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＜Ｖ＞：Versuchs（実験）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜（Ｖ）＞：Vomag社製を表すドイツ軍車両接尾記号。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｖ１＞：Fi-103（巡航ミサイル）またはSS-163（潜水艦）を参照。

＜Ｖ１＞：離陸決定速度（Take-off decision speed）／離陸中止速度、臨界点速度（Critical engine failure speed）のこと。Ｔ類飛行機（輸送機）が離陸滑走中にこの速度を超えた場合、機体やエンジンにトラブルがあってもV2まで加速して一旦離陸してしまう（その方が安全）。滑走路の長さに制限される（ブレーキをかけてもオーバーランしてしまうため）こともあり、残り滑走路長との兼ね合いで決めたものをバランスドV1と称する。参考：月刊JWings6,’00、10,’09別冊付録、飛行機のしくみ、航空用語事典増補改訂版、世界の傑作機No.155

＜Ｖ−１級＞：バラクーダ級（潜水艦）を参照。

＜Ｖ２＞：A4（弾道ミサイル）またはSS-164（潜水艦）を参照。

＜Ｖ２＞：離陸安全速度（Take-off Safety Speed）のこと。Ｔ類飛行機（輸送機）が離昇した後、安全に離陸操作を継続できる速度である。レシプロ機では離陸形態における失速速度の1.2倍（2-3発機）または1.15倍（４発機）以上かつVMC以上と定められており、この速度で機体を引き起こし、対地高度50フィート（15m）まで速度を維持して上昇する。ジェット機では、滑走速度VRで引き起こし操作を行い、規定滑走路端で航空機の高度が対地35フィート（10.7m）に達した際に到達すべき速度のことをV2と定義しており、失速速度の1.2倍（エンジン不作動の時に失速速度を著しく低下させるシステムがあれば1.15倍）かつVMC以上と定められている。ジェット機が離陸滑走時に１エンジン不作動を起こした場合、V2に達していれば最も大きな上昇勾配で離陸上昇を行うことができ、安全な離陸操作が可能となる。参考：航空用語事典増補改訂版、飛行機のしくみ、月刊JWings6,’00、10,’09別冊付録、世界の傑作機No.155

＜Ｖ２ディーゼルエンジン＞：ソ連陸軍の戦車用ディーゼルエンジン。BT-7M／T-34シリーズ／KVシリーズ／ISシリーズに搭載され、T-90に使用されているのも元を辿ればこのエンジンである。1930年に設立された航空エンジン中央研究所（TsIAM）が航空機用ディーゼルエンジンの新規開発に取り組んでいたが、挫折したので、取り敢えず既存のガソリンエンジンを強化することにした。イスパノ製航空機用液冷エンジンを改造して400馬力のBD-14を製作、更に500馬力に強化したBD-2を開発したものの、航空機用エンジンの必要出力が1000馬力に近づいていたため戦車用に切り替えることにし、不調だったBT快速戦車のエンジンとして改造を施したのがV-2で、1937年末に制式採用された。出力500馬力。アルミニウムを多用しており、軽量なのが利点。ベースが航空機用エンジンなので、巨大なのが欠点である。参考：月刊グランドパワー10,’04、月刊軍事研究5,’08

＜Ｖ２Ａ＞：T1（ロケット）を参照。

＜Ｖ−３＞：SS-165（潜水艦）を参照。

＜Ｖ３空対空ミサイル・シリーズ＞：南アフリカの短射程空対空ミサイル。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜Ｖ３Ｃダーター＞：AIM-9Lと同等の性能を持つとされ、外見も似ている。全長2.748m、直径0.16m、翼スパン0.66m、重量90kg。最大射程5km。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜Ｕダーター＞：Цダーター（Ц-Darter）かも。V3Cダーターの射程を延伸し、シーカーを改良したもの。全長2.748m、直径0.16m、翼スパン0.66m、重量96kg。最大射程8km。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｖ３Ｅ　Ａダーター＞：カナード翼を廃止して推力偏向エンジンを搭載した高機動型。誘導は慣性航法と画像赤外線で、オフボアサイト能力を持つ。全長2.98m、直径0.166m、翼スパン0.488m、重量89km。最大射程20km。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｖ３高機動車＞：バイパー・アダマス社がアメリカ陸軍陸上機動車GMVに提案している４×４輪高機動車で、別名パイソン（Python）。キャビンはパイプフレームで、ドアもウインドシールドも無い。全長5.33m、全幅2.01m、全高1.93m、自重2495kg、全備重量4536kg。エンジンはデュラマックスV8ターボチャージドディーゼル（400馬力）、最大速度193km、燃料搭載量235リットル、航続距離1200km。ペイロード2041kg。乗員９名（キャビン前部２名、後部４名、荷台３名）。参考：月刊軍事研究12,’16

＜Ｖ３号＞：ドイツ国防軍の長射程砲、復讐兵器３号。ロンドン砲撃のために開発したもので、高圧ポンプ、ムカデ砲、ヤスデなどとも呼ばれた。口径150mm・砲身長127m（150m？）の長大な滑腔砲の左右に薬室を多数並べ、順次装薬を炸裂させて安定翼付き榴弾（250kg）を初速1500m（1800m？）まで加速し、150km（300km？）先のロンドンに撃ち込むものである。発射速度毎分10発。1943年9月にカレー西のミモイェーク村で25門の建造が開始され、丘の上面を厚さ5mのコンクリートで固めて地下100mに及ぶ発射要塞を作る予定だったが、これを察知した連合軍が1943年11月から爆撃、1944年7月6日にトールボーイ３発がコンクリートを貫通して内部で炸裂し、第１砲身トンネルと水タンクを破壊した。これにより8月末に建設は放棄され、9月11日にカナダ軍が占領、戦後にTNT36トンで基地を爆破した。今は残った部分が博物館として公開されている。他に小規模のものがヘルメスケイルの丘に建造されており、ラインの守り作戦の際にアントワープやルクセンブルグを砲撃した。参考：月刊軍事研究6,’07、第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜Ｖ４＞：SS-166（潜水艦）またはビシェグラード４（地域協力機構）を参照。

＜Ｖ４シリーズ＞：南アフリカ空軍中射程空対空ミサイル。南アフリカのデネル社が開発した。参考：月刊軍事研究2,’01

＜Ｖ４＞：1990年代初期から開発され、1999年に完成した。アクティブ・レーダー・ホーミング方式で、ECCM性にも優れ、ルックダウン・シュートダウン能力を持つ。チーターＣ戦闘機やJAS39グリペン戦闘機に搭載可能。全長3.62m、直径0.16m、翼スパン0.64m、重量120kg。最大射程63km。参考：月刊軍事研究2,’01、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｒ−ダーター＞：輸出型。参考：月刊軍事研究2,’01

＜Ｖ４−２７５Ｒシリーズ＞：スウェーデンのコックムス社が開発したスターリング・エンジン。参考：月刊軍事研究5,’16

＜Ｖ４−２７５Ｒ　Ｍｋ�T＞：試作型。1988年に潜水艦ネッケンに搭載してテストした。参考：月刊軍事研究5,’16

＜Ｖ４−２７５Ｒ　Ｍｋ�U＞：燃料はディーゼル油（ケロシン）、酸化剤は液体酸素で、これを１対４で混合、燃焼させて800度の熱を発生させ、熱交換器に通してヘリウムを加熱する。するとヘリウムが膨張してピストンを下げ、冷えると収縮してピストンが上がる。燃焼ガスは海水と混合して25度まで温度を下げ、海水と混合するアブソーバーで泡を出さずに排気される。排出には排ガスの圧力を使うので、海水圧よりも高くせねばならない。出力88馬力、潜航深度200mまで。A19ゴトランド級潜水艦に搭載した他、日本が試験用に２台輸入し、液体酸素貯蔵装置を国産して地上試験の後にTSS-3601あさしおに搭載した。参考：月刊軍事研究2,’01、4,’00、5,’16、海上自衛隊全艦艇史

＜Ｖ４−２７５Ｒ　Ｍｋ�V＞：出力を高め、深々度航行を可能としたタイプで、1999年から試験された。燃焼室全体を圧力容器に収容して2.2MPaに加圧し、排気を深海に排出できるようにしている。燃料はケロシン、酸化剤は液体酸素、作動流体はヘリウムを使う。内燃機関のような爆発的燃焼を伴わないので騒音が低く、エアコン程度らしい。複動４気筒Ｖ型で、重量800kg。ボア86mm、ストローク48mm、排気量275cc、総排気量1100cc、回転数2000rpm、出力60kW。そうりゅう型に１隻あたり４基搭載されている。参考：月刊軍事研究5,’16、2,’01、朝雲

＜Ｖ４Ａ＞：ドイツ軍の装甲板溶接用オーステナイト系ステンレス材。クルップ社が第２次大戦前に開発した。クロム18%、ニッケル8%、モリブデン2%を含む。参考：月刊丸4,’07

＜Ｖ−４級＞：アーゴノート級（潜水艦）を参照。

＜Ｖ−５＞：SS-167（潜水艦）を参照。

＜Ｖ−５級＞：ナーワル級（潜水艦）を参照。

＜Ｖ−６＞：SS-268（潜水艦）を参照。

＜Ｖ００６＞：ザスロンが開発したKa-52M攻撃ヘリ用アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダー、別名レゼツ（Rezets。カッター）。大きさ900mm×300mm、重量130kg。送受信モジュール数640個。探知距離20km（ホバリング中ヘリ）／45km（戦車隊）／50km（RCS３平方メートル対進戦闘機）／100km（鉄道橋）。参考：月刊航空ファン1,’20

＜Ｖ６Ｖ２２／３０ＡＴＬ＞：川崎重工製ディーゼルエンジン。あかし型海洋観測艦、ふしみ型海洋観測艦、はやせ型掃海母艦、そうや型機雷敷設艦に搭載された。12気筒Ｖ型４サイクル、出力1500-1600馬力。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、丸スペシャルNo.78

＜Ｖ８Ｖ２２／３０＞：川崎重工製ディーゼルエンジン。かり型駆潜艇、みずとり型駆潜艇などに搭載された。16気筒Ｖ型４サイクルターボチャージド中速ディーゼルで、使用燃料は一号軽油。回転数900rpmで、流体接手を介して減速歯車装置で回転数446rpmに落とした後、推進軸に伝達される。本体重量10トン、全備重量16トン（流体接手、減速歯車含む）。出力2000馬力。参考：丸スペシャルNo.78

＜Ｖ８Ｖ２２／３０ＡＬ＞：おやしお型潜水艦（初代）の４サイクル・ディーゼルエンジン。元は機関車用で、過給用のクランク軸直結ターボブロワーを装備している。水上出力1350馬力（回転数850rpm）、シュノーケル時出力1250馬力（回転数850rpm）。参考：丸スペシャルNo.78

＜Ｖ８Ｖ２２／３０ＡＴＬ＞：川崎重工製４サイクル・ディーゼルエンジン。あづま型訓練支援艦、あつみ型輸送艦、みうら型輸送艦、ふたみ型海洋観測艦、むろと型敷設艦（初代）に搭載された。出力2000-2200馬力。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊

＜Ｖ８Ｖ２４／３０ＭＡＬ＞：おおしお型・あさしお型潜水艦の４サイクル・ディーゼルエンジン。水上出力1800馬力（回転数850rpm）、シュノーケル時出力1610馬力（回転数850rpm）。参考：丸スペシャルNo.78

＜Ｖ８Ｖ２４／３０ＭＡＴＬ＞：うずしお型潜水艦の４サイクル・ディーゼルエンジン。水上出力2100馬力（回転数850rpm）、シュノーケル時出力1950馬力（回転数850rpm）。参考：丸スペシャルNo.78

＜Ｖ−９シリーズ＞：ソ連のボリシェビーク工場設計局が試作した85mm戦車砲。ZIS-S-53の威力向上型として製作された。100mm戦車砲D-5Tが完成したので、量産はされず、試作のみに終わった。参考：月刊グランドパワー12,’04

　＜Ｖ−９＞：1944年10月に完成した。砲口初速毎秒950m。参考：月刊グランドパワー12,’04

　＜Ｖ−９Ｋ＞：初速を毎秒1150mに向上させたもの。参考：月刊グランドパワー12,’04

＜Ｖ１０Ａ＞：ドイツ軍の装甲板溶接用オーステナイト系ステンレス。1941年の冬季東部戦線で溶接部分の割れが多発したことから、低温でも粘りが衰えない溶接材としてクルップ社が開発した。クロム18%、ニッケル8%、マンガン6%を含む。参考：月刊丸4,’07

＜Ｖ．１１＞：フォッカーD.�Zシリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｖ１１＞：ソ連海軍37mm連装機関砲。68K型巡洋艦に搭載された。砲弾重量730g。初速毎秒880m、射程5km（対空）／8km（対水上）。発射速度毎分180発。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史

＜Ｖ−１２＞：ソ連のミル設計局が製作した世界最大のヘリコプターで、別名Mi-12、NATOコードはホーマー。５翅のメインローターを固定翼機の主翼両端に付けたような形をしたサイド・バイ・サイド・ローター機で、30トン以上の貨物をスリング輸送してミサイル主要備品を運ぶのが主任務である。機関系とローターはMi-6の流用で、エンジンは逆テーパーの分厚い主翼端に２基ずつ付いており、ローターは左右で逆回転する。ローターの回転を同調させるためと、エンジン停止時に備え、左右のトランスミッションを長いシャフトで繋いだ。胴体はIl-76（An-22？）に合わせて製作してあり、キャビン長28.15m（ランプ含む）、幅4.42m、高さ4.42m、天井には10トン・クレーンも付いている。貨物の積み降ろしは胴体後端のクラムシェル・ドアを開いて行う。コクピットは２階建てで、下に操縦士、副操縦士、航空機関士、電子システム操作員が位置し、上には航法士と無線士が座る（上下逆？）。操縦席の下にあたる機首下面には航法レーダーが搭載されており、自動操縦装置も装備する。降着装置は前輪式固定脚で、全てダブルタイヤ、主脚は主翼と胴体からの支柱で支えられる。垂直尾翼と水平尾翼にラダーとエレベーターも付いており、水平尾翼端に小さい垂直安定板を有する。胴体長37m、メインローター直径35m、翼スパン67m、全高12m、自重67トン、空虚重量69トン、最大離陸重量97トン（垂直離陸時）／105トン（短距離滑走時）。エンジンはソロヴィエフD-25VFターボシャフト（6500馬力）４基、巡航速度130ノット、最大速度260km、実用上昇限度3500m、航続距離270海里（ペイロード35.4トン）／1000km。最大ペイロード25トン（垂直離陸時）／35.4トン（短距離滑走時）。乗員６名、乗客196名。1965年から開発され、初号機は1968年7月10日に初飛行したが、ホバリング試験中に墜落して全壊した。２号機は1968年に飛行試験を開始、1969年8月には40.2045トンの貨物を搭載して高度2225m（44.205トン・2255m？）まで上昇、世界記録を更新している。1971年にはパリ航空ショーにも出展されたが、大きすぎて運用に難があり、試作機２機のみで量産はされなかった。参考：空軍、ウォーマシン・レポートNo.67、月刊JWings12,’18、1,’05、月刊軍事研究9,’13

＜Ｖ−２２シリーズ＞：アメリカ軍のティルト・ローター輸送機、別名オスプレイ（Osprey、ミサゴ）。ボーイング社とベル・ヘリコプター・テキストロン社の共同開発で、固定翼機ともヘリとも言い難い転換型航空機であり、アメリカではPowered liftという新カテゴリーのライセンスを作った。1980年4月のイーグルクロウ作戦失敗を受け、VTOL高速兵員輸送機の必要性が認識されたため、1981年12月にアメリカ陸海空軍海兵隊の統合次期垂直離着陸機JVX（Joint-service Vertical take-off / landing Experimental）プログラムとして開発がスタートし、1982年12月に提案要求書（VTOL可能、戦闘行動半径850km、空対空ミサイル2-4発、20mm/40mm機関砲２門搭載など）が出され、1983年2月17日にベル／ボーイング社のみ提案書を提出、1985年1月15日にV-22オスプレイの制式名称が付き、1988年5月23日に試作（全規模開発FSD）初号機が完成し、1989年3月19日に初飛行、9月14日に初の完全遷移飛行を行った。当初は海兵隊がCH-46とCH-53Dの後継として552機、海軍がVERTREP／水平線以遠目標指示／捜索救難機50機＋艦上対潜機300機、陸軍が長距離輸送／汎用輸送／航空強襲機として231機、空軍が特殊作戦／CSAR用として80機を導入する予定だったが、1988年に予算の都合で陸軍が抜けている。FSD初号機初飛行直後の1989年4月には財政赤字削減の煽りで予算執行が停止されるなど量産決定の延期と機数削減が繰り返された上、1991年6月11日のFSD５号機初飛行で配線ミス（結線が逆だった）によるロール・レート・ジャイロの異常によりホバリング中に横操縦ができなくなり墜落して２名が負傷、1992年7月20日にはFSD４号機が右エンジン・ギアボックスのオイルシールを反対に取り付けるミスによるオイル漏れで炎上墜落して海兵隊員３名とボーイングの技術者４人が死亡した。これでFSD６号機の製作が中止され、テストも中断されたが、設計仕様を見直すなど対策を施して1992年10月に再契約を行い、原型機のうち２機に改修を行って1993年から試験飛行を再開し、1996年6月からFSD7-10号機を生産、FSD７号機は1997年2月5日に初飛行した。FSD7-10号機はパタクセントリバー基地で飛行試験に投入され、1997年4月にLRIPが承認されてロット１の５機とロット２の７機が引き渡された後、1999年5月から量産型（LRIPロット３）が海兵隊に配備された。その後2000年4月8日にMV-22B（試作14号機）が自機のダウンウォッシュに巻き込まれるボルテックス・リング現象により墜落して乗員４名と海兵隊員15名が死亡、2007年7月に実用評価試験を終了したものの油圧システムの信頼性不足で国防総省の実用承認が得られず、2000年12月11日にはMV-22B（試作８号機）が油圧系統の故障（電気配線と擦れて作動油が漏れた）とフライトシステムソフトウェアのプログラムミスで墜落して海兵隊員４名が死亡し、一時全面飛行禁止となるなど再び開発が滞ったが、いずれもティルト・ローターに起因するものではなく、CH-46よりも２倍の巡航速度、1000m以上高い上昇限度、40海里以上長い戦闘行動半径（沖縄に配備すれば石垣島や尖閣諸島を無給油で行動半径内に収め、空中給油支援を受ければ台湾まで十分に届く）、４倍の航続距離には大きな魅力があり、2001年4月にアメリカ政府設立ブルーリボン委員会が開発継続を決定、対策を講じた上で2002年5月に飛行試験が再開され、５機が17ヶ月間に1000時間の安全確認飛行を行って2005年から実用評価試験に入り、9月28日に全規模生産FRPが承認され、2006年6月に海兵隊が最初の実戦部隊を新編、11月に空軍が最初の部隊を編成し、2008年度発注分から全規模生産に入った。海兵隊がMV-22B輸送機360機、海軍が艦上CMV-22B艦上輸送機48機、空軍がCV-22B特殊作戦輸送機53機を導入する予定。自衛隊も平成3-7年度中期防の1994-95年度予算で捜索救難機型４機を購入する予定だったが、開発作業の遅れから実現せず、導入は20年以上遅れた。2009年8月からCV-22Bがイラクで実戦投入されている。2010年4月9日、夜間作戦任務中のCV-22B１機がアフガニスタンのザブール州カラト市の西11kmに墜落し、４名（乗員２名と同乗者２名、うち１名が民間人。副操縦士は生存）が死亡、16名が負傷した。A-10攻撃機が機体を爆砕したため詳細な原因は不明だが、巻き上げた砂によるエンジン出力低下とパイロット側の要因らしく、敵の攻撃やティルト・ローターに起因するものではないとされる。2011年2月6日、総飛行時間10万時間を達成した。過去10年間の海兵隊回転翼機事故中、MV-22の機体全損・乗員死亡事故発生率は最低だったという。2006年11月から2011年12月6日までの５年間におけるMV-22Bの事故は、クラスＡミシャプ（総額200万ドル以上の損害または死亡・終身全身障害を引き起こした事故）が２件、クラスＢ（総額50-200万ドルの損害または終身全身障害または３人以上が入院した事故）が６件、クラスＣ（総額5-20万ドルの損害または作業員が１日以上従事できなくなった事故）が22件あり、クラスＣの発生率が他機種と比較して多いといわれるが、整備員がナセルを踏み外して地面に落ちた事故なども入っているので、本機が特に危険とも言えない感じである。2012年4月11日、アメリカ・モロッコ共同軍事演習アフリカン・ライオンに参加していたLHD-7イオージマ搭載VMM-261所属MV-22Bがモロッコのアガディール近郊で墜落し、２名が死亡、２名が重傷を負った。原因はホバリング中の方向転換時に機首下げ姿勢となったのを修正できず、更に飛行速度40ノット未満でエンジンナセルを75度未満に遷移（飛行マニュアル違反）させた操縦ミスである。6月13日、フロリダ州エグリン射場で空対地射撃訓練を行っていた第１特殊作戦航空団第８特殊作戦飛行隊所属CV-22Bが転換モードで低高度飛行中に先導機の後方乱流に巻き込まれて墜落し、乗員５名が負傷した。6月15日現在、アメリカ空軍に配備されているCV-22Bは24機で、総飛行時間22266時間、事故率13.47。2013年8月26日、ネバダ州クリーチ空軍基地近傍の砂漠で離着陸訓練を行っていた第３海兵航空団所属MV-22Bが高度8mからハードランディングし、乗員は無事に脱出したが、機体が炎上して全損した（クラスＡミシャプ）。砂塵で視界が効かない状態でボルテックス・リングに陥ったためとみられる。2014年8月26日、高度8200m・気温54℃でも出力6100軸馬力以上を出せるエンジンを海軍システムズ軍団が要求した。2015年5月17日1140頃、ハワイ州ベローズ空軍基地で訓練中のVMM-161(Rein)所属MV-22B１機がハードランディングして炎上し、乗員１名が死亡、21名が負傷した。砂塵の中で設計上想定されている以上のホバリングを継続したため、砂塵を吸い込んだエンジンが出力を喪失したのが原因である。2016年12月13日2130頃、普天間基地を離陸したVMM-265所属MV-22B１機が空中給油訓練中にKC-130Jのドローグホースとローターブレードが接触して破損し、名護市東海岸に不時着して大破した（クラスＡミシャプ）。乗員５名のうち２名が負傷している。2017年1月29日、MV-22Bがイエメンでハードランディングして乗員３名が負傷した。8月5日、オーストラリア東部沖で訓練中のVMM-265所属MV-22B１機がLPD-20グリーンベイへの着艦時に甲板に接触して海に落ち、乗員26名のうち３名が死亡した（クラスＡミシャプ）。9月29日、中東作戦地域（シリアらしい）で１機（海兵隊所属MV-22Bらしい）がハードランディングし、２名が負傷した。攻撃によるものではないとされる。2018年度までのCV-22B積算飛行時間は85561時間、全損機数２機、総死者数４名（操縦士１名、同乗者３名）、飛行10万時間あたりクラスＡミシャプ発生率5.84。自衛隊が導入を決定した。イスラエル軍は一旦契約したが、キャンセルしたらしい。UAEが特殊作戦部隊用に導入を検討しており、メーカーではイギリスやカナダ（次期捜索救難機）への輸出を狙っているが、価格が１機8000万ドルを超える（MV-22Bの平均フライアウェイ・ユニットコストは8878万ドル）のが欠点。2022年8月16日、動力伝達ギアボックスにある出力軸アッセンブリを構成するクラッチを急激に接続（ハード・クラッチ・エンゲージメントHCE）すると、稀に動力系が損傷することが判明し、空軍CV-22Bに飛行停止・全機点検措置が執られた。出力軸アッセンブリの交換時期を早める対策で飛行を再開したが、不十分だったことが判明したため、2023年2月3日に海兵隊MV-22B・海軍CMV-22B・空軍CV-22Bに飛行制限措置が出され、更に交換時期を早めることにしている。2023年8月27日、オーストラリアのダーウィン沖にあるメルビル島で、VMM-363所属MV-22B輸送機が墜落した。11月29日、第353特殊戦航空群第21特殊戦飛行隊CV-22B特殊戦輸送機が屋久島沖で墜落した。これを受け、アメリカ軍は12月6日からV-22輸送機全機種の飛行を停止している。2024年3月1日、アメリカ軍が飛行停止措置を解除し、国防長官が飛行再開を承認した。3月8日、アメリカ海軍航空システム・コマンドがV-22全機種の運用停止措置を解除した。日本国内の在日米海兵隊MV-22Bは3月14日から、陸自V-22は3月22日から、飛行停止処分で嘉手納基地に止まっていたアメリカ海軍VRM-30Det.1所属CMV-22Bは6月25日から、在日米空軍CV-22Bは7月2日から順次飛行を再開している。参考：月刊軍事研究9,’12、2,’10、10,’05、2,’08、7,’08、9,’11、12,’10、月刊JWings8,’06、6,’05、7,’10、11,’10、3,’11、5,’11、9,’11、7,’12、8,’12、9,’12、10,’12、11,’12、12,’13、12,’14、12,’17、3,’18、10,’18、4,’19、11,’19、1,’20、4,'23、11,'23、6,'24、9,'24、月刊航空ファン4,’10、8,’15、7,’16、3,’17、10,’17、世界航空機年鑑2018-2019、月刊丸6,’01、MAMOR vol.98、月刊世界の艦船2,’24、朝雲、防衛省ホームページ

　＜Ｖ−２２＞：機体は複合材を全体の59%に使用するなど軽量化を図っている。主翼は矩形翼で、前縁前進角６度、上反角付きで、後縁に内外２枚のフラッペロンを持つ。前進角を付けたのは、固定翼機モードでローターブレードがぶれた際に主翼前縁と接触する可能性を考慮したためである。主翼両端にエンジンと複合材製３翅プロペラが搭載されており、エンジンは主翼端のティルト軸ギアボックスにより０度（水平）から97.5度（真上を超えて少し後ろ向き）の範囲で可動（最大毎秒８度）できる。角度0-1度を固定翼機モード（APLNモード、Airplane Mode）、1-84度を転換モード（CONVモード、Conversion Mode）、85-97.5度を回転翼機モード（VTOLモードまたはHelicoptor Mode）と称する。プロペラ径は強襲揚陸艦のアイランド部飛行甲板幅を勘案して決定された。プロペラの回転方向は、正面から見た場合、左が時計回り、右が反時計回りで、互いにトルクを打ち消すようになっている。夜間作業時の安全性向上のため、プロペラ先端には発光装置が仕込まれていて、スイッチを入れれば緑色に光って回転面外周を示す。地上滑走でプロペラを前方水平にすると地面に擦るため、60度または75度上を向けて短距離離陸するか、垂直離陸する。左右のプロペラは主翼内クロスシャフト（トランスミッション・インターコネクション・ドライブシャフト）で中央翼後部のミッドウイング・ギアボックスに結合されており（主翼に上反角が付いているので１本のドライブシャフトにより左右を繋ぐのは無理）、片発停止時にも両プロペラが回転するのでバランスが崩れない。この場合、エンジンナセルのティルトが可能なら30度固定での飛行が推奨されている。両エンジンが停止した場合、固定翼機モードならプロペラを空転させて電力と油圧を確保しつつ滑空し（滑空比4.5対１程度）、プロペラが地面にぶつからないようエンジンナセルを上向きに調節して不時着する。転換モードや回転翼機モードの場合、プロペラ直径や翼弦長が短いため、空転させても機体を支えるのに十分な揚力を出せない関係で、ヘリコプターのような回転翼のみでのオートローテーションによる落下速度の抑制を行うことができない。よって、何とか前進速度を確保して主翼にも揚力を発生させ、プロペラを空転させつつ滑空する固定翼機モードと同様の不時着形式をとることになる。V-22のマニュアル上ではこれをオートローテーションと記載しており、対気速度120ノット以上を確保できれば、主翼揚力で降下率を調整、着地直前に機首上げで対気速度を落とすフレア・オートローテーションが行える。逆にエンジンナセルの角度変更を行う時間が稼げないなどして十分な対気速度を得られないと、揚力が足りずそのまま地面に墜ちる羽目になる（ローター空転で多少は減速するが）。エンジンの角度変更機構が故障した場合は、自動的にエンジンナセルが90度になるので、回転翼機モードで不時着する。ローターが地面に接触した場合、ローターが付け根から外れて機体全体のバランスが崩れるのを防ぎ、周囲の損害を最小限にするためローター自体も適度に破壊される。垂直離着陸時のダウンウォッシュはローターに近い機体前方や左右では大型シングルローターヘリよりも強烈で、地面に伏せていても吹っ飛ばされる程だが、機体中心線上ではローターがかなり離れているため大型シングルローターヘリ並みに弱まり、機体後部カーゴドアからの人員収容などには支障が無い。エンジン排気口には赤外線放出抑制装置を装備。プロペラは全長4.90m、弦長0.871m（付け根）／0.669m（先端）で、42度の捩りが付けられており、可変ピッチ機構と防振装置を持つ。回転翼機モードでヘリと同様のプロペラ操作ができるよう、スウォッシュプレートやハブ機構も有しており、ヒンジにはエラストマー・ベアリングを使用した。エンジンの回転はプロップローター・ギアボックスで減速されてローターに伝達される。プロップローター・ギアボックスの潤滑油に金属屑が混入した場合、チップ・ディテクターが検知し、大電流を流して金属屑を焼き切るファズ・バーンが作動する。これで金属屑が焼き切れた場合はコクピットの計器板にチップ・バーン・アドバイザリが表示され、取り敢えずは飛んでいても問題無いが、繰り返し表示されればギアが破損している恐れなどがあるため、緊急着陸を検討する必要がある。金属屑が焼け残った場合はチップ・コーションが表示され、この場合は金属屑がギアに挟まったり、ギアが大きく損傷していたりする可能性が高いため、速やかに緊急着陸しなければならない。この判断ミスで2023年11月29日にCV-22B特殊作戦輸送機が墜落した。尾翼はXV-15と同じ双垂直尾翼のベル社と、効率に勝るＴ型尾翼のボーイング社との間で揉めたが、格納庫の高さ制限の関係で双垂直尾翼になった。全遊動式ではなく、エレベーターとラダーが付く。コクピットはサイド・バイ・サイドで、機長は固定翼機に準じて左に座る。それぞれの座席正面に大型カラー液晶MFD（152mm四方）２基ずつがあり、中央パネル左席側に単色液晶システム表示装置、右席側にバックアップの通常型飛行計器がある。中央ペデスタルには操作表示ユニット・エンジン計器乗員警告システムCDU/EICAS（Control Display Unit / Engine Instrument Crew Alerting System）を構成する154mm×203mmの単色液晶とキーボードが付く。AH-64に似た片眼鏡式のヘルメット装着型飛行情報表示装置（兵装照準機能は無いのでIHADSSではなくHUDと呼ばれる）を装備しており、片眼鏡式のレンズは利き目に合わせて左右換装可能。エルビット・システム・オブ・アメリカ社製ヘルメット・ディスプレイ＆トラッキング・システム（バイザー式HMD）にも対応している。操縦システムは三重フライバイワイヤで、自動安定装置や自動飛行操縦装置も用意されている。それぞれの座席の足の間にサイクリック制御グリップCCGがある。また、それぞれの座席の左側には出力制御レバーTCL（Thrust Control Lever）があり、前後に動かすことでエンジン出力の調節（前に押すと出力増、引くと減。パワー入力がヘリコプターとは逆なので注意）を、内側下部のナセル制御用トグルスイッチを親指で前後に操作することでエンジンナセルの角度調節を行う（手前に回すと仰角方向、奥に回すと俯角方向）。エンジンが転換位置と回転翼機モード位置ではMFDのインジケーターに高度と速度で決定されるエンジンナセル許容角度が表示されるようになっており、許容範囲外の操作を行うとロック機構によりブロックされる。操縦はサイクリック制御グリップとラダーペダルで行い、エンジンナセルの角度によってヘリのようなローター操作をしたり、固定翼機のような基本三舵操作をしたりする。回転翼機モードではCCGを押すとローター回転面が前傾して前進、引くと後傾して後進、左右に倒すと倒した側のエンジン出力が減り反対側が増えて倒した方に傾斜、ラダーペダルを踏むとローター回転面が踏んだ方で後傾し逆の方で前傾して機首が踏んだ方を向く。固定翼機モードではCCGを押すとエレベーターが下がり機首が下を向き、引くとエレベーターが上がり機首が上を向き、CCGを左右に倒すと倒した側のフラッペロンが上がり逆側が下がって機体が倒した方に傾斜し、ラダーペダルを踏むとラダーが踏んだ側に動いて機首が踏んだ側を向く。また、出力制御レバーの操作に応じてブレードのピッチが自動で制御される。CCGにはトリム操作スイッチ、MFDカーソル・スルー・スイッチ、NVG/HUD操作スイッチ、トリム・リリース・スイッチ、無線通話・機内通話操作スイッチ、カーゴフック・リリース・スイッチが、TCLにはナセル制御トグルスイッチの他にゴー・アラウンド・スイッチ、チャフ／フレアディスペンサー用SEMI/MAN操作スイッチ、高度基準ボタン、TCLオーバーレベル・ボタン（TCLを緊急出力位置にするためのボタン）、FLIR回転／キャプチャースイッチ、サーチライト制御スイッチが付く。中央ペデスタルパネル右後方にフラップ操作レバーがあり、０度・10度・20度・40度・72度の手動選択の他、自動モードもある。油圧は5000psi。キャビンは長さ7.37m、幅1.8m、高さ1.83mで、左右側壁に12席ずつのトループシートと右最前部にクルーチーフ座席を搭載したり、担架12床（縦３床のステーションを４基）を収容したり、担架９床を収容して座席５席を設けたり、463L貨物パレット１個を搭載したりできる。トループシートは４点シートベルト付きで、ハードランディングや墜落の際には座面が下がって衝撃を吸収する構造になっており、座面の下に足や物を入れるなという注意書きが背もたれに書いてある。キャビン両側に円形窓が２箇所ずつ付いていて、非常時にはハンドル操作で爆薬が炸裂し、窓枠ごと外れて四角い脱出口になる。キャビン最後部は上下開きのカーゴドアになっていて、下半分がランプを兼ねる。キャビン内の乗員は胴体右前方の乗降扉と最後部のカーゴドアから出入りする。燃料タンクは胴体両側下部スポンソン前半と主翼内にある。コクピットとキャビンは与圧構造になっているが、差圧が前者で6.2kPa、後者で4.8kPaしか無いので、NBC防護程度にしか使えない。機体下部に容量10000ポンド（4.536トン）のカーゴフック・ステーションが２カ所用意されているが、両方同時に使う場合の最大容量は15000ポンド（6.804トン）である。捜索救難時にはステーション724（後部隔壁の位置）直前のキャビン天井部に吊り下げ容量600ポンド（0.27トン）のホイスト（ロープ長さ76.2m、ウインチ速度毎秒0-1.14m）を取り付ける。この部分はファストロープを取り付ける際にも使用する。APUはUTASエアマネジメント・システムズ社製T-62T-46-2。降着装置は前輪式引込脚。CH-46とほぼ変わらないスペースで運用でき、艦載する時にはローターを内側に折り畳んでエンジンナセルを水平にし、主翼を上から見て時計回りに90度回転させて胴体の上に載せ、84秒間でコンパクトサイズになる。ちなみにエンジンナセルが垂直だと主翼を回転させた時に胴体に干渉するので、回転角57度の制限があり、回転部分の左舷側に57°の文字と矢印が記入されている。アビオニクスはAN/ASQ-215ミッションデータ・ローダー・システム、AN/ARN-147VOR/ILS、AN/ARN-153(V)TACAN受信機、AN/ARC-21対妨害マルチモード無線機、AN/APN-194(V)電波高度計、慣性航法装置、強化型予備航空計器、衝突回避警報装置TCASなど。クルーチーフ（空軍ではフライトエンジニアと呼ぶ）はキャビンに位置し、搭乗者の安全管理、貨物の重量・重心管理、ドアガン射撃、ホイスト・カーゴフック操作、機器操作などを担当する。エンジンナセル90度の回転翼機モードで垂直離陸した場合、離陸後に対地高度25-30フィート・7.6-9.1mで一旦ホバリングに入り、エンジンとトランスミッションの調子を確認、その後ヘリと同じくローター面を傾けて前進し、主翼から揚力が発生し出すので上昇率が大きくなりすぎないようエンジン出力を調整、真対気速度が40-80ノットになったら基本三舵が効き出すのでエンジンを前方に傾け（転換モード）、真対気速度100-120ノット（失速速度）でエンジンナセル０度の固定翼機モードに持っていき、水平飛行に移行（機体姿勢は機首上げ５度を取る）、ローター回転速度を100%から84%に下げて推進効率を上げる。計器進入での垂直着陸の場合、着陸前チェックを完了させて対地高度500フィート・152.4mで着陸パターンに入り、ローター回転速度を100%に上げてエンジンナセルを回転させ転換モードに移行、エンジンナセル60度・対気速度110ノットで着陸点の真横に進入し、対地高度300フィート・91mでエンジンナセル90度・対気速度80-85ノットをとり、着地点真上の対地高度25-30フィート・7.6-9.1mでホバリングに入り、出力を絞って接地する。全長17.48m／19.4m（ローター・主翼折り畳み時）、ローター直径11.61m、全幅25.78m（ローター回転時）、翼スパン15.52m（エンジンナセル含む）／14.02m（エンジンナセル除く）／5.57m（ローター・主翼折り畳み時）、全高6.73m（エンジンナセル垂直時）／5.46m（垂直安定板頂部）／5.56m（ローター・主翼折り畳み時）、空虚重量15.177トン、通常離陸重量21.545トン（垂直離陸時）、最大離陸重量23.859トン（垂直離陸時）／25.855トン（短距離離陸時）、自己展開離陸重量27.442トン。翼面積35.49平方メートル。エンジンはロールスロイス社製AE1107Cターボシャフト（軍用名称T406。最大出力4586kW、最大連続出力5890軸馬力、片発停止時緊急出力5093kW）双発、FADECはトライアンフ・インテグレイテッド・システムズ社製、トランスミッションはUTCエアロスペース・システムズ社エンジン・コンポーネント・パワー・トランスミッション・システムズ製、最大巡航速度250ノット・463km（固定翼機モード）、最大速度80ノット（回転翼機モード）／275ノット・509km（固定翼機モード）、機外最大吊り下げ時最大前進速度214ノット、実用上昇限度7620m／3139m（片発時）、ホバリング高度限界3139m（地面効果内）／1646m（地面効果外）、機内燃料容量6513リットル、ロバートソン・フェル・システムズ社製機内補助燃料タンク（MATS）容量428ガロン・1628リットル（大きさ53インチ×46インチ×54インチ・1.35m×1.17m×1.37m。３個まで積める）、航続距離350海里以上（垂直離陸、ペイロード4.536トン）／515海里（強襲揚陸）／700海里以上（垂直離陸、ペイロード2.721トン）／950海里以上（短距離離陸、ペイロード4.536トン）／2100海里（短距離離陸、自己展開離陸重量、ペイロード無し）。キャビン長7.37m、キャビン最大幅1.80m、キャビン最大高1.83m、機内最大ペイロード9.072トン（4.45トン？）。カーゴフック容量4.536トンずつ（２箇所）、機外吊り下げ最大重量6.804トン。飛行荷重制限マイナス1Gからプラス4G（固定翼機モード）／マイナス0.5Gからプラス5G（回転翼機モード及び転換位置）。乗員は操縦士、副操縦士、クルーチーフなど1-2名。人員24名＋射手２名を搭載できる。医療後送なら担架12床と看護員を乗せられる。エンジンナセルの構造と配線を変更して整備性を改善する改修を行っており、改修初号機（CV-22B）は2021年12月13日にアメリカ空軍第20特殊作戦飛行隊に配備された。参考：月刊軍事研究9,’12、2,’10、8,’12、11,’12、12,’12、8,’14、月刊JWings8,’12、12,’10、4,'23、12,’12、7,’17、10,’17、11,’18、12,’18、7,'20、9,'20、10,'20、11,'20、12,'20、月刊航空ファン10,’14、10,’15、7,’16、世界航空機年鑑2018-2019

　＜Ｖ−２２　ＭＬＵ＞：飛行時間5000時間を超えた機体に実施する予定の運用中期アップグレード。主翼構造改修、エンジンナセル変更、電気系統改良、操縦系ワイヤリング更新といった改良を施す。参考：月刊JWings7,’15

　＜Ｖ−２２　ＣＣ−ＲＡＭ＞：CC-RAMはCommon Configuration-Readiness And Modernization（仕様共通化−即応性・信頼性向上）の略。改良しつつ生産していたブロックＢの仕様が細かく分けると75以上もあるので、ブロックＣに改修して機体の仕様統一化を図り、維持コストを抑えつつ長期運用を可能とし、機体の機動性能を向上させる改修を加える。2018年1月31日からMV-22B３機に対する改修を開始した。参考：月刊航空情報4,’18、月刊JWings4,’18、月刊航空ファン12,’18

　＜ＭＶ−２２Ｂ＞：海軍・海兵隊採用型。１個MEU／VMM(Rein)に12機が配備される。参考：月刊JWings6,’17、月刊世界の艦船12,’23

　＜ＭＶ−２２ＢブロックＡ＞：初期量産型。CH-46EとCH-53Dを更新（CH-53EはCH-53Kが更新）する。2003年11月から訓練部隊に引き渡され、試験飛行を繰り返した。完全運用能力を持つ揚陸艦はワスプ級とサン・アントニオ級である。ECP-708改修でブロックＢ仕様に改修された。参考：月刊JWings6,’05、12,’10、月刊軍事研究9,’06、アメリカ揚陸艦史、月刊航空ファン7,’16

　＜ＭＶ−２２ＢブロックＢ＞：ブロックＡの信頼性・整備性向上型で、ブロックＡもこれに改修される。ランプ設置兵器システムを介してM240D機銃またはGAU-16機銃を装着し、ランプを開けて地上を掃射することが可能。BAEシステムズ社製暫定防御兵装システムIDWS（Interim Defense Weapon System）を搭載しており、胴体下面に引き込み式GAU-17/Aミニガンを装備し、コクピットドア後方に座る射手が機首下面のAN/AAQ-27FLIRターレットまたは胴体下面の引き込み式FLIRターレットの映像をモニターで見ながら、ゲームパッドのようなコントローラーで操作する。機首下面にGAU-19/Aを装備する計画が2012年頃に出されたが、2018年現在、実現していない。更なる武装強化を図りロケットランチャーやミサイルを積む場合は、胴体側面下部や主翼下に十分な強度を持つハードポイントを設ける必要があるが、固定翼機モードで発射するとローターを撃ち抜いてしまうため、ベル社が自主解決中。機首内にAN/APQ-174マルチモードレーダーを装備する他、機首両側と胴体両側バルジ後部にAN/APR-39A/D用アンテナがあり、機首右に伸縮式空中給油受油プローブ、機首下面にAN/AAQ-16/-27FLIRターレット、機首両側にAN/AAR-47(V)ミサイル警報用アンテナを持つ。主要部は12.7mm弾、コクピットは7.62mm弾に抗堪できる。全長19.08m（ローター・主翼折り畳み時）、胴体長17.48m、ローター直径11.58m、全幅25.55m／5.61m（ローター・主翼折り畳み時）、ローター間距離25.4m、翼スパン15.21m（エンジンナセル端）、全高5.46m／5.51m（ローター・主翼折り畳み時）／6.73m（エンジンナセル直立時）、空虚重量33140ポンド・15.03トン、最大離陸重量52600ポンド・23.859トン（垂直離陸）／57000ポンド・25.855トン（短距離離陸）、最大総重量60500ポンド・27.443トン（自己展開時）。エンジンはロールスロイス・アリソン製AE1107Cターボシャフト（連続出力6150軸馬力）双発、最大速度275ノット（固定翼機モード）／80ノット（回転翼機モード）、最大巡航速度504km（固定翼機モード）／493km（固定翼機モード、連続最大出力、海面高度）、実用上昇限度7620m（7315m？7925m？）／9500フィート・2896m（片発時）、海面上昇率毎分4100フィート・1250m（固定翼機モード）、ホバリング高度限界1646m（地面効果無し。5700フィート・1737m？）、燃料搭載量5481リットル（機内のみ）／6526リットル（翼下増槽あり）、戦闘行動半径448km（兵員24名搭載。420海里・778km？）、航続距離350海里（ペイロード4.536トン垂直離陸）／950海里（ペイロード4.536トン短距離離陸）／515海里（揚陸強襲）／1800海里（フェリー短距離離陸）。スリング容量10000ポンド・4.536トン（カーゴフック１カ所あたり）／12500ポンド・5.67トン（カーゴフック２カ所で単一貨物支持）／6.804トン（最大）。乗員２名（＋ロードマスター）＋搭乗歩兵24名。貨物室が狭く車両を積めないので、ボーイング社が小型４×４輪車両ファントム・バジャーを開発中である。１個飛行隊12機により、海兵隊歩兵大隊975名を75海里前方に３時間以内に輸送可能。TRAPに投入する際には救助部隊を現場に送り込む任務のみを担い、回収はCH-53で行う。SSBNやSSGNへの洋上補給、特殊部隊輸送、傷病者回収もこなせる。360機を導入してVMM（定数12機）20個、VMMT-204（定数20機）、HMX-1（定数12機）に配備する予定で、2012年3月の段階で140機が配備されている。VMMT-204での訓練は2000年3月に開始されたが、墜落事故による訓練停止が2005年まで続いたため、2006年3月3日になって初の実戦飛行隊であるVMM-263が誕生、2007年10月からポスト・イラク戦争に投入され、2009年5月13日にはLHD-5バターンに搭載された。この時の武装はGAU-17/Aで、キャビン最後部にM240やM2機関銃を装備してカーゴランプから掃射できるようにしたものもあった。11月6日にはVMM-263がLHD-5バターンに搭載されてアフガニスタンに派遣され、ヘルマンド州のCamp Bastionに配備されて12月から不朽の自由作戦に参加しており、作戦完遂率98%を誇っている。パキスタン沿岸の艦艇を離陸すると１時間半後にカンダハルに着くことができ、標高3000フィート（914m）・気温33度の飛行場から海兵隊員24名を乗せて離陸し、高度10000フィート（3048m）を飛行可能であり、襲撃、輸送、空中捜索、負傷兵後送といった各種任務を実行中。2011年8月10日、バイオ燃料とJP-5を50:50で混合した燃料での試験飛行に成功した。2012年9月5日、F/A-18などに対する空中給油母機（キャビン内に空中給油装置を積む）としての初期テストを完了し、2014年にはF-35Bへの模擬空中給油試験を行った。CC-RAM改修で全部ブロックＣに改修する予定。参考：月刊軍事研究9,’06、9,’11、10,’05、2,’10、3,’10、5,’10、4,’13、1,’15、月刊JWings6,’05、8,’06、1,’16、11,’19、7,'20、12,’10、12,’11、8,’12、11,’13、3,’15、8,’16、6,’17、月刊航空ファン8,’09、月刊世界の艦船9,’12

　＜ＭＶ−２２Ｂ（ＣＣ−ＲＡＭ改修）＞：CC-RAMはCommon Configration-Readiness And Modernization（共通仕様・即応近代化）の略。MV-22BブロックＢの生産が10年以上に及び、初期型と後期型では75カ所以上の細かい差があって整備運用が面倒になってきたため、仕様統合も兼ねて全てブロックＣに改良するものである。改修初号機は2019年12月10日に引き渡された。参考：月刊JWings2,’20、月刊航空ファン10,’19

　＜ＭＶ−２２ＢブロックＣ＞：ブロックＢの改良型で、2010年度調達のロット14以降（2012年度調達のビューロナンバー168322以降？）がこれにあたり、2012年2月14日に海兵隊へ初号機が引き渡された。ブロックＢもCC-RAMで本仕様に改修される。凡地球航空航法システム／航空管制システム（GANS/GATM）、環境制御システム（ECS）、国防メッセージシステム（DMS）、友軍追跡システム（BFT）、SATCOM衛星通信システム、地形認識警報システム（TAWS）、JTRS／リンク16、ミリ波気象レーダー、環境制御システム、フライトレコーダー、AN/AAQ-24(V)27DoN-LAIRCM、AN/APR-39C(V)2レーダー警報、AN/AAR-47E(V)2ミサイル警報、AN/ALE-47CMDSなどを追加しており、ブレードアンテナ（胴体後部上面にSATCOM用）とECS用排気口を増設した。2014年から実戦配備される予定だったが遅れ、2017年2月1日、初号機がVMMT-204に配備された。参考：月刊軍事研究10,’05、9,’11、月刊JWings5,’12、12,’18、4,'17、月刊航空ファン7,’19、6,’16、10,’14、10,’18

　＜ＭＶ−２２Ｃ＞：MV-22BブロックＣのベル・ボーイング名称。参考：月刊JWings2,’21

　＜ＣＶ−２２Ｂ＞：空軍特殊戦コマンドAFSOC向け。MH-53J/MやMH-60Gの後継として50機を配備予定で、定数10機の実戦飛行隊を４個編成する。2014年度までに50機を発注し、2010年の事故損耗補充として2016年度に１機、2012年の事故損耗補充として2017年度に１機を追加しており、2019年10月に納入が終わる予定。2013年から海外展開が始まっており、嘉手納基地にも2014年以降配備される予定だったが、沖縄の負担軽減ということで配備先が横田基地に変更され、2017-21年に10機が配置されることとなった。単価は2005会計年度で8900万ドル。2011年5月から2012年10月にかけて不朽の自由作戦アフガンに参加した２個飛行隊10機は特殊任務に224回投入され、特殊部隊員延べ11531名を輸送し、テロ容疑者725名を捕獲する戦果を挙げた。2013年12月21日には南スーダン東部ボルのアメリカ人30人救出作戦に３機が投入され、反政府軍からの猛烈な射撃に遭い計119発以上を被弾、救出には失敗したものの、何とかエンテベ空港に辿り着いている。2022年8月16日、ギアボックス内クラッチの不具合（左右エンジン連結シャフト駆動系クラッチが滑って一時的に片発飛行状態になり、エンジンとトランスミッションに過大負荷が掛かるらしい）が2017年以降４件確認された（2022年8月にノルウェーで不時着事故を起こしている）とのことで、CV-22B全機の飛行停止措置が執られ、パイロットや整備員に不具合時の対処などの教育を徹底すると共に、滑走路では極力垂直離陸を避けるという運用制限を掛けて9月2日に飛行を再開した。海兵隊MV-22B輸送機でも2012年から同様の不具合を確認しているが、こちらは調査の結果事故に至る恐れは無いとして飛行停止にはしておらず、海軍CMV-22Bも同様である。陸自V-22輸送機は安全確認まで飛行を停止した。原因は動力伝達ギアボックスにある出力軸アッセンブリを構成するクラッチを急激に接続（ハード・クラッチ・エンゲージメントHCE）すると、稀に動力系が損傷するためで、出力軸アッセンブリの交換時期を早める対策で飛行を再開している。ただ不十分だったことが判明したため、2023年2月3日に海兵隊MV-22B・海軍CMV-22B・空軍CV-22Bに飛行制限措置が出され、更に交換時期を早めることになった。2023年11月29日、第21特殊戦飛行隊所属機が屋久島沖で墜落し、12月6日からV-22シリーズ全機に飛行停止処分が出された。2024年3月1日に飛行停止措置解除と飛行再開が承認されたが、第21特殊戦飛行隊では7月2日になって飛行を再開している。参考：月刊航空ファン7,’18、7,’16、月刊JWings11,’19、11,’22、12,’22、4,’23、5,’23、9,’24

　＜ＣＶ−２２Ｂブロック０＞：AN/APQ-174D地形追随／地形回避レーダー、AN/ALQ-211統合電子戦装置、AN/AAQ-24(V)指向性赤外線対抗装置などを搭載し、機内燃料を増やして長距離特殊作戦に投入できるようにした。後にブロック20仕様に改修された。参考：月刊JWings6,’05、月刊軍事研究10,’05、月刊航空ファン7,’18

　＜ＣＶ−２２Ｂブロック１０＞：ブロック０の能力強化型で、MV-22BブロックＢに相当する。機首に内蔵していたAN/APQ-174Dを撤去してノーズコーンを僅かに短縮し、機首右に伸縮式空中給油受油プローブ（長さは引き込み時0.165m／伸長時2.81m）、左の円筒形フェアリングにAN/APQ-186マルチモードレーダー、下部中央にAN/AAQ-16FLIRターレット(AN/AAQ-27？)、機首下面両側と垂直尾翼後縁下端にAN/ALQ-211(V)2用レーダー警報受信機（AN/APR-39Dは撤去）、機首両側下方と胴体両側バルジ後部にAN/AAR-54レーダー警戒受信器、両バルジ後下部にAN/AAQ-24(V)用レーザーターレットを装備する。AN/APQ-186により、コンソールに超低空飛行と入力するだけで敵地上空でも高度30m以下の超低空を飛行でき、樹木などの障害物に対しては警報を発してコースを変更することができる。コクピットには中央ディスプレイ装置及び４基の多機能ディスプレイが並び、各種データを表示することが可能。ランプに7.62mm機銃M240Dや12.7mm機銃M2を搭載して航空機関士が地上掃射を行える。武装強化も検討中だが、ローターが邪魔で主翼に武装を付けられない、機体側面は構造強化が必要、ドアガンはローターに近すぎる、ということで装備場所に工夫が必要で、胴体下面に搭載するRGSミニガンターレットやTGSミニガンターレットが提案されている。先進型戦術レーザーATLの搭載も検討していたが、ATLの実用化見込みが立っていない。前方発射式ミサイルを装備可能らしいが、どこに何を装備するのかなど、詳細は不明。貨物室は幅1.64m、高さ1.68mで、壁面に24席の折り畳み座席があり、畳めばMRZR4やMV850といった小型４×４輪車両を搭載可能。カーゴドア上部にはウインチとフックがあり、ファストロープを取り付けたり、ホイストとして使い人員回収を行ったりできる。無線やデータリンクとしてリンク16、JTRS、SATCOMなどを搭載し、機体後部上面に前からVHF/UHFブレードアンテナ２本、OZ-72(V)5(C)/A多任務新型戦術ターミナル（MATT）用UHF-SATCOM平皿アンテナ、AN/ARC-210FM/VHF/UHF-SATCOM平皿アンテナ、垂直尾翼端前縁に無線機用ブレードアンテナが付く。自衛用にAN/ALQ-211(V)2、AN/AAQ-24(V)、AN/AAR-47(V)、AN/AAR-54、AN/ALE-47（胴体両側バルジ後部、AN/AAR-54センサー前方）などを装備する。IFFはAN/APX-101で、コクピット上面と胴体下面（主脚間）にアンテナがある。全長17.4m、ローター直径11.6m、全幅25.8m、全高6.73m、最大離陸重量27.443トン。エンジンはロールスロイス・アリソンAE1107Cターボシャフト（6200馬力）双発、巡航速度446km、最大速度510km、実用上昇限度7620m、燃料搭載量7722リットル（2025ガロン・7767リットル？）、戦闘行動半径926km以上（兵員24名搭載・速度490km）、航続距離3889km。機内貨物ペイロード4.53トン（通常）／９トン（最大）、機外吊り下げペイロード最大6.8トン。乗員は操縦士２名と航空機関士２名で、航空機関士のうち１名はコクピットで操縦士の補佐、もう１名は貨物室で兵員や貨物の取扱、ドアガン銃手、FASTロープやホイストの管理を担当する。兵員用シートは24名分だが、最大32名を収容できる。担架なら12床＋看護兵４名を乗せられる。2005年5月から第71特殊戦飛行隊に配備されて訓練が行われ、2006年11月から作戦部隊に配備され、2009年3月16日に第８特殊作戦飛行隊が初度作戦能力を獲得して実戦配備され、早速不朽の自由作戦でCSARに使用された。後にブロック20に改修された。参考：月刊軍事研究2,’08、9,’11、12,’18、10,’05、2,’10、1,’14、7,’14、月刊JWings12,’18、5,’14、8,’16、11,’19、月刊航空ファン7,’15、10,’15、7,’16

　＜ＣＶ−２２Ｂブロック２０＞：CV-22Bブロック10にMV-22BブロックＣと同様の改良を加えたタイプで、2008年度発注分以降。OZ-72(V)5(C)/A多任務新型戦術ターミナル（MATT）用UHF-SATCOM平皿アンテナが涙滴型フェアリングに形状変更されている。ブロック0/10も本仕様に改修された。参考：月刊航空ファン7,’16、7,’18、月刊軍事研究12,’18

　＜ＣＶ−２２Ｂブロック３０＞：開発中の改良型。機首のレーダーをAN/APQ-187に換装し、ネットワーク戦への対応力や相互運用性も高める予定。参考：月刊軍事研究12,’18

　＜ＳＶ−２２Ｂ＞：海軍の計画対潜哨戒機型。S-3の後継として300機を導入予定だったが、冷戦終結で不要とされ、没になった。参考：月刊JWings3,’21

　＜ＨＶ−２２＞：海軍の計画CSAR（捜索救難）型。陸上運用されているHH-60Hの後継として50機（48機？）を導入する（艦載HH-60Hの後継はMH-60Sを調達中）予定だった。MV-22Bをベースに2010年代の実用化を目指していたが、V-22開発遅延で一旦計画から抜け、2004年にHV-22の名称も廃止された。2015年1月17日にC-2の後継となるCOD機に指定され、CMV-22Bとして復活した。参考：月刊軍事研究9,’11、10,’05、7,’08、月刊JWings5,’20、6,’05、12,’10、月刊丸12,’11、月刊航空ファン8,’15

　＜ＣＭＶ−２２Ｂ＞：海軍の空母地上間航空輸送COD（Carrier Onboard Delivery）型。C-2Aの後継で、元はHV-22という名称だったが、2016年3月31日にCMV-22Bという名称で開発契約が締結（制式名付与は2月3日？）された。MV-22Bがベースで、長距離通信用HF無線機を搭載し、燃料タンクを大型化するなどして航続距離を3380km（2130km？）に延伸する。胴体両下部の燃料タンク収容バルジ（兼主脚収容スポンソン）が張り出すので飛行性能は低下するが、運用に支障は無い。貨物室は全長7.37m、最大幅1.8m、最大高1.83mの大きさがあり、ペイロード9.072トンなので、ミッション増槽MATS（Mission Auxiliary Tank System。全長1.35m、最大幅1.17m、最大高1.37m）を標準装備してもF-35C用F135ターボファンエンジンが余裕で積める。カタパルト射出やワイヤー拘束の手間が無いので、運用も楽。大型でイージス艦などのヘリ甲板では運用できないので、機動部隊構成艦へのVERTREPには従来通りMH-60Sを使う。C-2Aには無かった夜間発着艦能力を持つ。最大巡航速度275ノット、実用上昇限度7600m、航続距離1010海里。最大機内ペイロード9.07トン、最大吊り下げ容量6.7トン。44機を導入予定で、初号機は2019年12月19日に初飛行し、2020年2月7日にアメリカ海軍に引き渡されてパタクセントリバー基地NAWC-ADに配備され、HX-21での試験が始まった。最初の飛行隊（実戦部隊）である第30艦隊兵站多任務飛行隊VRM-30は2018年12月14日にノースアイランド海軍航空基地で新編され、他に実戦飛行隊VRM-40と艦隊転換部隊FRSのVRM-50を編成する予定。最初の航空団である第１艦隊兵站多任務航空団COMVRMWING-1は2019年10月10日にノースアイランド海軍航空基地で新編され、１機目は2020年6月22日に配備された。2021年8月、CVN-70カール・ヴィンソンにVRM-30Det.1が搭載され、初作戦航海に出撃した。参考：月刊世界の艦船12,’16、8,'21、10,'21、月刊航空ファン4,’16、6,'16、7,’16、1,’17、4,’17、3,’20、月刊JWings4,'16、1,’20、5,’20、世界航空機年鑑2018-2019

＜Ｖ−２２ファミリー＞

　＜ＭＶ−２２Ｂ（グリーントップ）＞：アメリカ海兵隊HMX-1の随行員・報道陣向け輸送機。12機を導入し、2013年5月4日に最初の１機を配備した。全面グリーン塗装のグリーントップ機で、キャビン内装が通常のMV-22Bと同じなので、大統領は乗らず、要人としては2018年12月12日にトランプ大統領夫人が搭乗したのが初である。ヘリとはコレクティブのパワー入力が逆になるので、MV-22Bの操縦要員とヘリの操縦要員は兼任しない。参考：月刊航空ファン8,’19

＜Ｖ−２２海外シリーズ＞

　＜ＭＶ−２２Ｂ（イスラエル）＞：イスラエル軍ティルトローター輸送機。2011年からCSARや特殊作戦用として導入の検討を開始し、2013年末から2014年初め頃にMV-22BブロックＣの導入を決定した。６機をFMSにより11.3億ドルで購入する予定。ただパレスチナ自治区での戦闘が度々繰り返されており、そちらの優先度が高められた結果、キャンセルしてナメル装甲兵員輸送車を300両ほど調達するらしい。参考：月刊JWings4,’14、月刊軍事研究4,’15

　＜ＭＶ−２２Ｂ（インドネシア軍）＞：アメリカ国防安全保障協力局が2020年に８機（＋予備エンジン８基など補用部品＋運用整備要員教育など）のFMS輸出許可を出した。参考：月刊JWings10,’20

