＜ネ一〇＞：TR10（ジェットエンジン）を参照。
＜ネ一〇改＞：日本軍のジェットエンジン。ネ一〇の改良型で、遠心圧縮機の前に４段の軸流式圧縮機を取り付けて回転数を落としている。参考：月刊航空情報11,’10
＜ネ一二＞：海軍空技廠発動機部（トップは種子島時休大佐）の開発したジェットエンジン。ネ一〇改の改良型である。推力320kg。推力不足の上、30分の連続運転でタービンブレードにクラックを生じるといった問題があり、潜水艦でドイツからジェットエンジンの資料が持ち込まれると種子島大佐は昭和19年10月に開発中止を決定し、ドイツの資料を基にしたネ二〇を開発することとなった。参考：歴史群像8,’08、月刊航空情報11,’10、陸海軍学校と教育
＜ネ二〇＞：日本初の実用ジェットエンジンで、ネは燃焼式噴射推進装置の略。昭和19年7月に潜水艦で届けられたドイツ軍BMW003Aジェットエンジン・Jumo004Bジェットエンジンなどのデータを元に、軸流ブロワーを搭載したジェットエンジンとして昭和20年1月から海軍空技廠で設計され、3月1日に出図を完了、突貫工事で3月20日に全部品を完成させ、3月26日に生産初号機で初の試運転を行った。その後圧縮機を３回、燃焼室を５回、タービンを６回、推力軸受けを３回改修するなどし、更にアルコールや松根油を燃料として使用するテストも行っている。4月、空襲を避けて神奈川県秦野町に疎開し、開発組織は海軍空技廠噴進部に改称された。ニッケル不足からくるタービンブレードの亀裂に最後まで悩まされたが、橘花隊司令と検討して妥協した。生産は海軍空技廠の他、石川島、三菱、中島、日立でも行われている。6月1日、生産８号機を中島飛行機小泉工場に出荷。6月12-21日、生産６号機を使用して連続65分運転を10回、計10時間50分の耐久テストに成功。6月15日、生産９号と10号を橘花搭載用に出荷した。6月22日、５時間30分の連続運転に成功した。7月31日、石川島製エンジン５基が海軍に納入された。全長2.704m、重量474kg。推力490kg。圧縮機は軸流式８段、回転数毎分11000回転。寿命は30-40時間程度である。戦後に石川島製エンジン１基がアメリカに接収され、クライスラー社に貸与されて調査が行われた。その後ノースロップ工科大学に保存されていたが、1973年10月5日に入間基地で行われた第４回国際航空宇宙ショーで展示され、そのままIHIに永久無償貸与という形で引き渡され、IHIそらの未来館（社員向け史料館。一般には非公開）に展示されている。設計図のコピーは入間基地で保管中。T-1B練習機用J-3エンジンのベースになった。参考：丸エキストラ版No.114、朝雲、月刊丸3,'18別冊、自衛隊装備年鑑1996、ジェット戦闘機、歴史群像8,’08、月刊航空情報11,’10
＜ネ１３０＞：日本軍の試作ジェットエンジン。ドイツの軸流式ジェットエンジンを参考に、石川島が開発を担当した。直径850mm、自重930kg。圧縮機は軸流式７段。静止推力908kg。昭和20年7月のテストでは推力1000kgを達成した。震電改に搭載予定だった。参考：月刊丸8,’95、丸エキストラ版No.114
＜ネ２０１＞：日本軍の試作ターボプロップ・エンジン。圧縮機は軸流式19段、外径784-980mm、圧力比4.21、回転数4200rpm。燃焼室は直流カン型４基。タービンは軸流式５段、タービン出力6720馬力、プロペラ出力1870馬力、ジェット推力360kg。初号機が昭和19年7月に完成し、改良型が昭和20年4月に試運転を行ったところで終戦を迎えた。参考：月刊丸2,’07
＜ネ２３０＞：日本軍の試作ジェットエンジン。ドイツの軸流式ジェットエンジンを参考に、中島と日立が開発した。参考：丸エキストラ版No.114
＜ネ３３０＞：日本軍の試作ジェットエンジン。ドイツの軸流式ジェットエンジンを参考に、三菱が開発した。参考：丸エキストラ版No.114
＜ネアルコス＞：ギリシャ海軍キモン級フリゲート２番艦Nearchios。2022年7月、ファースト・スチール・カットを実施。参考：月刊世界の艦船1,’24
＜ネイヴァル・グループ＞：フランスの軍事会社Naval Group。株式の75%はフランス政府が保有しており、準国営企業である。DCNSから2017年6月に改編されて創設された。参考：月刊世界の艦船12,’17、10,’18
＜ネイヴァル・スマーター１００＞：NS100（レーダー）を参照。
＜ネイヴァル・ヘルファイア＞：AGM-114M（ミサイル）を参照。
＜ネイヴァル・ホリデイ＞：海軍の休日。ロンドン軍縮条約で補助艦艇にも厳しい軍備制限が出されたため、海軍の建艦が世界中で鈍ったことから、この名称が付いた。ただし装備の内容に関しては充実化が図られており、実用化の目処が立った短波通信などの分野では大きな進歩が得られている。参考：海軍技術研究所
＜ネイヴィー・ブルー・システム＞：アメリカ海軍メジャー21塗装の別名。参考：歴史群像4,’17
＜ネイヴィー・リーグ＞：アメリカ海軍協会。1902年に創設された民間のアメリカ海軍・海兵隊・沿岸警備隊・米国籍商船隊支援団体で、年会費50ドルを支払えばアメリカ国民なら誰でも会員になれる。会員数は2010年で45000名。毎年春に海軍関連兵器展示会（Navy League Sea Air and
Space Exposition、通称Navy League Show）を主催している。参考：月刊世界の艦船8,’10、月刊軍事研究6,’08、7,’12
＜ネイヴィー・ワン＞：大統領の乗ったアメリカ海軍機のコールサイン。
＜寧海＞：PCL-1（駆潜艇）を参照。
＜甯海＞：中華民国海軍甯海級軽巡洋艦１番艦Ning Hai。1932年7月竣工。日華事変中の1937年9月、南京下流にある江陰要塞で九四式艦爆と九六式艦爆の急降下爆撃を受けて大破擱座し、河用砲艦保津に鹵獲された。1938年4月下旬から浮揚作業を実施。一旦浮揚したが再度擱座してしまったため、再度浮揚作業を行い、5月下旬に成功した。主機に損傷は無く、整備の後に自力航行して6月10日に相生に入港した。1944年6月、日本海軍艦籍に編入され、海防艦五百島となった。参考：月刊世界の艦船5,’19、小艦艇入門、近代巡洋艦史
＜寧海級＞：台湾海軍駆潜艇ニンハイ級。小型潜水艇・特殊工作員の侵入阻止、漁業保護を任務とする。全長32m、全幅9m、吃水1.8m、満載排水量143トン。主機はディーゼル、出力4890馬力、３軸推進、速力40ノット。兵装は40mm単装機関砲１門、20mm単装機関砲１門、爆雷投下軌条２条。機雷敷設も可能。乗員18名。PCL-1寧海、PCL-2安海、PCL-3、PCL-5、PCL-6、PCL-7、PCL-8、PCL-9の８隻が就役した。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版
＜甯海級＞：中華民国海軍軽巡洋艦Ning
Hai級。日本で設計され、甯海は日本の播磨造船所で、平海は中国で建造された。武装は強力だが、足はあまり速くなく、装甲も薄く、性格としては大型砲艦か海防艦に近い。全長109.7m、幅11.9m、吃水4m、基準排水量2526トン。主機は蒸気タービン、出力9500馬力、２軸推進、速力22.3ノット。兵装は50口径三年式14cm連装砲３基、7.6cm単装高角砲６門（平海は３門）、533mm魚雷連装発射管２基（船首楼直後両舷）。甯海はAB-3または辛式一型水偵１機（２機？）を搭載できるが、カタパルトは無く、デリックで水上に降ろして発進させる。平海は航空装備を廃止した。乗員320名。甯海と平海が1932-36年に竣工した。参考：近代巡洋艦史、月刊世界の艦船5,’19
＜ネイザン・ヘイル＞：SSBN-623（ラファイエット級戦略原潜）を参照。
＜ネイダー＞：K392（フリゲート）を参照。
＜ネイト＞：九七式戦闘機シリーズを参照。
＜寧徳＞：510（コルベット）を参照。
＜寧波＞：139（駆逐艦）を参照。
＜寧波庄橋基地＞：中国軍航空基地。2400m滑走路、耐爆シェルター24基、ハンガー５基、掩体14基を持つ。参考：月刊軍事研究8,’14
＜ネイピア＞：G97（駆逐艦）を参照。
＜ネイブ＞：アブナー・ネイブ（Avner Naveh）。イスラエル空軍エース。1979年9月24日、２機を撃墜した。1982年6月10日、３機を撃墜し、エースとなった。1985年11月20日、1.5機を撃墜した。参考：月刊JWings10,’19
＜ネイフェー＞：DE-352（護衛駆逐艦）を参照。
＜ねいぷる丸＞：日本陸軍輸送船Naples
maru。元は大正7年7月17日竣工の川崎汽船貨物船で、8月に國際汽船に移籍し、太平洋戦争勃発で陸軍に徴用された。垂線間長117.35m、幅15.54m、深さ10.97m、吃水8.26m、総トン数5859トン、重量トン数9093トン。主機は三連成汽機１基１軸3990馬力、航海速力10ノット、最大速力14.228ノット。昭和18年、大阪商船に移籍。11月20日、ラバウルからパラオに向かう途中、ニューアイルランド島ランブ村南南東沖で爆撃を受け沈没した。参考：月刊世界の艦船5,’16
＜寧陽＞：FF939（フリゲート）を参照。
＜ネヴァ＞：S-125（地対空ミサイル）を参照。
＜ネヴァＭ＞：S-125M（地対空ミサイル）を参照。
＜ネヴィル＞：APA-9（攻撃輸送艦）を参照。
＜ネウストラシムイ＞：ソ連海軍ネウストラシムイ級駆逐艦Neustrashmy。1955年就役。参考：月刊世界の艦船12,’21
＜ネウストラシムイ＞：ロシア海軍ネウストラシムイ級フリゲート１番艦Neustrachimy、艦番号712。1987年3月起工、1993年1月就役。2008年9月、カリーニングラードの浮きドックで整備を行っていた。10月、ソマリア沖で海賊対処任務を開始。2009年1月、海賊対処任務を終了した。2023年7月30日、サンクト・ペテルブルグでロシア海軍記念日祝賀行事に参加。参考：月刊軍事研究8,’07、10,’09、月刊世界の艦船3,’92増刊、6,’09、10,’23
＜ネウストラシムイ級＞：ソ連海軍駆逐艦Neustrashmy級。排水量3100トン。建造費が高すぎてネウストラシムイのみ1955年に就役した。参考：月刊世界の艦船12,’21
＜ネウストラシムイ級シリーズ＞：ロシア海軍フリゲート。クリヴァク型の後継である。参考：月刊軍事研究10,’09
＜ネウストラシムイ級＞：プロジェクト11540（1154？）Neustrashimy（大胆不敵な）級、別名Jastreb級。西側は1989年末に存在を確認し、バルコム８（Balcom 8）型ミサイル駆逐艦という名称を付けている。船型は長船首楼型で、１層の甲板室の前後に背の低い上部構造物を持つ。煙突は前部上構後端と後部上構中央に１本ずつあり、それぞれの前方にマストが１本ずつ立っている。前部マストにはストラット・ペア対空捜索レーダーの背中合わせＳバンドアンテナ、その下に対空ミサイル管制方位盤クロス・ソードと航海レーダー、クロス・ソード架台下左右にパーム・フロンドＸバンド水上捜索レーダーを搭載していて、前部マスト基部前方にMR145カイト・スクリーチ砲管制方位盤、後部マスト頂部にMR-760フレガットＳバンド捜索レーダーがある。ヘリ格納庫上にはレドームがあり、ポジティフME1.2対空対水上捜索レーダーアンテナが収容される。ソナーはMGK-365ズヴェズダM1バウソナーとMGK-345ブロンザ低周波VDSで、ヘリ甲板の後方が少し盛り上がっていて、VDS収容部となっている。全長129.6m、幅15.5m、吃水4.8-5.6m、満載排水量4250-4350トン。主機はCOGAG方式、ガスタービン４基、出力110000馬力（72800馬力？）、固定ピッチプロペラ２軸推進、最大速力30ノット。兵装は100mm単装砲A190E（AK-100？）が１門（前甲板）、コールティクCIWS２基（ヘリ格納庫上レドーム両舷）、9M330艦対空ミサイル８連装垂直発射機４基（主砲後部）、Kh-35艦対艦ミサイル４連装発射筒２基（２番艦のみ）、533mm魚雷単装固定式発射管４基（６基？650mm魚雷３連装発射管２基？ヘリ格納庫両舷埋め込み式で、発射口は両舷３基ずつ。各種魚雷、90RU、100RUを発射可能）、RBU12000対潜ロケット弾10連装発射機（RBU-6000？）１基（甲板室前端）、DP-65てき弾発射機３基（艦両舷、艦尾）。自衛用にMP-407ECM、PK-10デコイ発射機８基、PK-16デコイ発射機２基を装備する。Ka-27対潜ヘリ１機を搭載可能。乗員210名。１番艦ネウストラシムイは1993年に就役した。２番艦ヤロスラブ・ムドゥリィはソ連崩壊の混乱で工事が中止され、その後再開されて装備を改良し2009年に就役。３番艦は建造途中で解体された。参考：月刊軍事研究8,’07、10,’09、月刊世界の艦船2,’17、6,’15、3,’92増刊、5,’91、9,’96、5,’12、6,’15、1,'15増刊、5,'22、THE
MILITARY BALANCE 2016
＜プロジェクト１１５４１＞：ネウストラシムイ級フリゲートの輸出型、Korsar（海賊船）級。Kh-35艦対艦ミサイル４連装発射筒が４基に増えており、3M80/3K55艦対艦ミサイル４連装発射筒２基やクラブＮ艦対艦ミサイル用垂直発射機８セルへの換装も可能。艦対空ミサイルも、キンジャール／クリノクの代わりにシュチル１を搭載できる。参考：月刊軍事研究10,’09
