊、航空機動衛生隊、衛生隊）で、航空救難等に関する説明・意見交換と、施設及び航空機研修を行った。7月23日と27日、パシフィック・シールド18の一環として、化学学校がフィリピン軍とタイ軍の計９名に放射性物質処理要領に関する能力構築支援を実施。23日は横須賀市内のホテルで座学と放射線検知測定器材実習、27日は化学学校屋内訓練場で放射線源を使用した放射性物質探索要領や蛍光磁粉を使用した除染要領の実習を行った。10月、カザフスタン共和国PKOセンターKAZCENTと軍事医療センターで、陸自医官がカザフスタン共和国軍医官に対し、衛生活動などの講義を行った。10-11月、パプアニューギニアで軍音楽隊創設支援を実施。11月12-13日、MCAP18プラスの一環として、パプアニューギニアとフィジーの６名に対する人道支援・災害救助分野での能力構築支援を実施。施設学校で施設科全般概要教育、地形測量実習、人命救助システムや渡河ボートによる訓練展示などを行った。12月10-14日、潜水医学実験隊がミャンマー第２国軍病院でミャンマー軍の潜水医官と潜水士に潜水医学教育支援を実施。2019年3月、ウズベキスタン国防省医療人材育成要員を招へいし、自衛隊中央病院や衛生学校で研修及び教育の取り組みに関する情報提供を行った。5月28日、DDH-183いずもと第７師団隊員５名がマレーシアのポートクランでマレーシア軍将兵などに人道支援／災害救援分野での能力構築支援活動を実施。6月27日から7月22日、カンボジア王国軍PKO訓練センターに陸自隊員６名を派遣し、カンボジア軍教官候補者14名に測量・製図などの講義と実習を実施。7月、フィリピン軍関係者など70人に対し、DDH-183いずもの災害対応能力及び陸上・海上自衛隊による震災対応連携訓練を紹介、相互理解を促進した。8月19日から9月14日、モンゴル軍PKOセンターに陸自隊員７名を派遣し、モンゴル軍工兵部隊に対して独力で道路施工を行うための体制整備と教官養成を目的とした教育支援を実施。9月24-27日、ミャンマー空軍ミンガラドン基地とパテイン基地に空自隊員４名を派遣し、ミャンマー空軍気象部門要員に対して航空気象に関するセミナーを実施。11月11-15日、陸上自衛官などがビエンチャンでラオス人民軍捜索救助・衛生分野要員62名に対し人命救助分野での実技教育を実施。この功績で、防衛省と派遣要員がラオス国防省からラオス人民軍記章を授与された。12月12-15日、ベトナムのダナンに寄港したMST-464ぶんごとMSC-603たかしまがベトナム海軍佐官級軍人30名に水中不発弾処理のワークショップを実施。

2020年2月、インドネシア軍関係者８名を招へいし、災害対処能力向上のため、東北方面総監部や日米共同統合防災演習の研修を行った。2月17-26日、ラオス人民軍21名を招へいし、施設学校で道路復旧要領の教育を実施。2月18-19日、スリランカ空軍ラトマラナ空軍基地で、航空救難団要員が、スリランカ空軍捜索救難要員15名に対する航空救難能力向上支援活動を実施。3月10日、ベトナムのハノイに航空自衛官４名を派遣し、ベトナム防空・空軍救難要員８名に対する航空救難セミナーを実施。2021年6月18日、ラオス人民軍に対する人道支援・災害救援活動の能力構築支援セミナーを、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンラインで行った。9月3-14日、第２施設団主力の10名をモンゴルに派遣し、モンゴル陸軍工兵50名に測量教育と道路建設の技術指導を実施。9月9日から10月中旬、東部方面隊・武器学校主力の17名を東ティモールに派遣し、測量・施設機械整備・車両整備に関する教育を実施。9月下旬までの前段ではオーストラリア軍主催能力構築支援事業ハリィ・ハムトゥック（現地のテトゥン語で共に築くの意）の一環として日米豪ニュージーランド共同で教育し、10月中旬までの後段では日本と東ティモールの２国間支援行った。9月10日から10月上旬、中央音楽隊主力の６名をパプアニューギニアに派遣し、軍楽隊に演奏技術指導を実施。9月30日、フィリピン空軍に対する初の能力構築支援（専門家交流）をオンラインで実施。空幕首席衛生官付以下３名、航空医学実験隊８名、航空機動衛生隊４名、防衛省防衛政策局参事官付２名が参加し、フィリピン空軍軍医総監室など17名に、航空医学や患者空輸の解説を行った。11月15日から第８師団第43普通科連隊10名がタギッグ市マンディリグタス訓練場でフィリピン陸軍第525戦闘工兵大隊に人命救助システムを使用した人道支援・災害救援に関する展示教育や共同訓練を行った。2022年2月10-18日、ベトナム空軍に航空救難分野の能力構築支援を実施。防衛省防衛政策局参事官付１名、航空幕僚監部１名、航空救難団司令部２名が参加し、ハノイとその近郊で、ベトナム防空・空軍救難教官・操縦者・救難員らに、セミナーや実技指導を行った。5月16-20日、ベトナム海軍に水中不発弾処分の能力構築支援を実施。防衛省防衛政策局参事官付、掃海隊群司令部、海自第１術科学校など７名が参加し、ニャチャンの海軍施設で座学などの教育を行った。5月24日から6月26日、カンボジア軍に道路測量教官育成の能力構築支援を実施。第７施設群５名と防衛省防衛政策局参事官付１名をカンボジアのコンポンスプー州に派遣し、カンボジア軍道路測量教官候補者８名に講義と実習を行った。6月10-17日、フィリピン空軍軍医総監以下９名を日本に招き、航空医学分野に関する能力構築支援事業を実施。小牧基地での航空機動衛生隊・機動衛生ユニット研修、浜松救難隊での装備品研修、航空医学実験隊での航空生理訓練装置研修・航空医学に関する専門家会合などを行った。6月24日から7月1日、フィジー軍医療従事者８名に能力構築支援事業を実施。フィジー軍に対しては初で、朝霞駐屯地、三宿駐屯地、自衛隊横須賀病院、自衛隊東京大規模接種会場を研修した。7月6-10日、モンゴル軍中央病院長以下５名に衛生分野の能力構築支援に事業を実施。自衛隊中央病院で大量傷者受入訓練に関する知見共有・意見交換、防衛医大と防衛医大病院で幅広い研修を行った。8月11日から9月5日、防衛政策局参事官付１名と陸自中央音楽隊５名がポートモレスビーでパプアニューギニア軍軍楽隊に演奏技術・楽器整備指導の能力構築支援を実施。8月24-25日、航空自衛隊がスリランカに対する航空救難分野での能力構築支援をオンラインで実施。防衛省防衛政策局インド太平洋地域協力企画官、航空幕僚監部、航空救難団から２名ずつが参加し、航空救難の手順や教育カリキュラムに関する講義と展示を行った。8月24日から9月28日、東ティモール国防軍後方支援隊などに対する日米豪新共同能力構築支援事業ハリィ・ハムトゥック（共に築くの意。オーストラリア軍主催で2015年から毎年開催し今回は第７回）を実施。防衛省防衛政策局参事官付１名と陸自17名が、オーストラリア陸軍、アメリカ海軍、アメリカ海兵隊、ニュージーランド陸海軍と、東ティモールのメティナロ基地で、車両整備、施設機械整備、土木に関する教育を行った。9月27-29日、モンゴル軍に人道支援・災害救援分野での能力構築支援事業を実施。防衛省防衛政策局参事官付１名、陸幕防衛協力課１名、自衛隊中央病院５名の計７名が、ウランバートルのモンゴル軍中央病院で、同病院が実施予定の大量傷者受入訓練に関する計画立案に向けた能力構築支援を行った。10月17-20日、フィリピン陸軍第51工兵旅団長以下17名に人道支援・災害救援分野の能力構築支援事業を実施。第８師団第12普通科連隊、第８後方支援連隊、第８特殊武器防護隊などが、防衛省、国分駐屯地、北熊本駐屯地で、災害発生時対処などの意見交換、自然災害時の人命救助・初動対応教育、装備品見学、救助訓練、鹿児島県防災研修センター・桜島国際火山砂防センター見学、浄水セット・野外入浴セット実習などを行った。10月25-30日、ラオス軍に対する人道支援・災害救援分野の能力構築支援事業を実施。施設学校２名と第12旅団第30普通科連隊１名が、ラオスのビエンチャンでラオス軍100名にセミナーを行った。11月14-17日、マレーシア国防軍４名を招聘し、人道支援・災害救援分野の能力構築支援事業を実施。防衛省、札幌駐屯地、東千歳駐屯地で、北部方面総監部、第７師団、自衛隊札幌病院が研修などを行った。11月24日から2023年1月4日、ジブチに対する能力構築支援を実施。第６次ジブチ国防軍に対する災害対処能力強化支援事業派遣団（第１施設団９名、第12旅団１名、東部方面後方支援隊３名、東部方面会計隊１名）が、施設機械操作・教官・整備要員育成、施設機械格納倉庫敷地造成工事、施設機械等整備、フクザワ学校やカリタス修道院での文化交流などを行った。2023年1月23日から2月3日、ラオス人民軍に対する能力構築支援事業を実施。施設学校が相馬原演習場などで工兵部隊指揮官４名と同部隊建設機械操作要員16名に工事管理教育や道路復旧総合実習といった土木施工分野の人材育成に関する支援を行った。2月14-16日、陸上自衛隊がASEANに対する人道支援・災害救援分野の能力構築支援事業を実施。ASEAN事務局１名とASEAN加盟９カ国の軍関係者18名に図上訓練や討議などを行った。3月2-7日、防衛省防衛政策局参事官付と第12旅団第２・第30普通科連隊主力計10名がラオス人民軍に対する能力構築支援事業を実施。ラオスの新隊員訓練センターで、参謀総局次長以下70名に対し、風水害発生時の対処能力向上を図る各種訓練を行った。4月15-30日、モンゴル軍に対する施設分野の能力構築支援事業を実施。第２施設団などがウランバートル近郊でモンゴル陸軍014部隊・119部隊に道路構築全般に関する指導・教育を行った。5月13日から6月9日、ベトナム海軍に水中不発弾処分に関する能力構築支援事業を実施。防衛省防衛政策局参事官付１名、掃海隊群司令部３名、海自第１術科学校３名が参加し、ベトナム南部ニャチャンにあるベトナム海軍水中処分部隊の潜水訓練実習場でベトナム海軍教官要員に、基礎潜水法、捜索法、揚収作業などの実技指導や、専門的知見の共有を行った。5月27日から6月1日、モンゴル軍に対する人道支援・災害救援分野の能力構築支援を実施。自衛隊中央病院６名が、ウランバートルのモンゴル軍中央病院で、同病院が行う大量傷者受け入れに関する図上訓練の指導・監督を行った。6月3-24日、モンゴル軍に対する施設分野の能力構築支援事業を実施。第２施設団などがウランバートル近郊でモンゴル陸軍014部隊・119部隊に道路構築全般に関する指導・教育を行った。6月27日から7月13日、施設学校がパプアニューギニア国防軍工兵大隊施設機械整備基幹要員４名に能力構築支援事業を実施。武器学校研修、溶接作業実習、油圧ショベル整備講義・実習を行った。7月8日から３週間、中央音楽隊７名がパプアニューギニア軍楽隊に対する能力構築支援を実施。8月28日から9月27日、第１施設団・武器学校兼防衛政策局インド太平洋地域参事官付計16名が東ティモール国軍に対する能力構築支援事業に参加。オーストラリア軍主催能力構築支援ハリィ・ハムトゥックの一環で、ディリ近郊のメティナロ基地において東ティモール軍後方支援隊等10名に技術指導を行った。12月12-16日、ラオス人民軍14名を招聘し、人道支援・災害救援分野の能力構築支援事業を実施。第12旅団第30普通科連隊が新発田駐屯地で座学や実技訓練（ジャッキ・ロープ訓練、心肺蘇生など）などを行った。2024年1月23-31日、ソロモン諸島に対する不発弾処理分野の能力構築支援事業を実施。防衛省防衛政策局インド太平洋地域参事官付１名と武器学校４名が参加し、ソロモン諸島ホニアラで、ソロモン国家警察不発弾処理部隊と、日本軍の弾種や、一般市民への啓蒙要領などに対する知見を共有した。

参考：MAMOR vol.164、vol.91、vol.113、vol.128、vol.129、vol.130、vol.131、vol.132、vol.135、vol.137、vol.140、vol.141、vol.146、vol.149、vol.153、vol.155、vol.156、vol.158、vol.161、vol.162、朝雲、月刊JWings8,’16、5,’17、9,’18、11,'22、月刊世界の艦船10,’16、12,’17、月刊航空情報9,’17

＜ノーウィック型＞：ロシア海軍計画フリゲートNovik型、プロジェクト12441。輸出市場に出すことを念頭に置いていたようである。全長122.9m、水線長100m、吃水9.5m、基準排水量3000トン、満載排水量3600トン。主機はディーゼル、２軸推進。兵装はKh-35対艦ミサイル４連装発射筒２基、艦対空ミサイル用VLS１基、76mm単装砲１門、AK630M１基。１番艦は1997年7月26日に起工されたが、資金不足で建造が進まないままに計画が中止されてしまった。参考：月刊軍事研究2,’04、月刊世界の艦船4,’98

＜ノー・エスケープ・ゾーン＞：No Escape Zone。発射したミサイルが、回避手段を取る相手に対し、確実に弾頭の威力半径内に収められる所まで追随していける範囲のこと。相手の回避方法はパッシブ手段（主に機動による）で、ミサイル防衛システム、アクティブ防御装置、CIWSなどのアクティブ防御手段は除く。車両や地上固定物は機動回避がほぼ不可能なので、主に対空ミサイルの話になる。これが広ければ有利な対空戦を展開できるが、ミサイルの射程だけでなく、速度や機動性なども要素に加わり、機動性能を高めようと動翼を大きくすれば抗力が増えて速度が落ちるなど相反する要素もあるため、設計に工夫が要る。ノー・エスケープ・ゾーン内まで接近して対空ミサイルを発射できれば撃墜は確実だが、相手がゾーンの広い反撃手段を持っていると、ゾーン外から発射せざるを得ない。その点、ステルス機ならこっそり近づけるので有利である。ゾーンの広さは一定でなく、運動を繰り返して速度が落ちるなどすれば小さくなっていくので、ノー・エスケープ・ゾーン外から対空ミサイルを発射されたら、回避機動を繰り返すなどしてゾーンを狭めたり、全力で逆方向に逃げたりして、自機がゾーン内に入らないようにする。参考：月刊JWings5,’20

＜ノー・ゴー＞：計画を中止すること。参考：月刊JWings3,’99

＜ノーザン・ヴァイキング２０２２＞：NATO海軍演習Northern Viking 2022。アイスランドが主催し、2022年4月2-14日に北大西洋で実施された。GIUKギャップの中枢であるアイスランド防衛を主眼とし、アイスランド沿岸警備隊巡視船トール、アメリカ海軍LHD-3キアサージ、LPD-24アーリントン、アメリカ海兵隊CH-53E強襲ヘリ、LAV-25装甲車、ドイツ海軍F216シュレスヴィヒ・ホルシュタイン、F219ザクセン、フランス海軍D646ラトゥーシュ・トレヴィルなどが参加し、対空・対潜・水陸両用作戦訓練を行っている。参考：月刊世界の艦船7,’22

＜ノーザン・ヴァイパー＞：陸上自衛隊とアメリカ海兵隊の共同訓練で、回転翼機およびティルトローター機等の沖縄県外への訓練移転（国内における米海兵隊との実動訓練）の別名である。2017年は8月10-28日に北海道大演習場、矢臼別演習場、上富良野演習場などで実施され（訓練移転第３回）、陸上自衛隊UH-1J多用途ヘリ３機、CH-47J/JA輸送ヘリ３機、アメリカ海兵隊第36海兵航空群AH-1W攻撃ヘリ４機、UH-1Y汎用ヘリ４機、CH-53E輸送ヘリ４機などが参加し、空中機動、ヘリボーン、第一線救護などの訓練を行った。VMM-265所属MV-22B輸送機６機は直前にオーストラリア沖で墜落事故を起こしたため途中からの参加となっている。2018年は第２師団1250名と第36海兵航空群・第２海兵師団1500名が参加して9月10-29日に実施予定だったが、北海道胆振東部地震発生で中止となった。2020年は1月22日から2月8日に行われ、第５旅団、HMLA-369所属AH-1Z攻撃ヘリ２機・UH-1Y汎用ヘリ２機、VMM-262所属MV-22B輸送機などが参加した。2021年度からはレゾリュート・ドラゴンに改称された。参考：月刊航空ファン10,’17、月刊JWings11,’18、5,’20、7,’21、2,’22

＜ノーザンウォッチ作戦＞：イラク国内の北緯36度線以北の飛行禁止区域に対する監視任務。1991年から開始されたプロバイド・コンフォート作戦の目的がクルド人に対する聖域確保からイラク軍牽制に移ったため、作戦名も変更された。トルコのインジルリク空軍基地を拠点に実施され、トルコの意向により、パトロール回数、反撃に対する制限が加えられており、実際に高射砲やミサイルが発射された場合にのみ、発射機に対しての反撃が許可されている。ただし、挑発してわざと撃たせて反撃するという戦法が広く行われた。国際法上の根拠は無く、1991年4月に採択された「フセイン政権によるクルド人など反政府系住民の弾圧を非難する安保理決議688号」を拡大解釈してアメリカ・イギリスが行ったものである。1994年4月11日、アメリカ空軍F-15C戦闘機がアメリカ陸軍UH-60汎用ヘリ２機をMi-24攻撃ヘリと間違えてAIM-7/-120空対空ミサイルで撃墜、同乗していたアメリカ軍人15名、イギリス人、クルド人など計26名が死亡した。査問委員会が開かれたがF-15C戦闘機のパイロットは味方機が飛行しているという連絡を受けていなかったと主張して不起訴となり、代わりに起訴されたE-3早期警戒管制機の迎撃管制官も機内の連絡不備でレーダー監視員からIFFによる味方機確認の情報を知らなかったとして軍法会議で無罪になった。2003年のイラク戦争開戦に伴い終了した。参考：月刊軍事研究1,’03、2,’03、月刊JWing11,’02、9,'21、世紀の失敗物語、月刊世界の艦船6,’01

＜ノーザン・エッジ演習＞：アメリカ陸海空軍海兵隊沿岸警備隊の統合演習Northern Edge。2015年は6月15日から開催され、人員6000名、航空機200機、艦艇20隻が参加した。E-3G早期警戒管制機が初参加している。2017年の演習ではF-35B戦闘機が初参加した。参考：月刊JWings9,’15、3,’18

　＜ノーザン・エッジ２３−１＞：2023年5月4-19日、アラスカ軍団ALCOMが主催し、イギリス・オーストラリアとの３国間共同演習としてエルメンドルフ・リチャードソン統合基地とアイルソン空軍基地で行われ、アメリカ空軍、アメリカ海軍、アメリカ海兵隊、イギリス空軍第617中隊F-35B戦闘機、オーストラリア空軍E-7A早期警戒管制機などが参加した。参考：月刊JWings9,’23

　＜ノーザン・エッジ２３−２＞：2023年7月4-18日、太平洋航空軍PACAFが主催し、空自（初参加）との２国間共同演習として実施された。空自から第５航空団、第７航空団、第８航空団、第９航空団、警戒航空団、航空救難団のF-2戦闘機、F-15戦闘機、E-767早期警戒管制機、E-2C早期警戒機、U-125A捜索救難機、UH-60J救難ヘリが参加し、百里基地、築城基地、硫黄島航空基地、日本周辺空域で、アメリカ空軍第366戦闘航空団第336・第391戦闘飛行隊F-15E戦闘機、第35戦闘航空団F-16C戦闘機、アメリカ海軍VMFA-115所属F/A-18C/D戦闘機、VAQ-135所属EA-18G電子戦機、第354戦闘航空団第355戦闘飛行隊F-35A戦闘機12機（F-35AF-309など）などと各種戦術訓練を行っている。北関東防衛局は7月5-15日に百里基地に現地連絡調整所を設置して訓練を支援。7月13日、第７航空団司令兼百里基地司令がアメリカ第５航空群副司令官、小美玉市長、行方市長らを招き、百里基地で懇談会を開催。航空自衛隊F-2戦闘機とアメリカ空軍F-35A戦闘機の見学会・説明会も行われた。参考：月刊JWings9,’23、10,’23、朝雲

