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＜（Ö）＞：オーストリア製を表すドイツ陸軍車両接尾記号。参考：ジャーマンタンクス

＜Ｏ−１＞：SS-62（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−１シリーズ＞：アメリカ空軍のFAC機、別名バード・ドッグ（Bird Dog）。L-19を1962年に改称したものである。ベトナム戦争でFACが必要となり、陸軍から借りて投入したが、各種無線機を搭載したため重量過大となり被弾しやすく、装甲やセルフシーリングタンクが無いので撃墜されやすかった。目標指示用白燐発煙弾を４発しか搭載できないのも欠点。参考：世界の傑作機No.45、アメリカ空軍の第一線機

　＜Ｏ−１Ａ＞：L-19Aを改称したもの。参考：月刊航空ファン3,’19

　＜Ｏ−１Ｇ＞：

＜Ｏ−１海外シリーズ＞

　＜Ｏ−１（タイ軍）＞：タイ軍機。アメリカからO-1A/D/E/Gを233機供与（うち陸自L-19A/Eの返還後再供与が少なくとも37機）され、ベトナム、ラオス、カンボジアからの脱出機なども加えて1956-2001年に使用した。参考：月刊航空ファン2,’18

　＜Ｏ−１Ａ（韓国軍）＞：韓国陸海空軍観測・練習機。1951年に配備された。陸軍では1991年に退役した。参考：月刊航空ファン3,’19、6,’19

　＜Ｏ−１Ｇ（韓国空軍）＞：韓国空軍FAC機。1972年から25機を運用した。参考：月刊航空ファン5,’19、3,’19

　＜猟鳥犬式空中管制機＞：台湾空軍FAC機。O-1Gを導入したものである。参考：月刊航空ファン6,’16

＜Ｏ−１級＞：Ｏ級潜水艦シリーズを参照。

＜Ｏ−２＞：SS-63（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−２シリーズ＞：アメリカ陸軍の観測機。ダグラス社が開発した。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＸＯ−２＞：1924年秋に初号機（420馬力のリバティV-1650-1装備）が初飛行した。２号機はエンジンをパッカード社製1A-1500（510馬力）に換装したが、不調だったため、生産型はリバティを装備することになった。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−２＞：胴体は骨組みが鋼管溶接、前半部外板がアルミ合金張り、主翼は複葉で木製羽布張りである。水平尾翼には支柱が付く。降着装置は主脚と尾ソリ。全長8.76m、全幅12.09m、全高3.2m、自重1380kg、最大離陸重量2170kg。エンジンはリバティV-1650-1V-12（420馬力）単発、最大速度206km、実用上昇限度4960m、航続距離579km。固定武装はプロペラ同調7.62mm機銃１丁。爆弾架４カ所にそれぞれ45kg以内の爆弾を装備できる。1925年に45機が発注された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−２Ａ＞：夜間飛行装備搭載型。18機が発注された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−２Ｂ＞：司令機型。複操縦装置を装備している。６機が発注された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−２Ｃ＞：エンジン冷却器をトンネル式から機首冷却器に変更し、降着装置にオレオ支柱を取り付けたタイプ。陸軍航空隊に19機、州兵航空隊に27機が配備された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−２Ｄ＞：幹部輸送型。O-2Cの武装を外したものである。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−２Ｅ＞：上下補助翼の連結張線を支柱に交換したもの。１機が納入された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−２Ｈ＞：ダグラス社の独自改良型。胴体を再設計し、上翼と下翼の幅を違うものにして補助翼を支柱連結式に交換した。1926年に開発され、1928-30年に陸軍航空隊に90機、州兵航空隊に50機が納入された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−２Ｊ＞：陸軍航空隊幹部輸送機。O-2Hの武装を撤去したもので、３機が改造された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−２Ｋ＞：連絡・幹部輸送機。O-2Jの小改良型で、陸軍航空隊に37機、州兵航空隊に20機が配備された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＯＤ−１＞：アメリカ海兵隊機。O-2Cを採用したもので、アメリカ海軍が２機発注し、1929年から海兵隊に就役した。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−２観測機ファミリー＞

　＜Ｏ−２ＢＳ＞：民間型。1928年9月にカナダ横断単独飛行を実施、1927年にエンジンを星型に換装し、３座機となった。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＸＡ−２＞：試作攻撃機型。O-2観測機46号機を改造したもので、エンジンをリバティV-1410倒立Ｖ型（420馬力）に換装し、エンジンカバーに２丁、上翼に２丁、下翼に２丁、観測員用銃座に２丁の機銃を装備する。1926年にカーチスA-3と採用を争ったが、負けて生産されなかった。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−２観測機・海外シリーズ＞

　＜Ｏ−２Ｃ（メキシコ）＞：メキシコ軍観測機。８機が輸出された。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−２シリーズ＞：アメリカ空軍のFAC／心理戦機、別名スーパースカイマスター（Super Skymaster）。元は民間用のセスナ337スーパースカイマスター双発汎用機で、O-1の後継となるFAC機として1966年12月に採用された。参考：世界の軍用機1979、月刊丸3,’90、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜Ｏ−２Ａ＞：FAC用。エンジンを胴体の前後に連ねて搭載したタンデム・エンジン機で、片発停止時にもヨーイング方向の釣り合いに殆ど変化が起きず、操縦が容易である。通信・航法電子装備は充実しており、UHF/VHF/FM無線機、TACAN、APXトランスポンダーなどを装備する。民間機よりも構造を強化して最大離陸重量を増やし、オプションの燃料タンクを搭載した。コクピットは並列複座で、左のパイロット席に照準器を装備、後部座席を外している。右の観測員の視界を確保するため、キャビン上面に窓を設け、右ドアとその前方の胴体部に透明部分を追加した。主翼は高翼配置で、支柱が１本付く。主翼下に４カ所のハードポイントがあり、パイロンを介して目標指示用フレア、ロケット弾、ミニガンの搭載が可能である。ただしベトナム戦争中はFAC任務での兵装搭載は許可されなかった。降着装置は前輪式引き込み脚。全長9.07m、全幅11.63m、全高2.84m、自重1291kg、総重量2100kg、過荷最大総重量2450kg。エンジンはコンチネンタル製IO-360-C/D（210馬力）双発、巡航速度125ノット、最大速度173ノット、実用上昇限度5490m、燃料容量469リットル、航続距離921海里。乗員２名。1967年4月から467機が引き渡され、イラン空軍にも12機が輸出された。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1982、1979、世界の傑作機No.45、月刊航空ファン3,’19

＜Ｏ−２Ｂ＞：心理戦専用機、別名スカイマスター。高出力スピーカー（胴体後部側面）とビラ撒布装置を備える。巡航速度314km、行動半径2120km、シーリング高度6433m。62機（31機？）が生産されて1967年3月31日から引き渡され、ベトナム戦争で拡声器によるプロパガンダ放送やビラ撒布に使用された。心理戦時は低空（樹上すれすれ）を飛行することが多かった。1975年に退役した。参考：月刊エアワールド10,’03、世界の軍用機1982、1979

＜Ｏ−２Ｔ＞：O-2Aの改良型。1969年にセスナ社が独自開発した。エンジンをアリソン製250B-15ターボプロップ（317軸馬力）に換装し、コクピットをタンデム複座にしている。採用されなかった。参考：アメリカ空軍の第一線機

＜Ｏ−２海外シリーズ＞

　＜Ｏ−２Ａ（韓国空軍）＞：韓国空軍前線航空統制機。1974年から14機を運用した。2006年に退役した。参考：月刊航空ファン3,’19

　＜Ｏ−２Ａ（チリ海軍）＞：チリ海軍沿岸哨戒機。1997年から運用している。参考：月刊航空ファン11,’17

＜Ｏ−２Ｍ＞：O-32海外シリーズ（観測機）を参照。

＜Ｏ−２ＭＣ＞：O-38海外シリーズ（観測機）を参照。

＜Ｏ−３＞：SS-64（潜水艦）を参照。

＜Ｏ３Ｕシリーズ＞：アメリカ海軍・海兵隊の複葉複座観測機、別名コルセア。ボート社製で、1926年に初飛行した。参考：月刊航空ファン4,’72

　＜Ｏ３Ｕ−６＞：O3U-3にプラット＆ホイットニー社製R1340-12エンジン（550馬力）を搭載したもの。前後の座席間に風防を装備した。1935年から配備された。参考：月刊航空ファン4,’72

＜Ｏ−４＞：SS-65（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−５＞：DOS（観測機）またはSS-66（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−５シリーズ＞：アメリカ陸軍低高度空中偵察機ARL（Airborne Reconnaissance Low）。当初の制式名はRC-7Bで、2010年頃（2004年？）に改称された。デハビラント・カナダ社製DHC-7ターボプロップ４発旅客機に偵察装備を搭載したものである。参考：月刊軍事研究5,’14、8,’05、4,’04、月刊航空ファン2,’11、月刊JWings5,’12

　＜Ｏ−５Ａ＞：IMINT用レーダー搭載型、別名ARL-Iグリズリーハンター。参考：月刊軍事研究5,’14

　＜ＥＯ−５Ｂ＞：COMINT型、別名ARL-C。参考：月刊軍事研究5,’14

　＜ＥＯ−５Ｃ＞：IMINT/COMINT両用マルチロール型、ニックネームはクレイジーホーク。朝鮮半島の非武装地域パトロールを目的に1997年からRC-7Bの名称で在韓米陸軍に配備され、2004年にEO-5Cに改称された。参考：月刊軍事研究5,’14、8,’05、4,’04、1,’98、月刊航空ファン7,’16、2,’11、月刊JWings5,’12、11,’16、6,’18

＜ＥＯ−５Ｃ　ＡＲＬ−Ｍ＞：地上部隊戦術偵察用マルチセンサー型で、ARL-MはAirborne Reconnaissance Low-Multifunction（低高度空中偵察機−多機能）の略。AN/APY-12合成開口レーダー／移動目標指示システム（胴体下面円筒形レドーム）、ウェスカム社製MX20FLIR（後部胴体下面窓）、赤外線ラインスキャナ、昼間画像システム、信号妨害・方向探知サブシステムなどを搭載する。入手したデータを機内処理できないのが欠点。在韓米軍所属機は非武装地域沿いの監視飛行などに投入された。2016年現在、EO-5C７機のうち５機が改造されている。2018年現在、EO-5C保有６機全てが改造された。2022年までにRO-6A ARL-Eに後を譲って退役する予定。参考：月刊軍事研究5,’14、8,’05、4,’04、1,’98、月刊航空ファン4,’17、7,’16、2,’11、12,’17、11,’18、月刊JWings5,’12、6,’18、9,’19

＜Ｏ−５ファミリー＞

　＜ＴＯ−５Ｃ＞：訓練機型。参考：月刊軍事研究5,’14

＜Ｏ−６＞：SS-67（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−７＞：SS-68（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−７＞：ダグラス社の試作観測機。O-2観測機の改良型で、エンジンをパッカード社製1A-1500直結式（510馬力）に換装している。３機が製作されたが、後に２機がO-2に、１機がO-2Cに改造された。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−８＞：SS-69（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−８＞：ダグラス社の試作観測機。O-2観測機の改良型で、エンジンをカーチス社製R-1454星型（400馬力）に換装している。１機のみ製作され、後にO-2Aに改造された。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−９＞：SS-70（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−９＞：ダグラス社の試作観測機。O-2観測機の改良型で、エンジンをパッカード社製1A-1500減速機構付（500馬力）に換装し、プロペラを４翅に変更している。１機のみ製作され、後にO-2Aに改造された。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−１０＞：SS-71（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−１１＞：SS-72（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−１１級＞：Ｏ級（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−１２＞：SS-73（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−１３＞：SS-74（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−１４＞：SS-75（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−１５＞：SS-76（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−１６＞：SS-77（潜水艦）を参照。

＜Ｏ−２０＞：オランダ海軍潜水艦。1941年12月19日、マレー上陸船団を攻撃に向かっていたところ、コタバル沖で川内の九四式水偵に発見され、浦波など駆逐艦３隻と第８号駆潜艇の攻撃を受けて沈没した。参考：第２次大戦日本海軍作戦年誌

＜Ｏ−２１＞：オランダ海軍O-21型潜水艦。1943年3月13日、アンダマン諸島ポートブレア沖で特設運送船第二号春日丸を雷撃して撃沈した。参考：月刊世界の艦船1,’24

＜Ｏ２１型＞：オランダ海軍潜水艦。O21からO27の７隻が建造された。ドイツ侵攻時に完成していたO21-O24は被占領時にイギリスに脱出したが、建造中だったO25-27はドイツ軍に接収され、UD3型として就役した。O27は大戦後にオランダ海軍に戻り、1959年まで使用された。参考：ナチスＵボート

＜Ｏ２１型・海外シリーズ＞

　＜ＵＤ３型＞：ドイツ国防軍潜水艦。オランダ占領時に建造中の３隻を接収し、工事を続行して完成させた。全長77.53m、最大幅6.55m、吃水3.90m、水上排水量949トン、水中排水量1054トン。主機は水上用デ・シェルデ社製ズルザー式ディーゼル２基＋水中用電動機２基、水上出力5300馬力、水中出力1000馬力、２軸推進、水上速力19.3ノット、水中速力８ノット、燃料搭載量137トン、水上航続距離7100海里（10ノット）。兵装は533mm魚雷発射管８門（艦首４門、艦尾２門、艦外２門。魚雷14本）、8.8cm単装砲１門、20mm連装機関砲１基、機雷40個。乗員45名。O25、O26、O27の３隻が就役した。参考：ナチスＵボート

＜Ｏ−２２＞：アメリカ陸軍航空隊の観測機。O-2H観測機の改良型で、上翼に後退角を付け、翼間支柱をＮ字に変更、垂直安定板の外板を金属製にし、尾ソリを尾輪に変え、エンジンをプラット＆ホイットニー社製R-1340-9星型（450馬力）に換装してタウネンドリングを取り付けたものである。２機が製作された。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−２５シリーズ＞：アメリカ陸軍航空隊の観測機。ダグラス社製。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−２５＞：O-2H観測機の改良型で、エンジンをカーチス社製コンカラーV-1570-5液冷に換装し、観測員用機銃座を追加した。１機が改修された。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜ＸＯ−２５＞：O-25にプレストン冷却システムを装備したもの。O-25から改修された。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−２５Ａ＞：生産型。エンジンをカーチス社製V-1570-7（600馬力）に換装し、尾ソリを尾輪に変更している。アメリカ陸軍航空隊に50機が採用された。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−２９＞：アメリカ陸軍航空隊の観測機。O-2K観測機のエンジンをライト社製R-1750空冷星型に換装したもので、当初はY1O-29という名称で１機が生産され、後にO-29Aと改称された。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−２９Ａ＞：O-29（観測機）を参照。

＜Ｏ−３１観測機シリーズ＞：アメリカ陸軍航空隊の観測機。ダグラス社が開発した。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＸＯ−３１＞：試作初号機。アメリカ陸軍航空隊がダグラス社と1930年1月に生産契約を結び、12月に初飛行した。胴体は全金属製で、コクピットは開放式、主脚にはスパッツが付く。主翼は高翼単葉のガル翼で、胴体上部の支柱及び胴体側面下方から張線が伸びている。エンジンはカーチス社製コンカラーV-1570-25V-12（600馬力）。方向安定性に欠け、垂直安定板などを様々に変更して試験が行われた。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＹＯ−３１＞：試作２号機。エンジンを減速機付きに変更し、垂直安定板を拡大した。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＹＯ−３１Ａ＞：試作機。胴体形状を洗練してセミモノコック構造にし、密閉風防を装備した。1932年前半に４機が納入され、引き続き尾翼に関してテストが行われた。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−３１Ａ＞：YO-31A最終号機。背の高い垂直尾翼を装備した。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＹＯ−３１Ｂ＞：幹部輸送機型。非武装で、１機が製作された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＹＯ−３１Ｃ＞：O-31Aの胴体下に張り出しを設け、観測員が立って機銃を操作できるようにしたもの。１機が生産された。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−３２観測機シリーズ＞：アメリカ陸軍航空隊の観測機。ダグラス社製。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−３２＞：O-29観測機のエンジンをプラット＆ホイットニー社製R-1340-3ワスプ星型（450馬力）に変更したもの。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−３２Ａ＞：O-32の生産型。30機が納入された。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−３２海外シリーズ＞

　＜Ｏ−２Ｍ（メキシコ）＞：メキシコ軍の観測機。O-32Aの改良型で、エンジンをプラット＆ホイットニー社製ホーネットに換装している。1929年に８機が輸出された。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−３８観測機シリーズ＞：アメリカ陸軍航空隊／州兵航空隊の観測機。ダグラス社が開発した。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−３８＞：O-25観測機にタウネンドリング付きのプラット＆ホイットニー社製R-1690-3星型エンジン（525馬力）を搭載したもので、44機が生産され、州兵航空隊に配備された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−３８Ａ＞：州兵航空隊幹部用連絡機。非武装型で、１機が製作された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−３８Ｂ＞：O-38のエンジンをプラット＆ホイットニー社製R-1690-5星型（525馬力）に換装したもの。63機が生産され、30機が陸軍航空隊に、33機が州兵航空隊に配備された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−３８Ｃ＞：沿岸警備隊向けO-38B。１機が生産された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−３８Ｓ＞：ダグラス社独自開発型。胴体幅と胴体高を拡大し、コクピットにキャノピーを設け、エンジンをライト社製R-1820-E星型（575馬力）に換装している。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−３８Ｅ＞：O-38Sと同様の胴体とスライド式キャノピーを持ち、エンジンをR-1690-13星型（625馬力）に、プロペラを金属製に換装したもの。双フロートを付けて水上機にもできる。州兵航空隊に37機が納入された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−３８Ｆ＞：非武装の幹部輸送機型。完全密閉式キャノピーとR-1690-9星型エンジンを持つ。1933年に州兵航空隊が８機を配備した。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−３８海外シリーズ＞

　＜Ｏ−３８ＭＣ＞：O-38類似の機体にホーネット星型エンジンを搭載している。中国に10機が輸出された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−３８ＭＣ−２＞：O-38MCのエンジンにタウネンドリングを取り付けたもの。中国が20機を導入した。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−３８ＭＣ−３＞：O-38MC-2のエンジン出力を575馬力に強化したもの。中国に５機が輸出された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−３８ＭＣ−４＞：O-38MC-3のエンジンをプラット＆ホイットニー社製ワスプC1（420馬力）に換装したもの。中国が12機を導入した。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−３８ＭＣ−５＞：エンジンはO-38MC-4と同じ。中国が12機を導入した。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−３８ＭＣ−６＞：ライト社製R-1820-E星型エンジンを搭載したもの。中国に22機が輸出された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−２ＭＣ−１０＞：エンジンをライト社製R-1820-F21星型（670馬力）に換装したもの。中国が１機を導入した。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−３８Ｐ＞：ペルー向けO-38E。1932年に納入された。参考：週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−４３シリーズ＞：アメリカ陸軍航空隊観測偵察機。ダグラス社が開発した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｙ１Ｏ−４３＞：試作型で、当初はY1O-31Aと呼ばれ、1931年夏に５機が発注された。O-31Aベースで、垂直尾翼と水平尾翼を新型にしている。1933年春に陸軍航空隊に納入され、O-43と改称された。後に州兵航空隊に回された。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−４３＞：Y1O-43を参照。

　＜Ｏ−４３Ａ＞：O-43の胴体を増高し、腹部のバルジ無しで観測員が立射できるようにしたもの。主翼はパラソル翼で、下方視界を確保している。主脚は固定式。エンジンはカーチスV-1570液冷Ｖ型（675馬力）。1934年までに23機が完成し、陸軍航空隊に配備された後、州兵航空隊が使用した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.93

＜Ｏ−４６シリーズ＞：アメリカ陸軍航空隊観測機。ダグラス社が開発した。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜ＸＯ−４６＞：試作型で、O-43A観測偵察機24号機から改造された。胴体上部の支柱と張線を撤去し、流線型支柱で支えるようにしている。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1535-7星型に換装した。参考：週刊エアクラフトNo.93

　＜Ｏ−４６Ａ＞：量産型。後部胴体上部が高くなり、キャノピーとのラインがなだらかになった。1935-36年に90機が発注され、1936年5月から1937年4月に納入された。全長10.53m、全幅13.94m、全高3.25m、自重2166kg、全備重量3011kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1535-7空冷星形（725馬力）、巡航速度275km、最大速度322km、実用上昇限度7360m、航続距離700km。自衛武装は7.7mm機銃２丁（左翼と観測員席後方円形銃座）。乗員２名。1940年までアメリカ陸軍航空隊観測飛行隊で任務に就き、その後は州兵航空隊に引き渡され、1942年から訓練に使用された。太平洋戦争開戦時には数機がフィリピンのニコルズフィールドに展開していた。参考：週刊エアクラフトNo.93、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｏ−４７シリーズ＞：アメリカ陸軍航空隊観測偵察機。ノースアメリカン社が開発した。太平洋戦争時には第一線を退き、標的曳航機として使用されていた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｏ−４７Ａ＞：主翼は中翼単葉で、下方視界は観測窓から確保する。全長10.2m、全幅14.1m、全高3.7m、自重2710kg、全備重量3460kg。エンジンはライトR-1820-49（975馬力）単発、巡航速度320km、最大速度356km、実用上昇限度7070m、航続時間2.1時間。自衛武装は7.7mm機銃２丁。乗員３名。1937年に164機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｏ−４７Ｂ＞：エンジンをR-1820-57（1060馬力）に強化したもの。1939年に74機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｏ−４９＞：L-1シリーズ（観測機）を参照。

＜Ｏ−５２＞：アメリカ陸軍航空隊観測偵察機、別名アウル（Owl）。1939年にアメリカ陸軍がカーチス社に203機を発注した。ベースは複葉急降下爆撃機SBCヘルダイバーで、主翼をパラソル型単葉に改造している。全長8m、全幅12.4m、全高3m、自重1920kg、全備重量2430kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-1340-51（600馬力）単発、巡航速度310km、最大速度354km、実用上昇限度6400m、航続距離1130km。自衛武装は7.7mm機銃２丁。大部分はアメリカ本土で練習機として使用された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｏ−５７シリーズ＞：L-2シリーズ（観測機）を参照。

＜Ｏ−５８シリーズ＞：L-3シリーズ（観測機）を参照。

＜Ｏ−５９シリーズ＞：L-4シリーズ（観測機）を参照。

＜Ｏ−６２シリーズ＞：L-5シリーズ（観測機）を参照。

＜Ｏ−６３シリーズ＞：L-6シリーズ（観測機）を参照。

＜Ｏ２２６＞：オーストラリア海軍シリウス級給油艦シリウス（Sirius）。2006年就役。2014年10月27-30日、多国間共同訓練ディスタント・ショアーズに参加。10月31日から11月2日、オーストラリアのアルバニーでアルバニー船団記念式典に参加。11月3-7日、多国間共同訓練ディスタント・ショアーズに参加。2015年11月、オーストラリア海軍Fleet Concentration Period演習に参加。2017年9月4日、L01アデレード、04ダーウィン、05メルボルン、FFH156ツゥーウムバ、パラマタと共にシドニーを出港。11月下旬まで日本、インド、韓国など12カ国を巡って共同訓練等を行うインド・パシフィック・エンデヴァー2017を実施する。2018年8月30日から9月15日、カカドゥ2018に参加。2020年2月17日から3月6日、Certification Exercise 2020演習に参加。6月中旬から下旬、オーストラリア東部沖で部隊統合訓練に参加。7月19-23日、フィリピン海で海自・アメリカ海軍との共同演習に参加。オーストラリア国防軍統合任務群L02キャンベラ、39ホバート、FFH-151アランタ、FFH-153スチュアート、O226シリウスと共に、海自DD-116てるづき、アメリカ海軍CVN-76ロナルド・レーガン、CVW-5、CG-54アンティータム、DDG-89マスティンなどと演習を行った。8月17-31日、リムパック2020に参加。9月13-17日、イージス駆逐艦39ホバートと共に、南シナ海で海自令和2年度インド太平洋方面派遣訓練部隊（DDH-184かが、DD-107いかづち、搭載機３機）との共同訓練（洋上補給など）に参加。2021年3月31日、インド洋でアメリカ海軍CVN-71セオドア・ルーズベルトに洋上補給を行った。4月5-7日、ベンガル湾で、日仏米豪印共同訓練ラ・ペルーズ21に参加。FFH-150アンザックと共に、海自DD-108あけぼの、フランス海軍強襲揚陸艦L9014トンネール、フリゲートF711シュルクーフ、アメリカ海軍LPD-25サマセット、インド海軍フリゲートF48サップラ、コルベットP30キルタン、P-8I哨戒機と、対空戦、対水上戦、洋上補給などの各訓練を行った。4月9日、アンダマン海でマレーシア海軍フリゲート26レキル及びフリゲート30レキウに洋上補給を行った。4月21日に行方不明になったインドネシア海軍潜水艦402ナンガラの捜索に参加。10月11-14日、ベンガル湾でマラバール2021フェーズ２に参加。12月18日、ウエスト海軍基地で退役式典が行われて退役した。参考：月刊世界の艦船1,’15、6,’09、2,’16、12,’17、12,’18、5,’20、9,'20、11,'20、12,'20、6,'21、7,'21、1,'22、3,'22、月刊JWings10,’20

＜Ｏ／４００＞：アメリカ陸軍航空隊の夜間爆撃機。ハンドレイ・ページ社が開発したものを採用し、エンジンを積み替えてライセンス生産た。全長19.2m、翼スパン30.5m、重量6400kg。エンジンはL-12リバティ液冷Ｖ型12気筒双発、最大速度156km、航続距離1120km。爆弾搭載量907kg。乗員４名。107機が生産された。参考：月刊軍事研究1,’19

＜ＯＡ−１Ｋ＞：AT-802海外ファミリー（武装監視機）を参照。

＜ＯＡ−３＞：C-21（飛行艇）を参照。

＜ＯＡ−４＞：C-26（飛行艇）を参照。

＜ＯＡ−４ＡＲ＞：A-4攻撃機・海外ファミリーを参照。

＜ＯＡ−４Ｂ＞：C-26B（飛行艇）を参照。

＜ＯＡ−４Ｃ＞：C-21シリーズ（飛行艇）を参照。

＜ＯＡ−４Ｍ＞：A-4攻撃機ファミリーを参照。

＜ＯＡ−８＞：アメリカ陸軍航空隊飛行艇。シコルスキー社製S-43飛行艇を導入したもので、５機を配備した。参考：月刊航空ファン12,’17

＜ＯＡ−１０Ａ＞：A-10シリーズ（攻撃機）を参照。

＜ＯＡ−１０Ａ＞：PBYシリーズ（飛行艇）を参照。

＜ＯＡ−１０Ｂ＞：PBYシリーズ（飛行艇）を参照。

＜ＯＡ−３７Ｂ＞：A-37攻撃機ファミリーを参照。

＜ＯＡ８６３９／ＡＲＤ＞：航空自衛隊F-15DJ戦闘機用UHF/DF装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究7,’97

＜ＯＡＣ＞：海洋業務・対潜支援群を参照。

＜ＯＡＣ−１＞：海上自衛隊の哨信儀。二式哨信儀をベースに開発された。発受器、全受器、発哨器用電動発電機、増幅器、電源開閉器、全受器用表示器などから構成され、発受器は大型双眼鏡、その上の受信部、下の送信部からなる。赤外線発生光源は電球である。相手艦を双眼鏡で捉えて呼び出し信号を送り、相手艦は全受器で受信して表示器に受信方向を指示、発受器をその方向に向けて双眼鏡を正対させ、応答信号を送り、赤外線による秘匿通信を開始する。通信距離は好天で8-12km。はるかぜ型に搭載された。小糸工業製。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＯＡＣ−２シリーズ＞：海上自衛隊の哨信儀。OAC-1の改良型で、音声通信も可能になったらしい。好天時通信距離12km。小糸工業製。参考：丸スペシャルNo.78、自衛隊装備年鑑1996

　＜ＯＡＣ−２Ａ＞：光源をキセノン放電管とし、双眼鏡の下に発信部と受信部を横に並べて装備したもの。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＯＡＣ−２Ｂ＞：双眼鏡を単純な照準眼鏡に変更したもの。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＯＡＣ−２Ｃ＞：光源を半導体レーザー素子に換装したもの。OAC-1から双眼鏡を抜いたような形状をしている。DE-222てしお、DE-223よしの、DE-224くまの、DE-225のしろに搭載された。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＯＡＫ＞：統一航空機製造会社を参照。

＜Ｏ＆Ｍ＞：Operation and Maintenance（運用・整備）の略。参考：月刊世界の艦船8,’22

＜ＯＡＲ＞：アトランティック・リゾルブ作戦を参照。

＜ＯＡＳＩＳ＞：AN/ALQ-220（掃海具）を参照。

＜ＯＡＳｕＷ２型＞：アメリカ海軍が開発を始めるらしい対艦ミサイルで、OASuWはOffensive Anti-Surface Warfare（攻勢対水上戦）の略。2024年以降に出現する水上脅威に対抗するもので、航空機と水上艦（と多分潜水艦）に搭載され、AGM-158Bをベースとするらしい。AGM-158C LRASMのことか？参考：月刊世界の艦船6,’14、月刊航空ファン3,’18

