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＜Ｒ＞：アール（スラング）を参照。

＜ｒ＞：全長を参照。

＜Ｒ＞：偵察（Ravedchik）のロシア語略。参考：月刊JWings4,’20

＜（ｒ）＞：ロシア製（russische）を表すドイツ軍車両接尾記号。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｒ＞：ドイツ陸軍の連隊本部付きを表す文字で、指揮戦車の砲塔などにマーキングされている。参考：月刊PANZER8,’04

＜Ｒ＞：ロシア語でミサイル（Raketa）の略。参考：月刊JWings5,’12

＜Ｒ００＞：イギリス海軍Ｔ級駆逐艦トラブリッジ（Troubridge）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ１＞：L1A1海外シリーズ（ライフル）またはSS-78（潜水艦）を参照。

＜Ｒ−�T＞：ライントホター・シリーズ（地対空ミサイル）を参照。

＜Ｒ０１＞：イギリス海軍Ｃ級駆逐艦Caグループ、カプリース（Caprice）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ０１＞：スペイン海軍デダロ級軽空母デダロ（Dedalo）。元は1943年にアメリカで竣工したCVL-28カボットで、1967年にスペイン海軍に貸与され、PH01の艦種記号・艦番号でヘリ空母となった。1972年、スペイン海軍が購入した。1976年、AV-8S/TAV-8Sの導入に伴い、艦種記号・艦番号がPA01に変更され、STOVL空母になった。1989年（1988年？）、R11プリンシペ・デ・アストゥリアスに後を譲って退役した。博物館化のためアメリカの民間団体に無償提供されたが、結局2002年にスクラップにされた。参考：月刊世界の艦船6,’17、8,’11、2,’87、月刊航空ファン4,’19

＜Ｒ−１弾道ミサイル＞：ソ連軍の短距離弾道ミサイル、米軍コードSS-1、NATOコードはスキャナー（Scanner）。ドイツのA-4をコピーしたもので、1947年10-11月に鹵獲したミサイル11発を発射してデータを取り、1948年9月からコピー、燃料を増やすなどの改良も加えて1950年11月に制式化した。参考：月刊軍事研究6,’14、核兵器事典

＜Ｒ−１級＞：Ｒ級シリーズ（潜水艦）を参照。

＜Ｒ−１級＞：ドイツ海軍機動掃海艇Ｒボート。常備排水量60トン。主機はディーゼル、出力714馬力、速力17ノット。兵装は20mm機関砲１丁、機雷10個。R1からR16が竣工した。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜Ｒ２＞：35(t)戦車・海外シリーズまたは35(t)戦車・海外ファミリーまたはSS-79（潜水艦）または救難車R-2を参照。

＜Ｒ０２＞：イギリス海軍Ｚ級駆逐艦ゼスト（Zest）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−２弾道ミサイル＞：ソ連軍の試作短距離弾道ミサイル、米軍コードはSS-2、NATOコードはシブリング（Sibling）。R-1の改良型で、推進剤タンクをインテグラルタンクに変更し、ロケットを改良、弾頭を分離式にした。低温燃料注入システムやロケット調整のため、運用には自動車152台、トレーラー70両、要員500名が必要で、１日に９発撃つのがやっとだった。1948年から開発され、1950年10月から試射したが、1950年代初めに開発中止となった。参考：月刊軍事研究6,’14、世界の軍用車両(2)、核兵器事典

＜Ｒ２−２ＦＱ１５Ｗ＞：破壊救難車を参照。

＜Ｒ．２Ａ＞：F.2シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｒ．２Ｂ＞：F.2シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｒ２Ｄ−１＞：アメリカ海兵隊の空挺隊用訓練機。アメリカ陸軍C-32輸送機の転用で、４機を導入した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｒ２Ｄ２＞：ファランクス・シリーズ（CIWS）を参照。

＜Ｒ２Ｍ＞：フランスのTDA社が開発した自走120mmライフル迫撃砲システム。1992年から輸出向けに独自開発し、1994年に試作車が完成、フランス軍とアメリカ海兵隊が採用して1998年から生産された。120mm迫撃砲とリコイルシステムを直径1mのターンテーブルに載せ、10-15トン級の装輪・装軌車体（ピラーニャ８×８装輪装甲車など）に搭載して運用する。射撃時には車体上部のハッチ２枚を左右に開く。射界左右200度、仰角0-90度。後座長300mm。射程8.135km（通常弾）／13km(RAP）。発射速度毎分6-10発／18発（オプション自動装填装置付き）。GPS、地上航法装置、FCSなどをオプションで搭載可能。参考：世界AFV年鑑2002-2003

＜Ｒ２Ｖ２＞：MRZRファミリー（無人偵察車）を参照。

＜Ｒ２Ｙ１＞：景雲（陸上偵察機）を参照。

＜Ｒ２マラ型＞：ユーゴスラビア海軍水中工作員用潜水艇。全長4.9m、幅1.22m、吃水1.32m、排水量1.4トン。主機は電動モーター１基１軸、速力4.4ノット。潜航深度100m。参考：現代の潜水艦

＜Ｒ−３＞：R-13シリーズ（空対空ミサイル）またはSS-80（潜水艦）を参照。

＜Ｒ０３＞：イギリス海軍Ｗ級駆逐艦ケンペンフェルト（Kempenfelt）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−３＞：ソ連軍の中距離弾道ミサイル。1940年代末に開発した。推進はRD-110液体燃料ロケット（推力140トン）、推進剤はケロシン。参考：月刊軍事研究2,’18

＜Ｒ３Ｄシリーズ＞：アメリカ軍が導入したダグラス社製民間機DC-5。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ３Ｄ−１＞：海軍向け。主翼は高翼配置で、降着装置は前輪式。1939年に３機を導入した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ３Ｄ−２＞：海兵隊向け。４機を導入し、パラシュート降下訓練に使用した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｒ−�Vｆ＞：ライントホター・シリーズ（地対空ミサイル）を参照。

＜Ｒ−３Ｍ＞：R-13シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜Ｒ−�Vｐ＞：ライントホター・シリーズ（地対空ミサイル）を参照。

＜Ｒ−３Ｒ＞：R-13シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜Ｒ−３Ｓ＞：R-13シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜Ｒ３Ｙシリーズ＞：アメリカ海軍輸送飛行艇、別名トレードウインド（Tradewind、貿易風）。XP5Y-1の任務を輸送専門に変更したもので、水上機打撃部隊（SSF）の輸送任務を担任する。コンベア社が開発し、11機が生産された。R3Y-1のうち３機とR3Y-2のうち４機は1956年3月31日から輸送飛行隊VR-2に配備されたが、実用性に欠けた上、飛行中にプロペラが脱落する事故を２回起こし、1958年4月16日に全機退役して部隊も解散した。参考：週刊エアクラフトNo.68、月刊JWings9,’15、10,’15、4,’18

　＜Ｒ３Ｙ−１＞：最初の量産型で、1955年2月25日に初飛行した。XP5Y-1の兵装を全て撤去して胴体を延長し防音与圧（7.5psi）化、左後方に幅3.05mの貨物ドア（ヒンジは上部にある）を追加し、水平安定板の上反角を無くし、エンジンをT40-A-10に換装した。全長42.57m、全幅44.42m、全高13.67m、通常離陸重量74.843トン、最大離陸重量79.379トン。エンジンはT40-A-10ターボプロップ（5850軸馬力。5332軸馬力？）４発、巡航速度483km、最大速度579km、航続距離6437km。貨物室内に貨物21.772トンまたは兵員80名または担架72床＋看護兵８名を搭載できる。５機が製作された。R3Y-2完成後にクルーザー・バウというニックネームが就いた。参考：週刊エアクラフトNo.68、月刊JWings9,’15

　＜Ｒ３Ｙ−２＞：強襲輸送機型。1951年2月10日に５機が発注され、R3Y-1最終号機がR3Y-2試作機として完成、1954年12月22日に初飛行し、計６機が製作された。機首を上に開くようにし、海上から海岸に直接兵員や車両を揚陸可能としたので、バウローダーや空飛ぶLSTといった愛称を付けられている。貨物室は一回り大きく、貨物24.4トンまたは武装兵員103名または担架92床＋看護員12名を搭載できる。１機が空中給油機に改造され、1956年9月にF9F-8戦闘機４機への同時空中給油を行った。参考：週刊エアクラフトNo.68、月刊JWings9,’15

＜Ｒ４＞：AK47海外シリーズ（自動小銃）またはSS-81（潜水艦）またはライントホター・シリーズ（地対空ミサイル）を参照。

＜Ｒ−４空対空ミサイル＞：ソ連軍の空対空ミサイル、米軍コードAA-5、NATOコードはアッシュ。セミアクティブレーダー誘導のR-4Rと、パッシブ赤外線誘導のR-4Tがある。全長5.2m（赤外線受動誘導型）／5.5m（SARH型）、直径0.3m、翼スパン1.3m、重量400kg（200kg？）、弾頭重量60kg。推進は固体燃料ロケット、射程30km。Tu-28Pに搭載される。参考：世界の軍用機1979、月刊軍事研究1,’18

＜Ｒ４小銃シリーズ＞：南アフリカ軍の小銃。デネル社が開発した。参考：月刊軍事研究12,’12

　＜Ｒ４ライフルマン＞：基本の小銃型。銃床は伸縮式直銃床である。フォアグリップはバイポッドを兼ねる。照準器はCRAR-32。参考：月刊軍事研究12,’12

　＜Ｒ４グレネーダー＞：ミルコー社製40mmてき弾発射機を銃身下部に追加したもの。CRAR-32にはタンジェントサイトを装着した。参考：月刊軍事研究12,’12

　＜Ｒ４マークスマン＞：狙撃銃型。CPAR-32照準器の前に装着するエイムポイント社製３倍拡大鏡と、NVM夜間暗視装置を追加している。参考：月刊軍事研究12,’12

＜Ｒ−４ヘリコプター・シリーズ＞：アメリカ軍のヘリコプター、別名ホバーフライ（Hoverfly）。世界初の実用軍用ヘリコプターで、シコルスキーがVS300をベースにVS316として開発し、1942年1月14日に初飛行、その年に1000km以上の自力飛行に成功して5月にアメリカ陸軍航空軍がXR-4として採用した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings6,’17

　＜Ｒ−４Ｂ＞：生産型。シングルローターで、テイルブーム先端にアンチトルク用テイルローターを付ける標準的なデザインで完成した。機体はフレームに外板を貼り付けて製作されており、テイルブームは尾端だけ外板無しのフレームのみとなっている。機首にコクピット、その後ろにエンジン、更に後ろにトランスミッション、その上に３翅の全関節式メインローター、トランスミッション後方に燃料タンクと潤滑油タンクがある。テイルブームはフレーム剥き出し部分の付け根で上に曲げられていて、尾端に３翅のテイルローターを持つ。降着装置は尾輪式固定脚で、胴体中央左右に主脚・主輪、テイルブーム後部下面に尾脚・尾輪が付く。フロートの装備も可能である。全長14.7m、メインローター直径11.6m、全高3.8m、自重913kg、全備重量1150kg。エンジンはワーナーR-550-1（185馬力）単発、最大速度120km、航続距離180km。乗員２名。1943年に100機が製作され、うち20機が海軍・沿岸警備隊に、45機がイギリスに引き渡された。1944年4月23日にビルマで撃墜されたL-1連絡機の乗員４名の救出に成功し、世界初のヘリ救難を記録した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊軍事研究2,’07

　＜ＸＲ−４Ｃ＞：メインローター直径を拡大し、尾輪をテイルブーム中央に移したもの。参考：月刊JWings6,’17

　＜ＨＮＳ−１＞：海軍・沿岸警備隊向け。海軍が1942年末にYR-4Bを１機借りて評価試験を行い、R-4Bヘリ25機をこの名称で導入して海軍と沿岸警備隊で試験運用した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｒ−４海外シリーズ＞

　＜ホバーフライＭｋ．�T＞：ホバーフライMk.�Tを参照。

＜Ｒ４Ｃ−１＞：アメリカ海軍・海兵隊の輸送機。T-32コンドル�Uのカウリングをタウネンド環からNACAに変更して可変ピッチプロペラを装備したAT-32Eを導入したものである。搭乗人員12名。海軍と海兵隊に１機ずつが配備された。その後南極観測隊に移され、1941年に両機とも南極で放棄された。参考：週刊エアクラフトNo.72

＜Ｒ４Ｄシリーズ＞：アメリカ海軍の輸送機。アメリカ陸軍C-47輸送機を採用したもので、各型計600機を使用した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−１＞：C-47の海軍型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−３＞：C-53の海軍型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−４＞：C-47Aの海軍型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−６＞：C-47Bの海軍型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−７＞：TC-47Bの海軍型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−８＞：C-117Dを参照。

＜Ｒ４Ｄファミリー＞

　＜Ｒ４Ｄ−４Ｑ＞：レーダー妨害型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−５Ｅ＞：電子戦機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−５Ｌ＞：スキー装備型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−５Ｑ＞：レーダー妨害型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−５Ｒ＞：旅客輸送機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−５Ｓ＞：対潜訓練機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−５Ｔ＞：航法訓練機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−５Ｚ＞：要人輸送機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−６Ｅ＞：電子戦機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−６Ｌ＞：スキー装備型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−６Ｑ＞：レーダー妨害型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−６Ｒ＞：旅客輸送機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−６Ｓ＞：対潜訓練機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−６Ｔ＞：航法訓練機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ４Ｄ−６Ｚ＞：要人輸送機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｒ４Ｄ海外シリーズ＞

　＜Ｒ４Ｄ−６（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の輸送機。愛称は、まなづる。1958年に３機が供与され、鹿屋教育航空隊第205飛行隊に配備されて輸送任務などに使用された。全幅28.96m、総重量11794kg。エンジンはプラット&ホイットニー社製R-1830（1200馬力）双発、最大速度370km。乗員４名。乗客11名。YS-11Mに後を譲って1973年度に退役した。参考：月刊世界の艦船1,’79増刊、5,’02増刊、月刊JWings10,’14

＜Ｒ４Ｄ海外ファミリー＞

　＜Ｒ４Ｄ−６Ｑ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の電子機器訓練機。愛称は、まなづる。レドームを機首に１基、胴体前部上面に１基、胴体後部下面に３基追加している。1958年に１機が供与され、鹿屋教育航空隊第205飛行隊に配備された。老朽化が激しく、トラブルが多発したらしい。総重量13300kg。最大速度250km。YS-11T-Aに後を譲り、1969年度に退役した。鹿屋航空基地史料館に展示されている。参考：月刊世界の艦船1,’79増刊、5,’02増刊、月刊JWings3,’21

＜Ｒ４Ｍ＞：ドイツ国防軍55mm空対空ロケット弾。初速毎秒525m。小型高速のため弾幕を張ることができ、対爆撃機用として重宝された。参考：歴史群像2,’08付録

＜Ｒ４Ｑ−１＞：C-119シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｒ４Ｑ−２＞：C-119シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｒ５＞：AK47海外シリーズ（自動小銃）またはSS-82（潜水艦）を参照。

＜Ｒ０５＞：イギリス海軍Ｕ級駆逐艦ウラニア（Urania）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ０５＞：イギリス海軍イーグル級空母イーグル（Eagle）。1951年10月竣工。1954-55年、第１次改装を実施。1956年10月、第２次中東戦争／スエズ紛争に英仏連合機動部隊旗艦として参加。1958年7月、イラク情勢悪化を受け、ヨルダンに向かうイギリス軍地上部隊の支援を行った。1959-64年、第２次改装を実施。1966-67年、第３次改装を実施。1972年1月退役、予備役に編入された。1976年に除籍され、1978年に解体された。参考：月刊世界の艦船2,’14、11,’15、2,’22

＜Ｒ０５＞：イギリス海軍インビンシブル級軽空母１番艦インビンシブル（Invincible）。1973年7月20日、ヴィッカーズ造船所で起工。1977年5月3日進水、1980年7月11月就役。1981年6月19日、完熟訓練を終えて実戦出撃可能となった。1982年2月25日、オーストラリアへの売却が決まったが、3月19日のフォークランド紛争勃発で取り消された。4月5日、フォークランド紛争に参加するためポーツマスを出撃。1991年に第１次改装を完工。1999年1月9日、シーハリアーFA.2戦闘機７機、シーキングHAS.6ヘリ７機、シーキングAEW.2Aヘリ３機を搭載し、D87ニューキャッスルと共にポーツマスを出港。1月30日、ペルシャ湾に入り、サザンウォッチ作戦に参加。4月1日、ペルシャ湾を出た。4月15日、イオニア海に到着。4月17日からアライド・フォース作戦に参加。2000年、第２次改装を完工。2002年11月から改装に入った。作戦室のディスプレイをカラー化した戦闘行動データ自動化兵器システム（ADAWS）Mod1に換装している。その他右舷ギアボックス主軸の取り替えなども行った。2003年半ばに復帰した。2005年1月17日、マーストライク05グループに参加するためポーツマスを出港、地中海・湾岸地域に向かった。8月1日（3日？）に退役した。2010年までモスボール状態に置かれ、その後除籍された。2011年、トルコで解体された。参考：月刊軍事研究12,’02、5,’83、5,’05、7,’11、月刊世界の艦船2,'22、9,’02、月刊JWings10,’05、月刊航空ファン7,’99

＜Ｒ−５弾道ミサイル・シリーズ＞：ソ連軍の準中距離弾道ミサイル、米軍コードSS-3、NATOコードはシャイスター（Shyster、いかさま弁護士）。参考：核兵器事典、ザ・マーチ42号、月刊軍事研究6,’14

＜Ｒ−５＞：試作型。素材にはアルミニウム合金を採用した。1953年3月から試射が行われた。参考：月刊軍事研究6,’14

＜Ｒ−５Ｍ＞：制式化型。弾頭は300キロトン単弾頭。射程1200km。1956-66年に配備された。参考：月刊軍事研究6,’14、核兵器事典、ザ・マーチ42号

　＜ＳＳ−３＞：西側推定諸元は以下の通り。全長21m、重量26トン。射程744kmまたは1200km。参考：ザ・マーチ42号

＜Ｒ−５偵察機＞：ソ連空軍複葉偵察機。ポリカルポフがR-1偵察機（デハビランド製DH.9Aが元）をベースとして開発し、1928年に試作機が完成、1930年に採用され、1937年までに6726機が量産されてノモンハン事件、冬戦争、ポーランド侵攻に投入された。機体は木金混合である。全長10.56m、全幅15.5m、全高3.25m、全備重量3350kg（3247kg？）。エンジンはミクーリンMV-17B（680馬力）単発、最大速度240km（228km？）、実用上昇限度6400m、航続距離800km。固定武装は7.62mm機銃３丁。爆弾240kgを搭載できる。乗員２名（タンデム複座）。翼下に爆弾800kgを積める襲撃機型も生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、第２次大戦ソ連軍用機写真集、ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｒ−５ヘリコプター・シリーズ＞：アメリカ陸軍のヘリコプター、別名ドラゴンフライ（Dragonfly）。観測・救難などに使用できる多目的ヘリコプターとしてシコルスキー社がS-51の名称で開発し、1943年8月18日に初飛行した。1948年からはH-5シリーズに名称変更されている。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊JWings4,’20

　＜Ｒ−５Ａ＞：生産型。コクピットはタンデム複座で、下方までガラス張りとなっており、視界が非常に良い。エンジンも強力で、R-4に比べて著しく能力が向上した。全長17.4m、ローター直径14.6m、全高4m、自重1710kg、全備重量2190kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-985-AN-1（450馬力）、最大速度195km、実用上昇限度4390m、航続距離580km。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊軍事研究2,’07

　＜ＨＯ２Ｓ＞：アメリカ海軍が第２次大戦後に購入したもの。参考：月刊軍事研究2,’07

　＜ＨＯ３Ｓ−１（アメリカ海軍）＞：アメリカ海軍人員輸送・救難ヘリコプター。HO2Sヘリを４名乗りに改造したもので、80機以上を導入し、空母発着艦時の事故に備えた他、CSAR任務にも投入した。参考：月刊軍事研究2,’07、月刊世界の艦船2,’22

　＜ＨＯ３Ｓ−１（アメリカ海兵隊）＞：アメリカ海兵隊揚陸ヘリ。海兵隊初の揚陸ヘリで、HMX-1に配備されて運用法・戦術開発に使用された。参考：月刊航空ファン8,’19

＜Ｒ−５ヘリコプター海外シリーズ＞

＜Ｓ−５１（海上自衛隊）＞：警備隊／海上自衛隊の対潜哨戒・訓練ヘリ。ウエストランド社がライセンス生産したもの（なので正確にはWS-51Mk.1Aである）を1954年1-4月（1953年？）に３機購入し、館山航空隊に配備した。全長17.54m、胴体長12.65m、ローター直径14.67m（15.13m？）、全高4.07m、総重量（最大離陸重量？）2.59トン。エンジンはレオナイズ52-1（1540馬力。520馬力？）単発、最大速度165km。座席数４（乗員２名＋同乗者２名）。能力不足で哨戒にはあまり使えず、操縦性能が良かったので主に訓練ヘリとして運用され、1956年5月16日に大湊航空隊に移され、1960年（1961年？）に退役した。1962年7月23日、下総航空基地の倉庫に２機が保管されているのが確認されている。参考：月刊世界の艦船1,’79増刊、5,’02増刊、月刊丸1,’10別冊、月刊JWings5,’18、4,’21、1,’23

　＜ＷＳ−５１＞：ウエストランド社ライセンス生産版。参考：月刊JWings4,’20

＜ＷＳ−５１（スリランカ空軍）＞：スリランカ空軍救難ヘリ、別名ドラゴンフライ1A。イギリス海軍ドラゴンフライHR.5と同等のものである。1955年にイギリスから３機を購入し、1970年まで使用した。参考：月刊航空ファン9,’17

＜Ｒ５Ｃ−１＞：C-46シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｒ５Ｃ−１Ｔ＞：C-46シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｒ５Ｄシリーズ＞：アメリカ海軍の輸送機。陸軍C-54輸送機を採用したものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ５Ｄ−１＞：C-54Aの海軍型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ５Ｄ−２＞：C-54Cの海軍型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ５Ｄ−３＞：C-54Dの海軍型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ５Ｄ−４＞：C-54Eの海軍型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ５Ｄ−４Ｒ＞：R5D-4の人員輸送型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｒ５Ｄ−５Ｒ＞：C-54Gの人員輸送型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｒ−５ＭＳ＞：RS-2U（空対空ミサイル）を参照。

＜Ｒ５Ｏシリーズ＞：C-56シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｒ６＞：AK47海外シリーズ（自動小銃）またはSS-83（潜水艦）を参照。

＜Ｒ０６＞：イギリス海軍Ｚ級駆逐艦ミングス（Myngs）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ０６＞：イギリス海軍インビンシブル級軽空母２番艦イラストリアス（Illustrious）。1978年12月進水、1982年6月20日竣工・就役。1989年から1994年4月まで近代化改装を実施。1997年5月6-9日、シンガポールのIMDEX97展示会に参加。1998年、第２次改装を完工。2001年10月、ペルシャ湾で共同演習に参加後、不朽の自由作戦に参加。2002年7月、23ヶ月のオーバーホールに入った。2005年、２番煙突直後に３番マストを新設し、マストトップに衛星通信用ドームを装備した。8月4日、退役したR05インビンシブルに替わってイギリス艦隊旗艦となった。2011年5月、ヘリコプター母艦となるための改装を終えた。2012年10月1日、アルビオン級ドック型輸送揚陸艦L15ブルワーク、ベイ級ドック型揚陸艦L-3008マウンツ・ベイ、輸送艦ハートランド・ポイント、23型フリゲートF238ノーサンバーランド、同F236モントローズと機動部隊クーガー12を編成し、地中海に向けイギリスを出発した。10月18-19日、地中海でフランス海軍と共同演習を実施。2013年11月14日、フィリピン台風30号被害の救援作戦に参加するためペルシャ湾を離れた。11月22日、シンガポールで物資を積み込みフィリピンに向け出港。11月25日、フィリピン沖に到着し、救援活動を開始。2014年7月22日、ポーツマスに入港。8月28日にポーツマスで退役式典が行われ、退役した。総航程90万海里。記念艦として保存することも考慮されたが、買い手が見つからず、トルコのレヤル・シップ・リサイクリング社に売却してスクラップにすることになった。2016年12月7日、ポーツマス軍港を出港し、トルコに向かった。参考：月刊世界の艦船9,’02、12,’12、3,’12、2,’13、2,’14、10,’14、11,’14、11,’16、2,’17、月刊JWings10,’05、11,’14、月刊軍事研究7,’97、7,’11

＜Ｒ．�Y爆撃機＞：ドイツ軍の巨人爆撃機（リーゼンフルックツォイク）。第１次大戦時に使用した。全長22.1m、全幅42.2m。爆弾２トンを搭載できる。乗員７名。参考：歴史群像4,’16

＜Ｒ−６＞：ソ連空軍多用途爆撃機。ツポレフ設計局がANT-7として開発し、1929年9月11日に初飛行した。軽爆撃や雷撃に加えて爆撃機護衛や長距離偵察なども行える多用途機である。降着装置は尾輪式固定脚。全長15.06m、全幅23.2m、全高6.92m、重量6130kg。エンジンはM-17F液冷Ｖ型12気筒ガソリン（500馬力）双発、最大速度240km、航続距離1680km。自衛武装は7.62mm機銃5-6丁。爆弾500kgを搭載できる。乗員４名。406機が生産された。1936年頃から練習機や民間用輸送機に転用され、第２次大戦では床を強化して武装を撤去、輸送機として使用されている。1944年に退役した。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｒ−６ヘリコプター・シリーズ＞：アメリカ陸軍航空軍のヘリコプター。シコルスキー社が開発した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｒ−６Ａ＞：R-4の改良型。トランスミッションとローターはR-4の流用で、エンジンをライカミングO-435-7（225馬力）に強化、ボディ形状を洗練させた。テイルブームは全て外板で覆われている。第２次大戦中に193機が製作されてビルマ戦線で試験運用された他、海軍やイギリスにも多くが引き渡された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｒ−６Ｂ＞：エンジンをO-435-7（225馬力）に換装したもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＨＯＳ−１＞：海軍型。R-6Aを1944年夏に導入したものである。36機を配備し、訓練や評価試験に使用した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｒ６Ｏシリーズ＞：アメリカ海軍の輸送機、別名コンスティテューション（Constitution）。パンアメリカン航空が1942年11月に太平洋戦争中は輸送機、戦後は旅客機として使える巡航速度402km、巡航高度7620m、航続距離8047km（ペイロード7.938トン時）の４発機計画（軍用機名称モデル89、旅客機名称モデル189）を立ち上げ、これに海軍が乗ってロッキード社が開発することになり、1943年11月に正式契約が結ばれた。参考：月刊JWings8,’18

　＜ＸＲ６Ｏ＞：試作機。胴体断面は円を２段重ねにしたダルマ型で、上段が高さ2.03mの兵員室／客室、下段が高さ2.03m・容積2077立方メートルの貨物室となっている。兵員室／客室は座席数92席、与圧式で、基本的に旅客機仕様となっていて、ギャレー、トイレ、コート掛けなどが用意されている。床が高い位置にあるので、乗客はタラップで貨物室の方に入り、前後の螺旋階段を登って兵員室／客室に至る。コクピットは上段最前部にあり、操縦士と副操縦士が座り、その後ろに航空機関士、副機関紙、無線士、航法士が位置し、更に後ろに機長が座り、他に当番兵２名と交代要員３名が用意される。貨物積み降ろしドアは右側前後にあり、貨物用ホイストも装備する。主翼は低翼配置の分厚いテーパー翼で、アスペクト比9.9、上反角付き。貨物室中央を貫通していて、飛行中に主翼内の通路を通ってエンジンまで辿り着けるが、与圧を切る必要がある。降着装置は前輪式引き込み脚、前輪はダブルタイヤで前方に引き込まれ、主脚はダブルタイヤのタンデムで内側に引き込まれる。全長47.6m、全幅57.6m、全高15.4m、自重51610kg、総重量72600kg、最大離陸重量83460kg。翼面積335.4平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-4360-18空冷星形４列28気筒ガソリン（離昇出力3000馬力）４基、プロペラは直径5.08mの４翅。乗員12名。初号機は1946年8月17日に完成し、11月9日に初飛行した。エンジン出力不足が指摘されたため、44時間飛んだところでR-4360-22W（離昇出力3250馬力、水噴射ありで3500馬力）に換装したが、実際には水噴射しても3340馬力しか出ず、しばしばJATOを併用している。２号機は1948年6月9日に初飛行した。参考：月刊JWings8,’18

＜Ｒ６Ｏ＞：制式化型。150機を生産予定だったが、太平洋戦争終戦により試作機２機しか作らないことになったため、1948年7月29日にXR6Oがこの名称に変更され、1949年に第44輸送飛行隊に配備されて基地間・海外長距離輸送、士官候補生体験飛行、募集宣伝に使用された。1950年にR6Vに改称された。ちなみに民間機型の方もモデル377に負けて製作されなかった。参考：月刊JWings8,’18

　＜Ｒ６Ｖ＞：1950年にロッキード社を示す略号がＯからＶに変更されたのに伴い改称されたもの。1953年1月1日に退役して２機とも民間に売却され、その後解体された。参考：月刊JWings8,’18

＜Ｒ６Ｖ＞：R6Oシリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｒ−７＞：SS-84（潜水艦）を参照。

＜Ｒ０７＞：イギリス海軍Ｃ級駆逐艦Caグループ、シーザー（Ceasar）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ０７＞：イギリス海軍インビンシブル級軽空母３番艦アーク・ロイヤル（Ark Royal。４代目）。しょっちゅう予備役に入れられたため、パーク・ロイヤル（Park Royal、王立公園）と揶揄された。1985年11月竣工・就役。1999年5月から2001年7月、第２次改装工事を行い、ハリアーGR.7の運用能力を付与、GWS30シーダートを撤去した。予算の関係でCIWSはファランクスのままである。2002年春、任務に復帰した。2010年11月19日、ジョイントフォース・ハリアーのハリアーGR.9A４機が北海上で最後の着艦を行った。その後タイン川河口のノースシールズに寄港し、一般公開を実施。11月23日、ノースシールズを出港。11月24日、ハリアー（空軍と海軍のGR.9それぞれ２機ずつ）による最後の発艦訓練を実施。11月25日、ハンブルクに寄港。11月30日、ハンブルクを出港。12月3日、ポーツマスに帰港し、最後の航海を終えた。2011年3月に退役した。2013年5月20日、ポーツマスを出港してトルコのスクラップヤードに向かった。参考：月刊世界の艦船9,’02、6,’01、8,’13、10,’18、月刊JWings3,’11、月刊航空ファン5,’11、7,’11、月刊軍事研究4,’17

＜Ｒ０７＞：イギリス海軍セントー級空母２番艦アルビオン（Albion）。1954年竣工。1960年6月12日、第806飛行隊シーホークFGA.6艦戦８機、第894飛行隊シーベノムFAW.22艦戦12機、第849飛行隊スカイレーダーAEW.1早期警戒機４機、第815飛行隊ホワールウインドHAS.7対潜ヘリ８機を搭載して横浜港大桟橋で一般公開された。1960-62年、固定翼機用装備を撤去してコマンドー母艦に改造された。1971年10月、シンガポールを出港し、イギリス本土に向かった。12月3日、第３次印パ戦争が勃発したため、在留イギリス人保護のためスエズ運河付近から反転してインド方面に向かった。その後イギリス空軍が救難に成功したため、12月15日にインド洋から反転して再度イギリス本土に向かっている。1973年に退役して解体された。参考：月刊軍事研究9,’13、月刊JWings11,’19、月刊世界の艦船12,’20、2,’22

＜Ｒ７＞：イタリア海軍Ｒ級潜水艦。1943年9月10日、建造中にドイツ軍に接収され、UIT4となった。参考：ナチスＵボート

＜Ｒ−７シリーズ＞：ソ連軍初のICBM。1953年2月に弾頭３トン・射程8000km以上の要求が出され、10月には水爆を積めるよう弾頭重量が5.5トンに増やされ、1954年5月30日に開発が承認されて第１特別設計局OKB-1（1956年8月に第88科学研究所から設計チームが独立して創設）で開発された。1957年5月15日の初試射ではミサイルが空中分解、6月初めの２回目の試射は品質管理不良でロケットが始動せず中止になり、7月12日の３回目の試射も空中分解で終わり、1957年8月21日の４回目の試射で6500km先の目標に着弾した。ただし大気圏への再突入時に弾頭部が空中分解している。1957年10月4日には６回目の試射も兼ねてスプートニク１号を打ち上げた。1958年1月の８回目の試射で完全に成功している。1959年2月からプレセツク基地に実戦配備され、1968年に退役した。参考：月刊軍事研究6,’14

＜Ｒ−７＞：産業名8K71、通称セミョールカ（７号の意）、米軍コードSS-6、NATOコードはサップウッド（Sapwood。白木の丸太）。ロケットは円筒形のRD-108コアステージ・ロケット（第２段）とRD-107ブースター・ロケット４本（第１段）からなり、第２段の中央部四周にあるソケットに第１段先端部を填め込む。第２段ロケットと第１段ロケットは地上で同時に点火され、２分後に燃え尽きた第１段を切り離して第２段ロケットのみ上昇していくので、ロケットとしては１段半式、点火５分後に第２段が燃焼を終えてその上の弾頭を切り離すので、ICBMとしては２段式である。RD-107/RD-108ロケットの基本設計は同一で、推力も同じであり、ロケット制御系１系統と推進剤／酸化剤ターボポンプ１基に対して燃焼室が４室あるためノズルも４基付いていて、下面にはロケット噴射口計20個がある。更に、これらのノズルはジンバル制御でなく固定式で、このままでは姿勢変更が出来ないため、姿勢制御用バーニア・ロケット（ターボポンプはメインロケットと共通）がRD-107のノズル周囲に２基ずつ、RD-108のノズル周囲に４基用意されていて、ロケット噴射口は総計32個にもなる。このロケット５基がノズル32個に枝分かれするシステムが複雑すぎて準備が大変であり、酸化剤の液体酸素はすぐ蒸発するので発射命令が出てから注入を開始して発射直前まで注入し続けなければならない。また、発射台も支柱４本をロケット中央部に固定してロケットをぶら下げる方式を採用したため、建設に手間とコストがかかり、即応性も実用性もへったくれもないICBMだった。全高28m、最大径10m、離昇重量300トン、投射重量３トン。推進剤はケロシン（特殊規格らしい）、酸化剤は液体酸素、推力500トン（コアステージ１基＋ブースター４本全て100トン弱ずつ）、射程6200km以上。参考：月刊軍事研究6,’14、12,’10、11,’99、7,’04、ザ・マーチ42号

　＜Ｒ−７Ａ＞：産業名8K74。軽量化とロケット改良で射程を12000kmに延伸した。参考：月刊軍事研究6,’14

　＜ＳＳ−６＞：西側推定諸元は以下の通り。全長30m、直径2.5m、重量300トン。弾頭は１メガトン単弾頭。射程10000km。1957年から130基が配備された。参考：ザ・マーチ42号

＜Ｒ−８＞：SS-85（潜水艦）を参照。

＜Ｒ０８＞：イギリス海軍Ｖ級駆逐艦ハーディ（Hardy、２代目）。1943年竣工。1944年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ０８＞：イギリス海軍クイーン・エリザベス級空母１番艦クイーン・エリザベス（Queen Elizabeth）。2008年7月3日発注、2009年7月7日ファースト・スチール・カット、9月1日起工、2013年3月15日前部アイランド搭載、6月27日後部アイランド搭載、10月3日飛行甲板搭載完了。2014年7月4日、命名式を実施。7月17日進水、曳船により艤装岸壁に到着した。2015年7月17日、命名式を実施。2016年12月6日、本艦所属給養員が初の艦内給食を実施。2017年6月26日、初公試（造船所公試）に入り、バブコック・マリン造船所を出港、ロージュ川を下って海に出た。7月3日、初の着艦試験を行い、第820航空隊マーリンHM.Mk.2ヘリが着艦に成功した。7月6日、スコットランドで客船クイーン・エリザベスと会合した。7月24日、イギリス国防相が視察した。8月2日、ソッピース・パップ戦闘機が空母47フューリアスに着艦して航行中の軍艦への史上初着艦を記録してから100周年となるのを記念し、マーリンHM.Mk.2ヘリが着艦した。8月16日（26日？）、海軍公試のため母港のポーツマスに初入港した。10月30日、第２回公試のためポーツマスを出港。11月22日（21日？）、公試を終えてポーツマスに帰港。12月7日、エリザベス女王臨席の下、ポーツマス軍港で就役式典が行われて就役した。兵装は未装備状態だった。その後試験航海に入ったが、プロペラシャフト船体貫通部のシール不具合で毎時200リットルの漏水が発生。ポーツマスに帰港後修理を行い、2018年初頭から航海を再開する予定である。他に制御用ソフトのバグで格納庫のスプリンクラーが誤作動する事故を起こしたが、こちらは試験航海への影響は無い模様。12月15日、訪英中の小野寺防衛大臣がポーツマス海軍基地で艦を視察した。2018年2月2日、ポーツマスを出港。第820海軍航空飛行隊マーリンHM.2ヘリ２機を常駐させての艦載ヘリ運用評価試験航海に入った。他に航空試験評価センターのチヌークHC.5ヘリ２機を積んでいた。2月5日、マーリンHM.2ヘリが洋上航海中の初着艦を行った。2月8日、イギリス空軍チヌークHC.5（チヌークHC.2？）格納試験を実施。第７飛行隊所属機が飛来し、ローターを折り畳まずにエレベーターで飛行甲板から格納庫へと収容した。2月9日、ジブラルタルに入港し、イギリス本国以外の港に初入港した。2月12日、ジブラルタルを出港。イベリア半島近海でチヌークHC.5ヘリ２機とマーリンHM.2ヘリ４機によるヘリ運用試験と、海兵隊第42コマンドー旅団による強襲任務試験（艦内居住区を出てヘリに乗るまで）に入った。2月下旬、固定翼機パイロット第１陣が着任。A136タイドスプリングとの洋上補給試験も実施して2月27日にポーツマスに帰港した。その後３週間かけてCIP（Capability Insertion Period）改修を行い、AN/SPN-41A着艦進入誘導レーダーを追加するなどしている。5月31日、航空管制・飛行甲板作業要員がモックアップ使用を含むF-35B取扱訓練を初めて実施。6月10日、ポーツマスを出港し、シェークダウン試験に入った。A136タイドスプリングからの洋上給油試験も行っている。8月20日、ポーツマスを出港し、訪米訓練ウェストラント（WestLant、West Atlantic Seaの略）18のためメイポートに向かった。9月6日、フロリダ州メイポートに入港。9月15日（17日？）、ヴァージニア州ノーフォークに入港。9月25日、アメリカ海兵隊VX-23所属F-35BF-4にイギリス空軍パイロット、F-35BF-5にイギリス海軍パイロットが搭乗して右舷側から垂直着艦し、F-35Bによる初着艦を行った。ちなみにF-35BF-5の方が先に着艦している。その後、スキージャンプ台からF-35Bによる初発艦を行っており、こちらもF-35BF-5が先だった。9月29日、F-35Bの夜間運用試験を開始。暗視装置無しでの着艦も行っている。10月14日（13日？）、F-35BがSRVLで初着艦した。10月16日、第１次運用評価試験DT-1（Development Testing-1）を終了。F-35Bはパタクセントリバー基地に戻った。DT-1ではスキージャンプ発艦98回、垂直着艦96回、SRVL２回を行っている。10月19日、ニューヨークに寄港。10月26日、ニューヨークを出港。11月1日、F-35BF-4/-5による第２次運用評価試験DT-2を開始。11月18日、DT-2を終了し、ウェストラント18を完了、F-35B戦闘機２機はパタクセントリバー基地に戻った。総計でスキージャンプ発艦202回、垂直着艦187回、SRVL15回を行い、累計75時間飛行、兵装54発を投下している。12月10日、ポーツマスに帰投。整備とCIWSなどの搭載工事に入った。2019年7月、洋上公試中に高圧海水配管が損傷したらしく艦内に海水が200トン以上漏出し、ポーツマスに戻った。8月30日、修理を終えてF-35B発着艦試験のためポーツマスを出港。45型駆逐艦D35ドラゴン、23型フリゲートF238ノーザンバーランド、タイド級給油艦A139タイドフォースを引き連れている。9月11日、カナダのハリファックスに寄港。9月21日、アメリカ海兵隊HX-21所属MV-22Bが夜間着艦試験を実施。スポット2-4に計22回着艦した。10月4日、F-35Bの艦上運用試験を開始。10月13日、イギリス空軍第17飛行隊所属F-35B戦闘機が、イギリスF-35Bとして初めて着艦した。10月末、アメリカ海兵隊VMX-1所属F-35B戦闘機が着艦。12月4日、F-35B運用試験を終えてポーツマスに帰港し、R09プリンス・オブ・ウェールズと揃って停泊した。12月16日、停泊中にF-35B戦闘機をスキージャンプ台から発艦させる試験を実施。12月18日、修理のため１機だけ残っていたF-35B戦闘機が修理を終え、停泊中の本艦スキージャンプ台から発艦して陸上基地に戻った。2020年1月13日、丸茂空幕長が艦上や艦内を視察した。1月24日、ポーツマスを出港し、第207飛行隊所属F-35B戦闘機を載せてF-35B運用公試を開始。4月29日、ポーツマス海軍基地を出港。その後乗員に新型コロナウイルス患者が出たためか、少し間が開いて5月8日にストークス・ベイでFOST（Flag Officer Sea Training）要員を乗せて洋上試験・訓練に出港した。第847飛行隊コマンドー・ワイルドキャットや第820飛行隊マーリンHM.2対潜ヘリが発着艦している。5月14日、第847海軍飛行隊所属AW159ワイルドキャットHMA.2が実任務を開始。6月9日、第617飛行隊F-35B戦闘機４機が実戦部隊として初めて艦上に展開。6月23日、F-35Bの安全な運用が可能であると確認された。7月2日、ポーツマスに帰港。8月27日、ポーツマスで在欧米海兵隊指揮艦ニアリー少将が艦を視察した。9月22日、第617飛行隊F-35B戦闘機８機とアメリカ海兵隊VMFA-211所属F-35B戦闘機６機を搭載し、空母打撃群編成に備えた事前訓練を行った。10月、第617飛行隊F-35B戦闘機５機とアメリカ海兵隊VMFA-211所属F-35B戦闘機10機を搭載し、極東派遣に向けた訓練に入った。10月4-15日、ジョイント・ウォーリア2020に参加。

2021年1月4日、IOCを獲得した。1月27日、イギリス海軍艦隊旗艦をL14アルビオンから引き継いだ。3月1日、20mmCIWS搭載工事（30mm単装機関砲は未搭載）を含む４ヶ月間の整備を終えてポーツマスを出港し、太平洋・インド洋への展開訓練に入った。3月15日、西スコットランドのグレンマランにある北方弾薬桟橋に寄港し、弾薬を補給した。5月1日、ポーツマスを出港。5月3日、アメリカ海兵隊VMFA-211所属F-35B戦闘機を搭載した。5月5日、大西洋上で補給艦A387フォート・ヴィクトリアから洋上補給を受けた。5月7-18日、ミサイル駆逐艦D34ダイヤモンド、D36ディフェンダー、フリゲートF78ケント、フリゲートF239リッチモンド、アスチュート級攻撃原潜１隻、補給艦A387フォート・ヴィクトリア、補給艦A136タイドスプリング、アメリカ海軍DDG-68ザ・サリヴァンズ、オランダ海軍フリゲートF805エフェルトセンと共に、アメリカ海軍LHD-7イオー・ジマなどとのNATO海軍共同演習ストライク・ウォーリア21に参加。5月15日からフォーミダブル・シールドに参加。5月19日、R-09プリンス・オブ・ウェールズと大西洋上で会合した。同日ポーツマスに戻っている。5月21日、ジョンソン首相が訪艦し、乗員を激励した。5月22日、エリザベス女王が訪艦し、乗員を激励した。夜、初の海外展開（予定期間７ヶ月、交流国40カ国以上、総航程26000海里）のためポーツマスを出港。第617飛行隊F-35B戦闘機８機、アメリカ海兵隊VMFA-211所属F-35B戦闘機10機、第815航空隊ワイルドキャット４機、第820航空隊マーリンMk.2対潜ヘリ機、同マーリンMk.2クロウズネスト早期警戒ヘリ３機、第845航空隊マーリンMk.4ヘリ３機、イギリス海兵隊第42コマンドーを搭載し、ミサイル駆逐艦D34ダイヤモンド（第815航空隊ワイルドキャットHMA2ヘリ１機搭載）、D36ディフェンダー（第815航空隊ワイルドキャットHMA2ヘリ１機搭載）、フリゲートF78ケント（第815航空隊ワイルドキャットHMA2ヘリ１機搭載）、フリゲートF239リッチモンド（第815航空隊ワイルドキャットHMA2ヘリ１機搭載）、アスチュート級攻撃原潜１隻（未公表だが恐らくS-95アートフル）、補給艦A387フォート・ヴィクトリア、補給艦A136タイドスプリング（補給艦２隻に第845航空隊マーリンHC4輸送ヘリ計３機搭載）、アメリカ海軍DDG-68ザ・サリヴァンズ（MH-60Rヘリ１機搭載）、オランダ海軍フリゲートF805エフェルトセン（NH-90ヘリ１機搭載）と機動部隊CSG21（Carrier Strike Group 21）を編成し、インド太平洋方面に向かった。5月28日、ステッドファスト・ディフェンダー21に参加。5月30日、ジブラルタル海峡を通峡。5月31日、CSG21にD553アンドレア・ドリアが一時的に加わり（10日間の予定）、F239リッチモンドが一時的に外れてNATO第２常設海上部隊SNMG2に移った。搭載VMFA-211所属F-35B戦闘機の機体に不具合が発生し、スペインのバレンシア東80kmにあるイビサ島の空港に緊急着陸した。6月1-3日、CSG21として地中海西部でフランス海軍空母R-91シャルル・ド・ゴールと共同演習ゴーリック・ストライクを実施。6月6日、メッシナ海峡を通過。6月8日、第617飛行隊所属F-35B戦闘機が地中海のイタリア領パンテレーリア島でイタリア空軍との合同急速燃料補給訓練を実施。イタリア空軍C-130J輸送機が燃料を積んで島の飛行場に展開し、F-35Bが着陸して燃料補給を行った。6月9日、イタリアのアウグスタに寄港。6月18日、第617飛行隊所属F-35B戦闘機２機がイスラム国に対するシャダー作戦でISR任務を行い、初実戦参加を記録した。VMFA-211所属F-35Bも対イスラム国作戦で出撃しており、公開された発艦写真では両翼端にパイロンを装着して右舷側にだけAIM-9を搭載、レーダー・リフレクターも突き出した状態だったが、何の任務だったのかは公表されていない。ちなみにアメリカ軍機が他国空母から発艦して任務飛行を行うのは1943年のイギリス空母ヴィクトリアス以来である。6月21日、A136タイドスプリングから夜間洋上補給を受けた。6月23日、ロシア政府が、クリミア半島沿岸を航行中のD36ディフェンダーに警告爆撃を行ったと発表したが、イギリス側は否定した。6月24日、オランダ政府が、クリミア半島付近でF805エフェルトセンに対してロシア軍機による威嚇行為（Su-30SMによる５時間に及ぶECMなどの模擬攻撃）があったと発表した。6月28日、ロシア軍Tu-22M3爆撃機とMiG-31K戦闘機がシリアから出撃し、空対艦ミサイル模擬攻撃を掛けてきた。6月中には第617飛行隊所属F-35BとVMFA-211所属F-35Bがイタリアでイスラエル空軍F-35I及びイタリア空軍との合同演習ファルコン・ストライク2021に、イスラエル南部でイギリス空軍ボイジャー空中給油輸送機及びイスラエル空軍F-35I戦闘機とのトライ・ライトニング演習に参加している。6月30日、キプロスのリマソルに入港。数日後に出港し、7月6日にスエズ運河を通って紅海に入った。7月11-12日、CSG21所属フリゲートF78ケント、フリゲートF239リッチモンド、補給艦A136タイドスプリング、補給艦A387フォート・ヴィクトリア、アメリカ海軍DDG-68ザ・サリヴァンズ、オランダ海軍フリゲートF805エフェルトセンと共に、ソマリア沖で海自ソマリア沖海賊対処水上部隊DD-156せとぎり及び同航空隊P-3C哨戒機との共同訓練（写真撮影、洋上補給）に参加。7月12日、アデン湾でアメリカ海軍CVN-76ロナルド・レーガン空母打撃群及びLHD-7イオー・ジマ遠征打撃群と共同訓練を実施。7月20日、AN/USN-3JPALSのカテゴリー�T／�U認証試験が終了して実動状態になったと、レイセオン・テクノロジーズ社が発表した。7月21日、インド海軍ミサイル駆逐艦D-54ランヴィル、フリゲートF48サツプラ、補給艦A58ジョティとインド洋で共同訓練コンカン演習を実施。7月25日、マラッカ海峡でマレーシア海軍フリゲート29ジェバットと共同演習パセックスを実施。7月26日、マラッカ海峡でシンガポール海軍ドック型輸送揚陸艦L208レゾリューション、フリゲート69イントレピッド、哨戒艦17ユニティと共同演習を実施。7月29日、南シナ海で補給艦A136タイドスプリングから洋上補給を受けた。8月2日、ルソン海峡を通峡してフィリピン海に入った。8月6日、グアムのアプラ基地に寄港。8月14日、アプラ基地を出港。8月2-27日、フィリピン海で大規模広域演習LSGE21に参加。8月20日、搭載VMFA-211所属F-35B戦闘機が、LHA-6アメリカ搭載VMFA-121所属F-35B戦闘機と、クロスデッキ訓練を行った。8月24日、フィリピン海で日米英共同訓練に参加。CSG21所属D36ディフェンダー、フリゲートF78ケント、フリゲートF805エフェルトセン、DDG-68ザ・サリヴァンズと共に、DDH-182いせ（陸自CH-47搭載）、DD-119あさひ、アメリカ海軍強襲揚陸艦LHA-6アメリカ、同艦搭載VMM-265(Rein)隷下VMM-265（MV-22B）、同HMH-462（CH-53E）、同VMFA-121（F-35B）、輸送揚陸艦LPD-18ニュー・オーリンズと各種訓練（F-35Bクロスデッキ訓練など）を行った。8月25日、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、釜山への寄港中止を発表。8月25-26日、沖縄南方海空域で、日英米蘭共同訓練パシフィック・クラウン21-1（Pacific Crown 21-1）に参加。CSG21所属D36ディフェンダー、フリゲートF78ケント、DDG-68ザ・サリヴァンズ、フリゲートF805エフェルトセンと共に、DDH-182いせ、DD-119あさひ、SH-60Kヘリと通信訓練を行った。8月26日、フィリピン海でCVN-70カール・ヴィンソン空母打撃群と共同訓練を実施。搭載しているVMFA-211所属F-35B戦闘機が、VFA-147所属F-35C戦闘機、VFA-192所属F/A-18E戦闘機、VAQ-136所属EA-18G電子戦機と編隊飛行訓練を行い、VMFA-211所属F-35B戦闘機がVFA-192所属F/A-18E戦闘機からバディ・ポッドで空中給油を受けた。イギリス空軍第617飛行隊F-35B戦闘機も共同飛行訓練を行っている。8月27-28日、沖縄東方から東シナ海に至る海空域で、日英米蘭共同訓練パシフィック・クラウン21-2（Pacific Crown 21-2）に参加。CSG21所属D36ディフェンダー、補給艦A136タイドスプリング、補給艦A387フォート・ヴィクトリア、DDG-68ザ・サリヴァンズ、フリゲートF805エフェルトセンと共に、DDH-182いせ、DD-116てるづき、SH-60Kヘリと、各種戦術訓練を行った。8月30日から9月1日、日本海で韓国海軍と共同訓練（人道支援・災害救助）を実施。9月2-7日、東シナ海から四国南方を経て関東南方に至る海空域で、日英米蘭加共同訓練パシフィック・クラウン21-3（Pacific Crown 21-3）に参加。搭載イギリスF-35B戦闘機、アメリカF-35B戦闘機、CSG21所属D36ディフェンダー、DDG-68ザ・サリヴァンズ、フリゲートF805エフェルトセンと共に、DDH-182いせ、DDG-174きりしま、DD-102はるさめ、DD-110たかなみ、DD-111おおなみ、DD-119あさひ、潜水艦１隻、P-1哨戒機、SH-60Jヘリ、SH-60Kヘリ、空自F-15戦闘機、F-2戦闘機、E-767早期警戒管制機、アメリカ海軍P-8A哨戒機、カナダ海軍フリゲートFFH-338ウィニペグと、対抗戦、防空戦、対潜戦などの各訓練を行った。9月4日、艦上機を載せたままアメリカ海軍横須賀基地12号バースに入港。9月6日、岸防衛大臣と山村海幕長が視察した。9月8日、予定を１日早めて横須賀基地を出港。9月8-9日、関東東方海空域で日英米蘭加共同訓練共同訓練パシフィック・クラウン21-4（Pacific Crown 21-4）に参加。搭載イギリスF-35B戦闘機、アメリカF-35B戦闘機、CSG21所属駆逐艦D36ディフェンダー、フリゲートF805エフェルトセン、補給艦A136タイドスプリング、補給艦A387フォート・ヴィクトリアと共に、海自DDH-182いせ、DDH-183いずも、SH-60J/K哨戒ヘリ、MCH-101掃海輸送ヘリ、空自F-35A戦闘機、E-767早期警戒管制機、カナダ海軍フリゲートFFH338ウィニペグと、戦術運動・通信・発着艦・写真撮影の各訓練を行った。9月14-15日、CSG21所属アスチュート級攻撃原潜１隻が海自潜水艦１隻と対潜戦訓練を行った。ちなみにこれが初の海自・イギリス海軍潜水艦共同訓練である。10月2-3日、沖縄南西海空域で日米英蘭加新共同訓練に参加。CSG21所属駆逐艦D36ディフェンダー、フリゲートF78ケント、補給艦A136タイドスプリング、補給艦A387フォート・ヴィクトリア、DDG-68ザ・サリヴァンズ、フリゲートF805エフェルトセンと共に、海自DDH-182いせ、DDG-174きりしま、DD-152やまぎり、アメリカ海軍CVN-76ロナルド・レーガン、CVN-70カール・ヴィンソン、CG-67シャイロー、CG-57レイク・シャンプレイン、DDG-90チャーフィー、カナダ海軍フリゲートFFH338ウィニペグ、ニュージーランド海軍フリゲートF77テ・カハと、対抗戦、防空戦、対潜戦、戦術運動、通信などの各訓練を行った。搭載しているイギリス空軍第617飛行隊F-35B戦闘機がアメリカ海軍F/A-18E戦闘機から初の空中給油を受けている。10月4-9日、南シナ海で日米英蘭加新共同訓練に参加。CSG21所属駆逐艦D36ディフェンダー、フリゲートF78ケント、補給艦A136タイドスプリング、補給艦A387フォート・ヴィクトリア、DDG-68ザ・サリヴァンズ、フリゲートF805エフェルトセンと共に、海自DD-120しらぬい、カナダ海軍フリゲートFFH338ウィニペグ、ニュージーランド海軍フリゲートF77テ・カハと、各種戦術訓練及び洋上補給訓練を行った。10月15-18日、ベンガル湾で日米英豪共同訓練Maritime Partnership Exerciseに参加。CSG21所属駆逐艦D36ディフェンダー、フリゲートF-239リッチモンド、補給艦A136タイドスプリング、補給艦A387フォート・ヴィクトリアと共に、アメリカ海軍CVN-70カール・ヴィンソン、CG-57レイク・シャンプレイン、DDG-106ストックデイル、DDG-68ザ・サリヴァンズ、T-AO-202ユーコン、P-8A哨戒機、海自DDH-184かが、DD-101むらさめ、オーストラリア海軍フリゲートFFH-155バララトと、対抗戦、防空戦、対水上射撃、洋上補給などの訓練を行った。10月19日、DDG-68ザ・サリヴァンズがCSG21を離れ、アメリカに向かった。10月31日、アラビア海でオマーン海軍帆装練習艦シャバブ・オマーン�U世と共同訓練を実施。11月17日、第617飛行隊F-35B戦闘機（F-35BK-18らしい）が地中海で発艦直後に海に落ちた。発艦滑走時の加速が足りなかった（機体に問題は無く人為的ミス）とみられ、パイロットは無事だが、機体は海没し、12月8日にサルベージ船で回収している。11月11日、R08クイーン・エリザベス機動部隊CSG21所属ミサイル駆逐艦D34ダイヤモンド、ミサイル駆逐艦D36ディフェンダー、補給艦A387フォート・ヴィクトリア、補給艦A136タイドスプリングと共に、アデン湾で海自ソマリア沖海賊対処第39次水上部隊DD-153ゆうぎりとの共同訓練（戦術運動、PHOTEX）に参加。11月21日、地中海でイタリア海軍空母C550カブールと共同訓練（アメリカF-35B・イギリスF-35B／イタリアF-35Bクロスデッキ訓練など）を実施。11月23日、NATO諸国大使が訪艦した。11月24日、アメリカ海兵隊VMFA-211所属F-35B戦闘機10機が発艦し、スペインのロタ経由でアリゾナ州ユマ航空基地に帰投した。12月2日、フリゲートF805エフェルトセンがCSG21を離れ、オランダに向かった。12月8日、搭載艦上機が配備基地に向かった。12月9日、49000海里の航海を終えてポーツマスに帰港。2022年9月7日、推進軸が故障したR09プリンス・オブ・ウェールズに代わり、北米方面航海ウエストラント22（Westlant 22）のためポーツマスを出港。9月9日、前日に逝去したエリザベス女王を弔うため、大西洋上で弔砲を発射。本来は21発だが、年齢に合わせて96発を発射した。9月19日、エリザベス女王国葬で礼砲96発を発射。9月25日、ニューヨークに入港。10月13日、ポーツマスに帰港。2023年10月13日、スウェーデンのヨーテボリに寄港。

参考：月刊世界の艦船12,’17、9,'23、9,’09、9,’13、12,’13、7,’14、10,’14、10,’16、8,'17、9,’17、10,’17、11,’17、1,’18、2,’18、3,’18、5,’18、8,’18、9,’18、10,’18、12,’18、1,’19、2,’19、3,’19、10,’19、11,’19、12,’19、2,’20、3,’20、4,'20、8,'20、9,'20、11,'20、1,'21、4,'21、5,’21、6,'21、7,'21、8,'21、9,'21、10,'21、11,'21、12,'21、2,'22、11,’22、12,'22、1,'23、8,'23、月刊JWings9,’14、9,’17、3,’18、5,’18、11,’18、12,’18、1,’20、3,’20、8,'20、9,'20、2,'21、4,'21、7,'21、8,'21、9,'21、10,’21、1,'22、2,'22、3,'22、1,'24、月刊軍事研究4,’17、3,’18、月刊航空情報9,’17、月刊航空ファン9,’17、4,’18、5,’18、12,’18、1,’19、2,’19、2,’20、3,’20

＜Ｒ０８＞：イギリス海軍セントー級空母３番艦ブルワーク（Bulwark）。1959-60年に固定翼機用装備を撤去するなどしてコマンドー空母に改造された。1969年9月、ハリアーGR1の空母運用評価試験を実施。1981年4月に退役した。参考：月刊軍事研究9,’13、月刊航空ファン5,’18、月刊世界の艦船12,’20、2,’22

＜Ｒ８＞：イタリア海軍Ｒ級潜水艦。1943年9月10日、建造中にドイツ軍に接収され、UIT5となった。参考：ナチスＵボート

＜Ｒ−８シリーズ＞：ソ連軍の空対空ミサイル。参考：世界の傑作機No.120

　＜Ｒ−８ＭＲ＞：セミアクティブレーダー誘導型。全長4.18m。最大射程12km。FCSレーダーにルックダウン・シュートダウン能力が無いため、最小使用高度が比較的高いのが欠点。参考：世界の傑作機No.120

　＜Ｒ−８ＭＴ＞：赤外線受動誘導型。最大射程12km。電波妨害対策と低空目標カバーのため、R-8MRと混載することが多かった。参考：世界の傑作機No.120

＜Ｒ８Ｖ−１Ｇ＞：HC-130B（捜索救難機）を参照。

＜Ｒ−９＞：SS-86（潜水艦）を参照。

＜Ｒ−０９＞：イギリス海軍クイーン・エリザベス級空母２番艦プリンス・オブ・ウェールズ（Prince of Wales）。2011年5月26日、ファースト・スチール・カットを施行して起工された。2014年9月10日、バブコック・マリン社ロシス造船所でブロック組み立て作業（LB02とLB03）を開始。2015年3月5日、MT30ガスタービンの１基目を据え付けた。12月20日、最終ブロックとなるUB14ブロック（後部アイランド）が最終組立地のバブコック・マリン社ロシス工場に到着。2016年1月8日、UB14ブロックの船体への搭載作業を実施。1月26日、最初の乗員12名が乗艦した。6月7日、1046型レーダーのアンテナを前部アイランドトップに搭載。6月22日、SP11ブロック（飛行甲板右舷後部）を据え付けてブロック組み立てを完了。2017年9月8日、バブコック・マリン社ロシス造船所で命名式を実施。12月21日、１号ドックに注水して浮揚した。12月22日、１号ドック外に進水し、曳船で艤装岸壁に着岸した。進水式は2018年に行う予定。2019年3月20日、脱出用シューターの作動試験を行った。9月19日、初の出動公試のため、バブコック・マリン社ロシス工場を出航。9月23日、非常事態対処訓練のためマーリンHM2ヘリが着艦し、初着艦を記録した。10月2日、北海での速力公試で速力25ノットを達成。11月16日、ポーツマスに入港。12月4日、R08クイーン・エリザベスがポーツマスに入港し、クイーン・エリザベス級２隻がポーツマスに揃った。12月10日就役。2020年2月28日から3月6日、リバプールに寄港し、一般公開された。2021年5月、陸軍AH-64D攻撃ヘリや空軍CH-47ヘリを搭載して洋上訓練を実施。5月19日、R08クイーン・エリザベスと大西洋上で会合した。6月9日、領収試験の一環として、第207飛行隊所属F-35B戦闘機がF-35Bとして初めて着艦し、その後初発艦した。その後はイギリス陸軍WAH-64DとAH-1攻撃ヘリが２週間に亘る訓練を行っている。6月24日、基本訓練とFOST（Flag Officer Sea Training）の資格認定を終了した。9月、飛行甲板にカタパルトを設置してキネティック製バンシー・ジェット80+無人標的機の射出試験を行い、空母の防空訓練で使用しているホークT.1練習機の後継としてヴァンパイア無人機システムが使えるかどうか評価した。同月、完全実動態勢となった。2022年3月14-31日、ノルウェー近海でコールド・レスポンス2022に参加。6月20日、大西洋イギリス海峡で日英共同訓練に参加。TV-3508かしま及びTV-3521しまかぜと写真撮影を行った。8月27日、北米方面航海ウエストラント22（Westlant 22）及びF-35B艦上運用資格認定のためポーツマスを出港したが、直後に右舷側推進軸に不具合が発生し、舵にも損傷が発見されたため、ドックインして長期修理を受ける事になった。ウエストラント22には代わりにR08クイーン・エリザベスが参加している。10月11日、スコットランドのロシスに回航された。10月12日、バブコック造船所のドックに入渠し、修理に入った。ついでに飛行甲板、指揮管制システム、通信システムなどの改修を行っている。2023年7月21日、修理を終えてバブコック造船所を出港。9月1日、ポーツマスを出港し、アメリカ東海岸に向かった。F-35B発着艦試験、MV-22B輸送機の運用範囲拡大試験、無人機による物資補給実証試験、モハベ無人機の発着艦試験を行う予定。9月8日、WAS社製HCMC双発無人機の発着艦試験を実施。9月20-25日、アメリカ海軍メイポート基地に寄港。9月30日、アメリカ海軍ノーフォーク基地に入港。10月29日、VX-23所属F-35BF-18戦闘機が初の夜間SRVL試験を実施。海自関係者６名が見学している。参考：月刊世界の艦船8,’11、12,’14、2,’15、3,’16、4,’16、10,’16、8,’17、11,’17、3,’18、6,’19、12,’19、5,’20、8,’21、9,'21、12,'21、6,'22、9,’22、11,'22、12,'22、1,’23、10,'23、11,'23、12,'23、1,'24、月刊JWings8,’21、9,’21、1,’22、1,’24

＜Ｒ９＞：イタリア海軍Ｒ級潜水艦。1943年9月10日、建造中にドイツ軍に接収され、UIT6となった。参考：ナチスＵボート

＜Ｒ−９Ａ＞：ソ連軍のICBM、米軍コードSS-8、NATOコードはサシン（Sasin、インドに生息する中型カモシカ）。OKB-1がR-16に対抗して設計した。高速ポンプを使用して液体酸素を１時間で注入することにより、ある程度の即応性を確保している。弾頭は５メガトン単弾頭。推進剤はケロシン、酸化剤は液体酸素、射程12500km。23発のみ生産され、1964-77年に配備されていた。1964年11月7日の赤の広場での軍事パレードが初公開である。参考：核兵器事典、月刊軍事研究12,’10、ザ・マーチ42号

　＜ＳＳ−８＞：西側推定諸元は以下の通り。全長22m、直径2.75m、重量70-80トン。弾頭は５メガトン単弾頭。射程10000km。1963年から100基が配備された。参考：ザ・マーチ42号

＜Ｒ−１０＞：SS-87（潜水艦）を参照。

＜Ｒ１０＞：イタリア海軍Ｒ級潜水艦。1943年9月9日、建造中にドイツ軍に接収され、UIT1となった。参考：ナチスＵボート

＜Ｒ−１０＞：ソ連軍の多用途機。1937年から生産された。主翼は低翼単葉。エンジンはM-25V空冷星形（750馬力）単発、最大速度360km。武装は機首の7.62mm機銃２丁と後席の旋回式7.62mm機銃１丁。爆弾400kgを搭載できる。乗員２名。後期生産型はエンジンをM-63（950馬力）に換え、最大速度が438kmに向上したが、航続距離は減った。第２次大戦初期に使用されたが、運動性が悪く、被害が大きかった。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集

＜Ｒ１０＞：ドイツ海軍R1級機動掃海艇。1943年5月竣工。終戦後、戦利艇としてユーゴスラビア海軍に引き渡された。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜Ｒ−１１＞：SS-88（潜水艦）またはスカッドＡ（弾道ミサイル）を参照。

＜Ｒ１１＞：イギリス海軍Ｔ級駆逐艦チューモルト（Tumult）。1943年4月竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ１１＞：イタリア海軍Ｒ級潜水艦。1943年9月9日、建造中にドイツ軍に接収され、UIT2となった。参考：ナチスＵボート

＜Ｒ１１＞：インド海軍ヴィクラント級空母（初代）ヴィクラント（Vikrant。勇敢な）。モットーはJayema Sam Yudhi Sprdhah（我に仇なす者を完全に叩きのめす）。1961年3月就役。1971年、第３次印パ戦争に参加し、パキスタンの陸上目標を攻撃した。1976年、シーホーク艦上攻撃機が発艦時にカタパルトの不調で艦の直前に落ちてしまい、沈む機体の上を艦が通り過ぎたが、その後パイロットが水中で射出座席を作動させて無事に生還した。1979-82年、機関系を近代化。1982-83年、シーハリアー運用のため改装を実施。1988-89年、スキージャンプ台を設置。1997年1月退役。ムンバイで博物館になった後、老朽化により2014年11月に解体された。参考：月刊世界の艦船6,’83、8,’17、月刊軍事研究6,’05、1,’07、月刊航空ファン5,’16

＜Ｒ１１＞：インド海軍ヴィクラント級空母（２代目）ヴィクラント（Vikrant。勇敢な）。モットーはJayema Sam Yudhi Sprdhah（我に仇なす者を完全に叩きのめす）。2005年4月鋼材切り出し開始、2009年2月28日、インド西部ケララ州のコーチン造船所で起工。2011年12月29日、建造ドックを空けるために一旦浮揚され、岸壁に移って工事を再開している。2012年後半に再度ドックインし、2013年8月12日に進水したが、単に造船所の都合だったらしく、工程進捗率76%でアイランドも付いておらず、その後ドライドックに戻ってしまった。2014年5月の政権交代で政府組織がてんやわんやらしく、予算の執行が止まり、工事も中断している。7月に予算が認可され、アイランドを装着するなど工事を進めて2015年4月28日に再び進水したが、ドライドックの水門に堆積物があって開かず、浚渫作業を経て6月10日にドックの外に出た（こちらが公式進水日）。2020年11月、港内試験を完了。2021年8月4日、第１次公試実施。基本機能、主機、航法のテストを行った。10-11月、第２次公試実施。機械・航空関連のテストを行った。2022年1月9日から1月半ば、第３次公試実施。各種条件で、より詳細なテストを行った。7月10日、第４次公試を終了。主要搭載機器・システムの試験を実施した。7月28日、インド海軍が領収した。9月2日就役。コーチン造船所でモディ首相列席の下、就役式典が行われた。2023年2月6日、テジャス艦上機型が初発着艦試験に成功したとインド海軍が発表した。MiG-29K艦上戦闘機も本艦では初となる発着艦試験に成功している。参考：月刊世界の艦船8,'23、3,’20、3,’12、8,’11、9,’13、10,’13、12,’14、8,’15、11,’15、10,’21、4,'22、8,'22、10,'22、11,'22、4,'23、5,'23、月刊JWings9,’14、9,’15、月刊軍事研究11,'15、4,’18、朝雲

＜Ｒ１１＞：スペイン海軍プリンシペ・デ・アストゥリアス級VTOL軽空母プリンシペ・デ・アストゥリアス（Principe de Asturias）。1982年進水、1988年5月30日就役。国家財政逼迫のため2013年2月に退役し、搭載飛行隊はL-61ファン・カルロス�T世に異動した。参考：月刊JWings11,’05、月刊世界の艦船2,’87、5,’13、9,’13、月刊航空ファン4,’19

＜Ｒ−１１ターボジェットエンジン・シリーズ＞：ソ連軍のターボジェットエンジン。MiG-21やSu-15に搭載された。参考：世界の傑作機No.120

　＜Ｒ−１１Ｆ２Ｓ−３００＞：Su-15初期型に搭載された。ミリタリー推力3.9トン、A/B時推力6.175トン。参考：世界の傑作機No.120

　＜Ｒ−１１Ｆ２ＳＵ−３００＞：R-11F2S-300にBLC用の抽気機構を追加したもので、Su-15後期型に搭載された。参考：世界の傑作機No.120

　＜Ｒ−１３−３００＞：R-11F2SU-300の改良型で、Su-15TMに搭載された。ミリタリー推力4.1トン、A/B時推力6.6トン。参考：世界の傑作機No.120

＜Ｒ−１１ミサイル艇＞：ロシア海軍タランタル�V型ミサイル艇。2011年9月9日0100-1000頃、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�V型警備艦ホルムスク、グリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガヴァニ、タランタル�V型ミサイル艇R-14、同R-18、同R-19、同R-24、同R-298、ロプーチャ�T型揚陸艦BDK-98、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、エルブラス型潜水艦救難艦１隻、イングル型救難曳船１隻、カツン�U型救難艦１隻、オビ型病院船１隻と共に宗谷岬の西200kmを東に航行するのを第２航空群P-3Cが確認した。2000-2200には宗谷海峡を通過していくのが確認されている。2013年7月13-14日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦ウスト・イリムスク、同メテル、同ステリャーク、タランタル�U型ミサイル艇R-79、タランタル�V型ミサイル艇R-14、同R-18、同R-19、同R-20、ソーニャ型掃海艇BT-256、同艇番号553、ロプーチャ�T型揚陸艦オスラビア、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、フィニク型測量艦GS-397、ユグ型海洋観測艦ヴィーツェ・アドミラル・ヴォロンツォフ、オビ型病院船イルティシュ、ゴーリン型航洋曳船SB-522、ソルム型航洋曳船MB-99、中国海軍051C型ミサイル駆逐艦116石家荘、同115瀋陽、054A級フリゲート538煙台、同546塩城、福清型補給艦881洪澤湖と共に宗谷海峡を東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。8月12日、グリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガバニ、同ステリャーク、同ウスト・イリムスク、タランタル�V型ミサイル艇R-14、同R-18、ソーニャ型掃海艇BT-256、同艇番号553、ボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマ、フィニク型測量艦GS-397と共に、宗谷岬の西南西250kmを北東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を東に進んでいる。2014年4月27日、タランタル�V型ミサイル艇R-19、同R-24と共に、宗谷岬の北西100kmを東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。2015年5月8日、タランタル�V型ミサイル艇R-20と共に宗谷岬西北西160kmを東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。2016年8月12日1400、タランタル�V型ミサイル艇イヴァノヴェッツと共に宗谷岬北北東35kmを西に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を西に進んでいる。7月18日0700頃、タランタル�V型ミサイル艇イヴァノヴェッツと共に宗谷岬西北西160kmを東に航行するのを、第２航空群P-3CとPG-825わかたかが確認した。その後宗谷海峡を東に通峡している。2017年7月5日、宗谷岬北北東40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C、PG-827くまたか、DD-156せとぎりが確認した。その後宗谷海峡を西に抜けて日本海に向かっている。7月20日1100頃、タランタル�V型ミサイル艇R-14と共に宗谷岬北西50kmを東に航行するのを、PG-827くまたかが確認した。その後宗谷海峡を東に進んでいる。2017年8月18日1000頃、タランタル�V型ミサイル艇R-14、ドゥブナ級補給艦イルクートと共に、宗谷岬北東40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3CとPG-825わかたかが確認した。その後宗谷海峡を日本海に向け西に航行している。2018年8月29日0200-0330頃、プロジェクト20381ステレグシュチイ級フリゲートのソブエルシェンヌイ、グリシャ�X型警備艦メテル、同MPK221、タランタル�V級ミサイル艇R14、同R18、同R19、同R20、同R79、ドゥブナ級補給艦１隻、バクラザン級救難曳船フォーティ・クリロフ、イングル級救難曳船マシューク、オビ級病院船イルティシュと共に、礼文島北西110kmを東に航行するのを、DD-155はまぎりと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に航行している。2020年6月21日0900頃、タランタル�V型ミサイル艇R14と共に宗谷岬北西80kmを東に進むのをPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。2022年2月16日2200頃、タランタル�V級ミサイル艇５隻（R14、R19、R20、R261など）、オホーツク型航洋曳船アレクサンドル・ピスクノフ、ペラ級航洋曳船１隻、トプリボ�V級給油船１隻と共に、宗谷岬北北東60kmを南西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。8月21日0900頃、グリシャ�X型警備艦メテル、同MPK221、タランタル�V級ミサイル艇R14、同R18、同R19、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフ、ドゥブナ級補給艦１隻、スリヴァ型救難曳船１隻、オビ型病院船イルティシュと共に、宗谷岬東北東80kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機とPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。9月16日1100頃、タランタル�V級ミサイル艇R14、同R18、同R297と共に、宗谷岬北東40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機とPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊世界の艦船3,’12、11,’13、7,’14、3,’15、3,’16、10,’16、11,’16、10,’17、3,’18、3,’19、4,’21、3,’23