＜ノーザン・コースト演習＞：バルト海で行われている多国間演習Northern Coast。バルト海沿岸各国持ち回りで2007年から毎年実施されている。参考：月刊世界の艦船1,’15、2,’10、JShips Vol.46

　＜ノーザン・コースト２００９＞：2009年10月16-29日にドイツのエッケルンフェルデからリューゲンにかけての海域で実施され、スウェーデン海軍K24サンスヴァル、M75ヴィンガ、掃海艇スポレ、デンマーク海軍P562ヴィーベン、ドイツ海軍給油艦テゲルンゼー、A1435ヴェスターヴァルト、A1442シュペサルト、P6121ゲパルト、Y862ヘルムサント、ベルギー海軍M915アスターなど13カ国から艦船40隻と人員2000名が参加し、海賊対処、船団護衛、難民輸送、人道支援などの訓練を行った。参考：月刊世界の艦船2,’10

　＜ノーザン・コースト２０１０＞：フィンランドが担当し、13カ国が参加した。参考：JShips Vol.46、月刊世界の艦船1,’15

　＜ノーザン・コースト２０１１＞：2011年9月9-23日にデンマーク、ドイツ北部、バルト海中西部で実施された。20カ国から水上艦艇43隻、潜水艦２隻、航空機32機、人員3500名以上が参加している。オーストリアとスイスは特殊作戦部隊、イスラエルは水中処分隊を派遣し、初の本格的陸海空統合訓練となった。参考：JShips Vol.46

　＜ノーザン・コースト２０１４＞：2014年8月26日から9月11日、フィンランドが担当して実施された。スウェーデン海軍ヴィスビー級コルベットK35カールスタッド、ゴトランド級潜水艦ゴトランド、ノルウェー海軍オクソイ級掃海艇M341カルモイ、フィンランド海軍機雷敷設艦05ウーシマー、掃海艇40カタンパー、機雷敷設艇875フェランタ、ポーランド海軍クログレッツ級掃海艇、ゴプオ級掃海艇、リトアニア海軍掃海母艦N42ヨットゥンギなど13カ国から人員2800名と艦艇55隻が参加している。参考：月刊世界の艦船1,’15

　＜ノーザン・コースト２０１５＞：2015年9月12-24日にドイツが担当して実施され、ベルギー、カナダ、デンマーク、エストニア、フランス、ドイツ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スウェーデン、イギリスが参加した。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ノーザン・コースト２０１９＞：2019年9月3-19日にバルト海で実施され、スウェーデン海軍カールスクローナ級哨戒艦M04カールスクローナ、ランドソルト級掃海艇M77ウルボン、デンマーク海軍イーヴァル・ヒュイトフェルト級フリゲートF361イーヴァル・ヒュイトフェルト、アブサロン級多目的支援艦L-16アブサロン、ドイツ海軍ブラウンシュヴァイク級コルベットF263オルデンブルク、タイプ702ベルリン級補給艦A1413ボン、エルベ級支援母艦A516ドナウ、フランケンタール級掃海艇M1065ディリンゲン、フランス海軍ジョルジュ・レイグ級駆逐艦D645ラモット・ピケ、ポーランド海軍掃海艇621フラミン、ラトビア海軍機雷戦指揮艦A53ヴァーサイティス、リトアニア海軍ハント級掃海艇M53スカルヴィスなど18カ国40隻が参加し、シーレーン防衛を主目的とした対機雷戦・対潜戦・対空戦の訓練を行った。参考：月刊世界の艦船12,'19

　＜ノーザン・コースト２０２１＞：2021年9月13-23日、バルト海南部で実施。NATO非加盟国のスウェーデンがホスト国で、スウェーデン海軍コルベットK32ヘルシンボリ、掃海艇M76ヴェン、デンマーク海軍水中処分母艇Y311スルヴェ、ドイツ海軍フリゲートF220ハンブルク、ノルウェー海軍ミサイル艇スタイル、ポーランド海軍掃海艇601コルモランなど15カ国から艦艇28隻が参加し、対機雷戦をメインに、対水上戦や対潜戦なども交えた演習を行った。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ノーザンスピリット＞：北部方面総監部が実施している三自衛隊総合募集広報。2014年8月2-4日、ノーザンスピリット14（第21回）が行われ、大学生や高校生がCH-47J輸送ヘリ体験搭乗、戦車試乗、DDH-144くらま体験航海、千歳基地航空祭見学、現役隊員との懇談などに参加した。2015年7月29-31日、ノーザンスピリット2015が行われ、第７師団戦車研修、東千歳駐屯地宿泊体験、千歳基地研修、DE-233ちくま体験航海などで高校生にアピールした。2016年8月6-8日、ノーザンスピリット2016が行われ、戦車試乗、東千歳駐屯地宿泊体験、千歳基地航空祭見学、DD-156せとぎり乗艦研修を行った。帯広地本では独自に7月30-31日にミニ・ノーザンスピリットを企画し、中高生39人が帯広・鹿追駐屯地で90式戦車・指揮通信車体験試乗やAH-1S対戦車ヘリ見学を行っている。2019年8月3-5日、ノーザンスピリット19を実施。東千歳駐屯地90式戦車試乗、DD-103ゆうだち体験航海、千歳基地CH-47J輸送ヘリ体験飛行・B777政府専用機研修などを行った。2021年7月、ノーザンスピリット21を実施。7月17日に千歳基地でCH-47J輸送ヘリ体験搭乗やF-15戦闘機・B777政府専用機見学、7月24日に旭川駐屯地で99式自走155mm榴弾砲・UH-1J多用途ヘリ展示、7月25日に留萌駐屯地で装備品見学・体験喫食及び留萌港でDD-155はまぎり体験航海を行った。参考：朝雲

＜ノーサンバーランド＞：F-238（フリゲート）を参照。

＜ノーザンプトン＞：CA-26（ノーザンプトン級重巡洋艦）またはCA-125（バルチモア級重巡洋艦）またはCLC-1（戦術指揮艦）を参照。

＜ノーザンプトン級＞：アメリカ海軍重巡洋艦Northampton級。ペンサコラ級の改良型で、船型を船首楼型に換え、主砲を３連装３基とした。缶室を１室あたり４缶から２缶に減らして防御力を増し、航空機を露天繋止から格納庫収容に変更している。全長183m、幅20.2m、吃水5m、基準排水量9050トン（CA-27は9200トン、CA-29は9300トン）。主機は蒸気タービン、出力107000馬力、４軸推進、速力32.7ノット。兵装は20.3cm３連装砲塔３基（船体前部に２基、後部に１基）、12.7cm単装高角砲４門、533mm魚雷３連装発射管２基。カタパルト２基とSOC水上偵察機４機を搭載する。乗員621名。CA-26ノーザンプトン、CA-27チェスター、CA-28ルイヴィル、CA-29シカゴ、CA-30ヒューストン、CA-31オーガスタの６隻が1930-31年に就役した。後に魚雷発射管を撤去して高角砲を８門に増やし、後部マストを切り詰めて上部に方位盤を設置している。太平洋戦争中には艦橋を改良してマストを変更、対空機銃を強化し、レーダーを搭載した。CA-29以降は艦隊旗艦設備を搭載するため、船首楼を前部煙突後部まで延長している。参考：近代巡洋艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦、月刊世界の艦船4,’12

＜ノーザンプトン級＞：アメリカ海軍戦術指揮艦Northamton級。バルチモア級重巡CA-125ノーザンプトンを建造中に空母任務部隊指揮用の戦術指揮艦に改造したものである。甲板を１層増やして艦内容積を確保、指揮通信区画を設け、長距離レーダーや通信アンテナを搭載した。基準排水量13920トン。速力33ノット。CLC-1ノーザンプトンが1953年に竣工した。参考：月刊世界の艦船8,’16、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ノーザン・リバー＞：イギリス海軍支援船Northern River。元は1998年に竣工した石油リグ支援船で、2011年にイギリス海軍が取得してNSRSの運用を行っている。2017年9月8-21日、ダイナミック・モナーク2017演習に参加。参考：月刊世界の艦船12,’17

＜ノーザン・レスキュー２０１５＞：平成27年度方面隊災害対処演習の別名。2015年8月26-30日に北海道とその周辺海空域で実施され、三自衛隊から北部方面隊基幹の隊員3200名、車両300両、航空機20機、艦艇２隻（LST-4002しもきた・搭載LCAC、AMS-4302すおう）、無人機３機（北部方面無人偵察機隊無人偵察機システム）、在日米陸軍40名、UH-60L汎用ヘリ３機、第３海兵遠征軍３名、オーストラリア陸軍４名、関係13機関・13市町村が参加した。太平洋沖でマグニチュード9.1の大地震が発生し、道東沿岸部が津波に襲われたという想定で、札幌駐屯地に日米豪共同調整所を置き、道内９ヵ所で指揮所訓練を実施。また在日米陸軍との訓練では、帯広駐屯地と十勝飛行場に前線支援地域を設け、LST-4002しもきたからの物資緊急輸送などを行った。自衛隊札幌病院は大量傷病者受け入れを想定した機能拡充訓練、早来燃料支処と近文台燃料支処は北海道経済産業局と協同で出光興産北海道製油所からの燃料輸送訓練、第３施設団第105施設器材隊は92式浮橋とパネル橋MGBによる釧路川への架橋訓練、北部方面情報隊は釧路西港で無人偵察機システムによる漂流者の情報収集、千歳救難隊は孤立者救助訓練、北部方面衛生隊と北部方面航空隊が広域医療搬送訓練を実施している。参考：朝雲、月刊世界の艦船11,’15

＜ノーザンレディバード＞：陸上自衛隊丘珠駐屯地のOH-6Dヘリ展示飛行チーム。参考：月刊JWings5,’20

＜ノーズアート＞：航空機機首に描かれたイラストのこと。機体への愛着を増したり、戦意を高揚させたりする効果がある。第２次大戦中のアメリカ爆撃機には女性のヌードイラストが描かれることも多く、宗教界や女性団体から反発が出て、第21BCでは1945年3月に道徳上問題のあるノーズアートを消すように命じた。朝鮮戦争時、横田では「レンブラント」と呼ばれた日本人が大人気のノーズ・アーティストで、B-29爆撃機搭乗員から依頼が殺到したといわれる。第２次大戦後は被視認性低下が最優先事項となり、実戦での派手な大きいノーズアートは絶滅危惧種となった。参考：世界の傑作機No.52、戦闘機のしくみ

＜ノース・アイランド航空基地＞：アメリカ海軍の航空基地。サンディエゴ海軍基地の隣（桟橋群北側）にあり、1917年の開設当初はサンディエゴ航空基地という名称で、1955年に改称された。空母桟橋（J/K/Lバース）や空母支援施設はサンディエゴ海軍基地でなくノース・アイランド航空基地にあり、空母の母港は厳密にはノース・アイランド航空基地だが、わざわざ他の艦艇と区別するのも面倒なので、アメリカ海軍でもサンディエゴ母港で済ませることが多い。滑走路は全長2438m・ランウェイ18/36と全長2286m・ランウェイ11/29の２本。参考：月刊世界の艦船8,'22、5,’21

＜ノースアメリカン社＞：アメリカの航空機会社。1928年12月6日にクレメント・Ｍ・キーズが航空機産業への投資を目的とした持ち株会社としてメリーランド州で設立（後にロサンゼルスに移動）し、航空機メーカーや航空輸送会社の株を取得して業績を伸ばした。1933年、ジェネラル・モーターズ社に買収され、ジェネラル・アビエーション部門に統合されてジェネラル・アビエーション・コーポレーション社になった。その後ジェネラル・アビエーション・マニュファクチャリング・コーポレーションと改称され、すぐにノースアメリカン・アビエーション・インコーポレイテッドに戻っている。1934年、航空郵便法で航空機メーカーと航空輸送会社の兼業が禁止されたため、傘下の航空輸送会社を分離し、航空機製造会社となった。NA-19練習機を皮切りに陸軍練習機の開発生産を行い、T-6テキサン練習機で大成功を収めた。第２次大戦ではB-25爆撃機やP-51戦闘機を開発。戦後は1948年にジェネラル・モーターズ社から独立し、F-86戦闘機、FJ艦上戦闘機、F-100戦闘機、AJ艦上攻撃機、A-5艦上攻撃機、B-1爆撃機、T-2練習機、T-39練習機を開発したが、1967年9月にロックウェル・インターナショナル社に買収されてノースアメリカン・ロックウェル社となり、1973年にノースアメリカンが消えてロックウェル・インターナショナル社になった。参考：月刊丸5,’13、月刊JWings2,’22

＜ノース・ウインド２＞：陸上自衛隊の国内（積雪寒冷地）におけるアメリカ陸軍との実動訓練North Wind 2。2015年2月9-22日に矢臼別演習場で実施され、第５旅団第27普通科連隊や第１空挺団など150名、第25歩兵師団第４歩兵旅団戦闘団50名が参加し、積雪寒冷地での行動や、日米両部隊の空挺降下（国内初）などを演練した。参考：月刊軍事研究4,’15、朝雲

＜ノース・ウインド２４＞：陸上自衛隊の令和5年度米陸軍との実動訓練。2024年1月22-31日に東千歳駐屯地、南恵庭駐屯地、丘珠駐屯地、北海道大演習場で行われ、第11旅団第28普通科連隊などが、アメリカ第11空挺師団第２歩兵旅団戦闘団第501歩兵連隊第１大隊などと、積雪寒冷地における一連の作戦行動や、冬季作戦・戦闘における各級指揮官の状況判断・部隊基本行動・隊員基礎動作を演練した。参考：朝雲

＜ノースウッズ作戦＞：1960年頃にCIAが計画したキューバへの軍事侵攻作戦。マイアミなどのアメリカ国内数カ所で爆弾テロを起こし、キューバのエージェントを逮捕、偽のキューバ関与文書を流す。更にキューバのB-26爆撃機やC-46輸送機を装った航空機でドミニカを攻撃し、キューバの船舶を装った武器輸送船を逮捕したり、アメリカ軍が鹵獲したミグ戦闘機を飛ばして民間機の航路を妨害したりして作戦の正当性を持たせる予定だった。また、実在する民間機のクローン機を製作し本物の代わりに飛ばして空軍基地に降ろし、本物はキューバ近くまで遠隔飛行させてミグ戦闘機に攻撃を受けたと交信を残し自爆するというシナリオも用意している。計画は1962年3月13日に政府に伝えられたが、3月16日にケネディ大統領はキューバへの軍事作戦を行わないことを統合参謀本部議長に伝え、この計画は没になった。参考：月刊軍事研究2,’02

＜ノースオーバー発射機＞：イギリス軍No76火炎瓶用簡易迫撃砲。ダンケルク撤退で武器が尽きたイギリスが開発した。鉄パイプの片方を塞ぎ、四脚に載せて固定したもので、黒色火薬により火炎瓶を射出する。有効射程70-150m、最大射程300m。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜ノース・カロライナ＞：BB-52（計画戦艦）またはBB-55（戦艦）またはSSN-777（潜水艦）を参照。

＜ノース・カロライナ級＞：アメリカ海軍戦艦North Carolina級。第２次ロンドン条約を日本が批准しないことを見越し、当初は第２次ロンドン条約で予定していた規制内の４連装35.6cm砲搭載・速力27ノット・排水量35000トン艦として計画し、エスカレーター条項発動後に３連装40.6cm砲搭載艦として設計し直した。船体は平甲板型で、緩いシアを持ち、水線下をダブルスケグとし、内側推進軸を覆っている。副砲の代わりに両用砲を搭載した。再設計に要する時間が長くなりすぎるのを嫌い、装甲は対35.6cm砲弾用（射距離9200-28000mで耐えられる）のままとされており、舷窓を全廃して水中弾対応のため弾薬庫に装甲を追加したが、水線部装甲や機関部周辺装甲は40.6cm砲搭載艦としては薄い。水平装甲は最上甲板に爆弾防御用37mm、上甲板に主装甲91mm、中甲板に弾片防御16mmとなっている。水中防御は５層の多層式水中防御とバルジ。速力は金剛型やダンケルク級に対抗でき空母の護衛にも使える30ノットという案も出されたが、空母部隊からもっと速くないと随伴は無理と言われ、金剛型に付いていける程度で妥協した。機関区画は前から右外舷軸用、左外舷軸用、右内舷軸用、左内舷軸用と並んでいて、それぞれに主機１基と主缶２基が収容される。全長222.1m（222.3m？BB-55）／222.2m（BB-56）、全幅33m（BB-55）／32.9m（BB-56）、吃水10m（8.2m？）、基準排水量35000トン（38000トン？）、公試排水量44377トン、機関重量3286トン（2863トン？）。主機はGE式高低圧ギヤード・タービン４基、主缶はバブコック＆ウィルコックス式過熱器一体型分離燃焼式空気予熱器付き重油専焼３胴水管缶（Ｍ型缶。蒸気圧力3.96MPa、温度454℃）８基、出力121000馬力、高圧タービン回転数5904rpm、低圧タービン回転数4937rpm、減速歯車は２段式、最大減速比29.66、４軸推進、プロペラ回転数199rpm、速力28ノット、重油搭載量6592トン（BB-55）／6583トン（BB-56）、航続距離16230海里（15ノット。15000海里？）。兵装は45口径40.6cm砲Mk.6搭載３連装砲塔３基（最大仰角45度、射程37100m）、38口径12.7cm連装両用砲10基、27.9mm４連装機関砲４基、12.7mm単装機銃12丁。装甲厚は水線部324mm（15度傾斜。305mm？）、甲板140mm、バーベット406mm、砲塔前楯406mm（305mm？）、砲塔天蓋178mm、司令塔406mm。後甲板にカタパルト２基を備え、OS2U水上偵察機など水上機３機を搭載する。乗員1880名（士官108名、下士官・兵1772名。計2500名？）。1937年度計画で２隻が計画され、BB-55ノース・カロライナとBB-56ワシントンの２隻が1941年に就役した。24ノット以上の高速航行で艦の振動が激しくなるという欠点があり、プロペラ直径短縮やプロペラ翅数変更などで改善したが、完全解決とはいかなかった。大戦後期には27.9mm４連装機関砲に換えてボフォース40mm４連装機関砲14基、40mm連装機関砲２基、エリコン20mm単装機関砲多数を搭載している。参考：月刊世界の艦船1,’12、3,’15、4,’17、近代戦艦史、２次大戦のアメリカ軍艦、月刊丸11,’09、12,’10

＜ノーズ・ギア射出方式＞：カタパルト・ランチを参照。

＜ノース・ケープ沖海戦＞：北岬沖海戦を参照。

＜ノーズコーン＞：ミサイルや航空機の円錐状先端部のこと。参考：軍事分析湾岸戦争

＜ノースコット式空気圧縮機＞：日本海軍の空気圧縮機。三二式魚雷用の圧縮空気を作るために輸入した。120馬力の蒸気機関で120気圧の圧縮空気を作る。初期の国産駆逐艦に搭載された。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ノース・ダコタ＞：BB-29（戦艦）またはSSN-784（潜水艦）を参照。

＜ノースドック＞：横浜ノースドックを参照。

＜ノースマン＞：G25（Ｎ級駆逐艦）またはUC-64シリーズ（輸送機）を参照。

＜ノースロップ航空機社＞：航空機デザイナーのジャック・ノースロップが1927年にウィリアム・ボーイングから資金提供を受け、アヴィオン社を設立。1929年にユナイテッド・エアクラフト＆トランスポート社に買収されて子会社となり、ノースロップ航空機社に改称した。その後大恐慌の影響と親会社の移転でユナイテッドから独立することになり、ドナルド・ダグラスと共に1931年（1932年？）に２代目ノースロップ社を創設。しかし1938年（1937年？）に労使問題と組織再編でダグラスが会社を清算したため、ノースロップは1939年8月（3月？）に３代目ノースロップ航空機社を設立した。1952年、ラジオプレーン社が傘下に入った。11月、技術部門の人事で揉めて経営陣の中で孤立した社長のノースロップが職務放棄してしまい、1953年1月1日に辞任扱いとなった。エコルズ会長が社長を兼任し、ノースアメリカン社から引き抜いたシュムードを技術担当副社長としている。1994年5月1日にグラマン社を吸収合併してノースロップ・グラマン社になった。参考：月刊JWings6,’12、3,’18、8,'20、1,’03、月刊軍事研究9,’07、10,’16、月刊航空ファン1,’17

