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＜Ｙ＞：ヨット（海自）を参照。

＜Ｙ００＞：イギリス海軍バンフ級護衛スループ、ハートランド（Hartland）。1928年進水。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｙ１Ｂ−１７＞：B-17シリーズ（重爆）を参照。

＜Ｙ１Ｂ−１７Ａ＞：B-17シリーズ（重爆）を参照。

＜Ｙ１Ｃ−２１＞：C-21（飛行艇）を参照。

＜Ｙ１Ｃ−２６＞：C-26（飛行艇）を参照。

＜Ｙ１Ｏ−２９＞：O-29（観測機）を参照。

＜Ｙ１Ｏ−３１Ａ＞：O-43シリーズ（観測機）を参照。

＜Ｙ１Ｏ−４３＞：O-43シリーズ（観測機）を参照。

＜Ｙ１Ｐ−３６＞：P-36シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｙ０４＞：イギリス海軍バンフ級護衛スループ、ウォルニー（Walney）。1930年進水、1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｙ５＞：An-2海外シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｙ５Ｂ＞：An-2海外シリーズ（輸送機）を参照。

＜Ｙ６＞：中国の計画旅客機、運輸６型。Il-14双発プロペラ旅客機のコピー版で、計画のみに終わった。参考：月刊軍事研究8,’07

＜Ｙ６型空気圧縮機＞：日本海軍の空気圧縮機。250気圧の圧縮空気を作ることができる。神風型（２代目）、若竹型に搭載された。また、265気圧の圧縮空気を作れるようにしたタイプが吹雪型に搭載された。参考：日本駆逐艦史

＜Ｙ６型空気圧縮機改一＞：日本海軍の空気圧縮機。駆逐艦朧と曙に搭載された。参考：日本駆逐艦史

＜Ｙ７シリーズ＞：中国空海軍の双発ターボプロップ輸送機、運輸７型。An-24輸送機がベースで、1970年12月25日に原型機が初飛行し、1980年に耐空証明を取得した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｙ７（軍用型）＞：Y7H-500貨物輸送機がベースである。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ７（民間型）＞：初期量産型で、1982年4月17日に初一般公開され、1984年から量産に入った。主翼付け根後方の胴体中央部構造材に断裂帯と呼ばれる部位があり、墜落時にここが折れることで衝撃を吸収する。1986年4月29日から民間路線に就航した。貨物型もあり、1989年末に初飛行して1992年6月24日から就航している。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究8,’07、月刊航空ファン12,'18

＜Ｙ７−１００＞：イギリス耐空基準をクリアできるようにした改良型で、機内仕様の違いによりY7-100C1/C2/C3の３種がある。1985年末に原型機が初飛行し、1986年1月23日に耐空証明を取得した。全て既存Y7からの改修で、香港のHAECO社が担当している。主翼端にウイングレットを装着した。全長24.22m、全幅29.67m、全高8.85m、運航自重15トン、総重量21.8トン。翼面積75.26平方メートル。エンジンはハルビン渦漿5A1/WJ5A-1ターボプロップ（2790軸馬力）双発、経済巡航速度423km、最大巡航速度476km、最大速度503km、実用上昇限度8750m、海面上昇率毎分458m、燃料搭載量5550リットル、航続距離910km（最大ペイロード）／1980km（最大標準燃料）。最大ペイロード5.5トン。乗員３名。客席数52。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ７−２００Ａ＞：Y7-200BのエンジンをPW127に換装したもので、原型初号機は1993年12月26日に初飛行し、1995年末に中国、1996年末にFAAの耐空証明を取得した。座席数56-60。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ７−２００Ｂ＞：Y7-100の近代化型で、原型初号機は1990年11月23日に初飛行した。エンジンとプロペラを換装し、主翼を改良してウイングレットを撤去、コクピットを近代化している。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ７Ｅ＞：高温高地向け。APUを強化した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ７Ｈ−５００＞：An-26ベースの貨物輸送機型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ７ファミリー＞

　＜ＨＹＪ−７＞：中国空海軍爆撃練習機、轟運教７。HJ-5/YJ-5/An-24/An-26練習機の後継で、Y7-100に轟炸６型爆撃機と同じ爆撃照準器を搭載し、胴体側面に左右５カ所ずつ設けられたウェポンベイに小型訓練爆弾２発ずつを収容する。参考：月刊航空ファン2,’19

　＜ＪＺＹ−１＞：艦上早期警戒機テストベッド機、艦載預（Jian Zai Yu。艦載早期警戒機の意）-1。胴体上にロートドームを追加し、エンジンを強化してプロペラを６翅に変更、垂直尾翼を４枚にしている。全長23.7m、全幅29.2m、全高8.55m。エンジンはWJ-6C（渦漿6C）ターボプロップ（5200kW）双発、プロペラは６翅。2012年頃から開発したらしいが、外形試験だけを終えた状態で2018年になってしまった。一応フェイズド・アレイ・レーダーの試験は終えているらしい。空母16遼寧のスキージャンプ台から飛び立てるかは不明で、E-2より二回りくらい大きいが、主翼に折り畳み機構は無く、7mも長い胴体は縮めようが無い。また、根本的な構造強化を図らないと、着艦の衝撃で胴体が折れ、アレスティングワイヤを掴んだ弾みで前半部だけが前に吹っ飛んで飛行甲板上の他機をなぎ倒してしまう。量産型の名称は空警600（KJ-600）らしい。参考：月刊軍事研究6,’16、4,’17、8,’18、月刊航空ファン12,’18、月刊世界の艦船10,’14、4,’22

＜Ｙ８シリーズ＞：中国空軍ターボプロップ輸送機、運輸８型。An-12Bをリバース・エンジニアリングしたもので、1969年3月から西安飛行機製造廠で設計され、1974年12月15日に試作初号機が初飛行した。参考：月刊軍事研究8,’07、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ８＞：機首を延長したため全長が0.9mほど長くなった。コクピットは５名用で、座席前方部分のみ与圧されていて、機首先端に航法士窓がある。貨物室後端にランプを持ち、空中でも開閉可能。降着装置は前輪式で、低圧タイヤを使用する。全長34.02m、全幅38m、全高11.16m、運航自重35.5トン、最大離陸重量61トン。エンジンはWJ6（渦奨６）ターボプロップ（Al-20Mの国産化型。4250軸馬力）４基、経済巡航速度286ノット・530km、最大速度357ノット・660km、実用上昇限度10400m、最大燃料搭載量22.909トン、最大航続距離3030海里・5611km。最大ペイロード16トン（20トン？）。自衛用として尾部に連装機銃を持つ。乗員４名。完全武装兵なら96名、空挺隊なら58名（80名？）を搭載できる。1981年から量産された。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings4,’13、3,’17、月刊軍事研究8,’07、4,’05、10,’02、月刊航空ファン2,’11、7,’18、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ８Ａ＞：軍用輸送機型。貨物室天井のクレーンが無いので、民間型より貨物室が0.12mほど高い。全長34.02m、全幅38m、全高11.16m、運航自重34.5トン、総重量61トン。翼面積121.86平方メートル。エンジンは南方動力機械製WJ6（渦奨６）ターボプロップ（4250軸馬力）４基、経済巡航速度530km、最大巡航速度550km、最大速度662km、実用上昇限度10400m、海面上昇率毎分473m、燃料搭載量30180リットル、航続距離1273km（ペイロード最大）／5615km（燃料最大）。最大ペイロード20トン。乗員５名。人員なら96名、空挺隊なら80名を乗せられる。1987年から生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ８Ｂ＞：民間貨物機型。キャビンを非与圧とし、軍用装備を外して自重を1.72トン減らしている。1986年から生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン2,’11

＜Ｙ８Ｃ＞：軍民両用貨物機型。コクピットに加えて貨物室も与圧している。ロッキード・マーチン社の協力で開発し、1980年代に完成（1990年12月17日に初飛行？）した。参考：月刊軍事研究8,’07、月刊航空ファン7,’18、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ８Ｄ＞：輸出型。アビオニクスを西側製にしたもので、1986年から引き渡された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ８Ｆ＞：特別輸送型で、イスラム圏への羊輸出用である。1988年11月に製作された（1990年から引き渡された？）。参考：月刊航空ファン2,’11、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ８Ｆ１００＞：郵便輸送型。アビオニクスを一新しており、気象レーダー、計器着陸装置、フライト・データ・レコーダー、GPSなどを搭載、全天候能力を持つ。1996年5月から中国郵政航空に3-5機が配備された。参考：月刊航空ファン2,’11

＜Ｙ８Ｆ２００＞：軍用輸送機型。Y8F100を与圧化したものである。ペイロード15トン。参考：月刊航空ファン2,’11

＜Ｙ８Ｆ４００＞：民間型。乗員を５名から３名に減らした。参考：月刊航空ファン2,’11

＜Ｙ８Ｆ６００＞：改良型で、2001年に開発計画が公表された。胴体を改良し、アビオニクスにアメリカのハネウェル社製のものを採用、エンジンをプラット＆ホイットニー・カナダ製PW150Bに変更し、イギリス製R406プロペラ（６翅）を搭載した。乗員２名。Y9として完成した。参考：月刊軍事研究8,’07、月刊JWings4,’13

＜Ｙ８ファミリー＞

＜ＫＪ−２００＞：中国空軍の空中早期警戒機、別名は空警200、Y8W、運８Ｗ、GX-5、高新（Gāo Xīn）５号、High New 5、NATOコードはバランス・ビーム。Y8F200の背部に細長い直方体レドームを付けて早期警戒機にしたもので、1999年に存在が公表された。レドーム形状はPS-890エリアイに似たバランス・ビーム型で、内部にアクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーを収容しているとみられるが、スウェーデンからの技術導入による開発か、独自開発かは不明。水平尾翼端に小さい垂直安定板がある。2001年11月に初飛行した。2006年、テスト飛行中に悪天候で墜落したらしい。10機が生産され、うち４機が南京軍区空軍第26師団第76航空連隊に配備された。参考：月刊軍事研究10,’02、4,’05、8,’07、4,’09、12,’09、9,’10、月刊JWings8,’06、2,’20、1,’21、月刊航空ファン7,’15、11,’15、2,’11、1,’15、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＫＪ−２００Ｂ＞：KJ-200の改良型。開発中。参考：月刊航空ファン12,’18

＜ＫＪ−２００Ｈ＞：中国海軍航空兵の早期警戒機、別名Y8WまたはGX-5。KJ-200の海軍版である。参考：月刊JWings2,’21

＜ＫＺ−８００＞：ELINT機型。2008年8月にクアラルンプールで開催されたディフェンス・サービス・アジアで模型が展示されたが、実機は作られていない模様である。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｔ０５１８＞：輸出用AWACS型。主翼後方の胴体上面にビーム２本を介してロートドームを装着している。水平尾翼端に小型の垂直安定板（Y9のものより一回り大きい）、胴体前部下面にカヌー状フェアリング、胴体上下に多数のブレードアンテナを持つ。2001年に試作機が完成したが、ZDK-03に負けて採用されなかった。参考：月刊航空ファン7,’15

＜Ｙ８ＣＡ＞：レーダー・電子装備試験機型。中国飛行試験研究院などが開発し、1999年8月に初飛行した。参考：月刊航空ファン2,’11

＜Ｙ８ＣＢ＞：中国空軍の電子偵察機（ELINT機）型、別名は運８CB、高新（Gāo Xīn）１号、GX-1、High New 1。機首下面に小さいフェアリング、胴体下面にカヌー型フェアリング（合成開口レーダー内蔵）、ドーザルフィン前部付け根に大型フェアリングを持ち、BM/KZ800電子偵察システムを積んでいる。塗装は白地に青ライン。2000年1月に初飛行し、2005年7月に存在が確認された。参考：月刊航空ファン7,’15、月刊軍事研究12,’16、世界航空機年鑑2018-2019、月刊世界の艦船2,’20

＜Ｙ８ＣＢ＞：電子偵察機（ELINT機）型、別名は運８CB、高新（Gāo Xīn）２号、GX-2、High New 2。Y8CB高新１号の機首下面フェアリングを大型化したものである。Y8JB高新２号と違って衛星通信能力は無い。塗装はグレー。参考：月刊JWings2,’20、月刊世界の艦船2,’20

＜Ｙ８Ｅ＞：無人偵察機・無人標的機の指揮管制型。両主翼下に１機ずつ搭載し、前方与圧客室で管制する。Y8原型機を改造して1990年10月に完成した（1989年から引き渡された？）。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究4,’05、月刊航空ファン7,’15、2,’11

＜Ｙ８Ｆ６００ＡＥＷ＆Ｃ＞：AEW&C型。KJ-200の墜落事故を受けて開発中の改良型で、主翼凍結防止システムを国産からフランス製に変更し、警報装置を新型にする予定。参考：月刊軍事研究8,’07

＜Ｙ８Ｇ＞：中国空軍のスタンドオフ・ジャマー型、別名は運８Ｇ、高新（Gāo Xīn）３号、GX-3、High New 3。機体前部両側下面のバルジと垂直尾翼上面ポッドにECMアンテナを収容する。参考：月刊航空ファン7,’15、月刊軍事研究1,’14、月刊JWings2,’20、2,’18、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ８Ｈ＞：航空測量機で、別名は運８Ｈ。1992年6月に制式化された。機首がガラス張りになっており、機首下面にフェアリング２基がタンデムに並ぶ。参考：月刊航空ファン7,’15

＜Ｙ８Ｊ＞：中国海軍の早期警戒機、別名は運８Ｊ。機首下方に張り出した大型レドーム（下部が黒塗り）にイギリスのRACAL社製スカイマスター対空／対水上捜索レーダーを搭載しており、航空機なら100機、水上艦なら320km×640km（高度10000m巡航）、潜水艦なら数kmの範囲を監視できる。機体側面下方にカヌー型レドーム、後部胴体上面と尾部にアンテナドームを装備する。全長34m、全幅38m、全高11.6m、機体重量35.5トン、最大離陸重量61トン。エンジンはWJ-6ターボプロップ（4250馬力）４発、最大速度662km、航続距離5620km、航続時間11時間。乗員3-4名。1998年に初飛行したらしい。2010年3月12日に東シナ海を東に飛行したため、航空自衛隊第204飛行隊がF-15Jでスクランブルをかけて初めて目視確認した。2013年7月24日、中国軍機として初めて第１列島線越えの飛行を行った。参考：月刊航空ファン2,’11、7,’15、6,’10、月刊軍事研究4,’15、4,’05、8,’07、月刊JWings10,’13、月刊世界の艦船10,’13、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ８ＪＢ＞：中国海軍の電子偵察機、別名は運８JB、高新（Gāo Xīn）２号、GX-2、High New 2。BM/KZ800ELINT器材を搭載しており、機首下面に大型フェアリング、ドーザルフィン前端に衛星通信ドーム、機体上下面に多数のブレードアンテナ、翼端に小型ポッド、後部カーゴドア両側にフェアリングを持つ。2004年夏に存在が確認された。参考：月刊航空ファン7,’15、月刊軍事研究12,’16、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ８Ｑ＞：高新６号を参照。

＜Ｙ８Ｔ＞：中国空軍の戦域指揮通信機（空中コマンドポスト）、別名は運８Ｔ、高新（Gāo Xīn）４号、GX-4、High New 4。空中・地上兵力指揮管制システムを搭載しており、主翼付け根後部上面に小型フェアリング、機体上下面に多数のブレードアンテナを持つ。参考：月刊航空ファン7,’15、月刊JWings2,’20、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ８Ｘ＞：中国海軍の洋上哨戒／偵察／捜索救難／輸送機型、別名は運８Ｘ。機首はガラス張りで、機首下面にリットン社製AN/APS-504(V)3捜索レーダーを搭載し、赤外線捜索装置、オメガ航法装置、投下ブイ、１名用／５名用救命具を装備する。胴体尾部に投下要員席が用意されている。1983年10月から開発され、1984年から配備され、1985年から運用された。後に大半がY8Jに改造された。参考：月刊航空ファン7,’15、2,’11、月刊軍事研究4,’05、月刊JWings2,’18、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ８ＸＺ＞：中国空軍のECM兼心理戦機型、別名は運８XZ、高新（Gāo Xīn）７号、GX-7、High New 7。AM、FM、短波などの放送設備を持ち、電波ジャックによるラジオやテレビの放送が可能である。ビラ撒布も行う。機首と尾部にレドーム、主翼付け根後方の機体上面に小さいフェアリング、主脚スポンソン前部に大型フェアリング、後部胴体側面にブレードアンテナ２対、垂直安定板上部両側にバーアンテナを持ち、水平尾翼端に小さな垂直安定板がある。航続距離6000km、航続時間８時間以上。参考：月刊航空ファン7,’15、月刊JWings2,’20、世界航空機年鑑2018-2019、朝雲

＜Ｙ８Ｗ＞：KJ-200またはKJ-200Hを参照。

＜Ｙ８海上哨戒機＞：洋上哨戒機型。機首下方にAN/APS-504V海面捜索レーダー、胴体後部に光学・赤外線カメラ、赤外線探知装置、ソノブイを搭載している。1985年に改造された。参考：月刊軍事研究8,’07

＜Ｙ８早期警戒型（中国海軍）＞：Y8Jを参照。

＜Ｙ８電子情報収集機＞：ELINT機型。機首後部に蒲鉾型レーダーフェアリングがあり、ELINT及びSIGINT任務、戦場監視任務に投入されるとみられる。2005年に登場した。Y8Gのことか？参考：月刊軍事研究8,’07

＜Ｙ８電子妨害型＞：Y8Gを参照。

＜レーダー・アビオニクス試験機＞：フライト・テストベッド機。戦闘機用レーダーとアビオニクスの試験用で、機首が戦闘機のように尖っている。1999年8月に完成し、殲撃10型、殲撃11型、殲轟７型のテストに使用された。参考：月刊航空ファン7,’15

＜Ｙ８海外ファミリー＞

　＜ＺＤＫ−０３＞：パキスタン空軍の空中早期警戒機、別名カラコルムイーグル。パキスタン向けのKJ-200改良型で、胴体上面にフェイズド・アレイ・レーダーを収容したロートドームを持つ。2010年11月13日に初号機が漢中でロールアウトし、2011年11月26日に引き渡され、その後更に３機が配備された。2015年2月26日、パキスタン空軍がマスルール空軍基地で正式な飛行隊の創設式典を行った。参考：月刊航空ファン2,’11、7,’15、月刊軍事研究8,’15、6,’11

＜Ｙ９＞：中国空軍計画４発ジェット輸送機、別名は運輸９型。C-141を意識して1970年代に計画したが、計画のみに終わった。参考：月刊軍事研究8,’07

＜Ｙ９＞：中国空軍の輸送機、別名は運輸９型。KJ-200早期警戒機を輸送機に戻したもので、Y8をKJ-200に改造するにあたり機体に施した改良をそのまま残しているため、要するにY8の改良型となっており（計画名Y8F-600）、2001年から開発された。胴体に複合材を多用して軽量化し、長さを2m延長、機首と尾部のデザインを変更し、操縦席を多機能ディスプレイ６基でグラスコクピット化、エンジンとプロペラを国産の渦槳６C/WJ-6C及びJL-4複合材製６翅としている。水平尾翼端に小さい垂直安定板が付いているのがY8との目立つ違いで、機首下面にはFLIRターレットらしきものがあり、胴体後端にレーダー警報を装備する。全長36.07m、全幅38m、全高11.3m、最大離陸重量65トン。翼面積121.86平方メートル。エンジンは渦槳６C/WJ-6C（5100軸馬力）４発、プロペラはJL-4複合材製６翅、巡航速度550km、最大速度650km、実用上昇限度10100m、航続距離4200km／2200km（ペイロード15トン）。最大ペイロード20トン、最大空中投下重量8.2トン（ZBD-03空挺戦闘車１両分）。空挺隊員106名（98名？）を乗せられる。乗員４名。2005年に発表された。2010年11月5日に初飛行したという説があるが未確認で、2011年7月に西安飛機工業公司の工場でそれらしき機体が目撃されているものの、飛んだという確たる情報は無く、インターネットに画像が流されたのは2012年3月であり、初公開は2014年のエアショー・チャイナになった。500機以上を量産する予定。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン11,’11、7,’15、1,’15、月刊軍事研究8,’07、月刊JWings2,’15、朝雲

＜Ｙ−９ファミリー＞

＜ＫＪ−５００＞：中国空軍のAWACS、別名は空警500、Y9W、運９Ｗ、GX-9、高新（Gāo Xīn）９号。KJ-2000の代わりに開発した。南京電子技術研究所製アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダー（探知距離470km、同時追尾目標数60-100）のアンテナ３枚と衛星通信用アンテナを円盤状ロートドーム（上面中央に突起あり。回転しない？）内に収容する。また、機首と尾部にもレドーム（補助レーダー用らしい）を持ち、翼端にESM用とみられるフェアリングがある。胴体尾部下面にベントラル・フィン２枚、水平尾翼端に小さい垂直安定板を持つ。レーダーのモード変更で地上目標も探知できるらしい。最大離陸重量77トン。エンジンは渦槳6C（GJ-6C）ターボプロップ、プロペラは６翅、巡航速度550km、航続距離5700km。乗員５名＋レーダー運用要員12名。2015年3月18日に南京軍区空軍第26師への配備が確認された。参考：月刊航空ファン7,’15、1,’15、11,’15、1,’17、4,'18、月刊軍事研究9,’15、8,’16、12,’15、月刊JWings6,’15、1,'21、朝雲

＜ＫＪ−５００Ｈ＞：中国海軍の早期警戒機、別名Y9WまたはGX-10。KJ-500の海軍型で、見た目は変わらない。参考：月刊JWings2,’21

＜Ｙ９Ｗ＞：KJ-500またはKJ-500Hを参照。

　＜高新６号＞：対潜哨戒機／電子偵察機型、別名GX-6、運８Ｑ、Y8Q、空潜200型、KQ-200型、空警200型。機体のベースはY9で、水平尾翼端に小さい垂直安定板があるが、Y8Qと称されている。胴体を与圧化し、主翼を再設計した。機首下部に対水上捜索レーダー用大型レドーム、前脚後部に電子光学システム、主脚前方に爆弾倉、胴体尾部にMADブームを持ち、P-3Cと同等の対潜能力を備えるらしい。エンジンはWJ-6Cターボシャフト（5200軸馬力）４基、プロペラは６翅、航続距離5000km以上−6000km、滞空時間８時間以上（10時間？）。魚雷、空対艦ミサイル、ソノブイ（即応100本）の搭載が可能。対艦ミサイルへの目標情報伝達も行える。乗員10名以上。2007年から開発されて2014年から配備され、2017年2月に南シナ海で対潜演習に参加したらしく、2018年に実用化に至ったとされ、同年9月に部隊が編成を完結し、2019年1月に部隊運用を開始した。参考：月刊軍事研究6,’12、月刊航空ファン11,’15、3,’13、6,’19、月刊世界の艦船2,’20、11,’15、3,’18

　＜高新８号＞：中国海軍のELINT機、別名はGX-8、運９JB、Y9JB。Y8JBの後継で、BM/KZ-BOO電子情報システムを搭載しており、機首、機首下面、胴体前部左右、主翼付け根後方の機体上面、胴体後部左右、尾部、垂直尾翼上端にアンテナドームを追加し、機体各所にブレードアンテナを装着している。2011年に初飛行して存在が確認され、2013年から運用された。参考：月刊航空ファン7,’15、月刊軍事研究12,’16、4,’15

＜高新９号＞：心理戦機型、別名GX-9、運9XZ、Y9XZ。外見はY-8XZ心理戦機と同じ。後に衛星通信能力が付与されたらしい。参考：月刊JWings2,’20

　＜高新１０号＞：中国空軍の心理戦機（ELINT機？）、別名GX-10、運９ZX、Y9ZX。主脚バルジに大型ラウドスピーカーを持つ。参考：月刊航空ファン7,’15

　＜高新１１号＞：中国空軍のELINT(ECM？)機で、別名GX-11、運９Ｇ、Y9G。胴体両側面前後にAESAレーダー用アンテナ、機首下面と尾部にアンテナフェアリング、機体各所にブレードアンテナを装着している。参考：月刊航空ファン7,’15

　＜高新１２号＞：ELINT機、別名GX-21、運9DZ、Y9DZ。試作機１機が確認されている。参考：月刊JWings2,’20

＜Ｙ１０＞：海軍航空技術廠が昭和14年から研究を行った高速飛行実験機。成果は雷電に応用された。参考：月刊丸4,’13

＜Ｙ１０＞：中国の試作要人輸送機／旅客機、別名は運輸10型。1970年8月、周恩来首相が外相に爆撃機を旅客機に転用して要人輸送機にできないか尋ねた際、外相が世界の大国のトップは国産旅客機を使うと答えたのがきっかけで、708工程の名称で研究が始まった。ボーイング製B707-120B（B707-320B？）をリバース・エンジニアリングでコピーすることにし（これを国産と言って良いのかは不明だが）、新疆ウイグル自治区でクラッシュ・ランディングしたまま放置されていたパキスタン国際航空の機体と、中国民航CAACが使用していた１機を徴収した。1980年頃に３機（飛行試験機２機と地上強度試験機１機）が製造されたが、飛行試験初号機は国産の渦扇８型（JT-3D）ターボファンエンジンの開発に失敗、1980年9月26日に２号機がB707の予備エンジンを積んで初飛行し、その後も試験飛行を繰り返した。AWACSや空中給油機などへの改造も計画され、模型による風洞実験が行われたが、開発完了予定の1982年になっても完成せず、3000万元の追加予算請求も蹴られ、開発中止になった。飛行試験機２号機が上海大場基地の敷地内に置かれていたが、2017年12月25日に中国商用飛行機祝橋施設に移動した。参考：月刊航空ファン10,’16、4,’18、月刊軍事研究8,’07、月刊JWings4,’17

＜Ｙ１１＞：中国のSTOL軽輸送機、別名は運輸11型（Yunshu-11）。政府の命によりハルビン飛行機が独自設計で1974年から開発した。胴体は矩形断面である。主翼は高翼配置の直線翼で、支柱付き。降着装置は前輪式固定脚である。エンジンは活塞６型Ａ星型９気筒レシプロ（213kW）双発。1975年12月30日に試作機が初飛行し、1981年に中国の民間航空機型式証明を取得したが、能力不足で、Y-12が開発された。参考：月刊JWings4,’13、世界軍用機年鑑1990-91

＜Ｙ１２シリーズ＞：中国の双発ターボプロップ輸送機、別名は運輸12型またはターボパンダ。Y11が能力不足だったので、ハルビン飛行機がターボプロップ化すると共に改良を施したものである。中国国家海洋局が監視機として使用しており、オーストラリアやザンビア空軍など18カ国に102機が輸出されている。2012年12月13日に尖閣諸島上空で日本の領空を侵犯した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、世界軍用機年鑑1990-91、月刊軍事研究4,’09、月刊JWings3,’13、4,’13、月刊航空ファン3,’13

＜Ｙ１２＞：試作型で、当初はY11Tという名称だった。輸出を考慮してアメリカのFARパート23／パート135を設計基準としている。Y11の胴体を延長してエンジンをプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-11ターボプロップ（354kW）に変更した。主翼は高翼配置の半片持ち式で、胴体側面下部のスタブウイング上面との間に支柱が張られている。アスペクト比の大きい直線翼で、翼型をスーパークリティカル翼に変更して翼スパンを拡大した。降着装置は前輪式固定脚で、主脚はスタブウイング下面に付く。1982年7月14日に初飛行した。参考：世界軍用機年鑑1990-91、世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings4,’13、月刊軍事研究4,’09

＜Ｙ１２�T＞：最初の量産型。大型化して客席17席を設置可能とした。全長14.86m、全幅17.24m、全高5.58m、運航自重３トン、最大離陸重量5.3トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-11ターボプロップ（354kW）双発、巡航速度135ノット、実用上昇限度7000m、燃料搭載量1616リットル、最大航続距離220海里（最大ペイロード）／723海里（最大燃料）。最大ペイロード1.7トン。乗員２名＋搭乗兵員17名。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings4,’13

　＜Ｙ１２�U＞：エンジンをPT6A-27に換装し、前縁スラットを廃止したもの。全長14.86m、全幅17.25m、全高5.68m、最大離陸重量5.3トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-27ターボプロップ（460kW・680軸馬力）双発、巡航速度250km、航続距離1340km。乗員２名＋搭乗兵員17名。1984年8月16日に初飛行し、1985年12月25日に中国の民間型式証明を取得した。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊軍事研究4,’09、月刊JWings4,’13、3,’13

　＜Ｙ１２�W＞：改良型。翼端切り落とし部に後退角が付いており、飛行性能が向上した。全長14.86m、全幅17.23m（19.2m？）、全高5.28m（5.68m？）、運航自重３トン、最大零燃料重量5.188トン、最大ランプ重量5.7トン、最大離陸重量5.5トン（5.67トン？）、最大着陸重量5.4トン。翼面積34.27平方メートル。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-27ターボプロップ（463kW・680軸馬力）双発、巡航速度240km（高度3000m）、経済巡航速度140ノット、最大巡航速度175ノット、最大速度302km（高度3000m）、実用上昇限度7000m、海面上昇率毎分480m、燃料搭載量1200kg・1616リットル（1630リットル？）、航続距離286海里（最大ペイロード）／707海里＋45分（最大燃料）、航続時間５時間15分＋余裕45分（最大燃料）。最大ペイロード1.7トン。乗員２名。客席数17-19。1993年8月30日に初飛行し、1994年7月3日に中国、1995年3月26日にアメリカ連邦航空局の型式証明を取得した。参考：月刊JWings4,’13、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｙ１２Ｅ＞：別名ハルビンガー。エンジンをPT6A-135A（559kW）に換装し、プロペラを４翅に変更したもの。2001年8月に初飛行し、2002年2月26日に中国の、2006年8月2日にアメリカ連邦航空局の型式証明を取得した。参考：月刊JWings4,’13

　＜Ｙ１２Ｆ＞：民間汎用機型、別名エアカー。胴体を大型化して機体構造の10%を複合材とし、エンジンをPT6A-65B（820kW）に換装、プロペラを５翅に変更し、降着装置を引き込み式にしている。全長14.86m、翼スパン17.235m、全高5.675m。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ製PT6A-65B（820kW。PT6A-27、620馬力？）双発、最大速度292km、航続距離1037km。客席25席（通常17席・最大19席？）を設置可能。2011年12月19日に初飛行した。参考：月刊航空ファン5,’19、月刊JWings4,’13

＜Ｙ１２ファミリー＞

　＜Ｙ１２早期警戒型＞：早期警戒機型。背部に直方体のレドームを装着している。参考：月刊軍事研究4,’09

＜Ｙ１２工場＞：アメリカの核物質・核弾頭生産施設。テネシー州オークリッジにあり、1944年から稼働した。リチウム濃縮、重水素化リチウムの生産、濃縮ウランや６フッ化ウランから金属ウランの生産、水爆プライマリーのウラン部分及びセカンダリーの主要部分の組み立てを行っている。参考：核兵器事典

＜Ｙ２０＞：銀河シリーズ（実験機）を参照。

＜Ｙ２０シリーズ＞：中国空軍４発ジェット輸送機、別名は運輸20または運20。100-1000機を配備する予定らしい。参考：月刊航空ファン6,’17、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙ２０＞：試作型。Il-76が値上がりして2005年に輸入停止に追い込まれたため、同クラスの輸送機を2007年3月（2006年頃？）から西安飛機工業公司で開発したもので、アントノフ社エンジニアが設計コンサルタントを務めている。主翼は高翼配置（Il-76と同様、貨物室よりも高い位置にある）で後退角と下反角が付き、Ｔ字尾翼を持ち、主脚は胴体下面左右のバルジに収容、というオーソドックスな形状である。開発期間短縮のため、機首はAn-70、後部胴体はIl-76、尾翼は2010年にスパイ容疑で逮捕されたボーイング社の技術者から得たC-17設計図を参考にした。貨物室は幅4m以上、高さ4mで、戦闘機用地上支援車両を１セット積むことができ、戦闘機部隊の戦略展開を可能としている。主翼の翼断面型はスーパークリティカル翼、主翼後縁に三重隙間フラップを持つ。降着装置は前輪式で、前脚は１軸２輪、主脚は３軸６輪であり、低圧タイヤを履いていて前線飛行場での運用能力を持つ。ラダーはC-17ほど大きくも無いのにC-17と同じく上下２分割されており、丸ごとパク…リスペクトしたらしい。計器板はMFD４基とHUD２基でグラスコクピット化した。操縦系統は大型機用デジタル式フライ・バイ・ワイヤの技術が無かったため、機械式である。エンジンはIl-76と同じだが、運用自重がIl-76より10トンも重くなってパワー不足に陥っているため、量産型ではエンジンを国産のWS-20ターボファン（推力137kN）に換装する予定。それでもアンダーパワー（総推力56トンは自重60トン・最大離陸重量141トンの空自C-2とあまり変わらない）であり、スペック通りの性能が発揮できるかは不明である。離着陸滑走距離は両方とも600-700mで、Il-76より高い翼面荷重と低い推力重量比なのに着陸滑走距離がIl-76（1000m）の6-7割、離陸滑走距離がIl-76（1700m）の３分の１になっているが、どうやって達成するのかは不明。全長47m、全幅50m（45m？）、全高15m、運用自重100トン、最大離陸重量220トン。翼面積310平方メートル。エンジンはソロビヨフD-30KPターボファン（の国産型WS-18。D-30KP-2？推力12トン）４発、最大速度700km（920km？796km？）、航続距離4500km（ペイロード最大）／10000km（兵員輸送時）。貨物ペイロード66トン（60トン？50トン級？）。乗員３名。2012年12月にインターネット上に地上滑走テストの画像が出され、2013年1月26日1400（27日？）に初飛行、2016年6月15日に前量産型２機が中国空軍に交付され、7月6日に部隊配備記念式典を行った。原型５号機はWS-20を搭載してみたものの推力不足で、量産型にも取り敢えずD-30KP-2を積んでいる。2016年11月1-6日の第11回中国国際航天博覧会／珠海エアショーでデモフライトを行った。参考：月刊軍事研究12,’16、8,’13、7,’16、月刊JWings4,’13、2,’15、1,’17、月刊航空ファン2,’15、1,’15、10,’16、世界航空機年鑑2018-2019、朝雲