＜ネーダー油圧制御方式ダブル・ディファレンシャル式＞：フランスのシュナイダー社が開発した操向装置。1924年に完成し、同年にシュナイダー・ルノー製SRB試作中戦車に採用された他、B1戦車にも搭載された。トランスミッション・メイン・インプット・シャフトで駆動されるディファレンシャルと、トランスミッション・インプット・シャフトからネーダー式スイング・デスク付きハイドロスタティック・インプット・シャフトを介して駆動されるステアリング・クラッチ付きディファレンシャルの２つで構成されている。前者が作動するとトランスミッションの各変速段数に応じて旋回半径が決定され、変速比が大きいほど旋回半径が小さくなる。後者はトランスミッションの各変速段数に応じて最小旋回半径を決定し、ステアリング・シャフトの回転数の変化により多段旋回（事実上の無段階連続旋回）が可能である。また、ステアリング・シャフトの回転が停止すると直進運動を行う。これにより、B1戦車の車体固定砲に正確な方位角を付与することができた。参考：月刊丸10,’97、月刊戦車マガジン6,’89
＜ネーデルラント＞：SS義勇第23装甲擲弾兵師団を参照。
＜ネーベルクラフトワーゲン＞：Sd.Kfz.11/2（除染車）を参照。
＜ネーベルベルファー４１（１５ｃｍ）＞：ドイツ国防軍牽引式15cmロケットランチャー、連合軍ニックネームはモアニング・ミミー。全長1.3m・直径0.16mのランチャー６本を六角に纏めており、ランチャー内にはロケット弾安定レール３本があるが、ライフリングは無い。ランチャーは3.7cmPaK35/36と共通の牽引脚に載せられており、車軸カバー前部に起倒式円形板を取り付けて射撃時の安定性を図った。ランチャーは仰角5-45度、方向射界27度。空虚重量536kg、ロケット弾装填時重量770kg。Sd.Kfz.11で牽引するが、1000kg以上の牽引能力があれば他の車両でも楽に運べる。また、車載もされた。ランチャーは左上から反時計回りに1-6の番号が付いており、１、４、６、３、５、２の順に２秒間隔で発射される。再装填時間は90秒で、５分間に３斉射が可能。発火は有線電気式で、最大18mまで伸ばせる。使用弾はWgr.41Spr.（榴弾）とWgr.41wKhNb.（発煙弾）。マスタードガスなどを充填した化学弾もあるが、報復されるので使用しなかった。ロケット弾には26個の孔があり、ここからガスを噴射して旋転しつつ飛翔する。1941年末から配備され、終戦までに5769門が生産された。第２次大戦後もフランス軍が配備している。参考：月刊グランドパワー8,’04、月刊丸10,’97、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4
＜ネーベルベルファー４１（２８ｃｍ／３２ｃｍ）＞：ドイツ国防軍牽引式28cm/32cmロケットランチャー。28/32cmロケット弾重ヴォルフ機材が固定式で機動力に欠けたため、タイヤ付きの専用砲架に載せて牽引可能としたものである。ランチャーは横３列・縦２段で、32cmロケット弾１発と28cmロケット弾５発を収容する。砲架左の泥避けの上には俯仰機構と旋回機構があり、ランチャーフレーム左には小型のダイヤル式照準器が装着されている。車軸下部前方に固定式ジャッキ２本、後方に駐鋤があり、発射時にランチャーを安定させる。ランチャーは俯仰角0-45度、方向射界左右15度ずつ。空虚重量1116kg、ロケット弾装填時重量1650kg。炸薬はTNTまたはアマトール50kg（28cm）／アマトール45.4kg（32cm）。Sd.Kfz.11/4で牽引されるが、Sd.Kfz.10でも可能である。射程が2kmちょっとしかない上、猛烈な発射炎ですぐに位置がばれ、ソ連の砲兵隊から反撃を喰らうため、前線では敬遠され、生産数は954基に止まり、15cmロケットの方が主に使用された。参考：月刊グランドパワー8,’04、月刊丸10,’97、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4
＜ネーベルベルファー４２（２１ｃｍ）＞：ドイツ国防軍牽引式21cmロケットランチャー。ネーベルベルファー41（15cm）の口径拡大型である。牽引脚は共通で、方向射界が12度ずつに減った。戦闘重量1110kg。発射は１、５、３、４、２の順で、斉射に掛かる時間は８秒、５分で３斉射できる。使用弾は榴弾のみで、ロケット弾前部が炸薬（TNT火薬）、後部が推進薬で、ロケット弾後面に噴射口22個が外向き16度に取り付けられていて、発射後に弾体を回転させて弾道を安定させる。全長1.26m、重量100.6kg、炸薬重量10kg。最大射程7850m。ロケットは気温が高いと射程が伸びるので、北アフリカでは9140m届いたこともあった。Sd.Kfz.11/4で牽引される他、必要に応じて４名での人力短距離移動が可能で、Bf109G戦闘機・Fw190A戦闘機・Bf110F/G戦闘機の翼下ランチャーに搭載することもできる。1942年末から生産され、1587門が完成した。参考：月刊グランドパワー8,’04、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4
＜ネーベルベルファー４２（３０ｃｍ）＞：ドイツ国防軍牽引式30cmロケットランチャー。３列２段のランチャーを車輪付きの架台に搭載している。俯仰角0-65度、方向射界左右計40度。100-1000mのゲージが切られたオープン固定式照準器を備える。使用ロケット弾は総重量126kg、炸薬45kg、推進薬15kg、射程6000m。ランチャー内部にライナーを装着すれば、15cmロケット弾も発射可能。参考：月刊グランドパワー8,’04
＜ネオＳ－３００＞：スイスのUAV社が開発したヘリコプター型UAV。地上局はSTANAG4586規格のものを使う。重量75kg。動力は電動モーター、行動半径40km、飛行時間２時間。ペイロード25kg。参考：月刊軍事研究12,’09
＜ネオショー＞：AO-23（給油艦）を参照。
＜ネオ・ニュールック戦略＞：アメリカの核戦略。1955年からソ連が核搭載可能なジェット爆撃機を配備したため、アメリカは防空用空対空核ロケット／ミサイルを開発するなどして対抗していたが、1957年8月にソ連がICBMの発射を成功させ、人工衛星も打ち上げたことを受け、大量報復戦略に必要な核兵器の優位性が失われる事態が予想された。そのため1957年11月に新たなる核戦略報告書「ゲイザー報告」が提出され、ここで採られた核戦略をネオ・ニュールック戦略と呼ぶ。ICBM技術でソ連より優位に立つのは1961年以降とみられ、それまでは先制攻撃により戦略爆撃機部隊が無力化される恐れがあるため、分散配置と空中アラートにより対抗し、ICBMに対する早期警戒態勢と迎撃技術を開発、フォールアウトを防ぐ核シェルターも建造することにした。また、核兵器だけでは限定局地戦争に対処できないため、非核戦力も整備し、国防総省を核戦争と非核局地戦争の両方に対応できるよう指揮系統を改善することにしている。参考：アメリカの核兵器
＜ネオポップ＞：デネル社が開発中の20mm対物ライフル。使用弾は20mm×42弾、弾種はAP、HE-I、SAPHE-I。ドラム弾倉を使用し、装弾数５発。参考：月刊軍事研究1,’09
＜ネガー＞：ドイツ軍人間魚雷Neger（黒人）。名前の由来は発明者のリヒアルト・モール氏で、モールが西アフリカ人の俗称だったことからこの名称になった。G7e魚雷２本を上下に繋いだもので、上の爆薬スペースを乗員搭乗スペースに変更し、下の魚雷は電池を半分に減らしている。乗員は炭酸ガス除去マスクを着用する。乗降用ハッチは内側からは開かないので、無事に帰るか敵に捕まるかしないと外に出られない。潜航はできず、半潜没状態で夜間に敵船舶に接近して下の魚雷を発射し、帰還する。当初の実験では魚雷並の速力を発揮したが、操縦が難しい、航続距離が短すぎるといった欠点があり、最終的に４ノットまで落とした。全長7.6m、最大幅0.53m、排水量2.7トン（５トン？）。主機は魚雷用電動モーター、出力12馬力、水上速力4.2ノット、水中速力3.2ノット、航続距離48海里（４ノット。３ノットで26海里？３ノットで48海里？）。乗員１名。200基が生産されて連合軍による1944年6月のセーヌ湾上陸作戦時などに出撃したが、炭酸ガス中毒や航法ミスなどでの損失が続出した。参考：Ｕボート入門、ナチスＵボート、グラフィックアクション29
＜願います＞：日本海軍用語で、お願いしますのくだけた言い方。目下の者に使うので、ねげぇやす、ねやす、と更に略されることもある。間違って目上の者に使うと制裁を喰らう。相手に自分の意思を強要する時には相手が承諾するまで連呼する。参考：続日本海軍よもやま物語、帝国陸海軍事典
＜ネガティブタンク＞：負浮力タンクを参照。
＜根岸延次＞：日本陸軍エース。大正13年、埼玉県生まれ。昭和14年10月、東京陸軍航空学校に入学し、宇都宮飛行学校を経て昭和17年に飛行第244戦隊に配属された。昭和18年末、飛行第18戦隊に転属。昭和19年4月、飛行第53戦隊に転属し、二式複戦による夜間迎撃任務に就いた。昭和20年3月10日、東京大空襲でB-29爆撃機２機を撃墜。7月、東部軍司令官から武功章を授与された。総撃墜数は６機（総てB-29爆撃機）。最終階級は軍曹。参考：日本陸軍戦闘機隊
＜ネクスター社＞：フランス国営の軍事企業。2014年の売上高は11億ドル。2015年12月、クラウス・マッファイ・ヴェグマン社とKMW&ネクスター・トゥギャザー社を創設した。参考：月刊軍事研究5,’16
＜ネゲベ＞：イスラエル陸軍の5.56mm分隊支援火器。参考：JGround Vol.11
＜猫の目部隊＞：飛行第53戦隊を参照。
＜寝言＞：海軍兵学校の非公式日課。巡検終了後の5-6分間、消灯したままで一号生徒が下級生に対して講話や質問などを行うものである。参考：海軍兵学校よもやま物語
＜ネコマタギ＞：海軍兵学校の食事で、魚肉が殆ど入っておらず小麦粉の固まりとなっているハンペンまたは骨だらけの太刀魚の煮付けのこと。ネコも跨いで通るということで命名された。参考：海軍兵学校よもやま物語
＜ネジェーリン大惨事＞：1960年10月24日、ソ連のチューラタムにある科学研究試験場（NIIP-5）で発射試験を行おうとしていたR-16ICBMが爆発炎上し、列席していた戦略ロケット軍初代最高司令官ミトロファン・ネジェーリン元帥らが死亡した事故で、NIIP-5が後にバイコヌール宇宙基地と改称されたためにバイコヌールの大惨事とも呼ばれる。1960年9月、R-16ICBMの初試射を行うため、NIIP-5にロケットが運び込まれ、10月21日に41番発射台に設置された。ネジェーリン戦略ロケット軍最高司令官らが見守る中、10月23日に試射を行う予定だったが、推進剤がタンクから漏れ出したため中止。本来なら推進剤を抜いてから修理をする筈だが、ネジェーリン元帥の指示により入れたままで穴を塞いだ。次の試射予定は10月24日夕方となったが、発射30分前になって中止となり、再び推進剤を入れたままでの修理が始まった。1845頃、第２段誘導システムの電源を点検のためオンにしたところ、誘導システムが第２段ロケットの点火信号を発信。第２段ロケットが作動して燃焼を開始してしまったため、真下にある第１段の推進剤タンクが溶けて推進剤が吹き飛び、酸化剤と反応して大爆発を起こした。周囲で作業していた技術者や、発射台脇で作業を見守っていたネジェーリン元帥ら幹部は3000度の炎に包まれて消し炭になり、駆けつけた消防車も炎に撒かれて爆発し、気化した推進剤を吸って昏倒する者も続出。負傷者は病院に運ばれたが、推進剤は軍事機密だったため、何を吸ったのか分からないままで治療せざるを得ず、公式の死者は92名（軍人74名、民間人18人）に達し、実際には160名以上ともいわれる。ソ連は元帥の死亡を航空機事故と発表して事故を隠蔽したが、西側では1960年11月には事故の噂が流れており、12月にアメリカのディスカバラー18号が焼け焦げた発射場と近くの新しい墓地を撮影、火星探査機の打ち上げに失敗したものと判断した。ソ連が事故を公式に認めたのは1989年になってからで、映像も公開されており、現在は動画サイトYouTubeにアップされている。参考：月刊軍事研究12,’10、12,’09
＜ネシェル・シリーズ＞：イスラエル空軍戦闘機、Nesher。1967年6月の第３次中東戦争終了後、フランスがイスラエルに対して禁輸措置を執ったため、発注していたミラージュ5J戦闘機を入手できなくなってしまった。そこでスイス空軍ミラージュⅢＳ戦闘機用アター9C5エンジンを製造していたスルザー社にスパイを送り込んで設計図数千枚（重さ10トン）を入手し、無許可コピーしてイスラエル版装備を加え、IAI社で生産したものである。1973年に初飛行した。クフィール戦闘機に後を譲って退役し、アルゼンチンに売却されている。参考：月刊JWings12,’03、12,’06、2,’14、月刊エアコマンド6,’94
＜ネシェルＡ＞：単座型。全長15.55m、全幅8.22m、全高4.25m、自重6.6トン、全備重量13.5トン。エンジンはスネクマ製Atar09（推力4.28トン）単発、最大速度マッハ2.1、航続距離1300km。参考：月刊JWings12,’03
＜ネシェル海外シリーズ＞
＜ダガー＞：アルゼンチン空軍戦闘機。イスラエル空軍の中古機で、イスラエルで再生工事を行った後に受領した。フォークランド紛争に参加している。参考：月刊JWings12,’06、12,’03
＜ダガーＡ＞：アルゼンチン空軍戦闘機Dagger
A、別名Nesher S。参考：THE MILITARY
BALANCE 2016
＜ダガーＢ＞：アルゼンチン空軍戦闘機Dagger