＜ノースロップ・グラマン＞：ノースロップ社が1994年5月1日にグラマン社を吸収合併して誕生した。1996年、ウエスティングハウス・エレクトロニックシステムズ社を買収し、ノースロップ・グラマン・エレクトロニクス・システムズとした。1999年、テレダイン・ライアン社を吸収合併した。2000年、インガルス造船所とアボンデール造船所を買収。2001年、リットン・インダストリーズ社とニューポート・ニューズ造船所を買収、アメリカ海軍艦艇建造のトップメーカーになった。2002年、TRW社の宇宙部門を買収した。2007年、スケールドコンポジット社を買収した。2011年3月31日、造船部門をハンチントン・インガルス・インダストリー社として分離した。2018年6月6日、オービタルATK社を買収し、イノベーション・システムズ部門とした。参考：月刊軍事研究9,’07、10,’16、月刊JWings12,’06、2,’18、月刊世界の艦船6,’11、月刊航空ファン11,’16、12,’17、9,’18

＜ノーター＞：ヒューズ社が開発したヘリコプター用アンチ・トルク・システムで、ノー・テイル・ローター（NO TAil Rotor）の略。テイルローターの代わりにテイルブーム後端から圧縮空気を噴射するものである。太い円筒形テイルブームの最前部に直径0.53mのファン、中央側面下部にスリット、尾部に回転式スラスターを付けてあり、ファンで形成した定圧圧縮空気をスリットから噴出し、メインローターからのダウンウォッシュを加速、コアンダ効果によりスリット側に推力を発生させ、メインローターの反トルクとして使う。境界層剥離を抑制してコアンダ効果を高めるため、スリット上方にはボルテックス・ジェネレーターが多数取り付けてある。回転式スラスターからはパイロットのペダル操作で空気が左右に噴出し、ヨーイングの操作が行える。テイルローターが無いので振動が低減され地上での安全性が高く、テイルブームが短くて済むので機体がコンパクトになり、テイルローター音がメインローター音に干渉して生じる騒音が無くなる。OH-6ヘリでテストした結果、操縦応答性、運動性、方向安定性、地上での安全性、信頼性、整備性に優れ、機外騒音が25%減少することが証明された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン10,’19、世界の軍用機1982、月刊軍事研究10,’07、月刊JWings10,’09別冊付録

＜ノータム＞：NOtice To AirMen（航空情報）の略称NOTAM。政府機関が法規やICAO規則に基づいて航空機乗員に提供する航空関連情報のこと。飛行場・航空保安施設の共用の開始・休止・再開・廃止・重要な変更・運用事項、飛行場での航空機運航障害に関する事項、飛行場付近の計器飛行による進入方式、進入限界高度、気象条件、代替飛行場気象条件、航空交通管制に関する事項、花火・ロケットの打ち上げや航空機の集団飛行など航空機の飛行に影響を及ぼす可能性のある事項、その他航空機の運航に必要な事項からなる。積雪などの場合にはスノータムと呼ばれる特別なノータムを出す。参考：航空用語事典増補改訂版、月刊航空ファン2,’15

＜ノーチラス＞：SS-29（Ｈ級潜水艦）またはSS-168（潜水艦）またはSSN-571（原潜）を参照。

＜ノーチラス＞：蒸気船を発明したアメリカ人のロバート・フルトンが、それ以前に開発した潜水艦。細長い密閉式船体（銅張り）の前部上面に半球形の司令塔を付けた構造で、艦尾にプロペラがあり、人力でクランクを回して推進する。上部には折り畳みの帆があり、浮上時はこれで航行する。スパイクを取り付けた曳航索の先端に爆薬を搭載したものが兵装で、これを敵艦に取り付けて炸裂させる仕組みになっていた。全長6.5m、幅2.1m。乗員３名。1801年8月に錨泊中の標的帆船の爆破実験に成功し、フランスやイギリスに売り込んだが、採用されなかった。参考：Ｕボート入門、月刊丸5,’07

＜ノーチラス＞：イギリス海軍実験高速潜水艦Nautilus。1912年度計画で建造された試作水上高速潜水艦で、大出力ディーゼルを搭載したが、水上速力は17ノットに止まった。参考：月刊世界の艦船9,’12増刊

＜ノーチラス級＞：アメリカ海軍初の原子力潜水艦（世界初の原子力推進船でもある）Nautilus級。名称の由来はジュール・ベルヌの海底２万里に出てくる潜水艦ノーチラス号。1947年にアメリカ海軍が艦船推進用原子炉計画を開始した際、研究開発部門トップのリッコーヴァー大佐が特に潜水艦用動力として有効であると主張し、1948年12月にウエスティングハウス社と潜水艦用加圧水型原子炉開発契約を締結、1949年にニミッツ海軍作戦部長が原子力潜水艦を要求し、1950年8月に大統領が承認して1952年度予算で計画番号SCB-64としてエレクトリック・ボート社に発注された。対潜攻撃原潜の実用試験艦で、S2W原子炉を艦中央の原子炉区画に搭載して厚い放射線シールドで覆い、原子炉脇に人一人が通れる程度の鉛・鋼鉄トンネルを設けた。船型はタング級／ガピー改装型に準ずる水中高速型で、原子炉区画分だけ大型化してあり、耐圧船殻は部分複殻式（中央部のみ複殻。艦尾のみ単殻？）、艦首上部に上方折り畳み式の潜舵を持つ。艦首前端に３列２段の水圧射出式魚雷発射管があり、その上下にAN/SQS-4アクティブソナーとAN/BQR-4Aパッシブソナーを装備した。セイル下方の耐圧船殻内に攻撃センター、その一層下に操艦区画がある。攻撃センターは真ん中に潜望鏡が通っていて、左舷側にソナー室と電子戦関連区画、右舷側に発射管制機器、後方に航法関連区画が配置されている。操艦区画の操舵手席は、潜舵担当、縦舵担当、横舵担当で３席ある。FCSはMk101Mod6魚雷発射指揮装置。セイルの引き込み式アンテナマストにAN/BPS-1対水上レーダー、AN/BPS-4対空レーダー、ESMなどを装備する。厨房にはコーヒーメーカー２基とアイスクリーム製造機が設置されている。全長98.7m（97.5m？98.4m？）、最大幅8.4m、吃水6.6m（7.9m？）、水上排水量3533トン、水中排水量4092トン。主機は原子力蒸気タービン方式、S2W加圧水型原子炉１基・ウェスティングハウス式高低圧２胴型ギヤード蒸気タービン２基、出力15000軸馬力、５翅プロペラ２軸推進、水上速力22ノット、水中速力23.3ノット（23.5ノット？）。入港時などに使用するため、ディーゼル・エレクトリック方式の補機とシュノーケルを搭載しており、補助ディーゼル４基1680馬力、電動機２基、速力３ノット、ガピー型蓄電池126セル１群、バッテリー潜航時間24時間。安全潜航深度213m。兵装は533mm魚雷発射管６門（魚雷22本、機雷）。乗員105名（士官15名、先任下士官CPO12名、下士官・兵80名）。建造費は6500万ドル。SSN-571ノーチラスが1954年に就役した。1957年の北極海探査航海後、セイル前方の上甲板にAN/UQS-1氷海下航海ソナーを追加した。通常型潜水艦をそのまま原子力化した感じで、静粛性など性能面ではイマイチであり、1970年代初めには海洋調査などの任務に回され、1980年に退役した。参考：月刊世界の艦船9,’12増刊、8,’18、2,’10、6,’13、10,'24、アメリカ潜水艦史、月刊軍事研究9,’06、3,’99、5,’17

＜ノーチラス・システム２＞：THEL（レーザー）を参照。

＜ノーティリュス＞：Br790（水上哨戒機）を参照。

＜ノーティリュス＞：フランス海軍サフィール級機雷敷設潜水艦Noutilus。1937年竣工。1943年に戦没した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ノートンサウンド＞：AV-11（水上機母艦）を参照。

＜ノーハム・キャッスル＞：K447（コルベット）を参照。

＜ノーフォーク＞：78（ノーフォーク級重巡洋艦）またはCA-137（バルチモア級重巡洋艦）またはD21（カウンティ級フリゲート）またはDL-1（ノーフォーク級フリゲート）またはF-230（23型フリゲート）またはSSN-714（潜水艦）を参照。

＜ノーフォーク海軍基地＞：アメリカ海軍の軍港Naval Station Norfolk。チェサピーク湾に面したヴァージニア州ノーフォーク市シウェルス岬地区にあり、1917年に開設された。総面積13759100平方メートルの巨大な基地で、アメリカ海軍艦隊総軍、海兵隊総軍、NATOトランスフォーメーション連合軍などの司令部も置かれており、2017年現在で配備されている司令部や部隊は326個に達し、アメリカ海軍最大・世界最大の海軍基地である。桟橋は14本あり、11番・12番バースが空母用。アメリカ東海岸（大西洋艦隊）で原子力空母支援機能を持つ海軍基地はここだけで、2007年に通常型空母が全退役した後はアメリカ東海岸唯一の空母母港となっているが、度々ハリケーンに襲われていて、整備中の空母などは逃げ場が無くて困る。1999年にノーフォーク海軍航空基地をチェンバース飛行場として吸収し、全長2550m・ランウェイ10/28の滑走路を持つ海軍基地になった。参考：月刊世界の艦船8,'22、9,’13

＜ノーフォーク海軍航空基地＞：アメリカ海軍航空基地。1999年に廃止され、敷地はノーフォーク海軍基地に吸収されてチェンバース飛行場になった。参考：月刊世界の艦船8,’22

＜ノーフォーク海軍工廠＞：アメリカ海軍の工廠。ノーフォーク海軍基地とエリザベス川を挟んで対岸にある。元は植民地時代の1767年に創設されたゴスポート造船所で、その後海軍基地・造船所の兼用施設となり、1917年にノーフォーク海軍基地が設立されて工廠専門となった。1963年、原子力空母を整備できるようになった。1995年、冷戦終結で海軍工廠の集約が決まり、フィラデルフィア海軍工廠が閉鎖され、アメリカ東海岸での空母整備を全て担うことになった。21世紀に入ると、冷戦終結に伴う海軍工廠の集約に施設老朽化が重なり整備改修に支障が出始め、工事が年単位で遅れる事態も生じている。参考：月刊世界の艦船8,’22

＜ノーフォーク級＞：アメリカ海軍対潜嚮導フリゲートNorfolk級。当初は対潜軽巡洋艦（艦種記号CLK）に分類されていたが、建造中に嚮導駆逐艦（DL）に変更され、更にフリゲート（艦種記号はDLのまま）になった。全長164.7m、満載排水量8315トン。主機は蒸気タービン、速力33ノット。兵装はMk108対潜ロケット発射機４基、76mm連装両用砲Mk33が４基、533mm対潜魚雷発射管８門。当初は２隻を建造する予定だったが、費用対効果が低いとして、DL-1ノーフォーク１隻が1953年に竣工・就役したに留まった。後に主砲を76mm連装砲Mk37に換装した。参考：月刊世界の艦船12,’13、3,’07、9,’96、2,’21

＜ノーフォーク級＞：イギリス海軍重巡洋艦Norfolk級。７隻を建造する予定だったが、ロンドン条約で制限がかかったため、1926年度計画で２隻のみ建造した。ロンドン級の改良型で、主砲をMk.�TからMk.�Uに変更して性能改善を図ったが、あまり変わらなかったらしい。スターン・ウォークが設けられており、長官公室には角窓がある。全長190.8m（192.2m？192.9m？）、幅20.1m、吃水5.2m、基準排水量9900-9975トン。主機は蒸気タービン４基、出力80000馬力、４軸推進、速力32.25ノット。兵装は20.3cm連装砲４基、10.2cm単装高角砲４基、２ポンド単装ポンポン砲４基（８連装２基？）、533mm魚雷４連装発射管２基。水上偵察機１機を搭載する。乗員710名。１番艦艦番号78ノーフォークと２番艦艦番号40ドーセットシャーが1930年に就役した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船11,’22

＜ノーフォークの戦い＞：アメリカ兵通称「驚愕の夜」。湾岸戦争デザート・セイバー作戦時の1991年2月26日夜から27日朝にかけて、アメリカ陸軍第１歩兵師団（機械化）がイラク共和国親衛隊タワカルナ機械化師団第９戦車旅団・第18機械化旅団の陣取る直径15kmの陣地帯「ノーフォーク」を攻撃したものである。参考：月刊軍事研究6,’09、月刊丸3,’01

＜ノーフォークの戦い（第１歩兵師団第１旅団）＞：2月26日夕方、第７軍団はタワカルナ機械化師団防御陣地にぶち当たった。アメリカ軍が目標ノーフォークと名付けた直径15kmの南部主陣地は、第２機甲騎兵連隊を超越して第１歩兵師団が攻撃することになっていたが、移動が遅れ、夜になっても超越進撃が出来ていなかった。2230頃に第１歩兵師団が漸く第２機甲騎兵連隊の超越を開始し、深夜からノーフォークへの攻撃を開始した。悪天候で航空偵察ができなかったため、３週間前の情報に基づいて、ここにはイラク陸軍戦車師団３個大隊が布陣していると判断し、第１歩兵師団第１旅団が攻略することにしたが、実際にはタワカルナ機械化師団第９戦車旅団、第18機械化旅団、イラク陸軍第12戦車師団第37戦車旅団がおり、戦車大隊６個、機械化大隊４個、砲兵大隊数個が戦車200両以上（T-72主力）と装甲車100両以上（BMP-1/-2主力）を配備して待ち構えていた。第１歩兵師団第１旅団は機甲支隊１個と機甲大隊１個を前方、歩兵支隊１個を後方に置き、逆Ｖ字隊形で進撃。2230に70イースティングを通過して2330には73イースティングを越えた。ここで機甲支隊所属の各部隊は隊形を攻撃用の横列に転換したが、一部の部隊が進路を見失い、同士討ちでM-3装甲偵察車１両が破壊されている。機甲大隊は混乱を防ぐため、手慣れたダイヤモンド隊形で前進した。2月27日0018頃、機甲大隊のM-1A1戦車１両がZSU-23-4自走高射機関砲と思われるホットスポットをサーマルサイト内に発見し、砲撃したが、実際には味方のM-3A2装甲偵察車で、４名が負傷した。破壊されたM-3A2装甲偵察車から乗員を救出するため、もう１両のM-3A2装甲偵察車が向かったが、隣を進撃する機甲支隊のM-2歩兵戦闘車から25mm機関砲のバースト射撃による誤射を喰らい、１名が死亡、１名が負傷している。0030頃、進路を見失った部隊が機甲支隊に復帰。ほぼ同時にイラク軍前衛陣地に突入し、歩兵部隊を蹴散らした。0100、機甲支隊はM-1A1戦車を横一列に並べて「鋼鉄のローラー」を作り上げ、機甲大隊は同士撃ちの混乱を終息させて前進を再開した。0130、機甲支隊は78イースティングを越えて突進、敵陣地の1500m手前で停止して連べ撃ちにし、そのまま陣地以内に突撃した。機甲大隊も前衛Ｃ中隊、左翼Ｂ中隊、右翼Ａ中隊、後衛Ｄ中隊のダイヤモンド隊形で突入。陣地内にはエンジンを切って擬装したT-72戦車が待ち構えており、M-1A1戦車が数十メートルの所まで近づくこともあったが、夜間航空攻撃を恐れて乗員が戦車の外にいたため、有効な反撃が行えなかった。0315、機甲大隊はノーフォークを突破、陣地帯の掃討は後続の歩兵支隊に任せた。0430、機甲支隊はノーフォークの掃討を完了。0600、機甲大隊はノーフォーク東側に引かれた統制線ミルフォード一帯の確保を完了。0630、機甲支隊は損害無く統制線ミルフォードに達し、進撃を停止した。参考：月刊軍事研究6,’09、月刊丸3,’01

＜ノーフォークの戦い（第１歩兵師団第３旅団）＞：2月26日2118、第１歩兵師団第３旅団「ブラックハート」は70イースティング付近に到達。ノーフォーク南端へと進撃すべく、第２機甲騎兵連隊第１騎兵大隊を超越して東への前進を開始した。その後、73イースティング付近に到達したところでイラク陸軍第12戦車師団第37戦車旅団の前哨陣地に遭遇したが、既に遺棄されていたらしく、全く反撃を受けずにT-72戦車11両、T-55戦車16両、BMP歩兵戦闘車７両、MT-LB装甲車９両、補給トラック15両を破壊して制圧した。2月27日0030、第３旅団右翼を進む1/41歩兵支隊のＢ歩兵中隊長が搭乗していたM-2歩兵戦闘車が故障。代わりに乗り込んだM-2歩兵戦闘車にはGPSが搭載されておらず、方向を失って南東に向かってしまった。その後、前方を行くＢ戦車中隊と連絡を取り合い、間違いに気がついて北に向かったが、これをＣ戦車中隊が敵T-55戦車部隊と誤認。M-1A1戦車の徹甲弾とHEATによる射撃を受けてM-2歩兵戦闘車３両が破壊され、更に付近のイラク軍陣地からRPG-7対戦車ロケットの射撃を喰らってM-2歩兵戦闘車１両が損傷した。0045、第３旅団の左翼を進撃する3/66機甲支隊Ｃ・Ｄ機甲中隊と、1/41歩兵支隊Ａ・Ｄ歩兵中隊が1.9km先にイラク軍機械化歩兵陣地を発見。0100、3/66機甲支隊Ｄ戦車中隊が陣地から1.3kmの地点に進出し、戦車12両での斉射を開始。第一斉射でT-62戦車２両、BMP歩兵戦闘車７両、トラック２両を破壊し、第二斉射でBMP歩兵戦闘車２両とMT-LB装甲車２両を破壊した。陣地内に突入すると9M14対戦車ミサイルやS60高射機関砲による反撃を受けたため、スカウト小隊M-3装甲偵察車３両と協力して制圧。0200、3/66機甲支隊Ｃ・Ｄ戦車中隊を前衛、1/41歩兵支隊Ａ歩兵中隊を後衛に置いて前進し、兵站拠点と砲兵大隊陣地を制圧、0330に統制線ミルフォードに到達して前進を停止した。この間、敵陣地掃討中だったＤ歩兵中隊M-2歩兵戦闘車２両が第１旅団戦区に入り込み、T-62戦車と誤認されて破壊され、１名が死亡、４名以上が負傷している。旅団中央を進む2/66機甲大隊A-D戦車中隊はT-55戦車２両、MT-LB装甲車１両、ZSU-23-4自走高射機関砲１両を破壊して前進したが、0200から陣地帯にぶつかり、0300にはM-1A1戦車58両中16両が、対戦車壕に落ちたり、バンカーの天井を踏み抜いたりしてスタックしてしまったため、一旦後退することにした。旅団右翼では3/66機甲支隊Ａ・Ｂ戦車中隊が前衛、Ｃ歩兵中隊が後衛となって前進していたが、0300過ぎに2/66機甲大隊Ａ・Ｄ戦車中隊からの誤射を受け、M-1A1戦車５両とM-2歩兵戦闘車５両が被弾、６名が死亡し、30名が負傷した。それでも夜明けまでには第３旅団全体で戦車36両と装甲車27両を破壊し、ノーフォーク南部の制圧を完了した。参考：月刊軍事研究7,’09

　＜ノーフォークの戦い（第１歩兵師団第４連隊第１騎兵大隊）＞：2月26日0330、第４連隊第１騎兵大隊がノーフォークの北部を東に向けて進撃していたところ、作戦幕僚の乗り込んだM-3ブラッドレイが左手の砂堤に擬装したT-72戦車と、それに乗り込もうとしているイラク兵を発見。次いでT-55戦車とBMP歩兵戦闘車、それを取り巻くバンカー群を見つけたため、Ｂ騎兵中隊に応援を頼み、反撃に出てきた戦車隊を撃破した。前方には大隊規模の陣地があると推定されたため、一旦後退して夜明け後に掃討を行うことになり、0615から前進を再開、Ａ・Ｂ騎兵中隊にOH-58ヘリ１機とAH-1Fヘリ２機からなる斥候兵器班を１個ずつ増強して陣地を蹂躙し、IPSAパイプライン道沿いに設けられた兵站拠点も制圧して0715に前進を停止した。参考：月刊軍事研究7,’09

＜ノーブル＞：APA-218（攻撃輸送艦）またはG84（駆逐艦）を参照。

＜ノーブル・イーグル作戦＞：Operation Noble Eagle（気高い鷲作戦）。2001年9月11日の同時多発テロの４日後から発動されたアメリカ本土防衛作戦である。ニューヨーク沖にCV-67ジョン・Ｆ・ケネディとCVN-73ジョージ・ワシントンを派遣し、数日間にわたってテロ攻撃に備えさせた。州兵航空隊のF-15戦闘機やF-16戦闘機も参加し、CAP任務に就いた。2001年末までに陸軍が予備役・州兵17355名、海軍が予備役8965名、空軍が州兵航空隊・予備役29037名、海兵隊が予備役1216名、沿岸警備隊が予備役2168名を召集。翌月には不朽の自由作戦が開始されたため、戦闘機部隊だけでは足りず、A-10A攻撃機までアラート任務に引っ張り出している。作戦開始から16ヶ月で27625ソーティが実施されており、そのうち7000回が空中給油で、航空燃料２億7500万ガロンを給油した。2006年1月21-22日、F-22A戦闘機が参加した。2007年現在も未だ続行中で、アメリカ北方軍（実質的な指揮はNORAD）がアメリカ４軍と沿岸警備隊を動員し、カナダ国防軍の協力も得て行っている。参考：月刊世界の艦船9,’02、月刊ミリタリーエアクラフト4,’02