＜Ｙ−２０Ａ＞：量産型で、別名鯤鵬（クンパン、Kunpeng）。全長47m、全幅45m（49.3m？）、全高15m、自重100トン、最大離陸重量220トン。翼面積310平方メートル。エンジンはD-30KP-2ターボファン（推力12トン）４発、経済巡航速度630km、最大巡航速度800km、実用上昇限度13000m、航続距離4000km（最大ペイロード）／7000km（最大燃料）。最大ペイロード60トン。乗員３名。2016年7月から第４運輸機師団第12航空連隊（四川省）で運用を開始している。2017年8月にはチベット自治区シガツエ平和飛行場（軍民共用）に殲撃10型・殲撃11型戦闘機、JH-7A戦闘爆撃機、Mi-17輸送ヘリなどと共に展開しているのが確認された。2018年11月、主翼下に空中給油用ドローグ・ポッドらしきものを装着した機体が目撃された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン6,’17、2,’19、月刊軍事研究12,’18

＜Ｙ−２０ファミリー＞

　＜Ｙ−２０Ｕ＞：中国空軍空中給油輸送機、運油20。外翼部にドローグ・ポッドを装着する。燃料搭載量90トン。2021年11月28日、台湾の防空識別圏内に侵入した。参考：月刊JWings3,’22

＜Ｙ２１＞：イギリス海軍オイルプレス級油船オイルプレス（Oilpress）。1969年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｙ２１＞：イギリス海軍バンフ級護衛スループ、センネン（Wennen）。1928年進水。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｙ２２＞：イギリス海軍オイルプレス級油船オイルストーン（Oilstone）。1969年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｙ２３＞：イギリス海軍オイルプレス級油船オイルウェル（Oilwell）。1969年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｙ２４＞：イギリス海軍オイルプレス級油船オイルフィールド（Oilfield）。1969年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｙ２５＞：イギリス海軍オイルプレス級油船オイルバード（Oilbird）。1969年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｙ２６＞：イギリス海軍オイルプレス級油船オイルマン（Oilman）。1969年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｙ−３０＞：中国のシャンシーが開発中の４発ターボプロップ（ターボジェットになるかもしれない）輸送機。総重量80トン。エンジンはWJ-10ターボプロップ（3782kW）４発、最大速度600-700km、航続距離6000-7000km（最大ペイロード）。ペイロード30トン。2020年頃に初飛行し、2023年頃に配備予定。参考：月刊航空ファン1,’15、6,’17

＜Ｙ３９＞：一式双発高等練習機シリーズを参照。

＜Ｙ４３＞：イギリス海軍バンフ級護衛スループ、バンフ（Banff）。1930年進水。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｙ５６＞：イギリス海軍バンフ級護衛スループ、ランドガード（Landguard）。1930年進水。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｙ５９＞：イギリス海軍バンフ級護衛スループ、フィッシュガード（Fishguard）。1927年進水。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｙ６０＞：イギリス海軍バンフ級護衛スループ、ルルワース（Lulworth）。1928年進水。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｙ８７＞：イギリス海軍バンフ級護衛スループ、カルバー（Culver）。1928年進水。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｙ８８＞：イギリス海軍バンフ級護衛スループ、トートランド（Totland）。1931年進水。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｙ９２＞：イギリス海軍バンフ級護衛スループ、ゴールストン（Gorleston）。1929年進水。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｙ３１１＞：デンマーク海軍スルヴェ級水中処分母艇スルヴェ（Søløven）。2021年9月13-23日、ノーザン・コースト2021演習に参加。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜Ｙ５８４Ａ＞：自衛隊の電子管。丸文またはリチャードソンエレクトロニクス製。参考：月刊軍事研究7,’14

＜Ｙ８３５＞：ドイツ海軍トーデンドルフ級水路警戒艇トーデンドルフ（Todendorf）。参考：月刊世界の艦船3,’07

＜Ｙ８６１＞：ドイツ海軍シュヴェーデネック級試験艦クロンソルト（Kronsort）。参考：月刊世界の艦船3,’07

＜Ｙ８６２＞：ドイツ海軍シュヴェーデネック級試験艦ヘルムサント（Helmsand）。2009年10月16-29日、ノーザン・コースト2009演習に参加。参考：月刊世界の艦船2,’10

＜Ｙ３１７３０２６−１００＞：自衛隊のウェーブガイドアッセンブリ。伊藤忠アビエーションが受注している。参考：月刊軍事研究7,’17

＜ＹＡ３Ｄ−１＞：A-3シリーズ（攻撃機）を参照。

＜ＹＡ３Ｄ−１Ｐ＞：A-3ファミリー（試作写真偵察機）を参照。

＜ＹＡ３Ｄ−１Ｑ＞：A-3ファミリー（電子偵察機先行量産型）を参照。

＜ＹＡ−４Ａ＞：A-4シリーズ（攻撃機）を参照。

＜ＹＡ−５Ａ＞：A-5シリーズ（攻撃機）を参照。

＜ＹＡ−７Ｅ＞：A-7ファミリー（試作練習機・電子戦機）を参照。

＜ＹＡ−７Ｆ＞：A-7シリーズ（攻撃機）を参照。

＜ＹＡ−７Ｈ＞：A-7ファミリー（試作練習機・電子戦機）を参照。

＜ＹＡ−９攻撃機＞：アメリカ空軍試作攻撃機。ノースロップ社が開発した。飛行制御は全て二重で、コクピット周りはアルミ合金装甲で覆われている。主翼は高翼配置で、推力変更時のトリム変化を少なくするため主翼付け根下面にエンジンを配置しており、Su-25に似た形状である。方向舵と主翼の上下開き式エアブレーキ兼エルロンにより機体をバンクさせずに方向転換するサイド・フォース・コントロールという機構により、照準を付けやすくした。エンジンはCH-47のT55ターボシャフトをベースに開発したALF502である。固定武装は機首の30mmガトリング砲（1350発）で、胴体・主翼下に計12箇所のハードポイントを持つ。全長16.3m、全幅17.68m、全高5.15m、自重7.802トン、基本設計重量10.818トン、最大離陸重量17.948トン。翼面積53.9平方メートル。エンジンはAvco-Lycoming製F102-LD-10（推力2.72トン。3,24トン？）双発、最大速度837km。ペイロード8.35トン。乗員１名。A-10に負けて採用されなかった。参考：航空ジャーナル7,’81臨時増刊、空軍、月刊JWings8,’02、月刊航空ファン2,’02

＜ＹＡ−１０Ａ＞：A-10シリーズ（攻撃機）を参照。

＜ＹＡ−１０Ｂ＞：A-10攻撃機（複座型）を参照。

＜ＹＡ−３７Ａ＞：A-37シリーズ（攻撃機）を参照。

＜Ｙａ−２２＞：Yak-2シリーズ（軽爆撃機）を参照。

＜ＹＡＣ＞：保管船（海自）を参照。

＜ＹＡＣ−０１＞：LSSL-422（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−２＞：C-8A（輸送機）を参照。

＜ＹＡＣ−０２＞：LSSL-409（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−０３＞：LSSL-410（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−０４＞：LSSL-417（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−０５＞：LSSL-420（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−０６＞：LSSL-419（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−０７＞：LSSL-424（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−０８＞：LSSL-425（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−０９＞：LSSL-453（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−１０＞：LSSL-432（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−１１＞：PF-294（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−１２＞：PF-283（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−１３＞：PF-284（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−１４＞：PF-289（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−１５＞：PF-296（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−１６＞：PF-290（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−１７＞：PF-293（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−１８＞：SS-501くろしお（潜水艦）を参照。

＜ＹＡＣ−１９＞：PF-287（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−２０＞：PF-291（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−２１＞：PF-295（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−２２＞：PF-281（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−２３＞：PF-288（警備船）を参照。

＜ＹＡＣ−２４＞：LCM-1003（揚陸艇）を参照。

＜ＹＡＣ−２５＞：LCM-1021（揚陸艇）を参照。

＜ＹＡＣ−２６＞：LCM-1033（揚陸艇）を参照。

＜ＹＡＣ−２７＞：LCM-1038（揚陸艇）を参照。

＜ＹＡＣ−２８＞：LCM-1014（揚陸艇）を参照。

＜ＹＡＣ−２９＞：DE-201（護衛艦）を参照。

＜ＹＡＣ−３０＞：DE-202（護衛艦）を参照。

＜ＹＡＣ−３１＞：DE-203（護衛艦）を参照。

＜ＹＡＣ−３２＞：LCM-1017（揚陸艇）を参照。

＜ＹＡＨ−６３＞：アメリカ陸軍試作攻撃ヘリ。AAH計画に基づいてベル社が開発し、1975年10月1日に初飛行したが、AH-64に破れて採用されなかった。参考：世界の傑作機No34、アメリカ空軍の第一線機

＜ＹＡＨ−６４Ａ＞：AH-64シリーズ（攻撃ヘリ）を参照。

＜Ｙａｋ−１シリーズ＞：ソ連空軍単発戦闘機。スペイン内戦でI-16を蹴散らしたBf109に対抗するため、ヤコブレフが試作して1939年2月に最大速度567kmを記録したYa-22双発機にスターリンが注目、5月9日にヤコブレフに対してM-105PA液冷エンジン搭載単発戦闘機を作るよう命じ、7月からプロトタイプI-26の開発に入った。1944年7月までに各型8734機が生産され、Yak-3に後を譲った。参考：月刊航空ファン3,’17、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊軍事研究6,’14

　＜Ｉ−２６＞：試作型。資源節約のためジュラルミンをエンジン周りのみの最低限の使用に止めており、胴体は鋼管溶接骨組みの合板・羽布張り、低翼の主翼は木製２本桁の左右一体構造、外皮は合板と羽布である。エンジンはM-105P液冷（1100馬力）単発、最大速度580km。1939年12月27日に完成して1940年1月13日に初飛行し、5月に制式採用されてYak-1となった。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−１＞：最初の量産型。胴体は鋼管・アルミ合金フレームの合板・羽布張り、主翼は木製合板張りで、ジュラルミンを節約した。キャノピーはファストバック式で、機体中央下面に冷却器を持つ。尾輪は固定式。全長8.47m、全幅10m、全高1.7m、全備重量2895kg。エンジンはクリモフM-105PA（1100馬力）単発、プロペラは３翅、最大速度590km（高度4000m。569km？）、実用上昇限度10050m、上昇力5000mまで５分24秒、航続距離700km（650km？）。固定武装は機首の7.62mm機銃ShKAS２丁と、軸内20mm機関砲ShVAK１丁。爆弾250kgまたはロケット弾６発を搭載できる。乗員１名。初号機は1940年3月22日に初飛行した。完成機は工場で飛行試験を行って検査官が合格判定を下し、分解して鉄道で部隊に送付して現地で組み立て、また飛行試験を行って検査官の合格判定を受けたら空軍が受領するという手順を踏んだが、木製部品の製造に問題があったらしく現地検査で不合格になる機体が続出、工場出荷時点で支払っていた代金を現地での検査合格後の支払いに変更する羽目になった。生産後、エンジンをVK-105PF（1260馬力）に換えたり、視界改善のため横開きキャノピーを後方スライドに変更したり、RS-82ロケット弾用ランチャー８基やスキー式降着装置を搭載したりした。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings6,’01、5,’19、第２次大戦ソ連軍用機写真集、月刊航空ファン3,’17

　＜Ｙａｋ−１ｂ＞：キャノピーを涙滴型とし、機首の機関銃を12.7mm機銃UBS１丁に換えたもの。1942年から生産された。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−１Ｍ＞：改良試作型。1943年2月（1941年4月12日？）に初飛行した。主桁を金属に換え、翼スパンを9.5mに短縮して中低高度での性能向上を図り、主翼軽量化により速度性能も強化している。無線機を標準装備し、尾輪を引き込み式にした。エンジンはM-105PF。後にYak-3として量産された。参考：月刊JWings6,’01、第２次大戦ソ連軍用機写真集、月刊航空ファン7,’18、ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−２シリーズ＞：ソ連空軍軽爆撃機。1938年からヤコブレフが開発し、原型機Ya-22は1939年2月（1月？）に初飛行、成績優秀だったため制式採用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｙａｋ−２＞：最初の量産型で、当初BB-22と呼ばれた。コクピットは前から操縦士席、7.62mm連装機銃座、爆撃手席と並ぶ。垂直尾翼は双尾翼で、水平尾翼端に付く。全長9.34m、全幅14m、全高3.3m、重量5380kg。エンジンはM-103（960馬力）双発、最大速度515km、航続距離800km。胴体内爆弾倉に600kg、主翼下に200kgの爆弾を搭載できる。乗員２名。201機（111機？）が量産された。当初は昼間短距離爆撃任務に就いたが、対空砲火に弱く、夜間爆撃や偵察に回されている。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｙａｋ−４＞：改良型。エンジンをM-105に換装し、胴体の再設計で後方視界を改善するなどしている。全長10.18m、全幅14m、全備重量6120kg。エンジンはM-105（1050馬力）双発、最大速度570km、実用上昇限度9700m、航続距離950km。防御武装は7.62mm機銃３丁。爆弾搭載量1000kg。乗員２名。1941年から配備されたが、構造上の欠陥があったため、400機（90機？）で生産打ち切りとなり、前線からも引き揚げられた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−３試作機＞：ソ連空軍試作高々度戦闘機。Yak-5の主翼を全金属製に換えたものだが、Yak-5と共に開発中止となった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｙａｋ−３戦闘機シリーズ＞：ソ連空軍の戦闘機。Yak-1Mの制式採用型である。参考：月刊JWings6,’01、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｙａｋ−３＞：装甲を更に強化し、ラジエーターを大型化、機首下面気化器空気取り入れ口を廃止した。全長8.5m、全幅9.2m、全高2.42m、総重量2660kg。エンジンはクリモフM-105PF2（1222馬力）単発、最大速度648km（高度4000m）、上昇限度10900m、上昇力5000mまで４分30秒、航続距離900km（815km？650km？）。武装は主翼内20mm機関砲１門と機首12.7mm機銃１丁で、後に12.7mm機銃２丁になった。1944年3月8日に初飛行（1943年6月から配備？）し、量産開始はYak-9よりも遅かったが、性能はそれを上回り、最適高度の2500-3000mではBf109やFw190より速度性能や上昇性能で優勢だった。4848機が生産され、亡命フランス人部隊のノルマンディ・ニーメン戦闘機大隊や亡命ポーランド人部隊の第１ワルシャワ戦闘機連隊にも配備された。参考：月刊JWings6,’01、5,’19、月刊丸12,’90、ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−３Ｐ＞：プロペラ軸内と機首上面に20mm機関砲B-20S計３門を搭載したもの。1945年4月から596機が生産された。参考：月刊JWings6,’01

＜Ｙａｋ−３ＰＤ＞：試作高々度戦闘機。水メタノール噴射装置付きVK-105PDエンジンを搭載した。採用されなかった。参考：月刊JWings6,’01

＜Ｙａｋ−３ＲＤ＞：尾部にロケットを追加したもの。試作のみ。参考：月刊JWings6,’01

＜Ｙａｋ−３Ｔ＞：試作対戦車型。機首に37mm機関砲を搭載し、コクピット装甲を強化した。採用されなかった。参考：月刊JWings6,’01

＜Ｙａｋ−３Ｕ／ＡＳｈ−８２ＦＮ＞：シュベツォフAsh-82空冷エンジンを搭載し、翼スパンを延長したもの。1945年4月に試作され、Yak-11練習機の原型となった。参考：月刊JWings6,’01

＜Ｙａｋ−３ＵＡ＞：再生産型。エンジンをアリソン製V-1710（1240馬力）に換えた他はほぼ大戦中の機体と同じで、20機が生産されて1993年に１機50万ドルで売り出された。参考：月刊JWings6,’01

＜Ｙａｋ−４＞：Yak-2シリーズ（軽爆撃機）を参照。

＜Ｙａｋ−５＞：ヤコブレフ設計局の試作機。UT-2練習機を単座にして7.62mm機銃を装備したものである。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−５＞：ソ連空軍試作高々度戦闘機。1940年12月に初飛行したが、メカニカル・スーパーチャージャーにトラブルが多発して放棄された。全長8.5m、全幅9.74m、全備重量2990kg。エンジンはクリモフM-105PD（1220馬力）単発、最大速度650km、実用上昇限度12000m、航続距離460km。固定武装は20mm機関砲１門、7.62mm機銃２丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｙａｋ−６＞：ソ連空軍夜間短距離爆撃機。ヤコブレフ設計局が開発して1942年6月に初飛行した。全木製機で、主翼は低翼単葉、降着装置は尾輪式、主脚は引き込み式である。エンジンにはカウリングが付いていない。全長10.35m、全幅14m、全高2.95m、重量2350kg。エンジンはM-11F（165馬力。140馬力？）双発、最大速度187km（230km？）、実用上昇限度3380m、航続距離900km。自衛武装として胴体背面に7.62mm旋回機銃1-2丁を装備する。主翼下に爆弾500kgを積める。乗員２名。1000機（381機？）が生産されたが、性能が悪かったため、殆ど武装を外して輸送任務（兵員なら６名、貨物なら500kg搭載）に転用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−７シリーズ＞：ソ連空軍の戦闘機。ヤコブレフ設計局が機種転換用複座練習機として開発し、1940年7月23日に原型機が初飛行して量産に移ったが、250機ほど生産したところで単座戦闘機型に切り替え、1942年秋（1943年初め？）までに各型計6399機が生産された。参考：月刊JWings6,’01、5,’19、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、月刊航空ファン7,’18、ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｙａｋ−７ＵＴＩ＞：複座練習機型。I-26の練習機型であるUTI-26がベースで、1941年5月18日に初飛行した。尾輪は固定式。エンジンはVK-105PA。武装は7.62mm機銃１丁。Yak-1よりも操縦性が良好で、武装偵察や弾着観測機としても使用された。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−７Ｍ＞：単座戦闘機型。Yak-7UTIを単座にし、武装を軸内20mm機関砲１門と機首の7.62mm機銃２丁に強化、装甲と自動防漏タンクを追加し、後席部分を燃料タンクとしたものである。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−７Ａ＞：Yak-7Mの改良型。後席部分を開閉式ハッチに換装した。参考：月刊JWings6,’01、図解世界の軍用機史

　＜Ｙａｋ−７Ｂ＞：Yak-7Aの改良型。武装を20mm機関砲１門＋12.7mm機銃２丁に強化し、電気・油圧系統や無線などに改良を加え、両主翼下に100kg爆弾１発ずつを搭載できるようにした。全長8.47m、全幅10m、全高2.75m、全備重量3030kg（2935kg？）。エンジンはクリモフM-105PF（1210馬力）単発、最大速度615km（570km？）、実用上昇限度9900m、航続距離820km（650km？）。爆弾200kgまたはロケット弾６発を搭載できる。乗員１名。参考：月刊JWings6,’01、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−７ファミリー＞

　＜Ｙａｋ−７（Ｍ−８２エンジン搭載型）＞：試作型。エンジンをM-82Aに換装したものだが、プロペラとのマッチングが悪く、１機が製作されたのみに終わった。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集

　＜Ｙａｋ−７ＤＩ＞：試作型。主翼を改良し、燃料容量を増加、キャノピーを水滴型に変更した。Yak-9シリーズの基になった。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集、ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｙａｋ−７ＰＶＲＤ＞：試験型。主翼下にメルクロフDM-45ターボジェットを搭載した。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集

　＜Ｙａｋ−７Ｖ＞：複座練習機型。降着装置は固定脚。510機が新規生産され、87機がYak-7Bから改造された。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−７ＶＲＤ＞：試作型。主翼下面にラムジェットエンジン２基を取り付けている。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集

＜Ｙａｋ−８＞：ソ連空軍の輸送機。Yak-6爆撃・輸送機の改良型で、エンジンをM-11M（150馬力）双発に換え、引き込み脚を採用、キャビンの窓を大型化した。貨物輸送型と人員輸送型の２種が少数生産されたが、本格量産には移らなかった。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｙａｋ−９シリーズ＞：ソ連空軍の戦闘機、NATOコードはフランク（Frank、率直な）。ヤコブレフ設計局が開発したYak-7DIの量産型で、1942年10月1日に初飛行し、1948年までに各型計16769機が生産された。初実戦参加は1942年12月。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings6,’01、5,'23、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｙａｋ−９＞：機体は木金混合で、胴体は骨組が鋼管、胴体側面外板が合板をラッカー塗りの羽布で覆ったもの、胴体上下面が合板、主尾翼が全木製（動翼は羽布張り）である。全長8.55m（8.64m？）、全幅10m（9.74m？）、全高3m、全備重量3025kg、総重量3200kg。エンジンはVk-105PF液冷Ｖ型12気筒ガソリン（1260馬力。1180馬力？）、最大速度597km、実用上昇限度10000m、航続距離735km。固定武装は20mm軸内機関砲１門と、機首上面左の12.7mm機銃USBが１丁。乗員１名。参考：月刊JWings5,’19、6,’01、第２次大戦ソ連軍用機写真集、朝鮮戦争（下）、月刊丸12,’90

　＜Ｙａｋ−９Ｂ＞：戦闘爆撃機型。コクピット後方に100kg爆弾４発を搭載できる。109機が生産された。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−９Ｄ＞：長距離護衛戦闘機型。爆撃機護衛用で、翼型を変更して外翼部に翼内タンクを増設し、航続距離を延伸した。尾輪は引き込み式に変更している。全長8.55m、全幅9.74m、全高3m、全備重量3080kg（3117kg？）。エンジンはクリモフM-105PF-1（1210馬力）単発、最大速度602km（591km？）、実用上昇限度10000m、航続距離1360km。固定武装は20mm軸内機関砲１門と12.7mm機銃１丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇、第２次大戦ソ連軍用機写真集、月刊JWings6,’01、ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｙａｋ−９ＤＤ＞：長距離護衛・対地支援型。Ｄ型の改良型で、航続距離を2100kmに延伸している。1944年8月から299機が生産された。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−９Ｋ＞：対戦車型。翼内機銃を45mm機関砲に換装した。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−９Ｍ＞：対戦車型。Ｔ／Ｋ型の改良型で、主翼を強化するなどした。対独戦終了までに4239機が生産された。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−９Ｍ／ＰＶＯ＞：迎撃戦闘機型。Ｍ型ベースで、燃料を減らしてライトを増設した。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−９Ｐ＞：全金属製型。第２次大戦後に生産された。朝鮮戦争緒戦で北朝鮮軍が使用している。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−９ＰＤ＞：エンジンをスーパーチャージャー付きのM-106PVに換装し、13500mまで上昇可能としたもので、オイルクーラーが大型化した。与圧キャビンが無く、エンジン信頼性も低かったので、35機しか生産されなかった。参考：月刊JWings6,’01、第２次大戦ソ連軍用機写真集、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜Ｙａｋ−９Ｒ＞：写真偵察機型。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−９Ｓ＞：重武装型。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−９Ｔ＞：対戦車型。軸内機関砲を37mm機関砲NS-37とし、機首を0.15m延長した。2748機が生産された。参考：月刊JWings6,’01、図解世界の軍用機史

　＜Ｙａｋ−９ＴＫ＞：対戦車型。翼内機銃を45mm機関砲に換装した。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−９Ｕ＞：大規模改良型。機体を全金属製とし、胴体を延長、エンジンをウラジミール・クリモフVK-105PF2（1240馬力）に換装し、オイルクーラー、防弾装備、燃料搭載量を減らして最大速度を620kmに向上、武装を23mm機関砲VYa（後に20mm機関砲）１丁と12.7mm機銃２丁とした。主翼下面にロケット弾発射機６基を搭載できる。1943年12月に原型機が完成し、1944年1月に飛行試験を行い、その後量産された。参考：月刊JWings5,’04、6,’01、第２次大戦ソ連軍用機写真集

　＜Ｙａｋ−９Ｕ／ＶＫ−１０７Ａ＞：Yak-9UのエンジンをVK-107A（1400馬力）に換装したもの。高度5500mで最大速度700kmを出せた。1943年12月28日に原型機が完成、1944年1月から試験が行われ、1945年8月までに3921機が量産された。参考：月刊JWings5,’04

　＜Ｙａｋ−９Ｕ−Ｍバルバロッサ＞：再生産型。生産当時の治具を使って1996年に作られた特別使用機である。エンジンをアリソン製V-1710V-12に換装し、操縦席後方にはジャンプシートを設けた。エディ・アンドレイニ氏が所有しており、翼端にスモーク装置を装備してアメリカ国内でアクロバット飛行を行っている。全長8.7m、全幅10m、全高2.44m、空虚重量2245kg、全備重量3169kg。エンジンはアリソン製V-1710V-12、最大速度700km、上昇限度10500m、航続距離850-884km。参考：月刊JWings5,’04

　＜Ｙａｋ−９ＵＴ＞：Yak-9Uの軸内機銃を37mm機関砲に換装したもの。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−９ＵＶ＞：Yak-9Uの複座練習機型。参考：月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−９Ｖ＞：複座練習機型で、Ｖはヴイヴォーズノイ（送り出し）の略。武装は20mm機関砲１門。1945年8月から生産された。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集、月刊JWings6,’01

　＜Ｙａｋ−９クーリエ＞：連絡機型。パッセンジャー用の後席を設けた。参考：月刊JWings6,’01

＜Ｙａｋ−１０＞：ソ連空軍の観測連絡機。1944年にヤコブレフが開発し、原型機はYak-14と呼ばれていたが、1945年にYak-10と改称された。全長8.45m、全幅12m、全備重量1150kg。エンジンはM-11FR（160馬力）単発、最大速度206km、実用上昇限度3400m、航続距離560km。乗員４名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｙａｋ−１１＞：ソ連空軍高等練習機、NATOコードはムース。ヤコブレフ設計局がYak-3をベースに1944年半ばから開発したが、練習機より実戦機ということで優先順位が下げられ、初飛行は第２次大戦終結後の1945年11月10日になった。コクピットをタンデムとし、空冷エンジンに変更して２翅プロペラを装備、胴体も改設計して降着装置を前輪式にするなどの改修を加えている。全長8.5m、全幅9.4m、全高3.28m、重量2418kg。エンジンはASh-21（615馬力）単発、最大速度456km、航続距離1290km。固定武装は12.7mm機銃１丁（機首）。両主翼下に100kgまでの爆弾を１発ずつ搭載可能。乗員２名。4566機が生産されて1947年から就役し、計器飛行訓練などに使用され、1962年に退役した。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊丸4,’99、軍事力バランス78年版

＜Ｙａｋ−１１海外シリーズ＞

　＜Ｃ１１＞：チェコスロバキアが生産したもの。参考：月刊丸4,’99

　＜Ｙａｋ−１１（北朝鮮空軍）＞：北朝鮮空軍の練習機。朝鮮戦争でアメリカ軍F-82戦闘機を撃墜したことがある。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−１２シリーズ＞：ソ連空軍の連絡機、NATOコードはクリーク。Po-2連絡機の後継としてヤコブレフ設計局が1944年から開発し、1947年10月20日に初飛行、1948年1月に就役し、1958年までに4992機が量産された。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、第２次大戦ソ連軍用機写真集

　＜Ｙａｋ−１２連絡機＞：機体は木製、主翼は高翼単葉。離着陸距離150mのSTOL能力を持つ。全長8.36m、全幅12m、全高3.76m、重量1185kg。エンジンはM-11FR（160馬力）単発、最大速度194km、航続距離810km。乗員１名（２名？）。人員なら２名、貨物なら350kgを積める。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、第２次大戦ソ連軍用機写真集

　＜Ｙａｋ−１２練習機＞：練習機型。第２次大戦後に改修した。機体構造を木金混合とし、胴体後部を低くして視界を改善、スパッツとスピナーを外した。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集

＜Ｙａｋ−１２Ｒ練習機＞：練習機型。1952年から改良したもので、機体を大型化し、垂直尾翼の背を高くした。連絡機としても使用された他、民間でも使われている。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集

＜Ｙａｋ−１２Ｍ＞：改良型。1955年から生産された。参考：月刊丸4,’99

＜Ｙａｋ−１２海外シリーズ＞

　＜ＰＺＬ−１０１＞：ポーランド空軍の連絡機、別名ガトゥロン。ライセンス生産型である。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

　＜瀋陽５型＞：中国空軍の連絡機。ライセンス生産型である。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−１４＞：Yak-10（観測連絡機）を参照。

＜Ｙａｋ−１５＞：ソ連空軍初のジェット戦闘機、NATOコードはフェザー（Feather、羽）。1945年2月の開発命令に基づきヤコブレフ設計局が開発し、1946年4月に初飛行、1947年から実戦配備された。Yak-3にRD-10ターボジェットエンジン（ユモ004Bのコピー）を取り付けてジェット機にしたもので、機体前下部にエンジンを搭載し、機首にエアインテイク、胴体中央下面に排気ノズルを設けている。機体下部はジェット排気に耐えられるよう耐熱鋼板を貼り、主翼を中翼に変更、尾輪も鋼鉄製にした。おかげで離陸時には凄まじい音が出た。キャノピーは視界の良い水滴型となったが、位置は胴体後ろ寄りで変わらず、前下方の視界は悪いままである。機首上部のレシプロエンジンを外した所に23mm機関砲NS-23を２門搭載し、両主翼下面に100kg爆弾を１発ずつ積める。全長8.7m、全幅9.2m、全高2.27m、重量2.742トン。エンジンはRD-10ターボジェット（推力0.9トン）単発、最大速度785km、航続距離510km。乗員１名。280機が生産された。後期型ではエンジンをM-004C（推力1.35トン）に換装したが、機体設計が第２次大戦時のままでは性能向上に限界があり、他のジェット機の生産が軌道に乗ると同盟国への供与に回された。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings3,’05、6,’01

＜Ｙａｋ−１７＞：ソ連空軍のジェット戦闘機、NATOコードはフェザー（Feather、羽）。Yak-15の改良型で、垂直尾翼の面積を増し、主翼の一部を改設計した。降着装置も前輪式に変更したが、前輪引き込みスペースが無いので、フェアリングを設けて半引き込み式にしている。エンジンは最初RD-10Aで、後にM-004Cに換装したが、最大速度はレシプロ機に毛が生えた程度だった。全長8.7m、全幅9.2m、全高2.3m、重量2.89トン。エンジンはコレソフRD-10A（推力１トン）またはM-004C（推力1.25トン）単発、最大速度748km、航続距離395km。乗員１名。1947年6月に初飛行し、1947-49年に各型計430機が生産され、ソ連及び同盟諸国で主に練習機として使用された。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings3,’05、7,'20、月刊航空情報11,’09

＜Ｙａｋ−１７ファミリー＞

　＜Ｙａｋ−１７ＵＴＩ＞：複座練習機型。1960年代まで使用された。参考：月刊JWings3,’05

＜Ｙａｋ−１７海外シリーズ＞

　＜Ｇ−１＞：ポーランド空軍戦闘機。ライセンス生産版である。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｇ−２＞：ポーランド空軍戦闘機。ライセンス生産版である。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｓ−１００＞：チェコスロバキア空軍戦闘機。ライセンス生産版である。参考：月刊JWings3,’05、ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−１８シリーズ＞：ソ連空軍レシプロ初等練習機、NATOコードはマックス（Max）。ヤコブレフ設計局がUT-2MVをベースに開発して1945年に初飛行し、1948-2001年にライセンス生産含め8434機が量産された。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings5,’03、軍事力バランス78年版

　＜Ｙａｋ−１８＞：機体は鋼管溶接のトラス構造で、胴体後部は羽布張りである。コクピットはタンデム複座。降着装置は尾輪式引込脚で、前期型は主脚が後方半引き込みだったが、後期型は内側完全引き込みになった。参考：月刊JWings1,’04、5,’03、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊航空ファン5,’19

　＜Ｙａｋ−１８Ａ＞：エンジン出力を６割増しにしたもので、当初Yak-20と呼ばれていた。全長8.35m、全幅10.6m、全高3.35m、重量1316kg。エンジンはイベチェンコAl-14Rレシプロ（９気筒、300馬力）単発、最大速度253km（273km？）、巡航高度4150m、航続距離710km（725km？）。乗員２名。参考：月刊JWings1,’04、ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｙａｋ−１８Ｐ＞：単座として曲技飛行を可能にしたもの。参考：月刊JWings5,’03

　＜Ｙａｋ−１８Ｔ＞：輸送機型。主翼と機体構造を一新した。参考：月刊JWings1,’04

　＜Ｙａｋ−１８Ｕ＞：機首を延長して前輪式にしたタイプ。参考：月刊JWings5,’03

＜Ｙａｋ−１８海外シリーズ＞

　＜ＰＴ−６（スリランカ空軍）＞：スリランカ空軍の練習機。SF.260MPの後継として2001年に12機を配備した。2007年10月22日、LTTEのアヌラーダブラ基地攻撃で３機が破壊されている。2016年、６機を追加購入した。参考：月刊航空ファン10,’17