＜ＯＡＵ＞：アフリカ統一機構を参照。

＜ＯＡｖｚ．２５＞：チェコ軍４輪装甲車、別名PA-�Uツェルヴァ（亀）。チェコスロバキアのスコダ社がPA-�T装甲車を基に開発した。車体を曲面装甲板のリベット止めとし、車体中央上部の４隅に7.92mmマキシム重機関銃08型を装備して360度をカバーしている。1600kmの無整備運行を行うなど技術力の高さを見せたが、重くて路外機動性能が低いという欠点があった。重量7.36トン。エンジンは液冷（70馬力）。乗員５名。12両が引き渡されて1937年までチェコ軍で使用され、後に治安警察に引き取られた。３両はオーストリアのウィーン警察が使用している。75mm野砲を搭載したPA-delも製作されたが、重量過大で機動性能が大幅に低下したため、試作のみに終わった。参考：世界の軍用車両(4)

＜ＯＡｖｚ．３０＞：チェコ軍６輪装甲車。軍用小型トラックT-72のシャシーを流用してチェコスロバキアのタトラ社が開発した。車体は装甲板のリベット止めで、操縦室左に7.92mm軽機関銃ZB26が１丁搭載されている。車体上部にはZB26機銃１丁搭載の銃塔を装備する。1930年に制式採用され、1933-34年に50両が生産された。1939年のチェコ併合後、18両がスロバキア軍に、９両がルーマニア軍に、１両がハンガリー軍に渡った。参考：世界の軍用車両(4)

＜ＯＡｖｚ．３４＞：チェコスロバキアのタトラ社が開発した６輪装甲車。車体後部に銃塔を搭載する。1926-34年に生産された。参考：月刊軍事研究12,’04

＜ＯＡ−Ｘ＞：アメリカ空軍が選定中の次期軽観測／攻撃機。A-10の後継の一翼を担う予定で、アメリカ軍ISRネットワークの構成要素にもなる。AT-6B、A-29、スコーピオン、AT-802Lが参加し、2017年8月にホロマン空軍基地で実証比較試験を行い、更に中東に実機を運び込み実運用環境下での実証試験を実施した結果、AT-6BとA-29に絞った。2018年5月7日からにホロマン空軍基地でAT-6BとA-29とのフェーズ２比較審査に入っている。この２機種に加え、アエロ・ボドホディ・エアロスペース＋IAIがL-159、パラマウント・グループ＋ボーイングがAHRLAC改造軽攻撃機ブロンコ�Uを売り込み中。6月22日、ニューメキシコ州ホワイトサンズのレッドリオ射爆場で評価試験中のA-29が墜落し、乗員２名は射出座席で脱出したものの、海軍からの出向パイロット１名が死亡、もう１名は軽傷を負った。これを受けてOA-X関連の評価飛行試験の打ち切りが決定したが、必要なデータは収集済みとのことで、そのまま審査を続けることになっている。2019年10月24日、AT-6BとA-29を2-3機ずつ購入して配備し、テストすることになった。更に２機ずつ購入して試験を続けることになり、2020年3月6日にシエラネバダとA-29を２機、3月16日にテキストロンとAT-6Bを２機購入する契約を結んでいる。A-29はハールバードフィールド空軍基地で空軍特殊戦軍団AFSOCが同盟国への戦闘航空顧問団インストラクターパイロット養成機として、AT-6Bはネリス空軍基地で航空戦闘コマンドACCが対地支援戦術開発及び空中延伸中継水平線以遠ネットワークAERONet試験機として使用する予定で、両方採用して別任務に使うのかもしれない。参考：月刊JWings4,’18、7,’18、9,’18、1,’20、6,’20、月刊航空ファン5,’18、9,’18

＜ＯＡＸ−１Ｂ＞：海上自衛隊の赤外線暗視装置。旋回俯仰架台に取り付けられている。あぶくま型護衛艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ＯＡＸ−２＞：海上自衛隊の赤外線暗視装置。旋回俯仰架台に取り付けられている。はやぶさ型ミサイル艇に搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ＯＡＸ−３＞：海上自衛隊の光学複合センサー。固定式の可視光センサーと、旋回俯仰式の電子光学センサー（可視光＋赤外線）／レーザー測距器からなり、固定式センサーはNORA-50複合通信空中線下部６面に、旋回式センサーは艦橋上面に設置され、全周監視（AICICのビデオ・ウォールに映し出される）、測距、目標識別、砲管制を行える。全周画像を記録しておけるので、トラブル時の証拠を押さえるのにも有用。30FFM／もがみ型に搭載された。参考：月刊世界の艦船12,'22、4,’19、12,’21

＜ＯＢ３７＞：フランス陸軍の夜間暗視照準器。第２世代微光暗視装置が組み込まれている。AMX-10Pに搭載された。参考：月刊軍事研究8,’01

＜ＯＢＡ＞：Oxygen Breathing Apparatus（酸素呼吸装置）の略。参考：現代の潜水艦

＜ＯＢＡ−２０Ｂ−Ｙ−１＞：自衛隊の空中線共用器。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’19

＜ＯＢＯＧＳ＞：機上酸素発生装置を参照。

＜ＯＢＯＧＳテストセット＞：自衛隊の機器。東京航空計器製。参考：月刊軍事研究9,’09

＜ＯＣ＞：Observer Controller（研修分析官）の略。参考：朝雲

＜ＯＣ−１３５Ｂ＞：KC-135ファミリー（査察機）を参照。

＜ＯＣＡ＞:攻勢対空戦を参照。

＜ＯＣＣ６１＞：Ｇ弾を参照。

＜ＯＣＣ１０５Ｆ１＞：Ｇ弾を参照。

＜ＯＣＥＡＮ２０２０＞：イタリア、ギリシャ、リトアニアなど６カ国の国防省と、ヨーロッパ15カ国42の企業・研究機関が参加する技術開発プログラム。EUが共同で指揮管理センターを設立し、UAV、UGV、UUVを統合運用するものである。ベルギーのブリュッセルに指揮管理センターのプロトタイプを建設し、2019年に地中海でレオナルド社製HERO無人機とSORO無人機をイタリア海軍艦艇から飛ばしてテストを行い、2020年にはバルト海でスウェーデン海軍が試験を実施、双方のデータを指揮管理センター（プロトタイプ）に送って試験運用する予定。参考：月刊JWings4,’18

＜ＯＣＯ＞：Overseas Contingency Operations（海外不測事態作戦）の略。参考：月刊航空ファン5,’18

＜ＯＣＰ＞：アメリカ空軍の迷彩服で、オペレーショナル・カモフラージュ・パターンの略。北部から中東に至る地域の全天候に対応すると謳っており、2018年10月に従来の迷彩服からの切り換えが発表された。CV-22B・ヘリ乗員は地上要員などが着用するもので、スパイスブラウン基調のストライプ迷彩服である。参考：月刊JWings12,’19

＜ＯＣＲ−２０＞：自衛隊の受信機。日本無線製。参考：月刊軍事研究4,’12

＜ＯＣＳＷ＞：アメリカ軍が開発中の25mm近接戦闘火器システム。M2重機関銃とMk19自動てき弾発射機の後継として、JSSAPの監督下、プリメックス・テクノロジー社（システム統合・分析、弾薬）、ジェネラル・ダイナミックス・オードナンス＆タクティカル・システム社（本体とマウント）、ダイロン社（信管）が共同開発している。本体、ボックスマガジン、三脚架、照準モジュールからなり、FCSや信管はOICW用とほぼ同じ。銃口先端には多孔式マズルブレーキ兼フラッシュサプレッサーが付けられている。火器重量11.8kg、マウント重量2.724kg、FCS重量2.0884kg、ボックスマガジン重量6.356kg。作動はガス圧式、給弾はベルトリンク。使用弾は榴弾（LX-14炸薬）、成形炸薬弾（装甲貫徹力51mm）、訓練弾の３種、カートリッジ重量167g、弾頭重量132g。有効射程2000m（人員）／1000m（軽装甲車）。セミ・フルオート切り替え式、最大発射速度毎分260発。操作人員２名。参考：月刊軍事研究2,’04、4,’01、月刊PANZER10,’02

＜ＯＤ＞：オリーブ・ドラブを参照。

＜ＯＤ−１＞：O-2シリーズ（観測機）を参照。

＜ＯＤ−６０／Ａ＞：航空自衛隊のF-15J/DJ戦闘機用レーダー指示機（インディケーター・グループ）。信号処理機と表示器で構成され、パイロットにレーダー情報を表示する。トキメック製。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究7,’97

＜ＯＤＡＢ−５００ＰＭ＞：ソ連の燃料気化爆弾。全長2.28m、全幅0.50m、重量520kg。有効半径30m（人員・航空機）／20m（塹壕内部）。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＯＤＩＮ＞：AN/SEQ-4（レーザー砲）または運用情報統合ネットワーク（F-35戦闘機用兵站システム）を参照。

＜ＯＤＫＢ＞：集団安全保障条約機構を参照。

＜ＯＤＴ＞：Omini Directional Transmisson（全方向送信）の略。参考：現代の潜水艦

＜ＯＤ色＞：オリーブ・ドラブを参照。

＜ＯＥ−８２Ｃ＞：アメリカ海軍の衛星通信アンテナ。タライのような形の指向性アンテナで、FLTSATCOM衛星を介して通信する。海上自衛隊も採用した。参考：月刊世界の艦船1,’95

＜ＯＥ−２０７＞：アメリカ海軍オハイオ級戦略原潜の通信用アンテナマスト。MF/HF/UHFの送受信とLF/VLFの受信を行う他、GPSアンテナやIFF機能も組み込んでいる。参考：月刊世界の艦船11,’16

＜ＯＥ−３１５シリーズ＞：アメリカ海軍の潜水艦用曳航通信アンテナ、別名BRA-HSBCA（高速浮上式ケーブルアンテナ）。参考：月刊軍事研究8,’02、月刊世界の艦船11,’16

＜ＯＥ−３１５＞：潜航中にセイル後上方から延ばして海中に曳航し、LF/VLF非常用通信（受信のみ）を行う。海面スレスレに展開すればMF/HFも送受信できるらしい。長さ60m、直径16.5mm。対応周波数は0.01MHz-30MHzと200MHz。通信速度毎秒50ビット（データ通信）／70ビット（音声通信）。参考：月刊軍事研究8,’02

＜ＯＥ−３１５（Ｖ）＞：改良型。ロサンゼルス級、シーウルフ級、オハイオ級に搭載された。参考：月刊世界の艦船11,’16

＜ＯＥ−５３８＞：アメリカ海軍の潜水艦用多機能マストアンテナ。VHF/HF/VLF通信装置とGPS受信機を組み合わせている。ヴァージニア級原潜に搭載された。参考：月刊世界の艦船8,’18

＜ＯＥ−５６２＞：アメリカ海軍の潜水艦用マルチバンド型衛星通信アンテナ、別名SubHDR（Submarine High Data Rate）アンテナ。参考：月刊軍事研究8,’18

＜ＯＥＰｒＮＫ＞：Optiko-Elektronnyi Pritselno-Navigatsyonnyi Kompleks（電子光学照準航法システム）の略。参考：月刊軍事研究9,’08

＜ＯＥＰｒＮＫ２７＞：ソ連空軍Su-27戦闘機用IRST、別名OEPS-27またはOLS-27。UOMZが開発した。レーザー測距器も組み込んでいる。参考：月刊航空ファン5,’13、月刊軍事研究9,’08

＜ＯＥＰｒＮＫ２７Ｍ＞：ロシア空軍Su-27SM戦闘機用IRST、別名OLS-27M。OEPrNK27の探知距離強化型で、レーザー照準機能も追加した。探知距離はA/B非使用Su-15で後方30km、A/B使用時MiG-25で前方90km。レーザー測距距離は地上目標で0.3-10km、MiG-21クラスの空中目標で8km。参考：月刊航空ファン5,’13

＜ＯＥＰｒＮＫ２９＞：ソ連空軍MiG-29戦闘機用IRST、別名OEPS-29。UOMZが開発した。参考：月刊軍事研究9,’08

＜ＯＥＰｒＮＫ３０Ｉ＞：ロシア空軍Su-30MK戦闘機用IRST、別名OEPS-30IまたはOEPS-31E。UOMZが開発した。対地攻撃モード強化型である。参考：月刊軍事研究9,’08

＜ＯＥＰｒＮＫ３５＞：ロシア空軍Su-35BM/Su-35S戦闘機用電子光学目標探知捕捉システム、別名OLS-35ともいう。光学TV、赤外線撮像装置、レーザー測距照準器を統合しており、上方55-60度、下方15度、左右45度ずつを捜索して目標を探知識別し、レーザー測距を行える。探知範囲は赤外線でヘッドオン50km、後方追尾90km、レーザー測距範囲は空対空20km、空対地30km。同時追尾目標数４個。参考：月刊軍事研究4,’14、4,’10、月刊JWings7,’13

＜ＯＥＰＳ−２７＞：OEPrNK27（IRST）を参照。

＜ＯＥＰＳ−２９＞：OEPrNK29（IRST）を参照。

＜ＯＥＰＳ−３０Ｉ＞：OEPrNK30I（IRST）を参照。

＜ＯＥＰＳ−３１Ｅ＞：OEPrNK30I（IRST）を参照。

＜ＯＥＳ−５２＞：ロシア軍Ka-52M攻撃ヘリ用EO/IRセンサー。UOMZが開発した。TVカメラ、赤外線カメラ、レーザー測距器、レーザー目標指示器を統合している。重量177kg。参考：月刊航空ファン1,’20

＜ＯＦ−１＞：OV-1シリーズ（直協機）を参照。

＜ＯＦ−４０シリーズ＞：イタリアのオットー・ブレダ社とFIAT社が共同開発した輸出用戦車。レオパルト１をベースに1977年から設計し、1980年に試作車が完成、1981年にUAE陸軍が採用した。参考：月刊PANZER9,’02、世界AFV年鑑2002-2003

　＜ＯＦ−４０Ｍｋ．１＞：車体は圧延鋼板の全溶接構造で、車体前部右に操縦手が位置し、左にNBC防護装置があり、車体中央は戦闘室で砲塔が載り、後部が機関室で、左右に燃料タンクがある。操縦手にはペリスコープ３基が用意され、中央のものは夜間用のアレニア画像強化型に換えられる。操縦手後方の車体下面には脱出ハッチがある。下部転輪は片側７個、サスペンションはトーションバー式で、前３軸と後ろ２軸には油圧式ショックアブソーバーとバンプストッパが付く。誘導輪は前方、起動輪は後方にあり、上部転輪は片側５個。履帯はダブルピン・ダブルブロック式で、Ｖ型ゴムパッド付き。ゴム製スカートを装備する。砲塔は装甲鋼板の溶接式で、砲塔右に車長と砲手、左に装填手が座る。車長用キューポラは無く、後方にスライドするハッチがあり、周囲にペリスコープ８基を持つ。このペリスコープはアレニア製映像強化型に換装可能である。車長用ハッチ前方に全周旋回可能なガリレオ社製VS580-B昼夜間用照準器（倍率８倍）があり、車長が照準できる他、オーバーライド機能で砲手への指示も可能。砲塔上面左には装填手用ハッチがあって、前方に２基、左側面に１基のペリスコープを持つ。砲手用照準器はM114マウントのアレニアC215テレスコープ（倍率８倍、視野7.5度）である。主砲はオットー・ブレダ社製サーマルスリーブ付き52口径105mmライフル砲で、主砲基部近くに砲口排煙器を持ち、二軸安定化されており、射撃は電気式だが非常時には手動での操作も可能。俯仰角マイナス９度からプラス20度。弾種はNATO標準のAPDS、HEAT、HESHで、弾数57発、発射速度は毎分９発。同軸に7.62mm機銃（12.7mmも装備可）、砲塔上に対空用7.62mm機銃（12.7mmも可）を装備する。砲塔左右に４連装発煙弾発射機１基ずつを搭載。FCSはガリレオ社製で、砲手用OG14照準器、アレニアVAQ-33レーザー測遠機（400-9995m）、射撃統制コンピュータなどからなる。シュノーケルを使用すると4mまで渡渉でき、戦闘室・機関室には排水能力毎分120リットルのポンプを装備している。フィルター式及び加圧式NBC防護装置付き。エンジンはMTU製４ストローク10気筒スーパーチャージド多燃料（830馬力。熱帯向けオーバーヒート予防装置付き）、トランスミッションはZF社製トルクコンバータ付きパワーシフト型（前進４段・後進２段）、燃料容量1000リットル、航続距離600km。参考：月刊PANZER9,’02、世界AFV年鑑2002-2003

　＜ＯＦ−４０Ｍｋ．２＞：別名Lion。FCSをガリレオOG14L2Aに換装し、環境センサーを搭載、砲手用照準器を７倍と14倍の切り替え式とし、防楯上部にLLLTVを追加した。車体長6.893m、全幅3.51m、全高2.45m、重量45.5トン。最大速度60km、航続距離600km。参考：月刊PANZER9,’02、世界AFV年鑑2002-2003、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＯＦ−４０ファミリー＞

　＜ＯＦ−４０ＡＲＶ＞：戦車回収車型。砲塔を外し、クレーンなどの回収装備を取り付けている。UAE陸軍が採用した。参考：世界AFV年鑑2002-2003

　＜ＨＩＦＶ＞：UAE陸軍が採用予定の重歩兵戦闘車型。ベルギーのサビックス社と2005年末頃に契約した。流用したのは足回りのみで、車体は箱形に変更し、機関系を前方に持ってきている。車体の諸元は全長8.5m、全幅3.35m、全高2.1m、重量45トン。エンジンはMTU社製MB838Ca M501ディーゼル（830馬力）、トランスミッションはZF社製4HP250、最大速度60km、航続距離600km。積載量10トン。乗員２名＋乗車歩兵10名。これにBMP-3の２名用砲塔を載せる予定で、乗車歩兵は４名に減る。2007年からテスト中。参考：月刊軍事研究9,’09、5,’08

＜ＯＦ−４５＞：ロシア海軍MS-227ロケット発射機用140mmロケット榴弾。全長1.125m、重量27.5kg、弾頭重量5.65kg。射程0.8-4.5km。参考：月刊軍事研究11,’11、11,’09

＜ＯＦ−３５０＞：ソ連軍の76.2mm戦車砲用破片榴弾。重量6.2kg、炸薬重量0.64kg。KTM-1信管を装着する。参考：月刊PANZER5,’05

＜ＯＦ−４７１＞：ソ連軍の122mm戦車砲D-25T用破片榴弾。重量24.9kg。参考：月刊丸10,’97

＜ＯＦ−５３０＞：ソ連軍の152mm榴弾砲用破片榴弾。重量40kg。参考：月刊PANZER6,’05

＜ＯＦ−５４０＞：ソ連軍の152mm榴弾砲用破片榴弾。重量43.56kg。参考：月刊PANZER6,’05

＜ＯＦＡＢシリーズ（ソ連）＞：ソ連軍の高抵抗型汎用破片爆弾で、Oskolochno Fugasnaya AviaBombaの略。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊JWings5,’12、世界の傑作機No.162

　＜ＯＦＡＢ−１００Ｍ＞：重量136kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＯＦＡＢ−１００ＭＨ＞：OFAB-100Mにプローブを装着したもの。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＯＦＡＢ−１００ＮＶ＞：近接信管付き。重量113kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック、世界の傑作機No.162

　＜ＯＦＡＢ−１００−１２０＞：重量123kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＯＦＡＢ−２５０−２７０＞：全長1.456m、直径0.325m、翼スパン0.50m、重量275kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＯＦＡＢ−２５０Ｍ＞：重量268kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＯＦＡＢ−２５０Ｍ−５４＞：250kg級で、1954年に採用された。参考：世界の傑作機No.162

　＜ＯＦＡＢ−２５０Ｍ−６２＞：250kg級で、1962年に採用された。参考：世界の傑作機No.162

　＜ＯＦＡＢ−２５０Ｍ−６４＞：250kg級で、1964年に採用された。参考：世界の傑作機No.162

　＜ＯＦＡＢ−２５０Ｔ＞：弾体形状を改良した256kg型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＯＦＡＢ−２５０ＳｈＮ＞：制動パラシュートを装着した275kg型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＯＦＡＢ−２５０ＳｈＬ＞：制動用フィンを装着した268kg型。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＯＦＡＢ−５００Ｕ＞：重量515kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＯＦＡＢ−５００ＳｈＲ＞：重量497kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＯＦＡＢシリーズ（ブルガリア）＞：ブルガリア軍の通常爆弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＯＦＡＢ−１００ＮＶ＞：高抵抗爆弾。重量156kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＯＦＡＢ−１００−１２０＞：重量100kg級の通常爆弾及び重量138kgの制動パラシュート付き高抵抗爆弾。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

　＜ＯＦＡＢ−２５０−２７０＞：制動パラシュート付き高抵抗爆弾。全長1.75m、直径0.325m、翼スパン0.34m、重量302kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＯＦＡＢ−２.５＞：ソ連のクラスター爆弾用対人・対ソフトスキン子爆弾。重量2.5kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＯＦＡＢ−５０＞：ソ連のクラスター爆弾用破砕型子爆弾。重量50kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＯＦＣ−３＞：中国海軍730型CIWS用電子光学追尾装置（射撃指揮方位盤？）で、OFCはOptical Fire Controlの略。可視光TV、赤外線撮像装置、レーザー測距器からなる。参考：月刊世界の艦船3,’13、12,'21、月刊軍事研究7,’03

＜ＯＦＤ−４５＞：ロシア海軍MS-227ロケット発射機用140mmロケット弾。射程1.8-9.5km。参考：月刊軍事研究11,’11

＜ＯＦＫ０４＞：トルコのオズティ社が開発した牽引式野戦炊事具。動力・熱源としてディーゼルエンジンを使用しており、調理用ガスボンベなどを用意しなくて済む。２時間で800-1000名分の調理が可能。参考：月刊軍事研究8,’11

＜ＯＦＬ１２０Ｆ１＞：DM43（徹甲弾）を参照。

＜ＯＦＬ１２０Ｆ２＞：CN120F1戦車砲用劣化ウラン弾。装甲貫徹力は射距離2000mで650mm以上。参考：月刊丸7,’09別冊

＜ＯＦＰ＞：Operational Flight Programの略。参考：月刊軍事研究9,’18

＜ＯＦＲＯプラス・ディテクト＞：ドイツのロボワッチ・テクノロジーズ社が開発した偵察用UGV。装軌式で、地上高1.4mのマスト上に赤外線カメラ、CCDカメラ、放射線探知機などを搭載でき、無線LANで制御する。本体重量65kg。リチウムイオンバッテリーによるモーター駆動、連続運用時間8-12時間。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＯＦＳ＞：自由の番人作戦を参照。

＜ＯＦＴ＞：GBTS（シミュレーター）を参照。

＜ＯＦＺＡＢ−５００＞：ロシア軍の低抵抗型火炎爆弾。全長2.5m、直径0.45m、翼スパン0.5m、重量500kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＯＧ＞：作戦群（Operations Group）の略。

＜ＯＧ−７シリーズ＞：ソ連軍RPG-7対戦車ロケット用榴弾。参考：月刊PANZER1,’04

＜ＯＧ−７＞：1980年代にアフガンで初使用された。信管は82mm迫撃砲用瞬発信管を流用する。直径50mm、弾頭重量1.76kg、炸薬量0.21kg。初速毎秒152m、射程1000m。参考：月刊軍事研究7,’02、月刊PANZER1,’04

＜ＯＧ−７Ｍ＞：OG-7の改良型。推進薬を変更した。初速毎秒145m、射程950m。参考：月刊PANZER1,’04

＜ＯＧ−７Ｖ＞：RPG-7V1用。ロケット推進システムは無い。直径40mm、弾頭重量2kg。有効射程350m、殺傷半径7m。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＯＧ４０−１２−１６＞：ドイツ陸軍�Y号戦車ティーガー用トランスミッション。マイバッハ社製。L600C操向変速機と一体化されている。前進８段・後進４段で、それぞれの最大速度は前進１段が2.8km、２段が4.3km、３段が6.2km、４段が9.2km、５段が14.1km、６段が20.9km、７段が30.5km、８段が45.4km、後進１段が2.8km、２段が4.3km、３段が6.2km、４段が9.2km。エンジンブレーキがかかるので、ギアをニュートラルにしないといくら下り坂でもこれ以上の速度は出ない。油圧によるパワーアシストが付いており、ギアの入れ替えは容易である。また、マニュアル変速に加え、速度に応じてギアが自動選択されるセミオートマチック変速も用意されており、クラッチ操作の必要が無い。参考：ティーガー重戦車パーフェクトバイブル

＜ＯＧＣ−１０２Ｃ−１＞：自衛隊の端末装置。三菱スペース・ソフトウェア製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＯＧＥ＞：地面効果外（Out of Ground Effect）の略。参考：月刊JWings11,’03

＜ＯＧＰＵ＞：NKVDの前身。参考：月刊グランドパワー3,’05

＜ＯＧＰＵ経済部＞：OGPUの兵器・機械開発部門。収監した技術者を動員して開発を行っていた。参考：月刊グランドパワー3,’05

＜ＯＧＱ−４Ｂ＞：海上自衛隊の印刷電信処理装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＯＧＱ−４Ｄ＞：自衛隊の印刷電信処理装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＯＧＱ−５＞：自衛隊の印刷電信処理装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜ＯＧＱ−５−１＞：海上自衛隊の印刷電信処理装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究1,’07、2,’09

＜ＯＧＱ−５−２＞：海上自衛隊の印刷電信処理装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＯＧＱ−５Ｂ＞：自衛隊の印刷電信処理装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’13

＜ＯＧＱ−５Ｂ−１＞：自衛隊の印刷電信処理装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究10,’16

＜ＯＧＱ−５Ｂ−３＞：自衛隊の印刷電信処理装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＯＧＱ−２６Ｅ＞：海上自衛隊の印刷電信機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＯＧＱ−１０２Ｃ＞：海上自衛隊の無線装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＯＧＱ−１０２Ｃ−２＞：自衛隊の端末装置。三菱スペース・ソフトウェア製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＯＧＱ−１０２Ｄ＞：自衛隊の端末装置。三菱スペース・ソフトウェア製。参考：月刊軍事研究8,’17