＜Ｒ−１１ＦＭシリーズ＞：ソ連軍初の潜水艦発射弾道ミサイル。参考：月刊世界の艦船1,’04

＜Ｒ−１１ＦＭ＞：別名8A61FMまたは8K11、米軍コードSS-N-1。R-11スカッドＡがベースで、1955年に試作型が完成し、1959年から引き渡された。射程が短い上、浮上してから発射しなければならないため、使用は殆ど自殺行為だった。全長10.4m、直径0.88m、翼幅1.75m、発射重量5.466トン。弾頭はRDS-4核弾頭（重量0.975トン、威力10キロトン）。推進はC2-253A液体燃料１段式ロケット（推力8.26トン）、推進剤はT-1軽油0.708トン、酸化剤はAK-201酸化剤2.661トン、最小射程46.3km、最大射程166.8km。CEPは縦深1500m・左右750m。AV611型潜水艦及び629型潜水艦に搭載されたが、耐圧船殻には収容しきれず、セイル内部に詰め込んでいる。1959年には629型潜水艦と共に中国に技術提供された。R-13に後を譲り、1967年に退役した。参考：月刊世界の艦船1,’04、3,’05、5,'20、ソ連／ロシア原潜建造史、月刊軍事研究8,’16、12,’16

＜Ｒ−１１ＦＭ改＞：R-11FMの水中発射型。1960年7月20日にアメリカがポラリス弾道ミサイルの水中発射に成功したのを受けて急遽開発した。ロケットをS-4.7に換え、1960年9月10日に深度30mからの発射に成功したが、射程125kmとポラリスの10分の１にも満たなかった。参考：月刊世界の艦船1,’04

＜Ｒ−１２＞：SS-89（潜水艦）を参照。

＜Ｒ１２＞：イギリス海軍ハーミーズ級空母１番艦ハーミーズ（Hermes）。1959年11月就役。1971-73年に第１次改装を受けてヘリ搭載コマンドー母艦となった。1977年、第２次改装を受けて対潜空母兼用となった。1980-81年に第３次改装を受け、軽空母となった。1982年4月5日、フォークランド紛争に旗艦として参加すべくポーツマスを出撃。ECMやESMは装備しておらず、TACANも逆探知の恐れがあることからアンテナを外していた。シーハリアーFRS.1を12機、シーキングHAS.Mk5を９機、シーキングHC.Mk4を９機搭載しており、後にイギリス空軍ハリアーGR.3の増強を受けている。5月1日にはシーハリアー15機、ハリアーGR.3を６機、シーキング対潜ヘリ９機、シーキング輸送ヘリ４機を運用していた。リンクス・ヘリをエグゾセに対する囮用として搭載していたこともある。1984年1月から４ヶ月かけて改装工事を受けたが、イギリス海軍用ディーゼル燃料が使えないことから、4月に退役し、港内で練習艦として使用された。1986年、インド海軍に売却され、R22ヴィラートになった。参考：JShips Vol.20、月刊丸12,’92、週刊ワールドウェポン17、月刊世界の艦船5,’83、11,’19

＜Ｒ１２＞：イタリア海軍Ｒ級潜水艦。1943年9月9日、建造中にドイツ軍に接収され、UIT3となった。参考：ナチスＵボート

＜Ｒ１２＞：ドイツ軍のサイドカー。BMW製オートバイに側車を取り付けたものである。エンジンは４サイクル水平対向２気筒OHV（総排気量746cc、出力18馬力）、最大速度110km。1935-41年に生産された。参考：月刊PANZER4,’03、グラフィックアクション２

＜Ｒ−１２弾道ミサイル＞：ソ連軍の中距離弾道ミサイル、米軍コードSS-4、NATOコードはサンダル（Sandal）。核弾頭は2.3キロトン単弾頭。射程2080km。1959-89年に配備された。参考：核兵器事典

　＜ＳＳ−４＞：西側推定諸元は以下の通り。全長21m、直径1.6m、重量27トン、投射重量3000ポンド（1.36トン）。弾頭は１メガトン単弾頭。射程1750-2000km。CEP2km。システムは車両12両とミサイル２発で構成される。要員20名。1959年から配備された。中ソ対立時には500基が中国との国境に配備されていたとみられる。参考：ザ・マーチ42号、ミリタリー・バランス1989-1990

＜Ｒ−１３＞：SS-90（潜水艦）を参照。

＜Ｒ−１３ＳＬＢＭシリーズ＞：ソ連軍の潜水艦発射弾道ミサイル。参考：月刊世界の艦船1,’04

＜Ｒ−１３＞：別名4K50、米軍コードSS-N-4、NATOコードはサーク（Sark）。R-11FMの射程延伸型として1955年から開発され、翌年に政府が正式に開発承認、1959年に初の潜水艦発射に成功し、1961年に就役した。酸化剤は基地から積んでいけるが、潜水艦内で液体燃料を注入する必要があり、発射時には浮上しなければならず、ミサイル本体も３ヶ月ごとに陸上で整備する必要があった。全長11.8m、直径1.3m、翼幅1.91m、発射重量13.745トン、弾頭重量1.598トン（RDS-4核弾頭・威力10キロトンまたはRDS-9核弾頭・威力１メガトン）。推進はC-2713型１段式液体燃料ロケット（推力25.72トン）、燃料はTG-02軽油（2.232トン）、酸化剤はAK-271（7.774トン）、最小射程148.2km、最大射程600km。CEP1.8-4km。629B型潜水艦及び658型潜水艦が搭載した。後に整備間隔が６ヶ月に延びている。1973年に退役した。参考：月刊世界の艦船1,’04、3,’05、5,'20、ソ連／ロシア原潜建造史、核兵器事典

＜Ｒ−１３Ｍ＞：R-13の水中発射型。1957年に設計を終えたが、1959年に開発中止された。参考：月刊世界の艦船1,’04

＜ＳＳ−Ｎ−４＞：西側推定諸元は以下の通り。弾頭威力1-2メガトン。射程350マイル。1962年から配備された。参考：軍事力バランス78年版

＜Ｒ−１３空対空ミサイル・シリーズ＞：ソ連軍の短距離空対空ミサイル、米軍コードAA-2、NATOコードはアトール（Atoll）。K-13を基に開発され、1960年から生産され、1961年から配備された。東側諸国42カ国に輸出もされている。参考：月刊軍事研究3,’04

　＜Ｒ−３Ｓ＞：外形はほぼAIM-9サイドワインダーで、後部安定翼にはロールロンも付いている。弾体直径0.127m、弾頭重量11.3kg。誘導はパッシブ赤外線で、目標の後方からしか発射できない。信管は着発または光学近接信管。最大速度マッハ2.5。参考：週刊ワールドウェポン17

　＜Ｒ−３Ｍ＞：R-3Sのロケットモーターを換装して射程を延ばし、シーカーを改良したもの。信管は着発とRF近接信管。参考：週刊ワールドウェポン17

　＜Ｒ−３Ｒ＞：NATOコードはアトールＢ。誘導をセミアクティブ・レーダーに変更してある。最大速度マッハ2.5、最大射程8km。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、週刊ワールドウェポン17

　＜Ｒ−１３Ｍ＞：NATOコードはアトールＣ。赤外線シーカーを改良したものである。全長2.87m、直径0.127m、翼スパン0.632m、重量88kg。最大射程8km。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＡＡ−２＞：西側推定諸元は以下の通り。全長2.8m、直径0.12m、翼スパン0.53m、重量70kg、弾頭重量6kg。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ2.5、射程5.7km。参考：ザ・マーチ17号、世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｒ−１３海外シリーズ＞

　＜ＰＬ−２シリーズ＞：PL-2シリーズを参照。

＜Ｒ−１３−３００＞：R-11シリーズ（ターボジェットエンジン）を参照。

＜Ｒ−１４＞：SS-91（潜水艦）を参照。

＜Ｒ１４＞：イギリス海軍バトル級駆逐艦アルマダ（Armada）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−１４弾道ミサイル＞：ソ連軍の中距離弾道ミサイル、米軍コードSS-5、NATOコードはスキーン（Skean、青銅製の両刃の剣）。弾頭は2.3キロトン単弾頭。射程4500km。1961-82年に配備された。参考：核兵器事典、ザ・マーチ42号

　＜ＳＳ−５＞：西側推定諸元は以下の通り。全長25-27.4m、直径2.5m、重量36-60トン。弾頭は１メガトン単弾頭。推進は貯蔵型１段ロケット、射程3200-3700km。1961年から100基が配備された。一部は日本に照準を合わせていたといわれる。参考：ザ・マーチ42号、空軍

＜Ｒ−１４＞：ロシア海軍タランタル�V型ミサイル艇。2011年9月9日0100-1000にかけ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�V型警備艦ホルムスク、グリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガヴァニ、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-18、同R-19、同R-24、同R-298、ロプーチャ�T型揚陸艦BDK-98、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、エルブラス型潜水艦救難艦１隻、イングル型救難曳船１隻、カツン�U型救難艦１隻、オビ型病院船１隻と共に宗谷岬の西200kmを東に航行するのを第２航空群P-3Cが確認した。2000-2200には宗谷海峡を通過していくのが確認されている。2012年7月1日0600-1800、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同ウスト・イムリスク、同コレーツ、ロプーチャ�T型揚陸艦BDK-98、同オスラビア、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ナヌチュカ�V型ミサイル艇イネイ、同ラズリーフ、タランタル�V型ミサイル艇R-18、同R-19、フィニク級測量艦GS-47、同GS-84、同GS-296、同GS-404、ビヤ級測量艦GS-200、カメンカ級測量艦GS-211、モマ級測量艦アンタークティダ、ユグ級海洋観測艦ヴィーツェ・アドミラル・ヴォロンツォフ、カシタン級設標艦KIL-168と共に、宗谷岬の西160kmを東に航行するのを第２航空群P-3Cが確認した。2013年7月13-14日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦ウスト・イリムスク、同メテル、同ステリャーク、タランタル�U型ミサイル艇R-79、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-18、同R-19、同R-20、ソーニャ型掃海艇BT-256、同艇番号553、ロプーチャ�T型揚陸艦オスラビア、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、フィニク型測量艦GS-397、ユグ型海洋観測艦ヴィーツェ・アドミラル・ヴォロンツォフ、オビ型病院船イルティシュ、ゴーリン型航洋曳船SB-522、ソルム型航洋曳船MB-99、中国海軍051C型ミサイル駆逐艦116石家荘、同115瀋陽、054A級フリゲート538煙台、同546塩城、福清型補給艦881洪澤湖と共に宗谷海峡を東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後ロシア艦のみでオホーツク海に於いて軍事演習を行い、7月19-20日に宗谷海峡を西に進んでいる。8月12日、グリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガバニ、同ステリャーク、同ウスト・イリムスク、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-18、ソーニャ型掃海艇BT-256、同艇番号553、ボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマ、フィニク型測量艦GS-397と共に、宗谷岬の西南西250kmを北東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を東に進んでいる。2016年6月20日0800頃、タランタル�V型ミサイル艇R-29と共に、宗谷岬北西74kmの宗谷海峡を東に航行するのを、PG-825わかたかと第２航空群P-3Cが確認した。2017年7月5日、宗谷岬北北東40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C、PG-827くまたか、DD-156せとぎりが確認した。その後宗谷海峡を西に抜けて日本海に向かっている。7月20日1100頃、タランタル�V型ミサイル艇R-11と共に宗谷岬北西50kmを東に航行するのを、PG-827くまたかが発見した。その後宗谷海峡を東に進んでいる。8月18日1000頃、タランタル�V型ミサイル艇R-11、ドゥブナ級補給艦イルクートと共に、宗谷岬北東40kmを西に航行するのを、PG-825わかたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を日本海に向け西に航行している。2018年8月29日0200-0330頃、プロジェクト20381ステレグシュチイ級フリゲートのソブエルシェンヌイ、グリシャ�X型警備艦メテル、同MPK221、タランタル�V級ミサイル艇R11、同R18、同R19、同R20、同R79、ドゥブナ級補給艦１隻、バクラザン級救難曳船フォーティ・クリロフ、イングル級救難曳船マシューク、オビ級病院船イルティシュと共に、礼文島北西110kmを東に航行するのを、DD-155はまぎりと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に航行している。2019年8月24日0630から8月25日1030、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、プロジェクト20381型ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、同グロームキイ、タランタル�V級ミサイル艇R18、タランタル�U型ミサイル艇R79、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフ（マーシャル・ネデリン？）と共に、宗谷岬西130kmを東に航行するのを、第２航空群P-3CとDE-233ちくまが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。2020年3月26日1100頃、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同マーシャル・シャポシニコフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同ソビエツカヤ・ガヴァニ、タランタル�V級ミサイル艇R18、同R19、同R20、同R24、同R297、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦１隻、改アルタイ級補給艦２隻、オホーツク級航洋曳船１隻、アムール級工作艦１隻、オビ級病院船イルティシュと共に、宗谷岬北西95kmを東に航行するのを、第２航空群P-3CとPG-825わかたかが確認した。その後これらは太平洋艦隊演習に参加するため宗谷海峡を東に進んでいる。4月24日1600頃、タランタル�V型ミサイル艇R18、同R19、同R20、同R24、同R297、ロプーチャ�T級戦車揚陸艦オスラビアと共に、宗谷岬北東40kmを南南西に航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。6月21日0900頃、タランタル�V型ミサイル艇R14と共に宗谷岬北西80kmを東に進むのをPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。2022年2月16日2200頃、タランタル�V級ミサイル艇５隻（R11、R19、R20、R261など）、オホーツク型航洋曳船アレクサンドル・ピスクノフ、ペラ級航洋曳船１隻、トプリボ�V級給油船１隻と共に、宗谷岬北北東60kmを南西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。8月21日0900頃、グリシャ�X型警備艦メテル、同MPK221、タランタル�V級ミサイル艇R11、同R18、同R19、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフ、ドゥブナ級補給艦１隻、スリヴァ型救難曳船１隻、オビ型病院船イルティシュと共に、宗谷岬東北東80kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機とPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。9月16日1100頃、タランタル�V級ミサイル艇R11、同R18、同R297と共に、宗谷岬北東40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機とPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊世界の艦船3,’12、9,’12、10,’13、11,’13、9,’16、10,’17、3,’18、3,’19、7,’20、4,’21、3,’23

＜Ｒ−１５＞：SS-92（潜水艦）を参照。

＜Ｒ−１５駆逐艦＞：イギリス海軍Ｃ級駆逐艦Caグループ、カベンディッシュ（Cavendish）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−１５潜水艦発射弾道ミサイル＞：ソ連軍の試作潜水艦発射弾道ミサイル。1956年から開発された。全長17m。射程1200kmを目指したが、アメリカのポラリスの射程が1800kmもあったので、対抗できないとされ、開発中止となった。参考：月刊世界の艦船1,’04

＜Ｒ−１５ＢＤ−３００＞：ソ連軍のMiG-25戦闘機用ターボジェットエンジン。長距離超音速無人偵察機用KR-15エンジンをベースにツマンスキーが開発した。ラムジェットに近いターボジェットエンジンで、圧縮比が低く、最大速度で効率が最大になるよう設計されており、低速での燃費が最悪である。圧縮機は５段で、圧縮比4.75。タービンは１段。ノズルは可変式３段構成で、亜音速A/B非使用、亜音速A/B使用、超音速A/B使用の３状態に応じた形状をとる。始動時や低出力時はノズル全開、高亜音速域までは１段目がやや先細りで2-3段目が一体の先細り、それ以上ではコンバージェント・ダイバージェント・ノズルとなる。最大推力11.2トン。全長6.3m、直径1.74m、ドライ重量2.68トン。参考：世界の傑作機No.172

＜Ｒ−１６＞：SS-93（潜水艦）を参照。

＜Ｒ−１６シリーズ＞：ソ連軍のICBM。1956年12月に開発が承認され、OKB-586が開発した。R-7の酸化剤注入に手間がかかりすぎたため、常温貯蔵可能（とはいってもミサイルに注入しておけるのは数日程度）な液体燃料を使用している。1960年10月、初の試射の際に爆発事故を起こしてネジェーリン大惨事となったが、1961年2月に試射を再開し、11月から配備された。R-16とR-16Uの計186発が生産され、1970年代まで第一線にあった。参考：月刊軍事研究12,’10

＜Ｒ−１６＞：米軍コードSS-7、NATOコードはサドラー（Saddler、馬具屋）。２段式で、推進剤は非対称ジメチルヒドラジン、酸化剤は抑制赤煙硝酸であり、両者を混ぜるだけで火が付くので点火機構が要らない。全長30.44m、第１段直径3m、発射重量140.6トン。１段目ロケット推力230トン。弾頭は５メガトン水爆。射程11000-13000km。1961-77年に配備された。参考：月刊軍事研究12,’10、2,’18、核兵器事典

＜Ｒ−１６Ｕ＞：改良型。参考：月刊軍事研究12,’10

＜ＳＳ−７＞：西側推定諸元は以下の通り。全長32m、直径2.8m、重量90トン。弾頭は５メガトン単弾頭、射程8000海里。1961年末に存在が判明したが、西側には公開されていない。参考：ザ・マーチ42号

＜Ｒ−１７＞：SS-94（潜水艦）またはスカッドＢ（弾道ミサイル）を参照。

＜Ｒ１７＞：イギリス海軍Ｖ級駆逐艦バレンタイン（Valentine）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ１７級＞：ドイツ海軍機動掃海艇。常備排水量115トン。主機はディーゼル、出力1836馬力、速力21ノット。兵装は20mm機関砲２門、機雷12個。R17-24が竣工した。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜Ｒ−１８＞：SS-95（潜水艦）を参照。

＜Ｒ−１８＞：ロシア海軍タランタル�V型ミサイル艇。2011年9月9日0100-1000頃、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�V型警備艦ホルムスク、グリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガヴァニ、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-14、同R-19、同R-24、同R-298、ロプーチャ�T型揚陸艦BDK-98、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、エルブラス型潜水艦救難艦１隻、イングル型救難曳船１隻、カツン�U型救難艦１隻、オビ型病院船１隻と共に宗谷岬の西200kmを東に航行するのを第２航空群P-3Cが確認した。2000-2200には宗谷海峡を通過していくのが確認されている。2012年7月1日0600-1800、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同ウスト・イムリスク、同コレーツ、ロプーチャ�T型揚陸艦BDK-98、同オスラビア、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ナヌチュカ�V型ミサイル艇イネイ、同ラズリーフ、タランタル�V型ミサイル艇R-14、同R-19、フィニク級測量艦GS-47、同GS-84、同GS-296、同GS-404、ビヤ級測量艦GS-200、カメンカ級測量艦GS-211、モマ級測量艦アンタークティダ、ユグ級海洋観測艦ヴィーツェ・アドミラル・ヴォロンツォフ、カシタン級設標艦KIL-168と共に、宗谷岬の西160kmを東に航行するの第２航空群P-3Cが確認した。2013年7月13-14日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦ウスト・イリムスク、同メテル、同ステリャーク、タランタル�U型ミサイル艇R-79、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-14、同R-19、同R-20、ソーニャ型掃海艇BT-256、同艇番号553、ロプーチャ�T型揚陸艦オスラビア、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、フィニク型測量艦GS-397、ユグ型海洋観測艦ヴィーツェ・アドミラル・ヴォロンツォフ、オビ型病院船イルティシュ、ゴーリン型航洋曳船SB-522、ソルム型航洋曳船MB-99、中国海軍051C型ミサイル駆逐艦116石家荘、同115瀋陽、054A級フリゲート538煙台、同546塩城、福清型補給艦881洪澤湖と共に宗谷海峡を東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。8月12日、グリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガバニ、同ステリャーク、同ウスト・イリムスク、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-14、ソーニャ型掃海艇BT-256、同艇番号553、ボリス・チリキン級補給艦ボリス・ブトマ、フィニク型測量艦GS-397と共に、宗谷岬の西南西250kmを北東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を東に進んでいる。2015年7月11日0530頃、宗谷岬北東を航行しているのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を西に進んでいる。8月16日1230頃、グリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガバニ、グリシャ�V型警備艦ホルムスク、タランタル�V型ミサイル艇R-19、同R-20、同R-261、ロプーチャ�T型揚陸艦アドミラル・ニヴェルスキー、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ソーニャ型掃海艇BT-215、同BT-232と共に、宗谷岬の西南西190-230kmを北東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を東に進み、オホーツク海に入っている。9月2日、サハリン南部コルサコフ沖で第２次大戦戦勝70周年記念観艦式に参加。2016年6月19日1100頃、タランタル�V型ミサイル艇R-298と共に、宗谷岬西北西90-110kmの宗谷海峡を東に航行するのを、PG-825わかたかと第２航空群P-3Cが確認した。2017年7月5日、宗谷岬北北東40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C、PG-827くまたか、DD-156せとぎりが確認した。その後宗谷海峡を西に抜けて日本海に向かっている。2018年8月29日0200-0330頃、プロジェクト20381ステレグシュチイ級フリゲートのソブエルシェンヌイ、グリシャ�X型警備艦メテル、同MPK221、タランタル�V級ミサイル艇R11、同R14、同R19、同R20、同R79、ドゥブナ級補給艦１隻、バクラザン級救難曳船フォーティ・クリロフ、イングル級救難曳船マシューク、オビ級病院船イルティシュと共に、礼文島北西110kmを東に航行するのを、DD-155はまぎりと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に航行している。2019年8月24日0630から8月25日1030、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、プロジェクト20381型ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、同グロームキイ、タランタル�V級ミサイル艇R14、タランタル�U型ミサイル艇R79、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフ（マーシャル・ネデリン？）と共に、宗谷岬西130kmを東に航行するのを、第２航空群P-3CとDE-233ちくまが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。2020年3月26日1100頃、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同マーシャル・シャポシニコフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同ソビエツカヤ・ガヴァニ、タランタル�V級ミサイル艇R14、同R19、同R20、同R24、同R297、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦１隻、改アルタイ級補給艦２隻、オホーツク級航洋曳船１隻、アムール級工作艦１隻、オビ級病院船イルティシュと共に、宗谷岬北西95kmを東に航行するのを、第２航空群P-3CとPG-825わかたかが確認した。その後これらは太平洋艦隊演習に参加するため宗谷海峡を東に進んでいる。4月24日1600頃、タランタル�V型ミサイル艇R14、同R19、同R20、同R24、同R297、ロプーチャ�T級戦車揚陸艦オスラビアと共に、宗谷岬北東40kmを南南西に航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。2022年8月21日0900頃、グリシャ�X型警備艦メテル、同MPK221、タランタル�V級ミサイル艇R11、同R14、同R19、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフ、ドゥブナ級補給艦１隻、スリヴァ型救難曳船１隻、オビ型病院船イルティシュと共に、宗谷岬東北東80kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機とPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。9月16日1100頃、タランタル�V級ミサイル艇R11、同R14、同R297と共に、宗谷岬北東40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機とPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊世界の艦船3,’12、9,’12、11,’13、10,’15、11,’15、9,’16、10,’17、3,’19、7,’20、3,'23

＜Ｒ−１９＞：SS-96（潜水艦）を参照。

＜Ｒ１９＞：イギリス海軍Ｚ級駆逐艦ゼフィール（Zephyr）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−１９＞：ロシア海軍タランタル�V型ミサイル艇。2011年9月9日0100-1000、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�V型警備艦ホルムスク、グリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガヴァニ、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-14、同R-18、同R-24、同R-298、ロプーチャ�T型揚陸艦BDK-98、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、エルブラス型潜水艦救難艦１隻、イングル型救難曳船１隻、カツン�U型救難艦１隻、オビ型病院船１隻と共に宗谷岬の西200kmを東に航行するのを第２航空群P-3Cが確認した。2000-2200には宗谷海峡を通過していくのが確認されている。2012年7月1日0600-1800、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同ウスト・イムリスク、同コレーツ、ロプーチャ�T型揚陸艦BDK-98、同オスラビア、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ナヌチュカ�V型ミサイル艇イネイ、同ラズリーフ、タランタル�V型ミサイル艇R-14、同R-18、フィニク級測量艦GS-47、同GS-84、同GS-296、同GS-404、ビヤ級測量艦GS-200、カメンカ級測量艦GS-211、モマ級測量艦アンタークティダ、ユグ級海洋観測艦ヴィーツェ・アドミラル・ヴォロンツォフ、カシタン級設標艦KIL-168と共に、宗谷岬の西160kmを東に航行するの第２航空群P-3Cが確認した。2013年7月13-14日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦ウスト・イリムスク、同メテル、同ステリャーク、タランタル�U型ミサイル艇R-79、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-14、同R-18、同R-20、ソーニャ型掃海艇BT-256、同艇番号553、ロプーチャ�T型揚陸艦オスラビア、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、フィニク型測量艦GS-397、ユグ型海洋観測艦ヴィーツェ・アドミラル・ヴォロンツォフ、オビ型病院船イルティシュ、ゴーリン型航洋曳船SB-522、ソルム型航洋曳船MB-99、中国海軍051C型ミサイル駆逐艦116石家荘、同115瀋陽、054A級フリゲート538煙台、同546塩城、福清型補給艦881洪澤湖と共に宗谷海峡を東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。2014年4月27日、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-24と共に、宗谷岬の北西100kmを東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。9月18日、同型艦１隻と共に、宗谷岬北西70kmを航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。9月26日1830頃、グリシャ�X型警備艦MPK82、同コレーツ、タランタル�V型ミサイル艇R-24、同艦番号991（他にもう３隻）、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ロプーチャ�T型揚陸艦アドミラル・ニヴェルスキー、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、ソーニャ型掃海艇艇番号553、同BT-256と共に、宗谷岬の北40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。2015年6月7日、タランタル�V型ミサイル艇R-29、同R-298と共に、宗谷岬西北西140kmを東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。7月11日、宗谷岬北東60kmを航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。8月16日1230頃、グリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガバニ、グリシャ�V型警備艦ホルムスク、タランタル�V型ミサイル艇R-18、同R-20、同R-261、ロプーチャ�T型揚陸艦アドミラル・ニヴェルスキー、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ソーニャ型掃海艇BT-215、同BT-232と共に、宗谷岬の西南西190-230kmを北東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を東に進み、オホーツク海に入っている。9月2日、サハリン南部コルサコフ沖で第２次大戦戦勝70周年記念観艦式に参加。2017年7月5日、宗谷岬北北東40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C、PG-827くまたか、DD-156せとぎりが確認した。その後宗谷海峡を西に抜けて日本海に向かっている。2018年7月16日1500頃、タランタル�V級ミサイル艇R20と共に、宗谷岬北東36kmを西に航行するのを、DE-233ちくまとPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西進し、日本海に向かっている。8月29日0200-0330頃、プロジェクト20381ステレグシュチイ級フリゲートのソブエルシェンヌイ、グリシャ�X型警備艦メテル、同MPK221、タランタル�V級ミサイル艇R11、同R14、同R18、同R20、同R79、ドゥブナ級補給艦１隻、バクラザン級救難曳船フォーティ・クリロフ、イングル級救難曳船マシューク、オビ級病院船イルティシュと共に、礼文島北西110kmを東に航行するのを、DD-155はまぎりと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に航行している。2019年6月21日0430頃、タランタル�V級ミサイル艇R20と共に宗谷岬西北西130kmを東に航行するのをPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。8月1日1100頃、タランタル�V級ミサイル艇R20と共に宗谷岬北北東35kmを西に航行するのをPG-825わかたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。2020年3月26日1100頃、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同マーシャル・シャポシニコフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同ソビエツカヤ・ガヴァニ、タランタル�V級ミサイル艇R14、同R18、同R20、同R24、同R297、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦１隻、改アルタイ級補給艦２隻、オホーツク級航洋曳船１隻、アムール級工作艦１隻、オビ級病院船イルティシュと共に、宗谷岬北西95kmを東に航行するのを、第２航空群P-3CとPG-825わかたかが確認した。その後これらは太平洋艦隊演習に参加するため宗谷海峡を東に進んでいる。4月24日1600頃、タランタル�V型ミサイル艇R14、同R18、同R20、同R24、同R297、ロプーチャ�T級戦車揚陸艦オスラビアと共に、宗谷岬北東40kmを南南西に航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。2022年2月16日2200頃、タランタル�V級ミサイル艇５隻（R11、R14、R20、R261など）、オホーツク型航洋曳船アレクサンドル・ピスクノフ、ペラ級航洋曳船１隻、トプリボ�V級給油船１隻と共に、宗谷岬北北東60kmを南西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。6月17日0600頃、グリシャ�X型警備艦コレーツ、タランタル�V級ミサイル艇R20、同R24、同R29、同R261、同R298、改アルタイ級補給艦１隻、オビ級病院船イルティシュと共に、宗谷岬北40kmを西に航行するのを、PG-825わかたかと第２航空群P-3C哨戒機確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。8月21日0900頃、グリシャ�X型警備艦メテル、同MPK221、タランタル�V級ミサイル艇R11、同R14、同R18、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフ、ドゥブナ級補給艦１隻、スリヴァ型救難曳船１隻、オビ型病院船イルティシュと共に、宗谷岬東北東80kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機とPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊世界の艦船3,’12、9,’12、4,’14、12,’14、3,’15、11,’15、3,’16、10,’17、3,’19、3,’20、7,’20、3,’23

＜Ｒ−２０＞：SS-97（潜水艦）を参照。

＜Ｒ２０＞：ドイツ海軍R17級機動掃海艇。1935年12月竣工。1944年8月、ユトランド半島西岸シルト島沖で味方の機雷に触雷して沈没した。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜Ｒ２０＞：フランス陸軍の無人偵察機。アエロスパシアル社が開発し、1964年から配備された。CT20無人標的機の改造型で、Ｖ字尾翼を持ち、NATO標準のカメラ、赤外線ラインスキャナなどを装備する。発射重量850kg（発射用固体燃料ロケットブースター２基込み）。エンジンはチュルボメカ製マルボレ�Uターボジェット（推力0.4トン）、作戦時巡航速度790km、作戦高度1000m、行動半径100km。１回の飛行で200平方キロメートル以上の撮影が可能で、データリンクによる画像情報送信も行える。参考：スパイ機

＜Ｒ−２０＞：ロシア海軍タランタル�V型ミサイル艇。2013年7月13-14日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦ウスト・イリムスク、同メテル、同ステリャーク、タランタル�U型ミサイル艇R-79、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-14、同R-18、同R-19、ソーニャ型掃海艇BT-256、同艇番号553、ロプーチャ�T型揚陸艦オスラビア、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、フィニク型測量艦GS-397、ユグ型海洋観測艦ヴィーツェ・アドミラル・ヴォロンツォフ、オビ型病院船イルティシュ、ゴーリン型航洋曳船SB-522、ソルム型航洋曳船MB-99、中国海軍051C型ミサイル駆逐艦116石家荘、同115瀋陽、054A級フリゲート538煙台、同546塩城、福清型補給艦881洪澤湖と共に宗谷海峡を東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。8月14日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、タランタル�V型ミサイル艇R-22と共に、宗谷岬の北北西60kmを南東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を東に進んでいる。2015年5月8日、タランタル�V型ミサイル艇R-11と共に宗谷岬西北西160kmを東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。8月16日1230頃、グリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガバニ、グリシャ�V型警備艦ホルムスク、タランタル�V型ミサイル艇R-18、同R-19、同R-261、ロプーチャ�T型揚陸艦アドミラル・ニヴェルスキー、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ソーニャ型掃海艇BT-215、同BT-232と共に、宗谷岬の西南西190-230kmを北東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を東に進み、オホーツク海に入っている。9月2日、サハリン南部コルサコフ沖で第２次大戦戦勝70周年記念観艦式に参加。2017年7月5日、宗谷岬北北東40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C、PG-827くまたか、DD-156せとぎりが確認した。その後宗谷海峡を西に抜けて日本海に向かっている。2018年7月16日1500頃、タランタル�V級ミサイル艇R19と共に、宗谷岬北東36kmを西に航行するのを、DE-233ちくまとPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西進し、日本海に向かっている。8月29日0200-0330頃、プロジェクト20381ステレグシュチイ級フリゲートのソブエルシェンヌイ、グリシャ�X型警備艦メテル、同MPK221、タランタル�V級ミサイル艇R11、同R14、同R18、同R19、同R79、ドゥブナ級補給艦１隻、バクラザン級救難曳船フォーティ・クリロフ、イングル級救難曳船マシューク、オビ級病院船イルティシュと共に、礼文島北西110kmを東に航行するのを、DD-155はまぎりと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に航行している。2019年6月21日0430頃、タランタル�V級ミサイル艇R19と共に宗谷岬西北西130kmを東に航行するのを、PG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。8月1日1100頃、タランタル�V級ミサイル艇R19と共に宗谷岬北北東35kmを西に航行するのを、PG-825わかたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。2020年2020年3月26日1100頃、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同マーシャル・シャポシニコフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同ソビエツカヤ・ガヴァニ、タランタル�V級ミサイル艇R14、同R18、同R19、同R24、同R297、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦１隻、改アルタイ級補給艦２隻、オホーツク級航洋曳船１隻、アムール級工作艦１隻、オビ級病院船イルティシュと共に、宗谷岬北西95kmを東に航行するのを、第２航空群P-3CとPG-825わかたかが確認した。その後これらは太平洋艦隊演習に参加するため宗谷海峡を東に進んでいる。4月24日1600頃、タランタル�V型ミサイル艇R14、同R18、同R19、同R24、同R297、ロプーチャ�T級戦車揚陸艦オスラビアと共に、宗谷岬北東40kmを南南西に航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。2022年2月16日2200頃、タランタル�V級ミサイル艇５隻（R11、R14、R19、R261など）、オホーツク型航洋曳船アレクサンドル・ピスクノフ、ペラ級航洋曳船１隻、トプリボ�V級給油船１隻と共に、宗谷岬北北東60kmを南西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。6月17日0600頃、グリシャ�X型警備艦コレーツ、タランタル�V級ミサイル艇R19、同R24、同R29、同R261、同R298、改アルタイ級補給艦１隻、オビ級病院船イルティシュと共に、宗谷岬北40kmを西に航行するのを、PG-825わかたかと第２航空群P-3C哨戒機確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊世界の艦船11,’13、4,’14、11,’15、3,’16、3,’19、3,’20、7,’20、3,’23

＜Ｒ−２１＞：SS-98（潜水艦）を参照。

＜Ｒ２１＞：オーストラリア海軍軽空母メルボルン。元はイギリス海軍マジェスティック級空母R77マジェスティックで、進水後の1949年（1947年？）に購入し、開度5.5度のアングルドデッキやスチーム・カタパルトを装備するなど大改装を加えて1955年11月（10月？）に竣工させた。全長211.8m、基準排水量14224トン。速力24.5ノット。搭載機数27機。1956年4月、オーストラリアに回航された。1960年6月5日、横浜港大桟橋で一般公開された。1962年5月、横浜港に入港。1963年から対潜哨戒を主任務とした。1964年2月10日、ジャーヴィス湾で修理後の試験航海中（演習中？）に駆逐艦D04ボイジャーと衝突し、相手艦の艦橋付近左舷を乗り切り真っ二つにして沈めてしまった。1967年6月、横浜港に入港。1970年、日本に寄港。1972年、日本に寄港。1982年に退役して除籍され、1985年に中国にスクラップとして売却された。航空関連艤装はそのままになっており、中国では徹底した調査の後に解体したとみられ、実際にスクラップになったのは2002年になってからである。参考：月刊世界の艦船11,’00、3,'22、月刊軍事研究4,’17、11,’16、9,’09、4,’13、月刊JWings10,’19

＜Ｒ−２１潜水艦発射弾道ミサイル・シリーズ＞：ソ連軍の潜水艦発射弾道ミサイル。アメリカのポラリスSLBMに対抗すべく開発された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊軍事研究12,’16

＜Ｒ−２１＞：別名4K55、米軍コードSS-N-5、NATOコードはサーク（Sark。サーブSerb説あり）。R-11FMやR-13は浮上していなければ発射できず、隠密性や生残性に欠けたため、深度40-60mで発射できるようにしてある。1957年までに設計を終了し、1961年にK-1.1液体燃料ロケットを搭載して試験が始まり、1963年から引き渡された。全長14.2m（13m？）、直径1.3m（1.2m？）、翼幅1.91m、発射重量19.653トン（16.5トン？）、弾頭重量1.179トン（RDS-9弾頭、威力１メガトン）。推進は液体燃料ロケット１段式、最大射程1420km（1300km？）。誘導は慣性式、CEP1.3km（2.5km？2.8km？）。629A型、629B型、658M型潜水艦に搭載され、1982年に退役した。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊世界の艦船1,’04、3,’05、11,’17、5,'20、月刊丸3,’90、月刊軍事研究12,’16

＜Ｒ−２１Ａ＞：最大射程を1650kmに延伸したもの。参考：月刊軍事研究12,’16

＜ＳＳ−Ｎ−５＞：西側推定諸元は以下の通り。全長10m、直径1.5m、発射重量18トン。弾頭は１メガトン単弾頭。推進は２段式液体燃料ロケット、最大射程1400km。誘導は慣性式、CEP2800m。1964年から配備された。参考：アメリカの核兵器、ザ・マーチ17号

＜Ｒ−２１級＞：Ｒ級シリーズ（潜水艦）を参照。

＜Ｒ２２＞：SS-99（潜水艦）を参照。

＜Ｒ２２＞：イギリス海軍Ｕ級駆逐艦アルサ（Ursa）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ２２＞：インド海軍ヴィラート級STOVL空母ヴィラート（Viraat）。元は1959年11月に就役したイギリス海軍ハーミーズ級軽空母R12ハーミーズで、1987年5月にインド海軍で就役した。1999-2001年、近代化改装を行い、LW08対空レーダーを966型レーダーに換装した。2004年、バラク短SAMを装備した。2010年頃にヴィクラマディチャ級空母R33ヴィクラマディチャと交代して退役する予定だったが、R33ヴィクラマディチャの就役が遅れたため本艦の退役時期も延期せざるを得なくなり、2008-09年に改装を実施し、船体を補強して主機をオーバーホール、レーダーやFCSや通信設備を換装し、着艦システムを近代化した。2016年5月6日、シーハリアーFRS.Mk51による最後の発艦を行った。7月、解役工事を開始。2017年3月6日退役。カキナダ港で博物館になる予定だったが実現せず、解体されることになり、2020年9月にムンバイ北北西のアラン・シップ・スクラップ・ヤードに運び込まれた。参考：月刊JWings11,’09、11,’05、月刊世界の艦船8,’11、9,’12、10,’15、10,’16、4,’17、11,'20、月刊軍事研究1,’11、7,’15、月刊航空ファン7,’16、5,’17

＜Ｒ−２２＞：ロシア海軍タランタル�V型ミサイル艇。2013年8月14日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、ソブレメンヌイ級駆逐艦ビストリイ、タランタル�V型ミサイル艇R-20と共に、宗谷岬の北北西60kmを南東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を東に進んでいる。参考：月刊世界の艦船11,’13

＜Ｒ２２シリーズ＞：アメリカのロビンソンが開発したシングルローター・ヘリ。1973年から設計され、1975年8月28日に初飛行し、1979年3月にFAA、1981年6月にイギリスCAAの形式証明を取得した。個人用だが、軍用訓練ヘリとしても使用されている。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｒ２２スタンダード＞：最初の量産型。胴体は鋼管トラス構造。座席はサイド・バイ・サイドで、座席間にＴ型操縦桿、両端にピストルグリップ型サイクリック・レバーが付き、両方の席で操縦可能。メインローターはシーソー式半関節型２翅で、ハブに曲げ応力がかからないよう、ロビンソンが特許を取得した特殊構造をしている。テイルブームはモノコック構造で、尾部上下に垂直安定板、右に水平安定板、左にテイルローターが付く。テイルローターは全金属製２翅のシーソー式。降着装置はスキッド式。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｒ２２ＨＰ＞：エンジン強化型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｒ２２アルファ＞：エンジンを150馬力に強化したもので、1983年に登場した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｒ２２ベータ＞：エンジンを160馬力に強化したもので、1985年に登場した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｒ２２ベータ�U＞：RPMガバナーを標準装備したもの。全長8.76m、胴体長6.58m、メインローター直径7.67m、全高2.72m、自重388kg、総重量621kg。エンジンはライカミングO-360（出力160軸馬力を131軸馬力に減格）、巡航速度178km、最大速度189km、海面上昇率毎分305m以上、ホバリング高度限界2865m（地面効果内）、燃料搭載量72.6kg（増槽標準装備）、燃料消費量毎時30.3-37.9リットル、航続距離480km、航続時間３時間。乗員２名。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｒ−２３＞：SS-100（潜水艦）を参照。

＜Ｒ２３＞：イギリス海軍Ｔ級駆逐艦テーザー（Teazer）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−２３シリーズ＞：ソ連軍のMiG-23戦闘機用中距離空対空ミサイル、開発名称K-23、米軍コードAA-7、NATOコードはエイペックス（Apex）。1960年代半ばからビスノヴァット設計局で開発され、1967年に試射を行い、1974年1月に就役した。当初はSARH型と赤外線受動誘導型を１種類に纏める予定だったが、技術レベル的に無理があり、２種類に分けている。ランチャーはMiG-23がAPU-23-11、MiG-23MがAPU-23M。MiG-23退役に伴い、ロシア空軍では1997年に運用を終えた。参考：世界の傑作機No.172、月刊丸10,’97

　＜Ｒ−２３Ｒ＞：セミアクティブ・レーダー・ホーミング型、開発名称イズジェリェ340、米軍コードAA-7A。大型だが射程は短めである。弾体前部に固定翼面があり、静安定性緩和により機動性を向上させた。弾頭には炸薬6kgと連続ロッド26kgを詰め込んでおり、威力半径8m。全長4.46m、直径0.223m、翼スパン1.04m（1.8m？）、重量222kg（235kg？）、弾頭重量26kg。信管は近接式。推進は固体燃料ロケット、速度マッハ３、射程35km。参考：世界の傑作機No.172、軍事研究湾岸戦争、月刊丸10,’97

　＜Ｒ−２３Ｔ＞：赤外線受動誘導、開発名称イズジェリェ360、米軍コードAA-7B。全長は0.3ほど短いだけだが、射程は半分以下である。シーカーは液体窒素冷却式のTGS-23。全長4.2m、直径0.223m、翼スパン1.04m、重量215-217kg、弾頭重量26kg。信管は近接式。推進は固体燃料ロケット、速度マッハ３、射程15km。参考：世界の傑作機No.172、月刊丸10,’97

　＜Ｒ−２４Ｒ＞：R-23Rの改良型で、開発名称イズジェリェ140、米軍コードAA-7C。MiG-23ML/MLD用で、1975年から開発され、1981年に就役した。ロケットモーターを大型化して射程を伸ばし、最小射程を0.5kmに縮め、弾頭を大型化している。全長が延びたので重心変化に合わせて固定フィンを小型化し、テイルフィンからフラッター防止錘を外した。全長4.84m、直径0.223m、翼スパン1.04m、発射重量243kg、弾頭重量35kg。誘導はセミアクティブ・レーダー、シーカーは9B-1022。信管は近接式。推進は固体燃料ロケット、速度マッハ３、射程50km。ランチャーはAPU-23M1を使う。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊丸10,’97

　＜Ｒ−２４Ｔ＞：R-23Tの改良型で、開発名称イズジェリェ160、米軍コードAA-7D。R-24Rと同様の改良を加え、シーカーも性能向上型に換装した。全長4.54m（4.19m？）、直径0.223m、翼スパン1.04m、発射重量235kg、弾頭重量35kg。誘導は赤外線受動誘導式、シーカーはTGS-23T4。信管は近接式。推進は固体燃料ロケット、速力マッハ３、射程15km。参考：世界の傑作機No.172、月刊軍事研究6,’14、月刊丸10,’97

　＜ＡＡ−７＞：西側推定諸元は以下の通り。全長4.5m（SARH型）／4.2m（赤外線受動誘導型）、直径0.26m、翼スパン1.4m、重量320kg、弾頭重量40kg（HE）。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ3.5、射程33km（SARH型）／15km（赤外線受動誘導型）。参考：ザ・マーチ17号、世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｒ−２３ファミリー＞

　＜Ｒ−２３ＵＤ＞：模擬弾。参考：世界の傑作機No.172

　＜Ｒ−２３ＵＴ＞：イナート弾。参考：世界の傑作機No.172

＜Ｒ−２４＞：SS-101（潜水艦）を参照。

＜Ｒ−２４＞：ロシア海軍タランタル�V型ミサイル艇。2011年9月9日0100-1000頃、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�V型警備艦ホルムスク、グリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガヴァニ、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-14、同R-18、同R-19、同R-298、ロプーチャ�T型揚陸艦BDK-98、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、エルブラス型潜水艦救難艦１隻、イングル型救難曳船１隻、カツン�U型救難艦１隻、オビ型病院船１隻と共に宗谷岬の西200kmを東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。2000-2200には宗谷海峡を通過していくのが確認されている。2013年8月14日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、タランタル�V型ミサイル艇R-20、同R-22と共に、宗谷岬の北北西60kmを南東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を東に進んでいる。2014年4月27日、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-19と共に、宗谷岬の北西100kmを東に航行するのを第２航空群P-3Cが確認した。9月26日1830頃、グリシャ�X型警備艦MPK82、同コレーツ、タランタル�V型ミサイル艇R-19、同艦番号991（他にもう３隻）、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ロプーチャ�T型揚陸艦アドミラル・ニヴェルスキー、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、ソーニャ型掃海艇艇番号553、同BT-256と共に、宗谷岬の北40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。2016年5月10日0500頃、タランタル�V型ミサイル艇R-29と共に、宗谷岬北西120kmを東に航行するのを、第２航空群P-3CとPG-827くまたかが確認した。その後宗谷海峡を東に抜けている。6月2日1500頃、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、タランタル�V型ミサイル艇R-29と共に、宗谷岬北北東40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を西に抜けている。2017年7月5日、宗谷岬北北東40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C、PG-827くまたか、DD-156せとぎりが確認した。その後宗谷海峡を西に抜けて日本海に向かっている。2020年2020年3月26日1100頃、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同マーシャル・シャポシニコフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同ソビエツカヤ・ガヴァニ、タランタル�V級ミサイル艇R14、同R18、同R19、同R20、同R297、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦１隻、改アルタイ級補給艦２隻、オホーツク級航洋曳船１隻、アムール級工作艦１隻、オビ級病院船イルティシュと共に、宗谷岬北西95kmを東に航行するのを、第２航空群P-3CとPG-825わかたかが確認した。その後これらは太平洋艦隊演習に参加するため宗谷海峡を東に進んでいる。4月24日1600頃、タランタル�V型ミサイル艇R14、同R18、同R19、同R20、同R297、ロプーチャ�T級戦車揚陸艦オスラビアと共に、宗谷岬北東40kmを南南西に航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。6月17日0600頃、グリシャ�X型警備艦コレーツ、タランタル�V級ミサイル艇R19、同R20、同R29、同R261、同R298、改アルタイ級補給艦１隻、オビ級病院船イルティシュと共に、宗谷岬北40kmを西に航行するのを、PG-825わかたかと第２航空群P-3C哨戒機確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊世界の艦船3,’12、11,’13、3,’15、7,’16、8,’16、10,’17、7,’20

＜Ｒ−２４Ｒ＞：R-23シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜Ｒ−２４Ｔ＞：R-23シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜Ｒ−２５＞：SS-102（潜水艦）を参照。

＜Ｒ２５＞：イギリス海軍Ｃ級駆逐艦Caグループ、カリスフォート（Carysfort）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ２５＞：ドイツ海軍R25級機動掃海艇。1938年竣工。1944年9月、フィンランド魚雷艇の攻撃で沈没した。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜Ｒ２５級＞：ドイツ海軍機動掃海艇。R17級の全長を1.6m短縮、0.1m深くし、上部構造物から甲板室を省いている。常備排水量110トン。主機はディーゼル、出力1836馬力、速力23.5ノット。兵装は20mm機関砲２門、機雷12個。1936-43年にR25やR27など82隻が建造された。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜Ｒ−２６＞：SS-103（潜水艦）を参照。

＜Ｒ２６＞：イギリス海軍Ｃ級駆逐艦Coグループ、コメット（Comet）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−２７＞：RPG-2海外シリーズ（対戦車ロケット）またはSS-104（潜水艦）を参照。

＜Ｒ−２７＞：ドイツ海軍R25級機動掃海艇。1937年竣工。1944年4月、ケーニッヒスベルクとピラウを結ぶ運河で触雷して沈没した。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜Ｒ−２７シリーズ＞：ソ連軍の中距離空対空ミサイル、開発名称K-27またはイズジェリェ470、米軍コードAA-10、NATOコードはアラモ（Alamo）。ヴィンペル（Vympel）設計局が開発し、1982年に実用化され、1983年に就役した。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究9,’08、5,’02、月刊エアワールド7,’04

　＜Ｒ−２７Ｒ＞：米軍コードAA-10a、NATOコードはアラモＡ（Alamo A）。AIM-7をベースに開発したK25試作空対空ミサイルの技術が流用されているという説もある。弾体前部に静安定性緩和用ストレーキ（レーダー近接信管のアンテナともいわれる）４枚、中央やや前寄りに逆テーパーの全遊動式カナード翼４枚、後部に固定式安定翼４枚が付いている。誘導方式は中間が慣性誘導、終末がSARHで、シーカーは9B-110KモノパルスＪバンドシーカー。全長4.08m（3.62m？）、直径0.23m、翼幅0.77m、誘導フィン幅0.97m、発射重量253kg（245kg？）、弾頭重量39kg（連続ロッド）、炸薬重量15kg。信管はレーダー近接と触発。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ4.5-5、最大射程75km。ランチャーはAKU-27（別名AKU-470）。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究6,’14、5,’02、9,’08

　＜Ｒ−２７Ｔ＞：米軍コードAA-10b、NATOコードアラモＢ（Alamo B）。誘導を中間・終末共に赤外線受動式に変更したタイプである。シーカー名称は36Tまたは9B-1032またはPRGS-27で、液体窒素冷却式であり、全方位攻撃が可能。全長3.795m、直径0.23m、翼幅0.77m、誘導フィン幅0.97m、発射重量245.5kg、弾頭重量39kg（連続ロッド）、炸薬重量15kg。信管はレーダー近接と触発。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ4.5-5。最大射程70km（50km？）だが、シーカーのロックオン距離が最大40kmなので、有効射程はこちらに制限される。ランチャーは液体窒素ボトル入りのAPU-27（別名APU-470）を使う。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究6,’14、5,’02、9,’08、4,’10、月刊エアワールド7,’04

　＜Ｒ−２７Ｐ＞：米軍コードAA-10E、NATOコードはアラモＥ（Alamo E）。パッシブ・レーダー・ホーミング型である。全長4.047m（4.78m？）、直径0.23m（0.26m？）、翼幅0.77m、誘導フィン幅0.97m、重量248kg（300kg超？）、弾頭重量39kg（連続ロッド）、炸薬重量15kg。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ4.5-5、有効射程72km（80km？）。ランチャーはAKU-27（別名AKU-470）。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊丸10,’97、月刊軍事研究5,’02、月刊エアワールド7,’04

　＜Ｒ−２７ＥＲ＞：別名イズジェリェ470-1E、米軍コードAA-10c、NATOコードはアラモＣ（Alamo C）。R-27Rの射程延伸型で、固体燃料ロケットを大型化した。全長4.775m、弾体直径0.23m、ロケットモーター直径0.26m、翼幅0.8m、誘導フィン幅0.97m、発射重量350kg、弾頭重量39kg（連続ロッド。45kg？）、炸薬重量15kg。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ4.5-5、有効射程95km、最大射程130km。誘導は中間指令誘導＋終末SARH。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究5,’02、9,’08、月刊JWings4,’02

　＜Ｒ−２７ＥＰ＞：米軍コードAA-10E、NATOコードはアラモＦ。R-27Pの射程延伸型である。全長4.742m、弾体直径0.23m、ロケットモーター直径0.26m、翼幅0.8m、誘導フィン幅0.97m、重量346kg、弾頭重量39kg（連続ロッド）、炸薬重量15kg。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ4.5-5、有効射程110km。誘導はパッシブ・レーダー。参考：世界の傑作機No.172、月刊軍事研究5,’02

　＜Ｒ−２７ＥＴ＞：別名イズジェリェ470-3E、米軍コードAA-10d、NATOコードはアラモＤ（Alamo D。アラモＰ？）。R-27Tの射程延伸型で、R-27ERと同様の改良を施してある。赤外線シーカーも改良し（最大ロックオン距離は不明）、巡航ミサイル迎撃能力と対赤外線対抗手段能力を付与した。全長4.49m、弾体直径0.23m、ロケットモーター直径0.26m、翼幅0.8m、誘導フィン幅0.97m、発射重量343kg、弾頭重量39kg（連続ロッド）、炸薬重量15kg。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ4.5-5、最大射程120km。誘導は赤外線受動式。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究5,’02、9,’08、4,’10、月刊JWings4,’02

　＜Ｒ−２７ＥＡ＞：アクティブ・レーダー誘導型。シーカーは9B-1103K（9B-110M3？）多機能モノパルスドップラーレーダーである。最大射程130km。参考：世界の傑作機No.172、月刊丸10,’97、月刊軍事研究4,’10

　＜Ｒ−２７ＥＭ＞：艦上機用SARH型。洋上迎撃用で、中間誘導を廃止し、シークラッター対策としてシーカーと近接信管を改良、低空目標対処能力を強化した。Su-33やMiG-29Kに搭載可能。参考：世界の傑作機No.172、月刊丸10,’97、軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＡＡ−１０＞：西側推定諸元は以下の通り。全長3.66m。推進は固体燃料ロケット、最大射程11-19海里。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｒ−２７海外シリーズ＞

　＜Ｒ−２７Ｒ１＞：R-27Rの輸出型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜Ｒ−２７Ｔ１＞：R-27Tの輸出型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜Ｒ−２７Ｐ１＞：R-27Pの輸出型。2004年3月から市場に出されている。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜Ｒ−２７ＥＲ１＞：R-27ERの輸出型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜Ｒ−２７ＥＴ１＞：R-27ETの輸出型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｒ２７ＳＬＢＭシリーズ＞：ソ連軍のSLBM、別名4K10またはRSM-25、ニックネームはズィーピ（Zyp’、さざなみ）、米軍コードSS-N-6、NATOコードはサーブ（Serb）。1962年4月24日にSKB-385（特別設計局385）が開発を開始、各型計1800発が生産されて667A/667AU型戦略原潜に搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊軍事研究8,’13、11,’04、核兵器事典、月刊世界の艦船3,’05

　＜Ｒ２７＞：SS-N-6Mod1。液体燃料を長期保存可能なタイプに変更し、陸上でミサイル本体に充填できるようになった。潜水艦に搭載できるよう、全長の短縮に力を入れており、推進剤タンクにメインロケットを埋め込むサブマージド・エンジン構造を採用、推進剤タンクと酸化剤タンクの隔壁も１枚で済ませている。軽量化を図るため、弾体には化学エッチング処理（ケミカル・ミリング）したアルミニウム・マグネシウム合金を使用して極限まで薄くした。全長9.65m（8.89m？）、直径1.5m、発射重量14.2トン。弾頭は１メガトン単弾頭で重量0.65トン。推進は4D10液体燃料ロケット（推力23トン）１段＋姿勢制御用バーニア２基（推力計３トン）、推進剤は非対称ジメチルヒドラジン、酸化剤は四酸化二窒素（抑制赤煙硝酸？）、射程2500km。誘導は慣性誘導、CEP1.9km（1.3-3km？）。1968年3月に運用可能となった。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊軍事研究9,’16、12,’16、11,’04、7,’17、月刊丸3,’90、月刊世界の艦船3,’05、7,’13

　＜Ｒ２７Ｋ＞：空母機動部隊・船団攻撃型。西側には存在が知られておらず、米軍コードはR27と同じSS-N-6Mod1。R27に大気圏外軌道修正用の２段目ロケットを追加したものである。全長8.9m、直径1.5m、発射重量13.3トン。弾頭は１メガトン単弾頭で重量0.5トン。射程3000km。CEP1.3km。629型から改造された605型K-102にのみ搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

　＜Ｒ２７Ｕ＞：射程延伸型。１メガトン単弾頭型と200キロトンMRV３発型があり、米軍コードは前者がSS-N-6Mod2、後者がSS-N-6Mod3である。全長9.7m、直径1.5m、発射重量14.2トン。推進は液体燃料ロケット単段式、射程3200km。CEP1.3km。1973年に就役した。参考：月刊軍事研究11,’04、月刊世界の艦船3,’05

＜ＳＳ−Ｎ−６＞：西側推定諸元は以下の通り。全長13m、直径1.8m、重量19トン、投射重量1500ポンド（0.68トン）。弾頭は0.5-1メガトン単弾頭。推進は２段式液体燃料ロケット、射程2400km。誘導は慣性式、CEP1.3km。参考：ザ・マーチ17号、ミリタリー・バランス1989-1990

　＜ＳＳ−Ｎ−６Ｍｏｄ１＞：西側推定諸元は以下の通り。全長10.8m、直径1.75m、発射重量20トン。弾頭は１メガトン単弾頭。推進は液体燃料ロケット、最大射程2400km。CEP0.9km。1968年から配備された。参考：アメリカの核兵器ザ・マーチ17号

　＜ＳＳ−Ｎ−６Ｍｏｄ２＞：西側推定諸元は以下の通り。全長10.8m、直径1.75m、発射重量20トン。弾頭は１メガトン単弾頭。推進は液体燃料ロケット、最大射程3000km。CEP0.9km。1973年から配備された。参考：アメリカの核兵器、ザ・マーチ17号

　＜ＳＳ−Ｎ−６Ｍｏｄ３＞：西側推定諸元は以下の通り。全長10.8m、直径1.75m、発射重量20トン、投射重量1500ポンド（0.68トン）。推進は液体燃料ロケット、最大射程3000km。弾頭は200キロトンMRV（MIRV？）2-3発、CEP1.4km。1974年から配備された。参考：アメリカの核兵器、ザ・マーチ17号、ミリタリー・バランス1989-1990

＜Ｒ２７海外シリーズ＞

　＜Ｒ２７陸上発射型（北朝鮮）＞：BM-25を参照。

＜Ｒ−２７Ｋ＞：ソ連海軍の潜水艦発射型対艦弾道ミサイル、別名4K18またはKY-9、NATOコードはSS-NX-13。1960年にソ連海軍が空母攻撃用として要求を出し、1962年4月に国防委員会で承認され、1966年からOKB-52で開発された。発射30秒後に高度300kmの弾道頂点に達し、目標捜索レーダーが作動、予定弾着点から半径65km以内を捜索し、目標を探知したら小型ブースターを噴射して弾道を２回調整（１回あたり噴射時間は８秒間）、再突入体を分離して目標に突入させ、核弾頭（2-3.5メガトン）により破壊する。全長9m、直径1.5m、発射重量13.25トン。最大射程900km。1970年から地上で発射試験を行い20回中16回成功、1972年12月から605型ゴルフ�W級通常動力型潜水艦での発射試験を行って11回中10回成功した。1973年11月の最後の発射試験では標的艦に命中しており、実用化の域に達していたとみられるが、配備はされておらず（667型ヤンキー級の一部に搭載された？）、理由は発射前に目標情報を得ることが困難で運用に問題があったとも、SALT�T／�Uによるものとも、他の兵器の予算を減らされる可能性があったからともいわれるが、詳細不明である。参考：月刊世界の艦船6,’16、11,'21、3,’17、月刊軍事研究12,’16

＜Ｒ２７Ｖ−３００＞：ソ連軍Yak-38用推力偏向ノズル付き２軸式ターボジェットエンジン。圧縮機は低圧５段・高圧６段、圧縮比10.5、タービンは高圧１段、低圧１段、離昇推力5.9トン、巡航時燃料消費率0.883kg/推力kg/h。全長3.7m、直径1.01m、ドライ重量1.35トン。後に離昇推力が6.1トンに向上した（巡航時は最大6.8トン）。参考：世界の傑作機No.162

＜Ｒ２８＞：イギリス海軍Ｖ級駆逐艦ベルラム（Verulam）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ２８Ｖ−３００＞：ソ連軍Yak-38M用推力偏向ノズル付き２軸式ターボジェットエンジン。R28V-300の改良型である。離昇推力6.7トン、巡航時推力7.1トン。参考：世界の傑作機No.162

＜Ｒ−２９＞：ロシア海軍タランタル�V型ミサイル艇。1992年起工、2003年就役。2004年8月31日から9月3日、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、ロプーチャ�U型揚陸艦BDK-11と共に呉基地を訪問した。9月4日、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、ロプーチャ�U型揚陸艦BDK-11と共に、対馬沖でDDH-144くらま、DD-103ゆうだちと捜索救難訓練を行った。2015年6月7日、タランタル�V型ミサイル艇R-19、同R-298と共に、宗谷岬西北西140kmを東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。2016年5月10日0500頃、タランタル�V型ミサイル艇R-24と共に、宗谷岬北西120kmを東に航行するのを、第２航空群P-3CとPG-827くまたかが確認した。その後宗谷海峡を東に抜けている。6月2日1500頃、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、タランタル�V型ミサイル艇R-24と共に宗谷岬北北東40kmを西に航行するのを第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を西に抜けている。6月20日0800頃、タランタル�V型ミサイル艇R-14と共に宗谷岬北西40kmの宗谷海峡を東に航行するのを、PG-825わかたかと第２航空群P-3Cが確認した。2018年8月9日0500頃、タランタル�V型ミサイル艇R261と共に、宗谷岬西北西100kmを東に航行するのを、PG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。2020年7月28日2200頃、タランタル�V型ミサイル艇R297、ズヴェズドチカ級兵器輸送艦１隻と共に、宗谷岬北西110kmを東に航行するのを、PG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。2021年9月3日0400頃、タランタル�V型ミサイル艇R298と共に、宗谷岬西130kmを東に航行するのを、PG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に向かっている。9月14日1300頃、タランタル�V型ミサイル艇R298と共に、宗谷岬北東40kmを南に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。2022年6月17日0600頃、グリシャ�X型警備艦コレーツ、タランタル�V級ミサイル艇R19、同R20、同R24、同R261、同R298、改アルタイ級補給艦１隻、オビ級病院船イルティシュと共に、宗谷岬北40kmを西に航行するのを、PG-825わかたかと第２航空群P-3C哨戒機確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。9月11日0800頃、タランタル�V級ミサイル艇R261と共に、礼文島北西50kmを東に航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3C哨戒機が確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。9月28日1300頃、タランタル�V級ミサイル艇R261と共に、宗谷岬北30kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊世界の艦船2,’17、3,’05、3,’16、7,’16、8,’16、9,’16、3,’19、4,’21、3,’22、3,’23

＜Ｒ−２９シリーズ＞：ソ連海軍のSLBM、発射システム名称D-9。アメリカの制海海域外からアメリカを攻撃できる長射程・高命中精度の弾道ミサイルとして1964年9月から開発され、667B型デルタ級原潜シリーズに搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

　＜Ｒ−２９＞：最初の実用型、別名RSM-48（RMS-40？4K75？）、米軍コードSS-N-8Mod1、NATOコードはソーフライ（Sawfly）。ミサイルの構造を工夫して２段式ながら従来の３段式に相当する射程を持たせ、誘導装置に天測機能を追加、弾頭分離後にダミー弾頭を放出するようにした。燃料タンクはアンプル式で、貯蔵可能燃料を工場で充填する。全緯度から発射可能。全長12.95m（13.2m？）、直径1.8m、発射重量33.3トン（32.8トン？）。弾頭は１メガトン（0.6-1.5メガトン？）単弾頭。推進は液体燃料ロケット２段式、推進剤は非対称ジメチルヒドララジン、酸化剤は四酸化窒素、射程7800km。CEP0.9-1.5km（0.4km？）。K-145改造の実験艦で試射が行われ、1974年に就役し、改629型（ゴルフ�V型）に搭載されて実戦配備され、667B型が本格的に搭載した。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、核兵器事典、月刊軍事研究12,’16、月刊丸3,’90、月刊世界の艦船3,’05、5,’20

　＜Ｒ−２９Ｕ＞：米軍コードSS-N-8Mod2、NATOコードはソーフライ（Sawfly）。全長13.4m、直径1.8m、発射重量33.3トン。弾頭は１メガトン（1.5メガトン？）単弾頭（MRV３個？）で重量1.1トン。射程8000km。CEP0.9-1.5km。1978年に就役し、667B後期型及び667BD型に搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊世界の艦船3,’05、11,’17

　＜Ｒ−２９Ｄ＞：射程延伸型、米軍コードSS-N-8Mod2。全長13.4m、直径1.8m、発射重量33.3トン。弾頭は0.7メガトン単弾頭。射程9100km。CEP0.9-1.5km。1986年に就役し、667BDR型に搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊軍事研究12,’16、月刊世界の艦船5,’20

　＜Ｒ−２９Ｒ＞：別名RSM-50または3M40またはヴァルナ（Volna）、米軍コードSS-N-18Mod1、NATOコードはスティングレイ（Stingray）。1968年から開発され、1975年に陸上試射、1976年に潜水艦からの試射が行われ、1977年（1979年？）に就役した。全長14.4m（13.6m？14.6m？15.6m？）、直径1.8m、発射重量35.3トン。弾頭は200キロトン（300キロトン？）MIRV３発で重量1.65トン。推進は液体ロケット２段＋PBV、最大射程6500km誘導はINS＋天測、CEP0.9-1.4km。667BDR型に16基搭載された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、核兵器事典、ソ連／ロシア原潜建造史、月刊軍事研究8,’16、12,’16、月刊世界の艦船3,’05、5,’20

　＜Ｒ−２９ＲＬ＞：R-29Rの単弾頭型、別名3M40L、米軍コードSS-N-18Mod2。全長13.6m、直径1.7m、重量35.3トン。弾頭は0.45メガトン単弾頭。最大射程8000-9000km。CEP0.9-1.4km。1979年（1977年？）に就役し、667BDR型に搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊軍事研究8,’16、12,’16、月刊世界の艦船11,’17

　＜Ｒ−２９ＲＫ＞：R-29RのMIRV弾頭数増加型、別名3M40K、米軍コードSS-N-18Mod3。全長14.1m、直径1.8m、発射重量36.3トン。弾頭は0.1キロトンMIRV７発。最大射程6500km。CEP0.9-1.4km。1982年に就役し、667BDR型に搭載された。START条約発効で弾頭を3-4発しか積まなくなった（ミサイル自体搭載しなくなった？）。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊軍事研究8,’16

　＜Ｒ−２９ＲＫ−１＞：全長14.1m、直径1.8m、発射重量36.3トン。射程7400km、弾頭は0.1キロトンMIRV７発。ただしSTART条約に基づいて弾頭は3-4発分しか搭載していない。CEP0.7-1.2km。1987年に就役し、667BDR型に搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

　＜Ｒ−２９ＲＫ−２＞：全長14.1m、直径1.8m、発射重量36.3トン。射程8000km（オホーツク海からアラスカとアメリカ本土東岸を収める）、弾頭は0.1キロトンMIRV７発。ただしSTART条約に基づいて弾頭は3-4発分しか搭載していない。CEP0.7-1.2km。1990年に就役し、667BDR型に搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊軍事研究9,’14

　＜Ｒ−２９ＲＫＵ−０１＞：発射重量35.3トン、投射重量1.65トン。弾頭は中威力核弾頭３発または小威力核弾頭７発。推進は液体燃料ロケット２段式。誘導はINS＋天測。1990年に採用され、667BDR型に搭載された。参考：月刊軍事研究6,’18

　＜Ｒ−２９ＲＫＵ−０２＞：発射重量35.3トン、投射重量1.65トン。弾頭は中威力核弾頭３発。推進は液体燃料ロケット２段式。誘導はINS＋天測。2006年に採用され、667BDR型に搭載された。参考：月刊軍事研究6,’18

　＜Ｒ−２９Ｍ＞：米軍コードSS-N-23。全長14.8m、直径1.9m、発射重量40.3トン。推進は液体燃料ロケット３段式、射程8300km（弾頭４発）／9300km（弾頭１発）。弾頭は0.1キロトンMIRV４発、弾頭重量2.8トン。CEP500-900m。1986年に就役し、667BDRMデルタ�W級原潜に搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊軍事研究12,’16

＜Ｒ−２９ＲＭ＞：別名シュチル（シュティーリ？）、ミサイル・コンプレックス名称3K27、ミサイル名称3M27、米露核軍縮条約型式名RSM-54、米軍コードSS-N-23、NATOコードはスキフ（SKIFF）Mod1。1983年に発射実験に成功、1986年に就役した。全長14.8m（16.8m？）、直径1.9m、重量40.3トン。弾頭は100キロトンMIRV４発。推進は３段液体ロケット、射程8300km（MIRV４発）／9300km（100キロトン単弾頭）。北極海からアメリカ全土を射程内に収める。誘導はINS＋天測、CEP500-900m。1987年に就役し、667BDRMデルタ�W級原潜に搭載されており、667BDRデルタ�V型の一部も搭載しているといわれる。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究8,’16、7,’05、7,’04、9,’14、核兵器事典、ソ連／ロシア原潜建造史、月刊丸3,’90、月刊世界の艦船3,’05、11,’17、5,’20

＜Ｒ−２９ＲＭ−１＞：全長14.8m、直径1.9m、発射重量40.3トン。推進は３段液体ロケット、射程8300km。弾頭は100キロトンMIRV４発。CEP500-900m。1988年に就役し、667BDRMデルタ�W級原潜に搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

＜Ｒ−２９ＲMＵ２＞：R-29RGUまたはR-29RMUかも。9K714/SS-23をベースに1990年代末から開発された新型で、ミサイル名称3M27Uシネワ（Sineva、青ベレー帽）、米軍コードSS-N-23A/SS-N-23mod1、NATOコードはスキッフMod2（Skiff Mod2。シーシアン、スキタイ人？）、米露核軍縮条約名称RSM-54。弾頭はMIRVで、200キロトン弾頭なら４個、ZG-32小威力弾頭（100キロトン）なら８個（10個？）を搭載する。射程8300kmで、弾頭を減らせば10000km以上飛翔でき、2008年の演習ではK-114ツラ原潜が試射して11547km飛んだ。GLONASSによる誘導システムを搭載して命中精度を高めており、弾道ミサイル防衛システムに対抗できる改良型デコイを搭載、対NEMP能力も向上させているという。全長14.8m、直径1.9m、発射重量40.3トン、投射重量2.8トン。推進は３段液体ロケット＋PBV。CEP500m。2000年に発射試験が始まり、2007年7月9日に配備され、667BDRM型に搭載された。2008年10月11日のK-114ツラ原潜からの発射実験では11547km先に着弾した。参考：月刊軍事研究8,’16、1,’09、2,’09、9,’14、6,’18、月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17、4,’13

＜Ｒ−２９ＲＭＵ２．１＞：R-29RGUシネワの後継で、別名3M27Uライネール、米露核軍縮条約名称RSM-54、米軍コードSS-N-23mod2。2010年から開発された。シネワの３段目を新型にして様々なタイプの核弾頭を搭載できるようにしている。全長14.8m、直径1.9m、発射重量40.3トン、投射重量2.8トン。弾頭数9-12発（威力数十キロトン）／４発（100キロトン）。推進は３段液体ロケット＋PBV、最大射程8300-12000km。オホーツク海からアメリカ全土、ヨーロッパ主要国、中国全土、オーストラリア全土を攻撃できる。誘導はINS＋天測＋GLONASS。2011年8月、2012年5月20日、9月29日に発射試験が行われ、2014年初めに就役した。667BDR/667BDRM型に搭載される。参考：月刊軍事研究8,’16、6,’18、4,’12、2,’12、9,’14、月刊世界の艦船11,’17、6,’14、7,’14、1,’18

＜ＳＳ−Ｎ−８＞：西側推定諸元は以下の通り。全長17m、直径2m、重量20トン。推進は２段式液体ロケット、射程8000km。誘導は慣性式。参考：ザ・マーチ17号

＜ＳＳ−Ｎ−８Ｍｏｄ１＞：西側推定諸元は以下の通り。全長14m、直径2m、発射重量20トン、投射重量1500ポンド（0.68トン）。推進は液体ロケット、最大射程7800km。弾頭は１メガトン単弾頭、CEP1300m。1972年から配備された。参考：アメリカの核兵器、ミリタリー・バランス1989-1990

＜ＳＳ−Ｎ−８Ｍｏｄ２＞：西側推定諸元は以下の通り。全長14m、直径2m、発射重量20トン。推進は液体ロケット、最大射程9100km。弾頭は800キロトン単弾頭、CEP900m。1976年から配備された。参考：アメリカの核兵器

＜ＳＳ−Ｎ−１８＞：西側推定諸元は以下の通り。全長14m、直径1.8m。弾頭は450キロトン単弾頭。推進は２段式液体ロケット、射程8000-16000km。誘導は慣性式。参考：ザ・マーチ17号

＜ＳＳ−Ｎ−１８Ｍｏｄ１＞：西側推定諸元は以下の通り。全長14m、直径1.8m、発射重量25トン。推進は固体燃料ロケット、最大射程6500km。弾頭は200キロトンMIRV３発、CEP1400m。1978年から配備された。参考：アメリカの核兵器

＜ＳＳ−Ｎ−１８Ｍｏｄ２＞：西側推定諸元は以下の通り。全長14m、直径1.8m、発射重量25トン。推進は固体燃料ロケット、最大射程8000km。弾頭は450キロトン単弾頭、CEP600m（900m？）。1980年から配備された。参考：アメリカの核兵器、ミリタリー・バランス1989-1990

＜ＳＳ−Ｎ−１８Ｍｏｄ３＞：西側推定諸元は以下の通り。全長14m、直径1.8m、発射重量25トン。推進は固体燃料ロケット、最大射程6500km。弾頭は200キロトンMIRV７発、CEP600m（900m？）。1981年から配備された。参考：アメリカの核兵器、ミリタリー・バランス1989-1990

＜ＳＳ−Ｎ−２３＞：西側推定諸元は以下の通り。弾頭は100キロトンMIRV10発。射程8300km。CEP900m未満。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜Ｒ−２９Ｂ＞：ツマンスキーが開発したターボジェットエンジン。圧縮機段数５＋６段、圧縮比12.4、燃焼器はアニュラー式、タービン段数１段以上、アフターバーナー付き、離昇推力27500ポンド（12.5トン）。MiG-23MFやSu-22に搭載された。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｒ３０＞：イギリス海軍Ｃ級駆逐艦Caグループ、カロン（Carron）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−３０＞：ロシア海軍SLBMコンプレックス、別名3K30ブラヴァ（Bulava、鉄槌。ブラヴァ30？）、条約型式名RSM-56、米軍コードSS-N-32。RS-12M2ICBMがベースで、モスクワ熱工学研究所が開発した。コンプレックスは3M30ミサイル、D30（3S30？）発射装置、3F30-9輸送コンテナ、3F30-4輸送コンテナ牽引車などからなり、3M30ミサイルは3D30第１段ロケット、3D60第２段ロケット、3D42第３段ロケット、3G30MIRVバス、3N30誘導システムなどで構成される。全長13.4m（12.1m？11.5m？）、直径2m、発射重量36.8トン（33.5トン？）、最大投射重量1.15トン。弾頭はMIRVで、100-150キロトン弾頭を6-12個（6-10個？）収容する。推進は第１・第２段固体燃料ロケット＋第３段（MIRV段）液体燃料ロケット＋PBV、射程8000km（弾頭10個）／8300km（弾頭６個）／10000km（弾頭４個）。誘導は慣性＋GLONASS＋3N30天測航法システム、CEP250-350m。955型ボレイ級戦略原潜に16-20基搭載される。開発した研究所によれば、陸上でも運用できるらしい。2004年6月に最初の発射実験を行ったが、失敗した。2005年9月27日にタイフーン級戦略原潜TK208ドミトリー・ドンスコイからの発射実験に成功したが、2006年に３回連続で発射に失敗し、開発が遅延。2007年末までの６回の実験中２回しか成功しなかった。2008年9月18日にTK208ドミトリー・ドンスコイから発射実験が行われ、5600km先のカムチャツカ半島に着弾したが、MIRVのバスが故障していたという。2009年7月、２回続けて試射に失敗して開発責任者が更迭された。12月9日には通算12回目の発射実験に失敗（失敗は通算７回目）し、高空で爆発してしまい、UFO騒動を起こした。そのため調査委員会を設置して審査を行う羽目になったが、開発継続が決定されている。2010年10月7日、白海でTK208ドミトリー・ドンスコイから発射され、カムチャツカに弾頭が落下、発射実験に成功した。2011年6月28日、955型ボレイ級戦略原潜ユーリ・ドリゴルキーからの初の水中発射試験に成功した。これで通算15回のテスト中、成功は８回となった。8月27日の通算16回目のテストでユーリ・ドリゴルキーから水中発射され、9300km先に着弾した。10月28日、ユーリ・ドリゴルキーから最大ペイロードで水中発射され、6000km先のカムチャツカ半島クラ試験場に着弾した。12月、ユーリ・ドリゴルキーからの２連続発射に成功した。2013年9月、発射試験に失敗。2015年11月、発射試験に失敗。2016年9月27日、ユーリ・ドリゴルキーから２発を連射し、１発目は成功したが、２発目は自爆させられた。指令破壊の訓練とも、１段目ロケットの不具合ともいわれる。2018年6月29日、ユーリ・ドリゴルキーからの４発斉射に成功した。2019年10月、K-549クニャージ・ウラジミールからの発射に成功した。2021年10月、K-553クニャージ・オレグからの発射に成功した。参考：月刊丸12,’10、月刊軍事研究12,’16、9,’14、8,’16、1,’09、2,’09、8,’07、2,’10、4,’10、月刊世界の艦船1,'15増刊、11,'22、11,’17、5,'20、9,’10、9,’11、3,’05、1,’12、3,’12、10,’13、8,’16、2,’17、9,’18、月刊航空ファン11,’11