　＜ＰＴ−６（ミャンマー空軍）＞：ミャンマー空軍の練習機。1996年から導入した。参考：月刊航空ファン12,’16

　＜Ｙａｋ−１８（北朝鮮空軍）＞：北朝鮮空軍の練習機。朝鮮戦争では単機で夜間爆撃を行い国連軍の安眠を妨害する嫌がらせ任務に投入され、アメリカ軍からベッドチェック・チャーリーと呼ばれた。参考：月刊航空ファン5,’19

　＜初教５型＞：中国空軍の練習機。Yak-18をライセンス生産したものである。参考：世界の軍用機1982

　＜初教６型＞：初教６型を参照。

＜Ｙａｋ−１９＞：ヤコブレフ設計局試作ジェット戦闘機。主尾翼共に直線翼である。エンジンはRD-10F単発。1947年初めに初飛行した。参考：月刊JWings7,’20

＜Ｙａｋ−２３＞：ソ連空軍のジェット戦闘機、NATOコードはフローラ（Flora、花の女神）。ヤコブレフ設計局が開発し、1947年6月17日に初飛行した。Yak-17の発展型で、機体を全金属製にし、エンジンをロールスロイス社製ダーウェント５のコピーであるRD-500に換装、ソ連戦闘機として初めて射出座席を装備している。機首にエンジンを置き、胴体下面の排気口近くに主翼を中翼で配置、排気口の真上の胴体上面にコクピットを設けるという基本配置はそのままで、機首と主翼が邪魔になり相変わらず前下方視界が悪い。排気口には縦に整流板を設置した。主翼は直線テーパー翼で、翼端には190リットル増槽を搭載可能。水平尾翼は胴体後端上部から垂直尾翼下部に移し、５度の上反角を付けた。前脚は完全引き込み式としている。全長8.12m、全幅8.73m、全高3.31m、自重２トン、総重量3.35トン。エンジンはRD-500（ミリタリー推力1.59トン、A/B時推力1.9トン）単発、最大速度925km（913km？）、実用上昇限度14800m、航続距離755km（1030km？）。固定武装は機首下面左右の23mm機関砲NS-23（90発。後にNR-23）１門ずつ。55mmロケット弾ポッドや爆弾を搭載可能。乗員１名。310機が生産され、ソ連の他にチェコスロバキア、ポーランド、ルーマニア、ハンガリー、ブルガリアで運用された。1950年代に、どういうルートかは分からないが、アメリカ軍が入手したという説がある。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings3,’05、2,’03、5,'23、月刊航空情報11,’09

＜Ｙａｋ−２３ファミリー＞

　＜Ｙａｋ−２３ＵＴＩ＞：練習機型。参考：月刊JWings3,’05

＜Ｙａｋ−２３海外シリーズ＞

　＜Ｓ−１０１＞：チェコスロバキア空軍の戦闘機。ライセンス生産型である。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−２４シリーズ＞：ソ連陸軍のタンデム・ローター式輸送ヘリ、NATOコードはホース。ヤコブレフ設計局が開発して1952年7月3日に初飛行し、各型計40機が生産された。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｙａｋ−２４Ａ＞：胴体は箱形断面で、後部にランプを持つ。機首上面とテイルパイロン上縁にローターが付いており、それぞれエンジン１基で回転する。降着装置は４車輪式で、胴体両側面前後に１つずつ装着されている。全長21.34m、メインローター直径20.2m、全高6.5m、重量14270kg。エンジンはASh-82V空冷星型ガソリン（1700馬力）双発、最大速度173km、航続距離265km。乗員３名。人員30名または貨物３トンを搭載可能。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｙａｋ−２４Ｕ＞：機体を全金属製とし、メインローター直径を拡大、人員40名または貨物3.5トンを搭載できるようにしたもの。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−２５＞：ヤコブレフ設計局試作ジェット戦闘機。主翼は直線翼、尾翼は後退翼である。1947年10月31日に初飛行したが、採用されなかった。参考：月刊JWings7,’20

＜Ｙａｋ−２５シリーズ＞：ソ連空軍全天候ジェット迎撃戦闘機、NATOコードはフラッシュライト（Flashlight、懐中電灯）。ヤコブレフ設計局が開発し、1952年6月19日（1947年11月2日？）に初飛行した。各型計638機が生産された。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊航空情報11,’09、軍事力バランス78年版、月刊JWings3,'23

　＜Ｙａｋ−２５＞：機首にレーダーを搭載しており、アンテナが大型のため機首が膨れている。主翼は中翼配置で、後退角45度の後退翼。エンジンは上部を主翼に埋め込む形で装着した。全長15.67m、全幅10.94m、全高4.4m、重量8.675トン。エンジンはAM-5（推力2.3トン）双発、最大速度1090km、航続距離2700km。固定武装は37mm機関砲２門。乗員２名（タンデム複座。前席が操縦士、後席がレーダー操作員）。レーダーは搭載していたものの飛行速度が遅く、機関砲しか装備しておらず、少数しか配備されなかった。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊航空情報11,’09

　＜Ｙａｋ−２５Ｋ＞：空対空ミサイル試験機。参考：月刊航空情報11,’09

＜Ｙａｋ−２５ファミリー＞

　＜Ｙａｋ−２５Ｒ＞：攻撃偵察機。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｙａｋ−２５ＲＤ＞：高々度偵察機、NATOコードはマンドレイク。主翼を直線翼にして翼スパンを拡大した。全長15.25m、全幅21.5m。エンジンはクリモフVK7/VK9（推力3-4トン）双発。参考：空軍、ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−２６＞：ソ連空軍の爆撃機、NATOコードはマングローブ。参考：軍事力バランス78年版

＜Ｙａｋ−２８シリーズ＞：ソ連空軍の爆撃機、NATOコードはブリュワー（Brewer）。ヤコブレフ設計局が開発し、1958年3月5日に初飛行、各型計1180機が生産され、1960年代前半からIl-28と交代して前線部隊に配備された。参考：世界の軍用機1979、空軍、ウォーマシン・レポートNo.67

　＜ブリュワーＡ＞：機首は透明ガラス張りで爆撃・航法士が位置し、コクピットに操縦士１名が座る。胴体に爆弾倉を持ち、機首側面下部に30mm機関砲１門を搭載している。降着装置は自転車式。参考：世界の軍用機1979、空軍

　＜ブリュワーＢ＞：胴体前部下面に半卵形のレドームを追加したタイプ。参考：世界の軍用機1979

　＜Ｙａｋ−２８Ｉ＞：NATOコードはブリュワーＣ。胴体を0.75m延長し、エアインテイクも延ばしたもの。全長21.3m、全幅12.5m、全高3.95m、最大総重量19トン。エンジンはツマンスキーRD-11（ミリタリー推力4.6トン、A/B時推力6.2トン）双発、最大速度マッハ1.15、実用上昇限度16000m、戦闘行動半径500海里（高空495ノット）／200海里（低空550ノット）、最大航続距離1000海里（1000リットル補助タンク２基搭載）。防御兵装は30mm機関砲１門。爆弾倉に500kg爆弾２発を収容でき、主翼下に250-500kg爆弾、空対艦ミサイル、240mmロケット弾、55mmロケット弾16-32連装ポッドを搭載できる。乗員２名。参考：世界の軍用機1979

＜Ｙａｋ−２８ファミリー＞

　＜Ｙａｋ−２８Ｐ＞：全天候迎撃戦闘機型、NATOコードはファイアバー（Firebar、火格子棒）。Yak-25に換わり1963年頃から防空軍に配備されたとみられ、当初は外見からYak-25の改良型といわれていたが、実際にはYak-28の改造だった。機首に大型のレドームを装着して内部にＸバンドレーダー（NATOコードはスキップ・スピン）を搭載している。降着装置はタンデム複輪の自転車型で、主翼は肩翼配置の後退翼。後期型では機関砲を撤去し、胴体及びエンジンポッドを延長、レーダーを大型化した。全長22m（プローブあり）／20.4m（無し）、全幅12.95m、全高3.95m、総重量15.875トン、最大総重量18.5トン。エンジンはツマンスキーRD-11（ミリタリー推力4.6トン、A/B時推力6.2トン）双発、巡航速度495ノット、最大速度マッハ1.15（クリーン状態。マッハ1.73？）／マッハ1.05（ミサイル搭載時）、実用上昇限度16800m、戦闘行動半径500海里（通常哨戒）／220海里（ダッシュ）、航続距離2500km・1300海里。R-13空対空ミサイル及びAA-3空対空ミサイル２発ずつを搭載する。乗員２名。700機が生産された。参考：世界の軍用機1982、1979、空軍、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊航空情報11,’09、月刊JWings3,’23

　＜Ｙａｋ−２８Ｒ＞：偵察機型、NATOコードはブリュワーＤ。爆弾倉は撤去した。参考：世界の軍用機1979

　＜Ｙａｋ−２８Ｕ＞：練習機型、NATOコードはマエストロ。参考：世界の軍用機1979

　＜ブリュワーＥ＞：ECM型のNATOコード。胴体下面に偵察ポッドを装備する。参考：世界の軍用機1979

＜Ｙａｋ−３０＞：ソ連空軍試作迎撃戦闘機。1946年3月の要求に基づきヤコブレフ設計局が開発した。機首にエアインテイクがあり、内側に縦の整流板が付いている。機首上面にコクピット、胴体中央に主翼、胴体尾部に排気ノズルを配置した。主翼は中翼配置の後退翼で、前縁後退角35度、主翼上面に片側２枚の境界層板を持つ。主翼後縁最内側は機体と垂直だが、それより外側には後退角が付く。降着装置は前輪式。全長8.86m、全幅8.65m、重量3.63トン。エンジンはRD-500（推力1.59トン）単発、最大速度1025km、航続距離1720km。乗員１名。２機が製作されて初号機は1948年9月4日に初飛行、テストでは急降下時にマッハ0.935を出したが、既にMiG-15が量産済みで出番は無く、そのまま没になった。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings7,’20

＜Ｙａｋ−３０＞：ソ連空軍試作基本練習機、NATOコードはマンティス。1959年にソ連空軍が要求した練習機型Yak-17の後継機計画にヤコブレフ設計局が応じたもので、設計局内ではYak-104と呼ばれていた。主翼は低翼配置、コクピットはタンデム複座、降着装置は前輪式。全長10.14m、全幅9.38m、全高3.4m、重量2.25トン。エンジンはRU19-300（推力0.9トン）単発、最大速度660km、航続距離965km。乗員２名。４機が製作されて1960年5月20日に初飛行し、1961年8月にL-29及びTS-11との比較審査が行われ、性能は最良だったが、政治的判断でL-29に負けて採用されなかった。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、軍事力バランス78年版

＜Ｙａｋ−３６＞：ヤコブレフ設計局試作VTOL実験機、設計局名称Yak-Vまたは製品Ｖ（イズジェリェＶ）、NATOコードはフリーハンド（Freehand）。1960年9月、アレクサンドル・ヤコブレフ設計局長がファーンボロ航空ショーでイギリスのショート社製SC.1垂直離着陸実験機のフライトを見たのがきっかけで、帰国すると早速VTOL機の設計にとりかかり、既存のエンジンに推力偏向ノズルを付ける方式を採用、1961年10月30日に共産党中央委員会からVTOL戦闘爆撃機として正式な開発命令を得た。姿勢変更用リアクションノズルなどは航空省飛行研究所が製作したVTOL研究機トゥールボリョットの実験成果を取り入れて設計されている。エンジンは当初R-21M-300（推力5.3トン）の予定だったが、MiG-23用の強力なエンジンが開発されたので、アフターバーナー無しのRD-27V-300を積んだ。機首にエアインテイクを持ち、胴体前部にエンジン２基を並列装備、重心位置に設置した胴体両側面の推力偏向ノズルから排気を噴出する。ノズルは真横や真下までは動かないが、中のベーンにより排気は真後ろや真下に出るようになっている。主翼取り付け位置にノズルが位置するので、主翼は中翼配置にする必要があり、主脚が長くならないよう自転車式降着装置を採用した。主翼は前縁後退角37.5度、翼厚比6%、下反角５度で、翼端フェアリングに補助脚を内蔵する。機首ブーム（長さ3.5m）先端、機体尾部、両主翼端フェアリングにはエンジン抽気を噴射して姿勢を制御するシステムが用意されている。基本三舵の効かない速度域でエンジン抽気姿勢制御装置が故障すると一瞬で墜落するため、VTOL時に一定以上の角速度変化が生じると0.4秒後に座席をスルーキャノピーで射出するSKE装置を搭載した。両主翼下にパイロンが１基ずつ付いていて、ロケットランチャーなどの兵装を装備可能だが、あくまで試験用なので、照準器は無い。全長16.76m（機首ブーム含む）、全幅7.4m（10m？）、全高4.5m、運用自重5.3トン、VTOL時最大離陸重量8.9トン。翼面積17平方メートル。エンジンはR27-300（推力5.3トン）双発、最大速度1100km、実用上昇限度12000m、燃料搭載量2.6トン、航続距離500km（370km？）。兵装ペイロード0.5トン。乗員１名。３機が製造され、1963年1月9日に繋留されて初浮揚し（１号機）、1964年7月27日に初飛行（２号機）、1966年3月24日に垂直離陸から水平飛行への遷移に成功した。テスト結果を踏まえ、機首エアインテイクの拡大、機首下面への後方ヒンジ式大型パネル追加（排気が機首エアインテイクに回り込むのを防ぐ）、胴体尾部ベントラル・フィン２枚追加といった改造が施されている。空軍では不整地滑走路で運用できるMiG-23で十分だったので、海軍に売り込むことになり、Yak-38に進んだ。参考：世界の傑作機No.162、月刊軍事研究7,’11、週刊エアクラフトNo.93、ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−３６Ｍ＞：Yak-38シリーズ（VTOL機）を参照。

＜Ｙａｋ−３６ＭＰ＞：Yak-38（VTOL機）を参照。

＜Ｙａｋ−３８シリーズ＞：ソ連海軍のVTOL攻撃機、ヤコブレフ設計局名称イズジェリェVM、NATOコードはフォージャー（Forger、偽善者）。Yak-36の実用型で、1970年4月に初号機が完成し、航空巡洋艦キエフに搭載されて1976年7月に西側に存在が確認された。1973年に航空巡洋艦モスクワで艦上テストを行ったとされる。1980年4-5月には実戦テストを兼ねてアフガン侵攻にも投入されたが、高温高地でエンジン推力が低下し、250kg爆弾２発を積んで戦闘行動半径120kmと、ほぼ役に立たなかったらしい。保有機数のピークは1983年で、単座型106機がキエフ級空母４隻（キエフ、ミンスク、ノボロシースク、アドミラル・ゴルシコフ）に配備され、複座型30機が訓練に使用されていた。1989年まで各型計231機が生産され、36機が事故で失われた。ソ連崩壊で搭載艦のキエフ級空母が活動できなくなり、1991年7月に全機退役した。参考：世界の傑作機No.162、月刊世界の艦船3,’05、世界の軍用機1979、週刊エアクラフトNo.93、月刊JWings5,’23

　＜Ｙａｋ−３６Ｍ＞：試作型。1967年6月からヤコブレフ設計局で研究に入り、7月にドモデドボ航空ショーでYak-36のフライトを見たゴルシコフ海軍総司令官がVTOL機に興味を示し、12月28日に党中央委員会から開発要求が出され、1969年1月7日に航空省から運用要求（最大速度低空1250km・高空1400km、兵装１トン搭載での航続距離低空700-750km・高空1400km、最大兵装ペイロードVTOL時１トン・STOL時1.5トン）が出された。空軍前線飛行場での使用（前線から150kmまでの近接航空支援）も考慮し、耐圧0.5MPa以上の滑走路で運用可能という要求も加えられている。Yak-36とは全く別の新規設計で、VTOLも推力偏向方式とリフトジェット方式を検討し、ヤコブレフ設計局長は前者を推したが、航空省の判断で後者を採用した。コクピット後方にRD-36-35FVリフトジェットをタンデムに並べ、メインエンジンのR27V-300は胴体中央やや後ろに搭載、胴体後部両側に推力偏向ノズルを設けている。射出座席はヤコブレフ製Kya-1M。４機が製作された。1970年5月22日に初飛行（地上から0.5mのホバリング）し、11月27日にCTOLで短いホップを実施、12月2日に本格的なCTOL飛行を行った。ホバリング時のロール制御が不十分という欠点が見つかり、片方の翼を下げる時に反対側の翼のノズルから下向きに高圧空気を噴出させるだけでなく、下げる側の翼のノズルからも上向きに噴出させるようにしている。1971年7月30日、３号機が横風着陸で滑走路を逸脱、転覆損傷する事故が起きたため、４号機は主脚支柱に斜めの部材を加えることでホイールトラックを2.2mから2.75mに拡大し、ドラッグシュートを追加した。他に４号機ではエアインテイク周囲に補助エアインテイク５個を開口し、エアインテイク内側に境界層隔離板を設置、垂直尾翼頂部を尖らせている。1972年2月25日、初の転換飛行を実施。11月18日、ヘリ巡洋艦モスクワへの着艦に初成功した（キエフ級空母はまだ建造中だった）。1974年1月30日から10月10日に国家領収テストＢ段階が行われ、最大速度1100km（高空）／1210km（低空）、航続距離860km（高空時）／530km（クリーン低空VTOL時）／430km（Kh-23ミサイル２発装備低空VTOL時）、戦闘行動半径195km（ガンポッド２基低空VTOL時）で、テストには合格して量産されることになったものの、ペイロードと航続性能の低さが指摘されている。参考：世界の傑作機No.162、月刊軍事研究7,’11

　＜Ｙａｋ−３８＞：生産当初はYak-36Mという名称のままで、1976年8月からYak-38になった。NATOコードはフォージャーＡで、西側は当初Yak-36MPという名称であると推定していた。機体構造材には実用航空機として世界で初めてアルミ・リチウム合金を使用している。合金名は01420で、D16ジュラルミンより比重が11%低く、胴体や主翼上面に適用して機体を軽量化した。機首には小さなRV-5電波高度計アンテナと電子機器が収められており、そのアンテナドーム上部からPVD-18Gピトー管が出ている。機首先端側面にシレーン�Tジャミング装置アンテナ、機首下面にRSBN-36スイフトロッドILS受信アンテナを装備する。４号機以降は機首が細くなった。コクピット前方の機体上面にはSRO-2MオッドロッドIFFアンテナ３本があり、右側面にはPVD-7補助ピトー管がある。キャノピーは右ヒンジの横開き。計器板上面にはASP-PFD-21ガンサイト（MiG-21PFから流用）を装備しており、後にSu-17用ASP-17BMTsに換装する予定だったが、結局そのままだった。また、PBK-2爆撃照準機を追加してLABSを行えるようにする計画もあったが、こちらも搭載されなかった。緊急脱出装置はズベズダK-36VMゼロゼロ射出座席で、低速・ホバリング時に機体姿勢が異常を起こすと自動的に座席を射出するSK-EMPシステムを積んでいる。胴体中央に推力偏向式メインエンジン、操縦席後方にリフトエンジン２基をタンデムで装備する。メインエンジンのエアインテイクはコクピット左右に開口しており、エアインテイク内側に境界層分離板、エアインテイク後方側面にスリット状補助エアインテイク５個を持つ。胴体内燃料タンクはインテグラル式で、メインエンジン前後に１カ所ずつ用意されており、前方のNo.1タンクは容量2.26トン、後方のNo.2タンクは容量0.64トン。TPRI-9燃料管理システムにより、機体重心が移動しないように使用タンクを制御する。排気ノズルは後部胴体左右にあり、ダクトと斜めに接続されていて、これが回転することで排気口を真後ろから10度前向きまで方向転換する。ノズル後方にあたる機体外板は耐熱チタン合金を使用し、機体構造との間に隙間を設けて冷却空気を流すようにしてある。リフトエンジンはピッチング制御にも使用され、前方に10度傾けて搭載されていて、後方リフトエンジンはノズルが５度前方に傾けられており、前後リフトエンジンの排気をミックスすることで拡散パターンを良好にしている。リフトエンジン上部にはスプリング開閉式エアインテイク（後方ヒンジ。24ヵ所の開閉式フラップが付いており、リフトエンジンが空気を吸い込むと陰圧で開く）があり、下部には左右開きのドアを持つ。生産後間も無く、地面から巻き上がる高温のリフトエンジン排気を吸い込んでリフトエンジンの出力が下がるという欠点が見つかったため、リフトエンジン用エアインテイク左右にフェンスが取り付けられた。その後、フェンスを更に後方へと延長する改良が行われている。リフトエンジン下部には開閉式の両開きドアを持つ。生産後間も無くその後ろ（主翼取り付け部下方付近）にもフェンスが追加され、その後更に前方へと延長されてリフトエンジン排気口ドアあたりに達している。リフトエンジン用エアインテイク後方にARK-15M自動方向探知機用ループアンテナ、更に後ろにメインエンジン室冷却空気用インテイク、その上にARK-15M自動方向探知機用ストレーキアンテナが付く。機首下面と胴体尾部下面にはエンジンから高圧空気を抽出して噴出する反動操縦弁があり、斜め横を向けることも可能で、ピッチやヨーの制御に使用する。機体尾部反動操縦弁の後方左右にシレナ3Mレーダー警戒装置アンテナ、後方下面にSRO-2MオッドロッドIFFアンテナ３本を持つ。最尾部にはテスターUZLフライト・データ・レコーダーとオプシュカVMフライト・データ・レコーダーを収容しており、洋上墜落時に脱落して海上を浮遊、回収を容易にしている。主翼は前縁後退角45度・25%翼弦後退角37.2度のクリップド・デルタ翼で、翼型は付け根がツアギP-25S-6、翼端がS-12S-6、翼面積18.41平方メートル、アスペクト比2.58、翼厚比6%、取り付け角０度、下反角10度。前期型では主翼をフレームにボルトとリベットで固定していたが、後期型では主翼が外せるようになった。外翼は上に折り畳むことができ、内翼後縁にファウラーフラップ（最大下げ角35度）、外翼後縁にエルロンを持ち、右側エルロンにはトリムタブが付く。内翼下面にはハードポイント（容量各0.5トン）が左右２ヵ所ずつ用意されている。翼端には低速・空中静止時の横操縦を行うための反動操縦弁とシレナ3Mレーダー警報用アンテナが付く。主翼端と機首・機体尾部の反動操縦弁は、コンピュータにより自動安定制御される。ドーサルフィン最前部は空調システム用エアインテイクで、すぐ後方にはVHFアンテナが立っている。水平尾翼は全遊動式ではなく水平安定板＋エレベーター構成で、前縁後退角43度、下反角15度（後に８度）。垂直尾翼は前縁後退角53度、ラダーにトリムタブを持ち、頂部にR860-1VHFアンテナを収容し、側面上方にはRSBN-36短波地上管制／短距離航法システムの平たいアンテナが２ヵ所ずつ装着されている。４号機からは垂直尾翼上面が傾斜した形状に変更された。降着装置は前輪式引き込み脚で、前脚は後方、主脚は胴体側下面に引き込まれる。前脚はステアリングやブレーキが無く、地上でのステアリングは主脚ブレーキで行う。タイヤサイズは前輪が600×150mm、主輪が660mm×200mm。アビオニクスは統合飛行制御システム（低速・ホバリング時でも手放し操縦が可能）、R-860短波無線機、R-864VHF無線機、電波高度計、SRO-2MオッドロッドIFF、無線航法援助装置、悪天候発着艦装置などを搭載する。自衛装置はSPO-2レーダー警戒装置。チャフ・ディスペンサーは積んでおらず、アフガン侵攻の戦訓に基づく追加装備もされていないようである。油圧はメインシステム（エルロン、エレベーター、主翼折り畳み）、アクチュエーターシステム（降着装置、フラップ、リフトエンジン用エアインテイクと排気ドア、反動操縦弁用空気バルブ、反動操縦弁用吹き出しノズル偏向、リフトエンジン始動用エアバルブ）、バックアップシステム（メインシステムのバックアップ）の３系統で、アクチュエーターシステムが故障した際はニューマティック（空気圧）システムがバックアップする。ニューマチックシステムは通常でも車輪ブレーキとドラッグシュート展張・切り離しに使用されており、緊急時にはアクチュエーターシステム（リフトエンジン始動用エアバルブ以外）のバックアップとして働く。また、通常ニューマチックシステムのバックアップシステムも用意されている。油圧システム用作動油として、メインシステムは標準の作動油を使用するが、他の２系統は燃料を流用する。比重が軽いので軽量化に繋がるという触れ込みだったが、作動油の比重は0.8くらい、Yak-38で使える燃料の比重はT-1が0.8、T-2が0.795、TS-1が0.78、RTが0.775（他にT-7Pもある）なので、大して変わらないらしい。捜索追尾レーダーが無い（測距レーダーすら無い）ので運用や搭載兵装が限定されており、有視界内での目視照準戦闘しか行えない。当時の軽攻撃機はレーダー非装備が世界標準だったが、その後に搭載改修を受けることも無かったため、次第に時代遅れとなっていった。発艦は当初垂直発艦だったが、後にスロットル操作だけで短距離発艦STOを行えるシステムを開発して1979年からテストし、実用化した。メインエンジン排気口を後方に向けて加速した後、適切なタイミングで排気口を55度に傾けると共にリフトエンジンが作動、短距離滑走で発艦する。これに伴い、後部胴体下面にドラッグシュート（面積13平方メートル）が追加された。着艦は完全自動で、母艦から数kmの地点で誘導用ILSの電波をキャッチするとコンピュータ制御モードに切り替わり、減速が行われ、母艦から400mの地点に達するとメインエンジン排気口は下を向き、リフトエンジンも作動、高度30mを時速10kmで接近する。そのままグライドパス2-2.5度でアプローチを続け、艦尾を高度12mで通過した後、甲板上の着艦位置まで来ると垂直降下、着艦後直ちにエンジンがカットされる。全長15.5m／16.37m（ピトー管含む）、全幅7.02m／4.45m（主翼折り畳み時）、全高4.25m（3.35m？）、運用自重7.02トン、最大離陸重量10.3トン（VTOL時）／11.3トン（STOL時）。翼面積18.41平方メートル。エンジンはメインがツマンスキーR27V-300（推力6.1-6.8トン）１基、リフト用がルイビンスクRD36-35FVターボジェット（推力2.9トン）２基、巡航速度マッハ0.85、最大速度マッハ0.95、実用上昇限度11300m、燃料搭載量2.75トン、戦闘行動半径295海里（増槽＋偵察装備）／200海里（兵装１トン搭載）／370km（最大兵装Hi-Lo-Hi）／240km（最大兵装Lo-Lo-Lo）／185km＋75分滞空（戦闘空中哨戒）。荷重制限4G。固定武装は無い。ハードポイントは内翼下面に左右２カ所ずつで、23mm連装機関砲ポッドUPK-23-250、UB-12-57UMP/UB-16-57/UB-32A/UB-32M/B-8M/S-24ロケット弾ポッド、FAB-100爆弾、FAB-250爆弾、OFAB-100破片爆弾、OFAB-250破片爆弾、ZB-500火炎爆弾、R-60空対空ミサイル、Kh-23空対地ミサイル（デリタNG誘導用ポッドも一緒に積む）などを搭載できる。一応RN-28/-40/-41戦術核爆弾を搭載できるらしいが、爆撃照準器が無いので運用に無理がある。1989年には胴体下23mm機関砲ポッドVSPU-36が採用された。兵装ペイロード１トン（VTOL時）／1.5トン（STOL時）。乗員１名。1974年5月に初号機が完成し、1976年10月から就役、139機が生産された。1976年、キエフに着艦しようとした際に推力偏向ノズル作動用油圧システムのジュラルミン製パイプが振動により破損して後部胴体から火を噴いたため、チタン合金製に交換されている。1979年に大西洋を航行した際、高温多湿環境でリフトエンジンが始動しないという不具合が見つかり、始動時に酸素を噴射するための酸素ボトルを追加して解決した。後にメインエンジン出力を引き上げ、リフトエンジンをRD36-35FVRに換装している。参考：世界の傑作機No.162、週刊エアクラフトNo.93、世界の軍用機1979、月刊軍事研究7,’99、7,’11、月刊世界の艦船3,’05、世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ｙａｋ−３８Ｍ＞：Yak-38の改良型で、エンジンを強化してペイロードを改善、対地・対艦攻撃能力が２割程度増加した。エアインテイクが一回り大型化し、やや角張った形状になっている。胴体上面フェンスが後ろに延長され、主翼前縁よりも後方に達するようになった。前脚にステアリング機構が追加されている。翼下パイロン２カ所をウェットパイロンとし、増槽を搭載可能として戦闘行動半径を増やした。しかしレーダーが無いのは相変わらずで、搭載可能な空対地誘導兵器はKh-23のみであり、性能的には不十分な機体だった。全長16.37m（ピトー管含む）、全幅7.02m／4.45m（主翼折り畳み時）、全高4.25m、運用自重7.5トン、最大発艦重量10.8トン（VTOL時）／11.8トン（STOL時）。エンジンはR28V-300メインエンジン（推力6.7トン）１基＋RD-38リフトエンジン（推力3.285トン）２基、最大速度1210km、実用上昇限度12000m、最大燃料搭載量2.75トン（機内）＋0.8トン（機外）、実用航続距離410km（ペイロード0.75トン・VTOL）／600km（ペイロード１トン・120mSTOL）。戦闘行動半径210海里。兵装ペイロード２トン（STOL時）。最大運用荷重6G。乗員１名。1988年までに50機が生産された。参考：世界の傑作機No.162、月刊軍事研究7,’99、7,’11、月刊世界の艦船3,’05

＜Ｙａｋ−３８ファミリー＞

＜Ｙａｋ−３８Ｕ＞：練習機型。当初はYak-36MUと呼ばれており、1973年3月に初飛行、1976年8月にYak-38Uと改称された。NATOコードはフォージャーＢで、当初西側は名称をYak-36UV/Yak-38UVと推定していた。訓練のためタンデム複座にしたが、後席を１段高くするとリフトエンジンのエアインテイクに影響があるので、機首を前下方に延ばして前席を低くした。バランスを取るため胴体後部も延長している。測距レーダーは外しており、兵装搭載能力も無い。座席は前後ともゼロゼロ射出座席で、低速・ホバリング中に姿勢異常を感知すると自動的に射出するシステムも備える。少数のみ生産された。量産後すぐにリフトエンジン用エアインテイク左右にフェンスが追加されている。全長17.76m（ピトー管含む）、全幅7.02m、全高4.25m、運用自重8.39トン、VTOL時最大離陸重量10トン。エンジンはR27V-300メインエンジン（推力6.1トン）１基とRD36-35FVリフトエンジン（推力2.9トン）２基、最大速度850km、実用上昇限度5000m、燃料搭載量2.75トン。荷重制限3G。参考：世界の傑作機No.162、週刊エアクラフトNo.93、世界の軍用機1982、1979

＜Ｙａｋ−３８兵装＞

　＜艦隊防空＞：通常防空では主翼に左右計４ヵ所あるパイロンにR-60AAMを１発ずつ装備し、長距離防空では主翼内側パイロンに600リットル増槽１基ずつ、外側パイロンにK-13AアトールAAMを１発ずつ装備する。敵の哨戒機や空中早期警戒機に対抗するのが主任務で、艦上戦闘機を迎撃するには性能が足りないとみられる。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜掃射＞：主翼外側パイロンにK-13AアトールAAMを１発ずつ、内側パイロンにGSh-23機関砲ポッドを１基ずつ装備する。機関砲ポッドは対地掃射に使用され、FCSの貧弱さから敵航空脅威への射撃は困難であるとみられる。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜対艦攻撃＞：主翼外側パイロンにKh-66空対艦ミサイルを１発ずつ装備し、内側パイロンには何も積まない（こちらにミサイルを積むと、主脚が引き込めなくなる）。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜爆撃＞：主翼外側パイロンにR-60AAMを１発ずつ、内側パイロンにFAB-500汎用爆弾を１発ずつ装備する。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜飛行場破壊＞：主翼外側パイロンにBetAB-250滑走路破壊爆弾を１発ずつ、内側パイロンにUV-16-57ロケットポッドを１基ずつ装備する。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜武装偵察＞：主要任務の１つであると考えられているが、機内に偵察システムを搭載するスペースは無く、偵察ポッドなどを搭載している姿も確認されていない。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｙａｋ−４０シリーズ＞：ソ連の小型３発ジェット旅客機、NATOコードはコドリング（Codling）。1981年までに各型計1011機が生産され、うち125機が輸出された。冷戦終結後はエンジンをテキストロン・ライカミングLF507ターボファン（31.1kN）に換装したYak-40TLや、主翼に後退角を付けてLF507双発としたYak-40Lといった西側版も計画されたが、型式証明が取れそうになかったらしく、開発中止になった。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空情報2,’10、月刊JWings10,’05