＜ＯＨ−１＞：陸上自衛隊偵察ヘリコプター。OH-6Dの後継となるタンデム複座観測ヘリOH-Xとして陸自の要求が出され、1992年に技術研究本部で開発を開始、4月16日にRFPを発出して川崎重工、三菱重工、富士重工が応じ、ヘリコプター開発で最重要となるメインローター及びトランスミッションの開発に長けていることから9月18日に川崎重工を主担当企業に決定、三菱重工と富士重工は協力企業とし、10月1日に川崎重工岐阜工場で設計チームが立ち上がった。開発決定前後にアメリカから非公式に共同開発をつつかれたが、装備品としてアメリカ製を選定対象に入れることはあるが共同開発は望んでいないと伝達し、FSX/F-2のような混乱は避けている。1992年12月18日に計画審査が行われ、1993年3月に設計を完了して試作機の製造に移り、1994年4月にモックアップ審査を実施、1996年3月15日に試作初号機が完成して8月6日に初飛行し、1997年5月27日（26日？）に技術研究本部に納入され、同年度に制式名称がOH-1に決まり、XOH-1試作ヘリ４機でテストが行われ、1999年12月21日に部隊使用承認が出されOH-1として制式化、2000年1月24日に量産初号機が納入された。機体、アビオニクス、ローター、エンジン全て国内技術で開発されている。コクピットはタンデム配置で装甲板を有し、前席に操縦士が、後席に観測員兼副操縦士が座る。OH-6Dはキャビンにあと２名乗せて連絡用途にも使えたが、本機ではその機能は省かれ、観測任務専用となった。キャノピー上部には円筒形のユーティリティーライトがあり、夜間飛行時の機内照明を行う。細く低姿勢な機体に、先端部前縁をテーパーさせたグラスファイバー製４翅ヒンジレスローター（直径11.6m）を備え、２翅４組のブレードをオフセット配置したダクテッド・テイルローターを有する。これによりレーダーや音響センサーによる被発見率を低下させ、良好な超低空飛行能力を備えており、高度3000フィート（914.4m）でホバリングを行い、そのまま機首を上げて後方に１回転できるという。ローターブレードは12.7mm弾に耐えられる。一体型索敵サイトは、ローターマスト上に置くと抗力が大きくなるため、機動力優先でコクピット後上方のローターマスト直前に配置した。サイトの作動範囲は左右55度・上下20度で、内部には赤外線暗視装置（右の大型円形センサー）、カラーTV（左下の円形センサー）、レーザー測距儀（左上の２つの円形センサー。照射部と受光部）が収容されている。サイトからの情報は、機体内の飛行・ミッション機器制御用MIL-STD-1553Bデータバスを経由し、コクピットのカラーCRTに表示される。エンジンは機体中央上部両側に１基ずつ配置し、トランスミッションを挟み込んで互いに距離を取り、一方が被弾してももう一方が損傷しないようにしてある。エンジン排気部には外気を排気に混合する赤外線減衰装置IRSを装備する。テイルローター直前のテイルブーム後端には水平安定板を有する。胴体左右のスタブウイングに各２カ所のハードポイントを持ち、外側に91式地対空誘導弾（ヘリ用誘導弾）２連装ポッドを、内側に増槽（２本で滞空時間を１時間延長可能）を搭載できる。ミサイルポッドは上下に２分割されており、装填の際は下半分を下方にずらし、前方からキャニスターを指し込んで固定する。対地攻撃能力を持たせなかったのは、要求に入れると外国ヘリが選定対象になって国産ヘリの導入が危うくなるのを防いだためらしい。冬季には主輪・尾輪にスキーを装備可能。索敵サイト前方と主脚前方の胴体下面中央にはワイヤーカッターが装着されている。ダクテッド・テイルローターの後上部に伸びるアンテナはVHF/FMアンテナで、テイルブーム半ばの側面に突き出た取っ手みたいな金属棒はVORアンテナ、テイルブーム下面後部の平たいアンテナはADFアンテナ。操縦系は二重の油圧式（フライ・バイ・ワイヤではない）で、自動ホバリング機能を持ち、手放しでホバリング状態を保つことができる。全長13.4m、メインローター直径11.6m、胴体幅1.0m、スタブウイング幅3.3m（2.3m？）、全高3.82m（テイルフィン頂部）、自重2.45トン、総重量3.5トン（3.6トン？）、最大全備重量４トン。エンジンは三菱重工製TS1-M-10/M-10Aターボシャフト（800軸馬力。30分のみ884軸馬力）双発、巡航速度220km、最大速度150ノット・278km（実際はAH-1Sについて行くため300km以上出せるらしい）、実用上昇限度4000m（4880m？）、機内燃料容量953リットル、戦闘行動半径200km、航続距離550km（機内燃料のみ）／720km（増槽あり）。機外搭載量0.132トン。乗員２名。生産は川崎重工（エンジンは三菱重工）で、価格は20億円超、AH-64D輸出型（15億円）よりも高い。開発費も当初予定より100億円増えて890億円かかった。2002年からAH-64Dとの共同運用／データリンク能力を持たせる研究が行われて、2006年に観測ヘリコプター用戦術支援システムが開発された。ただしまだ搭載されていないので、得られた高度な偵察情報を上級部隊や他部隊などに伝達する能力にかなりの問題がある。攻撃ヘリ型への転用も研究されており、第１次AH-1S後継選定には間に合わなかったが、これから予想される第２次選定には提案される可能性がある。ただ機外搭載量に余裕が無いので、エンジン強化などの改良が必要である。また、機関系を流用した汎用ヘリ型も川崎重工で開発されていて、UH-Xとして提案予定だった。本機はヒンジレスローターハブシステムの実用化などにより、1998年にアメリカ・ヘリコプター協会からハワード・ヒューズ賞を受賞（アメリカ製以外で初）した。かかみがはら航空宇宙科学博物館にモックアップが展示されている。当初は年産10機で計200-250機を調達する予定だったが、陸自ヘリの配備方針変更で120-130機に減らされ、結局2010年度に調達を終了、2013年2月26日に最終号機が納入され、生産数は34機（＋試作機４機）のみに止まり、教育部隊と対戦車ヘリコプター隊のみの配備となった。2010年度の調達価格は４機で78億円。最終号機は2013年に納入された。2015年2月17日、中部航空方面隊所属の１機がエンジントラブル（高圧タービンブレード疲労破壊）で不時着水し、機体が全損した。6月に飛行停止が解除されたが、12月4日に東部方面ヘリコプター隊所属の１機が片方のエンジン出力低下により防衛大学校に予防着陸する事態が発生、高圧タービンブレードの損傷が原因と判明したため、再度飛行停止となり、TS1-M-10Aエンジンの本格改修を行うことになった。一部部隊ではOH-1からOH-6Dに戻す羽目になっている。2017年11月4日の明野駐屯地航空祭でフライトを行う予定だったが、改修後試験の進捗が思わしくなかったらしく、地上展示のみだった。2019年2月28日、陸上幕僚監部が翌日からの飛行再開を発表。3月1日、飛行実験隊所属機が明野駐屯地でエンジン改修後初の場内飛行を実施。6月18日2222に発生した山形県沖を震源とする最大震度７の地震で第12ヘリコプター隊所属機が情報収集活動を行った。2020年1月現在、エンジン改修が終わり飛行可能なのは３機のみ（うち１機は飛行実験隊所属の試験機）らしい。11月28日、明野駐屯地開設65周年・航空学校創立68周年記念行事（新型コロナウイルス感染症拡大の影響で関係者のみ参加）で短時間ながら機動飛行展示を行った。2022年2月3日、川崎重工でのエンジン改修完了９機目が第５対戦車ヘリコプター隊に配備された。退役の方針が決まったためか、その後はエンジン改修が止まっていて、試作機２機と実動部隊向け７機の計９機しか飛べない状態が続いている。10月16日、高遊原分屯地創立51周年記念行事で機動飛行展示を行った。2024年6月17日、岐阜基地で32635号機がテストフライトを実施。7月5日、岐阜基地で32637号機がテストフライトを実施。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究3,’00、11,’00、1,’18、10,’06、2,’08、12,’08、6,’10、月刊JWings6,’00、5,’04、9,’17、5,’18、4,'24、6,’10、4,’13、5,'19、9,’19、4,’20、2,’21、4,'22、1,'23、4,'23、9,'24、月刊航空ファン10,’98、9,’02、4,’16、8,’17、1,’18、5,’19、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊PANZER5,’06、月刊丸5,’07、12,’10、JGround Vol.23、スピアヘッドNo.7、MAMOR vol.83、vol.91、月刊世界の艦船5,’17

＜ＯＨ−１エンジン部隊整備用工具（国産）＞：自衛隊の機器。三菱重工製。参考：月刊軍事研究4,’11

＜ＯＨ−１機体整備用工具（国産）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究3,’10

＜ＯＨ−１機体部隊整備用工具（国産）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究1,’13

＜ＯＨ−１多機能表示器＞：自衛隊の機器。横河電機製。参考：月刊軍事研究9,’16

＜ＯＨ−１フライト・データ・レコーダ・システム（国産）＞：自衛隊の機器。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究4,’19

＜ＯＨ−１用インタコミュニケーションシステム・ライン・テスタ＞：自衛隊の機器。長野日本無線製。参考：月刊軍事研究9,’09

＜ＯＨ−１用エンジン・コントロール・ユニット（国産）＞：自衛隊の機器。三菱重工製。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＯＨ−１用カートリッジ（国産）＞：自衛隊の機器。ダイセル製。参考：月刊軍事研究4,’14

＜ＯＨ−１用カートリッジ（国産・エンジン消火用）＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＯＨ−１用カートリッジ（国産・キャノピ・リムーバブル・システム用）＞：自衛隊の火工品。ダイセル製。参考：月刊軍事研究7,’13、6,’16

＜ＯＨ−１用給油ポンプ・セット＞：自衛隊の機器。ジュピター・コーポレーション製。参考：月刊軍事研究1,’12

＜ＯＨ−１用姿勢方位基準装置＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＯＨ−１用周波数変換装置＞：自衛隊の機器。YAMABISHIまたは日新電装製。参考：月刊軍事研究8,’09、9,’10

＜ＯＨ−１用増槽（国産）＞：自衛隊の機器。横浜ゴム製。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＯＨ−１用大気諸元計算機＞：自衛隊の機器。東京航空計器製。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ＯＨ−１用対気諸元計算機＞：自衛隊の機器。東京航空計器製。参考：月刊軍事研究4,’12

＜ＯＨ−１用多機能表示器＞：自衛隊の機器。横河電機製。参考：月刊軍事研究1,’12

＜ＯＨ−１用多機能表示器（その１）＞：自衛隊の機器。横河電機製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＯＨ−１用多機能表示器（その２）＞：自衛隊の機器。横河電機製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＯＨ−１用窒素供給装置＞：自衛隊の機器。日本航空高圧製。参考：月刊軍事研究9,’14

＜ＯＨ−１用統合制御処理器＞：自衛隊の機器。川崎重工製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＯＨ−１用フライト・データ・レコーダ・システム（国産）＞：自衛隊の機器。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＯＨ−１用ヘッド・アップ・ディスプレー＞：自衛隊の機器。島津製作所製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜ＯＨ−６シリーズ＞：アメリカ陸軍の観測ヘリコプター、別名カイユース（Cayuse）、通称ローチ（泥鰌、ゴキブリ。LOHをもじった名称である）。OH-13、OH-23、O-1の後継となる観測ヘリとして1960年にアメリカ陸軍が公表した軽観測ヘリ（Light Observation Helicopter）開発計画にヒューズ社が応募したもので、小型軽量と１機２万ドルという低価格によりベルYOH-4AとヒラーYOH-5Aに勝って1965年5月26日に採用された。ただこの価格は3000-4000機という大量発注を受注するためのダンピングという疑惑があり、結局生産遅延とコスト上昇のため後期生産分2200機はキャンセルされ、替わりにOH-58が生産されている。アメリカ陸軍には1333機が配備され、1967年秋からベトナム戦争に投入された。参考：世界の軍用機1979、月刊JWings12,’01、週刊エアクラフトNo.68、アメリカ空軍の第一線機、月刊軍事研究10,’10

　＜ＹＯＨ−６Ａ＞：試作型。５機が発注され、後に１機が追加され、初号機は1963年2月27日（3月？）に初飛行した。初期型はテイルブームが太い円錐形で、尾部安定板は２枚だったが、横行に不利なので、後期型では細いテイルブームに安定板３枚としている。エンジンはT63-A-5（250軸馬力）。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＯＨ−６Ａ＞：胴体を卵形にして機内容量を大きくしつつ抗力を軽減し、主構造にトラス構造Ａ形フレーム（15Gの衝撃に耐えられる）とキールを使用して墜落時に乗員を保護できる強度を確保、キャビン床下に燃料タンクを配置した。メインローターは４翅で、ローターヘッドは全関節型だが、フラッピングヒンジとフェザリングヒンジを省略し、エラストメリック・ベアリング（弾性球状ベアリング）により機能を代替している。ベアリングに過度な負担が掛からないよう、ローターブレードとハブの間はステンレス製板バネ15枚重ねのストラップパックで繋げた。ローターブレード付け根にリードラグ・ヒンジがあり、過度なリードラグ運動を減衰させるラグダンパーも付く。メインギアボックスのギアは４枚だけ。エンジンは47度上向きに搭載されていて、胴体尾部から排気を後方に排出することにより胴体後部の気流を整え、増速効果も発揮する。ドライブシャフトは後席の間を通っているが、カバーで覆ってあるので巻き込まれたりはしない。テイルブームは胴体後部上面から突き出しており、細い円柱形で、後端に垂直安定板２枚と斜め上向きの水平安定板１枚（右側のみ）を持ち、後端左側に２翅テイルローターが付く。テイル・ドライブシャフトはメインローター用トランスミッションとテイルローター用トランスミッションをシャフト１本（長さ4m、直径0.07m）で直接繋いでおり、自在継手は無い。降着装置は緩衝装置付きのスキッド式である。全長9.24m、胴体長7.01m、メインローター直径8.03m、全高2.48m、自重0.557トン、設計総重量1.09トン、過荷総重量（最大離陸重量）1.225トン。エンジンはT63-A-5A（317軸馬力を253軸馬力に減格）単発、巡航速度116ノット、最大巡航速度130ノット、最大速度282km、実用上昇限度4815m、ホバリング高度限界3595m（地面効果内）／2225m（外）、燃料容量232リットル、航続距離330海里、フェリー航続距離1354海里（燃料0.59トン搭載）。座席数４席。1970年8月までに1434機が生産された。ベトナム戦争ではAH-1Gとコンビを組み、ハンター・キラー任務のハンター役を務めたが、この際に搭載する兵装はXM27アーマメント・サブシステム（M134ミニガン搭載）のみであり、目標指示用の発煙グレネードは乗員２名のうち手の空いた方がコクピットのドアを開けてランチャーを構え、目標付近に撃ち込んでいた。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings12,’01、5,’20、8,'20、月刊軍事研究10,’10、世界の軍用機1982、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＯＨ−６Ｂ＞：エンジンをT63-A-720に換装し、アビオニクスを改良したタイプ。OH-6Aから250機が改造され、州兵に回されている。参考：月刊軍事研究10,’10

　＜ＯＨ−６Ｃ＞：OH-6Aの改良型。メインローターを５翅して騒音を減らし、尾翼をＴ字にして低速運動性を向上、エンジンをアリソン250-C20（400軸馬力）に換装した。参考：世界航空機年鑑2018-2019、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＯＨ−６Ｄ＞：OH-6Cのエンジンをアリソン250C-20B（420軸馬力）に換装したもの。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ５００＞：OH-6Aの民間型で、当初はヒューズ500と呼ばれた。日本では川崎ヒューズ369HSと呼ぶ。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ５００Ｃ＞：OH-6Cの民間型。日本では川崎ヒューズ369HSと呼ぶ。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ５００Ｄ＞：OH-6Dの民間型。日本では川崎ヒューズ369Dと呼ぶ。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ５００Ｅ＞：MD500Dの改良型。日本では川崎ヒューズ369Eと呼ぶ。機首を尖った形状に変更し、コクピット視野と居住性を改善した。1982年1月に初飛行した。参考：月刊軍事研究4,’14、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ５３０Ｆ＞：MD500Eの高温高地性能強化型で、1982年10月22日に初飛行した。エンジンを強化してメインローター直径を0.3m拡大し、テイルブームを0.15m延長、テイルローター直径も拡大した。胴体長7.92m、メインローター直径8.33m、全高2.62m、自重0.709トン、総重量1.406トン。エンジンはロールスロイス製250-C30（630軸馬力を425軸馬力に減格）単発、巡航速度241km、最大速度282km、実用上昇限度5485m、海面上昇率毎分640m、ホバリング高度限界4328m（地面効果内）／3666m（外）、航続距離395km。乗員1-2名＋搭乗人員5-6名。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜５００Ｍ＞：OH-6Aのエンジンを250-C18Aに換装した輸出型。参考：世界の軍用機1982

　＜５００Ｍ−Ｄ＞：別名ディフェンダー（Defender）。OH-6Aのエンジン強化型で、メインローターを５翅に、テイルローターを４翅に変更、エンジン排気口にブラックホールと呼ばれる赤外線吸収装置を付け、Ｔ型尾翼を装着した。水平安定板には僅かな後退角が付いており、両端に補助フィンがある。胴体は卵形で、15Gの衝撃に耐えられる。燃料タンクはセルフ・シーリング式。胴体後方両側には兵器取り付けマウントがあり、TOW４発、ロケット弾、ミニガン、Mk44/Mk46対潜魚雷２本、MADの装着も可能で、ミサイル誘導装置はキャビン前部左に搭載する。メインローターマスト上に高さ0.8mのマスト・マウンテッド・サイト（TVカメラ、レーザー測距器、安定化装置内蔵。有効距離3000m）を装備したり、機首左に対水上レーダー（探知距離は駆逐艦で40海里、小型艇で20海里）を装着したりすることもできる。全長9.3m、メインローター直径8.05m、全高2.53m、自重0.6トン、総重量1.36トン。エンジンはアリソン250C-20B（420軸馬力）単発、巡航速度130ノット、最大速度152ノット、実用上昇限度4570m、ホバリング高度限界2745m（地面効果内）／2135m（外）、燃料容量240リットル、航続距離260海里。キャビン前部に操縦士２名、後部に人員2-4名または担架２床を載せられる。韓国（100機）、イスラエル空軍（30機）、ケニア（32機）に輸出され、陸自もOH-6Dとして採用した。参考：世界の軍用機1982、1979、ザ・マーチ18号

＜ＯＨ−６ファミリー＞

　＜ＡＨ−６Ｃ＞：OH-6Aの武装型、別名リトルバード（Little Bird）。M134ミニガン、GAU-19/Aガトリング砲、FFAR７連装ランチャーM260を左右パイロンに搭載できる。OH-6Aから11機、EH-6Bから１機、MH-6Bから３機が改造され、第160特殊作戦航空連隊に配備された。参考：月刊軍事研究3,’03、10,’10、月刊JWings12,’01

　＜ＡＨ−６Ｆ＞：500MD（530MGにFLIRを搭載したMH-6E？）の武装型、別名キラーエッグ。全長9.8m、胴体長7.29m、メインローター（６翅）直径8.36m、全高2.71m、自重1.406トン、最大離陸重量1.61トン。エンジンはアリソン250-C30（650軸馬力。250-C20B、420馬力？）単発、巡航速度122ノット、最大速度119ノット、戦闘上昇限度4880m以上、ホバリング高度限界5060m（地面効果内）、燃料容量240リットル＋機内補助タンク79.5リットル、航続距離203海里。兵装は7.62mmミニガン２基、70mmハイドラロケット弾14発。1984年度予算で９機が発注され、うち１機は空軍で評価に使用された。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊JWings12,’01、月刊軍事研究3,’03、10,’10

　＜ＡＨ−６Ｇ＞：AH-6Fを1980年代末にアップグレードしたもので、新規製造も５機ある。機体のベースは530MG。参考：月刊軍事研究3,’03、10,’10

　＜ＡＨ−６ｉ＞：輸出向けの軽武装偵察型で、主任務は攻撃、警戒、護衛、兵員輸送、偵察、CSARを想定している。ベースはAH-6Mで、機体前方下部にMX-15Di電子光学赤外線／レーザー測距ターレットを装備しており、AGM-114K、M260ロケットポッド、DAGR誘導ロケット、M134ミニガン、GAU-19/Aガトリング銃、12.7mmガンポッド（400発）などの装備が可能。レーザーポインターも搭載していて、NVGを装備した地上の兵士に目標などを示すことが出来る。AH-64Eと共通のソフトウェアを一部に使用しており、アビオニクス収容スペースを確保するため機首が尖っている。後部キャビンに兵士２名または追加燃料タンクを搭載可能。量産型は2014年4月18日に初飛行した。参考：月刊軍事研究3,’10、8,’10、7,’14

＜ＡＨ−６Ｊ（ノーター型）＞：AH-6Gベースのノーター（テイルローター省略）型。積載量と航続距離の低下が激しいため、あまり運用されていないらしい。参考：月刊軍事研究3,’03

＜ＡＨ−６Ｊ（通常型）＞：任務強化型リトルバードMELBの１つ、別名アタック・リトルバード。ノーター型の性能が悪かったためテイルローター付きにしたもので、MH-6Jヘビーの武装型である。高性能FLIR、70mmロケット弾７連装ポッド、19連装ロケットポッドM261、ミニガンを搭載している。ヘルファイアの搭載も可能で、目標指示にはFLIRに内蔵されたレーザー照準器を使用する。エンジン出力650馬力、最大速度280km、行動半径518km。機動力が非常に高く、地上からの狙撃はかなり難しい。参考：月刊軍事研究3,’03、11,’03、4,’04

＜ＡＨ−６Ｍ＞：MH-6Mの武装型で、任務強化型リトルバードMELB／任務拡張型リトルバードHELBの１つであり、別名キラーエッグ。FLIRをレーザー照準機能付きのAN/ZSQ-3(V)2に換装しており、胴体側面に追加したスタブウイングの内側パイロンに7.62mmミニガンM134や12.7mm機銃GAU-19/Aを搭載、キャビン内に弾薬を収容する（人員は乗れない）。スタブウイング外側パイロンにはM260ロケットポッドやヘルファイアを搭載可能。参考：月刊航空ファン4,’18、月刊軍事研究5,’14、10,’10

＜ＡＨ−６Ｓ＞：計画武装偵察ヘリ、別名フェニックス。RAH-66コマンチの代替として提案したもので、胴体を0.38m延長してエンジンをアリソン250-CE30に換装している。積載量が少なかったためARH-70に負けて採用されなかったが、ARH-70開発中止後に再提案した。参考：月刊軍事研究10,’10

　＜ＥＨ−６Ｂ＞：通信（コマンド・アンド・コミュニケーション）型（電子偵察型？）。OH-6AをOH-6Bと同様に改修して所要装備を載せたもので、OH-6Aから４機が改造された。参考：月刊JWings12,’01、月刊軍事研究10,’10

　＜ＥＨ−６Ｅ＞：電子偵察型。500MDベースで、1981年度予算で３機を製造した。参考：月刊軍事研究10,’10

　＜Ｈ−６Ｕ＞：陸軍特殊作戦軍が開発中のM/AH-6X用デモンストレーター、別名無人リトルバード（ULB）。ベースはAH-6M/MH-6Mで、有人飛行も行えるようデジタル化コクピットを装備する。全長9.94m、メインローター直径8.33m、全高2.67m。エンジンはM250-C30（650軸馬力）単発。積載量1.543トン。機首下面にMX-15EO/IRセンサーを搭載する。12.7mm機関銃GAU-19/Aやバイパーストライクなどを運用可能。2004年9月に初飛行し、2012年にはボーイング社が艦船への発着艦テスト（タレス社製自動離着陸システム搭載）などを行っている。参考：月刊軍事研究9,’12、10,’12

　＜Ｍ／ＡＨ−６Ｘ＞：ボーイング社で実験中の無人偵察軽攻撃型。プログラムされた経路を辿って飛行する他、データリンクによるリアルタイム飛行経路変更も可能である。スタブウイングにはヘルファイアミサイルや７連装ロケットポッドを搭載できる。航続時間10時間以上（300ポンド・136kg積載）／６時間以上（1200ポンド・544kg搭載）。地上支援施設との通信が途切れた場合、自動帰還プログラムにより安全な基地へ帰投する。AH-64Eからリアルタイム管制を受けて運用する計画もあるという。H-6Uデモンストレーターを製作してテスト中。参考：月刊JWings6,’08、月刊軍事研究8,’08、9,’12

　＜ＭＤ５２０Ｎ＞：民間向けノーター機型。1988年2月に開発計画が発表され、1989年1月から開発、1990年5月1日に初飛行し、1991年9月13日に形式証明を取得した。既存のMD500シリーズ（機首が尖ったタイプ）がベースで、テイルブームとテイルローターを複合材製ノーターに変更、メインローター直径を拡大した。ノーター後部上面には水平安定板、その両端に全遊動式垂直安定板が付いており、右側垂直安定板は安定増強装置と連動して15度、左側はペダル操作と連動して30度まで動く。全長9.78m、メインローター直径8.33m、全高2.74m、自重0.719トン、総重量1.519トン（機内搭載）／1.746トン（スリング）。エンジンはアリソン製250C-20R（450軸馬力）単発、巡航速度230km、最大速度282km、実用上昇限度6097m、ホバリング高度限界2835m（地面効果内）／1707m（外）、航続距離400km。乗員1-2名。客席数3-4。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ５３０Ｇ＞：偵察軽攻撃ヘリ型で、MDヘリコプターが開発した。機体は機首が尖ったタイプで、後部キャビンドアだった部分にスタブウイングを装着、ガンポッド用機銃弾を機内に収容する。ガンポッド下面にはハイドラ70ロケット弾３発を並列搭載できる。参考：月刊丸6,’14

　＜ＭＤ６００Ｎ＞：民間ノーター型。MD520Nの拡大型で、胴体を0.76m、テイルブームを0.71m延長し、エンジンを強化、メインローターを６翅にした。原型機は1994年11月22日に初飛行したが、1996年5月にメインローターブレードがテイルブームとぶつかって不時着する事故を起こし、改良を加えて1997年6月に形式証明を取得している。全長11.25m、メインローター直径8.38m、全高2.83m、自重0.952トン、総重量1.86トン（機内搭載）／2.13トン（スリング）。エンジンはアリソン製250-C47M（808軸馬力）単発、巡航速度248km、最大速度250km、実用上昇限度6100m、ホバリング高度限界3383m（地面効果内）／1829m（外）、燃料搭載量454リットル、航続距離633km。カーゴフック容量1.36トン、スリング容量0.8トン（高度3000m）。座席数８。アメリカ国境警備隊がメキシコ国境の不法入国者監視用に採用した。2017年夏、ガーミンGTNタッチスクリーンでグラス・コクピット化したタイプが形式証明を取得した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ９００＞：民間ノーター型、別名エクスプローラー（Explorer）。1992年12月18日に初飛行し、1994年12月2日に形式証明を取得した。コクピットは並列複座、キャビンは６席で、座席を外すと担架２床を乗せられる。コクピット両側に前開きドア、キャビン両側に後方スライドドアがある。メインローターはベアリングレス複合材製５翅、メインギアボックスは川崎重工製。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＭＤ９０２＞：民間ノーター型、別名エクスプローラー（Explorer）。エンジンをPW206Eに強化したもので、2002年12月にはPW207Eに換装した。2006年には安定性強化のためテイルコーンを0.5m延長している（既存機にもレトロフィット）。全長12.37m、メインローター直径10.34m、全高3.66m、自重1.588トン、総重量2.948トン（機内搭載）／3.13トン（スリング）。エンジンはPW207E（710軸馬力）単発、巡航速度185km／148km（スリング時）、最大速度259km、実用上昇限度5485m、ホバリング高度限界3524m（地面効果内）、燃料搭載量600リットル、航続距離539km。乗員1-2名。客席数6-7。君津中央病院ドクターヘリとして朝日航洋が運航している。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空ファン10,’19

　＜ＭＨ−６Ｂ＞：特殊任務型。OH-6AにOH-6Bと同じ改修を施し、着陸用スキッド上にEPSを装着、機内後部座席の２名と合わせて特殊部隊員６名を乗せられるようにした。EPSを外してバイク１台ずつを載せることも可能。OH-6Aから25機が改造された。参考：月刊JWings12,’01

　＜ＭＨ−６Ｃ＞：練習ヘリ型。MH-6Eに近代化改修を加えたものである。参考：月刊軍事研究3,’03

　＜ＭＨ−６Ｅ＞：500MD改造の特殊任務型。メインローターは６翅。エンジンはアリソン250C-20（420馬力）。1981年度予算で15機が発注され、1984年にAH-6Fに後を譲って練習ヘリに改造され、更にMH-6Cとなった。参考：月刊JWings12,’01、月刊軍事研究3,’03、10,’10

　＜ＭＨ−６Ｈ＞：AH-6Fを1980年代末に近代化改修したもの。機体のベースはMD530MGで、武装は外した。参考：月刊軍事研究3,’03、10,’10

　＜ＭＨ−６Ｊ（ノーター型）＞：MH-6Hのノーター（テイルローター省略）型。積載量と航続性能が減ったので、あまり運用されていないらしい。参考：月刊軍事研究3,’03

　＜ＭＨ−６Ｊライト＞：任務強化型リトルバード（MELB）の１つ、通称リトル・バード。MH-6J（ノーター型）にテイルローターを付けたもので、GPS/INSやトリンブルTNL-3100ロラン航法装置を搭載、テイルブームにSATCOMアンテナを追加して衛星通信を可能とした。特殊部隊との無線中継や、コマンドポストの機能も持つ。胴体下カーゴフックを廃止したため、貨物スリング能力は無い。EPSを装着するのが標準で、人員６名を輸送できるが、EPS装着時は巡航速度80-90ノット、旋回時最大バンク60度、ピッチ30度に制限される。全備重量3950ポンド（1.792トン）、燃料搭載量800ポンド（363kg）、航続距離550km、航続時間３時間20分。OMN14個人用NVGで夜間飛行が可能だが、全天候性は無い。C-130に３機搭載でき、取り出して使用するのには15分しか掛からない。参考：月刊JWings12,’01、月刊軍事研究3,’03、4,’04、10,’10

　＜ＭＨ−６Ｊヘビー＞：MH-6Jライトの機首下面にAN/AAQ-16D前方赤外線監視装置を装備したもの。ただしこちらも全天候性は無い。参考：月刊軍事研究3,’03

　＜Ａ／ＭＨ−６Ｊ＞：MH-6Jヘビーの武装型。参考：月刊軍事研究3,’03

　＜ＭＨ−６Ｍ＞：MH-6Jの改良型で、任務強化型リトルバードMELB／任務拡張型リトルバードHELBの１つ。エンジンをFADEC付アリソン250C-30R/3Mターボシャフト（650軸馬力）に換装し、メインローターを複合材製６翅に、テイルローターを複合材製４翅に変更、機体構造と水平安定板を強化し、機首下面にAN/ZSQ-3(V)1FLIRを追加、アビオニクスを改良し、AN/ARC-231無線機、AN/APX-123IFF、ロックウェル・コリンズ製グラスコクピットを搭載、MIL-STD-1553Bデータバスを採用した。キャビン内にファストロープ潜入救出装置FRIESがあり、ホイストからロープを展張・収容できる。全備重量2.132トン。乗員２名。キャビン横に外部人員ポッドEPS（着脱式ベンチシート）を装着すれば、キャビン内に２名とキャビン脇に４名を乗せられるが、脇の４名はドアを開いて床に腰掛ける状態になるため、ほぼ無防備である。参考：月刊航空ファン4,’18、月刊軍事研究5,’14、10,’10