B、別名Nesher T。参考：THE MILITARY
BALANCE 2016
＜フィンガー＞：ダガーの改良型。アビオニクスを更新し、燃料搭載量を500リットル増やした。参考：月刊JWings2,’14
＜ネシャーニック＞：アメリカ海軍給油艦。1944年6月18日、マリアナ付近で爆撃を受けて損傷した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌
＜ネショバ＞：APA-216（攻撃輸送艦）を参照。
＜捩り下げ（回転翼）＞：Blade twist。ホバリング状態のローターに生じる推力を、供給されるパワーが一定の状態で最大にするためには、ローター・ブレードの半径方向で誘導速度を一様にする必要がある。翼弦長が一定（平面形が矩形）のローター・ブレードではピッチ角を付け根で大きく、翼端に行くに従って小さくなるよう直線的に変化させれば良く、ブレード先端前縁部が下がるように捩れた捩り下げの形状となる。捩り下げを付けておけば、前進飛行の際も、前進側ブレードの圧縮性影響を低減し、後退側ブレードの失速を遅らせる効果があり、垂直オートローテーションには殆ど影響しない。捩り下げの程度は最大でも12度くらいで、ベル47ヘリは4.75度、S-55ヘリは８度の捩り下げがメイン・ローターに付いている。参考：航空用語事典増補改訂版
＜捩り下げ（固定翼）＞：Wash-out。翼の迎え角を付け根から翼端に向かって減少するようにすること。翼端失速を防ぐことができる。参考：航空用語事典増補改訂版、丸メカニック別冊１
＜幾何学的捩り下げ＞：主翼付け根から翼端にかけて主翼取り付け角を徐々に減らす構造にしてあるもの。テーパー翼では、前縁線と後縁線が直線になるように捩りを入れ、製作しやすいようにしてあることが多い。参考：航空用語事典増補改訂版、丸メカニック別冊１
＜空力学的捩り下げ＞：主翼付け根から翼端にかけてカンバーを徐々に減らす構造にしてあるもの。主翼自体を捩ってある訳では無いが、零揚力時の迎え角で測定した各断面の迎え角が付け根から翼端に向かって小さくなるので、実質的に捩りを入れたのと同じ効果がある。参考：航空用語事典増補改訂版
＜ネス＞：K219（フリゲート）を参照。
＜ネスター＞：G02（駆逐艦）を参照。
＜ネスティン級＞：セルビア海軍河川掃海艇Nestin級。兵装はストレラ2M艦対空ミサイル４連装発射機１基。参考：THE MILITARY BALANCE 2016
＜ネストロ・アセロ＞：フィリピン海軍シャルダグMkⅤ級哨戒艇１番艇Nestor
Acero。2022年9月6日就役。11月28日、フィリピンで就役式典を実施。参考：月刊世界の艦船12,’22、2,’23
＜不寝番（日本陸軍）＞：日本陸軍の役職。中隊ごとに任じられ、2100（日夕点呼後）から翌0600（起床時）まで、週番下士官の指揮を受けて1-2時間交替で内務班を巡回し、火災や泥棒を見張る。最初に勤務するのは一番立ち、次は二番立ち、…と称し、二名一組で１名が班内を巡回、もう１名が中隊玄関で立哨を行う。時々週番士官が見回りに来るので、「○番立ち不寝番立哨中、異状ありません」と報告する。朝になったら「不寝番、勤務中異状なし」と報告に行く。途中で寝込んでしまうと勤務放棄で営倉に入れられ、その時不寝番だった他の兵も連帯責任で進級が遅れる。参考：新兵サンよもやま物語、月刊丸4,’17
＜鼠上陸＞：日本海軍用語で、鼠一匹を捕獲した時に許可される入湯上陸のこと。捕まえたら先任衛兵伍長の所に持って行き、鼠上陸名簿に記入する。上陸権は艦が寄港していればいつでも行使できる。参考：海軍よもやま物語、帝国陸海軍事典
＜ねずみ取り式点火装置＞：ブッション点火装置を参照。
＜鼠輸送＞：太平洋戦争ガダルカナル戦時、ガダルカナル島周辺の制空権・制海権を失った日本軍が、ガダルカナル島の将兵に対して行った、足の速い駆逐艦による夜間物資輸送作戦のことで、樽運びとも呼ばれた。駆逐艦１隻あたりロープで結ばれたドラム缶200個を積み、浜辺近くで海に投げ入れ、陸上部隊がロープを引っ張って回収する。要する時間は行きに５時間、物資投下に30分、帰りに５時間で、夕方から夜明けまでにギリギリ間に合う。初回は昭和17年11月29日に実施されたが、アメリカ艦隊に発見されてルンガ沖夜戦となり、12月3日に再度突入して今度は成功した。駆逐艦１隻で４万名が１日食べる量の食料を輸送できたが、ガダルカナル島には３万名の将兵がいたので、食料だけでも４日に３隻を突入させねばならない。もちろん実際にはこんなに突入できず、ガダルカナル島の将兵は飢えに苦しむこととなった。昭和17年11月16日には陸海軍が輸送船の増強を求めたが、そんな余裕は無く、陸軍省や企画院は要求よりも少ないトン数しか出さなかったため、政府、陸軍、海軍それぞれの担当官が殴り合いになったという。参考：月刊軍事研究10,’05、激闘！太平洋戦争地上戦、JShips
vol.48、日本海軍艦隊総覧
＜ネツァウァルコヨトゥル＞：E-04（駆逐艦）を参照。
＜熱圧弾頭＞：燃料気化爆弾を参照。
＜熱移送原子炉実験機＞：HTREシリーズを参照。
＜熱映像点検機＞：自衛隊の機器。日本アビオニクス製。参考：月刊軍事研究8,’14
＜熱拡散法＞：ウラン濃縮技術の１つで、イギリスで考案された。６フッ化ウランのガスを白金線で加熱、ガスを対流させる。ウラン238よりも軽いウラン235を含むガスは上に溜まるので、それを抽出して濃縮していくものである。実際には上手くいかなかった。参考：兵器メカニズム図鑑
＜熱核の塀＞：701型（戦略原潜）を参照。
＜熱核反応＞：核融合を参照。
＜熱核兵器＞：エネルギー開放の一部が核融合反応を通じて起こる核兵器。要するに水爆。参考：核兵器事典
＜熱核融合兵器＞：水素爆弾を参照。
＜熱画像空中レーザー照射＞：TIALDポッドを参照。
＜ネッケン＞：スウェーデン海軍ネッケン級潜水艦１番艦。1978年4月17日進水、1980年4月25日就役。1987年11月からAIP搭載改装を受け、船体が6m延長された。1988年9月に再進水して試験に賦され、1989年4月から作戦任務に戻った。一旦退役した後、2001年8月からデンマークに貸し出され、S-325クロンボアとなった。参考：月刊軍事研究2,’03、5,’02、世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版
＜ネッケン級シリーズ＞：スウェーデン海軍潜水艦A14型。コックムス社が建造した。参考：月刊軍事研究2,’03、5,’02
＜ネッケン級＞：FCSはNEDPS（Nacken Electronic Data Processing
System）で、データサーブ社製センサー932（Censor
932）セントラル・デジタル・コンピュータを搭載し、戦闘データ処理、武器システム制御、操縦を自動的に行え、１名で操艦できる。全長49.5m、全幅5.7m、吃水5.5m、水上排水量980トン、水中排水量1150トン。主機はMTU16V652ディーゼル（1050馬力）２基・ヨーモント・シュナイダー電動機（出力575kW）２基、１軸推進、水上速力20ノット、水中速力25ノット。最大潜航深度300m。兵装は艦首の533mm魚雷発射管６門（タイプ613対艦魚雷８本）と400mm魚雷発射管２門（タイプ422／タイプ431対潜魚雷４本）。機雷48発を外装可能。乗員18名（19名？）。６隻を建造する予定が予算削減で３隻に減らされ、１番艦ネッケン、２番艦ネプチューン、３番艦ナィアドが1980-81年に竣工した。参考：月刊軍事研究2,’03、5,’02、現代の潜水艦、月刊世界の艦船8,’82増刊、ザ・マーチ39号
＜ネッケンＡＩＰ搭載型＞：1987年、１番艦ネッケンの船体を輪切りにしてV4-275R MkⅠスターリングエンジン（102馬力）２基搭載ブロック（長さ8m）をカット・アンド・プラグ方式で追加し、1988年9月に再就役した。試験任務に使用され、退役後はデンマークに貸与されている。参考：月刊軍事研究5,’02、4,’10
＜ネッケン級・海外シリーズ＞
＜ネッケン級４５型＞：輸出向け。全長65.2m、耐圧船殻径6.2m、吃水5.5m、標準排水量1470トン、水中排水量1770トン。兵装は魚雷発射管６門で、魚雷＋ミサイル計16本または機雷32発を搭載する。行動期間６週間。乗員31名。参考：ザ・マーチ17号
＜ネッケン級４６型＞：輸出向け。全長50.8m、耐圧船殻径6.2m、吃水5.7m、標準排水量1085トン、水中排水量1260トン。兵装は魚雷発射管６門で、魚雷＋ミサイル計12本または機雷24発を搭載する。行動期間６週間。乗員22名。参考：ザ・マーチ17号
＜ネッケン級４７型＞：輸出向け。全長66m、耐圧船殻径7.5m、吃水6.8m、標準排水量1900トン、水中排水量2400トン。兵装は魚雷発射管８門で、魚雷＋ミサイル計23本または機雷39発を搭載する。行動期間10週間。乗員31名。参考：ザ・マーチ17号、39号
＜ネッケン級（デンマーク）＞：デンマーク海軍潜水艦。スウェーデン海軍での退役後に１番艦を貸与され、2001年にS325クロンボアとして就役させた。全長57.9m、幅5.7m、吃水4.1m、水上排水量1218トン、水中排水量1313トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式＋AIP、１軸推進、水上速力10ノット、水中速力20ノット、潜航深度300m。兵装は533mm魚雷発射管６門、400mm魚雷発射管２門。乗員19名（士官５名、下士官・兵14名）。参考：現代の潜水艦、世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版
＜熱推進ダクト＞：ラムジェット・エンジンを参照。
＜ネッチェス＞：アメリカ海軍給油艦。1942年1月23日、伊72の雷撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌
＜熱中性子＞：Thermal neutron。周囲の分子と熱平衡になった状態（周囲分子の熱運動と同じレベル。運動速度毎秒2000mくらい）にまでエネルギーを失った中性子。原子核に捕獲されやすくなるため、例えばウラン235に捕獲されて核分裂を起こしたりする。参考：放射線健康科学、月刊軍事研究6,’07、月刊世界の艦船10,’23
＜熱地糧食＞：日本海軍が昭和16年の海軍給与令改定で制定した熱帯地用糧食の通称。潜水艦航海糧食がベースで、熱量とビタミンが多く食欲を増すもの（汁粉、天麩羅、生野菜、果物など）が中心となっている。参考：写真で見る海軍糧食史
＜ネッチング＞：日本海軍用語で、釣床格納所のこと。参考：続海軍よもやま物語
＜ネッツ＞：F-16戦闘機（イスラエル空軍）を参照。
＜ネッツーノ４１００＞：イタリア海軍の艦載ECM。全周の高角50度までから照射されたレーダー波に対抗できる。カブール級空母、ホライズン級フリゲート、FREMM級フリゲートに搭載された。参考：月刊世界の艦船5,’22
＜熱・電気直接変換電源＞：弾頭部の空力加熱を利用し、熱・電気変換素子を用いて電力を得るもの。超音速飛翔体にしか使用できず、信管用電源としての実用化はされていない。参考：火器弾薬技術ハンドブック
＜熱電池＞：電解質（KCl/LiCl-MgOなど）、素電池（セル。Li-Al、FeS2、KCl-LiClなど）、加熱剤（FeKClO4など）、断熱材（ファインフレックス、マイカなど）からなる電池。加熱剤を燃焼させ、高温を発生させることで素電池が化学変化を起こし、更に電解質が融解して起電力を発生する。小型で大電流を発生でき、高温でのみ作動するので安全。作動中は液状になるので、遠心力があると故障する。また、加熱剤への点火方法に工夫が要る。主にミサイルやロケットなど、非旋転性（せいぜい毎分1000回転）の弾薬の信管用電源として使用される。参考：火器弾薬技術ハンドブック
＜熱電発電ユニット＞：自衛隊の機器。二和電気製。参考：月刊軍事研究10,’11
＜ネット・ウォリアー＞：アメリカ陸軍の次世代歩兵用個人戦闘装備Net Warrior。ランド・ウォリアーよりも軽量で、プラグ・アンド・プレイ式インターフェースを使用している。ジェネラル・ダイナミクス社、レイセオン社、ロックウェル・コリンズ社が採用を目指して開発し、2011年に低率初期生産の1282セットが納入されたが、文字入力、音声通信、GPS、映像・地図データ表示送信といった各端末をスマートフォン１台で済ますこと可能と判明、2011年4月にアンドロイド携帯を導入した民生型携帯機器搭載型ネット・ウォーリアNWEUDの開発に移ることになった。参考：月刊軍事研究4,’11、1,’12
＜ネット管制ステーション＞：ロール・コールを参照。
＜ネット・ピケット・ステーション＞：ロール・コールを参照。
＜ネットワークＩＤＦ＞：イスラエル国防軍の全軍統合型指揮統制システム。全部隊の位置をリアルタイムで把握でき、空軍による近接航空支援の安全距離を半分に短縮できるようになった。2014年のガザ侵攻プロテクティブ・エッジ作戦で使用されている。参考：月刊軍事研究2,’15
＜ネットワーク・アナライザ＞：自衛隊の機器。アジレント・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究7,’15
＜ネットワーク管理装置用ソフトウェア＞：自衛隊の機器。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’17
＜ネットワーク計測装置＞：自衛隊の機器。東陽テクニカが受注している。参考：月刊軍事研究11,’10