＜Ｒ−３１＞：ソ連海軍初の固体燃料ロケット推進SLBM、別名RSM-45または3M17、米軍コードSS-N-17、NATOコードはスナイプ（Snipe）。R-27搭載艦である667A型を極力そのまま使えるよう、直径を同じにしてあるが、全長は3mほど長い。全長11.4m、直径1.54m、発射重量26.9トン。推進は固体燃料ロケット２段式（３段式？）、射程4200km（3900km？）。CEP1400m。弾頭は１メガトン（500キロトン？）単弾頭。10キロトン３発または８発のMRV計画もあったが、完成しなかった。発射システムの名称はD-11。1973年に地上発射に成功、1976年から667AM型ヤンキー�U級に搭載されて実験を繰り返し、1980年からは哨戒任務にも就いたが、固体燃料ロケットの信頼性に欠け、射程も短く、1990年までに全弾発射処分とした。しかし最後に残っていた16発のうち、６発が故障で発射できず、陸上で解体されている。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、核兵器事典、月刊軍事研究12,’16、月刊世界の艦船2,’17、5,’20、11,’22

　＜ＳＳ−Ｎ−１７＞：西側推定諸元は以下の通り。全長11.2m、直径1.65m、発射重量18トン、投射重量2500ポンド（1.1トン）。推進は２段式固体燃料ロケット、射程3900km（5000km以上？）。弾頭は0.5-1メガトンの単弾頭。誘導は天測＋慣性、CEP1500m。1977年から配備された。参考：アメリカの核兵器、ザ・マーチ17号、ミリタリー・バランス1989-1990

＜Ｒ−３１偵察機＞：ベルギー軍の複座偵察機。主翼はパラソル配置の楕円翼。オープンコクピットとクローズドコクピットの２種があり、両者で垂直尾翼形状が違っている。全長9.2m、全幅14.1m、全備重量2130kg。エンジンはロールスロイス社製ケストレル2S（480馬力）単発、最大速度295km、実用上昇限度8800m。固定武装は機銃３丁。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｒ３２＞：イギリス海軍バトル級駆逐艦キャンパーダウン（Camperdown）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ３３＞：イギリス海軍Ｔ級駆逐艦タープシカリ（Terpsichore）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ３３＞：インド海軍ヴィクラマディチャ級空母ヴィクラマディチャ（Vikramaditya）。元はロシア海軍キエフ級空母アドミラル・ゴルシコフである。2011年3月1日、繋留試験を開始。2012年6月8日、第１回公試のためセヴェロドビンスクを出港。7月、洋上でMiG-29KUBの発着艦試験を実施。9月、最大速力公試を行ったところ、インド側の要求で耐熱アスベストをテスト不十分な中国製安物耐熱レンガに変更していたため、主缶８基のうち７基でトラブルが発生、３基が壊れた。2012年12月引き渡し予定だったが、主缶トラブル解決のため遅れ、洋上公試は2013年7月に、試験航海は9月20日に漸く終了した。2013年11月16日、セヴェルドビンスクでインドに引き渡されて就役した。11月26日（27日？）、インド海軍乗員1600名を乗せてセヴェロドビンスクを出港し、インドに向かった。デリー級ミサイル駆逐艦D61デリー、タルワル�U型フリゲートF51トリカンド、ディーパク級補給艦（２代目）L50ディーパクが随伴している。ムルマンスクとポルトガルのリスボンを経由し、12月20日にジブラルタル海峡を通過した。アラビア海ではヴィラート級空母R22ヴィラートと合流している。2014年1月7日、インドのカルワルに到着した。2016年6月、停泊して整備作業を行っていたところ、毒性ガスが漏れて作業員２名が死亡した。2017年3月、アラビア海でバラク１艦対空ミサイルの発射試験を行い、高速目標を撃墜した。7月10-17日、マラバール2017演習に参加。2018年4月末、艦内で火災が起き、消火活動を行った士官１名が死亡し、７名が負傷した。2019年5月1-10日、フランス海軍との合同演習ヴァルナ19に参加。2020年11月17-20日、マラバール2020（後段）に参加。2020年11月、搭載MiG-29K戦闘機が墜落した。2021年5月、居住区で小火災が発生した。参考：月刊世界の艦船3,’20、6,’11、9,’12、12,’12、4,’13、9,’13、10,’13、2,’14、3,’14、10,’14、3,’15、11,'15、10,’16、10,’17、10,’18、9,’19、8,'21、月刊JWings1,’13、1,’14、2,’14、2,'21、月刊軍事研究4,’17

＜Ｒ−３３シリーズ＞：ソ連軍の長距離空対空ミサイル、開発名称K-33またはイズジェリェ410、米軍コードAA-9、NATOコードはエイモス（Amos）。MiG-31用にヴィンペル設計局が開発し、当初は弾体前部に操縦翼があったが、1972年に胴体下半埋め込み式で搭載することになったため、安定翼後方に操縦翼を移しており、AIM-54に似た外見となった。まず14発を試作してMiG-25P-10から1973年に３発、1974年に11発の試射を実施。1975年9月16日にMiG-31で初試射を行い、1978年8月に４目標同時交戦試験を初めて実施、1979年3月から1980年に国家領収試験を行って1981年5月6日に実戦配備承認が得られ、1985年にノルウェー沖でMiG-31が搭載しているのが確認された。Su-27にも搭載可能。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊JWings4,’02、月刊航空情報11,’09

　＜Ｒ−３３＞：NATOコードはAmos A。弾体は太い円筒形で、前方から膨らんだ円錐状のレドーム、レーダー信号処理部、誘導制御部、B-410爆風破片弾頭、ロケットモーター、ノズルという構造になっており、誘導制御部側面に細長い平面アンテナ、弾頭側面に信管用の細長い平面アンテナ、ロケットモーター側面に十字の大型安定翼（前縁に大きな後退角を持つストレーキ状）、ノズル側面に十字の矩形操舵翼（翼端部が後ろに向かって軽く内側にカットされている）とレーダーアンテナが付いている。高速で飛翔するため、構造材はスチールとチタン合金で耐熱化した。発射母機に搭載される際、操舵翼の上２枚は胴体とぶつからないよう横に折り畳まれており、AKU-410-1エジェクトランチャーから下方に射出されてロケットモーターが点火すると同時に展開される。誘導は慣性＋コマンドリンク＋セミアクティブ・レーダーで、レーダー波受信装置はMFBU-410という名称であり、敵爆撃機のECM発信源に突入するモードも有する。高度50mを飛翔する巡航ミサイルを迎撃する能力もあるといわれる。ただ発射母機のレーダーにミサイルの射程に見合うだけの能力が無いらしい。多目標同時攻撃を可能とするため、発射時に識別コードを入力してレーダー波が混信しないようにする。全長4.15m（4.25m説あり）、直径0.38m、翼スパン1.11-1.18m、重量490kg、弾頭重量47.5kg。推進は固体燃料ロケット、飛翔速度3000km・マッハ4.5-5、最小有効高度25-50m、最大有効高度26000-28000m、射程120km(対爆撃機。100km？）／35km（対巡航ミサイル）。対応可能目標速度3000km以下。4Gまでの機動が可能。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊JWings4,’02、月刊丸10,’97、月刊航空情報11,’09

　＜Ｒ−３３Ｅ＞：MiG-31E用の射程延伸型。ロケットモーターを強化して射程を対爆撃機で160kmに延ばした。全長4.15m（4.25m説あり）、直径0.38m、翼スパン1.11-1.18m、重量490kg、弾頭重量47.5kg。推進は固体燃料ロケット、飛翔速度3000km・マッハ4.5-5。参考：世界の傑作機No.172

　＜Ｒ−３３Ｓ＞：MiG-31M用の改良型で、NATOコードはAmos B。1993年に存在が確認された。レドーム直後にカナード４枚を追加しており、信号処理装置をデジタル式に変更、ECCM能力を強化している。8Gまでの機動が行えるようになり、射程も延びたとされる。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＡＡ−９＞：西側推定諸元は以下の通り。全長3.66m、翼スパン1.22m、発射重量300kg、弾頭重量45kg。誘導はセミアクティブレーダー。推進は固体燃料ロケット、最大射程24海里。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｒ３５＞：フランス陸軍の歩兵支援用戦車、制式名称Char leger Modele 1935 Renault。コンセプトはルノーFT17の近代化・廉価版で、1934年6月に陸軍総司令部が提出した軽戦車設計案をベースにルノー社が開発した。車体は圧延鋼板の車体底面と側面をボルトで結合し、その上に３分割された鋳造車体上部をボルト止めしてある。車体前部右にディファレンシャルとファイナルドライブ、車体中央前寄り右にドライブシャフト、左に操縦席、車体中央右にトランスミッション、左に戦闘室、車体後部右にエンジン、左に燃料タンクとラジエーター、冷却ファンがある。操縦はステアリングレバーで行う。操縦手用ハッチは座席前面と車体前部上面の２枚が上下に開く方式で、座席前面のハッチには装甲バイザー付きビジョンブロックを持つ。戦闘室と機関室の間には隔壁が無い。車体後面に尾ソリの装着が可能。下部転輪はシングルタイプ片側５枚、サスペンションは水平ラバースプリング式シザーズ・サスペンションで、前方の転輪１枚は単独、後ろの４枚は２枚ずつサスペンション・ボギーに取り付けられている。起動輪は前方、誘導輪は後方にあり、上部転輪は片側３枚。車体中央に砲塔が載っており、最初の試作車両ZMでは機銃２丁を装備した銃塔を搭載していたが、３号車から１名用砲塔モデルAPX-Rに21口径37mm戦車砲SA1918戦車砲（100発）と7.5mm機銃M1931を１丁（2400発）装備した。主砲は後にSA1918M37に変更され、1939年半ばから長砲身（33口径）のSA1938に換装（主砲基部両側に補助装甲板装備。これをルノーR39と呼ぶこともあるが、制式名称ではない）している。全長4.02m、全幅1.87m、全高2.13m、戦闘重量9.8トン。主砲は37mmプトーSA18またはSA38（116発）１門、副武装は同軸7.5mm機銃M1931（2400発）１丁。主砲俯仰角マイナス11度からプラス19度。装甲厚は車体前面32mm15度、側面40mm10度、後面40mm11度、底面14mm90度、上面13mm90度、防楯45mm、砲塔前面45mm0-25度、側後面40mm30度、上面12mm90度。エンジンはルノー447液冷４気筒ガソリン（出力82馬力、総排気量5880cc）、トランスミッションは前進４速・後進１速、最大速度20.5km、燃料搭載量168リットル、航続距離138km（路上138km）／80km（路外）。乗員２名（車長兼装填手兼砲手、操縦手）。1600両以上が生産されて独立戦車大隊に配備され、黄作戦時にも870両が現役にあり主力として使用され、スペック上は当時のドイツ国防軍戦車を上回っていたが、乗員が２名だけで運用の柔軟性に欠け、主砲も対戦車戦闘・対歩兵戦闘共に威力不足で、戦闘には負けた。参考：月刊PANZER7,’10、8,’10、8,’02、11,’03、8,’13、月刊JGround Vol.11、歴史群像6,’10

＜Ｒ３５海外シリーズ＞

　＜３５Ｒ戦車７３１（ｆ）＞：ドイツ国防軍戦車、制式名称Panzerkampfwagen 35R 731(f)。第２次大戦時に鹵獲して使用したもので、無線装置を搭載して左フェンダー上にアンテナを装備、砲塔のキューポラの上半分を切り取ってハッチを付けた。全長4.02m、全幅1.87m、全高1.94m、重量10トン。主砲は3.7cmPaK18(f) L/21（58発）、副武装は7.5mmMG31(f)（2400発）。装甲厚は車体前面下部32mm（曲面）、上部32mm15度または曲面、側面下部40mm０度、上部40mm10度、後面下部40mm35度、上部40mm11度、底面14mm90度、上面13mm90度、防楯45mm（曲面）、砲塔前面45mm０度／25度、側後面40mm30度、上面12mm90度。エンジンはルノー社製（出力80馬力）、トランスミッションは前進４速・後進１速、最大速度20km、航続距離140km。無線機はFuG5。乗員２名。1941年に６個小隊がシャネル諸島に派遣され、26両が4.7cmPaK搭載型R35自走砲の指揮用車両として配備され、1943年に再編成された第21戦車師団第100戦車旅団にも装備された。他にもフランス駐留の歩兵師団に分散配備され、対パルチザン任務に投入されている。少数は1941年にイタリアに輸出された。参考：ジャーマンタンクス

　＜Ｒ３５（シリア）＞：シリア陸軍戦車。フランスが残していったものを1948年にイスラエルと交戦した際に使用しているが、M4に蹴散らされた。参考：月刊PANZER4,’04

　＜Ｒ３５（ルーマニア）＞：ルーマニア陸軍戦車。1938年に採用を決定し、200両をノックダウン生産する予定だったが、1939年に75両を輸入したのみに終わった。1941年から訓練部隊に回されている。1944年に30両が主砲をソ連製45mm戦車砲に換装した（名称はR35のまま）。参考：月刊丸9,’03

＜Ｒ３５海外ファミリー＞

　＜４．７ｃｍＰａＫ（ｔ）搭載Ｒ３５（ｆ）対戦車自走砲＞：ドイツ陸軍対戦車自走砲。R35の車体に4.7cmPaK(t)を搭載したもので、ドイツ兵器局が1940年12月23日に開発指示を出し、1941年5月からアルケット社が生産した。砲塔を取り外し、前面20mm・側後面14.5mm厚の鋼板でオープントップの戦闘室を設け、そこに4.7cmPaK(t)を搭載し、独自の防楯を取り付けている。戦闘室側面後部は前方にヒンジの乗降ドアで、戦闘中も開放して容積を拡大した。戦闘室後部は弾薬庫で、車体後部の機関室との間に支柱がある。弾薬庫後部は装甲板が２分割されているが、ここは開くことができず、弾薬は戦闘室内から積み込む。戦闘室前面開口部の左上部には照準器用開口部があり、上方ヒンジの開閉式装甲板でカバーされる。全長4.37m、全幅1.87m、全高2.11m、全備重量11トン。主砲俯仰角マイナス８度からプラス15度、旋回角は左右17.5度ずつ。照準器はZF2×30。装甲厚は車体前面下部32mm（曲面）、上部32mm15度または曲面、側面下部40mm０度、上部40mm10度、後面下部40mm35度、上部40mm11度、底面14mm90度、上面15mm90度、防楯20mm30度、戦闘室前面20mm30度、側面10mm10度、後面10mm０度、上面オープン。エンジンはルノー製、出力80馬力、最大速度19km、燃料搭載量168リットル、航続距離140km（整地）／80km（不整地）。無線機はFuG Spr d。乗員３名（車長兼砲手、装填手、操縦手）。1941年8月までに200両が改造されたが、最後の26両はMG34機銃のみを装備して完成し、指揮戦車や弾薬運搬車として使用されたようである。当初は独立戦車駆逐大隊に4.7cmPaK（t）搭載�T号戦車の損耗補充として送られたが、冬のロシアで故障が相次いだ上T-34などに対抗できず、次第に歩兵師団の戦車駆逐大隊に配置換えとなり、1943年後半からフランスなど占領地の師団に配備され、大西洋防壁の守備任務に就いた。1944年でも110両が稼働していたようだ。参考：月刊グランドパワー9,’03、ジャーマンタンクス、世界の軍用車両(1)、月刊PANZER9,’06

　＜Ｒ３５（ｆ）指揮戦車＞：ドイツ陸軍の指揮戦車。4.7cmPaK(t)搭載R35(f)対戦車自走砲の主砲を外し、内部に無線機を追加、自衛用にボールマウント式7.92mm機銃を搭載した。対戦車型と共に行動し、司令部との連絡を取ったりする。R35(f)対戦車自走砲200両のうち、26両が改造された。参考：月刊グランドパワー9,’03

　＜Ｒ３５（ｆ）弾薬輸送車＞：ドイツ国防軍の弾薬輸送車。第２次大戦時に鹵獲したR35の砲塔を撤去して弾薬輸送に使用したもので、野砲牽引用もある。一部は自衛用MG34機銃架（防楯付き）を装備していた。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｒ−３５ＡＭ＞：ブラジル空軍の電子戦機。リアジェット35のVIP仕様であるVU-35Aに、タレス社製DR-3000電子支援手段システムを搭載したものである。３機を改造する予定。参考：月刊軍事研究5,’10

＜Ｒ−３６＞：ソ連軍のICBM、米軍コードSS-9、NATOコードはスカルプ（Scarp、坂）。推進は１段目RD-251液体燃料ロケット＋２段目RD-252液体燃料ロケット、射程10200km。弾頭は10メガトン単弾頭。FOBS型はR-36-Oと呼ばれる。1966-77年に配備された。参考：核兵器事典、ザ・マーチ42号、月刊軍事研究9,’11、2,’18

　＜ＳＳ−９Ｍｏｄ．�T＞：西側推定諸元は以下の通り。全長35m、直径3m、重量200トン。弾頭は25メガトン単弾頭。射程12000km。1965年から配備された。参考：ザ・マーチ42号

　＜ＳＳ−９Ｍｏｄ．�U＞：弾頭は25メガトン単弾頭。参考：ザ・マーチ42号

　＜ＳＳ−９Ｍｏｄ．�V＞：FOBS型。参考：ザ・マーチ42号

　＜ＳＳ−９Ｍｏｄ．�W＞：西側推定諸元は以下の通り。全長35m、直径3m、重量200トン。弾頭は５メガトンMRV３発。射程12000km。1971年から38基が配備された。参考：ザ・マーチ42号

＜Ｒ−３６戦闘機シリーズ＞：ルナールが開発した戦闘機。ベルギー空軍やフランス空軍などに売り込んだが、第２次大戦ドイツ侵攻で開発中止となった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒ−３６＞：1937年11月5日に初飛行した。主翼は低翼単葉。エンジンはイスパノスイザ製、出力910馬力。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒ−３７＞：エンジンをノームローン（1050馬力）に換えたもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒ−３８＞：エンジンをマーリン�Uに換えたもの。全長8.79m、全幅11.63m、全備重量2590kg。エンジンはロールスロイス製マーリン�U（1030馬力）、最大速度540km、実用上昇限度11500m、航続距離1000km。武装は7.7mm機銃４丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒ−４０＞：与圧キャビンを搭載したもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｒ−３６Ｍ＞：RS-20（弾道ミサイル）を参照。

＜Ｒ−３６Ｍ２＞：RS-20V（弾道ミサイル）を参照。

＜Ｒ−３６ＭＵＴＴＫｈ＞：RS-20V（弾道ミサイル）を参照。

＜Ｒ−３７＞：R-36シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｒ３７＞：イギリス海軍Ｗ級駆逐艦ウェルプ（Whelp）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ３７シリーズ＞：ロシア軍の視程外空対空ミサイル、別名K-37またはイズジェリェ610、米軍コードAA-13、NATOコードはアロー（Arrow。アックスヘッドAxhead？）。R-33の改良型で、1983年4月8日に開発承認が下りてヴィンペル設計局が開発し、1989年に最初の飛翔テストが行われ、1994年にMiG-31Mから発射され、300km離れた目標に命中した。1997年に開発を完了したが、予算不足で量産化がストップし、2006年にMiG-31BM用R-37M/RVV-BDの開発に移行している。Su-35Sでも運用できるかも。2015年現在、低率生産に入っている模様。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、THE MILITARY BALANCE 2016、月刊軍事研究1,’98、9,’07、月刊丸10,’97

　＜Ｒ−３７＞：ミサイル外形はR-33とほぼ同じで、ストレーキを大型化して操縦翼をクリップド・デルタ翼に変更した。アガット設計局製ARGS-PDアクティブレーダー・シーカー（試作名称9B-1388）を備えていて、誘導を中間データリンク・慣性誘導＋終末アクティブ／セミアクティブレーダーに換えている。ARHでは目標から75km、SARHでは25kmのところで誘導を切り替える。操縦翼を４枚とも内側に折り畳んだ状態でAKU-410-1またはAKU-620ランチャーを介して胴体下に３発タンデムで２列に計６発搭載する。全長4.06m、直径0.38m、翼スパン0.7m、重量600kg、弾頭重量60kg（HE。45kg？）。推進は固体燃料ロケット、飛翔速度マッハ６、最大射程230-280km。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究3,’11

　＜Ｒ−３７Ｍ＞：RVV-BDを参照。

＜Ｒ−３８＞：K-9シリーズ（空対空ミサイル）またはR-36シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｒ３９＞：R35（戦車）を参照。

＜Ｒ３９＞：イギリス海軍Ｚ級駆逐艦ゼラス（Zealous）。1944年竣工。後にイスラエル海軍に引き渡され、K-40エイラートになった。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊航空ファン6,’19

＜Ｒ−３９＞：ソ連軍のSLBM、別名3M65リーフ、条約型式名RSM-52、米軍コードSS-N-20、NATOコードはスタージョン（Sturgeon）。1971年に第385設計局で予備設計を開始し、1973年9月に発射システムD-19と共に政府の開発承認が下り、1979年から試射、1984年に就役した。全長16.1m（18m？）、直径2.4m、発射重量84トン（90トン？）。推進は固体燃料ロケット３段式（＋PBV段）、最大射程8300km。誘導はINS＋天測、CEP500m-1600m。弾頭は100キロトンまたは200キロトンMIRV6-9発（10発？）。発射深度55m。ミサイルが巨大なため、生産・整備工場から港までは鉄道で運ぶしかない。また、専用の125トン級ガントリークレーンや、11570型ミサイル輸送艦も建造した。1989年にMIRVの分離ゾーンを拡大するなどした改良型が就役した。941型タイフーン級戦略原潜に搭載されているが、ミサイルの使用期限が10年で、ソ連崩壊以降は生産されていないので、2004年には全基寿命を迎えてしまい、タイフーン級原潜共々戦力とはなりえない状況である。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究8,’16、12,’16、7,’05、核兵器事典、月刊世界の艦船3,’05、11,’22

　＜ＳＳ−Ｎ−２０＞：西側推定諸元は以下の通り。全長15m、直径2m、発射重量30トン。推進は固体燃料ロケット、最大射程8300km。弾頭は100キロトンMIRV６発。CEP500m。参考：アメリカの核兵器、ミリタリー・バランス1989-1990

＜Ｒ−３９Ｍ＞：R-39UTTKhかも。ロシア軍試作SLBM、別名バルク、条約型式名RSM-52V、米軍コードSS-NX-28（就役後はSS-N-28にする予定だった）。R-39の後継としてタイフーン級戦略原潜及び955型ボレイ級戦略原潜向けに開発された。推進は固体燃料ロケット３段式、射程8000km。1998年11月28日に初の発射実験を地上で行ったが、発射直後に高度200mで一段目が爆発して関係者を巻き込む大惨事になった。その後も３回連続して発射に失敗し、開発は中止された。参考：月刊軍事研究7,’05、7,’04、8,’16、月刊世界の艦船3,’05、2,’17

＜Ｒ−３９ＵＴＴＫｈ＞：R-39M（潜水艦発射弾道ミサイル）を参照。

＜Ｒ−４０＞：R-36シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｒ−４０空対空ミサイル・シリーズ＞：ソ連軍の空対空ミサイル、開発名称K-40またはイズジェリェ46、米軍コードAA-6、NATOコードはアクリッド（Acrid）。1962年からビスノヴァット設計局がMiG-25用として開発した。カナード翼で機動性を補っているが、図体が大きいため、戦闘機を相手にするのは難しいといわれる。セミアクティブ・レーダー・ホーミング型と赤外線受動誘導型があり、MiG-25はそれぞれ１発ずつ、MiG-31は２発ずつ搭載する。1970年代に就役し、1991年に退役した。参考：世界の傑作機No.172、月刊航空情報11,’09、軍用機ウェポン・ハンドブック、軍事研究湾岸戦争、月刊丸10,’97

　＜Ｒ−４０Ｒ＞：セミアクティブ・レーダー・ホーミング式。前部に小型カナード翼、後部に大型のクリップド・デルタ翼が４枚ずつＸ字に取り付けられており、前部カナード翼と後部大型翼後縁エルロンで機動を行い、大気の薄い高々度でも目標を追尾できるようにしている。弾体頭部は円錐状で、耐熱素材を使用し、シーカー保護用環境制御システムも積んでいて、高速飛翔時の加熱によるシーカーへの影響を防ぐ。弾体尾部は後部大型翼後縁よりも大きく後ろに張り出しており、内部にレーダー受信機と炸薬を収容する。弾頭は指向性破片式で、炸裂弾片を目標に集中させることにより威力を増す。ロケットモーターと燃料タンクは弾体中央あたりに収容されており、燃料消費時の重心移動が少ない。ロケットモーターのノズルは弾体後部両側、後部大型翼の間から後ろに突き出している。全長6.76m、直径0.3m、翼スパン1.4m、重量455kg、弾頭重量38kg（指向性破砕弾片）。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ4.5-5、有効射程2-30km、有効高度2500-27000m。信管はレーザー近接＋レーダー近接。参考：世界の傑作機No.172、月刊航空情報11,’09、月刊丸10,’97

　＜Ｒ−４０ＲＤ＞：R-40Rの射程延伸・ECCM能力向上型で、末尾に改修型を意味するＤが付いた。MiG-25亡命事件を受け、鹵獲されたMiG-25Pはミサイルを積んでいなかったものの、西側に情報が漏洩した可能性があるとして改修したものである。尾部形状が円筒形＋テイルコーンに変更されて全体の長さも短くなった。頭部はR-40Rと同じタイプと、円錐部分はR-40Rよりも長いが前部カナード翼より前の長さ全体で見るとR-40Rより短いタイプの２種類がある。全長6.376m、弾体直径0.31m、翼スパン1.45m、重量470kg、弾頭重量70kg（爆風破片弾頭）。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ4.5-5、最大射程80km、有効高度2500-27000m。信管はレーザー近接＋レーダー近接。参考：世界の傑作機No.172、月刊航空情報11,’09、月刊丸10,’97

　＜Ｒ−４０Ｔ＞：赤外線受動誘導式。赤外線シーカーを組み込むため弾体頭部を丸く成型してある以外はR-40Rと同じ形状である。操舵機構収容部（セクション２）にシーカー冷却用液体窒素ボトルを搭載した。全長6.36m、弾体直径0.3m、翼スパン1.4m、重量468kg、弾頭重量38kg。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ4.5-5、有効射程2-30km、有効高度800-30000m。信管はレーザー近接＋レーダー近接。参考：世界の傑作機No.172、月刊航空情報11,’09、月刊丸10,’97

　＜Ｒ−４０ＴＤ＞：R-40Tの射程延伸・シーカー能力向上型で、末尾に改修型を意味するＤが付いた。MiG-25亡命事件を受け、鹵獲されたMiG-25Pはミサイルを積んでいなかったものの、西側に情報が漏洩した可能性があるとして改修したものである。頭部形状はR-40Tとだいたい同じで、尾部形状はR-40RDと同じ。全長5.98m、胴体直径0.31m、翼スパン1.45m、重量470kg、弾頭重量70kg（爆風破片弾頭）。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ4.5-5、最大射程80km（30km？）、有効高度80-30000m。信管はレーザー近接＋レーダー近接。参考：世界の傑作機No.172、月刊航空情報11,’09、月刊丸10,’97

　＜ＡＡ−６＞：西側推定諸元は以下の通り。全長5.9m（赤外線受動誘導型）／6.3m（SARH型）、直径0.4m、翼スパン2.25m、重量650-750kg（赤外線受動誘導型）／700-800kg（SARH型）、弾頭重量60-100kg。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ4.5、射程20-25km（赤外線受動誘導型）／45-50km（SARH型）。誘導は赤外線受動またはSARH。参考：ザ・マーチ17号、世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｒ−４０ファミリー＞

　＜ＵＲ−４０Ｒ＞：SARH型のイナート弾。MiG-25PU練習機が使用する。参考：世界の傑作機No.172

　＜ＵＲ−４０Ｔ＞：赤外線受動誘導型のイナート弾。MiG-25PU練習機が使用する。参考：世界の傑作機No.172

＜Ｒ４０戦車＞：フランス陸軍の戦車。ルノーR35戦車の足回りを改良して路外機動力を強化したものである。下部転輪を小型転輪片側12個に変更し、２個１組で垂直コイルスプリングにより懸架した。上部転輪は片側４個に増やし、サイドスカートを装着している。履帯はシャールB1と同じ。第２次大戦ドイツ侵攻時には２個大隊が装備していた。参考：月刊PANZER8,’10

＜Ｒ４１＞：イギリス海軍Ｖ級駆逐艦ヴォレージ（Volage）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ４１級＞：ドイツ海軍機動掃海艇。R25級の全長を2.4m、最大幅を0.25m拡大したものである。常備排水量125トン。速力20ノット。1940-43年に89隻が建造された。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜Ｒ４２＞：イギリス海軍Ｕ級駆逐艦アンダイン（Undine）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ４４ヘリコプター・シリーズ＞：アメリカのロビンソン・ヘリコプター社の小型ヘリコプター、別名アストロ（Astro）またはレイブン（Raven）。R22と同じコンセプトの４人乗り版で、外見もR22に似ているが、中身は完全新規設計で、原型機は1990年3月31日に初飛行した。機首下に防振架台を介して小型カメラを取り付けたニュースコプターや、ウルトラ8000/8500赤外線カメラやサーチライトを装備できる警察仕様もある。1993年から5000機以上が生産されている。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｒ４４＞：キャビンは卵形で、並列座席が前後に並ぶ。キャビンの上に背の高いメインローターマストがあり、２翅のメインローターを装備する。テイルブームは細長い円筒形で、尾部左に２翅テイルローター、右に水平安定板。上下に垂直安定板を持つ。降着装置はスキッド式。ローター回転数をガバナー式制御とし、自動トリム装置、自動クラッチ、油圧操縦システムを搭載、完全手動操縦のR22よりも操縦士のワークロードを大きく低減した。エアコンも追加できる。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊丸4,’13

＜レイブン�U＞：全長11.66m、メインローター直径10.06m、全高3.28m、自重683kg、総重量1134kg。エンジンはライカミング製IO-540-AE1A5レシプロ（260軸馬力を205軸馬力に減格）単発、巡航速度217km、最大速度241km、海面上昇率毎分305m、ホバリング高度限界2728m（地面効果内）／1372m（地面効果外）、燃料搭載量116リットル、航続距離644km。乗員１名。客席数３。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｒ４４ヘリコプター海外シリーズ＞

　＜Ｒ４４（エストニア空軍）＞：エストニア空軍ヘリコプター。２機を導入し、１機は訓練、もう１機は赤外線カメラを搭載して捜索救難に使用している。参考：月刊丸4,’13

＜Ｒ４５＞：イギリス海軍Ｔ級駆逐艦テネイシャス（Tenacious）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ４８＞：イギリス海軍Ｗ級駆逐艦ラングラー（Wrangler）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ４８＞：ドイツ海軍R41級機動掃海艇。1940年4月竣工。戦後、戦利艇としてイギリスに引き渡された。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜Ｒ５０＞：イギリス海軍Ｖ級駆逐艦ビーナス（Venus）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ５１＞：イギリス海軍Ｃ級駆逐艦Chグループ、シェブロン（Chevron）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ５２＞：イギリス海軍Ｃ級駆逐艦Chグループ、チャプレット（Chaplet）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ５３＞：イギリス海軍Ｕ級駆逐艦アンダンテッド（Undaunted）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ５４＞：イギリス海軍Ｚ級駆逐艦ゾディアック（Zodiac）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−５５＞：ソ連軍の赤外線受動誘導式空対空ミサイル。射程1.2-2.8km。参考：世界の傑作機No.120

＜Ｒ５６＞：イギリス海軍Ｔ級駆逐艦タスカン（Tuscan）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ５９＞：イギリス海軍Ｗ級駆逐艦ウェイクフル（Wakeful）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−６０シリーズ＞：ソ連軍の赤外線受動誘導式空対空ミサイル、開発名称K-60またはイズジェリェ62、米軍コードAA-8、NATOコードはエイフィッド（アフィッド、Aphid）。R-13の後継となるMiG-23戦闘機用WVRAAMとして1960年代末（1970年代初め？）からヴィンペル設計局（モルニヤ設計局？）が開発し、1973年から量産、1974年に就役した。1997年には改良型赤外線シーカーUA-96が開発され、既存のシーカーと交換できるようになった。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊航空情報11,’09

＜Ｒ−６０Ｔ＞：最初の量産型、NATOコードはエイフィッドＡ。弾体前部に２列のフィンがあり、前方が固定式、後方が全遊動式で、前方固定フィンにより静安定性を緩和して機動性を高めた。弾体側面に張り出しが付いており、ロケットモーター排気の一部を抽出して全遊動式フィンに送り、動力源としている。弾体後部にも４枚のフィンを持ち、ここにはサイドワインダー同様のロールロンが付く。シーカーはR-13より視野を拡大し、ルックダウン・シュートダウンも行えるようにしてある。全長2.096m、直径0.12m、全幅0.39m、発射重量43.5kg（65kg？）、弾頭重量2.7kg（6kg？）。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ2.7、最小射程0.3km、最大射程8km。荷重制限8G。誘導はコマール非冷却式赤外線センサーによる赤外線受動誘導。信管はレーザー近接信管ストリージイ、炸裂距離1-5m。APU-60-1単装ランチャーまたはAPU-60-2連装ランチャーを使う。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究9,’08、7,’95、月刊丸10,’97、月刊エアワールド7,’04、軍事分析湾岸戦争、月刊航空情報11,’09

＜Ｒ−６０Ｋ＞：R-60Tの輸出型（改良型？）、NATOコードはエイフィッドＡ。R-60Tの信管をアクティブレーダー近接信管コリブリに換装したものである。全長2.096m、直径0.12m、全幅0.39m、発射重量43.5kg（65kg？）、弾頭重量2.7kg（6kg？）。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ2.7、射程8km。誘導はコマール非冷却式赤外線センサーによる赤外線受動誘導。参考：世界の傑作機No.172、月刊航空情報11,’09、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｒ−６０Ｍ＞：開発名称イズジェリェ62M、NATOコードはエイフィッドＢ。シーカーを液体窒素冷却式にして感度を上げたコマールＭに換装した改良型で、視野角をプラスマイナス20度に拡大し、目標の全方位からの射撃が可能となった。8Gの機動中でも発射できる。弾頭部には劣化ウラン1.6kgを仕込んで破壊力を強化した。全長2.13m、胴体直径0.12m、翼スパン0.39m、重量45kg、弾頭重量3.5kg。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ2.7、最大射程8km（20km？）。耐Ｇ性能20G。信管はレーザー近接信管ストリージイ、炸裂距離1-5m。1982年頃に完成した。参考：世界の傑作機No.172、月刊航空情報11,’09、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｒ−６０ＭＫ＞：R-60Mの輸出型（改良型？）、NATOコードはエイフィッドＢ。R-60Mの信管をアクティブレーダー近接信管コリブリＭに換装したものである。全長2.13m、胴体直径0.12m、翼スパン0.39m、重量45kg、弾頭重量3.5kg。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ2.7、最大射程8km。参考：世界の傑作機No.172、月刊航空情報11,’09、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｒ−６０ＭＳ＞：R-60Mの改良型。参考：世界の傑作機No.172

＜ＡＡ−８＞：西側推定諸元は以下の通り。全長2.2m（SARH型）／2m（赤外線受動誘導型）、直径0.13m、翼スパン0.52m、重量55kg、弾頭重量6kg（HE）。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ３、射程15km（SARH型）／7km（赤外線受動誘導型）。参考：ザ・マーチ17号、世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｒ−６０ファミリー＞

　＜Ｒ−６０ＭＵ＞：R-60Mのイナート弾。参考：世界の傑作機No.172

　＜ＵＺ−６２＞：R-60Tのイナート弾、別名UZR-60。参考：世界の傑作機No.172

　＜ＵＺＲ−６０＞：UZ-62を参照。

＜Ｒ６２＞：イギリス海軍Ｃ級駆逐艦Caグループ、カサンドラ（Cassandra）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ６４＞：イギリス海軍Ｖ級駆逐艦ヴィクセン（Vixen）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−６５＞：ソ連軍ルナＭミサイルシステム用地対地ミサイル。当初は3R-11と呼ばれており、後に9M21に名称変更された。弾頭は450kg榴弾、436kg化学弾、AA-22/AA-38原子爆弾、AA-52水素爆弾。全長8.95m、本体直径0.55m、総重量2432-2486kg、弾頭重量420kg。射程12-68km。CEP500-700m。9P113自走ランチャーに搭載される。参考：月刊PANZER8,’02、ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）、月刊丸4,’99

＜Ｒ６６＞：イギリス海軍Ｚ級駆逐艦ザンベシ（Zambesi）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ６６＞：ロビンソン社の小型ヘリ。2007年8月16日に初飛行し、2010年10月25日にFAAの形式証明を取得した。R44ヘリがベースで、キャビン幅を203mm広げて５名用（前列２席、後列３席）にし、メインローターマストを203mm高くした。エンジンはR22/R44のレシプロではなくタービン化してあり、低減した重量と容積を手荷物容量に回している。操縦桿は前列座席の中央にあり、自動操縦装置やFADECは無いので、機関系も含めて操縦は完全手動式である。2018年8月20日、カーゴフック設置がFAAから承認された。全長11.66m、メインローター直径10.66m、全高3.48m、自重0.581トン、全備重量1.225トン。エンジンはロールスロイス社製RR300ターボシャフト（巡航出力220軸馬力、最大連続出力240軸馬力、離昇出力300軸馬力）単発、最大巡航速度222km、実用上昇限度4267m以上、ホバリング高度限界3048m以上（地面効果外）、航続距離602km。乗員１名。客席数４。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｒ６７＞：イギリス海軍Ｔ級駆逐艦チリアン（Tyrian）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ６９＞：イギリス海軍Ｕ級駆逐艦ユリシーズ（Ulysses）。1943年12月竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−７０＞：ソ連軍ルナＭミサイルシステム用地対地ミサイル。R-65の改良型である。弾種は450kg榴弾、クラスター弾、436kg化学弾、AA-22/AA-38原子爆弾、AA-52水素爆弾。全長9.4m、直径0.544m、総重量2500kg超。射程15-75km。参考：月刊PANZER8,’02、ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）、月刊丸4,’99

＜Ｒ７２＞：イギリス海軍Ｗ級駆逐艦ウィザード（Wizard）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ．７２＞：ドイツ国防軍の自動拳銃。モーゼルM1896にフルオートを追加したもので、外付け銃床を使用可能。装弾数20発。第２次大戦時に使用した。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜Ｒ７３＞：イギリス海軍Ｃ級駆逐艦Caグループ８番艦キャバリエ（Cavalier）。1944年11月20日竣工。1960年代半ば、艦後部のMk�W単装砲１門を撤去し、シーキャット対空ミサイルランチャーを装備した。1974年除籍。1977年10月21日に記念艦となり、サウザンプトンやブライトンを経てチャタム海事博物館で展示されている。参考：月刊軍事研究10,’05、第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船12,’16

＜Ｒ−７３シリーズ＞：ソ連軍の赤外線受動誘導式空対空ミサイル、開発名称K-73、米軍コードAA-11、NATOコードはアーチャー（Archer）。1973年からヴィンペル設計局が開発し、1984年に就役した。西側視程内空対空ミサイルの性能を圧倒しており、AIM-9XやAAM-5が登場する2000年代初めまで優位を保っていた。参考：世界の傑作機No.172、月刊軍事研究10,'15、12,’17、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊エアワールド7,’04、月刊丸10,’97

　＜Ｒ−７３Ｍ１＞：最初の量産型。ミサイル前部に３列の小型フィンが並んでおり、１列目が全遊動式のセンサー兼カウンターウェイト、２列目が固定フィン、３列目が機動用全遊動式フィンで、静安定性緩和により高い機動性を持ち、迎え角20度での飛行が可能とされる。ミサイル後部には矩形フィン４枚があり、後縁が可動式で、飛翔制御に使用される。RMD1赤外線シーカーはシェリ4UMヘルメット・マウンテッド・サイトとの連動で正面から45度までのオフ・ボアサイト能力を有し、ロケットモーターにベーン４枚による推力偏向機構があるため低速でも運動性能が高く、並行して飛行する目標にも攻撃が可能といわれる。誘導は中間が慣性誘導、終末が赤外線パッシブで、ミサイル先端に0S Mk80二色赤外線センサーが搭載されており、前方150度の円錐内を視野に収める。全長2.92m、直径0.17m、翼スパン0.51m、発射重量105kg、弾頭重量8kg（連続ロッド。7.4kg？）。信管はレーダー／レーザー近接。推進は固体燃料ロケット（推力7.7kN）、飛翔速度マッハ2.5（３？）、射程30km（21.6海里？）。ランチャーはP-12-1D。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊丸10,’97、月刊軍事研究7,’95

　＜Ｒ−７３Ｅ＞：R-73M1（R-73M2？）の改良型。オフ・ボアサイト範囲を60度にアップし、信管をレーダー近接式に変更、ロケットモーター燃焼時間を延長して射程を延伸した。全長3.06m、直径0.17m、翼スパン0.51m、発射重量110kg、弾頭重量8kg（連続ロッド）。推進は固体燃料ロケット（推力7.7kN）、飛翔速度マッハ2.5、射程40km（30km？）。参考：世界の傑作機No.172、月刊丸10,’97、月刊軍事研究12,’17

　＜Ｒ−７３ＥＬ＞：R-73Eの輸出型。信管にレーザー近接モードを追加している。参考：月刊軍事研究12,’17、1,’98

　＜Ｒ−７３Ｍ２＞：燃料搭載量を増やして射程を延伸し、シーカーをRMD2に変更してオフ・ボアサイト能力を60度（90度説あり）に向上させ、対赤外線対抗手段能力を強化した。全長2.90m、直径0.17m、翼スパン0.51m、発射重量115kg、弾頭重量7.4kg。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ2.5、射程40km。1994年から開発され、1996年から配備された。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、世界の傑作機No.172、月刊軍事研究9,’08、月刊JWings9,’12、4,’02

　＜ＡＡ−１１＞：西側推定諸元は以下の通り。全長3.05m。推進は固体燃料ロケット、最大射程21-38海里。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｒ−７３ファミリー＞

　＜ＵＺＲ−７３＞：イナート弾。参考：世界の傑作機No.172

＜Ｒ７４＞：イギリス海軍バトル級駆逐艦ホーグ（Hogue）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−７４シリーズ＞：ロシア軍の視程内空対空ミサイル、開発名称K-74。参考：世界の傑作機No.172

＜Ｒ−７４＞：R-73の改良型、別名イズジェリェ740。オフ・ボアサイト能力を正面から60度（HMD使用時は75度）までに拡大し、シーカーを２波長式（波長3-5ミクロンと8-14ミクロン）に変更してIRCCM能力を強化、ロックオン距離を延伸し、シーカー冷却時間を70分から６時間に延長した。全長2.92m、直径0.17m、翼スパン0.51m、発射重量106kg。射程40km。1994年からテストを行い、2009年のモスクワ航空ショーで発表され、ロシア空軍に配備された。参考：月刊軍事研究10,’15参考：月刊航空情報11,’10、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｒ−７４Ｍ＞：R-74の改良型、別名イズジェリェ750。システムを完全デジタル化し、再プログラミングできるようにした。参考：世界の傑作機No.172

　＜イズジェリェ７６０＞：Su-57戦闘機用に開発中の改良型、製品760。RVV-MDがベースで、翼スパンを0.32mに縮小してウェポンベイに収まるようにした。ウェポンベイからシーカーを出してロックオンする手間を省くため、発射後ロックオン機能を追加している。発射母機からミサイルへのデータリンクを持ち、FCSレーダーの情報をミサイルに送って命中精度を高めることができる。シーカーは２波長のままだが、オフ・ボアサイト能力を正面から160度に拡大、ロックオン距離を延伸し、IRCCM能力を強化した。ロケットモーターも改良し、射程を延ばす。2010年までに開発を終える予定だったが、まだ完成していないようである。参考：月刊軍事研究10,’15

＜Ｒ−７４海外シリーズ＞

　＜ＲＶＶ−ＭＤ＞：R-74の輸出型。レーダー近接信管を装備する。参考：世界の傑作機No.172

　＜ＲＶＶ−ＭＤＬ＞：RVV-MDの信管をレーザー近接型に変更したもの。参考：世界の傑作機No.172

＜Ｒ７５＞：イギリス海軍Ｖ級駆逐艦ヴァレイゴ（Virago）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ７５＞：ドイツ軍のオートバイ。BMW社製。R12の後継で、1941年から生産された。参考：グラフィックアクション２

＜Ｒ７６＞：アメリカの射撃指揮レーダー。アンテナはディッシュ型、使用周波数Ｘバンド、ピーク出力250kW、パルス繰り返し周波数1000-3000pps、探知距離40km。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜Ｒ７７＞：イギリス海軍バトル級駆逐艦トラファルガー（Trafalgar）。1945年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ７７＞：イギリス海軍マジェスティック級軽空母マジェスティック（Majestic）。1943年6月起工、1945年2月進水。その後工事が中断し、再開されたものの1949年にオーストラリア海軍に売却され、R21メルボルンになった。参考：月刊軍事研究11,’16、月刊JWings9,’19

＜Ｒ−７７シリーズ＞：ロシア空軍の視程外空対空ミサイル、開発名称K-77またはイズジェリェ170、米軍コードAA-12、NATOコードはアダー（Adder）。それまで別々に開発していた防空戦闘機用と戦術戦闘機用のBVRAAMを統合したもので、1982年からヴィンペル設計局が開発し、1992年のモスクワ航空ショーでRVV-AYe（ロシア語綴り）／AAM-AE（英語綴り）という設計局名称で公表され、1994年に実用化された。AIM-120と同じARH式撃ち放しBVRAAMということでアムラームスキーなどといわれるが、少なくとも外見は似ていない。中身も別物で、運動性はAIM-120を凌ぐらしい。参考：世界の傑作機No.172、月刊丸10,’97、月刊軍事研究12,’17、1,’12、6,’14

＜Ｒ−７７＞：後部に操縦用の全遊動式折り畳みグリッド翼、弾体中央部やや後方にストレーキ４枚がある。グリッド翼は翼幅が大きく、旋回率毎秒150度と高い運動性能を持ち、12Gまでの機動が可能といわれる。また、アクチュエーターの出力が小さくて済むので軽量化が可能となった。誘導は中間慣性／データリンク＋終末アクティブレーダーで、シーカーはアガット設計局製9B1348E多機能ドップラーモノパルスレーダー（Ｊバンド）を使用し、目標から20km（15km？）手前で誘導を切り替える。近距離なら最初からARHを使う。ECM発信源に突入するモードもある。信管はアクティブレーザー近接と触発。全長3.6m、直径0.20m、翼スパン0.68m（0.35m？）、発射重量175kg、弾頭重量22.5kg（HE。30kg？）。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ2.5（マッハ３？マッハ４？）、射程80km（50-70km？48.6海里？）。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊丸10,’97、月刊JWings4,’02、月刊軍事研究12,’17、9,’08、4,’00、月刊エアワールド7,’04

＜Ｒ−７７−１＞：インド空軍向けMiG-35用に開発した射程延伸型、別名イズジェリェ170-1、米軍コードAA-12B、NATOコードはAdder。レドーム形状を変更してシーカーを改良、ロックオン距離を延ばすと共にECCM能力を強化している。全長3.71m、直径0.2m、翼スパン0.68m、重量190kg、弾頭重量22.5kg（HE）。信管はレーザー近接。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ2.5、最大射程110km。MAKS2009で展示された。参考：世界の傑作機No.172、THE MILITARY BALANCE 2016、月刊軍事研究12,’17、10,’15

＜Ｒ−７７Ｅ＞：赤外線シーカー（パッシブレーダーシーカー？）を搭載したタイプ。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究9,’08

＜Ｒ−７７Ｍ＞：MiG-MAPO1.44用に開発していた改良型で、新型シーカーと２ステージ式ロケットモーターを装備する。1999年に母機ごと開発中止になった。参考：世界の傑作機No.172

＜Ｒ−７７Ｍ１＞：MiG-MAPO1.44用で、R-77Mの改良型である。1999年に母機ごと開発中止になった。参考：世界の傑作機No.172

＜Ｒ−７７Ｍ＞：R-77の射程延伸型、開発名称K-77Mまたはイズジェリェ180。操縦翼を通常型に改修してSu-57戦闘機のウェポンベイに収容可能とする。誘導は中間慣性／データリンク＋終末AESA式アクティブレーダー。ロケットモーターを推力２段式（デュアル・パルス）に変更し、100-150km程度の射程を持つといわれる。参考：月刊軍事研究10,'15、9,’08、12,’17、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊航空情報11,’10、世界の傑作機No.172

＜Ｋ−７７ＭＥ＞：計画中の射程延伸型、別名イズジェリェ180BD。R-77Mをラムジェット推進に変更したものである。参考：世界の傑作機No.172

＜Ｒ−７７Ｍ−ＰＤ＞：別名RVV-AE-PD。弾体を太くし、固体燃料ラムジェット推進に変更した射程延伸型（PDはPovyshenoy Dalnosti、射程延伸型の略）である。本体中央部に４カ所のエアインテイクがあり、後ろに向かってダクトが伸びている。全長3.7m、直径0.225m、翼スパン0.82m、重量225kg、弾頭重量22kg。最大速度毎秒1333m、最大射程120-160km。MiG-MAPO1.44用に1990年代半ば頃から開発されたが、1999年に母機ごと開発中止になった。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究2,’10、10,’15、世界の傑作機No.172

＜Ｒ−７７Ｐ＞：パッシブレーダー誘導型、別名RVV-PE。量産されたかは不明。参考：月刊軍事研究10,’14、12,’17

＜Ｒ−７７Ｔ＞：パッシブ赤外線シーカー搭載型、別名RVV-TE。量産されたかは不明。参考：月刊軍事研究10,’14

＜Ｒ−１２９＞：中国輸出用R-77。Su-30MKK搭載N001VEレーダーで誘導可能。参考：月刊軍事研究4,’00

＜Ｒ−７７−３ＰＫ＞：地上発射型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＲＶＶ−ＡＥ＞：R-77の輸出型、イズジェリェ190。参考：世界の傑作機No.172

＜ＲＶＶ−ＳＤ＞：R-77-1の輸出型。参考：世界の傑作機No.172、月刊軍事研究10,’15

＜Ｒ７８＞：イギリス海軍Ｗ級駆逐艦ウェセックス（Wessex）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ７９＞：ロシア海軍タランタル�U型ミサイル艇。2013年7月13-14日、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦マーシャル・シャポシニコフ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�X型警備艦ウスト・イリムスク、同メテル、同ステリャーク、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-14、同R-18、同R-19、同R-20、ソーニャ型掃海艇BT-256、同艇番号553、ロプーチャ�T型揚陸艦オスラビア、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、フィニク型測量艦GS-397、ユグ型海洋観測艦ヴィーツェ・アドミラル・ヴォロンツォフ、オビ型病院船イルティシュ、ゴーリン型航洋曳船SB-522、ソルム型航洋曳船MB-99、中国海軍051C型ミサイル駆逐艦116石家荘、同115瀋陽、054A級フリゲート538煙台、同546塩城、福清型補給艦881洪澤湖と共に宗谷海峡を東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。2018年8月29日0200-0330頃、プロジェクト20381ステレグシュチイ級フリゲートのソブエルシェンヌイ、グリシャ�X型警備艦メテル、同MPK221、タランタル�V級ミサイル艇R11、同R14、同R18、同R19、同R20、ドゥブナ級補給艦１隻、バクラザン級救難曳船フォーティ・クリロフ、イングル級救難曳船マシューク、オビ級病院船イルティシュと共に、礼文島北西110kmを東に航行するのを、DD-155はまぎりと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に航行している。2019年8月24日0630から8月25日1030、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、プロジェクト20381型ステレグシュチイ級フリゲート・ソブエルシェンヌイ、同グロームキイ、タランタル�V級ミサイル艇R14、同R18、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフ（マーシャル・ネデリン？）と共に、宗谷岬西130kmを東に航行するのを、第２航空群P-3CとDE-233ちくまが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。参考：月刊世界の艦船4,’14、3,’19

＜Ｒ７９Ｍ＞：ソ連のソユース航空エンジン設計局が開発した推力偏向エンジン。R79V-300の推力偏向角を制限し、STOL専用としたものである。A/B時推力18トン。参考：世界の傑作機No.162

＜Ｒ７９Ｖ−３００＞：ロシア軍Yak-141試作VTOL戦闘機用メインエンジン。ソユース航空エンジン設計局が開発した。デジタル電子制御式２軸ターボファンエンジンで、推力偏向ノズルを持つ。推力偏向ノズルは斜めにカットした円筒３基を組み合わせたもので、互いに反対方向に回転することにより、真後ろ、STOL用の63度、VTOL用の95度をとる。直径1.716m、重量2.75トン。バイパス比1:1。圧縮機は低圧５段・高圧６段。ドライ静止推力11トン、A/B時推力15.5トン。参考：世界の傑作機No.162

＜Ｒ８０＞：イギリス海軍バトル級駆逐艦バーフルール（Barfleur）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ８１＞：イギリス海軍Ｚ級駆逐艦ゼブラ（Zebra）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ８１＞：オランダ海軍カレル・ドールマン級空母（２代目）カレル・ドールマン（Karel Doorman）。元はイギリス海軍コロッサス級空母ヴェネラブルで、1948年4月1日にオランダに引き渡され、5月28日に就役した。1955-58年、近代化改装でアングルドデッキとスチームカタパルト１基を搭載した。1968年4月、機関区画で火災事故を起こして退役した。10月15日、アルゼンチン海軍に売却され、ベインテシンコ・デ・マヨになった。参考：月刊世界の艦船1,’22、11,’19

＜Ｒ８３＞：イギリス海軍Ｕ級駆逐艦アルスター（Ulster）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ８５＞：イギリス海軍Ｃ級駆逐艦Caグループ、カンブリアン（Cambrian）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ８７＞：イギリス海軍Ｗ級駆逐艦ホワールウインド（Whirlwind）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ８９＞：イギリス海軍Ｔ級駆逐艦ターマガント（Termagant）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−９０＞：ロシア軍小型無人機。9A52スメルチ用ロケットランチャーから射出され、パルスジェットエンジンにより最大70km先までプログラム飛行し、最長30分滞空してカメラにより映像を送る。参考：月刊丸4,’99

＜Ｒ−９１＞：フランス海軍シャルル・ド・ゴール級空母シャルル・ド・ゴール（Charles de Gaulle）。1986年に正式発注され、1989年に起工。1992年12月に海に浮かべられたが、一度ドックに戻り、1994年5月に正式進水した。1999年1月26日、公試を開始したが、トラブルが発生して48時間で打ち切った。2001年5月就役。2001年12月19日、ラファールM F1装備の第12戦闘飛行隊を搭載。2002年、インド洋に展開して不朽の自由作戦に参加。シュペル・エタンダールSEM攻撃機16機、E-2C早期警戒機２機、ラファールＭ戦闘機５機などを搭載しており、公試中に破損したままのプロペラはクレマンソーのものを借りていた。2005年6月28日、イギリスでトラファルガー海戦200周年記念観艦式に参加。2007年7月31日からDCNS社のヤードで核燃料補給及び修理改装に入った。核燃料棒32本を交換し、タービン、カタパルト、着艦拘束装置をオーバーホールすると共に改装作業を実施、2008年12月1日に完了している。2010年、作戦航海を再開。2011年3月20日、アルマッタン作戦に参加するためツーロン軍港を出撃し、沖合でラファールＭ戦闘機８機、シュペル・エタンダール攻撃機６機、E-2C早期警戒機２機、ヘリ10機を搭載してリビア沖に向かった。8月12日、アルマッタン作戦を終えてツーロンに帰港。2012年10月18-19日、イギリス海軍イラストリアス機動部隊クーガー12と地中海で共同演習を実施。2014年8月15日、コート・ダジュール沖でドラグーン作戦70周年記念国際観艦式に参加。2015年1月13日、対イスラム国作戦に参加するため、ラファールＭ戦闘機12機、シュペル・エタンダール攻撃機９機、E-2C早期警戒機１機、ヘリ４機を搭載し、中東に向け出撃。機動部隊を構成する２隻（ホライズン型／フォルバン級ミサイル駆逐艦D621シュヴァリエ・ポールなど）と共に地中海で演習を行い、スエズ運河を抜けて紅海に入った。2月5日、紅海でイギリス海軍23型フリゲートF78ケント、サウジアラビア海軍サワリ�U型アル・リヤド級フリゲートF814メッカ、同F816アル・ダンマンと会合した。3月25-30日、アブダビに寄港。11月19日（18日？）、対イスラム国作戦のためツーロンを出撃し、中東方面に向かった。11月23日、シリア沖の地中海で対イスラム国作戦を開始。12月7日、スエズ運河を通過し、ペルシャ湾に移動。2016年1月12日、ペルシャ湾の公海上を航行中に無人機１機が接近してくるのを乗員が視認した。近くのアメリカ空母CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマンからヘリが発艦し、無人機を確認したところ、イランの非武装型だったため、そのまま放置。無人機は本艦とCVN-75の直上を通過して去った。1月30日、ペルシャ湾でCVN-75ハリー・Ｓ・トルーマンと会同した。3月16日、シュペル・エタンダールに対する最後のカタパルト射出（ラスト・ショット）を行い、フランスのランディビジオ基地に送り出した。9月、ツーロンを出撃し、地中海で対イスラム国作戦に参加。11月25日、地中海でCVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワーと会同した。12月6日、地中海でCVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワーと会同した。2017年2月、核燃料交換及び整備修理改装に入った。2018年9月14日、核燃料交換と整備修理改装を終えて確認公試を開始。11月8日、確認公試を終えて訓練を開始。2019年3月5日、フランス海軍ホライズン級ミサイル駆逐艦D620フォルバン、デュランス級補給艦A630マルヌ、デンマーク海軍F363ニールス・ユール、ポルトガル海軍F332コルテ・レアルと共にツーロンを出港。ラファールＭ戦闘機20機、E-2C早期警戒機２機、NH90多用途ヘリ１機、AS565ドーファン救難ヘリ２機を搭載し、更にジョルジュ・レイグ級駆逐艦D646ラトゥーシュ・トレヴィル、FREMM級フリゲートD652プロヴァンスを加え、アメリカ、イギリス、デンマーク、ポルトガル、オーストラリアの艦艇とタスクフォース473を形成して3月中旬からシリア近海でシリアでの対イスラム国作戦に参加。4月15日、フランス海軍ミサイル駆逐艦D620フォルバン、デンマーク海軍フリゲートF363ニールス・ユールと共に、CVN-74ジョン・Ｃ・ステニス、CG-53モービルベイ、DDG-74マクファウルと、紅海で共同訓練を実施。4月24日、LHD-3搭載MV-22B輸送機が着艦した。その後フランス艦のみのタスクフォース473で初のインド洋展開であるミッシオン・クレマンソーを開始。5月1-10日、アラビア海でインド海軍との共同演習ヴァルナ19に参加。5月18日、インドネシアの排他的経済水域沖100海里のインド洋で発艦して訓練中のラファールＭ戦闘機７機が、悪天候で帰れなくなり、スマトラ島にあるインドネシア空軍スルタン・イスカンダル・ムダ基地に緊急着陸した。翌日以降、順次帰艦している。5月19-22日、スマトラ島西方のインド洋で日仏豪米共同訓練ラ・ペルーズ（La Pérouse）に参加。ホライズン級ミサイル駆逐艦D620フォルバン、FREMM級フリゲートD652プロヴァンス、ジョルジュ・レイグ級駆逐艦D646ラトゥーシュ・トレヴィル、デュランス級補給艦A630マルヌと共に、DDH-183いずも、DD-101むらさめ、オーストラリア海軍アンザック級フリゲートFFH-156トゥーウムバ、コリンズ級潜水艦SSG-73コリンズ、アメリカ海軍アーレイ・バーク級イージス駆逐艦DDG-110ウィリアム・Ｐ・ローレンスと、共同訓練を行った。6月7日、FREMM級フリゲートD652プロヴァンス、ジョルジュ・レイグ級駆逐艦D646ラトゥーシュ・トレヴィル、デュランス級補給艦A630マルヌと共に、インド洋東部アンダマン海で、LHD-4ボクサーとの共同訓練に参加。シンガポールとベトナムに寄港して7月初めにツーロンに帰港した。2020年1月21日、ツーロンを出港。攻撃原潜１隻、ミサイル駆逐艦１隻、駆逐艦１隻、補給艦１隻、ギリシャ海軍フリゲート１隻で機動部隊を編成しており、３ヶ月間に亘り東地中海での対テロ作戦と大西洋での米欧との共同演習を行う予定。3月3日、地中海でCVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワーと共同訓練を実施。4月10日、北海で行動中に乗員の新型コロナウイルス感染が明らかとなったため、4月12日にツーロンに緊急帰港した。最終的に乗員1760名中1046名の感染が確認されたが、重症者や死者は出ていない。2021年2月、クレマンソー21部隊旗艦としてツーロンを出港。2月22日から3月5日、シチリア島近海でダイナミック・マンタ2021演習に参加。3月17-18日、アデン湾で、日仏ベルギー共同訓練に参加。駆逐艦D652プロヴァンス、補給艦A608ヴァールと共に、海自ソマリア沖海賊対処第37次水上部隊DD-109ありあけ、ベルギー海軍フリゲートF930レオポルド�T世と、各種戦術訓練を行った。3月19-20日、アラビア海で、日米仏ベルギー共同訓練に参加。ラファールＭ戦闘機20機、E-2C早期警戒機２機、ドーファン対潜ヘリ２機、NH-90ヘリ１機を搭載し、駆逐艦D652プロヴァンス、駆逐艦D621シュヴァリエ・ポールと共に、海自ソマリア沖海賊対処第37次水上部隊DD-109ありあけ、アメリカ海軍CG-73ポート・ロイヤル、LHD-8マキン・アイランド、ベルギー海軍フリゲートF930レオポルド�T世、各種戦術訓練を行った。5月1日、駆逐艦D621シュヴァリエ・ポールと共に、アデン湾で日米仏海賊対処共同訓練に参加し、DD-156せとぎり、アメリカ海軍DDG-72マハンと、クロスデッキ訓練などを行った。6月1-3日、地中海西部でイギリス海軍空母R08クイーン・エリザベス機動部隊CSG21と共同演習ゴーリック・ストライクを実施。2022年2月1日、クレマンソー22部隊旗艦としてツーロンを出港。2月6日、地中海で、アメリカ海軍CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマン空母打撃群、イタリア海軍C550カブール機動部隊、NATO第２常設水上部隊スペイン海軍フリゲートF109ブラス・デ・レッソとの共同演習に参加。3月17日、アメリカ海軍空母CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマン、イタリア空母C550カブール、地中海東部イオニア海で共同演習に参加。4月8日、ツーロンに帰港。11月15日、ツーロンを出国してアンタレス作戦を開始し、地中海・紅海を経てインド洋に向かった。2023年1月9-14日、アデン湾西部とアラビア海北部で、フランス海軍機動部隊D620フォルバン、D652プロヴァンス、A630マルヌ、DDG-103トラクストンと共に、DD-117すずつきと、防空戦、クロスデッキ、洋上補給、PHOTEXの各訓練を行った。1月16-20日、ヴァルナ2023演習に参加。1月28日から2月1日、アデン湾西部とアラビア海北部で、D620フォルバン、D652プロヴァンス、A630マルヌと共に、DD-117すずつきと、防空戦、クロスデッキ、洋上補給の各訓練を行った。2月21日から3月初め、プロヴァンス沖でスペイン海軍とのORION（Operation for Resilient, Interoperable, high-intensity combat-Oriented and Innovative armed forces）2023演習に参加。3月3日、ツーロンに帰港。アンタレス作戦で28000海里を航海した。参考：月刊軍事研究6,’01、6,’02、8,’11、月刊世界の艦船9,’02、10,’02、8,’11、11,’11、2,’13、11,’14、4,’15、7,’15、2,’16、3,’16、4,'16、3,’17、8,’17、12,’18、2,’19、6,’19、7,’19、8,’19、9,’19、4,'20、5,'20、7,'20、6,'21、7,'21、8,'21、5,'22、6,’22、4,'23、月刊JWings11,’05、3,’09、5,’11、2,'16、5,’19、6,’19、8,’19、4,'23、8,'23、月刊航空ファン6,’11、7,’16

＜Ｒ９３＞：イギリス海軍Ｖ級駆逐艦ビジラント（Vigilant）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−９５＞：EMB-110B（写真測量機）を参照。

＜Ｒ９５＞：イギリス海軍Ｚ級駆逐艦ゼニス（Zenith）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ９５＞：フランス海軍コロッサス級軽空母アロマンシュ（Arromanches）。元はイギリス海軍コロッサス級軽空母15コロッサスで、1946年に貸与された。1948年11月から1949年2月、極東に展開。1951年、購入した。1951-54年、極東に展開。1953年11月からインドシナ紛争ディエンブエンフー戦に参加。1954年5月7日のディエンビエンフー陥落後もトンキン湾周辺の居留民・難民輸送任務に就いた。1956年10月から第２次中東戦争に参加。1974年まで運用された。参考：月刊世界の艦船6,’18、2,'22、月刊JWings12,’18

＜Ｒ９７＞：イギリス海軍Ｕ級駆逐艦グレンヴィル（Grenville、２代目）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ９７＞：フランス海軍ジャンヌ・ダルク級ヘリコプター巡洋艦ジャンヌ・ダルク（Jeanne d’Arc）。当初の名称はラ・レゾリュー（La Resolue）だった。1964年竣工。1983年2月7日、F728ドゥダール・ド・ラグレと共に東京港晴海埠頭に接岸し、2月12日まで寄港した（訪日は５回目）。2月12日、TV-3501かとりと親善訓練を実施。1999年2月1日、AS332シュペル・ピューマ、SA342ガゼル、SA316/319アルーエト�Vなどを搭載し、トゥールヴィル級駆逐艦F611デュゲイ・トルーアン、フロレアル級フリゲートF731プレリアルと共に東京に寄港した。当初は晴海埠頭に停泊する予定だったが、レインボーブリッジの下をくぐれないため、若洲の15号木材埠頭に停泊している。2月6日、若洲埠頭を出港し、DD-122はつゆき及びDD-123しらゆきと、大島東方海域から新島沖で親善訓練を行った。夕方の訓練終了後、DD-122はつゆきに対して「親切なもてなしを感謝する。サヨナラ、ではまた」という発光信号を送った。2010年5月6日、ハンブルクに入港。ポート・フェスティバルに参加した。5月10日、ハンブルクを出港。9月に退役した。退役までの総航程は176万海里に達する。参考：月刊世界の艦船3,’00、5,’83、8,’10、4,’11、4,’12、近代巡洋艦史、月刊丸4,’99

＜Ｒ−９８＞：クレマンソー（空母）を参照。

＜Ｒ９８＞：イギリス海軍Ｗ級駆逐艦ウェーガー（Weger）。1944年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−９８シリーズ＞：ソ連軍の空対空ミサイル。参考：世界の傑作機No.120

　＜Ｒ−９８Ｒ＞：セミアクティブレーダー誘導型。有効射程24km。参考：世界の傑作機No.120

　＜Ｒ−９８Ｔ＞：赤外線誘導型。参考：世界の傑作機No.120

＜Ｒ−９９＞：フォッシュ（空母）を参照。

＜Ｒ９９＞：イギリス海軍Ｕ級駆逐艦アーチン（Urchin）。1943年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ−９９Ａ＞：EMB-145シリーズ（偵察機）を参照。

＜Ｒ−９９Ｂ＞：EMB-145シリーズ（早期警戒機）を参照。

＜Ｒ−１２９＞：R-77シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜Ｒ−１３０＞：三沢対地射爆撃場を参照。

＜Ｒ−１６６−０・５＞：ロシア軍のHF/VHF通信装置。旅団通信大隊に配備される。参考：月刊軍事研究1,’16

＜Ｒ−１７２＞：ロシアが開発中の長射程空対空ミサイル。全長7.4m、直径0.4m、重量748kg、弾頭重量50kg。推進は２段式ロケット、最大速度4000km、最大射程400km。誘導は慣性誘導＋ARH。Su-30に2-3発搭載可能。参考：月刊軍事研究3,’14、1,’12

＜Ｒ−１７３＞：ソ連の車載VHF無線機。使用周波数30-76MHzで、10チャンネルをプリセットできる。有効交信範囲20km。参考：月刊軍事研究2,’00

＜Ｒ２１２＞：ドイツ海軍R25級機動掃海艇。1942年12月竣工。地中海で任務に就き、1944年6月に敵機と交戦して座礁した。その後復帰したが、1945年5月にゼノアで自沈した。参考：写真集ドイツの巡洋艦

＜Ｒ−２６１＞：ロシア海軍タランタル�V型ミサイル艇。2015年8月16日1230頃、グリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガバニ、グリシャ�V型警備艦ホルムスク、タランタル�V型ミサイル艇R-18、同R-19、同R-20、ロプーチャ�T型揚陸艦アドミラル・ニヴェルスキー、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ソーニャ型掃海艇BT-215、同BT-232と共に、宗谷岬の西南西190-230kmを北東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を東に進み、オホーツク海に入っている。9月2日、サハリン南部コルサコフ沖で第２次大戦戦勝70周年記念観艦式に参加。2018年8月9日0500頃、タランタル�V型ミサイル艇R29と共に、宗谷岬西北西100kmを東に航行するのを、PG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。2021年5月15日1700頃、タランタル�V型ミサイル艇イヴァノヴェッツ、オビ級病院船イルティシュ、ユグ級海洋観測艦１隻と共に、宗谷岬西北西110kmを東に航行するのを、PG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。2022年2月16日2200頃、タランタル�V級ミサイル艇５隻（R11、R14、R19、R20など）、オホーツク型航洋曳船アレクサンドル・ピスクノフ、ペラ級航洋曳船１隻、トプリボ�V級給油船１隻と共に、宗谷岬北北東60kmを南西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。6月17日0600頃、グリシャ�X型警備艦コレーツ、タランタル�V級ミサイル艇R19、同R20、同R24、同R29、同R298、改アルタイ級補給艦１隻、オビ級病院船イルティシュと共に、宗谷岬北40kmを西に航行するのを、PG-825わかたかと第２航空群P-3C哨戒機確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。9月11日0800頃、タランタル�V級ミサイル艇R29と共に、礼文島北西50kmを東に航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3C哨戒機が確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。9月28日1300頃、タランタル�V級ミサイル艇R29と共に、宗谷岬北30kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊世界の艦船11,’15、3,’19、3,’22、3,’23

＜Ｒ−２６６＞：ソ連軍MiG-25戦闘機用ターボジェットエンジン。ツマンスキーが開発した。圧縮機は軸流式５段、タービン段数１段。ドライ最大推力9.299トン、離昇推力12.25トン。参考：世界の軍用機1979

＜Ｒ−２９７＞：ロシア海軍タランタル�V型ミサイル艇。2018年6月3日1300頃、タランタル�V型ミサイル艇R-298と共に宗谷岬北西35kmを東に航行するのを、PG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。6月29日1300頃、タランタル�V型ミサイル艇R-298と共に宗谷岬北東35kmを西に航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。2019年9月11日1300頃、タランタル�V級ミサイル艇R298と共に宗谷岬北北東40kmを西に航行するのを、MSC-687いずしまが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。2020年3月26日1100頃、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリャーグ、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストルイ、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同マーシャル・シャポシニコフ、グリシャ�X型警備艦メテル、同ソビエツカヤ・ガヴァニ、タランタル�V級ミサイル艇R14、同R18、同R19、同R20、同R24、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦１隻、改アルタイ級補給艦２隻、オホーツク級航洋曳船１隻、アムール級工作艦１隻、オビ級病院船イルティシュと共に、宗谷岬北西95kmを東に航行するのを、第２航空群P-3CとPG-825わかたかが確認した。その後これらは太平洋艦隊演習に参加するため宗谷海峡を東に進んでいる。4月24日1600頃、タランタル�V型ミサイル艇R14、同R18、同R19、同R20、同R24、ロプーチャ�T級戦車揚陸艦オスラビアと共に、宗谷岬北東40kmを南南西に航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。2022年7月28日2200頃、タランタル�V型ミサイル艇R29、ズヴェズドチカ級兵器輸送艦１隻と共に、宗谷岬北西110kmを東に航行するのを、PG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。9月16日1100頃、タランタル�V級ミサイル艇R11、同R14、同R18と共に、宗谷岬北東40kmを西に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機とPG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊世界の艦船8,’18、3,’20、7,’20、4,’21、3,’23

＜Ｒ−２９８＞：ロシア海軍タランタル�V型ミサイル艇。2011年9月9日0100-1000頃、ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦ビストリイ、スラヴァ級ミサイル巡洋艦ワリヤーグ、ウダロイ�T級ミサイル駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・ヴィノグラードフ、グリシャ�V型警備艦ホルムスク、グリシャ�X型警備艦ソヴェツカヤ・ガヴァニ、タランタル�V型ミサイル艇R-11、同R-14、同R-18、同R-19、同R-24、ロプーチャ�T型揚陸艦BDK-98、ロプーチャ�U型揚陸艦ペレスウェート、アリゲーター�W型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ、ドゥブナ級補給艦イルクート、エルブラス型潜水艦救難艦１隻、イングル型救難曳船１隻、カツン�U型救難艦１隻、オビ型病院船１隻と共に宗谷岬の西200kmを東に航行しているのを第２航空群P-3Cが確認した。2000-2200には宗谷海峡を通過していくのが確認されている。2015年6月7日、タランタル�V型ミサイル艇R-19、同R-29と共に、宗谷岬西北西140kmを東に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。7月11日、宗谷岬北東60kmを航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。2016年6月19日1100頃、タランタル�V型ミサイル艇R-18と共に、宗谷岬西北西90-110kmの宗谷海峡を東に航行するのを、PG-825わかたかと第２航空群P-3Cが確認した。2018年6月3日1300頃、タランタル�V型ミサイル艇R-297と共に宗谷岬北西35kmを東に航行するのを、PG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。6月29日1300頃、タランタル�V型ミサイル艇R-297と共に宗谷岬北東35kmを西に航行するのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。2019年9月11日1300頃、タランタル�V級ミサイル艇R-297と共に宗谷岬北北東40kmを西に航行するのを、MSC-687いずしまが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。2021年9月3日0400頃、タランタル�V型ミサイル艇R29と共に、宗谷岬西130kmを東に航行するのを、PG-827くまたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に向かっている。9月14日1300頃、タランタル�V型ミサイル艇R29と共に、宗谷岬北東40kmを南に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進み、日本海に向かっている。2022年6月17日0600頃、グリシャ�X型警備艦コレーツ、タランタル�V級ミサイル艇R19、同R20、同R24、同R29、同R261、改アルタイ級補給艦１隻、オビ級病院船イルティシュと共に、宗谷岬北40kmを西に航行するのを、PG-825わかたかと第２航空群P-3C哨戒機確認した。その後これらは宗谷海峡を西に進んでいる。参考：月刊世界の艦船3,’12、3,’16、8,’18、3,’20、3,’22