＜Ｙａｋ−４０＞：Li-2やIl-14などの後継としてヤコブレフ設計局が開発し、1966年10月21日に初飛行、1968年9月30日に民間航路で就航し、ソ連空軍で連絡機としても使用された。胴体は円形断面で、与圧されている。後部貨物室に2.5トンの貨物を搭載でき、壁際の折り畳み席を展開して客室にすれば５席増やせる。エンジンは機体後部胴体内及び両側面に装備されており、未舗装滑走路で異物を吸い込みにくい配置となっている。中央エンジンの排気口は機体尾部にあるが、エアインテイクは垂直尾翼付け根にあり、空気はＳ字のダクトで燃焼室に送られる。主翼はアスペクト比の大きい直線テーパー翼で、後縁に３分割の隙間フラップを持つが、前縁に高揚力装置は無い。それでもエンジン３基による高出力でSTOL性に優れており、離陸滑走距離は700m、着陸滑走距離は450mである。APUとキャビン後方胴体下面に引き込み式タラップを備え、頑丈な脚柱に低圧タイヤを取り付けており、設備が貧弱な不整地飛行場でも運用できる。アビオニクスはAP-40自動操縦装置やGMK-1G後方装置など。全長20.2m、全幅25m、全高6.5m、空虚重量8.58トン、運航自重9.4トン、最大離陸重量16.1トン。翼面積70平方メートル。エンジンはZMDBプログレス社製Al-25（推力1.5トン・14.71kN）３発、巡航速度297ノット・550km、最大速度324ノット、燃料搭載量3.9トン（3800リットル？）、航続距離783海里（ペイロード最大）／2700海里（燃料最大）。乗員２名。客席数24-27（標準）／32（最大）。1969年には中央エンジンにクラムシェル型逆噴射装置を付け、降着装置を強化して最大離陸重量を増大、燃料タンク容量を110リットル増やして航続距離を延ばした改良型が登場し、1973年にはペイロードを増加させ、尾翼正面のフェアリングを廃止したタイプが誕生した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空情報2,’10、月刊JWings10,’05

＜Ｙａｋ−４０Ａ＞：輸出型。ソ連初の西側耐空証明取得機である。胴体を2m延長してエンジンも強化した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙａｋ−４０ＤＴＳ＞：軍用輸送機型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙａｋ−４０Ｋ＞：貨物輸送型。胴体左前部に1.5×1.6mの貨物ドアを設けた。ペイロード3.2トン。1975年に登場した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙａｋ−４１＞：Yak-141シリーズ（VTOL戦闘機）を参照。

＜Ｙａｋ−４１Ｍ＞：Yak-141シリーズ（VTOL戦闘機）を参照。

＜Ｙａｋ−４１ＵＴ＞：Yak-141戦闘機ファミリーを参照。

＜Ｙａｋ−４２＞：Tu-98シリーズ（爆撃機）を参照。

＜Ｙａｋ−４２シリーズ＞：ソ連の３発旅客機、NATOコードはクロッバー（Clobber）。Yak-40の拡大改良型としてヤコブレフ設計局が開発し、1973年6月に設計案が発表され、1975年3月7日に初飛行し、1980年から就航した。2002年までに178機が生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空情報2,’10

　＜Ｙａｋ−４２＞：Yak-40の全長を1.8倍、翼スパンを1.4倍に拡大して客席数を３桁に増やした。床下貨物室専用コンテナが用意されている。主翼は25%翼弦後退角23度（原型初号機のみ11度）で、前縁にほぼフルスパンのスラット、後縁に２分割の隙間フラップ、上面にスポイラーを持つ。主脚は４輪ボギー（原型初号機のみダブルタイヤ）。アビオニクスはグラザー42気象レーダー、SAU-42自動飛行管制装置、オリハ１またはオリハ1-01自動航法装置、VSP-1-6またはIKVSP-1-6ML高度・速度パラメータ測定装置。キャビン後方の引き込み式タラップは残されており、設備の貧弱な空港でも運用できる。全長36.38m、全幅34.2m、全高9.8m、運航自重34.515トン、最大離陸重量57.5トン。翼面積150平方メートル。エンジンはZMKBプログレスD-36ターボファン（推力63.7kN・6.5トン）３発、経済巡航速度740km、最大巡航速度810km、最大燃料搭載量18.5トン、航続距離1960km（客席数120）／2790km（最大燃料）。乗員２名。座席数104（２クラス）／120（１クラス）。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空情報2,’10

　＜Ｙａｋ−４２Ｄ＞：航続距離延伸型。中央翼に燃料3100リットルを搭載できるようにした。全長36.38m、全幅34.88m、全高9.83m、空虚重量34.5トン、最大離陸重量57トン。エンジンはZMKBプログレスD-36（推力63.7kN）３発、最大速度437ノット、実用上昇限度8839m、航続距離2200海里。最大座席数120席。1991年から生産された。参考：月刊航空情報2,’10、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｙａｋ−４２Ｄ−１００＞：Yak-42Dにアメリカ製の電子機器を搭載したもの。１機が試作された。参考：月刊航空情報2,’10、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｙａｋ−４２Ａ＞：Yak-42Dにアメリカ製の電子機器を搭載し、客室設計を改善したタイプ。少数が生産された。参考：月刊航空情報2,’10

　＜Ｙａｋ−４２Ｂ＞：Yak-42Dにアメリカ製の電子機器を搭載したもの。製作されなかった。参考：月刊航空情報2,’10

　＜Ｙａｋ−４２Ｍ＞：Yak-42の胴体延長型。主翼前後で胴体を4.5m延ばし、最大離陸重量を66トンとし、エンジンをD-436に変更した。計画のみに終わった。参考：月刊航空情報2,’10

＜Ｙａｋ−４３＞：ヤコブレフ設計局計画VTOL多用途戦闘機、別名イズジェリェ201。Yak-141の胴体に菱形主尾翼を装着した感じで、NK-32I改ターボファンエンジン（推力25トン）を搭載する。1983-84年頃から計画したが、開発には至らなかった。参考：世界の傑作機No.162

＜Ｙａｋ−４４Ｅ＞：ソ連海軍計画艦上早期警戒機。1979年頃からヤコブレフ設計局が設計し、空母ウリャノフスクに載せるため1989年6月から本格的に開発した。ロートドーム搭載型や機首・胴体尾部アンテナドーム型、リフトジェットSTOL機など様々な案を検討したが纏まらず、ソ連海軍ではAn-71AEWの艦上機型も検討したがサイズ的に無理ということで、結局ホークアイスキーの機体が完成した。機体サイズはE-2より一回り大きく、主翼は高翼配置で、付け根の胴体上面に冷却用エアインテイクがあり、主翼半ばにターボプロップエンジンを積んでおり、外翼部分で主翼を上に折り畳める。翼端にはウイングレットを持つ。ロートドームは畳んだ主翼にぶつからないよう、胴体の後ろ寄りに搭載されており、支柱を短縮して高さを抑える機構を備えた。水平尾翼には上反角が付き、双垂直尾翼として高さを減じている。スキージャンプ台からの発艦が可能。レーダーは1300目標を捜索して空中160目標と地上120目標を同時に追尾できる。全長20.39m、全幅25.7m、全高7m、重量40トン。エンジンはD-27ターボプロップ（14000馬力）双発、プロペラは前方８翅・後方６翅の二重反転式、最大速度740km、航続距離4000km。モックアップによる空母適合試験が行われたところでソ連崩壊により開発中止になった。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、世界の傑作機No.162、月刊世界の艦船10,’16

＜Ｙａｋ−４５Ｉ＞：ヤコブレフ設計局の試作双発戦闘機。MiG-29の対案として1970年代初めに設計した。主翼はダブルデルタで、後退角変化部にエンジンを装着し、重量を分散させて主翼構造重量を減らす工夫を施している。採用されなかった。参考：世界の傑作機No.162

＜Ｙａｋ−５２＞：ソ連空軍スポーツボランティア組織DOSAAF向け複座基本練習機兼アクロバット機。ヤコブレフ設計局がYak-50単座アクロバット機をベースに開発し、1976年（1977年？）に初飛行した。機体はほぼ全金属製で、補助翼、昇降舵、方向舵のみ羽布張りである。主翼は応力外皮構造で、スプリット・フラップを持つ。背面飛行用補助タンクを装備している。主脚は半引き込み式。全長7.68m、全幅9.5m、全高2.95m、運航自重1000kg、総重量1290kg。エンジンはベデニエフM-14P空冷星形９気筒（離昇出力360馬力）、プロペラはC-530TA可変ピッチ２翅、最大速度154ノット、実用上昇限度6000m、航続距離297海里、航続時間２時間50分。ロールレート毎秒180度、制限荷重はプラス7Gからマイナス5G。乗員２名。ソ連空軍や東側諸国も採用し、2018年に入っても改良型が生産中。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、世界の軍用機1982、月刊JWings1,’13

＜Ｙａｋ−０６０＞：プチェラ（無人機）を参照。

＜Ｙａｋ−０６０Ｓ＞：プチェラ1TM（無人機）を参照。

＜Ｙａｋ−０６１＞：ロシアのUAV。輸出名称シュメル１、偵察システムの輸出名称はステルクらしい。プチェラUAVの改良型で、同じストロイＰ偵察システムを使用する。エンジンをP-032（32馬力）に換え、発進用ブースターを強化、降着装置をパラシュート＋スキッドに変更した。偵察装備は昼間用TVカメラで、赤外線スキャナーも搭載できる。最大行動半径60km。1995年にチェチェン紛争で実戦テストを兼ねて使用され、1997年に実用段階に達した。参考：月刊軍事研究1,’00

＜Ｙａｋ−１０４＞：Yak-30（試作練習機）を参照。

＜Ｙａｋ−１３０シリーズ＞：ロシア空軍の練習機、NATOコードはMitten。L-29及びL-39の後継となる高等練習機として1980年代末に計画が立ち上がり、ヤコブレフがイタリアのアエルマッキと1991年から共同開発し、1996年4月25日に試作機が初飛行、1999年にアエルマッキとの協力は解消（アエルマッキではM-346に変更）されたが開発は継続し、ソコル航空機製作工場が生産している。2010年5月29日に墜落したが、乗員２名は脱出に成功した。2011年12月、ロシア国防省からYak-130/-130D計55機の発注を受け、2012年10月5日から配備された。2018年4月12日、クラスノダール飛行訓練校所属機がボリソグレプスク付近に墜落した。パイロットは脱出して無事だった。参考：月刊軍事研究9,’05、3,’09、世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings11,’07、7,’12、1,’13、1,’16、月刊航空ファン7,’18、ウォーマシン・レポートNo.67

　＜Ｙａｋ−１３０＞：ロシア空軍の練習機としてMiG-ATと共に最終選考に残ったが、財政難で殆ど白紙撤回された。参考：月刊JWings11,’01

　＜Ｙａｋ−１３０Ｄ＞：YaK-130の発展型で、対ゲリラ戦用軽攻撃機としても使用できる。機体は軽合金製、操縦翼面は炭素繊維複合材製で、エンジンとコクピット周囲にケブラー装甲を追加可能。主翼は肩翼配置で、付け根にストレーキ（LERX）を持つ。試作機にはウイングレットが付いていたが、量産機では廃止された。エアインテイクはストレーキ下方にあり、最大迎え角35度で飛行しても十分な空気流入量を確保する。コクピットはタンデム複座、計器板はMFDとHUDでグラスコクピット化されており、HMDも使える。飛行制御装置はBAEシステムズ社製デジタル式、操縦装置は四重フライ・バイ・ワイヤ＋マニュアル、アビオニクスはロシアのレニネツ製及びイタリアのGFSA/FIAR製。オプションで機首にコピュヨまたはオーサ多機能レーダーを搭載でき、プラタンまたはサプサンレーザー／TV誘導システムと組み合わせて精密誘導兵器を運用可能。全長11.49m、全幅9.72m、全高4.76m、標準（練習機運用時）離陸重量5.7トン、最大（攻撃機運用時）離陸重量9.5トン（９トン？）。翼面積23.52平方メートル。エンジンはZMKB−プログレス製AI-222-25（推力24.5kN・2.5トン）双発、最大速度567ノット・1060km、実用上昇限度12500m、海面上昇率毎分4500m、機内燃料容量1.75トン、戦闘行動半径450km、航続距離1080海里・2000km（機内燃料）。積載量３トン（1.5トン？）。ハードポイントは７カ所で、翼端空対空ミサイル専用パイロンをオプションで追加できる。乗員２名。2002年にL-39アルバトロス練習機の後継としてロシア空軍に採用されたが、MiG-ATなども採用されているため、この時点での発注は72機に止まっていた。2004年7月15日に初飛行し、最初の12機は2007-10年に納入され、2010年2月18日に初号機が配備され、2017年現在で81機を保有している。最終的には2025年までに200機以上を配備する予定。ロシア海軍が2013年12月に５機を発注しており、最終的に10機を配備するらしい。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings1,’16、11,’01、6,’02、11,’07、5,’10、9,’10、月刊軍事研究9,’07、3,’08、月刊世界の艦船4,’14

＜Ｙａｋ−１３０ファミリー＞

　＜Ｙａｋ−１３１＞：Yak-130の対地軽攻撃機型。一時はSu-25SMの後継機としても取り沙汰されたが、軽攻撃機なので防御力などに難があり、そちらの採用は見送られた。参考：月刊JWings8,’12

＜Ｙａｋ−１３０海外シリーズ＞

　＜Ｙａｋ−１３０（アルジェリア）＞：アルジェリア空軍の練習機。17機を発注した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｙａｋ−１３０（シリア）＞：シリア空軍の練習機。2011年に30機の導入を決定した。シリア内戦の長期化で2013年頃に保留となっていたが、2014年末までに引き渡されるらしい。その後６機を追加している。参考：月刊軍事研究11,’14、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｙａｋ−１３０（バングラデシュ）＞：バングラデシュ空軍の練習機。2013年10-12月に24機を８億ドルで購入する契約を結んだ。2014年から引き渡される予定。2017年12月27日、２機が墜落した。乗員４名は全員無事。参考：月刊JWings4,’14、3,’18、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｙａｋ−１３０（ベラルーシ）＞：ベラルーシ空軍の練習機。４機を採用、2015年までに引き渡される。更に４機を追加した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings3,’13

　＜Ｙａｋ−１３０（ミャンマー）＞：ミャンマー空軍の練習機。12機を発注した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｙａｋ−１３０（リビア）＞：リビア空軍の練習機。６機を発注した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｙａｋ−１３１＞：Yak-130練習機ファミリーを参照。

＜Ｙａｋ−１４１シリーズ＞：ヤコブレフ設計局試作超音速全天候VTOL戦闘攻撃機、設計局名称イズジェリェ48M。1975年から開発した。西側は1986年にラメンスコイェ飛行場で確認したためラムＴのコードを付け、1988年にフリースタイル（Freestyle、自由形）のNATOコードを付与した。参考：世界の傑作機No.162、月刊軍事研究7,’99、月刊JWings5,'23

　＜Ｙａｋ−４１＞：技術試験機とみられ、1979年3月にフルスケール・モックアップが完成した。ただ度重なる要求変更で実機製作には至らず、改設計型のYak-41Mに進んでいる。1988年春にアメリカ海軍情報部が存在を明らかにし、アメリカ国防総省発行のソ連の軍事力1989年版に想像図（機首両側面に二次元エアインテイクを持つ双尾翼機）が掲載された。参考：世界の傑作機No.162、世界軍用機年鑑1990-91

　＜Ｙａｋ−４１Ｍ＞：Yak-141のプロトタイプとみられる機体。強度試験機１機（48-0）、システム地上試験機１機（48-1。実際にはエンジン静止試験を実施）、操縦系統試験用飛行試験機１機（48-2）、兵装システム試験用飛行試験機１機（48-3）が製作されてテストを行ったが、VTOLモードでのホットガス吸い込みの問題が解決できなかったようである。全長18.3m（ピトー管含む）、全幅10.1m、全高5m、運用自重11.65トン、最大離陸重量15.8トン（VTOL時）／19.5トン（STOL時）。翼面積31.7平方メートル。エンジンはR79V-300メインエンジン（推力15.5トン、VTOL時14トン）１基、RD-41リフトエンジン（推力4.1トン）２基、最大速度1800km、実用上昇限度15000m、航続距離650km（クリーンVTOL低空巡航時）／1400km（高空巡航時）。飛行試験初号機（48-2）は1987年3月9日に初飛行し、1989年12月29日に飛行試験２号機（48-3）が初のホバリング、1990年6月13日に飛行試験２号機が初のトランジッション（垂直離陸・水平飛行・垂直着陸）を行った。1991年9月26日、飛行試験１・２号機でアドミラル・クズネツォフへの垂直着艦テストに成功。10月3日、飛行試験２号機がアドミラル・クズネツォフに着艦し損ねて甲板上13mから墜落、炎上した。パイロットは脱出して無事であり、機体も外観だけ修復されたが、飛行は無理だったため、飛行試験初号機（操縦系統試験機）が兵装システム試験用に改造された。1992年には飛行試験初号機がファーンボロ航空ショーに出展されて飛行展示を行ったが、ソ連崩壊で開発中止となり、初号機はモニノ中央空軍博物館、２号機はモスクワ郊外にある民営の博物館に展示されている。参考：世界の傑作機No.162、月刊軍事研究7,’11、7,’99、ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−１４１＞：実用型。軍名称はYak-41Mのままで、Yak-141は国際航空連盟クラスＨ（垂直離着陸機）公式世界記録申請の際に使った名称である。Yak-41Mからはエアインテイク及び機体空力特性の改良、ステルス性向上、翼面積と燃料ペイロードの増加、兵装システム改良を受けているとされる。機体は海水による腐食を防ぐためにアルミニウム・リチウム合金と炭素繊維複合材を使用しており、後者の使用重量は機体重量の26%で、尾部と高揚力装置の素材となっている。コクピット後方にリフトジェットを２基タンデムに搭載し、メインエンジン排気口の推力偏向と合わせて垂直離着陸を行う。メインエンジン排気ノズルの可動角度は水平（０度）・65度・95度の３種類で、95度に向けた場合には12.4トンの推力を発揮する。ノズルを下に向けると、胴体下面から板が下がり、排気が前方に流れないようブロックする。超音速飛行を可能とするため、メインエンジン用エアインテイクは二次元式とし、コクピット後方左右に配置したが、垂直離着陸時にリフトエンジンから前方に放出された排気を再吸入してしまうという問題があった。一応メインエンジン用エアインテイク後方上面に補助エアインテイクが用意されている。リフトエンジンは前方に10度傾けて取り付けられており、排気ノズルは前後12.3度ずつ可動するので、細かい機体制御が行える。使用時には後方ヒンジ式のルーバー付きドアが開き、エアインテイクが露出、ノズル部分はドアが左右に開いて開放される。飛行試験用初号機はテイルブーム先端に空気吹き出し口があり、方向安定制御に使用していたが、２号機では機首左右に吹き出し口を設けた。この吹き出し口を使用する際にはメインエンジン推力が14トンとなる。また、飛行試験用初号機には主翼先端にも吹き出し口が付いていたが、２号機でどうなったかは不明。メインノズルを95度、リフトノズルを10度に傾けると垂直離陸が可能で、メインノズルを65度、リフトノズルを24度に傾けると5m滑走で離陸でき、メインノズルを65度に傾けてフルパワーにした後でリフトノズルを徐々にパワーアップしていくと50-60m滑走で離陸可能。VTOL時にアフターバーナーを使用するため、滑走路の傷みが早く、コンクリート滑走路は1-2回で使えなくなる。同じ場所でそれ以上のVTOLを行う場合には、スチールマットを敷く。空母からの発艦は基本的に短距離離陸STOで行い、着艦時にはメインノズルを95度にして滑走距離を短縮する。排気ノズルを重心に近づけるため、胴体を極力短縮してあり、両側から後方に向かってビームを延ばし、双垂直尾翼と全遊動式水平安定板を取り付けてある。これにより、排気部が隠される格好になったため、赤外線受動誘導式ミサイルに対する防御力が高まった。ビーム内側には排気から守るためのチタン製の耐熱シールドを張ってある。垂直尾翼付け根から前方に長いフェンスが延びていて、ここにチャフ・フレアディスペンサーを装備する予定だったという説もある。主翼はクリップド・デルタ翼で、アスペクト比3.2。旋回率向上のためストレーキが付いており、主翼は先端から2mのところで折り畳み可能で、前縁スラット（フラップ？）、内翼後縁フラップ、外翼後縁エルロンを持つ。機首にはMiG-29と同じファゾトロンN019レーダー（S-41ズーク？）を搭載し、レーダー探知距離80km（RCS３平方メートル航空機）／110km（小型舟艇）とされるが、レドーム直径がMiG-29より小さいので、能力がやや劣る可能性があり、改良を加えてカバーしているともいわれる。風防直前と左尾部ビーム下面にはパロリIFF用アンテナと思われるブレードアンテナが付いていて、胴体後部中心線上にはドラッグシュートを収容した円筒形フェアリングを持つ。ドラッグシュート収容部の左には別の円筒形フェアリングがあるが、ミサイル接近警報らしい。双垂直尾翼は小さめでストレーキの渦流から外れた位置にあり、大迎え角での安定性確保にはあまり寄与しないようである。垂直尾翼上縁にはECMアンテナを内蔵し、上方後縁にはRSBN-6ピオン短距離航法装置のロッドアンテナが付く。操縦系統は三重デジタルフライバイワイヤとバックアップのサーボ機械式一重で、INS、広域航法装置、エアデータコンピュータ、航法用コンピュータとリンクしており、衛星航法装置の装備も考えられていた。操縦桿とラダーペダルは実際に大きく動く従来型のままである。緊急脱出装置はK-36LVゼロゼロ射出座席で、機体高度や降下率が危険と判断される場合、垂直離着陸飛行モードで飛行パラメータが異常値を示した場合、エンジンや操縦系統の機能が失われた場合などは自動的に作動する。ヘルメット装着型照準装置、レーザーTV誘導装置、レーダー警報などを搭載する予定だったという説もある。全長18.3m、全幅10.1m／5.9m（主翼折り畳み時）、全高5m、自重11.65トン、最大離陸重量15.8トン（VTOL時）／19.5トン（STOL時）。エンジンはリュビンスクRD-41リフトエンジン（推力4.26トン）２基＋ソユーズ・コブチェンコR79V-300巡航・リフト用ターボファンエンジン（A/B時推力15.5トン。デジタル電子制御式）１基、最大速度1600km・マッハ1.4、実用上昇限度15500m、燃料搭載量機内最大4.4トン＋機外1.75トン、実用航続距離1400km（兵装無しVTOL）／650km（同海面高度）／2100km（兵装ペイロード１トン・120m滑走STOL）／1010km（同海面高度）。550km進出しての迎撃任務、200km進出してのCAP任務、700km進出しての対艦・対地攻撃任務が可能。固定武装は左吸入ダクト下面の30mm機関砲GSh-301が１門（120発）。兵装ペイロード１トン（VTOL時）／4.2トン（STOL時。2.6トン？）。ハードポイントは主翼下２ヵ所ずつと胴体中心線下１ヵ所（2000リットル増槽専用）で、23mm機関砲ポッドUPK-23-250、R-77/R-73/R-27空対空ミサイル、Kh-31A/Kh-31P/Kh-35空対艦ミサイル、Kh-25ML/Kh-25MR/Kh-25MP空対地ミサイル、500kg爆弾、240mmロケット弾ポッドを最大４基搭載できる。最大許容運動荷重7G。乗員１名。実用化には至らなかった。参考：世界の傑作機No.162、月刊軍事研究7,’99、3,’97、ウォーマシン・レポートNo.67

＜Ｙａｋ−１４１Ｍ＞：Yak-141の改良型。1993年から設計され、1995-96年に試作機を製作し、1997年から量産する予定だった。エンジン出力を強化し、機体形状をステルス性の高いものに変更、FCSを換装し、燃料搭載量を増やしている。STO時最大重量21.5トン。最大速度1800km、機内最大燃料搭載量６トン、実用航続距離2400km（兵装ペイロード１トン・120m滑走）／1100km（海面高度）。STO時ペイロード4.2トン。財政難とYak-141開発中止により製作されなかった。参考：月刊軍事研究7,’99

＜Ｙａｋ−１４１ファミリー＞

　＜Ｙａｋ−４１ＵＴ＞：複座練習機型。計画のみ。参考：世界の傑作機No.162

＜Ｙａｋ−１５２＞：ロシア航空宇宙軍基本練習機。Yak-52の後継で、Su-49に勝って2001年に採用が決まったが、軍の資金難で開発が停止してしまったため、ヤコブレフで独自に中国のHAICと提携して開発を継続（中国側名称L-7）し、2014年に改めて開発契約が結ばれ、2016年9月29日に初号機が初飛行した。主翼は低翼配置。コクピットはタンデム複座で、射出座席を装備する。教官席は後席だが、地上姿勢では前席より低く見える位置で、前方視界があまり良くない。降着装置は前輪式引き込み脚。全長7.72m、全幅8.82m、全高3.11m、自重1230kg、最大離陸重量1490kg。翼面積12.9平方メートル。エンジンはドイツRED製A03Tディーゼル（500馬力）単発、プロペラは３翅、最大速度500km、失速速度100km、実用上昇限度4000m、海面上昇率毎分600m、航続距離1500km。荷重制限マイナス7Gからプラス9G（乗員１名時）。乗員２名。150機を配備する予定で、量産機はL-7と同じエンジンのベデネイエフM-14X星型空冷レシプロに換装されるかもしれない。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings12,’16、9,’16

＜Ｙａｋ−１０００＞：ヤコブレフ設計局が1950年代に開発した単発超音速戦闘機。エンジンはリューリカAL-7Fで、機首にエアインテイクを持つ。胴体は細長い円筒形、主翼は大きな後退角と下反角を持つデルタ翼で、降着装置は自転車式。実用化はされなかった。参考：月刊JWings11,’09

＜Ｙａｋ−Ｖ＞：Yak-36（VTOL）を参照。

＜ＹＡＬ＞：海上自衛隊の船種記号で、敷設船を表す。

＜ＹＡＬ−１Ａ＞：アメリカ空軍試作空中レーザー砲システム。ABL計画に基づき製作されたもので、B747-400Fの機体後部にCOILモジュールを縦に６基搭載している。モジュールは励起酸素発生装置、沃素混合器、超音速ノズル、光共振器、レーザー空洞、排気装置からなり、重量６トン、出力3MW。発生した攻撃用レーザーはキャビン上部を通って機体最前部のターレットに向かう。ターレットは重量７トンあり、左右120度の旋回が可能で、前面左に直径1.49mの一次レンズ、右に直径0.31mの二次レンズがある。目標の探知は機首下面１基、胴体左右２基ずつ、胴体尾部１基の赤外線センサー計６基で行う他、DSP衛星またはSBIRS-HIGHからのデータを受信するための戦域空中警報システムTAWSを搭載しており、弾道ミサイルを探知すると、ビーム制御／火器管制システムの射撃指揮により、機首上面のARS（Active Ranging System）から波長10.6ミクロンの炭酸ガスレーザーを照射して距離を測定、目標の三次元位置を特定し、攻撃に移る。ターレットからはまず２本の目標追跡用レーザーTILL（Tracking Illuminator Laser。波長1.030ミクロンのキロワット級Nd-YAGレーザー）及びビーコン用レーザーBILL（Beacon Illuminator Laser。波長1.064ミクロンのキロワット級Nd-YAGレーザー）を発射、１本目のTILLがミサイル先端を追尾すると共に燃料タンク部位を割り出し、２本目のTILLが燃料タンク位置周辺を追尾、BILLが大気などによる目標までの光学的な歪みを検出する。攻撃用レーザーはメガワット級の出力を有し、毎秒1000回の反射面調節機能を持つ341基のアクチュエーターを内蔵した反射鏡で集束、TILLで特定した弾道ミサイル燃料タンク部分に3-5秒間照射して加熱爆発させる。20-40発を発射可能なレーザー燃料を搭載し、有効射程600km（対液体燃料ロケット）／300km（対固体燃料ロケット）、哨戒時間12-18時間。近赤外線は大気に吸収されやすいため、高度12000mを飛行し、大気の影響を避けるようにしている。乗員10名。最低運用人数８名。2002年7月18日に初号機（ブロック2004）が初飛行し、2004年11月10日に初レーザー照射試験「ファースト・ライト」を行い、成功した。12月3日、レーザー・システムを積んで初飛行した。2007年3月15日、KC-135改造試験機ビッグ・クロウの機体側面に描かれたミサイルをTILLにより追尾。5月1日、アフターバーナーを焚いて急上昇するF-16をブースト段階弾道ミサイルに見立てて赤外線センサーで捕捉。6月29日、TILL及びSHEL（Surrogate High Energy Laser。COILの代用となるテスト用低出力レーザー）をビッグ・クロウに向け発射、意図した部位にレーザーを照射できることを確認した。7月24日、TILL、BILL、SHELを使用しての迎撃シークエンス実施に成功。2007年末にCOILを搭載し、2008年9月7日に地上で初のレーザー照射テストを行った。2009年8月10日、飛行中に標的ミサイルへのレーザー照射を行い、成功した。8月20日、飛行中に高エネルギーレーザーの発振試験を行い、成功した。2009年にはレーザー出力強化型の２号機（ブロック2008）の製造が開始される予定だったが、緊縮財政で中止された。2010年2月11日、カリフォルニア沖を飛行中に50マイル以上先の弾道ミサイルを発射２分後のブースト段階でレーザーにより破壊することに成功した。8月17日、100マイル以上先の弾道ミサイルを破壊する実験に臨んだが、追尾用カメラの冷却システムが故障して中止された。修理の上で8月21日に再実験をしようとしたが、機体の熱バイパスバルブが異常を起こしてまた中止された。更に修理して8月24日に再々実験を行ったが、事前のテストでトラッキング・レーザー・ビームの精密測定が不調だったため、またまた中止された。2010年2月、模擬スカッドミサイル（液体燃料推進）のブースト段階撃墜に成功。8月、射距離80km以上での迎撃実験に成功。迎撃実験には2010年9月までに８回成功しており、9月13日には発射試験チームが2010年度セオドア・フォン・カルマン賞（アメリカ空軍協会の科学･エンジニアリング部門最高賞）を受賞した。しかし2011年2月を最後に実験が中断され、予定する有効射程450kmを達成できる大出力を発揮できる見込みが無い、システムが大型すぎて脆弱な大型ジェット機にしか積めず護衛戦闘機を付けるなど運用経費が莫大になる、燃料の水酸化カリウムと過酸化水素と塩素ガスが全部危険、排気に含まれる反応調節用ハロゲン化合物がオゾン層破壊の原因になるといった欠点があり、2012年初めに開発が中止され、以降は無人機搭載半導体／固体レーザー砲の開発に移行した。機体は2012年2月14日にデイビスモンサン空軍基地にフェリーされ、モスボール状態にされた。その後解体されている。参考：月刊軍事研究2,’18、2,’08、4,’12、9,’00、9,’05、10,’07、7,’08、3,’09、7,’09、9,’09、10,’09、4,’10、11,’10、1,’11、9,’17、月刊JWings2,’05、4,’12、5,’12、月刊世界の艦船11,'21、日米イージス艦と弾道ミサイル防衛、月刊航空情報11,’10、朝雲

＜ＹＡＬ−０２＞：LCU-2001（揚陸艇）を参照。

＜ＹＡＬ−０３＞：LCU-2004（揚陸艇）を参照。

＜ＹＡＬ−０４＞：LCU-2006（揚陸艇）を参照。

＜ＹＡＭ−１７＞：MSI-680（掃海船）を参照。

＜ＹＡＭ−１８＞：MSI-681（掃海船）を参照。

＜ＹＡＭ−１９＞：MSI-682（掃海船）を参照。

＜ＹＡＭ−２０＞：MSI-683（掃海船）を参照。

＜ＹＡＭ−２１＞：MSI-684（掃海船）を参照。

＜ＹＡＭ−２２＞：MSI-697（掃海船）を参照。

＜ＹＡＭ−２４＞：MSI-685（掃海船）を参照。

＜ＹＡＭ−２５＞：MSI-687（掃海船）を参照。

＜ＹＡＭ−３３＞：MSI-688（掃海船）を参照。

＜ＹＡＭＡ＞：朝鮮大学校などがある三多摩地区にあるといわれる通信傍受施設。参考：月刊軍事研究1,’05

＜ＹＡＳ＞：海上自衛隊の船種記号で、特務船を表す。

＜ＹＡＳ−０１＞：MSC-650（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−０２＞：ASR-431（特務艇）またはMSC-651（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−０６＞：やまばと（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−０７＞：みやこどり（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−０８＞：しらさぎ（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−１０＞：MSI-692（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−１３＞：MS-36（掃海船）を参照。

＜ＹＡＳ−１４＞：LSSL-405（警備船）を参照。

＜ＹＡＳ−１５＞：LSSL-406（警備船）を参照。

＜ＹＡＳ−１６＞：LSSL-407（警備船）を参照。

＜ＹＡＳ−１７＞：LSSL-412（警備船）を参照。

＜ＹＡＳ−１８＞：LSSL-413（警備船）を参照。

＜ＹＡＳ−１９＞：LSSL-414（警備船）を参照。

＜ＹＡＳ−２０＞：LSSL-416（警備船）を参照。

＜ＹＡＳ−２１＞：LSSL-418（警備船）を参照。

＜ＹＡＳ−２２＞：LSSL-421（警備船）を参照。

＜ＹＡＳ−２３＞：LSSL-432（警備船）またはMSI-698（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−２４＞：LSSL-439（警備船）を参照。

＜ＹＡＳ−２５＞：ふるたか（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−２６＞：はやたか（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−２７＞：おおとり（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−２８＞：MSI-695（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−２９＞：MSI-690（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−３１＞：わかたか（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−３２＞：MSI-686（掃海船）を参照。