＜ネットワーク計測ソフトウェア＞：自衛隊の機器。日本アビオニクス製。参考：月刊軍事研究12,’11
＜ネットワーク／スペクトラムアナライザ＞：自衛隊の機器。アンリツネットワークス製。参考：月刊軍事研究3,’11
＜ネットワーク電子戦システム＞：陸上自衛隊の電磁スペクトラム作戦用電子戦システム、略称NEWS。S/EHF帯電子戦装置SHF(H)/ EHF帯装置など車両３両で構成され、ECM、ELINT、敵ネットワーク自動解析などを行う。2018年の富士総合火力演習で展示された。参考：月刊軍事研究11,’18、月刊航空ファン11,’18
＜ネットワーク電子戦システムⅡ型＞：陸上自衛隊の電子戦システム。2019年から量産された。参考：月刊JWings3,’23
＜熱腐食＞：エロージョンを参照。
＜ネトラ＞：EMB-145I（早期警戒管制機）を参照。
＜ネトル＞：K212（コルベット）を参照。
＜ネトルバック＞：ドイツ海軍掃海母艦。1944年6月15日、空襲を受けて損傷した。参考：写真集ドイツの巡洋艦
＜子日（初代）＞：日本海軍神風型駆逐艦20番艦。明治38年10月1日竣工。大正元年8月28日、三等駆逐艦に類別変更された。大正13年12月1日、掃海艇に艦種変更された。昭和3年4月1日に除籍された。7月6日に廃駆逐艦第13号となり、昭和4年1月31日、廃船とされた。参考：日本駆逐艦史
＜子日（２代目）＞：日本海軍初春型駆逐艦２番艦Nenohi。昭和8年9月30日竣工、一等駆逐艦に類別された。昭和16年12月8日、太平洋戦争開戦時には第21駆逐隊に所属していた。昭和17年7月5日、アリューシャンのアガッツ島ドッグ岬沖でSS-201トライトンの雷撃を受けて沈没した。7月31日に除籍された。参考：日本駆逐艦史、第２次大戦日本海軍作戦年誌、月刊世界の艦船9,’14、日本海軍艦隊総覧、アメリカ潜水艦史
＜ネパール＞：G25（駆逐艦）を参照。
＜ネパール大地震に対する国際緊急援助活動＞：2015年4月25日1156、ネパールでマグニチュード7.8の大地震が発生し、8000人以上が死亡、57万戸が全半壊する大きな被害が出たため、日本政府は国際緊急援助隊の派遣を決定し、4月26日に防衛省現地調査チーム（防衛省職員１名、一等空佐１名、一等陸佐１名）が現地に派遣された。4月27日、防衛大臣が国際緊急援助活動の実施に関する自衛隊行動命令を発出。4月28日、ネパール統合運用調整所（統幕２名、空幕１名、内局１名からなる）、ネパール国際緊急援助医療援助隊（第12旅団主力110名）、ネパール国際緊急援助空輸隊（第１輸送航空隊C-130H輸送機）が編成され、初動部隊20名が出国。4月29日、C-130H輸送機１番機が小牧基地を離陸し、入間基地で医療物資などを積み込んで出国した。4月30日、カトマンズ市ラトナ・パークで初動部隊が医療活動を開始。国際緊急援助空輸隊第一波が主力部隊90名と資材などを載せネパールに向け出発。5月1日、C-130H輸送機１番機がカトマンズのトリブバン国際空港に到着。5月3日、C-130H輸送機２番機が小牧基地を出発。5月5日、C-130H輸送機２番機がトリブバン国際空港に到着。5月4日、国際緊急援助空輸隊第二波が物資輸送のためネパールに出発。医療援助隊はカトマンズのラトナ・パークにある避難所で医療活動を開始。5月8日、医療援助隊がチューチェパティの避難所で診療を開始。5月12日、バクタプルの避難所で診療を開始。5月19日まで医療活動を実施し、カトマンズ市内外５ヵ所で延べ3000人を診療、カトマンズ郊外メラムチで防疫活動を行い、トリブバン大学でメンタルヘルスケア講義を実施、5月22日までに帰国した。9月2日、国際緊急医療援助隊と統合運用調整所に防衛大臣から一級賞状が授与された。参考：月刊JWings7,’15、MAMOR
vol.103、朝雲
＜ネパール共産党＝毛沢東派＞：ネパールの反政府ゲリラ組織。毛沢東派を名乗っているが、中国共産党とは関係が無いらしく、中国は政府側を支援していた（インドは疑問視しているが）。1990年11月に設立された地下死闘、ネパール共産党エカタ・ケンドラが元で、同党は1991年1月に統一人民戦線ネパールという政党を組織して総選挙に参加したが、一部に武装闘争の動きが出て、1996年1月にネパール共産党エカタ・ケンドラ及び統一人民戦線ネパールの武闘派のみで結成されたのがこの組織である。カースト制度の押しつけや貧困で反政府感情の強い西ネパールを拠点として20万人近い地元民を味方に付け、1996年2月13日に武力闘争を開始。武器は敵から奪うというモットーだったために装備の充実は遅れたが、活動を次第に激化させた。当初は三大規律八項注意を守っていたが、規模が大きくなるにつれ上納金の徴収、少年兵の使用、住民の使役などを行うようになっている。資金源は４割が強制献金（外国人旅行者からも徴集する）で、麻薬が２割５分、強盗が２割とされ、アジアで最も資金が豊富な組織といわれた。2001年、勢力を活動家6000人・武装民兵15000人に拡大。11月に和平交渉が決裂して以降は、西部を中心に大攻勢を仕掛け、2002年初めに時点でネパールの72県のうち32県を手中にしたともいわれる。指導者はプシュパ・カマル・ダハルまたはプラチャンダと呼ばれる人物とされるが、詳しいことは不明。センデロ・ルミノソと同様の政治理念や行動形態をとっており、戦術も共通しているというイスラエルのレポートもある。参考：月刊軍事研究8,’08、4,’02
＜ネパール内戦＞：ネパール国王派とネパール共産党＝毛沢東派との間で1996年から勃発した内戦。1995年に下院で不信任決議が可決されて共産党政権が崩壊したのをきっかけにネパール共産党＝毛沢東派が誕生し、1996年2月から西部の山岳地帯で始まった。2000年12月、ラプティ県ルクム群で初の人民政府が誕生。2001年6月に王族晩餐会で王位継承第１位の皇太子が銃を乱射して王族９名を射殺し、自殺するという事件が起き、第３継承者による陰謀説が出たため、国王派に対する支持が一気に薄れた。8月から和平交渉が行われたが、ネパール共産党＝毛沢東派は武装組織を人民解放軍に格上げし、11月に停戦を破棄して攻撃を行ったため、ネパール政府は非常事態を宣言し、内務省武装警察に加えて王室ネパール軍による討伐を開始。その後もネパール共産党＝毛沢東派は停戦交渉を行っては破棄して攻勢に出るというパターンを繰り返した。2001年末、75の群のうち24の群で人民政府が樹立された。2002年10月、国王がクーデターを起こして1990年に制定した憲法を停止した。2005年2月、国王が再びクーデターを起こして非常事態を宣言し、直接統治体制に入った。9月、ネパール共産党＝毛沢東派は３ヶ月の停戦を宣言。11月、ネパール７政党はインドのニューデリーで会談し、国王の直接統治を終結させ、民主主義を回復させることで一致した。2006年1月、ネパール共産党＝毛沢東派が停戦を破棄して都市の攻撃を開始。4月6日、７政党が全国でゼネストを開始。4月8日、国王がカトマンズに外出禁止令を出したが、７政党は無視してデモを行った。4月24日、国王は主権を国民に戻して下院を復活させると宣言した。4月26日、ネパール共産党＝毛沢東派が３ヶ月の停戦を宣言。11月21日に包括和平協定が調印されたが、それまでに13000人が死亡し、10万人以上の避難民を出した。2007年1月に暫定議会が成立。1月8日、国連ネパール支援団UNMINが停戦監視活動を開始。4月、暫定政権が発足した。9月、議会選挙前に立憲君主制を廃止すべきとするネパール共産党＝毛沢東派が政権を離脱。12月28日、暫定議会は立憲君主制を廃止して共和制に移行する議案を可決。12月31日、ネパール共産党＝毛沢東派が政権復帰した。2008年4月10日、政権議会選挙が実施された。5月28日、議会が王制を廃止して共和制に移行する議案を可決。6月、国王が王宮を去り、239年間続いた王制が終結した。参考：月刊軍事研究8,’08
＜ネパール空軍＞
＜ネパール空軍（１９８９年）＞：HS-748輸送機１機、スカイバン輸送機２機、AS-332ヘリ１機、ベル206Lヘリ１機、チェタック２機、SA-330ヘリ２機を保有する。参考：ミリタリー・バランス1989-1990
＜ネパール軍＞
＜ネパール軍（１９８９年）＞：兵力35000名。レバノン国連暫定軍に１個歩兵大隊850名を派遣している。参考：ミリタリー・バランス1989-1990
＜ネパール軍（２０１５年）＞：現役総兵力95750名（全て陸軍）、準軍事組織62000名（武装警察軍15000名、警察軍47000名）。中央アフリカ共和国にMINUSCA要員61名、オブザーバー３名、憲兵小隊１個、コートジボアールにUNOCI要員１名とオブザーバー３名、コンゴ民主共和国にMONUSCO要員1028名、オブザーバー18名、歩兵大隊１個、工兵中隊１個、ハイチにMINUSTAH要員２名、イラクにUNAMI要員77名、保安ユニット１個、レバノンにUNIFIL要員870名、歩兵大隊１個、リベリアにUNMIL要員18名、オブザーバー２名、マリにMINUSMA要員145名、オブザーバー３名、EOD中隊１個、南スーダンにUNMISS要員1576名、オブザーバー12名、歩兵大隊２個、スーダンにUNAMID要員365名、オブザーバー９名、特殊部隊中隊１個、歩兵中隊１個、シリア・イスラエルにUNDOF要員162名、歩兵中隊１個、西サハラにMINURSOオブザーバー５名を派遣している。イギリス軍280名（グルカ訓練組織）が駐留している。参考：THE MILITARY BALANCE 2016
＜ネパール陸軍＞
＜ネパール陸軍（１９７７年）＞：兵力20000名。歩兵旅団５個、空挺大隊１個、歩兵連隊１個、工兵連隊１個、通信連隊１個、陸軍航空隊からなる。AMX軽戦車、3.7インチ（94mm）榴弾砲４門、4.2インチ（107mm）迫撃砲４門、120mm迫撃砲18門、40mm高射機関砲２門、スカイバン２機、DHC-3輸送機３機、HS748輸送機１機、アルエートⅢヘリ３機、ピューマ２機を配備する。参考：軍事力バランス78年版
＜ネパール陸軍（１９８９年）＞：王室警備隊旅団１個、歩兵旅団７個、砲兵連隊１個、工兵大隊１個、装甲偵察中隊１個からなる。フェレット偵察車25両、75mm砲６門、3.7インチ（94mm）山砲５門、105mm砲６門、81mm迫撃砲、120mm迫撃砲18門、14.5mm対空機銃30門、60口径40mm高射機関砲２門を保有する。参考：ミリタリー・バランス1989-1990
＜ネパール陸軍（２０１５年）＞：現役兵力95750名（うち航空団320名）。歩兵師団司令部６個、渓谷部隊司令部１個、特殊部隊旅団１個、歩兵旅団16個、独立歩兵中隊32個、砲兵連隊４個、防空連隊２個、独立防空中隊４個、工兵大隊５個からなる。フェレット偵察車40両、OT-64C装甲車８両、WZ-551装甲車５両、キャスパー装甲車90両、MPV装甲車150両、105mm軽砲L118を８門、105mm砲パック・ハウザー14門（うち６門は非作戦状態）、81mm迫撃砲、120mm迫撃砲M-43を70門、56式14.5mm対空機銃（ZPU-4）30基、37mm高射機関砲、ボフォース60口径40mm高射機関砲２門、BN-2T輸送機１機、M-28スカイトラック輸送機２機、BAe-748要人輸送機１機、ドゥルブ汎用ヘリ２機、ランサー汎用ヘリ２機、Mi-17-1V汎用ヘリ３機、Mi-17V-5汎用ヘリ２機、SA315Bラマ（チーター）汎用ヘリ１機、SA316BアルエートⅢヘリ２機、SA330J輸送ヘリ１機、AS350B2ヘリ２機を保有する。参考：THE MILITARY BALANCE
2016
＜ネパール陸軍空輸隊（１９８０年）＞：BAE748Srs2A輸送機１機、スカイバン3M輸送機２機、C-47輸送機１機、PC-6B1-H2ターボポーター、アルエートⅢヘリ３機、SA330J輸送ヘリ２機保有している。参考：ザ・マーチ18号
＜ネパ型＞：ソ連海軍潜水艦救難艦Nepa型。レスキュー・チェンバーを搭載し、艦尾に吊り上げ能力600トンの大型シーブを持つ。全長129.5m、満載排水量9800トン。主機はディーゼル、出力8000馬力、２軸推進、速力16ノット。カルパティが1967年に就役した。参考：月刊世界の艦船6,’01
＜ネバダ＞：BB-36（戦艦）またはSSBN-733（原潜）を参照。
＜ネバダ核実験場＞：アメリカの核実験場。ネバダ州ナイ郡にある。1951年から使用され、1992年9月に最後の核実験が行われた。参考：核兵器事典
＜ネフェドヴォ村の戦闘＞：第２次大戦独ソ戦タイフーン作戦において、1941年12月5日、モスクワ近郊のネフェドヴォ村近くで戦車18両を基幹とするドイツ軍が攻撃前進準備をしていた。これを発見したソ連KV-1重戦車１両が砲兵隊に砲撃を要請。混乱したドイツ戦車がそのまま前進したため、KV-1重戦車は歩兵中隊と共に反撃し、29発被弾して転輪１個を失ったもののドイツ戦車10両を破壊、村を解放した。この功績により、戦車長のパーヴェル・グジ上級中尉はソ連英雄の称号を与えられている。参考：月刊グランドパワー8,’00
＜ネプタ＞：K290（コルベット）を参照。
＜ネプチューン＞：20（軽巡）またはP-2シリーズ（対潜哨戒機）またはP-8I（対潜哨戒機）またはR-360（対艦ミサイル）またはYDT17（潜水訓練母船）を参照。
＜ネプチューン＞：イギリス海軍ネプチューン級戦艦１番艦Neptune。1911年竣工。1916年5月31日、第１戦艦戦隊第５小隊に所属してジュットランド海戦に参加。1922年に除籍された。参考：近代戦艦史、月刊世界の艦船6,’16、歴史群像6,’16