　＜Ｖ−２２（陸上自衛隊）＞：陸上自衛隊ティルトローター輸送機、部隊愛称ヴイ。部隊（輸送航空隊）ではマスコットぬいぐるみのヴィーナスたんも作っている。2013年度予算で調査費800万円が計上された。また、日米共同訓練でおおすみ型やひゅうが型への発着艦や格納庫への収容を行っていて、導入には前向きであり、2014年11月21日に26中期防でのMV-22BブロックＣ型17機の導入を決定、2019年度から佐賀空港に配備して第１ヘリコプター団隷下に新編する空輸隊（仮称）で運用することになった。南西諸島の離島をカバーでき、離島からの急患輸送にも使え、速度性能が高く初動に優れる。陸自の分類はCH-47J/JAと同じ大型機だが、能力的にはヘリと輸送機の中間で、陸自でも空中機動力の中核であるCH-47J/JAの補完という位置付けであり、新たな運用法や運用組織を検討する必要もある。CH-47ほどではないが、シングルローターヘリよりローター回転円盤面積が広く、強烈なダウンウォッシュに晒される場所も大きいので、災害派遣などでは降着地を広めに取らないと危ないかもしれない。防衛省資料では、対地高度6mでホバリングした場合、半径13m以内では風速毎秒25-30m、47.5m以内では平均風速毎秒10mの下降気流に曝されるとしている。キャビン後面のランプは左右エンジン及びローターの真ん中にあり、位置も離れているので、ここから真っ直ぐ乗り降りする分には問題無い。ラペリングの際にはCH-47よりダウンウォッシュの影響が大きいものの、問題無く実施できる。アメリカ海兵隊用との違いは、胴体後部上面の衛星電話アンテナがドーム内に収容されていること（衛星電話自体も陸自版に変更）、衛星電話アンテナドーム前方の海兵隊作戦無線機用VHF/UHFブレードアンテナが629F-23VHF/UHF航空管制通信機用ブレードアンテナになっていること、キャビン後部上面に棚を新設して広帯域多目的無線機などを搭載していること、胴体後部上面から後方右舷側に広帯域多目的無線機HF帯用タオルバーアンテナが追加されていること、垂直尾翼上端に広帯域多目的無線機UHF帯用アンテナフェアリングが付いていること、垂直尾翼前縁に広帯域多目的無線機VHF帯用アンテナが埋め込まれていること。６号機（91706/JG1706）以降は燃料廃棄ノズルをキャビン後面ランプ下部左脇から左垂直尾翼後部下端に移し、投棄燃料がキャビンへの逆流を防止した。洋上運用が多いと想定されるため、迷彩は上面が海面に合わせた濃いブルーグレー、下面が空に合わせた薄いグレーである。専用の搭載車両として汎用軽機動車を採用した。全長25.58m、胴体長17.48m、全幅25.8m、翼幅15.21m（エンジンナセル含む）、ローター直径11.62m、全高6.73m（VTOLモードのメインローター頂部まで）／5.46m（垂直尾翼上端まで）、空虚重量15.177トン、最大離陸重量25.855トン（短距離離陸時）。エンジンはロールスロイス製AE1107Cターボシャフト（6150軸馬力）双発、最大巡航速度465km、最大速度275ノット・509km、実用上昇限度25000フィート、航続距離950海里以上（短距離離陸、ペイロード10000ポンド）2600km／3000km以上（フェリー）。最大機内ペイロード９トン。機体下面２箇所にカーゴフックがあり、容量はそれぞれ4.5トン。最大機外吊り下げ容量6.8トン。機首下面にAN/AAQ-27近距離用FLIRターレット、胴体左右下面にサーチ・アンド・ランディング・ライト（サーチライト兼用着陸灯。可視光・赤外線切り替え可）を装備する。自衛用にAN/APR-39レーダー警報、AN/AAR-47ミサイル警報、AN/ALE-47チャフ／フレア・ディスペンサーを搭載。乗員2-4名（正操縦士、副操縦士、機上整備員１名またはクルー・チーフ２名）。隊員24名または陸自仕様担架12床を搭載可能。非常に高価で、2015年度予算で５機を516億円で発注、2016年度概算要求では12機分1321億円と関連費用219億円が計上され、まとめ買いで183億円を節約したものの、同年度に他の航空機は１機も購入できず、陸上装備や誘導弾などほぼ全装備品の調達数量が前年度比マイナスになる事態に陥った。その後の為替変動もあって一括購入の効果が薄れたため、2016年度の発注は４機447億円に減らされている。2015年5月5日、MV-22BブロックＣの機体17機＋エンジン40基と、AN/AAQ-27FLIR、AN/AAR-47ミサイル警報、AN/APR-39レーダー警報、AN/ALE-47対抗手段散布装置、AN/APX-123IFF、AN/APN-194電波高度計、AN/ARN-147VOR/ILS航法装置、629F-23マルチバンド・ラジオ、AN/ASN-163GPS受信機、AN/ARN-153戦術空中航法システム各40セット、暗視装置（NVG）、統合ミッション計画装置各80セット、スペアパーツのFMSによる輸出がアメリカ国防安全保障協力局から許可された。費用は30億ドルで、訓練費や日本へのフェリー経費も含む。2017年2月1日、ノースカロライナ州ニューリバー海兵航空基地VMMT-204に派遣されている陸自パイロットが訓練を開始した。初号機は2017年8月24日に完成し、数日後に初飛行している。最初の５機は2018年度に引き渡され、初号機は2018年11月の納入を見込んでいるが、2018年8月24日に佐賀空港の使用許可（着陸料20年間100億円。漁業振興基金創設、防衛省・県・有明海漁協などで構成される協議会設置、防衛省と県のホットライン設置、定期連絡会開催なども決定）は出たものの駐屯地建設予定地所有者の漁協との協議が難航して配備見込みが立たないので、取り敢えず木更津駐屯地に持ってこようとしたが準備が間に合わず、最初の５機は2019年3月から2020年5月までアメリカのノースカロライナ州ニューリバー海兵航空基地に置いて陸自乗員・整備員（パイロット10名、クルーチーフ18名、整備員40名）の教育訓練に使うと発表した。2019年3月、ニューリバー海兵航空基地で航空科隊員（パイロット、クルーチーフ、整備員）40名への教育訓練を開始。2020年3月26日、第１ヘリコプター団隷下に輸送航空隊が新編され、第107・第108飛行隊がV-22運用部隊となった。佐賀での駐屯地建設交渉はまだ決着していないので、木更津駐屯地での運用となる。5月8日、最初の２機が運搬船グリーンリッジに搭載されて岩国基地に到着した。7月6日に最初の１機が木更津駐屯地に向かう予定だったが、悪天候で7月8日に延期され、7月8日も悪天候で再度延期になった。7月10日、最初の１機（91705/JG-1705）が木更津駐屯地に到着し、輸送航空隊に引き渡された。7月16日、２機目（91701）が木更津駐屯地に到着し、輸送航空隊に引き渡された。2021年2月14日、５機が岩国基地に陸揚げされた。2月24日、３機目（91704）が木更津駐屯地に到着。3月23日、４機目（91702）が木更津駐屯地に到着。4月6日、５機目（91707）が木更津駐屯地に到着。4月16日、６機目（91708）が木更津駐屯地に到着。5月7日、７機目（91703）が木更津駐屯地に到着。2022年2月23日、岩国基地に２機が陸揚げされ、3月4日に８機目（91706）、3月9日に９機目（91709）が木更津駐屯地にフェリーされた。8月16日、アメリカ空軍CV-22B特殊作戦輸送機にクラッチ不具合による飛行停止措置が出たため、陸自でも安全が確認されるまで飛行を停止した。11月4日、２機が岩国基地に陸揚げされ、11月11日に10機目（91714）、11月14日に11機目（91715）が木更津駐屯地にフェリーされた。2023年3月20日、岩国基地に３機（91712、91716ともう１機）が陸揚げされた。3月24日、12機目が木更津駐屯地にフェリーされた。3月30日、13機目が木更津駐屯地にフェリーされた。4月5日、14機目（91712）が木更津駐屯地にフェリーされた。6月12日、佐賀駐屯地の建設工事が開始された。11月29日に横田基地配備のアメリカ空軍第21特殊戦飛行隊CV-22B特殊戦輸送機が屋久島沖で墜落したため、11月30日から運用を停止した。2024年3月22日から順次飛行を再開している。5月28日、３機が岩国基地に船で到着した。6月5日、15機目（91711）が岩国基地から木更津駐屯地にフェリーされた。6月7日、16機目（91713）が岩国基地から木更津駐屯地にフェリーされた。6月15日、最終17機目（91710）が岩国基地から木更津基地にフェリーされた。6月19日、防衛省が17機全機の配備完了を発表した。10月27日1138頃、91705号機が与那国駐屯地を離陸直後に機体が左右に大きく揺れ、左主翼下部が地面に接触、機体の一部を損傷した。参考：月刊JWings11,’19、10,'20、2,'22、4,'23、4,’14、10,’14、7,’15、6,’20、9,'20、6,'21、6,'22、11,'22、2,'23、6,'23、9,'23、6,'24、8,'24、9,'24、月刊軍事研究8,’14、11,’14、1,’15、11,’15、4,’18、月刊航空ファン7,’16、11,'15、5,’17、6,’18、12,’18、2,’19、3,’19、月刊世界の艦船5,’17、2,’24、MAMOR vol.160、朝雲、防衛省ホームページ

＜Ｖ−２６＞：潜補型（潜水艦）を参照。

＜Ｖ−２７＞：J-27（潜水母艦）を参照。

＜Ｖ３２＞：ブラジル海軍インハウマ級コルベット３番艦ジュリオ・デ・ノローニャ（Julio de Noronha）。1992年就役。2019年8月、ユニタスLX演習に参加。参考：月刊世界の艦船12,’19

＜Ｖ−３４ＢＰ＞：Mi-34ヘリ・ファミリーを参照。

＜Ｖ−４４＞：QTR（ティルトローター輸送機）を参照。

＜Ｖ−４４Ａ＞：H-21海外ファミリー（陸自研究ヘリ）を参照。

＜Ｖ４７＞：ソ連軍37mm連装対空機関砲。61Kを連装にしたもので、1944年に開発された。ソ連友好諸国に輸出され、湾岸戦争でイラク軍が使用している。参考：月刊軍事研究2,’03

＜Ｖ−８０＞：Ka-50シリーズ（攻撃ヘリ）を参照。

＜Ｖ８０＞：ゲルマニア・ヴェルフト社の潜水艇。ワルター機関を搭載した最初の潜水艇で、排水量80トン級ということから命名された。ワルター機関は燃焼室の無いタイプで、触媒で分解した高温蒸気により直接タービンを回す方式である。全長22m、水上排水量73トン、水中排水量76トン。主機はワルター機関、出力2000馬力／1875軸馬力、１軸推進、計画水中最大速力28ノット、過酸化水素搭載量20トン、水中航続距離50海里（28ノット）。補助電動モーターも装備する。乗員４名。1940年1月19日に進水して試験を繰り返し、水中最大速力26.5ノットを記録した。参考：Ｕボート入門、月刊丸4,’07

＜Ｖ１００＞：アメリカのキャデラック・ゲージ社が自社開発した４×４輪装甲車、別名Commando。車体は装甲鋼板の溶接製で、7.62mm弾に抗堪でき、前部に操縦室、中央に戦闘室、車体後部右に機関室がある。操縦室前面左に２基、右に１基、側面に１基ずつ、車体左側面に２基、右に３基、後面に１基のビジョンブロックがあり、全てガンポートを備えている。サスペンションはリーフ・スプリングでショック・アブソーバー搭載、２輪操向で、パワーステアリングを標準装備する。タイヤは鋼線補強式のランフラットで、パンクしても時速40kmで走れる。車輪による水上航行が可能だが、時速5.6kmしか出ないので、流れの速い川だと流される。エンジンはクライスラー361（200馬力）。ペイロード1.36トン。固定武装は7.62mm機銃連装銃塔で、ミニガンや81mm迫撃砲を搭載するタイプもある。1963年にアメリカ陸軍でM706として採用が決定し、1964年1月から生産されてベトナム戦争に投入され、憲兵隊や輸送隊の護衛任務にあたった他、空軍でも採用されて飛行場防衛などに投入された。また、シンガポール、タイ、南ベトナム、スーダンなどに輸出された。参考：世界の軍用車両(4)、月刊PANZER8,’02、THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｖ−１０７＞：CH-46シリーズ（ヘリ）を参照。

＜Ｖ−１４３＞：チャンスボート社製試作戦闘機。大元はノースロップ社が開発したノースロップ3A戦闘機で、P-35に負けて採用されなかったのをボート社で買い取りV-141に改称、更にエンジンを換装するなどの改良を加えたものである。機体は全金属製、主翼は低翼単葉、降着装置は引き込み式の尾輪式。全長7.93m、全幅10.4m、自重1545kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1535（全開出力750馬力）、最大速度481km、航続距離1529km。固定武装は7.7mm機銃２丁。136kg爆弾１発を搭載できる。乗員１名。1937年に完成してアメリカ陸軍航空隊に提案したが採用されず、南米に売り込んだが失敗し、日本軍で買い取って陸海軍で研究したが、格闘戦性能に劣るとして制式化は見送られた。参考：月刊丸3,'18別冊

＜Ｖ−１５０＞：アメリカのキャデラック・ゲージ社が開発した４輪装甲車、別名Commando。車体はV-100と同じで、エンジンを換装し、トランスミッションをオートマチックに変更、リーフ・スプリングを改良してペイロードと兵員収容数を増やした。車体前部にウインチ、キャビン側面に３組の視察装置とガンポートがある。基本型ではエリコン20mm機関砲204GKと7.62mm同軸機銃を装備する２名用砲塔を搭載するが、7.62mm連装銃塔などの装備も可能である。全長6.27m、全幅2.26m、全高2.69m、重量10.88トン。エンジンはディーゼル（202馬力）、最大速度100km、航続距離800km。ペイロード2.268トン。乗員３名＋兵員９名。兵員室をかさ上げして指揮要員７名を載せるコマンドポスト型もある。参考：世界の軍用車両(4)、月刊PANZER2,’02

＜Ｖ−１５０海外シリーズ＞

　＜Ｖ−１５０Ｓ＞：サウジアラビア軍装甲車。20mm機関砲装備型、対戦車ミサイル装備の対戦車型、90mm戦車砲コッカリルMk.�V装備の戦車駆逐型、機銃装備の兵員輸送型、81mm迫撃砲装備の自走迫撃砲型、無線機増設の指揮車型などが存在する。全長6.27m、全幅2.39m、全高2.69m、戦闘重量10.89トン。エンジンはV-504ディーゼル（202馬力）、最大速度112km、航続距離800km。乗員３名。参考：月刊軍事研究8,’08

　＜カイミテ＞：ポルトガル軍装甲車。ポルトガルで国産化したもので、アフリカ植民地警備用として配備され、その後空挺部隊に移管された。参考：ウォーマシン・レポートNo.26

＜Ｖ−１５６Ｆ＞：フランス海軍航空隊単発急降下爆撃機。チャンスボート製で、1938年5月に購入した。機体下と主翼下に爆弾を搭載できたが、フランス製の爆弾を機体下に搭載すると投下時にプロペラに当たってしまうという致命的な欠陥があり、機体下の爆弾架は使用されずじまいになっている。ドイツ侵攻時には40機を装備していたが、地上で13機が破壊され、護衛無しで橋の爆撃に向かった12機も半分が撃墜され、残りも活躍できずに破壊されてしまった。空母ベアルンでの作戦態勢の承認も得ていたが、実際には運用されなかった。参考：月刊エアワールド10,’03

＜Ｖ−２００＞：アメリカのキャデラック・ゲージ社が開発した４×４輪装甲車、別名Commando。シンガポールやポルトガルに輸出された。参考：ザ・マーチ33号、ウォーマシン・レポートNo.26、THE MILITARY BALANCE 2016

＜Ｖ−２００シリーズ＞：スウェーデンのサーブ社とスイスのUMSエアロ社の合弁であるUMSスケルダー社が開発した回転翼無人機。参考：月刊JWings5,’17

＜Ｖ−２００＞：インドネシア軍が2017年に採用した。参考：月刊JWings5,’17

＜Ｖ−２００Ｂ＞：V-200の改良型で、機体を10kgほど軽量化してペイロードを40-45kgにしている。航続時間５時間。ブラウンシュヴァイク級コルベットに搭載予定。参考：月刊世界の艦船11,’18

＜Ｖ−２４７＞：ベル社の計画無人機、別名ヴィジラント。ティルトローター式で、尾翼はＶ字。プロップローター直径9.1m、全幅20m、総重量13トン。エンジンはターボシャフト（出力3670-4410kW）単発、最適滞空速度178ノット、巡航速度240ノット（長距離）／300ノット以上（最大）、実用上昇限度25000フィート・7620m。ペイロード0.907トン（機内）／９トン（機外）で、武装化も可能である。参考：月刊世界の艦船9,’19、4,’19

＜Ｖ−２８０＞：アメリカ陸軍JMR-TD/FLRAA向けにベル社がロッキード・マーチン社と共同開発中のティルトローター式VTOL機、別名ヴァラー（Valor、武勇または勇者）。最大速度280ノットを計画しているのでV-280という名称になっており、UH-60に比べて速度は２倍、航続距離は３倍を誇る。V-22と同じく翼端にエンジンと３翅ローターが付いており、前部のローターだけを0-90度ティルトする方式にして構造を単純化し、V-22より主翼部品点数を８割減らしてコストを削減した。左右ローターはドライブシャフトで繋がっており、片発停止時でも両ローターが回転でき、ティルトも可能である。エンジン本体が動かないのでドアガンの射界を妨げず、兵員がキャビンドアから飛び出す際も邪魔にならず、排気が地面を焼く事も無い。主翼は高翼配置で、ほぼ複合材製、後縁にフルスパンのフラップを持つ。固定翼機モードでローターブレードがぶれても主翼前縁に接触する恐れが無いという実験結果が出たため、V-22のような前縁前進角は付けず、単純な矩形翼にした。上反角も無いので、左右ローターを繋ぐ主翼内ドライブシャフトの中間ギアボックスも不要となっている。胴体は複合材製で、要所に防弾板を装着する。キャビン左右に幅1.8mの後方スライドドアを持つ。カーゴランプは無く、尾翼はＶ字（垂直・水平兼用）。胴体下にカーゴフック２ヵ所を持つ。降着装置は尾輪式引込脚で、主脚はコクピット直後下部左右パイロンに取り付けられていて内側に、尾脚は前方に引き込まれる。着陸時により大きな荷重がかかる機体前部に主脚を持ってきているため、前進速度がある程度速くても安全に着陸可能。計器板にはタッチパネル式一体型全面大型ディスプレイを備え、必要な全情報を表示できる。操縦装置は三重デジタル式フライ・バイ・ワイヤ。全長20m、全幅26m、全高7m、空虚重量15トン、最大離陸重量26トン。エンジンはGE製T64-419Aターボシャフト（5000軸馬力。量産型ではロールスロイス社製軽量高出力型に換装予定）双発、巡航速度280ノット・519km、最大速度300ノット・555km、ホバリング高度限界1829m（地面効果外、気温35℃）、戦闘行動半径500-800海里、最大航続距離2100海里。最大ペイロード5.44トン以上、最大吊り下げ重量4.763トン。胴体下面ウェポンベイにロケット弾やミサイルを積める。乗員４名（操縦士、副操縦士、クルーチーフ／ガナー２名）＋搭乗歩兵10-12名。単機価格はAH-64並を目指している。2017年8月6日に初号機が完成し、12月18日に初飛行（垂直離陸＋地面効果内ホバリング）した。2018年5月15日（16日）、垂直離陸から水平飛行へのトランジッションを行い、巡航速度190ノットに達した。2019年1月23日、速度280ノット・519kmを達成した。4月15日、ロッキード・マーチン製PDAS全周監視装置を装備しての初飛行を行ったと発表があった。10月12-13日、フォートワース・アライアンス空港で行われたエアショーでデモフライトを行った。2020年12月、最大速度305ノット・565kmを記録した。メーカーではF-35のような国際共同開発も見込んでいる。2022年12月5日、アメリカ陸軍FLRAA計画で採用された。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊JWings7,'20、1,’15、5,’14、3,’18、1,’20、2,'23、月刊軍事研究2,’16、10,’16、9,’15、月刊航空ファン10,’15、1,’17、11,’17、8,’18、4,’19、7,’19、朝雲

＜Ｖ３００＞：ドイツのゲルマニア・ヴェルフト社が設計したワルター機関実験艇。洋上航行用のディーゼル２基、低速水中航行用の電動機２基、高速水中航行用のワルター機関２基を装備する。排水量300トン。兵装は533mm魚雷発射管２門（魚雷４本）。当初はワルター教授がV-80と似た水中高速向きの設計にしていたが、ドイツ海軍とゲルマニア・ヴェルフト社が介入して設計を従来のＵボート型に変更したために水中速力（19ノットに低下）などの性能が落ち、1942年2月にU-791が発注されたが7月に建造中止となった。参考：Ｕボート入門、月刊丸4,’07

＜Ｖ−３００＞：アメリカのキャデラック・ゲージ社がアメリカ軍のLAV開発要求に応じて開発した６×６輪装甲兵員輸送車。車体は装甲鋼板の溶接製で、V-100よりも前後に延長した。車体前部に操縦手席、中央右に機関室、左に通路、後方に９名乗りの兵員室、後面に乗降ドア２枚がある。エンジンはVT555ディーゼル。90mm砲搭載のコッカリルMk.�V砲塔装備型や、20mm機関砲搭載の歩兵戦闘車型なども用意されている。LAV-25に負けてアメリカでは採用されなかったが、クウェートやフィリピンなどに100両前後が輸出された。参考：世界の軍用車両(4)

＜Ｖ−３０１＞：Ｕボート�]�[型（潜水艦）を参照。

＜Ｖ−５００Ｒ＞：S-300F（艦対空ミサイル）を参照。

＜Ｖ−６００＞：M-1（艦対空ミサイルシステム）を参照。

＜Ｖ−６００＞：アメリカのキャデラック・ケージ社が1985年からプライベート・ベンチャーで開発した６×６輪装甲車。車体はV-300のコンポーネントを流用しているが車体は新設計で、後部にスティングレイ軽戦車と同じ105mm砲搭載砲塔を装備する。車体前部左が操縦手席、右が機関室で、側面中央にドアを持つ。エンジンはカミンズ製で出力270馬力、トランスミッションはアリソン製オートマチックで、パワーパック化されている。サスペンションは前１軸がコイルスプリング、後ろ２軸がトーションバー。タイ陸軍に採用された。参考：世界の軍用車両(4)、月刊PANZER1,’02

＜Ｖ−６０１＞：M-1（艦対空ミサイルシステム）を参照。

＜Ｖ−６０１Ｍ＞：改M-1（艦対空ミサイルシステム）を参照。

＜Ｖ６１１＞：611型シリーズ（潜水艦）を参照。

＜Ｖ−６１１シリーズ＞：ソ連海軍艦対空ミサイル。M-11艦対空ミサイルシステムを構成する。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｖ−６１１＞：別名4K60、米軍コードSA-N-3A。全長6.16m、胴体直径0.66m、翼スパン1.7m、発射重量1844kg、弾頭重量125kg。推進は固体燃料ロケット１段式、飛翔速度毎秒1200m、最小射程6km、最大射程33.5km、最低射高0.1km、最大射高25km。誘導は無線コマンドリンク＋セミアクティブレーダー。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史、月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｖ−６１１Ｍ＞：V-611の改良型で、別名4K65、米軍コードSA-N-3B。射程が55kmに延びている。キエフ級空母に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜Ｖ６１３型＞：613型シリーズ（潜水艦）を参照。

＜Ｖ７５０＞：中国のヘリコプター型UAV。速度160km、行動半径180km、運用時間４時間。参考：朝雲

＜Ｖ−７５０シリーズ＞：ソ連軍S-75地対空ミサイルシステム用ミサイル。参考：月刊グランドパワー1,’04

＜Ｖ−７５０Ｖ＞：本体は２段式、燃料は２液混合式で、発射台に載せる直前にタンクに注入する。１段目は燃料が無くなると切り離される。ZIL-157トラクターで牽引されて発射台に運ばれていく。全長10.726m、直径0.66m、翼スパン1.7m、ミサイル本体重量2163kg、弾頭重量190kg（高性能炸薬）。誘導は無線コマンドリンク方式。推進は液体燃料ロケット１段＋固体燃料ロケット１段、ブースター推力27000-50000kg、最大飛翔速度1500km、有効射高3000-22000m。信管は近接式で、有効半径65m（高度10000m）／100-200m（更に高々度）。参考：月刊グランドパワー1,’04、月刊軍事研究2,’03、7,’99、12,’73

＜Ｖ−７５０ＶＫ＞：V-750Vの改良型。有効射程を34000mに、有効射高を500-25000mに改善している。参考：月刊グランドパワー1,’04

＜Ｖ−７５０ＶＮ＞：V-750VKの別名。参考：月刊グランドパワー1,’04

＜Ｖ−７５５＞：ソ連軍S-75地対空ミサイルシステム用ミサイル。全長10.78m、重量2390-2396kg、弾頭重量196kg。参考：月刊グランドパワー1,’04

＜Ｖ−７５８＞：ソ連軍S-75地対空ミサイルシステム用ミサイル。1965年に実用化した。速度毎秒200-1030mの目標に対処できる。参考：月刊グランドパワー1,’04

＜Ｖ−７６０＞：ソ連軍S-75地対空ミサイルシステム用ミサイル。ナイキ・ハーキュリーズ用W31核弾頭に対抗して開発した核弾頭型である。参考：月刊グランドパワー1,’04

＜Ｖ−１０００＞：F-8シリーズ（計画戦闘機）を参照。

＜Ｖ−１０００＞：イギリス空軍計画戦略輸送機のヴィッカーズ社案。第２次大戦終結後、植民地が次々独立し、イギリス本土からシンガポールまで空輸するのに中東とインドを横切って直行できなくなってしまい、アフリカ大陸を大きく回り込むジブラルタル−アセンション島−モーリシャス−モルディブのルートをとる必要性が生じたため、長距離輸送機が必要になった。アメリカのC-124をライセンス生産することも考慮したが、４発ジェット高速輸送機を新規開発することにし、1951年初めにペイロード5.443トン、巡航速度450ノット、航続距離2100-3000海里、運用可能滑走路長2000ヤード（1829m）、貨物積み降ろし用リフト内蔵という要求を提示した。これに対し、各社は当時開発中だった戦略爆撃機などを流用して設計を行い、ハンドレイ・ページ社はヴィクター流用H.P.96、ヴィッカーズ社はヴァリアント流用タイプ716、アブロ社はヴァルカン流用アブロ718、ショート社はSA.4スペリン流用PD.604、デハビランド社はコメット旅客機改、ブリストル社はタイプ175ブリタニア輸送機改、ソーンダーズ・ロウ社は飛行艇案を提示。ヴィッカーズ社は初期案提示から１ヶ月後の1951年7月に胴体を9.75m・翼スパンを4.9m拡大した案を再提示し、10月までに各社の提案が出揃い、この頃には空軍がペイロード9.072トン、航続距離4250海里、搭乗兵員80名というスペックを考えていたため、ヴィッカーズ社タイプ716案とデハビランド社製コメット改が採用された。ヴィッカーズ社案はその後の細部設計で主翼後退角をヴァリアントより大きくし、水平尾翼を胴体尾部に取り付けるといった変更を加え、V-1000に改称して1953年1月に飛行試験機１機と構造試験機１機が発注されている。後部胴体下面に長さ4.9m・幅2.2mのリフトがあり、胴体尾部に延びる配管や配線は胴体上面のフェアリング内を通した。総重量230000ポンド・104.325トン。エンジンはロールスロイス社製コンウェイCo.5ターボファン（推力15000ポンド・6.8トン）４基。1954年1月の空軍による戦略輸送機再検討で引き続きV-1000が候補に残り（他にコメット３とブリストル社製タイプ175ブリタニア輸送機改が候補とされた）、6月に空軍の発注が発表されたが、総重量が248000ポンド・112.49トンに増える見通しとなり、元々推力不足のエンジンを更に強化する必要が出るなど開発難航が予想され、1955年11月11日に計画中止が発表されて試作機は完成度８割で放棄された。民間型のVC-7も作る予定だったが、コメットの金属疲労事故で英国海外航空BOACが新型旅客機を採用している場合では無くなり、こちらも没になっている。結局イギリス空軍戦略輸送機としてはブリストル社製タイプ250ブリタニアが採用された。参考：月刊JWings6,’19

＜Ｖ／１５００＞：イギリスの複葉４発爆撃機。ハンドレイ・ページ社が開発した。爆弾搭載量３トン。30機前後が生産されたが、第１次大戦には間に合わなかった。参考：空軍

＜Ｖ−１７１０シリーズ＞：アリソンの航空機用ガソリンエンジン。参考：図解世界の軍用機史

　＜Ｖ−１７１０−４７＞：P-63戦闘機用の延長軸付きエンジンで、社内名称C-1710-E9（ＥはExtensice driveshaftの略）。エンジンのクランクシャフトから延長軸（長さ1200mm・直径63.5mm）を延ばし、フレキシブル・カップリングを介してもう一本同じ延長軸を繋ぎ、減速ギア（1:0.556）を介してプロペラシャフトを回す方式である。油圧式２速２段スーパーチャージャーを持つ。出力1325馬力。参考：月刊航空ファン7,’99

　＜Ｖ−１７１０−１１１＞：液冷Ｖ型12気筒ガソリンエンジンで、全長2.18m、全幅0.744m、重量735kg。シリンダー直径139.7mm、行程152.4mm、総排気量28000cc、出力1475馬力。参考：図解世界の軍用機史

＜Ｖ−３４２０＞：アリソンの航空機用液冷Ｗ型24気筒ガソリンエンジン。V-1710を大きく傾けて横並びにし、両者のクランクシャフト・出力軸を前方の減速ギアボックスで繋いで１本に纏めている。総排気量56000cc、予定出力3000馬力。XP-75イーグルに搭載され、エンジン本体はコクピット後方、減速ギアボックスは機首に置かれた。実際の出力は2300馬力くらいだった。参考：月刊JWings4,’17、月刊軍事研究6,’16

＜ＶＡ＞：アメリカ海軍の略号で、海軍攻撃飛行隊（Naval Attack Squadron）を示す。参考：月刊JWings11,’17

＜ＶＡ−３Ｂ＞：A-3攻撃機ファミリーを参照。

＜ＶＡ−１５＞：アメリカ海軍第15攻撃飛行隊。1986年10月1日、VFA-15に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−２２＞：アメリカ海軍第22攻撃飛行隊。1990年5月4日、VFA-22に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−２５＞：アメリカ海軍第25攻撃飛行隊。1965年6月20日、空母ミッドウェイに搭載されてベトナム戦争に参加中、A-1攻撃機４機でMiG-17戦闘機２機と交戦し、MiG-17戦闘機を２機とも撃墜した。1983年7月1日、VFA-25に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19、月刊世界の艦船6,'24

＜ＶＡ−２７＞：アメリカ海軍第27攻撃飛行隊。1967年9月1日、ベトナム戦争中にA-7A飛行隊として新編され、CVW-14に配属されてベトナム戦争に参加した。1991年1月24日、VFA-27に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−３４＞：アメリカ海軍第34攻撃飛行隊。1996年9月30日、VFA-34に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−３７＞：アメリカ海軍第37攻撃飛行隊。1990年11月28日、VFA-37に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−５６＞：アメリカ海軍第56攻撃飛行隊、ニックネームはチャンピオンズ（Champions）。1973年10月、CVW-5の一員として厚木基地に配備された。使用機はA-7A攻撃機である。1977年4月、A-7E攻撃機に機種改変した。1986年、アメリカに帰国した。8月31日に解隊された。参考：月刊JWings11,’17

＜ＶＡ−８１＞：アメリカ海軍第81攻撃飛行隊。1988年2月4日、VFA-81に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−８２＞：アメリカ海軍第82攻撃飛行隊。前身は1959年4月に解隊されたVF-82で、1967年5月１日にA-7A装備のVA-82として再編され、1969年4月からベトナム戦争に参加した。1970年8月、A-7Eに機種変更。1971年12月にA-7Cに機種変更。1973年3月、A-7Eに機種変更。1987年7月13日、VFA-82に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−８３＞：アメリカ海軍第83攻撃飛行隊。1988年3月3日、VFA-83に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−８６＞：アメリカ海軍第86攻撃飛行隊。1987年7月15日、VFA-86に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−８７＞：アメリカ海軍第87攻撃飛行隊。1986年5月1日、VFA-87に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−９３＞：アメリカ海軍第93攻撃飛行隊、ニックネームはBlue Blazors、後にレイヴンズ（Ravens）。1973年10月、CVW-5の一員として厚木基地に配備された。使用機はA-7A攻撃機である。1977年4月、A-7E攻撃機に機種改変した。1986年、アメリカに帰国した。8月31日に解隊された。参考：月刊JWings11,’17

＜ＶＡ−９４＞：アメリカ海軍第94攻撃飛行隊。1990年6月28日、VFA-94に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−９５＞：アメリカ海軍第95攻撃飛行隊。1988年4月、プレイング・マンティス作戦に参加。参考：月刊航空ファン4,’18

＜ＶＡ−９７＞：アメリカ海軍第97攻撃飛行隊。1991年1月24日、VFA-97に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−１０５＞：アメリカ海軍第105攻撃飛行隊。1990年12月17日、VFA-105に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−１１１＞：シクヴァル（魚雷）を参照。

＜ＶＡ−１１３＞：アメリカ海軍第113攻撃飛行隊。1983年3月25日、VFA-113に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−１１５＞：アメリカ海軍第115攻撃飛行隊、ニックネームはアラブス（Arabs）、1979年からイーグルス（Eagles）。元は1942年10月に新編されたVT-11リトルブッチ（TBF艦攻装備）である。1973年10月、CVW-5の一員として厚木基地に配備された。使用機はA-6A/B攻撃機とKA-6D空中給油機である。1977年4月、A-6E攻撃機とKA-6D空中給油機に機種改変した。1991年8月、KA-6Dが除かれてA-6E攻撃機のみの編成となった。1996年、アメリカに帰国し、F/A-18Cに機種転換して10月1日にVFA-115に改編された。参考：月刊JWings11,’17、7,'22、月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−１２７＞：アメリカ海軍第127攻撃飛行隊、ニックネームはCyclons。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＶＡ−１４５＞：アメリカ海軍第145攻撃飛行隊、ニックネームはSwordsmen。1991年、ＥアワードとＳアワードを受賞。参考：月刊航空ファン11,’92

＜ＶＡ−１４６＞：アメリカ海軍第146攻撃飛行隊。1989年7月21日、F/A-18Cに機種改変してVFA-146になった。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−１４７＞：アメリカ海軍第147攻撃飛行隊。1989年7月20日、F/A-18Cに機種改変してVFA-147になった。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−１５５＞：アメリカ海軍第155攻撃飛行隊、ニックネームはSilver Foxes。1986年に新編され、CVW-10に配属された。CVW-10の解散後はCVW-2に移っている。参考：月刊航空ファン11,’92

＜ＶＡ−１８５＞：アメリカ海軍第185攻撃飛行隊、ニックネームはナイトホークス（Nighthawks）。1987年、CVW-5の隷下に入り、厚木基地に配備された。使用機はA-6E攻撃機とKA-6D空中給油機である。1991年に解隊された。参考：月刊JWings11,’17

＜ＶＡ−１９２＞：アメリカ海軍第192攻撃飛行隊。大元は1945年1月にF6Fヘルキャットを装備して新編されたVBF-19ゴールデン・ドラゴンズで、1946年にVF-15Aとなり、1948年にVF-192になった。世界一周航海に参加してニックネームにワールドが付き、1953年に映画出演してフェイマスが加わった。1956年3月10日にVA-192となり、FJ-4B、A4D-2、A-4と機種転換し、1970年にはA-7Eに機種改変した。1986年1月10日、VFA-192に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−１９５＞：アメリカ海軍第195攻撃飛行隊。1943年8月に新編されたVT-19タイガースが前身で、同年8月24日にVA-195となった。朝鮮戦争で魚雷により華川ダムを破壊した。1985年4月1日、F/A-18Aに機種変更してVFA-195に改編された。参考：月刊JWings1,’02、7,'22、月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−１９６＞：アメリカ海軍第196攻撃飛行隊、ニックネームはメインバッテリー。参考：月刊JWings1,’24

＜ＶＡ−２０３＞：アメリカ海軍第203攻撃飛行隊。1989年10月1日、VFA-203に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−２０４＞：アメリカ海軍第204攻撃飛行隊。1991年5月1日、VFA-204に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−３０３＞：アメリカ海軍第303攻撃飛行隊。1984年1月1日、VFA-303に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡ−３０５＞：アメリカ海軍第305攻撃飛行隊。1987年1月1日、VFA-305に改編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＡＢシリーズ＞：フランス軍の装輪装甲車で、VABはVehicle Avant Blinde（前線装甲車両）の略。コストの高いAMX-10Pを補完する車両として1960年代後半に軍が計画し、サビアム社（後にルノー社と合併）の案が採用された。1974年から生産され、1993年までに4000両以上を量産、輸出用の６輪型を含めると5000両以上が生産された。参考：世界の軍用車両(4)、月刊PANZER1,’04

　＜ＶＡＢ−ＶＴＴ＞：標準型。４輪型と６輪型が開発されたが、フランス軍に採用されたのは４輪型で、６輪型はキプロス、カタール、モーリシャスなどに輸出された。車体前部左が操縦手席、右が車長兼機関銃手席で、操縦手後方が機関室、車長後方が兵員室への通路、車体後部が兵員室になっている。操縦手席・車長席前側面には大型の防弾ガラス窓が填め込まれており、視界は良好である。兵員室には10名が搭乗でき、車体後面ドアから乗降する。車体後部左右のウォータージェットによる浮航能力を持ち、排気管は浮航時を考慮して車体上面右に通されている。武装は車長席上部のマウントに搭載された7.62mm機銃１丁。オプションでNBC防護能力を追加することができ、フランス陸軍では標準装備としている。後に車体各所に装甲板を追加して防御力を強化した。４輪型の諸元は全長5.98m、全幅2.49m、全高2.06m、重量13トン。エンジンはルノーMIDR液冷６気筒ディーゼル（220馬力。300馬力？）、最大速度92km、航続距離1000km。水上速力7km。乗員２名。参考：世界の軍用車両(4)、月刊PANZER1,’04、9,’05、月刊軍事研究12,’08、月刊丸3,’13

　＜ＶＡＢ装甲強化型＞：アフガンに派遣されているタイプ。車体に増加装甲を取り付け、キャビン側面の視察ハッチを雑具入れで塞ぎ、機銃マウントに六角形のセラミックプレートを多数張り付けてある。参考：月刊PANZER10,’10

　＜ＶＡＢ　ＡＺＵＲ＞：AZURはAction en Zone URbaine（都市戦仕様）の略。車体前方に暴徒排除用のフェンスを設置、車体上に無人武装ターレットと360度監視可能な伸縮式ポールサイトを搭載している。参考：月刊軍事研究8,’06

　＜ＶＡＢウルティマ・スタンダード＞：ルノー・トラック・ディフェンス社が開発中の改良型。ジャベリン対戦車ミサイル、防楯付き軽機関銃架、対HEAT用増加装甲（赤外線放射抑制マット付き）、SLATE狙撃探知反撃システム、FELINへの統合キット、ジャマーなどを搭載し、耐地雷用として車体底部にＶ型衝撃分散器を取り付け、車体を強化、座席にサスペンダーを装着する。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＶＡＢファミリー＞

　＜ＶＡＢ（ＤＲＡＧＡＲ砲塔搭載）＞：GIAT社が開発した歩兵戦闘車型。25mm機関砲を装備するDRAGAR砲塔を搭載している。参考：世界の軍用車両(4)

　＜ＶＡＢ　ＦＯＡ＞：砲兵前進観測車型。参考：月刊戦車マガジン11,’92

　＜ＶＡＢ−Ｇｅｎｉｅ＞：工兵部隊向け。参考：世界の軍用車両(4)

　＜ＶＡＢ−ＰＣ＞：指揮車型。無線機を増設し、車内にマップ・ボードを取り付けるなどしている。乗員６名。一部に地上用レーダーや対砲レーダーを取り付けたものもある。参考：月刊PANZER1,’04、月刊戦車マガジン11,’92

　＜ＶＡＢ−ＶＣＩ＞：歩兵戦闘車型。兵員室中央上面にイスパノイザ20mm機関砲、7.62mm機銃、発煙弾発射機４基を搭載したトゥカン１砲塔を装備する。重量増加のため浮航能力は失われた。フランス空軍が採用した他、PKFの輸送コンボイ護衛用として重宝されており、狙撃手に対する反撃のため、VAB部隊には一定数が必ず配備されるようになった。参考：月刊PANZER1,’04、12,’97

　＜ＶＡＢ−ＶＴＭ＞：迫撃砲牽引車型。120mm迫撃砲RTを牽引し、車内に弾薬70発と砲要員を搭載する。参考：月刊軍事研究12,’08

　＜ＶＡＢ自走迫撃砲＞：自走81mm迫撃砲型。参考：世界の軍用車両（４）

　＜ＶＡＢ戦闘車＞：エルビット社がユーロサトリ2006で提案したもの。車体にLVAS複合装甲と爆発性反応装甲を貼り付けてRPG、IED、14.5mm徹甲弾への抗堪力を付与し、ELAWSレーザー警報装置とアイアンフィストADSを装備、対空戦闘も可能な25-30mm機関砲を搭載した無人砲塔を載せたものである。FCSはエルビット社製のBCT BMS、砲手用照準器は昼夜間兼用のKNIGHT。参考：月刊軍事研究9,’06

　＜ＶＡＢメフィスト＞：VCAC自走HOT対戦車ミサイルともいう。キャビンにHOTミサイル４連装ランチャーのメフィスト・システムを搭載した車両で、ランチャー内にHOTミサイル４発、車内に予備弾８発を収容する。参考：月刊PANZER1,’04、月刊グランドパワー3,’95

＜ＶＡＢ　Ｍｋ�Uシリーズ＞：ルノー・トラック・ディフェンス社の装輪装甲車。VABの新設計改良型である。参考：月刊軍事研究10,’10

　＜ＶＡＢ　Ｍｋ�U（４×４輪）＞：車体はモノコック構造、装甲は全周でNATOレベル４。耐地雷能力も高く、座席は全てフローティングシートである。兵員室に左右３つずつのビジョンブロックを持つ。オプションでエアコン、タイヤ空気圧調整装置、NBC防護装置などを装備可能。戦闘重量15.8トン、最大重量16.5トン。エンジンはルノー社製DXi7（320馬力）、トランスミッションはZF社製HP502（前進６速）、最大速度105km、最大航続距離1000km。自衛用に遠隔操作銃塔を装備可能。乗員２名＋乗車歩兵10名。参考：月刊軍事研究10,’10

　＜ＶＡＢ　Ｍｋ�U（６×６輪）＞：戦闘重量17.2トン、最大重量18.5トン。参考：月刊軍事研究10,’10

＜ＶＡＢ　Ｍｋ�V＞：ルノー・トラック・ディフェンス社の６×６輪装甲車で、ユーロサトリ2012に出展された。自衛用にFN社製12.7mm機銃M3装備の遠隔操作銃塔を搭載する。装甲はNATOレベル４。戦闘重量40トン。エンジンはディーゼル（400馬力）、最大速度105km。ペイロード7.5トン。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＶＡＤ５０＞：ブレン・キャリアー・シリーズ（輸送車両）を参照。

＜ＶＡＤＳ＞：バルカン防空システムの略。車載のM163と、牽引のM167A1がある。参考：月刊PANZER12,’02

＜ＶＡＤＳ−１＞：JM167A1（機関砲）を参照。

＜ＶＡＤＳ−１改＞：JM167A2（機関砲）を参照。

＜ＶＡＤＳ−２＞：M167海外シリーズ（機関砲）を参照。

＜ＶＡＦ＞：空母航空団戦闘攻撃飛行隊の略。

＜ＶＡＧ０１＞：スーダンが開発した武装ピックアップトラック、別名タマル。後部に銃塔を装備する。戦闘重量2.57トン。乗員１名＋乗車兵員５名。参考：月刊軍事研究6,’13

＜ＶＡＨ＞：アメリカ海軍の略号で、海軍重攻撃飛行隊のこと。1961年からA-5の引き渡しを受けた。空母に搭載されていない時は第１重攻撃航空団の隷下に入り、フロリダ州のサンフォード基地に展開した。参考：A-5ビジランティ

＜ＶＡＨ−１＞：アメリカ海軍第１重攻撃飛行隊、ニックネームはスモーキン・タイガース（Smokin’ Tigers）またはタイガース（Tigers）。アメリカ海軍初のジェット戦略爆撃飛行隊で、1955年11月１日にジャクソンビルでVP-3をベースに新編された。P2Vで訓練を行い、1956年3月31日にA3D-1を３機受領、初のA3D実戦飛行隊になった。10月、CVA-59フォレスタル艦上で空母運用資格を獲得。直後にスエズ動乱対処のためフォレスタルに搭載されて東大西洋への緊急短期航海に参加した。1957年1月15日から7月22日、初の地中海作戦航海に参加。1959年1月、A3D-2に改編され、サンフォード基地に移動、CVA-62インディペンデンス所属となった。1962年9月（8月？）、A-3からA-5Aへの機種転換訓練を開始。1963年1月22日からA-5A艦攻12機が引き渡された。1963年8月6日から1964年4月3日、CVW-7隷下となり、CVA-62インディペンデンスに搭載されて地中海に展開した。以降、RA-5Cへの転換訓練を開始。1964年9月1日にRVAH-1に改称された。参考：世界の傑作機No.118、A-5ビジランティ

＜ＶＡＨ−２＞：アメリカ海軍第２重攻撃飛行隊、ロイヤル・ランパンツ（Royal Rampants）。1955年11月1日、VP-29を改編してホイットビー・アイランド海軍航空基地で創設された。P2Vで訓練を行い、1956年4月30日からA3D-1を受領。1957年初め、A3D-2に機種改変した。1964年8月5日、初の実戦出撃を行い、CV-61レンジャーから発艦して空中給油を行った。1965年3月29日、CV-43コーラル・シーから発艦して初の爆弾投下任務を実施。1968年11月1日、VAQ-132に改編された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＨ−３＞：アメリカ海軍第３重攻撃飛行隊、ニックネームはシー・ドラゴンズ（Sea Dragons）。1956年6月15日、VP-34をベースにジャクソンビル海軍航空基地で創設された。使用機はA3D-1である。1957年7月9日から1958年3月8日、CV-42ルーズベルトに搭載されて地中海に展開。6月10日、大西洋艦隊重攻撃訓練隊と統合され、重攻撃機の訓練を行う転換訓練飛行隊となってサンフォード海軍航空基地に移動、A-3A/A-3B/A3D-2Tによる転換訓練を開始した。1961年6月16日からA-5Aが引き渡された。1963年6月にYA-5C、12月10日にRA-5Cの引き渡しが開始され、1964年7月1日にRVAH-3と改称された。参考：A-5ビジランティ、世界の傑作機No.118

＜ＶＡＨ−４＞：アメリカ海軍第４重攻撃飛行隊、ニックネームはフォーランナーズ（Fourrunners）。1956年7月1日、VP-57をベースにホイッドビー・アイランド海軍航空基地で創設された。12月、A3D-2を装備した。1958年2月15日から10月3日、CV-19ハンコックに分遣隊を派遣し、西太平洋に展開した。1965-68年、ベトナム戦争では戦闘航海分遣隊を16回派遣した。1968年、アラメダに移動。11月1日、VAQ-131に改編された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＨ−５＞：アメリカ海軍第５重攻撃飛行隊、ニックネームはサヴェッジ・サンズ（Savage Sons）。1956年11月1日、VC-5をベースにサンフォード海軍航空基地で創設された。使用機はAJ-2である。1957年、A3D-2を受領。1958年9月2日から1959年3月12日、CV-59フォレスタルに搭載されて地中海に展開した。1964年1月16日、実戦飛行隊として初めてRA-5Cを受領した。1964年5月にRVAH-5に改称された。参考：A-5ビジランティ、世界の傑作機No.118

＜ＶＡＨ−６＞：アメリカ海軍第６重攻撃飛行隊。ニックネームはフルール（Fleurs）。VC-6を改編して1956年7月1日にモフェットフィールド海軍航空基地で創設された。1957年初め、A-3Bを受領してホイッドビー・アイランドに移駐。1959年1月3日から7月27日、CV-61レンジャーに搭載されて西太平洋で作戦航海を行った。1965年（1964年？）9月16日からRA-5Cを受領し、9月23日にRVAH-6と改称された。参考：A-5Aビジランティ、世界の傑作機No.118

＜ＶＡＨ−７＞：アメリカ海軍第７重攻撃飛行隊。ニックネームはゴー・デビルス（Go-Devils）で、1962年からThe Peacemakers Of The Fleetになった。1955年7月1日、VC-7を改編してサンフォード海軍航空基地で創設された。使用機はAJ-1である。1958年、A-3Bへの転換を開始。1961年、A-5への転換を開始。1962年1月27日から実戦部隊として初めてA-5Aの引き渡しを受けた。総計12機を装備し、1962年2月からCVAN-65エンタープライズの試験航海に参加。1962年8月3日からCVG-6隷下となり、CVAN-65エンタープライズに搭載されて地中海に展開した。10月11日にアメリカに戻ったが、キューバ危機が発生し、海上封鎖に参加するため10月22日からキューバに向かった。1063年2月6日から1963年9月5日、CVG-6隷下となり、CVAN-65エンタープライズに搭載されて地中海に展開した。1964年2月8日からCVW-6隷下となり、CVAN-65エンタープライズに搭載されて地中海に展開した。7月から10月にかけてシー・オービット作戦で地球を一周し、10月3日に帰港した。12月1日にRVAH-7に改称された。参考：A-5ビジランティ、世界の傑作機No.118

＜ＶＡＨ−８＞：アメリカ海軍第８重攻撃飛行隊、ニックネームはファイアバラーズ（Fireballers）。1956年5月1日、ホイッドビー・アイランド海軍航空基地で創設された。8月からA-3Bを受領。1958年7月14日から12月19日、CV-16レキシントンにＬ分遣隊を派遣。8月16日から1959年3月12日、CV-41ミッドウェイに本隊９機が搭載された。1965-67年、ベトナム戦闘航海に３回（CV-64コンステレーションで２回、CV-41ミッドウェイで１回）参加。1968年1月17日に解隊された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＨ−９＞：アメリカ海軍第９重攻撃飛行隊、ニックネームはフート・オウルズ（Hoot Owls）。1955年11月、サンフォード海軍航空基地でVC-9をベースに創設された。装備機はAJ-2である。1957年1月、A-3Bを受領。1958年2月1日、CV-60サラトガに搭載されて地中海に展開。レバノン危機で10000ソーティをこなし、10月1日に帰国した。1963年秋（1964年4月？）からRA-5Cへの転換訓練を開始し、訓練を終えた1964年6月3日にRVAH-9と改称された。参考：A-5ビジランティ、世界の傑作機No.118

＜ＶＡＨ−１０＞：アメリカ海軍第10重攻撃飛行隊、ニックネームはヴァイキングス（Vikings）。1961年5月1日、ホイッドビー・アイランド海軍航空基地で創設された。6月、A-3Bを受領。1962年3-4月、CV-64コンステレーションに搭載されてカリブ海に展開。1964年8月2-4日、トンキン湾事件が発生したため、8月5日にA-3Bとして初の実戦出撃を行った。1970年9月1日、VAQ-129に改称された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＨ−１１＞：アメリカ海軍第11重攻撃飛行隊、ニックネームはチェッカーテイルス（Chechertails）。1955年11月1日、VC-8をベースにサンフォード海軍航空基地で創設された。1957年11月、AJ-2に代わってA-3Bの配備を開始。1958年9月、CV-42フランクリン・Ｄ・ルーズベルトのCVG-1所属となった。1959年2月13日から9月1日、初の地中海作戦航海に参加。1964年、CV-62インディペンデンスのCVW-1にDet.8を派遣。1965年8月から1966年4月、CV-59フォレスタルのCVW-8に所属して地中海への作戦航海を実施。終了後にRA-5Cへと機種転換し、1966年7月、RVAH-11に名称変更された。参考：世界の傑作機No.118、A-5ビジランティ

＜ＶＡＨ−１３＞：アメリカ海軍第13重攻撃飛行隊、ニックネームはバッツ（Bats）。1961年1月3日、CV-63キティホークのCVG-11隷下A-3B飛行隊としてサンフォード海軍航空基地で新編された。1961年7月からカリブ海でのシェイクダウン・クルーズに参加。10月、太平洋回航南米一周航海に参加。ホームベースがホイッドビー・アイランド海軍航空基地に変更された。1962年9月13日から1963年4月2日、初の作戦航海に参加し、CV-63キティホークに搭載されて西太平洋に展開。10月9日にはA-3B攻撃機１機が厚木基地に飛来し、残りはCV-63キティホークに搭載されたまま10月10日に横須賀基地に寄港した。1964年8月、サンフォード海軍航空基地に戻ってRA-5Cへの機種転換を開始。10月5日にRA-5Cを受領し、11月1日にRVAH-13と改称された。参考：世界の傑作機No.118、A-5ビジランティ

＜ＶＡＨ−２１＞：アメリカ海軍第21重攻撃飛行隊。アメリカ海軍最後の重攻撃飛行隊として1968年に編成された。使用機はAP-2Hで、主任務は河川作戦である。参考：A-5ビジランティ

＜ＶＡＨ−１２３＞：アメリカ海軍第123重攻撃飛行隊、ニックネームはプロフェッショナルズ（Professionals）。A-3への転換訓練部隊で、1959年6月29日に太平洋艦隊重攻撃訓練隊から改編されてホイッドビー・アイランド海軍航空基地で創設された。当初はA-3A、P2V-3B、F3D-2T、F9F-8Tを使用していたが、すぐにA-3BとTA-3Bに統一している。1966年8月、A-6乗員養成も行うようになった。1967年9月1日、VA-128が編成されたため、A-6乗員養成をそちらに譲った。1971年2月1日に解隊され、以降のA-3乗員転換訓練はVAQ-130が行うようになった。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＫ−１９１＞：西ドイツの試作VTOL核攻撃機。フォッケウルフとブロム・ウント・フォスの共同企業VFWが1962年から開発した。重量1250ポンド（567kg）の核爆弾１発を積んで秘匿された飛行場から垂直離陸、180海里進出して投下する。任務の性格上、低空を高速で直線飛行すれば良いので、翼面積はかなり小さい。推力偏向ノズル付きメインエンジン（ハリアー用ペガサスを改造したRB1903-12ターボファン、推力45.2kN。RB-193？）の前後にリフトエンジン（RB162-81ターボジェット、推力24.8kN）を１基ずつ搭載している。全長16.33m（ピトー管含む）、全幅6.16m、自重5.53トン、VTOL時重量7.5-9トン。３機が製作され、1971年9月10日に初飛行し、1972年10月26日に垂直離陸から水平飛行への遷移にも成功して1975年9月までテストが続けられたが、NATOの核戦略が大量報復から柔軟対応戦略に変わったためと、トーネードの導入が決定したことやハリアーが完成済みだったことから採用されなかった。参考：月刊JWings5,’05、月刊軍事研究7,’11、世界の傑作機No.162

＜ＶＡＫ−２０８＞：アメリカ海軍第208空中給油飛行隊、別名ジョッキーズ（Jockeys）。1979年10月1日、VAQ-208から改称されて誕生した。装備機はKA-3Bである。1989年9月30日に解隊された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＫ−３０８＞：アメリカ海軍第308空中給油飛行隊、別名グリフィンズ（Griffins）。1979年10月1日、VAQ-308から改称されて誕生した。装備機はKA-3Bである。1989年9月30日に解隊された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＭＰＩＲ　ＮＧ＞：フランスのサジェム社が開発した艦載赤外線監視装置で、Ville Air-Mer Panoramique Infra Rouge New Generationの略。俯仰角マイナス20度・プラス45度の範囲の全周監視が可能で、沿岸海域での小型船によるテロ防止などにも使用できるという。参考：月刊軍事研究5,’07

＜ＶＡＭＴＡＣ＞：スペイン陸軍４×４輪汎用車両。HMMWVのボンネットを角張らせたような外見をしていて、用途はHMMWVとほぼ同じである。参考：月刊PANZER6,’18

＜ＶＡＰ＞：ソ連軍の航空機搭載化学剤撒布装置。第２次大戦中に煙幕を展張するため使用された。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集

＜ＶＡＰ＞：パナール・ジェネラル・ディフェンス社の４×４輪装甲車で、VAPはVehicule d’Action dans la Profondeurの略。VBLがベースで、シャシーを延長して乗員を４名に増やし、乗員室と貨物室をオープントップに変更、エンジンを130馬力に強化し、ペイロードを1.5トンに増やした。最大速度120km、航続距離700km。中東向けに売り込み中である。参考：月刊軍事研究9,’06

＜ＶＡＰ−６１＞：アメリカ海軍第61重写真偵察飛行隊、別名ワールド・レコーダーズ（World Recorders）。1956年7月2日、VJ-61を改編してアガナ海軍航空基地で創設された。装備機はAJ-2Pである。1959年7月1日、VCP-61に改編された。1961年7月1日、VCP-61から改編された。装備機はA3D-2Pである。1964年5月からラオスと南ベトナムの偵察任務を開始。1971年7月1日に解隊された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＰ−６２＞：アメリカ海軍第62重写真偵察飛行隊、別名タイガース（Tigers）。VJ-62を改編して1956年7月2日にノーフォーク海軍航空基地で創設された。1957年8月、ジャクソンビルに移動。10-12月、YA3D-1を試験運用した。1959年10月、AJ-2PからA3D-2Pへの転換を終了。1962年、キューバ危機で写真偵察を実施。1966年、南ベトナムのダナンに派遣された。1969年10月15日に解隊された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＱ＞：アメリカ海軍の略号で、空母航空団電子戦飛行隊（Tactical Electronic Warfare Squadron）または電子攻撃飛行隊（Electronic Attack Squadron）のこと。1966年にEKA-3B部隊として誕生した。1970年代半ば、EA-6Bに機種改変した。EA-6Bは2014年に空母での運用を完了し、EA-18Gが配備されている。参考：月刊軍事研究7,’99、月刊世界の艦船11,’15、月刊JWings9,’17

　＜ＶＡＱ（ＥＡ−１８Ｇ装備）＞：EA-18G電子戦機４機を配備する。CVW-5隷下など前方展開していて損耗補充がすぐに行えない場合は、予備機１機が追加される。長射程地対空ミサイルの発達で電子戦の重要性が増しており、最終的に定数を８機まで増やして３機を滞空、３機を艦上待機、２機を整備に充て万全の態勢を取る計画もある。参考：月刊軍事研究12,’15、7,’17

　＜ＶＡＱ（２０１２年）＞：CVWに配備される定数4-5機の飛行隊が10個（VAQ-130/-131/-133/-134/-136/-137/-139/-140/-141/-142）、陸上運用される遠征飛行隊が３個（VAQ-132/-135/-138）編成されている。構成はEA-18GとEA-6Bが半々くらい。参考：月刊世界の艦船9,’12、月刊軍事研究7,’14

＜ＶＡＱ−３３＞：アメリカ海軍第33電子戦飛行隊、ニックネームはファイアバーズ（Firebirds）。1969年4月5日、VAW-33から改編されてクオンセットポイント海軍航空基地で創設された。使用機はEF-4B/Jで、主任務は訓練や演習時に電子戦環境を提供することである。後にEC-121K、EA-4F、A-3B、ERA-3Bを配備した。1977年10月1日、TA-3Bが配備され、A-3転換訓練も担当するようになった。1980年、キーウェスト海軍航空基地に移動。1991年9月27日、A-3ファミリーの運用を終了。1993年10月1日に解隊された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＱ−３４＞：アメリカ海軍第34電子戦飛行隊、ニックネームはエレクトリック・ホースマン（Erectric Horseman）。1984年3月1日にポイントマグー海軍航空基地で創設された。装備機はERA-3B、KA-3B、EA-7Lで、任務はVAQ-33と同じである。後にEA-3Bが追加された。1991年9月、A-3ファミリーの運用を終了。1993年10月5日に解隊された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＱ−１２８＞：アメリカ海軍第128電子戦飛行隊、ニックネームはファイティング・フェニックス（Fighting Phoenix）。1995年に解隊されたA-6E機種転換訓練飛行隊をベースとし、1997年10月に遠征飛行隊として創設された。1999年、アライド・フォース作戦に参加。参考：月刊航空ファン7,’99

＜ＶＡＱ−１２９＞：アメリカ海軍第129電子戦飛行隊、ニックネームはヴァイキングス（Vikings）／ニュー・ヴァイキングス（New Vikings）。1970年9月1日、VAH-10から改編されて創設された。1971年1月、EA-6Bへの機種転換を開始。7月、EA-6Bへの転換を完了した。2020年、EA-18G電子戦機のデモチームを編成した。参考：世界の傑作機No.118、月刊航空ファン8,’15、月刊JWings1,’21

＜ＶＡＱ−１３０＞：アメリカ海軍第130電子戦飛行隊、ニックネームはザッパーズ（Zappers）。1968年10月1日、VAW-13から改称されてアラメダ海軍航空基地で創設された。1971年2月、TA-3Bが配備された。1974年6月30日、A-3の運用を終了。ホイッドビー・アイランド海軍航空基地に移動し、EA-6B飛行隊となった。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＱ−１３１＞：アメリカ海軍第131電子戦飛行隊、ニックネームはホーリー・グリーンズ（Holly Greens）、後にランサーズ（Lancers）。1968年11月1日、VAH-4から改編されてアラメダ海軍航空基地で創設された。使用機はKA-3BとEKA-3Bである。1968年12月30日、CV-63キティホークに搭載されてトンキン湾に展開。1971年5月1日、ホイッドビーアイランド海軍航空基地に移動し、EA-6B飛行隊になった。2019年9月、搭載されているCVジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュが長期整備に入ったため、陸上運用の統合遠征飛行隊に暫定編入された。2020年6月13日、EA-18G電子戦機５機で三沢基地に到着し、VAQ-209と交代した。11月、VAQ-135と交代してアメリカに帰還した。2022年10月10日、VAQ-209と交代して三沢基地への一時配備を開始。2023年4月、VAQ-135と交代して三沢基地を去った。参考：世界の傑作機No.118、月刊航空ファン11,’92、月刊JWings7,’18、9,’20、2,’21、1,’23、8,’23

＜ＶＡＱ−１３２＞：アメリカ海軍第132電子戦飛行隊、ニックネームはスコーピオンズ（Scorpions）。1968年11月1日、VAH-2から改編されてアラメダ海軍航空基地で創設された。使用機はKA-3BとEKA-3Bである。1971年1月15日、EA-6B飛行隊となった。2009年9月、EA-18Gの初度作戦能力を獲得し、アメリカ海軍初のEA-18G作戦飛行隊になった。2010年10月（11月？）、イラクのアルアサド基地に展開してポスト・イラク戦争に参加し、EA-18G飛行隊として初の実戦参加となった。2011年3月、リビア内戦勃発を受けてイタリアのアビアノ基地からオデッセイ・ドーン作戦に参加。ポスト・イラク戦争とオデッセイ・ドーン作戦でAGM-88によるSEADを含む700ソーティをこなし、7月9日、ホイッドビー・アイランド海軍航空基地に帰投した。2012年7月14日、６ヶ月間のAEF展開のため三沢基地にEA-18G電子戦機５機で飛来。11月、キーン・ソード2013に参加。2013年2月、VMAQ-4と交替して三沢基地を去った。2014年3月から６ヶ月間、三沢基地にEA-18G電子戦機５機で展開した。2015年8月から2016年2月13日、三沢基地にEA-18G電子戦機５機で展開した。12月16日1053頃、ホイッドビー・アイランド海軍航空基地で飛行準備中だったEA-18Gの閉じていたキャノピーが突然破裂し、乗員が負傷した。2017年3月末、VAQ-135と交替して三沢基地に展開を開始。5月24日、滑走路工事に伴い岩国に移動を開始。9月、VAQ-134と交替して三沢基地を去った。2019年3月20日、EA-18G電子戦機２機が三沢基地に着陸。3月22日、三沢基地のEA-18G電子戦機２機がLIMA19参加のためマレーシアに向かった。3月24日、EA-18G電子戦機３機が三沢基地に着陸し、半年間の予定で一時配備を開始した。5月、アンダーセン基地に展開。その後オーストラリアで演習に参加した。8月3日、三沢基地に帰投。8月5日、三沢基地で訓練を開始。10月、VAQ-138と交代して三沢基地を去った。2021年4月15日、EA-18G電子戦機５機で三沢基地に到着し、VAQ-135と交代して一時配備を開始した。10月、VAQ-138と交代して三沢基地を去った。2023年8月21日、EA-18G電子戦機３機が三沢基地に着陸。8月22日、EA-18G電子戦機３機が三沢基地に着陸し、VAQ-135と交代して一時配備を開始した。2024年2月下旬、VAQ-138と交代して三沢基地を去った。参考：月刊軍事研究8,’13、7,’14、月刊JWings10,’11、6,’14、11,’15、6,’19、1,’20、7,'21、4,'22、11,'23、6,'24、世界の傑作機No.118、月刊航空ファン5,’13、3,’17、6,’17、11,’17、5,’18、11,’19