＜ＯＨ−６海外シリーズ＞

　＜５００Ｃ（インドネシア空軍）＞：インドネシア空軍ヘリ。1982年から12機を運用した。参考：月刊航空ファン2,’19

　＜５００Ｅ（北朝鮮空軍）＞：北朝鮮空軍ヘリ。どうやって入手したのかは不明だが、1985年以降にアメリカや中国以外の国から87機を導入した。9M14対戦車ミサイルの搭載改修を加えたものもある。参考：月刊航空ファン2,’17、12,’16

　＜５００ＭＤ（韓国陸軍）＞：韓国陸軍ヘリ。280機をライセンス生産し、うち30機をイスラエルに輸出した。参考：月刊航空ファン6,’19

　＜５００ＭＤ（北朝鮮軍）＞：北朝鮮軍ヘリ。1980年代に西ドイツの商社から87機を輸入した。参考：月刊航空ファン6,’19

　＜ＭＤ５３０Ｆ（アフガニスタン軍）＞：アフガニスタン軍多用途ヘリ。2014年にアメリカからの12機供与が決まった。主に訓練用だが、武装ヘリとしても使える。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＯＨ−６Ｄ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊初等練習ヘリ。OH-6Jの後継で、メインローターが５翅に、尾部安定板がＴ字になった。塗装はキャビン上部、キャビン後部、テイルブーム後方がオレンジで、その他がトレーナーイエローだったが、後に白系に変更された。全長9.3m、全高2.73m、全備重量1.361トン。エンジンはアリソン社製250-C20Bターボシャフト（375馬力）単発、巡航速度129ノット、航続距離278海里。乗員４名。1982-97年に川崎重工で14機（南極観測支援機含む）が生産され、1983年12月に初号機が引き渡されて鹿屋航空基地第211教育航空隊に配備された。TH-135に後を譲って2011年に退役した。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊JWings6,’02、1,’99、9,’18、月刊軍事研究3,’97、スピアヘッドNo.7、月刊丸9,’03、朝雲

＜ＯＨ−６Ｄ（海上自衛隊しらせ搭載型）＞：南極観測支援型。OH-6D練習機の派生型で、電装品を寒冷地仕様とし、スキッドに緊急着水用の膨張式フロートを装着した。2003年まで使用されている。参考：月刊世界の艦船1,’95、月刊JWings5,’20

＜ＯＨ−６Ｄ（陸上自衛隊）＞：陸上自衛隊観測ヘリ。OH-6Jの後継として導入した500M-Dで、観測だけでなく軽輸送や連絡にも使用する。メインローターを５翅に変更し、尾翼をＴ字として横風安定性を強化、指揮通信用にUHF無線機を搭載し、乗員席・座席下・エンジン部にセラミック装甲板を装着、燃料タンクをセルフ・シーリング化し、フット・ペダルに操舵力強化用スプリングを追加している。胴体は横倒しの卵形で、前部が並列複座のコクピット、中央が並列複座のキャビン、後部がエンジン室となっており、後面にエンジン排気口が開口する。コクピットは天井や左右のドアも含めてフレームの少ない全面ガラス張りとなっており、視界が良好。前面中央下部の太めのフレームにはキャビン空気取り入れ口が開口しており、下部に前照灯、その下にピトー管がある。正操縦士正面のガラスには外気温センサーが突き出している。コクピットの座席は並列複座で、右に正操縦士、左に副操縦士が座り、座席間前方に計器板があり、座席間後方を操縦系統ロッド（サイクリック・スティックとメインローターを繋ぐロンジテューディナル制御ロッドとラテラル制御ロッド、コレクティブ・ピッチ・レバーとメインローターを繋ぐコレクティブ制御ロッド、フット・ペダルとテイルローターを繋ぐテイルローター制御ロッド）が通る。キャビンも並列複座で、シートは取り外し可能。コクピットとキャビンのドアは緊急投棄でき、乗降や任務の便を図りキャビンドアを外して運用することもあるらしい。キャビンとエンジン室の間はメインフレームで仕切られており、エンジンはメインフレームに斜め上向きで装着され、プロペラシャフトも斜め上に延び、ブロワーギアボックスを介してキャビン天井のトランスミッションに入る。トランスミッション内部ではプロペラシャフトが傘歯車でテイルローター回転軸に接続され、テイルローター回転軸前端が傘歯車でメインローター回転軸と繋がっている。オートローテーションの際にはブロワーギアボックスのオーバーランニング・クラッチによりプロペラシャフトの接続を切ることでメインローターが空転し、傘歯車を介してテイルローターにも回転が伝わる。メインローターは５翅で、ローターシャフト付け根からテイルブーム付け根上面にかけての両側を板状のガード、ローターハブ頂部を傘状のカバーで覆っている。ローターヘッドは全関節型で、エラストメトリック・ベアリングによりフラップヒンジとフェザリングヒンジを省略し、ストラップパックによりベアリングの負荷を軽減した。降着装置はスキッド式で、前部支柱前縁から棒状の乗降用ステップが突き出しており、スキッド先端に航法灯が付く。地上での移動時はスキッドに車輪を付け、レバーで機体を持ち上げれば２名で移動できる。車輪を外す時にレバー操作を間違えると操作員が吹っ飛ぶので注意。降雪時にはスキッドにスノーシュー（スキー板）を取り付ける。胴体後部下面にUHFブレードアンテナが付く。胴体後部上面からテイルブームが延び、内部にテイルローター回転軸と操縦系統を収める。テイルブーム上面中央にADFセンサー、下面前寄りにFM通信アンテナがある。テイルブーム後端左舷に２翅テイルローター、尾部上下に垂直安定板、上部垂直安定板端に水平安定板、水平安定板端に小さい垂直安定板が付く。上部垂直安定板後縁下部に後部衝突防止灯が設けられていて、下部垂直安定板端にはテイルスキッドを持つ。対戦車ヘリコプター隊所属の機体は改良が施されており、31247号機（126機目の31247号機？）からNVG対応コクピットとし、機首下部左右に赤外線照射装置を追加、後部衝突防止灯の上に後部航法灯を装着した。31279号機から機首下面中央にFLIRを搭載可能とした機体が出現、31295号機（173機目の31293号機？）からは全機標準装備としている。FLIRターレット装備位置確保のためピトー管を移設し、UHFアンテナを機体後部に設置、ウェイトバランスを取るためエンジン内と尾翼に錘を積んだ。全長9.3m（9.54m？）、胴体長7.23m、メインローター直径8.05m、スキッド幅2.06m、全高2.73m、空虚重量0.512トン、最大全備重量1.361トン。エンジンはアリソン社製250C-20Bターボシャフト（420軸馬力。375馬力？）単発、巡航速度239km、最大速度282km、実用上昇限度5060m（4481m？）、ホバリング高度限界1620m（地面効果外）、航続距離435km（590km？）。乗員２名（正副操縦士）＋同乗隊員２名（偵察員。FLIR装着時は１名）。1979-97年に川崎重工（エンジンは三菱重工）で193機（観測ヘリ177機、練習ヘリ16機）が生産されて初号機は1979年12月21日に引き渡され、方面航空隊、方面ヘリコプター隊、師団飛行隊（８機ずつ）、第１ヘリコプター団、対戦車ヘリコプター隊、航空学校、開発実験団、教育支援飛行隊に配備された。観測ヘリとしての後継はOH-1だが、調達数が少ないため、引き続き使用されている。練習ヘリの任務はTH-480に後を譲った。2015年3月31日現在の保有数は48機。2016年8月、川崎重工が最後の定期修理を完了。2020年3月26日にラストフライトが行われ、最後の１機が立川駐屯地から関東補給処のある霞ヶ浦駐屯地に着陸し、3月末（3月26日？）に退役した。金沢工業大学、三沢航空科学館、千葉県成田市青空保育園南の空き地に展示されている。佐賀県北陵高校航空科に教材用として用途廃止後の１機が無償貸付されており、佐賀地本が年に１回確認を行っている。2023年10月1日、長野地本自衛隊広報センター信濃で展示が開始された。部屋が狭いので、メインローターの一部と尾部は切断されている。参考：月刊軍事研究5,’04、3,’97、月刊JWings6,’20、7,'20、8,'20、2,’00、5,’20、4,’17、9,'17、5,’18、6,’02、6,’06、8,’12、3,’19、4,’20、6,’20、2,'24、4,’24、自衛隊装備年鑑1996、自衛隊装備カタログ1981、スピアヘッドNo.7、No.18、陸上自衛隊地上戦力の全容、月刊航空ファン1,’20、11,’15、朝雲

＜ＯＨ−６ＤＡ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊の基礎課程用練習ヘリ。OH-6Dの後継で、川崎重工でのOH-6Dライセンス生産が1998年3月で終了していたため、民間型のヒューズ369E（MD500E。MD500D？）をトーメンエアロスペース経由で輸入し、川崎重工が改造したものである。機首が少し尖っているのが特徴。塗装はキャビン上部、キャビン後部、テイルブーム後方がオレンジ、その他がトレーナーイエローで、レモンと呼ばれていたが、後に白系に変更された。全長9.4m（9.54m？）、メインローター直径8.05m、全高2.8m（2.71m？）、自重0.512トン、最大離陸重量1.16トン、全備重量1.36トン。エンジンはロールスロイス／アリソン製250C-20B（420軸馬力）単発、最大速度254km（244km？）、実用上昇限度4390m、ホバリング高度限界1620m（地面効果外）、航続距離590km。乗員２名＋便乗者２名。1998年度から導入し、第211教育航空隊に配備した。TH-135に後を譲り、最終号機は2016年3月31日に除籍された。参考：月刊JWings6,’06、12,’98、5,’18、5,’20、月刊世界の艦船1,’04、4,’09、5,’02増刊、1,’11、1,’15、7,'16、月刊丸9,’03、朝雲

＜ＯＨ−６Ｊ（海上自衛隊）＞：海上自衛隊初等練習ヘリ。ベル47G-2Aの後継として川崎重工がライセンス生産し、1973年3月17日から1974年に３機を導入、鹿屋教育航空群第211教育航空隊でヘリコプターパイロット訓練に使用した。塗装は全面トレーナーイエローで、テイルブーム後方のみオレンジである。全長9.24m、胴体長7.01m、メインローター直径8.03m、全高2.5m、自重0.544トン、全備重量1.157トン。エンジンはアリソンCT63-M-5A（317馬力）単発、巡航速度217km（73ノット？）、最大速度236km、実用上昇限度4450m、航続距離569km。乗員４名。1991年3月29日に除籍され、最終号機は鹿屋基地に、３号機が霧島ヶ丘公園に展示されている。参考：日本の防衛戦力Part3、月刊JWing6,’06、6,’02、4,'24、月刊丸5,’07、9,’03、月刊世界の艦船1,’79増刊、5,’02増刊、自衛隊装備カタログ1981

＜ＯＨ−６Ｊ（陸上自衛隊）＞：陸上自衛隊観測ヘリ。OH-6Aの川崎重工による国産化モデル（エンジンのみ三菱重工製）で、H-13とL-19の後継として1969年3月10日（20日？）から配備した。メインローターは４翅、尾翼はＹ字型。操縦装置は機械式で、油圧は無く、コレクティブ・スティックにのみ操舵力強化用スプリングが仕込んである。全長9.24m、胴体長7.01m（6.95m？）、メインローター直径8.03m、スキッド幅2.06m、全高2.71m（2.59m？）、自重0.666トン、最大全備重量1.157トン。エンジンは三菱重工製CT-63-M-5A（278軸馬力。アリソン250-C18A、317軸馬力？）単発、巡航速度217km、最大速度243km、実用上昇限度4389m、航続距離515km。乗員１名＋便乗者３名。1979年（1978年？）までに117機が生産されて方面航空隊、方面ヘリコプター隊、師団飛行隊、第１ヘリコプター団、対戦車ヘリコプター隊、航空学校、開発実験団に配備され、1999年までに全て退役した。最終号機は神町駐屯地に展示されている。参考：自衛隊装備年鑑1996、陸上自衛隊地上戦力の全容、月刊JWings6,’06、5,’20、6,’02、5,’18、9,’18、4,'24、月刊丸5,’07、自衛隊装備カタログ1981、日本の防衛戦力Part1、月刊航空ファン1,’20

　＜卡尤塞式直升機＞：台湾陸軍ヘリ。OH-6Aを導入したものである。参考：月刊航空ファン6,’16

＜ＯＨ−６海外ファミリー＞

　＜５００Ｍ（スペイン海軍）＞：スペイン海軍対潜ヘリ。魚雷２本を胴体下面に装備できる。参考：世界の軍用機1982

　＜ＡＨ−６ｉ（タイ陸軍）＞：タイ陸軍攻撃ヘリ。AH-1Fの後継で、FMSにより８機を導入する。L-3ウェスカム製MX-10Di電子光学センサー・ターレットを装着し、APKWSやAGM-114Rを運用可能とする。2022年2月23日、ボーイング社が、アメリカ国防総省と、タイ陸軍向けAH-6iヘリ８機、予備部品、訓練支援機器の契約を締結した。2024年までに全機配備予定。参考：月刊航空ファン12,’19、月刊JWings5,’22

　＜ＭＤ５００（台湾海軍）＞：台湾海軍対潜ヘリ。ギアリング級用小型艦載ヘリとして選定され、機体をアメリカから輸入し、センサーや兵装を台湾で搭載した。捜索レーダーとAN/ASQ-81(V)2磁気探知機を装備する。最大重量１トン。速力110ノット、航続距離203海里。兵装はMk46Mod5短魚雷１本または爆雷２発。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究1,’16

＜ＯＨ−１３＞：H-13シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＯＨ−２３シリーズ＞：アメリカ陸軍ヘリコプター、別名レイブン（Raven、烏）。民間用のヒラー社（後にユナイテッド・ヘリコプターズ社）製UH-12ヘリコプターを導入したものである。アルゼンチン、ウルグアイ、オランダ、カナダ、ギアナ、キューバ、グアテマラ、コロンビア、スイス、タイ、チリ、ドミニカ、パラグアイ、ボリビア、メキシコ、モロッコに輸出された。参考：週刊エアクラフトNo.130、週刊ワールドウェポン17

　＜ＯＨ−２３Ａ＞：UH-12Aを導入したもの。コクピットは全周ガラス張りで、その後ろにエンジンが剥き出しで搭載されている。メインローター及びテイルローターは２翅、降着装置はスキッド式。参考：週刊エアクラフトNo.130、スピアヘッドNo.2

＜ＯＨ−２３Ｂ＞：UH-12Bを導入したもの。参考：週刊エアクラフトNo.130

　＜ＯＨ−２３Ｃ＞：UH-12Cを導入したもの。参考：週刊エアクラフトNo.130

　＜ＯＨ−２３Ｄ＞：UH-12Dを導入したもの。全長8.53m、メインローター直径10.82m、全高2.97m、自重824kg、最大離陸重量1225kg。エンジンはアブコ・ライカミング社製VO-540-A1B水平対向６気筒レシプロ（323馬力）、巡航速度132km、最大速度153km、実用上昇限度4030m、航続距離330km。乗員３名。参考：週刊エアクラフトNo.130

　＜ＯＨ−２３Ｆ＞：４座の胴体延長型であるUH-12E4を導入したもの。参考：週刊エアクラフトNo.130

　＜ＯＨ−２３Ｇ＞：複操縦装置付きのUH-12Eを導入したもの。793機が配備された。参考：週刊エアクラフトNo.130、週刊ワールドウェポン17

＜ＯＨ−２３海外シリーズ＞

　＜ＣＨ−１１２＞：カナダ陸軍ヘリ、別名ノーマッド。OH-23Gを導入したものである。参考：週刊エアクラフトNo.130

　＜ＯＨ−２３（オランダ空軍）＞：オランダ空軍ヘリ。1955年からOH-23Bを36機導入した。1965年までに退役した。参考：週刊ワールドウェポン17

　＜ＯＨ−２３Ｇ（韓国陸軍）＞：韓国陸軍ヘリ。1967年から運用した。参考：月刊航空ファン5,’19

＜ＯＨ−５８シリーズ＞：アメリカ陸軍軽観測ヘリコプター。YOH-4AがOH-6に破れた後、ベル社では1965年4月からこれをベースにした民間型ヘリのモデル206Aジェットレンジャーを開発し、1966年1月10日に初飛行、ベストセラーとなった。この頃アメリカ陸軍はOH-6の生産遅延とコスト上昇に悩まされており、1967年秋に後期生産分2200機の機体を改めて選定することになり、ベル社がベル206Aの軍用型を応募、単価でOH-6の59300ドルを下回る53450ドルを提示するなどして1968年3月8日にOH-58として採用された。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界航空機年鑑2018-2019、月刊軍事研究6,’07、10,’10

　＜ＯＨ−５８Ａ＞：別名カイオワ（Kiowa。アメリカ先住民部族名）。ベル206Aジェットレンジャーの軍用型で、２翅シーソー型メインローターの直径を10.16mから10.77mに拡大し、テイルローター駆動シャフトを露出させ、装備を軍用規格に変更した。胴体はセミモノコック構造で、バルクヘッド３枚を持ち、前部がキャビン、後部が荷物室になっている。全長12.49m、胴体長9.93m、メインローター直径10.77m、自重0.664トン、運用重量1.049トン、最大離着陸重量1.36トン。エンジンはT63-A-700（317馬力）単発、最大滞空時間速度49ノット、巡航速度102ノット、最大速度222km、超過禁止速度120ノット、実用上昇限度5760m、燃料容量276リットル、航続距離264海里、滞空時間３時間。ホバリング高度限界4145m（地面効果内）／4145m（外）。座席数４席。1969年5月23日から引き渡され、秋にはベトナム戦争に参加している。1973年末までにアメリカ軍向けに2200機が生産された。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊軍事研究6,’07、10,’10

　＜ＯＨ−５８Ｃ＞：ベトナム戦争でエンジン出力に不満が持たれたため、OH-58AのエンジンをT63-A-720（420馬力）に換装し、CONUS航法装置、電波高度計、レーダー警戒装置などを追加したもの。エンジンからの赤外線を減少させるパッケージを搭載しており、キャノピーが平面構成となった。１976年6月30日にＡ型３機を改修してテストすることになり、後に２機が追加され、採用されて1978年3月から275機が改修された。ドミニカ軍も採用している。参考：アメリカ空軍の第一線機、攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、世界航空機年鑑2018-2019

　＜テキサスレンジャー＞：多用途ヘリ型。民間用ベル206Lロングレンジャーがベースで、機体はそのままにエンジンを強化し、燃料容量を増加、ミサイルの発射炎に耐えられるよう機体後部とテイルブームを強化、操縦装置に安定増加装置を追加した。キャビンには兵員６名または担架２床＋看護兵２名を乗せることができ、貨物0.88トンを吊り下げて輸送可能。胴体下部やや後方に兵装パイロンを装着しており、TOWミサイル４発、2.75インチ（70mm）ロケット弾14発、7.62mm機銃４丁（2000発）を搭載できる。TOW照準器はコクピット上部にある。全長12.92m、メインローター直径11.28m、全高3.15m、自重1.003トン、総重量1.927トン。エンジンはアリソン250-C30P（650軸馬力）単発、巡航速度105ノット、最大速度114ノット、ホバリング高度限界1370m（地面効果外）／5180m（内）、燃料容量416リットル、航続距離333海里。参考：世界の軍用機1982

　＜ＯＨ−５８Ｄ＞：民間名称ベル406。OH-58A/Cの改良型で、陸軍ヘリコプター改良計画AHIPに基づき、AH-64Aとペアを組んで索敵とレーザー照準を行うヘリとして開発され、OH-6Aの改造型に勝って1981年9月21日に制式採用され、1983年10月7日（6日？）に初飛行した。機体構造を強化し、エンジンをアリソン社製T703-AD-720（出力485kW）に変更、トランスミッションの出力を増やし、メインローターブレードを複合材製４翅に換装した。ローターマスト上にマクダネル・ダグラス社製マスト・マウンテッド・サイトMMS（AN/VIS-6熱線暗視装置、レーザー測距照準器、昼間用TV、光学ボアサイトシステム装備の全天候複合センサー）を装着しており、機体を隠しつつ捜索や照準が行える。光学ボアサイトシステムは熱線暗視装置、光学TV、レーザー装置の軸の整合を取るのに使用される。MMSは低摩擦ベアリング装置により安定化されており、センサー支持構造は軽量ベリリウム製で、耐久度が高い。旋回角は左右190度ずつ、俯仰角は上下30度ずつ。コクピットはサイドバイサイドで、MFD（線数875本）２基、トムソンCSF社製VLT100HUD、NVG対応計器、キーボード、AN/APN-209電波高度計を搭載している。全長12.85m、メインローター直径10.67m、全高3.93m、自重1.49トン、全備重量2.495トン。エンジンはアリソンT703-AD-700Aターボシャフト（定格出力650軸馬力）単発、トランスミッション出力550軸馬力、メインローター回転数395rpm、テイルローター回転数2381rpm、最大巡航速度211km、最大速度237km、超過禁止速度241km、実用上昇限度4575m、燃料容量424リットル、航続距離556km（460km？）。乗員２名。1985年から運用された。1987年のプライム・チャンス作戦に際して一部の機体のキャビン左右にユニバーサル・ウェポン・パイロンを装備できるようにし、ヘルファイア連装ランチャー、スティンガー連装ランチャー、70mmロケット弾７連装ランチャー、12.7mmガンパックXM296（500発。左パイロンのみ装備可能）を搭載しての武装偵察任務にも投入されるようになった。自衛用にAN/APR-39A/-44レーダー警報装置、AN/AVR-2レーザー検知器、AN/ALQ-144対赤外線装置も搭載している。207号機からは迅速に機体を分解空輸できる空中輸送キット（MMS機内収容装置、伸縮式スキッド、折り畳み式水平安定板、２位置式垂直尾翼、着脱式ケーブルカッター装備）バージョンとなっており、輸送機から降ろして飛行状態にするまでに６分弱しかかからない。乗員や兵装以外に人や貨物を搭載できないという欠点があったため、ベル社が後にMPLHキットを開発した。参考：月刊軍事研究10,’10、3,’10、8,’04、6,’07、7,’95、月刊エアコマンド6,’94、世界航空機年鑑2018-2019、月刊PANZER7,’04、月刊JWings12,’01、攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、世界の軍用機1982

　＜アームドＯＨ−５８Ｄ＞：OH-58Dの武装型、通称AH-58Dカイオワ・ウォーリア（Kiowa Warrior）。プライム・チャンス作戦で使用された武装偵察型を本格採用したもので、全機この規格に改造された。キャビン左右にユニバーサル・ウェポン・パイロンを装着可能としており、ヘルファイア連装ランチャー１基ずつ、スティンガー連装ランチャー１基ずつ、70mmロケット弾７連装ランチャー、12.7mmガンパックXM296（500発。左パイロンのみ装備可）を搭載できる。自衛用にAN/APR-39A/-44レーダー警報装置、AN/AVR-2レーザー検知器、AN/ALQ-144対赤外線装置を装備する。エンジンには出力ディフューザーを装着し、トランスミッションギアとスキッドを改良した。後に一部がOH-58D(I)やOH-58D(R)に改修された。アメリカ陸軍では2017年9月18日に退役した。参考：世界軍用機年鑑1990-91、月刊航空ファン12,’17

　＜ＯＨ−５８Ｄ最適化航空機改修＞：OH-58Dのステルス型。機首を尖らせ、ガラスにレーザー保護コーティングを施し、機体形状を変更してRAMを塗るなどの改良を施している。1990年8月6日に初飛行し、18機が改造されて第82空挺師団第17騎兵大隊第１騎兵中隊に配備された。参考：月刊エアコマンド6,’94

　＜ＯＨ−５８Ｄ（Ｉ）＞：OH-58Dの改良型で、別名アームド・カイオワ・ウォーリア。兵装搭載能力を強化しており、エンジンはFADEC付きとされ、トランスミッション能力は637軸馬力に強化された。ローターブレードは複合材製で、12.7mm弾が直撃しても飛び続けられる。GPS受信機、デジタルムービングマップ、赤外線妨害システム、レーダー警報、レーザー警報装置も搭載した。AH-64Dと協同運用できるよう、改良型データモデム、秘話無線機、ビデオ映像クロスリンクなども装備している。参考：月刊軍事研究10,’10、3,’10

　＜ＯＨ−５８Ｄ（Ｒ）＞：OH-58D/D(I)にSSEP（システム・安全性向上計画）を適応したもの。OH-58D(I)相当の改修に加え、耐衝撃座席を搭載し、エアバッグを追加するなど乗員の安全を確保している。1998年12月22日に初号機が納入され、380機以上が改修された。参考：月刊軍事研究10,’10

　＜ＯＨ−５８　Ａ２Ｄ計画＞：不朽の自由作戦やイラク戦争で喪失したOH-58Dを補充するための、OH-58AのＤ型規格への改造計画。機材は従来のＤ型のものよりも軽量化しており、コクピット底面に装甲を追加する。取り敢えず８機（＋オプション10機）を改良して製造ラインを作り、以降は損失に応じて改修を進める予定。参考：月刊軍事研究5,’11

　＜ＯＨ−５８Ｄ　ＣＡＳＵＰ＞：CASUPはコクピット／センサーアップグレード計画の略。マスト・マウンテッド・サイトをAN/AAS-53共通センサーペイロードに換装し、操縦士及び副操縦士用として５×７インチ（127×178mm）カラーMFDと６×10インチ（152×254mm）スクリーンの両方を１基ずつ搭載してグラスコクピット化する。2014年から低率初期生産に入る予定。OH-58Fと同じ？参考：月刊軍事研究5,’11

　＜ＯＨ−５８Ｄ　Ｌ２ＭＵＭ＞：L2MUMはレベル２無人／有人連携機能の略。無人航空機のデータを地上部隊に送るための中継装置を搭載するもので、2011年に178機を改修し、以降全332機の改修を終える予定。参考：月刊軍事研究5,’11

　＜ＯＨ−５８Ｆ＞：ARH-70AのキャンセルでOH-58を継続使用することになったため計画された改良型、ブロック�Uカイオワ・ウォーリア。OH-58D CASUPと同様のグラスコクピット化を施し、マスト・マウンテッド・サイトを廃止して機首にレイセオン社製AN/AAS-53共通センサーペイロードを搭載する。機首センサーと地面とのクリアランスを確保するため、降着装置は４インチ（102mm）ほど伸ばした。2011年4月18日に初号機が初飛行し、2012年10月にはエンジン強化型OH-58Fブロック�Uも初飛行している。2016年から配備予定で、2025年までに368機を改修して2038年まで使用する筈だったが、2014年に計画中止が決定した。改めて新型ヘリを導入するらしく、それまでは州兵部隊からAH-64Dを駆り出し、UAVも組み合わせて任務を代替することに決め、2015会計年度から実行に移す予定だったが、州兵部隊の能力が弱まると危惧した議会が１年延期して新たな方策を生み出すよう求めていて、なかなか上手くいかない。結局AH-64EとRQ-7シャドー200を取り敢えずの後継にして2017年9月に陸軍からOH-58シリーズ全てが退役した。その後は本命の後継ヘリである将来型攻撃偵察機FARAの開発を急いでいる。参考：月刊JWings4,’11、8,’13、8,’14、2,’15、4,’16、9,’18、月刊航空ファン7,’11、月刊軍事研究1,’14

　＜ＯＨ−５８Ｘ＞：ステルス型。RQ-7シャドー200無人機２機の指揮能力を持つ。OH-58Fと同時期に検討されたが、没になった。参考：世界航空機年鑑2018-2019

＜ＯＨ−５８海外シリーズ＞

　＜ＣＡ−３２＞：オーストラリア陸海軍ヘリ。OH-58Aをベル206B-1仕様としたもので、エンジンを強化し、メインローター直径を拡大した。ノックダウン生産12機とライセンス生産44機の計56機を配備している。海軍では2000年に退役した。参考：世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＣＨ−１３６＞：カナダ軍観測ヘリ、アメリカ陸軍名称COH-58A。アメリカ陸軍向けOH-58Aヘリ74機をカナダ軍に振り向けたものである。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界航空機年鑑2018-2019

　＜ＯＨ−５８Ｂ（オーストラリア空軍）＞：オーストラリア空軍観測ヘリ。ベル206Bジェットレンジャー�Uを軍用にしたものである。12機が生産された。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＯＨ−５８Ｄ（ギリシャ軍）＞：ギリシャ軍観測ヘリ。EDAで導入し、実用機36機、練習機（一部の装備を外してある）24機、部品取り10機が2018-19年に引き渡された。参考：月刊航空ファン9,’19

　＜ＯＨ−５８Ｄ（クロアチア軍）＞：クロアチア軍観測ヘリ。中古UH-60の輸入許可が得られなかったため、代わりに中古OH-58Dを16機導入することにした。ヘリ本体、スペア部品、初期訓練費用計２億1800万ドルは無償である。兵装、シミュレーター３基、追加スペア部品計2790万ドルはFMS購入で、アメリカ議会が2016年2月25日に承認した。2016年7月30日に最初の５機が引き渡されている。参考：月刊JWings11,’16、6,’16