＜ネプチューン（初代）＞：スウェーデン海軍ネプチューン級機雷敷設潜水艦１番艦。1942年11月17日進水。1966年4月1日に退役した。参考：月刊軍事研究1,’03
＜ネプチューン（２代目）＞：スウェーデン海軍ネッケン級潜水艦２番艦。1978年12月6日進水、1980年12月5日竣工。1993-96年、ヴェステルイェトランド級に準ずる性能を付与する改修を受け、新型FCSや新型ソナーなどを搭載した。2003年現在、退役済み。参考：月刊軍事研究2,’03、5,’02
＜ネプチューン＞：ソ連軍対潜システム。アーガス国家対潜総合プログラムにより開発され、1973年から稼働した。中央指揮所は海軍総司令部にあり、カムチャッカ、パバロフスク、沿海、中央アジア、白海、バレンツ海、バルト海、黒海に設置した通信所から報告された海底聴音装置、水中音響ブイ、衛星、偵察機、水上艦、潜水艦からのデータを分析し、指令を下す。参考：ソ連／ロシア原潜建造史
＜ネプチューンＭＲ．１＞：P-2海外シリーズ（対潜哨戒機）を参照。
＜ネプチューン級＞：イギリス海軍計画軽巡洋艦Neptune級。1944年度計画で設計された。基準排水量15700トン。速力33ノット。兵装は15.2cm３連装砲塔４基、11.4cm連装両用砲６基、533mm魚雷４連装発射管４基。ネプチューンとホークの２隻を建造する予定だったが、ネプチューンは起工されず、ホークは起工後の1946年3月に建造中止となった。参考：近代巡洋艦史
＜ネプチューン級＞：イギリス海軍戦艦Neptune級。ドイツ海軍が片舷に主砲10-12門を指向できる戦艦を建造しようとしていたため、ドレッドノート級以来船体中央舷側に左右対称に搭載していた２番・３番砲塔を前後にずらして梯型配置とし、限定的ながら片舷10門を指向できるようにしたものである。これにより第２煙突と後檣を離す必要が出たため、４番・５番砲塔を背負い式にして船体長があまり長くならないようにした。ただし爆風の問題があり、４番砲塔は艦尾方向には発射できない。また、２番・３番砲塔を反対舷方向に射撃すると、船体に偏った負荷がかかるという問題があり、後に船体補強が必要となった。前檣・第１煙突、第２煙突、後檣はそれぞれ宙ぶらりんのボート甲板で結ばれているが、被弾して垂れ下がると砲塔が回せなくなるため、煙突間のものは第１次大戦勃発直後に撤去された。巡航タービンは廃止し、高圧タービンに巡航段を設けている。全長166.4m、幅25.9m、吃水8.2m、常備排水量19680トン。主機は蒸気タービン４基４軸27000馬力、速力21.5ノット。兵装は30.5cm連装砲５基、10.2cm単装砲16門、4.7cm単装砲４門、45cm水中発射管３門。装甲厚は水線254mm、甲板76mm。乗員759名。ネプチューンが1911年に竣工した。参考：近代戦艦史、月刊世界の艦船1,’12、6,'16
＜ネプチューン級＞：スウェーデン海軍機雷敷設潜水艦。コックムス社製。全長62.6m、全幅6.4m、全高3.4m、水上排水量550トン、水中排水量730トン。主機はMAN社製ディーゼル（900馬力）２基・電動機（500馬力）２基、２軸推進、水上速力15ノット、水中速力10ノット。兵装は533mm魚雷発射管５門、ボフォース40mm機関砲２門。機雷20発を搭載する。乗員35名。ネプチューン、ナヤド、ノッケンが1942年に進水し、全艦1966年4月1日に退役した。参考：月刊軍事研究1,’03
＜ネプチューン作戦＞：第２次大戦時に連合軍がオーバーロード作戦とリンクして実施した海上作戦。掃海を行い、輸送船に対する攻撃を阻止し、上陸地点を射撃し、援護射撃を行い、負傷兵を本土に送り返すなどした。イギリス本土が近いため、空母は参加していない。Ｄデイ当日午前中に襲来したドイツ空軍機は２機のみ、海軍艦艇はＳボート３隻だけで、連合軍艦艇で撃沈されたのは駆逐艦１隻だけだった。参考：月刊PANZER6,’04
＜ネプチューン・ストライク２２＞：NATO軍が2022年1-2月に地中海で行った演習。LCC-20マウント・ホイットニー、CVN-75ハリー・Ｓ・トルーマン空母打撃群、イタリア海軍空母C550カブール、常設NATO第２水上部隊SNMG2、常設NATO第２対機雷戦部隊SNMCMG2を含む艦艇15隻、航空機90機が参加した。参考：月刊世界の艦船9,’23
＜ネプチューン・スピア作戦＞：アメリカ軍によるオサマ・ビンラディン殺害作戦。オバマ大統領がCIA長官に対して発した、オサマ・ビンラディン拘束または殺害を最優先課題とするという指令に基づき、NGA、NSA、パキスタンの協力も得て隠れ家に関する徹底的な情報収集が開始された。オサマ・ビンラディンは2001年の同時多発テロ直前にアフガニスタンのカンダハル南部にあった通称タルナック農場と呼ばれる根拠地を脱出。東部山岳地帯を渡り歩いたが、アメリカ軍の手が迫ったため、ナンガルハール県パシール地方ミラワ警告にあるミラワ基地に退避した。2001年12月5日、アメリカ軍がミラワ基地の掃討作戦を開始。12月7日、ビンラディンはミラワ基地を脱出してパキスタン国境沿いのトラボラ（標高4000mの山岳地帯で天然洞窟が1000以上ある）に潜んだが、アメリカ軍の猛爆を受けて逃亡を予備無くされ、12月12-17日にアルカイダの残存兵200名ほどと共にパキスタンに越境した。その後は地元部族に匿ってもらい、2003年半ばにイスラマバード北方30kmにあるハリプールに移っている。2004年からパキスタンのアボッタバード（イスラマバードの北56km。パキスタン軍士官学校から1.3kmしか離れていない）で隠れ家の建設に入り、2005年末にそこに移動した。広さは4000平方メートルもあり、周囲を高さ12-18フィート（3.7-5.5m）の塀（有刺鉄線付き）が取り巻き、３階建ての建物が２棟建造されている。門は二重ゲート式で、バルコニーには高さ2.1mの壁があり、外からは見えないようになっていた。地元住民はワジリスタン・ハベリ（ワジリスタン御殿）と呼んでいたらしい。盗聴や傍受を防ぐため、電話もインターネット回線も引かず、通信は全て密使により行っていたが、CIA作戦本部テロ対策センタービンラディン追跡班はこれを早期に把握しており、世界中のブラックサイト（秘密収容所）に拘束していたアルカイダ幹部に拷問まがいの取り調べを実施。2002年には既にアブ・アフマド・アル・クウェイティという通称の連絡員がいることを把握していた。2003-06年のアルカイダ幹部に対する取り調べで、クウェイティがビンラディンの側近らしいことが分かり、2010年にはアルカイダ要員がクウェイティと電話しているのをキャッチ。CIA特殊活動部を中心に捜査を行い、8月に居場所を特定、アボッタバードの隠れ家に入るところを確認した。隠れ家の捜索にはステルスUAV（RQ-170？）も使用したといわれる。2011年3月、CIAは隠れ家の所在を確定したとオバマ大統領に報告。ただしビンラディン本人は確認できず、妻と思われる女性３人と子供たち、連絡員とその親族・家族が住んでいることしか判明しなかった。3月14日、オバマ大統領がビンラディン捕縛作戦の計画立案に関する安全保障会議を招集。3月29日、第２回目の安全保障会議が開催され、統合特殊作戦コマンド司令官が作戦を提示した。SEALチーム６が目的を知らされないまま基地襲撃作戦訓練を開始。4月7-13日、SEALチーム６の隊員24名がアフガニスタンのバグラム空軍基地キャンプ・アルファで隠れ家突入訓練を実施。4月12日と19日に安全保障会議が開催されたが、ビンラディンの所在が確認されていないのが問題視された。4月24日、ウィキリークスが暴露したグアンタナモ収容所の尋問記録の中に、別のアルカイダ連絡員に関する情報が含まれていた。これでアルカイダ側にCIAによる連絡員の追跡がばれる可能性があったため、作戦を急いだともいわれる。4月28日、安全保障会議が開催された。アメリカ東部時間4月29日0820、オバマ大統領は作戦決行を指示。要員はアメリカ海軍特殊戦開発群DEVGRU（いわゆるSEALチーム６）24名やCIA局員を含む79名と、爆発物探知犬１頭である。4月30日に作戦を開始する予定だったが、悪天候で１日順延された。5月1日夜、作戦を発動。作戦状況はリアルタイムでホワイトハウスに中継され、オバマ大統領や国家安全保障チームなど政府首脳が見守った。襲撃チームは第160特殊作戦航空連隊UH-60改造特殊作戦ヘリ２機に12名ずつ分乗して深夜にバグラム空軍基地から出撃。バックアップチームもMH-47特殊作戦ヘリ３機に分乗して同行し、パキスタン北部のアボッタバードにある隠れ家を急襲した。UH-60にはファストロープで屋上から侵入する班と壁を爆破して１階から侵入する班がそれぞれ乗り込んでおり、襲撃チームを降ろした後でヘリは２分以内に離脱する予定だったが、後者を降ろしたヘリがボルテックス・リングを起こして尾翼をコンクリート塀に接触させてしまい、テイルローターが破損、飛行不能に陥って塀の外に不時着してしまった。これを見て屋上突入班を乗せたヘリはホバリングを避けて塀の外で隊員を降ろし離脱。襲撃チームはオルタネートの作戦に切り替え、塀と扉を爆砕して隠れ家に侵入することにした。5月2日0100頃、隠れ家に突入を開始。この頃にパキスタン空軍機がスクランブル発進したが、突入部隊への攻撃は無かった。１階に突入した襲撃チームは、まずアルカイダの密使２名を射殺したが、その際に女性１名も銃撃の巻き添えになって死亡している。その後襲撃チームは２階と３階に向かい、３階に上った隊員３名がホールの端でビンラディンと家族を発見。自室に逃げ込んだビンラディン（他に部屋には２人の女性がいた）は武装していなかったが、抵抗したため、左胸と左目の上を撃ち抜いて射殺、ジェロニモE-KIA（作戦Ｇ段階終了、敵は戦死）というコードを送信した。また、襲撃チームに向かってきたビンラディンの妻の足を射撃している。別棟には別の住人（女性９人と子供18人）がおり、巻き添えを避けるために避難させた。作戦は38分で終了（ビンラディン殺害までにかかった時間は15分）、飛行不能となったヘリは爆破処理したが、尾部が残存してしまったため、後に通常型UH-60とは全く違った形状をした尾部の映像が公表されている。代わりにMH-47ヘリ１機が襲撃チームとビンラディンの遺体を収容し、遺体はDNA鑑定で本人と確認、V-22輸送機に積み込んでF/A-18戦闘機２機の護衛を付けCVN-70カール・ビンソンに運び込んだ。他に多数のコンピュータやハードディスクなどを押収している。5月2日、CVN-70カール・ビンソン艦上でオサマ・ビンラディンの葬儀を済ませ、オモリ付きの遺体袋に入れて水葬した。5月6日、アルカイダ指導部がネット上でオサマ・ビンラディン死亡を確認し、報復を行うと声明を発表した。機密保持のため、作戦はパキスタンへの事前通告無しに行われており（パキスタン情報機関がアルカイダと繋がっているといわれている）、パキスタンが非難声明を出している。参考：月刊軍事研究7,’11、4,’15、月刊JWings9,’21、月刊世界の艦船9,’11、月刊丸8,’11、月刊航空ファン7,’11
＜ネプツーン＞：ドイツ海軍が第２次大戦時に使用した暗号。大型水上艦の洋上作戦用である。参考：Ｕボート入門
＜ネプツーンＪ－２＞：FuG217（レーダー）を参照。
＜ネプツーンＪ－３＞：FuG218ネプツーンJ-3（レーダー）を参照。
＜ネプツーンＶ＞：FuG216（レーダー）を参照。
＜ネプツーンＶ１＞：FuG218ネプツーンV1（レーダー）を参照。
＜ネフテガズ型＞：ロシア海軍救難船Neftegaz型。航洋型曳船で、艦船救難を主任務とし、曳航、消火、貨物輸送、サルベージなども行える。全長81.5m、満載排水量4077トン（2800トン？）。速力15ノット。カラルなどが就役した。参考：月刊世界の艦船5,’14、1,’02、3,’14
＜ネブラスカ＞：SSBN-739（原潜）を参照。
＜ネプトゥノ＞：スペイン海軍曳船／潜水作業母船Neptuno。1975年竣工。参考：月刊世界の艦船2,’21
＜ネペタ＞：K290（改フラワー級コルベット）またはPG-95（テンプトレス級コルベット）を参照。
＜ネヘンタ・ベイ＞：CVE-74（護衛空母）を参照。
＜ネボ・シリーズ＞：ロシアのアルマーズ・アンティ傘下のNNIRTが開発した三次元レーダーNebo。水平捜索用VHFアンテナと垂直捜索（測高）用UHF（Ｌバンド）アンテナを背中合わせに配置しており、VHFアンテナで監視、UHFアンテナで監視・精密追跡・目標離散状況計測を行う。探知距離10-600km、探知高度80km、同時追跡目標数最大200。参考：月刊航空ファン5,’17
＜ネボＭ＞：弾道ミサイル防衛版Nebo-M。周波数別アクティブ・フェイズド・アレイ式レーダー３基と統合指揮所からなり、全て８×８輪トラックに車載できる。波長の長いVHFレーダーで目標を探知し、ＬバンドやＳバンドのレーダーを指向して追尾を行う。2015年からロシア空軍に配備された。2016年にはウラジオストク近郊ルースキー島のレーダーサイトに配備されている。参考：月刊軍事研究9,’16、月刊航空ファン5,’17
＜ネボＳＶ＞：別名1L13。参考：月刊航空ファン5,’17
＜ネボＵ＞：別名55Zh6U。参考：月刊航空ファン5,’17
＜ネボＵＥ＞：別名55Zh6UE。参考：月刊航空ファン5,’17
＜ネボＵＭ＞：別名55Zh6UMまたはニオーブイ。弾道ミサイル追跡能力を持つ。2017年9月、ウラジオストク近郊ルースキー島のレーダーサイトに配備された。参考：月刊軍事研究11,’17