＜ＶＡＱ−１３３＞：アメリカ海軍第133電子戦飛行隊、ニックネームはウィザーズ（Wizards）。1969年3月4日、アラメダ海軍航空基地で創設された。装備機はKA-3BとEKA-3Bである。1971年8月4日に解隊された。1972年8月4日、ホイッドビー・アイランド海軍航空基地でEA-6B飛行隊として再編された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＱ−１３４＞：アメリカ海軍第134電子戦飛行隊、ニックネームはガルーダズ（Garudas）。1969年6月17日、アラメダ海軍航空基地で創設された。使用機はKA-3BとEKA-3Bである。1969-71年、CV-61レンジャーに搭載されてベトナムに２回派遣された。1971年7月に解隊された。1972年5月、ホイッドビー・アイランド海軍航空基地で海軍３番目のEA-6B飛行隊として再編された。2015年5月28日、EA-6Bのラストフライトを実施。6月27日、EA-18G飛行隊に再編された。2017年7月10-27日、レッドフラッグ17-3にEA-18Gで参加。9月、VAQ-132と交替して三沢基地に展開。2018年1月24-25日、三沢基地への展開を終えてアメリカに帰投した。2024年6月、VAQ-138と交代して三沢基地への一時展開を開始。7月5-6日、EA-18G電子戦機４機で嘉手納に展開し、訓練を開始。参考：世界の傑作機No.118、月刊航空ファン1,’15、8,’15、10,’17、11,’17、月刊航空情報4,’18、月刊JWings10,’24

＜ＶＡＱ−１３５＞：アメリカ海軍第135電子戦飛行隊、ニックネームはブラック・レイブンズ（Black Ravens）。1969年5月15日、VAQ-130分遣隊をベースにアラメダ海軍航空基地で新編された。1969年9月から1970年7月、CV-43コーラル・シーに搭載されてベトナムに派遣された。その後は分遣隊派遣部隊となり、EKA-3B分遣隊５個を西太平洋や地中海に派遣した。1973年9月、ホイッドビー・アイランド海軍航空基地に移動。1974年7月、EA-6Bに機種転換した。2016年10月3日、三沢基地に展開を開始。EA-18G電子戦機３機で三沢基地に飛来した。10月7日、EA-18G電子戦機を更に３機三沢基地に展開。2017年2月15日から3月3日、コープ・ノース・グアム2017に参加。3月末、VAQ-132と交替して三沢基地を去った。2020年11月、VAQ-131と交代して三沢基地に展開した。2021年4月、VAQ-132と交代して三沢基地を去った。2023年4月、VAQ-131と交代して三沢基地に展開した。7月4-18日、ノーザン・エッジ23-2にEA-18G電子戦機で参加。8月下旬、VAQ-132と交代して三沢基地を去った。参考：世界の傑作機No.118、月刊航空ファン12,’16、5,’17、6,’17、月刊JWings2,’21、7,’21、8,’23、9,’23、11,'23、

＜ＶＡＱ−１３６＞：アメリカ海軍第136電子戦飛行隊、ニックネームはガントレッツ（Gauntlets）。1973年4月6日（6月？）に創設された。当初はCVW-11に所属し、1977年からCVW-7、1979年からCVW-3に配備された。1980年3月、CVW-5の隷下に入り、厚木基地に配備された。使用機はEA-6Bである。1991年9月、定数が１機増え、EA-6B電子戦機５機を有するようになった。2012年2月14日、４機が厚木基地を発ってホイッドビー・アイランド海軍航空基地に向かった。残る１機は2月8日に厚木基地北側上空で外装パネルなどを落下させる事故を起こしており、修理のため厚木に留まっている。3月、CVW-5での任務をVAQ-141に譲ってCVW-1に編入された。その後EA-18Gに機種改変され、CVW-9を経てCVW-2の隷下に入った。参考：月刊JWings1,’02、5,’12、11,’17、月刊航空ファン6,’17

＜ＶＡＱ−１３７＞：アメリカ海軍第137電子戦飛行隊、ニックネームはルークス（Rooks）。2017年9月14日1735頃、ネバダ州ファロン空軍基地を離陸して訓練中のEA-18G電子戦機が、VFA-137所属F/A-18E戦闘機と接触した。その後ファロン空軍基地に無事着陸している。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン8,’15、12,’17

＜ＶＡＱ−１３８＞：アメリカ海軍第138電子戦飛行隊、ニックネームはイエロージャケッツ（Yellowjackets）。2014年8月、三沢基地に配備された。2016年4月1日、EA-18G電子戦機３機で三沢基地に展開を開始。4月下旬、マックスサンダー2016-1に参加。6月15-29日、EA-18G電子戦機４機と人員150名をフィリピンのクラーク基地に派遣し、訓練を行った。7月19日から8月12日、米軍再編に係る三沢飛行場からグアム等への訓練移転（単独訓練）を実施。EA-18G電子戦機５機と人員190名がグアムのアンダーセン空軍基地と周辺空域で戦闘機戦闘訓練などを行った。9月8-23日、米軍再編に係る嘉手納飛行場からグアムへの訓練移転（単独移転）にEA-18G電子戦機５機で参加。10月、VAQ-135と交代して本国に帰還。2018年5月14日、EA-18G電子戦機５機で三沢基地に飛来（うち１機は燃料トラブルで付き添いの１機と共に百里基地に緊急着陸、点検給油後に飛来）し、VAQ-209と交代して一時配備を開始。9月、グアムに展開。10月29日からキーン・ソード19に参加。半年ローテーション終了後も１ヶ月ほど三沢基地に留まり、12月13日にEA-18G電子戦機３機、12月15日の残る２機がアンダーセン空軍基地へと戻っていった。2019年10月、VAQ-132と交代して三沢基地に一時配備された。12月13日と16日、訓練移転でアンダーセン空軍基地に展開していたEA-18G電子戦機５機が三沢基地に戻った。2020年3月、VAQ-209と交代してアメリカに戻った。2021年10月、VAQ-132と交代して三沢基地に一時配備された。11月5日、厚木航空基地で日米共同訓練に参加し、EA-18G電子戦機２機が海自第51航空隊P-1哨戒機１機と情報交換訓練を行った。2022年5月13日、EA-18G電子戦機１機で三沢基地日米共同エレファント・ウォークに参加。2024年2月下旬、VAQ-132と交代して三沢基地に一時配備された。6月7-18日、EA-18G電子戦機５機と人員130名が、第18航空団F-22戦闘機10機と人員160名と共に、米軍再編に係る嘉手納飛行場及び三沢飛行場からグアム等への航空機移転訓練（単独訓練）に参加。8月、VAQ-134と交代して三沢基地を去った。参考：月刊JWings10,’14、10,’11、11,’14、6,’19、1,’20、6,'20、4,'22、8,'22、8,'24、10,'24、月刊航空ファン6,’16、8,’16、9,’16、10,’16、12,’16、4,’17、8,’18、3,’19、3,’20、月刊世界の艦船1,'22、朝雲

＜ＶＡＱ−１３９＞：アメリカ海軍第139電子戦飛行隊、ニックネームはクーガーズ（Cougars）。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン8,’15

＜ＶＡＱ−１４０＞：アメリカ海軍第140電子戦飛行隊、ニックネームはペイトリオッツ（Patriots）。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン1,’15

＜ＶＡＱ−１４１＞：アメリカ海軍第141電子戦飛行隊、ニックネームはシャドー・ホークス（Shadow Hawks。Shadowhawks？）。艦載飛行隊としては初のEA-18G運用飛行隊である。1999年4月5日からCVW-8の一員としてアライド・フォース作戦に参加（EA-6B装備）。2011年5月11日、CVW-8の一員としてCVN-77に搭載され、EA-18G飛行隊として初の作戦航海を開始。6月から不朽の自由作戦に参加し、237ソーティをこなした。12月、ホイッドビー・アイランドに帰投。2012年3月24-25日、厚木基地にEA-18G電子戦機６機で展開し、CVW-5の隷下に入った。11月、キーン・ソード2013に参加。2014年4月11-25日、マックスサンダー14-1演習に参加。2017年2月22-23日、厚木基地を離陸してホイッドビー・アイランド海軍航空基地に向かった。その後EA-18Gロット36を受領して機数が７機（定数６機＋予備１機）に増え、3月21日から4月1日に厚木基地に戻った。11月28日、岩国基地に移駐した。2018年10月29日から11月8日、キーン・ソード19に参加。参考：月刊JWings6,’12、10,’11、7,’14、6,’17、11,’17、2,’18、月刊軍事研究8,’13、9,’17、月刊航空ファン7,’99、6,’17、1,’19

＜ＶＡＱ−１４２＞：アメリカ海軍第142電子戦飛行隊、ニックネームはグレイ・ウルヴス（Gray Wolves）。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン1,’15

＜ＶＡＱ−１４４＞：アメリカ海軍第144電子戦飛行隊。2021年10月1日に新編された。EA-18G電子戦機を装備する。参考：月刊世界の艦船8,’22

＜ＶＡＱ−２０８＞：アメリカ海軍第208電子戦飛行隊、ニックネームはジョッキーズ（Jockeys）。1970年7月31日、アラメダ海軍航空基地で創設された。使用機はKA-3Bで、電子戦飛行隊といいながらEKA-3Bは配備されなかった。1979年10月1日、VAK-208に改称された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＱ−２０９＞：アメリカ海軍第209電子戦飛行隊、ニックネームはスター・ウォリアーズ（Star Worriers）。2016年2月10-26日、コープ・ノース・グアム16に参加。2月27-28日、三沢基地への一時配備を開始。2018年3月6日、三沢基地にEA-18G電子戦機５機で展開し、一時配備を開始。5月15日、三沢基地への一時配備を終え、VAQ-138と交代してアメリカに向かった。2020年3月29日、EA-18G電子戦機４機で三沢基地に到着し、VAQ-138と交代して一時配備を開始。5月23日、訓練のため三沢基地を離陸したEA-18G電子戦機２機が八戸航空基地にダイバートした。三沢基地が濃霧に覆われたためで、5月24日に三沢基地に戻っている。6月22日、三沢基地で行われた日米合同エレファント・ウォークにEA-18G電子戦機２機で参加。その後VAQ-131と交代して三沢基地を去った。2022年7月、三沢基地への一時配備を開始。10月、VAQ-131と交代して三沢基地を去った。参考：月刊航空ファン1,’15、4,’17、5,’18、8,’18、5,’19、月刊JWings5,’16、7,’18、6,’20、8,'20、9,’20、11,’22、1,’23

＜ＶＡＱ−３０８＞：アメリカ海軍第308電子戦飛行隊、別名グリフィンズ（Griffins）。1970年5月2日、アラメダ海軍航空基地で創設された。使用機はKA-3Bで、電子戦飛行隊といいながらEKA-3Bは配備されていない。1979年10月1日、VAK-308に改称された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＲＩＯＵＳ＞：スカンクワークスが開発中のVTOL式UAVで、垂直離着陸先進型インサーション・オーガニック無人機システムの略。主翼付け根にリフトファンが埋め込まれており、エンジン排気により回転させてVTOLを行う。主翼はリフトファン機構、胴体はウェポンベイに占領されて燃料スペースが小さいため、主翼をモーフィング翼（キャンバー・アスペクト比可変翼）にして航続性能を確保する予定。全長6.71m、全幅8.69m、重量3-4トン。エンジンはF-35Bと同じF135-PW-600単発、最大速度648km、上昇限度7620m。ペイロード0.862トン。駆逐艦クラスの戦闘艦から運用でき、市街地戦闘任務が可能。海兵隊用にガトリング砲及び小型爆弾を搭載できるタイプも開発している。参考：月刊軍事研究10,’12、2,’08

＜ＶＡＲＳ＞：V-22 Aerial Refueling System（V-22空中給油システム）の略。参考：月刊航空ファン3,’20

＜ＶａＲＴＭ＞：宇宙航空研究開発機構が開発した炭素繊維複合材製造法で、Vacuum assisted Resin Transfer Molding（真空樹脂含浸製造法）の略。炭素繊維で構造形状を形成し、樹脂を含浸させ、真空状態にして固めることにより、複合材を作り上げる。中間素材やオートクレーブが要らないが、作れる構造物の大きさに限度があり、樹脂含浸が不均一だと上手く複合材になってくれない。参考：月刊航空ファン8,’17、月刊世界の艦船12,’19

＜ＶＡＳＩＳ＞：Visual Approach Slope Indicator System（進入角指示灯）の略。滑走路端付近に設置される灯火で、着陸しようとする航空機に適切な進入角を示す。参考：航空用語事典増補改訂版

＜ＶＡＳＳ＞：自衛隊の艦艇搭載用20mm機関砲システム。20mm単装機関砲Mk10の後継として住友重機械工業と自衛隊が開発した、独自のバルカン砲システムである。エリコン砲座に装着可能で、旋回・俯仰は手動であり、腰ベルトと肩当て２個で支えて動かす。機関砲はJM61-Mバルカン砲で、発射速度を毎分450発（海上保安庁向けは毎分420発）に落としてある。給弾はベルトリンクで100発入り弾薬箱を用いる。最大仰角85度。砲要員１名。掃海艇が浮流機雷処分用に搭載しているが、目視照準の手動操作なので当てるのが難しいらしい。参考：月刊PANZER1,’03、月刊世界の艦船3,’10、10,’19、丸スペシャルNo.75

＜ＶＡＷ＞：アメリカ海軍の略号で、空母航空団空中早期警戒飛行隊（Carrier Airborne Early Warning Squadron）のこと。定数はE-2Cなら４機、E-2Dなら５機。参考：月刊航空ファン8,’15

　＜ＶＡＷ（２０１２年）＞：E-2C早期警戒機４機が配備されている。参考：月刊世界の艦船9,’12

＜ＶＡＷ−１３＞：アメリカ海軍第13空中早期警戒飛行隊、ニックネームはザッパーズ（Zappers）。1959年9月1日、アガナ海軍航空基地で創設されたAD-5W部隊である。その後AD-5Q電子戦機とWF-2早期警戒機を加えた。1961年、AD-5Qのみを運用するECM部隊となった。1961年末、アラメダ海軍航空基地に移動。1967年5月、EKA-3Bを受領。11月4日、CV-61レンジャーに分遣隊を派遣し、EKA-3B初となる実戦参加を記録。1968年10月1日、VAQ-130に改称された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＡＷ−７７＞：アメリカ海軍第77空中早期警戒飛行隊、ニックネームはNightwolves。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＡＷ−１１２＞：アメリカ海軍第112空中早期警戒飛行隊、ニックネームはゴールデン・ホークス（Golden Hawks）。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン8,’15

＜ＶＡＷ−１１３＞：アメリカ海軍第113空中早期警戒飛行隊、ニックネームはブラック・イーグルス（Black Eagles）。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン8,’15

＜ＶＡＷ−１１５＞：アメリカ海軍第115空中早期警戒飛行隊、ニックネームはリバティ・ベルズ（Liberty Bells）。モットーは”First in Last out”。1967年4月20日にE-2A部隊として開設され、11月にはCVW-2に配属されてベトナム戦争に参加。1970年、E-2Bに機種改編した。1973年10月、CVW-5に配属されて厚木基地に展開した。1985年5月、E-2Cに機種転換。2010年、ホークアイ2000に機種転換した。2015年10月18日、CVN-76ロナルド・レーガンの艦内で火災を起こした牽引車の火がE-2C１機に引火。それ自体による損傷は小さかったが、消火剤を大量に浴びたためクラスＡミシャプ扱いとなり、アメリカ本土に送還された。2017年5月10日、VAW-125に後を譲ってCVW-5の隷下を外れた。6月1日、E-2C４機で厚木基地を離陸し、新潟沖のCVN-70カール・ヴィンソンに着艦した。その後アメリカに帰還し、44年間にわたる厚木配備を終えた。参考：月刊JWings1,’02、8,’14、8,’17、3,’18、月刊航空ファン11,’15、4,’16、月刊世界の艦船2,’16

＜ＶＡＷ−１１６＞：アメリカ海軍第116空中早期警戒飛行隊、ニックネームはSun Kings。参考：月刊航空ファン11,’92

＜ＶＡＷ−１１７＞：アメリカ海軍第117空中早期警戒飛行隊、ニックネームはWallbangers。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＡＷ−１２０＞：アメリカ海軍第120空中早期警戒飛行隊、ニックネームはGray Hawks。E-2C/D及びC-2Aの転換訓練飛行隊FRSで、ノーフォーク海軍基地に置かれている。2019年9月、空中給油受油プローブ付きE-2D初号機が配備された。2020年8月31日、通常訓練飛行のE-2C早期警戒機１機がバージニア州ワロップス島近海に墜落した。乗員４名は脱出して無事。2022年3月30日、E-2D早期警戒機１機がワロップス島近くの洋上に墜落し、乗員３名のうち１名が死亡、２名が軽傷を負った。参考：月刊軍事研究4,’17、月刊航空ファン8,’15、月刊JWings12,’19、11,'20、6,’22

＜ＶＡＷ−１２１＞：アメリカ海軍第121空中早期警戒飛行隊、ニックネームはブルーテイルス（Bluetails）。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン8,’15

＜ＶＡＷ−１２３＞：アメリカ海軍第123空中早期警戒飛行隊、ニックネームはScrewtops。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＡＷ−１２４＞：アメリカ海軍第124空中早期警戒飛行隊、ニックネームはベア・エイセズ（Near Aces）。1999年4月5日からCVW-8の一員としてアライド・フォース作戦に参加。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン1,’15、7,’99

＜ＶＡＷ−１２５＞：アメリカ海軍第125空中早期警戒飛行隊、ニックネームはタイガーテイルズ（Tigertails。Tiger Tails？）。最初のE-2D実戦飛行隊である。2013年12月3日、CVN-71セオドア・ルーズヴェルトで空母上運用資格訓練を実施。これが実戦部隊初のE-2Dによる空母発着艦となった。2014年7月、E-2Dを受領。10月10日、E-2DのIOCを獲得した。2015年3月11日に出港したCVN-71セオドア・ルーズヴェルトに搭載され、初の作戦航海に入った。地中海とスエズ運河を経て東回りで世界を一周し、11月にアメリカ本土に戻っている。2016年夏、機体を新造の最新ロットに変更し、元の機体はVAW-126に譲った。2017年1月5日、CVN-70カール・ヴィンソンに搭載されてサンディエゴを出発。2月2日、E-2D早期警戒機５機で岩国基地に到着し、前方展開を開始した。CVW配備前の訓練を行っており、CVW-5含めどのCVWの隷下にも入っていない。5月10日、厚木基地に移動し、VAW-115と交代してCVW-5に配備された。訓練の後、CVN-76ロナルド・レーガンの夏季作戦航海に参加。夏季作戦航海終了後は台風の影響で8月6-7日に厚木基地へと一時避難し、8月9日に岩国基地に戻った。9月5日、厚木基地でタッチ・アンド・ゴー訓練中に１機がトラブルを起こし、右プロペラをフェザリング状態にして緊急着陸した。2018年8月1日1550頃、E-2D早期警戒機が岩国基地に着陸した際に左主輪がバーストして立ち往生し、滑走路が２時間半ほど閉鎖された。2023年7月7日、E-2D用シミュレータの乗員作業手順訓練装置APT（Aircrew Procedure Trainer）を受領した。参考：月刊JWings3,’14、8,’14、4,’17、8,’17、10,’17、9,'23、月刊航空ファン1,’15、8,’15、3,’17、4,’17、11,'17、10,’18

＜ＶＡＷ−１２６＞：アメリカ海軍第126空中早期警戒飛行隊、別名シーホークス（Seahawks）。1992年7月31日1800頃、プエルトリコの北75マイルでCV-67ジョン・Ｆ・ケネディを発艦したE-2Cに異常が発生し、戻って着艦を試みたが失敗、墜落して乗員５名全員が死亡した。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン11,’92、8,’15

＜ＶＡＷＳ＞：アメリカ海軍の仮想化イージス武器システムVirtualized Aegis Weapon System。イージス・システムの頭脳部分を仮想化したもので、可搬式小型コンピュータにインストールして作動させることができる。参考：月刊世界の艦船8,’24

＜ＶＢ＞：ヴィッカース・ベローチェ軽機関銃を参照。

＜ＶＢ２Ｌ＞：VBL軽装甲車ロング・ホイールベースを参照。

＜ＶＢ−１０＞：セルビアが開発中の小隊／分隊級将来型歩兵システム。5.56m兵員用小銃M21BSVB-10と7.62mm分隊長用小銃M77ABX（オプション）には光学サイト、レーザー測距器、CCDカメラ、可動式フラットディスプレイなどが搭載されており、ヘルメット装着ディスプレイとの連動や、40mmてき弾発射機の追加が可能。個人用無線機の操作をフォアグリップのボタンで行うこともできる。分隊長と小隊長はGPS搭載コンピュータ、小隊長は指揮システムも装備する。参考：月刊軍事研究9,’11

＜ＶＢ−１３＞：アメリカ空軍の誘導爆弾。全長252インチ（6.4m）、直径54インチ（1.37m）、重量12000ポンド（5.44トン）。B-36に搭載可能。参考：世界の傑作機No.125

＜ＶＢ−１７＞：B-17ファミリー（要人輸送機）を参照。

＜ＶＢ−２９＞：B-29ファミリー（要人輸送機）を参照。

＜ＶＢＡ＞：イヴェコ社とオットー・メララ社の合弁会社であるCIOコンソーシアムが、イタリア軍統合水陸両用部隊向けに開発中の８×８輪装甲車で、Veicolo Blindato Anfibioの略。イヴェコ社製８×８輪装甲車スーパーAVにオットー・メララ社製HITFIST無人砲塔を搭載したものである。参考：月刊軍事研究7,’13

＜Ｖ−Ｂａｔ　１２８＞：マーチンUAV社の無人機。テイルシッター方式VTOL機で、胴体尾部にダクテッド・ファンがあり、脚が４本出ている。主翼は直線翼で、胴体後部に付く。安定化装置付電子光学・中波赤外線センサーとデータリンクを装備する。全長2.74m、全幅2.95m、総重量56.6kg（燃料・センサーペイロード込み）。エンジンはスーター社製２気筒水平対向レシプロ、速度167km、航続時間11時間。作動環境マイナス40℃からプラス50℃。センサーペイロード11.3kg。地上管制装置を含め分解してミニバンやUH-60で輸送でき、２名が30分で組み立てられる。2021年4月12日、アメリカ海軍Mi2技術実証コンペティションで選定され、機体６機と地上管制装置４基を7月までに納入する事になった。参考：月刊JWings7,’21

＜ＶＢＣ９０＞：フランスのルノーが自主開発した６輪装甲車。1979年のユーロサトリに輸出用として出品され、1983年からフランス国家憲兵隊、オマーン、UAEに採用された。車体は装甲鋼板の溶接製で、前部左に操縦席、中央に戦闘室、後部に機関室を配置している。操縦手用ハッチはフランス国家憲兵隊用では防弾ガラスを３面に入れたハッチ、その他では右開きの１枚ハッチとされた。足回りは６輪型VABの流用である。戦闘室上部にTS-90砲塔を搭載しており、主砲は90mm砲、副武装は7.62mm同軸機銃。参考：世界の軍用車両(4)

＜ＶＢＣＩ＞：Vehicule Blinde de Combat d’Infanterie（歩兵戦闘車）の略。参考：月刊PANZER10,’02

＜ＶＢＣＩ−２＞：フランスのネクスター・システムズ社がDSEi2015で発表した８×８輪歩兵戦闘車。VBCI-VCIより車体を一回り大型にし、タイヤも大型化、エンジンとサスペンションを強化し、エアコンを標準装備した。砲塔は１名用の25mm機関砲塔または２名用のT40砲塔（主砲は40mmテレスコープ機関砲CTAIで、上面に7.62mm遠隔操作機銃を装備。側面に対戦車ミサイル、全周監視用にCCTVカメラシステムを追加可能）。装甲はアルミ合金製基本装甲＋追加装甲で、正面なら30mmAPFSDS弾に抗堪でき、オプション装甲で対戦車ロケットにも対抗可能。対地雷／IED能力はNATOレベル４。全長8m、全幅3m、全高2.5m。エンジンはディーゼル（600馬力）、トランスミッションは７速オートマチック、最大速度100km、航続距離700km。乗員14名。砲塔を外して遠隔操作式12.7-20mm機銃を搭載した装甲兵員輸送車型、40-105mm砲塔を搭載した戦闘車型の他、自走迫撃砲、指揮通信車、工兵車両、回収車、装甲救急車といったバリエーションがある。参考：月刊軍事研究12,’15、3,’16

＜ＶＢＣＩ−２海外シリーズ＞

　＜ＶＢＣＩ−２（カタール陸軍）＞：カタール陸軍８×８輪歩兵戦闘車。2017年12月に490両の導入を発表した。中口径機関砲とコングスベルグ社製プロテクター遠隔操作兵装システムを搭載した無人砲塔を装備する予定。参考：月刊軍事研究8,’18

＜ＶＢＣＩ−Ｔ２５＞：フランスのネクスター・システムズ社が開発した８×８輪歩兵戦闘車。装甲レベルは全周STANAG4569レベル５、対地雷STANAG4569レベル4a/4b。IDEX2017で展示された。参考：月刊PANZER4-5,’17

＜ＶＢＣＩ−ＶＣＩシリーズ＞：フランス陸軍８×８輪歩兵戦闘車。AMX-10Pの後継で、GIATとルノーの合弁会社であるサトリMV社で開発され、2009年から配備された。参考：月刊軍事研究10,’10、月刊PANZER5,’13

＜ＶＢＣＩ−ＶＣＩ＞：車体基礎構造はアルミニウム合金製で、チタン及びモジュラー式爆発反応装甲ブロックが組み合わされている。車体底面には車体下部モジュールと呼ばれる対地雷装甲を持つ。25mm機関砲25M811（発射速度毎分125発または400発。単発、３点バースト、10点バースト、連発が可能）１門と7.62mm同軸機銃を装備する１名用砲塔ドラガーを搭載し、レーザー測距器と熱線暗視装置を組み込んだ安定化照準器を備える。兵員室内にはライナーが張られ、被弾時のダメージを軽減する。後部ドアはランプ式。ルクレールと同じFINDERを搭載しており、作戦連携能力が高い。ペリスコープにはレーザー光線防御装置が付加されている。砲塔と車体後方に発煙弾発射機を装備する。サスペンションは前２軸がコイルスプリングで後２軸がハイドロ・ニューマチック、タイヤは395/90R22空気圧可変式ランフラット。全長7.66m、全幅2.75m、全高2.25m、戦闘重量26トン。エンジンはボルボ社製D12ターボ過給器付き直列６気筒ディーゼル（550馬力）、トランスミッションはZF社製7HP902自動変速機（前進７段・後進２段）、最大速度105km、航続距離750km。浮航能力は無い。乗員２名＋搭乗歩兵（デジタル化歩兵）９名。A-400MまたはC-17輸送機で空輸が可能。2015年3月13日までに520両が引き渡された。IEDに対する防御力強化改修を実施中で、これにより車両総重量が32トンに増える。参考：月刊軍事研究2,’03、9,’15、月刊PANZER10,’02、5,’13、7,’04

＜ＶＢＣＩ−ＶＴＴ＞：装輪装甲兵員輸送車型。砲塔を外してCEPIAパノラミック・キューポラを装着し、そこにFN社製12.7mm機銃装備遠隔操作兵器ステーションを搭載、車体前部にラーグ社製増加装甲を、車体前部及び側面下方にネクセター社製スラット装甲Aluを装備する。乗員２名（車長、操縦手）＋搭乗歩兵10名。イギリスとスウェーデンに提案する予定。参考：月刊軍事研究10,’10

＜ＶＢＣＩ−ＶＣＩファミリー＞

＜ＶＢＣＩ−ＶＰＣ＞：フランス陸軍次期デジタル指揮車。VBCI-VCIと同じ車体に12.7mm銃塔と指揮システムを搭載する。110両が引き渡された。参考：月刊軍事研究2,’03、9,’15

＜ＶＢＩＥＤ＞：IED（即製爆発物）を参照。

＜ＶＢＬシリーズ＞：フランス陸軍２ドア・ハッチバック４輪偵察装甲車で、Vehicule Blinde Legere（軽装甲車）の略。1978年に要求が出され、パナール社が製作して1988年6月から引き渡された。フランス以外でも10カ国以上で使用されている。参考：月刊PANZER10,’05、2,’99

　＜ＶＢＬ＞：車体は厚さ5-11mmのTHD鋼板を使用した全溶接製で、窓ガラスは厚さ33.5-49mmの防弾ガラスである。車体前部に機関室、中央から後部にキャビンがあり、キャビン前部左に操縦手、右に車長が座る。キャビン上面前部には左右１つずつのハッチがあり、ここに武装を取り付ける。タイヤはパンクしても時速30kmで50km走行でき、空気圧調整装置を標準装備する。水上航行用のスクリューも付いており、２分間の準備で渡渉が可能。オプションでNBC防護装置、エアコン、パッシブ式暗視装置などを装備可能。ホイールベースが2.45mとやや短かったため、派生型の製作に難があり、ロング・ホイールベース型が製作された。全長3.7m、全幅2.02m、全高1.7m、戦闘重量3.55トン。エンジンはプジョーXD3T４気筒ターボチャージドディーゼル（105馬力）、トランスミッションはZF社製オートマチック（前進３段、後進１段）、最大速度95km、航続距離600km。水上速力4.5km。搭載能力２トン。乗員2-3名。参考：月刊PANZER10,’05、10,’02、世界の軍用車両(4)、月刊軍事研究5,’08

＜ＶＢＬロング・ホイールベース＞：別名VB2L。パナール社がプライベート・ベンチャーで開発した。ホイールベースを2.45mから2.7mに延長しており、後部車体形状を改良して車内に４名を収容可能としている。車体上面ハッチも４基に増え、12.7mm機銃M2装備PL127キューポラを搭載する。ミラン対戦車ミサイル発射機（ミサイル６発）と7.62mm機銃を搭載する戦車駆逐型もあり、TOWやHOTを装備するタイプもある。フランス陸軍向けに91両（カメラシステム搭載偵察型61両、レーザーデジグネーター装備目標指示型16両、補給・修理など支援任務用８両、水陸両用偵察型６両）の採用が決定した。参考：月刊軍事研究9,’06、10,’06、月刊PANZER10,’05、2,’99

　＜ＶＢＬ　Ｅ６�UＡ１砲塔＞：ルーフ上にヴィーゼル�Tと同じ20mm機関砲Rh202装備E6�UA1砲塔を搭載したもの。参考：月刊PANZER12,’01

　＜ＶＢＬ　ＰＬ４０キューポラ＞：40mm擲弾筒を備えるPL40キューポラを搭載した支援型。ユーロサトリ98で初公開された。参考：月刊PANZER 2,’99

＜ＶＢＬファミリー＞

　＜ＵＬＴＲＡＶ−Ｍ１１＞：輸出用のロング・ホイールベース型。BTM208手動式ターレットに7.62mmまたは12.7mm機銃を搭載する。対NBC車両型、兵員輸送型などのバリエーションも作られた。参考：月刊PANZER10,’05

　＜ＶＢＬ戦車駆逐型＞：ルーフ上にミラン対戦車ミサイルを搭載したもの。参考：月刊PANZER 2,’99

＜ＶＢＬロング・ホイールベース戦車駆逐型＞：ロング・ホイールベース型にTOWを搭載したもの。フランスでは採用されておらず、1997年にオマーン向けとして８両が輸出された。参考：月刊PANZER 2,’99

＜ＶＢＬ偵察車型＞：全長3.87m、戦闘重量3.5トン。7.62mm機銃をルーフ上に搭載する。参考：月刊軍事研究10,’02、月刊PANZER12,’97

　＜アルビ・ミストラル＞：自走地対空ミサイル型で、アルビ（ALBI）は連装軽マウントの略。フランスのマトラBAeダイナミクス社が開発し、2000年のユーロサトリなどに出品された。ロング・ホイールベース型のルーフ上に簡単なターレットを設け、ミストラルを２発搭載する。参考：月刊PANZER3,’01

　＜アトラス＞：アルビ・ミストラルのランチャーを更に簡易化したもの。参考：月刊PANZER10,’02

＜ＶＢＬ海外シリーズ＞

　＜ＶＢＬ（クウェート）＞：1997-98年に20両を購入して国家警備隊に配備した。参考：月刊軍事研究5,’10

　＜ＶＢＬ　Ｍｋ．２（クウェート）＞：クウェート内務省が2008年に発注し、2009年後半に納入が完了した。コングスバーグ・プロテックシステムズ社製M151A2プロテクター遠隔操作式武装ステーション（12.7mm機銃、発煙弾発射機、センサー搭載）とラウドスピーカーを装備していて、市街地のパトロールや監視任務を行う。タイヤ空気圧調整装置、車載診断システム、EADS社製テトラ通信システム、ELNO SASインターコム、エアコンを搭載している。重量4.3トン。エンジンはステアーモーターズM14VTIディーゼル（125馬力）、トランスミッションはZF社製AG4HP22オートマチックで、最大速度130km、航続距離700km。水上航行可能。参考：月刊軍事研究5,’10

　＜ＶＢＬ（ポルトガル）＞：ルーフのリングマウントに7.62mm機銃M1919を装備する。参考：ウォーマシン・レポートNo.26

＜ＶＢＬ海外ファミリー＞

　＜ＶＢＬ対空車両（オマーン）＞：ルーフ上にミストラル２地対空ミサイル発射機を搭載したもの。参考：月刊軍事研究5,’01

＜ＶＢＭ＞：フレシア（歩兵戦闘車）を参照。

＜ＶＢＭＲ＞：グリフォン（装甲兵員輸送車）またはサーバル（装甲車）を参照。

＜ＶＢＭＴ−ＬＲ＞：ブラジル陸軍が調達予定の４輪装甲車で、装輪式軽量多目的防護車の略。2014年10月にRFPが出された。４輪駆動または２輪駆動が可能。7.62mm機銃または12.7mm機銃または40mm自動てき弾発射機、MR550防楯付REMAX遠隔操作兵装ステーション、76mm発煙弾発射機、NBC防護装置を装備する。装甲レベルは全周7.62mm弾防護・6kg地雷防護。全高2.2m、最大重量８トン。最大速度90km、航続距離500km。ペイロード１トン。乗員５名。参考：月刊軍事研究12,’15

＜ＶＢＲ＞：パナール社の４輪偵察装甲車。VBLの車体を延長して４ドアに改造したもので、車体の内側にライナーを導入し、車体底面をＶ字として対地雷能力を強化した。全長5.3m、全幅2.46m、戦闘重量7.5トン。エンジン出力200馬力級。積載量２トン。乗員５名。参考：月刊軍事研究2,’03、10,’02、月刊グランドパワー9,’04

＜ＶＢＲファミリー＞

　＜ＭＰＣＶ＞：開発中の多目的戦闘車両型。ラインメタル・ディフェンス・エレクトロニクス製遠隔操作ターレットを装備したもので、全天候EOSSセンサー、レーザー測距器、12.7mm機銃の他、任務に応じてミストラル２地対空ミサイルを連装で左右に搭載したり、ミランER対戦車ミサイル（射程10kmのヨーロピアンモジュラーミサイルEMMに換装予定）を４発搭載したりできる。参考：月刊軍事研究9,’06

＜ＶＢＲ−ＭＲ＞：ブラジル陸軍が採用予定の偵察用８×８輪中型装輪装甲車。グアラニーVBTP-MRがベースで、105mm砲搭載型も100両作る予定。参考：月刊軍事研究3,’15

＜ＶＢＳシリーズ＞：チェコのボヘミア・インタラクティブ社が開発したバーチャル3D軍事訓練シミュレーションシステムVirtual Battle Space。参考：月刊軍事研究4,’17

＜ＶＢＳ２＞：Virtual Battle Space 2。大型スクリーンに投影された最大10000平方メートルまでの様々な仮想戦闘空間に700種類以上の兵器が登場し、戦術トレーニング、射撃訓練、演習などを行える。市販ノートパソコンでも稼働でき、最大100台の端末を接続可能で、各端末の行動は自動的に全て記録される。アメリカ陸軍、アメリカ海兵隊、アメリカ空軍、イギリス軍、オーストラリア軍、ニュージーランド軍などが採用した。参考：月刊軍事研究2,’13

＜ＶＢＳ　Ｂｌｕｅ＞：地球上の全地理データを再現可能なタイプで、2015年にベータ版が初公開された。地理データは軍のものでも、グーグルアースなどのオープンリソースでも使用可能。NVIDIA社製GeForce GTX1060以上のGPUを積んでいれば、市販のノートパソコンでも十分動くくらい軽量化されている。航空機用シミュレータとして使用する場合、コクピット内部も全てヘッド・マウント・ディスプレイの仮想空間に投影されるため、機種を変更する場合はソフトウェアの入れ替えだけで済む。ただし操縦桿とスロットルレバーはパソコン外付けで用意する必要がある。参考：月刊軍事研究4,’17

＜ＶＢＳＳ＞：アメリカ海軍のミッションで、Visit, Board, Search, Seizureの略。不審船を停船させて立ち入り、臨検を行い、不審物や不審者を捜索、拿捕するものである。参考：月刊世界の艦船3,’10、朝雲

＜ＶＢＴＰ−ＭＲ＞：グアラニー（装甲車）を参照。

＜Ｖｃ＞：巡航速度を参照。

＜ＶＣ＞：ベトコンを参照。

＜ＶＣ＞：アメリカ海軍の略号で、海軍艦隊混成飛行隊（Fleet Composite Squadron）のこと。A-4攻撃機により仮想敵、電子戦訓練、標的曳航などを行った。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＶＣ−１＞：アメリカ海軍第１艦隊混成飛行隊、ニックネームはBlue Alii。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＶＣ−１Ａ＞：ブラジル空軍大統領専用機。A319-133ER双発旅客機がベースで、１機を導入して特別輸送群に配備した。2019年10月21日、即位礼正殿の儀に出席するボウソナロ大統領を乗せて羽田空港に着陸。参考：月刊JWings1,’17、1,’20、月刊航空ファン1,’17

＜ＶＣ−２＞：アメリカ海軍第１艦隊混成飛行隊、ニックネームはBlue Falcons。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＶＣ−２＞：ブラジル空軍要人輸送機。ERJ190ARがベースである。２機が特別輸送群に配備された。2019年10月21日、即位礼正殿の儀に出席する大統領を乗せたVC-1Aの随行機として羽田空港に着陸。参考：月刊航空ファン1,’17、9,’19、月刊JWings1,’17、1,’20

＜ＶＣ−５＞：アメリカ海軍艦上核攻撃飛行隊。1948年9月に創設された。使用機はP2V-3Cで、後にAJ-1/AJ-2に機種改変した。1956年11月1日、VAH-5に改編された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＣ−５＞：アメリカ海軍第５艦隊混成飛行隊、ニックネームはCheckertails。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＶＣ−６シリーズ＞：アメリカ空軍要人輸送機。ビーチクラフト社製キングエアをU-4Bの後継として採用したものである。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979

　＜ＶＣ−６Ａ＞：初号機で、1965年11月にキングエア・モデル90を導入したものである。後に墜落して失われた。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979

　＜ＶＣ−６Ｂ＞：VC-6Aが墜落したため、追加購入したキングエア・モデルC90。全長10.82m、全幅15.32m、全高4.33m、自重2.553トン、最大離陸重量4.377トン。エンジンはプラット＆ホイットニー・カナダ社製PT6A-20ターボプロップ（550軸馬力）双発、最大巡航速度217ノット、最大速度234ノット、実用上昇限度7800m、燃料搭載量1454リットル、航続距離1148海里。座席数６席。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1979

＜ＶＣ−７＞：V-1000（計画輸送機）を参照。

＜ＶＣ−７＞：アメリカ海軍第７艦隊混成飛行隊、ニックネームはRedtails。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＶＣ−８＞：アメリカ海軍第８艦隊混成飛行隊、ニックネームはRedtails。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＶＣ−９Ｃ＞：C-9C（要人輸送機）を参照。

＜ＶＣ−１０＞：アメリカ海軍第10艦隊混成飛行隊、ニックネームはChallengers。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＶＣ−１０シリーズ＞：イギリス空軍空中給油輸送機。ヴィクターK.2の後継で、VC-10長距離ジェット旅客機を改造したものである。各型計39機を導入し、1966年から運用した。2013年9月に全機退役予定。参考：月刊JWings10,’01、4,’13、軍事分析湾岸戦争

　＜ＶＣ−１０　Ｃ．１＞：イギリス空軍向け輸送機型、モデル1106。VC-10の機体にコンウェイ43エンジンを搭載し、前部胴体左舷に大型貨物扉を追加した。機首に空中給油受油装置、胴体尾部にAPUを持つ。全長48.36m（52.3m？）、全幅44.55m、全高12.04m、自重66.7トン、最大離陸重量146.51トン。翼面積272.4平方メートル。エンジンはロールスロイス・コンウェイR.Co.43Mk550（推力10.25トン。9.89トン？）４発、最大巡航速度505ノット、航続距離3390海里（ペイロード26.03トン、飛行速度370ノット）。最大ペイロード26.03トン。乗員５名（3-4名？）。兵員150名を乗せられる。主任務は人員輸送で、兵器の輸送はベルファストC.Mk1に任せる。1966-68年に14機が航空支援軍団第10飛行隊に配備された。参考：空軍、世界の軍用機1982

　＜ＶＣ−１０　Ｃ．１Ｋ＞：空中給油輸送機型。VC-10 K.2の退役が迫ったため、手持ちの13機のVC-10 C.1に空中給油能力を付加したものである。両主翼外翼下部にフライト・リフュエリングMk32給油ポッドを装備した。1995年までに改造を終了し、順次就役した。参考：月刊JWings11,’05、10,’01

　＜ＶＣ−１０　Ｋ．２＞：空中給油機型。ガルフ・エアから５機購入したシリーズ101を改造したもので、客室内に燃料タンクを設け、主翼下と後部胴体下にプローブ＆ドローグ方式の空中給油装置を設けた。全長48.4m、全幅44.5m、自重71.4トン。ペイロード26.1トン。エンジンはロールスロイス社製RCo43（推力9.89トン）４発、巡航速度920km。乗員４名。1984年5月就役。参考：月刊JWings11,’05、10,’01

　＜ＶＣ−１０　Ｋ．３＞：空中給油機型。東アフリカ航空から４機購入したスーパーVC10シリーズ1164にVC-10 K.2と同様の改造を施したものである。1985年就役。参考：月刊JWings11,’05、10,’01

＜ＶＣ−１０　Ｋ．４＞：空中給油機型。スーパーVC10シリーズ1170を改造したものである。Ｔ字尾翼付け根左右に２基ずつ並列でエンジンポッドが並ぶ。VC-10 K.3と同様の改造を施してあるが、客室内燃料タンクは無い。巡航速度マッハ0.86、航続距離7600km、最大積載量22.8トン。５機が改造された。参考：軍事分析湾岸戦争、月刊JWings11,’05、12,’00

＜ＶＣ−２５シリーズ＞：アメリカ空軍の大統領専用機（エアフォース・ワン）。参考：月刊JWings10,’18

＜ＶＣ−２５Ａ＞：VC-137Cの後継としてDC-10に勝って1986年6月に採用された。ベース機体はB747-200B（B747-2G4B）で、メインデッキ左舷前部に二重構造の乗降ドアがあり、付近は保安要員席である。メインデッキ左舷側が通路で、メインキャビン最前部がエグゼクティブスイーツと執務室、その後ろがアッパーデッキ（２階）及びローアーデッキ（床下）への階段、その後ろが上級スタッフ室と会議室兼食堂、その後ろが一般スタッフ・秘書・ゲスト座席、その後ろがローアーデッキへの階段と保安要員室、最後部が報道関係者・サービスクルー席となっている。アッパーデッキは最前部からコントロールキャビン（コクピット）、クルー用休憩エリア、通信センターである。ローアーデッキは中央翼の前がローアーフォワード・コンパートメント、後ろがローアーアフター・コンパートメントで、貨物、各種装備・備蓄品、100名１週間分（3000食分？）の食料4.5トンを収容する。また、ボーディングブリッジやタラップが無くても乗降できるよう、両コンパートメントに１基ずつ折り畳み式エアステアを搭載している。前脚収容部後方に通信・航法・電子戦機器を収容した電子機器室があり、機内から点検修理が可能。通信装置は地球の裏側からホワイトハウスにコンタクトできる性能を持ち、アッパーデッキの通信センターから有事の戦争指揮を行えるようにしている。冗長性確保のためAPUを２台積んでおり、生残性向上のため要人搭乗の際は機首、エンジンパイロン後縁、機体尾部APU周囲などにAN/ALQ-204IRジャマー、AN/AAR-54ミサイル警報装置、AN/AAQ-24(V)DIRCMを取り付ける。機首上面バルジに空中給油受油装置を持つ。カラーリングはVC-137Cに引き続いてSAMカラーを施した。全長70.66m、全幅59.64m、全高19.33m、最大零燃料重量238.816トン、最大着陸重量285.763トン、離陸重量364.552トン。巡航速度972km。燃料搭載量3611ガロン（13669リットル）。乗員26名。改修前のグリーン・エアクラフトは初号機が1987年5月16日、２号機が10月29日に初飛行し、改修後の初号機は1990年8月23日にアメリカ空軍第89軍事輸送航空団「プレジデンシャルフライト」に引き渡され、２号機も年末までに引き渡された。シリアルナンバーは初号機が86-8800、２号機が86-8900だったが、垂直尾翼に書き込むラジオコールナンバーがVC-137Cと連番になるよう、82-8000と92-9000に変更され、ラジオコールナンバーは28000と29000になった。コールサインは、大統領が乗っていると「エアフォース・ワン」、副大統領だと「エアフォース・ツー」、誰も乗っていないと「サム（SAM、Special Air Missionの略）28000」または「サム29000」である。VC-25B就役までの繋ぎとして、アビオニクス近代化計画AMP（Avionics Modernaization Program）を施すことになり、2019年までに放送型自動位置情報伝送監視装置ADS-B、発展型地上接近警報装置EGPWS、垂直方向航法VNAVシステム、IFFモード５などを追加する予定。参考：月刊航空ファン11,’18、月刊JWings1,’01、3,’15、1,’04、4,’15、4,'16、10,’16、世界軍用機年鑑1990-91

＜ＶＣ−２５Ｂ＞：エアフォース・ワンの４代目。VC-25Aの後継で、2010年から大統領専用機再構築PAR（Presidential Aircraft Recapitalization）計画として要求取り纏められ、太平洋・大西洋無着陸横断が可能な４発機に決まった。適合する機種はB747-8IとA380-800しか無く、A380-800が手を上げなかったため2015年1月29日（2016年1月28日？）にB747-8Iに決定し、VC-25Aと同じB747系ということでVC-25Bの制式名が付けられている。トランプ大統領が就任早々高額すぎると文句を付けたため、新造機でなく、倒産したロシアのトランスアエロ航空向けに製造して宙に浮いていたB747-85M旅客機２機を流用することにした。胴体前部及び後部下面の機体構造と外板を外してスーパーパネルと呼ばれる強化構造・新型外板（左に乗降ドア計２枚及びエアステア付き）を取り付け、軍用GPS、IFF、デュアルAPUを装備し、エンジンを改良し、燃料装置、空調装置、電力装置、給水装置なども強化改修する。空中給油受油装置は付けない予定。価格は２機で39億ドル。EMDは2023年度第４四半期に完了し、運用はその後になるので、トランプ大統領が乗れるとすれば、2020年に再選されず2024年以降に再度大統領に就任した場合となる。2021年6月8日、新型コロナウイルスの影響で内装会社が倒産した煽りで引き渡しが１年遅れて2025年になる見込みと発表された。価格も53億ドルにまで跳ね上がるかもしれない。2022年、新型コロナウイルスの影響でボーイング社の業務に支障が出たのと、製造現場でテキーラの空き瓶が見つかるなどボーイング社の業務自体に問題があったのとで、引き渡しが2026-27年にずれこむと発表された。参考：月刊JWings10,’17、10,’18、6,’20、8,'21、月刊航空ファン12,’17

＜ＶＣ−５０＞：ファルコン50海外ファミリー（要人輸送機）を参照。

＜ＶＣ−５４Ｃ＞：C-54輸送機ファミリーを参照。

＜ＶＣ−５４Ｄ＞：C-54ファミリー（要人輸送機）を参照。

＜ＶＣ−５４Ｇ＞：C-54ファミリー（要人輸送機）を参照。

＜ＶＣ−５４Ｍ＞：C-54ファミリー（要人輸送機）を参照。

＜ＶＣ−９７＞：EMB-120ファミリー（要人輸送機）を参照。

＜ＶＣ−９９シリーズ＞：ブラジル空軍軽輸送機。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＶＣ−９９Ａ＞：ERJ-145LRを導入したもの。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＶＣ−９９Ｂ＞：EMB-135BJを導入したもの。2021年2月8日、羽田空港に着陸して人員を降ろし、2月9日に離陸していった。参考：THE MILITARY BALANCE 2016、月刊JWings5,’21

＜ＶＣ−９９Ｃ＞：ERJ-135LRを導入したもの。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＶＣ−１１８Ａ＞：C-118輸送機ファミリーを参照。

＜ＶＣ−１２１Ａ　Ｃｏｌｕｍｂａｉｎｅ�T＞：C-121輸送機ファミリーを参照。

＜ＶＣ−１２１Ａ　Ｃｏｌｕｍｂａｉｎｅ�U＞：C-121輸送機ファミリーを参照。

＜ＶＣ−１２１Ｅ　Ｃｏｌｕｍｂａｉｎｅ�V＞：C-121輸送機ファミリーを参照。

＜ＶＣ−１２３Ｂ＞：C-123輸送機ファミリーを参照。

＜ＶＣ−１２３Ｋ＞：C-123輸送機ファミリーを参照。

＜ＶＣ−１３０Ｂ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＶＣ−１３１Ｈ＞：C-131輸送機ファミリーを参照。

＜ＶＣ−１３５Ａ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＶＣ−１３５Ｂ＞：KC-135空中給油機ファミリーを参照。

＜ＶＣ−１３７シリーズ＞：アメリカ空軍要人輸送機。ボーイングB707がベースである。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊軍事研究11,’11

　＜ＶＣ−１３７Ａ＞：B707-120ベースで、1959年5-6月に３機が引き渡された。エンジンはJT3C-6ターボジェット（推力5.9トン）。1961年11月1日、ラスク国務長官を乗せて羽田空港に初飛来した。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings9,’20

　＜ＶＣ−１３７Ｂ＞：Ａ型のエンジンをJT3D-3ターボファン（推力8.16トン）に換装したもの。1963年に３機全てが改造された。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＶＣ−１３７Ｃ＞：大統領専用機型。主翼を大型化したB707-320Bがベースで、座席数は49席あり、会議室、私室、寝室なども設けられている。衛星通信システムなど多数の通信装備を持つ。全長46.61m、全幅44.42m、全高12.93m、最大離陸重量24.175トン。エンジンはプラット＆ホイットニー社製JT3D-3（推力8.16トン）４発、経済巡航速度478ノット、最大巡航速度521ノット、実用上昇限度11730m、燃料搭載量90300リットル、航続距離6080海里。乗員7-8名。初号機は1962年10月10日、２号機は1973年4月に引き渡された。シリアルナンバーは初号機が62-6000、２号機が72-7000で、垂直尾翼に書き込むラジオコールナンバーはそれぞれ26000と27000になる。カラーリングは空軍塗装マニュアルT.O.1-1-4に沿ったものでなく独自塗装を施すことになり、赤と金を基調とした派手なデザインも検討されていたが、ケネディ大統領が拒否したため、未来を連想させる輝く群青色で機首上面、伝統を意味するライトブルーで機首下面を塗り、境目に金の帯を入れるデザイン（通称SAMカラー）を採用した。代わりに独自ニックネームは廃止している。1974年11月18日、フォード大統領を乗せて羽田空港に初来日した。1980年代末に大統領専用機の役目をVC-25Aに譲った後はSAM機C-137Cとして要人輸送に使用され、ラジオコールナンバー26000は1998年、ラジオコールナンバー27000は2001年にC-32Aに後を譲って退役した。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊軍事研究11,’11、月刊航空ファン11,’18、月刊JWings9,’20

＜ＶＣ−１４０Ｂ＞：C-140A輸送機ファミリーを参照。

＜ＶＣ−３１９Ａ＞：A319-115CJ要人輸送機（イタリア空軍）を参照。

＜ＶＣ−９００Ａ＞：ファルコン900ビジネスジェット海外ファミリーを参照。

＜ＶＣ−９００Ｂ＞：ファルコン900ビジネスジェット海外ファミリーを参照。

＜ＶＣ１１１８４＞：OSS（弾道ミサイル追跡艦計画）を参照。

＜ＶＣＡ３６型＞：スペイン海軍のホバークラフト。1985年に試作された。船体は軽合金製で、高さ1.4mのスカートが周りを取り巻いている。全長25m、満載重量36トン。主機はガスタービン２基、巡航速力50ノット、最大速力60ノット。１トンの車両３両と海兵隊員70名を輸送可能。参考：月刊世界の艦船2,’87

＜ＶＣＡ１５５＞：アルゼンチン陸軍155mm自走榴弾砲。車体はTAM中戦車の車体を延長したもので、下部転輪をダブルタイプ片側７組に増やした。車体前部左に操縦席、右に機関室があり、後部にパルマリア自走榴弾砲と同じアルミ製全周旋回砲塔を搭載している。主砲はオットー・ブレダ社製41口径155mm榴弾砲、俯仰角マイナス５度からプラス70度、最大射程24.7km（通常弾）／30km（RAP）。砲塔後部には自動装填装置があり、バースト射撃で20秒に３発、持続で毎分４発の発射速度を誇る。弾薬は砲塔内に23発、車体に５発搭載する。副武装は車長用キューポラの7.62mm機銃１丁。砲塔内要員は車長、砲手、装填手２名の計４名。全長10.3m、全幅3.3m、全高3.2m、重量40トン。エンジンは６気筒液冷ディーゼル（720馬力）、最大速度55km、航続距離700km。乗員５名。10両が生産されたとも、２両の試作のみに終わったともいわれる。参考：世界の軍用車両(2)、世界AFV年鑑2002-2003

＜ＶＣＡＣ自走ＨＯＴ対戦車ミサイル＞：VAB装甲車ファミリーを参照。

＜ＶＣＣ−１＞：イタリア陸軍装甲車、別名カミリーノ（Camillino）。M113A1をAIFV風に改修したもので、オットー・ブレダ社が開発した。車体はアルミニウム合金製で、前面と側面には鋼性の増加装甲が付き、前部右が機関室、左が操縦手席、機関室の後ろが銃手席、その左が車長席、車体後部が兵員室。ガンポートを両側面後部に２基ずつと後面に１基装備する。銃手席に12.7mm重機関銃があり、後部兵員室上面に7.62mm機銃MG42/59を搭載することもある。重量11.6トン。最大速度64km。履帯により時速5kmで水上航行可能。乗員２名＋乗車歩兵７名。1800両が配備された。KFORやイラク戦争後の派遣車両では、車体前面や側面傾斜部に中空装甲、側面垂直部やスカートに孔空き波形増加装甲を取り付けたものがある。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊PANZER8,’04、1,’11、月刊丸3,’13、ウォーマシン・レポートNo.26

＜ＶＣＣ−８０シリーズ＞：イタリア陸軍歩兵戦闘車、別名ダルド（Dardo、弩の矢）。VCC-80は1980年代用新型歩兵戦闘車の略である。1982年からオットー・メララ社とイヴェコ・フィアット社で開発され、1987年に試作車３両が完成し、1990年から第二次試作に入り、1995年5月に試験が終了、1998年12月に量産契約が結ばれた。配備は2002年5月30日からで、VCC-1とM-113を本車800両で代替する予定だったが、500両に減らされ、まだ第１次分の196両しか生産されておらず、二次発注分は予算も承認されていない。参考：月刊PANZER1,’11、月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊コンバットマガジン11,’03

＜ダルド＞：車体形状は89式装甲戦闘車に似ており、前部右に機関室、左に操縦席がある。後部が６名乗りの兵員室で、両側面に２ヵ所ずつ、後面に２ヵ所のビジョンブロック付きガンポートを持つ。車体後面には乗降用ランプがあり、ランプには手動の小型ドアも付いている。車体中央に２名用砲塔TC25を搭載しており、砲手が右、車長が左に位置する。砲塔は電動駆動で、前方に絞り込まれた避弾経始の良好な形状をしており、25mm自動砲KBA（即応弾はAPDS-T75発とHE-I-T175発、予備200発）と同軸7.62mm機銃MG42/59（即応弾500発）を搭載する。主砲俯仰角マイナス10度からプラス60度、有効射程2500m。砲塔両側にはTOW2ミサイルランチャー１基ずつを装備する。FCSはC1戦車と同じTURMS（レーザー測距器と熱線暗視装置からなる砲手用照準装置、車長用照準装置などを装備）とする予定だったが、コスト削減のためM-2ブラッドレイ歩兵戦闘車の搭載するDNRSシステムの改良型（ライセンス生産型？）になった。砲手用照準器は第２世代熱線暗視装置を組み込んであり、２倍と12倍の切り替え式。この映像は車長用モニターにも映し出され、車長はこれに基づいてオーバーライド射撃を行える。砲安定化装置を搭載しており、行進間射撃が可能。航法装置はシッコローナ社製SICCON。装甲は防弾アルミ合金（5030アルミ合金と7020アルミ合金）の溶接構造で、正面で14.5mm弾、側面で12.7mm-7.62mm弾に耐えられるが、やや不十分なので量産直後から主要部に厚さ25mm程度の防弾鋼板を追加した（ガンポートは塞いでいない）。自衛用装備としてRALM-02レーザー警戒装置、４連装発煙弾発射機（砲塔前面左右下方）、自動消火装置（戦闘室と機関室）を持つ。サスペンションはトーションバー式。下部転輪はダブルタイプ片側６組で、前方に起動輪、後方に誘導輪があり、上部転輪は片側３個。履帯はディール社製ゴムパッド付きダブルピン式（をイヴェコ社でライセンス生産したもの）。NBC防護装置及びマイナス19℃からプラス44℃までの運用を可能とするエアコン付き。全長6.7m、全幅3m、全高2.64m、重量21.7トン、戦闘重量23.4トン、増加装甲装着時26トン。エンジンはチェンタウロB1と同じイヴェコ社製モデル8260V6水冷Ｖ型６気筒ターボディーゼル（520馬力）、トランスミッションはZF製LSG1500オートマチックをイヴェコ・フィアット社でライセンス生産したもの（前進４段・後進２段）、最大速度70km、航続距離500km（600km？）。渡渉高1.5m。乗員３名＋乗車歩兵６名。参考：月刊PANZER1,’11、月刊グランドパワー10,’00別冊、月刊軍事研究2,’00、月刊コンバットマガジン11,’03

＜ダルド輸出型＞：輸出型。基本装甲を増強しており、更に増加装甲を装備できる。TC-25砲塔を搭載しており、武装はエリコン製25mmカノン砲KBAとTOWミサイルランチャー２基。戦闘重量23トン／26トン（増加装甲時）。強化オプションとして、新型第２世代FLIR、車長用パノラマ・ペリスコープ、SICCONA製航法・指揮管制システム、付加装甲キット、地雷防御セット、熱・電磁特性削減キット、620馬力エンジン、油気圧併用サスペンション、延長型車体を用意している。また、TOW対戦車ミサイル搭載型、自走迫撃砲型、救難型、指揮所型の見本も製作され、イタリア軍に引き渡された。参考：月刊軍事研究11,’02、2,’00、月刊グランドパワー9,’04

＜ＶＣＣ−８０ファミリー＞

　＜機動砲＞：プライベート・ベンチャーで開発したもので、T60/70砲塔にOTOメララ社製60mm自動砲を搭載している。二重ドラム弾倉にAPFSDS-TとHE-Tを収容しており、発射速度は毎分30発。射距離2000mで装甲貫徹力は120mm（弾着角60度）あり威力も十分、FCSもTURMSに換装する予定だったが、チェンタウロの方が安かったので採用されなかった。参考：月刊PANZER1,’11

　＜指揮車＞：コマンドポスト型。砲塔を外して兵員室を増高し、車体後部左に５段伸縮式マストを装着、上にレーダーアンテナを搭載している。車内にはNo.2UHF/ECCM-SINCGARS3SRT635/V無線機及びNo.1HF/RH4-178/V無線機を収容した。自衛武装はヒットロール遠隔操作銃塔に搭載された12.7mm重機関銃。乗員８名（車長、操縦手、無線手など）。参考：月刊PANZER1,’11

　＜自走迫撃砲＞：自走迫撃砲型。TDA社製120mm前装式迫撃砲2R2M（自動装填装置付）を装備する。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＶＣＰ−６１＞：アメリカ海軍第61混成写真偵察飛行隊、別名ワールド・レコーダーズ（World Recorders）。1959年7月1日、VAP-61から改編されて創設された。装備機はA3D-2PとF8U-1Pである。1961年7月1日、VAP-61に改編された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＣＰ−６３＞：アメリカ海軍第63混成写真偵察飛行隊、別名アイズ・オブ・ザ・フリート（Eyes of the fleet）。VFP-61にA3D-2Pを配備して1959年7月1日にミラマー海軍航空基地で創設された。1961年7月1日、A3D-2Pの運用を終了し、VFP-63に改称された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＣＰＣ＞：VCTP歩兵戦闘車ファミリーを参照。

＜ＶＣＲシリーズ＞：フランスのパナール社がアルジェリア陸軍の要求に基づき開発した６×６輪装甲車。1979年から量産され、イラク、メキシコ、UAEなどに輸出された。参考：世界の軍用車両(4)

　＜ＶＣＲ／ＴＴ＞：TTは兵員輸送の頭文字である。コンポーネントの多くをERCと共通化しており、路上走行時には第２軸を引き上げて４輪で走行する。車体前部が操縦手席、その後方左が車長席、その右が機関室、後部が兵員室で、後面に片開きの乗降ドアがある。自衛用に12.7mm銃塔と7.62mm機銃リングマウントを装備する。車体前部のトリムベーンを立ててウォータージェットによる水上航行が可能。４×４輪型も開発され、アルゼンチンに採用された。参考：世界の軍用車両(4)