＜ＹＡＳ−３５＞：LSSL-415（警備船）を参照。

＜ＹＡＳ−３６＞：PF-286（警備船）を参照。

＜ＹＡＳ−３７＞：MSC-656（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−３８＞：MSC-657（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−３９＞：MSC-659（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−４０＞：MSC-660（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−４１＞：MSC-661（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−４２＞：MSC-662（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−４３＞：MSC-663（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−４４＞：PF-297（警備船）を参照。

＜ＹＡＳ−４５＞：ASR-431（特務艇）を参照。

＜ＹＡＳ−４６＞：MSC-651（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−４７＞：MSC-652（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−４８＞：PT-801（魚雷艇）を参照。

＜ＹＡＳ−４９＞：PT-802（魚雷艇）を参照。

＜ＹＡＳ−５０＞：PF-281（警備船）を参照。

＜ＹＡＳ−５２＞：PT-803（魚雷艇）を参照。

＜ＹＡＳ−５３＞：PT-804（魚雷艇）を参照。

＜ＹＡＳ−５４＞：PT-805（魚雷艇）を参照。

＜ＹＡＳ−５５＞：PT-806（魚雷艇）を参照。

＜ＹＡＳ−５６＞：MSC-601（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−５７＞：MSC-602（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−５８＞：MSC-603（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−５９＞：MST-472（掃海母艇）を参照。

＜ＹＡＳ−６０＞：MSC-653（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−６１＞：MSC-654（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−６２＞：MSC-605（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−６３＞：MSC-615（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−６４＞：MSC-607（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−６５＞：MSC-606（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−６６＞：MSC-611（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−６７＞：MSC-612（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−６８＞：MSC-613（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−６９＞：AMC-491（敷設艇）を参照。

＜ＹＡＳ−７０＞：MSC-616（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−７１＞：MSC-617（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−７２＞：MSC-619（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−７３＞：MSC-620（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−７４＞：MSC-622（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−７５＞：MSC-623（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−７６＞：MSC-624（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−７７＞：MSC-625（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−７８＞：MSC-626（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−７９＞：MSC-627（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−８０＞：MSC-628（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−８１＞：MSC-629（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−８２＞：MSC-630（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−８３＞：MSC-631（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−８４＞：MSC-632（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−８５＞：MSC-634（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−８６＞：MSC-635（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−８７＞：MSC-636（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−８８＞：MSC-637（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−８９＞：MSC-638（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−９０＞：MSC-639（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−９１＞：MSC-640（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−９２＞：MSC-641（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−９３＞：MSC-642（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−９４＞：MSC-643（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−９５＞：MSC-644（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−９６＞：MSC-646（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−９７＞：MSC-648（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−９８＞：MSC-649（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−９９＞：MSC-647（掃海艇）を参照。

＜ＹＡＳ−１０１＞：ASU-81（特務艇）を参照。

＜ＹＡＳ−１０２＞：ASU-82（特務艇）を参照。

＜ＹＡＳ−１０３＞：ASU-83（特務艇）を参照。

＜ＹＡＳ−１０４＞：ASU-84（特務艇）を参照。

＜ＹＡＳ−１０５＞：ASU-85（特務艇）を参照。

＜ＹＡＴ−２８Ｅ＞：T-28シリーズ（試作COIN機）を参照。

＜ＹＡＴ−３７Ｄ＞：A-37シリーズ（攻撃機）を参照。

＜ＹＢ＞：海上自衛隊の船種記号で、廃油船を表す。

＜Ｙ．Ｂ．１＞：イギリス海軍試作艦上対潜機。1945年に発出した要求仕様GR17/45にブラックバーン社が応じたものである。初号機Y.B.1/Y.A.7はロールスロイス社製グリフォンエンジン単発で1949年9月20日に初飛行し、二号機Y.B.1/Y.A.8はダブル・マンバ・ターボプロップ単発に換装して1950年7月19日に初飛行したが、採用されなかった。参考：月刊丸6,’14

＜ＹＢ．２＞：HP.88（実験機）を参照。

＜ＹＢ−３５＞：XB-35（試作爆撃機）を参照。

＜ＹＢ−３６＞：B-36シリーズ（爆撃機）を参照。

＜ＹＢ−３６Ａ＞：B-36シリーズ（爆撃機）を参照。

＜ＹＢ−４７Ｆ＞：B-47爆撃機ファミリーを参照。

＜ＹＢ−４９＞：アメリカ空軍試作全翼爆撃機。YB-35のエンジンをアリソン社製Jet-A-5ターボジェット（推力4000ポンド・18.1トン）８基に換装したもので、1947年10月21日に初飛行した。飛行安定性に問題があり、1948年6月5日に原型２号機が墜落してパイロットが死亡、採用されなかった。参考：月刊JWings2,’18、12,’17

＜ＹＢ−５２＞：B-52シリーズ（爆撃機）を参照。

＜ＹＢ−５６＞：B-47C（計画爆撃機）を参照。

＜ＹＢ−６０＞：アメリカ陸軍航空軍／アメリカ空軍試作爆撃機。B-36の純ジェット版で、ボーイング社が開発した。1946年1月に要求した戦略爆撃機計画に応募したもので、1947年2月にB-36のターボプロップ版を提案したが蹴られ、B-36に後退翼を装着してJ47-GE-19ジェットエンジンを６基搭載する暫定案に変更し、XJ-57エンジンをB-52のように８基装備する最終案を1950年8月25日にアメリカ空軍へと提出した。結果、B-52の開発が上手くいかなかった際のバックアップとして製作が決定し、1951年3月15日にB-36Gという名称で２機が発注された。B-36Fとして発注した予算を改造に振り向けるということでこの名になったのだが、完成機はB-36とは別物になるため、後にB-60（の試作機のYB-60）へと名称変更されている。胴体とコクピットはB-36のものをそのまま使用してコスト削減を図った。主翼は分厚い後退翼で、中央翼はB-36の流用であり、外側に前縁後退角38度の外翼を取り付け、中央翼前縁を外翼前縁と同一ラインになるよう継ぎ足している。翼型は付け根がNACA66-015.6A、翼端がNACA63-515.1Aで、アスペクト比は8.02。最終的に機体構造の72%がB-36と共通になった。J57エンジンを２基纏めてポッド式に左右２基ずつ、計８基搭載する。逆噴射装置はまだ開発されていなかったので、制動距離短縮のため尾部に直径67フィート（20.4m）の制動パラシュートを備えた。尾翼は垂直・水平共に後退角が付く。操縦系統は全てサーボタブによる人力である。後退翼に燃料を満載してNo.4爆弾倉に兵装を積むと離着陸時に後部を擦る可能性があり、後部胴体に引き込み式ダブルタイヤを増設した。乗員は正副操縦士、航法士、爆撃手、後部銃手の５名で、全員機首に位置し、自衛武器は尾部の遠隔操作式20mm連装機関砲のみという計画だったが、書類審査の結果、遠隔操作式20mm連装機関砲塔を前上方・後下方で計４基追加し、乗員を９名に増加させ、４名が位置する後部与圧区画を復活させることになった（前後区画を繋ぐ通路は無い）。また、当初は機首にガラス張りの爆撃手席があり、機首下面にAN/APS-23爆撃航法レーダーを収容するバルジを設けていたが、抗力を減らすため爆撃手席を廃止し、レーダーを機首下部に内蔵した。自衛用機関砲の命中率向上対策としてAN/APG-42射撃管制レーダーを機首上部に搭載しているが、装備位置の関係で機体前上方しかカバーできず、尾部と前上方の計３基の機関砲塔にしか測距データが入らない。機首レドーム部分はY-3A爆撃照準器とレーダー操作員席を含めてモジュラー構造となっており、時間がかかる電子機器整備の最中に核戦争が勃発した場合は、この部分だけ整備済みの予備モジュールと交換して出撃できるようにしてある。ECMはAN/APR-4/-9パノラミック受信機、AN/ALA-2パノラミックアダプター、AN/APT-4/-6/-9電子妨害送信機。全長52.12m、全幅62.79m、最大離陸重量185.73トン。エンジンはJ57-P-3ターボジェット（推力3.941トン）８発、最大速度818km。最大爆弾搭載量32トン。乗員９名（操縦士、副操縦士兼航空機関士、爆撃士、航法士兼射手、航空機関士兼射手、ECM員兼通信士、下方射手２名、尾部射手。後４者が後部与圧区画に位置）。初号機は1951年10月にほぼ完成したが、エンジンの搭載が遅れて1952年4月18日に初飛行した。飛行性能がB-36とあまり変わらず、上昇限度は低いくらいで、B-36の構造強度の関係で最大速度516マイルの制限があり、B-52より一回り大きいのに無給油航続距離以外の性能では全て劣り、社内飛行テスト66時間と空軍飛行テスト15時間を受けたものの1953年1月に開発中止となった。ちなみに正式な空軍への引き渡しは1954年6月末で、１号機はモスボール状態、２号機は未完成状態（エンジン搭載前に開発中止が決まったため）であり、7月にはどちらもB-36Fの部品取りに使用されてスクラップにされた。参考：世界の傑作機No.125、月刊JWings3,’05、航空ジャーナル9,’77臨時増刊

＜ＹＣ＞：海上自衛隊の船種記号で、起重機船を表す。

＜ＹＣ−２Ａ＞：C-2シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＹＣ−１４＞：アメリカ空軍試作輸送機。先進中型STOL輸送機AMST計画の候補機としてボーイング社が製作した。機体形状は標準的な輸送機型で、胴体尾部にランプがあり、主翼は高翼配置のスーパークリティカル翼で、Ｔ字型尾翼を持つ。主翼前縁にエンジン後端を食い込ませ、USB方式によりSTOL性を向上させており、エンジンを極力中央に寄せることで片発停止時の揚力アンバランスを防いでいる。当初は外部吹き出しフラップEBF方式にする予定で、B707原型機（367-80）を使用してテスト済みだったが、途中でUSB方式に変更した。主翼前縁にクルーガーフラップがあり、直後にエンジン抽出空気吹き出し口が用意されていて、境界層による悪影響を防いでいる。主翼後縁にはダブルスロッテッド・フラップがあり、離陸時は20度、着陸時は55度下げとなり、片発停止時には自動的に左右のバランスがとれるよう調整される。操縦系はフライ・バイ・ワイヤを採用した。全長40.13m、全幅39.32m、全高14.73m、運航自重53.3トン、STOL時離陸重量77.112トン、最大離陸重量107.503トン、STOL時着陸重量72.575トン。エンジンはGE社製CF6-50Dターボファン（推力23.134トン）双発、巡航速度マッハ0.7、最大速度438ノット、実用上昇限度13720m、フェリー航続距離2770海里、STOL時行動半径400海里（ペイロード12.25トン）。最大ペイロード29.484トン／12.247トン（STOL時）。乗員２名。1976年8月9日に初号機が初飛行し、２機が製作されたが、予算の制約で制式採用は見送られた。巡航ミサイル母機とする案も蹴られ、ボーイング社は初号機を借りて独自のテストを行っていたが、1980年に２機ともモスボール状態にされた。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979、月刊JWings5,’13

＜ＹＣ−１４ファミリー＞

　＜ＹＣ−１４（ＣＯＤ案）＞：アメリカ海軍計画空母艦上輸送COD機。1972年の海軍要求にB727(COD)及びB737(COD)と共に提案したものである。GE製TF34ターボファンエンジン（推力4.21トン）を主翼付け根前方に１基ずつと胴体上に１基載せ、Ｖ字尾翼を採用したモデル953-507（全長18.3m、全幅22.95m、離陸総重量24.97トン、ペイロード4.54トン）と、主翼付け根前方に２基ずつ横に並べ、Ｔ型尾翼を採用したモデル953-517（全長20.92m、全幅25.77m）を纏めたが、どちらも採用されなかった。参考：月刊JWings7,’21

＜ＹＣ−１５＞：アメリカ空軍試作輸送機。先進中型STOL輸送機AMST計画の候補機としてマクダネル・ダグラス社が製作した。機体形状は標準的な輸送機型だが、外部吹き出しフラップEBF方式を使用した４発機で、主翼前縁から前に延びるパイロンを介してエンジンを主翼前方に配置している。主翼はスーパークリティカル翼で、25%翼弦後退角5.9度。主翼前縁外側にスラット、内側にフラップを持つ。後縁フラップはダブルスロッテッド・フラップで、外板がチタン製（内部構造はアルミ合金）なので排気にも耐えられ、最大開度は60度、離陸時は20度下げる。主翼上面には大型スポイラー３枚があり、スピードブレーキとしても使用される。操縦系統は統合飛行制御増強装置付き機械式。全長37.87m、全幅33.63m、全高13.21m、運航自重47.63トン、STOL時離陸重量68.947トン、最大離陸重量98.286トン、STOL時着陸重量68.04トン。エンジンはプラット&ホイットニー社製JT8D-17（推力7.258トン）４発、巡航速度マッハ0.7、最大速度434ノット、フェリー航続距離2600海里、通常行動半径400海里（ペイロード24.04トン）、STOL運用行動半径400海里（ペイロード12.25トン）。最大ペイロード28.123トン／12.247トン（STOL時）。乗員２名。1975年8月26日に初号機が初飛行し、２機が製作されたが、AMSTの中止で採用されなかった。その後戦略輸送機への発展が考えられ、初号機は主翼を20%延長してエンジンを１基だけCGM56に換装、２号機はエンジンを１基だけJT8Dリファン型に換装してテスト飛行が行われたが、やはり採用されなかった。また、巡航ミサイル母機としても提案されたが、これも没になり、モスボール状態にされた。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979、月刊JWings5,’13、2,’19

＜ＹＣ−３０＞：アメリカ陸軍の輸送機。カーチス製T-32コンドル�U複葉輸送機に小改良を施したものである。２機を購入し、1938年まで使用した。参考：週刊エアクラフトNo.72

＜ＹＣ−６４＞：UC-64シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＹＣ−７６＞：C-76（輸送機）を参照。

＜ＹＣ−１１９Ｆ＞：C-119シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＹＣ−１１９Ｈ＞：C-119シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＹＣ−１１９Ｋ＞：C-119シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＹＣ−１２２シリーズ＞：アメリカ空軍試作侵攻輸送機。YCG-18グライダーにエンジンを積んだもので、チェイス社が製作した。参考：月刊JWings6,’20、月刊丸4,’99

　＜ＹＣ−１２２＞：YCG-18試作５号機の主翼にプラット＆ホイットニー社製R2000-83（1100馬力）を取り付けて双発輸送機にしたもの。1948年（1947年？）12月18日に初飛行した。参考：月刊JWings6,’20、12,’22

　＜ＹＣ−１２２Ａ＞：エンジンをR2000-10（1300馬力）に換装したもの。参考：月刊JWings6,’20

　＜ＹＣ−１２２Ｂ＞：エンジンをライトR1830-101（1450馬力）に換装したもの。参考：月刊JWings6,’20

　＜ＹＣ−１２２Ｃ＞：前量産型。胴体を延長しており、上反角付きの水平尾翼を持つ。エンジンはライトR1820双発。兵員30名または貨物3405kgを搭載可能。９機が生産されてテストされたが、1955年に量産化は断念された。１機がX-18VTOL実験機に改造されている。参考：月刊JWings6,’20、12,’22

＜ＹＣ−１２３Ｄ＞：C-123輸送機ファミリーを参照。

＜ＹＣ−１２３Ｈ＞：C-123輸送機ファミリーを参照。

＜ＹＣ−１２４＞：C-124シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＹＣ−１２４Ｂ＞：C-124シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＹＣ−１２５シリーズ＞：アメリカ空軍試作侵攻輸送機、別名レイダー（Raider）。ノースロップ社が民間用３発僻地輸送機N-23パイオニアをベースに社内名称N-32として開発し、1948年3月に採用された。カナダ軍がCL-3パイオニアとしてカナデア社でライセンス生産する予定も立てられたが、アメリカでもカナダでも量産化されず、試作機は退役後に民間に払い下げられて中南米の民間機などとして運用されている。参考：月刊JWings6,’20、12,’06

　＜ＹＣ−１２５Ａ＞：後部胴体下面にランプを設け、エンジン（機首と中央翼両側の３発）をN-23のライト製R975C7BA1ホワールウインド空冷星形９気筒（800馬力）からライト製R-1820-99（1200馬力）に強化し、プロペラを２翅から３翅に変更した。主翼は高翼配置の直線テーパー翼で、矩形中央翼にテーパー外翼を繋げている。降着装置は尾輪式固定脚。エンジンナセル下面から長い主脚柱が延びており、胴体とも支柱２本で繋がっている。主脚柱下端外側に主輪が付き、不整地滑走路で運用する際には内側にタイヤを追加することが可能。尾輪はランプ直前にあり、前に動かして後部胴体を持ち上げ、貨物室床面をトラックの荷台と合わせられる。総重量18552kg。エンジンはライト製R-1820-99（1200馬力）３発、兵員32名または5.45トンの貨物5.45トンを搭載可能。1948年3月に13機が発注され、12機が生産されたが、パワー不足とヘリコプターの登場ですぐに用無しとなり、地上でのメンテナンス訓練に転用され、1955年に退役した。参考：月刊JWings6,’20、12,’06

　＜ＹＣ−１２５Ｂ＞：極地救難機型。降着装置にスキーを取り付けている。10機が発注され、YC-125Aより早く1949年8月1日に初飛行したが、操縦安定性不良を指摘され、こちらも採用されず地上訓練機となり、1955年に退役した。参考：月刊JWings6,’20、12,’06

＜ＹＣ−１２９＞：アメリカ空軍試作輸送機。ダグラス社製DC-3S旅客機を1950年末からテストしたもので、不整地運用を考慮して主輪をダブルタイヤに変更し、RATOを装着可能としている。スーパーC-47とも通称されたが、採用はされなかった。参考：月刊JWings12,’20

＜ＹＣ−１３０＞：C-130シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＹＣ−１３０Ａ＞：C-130シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＹＣ−１３２＞：アメリカ空軍計画輸送機。貨物ポッド運搬型計画輸送機XCヘビーを開発した際、担当のダグラス社による試算で素直に大型輸送機を作った方が良いと判明したため、そのままダグラス社に作らせたもので、1952年12月に計画名MX-1707として契約（ダグラス社名称はモデル1814）し、1953年4月に制式名がC-132に決定した。要求内容はペイロード72000ポンド・32.7トンで航続距離4500海里・8300km、ペイロード100000ポンド・45.3トンで航続距離3500海里・6480km、ペイロード145000ポンド・63.7トンで航続距離2200海里・4070km、両主翼端にプローブ＆ドローグ方式空中給油ポッドを装着して空中給油機としても使える、というものである。エンジンはカーチス・ライト社製T47ターボプロップとプラット＆ホイットニー社製T57ターボプロップが候補になり、後者が採用された。胴体はダルマ型の断面形状で、上段の細い方（最前部はコクピット）に人員、下段の太い方に貨物を収容する。下段胴体後面は切れ上がって貨物ドアを形成しており、上部が上、下部が下に開く。主翼は高翼配置で、25%翼弦後退角25度。降着装置は前輪式引き込み脚で、当初は主脚を内側エンジンナセルに収容する予定だったが、後に胴体下部両側のバルジに収容する方式とした。尾翼はＴ字でなく通常型で、胴体尾部両側に上反角付きの水平尾翼、上面にドーサルフィン付き垂直尾翼が付く。翼スパン56.9m、自重73.309トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製T57ターボプロップ（公称出力16000等価軸馬力、最大出力20000等価軸馬力）４発、プロペラは４翅（直径6.1m、最大幅0.57m）、巡航速度713km。最大ペイロード66.696トン。乗員４名（操縦士、副操縦士、機関士、航法士）。胴体上段の主翼後方まで人員を収容可能としたモデル1905や、エンジンをJT4Cジェット６発に強化したタイプも計画されている。1953年にモックアップの製作を開始、1954年2月にモックアップ審査が完了してYC-132試作機２機が発注され、1956年10月からC-124輸送機の機首にYT57試作ターボプロップエンジンを取り付けてエンジン試験も始まった。1957年5月から試作機の組み立てに入る予定だったが、機体の大きさの割にペイロードが少ない、貨物ドアが貨物室より一回り小さいので大型貨物の搬入に難があるといった欠点があり、国防費削減の煽りも受けて1957年3月末にエンジン共々開発中止になった。参考：月刊JWings5,’21

＜ＹＣ−１３４シリーズ＞：アメリカ空軍試作STOL輸送機。C-123輸送機のSTOL型で、ストルーコフ社が開発したが、採用されなかった。参考：月刊JWings12,’22

　＜ＹＣ−１３４＞：ストルーコフ社内名称MS-8-1。C-123のエンジンをR-3350に強化して取り付け位置を上にずらし、主翼にBLC装置を仕込み、機内後部上面にBLC抽気用ガスタービンエンジンを収容、水平尾翼端に小さい垂直尾翼（ラダーも付いている）を追加した。C-123Bから１機が改造され、1956年12月19日に初飛行した。参考：月刊JWings12,’22

　＜ＹＣ−１３４Ａ＞：ストルーコフ社内名称MS-8-2。YC-134にストルーコフ社のストルーコフ社長兼主任設計技師が考案したパントベース降着装置を搭載したもの。胴体下面にショック・アブソーバーを介して引き込み式スキーを並列で装着しているが、XC-123Eのような外翼フロートは無い。機首左に貨物ドアを追加している。初号機は1958年1月23日に初飛行したが、1959年3月にNACAに移管されてSTOL実験機になった。２号機は1939年4月30日に初飛行したが、初号機の部品取りに使われている。参考：月刊JWings12,’22

＜ＹＣ−１４１Ｂ＞：C-141シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＹＣＧ−１８＞：アメリカのチェイス社が試作した輸送用グライダー。XCG-14の全金属版である。主翼は肩翼式。５機が製作され、５号機はエンジンを搭載してYC-122に改造された。参考：月刊丸4,’99、月刊JWings6,’20

＜ＹＣＨ−５３Ａ＞：CH-53シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＹＣＨ−５４Ａ＞：CH-54シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＹＣＸ＞：C-2輸送機ファミリーを参照。

＜ＹＤ＞：海上自衛隊の船種記号で、作業船を表す。

＜ＹＤ０２＞：海上自衛隊作業船１号型、作業船２号。1975年3月就役。2000年1月28日に除籍された。参考：月刊世界の艦船3,’00

＜ＹＤＢ−３６Ｈ＞：B-36爆撃機ファミリーを参照。

＜ＹＤＧ−１０＞：アメリカ海軍消磁船。1945年5月27日、菊水８号作戦特攻機の攻撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＤＴ＞：海上自衛隊の船種記号で、水中処分母船を表す。

＜ＹＤＴ＞：Diving Tender（Non-Self-Propelled）、非自走潜水作業支援船の略。参考：現代の潜水艦

＜ＹＤＴ０１＞：海上自衛隊水中処分母船１号型１番艦、水中処分母船１号。1999年12月17日進水。2009年5月15日と18日、冠島調査研究会のオオミズナギドリ調査活動を支援。2012年8月24日と27日、オオミズナギドリ生態調査員43人を乗せて東舞鶴港から冠島まで往復した。2013年12月18日と21日、舞鶴港内と若狭湾北方海域で日露捜索救難訓練に参加。2015年5月15日と18日、京都府冠島でオオミズナギドリ生態調査を支援。2016年7月16日、舞鶴地方隊サマーフェスタで一般公開された。2017年8月25日と28日、冠島調査研究会のオオミズナギドリ調査活動を支援。2021年3月20-21日、島根県出雲市河下港で特別公開され、岸壁では出雲駐屯地の87式偵察警戒車と偵察用オートバイが展示された。6月12-14日、富山県海王丸パークで特別公開された。9月24日、若狭湾で海上保安庁との不審船対処共同訓練に参加。PG-824はやぶさ、SH-60Kヘリと共に、巡視船だいせん、あさま、巡視艇あまかぜ、ヘリコプターと、重要施設に向かう不審船対処を想定した情報共有・共同追跡監視・停船措置の各訓練を行った。11月10日、令和3年度富山県国民保護共同訓練に参加。2022年1月31日に墜落した飛行教導群F-15DJ戦闘機の捜索救難活動に参加。6月25-26日、海王丸パークで特別公開を実施。参考：月刊世界の艦船3,’00、2,’14、3,’14、10,’16、9,'21、12,'21、2,'22、9,'22、月刊JWings6,'21、4,'22、朝雲

＜ＹＤＴ０２＞：海上自衛隊水中処分母船１号型２番艦、水中処分母船２号。1999年12月22日進水。2000年8月24日、室蘭に入港し、災害派遣広報を実施。8月28日、室蘭を出港。2012年4月15日、陸奥湾で墜落した第25航空隊所属SH-60Jの捜索に参加。5月12-13日、北海道松前町で一般公開を実施。両日とも全長46mにちなんで46人目の来艦者に記念品を贈呈した。2016年10月1-5日、希望郷いわて国体セーリング競技の支援を行った。参考：月刊世界の艦船3,’00、11,’00、朝雲

＜ＹＤＴ０３＞：海上自衛隊水中処分母船１号型３番艦、水中処分母船３号。2001年3月21日竣工、横須賀水中処分隊に配備された。2012年2月1-8日、伊勢湾で対機雷戦訓練に参加。2013年5月22-28日、横須賀水中処分隊を乗せて東京都新島沖で発見された水中不発弾処理に参加。5月24日、新島小学校６年生24人が見学に訪れた。2014年7月20日、静岡県富士市田子の浦港で開催された第１回田子の浦ボートフェスタに参加し、一般公開を行った。2015年7月26日、たてやま海まちフェスタ2015で一般公開された。9月24-25日、静岡県下田沖で発見された海龍の調査に参加。10月28日、南海トラフ大地震の災害派遣を想定した中部・関西方面への長距離行動訓練を開始。阪神基地隊に向け横須賀基地を出港した。10月30日、阪神基地隊に到着。11月2日、阪神基地隊を後にした。11月3日、三重県尾鷲港に入港。一般公開と自衛隊入隊予定者への特別公開を行った。11月4日、尾鷲市防災課職員への特別公開を実施。11月6日、尾鷲港を出港し、志摩市浜島町に到着、地元小学生への特別公開を行った。11月7日、伊勢志摩サミット開催関係者11人に対する体験航海、地域募集相談員に対する特別公開を実施。11月9日、横須賀基地に帰港した。2016年6月5-10日、伊豆諸島新島沖で不発弾捜索・集積・爆破処分に参加。7月23日から8月2日、南海トラフ地震に備えた長距離行動訓練を行った。2019年5月21日、陸自東部方面混成団第31普通科連隊との海上機動訓練に参加。2023年7月23日、ヘリコプターフェスティバルinTATEYAMA2023に参加し、館山航空基地近くの岸壁で一般公開された。参考：月刊世界の艦船6,’01、4,’12、月刊航空ファン10,’15、月刊JWings10,'23、朝雲

＜ＹＤＴ０４＞：海上自衛隊水中処分母船４号。2010年11月24日、松山港で発見された不発弾の状態を確認し、位置浮標を設置した。2016年4月2-3日、佐伯基地分遣隊の艦艇広報で一般公開された。2018年7月5-8日に発生した西日本豪雨の災害派遣に参加。2021年7月11日、和歌山地本が和歌山県下津港で行った広報に協力し、特別公開された。10月9日、愛媛地本の広報に協力して愛媛県今治港で艦艇見学を行い、83人が乗艦した。参考：朝雲、月刊JWings10,’21

＜ＹＤＴ０５＞：海上自衛隊水中処分母船５号。2009年10月2日、MSC-685とよしまと共に、山口県下関市満珠島南2kmで日本軍砲弾20発を水中爆破処分した。2013年6月13日、佐世保水中処分隊と舞鶴水中処分隊の14名を乗せ、佐世保港寺島錨地で汚染水域潜水器ダーティー・ハリーを使用した潜水訓練に協力した。2014年7月25-27日、長崎県南島原市口之津港に入港し、一般公開を行った。2017年8月23日、長崎県平戸沖で沈没した押船乗員捜索の災害派遣に参加。2018年8月26日、長崎県時津港で開催されたとぎつ夏祭りで一般公開された。参考：朝雲

＜ＹＤＴ０６＞：海上自衛隊水中処分母船６号。排水量300トン。乗員15名＋水中処分員９名。2003年3月就役、沖縄水中処分隊に配備された。2009年1月20日、沖縄県国頭郡伊江村伊江防波堤灯台の南1kmに沈んでいた日本海軍九一式航空魚雷の爆破処分に参加。2019年8月27日、鹿児島県悪石島沖で対馬丸犠牲者追悼洋上慰霊祭を実施。2021年7月10日、うるま市ホワイトビーチで募集対象者15人と地元広報大使に特別公開を実施。参考：月刊丸5,’07、沖縄基地隊ホームページ、朝雲

＜ＹＤＴ１７＞：アメリカ海軍潜水訓練母船、別名ネプチューン。船体はアルミ製で、陸から200海里まで進出でき、シーステート４でも訓練を行える。全長136フィート（41.45m）、排水量275トン。主機はディーゼル（1300馬力）２基、推進はウォータージェット、最大速力20ノット。乗員８名＋指導員７名＋訓練生25名。参考：月刊軍事研究1,’00

＜ＹＥ＞：海上自衛隊の船種記号で、消防船を表す。

＜ＹＥ−０１＞：海上自衛隊消防船、消防船１号。元はASH-41消防41号で、1977年4月18日にYE-01消防船１号に変更された。2001年3月16日に除籍された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、6,’01

＜Ｙｅ−２＞：MiG-21シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−２Ａ＞：MiG-21シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−４＞：MiG-21シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−５＞：MiG-21シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＥ−５Ａ＞：アメリカ空軍の電波吸収素材実験機。ウインデッカー社製AC-7イーグルを１機購入したもので、機体フレームが全てGFRPで作られており、電波吸収素材としてのGFRPの評価に使用された。参考：月刊軍事研究4,’16

＜Ｙｅ−６＞：MiG-21シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−６／２＞：MiG-21シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−６／３＞：MiG-21シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−６Ｔ＞：MiG-21F（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−６Ｕ＞：MiG-21U（練習機）を参照。

＜Ｙｅ−６ＵＳ＞：MiG-21US（練習機）を参照。

＜Ｙｅ−７＞：MiG-21P（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−７ＰＤ＞：MiG-21PD（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−７ＳＰＳ＞：MiG-21PFS（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−８Ａ＞：ソ連空軍試験機。MiG-21のレーダー搭載能力に制限があったため、これの改善を目指して1961年から開発された。Ye-6/3がベースで、機首にあったエアインテイクを機体下面に移し、機首に前方カナードを追加しており、MiG-MAPO1.44に繋がるようなデザインである。1962年3月5日に初飛行したが、9月に墜落し、テストが打ち切られた。参考：月刊JWings10,’01、10,’18、月刊丸2,’08

＜Ｙｅ−１５０＞：ミコヤン設計局のテストベッド機、NATOコードはフリッパー（Flipper。水かき）。マッハ３級戦闘機を作るにあたり製作したエンジンと関連機体構造の試験機である。MiG-21がベースの尾翼付きデルタ翼機で、高速時の過熱に耐えるためステンレスを多用した。ただ肝心のエンジンの開発が遅れたため、ツマンスキーR-15-300単発になっている。エアインテイクや排気ノズル部分は競争相手のT-37と同様の構造をしていた。1960年7月8日に初飛行した。参考：世界の傑作機No.120、No.172、月刊JWings8,’05、5,’23

＜Ｙｅ−１５１／１＞：ソ連空軍試作機。モックアップのみ製作された。参考：月刊JWings8,’05

＜Ｙｅ−１５１／２＞：ソ連空軍試作機。モックアップのみ製作された。参考：月刊JWings8,’05

＜Ｙｅ−１５２シリーズ＞：ソ連空軍のテストベッド機。Ye-150に兵装システムを搭載して高速戦闘機試験機としたものである。参考：月刊JWings8,’05、世界の傑作機No.120、No.172

　＜Ｙｅ−１５２Ａ＞：NATOコードはフリッパー（Flipper）。主翼は単純デルタ翼で、エンジンをツマンスキーR-11-F300双発にしてある。機首のエアインテイク内にウーラガン射撃指揮レーダーを装備した。RSIU-4V超短波通信システム、ARK-54N自動方位探知機、SRO-2敵味方識別装置、メテオリート無線航法装置、AP-39自動操縦システムも搭載する。全長19m、全幅9m、全高5.2m、最大離陸重量13.96トン。エンジンはツマンスキーR-11-F300双発、最大速度2500km、航続距離2300km（増槽あり）。１機が製作されて1959年7月10日（1960年7月？）に初飛行し、テストでマッハ2.65を出した。1961年のツシノ航空ショーでは翼下にK-9空対空ミサイルを吊っていた。1965年に墜落事故を起こして失われ、開発がストップした。参考：月刊JWings8,’05、世界の傑作機No.120、No.172

　＜Ｙｅ−１５２／１＞：主翼をクリップドデルタにしたもの。エンジンはツマンスキーR-15-300単発、航続距離1500km（増槽あり）。1961年4月21日に初飛行した。参考：月刊JWings8,’05、世界の傑作機No.120、No.172

　＜Ｙｅ−１５２／２＞：Ye-152/1の２号機。1961年9月21日に初飛行した。クリーン状態でマッハ2.57、K-9空対空ミサイル装備でマッハ2.28を記録している。参考：月刊JWings8,’05、世界の傑作機No.172

　＜Ｙｅ−１５２Ｍ＞：単純デルタ翼とカナード翼を持つツマンスキーR-15-300エンジン単発型。Ye-166という別名で1961年10月7日に100km周回コースで2401km、1962年7月7日に2681kmの世界速度記録を出し、1962年9月11日には高度22670mの世界記録も樹立している。参考：世界の傑作機No.172、No.120、月刊JWings8,’05