＜ネボＵＭＥ＞：別名55Zh6UME。参考：月刊航空ファン5,’17
＜ネマンＰシリーズ＞：ソ連のレーダー観測施設。参考：月刊軍事研究5,’15
＜ネマンＰ＞：1970年代に弾道ミサイル防衛システム開発のためカザフスタンのサリ・シャガン射爆場に建設した。2002-08年、大規模改修を行い、ネマンPMに改称された。参考：月刊軍事研究5,’15
＜ネマンＰＭ＞：ネマンＰを2002-08年に近代化改修したもの。極超音速弾頭にも対応できる精密計測能力を備えたとされ、トーポリＥの着弾観測を実施している。参考：月刊軍事研究5,’15
＜ネムバン＞：韓国軍の兵営生活単位、内務班。しばしば陰険な虐めが問題になる。参考：朝雲
＜ねむろ＞：LST-4103（輸送艦）を参照。
＜根室飛行場＞：日本海軍の飛行場。参考：月刊JWings11,’18
＜根室分屯基地＞：航空自衛隊の分屯基地。第26警戒隊が駐屯しており、対ロシア用SIGINT施設が設置されている。所在地は北海道根室市光洋町4-15。1954年にアメリカ軍が警戒監視を開始、1955年に空自北部訓練航空警戒隊第２中隊が移駐した。1961年、北部訓練警戒隊第２中隊が第26警戒隊に改編された。同年、第26警戒隊が第26警戒群に改編された。1982年、J/FPS-2Aの運用を開始。2000年、第26警戒群が第26警戒隊に改編された。参考：北部航空警戒管制団ホームページ、月刊JWings6,’10別冊付録、月刊軍事研究9,’11
＜ネメシス＞：AN/AAQ-24シリーズ（赤外線妨害装置）を参照。
＜ネメシス＞：南アフリカのデネル社とイギリスのマルコーニ社が開発した対空機関砲システム。デネル／LIW社製35mm対空機関砲eGLaS35を1-3基と、マルコーニ・レーダー・アンド・コントロール・システムズ社製レーダー射撃指揮装置アパッチ１基を組み合わせたものである。1994年のファーンボロ航空ショーで初公開された。参考：月刊軍事研究7,’95
＜ネメル＞：イスラエル陸軍装甲兵員輸送車Nemer（雌虎）。メルカヴァMk.Ⅰの砲塔を外して改造したもので、2004年5月にM113装甲兵員輸送車がガザ地区でRPGにより破壊された事件を受けて開発を加速させた。車体に上部構造を溶接し、操縦手ハッチを外して装甲を追加、強化型後部ランプ（ガンポート付き）を装着している。車体下部には耐地雷用の特殊装甲を備えているという。武装はカトラニット遠隔操作兵器ステーションに搭載された7.62mm機銃M240、12.7mm機銃M2、40mmてき弾発射機Mk19などで、車体後部に30mm機関砲搭載カトラニットを追加できる。車体前部に３基、後部に１基の暗視ビデオカメラを搭載した。車内には長期行動に備えてトイレまで付いている。乗員３名（車長、操縦手、銃手）＋乗車歩兵８名。更に担架を１床追加できる。改造費は１両あたり75万ドル。2005年3月に１両が展示され、展示会終了後直ちにガザ地区に向かい、戦闘に参加した。参考：月刊PANZER6,’05、月刊軍事研究7,’05、4,’05
＜ネリー＞：NLE.Mk1（試作塹壕掘削車）を参照。
＜ネリス空軍基地＞：アメリカ空軍の航空基地。ネバダ州（ラスベガスの近く）にある。滑走路はランウェイ03L/21R（3085m）と03R/21L（3065m）の２本で、コンクリート舗装が施されており、空軍の全機種が使用できる。広さは2010年現在2368ヘクタールで、将来的に6400ヘクタールになる。元は1941年4月に開設されたラスベガス陸軍飛行場で、1947年9月18日の空軍創設でラスベガス空軍基地に改称され、航空訓練コマンドの基地となった。9月30日からメイサー空軍基地の補助基地となり、1948年4月1日からはウィリアムス空軍基地の補助基地とされ、1950年10月1日に単独の基地となっている。現在の名称になったのは1950年4月30日で、由来はバルジの戦いで戦死したP-47戦闘機パイロット。1956年6月1日、サンダーバーズがウィリアムス空軍基地から移動した。1958年7月1日、戦術航空コマンドの基地となった。試験評価部隊、射撃学校、乗員訓練関連の飛行隊が在籍しており、戦術開発や、実戦部隊に対する高度戦術教育も担当している。基地北側にネバダ・レンジがあり、レッドフラッグ演習の会場となっている他、エリア51ことグルームレイク試験場、トノパ試験レンジも内包する。1969年、第57戦闘航空団が編成され、兵器訓練学校が開設された。1992年6月1日、空軍改編に伴い、航空戦闘コマンドの基地となった。参考：月刊軍事研究4,’10、月刊航空ファン2,’16、月刊JWings12,’22
＜ネリッサ＞：G65（駆逐艦）を参照。
＜練馬駐屯地＞：陸上自衛隊の駐屯地。広報史料館には東条英機大将の制服などが展示されている。所在地は東京都練馬区北町4-1-1。東武東上線東武練馬駅から徒歩10分。元は東京第１陸軍造兵廠資材置き場で、太平洋戦争終戦で大蔵省関東財務局の所有となり、1951年12月15日に警察予備隊第１管区隊の駐屯地として開設された。1960年1月14日、東部方面音楽隊が新編された。1962年1月、第１管区隊が第１師団に改編されたのに伴い、第１偵察隊が配備された。1966年、東部方面音楽隊が朝霞駐屯地に移駐した。2009年7月8日、駐屯地勤務の陸士長が大麻取締法違反の現行犯で警視庁に逮捕された。7月10日、防衛省が練馬駐屯地勤務の全隊員2000名に対して所持品検査と薬物検査を行ったところ、所持品検査では大麻などは発見されなかったが、部外機関による薬物検査２次検査で7月17日に男性隊員４名から大麻の陽性反応が出たため、結果を警視庁に通報した。7月28日、7月8日に逮捕された陸士長から大麻を譲り受けた疑いで、別の陸士長１名が逮捕された。2010年4月、糧食調理がアウトソーシング化され、自衛隊員数名の監督の下で民間調理員が行うようになった。2015年1月15日、中谷防衛大臣の初度視察を受けた。8月5日、ミス・ワールド2015年度日本代表最終審査の１つである１日隊内生活に協力した。2016年8月8日、東京地本が東京都自衛隊父兄会新規会員ら18人に部隊研修を実施。11月23日、第30回全自衛隊バスケットボール大会開会式を実施。2017年11月9日、光が丘消防署の協力で消防訓練を実施。2018年6月1日、南門に新たに整備した通用門の使用を開始。2022年2月25日、新型コロナウイルスワクチン３回目職域接種を開始。3月16日、第１偵察隊が廃止された。3月15日、東京地本の援護広報に協力し、新規企業主など８社16人に対する史料館・整備工場・補給倉庫見学を行った。参考：第１師団ホームページ、月刊丸10,’10、JGround
Vol.23、月刊JWings6,’10別冊付録、MAMOR vol.91、朝雲、東部方面音楽隊ホームページ
＜練馬駐屯地（２０１５年）＞：第１師団司令部／司令部付隊、第１普通科連隊、第１偵察隊、第１後方支援連隊、第１特殊武器防護隊、第１通信大隊、第１音楽隊、第316基地通信中隊、第126地区警務隊、第338会計隊、練馬駐屯地業務隊が駐屯している。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015
＜練馬駐屯地業務隊＞：陸上自衛隊の駐屯地業務隊。2017年5月28日、練馬駐屯地と周辺地域で、隊員家族、練馬区自衛隊家族会、練馬区自衛隊隊友会、東部方面総監部、練馬・板橋・北・杉並・中野区支部長と、安否確認訓練を実施。11月22日、緊急登庁支援施策の一環として、子供の面倒を見る施設の開設・運営訓練を行い、駐屯地厚生センター内にねりまキッズルームを設置して未就学児９人を受け入れた。2018年8月24-26日、各種事態の発生を想定し、子どもの面倒を見る施設の開設運営訓練及び隊員家族安否確認訓練を実施。2019年7月24日、緊急登庁支援に係る訓練の実施などの功績で、陸幕長から２級賞状と副賞が贈呈された。10月12-16日、台風19号の災害派遣に備えて駐屯地厚生センターにねりまキッズサポートセンターを開設し、1-12歳の40人を預かり、業務隊隊員22名と第１音楽隊９名で運営した。参考：朝雲
＜ネル＞：九六式陸上攻撃機シリーズを参照。
＜ネルソン＞：28（戦艦）またはDD-623（駆逐艦）を参照。
＜ネルソン級＞：イギリス海軍戦艦Nelson級。ワシントン条約の制限内（陸奥保有の見返り）で建造された戦艦で、日本海軍長門型及びアメリカ海軍メリーランド級に対抗するものである。排水量制限を守るため、特徴的な艦様を採用した他、艤装品に至るまで徹底的に軽量化した。船体は平甲板型で、主砲塔３基を前甲板にピラミッド型に集中配置し、バイタル・パートを短縮した。その分艦橋を後ろにずらし、艦橋直下に左右機械室と左右減速歯車装置室、その後ろに缶室４室を田の字で配置している。主砲を斉射すると衝撃が凄まじく、第３砲塔を後方に発射すると大型の艦橋を爆風が直撃するという欠点があり、交互撃ち方や射界制限など運用法を工夫する必要があった。艦橋構造物は塔型にして振動を抑えると共に防御力も高めており、上部に戦闘艦橋と航海艦橋、頂部に支筒や方位盤を設置し、艦橋の前に司令塔を置いた。FCSはAFCT MkⅠで、艦橋上部とメインマスト後部にあるDCT（Director Control Tower。方位盤、射撃所、12フィート測距儀を一体化した25-50mm装甲塔。旋回速度毎秒９度）と各主砲塔の41フィート測距儀からの測距データを統合して射撃計算を行い、DCTのジャイロ安定化方位盤照準器に射撃諸元を送り、照準器を自動で目標に追随させる。司令塔上部にはDT（Director Tower。装甲化方位盤）を持つ。副砲用方位盤は艦橋上部DCT下方両舷とマスト下部両舷に搭載された。対空用射撃指揮装置は艦橋上のHACT（High Angle Control Tower）MkⅣ１基と15フィート高角測距儀で、後にHACTがもう１基追加されている。水中魚雷発射管を装備した最後のイギリス戦艦である。主機はフッド級巡洋戦艦と同じブラウン・カーチス式だが、タービンの構成が違っており、高圧タービンに巡航タービン段、低圧タービンに後進タービン段を設けた。減速装置は１段で、高圧・低圧軸の出力を１軸に纏めてプロペラシャフトに伝達する。主缶は缶室に２基ずつ収容した。煙突は艦橋後方12mに配置した１本で、更に後ろに三脚マストがある。缶室を機関室の後ろに置いて煙突を艦橋からなるべく離したつもりだったが、煙が被さってくることも多かったらしい。副砲は砲塔式とし、全て後甲板に置いた。排水量の限界で速力は抑制せざるを得ず、推進軸も２軸で済ませ、凌波性をあまり考慮しなくて良いことから艦首にシアも殆ど付けていない。公試時速力や航続力は計画以上だったが、船型や重量分布などのためか特に低速時での運動性が悪く、軽量化最優先の機関部が耐久性と信頼性に欠け、艦隊行動や運用に問題が生じたたといわれる。また、フッド級より高温高圧化した蒸気に対する主機の改設計が不十分で、タービンブレードが破損したり、翼車に亀裂が入ったりした。装甲化範囲は主砲塔、副砲塔、それらのバーベット、第１砲塔前端から第３副砲塔前端までの第３甲板、第３副砲塔前端から舵後端までの第４甲板（舵取り機室を守る）、第３甲板から第４甲板の少し下あたりの舷側、司令塔、方位盤に限局している。舷側装甲は傾斜22度（18度？）のインターナルアーマーだが、傾斜装甲のせいで艦内に無駄なスペースが多かったらしく、船体水線下無防御面積が大きいという欠点もあり、その後建造されたキング・ジョージⅤ世級は垂直装甲に戻っている。水中防御は19mm厚装甲板を２枚重ね、その外側に76mm厚木材を２枚配置、これらを内外１層ずつの隔壁で挟んで内側に重油・外側に海水を満たし、外側隔壁の外側にあたる船体内にバルジと同様の構造（インターナル・バルジ）を設けた。だた素直に船体外にバルジを設けるよりは水中防御力も低かったようである。全長216.4m、幅32.3m、吃水8.6m、基準排水量33313トン（ネルソン）／33730トン（ロドネイ）、うち防御重量9750トン、機関重量2500トン、常備排水量39500トン。主機はブラウン・カーチス式衝動型高低圧オール・ギヤード・タービン２基、主缶はアドミラルティ型重油専焼３胴水管缶（過熱機・給水加熱器付き。蒸気圧力1.72MPa、温度302℃）８基、出力45000馬力、２軸推進、計画速力23ノット、最大速力23.8ノット、計画航続距離7000海里（16ノット）、公試時航続距離5500海里（23ノット）。兵装は45口径40.6cm３連装砲塔MkⅠ３基（前甲板ピラミッド配置）、50口径15.2cm砲MkⅩⅩⅡ連装砲塔MkⅩⅧ６基（煙突と後部マストの間の後甲板両舷に３基ずつピラミッド配置。射程23590m、発射速度毎分５発）、40口径11.9cm高角砲MkⅧ単装砲塔MkⅩⅡ６基（艦橋両舷、煙突両舷、後部マスト直後両舷）、40mm単装ポンポン砲８門（８連装ポンポン砲MkⅤ２基？）、12.7mm４連装機銃MkⅢ２基、622mm水中魚雷発射管２門。装甲厚は水線部356mm（を22度傾斜させたインターナルアーマー）、甲板159mm、バーベット381mm、砲塔前楯406mm、砲塔天蓋159mm、司令塔356mm。乗員1314名。1927年に艦番号28ネルソンと29ロドネイの２隻が就役した。1935年にロドネイのみ航空艤装を施し、３番主砲塔上にカタパルトとワルラス飛行艇を搭載した。第２次大戦中に８連装40mmポンポン砲MkⅤを６基に増やし、ボフォース４連装40mm高射機関砲４基、エリコン20mm単装機関砲61門、12.7mm機銃などを搭載、魚雷発射管を撤去している。1940年頃、２番主砲塔と３番主砲塔の上面に20連装（４列５段）７インチ対空ロケット発射機UP