＜ノーブル・ジャスティフィケーション＞：2014年10月に地中海と大西洋で実施されたNATO海軍演習Noble justification。NATO加盟国14カ国から水上艦20隻以上（スペイン海軍L61ファン・カルロス�T世、L52カスティーリャ、ドイツ海軍掃海艇ホンブルクなど）、潜水艦数隻（ギリシャ海軍S118オケアノス、ポルトガル海軍トリデンテ、ドイツ海軍U-33など）、航空機が参加し、同盟国への脅威に対する集団防衛を主眼とする訓練を行った。ウクライナ紛争で対立中のロシアに軍事的圧力をかけるのが目的でもある。参考：月刊世界の艦船1,’15

＜ノーブル・ジャンプ＞：NATO軍が2015年6月9-18日にポーランドで行った多国籍演習Noble Jump。NATO軍超高度即応統合任務部隊VJTF（Very High Readiness Joint Task Force）の試験評価を行うもので、アメリカ、ベルギー、チェコ、ドイツ、ハンガリー、オランダ、ノルウェー、ポーランド、リトアニアが参加した。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ノーヘア＞：日本海軍士官のスラングで、パイパンのこと。ハンモックともいう。参考：帝国陸海軍事典

＜ノーボール＞：イギリス空軍がドイツFi-103巡航ミサイル関連施設に付けたコードネーム。1943年12月5日に爆撃作戦を開始し、生産施設や発射施設を徹底的に破壊してFi-103によるロンドン爆撃開始を半年遅らせ、総生産数も減少させることに成功した。参考：歴史群像8,’11

＜ノーマッド＞：CH-112（ヘリコプター）またはPBN-1（飛行艇）またはT-28D（軽攻撃機）またはOUSV-1（無人水上艇）を参照。

＜ノーマン＞：G49（駆逐艦）を参照。

＜ノーマン＞：オーストラリア海軍ヒューオン級掃海艇３番艇Norman。2000年8月就役。参考：月刊世界の艦船11,’00

＜ノーマン・Ｈ・シュワルツコフ＞：シュワルツコフ（アメリカ陸軍大将）を参照。

＜ノーマン・スコット＞：DD-690（駆逐艦）を参照。

＜ノーム＞：二式水上偵察機を参照。

＜ノームＨ１４００＞：シーキング対潜ヘリのターボシャフト・エンジン。T58エンジンをロールスロイスで生産したものである。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式10段、燃焼器はアニュラー式、タービン段数は高圧２段・低圧１段。全長1.392m、直径0.577m、重量151kg。瞬間最大出力1500馬力。参考：世界の軍用機1979

＜ノームＨ１４００−１＞：コマンドー・ヘリのターボシャフト・エンジン。T58エンジンをロールスロイスで生産したものである。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式10段、燃焼器はアニュラー式、タービン段数は高圧２段・低圧１段。全長1.392m、直径0.577m、重量151kg。最大連続出力1250馬力、離昇出力1535馬力、瞬間最大出力1660馬力。参考：世界の軍用機1979

＜ノーランド＞：イギリスの大型カーフェリー。フォークランド紛争時に徴用され、空挺大隊及び各種車両の輸送に従事した。総トン数10000トン。参考：月刊丸10,’93

＜ノール＞：SNCAN（航空機会社）を参照。

＜ノール＞：イランが2006年4月5日に公表した空対艦ミサイルNoor。迎撃ミサイルを回避でき、射程は200kmであるというコメントが付いた。実際にはC-802対艦ミサイルの派生型といわれる。参考：月刊軍事研究6,’08、月刊航空ファン10,’18

＜ノール１００１＞：Bf108海外シリーズ（汎用機）を参照。

＜ノール１００２＞：Bf108海外シリーズ（汎用機）を参照。

＜ノール１１００シリーズ＞：フランスの多用途機。ドイツ軍Me208汎用機をフランス解放後に生産したものである。参考：月刊JWings6,’06

　＜ノール１１００＞：別名Noralpha。参考：月刊JWings6,’06

　＜ノール１１０１＞：別名Ramier�T。全長8.53m、全幅11.48m、全高3.25m。エンジンはルノー6Q-10、最大速度305km、実用上昇限度5900m、航続距離1200km。参考：月刊JWings6,’06

　＜ノール１１０２＞：エンジンをルノー6D-11に換えたもの、別名Ramier�U。参考：月刊JWings6,’06

　＜ノール１１０４＞：エンジンをポテーズ6Dba（240馬力）に換えたもの。参考：月刊JWings6,’06

＜ノール１４０２＞：ジェルフォー�T（試作戦闘機）を参照。

＜ノール１４０２Ａ＞：ジェルフォー�TＡ（試作戦闘機）を参照。

＜ノール１４０２Ｂ＞：ジェルフォー�TＢ（試作戦闘機）を参照。

＜ノール１４０５＞：ジェルフォー�U（試作戦闘機）を参照。

＜ノール１５００シリーズ＞：フランスのSNCANが開発した試作ターボジェット／ラムジェット複合動力軽戦闘機、別名グリフォン（当初はゲパールの予定だった）。先行試作機としてジェルフォーを製作している。参考：月刊JWings6,’14、月刊丸2,’08

＜ノール１５００−０１＞：試作初号機、別名グリフォン�T。カナード付き無尾翼デルタ機で、主翼は低翼配置、エアインテイクは機首下にある。エンジンはアター101Fターボジェット（推力3.8トン）で、ラムジェット機構は積んでいない。1955年9月20日に初飛行、テストではマッハ1.7を出し、1957年4月に退役した。参考：月刊JWings6,’14、月刊丸2,’08

＜ノール１５００−０２＞：試作２号機、別名グリフォン�U。ラムジェットも搭載したもので、1957年1月23日に初飛行し、1957年10月（1958年？）にマッハ2.19を記録した。エンジンに問題があったのと、ミラージュ�V戦闘機と同レベルの性能しか無かったため、計画中止となり、退役後はルブールジェ空港航空宇宙博物館に展示されている。参考：月刊JWings6,’14、月刊丸2,’08

＜ノール２２００＞：フランス海軍試作艦上戦闘機。SNCANが開発した。主翼は低翼配置の後退翼。エンジンはイスパノスイザでライセンス生産したニーン単発で、機首にエアインテイクを持つ。1949年12月19日に初飛行した。1950年6月に事故で損傷したため、修理ついでにエアインテイク上部にフェアリングを設けて小型レーダーを搭載、尾翼などを改修し、1952年3月12日から1954年までテストを行ったが、採用されなかった。参考：月刊JWings6,’14

＜ノール２５０１シリーズ＞：フランス空軍中距離戦術輸送機、別名ノラトラ。原型機は1949年に初飛行した。参考：空軍、月刊JWings8,’19

＜ノール２５０１＞：ツインテールブーム機である。全長21.45m、全幅31.95m、自重11000kg、最大離陸重量20437kg。翼面積101.2平方メートル。エンジンはSNECMA／ブリストル製ハーキュリーズ（2040馬力）双発、巡航速度182ノット、最大速度238ノット、航続距離1348海里（ペイロード4500kg）。乗員５名。兵員45名または貨物7500kgを搭載可能。1952年10月に量産型初号機が初飛行し、200機が配備された。西ドイツ空軍に186機、イスラエル空軍に30機、ポルトガル空軍に12機が配備されている。参考：空軍

　＜ノール２５０８＞：ノール2501のエンジンをプラット＆ホイットニー社製R-2800（2500馬力）に換装し、翼端にマルボレ・ジェットエンジン（推力2.4トン）を追加したもの。２機が製作され、西ドイツ空軍に配備された。参考：空軍

＜ノール・アヴィアシオン＞：フランスの国有航空機会社で、1955年にSNCANがSFECMASを吸収して改称したものである。1970年、シュド・アヴィアシオンと合併してアエロスパシアルになった。参考：月刊JWings6,’14

＜ノールケピン級＞：スウェーデン海軍ミサイル艇。満載排水量230トン。兵装はRBS15艦対艦ミサイル８発または533mm魚雷発射管６門。参考：月刊軍事研究4,’97、ミリタリー・バランス1989-1990

＜ノールダム＞：オランダ海軍特設巡洋艦Noordam。元はホランド・アメリカ・ライン所属北大西洋航路船で、1902年3月25日竣工、5月1日からロッテルダム−ニューヨーク航路に就航し、第１次大戦勃発後の1914年10月に北海で触雷して修理され、1917年8月に再び北海で触雷して修理後にオランダ海軍がチャーターし、特設巡洋艦として使用した。全長175.3m、幅19m、深さ13.8m、総トン数12531トン。主機は三連成汽機２基、出力7500馬力、２軸推進、航海速力15ノット。船客定員一等286人、二等252人、スティアリッジ1800人。オランダ領東インドへの船団護衛任務に就いている。1919年、北大西洋航路に復帰。1923年3月、スウェディッシュ・アメリカ・ラインにチャーターされてクングスホルムに改称された。1926年10月にホランド・アメリカ・ラインに復帰し、1927年4月に運航を終了、1928年に解体された。参考：月刊世界の艦船8,’20

＜ノーレド・コトカド＞：エストニアの少年民間防衛組織。実弾射撃訓練やグライダー操縦などを行っており、オリエンテーリングと称して35km先での偵察行動を実施したりする。参考：月刊軍事研究12,’11

＜野風＞：日本海軍野風型駆逐艦１番艦。大正11年3月31日竣工、一等駆逐艦に類別された。昭和20年2月14-15日、北号作戦に参加。2月20日、仏印カムラン湾北東でSS-264パーゴの雷撃により沈没した。4月10日に除籍された。参考：日本駆逐艦史、激闘太平洋戦記、第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜野風型＞：日本海軍一等駆逐艦。峯風型後期３艦（13-15番艦）の非公式名称である。後部マストを後ろに移動させ、２・３番魚雷発射管と３・４番砲を背中合わせに配置して射撃統制を容易にした。全長102.6m、水線幅8.9m、吃水2.9m、基準排水量1215トン。主機は三菱パーソンズ式オール・ギヤード・タービン２基、主缶はロ号艦本式重油専焼水管缶４基、出力38500馬力、２軸推進、速力39ノット、航続距離3600海里（14ノット）。兵装は45口径12サンチ単装砲４門、6.5ミリ単装機銃２丁、53サンチ魚雷連装発射管３基、一号機雷16個。乗員148名。野風、波風、沼風の３隻が大正11年に竣工した。参考：日本駆逐艦史、月刊世界の艦船5,’11、9,’14

＜乃木館＞：善通寺駐屯地にある資料館。陸軍第11師団司令隊舎を保存して資料館としたもので、和洋折衷ルネサンス様式の建物内に日本陸軍や自衛隊の資料が収容されている。所在地は香川県善通寺市南町2-1-1、善通寺駐屯地内。休館日は水曜日と年末年始、見学時間は0900-1200と1300-1600。入場無料。参考：MAMOR vol.140

＜のぎく＞：LSSL-413（警備艇）を参照。

＜乃木式義手＞：乃木希典大将が考案した、世界初の作業用能動義手。ヤットコの片方の端を胴体、もう片方を腕の切断端にベルトと紐で固定するもので、肩関節を内外転させることでヤットコを開け閉めできるので、タバコを吸ったり、ペンを持って文字を書いたりすることが可能。参考：歴史群像10,’10

＜乃木希典＞：のぎまれすけ。嘉永2年（1849年）、長州藩生まれ。明治4年、陸軍少佐となった。明治27年、日清戦争時は旅団長で、旅順要塞を攻略した。明治31年、第11師団長となった。明治37-38年、日露戦争に従軍。1912年、明治天皇崩御の際に妻と共に自決した。参考：MAMOR vol.140

＜野口高志＞：日本陸軍エース。長崎県生まれ。昭和10年、陸軍に入隊し、騎兵下士官となった。昭和13年8月、下士官操縦学生教程に入り、昭和14年3月に修了、熊谷飛行学校の助教となった。その後大刀洗飛行学校で助教を勤め、昭和17年4月、飛行第68戦隊に転属、ハルビンに配置された。昭和18年4月、三式戦闘機を受領し、ニューギニアのウエワクに展開。昭和19年1月15日、マザブ飛行場を銃撃し、ダグラス輸送機２機を撃墜した。1月16日、グンビ岬攻撃でP-47戦闘機を撃墜したが、被弾して海に墜落し、意識不明となってアメリカ軍の捕虜となった。総撃墜数14機。最終階級は准尉。参考：日本陸軍戦闘機隊

＜野口義憲＞：日本陸軍エース。大正10年、熊本県生まれ。昭和13年4月、東京陸軍航空学校に入学し、熊谷及び大刀洗飛行学校で教育を受け、昭和16年7月に卒業し、飛行第68戦隊に配属された。昭和17年10月、飛行第26戦隊に転属、11月にルソン島クラーク基地に進出した。昭和19年3月24日、モスキート爆撃機を撃墜。4月15日、B-24爆撃機２機を撃墜し、第９飛行師団長から賞詞を授与された。10月15日及び18日に計３機を撃墜。10月25日、レイテ湾内の艦船攻撃を行い、大型船に体当たりして戦死した。総撃墜数６機。11月21日に第４航空軍司令官から、11月25日に南方軍総司令官から個人感状を受け、二階級特進して准尉となった。参考：日本陸軍戦闘機隊

＜野埼＞：日本海軍野埼型給糧艦Nosaki。雑役船公称4007号として起工され、昭和15年10月25日に南海と命名されて昭和16年3月18日に竣工した。昭和17年4月1日、運送艦に艦種変更され、野崎に改称された。高雄から香港や海南島への食糧輸送に投入されたが、昭和19年後半には対潜護衛任務に就いている。昭和19年12月28日、仏印バレラ岬沖で潜水艦の雷撃を受けて沈没した。昭和20年3月10日、除籍された。参考：日本海軍特務艦船史、第２次大戦日本海軍作戦年誌、小艦艇入門

＜野埼型給糧艦＞：日本海軍給糧艦Nosaki型。日華事変で支那方面艦隊に食糧を補給するため昭和14年計画で建造された。生鮮食品と冷凍食品の供給が主任務で、冷凍船や遠洋漁船のような三島船・後部機関構造をしており、容積235立方メートルの冷凍庫を持つ。水線長49.03m、垂線間長48.37m、最大幅8.2m、吃水2.88m、基準排水量640トン、公試排水量660トン。主機は艦本式二三号乙六型ディーゼル機関２基２軸1200馬力、速力13ノット、重油搭載量39トン、航続距離2000海里（12ノット）。兵装は四〇口径三年式八サンチ高角砲１門。食料43.1トン、真水40トンを搭載できる。乗員35名。昭和16年に野埼が竣工した。参考：日本海軍特務艦船史、小艦艇入門

＜野島＞：日本海軍室戸型石炭運送艦Noshima。大正8年3月31日竣工、運送船に類別された。昭和5年、主缶を宮原式水管缶に交換した。昭和7年、上海事変に際し、石炭のみならず食糧などの輸送任務に就いた。昭和16年12月27日、香港の南西30海里で雷撃を受けて中破した。昭和18年3月3日、81号作戦で沈没した。4月30日、除籍された。参考：日本海軍特務艦艇史、第２次大戦日本海軍作戦年誌、小艦艇入門、写真で見る海軍糧食史

＜野島丸＞：日本海軍特設運送艦。元は昭和10年2月に竣工した日本郵船Ｎ型貨物船で、昭和16年9月に徴用された。太平洋戦争勃発後は南方での輸送作戦を行い、後に北方輸送作戦に使用されることになり、昭和17年8月25日にキスカ湾に到着した。9月16日にキスカ湾でアメリカ軍機の爆撃を受けて航行不能となり、浅瀬に擱座した。その後も空襲を受けて全損し、そのまま終戦を迎えている。戦後は船体後半３分の２が解体され、残りはキスカ湾内に放置されたままである。参考：歴史群像6,’08

＜のしろ＞：DE-225（護衛艦）またはFFM-3（護衛艦）を参照。

＜能代＞：日本海軍阿賀野型軽巡洋艦２番艦Noshiro。昭和16年9月4日起工、昭和18年6月30日竣工。11月5日、ラバウルで爆撃を受けて損傷した。12月28日、軽巡大淀及び駆逐艦８隻と共にトラック環礁からニューアイルランド島カビエンまでの輸送作戦に従事。昭和19年1月1日、輸送作戦を終了してカビエン港外に出たところ、空襲を受け、艦首に50kg爆弾２発が直撃して穴が開いた（遅発信管付徹甲爆弾のため炸裂せず）。昭和19年1月1日、カビエンで爆撃を受けて中破した。6月、25mm３連装機銃８基、25mm単装機銃８門と対空装備を増強し、6月19日にマリアナ沖海戦に参加。10月、25mm３連装機銃10基・25mm単装機銃18基に増強して第２水雷戦隊旗艦として6月22日に比島沖海戦に参加。6月25日、サマール沖海戦に参加。その後ブルネイに向かったが、空襲を受けて左舷後部に被弾した。6月26日、空襲を受けて左舷に魚雷を被雷、缶室全てに浸水して航行不能となった。曳航準備中にまた空襲を受け、２番砲塔右舷に魚雷１本を被雷、ミンドロ島南方で沈没した。参考：連合艦隊巡洋艦、第２次大戦日本海軍作戦年誌、日本海軍艦隊総覧

＜能代飛行場＞：日本陸軍の飛行場。参考：月刊JWings11,’18

＜能代丸＞：日本海軍能代丸型特設巡洋艦Noshiro maru。昭和16年10月、特設巡洋艦に改造された。昭和18年10月、特設運送艦に類別変更された。昭和19年8月8日、ヒ七一船団の一員として六連島泊地を出港。8月19日0032、ルソン島北西でアメリカ潜水艦の雷撃を受け、第３船倉左舷に魚雷１本が命中し大破、沈没を防ぐため付近の海岸に座礁させた。参考：月刊モデルアート9,’15増刊、輸送船入門

＜能代丸型＞：日本海軍特設巡洋艦Noshiro maru型。日本郵船貨物船を特設巡洋艦に改造したものである。兵装は40口径安式15cm単装砲４門、留式／九二式7.7mm単装機銃２丁（艦橋上面）。8cm単装高角砲も積んでいたという説もある。水上偵察機を搭載可能。能代丸が就役した。参考：月刊モデルアート9,’15増刊

＜ノストラダムス＞：フランス軍のOTH-Bレーダー。使用周波数3-30MHz、使用波長は短波、送信出力50kW、探知距離800-3000km。参考：月刊軍事研究4,’15

＜ノズル・ガイドベーン＞：ガイドべーンを参照。

＜ノズル舵＞：プロペラの周りを円筒形に覆った舵のこと。参考：図解雑学　船のしくみ

＜ノズル分離法＞：ウラン濃縮法の１つで、西ドイツが開発した。六フッ化ウランの気体とヘリウムを混合して出口を２つに仕切ったノズルに吹き込むと、重いウラン238ガスと軽いウラン235ガスが分離されて出てくるので、これを繰り返して濃縮する。濃縮効率は悪いが、工場は小さくて済む。参考：アメリカの核兵器

＜ノッキング＞：ガソリンエンジンの燃焼室で未燃焼混合気が自然発火してしまう現象で、ガソリン燃料の評価尺度でもある。燃焼室内に異常高圧部が生じるため、ピストンやシリンダーヘッドに余計な負荷がかかる。また、通常は境界層と呼ばれるガス層で燃焼ガスから保護されているピストンやシリンダーに高温の燃焼ガスが直撃してしまうため、エンジンの損傷にも繋がる。オクタン価の高いガソリンを使用したり、鉛化合物（４エチル鉛）やベンゾールやアルコールを混ぜたり、点火プラグの位置を改善したり、水または水メタノール噴射装置を搭載したり、圧縮比・吸気圧力・吸気温度を高すぎないようにしたりすることで生じにくくできる。参考：自動車エンジンの技術、月刊丸10,’93、航空用語事典増補改訂版