　＜Ｙｅ−１５２Ｐ＞：クリップドデルタ翼（翼端ミサイル装備可能）とカナード翼を持つツマンスキーR-15-300エンジン単発型。参考：月刊JWings8,’05、世界の傑作機No.120

＜Ｙｅ−１５５ＭＦ＞：MiG-31戦闘機ファミリーを参照。

＜Ｙｅ−１５５ＭＰ＞：MiG-31シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−１５５Ｐ＞：MiG-25シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−１５５Ｐ−１＞：MiG-25シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−１５５Ｐ−２＞：MiG-25シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−１５５Ｐ−５＞：MiG-25シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｙｅ−１５５Ｒ＞：MiG-25戦闘機ファミリーを参照。

＜Ｙｅ−１５５Ｒ−１＞：MiG-25戦闘機ファミリーを参照。

＜Ｙｅ−１５５Ｒ−２＞：MiG-25戦闘機ファミリーを参照。

＜Ｙｅ−１５５Ｒ−３＞：MiG-25戦闘機ファミリーを参照。

＜Ｙｅ−１５５Ｒ−４＞：MiG-25戦闘機ファミリーを参照。

＜Ｙｅ−１５５Ｕ＞：MiG-25戦闘機ファミリーを参照。

＜Ｙｅ−１６６＞：Ye-152M（試験機）を参照。

＜ＹＥＥ菌＞：ベネズエラ馬脳炎菌を参照。

＜Ｙｅｒ−２＞：ソ連空軍長距離爆撃機。DB-3の後継で、ウラジミール・Ｇ・イエルモレイエフが1938年に開発したスタール７旅客機をベースとし、原型機は1940年5月14日に初飛行した。操縦席は左にオフセットされており、主翼は逆ガル翼、垂直尾翼は双尾翼。全長16.42m、全幅21.65m（23m？）、全高4.82m、全備重量14850kg。エンジンはクリモフM-105（1100馬力）双発、最大速度447km（420km？）、実用上昇限度9150m、航続距離4100km。防御武装は機首の7.62mm機銃UBKが１丁、胴体下部銃座の7.62mm機銃UBTが１丁、機体上部のTUM-5砲座に搭載された20mm機関砲ShVAKが１丁。爆弾搭載量1000kg（胴体内爆弾倉）。462機が生産された。後にエンジンをACh-30Bディーゼルに換装し、爆弾搭載量を最大5000kgに増やしている。1941年秋から独ソ戦に投入され、戦術爆撃からベルリン爆撃までこなしている。参考：ウォーマシン・レポートNo.67、第２次大戦ソ連軍用機写真集、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｙｅｒ−４＞：ソ連空軍試作爆撃機。Yer-2のエンジンをACh-30BFディーゼルに換装したもので、１機のみ製作された。参考：ウォーマシン・レポートNo.67

＜ＹＦ＞：アメリカ海軍の艦種記号で、屋根付き艀（自走）を示す。参考：アメリカ揚陸艦史

＜ＹＦ＞：海上自衛隊の船種記号で、交通船を表す。

＜ＹＦ２Ｙシリーズ＞：アメリカ海軍試作超音速水上機、別名シーダート（Sea Dart）。水上機打撃部隊構想に基づき1948年に発表したジェット水上迎撃戦闘機計画にコンベア社が応募したもので、1951年1月19日に原型機XF2Y-1を２機、1952年8月28日に量産型F2Y-1を12機生産する契約が結ばれた。開発中に超音速艦上機を運用できるフォレスタル級空母が建造されることになったため用無しになり、原型機XF2Y-1が１機と実用試験型YF2Y-1（量産型発注を転じたもの）が４機完成しただけで開発中止となった。これを搭載する潜水空母CVSS-Nも計画中止となっている。墜落した１機以外は博物館に展示された。参考：月刊JWings7,’14、12,’00、10,'15、週刊エアクラフトNo.68、月刊丸4,’99

　＜ＸＦ２Ｙ−１＞：試作型。２機が発注されたが、１機のみ完成した。無尾翼デルタ翼機で、フロートは持たず胴体の浮力により海面に浮くため、水上機というより飛行艇である。コクピットの風防は上から見ると細いハート形をしており、真ん中にフレームが入っているので視界が悪く、キャノピー部分はガラスが無いので後ろはほぼ見えない。コクピットから主翼前部付け根までの胴体側面下方には波避け用ストレーキを持つ。波飛沫を避けるため、エアインテイクは機体中央上面左右に配置し、海面から見て主翼の影に隠れるようにしてある。それでも多少は海水が入ってしまうので、使用後はエンジンを掛けた状態で淡水をエアインテイクに吹きつけて濯ぎ、定期的に砕いたクルミの殻を投入して腐食結晶を削ぎ落とす必要があった。胴体両側下部に引き込み式の水上滑走用ハイドロスキーを持つ。胴体尾部上半に排気ノズルがあり、下半は水上滑走時に使う舵となっている。主翼は中翼配置のデルタ翼。地上ではハイドロスキーを伸ばし、スキー後端と胴体尾部下面にある車輪で接地する。スキー後端の車輪は水上滑走時には上に折り畳む。離水の際にはハイドロスキーを半分伸ばして加速を開始、50-60ノットになったところでスキーを一杯に伸ばして水面を滑走し、125ノットで離水する。エンジンはXJ46-WE-2/J46-WE-12ターボジェット（推力2.767トン）双発の予定だったが、開発が滞ってJ34-WE-32ターボジェット（推力1.545トン）双発になった。1952年12月からサンディエゴ湾で滑水テストに入り、1953年1月14日には滑水テスト中に離水して高度300mに達したが元々飛行予定は無かったので初飛行とはならず、公式初飛行は4月9日になった。後にエンジンをアフターバーナー付きのJ46-WE-2エンジンに換装してテストを続けたが、滑水時の振動が激しく、スキーをＶ字断面の１枚型に変更するなどして試験を繰り返している。参考：月刊JWings7,’14

＜ＹＦ２Ｙ−１＞：実用試験型。最初からJ46エンジンを搭載しており、振動対策として２枚のハイドロスキー後端にあった車輪を省き、陸上での移動はビーチングギアと呼ばれる台車に乗せて行うことになった。1954年初めに初号機が完成し、8月3日のテストで緩降下中に音速を突破したが、エリアルールを適応していなかったため水平飛行での音速超えはできず、11月4日に低空高速飛行時のパイロット誘起振動で空中分解して失われた（テストパイロットも死亡）。1955年3月から残る３機がロールアウトしたが、1957年秋に最終飛行テストを実施してお蔵入りになり、1962年にYF-7A と改称されてそのまま除籍された。全長16.03m、全幅10.26m、全高6.32m（ハイドロスキーより上の部分）、自重5.739トン、最大離陸重量7.495トン。エンジンはウェスティングハウス製J46-WE-2ターボジェット（推力2.722トン）双発、最大速度1118km、実用上昇限度16705m、航続距離826km。乗員１名。参考：月刊JWings7,’14、12,’00、週刊エアクラフトNo.68、月刊丸4,’99

＜Ｆ２Ｙ−２＞：エンジンをライトJ67ターボジェット（A/B時推力9.752トン）単発とし、最大速度マッハ2.08を狙った実用型。計画のみ。参考：月刊JWings7,’14

＜ＹＦ−４Ｅ＞：F-4シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ４Ｈ−１＞：F-4シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ−４Ｊ＞：F-4シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ−５Ａ＞：F-5シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ−７Ａ＞：YF2Y-1（水上機）を参照。

＜ＹＦ−１２Ａ＞：アメリカ空軍試作高速長距離迎撃戦闘機。1959年からロッキード社が開発したA-12偵察機がベースで、スカンクワークスがAF-12要撃戦闘機として提案、A-12偵察機7-9号機がYF-12Aとして製作されることになり、1963年8月7日に初飛行、1964年2月29日に何故かA-11長距離迎撃機の名称でジョンソン大統領により写真２枚が公表され、1964年9月30日にエドワーズ空軍基地で初公開された。SR-71の戦闘機型とも言えるもので、マッハ３の高速に耐えるため、機体はチタン合金（機体重量の93%を占める）で製作されており、レドームはロケット用耐熱材であるパイロセラムを使用した。コクピットはタンデム複座で、前席にパイロット、後席にFCS操作員が乗る。機首はSR-71よりも太く尖っており、チャインはレドーム手前で水平にカットされていて、ショックコーンも大型のものに換装、胴体尾部下面に大型ベントラル・フィン（離着陸時には左に90度畳む）、エンジンナセル後部下面にもベントラル・フィンが付けられている。FCSはF-108と同じもので、AN/ASG-18とIRSTの組み合わせ。全長29.6m、全幅15.9m、全高5.7m、総重量61.3トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製J58-P-4（A/B時推力14.5トン）双発、最大速度マッハ3.5、上昇限度27000m、燃料搭載量10トン以上、航続距離6500km。左右チャイン下面にはウェポンベイがタンデムに並んでおり、左前方ウェポンベイにM61A1バルカン砲、それ以外の３カ所にAIM-47ファルコン空対空ミサイルを１発ずつ装備する。乗員２名。1965年5月1日に時速3331.507km、維持高度24462.596mを記録し、空軍は200機の生産要求を出したが、機体経費だけで１兆8000億円もかかるので政府が認めず、1967年11月に計画中止となって量産はされなかった。参考：航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊JWings6,’12、月刊丸11,’72、スパイ機

＜ＹＦ−１２Ａファミリー＞

　＜ＦＢ−１２＞：戦闘爆撃機型。AIM-47の代わりに600キロトン級核爆弾計２発を搭載できる。ロッキード社が提案したが、採用されなかった。参考：月刊JWings6,’12、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊丸11,’72、スパイ機

＜ＹＦ−１２Ｃ＞：SR-71偵察機ファミリーを参照。

＜ＹＦ−１５Ａ＞：F-15シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ−１６＞：F-16シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ−１６／ＣＣＶ＞：F-16戦闘機ファミリーを参照。

＜ＹＦ−１７＞：アメリカ空軍試作戦闘機。ノースロップ社が軽量戦闘機計画に応募したもので、社内名称はP600である。自社開発中だったP530コブラの改良型で、1974年6月9日（4月4日？）に初飛行した。全長16.92m、全幅10.67m、自重7.8トン、ミッション時総重量9.739トン、最大離陸重量15.6トン。エンジンはGE製YJ101-GE-100ターボジェット（A/B時推力6.8トン）双発、最大速度マッハ２。固定武装はM61バルカン砲１門。空対空ミサイルや爆弾などを搭載可能。F-16に負けて空軍には採用されなかったが、F/A-18として海軍海兵隊に採用された。参考：航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊航空情報8,’12、月刊軍事研究2,’13

＜ＹＦ−２２＞：F-22シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ−２３Ａ＞：アメリカ空軍試作戦闘機。発達型戦術戦闘機ATF候補としてノースロップが開発した。前縁後退角と後縁前進角が等しい完全菱形の主翼と、外側に傾けられたＶ字尾翼を持つステルス戦闘機で、主翼下面にエアインテイクがあるが、排気口は機体上面に配置して赤外線放射抑制にも配慮した。全長20.54m、全幅13.29m、全高4.24m。1990年6月22日に初公開され、8月27日にYF119エンジン搭載型（ニックネームはスパイダーまたは塗装が黒いのでブラック・ウィドウ）、10月26日にYF120エンジン搭載型（ニックネームは塗装が灰色なのでグレイ・ゴーストGray Ghost）が初飛行した。超音速巡航とステルス性に最適な機体形状を優先したため、これらに関しては文句無しだったが、ステルス性を維持するのに経費がかさむ、機首が小さくレーダーの収容に難がある、エンジン排気口の配置の関係で推力偏向ノズルを搭載できない、ウェポンベイの配置が難しいといった欠点があり、生産型ではかなりの設計変更を要する見込みで、F-22に負けて採用されなかった。参考：月刊JWings12,’11、1,’14、1,’15、3,’16、10,’16、4,’18、世界軍用機年鑑1990-91、月刊航空情報8,’12

＜ＹＦ−８４Ｆ＞：F-84戦闘機ファミリーを参照。

＜ＹＦ−８４Ｊ＞：F-84戦闘機ファミリーを参照。

＜ＹＦ−９３＞：アメリカ空軍試作侵攻戦闘機。ペネトレーション・ファイター計画に基づきF-86Aをベースに開発したもので、当初はF-86Cという名称だった。胴体を再設計してアフターバーナー付きの強力なエンジンを搭載し、エアインテイクを機首両側面に移して形状も変更、主翼幅を延長した。全長13.44m、全幅11.86m、総重量9.8-12トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製J48-P-1（A/B時推力3.63トン）単発、最大速度1000km、航続距離3167km。1948年6月に118機が発注されたが、その後取り消され、1950年1月25日に試作機が初飛行したものの、朝鮮戦争の推移を受けて開発計画は中止された。参考：航空ジャーナル9,’77臨時増刊、月刊航空ファン11,’92

＜ＹＦ−９５Ａ＞：F-86D（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ−９６Ａ＞：F-84F（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ−１０２＞：F-102シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ−１０２Ａ＞：F-102シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ−１０４Ａ＞：F-104シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ−１０５Ａ＞：F-105シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ−１０５Ｂ＞：F-105シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ−１０６＞：F-106シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＦ−１１３Ｅ＞：MiG-23戦闘機（アメリカ）を参照。

＜ＹＦ−１１３Ｇ＞：MiG-23戦闘機（アメリカ）を参照。

＜ＹＦ−１０３１＞：海上自衛隊交通船1031号。2017年8月18日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’18

＜ＹＦ−１０３４＞：海上自衛隊交通船1034号型、交通船1034号。2016年12月11日、阪神基地隊ウインターフェスタ2016で港内クルーズを実施。2020年9月20日、兵庫県・阪神地域合同防災訓練に参加し、阪神南広域防災拠点で支援物資輸送を行った。参考：月刊世界の艦船3,’17、月刊JWings12,’20

＜ＹＦ−１０３７＞：海上自衛隊12トン型交通船、交通船1037号。2017年7月31日就役、横須賀港務隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’18

＜ＹＦ−２０９７＞：LCM-1001（揚陸艇）を参照。

＜ＹＦ−２０９８＞：LCM-1002（揚陸艇）を参照。

＜ＹＦ−２０９９＞：LCM-1011（揚陸艇）を参照。

＜ＹＦ−２１００＞：LCM-1012（揚陸艇）を参照。

＜ＹＦ−２１０１＞：LCM-1013（揚陸艇）を参照。

＜ＹＦ−２１０２＞：LCM-1017（揚陸艇）を参照。

＜ＹＦ−２１０３＞：LCM-1025（揚陸艇）を参照。

＜ＹＦ−２１０４＞：LCM-1026（揚陸艇）を参照。

＜ＹＦ−２１０５＞：LCM-1030（揚陸艇）を参照。

＜ＹＦ−２１０６＞：LCM-1032（揚陸艇）を参照。

＜ＹＦ−２１０７＞：LCM-1034（揚陸艇）を参照。

＜ＹＦ−２１０８＞：LCM-1037（揚陸艇）を参照。

＜ＹＦ−２１０９＞：LCM-1042（揚陸艇）を参照。

＜ＹＦ−２１１１＞：海上自衛隊交通船2088号型、交通船2111号。1975年2月就役。2000年1月28日に除籍された。参考：月刊世界の艦船3,’00

＜ＹＦ−２１１２＞：海上自衛隊交通船2088号型、交通船2112号。1975年3月就役。2000年1月28日に除籍された。参考：月刊世界の艦船3,’00

＜ＹＦ−２１１３＞：海上自衛隊交通船2088号型、交通船2113号。1975年2月就役。2000年1月28日に除籍された。参考：月刊世界の艦船3,’00

＜ＹＦ−２１２３＞：海上自衛隊交通船2123号。2016年3月15日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＦ−２１５５＞：海上自衛隊交通船2155号。2016年3月15日、壱岐警備所に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＦＭ−１＞：XFM-1シリーズ（試作戦闘機）を参照。

＜ＹＦＭ−１Ａ＞：XFM-1シリーズ（試作戦闘機）を参照。

＜ＹＦＵ−８１＞：アメリカ海軍YFU-71型港内支援船。1968年竣工。2004年、パナマ海軍に引き渡され、揚陸艇ヘネラル・エステバン・ウエルタスになった。参考：月刊世界の艦船12,’16

＜ＹＧ＞：海上自衛隊の船種記号で、油船（JP-5専用）または軽質油船を表す。

＜ＹＧ−１シリーズ＞：アメリカ陸軍のオートジャイロ。1936年4月に発注され、ケレット社が開発した。参考：月刊軍事研究9,’07

　＜ＹＧ−１＞：試作機。参考：月刊軍事研究9,’07

　＜ＹＧ−１Ａ＞：単座型。８機が弾着観測に使用された。参考：月刊軍事研究9,’07

　＜ＹＧ−１Ｂ＞：複座型。３機が陸軍で連絡機として使用された他、沿岸警備隊にも配備された。参考：月刊軍事研究9,’07

＜ＹＧ−２０３＞：海上自衛隊油船203号。2022年1月20日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’22

＜ＹＧ−２０５＞：海上自衛隊油船203号型、油船205号。1990年就役。参考：MAMOR vol.140

＜ＹＧ−２０８＞：海上自衛隊油船203号型。2020年度計画船で、2021年11月6日に警固屋船渠で進水し、2022年1月20日に就役、呉に配備された。参考：月刊世界の艦船2,’22、7,’22

＜ＹＧ−２０９＞：海上自衛隊270トン型油船。2022年3月1日、警固屋船渠で進水した。参考：月刊世界の艦船5,’22

＜ＹＧ−２１０＞：海上自衛隊270トン型油船、油船210号。2023年7月7日、警固屋船渠で進水した。参考：月刊世界の艦船10,’23

＜ＹＧＢＳＭ＞：ワイルドウィーズルを参照。

＜ＹＧＱＭ−９４Ａ＞：YQM-94A（試作無人偵察機）を参照。

＜ＹＧＱＭ−９４Ｂ＞：YQM-94シリーズ（無人偵察機）を参照。

＜ＹＧＱＭ−９８Ａ＞：YQM-98A（無人機）を参照。

＜ＹＨ−１９＞：H-19シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＹＨ−２１＞：H-21シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＹＨ−２４＞：アメリカ陸軍試作ヘリ。サイベル・ヘリコプター社が開発した小型複座シングルローターヘリS-4をテストしたものである。機体は鋼管フレーム溶接製で、外板は無く、最前部に透明風防だけ付いている。胴体最前部が並列複座のコクピットで、その後ろにキャビンがあり、キャビン上にエンジンとトランスミッションが載る。メインローターは２翅、テイルローターも２翅で、テイルブーム右舷側に付く。降着装置はスキッド式。エンジンはライカミングO-290D水平対向４気筒空冷ガソリン（125馬力）単発。２号機はキャビンを前方にずらし、機関系の直下は貨物室にした。ペイロード不足で1952年にテストが打ち切られ、採用されなかった。参考：月刊JWings1,’18

＜ＹＨ−３２＞：アメリカ陸軍試作ヘリ。ヒラー社が開発した民間用小型複座ヘリコプターHJ-1ホーネットをテストしたものである。２翅メインローターの先端にラムジェットエンジン（推力14.5kg）が付いており、この動力でローターを回す。回転モーメントは生じないが、方向転換用にテイルローターを装備していた。最大速度122km、実用上昇限度3700m。14機が納入されたが、採用はされなかった。参考：週刊エアクラフトNo.130

＜ＹＨ−４０＞：UH-1シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＹＨ−４１＞：UH-41シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＹＨ−５９Ａ＞：XH-59A（ヘリ）を参照。

＜ＹＨＣ−１Ａ＞：アメリカ陸軍試作ヘリ。KV-107�Uヘリをテストしたものである。エンジンはGE社製YT58-GE-6（1050軸馬力）双発。採用されなかった。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜ＹＨＣ−１Ｂ＞：CH-47シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＹＨＨ−５３Ｈ＞：CH-53ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＹＨＵ２Ｋ−１＞：UH-2シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＹＩＭ−９９＞：ボマーク・シリーズ（地対空ミサイル）を参照。

＜ＹＩＭ−９９Ａ＞：ボマーク・シリーズ（地対空ミサイル）を参照。

＜Ｙｉｍａ！＞：Mk1シリーズ（てき弾発射機）を参照。

＜ＹＪ＞：鷹撃（Yīngjī）の頭文字。参考：月刊世界の艦船4,’21

＜ＹＪ−１＞：鷹撃１型（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−２＞：鷹撃２型（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ３−３＞：J3シリーズ（ターボジェットエンジン）を参照。

＜ＹＪ−６＞：鷹撃６型（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−７＞：C-701シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−８＞：鷹撃８シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−８Ａ＞：鷹撃8A（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−８Ｋ＞：鷹撃１型（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−８Ｑ＞：中国海軍の潜対艦ミサイルYīngjī-8Q。全長5.814m、直径0.36m、重量0.815トン。誘導は慣性＋アクティブレーダー、最大速度マッハ0.9、射程42km。参考：月刊軍事研究8,’10

＜ＹＪ−９＞：デリラ海外シリーズ（巡航ミサイル）または鷹撃９（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−１２シリーズ＞：鷹撃12シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−１８シリーズ＞：中国軍の地対艦／艦対艦／艦対地／潜対艦ミサイルYīngjī-18、別名は鷹撃18。636M型潜水艦で運用するため輸入した3M54EクラブＳと似た方式（コピーともいわれる）で、2014年から運用されているらしい。参考：月刊航空ファン6,’19、月刊軍事研究11,’16、月刊世界の艦船3,’18

　＜ＹＪ−１８（地対艦型）＞：これが基本型らしいが、中国での制式名称は不明。参考：月刊世界の艦船3,’18

＜ＹＪ−１８＞：艦対地型。参考：月刊世界の艦船3,’18

＜ＹＪ−１８Ａ＞：艦対艦型、米軍コードCSS-N-13。水上艦のVLSから射出され、ブースター・ロケットを切り離し、ターボジェットによりマッハ0.8-0.9で500kmほどシースキミング巡航、目標の40km手前で１段目を切り離してロケットによりマッハ2.5-3に加速し、アクティブレーダーで目標を捉え、最大10GのＳ字機動で迎撃を逃れつつ突入する。発射重量2.3トン、弾頭重量0.3トン。射程537km。052D型ミサイル駆逐艦、055型ミサイル駆逐艦に搭載された。参考：月刊軍事研究11,’16、7,’15、4,’15、2,’18、月刊世界の艦船8,'20、4,'21、12,’17、3,’18、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＹＪ−１８Ｂ＞：潜対艦型。093G型攻撃原潜、095型攻撃原潜、039A型攻撃潜水艦、039G型攻撃潜水艦、091/091A型攻撃原潜に搭載された。参考：月刊世界の艦船8,'20、3,’18

＜ＹＪ−１８Ｃ＞：艦対地型。標準型コンテナに傾斜式発射筒を仕込んであり、民間コンテナ船を装って発射する。参考：月刊世界の艦船8,’20

＜ＹＪ−２１＞：中国が開発中の艦対艦弾道ミサイル、別名イーグル・ストライク21（Eagle Strike 21）。東風21型ＤまたはCM-401がベースである。2022年に055型ミサイル駆逐艦から試射を行った。参考：月刊世界の艦船9,’22

＜ＹＪ−２２＞：中国がYJ-2（YJ-82？）を元に開発中の対地巡航ミサイルYīngjī-22。誘導はGPS／北斗＋TERCOM、CEP10m。射程400km（135km？）。2005年から初期運用テスト中らしい。参考：月刊世界の艦船3,’13、6,’14、3,’18、月刊軍事研究2,’13、4,’15、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＹＪ−６１＞：鷹撃６シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−６２＞：鷹撃６シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−６２Ａ＞：鷹撃６シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−６２Ｃ＞：鷹撃６シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−６３＞：鷹撃６シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−８１＞：鷹撃８シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−８２＞：鷹撃８シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−８３＞：鷹撃８シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−８３Ｋ＞：鷹撃８シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−８４＞：鷹撃８シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−８５＞：空地63（空対地ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−８８＞：鷹撃８シリーズ（対艦ミサイル）を参照。

＜ＹＪ−９１＞：Kh-31海外シリーズ（対艦ミサイル）またはKh-31海外シリーズ（対レーダーミサイル）を参照。

＜ＹＪ−１００＞：中国軍の空対艦ミサイルYīngjī-100。長剣10（CJ-10）地対地巡航ミサイルがベースである。弾頭重量500kg。巡航速度は亜音速、射程800km以上。誘導は中間がINS＋北斗、終末がARH＋赤外線。轟炸６型Ｍに４発搭載可能で、轟炸６型Ｇ／ＫやJH-7Bにも積める。2015年2月に画像が公開された。艦対艦版は052D型ミサイル駆逐艦と055型ミサイル駆逐艦に搭載された。参考：月刊軍事研究4,’15、月刊世界の艦船4,’17、1,’18、2,’20、8,’20

＜ＹＫＢ−２９Ｊ＞：B-29爆撃機ファミリーを参照。

＜ＹＫＢ−２９Ｔ＞：B-29爆撃機ファミリーを参照。

＜ＹＫＣ−１２４Ｂ＞：C-124輸送機ファミリーを参照。

＜ＹＬ＞：海上自衛隊の船種記号で、運貨船を表す。

＜ＹＬ−１＞：翼龍�T（無人機）を参照。

＜ＹＬ−１１＞：海上自衛隊支援船、運貨船11号。2021年6月18日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’22

＜ＹＬ−１５シリーズ＞：アメリカ陸軍試作観測機、別名スカウト（Scout）、ボーイング社名称モデル451。第２次大戦時の各種観測機の後継として1947年に要求が出され、ボーイング社が応じたものである。セスナ社製L-19に負けて採用されず、テスト後は魚類野生生物管理局に移管されてアラスカに配備され（スキーも履いた）、1954年までに全て除籍されて民間に売却された（2010年代まで使用された？）。1954年8月に民間に払い下げられたYL-15が長い時を経て修復され、2016年5月16日に初飛行している。参考：月刊JWings3,’20、月刊航空ファン1,’19、2,’19

　＜ＸＬ−１５＞：試作型。機首にエンジン、胴体中央にタンデム複座のコクピットがあり、コクピット上面後端からテイルブームがやや上向きに延びていて、テイルブーム尾端上面に水平尾翼、その両端に垂直尾翼がある。コクピット上半分全周が天井も含めて透明窓になっていて、コクピット後面は下方にも透明窓があり、視界は良好で、後席（偵察員席）は真後ろに向けてある。後席を前に向けて脱着式操縦桿・ラダーペダル・スロットルを装着すれば、副操縦士として操縦も可能。座席には防弾板を備える。コクピット後面は観音開きに開放でき、特殊部隊の空挺降下や貨物の空中投下が行える。主翼は高翼配置の矩形翼で、コクピット上面から突き出しており、フルスパンのフラップと、外翼上面に横操縦用スポイラーを持ち、STOL性能が高く、600フィート（182.9m）あれば離陸して４階建てビルなど高さ50フィート（15.2m）の障害物を飛び越すことができ、着陸時も高さ50フィート（15.2m）の障害物越しに接地して止まるまで300フィート（91.4m）強で済む。降着装置は尾輪式固定脚で、スキーやフロートに換装できる。胴体下面に流線型増槽を装着可能。主翼、尾翼、テイルブームを外して胴体と纏めるとコンテナサイズになり2.5トントラックの荷台に積載でき、コンテナに収容しなくてもジープでそのまま引っ張っていける。C-97輸送機なら畳んだ４機＋補修部品＋完全武装兵30名を搭載可能。翼スパン40フィート（12.2m）、自重686kg、総重量932kg。エンジンはライカミング製O-297-7空冷水平対向４気筒ガソリン（125馬力）単発、プロペラは２翅、巡航速度101km、最大速度112km、失速速度56km、実用上昇限度5000m、燃料容量21ガロン・79.5リットル（主翼内10.5ガロン・39.7リットル入りゴム製ブラダータンク計２基）＋24ガロン・90.8リットル増槽、行動半径150マイル（機内燃料のみ）、航続時間２時間15分（増槽無し）／５時間30分（あり）。２機が製作され、初号機は1947年7月13日に初飛行した。フロート装着試験も行っている。参考：月刊JWings3,’20、月刊航空ファン1,’19、2,’19、5,’19

　＜ＹＬ−１５＞：増加試作機。ラダーを大型化し、機首下面排気管の飛び出しを短くした。10機が製作された。参考：月刊航空ファン1,’19、月刊JWings3,’20

　＜Ｌ−１５＞：量産型。46機が仮発注されたが、全てキャンセルされた。参考：月刊JWings3,’20

＜ＹＬ−１６＞：海上自衛隊50トン型運貨船。2015年3月12日就役、横須賀港務隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’15

＜ＹＬ−１７＞：海上自衛隊50トン型運貨船。2015年3月20日就役、呉港務隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’15

＜ＹＬ−１８＞：海上自衛隊50トン型運貨船、運貨船18号。北浜造船鉄工が初めて建造した運貨船（油船の建造経験あり）で、2020年9月16日起工。2021年4月5日、命名・進水式を実施。2022年6月18日就役、大湊に配備された。参考：朝雲、月刊世界の艦船7,’22

＜ＹＬ−２１＞：L-21シリーズ（連絡機）を参照。

＜ＹＬ−２３＞：U-8シリーズ（連絡輸送機）を参照。

＜ＹＬ−１１９＞：海上自衛隊運貨船119号。2021年2月6日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜ＹＬ−１２０＞：海上自衛隊200トン型運貨船、運貨船120号。2017年3月22日就役、呉警備隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’17

＜ＹＬ−１２１＞：海上自衛隊50トン型運貨船、運貨船121号。警固屋船渠が建造し、2021年2月6日就役、横須賀地方隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜ＹＬＣ−２Ｖ＞：中国軍長距離三次元対空レーダー。中国電子科技集団公司が開発した。アンテナは巨大な横長板状で、６輪トラックに車載される。使用周波数Ｓバンド、最大探知距離420km、探知高度25km、距離精度50m、方位精度0.3度。展開や撤収にかかる時間は６名で40分。S-300PMU2用としても使用可能。参考：月刊軍事研究6,’14、1,’14、4,’16

＜ＹＬＣ−２Ｖ海外シリーズ＞

　＜ＹＬＣ−２Ｖ（エクアドル）＞：エクアドル軍長距離三次元対空レーダー。2008年にコロンビア空軍EMB-314スーパーツカノがコロンビア・エクアドル国境のエクアドル側にあったゲリラキャンプを攻撃したことを受け、2008年10月にYLC-18レーダー２基と共に6000万ドルで導入を決定した。2010-11年に配備したが、2012年10月に故障して動かなくなってしまい、2013年5月3日に契約をキャンセル、中国電子科技集団公司に3600万ドルの返金と9000万ドルの賠償を求めている。参考：月刊軍事研究1,’14

＜ＹＬＣ−４＞：中国軍長距離二次元対空レーダー。使用波長VHF/UHF、最大探知距離410km。参考：月刊軍事研究6,’14

＜ＹＬＣ−８＞：中国軍の二次元対空レーダー。使用波長VHF、最大探知距離320km、同時追尾目標数1000。参考：月刊軍事研究6,’14

＜ＹＬＣ−８Ｂ＞：中国電子科技集団公司のVHF帯三次元レーダー。メーカーではステルス機も探知できるとしている。エアショー・チャイナ2016で展示された。参考：月刊航空ファン5,’17

＜ＹＬＣ−１８＞：中国電子科技集団が2008年4月に発表した中距離低空三次元警戒レーダー。参考：月刊軍事研究12,’09

＜ＹＬＣ−２０＞：中国のパッシブレーダー。チェコのVERA-Eパッシブレーダーがベースである。参考：月刊航空ファン5,’17

＜ＹＭＣ−１３０Ｈ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＹＭＬＣ＞：アメリカ海軍の艦種記号で、中型救難輸送船（非自走）を示す。参考：アメリカ揚陸艦史

＜ＹＭＱ−１Ｃ＞：MQ-1Cシリーズ（無人機）を参照。

＜ＹＭＱ−９Ａ＞：MQ-9シリーズ（無人機）を参照。

＜ＹＭＱ−１８Ａ＞：A160T（無人機）を参照。

＜ＹＭＳ−１級＞：アメリカ海軍機動掃海艇。磁気感応式沈底機雷の掃海が主任務で、主船体を木製としている。煙突は２本で、後に１本に減らし、YMS-446からYMS-479は舷側排気にして煙突を廃止した。全長41.5m、幅7.5m、吃水1.8m、基準排水量215トン。主機はディーゼル、出力1000馬力、２軸推進、速力12ノット。兵装は76mm単装砲１門、20mm機関砲２門。乗員50名。1942年から550隻が就役し、230隻強がイギリスやフランスに引き渡された。太平洋戦争後は日本にも引き渡されている。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜ＹＭＳ−１級・海外シリーズ＞