＜Ｒ−３００＞：スカッドＢ（弾道ミサイル）を参照。

＜Ｒ３３０シリーズ＞：ロシア軍のトラック搭載電子戦装置。参考：朝雲

＜Ｒ−３３０ＢＭＶ＞：無人機の遠隔操作用電波を妨害できる。参考：朝雲

＜Ｒ−３３０Ｚｈ＞：別名ジテリ。GPSを含む衛星航法用電波の妨害が可能らしい。参考：朝雲、月刊世界の艦船1,’22

＜Ｒ−３６０＞：ウクライナ軍対艦ミサイル、別名ネプチューン。ウクライナ紛争でロシアにクリミア半島を占領されたのを受け、Kh-35をベースに急遽国産開発し、2010年代後半に試射を行い、2020年代に配備した。全長4.4m／5.05m（ブースター込み）、直径0.4m、重量870kg、弾頭重量150kg。飛翔速度900km、巡航高度10-15m、終末高度3-10m、最大射程300km。地対艦型は４連装（２×２）装輪式移動発射機に搭載され、発射機６両とミネラルＵ目標捜索レーダーなどで部隊を構成する。ウクライナ戦争で2022年4月13-14日にロシア海軍ミサイル巡洋艦モスクワを２発命中で撃沈したとされる。参考：月刊世界の艦船9,'22、7,’22、8,’22、11,’22

＜Ｒ４００＞：9M714（弾道ミサイル）を参照。

＜Ｒ−４００　Ｍ１５＞：スマディヤ自走多連装ロケットランチャー用誘導ロケット弾。INS/GPS誘導装置を装備する。直径400mm。射程285km。CEP150m（INSのみ）／50m以下（GPS併用）。参考：月刊軍事研究11,’18

＜Ｒ４４０＞：クロタル（地対空ミサイル）を参照。

＜Ｒ４４０Ｎ＞：クロタル・ナバール（艦対空ミサイル）を参照。

＜Ｒ−４６０＞：サウジアラビア防空軍シャヒネ地対空ミサイルシステム用地対空ミサイル。クロタル用R.440ミサイルの改良型である。誘導はレーダーによる指令照準線式で、バックアップにテレビ誘導装置を持つ。電磁近接信管及び赤外線近接信管を装備する。最大速度マッハ2.8、有効射程500-11500m、有効防空範囲15-6800m。参考：世界の軍用車両(2)、月刊グランドパワー4,’95

＜Ｒ４９５＞：ドイツのラインメタル・ランドシステムズ社が独自開発した装軌式装甲車両。元はMaK社（テッセル・ヘンシェル社？）が1990年初めから開発したTH495で、ラインメタル社に吸収された後も開発を継続していた。サイドスカートを外した状態でC-130Hに搭載できる。30mm機関砲を装備する下部転輪片側６個の長胴型（26.6トン）と、7.62mm機銃を装備する下部転輪片側５個の短胴型（21.2トン）が試作され、イギリス陸軍に提案された。全長6.75m、全幅2.84m、全高2.83m、重量26トン。エンジンは液冷ディーゼル（680馬力）、最大速度75km、航続距離500km。参考：月刊PANZER6,’02、月刊グランドパワー10,’00別冊

＜Ｒ−５００＞：イスカンデル-K（弾道ミサイル）を参照。

＜Ｒ５１１＞：フランス空軍の空対空ミサイル。全長3.2m、発射重量175kg。推進は固体燃料ロケット１段式、最大射程４海里。参考：空軍

＜Ｒ５３０＞：フランス空海軍の空対空ミサイル。赤外線誘導式の射程3km型と、SARH式の射程15km型がある。全長3.284m、直径0.263m、翼スパン1.1m、発射重量195kg、弾頭重量25kg。推進は固体燃料ロケット１段式。参考：世界軍用機年鑑1990-91、軍用機ウェポン・ハンドブック、空軍

＜Ｒ５５０シリーズ＞：フランス軍の短距離空対空ミサイル。マトラ社が1966年から開発した。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊JWings4,’02

＜マジック＞：Magic。前方フィンは二重カナード（最前部が固定式、後部が全遊動式）、後方フィンは全遊動式で、高い空戦能力を持ち、耐Ｇ能力は50Gといわれる。赤外線誘導式で、弾体前方に赤外線センサー冷却用液体窒素をパイロンから供給する供給線が付いている。全長2.75m、直径0.157m、翼スパン0.66m（0.47m？）、発射重量90kg。弾頭重量12.5kg、炸薬重量6kg（HE）。推進はSNPEリカルド固体燃料ロケットモーター、燃焼時間1.9秒、最大速度マッハ２以上、最小射程0.3km、最大射程10km以上（5.4km？）。AIM-9サイドワインダーと同じランチャーを使用できる。1975年から配備された。参考：月刊丸9,’97、世界軍用機年鑑1990-91、ザ・マーチ17号、月刊JWings4,’02、図解現代の航空戦、軍用機ウェポン・ハンドブック、世界の軍用機1979

＜マジック２＞：Magic 2。改良型で、シーカーをレーダーと連動できるようにして全方位射撃を可能とし、射程を延伸、信管を赤外線VT信管から電波VT信管に変更した。全長2.72m、直径0.157m、翼スパン0.47m、発射重量89kg、弾頭重量13kg。推進は固体燃料ロケット、最大射程15km。1985年頃から実戦配備された。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、世界軍用機年鑑1990-91、月刊丸10,’97、月刊JWings4,’02

＜マジック２Ｍｋ２＞：射程を20kmに延伸したもの。1995年から配備された。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｒ６６５（ｅ）＞：No1Mk�W海外シリーズ（回転式拳銃）を参照。

＜Ｒ６７０＞：アメリカのコンチネンタル社が開発した戦車用エンジンで、航空機用のものを改造してある。星形空冷７気筒で、航空機用のものに比べて出力が30馬力増の250馬力となった。M2/M3軽戦車に搭載された。参考：月刊PANZER7,’05

＜Ｒ９７５シリーズ＞：アメリカのカーチス・ライト社が開発した戦車用ガソリンエンジン。航空機用エンジンのホワールウインドを改造したものである。整備が面倒、冷却能力が低いといった欠点があった。M4中戦車の生産数にはとても追いつかず、航空機用エンジンの量産にも忙殺されるようになったため、M4中戦車にはA57マルチバンク、ギバーソン・ディーゼル、GAAペトレルといった他のエンジンも積んでいる。参考：British and American tanks of World War Two、月刊PANZER7,’05、月刊戦車マガジン11,’92

＜Ｒ−９７５−Ｃ１＞：ライト・ノーティカル社のみの生産では追いつかなくなったため、コンチネンタル製W-670-9A空冷４サイクル単列星形７気筒ガソリンエンジンをR-975-EC2の規格で設計し直し、コンチネンタル・モータース社で生産したもの。気筒数を９に増やし、80オクタンのガソリンが使えるよう圧縮比を変更した。４サイクル９気筒単列星形空冷で、全長1.34m、全幅1.143m、全高1.143m、乾燥重量516kg。ボア127mm、ストローク140mm、圧縮比5.7:1、総排気量15945cc。出力350馬力（回転数2400rpm）。M4/M4A1中戦車、M7自走榴弾砲中・後期生産型などに搭載された。参考：月刊戦車マガジン11,’92、月刊PANZER5,’81

＜Ｒ−９７５−Ｃ４＞：R-975-C1の改良型。シリンダーヘッドを補強し、冷却用鋳造アルミフィンを拡大、スーパーチャージャーとキャブレターを改修し、整備性を向上させた。出力400馬力（回転数2400rpm）。M4/M4A1中戦車後期生産型やM7自走榴弾砲後期生産型などに搭載された。参考：月刊戦車マガジン11,’92

＜Ｒ−９７５−ＥＣ２＞：ライト・ホワールウインドR-975-7星形航空エンジンを原型としたもの。４サイクル９気筒単列星形空冷。総排気量375立方インチ（6145cc）、圧縮比6.3:1、出力400馬力（回転数2400rpm）。使用燃料は90オクタンの航空機用ガソリン。M2中戦車、M3中戦車、M4中戦車前期生産型、M7自走榴弾砲前期生産型などに搭載された。参考：月刊戦車マガジン11,’92

＜Ｒ．９８７＞：クレマンソー（空母）を参照。

＜Ｒ．９９７＞：フォッシュ（空母）を参照。

＜Ｒ−１３４０シリーズ＞：プラット＆ホイットニー社の航空機用エンジン、別名ワスプＨ。1925年に開発された。アメリカ海軍F4B艦戦シリーズ、アメリカ陸軍P-12戦闘機シリーズに搭載された。参考：月刊JWings12,’22

＜Ｒ−１３４０＞：１速メカニカル・スーパーチャージャー付き空冷星形９気筒ガソリンエンジンで、外径1.315m、乾燥重量392kg。シリンダー内径146mm、行程146mm、容積22000cc、圧縮比６。離昇出力600馬力（回転数2250rpm）、公称出力550馬力（回転数2200rpm、高度1500m）。参考：月刊丸10,’93

＜Ｒ−１３４０−８＞：出力450馬力。参考：月刊JWings12,’22

＜Ｒ−１３４０−１６＞：出力550馬力。参考：月刊JWings12,’22

＜Ｒ１７５５／ＡＲＮ＞：航空自衛隊F-15DJ戦闘機用ILS受信器。極東貿易が受注している。参考：月刊軍事研究7,’97

＜Ｒ−１８２０＞：カーチス・ライト社の航空機用ガソリンエンジン、別名サイクロン９。空冷星形９気筒、出力1200馬力。B-17などに搭載された。ジェットエンジンの時代に入っても永らく使用されており、Good old 1820のニックネームを付けられている。参考：月刊丸10,’93、月刊航空ファン11,’18

＜Ｒ２０００＞：フィンランド海軍ミサイル・コルベット、ハミナ（Hamina）級。船体はステルス性を考慮した形状で、アルミニウムと複合材で出来ており、重要部にはアラミド繊維装甲が施されている。レーダーはEADS製TRS-3D/16-ES三次元レーダーで、ソナー、ESM、チャフ・デコイ発射機も備える。ANCS2000戦闘マネージメントシステムを搭載しており、同型艦４隻の統合運用が可能。CICには多機能ディスプレイ６基を配し、更に６基を追加するスペースがある。全長50.8m、全幅8.3m、吃水1.7m、基準排水量240トン、満載排水量270トン。主機はMTU16V538TB93ディーゼル（6600kW）２基、推進はカメワ90S�Uウォータージェット２基、巡航速力24ノット、最大速力32ノット、航続距離500海里、作戦行動可能期間１週間。兵装はRBS15SF対艦ミサイル単装発射筒４基、ミストラル艦対空ミサイル、ボフォース57mm単装砲Mk3が１門、エルマ用９連装爆雷投射機LLS-920が４基、遠隔操作式12.7mm機銃シー・プロテクター２丁、機雷・爆雷投下軌条１条。後部にはディンギー（ゴムボート）収容スペースと機雷投下システムがある。３・４番艦はミストラルの替わりに後部にウムコントゥ艦対空ミサイル用８セルVLSを積んでおり、１・２番艦にも搭載改修が施された。乗員28名（うち徴兵兵士は８名）。1998年にハミナ、2005-06年にトルニオ、ハンコ、ポリの計４隻が就役した。後にエルマ用爆雷投射機をASW-601に換装している。延命改修MLUと対潜戦能力強化改修を行っており、戦闘システムを9LVに、主砲を40mm単装機関砲Mk4に、艦対艦ミサイルをガブリエル�Xに換装し、コングスベルグ社製ST2400VDS、サーブ社製Tp47短魚雷、トラックファイア遠隔操作銃塔を装備、2022年に全艦改修を終えた。参考：月刊世界の艦船10,’06、1,'15増刊、9,'20、1,'21、3,'21、8,'22、月刊軍事研究1,’09、8,’12、8,’03、5,’03、11,’03

＜Ｒ−２０００＞：プラット＆ホイットニー社の航空機用ガソリンエンジン、別名ツインワスプ。複列星形14気筒、２速メカニカル・スーパーチャージャー付き。外径1.247m、乾燥重量728kg。シリンダー内径146mm、シリンダー行程146mm、容積32800cc、圧縮比6.5。離昇出力1450馬力（回転数2700rpm）、公称出力1200馬力（回転数2550rpm、高度1500m）／1100馬力（回転数2550rpm、高度4300m）。参考：月刊丸10,’93

＜Ｒ−２６００シリーズ＞：カーチス・ライト社の航空機用ガソリンエンジン、別名デュプレックスサイクロン14。空冷複列星形14気筒、出力1350馬力。SB2CやTBFなどに搭載された。参考：月刊丸10,’93

　＜Ｒ−２６００−６＞：出力1600馬力。XPBM-1試作飛行艇に搭載された。参考：月刊JWiings8,’23

　＜Ｒ−２６００−１２＞：出力1700馬力。PBM-3C飛行艇に搭載された。参考：月刊JWings8,’23

　＜Ｒ−２６００−２２＞：出力1900馬力。PBM-3D飛行艇に搭載された。参考：月刊JWings8,’23

＜Ｒ−２８００シリーズ＞：プラット＆ホイットニー社の航空機用ガソリンエンジン、別名ダブルワスプ。ＲはRadial Typeの頭文字、2800は総排気量約2800立方インチを示す。B-26シリーズに搭載された。参考：世界の傑作機No.155、月刊丸10,’93

＜Ｒ−２８００＞：シリンダーは18本で、９本ずつ星形に２列で並んでおり、遊星歯車を介してプロペラを回転させることでエンジンの正面面積を縮小させている。スーパーチャージャーは機械式１段２速（排気タービン併用２段式？）で、第１速の流量比は6.7対１、インタークーラーを通った後に圧縮空気が送られる第２速の流量比は9.66対１。シリンダーヘッドはアルミ製、本体は鍛造鉄製で、排気バルブはナトリウムで冷却する。ピストンは鍛造アルミ製で、リング３個が付いており、一番上のリングはクロムメッキされていて摩耗に耐えられるようになっている。クランクケースは鍛造アルミ合金製で、後部ケースにはキャブレター２個が装着される。空冷星形複列18気筒４サイクル、直径1.341m、重量1.218トン。シリンダー内径146mm、シリンダー行程152mm、容積45900cc、圧縮比6.75。離昇出力2300馬力（回転数2800 rpm）、公称出力2850馬力（回転数2600rpm、高度11000m）、正規出力1800馬力（回転数1600rpm、高度183m）、巡航出力1260馬力（回転数2300rpm、高度2000m）。参考：月刊丸10,’93

＜Ｒ−２８００−５＞：全長75.64インチ（1.921m）、直径52インチ（1.321m）、重量2270ポンド（1029.7kg）。過給器直径11インチ（0.279m）、ギア比は7.5:1と10:1。パフォーマンス価100/130のガソリンを使用する。離昇出力1850馬力（回転数2600rpm）、ミリタリー出力1650馬力（回転数2600rpm、高度2700フィート・823m）／1500馬力（回転数2600rpm、高度14000フィート・4267m）、公称出力1380馬力（回転数2400rpm、海面高度）／1500馬力（回転数2400rpm、高度7900フィート・2408m）／1450馬力（回転数2400rpm、高度13000フィート・3962m）。参考：世界の傑作機No.155

＜Ｒ−２８００−３４＞：出力2100馬力。PBM-5A飛行艇に搭載された。参考：月刊JWings8,’23

＜Ｒ−２８００−３９＞：イギリス空軍向けR-2800-S2A4Gをアメリカ陸軍航空軍向けに振り替えたもの。全長75.72インチ（1.923m）、直径52.06インチ（1.322m）、重量2300ポンド（1043.2kg）。過給器ギア比は7.6:1と10:1。パフォーマンス価100/130のガソリンを使用する。離昇出力1800馬力（回転数2600rpm）、ミリタリー出力1850馬力（回転数2600rpm、高度2700フィート・823m）、公称出力1380馬力（回転数2400rpm、海面高度）／1500馬力（回転数2400rpm、高度7500フィート・2286m）。参考：世界の傑作機No.155

＜Ｒ−２８００−４１＞：イギリス空軍向けR-2800-2SB-Gをアメリカ陸軍航空軍向けに振り替えたもの。B-26Aやアメリカ本土訓練用B-26C/F向けに222基を取得した。全長75.72インチ（1.923m）、直径52.06インチ（1.322m）、重量2300ポンド（1043.2kg）。過給器ギア比は7.6:1と9.59:1。パフォーマンス価100/130のガソリンを使用する。離昇出力2000馬力（回転数2700rpm）、ミリタリー出力2000馬力（回転数2700rpm、高度1500フィート・457m）／1600馬力（回転数2700rpm、高度13500フィート・4115m）、公称出力1600馬力（回転数2400rpm、海面高度）／1600馬力（回転数2400rpm、高度5700フィート・1737m）／1450馬力（回転数2400rpm、13000フィート・3962m）。参考：世界の傑作機No.155

＜Ｒ−２８００−４３＞：全長75.72インチ（1.923m）、直径52.06インチ（1.322m）、重量2300ポンド（1043.2kg）。過給器ギア比は7.6:1と9.59:1。パフォーマンス価100/130のガソリンを使用する。離昇出力2000馬力（回転数2700rpm）、ミリタリー出力2000馬力（回転数2700rpm、高度1500フィート・457m）／1600馬力（回転数2700rpm、高度13500フィート・4115m）、公称出力1600馬力（回転数2400rpm、海面高度）／1600馬力（回転数2400rpm、高度5700フィート・1737m）／1450馬力（回転数2400rpm、13000フィート・3962m）。参考：世界の傑作機No.155

＜Ｒ−３３５０シリーズ＞：アメリカ軍の航空機用ガソリンエンジン、別名デュアル・サイクロン（デュプレックスサイクロン18？）。ライト社がB-29用に開発した。空冷複列星形18気筒で、エンジン直径1.413m、重量1.212トン、シリンダー直径155.6mm、行程160.2mm、総排気量54860cc。GE製B-11ターボ・スーパーチャージャーをデュアル装備する。離昇出力2200馬力、戦闘出力2200馬力、標準出力1800馬力、高度10000mでも2000馬力出せる。オーバーヒートを起こしやすく、火災事故を多発した。参考：世界の傑作機NO.11、月刊JWings5,’05

　＜Ｒ−３３５０−３２Ｗ＞：P2V-7に搭載されている。全長89.5インチ（2.273m）、直径56.6インチ（1.438m）、乾燥重量1.67トン。参考：世界の傑作機No.50

＜Ｒ−４３６０シリーズ＞：プラット&ホイットニー社製航空機用ガソリンエンジン、別名ワスプメジャー。カウリングを外すとトウモロコシのような外見をしているため、コーンコブ（Corncob）とも呼ばれた。複雑で故障が多いのが欠点。1946年6月12日に初エンジンランナップが行われた。参考：世界の傑作機No.125、月刊丸10,’93

＜Ｒ−４３６０＞：空冷星形７気筒ガソリンエンジンを４列に並べて28気筒にしたものである。冷却のため、各列は少しずつ角度をずらして並べられている。回転方向は前方に向かって時計回り。外径1.397m、重量1.67トン。シリンダー内径146mm、行程152mm、容積71500cc、圧縮比6.7。離昇出力3500馬力（毎分2700回転）、公称出力2650馬力（毎分2550回転、高度1680m）。１速メカニカル・スーパーチャージャー１基及びターボ・スーパーチャージャー２基が搭載されており、前者を使用すれば高度20000フィート（6096m）でも離昇出力を維持でき、後者を使用すれば高度35000フィート（10668m）まで海面高度の出力を発揮できる。参考：月刊丸10,’93、世界の傑作機No.125

＜Ｒ−４３６０−５＞：離昇出力3000馬力、戦闘出力3000馬力（高度10500m）、巡航出力2500馬力（高度12000m）。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｒ−４３６０−２５＞：離昇出力3000馬力。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｒ−４３６０−４１＞：離昇出力3500馬力。参考：世界の傑作機No.125

＜Ｒ−４３６０−５３＞：燃料直噴装置を搭載したもの。離昇出力3800馬力。参考：世界の傑作機No.125

＜ＲＡ＞：電波高度計を参照。

＜ＲＡ−１Ａ＞：AMX攻撃機ファミリーを参照。

＜ＲＡ−１Ｂ＞：AMX攻撃機ファミリーを参照。

＜ＲＡ−３Ａ＞：A-3攻撃機ファミリーを参照。

＜ＲＡ−３Ｂ＞：A-3攻撃機ファミリーを参照。

＜ＲＡ−５Ｃ＞：A-5攻撃機ファミリーを参照。

＜ＲＡ９＞：ドイツ国防軍8.8cm高射砲Flak36の４分割砲身で、Rohr Aufbau 9（組立型砲身９型）の略。砲身本体を前部、中央部、後部、全体を覆うチューブの４つに分け、外皮ジャケットとねじ込み式ソケットで結合している。摩耗したら内筒だけ交換する。8.8cmFlak18の単肉砲身だと真鍮製導環付き砲弾を発射した場合の砲身命数が短いのでこれを採用したが、後に導環を軟鉄製（銅製？）としたため、8.8cmFlak37では元の単肉砲身に戻した。参考：月刊PANZER2,’01、月刊丸12,’92

＜ＲＡ−２４Ａ＞：SBD艦爆ファミリーを参照。

＜ＲＡ−３０＞：A-30攻撃機ファミリーを参照。

＜ＲＡ５０＞：T-50練習機ファミリーを参照。

＜ＲＡＡ＞：特殊慰安施設協会または日豪円滑化協定を参照。

＜ＲＡＡＦ＞：オーストラリア空軍を参照。

＜ＲＡＡＦＢ＞：Royal Australian Air Force Base（オーストラリア空軍基地）の略。

＜ＲＡＡＭ＞：Remoat Anti-Armor Munition Mines（遠隔対装甲地雷）の略。M70またはM73砲弾に詰め込まれて155mm榴弾砲から発射され、撒布地上空で対戦車地雷９個がばらまかれる。自爆用時限信管を装備しており、数時間から数日後に自爆する。参考：月刊軍事研究6,’04

＜ＲＡＣＥＲ＞：アメリカ海軍の計画ガスタービン燃費改善装置で、Rankine Cycle Energy Recovery Systemの略。アーレイ・バーク級駆逐艦DDG-59から搭載すべく開発していた。LM2500ガスタービンの排熱を利用して蒸気タービンを回すもので、消費燃料が20%減り、１隻あたり年間27600バレル（4388キロリットル）の節約になる。参考：月刊世界の艦船5,’86

＜ＲＡＣＥＲ＞：エアバス・ヘリコプターズが欧州共同高速回転翼機研究計画クリーンスカイ２で開発中のデモンストレーター。X3高速実験ヘリの技術を応用し、スタブウイング端にプッシャー・プロペラを備えている。飛行中に片方のエンジンを停止して航続距離を延ばすことが可能。エンジンはRTM322ターボシャフト双発、最大速度400km以上。参考：月刊軍事研究11,’18

＜ＲＡＣＲ＞：レイセオン社がF-16用に開発したAESAレーダーで、レイセオン新型戦闘レーダー（Raytheon Advanced Combat Radar）の略であり、別名AN/APG-84。AN/APG-82(V)1がベースで、アンテナをF-16のレドームに入る大きさに縮小した。韓国空軍のKF-16C/D近代化改修で搭載予定だったが、改修計画がキャンセルされてしまった。F/A-18A-Dレガシー・ホーネットに搭載する計画があり、2018年6月にレドームやレーダー機器室に収まるかどうかのテストを行ったが、AN/APG-79(V)4の提案に切り替えた。参考：月刊航空ファン2,’15、11,’18、12,’18、2,’20、月刊軍事研究10,’18

＜ＲＡＤＡＧ＞：アメリカ軍のパーシング�U弾道ミサイル用弾頭誘導システムで、レーダー相関終末地形誘導装置の略。MaRVがミサイルから切り離されて大気圏に再突入すると、弾頭に装備したレーダーが前方の捜索を開始、地表のビデオ画像と照合して飛翔経路を修正し、目標に突入する。1978年からパーシング�Tａで実証実験が行われ、パーシング�Uに採用された。参考：月刊PANZER5,’81

＜ＲＡＤＡＲ＞：レーダーを参照。

＜ＲＡＤＭＥＲＣ＞：RM（情報管理配信ソフト）を参照。

＜ＲＡＦ＞：イギリス空軍または西ドイツ赤軍派を参照。

＜ＲＡＨ−６６＞：アメリカ陸軍試作偵察／軽攻撃ヘリコプター、別名コマンチ（Comanche）。1980年代の次期軽量型ヘリコプター計画LHXに基づいてボーイングとシコルスキーが開発したステルスヘリコプターで、当初はUH-1、AH-1、OH-6、OH-58の代替として5000機ほど生産する予定だったが、輸送型がキャンセルされ、ソ連の防空網を突破できる低観測性ヘリとして2096機を導入することにし、最終的にはコスト削減のためAH-1及びOH-58のみの代替として1296機の生産を予定した。1988年6月に要求が出され、ボーイング／シコルスキーのチームはダクテッドファンテイル型を、ベル／マクダネルダグラスのチームはノーター型を提案、技術リスクの無い前者が採用されている。対レーダー・ステルス性獲得のため、外板は不要な突起を減らして平面を多用し、機体表面にRAMを塗り、ウェポンベイを備え、尾輪式降着装置は全て引き込み式（緊急時には２秒で出せる）で、RCSはAH-64の360分の１、OH-58の250分の１といわれる。胴体はボックス・ビーム構造で、全複合材製のボックス・ビーム構造材と外皮から構成され、外皮に荷重を負担させないことで開口部を多く取れるようにし、ウェポンベイの設置やアビオニクスベイへのアクセスを容易とした。コクピットはタンデム式で、前席にパイロット、後席にガンナーを配し、座席側面と背面は装甲板でカバーしている。乗員はヘルメット統合表示視認システムHIDSSを装備する。緊急脱出時にはキャノピー４枚を爆破するが、万が一に備えてキャノピー破砕具も用意されている。機首部に赤外線、TV、レーザーなどのセンサー（暗視操縦システムNVPS及び目標捜索識別支援装置ATD/C）を収納する旋回式統合型マウントを持ち、機首下に２砲身20mmガトリング砲（または３砲身XM301）を装備する。発射速度毎分750発（対地）／1500発（対空）、装弾数500発。この砲は使用しない時は180度後方に回し、フェアリング内に収容する。旋回角左右120度ずつ、俯仰角プラス15度からマイナス45度。アビオニクスはF-22と共通性を持たせてあり、ミッションコンピュータ、赤外線暗視装置、発達型FLIR、無線機器、GPS、IFF、光ファイバー航法装置、統合型コクピットディスプレイ、３次元ムービングマップなどから構成され、いずれも三重デジタルデータバス（低速のMIL-STD-1553B、高速、超高速の光ファイバー）に結びつけられている。生産機の３分の１には小型ロングボウ・レーダーを搭載する。操縦装置は三重（二重？）デジタルフライ・バイ・ワイヤで、サイドスティック式サイクリック・スティックとコレクティブ・レバーのみで操縦でき、フットペダルは廃止した。エンジン排気はローターのダウンウォッシュで拡散され、赤外線放出は従来ヘリの25%にすぎない。使用燃料はJP-4/-5/-8で、緊急時にはDF-A/-2/-3ディーゼル燃料も使用できる。メインローターは複合材製ベアリングレス５翅で、先端に向かってテーパーがかけられ、先端部には後退角が付いており、騒音を抑えている。テイルローターは８翅ダクテッドファンテイル型で、こちらも騒音軽減と地上での事故防止などに威力を発揮する他、傾けて装備しているので揚力を発生する。尾翼はＴ字型。機体主脚扉直後には左右に固有のウェポンベイ（統合型引き込み式航空機弾薬サブシステムIRAMS）が設けられ、それぞれ３カ所のハードポイントを持ち、片側あたりヘルファイアなら３発、スティンガーなら６発、４連装ロケット弾ポッドなら３基を搭載できる。また、ステルス性を犠牲にすれば、脱着可能なスタブウイング（機外燃料／兵装管理システムEFAMS）を機体左右に装着することで、片側あたりヘルファイアなら４発、スティンガーなら８発、1703リットル増槽なら２本を搭載できる。ウェポンベイ前後はアビオニクスベイで、前部にメインコンピュータや統合通信航法装置、後部に射撃指揮コンピュータなどを収容する。機動性も高く、飛行速度150kmでの急旋回に4.5秒、180度ホバーターンに4.7秒しかかからない。補助動力ユニットとして右エンジン後方にSPUが搭載されており、これはエンジン始動に使う他、飛行中にも機体に電力を供給する。メインローターを外し、尾翼を畳めば、C-130に１機、C-141に３機、C-5に８機積める。機体全長43.31フィート（13.2m。14.28m？）、ローター回転直径39フィート（11.89m）、胴体幅9.25フィート（2.82m。2.04m？）、全高11フィート（3.35m）、自重8800ポンド（3.99トン）、ミッション総重量12000ポンド（5.44トン。4.8トン？）。エンジンはLHTEC社製T800-LHT-801（連続出力1038馬力・774kW、離陸出力1334馬力・995kW、緊急出力1399馬力・1044kW。FADEC付き）双発、巡航速度305km、水平飛行最大速度324km、降下時最大速度378km、横進最大速度139km、後進最大速度130km、戦闘行動半径400km以上（機内燃料のみ）、フェリー航続距離2355km（1703リットル増槽２本＋スティンガー２発＋機関砲弾150発）。荷重制限マイナス1Gからプラス3.5G。垂直上昇力は毎分400mを超える。初号機は1996年1月4日、２号機は1999年3月に初飛行し、400回以上のテスト飛行を行ったものの、開発遅延と価格高騰で2003年11月には調達機数が650機に減らされ、結局2004年2月23日に開発計画が中止されて試作機２機のみの製作に終わった。これはAH-64D戦闘ヘリをAH-64Eにアップグレードすることでステルス性以外のコマンチの能力を全てカバーできるためと、無人偵察機の能力が向上したため、とされる。また、テロ組織などはレーダーを使用しないので、ステルス性を持たせる意味が無いという理由もある。これにより146億ドルの予算が余ったため、ヘリ及び固定翼機計796機を新規購入し、既存の400-1400機を改修する。代替としてARH-70Aが採用されたが、開発費高騰でこちらも打ち切りになってしまった。参考：月刊航空ファン7,’00、月刊軍事研究3,’00、6,’01、8,’04、6,’07、7,’95、10,’10、月刊JWings11,’18、5,’04、1,’15

＜ＲＡＨＤ＞：アメリカのムーグ社が開発した遠隔操作式大音響発生装置で、Remote Acoustic Hailing Deviceの略。俯仰旋回が可能な架台に音響ユニットを装着しており、100-1500Hzの音声と20000Hzまでの警報音を発生させることができ、相手の音声を探知することも可能。音響ビーム幅プラスマイナス15度、音圧レベル80デシベル（3000Hz）。スピーカー２台のRAHD-2、４台のRAHD-4、６台のRAHD-6がある。音響ユニットの他、オプションで可視光カメラ、赤外線カメラ、可視光・赤外線照射装置、レーザー測距器を取り付けることができる。参考：月刊軍事研究8,’09、月刊世界の艦船4,’10

＜ＲＡＩＤ１＞：携帯型化学物質検知・警報装置。自動極性スイッチにより、あらゆる関連化学物質を連続検知でき、内蔵プロセッサにより分析結果をディスプレイに表示する。内蔵ライブラリはアップデートが可能。参考：月刊PANZER12,’00

＜ＲＡＩＤＳ＞：AN/SYQ-17シリーズ（ポイント・ディフェンス・システム）を参照。

＜ＲＡＩＤタワーシステム＞：アメリカ軍の気球搭載監視システムで、RAIDはRapid Aerostat Initial Deploymentの略。レイセオン社が開発した。直径17mの気球に90kgまでのセンサーや通信装置を搭載し、基地や施設の監視任務を行う。イラクで使用した。イラク軍もシステム14基と気球７基を配備するかもしれない。参考：月刊軍事研究10,’14

＜ＲＡＫシリーズ＞：スイス軍81mmロケット弾。RWKロケット弾ポッドに収容される。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０１５＞：目標指示・訓練弾。改良型ロケットモーターを装備する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０２２＞：訓練弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０２３＞：HE弾頭型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０２４＞：HE弾頭型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０２５＞：HE弾頭型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０２６＞：HEAT弾頭型。全長1.51m、直径81mm、翼スパン190mm、重量13.2kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０２７＞：訓練弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０２９＞：訓練弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０３０＞：訓練弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０３１＞：訓練弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０３５＞：目標指示・訓練弾。改良型ロケットモーターを装備する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０４７＞：対戦車型。改良型ロケットモーターを装備する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０４８＞：目標指示・訓練弾。改良型ロケットモーターを装備する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０５０＞：HE弾頭型。改良型ロケットモーターを装備する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０５２＞：火炎弾頭型。改良型ロケットモーターを装備する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０５３＞：HE弾頭型。改良型ロケットモーターを装備する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＡＫ０５４＞：HEAT弾頭型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｒａｌｕｓ＞：スイス軍の防空用対空監視レーダーシステムRadar-Luftlage-System。捜索レーダーによるシステムで、情報をLunasに表示する。参考：月刊航空ファン12,’19

＜ＲＡＭ＞：イスラエル軍のクラスター爆弾で、滑走路攻撃弾薬の略。内部に滑走路路破壊爆弾34発を搭載しており、最大12時間の遅延信管が付く。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＲＡＭ＞：レーダー波吸収素材（Radar Absorbent Material）の略。ゴム、シリコン、ポリウレタンをベースにカーボン、磁性体、誘電体などを組み合わせているといわれ、照射された電波エネルギーを熱エネルギーに変換して吸収する磁性RAM、レーダー波を干渉させて反射波を減衰させるソールズベリ・スクリーン、表面に一種の小型アンテナを並べてレーダー波を打ち消すCAなどがある。対応周波数帯が狭い（最近では数GHzにわたって有効なものもあるが）のが欠点で、RCSは10%前後しか減らないようである。1930年代からイギリスやドイツで研究が始まり、第２次大戦中に炭素粉やマグネタイト（四酸化三鉄）などを塗料に混ぜたり、グラスウールや獣毛にくっつけたりしたRAMが開発されたが、さほど効果は出なかったようだ。1960年代に東工大でフェライトを使用した電波吸収体が開発され、テレビのゴースト防止のためビルの外装に貼り付けるものとして1970年代から市販された。また、ゴムに混ぜ込んで電子レンジのマイクロ波シールとしても使用された。1974年には防衛庁でマストに適用して電波の自己反射による偽像を防ぐという利用法が発表され、厚さ7mmのフェライトゴムを開発、早速護衛艦のマストに接着剤で貼り付けた。1981年にアメリカでステルス機開発計画が発表され、日本もフェライトゴムのサンプルを提供したようである。1980年代にはFRPとフェライトを組み合わせて構造材としても使える電波吸収材を防衛庁で開発、改良を重ねてF-2の主翼前縁に適用した。参考：防衛技術ジャーナル1,’07、歴史群像2,’01、月刊JWing8,’03、月刊軍事研究1,’98、7,’99、ロッキードF117ナイトホーク、月刊丸2,’07

＜ＲＡＭ＞：アメリカ海軍・西ドイツ海軍の近接防御用艦対空ミサイルRolling Airframe Missile、制式名称RIM-116。複数の対艦ミサイルに同時対処できるCIWSとして、発射速度が速く、撃ちっ放し式で、完全自動発射でき、20G機動可能なミサイルという要求に基づき、1974年2月からアメリカのヒューズ・ミサイル・システムズ社が開発し、6月に西ドイツとデンマークが参加したが、誘導システムの開発に難渋して1983年にデンマークが離脱、1989年に漸く生産にこぎ着けた（現メーカーはアメリカのレイセオン社とドイツのディール・ディフェンス社）。初配備は1992年11月で、LHA-5ペリリュー及びゲパルト級ミサイル艇プーマに搭載され、1993年にIOCを獲得した。21連装発射機Mk49（試作名称EX-31）に装填され、ミサイルウェポンシステムMk31を構成する。11連装発射機に装填してファランクスの架台に載せたシーRAMもある。他に10連装発射機RALS（RAM Alternate Launching System）や、シースパロー用Mk29ランチャー改造40連装発射機（１セルあたり５発搭載）の案も出されたが、実現していない。参考：月刊世界の艦船9,’96、11,’17、月刊軍事研究11,’06、月刊世界の艦船4,’04増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

　＜ＲＩＭ−１１６ブロック０＞：RIM-116A。開発期間短縮のため、FIM-92スティンガーの赤外線シーカー、AIM-9サイドワインダーの信管・弾頭・ロケットモーターを流用している。誘導は中間パッシブレーダー（Passive radio frequency homing。敵対艦ミサイル誘導レーダー波の逆探知）・終末赤外線パッシブで、弾頭先端に赤外線シーカーの窓を開ける必要があり、レーダー逆探知用ロッドアンテナはその脇に配置することになったが、ミサイル本体をできるだけ小型にして高Ｇ機動にも耐えられる設計とすべく、ロッドアンテナの本数は２本のみとし、円錐走査を行うために弾体を旋転させることにした。これにより、操縦翼も２枚で済ませている。ただ回転に伴って変化する垂直方向と水平方向の操縦翼の効きを正確にコントロールせねばならず、この制御系を開発するのに多くの時間を取られたようである。発射時にランチャーのライフル・バンドにより旋転が与えられる他、飛翔時には、弾体後部の折り畳み式安定翼４枚の空力作用により、正面から見て時計回りに弾体が旋転する。先端の２本のロッドアンテナは、フェイズド・アレイ・レーダーの受信と同じ原理で電波の位相差により目標の方向を探知する。電波受信機はＩバンド及びＪバンドのデュアルバンド受信機で、発射前と飛翔中に受信バンドを選択することが可能。全長2.82m（2.79m？）、直径0.127m、翼スパン0.434m、発射重量73.6kg。信管はMk20Mod0レーザー近接／着発式、弾頭はWDU-17B（重量9.09kg）、炸薬重量2.3kg。推進はハーキュリーズ／エアロジェット社製Mk36固体ロケット、最大速度マッハ2.5、射程9600m（15000m？）。キャニスターに収容された状態で出荷され、ランチャーに人力で装填して使用する。１目標に対して２発を同時発射することにより、命中率を高めている。参考：月刊世界の艦船9,’96、4’,04増刊、5,’91、月刊軍事研究11,’06、6,’93別冊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

　＜ＲＩＭ−１１６ブロック１＞：RIM-116B。誘導方式を第５世代パッシブ赤外線ホーミングに改良し、赤外線誘導式やパッシブレーダー誘導式など電波を出さない対艦ミサイルや、フレアを射出する目標にも対応できるようにしたもの。１本のライン・アレイ赤外線センサーをミサイルと一緒に回転させることでフォーカル・プレーン・アレイとして作用させ、目標の赤外線画像を得ることができるとされる。ブロック０と同じパッシブレーダー併用モードでも運用できる。全長2.82m、直径127mm、重量73kg、弾頭重量9.1kg。推進は固体燃料ロケット、最小射程800m、最大射程9000m、最小射高1.5m、最大射高6100m。参考：月刊軍事研究11,’06、月刊世界の艦船2,’14、9,’96

　＜ＲＩＭ−１１６ブロック１Ａ＞：全長2.83m、直径0.127m、翼スパン0.445m、発射重量74.4kg。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜ＲＩＭ−１１６ブロック１Ｃ＞：機動性能とパッシブレーダーシーカーを強化したもの。参考：月刊世界の艦船11,’17

　＜ＲＩＭ−１１６ブロック２＞：RIM-116C。弾体を回転させない方式に変更し、弾頭カナード翼を４枚に、後部安定翼を６枚に増加、デジタル式オートパイロットを装備したもの。機動性は３倍となり、有効射程は1.5倍に延伸している。同一目標に２発を発射できるようになった。全長2.82m、直径0.159m、翼スパン0.322m、発射重量88.2kg、弾頭重量11.3kg。推進は固体燃料ブースターと固体燃料サステナー、最小射程400m、最大射程15000m、最小射高1.5m、最大射高8100m。誘導はパッシブレーダーと赤外線画像。2013年5月にEDD-964ポール・Ｆ・フォスター、同年半ばにLPD-24アーリントンで試射が行われ、亜音速・超音速目標に対し所定の性能を発揮し、2015年5月に初度作戦能力IOCを獲得、2018年11月から全規模量産FRPに入った。参考：月刊世界の艦船2,’14、1,’15増刊、11,’17、12,’18、1,’20、月刊軍事研究7,’16、朝雲

　＜ＲＩＭ−１１６ブロック２Ａ＞：ロケットモーターを大型化し、誘導能力を強化したもの。2019年6月に発射試験に成功し、配備が始まった。参考：月刊世界の艦船1,’20

＜ＲＡＭ海外シリーズ＞

　＜ＲＩＭ−１１６Ｃブロック２（エジプト海軍）＞：エジプト海軍艦対空ミサイル。2021年2月16日、アメリカ国防安全保障協力局がFMSで168発（＋保管・輸送用コンテナ＋技術文書＋支援文書）を１億9700万ドルで輸出する許可を出した。参考：月刊世界の艦船5,’21

　＜ＲＩＭ−１１６ブロック２Ｂ（ドイツ海軍）＞：ドイツ海軍艦対空ミサイル。2022年にF123型・F124型・F125型・F126型フリゲートとブラウンシュヴァイク級バッチ１・バッチ２用として600発の調達を決めた。参考：月刊世界の艦船12,’22

　＜ＳｅａＲＡＭ用ミサイルＲＩＭ−１１６＞：自衛隊のミサイル。アメリカ海軍省に発注している。参考：月刊軍事研究2,’16

＜ＲＡＭ＞：イスラエル軍の偵察用軽装甲車。RBYの車体改良型で、最低地上高を上げるなどの改良を行った。オープントップ型V-1とクローズドトップ型V-2の２種があり、それぞれにロング／ショートホイールベース型が用意されている。20mm機関砲連装装備TCM-20ターレットを搭載した対空車両などのバリエーションがある。参考：世界の軍用車両(4)

＜ＲＡＭＩＣＳ＞：AN/AWS-2（掃海システム）を参照。

＜Ｒａｍ−Ｋ＞：Su-27シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＲＡＭＯＳ計画＞：1992年にアメリカのクリントン大統領とロシアのエリツィン大統領が合意した、弾道ミサイル防衛共同開発計画。弾道ミサイル追跡衛星を共同開発する計画だったが、技術流出のデメリットもあり2004年度で終了した。参考：月刊JWings5,’04

＜ＲＡＭＰ＞：リップソー（無人試験車両）を参照。

＜ＲＡＭＰ＞：Reconnaissance Avionics Maintainability ProgramまたはRecovered Allied Military Personnelの略。

＜ＲＡＭＰ−２２４＞：DD-224（駆逐艦）または哨戒艇第102号を参照。

＜ＲＭＡＳＥＳ＞：ラムセス（電子戦システム）を参照。

＜ＲＡＮ−３Ｌ＞：SPS-768（レーダー）を参照。

＜ＲＡＮ−１０Ｓ＞：SPS-774（レーダー）を参照。

＜ＲＡＮ−１１シリーズ＞：イタリア海軍の艦載三次元対空・対水上捜索レーダー。毎分15または30回転して全周を捜索する。パルス繰り返し周波数450-550pps。デ・ラ・ペンヌ級に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜ＲＡＮ−１１Ｌ＞：使用周波数Ｌバンド。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜ＲＡＮ−１１Ｘ＞：使用周波数Ｘバンド。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＲＡＮ−２０Ｓ＞：イタリアの２次元対空・対水上捜索レーダー。アンテナは垂直ストリップ60本で、毎分14または24回転する。使用周波数Ｓバンド、ピーク出力5kW、探知距離120km。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＲＡＮ−３０Ｘ／Ｉ＞：イタリア海軍の艦載多機能レーダー。横長パラボラアンテナと背後のIFFアンテナで構成され、縦25度・横1.2度の広域捜索用ビームと縦４度・横1.2度の低空・水上目標捜索用変形ペンシルビームを発射、毎分３または15または30回転して全周を捜索する。モードは対水上・対空捜索（最大探知距離102km、アンテナ回転数毎分15回）、ヘリ管制・航海（41km、毎分30回）、OTH目標探知（186km、毎分３回）、対シースキマー（23km、毎分30回）の４種類で、最大255目標の追尾が可能。使用周波数Ｘバンド。カブール級空母とFREMM級フリゲート（イタリア）に搭載された。参考：月刊軍事研究3,’08、月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＲＡＮ−４０Ｌ＞：イタリア海軍の艦載三次元対空捜索レーダー。イタリアのセレックスが開発した。アクティブ・フェイズド・アレイ方式、アンテナは横長プラナー・アレイ１面型で、毎分６または12回転し、高角50度までの全周を捜索する。使用周波数Ｌバンド、最小探知距離0.18km、最大探知距離400km。カブール級空母とデ・ラ・ペンヌ級駆逐艦に搭載された。インド海軍ヴィクラント級空母も積んでいる。参考：月刊世界の艦船11,'21、1,'15増刊、3,’20

＜ＲＡＮＧＲ＞：レイセオン社のレーダーで、レイセオン次世代レーダーの略。AN/APG-79(V)をF-16やJAS39のレドームに収まるサイズにスケールダウンし、機能もダウングレードしたものである。取得性に特化してダウングレードしすぎたため、RACRを新たに開発した。参考：月刊航空ファン2,’20

＜ＲＡＰ＞：ラップ魚雷艇またはロケット・アシスト弾を参照。

＜ＲＡＰＣＯＮ＞：ラプコン（管制セクション）を参照。

＜ＲＡＰＩＤ＞：オーストラリア軍の携帯型生物兵器検出装置。PCR（ポリメラーゼ連鎖反応）により細菌のDNAを増幅し、蛍光マーカーにより検出する。25分以内に32検体を分析可能。試料を入れれば、ボタン１つで反応が進み、結果が画面上に表れる。検知器、空調装置、モーターなどからなる本体と、ケース、ラップトップ・パソコン、小型遠心分離器、バックパックからなり、総重量22.7kg。１名で背負って運搬できる。参考：月刊PANZER12,’00

＜ＲＡＰＴＯＲ＞：アメリカのグッドリッチ社が開発したトーネード戦闘機用偵察ポッド。内部に偵察装置や制御システムを収めており、長距離スタンドオフ偵察が可能である。イギリス空軍が試験的に配備し、2002年12月から2003年4月までイラク戦争に投入したが、映像を基地に帰ってから現像する必要があり、ソリッドステート式デジタル記録システムとデータリンクを追加して2007年から実戦配備された。ポスト・イラク戦争に投入される予定。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ＲＡＰＴＯＲ＞：Remotely Actuated Platform for Thermal Observation and Reconnaissanceの略。スカラブ偵察車用SWARM偵察武装マウントの動力駆動を手動に変えたもので、コスト低減を図っている。参考：月刊PANZER6,’03

＜ＲＡＲＣ−５Ｃ＞：アメリカ海兵隊の水陸両用汎用トラック。船型車体をした４輪非装甲トラックである。参考：月刊PANZER1,’13

＜ＲＡＱ−２５Ａ＞：UCLASS（無人攻撃機）を参照。

＜ＲＡＲＯ＞：遠隔空中給油操作員（Remote Aerial Refueling Operator）の略。

＜ＲＡＲＯ�T＞：オランダ空軍KDC-10空中給油機用空中給油システム。参考：月刊軍事研究12,’07、月刊JWings6,’08

＜ＲＡＲＯ�U＞：KC-767空中給油機などに搭載されている遠隔操作式フライング・ブーム操作装置で、RAROは遠隔空中給油操作の略。操作員席前面に大画面の表示装置、各種パネルを備え、操縦桿の形をしたブームコントローラーが用意されている。操作員は遠隔視野システムRVS（Remote Vision System）という頭部装着式表示ユニットをかぶり、カメラで立体的に映されたブームの様子を見ながら操作する。RVSが無くても操作員席にある大型ディスプレイのみで操作可能。カメラはBARCS（Boom Air Refueling Camera system）三次元立体視赤外線カメラ及びSACS（Situational Awareness Camera System）二次元三方向赤外線カメラで、前者はブーム付け根のフェアリングに、後者は後部胴体のフェアリングに装備する。参考：月刊軍事研究12,’07、月刊JWings6,’08、11,’05

＜ＲＡＲＯ�Uシミュレータ（航空自衛隊）＞：航空自衛隊のシミュレータ。ボーイング社とACMEワールドワイド・エンタープライズ社が2009年10月12日に納入した。操作席が忠実に再現されており、正確な操作画像をモニターに映し出す。不具合を発生させることも可能で、実戦に即した訓練ができる。参考：月刊軍事研究1,’10

＜ＲＡＳ＞：洋上補給を参照。

＜ＲＡＳ７２＞：ATR72海外ファミリー（洋上哨戒機）を参照。

＜ＲＡＳＳ＞：電波音波併用レーダーを参照。

＜ＲＡＳＴ＞：カナダのインダル・テクノロジー社が開発したヘリコプター着艦装置で、着艦補助・拘束・移送（Recovery Assistance, Securing and Traversing）の略。1984年からアメリカ海軍LAMPS�V計画の一環として開発され、世界各国のヘリコプター運用艦に搭載されている。ヘリコプター甲板には移送軌条が設置されており、ヘリコプターの胴体下面にメインプローブを装着する。着艦時に甲板上でホバリングし、プローブを軌条に差し込む。するとベアトラップと呼ばれる鋼鉄の歯の付いた拘束装置がプローブを固定するので、そのまま着艦すればいい（アンテザード・ランディング）。他にもメッセージケーブルを使用したテザード・ランディングによる着艦も可能である。その後、ヘリ尾部の鉤を甲板上の溝に入れれば、ヘリが移送軌条に沿って格納庫内に移送される。シーステート５でもヘリ甲板が28度傾いても安全に着艦できるが、ヘリにメインプローブを付けないと運用できないのと、テザード・ランディング時のケーブル巻き取り用ウインチが場所を取るのが欠点。参考：月刊世界の艦船4,’98、4,’12、月刊丸3,’01、ザ・マーチ33号

＜ＲＡＴ＞：ラムエアタービンを参照。

＜ＲＡＴシリーズ＞：アメリカ海軍計画艦対潜ロケットで、Rocket Assisted Torpedoの略。新型VDSにより遠距離探知したソ連潜水艦を攻撃できる前方投射兵器というのがコンセプトで、1952年から開発した。RAT-Cが後にアスロックとなった。参考：月刊世界の艦船3,’05

　＜ＲＡＴ−Ａ＞：Mk24魚雷を使用するもの。弾道特性や切り離し後の魚雷性能が悪く、実用化されなかった。参考：月刊世界の艦船3,’05

　＜ＲＡＴ−Ｂ＞：Mk43魚雷を使用するもの。こちらも実用化されなかった。参考：月刊世界の艦船3,’05

　＜ＲＡＴ−Ｃ＞：Mk44魚雷または核弾頭を使用するもの。アスロックとして実用化された。参考：月刊世界の艦船3,’05

＜ＲＡＴ−５２＞：ソ連海軍の航空機投下型短魚雷。参考：月刊世界の艦船6,’14

＜ＲＡＴ−５２海外シリーズ＞

　＜Ｙｕ−２＞：中国海軍の航空機投下型短魚雷。コピーしたもので、高々度高速飛行時の発射が可能だが、着水の衝撃でしばしばジャイロが破損して誘導できなくなるという欠点がある。速力40ノット、航走距離0.5km。轟炸５型爆撃機に搭載できる。参考：月刊軍事研究8,’07、月刊世界の艦船6,’14、2,’20

＜ＲＡＴＯ＞：Rocket Assisted Take-Offの略。離陸距離短縮のため機体にロケットモーターを取り付けて離陸すること。JATOに同じ。参考：航空用語事典増補改訂版、月刊JWings4,’04

＜ＲＡＴＯＧ＞：イギリス海軍の空母発艦補助用ロケットで、発艦補助用ロケットブースターの略。ヘストン航空機会社が開発した。ロケット４本を２段２列に配置して直方体のケースに収容しており、シーファイアF Mk.�Uｃ以降などが装備した。参考：スピットファイア

＜ＲＡＴＲ＞：Rounds At Target Range（照準円内目標捕捉）の略。

＜ＲＡＴＴ＞：無線テレタイプの略。

＜ＲａｕｐＦｚｇ＞：Raupenfahrzeug（自走式全装軌式車両）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＲＡＷ＞：アメリカ軍が開発していた対装甲てき弾で、小銃手用突撃火器の略。直径140mm・重量1.27kgの球形で、強化コンクリートなら300mm、鋼板なら19mmを貫通でき、市街戦にも有効とされる。M16ライフルの先端に装着し、空包または実包の発射ガスで装薬に点火して発射され、毎分60回転しながら目標まで飛翔する。有効射程は直接射撃で200m、曲射弾道なら2000m先に届く。参考：コンバット・バイブル

＜ＲＢ−１シリーズ＞：アメリカ海軍輸送機、別名コネストーガ（Conestoga、幌馬車）。戦時のアルミニウム不足に対応した輸送機としてアメリカ陸軍から要求が出され、バド社が応じたもので（他にカーチス・ライト社がC-76、フェアチャイルド社がC-82を作った）、後に海軍も計画に加わった。参考：月刊JWings2,’20

　＜Ｃ−９３＞：陸軍名称。試作型XC-93・前量産型YC-93は無く、いきなりC-93という名称で600機を発注した。海軍が計画に加わると、開発を海軍に移管することになり、懸念されたアルミニウム不足にも陥らなかったことから、全てキャンセルされた。参考：月刊JWings2,’20

＜ＲＢ−１＞：海軍名称。こちらもXRB-1/YRB-1は無く、試作機含めRB-1と呼ばれた。アルミニウムの代わりにステンレス鋼を使い、ショットウェルド（スポット溶接）でリベットを廃した。胴体は長さ25フィート（7.62m）・幅８フィート（2.44m）・高さ８フィート（2.44m）の貨物室で、最前部上面にコクピットを乗せ、中央上面に主翼を通し、後面にランプを設け尾翼（Ｔ字でなく通常型）を配している。ランプから車両を自走搬入でき、胴体中央両側にもドアがある。主翼は高翼配置の直線翼で、アスペクト比7.14。降着装置は前輪式引き込み脚で、前脚は機首下面、主脚はエンジンナセル中央に付き、全て後方に引き込まれる。全長20.73m、全幅30.48m、全高9.68m、自重9143kg、総重量15359kg。翼面積130.06平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1830双発、プロペラは３翅、巡航速度266km、最大速度317km、失速速度126km、燃料搭載量994ガロン・3760リットル、航続距離1100km（通常）／2610km（最大経済巡航）。ペイロード4400kg（燃料390ガロン・1500リットル搭載）。乗員３名。空挺隊なら24名、担架なら24床＋衛生兵を乗せられる。1.5トントラックやジープの自走搭載が可能。試作初号機は1943年10月31日に初飛行したが、既にアルミニウムの供給不足の懸念は無くなっており、1944年3月までに試作機３機＋量産機14機が引き渡されたところで生産打ち切りにされ、1945年初めには民間（大部分がアメリカのナショナル・スカイウェイズ・フレイト社）に払い下げられてしまった。太平洋戦争終結で大量に余ったC-47の払い下げが始まると、それに押されて中南米に渡り、殆どが事故で失われている。参考：月刊JWings2,’20

＜Ｒｂ０４Ｅ＞：スウェーデンのサーブ・スカニア社が開発した空対艦ミサイル。全長4.45m、直径0.50m、翼スパン2.04m、発射重量600kg、弾頭重量200-250kg。推進は固体ロケット１段式、燃料はダブルベース推進薬、射程20km。誘導は中間が電波高度計と自動操縦、終末（最終6km）がアクティブレーダーホーミングで、固定翼機と同様の操舵方式により目標に突入する。信管は触発と近接。AJ37に搭載できる。1970年代に配備された。参考：ザ・マーチ17号、世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1979、月刊世界の艦船9,’22

＜Ｒｂ０５Ａ＞：スウェーデンのサーブ・スカニア社が開発した空対艦ミサイル。全長3.627m、直径0.302m、翼スパン0.792m、重量305kg。推進はボルボ・モライモーターVR35液体ロケット、射程9km。誘導方式は目視指令で、可動フィンにより飛翔制御を行う。信管は近接式。AJ37、SK60に搭載できる。参考：世界の軍用機1979、世界軍用機年鑑1990-91、ザ・マーチ17号

＜Ｒｂ０８Ａ＞：スウェーデン軍の艦対艦ミサイル。無人標的機ベースで、1960年代初めから生産されたが、システムが大きすぎて高速哨戒艇での運用に無理があり、駆逐艦への少数配備に止まった。参考：月刊軍事研究4,’15、月刊丸3,’90、月刊世界の艦船9,’22

＜ＲＢ１５＞：RBS-15シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜Ｒｂ２４＞：AIM-9海外シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜ＲＢ−２６Ｃ＞：A-26攻撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−２９Ａ＞：B-29爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−３４型＞：ロシア海軍港湾曳船、プロジェクト90600。全長25.5m、全幅8.8m、吃水3.5m、排水量413トン。ラダー・プロペラを装備しており、最大速力12ノット。牽引力30トン。RB-47などが就役した。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ＲＢ−３６Ｄ＞：B-36爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−３６Ｅ＞：B-36爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−３６Ｆ＞：B-36爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−３６Ｈ＞：B-36爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−４５Ｃ＞：B-45爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−４７＞：ロシア海軍RB-34型港湾曳船。2009年6月24-28日、IMDS2009に参加。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ＲＢ−４７Ｅ＞：B-47爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−４７Ｈ＞：B-47爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−４７Ｋ＞：B-47爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−５０Ｅ＞：B-29爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−５０Ｇ＞：B-29爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−５２Ｂ＞：B-52爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ５３＞：スウェーデン陸軍の第一世代対戦車ミサイル、別名バンタム（Bantam）。ボフォース社が1956年に開発し、1963年に採用された。システムはミサイルコンテナ、ミサイル、照準誘導操作装置、キャリングケース、ケーブルからなり、ミサイルコンテナを付属の脚（コンテナを担いで運ぶ時に使うベルトも付いている）で仰角15度にセット、照準誘導操作装置と20mケーブル（６本繋いで120mまで伸ばせる）で接続すれば発射可能となる。ミサイルは成型炸薬弾頭を持ち、中央に固体ロケットサステナー４本とストレーキ４枚、後部に固体ロケットブースターとスポイラー４枚があり、翼を折り畳んでミサイルコンテナ内に収容する。ミサイルを発射するとブースターが作動し、30mmほど前進したところでピンが外れてジャイロが作動、1m飛翔（発射後0.45秒）したところで翼が展開し、40m飛翔（発射後1.1秒）するとトレーサーが点火、45m飛翔（発射後1.2秒）したところでサステナーに切り替わり、ミサイルは回転しながら長さ2000mの誘導ケーブルを曳いて飛翔、射手のジョイスティックによる誘導指令に基づいてスポイラーによりコースを制御しつつ目標に向かう。230mほど飛んだところで信管が作動状態になり、2000mを24秒かけて飛翔する。ミサイルコンテナの長軸から左右50度ずつずれていてもほぼ2000m先で命中させられるが、120度外れている目標でも1000m近辺なら何とか当てられる。照準誘導操作装置１基でミサイルコンテナ３基に直接接続でき、切り替え装置（＋切り替え要員１名）を使えば照準誘導操作装置１基で直接接続２基＋切り替え装置に繋いだ６基を運用できる。システム総重量20kg。コンテナ全長970mm、幅・高さ177mm、重量4kg。キャリングケース全長370mm、幅210mm、高さ160mm。ケーブルリール直径270mm、幅320mm。ミサイル全長848mm、直径110mm、翼スパン400mm、ミサイル重量7.5kg、弾頭重量1.9kg。装甲貫徹力500mm、飛翔速度毎秒85m、射程300-2000m。リアクションタイム25秒。プホ・ハフリンガー軽量ジープの助手席に３列２段の６連装ランチャーを搭載した車載型もあり、軽飛行機やヘリコプターでもテストされた。スイス陸軍が1967年にB/B-65の制式名称で採用している。参考：ザ・マーチ23号、ミリタリー・バランス1989-1990

＜ＲＢ−５７Ａ＞：B-57爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−５７Ｄ＞：B-57爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−５７Ｆ＞：B-57爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−６９Ａ＞：P2Vシリーズ（対潜哨戒機）を参照。

＜ＲＢ−６６＞：B-66爆撃機ファミリーを参照。

＜ＲＢ−６６Ｃ＞：B-66爆撃機ファミリーを参照。

＜Ｒｂ．７１＞：AIM-7海外シリーズ（空対空ミサイル）またはスカイフラッシュ海外シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜Ｒｂ７４＞：AIM-9海外シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜ＲＢ７５＞：AGM-65海外シリーズ（空対地ミサイル）を参照。

＜ＲＢ７７＞：ホーク海外シリーズ（地対空ミサイル）を参照。

＜ＲＢ９０＞：イギリス陸軍架橋システム。中型ガーダー橋の後継で、ヴィッカーズ社が開発した。レールを対岸に渡し、その上に橋梁を押し出して架橋する。長さ32mで、25分以内に架設可能。操作要員10名。２セット連結して長さ62mのポンツーン橋にすることもできる。参考：月刊PANZER6,’01

＜Ｒｂ９８＞：IRIS-T海外シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜Ｒｂ９９＞：AIM-120海外シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜Ｒｂ１０１＞：ミーティア海外シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜ＲＢ．１０８＞：イギリスのSC.1垂直離着陸実験機用リフトジェット。巡航ミサイル用使い捨てターボジェットエンジンRB.82/93ソアをベースにロールスロイス社が開発した軸流式ターボジェットエンジンで、圧縮機から圧縮空気の11%を抽出して姿勢制御に使用する。全長1.06m、直径0.52m、乾燥重量129kg。推力1002kg。1955年7月に試運転が始まった。ミーティアPR.9戦闘機の胴体に実際に搭載して空中始動の実験も行われている。参考：月刊JWings5,’16

＜ＲＢ１９９−３４Ｒ＞：トーネード戦闘機のターボファンエンジン。開発はターボユニオン、製造分担はロールスロイス４割・MTU４割・フィアットアビオ２割である。ロールスロイスの設計による３軸方式を採用しており、ファンを低圧圧縮機と捉えて低圧タービンにより回転させ、低圧圧縮機を中圧圧縮機として中圧タービンで回し、高圧圧縮機を高圧タービンで回転させる。機構は複雑だが、ファン回転数を最適の状態に保てるため、燃費などに優れる。バイパス比１強、ファン段数３段、圧縮機は軸流式で低圧３段・高圧６段、燃焼器はアニュラー式、タービンは高圧１段＋中圧１段＋低圧２段、アフターバーナー付き。全長3.25m／1.7m（アフターバーナー抜き）、直径0.87m、重量0.816トン。シャフト回転数12000-19000rpm、タービン入口温度1600K以上、再燃温度1900K以上。ドライ推力3.175トン以上、離昇推力6.350トン以上、A/B時推力7.8トン以上。1969年10月から開発され、初号エンジンは1973年4月にバルカンFTBに搭載されて初飛行し、２号エンジンがトーネードに初搭載されて1974年8月に初飛行、1980年から量産型が生産された。スラストリバーサー付きのものはRB199-34R-2と呼ばれる。参考：ザ・マーチ40号、世界の軍用機1979、月刊軍事研究1,’09

　＜ＲＢ１９９Ｍｋ．１０３＞：トーネードIDSに搭載された。圧縮機3+3+6段、圧縮比23.7、燃焼器はアニュラー式、タービン段数1+1+2段、離昇推力16000ポンド（7.26トン）。全長128インチ（3.25m）、直径34インチ（0.86m）、重量2161ポンド（0.98トン）。参考：世界軍用機年鑑1990-91

　＜ＲＢ１９９Ｍｋ．１０５＞：トーネードECRに搭載された。圧縮機3+3+6段、圧縮比24.9、燃焼器はアニュラー式、タービン段数1+1+2段、離昇推力16800ポンド（7.62トン）。全長130インチ（3.3m）、直径34インチ（0.86m）、重量2160ポンド（0.98トン）。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｒｂ３１５＞：スウェーデンが開発した艦対艦ミサイルで、少数が生産された。参考：月刊丸3,’90

＜ＲＢ．４１８＞：C-130PL（試験機）を参照。

＜ＲＢ．４１９＞：C-130PL（試験機）を参照。

＜ＲＢＡ＞：アメリカ陸軍ナティック研究開発技術センターが開発した防弾ベストで、Ranger Body Armor（レンジャー防弾チョッキ）の略。ケブラーKM2及びナイロンを使用している。7.62mmカラシニコフ自動小銃弾に抗堪でき、CUPと組み合わせることで更なる防御力強化が可能。重量はＭサイズで3.62kg。特殊部隊や第10山岳師団などが装備する。参考：月刊軍事研究6,’07、7,’03

＜Ｒ−Ｂａｔ＞：ノースロップ・グラマン社がプライベート・ベンチャーで開発中の無人ヘリで、Rotary Batの略。ヤマハのR-Maxに自律制御装置とEO/IRセンサーなどの情報収集装置を搭載したもので、主任務は捜索救難・森林火災観測などである。2013年9月に初飛行した。全長3.65m、全高1.06m。巡航速度40km、最大高度1829m。ペイロード19kg。データリンク距離130m。参考：月刊軍事研究10,’14、8,’15

＜ＲＢＣ７Ｌ＞：自衛隊の小型制御弁式鉛蓄電池。日興通信製。参考：月刊軍事研究10,’18

＜ＲＢＣ１２Ｊ＞：自衛隊の小型制御弁式鉛蓄電池。日興通信製。参考：月刊軍事研究10,’18

＜ＲＢＤサーマル・インフラレッド・スーツ＞：スイスのSSZ社が開発したスーツ。人体から発生する赤外線を外に出さず、外からの熱も遮断する。参考：月刊軍事研究2,’10

＜ＲＢＥ２シリーズ＞：フランス軍ラファール戦闘機用フェイズド・アレイ・レーダー。タレス社が開発した。参考：月刊軍事研究7,’12

＜ＲＢＥ２＞：パッシブ・フェイズド・アレイ・レーダーで、空対空捜索、ルックアップ、ルックダウン、識別、自動多目標追尾、ドッグファイト、地形追随回避などのモードを持つ他、合成開口レーダーモードも用意されている。自動多目標追尾モードでは同時に40目標を探知して８目標を追尾、４目標とBVRAAMでの同時交戦が可能。使用周波数Ｘバンド。搭載機体が小型でレーダーアンテナ直径が小さいため、探知距離が他の第４世代戦闘機に比べて短いようである。参考：月刊軍事研究10,’08、7,’12

＜ＲＢＥ２−ＡＡ＞：RBE2をアクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーに変更したもの。送受信モジュールはガリウム砒素（GaAs）半導体850-1000個で構成されている。2010年にミステール20テストベッド機とミラージュ2000Bに積んで試験を開始、同年10-12月にラファールＣ（37号機）に搭載してのテストを実施して性能を確認しており、ラファールの第４トランシェ生産型（2013年引き渡し）から搭載される予定。参考：月刊軍事研究7,’12、10,’08、月刊JWings5,’11

＜ＲＢＫシリーズ＞：ソ連軍のクラスター爆弾で、Razovaya Bombovaya Kassetaの略。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊JWings5,’12

　＜ＲＢＫ−２５０−２７５＞：250kg級で、1930年代に開発された。内部にAO-2.5破砕型子爆弾を収容する。その後、AO-1SCh破砕型子爆弾150発またはPATB-2.5対戦車子爆弾30発も収容できるようになった。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＢＫ−２５０ＺＡＭ−２．５Ｍ＞：250kg級。ZAB-2.5焼夷子爆弾を48発収容する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＢＫ−５００＞：500kg級。PATB-2.5対戦車子爆弾75発またはAO-1SCh破砕型子爆弾を収容する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＢＫ−５００ＡＯ−２．５ＲＴＭ＞：500kg級。AO-2.5RTM対人・対ソフトスキン子爆弾を108発収容する。散布範囲6400平方メートル。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＢＫ−５００ＢｅｔＡＢ＞：500kg級。BetAB滑走路破壊子爆弾12発を収容する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＢＫ−５００ＰＡＴＢ−１Ｍ＞：500kg級。PATB-1M対戦車子爆弾268発を収容する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＢＫ−５００ＳｈＯＡＢ−０．５＞：500kg級。ShOAB-0.5対人子爆弾565発を収容する。散布範囲は長さ400m・幅300m。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＢＫ−５００ＳｈＯＡＢ−０．５Ｍ＞：500kg級。ShOAB-0.5M子爆弾を収容する。参考：世界の傑作機No.162

　＜ＲＢＫ−５００ＳＰＢＥ＞：500kg級。SPBEまたはSPBE-D対戦車子爆弾を14発収容する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＢＫ−５００Ｕ＞：500kg級。1980年代末に開発された。BetAB滑走路破壊子爆弾、SPBE-D対戦車子爆弾、OFAB-50破砕型子爆弾、OFAB-2.5破砕型子爆弾、新型PATBスマート信管付き自己鍛造弾の５種類から目的に応じて収容する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＢＫ−５００ＺＡＭ−２．５ＳＭ＞：500kg級。ZAB-2.5焼夷子爆弾を117発収容する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＲＢＬ７５５＞：BL755シリーズ（クラスター弾）を参照。

＜Ｒｂｌｆ＞：Rundblickfernrohr（パノラマ式望遠鏡）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｒｂｌｆ３６＞：ドイツ国防軍のパノラマ式望遠鏡。15cm sIG33及び10.5cm leFH18用で、sIG33搭載�T号重歩兵砲や同�U号重歩兵砲などに搭載された。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｒｂｌｆ３８＞：ドイツ国防軍のパノラマ式望遠鏡。フンメルに搭載された。参考：ジャーマンタンクス

＜ＲＢＭ＞：リアル・ビーム・マッピングの略。

＜ＲＢＲ＞：レーダー・ビーム・ライディングを参照。

＜ＲＢＳ１５シリーズ＞：スウェーデン海軍対艦ミサイル。S（Systemの略）を抜かしてRB-15やRobot15と呼ばれることもある。ボフォース社（後にサーブ・ボフォース・ダイナミクス）が開発した。参考：月刊世界の艦船11,’17、月刊丸10,’97

　＜ＲＢＳ１５Ｍ＞：艦対艦ミサイル版。1979年から開発され、1981年に試射に成功、1985年に就役した。前部に小さいデルタ安定翼４枚、後部に大きいクリップド・デルタ安定操縦翼４枚を持ち、後部下面にエアインテイクがある。後部安定翼の間に付いた固体ロケットブースター２基で射出され、シースキミングで目標に向かう。全長4.35m、直径0.5m、翼幅1.4m、重量598kg（626kg？）、弾頭重量250kg以上。エンジンはミクロチュルボTRI60-2ターボジェット、巡航速度マッハ0.9、射程70km以上。誘導は中間が慣性誘導、終末がARHで、飛行中に目標情報を得られる。1990年まで生産された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊丸12,’92、月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜ＲＢＳ−１５ＥＦ＞：空対艦ミサイル版。巡航速度マッハ0.9、最大射程200km。参考：月刊航空ファン7,’18

＜ＲＢＳ１５Ｆ＞：空対艦ミサイル版で、RBS15Mの空中発射型である。全長4.359m、直径0.488m、翼スパン1.402m、発射重量630kg、弾頭重量200kg。推進はターボジェット、射程150km以上。誘導はアクティブレーダー。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊丸10,’97

＜ＲＢＳ１５Ｋ＞：地対艦ミサイルシステム版。ミサイル重量770kg。補助ブースター３基で発射され、ロケットモーター（推力85kg）２基で加速し、TRI-60ターボジェットで海上を巡航する。射程110km。４連装発射機に搭載される。目標はジラフ移動レーダーで捜索する。参考：月刊PANZER2,’01

＜ＲＢＳ−１５ＫＡ＞：地対艦ミサイルシステム版。参考：月刊世界の艦船11,’17

＜ＲＢＳ１５　Ｍｋ２＞：対レーダー／対赤外線ステルス性向上型で、誘導システムも改良した。射程70km以上。1990年代半ばから生産された。参考：月刊軍事研究4,’15、2,’13、月刊世界の艦船9,’22

＜ＲＢＳ１５Ｍｋ３＞：長射程地対艦／艦対艦／空対艦ミサイル型で、ディールBGTディフェンス社と共同開発した。レーダー反射を低減するデザインとRAMによりステルス性を持ち、弾体側面のブースター２基（燃焼時間３秒。発射後3.5-4秒で投棄）で射出され、GPS/INSをにより目標に接近すると内蔵のKuバンド・モノパルス・周波数アジャイル高解像度レーダー（パルス繰り返し周波数ジッターやHOJ機能を持つ）に切り替えて目標に突入、フリゲートクラスなら一撃で沈められる。命中率を高めるため、複数の探知目標の中から優先度の高い目標を分別する機能、電子妨害・チャフ・フレア・デコイなどの受動防衛システムや対空ミサイル・CIWSなどの能動防衛システムをかいくぐる機能を持つ。長射程を活かして迂回攻撃を仕掛けることもでき、終末段階で加速して貫徹力を増す。全長4.35m、直径0.5m、翼幅1.4m、本体重量630kg、発射用ブースター２基を含む重量800kg、弾頭重量200kg（HE）。エンジンはターボジェット、巡航速度マッハ0.9、巡航高度1m、射程200km以上。2004年から生産に入り、ヴィスビー級コルベットなどに搭載された。対地型（中間は地形基準航法TERNAV＋GPS、終末で赤外線シーカーを併用する）や、逆探知されにくいLPIシーカー搭載型も検討中。参考：月刊軍事研究1,’14、4,’15、3,’00、12,’11、6,’01、8,’02、11,’06、3,’99、7,’99、月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17

＜ＲＢＳ−１５Ｍｋ４＞：Mk3の性能向上型、システム名称グングニル（Gungnir）。2017年3月にスウェーデン国防装備庁とスウェーデン空軍がサーブ社と開発契約を結んだ。射程を延伸し、中間誘導用INS／耐妨害GPS／データリンクと、終末誘導用Ｘバンドレーダー／デュアル赤外線シーカーを装備する。弾頭を交換すれば対地攻撃にも使用可能。全長4.35m、直径0.5m、翼幅1.4m、発射重量650kg／810kg（ブースター込み）、弾頭重量200kg。推進はターボジェット＋ロケットブースター（航空機発射型除く）、巡航速度マッハ0.9、最大射程300km以上（400km？1000km？）。JAS39E戦闘機、ヴィスビー級コルベット、F125型バーデン・ヴュルテンベルク級フリゲートに搭載予定である。参考：月刊JWings10,’18、8,'20、月刊軍事研究2,’13、4,’15、10,’18、月刊丸2,’12、月刊世界の艦船1,'15増刊、9,'22、6,’20

＜ＲＢＳ−１５海外シリーズ＞

＜ＭＴＯ８５Ｍ＞：フィンランド海軍艦対艦ミサイル。RBS-15SF-3Mk�Vを導入したものである。参考：月刊世界の艦船10,’18

＜ＲＢＳ−１５（ドイツ海軍）＞：ドイツ海軍艦対艦ミサイル。2011年からディール社で生産して運用している。K130型ブラウンシュヴァイク級コルベットにはRBS-15Mk3を搭載予定。参考：月刊世界の艦船12,’20