＜ノック・オン・ザ・ルーフ＞：イスラエル陸軍がキャスト・レッド作戦で使用した戦法。人間の盾として一般人が立て籠もっているビルに対し、まず音声で警告した後、小砲弾をビルの端っこに命中させる。これにより一般人がビルから退去して無人になったところを爆撃して破壊する。参考：月刊軍事研究6,’09

＜ノックス＞：APA-46（攻撃貨物輸送艦）またはFF-1052（フリゲート）を参照。

＜ノックス級＞：アメリカ海軍フリゲートKnox級。竣工当初は護衛艦（艦種記号DE）の分類で、1975年にフリゲート（艦種記号FF）に艦種変更された。第２次大戦中から戦後に就役した護衛艦の後継で、原潜に対抗できる速力と静粛性を備えるため、フリゲートとしては排水量が大きい。また、艦対空ミサイルなどの兵装を後日装備する余裕も持たせた。船型は遮浪甲板型（平甲板型？）で、前後に船幅一杯の上部構造物を設け、前部上構後方にマックを立てている。機関は整備に手間の掛かる過給型水管缶から通常のものに変更された。マック上部にAN/SPS-10対水上レーダー、その下にAN/SPS-40B対空レーダーを装備する。搭載ソナーは艦首底部のAN/SQS-26CXと艦尾のAN/SQS-35VDSで、AN/SQR-18TACTASSの曳航も可能である。主錨は１基が艦首にあり、もう１基がソナードーム後方の船底に格納されている。水線下にフィン・スタビライザーを持つ。全長133.5m、水線長126.5m、幅14.33m、型深さ8.63m、吃水4.5m／7.62m（満載時）、メタセンタ高さ1.47m、軽荷排水量（基準排水量？）3020トン、満載排水量4066トン。主機はウェスティングハウス式ギヤード・タービン１基、主缶はコンバッション・エンジニアリング式水管缶（蒸気圧力8.27MPa、温度510℃）２基、出力35000軸馬力、１軸推進、速力27ノット、航続距離4500海里（20ノット）。兵装は54口径127mm単装砲Mk42Mod9が１門（FCSはMk68）、アスロック艦対潜ミサイル８連装発射機１基、324mm短魚雷用固定式３連装発射機Mk32が２基、ダッシュ無人対潜ヘリ２機。乗員214名。FF-1052ノックス、FF-1053ロアーク、FF-1054グレイ、FF-1055ヘプバーン、FF-1056コノール、FF-1057ラスバーン、FF-1058メイヤコード、FF-1059W.S.シムス、FF-1060ラング、FF-1061パターソン、FF-1062ホイップル、FF-1063リーズナー、FF-1064ロックウッド、FF-1065スタイン、FF-1066マーヴィン・シールズ、FF-1067フランシス・ハモンド、FF-1068ブリーランド、FF-1069バグレイ、FF-1070ダウンズ、FF-1071バジャー、FF-1072ブレイクリー、FF-1073ロバート・Ｅ・ピアリー、FF-1074ハロルド・Ｅ・ホルト、FF-1075トリップ、FF-1076ファニング、FF-1077ウーレット、FF-1078ジョセフ・ヒューズ、FF-1079バウエン、FF-1080ポール、FF-1081アイルウィン、FF-1082エルマー・モンゴメリー、FF-1083クック、FF-1084マッカンドレス、FF-1085ドナルド・Ｂ・ビアリー、FF-1086ブリュートン、FF-1087カーク、FF-1088バービー、FF-1089ジェス・Ｌ・ブラウン、FF-1090エインズワース、FF-1091ミラー、FF-1092トーマス・Ｃ・ハート、FF-1093カポダノ、FF-1094ファリス、FF-1095トルーエト、FF-1096ヴァルデズ、FF-1097モインスターの46隻が1969-74年に就役した。1971-75年、FF-1052からFF-1085がダッシュ甲板後方の後甲板にシースパローBPDMS艦対空ミサイルシステム用８連装発射機Mk25を１基（FCSはMk115）装備した。1972-76年、格納庫とダッシュ甲板を拡大し、ダッシュの代わりにSH-2D対潜ヘリ１機を装備した。1976年以降、アスロック艦対潜ミサイル８連装発射機の左２セルからハープーン艦対艦ミサイルを発射可能にした。1979年以降、艦首にブルワークとスプレー・ストリップを設置し、凌波性を改善した。これにより排水量が9.1トン増えている。1980年代、シースパロー艦対空ミサイルを20mmCIWSファランクスに換装した。1992年の諸元は以下の通り。全長134m、幅14.3m、吃水4.6m、満載排水量3877トン（FF-1077まで）／4260トン（FF-1078以降）。主機は蒸気タービン１基１軸35000馬力、速力27ノット。兵装はハープーン艦対艦ミサイル／アスロック艦対潜ミサイル８連装発射機１基、127mm単装砲Mk42が１門、ファランクス１基、324mm短魚雷連装発射管（固定式）２基。入れ子式格納庫にSH-2F対潜ヘリ１機を搭載できる。乗員288名。1991-95年に全艦退役した。その後各国に貸与・供与されたが、主缶圧力が高く、整備不良で破裂する危険もあるため、導入を辞退した国もある。参考：アメリカ護衛艦史、月刊世界の艦船3,'22、6,’05、3,’07、3,’92増刊、12,’13、8,’82増刊、3,’05、11,’24

＜ノックス級フリゲート海外シリーズ＞

　＜イグナチオ・アレンデ級＞：メキシコ海軍フリゲート、別名アレンデ（Allende）級。1972年から４隻を購入した。全長134m、幅14.3m、吃水7.8m、満載排水量4260トン。速力27ノット。兵装はRIM-7シースパロー艦対空ミサイル発射機Mk25が１基、アスロック艦対潜ミサイル／RGM-84Cハープーン艦対艦ミサイル８連装発射機Mk16が１基、127mm単装砲Mk42Mod9が１門、324mm短魚雷Mk46用連装発射管Mk32が２基。MD-902ヘリ１機を搭載可能。参考：JShips Vol.24、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ノックス級（エジプト海軍）＞：エジプト海軍フリゲート。1994年にダムヤットなど２隻が貸与された。2015年現在の兵装は以下の通り。アスロック艦対潜ミサイル／RGM-84Cハープーン艦対艦ミサイル用８連装発射機Mk16が１基、324mm短魚雷Mk46用連装発射管Mk32が２基、ファランクス１基、127mm砲１門。SH-2G対潜ヘリ１機を搭載できる。参考：月刊世界の艦船9,’96、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ノックス級（ギリシャ海軍）＞：ギリシャ海軍フリゲート。1992年にエピルスなど３隻が貸与された。参考：月刊世界の艦船9,’96

　＜ノックス級（タイ海軍）＞：タイ海軍フリゲート。1994年にプットゥ・ヤトファ・チュラロクが貸与された。2015年現在の兵装は以下の通り。アスロック艦対潜ミサイル／RGM-84Cハープーン艦対艦ミサイル用８連装発射機Mk112が１基、324mm短魚雷Mk46用連装発射管Mk32が２基、ファランクス１基、127mm砲１門。ベル212/AB212ヘリ１機を搭載可能。参考：月刊世界の艦船9,’96、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ノックス級（台湾海軍）＞：台湾海軍フリゲート、別名Chin Yang級。特に改装は行われていないが、運用ヘリがMD500になっている。全長134m、全幅14.3m、吃水4.6m、満載排水量3877-4260トン。主機は蒸気タービン、出力35000馬力、１軸推進、速力27ノット。兵装は127mm単装砲１門、20mmCIWSファランクス・ブロック�TＢ１基、20mm単装機関砲４門、アスロック艦対潜ミサイル用８連装発射機Mk112（うち２セルはRGM-84Cハープーン艦対艦ミサイル用）１基、324mm短魚雷Mk46用３連装発射管Mk32が２基。AN/SQS-26バウソナー、AN/SQS-35(V)可変深度ソナー、AN/SQR-18(V)1パッシブ曳航ソナーを装備する。MD500ヘリ１機を搭載可能。乗員288名。FF932済陽、FF933鳳陽、FF934汾陽、FF935蘭陽、FF936海陽、FF937淮陽、FF938宜陽、FF939寧陽の８隻が1993-99年に就役した。後に６隻に対して除籍されたギアリング級から対空装備を移設する改装を実施。H930モジュラー式戦闘システムとDA08対空・対水上捜索レーダーを搭載し、127mm単装砲を76mmスーパーラピッド砲に換装（127mm単装砲のまま？）、ヘリ格納庫上にSM-1MR艦対空ミサイル箱形連装発射機２基を、煙突とヘリ格納庫の間の両舷にSM-1MR艦対空ミサイル箱型３連装発射機２基を装備した。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究10,’05、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ノックス級（トルコ海軍）＞：トルコ海軍フリゲート。1993年にF250ムアヴェネトなど４隻、1994年に４隻が貸与された。参考：月刊世界の艦船9,’96

　＜バレアレス級＞：バレアレス級を参照。

＜ノックスビル＞：PF-64（フリゲート）を参照。

＜ノックダウン生産＞：輸入元で部品を製作して一旦完成させ、分解して輸出先に搬入、再度組み立てを行うこと。輸出先で作業の慣熟を図る必要がある際などにこの方式を採る。参考：月刊JWings5,'22、F-15イーグル

＜ノッケン＞：スウェーデン海軍ネプチューン級機雷敷設潜水艦３番艦で、男性の水の精のこと。1942年9月26日進水。1966年4月1日退役。参考：月刊軍事研究1,’03

＜ノッティンガム＞：D-91（42型駆逐艦）を参照。

＜ノット＞：英語ではknotで、ktと略す。船や航空機の速度を表す単位で、１ノットは時速1.852km（毎時１海里）である。ノットを２倍して0.9を掛けると時速キロメートルに、ノットを２で割るとメートル毎秒になる。語源は、30フィート（9.1m）おきに結び目（ノット）の付いたロープを扇形の抵抗板に繋いで流し、単位時間あたりに繰り出される結び目の数で船の速力を計測していたことからで、漢字では節と書く。参考：図解船の科学、図解雑学　船のしくみ、月刊JWings4,’02

＜のと＞：LSU-4172（輸送艦）を参照。

＜のとじま＞：MSC-682（掃海艇）を参照。

＜能登半島地震（２０２４年）＞：2024年1月1日1610頃、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6・最大震度７の地震が発生し、津波（能登町白丸漁港で4.7m）、火災、家屋倒壊（全半壊３万戸弱）などで死者200人以上と負傷者1400人以上の被害が出た。土砂崩れと地割れで能登半島先端に通じる陸路は１本しか無くなり、能登空港も滑走路とターミナルが損傷して運用不能に陥っている。自衛隊に災害派遣要請が出され、LST-4001おおすみ、LCAC２隻、DD-109ありあけ、DD-114すずなみ、DD-151あさぎり、DD-156せとぎり、DD-157さわぎり、DE-232せんだい、AMS-4301ひうち、YOT01油槽船１号などが派遣された。輪島分屯基地では近くの倒壊したビルから３名を救助し、避難者1000名を受け入れている。1611、海上保安庁本庁、第２・第８・第９管区海上保安本部に対策本部が設置された。2045、舞鶴基地から海自艦艇３隻が支援物資を載せて出港。2300頃、海上保安庁特殊救難隊を乗せたボンバルディア式DHC-8-315型中型固定翼機が羽田空港を離陸し、小松空港に向かった。1月2日0200、海上保安庁ボンバルディア式DHC-8-315型中型固定翼機が羽田空港に帰投。1000、津波警報・注意報が全て解除された。1040、中部方面総監を指揮官とする統合任務部隊（10000名規模）を編成。しかし被災地は山間部が多く隊員が宿営できるスペースが限られ、道路が寸断されて移動も困難であり、当初は1000-5000名規模での空海路からの支援と道路啓開が主任務となった。1800頃、被災地への物資を積んだ海上保安庁ボンバルディア式DHC-8-315型中型固定翼機が羽田空港Ｃ滑走路で離陸待ちをしていた際、着陸してきた日本航空エアバスA350と衝突して炎上し、乗員６人のうち機長を除く５人が死亡した。A350は乗員乗客367人全員が脱出して無事だった。1月3日、LST-4001おおすみが舞鶴基地で陸自施設器材を搭載。1月4日、LST-4001おおすみがLCACで能登半島大川浜に陸自施設器材を揚陸した。1月5日、LST-4001おおすみが金沢港で第３師団第36普通科連隊と支援物資を搭載。1月7日、YOT01油槽船１号が呉基地を出港し、能登半島方面に向かった。1月8日現在、陸自4100名、航空機20機、海自1000名、艦艇９隻、航空機４機、空自1000名、航空機10機が活動中。この日までの活動実績は、延べ人命救助353人、衛生支援300人（診療）／290人（患者輸送）、食料輸送21万食、飲料水輸送231700本、毛布輸送9900枚、燃料輸送10800リットル、給食支援3730食、給水支援551トン、入浴支援420人、道路啓開県道１・６・52・57・266・285号・国道249号。1月9日、空自第１移動通信隊の給水車が七尾港で海保巡視船やひこから給水を受け、被災地に向かった。1月10日現在、海上保安庁は巡視船５隻が七尾港で自衛隊などの給水車への給水支援、巡視船１隻が海上輸送、測量船１隻が珠洲市飯田港内の測量活動、巡視船搭載艦載ヘリが物資輸送、新潟航空基地所属ヘリが珠洲市に簡易トイレ輸送、被災自治体へのリエゾン職員派遣などの活動を実施中。1月10日、小松基地所属機の一部が千歳基地と那覇基地に移動。1月12日、能登空港が仮復旧し、離着陸が可能となった。1月14日、LST-4001おおすみから発進したLCACが民間重機などを深見町の海岸に揚陸。PFI船はくおうが七尾港で一時給養施設を開設。1月17日、在日米陸軍航空大隊UH-60L汎用ヘリ２機が小松基地に展開し、うち１機が物資輸送任務を開始。1月19日、YDT01油槽船１号がLST-4001おおすみに洋上補給を実施。1月22日、在日米陸軍航空大隊UH-60L汎用ヘリ２機がキャンプ座間に帰投。1月23日、LST-4001おおすみとYOT01油槽船１号が呉基地に帰港。1月27日、能登空港が民間機の運航を再開。1月31日、千歳基地や那覇基地に移動していたF-15戦闘機が小松基地に帰投。1月31日までに海上保安庁は巡視船延べ56隻で4400トンの給水支援を行った。2月5日までの災害派遣活動実績は、延べ人命救助1040人、糧食輸送3327000食、飲料水輸送1806000本など。4月7日までの災害派遣活動実績は、延べ人命救助1040人、診療支援670人、患者輸送720人、糧食輸送4266000食、飲料水輸送2334000本、毛布輸送19000枚、燃料輸送234000リットル、給食支援257000食、給水支援6100トン、入浴支援386000人、はくおう一時給養施設利用2600人など。参考：月刊世界の艦船3,’24、4,’24、月刊JWings6,'24、4,’24

＜喉笛射法＞：アメリカ海軍が太平洋戦争時に開発した潜水艦用雷撃法Down the Throat Shot Method。敵艦艇に正面から接近し、そのまま雷撃する戦法で、目標投影面積は小さいが、リードを取る必要が無い。主に敵対潜艦艇がこちらを攻撃するため接近してきた際の反撃手段として使用され、太平洋戦争中に167回実施、魚雷452本を発射し、104本の命中判定を得ている（実際の命中は３分の１くらいの模様）。参考：アメリカ潜水艦史

＜能登丸＞：昭和19年8月8日、ヒ七一船団の一員として六連島泊地を出港。参考：輸送船入門

＜能登呂＞：日本海軍能登呂型水上機母艦Notoro。大正9年8月10日、知床型給油艦１番艦として竣工し、運送艦に類別された。大正14年12月1日、水上機母艦任務に指定され、佐世保工廠で水上機母艦への改造を開始。大正15年5月に改造を終えたが、艦種はそのままだった。昭和6年9月1-5日、横浜に寄港。9月5日早朝、横浜に停泊中に揮発油庫内の気化ガソリンが爆発し、乗員11名が死亡、23名が重軽傷を負い、前部格納庫と搭載機が損傷した。昭和9年6月1日、水上機母艦に艦種変更された。昭和12年に改装を受け、航空機輸送兼給油艦となった。昭和16年7月、搭載機を下ろして専ら輸送任務に使用されるようになった。昭和17年6月3日から佐世保−トラック−ラバウルの輸送任務を実施。12月1日、輸送任務のため呉を出港し、シンガポールに向かった。昭和18年1月9日、マカッサル海峡北口で潜水艦の雷撃を受けて小破した。シンガポールに曳航され、8月24日まで修理を行った。9月20日、トラック環礁に重油を運ぶ途中、カロリン諸島付近でアメリカ潜水艦の雷撃を受けて中破した。トラックで応急修理を行い、昭和19年2-6月に横須賀、因島、佐世保で修理を受けている。6月29日、佐世保−シンガポールの輸送任務の途中でシンガポール沖において潜水艦の雷撃を受け、３本が命中して航行不能となり、曳航されてシンガポールに着いた。11月5日、シンガポールのセレター軍港でドックイン中に爆撃を受けて大破着底し、そのまま浮きタンクとして使用され終戦を迎えた。昭和22年1月12日、イギリス海軍により海没処分され、5月3日に除籍された。参考：日本航空母艦史、日本海軍特務艦艇史、第２次大戦日本海軍作戦年誌、帝国陸海軍事典、写真集日本の小艦艇、月刊世界の艦船11,’00、12,’18

＜能登呂型＞：日本海軍水上機母艦Notoro型。元は八八艦隊計画で大正9年に就役した知床型給油艦（輸入重油輸送用タンカー）で、大正14-15年の改造後も昭和9年まで給油艦に分類されていた。従来の艦橋の前方に木甲板と格納所を設置、前部マストに揚収用デリックを装着している。揚子江や沿岸部での作戦を主任務としており、カタパルトは装備していない。前部格納庫を設置したため、従来の艦橋の視界が塞がれてしまい、前部マスト付近に艦橋を設置し直した。艦尾には砲座が用意されており、必要に応じて12cmまたは15.3cm砲を搭載できる。垂線間長138.68m、最大幅17.68m、平均吃水8.08m、基準排水量14050トン。主機は直立式３気筒３段膨張レシプロ蒸気機械１基、主缶は宮原式石炭専焼水管缶６基、出力5850馬力、速力12ノット、石炭搭載量1350トン。搭載機は一四式水上偵察機常用３機・補用１機（常用２機・補用２機？）。能登呂が就役した。直後に艦橋後部にも木甲板、格納所、デリックを付け、搭載機を常用４機・補用４機にしている。昭和2年、搭載機を常用６機・補用２機に変更。昭和7年、搭載機を一四式三号水偵６機と九〇式二号水偵３機に変更。昭和12年、前後格納庫の天井を撤去し、主缶をロ号艦本式混焼水管缶４基に換装、自衛用に40口径7.6cm単装高角砲２門、12mm機銃20丁、7.7mm機銃を装備し、搭載機を常用８機（前部の九四式水偵４機と後部の九五式水偵４機）に変更した。参考：日本航空母艦史、写真集日本の小艦艇、月刊世界の艦船11,’00

＜ノドン・シリーズ＞：北朝鮮軍準中距離弾道ミサイルの西側名称、蘆洞（労働とも書くが、これは韓国での当て字。Nodong）。北朝鮮軍名称は火星７号（Hwasong-7、ファソン７号）、西側別名KN-06。1993年5月31日（29日？）に北朝鮮東海岸のイギョン北道花台郡舞水端里ミサイル実験場で最初の試射が行われたため、この近辺の地名を名前にあてたものである。北朝鮮名称は木星という説もあった。参考：月刊軍事研究10,’17、7,’09、4,’04

＜ノドン１号＞：火星６号がベースで、スカッド弾道ミサイルを形態的には引き継ぎながら全体を拡大した。ちなみに弾体直径はスカッド派生型SLBMのR-13やR-21と同じ。ロケットはスカッドのものを４基束ねているといわれていたが、尾部直径がそれよりも小さいため、独自開発の大型ロケットを搭載していると思われる。推進剤と酸化剤は常温貯蔵可能。全長16m、弾体直径1.36m、発射重量20-25トン（16.25トン？）、弾頭重量１トン（0.8トン？）。核弾頭が搭載できるかは不明。推進は液体燃料ロケット１段式、推進剤はTM-185（ケロシン80%＋ガソリン20%）、酸化剤はAK-27（硝酸73%＋四酸化二窒素27%）、推力50トン、射程1350km。半数必中界2-2.5km程度。地下サイロ収容型とTEL搭載型があるようだ。1990年5月から1993年5月に試射を行い、1994-95年頃から第26号総合工場で生産が始まったとみられる。全長17mの専用自走発射機（MAZ543を延長した10×10輪または12×12輪）も20両程度生産されたようで、１個大隊は６両で構成される。イランとパキスタンに50-100発が輸出され、前者ではシャハブ３、後者ではガウリとして国産化された。参考：月刊JWings12,’03、月刊軍事研究11,’98、4,’04、7,’09、12,’10、月刊PANZER7,’00、日米イージス艦と弾道ミサイル防衛、月刊丸12,’11