　＜ＯＨ−５８Ｄ（チュニジア軍）＞：チュニジア空軍（陸軍？）観測ヘリ。2016年にFMSでの24機導入がアメリカ政府から承認され、2018年から18機を配備した。AN/AAR-57、NVG、GPS/INS航法装置、M134ガトリング砲１基、12.7mm機銃M3P１丁、70mmロケット弾ランチャー２基を標準装備する。他にM279A1ランチャー６基、AGM-114ミサイル10発、APKWS誘導ロケット弾82発を購入している。参考：月刊JWings8,’16、1,’23

　＜モデル４０６ＣＳ＞：サウジアラビア陸海軍汎用ヘリ、別名Combat Scout。アームドOH-58DにGIAT社製20M621機関砲ポッドを搭載、MMSを外してキャビン上に目標捜索装置を装備し、搭載兵員数を増やしている。15機を発注した。参考：世界軍用機年鑑1990-91、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＯＨ−７８＞：シャハド・シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＯＨＣ＞：オーバー・ヘッド・カムを参照。

＜ＯＩ−１２５＞：KRTZ-125-2M（妨害装置）を参照。

＜ＯＩＣ−４Ｄ＞：自衛隊の交話機。長野日本無線製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＯＩＣ−３５−２＞：海上自衛隊の交話装置。JRC特機製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＯＩＣ−３５Ｂ＞：自衛隊の交話装置。ジェイアールシー特機製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＯＩＣ−３５Ｂ−２＞：自衛隊の交話装置。ジェイアールシー特機製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＯＩＣ−３７−１＞：自衛隊の交話機。ジェイアールシー特機製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＯＩＣＷ＞：アメリカ軍の計画個人用兵器で、Objective Individual Combat Weapon（対物個人戦闘兵器）の略。JSSAPが1994年6月から開発し、M16、M4、M203を代替する予定だった。1996年3月からは技術デモンストレーションに入り、アライアント・テクノシステムズ社（ベルギーのFN社と協力）のものが候補に選ばれ、2002年にXM29の名称が付けられている。H&K製G36小銃の改良型であるXM8運動エネルギー・コンポーネント（セミ・三点バースト・フルオート切り替え、発射速度毎分700発）に、上から覆い被さるような形で取り外し可能なスマート・グレネード（てき弾発射機）を載せる形になっており、5.56mm×45弾（30発マガジン）と20mm空中炸裂弾（６発マガジン）を発射でき、各種センサーにより優れた攻撃力を発揮する。てき弾発射機はH&K社の考案したコンセプトを応用しており、弾性緩和システム（ゴムバンド？）により反動を減少させた。作動は反動利用のセミオートマチックで、砲身はライフリング付きのチタン製。使用弾は全長91mm、口径20mm、重量80g。直進弾道をとり、射程は1000m以上に達する。IC信管に瞬発、空中爆発（バースト）、遅発（PDD）、ウインドウ（目標を飛び越えて炸裂）の４モードが設定され、FCSと連動して自動調定される。トリガーは１つで、セレクターにより小銃とてき弾発射機の発射を切り替える。搭載FCSはコントラバス・ブラッシャー・システムズ社製フルソリュージョンFCSで、昼夜間センサー、レーザー測距器、多機能マイクロプロセッサから構成される。BB2847リチウムバッテリーを組み込んだ場合のFCS重量は2.7kg。昼間は視野11度・３倍のスコープ（バッテリーなどは使用しない）や、内蔵CCDカメラ（倍率２倍、多数移動目標をトラッキング・アイコンで追跡可能）を使用する。夜間は赤外線暗視装置を使う。これらのビデオ信号はヘルメット・マウント・ディスプレイにも表示できる。測距器の使用レーザーはエルビウム・レーザーで、誤差±1m、手ぶれ補正機能付き。巨大で重い（プロトタイプ戦闘重量8.17kg）、壊れやすい、値段が高い、20mm弾の威力が低いという欠点の克服に時間がかかり、1999年2月には20mm弾が砲身内で暴発したため、計画はキャンセルされ、てき弾発射機がXM25として単体化された。参考：月刊軍事研究4,’14、4,’01、2,’01、6,’07、2,’11、ストライク・アンド・タクティカルマガジン5,’12

＜ＯＩＦ＞：イラクの自由作戦（Operation Iraqi Freedom）の略。

＜ＯＩＴ（救急車型）＞：インド軍救急車。フォード社製４×４輪30cwtトラックを改造したもので、オーストラリアで製作された。参考：月刊コンバットマガジン7,’06

＜ＯＩＴ−３Ｂ−１＞：自衛隊の艦内指令機。長野日本無線製。参考：月刊軍事研究6,’08

＜ＯＩＴ−５Ｅ＞：自衛隊の指令機。長野日本無線製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＯＩＴ−６Ｄ＞：自衛隊の指令機。長野日本無線製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＯＩＴ−１９＞：自衛隊の指令機。長野日本無線製。参考：月刊軍事研究3,’17

＜ＯＩＴ−１９Ｃ＞：自衛隊の指令機。長野日本無線製。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ＯＩＴＹ−１９Ｃ＞：自衛隊の指令機。長野日本無線製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＯＪＮ−３Ｃ＞：自衛隊の着艦誘導支援装置。三菱重工製。参考：月刊軍事研究9,’16

＜ＯＪＮ−１１シリーズ＞：海上自衛隊の航空機運用支援装置。参考：月刊世界の艦船5,’17

＜ＯＪＮ−１１＞：ひゅうが型に搭載された。三菱重工製。参考：月刊世界の艦船5,’17、月刊軍事研究3,’07

＜ＯＪＮ−１１−２＞：OJN-11のソフトウェア改良型で、マン・マシン・インターフェース機能も向上させた。いずも型に搭載されている。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船5,’17、月刊軍事研究2,’14

＜ＯＪＰ−４Ｇ＞：自衛隊の送信変換器。東洋無線システムまたはネットコムセック製。参考：月刊軍事研究7,’08、4,’12

＜ＯＪＰ−４Ｇ−２＞：自衛隊の送信変換器。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＯＫ−３００＞：ソ連海軍の原潜用原子炉、別名VM-4AM。U(ALSi)3核燃料（U235含有量17-21%）製の核燃料棒224本（U235重量70kg）を使用し、出力17.6MW。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

＜ＯＫ−３５０＞：ソ連海軍の原潜用原子炉、別名VM-4AM-1。U(ALSi)3核燃料（U235含有量17-21%）製の核燃料棒280本（U235重量80kg）を使用し、出力22MW。参考：ソ連／ロシア原潜建造史

＜ＯＫ−６５０／ＯＫ−７００Ａ＞：ソ連海軍の原潜用原子炉、別名VM-11SKGK（VM-5？）。UAL3核燃料（U235含有量36-45%）製の核燃料棒199本（U235重量160kg）を使用し、出力46MW（190MW？）。949型／949A型巡航ミサイル原潜、タイフーン級戦略原潜、945型／945A型攻撃原潜、971型攻撃原潜、685型攻撃原潜に搭載された。参考：ソ連／ロシア原潜建造史、月刊世界の艦船10,’23

＜ＯＫＢ＞：Opytnoye Konstruktorskoye Buro（試作設計局）の略。参考：月刊軍事研究5,’15

＜ＯＫＢ−１＞：スホーイ設計局を参照。

＜ＯＫＢ−４９＞：ベリエフ設計局を参照。

＜ＯＫＢ−５１＞：ポリカルポフ設計局またはスホーイ設計局を参照。

＜ＯＫＢ−１５３＞：アントノフ設計局を参照。

＜ＯＫＢ−１５５＞：MiG設計局を参照。

＜ＯＫＢ−３０１＞：ラボーチキン設計局を参照。

＜ＯＫＨ＞：Oberkommando der Wehrmacht（陸軍総司令部）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＯＫＱ−４Ｂ＞：自衛隊の指示装置。ジェイ・アール・シー特機製。参考：月刊軍事研究8,’11

＜ＯＫＱ−４Ｃ＞：自衛隊の指示装置。ジェイ・アール・シー特機製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＯＫＷ＞：Oberkommando der Wehrmacht（国防軍総帥部）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＯＬ−８Ａ＞：アメリカ海軍複葉単発水陸両用機。参考：月刊世界の艦船9,’16

＜ＯＬ−２０＞：ビエンホア空軍基地の秘匿名。ラッキー・ドラゴン作戦でU-2が展開した時にこう呼ばれた。参考：月刊軍事研究5,’02

＜ＯＬＡ−４＞：海上自衛隊NOLR-6電波探知装置の指示機。全高1.40m、全幅1.38m、奥行き0.775m、重量245kg。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＯＬ−ＣＨ＞：キャメル・ハンプ（ラクダのこぶ）前進基地の略。湾岸戦争時にU-2が配備された、サウジアラビア空軍キング・ファハド基地のコード名である。参考：月刊軍事研究5,’05

＜Ｏｌｄ　ｃａｒ　ｃｅｎｔｅｒ　Ｋｕｄａｎ＞：福島県双葉郡楢葉町の楢葉南工業団地にある私設博物館で、オールドカーの他、F-86F、F-104J/DJ、L-19E1、H-13KH、OH-6J、HU-1Bといった自衛隊機も展示されている。開館日は第２・第４土曜日と日曜祝日で、開館時間は1000-1630まで。2011年3月11日の東日本大震災による福島第一原発事故で、警戒区域に入ってしまった。参考：月刊丸2,’08付録、歴史群像8,’11

＜ＯＬ−ＯＨ＞：U-2活動基地が設営されている、キプロス島のイギリス空軍アクロチリ飛行場のこと。1974年12月にCIAのU-2部隊であるＧ分遣隊が去った後、アメリカ空軍第100戦略偵察航空団に引き継がれてこう呼称されるようになった。参考：月刊軍事研究5,’02

＜ＯＬＱ−１＞：魚雷防御装置を参照。

＜ＯＬＲ−３＞：海上自衛隊のESM装置。AN/BLR-1のデッドコピーだが、アメリカからの技術提供は無きに等しく、ほぼゼロからの開発で、性能的には問題外だったらしい。はるかぜ型に搭載された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船4,’13、3,’10

＜ＯＬＲ−４＞：海上自衛隊のESM装置。はるかぜ型に後日搭載された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＯＬＲ−７＞：海上自衛隊のNOLR-6電波探知装置用受信部。全高1.76m、全幅0.70m、奥行き0.582m、重量153kg。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＯＬＲ−９＞：海上自衛隊の対艦ミサイル警報装置。瞬間周波数測定方式ESMで、同一レベルにアンテナドーム４基が配置されており、右舷側アンテナが右180度、左舷側アンテナが左180度を担当する。たちかぜ型以降のNOLRシリーズ搭載艦やOLT-3搭載艦が装備する。NOLQシリーズ搭載艦には機能が被るので装備されない。参考：丸スペシャルNo.78、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船3,’10

＜ＯＬＲ−１５＞：自衛隊の水上艦艇用情報収集器材。東芝製。参考：月刊軍事研究9,’17

＜ＯＬＳ−２７＞：OEPrNK27（IRST）を参照。

＜ＯＬＳ−２７Ｍ＞：OEPrNK27M（IRST）を参照。

＜ＯＬＳ−３５＞：OEPrNK35（IRST）を参照。

＜ＯＬＳ−ＵＥＭ＞：ロシア空軍MiG-35S/UB用IRST。戦闘機クラスなら後方90km・前方35kmで探知可能。同時追尾目標数２。参考：月刊JWings4,’17

＜ＯＬＴ−２＞：海上自衛隊試作ECM。国産型のテスト用で、DD-166もちづきに搭載された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＯＬＴ−３シリーズ＞：海上自衛隊国産ECM。参考：月刊世界の艦船1,’95

＜ＯＬＴ−３＞：能力的にはアメリカ海軍AN/SLQ-6と同じくらいで、AN/SLQ-32には見劣りする。はつゆき型護衛艦３番艦以降、あさぎり型、あぶくま型などに搭載された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、1,’95、3,’22

＜ＯＬＴ−３Ｃ＞：改良型。参考：月刊世界の艦船1,’95

＜ＯＬ−ＵＴ＞：ウタパオ基地の秘匿名。ラッキー・ドラゴン作戦でU-2偵察機が展開した時にこう呼ばれた。参考：月刊軍事研究5,’02

＜ＯＭ−１００シリーズ＞：海上自衛隊のUS-2用捜索レーダー。参考：月刊軍事研究4,’16

＜ＯＭ−１００＞：タレスジャパンが受注している。参考：月刊軍事研究4,’16

＜ＯＭ−１００Ｂ＞：丸紅が受注している。参考：月刊軍事研究9,’10

＜ＯＭ−１００Ｄ＞：タレスジャパンが受注している。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＯＭ−１００Ｄ整備用器材＞：自衛隊の機器。タレスジャパンが受注している。参考：月刊軍事研究5,’17

＜ＯＭＧ＞：機動作戦群を参照。

＜ＯＭＧ構想＞：東側諸国の戦略で、Operational Maneuver Groupの略。第１梯団後方の軽快な機動作戦群OMGにより超越攻撃を行い、防御地帯の中核を一気に撃破する多軸分散突破構想で、1980年代の基本戦略だった。参考：月刊戦車マガジン6,’89

＜ＯＭＩ６８＞：ギリシャ軍68mm空対地ロケット弾。弾種は榴弾、成形炸薬弾、目標指示・訓練弾。全長820mm、直径68mm、重量4kg。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＯＭＯＮ＞：ロシア内務省警察部隊Otryad Militsii Osobogo Naznacheniya。素行はあまり良くないらしい。参考：月刊軍事研究7,’10

＜ＯＭＳ１１０＞：ドイツのカール・ツァイス・オプトロニクス社（後にエアバス・ディフェンス・アンド・スペース社）製非貫通型電子光学マスト。1990年代前半から開発した。可視光テレビ、赤外線撮像装置、ESMを統合しており、全周の撮影に掛かる時間は３秒以内。南アフリカ海軍209/1400M型、韓国海軍チャン・ボゴ級シリーズ、インド海軍209/1500型、ポルトガル海軍トリデンテ級、ドイツ海軍212A型、イタリア海軍212A型、ギリシャ海軍214型に搭載された。参考：月刊世界の艦船2,’17、12,’21

＜ＯＭＳ２００＞：カシディアン・オプトロニクス社／ヘンゾルド社の非貫通型潜望鏡（Optronic Mast）。2013年に発表された。高分解能可視光撮像装置、近赤外線撮像装置、レーザー測距器（測定距離400-10000m以上）、ESMアンテナ、GPS、VHF/UHF通信アンテナが組み込まれており、中赤外線撮像装置を追加可能。得られたデータは光ファイバーで潜水艦内に送られる。参考：月刊軍事研究3,’14、月刊世界の艦船2,’17、6,’23

＜ＯＭＴＡＳ＞：トルコのロケットサン社が開発した対戦車ミサイル。誘導はパッシブ赤外線で、手動誘導、発射前ロックオン、発射後ロックオン、撃ちっ放しの４モードを持つ。射程4km。参考：月刊軍事研究11,’16

＜ＯＭＴ−ＭＷ＞：BAEシステムズ・ランドシステムズ・ダイナミクス社の１名用手動銃塔で、Overhead Manual Turret Multi Weaponの略。全周にビジョンブロックがあり、銃手は中に籠もったままで射撃できる。7.62mm機銃、12.7mm機銃、40mm自動てき弾銃などの装備が可能で、ビデオカメラ、熱線暗視装置、レーザー測距器を搭載しており、実用交戦距離は2000mに達する。参考：月刊軍事研究11,’09

＜ＯＭＵＴ−ＫＭ＞：ウクライナのウクロボロンプロムが開発したSu-27/-30戦闘機用電子戦ポッド。デジタル無線周波数メモリーを備えており、照射された敵レーダー波と同じ周波数の強力な電波を発信してディセプション／リピーター・ジャミングを行う。使用周波数5-12GHz・６チャンネル（オプションで2-5GHzと5-18GHzを追加できる）、送信出力50W、送信範囲上下左右60度ずつ。IDEX2019で展示された。参考：月刊JWings6,’19

＜ＯＮＤ＞：新たなる夜明け作戦（Operation New Dawn）の略。

＜ＯＮＩ４１−４２＞：アメリカ海軍情報部が1942年11月に発行した、日本海軍艦艇の諸元予想・艦型識別マニュアル。全330ページで、日本海軍艦艇ほぼ全てを網羅しており、タイや満州国の艦艇も掲載されていた。写真、平面図、防御配置、要目に加え、駆逐艦以上の艦艇は600分の１の水上模型による各角度のイラストまで付いている。それまでのマニュアルと違ってバインダー形式であり、新情報が入るとそのページだけ交換できるようになった。大和型はBB11-14大和、武蔵、土佐？、尾張？、と艦名だけが書かれている。長門型は全長213m、全幅29m、基準排水量32720トンで、改装前の日本側公表要目がそのまま載っていた。兵装の数は合っているが、主砲は最大射程32400m、最大仰角35度、副砲は最大射程17100m、最大仰角25度となっていて、低めに見積もられている。装甲厚は舷側330mm、司令塔356mm、防楯356mm、甲板89-178mmで、これも特に防楯で低い値だった。主機はタービン４基、缶は艦本式21基、出力80000馬力、速力26ノット、重油搭載量5000トン、航続距離12000海里（12ノット）としていて、ほぼ新造時の値に等しい。巡洋艦は概ね正確だが、一部の軽巡を重巡と間違い、魚雷発射管の数も少なく見積もっている。魚雷は巡洋艦・駆逐艦共に直径21インチ（533mm）と一回り小さく記載され、1943年4月の朝潮型駆逐艦改訂情報で「恐らく24インチ（609.6mm）」とした。潜水艦は目撃の機会が少なかったようで、あまり詳しくは記載されていない。陸軍の水陸両用戦艦艇神州丸も掲載されているが、海軍揚陸艦に分類されていた。1943年3月の追加情報で秋月型駆逐艦、6月の追加情報で伊9-41型潜水艦（に含まれる伊30潜水艦の写真）、占守型敷設艦（実際には海防艦）、択捉型敷設艦（実際には海防艦）が掲載された。参考：月刊丸12,’90、6,’14

　＜ＯＮＩ４１−４２Ｉ＞：1944年末発行の改訂版。大和型は全長265m、幅22m、排水量45000トン、兵装は16インチ（406mm）砲９門、6.1インチ（155mm）砲12門、５インチ（127mm）両用砲12門、速力28ノットと記載されていた。長門型は排水量が34000トンに増え、速力が23ノットになっている。参考：月刊丸12,’90

＜ＯＮＱ−２Ｂ＞：自衛隊のデータレコーダ。山武商会またはアズビル商事またはアズビルトレーディングが受注している。参考：月刊軍事研究11,’10、9,’14、9,’16

＜ＯＮＲ＞：Office of Naval Researchの略。

＜ＯＮＵＢ＞：国連平和維持活動で、国連ブルンジ活動の略。2004年5月21日に採択された安保理決議1545号に基づき、2004年6月から2006年12月まで、停戦監視、武装・動員解除、難民救済、治安維持などを行った。参考：ベーシック条約集2018

＜ＯＮＵＣ＞：コンゴ（旧ザイール）における国連平和維持活動の略。1960年7月14日採択の安保理決議143号及び1961年2月21日採択の安保理決議161号に基づき、1960年7月から1964年6月まで活動した。任務はコンゴ（旧ザイール）の独立維持、領土保全、治安回復、ベルギー軍撤退確認で、カタンガ憲兵隊との間で激しい戦闘となり、スウェーデン軍がJ29戦闘機を派遣している。30カ国1576名が参加し、死者234名を出した。参考：コンバット・バイブル２、ベーシック条約集2018

＜ＯＮＵＣＡ＞：国連平和維持活動で、国連中米監視団の略。1989年11月7日に採択された安保理決議644号に基づき、1998年11月から1992年1月までコスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグアで行われ、域内非合法軍への援助停止などを監視した。11カ国1098名が参加している。参考：コンバット・バイブル２、ベーシック条約集2018

＜ＯＮＵＭＯＺ＞：国連平和維持活動で、国連モザンビーク活動の略。1992年12月16日に採択された安保理決議797号に基づき、1992年12月から1994年12月にモザンビークで停戦・武装解除・選挙監視や人道支援活動を行った。参考：ベーシック条約集2018

＜ＯＮＵＳＡＬ＞：国連平和維持活動で、国連エルサルバドル監視団の略。1991年5月20日に採択された安保理決議693号に基づき、1991年7月から1995年4月にエルサルバドルの人権状況監視、停戦・兵力引き離し監視、治安維持にあたった。参考：ベーシック条約集2018、コンバット・バイブル２

＜ＯＯＤ＞：当直士官（アメリカ海軍）を参照。

＜ＯＯＲ−２０Ｄ＞：自衛隊の受信器。日本無線製。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＯＰ＞：定点観測所を参照。

＜ＯＰ−２Ｅ＞：P-2対潜哨戒機ファミリーを参照。

＜ＯＰ３Ａ＞：DCNの個艦防御システム。フランス海軍向けに開発した。目標捜索監視用EOセンサーとしてSAGEM社製VAMPIR MB赤外線捜索追尾装置を、目標追尾用EOセンサーとしてSAGEM社製VIGY105を装備する。参考：月刊軍事研究1,’00

＜ＯＰ−３Ｃ（海上自衛隊）＞：P-3対潜哨戒機・海外ファミリーを参照。

＜ＯＰ４Ｍ−４８Ａ＞：2A45M（対戦車砲）を参照。

＜ＯＰ−２０−Ｇ＞：アメリカ海軍の暗号解読組織で、通信部通信保全課の略。1924年に設立された。太平洋戦争直前にはワシントン海軍省のネガト支局、真珠湾のハイポ支局、フィリピン・カビテ軍港のキャスト支局で日本海軍の無線傍受及び暗号解読にあたり、太平洋艦隊に情報を上げた。ネガト支局は高級司令部用暗号の解読を行っていたが、1941年5月からハイポ支局に戦略常務用暗号書Ｄ（米軍コードJN-25）の解読を命じ、1942年春には20%程度の解読を可能とし、MO作戦やMI作戦の内容を掴むことに成功した。キャスト支局は太平洋戦争開戦でコレヒドール島に押し込められたが、1942年2月5日から4月8日にかけて潜水艦で脱出に成功、メルボルンに再集結して活動を再開した。通信部の隷下だったため、情報部には得た情報が集まらず、情報部と通信部の間で縄張り争いが発生、海軍中央と支局の間にも重要情報を巡って争いが起こり、巻き込まれたトップが左遷されることもあったが、太平洋戦争を通じて重要な情報を太平洋艦隊に提供し続けた。参考：ラバウル航空戦、太平洋戦争情報戦

＜ＯＰ−３５＞：アメリカ軍がベトナム戦争で実施したホーチミンルート急襲作戦。南ベトナム米援助軍特殊活動部隊MACVSOGが1966年に開始した。リーピング・レナ作戦の反省を基に、士気と練度の高い要員を選抜してAN/PRC-77無線機とKY-58暗号通信機を持たせ、ホーチミンルート周辺に送り込んで拠点を捜索、発見次第攻撃機を要請して破壊させた。他にも物資集積所などを自ら破壊したり、捕虜の奪還や地雷・センサー埋設を行ったりするようになり、高い戦果を挙げた。元ベトナム人民軍指揮官もその効果を認めている。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ＯＰ５０２７＞：作戦計画5027を参照。

＜ＯＰＡ＞：Optionally Piloted Aircraft（有人／無人選択式航空機）の略。参考：月刊JWings8,’11

＜ＯＰＡ−３シリーズ＞：海上自衛隊のレーダー指示器。参考：月刊世界の艦船4,’09

＜ＯＰＡ−３Ｆ＞：表示画面が大きいので、複数の要員が同時に監視することができる。レーダー画像の録画機能付き。参考：月刊世界の艦船4,’09

＜ＯＰＡ−３Ｇ＞：日本無線製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＯＰＡ−３Ｈ＞：日本無線製。参考：月刊軍事研究8,’09

＜ＯＰＡ−６シリーズ＞：海上自衛隊のレーダー指示器。参考：月刊世界の艦船4,’09

＜ＯＰＡ−６Ｅ＞：PPI方式レーダー表示装置で、あたご型の艦橋とCICに搭載されている。レーダーの画像をカラーモニターに表示し、目標を手動または自動で捕捉追尾して方位、距離、針路、速力、最接近距離などを算出できる。ただし、最接近距離は過去の運動から予測するもので、急な変針や変速には対応できないため、衝突の可能性がある場合にはレーダーにより目標の運動を確認する。参考：月刊世界の艦船4,’09

＜ＯＰＡ−６Ｇ＞：トキメック製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＯＰＡ−６Ｇ−１＞：トキメックまたは東京計器製。参考：月刊軍事研究12,’06、11,’09

＜ＯＰＡ−６Ｇ−４＞：東京計器または三波工業製。参考：月刊軍事研究11,’09、9,’13

＜ＯＰＡ−６Ｈ＞：東京計器製。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ＯＰＣＷ＞：化学兵器禁止条約CWCの条約執行機関で、Organization for the Prohibition of Chemical Weapons（化学兵器禁止機関）の略。オランダのハーグにある。全締約国（2016年11月現在192カ国）が出席する締約国会議が年１回、地域グループ代表国（2016年11月現在41カ国）からなる執行理事会が年３回実施される。化学物質を取り扱う民間工場や事業所などへの抜き打ち査察を行っており、陸上自衛隊化学学校も1999年から査察を受けていて、2017年までの通算11回の査察で全て秀逸（Excellent）の評価である。日本政府代表部は在オランダ日本大使館にあり、オランダ勤務防衛駐在官が日本政府代表部の一員となっている。1997年4月発効の化学兵器禁止条約に基づき5月に設立され、6月から秋山一郎陸将補が初代査察局長を務め、査察員として笠畑１等陸尉を派遣した。2013年、ノーベル平和賞を受賞。8月から2016年8月、清野１等陸尉を査察官（防衛省から査察官として４人目）として派遣した。2017年12月19日、発足20周年記念行事を青山学院大学で実施。主席法務官らが化学学校を訪問した。2022年9月12日、南２等陸佐を派遣（防衛省からOPCW職員として８人目、査察官として５人目）した。技術事務局査察局査察官として３年間勤務する予定。参考：MAMOR vol.121、vol.134、朝雲

＜ＯｐＦｉｒｅｓ＞：アメリカ陸軍とDARPAの陸上発射式極超音速兵器用投射手段開発計画で、Operational Firesの略。エアロジェット・ロケットダイン社、エクスカドラム社、シエラネバダ社と2018年に契約し、フェーズ１として2019年中にブースターによる推進技術を開発・実証し、2020年に地上燃焼試験を行い、2022年に兵装を搭載しての試射を行う。参考：月刊航空ファン2,’19

＜ＯＰＨ−１＞：自衛隊のレーダーデータ記録装置。日本無線製。参考：月刊軍事研究7,’10

＜ＯＰＩＲ＞：アメリカ空軍の計画早期警戒衛星で、Overhead Persistent Infraredの略。ロッキード・マーチンがSBIRS-GEOの後継となる静止衛星３基を2023年から、ノースロップ・グラマンがSBIRS-HEOの後継となる極軌道衛星２基を2027年から打ち上げる予定。参考：月刊航空ファン11,’18

＜ＯＰＪ−４Ｇ＞：自衛隊の送信変更器。東洋無線システム製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ＯＰＬ＞：日本海軍用語で、光像式照準器のこと。昭和5年にルバロア光学精機社Société Optique et Précision de Levallois（OPL社）の光像式照準器をテストしたのがきっかけでOPLと呼ばれるようになり、不採用となった後も名称だけ残った。参考：月刊航空ファン3,’20

＜ＯＰＬＯＴ＞：T-84-120（戦車）を参照。

＜ＯＰＮ−５＞：海上自衛隊のLORAN受信機。受信指示部の75mm陰極線管以外はICとトランジスタを使用し、小型化・高信頼度化を図っている。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＯＰＮ−６シリーズ＞：海上自衛隊の艦載TACAN装置。参考：月刊世界の艦船6,’14

　＜ＯＰＮ−６Ｂ＞：半球状大型アンテナドームを持つ。たかつき型やはるな型に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’14

　＜ＯＰＮ−６Ｃ＞：皿状小型アンテナを持つ。しらね型に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’14

＜ＯＰＮ−１５＞：自衛隊の衛星航法装置（GPS）。古野電気製。参考：月刊軍事研究12,’11

＜ＯＰＱ−１−Ｙ１＞：自衛隊の無線装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’08

＜ＯＰＳ−１シリーズ＞：海上自衛隊の艦載対空レーダー。AN/SPS-12がベースで、戦後初の国産レーダーだが、実際にはほぼコピーである。参考：艦船メカニズム図鑑、月刊世界の艦船11,'17増刊