＜ＶＣＲ／ＴＴ２＞：１軸と２軸の間を広く取って乗降ドアを追加してある。エンジンはプジョー製XD3Tディーゼル２基計196馬力またはPRVガソリン２基計290馬力、トランスミッションはZF製4HP22自動変速機。車体後部にスクリュー２基を持ち、浮航性を有する。採用されなかった。参考：月刊PANZER8,’99

＜ＶＣＲファミリー＞

　＜ＶＣＲ／ＡＡ＞：自走地対空ミサイル型。RBS-70地対空ミサイルを搭載する。参考：世界の軍用車両(4)

　＜ＶＣＲ／ＡＴ＞：戦車駆逐車型。HOT対戦車ミサイルを装備する。参考：世界の軍用車両(4)

　＜ＶＣＲ／ＩＳ＞：装甲救急車型。兵員室の天井を高くし、担架４床または担架２床＋軽傷者６名などを収容できるようにした。参考：世界の軍用車両(4)

　＜ＶＣＲ／ＴＨ＞：HOT対戦車ミサイル４連装ターレットのUTM800を搭載したもの。兵員室後部にはリモコン式7.62mm機銃も付いている。参考：世界の軍用車両(4)

＜ＶＣＲＴ＞：VCTP歩兵戦闘車ファミリーを参照。

＜ＶＣＴＣ＞：TAM中戦車を参照。

＜ＶＣＴＭ＞：VCTP歩兵戦闘車ファミリーを参照。

＜ＶＣＴＰ＞：アルゼンチン陸軍の歩兵戦闘車。TAM中戦車と共に開発され、1976年に試作車が完成し、150-200両が配備されたらしい。マルダー歩兵戦闘車がベースで、車体前部左が操縦室、右が機関室、中央が戦闘室、後部が兵員室となっていて、エンジン排気口が右側面にある。兵員室両側面に増加燃料タンクを装備可能。ガンポートは個数は同じだが半円形の上開きのものに換えられ、上面ハッチは外開き式の大型２枚になった。車体中央戦闘室に搭載された砲塔は２名用で、左に車長・右に砲手が位置する。車長用キューポラにペリスコープ７基、砲手用にペリスコープ３基と照準装置を装備する。主武装はエリコン社製20mm機関砲KAD-B19で、俯仰角マイナス11度30分からプラス60度。即応弾はHE325発とAPDS75発で、車体に予備弾1000発を収納する。副武装は兵員室後部のリモコン式7.62mm機銃TPA-1と、車長用キューポラの7.62mm機銃。車体前部両側に４連装発煙弾発射機を装備。全長6.83m、全幅3.32m、全高2.68m、重量28トン。エンジンはMTU社製MB833M1-500V-6ディーゼル（720馬力）、トランスミッションはレンク社製HSWL204（前進４段・後進１段）、最大速度80km、航続距離590km／940km（増加燃料タンク装備時）。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ＶＣＴＰファミリー＞

　＜ＶＣＰＣ＞：指揮車型。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＶＣＲＴ＞：装甲回収車型。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＶＣＴＭ＞：120mm自走迫撃砲型。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ＶＣ甲鈑＞：日本海軍の装甲鋼板で、VCはVickers Cementedの略。元はイギリスのヴィッカーズ社が開発した高ニッケルクロム鋼である。鉄に炭素0.48%、ニッケル4%、クロム2%を加えたもので、日本では呉海軍工廠製鋼部のみで生産された。圧延の終了した熱処理前の均質圧延鋼板を焼鈍し、表面を削り、２枚の表を向き合わせて形鋼で支える。浸炭材は上層の0.375から0.5インチ（9.5-12.7mm）は骨灰、中間の2.15から2.5インチ（54.6-63.5mm）は木炭、下層の0.375から0.5インチ（9.5-12.7mm）は骨灰である。これを発生炉ガス焚き炉に入れ、930度で2-7日間加熱すると深さ0.5-1インチ（12.7-25.4mm。平均0.625インチ・15.9mm）の浸炭層が出来上がる。次いで均質圧延鋼板と同様の焼き入れ・焼き戻し作業を行う。終了したら表面硬化作業に入るが、硬化処理の際に鋼板が凸状に歪むので、予め凹状に成型しておく。鋼板と同じ厚さの湿砂の上に、表面側を上にして鋼板を載せ、砂と鋼板の端を耐火レンガで断熱し、これら全体を厚さ3-4インチ（76.2-101.6mm）の鋼板に載せる。1100-1150度に加熱した炉の中にこれを入れ、表面温度が850度以上になったら取り出して直ちに高圧水ジェットで冷却する。これで表面から30-33%の範囲が硬化処理される。熱による形状の歪みが見られた場合、150度まで冷めたところで矯正した。１枚製造するのに１ヶ月近くかかる。平時には半年間野外に放置して割れなどが発生しないことを確認し、造船所に輸送した。参考：続・海軍製鋼技術物語、図解日本の戦艦、戦艦入門

＜ＶＤＯＰＳ＞：アメリカ空軍の対空ミサイル命中判定システムで、Vector Doppler Scoring System（ベクトル／ドップラー配点装置）の略。標的機近傍を通過したミサイルに対する至近有効弾判定を下すものである。機首、翼端、垂直尾翼などにアンテナが設置されており、近くを通過するミサイルを電波で探知し、機首なら前方100フィート（30.5m）・斜め前方110フィート（33.5m）・側方170フィート（51.8m）・斜め後方130フィート（39.6m）、翼なら前方80フィート（24.4m）・斜め側方110フィート（33.5m）・側方130フィート（39.6m）・後方90フィート（27.4m）をミサイルが通過した場合に至近命中を認定する。参考：月刊航空ファン3,’17

＜ＶＤＲ＞：航海情報記録装置を参照。

＜ＶＤＳ＞：Variable Depth Sonar（可変深度ソナー、可変深度発音体、可変深度音波探知機）の略。フィッシュと呼ばれる小型の潜水艇状ソナーを艦尾から曳航し、深度を変えて運用する。ソナー深度を変更することで海流温度差などによる音響死角を無くすことができ、層深よりも深く潜らせればシャドーゾーンに隠れた深深度潜航中の潜水艦を探知できる。自艦のノイズから遠ざけて探知を確実にすることも可能。VDSの大きさには限度があるが、VDS自体にかかる水圧を利用してキャビテーションを防ぐことが出来るので、ある程度の大出力低周波化が可能である。欠点は、曳航中の速度や運動が制限されること。また、平時の訓練で使用すると敵役の潜水艦にぶつけて損傷させる恐れがあり、曳航索が切れて流出してしまうこともしばしばで、海上自衛隊ではあまり歓迎されなかったらしい。パッシブ探知が主流になるとTASSに後を譲ったが、潜水艦の静粛化によりアクティブ探知が必要になってきたため、TASSと組み合わせて使われるようになった。参考：月刊世界の艦船3,’92増刊、5,’12、3,’07、月刊JWings2,’00、丸スペシャルNo.76、ザ・マーチ39号、軍事力バランス78年版

＜ＶＤＳ−１０７８＞：自衛隊の電子管。丸文製。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＶＤＳ−１０８０＞：自衛隊の電子管。丸文製。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＶＤＳ−１０８３＞：自衛隊の電子管。丸文製。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＶＤＶ＞：ロシア空挺軍を参照。

＜ＶＤＸ−１０４７Ｓ＞：自衛隊の電子管。丸文製。参考：月刊軍事研究9,’15

＜ＶＤＸ−１３７２＞：自衛隊の電子管。丸文製。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＶＥ−７＞：アメリカ海軍・海兵隊の複座複葉戦闘機。ルイス＆ヴォート社が陸軍向け練習機として設計したのを海軍で採用したものである。鋼管フレーム羽布張りで、降着装置は尾輪式固定脚。エンジンはライト／イスパノE-3（Ｖ型８気筒。12気筒？出力134kW）単発。固定武装はプロペラ同調装置付7.62mm機銃１丁。1917年に初飛行し、105機が配備された。一部は水上機に改造されている。1922年10月17日、CV-1ラングレーから発艦し、世界初の空母発艦機（艦上機）になった。参考：月刊世界の艦船3,’21、10,’22、月刊JWings7,’19

＜ＶＥＢ方式＞：フェイズド・アレイ・レーダーを参照。

＜ＶＥＣ＞：スペイン軍６×６輪装甲偵察車。1977年に試作車が完成し、235両が生産された。車体はBMR600装輪式歩兵戦闘車の流用で、アルミ合金製であり、一部にスペースドアーマーを適用している。前部左が操縦席、中央が戦闘室、後部左に機関室、右に視察用ペリスコープ付きの偵察員室（２名乗り）があり、車体後面右に乗降用のドアを持つ。タイヤ推進による浮航能力があり、ウォータージェットも装備可能。砲塔はオットー・ブレダ社製２名用砲塔TC25で、主砲はアメリカ製25mmチェインガンM242ブッシュマスター。重量13.75トン。エンジンはペガソ６気筒ターボチャージドディーゼル（306馬力）、最大速度125km、水上速力9km。乗員５名。参考：世界の軍用車両(4)、月刊PANZER7,’04、月刊軍事研究6,’01、月刊丸3,’13

＜ＶＥＧＡシリーズ＞：T72M1モデルナ戦車の射撃指揮装置。参考：月刊軍事研究2,’02

＜ＶＥＧＡ＞：砲手用熱線暗視装置はSPRITE（スプリット）がベースで、画像精度512ライン・40万画素、倍率は1.8倍／5.5倍の選択式。この映像は砲手席と車長席に表示され、捉えた目標にTPD-K1レーザー測遠機のレーザーを照射すると自動的に弾道諸元がはじき出され、逆Ｖ字型のレティクルが表示される。これに照準線を重ねれば後はトリガーを引くだけである。更にスマート・カップリング機構を追加し、自動装填時に砲の仰角が装填角度に戻っても目標追尾を持続できるようになった。車長によるオーバーライド機能は付いていない。参考：月刊軍事研究2,’02

＜ＶＥＧＡプラス＞：VEGA射撃統制システムにTPN-1砲安定化装置の制御機能を追加したもの。車長によるオーバーライド機能も付いている。参考：月刊軍事研究2,’02

＜Ｖｅｒｌ＞：Verlangert（延長）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＶＥＲＴＲＥＰ＞：Vertical Replenishment（垂直補給）の略。ヘリコプターを使って補給艦から被補給艦への補給を行うこと。艦船が陣形を組んでいなくても補給できるが、ヘリの搭載量に限度があり、天候にも左右される。参考：月刊軍事研究5,’03、5,’11

＜ＶＥＳＴＡ＞：ヴェスタ（デコイ）を参照。

＜ＶＦ＞：アメリカ海軍の略号で、海軍戦闘飛行隊（Naval Fighter Squadron）を示す。参考：月刊JWings11,’17

＜ＶＦ−１＞：アメリカ海軍第１戦闘飛行隊、ニックネームはWolfpack。1944年6月24日、硫黄島を空襲。1985年、MUTHAを受賞。参考：月刊航空ファン10,’14、11,’92、5,’17

＜ＶＦ−２＞：アメリカ海軍第２戦闘飛行隊、ニックネームはバウンティ・ハンターズ（Bounty Hunters）。1944年6月24日、硫黄島を空襲。1972年10月、初のF-14A部隊としてVF-1と共に再編され（４代目）、1993年までペアを組んでいた。1974年9月にCVN-65エンタープライズに搭載され、初航海でフリークエント・ウインド作戦に参加、CAPを実施している。1980年9月からCV-61レンジャー（1984年に１度だけCV-63キティ・ホークに積まれている）に搭載された。1981年、MUTHAを受賞。1984年、MUTHAを受賞。1986年、MUTHAを受賞。1991年、ＥアワードとMUTHAを受賞。1993年、VF-1解散後はF-14Dに機種改変され、1994年からCV-64コンステレーションに搭載されている。2003年、F/A-18Fへの機種転換を開始。参考：月刊JWings3,’03、月刊航空ファン10,’14、11,’92、5,’17

＜ＶＦ−３＞：アメリカ海軍第３戦闘飛行隊。1944年11月14日0923、シマ04船団攻撃のためF6F-5戦闘機７機でCV-10ヨークタウンを発艦。大遅延信管（遅延秒時4-5秒）付き500ポンド爆弾で反跳爆撃を行ったが、全て外れたため、機銃掃射に切り替え、輸送船あやきり丸と豊丸を炎上させた。1150、第２次攻撃隊F6F-5戦闘機19機がCV-10ヨークタウンを発艦。大遅延信管付き爆弾による反跳爆撃を行う前に機銃掃射で高角砲や高角機銃を潰しにかかったが、反撃で２機を失ってしまい、急降下爆撃に切り替えた。爆撃後の機銃掃射であやきり丸にとどめを刺している。参考：月刊丸4,’17

＜ＶＦ−１０＞：アメリカ海軍第10戦闘飛行隊、ニックネームはグリム・リーパーズ。1932年6月3日、F4F飛行隊として創設された。F6F、F4Uに機種転換して1945年11月にアラメダ海軍航空基地で閉隊された。参考：月刊JWings7,’12

＜ＶＦ−１１＞：アメリカ海軍第11戦闘飛行隊、ニックネームはレッド・リッパーズ（Red Rippers）。1927年2月に発足したVF-5Sがルーツで、第２次大戦中にVF-41に改称、1959年にF-8クルセイダーに機種改変してVF-11として新発足し、F-4ファントムを経て1980年にF-14Aに機種転換した。1982年1月から1984年までCV-67J.F.ケネディに搭載され、85年にCV-59フォレスタルに移った。1992年、F-14Dに機種転換してCVN-70カールビンソンに搭載された。MUTHAを受賞。同年、1997年、F-14Bに転換して1998年からCVN-74J.C.ステニス、2000年からCVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワーに搭載された。2001年、MUTHAを受賞。2002年からCV-67J.F.ケネディに搭乗。不朽の自由作戦に参加した。参考：月刊JWings3,’03、月刊航空ファン10,’14

＜ＶＦ−１４＞：アメリカ海軍第14戦闘飛行隊、ニックネームはトップハッターズ（Tophatters）。大元は1919年9月にサンディエゴで開隊した太平洋艦隊航空分遣隊である。1944年7月4日、F6F戦闘機でCV-18ワスプを発艦して硫黄島攻撃に向かった。1949年12月に再編された。1974年7月、F-14Aに機種改変した。1999年4月5日からCVW-8の一員としてアライド・フォース作戦に参加。参考：月刊航空ファン7,’99、5,’17

＜ＶＦ−２１＞：アメリカ海軍第21戦闘飛行隊、ニックネームはフリーランサーズ（Freelancers）。1944年に創設されたVF-81が大元で、VF-13A、VF-131、VF-64を経てVF-21となった。1984年、F-14Aを受領した。1991年8月、CVW-5の隷下に入り、厚木基地に展開した。1994年、サザンウォッチ作戦に参加。1995年12月12日、最後のF-14Aがアメリカに帰還。予算削減と改編により各航空団の戦闘飛行隊のうち１個を削減することになり、CVW-5ではVF-154を残してVF-21を廃止することが即決（戦術偵察能力が無かったためだが、素行が悪かったせいともいわれる）、1996年1月12日に解散となった。参考：月刊JWings6,’11、11,’17、月刊航空ファン10,’14

＜ＶＦ−２４＞：アメリカ海軍第24戦闘飛行隊。1966年、MUTHAを受賞。1977年、MUTHAを受賞。1978年、MUTHAを受賞。参考：月刊航空ファン10,’14

＜ＶＦ−３１＞：アメリカ海軍第31戦闘飛行隊、ニックネームはトムキャッターズ（Tomcatters）。飛行隊マークはフェリックスで、1946年から使用した。1935年に編成されたVF-1Bが元である。1944年7月4日、F6F戦闘機でCVL-28カボットを発艦して硫黄島攻撃に向かった。1980年にF-14Aに機種転換し、CVW-3の所属となった。1982年1月からCV-67ジョン・Ｆ・ケネディに所属し、1985年にCVW-6に移動してCV-59フォレスタルに搭載された。1988年、MUTHAを受賞。1991年にCVW-14に移動してCVN-70カールビンソンに搭載された。1993年、F-14Dに転換。1995年、MUTHAを受賞。1999年、MUTHAを受賞。2003年現在、CVN-72エイブラハム・リンカーンに搭乗している。2004年暮れ、CVW-8配属となった。参考：月刊JWings3,’03、月刊航空ファン10,’14、5,’17

＜ＶＦ−３２＞：アメリカ海軍第32戦闘飛行隊、ニックネームはソーズメン（Swordsmen）。第２次大戦中の1945年2月に編成されたVBF-3が大元である。1974年にF-14Aに機種転換し、1975年6月からCV-67J.F.ケネディに搭載された。1982年にCV-62インディペンデンスに搭載されている。後にVFA-32に改編された。参考：月刊JWings3,’03、2,’24

＜ＶＦ−４１＞：アメリカ海軍第41戦闘飛行隊、ニックネームはブラック・エイセス（Black Aces）。大元は1945年6月1日にヴァージニア州チンコティーグ基地で創設されたVF-75Aで、２ヶ月後にVF-75となり、1946年にVF-3Bに改編され、1948年にVF-41となった。その後一旦解散して1950年からF4Uコルセアで活動を本格化している。1981年、シドラ湾上空でF-14A戦闘機２機によりリビア空軍Su-22M攻撃機２機を撃墜。1999年4月5日からCVW-8の一員としてアライド・フォース作戦に参加。2001年、VFA-41に改編された。参考：月刊航空ファン8,'15、7,’99

＜ＶＦ−４５＞：アメリカ海軍第45戦闘飛行隊、ニックネームはBlackbirdsまたはFirebirds。1996年に解隊された。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＶＦ−５０＞：アメリカ海軍第50戦闘飛行隊。1944年6月24日、硫黄島を空襲。参考：月刊航空ファン5,’17

＜ＶＦ−５１＞：アメリカ海軍第51戦闘飛行隊。1964年、MUTHAを受賞。1968年、MUTHAを受賞。1980年、MUTHAを受賞。1990年、MUTHAを受賞。参考：月刊航空ファン10,’14

＜ＶＦ−７４＞：アメリカ海軍第74戦闘飛行隊、ニックネームはビーデビラーズ。1962年8月、CV-59フォレスタルに搭載されて地中海に展開した。参考：月刊JWings8,’21

＜ＶＦ−１０１＞：アメリカ海軍第101戦闘飛行隊、ニックネームはグリム・リーパーズ（Grim Reapers、死神）。1945年11月に解隊したVF-10グリム・リーパーズの名前を引き継ぎ、1952年5月1日にセシル・フィールド海軍航空基地でFG-1Dコルセア部隊として創設された。1952年、F2H-1バンシーに機種転換した。1956年、F4D-1に機種転換した。1958年4月、全天候訓練部隊となり、F3H-2とF4D-1に機種転換した。1966年5月1日、F-4に機種転換した。1976年1月からF-14に機種転換してF-14の転換訓練部隊（マザー・スコードロン）となった。1986年、F-14Bを受領。2005年9月30日、オシアナ海軍航空基地で閉隊された。2010年にVFA-101として再編された。参考：月刊JWings7,’12、3,’03、12,’12

＜ＶＦ−１０２＞：アメリカ海軍第102戦闘飛行隊、ニックネームはダイヤモンドバックス（背面に菱形模様を持つガラガラヘビ）。1955年7月1日にフロリダ州ジャクソンビル基地で創設された。使用機はF2Hバンシーだった。F4D、F-4Bと機種改変し、1968年にベトナム戦争に参加。1981年6月、F-14に機種変更。2001年、不朽の自由作戦に参加した。その後、F/A-18Fに機種改変してVFA-102となった。参考：月刊JWings7,’05、8,’05

＜ＶＦ−１０３＞：アメリカ海軍第103戦闘飛行隊、ニックネームはジョリー・ロジャース（Jolly Rogers）。1952年にFG-1コルセア部隊として創設された。以降F9F-6、F-8、F-4を経て1983年からF-14Aを使用しており、CV-60サラトガに配備された。1995年、VF-84ジョリー・ロジャースの解隊に伴い、ニックネームをスラッガーズからジョリー・ロジャースに変更。1997年、MUTHAを受賞。2003年、CNOセイフティ・アワード（海軍作戦部長無事故安全褒章）とMUTHAを受賞。2003年現在、CVN-73に搭乗。その後CV-67に乗り換えた。2004年12月、F/A-18Fへの機種転換を開始。2005年、VFA-103に改編された。参考：月刊JWings3,’03、3,’05、月刊航空ファン10,’14

＜ＶＦ−１１１＞：アメリカ海軍第111戦闘飛行隊、ニックネームはサンダウナーズ（Sundowners。直訳では浮浪者だが、日の丸＝日本を墜とす者達の意）。1962年9月、CV-63キティホークに搭載されて西太平洋に展開。10月10日、CV-63キティホークに搭載されたまま横須賀基地に寄港。1994年、MUTHAを受賞。1995年に解隊された。参考：月刊航空ファン11,’19、10,’14、月刊JWings8,'21

＜ＶＦ−１１４＞：アメリカ海軍第114戦闘飛行隊、ニックネームはアードバークス。1962年9月、CV-63キティホークに搭載され、西太平洋に向かった。10月9日、F-4B戦闘機２機で厚木基地に飛来。残りの機はCV-63に搭載されたまま10月10日に横須賀基地に寄港した。1982年、MUTHAを受賞。1983年、MUTHAを受賞。1987年、MUTHAを受賞。参考：月刊航空ファン10,’14、月刊JWings8,'21

＜ＶＦ−１２６＞：アメリカ海軍第126戦闘飛行隊、ニックネームはBandits。1967年4月、仮想敵機としてA-4マングースの使用を開始。1994年に解隊された。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＶＦ−１４２＞：アメリカ海軍第142戦闘飛行隊、ニックネームはゴーストライダー。1991年10月13日、ペルシャ湾上空29000フィート・8800mを飛行中のF-14A戦闘機で機首レドームのロック機構が故障してしまい、レドームが跳ね上がりヒンジが吹き飛び、キャノピーを直撃した。乗員２名は重傷を負い、パイロットは肺損傷、腕の骨折、右眼瞼裂傷に加え、酸素マスク及び無線マイクが外れて風防もヒビだらけという状態で、不時着水は危険すぎるので25分かけてCVNアイゼンハワーに戻り、着艦に成功している。参考：月刊JWings2,’23

＜ＶＦ−１４３＞：アメリカ海軍第143戦闘飛行隊、ニックネームはプーキン・ドッグス（Pukin’ Dogs。嘔吐する犬）。大元は1949年にF4Uコルセア部隊として創設されたVF-871で、F9Fに機種転換してVF-123となり、F3Hに機種転換してVF-53となるなどした後、F-4Bに機種転換して1962年にVF-143となった。初代飛行隊長の妻がスコードロンマーク（翼の付いたパンサー）を見て「何これ、犬が吐いてんの」と言い放ったのがニックネームの由来らしい。1975年4月にF-14Aに機種転換し、1989年に初のF-14B飛行隊となった。2002年、MUTHAを受賞。2002年2月からCV-67J.F.ケネディに搭載されて不朽の自由作戦に参加。参考：月刊JWings3,’03、3,'22、月刊航空ファン10,’14

＜ＶＦ−１５１＞：アメリカ海軍第151戦闘飛行隊、ニックネームはヴィジランティス（Vigilantes）。1973年10月、CVW-5の一員として厚木基地に配備された。使用機はF-4N戦闘機である。1977年4月、F-4Jに機種改変した。1980年12月、F-4Sに機種改変した。1986年、アメリカ本土に帰国し、F/A-18Aに機種改変して6月1日にVFA-151になった。参考：月刊JWings11,’17、月刊航空ファン4,’19

＜ＶＦ−１５４＞：アメリカ海軍第154戦闘飛行隊、ニックネームはブラック・ナイツ（Black Knights）。1946年7月1日にF6F/F4Uを装備して開設されたVFB-718が前身で、VF-68A、VF-837に改称した後、1953年2月4日にVF-154となった。1964年12月7日、CV-43コーラル・シーに搭載されてアラメダ港を出港。1965年10月14日、ドンホイ上空で対空火器の制圧中にF-8戦闘機１機が被弾、前脚収容部左に小口径弾が命中し、勝手にラムエアタービンとエアブレーキが展開して脚が降りてしまった。更にPC-1油圧が失われ、被弾７分後にエンジンが停止、パイロットは機体を捨てて脱出した。主を失った機体が墜落していく様子はカメラに収められており、アメリカ海軍が公表している。同年2月11日から10月14日までの戦闘航海でF-8D戦闘機６機を失い、パイロット２名が戦死、１名が捕虜となった。総飛行時間3925.8時間、飛行回数2311回（うち戦闘ソーティ数1525）、発着艦回数2718回（うち夜間400回）。消費弾薬は20mm機関砲弾143368発、ズーニー・ロケット弾1753発、AIM-9B訓練弾30発で、主任務は対空火器の制圧だった。10月14日で戦闘航海を終了し、帰国後にF-4Bへの機種改変を行った。1984年１月、F-4NからF-14Aに機種転換した。1991年8月、CVW-5の隷下に入り、厚木基地に前方展開した。2003年11月、CVW-5の隷下を外れた。その後F/A-18Fに機種転換してVFA-154となった。参考：月刊JWings1,’02、3,’03、6,’05、世界の傑作機No.1

＜ＶＦ−１６１＞：アメリカ海軍第161戦闘飛行隊、ニックネームはチャージャーズ（Chargers）。1973年10月、CVW-5の一員として厚木基地に配備された。使用機はF-4Nである。1977年4月、F-4Jに機種改変した。1980年12月、F-4Sに機種改変した。1986年、アメリカに帰国し、F/A-18Aに機種改変して6月1日にVFA-161に改編された。参考：月刊JWings11,’17、月刊航空ファン4,’19

＜ＶＦ−１９１＞：アメリカ海軍第191戦闘飛行隊。1971年、MUTHAを受賞。参考：月刊航空ファン10,’14

＜ＶＦ−１９４＞：アメリカ海軍第194戦闘飛行隊。1965年、MUTHAを受賞。参考：月刊航空ファン10,’14

＜ＶＦ−２０１＞：アメリカ海軍第201戦闘飛行隊。1999年1月、F/A-18A装備VFA-201として再編された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＦ−２１１＞：アメリカ海軍第211戦闘飛行隊、ニックネームはフライング・チェックメイツ（Flying Checkmates）。大元は1945年5月1日に新編されたSB2Cヘルダイバー飛行隊VB-74で、1959年3月9日にF-8クルセイダーに機種改変してVF-211となった。1967年、MUTHAを受賞。1973年、MUTHAを受賞。1975年にF-14Aに機種転換し、CV-64コンステレーションに配備された。1979年、MUTHAを受賞。1982年にCV-61レンジャーに移り、CV-63キティ・ホーク、CVN-68ニミッツ、CVN-74ステニスと渡り歩いている。1989-91年にはF-14Bを使用し、その後F-14Aに戻った。1989年、MUTHAを受賞。1998年、MUTHAを受賞。2000年、MUTHAを受賞。2001年11月から2002年5月、不朽の自由作戦に参加。2003年にF/A-18Fに機種転換した。参考：月刊JWings3,’03

＜ＶＦ−２１３＞：アメリカ海軍第213戦闘飛行隊、ニックネームはブラック・ライオンズ（Black Lions）。部隊マークも黒いライオンである。1976年にF-4JからF-14Aに機種転換し、CV-63キティ・ホークに搭載された。1993年、MUTHAを受賞。1994年10月25日、サンディエゴ沖50海里でCVN-72エイブラハム・リンカーンに着艦しようとしたF-14A戦闘機が、オーバーシュート気味の着艦進入だったためコース修正を行った際にエンジンがコンプレッサー・ストールに陥り、アフターバーナーに点火して復行しようとしたものの、左右エンジンの出力差が過大となってウイングドロップを起こし機体が左にロール、後席は自動で緊急射出されたためRIOは無事だったが、パイロット（アメリカ海軍初の女性艦上戦闘機パイロット）がGRU-7射出座席を作動させた時には機体が裏返しになっており、そのまま海に叩き付けられて死亡した。沈んだ機体は11月12日に水深1100mから引き上げられている。事故原因は当初パイロットエラーと報告されたが、後にエンジンの欠陥からくるコンプレッサー・ストールと結論づけられた。1996年、MUTHAを受賞。1997年、F-14Dに機種転換。2002年、CVW-8に配属された。2004年、MUTHAを受賞。参考：月刊JWings11,’05、3,’03、月刊航空ファン10,’14、9,’18

＜ＶＦＡ＞：アメリカ海軍の略号で、海軍打撃戦闘飛行隊（Naval Strike Fighter Squadron）のこと。F/A-18配備に伴い、VF（戦闘飛行隊）とVA（攻撃飛行隊）を統一したものである。1983年3月25日、最初のF/A-18A飛行隊であるVFA-113が新編された。2019年2月1日、F/A-18C運用VFA-34がF/A-18Cによるラストフライトを行い、空母航空団派遣飛行隊からレガシー・ホーネットが姿を消した。参考：月刊JWings7,’18、月刊航空情報8,’12、月刊航空ファン4,’19

　＜ＶＦＡ（Ｆ／Ａ−１８Ｅ／Ｆ装備）＞：F/A-18E/F戦闘攻撃機10機ないし12機を配備する。CVW-5隷下など前方展開していて損耗補充がすぐ受けられない場合には、予備機１機を加える。参考：月刊軍事研究12,’15

　＜ＶＦＡ（２０１２年）＞：空母に搭載されるフリート・スコードロンは37個で、F/A-18Aが１個、F/A-18Cが13個、F/A-18Eが11個、F/A-18Fが10個編成されている。F/A-18A/C飛行隊はF-35Cに更新される予定だが、開発遅延のため、取り敢えずF/A-18E/Fに更新する飛行隊も出てくる。参考：月刊世界の艦船9,’12

＜ＶＦＡ−２＞：アメリカ海軍第２戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはバウンティ・ハンターズ（Bounty Hunters）。2017年4月28日、F/A-18F戦闘機２機が沖縄東方空域で空自第９航空団F-15戦闘機２機との共同訓練（編隊機動、フォトセッションなど）に参加。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン1,’15、7,’17

＜ＶＦＡ−１１＞：アメリカ海軍第11戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはレッド・リッパーズ（Red Rippers）。2005年、MUTHAを受賞。2009年、MUTHAを受賞。2013年、MUTHAを受賞。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン10,’14、8,’15

＜ＶＦＡ−１４＞：アメリカ海軍第14戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはトップハッターズ（Tophatters）。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン1,’15

＜ＶＦＡ−１５＞：アメリカ海軍第15戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはヴァリオ（Valions。値する、匹敵する、という意味のフランス語）。1986年10月1日、A-7E装備VA-15からF/A-18Aに機種改変して新編され、CVW-8の隷下に入った。1990年、CVW-8の一員としてCVN-71セオドア・ルーズベルトに搭載されてデザート・シールド作戦に参加。1991年、F/A-18C戦闘機に機種改変した。1999年4月5日からCVW-8の一員としてCVN-71セオドア・ルーズベルトに搭載されてアライド・フォース作戦に参加。2017年5月31日に解散した。参考：月刊航空ファン4,’19、7,’99、9,’17、月刊JWings8,’14

＜ＶＦＡ−２２＞：アメリカ海軍第22戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはファイティング・レッドコックス（Fighting Redcocks）／レッドコックス。1990年5月4日、A-7E装備VA-22からF/A-18Aに機種改編して新編された。CVW-11の一員としてCVN-72エイブラハム・リンカーンに搭載されサザンウォッチ作戦とデザート・フォックス作戦に参加。2003年、F/A-18C戦闘機に機種改変した。2003年、F/A-18E戦闘機に機種改変した。2007年、F/A-18F戦闘機に機種改変した。参考：月刊JWings8,’14、7,'22、月刊航空ファン4,’19、1,’15

＜ＶＦＡ−２５＞：アメリカ海軍第25戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはフィスト・オブ・ザ・フリート（Fist of the Fleet）。1983年7月1日（1984年3月？）、A-7E装備VA-25からF/A-18Aに機種転換し、海軍２番目のF/A-18実動飛行隊となった。1985年2月、CVW-14の一員としてCV-64コンステレーションに搭載された。1987年、海軍初のF/A-18C実動飛行隊となった。2012年、F/A-18E戦闘機に機種改編した。参考：月刊航空ファン1,’15、4,’19、月刊JWings8,’14、7,’18

＜ＶＦＡ−２７＞：アメリカ海軍第27戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはロイヤル・メイセズ（Royal Maces）。1991年1月24日、A-7E装備VA-27からF/A-18Aに機種転換し、VFA-27チャージャーズとして新編された。1995年、F/A-18Cに機種転換。1996年6月、CVW-5の隷下に入り、厚木基地に配備された。使用機はF/A-18Cである。この時、ニックネームがロイヤル・メイセズに戻った。2001年、CVW-5に所属して不朽の自由作戦に参加し、CV-63キティ・ホークに分遣隊Ａ、ディエゴ・ガルシアに分遣隊Ｂを展開した。2004年、カリフォルニア州リムーア海軍航空基地でF/A-18Eに機種転換し、10月2日に厚木基地に帰還した。2013年2月、F/A-18Eブロック�U（MIDS-JTRS装備）に機種転換した。2015年4月10日、2014年度太平洋海軍航空隊司令官優秀褒章（バトルＥ）を受章。2018年2月21日、F/A-18E戦闘機８機で厚木基地を離陸し、戦闘攻撃先進即応プログラム（SFARP）訓練のためウェーキアイランドに向かった。3月30日、F/A-18E戦闘機６機で岩国基地に到着。もう２機岩国基地に展開する予定である。10月29日から11月8日、キーン・ソード19に参加。2019年1月22日、F/A-18E戦闘機５機で厚木基地に飛来し、ローカルフライトを１回行って岩国基地に戻った。1月23日、F/A-18E戦闘機２機で厚木基地に飛来し、ローカルフライトを１回行って岩国基地に戻った。1月24日、F/A-18E戦闘機３機で厚木基地に飛来し、クイックで岩国基地に戻った。4月12日、F/A-18E戦闘機２機で厚木基地に展開し、空自F-4EJ改戦闘機などと空戦訓練を実施、4月13日に岩国基地に戻った。参考：月刊JWings7,'22、1,’02、4,’05、6,’09、8,’14、11,’17、5,’18、月刊航空ファン9,’11、7,’15、5,’18、6,’18、1,’19、4,’19、7,’19、月刊軍事研究12,’15

＜ＶＦＡ−３１＞：アメリカ海軍第31戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはトムキャッターズ（Tomcatters）。2006年、F-14飛行隊からF/A-18飛行隊に改編された。2012年、MUTHAを受賞。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン10,’14、1,’15

＜ＶＦＡ−３２＞：アメリカ海軍第32戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはファイティング・ソーズメン（Fighting Swordsmen）／ソーズメン（Swordsmen）。元はVF-32である。参考：月刊JWings8,’14、2,'24、月刊航空ファン8,’15

＜ＶＦＡ−３４＞：アメリカ海軍第34戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはブルー・ブラスターズ（Blue Blasters）。1996年9月30日、A-6E装備VA-34からF/A-18C戦闘機に機種改変して新編された。2019年2月1日、オシアナ海軍航空基地でF/A-18Cによるラストフライトを実施。F/A-18Eに機種改変した。参考：月刊JWings8,’14、5,’19、月刊航空ファン1,’15、4,’19

＜ＶＦＡ−３７＞：アメリカ海軍第37戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはレイギン・ブルズ（Ragin Bulls）／ブルズ。1990年11月28日、A-7E装備VA-37からF/A-18C戦闘機に機種改変して新編された。2018年、F/A-18E戦闘機に機種改変した。参考：月刊JWings8,’14、7,'22、月刊航空ファン4,’19、8,’15

＜ＶＦＡ−４１＞：アメリカ海軍第41戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはブラック・エイセス（Black Aces）。2001年、VF-41から改編された。装備機はF/A-18。2015年6月1日、カリフォルニア州リムーア海軍航空基地で創隊70周年記念式典を実施。2022年6月29日から8月4日、リムパック2022にF/A-18F戦闘機で参加。参考：月刊JWings8,’14、10,'22、月刊航空ファン8,'15、1,’15

＜ＶＦＡ−８１＞：アメリカ海軍第81戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはサンライナーズ（Sunliners）。1988年2月4日、A-7E装備VA-81からF/A-18C戦闘機に機種改変して新編された。1990年、CVW-17の一員としてCV-60サラトガに搭載され湾岸戦争に参加し、海軍唯一の空戦撃墜（MiG-29）を記録した。2008年、F/A-18E戦闘機に機種改変した。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン4,’19、1,’15

＜ＶＦＡ−８２＞：アメリカ海軍第82戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはマローダーズ（Marauders）。1987年7月13日（15日？）、A-7E装備VA-82からF/A-18C戦闘機に機種変更して新編され、CVW-1の隷下に入った。1990年、CVW-1の一員としてCV-66アメリカに搭載され湾岸戦争に参加。2005年9月30日に解隊された。参考：F/A-18ホーネット、月刊航空ファン4,’19、月刊JWings2,’05

＜ＶＦＡ−８３＞：アメリカ海軍第83戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはランペイジャーズ（Rampagers）。1988年3月3日、A-7E装備VA-83からF/A-18C戦闘機に機種改変して新編された。1990年、CVW-17の一員としてCV-60サラトガに搭載され湾岸戦争に参加。2018年、F/A-18E戦闘機に機種改変した。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン4,’19、8,’15

＜ＶＦＡ−８６＞：アメリカ海軍第86戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはサイドワインダーズ（Sidewinders）。1987年7月15日、A-7E装備VA-86からF/A-18C戦闘機に機種改変して新編された。1990年、CVW-1の一員としてCV-66アメリカに搭載され湾岸戦争に参加。2010年、F/A-18E戦闘機に機種改変した。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン4,’19、1,’15

＜ＶＦＡ−８７＞：アメリカ海軍第87戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはゴールデン・ウォリアーズ（Golden Warriors）。1986年5月1日、A-7E装備VA-87からF/A-18Aに機種転換して新編された。1990年、CVW-8の一員としてCVN-71セオドア・ルーズベルトに搭載され湾岸戦争に参加。1993年、F/A-18C戦闘機に機種改変した。1999年4月5日からCVW-8の一員としてアライド・フォース作戦に参加。2011年、F/A-18Aプラスに機種改変した。2014年、F/A-18C戦闘機に機種改変した。2015年、F/A-18E戦闘機に機種改変した。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン4,’19、1,’15、7,’99

＜ＶＦＡ−９４＞：アメリカ海軍第94戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはマイティ・シュライクス（Mighty Shrikes）／シュライクス。1990年6月28日、A-7E装備VA-94からF/A-18C戦闘機に機種改変して新編された。2016年初め（2015年？）、F/A-18C戦闘機からF/A-18F戦闘機に機種改変した。参考：月刊JWings8,’14、7,'22、月刊航空ファン4,’19、1,’15、8,'15、9,’17

＜ＶＦＡ−９７＞：アメリカ海軍第97戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはウォーホークス（Warhawks）。1991年1月24日、A-7E装備VA-97からF/A-18Aに機種改変して新編された。2009年、F/A-18C戦闘機に機種改変した。2013年、F/A-18E戦闘機に機種改変した。2022年2月18日、F-35Cによる安全認定が書類で承認された。これを受けてF-35Cの配備が始まる予定である。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン4,’19、1,’15、月刊世界の艦船8,’22

＜ＶＦＡ−１０１＞：アメリカ海軍第101戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはグリム・リーパーズ（Grim Reapers）。元は2005年に閉隊したVF-101で、2010年10月1日にF-35Cの転換訓練部隊としてオシアナ海軍航空基地で創設された。2012年5月1日、エグリン空軍基地に移動した。運用上はアメリカ空軍第33戦闘航空団の下に置かれているが、指揮命令系統上は引き続きアメリカ海軍の隷下にあり、海軍・海兵隊パイロットや整備員を育成する。9月1日、活動を開始した。2013年6月22日、F-35CF-6が配備（海軍初）された。ただF-35C量産型が配備されるのは2017-18年になるので、その間はF-35Aを使用した訓練や、整備教官と整備士学生の教育などを行う。10月1日、エグリン空軍基地で正式に発足した。2014年10月28日、オシアナ海軍航空基地に移動した。2016年4月、F-35C戦闘機６機をエグリン空軍基地からリムーア海軍航空基地に派遣し、通常兵器技術慣熟点検CWTPIを実施。GBU-12やGBU-31をウェポンベイに収容し、29パームズ演習場で投下テストを行った。GBU-12はAN/AAQ-40EOTSで誘導レーザーを照射している。２週間のテストで13発ずつを投下し、CWTPIをクリアした。8月14日、CVN-73ジョージ・ワシントンでF-35Cの空母発着艦資格（CQ）訓練を実施。2017年1月12日、リムーア分遣隊がVFA-125に改編された。8月30日から9月7日、CVN-72エイブラハム・リンカーンにおけるF-35C艦上運用試験に参加。2018年3月17-21日、F-35CパイロットがCVN-72エイブラハム・リンカーンでCQを実施。2019年5月23日に解隊された。活動実績は、配備F-35C戦闘機30機強、養成パイロット75名、養成整備員1200名だった。解隊に伴い、F-35Cパイロット訓練任務はVFA-125、整備員訓練任務はエグリン空軍基地訓練センターに集約し、機体は第９試験飛行隊VX-9など後方部隊に移管している。参考：月刊JWings7,’12、8,’12、12,’12、9,’13、12,’13、12,’17、3,’19、8,’19、月刊航空ファン1,’15、9,’16、4,’17、5,’17、6,’18

＜ＶＦＡ−１０２＞：アメリカ海軍第102戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはダイヤモンドバックス（Diamondbacks、ヒシモンガラガラヘビ）。元はVF-102で、F/A-18F戦闘機に機種改編して部隊名称も変更された。2003年11月13日、CVW-5の隷下に入り、厚木基地に配備された。使用機はF/A-18F戦闘機である。コールサインはダイヤモンドバックだったが、日本人管制官が発音しにくいため、ディーバック（D-Back）に変更した。2010年1月28日、F/A-18Fブロック�Uを受領して厚木基地に戻った。2015年4月末、マネーバッグスを受賞した。2018年2月15日、F/A-18F戦闘機８機で厚木基地を離陸し、ウェーキアイランド経由でネバダ州ファロン海軍基地での戦闘攻撃先進即応プログラム（SFARP）訓練に向かった。3月24日、SFARP訓練を終えてファロン基地を出発。3月28日、F/A-18F戦闘機８機で岩国基地に到着。3月30日、厚木基地から岩国基地への移駐を完了。10月19日、HSM-77所属MH-60RヘリがCVN-76ロナルド・レーガン飛行甲板に墜落する事故に巻き込まれ、F/A-18F戦闘機１機が損傷した。10月29日から11月8日、キーン・ソード19に参加。11月12日1145頃、フィリピン海でCVN-76ロナルド・レーガンを発艦して沖縄近海で訓練をしていたF/A-18F戦闘機１機がエンジントラブルを起こし、那覇東南東150マイル・南大東島南西140kmの洋上に墜落した。乗員２名は脱出して1211頃に救助されている。12月18日1340頃、F/A-18F戦闘機１機がマイナートラブルで岩国基地に緊急着陸したが、右主輪がパンクして滑走路上で立ち往生した。1510まで滑走路が閉鎖され、全日空機１機が広島空港にダイバートしている。12月28日、F/A-18F戦闘機２機で厚木基地に飛来、クイックで離陸して岩国基地に戻った。2019年1月9日、F/A-18F戦闘機２機で厚木基地に飛来し、クイックで離陸して岩国基地に戻った。1月10日、F/A-18F戦闘機２機で厚木基地に飛来し、クイックで離陸して岩国基地に戻った。1月16日、F/A-18F戦闘機１機で厚木基地に飛来し、クイックで離陸して岩国基地に戻った。4月12日、F/A-18F戦闘機５機で厚木基地に展開し、空自F-4EJ改などと空戦訓練を実施、同日中に岩国基地に戻った。参考：月刊JWings4,’05、4,’10、8,’14、11,’17、5,’18、月刊航空ファン9,’11、8,’15、5,’18、6,’18、1,’19、2,’19、3,’19、4,’19、7,’19

＜ＶＦＡ−１０３＞：アメリカ海軍第103戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはジョリー・ロジャース（Jolly Rogers）。F-14からF/A-18Fへの機種改変に伴い、2005年にVF-103から改編されて創設された。垂直尾翼を濃色グレイに塗り、スカル＆クロスボーンを塗り残す伝統はそのままで、F/A-18Fでは塗装のレギュレーションが厳格化されたため陸上基地では施さないが、空母に載って陸上司令部の目が届かなくなると全機の垂直尾翼が海賊マークになる。2007年、MUTHAを受賞。2011年、MUTHAを受賞。2014年、MUTHAを受賞。参考：月刊航空ファン10,’14、月刊JWings8,’14

＜ＶＦＡ−１０５＞：アメリカ海軍第105戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはガンスリンガーズ（Gunslingers）。1990年12月17日、A-7E装備VA-105からF/A-18Cに機種改変して新編された。2006年、F/A-18E戦闘機に機種改変した。MUTHAを受賞。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン8,’15、4,’19

＜ＶＦＡ−１０６＞：アメリカ海軍第106戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはグラディエーターズ（Gladiators）。F/A-18のデモチーム（F/A-18C、次いでF/A-18F）も編成している。1984年4月27日、F/A-18への転換訓練部隊としてフロリダ州セシルフィールド海軍航空基地で新編された。2019年10月2日、オシアナ海軍航空基地でF/A-18Cのラストフライトを実施。アメリカ海軍現役部隊からレガシー・ホーネットが全て退役した。参考：月刊航空ファン8,’15、4,’19、月刊JWings7,’18、12,’19、1,’21

＜ＶＦＡ−１１３＞：アメリカ海軍第113戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはスティンガーズ（Stingers）。1983年3月25日、A-7E装備VA-113からF/A-18Aに機種転換して新編され、F/A-18初の艦隊飛行隊となった。1985年2月、CVW-14の一員としてCV-64コンステレーションに搭載された。1989年、F/A-18Cに機種転換した。1990年、CVW-14の一員としてCV-62インディペンデンスに搭載され湾岸戦争に参加。2014年、CVN-70カール・ヴィンソンに搭載されてイスラム国への航空攻撃作戦に参加。2016年2月17日、F/A-18Cによる最後のフライトを実施し、F/A-18Eに機種改変した。参考：月刊航空ファン5,’16、1,’15、6,’17、4,’19、月刊JWings8,’14、5,’19

＜ＶＦＡ−１１５＞：アメリカ海軍第115戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはイーグルス（Eagles）。1996年10月1日、A-6E装備VA-115からF/A-18Cに機種転換して新編された。2001年9月、F/A-18EのIOCを獲得し、機種転換した。2009年12月3日、VFA-192と交替してCVW-5の隷下に入り、厚木基地に前方展開した。使用機はF/A-18Eブロック�Uである。2016年4月1-15日、オーストラリアのタウンズビル近郊でオーストラリア軍との共同演習ブラックダガーに参加。2017年11月28日、岩国基地に移駐した。2018年10月19日、HSM-77所属MH-60RヘリがCVN-76ロナルド・レーガン飛行甲板に墜落する事故に巻き込まれ、F/A-18E戦闘機１機が損傷した。10月29日から11月8日、キーン・ソード19に参加。12月19日、F/A-18E戦闘機４機で厚木基地に飛来し、クイックで離陸して岩国基地に戻った。2019年1月16日、F/A-18E戦闘機２機が厚木基地に飛来し、クイックで離陸して岩国基地に戻った。参考：月刊JWings8,’14、7,’16、11,’17、2,’18、7,’18、月刊航空ファン9,’11、1,’19、2,’19、3,’19、4,’19、月刊軍事研究10,’15

＜ＶＦＡ−１２２＞：アメリカ海軍第122戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはフライング・イーグルス（Flying Eagles）。艦隊即応飛行隊FRSである。F/A-18デモチームも編成している。参考：月刊航空ファン1,’15、月刊JWings1,’21

＜ＶＦＡ−１２５＞：アメリカ海軍第125戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはラフ・レイダース（Rough Raiders）。1980年11月13日に新編された。1981年2月19日、F/A-18A戦闘攻撃機（当時の名称はF-18A）の配備を開始。3月10日、F/A-18B戦闘攻撃機（当時の名称はTF-18A）の配備を開始。2017年1月12日、VFA-101リムーア分遣隊から改編されてリムーア海軍航空基地で再編された。艦隊即応飛行隊FRSで、F-35C戦闘機を装備し、機種転換訓練を担当する。1月25日、F-35C戦闘機４機（CF-18、CF-19、CF-20、CF-23）がリムーア海軍航空基地に到着。8月30日から9月7日、CVN-72エイブラハム・リンカーンにおけるF-35C艦上運用試験に参加。10月18日、カリフォルニア州南部沖でCVN-70カール・ヴィンソンでのF-35C昼夜間発着艦訓練に参加。2018年3月17-21日、F-35CパイロットがCVN-72エイブラハム・リンカーンでCQを実施。9月4日、CVN-72エイブラハム・リンカーンから発艦したF-35CがVFA-103のF/A-18Fと空中給油訓練を行った際、バディ・ポッドの給油ドローグの一部をエンジンに吸い込んだ。エンジンが損傷したが、無事空母に着艦している。9月24日、リムーア基地を離陸して通常訓練中のF-35Cでエンジン系統の異常警報が表示されたため、フレズノ−ヨセミテ国際空港に予防着陸した。2021年7月16日、運用情報統合ネットワークODINベースキットを配備。参考：月刊航空ファン4,’17、9,’17、6,’18、11,’18、12,’18、4,’19、月刊JWings6,’17、12,’17、2,’18、11,’21

＜ＶＦＡ−１２７＞：アメリカ海軍第127戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはCyclons。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＶＦＡ−１３１＞：アメリカ海軍第131戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはワイルドキャッツ（Wildcats）。F/A-18A戦闘攻撃機３番目の実戦飛行隊で、1983年10月3日に新編された。1986年、CVW-13の一員としてCV-43コーラル・シーに搭載され、エルドラド・キャニオン作戦に参加。1990年、CVW-7の一員としてCVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワーに搭載され、湾岸戦争に参加。1991年、F/A-18Cに機種改変した。2017年、F/A-18Eに機種改変した。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン4,’19、8,’15

＜ＶＦＡ−１３２＞：アメリカ海軍第132戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはPrivateers。1984年1月3日、４番目のF/A-18A実戦飛行隊として新編された。1986年、CVW-13の一員としてCV-43コーラル・シーに搭載され、エルドラド・キャニオン作戦に参加。1992年6月1日に解隊された。参考：月刊航空ファン6,’17、4,’19

＜ＶＦＡ−１３６＞：アメリカ海軍第136戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはナイトホークス（Knighthawks）。1985年7月1日、F/A-18A飛行隊として新編された。1990年、CVW-7の一員としてCVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワーに搭載され、湾岸戦争に参加。1991年、F/A-18Cに機種改変した。2008年、F/A-18Eに機種改変した。2022年8月31日、F/A-18E戦闘機１機が飛行中に右舷側２番エンジンの火災を起こした。CVN-77ジョージ・Ｈ・Ｗ・ブッシュへの着艦に成功し、被害を調査した結果、２番エンジンの他にエンジン・ベイ、機体外板、ベント・スクリーン、搭載機器などの損傷が判明。通常は陸上整備施設に送るが、艦上修理を試す事になり、33日間の修理で2023年1月9日に復帰している。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン6,’17、8,’15、4,’19、月刊世界の艦船4,’23

＜ＶＦＡ−１３７＞：アメリカ海軍第137戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはケストレルズ（Kestrels、チョウゲンボウ）。1985年7月2日（1月1日？）、大西洋艦隊F/A-18A飛行隊として新編された。1993年、A-6攻撃機退役に伴い太平洋艦隊に移り、CVW-2の隷下に入った。同年、F/A-18Cに機種改変した。2003年、F/A-18Eに機種転換した。2017年4月21日1837頃、フィリピン沖のセレベス海でCVN-70カール・ヴィンソンへと着艦進入していたF/A-18Eが海に落ちた。パイロットはHSC-4所属MH-60Sに救出されている。2017年9月14日1735頃、ネバダ州ファロン空軍基地を離陸して訓練中のF/A-18Eが、VAQ-136所属EA-18G電子戦機と接触した。その後ファロン空軍基地に無事着陸している。2023年3月18日夜、CVN-68ニミッツ搭載F/A-18E戦闘機が随伴機と共に嘉手納基地に緊急着陸した。整備を行い、3月19日に離陸したが、また不具合が発生して戻ってきている。参考：F/A-18ホーネット、月刊航空ファン6,’17、7,’17、12,’17、月刊JWings6,'23

＜ＶＦＡ−１４３＞：アメリカ海軍第143戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはプーキン・ドッグス（Pukin’ Dogs）。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン8,’15

＜ＶＦＡ−１４６＞：アメリカ海軍第146戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはブルー・ダイヤモンズ（Blue Diamonds）。1989年7月21日、A-7E装備VA-146からF/A-18Cに機種改変して新編された。1990年、CVW-9の一員としてCVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワーに搭載され湾岸戦争に参加。2015年、F/A-18CからF/A-18Eに機種改変した。2017年8月12日、CVN-68ニミッツに搭載されてペルシャ湾で作戦行動中にF/A-18E戦闘機１機がエンジントラブルを起こし、バーレーン国際空港に緊急着陸、滑走路を逸脱して停止した。パイロットは無事だった。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン4,’19、1,’15、9,’17、11,’17

＜ＶＦＡ−１４７＞：アメリカ海軍第147戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはアーゴノーツ（Argonauts）。1989年7月20日、A-7E装備VA-147からF/A-18Cに機種改編して新編された。1990年、CVW-9の一員としてCVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワーに搭載され湾岸戦争に参加。2007年、F/A-18Eに機種改変した。2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、CVN-76搭載CVW-14の一員としてトモダチ作戦に参加。航空機は出番が無かったが、要員が救援物資の仕分け・運搬、任務調整などを実施した。2017年、CVW-11に所属し、CVN-68ニミッツに搭載されて作戦航海に出た。8月8日、ペルシャ湾でCVN-68ニミッツを発艦したF/A-18E戦闘機がイラン軍QOM-1無人機による異常接近（距離30m）を受けた。2018会計年度に初のF-35C艦隊飛行隊になる予定で、2018年4月18日にF-35Cによる初飛行を行った。10月、F-35CF-31が配備された。12月12日、CVN-70カール・ヴィンソンで発着艦資格認定試験CQを終えた。2019年2月28日、ブロック3F仕様F-35C戦闘機10機や各種器材により所定の認証試験を終え、初度運用能力IOCを達成した。2020年9月、CVN-70カール・ヴィンソンに搭載されて訓練を実施。2021年8月、CVW-2の一員としてCVN-70カール・ヴィンソンに搭載され、F-35C戦闘機初の実任務を開始。2022年1月22日、南シナ海でCVN-72エイブラハム・リンカーン搭載VMFA-314所属F-35C戦闘機と同時オペレーションを実施。1月24日、ルソン島西岸から300km以上西の南シナ海で、CVN-70カール・ヴィンソンに着艦しようとしたF-35C戦闘機（F-35CF-30）が、着艦進入時の高度不足で飛行甲板後端に脚を引っ掛けてしまい（ランプ・ストライク）、脚が吹き飛び胴体着艦して飛行甲板を滑り抜け、アレスティング・ワイヤー４本全てを切断、アングルド・デッキ前端から海に突っ込んだ。パイロットは救出されたが、空母乗員７名（６名？）が負傷し、うち３名がマニラの医療施設に搬送されている。また、飛行甲板上のEA-18G電子戦機が損傷した。CVN-70カール・ヴィンソンはアレスティング・ワイヤーを交換し、１時間弱で航空機運用を再開している。原因は、シエラ・ホテルという着艦パターン（空母飛行甲板上で編隊を解いて360度旋回し、その時のＧで一気に減速して急速着艦する）に初挑戦したパイロットが、時間に追われて迎え角自動調整装置及びスロットル開度自動調整装置を入れ忘れた上、着艦に必要なチェックリストの確認も完全には行えず、着艦直前に速度不足に気付いてアフターバーナーを作動させようとしたが、間に合わずに高度を失ったためだった。事故前後の隠し撮り映像がネットで拡散したため、海軍で流出者を調査し、少尉１名と兵曹長４名が軍法会議にかけられた。また、水深3800mに海没したF-35Cを中国に拾われる可能性があるため、サルベージ船で引き揚げることにし、3月2日に回収成功を発表した。7月9-29日、ネリス空軍基地でレッドフラッグ22-3にF-35C戦闘機で参加。参考：月刊航空ファン4,’19、7,’11、9,’17、7,’18、3,’19、月刊軍事研究4,’18、月刊JWings12,’18、3,’19、5,’19、10,'21、4,’22、5,'22、10,'22、5,'23、月刊世界の艦船12,'20

＜ＶＦＡ−１５１＞：アメリカ海軍第151戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはヴィジランティス（Vigilantes）。1986年6月1日、F-4S装備VF-151からF/A-18Aに機種転換して新編され、CVW-5の隷下に入り、厚木基地に配備された。1990年、CVW-5の一員としてCV-41ミッドウェイに搭載され湾岸戦争に参加。1991年、CVW-14の隷下に入った。2013年、F/A-18Eブロック�Uに機種改変した。2019年7月31日1000頃、リムーア海軍基地を離陸して訓練中のF/A-18E戦闘機１機がデスバレー国立公園低空飛行訓練エリア（通称スターウォーズキャニオン）で崖に接触して墜落し、パイロットが死亡、地上の観光客７名が軽傷を負った。参考：月刊JWings8,’14、11,’17、月刊航空ファン1,’15、9,’17、10,’19

＜ＶＦＡ−１５４＞：アメリカ海軍第154戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはブラック・ナイツ（Black Knights）。VF-154からF/A-18Fに機種転換して創設された。2005年4月4日、CVN-70カール・ヴィンソンから発進して爆撃ミッションを行い、初陣を飾った。2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、CVN-76ロナルド・レーガン搭載CVW-14の一員としてトモダチ作戦に参加。AN/ASD-12SHARPポッドを使用して被災地の偵察飛行を行い、６万枚以上の写真を撮影した。参考：月刊JWings 6,’05、月刊航空ファン6,’11、7,’11

＜ＶＦＡ−１６１＞：アメリカ海軍第161戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはChargers。1986年6月1日、F-4S装備VF-161から機種転換して新編された。1988年4月1日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＦＡ−１９２＞：アメリカ海軍第192戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはワールド・フェイマス・ゴールデン・ドラゴンズ（World Famous Golden Dragons）／ゴールデン・ドラゴンズ（Golden Dragons）。1986年1月10日、A-7E装備VA-192からF/A-18Aに機種転換して新編された。11月、CVW-5の隷下に入り、厚木基地に前方展開した。1990年、CVW-5の一員としてCV-41ミッドウェイに搭載され湾岸戦争に参加。1991年9月、F/A-18Cに機種転換した。1999年、F/A-18Cナイトアタックに機種転換した。2009年12月、VFA-115と交替してCVW-5の隷下を外れ厚木基地を去った。2013年、アメリカ本土でF/A-18Eに機種改変され、CVW-9の隷下に入った。その後CVW-2に転出している。参考：月刊JWings1,’02、11,’17、7,’18、F/A-18ホーネット、月刊航空ファン6,’17

＜ＶＦＡ−１９５＞：アメリカ海軍第195戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはダムバスターズ（Dambusters）。大元は1943年8月に新編されたVT-19で、同年8月24日にVA-195となり、朝鮮戦争で魚雷により華川ダムを破壊（これがニックネームの由来）、1985年4月1日にF/A-18Aに機種変更してVFA-195となった。1986年11月、CVW-5の隷下に入り、11月14日から厚木基地に前方展開した。使用機はF/A-18Aである。1990年、CVW-5の一員としてCV-41ミッドウェイに搭載され湾岸戦争に参加。1991年8月、F/A-18Cに機種転換した。2010年11月30日から12月1日、F/A-18Eへの機種転換のため、所属するF/A-18C10機が厚木基地を出発してリムーア海軍航空基地に向かった。2011年5月11日、F/A-18Eブロック�Uに機種改編して厚木基地に帰還。2017年11月28日、岩国基地に移駐した。2018年4月6-12日、米軍再編に係る岩国飛行場から百里基地への訓練移転（共同訓練）に参加。F/A-18E戦闘機５機が第７航空団F-4EJ改戦闘機４機及び中部航空警戒管制団と百里沖で戦闘機戦闘訓練などを行った。10月29日から11月8日、キーン・ソード19に参加。2019年4月12日、F/A-18E戦闘機４機で厚木基地に展開し、空自F-4EJ改戦闘機などと空戦訓練を実施、12-13日に岩国基地に戻った。参考：月刊JWings7,'22、1,’02、8,’14、2,’18、F/A-18ホーネット、月刊航空ファン2,’11、9,’11、6,’18、1,’19、4,’19、7,’19

＜ＶＦＡ−２０１＞：アメリカ海軍第201戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはHunters。1999年1月、F-14A装備VF-201をベースにF/A-18A飛行隊として再編された。2007年6月30日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＦＡ−２０３＞：アメリカ海軍第203戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはBlue Dolphins。1989年10月1日、A-7E装備VA-203からF/A-18Aに機種転換して新編され、CVWR-20の隷下に入った。2004年6月30日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＦＡ−２０４＞：アメリカ海軍第204戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはリバー・ラトラーズ（River Rattlers）。1991年5月1日、A-7E装備VA-204からF/A-18Aに機種改変して新編された。2019年現在、戦術支援航空団隷下で、F/A-18A戦闘機１機、F/A-18Aプラス戦闘機１機、F/A-18B戦闘機１機、F/A-18C戦闘機７機を保有し、主に仮想敵任務に就いている。2022年、F/A-18E/Fに機種改変した。参考：月刊航空ファン4,’19、8,’15、11,’19、月刊JWings7,’18、11,’22

＜ＶＦＡ−２１１＞：アメリカ海軍第211戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはファイティング・チェックメイツ（Fighting Checkmates）／チェックメイツ。2008年、MUTHAを受賞。2015年5月12日、F/A-18F戦闘機１機がCVN-71セオドア・ルーズベルトを発艦した直後に墜落した。乗員２名は脱出して無事だった。参考：月刊JWings8,’14、7,’18、月刊航空ファン10,’14、8,’15

＜ＶＦＡ−２１３＞：アメリカ海軍第213戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはブラックライオンズ（Blacklions）。2006年、F-14飛行隊からF/A-18飛行隊に改編された。2010年、MUTHAを受賞。2016年5月26日1030頃、ノースカロライナ州オレゴン海峡東25マイルの大西洋上空で、空対空訓練を行っていたF/A-18F戦闘機２機が空中衝突して墜落した。乗員は全員脱出して無事だった。2018年3月14日1630頃、キーウエスト海軍航空基地に着陸進入中のF/A-18F戦闘機が墜落し、脱出したパイロット２名が死亡した（脱出して無事だった？）。参考：月刊JWings8,’14、3,’19、月刊航空ファン10,’14、1,’15、8,’16、6,’18