＜ノドン２号＞：ノドン１号の胴体直径を1.8mに拡大し、弾頭重量を0.7トンに減らして射程を1500kmに延伸したもので、日本全土を射程内に収める。大気圏への再突入時に弾頭部分を弾体から切り離して命中精度を向上させる対策が取られており、弾頭部分の直径が小さくなっている。誘導装置も改良され、CEPは250-500mに縮小した。21世紀初めから量産されたようで、2006年2月の時点で１号と合わせて200発が配備されているという。2010年10月10日の軍事パレードで５軸10輪TELに載せられて行進した。2014年3月6日に公表されたアメリカ国防総省の報告書では、TELの保有数は50基以下となっている。2014年2月5日発行のミリタリーバランス2014ではTEL10両、ミサイル90発以上だった。参考：月刊軍事研究4,’04、7,’09、12,’10、6,’14、月刊丸6,’14

＜ノドンＢ＞：BM-25（弾道ミサイル）を参照。

＜ノドンＣ＞：KN-08（弾道ミサイル）を参照。

＜ノドンミサイル大隊（北朝鮮軍）＞：１個大隊にTEL９両が配備され、１両あたりノドン１号弾道ミサイル3-4発が準備されている。参考：月刊軍事研究10,’03

＜ノナ＞：2S23（自走迫撃砲）を参照。

＜ノナＫ＞：2B16（迫撃砲）を参照。

＜野中五郎＞：日本海軍中攻隊の名物指揮官。出撃の際、浴衣姿に向こう鉢巻きで軍刀を下げてべらんめえ口調で訓示を行ったとか、未練がましい少尉を軍刀で斬って捨てたとか、出撃の合間に茶を点てたとか様々な逸話があるが、真偽は不明。また、太平洋戦争後期にはレーダーを避けるために低空で編隊各機を並進させて索敵、敵の防御砲火を目印にして全機を突入雷撃させるという戦法を編み出し、車懸り竜巻の戦法と名付けた。海軍兵学校第61期卒業。端座したまま寝るという得意技（？）を持っており、講義中は殆ど寝ていたため、ハンモック・ナンバーはテールエンドに近かった。昭和12年に見合いをしたが、当日に不時着して頭部を負傷し、包帯を巻いたまま相手の前に現れたという。昭和13年3月、霞ヶ浦航空隊の教官となった。12月、蒼龍勤務となった。昭和14年12月、霞ヶ浦航空隊の教官となった。予備学生の間では大人気だったという。昭和16年9月、第１航空隊に転属。12月8日の太平洋戦争開戦時は第１航空隊第３中隊長（大尉）で、クラークフィールド空襲を行った。昭和17年11月1日、所属部隊が第752航空隊に改称された。12月26日、マーシャルから木更津に戻った。昭和18年5月13日、幌筵基地に進出。5月22日、一式陸攻19機を率いてアッツ島南方のアメリカ艦隊に白昼雷撃をかけた。これが初の雷撃である。5月24日、アッツ島砲兵陣地爆撃に出撃。7月9日、ラバウル西飛行場ブナカナウに進出。7月12日、黎明に一式陸攻６機を率いてルビアナ島の重砲陣地を爆撃。7月19日、一式陸攻２機を率いてガダルカナル飛行場に夜間爆撃を実施。8月15日、７機を率いてガッカイ島沖の輸送船団に対する夜間攻撃を実施。この時の訓示では飛行服に脇差し代わりの短刀を差し、中隊長が「輸送船ごときに親分の出る幕じゃねえ」と言うと飛行隊長の本人が「若い奴らの活躍をこの目でしっかり見てやりてえ、おい若いの、俺についてこい」と返して一式陸攻に乗り込み、陣太鼓に送られて出撃していったという。その後幌筵に戻り、11月24日にクェゼリン環礁ルオットに進出した。11月25日、一式陸攻11機を率いて出撃したが、会敵しなかった。11月26日、13機を率いて出撃し、第２次ギルバート沖航空戦に参加。11月27日、16機を率いて出撃し、第３次ギルバート沖航空戦に参加。天皇陛下の御嘉賞の御言葉を賜った。11月29日、10機を率いて出撃し、敵艦隊３群に雷撃を行った。12月、少佐に昇任したが、アメーバ赤痢に罹患して横須賀海軍病院に入院した。治癒後は豊橋航空隊の教官を務め、昭和19年4月に攻撃703飛行隊の飛行隊長となった。6月20-21日、硫黄島千鳥飛行場に進出。6月21日、３機を率いてサイパンに夜間爆撃を実施。乗機が高角砲の至近弾を受けて右エンジンから火災が発生したが、急降下で消して何とか硫黄島沖に不時着水した。6月24日、７機を率いて硫黄島近海の機動部隊を雷撃。10月、第721航空隊711飛行隊の飛行隊長となって百里原基地に移動。昭和20年2月3日、自宅の玄関の次の間でヨハン・シュトラウスの春の声のレコードをかけ、妻とダンスを踊った後、帰隊した。3月21日1130、湊川だよと言い残し、一式陸攻18機と桜花15機を率いて鹿屋基地から出撃。1400頃に第58機動部隊艦上機の迎撃を受けて部隊は全滅し、戦死認定された。5月28日1900、ラジオで神雷部隊の存在が公表されると共に、二階級特進で大佐となった野中五郎の名前が読み上げられた。参考：月刊航空ファン5,’11、3,’19、海軍よもやま物語、海軍兵学校よもやま物語

＜野火消火器材１型＞：陸上自衛隊の大型ヘリコプター用消火器材。山林火災消火用の放水バケットである。参考：月刊JWings5,’08

＜野火消火器材�U型＞：陸上自衛隊のCH-47J/JAヘリ用山林火災消火器材、別名ビッグディッパー。巨大な樹脂製バケツで、スリングして取水・放水する。容量7500リットル。参考：月刊JWings3,’19

＜野火消火器材（ＣＨ−４７用）＞：自衛隊の機器。イヨンインターナショナルが受注している。参考：月刊軍事研究1,’18

＜野火消火器材（ＵＨ−１用）＞：自衛隊の機器。イヨンインターナショナルが受注している。参考：月刊軍事研究1,’18

＜野火消火器材（ＵＨ−６０ＪＡ）＞：自衛隊の機器。東亜工業製。参考：月刊軍事研究3,’18

＜ノブゴロド＞：ロシア海軍砲艦Novgorod。1879年竣工。船体は直径34mの円盤形で、側面を厚さ430mmの装甲で固め、船体中央上面に280mm砲（重量41トン）２門を剥き出しに搭載している。６軸推進。洋上砲台としての安定性を最優先にしたため、航行時の操縦が難しく、揺れも酷いという欠点があった。参考：小艦艇入門、月刊世界の艦船8,’16

＜ノボシビルスク化学濃縮工場＞：ソ連の核関連施設。核燃料とリチウム同位元素の製造を行っている。1949年にノボシビルスクに創設。参考：核兵器事典

＜登戸研究所＞：陸軍登戸研究所を参照。

＜登戸実験場＞：陸軍登戸研究所を参照。

＜野間＞：日本海軍野間型給油艦Noma。元はイギリスのＺ型戦時標準油槽船ウォー・ワージャー（War Wazir）で、進水後に日本海軍が購入し、大正8年5月28日に竣工した。8月、日本に到着して整備を実施。その後北米の石油を取りに行き、大正9年1月6日に呉で石油を降ろした。その後は主にボルネオ方面から石油を還送。大正12年1月、炉筒に亀裂が入り、本格修理を受けることなく予備艦となった。昭和3年4月1日、除籍された。昭和4年3月25日、飯野商事に売却されて日本丸と改称され、日本海軍向けの石油を輸送した。昭和8年5月28日、ロサンゼルス沖で濃霧に遭い座礁、沈没した。参考：日本海軍特務艦船史

＜野間型＞：日本海軍給油艦Noma型。元は第１次大戦時にイギリスが建造していたＺ型戦時標準油槽船ウォー・ワージャー（War Wazir）で、南方からの石油輸送用タンカーが不足していた日本海軍が購入したものである。貨物船と区別できないよう、船体中央に艦橋と煙突を設けた。垂線間長121.92m、最大幅15.85m、吃水7.81m、常備排水量11680トン。主機は直立式３気筒３段膨張レシプロ蒸気機械１基、主缶は石炭専焼円缶３基、出力3000馬力、１軸推進、速力10ノット、石炭搭載量838トン。兵装は五〇口径三年式十四サンチ単装砲２門、四〇口径三年式八サンチ単装高角砲２門。石油搭載量8000トン（10500トン？）。乗員149名。野間が大正8年に竣工した。参考：日本海軍特務艦船史、敷設艦 工作艦 給油艦 病院船

＜ノマド＞：OUSV-1（無人水上艇）を参照。

＜のみ研磨盤＞：日本陸軍の器材。参考：工兵入門

＜野村秋好＞：日本陸軍エース。大正8年、広島県生まれ。昭和15年2月、熊谷陸軍飛行学校甲府分校に下士官操縦学生として入学し、10月に大刀洗飛行学校に移り、昭和16年3月に修了、飛行第85戦隊所属となった。昭和18年6月、中国戦線に出動。7月24日、桂林攻撃で初陣を飾った。昭和19年10月15日、四式戦闘機でP-51戦闘機２機を撃墜。11月16日、P-51戦闘機１機を撃墜。昭和20年夏、京城に移動。8月13日に最後の迎撃戦を行い、終戦を迎えた。総撃墜数10機。最終階級は准尉。参考：日本陸軍戦闘機隊

＜野村吉三郎＞：海軍兵学校26期卒。明治34-35年、戦艦三笠回航のためイギリスに出張。明治41-43年、オーストリアに駐在。海軍大学校合格直後の赴任で、結局海軍大学校には入学しなかった。明治43-44年、ドイツに駐在。大正3-7年、アメリカ大使館付武官を務め、フランクリン・ルーズベルト海軍次官（後の大統領）と知己の仲になった。昭和4年2月1日から昭和5年1月5日、練習艦隊司令官を務めた。昭和7年2月2日、外交手腕を買われて第１次上海事変解決のため再編された第３艦隊の司令長官に就任。4月29日、天長節祝賀会テロで右眼を失明した。6月28日、軍事参議官となった。10月、横須賀鎮守府司令長官に就任。昭和12年、予備役に入り、学習院長となった。昭和15年1月、外務大臣に就任。11月、駐米大使に任命された。松岡外務大臣から対米戦回避交渉を任され、独伊と同盟しつつ日米親善も図るのは二兎を追って一兎を得ずと批判しつつも任に当たっている。昭和17年6月18日、戦時交換船グリップスホルムに搭乗してニューヨークを出港。7月、アフリカ南東部ポルトガル領ロレンソ・マルケスで戦時交換船浅間丸に乗り換えて日本に向かった。8月、日本に帰国。昭和28年、日本ビクター社長に就任。昭和29年、参議院議員となり、その後自民党外交調査会会長などを務めた。昭和39年5月8日、84歳で死去した。参考：日本海軍艦隊総覧、月刊軍事研究2,’18

＜野村直邦＞：海軍兵学校35期卒。大正9年、海軍大学校を卒業し、第１潜水隊参謀となった。大正11-13年、ドイツに留学して潜水艦戦術を研究。第16潜水隊司令、潜水学校長、第２潜水戦隊司令官などを歴任し、昭和4-6年にはドイツ大使館付武官に就任、昭和10年11月15日から昭和11年11月16日まで第１艦隊参謀長を務めた。昭和14年11月15日から昭和15年9月30日、第３遣支艦隊司令長官を務めた。昭和15年9月、日独伊三国同盟締結時には軍事委員で、昭和18年7月までベルリンに駐在。ドイツから日本に寄贈された潜水艦に同乗して帰国したが、既に戦局が悪化する状況下で、ドイツ海軍からは日本がアメリカに対して戦争を仕掛けるべきではなかったという愚痴や非難がちらほら聞こえていたという。帰国後は呉鎮守府司令長官に就任。嶋田海軍大臣が辞任すると代わりに海軍大臣を務めたが、５日間で東条内閣総辞職により軍事参議官となった。昭和19年9月15日から昭和20年5月1日、海上護衛総隊司令長官を務めた。終戦時には軍事参議官兼海運総監だった。昭和48年12月12日、88歳で死去した。参考：日本海軍艦隊総覧

＜ノモンハン事件＞：ソ連呼称ハルヒン・ゴール（Khalkin Gol、ハルハ河）事件、モンゴル呼称ハルハ河戦争。ノモンハンは、清国が1734年に内外モンゴル境界線に設置したノモンハン・ブルド・オボー（道祖神）に由来する。日本の傀儡だった満州国と、ソ連の傀儡だったモンゴル人民共和国の間で起きた国境紛争に端を発した、日ソ外征軍同士の戦争である。戦場付近は砂漠地帯で地形目標物が無く、自分がどこにいるのか分からなくなる状態だったため、日本軍は測量隊を編成して道標と目標物を設置し、地図にもその場所を記載した。参考：歴史群像8,’11、工兵入門

＜第１次ノモンハン事件＞：昭和14年5月11日、満州西北国境のノモンハンに外蒙兵が越境侵入したため、満州軍はこれを撃退。翌12日に再び侵入したため、第23師団に再度反撃を命じ、関東軍司令部にも報告した。5月13日、第23師団が師団長及び隷下部隊長の会議を行っていたところ、モンゴル軍が越境したという報告を受けたため、第23師団捜索隊を基幹とする東支隊を出撃させた。5月15日、東支隊がモンゴル軍を攻撃し、ハルハ川西岸に撃退した。しかし東支隊がハイラルに引き揚げると、再びソ連軍やモンゴル軍がハルハ川を渡ってきたため、第23師団は山縣支隊（歩兵第64連隊、師団捜索隊、師団自動車隊、満州国軍３個騎兵連隊）に攻撃を命じた。5月20日夜、日本陸軍ムーリン重砲兵連隊八九式十五糎加農４門、旅順重砲兵連隊１個中隊２門、野戦重砲兵第１連隊九六式十五糎榴弾砲16門、独立野戦重砲兵第７連隊九二式一〇糎加農16門がノモンハン西のパルシャガル高地に展開し、砲弾４万発を準備して砲撃を開始したが、ソ連側は15倍の18000トンにも及ぶ弾薬を集積しており、猛烈な反撃を受けた。その後もソ連軍は再侵入を繰り返したため、戦闘機中隊４個と軽爆撃機中隊１個を協力させてソ蒙軍を殲滅させることにした。5月27日夕方から攻撃を開始したものの、ソ蒙軍は騎兵１個師団、戦車１個旅団、重砲隊を隷下に置いており、山縣支隊は猛烈な砲撃にあって身動きがとれなくなり、側面を攻撃しようとした師団捜索隊はソ蒙軍戦車隊の返り討ちにあって包囲殲滅された。山縣支隊は歩兵第71連隊の増援を得て5月30日夜に何とか捜索隊残余部隊を救出したものの、支隊の損害も甚大（総兵力2080名のうち死者・行方不明者171名、負傷者119名。捜索隊損耗率63%）で、5月31日には戦線を離脱せざるを得なかった。航空隊はソ連機54機を撃墜して損害０という圧勝で、ソ連側は5月27日現在でI-15bis戦闘機49機とI-16戦闘機52機を保有していたものの、5月28日以降戦闘飛行隊の飛行禁止令を出している。5月31日現在の日本陸軍戦闘機数は、飛行第11・第24戦隊九七式戦闘機20機ずつだった。関東軍作戦課では、日華事変の最中なのでこの辺で終わりにする予定としている。ソ蒙軍は兵力1450名のうち死者・行方不明者138名、負傷者198名の損害を出し、第57特別軍団長が更迭された。参考：歴史群像8,’11、2,’08、月刊PANZER1,’90、1,’01、5,’01、6,’01、8,’01、機甲入門、月刊軍事研究12,’06、6,’09、大砲入門、月刊丸8,’87、月刊航空情報9,’17