　＜ＯＰＳ−１＞：アンテナ背面には風圧バランス用ベーンが付いており、AN/SPS-6の方に似ている。使用周波数Ｄバンド。水平ビーム幅５度前後、最大探知距離150-200海里。むらさめ型とあやなみ型後期艦に搭載された。参考：艦船メカニズム図鑑、丸スペシャルNo.78

　＜ＯＰＳ−１Ｂ＞：送信機電力500kW、探知距離100-200km。あきづき型に搭載された。参考：艦船メカニズム図鑑、自衛隊装備カタログ1981

＜ＯＰＳ−２＞：海上自衛隊の対空レーダー。いすず型に搭載するためOPS-1のアンテナを小型化したもので、あけぼの型、いかづち型にも搭載された。参考：艦船メカニズム図鑑、月刊世界の艦船3,’10、4,’13

＜ＯＰＳ−３＞：海上自衛隊の対水上レーダー。AN/SPS-5のデッドコピーで、あけぼの型、いかづち型、むらさめ型に搭載された。参考：艦船メカニズム図鑑、月刊世界の艦船11,'17増刊、3,’10

＜ＯＰＳ−４シリーズ＞：海上自衛隊の航海レーダー。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＯＰＳ−４＞：中型掃海艇などに搭載された。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＯＰＳ−４Ｃ＞：OPS-4とはアンテナ形状がかなり異なる。魚雷艇や高速６号型などに搭載された。参考：丸スペシャルNo.78、自衛隊装備カタログ1981

＜ＯＰＳ−４Ｄ＞：対水上見張りレーダーで、ある程度対空用にも使えるようになっている。かさど型掃海艇に搭載された。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＯＰＳ−５＞：海上自衛隊の対水上レーダー。OPS-3の改良型で、あやなみ型とあきづき型に搭載された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、月刊丸1,’10別冊

＜ＯＰＳ−６＞：海上自衛隊の対水上レーダー。OPS-3の改良型である。参考：月刊丸1,’10別冊

＜ＯＰＳ−９シリーズ＞：海上自衛隊の対水上レーダー。OPS-4C/-4Dの後継として開発され、輸送艦、掃海艇、支援船などに搭載された。参考：月刊世界の艦船1,’95、自衛隊装備年鑑1996

　＜ＯＰＳ−９＞：アンテナは棒状（ピルボックス・アンテナ）で、方位精度を向上のためアンテナ幅が大きい。導波管は無く、アンテナ直下に送受信器を持つ。使用周波数I/Jバンド。距離分解能が高く、艦位に精密さが要求される中型掃海艇を中心に搭載された。参考：丸スペシャルNo.78、月刊世界の艦船1,’95

　＜ＯＰＳ−９Ｂ＞：改良型で、アンテナが細身になった。参考：月刊世界の艦船1,’95、丸スペシャルNo.78

　＜ＯＰＳ−９Ｃ＞：

＜ＯＰＳ−１０＞：海上自衛隊の航海レーダー。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＯＰＳ−１１シリーズ＞：海上自衛隊のＡバンド（UHF）二次元対空レーダー。AN/SPS-40と同等の遠距離探知を可能とするため、AN/SPS-40を参考導入する予定だったが、早期の購入が実現しなかったため、独自のパルス圧縮技術を採用してアンテナも全く違う外見になった。参考：艦船メカニズム図鑑、海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船10,’13、3,’10

　＜ＯＰＳ−１１＞：八木アンテナとパラボリック・シリンダー・アンテナを組み合わせたレーダーで、格子状の枠に６列４段とその両側に１列２段ずつ計28本の八木アンテナを配置し、IFFアンテナを上部に併設した。使用周波数Ａバンド（300kHz。Ｄバンドより損失が少ない）、最大探知距離200海里（大型爆撃機クラス）。やまぐも型とたかつき型に搭載された。参考：丸スペシャルNo.78、月刊世界の艦船10,’13、1,’95、月刊丸3,’90

　＜ＯＰＳ−１１Ｂ＞：使用周波数Ｐバンド。みねぐも型に搭載された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＯＰＳ−１１Ｃ＞：対空レーダー用アンテナ上部にIFFアンテナがあり、更にその上にLSアンテナが立っている。たちかぜ型、はたかぜ型、はるな型に搭載された。参考：艦船メカニズム図鑑、月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＯＰＳ−１２＞：海上自衛隊の対空捜索用三次元レーダー。陸上移動用のものを艦載化しており、原理（フレスキャン方式）や性能はAN/SPS-52とほぼ同じ。矩形平面アンテナの下部にIFFアンテナが付く。使用周波数Ｓバンド。しらね型護衛艦に搭載された。日本電気製の純国産だが、デッドコピーとしてヒューズ社に技術料を払わされたとか、はたかぜ型以降がAN/SPS-52に戻ったのはヒューズ社の圧力だったといった噂がある。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊世界の艦船1,’95、3,’10、海上自衛隊全艦艇史、自衛隊装備カタログ1981

＜ＯＰＳ−１３＞：海上自衛隊の魚雷艇用航海レーダー。OPS-9に形状が似ている。参考：自衛隊装備カタログ1981、丸スペシャルNo.78

＜ＯＰＳ−１４シリーズ＞：海上自衛隊の中小艦艇用国産二次元対空捜索レーダー。参考：艦船メカニズム図鑑、月刊丸3,’90、月刊世界の艦船3,’10

＜ＯＰＳ−１４＞：メッシュ式長方形パラボラ・アンテナ（コセカント２乗シータアンテナ）を持ち、周波数アジリティ方式による優れたECCM能力を有する。使用周波数Ｄバンド（1.25-1.35GHz）、ピーク出力400kW（200kW？）、水平ビーム幅５度、垂直ビーム幅30度cosec2θ、探知距離200km。三菱電機製。ちくご型、MST-462はやせ、MMC-951そうやが搭載した。海上保安庁巡視船しきしまも積んでいる。参考：艦船メカニズム図鑑、月刊世界の艦船1,’95、1,’79増刊、1,'15増刊、3,’10、9,'21、自衛隊装備年鑑1996、海上自衛隊全艦艇史、自衛隊装備カタログ1981

＜ＯＰＳ−１４Ｂ＞：ECCM強化型。クラッター除去のためMTI機能を追加しており、陸地や島などの固定目標を除去することができる。ピーク出力400kW。はつゆき型、あさぎり型前期艦、あぶくま型に搭載された。参考：艦船メカニズム図鑑、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＯＰＳ−１４Ｃ＞：送信機をマグネトロンからオール・トランジスタに換装し、MTIをデジタル方式に変更、パルス圧縮などによりECCMを更に強化した。あさぎり型４番艦あまぎりまでとあぶくま型に搭載された。参考：月刊世界の艦船9,'21、1,’15

＜ＯＰＳ−１６シリーズ＞：海上自衛隊の護衛艦用対水上レーダー。AN/SPS-10やOPS-5の発展型である。いすず型とあまつかぜ型に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,’95、11,'17増刊、艦船メカニズム図鑑、自衛隊装備年鑑1996、丸スペシャルNo.78

　＜ＯＰＳ−１６＞：格子型長方形パラボラ・アンテナ（格子状パラボリック・トーラス型アンテナ）を持つ。使用周波数G/Hバンド。参考：丸スペシャルNo.78

　＜ＯＰＳ−１６Ｂ＞：改良型。参考：丸スペシャルNo.78

　＜ＯＰＳ−１６Ｃ＞：電子戦能力向上型。参考：丸スペシャルNo.78

　＜ＯＰＳ−１６Ｄ＞：

＜ＯＰＳ−１７＞：海上自衛隊の護衛艦用対水上レーダー。スタンダード艦対空ミサイルを対艦モードで魚雷艇などの小型艦艇に誘導できるよう、OPS-16の精度を増したものである。アンテナは楕円形で、IFFアンテナも組み込んだ。使用周波数G/Hバンド。やまぐも型、みねぐも型、たかつき型、ちくご型、はるな型などに搭載された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊世界の艦船1,’95、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、自衛隊装備カタログ1981

＜ＯＰＳ−１８シリーズ＞：海上自衛隊の国産対水上レーダー。OPS-16の発展型である。参考：月刊世界の艦船1,’95、3,’10

＜ＯＰＳ−１８＞：原型で、衝突防止表示機能を持つ。使用周波数Ｃバンド。はつゆき型、LST-4152おじかに搭載された。参考：月刊世界の艦船1,’95

＜ＯＰＳ−１８−１＞：衝突防止表示機能を無くし、最小感度を向上させたもの。アンテナはパラボリック・トーラス型で、毎分15回転する。使用周波数5.45-5.825GHz（Ｇバンド）、ピーク出力150-200kW、水平ビーム幅２度（３度？）、垂直ビーム幅20度。たちかぜ型に搭載された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊世界の艦船1,’95、丸スペシャルNo.78

＜ＯＰＳ−１８−３＞：日本無線製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＯＰＳ−１９＞：海上自衛隊の航海レーダー。いしかり型とゆうばり型に搭載され、近距離目標探知能力を補っている。参考：艦船メカニズム図鑑

＜ＯＰＳ−２０シリーズ＞：海上自衛隊の航海レーダー。通常航海時に近距離海上小型目標を探知し、衝突を防止するのに使用する。あさぎり型などに搭載された。参考：月刊世界の艦船4,’98

＜ＯＰＳ−２０Ｂ＞：日本無線製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＯＰＳ−２０Ｃ＞：アンテナは主・副の２基が用意されている。あきづき型に搭載された。日本無線製。参考：月刊世界の艦船5,’19、月刊軍事研究3,’07

＜ＯＰＳ−２０Ｄ＞：日本無線製。参考：月刊軍事研究5,’11

＜ＯＰＳ−２０Ｅ＞：日本無線製。参考：月刊軍事研究6,’11

＜ＯＰＳ−２２＞：海上自衛隊の航海レーダー。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＯＰＳ−２４シリーズ＞：海上自衛隊のアンテナ１面回転型アクティブ・フェイズド・アレイ式三次元対空捜索レーダー。捜索レーダーとしては世界初のアクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーである。中小型艦用として開発されたためDD用としては性能不足気味のOPS-14に代わるレーダーとして計画され、ちょうど完成したJ/FPS-3警戒監視レーダーを艦載型に改修することにし、トップヘビーを抑えるため小型軽量化を図り、振動対策や船体動揺対策を施した。参考：月刊世界の艦船1,’15

＜ＯＰＳ−２４＞： アンテナは八角形で、25度上に傾けて設置されており、方位方向にアンテナを機械回転（毎分10または20回）させて全周を捜索する。高角方向は電子走査で、垂直方向の船体動揺に対する安定化も電子的に行える。使用周波数Ｓバンド（Ｄバンド？Ｌバンド？）、探知距離200km以上、同時探知目標数50-60。あさぎり型５番艦はまぎり以降４隻に搭載したが、元々が高々度目標遠距離探知・要撃管制用のため、サイドローブ抑制機構が不十分で中近距離目標高精度探知能力やシークラッター除去能力が低く、艦載用レーダーとしては失敗作で、就役後に大幅な改良を要することになった。参考：月刊世界の艦船1,’15、1,’95、1,'15増刊、9,'21、月刊軍事研究2,’02、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、自衛隊装備年鑑1996、海上自衛隊全艦艇史

＜ＯＰＳ−２４Ａ＞：

＜ＯＰＳ−２４Ｂ＞：OPS-24に根本的な改良を加えたタイプで、ほぼ新開発になったらしい。むらさめ型に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,’15、9,'21

＜ＯＰＳ−２４Ｂ−１＞：むらさめ型とたかなみ型に搭載された。参考：月刊世界の艦船9,'21

＜ＯＰＳ−２４Ｂ−２＞：たかなみ型に搭載された。参考：月刊世界の艦船9,'21

＜ＯＰＳ−２４Ｃ＞：たかなみ型に搭載された。参考：月刊世界の艦船9,'21

＜ＯＰＳ−２６Ｄ＞：自衛隊のレーダー。日本無線製。参考：月刊軍事研究7,’14

＜ＯＰＳ−２８シリーズ＞：海上自衛隊の国産対水上レーダー。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＯＰＳ−２８＞：船体動揺の修正機能が付いており、シー・スキマー型ミサイルや潜望鏡を水平線近くで探知・識別する能力がある。アンテナはパラボリック・シリンダー型スロッテッド・ウェーブガイド、使用周波数G/Hバンド（Ｃバンド？）。しらね型から搭載された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊世界の艦船1,’95、4,’98、6,’14、1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、丸スペシャルNo.78

　＜ＯＰＳ−２８−１＞：沿海作戦時の対空見張りもできるよう、ビームパターンを変更したタイプ。いしかり型に搭載された。参考：月刊世界の艦船10,’14

　＜ＯＰＳ−２８Ｂ＞：OPS-28の改良型で、IFFアンテナをアンテナ本体に組み込んだ。はたかぜ型に搭載された。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＯＰＳ−２８Ｃ＞：あさぎり型に搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’14

＜ＯＰＳ−２８Ｄ＞：あさぎり型に搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’14

＜ＯＰＳ−２８Ｆ＞：日本無線製。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＯＰＳ−２９シリーズ＞：海上自衛隊の航海レーダー。参考：丸スペシャルNo.78

　＜ＯＰＳ−２９＞：

＜ＯＰＳ−２９Ｊ＞：海上自衛隊のレーダー。光電製作所製。参考：月刊軍事研究7,’09

＜ＯＰＳ−２９Ｋ＞：自衛隊のレーダー。光電製作所または古野電気製。参考：月刊軍事研究11,’11、11,’12

＜ＯＰＳ−２９Ｌ＞：自衛隊のレーダー。光電製作所製。参考：月刊軍事研究6,’18

＜ＯＰＳ−３７＞：海上自衛隊の対水上レーダー。AN/SPS-5Bが民間用テレビ電波と干渉したため、周波数を変更したものである。参考：丸スペシャルNo.78

＜ＯＰＳ−３９シリーズ＞：海上自衛隊の掃海艇用対水上レーダー。使用周波数Ｘバンド。参考：月刊丸1,’10別冊

＜ＯＰＳ−３９Ｄ＞：海上自衛隊のレーダー。日本無線製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＯＰＳ−３９Ｆ＞：海上自衛隊のレーダー。日本無線製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＯＰＳ−３９Ｇ＞：自衛隊のレーダー。日本無線製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜ＯＰＳ−３９Ｈ＞：自衛隊のレーダー。日本無線製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＯＰＳ−４８＞：海上自衛隊の潜望鏡探知レーダー。P-1哨戒機用HPS-106対水上レーダーがベースで、フェイズド・アレイ・アンテナ４面からなる。航空機搭載用としてアンテナが薄型軽量になっているため、艦載化に際してもトップヘビー防止に貢献しており、消費電力も少ない。東芝製。あさひ型護衛艦２番艦DD-120しらぬいに竣工時から初搭載され、１番艦DD-119あさひにも後日装備された。参考：月刊世界の艦船9,’18、5,’19、月刊軍事研究12,’17

＜ＯＰＳ−５０シリーズ＞：海上自衛隊のいずも型護衛艦用アクティブ・フェイズド・アレイ式多機能レーダー。三菱電機製。参考：月刊軍事研究9,’14

＜ＯＰＳ−５０＞：FCS-3Aから射撃管制能力を省いたもので、対空目標捜索追尾と航空管制は行えるが、武器管制システムは持たず、Ｘバンド誘導アンテナが無い。送信出力と処理を捜索レーダーのみに集中できるため探知距離が長いが、対水上捜索能力に限界があったらしく、対水上・航海レーダーは別に装備している。アンテナ素子は窒化ガリウム半導体。使用周波数Ｃバンド（4-8GHz）、対空目標探知距離370km以上。DDH-183いずもに搭載された。参考：月刊軍事研究9,’14、8,’11、8,’12、12,’13、月刊世界の艦船11,’13、1,’11、5,’17

＜ＯＰＳ−５０Ａ＞：OPS-50の改良型で、ブロック化アンテナを採用してアンテナ背後からの整備を容易にした。アンテナ電源も４面／４系統化されており、抗堪性が高い。DDH-184かがに搭載された。参考：月刊世界の艦船5,’17

＜ＯＰＳ−５０等の機能性能向上器材＞：自衛隊の機器。三菱電機製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＯＰＴＥＶＦＯＲ＞：Operational Test and Evaluation Force（運用評価試験軍）の略。参考：月刊航空ファン2,’16

＜ＯＰＶ＞：Offshore Patrol Vessel（外洋哨戒艦）の略。参考：月刊世界の艦船6,’19

＜ＯＰＶ＞：Optionally Piloted Vehicleの略。有人でも無人でも運用できる航空機のこと。参考：月刊軍事研究8,’17

＜ＯＰＶ−５８Ｓ型＞：ワロ級（哨戒艇）を参照。

＜ＯＰＶ−７０型＞：ビル・アン・ザラン級（哨戒艇）を参照。

＜ＯＰＶ−８０型＞：20デ・フリオ級（哨戒艦）を参照。

＜ＯＰＶ−８７型＞：ゴーウインドOPV-87型（哨戒艦）を参照。

＜ＯＰＶ２３００型＞：ヤルムーク級（哨戒艦）を参照。

＜ＯＰＶ２６００型＞：パキスタン海軍哨戒艦。ヤルムーク級の拡大型で、ダーメン造船所に２隻を発注した。バウ・スラスター、レーダー、電子光学センサーを装備する。全長98m。主機はディーゼル（出力2350kW）４基、推進は可変ピッチプロペラ、最大速力24ノット。兵装は76mm単装砲１門、20mm機関砲２門。１番艦は2022年10月12日に起工式を行った。参考：月刊世界の艦船1,’23

＜ＯＰＶ　Ｍｋ２＞：キャッスル級（哨戒艦）を参照。

＜ＯＰＶ計画＞：DARPAとシコルスキーが開発しているALIASの一環として計画されている有人・無人両用航空機Optionally Piroted Vehicle。2019年5月29日にフライ・バイ・ワイヤを搭載したUH-60Aを有人で初飛行させており、2020年夏には無人飛行を試す予定である。2022年10月12・14・18日、アメリカ陸軍がアリゾナ州ユマ試験場で行った2022年集中計画技術実験で無人化UH-60ヘリによるデモ飛行を実施。輸血用血液227kgを搭載して高度60mを時速185kmで無人飛行し、64km先で人員に引き渡した後、無人で元の場所に戻った。また、補給物資1180kgをスリングして時速185kmで30分間無人飛行し、人員が貨物を下ろして負傷者マネキンを搭載、BATDOKモニタリング装置で容体を地上の医療チームに伝えつつ、元の場所まで無人飛行している。参考：月刊航空ファン9,’19、月刊JWings1,’23

＜ＯＰＸ−１Ｂ＞：自衛隊の船舶自動識別装置。古野電気製。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＯＰＸ−１Ｂ−１＞：自衛隊の船舶自動識別装置。古野電気または日本無線製。参考：月刊軍事研究5,’14、7,’15

＜ＯＰＸ−１１＞：海上自衛隊のIFF空中線装置。あさひ型護衛艦に搭載された。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船9,’18、月刊軍事研究8,’08

＜ＯＰＹ−１＞：海上自衛隊の個艦防空用多機能（対空目標／低空小型目標捜索探知追尾識別、主砲管制、ESSM管制）レーダーシステム。FCS-3Aの武器管制機能とOPS-50Aの送受信モジュール技術を組み合わせ、素子数をポイント・ディフェンスに必要な分に減らし、アンテナ制御系、電源装置、信号処理器などを最適化、整備性も向上させた。ＣバンドのAESAアンテナとＸバンドのイルミネーター・レーダー・アンテナを前部上構４面に装備して全周をカバーする。計算機やコンソールは戦闘指揮システムや電子戦システムと共通のOYX-1で、ソフトウェアにはオープン・アーキテクチャを採用している。レーダー覆域は個艦防空に必要な範囲（ひゅうが型FCS-3Aと同じくらい）で、ソフトウェアの脅威評価・武器割り当て・射撃管制プログラムも個艦防空用だが、ソフトウェア改修で長射程艦対空ミサイル後日装備にも対応できる。コスト削減のためESSMに対する間欠連続波照射能力を省いており、同時目標対処能力は限定的。管制する武器は62口径５インチ砲Mk45Mod4、ESSM、CIWSで、対潜兵装はOQQ-24を介して管制する。25DD／あさひ型に搭載された。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船9,’18、1,’16、1,’19、月刊軍事研究6,’16、9,’14

＜ＯＰＹ−２＞：海上自衛隊の多機能レーダーシステム。30FFM／もがみ型用として2015-18年度に「新型護衛艦用レーダー・システムの研究」という名称で開発した。OPY-1がベースのアクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーで、捜索追尾用レーダー周波数をＸバンドに変更し、対空レーダーや対水上レーダーとしての機能に加えてOPS-48潜望鏡探知レーダーの能力も統合し、アンテナなどのハードウェア統合（ESMアンテナだけ別搭載）により30FFM／もがみ型に搭載できるサイズにすると共に、ESSM用イルミネーター機能やECM能力は省いてシステム全体を小型化・低コスト化している。参考：月刊世界の艦船9,'21、2,'21、1,’20、7,’19、1,’22

＜ＯＰチャージ＞：機雷掃討法の１つ。信管だけを爆破して無力化するもので、本体を捕獲したい場合や、本体を爆破すると周囲への被害が想定される場合などに行われる。参考：月刊世界の艦船9,’13

＜ＯＱ−２Ａ＞：アメリカ軍射撃訓練用無人標的機。ラジコン機を大型化したものである。巡航速度130km、航続時間１時間。第２次大戦中に陸軍だけで3800機以上が使用された。参考：月刊ミリタリーエアクラフト4,’02

＜ＯＱ−３＞：アメリカ軍の無人標的機。1943年に製作された。参考：月刊ミリタリーエアクラフト4,’02

＜ＯＱ−１４＞：アメリカ軍の無人標的機。時速220km出せる。参考：月刊ミリタリーエアクラフト4,’02

＜ＯＱ−１９Ｄ＞：KD-2R-3（無人標的機）を参照。

＜ＯＱＡ−１シリーズ＞：海上自衛隊の可変深度ソナー。参考：丸スペシャルNo.76

＜ＯＱＡ−１＞：アメリカ海軍制式のAN/SQA-10をコピーしたものである。大型で全備重量が20トン近かった上、ケーブル巻き取り時に整流片がずれてドラムの溝にかみ合わなくなる事態が多発、収容には相当の時間を要し、その間も艦は低速で直進し続ける必要があった。能力的にも不足しており、後継としてAN/SQS-35(J)を採用することになった。参考：丸スペシャルNo.76、月刊世界の艦船1,’79増刊、3,’10、艦船メカニズム図鑑、海上自衛隊全艦艇史

　＜ＯＱＡ−１Ａ＞：曳航電線ドラム、リール、曳航体（魚に似ているのでフィッシュと呼ばれる）からなり、使用時にはリールと曳航体を甲板上から海中に倒し、カルマン渦防止用整流ひれの付いた電線を繰り出して曳航体を所定の深度に沈めて引っ張る。1965年にDD-103あやなみ、1966年にDD-104いそなみとDE-212もがみ、1967年にDD-110たかなみとDD-109はるさめ、1969年にDD-161あきづきが搭載した。参考：丸スペシャルNo.76

　＜ＯＱＡ−１Ｂ＞：OQA-1Aの改修型で、曳航体揚収装置や電纜ドラムの位置などが違う。1968年にDE-213きたかみとDD-162てるづきが装備した。参考：丸スペシャルNo.76

＜ＯＱＡ−２０１＞：海上自衛隊のソノブイ信号艦上処理装置。HSS-2Bが投下したソノブイの信号をHSS-2B経由で受信し、情報処理を行う。しらね型に搭載された。参考：月刊世界の艦船5,’14

＜ＯＱＡ−２０２Ｂ＞：自衛隊の艦船用ソノブイ信号処理装置。参考：月刊軍事研究6,’11

＜ＯＱＡ−２０２Ｂ改造用キット＞：自衛隊の機器。日立製作所製。参考：月刊軍事研究6,’11

＜ＯＱＣ−２Ｂ＞：海上自衛隊の水上艦搭載用水中通話器。水上艦同士や潜水艦との通話に使用する。振幅変調単側帯波阻止伝送方式で、66式水中通話器（ZQC-1シリーズ）、OQC-2、ZQC-2シリーズ、JQC-1A/JQC-2応急用水中通話器と、プレストーク式通話及びモールス通信が可能である。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＯＱＣ−４−２＞：自衛隊の水中通話器。日本電気または三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’18、3,’19

＜ＯＱＨ−１Ｂ−３＞：自衛隊の水温記録装置。鶴見精機製。参考：月刊軍事研究12,’10、6,’13

＜ＯＱＨ−１３＞：自衛隊の水測予察器。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究2,’16

＜ＯＱＮ−６Ｆ＞：海上自衛隊の音響測深儀。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＯＱＮ−６Ｆ−１＞：自衛隊の音響測深儀。日本電気製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＯＱＮ−６Ｆ−２＞：自衛隊の音響測深儀。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’16

＜ＯＱＮ−６Ｇ＞：自衛隊の音響測深儀。日本電気製。月刊軍事研究1,’10

＜ＯＱＮ−Ｆ＞：自衛隊の音響測深儀。日本電気製。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＯＱＱ−７Ｂ＞：自衛隊の潜水艦用ソナーシステム。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究2,’08

＜ＯＱＱ−１０シリーズ＞：海上自衛隊の可変深度式機雷探知用ソナーシステム。参考：月刊世界の艦船6,’17

＜ＯＱＱ−１０＞：ZQS-4機雷探知ソナーをVDSに改修し、深々度機雷探知を可能としたものである。日立製作所製。あわじ型掃海艦１番艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’17、月刊軍事研究5,’16

＜ＯＱＱ−１０−１＞：あわじ型掃海艦２番艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’17、月刊軍事研究5,’16

＜ＯＱＱ−１０−２＞：あわじ型掃海艦３番艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’21

＜ＯＱＱ−１０えい航体＞：自衛隊の機器。日立製作所製。参考：月刊軍事研究10,’18

＜ＯＱＱ−１１＞：海上自衛隊の対機雷戦用ソナー。ZQS-4ベースの機雷探知・回避ソナーである。もがみ型護衛艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船5,’24

＜ＯＱＱ−２１＞：海上自衛隊の水上艦・潜水艦用ソナーシステム。日本電気製で、ツナミ・ソナー・アレイをベースに開発され、試験艦ASE-6102あすかでのテストを経て実用化され、ひゅうが型に搭載された。バウ・ソナー・ドームを巨大にし、前部に円形ソナー・アレイ（低周波及び機雷・魚雷探知用中周波）を収容、側面に平面ソナー・アレイ（低周波）を装着し、全体をシステム運用できるようにしてある。アクティブとパッシブの両モードを同時に使用でき、周波数も遠距離捜索用の低周波と近距離小目標探知用の高周波を使い分けられるため、潜水艦から機雷や魚雷まで探知可能。アレイ長は45mに達し、重量は800トンもあるため、装備できる艦が限られるのが欠点で、特徴的な低周波帯のアクティブソナー音を逆探知されると、ひゅうが型の存在がばれてしまう。一部機能を省略した派生型はOQQ-22/-23/-24として他の護衛艦に搭載された。2013年度予算で改修が行われることになった。参考：月刊軍事研究8,’10、1,’10、2,’07、2,’08、月刊世界の艦船3,’20、3,’10、2,’12、5,’12、12,’12、8,’15、1,'15増刊、5,’17

＜ＯＱＱ−２１改善器材（マルチスタティック機能付加）＞：自衛隊の機器。日本電気製。参考：月刊軍事研究4,’15

＜ＯＱＱ−２１改修用器材＞：自衛隊の機器。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜ＯＱＱ−２２シリーズ＞：海上自衛隊の水上艦用ソナーシステム。参考：月刊世界の艦船2,’12

＜ＯＱＱ−２２＞：OQQ-21の側面ソナー・アレイを省略し、魚雷防御装置（魚雷監視センサー、自走式対魚雷デコイ、投射型静止式ジャマー）を追加したもの。シリンドリカル・アレイ型低周波アクティブ／パッシブ式バウソナー、OQR-3低周波曳航ソナー、ソノブイ信号処理装置、対潜情報処理装置、自走式対魚雷デコイ、投射型静止式ジャマーをAN/UYQ-70コンピュータにより統合しており、得られた目標情報はアスロック／07式垂直発射魚雷投射ロケット、短魚雷、OYQ-11、SH-60J/Kデータリンク装置に送られる。あきづき型に搭載された。日本電気製。参考：月刊世界の艦船2,’12、10,’11、8,’11増刊、月刊軍事研究7,’11、1,’09

＜ＯＱＱ−２２−１＞：自衛隊の水上艦用ソナーシステム。日本電気製。参考：月刊軍事研究4,’10

＜ＯＱＱ−２２−２＞：自衛隊の水上艦用ソナーシステム。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’11

＜ＯＱＱ−２２テストサイトデータ処理部＞：自衛隊の機器。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’11