MkⅠを２基ずつ搭載したが、あまり役に立たず、1942年に撤去された。代わりに２番主砲塔上に８連装ポンポン砲MkⅤを１基追加している。1940年、ネルソンが試作射撃用レーダーを搭載して試験を行い、1941年に実用化型の284型測距レーダーを装備した。後にネルソンのみ274型に換装している。1942年頃、HACT MkⅣの上に285型対空射撃レーダーを搭載し、レーダー対空射撃が行えるようになった。ポンポン砲用として282型も装備している。1944年、司令塔上部のDTを撤去した。1945年頃、艦橋DCT下方両舷にある副砲用方位盤２基が撤去された。参考：月刊世界の艦船5,'21、12,’15、1,’12、4,’17、第２次大戦のイギリス軍艦
＜ネルツ＞：P6124（ミサイル艇）を参照。
＜ネルパ＞：K-152（潜水艦）を参照。
＜ネルマ＞：1851型（原潜）を参照。
＜ネレウス＞：AC-10（給炭艦）またはS-111（潜水艦）を参照。
＜燃焼試験用器材＞：自衛隊の機器。IHIエアロスペース製。参考：月刊軍事研究7,’16
＜燃焼室＞：Combustion chamber。ガスタービンエンジンを構成する部分の１つ。圧縮機で高圧高温になった圧縮空気が流れ込み、そこに燃料を噴射して燃焼ガスを発生させ、タービンへと送り込む場所である。外筒と内筒の二重構造で、圧縮空気は２つに分かれて流れ込む。圧縮空気流量は燃料の50-100倍もあり、全部を燃焼に使おうとすると火が吹き消されてしまうため、内筒内に流入させて燃料の燃焼に使う圧縮空気（一次空気）は全体の15%くらいに抑え、残り（二次空気）85%は燃料と空気を適切に混合させたり、内筒と外筒の間に流入して燃焼室を冷却したりするのに使用する。燃焼室に入る空気と出る空気の流れが同じものを直流型、逆のものを逆流型といい、後者ではロスがあるものの小型にできる。高圧の圧縮空気を押しのけて適切な量の燃料を送るシステムや、高温高圧に耐えられる素材・冷却システムを備える。参考：航空用語事典増補改訂版、月刊JWings12,'22、1,’01
＜アニュラー型燃焼室＞：Annular type combustion chamber、環状型燃焼室。１組の内筒と外筒からなるリング状の燃焼室を設けたもので、リングの真ん中（内筒の内側）にはタービンと圧縮機ローターを繋ぐ回転軸が通っている。構造が単純であり、多量の空気を流せるため燃焼が安定していて効率も良いが、燃焼にムラが出やすく、整備性が悪いのが欠点。参考：航空用語事典増補改訂版、月刊軍事研究4,’12、月刊JWings1,’01
＜カニュラー型燃焼室＞：Cannular type combustion chamber。混合型燃焼室ともいう。カン型とアニュラー型を組み合わせたもので、アニュラー型の内筒と外筒の中に複数のカンが等間隔で並んでいる。大出力エンジン向きで、現在の主流。参考：航空用語事典増補改訂版、月刊軍事研究4,’12、月刊JWings1,’01
＜カン型燃焼室＞：Can type combustion chamber。同一円周上に5-15個のカン（筒）を並べ、圧縮機で圧縮された空気を分流してそれぞれのカンで燃焼させるタイプ。カンは内筒と外筒の二重構造であり、内筒に燃料を供給して燃焼させる。外筒は内筒に空気を効率良く導くための構造である。設計は単純で、故障したら損傷したカンだけを取り替えれば済むが、それぞれのカンに流せる空気量に限度があり大出力は発揮できず、高空では気圧が下がって燃焼が不安定になり、フレームアウト（燃焼停止）を起こしやすくなる。初期のジェットエンジンに使用された。参考：航空用語事典増補改訂版、月刊JWings1,’01、月刊軍事研究4,’12
＜粘性圧力抵抗＞：粘性抵抗の１つで、造渦抵抗ともいう。前進する物体の表面から流体の流れが剥離して渦が生じることにより、物体後方に生じた負圧からくる抵抗のこと。物体を流線型にすることで抵抗を最小限にできるが、今度は造波抵抗が増えてしまうので、加減が難しい。参考：図解船の科学、図解雑学 船のしくみ
＜粘性呼吸コーティング＞：潜水艦に到達するアクティブソナーなどの音波を、その物質の粘性機構により熱に変換させ、減衰させるコーティング。主にラバー素材が用いられており、内部に空洞が設けられていて、音圧を受けるとゴムのずれが生じて変形し、熱が発生して音波が損失する。船体の共振現象も防止可能。第２次大戦中にドイツ軍が使用したアルベリヒ・コーティングなどがこれにあたる。参考：月刊丸8,’98
＜粘性抵抗＞：流体の粘性による抵抗のこと。摩擦抵抗と粘性圧力抵抗がある。参考：図解雑学 船のしくみ
＜粘性流体＞：Viscous fluid。粘性を持つ流体のこと。現実の流体には多かれ少なかれ全て粘性があるが、流体力学で仮定する粘性の無い完全流体（理想流体ともいう）と対比・区別する意味でこの名称が使用される。多くの場合、境界層の内部だけを粘性流体として扱い、それ以外は完全流体と仮定して研究しても差し支え無い。参考：航空用語事典増補改訂版
＜粘着榴弾＞：略称HEPまたはHESH。内部に粘度の高い炸薬（通常、コンポジットA-3を使う）を詰め込み、底部に短遅延信管を取り付けた弾丸。命中すると装甲板表面に炸薬がへばりついてから炸裂し、ホプキンソン効果により装甲板内面を剥離させて破壊する。非装甲目標に対しても有効で、榴弾の代わりにも使えるが、弾丸構造が脆いので初速を遅くする必要があり、弾道特性が悪い。参考：月刊グランドパワー10,’03、火器弾薬技術ハンドブック
＜燃費＞：燃料消費率または燃料消費量の略。電気自動車だと電費になる。参考：月刊世界の艦船2,’15、クルマのすべてがわかる事典
＜燃費（艦船）＞：概ね速力の三乗に比例する。参考：月刊丸2,’12
＜燃費（車両）＞：車が走行する際の燃料消費効率で、一般には総重量状態で走行した時に燃料１リットルあたり何キロメートル走れるか（km/l）で示す。平坦舗装道路上を無風状態で定速走行して計測した定地走行燃費、日常の使用をシミュレートする10パターンの走行法を実施して測定する10モード燃費などがある。2016年現在、日本の市販車はJC08モード燃費を測定しているが、現実との乖離はまだ大きく、実際に走ってみると２割くらい燃費が悪くなる。参考：自動車メカニズム図鑑、クルマのすべてがわかる事典
＜燃料（航空自衛隊職種）＞：航空自衛隊の職種。石油（航空燃料、重油、軽油、ガソリン、灯油など）や高圧ガスなどの燃料を受領・貯蔵・供給するのが主任務である。参考：月刊JWings7,’12、MAMOR
vol.113
＜燃料圧力計＞：Fuel pressure gauge。レシプロエンジン気化器またはガスタービンエンジンに供給する燃料の圧力を示す計器。前者は１平方センチメートルあたり0.5-1kg、後者は１平方センチメートルあたり30-70kgくらいになる。参考：航空用語事典増補改訂版
＜燃料員＞：航空自衛隊の燃料職種隊員。燃料車から航空機への給油、車両の給油、給油施設の点検、高圧ガス類の補給、燃料発注・受領・管理などを担当する。燃料だけでなく、潤滑油、スプレー、ペンキなど油脂類全てが仕事の範疇である。第３術科学校で教育が行われ、危険物取扱者乙種第４類が必須資格であり、高圧ガスの取扱資格や大型自動車免許なども適宜取得する。参考：MAMOR vol.113、vol.117
＜燃料運搬車一万六〇〇〇Ｌ＞：自衛隊の車両。日野自動車製。参考：月刊軍事研究5,’16
＜燃料気化爆弾＞：FAE（Fuel Air Explosive）と略す。原理は粉塵爆発と同様で、可燃物と空気を適度な比率で混合させて爆発的に燃焼させるものである。酸化剤として空気を利用しているため、同じ弾頭重量の通常爆弾に比べて破壊力が格段に大きい。燃料容器と起爆装置２つからなり、まず容器を高度数十メートルで爆破して燃料を空気中に撒布、適度に広がったところで点火して炸裂させる。液体燃料としては酸化エチレンや酸化プロピレンを用いる。液体燃料より取り扱いが楽な固体粉末燃料を気化させるタイプはサーモバリック（Thermobaric）弾・熱圧弾と称する。爆発は面で進行し、20気圧・1.96MPa程度の比較的低い圧力を長時間持続させることで地表の物体を破砕、地雷を誘爆させる。窒息するほど燃焼が持続する訳ではない（爆轟なので、数ミリ秒程度）らしいが、爆風効果はTNTよりも持続が長い。大きな火球とキノコ雲を生じるので、心理的効果は絶大である。液体燃料自体が有毒なため、点火に失敗しても地上に降り注いで被害を生じる。気象条件（風）に爆発が左右されるという欠点がある。アメリカ、ソ連、フランス、中国、イスラエル、イラク、スペインが保有または開発研究を行っていた。イラクは1989年にバグダッド兵器展覧会で展示したが、湾岸戦争では使用していない。アメリカは2002年3月に不朽の自由作戦でBLU-118/Bを使用した。北朝鮮軍が延坪島砲撃で122mmロケット弾に搭載して使用したという説がある。参考：月刊軍事研究4,’02、1,’11、火器弾薬技術ハンドブック、軍事分析湾岸戦争、月刊JWings3,’13
＜燃料給油車（２０ｋｌ、航空自衛隊）＞：航空自衛隊燃料給油車FY2FTAT。燃料給油車4000ガロン／5000ガロンセミトレーラの後継で、トレーラー形式から単車形式として安全性を高め、給油能力も向上させた。全長11.98m、全幅2.49m、全高3.3m、車重13.86トン。エンジンはF17Eディーゼル（Ｖ型８気筒。総排気量17238cc、出力340馬力）、トランスミッションは常時咬合式前進７段・後進１段、最大速度100km、燃料タンク容量200リットル。最大積載量16トン、給油能力毎分2270リットル。乗員３名。東急車輌製造製。参照：自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究2,’09
＜燃料給油車（２０ＫＬ積載用）＞：自衛隊の車両。東急車輌製造または東急車輌特装製。参考：月刊軍事研究8,’12、9,’12
＜燃料給油車（５００ガロン）＞：航空自衛隊小型航空機用給油車両P-HV75。全長5.085m、全幅1.995m、全高2.16m、車重1.97トン。エンジンは13B（４気筒。総排気量3431cc、出力100馬力）、トランスミッションは常時咬合式５段（前進）／選択摺動式１段（後進）、最大速度120km、燃料タンク容量75リットル。最大積載量1.6トン。乗員３名。参照：自衛隊装備年鑑1996
＜燃料給油車（１０００リットル積載用）＞：自衛隊の燃料給油車。日産ディーゼル工業製。参考：月刊軍事研究8,’08
＜燃料給油車（２０００ガロン）＞：航空自衛隊燃料給油車FJ12-TC311。全長9.53m、全幅2.45m、全高3.3m、車両総重量18.3トン。エンジンは日野製DK-10水冷４サイクル６気筒（総排気量10178cc）。最大積載量7.7トン・10キロリットル。乗員３名。日野自動車製。参考：自衛隊装備カタログ1981
＜燃料給油車（２０００ガロン）＞：航空自衛隊燃料給油車K-CV45N。T-1AやT-33Aなどのジェット練習機にJP-4などの航空燃料を給油する。全長9.8m、全幅2.48m、全高2.99m、車重10.24トン。エンジンはターボチャージャー付PE6（６気筒。総排気量11670cc、出力275馬力）、トランスミッションは常時咬合式前進６段・後進１段、最大速度120km、燃料タンク容量200リットル。最大積載量８トン。乗員３名。いすゞ自動車製。参照：自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究5,’08
＜燃料給油車（２０００リットル）＞：自衛隊の車両。いすゞ自動車製。参考：月刊軍事研究1,’14
＜燃料給油車（２０００リットル）＞：海上自衛隊小型航空機用給油車両。東急車輌製造製。全長5.135m、全幅1.885m、全高2.115m、車両重量3450kg。エンジンは14B（４気筒。総排気量3660cc、出力115馬力）、トランスミッションは前進５段・後進１段、最大速度100km。給油タンク容量2000リットル。乗員３名。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究3,’97
＜燃料給油車（２０００リットル積載用）＞：自衛隊の車両。いすゞ自動車製。参考：月刊軍事研究7,’10
＜燃料給油車（４０００ガロンセミトレーラー）＞：航空自衛隊給油車TF4-4FE 4DW。全長10.07m、全幅2.5m、全高2.74m、重量9.4トン、最大積載量12.5トン。エンジンは三菱重工製JH4水冷４気筒（総排気量2199cc）。給油タンク容量15140リットル。東急車輌製。参考：自衛隊装備カタログ1981
＜燃料給油車（５０００ガロンセミトレーラー）＞：航空自衛隊給油車TF5。６トン・トラクターで牽引され、航空機への給油支援を行う。全長10.24m、全幅2.49m、全高3.1m、車重10.4トン。最大積載量15.5トン、給油タンク容量18920リットル。ポンプ用エンジンはF3L912ディーゼル（総排気量2827cc、出力55馬力）、吐出量毎分1700リットル。参考：自衛隊装備年鑑1996、自衛隊装備カタログ1981
＜燃料給油車（８０００リットル）＞：海上自衛隊航空機用給油車両。全長9.225m、全幅2.49m、全高2.645m、車両重量8860kg。エンジンはK13D直列６気筒（総排気量13961cc、出力270馬力）、トランスミッションは前進７段・後進１段、最大速度115km。給油タンク容量8000リットル。乗員２名。日産ディーゼル工業製。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究10,’09