＜第２次ノモンハン事件＞：6月2日、白ロシア軍管区司令官代理ジューコフ中将がモスクワに出頭、ノモンハンで部隊指揮を行うよう下命された。6月5日、ジューコフ中将がノモンハンに到着、第57特別軍団長に就任し、ハルハ河右岸から日本軍に攻勢をかける計画を提示。国防人民委員部はこれを承認、増援を送り、１個自動車化狙撃師団、２個狙撃師団、１個自動車化狙撃旅団、２個戦車旅団、３個装甲車旅団、４個砲兵連隊、２個飛行旅団、６個飛行連隊の戦力を集結させた。関東軍第一課の辻参謀は、航空部隊で敵航空機を撃滅し、第７師団と戦車部隊がハルハ河を渡河して砲兵部隊を殲滅、敵の背後を突き、橋頭堡正面の第23師団と共に敵部隊を包囲殲滅する作戦を立てたが、関東軍司令官の植田大将が第23師団に雪辱の機会を与えるべきとしたため、敵航空機を撃滅した後は第23師団と第１戦車団による正面攻撃を行うことにした。6月18日、ソ連航空機が満州深くに侵入を開始、爆撃を行った。6月19日、ソ連第57特別軍団が第１軍集団に強化された。関東軍はノモンハン方面に戦車30両以上を基幹とするソ蒙軍が侵入し、更に航空機100機以上、戦車旅団１個、自動車化狙撃師団１個などが後方で集結しているのを発見、関東軍司令部は関作命1532号で第23師団と第７師団から兵力を抽出し、第２飛行集団を出動させ、本格的な戦闘に突入することとした。日本陸軍戦闘機総数は飛行第１戦隊九七式戦闘機23機、飛行第11戦隊九七式戦闘機36機、飛行第24戦隊九七式戦闘機19機である。6月20日、第23師団に作戦準備命令が下命され、増強部隊として第７師団歩兵第26連隊、歩兵第28連隊第２大隊、関東軍直轄第１戦車団、独立野砲第１連隊、工兵第24連隊、自動車第１連隊、自動車第３連隊を抽出した。1600頃、戦車第４連隊に応急派兵命令が出された。6月21日0200、戦車第４連隊が出動準備を完了。駐屯地を出て公主嶺駅で軍用列車に乗り込み、機密保持のため僅かな見送りのみを受けて出撃した。陸軍中央部は不拡大方針を維持することとしたが、関東軍は大本営に無断で6月23日に第２飛行集団に対して航空侵攻作戦実施を下命、6月25日には第23師団に対してソ連軍の掃討を命じている。6月26日、大本営は関東軍に野戦重砲兵第３旅団、独立野戦重砲兵第７連隊、気球部隊、兵站自動車中隊４個などを増強。第23師団隷下部隊は日本軍将兵22000名、満州軍2000名、火砲124門、戦車・軽装甲車92両となった。これにより関東軍はソ連軍に対して十分すぎる戦力を用意したと考えていたが、ソ連側はハルハ河右岸に第36自動車化狙撃師団第149自動車化狙撃連隊、第９装甲車旅団、第11戦車旅団第11機関銃狙撃大隊、左岸に第36自動車化狙撃師団第175砲兵連隊第２・第３大隊、第185砲兵連隊第３大隊、第８装甲車旅団所属１個中隊、モンゴル第６・第８騎兵師団、戦線後方に第36自動車化狙撃師団第24自動車化狙撃連隊、第11戦車旅団、第７装甲車旅団を配置、増援として第８装甲車旅団まで呼び寄せていた。6月27日、関東軍は独断でソ連に攻撃を開始し（本来なら陸軍刑法で辻参謀が死刑になるところである）、第２飛行集団隷下の３個飛行団100機以上を出撃させ、タムスクとその後方のサンベースにあるソ連航空基地を爆撃、100機以上のソ連機を灰にした。関東軍報道班長は空中戦で98機を撃墜、地上で134機を撃破したと発表し、新聞でも報道されたが、この記事を見た飛行第11戦隊長が中隊長２名に意見を求めたところ、撃墜数はせいぜい70機で、誇大な戦果発表に不信感を持ったという。6月30日、第23師団長が作戦命令を発した。安岡支隊（第１戦車団戦車第３・第４連隊、歩兵第64連隊、歩兵第28連隊第２大隊、野砲兵第13連隊第２大隊、工兵第24連隊）がハルハ河右岸の敵を攻撃して捕捉、その間に小林部隊（歩兵第71・第72連隊、野砲兵第13連隊第３大隊）がハルハ河を渡河して左岸を制圧し、右岸敵部隊の退路を遮断、包囲殲滅する。更に歩兵第26連隊がトラックでハルハ河を渡り、左岸の制圧範囲を拡大する予定だった。7月1日、第23師団が進撃を開始。7月2日、ハルハ川の戦闘。7月6日までに火炎瓶と野砲の直接射撃でBT戦車100両以上を撃破するなど敢闘したが、戦車330両を用意して次々と新手を繰り出すソ連軍の前に40%以上の損害を出して撤退を余儀無くされた。7月10日、関東軍機甲戦力である安岡支隊が解隊され、戦車は後方に引き揚げられてしまった。安岡支隊は戦車第３連隊（九七式中戦車４両、八九式中戦車26両、九四式軽装甲車15両）と戦車第４連隊（八九式中戦車８両、九五式軽戦車35両、九四式軽装甲車４両）を投入したが、40%の損害を出している。ただし損害による解隊というより、関東軍の戦車部隊増強計画に合わせて再編成のために原隊復帰させたらしい。7月11日から関東軍歩兵隊はハルハ河東岸のソ連軍橋頭堡に対して連日の夜襲を実施。7月15日、第23師団各部隊はハルハ川の戦闘前の位置に後退して戦線を整理。7月21日、ソ連軍橋頭堡の要所、733高地を関東軍がほぼ制圧。7月23日0730から関東軍は攻撃準備射撃を施行、ソ連軍と砲撃戦を演じた。関東軍の火砲は内地と満州から増強した砲兵団の九六式十五糎榴弾砲16門、九二式一〇糎加農16門、八九式十五糎加農６門、機動九〇式野砲８門、三八式野砲24門、三八式十二糎榴弾砲12門と、連隊砲28門、大隊砲34門、速射砲54門である。しかしソ連砲兵が高地に陣取っており弾着観測ができず、火砲の性能不足と弾薬不足もあって有効な砲撃が行えず、翌24日から歩兵突撃に移ったが、生き残ったソ連重砲と戦車砲のつるべ撃ちに遭って攻撃は頓挫した。7月25日午後、関東軍は攻撃中止命令を出し、陣地構築と越冬準備を開始したが、資材が決定的に不足しており、夜間にソ連陣地から鉄条網の支柱を盗んできたりした。ソ連は独ソ不可侵条約締結の目途が付き、極東とヨーロッパとの二正面作戦に陥る可能性が無くなったため、シベリア鉄道で第57狙撃師団、第82狙撃師団、第152狙撃師団第１狙撃連隊、第６戦車旅団、第212空挺旅団、第162砲兵連隊、第85高射砲兵連隊などを送り込み、トラックなどで駅から700kmも離れたノモンハンの前線に配備した。8月1日、戦車第４連隊が駐屯地に帰還。8月4日、関東軍はソ連攻勢の情報を掴み、第23師団に第８国境守備隊、独立守備歩兵大隊、満州国支隊２個などを加えた第６軍の編成を開始。まず防御陣地を構築してソ連軍の攻勢を防ぎ、機を見て反撃に移ることにした。8月7-8日、ソ連は爆撃と砲撃の後に戦車・歩兵部隊による攻撃を実施したが、いずれも関東軍により撃退された。ただ第６軍の陣地構築もソ連軍の砲撃などにより妨害され、一向に進まなかった。8月19日、ソ連軍が大規模な夜間爆撃を実施。8月20日、ソ連軍は戦車旅団２個、装甲車旅団３個、狙撃師団３個、砲兵連隊２個、モンゴル騎兵師団２個の兵力57000名、戦車430両、装甲車380両、火砲540門（76.2mm師団砲63門、107mmカノン砲４門、122mm軽榴弾砲32門、155mmカノン榴弾砲33門、76mm連隊砲162門、45mm対戦車砲180門）、76mm高射砲87門、迫撃砲58門、擲弾筒225門、航空機500機（うちI-15bis戦闘機62機、I-153戦闘機62機、I-16戦闘機244機）で総攻撃を仕掛けてきた。対する関東軍は兵力30000名弱、戦車無し、装甲車無し、火砲100門（速射砲40門、野砲兵第13連隊三八式野砲24門・三八式十二糎榴弾砲12門、独立野砲兵第１連隊機動九〇式野砲８門、野戦重砲兵第１連隊九六式十五糎榴弾砲16門、独立野戦重砲兵第７連隊九二式一〇糎加農16門、ムーリン重砲兵連隊八九式十五糎加農８門など）、飛行第11・第24戦隊九七式戦闘機23機ずつ、飛行第１戦隊九七式戦闘機21機、飛行第59戦隊九七式戦闘機23機、飛行第64戦隊九七式戦闘機15機、飛行第９・第33戦隊九五式戦闘機計53機である。日本軍陣地に対し、ソ連軍はまず連隊・大隊の布陣境界に砲撃を集中して分断、各個に包囲し、数十メートルのところに歩兵、数百メートルのところに戦車、その後ろに大口径砲を置いて反撃が皆無になるまで手榴弾と直接照準射撃で攻撃し、その後に歩兵が突撃して占領する戦法をとった。歩兵肉薄・火炎瓶攻撃で大損害を受けたソ連戦車隊も、ディーゼルエンジン搭載のBT-7Mの登場や、火炎瓶避けの金網を取り付けるなどの現地改修で損害を減らし、火炎放射戦車も投入、更に後方に狙撃兵を配置して肉薄する日本兵を狙い撃ちした。それでも関東軍はソ連が投入したBT戦車185両のうち102両を月末までに撃破し、抵抗を続けたが、8月23日には第23師団の退路が遮断され、包囲されている。救出のため第２・第５・第７師団を投入したが全て撃退され、8月25日以降、包囲陣地の掃討戦に移行した。8月25日、関東軍は第３師団や野戦重砲兵連隊などの派遣を決定。8月26日、関東軍は第５師団などの派遣を決定。8月27日夜、第23師団が残余兵力1500名で包囲部隊に対する夜襲をかけて一時は優勢に立ったが、夜明けに反撃を喰って孤立状態となり、8月28日夜にソ連３個狙撃連隊と１個装甲自動車旅団の総攻撃を受けて壊滅した。8月29日、陸軍中央部は２個師団、２個重砲連隊、９個速射砲中隊などの派遣を内定。8月30日、参謀本部は停戦交渉に入ることを決意し、あくまでも戦闘継続を主張する関東軍首脳部の人事を改編して外交交渉を行った。ソ連も9月1日のドイツのポーランド侵攻に合わせて停戦を望んだため、9月15日にモスクワで停戦協定が締結され、9月16日1500に停戦協定が成立した。結局ノモンハン方面の国境が確定したのは、昭和16年4月の日ソ中立条約調停時で、ほぼソ連側の主張に沿ったものとなっている。第２次ノモンハン事件での日本軍の損害は、戦死8741名、戦傷8664名、戦病2363名で、第23師団の損耗率は76%（将兵15975名中戦死4786名、戦傷5455名、行方不明639名、戦病1340名）に達した。1000名前後が捕虜となったが、捕虜になることは恥であると教育されていたため帰国できず、ソ連やモンゴルでそのまま生活を続けた者もいたという。ソ連のノモンハン事件全体での損害は、戦死7974名、戦傷15251名、戦病401名。この戦闘で日本軍戦車が敵戦車に対抗できないことが分かり、昭和14年から47mm戦車砲の試作に入ったが、実戦配備されたのは昭和17年になってからだった。また、機械化部隊に対して歩兵の肉薄攻撃で何とかなるという間違った戦訓を得てしまった。戦闘が行われた地域には双方の戦車などが放置されたままになっていたが、2004年冬に大きなものは全て回収され、くず鉄として売却された。今でも3500名の日本兵の遺骨が埋まったままになっており、21世紀に入って細々と収集が続けられている。参考：月刊PANZER1,’90、1,’01、5,’01、6,’01、8,’01、機甲入門、月刊軍事研究12,’06、6,’09、歴史群像8,’11、2,’08、月刊航空情報9,’17、大砲入門、月刊丸8,’87、戦車隊長、朝雲

＜ノモンハン事件まで＞：昭和6年9月18日、満州事変。昭和7年に満州国が建国されたが、外モンゴルとの国境が不明確で、西部国境はハルハ河と考える日本側と、それより東側と考える外モンゴル・ソ連との間で齟齬が生じており、モンゴル国軍などによるハルハ河の渡河偵察行動などが発生した。昭和10年1月8日、ハルハ廟事件。6月、楊木林子事件。6月24日、ホルステン河事件。昭和11年1月、金廠溝事件。2月、オラホドガ事件。3月、ソ連とモンゴル人民共和国がソ蒙相互援助議定書を締結。長嶺子事件。3月29日（10日？）、タウラン事件。昭和12年6月19日、カンチャーズ事件。9月、モンゴル国内のソ連軍はザバイカル軍管区第57特別軍団隷下に入った。昭和13年夏、日本陸軍が第23師団を満州北西部のホロンバイルに送り込んだ。7月、張鼓峰事件。昭和14年1月以降はソ連の渡河行動が頻発。4月、関東軍第一課参謀の辻政信少佐が満ソ国境紛争処理要綱を策定、国境線が不明確な地域では自主的の国境を認定して積極的な行動に出るよう隷下部隊に指導した。5月にはソ連軍とモンゴル国軍が大規模な侵入を開始し、ノモンハン事件が発生した。参考：歴史群像8,’11、月刊軍事研究6,’09

＜ノラ＞：A205（曳船）を参照。

＜ノラＢ／５２＞：セルビアが開発した装輪式自走榴弾砲、別名M03。車体は８×８輪トラックで、NATOレベル2A-2Bの耐地雷能力、キャビンと燃料タンクはNATOレベル２の耐弾能力、他はNATOレベル１の耐弾防御を備え、後部に砲塔が載る。砲塔はNATOレベル２の耐弾能力を持ち、右に車長席、左に砲手席、後方に装填手席がある。主砲は52口径155mm榴弾砲で、俯仰角マイナス５度からプラス65度、最大射程32.3km（通常弾）／41.2km（ベースブリード）。半自動式装填装置を装備しており、装弾数24発。射撃時には車体４カ所の駐鋤で車両を固定する。GPS航法装置、FCS、APU、NBC防護装置を装備する。戦闘重量34トン。最大速度90km。副武装はキャビン助手席上面の7.62mmまたは12.7mm機銃１丁（遠隔操作式も可）。部分装甲型や非装甲型も用意されている。６両で１個中隊を編成する。２カ国に輸出された。参考：月刊軍事研究9,’11

＜ノラトラ＞：ノール2501シリーズ（輸送機）を参照。

＜乗り心地向上＞：突風応答低減を参照。

＜ノリス＞：DD-859（駆逐艦）を参照。

＜ノリリスク蜂起＞：1953年5月、リベリア送りで北極圏ノリリスクの収容所に収容されたウクライナ人政治犯らが待遇改善などを求めて蜂起したもの。収容されていた日本人50人（女性３人含む）も共に蜂起した。参考：朝雲

＜ノルウェー沖海戦＞：第２次大戦時の1940年6月8日、ノルウェー上陸部隊を支援に向かったドイツ艦隊とノルウェー撤退部隊を援護するイギリス艦隊との間で勃発した海戦。第２次大戦時のヴェーゼル演習作戦で、1940年5月28日に連合軍がナルヴィクを奪回したため、ドイツ軍は増援部隊の派遣を計画。客船オイローパとブレーメンに将兵を乗せて突っ込ませる予定だったが、さすがに無謀なので、巡洋戦艦シャルンホルスト、グナイゼナウ、駆逐艦Z-10ハンス・ロディ、Z-7ヘルマン・ショーマン、Z-15エーリッヒ・シュタインブリンク、Z-20カール・ガルスターを派遣してナルヴィクとハーシュタ周辺にいる連合軍艦艇を撃滅するユーノー作戦に切り替えた。6月4日、ドイツ艦隊がキールを出撃。途中で重巡アドミラル・ヒッパーも戦列に加えた。6月7日、イギリス本国艦隊空母91アークロイヤル、軽巡83サウザンプトン、防空巡洋艦I43コヴェントリー、駆逐艦８隻の護衛の下、連合軍がノルウェーから徴用客船で撤退を開始。ドイツ艦隊がハーシュタ沖に到着。周辺を連合軍艦船が西に進んでいる事が判明し、ハーシュタにも敵艦が１隻しかいない事を掴んだため、作戦会議で連合軍部隊が撤退していると判断、ハーシュタ攻撃ではなく撤退船団攻撃に切り替えることとした。6月8日午前、ドイツ艦隊はノルウェー油槽船オイル・パイオナア、トロール船ジュナイパー、兵員輸送船オラマを撃沈した。その後、北に空母がいるということで、アドミラル・ヒッパーと駆逐艦を燃料補給のためトロンハイムに戻し、シャルンホルストとグナイゼナウのみで北に向かっている。1646、撤退船団護衛にあたっていたイギリス空母77グロリアス、駆逐艦H09アカスタ、H41アーデントをナルヴィク沖でシャルンホルストが発見。グロリアスはノルウェーからイギリス空軍戦闘機18機を収容して撤収するところで、飛行甲板が混雑していて哨戒機を飛ばせず、奇襲を許した。1732、シャルンホルストがグロリアスに対して射距離25kmで主砲による砲撃を開始。1738、グロリアスが前部格納庫に被弾して飛行甲板も破壊され、艦上機が発艦不能となり、艦長が戦死した。1742、アーデントがシャルンホルストを雷撃したが、全て外れた。1746、グナイゼナウもグロリアスに砲撃を開始。1755、グロリアスが駆逐艦の煙幕に隠れたため、シャルンホルストとグナイゼナウは射撃を中止。その隙にアーデントが雷撃を行ったが全て外れ、副砲と対空砲の逆襲を喰らって1822に沈没した。1818、煙幕が晴れたため、シャルンホルストとグナイゼナウはグロリアスに対する砲撃を再開。1839、アカスタの魚雷１本がシャルンホルストのＣ砲塔右舷に命中、2500トン浸水させた。1910、グロリアスが沈没。1917、アカスタが沈没。連合軍の撤退船団はその隙に離脱した。シャルンホルストとグナイゼナウはトロンハイムで応急修理を行い、6月23日にドイツ本国に帰投している。参考：JShips VOL.70、月刊丸4,’13、月刊世界の艦船7,’15、4,’17、9,’20

＜ノルウェー海軍＞：海岸線は島も含めて57000km、艦船航路長は2200kmにもなるため、魚雷艇や高速哨戒艇を充実させている。1898年、ハーラル・フォールハグレ級海防戦艦２隻が就役開始。1964年、コッベン級潜水艦15隻が就役開始。1965年、ストルム級高速ミサイル艇19隻が就役開始。1966年、オスロ級フリゲート５隻が就役開始。1971年、スヌッグ級高速哨戒艇６隻が竣工開始。1977年、ハウク級高速ミサイル艇14隻が就役開始。1989年、ウーラ級潜水艦６隻が就役開始。1996年、アルタ級掃海艇５隻が就役開始。2006年、フリチョフ・ナンセン級イージス・フリゲート５隻が就役開始。2010年、オーラヴ・トリグヴァソン級哨戒艇２隻が就役開始。2010年、ステルス高速哨戒艇ショルド級６隻が就役開始。2018年、モード級補給艦１隻を受領。11月8日、F313ヘルゲ・イングスタが油槽船ソラTSと衝突し、数日後に沈没した。参考：月刊軍事研究6,’07、12,’10、月刊世界の艦船3,’14、2,’19、週刊ワールドウェポン17

＜ノルウェー海軍（１９７７年）＞：兵力9000名（うち徴兵5000名、沿岸砲兵1600名）、予備役22000名。潜水艦15隻、フリゲート／護衛艦５隻、沿岸護衛艦２隻、高速哨戒艇20隻、ミサイル艇26隻、沿岸掃海艇10隻、敷設艇５隻、支援艦１隻、上陸用舟艇７隻、哨戒艦艇６隻、沿岸砲兵36個中隊を保有する。参考：軍事力バランス78年版

＜ノルウェー海軍（１９８９年）＞：兵力5300名（うち徴兵3500名、沿岸砲兵2000名）、海軍郷土警備隊7000名、予備役26000名。平時は海軍／沿岸防衛コマンド８個からなり、戦時動員で９個に増える。基地はホルテン、ハーコンスフェルン、ラムスンド、オラフスフェルンにある。沿岸防衛隊の要塞は32ヵ所に設営され、砲兵中隊34個と有線機雷／魚雷中隊が配備されている。ウーラ級潜水艦１隻、コッベン級潜水艦11隻、オスロ級フリゲート５隻、スライプナー級コルベット２隻、ハウク級高速ミサイル艇14隻、ストルム級高速ミサイル艇16隻、スニョグ級ミサイル艇６隻、ビダル級沿岸敷設艦２隻、サウダ級掃海艇５隻、タナ級掃討艇１隻、ダイバー支援艦２隻、戦車揚陸艇７隻、掃海艇／ミサイル艇母艦１隻、王室ヨット１隻、75mm/105mm/120mm/127mm/150mm沿岸砲を保有する。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

　＜ノルウェー海軍（２０１３年）＞：兵力4140名。潜水艦６隻、フリゲート５隻、ミサイル艇６隻、哨戒艇２隻、掃海艇６隻、調査艦１隻、練習艇２隻、救難艦１隻、支援艦１隻、王室ヨット１隻、艦載ヘリ20機、固定翼陸上機４機、陸上ヘリ12機を保有する。参考：月刊世界の艦船3,’14

　＜ノルウェー海軍（２０１５年）＞：現役兵力3800名（うち徴兵1650名）、予備役320名。ウーラ級潜水艦６隻、フリチョフ・ナンセン級イージス・フリゲート５隻、ショルド級ミサイル艇６隻、アルタ級掃海艇３隻、オクソイ級掃海艇３隻、S90N高速艇16隻、兵站支援船20隻、沿岸レンジャー（ISR中隊）１個、爆発物処理小隊１個を保有する。沿岸警備隊は哨戒艇15隻を保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ノルウェー空軍＞：1972年、ファルコン20ECMを２機配備。1980年、F-16戦闘機の導入を開始。1987年9月13日、P-3B哨戒機がソ連防空軍Su-27P戦闘機に衝突された。2002-2005年に大規模改編を実施。2009年、スクランブル発進を20回行った。2011年3月、リビア爆撃作戦に参加。2017年11月、F-35A戦闘機の引き渡しが開始された。2022年1月6日、全アラート待機をF-35A戦闘機が担任するようになった。参考：月刊軍事研究1,’10、月刊JWings11,’10、2,’18、4,'22、月刊航空ファン6,’11、7,’16

　＜ノルウェー空軍（１９７７年）＞：兵力10000名（うち徴兵4000名）、予備役18000名。F-5A戦闘攻撃機75機、CF-104G戦闘攻撃機22機、F-104G全天候戦闘機16機、RF-5A偵察機13機、P-3B哨戒機５機、F-5B転換訓練機14機、C-130H輸送機６機、DHC-6輸送機５機、ファルコン20ECM機２機、シーキングMk43救難ヘリ10機、UH-1B汎用ヘリ32機、サーブ91サフィール練習機17機、70口径40mm高射機関砲、ナイキ・ハーキュリーズ地対空ミサイルを装備する。参考：軍事力バランス78年版

　＜ノルウェー空軍（１９８９年）＞：兵力9100名（うち徴兵5300名）、予備役28000名。F-16A戦闘機53機、F-16B戦闘機10機、F-5A/B練習機16機（＋保管中14機）、MFI-15練習機16機、P-3B哨戒機２機、P-3C哨戒機４機、C-130H輸送機６機、ファルコン20C電子戦機３機、DHC-6輸送機４機、O-1A観測機17機（陸軍パイロットが運用）、シーキング捜索救難ヘリ８機、リンクスMk86ヘリ５機、ベル412SPヘリ18機、ナイキ・ハーキュリーズ地対空ミサイル128基、ホーク地対空ミサイル、60口径40mm高射機関砲32門、70口径40mm高射機関砲64門を保有する。戦時に空軍の指揮下に入る対空郷土防衛隊は兵力3000名で、20mm高射機関砲Rh-202、60口径40mm高射機関砲72門を保有する。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

　＜ノルウェー空軍（２０１０年）＞：F-16AM戦闘機47機、F-16BM戦闘機10機、P-3C哨戒機４機、P-3N哨戒機２機、C-130J-30輸送機４機、T-17練習機16機、ファルコン20C-5電子戦機１機、ファルコン20ECM機２機、シーキングMk.43Bヘリ12機、リンクスMk.86ヘリ６機、ベル412SP/HP汎用ヘリ18機を保有している。参考：月刊JWings11,’10