＜ＹＭＳ−１級（フランス海軍）＞：フランス海軍掃海艇。アメリカ海軍から1944年に31隻取得したものである。船体は木製で、音響掃海具（船首）など各種掃海具を搭載している他、船首楼に３インチ（76.2mm）砲、船首楼甲板後端舷側に20mm機関砲を装備する。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ＹＭＳ−３９＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1945年6月26日、バリクパパン沖で触雷して沈没した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＭＳ−４６＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1945年2月15日、ルソン島西方で沿岸砲の射撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＭＳ−４７＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1945年6月28日、バリクパパン沖で機雷と沿岸砲により損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＭＳ−４８＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1945年2月14日、ルソン島西方で沿岸砲の射撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＭＳ−４９＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1945年6月28日、バリクパパン沖で機雷と沿岸砲により損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＭＳ−５０＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1943年12月17日、マーカス岬沖で水平爆撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＭＳ−８１＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1945年4月7日、菊水１号作戦特攻機の攻撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＭＳ−３１１＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1945年4月6日、菊水１号作戦特攻機の攻撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＭＳ−３１４＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1945年6月30日、バリックパパン沖で機雷と海岸砲により損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＭＳ−３２１＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1945年4月6日、菊水１号作戦特攻機の攻撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＭＳ−３２３＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1944年6月19日、サイパン島付近で沿岸砲の射撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＭＳ−３３４＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1945年5月2日、ボルネオ島付近で沿岸砲の射撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＭＳ−３６４＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1945年5月2日、ボルネオ島付近で沿岸砲の射撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＭＳ−３６５＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1945年6月26日、バリックパパン沖で触雷して沈没した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＭＳ−４８１＞：アメリカ海軍掃海特務艇。1945年5月2日、ボルネオ島付近で沿岸砲の射撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜ＹＯ＞：海上自衛隊の船種記号で、油船または重油船を表す。

＜ＹＯ−３Ａ＞：アメリカ陸軍特殊観測機。ロッキード社が開発した。モーターグライダーに消音器付きエンジンを搭載した小型単発プロペラ機で、飛行中の騒音を極力抑えて発見されにくくしている。必要に応じてエンジンを停止し、グライダーのように滑空飛行を行うことも可能。参考：空軍

＜ＹＯ−２１＞：海上自衛隊油船21号。2015年12月21日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＯ−２２＞：海上自衛隊油船22号。2016年3月7日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＯ−２４＞：海上自衛隊油船24号。2016年3月24日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＯ−２５＞：海上自衛隊油船25号。2021年12月20日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’22

＜ＹＯ−２６＞：海上自衛隊油船26号。2021年12月20日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’22

＜ＹＯ−３１＞：O-31シリーズ（観測機）を参照。

＜ＹＯ−３１Ａ＞：O-31シリーズ（観測機）を参照。

＜ＹＯ−３１Ｂ＞：O-31シリーズ（観測機）を参照。

＜ＹＯ−３１Ｃ＞：O-31シリーズ（観測機）を参照。

＜ＹＯ−３４＞：アメリカ陸軍試作観測機。O-22観測機のエンジンをカーチス社製コンカラーに換装したもので、１機のみ製作された。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜ＹＯ−４０＞：海上自衛隊の油船。中谷造船製。参考：月刊軍事研究9,’11

＜ＹＯ−４１＞：海上自衛隊490トン型油船、油船41号。2014年10月20日進水、2015年2月12日就役、大湊港務隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’15、朝雲

＜ＹＯ−４２＞：海上自衛隊490トン型油船、油船42号。宮城県気仙沼市の吉田造船鉄工所が受注しており、宮城県内企業初の海自艦船建造である。2016年2月12日進水・命名式実施。東日本大震災復興への強い願いを込め、政務官、海幕総務部長、防衛装備庁プロジェクト管理部長、元防衛大臣らが列席した。3月就役、佐世保港務隊に配備された。参考：朝雲、月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＯ−４３＞：海上自衛隊490トン型油船、油船43号。2016年3月4日就役、佐世保港務隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＯ−４４＞：海上自衛隊490トン型油船、油船44号。2016年3月7日就役、呉港務隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＯ−４５＞：海上自衛隊490トン型油船、油船45号。2021年12月20日就役、呉に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’22

＜ＹＯ−４６＞：海上自衛隊490トン型油船、油船46号。2021年12月20日就役、大湊警備隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’22、朝雲

＜ＹＯ−４７＞：海上自衛隊490トン型油船、油船47号。2022年8月2日進水。参考：月刊世界の艦船10,’22

＜ＹＯ−４９＞：海上自衛隊490トン型油船、油船49号。2023年5月19日進水。参考：月刊世界の艦船8,’23

＜ＹＯ−５０＞：アメリカ陸軍試作STOL複座観測機。ベランカ社が開発し、1940年に３機が試作された。フルスパン前縁固定スラットと大型のファウラーフラップを持つ。全長10.7m、全幅16.9m、全備重量1760kg。エンジンはレンジャーV-770-1（420馬力）単発。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＹＯ−５１＞：アメリカ陸軍試作STOL複座観測機、別名ドラゴンフライ。1940年、YO-50と同時期にライアン社で３機が試作された。前縁スラットとフルスパンのファウラーフラップを持ち、100m滑走で高度15mまで飛び上がれる。全長10.49m、全幅15.85m、総重量1910kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-985ワスプジュニア星形空冷（420馬力）、最大速度209km、着陸速度51km。不整地でも離着陸できるようにした主脚支柱が高すぎて不便であり、整備の手間もかさんだため、採用されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊丸3,’90

＜Ｙｏ−５４＞：L-5シリーズ（観測機）を参照。

＜ＹＯ−６０＞：XO-60シリーズ（オートジャイロ）を参照。

＜ＹＯＨ−４Ａ＞：アメリカ陸軍試作軽観測ヘリコプター。1960年に出した軽観測ヘリコプターLOH（Light Observation Helicopter）要求にベル社が応募したもので、社内名称はタイプ206。1961年5月にHO-4Aとして４機の試作が決定し、1962年にこの名称に変更された。1962年12月8日に初飛行し、1963年11月から競争試験（相手はヒューズOH-6とヒラーYOH-5A）に入ったが、性能不足で採用されなかった。参考：アメリカ空軍の第一線機

＜ＹＯＨ−５Ａ＞：アメリカ陸軍試作軽観測ヘリコプター。YOH-4Aと同じLOH計画にヒラー社が応募したものである。当初はHO-5Aという名称で、1961年5月に５機の試作発注が出され、1962年にYOH-5Aに名称変更され、1963年11月から比較試験に入ったが、価格面とコンパクトさでOH-6に負けて採用されなかった。参考：アメリカ空軍の第一線機

＜ＹＯＨ−６Ａ＞：OH-6シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＹＯＳＳ＞：Submersible Oil Storage Barge（潜水艦燃料格納艀）の略。参考：現代の潜水艦

＜ＹＯＴ＞：海上自衛隊の艦種記号で、油槽船（Yard Vessel Transport Oiler）を示す。参考：月刊世界の艦船1,’22

＜ＹＯＴ−０１＞：海上自衛隊4900トン型油槽船１番船、油槽船01号。艦種記号−艦番号はワイ・オー・ティー・ゼロイチと読む。2021年10月20日、愛媛県今治市の新来島波止浜どっくで進水した。2022年3月中旬、洋上公試を開始。4月22日竣工・就役、呉警備隊に配備され、定係港の呉に入港した。参考：月刊世界の艦船1,’22、5,’22、6,’22、7,’22

＜ＹＯＴ−０２＞：海上自衛隊4900トン型油槽船２番船。2022年2月2日、愛媛県今治市の新来島波止浜どっくで進水。6月、洋上公試を開始。6月17日、洋上公試のため造船所を出た。7月22日竣工・就役、呉警備隊に配備され、定係港の呉に入港した。参考：月刊世界の艦船4,’22、9,’22、10,'22

＜ＹＯＶ−１０Ａ＞：OV-10シリーズ（観測機）を参照。

＜ＹＯＶ−１０Ｄ＞：OV-10シリーズ（観測機）を参照。

＜ＹＰ−２Ｈ＞：P-2シリーズ（対潜哨戒機）を参照。

＜ＹＰ２Ｖ−７＞：P-2シリーズ（対潜哨戒機）を参照。

＜ＹＰ−３Ｃ＞：P-3シリーズ（対潜哨戒機）を参照。

＜ＹＰ３Ｖ−１＞：P-3シリーズ（対潜哨戒機）を参照。

＜ＹＰ６Ｍ−１＞：P6Mシリーズ（飛行艇）を参照。

＜ＹＰ−３８＞：P-38シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＰ−３９＞：P-39シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＰ−３９Ａ＞：P-39シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＰ−５９Ａ＞：P-59シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＰ−６０Ａ＞：XP-60シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＰ−６０Ｅ＞：XP-60シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＰ−６１＞：P-61シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＰ−８０Ａ＞：P-80シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＹＰ−４０８＞：オランダ陸軍８×６輪装甲車。1956年から開発され、1958年に試作車が完成し、1964年から750両が生産された。駆動系のベースは６輪駆動トラックYA328で、これに無駆動の前１軸を追加して８輪にしてある。車体前部にエンジン、その後方左が操縦手席、右が機銃手席で、車体後部は10名用の兵員室である。車体後面にはガンポート付きのドア、上面には片側３枚ずつのハッチが用意されている。武装は12.7mm機銃１丁で、銃手は外に身を乗り出して操作する必要があるが、ハッチが横開きなので防楯の代わりになる。浮航能力やNBC防護装置は無い。全長6.23m、全幅2.4m、全高1.8m、重量12トン。エンジンは６気筒液冷ディーゼル（165馬力）、最大速度80km、航続距離500km。乗員２名。参考：世界の軍用車両(4)、月刊PANZER9,’10

＜ＹＰ−６７６級＞：アメリカ海軍ヤード・パトロール・ボート。平時には練習船として士官候補生の海上実習などに使用され、有事には哨戒艇として任務に就く。船体は木製、上構は軽合金製である。全長32.9m、満載排水量167-170トン。主機はディーゼル２基２軸680馬力、速力13.3ノット。乗員30名（６名？）で、学生24名が搭乗する。1984-88年にYP-680、YP-687、YP-695、YP-696、YP-698、YP-702など27隻が就役した。参考：月刊世界の艦船5,’14、4,’15、1,’10

＜ＹＰ−７０３級＞：アメリカ海軍練習艇／哨戒艇（Yard Patrol）。アナポリス海軍兵学校の練習艇だが、有事には哨戒艇になる。参考：月刊世界の艦船8,’17

＜ＹＰ−７０４＞：アメリカ海軍練習艇。士官候補生の操艦練習艇である。2010年竣工。2015年5月20-26日、ニューヨーク・フリート・ウィークに参加。参考：月刊世界の艦船8,’15

＜ＹＰＡ−２Ｂ＞：海上自衛隊の解読機。東洋無線システム製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＹＰＡ−２Ｃ＞：海上自衛隊の解読機。東洋無線システムまたはネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究3,’07、10,’12、12,’17

＜ＹＰＡ−３Ｂ＞：海上自衛隊の応答機。東洋無線システム製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＹＰＭ−１３Ｂ＞：自衛隊の試験器。東通電子製。参考：月刊軍事研究5,’07

＜ＹＰＭ−１３Ｃ＞：自衛隊の試験器。味方識別応答装置に使用されている。東通電子またはネットコムセック製。参考：月刊軍事研究9,’08、4,’12

＜ＹＰＭ−１３Ｄ＞：自衛隊の試験器。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’18

＜ＹＰＭ−２１Ｃ＞：自衛隊のレーダー試験器。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究8,’11

＜ＹＰＭ−２１Ｃ−１＞：自衛隊のレーダー試験器。東通電子またはネットコムセック製。参考：月刊軍事研究8,’07、2,’12

＜ＹＰＭ−２４＞：自衛隊のレーダ試験機MODE5。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’17

＜ＹＰＭ−２５＞：自衛隊のレーダ試験器ラインテスタ。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究4,’17

＜ＹＰＭ−ＳＳＮ−２１Ｃ−１＞：自衛隊のレーダー試験機。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究9,’14

＜ＹＰＮ−１Ｂ＞：海上自衛隊の衛星航法表示器。古野電気製。参考：月刊軍事研究1,’07

＜ＹＰＮ−１Ｃ＞：自衛隊の衛星航法表示器。古野電気製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜ＹＰＮ−２＞：自衛隊の衛星航法表示器。古野電気製。参考：月刊軍事研究9,’07

＜ＹＰＮ−２Ｂ＞：海上自衛隊の衛星航法表示器。古野電気製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＹＰＮ−３＞：自衛隊の衛星航法表示器。古野電気製。参考：月刊軍事研究9,’07

＜ＹＰＲ７６５シリーズ＞：オランダ陸軍の装甲兵員輸送車。AIFVのオランダ版で、FMC社がXM765として開発していた。参考：月刊グランドパワー1,’04、M1A1戦車とM2/3戦闘車

　＜ＹＰＲ７６５ＰＲＩ＞：基本の装甲兵員輸送車型。参考：月刊グランドパワー1,’04

＜ＹＰＲ７６５ファミリー＞

＜ＹＰＲ７６５ＰＧＷＴ＞：救急車型。砲塔を外してガンポートも塞いだ。参考：月刊PANZER11,’03

　＜ＹＰＲ７６５ＰＲＡＴ＞：自走対戦車ミサイル型。M901と同じTOW連装ランチャーTUAを搭載している。ランチャー旋回速度毎秒10度、俯仰角マイナス30度からプラス34度。エジプト陸軍も採用した。参考：月刊グランドパワー2,’04、月刊PANZER11,’03、7,’03

　＜ＹＰＲ７６５ＰＲＣＯ−Ｂ＞：指揮車型。YPR765PRIの車体をそのまま使い、各所にアンテナを増設している。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＹＰＲ７６５ＰＲＭＲ＞：120mm迫撃砲牽引車型。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ＹＰＴ＞：Torpedo Retriever（魚雷回収艇）を示す艦種記号。参考：現代の潜水艦

＜ＹＰＴ−１Ｃ＞：自衛隊のレーダ・トランスポンダ。太洋無線製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ＹＰＴ−２５＞：PT-16シリーズ（練習機）を参照。

＜ＹＰＸ−３Ｂ＞：自衛隊の応答機。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＹＰＸ−３Ｃ＞：自衛隊の応答機。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’17

＜ＹＰＸ−１１＞：海上自衛隊の味方識別装置。N-RT-58送受信機とN-KY-7コーダからなり、質問信号を目標に送信、目標に搭載された応答機からの信号から艦船や航空機の敵味方識別を行う。目標の位置・高度情報や緊急情報の受信も可能である。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＹＱＭ−９４シリーズ＞：アメリカ空軍試作無人偵察機。ボーイング社がコンパス・コープ計画に基づいて1971年7月から開発した。参考：月刊JWings3,’17

＜ＹＱＭ−９４Ａ＞：試作機、別名ガル（Gull、かもめ）。後にテレダイン・ライアン社がYQM-98Aを自主開発して対抗してきたため、ボーイング社の頭文字を取ってＢガル、コンパス・コープＢ、コープＢなどと呼ばれるようになった。胴体上面にエンジンが載っている。主翼は高翼配置の直線翼で、外翼部前縁のみ緩い後退角が付く。垂直尾翼は双尾翼で、水平尾翼両端にある。全長12.8m、翼スパン27.43m、自重2.494トン、総重量5.897トン、最大重量6.531トン。エンジンは胴体上面のGE社製J97-GE-100ターボジェット（推力2.39トン）単発、巡航速度マッハ0.6、試験時最大高度16800m以上、試験時航続時間17時間24分。ペイロード0.3175トン。1973年7月28日に初飛行した。8月4日、着陸時にラダーが作動不良を起こして滑走路に叩き付けられ、全損した。1974年11月2日、２号機が初飛行した。1976年8月にYGQM-94Aと改称され、YQM-98Aに勝って採用が決まった。参考：月刊JWings3,’17、スパイ機、月刊軍事研究5,’11、3,’05

　＜ＹＧＱＭ−９４Ｂ＞：量産型として開発されていたもの。機体を一回り大きくしてエンジンをTF34-GE-100ターボファンに換装している。全長15.2m、総重量7.8トン。エンジンはGE社製TF34-GE-100ターボファン（推力2.722トン）単発、航続時間27時間。1977年7月に計画が放棄された。参考：月刊JWings3,’17、スパイ機、月刊軍事研究5,’11、3,’05

＜ＹＱＭ−９８シリーズ＞：アメリカ空軍試作無人偵察機。テレダイン・ライアン社がコンパス・コープ計画に基づいて設計した。参考：月刊JWings3,’17

＜ＹＱＭ−９８Ａ＞：試作機で、別名ターン（Tern、アジサシ）。ライアン社（何故かテレダインではない）の頭文字を取ってＲターンやコンパス・コープＲとも呼ばれる。モデル235の名称で自主開発して1972年6月に空軍がYQM-94Aとの競争試作を認可した。胴体上面にエンジンが載っている。主翼は低翼配置の直線翼で、前縁にのみ緩い後退角を持つ。水平尾翼は低翼配置の後退翼で、半ばから双垂直尾翼が突き出している。エンジンはギャレット社製YF104-GA-100ターボファン（推力1.837トン）単発、試験時航続時間28時間。1974年2月に２機が完成して8月17日に初飛行し、後にYGQM-98Aと改称された。量産型としてはモデル275を提案している。参考：月刊JWings3,’17、月刊軍事研究5,’11、3,’05

　＜モデル２７５＞：量産型で、エンジンをTF34に換装して胴体内に収め、エアインテイクを胴体上面に置き、垂直尾翼を１枚にしている。テストをやり直す必要があり、開発期間や費用が増大しそうだったため、YQM-94Aに負けて採用されなかった。参考：月刊JWings3,’17

＜ＹＲ＞：海上自衛隊の船種記号で、設標・救難船を表す。

＜ＹＲ−０１＞：海上自衛隊設標・救難船１号型１番船、設標・救難船１号。2001年3月16日竣工、岩国航空基地隊に配備された。参考：月刊世界の艦船6,’01

＜ＹＲＣ＞：Submarine Rescue Chamber（潜水艦救難器）の略。参考：現代の潜水艦

＜ＹＲＣ−２Ｄ＞：自衛隊の無線機。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’14

＜ＹＲＣ−６Ｅ＞：海上自衛隊の無線機。日本無線製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＹＲＣ−７＞：自衛隊の無線機。東通電子またはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究10,’10、4,’17

＜ＹＲＦ−４Ｃ＞：F-4戦闘機ファミリーを参照。

＜ＹＲＦ−１０１Ａ＞：F-101戦闘機ファミリーを参照。

＜ＹＲＯＥ−１＞：アメリカ海軍試作単座ヘリ。ヒラー社が開発した。観測ヘリやパイロット用脱出ヘリとして使用する。座席の背後にエンジンとテイルブーム、上に２翅ローター、下に降着装置として三脚が付く。エンジンはネルソンH-69レシプロ（40馬力）単発、巡航速度94km、航続距離267km。乗員１名。12機が製作された。参考：月刊JWings12,’18

＜ＹＲＱ−２Ｄ＞：自衛隊の標準信号発生器。JRC特機または東京電波製。参考：月刊軍事研究4,’08、4,’13

＜ＹＲＱ−２Ｄ−１＞：自衛隊の標準信号発生器。ジェイ・アール・シー特機または東京電波製。参考：月刊軍事研究12,’11、4,’13

＜ＹＳ＞：ヤマサクラ（演習）を参照。

＜ＹＳ＞：海上自衛隊の船種記号で、清掃船を示す。

＜ＹＳ−０１＞：海上自衛隊清掃船１号型支援船、清掃船１号。2015年10月29日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＳ２Ｆ−１＞：S-2シリーズ（対潜哨戒機）を参照。

＜ＹＳ−１１シリーズ＞：日本の旅客機。YSは輸送機・設計の頭文字、11は候補エンジン資料番号１番・機体第１案採用の意である。日本航空機製造NAMCが開発した戦後初の国産旅客機で、1958年に1200m滑走路で運航できる60人乗り旅客機として計画され、輸送機設計研究協会が設計し、1959年に日本航空機製造が設立されて開発を継続、機体製作は三菱重工名古屋航空製作所で行い、1962年8月30日に初号機が初飛行し、1964年8月に形式証明を取得して1965年4月から民間定期路線に就航、1972年（1974年？）までに182機（試作機２機含む）が生産され、日本官公庁に33機、国内民間航空に73機、海外に76機が納入された。うち13機がDC-3の後継として航空自衛隊（YS-11Pを４機、YS-11Cを７機、YS-11PCを１機、YS-11FCが１機。1965年3月30日に最初の２機を受領）で、10機が海上自衛隊（YS-11Mを２機、YS-11M-Aを２機、YS-11-T-Aを６機）で使用されている。海上保安庁はYS-11Aを５機導入した。また、ギリシャ空軍もオリンピック航空の中古機を1980年に６機を配備している。国内旅客機としては2006年9月30日（エアコミューター機が最後）、航空局では2006年12月22日、海上保安庁では2011年、海上自衛隊では2014年12月26日に退役した。量産初号機は1999年1月に退役して国立科学博物館（2001年から）／科博廣澤航空博物館（2021年から）に展示されており、日本航空協会から重要航空遺産に認定されている。参考：月刊JWings5,'22、1,’00、6,’00、6,'21、5,'23、世界航空機年鑑2018-2019、飛行機のしくみ、自衛隊装備カタログ1981、月刊航空ファン1,’15、月刊世界の艦船7,’18

＜ＹＳ−１１＞：試作機２機は主翼上反角が４度19分だったが、２番エンジン停止時の回転モーメントに抗しきれないという欠点があり、翼胴結合部にアルミ製の楔を填め込んで上反角を10度19分とし、運輸省航空局の型式証明取得に成功した。失速速度は水平飛行で90ノット、フラップ下げ35度・ギアダウン状態で70ノット弱であり、この速度に近づくとバフェッティングが生じるので注意。アスペクト比10.8。全長26.3m、全幅32m、胴体幅2.88m、全高8.96m、自重14.6トン（A-100）／15.46トン（A-500）、運用重量16.06トン、最大離陸重量23.5トン（A-100）／25トン（A-500）。エンジンはロールスロイス社製ダートMk.542-10Kターボプロップ（2750馬力）双発、最大巡航速度480km、実用上昇限度6100m、航続距離2300km（1090km？）。ペイロード5.4トン。乗員３名。客席数60-64。参考：月刊JWings1,’00、6,’00、4,'22、5,’22、月刊航空情報11,’10、自衛隊装備年鑑1996、飛行機のしくみ

＜ＹＳ−１１−１００＞：最初の量産型。第１ロットは７機（3-9号機）が製造されたが、全日空に売り込みに行ったらエアステアが無く地方空港で運用できないと突っ込まれ、応急エアステアを設置したもののドアが狭く上部の開閉用アームに頭をぶつけると言われ、３号機は航空局、4-5号機は東亜航空、6-7号機は日本国内航空、8-9号機は航空自衛隊（YS-11P）が受領した。第２ロット（10号機）以降は乗降口を大きくしてドアを前ヒンジから後方スライドに変更している。主尾翼前縁に防除氷装置として熱風送風ダクトを仕込んだが、ヒーターが左右主翼で独立していたため片方が故障した際にフェイルセーフが効かない構造で、ダクトを左右連結させるスペースも無く、FAAの形式証明が取れなかった。そこで40号機からエンジン抽気で膨らませるラバーブーツを翼前縁に取り付け、FAAの形式証明を取得、海外輸出を可能としている。49機が生産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings5,’22

＜ＹＳ−１１Ａ＞：YS-11-100の細部改良型で、ペイロードも増えた。1967年から量産された。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＹＳ−１１Ａ−２００＞：YS-11Aの旅客機型。全長26.3m、全幅32m、全高8.99m、運航自重15.46トン。翼面積94.8平方メートル。エンジンはロールスロイス社製ダートMk.542-10/-10J/-10K（3060軸馬力）双発、最大巡航速度461km（高度6100m）／474km（3050m）、失速速度139km（フラップ下げ）、実用上昇限度6100m、燃料搭載量5040リットル、航続距離650km（最大ペイロード）／2280km（最大燃料）。乗員2-3名。客席数60-64。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＹＳ−１１Ａ−３００＞：YS-11Aの貨客混載型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＹＳ−１１Ａ−４００＞：YS-11Aの貨物機型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＹＳ−１１Ａ−５００＞：旅客機型。YS-11A-200の離陸重量を増したものである。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＹＳ−１１Ａ−６００＞：YS-11A-500の貨客機型。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＹＳ−１１Ｃ＞：航空自衛隊貨物輸送機。YS-11-100/A-300がベースで、物資を空中投下できるが、隊員の空挺降下はできない。７機を導入した。実際には客席を付けて旅客機兼用にしていることが多かったらしい。C-1に後を譲って輸送任務を離れ、訓練機やELINT機などに改造された。参考：月刊JWings6,’02、5,’14、月刊航空ファン1,’15、自衛隊装備年鑑1996

＜ＹＳ−１１Ｍ＞：海上自衛隊貨客混載輸送機。YS-11-100がベースで、胴体側面に大型貨物扉、胴体下面に大きなフェアリングを持つ。航続距離が短いため、厚木航空基地から硫黄島や南鳥島に向かう際には途中にノーリターンポイント（帰還不能点）が設定されており、ここを過ぎたら現地がどんな状況になっても引き返すことは不可能で強行着陸せざるを得なかった。全長26.3m、全幅32m、全高9m、離陸重量24.5トン。エンジンはロールスロイス社製ダートMk.542-10Kターボプロップ（3060馬力）双発、巡航速度255ノット。乗員５名＋同乗者64名（40名？）。1966-1973年度に２機を導入した。東日本大震災の災害派遣で飛行時間が急増し、早期退役を余儀無くされるため、後継としてC-130Rを導入することになった。１機は2014年3月に退役し、もう１機は2014年12月24日にラストフライトを実施、下総航空基地にフェリーされ、12月26日に退役した。参考：月刊JWings6,’06、1,’00、1,’12、3,’15、月刊世界の艦船1,’79増刊、5,’02増刊、1,’11、2,’12、MAMOR vol.132

＜ＹＳ−１１Ｍ−Ａ＞：海上自衛隊貨客混載輸送機。YS-11A-300ベースで、胴体後部左側に貨物用大型ドアを備え、機内後部が貨物スペース、前部が40名分の座席となっている。こちらもYS-11Mと同様のノーリターンポイントを設定して運用した。全長26.3m、全幅32m、全高8.98m、自重16.2トン、総重量24.5トン。エンジンはダートMk542-10K（3025馬力）双発、巡航速度248ノット、最大速度472km、航続距離1516海里。乗員５名。1966-73年度に２機が第61航空隊に配備された。2009年、１機が小月航空基地でオーバーラン事故を起こし、退役した。東日本大震災の災害派遣で飛行時間が急増し、早期退役を余儀無くされるため、後継としてC-130Rを導入することになった。2014年12月24日にラストフライトを実施、下総航空基地にフェリーされ、12月26日に退役した。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings1,’00、1,’12、3,’15、月刊世界の艦船1,’04、1,’79増刊、1,’02、MAMOR vol.132

＜ＹＳ−１１Ｐ＞：航空自衛隊人員輸送機。YS-11-100がベースである。キャビン前部右にナビゲーター席、その後ろのセクションがVIPセクションで、左右の大型テーブルを挟んで２名掛けの座席が２組ずつあり、その後ろには向かい合わせで４名ずつが座れるシートが用意されている。キャビン後部は一般席。ギャレーも付いており、トイレはカーテンで仕切られた一般用トイレとドアで仕切られたVIP用トイレがある。全長26.3m、全幅32m、全高8.99m、自重16.06トン、最大離陸重量23.5トン（24.5トン？）。翼面積94.8平方メートル。エンジンはロールスロイス社製ダートMk.542-10Kターボプロップ（2550馬力。3060ehp？）双発、最大速度475km（453km？）、航続距離3400km（2300km？）。乗員３名＋同乗者46名。最初の２機はYS-11量産第１ロット6-7号機（試作機２機を含む通算だと8-9号機。乗降ドアが小さく前ヒンジ式。翼前縁の除氷用ラバーブーツ無し）で、1965年3月30日に引き渡され、1966年までにもう２機（乗降ドアが一回り大きく後方スライド式。翼前縁に除氷用ラバーブーツ付き）受領し、計４機を配備した。後に２機がYS-11FCに改造されている。2017年5月29日に第３輸送航空隊第403飛行隊所属152号機がラストフライトを行い退役した。152号機はあいち航空ミュージアムに展示される予定。参考：月刊JWings8,’05、5,’14、9,'15、6,’02、3,’15、5,'22、月刊航空ファン8,’17

＜ＹＳ−１１ＰＣ＞：航空自衛隊貨客混載輸送機。YS-11-300がベースで、操縦席と客席の間に貨物搭載スペースを設け、F-86戦闘機用J47エンジン収容コンテナやAIM-9Bミサイル収容コンテナを搭載できるようにしている。１機が納入された。参考：月刊軍事研究7,’17、月刊JWings8,’05、6,’02

＜ＹＳ−１１ファミリー＞

　＜ＹＳ−１１Ｅ＞：航空自衛隊の電子戦訓練機。YS-11C輸送機にJ/ALQ-3ECM装置を搭載したもので、後部両側面に冷却装置の張り出しがある。２機が改造され、1976年から電子戦訓練隊に配備された。１機は1991年、もう１機は1999年にYS-11EAに改造された。参考：月刊JWings6,’06、1,’00、1,’12、5,’14、月刊航空ファン2,’20

　＜ＹＳ−１１ＥＡ＞：航空自衛隊の電子戦訓練機。YS-11Eから1991年と1999年に１機ずつ改造され、1991年9月12日にYS-11E改という名称で初飛行した。電子装備をJ/ALQ-7電子妨害装置に更新し、胴体上下のレドームをブレードアンテナに変更、エンジンをT64-IHI-10Jに換装し、プロペラを３翅にしている。全長26.3m、全幅32m、全高9m、自重16トン、総重量24トン。エンジンはアリソン・石川島播磨重工製T64-IHI-10Jターボプロップ（3490軸馬力）双発、巡航速度490km、航続距離2500km。電子戦訓練隊／電子戦支援隊／電子戦隊に配備された。参考：月刊JWings1,’12、9,’17、1,’00、11,’03、6,’06、月刊航空ファン1,’15

　＜ＹＳ−１１ＥＬ＞：航空自衛隊のELINT機。J/ALR-1電子情報収集装置を搭載する。YS-11PCから１機とYS-11Cから３機の計４機（1984年にYS-11Cから２機？）が改造され、1990年代に全てEB型に改造された。参考：月刊航空ファン1,’15、2,’16、月刊JWings6,’06、5,’14、1,’00、1,’12

　＜ＹＳ−１１ＥＢ＞：航空自衛隊電子測定機。実際にはELINT機で、電波・無線通信傍受、レーダー探知分析を主任務とする。YS-11ELの電子装備をJ/ALR-2に更新したもので、機体上下部に２箇所ずつのELINT用アンテナフェアリングを持つ。エンジンをT64-IHI-10Jに換装して運用寿命を延長し、プロペラを３翅に換装、電波情報収集を容易にすべく上昇限度を9000mに引き上げた。電子戦能力はEP-3に匹敵するとされるが、低速で滞空時間が短いという欠点がある。全長26.3m、全幅32m、全高9m、自重16トン、総重量24トン。エンジンはアリソン・石川島播磨重工製T64-IHI-10Jターボプロップ（3490軸馬力）双発、巡航速度490km、航続距離2800km。1991年5月23日にYS-11EL改として初号機が引き渡されテストを開始、４機（YS-11ELからの改造。YS-11ELから２機と輸送機型から２機？）が1996年（1992年？）から航空総隊司令部飛行隊電子飛行測定隊に配備された。後にGPS航法への切り替えに対応した航空機データバスライン（信号処理回路）連接技術を適用する能力向上改修を行っており、この連接技術を開発した日本飛行機には令和2年度防衛基板整備協会賞が贈呈されている。2015年度に「YS-11EBの機体改修（BMD）」という名称の改修が日本飛行機に対して発注された。後継はRC-2。参考：月刊JWings11,’17、1,’00、11,’03、1,’12、5,’14、12,'20、月刊軍事研究1,’05、9,’05、12,’16、月刊航空ファン2,’11、1,’15、2,’16

　＜ＹＳ−１１ＦＣ＞：航空自衛隊飛行点検機（Flight Checker）。C-46Dの後継として1971年に１機が新造され、1990年にYS-11P輸送機から２機が改造されて飛行点検隊に配備された。３機それぞれ操縦の癖が違ったらしい。自動飛行点検装置の他、各種無線機、TACAN、電波高度計、自律航法装置などを搭載しており、実際に飛行して管制機材、航空保安施設、無線施設などの点検を行う。機上無線員が２名乗っており、TACAN、VOR、NDB、ILSローカライザ・グライドスロープなどの飛行点検では１名が機内でパネルオペレーター、１名が地上でセオドライトオペレーター（三脚に載せたセオドライトという機器により、飛行点検機のパスやコースを地上から測定する）を務め、PAPIやPARの点検では２名とも地上でセオドライトオペレーターとなる。全長26.3m、全幅32m、全高8.98m、最大離陸重量24.5トン。エンジンはロールスロイス社製ダートMk.542-10Kターボプロップ（離昇出力3060軸馬力）双発、最大速度245ノット・454km、実用上昇限度6100m、航続距離1761km。乗員５名（操縦士、フライトエンジニア、機上無線員２名、航空機整備員）。1992年、飛行点検装置をカナダのリットン社製J/AFIS-1自動飛行点検装置（アナログ式。自機位置はマルチDMEと手動カメラアップデートで補正）に換装した。2008年、飛行点検装置をドイツのエアロデータ社製AFIS-300（ウィンドウズOSとGPS搭載）に換装した。2015年12月22日、１機が退役した。2016年7月5日、航空幕僚監部が後継機の情報提供依頼書RFIを発出し、U-680Aが採用された。2021年3月17日、入間基地で151号機（YS-11Pからの改造機で、空自YS-11初号機）のラストフライトが行われ、3月19に退役し、全機除籍された。参考：月刊JWings1,’12、9,’17、12,'20、1,’00、5,’14、1,’12、7,’05、6,’06、7,’11、3,’16、12,’18、9,’19、6,'21、5,'22、月刊航空ファン1,’15、5,’16、2,’17