＜ＲＢＳ−１７＞：AGM-114海外シリーズ（対戦車ミサイル）を参照。

＜ＲＢＳ２３＞：スウェーデン陸軍BAMSE用地対空ミサイル／スウェーデン海軍BAMSEA用艦対空ミサイル。ボフォース社が開発した。ミサイル入り発射筒は人員２名で運搬可能。全長2.6m、本体直径0.108m、ブースター直径0.21m、翼幅0.6m、重量85kg、発射筒（長さ2.5m）含む重量90kg。推進は固体燃料ロケット、有効射程15km、高度限界15km。信管は近接及び着発、弾頭は破片及び成型炸薬。誘導はＫバンド（Kaバンド）帯（34-35GHz）レーダーを使用した電波照準線指令方式。BAMSE用は2005年から配備された。開発中のBAMSEA用はコールド・ランチ方式で、高圧ガスにより秒速40mで発射され、0.25秒後に高度5mに達し、横方向ジェット・スラスターが作動して角速度秒速75度で方向転換、1.4秒後にブースターが点火し、1.85秒後にブースターが切り離されて高度40mに達したところでロケットモーターに点火、中間INS＋終末レーダー指令により誘導される。参考：月刊軍事研究12,’07、6,’01、朝雲

＜ＲＢＳ−５６＞：BILLシリーズ（対戦車ミサイル）を参照。

＜ＲＢＳ−７０＞：AGM-114海外シリーズ（対戦車ミサイル）を参照。

＜ＲＢＳ７０シリーズ＞：スウェーデン軍地対空ミサイル、別名レイライダー。参考：月刊軍事研究4,’04

＜ＲＢＳ７０＞：携帯式地対空ミサイル型。ボフォース社が1969年から開発し、1975年から生産した。誘導はレーザー・ビーム・ライディング方式で、射手が照準器のレティクル中央に目標を捉えていればレーザーがその方向に照射される。撃ちっ放し式ではないので操作に熟練を要するが、妨害に強い。目標捜索はジラフ・レーダーなどで行う。ミサイルは全長1.75m・直径0.15mの円筒形コンテナに収容され、コンテナ＋ミサイルの重量は26.5kg、照準器も35kgあるため、椅子付き発射スタンド（重量25kg）が用意されており、ここに固定して発射する。１名で持ち運べず、通常３名で運搬するので、携帯式に入れて良いかは議論の余地があるが、交戦は１名で可能である（ただし連続発射には装填手が要る）。ミサイルは全長1.32m、直径0.106m、翼スパン0.32m、重量16.5kg、炸薬重量1kg（成形炸薬＋破片3000個以上）、信管は近接と触発。推進はボフォース社製固体燃料ブースター・ロケット＋IMI製固体燃料サステナー・ロケット、最大速度マッハ２、水平射程5000m（低速なら6000m）、最大射高3000m。車載型や艦載型もある。スウェーデンの他、アイルランド、オーストラリア、シンガポール、チュニジア、ノルウェー、バーレーンが採用した。参考：月刊軍事研究4,’04、ザ・マーチ40号、17号、兵器最先端５、月刊丸12,’90、3,’90、月刊世界の艦船5,’91

　＜ＲＢＳ７０ＡＲＭＡＤ＞：自走地対空ミサイル型。M113A2など既存の装甲車車体に３名用RBS70ミサイルターレットを装着したものである。ターレット右上面にミサイル単装発射機、後部にエリクソン製三次元レーダーHARDを装備しており、ターレット内右に予備ミサイル７発を搭載、中央に乗員２名がタンデムに位置する（前方が射手、後方が車長）。レーダーが目標を捉えると、車長が最優先目標を指示、射手の操作でターレットが目標を指向し、前面の照準用ドアが開いて目視照準器が作動する。射手はジョイスティックで目標にレティクルを合わせてIFFで敵味方識別を行いロックオン、ミサイルを発射する。あとは射手が目標にレティクルを合わせ続けていれば、レーザーを辿ってミサイルが命中してくれる。発射後はランチャーレールがターレット内に降りてくるので、装填手が手動で再装填する。目標捜索はレーダーなので全天候性があるが、照準は目視なのでこちらは全天候性に欠ける。ターレット重量４トン。リアクションタイム4.5秒（停止中）／７秒（走行中）。参考：ザ・マーチ40号

　＜ＲＢＳ７０ＨＬＭ＞：ヘリコプター搭載型で、HLMはHelicopter Launched Missile systemの略。ミサイルランチャーは２×２の４連装または２×４の８連装で、誘導用レーザー照射装置を機首またはキャビン天井に装備する。参考：ザ・マーチ40号

　＜ＲＢＳ７０ＳＬＭ＞：艦載型で、SLMはShip Launched Missile systemの略。甲板上にミサイルスタンドを装着し、ランチャーを搭載するもので、哨戒艇以上の大きさなら装備できる。予備ミサイルは艦内に収容する。目標探知からミサイル発射まで５秒しかかからない。参考：ザ・マーチ40号

　＜ＲＢＳ７０ＶＬＭ＞：車載型で、VLMはVehicle Launched Missile systemの略。ジープなど小型車両の後部荷台に架台を設置して単装ランチャーと予備ミサイル６発を搭載したものである。目標情報は別のレーダー車からデータリンクで受け取る。要員２名（車長、射手兼操縦手）。参考：ザ・マーチ40号

＜ＲＢＳ７０海外シリーズ＞

　＜ＲＢＳ７０Ｍｋ�U＞：タイ空軍地対空ミサイル。参考：月刊軍事研究7,’97

　＜ＲＢＳ７０ＮＧ（チェコ陸軍）＞：チェコ陸軍地対空ミサイル。9K35の後継として採用した。有効射程5-10km。2018-20年に16セットを配備する予定。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＲＢＳ７０Ｍ＞：RBS90（地対空ミサイル）を参照。

＜ＲＢＳ９０＞：スウェーデン陸軍の地対空ミサイル。ボフォース社がRBS70M（ＭはMoker、暗闇の略）という名称で開発した。RBS70の全天候型で、システムはBV206装軌車両２両に車載されて運用される。使用するミサイルはRBS70と同じRb70Mk2で、ミサイル含め重量185kgのスタンドに連装装備されており、車上または地上に設置する。BV206装軌車両の１両には捜索距離20km・８目標同時追尾可能なエリクソンPS91レーダーが搭載されており、レーダー手が脅威度の高い１目標を選んでスタンドにデータを送る。するとスタンドに搭載された光学／赤外線カメラが目標の方向を向くので、射手が目標を追尾し、レーザーを照射、ミサイルを発射する。艦対空ミサイル版もあり、遠隔操作式発射機を使用する。参考：歴史群像10,’04、月刊世界の艦船12,’18

＜ＲＢＳ−９５０＞：ロシア軍のBMD-3/-4用空中投下装置。車体下部にパラシュート付きエアクッションを装着するタイプで、パラシュートとエアクッションの接合部にショックアブソーバーが付いている。開傘・着地時の衝撃が少ないため、乗員が乗ったまま投下できるとされる。参考：月刊軍事研究2,’11、ザ・マーチ40号

＜ＲＢＵ＞：Raketnaya Bombometnaya Ustanovka（ロケット爆雷装置）の略。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＲＢＵ１０００＞：ソ連海軍６連装300mm艦対潜ロケット弾６連装発射機。スメルチ３対潜システムを構成する。1960年代に開発され、1962年に実用化された。俯仰旋回架台の両側に発射筒が３段重ねになっており、射程1000mのRGB-10対潜ロケットを単発／２発／４発／６発同時発射する。射程が短く大威力の対潜ロケット弾を使用していることから、対魚雷用防御システムという説もある。発射機重量2.9トン。発射速度毎秒２発。甲板下に再装填装置が埋め込まれている。キーロフ級巡洋艦とカシン型駆逐艦に搭載された。参考：月刊軍事研究12,’98、ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊世界の艦船1,'15増刊、9,'20、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜ＲＢＵ１２００＞：ソ連海軍250mm対潜ロケット弾５連装発射機、別名ウラガン。1950年代にモスクワNII-1化学研究所が開発した。対魚雷用自衛兵装だが、対潜攻撃にも使える。発射筒は円筒形２段重ねで、上段が３本、下段が２本。俯仰角0-51度。発射機重量620kg。使用弾はRGB-12。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、9,'20、中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜ＲＢＵ１２００海外シリーズ＞

　＜６２式対潜ロケット発射機＞：中国海軍250mm艦対潜ロケット５連装発射機。参考：月刊世界の艦船4,'21、9,’20

　＜６５式対潜ロケット発射機＞：中国海軍250mm対潜ロケット５連装発射機。62式の改良型である。最大射程1200m。053H3型フリゲートなどに搭載された。参考：月刊世界の艦船4,'21、9,'20、3,’18

　＜８１式対潜ロケット発射機＞：中国海軍250mm艦対潜ロケット６連装発射機。65式の射程延伸型で、発射筒も１本増やした。最大射程3200m。参考：月刊世界の艦船9,’20

　＜８７式対潜ロケット発射機＞：中国海軍250mm対潜ロケット６連装発射機、別名FQF-3200。81式のロケットを強化し、射程を延伸したもので、ランチャーも動力旋回俯仰式とした。使用弾重量34kg。最大射程5000m。052B型駆逐艦や054A型フリゲートに搭載された。参考：月刊世界の艦船9,’20、3,’18、1,'15増刊、4,’21、4,'22

＜ＲＢＵ２５００＞：ソ連海軍16連装（８列２段）対潜ロケット弾発射機、別名スメルチ。1957年に実用化された。弾体重量84kg、弾頭重量24kg。射程2500m。再装填は人力で行う。参考：月刊世界の艦船5,’12、1,'15増刊

＜ＲＢＵ６０００＞：ソ連海軍202mm艦対潜ロケット弾12連装発射機。スメルチ２対潜システムを構成する。電動で旋回俯仰でき、甲板下に自動装填装置と弾庫がある。発射筒（長さ1.2m）12本を円周上に配置しており、RGB-60対潜ロケット弾または90R対潜ロケット弾または対地ロケット弾を発射（単射、２・４・８発連射、斉射）する。発射機は長さ2m、全幅1.75m、全高2.25m、空虚重量3.1トン。旋回角左右90度ずつ、俯仰角マイナス15度からプラス60度。発射速度毎秒2.4発。1960-61年に実用化された。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊世界の艦船1,’15増刊、月刊軍事研究12,’98、1,’18、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＲＢＵ１２０００＞：ソ連海軍300mm艦対潜ロケット弾10連装発射機、別名ウダフ１（Udav 1。ウダブ1M？）。1980年代にKBMコロムナ設計局が開発した。111SG対潜ロケット弾を発射する。発射機が大型のため、キーロフ級巡洋艦（11442型）３番艦アドミラル・ナヒーモフ、同４番艦ピョートル・ヴェリーキー、キエフ級空母（1143.4型）４番艦アドミラル・ゴルシコフ、空母アドミラル・クズネツォフにのみ搭載された。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船9,’20

＜ＲＢＹ＞：イスラエル軍４輪軽装甲車。イスラエルのラムタ社が開発した。車体は厚さ8mm（床は10mm）の装甲鋼板溶接製で、フェンダーはグラスファイバー製。中央部に乗員室、後部に機関室があり、地雷の被害から乗員を守るため、タイヤを乗員室から極力離した。乗員室はオープントップで、前部左に操縦手、右に車長、後部に歩兵６名が乗る。エンジンはクライスラー社製６気筒ガソリン（120馬力）。車体上部５カ所にピントルマウントがあり、7.62mm機銃または12.7mm機銃を搭載可能。106mm無反動砲M40（16発）と7.62mm機銃２丁を装備するものもある。1975年のパリエアショーで公表され、グアテマラ軍なども採用した。参考：世界の軍用車両(4)

＜Ｒ／Ｃ＞：上昇率を参照。

＜ＲＣ−２＞：C-2ファミリー（電波情報収集機）を参照。

＜ＲＣ４＞：FFARの１つ。Mk40ロケットモーターに遠隔セット信管付きHE弾頭を備える。参考：月刊軍事研究6,’03

＜ＲＣ−７Ｂ＞：EO-5C（偵察機）を参照。

＜ＲＣ−１２シリーズ＞：C-12輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１２Ｃ＞：C-12輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１２Ｄ＞：C-12輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１２Ｆ＞：C-12輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１２Ｇ＞：C-12輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１２Ｈ＞：C-12輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１２Ｋ＞：C-12輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１２Ｍ＞：C-12輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１２Ｎ＞：C-12輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１２Ｐ＞：C-12輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１２Ｑ＞：C-12輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１２Ｘ＞：C-12輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１２Ｘ（Ｔ）＞：C-12輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−２１Ａ＞：アメリカ陸軍のELINT機。キングエア100にAN/ARQ-38レフトジャブ無線方位探知機（20-150MHz対応）を搭載したものである。参考：スパイ機

＜ＲＣ−２６Ｂ＞：C-26ファミリー（偵察監視機）を参照。

＜ＲＣ−１２１Ｃ＞：C-121輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１２１Ｄ＞：C-121輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３０Ａ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３０Ｈ＞：C-130輸送機・海外ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３０Ｓ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３５Ａ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３５Ｂ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３５Ｃ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３５Ｄ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３５Ｅ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３５Ｍ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３５Ｒ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３５Ｓ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３５Ｔ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３５Ｕ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３５Ｖ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３５Ｗ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３５Ｗリエンジン型＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−１３５Ｘ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＲＣ２９８＞：アメリカ陸軍の車外通話器セット。BC1362外部通話器箱、BC1361スイッチボックス、CO213受話器で構成され、車両内外の通話に使用する。M24軽戦車に搭載された。参考：月刊PANZER11,’86

＜ＲＣ−７０７＞：B707旅客機ファミリーを参照。

＜ＲＣ−８００シリーズ＞：韓国空軍の電子偵察機。BAe125-800／ホーカー800XPがベースである。計８機を配備した。参考：月刊航空ファン2,’11、1,’17、1,’18

　＜ＲＣ−８００ＲＡ＞：IMINT機、別名クムガン（金剛。北朝鮮にある名山）。参考：月刊航空ファン2,’11、1,’18、月刊JWings6,’19

　＜ＲＣ−８００ＳＩＧ＞：SIGINT機、別名ペクトゥ（白頭。北朝鮮にある名山）。キャビン窓を最前部のみ残して塞ぎ、胴体前後下面にフェアリングを設け、胴体上下や主翼下面にブレードアンテナを追加した。参考：月刊JWings6,’19、月刊航空ファン2,’11、1,’18

＜ＲＣ−１００１＞：救難車（改）を参照。

＜ＲＣＡＦ＞：カナダ空軍を参照。

＜ＲＣＡＧ＞：遠隔対空通信施設を参照。

＜Ｒ−ＣＡＴ＞：自衛隊の低速標的機で、アール・キャットと読む。コクピットの無いプロペラ機という形状で、全体が赤く塗られており、12.7mm機銃M2、87式自走高射機関砲、携SAMなどの射撃訓練に使用される。全長3.8m、全幅3.4m、重量160kg。尾部に装着したロケットブースターで射出され、機首のプロペラで推進する。巡航速度200km弱。対空標的の曳航が可能。参考：月刊軍事研究6,’15、10,’14、7,'15、JGround Vol.23

＜ＲＣＢ級＞：90H海外シリーズ（高速戦闘艇）を参照。

＜ＲＣＣ−３１＞：自衛隊の無線機。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＲＣＣＤ＞：Release point Computing with Continuous Data（継続データによる投下点計算）の略。

＜ＲＣＣＰ＞：道路啓開戦闘パトロールを参照。

＜ＲＣＩＤ＞：Release point Computing with Initial Data（初期データによる投下点計算）の略。

＜ＲＣＬ＞：無反動砲の略。

＜ＲＣＭＡＴ＞：自衛隊の対空機銃射撃訓練用小型標的機。主翼はデルタ翼で、小さな垂直尾翼を持ち、プロペラで推進する。発進時は２名で支えて投げる。参考：JGround VOL.4

＜ＲＣＯＨ＞：アメリカ海軍の艦載用原子炉核燃料交換作業で、Refueling and Complex OverHaul（核燃料交換及び大規模オーバーホール）の略。HII社ニューポートニューズ造船所（原子力空母、原潜）またはグロートン造船所（原潜のみ）において３年以上にわたり作業員2000人を動員して実施される。ニミッツ級では14-15億ドル（2013-16年のCVN-72の工事では33億ドル。総計680億ドル？）の費用がかかるとみられる。アメリカの軍用原子炉核燃料にはウラン238が僅かしか含まれていないため、再処理してプルトニウム239を取り出す作業は行わず、使用済み燃料はアイダホ国立研究所で保管する。原子力空母のRCOHを行えるドックは１カ所しか無いので、スケジュールはかなりタイトである。また、太平洋艦隊の空母も大西洋側に回らなければならないので、中東に派遣された後にそのまま地中海経由で大西洋に抜け、RCOHに入ることが多い。完工後はシステムのテストと乗員の完熟訓練に数ヶ月かかる。参考：月刊軍事研究6,’07、月刊世界の艦船6,’13、9,’12、12,’13

＜ＲＣＳ＞：ハリアーGR.1（VTOL）を参照。

＜ＲＣＳ＞：Radar Cross Section（レーダー有効反射面積またはレーダー断面積）の略。ある目標に電力密度Ptgtのレーダー波が入射し、距離Ｒだけ離れたレーダー受信アンテナで電力密度Pantの反射電波をキャッチしたとする。ここで、目標の代わりに、入射してきたレーダー波を全方向に一様に散乱する仮想的な等方性散乱物体を置く。この仮想物体の入射波に垂直な面積をσとすると、仮想物体に遮られる入射波の電力エネルギーはPtgt×σとなる。これが全方向に反射され、空間を球面状に伝わっていくので、Ｒだけ離れたレーダー受信アンテナには電力密度（Ptgt×σ）／４πＲ^2の反射電波が届く。この仮想物体反射波の電力密度と、実際の目標からの電力密度Pantが等しい場合、σをその目標のその方向におけるRCSという。目標の形状や電気的特性で値が異なり、同じ物体でも見込み角、波長、偏波などにより値が大きく変動するので注意。波長に比べて目標が非常に小さいと、反射波はレイリー領域と呼ばれる散乱過程を取り、RCSは周波数の４乗に比例、波長の４乗に反比例する。波長と目標が比較できる程度の場合、反射波はミー領域（共振領域）と呼ばれる散乱過程を取り、目標が波長より小さい場合はレイリー散乱、大きい場合は物理光学散乱に収束する減衰振動パターンになる。波長に比べて目標が非常に大きい場合、光学領域と呼ばれる散乱過程となる。波長に比べて非常に大きい半径を持つ金属球では、RCSが投影面積（円周率×半径＾２）にほぼ等しくなり、半径0.564mの金属球のRCSは概ね１平方メートルになる。それ以外では目標の投影面積とは異なる値を取り、一辺の長さがＬである正方形の金属板なら波長λのレーダー波に対して４πＬ＾４／λ＾２となり、一辺が1mの金属板に波長3cmのレーダー波を当てるとRCSは10000平方メートルを超える。差がかなり大きく、記載が面倒なので、RCS１平方メートルを０デシベル（0dB）とし、10平方メートルを10デシベル、100平方メートルを20デシベル…、0.1平方メートルをマイナス10デシベル、0.01平方メートルをマイナス20デシベル…、と表すこともある。入射波に対する目標の相対角度が変化するとRCSも変化し、RCS1000平方メートルの金属板も、傾けるだけで１平方メートルにできたりする。複雑な形状の物体では、反射波同士の非常に複雑な干渉や回折が起きるため、同じ物体でも正面か横か斜めかで相当の違いが生じ、計算だけで正確な値を求めるのは難しく、実測値を基にした経験的な値を算出せざるを得ない。地上に設置した双発プロペラ機による実測では、レーダー波照射角度によってRCSが30dB以上からマイナス30dB未満まで変化し、角度が１度違っただけで30dB以上あったRCSが0dB未満になるようなデータが得られている。目標が移動してレーダーとの位置関係が変化すると電波の入射角も変わるので、ジェット機やミサイルではスキャンごとにRCSが変化する。更にプロペラ機や回転翼機の場合、プロペラやローターの回転によってもRCSが変化し、パルスレーダーの隣接パルス受信波間（ミリ秒単位）でもRCSが違ってくる。互いに直交する３平面があると、どう傾けても電波が入射方向に反射していくので、RCSが大きくなり、ステルス化の大敵だが、レーダーのラジオメトリック校正や偏波校正に使うレーダーリフレクター（コーナーリフレクター、コーナーキューブリフレクターとも呼ばれる）としては最適の形状となる。RCSを小さくすればレーダー被探知距離を短くでき、チャフの散布量やジャマーの出力を抑えることができる。レーダーで探知可能な鳥のRCSは0.01平方メートルで、これを下回ると探知が非常に困難となる。そこまで行かなくても、RCSが0.1平方メートルを下回ると正確な追尾が難しくなる。RCSが0.001平方メートルとなると昆虫並みに達するが、機体表面に昆虫の死骸、鳥のフン、ガムが貼り付いただけでRCSが倍以上になるので、手入れが大変。当然ながら機密データであり、諸元として一般に流布されているものはあまり根拠の無い推定のことが多く（もちろんそれを引っ張ってきている本軍事大事典も）、B-52のRCSが10平方メートルだったり1000平方メートルだったりする。マイクロ波帯におけるRCSの参考値（単位平方メートル）として、小型単発航空機１、小型戦闘機２、大型戦闘機６、中型ジェット旅客機20、大型ジェット旅客機40、ジャンボジェット100、小型レジャーボート２、キャビンクルーザ10、自動車100、人間１というのが1980年の外国文献に出ているが、レーダー波照射角度による変動幅が記されておらず、どういう条件で測ったのかは不明で、人間と小型機、自動車とジャンボジェットが同じRCSというのも直感的には納得し難い。レーダー波の照射面積や分解能幅が変わるとRCSが変化するので、面積に依存しない単位面積当たりのRCSを規格化レーダー断面積NRCSとして定義し、こちらを使用することもある。参考：レーダシステムの基礎理論、レーダの基礎、ロッキードF117ナイトホーク、火器弾薬技術ハンドブック、歴史群像2,’01、月刊世界の艦船3,’92増刊、3,’05、月刊軍事研究7,’99、11,’09

　＜ＲＣＳ（艦艇）＞：排水量（1000トン）の３分の２乗と、レーダー周波数（MHz）の２分の１乗に比例し、比例定数は52である。周波数3GHzのレーダーに対するRCSを計算すると、5000トン級で31800平方メートル、10000トン級で90000平方メートル、100000トン級で2850000平方メートルになるが、表記が面倒なので単位をデシベル平方メートルに直し、それぞれ45デシベル平方メートル、49.5デシベル平方メートル、64.5デシベル平方メートルと書くこともある。ニミッツ級空母ともなると、アイランドだけでアーレイ・バーク級と同じくらいのRCSがあるらしい。あくまでも目安であり、電波を当てる方向や艦船のステルス具合によって変化する。参考：月刊世界の艦船8,’13、12,’16

＜ＲＣＴ＞：連隊戦闘団を参照。

＜ＲＣＶ＞：87式偵察警戒車を参照。

＜ＲＣｙＡＦ＞：スリランカ空軍を参照。

＜ＲＤ＞：地方隊の略。

＜ＲＤ＞：ロシア語でジェットエンジン（Reaktivnyi Dvigatel’）の略。参考：月刊JWings7,’20

＜ＲＤシリーズ＞：アメリカ海軍飛行艇。ダグラス社製ドルフィン飛行艇（陸軍のC-21飛行艇シリーズ）を採用したものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＸＲＤ−１＞：試験機。エンジンはライト社製R-975E星型双発。1931年8月に１機導入し、テスト終了後は幹部輸送機として1938年まで使用した。参考：週刊エアクラフトNo.93、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＲＤ＞：沿岸警備隊向け洋上哨戒型。民間型を導入し、1939年まで使用した。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＲＤ−２＞：エンジン改良型で、４機を導入した。１機はC-26飛行艇と同じ機体にプラット＆ホイットニー社製R-1340-10（500馬力）を搭載したもので、沿岸警備隊が使用している。１機はC-26Aと同じ機体にプラット＆ホイットニー社製R-1340-1（410馬力）を搭載したもので、1933年6月から５人乗り大統領専用機として使用され、後にR-1340-10（500馬力）に換装し、1939年から輸送任務に投入された。もう２機はC-26Aと同じ機体にプラット＆ホイットニー社製R-1340-29（450馬力）を搭載したもので、1940年3月まで幹部輸送任務に就いた。全長13.8m、全幅18.3m、全備重量4300kg。エンジンはR-1340-96（450馬力）、最大速度246km。参考：週刊エアクラフトNo.93、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン4,’72

　＜ＲＤ−３＞：RD-2の雑用任務型。1936年6月に６機が生産され、海兵隊も２機を装備した。参考：週刊エアクラフトNo.93、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン4,’72

　＜ＲＤ−４＞：沿岸警備隊向け捜索救難型。RD-3類似の機体で、エンジンをプラット＆ホイットニー社製ワスプC-1（420馬力）に換装している。10機が生産され、1943年6月までに退役した。参考：週刊エアクラフトNo.93、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＲＤ海外シリーズ＞

　＜ドルフィン（オーストラリア空軍）＞：オーストラリア空軍連絡機。民間用のモデル３（４人乗り）が１機生産され、アメリカの民間人が使用した後、オーストラリアの民間人に売却され、1942-45年にオーストラリア空軍が連絡機として使用した。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜ＲＤ−１０＞：ソ連軍の軸流式ターボジェットエンジン。ユモ004のコピーである。推力8.8kN。Yak-15やYak-17に搭載された。参考：月刊航空情報11,’09

＜ＲＤ−３０＞：ソ連軍の軸流式ターボジェットエンジン。BMW003のコピーである。推力7.8kN。MiG-9に搭載された。参考：月刊航空情報11,’09

＜ＲＤ−３３＞：イソトフが開発したターボファンエンジン。運転時に黒煙を噴くという特徴がある。燃焼器はアニュラー式、離昇推力18300ポンド（8.3トン）。重量2683ポンド（1.22トン）。MiG-29に搭載された。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings9,’21

＜ＲＤ−３５＞：AI-222-25（ターボファンエンジン）を参照。

＜ＲＤ３６−３５ＦＶ＞：ソ連軍のYak-38用リフトエンジン。１軸式ターボジェットで、圧縮機６段、タービン１段、推力2.9トン。ドライ重量0.2015トン。燃費率1.38kg/推力kg/h。参考：世界の傑作機No.162

＜ＲＤ３６−３５ＦＶＲ＞：ソ連軍のYak-36後期型用リフトエンジン。RD36-35FVの推力を3.05トンに強化したものである。参考：世界の傑作機No.162

＜ＲＤ３８＞：ソ連軍のYak-38M用リフトエンジン。推力3.25トン。参考：世界の傑作機No.162

＜ＲＤ−４５＞：ソ連軍のMiG-15戦闘機用遠心式ターボジェットエンジン。1946年にイギリスから輸入許可が出て1947年6月までに10基と11月までに更に15基入手したロールスロイス製ニーンの無断コピーである。後にロールスロイス社からライセンス料を要求されたが、拒否した。推力22.2kN。45航空工場で1950年まで生産された。参考：月刊航空情報11,’09、月刊JWings7,'20

＜ＲＤ−６０＞：PL-11（空対空ミサイル）を参照。

＜ＲＤ−２５０シリーズ＞：ソ連軍の弾道ミサイル用液体燃料ロケット。Ｖ・Ｐ・グルシュコー設計局（OKB-456）が開発した。ウクライナのユジマシュ社でもライセンス生産している。技術流出で北朝鮮軍が火星14/15弾道ミサイルに積んだ説がある。参考：月刊軍事研究2,’18

　＜ＲＤ−２５０＞：燃焼室とノズルは２基ずつあり、ターボポンプ１基を共用している。燃焼は２段燃焼サイクル（Staged Combustion Cycle)式で、推進剤と酸化剤の一部をプレバーナーで不完全燃焼させてターボポンプを動かし、排気と残りの推進剤を燃焼室に送り込むことにより、推進剤を完全燃焼させて比推力を高めている。推進剤は非対称ジメチルヒドラジン、酸化剤は４酸化２窒素、地上推力80トン、真空推力90トン。参考：月刊軍事研究2,’18

　＜ＲＤ−２５１＞：RD-250ロケット３基を三角形に束ねたもの。地上推力241トン、高々度推力270.4トン。R-36弾道ミサイルの１段目に使用された。参考：月刊軍事研究2,’18

　＜ＲＤ−２５２＞：RD-250ロケットの高々度型で、ノズルを拡大した。高々度推力92-120トン。R-36弾道ミサイルの２段目に使用された。参考：月刊軍事研究2,’18

＜ＲＤ−５００＞：ソ連軍の遠心式ターボジェットエンジン。1946年にイギリスから輸入許可が出て1947年6月までに10基、11月までに20基を入手したロールスロイス製ダーウェントの無断コピーである。後にロールスロイス社からライセンス料を要求されたが拒否した。推力15.6kN。Yak-23やLa-15に搭載された。参考：月刊航空情報11,’09、月刊JWings7,'20

＜ＲＤＥＣ＞：施設部隊早期展開プロジェクトまたは支援部隊早期展開プロジェクトを参照。

＜ＲＤＦ＞：C-17シリーズ（輸送機）またはレーダーを参照。

＜ＲＤＧ−１＞：ソ連軍の発煙手榴弾。参考：月刊グランドパワー3,’95

＜ＲＤＪＴＦ＞：アメリカ軍の即応展開部隊で、Rapid Deployment Joint Task Force（迅速展開統合任務部隊）の略。ペルシャ湾有事に備えて1970年代後半に立案され、1980年3月にアメリカ即応軍USREDCOM隷下に創設された。有事にはアメリカ欧州軍または太平洋軍の隷下に入る。1983年1月にアメリカ中央軍USCENTCOMに改編された。参考：月刊軍事研究7,’12

＜ＲＤＭ＞：SOUVIM2地雷処理システム（フランス）を参照。

＜ＲＤＯ＞：アメリカ海軍の電波探知器。対象周波数0.04-1GHz。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＲＤＲ＞：即応機動連隊を参照。

＜ＲＤＲ１６００＞：自衛隊の気象レーダー。エアロパートナーズが受注している。参考：月刊軍事研究3,’15

＜ＲＤＲ−１７００Ｂ＞：AN/ZPY-4(V)1レーダーを参照。

＜ＲＤＲ２１００＞：自衛隊の気象レーダー。TC-90に搭載された。海外アビオテックが受注している。参考：月刊軍事研究11,’09

＜ＲＤＳ＞：ソ連が1950-60年代に開発した核弾頭に付けた名称で、ロージナ・デェララ・サマ（祖国自ら成し遂げた）またはReaktivnyi Dvigatel Stalina（スターリンのロケット）の略とされる。参考：核兵器事典

＜ＲＤＳ−１＞：ソ連軍初の核兵器（原爆）、別名イズジェリェ501。ファットマンのフルコピーである。1949年8月29日に実験に成功した。参考：核兵器事典、月刊軍事研究11,’09

＜ＲＤＳ−１Ｍ＞：ソ連軍の原爆、別名イズジェリェ501M。RDS-1の爆縮レンズに改良を加えたもので、核実験は行われていない。参考：核兵器事典

＜ＲＤＳ−２＞：ソ連軍の原爆、別名イズジェリェ601。RDS-1Mをベースで、爆縮レンズとコアの設計を変えて小型化しつつ威力を向上させている。参考：核兵器事典

＜ＲＤＳ−３＞：ソ連軍の原爆。ウラン7kgとプルトニウム3.5kgの混合コアを持つ。1951年にTu-4からの投下実験に成功した。参考：核兵器事典

＜ＲＤＳ−３Ｉ＞：ソ連軍の原爆。RDS-3に外部装着式中性子イニシエータを装着したものである。1954年10月23日に実験が行われた。参考：核兵器事典

＜ＲＤＳ−３Ｔ＞：ソ連軍初の量産原爆。RDS-3の改良型である。参考：核兵器事典

＜ＲＤＳ−４＞：ソ連軍の核兵器、別名タチアナ。R-11FM、P35、SSC-1a用で、1953年8月23日に実験に成功した。重量930kg。威力10キロトン。威力30キロトンの核爆弾型もあるらしく、そちらは1954-66年に配備された。参考：核兵器事典

＜ＲＤＳ−５＞：ソ連軍の爆縮型原爆。参考：核兵器事典

＜ＲＤＳ−６＞：ソ連軍初の水素爆弾。1953年8月12日に実験された。参考：核兵器事典

＜ＲＤＳ−６Ｓ＞：ソ連軍の熱核弾頭。R-7弾道ミサイル用で、古典的スーパー理論を基に作ってある。参考：核兵器事典

＜ＲＤＳ−６Ｔ＞：ソ連軍の核爆弾。スパイから入手したアメリカの古典的スーパー理論を基に製作した。参考：核兵器事典

＜ＲＤＳ−９＞：ソ連軍の熱核弾頭。R-13SLBM用で、威力１メガトン。参考：核兵器事典

＜ＲＤＳ−２７＞：ソ連軍の核爆弾。RDS-6Sの弾頭威力を250キロトンとしたものである。1955年11月22日に爆撃機からの投下実験に成功した。参考：核兵器事典

＜ＲＤＳ−３７＞：ソ連軍の核爆弾。RDS-6の実戦配備型である。弾頭威力2.9メガトン。1950-60年代に配備された。参考：核兵器事典

＜ＲＤＳ−２２０＞：ソ連軍の水素爆弾、別名プロイェークト700バンヤまたはAN-602ツァーリ・ボンバ（爆弾の王）。世界最大の水爆である。全長8m、直径2.1m、重量27トン。弾頭威力100-150メガトン。1961年10月31日、Tu-95改造機に搭載されてノヴァヤ・ゼムリャ島上空で投下実験を行ったが、弾頭をそのまま使うと危険すぎるので、ウラン238を鉛に置き換えて威力を50メガトン強に抑えていた。参考：核兵器事典、月刊軍事研究10,’10

＜ＲＤＴ＆Ｅ＞：Research, Development, Test and Evaluation（研究開発試験評価）の略。参考：月刊航空ファン7,’19

＜ＲＤＶ０１＞：イギリス海軍クリスタル級試験艦クリスタル（Crystal）。1971年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＲＤＸ＞：爆薬の一種で、化学式C3H6N6O6、化学名シクロ1,3,5トリメチレン2,4,6トリニトラミン、商品名ヘキソーゲンまたはシクロナイトまたはT4。ニトラミン結合（-N-NO2）を３個保有しており、融点205度、比重1.816、爆速毎秒8750m。燃焼温度は3200Kに達し、TNTの1.3倍ある。融点が高く、分解開始温度220度に近くて砲弾への融解充填や成形作業が難しいため、融解させたTNTに粉末のRDXを添加する混合（コンポジッション）爆薬として使用されることが多い。吸湿性があり、経年劣化するのが欠点。イギリスのウールウィッチ工廠のResearch Departmentが研究中の爆薬にRDを頭文字とする番号を付けていたが、適当な番号が無くてＸを付けたのが最終的にこれになったらしい。日本陸軍は昭和10年に硝宇薬として採用し、海軍は昭和8-11年にヘキソーゲンとして製造した。参考：火薬のはなし、月刊軍事研究12,’02、7,’10、火器弾薬技術ハンドブック

＜ＲＥ８＞：イギリス空軍偵察機。王立航空機工廠が開発した。4077機が生産されて第１次大戦に投入され、爆撃機としても使用されている。参考：月刊航空ファン12,’18

＜ＲＥ２２０Ｊ＞：自衛隊のUS-2用APU（搭載用）。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究12,’15

＜ＲＥ２２０ＳＪ＞：自衛隊のUS-2用APU。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究5,’08

＜Ｒｅ２０００シリーズ＞：イタリア空軍の戦闘機。参考：月刊丸6,’14、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒｅ２０００セリエ�T＞：別名ファルコ�T（Falco�T）。1936年にイタリア空軍が発出した仕様に基づいてイタリアのレッジアーネが開発した。1938年に初飛行したが、構造上の欠陥やエンジンの信頼性不足でMC200に破れたため、ハンガリーやスウェーデンに輸出された。全長8m、全幅11m、全備重量2550kg。エンジンはピアッジオP11RC40（986馬力）単発、最大速度530km、実用上昇限度11200m、航続距離900km。固定武装は12.7mm機銃２丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊丸6,’14

　＜Ｒｅ２０００セリエ�U＞：イタリア海軍向け艦上機型。カタパルト発進用の改造を施しており、1940年から12機が採用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒｅ２０００セリエ�V＞：イタリア海軍向け長距離護衛戦闘機。1942年に24機を配備した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒｅ２００１セリエ�T＞：別名ファルコ２。エンジンをDB601A-1に換装したもので、イタリア空軍が採用した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊丸6,’14

　＜Ｒｅ２００１セリエ�V＞：ドイツにDB601を輸出する余裕が無くなったため、ライセンス生産版に換装したもの。全長8.21m、全幅11m、全備重量3280kg。エンジンはアルファロメオRA1000RC41-1a（1175馬力）単発、最大速度540km、実用上昇限度12000m、航続距離1050km。固定武装は12.7mm機銃２丁、7.7mm機銃２丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊丸6,’14

　＜Ｒｅ２００１セリエ�W＞：胴体下に増槽または640kg爆弾を搭載したもの。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒｅ２００１ｂｉｓ＞：改造空母搭載用。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒｅ２００１ＣＮ＞：夜間戦闘機型。150機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒｅ２００１Ｇ＞：雷撃戦闘機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒｅ２００１Ｈ＞：対戦車攻撃機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒｅ２００２＞：別名アリエテ（Ariete）。Re2001シリーズの量産がエンジン不足でストップしたため、ピアッジオP19に換装したもので、急降下爆撃も可能。全長8.2m、全幅11m、全備重量3100kg。エンジンはピアッジオP19RC45タルピネＢ空冷星型14気筒（1175馬力）単発、最大速度530km、実用上昇限度10500m、航続距離1100km。固定武装は12.7mm機銃２丁、7.7mm機銃２丁。乗員１名。1942年後半から実戦参加した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊丸6,’14

　＜Ｒｅ２００２Ｓ＞：護衛戦闘機型。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒｅ２００４＞：エンジンを水冷のイソッタ・フラスキニ・ゼータRC25/60（1250馬力）に換装したもの。完成前にイタリアが降伏した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒｅ２００５＞：別名サジタリオ（Sagittario）。Re2001シリーズにDB605またはライセンス生産版のRA1005（RA1050？）を搭載したもので、1942年9月に初飛行し、50機が生産されて1943年7月から実戦投入された。全長8.69m、全幅11m、全備重量3560kg。エンジンはフィアットRA1005RC58（1475馬力）単発、最大速度630km、実用上昇限度12000m、航続距離1200km。固定武装は20mm機関砲３門、12.7mm機銃２丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊丸6,’14

　＜Ｒｅ２００６＞：エンジンをDB603A（1750馬力）に換装したもの。計画のみ。参考：月刊丸6,’14

　＜Ｒｅ２００７＞：エンジンをユモ004Bに換装したジェット戦闘機型。計画のみ。参考：月刊丸6,’14

＜Ｒｅ２０００海外シリーズ＞

　＜Ｊ２０＞：スウェーデン空軍戦闘機。Re2000を導入したものである。参考：月刊軍事研究1,’16

＜Ｒｅｃｃｅ　Ｌｉｔｅ＞：ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズ社の偵察ポッド。可視光・近赤外線撮像装置、人工知能、自動目標識別装置を装備する。C/Kuバンド双方向データリンクを搭載しており、地上局にほぼリアルタイムで映像を送信し、地上局から目標情報を受信できる。参考：月刊JWings7,’20

＜Ｒｅｃｃｅ　Ｌｉｔｅ　ＸＲ＞：ラファエル・アドバンスド・ディフェンス・システムズ社の航空偵察ポッド。可視光・赤外線（近・中波・短波）撮像装置、人工知能、自動目標識別装置を纏めてポッドに収容したものである。偵察距離80km以上。2021年末に実戦環境下で試験運用を行い、2022年1月12日に開発完了を発表した。参考：月刊JWings4,’22

＜ＲＥＣＣＥ−ＮＧ＞：Reco-NG（偵察ポッド）を参照。

＜ＲＥＣＯ＞：REmotely COntrolledの略。機雷に遠隔音波信号を送って作動状態とする装置のこと。参考：月刊世界の艦船8,’82増刊

＜Ｒｅｃｏ−ＮＧ＞：フランス軍の偵察ポッド。ダッソー社製COR2カメラポッドとトムソンCSF社製TMV018空中偵察電子光学システム（AEROS）ポッドの後継で、タレス社が開発した。デュアルバンド（可視光／赤外線）カメラを使用しており、前方に高々度／中高度光学センサー（最大撮影距離70km）、後方に低高度高速偵察用ハイスピード赤外線カメラ（高度60m以下を飛行しつつ左右の水平線まで撮影可能）を収容する。断続、広域、地形追随の３モードがあり、離陸前に設定した撮影ポイントに対してポッドがピッチとロールを自動補正して撮影を行う。データはポッド内のハードディスクに保存され、次世代マルチセンサー画像解析伝送システム（SAIM-NGまたはMINDS-NGと略す）やMPDL高速データリンクにより、トレーラー牽引式地上ステーションにもKuバンドでリアルタイム送信される。データ送信用アンテナはポッドの先端と尾部に内蔵されている。全長4.6m、重量1.1トン。ラファールF3仕様、ミラージュ2000、ミラージュF1CRに搭載できる。2010年11月に初期量産型６基の運用が始まり、ミラージュ2000に搭載されてアフガンで初実戦使用された。ラファールでの初実戦使用はアルマッタン作戦である。量産型は2012-17年に空軍へ12基、海軍へ８基が納入される予定。輸出名称はAREOS。参考：月刊JWings5,’11、8,’06、月刊軍事研究12,’04、8,’12、5,’11、7,’11

＜ＲｅＣＳ＞：基幹連隊指揮統制システムを参照。

＜Ｒｅｇｔ＞：連隊（Regiment）の略。

＜Ｒｅｉｎ＞：増援（Reinforced）の略。

＜ＲＥＬＩ＞：強力型レーザー開発構想を参照。

＜ＲＥＭＢＡＳＳ−�U＞：アメリカ軍の遠隔戦場監視センサー。歩兵や車両を探知するセンサー、発信器、中継器、モニター（ラップトップ・コンピュータ）から構成される。参考：月刊軍事研究9,’05

＜ＲＥＭＳＩＧ＞：イギリス海軍艦載自己防御用遠隔制御機関砲システム。DS30B機関砲を基幹とするもので、目標情報はEOGCS射撃指揮装置から送られる。45型駆逐艦に搭載された。参考：月刊軍事研究4,’07

＜ＲＥＭＵＳシリーズ＞：アメリカのウッズホール海洋生物学研究所が1990年代末に開発し、ハイドロイドLLC社（ノルウェーのコングスベルク社の傘下）が製造した遠隔操作式監視用浅深度無人潜水艇で、REMUSはRemote Environmental Measuring UnitSの略。参考：月刊軍事研究2,’17

＜ＲＥＭＵＳ１００＞：水中カメラ、マリンソニックス社製900/1800kHz複周波数サイドスキャンソナー（有効距離30-50m、最大捜索幅は左右計190m）、超音波ドップラー多層流向流速計、海象計測器を標準装備しており、RDインスツルメンツ社製1200kHzドップラー式音響分析器、ガーミン社製GPSレシーバー、YSI水温電動探査機、長波／超短波音響走査航法システム、水中カメラ、衛星通信装置などをオプションで追加できる。航行コースはコンピュータが自動的に決定して慣性＋GPSで航行するが、超短基線航法、長基線航法、推測航法から選ぶことも可能。REMUS100の動作は管制所でモニターされ、取得したデータも解析表示される。ソナー画像は艦上のノートパソコンで受信でき、プレイステーション２用コントローラーのような操縦器で手動操作も行える。記録した画像やデータは回収後に解析する。全長1.37-2.54m、直径0.19m、重量37kg。最大潜航深度150m（全長1.37m時）。動力は直流電動モーター、動力源はリチウムイオン電池、推進は３翅プロペラ１軸、探査時間22時間（３ノット）／８時間（５ノット）。同一海域で４基を同時に運用できる。水路調査や環境モニタリングといった民間調査用だが、水深30mより浅い海域での機雷捜索にも使えるため、アメリカ海軍、イギリス海軍、海上自衛隊に採用された。参考：月刊軍事研究2,’17、1,’15、4,’07、1,’13、6,’13、1,’08、3,’09、朝雲、月刊世界の艦船5,’13、月刊丸5,’13

＜ＲＥＭＵＳ３００＞：最大潜航深度増大型。全長1.85-2.51m、直径0.19m、乾燥重量36-58kg。常用速力3-4ノット、最大速力８ノット。潜航可能深度305m。2023年3月、イギリス海軍が対機雷戦用・戦略原潜護衛用に採用した。参考：月刊世界の艦船6,’20、9,’23

＜ＲＥＭＵＳ６００＞：機雷探知用としてクライン3500サイドスキャンソナーを装備し、オプションでHISAS2040合成開口ソナーを追加可能。事前プログラムにより完全自律航行して帰投するので、オペレーターが要らない。全長3.3m（2.7m？）、直径0.324m、最大重量240kg（270kg？）。最大潜航深度600m、航続時間24時間。RIDE揚収装置により海中への投下・艦への回収を行う。海上自衛隊、アメリカ海軍、イギリス海軍、オーストラリア海軍が採用した。参考：月刊世界の艦船5,’13、7,’17、1,’19、3,’20、月刊軍事研究2,’17、1,’15、10,’16

＜ＲＥＭＵＳ６０００＞：最大潜航深度を6000mにしたもの。全長3.72m、直径0.71m、重量884.5kg。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＲＥＭＵＳ海外シリーズ＞

　＜Ｍｋ１８Ｍｏｄ１＞：アメリカ海軍UUV、別名ソードフィッシュ。REMUS100を導入したものである。イラク戦争中にウム・カスール湾で使用し、完全自律型UUVの初実戦参加を記録した。参考：月刊世界の艦船6,’22

　＜Ｍｋ１８Ｍｏｄ２＞：アメリカ海軍沿岸戦闘海域探索用無人潜水艇LBS UUV（Litoral Battlespace Sensing Unmanned Underwater Vehicle）、別名キングフィッシャー。REMUS600を導入したもので、海底地形回避ソナーやサイドスキャン合成開口ソナー（850kHz）を搭載し、艇体上部にGPS、イリジウム衛星電話、WiFiのアンテナを持つ。UUV３隻でシステムを構成し、RHIBに搭乗した操作員がGPSとWiFiで誘導、広範な海域を捜索して探知したものを海図に記録する。全長3.7m、直径11.5フィート（3.51m）、重量600ポンド（272.2kg）。最大運用深度300m。2012年6月から民間企業に委託してペルシャ湾で実戦投入しており、2015年9月からアメリカ海軍での運用に切り替える予定。参考：月刊軍事研究1,’15、月刊世界の艦船2,’13、2,’15、6,’22

　＜ＲＥＭＵＳ１００（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の機雷探査用UUV、制式名称OZZ-1水中無人機。４基を導入した。参考：月刊世界の艦船10,’17、月刊軍事研究6,’13

　＜ＲＥＭＵＳ６００（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の機雷探査用UUV、制式名は水路調査用深々度無人潜水艇OZZ-2。エスー・イー・エイが受注し、あわじ型掃海艦1-2番艦に搭載した。３番艦向けは改良型らしく、制式名がOZZ-4に変更されている。参考：月刊世界の艦船1,’19、6,’21

＜ＲＥＮＡＭＯ＞：モザンビーク民族抵抗運動を参照。

＜Ｒｅｐｅｌｓ＞：カナダのセンスター社が開発した侵入探知システム。長さ100mのレーダーケーブル２本から構成されており、ポールの上下に通すことにより、直径2mの探知空間を形成、中を通る人間を探知する。小動物や風で飛ばされてくるゴミなどは無視する。参考：月刊軍事研究4,’97

＜ＲＥＰＰＳ＞：アメリカ陸軍の携帯型ソーラーパネルで、Rucksack Enhanced Portable Power Systemの略。折り畳んで背嚢に収容できる。重量4.5kg。発電能力62Wで、複数繋げればより高い電力を得られる。アフガン作戦で使用中。参考：朝雲

＜ＲＥＳＣＡＰ＞：戦闘空中哨戒を参照。

＜ＲＥＳＭ＞：イギリス海軍45型駆逐艦用ESMで、Radar band Electronic Support Measureの略。前部タワーマストの８面全てにアンテナが取り付けられている。参考：月刊軍事研究10,’10

＜ＲＥＶＡ�Y＞：南アフリカのREVA社が開発した６×６輪装甲回収車。装甲レベルは全周でSTANAG4569レベル３相当、耐地雷でSTANAG4596Bレベル4A/4B。戦闘重量25トン。エンジンはWD615.47ディーゼル（366馬力）。牽引可能重量26トン。参考：月刊軍事研究1,’13

＜Ｒｅｖｉ１６シリーズ＞：ドイツ空軍の航空機固定武装用反射式照準器。参考：世界の傑作機No.141

＜Ｒｅｖｉ１６＞：量産向きの構造をしており、レンズを組み込んだ鏡筒自体を本体として簡略化を図り、クラッシュパッドも省略した。照準線調整ネジも上下用と左右用に１つずつとなっている。参考：世界の傑作機No.141

＜Ｒｅｖｉ１６Ｎ＞：シュレーゲ・ムジーク用。基本的に夜しか使わないので、サンフィルターが無い。機体に取り付ける際には反射ガラスを照準器本体から外して機体キャノピー頂部内側の取り付け枠に嵌め込み、離れた場所に照準器本体をセットする。参考：世界の傑作機No.141

＜Ｒｅｖｉ　Ｃ１２／Ｄ＞：ドイツ空軍の航空機用反射式照準器。照準線調整のため、上下用と左右用に２つずつの調整ネジが用意されている。前期型は本体右の補助照準器が可動式となっており、時計回りに回して収容状態とすることができる。また、前期型では反射ガラスの角を丸く加工してあるが、後期型では尖ったままにして工数を減らした。参考：世界の傑作機No.141

＜Ｒｅｖｉ　Ｃ１２／Ｆ＞：ドイツ空軍の航空機用反射式照準器。W.Gr21空対空ロケットの専用照準器で、基線長式測距儀の仕組みを応用し、適切な射距離に到達すると２つの敵機の像が重なるようになっている。参考：世界の傑作機No.157

＜ＲＥＸ−１＞：ロシア軍のアンチ・ドローン・ガン。ロシアのザーラ・エアロ社が開発し、2017年11月に兵器展示会で公開、2018年9月のヴォストーク2018演習でロシア空挺部隊が使用していたとされる。見た目はライフル銃で、妨害電波により無人機を無力化する。妨害電波の周波数は遠隔操作システム、航法衛星、携帯電話が使用する0.8/1.8/2.1/2.4/5.8GHz（UHF-SHF帯）で、電波発生モジュールを交換することにより選択でき、GPS専用の妨害電波発生モジュールもあるらしい。衛星航法電波を2km以内で受信不能にでき、妨害電波ビームから頂角30度・半径0.5kmでは同周波数での通信もブロック可能。重量4.2kg。運用時間３時間で、一度充電すれば36ヶ月間放置していても使える。無人機に限らず妨害周波数の電波が受信できなくなるので、有効範囲内ではカーナビ含む衛星航法装置や携帯電話が一斉に使えなくなってしまう。参考：朝雲

＜ＲＥＸＴＲＯＰ＞：回収可能訓練魚雷の略。参考：月刊航空ファン8,’17

＜ＲＦ＞：Radio Frequency（無線周波）の略。参考：月刊軍事研究3,’18

＜ＲＦ無線機シリーズ＞：イタリア陸軍の車両用無線機。参考：ジャーマンタンクス

　＜ＲＦ１ＣＡ＞：装甲車両間通信用。長さ1.8mの棒状アンテナを使用する。参考：ジャーマンタンクス

　＜ＲＦ２ＣＡ＞：指揮部隊用で、戦車と司令部・指揮所間の通信を行う。長さ1.8mの棒状アンテナを使用する。参考：ジャーマンタンクス

　＜ＲＦ３Ｍ２＞：地上部隊と航空部隊との通信に用いられる。長さ3mの棒状アンテナを使用する。参考：ジャーマンタンクス

＜ＲＦ−１＞：HQ-61（対空ミサイル）を参照。

＜ＲＦ１ＣＡ＞：RFシリーズ（無線機）を参照。

＜ＲＦ２ＣＡ＞：RFシリーズ（無線機）を参照。

＜ＲＦ３Ｍ２＞：RFシリーズ（無線機）を参照。

＜ＲＦ−４Ｃ＞：F-4戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−４Ｅ＞：F-4戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−４Ｅ（航空自衛隊）＞：F-4戦闘機・海外ファミリーを参照。

＜ＲＦ−４ＥＪ＞：F-4戦闘機・海外ファミリーを参照。

＜ＲＦ−４Ｅ改＞：F-4戦闘機・海外ファミリーを参照。

＜ＲＦ−４ＥＪ改＞：F-4戦闘機・海外ファミリーを参照。

＜ＲＦ−５Ａ＞：F-5戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−５Ａ（韓国）＞：F-5戦闘機・海外ファミリーを参照。

＜ＲＦ−５Ｅ＞：F-5戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−８Ａ＞：F-8戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−８Ｇ＞：F-8戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１５Ｊ＞：F-15戦闘機・海外ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１６＞：F-16戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−２０Ｂ＞：F-20（試作戦闘機）を参照。

＜ＲＦ−３５＞：サーブ35/J35戦闘機・海外シリーズを参照。

＜ＲＦ６１＞：HQ-61（対空ミサイル）を参照。

＜ＲＦ−６１Ｃ＞：P-61戦闘機ファミリーを参照

＜ＲＦ−８０Ａ＞：P-80戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−８０Ｃ＞：P-80戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−８４Ｆ＞：F-84戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−８４Ｋ＞：F-84戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−８６Ａ＞：F-86戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−８６Ｆ＞：F-86戦闘機・海外ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１０１Ａ＞：F-101戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１０１Ａ（台湾）＞：F-101戦闘機・海外ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１０１Ｂ＞：F-101戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１０１Ｃ＞：F-101戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１０１Ｇ＞：F-101戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１０１Ｈ＞：F-101戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１０４Ｇ＞：F-104戦闘機・海外ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１０５Ｂ＞：F-105戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１０５Ｄ＞：F-105戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１１０Ａ＞：F-4戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１１１Ａ＞：F-111戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１１１Ｂ＞：F-111戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１１１Ｃ＞：F-111戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦ−１１１Ｄ＞：F-111戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＦＡ＞：王国艦隊補助部隊を参照。

＜ＲＦＣＭ＞：AN/ALQ-214シリーズ（電子戦装置）を参照。

＜ＲＦＣＭ＞：アメリカ空軍が開発中のECMで、Radio Frequency Counter-Measuresの略。レーダー警報TRWR（脅威レーダー警戒受信機）、ジャミング装置TRJ（脅威レーダージャマー）、チャフディスペンサーARFE（空中電波周波放出システム）からなる。ノースロップ・グラマン社ランド＆アビオニクスC4ISR部門とBAEシステムズ社が競争開発し、2016年9月に選定して試作を開始、AC-130J/MC-130J用として66セットを調達する予定。参考：月刊JWings4,’16

＜ＲＦＩ＞：AN/APR-48A（ESM）を参照。

＜ＲＦＩ＞：Request For Information（情報要求）の略。参考：月刊航空ファン3,’13

＜ＲＦＩＤ＞：アメリカ軍の兵站システムで、Radio Frequency IDentificationの略。コンテナの中身、発送地、宛先などの情報がICタグに記録してあり、デジタル信号で自動発信されている。これを世界30カ国350カ所のチェックポイントで常時監視し、戦術インターネット上に流して居場所を把握する。モデルはFedExのシステムらしい。参考：月刊軍事研究8,’03、月刊PANZER3,’05

＜Ｒｆｌ４３＞：ドイツ軍の試作歩兵用7.5cm無反動砲。全周旋回・俯仰角固定式の三脚架に砲身を載せている。使用弾は榴弾（重量4kg）、初速毎秒170m、最大射程2000m。試作のみに留まった。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＲＦＬＭＳ＞：DARPAが開発中の電子情報収集・解析装置用機械学習アルゴリズムで、Radio Frequency Machine Learning Systemの略。装置のハードウェアの方はCHIMELAという名称で開発している。参考：月刊航空ファン10,’19

＜ＲＦＭ＞：リム・ファイア・マグナム・カートリッジを参照。

＜ＲＦＰ＞：Request For Proposal（提案要求書）の略。参考：月刊航空ファン6,’10

＜ＲＦＳ／ＥＣＭＳ＞：AN/ALQ-161A（防御電子装置）を参照。

＜ＲＦアンプ＞：自衛隊の機器。東芝電波プロダクツ製。参考：月刊軍事研究3,’18

＜ＲＦ信号発生器＞：自衛隊の機器。日本電計製。参考：月刊軍事研究12,’16

＜ＲＦピークパワーメータ＞：自衛隊の機器。ローデ・シュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究5,’18

＜ＲＧ−１２シリーズ＞：BAEシステムズ・ランドシステムズ・サウスアフリカ社の４輪装甲車。カナダやイタリアなど18ヵ国に700両以上が輸出されている。日本も警察庁が８両を発注した。参考：月刊軍事研究12,’08、1,’13

　＜ＲＧ−１２Ｍｋ２＞：ドバイが2003年に採用した。参考：月刊軍事研究12,’08

　＜ＲＧ−１２Ｍｋ４＞：車体はモノコック構造で、APUを標準装備する。兵員用シートは背中合わせで、その間に飲料水タンクがある。戦闘重量12トン。エンジンはメルセデス6R106ディーゼル（237馬力）、トランスミッションはアリソン製2500SPオートマチック（５速）。ドバイが2008年に10両を採用した。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ＲＧ２１＞：BAEシステムズ・ランドシステムズ・サウスアフリカ社の４×４輪耐地雷汎用車両。動力系はイヴェコ・トラック社の民生用のものを流用している。サスペンションはパラボリック・リーフ・スプリングで、アンチロールバーとショックアブソーバーが付く。防御力は全周でNATOレベル１（機銃弾抗堪）、車輪下でTNT炸薬21kg、車体底部でTNT炸薬14kg。戦闘重量13.8トン。エンジンはイヴェコ社製ターボチャージド・ディーゼル（総排気量5880cc、出力176kW）、トランスミッションはZF社製6S800マニュアル（前進６速）、最大速度110km。積載量5.2トン。乗員２名＋乗車兵員9-10名。参考：月刊軍事研究1,’15、2,’15

＜ＲＧ−３１シリーズ＞：南アフリカのOMCランドシステムズ製地雷防御装甲兵員輸送車、別名ナエラ（Nyala）。ベースはオリファント・マニュファクチュアリング社が開発したムンバMk.2装甲車で、兵員輸送車、耐地雷車、救急車など多くのバリエーションを持つ。南アフリカ警察軍特殊部隊が採用した他、国連がボスニアPKO用に30両を発注し、アメリカ陸軍が516両（RG-31Mk.3を148両、Mk.5A1を257両、Mk.5Eを111両）、アメリカ海兵隊が1397両（RG-31Mk.5Aを12両、Mk.5Eを1385両）、アメリカ特殊作戦軍が50両（全てRG-31Mk.5A1S）を採用、フランスが100両、スペインが100両（＋オプション80両）、UAE陸軍が76両を導入し、カナダ軍も50両を採用、25両以上を追加発注（全てRG-31Mk.3）している。カナダ軍車両のアフガンでの活躍を見て、オランダも導入を検討しているという。参考：月刊軍事研究1,’07、2,’07、3,’97、7,’95

＜ＲＧ−３１＞：カナダ軍の車両はコングスベルグ・プロテクターM151遠隔操作兵装ステーション（昼夜間兼用サイト装備）を搭載する。参考：月刊PANZER5,’06、9,’06

＜ＲＧ−３１Ｍｋ３＞：全周で7.62mmNATO弾に耐えられる装甲を持つ。乗降ドアは車体後面にしか無い。エンジンはメルセデス・ベンツ社製水冷６気筒直列ターボチャージド・ディーゼル（170馬力）。積載量1.2トン。参考：月刊軍事研究1,’07、月刊PANZER8,’10

＜ＲＧ−３１Ｍｋ５＞：エンジンを強化し、積載量を3.5トンに増加、装甲を7.62mmロシアン（M1908タイプＬ）に全周で耐えられるレベルにしたもの。車輪の下でTM-57対戦車地雷２発、車体の下で１発が炸裂しても耐えられる。全長6m、全幅2.47m、全高2.73m、最大重量14.2トン。エンジンはカミンズ社製QSB水冷直列６気筒（総排気量6700cc、出力275馬力）で、トランスミッションはアリソン社製2500SP（前進５段・後進１段）、最大速度105km、航続距離550km。乗員１名＋乗車兵員９名（２＋８名？）。スペイン陸軍が100両（兵員輸送車型85両、救急車型10両、コマンドポスト５両）、UAE軍が50両を採用した。参考：PANZER1,’11、月刊軍事研究1,’07、11,’07、2,’09

＜ＲＧ−３１Ｍｋ５Ｅ＞：アメリカ海兵隊が1385両を採用した。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ＲＧ−３１Ｍｋ６＞：Mk5の改良型で、イギリスの耐地雷装輪装甲車に応募している。車体を一回り大型化し、フロントガラスを縮小、防弾窓やガンポートを撤去して防御力を強化し、後方監視用として後部ドア上方にビデオカメラを装備した。全長6.9m、全幅2.87m、全備重量17トン。エンジンはカミンズQSB　FR91421ディーゼル（６気筒、出力275馬力）で、最大速度90km、燃料搭載量400リットル、航続距離1000km。積載量４トン。乗員２名＋乗車兵員５名。参考：月刊軍事研究9,’07

＜ＲＧ−３１Ｍｋ６Ｅ＞：装甲レベルは車体全周でSTANAGレベル3A、耐地雷でSTANAGレベル４。サスペンションはパラボリック・リーフ・スプリングで、油圧式ショックアブソーバーを持つ。エアコンを標準装備する。戦闘重量17-21トン。エンジンはカミンズ社製ISBディーゼル（総排気量6700cc、出力290馬力）、トランスミッションはアリソン製3000SP（６速）。乗員や乗車兵員数はカスタマーにより変更可能である。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ＲＧ−３１Ｍｋ５３＞：アメリカ陸軍が148両採用した。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＲＧ−３３＞：RG-31の改良型。運転席と助手席にドアを設けたが、面積が小さく、通常の乗降は車体後面のドアを使用する。アメリカのMRAP1カテゴリー１に提案しており、USSOCOMも採用した。参考：月刊軍事研究11,’07、月刊PANZER1,’11

＜ＲＧ−３３Ｌ＞：RG-33の車体延長型で、車軸が後部に１本増えて６×６輪車両となった。全長8.458m、全幅2.515m、全高2.845m、最大重量27.85トン。積載量6.5トン。エンジンはカミンズ社製ISL400水冷直列６気筒ターボチャージド・ディーゼル（総排気量8900cc、出力400馬力）、トランスミッションはアリソン製3200SP（前進６段・後進１段）、最大速度110km。乗員２名＋乗車兵員12名（８名？）。C-130で空輸できる。アメリカのMRAP1カテゴリー２やカナダ向けに提案した。参考：PANZER1,’11、月刊軍事研究1,’07、11,’07

＜ＲＧ−３３Ｌ＋＞：RG-33Lの防御力強化型。車体前面に起倒式IEDジャマーを、車体側面に増加装甲を搭載している。参考：月刊PANZER1,’11

＜ＲＧ−３１ファミリー＞

　＜アグラブ＞：自走迫撃砲型Agrab（サソリ）。インターナショナル・ゴールデン・グループ（デネル、STキネティック、BAEの集合体）がUAE軍向けに提案しているもので、RG-31Mk5の車体にSTキネティック社製120mm後装式迫撃砲SRAM（46発）を搭載する。最大射程8200m、発射速度毎分10発。防御力は車体全周STANAG4569レベル１、乗員室STANAG4569レベル２。乗員３名。参考：月刊軍事研究5,’07、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＲＧ−３１海外シリーズ＞

　＜ＲＧ−３１（アメリカ軍）＞：アメリカ軍装甲車。兵員室前部の座席を２つ撤去してAPUとエアコンを搭載し、MR555兵装ステーションを装備する。参考：月刊軍事研究3,’97

＜ＲＧ−３２Ｍシリーズ＞：オルビス・ヴィッカーズPMC社（現BAEシステムズ・ランドシステムズ・サウスアフリカ−OMC）の４輪装甲車。RG-32の改良型で、1990年代末から開発され、2001年に試作型が完成した。参考：月刊軍事研究4,’07

　＜ＲＧ−３２Ｍ基本型＞：車体は耐地雷モノコック構造で、下部はＶ字構造になっており、地雷の爆風を逃がすことにより、キャビン下部でのTNT6kgまたはDM31地雷の爆発に耐えられる。キャビンと機関室のみ7.62mm×51普通弾に対する全周防御能力を持ち、7.62mm×51徹甲弾に対抗できる装甲への換装や、キャビン後方カーゴスペースの装甲化も行える。全高1.95m、重量4.45トン。パワーパックはシュタイアー製ユーロ�Vディーゼルエンジン（M16TCAターボチャージャー付き、181馬力）＋アリソン製S1000トランスミッション（５速）、最大速度130km、航続距離700km。積載量1.65トン。乗員５名。フィンランドが2006年に６両を発注し、スロバキアもMOKYS野戦通信システム搭載用に７両を採用した。参考：月刊軍事研究4,’07、4,’05、12,’08

＜ＲＧ−３２Ｍ耐地雷型＞：スウェーデン陸軍MHPV（Mine Hardened Patrol Vehicle）計画で採用された耐地雷車両、別名ガルテン。後部カーゴスペースを兵員室として装甲化しており、機関室の仕切りも装甲板である。ウニモグ製アクセル・ギアボックスとタイヤ空気圧調整装置を搭載する。ルーフには砲塔を搭載可能。全長4.97m、全幅2.06m、全高2.05m、全備重量4.8トン。エンジンはMTCA321ディーゼル（135kW。必要時最大160馬力）。積載量1.3トン。乗員９名。C-130輸送機に３両載せられる。兵員室を外し、輸送用または武装型として利用できるタイプも検討されている。2004年に102両、2007年に98両が発注された。参考：月刊軍事研究1,’05

＜ＲＧ−３３＞：RG-31シリーズ（装甲車）を参照。

＜ＲＧ−３３Ｌ＞：RG-31シリーズ（装甲車）を参照。

＜ＲＧ−３３Ｌ＋＞：RG-31シリーズ（装甲車）を参照。

＜ＲＧ３４＞：BAEシステムズ・ランドシステムズ・サウスアフリカ社の４×４輪装甲車。運転席は単座で、視界が広い。フローティングシートとマルチリンク・ハイドロニューマチック・サスペンションを装備する。戦闘重量9.5トン。エンジンはディーゼル（190馬力）、トランスミッションは５速オートマチック、最大速度105km、航続距離1000km。積載量２トン。参考：月刊軍事研究3,’11

＜ＲＧ−３５シリーズ＞：BAEシステムズ・ランドシステムズOMC社が2008年から開発している装輪装甲車。４×４輪と６×６輪の２種があり、１両100万ドルを予定している。参考：月刊軍事研究11,’09

　＜ＲＧ−３５（４×４輪）＞：車体は６×６輪型より短めで、パワーパックは共通である。戦闘重量12.2トン。乗員２名＋搭乗歩兵６名。AAD2012で試作車が公開された。参考：月刊軍事研究1,’13、11,’09

　＜ＲＧ−３５（６×６輪）＞：４×４輪型と80%以上の部品互換性を持つ。防御力は耐弾がSTANAG4569Aでレベル４、耐地雷がSTANAG4569Bでレベル4A-4B。防弾ガラスは12.7mm徹甲弾を防げる。ルーフにTRT-25戦術遠隔操作砲塔などを搭載可能。サスペンションは独立懸架のハイドロニューマチック式で、車高を４段階に調整できる。全長7.366m、全幅2.6m、全高2.707m、最大戦闘重量15.5トン。パワーパックはカミンズ社製ディーゼルエンジン（450馬力）とZF社製6HP602/902自動変速機（６速）、最大速度105km。ペイロード８トン。乗員２名＋搭乗歩兵12名。装甲兵員輸送車、歩兵戦闘車、自走榴弾砲、野戦救急車、回収車、工兵車両といったバリエーション化が可能。参考：月刊軍事研究1,’13、11,’09、1,’11、4,’13

＜ＲＧ−４１＞：BAEシステムズ・ランドシステムズ・サウスアフリカ社の８×８輪装甲車。車体下部は逆台形で、その下面に駆動系を装甲化して逆台形に収容し、地雷やIEDの爆風を反らす。駆動系収容部はモジュラー式で、破損した場合にはその部分のみを取り替えれば済む。サスペンションはハイドロニューマチック独立懸架で、タイヤ圧調整装置を持つ。座席は耐地雷フローティングシートである。全長7.7m、全幅2.8m、全高2.357m、戦闘重量24-30トン。エンジン出力530馬力または570馬力、トランスミッションはZF社製5HP902オートマチック（前進５速）、最大速度100km、航続距離800km。ペイロード5-11トン。51リットル入り飲料水タンクを持つ。TRT-25遠隔操作砲塔を搭載することも可能。参考：月刊軍事研究9,’10、1,’13

＜ＲＧ−４２＞：ソ連の破片手榴弾。参考：月刊グランドパワー3,’95

＜ＲＧ−５５Ｍ＞：DP-65（てき弾発射機）を参照。

＜ＲＧ６０＞：TFM社の４輪装甲車、別名ナヤラ。車体はワンボックス型で、車高が確保できるため、指揮車などとしても使える。参考：月刊軍事研究3,’97

＜ＲＧＢ−１０＞：ソ連海軍の対潜ロケット弾。RBU-1000から発射される。全長1.8m（1.7m？）、直径0.3m、全備重量195kg（90kg？）、弾頭重量100kg、炸薬量55kg。推進は固体燃料ロケット、速度毎秒350m、最低投射距離100m、最大投射距離1000m、沈降速度毎秒11.8m、攻撃可能深度100-450m、威力半径100m。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊世界の艦船1,'15増刊、4,'22、月刊軍事研究11,’99

＜ＲＧＢ−１２＞：ソ連海軍の対潜ロケット弾。RBU-1200から発射される。全長1.4m、直径0.25m、発射重量73kg、弾頭重量30kg。推進は固体燃料ロケット、射程1200m（0.6海里？）。参考：月刊世界の艦船9,’20

＜ＲＧＢ−６０＞：ソ連海軍の対潜ロケット弾。RBU-6000から発射され、着水後は重力に従って沈んでいき、潜水艦に接触するか、所定深度に達すると炸裂する。全長1.83m、直径0.212m（0.213m？）、ロケット弾重量119.5kg、炸薬重量25kg。推進は固体燃料ロケット、初速毎秒400m、最小射程300m、最大射程5800m、沈降速度毎秒11.6m、攻撃可能深度450-500m、威力半径50m。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊軍事研究12,’98、10,’09、1,’18、月刊世界の艦船1,'15増刊、5,’12、4,’22

＜ＲＧＤ−５＞：ソ連の破片手榴弾、通称アップル。重量310g、炸薬量110g。有効半径20m。延期信管遅延秒時3-4秒。参考：コンバット・バイブル２

＜ＲＧＨ−２２６＞：自衛隊の受信機。日本無線製。参考：月刊軍事研究7,’10

＜ＲＧＭ−６＞：レギュラス・シリーズ（巡航ミサイル）を参照。

＜ＲＧＭ−６６Ｄ＞：スタンダード・ファミリー（艦対艦ミサイル）を参照。

＜ＲＧＭ−６６Ｅ＞：スタンダード・ファミリー（艦対艦ミサイル）を参照。

＜ＲＧＭ−６６Ｆ＞：スタンダード・ファミリー（艦対艦ミサイル）を参照。

＜ＲＧＭ−８４＞：ハープーン・シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＲＧＭ−８４Ｅ＞：AGM-84E（空対地ミサイル）を参照。

＜ＲＧＭ−１５６Ａ＞：SM-4（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＧＭ−１８４Ａ＞：NSM艦対艦ミサイル（アメリカ海軍）を参照。

＜ＲＧＰ−４０＞：ポーランドのFB社が開発したリボルバー式40mmてき弾発射機。重量6.5kg。使用弾は40mm×46弾、初速毎秒78m、最大射程400m。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ＲＧＳ＞：BAEシステムズ社の機載遠隔操作銃塔で、Remote Guardian Systemの略。機体底部に捜索照準用ターレット（TVカメラ、FLIR、レーザー測距器装備）とGAU-17/Aミニガンターレット（３軸安定化装置付。発射速度毎分2000発または4000発）を装備するもので、両者とも全周旋回が可能であり、射界が広い。また、非使用時のステルス性と空力を考慮して機内引き込み式となっている。ミニガンを12.7mm重機関銃に換装することも可能。V-22オスプレイ用としてテスト中。参考：月刊軍事研究2,’08

＜ＲＧＳ−３０＞：ロシアが2000年に発表した30mm自動てき弾発射機。ライフル型で、本体重量11.7kgと小型軽量のため、二脚と折り畳みストックで安定した射撃ができる。使用弾は30mm×29弾、弾種はVOG-17またはVOG-17M榴弾で、給弾は上部から５発入りボックス・マガジンで行う。キャリングハンドルは側面に付いている。有効射程600m（オープンサイト）／1200m（光学照準器）、最大射程1700m。参考：月刊PANZER11,’02

＜ＲＧプロテクター・シリーズ＞：BAEシステムズ社の装輪装甲車。キャスパーの後継だが、キャスパーという名称をメカム社が商標登録して使えなくなったため改称した。参考：月刊軍事研究1,’13

　＜ＲＧプロテクター（４×４輪）＞：

　＜ＲＧプロテクター（６×６輪）＞：駆動系はロシア製トラックの流用で、キャスパーと同様の装甲車体を架装している。戦闘重量14.32トン。エンジンはYAMZ236HE2ディーゼル（226馬力）、トランスミッションはYAMC-236U。乗員１名＋乗車兵員17名。参考：月刊軍事研究1,’13

＜ＲＨ−３Ａ＞：SH-3ヘリ・ファミリーを参照。

＜Ｒｈ−４０ＢＢ＞：ラインメタル社製155mm砲用ベースブリード弾。PzH2000用に開発され、NATO標準155mm砲でも使用可能。砲から発射すると、射程40km。参考：月刊軍事研究8,’03

＜ＲＨ−５３Ｄ＞：CH-53ヘリ・ファミリーを参照。

＜Ｒｈ２０２シリーズ＞：ラインメタル社製20mm機関砲。参考：月刊PANZER8,’05

＜Ｒｈ２０２（車載型）＞：車載型、別名MK20DM5。MG151/20機関砲がベースで、1969年にドイツ陸軍が制式化し、マルダー１歩兵戦闘車やルクス装輪偵察車などに搭載した。砲口部にはフラッシュハイダーを兼ねるシングルバッフル式マズルブレーキを持ち、後座力は600kg。薬室には24本の溝が切られており、発射後に薬莢がへばりつくのを防ぐ。口径長85、ライフリング15本。使用弾は20mm×139、弾種はAPDS-T、DM43曳光焼夷徹甲弾、DM51A1焼夷榴弾、DM-48訓練弾、DM48A-1曳光訓練弾。砲口初速毎秒1100m(DM43)／1150m（APDS-T）、有効射程1000-1500m（対装甲車）／2000m（対ソフトスキン・対ヘリコプター）、最大射程7200m。徹甲弾の装甲貫徹力は射距離100m・傾斜角25度で48mm、射距離1000m・傾斜角０度で32mm、30度で24mm、60度で8mm。作動はガス圧式、給弾はベルトリンク、発射速度毎分800-1000発。左右両方から異なる種類の弾薬ベルトを給弾でき、上部からも６発または10発入りマガジンを装着できる。軽量型三脚架、通常型三脚架、連装砲架が用意されている。参考：月刊PANZER8,’05、8,’01、3,’04、5,’01、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,’15増刊