　＜ノルウェー空軍（２０１５年）＞：現役兵力3450名（うち徴兵1300名）。年間飛行時間180時間。F-16戦闘飛行隊３個、P-3C/P-3N哨戒飛行隊１個、ファルコン20C電子戦飛行隊１個、シーキングMk43B捜索救難飛行隊１個、C-130J-30輸送飛行隊１個、MFI-15練習飛行隊１個、ベル412SP輸送ヘリ飛行隊２個、NH90輸送ヘリ飛行隊１個、NASAMS�U防空ミサイル大隊１個からなる。F-16AM戦闘機47機、F-16BM戦闘機10機、P-3C哨戒機４機、P-3N練習機２機、ファルコン20C電子戦機３機、C-130J-30輸送機４機、MFI-15練習機16機、NH90NFHヘリ３機、シーキングMk43B捜索救難ヘリ12機、ベル412HPヘリ６機、ベル412SPヘリ12機、NASAMS�U地対空ミサイル、AIM-9L/-9X/-120B空対空ミサイル、IRIS-T空対空ミサイル、EGBU-12レーザー誘導爆弾、JDAMを保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ノルウェー空軍飛行学校＞：Luftvorsvaret FlygeSkole。ホームベースはバルドフォス航空基地で、1952年に創設された。当初はスーパーカブを使用していたが、1960年からセスナ社製バードドッグが加わり、1981年からMFI-15サファリを使用している。徴兵されて空軍大学で講義を受けた後、1月に入学し、半年間の訓練（飛行時間は最低18時間）を受ける。期間中３回ミスすると、基地司令に呼び出されて退学するか継続するかを話し合う。卒業後の進路は教官が決定するが、主席卒業者は自分の希望を選択でき、卒業時にF-16B戦闘機の後席に乗って飛行体験をさせてもらえる。参考：月刊JWings3,’11

＜ノルウェー軍＞：2012年に策定したサイバー防衛戦略で、省庁間におけるサイバー防衛ガイドラインを定めた。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ノルウェー軍（１９８９年）＞：陸海空軍からなり、現役総兵力34100名、予備役285000名。レバノン国連暫定軍に887名（歩兵大隊１個、支援中隊１個、司令部要員）を派遣している。NATO北欧連合軍司令部があり、アメリカ１個海兵遠征旅団の事前集積装備が置かれている。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ノルウェー軍（２０１５年）＞：現役総兵力23550名（陸軍8350名、海軍3800名、空軍3450名、中央支援部隊7500名、ホームガード450名）、予備役45940名（陸軍270名、海軍320名、中央支援部隊350名、ホームガード45000名）。アフガニスタンにレゾリュート・サポート作戦要員56名、キプロスにUNFICYP要員２名、エジプトにMFO要員３名、イラクにインヒアラント・リゾルブ作戦要員50名、マリにMINUSMA要員21名、中東にUNTSOオブザーバー12名、北海にNATO軍SNMG向け駆逐艦１隻とSNMCMG向け掃海艇１隻、セルビアにKFOR要員２名、南スーダンにUNMISS要員12名（うちオブザーバー５名）、ウクライナにOSCE要員９名を派遣している。USEUCOMの155mm自走砲大隊用装備が備蓄されている。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ノルウェー侵攻＞：ヴェーゼル演習作戦を参照。

＜ノルウェー中央支援部隊（２０１５年）＞：兵力7500名（うち徴兵1000名）、予備役350名。統合部隊所属人員を含み、ノルウェー国内外に展開する全軍に対する兵站などの支援を行う。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ノルウェー特殊作戦コマンド（２０１５年）＞：陸軍特殊作戦コマンド（特殊作戦群２個）、海軍特殊作戦コマンド（特殊作戦群１個）からなる。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ノルウェー・ホームガード（２０１５年）＞：現役兵力550名、予備役45000名（陸上ホームガード41150名、海上ホームガード1900名、航空ホームガード1450名）。軍とは独立した組織だが、全軍と密接な関係にある。陸上ホームガード部隊は11個あり、機動即応部隊に3000名、増援部隊に38150名が配置されている。海上ホームガード部隊は緊急即応部隊500名と海上ホームガート地域17個からなる。哨戒艇11隻を保有し、必要なら民間船を徴用する。航空ホームガードは空軍基地の警備防護を担当する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ノルウェー陸軍＞：1970年からレオパルト1NO戦車を配備。2001年12月からレオパルト2A4NO戦車の運用を開始。参考：月刊PANZER11,’03、8,’10

＜ノルウェー陸軍（１９７７年）＞：兵力20000名（うち徴兵16000名）、予備役12万名。１個旅団グループ、独立機甲中隊、歩兵大隊、砲兵連隊からなる。レオパルト１戦車78両、M48中戦車38両、NM116軽戦車70両、M113装甲兵員輸送車、105mm/155mm牽引式榴弾砲250門、M109自走榴弾砲130門、106mm迫撃砲、75mm/106mm無反動砲、カールグスタフ無反動砲、エンタック対戦車ミサイル、TOW対戦車ミサイル、20mm高射機関砲Rh202、60口径／70口径40mm機関砲、O-1E軽飛行機・L18軽飛行機計40機を配備する。参考：軍事力バランス78年版

＜ノルウェー陸軍（１９８９年）＞：兵力19000名（うち徴兵13000名）、予備役146000名。国土コマンド４個、地域コマンド４個、地区コマンド16個からなる。常備部隊は北部の増強機械化旅団１個、国境守備大隊１個、増強歩兵大隊任務部隊１個、南部の歩兵大隊１個で、予備役部隊は師団司令部３個、機甲旅団３個、機械化旅団４個、軽歩兵旅団６個、機械化大隊５個、歩兵大隊23個、砲兵大隊７個、独立歩兵中隊55個、戦車中隊、砲兵中隊、工兵中隊、通信部隊、支援部隊。郷土警備隊として18個地区に470個小隊が編成されている。レオパルト１戦車80両、M-48A5戦車37両、NM-116戦車70両、NM-135歩兵戦闘車100両、M-113装甲兵員輸送車150両、105mm牽引砲M-101を120門、155mm牽引砲M-114を155門、M-109G自走砲130両、81mm迫撃砲、107mm迫撃砲M-30F1を117門、M-106A1自走迫撃砲、TOW-1/-2対戦車ミサイル、NM-142自走対戦車ミサイル、106mm無反動砲M-40A1、20mm高射機関砲Rh-202、60口径／70口径40mm高射機関砲、RBS-70地対空ミサイル108基を保有する。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ノルウェー陸軍（２０１５年）＞：現役兵力8350名（うち徴兵4750名）、予備役270名。国境警備軽偵察大隊１個、機械化歩兵旅団（ISR大隊１個、機械化歩兵大隊２個、軽歩兵大隊１個、砲兵大隊１個、工兵大隊１個、憲兵中隊１個、CIS大隊１個、支援大隊１個、医療大隊１個）１個、王室警護軽歩兵大隊１個からなる。レオパルド2A4戦車52両、フクスNBC偵察車、CV9030N歩兵戦闘車116両、M113装甲兵員輸送車315両、XA-186/-200装甲車75両、ディンゴ�U装甲車20両、M109A3GN自走榴弾砲18両、81mm自走迫撃砲M106A1を24両、81mm自走迫撃砲M125A2を12両、81mm迫撃砲L-16を150門、ジャベリン対戦車ミサイル、カールグスタフ無反動砲、アーサー対砲迫レーダー12基、アルビス装甲工兵車22両、M88A1戦車回収車３両、M578装甲回収車、レオパルト１戦車回収車６両、レグアン戦車橋26両、レオパルト１戦車橋９両、MCV-2地雷処理器材９基を保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ノルゲ＞：ノルウェー海軍海防戦艦Norge。1940年4月9日、オフォトフィヨルドにおいて、ヴェーゼル演習作戦で来襲したドイツ海軍駆逐艦隊の雷撃を受け沈没した。参考：JShips VOL.70、月刊世界の艦船11,’17

＜ノルケピング級＞：スウェーデン海軍魚雷艇Norrkopng級、別名スピカ�U級。スピカ級の改良型で、高速航行に備えて艦橋などを極力後方に配置した。全長41m、排水量230トン。主機はガスタービン、速力40.5ノット。兵装は57mm単装砲Mk1が１門、533mm魚雷発射管６門。1984年に12隻が魚雷発射管のうち４門をRBS-15艦対艦ミサイル発射筒４基と換装可能にする改修を受けた。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊、5,’83

＜ノルディック・バトル・グループ＞：EU加盟北欧諸国が編成する緊急展開部隊、略称NBG。2008年1月1日に新編された。EU隷下の部隊だが、派遣決定権はスウェーデン政府にあり、兵力も殆どがスウェーデン軍で構成される。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ノルデフェルド銃＞：1873年にスウェーデンで製作された多銃身銃。機関部上方に付いた固定弾倉からレバーで装填し、連続発射する。参考：月刊軍事研究11,’02

＜ノルデン照準器＞：アメリカが開発した爆撃照準器。小型ジャイロを組み込んで垂直方向に安定化されており、機械式アナログコンピュータを搭載、自動操縦装置とのリンクが可能で、単機でも精密な爆撃が行える。理論上は高度10000mからCEP1mが達成できる、成層圏から漬け物樽に命中させられるというふれ込みで、1929年頃にテストを開始し、1930年にカール・Ｌ・ノルデンが特許を取り、海軍機を手始めに各種爆撃機に搭載した。最高機密装備のため、離陸直前に機体に取り付け、着陸後はすぐ保管庫に戻し、移送の際には１台ごとに武装兵が護衛に就いた。しかし100-110km手前から一定高度と一定速度で直線飛行しなければならないという欠点があり、迎撃戦闘機や高射砲をかわす度に照準がずれ、1943年1-11月の第８航空軍B-17爆撃機による実績では半径300m以内に着弾する爆弾比率は高度12000フィート（3658m）で44%、高度15000フィート（4572m）で24%、21100フィート（6431m）で13%、27500フィート（8382m）で5%だった。B-29爆撃機に搭載してみると成層圏の強烈な偏西風や機体の揺れにも悩まされ、1944年の中島飛行機太田工場爆撃では殆ど外れてしまい、結局夜間無差別爆撃に頼らざるを得なかった。1942年2月14日にアンボン水上基地で日本軍に撃墜されたPBY飛行艇が搭載しており、日本の手に渡ったものと思われ、コピーの十型爆撃照準器がキ−74に搭載されている。参考：ミリタリーエアクラフト1,’97、月刊丸1,’07、歴史群像6,’08、世界の傑作機No.155

＜ノルデンフェルト潜水艇シリーズ＞：1885年にスウェーデンの実業家・武器発明家トルステン・ノルデンフェルトが開発した潜水艇。イギリスのリーサーガン潜水艇が着想のヒントである。実用潜水艦に繋がる船体形状と兵装（史上初の魚雷発射管装備潜水艦である）を持っていたが、深度変更のため垂直方向に装備したプロペラが機動性を妨げていた。参考：月刊軍事研究1,’03、Ｕボート入門、月刊世界の艦船9,’12増刊

＜ノルデンフェルト艇１号＞：紡錘形をしている。全長19m、直径2.7m、排水量60トン。100馬力の蒸気機関を搭載し、水中では潜熱で推進する。水上速力９ノット、水中速力４ノット、潜航深度15m、航続距離15海里。兵装は魚雷発射管。乗員３名。水中操縦性が悪く、1886年にギリシャに１隻が売却されたのみだった。参考：月刊軍事研究1,’03、Ｕボート入門

　＜ノルデンフェルト艇２号＞：全長30m、排水量160トン。水上速力11ノット、水中速力５ノット。兵装は魚雷発射管２門、25mm多連装機関砲２基。２隻がトルコに売れたが、実際は性能不良で使い物にならなかった。参考：月刊軍事研究1,’03

　＜ノルデンフェルト艇３号＞：２号の改良型。製造権をイギリスのバロー社（後のヴィッカーズ社）に売却し、ロシアに１隻が輸出された。参考：月刊軍事研究1,’03

＜ノルト＞：SS第６山岳師団を参照。

＜ノルトヴィント＞：ドイツ海軍帆走練習艇Nordwind。排水量110トン。主機（？）はケッチ型の帆で、補助用に150馬力ディーゼルを搭載する。乗員10名。1944年に竣工し、国境警備隊を経て1956年に西ドイツ海軍に編入され、訓練に使用された。2006年12月15日に除籍された。参考：月刊世界の艦船3,’07

＜ノルトカッパレン（初代）＞：スウェーデン海軍デルフィネン級機雷敷設潜水艦２番艦で、「北の狩人」の意。1933年起工、1935年2月9日進水、1936年10月16日竣工。1953年2月24日退役。参考：月刊軍事研究1,’03

＜ノルトカッパレン（２代目）＞：スウェーデン海軍ドラケン級（２代目）潜水艦５番艦（４番艦？）Nordkaparen。1959年起工、1961年3月8日進水、1962年4月4日竣工・就役。1970年、近代化改修を受けた。1981年、近代化改修を受けた。1988年、予備役に編入された。イェーテボリの海洋センターに保存展示されている。参考：月刊軍事研究2,’03、月刊世界の艦船3,’16

＜ノルドカペレン＞：S-321（潜水艦）を参照。

＜ノルトマルク＞：ドイツ海軍給油艦。第２次大戦後はイギリスに譲渡されてブラワヨになった。参考：グラフィックアクション44

＜ノルトライン・ヴェストファーレン＞：F223（F125型フリゲート）を参照。

＜ノルトラント＞：SS第11義勇装甲てき弾兵師団を参照。

＜ノルドランド＞：ドイツ海軍練習艦。元は1923年に竣工したデンマーク海軍海防艦ニルス・ユールで、1943年8月にスウェーデンに脱出しようとしてイゼ・フィヨルドに座礁したところを鹵獲したものである。基準排水量3800トン。主機はレシプロ蒸気機関、出力5500馬力、速力16ノット。兵装は10.5cm砲３門、37mm機関砲２丁、20mm機関砲10丁など。1944年9月に修理を終えて就役した。1945年3月、エケルンフェルデ湾で爆撃を受けて沈没した。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜のるほうく丸＞：川崎造船所船舶部貨物船Norfolk Maru。垂線間長123.44m、幅16.15m、深さ11.28m、吃水8.53m、総トン数6576トン、重量トン数9728トン。主機は三連成汽機１基１軸5069馬力、航海速力12ノット、最大速力15ノット。大正10年9月18日竣工、川崎造船所船舶部所属のまま川崎汽船が運航し、北米太平洋岸航路に就航した。昭和19年8月21日、ミ12船団としてミリーからマニラに向かっていたところ、ミンドロ島北端付近でSS-255ハッドの雷撃を受けて沈没した。参考：月刊世界の艦船1,’14

＜ノルマン級＞：ディヤーヌ級（潜水艦）を参照。

＜ノルマンディ＞：CG-60（巡洋艦）またはD-651（フリゲート）を参照。

＜ノルマンディ＞：フレンチ・ライン客船Normandie。全長313.8m、全幅35.9m、深さ27.8m、総トン数79280トン。主機はターボ・エレクトリック方式、出力160000馬力、４軸推進、航海速力29ノット、最大速力32.2ノット。船客定員１等848名、ツーリスト・クラス670名、３等454名。サン・ナゼールのペノエ造船所で建造され、1935年5月5日竣工。5月29日、ル・アーブル−ニューヨーク航路に就航。ただ船体振動が酷く、10月からドックインして改装を実施、プロペラを３翅から４翅に変更した。ついでに船尾オープンデッキにツーリスト・クラス・ラウンジを追加して総トン数が83423トンに増えている。1939年8月28日、ヨーロッパ情勢が危険な状態となり、ニューヨークに係船された。1941年、アメリカ海軍に接収され、AP-53ラファイエットへの改造を開始。1942年2月、火災を起こして転覆し、空母への再生などを検討したが断念、1946年にスクラップにされた。参考：月刊世界の艦船11,’18

＜ノルマンディ＞：フランス海軍FREMM級フリゲート２番艦（の予定だった）Normandie。艦番号はD-651を予定していた。2012年10月18日進水。2015年6月23日、竣工と同時にエジプト海軍に引き渡され、艦番号1001ターヤ・ミスルになった。参考：月刊世界の艦船2,’13、5,’15、月刊軍事研究3,’08

＜ノルマンディ・カウル＞：イギリス軍戦車のうち、ミーティア・エンジン装備車の排気口に装着された排気誘導装置で、A27Mクロムウェル戦車に付けられたものが有名。排気内に一酸化炭素が大量に含まれるため、これを後方にたなびかせる目的でノルマンディ上陸作戦直後に現地製作された。戦車跨乗兵の火傷防止にも効果がある。参考：月刊PANZER2,’02

＜ノルマンディ級＞：フランス海軍計画戦艦Normandie級。34cm４連装砲塔３基を船体の前部・中央・後部に配置した。全長176.4m、常備排水量24832トン（25230トン？34000トン？）。速力21ノット。兵装は34cm４連装砲塔３基、13.8cm砲24門。装甲厚は水線部300mm、甲板70mm。ノルマンディ、ラングドック、フランドール、ガスコーニュ、ベアルンを建造予定で、1913-14年に起工したが、第１次大戦勃発に伴い進水後に工事を中止し、戦後にベアルンを空母に改造、残る４隻は解体した。参考：月刊世界の艦船6,'20、近代戦艦史

＜ノルマンディ上陸作戦＞：オーバーロード作戦を参照。

＜ノルマン・フノー級＞：アリアーヌ級（潜水艦）を参照。

＜ノルマン・フノー級（６３０トン型）＞：ディヤーヌ級（潜水艦）を参照。

＜野分（初代）＞：日本海軍神風型駆逐艦18番艦。明治39年11月1日竣工。大正元年8月28日、三等駆逐艦に類別変更された。大正13年4月1日に除籍された。参考：日本駆逐艦史

＜野分（２代目）＞：日本海軍陽炎型駆逐艦15番艦Nowaki。昭和16年4月28日竣工。12月8日、太平洋戦争開戦時は建制でも兵力部署でも第４駆逐隊に所属しており、南方部隊本隊としてマレー作戦とフィリピン上陸作戦に参加。昭和17年2月、ジャワ南方機動作戦に参加。3月、セイロン作戦に参加。6月5日、ミッドウェイ海戦に参加。8月11日、柱島を出撃。8月17日、トラックに到着。8月21日、トラックを出撃してガダルカナルに向かった。8月24日、第２次ソロモン海戦に参加。10月26日、南太平洋海戦に参加。12月7日、ガダルカナル島への輸送任務中に爆撃を受けて損傷した。昭和19年10月22日、比島沖海戦に参加。10月26日、ミンダナオ海でB-24爆撃機の爆撃を受けて沈没し、乗員全員が戦死した。昭和20年1月10日に除籍された。参考：日本駆逐艦史、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊丸4,’99、月刊世界の艦船9,’14、日本海軍艦隊総覧、歴史群像4,’17

＜ノンゴ級＞：北朝鮮海軍ミサイル艇Nongo級。表面効果船型で、いくつかのサブタイプに分かれる。2015年2月の労働新聞に載ったタイプはKh-35のコピー（KN-01の艦対艦型？）とみられる艦対艦ミサイル連装発射筒２基、30mmガトリング砲２門、14.5mmガトリング銃、携帯式対空ミサイル発射機を装備していた。他に３インチ（76.2mm）級艦砲を搭載するタイプがある。全長38.5m、排水量200トン。速力48ノット。参考：月刊世界の艦船7,’17、9,’17、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ノンコヒーレントＭＴＩ方式＞：MTIを参照。

＜ノンコヒーレント積分処理＞：Non-coherent integration。レーダーの積分処理の１つで、検波後積分処理（Post-detection integration）またはビデオ積分処理（Video integration）ともいう。同一目標から複数回得たレーダー反射波の信号を、包絡線検波器を通過してビデオ信号になった後で蓄積し、それを平均処理して雑音の分散を縮小することにより、信号対雑音比を低減する手法である。コヒーレント積分処理のような位相変化による影響が無く、機器構成も単純化できるので、一般的に使用されている。参考：レーダシステムの基礎理論

＜ノン・スキッド＞：Non Skid。滑り止め塗装のこと。参考：月刊世界の艦船2,’22

＜ノンパラメトリックＣＦＡＲ＞：CFAR（定誤警報率）を参照。

＜ノンパラル＞：G16（駆逐艦）を参照。

＜ノンリーサル弾＞：催涙剤、閃光弾、発音弾などの非致死性弾のこと。参考：火器弾薬技術ハンドブック

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