＜ＶＦＡ−３０３＞：アメリカ海軍第303戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはGolden Hawks。1984年1月1日、A-7B装備VA-303をベースに新編された。1985年10月19日、F/A-18A戦闘機の受領を開始。1994年12月31日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＦＡ−３０５＞：アメリカ海軍第305戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはLobos。1987年1月1日、A-7B装備VA-305からF/A-18A戦闘機に機種転換して新編された。1994年12月31日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＦＡＸ＞：アメリカ海軍・海兵隊がF-4/A-4/A-7の後継として計画した戦闘攻撃機で、海軍次期戦闘攻撃機の略。F-14とハイローミックスを構成する。グラマン社がF-14の廉価版F-14Xを提案したが、海軍は1974年5月10日に新型機を競争開発すると発表した。しかし議会からアメリカ空軍空戦戦闘機YF-16/YF-17から選択した方が経費削減になると指摘されたため、1974年8月に計画を中止し、海軍空戦戦闘機（NCAF）計画に切り換えてF/A-18を採用した。参考：月刊航空情報8,’12

＜ＶＦＢ＞：ジェネラル・ダイナミクス・ヨーロピアン・ランド・システムズ社の自走浮橋で、可変浮橋システムの略。ピアソン・エンジニアリングブリッジ・ランチング・メカニズム社製可変浮橋（長さ15m、MLC50）を中型装軌車両や装輪車両に搭載したものである。参考：月刊軍事研究12,’18

＜ＶＦＣ＞：アメリカ海軍の略号で、戦闘混成飛行隊（Fighter Squadron Composite）のこと。仮想敵機部隊である。参考：月刊JWings3,’18

＜ＶＦＣ−１２＞：アメリカ海軍第12戦闘混成飛行隊、ニックネームはFighting Omars（ファイティング・オマース）。1988年、VC-12から改称されてオシアナ基地で新編された。使用機はA-4マングースで、仮想敵機任務に就く。1993年からF/A-18A/Bへの改編を開始。2019年現在、戦術支援航空団隷下で、F/A-18A戦闘機４機、F/A-18Aプラス戦闘機３機、F/A-18C戦闘機３機、F/A-18D戦闘機３機を保有し、主に大西洋戦闘攻撃航空団所属F/A-18E/F戦闘機に対する仮想敵任務に就いている。2021年、F/A-18E/Fに機種改変した。参考：月刊航空ファン8,’15、11,’19、月刊JWings12,’22

＜ＶＦＣ−１３＞：アメリカ海軍第13戦闘混成飛行隊、ニックネームはSaints（セインツ）。大元は1973年に新編されたFC-13（第13艦隊混成隊）で、後にVC-13になり、1988年にVFC-13に改称されてミラマー基地で新編された。使用機はA-4マングースで、仮想敵機任務に就く。1993年からF/A-18A/Bへの改編を開始。1996年、ファロン基地に移駐ついでにF-5E/Fに機種改変した。その後F-5EをF-5Nに機種改変し、数が揃ったので2006年11月にキー・ウエスト分遣隊（Detachment Key West、Det.KW）をVFC-111として分離した。2019年現在、戦術支援航空団隷下で、F-5N戦闘機13機（仮想敵機）とF-5F戦闘機１機（訓練・用務飛行用）を保有し、主に仮想敵任務に就いている。参考：月刊JWings3,’18、月刊航空ファン8,’15、11,’19

＜ＶＦＣ−１１１＞：アメリカ海軍第111戦闘混成飛行隊、ニックネームはSundowners（サンダウナーズ。直訳では浮浪者だが、日本を墜とす者達の意）。2006年11月、VFC-13キー・ウエスト分遣隊（Det.KW）をベースにキー・ウエスト海軍航空基地で新編された。ニックネームはVF-111から取っている。2017年8月9日1238頃、キー・ウエスト海軍航空基地を離陸して訓練中のF-5N戦闘機が基地南西20海里の海上に墜落した。パイロットは脱出している。2018年1月8-22日、VMFAT-501のF-35B戦闘機と異機種間空対空戦闘訓練DACTを実施。2019年現在、戦術支援航空団隷下で、F-5N戦闘機15機（仮想敵機）とF-5F戦闘機１機（訓練・用務飛行用）を保有し、主に仮想敵任務に就いている。参考：月刊航空ファン11,’19、8,’15、11,’17、11,’19、月刊航空情報4,’18

＜ＶＦＤＲ＞：ヴァリアブル・フロー・ダクテッド・ラムロケットの略。ホウ素を主剤とする貧酸素固体推進剤を使用したダクト式ロケット・ラムジェットで、燃焼室の前にインターステージを置き、空気と燃料の流量を調節する。これによりラムジェットが増速して空気流量が増しても燃焼の加速を抑えられ、射程を延ばすことができる。参考：月刊軍事研究2,’05

＜ＶＦＰ＞：アメリカ海軍の略号で、海軍写真偵察飛行隊（Photographic Reconnaissance Squadron）のこと。参考：月刊JWings11,’17

＜ＶＦＰ−６３＞：アメリカ海軍第63写真偵察飛行隊、ニックネームはアイズ・オブ・ザ・フリート（Eyes of the Fleet）。1962年9月、CV-63キティホークに搭載されて西太平洋に展開。10月10日、CV-63キティホークに搭載されたまま横須賀基地に寄港した。1973年10月、Det.3がCVW-5の一員として厚木基地に配備された。使用機はRF-8Gである。1974年、Det.3がCVW-5の隷下を外れた。参考：月刊JWings11,’17、8,’21

＜ＶＦＲ＞：有視界飛行を参照。

＜ＶＦＷ＞：Pz.Sfl.�Wc（自走砲）を参照。

＜ＶＦＷ�U＞：パンター�T戦車（８．８ｃｍ高射砲搭載型）を参照。

＜ＶＦＷ６１４＞：ドイツ空軍軽輸送機兼要人輸送機。エンジンは双発で、主翼上面に付く。運用重量12トン。貨物3.63トンまたは兵員40名を搭載できる。参考：月刊軍事研究1,’98

＜ＶＦＷＬ＞：ドイツ陸軍の自走高射機関砲で、軽高射機関砲搭載装甲自走車の略。1942年9月2日に軽高射砲部門第４課がクルップ社に対し、ルクス偵察戦車の車体に3.7cm高射機関砲Flak36または４連装2cm高射機関砲Flak38を搭載した装甲自走高射機関砲（戦闘重量4.5トン）の開発を命じたのが始まりで、ルクスの開発が遅れたので1942年10月13日にVK16.02レオパルトの車体を流用することにし、3.7cm高射機関砲Flak36またはFlak43（この時は338V4機材という名称で開発中）または４連装2cm高射機関砲Flak38を搭載した25トン級の車両を設計した。しかしVK16.02レオパルトも開発中止になったため、1943年1月20日に�W号戦車の車体を流用することになり、エンジンはマイバッハHL100（400馬力）、トランスミッションはAK7-80を使用、戦闘重量25トンで最大速度40-45kmを出せ、3.7cm高射機関砲または5cm高射機関砲を搭載して地上目標も攻撃できるという要求が出された。クルップ社では1943年2月22日に概念図を提出し、3.7cm高射機関砲を牽引架台ごと搭載したタイプと、旋回式台座に5cm高射機関砲を搭載したタイプ（車体と固定式戦闘室は両者で同じ）を提案した。戦闘室は側面が８度または30度ほど開くようになっていて、操砲スペースを確保している。装甲厚は車体前面50mm、側後面30mm、上下面16mm、戦闘室全周10+10mm。1943年4月12日に5cm高射機関砲搭載型の試作車製作が決定し、ラインメタル社にも試作２号車が発注された。1943年5月10日にクルップ社が提出した基本仕様書の諸元は以下の通り。全長5.6m、全幅3.27m、全高2.83m。装甲厚は車体前面50mm、側面30mm、上面20mm、下面15mm、戦闘室側面20mm+20mm。エンジンはHL90、トランスミッションはSSG76、最大速度45km。主砲旋回角360度、俯仰角マイナス５度からプラス90度、装弾数132発。乗員８名。1943年7月にクルップ社エッセン工場が爆撃で破壊され、試作車の製作はグルソン工場に引き継がれたが、11月にエンジンを搭載したあたりで報告が途絶えており、完成したかどうかは不明。採用もされなかった。参考：月刊グランドパワー8,’10

＜ＶＧ１−５＞：ドイツの国民自動小銃。チューリンゲン州党管区指導者の命により1945年にグストロフ社が生産した。作動は遅延ブローバック式で、発射ガスを銃身と銃身カバーの間に導き、薬室圧力が低下するまで銃尾の作動を抑制するシステムが組み込まれている。全長885mm、重量4.62kg。口径7.92mm、装弾数30発。先行量産型数丁が完成したところで終戦となった。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＶＧ−３０シリーズ＞：フランスの軽戦闘機。1936年からアルスナル社が開発した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＶＧ−３０＞：1938年10月1日に初飛行した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

　＜ＶＧ−３３＞：1939年春に200機が発注されたが、10機程度が完成した段階でフランスがドイツに占領され、実戦使用はされなかった。全長8.65m、全幅10.81m、全備重量2660kg。エンジンはイスパノスイザ12Y31（860馬力）単発、最大速度558km、実用上昇限度11000m、航続距離1200km。固定武装は20mm機関砲１門、7.5mm機銃４丁。乗員１名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＶＧ７０＞：フランスのアルセナル社が1945年から開発した試作ジェット機で、設計したヴェルニスとゴルティエの頭文字を取ってVGの記号が付いた。ドイツから接収したユモ004エンジンを使用した単発機で、エアインテイクは胴体下面に開口している。主翼は高翼配置の後退翼。1948年6月23日に初飛行し、最大速度900kmを出したといわれる。参考：月刊JWings6,’14

＜ＶＧ９０＞：フランスのアルセナル社が開発した試作艦上戦闘機。VG70がベースで、エンジンをロールスロイス社製ニーン（のイスパノスイザ社ライセンス生産版）単発に換装し、エアインテイクを胴体両側に移設している。1949年9月27日に初号機が初飛行したが、1950年5月25日の飛行テスト時に主脚ドアが吹き飛んで墜落、パイロットが死亡した。1951年6月に２号機が初飛行したが、1952年2月に機体尾部が壊れて墜落、またもパイロットが死亡し、試験中止となった。参考：月刊JWings6,’14

＜ＶＧ１０２１８Ｈ＞：Sd.Kfz.250のトランスミッション。セミオートマチック式で、手動でシフトを選択し、クラッチを踏めば自動的にギアシフトされる。前進７段、後進３段。マイバッハ製。参考：月刊グランドパワー11,’98

＜ＶＧＡＳ＞：アメリカ海軍がDD21向けに開発していた垂直発射式60口径155mm連装砲で、Vertical Gun For Advanced Shipの略。自動装填装置を持ち、発射速度は最大毎分10-15発（２門で20-30発）、装弾数は各砲750発ずつ。発射されると砲弾がロケットで向きを変え、レーザー・ビーム・ライディングで目標に向かう。縦8.8m×横6.1m×高さ8.2mのスペース（甲板面積はMk41VLS64セル分と同等）があればシステムを埋め込むことが可能。ステルス性が高く、重心を低くでき、強力な冷却機構を艦内に設けることが可能だが、砲弾が向きを変える際に燃料を消費するので最大射程が海軍の要求する185kmに届かない、無誘導・偏向機構無しの通常砲弾を発射できないなど欠点があり、通常砲塔型の155mmAGSに負けた。参考：月刊世界の艦船10,’20、月刊軍事研究2,’14、6,’01、3,’98

＜ＶＧＤ１９３０＞：ソ連の小銃てき弾。ビビアン・ベシェールてき弾類似のものである。参考：手榴弾・迫撃砲

＜ＶＧＩ＞：VLS-GPS融合装置の略。スタンダードSM-3の発射位置をGPSにより把握し、Mk41VLS経由でミサイルに入力するシステムである。参考：月刊軍事研究6,’15

＜ＶＧ翼＞：可変後退翼を参照。

＜ＶＨ−１Ｎ＞：UH-1ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＶＨ−３Ａ＞：SH-3ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＶＨ−３Ｄ＞：SH-3ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＶＨ−３４＞：AS332海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＶＨ−３５＞：EC135海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＶＨ−３６＞：AS332海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＶＨ−５５＞：AS355海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＶＨ−６０Ａ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＶＨ−６０Ｎ＞：UH-60ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＶＨ−７１Ａ＞：EH-101海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜Ｖｈ９０Ｓ／３５ＳＩＡ＞：フィンランドの探照灯。スウェーデン製。直径0.9m。参考：月刊丸6,’01

＜ＶＨ−９２Ａ＞：S-92ヘリ・ファミリーを参照。

＜Ｖｈ１１０Ｓ／３７ＶＨＫ＞：フィンランドの国産探照灯。直径1.1m。参考：月刊丸6,’01

＜ＶＨ−１３９Ａ＞：AW139ヘリ海外ファミリーを参照。

＜Ｖｈ１５０Ｓ／３２ＳＩＡ＞：フィンランドの探照灯。スウェーデン製。直径1.5m。参考：月刊丸6,’01

＜Ｖｈ２１０Ｓ／ＳＴＲ＞：フィンランドの国産探照灯。直径2.1m。２軸４輪架台に搭載されており、牽引しての移動が可能である。参考：月刊丸6,’01

＜ＶＨＦ＞：超短波を参照。

＜ＶＨＦ４０００＞：自衛隊のTC-90用VHF無線機。シマヅプレシジョンインスツルメンツインクが受注している。参考：月刊軍事研究8,’10

＜ＶＨＦ車載型無線機＞：自衛隊の機器。アイコムまたはシステム情報企画製。参考：月刊軍事研究8,’10、8,’11

＜ＶＨＦ対空無線機＞：自衛隊の機器。バーテックススタンダードまたはあきらが受注している。参考：月刊軍事研究10,’10、12,’16

＜ＶＨＳ＞：超高硬度装甲を参照。

＜ＶＨＳ＞：クロアチアのアジェンシャ・アラン社が開発した突撃銃。外見はFAMASそっくりで、フレームをポリマーにしてある。ハンドガード下部にレールマウントがあり、ここに折り畳み式バイポッドが付く。バイポッドの脚を閉じるとバーティカルグリップになる。銃身長500mm、重量3kg。使用弾は5.56mm×45弾、発射速度毎分750発、装弾数30発。銃身長400mmのカービン型もある。クロアチア軍に採用され、2000丁を生産予定。参考：月刊軍事研究2,’10

＜ＶＨＳＳ＞：Very High Speed Sealift Trimaran（超高速輸送三胴船）の略。フィンランドのクヴァナ社（現エイカー・ソリューションズ社）とアメリカのKMM社（現エイカー・マリーン社）が発表した高速輸送船コンセプトである。船体は三胴船型で、排水量は5000-10000トンクラスであり、中央船体の艦首は海面に向かうほど突き出している形状をしており、波切り性能が良い。サイドハルにも推進器を備えていて、速力40-60ノットを目指している。参考：月刊軍事研究3,’11

＜ＶＨ甲鈑＞：VHはVickers Hardened（non-cemented）の略。無条約時代に建造することになった大和型戦艦は舷側装甲厚が410mmもあり、VC甲鈑で製造すると浸炭に膨大なコストと時間がかかること、熱処理の際に亀裂が生じやすいことなどから、製鋼部の大谷益次郎技師と佐々川清技術少将が新たに開発した非浸炭鋼である。製造法はVC甲鈑のそれから浸炭工程を除いたものだが、鍛錬効果を十分にするため世界最大の15000トン水圧機で鍛造を行い、分厚い鋼板を確実に表面硬化できるよう熱処理法を検討し、硬化処理の際に鋼板裏面に穴を開け、鋼板厚の70%の所まで熱電対を挿入し、これが730度に達したら炉から取り出すようにした。鋼の素材そのものは従来と変更しなかったため、400mm以上の極厚鋼板では白目が生じやすかったが、それ未満では強靱な鋼板を製造することが可能で、7.25インチ（184mm）厚のVH甲鈑は戦後のアメリカ軍のテストで世界最強であることが証明され、380mm厚のものはイギリス軍のテストで世界最強が証明された。参考：続・海軍製鋼技術物語、戦艦入門

＜ＶＩ−１００＞：Pe-2シリーズ（爆撃機）を参照。

＜Ｖｉｃ＞：イギリス空軍が採用していた３機編隊の戦闘単位。ドイツ空軍の２機ペア２組のシュバルム編隊に苦戦を強いられたため、バトル・オブ・ブリテン中期よりフィンガーフォー編隊に取って代わられた。参考：月刊航空ファン8,’96

＜ＶＩＤ＞：目視識別の略。参考：月刊航空ファン7,’19

＜ＶＩＦＦ＞：Vectoring In Forward Flightの略。ハリアーの機動の１つで、飛行中に推力偏向を行うものである。失速時の回復手段として使用される他、ドッグファイト時にも有用という。参考：月刊軍事研究12,’03

＜ＶＩＧＹ２０＞：サジェム社の電子光学センサー。カラー・モノクロTV、アイセーフ型レーザー測距器（繰り返し周波数3Hz/20Hz）、赤外線撮像装置（波長3-5ミクロン及び8-12ミクロン）を組み合わせてあり、目標捜索探知と主砲射撃管制に使用できる。ノルウェー海軍フリチョフ・ナンセン級フリゲート、ショルド級コルベットに搭載された。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ＶＩＧＹエンゲージ＞：サフラン社の電子光学センサーVIGY Engage。可視光カメラ、中波赤外線カメラ、レーザー測距器、安定化装置を統合したもので、目標捜索探知と艦砲射撃指揮機能を持つ。オーストラリア海軍アラフラ級外洋哨戒艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船12,'21

＜ＶＩＧＹオブザーバー＞：サジェム社の電子光学センサーVIGY Observer。可視光カメラ、赤外線カメラ、レーザー測距器、安定化装置を統合したもので、目標捜索探知が行える。センサー部重量20kg。参考：月刊軍事研究3,’13、月刊世界の艦船12,'21

＜ＶＩＰＡ−１＞：F27哨戒機に搭載可能なカメラポッド。先端にラムエアタービンの羽根が付いており、前方からAC/DC発電機（6000回転、5kW）収容部、フラッシュ２基、フィルター、パワーユニット、キャパシタ、492型カメラ（３フィートf2レンズまたは６フィートf2.8レンズ）、544型カメラ（３フィートf2レンズ）、ヒーター・ブロワーと並んでいる。参考：ザ・マーチ18号

＜ＶＩＲ−３２＞：自衛隊のVOR/ILS受信機。T-5に搭載された。極東貿易またはシマヅプレシジョンインスツルメンツインクが受注している。参考：月刊軍事研究9,’07、11,’09、8,’10

＜ＶＩＲＴＳＩＭ＞：レイセオン社のバーチャル近接戦闘訓練システム。3Dゴーグルとセンサーを使用して3Dバーチャル空間での訓練を行うもので、仮想空間の広さは5000フィート（1524m）、最大同時訓練人数８名。参考：月刊軍事研究6,’11

＜ＶＩＳＴＡ＞：NF-16D（試験機）またはX-62A（実験機）を参照。

＜ＶＩＳＴＡＲＳ＞：オットー・メララ社が開発中の偵察装置で、Vehicular Integrated Surveillance, Target Acquisition & Reconnaissance Systemの略。レーザー測距器、デジタルカメラ、第３世代赤外線暗視装置、コンピュータ２基、GPS、コンソール２基から構成され、１名がセンサーの作動、１名がデータ処理・送信を担当する。参考：月刊軍事研究9,’06

＜ＶＩＴ−１＞：ソ連の試作重攻撃機で、当初はTsKB-44と呼ばれた。機体は全金属製で、当時としては世界最高の装甲を誇った。低翼単葉双尾翼機で、内翼左右に37mm機関砲２門ずつと機首に20mm機関砲１門を搭載、後上方に7.62mm旋回機銃１丁を装備する。エンジンはM-103（950馬力）双発。２号機は航空戦闘用機SVBと呼ばれ、37mm機関砲の代わりに爆弾1000kgを搭載し、急降下爆撃を行えるものとして開発されたが、実際に製作はされていない。初号機は1937年に初飛行したが、離着陸性能が要求を満たせなかったこと、37mm機関砲の反動が大きすぎて斉射すると失速しかかることなどから、採用されなかった。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集

＜ＶＩＴ−２＞：ソ連の試作重攻撃機。VIT-1のエンジンをM-105（1050馬力）に強化したものである。性能はあまり改善せず、試作機も墜落してしまい、採用されなかった。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集、月刊丸6,’01

＜ＶＩＸＳ＞：アメリカ海軍のビデオ会議用ネットワークで、Video Information Exchange Systemの略。後にCANESに統合された。参考：月刊軍事研究2,’16

＜ＶＪ１０１Ｃ＞：西ドイツのメッサーシュミット、ハインケル、ベルコウが共同で設立したジョイントベンチャー、EWR（EntwicklungsringSud）が開発したリフトジェット・ティルトスラスト式VTOL機で、VJはVertikal Jager（垂直戦闘機）の略。1956年11月にF-104Gの後継機として要求が出され、1959年2月にVTOL能力が追加された。応募したのはフォッケウルフ、ハインケル、メッサーシュミット、ベルコウで、1959年2月にEWRを設立、12月に試作契約が締結された。胴体前後にホバリング用エンジン１基ずつがあり、翼端にもエンジンが２基ずつ付いていて、垂直離着陸時には翼端エンジンを回転させる。全長15.7m、全幅6.61m、全高4.1m。エンジンはロールス・ロイス製RB145ターボジェット（RC145？RB182？推力12.2kN）６基、最大速度マッハ1.04。1963年4月10日に試作初号機がホバリングに成功し、9月20日にホバリングから水平飛行への移行を行い、1964年7月29日にはアフターバーナー無しで超音速飛行を実施、VTOL機初の超音速機となった。1964年9月14日にロール・レート・ジャイロを逆に取り付けたことによる離陸時の事故（エンジントラブルともいわれる）で初号機が墜落し、1965年6月12日に初飛行した試作２号機がテストを引き継いだが、エンジン制御技術の開発に手間取ったのと、超音速飛行時の翼端エンジンの抗力が予想以上に高かったため、1968年（1971年？）に開発中止となった。試作２号機はミュンヘンのドイツ博物館に展示されている。参考：月刊JWings6,’10、8,'15、月刊軍事研究7,’11、世界の傑作機No.162

＜ＶＪＴＦ＞：高度即応統合任務部隊を参照。

＜ＶＫ＞：Vollkettennfahrzeuge（全装軌式車両）またはVersuchskonstruktion（実験用車両）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＶＫ−１＞：ソ連の遠心式ターボジェットエンジンで、VKはOKB-117のトップであるＶ・クリーモフの頭文字。OKB-117がロールスロイス社製ニーンの公開情報を入手して1947年春から開発し、直後にニーンの実物を輸入できたためこれの推力強化型に設計変更、1949年から45航空工場で生産した。推力26.5kN・2.74トン。MiG-15bis戦闘機やIl-28爆撃機に搭載された。参考：月刊JWings7,'20、月刊航空情報11,’09

＜ＶＫ１６．０１＞：�U号戦車Ｊ型を参照。

＜ＶＫ１６．０２＞：ドイツ国防軍の試作戦車。VK16.02(M)ベースの細部改良型で、5cmKwK39/1装備のダイムラー・ベンツ社製砲塔を搭載することにして1942年1月にMIAGに設計を依頼した。1942年6月4日にヒトラーに提示された基本図面では、車体長5.24m、全幅3.1m、重量26トン、�U号戦車Ｌ型とほぼ同じ大直径転輪片側５枚千鳥型配置の足回りと傾斜装甲を持つ戦車に仕上がっている。重量過大で一部の橋を渡れないという欠点があったため、小型化して重量を軽減した上で1942年9月から毎月150両を生産することになり、開発期間短縮のためSd.Kfz.234/2と同じ砲塔を装備することにした。レオパルトという名称も決まったが、重量軽減策として装甲を減らしたため、偵察車両と同程度の防御力しか無くなり、ヒトラーが1943年1月3日に開発中止を決めた。全長4.74m、全幅3.1m、全高2.6m、重量21.9トン。武装は5cmKwK39/1（50発）１門と同軸7.92mm機銃MG34（2400発）１丁で、俯仰角マイナス10度からプラス20度、砲塔旋回は手動式。装甲厚は車体前面50mm52度、側面30mm90度、後面30mm33度、底面16-25mm０度、上部構造物前面50mm40度、側面30mm43度、後面30mm33度、上面16mm０度、砲塔前面50mm70度、側後面30mm60度、上面16mm０度。防楯はザウコップ式。エンジンはマイバッハ製HL157P水冷ガソリン（550馬力）、トランスミッションはマイバッハ製OG55 11 77（前進８速・後進１速）、巡航速度45km（路上）／30km（路外）、最大速度60km（路上）、航続距離500km（路上）／300km（路外）。無線機はFuG2またはFuG5で、指揮官車はFuG8も搭載する。乗員４名（車長、操縦手、砲手、装填手兼無線手）。参考：月刊グランドパワー8,’10、ジャーマンタンクス、月刊PANZER9,’05

＜ＶＫ１６．０２（Ｍ）＞：ドイツ国防軍の試作戦車。VK16.01重装甲歩兵戦車の派生型で、MAN社が５両の試作命令を受け、1941年11月末に設計が完了した。車体前側面には傾斜装甲を取り入れており、装甲厚は車体前面上部80mm35度、下部80mm55度、側面上部60mm40度、下部60mm90度、後面50mm60度、上下面20mmである。改良型のVK16.02の方は開発中止になったが、発展型のVK30シリーズは�X号戦車になった。参考：月刊グランドパワー8,’10

＜ＶＫ２０シリーズ＞：ドイツ兵器局第６課が�V号戦車・�W号戦車の後継として1938年から計画した戦車で、20トン級全装軌式車両の意。最初の案としてVK20.01（VK20の01番目の意）がダイムラー・ベンツ社、クルップ社、MAN社で検討された。その後の協議で車体と砲塔を別会社が担当することになり、サスペンションをトーションバー式にして大直径転輪により上部転輪を省略、新開発の機関系（セミオートマチック・トランスミッション含む）を採用することも決まり、VK20.02、VK23.01、VK24.01と開発が進められている。1941年12月17日に開かれた兵器局第６課とクルップ社の会議で、兵器局第６課側は既に設計が進んでおり製作も容易なVK24.01の開発を推したが、クルップ社は強力な火器と分厚い装甲を備える30トン級戦車の新開発を主張、T-34/76に対抗するには後者を選択するしかなく、30トン級戦車VK30の開発に移った。参考：月刊グランドパワー12,'14別冊、8,’10

　＜ＶＫ２０．０１（�V）＞：ダイムラー・ベンツ社バージョンで、�V号戦車の後継として独自に開発し、1938年12月18日に案が作成された。サスペンションはドイツ戦車初のトーションバー式である。エンジンはHL116（300馬力）。ドイツ兵器局のVK20開発計画を受け、VK20.01(D)に進んだ。参考：月刊グランドパワー12,'14別冊、8,’10

　＜ＶＫ２０．０１（�W）＞：クルップ社バージョンで、�W号戦車の後継として1939年9月15日に行われたドイツ兵器局第６課との会議で基本仕様が決定した。下部転輪は片側６枚で千鳥型配置、サスペンションはリーフ・スプリング式。車体幅2.9-2.95m、戦闘重量20トン。エンジンはマイバッハ社製HL116（300馬力）、最大速度42km。10月28日の会議で、下部転輪径は630mm、履帯はKgs61/400/120と決まった。11月にVK20.01(BW)に名称変更され、トランスミッションがZF社製SSG76に決定した。12月にB.W.40という名前になり、前面装甲厚を30mmから50mmに強化することになった。1940年4月1日、軟鋼製試作車体１両と装甲板製試作車体２両の契約が締結された。1941年末に試作車が完成する予定だったが、1940年5月に兵器局第６課から計画見直しを告げられ、VK20.01(K)に進んだ。参考：月刊グランドパワー12,'14別冊

　＜ＶＫ２０．０１（Ｄ）＞：1939年10月にドイツ兵器局第６課が車両標準化設計を取り入れるよう要求したため、ダイムラー・ベンツ社がVK20.01(�V)を破棄して新たに設計したもので、当初はGKBという名称にして1939年11月15日に原案を作成した。�V号戦車のトーションバー式サスペンションは車内容積を喰う、ショック・アブソーバーが無い、急停止時の車体振動がなかなか収まらず射撃までに時間がかかる、交換が面倒といった欠点が指摘されていたため、リーフ・スプリング式に変更した。転輪は上部転輪を廃した千鳥型配置とし、直径は680mmの予定だったが、試験車両は700mmを使用している。履帯はKgs62/440/120である。重量22.25トン。エンジンはダイムラー・ベンツ社製MB809ディーゼル（12気筒、350馬力）。トランスミッションはプラガ社とCKD社で開発中のウィルソン変速機を採用する予定で、失敗した場合にはZF社製SSG77を使うことにした。最大速度50km。1941年3月21日に試験車台での走行試験を開始したが、東部戦線の戦況を鑑みて能力不足と判断されて年末までに計画中止となり、より強力な戦車の開発に移った。参考：月刊グランドパワー12,'14別冊、8,’10

　＜ＶＫ２０．０１（Ｋ）＞：1940年5月に出されたドイツ兵器局第６課の新要求に基づき、クルップ社がVK20.01（�W）を中止して新たに開発したもの。主砲は42口径5cm戦車砲で、装甲厚は車体前面50mm・側後面30mm。戦闘重量21.5トン。エンジンはHL115またはHL116、最大速度56km。下部転輪は片側６組、サスペンションはリーフ・スプリング式、履帯はKgs62/450/120。10月24日に３両が発注され、11月12日に先行量産型Ｏシリーズ12両も発注された。1941年4月18日、主砲を60口径5cm戦車砲に換装することになり、VK20.02(K)に名称変更された。7月、装甲を強化すると共に、機関系を変更してトーションバー式サスペンションを装備したタイプも開発することになり、重量が増えたためVK23.01（Ｋ）に名称変更された。参考：月刊グランドパワー8,’10、12,'14別冊

　＜ＶＫ２０．０２（Ｋ）＞：VK20.01(K)に60口径5cm戦車砲を搭載したもの。戦闘重量23トン。VK20.02(M)との共通化を狙い、下部転輪を千鳥型配置６枚に変更し、履帯はKgs63/474/110とした。先行量産型の発注数は６両に減っている。30トン級戦車を開発することになり、1941年12月末に開発中止となった。参考：月刊グランドパワー8,’10、12,’14別冊

　＜ＶＫ２０．０１（Ｍ）＞：MAN社バージョンで、1940年初めから開発され、10月10日に設計案が纏められた。下部転輪は千鳥型配置で、サスペンションは最前部と最後部がコイルスプリング、その他がトーションバーである。ドイツ兵器局第６課に承認され、VK20.02(M)に進んだ。参考：月刊グランドパワー12,'14別冊、8,’10

　＜ＶＫ２０．０２（Ｍ）＞：VK20.01(M)の改良型で、1941年2月に案が纏まった。装甲厚は車体前面50mm、側後面40mm、上底面14.5mmで、1941年11月25日には傾斜装甲を取り入れることになり、前面55度、側面40度、後面30度の傾斜が与えられた。下部転輪は直径880mm片側６組、サスペンションはトーションバー、履帯はKgs63/474/100（Kgs63/474/120？）。エンジンはマイバッハ社製HL90、トランスミッションはZF社製SMG91、操向装置は三重半径式。試作車３両と先行生産車（Ｏシリーズ）12両が発注されたが、試作車完成前に計画中止となり、VK24.01(M)に進んだ。参考：月刊グランドパワー12,'14別冊、8,’10

＜ＶＫ２３．０１（Ｋ）＞：VK20.01(K)の装甲強化型で、重量増に伴い名称変更したものである。VK20.02(M)との共通化を狙い、下部転輪を直径880mmの千鳥型配置片側６枚に変更し、履帯はKgs63/474/110（Kgs63/474/120？）とした。エンジンはHL90、トランスミッションは電磁クラッチ付EVP70。1941年7月に軟鋼製試験車台３両と先行量産型Ｏシリーズ６両の製作が決まり、1942年10月に引き渡される予定だったが、30トンクラスの戦車を開発することになり、開発中止になった。参考：月刊グランドパワー8,’10、12,'14別冊

＜ＶＫ２４．０１（Ｍ）＞：VK20.02(M)の改良型で、詳細不明だが、多分装甲強化などで重量が24トンに増えていると思われる。30トン級戦車を開発することになったため、計画は中止された。参考：月刊グランドパワー12,'14別冊

＜ＶＫ２８．０１＞：ドイツ陸軍グデーリアン将軍が1943年6月に要求した28トン級の多目的戦車で、対空、軽自走砲、軽駆逐戦車、砲兵観測、偵察などに使用できる。これを受けて兵器局第６課がクルップ社に開発を命じ、クルップ社はアルグス社製12LD330H空冷12気筒ガソリン（550馬力）にオルヴァー55 11 17トランスミッションを組み合わせ、片側６枚の下部転輪、幅600mmの履帯、前方配置の起動輪を持つ車両を設計した。7月16日には４連装2cm機関砲Flak38をオープントップに搭載する案が出されている。諸元は以下の通り。全長5.68m、全幅3.22m（スカート含む）、全高3.21m。装甲厚は前面上部50mm35度、下部50mm45度、側面上部30mm30度、下部30mm90度、後面30mm10度、上面20mm、底面前方20mm、後方16mm、防楯前面20mm、側面20mm。乗員５名。生産開始予定が1945年4月になってしまい、1943年10月に開発中止となった。参考：月刊グランドパワー8,’10

＜ＶＫ３０シリーズ＞：ドイツ陸軍計画戦車。1941年11月に設立された特別戦車委員会（兵器局第６課などの軍人と、戦車関係民間会社の博士などからなる）が東部戦線でT-34戦車やKV-1戦車を視察した結果、20トン級戦車VK20では完全に能力不足であることが判明したため、火力・防御力・機動力を全て強化した30トン級戦車として代わりに計画したのがVK30で、ダイムラー・ベンツ社にVK30.01(D)、MAN社にVK30.02(M)として設計させた。また、VK45.01(H)用70口径75mm戦車砲塔を開発していたラインメタル社にも同じ砲を装備するVK30用砲塔を開発するよう命じている。1942年1月23日に両社のモックアップ比較試験が行われ、ヒトラーが5月までの試作車完成を下命。3月3日の会議でヒトラーがVK30.01(D)を採用したが、ディーゼルエンジンが完成するか保証が無い、砲塔が独自設計で量産化が遅れる、砲塔リング径が小さくラインメタル社製砲塔を代替として載せることもできないといった欠点があり、5月1日にVK30.02(M)が採用されて�X号戦車に進んだ。参考：月刊グランドパワー12,'14別冊

＜ＶＫ３０．０１（Ｄ）＞：ダイムラー・ベンツ社試作案。形状はT-34戦車に類似しており、エンジンもディーゼル、起動輪は後部にある。サスペンションはコイルスプリング式。砲塔が車体前端部にあるため、操縦手用ハッチは車体側面に設けた。MAN社のVK30.02(M)が採用されたため、こちらは没になった。参考：ジャーマンタンクス、月刊グランドパワー12,'14別冊

＜ＶＫ３０．０２（Ｍ）＞：MAN社試作案。車体重量は32.5トンを予定したが、1942年1月22日の兵器局第６課技術士官との会議で36トンに増やされている。起動輪は前方にあり、サスペンションはトーションバー式。採用されて�X号戦車に進んだ。参考：月刊グランドパワー12,'14別冊

＜ＶＫ３０．０１（Ｈ）＞：ヘンシェル社の試作戦車。DW2に次ぐもので、ドイツ戦車として初めて千鳥式転輪を採用し、24口径75mm砲を搭載した油圧旋回砲塔を装備する。全長5.81m、全幅3.16m、全高1.85m、重量32トン。主砲は7.5cmKwK L/24または10.5cmKwK L/28、照準器はTZF9。副武装は7.92mm機銃MG34が２丁。装甲厚は車体前面50mm13.5度、側面30mm０度、後面50mm5.5度、底面20mm90度、上部構造物前面50mm10度、側面30mm０度、後面50mm０度、上面25mm、砲塔前面50mm、側面30mm。エンジンはマイバッハ製HL116、トランスミッションは前進６速・後進１速、最大速度25km。乗員５名。1941年に２両が完成した。砲塔は12基製作されたため、余ったもののうち６基は固定陣地に転用されている。参考：ジャーマンタンクス、月刊丸10,’97

＜ＶＫ３０．０１（Ｈ）ファミリー＞

　＜１２．８ｃｍ自走砲架＞：12.8cm自走砲架を参照。

＜ＶＫ４５．０１シリーズ＞：ドイツ国防軍試作戦車。1941年5月26日に開発を決定した45トン級重戦車で、�Y号戦車の大元である。主砲は8.8cmFlak18を戦車砲に改造したKwK36を予定した。参考：月刊丸10,’97

　＜ＶＫ４５．０１（Ｐ）＞：ポルシェ社版、別名ポルシェ・ティーガー。機関系は機械式トランスミッションの要らないガソリン・エレクトリック方式で、車体後部の機関室は、ポルシェ・タイプ101空冷ガソリンエンジン（320馬力）２基とジーメンス社製電動モーター２基を収容するために大きくなり、砲塔を前寄りに搭載したため、車体上面に操縦手・無線手用ハッチが置けなくなり、車体側面に円形ハッチを設けた。1942年3月に�Y号戦車としての採用が決定して100両の生産が発注され、4月に試作車が完成。しかし走行試験の結果、駆動系の不調及びモーター用の銅の節約からVK45.01(H)の方を採用することになり、生産車体は後にフェルディナンドに改造された。全長9.54m、全幅3.38m、全高2.9m、重量57トン。主砲は8.8cmKwK36 L/56、俯仰角マイナス９度からプラス18度、照準器はTZF9b。副武装は同軸7.92mm機銃MG34が１丁と、ボールマウント式7.92mm機銃MG34が１丁。装甲はクルップ製PP793・PP7182鋼板で、装甲厚は車体前面100mm35度、側面60mm０度、後面80mm０度、底面20mm90度、上部構造物前面100mm12度、側面80mm０度、上面20mm90度、砲塔前面100mm８度、側面80mm０度、後面80mm０度、上面25mm81-90度、防楯100-110mm０度。最大速度35km、航続距離105km。無線機はFuG5。乗員５名。参考：ジャーマンタンクス、月刊丸10,’97、4,’07、月刊PANZER6,’05、10,’05、月刊軍事研究3,’08、11,’13

　＜ＶＫ４５．０１（Ｈ）＞：ヘンシェル社版。VK3601(H)の車体を大型化し、エンジンをマイバッハ製HL210P45（650馬力）に強化、砲塔をVK45.01(P)用の小改良型とした。装甲板はC74及びC81鋼板を使用している。�Y号戦車として採用された。参考：月刊丸10,’97、4,’07

＜ＶＫ４５．０１ファミリー＞

　＜ラム・ティーガー＞：市街戦向け。1943年1月にヒトラーが提案した。VK45.01(P)の車体上に亀甲状の戦闘室を設け、家屋に突入して敵兵ごと叩き潰すものだったらしい。生産されなかった。参考：月刊PANZER10,’04

＜ＶＫ４５．０２（Ｐ）＞：ドイツ国防軍試作重戦車。主砲は8.8cm戦車砲KwK43で、1942年1月からポルシェ社が開発し、タイプ101強化型、タイプ180、VK45.01(P2)を経て1942年3月23日にこの名称になった。当初はVK45.01(P)の砲塔だけKwK43用に変更する予定だったが、傾斜装甲を取り入れて防御力を強化することになり、設計を一新している。駆動系はVK45.01(P)と同じタイプ101/3ガソリン２基＋電動モーターのハイブリッドで、車体は前方から操縦室、機関室、戦闘室という配置である。戦闘重量45トン。装甲厚は車体前面上下部80mm55度、側面80mm30度、後面上部80mm60度、下部80mm25度、上面25mm乃至40mm、底部前方40mm、後方25mm。最大速度45km。設計完了前の1942年2月に100両が発注され、4月に100両が追加されたが、駆動系に不安が残り、11月3日に全てキャンセルされた。1943年1月に砲塔３基と車体３両が発注され、2月に全て完成したようだが、その後はスクラップになったらしい。参考：月刊グランドパワー8,’10、月刊PANZER6,’05、10,’05、月刊丸10,’97

＜ＶＫ４５．０３（Ｈ）＞：ドイツ国防軍試作重戦車。ヘンシェル社が1942年11月から開発した。主砲は8.8cm戦車砲KwK43で、最初はティーガーH3としてパンター�Uと部品を共用化して製作する筈だったが、パンター�Uがキャンセルされたので、改称して新規開発している。ティーガーＢとして採用された。参考：月刊グランドパワー8,’10

＜ＶＫ６５．０１＞：ドイツ国防軍試作重戦車。1939年1月19日のドイツ兵器局第６課の会議で開発が公表され、ヘンシェル社に発注された。�W号戦車を大型にしたような外見で、24口径または40口径の7.5cm砲か、20口径の10.5cm砲を搭載し、80mmの車体前面装甲（生産型は100mm）を持ち、マイバッハ製HL224エンジンにより時速20kmを出す予定だった。下部転輪はゴム縁付き９枚の千鳥配置で、サスペンションはトーションバー式、履帯幅は800mmもある。6月末には主砲が24口径7.5cm砲に決定、ペリスコープ７基を持つ全周旋回式車長用キューポラも搭載することになった。全長7m、全幅3.2m、全高2.92m、重量65トン。副武装は7.92mm機銃MG34が２丁（同軸と車体小銃塔）。エンジンはマイバッハ製HL224（600馬力）、トランスミッションは前進５速・後進１速、最大速度20km。乗員５名。1939年9月1日に先行量産型Ｏシリーズの生産が決まり、1940年2月と3月に３両ずつが発注され、1941年に車体が１両分作られたが、黄作戦で30トン以上の戦車が橋を渡れなかったため本車両は重すぎると判断され、開発が中止された。車体は1942年末にドイツ兵器局第６課からスクラップ指令が出されている。参考：月刊グランドパワー8,’10、ジャーマンタンクス、月刊PANZER10,’05

＜ＶＫ７０．０１＞：ドイツ国防軍70トン級試作重戦車。1941年11月1日に開発が決定し、クルップ社が1942年1月21日に設計案を提出、1943年1月までに生産を開始するよう指示が出され、VK45.01(H)の機関系を流用して開発ペースを速めることになった。主砲は70口径10.5cm砲（装甲貫徹力は30度傾斜装甲板に対し射距離100mで160mm）。装甲厚は当初車体前面140mm、側面100mmだったが、前面100mm、側面80mmに減らされている。エンジンはダイムラー・ベンツ社製魚雷艇用（1000馬力）を搭載して最大速度43.6kmを出す予定だったが、マイバッハ製HL230（800馬力）に変更された。乗員は車体の２名と砲塔の３名。試作車無しで生産に移ることになり、1942年4月にはローヴェ（ライオン）というニックネームが付けられ、更に設計変更が加えられて５種類以上の案が検討されたが、ヒトラーの命令で1942年7月20日に開発中止となった。参考：月刊グランドパワー8,’10

＜ＶＫ３０２＞：ドイツ国防軍全装軌式弾薬補給車。車体前部にトランスミッション、中央に並列複座の操縦室、後部中央にエンジン、両側面に弾薬格納庫がある。下部転輪は片側４枚、起動輪は前方、誘導輪は後方にあり、上部転輪は無い。全長3.57m、全幅1.83m、全高1.44m、重量3.5トン。装甲厚は車体前面14.5mm15度、側面10mm０度、後面10mm０度、底面8mm90度、上部構造物前面14.5mm20度、側面10mm０度、後面10mm40度、上面8mm。エンジンはボルグヴァルド6M RTBV（49馬力）、トランスミッションは前進１速・後進１速、最大速度30km、航続距離150km。乗員２名。1937年9月に発注され、当初は120両以上を生産する予定だったが、1941年10月から1942年2月に28両のみ生産された。参考：ジャーマンタンクス

＜ＶＫ３０２ファミリー＞

　＜５ｃｍＰａＫ３８搭載型＞：対戦車自走砲型。弾薬格納庫を外して機関室上面に5cmPaK38を搭載している。砲の前側面は防楯で覆い、中に砲要員２名が位置した。車体後部には駐鋤があり、砲弾は助手席の位置に収容する。1940年7月に発注され、1941年8月に２両が試作されて実戦部隊でテストされたが、対戦車砲が時代遅れになったため、生産されなかった。参考：ジャーマンタンクス、月刊戦車マガジン6,’89

　＜１０．５ｃｍ無反動砲搭載型＞：自走無反動砲型。車体後部にラインメタル社製10.5cmLG2.540無反動砲塔を搭載している。旋回角は左右40度ずつ、俯仰角はマイナス10度からプラス20度。1940年7月に発注されたが、モックアップのみ完成した。参考：ジャーマンタンクス、月刊戦車マガジン6,’89

＜ＶＫ５４０�V＞：軽雪上車を参照。

＜ＶＫ６０１＞：�T号戦車Ｃ型を参照。

＜ＶＫ９０１＞：�U号戦車Ｇ型または装甲自走砲架1c型PaK38搭載�U号戦車を参照。

＜ＶＫ９０３＞：�U号戦車Ｈ型を参照。

＜ＶＫ１３０１＞：�U号戦車Ｍ型を参照。

＜ＶＫ１３０３＞：�U号戦車Ｌ型を参照。

＜ＶＫ１８０１＞：�T号戦車Ｆ型を参照。

＜ＶＫ３００１（Ｐ）＞：ドイツ国防軍試作30トン級戦車。�W号戦車の後継としてポルシェ社が設計した。ポルシェ・タイプ100空冷エンジン２基を発電機に繋いで電力を発生させ、電動モーター２基を駆動するというガソリン・電気駆動方式を採用している。下部転輪は片側６枚、上部転輪は片側２個。サスペンションはトーションバー縦置き式で、車外装着式を採用して車内スペースを確保した。全長6.58m、全幅3.8m、全高3.05m、重量30トン。主砲は28口径7.5cm戦車砲または28口径10.5cm戦車砲で、俯仰角はマイナス10度からプラス20度。副武装は7.92mm機銃MG34が１丁。装甲厚は車体前面75mm20度または45度、側面60mm０度、後面40mm31.5度または０度、底面26mm90度、上部構造物前面75mm15度、側面60mm０度、上面26mm90度、砲塔前面80mm21.5度、側面60mm０度、後面60mm０度、上面40mm10度または15度。最大速度60km。無線機はFuG5。乗員５名。1941年末に車体のみ２両分が完成したが、駆動系のトラブルが多く、試験が途中で中止され、VK45.01(P)に引き継がれた。参考：ジャーマンタンクス、月刊PANZER10,’05、月刊丸10,’97、月刊軍事研究11,’13

＜ＶＫ３６０１（Ｈ）＞：ドイツ国防軍試作36トン級戦車。ヘンシェル社がVK30.01(H)に次いで開発した。7.5cm口径漸減砲を搭載する予定だったが、主砲弾の材料であるタングステンの在庫が底をついたため、試作車６両のみで開発が打ち切られた。全長6.05m、全幅3.14m、全高2.7m、重量40トン。主砲は7.5cm口径漸減砲、副武装は7.92mm機銃MG34が２丁。装甲厚は車体前面下部100mm23度、上部60mm60度、側面60mm60度、後面80mm０度、底面26mm90度、上部構造物前面100mm８度、側面60mm０度、後面60mm０度、上面26mm90度、砲塔前面100mm10度、側面80mm０度、後面80mm０度、上面26mm90度、防楯100mm０度。エンジンはマイバッハ製HL174、トランスミッションは前進８速・後進４速、最大速度40km。無線機はFuG5。乗員５名。車体は戦車回収車や牽引車として使用され、砲塔は固定陣地に転用された。参考：ジャーマンタンクス、月刊PANZER6,’05、月刊丸10,’97

＜ＶＫＣ−１３５Ａ＞：KC-135ファミリー（要人輸送機）を参照。

＜ＶＫＳ＞：ロシア宇宙軍またはロシア航空宇宙軍を参照。

＜ＶＬＡ＞：アスロック・シリーズ（対潜ロケット）を参照。

＜ＶＬＡＰ弾＞：高初速長距離砲弾の略。

＜ＶＬＡＰ弾（デネル社）＞：南アフリカのデネル社が開発した155mm高初速長距離砲弾。ベースブリード及びロケット補助（弾道頂点付近で点火）により長射程を得ている。最大射程39km（39口径砲）／50km（45口径砲）／52.5km（52口径砲）。インドなどに引き渡される予定。参考：月刊軍事研究10,’06、3,’00、7,’97

＜ＶＬＣＤＷ＞：BLU-129/B（貫徹爆弾）を参照。

＜ＶＬＦ＞：超長波を参照。

＜ＶＬＦ送信局＞：超長波送信局を参照。

＜ＶＬＦ用試験器＞：自衛隊の機器。電気興業製。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＶＬＪ＞：ビジネス・ジェット機の最小クラスで、Very Light Jetの略。４席クラスの小型ビジネス・ジェットで、従来はレシプロ機やターボプロップ機といったプロペラ機の独壇場だったが、21世紀に入って小型安価なターボファンエンジンの登場や複合材技術の発達で、ジェット機が進出した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＶＬ　ＪＳＭ＞：JSMファミリー（ミサイル）を参照。

＜ＶＬ　ＭＩＣＡ＞：MICAシリーズ（対空ミサイル）を参照。

＜ＶＬ　ＭＩＣＡナヴァル＞：MICAシリーズ（対空ミサイル）を参照。

＜ＶＬＯ＞：超低観測性の略。構造体全体に高度の対レーダー・ステルスを施していることを示す。形状や素材などに制約が多いため、運用柔軟性に欠けるのが欠点。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＶＬＲ＞：B-29シリーズ（爆撃機）またはB-32（爆撃機）を参照。

＜ＶＬＲＡ＞：フランスのアクマット社が開発した長距離偵察装甲車。参考：月刊グランドパワー9,’04

＜ＶＬＲＢ＞：フランスのアクマット社が開発した偵察・連絡用装甲車。VLRAの車体がベースで、車体上にリモコン式発煙弾発射機付き銃塔を搭載する。エンジンはカミンズ・ターボ・インタークーラー・ユーロ３ディーゼル（167馬力）、最大速度106km、航続距離800km。ユーロサトリ2002で発表され、イギリス陸軍に提案された。参考：月刊軍事研究2,’03、月刊グランドパワー9,’04

＜ＶＬＳ＞：Vertical Launch System（垂直発射システム）の略。ミサイル弾庫とランチャーを一体化して垂直にセットしたもので、リアクションタイムが短縮できる、ランチャーの残存性が高い、装弾数が多い、多種多様なミサイルを同じランチャーで扱える、死角が無い、給弾機構が要らないので安価で信頼性が高いといったメリットがある。参考：月刊JWings2,’00、月刊世界の艦船3,’92増刊、月刊軍事研究6,’93別冊

＜ＶＬＳ−ＧＰＳ融合装置＞：VGIを参照。

＜ＶＬＳＭＳ＞：垂直発射散布地雷システムの略。シールダー（車両発射地雷撒布システム）を参照。

＜ＶＬＷＩＲ＞：超長波長赤外線の略。赤外線を参照。

＜ＶＬＷＴ＞：アメリカ海軍がコンパクト即時攻撃兵器CRAW（Compact Rapid Attack Weapon）計画で開発予定の短魚雷Very Light Weight Torpedo。航空機、水上艦、潜水艦から発射され、潜水艦だけでなく魚雷にも対抗できる。ベースは水上艦魚雷防御計画用ATT対魚雷用魚雷で、小型軽量なので装弾数の増加や小型艦（無人プラットフォーム含む）への搭載が可能である。全長2.15m、重量99.8kg。一液式燃料を使用する。誘導はアクティブ・パッシブ音響。2021年半ばにRFPを発出して本格開発に入り、2024年頃から量産する予定。参考：月刊世界の艦船7,’21

＜ＶＭ−２ＡＧ＞：VM-A（原子炉）を参照。

＜ＶＭ３＞：KADDBが開発中の120mm迫撃砲。中国のW86迫撃砲を後装式にして全周旋回ターレットに積んでおり、車載して自走迫撃砲として運用する。重量1.5トン。仰角40-85度、最大射程7700m。発射速度毎分12発。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＶＭ−４ＡＭ＞：OK-300（原子炉）を参照。

＜ＶＭ−４ＡＭ−１＞：OK-350（原子炉）を参照。

＜ＶＭ−５＞：OK650/OK-700A（原子炉）を参照。

＜ＶＭ−１１ＳＫＧＫ＞：OK650/OK-700A（原子炉）を参照。

＜ＶＭ−１６ＳＫＧＫ＞：KH-3（原子炉）を参照。

＜ＶＭ４０＞：GWS25Mod2（艦対空ミサイル）を参照。

＜ＶＭＡ＞：アメリカ海兵隊の略号で、海兵攻撃飛行隊（Marine Attack Squadron）のこと。A-4やAV-8Bといった昼間攻撃機を装備する。AV-8Bの定数は14機。参考：月刊JWings5,’08、月刊軍事研究8,’10

＜ＶＭ−Ａ＞：ソ連の潜水艦用加圧水型原子炉、別名VM-2AG。1952年8月から開発された。U(ALSi)3核燃料（U235が21%）製の核燃料棒180本（U235重量40kg）を使用し、出力17MW。627型攻撃原潜シリーズ、658型戦略原潜シリーズ、701型戦略原潜、659型／675型巡航ミサイル原潜シリーズに搭載された。蒸気発生器の信頼性が低く、整備から平均600時間を経過すると蒸気漏れを多発、しばしば２次冷却水に１次冷却水が混入して放射能漏れを起こし、急性放射線症による死者も出している。このため、キューバ危機では周辺海域に原潜を展開することができなかった。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊世界の艦船10,’23

＜ＶＭＡ−１２１＞：アメリカ海兵隊第121海兵攻撃飛行隊、ニックネームはHeavy Haulers、後にWolf Raiders、A-4攻撃機配備後はGreen Knights。元はVMF-121で、1951年5月15日に改編されてカリフォルニア州エルトロ基地に移駐、AD-2スカイレイダーを配備した。10月19日、CVE-86シトコー・ベイに搭載されて浦項港に入港、平沢基地に展開した。1953年10月、エルトロ基地に戻ってF9F-8に機種転換し、戦術核運用部隊となった。1958年、A4Dスカイホークに機種転換した。1961年、A4D-2Nに機種転換した。ベトナム戦争勃発でA-4Eを装備して南ベトナムのチュライ基地に展開。1969年2月14日、A-6Aに機種転換してVMA(AW)-121に改編された。参考：月刊航空ファン4,’17

＜ＶＭＡ−２１１＞：アメリカ海兵隊第211海兵攻撃飛行隊、ニックネームはウェーク・アイランド・アヴェンジャーズ（Wake Island Avengers）。2016年5月6日、AV-8Bハリアーのラストフライトを行った。5月9日、F-35Bの配備を開始。6月30日、VMFA-211に改編された。参考：月刊JWings10,'15、9,’16、月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン9,’16

＜ＶＭＡ−２１４＞：アメリカ海兵隊第214海兵攻撃飛行隊、ニックネームはブラックシープ（Blacksheep）。1992年6月29日、アイオワ州ダベンポートで前日に開催されたエアショーに参加し、ユマ海兵航空基地に帰投しようとしたAV-8B攻撃機１機が離陸直後に墜落、乗員１名が死亡した。2016年6月16日、岩国基地第12海兵航空群へのUDP配備を終えてAV-8B攻撃機６機で帰国し、第13海兵航空群に配備された。使用機はAV-8B/-8Bプラス。2017年1月27-28日、AV-8Bプラス６機で岩国に到着し、第12海兵航空群にUDP配備された。2022年3月25日、F-35Bに機種改変してVMFA-214に改編された。参考：月刊航空ファン3,’13、11,’92、9,’16、2,’17、4,’17、月刊JWings10,'15、6,’22

＜ＶＭＡ−２２３＞：アメリカ海兵隊第223海兵攻撃飛行隊、ニックネームはブルドッグス（Bulldogs）。1992年7月27日から8月7日、コープ・ノース92-4に参加。2016年現在、第14海兵航空群隷下で、AV-8B/-8Bプラスを装備する。3月8日1306頃、LHD-3キアサージのVMM-162(Rein)に派遣されてアラビア海に展開していたAV-8Bが、離陸時のエンジントラブルで墜落した。乗員は脱出している。2023会計年度にF-35Bを装備してVMFA-223に改編される予定。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン11,’92、6,’16、2,’17

＜ＶＭＡ−２３１＞：アメリカ海兵隊第231海兵攻撃飛行隊、ニックネームはエース・オブ・スペーズ（Ace of Spades）。2014年11月から2015年5月、岩国基地に分遣隊を派遣。2016年現在、第14海兵航空群隷下で、AV-8B/-8Bプラスを装備する。2018年4月3日1400頃、ジブチ共和国ジブチ国際空港を離陸したAV-8Bが墜落した。パイロットは脱出して無事だった。2026会計年度にF-35Bを装備してVMFA-231に改編される予定。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊JWings3,’15、月刊航空ファン2,’17、6,’18

＜ＶＭＡ−３１１＞：アメリカ海兵隊第311海兵攻撃飛行隊、ニックネームはトムキャッツ（Tomcats）。2016年現在、第13海兵航空群隷下で、AV-8B/-8Bプラスを装備する。2017年1月28日から5月31日、AV-8B/-8Bプラス８機で岩国基地第12海兵航空群にUDP展開した。2020年度にF-35Bに機種改変する予定だったが、2022年度にF-35Cに改変することになり、2020年10月に解散して休眠状態に入った。2023年4月14日、VMFA-311として再編された。参考：月刊JWings10,'15、7,’23、月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17、7,’17

＜ＶＭＡ−５１３＞：アメリカ海兵隊第513海兵攻撃飛行隊、ニックネームはFlying Nightmares。2013年7月に解散し、休眠状態に入った。F-35B飛行隊として復活する予定。参考：月刊軍事研究8,’14、9,’14

＜ＶＭＡ−５４２＞：アメリカ海兵隊第542海兵攻撃飛行隊、ニックネームはフライング・タイガース（Flying Tigers）。2014年5-11月、岩国基地に分遣隊を派遣。2014年9月4日1600頃、AV-8Bプラスが機体トラブルで嘉手納基地に緊急着陸したが、着陸速度が速くブレーキングでタイヤが過熱したらしく、主輪から火を噴いた。２分で消火されている。2016年現在、第14海兵航空群隷下で、AV-8B/-8Bプラスを装備する。5月6日1705、ノースカロライナ州ウィルミントン国際空港を離陸して訓練中だったAV-8Bがライツビルビーチの3.2km沖合に墜落した。パイロットは脱出して無事だった。6月15日と7月2日、岩国基地にAV-8B８機で展開し、第12海兵航空群へのUDP配備を開始。9月22日1350頃、嘉手納基地を離陸して戦闘飛行訓練を行っていたAV-8B１機が沖縄東方沖213km／辺戸岬東95マイルの海上に墜落した。パイロットは1525に那覇救難隊U-125Aが発見し、1605頃にアメリカ空軍第18航空団第33救難飛行隊HH-60Gが救助して無事だった。AV-8Bは飛行停止として検査などを実施、10月7日午前から飛行を再開しているが、原因は調査中。12月5-16日、米軍再編に係る訓練移転（日米共同訓練）参加のため、千歳基地にAV-8B４機を展開した。2017年1月29日、第12海兵航空群へのUDP配備を終え、AV-8B/-8Bプラス７機で岩国基地を離陸してアンダーセン空軍基地に向かった。2018年4月3日、AV-8Bプラス１機がジブチ国際空港を離陸直後に墜落した。パイロットは脱出して無事だった。2019年5月20日1820頃、チェリーポイント海兵航空基地を離陸して通常訓練中のAV-8B攻撃機１機が基地南側近くのノースカロライナ州クレイブン・カウンティの森に墜落した。パイロットは脱出して無事だった。2022年12月1日、VMFA-542に改編された。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊JWings12,’14、3,’15、7,'16、12,’16、3,’19、8,'23、月刊航空ファン7,’16、9,’16、10,’16、12,’16、2,’17、3,’17、4,’17、8,’19

＜ＶＭＡ（ＡＷ）＞：アメリカ海兵隊の略号で、海兵全天候攻撃飛行隊のこと。アメリカ海兵隊の攻撃機部隊で、全天候攻撃能力を持つA-6A/Eを装備する。F/A-18配備に伴い、VMFA(AW)に改称された。参考：月刊航空情報8,’12、月刊JWings5,’08

＜ＶＭＡ（ＡＷ）−１２１＞：アメリカ海兵隊第121全天候攻撃飛行隊、ニックネームはGreen Knights。元はVMA-121で、1969年2月14日にA-6Aに機種転換して改編され、ノースカロライナ州チェリーポイント海兵航空基地に配備された。その後A-6Eに機種転換し、1977年5月から1978年5月、岩国基地に展開。本土に帰還するとエルトロ基地に移り、第13海兵航空群の隷下に入った。1989年10月8日、VMFA(AW)-121に改編された。参考：月刊航空ファン4,’17

＜ＶＭＡＱ＞：アメリカ海兵隊の略号で、海兵戦術電子戦飛行隊（Marine Tactical Electronic Warfare Squadron）のこと。EA-6B退役に伴い解散されていき、後継電子戦機も選定していないので、2019年3月8日に消滅した。参考：月刊軍事研究9,’14、月刊JWings5,’19

＜ＶＭＡＱ−１＞：アメリカ海兵隊第１海兵戦術電子戦飛行隊。1992年7月27日から8月7日、コープ・ノース92-4に参加。2013年、訓練兼任のVMAQT-1に改編された。参考：月刊航空ファン11,’92、月刊JWings5,’19

＜ＶＭＡＱ−２＞：アメリカ海兵隊第２海兵戦術電子戦飛行隊、ニックネームはプレイボーイズ（Playboys。1993年まで）／Panthers／デス・ジェスターズ（Death Jesters。解隊まで）。1975年、VMCJ-2から改編されて発足した。9月、EA-6Aを装備してCVW-5に配備された。1978年9月、EA-6Bに機種改変された。1980年、CVW-5の隷下を外れた。EA-6Bを装備してアフガニスタン戦争やイラク戦争に派遣されている。2002年4月、コープ・ノース・グアム02に参加。2016年現在、第14海兵航空群隷下で、EA-6Bを装備する。2018年11月17日、最後の海外展開を終え、カタールのアルウデイド航空基地からホームベースのチェリーポイント海兵航空基地に帰投した。2019年2月28日、チェリーポイント海兵航空基地でEA-6Bのラストフライトを実施。3月8日に解隊された。参考：月刊コンバットマガジン7,’06、月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン8,’16、2,’17、2,’18、2,’19、6,’19、月刊JWings11,’17、5,’19