　＜Ｒｈ２０２（艦載型）＞：防楯付き人力操作架台に装着したもので、1974年にドイツ海軍が制式化した。マウント重量280kg。全周旋回可能、俯仰角マイナス５度（10度？）からプラス55度。口径20mm、砲身長65口径。砲弾重量134g、初速毎秒1050-1150m、有効射程1600m（対空）／2500m（対水上）、最大射程7000m。発射速度毎分880-1000発。参考：月刊世界の艦船1,’15増刊

＜Ｒｈ５０３＞：MK35/50mmRh503（機関砲）を参照。

＜ＲＨＡ＞：均質圧延装甲を参照。

＜ＲＨＡＷＳ＞：レーダー・ホーミング警報装置を参照。

＜ＲＨＥＬ＞：アメリカ海軍が開発しているレーザー砲Ruggedized High Energy Laser。新型レーザー・アーキテクチャにより出力150kWを目指しているらしいが、詳細は不明である。参考：月刊世界の艦船5,’21

＜ＲＨＩ＞：レーダー・ディスプレイの１つで、Range-Height Indicationの略。対空レーダー用で、絞り込んだ電波ビームを上下方向にあおりながら照射し、目標の高度と距離情報を同時に表示する。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＲＨＩＢ＞：硬質ゴムボートの略。下半分が硬質艇体、上半分がゴムボートになっている。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ＲＨＩＢ（１１ｍ）＞：アメリカ海軍のSEALs用11mボートで、Rigid Hull Inflatable Boats（硬質船体哨戒ボート）の略。FRP製のディープＶ型船体にゴムチューブを取り付けて浮力を持たせ、ウォータージェットを搭載したものである。CH-47、C-5、C-17、C-130、C-141による空輸やパラシュート投下も可能。全長11m、幅3.2m、吃水0.9m、排水量7.892トン、満載排水量９トン。主機はキャタピラー3126DITAディーゼル（470馬力）２基、推進はウォータージェット２基、速力40ノット（35ノット？45ノット？）、航続距離200海里（33ノット）。自衛用に7.62mm機銃、M2重機関銃、Mk19てき弾発射機を装備。乗員３名（４名？）＋SEALs分隊８名（９名？）。1998-2009年に生産された。2014-15年現在の就役数は62隻である。参考：月刊軍事研究11,’06、2,’14、月刊世界の艦船1,’10、5,’14

＜ＲＨＩＢ（海上保安庁）＞：海上保安庁のRHIB。SBU用に採用した。船体はフランスのゾディアック社製、エンジンはヤマハ製、船外機はアメリカ製。ソマリア沖海賊対処部隊用として派遣護衛艦にも搭載されており、出撃の際は艦尾に自衛艦旗を掲揚する。性能や取り回しが内火艇よりも良いようで、自衛官がうらやましがっているらしい。参考：ストライク・アンド・タクティカルマガジン1,’11

＜ＲＨＩスコープ＞：RHI（ディスプレイ）を参照。

＜Ｒｈｏ−Ｃ＞：BFグッドリッチ社のソナードーム用ゴム。Rhoは密度、Ｃは速度（veloCity）のことで、両者が海水と類似しており、音の減衰や反射が少ないためこう名付けられた。1966年にプロトタイプがアメリカ海軍ウィリス・Ａ・リーでテストされ、アメリカ海軍、西ドイツ海軍F122級フリゲート、スペイン海軍、オーストラリア海軍に採用された。参考：ザ・マーチ33号

＜ＲＨＹＯＬＩＴＥ＞：CIAの通信傍受衛星計画。ソ連のマイクロ波通信を傍受するため静止軌道にアンテナ衛星を打ち上げるもので、1965年末頃から計画を開始、地上局をオーストラリアに建設して1970年に最初の衛星を打ち上げた。1975年4月から衛星製造会社のTRWに勤務していたクリス・ボイスがソ連にRHYOLITEを含む機密情報をリークしており、ボイスは1977年1月に逮捕されている。参考：月刊軍事研究2,’02

＜ＲＩＡＴ＞：エアタトゥー（エアショー）を参照。

＜ＲＩＢ級＞：アメリカ海軍高速小型哨戒艇RIB（Rigid-hull Inflatable Boat）級。船体はFRP製で、ゴムの浮体を貼り付けてある。船型はディープＶ型。全長11m、全幅3.2m、吃水0.9m、満載排水量９トン。主機はディーゼル２基、出力940馬力、推進はウォータージェット２基、最大速力33ノット（45ノット？）、航続距離200海里（33ノット）。兵装は12.7mm機銃１丁、7.62mm機銃１丁。40mmてき弾発射機も搭載可能。乗員３名＋特殊部隊員８名（10名？）。座席は当初ベンチシートだったが、後期型では個別シートになった。1998-2002年に70隻が就役した。RHIBと同じ？参考：月刊世界の艦船4,’04増刊、2,’13、月刊JWings12,’01

＜ＲＩＣ＞：アメリカ軍のレーションで、レーション・インディビジュアル・コンバットの略。缶詰12個を１セットにしてあり、ファイバーボードケースに入れて金属ベルトが巻いてある。軍用32ガロン（121リットル）コンテナで18個の缶詰を一気に過熱することが可能。朝鮮戦争時に使用された。参考：ミリタリー・イラストレイテッド17

＜ＲＩＦＶ＞：XM4（歩兵戦闘車）を参照。

＜Ｒ−ｉＨＡ＞：トルコ海軍のヘリコプター型UAVで、TAIが開発中。最大離陸重量340kg。メインローターは２翅、巡航速度100ノット。積載量100kg。参考：月刊丸8,’11

＜ＲＩＭ−２Ａ＞：テリア1a（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−２Ｂ＞：テリアBW1（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−２Ｃ＞：テリアBT3（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−２Ｄ＞：テリアBT3A（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−２Ｅ＞：テリアHT3（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−２Ｆ＞：テリア・シリーズ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−７シリーズ＞：アメリカ海軍シー・スパロー個艦防空用短距離艦対空ミサイルシステム用艦対空ミサイル、別名シー・スパロー（Sea Sparrow）。エイラート撃沈事件を受け、1960年代中頃にAIM-7Cスパロー�Vを転用して開発され、1969年にIOCを獲得した。発射機はアスロック８連装発射機を流用したMk25を使用して開発期間を短縮し、後に独自設計のMk29を作っている。参考：月刊軍事研究12,’02、月刊世界の艦船4,’04増刊、12,’18

　＜ＲＩＭ−７Ｅ＞：AIM-7Eそのままで、1967年10月から生産された。全長3.66m、直径0.203m、翼スパン1.02m、全備重量228kg、弾頭重量40kg、炸薬重量30kg。推進は固体燃料ロケット１段式で、誘導はSARH、飛翔速度マッハ2.5、最大射程12km、垂直射程50000フィート（15240m。5000m？）、最低迎撃高度15m（5m？）。BPDMS及びIPDMSで使用される。参考：月刊軍事研究12,’02、丸スペシャルNo.77、月刊丸3,’90、月刊世界の艦船9,’09、5,’91

　＜ＲＩＭ−７Ｈ＞：艦載専用型。AIM-7E-2相当で、1973年に制式化された。小型のMk29発射機に収められるよう折り畳み翼を採用し、シーカーや誘導システムはアメリカのMk91やオランダのWMシリーズなど多種対応とした。弾体中央から後部にかけての下面にリア・アンテナを装着しており、発射艦からの目標照射レーダー波を直接受信し、目標からの後方散乱波とのドップラー周波数変化を比較することで、目標との距離変化速度を算出すると共に、間違って艦の方に逆戻りしないようにしてある。全長3.65m、直径0.203m、翼スパン1.02m、重量205kg、弾頭重量30kg（Mk38）。誘導は連続波SARH。推進はMk53Mod2固体燃料ロケット（作動時間2.9秒）、最大速度マッハ3.5以上、最小射程1km、最大射程18km、最小射高15m、最大射高5000m。参考：月刊世界の艦船1,’15、4,’19、ザ・マーチ17号、月刊軍事研究12,’02、U.S.ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＩＭ−７Ｆ＞：AIM-7FにRIM-7Hと同様の改造を加えて艦対空ミサイルとしたもので、RIM-7Hよりも後に制式化されたが、接尾符号はＨより前になっている。全長3.66m、直径0.203m、発射重量231kg、弾頭重量39kg（Mk71）。推進はMk58デュアルスラスト固体燃料ロケット、最大速度マッハ４、射程18km、最小射高15m。参考：月刊世界の艦船1,’15

　＜ＲＩＭ−７Ｍ＞：RIM-7Hの改良型で、AIM-7Mの艦対空ミサイル型でもある。デジタルコンピュータを採用して誘導性能を向上させ、シーカーをモノパルス・シーカーとしてルックダウン能力を改善しており、シースキマーへの対処能力が高い。尾部に推力偏向装置を取り付ければVLS対応の垂直発射型シー・スパローになる。全長3.8m、直径0.2m、翼スパン1.03m、発射重量227kg、弾頭重量39kg（HE。WDU-27/B）。推進はMk58デュアルスラスト固体燃料ロケット、射程18km、最小射高8m。誘導はSARH。参考：月刊世界の艦船1,’15、4,’04増刊、3,’05、3,’10、4,’19、月刊軍事研究12,’02、U.S.ウェポン・ハンドブック、丸スペシャルNo.77

　＜ＲＩＭ−７Ｐ＞：RIM-7Mの改良型。低空目標対処のためPIP（Product Improvement Program）を施した。水上目標への攻撃も可能。参考：月刊軍事研究12,’02、月刊世界の艦船12,’18

　＜ＲＩＭ−７Ｒ＞：RIM-7Pの改良型。赤外線誘導機能を追加した。参考：月刊軍事研究12,’02

　＜垂直発射型シー・スパロー＞：RIM-7VL。全方位攻撃性獲得とシステム・リアクションタイム短縮のため、1970年代末から開発された。発射後の方向転換のため、マイクロプロセッサー、慣性基準装置、アクチュエーターなどからなる推力偏向装置JVC（Jet-Vane Control unit。15.8kg）をRIM-7M/-7Pミサイル本体下部に付加して発射する。1981年にカナダ海軍イロコイ級ヘリコプター駆逐艦281ヒューロンのMk48垂直発射機で実射に成功した。参考：月刊軍事研究6,’01、月刊世界の艦船1,’02、4,’19

　＜ＥＳＳＭ＞：Evolved Sea Sparrow Missile（発展型シー・スパロー・ミサイル）の略で、レイセオン社が商標登録している。当初はRIM-7Tと呼ばれていたが、2001年にRIM-162という名称を与えられ、2004年1月からフル量産に入った。RIM-7Pの改良型で、超音速シースキミングミサイルを含む低高度・高機動目標に対処できる。外見はそれまでのRIM-7シリーズとは全く違い、弾体後部の直径を0.254mと大きくし、中央翼の代わりに中央から後部にかけてストレーキを装備、テイルフィンと推力偏向により軌道を制御する。これにより旋回性能が最大荷重50Gに向上した他、ロケットモーターを新型のデュアル・スラスト式に換えて最大射程を50kmに延伸した。また低煙推進薬を採用し、弾頭もMk140に変更して対艦ミサイルへの有効性も向上させ、誘導コンピュータを改良、艦上からのデータリンクを可能とした。発射後は慣性誘導で目標に向かうが、この間に発射艦からのデータ（X/Sバンドでの無線指令誘導）を元にコースを修正、終末段階でSARH（AN/SPG-62用Ｘバンド・イルミネータMk82やシースパロー射撃指揮装置Mk91用レーダー方位盤Mk95などを使用）に切り替えて目標を捉え命中する。全期間誘導、間欠照射ICWI、遅延照射といった終末誘導モードに対応可能で、多目標同時対処能力を持つ。Mk29旋回回転型発射機の他、Mk48VLSやMk56VLSに１セルあたり２発搭載したり、Mk41VLSやMk57VLSの１セルにMk25キャニスターを填め込むことで４発纏めて搭載したりでき、長射程を活かして僚艦防空にも使える他、ファランクスに換わるCIWSとしての位置付けもされている。全長3.66m、前部直径0.203m、後部直径0.254m、重量279kg、弾頭重量39kg（爆風破片型）。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ４以上（マッハ２以上？）、最小射程1.61km、有効射程30km前後（37km？）、最大射程50km、最小射高7.6m、最大射高12000m。参考：月刊軍事研究11,’06、12,’02、6,’01、10,’06、6,’07、5,’08、7,’16、月刊世界の艦船1,'15増刊、3,’10、5,’19、1,’20、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊JWings2,’15

　＜ＥＳＳＭブロック１ＪＵＷＬ＞：ジェラルド・Ｒ・フォード級及びズムウォルト級ミサイル駆逐艦向け。統合汎用武器リンクJUWLと、AN/SPY-3からのＸバンド指令誘導・セミアクティブレーダー誘導電波に対応したものである。参考：月刊世界の艦船2,’22

　＜ＥＳＳＭブロック２＞：終末誘導用デュアルモードＸバンドシーカーを備えるアクティブ・レーダー・ホーミング型。大型化したシーカーを収容するため、弾体前部も直径0.254mにする。ただシーカーを大型化してもミサイル内蔵レーダーの性能には限界があるため、セミアクティブ・レーダー・ホーミングも残してある。2018年にレイセオン社とLRIPへの移行契約が締結された。2020年から運用されている。2021年9月、アメリカ海軍がレイセオン・ミサイル＆ディフェンス社に全規模量産契約（アメリカ、オーストラリア、オランダ、カナダ、ギリシャ、デンマーク、ドイツ、トルコ、ノルウェー、ベルギー、ポルトガル向け）を発注した。参考：月刊軍事研究9,’16、月刊世界の艦船11,’17、8,’18、12,’21、5,'23、月刊航空ファン8,’18

　＜ＲＩＭ−１６２Ａ＞：イージス艦のMk41VLSに搭載できるESSM。AN/SPY-1に対応するため、中間無線指令誘導はＳバンド（E/Fバンド）を採用している。イージスシステム・ベースライン6.3以降で運用可能。参考：月刊世界の艦船3,’05、11,’17、月刊軍事研究9,’14

　＜ＲＩＭ−１６２Ｂ＞：イージス艦以外のMk41VLSに搭載できるESSM。中間無線指令誘導はI/Jバンドを使う。参考：月刊世界の艦船3,’05、11,’17

　＜ＲＩＭ−１６２Ｃ＞：Mk48VLS用ESSM。中間無線指令誘導はI/Jバンドを使う。参考：月刊世界の艦船3,’05、11,’17

　＜ＲＩＭ−１６２Ｄ＞：Mk29ランチャー用ESSM。中間無線指令誘導はI/Jバンドを使う。ジェラルド・Ｒ・フォード級ではAN/SPY-3MFRによるアップリンク／ダウンリンクを行うため、JUWL（Joint Universal Weapon Link）機能を付加する。参考：月刊世界の艦船3,’05、11,’17、月刊軍事研究7,’16

　＜ＲＩＭ−１６２Ｅ＞：Mk56VLS用ESSM。中間無線指令誘導はI/Jバンドを使う。参考：月刊世界の艦船11,’17、12,’18

＜ＲＩＭ−７海外シリーズ＞

　＜シースパローミサイルＲＩＭ−１６２（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の艦対空ミサイル。ひゅうが型、むらさめ型などに搭載されている。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’08、3,’10

＜ＲＩＭ−７Ｍ用訓練頭部＞：自衛隊の機器。三菱電機製。参考：月刊軍事研究6,’11

＜ＲＩＭ−８Ａ＞：タロス・シリーズ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−８Ｄ＞：タロス・シリーズ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−８Ｅ＞：タロス・シリーズ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−８Ｇ＞：タロス・シリーズ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−８Ｈ＞：タロス・シリーズ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−８Ｊ＞：タロス・シリーズ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−２４Ａ＞：ターター・シリーズ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−２４Ｂ＞：ターター・シリーズ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−２４Ｃ＞：ターター・シリーズ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−５０Ａ＞：SAM-N-8（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−５５Ａ＞：SAM-N-9（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ａ＞：SM-1MRブロック�W（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ｂ＞：SM-1MRブロック�X（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ｃ＞：SM-2MRブロック�T（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ｄ＞：SM-2MRブロック�T（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ｅ＞：SM-1MRブロック�Y（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ｇ＞：SM-2MRブロック�U（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ｈ＞：SM-2MRブロック�U（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ｊ＞：SM-2MRブロック�U（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ｋ−１＞：SM-2MRブロック�V（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ｋ−２＞：SM-2MRブロック�VＡ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ｌ−１＞：SM-2MRブロック�V（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ｌ−２＞：SM-2MRブロック�VＡ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ｍ−１＞：SM-2MRブロック�V（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ｍ−２＞：SM-2MRブロック�VＡ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６６Ｍ−３＞：SM-2MRブロック�VＢ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６７Ａ＞：SM-1ER（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６７Ｂ＞：SM-2ERブロック�T（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−６７Ｃ＞：SM-2ERブロック�U（艦対空ミサイル）またはSM-2(N)艦対空ミサイルを参照。

＜ＲＩＭ−６７Ｄ＞：SM-2ERブロック�V（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−７２Ｆ＞：RIM-72Cかも。アメリカ海軍の艦対空ミサイルシステム、別名シー・チャパラル（Sea Chaparral）。MIM-72地対空ミサイルがベースで、フォード・エアロスペースが開発し、1972年にベトナム戦争参加中の駆逐艦９隻が装備した。ミサイルは全長2.91m、直径0.127m、翼幅0.64m、発射重量84kg（86.2kg？）、弾頭重量5kg（11.4kg？12.6kg？）、炸薬重量1.1kg。推進は固体燃料ロケット、最大速度マッハ1.5、射程3km（9km？10km？）、垂直射程10000フィート（3048m）。誘導は光学＋赤外線パッシブ。４連装発射機（これもMIM-72の流用）に剥き出しで装填される。ベトナム戦争後に外されて台湾海軍に輸出され、康定級フリゲートと磐石級補給艦に搭載された。ベースとなったミサイルはMIM-72A、MIM-72C、MIM-72Jと順次改良されている。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17、5,’91、1,’20、月刊丸3,’90

＜ＲＩＭ−１１６＞：RAM（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−１５６Ａ＞：SM-2ERブロック�W（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−１５６Ｂ＞：SM-2ERブロック�WＡ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−１６１＞：SM-3ブロック０（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−１６１Ａ＞：SM-3ブロック�T（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−１６１Ｂ＞：SM-3ブロック�TＡ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−１６１Ｃ＞：SM-3ブロック�TＢ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−１６１Ｄ＞：SM-3ブロック�U（艦対空ミサイル）またはSM-3ブロック�UＡ（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−１６２＞：ESSM（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＭ−１７４＞：SM-6（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＲＩＮＴ＞：輻射情報収集の略。

＜ＲＩＯ＞：アメリカ海軍用語で、レーダー迎撃士官（Radar Intercept Officer）の略。F-4戦闘機やF-14戦闘機の後席に搭乗する海軍航空士官NFOのことである。ちなみに空軍では兵器システム将校WSOと呼ぶ。参考：月刊JWings7,’04、月刊航空ファン9,’17

＜ＲＩＰ＞：F-15C/D戦闘機（AN/APG-63(V)3搭載型）を参照。

＜ＲＩＰＳ−Ｍ０９０７−００１＞：自衛隊の電子管。三菱電機特機システム製。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＲＩＳ＞：Refueling Interface Systemの略。参考：月刊軍事研究11,’15

＜Ｒ．Ｉ．Ｓ＞：ナイツ・アーマメント社のM4カービン用電子装置装着レールで、Rail Interface Systemの略。ハンドガード部に装着し、レーザーポインター、ダットサイト、赤外線暗視装置などを取り付けられる。参考：JGroundVol2

＜ＲＩＳＡＴ＞：インドのレーダー偵察衛星。IAI社製で、マイクロ波合成開口レーダーを搭載する。重量300kg。2009年4月20日に打ち上げられた。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ＲＩＴＭ−２００＞：ロシアのプロジェクト22220砕氷船が搭載する原子炉。燃料は20%濃縮ウラン。熱出力175MW、電気出力55MW。参考：月刊世界の艦船2,’17

＜ＲＪシリーズ＞：BAe／アブロ・インターナショナル・エアロスペースの旅客機。BAe146シリーズがベースで、貨物型QT、貨客転換型QC、貨客混載型コンビもある。不況で2001年11月27日にRJXシリーズの開発とRJシリーズの生産を打ち切ることが決まり、2002年1月1日までの各型計166機で生産終了になった。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＲＪ７０＞：エンジンを強化し、重量を引き上げ、アビオニクスをデジタル化し、コクピットや内装を変更している。座席数70-94。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＲＪ８５＞：原型機は1992年3月23日に初飛行した。全長28.55m、全幅26.34m、全高8.61m、運航自重24.6トン、総重量43.998トン。翼面積77.3平方メートル。エンジンはハニウェル製F507（推力3.175トン）４基、経済巡航速度720km、最大運用限界マッハ数0.73、実用上昇限度10670m、燃料搭載量11370リットル（＋オプションで1170リットル）、航続距離2000km（最大ペイロード）／3770km（最大燃料）。最大ペイロード11.234トン。乗員２名。座席数85-112。量産初号機は1992年11月27日に初飛行し、1993年4月2日にスイスのクロスエアに引き渡され、10月1日にCAA、1994年6月10日にFAAの形式証明を取得した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＲＪ１００＞：原型機は1992年5月13日に初飛行した。座席数100-116席。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＲＪＸシリーズ＞：飛行性能向上型。エンジンをAS977-1Aに換装した。1999年2月から開発され、2001年4月28日にRJX85、9月23日にRJX100が初飛行したが、2001年11月27日に開発中止が決定し、2002年1月16日にRJX100、1月22日にRJX85の試験が打ち切られた。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＲＪ−１＞：J-1攻撃機ファミリーを参照。

＜ＲＪＮＯ＞：在外邦人等の保護措置を参照。

＜ＲＪＸシリーズ＞：RJシリーズ（旅客機）を参照。

＜ＲＪＺ−７２６＞：中国海軍の艦載電子戦システム。052D型や055型に搭載された。参考：月刊世界の艦船5,’22

＜ＲＫ−２＞：ソ連の艦載用連装チャフ投射機。全周旋回可能で、仰角を自由に変えられる。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＲＫ−１０＞：ソ連の艦載用10連装120mmチャフ投射機。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＲＫ−１６＞：ソ連の艦載用16連装82mmチャフ投射機。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＲＫ７６Ｐ＞：AK47シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＲＫ７６Ｔ＞：AK47シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＲＫ７６ＴＰ＞：AK47シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＲＫ７６Ｗ＞：AK47シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＲＫ９５ＴＰ＞：AK47シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＲＫ−３０４＞：西ドイツのレンク社が開発したトランスミッション。高性能型M60用に提案したもので、AVCR-1790-1Bとパワーパック化して使用する。ロックアップ・クラッチ付トルクコンバーターを装備しており、高速時には入力・出力軸を直結して燃費を改善する。ギアは前進４段・後進２段で、ギア比は前進が１速4.52:1、２速2.2:1、３速1.47:1、４速0.95:1、後進が１速4.52:1、２速2.2:1。操向は二重差動式で、各ギアは大小２種類の旋回半径を持っており、ハンドルを操作するとまず大きな半径で旋回を開始し、更にハンドルを切ると小さい半径に切り替わる。ハンドルを一杯に切るとギアが１段落ちて更に小さい半径で旋回する。ニュートラルでは超信地旋回が可能である。また、油圧リターダーも装備する。参考：月刊PANZER5,’81

＜ＲＫ　Ａ＞：ドイツ陸軍試作装輪装軌併用式装甲偵察車、Panzersparwagen RK Ausf A。RKは装輪・装軌の頭文字である。1938年に兵器局がザウラー社に開発命令を出した。重量6.5トン。装甲厚14.5-5.5mm。エンジンはザウラーOKDディーゼル（100馬力）、最大速度80km（装輪）／30km（装軌）。車体のみの試作車と、EW141及びMG34機銃を装備する砲塔を搭載した試作車の１両ずつが完成したが、発注が取り消されて生産されなかった。参考：ジャーマンタンクス

＜ＲＫＧ−３Ｍ＞：ソ連の対戦車手榴弾。参考：月刊グランドパワー3,’95

＜ＲＫｈＭ＞：2S1自走砲ファミリーを参照。

＜ＲＫｈＭ−４＞：BTR-80装甲車ファミリーを参照。

＜ＲＫｈＭ−６＞：BTR-80装甲車ファミリーを参照。

＜ＲＫＭ＞：イスラエル軍の地雷原処理ローラー。ロシアのKMT-5を元に開発した。車体に取り付けるサスペンションアームと、履帯幅ローラー２組からなり、これで地雷を押し潰す。ローラーの間にはチェーンが吊ってあり、触角信管を持つ地雷を誘爆させる。車両への取り付けにはクレーンと人員２名で15分かかる。緊急時には車内操作により30秒で外せる。参考：イスラエル軍現用戦車と兵員輸送車1985-2004

＜ＲＫｍ６０＞：AK47海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＲＫｍ６２＞：AK47海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＲＫｍ６２／７６＞：AK47海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＲＫＰ−５５＞：ソ連海軍の潜対地巡航ミサイルコンプレックス3K10、海軍制式名S-10グラナト（Granat、石榴）、米軍コードSS-N-21、NATOコードはサンプソン（Sampson）。3M12用RK-55車載対地巡航ミサイルを潜水艦発射型にしたもので、1987年（1984年？）に就役し、1980年代末頃から運用した。ミサイル名称は3M10で、形状及び運用方法が似ているため、トマホークスキーとも呼ばれる。深度30-40mで533mm魚雷発射管から発射され、水上に出るとロケットブースターで高度150-200mに跳ね上がり、ブースターを切り離してエアインテイクを開口、主翼を展張し、ターボファンにより高度150m前後を亜音速飛行する。全長8.09m（ブースター付き）、直径0.513m、翼スパン3.3m、発射重量1700kg。弾頭は重量400kg・威力200キロトン（100キロトン？）の核弾頭で、その後410kgHEの通常弾頭型も製作された。エンジンはR-95-300ターボファン（推力450kg）＋固体燃料ロケットブースター、巡航速度マッハ0.7、最大速度720km、射程2400km（核弾頭）／3000km（通常弾頭）。誘導は中間がAB40E管制誘導装置＋電波高度計＋TERCOM、終末がARGS-54アクティブ・レーダー・シーカー、CEP150m。1991年までに300発が量産され、671RTMK型ヴィクター�V型攻撃原潜25隻、971/971U/971M型アクラ型攻撃原潜15隻、945型シエラ�T型攻撃原潜２隻、945A型シエラ�U型攻撃原潜２隻（計37隻？）に240発以上を積んでいた。START�Uの結果、1990年代初期に核弾頭型の運用を中止して生産も打ち切ったが、核弾頭型の相当数を通常弾頭型に改造して引き続き配備している。この際、3K10/3M10の他にKS-122という名称が付いた。空中発射型はKh-55と呼ばれる。参考：月刊軍事研究7,’16、12,’02、月刊世界の艦船1,'15増刊、5,’16、11,’17、8,'20、11,'22、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、ソ連／ロシア原潜建造史

＜Ｒｋｒ．３１＞：ドイツ陸軍の方位盤。水準器を装着しており、三脚に載せて使う。バッテリーと繋げば夜間でも使用できる。参考：グラフィックアクション２

＜ＲＫＶ−１５＞：Kh-15シリーズ（空対地ミサイル）を参照。

＜ＲＫＶ−５００Ａ＞：Kh-55シリーズ（空対地ミサイル）を参照。

＜ＲＬ＞：ロケットランチャー（Rocket Launcher）の略。

＜ＲＬ−４＞：航空自衛隊127mmロケット弾４連装ポッド。ロケット弾共々技術研究本部が1975年に開発を完了した。円筒形で、先端が尖っている。ロケット弾種は榴弾、徹甲弾、HEAT。参考：月刊航空情報2,’10、月刊JWing8,’03、6,’13

＜ＲＬ−７＞：航空自衛隊70mmロケット弾７連装ポッド。先端が尖っている。全長2.16m、直径0.28m、重量35kg。参考：自衛隊装備カタログ1981、月刊航空情報2,’10

＜ＲＬ−２３Ｄ＞：U-8連絡輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＬ６８／６＞：ギリシャ軍68mmロケット弾６連装ポッド。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＲＬ７０／７＞：ギリシャ軍70mmロケット弾７連装ポッド。全長1.5m、直径0.25m、重量95kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＲＬ７０／１９＞：ギリシャ軍70mmロケット弾19連装ポッド。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＲＬＭ０２＞：ドイツ空軍塗装色、RLM Grau（RLMグレー色）。第２次大戦前からドイツ空軍機機内色として使用された色で、第２次大戦中は上面迷彩としても使用された。灰色というよりは灰緑色に近い。コクピット内部色としては1941年11月からRLM66に切り替わっている。参考：フォッケウルフFw190A/F/Gシリーズ、世界の傑作機No.141

＜ＲＬＭ０４＞：ドイツ空軍塗装色、Gelb（黄色）。第２次大戦時にドイツ空軍が機体番号色や戦術識別色など識別用として使用した色で、ややオレンジがかっている。参考：フォッケウルフFw190A/F/Gシリーズ

＜ＲＬＭ２３＞：ドイツ空軍塗装色、Rot（赤）。第２次大戦時にドイツ空軍が識別用として使用した色で、純粋赤色である。参考：フォッケウルフFw190A/F/Gシリーズ

＜ＲＬＭ２７＞：ドイツ空軍塗装色、Gelb（黄色）。第２次大戦時にドイツ空軍が戦術識別色として使用した色で、くすんだRLM04である。参考：フォッケウルフFw190A/F/Gシリーズ

＜ＲＬＭ６５＞：ドイツ空軍迷彩色、ヘルブラウ。参考：世界の傑作機No.145

＜ＲＬＭ６６＞：ドイツ空軍塗装色、Schwarzgrau（シュヴァルツグラウ、ブラックグレー）。1941年11月のドイツ空軍塗装規定書L.Dv.521で規定されたコクピット内部反射防止塗色で、ほぼつや消し黒。参考：フォッケウルフFw190A/F/Gシリーズ、世界の傑作機No.141

＜ＲＬＭ７０＞：ドイツ空軍迷彩色、シュヴァルツグリュン。参考：世界の傑作機No.141

＜ＲＬＭ７１＞：ドイツ空軍迷彩色、デュンケルグリュン。参考：世界の傑作機No.157

＜ＲＬＭ７２＞：ドイツ空軍迷彩色、ミッテルグリュン。参考：世界の傑作機No.145

＜ＲＬＭ７４＞：ドイツ空軍迷彩色、Graugrun（グラウグリュン、灰緑色）。1941年11月に制定された昼間戦闘機用グレー迷彩色で、軽く緑がかった暗い灰色である。参考：フォッケウルフFw190A/F/Gシリーズ

＜ＲＬＭ７５＞：ドイツ空軍迷彩色、Grauviolett（グラウヴィオレット、グレーバイオレット）。RLM74と組み合わせて使用された昼間戦闘機上面塗装用グレー迷彩色で、赤紫の入った灰色である。参考：フォッケウルフFw190A/F/Gシリーズ

＜ＲＬＭ７６＞：ドイツ空軍迷彩色、Lichtblau（ライトブルー）。RLM74/75と同時に制定された昼間戦闘機下面塗装用グレー迷彩色で、1944年7月制定のグリーン迷彩でも下面塗装として引き続き使用された。生産ラインでは、機体全面をこの色で塗り潰した後に上面塗装を施していた。参考：フォッケウルフFw190A/F/Gシリーズ

＜ＲＬＭ８３＞：ドイツ空軍迷彩色、Dunkelgrun（暗緑色）。1944年7月に制定されたグリーン迷彩用塗装色。RLM71と殆ど同じ色で、RLM75と組み合わせてFw190D-9が主に使用した。参考：フォッケウルフFw190A/F/Gシリーズ

＜ＲＬＭ−Ｄ＞：ロシア軍のデシメートル波レーダー。参考：月刊軍事研究11,’17

＜ＲＬＭ−Ｍ＞：ロシア軍のメートル波レーダー。参考：月刊軍事研究11,’17

＜ＲＬＰ＞：Regenerative Liquid Propellantの略。燃料タンクから燃料室にポンプで液体装薬を送り、ピストンで燃焼室に注入して点火させる方式。ピストンと燃焼室を正確に設計すれば初速を制御できるが、誤作動を起こすと液体装薬タンクに火が入って爆発の危険がある。参考：月刊PANZER4,’03

＜ＲＬＰＫ＞：レーダー照準システムを示すロシア語略。参考：月刊軍事研究9,’08

＜ＲＭ＞：アメリカ海軍の機微情報管理配信ソフトRadiant Mercuryの略で、RADMERCとも略す。機密文書の情報管理とマルチドメインでの情報共有を行うソフトウェアで、ファイル単位での情報配布、音声や動画のストリーミング配信、特定項目・セクション内容抽出、データ整合性検証SNMP（Simple Network Management Protocol）によるネットワーク機器動作監視などを行える。1992年に最初のバージョンが完成した。参考：月刊軍事研究7,’18

＜ＲＭ−１＞：ロシア軍の対潜・対水上艦用上昇機雷。魚雷型で、航空機から敷設される。信管は水圧式。1960年に実用化されたが、失敗作だったらしい。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊軍事研究3,’16

＜ＲＭ１Ｃ＞：タインRM1C（ガスタービンエンジン）を参照。

＜ＲＭ−２機雷＞：ロシア軍の対潜・対水上艦用上昇機雷、NATOコードはクラスター・ベイ。魚雷型で、潜水艦から敷設される。全長3.85m、直径0.53m、重量870kg、炸薬重量220kg。最大深度450m。信管は水圧式。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＲＭ−８シリーズ＞：スウェーデン空軍サーブ37シリーズ用ターボファンエンジン。スウェーデンのフライグモーター社が開発した。参考：世界の軍用機1979

　＜ＲＭ−８Ａ＞：バイパス比1.0、ファン段数２段、圧縮機は軸流式で低圧４段・高圧７段、燃焼器はカニュラー型で燃焼室９個、タービンは高圧１段・低圧３段、アフターバーナー付き。全長6.16m、直径1.397m、エアインテイク径1.03m、乾燥重量2.1トン。ドライ最大推力6.69トン、離昇推力11.789トン。AJ37に搭載された。参考：世界の軍用機1979

　＜ＲＭ−８Ｂ＞：ファン段数を３段にし、低圧圧縮機を３段に減らした。圧縮機3+3+7段、圧縮比17、燃焼器はアニュラー式、タービン段数１＋３段。全長6.23m、直径53インチ（1.35m）、乾燥重量2.35トン。ドライ最大推力7.348トン、離昇推力12.75トン。JA37に搭載された。参考：世界の軍用機1979、世界軍用機年鑑1990-91

＜ＲＭ１２シリーズ＞：スウェーデン空軍JAS39戦闘機用ターボファンエンジン。F404-GE-400をボルボ・フリグモーターでライセンス生産したものである。1985年5月から試運転し、1988年3月にJAS39に搭載してのテストが行われた。参考：月刊軍事研究11,’08

＜ＲＭ１２＞：推力を強化しており、逆噴射装置は無い。圧縮機３＋７段、圧縮比27、燃焼器はアニュラー式、タービン段数１＋１段。全長159インチ（4.039m）、直径35インチ（0.889m）、重量2315ポンド（1.05トン）。A/B時推力18100ポンド（8.21トン）。参考：月刊軍事研究11,’08、世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＲＭ１２ＵＰ＞：RM12のフレームホルダーを空冷式とし、FADECを追加したもの。FADECはアメリカ国防総省の技術提供許可が下りなかったため、ボルボで独自開発した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究11,’08

＜ＲＭ−２４＞：メギットディフェンス社の曳航ターゲットポッド。参考：月刊JWings7,’13

＜ＲＭ−３０Ａ＞：メギットディフェンス社の曳航ターゲットポッド。海上自衛隊も使用している。参考：月刊JWings7,’13

＜ＲＭ−３０Ａ１＞：メギットディフェンス社の標的曳航用リーリングマシン・ランチャー。参考：月刊航空ファン12,’17

＜ＲＭ−３０Ｂ＞：メギットディフェンス社の曳航ターゲットポッド。A/A37U-36の民間型である。海上自衛隊も使用している。参考：月刊JWings7,’13

＜ＲＭ−６２＞：メギットディフェンス社の曳航ターゲットポッド。標的半自動曳航・回収装置MLCM（マイクロプロセッサ・ロジック・コントロール・モジュール）を持つ。曳航ワイヤ長12190m。参考：月刊JWings7,’13

＜ＲＭ−７０シリーズ＞：チェコスロバキア陸軍自走多連装ロケット。国産開発してタトラ社が生産した。東ドイツ、ギリシャ、フィンランド（東ドイツ崩壊後に中古を導入）に輸出もされた。参考：世界AFV年鑑2002-2003、月刊軍事研究4,’97

＜ＲＭ−７０＞：車体は悪路走破能力の高い８×８輪タトラ813トラックで、車体前部のキャビンを装甲化し、荷台前部に再装填用ロケット、後部にランチャーを搭載する。ランチャーは10列４段の40連装で、方向射界左125度、右70度、仰角0-55度。弾種はBM-21と同じ122mmロケット弾9M22U、9M22M、9M28、発煙弾、焼夷弾で、最大射程20380m。斉射所要時間20秒、再装填所要時間35秒。1972年のシールド72演習で初公開された。参考：世界AFV年鑑2002-2003、月刊軍事研究4,’97、月刊丸4,’99、ミリタリー・バランス1989-1990

＜ＲＭ−７０Ｍｏｄ．７０／８５＞：改良型で、キャビンを非装甲型に戻した。参考：世界AFV年鑑2002-2003

＜ＲＭ−７０海外シリーズ＞

　＜ＲＭ−７０（北朝鮮軍）＞：北朝鮮軍自走多連装ロケットランチャーで、北朝鮮軍制式名は不明。リバース・エンジニアリングでコピー生産している。参考：月刊軍事研究5,’18

＜ＲＭ１２９０＞：イギリスが開発した航海レーダー。アンテナはスロット導波管、使用周波数Ｘバンド。中国海軍054級フリゲートに搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊軍事研究5,’13

＜ＲＭＡ＞：Revolution in Military Affairs（軍事革命）の略。定義は、「軍事理論・作戦概念の劇的変化や、作戦の性格と遂行の根本的変化と組み合わされる技術の革新的応用によってもたらされる、戦争の性質の大変革」である。戦略や戦術が一変し、戦争の様相もそれまでとは全く異なる形となり、兵士に求められる資質も変化する。更に、国内・国際的な政治経済社会情勢にも影響し、変革を及ぼす。1956年、イギリスのクインズ大学マイケル・ロバーツ歴史学教授が、スウェーデンのグスタフ・アドルフ２世による1560-70年の軍事政策を「軍事革命(Military Revolution)」と命名したのが用語の始まりであり、1960年代には軍事史上の革命的な変革（航空機の登場や電撃戦など）を指す用語に発展した。ただ論者によって何が軍事革命にあたるかは異なっており、RMA自体に否定的な論者もいる。20世紀末以降は情報技術の革新（いわばIT革命の軍事版）がRMAにあたるとされる。ソ連では1950年代に電撃戦をMTR（Military Technology Recolution、軍事技術革命）と評していたが、1960年前後に行われた核戦争に関する研究でRMAという用語を創設し、1970年代に先端技術を使用した戦略・戦術を促進すべくRMAという用語を主用するようになった。西側諸国でRMAという用語が普及するのはもっと後で、1993年9月からアメリカで開かれた「RMAに関する討議会」の纏めが出された頃からである。2002年のアメリカ国防計画指針の防衛戦略構想で、米軍再編（トランスフォーメーション）という形で具現化した。参考：月刊軍事研究12,’14、4,’01、12,’04

＜ＲＭＡＳ＞：王国海上補助部隊を参照。

＜Ｒ−ＭＡＸシリーズ＞：ヤマハ発動機が開発した無人ヘリコプター。R-50の改良型で、1997年に登場した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｒ−ＭＡＸ＞：機体を防滴化して撒布した農薬が機内に入り込まないようにした。エンジンを換装し、ペイロードを２倍に増やすと共に、農薬タンクをカセット式にして撒布効率を良くし、撒布幅も1.5倍に広げている。CPU10基と新開発のヤマハ姿勢制御装置YACSを搭載し、高い自律飛行能力を持つ。全長3.63m、全幅0.72m、全高1.08m、運航自重58kg、全備重量94kg。目視範囲実用距離150m。農薬搭載量16kg。2000年3月の有珠山噴火を受け、GPSと視程外自律飛行装置を積んで火口観測に投入され、地形変化や降灰の映像をリアルタイムで伝送している。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｒ−ＭＡＸタイプ�UＧ＞：高精度GPSを追加したタイプ。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｒ−ＭＡＸ　Ｇ１＞：R-MAXタイプ�UＧベースの視程外飛行可能型で、2006年に登場した。離着陸時は操縦者が送信機で制御するが、他は自律飛行でき、GPSデータを基に機体位置や速度の制御を行う。西之島噴火の観測に投入され、船の上から発進して4km先の島の様子を観測している。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｒ−ＭＡＸファミリー＞

＜Ｒ−ＭＡＸタイプ�UＧ（陸上自衛隊）＞：陸上自衛隊の無人ヘリコプター。ヤマハの農薬撒布用無人ヘリコプターを改造している。監視カメラ、FLIR、レーザー測距器などを搭載し、60分の飛行が可能で、実用飛行距離は150km。半径5kmなら地上ステーションから直接誘導でき、それ以上はGPSを利用したプレプログラム・データにより自律飛行する。全長3.6m。エンジンは２サイクル式ガソリン（総排気量250cc）。積載量30kg。運用機３機、スペア１機、CCDカメラ・赤外線暗視装置、スペアパーツ、地上ステーションなど合計３億6000万円で導入し、イラク人道復興支援活動に投入した。2005年のパリ航空ショーにも出品されたが、軍用輸出は考えていない。参考：月刊軍事研究10,’05、2,’05

＜ＲＭＧ＞：ラインメタル社の12.7mm遠隔操作銃塔で、Rheinmetall Machine Gunの略。IDEX2011で展示された。使用弾は12.7mm重機関銃M2用と同じもので、本体を軽量化、銃身の耐圧能力をM2の3850バールから4000バールに高めて強装薬弾（開発中）を使えるようにしてある。発射数カウンターが用意されており、正確な銃身寿命を判断できる。給弾は電動で、デュアルフィードも可能。重量25kg。最大有効射程1500m。2014年からドイツ軍に配備予定。参考：月刊軍事研究6,’11

＜ＲＭＩ＞：ラジオ磁気指示計を参照。

＜ＲＭｉ４３＞：ドイツ国防軍の対戦車地雷。箱形をしており、蓋の部分に200-400kgの圧力がかかると炸裂する。除去しようとして傾けた時に炸裂させることも可能。全長800mm。炸薬はアマトール4kg。第２次大戦時に使用した。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＲＭＫ３０＞：ドイツのマウザー社が開発した30mm無反動自動砲システム。当初ヘリに搭載予定だったが、採用が見送られたため車載に転用した。独特の砲口制退器と後部のラベルノズルが反動を打ち消す。薬室は４室リボルバー式、使用弾は30mm×230、30mm×280、30mm×300弾で、現用弾の他、ケースレス・テレスコープ弾を使用でき、弾種はバーコード化されて記憶される。砲身長1.7m、重量100kg。給弾は全電動、射撃は３点バースト、発射速度毎分100発。参考：月刊軍事研究5,’03、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＲＭＰＡ＞：イギリス空軍の洋上哨戒機開発調達計画で、Replacement Maritime Patrol Aircraft（後継洋上哨戒機計画）の略。ニムロッドMR.Mk2の後継として1995年1月から開発案を募集し、2005年までに25機を調達する予定とした。航続時間13時間の機体で、対潜哨戒能力の他に救難捜索能力及び限定早期警戒能力も持ち、レーダー警戒受信器、ミサイル警戒装置、電子光学捜索探知システム、赤外線妨害装置、曳航式デコイなどを統合した防御補助サブシステム（DASS）を装備する。通信システムは各種無線機の他にリンク11及びリンク16を装備。コンソールは７基で、センサー操作員、航法通信員、音響センサー操作員、レーダー・電子戦支援員がコンソールの前に座り、パイロットは２名、他に戦術統制員が乗り込む。ニムロッド2000、オライオン2000、ヴァルキリー、アトランティック３が提案され、1996年10月にニムロッド2000がニムロッドMRA.Mk4として採用された。参考：月刊軍事研究3,’97

＜ＲＭＳ＞：AN/WLD-1シリーズ（機雷掃討モジュール）を参照。

＜ＲＭＳｈ＞：ソ連軍のウェットピン式履帯。運用寿命7000km。T-62戦車からT-90戦車まで使用されている。参考：月刊グランドパワー5,’03

＜ＲＭＵ−８／Ａ＞：アメリカ軍の標的曳航用リールランチャー。ポッド内部にリール（スプール）と曳航ワイヤーを収容し、前端に作動用ラムエアタービンを付けたものである。曳航する標的はTDU-22/BまたはTDU-30/Bで、ポッド後下部にセットする。参考：月刊JWings7,’13

＜ＲＭＵ−１０／Ａ＞：アメリカ軍の標的曳航ポッド（Tow Target Pod）。パイロンのエジェクターラックにトウターゲット・アダプターを介してウインチや曳航リールを内蔵したポッドを装着する。トウーゲット・アタプターから２本、ポッドから１本の支柱が外舷側に伸びており、そこに１本のブームを取り付け、ブーム尾端のランチャーにTDU-10/Bダート・ターゲットをセット、空中でウインチにより繰り出して使用する。TDU-10/BとセットでA/A37U-15トウターゲット・システムと呼ぶ。参考：月刊JWings7,’13

＜ＲＭＶ６１Ｈ０４９９１Ａ０１＞：自衛隊の電子管。東芝電波プロダクツ製。参考：月刊軍事研究10,’18

＜ＲＭＶ６１Ｈ０４９９１Ａ０１（８１式短距離地対空誘導弾（Ｂ）用）＞：自衛隊の電子管。東芝または東芝電波プロダクツ製。参考：月刊軍事研究6,’12、4,’17

＜ＲＮ−３５／３６＞：ソ連軍の核爆雷。参考：月刊世界の艦船11,’22

＜ＲＮ９４＞：トルコ陸軍６×６輪装甲兵員輸送車。車体は装甲鋼板の全溶接で、7.62mm徹甲弾を全周にわたり防御できる。40mm擲弾発射機装備装甲砲塔、12.7mm機銃装備車長用キューポラ、12.7mm機銃装備ドラゴン銃塔、25mm機関砲M811及び7.62mm同軸機銃装備ドラガー砲塔などを選択可能。戦闘重量13トン。エンジンはカミンズ製（240または260馬力）、トランスミッションはアリソン製オートマチック。最大速力8kmで水上航行も可能。オプションでNBC防護装置、エアコン、暗視装置などを装備できる。乗員２名＋乗車歩兵11名。参考：月刊軍事研究8,’99

＜ＲＮＡＶ＞：エリア・ナビゲーションを参照。

＜ＲＮＢＡＥＥ＞：イギリス陸海軍装備見本市の略。参考：月刊丸1,’98

＜ＲＮＤ＞：ドイツのアジール社が1943年末に開発した装甲板用溶接材。ニッケル不足でステンレスが使用不能となったため、炭素0.08%の極低炭素軟鋼を使用している。参考：月刊丸4,’07

＜ＲＮＺＡＦ＞：ニュージーランド空軍の略。

＜ＲＯ＞：機上無線員（航空自衛隊）を参照。

＜ＲＯ＞：観測性低減の略。一定方向のみに対レーダー・ステルス性を持つことを指す用語である。前方象限のみに対レーダー・ステルス性を有する場合、レーダー反射特性がパックマンのような形になるので、パックマン・シグネチャーとも呼ばれる。参考：月刊軍事研究1,’08

＜Ｒｏ１＞：イタリア軍の偵察機。フォッカー製C5複葉観測機を1925年に導入したものである。後に練習機として使用されるようになり、1939年まで配備されていた。全長9.5m、全幅15.3m、全備重量2170kg。エンジンはブリストル・ジュピター（500馬力）単発、最大速度255km、実用上昇限度6000m、航続距離1200km。固定武装は7.7mm機銃3-4丁。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＲＯ−６Ａシリーズ＞：アメリカ陸軍の偵察機。DHC-8ベースで、DHC-8-102改造の原型機１機、RO-6A QRC暫定改造機６機、新規量産改造機２機の計９機が製作された。参考：月刊JWings6,’18

　＜ＲＯ−６Ａ　ＱＲＣ＞：QRCは即応能力型の略。暫定改造型で、デザート・オウルとサターン・アーチの２種類がある。参考：月刊JWings6,’18

　＜ＲＯ−６Ａサターン・アーチ＞：RO-6A QRCの一種、Saturn Arch。コクピット後方の胴体上面にフェアリングがある。DHC-8-202から２機、DHC-8-315から２機が改造された。後にRO-6A ARL-Eに改造された。参考：月刊JWings6,’18

　＜ＲＯ−６Ａデザート・オウル＞：RO-6A QRCの一種、Desert owl。DHC-8-315がベースで、胴体下面に大型のPENRAD（縦深レーダー）フェアリングを持つ。２機が改造された。後にRO-6A ARL-Eに改造された。参考：月刊JWings6,’18

　＜ＲＯ−６Ａ　ＡＲＬ−Ｅ＞：量産改修型で、ARL-Eは拡張型低高度空中偵察機の略。EO-5Cの後継で、高解像度フルモーションビデオHD FMV、軽量探知測距装置LiDAR、広域空中監視装置WAAS、縦深レーダーPENRAD、合成開口レーダー、ハイパースペクトル画像HIS、ボードスペクトラムSIGINT装置、ビッグアイアンCOMINT装置を積む。機体前部上面にフェアリング、中央下部両側に合成開口レーダー用アンテナフェアリング、左側面中央の窓の下にバルジ２基、左後部ドア前方に背の低い楔状突起物の列がある。DHC-8-315から２機が新規改造され、原型機１機とQRC６機もこの規格に再改造された。ベース機体の大きさによって搭載機器に違いがあるらしく、フェアリング形状に差異がある。参考：月刊JWings6,’18、9,’19

＜ＲＯ．３７＞：イタリアのメリディオナリ社が開発した複葉戦闘機。全長8.6m、全幅11.08m、全備重量2400kg。エンジンはフィアットA.30RA（700馬力）単発、最大速度320km。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＲＯ．３７ｂｉｓ＞：イタリア軍の戦闘偵察機。メリディオナリ社が開発した。RO.37複葉戦闘機のエンジンを空冷に換装したものである。全長8.62m、全幅11.08m、全備重量3470kg。エンジンはピアッジオP.XR（700馬力）単発、最大速度330km。固定武装は機銃２丁。15kg爆弾12発を搭載できる。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＲＯ．４１＞：イタリアのメリディオナリ社が開発した複葉戦闘機。試作のみで採用されなかった。全長6.7m、全幅8.81m、全備重量1250kg。エンジンはピアッジオP.7C.45（390馬力）単発、最大速度340km。固定武装は機銃２丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＲＯ．４３＞：イタリア海軍の複葉水上戦闘偵察機。全長9.7m、全幅11.6m、全備重量2400kg。エンジンはピアッジオP10R（700馬力）単発、最大速度300km、実用上昇限度6600m、航続距離1500km。固定武装は7.7mm機銃２丁。乗員２名。125機が生産され、艦船や島嶼に配備された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＲＯ．４４＞：イタリア海軍の複葉水上戦闘偵察機。RO43を単座にして後席に覆いを付け、前方機銃を7.7mm２丁に変更したものである。50機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＲＯ．５１＞：イタリアのメリディオナリが開発した戦闘機。試作のみに終わった。全長7.46m、全幅9.8m、全備重量2100kg。エンジンはフィアットA74RC38（840馬力）単発、最大速度395km。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｒｏ５７シリーズ＞：イタリアのIMAMが開発した迎撃戦闘機。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒｏ５７＞：1942年に少数が配備された。全長8.92m、全幅12.52m、全備重量4950kg。エンジンはフィアットA74RC38（840馬力）双発、最大速度490km、実用上昇限度7800m、航続距離1200km。固定武装は12.7mm機銃２丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｒｏ５７ｂｉｓ＞：急降下爆撃機型。爆弾架とダイブブレーキを装備する。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｒｏ５８＞：イタリアのIMAMが開発した長距離戦闘機。1943年に１機が作られてテストされたが、イタリア降伏でお蔵入りになった。全長9.92m、全幅13.4m、全備重量6110kg。エンジンはDB601A-1（1175馬力）双発、最大速度605km、実用上昇限度9500m、航続距離1500km。固定武装は20mm機関砲５門、12.7mm機銃１丁。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｒｏ６３＞：イタリア軍の観測連絡機。Fi-156シュトルヒに触発されたため、STOL性に優れる。完成が終戦直前だったので、少数のみ配備された。全長9.6m、全幅13.49m、全備重量1060kg。エンジンはヒルトHM508D（250馬力）単発、最大速度200km、航続距離900km。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＲＯ１０７＞：ロケット弾用信管で、電波近接信管と、バックアップの瞬発信管からなる。10年以上の保管寿命を持つ。参考：火器弾薬技術ハンドブック

＜ＲＯ２０００シリーズ＞：イギリスのロイヤル・オードナンスが開発した装甲車。1986年6月に初公開された。基本の装軌車体に砲塔などを搭載することで様々なファミリーを構成する。下部転輪はダブルタイプ片側５組、起動輪は前方、誘導輪は後方にあり、上部転輪は片側２枚。参考：ザ・マーチ39号

　＜ＲＯ２００１＞：自走榴弾砲型。車体後部に固定式戦闘室を増設し、ロイヤル・オードナンス製105mm軽量砲やエジプトのアブ・ザーバル社製122mm榴弾砲D30を搭載している。主砲は左右30度ずつの限定旋回式で、俯仰角マイナス５度からプラス70度。主砲装弾数84発。戦闘室左上部に12.7mm機銃（1000発。全周旋回可能、俯仰角マイナス５度からプラス90度）を装備する。車体長6.2m、全幅2.81m、全高2.7m、重量20トン。エンジンはパーキンス社製TV8-640ターボチャージャー付き８気筒ディーゼル（320馬力）、最大速度55km、燃料搭載量454リットル。乗員５名。参考：ザ・マーチ39号

　＜ＲＯ２００２＞：装甲兵員輸送車型。NBC防護装置付き。空輸可能。全長6.3m、全幅2.81m、車体高1.9m、重量18トン。エンジンはパーキンス社製TV8-640ターボチャージャー付き８気筒ディーゼル（320馬力）、最大速度55km、燃料搭載量454リットル。自衛用として車体中央上面左の車長用キューポラに12.7mm機銃１丁（1000発）を装備しており、全周旋回可能、俯仰角マイナス５度からプラス90度。車長用キューポラ直前の車体上面左右に５連装発煙弾発射機を１基ずつ搭載する。乗員２名（車長、操縦手）＋搭乗歩兵10名。参考：ザ・マーチ39号

　＜ＲＯ２００３＞：自走迫撃砲型。車体後部に120mm後装式迫撃砲（100発）と対空機銃を装備する全周旋回砲塔を装備する。主砲仰角45-85度（移動時は０度）。副武装はヒューズ社製7.62mmチェインガン（2000発）。砲塔両側面前部に発煙弾発射機を５発ずつ、縦一列に装備する。NBC防護装置付き。空輸可能。全長6.2m、全幅2.81m、全高2.1m、重量18トン。エンジンはパーキンス社製TV8-640ターボチャージャー付き８気筒ディーゼル（320馬力）、最大速度55km、燃料搭載量454リットル。乗員３名。参考：ザ・マーチ39号

　＜ＲＯ２００４＞：軽戦車型。車体後部に105mmライフル砲塔（増加装甲付き）を搭載する。自動装填装置などを装備し、夜間戦闘能力や走行間射撃能力を持つ。主砲装弾数30発。副武装はヒューズ社製7.62mmチェインガン。全長8.1m、車体長6.3m、全幅2.81m、全高2.41m、重量21.5トン。エンジンはパーキンスTV8-640ターボチャージャー付き８気筒ディーゼル（320馬力）、最大速度55km、燃料搭載量454リットル。乗員３名（車長、操縦手、砲手）。参考：ザ・マーチ39号

＜ＲＯＡＤ＞：ロード師団を参照。

＜ＲＯＢＥ＞：アメリカ軍が開発中の見通し線内通信・衛星通信中継器材で、Roll-On Beyond line-of sight Enhancementの略。航空機に予め衛星通信アンテナなどの固定器材（ROBEグループＡ）を装着しておき、通信中継任務に投入する際は通信種別に合わせたパレット化通信中継器材（ROBEグループＢ）を追加搭載する。KC-135に40機ほどROBEグループＡ装着改修を施す予定で、従来通りの空中給油任務にも使用できる。参考：月刊軍事研究7,’13

＜Ｒｏｂｏｔカメラ＞：ドイツ空軍のガンカメラ。全長1.6m、１コマあたり24×24mmのフィルムを使用し、連写が可能である。参考：世界の傑作機No.141

　＜Ｒｏｂｏｔ�T＞：ツァイス・ビオター製レンズを搭載する。明度F2、撮影距離1000m。参考：世界の傑作機No.141

　＜Robot�U＞：シュナイダー・テレクセナー製レンズを搭載する。明度F3.8、撮影距離2000m。参考：世界の傑作機No.141

＜ＲＯＣＲ＞：アメリカ海軍研究所が研究しているAMDR用アルゴリズムで、Receive Only Cooperative Radarの略。レイセオン・テクノロジーズが2020年5月下旬に受注した。同名でＳバンド連続波用小型マグネトロン送信機の研究というのもあるが、AMDRの送受信モジュールは半導体なので、別件らしい。参考：月刊世界の艦船9,’20

＜ＲＯＣＳＡＴシリーズ＞：台湾の低軌道衛星。中国との関係上、軍事転用はしないことになっている。参考：月刊軍事研究8,’03

　＜ＲＯＣＳＡＴ２＞：地上分解能2mの白黒CCDカメラと、分解能15mのカラー・赤外線マルチスペクトラルセンサーを搭載している。2003年末に高度890kmに打ち上げる予定で、設計寿命５年以上。参考：月刊軍事研究8,’03

＜ＲＯＥ＞：Rules Of Engagement（交戦規則）の略。国家の主権を守り、部隊などの安全を確保するため、事態及び情勢の推移に応じて軍隊がとる行動（先制奇襲攻撃を受けた際の反撃など）を規定したもので、国際法規や慣例に準拠して定められている。シビリアン・コントロールの１つで、部隊の行動を政府の方針と合致させ、指揮官の負担を軽減すると共に、軍隊の暴走や紛争拡大を防ぐ。国連もROEを定めている。参考：月刊軍事研究4,’07、1,’14

　＜ＲＯＥ（アメリカ）＞：国家指揮当局や統合参謀本部が、軍の指揮官に発する規則で、部隊が遭遇した状況に応じた交戦限界を詳述したもの。参考：月刊軍事研究4,’07

　＜ＲＯＥ（イギリス）＞：政治家が承認する枠組みで、その範囲において軍が自らの裁量で作戦上の決定が行え、特定の軍事作戦の遂行目的を達成可能なもの。参考：月刊軍事研究4,’07

　＜ＲＯＥ（自衛隊）＞：部隊行動基準、行動基準と称する。自衛隊法（第95条・武器等の防護のための武器の使用）や刑法（第36条・正当防衛、第37条・緊急避難）などに根拠があり、任務別に作成されるが、内部文書なのであまり表には出てこない。作られないこともあり、1979年に駆潜艇PC-310おおたかが宗谷海峡の監視任務に出港する際、艦長が総監に対して「不測の事態が起きた時の対処基準はありますか」と尋ねたところ、防衛部長から「何も無い」と返され、総監からは「何も無いから君を行かせるのだ。目的を考え思い通りにやれ」と言われたという。2014年7月1日の集団的自衛権容認を受け、安全保障関連法（平和安全法制整備法、国際平和支援法）が2015年9月19日に成立しており、これらに基づいて自衛隊の新たな役割が確定した上で改訂する予定。未確認飛行物体UFOと遭遇した場合の対応は、2018年2月の日本政府答弁では、今までUFOと遭遇したことが無いので検討していないとのことだったが、2020年4月27日にアメリカ国防総省がUFOかもしれない現象（Phenomenon。FLIR画像のためObjectかどうか確定していないらしい）を公開したのを受け、4月28日に河野防衛大臣が映像撮影や報告の手法といった対応準備を進めると発表した。参考：月刊軍事研究2,’08、1,’14、月刊世界の艦船6,’11、朝雲、月刊JWings7,’20

＜ＲＯＧ−７５＞：RPG-18シリーズ（対戦車ロケット）を参照。

＜ＲＯＧＵＥ＞：南アフリカのロイメット社傘下のRDL（ロイメット・ディフェンス・ロジスティックス）社が開発した装甲車両用無人遠隔操作ターレット。前面6mm・側面4mmの防弾板で製作されており、武装は7.62mm機銃（200発）、12.7mm機銃（100発）、40mmてき弾発射器40AGL（32発）から選択可能。参考：月刊軍事研究1,’05

＜ＲＯＧＵＥ−Ｆｉｒｅｓ＞：NSM地対艦ミサイル（アメリカ海兵隊）を参照。

＜ＲｏＫＦ＞：韓国空軍を参照。

＜Ｒｏｎｉｓ級＞：ソ連海軍潜水艦。全長55m、幅4.5m、吃水3m、水上排水量390トン、水中排水量540トン。主機はディーゼル２基1300馬力・電動モーター２基700馬力。兵装は457mm魚雷発射管６門（艦前部４門、後部２門）、102mm砲１門。バルバロッサ作戦開始時には２隻が現役にあり、第２次大戦中に２隻を喪失した。参考：月刊世界の艦船6,’09

＜ＲＯ−ＲＯ船＞：Roll-On/Roll-Off船の略。車両が埠頭から直接船のランプ（斜路）を通って車両甲板内に乗降するタイプの車両貨物船である。港に特別な施設が無くても乗降が可能なため、積み降ろしが早い。事故などで車両甲板に浸水すると、重心が上昇すると共に大量の自由水が生まれ、復元力を一気に喪失して瞬時に転覆する恐れがあるので注意。参考：月刊軍事研究1,’00、月刊世界の艦船7,’14

＜ＲＯＲＳＡＴ＞：Radar Ocean Reconnaissance Satellite（海洋レーダー偵察衛星）の略。

＜ＲＯＳＡＭ＞：ミニ・タイフーン海外シリーズ（機銃）を参照。

＜ＲＯＳＹ＞：ラインメタル社が開発したRHIB用発煙弾発射機で、Rapid Obscuring Systemの略。40mm発煙弾が扇形ランチャーに１段当たり５発装填されており、これを適宜積み重ねる。発射ボタンを押すと１段分５発が斉射され、幅80m・高さ15mの煙幕を数分間にわたり展開する。可視光線、赤外線、レーザーを遮断可能。ペルー海軍が採用した。参考：朝雲

＜ＲＯＴＣ＞：Reserve Officers Training Corps（予備役士官訓練課程）の略。参考：月刊軍事研究4,’16

＜ＲＯＴＥＭ＞：イスラエルのIAIが開発したクアッドコプター型自爆無人機。電子光学・赤外線センサーで撮影した画像をオペレーターに送り、オペレーターの指示で目標に突入、最大1kgの爆薬で爆砕する。目標を発見できなかった場合や、偵察・監視任務では、自動で離陸地点に戻ってくる。参考：月刊JWings4,’21

＜ＲＯＴＨＲ＞：アメリカ海軍の計画OTHレーダーで、Relocatable OTH Radar（移動式超水平線レーダー）の略。AN/FPS-118を補完する機動性の高い監視レーダーである。レイセオン社とTRW社が受注して1980年代に開発していた。参考：ザ・マーチ33号

＜ＲＯＶ＞：Remotely Operated Vehicle（遠隔操縦走行体）の略。深海に潜って調査監視や水中作業ができる自走式有索水中無人航走体のこと。参考：月刊軍事研究11,’03

＜ＲＯＶ（海上自衛隊）＞

＜ＲＯＶ（ＡＳＲ−４０３／ＡＳ−４０５用）＞：潜水艦救難艦ASR-403ちはやとAS-405ちよだに搭載されているROV。ケーブルにより母艦から遠隔操縦される。箱形で、前部にマニュピレータ２本を持ち、１本あたり100kgまで持ち上げられる。上部には200気圧に耐える平板上の浮力材があり、上下左右前後６カ所に計６基の電動スラスターがあって自由に動ける。前部上面には小型のアクティブソナーを装備し、遭難潜水艦の捜索が可能。前面には水中ライトと高画質カラーテレビ、後部には高感度モノクロテレビカメラSICT（シリコン光増倍カメラ）があり、ケーブルを監視している。重量3000kg。水中速力２ノット、最大潜航深度2000m。操作員は２名で、ROVコンソールに位置し、それぞれ本体姿勢制御とマニュピレータ操作を担当する。参考：月刊軍事研究11,’03、月刊世界の艦船9,’15

＜ＲＯＶ（ＡＳＲ−４０４用）＞：潜水艦救難艦ASR-404ちよだに搭載されているROV。ちはや／ちよだ用よりも大型化し、スラスターの出力を強化して水中速力を４ノットにした。最大潜航深度2000m。参考：月刊世界の艦船10,’18

＜Ｒｏ−ｖｅｈ＞：イギリスのAI社が開発した爆発物処理ロボット。ポータブル発電機から動力を得る。階段も上れる装軌式だが、平坦地ではタイヤの装着も可能。全長1.12m、全幅0.62m、全高2.06-2.15m。参考：月刊軍事研究4,’99

＜ＲＰ＞：Radiolokatsyonnyi Pritselnyi（レーダー照準器）の略。参考：月刊軍事研究9,’08

＜ＲＰ−２Ｅ＞：P-2哨戒機ファミリーを参照。

＜ＲＰ−３Ｄ＞：P-3哨戒機ファミリーを参照。

＜ＲＰ−２５＞：MiG-25P戦闘機用パルス・ドップラー式射撃指揮レーダー、別名スメルチ（竜巻）Ａまたはイズジェリェ720、NATOコードはフォックスファイア。Tu-128用レーダーの改良型で、方位方向の走査範囲を倍の左右60度ずつに拡大、俯仰方向の走査範囲を半分の７度（俯仰６度ずつ？）に減らしたらしい。アンテナ面を機械的に動かせるので、俯角30度・仰角70度くらいまで走査できるが、ルックダウン能力は無い。使用周波数はＩバンドとＪバンドで、妨害を受けたらもう一方に切り替えるか、出力を上げるバーンスルーで対抗する。出力と加熱を考慮して電子回路は真空管で組んでいる。重量1100ポンド（499kg）。参考：世界の傑作機No.172

＜ＲＰ−２９＞：N019（レーダー）を参照。

＜ＲＰ−３１＞：N007（レーダー）を参照。

＜ＲＰ−４０Ｇ＞：P-40G（戦闘機）を参照。

＜ＲＰ４３＞：ラケーテンベルファー43（ロケットランチャー）を参照。

＜ＲＰ−４６＞：ソ連軍の軽機関銃（Ruchnoi Pulemet）で、1946年に開発された。DPM機関銃ベースで、250発ベルトリンク式給弾を可能としており、47発入り円盤弾倉も使用できる。銃身はDPMのままだが、中隊軽機関銃として運用する時は携行ハンドル付き肉厚銃身と換装する。全長1.283m、銃身長0.606m、重量13kg。使用弾は7.62mm×54R、初速毎秒840m、有効射程840m。作動はガス圧式、発射速度毎分250発（持続）／600発（最大）。1950年代後半まで使用された。参考：ザ・マーチ５号、月刊PANZER10,’04

＜ＲＰ−４６海外シリーズ＞

　＜５３式軽機関銃＞：中国軍の軽機関銃。ライセンス生産版である。参考：月刊PANZER10,’04

　＜６４式軽機関銃＞：北朝鮮軍の軽機関銃。ライセンス生産版である。参考：月刊PANZER10,’04

＜ＲＰ５６＞：ラケーテンベルファー56（ロケットランチャー）を参照。

＜ＲＰ−６３Ａ＞：P-63戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＰ−６３Ｃ＞：P-63戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＰ−６３Ｇ＞：P-63戦闘機ファミリーを参照。

＜ＲＰ−７６＞：アメリカ陸軍無人標的機。レディオプレーン社製。参考：月刊JWings5,’22

＜ＲＰ−９１０Ｅ−７５＞：Mk.32Bシリーズ（空中給油装置）を参照。

＜ＲＰ２６３３１０−Ｇ０１＞：自衛隊の電子管。三菱電機製。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＲＰＡ＞：Remotely Piloted Aircraft（遠隔操縦機）の略。参考：月刊航空ファン3,’17

＜ＲＰＡ ＣＡＰ＞：Remotely Piloted Aircraft Combat Air Patrol（遠隔操縦機戦闘空中哨戒）の略。参考：月刊航空ファン7,’18

＜ＲＰＡＳ＞：イタリア、スペイン、ドイツ、フランスが2016年9月28日に共同開発の基礎研究開始で合意した中高度長距離無人機で、Remotely Piloted Air System（遠隔操縦航空機システム）の略。参加企業はエアバス・ディフェンス・アンド・スペース、ダッソー・アビエーション、レオナルドで、期間は２年間。順調にいけば共同装備協力機構の承認を受けて2018年に正式開発に移り、2023年に初飛行、2025年から配備される予定。参考：月刊軍事研究4,’17

＜ＲＰＢ級＞：アメリカ海軍河川哨戒艇（Riverine Patrol Boat）、別名SURC（Small Unit River Vraft）。船体は軽合金製で、小火器に対する防護能力を持つ。中央に操舵室があり、オープントップ、ソフトトップ、ハードトップの３種類が確認されている。艇首下部にヒンジがあり、直接着岸して兵員を揚陸させることが可能。全長12m、幅3.1m（5.8m？）、吃水0.6m、満載排水量11.4トン。エンジンはヤンマー製ディーゼル２基440馬力、推進はウォータージェット２基、速力38ノット。兵装は12.7mm機銃３丁。乗員と兵員を計17名乗せられる。CH-47でスリング輸送可能。セーフ・ボーツ・インターナショナル社製。2004年に試作型が完成し、2012年末現在18隻、2014-15年現在24隻が就役している。参考：月刊世界の艦船2,’13、5,’14、4,’15

＜ＲＰＤ＞：ソ連軍の軽機関銃で、RPDはルチノイ・プレメット・デグチャロバ（デグチャレフ軽機関銃）の略。バイポッドを装備する。全長1.036m、銃身長0.521m、重量7.4kg。使用弾はAK47と同じ7.62mm×39弾、初速毎秒735m、有効射程800m。作動はガス圧式、給弾はドラムマガジン（装弾数100発）またはベルトリンク、発射速度毎分120発（実用）／650-750発（最大）。参考：ザ・マーチ５号、コンバット・バイブル２

＜ＲＰＤ海外シリーズ＞

　＜５６式班用機槍＞：中国軍の軽機関銃。中国でコピーしたものである。参考：月刊軍事研究5,’09

＜ＲＰＦ＞：アメリカ陸軍の歩兵用装備で、Rapid Field Initiativeの略。イラクやアフガンでの対テロ任務を実施する歩兵にいち早く最新装備を届けるため、取り敢えず完成したランドウォーリア用ACHヘルメット、軽量型インターセプターボディアーマー、改良型個人装備などを纏めてセットにしたものである。75万セット以上が支給された。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＲＰＧ＞：ロシア語で、対戦車ロケットてき弾発射機（ルコイ・プロトニヴォタンゴヴィ・グラスオトメチ）の略。英語だとRocket Propelled Granade。参考：コンバット・バイブル２

＜ＲＰＧ−２＞：ソ連軍の個人携行対戦車ロケット。パンツァーファウスト150を参考に1940年代後半に開発した。発射筒はほぼ単なる筒で、アイアンサイトと発射装置が付いている。発射すると安定翼が展張し、30mほど前方でロケットモーターに点火する。安定翼が大きいため、横風に弱い。全長960mm、発射筒口径40mm、重量2.86kg。弾頭直径80mm、有効射程100-200m、装甲貫徹力150-170mm（178mm？）。朝鮮戦争で中国軍が使用した。参考：コンバット・バイブル２、月刊軍事研究11,’07、世界の軍用銃

＜ＲＰＧ−２海外シリーズ＞

　＜５６式火箭筒＞：中国軍個人携行対戦車ロケット。中国でフルコピーしたものである。参考：コンバット・バイブル２

　＜Ｂ−５０＞：北ベトナム軍個人携行対戦車ロケット。発射筒口径を50mmに、弾頭直径を85mmにアップし、前後に折り畳み式バイポッドを装着した。装甲貫徹力300mm。参考：コンバット・バイブル２

　＜Ｍ５７＞：ユーゴスラビア軍個人携行対戦車ロケット。発射筒口径を44mmに、弾頭直径を90mmにアップし、発射筒前部にバイポッドを装着した。装甲貫徹力300mm。参考：コンバット・バイブル２

　＜Ｒ−２７＞：チェコスロバキア軍個人携行対戦車ロケット。発射筒口径45mm、弾頭直径120mmとしている。参考：コンバット・バイブル２

＜ＲＰＧ−７シリーズ＞：ソ連軍の個人携行対戦車ロケット。RPG-2の改良型で、1962年から配備され、世界各地に拡散した。対戦車攻撃だけでなく、近距離でのヘリ攻撃にも使用されており、機体正面100mで射撃するのが有効だという。また、時限信管を短く設定し、ヘリ手前で爆発させて破片効果を増す戦法をアルカイダが開発した。参考：コンバット・バイブル２、月刊丸2,’07

＜ＲＰＧ−７＞：発射筒は全長950mm、直径40mm、重量6.3kgで、２ヵ所に把手があり、前方把手に引き金が付く。照準器は機械照準具、光学照準眼鏡（視野13度・倍率2.5倍）、夜間用赤外線照準器が用意されている。光学照準眼鏡には高さ2.7mの目標に対する距離測定目盛り、見越し射撃用の目盛り、200-500m先の目標に対する射角目盛りが付いている。照準は通常光学照準眼鏡で行い、目測で射距離とリード角を見て照準を合わせる。機械照準具は不意に現れた目標に対する概略照準・緊急発射用だが、光学照準眼鏡は修正が面倒なので、特に射距離300m以内では機械照準具を多用した。発射筒後部には肩に担ぐ部分に樹脂製断熱カバーがあり、再発射が容易。発射筒先端からロケット弾を装填し引き金を引くと、ブースターでロケット弾が射出され、安定翼４枚を展張、10mほど飛翔した時点でサステナーに点火して目標に向かう。900m飛んでも目標に命中しない場合は自爆する。ロケット発射炎の危険範囲は後方30m・頂角45度の扇形。数発撃ったら発射筒内を清掃しないと発射カスで撃針が作動不良を起こすので注意。使用弾はPG-7V成型炸薬弾、PG-7M成型炸薬弾、PG-7VL成型炸薬弾、PG-7VRタンデムHEAT、OG-7榴弾、TBG-7熱圧弾頭などである。運用要員は、発射筒と拳銃を持つ射手と、自動小銃装備の弾薬装填補助／援護射手の２名で、それぞれ弾薬３発を担ぐ。使用弾の後部安定翼が大きいため、横風を受けると弾頭が風上側を向いてしまい、射距離100m以内でないとなかなか命中しないらしい。1970年代以降、アクティブ赤外線照準器やPGN-1微光暗視装置などが実用化された。弾頭が暴露状態にあるため、機械的衝撃などで破損しやすく、後継のRPG-18は発射筒収容型となった。参考：月刊PANZER1,’04、5,’13、月刊軍事研究7,’02、11,’07