＜ＯＱＱ−２３＞：海上自衛隊のいずも型護衛艦用ソナーシステム。OQQ-21から側面ソナーを省いて低周波アクティブ／パッシブ式バウソナーのみにしてあり、OQQ-21と同様の広帯域化が施されているため潜水艦だけでなく機雷や魚雷も探知できる。いずも型には対潜兵装が無いので対潜戦機能は持たず、代わりに魚雷防御装置がシステムに組み込まれていて、必要に応じ投射型静止式ジャマーや自走式デコイ１型を作動させる。ソナー・アレイはシリンドリカル・アレイ。日本電気製。参考：月刊世界の艦船3,'22、11,’13、5,’13、5,’17、1,'15増刊、月刊軍事研究8,’12

＜ＯＱＱ−２４＞：海上自衛隊のあさひ型護衛艦用ソナーシステム。低周波アクティブ／パッシブ式バウソナー、OQR-4広帯域TASS、OYX-1情報処理サブシステムなどからなり、SH-60Kのソノブイもシステムに組み込んでいて、探知した音響信号をOYX-1で処理して目標捜索探知類別・信号識別を行い、音源を追尾、必要に応じて07式VLAや短魚雷で攻撃する。バウソナーはパッシブ魚雷探知機能や機雷・小型障害物回避機能も有しており、オペレーターに回避針路を指示すると共に、投射型静止式ジャマーや自走式デコイ１型を射出する。バウソナーとTASSを組み合わせたバイスタティック・ソナー能力や、ORQ-2B洋上無線ルータによるマルチスタティック・ソナー能力を持つ。OYQ-13戦闘指揮装置とリンクしている。日本電気製。参考：月刊世界の艦船9,’18、5,’19、5,’13、1,’13、1,'15増刊、月刊軍事研究7,’16

＜ＯＱＱ−２４−１＞：自衛隊の水上艦用ソナーシステム（26DD用主テストサイト用器材）。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’17

＜ＯＱＱ−２５＞：海上自衛隊30FFM／もがみ型護衛艦用ソナーシステム。艦の固定ソナーは無く、VDSとOQR-5TASSを組み合わせたもので、両者を層深より下に潜らせての遠距離探知、バイスタティック対潜戦、OQQ-25搭載艦同士のマルチスタティック対潜戦が行える。また、OQQ-21/-22/-23/-24搭載艦（ひゅうが型以降の護衛艦）バウソナーからの送信をOQR-5TASSで受信し、ORQ-2B洋上無線ルータにより取得した送信艦からの情報と組み合わせてのマルチスタティック対潜戦も実施できる。参考：月刊世界の艦船12,'22、2,'21、1,’20、6,’19

＜ＯＱＱ−２６シリーズ＞：海上自衛隊の水上艦用ソナー・システム。参考：月刊世界の艦船8,’23

　＜ＯＱＱ−２６＞：2022年3月31日、まきなみ搭載用を防衛装備庁が日本電気と７億3392万円で契約した。参考：月刊世界の艦船8,’23

　＜ＯＱＱ−２６−１＞：2023年3月31日、さざなみ搭載用を防衛装備庁が日本電気と７億8720万円で契約した。参考：月刊世界の艦船8,’23

＜ＯＱＱ−２０１＞：海上自衛隊の救難捜索装置。マルチビーム測深儀を搭載しており、着底した潜水艦の捜索に使用する。ちよだ型潜水艦救難艦（２代目）に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,’19

＜ＯＱＲ−１＞：海上自衛隊の護衛艦用曳航式パッシブソナーTASS、別名86式曳航型ソナー。ソ連潜水艦の高性能化でアクティブ・ソナー・オペレーションに限界が生じたため、1964年7月に新設された技術研究本部音響第４研究室と海自で２次防時代にTASSによるパッシブ・ソナー・オペレーションの研究を開始し、アメリカ海軍からも1966年頃にSQR-14、その後にSQR-19の断片的な情報を取得、1977年までに３次にわたる試作を行い、1978年から沖電気を主契約社として本格的な開発に入った。海上幕僚監部から1982年に技術開発要求書が発出され、1984-85年度に特務艦むらさめでテストを実施、実目標探知試験では潜水艦を第２CZでパッシブ探知するなどSQR-19に匹敵する好成績を上げ、1986年度に制式化された。使用周波数は超低周波から中周波。あさぎり型に搭載され、はつゆき型の一部にも後日搭載された。参考：月刊世界の艦船12,’14、3,’10、1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＯＱＲ−１Ｃ＞：自衛隊の無線装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究9,’08

＜ＯＱＲ−２シリーズ＞海上自衛隊の護衛艦用曳航式パッシブソナーTASS。参考：海上自衛隊全艦艇史

＜ＯＱＲ−２＞：使用周波数は中周波から超低周波、探知距離30海里前後。単独では方位のみの測定だが、僚艦の方位を得られれば大体の位置が分かるので、そちらに対潜ヘリを飛ばして確認する。むらさめ型、たかなみ型、こんごう型が搭載した。参考：月刊世界の艦船4,’98、3,’10

＜ＯＱＲ−２Ｃ＞：むらさめ型に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,’21

＜ＯＱＲ−２Ｄ−１＞：海上自衛隊の護衛艦用曳航式パッシブソナーTASS。使用周波数は中周波から超低周波。あたご型に搭載された。沖電気工業製。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、月刊軍事研究2,’11

＜ＯＱＲ−３＞：海上自衛隊の護衛艦用曳航式パッシブソナーTASS。使用周波数は中周波から超低周波。あきづき型に搭載された。沖電気工業製。参考：月刊世界の艦船8,’11増刊、1,'15増刊、月刊軍事研究5,’09

＜ＯＱＲ−４＞：海上自衛隊の護衛艦用曳航式パッシブソナーTASS。潜水艦が発する超低周波音だけでなく、ソナーシステムで使用する低周波から中周波にも対応できる広帯域TASSで、従来はパッシブ探知に使っていなかった帯域の潜水艦雑音が長距離探知や背景雑音との分離聴音に有用なことが判明したため、広帯域化した。受波部を強化して曳航速度を向上しており、変針時の受波部変形を補正するプログラムが組み込まれていて、変針中でも安定して潜水艦雑音を保続探知追尾できる。受波部からの信号伝送路は全て光ファイバーを使用し、将来の性能向上改修による伝送データ増量にも対応可能とした。OQQ-24により護衛艦のソナーシステムと統合されており、バウソナーで発したアクティブ音の反射音を探知できるので、原理的にはバイ／マルチスタティック運用が可能だが、変針しないと方位が分からない単局式なので、実際には制限が多いとみられる。あさひ型に搭載された。沖電気工業製。参考：月刊世界の艦船10,’19、1,’17、1,’13、1,'15増刊、9,’18、月刊軍事研究7,’16

＜ＯＱＲ−４用受波アレイ＞：自衛隊の機器。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究11,’18

＜ＯＱＲ−５＞：海上自衛隊の護衛艦用曳航式パッシブソナーTASS。広帯域受波部と受信信号処理装置を備え、単独でのパッシブ運用、自艦搭載OQQ-25ソナーシステム用VDSのアクティブ音源と組み合わせてのバイスタティック運用、僚艦とのマルチスタティック運用が可能である。もがみ型護衛艦に搭載され、OQQ-25ソナーシステムを構成する。参考：月刊世界の艦船12,’22

＜ＯＱＳ−１＞：海上自衛隊の可変深度ソナーVDS。昭和40年代に装備された。参考：月刊世界の艦船3,’10

＜ＯＱＳ−３＞：海上自衛隊の護衛艦用低周波アクティブソナー、別名66式探信儀。戦後初の国産量産型ソナー（試作ソナーはＴ装置とT-2装置があったが、両方とも失敗作だった）を目指して1959年からT-3装置の名称で試作し、AN/SQS-23の情報も入手して開発を進めた。探知距離10000ヤード（9144m）を達成するため、周波数はAN/SQS-23と同じ帯域を使用している。送受信機はチタン酸バリウム磁器を使用した電歪式で、円筒状に数百個のエレメントが配置されていて、艦首底部の高張力鋼製ソナードーム内に収容される。音響ビームは電子的に位相をずらして放射し、全周方向を走査する。1961年3月末に試作型が完成し、1962年に護衛艦DE-261わかばでのテストを開始、改良を加えて1966年に制式化し、ちくご型、やまぐも型後期艦、たかつき型3-4番艦、みねぐも型、はるな型に搭載した。日本近海の音波伝達特性上、遠距離探知能力を発揮する機会はあまり無かった。また、数千ヤード以内の近・中距離で潜水艦を見逃す（スリップ）という欠点があり、OQS-4で改良を加えることになった。参考：月刊世界の艦船11,’13、11,’14、1,’95、1,’17、11,’17増刊、海上自衛隊全艦艇史、丸スペシャルNo.76

＜ＯＱＳ−４シリーズ＞：海上自衛隊の護衛艦用中・低周波アクティブ式ハル・ソナー。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’14

＜ＯＱＳ−４＞：OQS-3の運用で課題となった近・中距離探知能力を強化したもので、OQS-101の技術も取り入れると共にデジタル化も進め、AN/SQS-56と同等の能力を目指している。送受波器の素子は独立式とし、修理の度にドックインしてソナードームを外す必要が無くなった。ソナードームもラバー製にしてソナー能力を向上させる予定だったが、必要な強度を得るのに手間取り、取り敢えず鋼製のままで完成させている。また、予算の関係で素子数を少なめにしてあり、音波ビームの指向性がやや低いという欠点があった。使用周波数8kHz級（低中周波）。はつゆき型に搭載されたが、装備位置が機械室のすぐ前で、しかも艦首波破砕帯に近く、可変ピッチプロペラの雑音にも悩まされ、本来の性能を十分に発揮できなかった。また、遠距離をカバーするTASSの開発が遅れたため、護衛隊群の遠距離探知能力に問題が生じた。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船11,’14、1,’15、3,’10、7,'23、丸スペシャルNo.76

＜ＯＱＳ−４Ａ＞：はたかぜ型用で、ソナードームをラバー製にした。参考：月刊世界の艦船11,’14、1,’15

＜ＯＱＳ−４Ａ（�U型）＞：あさぎり型用で、ラバードームを装備する。はつゆき型の反省から装備位置をずらし、TASSも完成して能力をフルに発揮できるようになった。参考：月刊世界の艦船1,’15

＜ＯＱＳ−５シリーズ＞：海上自衛隊の護衛艦用アクティブソナー。参考：月刊世界の艦船5,’12

＜ＯＱＳ−５＞：艦底部に装備される。使用周波数は低周波。むらさめ型に搭載された。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船3,’10、1,’15、1,'15増刊

　＜ＯＱＳ−５−１＞：たかなみ型用。参考：月刊世界の艦船5,’12

＜ＯＱＳ−８＞：海上自衛隊の中周波アクティブ／パッシブ式バウソナー。AN/SQS-56ソナーの小型輸出版であるDE-1160を日立製作所でライセンス生産したものである。あぶくま型と潜水艦救難艦ASR-403ちはや（２代目）に搭載された。参考：月刊世界の艦船3,’15、1,'15増刊、3,’10

＜ＯＱＳ−１０１＞：海上自衛隊の護衛艦用低周波アクティブ／パッシブ式バウソナー、別名75式探信儀。OQS-3の改良型で、AN/SQS-26と同等の性能を達成すべく開発され、AN/SQS-53に匹敵する遠距離探知を可能にしたとされる。T-101遠距離探信装置として1962年から研究し、1966年から試作、1970-71年に実用実験隊護衛艦DD-183ありあけで実用試験を行い、1974年に制式化された。使用周波数3kHz。DD用としては大きすぎたらしく、しらね型DDHにのみ搭載された。参考：月刊世界の艦船8,’14、5,’14、艦船メカニズム図鑑、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、丸スペシャルNo.76

＜ＯＱＳ−１０２＞：海上自衛隊の護衛艦用低周波アクティブ／パッシブ式バウソナー。OQS-101の改良型で、こんごう型が搭載した。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、海上自衛隊全艦艇史

＜ＯＲ＞：オペレーションズ・リサーチを参照。

＜ＯＲ＞：Operation Readiness（作戦可能態勢）の略。実任務に就く練度を持っている要員のこと。TRが部隊での訓練を修了するとOR資格を得ることができる。参考：月刊JWings6,’09、6,’05、月刊航空ファン1,’17、MAMOR vol.164

＜ＯＲＡ−４Ｂ＞：自衛隊の受信空中線共用器。三波工業製。参考：月刊軍事研究8,’11

＜ＯＲＡ−１８Ｄ＞：自衛隊の空中線整合装置。日本無線製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＯＲＡ−１８Ｄ−１＞：自衛隊の空中線整合装置。19AGS／AGS-5106しょうなんに搭載された。日本無線製。参考：月刊軍事研究2,’09

＜ＯＲＡ−１８Ｄ−２＞：自衛隊の空中線整合装置。日本無線製。参考：月刊軍事研究4,’10

＜ＯＲＡ−１８Ｅ＞：海上自衛隊の空中線整合機。日本無線製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＯＲＡ−１８Ｆ＞：自衛隊の空中線整合装置。19DD／DD-115あきづきに搭載された。日本無線製。参考：月刊軍事研究2,’09

＜ＯＲＡ−１９Ｂ＞：海上自衛隊の受信空中線共用器。三波工業製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＯＲＡ−１９Ｂ−１＞：海上自衛隊の受信空中線共用器。三波工業製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＯＲＡ−１９Ｂ−２＞：自衛隊の受信空中線共用部。三波工業製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜ＯＲＡ−１９Ｃ＞：自衛隊の受信空中線共用部。三波工業製。参考：月刊軍事研究4,’17

＜ＯＲＡ−２０Ｂ＞：海上自衛隊の空中線共用器。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＯＲＡ−２０Ｂ−Ｙ＞：自衛隊の空中線用共用器。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究8,’13

＜ＯＲＣ−１２Ｇ＞：海上自衛隊の無線機。古野電気製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＯＲＣ−１２Ｈ＞：自衛隊の無線機。日本無線製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜ＯＲＣ−１２Ｈ−１＞：自衛隊の無線機。日本無線製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜ＯＲＣ−１５Ｅ＞：海上自衛隊の無線機。長野日本無線製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＯＲＣ−１５Ｅ−１＞：自衛隊の無線機。長野日本無線製。参考：月刊軍事研究1,’10

＜ＯＲＣ−１７Ｃ＞：自衛隊の無線機。日本無線製。参考：月刊軍事研究1,’15

＜ＯＲＣ−１７Ｅ＞：自衛隊の無線機。日本無線製。参考：月刊軍事研究3,’13

＜ＯＲＣ−１９＞：海上自衛隊の艦艇用無線機。長さ665mm、幅520mm、高さ880mm、重量170kg。送信方式は水晶制御電力増幅方式、変調方式は終段陽極振幅変調方式、受信方式は水晶三重スーパーヘテロダイン方式、通信方式はプレストーク方式、送受信同調機は電気的自動同調方式。周波数範囲225-339.95MHz（シンセサイザー方式）、送受信チャンネル3500（20波プリセット）、電波型式A2・A3。送信機出力100W（10切換可能）、受信機出力1W（600オーム）、電源方式115V60Hz、所要消費電力は交流230VA以下。管制器による遠隔管制が可能で、周波数チャンネル選択、送信機の起動・停止、ハンドセットによる送受話、スピーカーによる受話、スピーカーの音量調節が行える。国際電気製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＯＲＣ−２０＞：海上自衛隊の艦艇用無線機。送受信形式は水晶制御（10波）と外部発振器による自動局発振で、使用周波数1.6-18MHz、この範囲において11波をスイッチ切り替えできる。電波型式はA1・A3J・A3H、通信方式はA1ブレークイン・A3J・A3Hブレークイン方式、通信速度25ボー以上。電源は単相50及び60Hz、電圧100Vまたは115V、送信出力PEP50W。日本電気または日本無線製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＯＲＣ−２４Ｃ＞：海上自衛隊の無線機。18DDH/DDH-182いせに搭載された。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’07、2,’09

＜ＯＲＣ−２４Ｃ−１＞：自衛隊の無線機。日立国際電機製。参考：月刊軍事研究4,’10

＜ＯＲＣ−２９Ｂ−Ｙ＞：海上自衛隊水上艦搭載用UHF帯送受信機で、水上艦、潜水艦、航空機との通信に使用する。N-RT-157-Y送受信部、N-AM-377-Y電力増幅部、N-C-1103-Y制御器からなる。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＯＲＣ−３０Ｃ−１＞：海上自衛隊の無線機。日本無線製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＯＲＣ−３０Ｃ−３＞：自衛隊の無線機。日本無線製。参考：月刊軍事研究1,’09

＜ＯＲＣ−３０Ｃ−５＞：海上自衛隊の無線機。日本無線製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＯＲＣ−４０＞：自衛隊の無線機。長野日本無線製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＯＲＣ−４１＞：自衛隊の無線機。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＯＲＣ−４１−１＞：自衛隊の無線機。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＯＲＣ−ＭＣＶ＞：イギリス海兵隊の装甲化ボートで、Offshore Raiding Craft-Mid Console Variantの略。イギリスのホーリーヘッド・マリーン社が開発した。基本はセミリッジボートだが、舷側スリットにダイニーマ・ハードバリスティック装甲を装着でき、7.62mm×39弾なら射距離20mで抗堪可能。全長9.1m、全幅2.9m、満載排水量32トン。主機はシュタイアーM0256K43ディーゼル（250馬力）２基、最大速力32ノット（装甲・貨物満載時）／39ノット（装甲・貨物無し）。積載量1.24トン。兵装は前部の7.62mm連装機銃と後部左右の12.7mm重機関銃M2。乗員４名。更に６席を追加可能。C-130、CH-47、EH101などで空輸できる。参考：月刊軍事研究12,’09

＜ＯＲＨ−２２６＞：自衛隊の受信器。三菱電機製。参考：月刊軍事研究6,’08

＜ＯＲＫＡ＞：Mk295Mod1（誘導砲弾）を参照。

＜ＯＲＮ−６シリーズ＞：海上自衛隊のタカン装置。参考：月刊世界の艦船1,’79増刊

＜ＯＲＮ−６＞：アンテナは平皿状で、円盤形反射板の中央にダイポール素子を置き、周囲の内側に15Hz用、外側に135Hz用の空間振幅変調スイッチング・モジュールを配置してある。アンテナ中央にダイポール素子が居座っているため、マストを通すことができず、マスト頂部に置くしか無い。艦尾側に避雷針が付いているため、その方向では誤差が生じる。最初は動揺修正装置が付いていたが、後に外された。参考：月刊世界の艦船10,'22、5,'21、1,’79増刊

＜ＯＲＮ−６Ｅ＞：いずも型護衛艦に搭載された。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＯＲＮ−６Ｅ−１＞：日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＯＲＮ−６Ｅ−２＞：日本電気製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＯＲＮ−６Ｅ−３＞：日本電気製。参考：月刊軍事研究4,’17

＜ＯＲＮ−６Ｅ−Ｙ＞：日本電気製。参考：月刊軍事研究8,’11

＜ＯＲＮ−６Ｅ−Ｙ１＞：あさひ型護衛艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船9,’18

＜ＯＲＮ−６Ｆ＞：アンテナ形状を中央に孔が開いた円錐台形に変更し、マストトップでなくマストの途中に付けられるようにした。内部には素子36個が円周上に２等分して並んでいる。背中合わせの素子は同位相で且つ互いに180度離れた２点の電界の和が一定でないとTACANの用を為さないため、アンテナ筐体内に変調器も配置し、背中合わせの２素子に出力を２分して同位相で送る方式を採用して解決した。また、電波ビームの指向性も従来の仰角30度から０度が最大となるよう変更し、０度以下の放射も抑制して海面反射を低減している。アンテナ形状が円筒形でないのはステルス性を考慮したためである。マストの途中に配置したことで避雷針からも離れたため、全周で方位誤差無く使用できるようになった。艦内の送受信装置はORN-6Eと同じである。30FFM／もがみ型の統合マスト頂部にESMアンテナを持ってくるために開発され、まや型イージス護衛艦２番艦DDGはぐろやひびき型音響測定艦３番艦AOS-5203あきにも搭載された。参考：月刊世界の艦船10,'22、2,’21、5,’21

＜ＯＲＯ−５７＞：ソ連空軍MiG-19用57mmロケット弾８連装ランチャー。参考：月刊JWings6,’13

＜ＯＲＰ＞：SSBN(X)戦略原潜を参照。

＜ＯＲＱ−１シリーズ＞：海上自衛隊のヘリコプター・データリンク装置（TACLINK）。参考：月刊軍事研究12,’13

　＜ＯＲＱ−１＞：SH-60Jとのアナログ式データリンク。参考：月刊世界の艦船5,’19

　＜ＯＲＱ−１Ｂ＞：SH-60Kとのデジタル式データリンク。むらさめ型でテストし、たかなみ型に搭載、むらさめ型にもレトロフィットした。あたご型イージス護衛艦も搭載している。参考：月刊世界の艦船5,’19、6,’23

　＜ＯＲＱ−１Ｃ＞：ひゅうが型に搭載された。参考：月刊世界の艦船5,’17

＜ＯＲＱ−１Ｃ−２＞：母艦と艦載ヘリの間のアナログ方式データ通信を行う。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船8,’12、月刊軍事研究4,’10

＜ＯＲＱ−１Ｃ−３＞：いずも型に搭載されている。三菱電機製。参考：月刊軍事研究8,’13、月刊世界の艦船5,’17

＜ＯＲＱ−１Ｃ−４＞：自衛隊の無線装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＯＲＱ−１Ｄ＞：自衛隊の無線装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＯＲＱ−１−Ｙ＞：海上自衛隊の無線装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＯＲＱ−１−Ｙ１＞：自衛隊の無線装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究8,’13

＜ＯＲＱ−１−Ｙ２＞：自衛隊の無線装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究4,’15

＜ＯＲＱ−２Ｂシリーズ＞：海上自衛隊の洋上無線ルータ。水上艦同士のデータ交換に使用されるルータで、他艦ソナーの発信情報を共有して自艦ソナーの受信信号を処理し、マルチスタティック・ソナー・オペレーションを行うことができる。水平線以遠の通信能力が無いのが欠点。あさひ型護衛艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船9,’18、5,’19、10,’19

＜ＯＲＱ−２Ｂ−２＞：日立国際電気製。参考：月刊軍事研究12,’15

＜ＯＲＱ−２Ｂ−３＞：日立国際電気製。参考：月刊軍事研究12,’15

＜ＯＲＱ−２１＞：自衛隊の通信管制連接装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究7,’16

＜ＯＲＲ−１５Ｃ＞：自衛隊の救難受信機。日本無線または古野電気製。参考：月刊軍事研究12,’11、3,’13

＜ＯＲＲ−２０Ｄ＞：海上自衛隊の受信機。日本無線製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＯＲＲ−２０Ｄ−１＞：自衛隊の受信器。日本無線製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ＯＲＲ−３１Ｂ−１＞：自衛隊の受信機。日本無線製。参考：月刊軍事研究1,’09

＜ＯＲＲ−３２Ｃ＞：自衛隊の聴守受信機。日本無線製。参考：月刊軍事研究3,’13

＜ＯＲＲ−３２Ｄ＞：自衛隊の聴守受信機。日本無線製。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＯＲＲ−３３Ｂ＞：自衛隊のグループ呼出受信機。日本無線製。参考：月刊軍事研究3,’13

＜ＯＲＲ−３６＞：自衛隊の高感度広帯域受信器。三和日精製。参考：月刊軍事研究7,’15

＜ＯＲＳ＞：アメリカ国防総省戦力変革室、海軍研究所、空軍研究所が開発中の急速配備型低価格衛星・打ち上げロケットで、Operational Responsive Spaceの略。需要が生まれてから半年くらいで打ち上げにこぎ着けるのが目標で、試作バージョンのTacSatで各種試験を行い、ORS衛星で実機を開発中である。参考：月刊軍事研究4,’14

　＜ＴａｃＳａｔ−１＞：最初の試作型で、迅速安価な衛星打ち上げを行うのが主任務である。衛星はELINTと特定発信源識別SEIを行う。重量125kg（108kg説あり）、寿命１年。オービタル・サイエンス社のMicroStarをバスとして2004年1月に打ち上げる予定だったが、ロケットの製作が遅れてTacSat-2を先に打ち上げられてしまい、こちらは中止になった。参考：月刊軍事研究4,’14

　＜ＴａｃＳａｔ−２＞：試作２基目で、迅速安価な打ち上げに関する問題点を探るのが主任務である。衛星にはノヴァ・バイオミメティクス社とSAIC社が共同開発した電子光学センサーと海軍研究所が製作したTIE（Target Indicator Experiment）を搭載する。電子光学センサーはモノクロ／カラー（赤、緑、青）光学センサーで構成され、フェアチャイルド・イメージング社製CCD583TDIラインスキャナで毎秒9600本の走査を行い、幅5km（モノクロ）／3.9-5km（カラー）・解像度0.84mの画像を得てCDL（42.8Mbps×６チャンネルまたは10.8Mbps）により地上局に送る。TIEは無線発信源位置標定装置と船舶自動識別装置受信器からなり、船舶の位置特定に使用するが、電波干渉で性能を発揮できないことがあったらしい。重量368kg。2006年12月16日にミノタウロス１ロケットで打ち上げられた。参考：月刊軍事研究4,’14

　＜ＴａｃＳａｔ−３＞：試作３基目で、アメリカ空軍研究所、イギリス、オーストラリア、カナダが開発した。主任務は必要とするデータを迅速に収集して送付することで、10分以内という目標を設定している。衛星は重量400kgで、レイセオン社製ARTEMIS可視光／短波赤外線センサー、アメリカ海軍研究部門製衛星通信パッケージ、アメリカ空軍研究所製実験用電子機器、ATK社製第１世代モジュラー化バスRSMBを搭載し、CDLにより274Mbpsで収集したデータを送信する。2009年5月19日に打ち上げられ、実運用期間６ヶ月・寿命12ヶ月のところ24ヶ月以上に渡り運用を続けた。参考：月刊軍事研究4,’14

　＜ＴａｃＳａｔ−４＞：試作４基目で、海軍研究所とジョン・ホプキンス大学応用物理学研究所が開発した。電子機器を一纏めにして冷却装置を簡易化し、小型安価に纏めている。UHF衛星通信10チャンネルを搭載し、伝送速度は256kbpsで、50-100ユーザーの音声通信と20ユーザーのデータ通信を行える。重量450kg（バス250kg、ペイロード200kg）。寿命１年（目標は３年）。2011年9月27日にミノタウロス４＋ロケットで打ち上げられた。参考：月刊軍事研究4,’14

　＜ＯＲＳ−１＞：TacSat1-4の実験結果を元に完成させた本格実験型で、グッドリッチ社が開発した。U-2偵察機用ISRセンサーをベースとするグッドリッチ社製SYERS-2センサー（解像度1m）を搭載し、ISR任務を行う。重量475kg。契約成立から納入までの期間は30ヶ月で、2011年6月29日にミノタウロス１ロケットで打ち上げられ、高度421km×425km・傾斜角40度の軌道に投入されて9月に稼働した。参考：月刊軍事研究4,’14、10,’14

　＜ＯＲＳ−２＞：ノースロップ・グラマン社が開発し、2015年に打ち上げ予定。ハリス社製合成開口レーダーをノースロップ・グラマン社製MSVバスに搭載する。寿命12ヶ月（目標18ヶ月）。参考：月刊軍事研究4,’14

　＜ＯＲＳ−３＞：ポール・エアロスペース社製標準型バスSIVにキューブサット小型衛星28基（SENSE気象衛星２基を含む）を載せたアメリカ空軍実験衛星STPSat-3を搭載しており、47日間で衛星を組み上げて2013年11月19日にミノタウロス１ロケットで打ち上げられた。参考：月刊軍事研究4,’14

　＜ＯＲＳ−４＞：新開発３段式ロケットによる安価な打ち上げ技術を確立するのが主任務である。衛星としてはハワイ大学が開発したHiakasatなどを積み、2014年に打ち上げ予定。参考：月刊軍事研究4,’14

　＜ＯＲＳ−５＞：2017年8月26日にミノタウロス�Wロケットで打ち上げられた。参考：月刊航空ファン11,’17

＜ＯＲＳＲ＞：洋上航空路監視レーダーを参照。

＜ＯＳ２Ｎ−１＞：OS2Uシリーズ（哨戒偵察機）を参照。

＜ＯＳ２Ｕシリーズ＞：アメリカ海軍哨戒偵察機、別名キングフィッシャー（Kingfisher、かわせみ）。SOC複葉水上機の後継で、1936年末に要求が出され、ボート社、ステアマン社、海軍航空機工廠の提案のうちボート社のものが1937年3月に発注され、1938年3月に陸上機型原型機・5月に水上機型原型機が初飛行、1940年8月から戦艦コロラドを皮切りに配備され、1942年12月（11月？）までに1519機が生産された。レンドリースでイギリス、オーストラリア、ソ連にも送られ、メキシコやキューバなどにも輸出された。キューバに輸出されたものは、革命直前の1958年にキューバ陸軍基地爆撃にも参加している。参考：月刊JWings12,'23、2,’05、10,'23、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊航空ファン10,’16