＜ＶＭＡＱ−３＞：アメリカ海兵隊第３海兵戦術電子戦飛行隊、ニックネームはムーンドッグス（Moondogs）。2016年現在、第14海兵航空群隷下で、EA-6Bを装備する。2018年5月11日に解隊された。5月13-14日、配備EA-6B電子戦機３機を退役のためチェリーポイント海兵航空基地からデイビス・モンサン空軍基地にフェリーした。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン8,’16、2,’17、8,’18、月刊JWings5,’19

＜ＶＭＡＱ−４＞：アメリカ海兵隊第４海兵戦術電子戦飛行隊、ニックネームはシーホークス（Seahawks）。2016年2月10日、第12海兵航空群のUDP配備を外れ、EA-6B電子戦機６機で岩国基地からアメリカに戻った。その後第14海兵航空群にUDP配備されている。2017年2-3月、レッドフラッグ17-2にEA-6Bで参加。5月2日に解隊された。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン8,’16、2,’17、4,’17、6,’17

＜ＶＭＡＱＴ−１＞アメリカ海兵隊第１海兵戦術電子戦訓練飛行隊、ニックネームはScreeming Banshees。EA-6B電子戦機への機種転換訓練を担当する。2013年、VMAQ-1から改編されて発足した。2016年4月29日、解隊式典が行われて解隊された。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン8,’16、6,’19

＜ＶＭＡＴ−２０３＞：アメリカ海兵隊第203海兵攻撃訓練飛行隊、ニックネームはHawks。2016年現在、第14海兵航空群隷下で、AV-8B/-8Bプラス、TAV-8Bを装備する。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17

＜Ｖ−ＭＡＸ＞：フランス軍がアリアングループに発注した極超音速滑空飛翔体デモンストレーターVéhicle Manouevrant Expérimental。最大速度マッハ５。2021年末からテストする予定。参考：月刊航空ファン4,’19

＜ＶＭＡＸ／ＶＲＯＤ＞：アメリカ軍がテスト中の個人携行電子戦装置。歩兵が背負って運べるIED妨害装置で、VRODにより電波を傍受し、VMAXで起爆電波を妨害する。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＶＭＣ＞：有視界気象条件の略。

＜ＶＭＣ＞：最小操縦速度（Minimum control speed）のことで、有視界気象条件の略語と区別するため、MCを小さく下付けで書くことが多い。双発以上の航空機に対して定められる法律上の速度で、離陸滑走中または飛行中に片方のエンジンが突然停止した際、残ったエンジンによる非対称推力／出力を方向舵のみで補正し、針路を維持できる最低速度のことである。残存エンジンは離陸推力／出力で運転され、方向舵は残存エンジン側に目一杯切っていると仮定して算出する。これより遅い速度を離陸速度に設定すると、離陸時に片発停止を起こした場合に推力アンバランスで生じるヨーイング・モーメントで逆側に機首が振られ直進が維持できず、危険な状態になるので注意。参考：航空用語事典増補改訂版、世界の傑作機No.155

　＜ＶＭＣＡ＞：空中最小操縦速度。空中にある時の最小操縦速度で、機体の姿勢はヨー角最小限・バンク角５度以内で算出する。VRやV2を決める際の基準になる。参考：航空用語事典増補改訂版

＜ＶＭＣＧ＞：地上最小操縦速度。地上滑走中の最小操縦速度で、機体の姿勢は地上三点姿勢で算出する。V1を決める際の基準になる。参考：航空用語事典増補改訂版

＜ＶＭＣＪ＞：アメリカ海兵隊の略号で、海兵混成偵察飛行隊（Marine Composite Reconnaissance Squadron）のこと。参考：月刊JWings11,’17

＜ＶＭＣＪ−１＞：アメリカ海兵隊第１海兵混成偵察飛行隊、ニックネームはゴールデン・ホークス（Golden Hawks）。1974年から1975年9月、Det.101がCVW-5に派遣された。参考：月刊JWings11,’17

＜ＶＭＣ　ｏｎ　ｔｏｐ＞：雲上有視界飛行を参照。

＜ＶＭＦ＞：アメリカ海兵隊の略号で、海兵戦闘飛行隊（Marine Fighter Squadron）のこと。対地攻撃も出来るF-4やF/A-18の登場でVMFAに改編された。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＶＭＦ−１２１＞：アメリカ海兵隊第121海兵戦闘飛行隊。1941年にバージニア州クアンティコで新編され、F3F-2戦闘機を装備した。その後F4F-3に機種改変している。12月16日、カリフォルニア州サンディエゴに移駐。太平洋戦争開戦でF4F-3を前線部隊に送ったため、F2A-2/-3戦闘機を使って訓練を行っている。1942年3月1日、第12海兵航空群の隷下に入り、F4F-4戦闘機への機種改変を開始。9月1日、輸送船マッソニアに人員、ACV-12コパヒーに機体を乗せて前線への移動を開始。9月23日、ニューカレドニア島ヌーメアに展開。10月9日、ガダルカナル島ヘンダーソン飛行場への移動を完了。11月16日、ガダルカナル島への展開を終了。1943年1月、ガダルカナル島に展開。3-4月、ガダルカナル島に展開。6-7月、ガダルカナル島に展開。10月、カリフォルニア州モハービ基地に帰国し、FG-1/-1Aコルセア戦闘機への機種転換訓練を開始。1944年7月、CVE-81ルディヤード・ベイで発着艦訓練を行った。7月12日、CVE-98クェゼリンに搭載されてエスピリツサント島に向かった。8月4日、エスピリツサント島に到着し、第11海兵航空群の隷下に入った。9月15日からペリリュー島上陸作戦に参加。10月25日、ペリリュー島飛行場に展開。1945年9月1日、ペリリュー島を離れた。太平洋戦争で208機の戦果を挙げている。9月9日、解散した。1946年7月1日、イリノイ州グレンビュー海軍基地で予備役飛行隊として再編された。使用機はF4U-4で、後にF8F-1が加わっている。1951年5月1日、VMA-121に改編された。参考：月刊航空ファン4,’17

＜ＶＭＦ−２１４＞：アメリカ海兵隊第214海兵戦闘飛行隊、ニックネームはSwashbucklers。1942年7月1日に新編された。1943年、飛行隊長が交替した際にニックネームもBlacksheepに変更した。参考：月刊航空ファン3,’13

＜ＶＭＦ−２５１＞：アメリカ海兵隊第251海兵戦闘飛行隊、ニックネームはサンダーボルツ。1959年10月、F8U-1/-1E戦闘機を装備して厚木基地に前方展開し、第11海兵航空群の隷下に入った。1962年初め、厚木基地を去った。参考：月刊JWings6,’23

＜ＶＭＦ−３１２＞：アメリカ海兵隊第312海兵戦闘飛行隊、ニックネームはチェッカーボーズ。朝鮮戦争時の1952年9月10日、F4U-4B戦闘機でMiG-15戦闘機を撃墜した。1960年11月、F8U-1/-1E戦闘機を装備して厚木基地に前方展開し、第11海兵航空群の隷下に入った。参考：月刊航空ファン10,’19、月刊JWings6,’23

＜ＶＭＦＡ＞：アメリカ海兵隊の略号で、海兵戦闘攻撃飛行隊（Marine Fighter Attack Squadron）のこと。戦闘攻撃機部隊で、F/A-18D配備に伴い、海兵戦闘飛行隊VMFと海兵攻撃飛行隊VMAを統一したものである。F-35に機種改変する予定で、F-35の定数は強襲揚陸艦に分遣隊を派遣するVMFA（海兵遠征部隊に１個ずつ計９個）がF-35Bを16機ずつ、F/A-18Dを運用していたVMFAと予備役VMFAの計５個がF-35Bを10機ずつ、TACAIR統合指定飛行隊４個がF-35Cを10機ずつ。改編スケジュールは、VMFA-121（2017年度）、VMFA-211、VMFA-311、VMFA-115（F-35C）、VMFA-214、VMFA-122（F-35C）、VMFA-533、VMFA-224（F-35C）、VMFA-223、VMFA-542、VMFA-323（F-35C）、VMFA-312の順で、全18個の改編を終えるのは2032年度を予定している。参考：月刊航空情報8,’12、月刊航空ファン1,’15、月刊軍事研究9,’14、月刊JWings5,’08

＜ＶＭＦＡ−１１２＞：アメリカ海兵隊第112海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはカウボーイズ（Cowboys）。2013-14年、岩国基地に半年間UDP展開した。2016年現在、第41海兵航空群隷下で、F/A-18A+/A++を装備する。2017年6月25日2220頃、ミラマー海兵航空基地で整備中のF/A-18Aの機体下に置いてあったドロップパンの燃料が火を噴き、整備員２名が重傷を負い、機体が損傷した。2021年9月、VMFA-112所属F/A-18A++/C戦闘機12機で岩国基地に展開し、UDP配備を開始。12月7日、F/A-18A戦闘機２機とF/A-18C戦闘機６機で百里基地に展開。12月13-17日、百里基地で日米共同訓練（訓練移転タイプ�U）に参加。2022年3月、VMFA(AW)-533と交代して岩国基地へのUDP配備を終えた。2031年度にF-35Bに機種改変する予定。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン9,’17、月刊JWings7,’18、12,’21、2,’22、3,’22、6,’22

＜ＶＭＦＡ−１１５＞：アメリカ海兵隊第115海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはシルバー・イーグルス（Silver Eagles）。1965年7月、F-4B戦闘機を装備して厚木基地に前方展開し、第11海兵航空群の隷下に入った。同月、岩国基地に移動。10月、南ベトナムのダナン基地に展開した。2014年7-12日、岩国基地に展開した。2015年12月7日1744頃、岩国基地を離陸して通常訓練中のF/A-18C+が高知県足摺岬東南東の海上に墜落した。パイロットは脱出し、12月8日に災害派遣要請を受け捜索中のUS-2に救出されたが、死亡が確認された。2016年現在、第31海兵航空群の隷下にあり、FF/A-18A+/A++/Cを装備する。8月14日、F/A-18A/C戦闘機10機で岩国基地に展開し、第12海兵航空群へのUDP展開を開始。12月16日、第12海兵航空群へのUDP展開を終え、F/A-18A戦闘機５機とF/A-18C戦闘機１機が岩国基地を離陸してアメリカに戻った。2019年9月、岩国基地に展開し、第12海兵航空群へのUDP配備を開始。定数はF/A-18D戦闘機12機だが、機体が足りずF/A-18C戦闘機も混ざっていた。2020年3月15日、F/A-18C戦闘機12機で岩国基地に到着し、UDP配備を開始。4月2日、新型コロナウイルスの２週間待機を終えて飛行訓練を開始。4月28日、F/A-18C戦闘機でAGM-84D空対艦ミサイル実射訓練を実施。7月、アメリカに戻った。2023年3月下旬、VMFA-312と交代して岩国基地へのUDP配備を開始した。本来はF/A-18C戦闘機のみの部隊だが、やりくりの都合でF/A-18D戦闘機も混じっている。7月4-18日、ノーザン・エッジ23-2にF/A-18C/D戦闘機で参加。9月下旬、VMFA-232と交代して岩国基地へのUDP配備を終えた。2026会計年度に海兵隊初のF-35C実戦飛行隊になる予定。参考：月刊航空ファン1,’15、2,’17、3,’17、5,’17、2,’20、9,'23、月刊JWings3,’15、6,’20、7,’20、12,’20、6,’23、12,’23

＜ＶＭＦＡ−１２１＞：アメリカ海兵隊第121海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはグリーン・ナイツ（Green Knights）、モットーはHave Gun Will Travel（1950年代の人気西部劇ドラマのタイトル）。2012年11月20日にVMFA(AW)-121から改編されて第13海兵航空群隷下に創設され、アリゾナ州ユマ海兵航空基地で発足式典を実施。F-35Bブロック１Ｂ仕様３機（BF-19、BF-20、BF-21）が配備され、F-35初の実戦飛行隊となった。2013年2月21日、ユマ海兵航空基地でF-35Bによる最初のソーティ（飛行訓練）を開始。3月21日、STOVLモードでの運用を開始。12月6日、GBU-32/Bの投下試験を実施。2015年5月18-29日、LHD-1ワスプにF-35B戦闘機４機を展開し、第１段階運用試験を実施。6月22-26日、カリフォルニア州南部の制限空域2507で兵装投下訓練を実施。F-35B戦闘機６機が参加し、GBU-12/Bレーザー誘導爆弾18発とGBU-32/B JDAM12発を投下した。7月13日から５日間に渡る実動体制点検を実施。7月31日、F-35BのIOCを獲得し、攻勢対空戦、防勢航空戦、近接航空支援、航空阻止、掩護の各任務に対応できるようになった。12月10日、カリフォルニア州29パームス海兵空地戦センターに展開し、アメリカ海兵隊年次演習スティールナイト2016に参加して近接航空支援を行った。2016年3月8日、カリフォルニア州上空で、VMGR-352のKC-130J空中給油機を相手に、F-35B戦闘機２機で空中給油受油に必要な空中機動の試験を実施。7月11-29日、F-35Bブロック2B戦闘機６機でレッドフラッグ16-3演習に参加。2017年1月9日（現地時間）、F-35B戦闘機10機でユマ海兵航空基地を離陸し、エルメンドルフ・リチャードソン統合基地を経由して岩国基地に向かった。1月18日（日本時間）に２機、19日に５機、26日に３機のF-35B戦闘機（BF-44、BF-46、BF-47、BF-48、BF-49、BF-50、BF-51、BF-52、BF-53、BF-54）が岩国基地に到着し、第12海兵航空群の隷下に入った。1月30日、岩国基地での飛行訓練を開始。1月31日、垂直着陸での運用を開始。3月1日からフォール・イーグル2017に参加。3月14日、嘉手納基地を離陸した第909空中給油飛行隊KC-135空中給油機から太平洋上で空中給油を受けた。嘉手納基地の空中給油機から空中給油を受けるのはこれが初である。3月15日、岩国基地に正式に配備を完了した。3月20-23日、米韓合同訓練の韓国海事交換プログラムに参加し、F-35B戦闘機6-8機が爆撃訓練を行った。4月26-30日、ノーザンエッジ17に参加するため、F-35B戦闘機８機でエルメンドルフ統合基地に向かった。5月、ノーザンエッジ17とディスタント・フロンティア演習に参加。6月26-27日、F-35B戦闘機２機ずつ計４機が嘉手納基地に初展開し、アメリカ空軍と前線飛行場での燃料補給に関する訓練（FARP訓練、前方武器搭載給油ポイント訓練）を実施。地上でMC-130から給油を受けた。9月18日、F-35B戦闘機４機で日米・米韓合同訓練にAIM-120の実弾を搭載して参加。10月25-26日、VMGR-152のKC-130Jと夜間空中給油訓練を実施。11月2日、F-35B戦闘機２機で横田基地に展開し、11月5日のトランプ大統領激励スピーチ会場に機体を展示、11月6日に岩国基地に戻った。11月9日、F-35B戦闘機３機（BF-32、BF-55、BF-57）が追加配備された。11月15日、F-35B戦闘機３機（BF-29、BF-56、BF-58）が追加配備された。岩国基地が生物化学兵器による攻撃を受けたとの想定でMOPP4レベル防護服を装着してのF-35Bに対するホット・リフュエリング訓練を実施。12月4-8日、烏山基地などでヴィジラント・エース18演習に参加。2018年2月6-11日、シンガポール航空ショーでF-35B戦闘機２機を地上展示した。2月27日、岩国基地に飛来したアメリカ空軍第34戦闘飛行隊F-35A戦闘機２機と２回のローカルフライトを実施。3月5日、F-35B戦闘機でLHD-1ワスプに着艦し、実任務としてF-35B初となる強襲揚陸艦展開を開始した。4月24日1102頃、通常訓練中のF-35BF-46でトラブルが発生し、築城基地に緊急着陸した。トラブルの内容は不明。4月26日午後に岩国基地に帰投している。5月9-24日、米軍再編に係る岩国飛行場から三沢基地への訓練移転（共同訓練）にF-35B戦闘機８機で参加。8月13日、LHD-1ワスプに搭載されていたF-35B戦闘機のうち５機が嘉手納基地に移動した。8月22日、LHD-1ワスプに搭載されていて、機体トラブルのため移動が遅れていたF-35BF-49が嘉手納基地に移動した。9月16-23日、ヴァリアント・シールド2018に参加。12月3日、LHD-1ワスプ搭載F-35B戦闘機６機（F-35BF-47、BF-52、BF-53、BF-55、BF-56、BF-58）で嘉手納基地から普天間基地に展開。12月4日、普天間基地に展開したF-35B戦闘機６機が伊江島補助飛行場LHDデッキ着陸帯での発着訓練を開始。2019年1月26日から2月6日、LHD-1ワスプに搭載されて東シナ海での演習に参加し、外部搭載兵装（CATM-9X訓練空対空ミサイル、GBU-12レーザー誘導爆弾、GBU-32JDAM）実射訓練を行った。3月26日から4月20日、LHD-1ワスプに搭載されてフィリピン方面の南シナ海やフィリピン海に展開。5月7日、F-35B戦闘機が岩国基地を離陸滑走中、バードストライクに遭った。離陸を中止して停止し、人的被害は無かったが、損害額が大きく、クラスＡミシャプになる模様。7月11-27日、LHD-1ワスプに搭載されてタリスマン・セイバー19に参加。8月4日、LHD-1ワスプから発艦して洋上の模擬標的に対するGAU-22機関砲実射訓練を行い、LHD-1ワスプ艦上で初の砲弾再装填を実施した。2020年1月14日、LHA-6アメリカに搭載されて訓練を実施。2-3月、LHA-6アメリカに搭載されてコブラ・ゴールド20演習に参加。3月31日、F-35BF-81、BF-87、BF-88、BF-89、BF-90、BF-92が岩国基地に飛来して配備された。演習のためアラスカに向かった旧ブロック機と入れ替えた模様。8月18日、空自とアメリカ海空軍との共同訓練にF-35B戦闘機３機で参加。9月29日、ユマ海兵航空基地を離陸してカリフォルニア州上空で空中給油訓練中のF-35B戦闘機１機とVMGR-352所属KC-130J空中給油機が接触し、F-35B戦闘機がエルセントロ基地近くに墜落、KC-130J空中給油機はジャクリーン・コクラン・リージョナル空港近傍の畑に胴体着陸した。乗員は全員無事。2021年1月、LHA-6アメリカに搭載されて西太平洋・インド洋に展開した。2月17日、F-35B戦闘機２機で岩国基地から横田基地に飛来し、２時間で離陸していった。3月22日、F-35B戦闘機２機が、岩国基地に一時展開したアメリカ空軍第199戦闘飛行隊F-22A戦闘機２機と、共同訓練後にエシュロン隊形を組んで岩国基地に帰投した。4月13日、F-35B戦闘機が移動訓練を行い、午前と午後に１機ずつ三沢基地に飛来した。8月、F-35B戦闘機７機（F-35BF-98など）が三沢基地に展開して移動訓練を実施。2022年1月24日、F-35BF-86が嘉手納基地から訓練飛行を実施。１回目はウェポンベイにGBU-32/Bの訓練弾、主翼下パイロンにGBU-49/Bの訓練弾１発ずつを搭載し、２回目は主翼下にGBU-49/Bの実弾を搭載して鳥島射爆場に向かった。5月23日、F-35B戦闘機14機でLHA-7トリポリに着艦。5月24日、LHA-7トリポリへの発着艦訓練を実施。8月20日から9月8日、ピッチ・ブラック2022演習に参加。12月1日1400過ぎ、F-35B戦闘機（BF-81）が電気系統トラブルで嘉手納基地に緊急着陸した。Ｅ誘導路でエンジンを停止して牽引車で牽引されていったが、前脚の牽引バーが外れて前脚がへたり込み、前のめりの状態で誘導路に擱座している。機首や前脚ドアはギリギリ地面に付かず、クレーンで持ち上げて機首をベッドマットに挟み、トレーラーに載せて再び牽引されていった。2023年1月12日、F-35B戦闘機（BF-99）が25mm機関砲ポッドを装備し岩国基地を離陸して飛行訓練を実施。3月9日、F-35B戦闘機４機で横田基地に展開。ローカル訓練を行い、3月12日に岩国基地に戻った。5月16日、岩国基地を離陸したF-35B戦闘機１機が飛行中に機首左舷側の乗降用ラダー収容部パネルを脱落させる事故を起こした。パネルはそのままエンジンに吸い込まれてしまい、機体は着陸して乗員も無事だったが、被害額が大きくクラスＡミシャップに分類されている。原因はパネルの留め金の固定が甘かったためだった。2024年2月2日、F-35B戦闘機２機（BF-100、BF-105）が横田基地に展開し、2月3日にローカル訓練を行い、2月4日に岩国基地に帰投した。参考：月刊JWings9,’12、1,’13、2,’13、3,’13、5,’13、6,’16、7,’16、2,’17、3,’17、5,’17、6,’17、7,’17、8,’17、9,’17、10,’17、12,’17、2,’18、5,’18、7,’18、2,’19、5,’19、6,’19、8,’19、6,’20、7,’20、11,'20、12,'20、4,'21、5,'21、6,'21、7,'21、11,'21、4,'22、8,'22、11,'22、2,'23、4,'23、6,'23、9,'23、4,'24、月刊航空ファン5,’13、1,’15、8,’15、10,’15、4,’16、10,’16、11,’16、4,’17、7,’17、12,’17、1,’18、2,’18、7,’18、8,’18、11,’18、12,’18、2,’19、10,’19、月刊軍事研究4,’17、9,’15、月刊世界の艦船7,’19、4,’20、8,’22

＜ＶＭＦＡ−１２２＞：アメリカ海兵隊第122海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはクルセイダーズ（Crusaders、十字軍）／ワーウルヴス（Werewolves、人狼）／フライング・レザーネックス（Flying Leathernecks）。2008年1月、中東などイスラム諸国派遣の際にクルセイダーズというニックネームがあまり宜しくないのと、アメリカ憲法修正第１条・国教条項に抵触するという意見が出たため、昔のワーウルヴスに戻した。2013年2月上旬、VMFA(AW)-225と交代して岩国基地に派遣された。2014年4月11-25日、マックスサンダー14-1演習に参加。2016年3月16日にF/A-18C戦闘機８機、3月25日にF/A-18C戦闘機２機を岩国基地に展開し、第12海兵航空群の隷下に入った。7月20-21日、F/A-18C戦闘機５機ずつが岩国基地からビューフォート海兵航空基地に向け離陸。7月29日から8月19日、ピッチブラック2016に参加。12月、ニックネームをフライング・レザーネックスに改称した。F-35B戦闘機の３個目の実戦飛行隊となる予定で、ビューフォート基地からユマ基地に移動した後、2017年10月1日に一時休眠状態に入った。2018会計年度第４四半期から2020年度第３四半期に機種転換を行う予定で、2018年3月29日にF-35Bによる初飛行を行った。ホームベースはユマ基地で、ニックネームはフライング・レザーネックス（Flying Leathernecks）。2023年3月22日、LHD-8マキン・アイランドからF-35B戦闘機４機（BF-75など）で岩国基地に飛来し、3月25-26日にローカルフライトを行った。参考：月刊航空ファン5,’13、6,'16、7,’16、10,’16、2,’17、4,’17、12,’17、6,’19、月刊JWings7,’14、11,’16、7,’18、10,'20、6,’23

＜ＶＭＦＡ−１３４＞：アメリカ海兵隊第134海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはSmoke。2031年度にF-35B飛行隊として復活する予定。参考：月刊航空ファン2,’17

＜ＶＭＦＡ−２１１＞：アメリカ海兵隊第211海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはウェーク・アイランド・アヴェンジャーズ（Wake Island Avengers）。2016年6月30日、VMA-211から改編されて第13海兵航空群隷下にユマ海兵航空基地で創設された。この時点ではVMFAT-501から移管されたF-35BF-39/BF-40を配備しており、2016会計年度後半にAV-8Bから転換を開始、2017年1月までに10機を受領し、2017年夏に定数16機に達し、秋から揚陸艦での運用を初め、2018会計年度前半にF-35Bの２個目の実戦飛行隊となる予定。2016年9月15日、AIM-120空対空ミサイル２発の実射試験を実施。10月28日からLHA-6アメリカ艦上でF-35Bの運用評価試験を実施。2017年6月22日、ALISバージョン2.0.2導入に際して問題が発生したため、F-35Bを飛行停止とした。すぐ解決したらしく、6月23日に飛行停止措置が解除されている。7月10-27日、レッドフラッグ17-3に参加。2017年10月7日から11月4日、ドーン・ブリッツ2017に参加。2018年7月、第13海兵遠征隊VMM-166(Rein)の一員としてLHD-2エセックスに搭載され、作戦航海に出撃。9月27日、LHD-2エセックスから出撃したF-35Bがアフガニスタンのカンダハルで反政府勢力に対する航空攻撃を行った。これがアメリカF-35初の実戦参加である。2020年9月3日、F-35B戦闘機10機でイギリスのマーラム基地に展開。北海上空でポイント・ブランク演習に参加し、アメリカ空軍B-52爆撃機、第31戦闘航空団F-16戦闘機、オランダ空軍F-35A戦闘機と共同訓練を行った。その後F-35B戦闘機６機でR08クイーン・エリザベスに展開し、イギリス空軍第617飛行隊F-35B戦闘機８機と共に、空母打撃群編成に備えた事前訓練を実施している。2021年4月下旬、F-35B戦闘機10機でイギリスのレイクンヒース基地に到着し、5月4日にイギリス海軍空母R08クイーン・エリザベスに搭載され、インド太平洋展開を行った。5月31日、R08クイーン・エリザベス搭載F-35B戦闘機の機体に不具合が発生し、スペインのバレンシア東80kmにあるイビサ島の空港に緊急着陸した。6月、R08クイーン・エリザベス搭載F-35B戦闘機がイタリアで同搭載イギリス空軍第617飛行隊所属F-35B戦闘機、イスラエル空軍F-35I、イタリア空軍との合同演習ファルコン・ストライク2021に、イスラエル南部で同搭載イギリス空軍第617飛行隊所属F-35B戦闘機、イギリス空軍ボイジャー空中給油輸送機、イスラエル空軍F-35I戦闘機とのトライ・ライトニング演習に参加した。6月18日、R08クイーン・エリザベス搭載F-35Bが対イスラム国作戦のため出撃。1943年のイギリス空母ヴィクトリアス以来の、アメリカ軍機による他国空母からの任務飛行となった。公開された発艦写真では両翼端にパイロンを装着して右舷側にだけAIM-9を搭載、レーダー・リフレクターも突き出した状態だったが、何の任務だったのかは公表されていない。11月24日、R08クイーン・エリザベスに派遣されていたF-35B戦闘機10機が発艦し、スペインのロタ経由でアリゾナ州ユマ航空基地に帰投した。2022年3月30日から4月8日、LHA-7トリポリに搭載されて大規模訓練に参加。参考：月刊航空ファン10,’15、6,’16、9,’16、2,’17、10,’17、1,’18、12,’18、6,’19、3,’20、月刊JWings9,’16、12,’16、9,’17、11,’20、12,’20、7,’21、8,'21、9,'21、7,'22、月刊世界の艦船8,’21、2,’22

＜ＶＭＦＡ−２１２＞：アメリカ海兵隊第212海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはランサーズ（Lancers）。1996年8月、第12海兵航空群隷下のF/A-18C飛行隊として岩国基地にPCS展開した。2008年3月に閉隊されて休眠状態にあり、2019年第２四半期からMV-22Bへの転換訓練を開始、2020年第３四半期にVMM-212として第26海兵航空群隷下に再編される予定。参考：月刊JWings7,’18、月刊航空ファン7,’16、2,’17

＜ＶＭＦＡ−２１４＞：アメリカ海兵隊第214海兵戦闘攻撃飛行隊。2022年3月25日、VMA-214から改編され、ユマ海兵航空基地で改編式典を行った。F-35B戦闘機を装備する。参考：月刊JWings6,’22

＜ＶＭＦＡ−２２５＞：アメリカ海兵隊第225海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはヴァイキングス。F-35B戦闘機実動飛行隊である。2021年1月29日、ユマ海兵航空基地でVMFA(AW)-225からの改編式典が行われて新編された。9月25日、F-35B戦闘機の初フライトを実施。2022年1月7-9日、アイダホ州空軍第124戦闘航空団第190戦闘飛行隊A-10C攻撃機と共同訓練を行い、A-10Cから目標ターゲッティング情報を受け取って攻撃を行った。3月30日から4月8日、LHA-7トリポリに搭載されて大規模訓練に参加。参考：月刊JWings5,’21、12,’21、4,’22、7,’22

＜ＶＭＦＡ−２３２＞：アメリカ海兵隊第232海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはレッド・デビルズ（Red Devils）。F-8クルセイダーを使用していたVMFA(AW)-232の頃から尾翼に赤で悪魔を描いている。1967年9月8日にVMFA-232となり、機種もF-4Jとなった。1969年3月、ベトナム戦争に参加。1973年9月、本国に帰還。1979年3月、F-4Sに機種転換。1988年10月11日、F/A-18Aに機種転換。F/A-18時代にはCAG機と隊長機のみが赤のマーキングを使用している。増槽に悪魔にちなんでトライデント（三つ又槍）を描くこともある。2016年現在、第11海兵航空群隷下で、F/A-18C戦闘機を装備している。7月28日2230頃、ミラマー海兵航空基地を離陸したF/A-18C戦闘機１機が29パームス演習場付近に墜落し、パイロットが死亡した。8月2日1050頃、太平洋戦闘攻撃航空団分遣隊に訓練用として貸し出していたF/A-18C戦闘機１機がファロン海軍航空基地付近で墜落した。パイロットは脱出して無事だった。2017年3月、第12海兵航空群にUDP配備され、15日にF/A-18C戦闘機６機、16日に２機、24日に２機で岩国基地に到着した。4月24日、ノーザンエッジ17に参加するため、F/A-18C戦闘機８機でエルメンドルフ統合基地に向かった。6月6日1345頃、トランスパック中のF/A-18C戦闘機３機のうち１機に不具合が生じ、３機とも松島基地に予防着陸した。6月7-8日に岩国基地に戻っている。7月7-21日、米軍再編に係る岩国飛行場から百里基地への訓練移転（共同訓練）にF/A-18C(N)戦闘機５機（途中で１機交替したので延べ６機）で参加。8月中旬、UDP配備を終えて本土に帰還。2019年3月11日、F/A-18C戦闘機６機が岩国基地に着陸。3月20日、F/A-18C戦闘機１機が岩国基地に着陸。3月26日、F/A-18C戦闘機３機が岩国基地に着陸し、計10機がVMFA(AW)-225と交代して半年間の予定で岩国基地へのUDP配備を開始。7月26日、隊長指定機と僚機の２機が三沢基地に飛来し、7月27-28日にローカルフライトを実施、7月28日に岩国基地に戻った。9月13日、UDP配備を終えてF/A-18C戦闘機11機でウェーキアイランドに戻った。2019年度にF-35Bに機種改変する予定だったが延期されている模様。2021年3月15-24日、岩国基地にF/A-18戦闘機７機、F/A-18D戦闘機１機、F/A-18D戦闘機（ATARS付）２機で展開し、VMFA(AW)-533と交代して岩国基地へのUDP配備を開始。6月、アメリカに帰国。2022年6月29日から8月4日、リムパック2022にF/A-18C/D戦闘機で参加。2023年9月24-27日、F/A-18C/D戦闘機９機で岩国基地に飛来し、VMFA-115に代わってUDP配備を開始した。12月8-20日、米軍再編に係る訓練移転（日米共同訓練）に参加。F/A-18C/D戦闘機10機が新田原基地に展開し、第５航空団と訓練を行った。2024年3月、VMFA(AW)-224と交代してアメリカに帰国。参考：F/A-18ホーネット、月刊エアワールド7,’04、月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン10,’16、2,’17、6,’17、7,’17、6,’19、12,’19、月刊JWings10,’17、12,’17、7,’19、10,’19、6,’21、12,’21、10,’22、12,’23、3,'24、6,’24

＜ＶＭＦＡ−２４２＞：アメリカ海兵隊第242海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはバッツ（Bats）。VMFA(AW)-242をF-35Bに機種改変して改称したものである。2020年10月16日、岩国基地で新編された。2021年5月9日、本飛行隊向けF-35B戦闘機４機が岩国基地に到着した。7月12日、F-35B戦闘機７機（F-35BF-106、F-35BF-110など）で嘉手納基地に飛来し、移動訓練に入った。7月末現在、10機で移動訓練を実施していた。2021年9月9日、初度運用能力IOCを達成した。10月3日、F-35B戦闘機２機がDDH-183いずもで発着艦試験１回ずつを実施。10月5日、F-35B戦闘機２機が山口県石見空港に緊急着陸した。滑走路が１時間半ほど閉鎖されたが、定期便への影響は無かった。給油と整備点検を終えて10月6日に岩国基地に戻っている。2022年5月、完全運用能力FOCを達成した。11月6日、海上自衛隊創設70周年記念令和4年度国際観艦式にF-35B戦闘機２機で参加。11月30日、F-35B戦闘機４機（F-35BF-91など）で横田基地に展開し、関東周辺で訓練を行った。2023年2月20-23日、F-35B戦闘機６機（F-35BF-91など）がLHA-6アメリカに搭載されて大阪港に寄港。出港後、アイアンフィスト23に参加した。12月8-20日、米軍再編に係る訓練移転（日米共同訓練）に参加。F-35B戦闘機２機（F-35BF-107など）が新田原基地の第５航空団と訓練を行った。2024年4月8日、F-35BF-133/-135など４機が補充機として岩国基地に到着し、配備機のうち４機と交代した。参考：月刊JWings1,'21、12,’20、8,’21、10,’21、12,'21、8,’22、1,'23、3,'23、5,'23、7,'24、月刊世界の艦船12,’21

＜ＶＭＦＡ−２５１＞：アメリカ海兵隊第251海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはサンダーボルツ（Thunderbolts）。2016年現在、第31海兵航空群の隷下にあり、F/A-18C戦闘機を装備する。10月25日1815頃、カリフォルニア州29パームズ海兵空地戦闘センター戦略遠征離着陸場に着陸したF/A-18C戦闘機からパイロットが緊急脱出した。詳細は不明だが、パイロットは無事だった。2017年9月13日、F/A-18C戦闘機11機とF/A-18D戦闘機１機で岩国基地に展開し、第12海兵航空群にUDP配備された。2018年3月17日、第12海兵航空群へのUDP配備を終えVMFA(AW)-533と交代し、F/A-18C戦闘機８機とF/A-18D戦闘機１機で岩国基地からアメリカに向かった。参考：月刊JWings8,’14、月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン1,’17、2,’17、12,’17、6,’18

＜ＶＭＦＡ−３１１＞：アメリカ海兵隊第311海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはトムキャッツ（Tomcats）。前身はVMA-311で、2023年4月14日、F-35C飛行隊としてカリフォルニア州ミラマー海兵航空基地で再編された。2024年1月26日、ファロン海軍航空基地でF-35C戦闘機１機が飛行後のシャットダウン作業を行った際に前脚が引き込まれてしまい、機首下面を損傷した。7月31日、初度運用能力IOCを達成した。参考：月刊JWings7,’23、5,’24、10,’24

＜ＶＭＦＡ−３１２＞：アメリカ海兵隊第312海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはチェッカーボーズ（Checkerboards）。2016年1月、第12海兵航空群へのUDP配備を終えて岩国基地を離れ、アメリカに帰国した。2016年現在、第31海兵航空群の隷下にあり、F/A-18C戦闘機を装備する。2021年1月18日から2月28日、F/A-18D戦闘機がコープ・ノース21に参加。2022年10月19日、VMFA(AW)-533と交代して岩国基地へのUDP配備を開始。11月8-18日、米軍再編に係る移転訓練に参加。F/A-18C戦闘機３機・F/A-18D戦闘機３機で新田原基地に展開し、共同訓練を行った。2023年1月6日、F/A-18C/D戦闘機３機が横田基地でアレスティング・ワイヤ動作点検を実施。3月、VMFA-115と交代して岩国基地を離れた。参考：月刊JWings8,’14、5,'21、1,'23、2,'23、3,'23、6,'23、月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン4,'16、2,’17

＜ＶＭＦＡ−３１４＞：アメリカ海兵隊第314海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはブラック・ナイツ（Black Knights）。1982年8月にVFA-125でF-4NからF/A-18Aへの転換訓練を終了し、1983年1月7日にアメリカ海兵隊初のF/A-18飛行隊として新編された。7月、CV-64コンステレーションに搭載された。2016年現在、F/A-18A+/A++/C戦闘機を装備している。1月、第12海兵航空群にUDP配備され、岩国基地に展開した。3月7-18日、米軍再編に係る岩国飛行場から航空自衛隊小松基地への訓練移転（共同訓練）にF/A-18A/C戦闘機６機で参加。4月下旬、マックスサンダー2016-1に参加。11月9日1145頃、ミラマー海兵航空基地を離陸したF/A-18A戦闘機２機が訓練中にサンディエゴ沖で接触事故を起こし、１機が墜落したが、パイロットは脱出して無事だった。もう１機はノースアイランド海軍航空基地に着陸している。2019年5月中旬、１機目のF-35C（CF-35）の配備が公表された。2020年3月20日、飛行安全認証SFFOC（Safe-For-Flight Operations Certification）を取得した。5月18日、７機目のF-35Cが配備された。12月1日、初度運用能力IOCを達成した。12月3日、29パームスの海兵空地戦闘センターで遠征作戦を想定した実証試験を実施。ミラマー基地からF-35C戦闘機を派遣し、M-31可搬式拘束装置にアレスティング・フックを引っ掛けて着陸、兵装搭載と燃料補給を行い30分後に離陸し、ユマ航空基地の対地射場で爆撃訓練を実施してミラマー基地に戻った。2021年6月、FOCを達成した。2022年1月3日にサンディエゴを出港したCVN-72エイブラハム・リンカーンに搭載されたCVW-9の隷下に入り、海兵隊F-35C飛行隊として初の実任務海外展開を開始した。1月22日、南シナ海でCVN-70カール・ヴィンソン搭載VFA-147所属F-35C戦闘機と同時オペレーションを実施。参考：月刊軍事研究2,’13、8,’14、月刊航空ファン4,'16、6,’16、8,’16、2,’17、4,’19、8,’19、月刊JWings6,’20、8,’20、2,’21、3,’21、9,’21、3,’22、4,’22

＜ＶＭＦＡ−３１５＞：アメリカ海兵隊第315海兵戦闘攻撃飛行隊。2021年4月に解隊された。最終装備機はF/A-18Cだった。2025年にF-35C飛行隊として再編予定。参考：月刊世界の艦船8,’22

＜ＶＭＦＡ−３２３＞：アメリカ海兵隊第323海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはデス・ラトラーズ（Death Rattlers）。2015年3月9-21日、F/A-18C戦闘機５機を百里基地に展開し、日米共同訓練に参加。2016年現在、第11海兵航空群の隷下で、F/A-18C戦闘機を装備している。2029年度にF-35Bに機種改変する予定。参考：月刊JWings8,’14、6,’15、月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17

＜ＶＭＦＡ−５３１＞：アメリカ海兵隊第531海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはグレイゴースツ。1963年10月、F-4B戦闘機を装備して厚木基地に前方展開し、第11海兵航空群の隷下に入った。1965年4月10日、ベトナムへの移動命令を受領。4月11日、全機でベトナムへの移動を開始。4月13日、南ベトナムのダナン基地に到着し、早速対地支援を行った。参考：月刊JWings6,’23

＜ＶＭＦＡ−５４２＞：アメリカ海兵隊第542海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはフライング・タイガース（Flying Tigers）。元はVMA-542で、2022年12月1日に改編された。2023年5月31日、F-35B戦闘機の最初の２機が配備された。2024年2月5日、F-35B戦闘機の初度作戦能力IOCを達成した。3月13日、ノルディック・レスポンス24演習に参加するため、スウェーデンのカラクス基地に展開した。参考：月刊JWings8,’23、5,’24、6,’24

＜ＶＭＦＡ（ＡＷ）＞：アメリカ海兵隊の略号で、海兵全天候戦闘攻撃飛行隊（Marine All Weather Fighter Attack Squadron）のこと。戦闘攻撃機部隊で、F/A-18A/C戦闘機配備に伴い、VMA(AW)を改称したものである。その後F/A-18Dに機種改変した。F-35Bの配備で全部隊が全天候化するので、そのうち使われなくなる予定。参考：月刊航空情報8,’12、月刊軍事研究8,’14、月刊JWings5,’08

＜ＶＭＦＡ（ＡＷ）−１２１＞：アメリカ海兵隊第121全天候海兵戦闘攻撃飛行隊。元はVMA(AW)-121で、1989年10月8日、F/A-18D配備に伴い改編されてエルトロ基地に配備され、第11海兵航空群の隷下に入った。1991年1月、バーレーンのシェイク・イサ基地に展開して湾岸戦争に参加。1992年3月から岩国基地にUDP配備された。1999年、エルトロ基地が閉鎖されたため、ミラマー海兵航空基地に移った。2002年4-10月、不朽の自由作戦（アフガン）に参加し、900ソーティ以上をこなした。2003年2-4月、クウェートのアル・ジャベール基地に展開し、サザン・ウォッチ作戦とイラク戦争に参加、750ソーティをこなした。2007年、イラクのアル・アサド基地に展開してポスト・イラク戦争に参加。2008年9月から2009年3月、岩国基地にUDP展開し、第12海兵航空群の隷下に入った。2010年3-9月、岩国基地にUDP展開し、第12海兵航空群の隷下に入った。2012年1-7月、岩国基地にUDP展開し、第12海兵航空群の隷下に入った。9月28日、ミラマー海兵航空基地に戻った。その後ユマ海兵航空基地に移動。11月20日、VMFA-121に改編された。参考：月刊航空ファン4,’17、月刊軍事研究4,’17

＜ＶＭＦＡ（ＡＷ）−２２４＞：アメリカ海兵隊第224全天候海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはフライング・ベンガルズ（Flying Bengals）／ベンガルズ。2013年1月14-18日、新田原基地で日米共同訓練を実施。F/A-18D戦闘機６機と人員100名が参加した。1月12-22日、千歳基地で在日米軍再編に伴う岩国からの訓練移転（共同訓練）を実施。F/A-18D戦闘機５機が参加した。2月17日と19日、第12海兵航空群のUDP配備を外れてF/A-18D戦闘機８機で岩国基地からアメリカに帰国。その後第31海兵航空群にUDP配備された。2019年9月12-13日、F/A-18C戦闘機４機とF/A-18D戦闘機６機で岩国基地に展開し、UDP配備を開始した。10月10日から11月4日、F/A-18C戦闘機４機とF/A-18D戦闘機４機で三沢基地に展開し、10月15日から11月1日に米軍再編に係る訓練移転（日米共同訓練）に参加した。2020年3月、VMFA-115と交代してアメリカに戻った。2024年3月、VMFA-232と交代して岩国基地に展開。参考：月刊JWings4,’13、7,’18、12,’19、6,’20、6,'24、月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン4,'16、2,’17、4,’17、1,’20

＜ＶＭＦＡ（ＡＷ）−２２５＞：アメリカ海兵隊第225全天候海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはバイキングス（Vikings）。1943年1月1日に創設されたVMF-225（F4Uコルセア使用）が大元で、1965年4月1日にA-6Aに機種転換してこの名称になった。1972年6月15日に一旦解隊され、1991年7月1日にF/A-18D戦闘機飛行隊として再編された。戦闘攻撃任務だけでなく、偵察任務もこなす。2002年4月、コープ・ノース・グアム02に参加。2013年1月、VMFA-122と交代して岩国基地からアメリカ本土に帰国。8月3日、岩国基地にUDP展開するため飛来を開始。2016年現在、第11海兵航空群隷下で、F/A-18D戦闘機を装備している。9月14日と17日、F/A-18D戦闘機９機で岩国基地に展開し、第12海兵航空群にUDP配備された。2017年2月15日から3月3日、コープ・ノース・グアム2017に参加。3月、第12海兵航空群へのUDP展開を終え、17日にF/A-18D戦闘機６機、19日に２機で岩国基地を離陸してアンダーセン空軍基地に向かった。2018年10月4日にF/A-18D戦闘機２機、24日に８機、11月29日に２機で岩国基地に到着し、第12海兵航空群へのUDP展開を開始した。12月20日、F/A-18D戦闘機４機で厚木基地に飛来し、クイックで離陸、ローカルフライトを行い横田基地に着陸した。12月21日、横田基地のF/A-18D戦闘機４機がローカルフライトを実施。12月22日、横田基地にいたF/A-18D戦闘機のうち３機が厚木基地に向かい、クイックで離陸して岩国基地に帰投した。残る１機も後に岩国基地へと戻っている。2019年3月13-14日、UDP展開を終え、VMFA-232と交代して帰国した。2021年1月29日、ユマ海兵航空基地でVMFA-225への改編式典が行われた。参考：F/A-18ホーネット、月刊航空ファン5,’13、2,’17、5,’17、6,’17、2,’18、1,’19、3,’19、6,’19、月刊JWings6,’19、5,’21

＜ＶＭＦＡ（ＡＷ）−２４２＞：アメリカ海兵隊第242全天候海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはバッツ（Bats）。2008年3月10日、岩国基地へのPCS展開を開始。2012年10月18日1615、F/A-18D戦闘機２機が岩国基地を離陸したが、トラブルが発生したらしく帰投、1642に１機がアレスティングフックを下げて緊急着陸した。機体の牽引とバリア回収を行ったため、民間機１機の離陸が55分遅れている。2016年4月28日、F/A-18D戦闘機がVMGR-152所属KC-130Jと沖縄周辺海域で夜間空中給油訓練を行っていたところ、右主翼に空中給油ホースを引っ掛けて切断、ドローグが付いたままのホースを主翼にぶら下げた状態で嘉手納基地に緊急着陸した。2018年12月6日0140頃、高知県室戸岬南南東55マイルの洋上で夜間空中給油を行っていたF/A-18D戦闘機１機がVMGR-152所属KC-130J空中給油輸送機１機と接触し、両機とも墜落した。兵装士官は第24航空隊SH-60Jに救出されたがパイロットが死亡、KC-130Jの方は乗員５名全員が行方不明で死亡認定されている。原因はF/A-18Dパイロットが夜間空中給油資格を持っていないのに訓練監督官が訓練計画を承認、訓練中に自機の位置を把握できなくなり、給油後に意図せずKC-130Jの左に移動し、その後KC-130Jの上を右側に横切った際にKC-130Jの後部に接触したことだった。第１海兵航空団がこの事故を調査した際、第12海兵航空群所属の複数のパイロットが、睡眠導入剤無断使用、アルコール過剰摂取、飛行中に操縦桿から手を離しての読書・トリマーによる髭の手入れ・自撮りといった規律違反を行っていたことが判明し、処分を受けている。2020年4月28日、F/A-18D戦闘機でAGM-84D空対艦ミサイル実射訓練を実施。8月7日、F/A-18D戦闘機４機でクロスカントリー飛行訓練のため横田基地に展開し、8月7-8日にローカル飛行を行い、8月9日に岩国基地に戻った。2027年度まで岩国基地に配備され、2028-29年度にF-35Bへの改変を行う予定だったが、2019年度計画では2020年10月から機種改変して2021年9月にF-35B戦闘機16機（F/A-18の定数12機から４機増）の配備を完了し、FOCを獲得する予定になった。2020年9月24日、F-35BF-88が機体側面にVMFA-242と記入し、垂直尾翼にDTのテイルコードとコウモリの部隊マークを付けて飛行訓練を行っていた。10月16日、VMFA-242に改称された。参考：月刊航空ファン5,’13、6,'16、1,’17、2,’17、2,’19、4,’19、6,’19、12,’19、1,'20、7,’20、月刊軍事研究8,’14、月刊JWings7,’18、11,’20、12,’20、1,’21

＜ＶＭＦＡ（ＡＷ）−５３３＞：アメリカ海兵隊第533全天候海兵戦闘攻撃飛行隊、ニックネームはホークス（Hawks）。2016年現在、第31海兵航空群の隷下にあり、F/A-18Dを装備する。2018年3月15日、F/A-18D戦闘機８機で岩国基地に到着し、VMFA-251と交代してUDP配備を開始した。4月4日、F/A-18D戦闘機２機が岩国基地に追加で飛来した。2020年9月17日、F/A-18D戦闘機10機で岩国基地に到着し、VMFA-115と交代してUDP配備を開始した。12月、嘉手納基地に展開し、GBU-12/-16などによる空対地攻撃訓練などを実施。2021年3月、VMFA-232と交代してUDP配備を終えた。2022年3月14日、VMFA(AW)-533所属F/A-18C/D戦闘機６機で岩国基地に飛来。3月15日、VMFA(AW)-533所属F/A-18C/D戦闘機４機で岩国基地に飛来。F/A-18C戦闘機とF/A-18D戦闘機５機でVMFA-112と交代してUDP配備を開始した。10月、岩国基地へのUDP配備を終え、VMFA-312と交代した。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,'17、6,’18、7,’18、月刊JWings7,’18、11,'20、3,’21、6,’21、6,’22、1,’23

＜ＶＭＦＡＴ＞：アメリカ海兵隊の略号で、海兵戦闘攻撃訓練飛行隊（Marine Fighter Attack Training Squadron）のこと。F-35B戦闘機を20機配備する。参考：月刊軍事研究9,’14

＜ＶＭＦＡＴ−１０１＞：アメリカ海兵隊第101海兵戦闘攻撃訓練飛行隊、ニックネームはシャープシューターズ（Sharpshooters）。1969年1月3日、カリフォルニア州エルトロ海兵航空基地で新編された。2月、アメリカ海軍・海兵隊F-4戦闘機パイロットの訓練を開始。1970年夏、ユマ海兵航空基地に移駐した。1987年5月、F-4戦闘機による訓練を終了。9月29日、エルトロ海兵航空基地に移駐した。10月、F/A-18戦闘機パイロットの訓練を開始。1990年1月、F/A-18D戦闘機を配備し、A-6攻撃機からの転換訓練を開始。1998年10月1日、エルトロ海兵航空基地が閉鎖されたため、カリフォルニア州ミラマー海兵航空基地に移駐した。2016年現在、第11海兵航空群隷下で、F/A-18A/B/C/D、T-34Cを装備している。2023年9月29日、ミラマー海兵航空基地で閉隊式典が行われ、閉隊された。F/A-18A/B/C/Dは2030年まで使う予定なので、転換訓練はVMFA-323で行う。参考：月刊JWings12,'23、7,’18、月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17

＜ＶＭＦＡＴ−５０１＞：アメリカ海兵隊第501海兵戦闘攻撃訓練飛行隊、ニックネームはウォーローズ（Warlords）。F-35B戦闘機の訓練飛行隊である。2010年4月1日、VMF/VMFA-451（1997年解隊）をベースにエグリン空軍基地で再編成された。運用上はアメリカ空軍第33戦闘航空団の下にあるが、指揮系統上はアメリカ海兵隊の隷下に置かれている。2012年1月11日、F-35B戦闘機２機を受領。5月22日、最初の訓練飛行を実施。9月27日、F-35BF-15を受領した。2014年7月17日、サウスカロライナ州ビューフォート海兵隊航空基地に移動し、第31海兵航空群の隷下に入った。2015年5月18-29日、LHD-1ワスプでF-35Bの運用試験を実施。2016年現在、第31海兵航空群の隷下にあり、F-35B戦闘機を装備する。10月27日、ビューフォート航空基地を離陸し訓練飛行を行っていたF-35B戦闘機のウェポンベイから火災が発生した。基地に着陸して乗員は無事だったが、事故規模はクラスＡミシャプに分類されている。2018年1月8-22日、VFC-111のF-5N戦闘機と異機種間空対空戦闘訓練DACTを行った。9月28日1145頃、訓練飛行中のF-35Bが、ビューフォート基地北西のサウスカロライナ州リトルバーンウェル島付近に墜落した。パイロットは脱出して無事、地上にも人的被害は無かった。2023年9月17日、ビューフォート基地を離陸して訓練飛行に向かったF-35B戦闘機２機のうち１機がサウスカロライナ州チャールストン国際空港北１マイルの上空600m（1000フィート？）でトラブルを発生。パイロットは緊急脱出して無事に救助されたが、機体の方は自動操縦で暫く飛び続けて行方不明になってしまい、9月18日に100km北のバージニア州ウィリアムバーグ郡インディアンタウンの草原に墜落しているのが確認された。アメリカ海兵隊はF-35B戦闘機を２日間の飛行停止処分にして点検を行っている。参考：月刊JWings8,’12、12,’12、8,'15、1,’17、12,'23、月刊航空ファン10,’14、2,’17、12,’18、月刊軍事研究9,’14、8,’14、月刊航空情報4,’18

＜ＶＭＦＡＴ−５０２＞：アメリカ海兵隊第502海兵戦闘攻撃訓練飛行隊、ニックネームはナイトメアーズ。2020年6月26日、ビューフォート海兵航空基地で新編された。参考：月刊JWings9,’20

＜ＶＭＦ（ＡＷ）−１２２＞：アメリカ海兵隊第122海兵全天候戦闘飛行隊、ニックネームはクルセイダーズ。参考：月刊JWings8,’23

＜ＶＭＦ（ＡＷ）−２１２＞：アメリカ海兵隊第212海兵全天候戦闘飛行隊、ニックネームはランサーズ。1965年4月、CVA-34オリスカニーに搭載されてベトナムに向かった。5月、トンキン湾に到着し、ベトナム戦争に参加。参考：月刊JWings8,’23

＜ＶＭＦ（ＡＷ）−２３２＞：アメリカ海兵隊第232海兵全天候戦闘飛行隊、ニックネームはレッドデビルズ。1966年11月15日、岩国基地からベトナムのダナン基地に展開した。参考：月刊JWings8,’23

＜ＶＭＦ（ＡＷ）−２３５＞：アメリカ海兵隊第235海兵全天候戦闘飛行隊、ニックネームはデス・エンジェルズ。1963年、F-8D戦闘機を装備して厚木基地に展開した。1966年2月、F-8E戦闘機を装備してカネオヘ海兵航空基地からベトナムのダナン基地に展開。1966年11月、岩国基地に移動。1967年2月、岩国基地からダナン基地に展開。1968年5月、F-8E戦闘機をダナン基地に残し、F-8B戦闘機に乗り換えて岩国基地に移動。9月、人員のみカネオヘ海兵航空基地に帰還し、F-4B戦闘機への転換訓練を開始した。参考：月刊JWings8,’23

＜ＶＭＦ（ＡＷ）−３１２＞：アメリカ海兵隊第312海兵全天候戦闘飛行隊、ニックネームはチェッカーボーズ。1965年2月、F-8E戦闘機を装備して厚木基地に前方展開し、第11海兵航空群の隷下に入った。6月、第11海兵航空群から第13海兵航空群の隷下に移り、岩国基地に移動した。12月、南ベトナムのダナン基地に移動した。1966年1月末、機体をダナンに残して人員がビューフォート海兵航空基地に帰還。参考：月刊JWings6,’23、8,’23

＜ＶＭＦ（ＡＷ）−４５１＞：アメリカ海兵隊第451海兵全天候戦闘飛行隊、ニックネームはウォーローズ。1962年1月、F8U-2N/F-8D戦闘機を装備して厚木基地に前方展開し、第11海兵航空群の隷下に入った。参考：月刊JWings6,’23

＜ｖＭＦＦ＞：オランダ海軍がＭ型フリゲートの代艦として２隻を建造予定のフリゲートで、Vervanging M-fregatenの略。魚雷迎撃装置TDS（Torpedo Defence System）を装備する。2020年代半ばから引き渡される予定。参考：月刊世界の艦船9,’19

＜ＶＭＦＰ＞：アメリカ海兵隊の略号で、海兵戦術偵察飛行隊（Marine Tactical Reconnaissance Squadron）のこと。参考：月刊JWings11,’17

＜ＶＭＦＰ−３＞：アメリカ海兵隊第３海兵戦術偵察飛行隊、ニックネームはアイズ・オブ・ザ・コー（Eyes of the Corps）。1975年9月、RF-4Bを装備してCVW-5に配備された。1983年12月、CVW-5の隷下を外れた。参考：月刊JWings11,’17

＜ＶＭＦＴ−４０１＞：アメリカ海兵隊第401海兵戦闘訓練飛行隊、ニックネームはスナイパーズ（Snipers）。予備役の仮想敵飛行隊で、F-5戦闘機を配備している。2016年現在、第41海兵航空群隷下で、F-5N/F戦闘機を運用する。2019年現在、ユマ海兵航空基地に置かれており、F-5N戦闘機10機（仮想敵機）とF-5F戦闘機１機（訓練・用務飛行用）を保有する。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17、11,’19

＜ＶＭＦＴ−４０２＞：アメリカ海兵隊がビューフォート海兵航空基地で新編予定の海兵戦闘訓練飛行隊。アメリカ海兵隊が2022年に実施予定の空戦機動訓練は12000ソーティに及ぶが、VMFT-401では3300ソーティしかカバーできないため、2022年に創隊を決定した。装備機はF-5F+/F-5N+で、スイス空軍の中古機を改修する予定。2024年にIOCを達成する計画を立てている。参考：月刊JWings7,’22、6,’24

＜ＶＭＧＲ＞：アメリカ海兵隊の略号で、海兵空中給油輸送飛行隊（Marine Aerial Refueler Transport Squadron）のこと。参考：月刊JWings9,’17

＜ＶＭＧＲ−１５２＞：アメリカ海兵隊第152海兵空中給油輸送飛行隊、ニックネームはザ・相撲ズ（The Sumos）。1942年に新編された。2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、トモダチ作戦に参加。3月12日、KC-130Jを嘉手納基地から横田基地に展開した。3月18日、岩国基地にKC-130Jを８機展開して救援活動を行っていた。2014年7月15日、KC-130J空中給油機２機が普天間基地から岩国基地に移動。8月末までに全部隊が普天間基地から岩国基地に移動し、第36海兵航空群から第12海兵航空群の隷下に移った。10月25-26日、VMFA-121のF-35Bと夜間空中給油訓練を実施。2016年4月28日、KC-130J空中給油機がVMFA(AW)-242所属F/A-18D戦闘機と沖縄周辺海域で夜間空中給油訓練を行っていたところ、F/A-18D戦闘機が主翼に給油ホースを引っ掛けて切断した。2018年9月14日、長崎空港にKC-130J空中給油機１機を派遣し、前日に天候不良による燃料不足で緊急着陸したHMH-361所属CH-53Eヘリ２機に給油を行った。12月6日0140頃、高知県室戸岬南南東55マイルの洋上で夜間空中給油中のKC-130J空中給油機１機が相手のVMFA(AW)-242所属F/A-18D戦闘機１機と接触し、両機とも墜落した。乗員５名全員が行方不明となり死亡認定され、F/A-18D戦闘機の方も兵装士官は救助されたがパイロットが死亡している。2021年7月14-24日、第36海兵航空群が行った三沢基地への移動展開訓練に参加。参考：月刊航空ファン6,’11、2,’17、12,’18、2,’19、1,’20、月刊JWings10,’14、12,’14、2,’18、10,’21

＜ＶＭＧＲ−２３４＞：アメリカ海兵隊第234海兵空中給油輸送飛行隊、ニックネームはThundering Herd。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＶＭＧＲ−２５２＞：アメリカ海兵隊第252海兵空中給油輸送飛行隊、ニックネームはHeavy Haulers。2016年現在、第14海兵航空群隷下で、KC-130Jを装備する。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17

＜ＶＭＧＲ−３５２＞：アメリカ海兵隊第352海兵空中給油輸送飛行隊、ニックネームはRaiders。2016年現在、第11海兵航空群隷下で、KC-130Jを装備している。3月8日、カリフォルニア州上空でVMFA-121所属F-35B戦闘機による空中給油受油のための空中機動試験に参加。2020年9月29日、ユマ海兵航空基地を離陸してカリフォルニア州上空で空中給油訓練中のKC-130J空中給油機がVMFA-121所属F-35B戦闘機１機と接触し、KC-130JはNo.3及びNo.4エンジンが損傷しプロペラや右増槽も吹き飛んでジャクリーン・コクラン・リージョナル空港近傍の畑に胴体着陸、F-35B戦闘機はエルセントロ基地近くに墜落した。乗員は全員無事。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊JWings6,’16、12,'20、月刊航空ファン2,’17

＜ＶＭＧＲ−４５２＞：アメリカ海兵隊第452海兵空中給油輸送飛行隊、ニックネームはYankees。2016年現在、第49海兵航空群隷下で、KC-130Tを装備する。2017年7月10日1630頃、サウスカロライナ州チェリーポイント海兵航空基地からカリフォルニア州エルセントロ海軍航空基地に向かったKC-130Tが、ミシシッピ州ジャクソンの北85マイルにあるレフロア郡イッタベナに墜落し、乗員16名全員が死亡した。2021年度にKC-130Jに機種改変する予定。参考：月刊軍事研究8,’14、2,’17、月刊航空ファン10,’17

＜ＶＭＭ＞：アメリカ海兵隊の略号で、海兵中ティルトローター飛行隊（Marine Medium Tiltrotor Squadron）のこと。海兵航空団MAWの隷下にあり、MV-22B（定数12機）を配備している。主任務はHMMと同じ。平時の管理部隊であり、作戦時にはVMM(Rein)となって海兵遠征隊と共に海兵空地任務部隊MAGTFを構成する。海兵遠征隊の倍以上編成されていて、６ヶ月ごとにMAGTFに割り当てられ（MAGTFタスキング）、残りの６ヶ月は訓練に励む。現役18個と予備役２個を編成する予定で、2020年に完了する。参考：月刊軍事研究8,’10、9,’11、8,’14、月刊航空ファン7,’16

＜ＶＭＭ−１６１＞：アメリカ海兵隊第161海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはグレイホークス（Greyhawks）。2009年10月8日、HMM-161から改編されて第３海兵航空団第16海兵航空群隷下にミラマー基地で新編された。12月12日、MV-22Bの受領を開始。2011年5月、完全作戦能力FOCを達成。2013年2月から不朽の自由作戦（アフガン）に参加。2015年5月17日1140頃、ハワイ州ベローズ空軍基地で訓練中のMV-22Bがハードランディングして炎上し、乗員１名が死亡、21名が負傷した。後に病院で負傷者のうち１名が死亡している。2016年現在、第16海兵航空群の隷下にある。参考：月刊航空ファン10,’14、8,’15、2,’17、月刊丸12,’11、月刊軍事研究8,’14

＜ＶＭＭ−１６２＞：アメリカ海兵隊第162海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはゴールデン・イーグルス（Golden Eagles）。2006年8月31日、第２海兵航空団第26海兵航空群隷下にニューリバー基地で新編された。2008年3-10月、イラクのアル・アサド基地に展開してイラク戦に参加。2010年1月、VMM-162(Rein)の主要構成部隊となり、LHA-4ナッソーに搭載されて海外展開を実施。8月、ニューリバー基地に帰投した。参考：月刊丸12,’11、月刊軍事研究9,’11