　＜ＹＳ−１１ＮＴ＞：航空自衛隊の航法訓練機（Navigation Trainer）。YS-11Cベースで、カーゴキャビンに航法訓練席を設け、胴体中央上部にループアンテナ用フェアリング２基を追加、その後ろに支柱付きのHFワイヤアンテナ２本を装着した。全長26.3m、全幅32m、全高9m、自重15.5トン、総重量24トン。エンジンはロールスロイス社製ダートMk.542-10Kターボプロップ（3060軸馬力）双発、巡航速度475km（453km？）、航続距離2300km。乗員・教官・学生計20名が搭乗する。1977年に１機が改造されて第３輸送航空隊に配備された。2012-13年に日本飛行機で整備を受けたが、この際に航法装置などを換装したらしく、胴体上面のループアンテナ用フェアリング２基とワイヤアンテナ２本を全て撤去した。2015年10月16日に用途廃止となり、美保基地で退役式典が行われた。その後の航法課程訓練は第401飛行隊C-130Hで実施している。参考：月刊JWings6,’06、5,’14、1,’00、1,’12、6,’14、3,’15、月刊航空ファン2,’16

　＜ＹＳ−１１Ｔ−Ａ＞：海上自衛隊の対潜機上作業練習機。P-2Jと同じ対潜哨戒装置をMAD以外ほぼ全て搭載し、胴体前部下面にAN/APS-80Eのレドームを取り付けた。兵装搭載能力は無いので、兵装関連の訓練はできない。低高度での訓練がメインなので、与圧装置を外したが、空調装置まで撤去したので、夏場には蒸し風呂になった。P-2Jに対応した練習機のため、P-3C導入後は機上作業訓練と航法訓練に用いられた。全長26.3m、全幅32m、全高8.98m、自重17トン、離陸重量24.5トン。エンジンはダートMk542-10Kターボプロップ（3025馬力）双発、巡航速度244ノット、最大速度461km、航続距離1230海里。乗員16名（24名？うち訓練生13名）。1969-73年度に６機が就役した。2011年5月31日に３機が除籍され、全機退役した。参考：月刊JWing6,’06、1,’00、7,’05、12,’10、月刊世界の艦船1,’04、1,’79増刊、1,’11、8,’11、6,'22、自衛隊装備年鑑1996

＜ＹＳ−１１ＡＰＵ消火用カートリッジ＞：自衛隊の火工品。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＹＳ−１１エンジン消火用カートリッジ＞：自衛隊の火工品。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＹＳ−１１航空機用タイヤ（メイン）＞：自衛隊のタイヤ。ブリジストン製。参考：月刊軍事研究1,’11

＜ＹＳ２０００＞：ヴィスビー級（コルベット）を参照。

＜ＹＳＡ−６Ｃ−１＞：自衛隊の運用支援装置。SH-60Kに搭載されている。東芝製。参考：月刊軍事研究2,’08、10,’08、4,’10

＜ＹＳＡ−６Ｃ−２＞：自衛隊のSH-60K用運用支援装置。東芝製。参考：月刊軍事研究12,’07、10,’08

＜ＹＳＡ−６Ｄ−１＞：自衛隊の運用支援装置。東芝製。参考：月刊軍事研究8,’18

＜ＹＳＡ−６Ｄ−２＞：自衛隊の運用支援装置。東芝製。参考：月刊軍事研究4,’18

＜ＹＳＣ−９Ｂ＞：自衛隊の符号変換器。光電製作所製。参考：月刊軍事研究2,’08

＜ＹＳＣ−１２−２＞：自衛隊の秘匿装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’14

＜ＹＳＣ−１７＞：自衛隊の符号変換器。光電製作所製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＹＳＣ−１７−１＞：自衛隊の符号変換器。光電製作所製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＹＳＣ−１７−２＞：自衛隊の符号変換器。光電製作所製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＹＳＣ−１７−３＞：自衛隊の符号変換器。光電製作所製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＹＳＣ−２１＞：海上自衛隊の秘話装置・秘匿装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’06、7,’16

＜ＹＳＣ−２３＞：自衛隊の秘話装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＹＳＣ−２３−１＞：海上自衛隊の秘匿装置。多重データ回線にも対応する。あさひ型護衛艦に搭載された。日本電気製。参考：月刊世界の艦船9,’18、月刊軍事研究1,’14

＜ＹＳＣ−２３−２＞：自衛隊の秘匿装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’15

＜ＹＳＣ−２４＞：自衛隊の秘匿装置。光電製作所製。参考：月刊軍事研究5,’13

＜ＹＳＣ−２７＞：自衛隊の秘匿装置。光電製作所製。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＹＳＣ−３０＞：自衛隊の秘匿装置。光電製作所製。参考：月刊軍事研究5,’12

＜ＹＳＣ−３２＞：自衛隊の秘匿装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’15

＜ＹＳＣ−３２−１＞：海上自衛隊の秘匿装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＹＳＣ−３２−３＞：自衛隊の秘話装置。潜水艦に搭載されている。日本電気製。参考：月刊軍事研究8,’07、2,’09

＜ＹＳＣ−３２−４＞：自衛隊の秘匿装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜ＹＳＣ−３２−５＞：海上自衛隊の秘匿装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＹＳＣ−３２−６＞：海上自衛隊の秘匿装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＹＳＣ−３２−７＞：自衛隊の秘匿装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’11

＜ＹＳＤ−６Ｄ−２＞：自衛隊の運用支援装置。東芝製。参考：月刊軍事研究7,’17

＜ＹＳＨ−２Ｅ＞：UH-2ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＹＳＨ−２Ｇ＞：UH-2ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＹＳＱ−１−１＞：自衛隊の入出力盤。沖電気工業または三波工業製。参考：月刊軍事研究4,’08

＜ＹＳＱ−２Ｃ＞：自衛隊のデータターミナルセット。ネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究11,’13、5,’17

＜ＹＴ＞：海上自衛隊の船種記号で、曳船を表す。

＜ＹＴ−０４＞：海上自衛隊曳船260トン型、曳船04号。2015年12月11日就役、佐世保港務隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＴ−０５＞：海上自衛隊曳船260トン型、曳船05号。2016年1月12日就役、舞鶴港務隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＴ−０６＞：海上自衛隊50トン型曳船、曳船06号。2015年12月21日就役、横須賀港務隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＴ−０７＞：海上自衛隊50トン型曳船、曳船07号。2015年11月27日就役、舞鶴港務隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＴ−０８＞：海上自衛隊260トン型曳船、曳船08号。2017年1月31日就役、佐世保警備隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’17

＜ＹＴ−０９＞：海上自衛隊50トン型曳船、曳船09号。2017年3月10日就役、呉警備隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’17

＜ＹＴ−１０＞：海上自衛隊260トン型曳船、曳船10号。2018年3月23日就役、横須賀港務隊に配備された。2020年3月19日、横須賀に初入港するDDG-179まやを吉倉桟橋に着桟させた。参考：月刊世界の艦船7,’18、6,’20

＜ＹＴ−１１＞：海上自衛隊260トン型曳船、曳船11号。2018年3月23日就役、大湊港務隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’18

＜ＹＴ−１２＞：海上自衛隊260トン型曳船、曳船12号。淡路島の栗之浦ドックで建造され、2019年2月25日に阪神基地隊で海自に引き渡されて横須賀港務隊員が横須賀基地への回航を開始した。2月28日就役、横須賀基地で式典が行われ、横須賀港務隊に配備された。参考：朝雲、月刊世界の艦船7,’19

＜ＹＴ−１３＞：海上自衛隊260トン型曳船、曳船13号。京浜ドックで建造された。2020年12月22日就役、横須賀地方隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜ＹＴ−１４＞：海上自衛隊260トン型曳船、曳船14号。京浜ドックで建造された。2021年3月16日就役、佐世保地方隊に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜ＹＴ−１５＞：海上自衛隊260トン型曳船、曳船15号。栗之浦ドックで建造された。2021年12月14日就役、佐世保に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’22

＜ＹＴ−１６＞：海上自衛隊260トン型曳船、曳船16号。栗之浦ドックで建造された。2022年8月30日進水。参考：月刊世界の艦船11,’22

＜ＹＴ−１７＞：海上自衛隊260トン型曳船、曳船17号。栗之浦ドックで建造された。2023年7月6日進水。参考：月刊世界の艦船10,’23

＜ＹＴ−２１＞：ASR-431（特務艇）を参照。

＜ＹＴ−２３＞：AST-421（特務艇）を参照。

＜ＹＴ−２５Ｂ＞：T-25練習機ファミリーを参照。

＜ＹＴ−３８＞：T-38シリーズ（練習機）を参照。

＜ＹＴ−５８＞：海上自衛隊曳船58号。2015年4月13日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＴ−６０＞：海上自衛隊曳船60号。2015年10月18日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＴ−６１＞：海上自衛隊曳船61号。2015年12月15日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＴ−６２＞：海上自衛隊曳船62号。2016年10月26日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’17

＜ＹＴ−６３＞：海上自衛隊曳船63号。2018年3月9日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’18

＜ＹＴ−６４＞：海上自衛隊曳船64号。2016年2月12日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＴ−６５＞：海上自衛隊曳船65号。2017年3月17日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’17

＜ＹＴ−６６＞：海上自衛隊曳船66号。2018年3月9日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’18

＜ＹＴ−６７＞：海上自衛隊曳船67号。2019年2月8日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’19

＜ＹＴ−６８＞：海上自衛隊曳船68号。2020年12月22日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜ＹＴ−６９＞：海上自衛隊曳船69号。2021年3月16日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜ＹＴ−７０＞：海上自衛隊曳船70号。2021年12月14日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’22

＜ＹＴ−８９＞：海上自衛隊曳船58号型19番船、曳船89号。2001年3月16日竣工、呉港務隊に配備された。参考：月刊世界の艦船6,’01

＜ＹＴ−９０＞：海上自衛隊曳船58号型20番船、曳船90号。2001年3月16日竣工、大湊港務隊に配備された。参考：月刊世界の艦船6,’01

＜ＹＴ−９５＞：海上自衛隊曳船260トン型。参考：JShips VOL.70

＜ＹＴ−９９＞：海上自衛隊曳船。長崎造船製。参考：月刊軍事研究9,’11

＜ＹＴ−８０２＞：アメリカ海軍YT-802級大型港内曳船１番船ヴァリアント（Valiant）。参考：月刊世界の艦船5,’14

＜ＹＴ−８０２級＞：アメリカ海軍大型港内曳船。背の高いガラス張りの操舵室を持ち、全周視界が確保されている。前甲板に放水銃２基を持つ。全長27.4m、排水量410トン。主機はディーゼル２基、出力3600馬力、コルトノズル付きショッテル・プロペラ２軸推進、速力12ノット。曳航力42トン（前進時）／45トン（後進時）。YT-802ヴァリアントやYT-806プヤラップなどが2010年から就役した。参考：月刊世界の艦船2,’13、5,’14

＜ＹＴ−８０６＞：アメリカ海軍YT-802級大型港内曳船プヤラップ（Puyallup）。2012年9月1日、横浜港で９都県市防災訓練に参加。参考：月刊世界の艦船2,’13

＜ＹＴＢ−７６０級＞：アメリカ海軍大型港内曳船。上部構造物舷側にはローラー式フェンダーが付いており、空母などの舷側に接触しないよう、マストは折り畳み式になっている。操舵室前後に放水銃を持つ。全長33.2m、満載排水量356-362トン。主機はディーゼル１基１軸2000馬力、速力12ノット。乗員10-12名。YTB-763マスキーゴンやYTB-798オペライカなど75隻が1961-75年に就役した。参考：月刊世界の艦船1,’10、4,’15

＜ＹＴＢ−７６３＞：アメリカ海軍YTB-760級曳船マスキーゴン（Muskegon）。参考：月刊世界の艦船1,’10

＜ＹＴＢ−７９８＞：アメリカ海軍YTB-760級曳船オペライカ（Opelika）。参考：月刊世界の艦船4,’15

＜ＹＴＥ＞：海上自衛隊の船種記号で、練習船を表す。

＜ＹＴＥ−０１＞：LSSL-451（警備船）を参照。

＜ＹＴＥ−０２＞：LSSL-452（警備船）を参照。

＜ＹＴＥ−０３＞：LSSL-453（警備船）を参照。

＜ＹＴＥ−０４＞：LSSL-440（警備船）を参照。

＜ＹＴＥ−０５＞：LSSL-423（警備船）を参照。

＜ＹＴＥ−０６＞：LSSL-442（警備船）を参照。

＜ＹＴＥ−０７＞：LSSL-422（警備船）を参照。

＜ＹＴＥ−０８＞：PF-282（警備船）を参照。

＜ＹＴＥ−０９＞：PF-298（警備船）を参照。

＜ＹＴＥ−１０＞：MSC-658（掃海艇）を参照。

＜ＹＴＥ−１２＞：海上自衛隊練習船12号型、練習船12号。2016年3月22日に除籍された。参考：月刊世界の艦船1,’11、7,’16

＜ＹＴＥ−１３＞：海上自衛隊練習船。平成12年度計画で建造された。参考：月刊世界の艦船1,’11

＜ＹＴＥ−１４＞：海上自衛隊170トン型練習船、練習船14号。2015年12月15日就役、第１術科学校に配備された。参考：月刊世界の艦船7,’16

＜ＹＴＵ−６２９４Ｊ２＞：自衛隊の電子管。丸文が受注している。参考：月刊軍事研究5,’17

＜Ｙｕ＞：中国軍の魚雷・対潜ミサイル名称で、魚（Yú）のこと。参考：月刊世界の艦船4,’21

＜Ｙｕ−１＞：53-51海外シリーズ（魚雷）を参照。

＜Ｙｕ−１Ａ＞：53-51海外シリーズ（魚雷）を参照。

＜Ｙｕ−２＞：Mk46海外シリーズ（短魚雷）またはRAT-52海外シリーズ（対潜ロケット）を参照。

＜Ｙｕ−３＞：SET-65E海外シリーズ（魚雷）を参照。

＜Ｙｕ−４＞：SEAT-60海外シリーズ（魚雷）を参照。

＜Ｙｕ−５＞：中国海軍の潜水艦発射型対潜魚雷、別名は魚５。全長7.8m、直径0.533m、炸薬重量400kg。オットー燃料による斜盤機関推進、雷速50ノット、航走距離30km。最大運用深度400m。誘導は有線＋アクティブ／パッシブ音響。1989年に就役した。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17

＜Ｙｕ−６＞：中国海軍の潜水艦発射型対艦・対潜長魚雷、別名は魚６。1970年代末から1980年代初めに漁師が拾ったアメリカ海軍Mk48長魚雷を1995年からコピーしたとされるが、開発に難渋し、ロシア海軍53-65魚雷の技術も継ぎ足して完成させたらしい。全長6.7m強、直径0.533m。主機はオットー燃料による斜盤機関、推進はポンプジェット（９翅×２の二重反転プロペラ周囲にシュラウドを装着）、最大雷速65ノット、航走距離45km（低速）。誘導は有線＋アクティブ／パッシブ音響＋航跡追尾。2005年頃に実用レベルに達したらしく、039型宋級、039A型元級、093型商級、094型晋級に搭載された。後に電動モーター版のYu-9を作ったところを見ると、航走雑音がかなり高いようである。2018年12月、ベトナムのフーエン州に漂着しているのが発見された。参考：月刊軍事研究9,’10、月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17、3,’13、6,’14、4,’22

＜Ｙｕ−７＞：中国海軍の水上艦・潜水艦発射型短魚雷。Mk46または（及び？）A244Sがベースらしく、1994年に配備された。全長2.7m（2.6m？）、直径0.324m、重量235kg、炸薬重量45kg。動力はオットー燃料による斜盤機関、推進は二重反転プロペラ、雷速42-43ノット（45ノット以上？）、航走距離10-15km。最大運用深度400m。誘導はアクティブ／パッシブ音響。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、4,'22、3,’13、3,’18、4,’21、7,’21

＜Ｙｕ−８＞：中国海軍の対潜ミサイル。射程が長く、TASSで探知した遠距離目標を攻撃できるとみられ、飛翔中に目標データを２回更新して正確性を期す。弾頭はAPR-3E短魚雷らしいが、Yu-7/Yu-11説もある。全長5m、弾頭（短魚雷）直径0.324m、重量700kg以下。飛翔速度600ノット（1111km）、射程30km（50km説あり）。短魚雷の目標探知距離1.1-2.5km。航空機、水上艦（VLS）、潜水艦、陸上から発射可能。参考：月刊世界の艦船4,’18、6,’14、2,’20、4,’21

＜Ｙｕ−９＞：中国海軍の対艦・対潜長魚雷、魚９。Yu-6を二次電池による電動モーター推進に変更したものである。弾頭部にはナトリウム粉末が詰まっており、炸裂すると海水に接触して2000℃の高温高圧水素ガスを発生し、目標を破壊する。2012年から運用された。参考：月刊世界の艦船4,'22、11,’16、11,’17

＜Ｙｕ−１０＞：中国海軍が開発している長魚雷。Yu-9の性能向上型である。最大雷速72ノット、最大航走距離80km。参考：月刊世界の艦船4,'20、3,’18

＜Ｙｕ−１１＞：中国海軍の短魚雷。Yu-7をポンプジェット推進に変更して航走距離を延伸すると共に雑音を低減したものである。航走距離11km（雷速50ノット）／30km（雷速26ノット）。最大運用深度600m。2012年頃から運用された。参考：月刊世界の艦船3,’18、4,'21、7,’21

＜Ｙｕ−７０／１０２Ｅ＞：プロジェクト4202（極超音速兵器）を参照。

＜Ｙｕ−７１＞：プロジェクト4202（極超音速兵器）を参照。

＜ＹＵＨ−１Ｂ＞：UH-1シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＹＵＨ−１Ｄ＞：UH-1シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＹＵＨ−２Ａ＞：UH-2シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＹＵＨ−６０Ａ＞：UH-60シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＹＵＨ−６１Ａ＞：ボーイング・バートルがUH-60Aの対抗馬として開発した汎用ヘリ。振動が大きく、採用されなかった。参考：アメリカ空軍の第一線機

＜ＹＶ＞：アメリカ海軍の艦種記号で、ドローン管制艇を表す。参考：アメリカ揚陸艦史

＜ＹＶ＞：海上自衛隊の船種記号で、設標船を表す。

＜ＹＶ１０ＺＣ１５／２０�T＞：海上自衛隊の掃海艇用非磁性エンジン。三菱重工が開発した。YV20ZCを非磁性化し、10気筒に減らして定格出力も下げている。非磁性化率47.3%（重量ベース52%）、重量3.15トン。回転数毎分1350、出力600馬力。次第に非磁性化率を向上させ、最終搭載艦のMSC-629かつらでは88%になっていた。参考：丸スペシャルNo.78、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＹＶ１２ＺＣ１５／２０�T＞：海上自衛隊の掃海艇用エンジン。三菱重工が開発した。YV10ZC15/20を12気筒にして出力を720馬力に強化している。非磁性化率88-89%。参考：丸スペシャルNo.78、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＹＶ２０ＺＣ＞：海上自衛隊の魚雷艇用ディーゼルエンジン。三菱重工が太平洋戦争中から設計し、完成は戦後になった。Ｖ型20気筒２サイクル直結ブロワー付きターボチャージド高速ディーゼルで、減速歯車装置を経て推進軸に結合されている。重量6.6トン（直結付属品含む）。出力2000馬力、回転数毎分1600回転。魚雷艇１号型、３号型、５号型、７号型に搭載された。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＹＷ＞：海上自衛隊の船種記号で、水船を表す。

＜ＹＷ１５＞：海上自衛隊水船12号型、水船15号。2000年3月21日に除籍された。8月4日、曳船72号に曳航されて舞鶴を出港。湾外ではDD-124みねゆきが曳航した。8月5日、若狭湾北方で射爆訓練の標的となり、沈められた。参考：月刊世界の艦船11,’00

＜ＹＷ１７＞：海上自衛隊水船17号。2022年1月21日に除籍された。参考：月刊世界の艦船7,’22

＜ＹＷ２５＞：海上自衛隊310トン型水船、水船25号。全長37.7m、幅6.8m、深さ3.6m、吃水2.7m、載貨重量310トン。主機はディーゼル、出力360馬力、２軸推進、速力９ノット。2021年10月20日、警固屋船渠で進水。2022年1月21日就役、大湊港第６突堤に着岸し、大湊警備隊に配備された。参考：月刊世界の艦船1,’22、7,’22、朝雲

＜ＹＷ２６＞：海上自衛隊310トン型水船。全長37.7m、載貨重量310トン。主機はディーゼル、出力360馬力、２軸推進、速力９ノット。2022年3月30日、警固屋船渠で進水した。参考：月刊世界の艦船6,’22

＜ＹＷ３０４＞：YW531装甲車ファミリーを参照。

＜ＹＷ３０７＞：YW531装甲車ファミリーを参照。

＜ＹＷ３０９＞：YW531装甲車ファミリーを参照。

＜ＹＷ３８１＞：YW531装甲車ファミリーを参照。

＜ＹＷ５３１シリーズ＞：中国軍の装甲兵員輸送車。初の国産装甲兵員輸送車で、2000両が配備された。北朝鮮やイラクなどに輸出されている。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＹＷ５３１Ａ＞：公式名称は63式装甲兵車だが、人民解放軍ではこう呼んでいる。西側名称K-63、M1967、M1970。車体は装甲鋼板の全溶接構造で、車体前部右に車長席、前部左に操縦手席があり、操縦手席後方にもう１席用意されている。その後ろが機関室で、6150式Ｌ型液冷ディーゼル（260馬力）と機械式トランスミッション（前進５段・後進１段）を収容する。車体後部は兵員室で、歩兵10名を収容可能。車体中央上部に防楯無しの12.7mm機銃を搭載する。下部転輪はシングルタイプ片側４枚、起動輪は前部、誘導輪は後部にあり、上部転輪は無い。サスペンションはトーションバー式。短いスカートを装備する。車体前面にトリムベーンを持ち、履帯駆動で時速6kmの水上航行が可能。装甲が薄いのと、故障が多いのが難点である。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊グランドパワー10,’03

　＜ＹＷ５３１Ｃ＞：改良型。1980年代に開発された。自衛武装をオープントップの12.7mm銃塔（1120発）とし、エンジンをBF8L413F空冷ターボ・ディーゼルに換え、NBC防護装置を追加、トランスミッションを油圧式とした。これに伴い従来の車長席を廃止し、操縦手席後方の席を新たな車長席にした。全長5.48m、全幅2.98m、全高2.85m、重量12.6トン。エンジンはBF8L413F空冷ターボ・ディーゼル（320馬力）、最大速度66km、航続距離500km。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＹＷ５３１Ｈ＞：YW531Cの改良型、人民解放軍呼称85式装甲兵車。1988年に制式化された。車体を延長すると共に幅も広げ、下部転輪をダブルタイプ片側５組に換え、上部転輪片側３個を追加した。車体前部左が操縦手席、その後ろが車長席、右が機関室である。車体後部が兵員室で、側面には左に２基・右に１基の射撃ポートとペリスコープが付く。全長6.12m、全幅3.06m、全高2.59m、重量13.6トン。最大速度65km、航続距離500km。履帯による浮航能力を持ち、水上航行速度6km。タイやミャンマーにも輸出されている。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊丸3,’13

　＜ＹＷ５３４＞：YW531Hの改良型、別名89式装甲兵車。車体を延長し、幅を広げたもので、兵員室側面には左に２基・右に3-4基または左に３基・右に４基の射撃ポートとペリスコープがあり、車体前部両側に４連装発煙弾発射機を搭載する。戦闘重量14.5トン。エンジンは空冷ディーゼル（320馬力）、最大速度65km。乗員２名＋乗車歩兵13名。参考：月刊軍事研究6,’07、月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ＹＷ５３１ファミリー＞

　＜ＹＷ３０４＞：自走迫撃砲型。YW531Cの兵員室に82mm迫撃砲を搭載し、上面ハッチを円形の両開き式とした。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＹＷ３０７＞：歩兵戦闘車型。YW534の兵員室上部に25mm機関砲と7.62mm機銃を装備した１名用砲塔を搭載した。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＹＷ３０９＞：歩兵戦闘車型、別名85式歩兵戦闘車。YW531HにBMP-1のコピーであるWZ501の砲塔を搭載したものである。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＹＷ３８１＞：自走120mm迫撃砲型。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＹＷ５３４戦車駆逐車＞：自走対戦車ミサイル車両。兵員室をかさ上げし、レッドアロー対戦車ミサイルを兵員室上に搭載している。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＹＷ７０１＞：指揮車型。YW531Aの後部兵員室を高くして通信機、観測装置、補助電源装置などを搭載している。自衛用に対空用54式12.7mm機銃を装備する。乗員は車長、操縦手、機銃手、指揮・統制要員。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊グランドパワー3,’95

　＜ＹＷ７０１Ａ＞：指揮車型。YW531CにYW701と同様の改修を施している。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＹＷ７０２＞：指揮車型。YW531Cの兵員室天井をかさ上げして指揮通信装備を搭載したもので、車体後面左にテレスコピック・アンテナを追加している。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＹＷ７４０＞：救急車型で、YW750かも。YW531Aの兵員室天井をかさ上げし、看護兵２名と担架４床または軽傷者８名を収容可能とした。水上航行能力を持つ。参考：月刊グランドパワー10,’03、月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜コマンドポスト＞：PLZ45システム用コマンドポスト。射撃指示コンピュータ、GPS、通信コンピュータ、通信機、電源、指揮官・オペレータ用コンソール、プリンタ、地図ボードを搭載している。各車両の位置の指示、情報収集、射撃データ送受信・計算、射撃プラン準備、射撃命令、他の部隊への中継などを行う。参考：月刊軍事研究4,’00

　＜前進観測車＞：PLZ45システム用前進観測車。レーザー測距器、TVカメラ、熱線映像装置、通信処理装置、ディスプレイ・コンソール、通信機、電源などを搭載する。他に４輪駆動車に同システムを搭載したものもある。目標捕捉や射撃地点の計測などを行う他、コマンドポストの代わりに自走砲の指揮を執ったりする。参考：月刊軍事研究4,’00

＜ＹＷ５３１海外シリーズ＞

　＜ＹＷ５３１（イラク陸軍）＞：イラク陸軍の装甲兵員輸送車。車体両側面にガンポートが２つずつ用意されている。全長5.476m、全幅2.978m、全高2.58m、戦闘重量12.60トン。エンジンはBF8L413Fディーゼル（Ｖ型８気筒、320馬力）、最大速度65km、燃料搭載量450リットル、航続距離500km。自衛用として兵員室上面に12.7mm機銃１丁（1120発）を装備する。乗員２名＋乗車歩兵13名。湾岸戦争時、機械化部隊に600両を配備していた。参考：月刊軍事研究10,’09、月刊PANZER12,’04

＜ＹＷ５３１海外ファミリー＞

　＜多連装ロケット搭載型（北朝鮮軍）＞：北朝鮮軍多連装ロケットランチャー。24連装107mmロケットランチャーを搭載している。参考：月刊PANZER5,’03

＜ＹＷ５３４＞：YW531装甲車シリーズを参照。

＜ＹＷ５３４戦車駆逐車＞：YW531装甲車ファミリーを参照。

＜ＹＷ５３５＞：90式装甲兵員輸送車シリーズを参照。

＜ＹＷ７０１＞：YW531装甲車ファミリーを参照。

＜ＹＷ７０１Ａ＞：YW531装甲車ファミリーを参照。

＜ＹＷ７０２＞：YW531装甲車ファミリーを参照。

＜ＹＷ７４０＞：YW531装甲車ファミリーを参照。

＜Ｙ委員会＞：海上警備隊の創設と、それに伴いアメリカから供与される艦船の受け入れを行うため日本側が設置した委員会で、岡崎勝男官房長官が柳沢米吉海上保安庁長官と山本善雄旧海軍少将（元海軍省軍務局次長）に依頼して設立、山本氏が委員長となり、柳沢海上保安庁長官、海保警備救難監、元日本海軍将校７名からなる委員９名、臨時委員１名（海上保安庁次長）、委員補佐15名（海保８名、第２復員省７名）で構成された。Ｙは陸海軍のアルファベット逆順（陸軍がＺ、海軍がＹ）をとったとも、柳沢海上保安庁長官と山本委員長の頭文字をとったともいわれる。1951年10月31日に初会合を開催し、Ｙ機構という秘匿名称でアメリカ側（委員長のアメリカ極東海軍司令部参謀長以下７名）と共に海上警備隊の構想を練り上げ、1952年1月までに完成させた。1952年4月25日に最後の会合が行われた。定例委員会18回、臨時委員会11回、アメリカ側との合同委員会３回を実施している。関連資料は９分冊に纏められて1968年に海上幕僚長に渡され、永らく海幕長室内の金庫で門外不出になっていたが、2002年に公開され、2007年3月に防衛研究所に移管され、戦史研究センター史料室で一般公開された。参考：歴史群像8,’15、日本の防衛戦力Part3、月刊世界の艦船1,’79増刊、6,’22

＜Ｙ型潜水艦＞：667型シリーズ（潜水艦）を参照。

＜Ｙ金物＞：日本海軍の港湾攻撃用潜水艇。構造は甲標的丙型とほぼ同じで、魚雷発射管の代わりに音響または磁気機雷４個を搭載し、港湾に仕掛ける。１隻のみ試作された。参考：日本潜水艦物語、月刊世界の艦船9,’13増刊

＜Ｙコード受信ユニット＞：自衛隊の機器。アメリカ空軍省に発注している。参考：月刊軍事研究5,’13

＜Ｙサービス＞：イギリス空軍の無線傍受・情報分析部隊。第２次大戦時にドイツ空軍が発信する無線信号を傍受し、兵力規模や攻撃目標などを解析、迎撃に役立てた。参考：兵器最先端５

＜Ｙ作戦＞：太平洋戦争時、アメリカ軍がサイパン島に上陸した直後の昭和19年6月16-19日に大本営海軍部が計画したサイパン島逆上陸作戦。6月19日からのマリアナ沖海戦に大敗して制海権と艦上機戦力を失い、6月22日の陸海軍作戦課長級の打ち合わせでは陸軍で作戦に投入できる航空機が36機しか無いと判明、制空権を得られる見込みも立たず、6月24日に計画中止になった。参考：比島決戦

＜Ｙ装置＞：ドイツ空軍が第２次大戦時に使用した爆撃航法システム、別名ウータン（ドイツ神話の１つ目の神）。Ｘ装置の後継で、爆撃機誘導電波と目標座標表示電波を統合している。使用電波は42.1MHz及び42.9MHz。誘導電波は高いホイッスル音で、地上局のアンテナから爆撃機に向けて発信され、爆撃機側で波長を変更して地上局に送り返す。この時間差により爆撃機の距離を誤差0.00022%（400km先で誤差91.43m）で測定する。別のアンテナからは１分間に180の指令を入力できる複雑なモールス信号式方位電波が送信され、機上の自動認識装置がそれを受け取って自動操縦装置を動かし、機体を目標への飛行コース上に維持する。目標上空に到達したところで地上局から指令が出され、爆弾が投下される。１つの地上局で爆撃機を正確に誘導できるが、爆撃機から電波を送信するので逆探知される、自動認識装置は人間よりも欺瞞されやすいといった欠点があった。1940年末頃から運用されたが、イギリスはエニグマ暗号の解読で存在を掴み、ＹサービスやELINT機で使用波長を分析し、２ヶ月後の1941年1月末にはベニト妨害装置を開発して対抗、更にドミノと呼ばれる妨害電波送信局を設置して南イングランド全域をカバーした。墜落した機体から回収したＹ装置も解析し、1941年3月には完全な対抗措置を講じている。参考：連合軍の傑作兵器駄作兵器

＜Ｙ標的＞：甲標的シリーズを参照。

＜Ｙフォートシステム＞：Ｙフェンス社が開発した移動式堡塁システム。折り畳み式のメッシュキューブに土を詰めて積み上げ、天井の梁としてグラスファイバーベースの複合材を設置、屋根として金属製のシートを敷いて更に土入りメッシュキューブを載せ補強する。キューブは大きさ1.05m×1.05m×1.00m、空虚重量20kg。40-50名を収容する堡塁なら１個小隊が４時間で組み立てられる。イスラエル軍がHESCO移動バンカーシステムの後継として2012年7月からテスト中。参考：月刊軍事研究1,’13

＜Ｙ砲＞：Y gun。両舷用爆雷投射機の通称で、形からこの名前が付いた。Mk1爆雷投射機または67式爆雷投射機を参照。参考：艦船メカニズム図鑑

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