＜燃料給油車８０００Ｌ１形＞：自衛隊の車両。UDトラックス・ジャパン製。参考：月刊軍事研究1,’13
＜燃料給油車８０００Ｌ２形＞：自衛隊の車両。UDトラックス製。参考：月刊軍事研究5,’16
＜燃料給油車（１００００リットル積載用）＞：自衛隊の車両。日産ディーゼルトラックス製。参考：月刊軍事研究7,’10
＜燃料計＞：Fuel quantity gauge。燃料残量計ともいう。燃料タンク内の残燃料量を示す計器のこと。燃料タンク内に仕込んだ浮きの動きを直接表示するもの、浮きの動きを電気抵抗や圧力の変化に置換して計器に遠隔指示するもの、燃料タンク内に電極を２枚装着して燃料残量を静電容量の変化に置換するものなどがある。参考：航空用語事典増補改訂版
＜燃料残量計＞：燃料計を参照。
＜燃料消費率＞：燃費率、Specific fuel consumption、sfc。推力の場合はThrust
specific fuel consumption、tsfcともいう。ある機関の消費燃料量を馬力または推力で割り、更に運転時間で割ったもの（単位はg/ps/hr、g/kW/hr、kg/shp/hr、kg/kg/hr、kg/kN/hrなど）で、値が小さい程、高性能である。ターボプロップ・エンジンは軸馬力と推力の両方を持つので、等価軸馬力を計算して燃料消費率（kg/ehp/hrなど）を割り出す。参考：航空用語事典増補改訂版、月刊世界の艦船2,’15、月刊JWings10,’09別冊付録、月刊軍事研究11,’16、4,’12
＜燃料消費量＞：Fuel consumption。ある機関での単位時間当たり（通常は１時間当たり）の消費燃料重量のことで、燃料消費率に馬力または推力を掛けたもの（単位はトン/hr、kg/hr、リットル/hrなど）である。機関の経済性などの比較には使えない。参考：月刊世界の艦船2,’15、航空用語事典増補改訂版
＜燃料システム＞：Fuel system、燃料装置。燃料を燃料タンクからエンジンや他の燃料タンクに送ったり、燃料を燃料タンクに搭載・搬出したりするための装置のこと。配管、バルブ、ポンプなどで構成される。参考：航空用語事典増補改訂版
＜燃料システム（航空機）＞：燃料タンクとエンジンの高低差を使って燃料を流し込む重力式が一番単純だが、通常はエンジン付属の燃料ポンプで燃料タンクから燃料を吸い込みつつ、燃料タンク内の電動ブースターポンプでエンジンに燃料を送り込む。外部増槽の場合はブースターポンプの代わりに高圧空気（爆発防止に窒素や炭酸ガスを使うこともある）を使うことが多い。参考：航空用語事典増補改訂版
＜燃料セル＞：バグ・タンクを参照。
＜燃料だ管ＩＳＯ＞：自衛隊の機器。日本バルカー工業製。参考：月刊軍事研究3,’18
＜燃料だ管（急速かん脱用）＞：自衛隊の機器。日本バルカー工業製。参考：月刊軍事研究3,’18
＜燃料タンク＞：Fuel tank。燃料収容スペースのこと。参考：月刊JWings10,’09別冊付録
＜燃料タンク（航空機）＞：胴体中央のセンター・タンク、水平尾翼取り付け部のスタビライザー・タンク、主翼内のメイン・タンクやリザーブ・タンクから構成される。メイン・タンクはエンジン１基あたり１つ以上を用意し、双発機以上ではメイン・タンク同士で燃料をクロスフィードできるようにしてある。最初は金属タンクが使われていたが、機体に填め込む際に同じ大きさの孔が要るので、モノコックやセミモノコックの機体だと強度などの問題があり、バグ・タンク、セミインテグラル・タンク、インテグラル・タンクが考案された。燃料を消費しても内部が負圧にならないよう外気弁（ベント）が取り付けられており、空中機動時に外気弁から燃料があふれないよう、バルブや特殊な配管を介して機外に繋げている。緊急放出用燃料投棄装置の放出管もある。高空での圧力低下による燃料蒸発・気泡混入を防ぐため、高圧空気などを送り込んで圧力を掛けるタイプもある。主翼に燃料を入れておくと、燃料の重さを主翼の揚力で直接相殺することができ、機体構造を頑丈にしなくて済むし、火災時に胴体内の人員が直接火に炙られない。主翼の過剰な反りを防ぐため、センター・タンクから燃料を使っていき、ある程度まで消費するとスタビライザー・タンクからセンター・タンクに燃料を送って補充する。その後はメイン・タンクの胴体に近い方からセンター・タンクに燃料を送る。メイン・タンク容量が減ってくると直接エンジンに燃料を送る方式に切り替えることもある。無尾翼機では亜音速と超音速との移行時に生じるトリム変化を燃料の移送で釣り合わせたりする。機体の大きさで燃料容量が制限されるので、増槽を装着して補うこともあり、この場合は増槽内の燃料を最初に使用する。参考：航空用語事典増補改訂版、飛行機のしくみ、月刊JWings12,’23
＜燃料タンク（潜水艦）＞：燃料専用の常備燃料タンクと、メイン・バラスト・タンク併用の満載燃料タンクがある。後者はメイン・バラスト・タンクに燃料配管、海水管、空気管を追加したもので、消費した燃料の分だけ海水を入れていき、燃料を使い切ったところでメイン・バラスト・タンクとして使用する。耐圧船殻外に燃料タンクを置く時は、常備燃料タンクであっても底部に海水管を設けておき、燃料を使った分だけ海水を入れ、水圧で燃料タンクが潰されないようにしておく。燃料は海水より軽いので、燃料タンク上部に燃料取り出し口を設けておき、更に艦内の分離装置を通して燃料に海水が混ざらないようにする。参考：日本潜水艦物語、月刊世界の艦船10,’16
＜燃料タンク車（２０００リットル）＞：航空自衛隊燃料運搬車FG337B。発動発電機に軽油を輸送するため使用される。全長5.2m、全幅1.95m、全高2.36m、車重3.49トン。エンジンは4D33直列４気筒ディーゼル（総排気量4214cc、出力120馬力）、トランスミッションは前進５段・後進１段、最大速度100km、燃料タンク容量70リットル。最大積載量5.35トン。乗員２名。三菱自動車工業製。参照：自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究3,’97
＜燃料タンク車（７５００リットル航空用）＞：陸上自衛隊燃料タンク車。三菱自動車工業製。参考：月刊軍事研究3,’97
＜燃料タンク車（７５００リットル航空用）ボトムローディング＞：自衛隊の車両。三菱ふそうトラック・バス製。参考：月刊軍事研究6,’15
＜燃料タンク車（１００００リットル航空用）シリーズ＞：陸上自衛隊航空燃料用タンク車。74式特大型トラック／７トントラックがベースで、いすゞ自動車製と日産ディーゼル社製がある。全長10.015m、全幅2.49m、全高3.06m、車両重量13.67トン。エンジン出力350馬力、最大速度95km。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、自衛隊装備年鑑1996、月刊丸3,’13
＜いすゞ自動車製＞：全長9.775m、全幅2.49m、全高2.87m、車両重量19.63トン。エンジン出力295馬力、最大速度90km。積載量８トン。参考：自衛隊装備年鑑1996
＜日産ディーゼル社製＞：全長9.73m、全幅2.49m、全高2.82m、車両重量19680kg。エンジン出力295馬力、最大速度90km。積載量８トン。参考：自衛隊装備年鑑1996
＜燃料タンク漏洩試験用器材＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究4,’16
＜燃料弾薬再補給点＞：FARPを参照。
＜燃料直接噴射式ガソリンエンジン＞：Fuel Direct Injection Engine。キャブレターを使わず、ガソリンをシリンダー内に直接噴射するタイプのガソリンエンジンで、エアフローメーターや各種センサーにより最適の燃料供給量を計算し、適切な量をインジェクターから噴射する。多気筒でも飛行姿勢の影響を受けず各気筒に燃料を正確に分配できるため、燃費を飛躍的に改善できる。圧縮行程末期に噴射すればノッキング防止になり、吸気効率や圧縮比も高く取れ、スーパーチャージャーも遠慮無く使うことができ、気筒間の出力不均衡が無いのでトルクも10%ほど向上する。燃料噴射ポンプの動力にエンジン出力の一部を使用するため、キャブレターよりも機能的に劣るが、電子制御でカバーしている。低回転時などシリンダー内の空気の流れが小さい場合は混合気が上手く形成されないので、数回に分けて噴射したりする。圧縮行程で高圧になったシリンダー内に噴射するための高圧ポンプ（100気圧・9.8MPaくらいで吹き込む）などが必要で、システムが複雑高価になるのが欠点。燃料噴射ポンプの構造はディーゼルエンジンの直噴装置と同じだが、ガソリンには自己潤滑性が無いので、潤滑装置の設計を加える必要がある。参考：クルマのすべてがわかる事典、自動車エンジンの技術、自動車メカニズム図鑑、航空用語事典増補改訂版、月刊丸1,'17別冊
＜燃料電池＞：Fuel Cell。燃料と酸素の燃焼反応を化学的に行わせて発電するもので、陰極が燃料（水素など）、陽極が酸素で、間に電解質を挟んでセルを作り、複数のセルをセパレータで挟んで積み重ねている。燃焼反応から熱エネルギーを得て回転エネルギーに転換し発電するなどという手間をかけず、化学反応によるエネルギーを直接電気に変換するので、70-75%という高い発電効率を得られ、雑音も出ない。電解質の種類によりアルカリ電解質形燃料電池AFC、固体高分子膜形（PEM）燃料電池、リン酸形燃料電池PAFC、溶融炭酸塩形燃料電池MCFC、固形酸化物燃料電池SOFC（Solid
Oxide Fuel Cell）がある。1839年に理論が完成し、同時期に水素、酸素、白金電極、希硫酸を使用した燃料電池の実験も成功した。ただ電力が弱く、実用化されたのは1950年代末になってからで、宇宙船の電源として使用されている。技本も潜水艦用電源として1960年代後半からと2006-09年度に研究したが、燃料として使用する水素の安定貯蔵技術が完成せず、水素貯蔵合金も高価すぎ、お蔵入りになった。21世紀に入り、潜水艦用AIP電源としても使われているが、沸点マイナス183度の液体酸素を入れるタンクの取り扱いが面倒、陽極に使う燃料の吸着物質（水素吸蔵合金）が高価な上に耐用時間が短く頻繁に交換が要る、吸着物質に含まれる燃料のエネルギー密度が低いので発電効率を高くしても電力が弱い、水素が最小構造の分子なので密閉が難しく金属を腐食させる、セパレータの信頼性や耐久性が不安定という欠点がある。SOFCは艦艇用燃料をそのまま使えるため、アメリカ海軍が艦艇推進用電動モーターの電源として研究中。参考：月刊軍事研究4,’13、2,’01、5,’16、8,’16、月刊世界の艦船8,’17、2,’15、9,’15、2,’23
＜燃料投棄装置＞：Fuel dump system。緊急時に航空機を軽量化するため、燃料を投棄する装置。投棄口は主尾翼後縁や機体尾部にあり、投棄された燃料はすぐ拡散蒸発するため、相当な低空でなければ地上に降り注ぐ恐れは無い。緊急着陸で最大着陸重量をクリアしたり、空戦時の機動性を高めたりする目的で使用する。各国が航空関連法で装備基準を規定しており、アメリカ連邦航空局が1960年代初めに最大構造離陸重量が最大構造着陸重量より5%以上重い航空機に装備を義務づけたのが初である。1968年に基準が改定され、重量の規定を廃止すると共に、フラップ着陸位置（フルダウン）で全エンジン作動またはフラップ進入位置でエンジン１基不作動の際にゴーアラウンドを行うと仮定し、着陸と着陸進入において一定以上の上昇勾配を確保できれば（要するに一定以上の推力重量比があれば）、燃料投棄装置は不要とした。これにより、条件を満たした民間航空機では燃料投棄装置を装備しないものも多くなったが、もちろん緊急事態は燃料投棄装置の有無に関わらず発生するので、その際は最大着陸重量を下回るまでひたすら飛び回るしか無く、それが無理なら機体構造や滑走路が損傷するのを覚悟で緊急着陸せざるを得ない。参考：月刊航空ファン11,’19
＜燃料搭載率＞：機内燃料搭載量を基本総重量で割ったもの。戦闘機なら、だいたい30%弱くらいである。アフターバーナーを長時間使うMiG-25戦闘機やMiG-31戦闘機は、40%くらい。参考：月刊JWings2,’03
＜燃料プライマー＞：Fuel primer。航空機用レシプロエンジンを始動する際、低温だと気化器でガソリンが十分に気化せず、エンジンがかからないので、霧状の加圧燃料を吸気管などに供給して始動しやすくさせるための器材である。要するに自動車のチョークの航空機版。燃料加圧用のプライマー・ポンプと、加圧した燃料を霧状に噴射するノズルで構成され、ポンプには手動式と電動式がある。参考：航空用語事典増補改訂版
＜燃料分率＞：機内燃料重量を、戦闘機の機関砲弾薬搭載時クリーン状態離陸重量で割り、パーセントで表したもの。これが小さいと格闘戦時に燃料が不足してしまい、大きいと重量過大で小回りが効かなくなる。30%が最適とされる。参考：図解現代の航空戦
＜燃料容量システム較正器材＞：自衛隊の機器。横河電機製。参考：月刊軍事研究10,’18
＜燃料流量計＞：Fuel flow meter。航空機の計器の１つで、エンジン（特にガスタービンエンジン）が使う燃料の流量を、瞬間流量または積算流量として表示する。燃料流量から発生熱量が推定でき、エンジン出力も推測できる。参考：航空用語事典増補改訂版