＜ＶＭＭ−１６３＞：アメリカ海兵隊第163海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはRidge Runners、非公式ニックネームはEvil Eyes。2011年12月2日、HMM-163から改編されて創設された。2013年4月、完全作戦能力FOCを達成。2015年8月18日から9月9日、ドーン・ブリッツ2015に参加。2016年現在、第16海兵航空群の隷下にある。1月18日から3月7日、アイアン・フィスト16に参加。2017年1月28日、イエメンのイスラム国部隊の攻撃を行ったSEAL隊員とUAE特殊部隊を回収したMV-22Bが故障で不時着した。乗員が脱出した後、不時着機を爆撃で破壊している。参考：月刊航空ファン10,’14、7,’16、2,’17、月刊軍事研究8,’14、4,’18、月刊JWings12,’15、5,’16

＜ＶＭＭ−１６４＞：アメリカ海兵隊第164海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはKnightriders。2016年現在、第39海兵航空群の隷下にある。参考：月刊航空ファン7,’16、2,’17

＜ＶＭＭ−１６５＞：アメリカ海兵隊第165海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはホワイト・ナイツ（White Knights）。2011年3月1日、第３海兵航空団第16海兵航空群隷下にミラマー基地で新編された。2012年9月、完全作戦能力FOCを達成。2016年現在、第16海兵航空群の隷下にある。参考：月刊丸12,’11、月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン10,’14、2,’17

＜ＶＭＭ−１６６＞：アメリカ海兵隊第166海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはシー・エルク（Sea Elk）。2010年6月23日、第３海兵航空団第16海兵航空群隷下にミラマー海兵航空基地で新編された。2013年、VMM-166(Rein)を編成し、LHD-4ボクサーに搭載されて作戦航海に参加。2016年現在、第16海兵航空群の隷下にある。3月7日から4月30日、VMM-166(Rein)を編成し、LHD-4ボクサーに搭載されてフォール・イーグル2016に参加。12月1日1545頃、ミラマー海兵航空基地を離陸して通常訓練中のMV-22Bで機体整備を促す警告灯が点灯し、ミラマー海兵航空基地の東60マイルにある民間地に予防着陸した。参考：月刊丸12,’11、月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン10,’14、7,’16、2,’17、月刊JWings5,’16

＜ＶＭＭ−２１２＞：アメリカ海兵隊第212海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはLancers。2020年第３四半期にVMFA-212から改編されて第26海兵航空群隷下に新編される予定。参考：月刊航空ファン7,’16、2,’17

＜ＶＭＭ−２６１＞：アメリカ海兵隊第261海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはレイジング・ブルズ（Raging Bulls）。2008年4月10日、第２海兵航空団第26海兵航空群隷下にニューリバー基地で新編された。2009年11月、アフガニスタン南部のキャンプ・バスティオンに派遣された。2010年7月、ニューリバー基地に帰投。2017年7月11日1622頃、ニューリバー海軍航空基地エプロンに落雷があり、MV-22Bを整備中の整備員が負傷した。参考：月刊丸12,’11、月刊軍事研究9,’11、月刊航空ファン7,’16、10,’17

＜ＶＭＭ−２６２＞：アメリカ海兵隊第262海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはフライング・タイガース（Flying Tigers）。2013年8月30日、HMM-262から改編されて普天間基地で新編され、第36海兵航空群の隷下に入った。10月8-18日、饗庭野演習場で日米共同訓練フォレスト・ライト2013に参加。MV-22B輸送機２機を派遣し、台風26号が接近する中でヘリボーン訓練を行った。2014年7月19日、MV-22B輸送機２機が横田経由で丘珠空港に向かった。7月20日、丘珠空港で開催された札幌航空ページェントにMV-22B輸送機２機を地上展示した。2015年6月4日、横田にMV-22B輸送機３機を展開。6月5-6日、東富士演習場で訓練を実施。6月8日、MV-22B輸送機３機が横田から岩国に向かった。2016年2月16-21日、シンガポール・エアショー2016に参加。9月1日、相浦駐屯地で佐世保市総合防災訓練に参加。10月4-11日、PHIBLEX2016に参加。11月18日、日米共同訓練で海自佐世保基地赤崎貯油所ヘリパッドにMV-22Bを向かわせ、佐世保警備隊ヘリパッドなどで訓練を行い、大村航空基地に移って燃料搭載訓練などを実施、終了後に普天間基地に戻った。2017年4月27日、MV-22B輸送機４機が岩国基地、東富士演習場、厚木基地、岩国基地を回って普天間基地に戻った。6月6日、夜間訓練中のMV-22Bで警告灯が点灯したため、伊江島補助飛行場に予防着陸した。8月10-28日、陸自との共同訓練ノーザン・ヴァイパーに参加。当初６機が参加する予定だったが、オーストラリアの事故で半分の３機が三沢基地に展開して訓練に参加、残る３機は岩国基地に止まった。8月29日、岩国基地から普天間基地に戻る途中のMV-22Bがコクピット内警告灯点灯のため大分空港に緊急着陸（予防着陸）した。ノーザン・ヴァイパーに参加する予定で普天間基地を出発したが岩国基地に止まっていた機体で、8月28日に岩国基地で白煙を上げており、エンジントラブルらしく8月31日に普天間基地からKC-130Jでエンジン２基を運び込み、9月6日に両エンジンの交換作業を終えた。9月7日にエンジンを始動したところ、左エンジン付近から白煙が上がったためエンジンを停止、この日の飛行は断念し、9月8日に大分空港を離陸して岩国基地に戻り、9月9日に普天間基地に帰投した。9月29日1657頃、普天間基地を離陸してフィリピンに向かっていたMV-22Bのコクピットで警告灯が点灯したため、僚機と共に新石垣空港に緊急着陸した。新石垣空港は一時閉鎖されてJTAのB737旅客機が宮古空港にダイバートしている。右エンジンからのオイル漏れだったらしく、僚機は10月2日午後、故障機は整備を終えて10月4日午後に普天間基地に戻った。12月8-20日、フォレスト・ライト17-01に参加。2018年3月7日、MV-22B輸送機２機で沖縄の報道陣を乗せ普天間−伊江島間のローカルフライトを実施。4月25日1632頃、普天間基地を離陸して岩国基地に向かう途中のMV-22Bで警告灯が点灯したため、奄美空港に予防着陸した。1750頃に離陸して普天間基地に戻っている。2019年1月4日、MV-22B輸送機２機で岩国基地を経由して厚木基地に飛来、クイックで離陸して岩国基地を経由して普天間基地に戻った。2月4-15日、フォレスト・ライト2018-02にMV-22B輸送機４機で参加。3月27日1625頃、MV-22B輸送機１機が訓練中にコクピットの警告灯が点灯したため、沖永良部空港に予防着陸した。システムチェックで異常が無かったため、1802に離陸している。4月13-14日、ホワイトビーチフェスティバル2019でMV-22Bを地上展示した。7月31日、KC-130Jとの空中給油訓練拠点として定期使用を予定している鹿屋航空基地にMV-22B輸送機１機を展開し、地元自治体関係者に公開した。12月1-13日、MV-22B輸送機４機で明野駐屯地に展開し、饗庭野演習場と国分台演習場で行われたフォレスト・ライトMAに参加。2020年1月22日から2月8日、ノーザン・ヴァイパーに参加。5月21日、MV-22B輸送機２機がトリイステーションに複数回の離着陸を行った。12月2日、補充機として配備されたMV-22B CC-RAM改修機がテストフライトを実施。2021年7月14-24日、第36海兵航空群が行った三沢基地への移動展開訓練に参加。12月4-17日、レゾリュート・ドラゴン21演習に参加。2022年3月29日、普天間基地を離陸してフィリピンに向かっていたMV-22B輸送機１機の防氷装置でトラブルが起きたため、随伴機１機と共に1300頃に石垣空港に緊急着陸した。随伴機は夕方に普天間基地に戻っている。故障機は左エンジン油圧系統も異常を起こしていたため、修理の上で4月4日に試験飛行を行い、4月5日に普天間基地に戻った。

参考：月刊JWings11,’13、10,’13、1,’14、10,’14、5,’16、11,’16、10,’17、11,’17、12,’17、4,’19、10,’19、3,’20、4,’20、8,'20、2,'21、10,'21、2,’22、7,'22、月刊軍事研究11,’13、8,’14、月刊航空ファン10,’14、8,’15、1,’17、2,’17、7,’17、8,’17、11,’17、12,’17、6,’18、7,’18、3,’19、6,’19、7,’19、2,’20

＜ＶＭＭ−２６３＞：アメリカ海兵隊第263海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはサンダー・チキンズ（Thunder Chickens）。2006年3月3日、HMM-263（2005年6月閉隊）を再編して第２海兵航空団第26海兵航空群隷下にニューリバー基地で新編された。2007年6月、MV-22ブロックＢの初期作戦能力を獲得。9月、MV-22B輸送機10機と共にLHD-1ワスプに搭載され、イラクのアル・アサド基地に展開してイラク戦に参加。2500ソーティをこなし、2008年4月に帰投した。2009年5月13日、VMM-263(Rein)の主要構成部隊となり、LHD-5バターンに搭載されてノーフォークを出港。5月22日、第22海兵遠征隊の構成飛行隊となった。12月、ニューリバー基地に帰投。2011年3月、VMM-263(Rein)の主要構成部隊となり、LHD-5バターンに搭載されて海外展開を実施。参考：月刊丸12,’11、月刊軍事研究9,’11、8,’14

＜ＶＭＭ−２６４＞：アメリカ海兵隊第264海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはブラック・ナイツ（Black Knights）。2009年4月、第２海兵航空団第26海兵航空群隷下にニューリバー基地で創設された。参考：月刊丸12,’11、月刊軍事研究8,’14

＜ＶＭＭ−２６５＞：アメリカ海兵隊第265海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはドラゴンズ（Dragons）。2012年9月7日、HMM-265から改編されて普天間基地で新編され、第36海兵航空群の隷下に入った。9月21日、岩国基地でMV-22Bの点検飛行を開始。10月1-6日、12機を普天間基地に移動させた。10月4日、沖縄での訓練飛行を開始。12月、MV-22Bによる作戦能力を完備したと認定され、本格運用に入った。2013年3月6-8日、MV-22B輸送機３機を岩国基地に派遣し、和歌山県から四国中央部にかけての「オレンジ」ルートで夜間を含む低空飛行訓練を実施。5月2-3日、トリイ通信施設でグリーンベレー隊員を乗せ、伊江島でパラシュート降下訓練を実施。7月1日、キャンプ・ハンセンの爆破処分場で不発弾処理を行った際に山火事が発生したため、MV-22B輸送機２機で消火にあたった。2014年3月27日から4月7日、サン・ヨン14演習に参加。4月29-30日、グリーンベレー隊員をMV-22Bに乗せて伊江島でパラシュート降下訓練を実施。7月15日、岩国基地と厚木基地を経由してキャンプ富士へと人員輸送を行った。これがMV-22Bの東日本初飛来である。8月31日、横田基地で災害支援訓練を実施。10月19日、和歌山県南紀白浜空港で実施された平成26年度緊急消防援助隊近畿ブロック合同訓練にMV-22B輸送機２機で参加。DMATや想定負傷者を乗せて輸送・搬送訓練を行い、DDH-182いせにも発着艦している。10月26日、MV-22B輸送機１機が航空観閲式の地上展示に参加した。12月1-12日、日米共同訓練フォレスト・ライト2014-01に参加。2016年3月7日から4月30日、VMM-265(Rein)を編成し、LHD-6ボノム・リシャールに搭載されてフォール・イーグル2016に参加。4月14日・16日に発生した熊本地震の災害派遣に参加。岩国基地にMV-22Bを最大10機以上派遣し、物資輸送を行った。5月27日、広島平和記念公園を訪問するオバマ大統領を支援するため、MV-22B輸送機４機を小牧基地に展開した。10月23日、MV-22B輸送機２機が陸上自衛隊中央観閲式に参加。10月24日、MV-22B輸送機２機を木更津駐屯地に派遣して騒音測定を実施。11月8日、佐賀空港でMV-22Bによる試験飛行を実施。12月13日夜、普天間基地を離陸したMV-22Bが伊江島西で夜間空中給油訓練を実施。当時の天候は高度2000-2500フィート（610-762m）に所々雲がある程度で、風は北風風速20-30ノットだった。MV-22B（Bu.No168027）は空軍第17特殊作戦飛行隊MC-130Jと共に高度1500-1800フィート（457-549m）を北に飛行しつつ空中給油訓練を開始したが、接続不調を繰り返し、2109に機体の残燃料警告が鳴ったため、南に反転して普天間基地に向かいつつ、空中給油を試みることにした。2118、MV-22BはMC-130Jのドローグに接続を試みたが、MV-22Bパイロットがエンジン出力を上げ過ぎたことに気付き、出力を下げたもののMC-130Jと正常な距離を取ることができなかった。直後（21時18分29秒、与論島東南東８海里付近）、MC-130Jのドローグが下降した後上昇して右にぶれ、MV-22Bの右ローターと接触してブレードが破損、MC-130JはMV-22Bに対して直ちに空中給油を中止して離れるよう告げた。MV-22Bは機体に激しい振動を起こしたため、パイロットは回転翼モードに切り替えての緊急着水・緊急着陸は推力の左右アンバランスにより危険と判断して固定翼モードを維持して飛行。普天間基地に直行すると途中の市街地に墜ちる可能性があるため、沖縄本島沿岸を時計回りに100km以上飛行してキャンプ・シュワブを目指したが、力尽きて4.5km手前の名護市南東部ギミ崎沖に2129頃に不時着水し、大破した。乗員５名は空軍HH-60Gヘリで救助され、うち２名が骨折しており数日間入院した。2345頃、不時着水現場の空中監視を終えて普天間基地に帰投したMV-22Bが着陸の際に脚が出なくなり、衝撃吸収パッド上に垂直着陸した。死傷者や機体の損傷は無かった。12月19日、機体自体に問題は無いとして在日米軍がMV-22Bの飛行を再開。2017年1月6日、在日米軍がMV-22Bの空中給油を再開。3月6-17日、MV-22B輸送機６機でフォレスト・ライト2016-02演習に参加。3月7-8日、MV-22B輸送機６機が東富士演習場で離着陸訓練を実施。6月10日2050頃、MV-22Bが通常訓練中に警告灯が点灯したため、奄美空港に予防着陸した。6月11日に別のMV-22Bでパーツと整備員を運び込み、1635頃に離陸して普天間基地に戻っている。6月23日から7月25日、シドニー沖でタリスマン・セイバー2017に参加。8月5日1600頃、オーストラリア東部クイーンズランド州ロックハンプトン沖ショールウォーターベイ訓練エリアで訓練中、LHD-6ボノム・リシャールを発艦してLPD-20グリーンベイの飛行甲板後部左舷第５スポットに着艦しようとしたMV-22B輸送機１機が、バランスを崩して左エンジンナセルから飛行甲板艦尾右舷に接触、次いで機首が艦に衝突した後、キャットウォークの階段にぶつかって海に落ち、乗員26名のうち23名は救助されたが、行方不明になった３名が死亡した。また、事故機の左プロップローターハブが飛行甲板に駐機中のHMLA-267所属UH-1Yに接触し、UH-1Yが損傷した。小野寺防衛大臣が日本国内での飛行自粛を申し入れたが、8月7日に普天間基地からMV-22B輸送機１機が飛行している。8月7日、アメリカ海軍安全センターが事故をクラスＡミシャプに分類。8月9日、第３海兵遠征軍司令官は第31海兵遠征隊が48時間のMV-22B運用差し止めと安全手順再確認などの手続きを終えたため、第31海兵遠征隊MV-22Bに飛行再開許可を与えたと発表した。11月25日、VRC-30Det.5のC-2A墜落事故を受け、代わりにCVN-76とのCODミッションを行うためMV-22B輸送機３機で厚木基地に展開。11月26-29日、CVN-76と厚木基地間のCODミッションを実施。11月30日、CODミッションを終えてMV-22B輸送機３機が普天間基地に帰投。2018年1月11-12日、横田基地にMV-22B輸送機５機を展開し、1月15日からミッションを行い、1月19-21日に普天間基地に戻った。2月15日から3月2日、フォレスト・ライト2017-02の一環として実施された米軍再編に係る訓練移転（回転翼機およびティルトローター機等の沖縄県外への訓練移転）にMV-22B輸送機４機で参加。2月13日に４機で厚木基地に展開し、2月14日からフライトを行い、2月23日に岩国を経て普天間基地に戻った。6月25日、MV-22B輸送機１機が定期機体整備のため木更津駐屯地に着陸。6月26日、MV-22B輸送機１機が木更津駐屯地に飛来し、前日に着陸した機体の乗員などを乗せて厚木経由で岩国基地に向かった。5月21日、2017年8月5日のMV-22B事故報告書が公表され、原因が艦に反射したダウンウォッシュであると判明した。9月5日、MV-22B輸送機１機で木更津駐屯地に定期整備に伴う人員輸送を行った。10月11日、MV-22B輸送機２機が厚木に展開し、もう１機が木更津駐屯地経由で厚木に展開した。10月12日午後、更に１機が厚木に展開した。10月14日、厚木に展開したMV-22Bのうち２機が朝霞駐屯地で観閲式に参加。10月15日午前、厚木に展開したMV-22Bのうち３機が岩国経由で普天間基地に帰投。10月18日午前、厚木に残っていたMV-22B輸送機１機が普天間基地に帰投。2019年4月1日、普天間基地から岩国経由で厚木基地に向かっていたMV-22B輸送機４機のうち１機のコクピットで警告灯が点灯したため、1400頃に伊丹空港に緊急予防着陸した。4月2日に離陸して厚木に向かっている。10月22日昼、前日に機体トラブルで種子島空港を離陸できなくなったHMH-462所属CH-53Eの支援のため、MV-22B輸送機１機が種子島空港に飛来。10月28日、26日に機体トラブルで旧種子島空港跡地に予防着陸したHMLA-169所属AH-1Zヘリの支援のため、MV-22B輸送機１機が種子島空港に飛来。2020年1月14日、LHA-6アメリカ艦上で訓練を実施。1月18-30日、フォレスト・ライトにMV-22B輸送機４機で参加。10月26日から11月5日、キーン・ソード21にMV-22B輸送機４機で参加。12月7-18日、フォレスト・ライトにMV-22B輸送機６機で参加。2022年3月4-25日、陸上自衛隊との日米共同水陸両用作戦訓練にMV-22B輸送機で参加。6月、東富士演習場でアメリカ海兵隊演習Fuji Viper Shinka22に参加。10月1-14日、レゾリュート・ドラゴン22に参加。11月10-19日、キーン・ソード23に参加。参考：月刊JWings12,’12、2,’13、7,’13、9,’13、7,’14、11,’14、1,’15、2,’15、3,’15、8,’16、1,’17、3,’17、10,’17、12,’17、8,’18、6,’19、4,’20、2,'21、6,'22、9,'22、12,'22、2,'23、月刊航空ファン5,’13、10,’14、1,’15、7,’16、1,’17、2,’17、3,’17、5,’17、9,’17、10,’17、2,’18、4,’18、5,’18、9,’18、11,’18、1,’19、6,’19、1,'20、月刊軍事研究4,’17、月刊丸7,’14、月刊世界の艦船4,’20、朝雲

＜ＶＭＭ−２６６＞：アメリカ海兵隊第266海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはファイティング・グリフィンズ（Fighting Griffins）。2007年3月23日、第２海兵航空団第26海兵航空群隷下にニューリバー基地で創設された。2008年9月からイラクのアル・アサド基地に展開してポスト・イラク戦争に参加。2009年5月、ニューリバー基地に帰投。2010年8月、VMM-266(Rein)の主要構成部隊となり、LHD-3キアサージに搭載されて海外展開を実施。2011年5月、ニューリバー基地に帰投した。参考：月刊丸12,’11、月刊軍事研究9,’11、8,’14

＜ＶＭＭ−２６８＞：アメリカ海兵隊第268海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはRed Dragons。2014年4月、HMM-268から改編されて創設され、第24海兵航空群の隷下に入った。2018年7月27日から8月17日、ピッチブラック2018にMV-22B輸送機で参加。2024年7月12日から8月2日、ピッチ・ブラック2024にMV-22B輸送機で参加。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン7,’15、2,’17、月刊JWings11,’18、10,’24

＜ＶＭＭ−３６２＞：アメリカ海兵隊第362海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはUgly Angels。2019年第４四半期にHMH-362から改編されて創設される予定。2022年6月29日から8月4日、リムパック2022に参加。2023年3月17日、MV-22B輸送機４機でLHD-8マキン・アイランドから岩国基地に飛来し、3月18日にローカル訓練を行った。参考：月刊航空ファン7,’16、月刊JWings10,’22、6,'23

＜ＶＭＭ−３６３＞：アメリカ海兵隊第363海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはRed Lions。2012年5月10日、HMH-363から改編されて創設された。2016年現在、第16海兵航空群の隷下にある。その後第24海兵航空群の隷下に移った。2023年8月27日、オーストラリアのダーウィン沖にあるメルビル島で、米豪共同演習プレデターズ・ランに参加していたMV-22B輸送機が墜落した。乗っていたアメリカ海兵隊・オーストラリア軍兵士など23名のうち３名が死亡し、５名が重傷を負っている。参考：月刊航空ファン10,’14、2,’17、月刊軍事研究8,’14、月刊JWings11,’23

＜ＶＭＭ−３６４＞：アメリカ海兵隊第364海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはPurple Foxes。2016年現在、第39海兵航空群の隷下にある。参考：月刊航空ファン7,’16、2,’17

＜ＶＭＭ−３６５＞：アメリカ海兵隊第365海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはブルー・ナイツ（Blue Knights）。2010年7月、アフガニスタン南部のキャンプ・バスティオンに展開。2011年1月、ホームベースに戻った。参考：月刊軍事研究9,’11、月刊軍事研究8,’14

＜ＶＭＭ−５６１＞：アメリカ海兵隊第561海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはペール・ホークス。2010年12月2日、第３海兵航空団第16海兵航空群隷下にミラマー基地で新編された。使用機は2009年度発注のMV-22Bロット13である。参考：月刊丸12,’11、月刊軍事研究9,’11

＜ＶＭＭ−７６４＞：アメリカ海兵隊第764海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはMoonlight。2016年現在、第41海兵航空群の隷下にある。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17、7,’16

＜ＶＭＭ−７７４＞：アメリカ海兵隊第774海兵中型ティルトローター飛行隊、ニックネームはWild Goose。2016年現在、第49海兵航空群の隷下にある。参考：月刊航空ファン7,’16、2,’17

＜ＶＭＭＤ＞：ハスキー2G（地雷処理車）を参照。

＜ＶＭＭ（Ｒｅｉｎ）＞：アメリカ海兵隊の略号で、海兵中ティルトローター飛行隊（増強）のこと。海兵中ティルトローター飛行隊VMMに、MV-22Bでは運びきれない貨物を運ぶHMLA・HMH所属機（UH-1N、CH-53Eなど）や、火力支援を行うVMA所属機（AV-8BやAH-1Wなど）を増強したもので、海兵遠征隊の航空部隊（航空戦エレメント）となり、強襲揚陸艦１隻に丸ごと搭載される。MV-22B輸送機12機、CH-53E輸送ヘリ４機、UH-1N輸送ヘリ３機、AH-1W攻撃ヘリ４機、AV-8B攻撃機６機が標準編成である。今後はMV-22B以外の世代交代を進め、CH-53EがCH-53Kに、UH-1NがUH-1Yに、AH-1WがAH-1Zに、AV-8BがF-35Bに更新される。参考：月刊世界の艦船9,’12、月刊軍事研究8,’10、9,’11、8,’14、3,’17、月刊航空ファン7,’16

＜ＶＭＭＴ−２０４＞：アメリカ海兵隊第204海兵中ティルトローター訓練飛行隊、ニックネームはRaptors。2016年現在、第26海兵航空群の隷下にある。2017年2月1日、陸自パイロットが訓練を開始した。参考：月刊航空ファン7,’16、2,’16、5,’18、月刊軍事研究8,’14

＜ＶＭＯ＞：最大運用限界速度を参照。

＜ＶＭＯ＞：アメリカ海兵隊の略号で、海兵観測飛行隊（Marine Observation Squadron）のこと。

＜ＶＭＲ−１＞：アメリカ海兵隊の飛行隊、ニックネームはRoadrunners（ゴマすりクソバード）。2015年9月25日、HH-46D/EでCH-46シリーズ／ファミリー通じて最後の公式フライトを実施した。2016年現在、第２海兵航空団隷下で、UC-35D、C-9B、UC-12F/Mを装備する。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17

＜ＶＭＲ−４＞：2016年現在、第４海兵航空団隷下で、ニュー・オーリンズ統合予備役基地に置かれている。UC-35D、UC-12Wを装備する。参考：月刊航空ファン2,’17

＜ＶＭＲ−５＞：2016年現在、第４海兵航空団隷下で、アンドリュース統合基地に置かれている。UC-35Dを装備する。参考：月刊航空ファン2,’17

＜ＶＭＲ　Ｋ−Ｂａｙ＞：2016年現在、第24海兵航空群の隷下で、C-20Gを装備する。参考：月刊航空ファン2,’17

＜ＶＭＳ０７＞：スロバキアのテクノポール・インターナショナル社が開発したサブマシンガン。フレームにポリマーを多用している。全長722mm／454mm（ストック短縮時）、口径9mm、重量1.8kg。単発、二点バースト、フルオート射撃が可能。参考：月刊軍事研究6,’11

＜ＶＭＴ９０＞：イタリアの４×４輪野戦車。装甲型と非装甲型がある。PKO任務などに多用されている。参考：月刊PANZER8,’04

＜ＶＭＵ＞：アメリカ海兵隊の略号で、海兵無人機飛行隊（Marine Unmanned Aerial Vehicle Squadron）のこと。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＶＭＵ−１＞：アメリカ海兵隊第１海兵無人機飛行隊、ニックネームはWatchdogs。2016年現在、第13海兵航空群隷下で、RQ-7Bシャドー200を装備する。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17

＜ＶＭＵ−２＞：アメリカ海兵隊第２海兵無人機飛行隊、ニックネームはNight Owls。2016年現在、第14海兵航空群隷下で、RQ-7Bシャドー200を装備する。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17

＜ＶＭＵ−３＞：アメリカ海兵隊第３海兵無人機飛行隊、ニックネームはPhantoms。2016年現在、第24海兵航空群の隷下で、RQ-7Bシャドー200を運用している。2017年度にRQ-21Aに機種改変する予定。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17

＜ＶＭＵ−４＞：アメリカ海兵隊第４海兵無人機飛行隊、ニックネームはEvil eyes。2016年現在、MACG-48隷下で、RQ-7Bシャドー200を装備する。2017年度にRQ-21Aに機種改変する予定。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’17

＜ＶＭＸ−１＞：アメリカ海兵隊第１海兵評価試験飛行隊、ニックネームはFlying Lions、モットーはMihi Cura Futuri。2016年5月13日、F-35B及びMV-22Bの試験評価部隊としてVMX-22から改編されてユマ海兵航空基地で創設された。2016年8月9日から9月1日、F-35Bによる実任務を想定した兵装テストを行い、AIM-120空対空ミサイル５発とGBU-12誘導爆弾１発を発射・投下した。9月12日、ホワイトサンズ・ミサイル試験レンジでイージスシステム陸上試験施設LLS-1デザートシップとのNIFC-CA実弾射撃試験を実施。F-35Bが捉えた目標データを多機能先進データリンクMADLでLLS-1に送り、LLS-1がMk41VLSからSM-6対空ミサイルを発射して撃墜した。10月28日、LHA-6アメリカにF-35Bを派遣して運用試験を開始。2020年9月、運用情報統合ネットワークODINベースキットを配備。2021年9月、CH-53Kヘリ４機が配備され、初期運用試験・評価IOT&Eを開始。2022年4月5日、CH-53KヘリのIOT&Eを完了。参考：月刊航空ファン12,’16、1,’17、2,’17、3,’20、月刊JWings11,’16、11,’21、6,’22

　＜ＶＭＸ−１（２０１６年）＞：海兵隊司令部直轄で、ユマ海兵航空基地に置かれている。MV-22B、RQ-21A、AH-1Z、UH-1Yの開発試験評価を行っており、隷下のF-35分遣隊（エドワーズ空軍基地）でF-35B、CH-53分遣隊（ニューリバー海兵航空基地）でCH-53E/Kのテストも実施している。参考：月刊航空ファン2,’17

＜ＶＭＸ−２２＞：アメリカ海兵隊第22海兵評価試験飛行隊、別名アーゴノーツ（Argonauts）。アメリカ海軍運用試験評価軍の隷下で、司令部はユマ海兵航空基地にある。HMX-22から改編され、ニューリバー海兵航空基地でMV-22B、エドワーズ空軍基地でF-35Bの運用評価試験を行った。2016年5月13日、VMX-1に改編された。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊航空ファン2,’16、1,’15、11,’16、2,’17

　＜ＶＭＸ−２２Ｄｅｔ．＞：エドワーズ空軍基地に派遣される分遣隊で、F-35Bの評価試験を行う。F-35BF-19など４機が配備される予定で、最初の１機は2014年10月9日に受領した。2015年5月18-29日、LHD-1ワスプでF-35Bの運用試験を実施。参考：月刊航空ファン1,’15、月刊JWings1,’15、8,’15

＜ＶＭＸ１１９８／Ｌ−４７９１＞：自衛隊の電子管。丸文製。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＶＮ１＞：09式装輪歩兵戦闘車を参照。

＜ＶＮ１Ａ＞：09式装輪歩兵戦闘車・海外シリーズを参照。

＜ＶＮ３＞：中国軍４×４輪装甲車。北方工業公司が開発した。当初は南京イベコ社製４×４輪車両NJ2045をベースとしたが、東風自動車製猛土に変更している。車体は装甲鋼板製で、7.62mm弾に対する全周防御能力を持つ。側面にガンポートが１カ所ずつ設けられている。重量5.3トン。エンジンは国産ディーゼル（170馬力）、最大速度110km、航続距離600km。自衛用に12.7mm及び7.62mm機銃装備の１名用銃塔と昼夜間サイトを装備しており、対戦車ミサイルの搭載も可能。銃座両側面には発煙弾発射機も持つ。NBC防護装置と自動消火装置を標準装備しており、統合電子情報システム、GPS、微光暗視装置、水上航行装置（プロペラ１軸、速力8km）などがオプションで用意されている。乗員２名（車長、操縦手）＋乗車兵員３名。高価なため、配備ペースは遅い。参考：月刊軍事研究2,’15、4,’08

＜ＶＮ１６＞：05式水陸両用突撃車・海外シリーズを参照。

＜ＶＮ１８＞：05式水陸両用突撃車・海外ファミリーを参照。

＜ＶＮＡＦ＞：南ベトナム空軍を参照。

＜ＶＮＡＶ＞：Vertical NAVigation（垂直方向航法）の略。参考：月刊航空ファン11,’18

＜ＶＮＯ＞：最大運用限界速度を参照。

＜ＶＮＳ−４１＞：ベトナム国防省空軍技術部A41工場が製作した水陸両用超軽量動力機。ロシアのChe-22をフィリピン経由で購入し、それを参考にして開発、2004年に初飛行した。主翼は支柱付きのパラソル翼で、コクピットの上に載っており、前縁にエンジン２基が付く。水平安定板には垂直安定板から支柱が延びている。降着装置は尾輪式。５機が作られて第916連隊南方航空クラブに配備された。参考：月刊航空ファン5,’18

＜Ｖ−ｎ線図＞：V-n diagram。荷重倍数（ｎ）を縦軸、飛行速度（Ｖ）を横軸にとったグラフで、航空機の安全な飛行限界を示す。運動包囲線、突風包囲線、組み合わせ包囲線がある。参考：航空用語事典増補改訂版

＜ＶｏＩＰ音声通信機能の整備及び構内交換機の更新に伴う詳細設計＞：自衛隊の機器。エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズが受注している。参考：月刊軍事研究3,’17

＜ＶＯＲ＞：超短波全方向式無線標識施設を参照。

＜ＶＯＲ／ＤＭＥ＞：ボルデメと読む。超短波全方向式無線標識施設と距離測定装置局を併設したものである。参考：飛行機のしくみ

＜ＶＯＲ／ＩＬＳ用ラインテスタ＞：自衛隊の機器。菊水電子工業製。参考：月刊軍事研究4,’16

＜ＶＯＲＴＡＣ＞：超短波全方向式無線標識施設とTACANを併設したもの。参考：航空用語事典増補改訂版

＜ＶＯＳＳ＞：アメリカ軍の車載光学センサーシステムで、Vehicle Optic Sensor Systemの略。伸縮式マスト上にジャイロカム15TSセンサー（光学カラーTV、熱線映像装置、レーザー測距器などを内蔵）を搭載している。敵兵や路上のIEDを捜索するために使用される。参考：月刊軍事研究1,’13

＜ＶＰ＞：アメリカ海軍の略号で、哨戒飛行隊（Patrol Squadron）のこと。参考：月刊JWings9,’17

＜ＶＰ＞：フランスとイギリスが1930年代初めに開発した、無線遠隔操縦式爆薬運搬車両。2000両が生産された。参考：月刊丸8,’98

＜ＶＰ−１＞：アメリカ海軍第１哨戒飛行隊、ニックネームはScreaming Eagles。2016年9月から嘉手納基地に展開。2017年3月、嘉手納基地へのローテーション配備を終えた。2020年5月3日、三沢基地へのローテーション配備を開始。6月22日、三沢基地で行われた日米合同エレファント・ウォークにP-8A哨戒機１機で参加。参考：月刊航空ファン8,’15、1,’17、6,’17、月刊JWings7,’20、9,’20

＜ＶＰ．１級＞：フランス海軍港湾防備艇。全長21.6m、幅4.7m、吃水1.8m、基準排水量40トン。主機はディーゼル、出力300馬力、速力12ノット。兵装は20mm機関砲１門、機関銃４丁。1941-42年に25隻が就役した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ＶＰ−３Ａ＞：P-3対潜哨戒機ファミリーを参照。

＜ＶＰ−４＞：アメリカ海軍第４哨戒飛行隊、ニックネームはSkinny Dragons。2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、トモダチ作戦に参加。当初は厚木基地から捜索・空輸任務を行った。3月16日、福島原発事故による放射性物質への警戒と、担当地域が北に移ったことを受け、活動拠点を三沢基地に前進させ、P-3Cアップデート�VAIP２機とクルー４組を派遣、AN/AVX-1電子光学センサーによる被災地捜索飛行を実施した。3月19日、P-3C哨戒機２機により本州日本海側・太平洋側で哨戒飛行を行った。3月24日、P-3Cで青森と岩手の沿岸を偵察し、孤立集落３カ所を発見した。3月29日、P-3C哨戒機２機が嘉手納基地への撤収準備に入った。3月30日、P-3Cにより東北沿岸の漂流物を捜索した。3月末までに17ソーティの捜索任務を実施。参考：月刊航空ファン6,’11、8,’15

＜ＶＰ−５＞：アメリカ海軍第５哨戒飛行隊、別名マッド・フォックシズ（Mad Foxes）。２番目のP-8A実動飛行隊で、フロリダ州ジャクソンビル海軍航空基地に所在する。2014年6月（4月？）からローテーション展開のため嘉手納基地にP-8Aを派遣。8月19日、海南島沖220kmでP-8Aが中国の殲撃11戦闘機にインターセプトされ、目前数メートルを横切るなどの危険な行動を受けたため、アメリカ政府が中国政府に抗議した。2015年1月、VP-45と交代して嘉手納基地への展開を終了。2016年3月、三沢基地への展開を開始。2019年3月、VP-47と交代してP-8A哨戒機６機で嘉手納基地への展開を開始。9月26日から10月4日、マラバール2019に参加。参考：月刊軍事研究11,’14、月刊JWings10,’13、12,’19、月刊航空ファン8,’16、6,’19

＜ＶＰ−６＞：アメリカ海軍第６哨戒飛行隊、ニックネームはブルーシャークス。1993年に解散した。参考：月刊JWings12,’20

＜ＶＰ−８＞：アメリカ海軍第８哨戒飛行隊、ニックネームはFighting Tigers。2015年2月26日、P-8Aで飛行安全審査に合格した。2016年3月、VP-16と交代して嘉手納基地への展開を開始。2019年4月、VP-16と交代して三沢基地への展開を開始。9月、VP-10と交替して三沢基地を離れた。2022年6月29日から8月4日、リムパック2022に参加。参考：月刊航空ファン8,’15、10,’15、8,’16、6,’19、2,’20、月刊JWings10,’22

＜ＶＰ−９＞：アメリカ海軍第９哨戒飛行隊、ニックネームはGolden Eagles。2017年3月、嘉手納基地にローテーション配備された。参考：月刊航空ファン8,’15、6,’17

＜ＶＰ−１０＞：アメリカ海軍第10哨戒飛行隊、ニックネームはRed Lancers。2015年3月、P-8Aへの転換訓練を開始。2016年3月、ノルウェーのアンドヤ基地に展開してコールド・レスポンス演習に参加。9月、三沢基地にローテーション配備された。12月18日0600頃、嘉手納基地のエプロンでP-8Aのトーイング作業を終了した際、外した牽引バーが機体にぶつかって前輪と前部胴体が破損した。損害の程度はクラスＡミシャプと判定されている。2019年9月、VP-8と交替して三沢基地にローテーション配備された。2020年5月、VP-1と交代してアメリカに戻った。2023年1月19日、沖縄周辺空域で日米共同訓練に参加。アメリカ空軍第18航空団F-15戦闘機10機、KC-135空中給油輸送機１機、E-3早期警戒管制機１機、HH-60救難ヘリ２機と共に、第８航空団F-2戦闘機３機、第９航空団F-15戦闘機12機、警戒航空団E-767早期警戒管制機１機、南西航空警戒管制団と、各種戦術訓練を行った。参考：月刊航空ファン8,’15、10,’15、8,’16、3,’17、2,’20、月刊JWings3,’17、7,’20、4,’23

＜ＶＰ−１１＞：中国軍４×４輪装甲車。車体底部はＶ字型で、TNT8kgの爆発から乗員を防護する。全長5.3m、全幅2.5m、全高2.4m。乗員７名。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＶＰ−１４＞：チェコ軍・スロバキア軍自走多連装ロケットランチャー、別名クリザン（Krizan）。対戦車／対人地雷撒布が主任務で、スロバキアのテクノポル社が開発した。タトラ製８×８輪トラックT815VNNのキャビンを装甲化し、後部荷台にランチャーを搭載する。10列４段のランチャー２基をタンデムに搭載するものと、ランチャー１基・地雷敷設システム１基を搭載するものの２種がある。ロケット弾は直径122mm、PPMi-S1地雷撒布弾頭を備え、クリズナ対戦車地雷（直径116mm、高さ124mm）やクス対人地雷（直径115.5mm、高さ96mm）をパラシュート降下させる。参考：世界AFV年鑑2002-2003

＜ＶＰ−１６＞：アメリカ海軍第16哨戒飛行隊、別名ウォー・イーグルス（War Eagles）。第11哨戒偵察航空団（CPRW-11）隷下にあり、フロリダ州ジャクソンビル海軍航空基地に所在する。2012年、P-8Aによる訓練を開始。2013年1月25日、哨戒偵察群と第11哨戒偵察航空団による飛行安全審査に合格した。1月30日、P-3Cからの機種転換を終え、初のP-8A哨戒機実動飛行隊となった。11月29日、部隊が初度作戦能力を獲得。12月、ローテーション展開のため嘉手納基地にP-8A哨戒機６機を派遣した。マレーシア航空機行方不明事件で２機をオーストラリアのパース基地に派遣している。2014年7月（4月？）、VP-5と交代して嘉手納基地への展開を終了。2015年8月、VP-45と交代して嘉手納基地への展開を開始。2016年3月9-11日、海上自衛隊との共同訓練にP-8A哨戒機１機で参加。4月、VP-8と交代して嘉手納基地への展開を終了。2019年4月、VP-8と交代して三沢基地への展開を終了。参考：月刊軍事研究11,’14、月刊JWings10,’13、6,’14、月刊航空ファン10,'15、8,’15、11,'15、5,’16、8,’16、6,’19

＜ＶＰ−１９＞：アメリカ海軍第19哨戒飛行隊。1991年に解隊された。参考：月刊JWings4,’20

＜ＶＰ−２６＞：アメリカ海軍第26哨戒飛行隊、ニックネームはTridents。2017年11月7日1155頃、訓練中のP-8Aの第１エンジンで火災が発生し、テキサス州コーパスクリスティー国際空港に緊急着陸した。2021年11月3日、ミクロネシア連邦の小型船がエンジン故障で漂流し、オンネップ環礁付近で行方不明になり、ミクロネシア民間船数隻、アメリカ沿岸警備隊HC-130J救難機２機、同救助船２隻が捜索したが発見できなかったため、アメリカ海軍に協力要請があり、11月11日にアンダーセン空軍基地の分遣隊がP-8A哨戒機を離陸させて捜索したところ、漂流中の小型船を発見し、ユニバック�U救難キットを投下すると共に位置を救助船に通報、乗員６人全員が救助された。2023年4月、三沢基地にローテーション配備された。参考：月刊航空ファン8,’15、1,’18、月刊JWings2,’22、11,’23

＜ＶＰ−３０＞：アメリカ海軍第30哨戒飛行隊、ニックネームはThe Pro’s Nest。第11哨戒偵察航空団（CPRW-11）隷下の艦隊即応飛行隊FRSで、フロリダ州ジャクソンビル海軍航空基地に置かれている。2012年3月、量産型P-8A哨戒機が初めて配備された。参考：月刊軍事研究11,’14

＜ＶＰ３８＞：フランスで1936年に開発された遠隔操作式爆破用装軌車両。エンジンは空冷２気筒。参考：月刊PANZER10,’85

＜ＶＰ−４０＞：アメリカ海軍第40哨戒飛行隊、ニックネームはFighting Marlins。2019年、アメリカ海軍P-3C最後の海外展開（嘉手納基地とバーレーンのシェイク・イサ空軍基地）を開始。10月9日、海外展開先からホイッドビー・アイランド基地に帰投した。11月、P-8Aへの機種転換に入った。2020年5月14日、P-8Aへの機種転換を完了した。参考：月刊航空ファン8,’15、7,’19、1,’20、月刊JWings9,'20

＜ＶＰ−４５＞：アメリカ海軍第45哨戒飛行隊、ニックネームはペリカンズ（Pslicans）。2015年1月、VP-5と交代して嘉手納基地への展開を開始。8月、VP-16と交代して嘉手納基地への展開を終了。2018年7月22-26日、PSI海上阻止訓練パシフィック・シールド18に参加。2020年2月17日、嘉手納基地に派遣され、グアム西600kmを飛行中のP-8A哨戒機が、中国海軍052D級ミサイル駆逐艦161呼和浩特から非可視光のレーザーを照射された。P-8Aは機上センサーで照射に気付き、アメリカ海軍が中国海軍を非難している。2021年6月25日から8月7日、タリスマン・セイバー2021に参加。参考：月刊JWings3,’15、5,’20、10,'21、月刊航空ファン8,’16、10,’18

＜ＶＰ−４６＞：アメリカ海軍第46哨戒飛行隊、ニックネームはGrey Knights。2016年4月、嘉手納基地への展開を終えた。2017年3月、嘉手納基地にローテーション配備された。2019年4月、VP-40と交代して本国に帰還した。その後P-8Aの機種転換に入っている。参考：月刊航空ファン8,’15、1,’17、6,’17、7,’19

＜ＶＰ−４７＞：アメリカ海軍第47哨戒飛行隊、ニックネームはGolden Swordsmen。2017年3月、嘉手納基地へのローテーション配備を終えた。9月、P-3CからP-8Aに機種転換した。2018年9月、嘉手納基地にローテーション配備された。2019年4月、VP-5と交代して嘉手納基地を去った。参考：月刊航空ファン8,’15、6,’17、6,’19、月刊JWings12,’18

＜ＶＰ−６２＞：アメリカ海軍第62哨戒飛行隊、ニックネームはBroadarrows。1970年11月1日にジャクソンビル海軍航空基地で創設され、SP-2Hが配備された。1971年、P-3Aに機種転換した。参考：月刊航空ファン11,’16、8,’15

＜ＶＰ−６９＞：アメリカ海軍第69哨戒飛行隊、ニックネームはTotems。1970年11月1日にホイッドビー・アイランド海軍航空基地で創設され、SP-2Hが配備された。参考：月刊航空ファン11,’16、8,’15

＜ＶＰＡＦ＞：ベトナム空軍を参照。

＜ＶＰＫ＞：ソ連軍需産業委員会を参照。

＜ＶＰＫ−３９２７シリーズ＞：ロシアのGAZグループ軍事工学センターが開発した軽装輪装甲車、別名ヴォルク（Wolf、狼）。GAZ-233014ティグルの改良型である。参考：月刊丸6,’14

　＜ＶＰＫ−３９２７＞：４×４輪型。STANAG4569レベル３の防御力を持つ。参考：月刊丸6,’14

　＜ＶＰＫ−３９２７３＞：６×６輪型。参考：月刊丸6,’14

＜ＶＰＫ−３９３４＞：ロシア内務省国内軍が配備する予定の４×４輪装甲車、別名メドヴェージ。シャシーはBTR-90がベースで、GOST R50963-96クラス6aの全周防護能力とSTANAG4569クラス2aの耐地雷能力を持つ装甲車体を載せている。参考：月刊軍事研究3,’13

＜ＶＰＫ−３９２７３＞：VPK-3927シリーズ（装甲車）を参照。

＜ＶＰＭ＞：ヴァージニア級原潜のセイル後方船体内に挿入するトマホーク発射管モジュールで、Virginia Payload Moduleの略。ジェネラル・ダイナミクス社とハンチントン・インガルス工業が計画中である。モジュールは長さ94フィート（28.65m）で、トマホーク７連装発射管を４基縦列に埋め込んであり、MACと合わせてトマホーク40発を発射可能とする。2019年に実用化してブロック�X以降に搭載予定で、改装費は4-5億ドル。参考：月刊世界の艦船1,’12、6,’13、6,’15

＜ＶＰＳ＞：フランス軍４輪装甲車。パナール・ディフェンス社が開発した。ベースはメルセデスＧワゴンで、耐地雷装甲などを装着して装甲化してある。戦闘重量４トン。ペイロード1.2トン。武装は車体後部のロールバーに装着する。特殊部隊と空挺部隊が51両を配備した。参考：月刊軍事研究12,’07

＜ＶＰＵ＞：アメリカ海軍の略号で、哨戒特殊計画部隊（Patrol Special Projects Unit）のこと。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＰＵ−１＞：アメリカ海軍第１哨戒特殊計画部隊。1982年に新編された。2012年4月27日に解隊された。参考：月刊JWings8,’18

＜ＶＰＵ−２＞：アメリカ海軍第２哨戒特殊計画部隊、ニックネームはWizards。1982年に新編された。参考：月刊航空ファン8,’15、月刊JWings8,’18

＜ＶＰＶ＞：BMP-1歩兵戦闘車・海外ファミリーまたはOT-90（装甲兵員輸送車）を参照。

＜Ｖ−ＰＶＯ＞：ロシア防空軍を参照。

＜ＶＰＸ４０Ｍ＞：フランスのLOHR社が開発した自走迫撃砲。同社が1981年から開発していたVPX5000軽装甲装軌車両のコンポーネントを流用した。車体後部に120mm迫撃砲RTを搭載し、弾薬を最大20発積める。サスペンションは油気圧式で、前後の姿勢変換が可能。1987年のサトリ軍用装備展示会で発表された。参考：月刊PANZER10,’99

＜ＶＱ＞：アメリカ海軍の略号で、艦隊航空偵察飛行隊（Fleet Air Reconnaissance Squadron）のこと。1955年の略号誕生時は電子偵察任務を秘匿するためECM飛行隊のことだったが、1960年1月に艦隊航空偵察飛行隊になった。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＱ−１＞：アメリカ海軍第１艦隊航空偵察飛行隊、ニックネームはワールド・ウォッチャーズ（World Watchers）。大元は1951年10月にフィリピンのサングリーポイント航空基地で新編された特別電子捜索計画隊SESPで、1953年5月に第１早期警戒飛行隊Ａ分遣隊VW-1Det.A（装備機はP4M-1Q）に改編され、1954年にVW-3Det.Aとなり、1955年6月1日に第１電子戦対抗飛行隊ECMRON-1に改称され、VQ-1の部隊記号が付いた。ホームベースは引き続きフィリピンのサングリーポイント航空基地である。10月、岩国基地に移動。1956年11月、A3D-1Qを受領。1958年、陸軍安全保障局のELINT要員をA3D-2Q改造型（機首左右に３つずつのブレードアンテナを持つためヒゲロクと通称された）に乗せての共産圏ミサイル情報収集活動を開始（1974年まで）。1959年、A3D-2Qを受領。1960年1月1日、第１艦隊航空偵察飛行隊FAIRECONRON-1に改称された。部隊記号は引き続きVQ-1である。7月1日、厚木基地に移動。装備機はWV-2Q/EC-121M電子戦機４機、AeD-2Q/WA-3B電子戦機９機、F9F-8T/TF-8J練習機２機、P4M-1Q電子戦機数機で、電子偵察任務を行っている。1964年からは南ベトナムのダナンに分遣隊を派遣。1960年代後半から70年代、KA-3BとTA-3Bも運用した。1969年、EP-3B電子戦機２機が配備された。4月15日、厚木基地を離陸したEC-121M電子偵察機が日本海上空で北朝鮮空軍MiG戦闘機に撃墜された。1971年6月1日、グアムのアガナ海軍航空基地に移動。7月、VAP-61が解隊されたため、RA-3Bも運用するようになった。1975年、Det.41がEA-3Bを装備してCVW-5に派遣された。1980年代、VA-3Bが配備された。1985年、Det.AがEA-3Bを装備してCVW-5に派遣された。1988年、A-3ファミリーの運用を終了。1991年、厚木基地の分遣隊が廃止された。1994年、ホイッドビー・アイランド海軍航空基地に移動。2001年4月1日、EP-3Eアリーズ�Uが中国空軍殲撃８型戦闘機と空中衝突し、海南島に不時着した。2022年9月21-23日、東シナ海で日米共同訓練雷神2022に参加。EP-3E電子偵察機が、第81航空隊EP-3電子偵察機・OP-3C画像情報収集機と、情報交換訓練を行った。2023年8月29日から9月1日、東シナ海で日米共同訓練「雷神」に参加。EP-3E電子情報収集機が、第81航空隊EP-3電子情報収集機・OP-3C画像情報収集機と、情報交換訓練を行った。9月30日、EP-3Eアリーズ�Uが嘉手納基地を離れ、極東でのEP-3Eによる電子偵察任務を終了した。参考：世界の傑作機No.118、月刊JWings9,'24、11,’17、8,’18、12,’23、朝雲

＜ＶＱ−２＞：アメリカ海軍第２艦隊航空偵察飛行隊、ニックネームはバットメン（Batmen）。1955年9月1日、VW-2Det.Aを改称し、第２ECM飛行隊としてモロッコのポート・リョーティで編成された。1956年9月、A3D-1Qを配備した。1959年、スペインのロタに移動し、A3D-2Qを受領。1960年1月、第２艦隊航空偵察飛行隊に改称された。1962年、キューバ危機に際してキーウェストにEA-3Bを派遣。1965年からVA-3BやTA-3Bも使用し、分遣隊を大西洋艦隊やベトナムのダナンに派遣した。また、陸軍安全保障局のELINT要員によるミサイル情報収集も行った。1991年、湾岸戦争に伴い、ギリシャのソウダベイとサウジアラビアのジェッダにEA-3Bを派遣。これがA-3最後の実戦参加である。1991年9月30日、A-3ファミリーの運用を終了。2012年5月22日に解隊され、人員と器材はVQ-1に移った。参考：世界の傑作機No.118、月刊JWings8,’18

＜ＶＱ−３＞：アメリカ海軍第３艦隊航空偵察飛行隊、ニックネームはIronmen。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＱ−４＞：アメリカ海軍第４艦隊航空偵察飛行隊、ニックネームはShadows。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＱ−５＞：アメリカ海軍第５艦隊航空偵察飛行隊、ニックネームはシー・シャドーズ（Sea Shadows）。1993年、Det.AがCVW-5の隷下に入り、厚木基地に配備された。使用機はES-3Aである。1999年、Det.AがCVW-5の隷下を外れた。参考：月刊航空ファン4,’16、月刊JWings11,’17

＜ＶＱ−６＞：アメリカ海軍第６艦隊航空偵察飛行隊、ニックネームはBlack Ravens。参考：月刊航空ファン4,’16

＜ＶＱ−７＞：アメリカ海軍第７艦隊航空偵察飛行隊、ニックネームはRoughnecks。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＲ＞：アメリカ海軍の略号で、艦隊兵站支援飛行隊（Fleet Logistics Support Squadron）のこと。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＲ＞：ローテーション速度（Rotation Velocity、Rotation speed）の略。ジェット機が離陸滑走中に機体の引き起こしを行う速度のこと。レシプロ機はV2で機首上げを行うが、地上での加速が悪いジェット機では滑走距離が長くなりすぎるので、その手前で機首上げに入る。最小値は最小操縦速度VMCの1.05倍で、かつV1より大きい値に設定する。VRで引き起こせば最小離昇速度に一定の余裕を持たせた速度で滑走路を離れることができ、離陸面上35フィート（10.7m）の地点で速度がV2に達する。機首上げ操作の開始や機首上げの角速度を間違うと、離陸距離が想定より長くなってしまうので注意。参考：航空用語事典増補改訂版、飛行機のしくみ、月刊JWings6,’00

＜ＶＲ−１＞：アメリカ海軍第１艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはStarlifters。1963年1月1日、パタクセントリバー海軍航空基地で新編された。1969年、ノーフォークに移動。1970年代初め、VA-3BとTA-3Bを１機ずつ配備した。1978年10月1日に解隊された。参考：世界の傑作機No.118

＜ＶＲ−２＞：ソ連のUAVシステム。Tu-141UAVを使用する。参考：月刊軍事研究1,’00

＜ＶＲ−３＞：ソ連陸軍のUAVシステム、別名レイズ（Reys。レイス？）。VR-2の改良型で、Tu-143無人機12機と発射機４基で構成される。1973-89年に配備されてアフガニスタン侵攻やレバノン紛争に投入され、1990年代も使用されていた。また、ウクライナ軍がウクライナ紛争で使用している。レジスという輸出型もあり、チェコ、イラク、シリアに輸出された。参考：月刊軍事研究1,’00、10,’17、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＶＲ−３Ｄ＞：ソ連陸軍のUAVシステム、別名レイズＤ（Reys D。レイスＤ？）。VR-3の改良型で、Tu-243UAVを使用する。1990年代に開発され、少数のみ配備された。参考：月刊軍事研究10,’17、1,’00、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＶＲ−５１＞：アメリカ海軍第51艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはWindjammers。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＲ−５３＞：アメリカ海軍第53艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはCapital Express。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＲ−５４＞：アメリカ海軍第54艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはRevelers。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＲ−５５＞：アメリカ海軍第55艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはMinutemen。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＲ−５６＞：アメリカ海軍第56艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはGlobemasters。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＲ−５７＞：アメリカ海軍第57艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはConquistadors。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＲ−５８＞：アメリカ海軍第58艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはSunseekers。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＲ−５９＞：アメリカ海軍第59艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはLonestar Express。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＲ−６１＞：アメリカ海軍第61艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはIslanders。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＲ−６２＞：アメリカ海軍第62艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはNomads。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＲ−６４＞：アメリカ海軍第64艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはCondors。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＲＡ＞：フランスのオーヴェルラン社が開発した軽量戦闘バギー。エンジン出力に余裕があるため、ミストラル対空ミサイルやミラン対戦車ミサイルを装備できる。偵察活動や特殊作戦に使用される。全長4.45m、全幅2.1m、全高1.55m、車体重量2000kg。エンジン出力140馬力、最大速度140km。ペイロード800kg。乗員2-3名。参考：月刊PANZER6,’00

＜ＶＲＣ＞：アメリカ海軍の略号で、空母航空団輸送飛行隊／艦隊兵站支援飛行隊（Fleet Logistics Support Squadron）のこと。参考：月刊航空ファン4,’16

＜ＶＲＣ−３０＞：アメリカ海軍第30艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはプロバイダーズ（Providers）。1966年10月1日にC-2グレイハウンドを装備する艦隊支援輸送飛行隊として発足し、1978年10月1日にVRC-30と改称された。ノースアイランド基地をホームベースにしており、各地に分遣隊を派遣している。2023年9月20日、ノースアイランド海軍航空基地でラストフライトを実施。10月13日、閉隊式典を実施。12月8日に閉隊された。後継はVRM-30だが、CMV-22B輸送機の数が揃うまでは分遣隊がVRC-40の指揮下でC-2輸送機による任務を続ける。参考：月刊JWings1,’02、12,’23

　＜ＶＲＣ−３０Ｄｅｔ．１＞：第１分遣隊。2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、CVN-76ロナルド・レーガン搭載CVW-14の一員としてトモダチ作戦に参加。C-2A輸送機２機を厚木基地に送り、3月12日から4月7日まで空母への支援物資搬入を行った。後半は三沢基地からの支援物資輸送も行っている。参考：月刊航空ファン6,’11

　＜ＶＲＣ−３０Ｄｅｔ．２＞：第２分遣隊。参考：月刊JWings8,’14

　＜ＶＲＣ−３０Ｄｅｔ．３＞：第３分遣隊。2020年2月14日、CVN-71セオドア・ルーズベルト搭載C-2A輸送機が嘉手納基地−空母間の輸送任務を実施。2021年1月19日、CVN-71セオドア・ルーズベルト搭載C-2A輸送機が嘉手納基地−空母間の輸送任務を実施。参考：月刊JWings8,’14、5,’20、4,’21

　＜ＶＲＣ−３０Ｄｅｔ．４＞：第４分遣隊。参考：月刊JWings8,’14

　＜ＶＲＣ−３０Ｄｅｔ．５＞：第５分遣隊。1994年12月、CVW-5に派遣され、厚木基地に配備された。使用機はC-2A輸送機である。2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、トモダチ作戦に参加。C-2A輸送機２機を厚木基地に送り、3月12日から4月7日まで空母への支援物資搬入を行った。2017年11月22日1445頃、人員・物資輸送のため岩国を離陸して嘉手納を経由しCVN-76ロナルド・レーガンに向かっていたC-2A輸送機１機が電源喪失によるエンジン停止を起こし、沖ノ鳥島北西150km・沖大東島南西530kmの洋上に不時着水し、乗員11名のうち８名はHSC-12のMH-60Sにより無傷で救助されCVN-76ロナルド・レーガンに搬送されたが、残る３名が行方不明になった。ちょうど日米共同訓練中で、アメリカ海軍と海自が航空機と艦艇（DDH-182いせ、DDH-184かが、DD-116てるづき、DDG-172しまかぜなど）で捜索したが見つからず、11月24日午前に捜索を終了、死亡認定されている。機体は2019年5月中旬に深海作業支援船ファン・ゴッホ（5月8日までF-35AX-5の捜索回収支援を実施）がフィリピン海溝の水深5000m以上の海底から引き揚げ、5月26日に岩国基地に陸揚げした。2023年に親部隊のVRC-30は閉隊したが、後継のVRM-30Det.5が新編されるまではVRC-40隷下でC-2による任務を続ける。参考：月刊JWings1,’02、11,’16、2,’18、12,'23、月刊航空ファン6,’11、2,’18、8,’19

＜ＶＲＣ−４０＞：アメリカ海軍第40艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはローハイダーズ（Rawhiders）。参考：月刊JWings8,’14、月刊航空ファン1,’15

　＜ＶＲＣ−４０Ｄｅｔ．１＞：第１分遣隊。参考：月刊JWings8,’14

　＜ＶＲＣ−４０Ｄｅｔ．２＞：第２分遣隊。参考：月刊JWings8,’14

　＜ＶＲＣ−４０Ｄｅｔ．３＞：第３分遣隊。参考：月刊JWings8,’14

＜ＶＲＣ−５０＞：アメリカ海軍第50艦隊兵站支援飛行隊、ニックネームはフー・ドッグズ（Foo Dogs）。1966年10月1日、VR-21Det. Atsugiから改編されて創設された。配備機はC-2A輸送機で、主任務はCOD。後にC-130F輸送機やCT-39輸送機による基地間輸送や要人輸送も行っている。参考：月刊JWings1,'24、月刊航空ファン4,’16

＜ＶＲＭ＞：アメリカ海軍のCMV-22B艦隊支援輸送機飛行隊で、Fleet Logistics Multi-Mission Squadron（艦隊兵站多任務飛行隊）の略。参考：月刊JWings5,’20、1,’20

＜ＶＲＭ−３０＞：アメリカ海軍第30艦隊兵站多任務飛行隊、ニックネームはタイタンズ。初のVRMで、2018年12月14日にノースアイランド海軍航空基地で大平洋艦隊隷下に新編された。2019年10月10日、第１艦隊兵站多任務航空団COMVRMWING-1の隷下に入った。2020年6月22日、１機目のCMV-22Bが配備された。参考：月刊JWings1,’20、9,'20、3,’21、月刊世界の艦船8,’22

　＜ＶＲＭ−３０Ｄｅｔ．１＞：第１分遣隊。2021年8月、CVW-2の一員としてCVN-70カール・ヴィンソンに搭載され、CMV-22B初の実任務を開始。8月25日、CMV-22B輸送機３機で嘉手納基地に着陸。8月26日、嘉手納基地のCMV-22B輸送機のうち２機が厚木基地に飛来し、1-2時間で嘉手納基地に戻った。11月20日、CMV-22B輸送機でCVN-70カール・ヴィンソン−厚木基地間の輸送任務を実施。11月22日、CMV-22B輸送機でCVN-70カール・ヴィンソン−厚木基地間の輸送任務を実施。11月23日、CMV-22B輸送機でCVN-70カール・ヴィンソン−厚木基地間の輸送任務を実施。参考：月刊世界の艦船11,’21、月刊JWings2,’22

　＜ＶＲＭ−３０Ｄｅｔ．２＞：第２分遣隊。2022年1月22日、CVN-72エイブラハム・リンカーン搭載CMV-22B輸送機２機が普天間基地に飛来。4月23日、CVN-72エイブラハム・リンカーン搭載CMV-22B輸送機３機が厚木基地（ちょうど日米親善感謝デー開催中）に飛来。参考：月刊JWings5,’22、6,’22、7,’22

＜ＶＲＭ−４０＞：アメリカ海軍第40艦隊兵站多任務飛行隊。大西洋艦隊隷下のVRMで、2021年秋にノーフォーク基地で新編予定だったが、半年遅れて2022年3月24日にノースアイランド海軍航空基地で新編された。VRM-30の機体で完熟訓練を行った後、2024年2月にノーフォーク基地に移動し、4月5日にCMV-22B輸送機の最初の１機を受領している。参考：月刊JWings7,’24、月刊世界の艦船10,’22