＜ＲＰＧ−７Ｄ＞：空挺部隊用に２つに分けて持ち運べるようにしたタイプ。参考：コンバット・バイブル２

＜ＲＰＧ−７Ｖ１＞：RPG-7の改良型。中国の69-�T式を参考にした二脚架が付いている。TBG-7V熱圧弾頭てき弾を発射可能。参考：月刊軍事研究7,’02

＜ＲＰＧ−７Ｖ２＞：光学照準器をUP-7Vに変更し、装薬を変更、有効射程を550-700mに延伸したもの。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＲＰＧ−７海外シリーズ＞

　＜６９−�T式火箭筒＞：中国軍個人携行対戦車ロケット。フルコピーして中国で生産したもので、バイポッドとキャリングハンドルを標準装備している。弾頭は自爆しない。また、発射筒と弾頭は固定されないので、装填後に下を向けると弾頭が落ちる。参考：コンバット・バイブル２、月刊PANZER5,’13

　＜２００４式火箭筒＞：中国のNORINCOが開発した改良型。69−�T式を２つに分解できるようにし、携行を容易とした。弾種はHEAT、焼夷弾、熱圧弾、バンカーバスター弾。2004年10月の国際防衛展04に展示した。参考：月刊軍事研究3,’05

　＜ＢＲＹ＞：スーダンのコピー版、別名シナーラ。参考：月刊軍事研究6,’13

　＜ＲＰＧ−７（技本）＞：技術研究本部が住友商事経由で2007年2月を納期として発射筒50門を1155万円、弾薬（種類・数量不明）を4830万円で発注している。参考：月刊軍事研究9,’06

　＜ＲＰＧ−７（軽量型）＞：イラン防衛工業組織が開発した改良型。軽金属の使用、部品の減肉、ブラストデフレクター部の再設計などにより軽量化を図っている。フロントグリップの位置を変更し、発射筒前端の照準器を廃止した。2004年10月の国際防衛展04に展示された。参考：月刊軍事研究3,’05

＜ＲＰＧ−１８シリーズ＞：ロシアの使い捨て式個人携行対戦車ロケット。参考：月刊PANZER1,’04

＜ＲＰＧ−１８＞：全長705mm（折り畳み時）、口径64mm、重量2.7kg、弾頭重量1.4kg。装甲貫徹力375mm。射程200m。参考：月刊PANZER1,’04

　＜ＲＯＧ−７５＞：RPG-18の改良型。装甲貫徹力300mm。射程300m。参考：月刊PANZER8,’97

＜ＲＰＧ−２２＞：ロシアの使い捨て式個人携行対戦車ロケット。全長850mm（展張時）／785mm（折り畳み時）、口径72.5mm（73mm？）、重量2.7kg。装甲貫徹力400mm。射程250m。参考：月刊PANZER1,’04、月刊軍事研究10,’98

＜ＲＰＧ−２６シリーズ＞：ロシアの使い捨て式個人携行対戦車ロケット。参考：月刊PANZER1,’04、月刊軍事研究3,’02

＜ＲＰＧ−２６＞：口径72.5mm、重量2.9kg、射程170m、装甲貫徹力440mm。参考：月刊PANZER1,’04、月刊軍事研究3,’02

　＜ＲＳｈＧ２＞：熱圧弾頭型。重量3.5kg。射程115m。参考：月刊軍事研究3,’02

＜ＲＰＧ−２７シリーズ＞：ロシアの使い捨て式個人携行対戦車ロケット。参考：月刊軍事研究3,’02

＜ＲＰＧ−２７＞：口径105mm。弾頭はタンデムHEAT。参考：月刊軍事研究3,’02

　＜ＲＳｈＧ１＞：熱圧弾頭型。重量8kg、弾頭重量1.9kg。加害半径10m、射程150m。参考：月刊軍事研究3,’02

＜ＲＰＧ−２９シリーズ＞：ロシアの使い捨て式個人携行対戦車ロケット。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ＲＰＧ−２９＞：長さ1m（折り畳み時）、口径105.2mm、重量11.5kg、弾頭重量6.7kg。弾頭はタンデム、装甲貫徹力750mm（リアクティブアーマー貫徹後）、射程450m。参考：月刊PANZER1,’04

＜ＲＰＧ−２９Ｖ＞：弾頭はタンデムHEAT、装甲貫徹力750mm、コンクリート貫徹力1500mm、土嚢貫徹力3700mm。有効射程400m。サーモバリック弾頭型もある。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ＲＰＧ−３２＞：KADDB傘下のヨルダン・ロシアン・エレトリック・システムズがSPAバザルトと共同開発した携行式対戦車兵器、別名ハシムまたはナシャシャブ。全長1.2m、口径105mm、発射機重量3kg、弾薬重量7kg、総重量11.5kg。弾頭は対戦車用タンデムと対物・対人用サーモバリックで、前者はERA付装甲貫徹力650mm、鉄筋コンクリート貫徹力1500mm、レンガ貫徹力2000mm。有効射程500m（対戦車）／700m（対物・対人）。ヨルダン軍に訓練用発射機10000基（2008年末まで）と実用発射機25000基（2011年まで）が納入される予定である。参考：月刊軍事研究9,’16、7,’08

＜ＲＰＧネット＞：キネティック・ノースアメリカ社とDARPAが共同開発した対HEAT用装甲。特殊繊維のネットで作られており、スラット装甲と同じ効果を発揮させつつ8-9割の軽量化を達成している。ネットの結び目の所にボルトの頭のような金属を配置したり、ネットを二重にしたりと、数種類あるらしい。参考：月刊軍事研究11,’10

＜ＲＰＫシリーズ＞：ソ連軍の軽機関銃（分隊支援火器）で、ルチノイ・プレメット・カラシニコバ（カラシニコフ軽機関銃）の略。RPDの後継である。参考：コンバット・バイブル２、世界の軍用銃

＜ＲＰＫ＞：AKMの銃身を延長し、バイポッドを装着したものである。75発入りドラムマガジン、40発入りボックス・マガジン、AKM用バナナマガジンを使用可能。全長1035mm、銃身長610mm、重量6kg。作動はガス圧式、初速毎秒735m、有効射程800m、発射速度毎分120発（実用）／650-750発（最大）。参考：ザ・マーチ５号、コンバット・バイブル２

＜ＲＰＫ−７４＞：AK74ベースにしたもの。使用弾は5.45mm弾、弾倉は45発入りバナナマガジン。発射速度毎分600発。参考：コンバット・バイブル２

＜ＲＰＫＳ＞：空挺部隊向けで、RPKのストックを折り畳み式にしたものである。参考：コンバット・バイブル２

＜ＲＰＫ海外シリーズ＞

　＜アル・クズ＞：イラク軍軽機関銃Al-Quds。RPK及びRPKSをイラクで生産したものである。参考：軍事分析湾岸戦争

＜ＲＰＫ−１＞：ソ連海軍の核弾頭付き艦対潜ミサイル、別名ヴィフリ（Vikhr）、NATOコードはミサイルがFRAS-1、連装発射機がSUW-N-1。対原潜用として陸軍地対地ロケットをベースに開発し、1964年に発射試験が行われ、1968年から配備された。全長6m、直径0.54m、発射重量10キロトン。推進は２段式固体燃料ロケット、最大速度マッハ1.8、有効射程16海里・29km（24km？）、最大射程38海里・70km。弾頭は核爆雷（威力10キロトン、効果半径1200-1500m、最大深度200m。５キロトン？）またはUMGT-1M短魚雷。誘導は慣性式（無誘導？）。連装発射機に装填され、仰角により射程を調整、所定の位置で弾頭を切り離す。キエフ級空母とモスクワ級航空巡洋艦に搭載された。STARTに基づき、核弾頭型の運用は1970年代に終了している。参考：月刊世界の艦船9,'20、3,’05、5,’12、8,’82増刊、11,'22、月刊丸3,’90

＜ＲＰＫ−２＞：90RU（対潜ロケット）を参照。

＜ＲＰＫ−２＞：ソ連軍ZSU-23-4自走高射機関砲用捜索・追尾・測距・照準レーダー、別名トポール、NATOコードはガンディッシュ。使用波長Ｊバンド（14.6-15.6GHz）、最大探知距離20km、追尾距離8km。参考：レーダの基礎

＜ＲＰＫ−３＞：URPK-3（対潜ロケット）を参照。

＜ＲＰＫ−４＞：URPK-4（対潜ロケット）を参照。

＜ＲＰＫ−５＞：URPK-5（対潜ロケット）を参照。

＜ＲＰＫ−６＞：100RU（対潜ロケット）を参照。

＜ＲＰＫ−７＞：100RU（対潜ロケット）を参照。

＜ＲＰＫ−８＞：ロシア軍の機雷、別名ザパド。S-3Vを基に開発中である。全長1.83m、直径0.212m、重量112.5kg。アクティブ音響誘導装置を持つ。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＲＰＫ−８＞：ロシア海軍対潜ロケット発射機、別名ザパド（Zapad）。RBU-6000の改良型で、90R対潜ロケットを発射する。1991年から運用された。参考：月刊世界の艦船9,’20

＜ＲＰＫ−９＞：メドヴェドカ・シリーズ（艦対潜ミサイル）を参照。

＜ＲＰＫ−１６＞：ロシアのカラシニコフグループが開発した軽機関銃。レシーバー上面やハンドガード下面にピカティニー・レールが用意されており、スコープやバイポッドを装着できる。銃口にサイレンサーを装備可能。全長1076mm、銃身長550mm（長銃身）／370mm（短銃身）、戦闘重量6kg。使用弾は5.45mm×39弾M74、最大射程800m。作動はロングストローク・ガス圧式。装弾数30発または96発。参考：月刊軍事研究3,’17

＜ＲＰＬ＞：エイヴォン級揚陸艇を参照。

＜ＲＰＬ０２＞：イギリス海軍エイヴォン級揚陸艇ビュデ（Bude）。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＲＰＬ０３＞：イギリス海軍エイヴォン級揚陸艇クライド（Clyde）。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＲＰＬ０４＞：イギリス海軍エイヴォン級揚陸艇ダート（Dart）。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＲＰＬ０５＞：イギリス海軍エイヴォン級揚陸艇エデン（Eden）。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＲＰＬ０６＞：イギリス海軍エイヴォン級揚陸艇フォース（Forth）。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＲＰＬ０７＞：イギリス海軍エイヴォン級揚陸艇グレン（Glen）。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＲＰＬ０８＞：イギリス海軍エイヴォン級揚陸艇ハンブル（Hamble）。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＲＰＬ０９＞：イギリス海軍エイヴォン級揚陸艇イッチェン（Itchen）。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＲＰＬ１０＞：イギリス海軍エイヴォン級揚陸艇ケネット（Kennet）。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＲＰＬ１１＞：イギリス海軍エイヴォン級揚陸艇ロッドン（Loddon）。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＲＰＬ１２＞：イギリス海軍エイヴォン級揚陸艇メドウェイ（Medway）。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜ＲＰＭ＞：ロシア陸軍の偵察用４輪装甲車、別名ダゾール（見張り、監視者）。国境警備隊のBPM-97を陸軍でも2009年から配備したものである。周辺監視用のカメラを車体上部に装着する。車体上部は被弾経始に優れ、射距離300mからの12.7mm弾に耐えられる。車体下部は7.62mm弾抗堪。Wi-Fiでの情報共有や、前線部隊と司令部との中継局役を果たすことが可能。自衛用に12.7mmまたは14.5mm機銃を装備する。参考：月刊軍事研究7,’10、月刊PANZER10,’12

＜ＲＰＵ−１４＞：ソ連軍の空挺部隊用牽引式多連装ロケットランチャー。４列４段16連装122mmロケットランチャーを牽引式軽量砲架に搭載したもので、２トントラックGAZ-Bにより牽引する。弾種は榴弾、発煙弾、化学弾。最大射程9810m。再装填にかかる時間は４分。１個大隊あたり18基が配備された。1970年代以降BM-Vに後を譲り、ソ連国外の共産ゲリラに輸出された。参考：月刊丸4,’99、ミリタリー・バランス1989-1990

＜ＲＰＶ＞：Remotely Piloted Vehicle（遠隔操縦機）の略。オペレーターにより遠隔操縦される無人の飛翔体のこと。1960年代にベトナム戦争でアメリカ軍がBQM-34ファイアビーを投入した頃から使われ始めた。1980年代半ば頃にはUAVという語にとって換わられた。参考：月刊軍事研究2,’04、軍事力バランス78年版

＜ＲＰＸ４０Ｍ＞：フランスのLOHR社が開発した装輪式自走迫撃砲。同社の開発したRPX3000軽装輪装甲車の後部に120mm迫撃砲RT（20発）を搭載している。機関室は車体中央にある。射撃時には後部車輪を下げて安定性を高める。参考：月刊PANZER10,’99

＜ＲＰＸ３０００＞：フランスのLOHR社がプライベート・ベンチャーで開発した４×４輪軽装甲車。車体は鋼板製モノコック構造で、避弾経始を考慮した外観となっている。車体上面には操縦手用ハッチと車長用ハッチが横に並び、後部兵員室上面中央にもハッチがあり、ミラン対戦車ミサイルや各種機銃を装備できる。機関室は操縦室の直後にある。エンジンはBMW製ディーゼル（125馬力）、トランスミッションはZF製オートマチック、最大速度110km。1985年に試作車が完成したが、採用されなかった。参考：月刊PANZER2,’00

＜Ｒ　ＰｚＢ＞：Rakete Panzerbuchse（対戦車ロケット）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＲＰｚＢ４３＞：パンツァーシュレック・シリーズ（対戦車ロケット）を参照。

＜ＲＰｚＢ５４＞：パンツァーシュレック・シリーズ（対戦車ロケット）を参照。

＜ＲＰｚＢ５４／１＞：パンツァーシュレック・シリーズ（対戦車ロケット）を参照。

＜ＲＱ−１シリーズ＞：アメリカ軍のUAV、別名プレデターシステム（Predator system）、開発コードはティア２MAE（中高度滞空）。ナット750に衛星通信装置を追加して水平線以遠での画像取得を可能にする、というコンセプトでジェネラル・アトミックス・エアロノーティカル・システムズ社（GA-ASI）が開発し、1994年7月3日に初飛行、1996年6月に飛行試験が行われて採用され、1997年8月に制式化された。飛翔体、地上管制局、離着陸ターミナル、地上支援機材からなる。イタリア空軍も2001年に導入した。アメリカ空軍では2017年3月1日に退役した。参考：月刊軍事研究2,’04、2,’02、1,’01、3,’05、月刊JWings3,’18、10,’18、6,’19

＜ＲＱ−１Ａ＞：プレデターUAVシステムの偵察型。RQ-1K/RQ-1Lプレデター飛翔体３機、RQ-1P/RQ-1Q地上管制局１台、RQ-1Uトロージャン・スピリット�U車載型衛星通信ターミナル１台、地上支援機材１式（35kW電源装置２台、給油・補助動力カート、可搬式ホイスト装置１基、ニカド電池式充電器１台、工具１セット）からなる。運用人員55名（パイロット６名、センサー・オペレーター及び分析員12名、衛星通信装置のターミナル・オペレーター４名、その他整備員）。離着陸チームと運用チームの２チームが組まれており、UAVを飛ばす地域から3-4時間の所に離着陸チームが展開してUAVを離陸させ、一定高度でアメリカ本土の運用チームに引き継ぎ、偵察を終えたらUAV基地の近くで離着陸チームに交代して着陸させる。参考：月刊軍事研究2,’04、月刊航空ファン4,’16

＜ＲＱ−１Ｂ＞：プレデターUAVシステムの武装型で、プレデターＢシステムともいう。R/MQ-1Lプレデター３機以上、RQ-1Q地上管制局、RQ-1W衛星通信ターミナルからなる。参考：月刊軍事研究2,’04

＜ＲＱ−１Ｋ＞：飛翔体の試験型。機首先端にAN/ZPQ-1TESAR合成開口レーダーを搭載する。機首下面のボール状センサーはウェスカム社製バーサトロン14TS電子光学赤外線センサーターレット（通称バーサトロン・スカイボール）で、俯仰角マイナス90度からプラス10度強、全周旋回可能。向かって右の１番大きい窓が赤外線暗視カメラ、左上が昼間望遠カメラ（900mm望遠）、左下が昼間通常カメラ（15mm-180mm広角）のレンズで、２軸ジンバルにより水平に安定保持されている。機首上面バルジ内にはKuバンド帯を使用するAN/TSQ-190(V)トロージャン・スピリット�U衛星通信装置のパラボラアンテナが搭載され、地上管制局と双方向データリンクを行っている。この時、高度36000kmの静止軌道まで電波を往復させるので、0.24秒ほどの遅れが生じる。エンジンはロタックス912UL（出力80馬力）単発。1995年7月から３機がアルバニアに進出してボスニア紛争で実戦テストされたが、8月には２機が相次いで失われている。雨が降ると運用が困難であると指摘され、センサー能力の不足も露呈し、改修を受けてRQ-1Lが完成した。参考：月刊軍事研究2,’04、3,’05、12,’17

＜ＲＱ−１Ｌ＞：飛翔体の実用型、別名プレデター。細身の機体に低翼配置の直線翼と下向きＶ字安定板及び下向き垂直安定板を取り付け、尾部にエンジンを収容しており、機首はクオーツ計画（UAVに対するステルス性強化計画）の下で開発された独特の形状をしている。降着装置は完全引き込み前輪式。機首先端のピトー管直下にはパイロット用カラーTVカメラがあり、これを見てパイロットが遠隔操縦を行う。センサーはRQ-1Kと同じだが、衛星通信装置をRQ-1Wプレデター主要衛星リンクに換装した。胴体中央下に方向探知（DF）アンテナを装備し、GPS受信機と慣性航法装置も搭載する。基本ユニット６つに分解してコフィン型コンテナ１個に収容可能。全長8.13m、全幅14.85m、高さ1.83m、自重350kg、全備重量855kg。エンジンはROTAX-914UL（115馬力）、推進は２翅プッシャー式プロペラ、巡航速度100km、最大速度120ノット、最大上昇限度8000m。ただしセンサー能力の関係から巡航高度は3000m前後で、しばしば対空砲火により撃ち落とされている。燃料搭載量110リットル、滞空時間40時間。離陸には1500m級滑走路が必要らしい。後期型は機首下面のセンサーをレイセオン社製AN/AAS-52(V)1に変更し、レーザー目標指示能力を得た。当初陸軍が運用していたが、1996年9月に空軍が引き継いでいる。参考：月刊軍事研究1,’01、4,’07、3,’00、2,’02、4,’02、6,’03、3,’05

　＜ＭＱ−１Ｌ＞：武装型プレデター。見つけた目標をそのまま攻撃できるよう、RQ-1L後期型に兵装搭載能力を附与したもので、マルチ・ミッション対応能力を強化し、AN/AAS-52(V)1によるレーザー測距・目標標定機能を追加しており、レーザー誘導爆弾の照準も可能。ミサイル制御装置搭載スペースの確保のため、胴体後部の除氷液タンクを取り除いたらしく、着氷に弱いらしい。翼下に左右１ヵ所ずつのハードポイントを持ち、AGM-114Cヘルファイア、AGM-114Kヘルファイア�U、AGM-114P、AGM-65マーベリック、AIM-9サイドワインダー、AIM-120AMRAAM、FIM-92スティンガー、AGM-88HARM、AGM-154JSOWを搭載可能とされる。全長8.23m、全幅14.84m、全高2.1m、空虚重量512kg、最大離陸重量1021kg。エンジンはロタックス914Fターボチャージャー付き水平対向４気筒４サイクルレシプロ（86kW）単発、巡航速度130-150km、最大速度217km、実用上昇限度7620m（7260m？）、航続距離3700km、滞空時間24時間（35-40時間？）。積載量205kg。1997年から2011年3月1日（3日？）に268機が生産された。初実戦投入はアフガニスタン戦争である。2001年11月13日、建物に入るアルカイダの集団を捉えてレーザーを照射、F/A-18の誘導爆弾を命中させた上、建物から飛び出してきた生き残りのアルカイダ兵をヘルファイアで爆殺した（アルカイダ最高幹部の１人、ムハマド・アテフが死亡したとされる）。ただし初のヘルファイア発射は2002年2月4日のアルカイダ車列攻撃ともいわれる。イラク戦争中の2002年12月23日にはイラク空軍MiG-25に向けてスティンガーを発射し、有人戦闘機対無人機の初空戦を記録したが、反撃空しく撃墜された。量産開始以来、2009年前半までに50機が事故で失われており、特に離着陸時の事故が多いため、レーザー高度計を搭載して着陸時高度をモニターできるようにする計画が進行中。後に名称がMQ-1Bに改称された。アメリカ空軍ではMQ-9に後を譲って2018年3月9日に退役した。参考：月刊軍事研究2,’04、4,’07、12,’17、2,’17、2,’02、5,’07、11,’09、11,’10、9,’11、防衛技術ジャーナル1,’07、月刊JWings8,'15、6,’11、6,’19、月刊航空ファン4,’16、5,’17、6,’18

＜ＲＱ−１海外シリーズ＞

　＜ＲＱ−１Ａ（イタリア空軍）＞：イタリア空軍無人機。2001年に５機を導入したが、訓練中に１機が失われた。４機はイラクに投入され、１機が2006年5月にエンジントラブルを起こして修理を受けている。イラクから撤収した後、３機がアフガニスタンに回された。参考：月刊軍事研究2,’09

　＜プレデターＸＰ＞：輸出向け非武装偵察型。MQ-1Lがベースで、性能を武器輸出規制の範囲内に収めている。ウイングレットを追加してエンジンを強化し、ハードポイントを廃止した。偵察機器はEO/IRセンサー、リンクス合成開口レーダー、船舶自動識別装置などで、見通し線内／外データリンクも積める。滞空時間35時間。UAEがRQ-1Eの名称で導入を発表した。参考：月刊JWings6,’13、6,’16、12,'21、月刊航空ファン4,’16

＜ＲＱ−１Ｐ＞：アメリカ軍RQ-1プレデターシステムを構成する地上管制ステーション（GCS）で、RQ-1K用。９×2.4×2.4mの大型３軸トレーラーを改造しており、パイロット・ペイロードセンサーオペレーター・ワークステーション、SARレーダー・ワークステーション、DEMPC（データ収集、ミッション計画、コミュニケーション）ターミナルといった電子機器、空調機、電源を内蔵する。内部にはサイド・バイ・サイドの座席があり、左に操縦士、右にセンサー操作員が位置し、無人機前方視界・位置表示用地図・機体姿勢・飛行状態などを示すディスプレイ、操縦桿、ペダル、計器などが並んでいる。C-130輸送機に搭載可能。参考：月刊軍事研究2,’02、12,’17、月刊航空ファン4,’16

＜ＲＱ−１Ｑ＞：アメリカ軍RQ-1プレデターシステムを構成する地上管制ステーション（GCS）。RQ-1L用で、ブロック20からMD-1Aに改称された。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＲＱ−１Ｕ＞：アメリカ軍RQ-1プレデターシステムを構成するSATCOM宇宙通信アンテナ搭載車、別名トロージャン・スピリット�U（Trojan SPIRIT-�U）。HMMWVにデジタル通信装置や地上衛星パラボラアンテナを装備したものである。地球の裏側に操作指令電波を飛ばすことが可能。参考：月刊軍事研究2,’02、月刊航空ファン4,’16

＜ＲＱ−２シリーズ＞：アメリカ陸海軍海兵隊UAV、別名パイオニア（Pioneer）。パイオニアUAVを導入したもので、1986年7月に海軍、1987年7月に海兵隊、1990年3月に陸軍が受領し、1997年にRQ-2の制式名が付いた。初使用は湾岸戦争で、アイオワ級戦艦の弾着観測の内57%を担任するなど活躍したが、損害率は60%と高く、うち修理不能なものが半分あった。ボスニア・コソボ紛争、アフガン戦争、イラク戦争でも運用されている。参考：月刊軍事研究3,’05、月刊世界の艦船4,’18

＜ＲＱ−２Ａ＞：パイオニアUAVそのもので、50機が生産された。参考：月刊軍事研究3,’05

＜ＲＱ−２Ｂ＞：エンジンとアビオニクスを強化し、無人機共用自動回収システムUCARSを搭載したもの。1990年代に33機が改修を受けた。参考：月刊軍事研究3,’05

＜ＲＱ−２Ｃ＞：全長4m、全幅5.2m、全高1m、最大離陸重量205kg。エンジンはUEL製AR-741（38馬力）、最大速度200km、運用高度4600m、航続距離185km、航続時間５時間。参考：月刊JWings8,’11

＜ＲＱ−２システム（アメリカ軍）＞：アメリカ軍のRQ-2無人機運用システム。RQ-2無人機５機、S-250/280シェルター内にパイロット用とオブザーバー用の２台のコンソールを配置した地上管制ステーション、飛行中のRQ-2をＣバンドレーダーで探知する追跡通信ユニット、人員40名で構成される。HMMWVで搬送可能なコンソールと小型アンテナからなるポータブル管制ステーションも用意されている。参考：月刊軍事研究3,’05、軍事分析湾岸戦争

＜ＲＱ−３Ａ＞：ロッキード・マーチン社とボーイング社がティア３マイナスのコード名で共同開発した情報収集用ステルスUAV、別名ダーク・スター（Dark star）。レーダー反射を前後方向のみとするため、翼を付けた貝殻とも呼ばれる特異な形状をしており、平たい円盤状の胴体にアスペクト比の高い直線翼の主翼を持つが尾翼は無い。機体上面は白く塗られており、太陽光を反射して機内の温度が上がらないようにしている。初号機RQ-3は1995年10月に初飛行の予定だったが、ソフトウェアの不具合で1996年3月29日になり、4月22日の２回目のフライトで墜落してしまった。改良型のRQ-3Aが1998年6月29日に初飛行し、その後も試験のためカリフォルニア州上空を５回飛んだが、空飛ぶ円盤と見間違えて警察に通報する人が多数いたらしい。全長4.6m、全幅21m、全高1.5m。エンジンはウィリアムズインターナショナルFJ-44-1A、巡航速度555km、巡航高度13500m、実用上昇限度15200m、飛行時間12時間。小型高々度機にはステルスの利点が少ないと判断された上、コスト上昇とペイロード不足でRQ-4グローバル・ホークに負け、1999年1月28日に開発中止となり、更に２機完成していたRQ-3Aは初飛行前にスクラップにされた。ただ、これを一回り大きくしたような派生型UAV（RQ-170センチネル）が２セットほどポスト・イラク戦争や不朽の自由作戦（アフガン）に投入されている模様である。参考：月刊JWings11,’07、1,’15、月刊ミリタリーエアクラフト4,’02、月刊軍事研究7,’99、5,’12、5,’11

＜ＲＱ−４シリーズ＞：アメリカ空軍非ステルス型高々度滞空無人航空機（Conventional High Altitude Endurance-UAV、CONV-HAE-UAV）／戦略無人機（Strategic UAV、SUAV）、別名グローバル・ホーク（Global Hawk）、開発名称ティア２プラス。U-2を補完する無人偵察機という位置づけで、1820-5550km進出し、高度60000フィート（18288m）以上で24時間滞空、137400平方キロ（セルビアとボスニア・ヘルツェゴビナを合わせた面積）を偵察するという要求が出され、テレダイン・ライアン＋Ｅシステムズ、ノースロップ・グラマン＋ウェスティングハウス、レイセオン＋ロッキード（スカンクワークス）、オービタル・サイエンス＋ウェスティングハウス、ローラル・システムズ・ウェスタンディベロップメント研究所＋フロンティアシステムズが提案を行い、1995年5月にテレダイン・ライアン＋Ｅシステムズの案が採用された。1999年にテレダイン・ライアンがノースロップ・グラマンに買収されたため、開発はノースロップ・グラマンに移っている。アフガニスタンやイラクに投入されて稼働率95%以上を誇っており、アメリカ本土の国土警備や麻薬取り締まり任務にも投入される予定である。離着陸は発進・帰投基地に置かれたLRE（Launch and Recovery System）で行い、偵察任務はMCE（Mission Control Element）と呼ばれる可搬型ユニットで実施する。アメリカ空軍に77機を配備予定だったが、2011年に66機、次いで52機に減らされた。グローバル・ホーク同士の空中給油をテストしており、成功すれば１週間以上の滞空偵察任務をこなせるようになる。グアムの台風を避けるため、2013年から三沢基地に夏期暫定配備する予定だったが、予算強制削減の影響で2014年からにずれ込んだ。2017年6月21日、第12偵察飛行隊のRQ-4Bがカリフォルニア州ローンバインに墜落した。航法装置のうち１基が故障したため通常とは異なる高度で構造限界以上の速度を出したのが原因と発表されている。2018年6月28日、第９偵察航空団第69偵察群第348偵察飛行隊のRQ-4Bがスペインのロタに近い大西洋上で墜落した。残骸は回収されている。2019年6月20日、ホルムズ海峡近くを飛行中のVX-20所属広域海洋捜索実証機RQ-4A BAMS-D（広域海洋監視デモンストレーター。MQ-4Cプロトタイプ）がイラン革命防衛隊の地対空ミサイル（ラード３地対空ミサイルシステム用サヤド2C地対空ミサイルらしい）により撃墜された。参考：月刊軍事研究3,’00、2,’02、9,’03、5,’03、10,’07、11,’10、5,’11、月刊JWings 6,’05、12,’12、8,’13、3,’19、9,’19、月刊航空ファン12,’18、9,’19、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＲＱ−４ブロック１＞：試作機で、先進概念技術実証（ACTD）機とも呼ばれる。５機が製作され、初号機は1998年2月28日にエドワーズ空軍基地で初飛行した。２号機は1999年3月29日に墜落して失われた。2001年4月22日、５号機がエドワーズ空軍基地からオーストラリアのアデレードに無着陸で展開して6月までタンデムスラスト01演習に参加。2001年10月から不朽の自由作戦アフガンに投入されたが、2001年12月30日に５号機が偵察を終えてUAEのアル・ダフラ基地に戻る途中、機器の故障でアラビア海に墜落した。2002年7月10日、４号機がパキスタンで墜落した。初号機はエドワーズ空軍基地のドライデン飛行研究センター（後にアームストロング飛行研究センターに改称）でNASAが運用中（2011年現在。2015年現在も運用中）。３号機はライトパターソン空軍基地の空軍博物館で展示されている。参考：月刊軍事研究5,’11、11,’13、月刊JWings5,’14

　＜ＲＱ−４ブロック５＞：前量産型２機。2015年現在、通算６号機はNASAがエドワーズ空軍基地アームストロング飛行研究センターで運用中であり、通算７号機はNASAが予備として保管している。参考：月刊軍事研究5,’11、8,’15

＜ＲＱ−４Ａブロック１０＞：量産型。巡航高度が高いので、大抵の地対空ミサイルは届かないし、空対空ミサイルもズーム上昇して撃たないと届かない。胴体はアルミ合金製で、垂直尾翼基部、アンテナフェアリング、レドーム部分が複合材製。主翼はカーボン・エポキシ系合成樹脂製で、中翼配置の直線翼、スーパークリティカル特性を持つアスペクト比25.09の層流翼である。前脚はカナティアCF-5Fの流用、主脚はリアジェット45の流用で、主脚のホイール・トラックが短いため横風時の着陸がやや難しい。尾翼はＶ字で、その間にエンジンがあり、エンジンを機体上面に置くことで赤外線放出やエアインテイクのレーダー反射を抑えた。エンジン搭載部の胴体内が電子機器室で、飛行制御用コンピュータが収容されており、KN-4072INS/GPS航法装置２基と統合型ミッション管理コンピュータ２基による自律飛行を行う。誘導兼データリンク用アンテナフェアリングは電子機器室の底面にある。レイセオン・スペース＆エアボーン・システムズ社が開発した統合型センサー装置ISS（機首下部のTVカメラと第３世代FLIR、胴体前部下面の合成開口レーダーなどからなる）を装備し、機首上部に衛星通信アンテナ（直径1.2m）とGPS受信アンテナを持つ。TVカメラは254mmの反射望遠レンズを装着しており、0.4-0.8ミクロンの可視光帯をキャッチ、FLIRも254mmの反射望遠レンズを装着していて、3.6-5ミクロンの赤外線帯を捉え、２平方キロメートルの範囲の1900の目標を捜索したり、１日で140平方キロメートルの範囲の情報収集を行ったりできる。TV/FLIRは回転式で、地上ではレンズ保護のため収容状態にあり、上空で回転してレンズ面を剥き出しにする。SARは半径100km以内の移動目標のみの探知も可能であり、SARスポットモードなら10平方キロメートルの範囲の目標を解像度1.8m（0.3m？）で、SAR＋移動目標識別のストリップモードなら幅37km・長さ20-110kmの範囲の目標を解像度6m（1m？）で捉えられる。また、海洋監視モードも有する。機首先端には前方監視カメラが付いており、離着陸時や滑走中のバックアップを行うパイロットに映像を提供する。自衛用にAN/APR-49レーダー警戒受信機、AN/AVR-3レーザー警報装置、ジャマーを搭載し、フレアやAN/ALE-50曳航デコイも装備できる。操縦系統は二重冗長性を有するシステムを２系統用意している。RD-2Aミッション管制エレメント（MCE、Mission Control Element）とRD-2B発射回収エレメント（LRE、Launch and Recovery Element）により２機のRQ-4Aを運用するが、３機までのコントロールが可能。RD-2Bはコンテナ状で、中にパイロット1-2名と民間技術者１名が位置し、離着陸時の機体制御や、管制塔からの指示による飛行をバックアップする。地上走行の際には支援車両と地上クルーが周辺の安全確保を行う。全長13.53m、全幅35.42m、全高4.64m、自重5.148トン、空虚重量6.71トン、総重量11.612トン、最大離陸重量12.133トン。エンジンはAE3007Hターボファン（推力7000ポンド・3.175トン）単発、最大速度635km、巡航高度20500m（19812m？）、燃料搭載量10.8トン（主翼付け根部分の胴体内6.8トン、主翼・中央翼内４トン）、航続距離12000海里・22779km、行動半径3000海里以上、滞空時間42時間。ペイロード0.907トン。2002年度から本格的に調達され、2004年10月から運用され、イラク戦争ではSCAR（攻撃調整・偵察）に初使用された。2006年6月26日までに９機（試作型１機＋量産型８機）が引き渡され、陸軍に７機が配備された他、アメリカ海軍にもマリタイム・グローバルホークとして試験用に２機が引き渡されている。2011年5月末に退役した。総飛行時間35528時間。参考：月刊軍事研究3,’00、2,’02、11,’13、9,’03、5,’03、9,’05、5,’07、11,’10、5,’11、月刊JWings 8,’14、6,’05、12,’11、月刊ミリタリーエアクラフト4,’02

＜ＲＱ−４Ｂ＞：ブロック20相当。機体を大型化して翼スパンと翼面積を拡大し、ペイロードを増やした。主翼内部は燃料タンクで、太陽光による過熱を防ぐため主翼は白く塗られている。後縁中央にエルロンを持ち、フラップやスラットは無い。センサーを改良しており、左右それぞれ63マイルを電子光学センサーで、124マイルを合成開口レーダーで監視できる。戦場空中通信結節BACNも搭載した。全長14.5m、全幅39.9m、全高4.69m、空虚重量4.148トン（5.148トン？）、自重6.781トン、最大離陸重量14.628トン。翼面積50.2平方メートル。エンジンはアリソンAE3007Hターボファン（推力7600ポンド・3.447トン・33.8kN）単発、巡航速度310ノット、最大速度574km、実用上昇限度18288m、燃料搭載量7.847トン、行動半径2222km（24時間哨戒）、航続距離14000km、フェリー航続距離22780km、航続時間28-33時間。ペイロード1.362トン。2004年から生産、2006年から配備予定だったが、初号機初飛行は2007年4月になった。６機が生産された。参考：月刊軍事研究10,’06、3,’05、11,’13、9,’05、5,’07、11,’10、5,’11、8,'15、月刊JWings5,’14、12,’16、月刊航空ファン11,’16

＜ＲＱ−４Ｂブロック３０＞：センサーを改良型統合センサーEISS（Enhanced Integrated Sensor Suite）に改良し、AN/ASQ-230先進空中信号情報収集ペイロードASIP（Airborne Signals Intelligence Payload）を搭載、U-2の後継としてSIGINTも出来るようにしたもの。EISSは機首下面の電子光学／赤外線センサー、胴体下面左右のＸバンド合成開口レーダー、AN/ASQ-230ASIPからなる。AN/ASQ-230は347マイルの電波傍受が可能で、アンテナは胴体前部下面レドームに収容されており、外見はブロック20と変わらない。胴体中央から後部にかけての下面にはAN/ASQ-230用らしいＬ字アンテナが５本付いている。エンジンナセル上面には前から空中衝突防止装置用ボタン型アンテナ、UHF帯SATCOM用板状アンテナ、ECCM用ボタン型アンテナ、GPS用ボタン型アンテナ２基が並ぶ。全長14.51m、全幅39.9m、全高4.66m、離陸時最大総重量14.628トン。エンジンはF137-RR-100ターボファン（推力33.8kN）単発、巡航速度310ノット、最大速度340ノット、最大上昇限度18300m、航続距離22780km、最大航続時間32時間以上、オン・ステーション時間24時間。ペイロード1.36トン。2010年9月20日にアンダーセン空軍基地で受領セレモニーが行われた。しかし運用テストでペイロード、センサー能力、機体信頼性が不十分であることが判明、長期滞空飛行や長期信号情報取得が困難らしく、改善が要求されている。コストも上昇したため、導入機数を44機から31機に減らすかもしれない事態となった。2011年3月11日の東日本大震災に伴う福島第一原発事故で、アンダーセン空軍基地から２機（ちなみにこの頃、全軍でもブロック30は９機しか配備されていなかった）を飛ばして光学カメラによる高解像度撮影や熱線カメラによる炉内温度測定などを実施した。2012年1月26日、経費削減のため国防総省が調達キャンセルを発表した。ブロック40が完成するまではU-2Sでカバーするらしい。しかし議会が反対して2013年度予算でブロック30Mの調達が復活したのに合わせ、ブロック30も全てブロック30Mに改修された。参考：月刊軍事研究11,’10、11,’11、11,’13、12,’11、8,'15、月刊航空ファン2,’11、5,’11、10,’14、月刊JWings8,’17、1,’16、7,’17、4,’12、6,’17

＜ＲＱ−４Ｂブロック３０Ｍ＞：ブロック30が価格引き下げを条件として2013年度予算で復活したため、それに合わせて余計な機能を排除した廉価版。ブロック30も全てこの規格に改修された。2023年までに全機退役予定。参考：月刊航空ファン10,’14、月刊JWings10,’22

＜ＲＱ−４Ｂブロック４０＞：E-10に積む予定だったAN/ZPY-2MP-RTIP合成開口レーダーをペイロードベイに搭載し、地上目標を高解像度で探知可能とすると共に、巡航ミサイルも捕捉できるようにしたもの。レーダーアンテナは回転式で、右下方または左下方を向けることができ、機体両側方の広範囲を監視する。胴体前部下面のアンテナ収容フェアリングが角張ったものになり、胴体中央から後部にかけての下面にあったＬ字アンテナは外した。2009年6月25日に初号機がロールアウト、試験を開始した。2014年4月14日、マリタイム・モード（逆合成開口方式による海上移動目標探知）のテストを完了した。15機が納入される予定。参考：月刊軍事研究11,’10、8,'15、月刊JWings10,’09、7,’14、6,’17、月刊航空ファン8,’15、10,’15

＜マリタイム・グローバルホーク＞：RQ-4Aブロック10の海軍向け洋上哨戒型。レーダーに海上捜索モードを追加したもので、広域海上捜索UAVに搭載予定の逆合成開口レーダーの開発が遅れたため、繋ぎとして２機を試験用に導入した。参考：月刊JWings 6,’05

＜ＭＱ−４Ｃ＞：アメリカ海軍型、別名トライトン（Triton）。EP-3EやP-8A哨戒機を補完する広域海上監視機（BAMS）型で、ブロック25相当（ブロック30ベース？）である。機首下にAN/AAS-52MTS-B（マルチスペクトラル・ターゲッティング・システムＢ型）強化型EO/IRセンサー（探知距離80km以上。DAS-3？）、前部胴体下面にAN/ZPY-3MFAS（多機能アクティブセンサー）全周旋回式合成開口レーダー（探知距離数百キロメートル、分解能0.33m）、機首両側面にLR-100ESM（SIGINT用センサー、傍受距離600km以上。AN/ZLQ-1？）を搭載、得た情報をUHF及びKu/Xバンドの二重周波数帯共通データリンク、Ｌバンド衛星通信、UHF/Kuバンド衛星通信で部隊に送信する。衛星通信用アンテナは機首内、見通し内通信用アンテナは尾部下面のフェアリング２基に収容する。ソノブイ投下能力も追加する。目標を発見すると降下してミッションを行うため、低空飛行の機会が多く、バードストライクに耐えられるよう主翼などの構造を強化した。１回のミッションで100万平方海里を監視可能。全長14.5m、全幅39.9m、全高4.7m、最大離陸重量14.628トン。エンジンはロールスロイス社製AE3007Hターボファン（推力3.856トン）単発、巡航速度611km、最大速度650km、運用高度18288m、航続距離17687km、航続時間30時間（24時間？32時間以上？）。内蔵ペイロード1.452トン、外部ペイロード1.089トン。試験機３機と量産型66機を導入予定で、うち５機を常時哨戒任務に就かせるため20機を稼動状態とし、残りは整備、訓練、損耗補充用に回す。技術開発モデル初号機RQ-4Nは2012年6月14日にロールアウトし、2013年5月22日に初飛行、2014年9月にパタクセントリバー海軍基地へフェリーされてVX-20に配備された。技術開発モデル２号機RQ-4A BAMS-Dは2014年10月15日に初飛行し、10月24日にパタクセントリバー海軍基地へフェリーされてVX-20に配備された。3-5号機はシステム開発試験アーティクルと呼ばれる開発試験機である。2016年9月26日（22日？）、マイルストーンＣを達成して海軍航空システム軍団がLRIPを承認した。2017年11月10日、実戦部隊用初号機がアメリカ海軍に引き渡された。実戦飛行隊は2013年10月1日にフロリダ州ジャクソンビル海軍基地で創設された第19無人哨戒飛行隊VUP-19で、世界各地に分遣隊を派遣する。嘉手納にも配備されるかもしれない。2018年9月12日、飛行中に不具合を起こしてポイントマグー基地に引き返したMQ-4Cの降着装置が降りず、胴体着陸する事故が発生した。2019年6月20日、技術開発モデル２号機RQ-4A BAMS-Dがホルムズ海峡近くでイラン革命防衛隊の地対空ミサイルにより撃墜された。参考：月刊軍事研究11,’14、8,'15、5,’11、10,’06、3,’15、月刊世界の艦船1,’10、7,’17、月刊航空ファン2,’11、10,’14、1,’15、12,’16、12,’18、9,’19、月刊JWings9,’12、8,’11、8,’13、1,’17、3,’18

＜ＭＱ−４Ｃ　ＩＦＣ３＞：IFCはIntegrated Functional Capabilityの略。RQ-4Bより洋上ISR&T能力を向上させ、機体強化により高々度から急降下しての精密捜索・ターゲッティングを可能とした。参考：月刊JWings10,’21

＜ＭＱ−４Ｃ　ＩＦＣ４＞：IFC-3のSIGINT能力を強化したもの。胴体下面と主翼下面にブレードアンテナが林立している。2021年7月29日にパタクセントリバー海軍航空基地で初飛行した。2023年にIOCを獲得する予定。参考：月刊JWings10,’21

＜ＥＱ−４Ｂ＞：RQ-4Bに戦場空中通信結節BACNシステムを搭載したもの。戦域上空で通信中継を行うのが主任務である。2007年にノースロップ・グラマン社に２機が発注されてRQ-4Bから改造され、2008年10月にアフガニスタンに送られて有人機型のE-11B(E-11A？)と共に試験運用され、2011年に制式化された。更に２機が改造されたが、うち１機は2011年8月20日にアフガニスタンで事故により失われている。2015年11月11日、UAEアル・ダフラ基地で本機３機を運用している第380遠征航空団がEQ-4Bによる500ソーティ目のBACNミッションを実施した。アフガニスタンでの自由の番人作戦縮小に伴い帰国し、ノースダコタ州グランドフォークス空軍基地の第319偵察航空団第430電子戦飛行隊に配備され、2021年7月29日にラストフライトを行い退役した。その後RQ-4 GHOSTに改造されている。参考：月刊軍事研究7,’13、月刊JWings2,'16、1,’12、10,'22、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＲＱ−４　ＧＨＯＳＴ＞：電子偵察機型で、GHOSTはグローバル高々度オープンシステム技術の略。退役したEQ-4BのBACNシステムを撤去してBAEシステムズ社製SIGINT装置を搭載したものである。実戦テストを兼ねてウクライナ戦争中にポーランド上空を飛行した。参考：月刊JWings10,’22

＜ＲＱ−４無人偵察機・海外シリーズ＞

　＜ＭＱ−４Ｃ（オーストラリア空軍）＞：オーストラリア空軍無人洋上哨戒機。AP-3Cの後継としてMQ-4C IFC-4をFMSで６機（＋オプション１機）導入する。2022年9月14日に初号機のロールアウト式典が行われた。2023年に就役し、2025年までに６機全機を配備する予定。参考：月刊軍事研究5,’11、月刊JWings2,’14、3,'22、12,’22、月刊航空ファン8,’16、9,’18

　＜ＭＱ−４Ｃ（海上自衛隊）＞：ノースロップ・グラマン社が海上自衛隊にP-1とコンビを組む機体として提案する予定らしい。参考：月刊航空ファン10,’14

　＜ＭＱ−４Ｃ（ドイツ連邦軍）＞：ドイツ連邦軍無人偵察機。頓挫したRQ-4Bユーロホークに代わるSIGINT機として採用した。2020年半ばから４機を配備予定。参考：月刊軍事研究9,’18

　＜ＲＱ−４Ｂ（航空自衛隊）＞：航空自衛隊無人偵察機。2010年9月にアメリカのアビエーションウィーク誌が４機を導入予定と伝えた。ブロック30にAIRBOSSを追加して弾道ミサイル監視にも使用するといわれる。2011-15年度に研究を行い、導入の可否を決定するが、初期費用が数百億円かかるのがネック。26中期防で要求された滞空型無人機としてRQ-4Bブロック30Mが応募され、ジェネラル・アトミックス社製ガーディアンERに勝って採用された。胴体下面のセンサー収容部にはユニバーサル・ペイロード・アダプターが装着されており、日本製センサーと交換することもできる。2015年11月20日、３機と関連装備などを12億ドルで売却するとアメリカ国防安全保障協力局が議会に通知した。2019年に機体を取得し、2020年度から三沢基地に配備して三自衛隊の共同部隊で運用する予定だったが、遅れており、2021年3月18日に機体受け入れ準備部隊の臨時偵察航空隊（仮称は臨時滞空型無人機航空隊だった）を航空自衛隊に新編した。4月15日、初号機がカリフォルニア州パームデールにあるノースロップ・グラマン社の工場で初飛行した。6月24日、２号機が初飛行した。2022年3月12日、最初の機体（３号機。シリアルナンバー23-6003）が三沢基地にフェリー（カリフォルニア州パームデールから18時間40分飛行）され、空自に納入された。同月に２号機（23-6002）も納入されている。12月15日、配備先の偵察航空隊が新編された。2023年6月30日、３機目（初号機。納入年度が１年ずれたのでシリアルナンバーの１桁目が増えて33-6001になった）が三沢基地に到着した。３機揃ったので、偵察航空隊隷下に第502飛行隊を新編して運用する予定。参考：月刊航空ファン2,’11、3,’11、10,’14、2,'16、月刊軍事研究1,’15、6,’15、月刊JWings12,’16、3,’17、11,’19、6,’21、7,’21、9,’21、6,’22、3,’23、4,’23、9,’23

　＜ＲＱ−４Ｂ（韓国空軍）＞：韓国空軍無人戦略偵察機。在韓米軍のU-2S退役に備え、ブロック30Mを４機導入する予定。ミサイル関連技術輸出規制に引っかかる恐れがあるため、アメリカは消極的だったが、2009年に輸出可能であると伝えた。アメリカFMS分類をNATOプラス３レベル（日本、オーストラリア、ニュージーランドと同じレベル）に引き上げてもらわないと輸出許可が下りないという問題があり、費用も高価（１機あたり２億２千万ドル予定）なため、2012年2月に一旦検討を中止したが、12月には再度導入に向けての交渉に入っていることが判明し、2014年に正式決定した。価格は８億1400万ドル。2017年12月1日に運用部隊の航空情報団を新編した。初号機は2019年12月30日にサチョン基地に到着した。参考：月刊軍事研究5,’11、7,’13、月刊丸12,’11、7,’14、月刊JWings1,’18、3,’18、月刊航空ファン3,’20

　＜ＲＱ−４Ｂ（ドイツ空軍）＞：RQ-4Eかも。ドイツ空軍計画無人戦略偵察機、別名ユーロホーク。センサーをEADS社製の欧州仕様に換装したもので、2007年に発注された。主翼下面にSIGINTアンテナ用とみられる涙滴型フェアリングが左右３個ずつ装着されている。2011年に初号機が就役し、2014年までに５機を配備する予定で、予算は120億ユーロである。2013年1月11日に初号機で統合SIGINTセンサーを搭載しての飛行試験を開始した。しかしヨーロッパの航空交通が過密でUAVの安全な飛行が難しいことや、飛行承認を得るためのコストも多額になることなどから、2013年5月14日に政府が採用中止を発表、6月5日に国防省も計画中止を表明した。2015年1月15日にドイツ国防省が計画を復活させ、フルスケール・デモンストレーターのモスボール解撤及び地上・飛行テスト契約をノースロップ・グラマン社及びエアバス社と締結したらしい。参考：月刊軍事研究2,’09、5,’11、4,’13、7,’13、12,’13、6,’15、月刊JWings9,’10、8,’13

　＜ＲＱ−４Ｄ（ＮＡＴＯ）＞：NATO軍無人戦略偵察機。AGS（Alliance Ground Surveillance、地上監視提携）計画の名称で、地上監視用としてブロック40仕様機にAN/ZPY-2MP-RTIPを積んだものを2012年から５機導入し、2017年に完全作戦能力を達成する予定。購入資金は15カ国（13カ国？）が供出し、NATO同盟地上監視部隊NAGSF(NATO Alliance Ground Surveillance Force)に配備、運用費はNATO共有資金で賄い、画像は28カ国に供給される。初号機は2015年6月4日に完成し、12月19日に初飛行、2019年11月21日に作戦基地であるイタリアのシゴネラ基地に到着した。２号機は2019年12月19日にシゴネラ基地に到着し、2020年に５機の納入を終えている。2020年6月24日、NAGSFが初の訓練及び試験飛行を行った。2021年2月18日、IOCを達成した。2021年11月16日、初の24時間滞空ミッションを行った。2022年4月7日、RQ-4D無人偵察機５機、地上局、支援セグメントからなるフルシステムの引き渡しを完了した。参考：月刊軍事研究11,’10、11,’12、6,’13、8,'15、月刊航空ファン8,’15、2,’20、3,’20、月刊JWings4,'16、9,’20、7,’22

＜ＲＱ−４撃墜＞：BAMS-D撃墜を参照。

＜ＲＱ−５Ａ＞：アメリカ陸軍の無人機、別名ハンター（Hunter）。TRW／イスラエル航空機工業社製ハンター無人機をベースとしている。全長6.95m、全幅8.9m、全高1.65m、最大重量725kg。エンジンは２気筒４サイクルレシプロ双発（機体前後に搭載）、出力64馬力、最大速度204km、上昇限度4570m、航続距離300km、滞空時間12時間。ペイロード90kg。システムは無人機８機と操縦装置で構成され、師団レベルで運用される。1995年から配備された。1998年にはコソボ紛争アライド・フォース作戦に投入され、５機が失われている。2002年10月、ブリリアント対戦車誘導弾BATの発射実験に成功した。RQ-7とMQ-1Cに後を譲り、2015年12月16日に退役した。参考：月刊軍事研究3,’05、4,’03、7,’05、月刊JWings8,’11、3,'16

＜ＲＱ−５Ａファミリー＞

　＜ＭＱ−５Ｂ＞：開発中の無人攻撃機型。兵器を搭載しての攻撃任務、長距離偵察任務、BAT誘導弾の弾着観測などに使用される。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＲＱ−６＞：アメリカ陸軍試作戦術無人機、別名アウトライダー。主翼はタンデムウイング式で、離着陸性能に優れ、ヘリ甲板でも運用できる。システムは飛翔体４機、シェルター付きHMMWV２両、支援装備用トレーラー２両、地上管制装備２両からなる。1998年、テスト飛行中に墜落事故を起こした。RQ-7に負けて採用されなかった。参考：月刊軍事研究12,’98、3,’05

＜ＲＱ−７シリーズ＞：アメリカ陸軍の戦術無人機TUAV、別名シャドー200（Shadow 200）。後継として将来型先述無人機システムFTUASを開発中。参考：月刊軍事研究1,’17、月刊JWings7,’21

＜ＲＱ−７＞：MQ-5の後継で、TVカメラ、赤外線カメラ、データリンクを装備し、デジタル重師団の機甲旅団・歩兵旅団に偵察・監視・目標捕捉RSTA（Reconnaissance, Surveillance and Target Acquisition）と戦闘損害評価BDA（Battle Damage Assessment）を提供する。全長3.41m、翼スパン4.27m、全高1m、重量170kg。エンジンはヴァンケルUAVエンジン741（38馬力）単発、推進は胴体尾部プッシャー式プロペラ、巡航速度130km、最大速度195km、飛行高度4200m、航続距離125km、行動半径50km、滞空時間４時間。任務終了後は地上統制局に自動的に戻ってくる。システムは無人機３機、地上統制局２基、簡易地上統制局１基、遠隔操作ビデオ端末４基、整備斑からなり、HMMWVに全て搭載でき、C-130輸送機１機で全て搬送できる（ただし整備・支援機材用にもう２機必要）。旅団レベルで運用され、データは旅団の共通地上局（CGS）とシステムの地上統制局から戦術インターネット上に流される。2002年から旅団戦闘団旅団工兵大隊軍事情報中隊に配備された。参考：月刊軍事研究1,’17、4,’03、10,’04、7,’05、月刊JWings8,’11

　＜ＲＱ−７Ｂ＞：アメリカ海兵隊向け、別名シャドー（Shadow）またはMCTUA（海兵隊戦術無人機）。電子光学センサー、レーザーデジグネーター、VHF/FM通信中継装置を搭載する。胴体長3.5m、全幅4.2m、最大離陸重量183kg。エンジンはヴァンケル741（38馬力）単発、巡航速度120km、最大速度194km、滞空時間９時間、運用距離4.5km。ペイロード27kg。システムは機体４機、陸上管制所（トラックの後部荷台に搭載）２基、陸上データ端末２基、遠隔ビデオ端末４基、簡易型陸上管制所１基、陸上管制所支援車両２両、10kW発電機トレーラー２両、油圧カタパルト付き機体輸送車１両、装備トレーラー付き多機能整備班車１両、装備トレーラー付き機体輸送車支援車１両、装備トレーラー付き多機能整備班車支援車１両で構成され、４個飛行隊に３個システムずつ配備されており、海兵遠征軍MEF／海兵遠征旅団MEB／海兵師団レベルで運用される。ペイロードが小さいので、翼スパンを1m延長し、エンジン出力を60馬力に向上させた改良型（ペイロード45kg、滞空時間15時間）を開発中。参考：月刊軍事研究6,’12

　＜ＲＱ−７Ｂ　Ｖ２スタンダード＞：翼スパンを延長し、エンジンを換装、戦術共通データリンクや統合通信リレーシステムなどを搭載したもので、アメリカ陸軍向けに2012年7月から開発された。合成開口レーダーも積むかもしれない。全長3.6m、全幅6.2m、全高1m、最大離陸重量212kg。エンジンはヴァンケルUAV-741（38馬力）単発、最大速度203km、上昇限度5486m、滞空時間９時間。ペイロード43kg。AH-64Eと有人無人チームを組んで運用することも可能。2014年から戦闘航空旅団に配備された。17セット68機を調達する予定。参考：月刊軍事研究1,’17、10,’14

＜ＲＱ−７海外シリーズ＞

　＜ＡＵＶ３＞：スウェーデン空軍無人偵察機、別名Örnen。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＲＱ−７Ｂ（オーストラリア陸軍）＞：オーストラリア陸軍無人機、別名シャドー200。18機を導入し、オーストラリア砲兵隊第20監視目標捕捉連隊第131・第132砲兵中隊に配備して2011年から運用した。参考：月刊航空ファン12,’19

＜シャドー６００＞：ルーマニア空軍無人機。シャドー200を大型化し、主翼の外翼部分に後退角を付けたものである。参考：月刊軍事研究3,’05

＜ＲＱ−８＞：ファイアースカウト・シリーズ（無人機）を参照。

＜ＲＱ−１１シリーズ＞：アメリカ陸軍携帯型UAV、別名レイヴィン（Raven、ワタリガラス）。1990年にFQM-151ポインター小型UAVを50機導入して試験運用した結果、良好な成績を収めたため、改良型を採用することにし、エアロ・ヴァイオロンメント社が開発して2001年10月に初飛行、2005年から実戦投入された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究1,’17

＜ＲＱ−１１Ａ＞：前部胴体は細い矩形断面で、上面に電動モーターとプッシャープロペラ、その上に上反角の付いた主翼が載っていて、前部胴体後面下部からテイルブームが延び、テイルブーム後部に垂直尾翼、尾部に水平尾翼が付いている。内部に可視光カメラと赤外線暗視装置を搭載しており、手投げ発進して偵察任務を実施し、胴体着陸して回収する。無線操縦装置による遠隔操作と、GPSによるウェイポイント経由自律飛行を行える。緊急時には操縦装置のボタンを押せば発進地点に自動で帰ってくる。全長1.1m、全幅1.3m、重量1.9kg。動力源は蓄電池式電動モーター、推進はプッシャープロペラ、巡航速度56km、最大速度97km、運用半径10km、運用高度100-300m（30-150m？300-4500m？）、滞空時間90分。要員３名。機体２機、陸上操縦装置、遠隔ビデオ中継機、支援機材、運搬ケースでシステムを構成する。歩兵小隊や歩兵旅団戦闘団小銃中隊本部などに配備され、ポスト・イラク戦争で運用されている他、イギリスやデンマークも採用、陸上自衛隊の特殊作戦群も試験購入しているらしい。参考：月刊軍事研究10,’05、7,’07、1,’08、1,’17、月刊JWings8,'15、8,’11、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＲＱ−１１Ｂ＞：全長0.9m、全幅1.4m、機体重量1.9kg。飛翔速度32-81km、常用運用高度152m、上昇限度4267m、滞空時間60-90分、飛行範囲10km。ペイロード0.184kg。機体３機、操縦装置（両手で持てるサイズで、中央部にUAVからの映像を映す大型モニターがある）、陸上ビデオ中継装置などでシステムを構成し、M1083トラック１両に搭載できる。参考：月刊軍事研究1,’17、11,’12

　＜ＲＱ−１１Ｂ　ＤＤＬ＞：DDLはDigital Data Linkの略。内部にデータリンクを追加してリアルタイムでのデータ送信を行えるようにした。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＲＱ−１４シリーズ＞：アメリカ軍のUAV。エアロ・ヴァイオロンメント社が開発し、2003年に制式化された。参考：月刊軍事研究11,’12、3,’04、月刊JWings8,’11

＜ＲＱ−１４Ａ＞：アメリカ海兵隊の暫定小型ユニット遠隔索敵システムI-SURSS、別名ドラゴンアイ。人員が携行でき、２名が10分で組み立てられ、手持ちまたはゴム・カタパルトで発進する。センサーはLLLTVまたは赤外線カメラで、映像を10km送信可能。全長0.9m、全幅1.14m、重量2.25kg。最大速度65km、運用高度90-150m、滞空時間１時間。システムは地上管制局１台とUAV３機で構成されており、460セットが納入された。参考：月刊軍事研究11,’12、3,’04、月刊JWings8,’11

＜ＲＱ−１４Ｂ＞：特殊部隊用ペイロード増大型、別名スウィフト。全長0.91m、全幅1.1m、機体重量2.8kg。巡航速度50km、最大速度85km、滞空時間80分。６セットのみ生産された。参考：月刊軍事研究11,’12

＜Ｘ−６３＞：RQ-14Aの拡大発展型。全幅1.6m。採用されなかった。参考：月刊軍事研究11,’12

＜ＲＱ−１６Ａ＞：アメリカ軍のダクテッドファン型UAV、別名タランチュラ・ホーク（Tarantula Hawk、T-Hawk）。ハニウェル・エアロスペース社がサーキュレーターの技術を活かしてFCS用に開発していたが、FCSが計画中止になったので、IBCTの方に採用されて2010年2月から低率初期生産に入った。地上管制ステーション１基でUAV２機を管制し、ホバリングしつつジンバル安定化ポッド装備の光学カメラ及び赤外線暗視カメラで地上の画像や動画を撮影する。人間サイズの対象物なら昼間で250m、夜間で100m先から撮影可能。降着装置は先が曲がった４本の棒である。重量が予定の２倍になっており、4km先から見えてしまうのと、騒音が大きくて位置がばれやすいのが欠点。直径500mm、高さ500mm、全備重量8.4kg。エンジンは3W-56水平対向２サイクル２気筒ガソリン（総排気量56cc、出力４馬力）単発、最大速度130km（74km？）、運用高度3200m、進出可能距離11km、滞空時間40分。ペイロード0.68kg。アフガニスタンでは１日６時間の偵察任務をこなした。東日本大震災の福島第一原発事故に4月10日から投入されて初の非軍事任務を行い、建屋の写真などを撮影したが、管制距離の関係で操作員が防護服を着て操作せねばならず、アフガニスタンよりも過酷な任務環境で、建屋上に不時着する事故を起こしている。参考：月刊グランドパワー3,’11、月刊JWings8,’11、8,'15、月刊軍事研究12,’11、10,’12、月刊航空ファン2,’12

＜ＲＱ−２０Ａ＞：アメリカ軍の手投げ式無人機、別名プーマ。エアロバイロンメント社が開発した。主翼は高翼配置の直線テーパー翼で、外翼部に上反角が付く。垂直尾翼は１枚。水平尾翼は機体尾端に付いている。重量5.9kg。動力は電動モーター、推進は機首のプル・プロペラ、滞空時間120分。325セット975機がUSSOCOM、アメリカ海軍・海兵隊、アメリカ陸軍に配備された。イギリスやフランスも採用している。参考：月刊軍事研究1,’17、月刊航空ファン7,’18、月刊世界の艦船5,’22

＜ＲＱ−２０Ａ海外シリーズ＞

　＜ＲＱ−２０Ａ（ラトビア軍）＞：ラトビア軍無人機。FMSで３セットを導入予定。参考：月刊航空ファン7,’18

＜ＲＱ−２１Ａ＞：MQ-21かも。アメリカ海軍・海兵隊の無人機、別名ブラック・ジャック（Black Jack）。Small Tactical Unmanned Aircraft System（小型戦術無人航空システムSTUAS）計画Tier 2の名称で開発され、ボーイング社（の子会社ボーイング・インシツ）の案が採用されて2011年8月に制式名が付き（この時の別名はインテグレーター）、2012年7月28日に初飛行し、2013年9月にブラック・ジャックと改称された。スキャンイーグルの拡大改良型で、データリンク、操縦装置、発艦装置スーパーウェッジ、着艦装置スカイフックなどは共通であり、艦上運用が可能。燃料はJP-5、ガソリン、重油が使える。全長2.2m、全幅4.8m、空虚重量34kg、最大離陸重量61.2kg。エンジンは２サイクルレシプロ（８馬力）、燃料搭載量18.6kg、巡航速度55ノット・101km、最大水平速度80ノット、上昇限度15000フィート・4572m、作戦行動半径102km以上、航続時間８時間（最大積載）／20時間（11kg積載）。最大センサー搭載量17kg（23kg？）。2012年度から海兵隊向け32システム128機が調達され、2014年頃からMAW隷下の海兵無人機飛行隊VMUに配備され、2016年1月に初度作戦能力を達成した。アメリカ海軍も20機を配備している。海上自衛隊もひゅうが型やいずも型で運用できるか基礎的な情報収集を行った。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン2,’12、2,’17、月刊世界の艦船7,’11、4,’12、月刊軍事研究6,’12、月刊JWings5,’18

＜ＲＱ−１０１＞：韓国陸軍無人偵察機、通称ソンゴルメ。電子光学赤外線センサーを搭載する。全長6.4m、翼スパン6.4m。参考：月刊軍事研究3,’18

＜ＲＱ−１７０＞：アメリカ空軍ステルス無人偵察機、別名センチネル（Sentinel）。ロッキード・マーチン社がRQ-3ステルス無人偵察機３号機をベースに極秘開発した。軽量化のため機体構造の90%を複合材としている。全翼機形状で、前縁後退角30度。上面中央のバルジ部分が前面に金網が付いたエアインテイクで、その左右に出っ張りが付く。ECM、ELINT、放射性物質収集測定器、通信中継器材も積んでいる。全長5m、全幅20m、全高2m、最大離陸重量４トン。エンジンはGE製TF34ターボファン（推力４トン）単発、運用高度50000フィート（15240m）。2005年にネバダ州トノパ試験場またはユッカレーク試験場で初飛行し、アメリカ空軍第432航空団第30偵察飛行隊に配備されて2007年からアフガニスタンに極秘投入され、目撃者からBeast of Kandaharと呼ばれていた。2009年にアメリカ空軍が存在を認め、実際にはCIAが運用してパキスタンとイランの監視飛行に使用されていたことが分かった。2011年12月4日にイランが領空内で撃墜回収したと発表。2012年、イラン革命防衛隊はRQ-170の解析に成功したと発表し、2010年10月17日に技術的な問題を解決するためカリフォルニアで修理を行い、11月19日にカンダハルに派遣されたことや、オサマ・ビンラディン殺害ネプチューン・スピア作戦の前に２週間ほどパキスタンで偵察飛行を行っていたことなどを公表した。殺害作戦時にも映像・音声データ中継を行っていたといわれる。北朝鮮監視のため在韓米軍にも配備されているという噂もある。参考：月刊軍事研究5,’12、5,’11、10,’12、月刊航空ファン2,’12、朝雲

＜ＲＱ−１７０鹵獲＞：2011年12月4日、イランが国境から225-250km地点の領空内でRQ-170を撃墜回収したと発表。撃墜されたか不時着墜落したかは不明だが、アメリカも後にイランに回収されたと認め、返還するよう要求した。イラン核施設（アフガン国境から600km以上離れているのでかなり難しいが）またはイラン東部でのミサイル実験を偵察中に、ロシアから購入した1L222アブトバザELINT/ECMシステムを使用して操縦電波を乗っ取り、強制着陸させたものとみられる。ロシアは1L222を2011年に売却したことを認めており、防衛システムのため国連の武器輸出規制に反しないとしている。ただ操縦電波受信用アンテナは衛星中継する関係で機体上部に取り付けられているので、偽電波を受信させるのは難しく、離着陸時のみに使用する水平線内操縦システムを乗っ取るしか無いが、こちらは偽電波を作るためのESMを行うのが困難であり、着陸操作まで乗っ取るのは至難の業である。また、そもそも1L222にGPS欺瞞機能が無いともいわれる。イラン国営テレビで公開された映像では機体下面が布で隠されており、操縦不能になって不時着していたのを鹵獲したのかもしれない。イランでは８分の１サイズの模型が４ドルで販売されているが、出来は値段相応である。2013年2月6日にイランで放送されたドキュメンタリー番組の中で、RQ-170のカメラが捉えたとされるカンダハル空港の映像（滑走中の様子、周囲にC-130やMQ-9が駐機しているところなど）が流された。この番組の中ではRQ-170をイランのラザヴィー・ホラーサーン州バルダスキャン周辺で乗っ取り、砂漠に不時着させて運搬のため翼を外し、クレーンが無かったのでMi-17で吊り下げてトラックに載せ運んだとしている。この際、アメリカが機体を破壊しに来る可能性を考慮し、報復用弾道ミサイル部隊をスタンバイさせておいたという。参考：月刊JWings3,’12、月刊航空ファン2,’12、月刊軍事研究5,’12、8,’12、8,’13、2,’16

＜ＲＱ−１８０＞：アメリカ空軍ステルス無人偵察機。全幅40m以上・全備重量15トンの全翼機で、ターボファンエンジン１基により高度20000mを亜音速で1000km以上・24時間以上飛行し、AESAレーダーとESMシステムにより敵領域内でISR任務を行う。ノースロップ・グラマン社が開発し、2005年にキャンセルされた説が出たが、改良を加えて開発を続けていたらしく、2010年8月3日に原型初号機がグルームレイクで初飛行し、2011年11月に２号機、2012年11月に３号機、2013年7月に４号機、2014年2月に５号機が配備されて試験が行われた。その後更に少なくとも２機が完成、2019年にビール空軍基地で運用担当の第427偵察飛行隊が新編されている。参考：月刊軍事研究11,’14、8,’15、月刊航空ファン1,’20

＜ＲＱＧ＞：救難航空群（Rescue Group）の略。参考：月刊航空ファン2,’18

＜ＲＱＩ＞：突風応答低減を参照。

＜ＲＱＳ＞：救難飛行隊（Rescue Squadron）の略。参考：月刊JWings9,’17

＜ＲＱＳ−２Ｂ＞：自衛隊の携帯用機雷探知機。ジェイ・アール・シー特機製。参考：月刊軍事研究7,’11

＜ＲＱＳ−３＞：自衛隊の携帯用機雷探知器。東陽テクニカが受注している。参考：月刊軍事研究2,’13

＜ＲＱＳ−１０＞：自衛隊の携帯用水中位置監視装置。参考：月刊軍事研究10,’13

＜ＲＲ＞：Raupen Rader（装輪装軌併用式）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＲＲ−７＞：オーストリアのザウレル社が開発した装輪装軌併用式火砲牽引車。1935年に開発され、1937年に160両が発注されたが、1938年にオーストリアがドイツに併合されたため、それまでに完成した15両は修理車両として採用され、残りのうち129両はシャシーのみがSd.Kfz.254の部品として使用された。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ＲＲ−１７０／ＡＬ＞：アメリカ軍の戦術チャフ・カートリッジ。８×１×１インチ（203.2×25.4×25.4mm）の角柱状で、内部にアルミ・チャフが８包くるまれており、前面にBBU-35/BまたはBBU-36/Bインパルス・カートリッジを取り付けてMJU-11/Aチャフ・フレアマガジンに装填する。射出信号が入ると、インパルス・カートリッジが作動してマガジンから放出され、チャフの包みが順次開放されて空中に散布される。参考：月刊JWings7,’14

＜ＲＲ−１８０／ＡＬ＞：アメリカ軍のアルミ・チャフ・カートリッジ。８×１×２インチ（203.2×25.4×51.4mm）の角柱状である。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＲＲ−１８８ＡＬ＞：アメリカ軍の訓練チャフ・カートリッジ。８×１×１インチ（203.2×25.4×25.4mm）の角柱状で、MJU-11/Aチャフ・フレアマガジンに装填する。参考：月刊JWings7,’14

＜ＲＲ８３１１−１００＞：ソ連の放射性塵収集ポッド。参考：世界の傑作機No.162

＜ＲＲＡＢ＞：ソ連のクラスター爆弾、別名モロトフのパン籠。小型の焼夷弾や榴弾を搭載しており、回転しながら落下して子弾を放出する。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集

＜ＲＲ−ＡＩＲＳＳ＞：アメリカ空軍の要請でレイセオンとSAICが2005年から開発中の弾道ミサイル監視衛星。赤外線センサーを搭載し、ロケットモーターの炎を探知する。性能が良ければ、遅延しているSBIRS衛星を代替する可能性もある。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＲＲＣ＞：Radar Resolution Cell（レーダー解析セル）の略。レーダーのビームが形成している目標解析領域のこと。参考：月刊エアワールド9,’00

＜ＲＲＣシリーズ＞：イギリス海兵隊のRHIBで、Rigid Raider Craftの略。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ＲＲＣ＞：全長6.5m、重量1.31トン。最大速力40ノット／30ノット（最大積載）。乗員20名または乗員10名＋貨物1500ポンド（0.68トン）を搭載できる。参考：月刊軍事研究3,’09

　＜ＲＲＣ　Ｍｋ３＞：全長6.5m、重量2.25トン。最大速力38ノット／33ノット（最大積載）。乗員３名。兵員８名と貨物1.5トンを搭載できる。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ＲＲＣ−９＞：海上自衛隊の携帯用対空無線機。上陸部隊が航空部隊と連絡を取る時などに使用する。アンテナはヘルメットに装着する。使用周波数225-260MHz、送信出力0.5W以上、変調型式A3。三菱電機製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＲＲＣ−１７Ｄ＞：自衛隊の無線機。モトローラまたはモトローラ・ソリューションズ製。参考：月刊軍事研究6,’08、3,’13

＜ＲＲＣ−１９＞：自衛隊の無線機。古野電気または東京計器製。参考：月刊軍事研究9,’07、8,’10

＜ＲＲＣ−２２＞：自衛隊の救命無線機。太洋無線製。参考：月刊軍事研究4,’12

＜ＲＲＣ−２２Ｃ＞：海上自衛隊の救命無線機。太洋無線または日本無線または三菱電機特機システム製。参考：月刊軍事研究3,’07、7,’11、9,’17

＜ＲＲＣ−２９Ｃ＞：自衛隊の携帯無線機。テムコジャパン製。参考：月刊軍事研究11,’12

＜ＲＲＣ−３０Ｃ＞：自衛隊の無線機。アイコム製。参考：月刊軍事研究3,’17

＜ＲＲＣ−３１＞：海上自衛隊の無線機。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＲＲＣ−３１−１＞：自衛隊の無線機。ネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究2,’12、5,’17

＜ＲＲＣ−３２Ｂ＞：自衛隊の無線機。ネットコムセックまたはモトローラまたはモトローラ・ソリューションズ製。参考：月刊軍事研究5,’10、8,’10、3,’13

＜ＲＲＣ−３３＞：自衛隊の地上救難用受令器（双方向型）。テレコムジャパン製。参考：月刊軍事研究3,’08、5,’09

＜ＲＲＣ−３６＞：自衛隊の無線機。スタンダード製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＲＲＣ−３７＞：自衛隊の無線機。スタンダード製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＲＲＣ−３７−２＞：自衛隊の無線機。スタンダード製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＲＲＣ−３９＞：自衛隊の無線機。エーティーエー製。参考：月刊軍事研究1,’10

＜ＲＲＣ−４０＞：自衛隊の救命無線機。P-1、US-2、C-2、CH-101に搭載されている。太洋無線または三菱電機特機システム製。参考：月刊軍事研究1,’10、1,’11、7,’13、6,’15、11,’17