＜ＶＲＳ−１＞：中型バキュームスイーパを参照。

＜Ｖｓ＞：失速速度を参照。

＜ＶＳ＞：アメリカ海軍の略号で、対潜飛行隊（Air Anti Submarine Squadron）のこと。1993年12月、任務が電子支援・対潜作戦・空中給油とマルチ化したため、制海飛行隊（Sea Control Squadron）の略号になった。参考：月刊JWings1,’02、月刊航空ファン4,’16

＜ＶＳ５＞：ドイツ海軍半没水高速実験艇。航行時には船体を水中に沈め、後部が一段高くなった艦橋だけを水上に出す。1941年竣工。テストでは28ノットを発揮した。実用型では魚雷発射管２門を装備する予定だったが、実用化には至っていない。参考：月刊世界の艦船8,’16

＜ＶＳ−２１＞：アメリカ海軍第21対潜飛行隊／制海飛行隊、ニックネームはファイティング・レッドテイルス（Fighting Redtails）。1945年3月26日に創設されたVF-41とVT-41から構成されるCVEG-41が1946年11月15日にCVEG-1となり、1948年9月20日にVC-21になり、1950年4月23日にVS-21となった。当初はTBM-3S/-3Wを使用し、次いでAF-2S/-2Wとなり、1954年12月からS-2Fを使用。1974年にS-3A、1991年にS-3Bに機種変更した。1991年、CVW-5の隷下に入り、厚木基地に配備された。使用機はS-3Bである。2004年11月、CVW-5の隷下を外れてアメリカに帰国。2005年2月28日に解隊された。参考：月刊JWings1,’02、1,’05、11,’17、月刊航空ファン4,’16

＜ＶＳ−２２＞：アメリカ海軍第22対潜飛行隊／制海飛行隊、ニックネームはChechmates。2009年3月31日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’16

＜ＶＳ−２４＞：アメリカ海軍第24対潜飛行隊／制海飛行隊、ニックネームはスカウツ（Scouts）。1999年4月5日からCVW-8の一員としてアライド・フォース作戦に参加。2007年3月31日に解隊された。参考：月刊航空ファン7,’99、4,’16

＜ＶＳ−２７＞：アメリカ海軍第27対潜飛行隊／制海飛行隊、ニックネームはSea Wolves。S-3B転換訓練飛行隊として新編された。1994年9月30日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’16

＜ＶＳ−２８＞：アメリカ海軍第28対潜飛行隊／制海飛行隊、ニックネームはGamblers。1992年10月1日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’16

＜ＶＳ−２９＞：アメリカ海軍第29対潜飛行隊／制海飛行隊、ニックネームはDragonfires。2004年4月30日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’16

＜ＶＳ−３０＞：アメリカ海軍第30対潜飛行隊／制海飛行隊、ニックネームはDiamondcutters。1960年6月から大西洋艦隊第50空母対潜航空訓練群に配属され、フロリダ州キーウェスト海軍航空基地に移動したが、キューバ危機と共に実戦兼務となり、東海岸防衛強化のためロードアイランド州クオンセットポイント海軍航空基地に移動した。2007年4月20日に解隊された。参考：月刊航空ファン11,’02、4,’16

＜ＶＳ−３１＞：アメリカ海軍第31対潜飛行隊／制海飛行隊、ニックネームはTopcats。2008年3月27日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’16

＜ＶＳ−３２＞：アメリカ海軍第32対潜飛行隊／制海飛行隊、ニックネームはMaulers。2008年9月25日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’16

＜ＶＳ−３３＞：アメリカ海軍第33対潜飛行隊／制海飛行隊、ニックネームはScrewbirds。2006年6月15日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’16

＜ＶＳ−３５＞：アメリカ海軍第35対潜飛行隊／制海飛行隊、ニックネームはBoomerangs。1974年10月、S-3A飛行隊として新編された。1977年3月30日に解隊された。1990年10月、S-3B飛行隊として再編された。ニックネームはBlue Wolvesである。2005年3月31日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’16

＜ＶＳ−３７＞：アメリカ海軍第37対潜飛行隊／制海飛行隊、ニックネームはSawbucks。1995年3月1日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’16

＜ＶＳ−３８＞：アメリカ海軍第38対潜飛行隊／制海飛行隊、ニックネームはFighting Red Griffins。2004年4月30日に解隊された。参考：月刊航空ファン11,’92、4,’16

＜ＶＳ−４１＞：アメリカ海軍第41対潜飛行隊／制海飛行隊、ニックネームはShamrocks。2006年9月30日に解隊された。参考：月刊航空ファン4,’16

＜ＶＳ３００＞：シコルスキーが開発したヘリコプター。メインローターのトルクをテイルブーム後端のテイルローターで打ち消すシングルローター形式のヘリとしてはアメリカ初で、メインローターとテイルローターの駆動エンジンを１基で済ませるのはシコルスキー独自の発想である。サイクリック・ピッチ・コントロールにより機体の操縦を行う。初号機は鋼管フレームで外板は無くパイロットも剥き出し、メインローターは３翅で、1939年9月14日に初飛行した。ただテイルローターによるトルク解消不足とサイクリック・ピッチ・コントロールによる機体制御不良に悩まされ、２号機はサイクリック・ピッチ・コントロールを廃止し、テイルブーム後部両側にブームを追加して両端に補助ローターを装着、こちらで操縦を行うようにしている。ただ機体が大型になりすぎて実用性に欠け、３号機では１号機と同じ単純なシングルローター形式とサイクリック・ピッチ・コントロールに戻し、実用的なシングルローターヘリとなった。最大速度130km、滞空時間１時間５分４秒を達成し、ペイロードも十分で、外板に加えてフロートも装着し、水陸両用ヘリの実験にも成功している。参考：月刊JWings6,’17

＜ＶＳ３１６＞：R-4（ヘリ）を参照。

＜ＶＳ５８０＞：フランスのSFIM社が開発した戦車車長用パノラマ照準器。全周旋回可能で、視野は２軸安定化され、行進時でも監視が可能である。作動モードは車長独立方式、主砲の軸線に沿って動くスレイブ方式、照準線に砲を従わせる目標指定方式の３つ。ベルギーのレオパルト１、フランスのルクレール、イギリスのチャレンジャー２、韓国のK1、スロバキアのT72モデルナなどに搭載されている。参考：月刊軍事研究2,’02

＜ＶＳ５８０−１０＞：チャレンジャー２戦車の安定化サイト。フランスのSFIM社が開発した。参考：月刊PANZER3,’03

＜ＶＳＥＬ社＞：Vickers Shipbuilding and Engineering Limitedの略。元はヴィッカーズ・リミテッド・シップ・ビルディング・グループで、潜水艦や水上艦艇の建造にあたっていたが、1977年に航空機造船工業法で国有化され、サッチャー政権下で民営化されて1986年に誕生した。ヴァンガード級戦略原潜やAS90自走砲などを建造している。1994年、GECマルコーニと合併し、マルコーニ・マリーンとなった。2000年にBAEシステムズ社に買収され、ロイヤル・オードナンス社と統合された。参考：月刊軍事研究5,’01、2,’07、2,’08、月刊PANZER8,’05

＜ＶＳＨＯＲＡＤ＞：Very Short Range Air Defence（超短距離防空）の略。参考：月刊軍事研究5,’17

＜Ｖｓ．Ｋｆｚ＞：Versuchs Kraftfahrzeug（実験車両）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｖｓ．Ｋｆｚ．６１７＞：�T号戦車Ａ型を参照。

＜Ｖｓ．Ｋｆｚ．６２２＞：�U号戦車シリーズまたは�W号戦車Ａ／Ｂ／Ｃ型を参照。

＜ＶＳＰ＞：フランス海軍水中処分母船Vedettes de Soutien à la Plongée。ディオーネ級の後継で、2019年12月18日にメーレ造船所に８隻を発注した。参考：月刊世界の艦船4,’20

　＜ＶＳＰ（訓練用）＞：短期航海のみが可能な訓練艦型。乗艦潜水員30名。２隻を潜水学校に配備する予定。参考：月刊世界の艦船4,’20

　＜ＶＳＰ（実任務用）＞：船体はアルミ製で、クレーン（力量200kg）、ソナー、RHIBなどを搭載する。全長26.5m、幅7m、排水量87トン。速力13ノット。乗艦潜水員16名。６隻をツーロン、ブレスト、シェルブールに配備する予定。参考：月刊世界の艦船4,’20

＜ＶＳＰＵ−３６＞：ソ連のYak-38用ガンポッド。機関砲を固定装備することが出来なかったため、23mm機関砲GSh-23を収容したフェアリング型ポッドで代用したもので、胴体下面に装着する。装弾数160発。1989年に制式化された。参考：世界の傑作機No.162

＜ＶＳＲ＞：AN/SPY-4（レーダー）またはSMART-L（レーダー）を参照。

＜ＶＳＲ７００＞：エアバス・ヘリコプターズとフランスのギンバル・ヘリコプターが開発中の無人艦載ヘリで、垂直ビジョン監視回転翼機（Vertivision Surveillance Rotorcraft）総重量700kgの略。ギンバル製民間用小型ディーゼル単発ヘリのカブリG2がベースで、エアバス・ヘリコプターズが2016年9月から社内ベンチャーで開発していたのを正式の社内開発に格上げした。NATOの無人ヘリ標準規格STANAG4702に認証されており、光学センサー、対水上レーダー、ソノブイなどセンサー２基を積み、リアルタイムで母艦に送付して有人ヘリを補完する。国際無線周波数で相手船舶に警告を行うことも可能。デジタル飛行制御装置、自律航法装置、データリンクなどを装備する。エンジンは燃費の良いものに換装した。全長6.31m、ローター直径7.2m、胴体幅1.24m、全高2.37m、最大離陸重量700kg。エンジンはコンチネンタル社製CD-155ディーゼル（116kW）、巡航速度166km、最大速度185km、上昇限度3963m、燃料消費量毎時20リットル・15kg、航続距離700km、航続時間10時間（ペイロード100kg）。最大ミッションペイロード250kg（燃料含む）。発艦後100海里進出して８時間のISRを行い、自律飛行で帰着艦するのが標準の使用法である。デモンストレーターは2017年6月19日にパイロット同乗で自律飛行を行い、駆逐艦D620フォルバンで洋上運用試験も実施した。2018年12月20日、試作機が完全無人状態の自律飛行で初飛行したと、エアバス・ヘリコプターズが発表した。2019年11月8日、プロトタイプが無人で初飛行した。2020年に量産初号機を引き渡し、2023年に実戦配備してフリゲートに艦載する予定。フランス海軍装備庁と締結した無人艦載ヘリ技術開発計画SDAMにも使用する。2021年4月15日、フランス国防省装備総局が２機目を発注した。2022年3月24日、自律発着艦試験を開始。2023年10月2-9日、D652プロヴァンスで飛行試験を実施。自衛隊にもニーズに応じて提案予定。参考：世界航空機年鑑2018-2019、朝雲、月刊JWings9,’17、4,’18、3,’19、2,’20、7,'21、6,'22、月刊世界の艦船4,’18、4,'23、1,'24、月刊軍事研究11,’18、月刊航空ファン3,’19、2,’20

＜ＶＳＳ＞：ソ連軍のサイレンサー標準装備スナイパー・ライフル。AS消音突撃銃にSVD狙撃銃類似のスケルトン・ストックを装着しており、SVD狙撃銃と同じ倍率４倍のPSO-1-1スコープを装備する。全長894mm、銃身長310mm、重量3.18kg。ライフリングは４条右回り。使用弾は9mm×39弾、装弾数20発。参考：最新軍用ライフル図鑑

＜Ｖ／ＳＴＯＬ機＞：V/STOL aircraft。VTOLとSTOLの両方が出来る飛行機のこと。参考：航空用語事典増補改訂版

＜ＶＳＶ＞：可変ステーター・ブレードを参照。

＜ＶＳＸＥ＞：Variable Stator eXperimental Engｉｎｅ（可変静翼実験エンジン）の略で、通称ベリー・セクシー。ジェネラル・エレクトリック社が1951年から設計したマッハ２級ジェットエンジンの１つで、可変ステーター・ブレード技術を採用した。二軸式圧縮機を使うタイプに勝って1952年に社内開発が決定し、1953年にGOL-1590として製作が開始された。参考：世界の傑作機No.104

＜ＶＴ＞：アメリカ海軍の略号で、訓練飛行隊（Training Squadron）のこと。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＴ１艦対空ミサイル＞：フランスとロシアが開発中の垂直発射式艦対空ミサイル。コールドランチ式発射機４セルを基本モジュールとし、８／16／24／32連装で搭載する。秒速40mで射出された後、1.45秒でメインロケットモーターに点火、艦上40mで目標に向かいピッチ・オーバーを開始し、ピッチ・オーバー・モジュールは艦から100m以上離れた所に投棄される。弾頭重量13kg、破壊半径8m。最大速度マッハ3.5、有効射程11km。8km先への到達時間は10秒で、35Gの機動に耐えられる。有効高度6km。参考：月刊軍事研究12,’98

＜ＶＴ−１原子炉＞：ソ連海軍645型原潜用液体金属冷却原子炉。冷却材としてビスマス・鉛合金を使用する。金属温度440度、加熱蒸気温度355度で、VM-A加圧水型原子炉より約4%高い出力73MWを発揮できた。しかし合金が固まらないように温度を125度以上に維持する必要があり、一次冷却系に猛毒のポロニウム210が発生するのでパイプネットの整備が困難という欠点がある。645型原潜に搭載されたが、パイプネット整備不良と冷却剤固着で一次冷却系が閉塞し、大事故を起こす羽目になった。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊世界の艦船10,’23

＜ＶＴ１−２＞：西ドイツの試作戦車。車体左右に120mm砲を１門ずつ搭載した突撃砲型である。参考：月刊軍事研究4,’01

＜ＶＴ−２＞：アメリカ海軍第２訓練飛行隊、ニックネームはDoer Birds。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＴ２＞：中国北方工業公司の輸出用戦車。85式戦車の改良型で、主砲は85式と同じ自動装填装置付き125mm滑腔砲（40発）だが、NORINCO製レーザー誘導弾を使用可能。増加装甲として複合材や爆発反応装甲を装着しており、砲塔左右の雑具入れも装甲化されていて、中空装甲を兼ねる。FCSには砲手用昼夜間照準器（レーザー測距器と目標自動追尾装置付き）が追加された。戦闘重量42.8トン。エンジンはディーゼル（800馬力）、最大速度59km、航続距離500km。参考：月刊軍事研究10,’12、8,’12

＜ＶＴ−３＞：アメリカ海軍第３訓練飛行隊、ニックネームはRed Knights。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＴ−４＞：NORINCOの輸出用戦車、別名MBT-3000。90式�U型戦車をベースに開発した。主砲は国産125mm滑腔砲（即応弾22発、予備弾18発。射程5kmのGP7腔内発射ミサイル使用可能）で、発射速度毎分８発（水平装填式自動装填装置付）。同軸に7.62mm機銃、砲塔上面に遠隔操作式12.7mm機銃を装備する。発煙弾発射機からは対人用てき弾の発射も可能。装甲はモジュラー式複合装甲で、爆発反応装甲やスラットアーマーを追加できる。GL5アクティブ防御装置を搭載可能だが、どういう装置なのかは不明。ハンター・キラー能力、車両間情報共有システム、GPS航法装置、NBC防護装置、エアコン完備。戦闘重量52トン。パワーパックはFW150ディーゼルエンジン（1300馬力。1200馬力？）とCh1000Bオートマチック・トランスミッションを組み合わせたFX0011で、最大速度67-70km、航続距離500km。乗員３名。タイ陸軍が採用した。中東向けにも売り込んでいる。参考：月刊軍事研究6,’17、1,’17、10,’12、2,’15、月刊PANZER4・5,’17

＜ＶＴ−４＞：アメリカ海軍第４訓練飛行隊、ニックネームはWarbucks。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＴ−６＞：アメリカ海軍第６訓練飛行隊、ニックネームはShooters。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＴ−７＞：アメリカ海軍第７訓練飛行隊、ニックネームはEagles。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＴ−９＞：アメリカ海軍第９訓練飛行隊、ニックネームはTigers。2016年9月7日1315頃、メリディアン海軍航空基地で通常訓練中にT-45C練習機が基地近くの森に墜落した。乗員２名は脱出して無事だった。参考：月刊航空ファン8,’15、12,’16

＜ＶＴ−１０＞：アメリカ海軍第10訓練飛行隊、ニックネームはWildcats。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＴ−１１＞：I-5シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＶＴ−２１＞：アメリカ海軍第21訓練飛行隊、ニックネームはRedhawks。2016年8月14日2120頃、通常訓練中のT-45C練習機がキングスビル海軍航空基地南西17マイルに墜落した。乗員２名は脱出して無事だった。参考：月刊航空ファン8,’15、11,’16

＜ＶＴ−２２＞：アメリカ海軍第22訓練飛行隊、ニックネームはGolden Eagles。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＴ−２７＞：アメリカ海軍第27訓練飛行隊、ニックネームはBoomers。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＴ−２８＞：アメリカ海軍第28訓練飛行隊、ニックネームはRangers。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＴ−３１＞：アメリカ海軍第31訓練飛行隊、ニックネームはWise Owls。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＴ−３５＞：アメリカ海軍第35訓練飛行隊、ニックネームはStingrays。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＴ−７２Ｂ＞：T-72戦車・海外ファミリーを参照。

＜ＶＴ−８６＞：アメリカ海軍第86訓練飛行隊、ニックネームはSabre Hawks。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＶＴＡＳ＞：EF2000ユーロファイター戦闘機の機体操作システムで、Voice Throttle And Stickの略。HOTASに直接音声入力DVIを加えたものである。参考：月刊JWings11,’04

＜ＶＴＢ８級＞：フランス海軍魚雷艇。全長20m、基準排水量28トン。主機はガソリンエンジン、出力2200馬力、速力45ノット。兵装は40cm魚雷発射管２門、7.5mm機銃２丁、爆雷６個。1939年に４隻が就役した。参考：第２次大戦のフランス軍艦

＜ＶＴＧ０１＞：スーダンが開発した４輪軽車両、別名カラバ。戦闘重量2.35トン。エンジンは日産製、出力105馬力、最大速度130km。後部荷台に12連装ロケットランチャーを搭載することも可能。参考：月刊軍事研究6,’13

＜ＶＴＬＭ＞：LMV（装甲車）を参照。

＜ＶＴＭ−Ｘ＞：クラウス・マッファイ・ヴェクマン社とイベコ社がイタリア陸軍向けに共同開発予定の４×４輪装甲車。基本のAPC型の他、コマンドポストや装甲救急車に改造できる。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＶＴＯＬ−ＵＡＶ＞：空中滞在監視装置を参照。

＜ＶＴＯＬ機＞：垂直離着陸機（Vertical Take-Off and Landing aircraft）の略。一般には垂直に離着陸できる固定翼機を指すが、広義にはヘリコプターも含む。核戦争などで飛行場が壊滅しても出撃できるので、大量報復戦略下の1950年代末に開発が盛んになった。テイルシッター、ティルトウイング、ティルトスラスト、ティルトプロップ、ティルトローター、リフトエンジン、リフトファン、ダイレクト・リフト、オーギュメンター翼といった様々な型式が試されている。機体重量をエンジン推力より小さくする必要があり、ペイロードが限定される。垂直飛行と水平飛行を遷移する際の対気速度が非常に遅く、主尾翼や舵が十分に作用しないので、自動安定装置を積む必要がある。戦闘機として実用化されたのはダイレクト・リフトのハリアーとリフトエンジンのYak-38だが、能力が制限されること、整備運用にそれなりの設備が要るので結局大がかりな前線基地を作る必要があること、野外飛行場を急造するにしても燃料・弾薬・資材などを揃えた結構な規模の機動開設・運用部隊を整備しておかねばならないことなどから、空軍ではイギリスがヨーロッパ派遣部隊用として西ドイツに分散基地を作ったのみで、それも効率が悪いとして後にイギリス本土に引き揚げられてしまった。海軍海兵隊も軽空母や強襲揚陸艦向けのみの配備となっている。リフトファン＋推力偏向のF-35Bの開発が上手くいかないと、VTOL戦闘機は消滅してしまう。輸送機ではティルトローターのV-22オスプレイが実用化されている。参考：月刊JWings10,’05、11,’07、10,’09別冊付録、月刊軍事研究7,’11、航空用語事典増補改訂版

＜ＶＴＯＬ空母＞：STOVL空母を参照。

＜ＶＴＲ＞：SOUVIM2地雷処理システム（フランス）を参照。

＜ＶＴＴ−１＞：ロシアの対潜魚雷。航空機から投下でき、60RUシリーズの弾頭としても使用される。1975年に就役した。全長4.6m、直径450mm、重量840kg、炸薬量90kg。電池駆動のモーター推進で、雷速38ノット、航走距離8km。最大運用深度300m。誘導はパッシブ・アクティブ音響式。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＶＴＴ３２３＞：北朝鮮軍の装甲兵員輸送車。中国のYW531に形状が似ている。14.5mm機銃KPVTと同軸7.62mm機銃PKTを装備する全周旋回密閉銃塔を持ち、9M13M対戦車ミサイルや携帯式地対空ミサイルの追加も可能。自走ロケット砲や自走迫撃砲型もあり、M1985軽戦車のベース車体にも使用された。参考：月刊軍事研究6,’05、月刊PANZER9,’12

＜ＶＴＵＡＶ＞：垂直離着陸戦術無人航空機の略。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＶＴ信管＞：信管を参照。

＜ＶＵ−９＞：EMB-121（軽輸送機）を参照。

＜ＶＵ−３５＞：ブラジル空軍軽輸送機。リアジェット35Aを導入したものである。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＶＵ−５５＞：ブラジル空軍軽輸送機。リアジェット55Cを導入したものである。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＶＵＡ＞：部隊感状（アメリカ陸軍）を参照。

＜Ｖ／ＵＨＦ統合通信システム＞：AN/ARC-210（無線機）を参照。

＜ＶＵＰ−１９＞：アメリカ海軍第19無人哨戒飛行隊、ニックネームはBig Red。MQ-4C無人海洋哨戒機の実戦飛行隊で、アメリカ海軍初の無人哨戒機実戦飛行隊であり、2013年10月1日にジャクソンビル海軍基地で創設された。2014年6月1日、カリフォルニア州ポイントマグー海軍基地に第５分遣隊Det.5を新編した。2018年9月12日、飛行中に不具合を起こしてポイントマグー基地に引き返したMQ-4Cの降着装置が降りず、胴体着陸して大破した。2019年1月26日、MQ-4C無人機２機でグアム島アンダーセン基地に展開を開始した。以降は台湾海峡周辺を含む海域を高度48000フィートから監視している。2021年5月15日、台風避難のため、MQ-4C無人機２機で三沢基地に飛来し、一時前方展開を開始した。日本に展開するのはこれが初である。5月31日、三沢基地からの初ミッションを実施。10月12日、三沢基地への一時展開を終え、グアムに戻った。12月17日、グアム島アンダーセン基地への展開を終え、フロリダ州メイポート海軍基地に帰投した。2024年5-10月、グアムのMQ-4C無人機２機を台風避難で嘉手納に一時展開させることになり、１機目は5月20日、２機目は6月9日に嘉手納基地に到着した。参考：月刊軍事研究11,’14、月刊航空ファン8,’15、8,’18、月刊JWings4,’20、8,’21、3,’22、8,’24

＜ＶＵＱ−１０＞：アメリカ海軍第10無人空中給油機飛行隊（第10汎用無人機飛行隊？）。MQ-25無人機の訓練部隊である。2021年10月、ポイント・マグー海軍航空基地で新編された。参考：月刊世界の艦船8,’22、10,’22、月刊JWings8,’23

＜ＶＶ−２＞：ウクライナのソフテックスアエロが開発した汎用ヘリ。コクピットがタンデム複座で、スタブウイングも付いているため、見た目は垢抜けないAH-1攻撃ヘリである。メインローターは４翅、テイルローターは２翅。降着装置はスキッド式。全長8.2m、全幅8.5m、全高2.2m、最大離陸重量1.1トン。エンジンはチェコPBS社製TS100ターボシャフト（190馬力、緊急時最大245馬力）単発、巡航速度220km、最大速度240km、上昇限度4000m、航続距離500km。乗員２名。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＶＶＡ−１４シリーズ＞：ソ連のベリエフ傘下のバルティーニが開発した垂直離着陸WIG機で、VVAは垂直離陸水陸両用機（Vertikalno-Vzletayushchaya Amfibia）の略。沿岸哨戒、対潜戦、捜索救助が主任務で、1960年代にプロトタイプとして３機が発注された。開発第１段階で空力・技術テストを実施、第２段階で胴体下面にエンジンを追加してWIG機にし、第３段階でリフトエンジン12基を追加してVTOL機にする予定だったが、２号機は完成前に火災で全損、３号機は製作が放棄され、予算や必要性の関係で1980年代にキャンセルされた。参考：月刊航空情報8,’02、月刊JWings7,’05

　＜ＶＶＡ−１４＞：初号機。胴体は平たい形状で、中央下部に機首、左右に巨大なポッドが取り付けられていて、ポッドやや後ろ寄りに高翼配置の主翼、尾部に垂直尾翼と水平尾翼とベントラルフィンがある。主翼は直線翼で、垂直・水平尾翼は後退角を持つ。降着装置は自転車式で、機首前部にダブルタイヤの前輪、機首後部にダブルタイヤ前後２組の主輪があり、主翼下方から左右に張り出したポッド（M4-3M爆撃機の流用）に補助脚が収容される。エンジンは胴体後部中央上面に２基並列で装備する。1972年9月4日に初飛行した。1974年にポッド下部に前後の尖った円筒形をしたインフレータブル・ポンツーンを取り付け、水上滑走テストに投入されたが、水上でも空中でも高速時に変形するという欠点があり、リジッド・ポンツーンに変更されている。その後、前部胴体を延長して機首左右にエンジン１基ずつを追加し、胴体下方に排気を噴射してリフト効果を得られるようにして実験が継続され、1975年まで試験飛行に使用された。退役後はモニノ空軍博物館に運び込まれたが、機首のエンジンや主翼が外されており、一見してどういう機体なのか良く分からない状態である。参考：月刊航空情報8,’02、月刊JWings7,’05

　＜ＶＶＡ−１４Ｍ１Ｐ＞：胴体左右にリフトエンジン６基ずつを装着し、VTOLもできるようにしたタイプで、M-62というカモフラージュ用の制式名称が付けられた。全長25.97m、全幅30m、全高6.79m、自重23.236トン、最大離陸重量52トン。エンジンはソロビエフD-30Nターボファン（推力6.8トン）４基＋RD36-35PRリフトエンジン12基、巡航速度360km、最大速度760km、上昇限度8000-10000m、航続距離2450km。爆弾２トンを搭載できる。乗員３名（操縦士、航法士、兵装システムオペレーター）。参考：月刊JWings7,’05、月刊航空情報8,’02

＜ＶＶＫＡ＞：ロシア航空宇宙防衛軍を参照。

＜ＶＶＳ＞：ロシア空軍を参照。

＜ＶＶＳＳ＞：アメリカ陸軍M3/M4中戦車用サスペンションで、Vertical Volute Spring Suspension（垂直渦巻きサスペンション）の略。構造が単純で整備も容易、破損したら固定ボルトを外してユニットごと入れ替えれば済む。参考：スピアヘッドNo.2、British and American tanks of World War Two

＜ＶＶＳＳ（Ｍ４中戦車）＞：基本的にM3中戦車と同じ系統であり、下部転輪は２枚１組でボギーに連結され、緩衝用縦置きコイルスプリングを介して車体に取り付けられる。また、上部転輪１枚も組み合わされていて、これらを片側３組ずつ装着した。履帯幅が狭いので不整地踏破能力が低い、スプリングに負荷が集中するので壊れやすいといった欠点があった。初期型はM3中戦車と同じで、ボギー上部中央に上部転輪が付いていた。次いで上部転輪の装備位置が高くなり、ボギー本体にリブが追加された。更に上部転輪の取り付け位置を後ろに移してスプリングを長くし、元々の上部転輪装備位置に半円形のスキッドを付けたヘビー・デューティー・モデルに変更。そしてスキッドの膨らみが前にスライドし、次いでスキッド上方が平面になり、更に上部転輪の軸受け部にスペーサーをかませて取り付け位置を高くし、最後にスペーサーを使わず上部転輪取り付けアーム自体を上向きにして位置を高くしたものができた。参考：ウォーマシン・レポートNo.17、月刊グランドパワー5,’02、スピアヘッドNo.2

＜ＶＷ８２＞：ドイツ軍４×２輪軽野戦車両で、キューベルヴァーゲンの代表格。元はフォルクスヴァーゲン軍用改造型のタイプ62である。1938年にドイツ陸軍が自重550kg・ペイロード400kg（乗員３名含む）のオープントップ車両という要求を纏めてポルシェに開発を命じ、1939年に初号車が完成、４輪駆動型のVW86/87と同等の不整地踏破能力を示したため、1940年3月から生産に入った。52000両が量産され、熱砂の北アフリカから厳冬のロシアまで戦場を駆け回っている。ただ砂漠や泥濘、新雪や凍結路面などではさすがに４駆の機動力には劣り、VW166や鹵獲ジープの方が好まれた。参照：月刊PANZER2,’05、歴史群像10,’08

　＜Ｋｆｚ．１＞：基本の軽野戦乗用車型。車体フレームは中央のチューブに前後の車軸を付けただけの簡単な構造で、鋼板プレスの平面外板には各所に補強用のリブが付く。ボンネットには予備タイヤを搭載する箇所にへこみがあり、後部フェンダー上にはジェリ缶用ラックを装備した。オープントップで、幌が用意してある。車内には鉄パイプが取り付けられ、手すりや装具固定に使用可能。また、右後席前方にあたる部分には４丁分の小銃ラックが設けられていた。タイヤは5.25R16で、サスペンションはトーションバー式独立懸架、前後の車軸にショック・アブソーバーが付けられており、ブレーキは機械式である。エンジンは車体後部に搭載。軽いので、スタックしても数人で引っ張り上げられる。全長3.74m、全幅1.6m、全高1.65m、全備重量685kg。エンジンはVWタイプ１空冷４気筒（総排気量985cc、出力24馬力）、最大速度82km、燃料搭載量８ガロン、航続距離400km。1943年3月からエンジンを総排気量1131cc・出力25馬力の空冷４気筒に交換し、リア・フェンダーを延長、エンジン下部ガードを大きくした。ペイロードに余裕が無いため、機銃や装甲板を積んで強行偵察を行うようなことはできなかった。参照：月刊PANZER2,’05、歴史群像10,’08

　＜救急車＞：助手席から後部車体の上に担架１床を載せたもの。参考：月刊コンバットマガジン7,’06

　＜工兵車＞：

　＜対空車両＞：MG34を対空機銃架に連装搭載したもの。参照：月刊PANZER2,’05

　＜タンカー＞：燃料輸送用。参照：月刊PANZER2,’05

＜弾薬運搬車＞：

　＜偵察車＞：MG34を搭載している。参照：月刊PANZER2,’05

＜ＶＷ１２８＞：ドイツ軍４輪水陸両用車両、別名シュビムワーゲン。1940年7月からキューベルワーゲンVW86/87の水陸両用型として開発された。全長4.2m、全幅1.62m、全高1.71m、全備重量1398kg。エンジンは後部にあり、最大速度75-80km、水上速度10km、燃料搭載量50リットル、航続距離520km。1941年から150両が生産された。参考：月刊PANZER12,’02

＜ＶＷ１６６＞：ドイツ軍水陸両用軽装甲車、制式名Kfz.2、別名シュビムワーゲン（泳ぐ車両）またはクラッドシュッツェン・エルザッツヴァーゲン（オートバイ補完車両）。VW128の改良型で、サイドカーを装備していた捜索大隊に配備し、偵察範囲の拡大を狙っていた。車体はボート状にプレス成型し、車体下方の開口部は全てゴムでシールしている。ドアは無く、ステップも狭いので、車体上部両側は切り下げた。フェンダーは車体に直接溶接され、ウインドシールドは複層安全ガラスで、ワイパー付き。シートは４つ。寒冷地での始動用に揮発性燃料タンク（１リットル）をエンジンルーム内に備える。前輪２輪駆動と４輪駆動の切り替えが可能で、前輪駆動では時速4kmのスーパーローギア（上陸時や歩兵協同時に使用）も用意されていた。サスペンションはトーションバー式。タイヤはVW82と同じ5.25R16の標準タイヤと、シュビムワーゲン専用の690×200クロスカントリー・タイヤがあり、後者はタイヤを回すだけで水上航行ができた。スペアタイヤは前部ボンネット上に搭載される。車体後部に１軸３翅スクリュー（方向転換は手動で行う）があり、陸上では手動で上に畳む。助手席前方にはMG34機銃架があり、後部座席前方両側には小銃掛けが１つずつ用意された。全長4.225m、全幅1.48m、全高1.62m、重量985kg。エンジンは水平対向４気筒（総排気量1130cc・出力25馬力）、トランスミッションは前進５段・後進１段、最大速度75km、水上速度12km、燃料50リットル（70オクタン）、航続距離400km。ペイロード450kg。1942年夏から1944年に14276両が生産され、４輪駆動を活かして陸上悪路でも使用された。参考：月刊PANZER2,’05、12,’02、3,’04、歴史群像10,’08

＜ＶＸ＞：Ｖ剤（化学兵器）を参照。

＜ＶＸ＞：アメリカ海軍の略号で、航空試験評価飛行隊（Air Test and Evaluation Squadron）のこと。

＜ＶＸ−１＞：アメリカ海軍第１航空試験評価飛行隊、ニックネームはPioneers。2018年7月、MQ-8C無人機をLCS-4コロナドに搭載しての初期艦船試験・評価を終了した。参考：月刊航空ファン8,’15、月刊世界の艦船4,’19

＜ＶＸ−４＞：アメリカ海軍第４航空試験評価飛行隊、ニックネームはEvaluators。運用試験評価軍団隷下で、ポイントマグーに置かれており、機体試験評価を行う。1994年、VX-5と統合されてVX-9となった。参考：月刊航空ファン2,’16、月刊JWings2,’20

＜ＶＸ−５＞：アメリカ海軍第５航空試験評価飛行隊。運用試験評価軍団隷下で、チャイナレイクに置かれており、兵器試験評価を行う。1994年、VX-4と統合されてVX-9となった。参考：月刊航空ファン2,’16、月刊JWings2,’20

＜ＶＸ−９＞：アメリカ海軍第９航空試験評価飛行隊、ニックネームはエバリュエイターズ（Evaluators）またはヴァンパイアーズ（Vampires）。運用試験評価軍団隷下で、司令部はチャイナレイクにあり、飛行試験によって機体と兵装の実戦適合評価を行うのが主任務である。1994年にVX-4とVX-5を統合して創設されたので、部隊ナンバーが４＋５＝９になっている。参考：月刊JWings3,’03、3,’18、2,’20、月刊航空ファン2,’16、8,’15、月刊航空情報5,’18

＜ＶＸ−２０＞：アメリカ海軍第20航空試験評価飛行隊、ニックネームはForce。2019年10月2日、飛行試験を終えてパタクセントリバー基地に着陸進入中のE-6Bのエンジンに鳥が吸い込まれた。無事着陸して乗員に怪我は無かったが、修理に200万ドル必要でクラスＡミシャプになっている。2020年1月16-31日、CVN-78ジェラルド・Ｒ・フォードにE-2D早期警戒機とC-2A輸送機を派遣して航空機運用適合性試験ACTを実施。参考：月刊航空ファン8,’15、1,’20、月刊世界の艦船4,’20、5,’20

＜ＶＸ−２３＞：アメリカ海軍第23航空試験評価飛行隊、ニックネームはソルティ・ドッグス（Growlers？）。2015年10月3日（9日？）から２週間、CVN-69ドワイト・Ｄ・アイゼンハワーでF-35C戦闘機２機（CF-3とCF-5）により艦上開発試験第２フェーズを実施。2016年10月28日、LHA-6アメリカにF-35B戦闘機２機を派遣して第３期開発試験を開始。2020年1月16-31日、CVN-78ジェラルド・Ｒ・フォードにF/A-18E/F戦闘機、EA-18G電子戦機、T-45練習機を派遣して航空機運用適合性試験ACTを実施。2021年3月1日からイタリア海軍空母C550カブールのF-35B運用試験にF-35B戦闘機２機で協力した。9月13日、F-35C戦闘機がMQ-25A無人機と空中給油試験を実施。参考：月刊航空ファン8,’15、1,’17、月刊軍事研究4,’16、月刊JWings12,’15、7,’18、12,'21、月刊世界の艦船4,’20、5,’20、5,’21

＜ＶＸ−２４Ａ＞：X-24A（試験機）を参照。

＜ＶＸ−３０＞：アメリカ海軍第30航空試験評価飛行隊、ニックネームはブラッドハウンズ（Bloodhounds。Blood Hounds？）。NWTSPMが2002年5月1日付でこの名称となった。ポイントマグー海軍航空基地に置かれており、MQ-8C無人ヘリの試験や、太平洋ミサイル試験センター発射レンジの管理を行う。2010年、VS-22が運用していたS-3B対潜哨戒機３機が移管され、試験飛行サポート機として使用した。2015年、日系四世のサミュエル・ハナキ中佐が隊長に就任し、日系人初のアメリカ海軍試験飛行隊長となった。2016年1月11日、S-3Bの運用を終了。参考：月刊JWings3,’03、月刊航空ファン2,’16、8,’15、4,’16

＜ＶＸ−３１＞：アメリカ海軍第31航空試験評価飛行隊、ニックネームはダスト・デビルズ（Dust Devils）。航空機及び兵装システムのソフトウェア開発・評価試験に加え、トラブルで墜落・不時着した航空機の乗員捜索救難も主任務とする。参考：月刊JWings3,’18、月刊航空ファン8,’15

＜ＶＸＢ−１７０＞：フランスのベルリエ社が開発した４輪装甲兵員輸送車。車体前部右が車長席、左が操縦席、後方が兵員室、後方左が機関室で、車体左右両側と後面右にドアがある。兵員室には11名を収容可能。武装は操縦席上部ピントル・マウントの7.62mm機銃１丁で、40mmグレネードランチャーを装備したものもある。1968年に試作車が完成し、フランス国家憲兵隊、ガボン、セネガルで採用された。参考：世界の軍用車両(4)

＜ＶＸＭ２３＞：アメリカ軍の化学地雷。参考：コンバット・バイブル

＜ＶＸＳ−１＞：アメリカ海軍第１航空試験評価飛行隊、ニックネームはWarlocks。パタクセントリバー海軍航空基地に置かれている。海軍研究所飛行支援部門（NRL-FSD）を改編して2004年に創設された。参考：月刊航空ファン2,’16、8,’15

＜ＶＸＸ＞：アメリカ海軍・海兵隊のVH-3D大統領専用ヘリ後継機計画。2004年頃に予算化して2009-14年に受領する予定で、シコルスキーH-92、ロッキード・マーチン／アグスタ・ウェストランドEH101（のアメリカ仕様US101）、ベル／ボーイングV-22が提案され、2005年にUS101の採用が決まり、VH-71Aと命名された。しかし機体に余裕があるのを良いことに要求が追加されまくり、開発遅延とコスト増大（１機あたりユニットコスト１億5000万ドル越え）で2009年に予算が止まり、2012年11月23日に改めてアメリカ海軍航空システムズ軍団がVH-3D及びVH-60Nの後継として要求を出した。最大速度260km、航続距離500km。搭乗人員10-14名。C-17に搭載可能。ボーイングCH-47、ベル／ボーイングV-22、ノースロップ・グラマン／アグスタ・ウェストランドAW101、シコルスキー／ロッキード・マーチンS-92の競争となる予定だったが、RFPの内容がS-92以外採用する気が無い感じだったため、S-92のみRFPに応じ、VH-92Aとして採用された。計画遅延でVH-3DとVH-60Nに運用寿命延長SLEPを行う羽目になっている。参考：月刊航空ファン8,’19、月刊JWings3,’13、8,’14

＜ＶＺ−１シリーズ＞：ヒラー・ヘリコプターズ社が開発した個人用フライング･プラットフォーム。各型６機が試作されてアメリカ陸軍でテストされたが、採用されなかった。参考：月刊JWings8,’13

＜ＶＺ−１＞：社内名称はポーニー、アメリカ陸軍の初期試作名称はHO-1で、その後VZ-1に改称された。二重反転式ダクテッド・ファンの上に１名の兵士が乗る台と手摺りを取り付けたもので、左手でスロットルを操作して上下に、体の重心移動で前後左右に移動する。降着装置はショック・アブソーバー付の支柱４本。ファン直径1.5m、エンジンは空冷２サイクルガソリン（44馬力）２基。1954年1月から試作され、1955年2月4日に自由飛行に成功した。ダクテッド・ファン下方に整流ベーンを追加したタイプも開発され、完全手放しでの飛行や、カービンの射撃も可能となっている。参考：月刊JWings8,’13

＜ＶＺ−１Ｅ＞：拡大型で、1956年に製作された。手摺りの代わりにバーハンドルが付けられている。ファン直径2.4m、自重168kg、最大離陸重量252kg。エンジンは３基、最大速度26km。ダクテッド・ファンを延長して座席を取り付けたタイプも作られた。参考：月刊JWings8,’13

＜ＶＺ−３＞：アメリカ軍のプロペラ後流偏向方式VTOL実験機、別名ヴァーティプレーン。主翼の後ろ半分がフラップになっていて、これを最大下げにすることで、主翼前縁のプロペラから発生するプロペラ後流を主翼端の板と共に囲い込んで下向きに偏向させ、VTOLやホバリングに必要な揚力を生み出す。尾翼はＴ字で、尾部下面にベントラルフィンが付く。降着装置は前輪式固定脚。乗員１名。1959年、通常離陸で初飛行した。結局VTOLは行えずに実験を終了している。参考：月刊JWings7,'20

＜ＶＺ−６＞：アメリカ陸軍フライング・ジープ計画に基づいてクライスラー社が開発した小型垂直離着陸機。１名用運転席の前後にダクテッド・ファン（プロペラ直径2.6m、３翅）を１基ずつ装備する。ファンは地面と水平に取り付けてあり、上下に舵が付く。降着装置は４車輪式である。２機が製作され、クレーンで吊っての飛行には成功したが、自由飛行ではひっくり返って大破、1960年に開発中止となった。参考：月刊JWings8,’13、月刊丸2,’12

＜ＶＺ−７ＡＰ＞：アメリカ陸軍フライング・ジープ計画に基づいてカーチス・ライト社が開発した小型垂直離着陸機。機体後部から斜め４方向にアームが延びており、先端に地面と水平にセットされた２翅プロペラが１基ずつ取り付けてある。機体前部にコクピット、後部に貨物・エンジン積載スペースを持つ。全長5.18m、自重771kg、総重量953kg。エンジンはチュルボメカ製アルツースト�UＢターボシャフト（425馬力）単発、最大速度51km。1958年頃に初飛行したが、採用されなかった。１機がアメリカ陸軍航空博物館に収蔵されている。参考：月刊JWings1,'22、8,’13、月刊丸2,’12

＜ＶＺ−８シリーズ＞：アメリカ陸軍フライング・ジープ計画に基づいてパイアセキ・エアクラフト社が開発した小型垂直離着陸機、別名エアジープ（Airgeep。Jeepでないのは商標対策）。参考：月刊丸2,’12、月刊JWings7,’13

　＜ＶＺ−８Ｐ＞：最初の試作型。１名用運転席の前後に直径2.4mのダクテッド・ファンを１基ずつ取り付けた単純な構造である。降着装置は尾輪式。エンジンはライカミングO-360-A2A空冷ガソリン（180馬力）双発で、後にチュルボメカ・アルツースト�VＢターボシャフト（425馬力）単発、更にエアリサーチTPE331-6（550馬力）単発に換装した。1958年10月12日に初飛行し、1959年3月にアメリカ陸軍に引き渡されたが、ファンが地面と水平に取り付けてあるため最大速度80kmを出すには機体を前に50度傾ける必要があり、危険すぎた。参考：月刊丸2,’12、月刊JWings7,’13

　＜ＶＺ−８Ｐ（Ｂ）＞：２号機で、初号機の反省から前方ダクテッド・ファンを後傾、後方ダクテッド・ファンを前傾させて操縦性を改善してある。エンジンはアルツースト�UＣターボシャフト（400馬力）双発。結局採用されなかった。参考：月刊丸2,’12、月刊JWings7,’13

　＜シージープ＞：VZ-8Pの機体下部にフロートを付けたもの。アメリカ海軍でテストされた。参考：月刊JWings7,’13

＜ＶＺ−９ＡＶ＞：アメリカ陸空軍試作小型垂直離着陸機。円盤形で、中央にダクテッド・ファンがあり、前寄り左右にそれぞれ１名用コクピットとキャノピーが用意されていて、偵察や兵員輸送を主任務とする。高度を上げると制御不能に陥る欠点があり、開発中止になった。参考：月刊JWings12,’23

＜ＶＺ−１０＞：XV-4A（実験機）を参照。

＜Ｖｚ１６／３３＞：チェコスロバキア軍の騎兵銃。ブルノ社が開発した。全長993mm、口径7.92mm、重量3.58kg。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜Ｖｚ１６／３３海外シリーズ＞

　＜Ｇｅｗ３３（ｔ）＞：チェコ併合後にドイツが接収・生産して使用したもの。全長995mm、銃身長490mm、重量3.5kg。口径7.92mm、装弾数５発。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

　＜Ｇｅｗ３３／４０＞：ドイツ軍が金具や負い紐を改良したもの。1940-42年に132000丁が生産され、山岳部隊や空挺部隊に配備された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ｖｚ．１７＞：チェコのスコダ社が開発した42cm榴弾砲。口径長15。弾丸重量1.02トン。射程14.6km。チェコスロバキア軍やオーストリア＝ハンガリー軍が使用し、チェコ併合後はドイツ軍が鹵獲してセバストポリ攻略戦で使用した。参考：月刊丸9,’03

＜Ｖｚ２４＞：チェコスロバキアの小銃。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜Ｖｚ２４海外シリーズ＞

　＜Ｇｅｗ２４（ｔ）＞：チェコ併合後にドイツが接収・生産して使用したもの。24万丁が生産され、11個師団に配備された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜Ｖｚ２５＞：チェコ陸軍15cm榴弾砲。チェコのスコダ社が開発し、1925年に採用され、1933年まで生産された。戦闘重量3.8トン。最大射程11.8km。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜Ｖｚ２５海外シリーズ＞

　＜ｓＦＨ２５（ｔ）＞：チェコ併合時にドイツ軍が鹵獲して使用したもの。1942年まで前線配備されていた。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜ｖｚ．３３タンケッテ＞：チェコスロバキア軍豆戦車。チェコスロバキア軍では1930年にカーデンロイドMk�Yを３両輸入し、CKD社で300両をライセンス生産することになったが、1930年秋の演習で能力不足が判明したため、CKD社で独自改良を加えたものである。当初はプラガP-1という名称だったが、1933年に制式化されてこの名称となった。洗練された形状の密閉式戦闘室を持ち、前方左右にZBvz26軽機関銃を１丁ずつ装備する。全長2.7m、全幅1.75m、全高1.45m、重量2.3トン。装甲厚4-12mm。エンジンは国産液冷ガソリン（30馬力）、最大速度35km、航続距離100km。チェコスロバキア軍に70両が引き渡されたが、装甲が薄く、場所によっては歩兵の小銃用徹甲弾にも貫徹され、偵察用としても視察能力に乏しく、主に訓練に使用された。ドイツのチェコ併合後はドイツ軍が40両を使用し、残りはスロバキアに引き渡されている。参考：月刊丸6,’01、月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ｖｚ３４＞：チェコの37mm対戦車砲。木製スポーク車輪を持つ。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜ｖｚ３４海外シリーズ＞

　＜ＰａＫ３７（ｔ）＞：ドイツ国防軍が鹵獲して使用したもの。一部はゴム製車輪に換装している。1939-40年に前線配備され、1941年以降は後方部隊で対パルチザン任務などに投入された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.4

＜Ｖｚ３７＞：チェコの7.92mm重機関銃。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜Ｖｚ３７海外シリーズ＞

　＜ＭＧ３７（ｔ）＞：ドイツ国防軍が接収して使用したもので、ドイツで生産もされた。38(t)式戦車のボールマウント機銃としても使用されている。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

　＜ベサ機銃＞：ベサ機銃を参照。

＜Ｖｚ５２シリーズ＞：チェコスロバキア軍セミオートマチックライフル。1952年に制式化された。参考：最新軍用ライフル図鑑

　＜Ｖｚ５２＞：作動はガス圧式、閉鎖はティルト・ボルト方式。折り畳み式バヨネットが用意されており、木製ストック先端右側面にぴたっと収まる。全長1010mm、銃身長530mm、重量4.25kg。ライフリングは４条右回り。使用弾はチェコスロバキア独自の7.62mm×45弾で、装弾数10発。参考：最新軍用ライフル図鑑

　＜Ｖｚ５２／５７＞：ワルシャワ条約機構加盟に合わせ、ソ連制式の7.62mm×39弾を使用できるよう改造したもの。1957年に製作された。参考：最新軍用ライフル図鑑

＜ｖｚ５３／５９＞：チェコスロバキア陸軍６輪自走対空機関砲。1959年から開発され、1962年に採用された。シャシーはプラガ６×６輪トラックV3Sの流用で、上に装甲キャビンを載せ、荷台部分に30mm機関砲を連装で搭載している。機関砲は外して地上に設置することも可能で、再装填は装填手が外に出て行う。機関砲は砲口初速毎秒1000m、有効射高3000m、最大水平射程9700m、１門あたり発射速度毎分150発（実用）／450-500発（最大）。徹甲弾の貫徹力は射距離500mで55mm（傾斜角０度）。乗員４名（車長、操縦手、装填手２名）。チェコスロバキアの他、旧ユーゴ諸国、リビアで使用されており、21世紀に入っても配備が続いている。参考：世界の軍用車両(4)

＜Ｖｚ５８シリーズ＞：チェコスロバキア軍突撃銃。参考：最新軍用ライフル図鑑

＜Ｖｚ５８Ｐ＞：ぱっと見はAK47に似ているが、弾薬以外は共通性が無い独自設計である。作動はガス圧式で、マガジンのデザインも違うのでAK47と共用できない。全長845mm、銃身長390mm、重量3.1kg。ライフリングは４条右回り。使用弾は7.62mm×39弾、装弾数30発。参考：最新軍用ライフル図鑑、コンバット・バイブル２

＜Ｖｚ５８Ｖ＞：Vz58Pの折り畳み銃床型で、右に折り畳む。全長840mm／632mm（ストック折り畳み時）、銃身長390mm、重量3.125kg。ライフリングは４条右回り。使用弾は7.62mm×39弾、装弾数30発。発射速度毎分800発。参考：最新軍用ライフル図鑑、コンバット・バイブル２、月刊丸11,’72

＜Ｖｚ５８／９７＞：チェコ軍兵器弾薬開発研究所がVz58をベースに開発した。レシーバー上部にキャリングハンドルを装着し、ショルダーストックを高強度スケルトン型に変更、照星と照門の位置も変えている。アメリカ製M203グレネードランチャーを装着可能。作動はガス圧式。全長920mm／710mm（ストック折り畳み時）、銃身長465mm、重量4.4kg。ライフリングは４条右回り。使用弾は7.62mm×39弾、装弾数30発。参考：GUN用語事典

＜Ｖｚ６１シリーズ＞：チェコスロバキアのサブマシンガン。参考：月刊軍事研究4,’99

＜Ｖｚ６１＞：西側ニックネームはスコーピオン。全長515mm（ストック展開時）／270mm（折り畳み時）、重量1.4kg。装弾数10-20発のバナナマガジンを装着する。使用弾は7.65mm×17専用小型弾で、発射速度毎分950発ながら反動が小さく、安定したフルオート射撃が行える。1960年代後半以降、テロリストやゲリラ組織に輸出された他、ソ連崩壊後は外貨獲得のための輸出商品となった。参考：月刊軍事研究4,’99

＜モデル８２＞：9mmマカロフ弾を使用するもの。参考：月刊軍事研究4,’99

＜モデル８３＞：9mm×19パラベラム弾を使用するもの。参考：月刊軍事研究4,’99

＜Ｖｚ９７＞：チェコのVTUVMが開発した狙撃銃。Vz58/97アサルトライフルがベースで、機関部はそのままに、長銃身、二脚、チークピースを装着している。フルオート機能は廃止し、セミオートのみとした。全長1.09m／0.87m（ストック折り畳み時）、重量3.82kg。ライフリングは４条右回り。使用弾は7.62mm×39弾、装弾数10発。参考：GUN用語事典

＜Ｖｚ．１６６／６００＞：H39シリーズ（榴弾砲）を参照。

＜ＶＺＧレーダー＞：ヴォロネジ・シリーズ（レーダー）を参照。

＜ＶＺＯＲ７７＞：DANA（自走榴弾砲）を参照。

＜Ｖ型エンジン＞：レシプロエンジンの気筒をＶ字に配置したもの。Ｖ字に向かい合ったピストンがコンロッドを介して同じクランクに繋がっている。向かい合ったピストンの角度（バンク角）を180度にすると、一見水平対向エンジンと同じように見えるが、双方のピストンが同じクランクに繋がっているので、一方のピストンが上昇していると、もう一方は下降している。一列に並べるより短くなるのでスペースの節約になる。星形エンジンより正面投影面積が少なく、航空機の抗力を小さくできるが、空冷だと奥の方が冷えないので、液冷にする必要がある。参考：月刊軍事研究6,’16

＜Ｖ型空気圧縮機＞：日本海軍の六年式魚雷用空気圧縮機。205気圧の高圧空気を作ることができる。後に圧縮能力が225気圧に強化された。参考：日本駆逐艦史

＜Ｖ型空気圧縮機改一＞：日本海軍の九〇式魚雷用空気圧縮機。300気圧の高圧空気を作ることができる。千鳥型に搭載された。参考：日本駆逐艦史

＜Ｖ型潜水艦＞：671型シリーズ（潜水艦）を参照。

＜Ｖ型尾翼＞：水平尾翼と垂直尾翼を左右それぞれ１枚に纏め、外側に傾けて配置したもの。枚数が減るので構造重量を軽くでき、垂直・水平面が減るので対レーダー・ステルス効果もある。ただしＶ字尾翼に付ける舵（ラダベータ）の制御が複雑で、操縦装置関連の重量がかさみ、構造重量軽減分を相殺してしまう。双垂直尾翼を外側に傾けただけで、水平尾翼は別に付けたものもある。参考：航空用語事典増補改訂版、航空機設計法

＜Ｖ級改造型護衛駆逐艦＞：イギリス海軍の改造型護衛駆逐艦で、Ｖ級駆逐艦（初代）から改造された。全長95.2m、幅9.1m、吃水3.3m、基準排水量1090トン。主機は蒸気タービン、出力27000馬力、速力34ノット。兵装は10.2cm連装砲２基。D49バレンタイン、L00ヴァロラス、D28ヴァニティ、D52ベガ、D93バーダン、D23ヴィミエラ、L33ビビアンの７隻が竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｖ級改造型短距離護衛艦＞：イギリス海軍の改造型短距離護衛艦で、Ｖ級駆逐艦（初代）から改造された。全長95.2m、幅9.1m、吃水3.3m、基準排水量1090トン。主機は蒸気タービン、出力27000馬力、速力34ノット。兵装は10.2cm単装砲３門、7.6cm単装砲１門、533mm３連装魚雷発射管１基。D37ヴォーティガーンが竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｖ級改造型長距離護衛艦＞：イギリス海軍の改造型長距離護衛艦で、Ｖ級駆逐艦（初代）から改造された。全長95.2m、幅9.1m、吃水3.3m、基準排水量1090トン。主機は蒸気タービン、出力18000馬力、速力24.5ノット。兵装は10.2cm単装砲２門、7.6cm単装砲１門、２ポンド単装砲2-3門。D33ヴァイミー、D29ヴァネッサ、H33ヴァノック、D54ヴァンクィッシャー、D34ヴェロックス、D55ヴェスパー、D32ヴァーサタイル、D48ヴィデット、D36ヴィヴァシャスの９隻が竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｖ級駆逐艦（初代）＞：イギリス海軍駆逐艦。全長95.2m、幅9m、吃水2.6m、基準排水量1090トン。主機は蒸気タービン、出力27000馬力、速力34ノット。兵装は10.2cm単装砲４門、２ポンド単装砲１門、533mm３連装魚雷発射管２基。1917-18年にD53ベネチアなどが竣工した。第２次大戦には改造型護衛艦として参加したものも多い。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｖ級駆逐艦（２代目）＞：イギリス海軍駆逐艦。第８次戦時緊急計画で建造したもので、要目はＵ級と同じである。全長110.7m、幅10.9m、吃水3m、基準排水量1730トン。主機は蒸気タービン、出力40000馬力、速力36.8ノット。兵装は12cm単装砲４門、40mm連装機関砲１基、533mm４連装魚雷発射管２基。R08ハーディ（２代目）、R17バレンタイン、R50ビーナス、R28ベルラム、R93ビジラント、R75ヴァレイゴ、R64ヴィクセン、R41ヴォレージの８隻が1943-44年に竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｖ級潜水艦＞：イギリス海軍潜水艦。Ｕ級の船体に溶接を多用したもので、潜航深度が深くなった他、量産向きにもなった。後部上構を少し延長し、艦尾形状も変更したので全長が少し延びている。全長62.8m、幅4.9m、吃水3.9m、基準排水量545トン、水中排水量740トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、出力800馬力、水上速力12.8ノット（11.3ノット？）、水中速力９ノット（10ノット？）。兵装は533mm魚雷発射管４門（魚雷８本または機雷６個）、7.6cm単装砲１門。乗員37名。P18ヴァガボンド、P29ヴォタリー、P68ヴェンチュラ、P69ヴァイキング、P71ヴェルト、P72ヴァンパイア、P73ヴォックス、P74ヴィゴロス、P76ヴィジゴス、P77ヴィヴィッド、P78ヴォラシャス、P79ヴァルパイン、P81ヴァーン、P82アップショット、P83アーティカ、P84ヴィンヤード、P85ヴァリアンス、P86ヴェンジフル、P87ヴォーテックス、P95ヴィルレント、P96ヴォラタイルなど22隻が竣工し、半分は他国海軍に引き渡された。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、第２次大戦のフランス軍艦、ナチスＵボート、月刊世界の艦船6,’09

＜Ｖ・グマネンコ＞：ロシア海軍ゴーリャ型掃海艦２番艦V. Gumanenko。1994年1月就役。2000年、バルチック艦隊から北洋艦隊に転属した。参考：月刊世界の艦船1,’13、10,'15

＜Ｖ剤＞：神経剤の一種で、ＶはVenom（毒）の頭文字。VX、VE、VM、VGといったサブタイプがある。ダニ用殺虫剤をベースにイギリスのImperial Chemical Industries社のインド人化学者ラナジット・ゴーシュが1952年に開発したが、1956年にイギリスが攻撃的化学兵器を使用しないことになったため研究データをアメリカに引き渡し、アメリカ陸軍エッジウッド研究所で完成した。ソ連も研究データを諜報機関により入手して似たような物質のR-33を製作している。脱離基に硫黄を含むのが特徴で、無色無臭の粘性油状液体である。融点マイナス20度、沸点298度、比重1.026。半数致死量は0.1mg・min／立方メートル、最低中毒濃度は0.11μg・min／立方メートル。気温25度での揮発性は１立方メートルあたり10.5mgで、サリンなど他の神経剤よりかなり低い。毒性は晴天なら３週間、低温なら４ヶ月にわたり持続し、気化拡散しにくいので撒布した場所を長時間に渡り汚染することになる。VXは前駆体のイソプロピルアミノエチルメチル亜ホスホン酸エステルと硫黄との混合で生成され、両方とも毒性が低い物質であるため、バイナリー化学兵器として使える。化学兵器の中では最強の物質で、油状のため皮膚からの浸透力が強く、運動器・中枢神経系の症状（痙攣や意識障害など）が初期から出現する。初めて使用したのはオウム真理教。北朝鮮が金正男氏暗殺に使った。参考：月刊軍事研究5,’17、1,’08、化学・生物兵器概論、戦争がやってくる、図解雑学生物・化学兵器

＜Ｖ剤テロ事件＞：オウム真理教が３人に対してＶ剤を使用し、１人が死亡した事件。死者は1994年12月12日0720頃に新大阪駅に向かう途中でVXを首に注入され（滴下する予定が誤って刺した）、500mほど犯人を追いかけたところで倒れて心肺停止状態になり、７日後に死亡した。血液からは代謝産物のメチルホスホン酸エチルが検出されている。これがＶ剤の世界初使用となった。参考：図解雑学生物・化学兵器、化学・生物兵器概論

＜Ｖシリーズ＞：Versuchs serie。実験シリーズのこと。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｖバンド（ＩＥＥＥ　Ｓｔｄ．）＞：アメリカ電気電子学会標準規定（IEEE Std.）では周波数帯40-75GHzの電波を指す。波長4.0-7.5mmで、ミリメートル波に相当する。車載レーダーや電波天文学で使用される。参考：レーダの基礎、レーダシステムの基礎理論、月刊航空ファン5,’17、ロッキードF-117ナイトホーク

＜Ｖビーム方式＞：第２次大戦中にアメリカが開発した三次元レーダーで、二次元捜索レーダーのアンテナ架台に、もう１基同じアンテナを傾けて設置したものである。アンテナからはファンビームが１本ずつ出ており（これがＶ字になるのでＶビーム方式）、二次元捜索レーダーが捉えたのと同じ目標をもう１基のアンテナで捉え直し、その時のアンテナ回転角の差、傾斜アンテナからのファンビーム傾斜角、目標距離から目標の高度を計算する。アンテナを２基組み合わせるので地上固定式の大型レーダーとなっており、また当時はデジタルコンピュータが無かったので、ファンビーム傾斜角を45度にし、専用設計のアナログコンピュータで算出した。戦後は偏波によって反射鏡アンテナの反射特性に違いが出るよう設計することにより、垂直ファンビームと傾斜ファンビームを１基のアンテナで同時に形成できるようになり、アンテナ１基の移動用レーダーが作られている。多数の目標が存在すると、距離の離れた２つのビームにより時間差で捉えた目標が同一か別かの判定が難しいという欠点がある。参考：レーダシステムの基礎理論

＜Ｖボート＞：アメリカ海軍が第１次大戦時の３年計画で建造を予定した艦隊型潜水艦９隻の通称。実際の建造は戦後になり、ドイツＵボートの調査結果も取り入れ、バラクーダ級３隻、アーゴノート級１隻、ナーワル級２隻、ドルフィン級１隻、カシャロット級２隻として竣工した。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｖモーターａ型＞：ゴリアテ・シリーズ（無人車）を参照。

＜Ｖモーターｂ型＞：ゴリアテ・シリーズ（無人車）を参照。

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