＜ＲＲＣ−４２＞：自衛隊の救命無線機。SH-60K用やUS-2用もある。海外アビオテックまたは海外物産が受注している。参考：月刊軍事研究11,’12、5,’14、12,’17

＜ＲＲＣ−４３＞：自衛隊の救命無線機。海外アビオテックまたは海外物産が受注している。参考：月刊軍事研究11,’12、7,’14

＜ＲＲＣ−４４＞：自衛隊の無線機。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究12,’12

＜ＲＲＣ−４５＞：自衛隊の無線機。アイコム製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＲＲＣ−４６＞：自衛隊の衛星携帯電話。KDDI製。参考：月刊軍事研究8,’13

＜ＲＲＣ−６３＞：自衛隊の救命無線機。海外アビオテックが受注している。参考：月刊軍事研究2,’13

＜ＲＲＦ＞：ハンガリーの緊急対応部隊で、ラピッド・リアクション・フォースの略。1991年に隣国で起こったユーゴ内戦を機に編成された。主任務は暴動鎮圧や警備で、対応地域にヘリコプター及びジープなどで迅速に展開する。渡渉機材も完備しており、PKOなどにも対応して給水設備なども装備する。使用兵器は突撃銃から携行対戦車ミサイル・対空ミサイルまで幅広い。参考：月刊PANZER8,’97

＜ＲＲＦ（ボスニア紛争時）＞：ボスニア紛争でUNPROFOR要員がセルビア人勢力の人質となった事件を受け、1995年6月8日の国連・NATO軍国防相会議で設立が決定された緊急対応部隊である。国連の指揮下に置かれ、隷下にはイギリス第24空中機動旅団と、イギリス・フランス・オランダからなる多国籍旅団を置く。第24空中機動旅団は兵力5500名、歩兵大隊２個、砲兵中隊２個、航空連隊２個からなり、SA341ガゼル偵察ヘリ24機、リンクス武装ヘリ48機、SA330ピューマ輸送ヘリ18機、チヌーク輸送ヘリ18機、105mm軽榴弾砲12門を装備する。多国籍旅団はイギリスのウォーリア歩兵戦闘車、シミター軽戦車、105mm榴弾砲、フランスのSA341ガゼル武装ヘリとSA330ピューマ輸送ヘリ、オランダの120mm重迫撃砲を装備する。参考：月刊軍事研究8,’95

＜ＲＲＪ＞：SSJ-100シリーズ（旅客機）を参照。

＜ＲＲＰＡＶ＞：ロシアのスプラブ社が開発したロケット投射式UAVで、Reconnaissance Remotely-Piloted Aerial Vehicleの略。9K58スメルチ用9M534ロケットに収容し、通常弾頭ロケット弾発射前に投射、目標捜索や弾着観測などに使う。直径200mm、重量40kg。滞空時間20分、監視範囲１万平方キロメートル。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＲＲＰＲ＞：M28A1（演習ロケット弾）を参照。

＜ＲＲＴＭ社＞：ロールスロイス・チュルボメカ・リミテッドの略。イギリスのロールスロイス社とフランスのチュルボメカ社がアドーア・エンジンの開発製造プログラム管理のために創設した。参考：月刊航空情報2,’10

＜ＲＲＷ＞：アメリカエネルギー省の計画核弾頭で、Reliable Replacement Warheadの略。W76核弾頭の後継として2005年から開発し、2007年3月にLLNLの案が採用された。信頼性向上型とされるが、コンピュータ・シミュレーションだけで核実験も行われず、旧式のW68核弾頭のプルトニウムとピットを流用するともいわれ、本当に信頼性が上がるかは不明。2009年3月、予算が承認されないことが決まり、開発は停止した。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ＲＳ＞：Reconnaissance Squadron（偵察飛行隊）の略。参考：月刊航空ファン7,’17

＜ＲＳ−２シリーズ＞：ソ連軍初の実用空対空ミサイル、米軍コードAA-1、NATOコードはアルカリ。K-5という名称で1951年から開発され、1955年に発射試験を実施、1957年に実用化された。参考：月刊JWings8,’05、月刊軍事研究1,’12

＜ＲＳ−２Ｕ＞：別名K-5MSまたはR-5MS。全長2.5m、直径0.2m、翼スパン0.654m。誘導はレーダー・ビーム・ライディング方式、射程2-6km。MiG-17PFUやMiG-19PMに搭載された。参考：月刊軍事研究1,’12

＜ＲＳ−２ＵＳ＞：誘導はレーダー・ビーム・ライディング方式で、尾部のアンテナにより母機の誘導電波を受信する。ロケットノズルはアンテナを避けて後部左右に付く。全長2.5m。有効射程2.5-3.5km。参考：世界の傑作機No.120

＜ＲＳ−２海外シリーズ＞

　＜ＰＬ−１＞：PL-1を参照。

＜ＲＳ２−Ｈ１＞：H&Hテクノロジーズ社がSMET向けに開発中の装軌式UGV。車体上面が荷台になっている。下部転輪はダブルタイプ片側２組、起動輪は前方、誘導輪は接地式で後方にあり、第２下部転輪と誘導輪の間の上方に上部転輪を持つ。IED・地雷処理装置を追加可能。全長2.3m、全幅1.52m、全高1.02m、自重907kg。推進はディーゼルエンジンによるハイブリッド電気駆動、航続距離129km。ペイロード450kg。参考：月刊軍事研究9,’18

＜ＲＳ−１０＞：ソ連軍のICBM、米軍コードSS-11、NATOコードはセゴ（Sego、百合の一種、ユタ州の州花）。推進は２段式液体ロケット。参考：月刊軍事研究6,’05

　＜ＳＳ−１１Ｍｏｄ．�T＞：西側推定諸元は以下の通り。全長19m（20m？）、直径2m（2.5m？）、発射重量50トン。推進は液体ロケット、最大射程11000km。単弾頭で威力１メガトン。CEP1400m。1966年（1965年？）から配備された。参考：アメリカの核兵器、ザ・マーチ42号

　＜ＳＳ−１１Ｍｏｄ．�U＞：西側推定諸元は以下の通り。全長20m、直径2.5m、重量50トン、投射重量2500ポンド（1.13トン）。射程13000km。単弾頭で威力１メガトン。CEP1100m。1973年から配備された。参考：ザ・マーチ42号、ミリタリー・バランス1989-1990

　＜ＳＳ−１１Ｍｏｄ．�V＞：西側推定諸元は以下の通り。全長19m（20m？）、直径2m（2.5m？）、発射重量50トン、投射重量2500ポンド（1.13トン）。推進は液体ロケット、最大射程10600km（9000km？）。弾頭はMRV（MIRV？）で、0.2メガトン（0.5メガトン？）３発。CEP1100m。参考：ミリタリー・バランス1989-1990、アメリカの核兵器、ザ・マーチ42号

＜ＲＳ−１２＞：ソ連軍のICBM、米軍コードはSS-13、NATOコードはサヴェジ（Savage、野蛮人）。ソ連初の固体燃料ロケット使用ICBMである。ロケット各段の連結部分はトラス構造をしている。推進は３段式固体燃料ロケット、射程9500km。単弾頭で、威力750キロトン。参考：核兵器事典、月刊軍事研究6,’05、ザ・マーチ42号

　＜ＳＳ−１３＞：西側推定諸元は以下の通り。全長20m、直径1.7m、重量35トン。弾頭は１メガトン単弾頭。推進は３段式固体燃料ロケット、射程8000km、CEP1.1海里。SALT�Tでは172基まで配備できる筈だが、1968年から60発のみの生産に止まり、SS-16テンプ2Sに後を譲った。参考：ザ・マーチ42号

　＜ＳＳ−１３Ｍｏｄ２＞：西側推定諸元は以下の通り。全長20.0m、直径2.5m、発射重量35トン、投射重量1300ポンド（0.59トン）。弾頭は600キロトン（750キロトン？）単弾頭。推進は固体燃料ロケット、最大射程9400km。CEP1800m。1968年に配備された。参考：ミリタリー・バランス1989-1990、アメリカの核兵器

＜ＲＳ−１２Ｍ＞：ソ連軍のICBM、別名トーポリ（ポプラの意）、米軍コードSS-25、NATOコードはシックル（Sickle）。単弾頭で、７軸14輪自走発射機に搭載される。1984-92年に調達された。参考：月刊PANZER6,’99、月刊軍事研究5,’04、4,’12、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＳＳ−２５＞：西側推定諸元は以下の通り。投射重量1600ポンド（0.73トン）。弾頭は550キロトン単弾頭。推進は固体燃料ロケット、射程10500km。CEP200m。TELに搭載される。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ＲＳ１２Ｍファミリー＞

　＜トーポリＥ＞：実験用ミサイルに改造したもので、Ｅはエクスペリメンターヌィ（実験用）の頭文字。ノーズコーンを大型フェアリングに変更しており、中に極超音速飛翔体を収容しているらしい。2007年から発射試験が行われていて、内陸部のヤール演習場から2000km先のカザフスタンのサリ・シャガン射爆場に撃ち込み、同射爆場のネマンPMレーダーで精密観測しているといわれる。参考：月刊軍事研究5,’15

＜ＲＳ−１２Ｍ２＞：ロシア軍のICBM、別名トーポリＭ（Topol-M。トーポリ？）、米軍コードSS-27Mod1（SS-25？）、NATOコードはシックル。RS-12Mがベースで、誘導システムやデコイを改良した。サイロ発射型も開発されており、当初はウクライナのユージュマッシュが担当する予定だったが、ソ連崩壊でモスクワ熱力学研究所が完成させている。発射重量46.5-47.2トン、投射重量1.2トン。弾頭は１メガトン水爆１発。誘導はINS＋天測、CEP200-300m。1998年12月27日から実戦配備に就いた。参考：月刊軍事研究5,’18、5,’04、月刊航空ファン3,’99、月刊JWings1,’01、核兵器事典

　＜１５Ｐ１５５＞：TEL発射型のシステム名称。ミサイル名称は15Zh55、発射装置名称は15U175である。参考：月刊軍事研究5,’18

　＜１５Ｐ１６５＞：サイロ発射型のシステム名称。ミサイル名称は15Zh65、発射装置名称は15P765である。参考：月刊軍事研究5,’18

＜ＲＳ１４＞：テンプ2S（ICBM）を参照。

＜ＲＳ１４＞：イタリア軍の水上偵察機。1938年に完成し、少数が配備された。全長13.68m、全幅19.5m、全備重量8480kg。エンジンはフィアットA74RC38（840馬力）双発、最大速度390km、実用上昇限度5000m、航続距離2500km。固定武装は12.7mm機銃１丁、7.7mm機銃２丁。爆弾400kgを搭載できる。乗員５名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＲＳ−１６＞：ソ連軍のICBM、米軍コードSS-17、NATOコードはスパンカー（Spanker）。推進は２段式液体ロケット、射程10320km。550-750キロトンの核弾頭４発を搭載する。1975-90年に配備された。参考：核兵器事典、月刊軍事研究6,’05

　＜ＳＳ−１７＞：西側推定諸元は以下の通り。全長24m、直径2.5m、重量65トン。推進は２段式液体ロケット、射程10000km。弾頭は２メガトンMIRV４発。誘導は慣性式。SS-11の後継として1975年から配備された。参考：ザ・マーチ42号

　＜ＳＳ−１７Ｍｏｄ１＞：西側推定諸元は以下の通り。コールドランチ方式で、SS-11と同じサイロに収容される。弾頭はMIRV4-5発。SS-11の後継として1975年から配備された。参考：ザ・マーチ17号

　＜ＳＳ−１７Ｍｏｄ２＞：西側推定諸元は以下の通り。単弾頭型で、MIRV型より配備数が多い。参考：ザ・マーチ17号

　＜ＳＳ−１７Ｍｏｄ３＞：西側推定諸元は以下の通り。全長21.0m、直径2.5m、発射重量65トン、投射重量6400ポンド（2.9トン）。推進は液体ロケット、最大射程10000km。弾頭は500キロトン（750キロトン？）MIRV４発（３発？）。CEP400-450m。1982年（1981年？）に配備された。参考：ミリタリー・バランス1989-1990、アメリカの核兵器

＜ＲＳ−１８＞：UR100N（ICBM）を参照。

＜ＲＳ−２０シリーズ＞：ソ連軍のICBM。投射能力が大きく、重ICBMと呼ばれた。参考：月刊航空ファン8,’96、核兵器事典、月刊軍事研究9,’11

＜ＲＳ−２０＞：別名ボエボダまたはR-36M、米軍コードSS-18、NATOコードはサタン（Satan）。射程16000km。弾頭は500-750キロトン級MIRV10発。1974年から配備された。単弾頭バージョン（18-25メガトン）のR-36M2も存在する。参考：月刊航空ファン8,’96、核兵器事典

＜ＲＳ−２０Ｖ＞：別名R-36M2またはR-36MUTTKhまたはヴォイェヴォーダ、米軍コードSS-18、NATOコードはサタン。発射重量211トン、投射重量8.8トン。射程11000km。弾頭はMIRV10発。2010年現在、ドムバロフスキー基地に30発、ウジュル基地に28発が配備されており、2026年まで運用される予定。ただ誘導システム製作や本体整備をウクライナのユージュマッシュが担当しており、ウクライナ紛争でこれらが不可能になったと考えられ、後継のRS-28サルマートの開発を急いでいる。参考：月刊航空ファン3,’11、月刊軍事研究4,’12、8,’14

　＜ＳＳ−１８Ｍｏｄ１＞：西側推定諸元は以下の通り。24メガトン単弾頭型で、1974年から配備された。全長36m、直径3m、重量220トン。発射はコールドランチ方式、推進は２段式液体ロケット、射程12000km。誘導は慣性式、CEP400m。参考：ザ・マーチ17号

　＜ＳＳ−１８Ｍｏｄ２＞：西側推定諸元は以下の通り。8-10弾頭MIRV（MRV？）型で、1976年から配備された。弾頭威力550-900キロトン。射程12000km。誘導は慣性式、CEP400m。参考：ザ・マーチ17号

　＜ＳＳ−１８Ｍｏｄ３＞：西側推定諸元は以下の通り。20メガトン単弾頭型で、射程も16000kmと長い。誘導は慣性式、CEP350m。参考：ザ・マーチ17号

　＜ＳＳ−１８Ｍｏｄ４＞：西側推定諸元は以下の通り。500キロトンMIRV10個と囮または突入補助装置４個を搭載できるタイプで、1982年に配備された。全長31.5m、直径3.0m、発射重量200トン、投射重量16700ポンド（7.57トン）。推進は液体ロケット、最大射程11000km。弾頭は550キロトンMIRV10発。誘導は慣性式、CEP250-300m。参考：アメリカの核兵器、ザ・マーチ17号、ミリタリー・バランス1989-1990

　＜ＳＳ−１８Ｍｏｄ５＞：西側推定諸元は以下の通り。1989年現在開発中の新型で、投射重量16000ポンド（7.26トン）。射程9000km。弾頭は750キロトンMIRV10発。CEP250m。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ＲＳ−２２＞：ソ連軍のICBM、米軍コードSS-24、NATOコードはスカルペル(Scalpel)。推進は３段式固体燃料ロケット、射程10450km。威力550キロトンの弾頭10発を収容する。1987年から配備された。参考：月刊軍事研究6,’05、核兵器事典

　＜ＳＳ−２４＞：西側推定諸元は以下の通り。投射重量8000ポンド（3.63トン）。弾頭は100キロトンMIRV10発。推進は固体燃料ロケット、射程10000km。CEP200m。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

＜ＲＳ−２４＞：ロシア軍のICBM、別名ヤルス（Yars）、米軍コードSS-29（SS-27Mod2？）、NATOコードはスターリン。START�U条約破棄に伴って開発した多弾頭型ICBMで、RS-12M1/M2トーポリＭをベースとしており、弾頭を100-300キロトン水爆MaRV3-4個（MaRV10個？）＋囮弾頭に換装、射程を11000-12000kmに増大している。発射重量46.5-47.2トン、投射重量1.2トン。誘導はINS+GLONASS+天測、CEP150m。サイロまたは８軸16輪TELから発射可能で、列車搭載型のRS-27バルグジンも開発中。2007年5月29日にTELからの初試射が行われた。2011年9月の発射実験には失敗した。2011年末までにモスクワ北東のテイコボ基地に２個連隊（１個連隊は３個大隊からなる）が編成され、５個大隊分15基のミサイルが調達されている。2015年には６個連隊分のミサイル調達を終えた。2015年5月9日の対独戦勝70周年記念式典軍事パレードで初公開された。2016年には23基が製造された。ロシア経済の停滞で発射機用水圧システムを作っているポドルスク・エレクトロメカニカル・プラントが破産しかかっていて、部品が供給できなくなったという話が2017年1月に出た。代わりにコブロフ・メカニカル・プラントに作らせるという話もあるが、製造設備を整えるのに18ヶ月かかる。ただ2017年には21基が納入されているので、部品供給に問題は無かったらしい。参考：月刊軍事研究5,’18、8,’14、2,’09、4,’12、12,’12、7,’15、8,'15、3,’16、6,’17、月刊航空ファン7,’11、2,’17

　＜１５Ｐ１５５Ｍ＞：TEL運用型のシステム名称で、別名ヤルス。ミサイル名称は15Zh55M、発射装置名称は15U175Mである。RS-12Mトーポリの後継として配備されている。参考：月刊軍事研究5,’18

　＜１５Ｐ１６５Ｍ＞：サイロ運用型のシステム名称で、別名ヤルスまたはヤルスＭ。ミサイル名称は15Zh67、発射装置名称は15P765Mである。RS-18Bの後継として第28親衛ロケット師団に配備された。参考：月刊軍事研究5,’18

＜ＲＳ−２６＞：ロシア軍が開発中の弾道ミサイル、別名ルベーシュ（境界の意）。モスクワ熱力学研究所がRS-24ヤルスをベースに設計しており、６軸12輪移動発射機MZKT-277291（27291？）またはサイロから発射される。発射システム総重量80トン。推進は固体燃料ロケット、弾頭はMIRVで、BMD対策としてMaRVや極超音速兵器を積むという話もある。2011-13年に発射実験を４回行い、３回成功した。ICBMに分類して射距離5800kmの発射試験も行っているが、射距離2000kmの試験も２回実施しており、実際には東ヨーロッパ／中国向けIRBM（INF全廃条約違反）ではないかという疑いが出ている。2016年から配備予定だが、2015年に発射試験を行った後、動きが無い。アヴァンガルド極超音速弾頭に予算を取られ、GPV-2027で予算が付かなかった模様である。参考：月刊軍事研究5,’18、8,’14、5,’15、6,’18

＜ＲＳ−２７＞：ロシア軍の列車移動式ICBM、別名バルグジン（Barguzin）、NATOコードはSS-X-31。RS-24をコールドランチで射出するらしい。発射管制車、燃料車、整備保安車なども一緒に引っ張り、１編成（ミサイル６発搭載）を１個連隊で運用する。軌間はロシア標準サイズなので、国内各地を移動でき、24時間で1000kmを動き回る。2020年から５個連隊を揃える予定だったが、GPV-2027には予算が付かなかった。参考：月刊軍事研究7,’17、5,’18、月刊航空ファン2,’17

＜ＲＳ−２８＞：ロシア軍が開発中のICBM、別名サルマート（Sarmat）。2026年に寿命を迎えるRS-20Vの後継で、2010年頃から設計し、2011年に開発が正式承認され、2012年に大まかな設計を完了、細部の詰めに入っているらしい。ちなみにアメリカには2007年の時点でRS-20V後継を開発する意向を伝えていたとされる。射程を延伸して南極周りでアメリカに向かう事により、BMDの早期警戒レーダー網を回避する。発射重量100-200トン以上、投射重量5-10トン。推進は液体燃料ロケット２段式、最大射程17000km。ロシア国防次官からは投射重量が10トンであるという発言があり、MIRV（最大弾頭数16発）だけでなく、重量８トン・威力750キロトンの大威力単弾頭や、プロジェクト4202で開発中のアヴァンガルド極超音速弾頭（加速動力源付き）３基を積むらしい。2016年から発射実験を開始して2022年までに配備を始める予定だが、ウクライナ情勢の変化でRS-20Vが予想以上に早く退役に追い込まれるかもしれず、間に合わない恐れが出ている。発射実験も遅れており、2017年12月にサイロからのコールドランチ試験を行った。参考：月刊軍事研究5,’18、8,’14、5,’15、8,’18

＜ＲＳ−７１＞：SR-71シリーズ（偵察機）を参照。

＜ＲＳ−８０＞：西ドイツがイギリス・イタリアと共同開発していた280mmロケット弾６連装発射機。レオパルト１ベースのSP70自走砲の車体に射程60km以上のロケット弾を搭載する。開発費用がかさんだために開発中止となり、MLRSを採用することになった。参考：月刊PANZER4,’93、月刊グランドパワー10,’94

＜ＲＳ−８２＞：ソ連軍の空対地82mmロケット弾。1933年中頃にI-15/I-16戦闘機用として開発され、その後各種戦闘機やIl-2にも搭載された。参考：月刊PANZER9,’97

＜ＲＳ−１３２＞：ソ連軍の空対地132mmロケット弾。1933年中頃にI-15/I-16戦闘機用として開発され、その後各種戦闘機やIl-2にも搭載された。1938年6月には中央火砲委員会ロケット科学研究所が多連装地対空ロケット型を開発している。参考：月刊PANZER9,’97、連合軍の傑作兵器駄作兵器

＜ＲＳＡＲ＞：CSAR（航空自衛隊）を参照。

＜ＲＳＤ＞：ラファール・ソロディスプレイを参照。

＜ＲＳＦ＞：海上自衛隊の災害派遣専門部隊で、レスキュー・スペシャル・フォースの略。参考：月刊JWings8,’06

＜ＲＳｈＧ１＞：RPG-27シリーズ（対戦車ロケット）を参照。

＜ＲＳｈＧ２＞：RPG-26シリーズ（対戦車ロケット）を参照。

＜ＲＳＩＵ−５＞：ソ連軍の地上迎撃管制用VHF無線データリンク、NATOコードはマーカム。MiG-25に搭載されており、真空管でなくソリッドステート化されている。参考：世界の傑作機No.172

＜ＲＳＭ＞：米露核軍縮条約に基づいてロシア海軍SLBMに付けられた型式名称で、Rocket System-Maritaime / Raketnaia Sistema- Morskaiaの略。参考：月刊世界の艦船11,’17

＜ＲＳＭ−２５＞：R-27（SLBM）を参照。

＜ＲＳＭ−４５＞：R-31（SLBM）を参照。

＜ＲＳＭ−４８＞：R-29（SLBM）を参照。

＜ＲＳＭ−５０＞：R-29R（SLBM）を参照。

＜ＲＳＭ−５２＞：R-39（SLBM）を参照。

＜ＲＳＭ−５２Ｖ＞：R-39M（SLBM）を参照。

＜ＲＳＭ−５４＞：R-29RM（SLBM）またはR-29RMU2（SLBM）またはR-29RMU2.1（SLBM）を参照。

＜ＲＳＭ−５６＞：R-30（SLBM）を参照。

＜ＲＳＭ−６２＞：SM-62ファミリー（計画無人偵察機）を参照。

＜ＲＳＮ−７５＞：ソ連軍S-75地対空ミサイルシステム用射撃指揮レーダー、NATOコードはファン・ソング（Fan Song）。初期型ではパラボラアンテナが１基だったが、後期型では水平探知用、高度探知用、ミサイル追跡用、とみられる３種のパラボラアンテナを装備した。目標探知距離60-145km（160km？）。ミサイル誘導用にはUHF帯、FCSレーダー用にはE/Fバンド帯（ファン・ソングA/B）またはＧバンド帯（ファンソングD/E）を使用し、６目標を同時に処理して３発のミサイルを同時誘導可能。参考：月刊グランドパワー1,’04、月刊軍事研究2,’03、7,’99、2,’09、航空ジャーナル9,’77臨時増刊

＜ＲＳＯシリーズ＞：ドイツ国防軍の東部戦線用全装軌トラクター（Raupenschlepper Ost）。シュタイアー社が開発し、第２次大戦終戦までに26000両が生産され、全戦線で牽引車などとして使用された。参考：月刊PANZER7,’00、ジャーマンタンクス

＜ＲＳＯ／０１＞：曲面構成のトラックのようなプレス製キャビンと、幌付きの荷台を持つ。最大速度17km。PaK40などを牽引でき、低速ながら使い勝手は良かった。参考：月刊PANZER7,’00

＜ＲＳＯ／０３＞：キャビンを簡易な角形プレス製にし、エンジンをガソリンからディーゼルに変更したもの。参考：世界の軍用車両(1)、月刊PANZER7,’00

＜ＲＳＯファミリー＞

＜７．５ｃｍ　ＰａＫ搭載ＲＳＯ＞：ドイツ陸軍対戦車自走砲。RSO/03のキャビンを小型のものに換装し、車体後部にPaK40/4を防楯ごと搭載したものである。戦闘室内の砲前後にはトラベリングクランプがあり、移動時に砲を固定できる。操縦手は体を半分乗り出して操縦する。戦闘室周囲には木製折り畳み式の低い壁があるが、防御力は殆ど無きに等しい。全長4.57m、全幅1.99m、全高2.6m、重量5.2トン。主砲は7.5cmPaK40/4 L/46で、旋回角左右30度ずつ、俯仰角マイナス５度からプラス22度、照準器はZF３×８。装甲厚は車体前面5mm、側面（操縦室のみ）5mm、後面・上面オープン、防楯5mm30度が２枚。エンジンはシュタイアーV8（85馬力）、トランスミッションは前進４速・後進１速、最大速度17.2km、航続距離250km。乗員４名。1943年に50両（60両？）が完成した。参考：世界の軍用車両(1)、ジャーマンタンクス

＜ＲＳＯＩ＞：韓国軍とアメリカ軍の共同図上演習で、Reception, Staging, Onward movement and Integration（戦時増援演習）の略。日本やアメリカ本土からの増援部隊を韓国各地に展開させ、戦闘中の部隊に投入する過程を検証評価するもので、1994年に始まった。韓国国防部長官と韓国合同参謀会議議長が統裁官で、韓国軍をメインにアメリカ軍の増援を加え、主に後方地域での兵站や動員に関する戦闘シミュレーションを実施する。2002年からフォールイーグルとリンクして行われるようになった。2008年にキー・リザルブ演習に改称された。参考：月刊軍事研究4,’07、4,’08、月刊JWing6,’03

＜Ｒｓｐｒ４８３１＞：ラインボーテ（地対地ミサイル）を参照。

＜ＲＳＲ＞：ソ連軍の計画偵察機で、Reaktivnyi Samolyet Rezyedchik（ジェット偵察機）の略。元は1954年3月にツィービン設計局OKB-256がTu-95Nから空中発射される巡航速度3000km・巡航高度30000m・航続距離14000kmの双発ラムジェット偵察機（射出後マッハ３まではロケットで加速）として航空産業省に提案したRSで、1955年5月に契約が結ばれ、その後最大速度2500km・行動半径1700kmにダウングレードして開発が進められた。胴体は円断面で、機首にマッピング・レーダーを持つ。抗力を減らすため、コクピットの大部分を胴体内に埋め込んだ。主翼取り付け部前後に胴体燃料タンクがあり、尾部には重心調整用燃料タンクが収容されていて、重心位置を離陸時25%MAC、超音速巡航時45%MAC、着陸時26.4%MACに調整する。胴体中央はカメラ・ベイで、焦点距離1000mmまたは1800mmの望遠カメラ１基と焦点距離200mmのカメラ２基を搭載可能。主翼は中翼配置のクリップド・デルタ翼（後縁に軽い前進角付き）で、翼厚比2.5%、翼端にエンジンがある。エアインテイクには斜め下向きのショックコーンが付く。主翼付け根下面のパイロンにドロップタンクを１基ずつ装着可能。降着装置は自転車式、前後主輪は１軸２輪で、エンジンナセルに補助輪、後部胴体下面に引き込み式スキッドがある。全長27.4m、全幅10.69m、自重8.9トン、離陸総重量21トン。エンジンはソロヴィエフD-21ターボファン（A/B時推力５トン）双発。1958年10月に低速試験機NM-1が完成して1959年4月から飛行試験を行い、RSR R-020という名称の改良型の設計に入った。エンジンをターボジェットに変更、ショックコーンを対称形とし、主翼形状とエルロン・フラップの配置を変え、水平尾翼の後退角を増し、前後主輪を２軸４輪に変更、補助輪をスキッドとしている。５機を製作する予定だったが、戦略ミサイル優先政策で設計局が閉鎖されてしまい、他の設計局を転々とするうちに開発打ち切りが決定、1961年4月に計画中止となった。参考：月刊JWings12,’15

＜ＲＳＲ９４０＞：ロイテック・レーダーシステムの移動式監視レーダー、別名スパイダー。ランドクルーザーのルーフに搭載できる。重量900kg。出力20kW。探知距離40km（航空機）／30km（パワーボート）／20km（軽飛行機）。参考：月刊軍事研究1,’09

＜ＲＳＲＡ＞：S-72シリーズ（実験ヘリ）を参照。

＜ＲＳＳ＞：MI8（イギリス情報機関）または静安定緩和を参照。

＜ＲＳＳ４０＞：ソ連軍の試作大陸間巡航ミサイル、別名ブラン（Buran）。アメリカを直接攻撃できる射程8500km級のミサイルとしてLa-350と共に第２次大戦後から開発されたが、R7大陸間弾道弾が完成したので、こちらは放棄された。参考：月刊軍事研究7,’04

＜ＲＳＴＡ＞：Reconnaissance, Surveillance and Target Acquisition（偵察・監視・目標捕捉）の略。

＜ＲＳＴＡ＞：ノルウェーのビンタクス社が開発した偵察システム。伸縮式マストに安定化装置とカラーTV、赤外線カメラ、レーダー、レーザー測距機を搭載したものである。CV90RS装甲偵察車に搭載された。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＲＳＸ−１＞：海上自衛隊の潜水員携帯用磁気探知機。海底などに埋没している金属物質（機雷など）を探知するのに使用する。金属に近づくと、受話器から出る音量が増す。受話器出力40mW。電源は単３電池８本、使用時間８時間。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＲＴ＞：120mm迫撃砲RTを参照。

＜ＲＴ−２＞：ソ連軍の弾道ミサイル、別名トーポリ（ポプラの意）。全長21.5m（29.5m？）、直径1.9m、発射重量45.1トン。推進は固体燃料ロケット三段式、射程10500km。0.5メガトンの核弾頭を搭載する。CEP350m。RT-2PM自走ランチャーに搭載されて運用される。参考：ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）、月刊軍事研究7,’17、7,’10

＜ＲＴ−２ＰＭ＞：ソ連軍の自走弾道ミサイルシステム、別名トーポリＭ（トーポリ？）、米軍コードSS-27（SS-25？）、NATOコードはシックル。1977年から開発し、1984年から配備した。RT-2トーポリ弾道ミサイルをピオニールと同じ７軸14輪重トラック（写真では16輪に見えるが…）に搭載したもの。改良型のRT-2PM-OSを含め370基が配備された。2009年には180基に減っている（道路移動型18基、全タイプ計65基？）とみられる。MIRVやMaRVを搭載した新型も開発中らしい。参考：ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）、月刊軍事研究2,’09、1,’10、7,’17

＜ＲＴ−２ＰＭ２＞：ソ連軍のICBM、別名トーポリＭ、米軍コードSS-27、NATOコードはシックルＢ。全長22.7m、直径1.9m、発射重量47トン。推進は固体燃料ロケット三段式、射程10000km以上。８軸16輪TELに搭載される。参考：月刊軍事研究7,’17

＜ＲＴ−１５＞：ソ連軍の戦略弾道ミサイル、米軍コードSS-14、NATOコードはスケープゴート（Scapegoat、贖罪の羊）、TELを含めたNATOコードはスキャンプ（Scamp、やくざ者）。重量16トン。推進は２段式ロケット、射程2500km。核弾頭重量0.5トン、威力１メガトン。参考：ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）、ザ・マーチ42号

　＜ＳＳ−１４＞：西側推定諸元は以下の通り。SS-13（RS-12）の2-3段目を利用したMRBMで、ミサイルはコンテナに収容され、IS-3改造のTELに搭載される。全長10.6m、直径1.9m、重量28トン。弾頭は１メガトン単弾頭。推進は２段式固体燃料ロケット、射程4000km。誘導は慣性式、CEP１海里。1968年から500発が主に中国との国境に配備された。参考：ザ・マーチ42号、17号

＜ＲＴ−１５自走発射機システム＞：ソ連軍の戦略弾道ミサイルシステム、米軍コードSS-14、NATOコードはスケープゴート（スカンプ？）。RT-15をT-10MベースのTELに搭載したもので、車体前面上部に角度が付いている前期生産型と、垂直面の後期生産型の２種がある。1961年から開発して1964年に完成し、1970年までに20基が生産された。参考：ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）、核兵器事典

＜ＲＴ−１５Ｍ＞：ソ連軍試作SLBM。1961年から開発された。威力１メガトン。推進は固体燃料ロケット、射程2400km。1964年に開発中止となり、配備には至らなかった。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、核兵器事典

＜ＲＴ−２０＞：ソ連軍の戦略弾道ミサイル。全長17.8m、重量30.2トン。弾頭は1.4トンと0.545トンの２種類がある。射程7000km。参考：ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）

＜ＲＴ−２０自走発射機システム＞：ソ連軍の戦略弾道ミサイルシステムで、米軍コードSS-15、NATOコードはスクルージ（Scrooge）。RT-20を、RT-15自走発射機システム用装軌式TELの改造型（オブイェークト821）に搭載したものである。1964年から開発され、1969年から配備された。1980年後半に全て退役した。参考：ソビエト・ロシア戦闘車両大系（下）

＜ＲＴ２０対物狙撃ライフル＞：クロアチア陸軍の20mm狙撃銃。セルビア陸軍M84戦車の熱線暗視装置用装甲カバーを貫徹でき、ボスニア紛争時に配備された。重量27kg。使用弾は20mm×110イスパノ・スイザHS404、最大射程2000m。発射反動が大きいのが欠点。後に16kgに軽量化し、砲口制退器を装着したタイプが製作されたが、やはり反動はきつく、撃つごとに砲身が跳ね上がる。参考：月刊軍事研究1,’00

＜ＲＴ−２３＞：ソ連戦略ロケット軍の列車移動式ICBM、NATOコードはSS-24 Mod1。１編成はDM62ディーゼル機関車（M62民間用ディーゼル機関車の軍用型）２両、発射機車両３両、指揮車１両、電源車１両、支援・宿泊車２両からなり、軌間は民間標準規格とは違うので専用路線を走る。発射機車両は一見すると窓の少ないカマボコ形車両だが、天井が開いて長大な円筒形キャニスター１基が垂直に立ち上がる。ミサイルは全長23.3m、直径2.4m、重量104.5トン。弾頭は550キロトンMIRV10発。射程10000km。発射機車両は全長23.6m、全幅3.2m、全高5m。1987年に実戦配備が始まり、コストロマ基地に５編成15基、バーシェット基地に３編成９基、クラスノヤルスク基地に４編成12基が配備されていた。START�Uに基づいて2005年から解体作業が進んでおり、コストロマ基地のものは残される予定といわれたが2007年に全て解体された。参考：月刊軍事研究7,’17、核兵器事典

＜ＲＴ−３３Ａ＞：T-33練習機ファミリーを参照。

＜ＲＴ−３３Ａ（カナダ）＞：T-33A練習機・海外ファミリーを参照。

＜ＲＴ−３３Ａ（ギリシャ）＞：T-33A練習機・海外ファミリーを参照。

＜ＲＴ−６１＞：120mm迫撃砲RTを参照。

＜ＲＴ−２４６／ＶＲＣ＞：アメリカ軍の無線機。中隊が隷下部隊の指揮に使用する。通信距離32km（固定時）／24km（移動時）。参考：コンバット・バイブル２

＜ＲＴ−４４２／ＶＲＣ＞：アメリカ軍の無線機。受信専用で、大隊からの指令を受領するため、中隊で使用する。参考：コンバット・バイブル２

＜ＲＴ９０１＞：ドイツのMBB社が開発した偵察用RPV、別名トゥカン。無尾翼デルタ機で、主翼の位置を前後にずらせるので、搭載機器による重心のずれを調整することが可能。機首に自動安定式TVカメラを装備しており、テレメーター・リンクでデータを送信する。発射重量100kg。推進はプッシャー・プロペラ、作戦行動半径70km（低高度待機時間30分）。参考：スパイ機

＜ＲＴ−１８６１Ｃ／ＡＰＸ−１１９＞：自衛隊のIFF応答装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究10,’18

＜ＲＴ２０００＞：台湾陸軍多連装ロケット発射機レイティン2000、別名サンダー2000（Thunder 2000）。117mm多連装ロケットランチャー工蜂�Y型の後継で、CSIST（ツゥンシャン・インスティテュート・サイエンス・テクノロジー）社が開発した。車体はアメリカ製８×８輪トラックM977HEMTTで、20連装117mmロケットポッドMk15、９連装180mmロケットポッドMk30、６連装230mmロケットポッドMk45のいずれかを２基並列で搭載できる。弾頭は高性能炸薬またはM77子弾。参考：月刊軍事研究3,’02、月刊PANZER7,’02

＜ＲＴＡ−８００＞：自衛隊の気象レーダー。TC-90に搭載されている。シマヅプレシジョンインスツルメンツインク製。参考：月刊軍事研究11,’10

＜ＲＴＡ−８５２＞：自衛隊の気象レーダー。TC-90に搭載されている。シマヅプレシジョンインスツルメンツインク製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＲＴＢ＞：Return To Baseの略。基地に帰投すること。帰宅する時も使う。参考：月刊JWings1,’04、MAMOR vol.164

＜ＲＴＣＡＳＳ＞：AN/USM-702（試験器材）を参照。

＜ＲＴＭ−３２２＞：自衛隊のMCH-101用エンジン。川崎重工製。参考：月刊軍事研究6,’13

＜ＲＴＭ−３２２−０２／８＞：自衛隊のMCH-101/CH-101用エンジン。川崎重工製。参考：月刊軍事研究10,’14

＜ＲＴＮ−１０Ｘ＞：イタリア海軍艦載砲・ミサイル射撃指揮レーダー、別名SPG-73。コニカル・スキャン方式で、円形ディッシュ型アンテナを持つ。使用周波数Ｉバンド（Ｘバンド）、ピーク出力200kW、パルス繰り返し周波数450-550pps、探知距離20km。ジュゼッペ・ガリバルディ級空母、マエストラーレ級フリゲートに搭載された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＲＴＮ−２０Ｘ＞：イタリア海軍の40mm機関砲ダルド用射撃指揮レーダー、別名SPG-74。アンテナは円形カセグレン型。使用周波数Ｘバンド。ジュゼッペ・ガリバルディ級空母、マエストラーレ級フリゲートに搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＲＴＮ−２５Ｘ＞：イタリア海軍艦載射撃指揮装置。円形カセグレン型アンテナを持つＸバンド追尾レーダーと、電子光学センサー（可視光・赤外線・レーザー測距器）を組み合わせたもので、NA-25X砲射撃指揮装置を構成する。参考：月刊世界の艦船3,'22、1,'15増刊

＜ＲＴＮ−３０Ｘ＞：イタリア海軍艦載射撃指揮レーダー、別名SPG-76。RTN-25Xにセミアクティブレーダー誘導用連続波イルミネーター機能を付加したもので、NA-30S射撃指揮装置を構成する。アンテナは円形カセグレン型。使用周波数Ｘバンド。ジュゼッペ・ガリバルディ級空母、デ・ラ・ペンヌ級駆逐艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜ＲＴＯＦ＞：イギリスのウルトラ・エレクトロニクス社とキネティック社が開発した潜水艦用曳航式通信測位ESMブイで、Recoverable Tethered Optical-Fibreの略。ブイの内部にUHF衛星通信アンテナ、VHF通信アンテナ、GPS受信機、ESMを仕込んであり、海面に繰り出して光ファイバー経由で情報を受け取る。衛星通信周波数240-320MHz。ブイ直径450mmのRTOFクラシックと250mmのRTOFライトがある。イギリス海軍アスチュート級原潜向けの契約を2004年4月に受注しており、アメリカ海軍も2007年からテストを行った。参考：月刊世界の艦船7,’17、8,’18

＜ＲＴＯＳ＞：アメリカ空軍RC-135S弾道ミサイル監視機用センサーで、リアルタイム光学システムの略。捕捉センサー８基と追跡センサー５基からなり、ミサイルの動きをリアルタイムで分析する。参考：月刊軍事研究4,’04

＜ＲＴＳ６４００＞：南アフリカのロイテック社が開発した目標捜索追尾装置。Ｘバンドレーダー、可視光テレビ、赤外線暗視装置、レーザー測距器を組み合わせてあり、妨害やシークラッターなどでレーダーが使えない場合にはそれ以外を使用する。レーダー探知距離38km（戦闘機）／21km（巡航・対艦ミサイル）。参考：月刊軍事研究12,’08、12,’06

＜ＲＴＴｓ−１８＞：A-135（対弾道ミサイルシステム）を参照。

＜ＲＴＴｓ−１８１Ｍ＞：A-235（対弾道ミサイルシステム）を参照。

＜ＲＴＵ−４２００＞：自衛隊のTC-90用制御器。シマヅプレシジョンインスツルメンツインクが受注している。参考：月刊軍事研究8,’10

＜ＲＴＸ社＞：レイセオン・テクノロジーズ社が2023年6月19日に改称して創設された。7月1日、ミサイルズ＆ディフェンスとインテリジェンス＆スペースを統合し、レイセオン部門に改称した。参考：月刊世界の艦船9,’23

＜ＲＵ−８Ｄ＞：U-8連絡輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＵ−２１Ａ＞：U-21連絡輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＵ−２１Ｂ＞：U-21連絡輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＵ−２１Ｃ＞：U-21連絡輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＵ−２１Ｄ＞：U-21連絡輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＵ−２１Ｅ＞：U-21連絡輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＵ−２１Ｇ＞：U-21連絡輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＵ−２１Ｈ＞：U-21連絡輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＵ−２１Ｊ＞：U-21連絡輸送機ファミリーを参照。

＜ＲＵＡＧ＞：スイスの防衛企業RUAG Holding。1998年に創設され、子会社のルアグ航空機（RUAG Aviation）ではスイス空軍機の整備改修を行っている。2002年、ダイナマイト・ノーベル社小火器部門を買収した。参考：月刊JWings3,’15

＜ＲＵＫＵＳ演習＞：ロシア（RUssia）、イギリス（UK）、アメリカ（US）の多国籍海上演習。1993年に始まった。2004年にフランスが加わってFRUKUS演習になった。参考：月刊世界の艦船9,’11

＜ＲＵＭ−１２５Ａ＞：シー・ランス（対潜ミサイル）を参照。

＜ＲＵＭ−１３９＞：アスロック・シリーズ（対潜ロケット）を参照。

＜ＲＵＲ−４シリーズ＞：アメリカ海軍Mk108対潜ロケット発射機用対潜ロケット弾。爆雷に投射用ロケットを付けたものである。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＲＵＲ−４Ｍｋ１＞：全長2.58m、弾体直径326mm、重量238kg、炸薬重量113kg。推進は固体燃料ロケット、最大射程700m。参考：丸スペシャルNo.76、アメリカ護衛艦史

＜ＲＵＲ−４Ｍｋ２＞：射程を890mに延伸したもの。参考：アメリカ護衛艦史

＜ＲＵＲ−５＞：アスロック（対潜ロケット）を参照。

＜ＲＵＳＷＶ＞：アメリカのSAIC社が開発した水中不審者警報装置で、Reusable Unambiguous Swimmer Warning Vehicleの略。魚雷型をしており、水中不審者の位置を入力するとそちらに向けて動き出し、到達すると周囲を旋回しながら先端の高輝度LED12個を輝かせ、最大160デシベルの大音響を発する。不審者位置情報は無線でアップデート可能だが、水面に浮上させる必要がある。深度ソナーと障害物回避用ソナーを持つが、自力で不審者を発見することはできない。全長1.46m、直径0.15m、重量27kg。推進はリチウム電池による電動モーター、速力1-8ノット。水上GPS航行と水中３軸デジタルコンパス航行が可能。参考：月刊軍事研究8,’09、月刊世界の艦船4,’10

＜ＲＶ＞：無人航走艇（Remote Vehicle）の略。

＜ＲＶ＞：Reentry Vehicle（再突入体）の略。ICBMやSLBMの弾頭を大気圏再突入時の高温から保護するコンテナである。参考：月刊世界の艦船3,’05

＜ＲＶ−１Ｄ＞：OV-1シリーズ（観測機）を参照。

＜ＲＶＡＨ＞：アメリカ海軍のRA-5C偵察機飛行隊で、海軍偵察攻撃飛行隊の略。1964年から編成された。空母に搭載されていない時は第１偵察攻撃航空団の隷下となり、1968年5月1日まではフロリダ州サンフォード基地、1974年1月14日まではジョージア州アルバニー基地、それ以降は再びフロリダ州サンフォード基地に展開した。参考：A-5ビジランティ

＜ＲＶＡＨ−１＞：アメリカ海軍第１偵察攻撃飛行隊、ニックネームはタイガース（Tigers）。1964年9月1日、VAH-1から改称された。1965年5月10日から12月13日、CVW-7隷下となり、CVA-62インディペンデンスに搭載されてベトナム戦争に参加した。1966年6月13日から1967年2月1日、CVW-7隷下となり、CVA-62インディペンデンスに搭載されて地中海に展開した。1968年1月3日から7月18日、CVW-9隷下となり、CVAN-65エンタープライズに搭載されて太平洋及び大西洋に展開した。1969年7月9日から1970年1月15日、CVW-3隷下となり、CVA-60サラトガに搭載されて地中海に展開した。1970年10月27日から1971年6月11日、CVW-2隷下となり、CVA-61レンジャーに搭載されて太平洋及び大西洋に展開した。1972年4月11日から1973年2月13日、CVW-3隷下となり、CV-60サラトガに搭載されて地中海に展開した。1974年1月3日から8月3日、CVW-8隷下となり、CVA-66アメリカに搭載されて太平洋及び大西洋に展開した。1974年9月6日から10月12日、CVW-8隷下となり、CVA-66アメリカに搭載されてNATO演習に参加した。1976年7月30日から1977年3月28日、CVW-14隷下となり、CVN-65エンタープライズに搭載されて太平洋及び大西洋に展開した。1978年4月、リムパック78に参加。4月4日から10月30日、CVW-14隷下となり、CVN-65エンタープライズに搭載されて太平洋及び大西洋に展開した。1979年1月29日に解隊された。参考：A-5ビジランティ

＜ＲＶＡＨ−３＞：アメリカ海軍第３偵察攻撃飛行隊、ニックネームはシー・ドラゴンズ（Sea Dragons）。1964年7月1日、VAH-3から改称された。1969年4月4日からJ79-GE-10装備のRA-5Cを受領。1979年8月15日に解隊された。参考：A-5ビジランティ

＜ＲＶＡＨ−５＞：アメリカ海軍第５偵察攻撃飛行隊、ニックネームはサヴェッジ・サンズ（Savage Sons）。1964年5月、VAH-5から改称され、アメリカ海軍初のRVAHとなった。1964年6月19日、CVW-9に配備されてCVA-61レンジャーに搭載され、8月5日から12月に大西洋及び北太平洋に展開、戦略パトロール任務を実施した。12月26日、ポラリス搭載潜水艦に任務を譲ってベトナム沖に向かった。1965年3月、A-5シリーズ初の実戦参加を行った。5月6日までベトナム沖に展開。1965年11月30日から1966年7月10日と1967年1月10日から1967年9月20日、CVW-6隷下となり、CVA-66アメリカに搭載されて地中海に展開した。1968年5月29日から1969年1月30日、CVW-14隷下となり、CVA-64コンステレーションに搭載されて大西洋及び太平洋に展開。1969年10月14日から1970年6月1日、CVW-2隷下となり、CVA-61レンジャーに搭載されて大西洋及び太平洋に展開。1971年6月11日から1972年2月12日、CVW-14隷下となり、CVAN-65エンタープライズに搭載されて大西洋及び太平洋に展開。1972年11月16日から1973年6月22日、CVW-2隷下となり、CVA-61レンジャーに搭載されて大西洋及び太平洋に展開。1974年6月21日から1974年12月23日、CVW-9隷下となり、CVA-64コンステレーションに搭載されて大西洋及び太平洋に展開。1976年1月30日から1976年9月7日、CVW-2隷下となり、CVA-61レンジャーに搭載されて大西洋及び太平洋に展開。1977年9月30日に解隊された。参考：A-5ビジランティ

＜ＲＶＡＨ−６＞：アメリカ海軍第６偵察攻撃飛行隊、ニックネームはフリュアーズ（Fleurs）。1965年9月23日、VAH-6から改称された。1966年5月12日から12月3日、CVW-9隷下となり、CVA-64コンステレーションに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1967年11月4日から1968年5月25日、CVW-2隷下となり、CVA-61レンジャーに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1969年1月9日から7月2日、CVW-14隷下となり、CVAN-65エンタープライズに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。途中CVAN-65エンタープライズが爆発事故を起こしたため、3月までバーバス・ポイント基地に展開し、ハワイ諸島の測量を行っている。8月、RA-5Cが損耗で不足したため、手持ちのRA-5Cを他の部隊に譲り、RVAH-3所属部隊員の訓練を行った。1970年3月、J79-GE-10搭載の新造RA-5Cを配備。1970年11月6日から1971年7月17日、CVW-11隷下となり、CVA-63キティホークに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1972年6月5日から1973年3月24日、CVW-8隷下となり、CVA-66アメリカに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1974年3月11日から9月11日、CVW-17所属となり、CV-59フォレスタルに搭載されて地中海に展開した。1975年5月21日から12月15日、CVW-11隷下となり、CV-63キティホークに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1977年12月1日から1978年7月20日、CVW-8隷下となり、CVN-68ニミッツに搭載されて地中海に展開した。10月20日に解隊された。参考：A-5Aビジランティ

＜ＲＶＡＨ−７＞：アメリカ海軍第７偵察攻撃飛行隊、ニックネームはThe Peacemakers Of The Fleet。1964年12月1日にVAH-7から改称され、RA-5Cを６機装備した。1965年10月26日から1966年6月21日、CVW-9隷下となり、CVAN-65エンタープライズに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1966年11月19日から1967年7月6日、CVW-9隷下となり、CVAN-65エンタープライズに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1968年4月26日から1969年1月27日、CVW-7隷下となり、CVA-62インディペンデンスに搭載されて地中海に展開した。1969年8月11日から1970年5月8日、CVW-14隷下となり、CVA-64コンステレーションに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1971年1月5日から7月2日、CVW-17隷下となり、CVA-59フォレスタルに搭載されて地中海に展開した。1972年2月17日（1月？）から11月28日、CVW-11隷下となり、CVA-63キティホークに搭載されて大西洋及び太平洋に展開し、この間ラインバッカー作戦に参加している。1973年11月23日から1974年7月9日、CVW-11隷下となり、CVA-63キティホークに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1975年3月5日から9月22日、CVW-17隷下となり、CVA-59フォレスタルに搭載されて地中海に展開した。1977年10月25日から1978年5月15日、CVW-11隷下となり、CVA-63キティホークに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。この間、一時的にCVW-7隷下となり、CVA-62インディペンデンスに搭載されて演習に参加している。1979年2月21日から9月、CVW-2隷下となり、CV-61レンジャーに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。9月28日、アメリカ海軍最後のRVAHとしてフロリダ州キーウェスト基地で解隊された。参考：A-5ビジランティ

＜ＲＶＡＨ−９＞：アメリカ海軍第９偵察攻撃飛行隊、ニックネームはフート・アウルズ（Hoot Owls）。1964年6月3日、VAH-9から改称された。1964年11月28日から1965年7月12日、CVW-3隷下となり、CVA-60サラトガに搭載されて地中海に展開した。1965年12月10日から1966年8月25日、CVW-14隷下となり、CVA-61レンジャーに搭載されてベトナム付近に展開した。1967年5月2日から12月6日、CVW-3隷下となり、CVA-60サラトガに搭載されて地中海に展開した。この時第三次中東戦争が発生したので、監視飛行を行っている。1968年10月26日から1969年5月17日、CVW-2隷下となり、CVA-61レンジャーに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。この際、4月にEC-121M撃墜事件が発生したため、日本海に派遣されている。1969年夏、J79-GE-10装備のRA-5Cを実戦部隊として初めて配備した。1970年6月17日から11月11日、CVW-3隷下となり、CVA-60サラトガに搭載されて地中海に展開した。1971年6月3日から10月31日、CVA-60サラトガに搭載されて地中海に展開した。1972年9月22日から1973年7月6日、CVW-17隷下となり、CVA-59フォレスタルに搭載されて地中海に展開した。1974年7月19日から1975年1月21日、CVW-7隷下となり、CV-62インディペンデンスに搭載されて地中海に展開した。1976年7月7日から1977年2月7日、CVW-8隷下となり、CVN-68ニミッツに搭載されて地中海に展開した。1977年9月30日に解隊された。参考：A-5ビジランティ

＜ＲＶＡＨ−１１＞：アメリカ海軍第11偵察攻撃飛行隊、ニックネームはチェッカーテイルズ（Chechertails）。1966年7月、VAH-7から改称された。1967年6月6日からCVW-17隷下となり、CVA-59フォレスタルに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。7月25日からベトナム周辺で作戦に就いたが、7月29日に艦上で爆発事故に巻き込まれて３機を失い、２機が消火液で使い物にならなくなり、本土に帰還した。1967年11月8日からCVW-11隷下となり、CVA-63キティホークに搭載されて11月18日にアメリカを出発、12月29日にトンキン湾に到着した。1968年6月1日に518ソーティに及ぶ作戦を終え、本土に帰還。6月28日にCVW-11隷下を外れた。1968年12月30日から1969年9月14日、CVW-11隷下となり、CVA-63キティホークに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1970年6月23日から1971年1月31日、CVW-7隷下となり、CVA-62インディペンデンスに搭載されて地中海に展開した。1971年10月1日から1972年6月30日、CVW-9隷下となり、CVA-64コンステレーションに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1973年4月16日から12月1日、CVW-1隷下となり、CVA-67ジョン・Ｆ・ケネディに搭載されて地中海に展開した。1974年9月27日から1975年3月19日、CVW-3隷下となり、CV-60サラトガに搭載されて地中海に展開した。6月1日に解隊された。参考：A-5ビジランティ

＜ＲＶＡＨ−１２＞：アメリカ海軍第12偵察攻撃飛行隊、ニックネームはスピア・チップス（Spear Tips）。CVA-66アメリカ就役でRVAHが足りなくなったため、1965年7月1日に新編された。1966年3月11日から10月26日、CVW-3隷下となり、CVA-60サラトガに搭載されて地中海に展開した。1967年4月29日から12月4日、CVW-14隷下となり、CVA-64コンステレーションに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。5月28日にはベトナムで初めて実戦参加、その後２機を失って戦死者２名を出している。1968年7月22日から1969年4月29日、CVW-17隷下となり、CVA-59フォレスタルに搭載されて地中海に展開した。1970年4月10日から12月21日、CVW-9隷下となり、CVA-66アメリカに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1971年9月16日から1972年3月16日、CVW-7隷下となり、CVA-62インディペンデンスに搭載されて地中海に展開した。1973年1月5日から10月11日、CVW-9隷下となり、CVA-64コンステレーションに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。この間、ベトナム戦争終結に伴い、東南アジア周辺の米軍機墜落地点を撮影して墜落機のコクピットの様子などから乗員の生死判定を行っている。1974年9月17日から1975年5月20日、CVW-14隷下となり、CVAN-65エンタープライズに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1976年、CVW-17隷下となり、CV-59フォレスタルに搭載されて地中海に展開した。1977年3月30日から10月21日、CVW-7隷下となり、CV-62インディペンデンスに搭載されて地中海に展開した。1978年10月3日から1979年2月7日、CVW-3隷下となり、CV-60サラトガに搭載されて地中海に展開した。1979年7月2日に解隊された。参考：A-5ビジランティ

＜ＲＶＡＨ−１３＞：アメリカ海軍第13偵察攻撃飛行隊、ニックネームはバッツ（Bats）。1964年11月1日、VAH-13から改称された。1965年10月19日から1966年6月13日、CVW-11隷下となり、CVA-63キティホークに搭載されてベトナム近海に展開した。1966年11月5日から1967年6月20日、CVW-11隷下となり、CVA-63キティホークに搭載されてベトナム近海展開した。この時所属パイロットがネービー・クロスを授与されている。1968年4月10日から12月16日、CVW-6隷下となり、CVA-66アメリカに搭載されてベトナム近海に展開した。ここまで３回の航海におけるベトナム出撃は平均500ソーティで、この時点でのRVAHにおける最多出撃記録を残している。1969年12月2日から1970年7月8日、CVW-17隷下となり、CVA-59フォレスタルに搭載されて地中海に展開した。1971年7月6日から12月17日、CVW-8隷下となり、CVA-66アメリカに搭載されて地中海に展開した。1972年9月12日から1973年6月12日、CVW-14隷下となり、CVAN-65エンタープライズに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1974年5月7日から10月18日、CVW-2隷下となり、CV-61レンジャーに搭載されて大西洋及び太平洋に展開した。1975年10月15日から1976年4月24日、CVW-7隷下となり、CV-62インディペンデンスに搭載されて地中海に展開した。1976年6月30日に解隊された。参考：A-5ビジランティ

＜ＲＶＡＨ−１４＞：アメリカ海軍第14偵察攻撃飛行隊、ニックネームはイーグル・アイズ（Eagle Eyes）。CVA-67ジョン・Ｆ・ケネディ就役で飛行隊が足りなくなったため、1968年2月1日に新編された。1969年4月5日から12月20日、CVW-1隷下となり、CVA-67ジョン・Ｆ・ケネディに搭載されて地中海に展開した。1970年9月14日から1971年2月28日、CVW-1隷下となり、CVA-67ジョン・Ｆ・ケネディに搭載されて地中海に展開した。1971年12月1日から1972年10月6日、CVW-1隷下となり、CVA-67ジョン・Ｆ・ケネディに搭載されて地中海に展開した。1973年6月21日から1974年1月19日、CVW-7隷下となり、CVA-62インディペンデンスに搭載されて地中海に展開した。1974年5月1日に解隊された。参考：A-5ビジランティ

＜ＲＶ（Ｍ）＞：アメリカ海兵隊試作装軌式UGV。下部転輪はシングルタイプ片側４枚、上部転輪は片側２枚。自律走行が可能で、車体上に小火器（M134ミニガン含む）、レーザー測距照準器、担架、発電機、補給物品、航法センサー、捜索センサーなどを搭載して各種任務を実行できる。全長2m、全幅1.3m、全高1.56m、全備重量726kg。最大速度24km、行動時間20時間。最大遠隔操縦距離4km。ペイロード136kg。2016年に試作され、リムパック2016でテストされた。参考：月刊軍事研究9,’18

＜ＲＶＭ＞：ソ連軍のロケット推進式浮上機雷、NATOコードはクラスター・ベイ（Cluster Bay）。対潜水艦用で、魚雷型をしている。炸薬量230kg。最大敷設深度200m。1969年に実用化された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究3,’16

＜ＲＶＳＭ＞：Reduced Vertical Separation Minimum（短縮垂直間隔）の略。航空機を運航する際、高度29000-41000フィート（8839-12497m）の間の空域で、他の航空機との垂直方向間隔を2000フィート（610m）から1000フィート（305m）に縮める方式のこと。航空交通量増大、飛行時間短縮、燃料節約といったメリットがあるが、高度計が正確でないと危険なので、これにより運航を行う航空機は厳格な高度測定計器を装備していなければならない。参考：月刊航空ファン4,’18

＜ＲＶＳＮ＞：ロシア戦略ロケット軍を参照。

＜ＲＶＳＳシリーズ＞：コンピューティング・デバイセズ・カナダ社製の車両用偵察システムで、Reconnaissance Vehicle Surveillance System（偵察車両用監視システム）の略。LAV偵察型（コヨーテのことか？）に搭載されている。参考：月刊PANZER7,’00

　＜ＲＶＳＳ三脚搭載型＞：地上設置可搬型。昼間用TVカメラ（戦車クラスの目標探知距離18km、識別距離12km）、レーザー測距器、熱線暗視装置（戦車クラスの目標探知距離9km、識別距離5km）を装備しており、Ｊバンドのドップラーレーダーを追加できる。参考：月刊PANZER7,’00

　＜ＲＶＳＳマスト搭載型＞：高さ10mのマスト頂部にセンサーを搭載したもの。昼間用TVカメラ、レーザー測距器、マイクロ波レーダー（戦車クラスの目標探知距離18km）を装備しており、Ｊバンドのドップラーレーダーを追加できる。参考：月刊PANZER7,’00

＜ＲＶＶ−ＡＥ＞：R-77シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜ＲＶＶ−ＡＥ−ＰＤ＞：R-77M-PD（空対空ミサイル）を参照。

＜ＲＶＶ−Ａｙｅ＞：R-77（空対空ミサイル）を参照。

＜ＲＶＶ−ＢＤ＞：ロシア軍空対空ミサイル、別名R-37M。Raketa Vozhduk Vozhduk Bolshoi Dalnosti（長距離空対空ミサイル）の略である。2011年のモスクワ航空宇宙ショーで発表され、2018年7月5日にロシア国防省が運用検証試験完了を発表した。R-33/R-37の改良型で、ロケットモーターを２段式にして射程を延伸している。ストレーキ状の固定式安定翼と折り畳み式尾部安定翼を持つ。全長4.15m、直径0.38m、翼スパン0.7m（1.02m？）、重量600kg（510kg？）、弾頭重量60kg（HE）。誘導は中間が慣性＋データリンク、終末がAGAT社製9B1103M-350シーカーによるアクティブ・レーダー式。推進は固体燃料ロケット２段式、飛翔速度マッハ６、有効射程300-400km。MiG-31BMの胴体下にAKU-410-1またはAKU-620ランチャーを介して３発タンデムを２列の計６発搭載可能。Su-57のウェポンベイに搭載できる改良型をイズジェリェ810として開発中である。参考：世界の傑作機No.172、月刊軍事研究1,’12、11,’11、月刊航空ファン10,’18、朝雲

＜ＲＶＶ−ＭＤ＞：R-74海外シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜ＲＶＶ−ＭＤＬ＞：R-74海外シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜ＲＶＶ−ＰＥ＞：R-77P（空対空ミサイル）を参照。

＜ＲＶＶ−ＳＤ＞：R-77シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜ＲＶトライトン＞：イギリス海軍三胴船実験艦。1989年頃に計画が開始され、1998年にイギリス国防省評価研究局DERAで実験船を製作することが決まり、ヴォスパー・ソーニクロフト社が建造した。サイド・ハル先端はメイン・ハル艦首から9.3m後方にある。全長98.7m、サイド・ハル長34.2m、全船幅22.5m、メイン・ハル船幅8m、吃水3.2m、試験時排水量1200トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、パックスマン12VP186ディーゼル発電機（出力6.6kV・2MW）２基＋メイン・ハル用HMA交流電動機（3.5MW）＋サイド・ハル用電動機（0.35MW）２基、推進はメイン・ハルの１軸固定ピッチプロペラ＋サイド・ハルのショッテルSPR200スラスター２基、巡航速力12ノット、最大速力20ノット／８ノット（サイド・ハルのみ）、航続距離3000海里（12ノット）。エレクトロニクスとして統合艦橋システム、Ｘバンド／Ｓバンドレーダー、オートパイロット、操舵システム、ドップラー速度計、ジャイロコンパス、GPS/DGPS、ロランＣ受信機、天候センサー等を搭載。後甲板に５トン級ヘリコプター発着スペースがあり、UAVも運用できる。エンジン排気は煙突から放出される。1999年1月起工、2000年5月6日進水、8月にDERAに引き渡され、10月から試験に入った。2001年1月、外洋テストを開始。2月、洋上補給テストを実施。7月からはDERAが組織替えした民間機関、キネティックが試験を引き継いだ。参考：月刊軍事研究2,’04、1,’01、3,’99、月刊丸6,’01

＜ＲＷ＞：偵察航空団（Reconnaissance Wing）またはロケット発射機（Raketenwerfer）の略。

＜Ｒ／Ｗ＞：ランウェイを参照。

＜ＲＷ４３＞：ラケーテンベルファー43（ロケットランチャー）を参照。

＜ＲＷ６１＞：シュツルムティーガーを参照。

＜ＲＷＫシリーズ＞：スイスの81mmロケット弾ポッド。RAKロケット弾シリーズを収容する。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＷＫ０２０＞：12連装ポッドで、超音速でも使用可能。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＷＲ０２１＞：６連装ポッドで、超音速でも使用可能。全長2.6m、直径0.296m、重量127-166kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＷＲ０２２＞：７連装ポッドで、ヘリコプター搭載用。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＲＷＲ０２４＞：６連装で、亜音速機用。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＲＷＲ＞：レーダー警戒装置を参照。

＜ＲＷＳ＞：遠隔操作兵装ステーション（Remote Weapon Station）の略。参考：月刊軍事研究2,’11

＜ＲＷＳ（ＫＡＤＤＢ）＞：KADDB社が開発した遠隔操作兵装ステーション。テレビカメラ、暗視装置、レーザー測距機、RPG-32、M240機銃を統合しており、車載しての使用の他、三脚に載せて75m離れた場所から無線操作することが可能である。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＲＷＵＡＳ＞：イギリス国防省が艦載用として検討しているVTOL無人航空機システムで、回転翼航空機システムの略。掃海、測量、気象観測、水上戦、状況認識などに投入される。100-1000kg級と1000-3000kg級の２種を検討中。まずRWUAS-CCD（能力コンセプトデモンストレーター）と呼ばれる試作機を開発する予定である。参考：月刊軍事研究1,’13

＜ＲＷＷＳ＞：アメリカ海軍の組織Rotary Wing Weapons School（回転翼兵器学校）、ニックネームはシーウルフ。1998年、NSAWC隷下に新編された。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＲＷＹ＞：ランウェイを参照。

＜ＲＹ−１＞：C-87A（輸送機）を参照。

＜ＲＹ−２＞：C-87（輸送機）を参照。

＜ＲＹ−３＞：C-87シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＲＹＮＧＬＯＫツールキット＞：自衛隊の機器。日本エアロスペース製。参考：月刊軍事研究12,’18

＜ＲＹＵ−１＞：ソ連軍の核爆雷。参考：月刊世界の艦船11,’22

＜ＲＹＵ−２＞：ソ連軍の核爆雷。参考：月刊世界の艦船11,’22

＜Ｒ−Ｚ＞：ソ連空軍偵察・軽爆撃機。R-5の改良型で、エンジンを換装し、コクピットと燃料タンクを増積した。1935年に初飛行し、1031機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＲＺ−１＞：ロシア軍Ka-52E戦闘ヘリ用AESAレーダー。探知距離45km（戦車隊）／20km（ヘリ）。参考：月刊JWings2,’22

＜Ｒ型＞：ロメオ級（潜水艦）を参照。

＜Ｒ級＞：レゾリューション級（原潜）またはロイヤル・サブリン級（戦艦）を参照。

＜Ｒ級駆逐艦＞：イギリス海軍駆逐艦。第１次大戦時に建造されたが、１隻は兵装を変更して第２次大戦にも参加した。全長83.9m、幅8.2m、吃水2.6m、基準排水量900トン。主機は蒸気タービン、出力27000馬力、速力36ノット。兵装は10.2cm単装砲１門、7.6cm単装砲１門。1917年にH39スケイトなどが竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ級駆逐艦＞：イギリス海軍駆逐艦。Ｑ級と同時に発注されており、諸元も外見もほぼ同じである。全長109.4m、幅10.9m、吃水2.9m、基準排水量1750トン。主機は蒸気タービン、出力40000馬力、速力36.8ノット。兵装は12cm単装砲４門、２ポンド４連装砲１基、533mm魚雷４連装発射管２基。H09ロザラム、H11レイチェホース、H15レイダー、H32ラピッド、H41リダウト、H85リレントレス、H92ロケット、H95ローバックの８隻が1942-43年に竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ級潜水艦シリーズ＞：アメリカ海軍潜水艦。1916年8月に成立した第１次３年計画で建造が認められた沿岸哨戒型潜水艦58隻のうち、小型の27隻である。アメリカ潜水艦として初めて斜進角調整が可能な魚雷発射管を装備した。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｒ−１級＞：エレクトリック・ボート社設計の20隻で、フォアリバー造船所が14隻、ユニオン社が６隻を建造した。Ｏ級の武装強化型で、一回り太い魚雷を搭載できるようにしている。魚雷発射管扉は各管に独立して設けた。潜望鏡は２本で、司令塔と発令所に１本ずつ装備する。全長56.8m、幅5.5m、吃水4.7m、水上排水量574トン、水中排水量685トン。主機はディーゼル直結推進方式、水上用NLSECO式6-EB-16型６気筒４サイクルディーゼル（440馬力・400rpm）２基・水中用エレクトロ・ダイナミック式電動モーター２基、水上出力880馬力、水中出力934馬力、２軸推進、水上速力13.5ノット、水中速力9.3ノット、重油搭載量75トン、蓄電池はエレクトリック・ストレージ・バッテリー社製60セル２群計120セル、水上航続距離4700海里（6.2ノット）。安全潜航深度61m。兵装は53.3cm魚雷発射管４門（艦首。Mk9魚雷８本）、50口径7.6cm単装砲１門（最大射程13000m。セイル前方）。乗員33名。SS-78、SS-79、SS-80、SS-81、SS-82、SS-83、SS-84、SS-85、SS-86、SS-87、SS-88、SS-89、SS-90、SS-91、SS-92、SS-93、SS-94、SS-95、SS-96、SS-97が1918-19年に就役した。一旦大部分が予備役に編入されたが、事故で沈没した１隻を除く全艦が第２次大戦勃発で1940-41年に現役復帰し、訓練に使用された他、３隻はイギリスに貸与された。参考：アメリカ潜水艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｒ−２１級＞：レイク社設計の７隻。艦尾が切れ上がったレイク社独特の船体設計や艤装を引き継いでいるが、それまでの不具合も受け継がれてしまい、公試の際には潜航に時間が掛かりすぎる、電気系統の設計や艤装が甘いといった問題点が見つかった。潜望鏡は２本とも発令所に装備する。全長53.3m、最大幅5.1m、吃水4.2m、水上排水量497トン、水中排水量652トン。主機はディーゼル直結推進方式、水上用ブッシュ・ズルザー式6M85型６気筒４サイクルディーゼル（500馬力）２基・水中用エレクトロ・ダイナミック式電動モーター２基、水上出力1000馬力、水中出力800馬力、２軸推進、水上速力14ノット、水中速力11ノット、蓄電池はエレクトリック・ストレージ・バッテリー社製60セル２群計120セル、水上航続距離3253海里（11ノット）。安全潜航深度61m。兵装は45cm魚雷発射管４門（艦首。Mk7魚雷８本）、50口径7.6cm甲板砲１門（セイル直前）。乗員26名。SS-98、SS-99、SS-100、SS-101、SS-102、SS-103、SS-104が1918-19年に竣工した。性能が悪いため1924-25年に早々と予備役に入れられ、1930年に全艦除籍されている。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｒ級潜水艦＞：イギリス海軍潜水艦。第１次大戦時に建造された対潜潜水艦で、Ｕボートを潜望鏡または艦首ソナーで発見すると潜航して水中から高速接近、魚雷全門斉射で撃沈するのが主任務である。船体は単殻式で、水中性能重視のため船体後半部を涙滴型とし、艦首に潜舵、艦尾に横舵２枚と縦舵１枚を持つ。艦内配置は発射管室、居住区、士官居住区、発令所、機関室。主機を使うとフル充電に１日かかるので、概ね基地に戻ってから再充電した。全長49.9m、水上排水量410トン、水中排水量505トン。主機は４サイクルディーゼル（240馬力）１基、電動機（600馬力）２基、１軸推進、水上速力9.5ノット、水中速力15ノット、蓄電池220個、水上航続距離2000海里（８ノット）、水中航続距離100海里（1.5ノット）。安全潜航深度75m。兵装は45cm魚雷発射管６門（魚雷12本）。乗員22名。R1-12の12隻を建造する予定だったが、R5とR6が起工後に建造中止となり、1918-19年に10隻が竣工した。ただ第１次大戦が終わりかけていて活躍の機会は無く、1923年に８隻、1929年に１隻、1936年に１隻が除籍された。参考：月刊世界の艦船9,’12増刊、8,’15

＜Ｒ級潜水艦＞：イギリス海軍潜水艦。Ｐ級の小改良型で、砲の装備位置をやや低くするなどの変更を加えてある。全長88.5m、幅9.1m、吃水4.2m、水上排水量1475トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、水上出力4400馬力、速力17.5ノット。兵装は533mm魚雷発射管８門、10.2cm単装砲１門。N16レインボー、N41リージェント、N62ローヴァー、N88レギュラスの４隻が1930-32年に竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｒ級潜水艦＞：イタリア海軍潜水艦。北アフリカへの輸送用に12隻を建造する予定だったが、結局間に合わなかった。R7、R8、R9、R10、R11、R12の６隻はドイツ海軍に接収され、UIT1型と改称された。参考：ナチスＵボート

＜Ｒ級潜水艦・海外シリーズ＞

　＜ＵＩＴ１型＞：ドイツ海軍潜水艦。1943年9月のイタリア降伏時に接収したもので、建造中だったR7からR12の工事を継続させ、UIT1、UIT2、UIT3、UIT4、UIT5、UIT6として完成させ日本との輸送任務に就かせる予定だったが、４隻が爆撃で沈没し、２隻は自沈、結局１隻も完成しなかった。全長86.3m、最大幅7.86m、吃水5.34m、水上軽荷排水量1300トン、水上満載排水量2220トン、水中満載排水量2616トン。主機は水上がトーシ式ディーゼル２基２軸2600馬力、水中が電動機２基２軸900馬力、水上速力14ノット、水中速力６ノット、燃料搭載量610トン、水上航続距離12000海里（９ノット）、水中航続距離90海里（４ノット）。兵装は20mm単装機関砲３門。魚雷発射管２門を搭載する計画だったという説もある。乗員63名。参考：ナチスＵボート

＜Ｒ作戦＞：日本軍のビスマルク諸島攻略作戦。昭和17年1月17日、陸軍輸送船の護衛にあたる第６水雷戦隊（旗艦夕張、第29駆逐隊、第30駆逐隊）と聖川丸がメレヨン島を出撃。1月23日、ラバウル上陸・占領作戦を開始。参考：月刊世界の艦船6,’83

＜Ｒ−ダーター＞：V4シリーズ（空対空ミサイル）を参照。

＜Ｒターン＞：YQM-98A（無人偵察機）を参照。

＜Ｒ−トルーパー＞：タレス社のUGV。フェラン未来歩兵システムの支援用で、カメラや赤外線センサーの他、内部にミニUAVも搭載しており、歩兵用予備弾薬や予備バッテリーも収容する。全長2.8m、全幅1.6m、全高1.35m、重量600kg。最大速度50km、活動時間２時間（内蔵電池のみ）／８時間。ペイロード150kg。参考：月刊軍事研究11,’06

＜Ｒ−バット＞：R-BAT（無人機）を参照。

＜Ｒ−フィールファッハベルファー＞：ドイツ国防軍の8cmロケット弾24連装発射機。ソ連のカチューシャのコピーで、第２次大戦時に使用した。参考：月刊PANZER5,’03

＜Ｒボート＞：ドイツ海軍の機動掃海艇で、Raumbootの略。ホイト・シュナイダー式スクリューを装備しており、急旋回や横滑り航行が可能である。1931年から300隻が完成した。R-1級やR-17級など７タイプが建造された。参考：写真集ドイツの巡洋艦、グラフィックアクション44

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