　＜ＸＯＳＵ−１＞：計画機。O3U-6複葉機ベースで、全金属製単葉とし、スポイラーやフルスパンのフラップなどを装着した。参考：月刊JWings2,’05

　＜ＸＯＳＵ−２＞：原型機。海軍が1937年3月22日に発注した。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-985-4（450馬力）単発。参考：月刊JWings2,’05

　＜ＯＳ２Ｕ−１＞：制式採用型。XOSU-2のフロート装着部の設計を変更し、エンジンをR-985-45に換えた。胴体は全金属製セミモノコック構造で、電気抵抗スポット溶接を採用している。前後席を大きく離し、胴体の半ば近くに達するキャノピーを設け、観測や偵察に必要な視界を確保している。胴体下面に支柱３本を介してフロートが付く。主翼は中翼配置の直線テーパー翼で、翼端近くに支柱２本を介して小型フロートが付いている。降着装置を尾輪式に変更した陸上機型もある。54機が生産された。太平洋戦争開戦時にはハワイにも配備されていたが、日本海軍の攻撃で破壊されている。参考：月刊JWings11,'23、2,’05、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＯＳ２Ｕ−２＞：OS2U-1のエンジンをR-985-50に換え、燃料タンクの装甲を強化したもの。1940年に158機が引き渡された。うち45機にはフロートを装着し艦載機として使用、フロート無しの機体は沿岸警備に活躍した。参考：月刊JWings2,’05

　＜ＯＳ２Ｕ−３＞：OS2U-2の武装・防弾・エンジン強化型。全長10.31m、全幅10.95m、全高4.61m、自重1871kg、全備重量2724kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-985-AN-2/-8空冷星型９気筒ガソリン（450馬力）単発、最大速度264km、上昇限度3960m、航続距離1296km。固定武装は7.62mm機銃２丁。45kgまたは147kg爆弾２発を搭載できる。乗員２名（操縦士、偵察・無線・銃手）。1942年までにOS2N-1と合わせて1306機（1500機以上？）が生産された。参考：月刊JWings11,'23、2,’05、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＯＳ２Ｎ−１＞：海軍航空工廠で生産されたOS2U-3。300機以上が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＯＳ２Ｕ−４＞：OS2U-2の空力特性を改良したもの。テストのみで採用されなかった。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＯＳ−２０＞：クラスニイ・クリム（軽巡）を参照。

＜ＯＳＡ＞：政府安全保障能力強化支援を参照。

＜ＯＳＡＣＯＭ＞：作戦支援空輸軍団を参照。

＜ＯＳＣＡＲ＞：アメリカ海軍F-8戦闘機に搭載が計画された緊急脱出用機首分離装置で、Optimum Survival Containment And Recoveryの略。チャンスボート社が開発した。コクピット後方で機首を切り離してロケットにより機体から遠ざけ、パラシュートで降下する。モックアップが製作されたところで開発中止になり、F-8には通常の射出座席を積むことになった。参考：月刊JWings2,’15

＜ＯＳＣＥ＞：欧州安全保障協力機構を参照。

＜Ｏ−ｓｅｒｉｅ＞：Nulserie（試作シリーズ）のこと。参考：ジャーマンタンクス

＜ＯＳＦ＞：フランス空軍ラファール戦闘機（ラファールF2以降）用電子光学／赤外線センサーで、前方象限光学装置の略。英語だとFront-Sector OptronigueでFSOになる。風防前方に搭載され、赤外線センサー（左側）、可視光センサー（右側）、レーザー測距器（右側）を統合しており、光学及びパッシブ赤外線で目標を探知識別（戦闘機サイズなら50km）し、レーザーで測距を行う。当初は波長8-12マイクロメートルの赤外線を使用していたが、ラファールF4に搭載するものは3-5マイクロメートルとして空対空パッシブ捜索追尾を可能とする。レーザーにはターゲッティング能力は無いので、DAMOCLESターゲッティングポッドを別に携行する必要がある。参考：月刊JWings5,’11、12,’05、月刊軍事研究10,’08、7,’12、月刊航空ファン7,’99

＜ＯＳＩＮＴ＞：Open Source INTelligence（公刊情報収集）の略。公開されている情報を収集分析すること。

＜ＯＳＫ＞：統一造船会社を参照。

＜ＯＳＮ−１−Ｄ＞：海上自衛隊の艦載用ジャイロコンパス。艦の方位角及び姿勢角を信号発信部で探知し、信号制御部と信号変換増幅部に送り、信号配電盤で関連装置に分配する。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＯＳＮ−２Ｃ＞：海上自衛隊のジャイロコンパス。トキメックまたは東京計器製。参考：月刊軍事研究3,’07、5,’10

＜ＯＳＮ−２Ｄ＞：自衛隊のジャイロコンパス。東京計器製。参考：月刊軍事研究4,’16

＜ＯＳＰ＞：アメリカが海外でしか調達できないものをアメリカの予算で調達することで、域外調達（Off-Shore Procurement）の略。各種兵器を新造してもらうこともあれば、他国に供与した各種兵器をアメリカに返還したという扱いで現地工場で修理してもらい、更に他の国に供与することもある。1957会計年度にはジープ・トラック9200両、あきづき型護衛艦２隻、LM連絡機24機をOSP扱いで日本から取得し、そのまま自衛隊に供与した。参考：月刊世界の艦船8,’10、日本の防衛戦力Part3

＜ＯＳＰ＞：アメリカ国防総省の組織で、特別計画室の略。国防総省本庁舎に2002年9月に設置された。イラクにおける大量破壊兵器の分析が主任務だが、ネオコンに都合の良い情報をピックアップしていたらしい。参考：月刊軍事研究4,’09

＜ＯＳＰ−２＞：アメリカ空軍標的打ち上げ機TLV（Target Launch Vehicle）、別名ミノトアー�V。LGM-118ピースキーパーの1-3段目に、４段目としてスーパーHAPSを搭載したものである。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ＯＳＲ＞：海外任務略綬章（アメリカ陸軍）を参照。

＜ＯＳＲＤ＞：科学研究開発局を参照。

＜ＯＳＲＶ８３１６＞：コロンビア海軍の計画海洋観測艦。オランダのダーメン造船所が基本設計など、コロンビア国営造船所COTECMARが詳細設計と最終組立を担当する。2020年起工予定。参考：月刊世界の艦船3,’20

＜ＯＳＳ＞：Mk46（電子光学センサー）を参照。

＜ＯＳＳ＞：アメリカの情報機関Office of Strategic Services（戦略情報局）、別名ジェドバーグ・チーム。元は大統領直轄の広報調整局OCI（Office of Coordination of Information）で、1942年6月に設立された。統合参謀本部統合情報委員会隷下で、非公然活動をメインとする。主任務は統合参謀本部が必要とする戦略情報の収集分析、統合参謀本部が指示した特殊任務の企画遂行である。全工作員はカナダのキャンプＸで特殊作戦執行部SOEによる特殊訓練を受けた。夜間にヨーロッパ大陸に降下してフランスのレジスタンスと接触、軍事訓練を施してゲリラ戦要員に仕立てた。ユーゴスラビアにも潜入してパルチザンと協力し、敵地に緊急脱出した連合国軍パイロットを脱出させることも行った。マッカーサーやニミッツは上級秘密情報機関の存在を良しとせず、指揮下作戦地域での活動を承認しなかったため、南西太平洋及び太平洋上地域では特殊任務活動は行われていない。第２次大戦終結で閉鎖されたが、CIAに発展した。参考：太平洋戦争情報戦、月刊ミリタリーエアクラフト4,’02、月刊軍事研究10,’09、3,’10

＜ＯＳＳ＞：インド海軍の弾道ミサイル追跡艦建造計画で、Ocean Surveillance Shipの略。大型レドーム３基にＸバンド／Ｓバンドのフェイズド・アレイ・レーダーを収容し、弾道ミサイルのみならず航空機や巡航ミサイルも追尾できる。電子情報収集任務も行える。全長175m、満載排水量20000トン。主機はディーゼル２基、最大速力21ノット。ヘリ１機を搭載可能。個艦識別名VC11184を2013年から建造しており、2018年に就役予定。参考：月刊軍事研究11,’18、月刊世界の艦船2,’18

＜ＯＳＴＲ＞：オブティマム・スピード・ティルト・ローターの略。ロッキード・マーチン社とカレム・エアクラフト社がJHL計画／JFTL計画に提案している双発ティルト・ローター機で、カレム・エアクラフト社名称はTR75。主翼の半ばにエンジンナセルを持ち、外翼には下反角が付けられていて、エンジンナセルと一緒にティルトする。巡航速度610km以上、実用上昇限度13716m。積載量36トン。参考：月刊軍事研究9,’13

＜ＯＳＵ−７６＞：T-60軽戦車ファミリーを参照。

＜ＯＳＶ−９６＞：ロシア軍12.7mmセミオート式対物ライフル。参考：月刊軍事研究7,’18

＜ＯＳＶ−９６海外シリーズ＞

　＜ＯＳＶ−９６（ベトナム軍）＞：ベトナム軍対物ライフル。KBPトゥーラ機械製造設計局の技術移転を受け、Z111軍需工場で2018年からライセンス生産している。参考：月刊軍事研究7,’18

＜ＯＳＷ−４−１＞：海上自衛隊の通信管制装置。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＯＳＷ−４−２＞：海上自衛隊の通信管制装置。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＯＳＷ−４−５＞：自衛隊の通信管制装置。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜ＯＳＷ−４−７＞：自衛隊の通信管制装置。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究3,’10

＜ＯＳＷ−４−８＞：自衛隊の通信管制装置。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究10,’12

＜ＯＳＷ−４Ｃ−５＞：自衛隊の通信管制装置。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＯＳＷ−４Ｃ−６＞：自衛隊の通信管制装置。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＯＳＷ−４Ｃ−８＞：自衛隊の通信管制装置。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究6,’15

＜ＯＳＷ−４Ｄ＞：自衛隊の通信管制装置。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究5,’17

＜ＯＳＷ−２０＞：海上自衛隊の通信管制装置。JRC特機製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＯＴ＞：Organisation Todt（トート組織、作業部隊）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＯＴ−２６＞：T-26戦車ファミリーを参照。

＜ＯＴ−２７＞：T-27戦車ファミリーを参照。

＜ＯＴ−３４／７６＞：T-34/76戦車ファミリーを参照。

＜ＯＴ−５４＞：T-54戦車ファミリーを参照。

＜ＯＴ−６２シリーズ＞：チェコスロバキア陸軍の装軌式装甲兵員輸送車。BTR-50PKをチェコスロバキアが国産化したもので、各国に輸出もされた。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ＯＴ−６２ＴＯＰＡＳ＞：TOPASはTransporter Obrneny PASovy（装軌式装甲輸送車）の略。アメリカ軍呼称はOT-62A。ベースはBTR-50PKで、エンジンをチェコ製モデルPV6直列６気筒空冷ターボチャージド・ディーゼル（300馬力）に強化、トランスミッションも変更した。車体前面中央の操縦席両脇に視察キューポラ付き車長席と機銃手席を設け、右の機銃手席に7.62mm機銃用回転マウントを装備する。側面には乗降用ドアを新設した。キューポラは２基に増え、右側に82mm無反動砲T-21タラスニス（HEATの装甲貫徹力230mm、移動目標に対する有効射程300m、最大射程2500m）を搭載できる。路上最大速度62km、水上最大速力11km、路上航続距離450km。1962年に採用された。参考：月刊PANZER7,’04、11,’98、5,’83、月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＯＴ−６２ＴＯＰＡＳ−２Ａ＞：アメリカ軍呼称はOT-62B。TOPASの改良型で、右キューポラ上に7.62mm機銃PT搭載小型銃塔を新設した。参考：月刊PANZER7,’04、月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＯＴ−６２Ｃ＞：OT-62TOPAS-2Aの兵員室前部中央にSKOT装甲兵員輸送車と同じ14.5mm機銃KPVT・7.62mm機銃PKT搭載銃塔を装備している。全長7m、全幅3.22m、全高2.72m、重量16.4トン。装甲厚8-10mm。最大速度60km、航続距離570km。乗員３名＋乗車歩兵12名。1970年代から生産された。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ＯＴ−６２ファミリー＞

　＜ＴＯＰＡＳ−ＶＳ＞：指揮車型。TOPASベースで、中隊指揮所用１両、上級司令部用１両が製作された。参考：月刊PANZER7,’04

　＜ＯＴ−６２Ｒ＞：指揮車型。TOPAS-VSの発展型で、通信機材の違いにより少なくともOT-62R-2/-2M/-3MT/-4MTの４種がある。参考：月刊PANZER7,’04

　＜ＴＯＰＡＳ−２ＡＰ（ｍｏｚｄｚｉｅｒｚ）＞：迫撃砲輸送車型。TOPAS-2APの兵員室に82mm迫撃砲２門を積んだもので、迫撃砲自体は車外で運用する。迫撃砲分隊２個８名が搭乗可能。参考：月刊PANZER7,’04

＜ＤＴＰ−６２＞：技術支援車型。TOPASにMTP-1と同様の改造を施してある。参考：月刊PANZER7,’04

　＜ＷＰＴ＞：整備車型。TOPASベースである。参考：月刊PANZER7,’04

　＜回収車＞：装甲回収車型。TOPAS-2APに１トンクレーンを搭載したもの。参考：月刊PANZER7,’04

＜ＯＴ−６２海外シリーズ＞

　＜ＴＯＰＡＳ＞：ポーランド陸軍装甲兵員輸送車。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＴＯＰＡＳ−２Ａ＞：ポーランド陸軍装甲兵員輸送車。OT-62Cを採用したものである。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＴＯＰＡＳ−２ＡＰ＞：ポーランド陸軍装甲兵員輸送車、アメリカ軍呼称はOT-62C。OT-62TOPASを導入したもので、OT-64用WAT砲塔と同じ新型砲塔を兵員室上部中央に新設した。乗車歩兵15名。砲塔に82mm無反動砲を搭載したタイプもある。参考：月刊PANZER7,’04、月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ＯＴ−６４シリーズ＞：SKOTシリーズ（装甲兵員輸送車）を参照。

＜ＯＴ−６５＞：FUG65（装輪装甲車）を参照。

＜ＯＴ−６６＞：PSzH-�W（装輪装甲車）を参照。

＜ＯＴ−９０＞：チェコ軍／スロバキア軍装甲兵員輸送車。チェコスロバキアが1990年前後に開発した。チェコスロバキアでBVP-1として生産されていたBMP-1の車体に、OT-64の砲塔を載せたものである。全長6.3m、全幅3.05m、重量14トン。エンジンはディーゼル（280馬力）、最大速度60km、航続距離500km。乗員３名＋乗車歩兵８名。619両が生産され、412両がチェコ軍に、207両がスロバキア軍に配備された。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ＯＴ−９０ファミリー＞

　＜ＳＶＯ＞：地雷処理車型。砲塔を外し、兵員室に地雷処理用ロケット多連装ランチャーを搭載する。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

　＜ＶＰＶ＞：装甲回収車型。砲塔を外し、兵員室上面ハッチを塞いでクレーンを搭載している。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ＯＴ−９３＞：SKOTシリーズ（装甲兵員輸送車）を参照。

＜ＯＴ−１３０＞：T-26戦車ファミリーを参照。

＜ＯＴ−１３３＞：T-26戦車ファミリーを参照。

＜ＯＴ−８０１＞：チェコスロバキア陸軍対戦車自走砲。ハーフトラックに87mm対戦車砲を搭載したものである。参考：月刊軍事研究12,’73

＜ＯＴ−８１０＞：チェコスロバキア陸軍ハーフトラック。Sd.Kfz.251Dの改良型で、エンジンをタトラ８気筒空冷ディーゼルに換え、操縦席上面に回転式機銃マウント付きハッチを設け、兵員室上面に開閉式装甲カバーを装備し、車体側面にガンポートを２カ所ずつ追加している。全長5.8m、全幅2.1m、全高1.75m、重量8.5トン。装甲厚7-12mm。エンジンはタトラ８気筒空冷ディーゼル（120馬力）、最大速度52.5km、航続距離320km。武装は自衛用7.62mm機銃１丁。乗員２名＋乗車歩兵10名。第２次大戦後に量産し、機甲師団及び機械化歩兵師団用に配備した。ちなみに自動車化歩兵師団はOT-64を装備している。少数は82mm無反動砲M59Aを車体後部に搭載し、戦車駆逐型として使用された。参考：月刊グランドパワー10,’00別冊

＜ＯＴ＆Ｅ＞：Operational Test and Evaluation（運用評価試験）の略。参考：月刊軍事研究12,’14

＜ＯＴＨ−ＷＳ＞：NSM対艦ミサイル（アメリカ海軍）を参照。

＜ＯＴＨレーダー＞：Over-The-Horizon radar（超水平線レーダー。OTHRともいう）の略で、ロシア語略はZGRLS。水平線以遠を探知できるレーダーのこと。短波（周波数3-30MHz）を使用し、電離層での反射を利用して水平線より遠距離（2000海里くらい）の捜索を行う。水平面内はビーム走査を行うが、垂直面内は非走査とするものが多い。解像度が悪い、施設が大がかり（アンテナ開口が数百から三千メートルくらい必要）でコストがかかる、電離層での反射が起きない距離（500海里以内）では探知できない、短波通信システムと干渉するなどの問題があり、冷戦終結後はあまり開発が進んでいない。参考：月刊軍事研究10,’07、9,’14、月刊世界の艦船2,’87、ザ・マーチ33号、レーダシステムの基礎理論

　＜ＯＴＨ−Ｂ＞：ＢはBackscatterの略。目標の後方散乱波（送信アンテナの方向に帰ってくる反射波）を探知するタイプで、受信アンテナと送信アンテナがほぼ同一の場所に置かれている。一般的にはバイスタティック・レーダーの形状をとるが、送受信を１つのアンテナで行うものもある。OTH-Fよりも精度が良い。中国軍が内陸部の湖北省に1980年代から配備しており、FM-CWレーダーで使用周波数6-22MHz、送信出力200-1200kW、捜索幅60度、探知距離は700-3500km（方位誤差５度、距離誤差15km）もあって、アメリカ空母戦闘群の接近を探知するのに使用しているとみられる。オーストラリアはジンダリー運用レーダーネットワークを1997年から運用している。参考：月刊軍事研究10,’07、6,’14、月刊世界の艦船2,’87、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、朝雲

　＜ＯＴＨ−Ｆ＞：ＦはForwardscatterの略。目標の前方散乱波（送信アンテナと反対側に向かう反射波）を探知するタイプで、受信アンテナを探知したい目標の予想飛行コースの反対側に置いておく。目標がレーダー波を横切った際の乱れを識別するタイプもある。参考：月刊軍事研究10,’07、月刊世界の艦船5,’16

　＜ＯＴＨ−ＳＷ＞：SWは地表波（Surface Wave）の略。短波が地表面に沿って水平線以遠まで届くのを利用したものである。中国軍が東シナ海から台湾海峡にかけての沿岸に高さ80mの送信アンテナを並べ、3kmくらい離れた所に受信アンテナ群を設置したレーダー基地を複数建設しており、台湾や尖閣諸島に飛来する低高度目標を水平線以遠（最大探知距離400km）で発見するために使用している。参考：月刊軍事研究6,’14

　＜サーフィス・ダクト利用型＞：高周波のサーフィス・ダクト現象を利用するタイプで、ロシアのガルブンがこれにあたる。周波数自体は高周波だが、異常伝播現象を利用しているため、やはり解像度や距離精度に問題がある。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＯＴＯ−２１＞：自衛隊の通信管制連接装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究6,’09

＜ＯＴＯ７６＞：OTOメララ社が開発した自走高射砲。車体はOF40の流用で、背の高い砲塔に対空システムの全てを詰め込んである。主砲は艦砲改造の76.2mm速射砲で、砲塔後部左に照準レーダー、中央に棒状のパルス・ドップラー式捜索レーダー、右に光学照準器を装備する。エンジンを強化し、APUも積んだ。エンジンはＶ型12気筒ディーゼル、最大速度65km。イタリア陸軍に提案されたが、採用されなかった。参考：月刊PANZER1,’90

＜ＯＴＯ社＞：オデロ・テルニ・オルランド社を参照。

＜ＯＴＯマーリン４０＞：オットー・マーリン40シリーズ（機関砲塔）を参照。

＜ＯＴＯメララ社＞：オットー・メララ社を参照。

＜ＯＴＱ−３シリーズ＞：海上自衛隊の艦内通信切換制御装置。参考：月刊軍事研究1,’07

＜ＯＴＱ−３＞：日本アビオニクス製。参考：月刊軍事研究1,’07

＜ＯＴＱ−３−１＞：日本アビオニクス製。参考：月刊軍事研究4,’10

＜ＯＴＱ−３−２＞：日本アビオニクス製。参考：月刊軍事研究5,’11

＜ＯＴＱ−３−３＞：日本アビオニクス製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＯＴＱ−３−４＞：日本アビオニクス製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＯＴＱ−３−５＞：日本アビオニクス製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＯＴＱ−２１＞：自衛隊の通信管制連接装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＯＴ−Ｒ５＞：BMP-2歩兵戦闘車・海外ファミリーを参照。

＜ＯＴＲ−２１＞：9K79シリーズ（対地ミサイル）を参照。

＜ＯＴＲ−２３＞：9K714（弾道ミサイル）を参照。

＜ＯＴＲＲ＞：Operational Test Readiness Review（運用試験準備評価）の略。参考：月刊航空ファン1,’20

＜ＯＴＳｈＵ−１−７＞：シトーラの電磁・赤外線照射システム。１基あたり出力1kW、カバー範囲は前方20度。参考：月刊軍事研究11,’00

＜ＯＴＴ−３Ｂ−１＞：自衛隊の指令機。長野日本無線製。参考：月刊軍事研究8,’11

＜ＯＴＴＣ＞：南アフリカのアームスコーやLIWなどが開発した無人砲塔で、車上砲塔技術実証機の略。35mm機関砲EMAK、7.62mm同軸機銃、テレビカメラ、FLIR、レーザー測距器も搭載している。参考：月刊軍事研究3,’97

＜ＯＴＶ＞：インターセプター・ボディ・アーマーのベスト部分のこと。参考：月刊PANZER1,’05

＜ＯＵＥ＞：実用汎用性評価（Operational Utility Evaluation）の略。参考：月刊JWings12,’12

＜ＯＵＮ＞：UPA（ウクライナ蜂起軍）を参照。

＜ＯＵＳＶ−１＞：アメリカ海軍無人水上艇ノーマッド（Nomad）。ゴースト・フリート・オーバーロード計画１番艦で、既存艦を改造した。船型は平甲板型で、艦前部に艦橋があり、上面にマストを持つ。船体中央から後部の上甲板に試験器材収容コンテナを置いて各種任務のテストを行う。全長52.2m。主機はディーゼル、速力34.5ノット。2014年就役。2021年5月29日、メキシコ湾岸から4421海里を航行してサンディエゴのポイント・ロマに到着した。パナマ運河などを除く全航程の98%で自律航行を行っている。2022年6月29日からリムパック2022に参加。参考：月刊世界の艦船10,’24

＜ＯＵＳＶ−２＞：アメリカ海軍無人水上艇レンジャー（Ranger）。ゴースト・フリート・オーバーロード計画２番艦で、2019年竣工の民間石油プラットフォーム補給船を購入して改造したものである。船型は船首楼型で、広い上甲板が試験器材搭載スペースとなっている。自律航海用監視カメラ、航海レーダー、衛星通信装置を追加した。艦橋はそのまま残されていて、出入港や機器監視に使用する。全長59.1m、満載排水量673トン。主機はディーゼル５基、推進はウォータージェット５基、速力33ノット（38ノット？）。2019年、改造を完了して就役。2020年9月、ゴースト・フリート・オーバーロード計画の試験を開始。10月、長距離自律航海を実施。2020年末、後甲板にMk70PDS（Mk41VLS４セル収容）を搭載し、外部から目標データを取得してSM-6艦対空ミサイルを試射した。2023年9月18日、OUSV-4マリナーと共にアメリカ海軍横須賀基地に入港。9月27日、OUSV-4マリナー及びLCS-24オークランドと共に、FFMくまのと、相模湾で共同訓練を行った。参考：月刊世界の艦船10,'24、11,’23、1,’24

＜ＯＵＳＶ−３＞：アメリカ海軍無人水上艇ヴァンガード（Vanguard）。ゴースト・フリート・オーバーロード計画３番艦で、新造艦である。L3ハリス・テクノロジーズ社が主契約社で、オースタルUSA社が建造中。全長62.5m。2024年1月11日進水。参考：月刊世界の艦船10,'24、11,’22、4,’24

＜ＯＵＳＶ−４＞：アメリカ海軍無人水上艇マリナー（Mariner）。ゴースト・フリート・オーバーロード計画４番艦で、レイドス社が主契約社となり、ガルフ・クラフト社が民間石油プラットフォーム補給船を改造した。ベースはOUSV-2レンジャーと同じだが、塗装やマスト数・形状が違う。発電機を１基増設して３基とし、イージス戦闘システム管制機能を積んだ。艦前部に20フィート・コンテナ２個分、後部に40フィート・コンテナ４個または20フィート・コンテナ８個分のミッション機材搭載スペースを持つ。全長59.1m。主機はディーゼル、速力38ノット。2023年8月就役。9月18日、レンジャーUSVと共にアメリカ海軍横須賀基地に入港。9月27日、関東南方で日米共同訓練に参加。LCS-24オークランド、OUSV-2レンジャーと共に、FFM-2くまのと、戦術運動訓練・PHOTOEXを行った。参考：月刊世界の艦船10,'24、11,’22、12,’23

＜ＯＵＶＳ＞：イギリスが導入を検討している将来型作戦支援汎用車システム。ランドローバー小型／中型４×４輪汎用車、ピンツガウアー、RBTUHの後継で、小型車両と大型車両の２種類を16000両調達する予定だったが、実際は2000-4000両に止まり、一部しか更新されない見込み。サイズが似通っているので、１種類で済むという意見もある。参考：月刊軍事研究4,’09

＜ＯＶ−１シリーズ＞：アメリカ陸軍直協機、別名モホーク（Mohawk）。グラマン社がSTOL性を重視して1950年代末から開発し、アメリカ陸軍海兵隊L-19観測機の後継として提案、1957年に海兵隊がOF-1として、1958年4月に陸軍がAO-1として試作命令を出していたが、複雑なセンサーシステムが海兵隊の要求に合わず、結局陸軍のみ採用した。ちなみに総重量24000ポンド（10.9トン）未満だったので、固定翼機ながらも空軍でなく陸軍の所管となっている。1959年4月14日に原型機YOV-1Aが初飛行し、量産機は1961年2月から1970年12月まで引き渡された。ベトナム戦争で平均稼働率84%、月間平均飛行時間72時間を記録し、空軍や海兵隊の支援にも使用されたが、陸軍での偵察データ使用度はイマイチだった。参考：アメリカ空軍の第一線機、スパイ機、月刊JWings9,’04、世界の軍用機1979

　＜ＯＦ−１＞：1957年にアメリカ海兵隊が発注したもので、後にキャンセルされた。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＹＯＶ−１Ａ＞：試作型。1958年4月に９機が発注され、1959年4月14日に初飛行した。全幅12.8m。エンジンはT53-L-3（960馬力）双発。翼下に２カ所のハードポイント（容量計1.225トン）を持ち、増槽や兵装を搭載できる。偵察装備はKA-30カメラのみ。通信航法装備はUHF/VHF/HF無線機、ADF、IFF、VOR/TACAN。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＯＶ−１Ａ＞：写真偵察機型で、当初はAO-1AFと呼ばれた。主翼は中翼配置、アスペクト比5.35で、プロペラ後流が主翼のほぼ全体を覆うようになっており、フルスパンの前縁スラットと後縁の大型フラップにより低速性能が高い。水平尾翼と外側垂直尾翼もプロペラ後流に覆われる位置にある。エンジンは外側に傾けられていて、片発停止時に停止側へ急激にバンクしないよう工夫されている。被弾を避けるため、燃料タンクは中央翼の上にある。コクピットは厚さ51mmの防弾ガラスを填め込んだ大型窓で覆われていて、前方は俯角20度、側方は内側20度まで見える。座席はサイドバイサイドで、左にパイロット、右に観測士／センサー操作員が位置し、周囲は厚さ6.4mmのアルミ合金板とフラックカーテンで覆われている。座席はマーチン・べイカー社製Mk.J5射出座席だが、１名が脱出すると反動で機体がひっくり返ってしまい、もう１名が脱出できなくなるという欠点があった。後部胴体側面にエアブレーキを持つ。垂直尾翼は機体中央に１枚と水平尾翼両端に１枚ずつの計３枚である。胴体にはKA-30偵察カメラを装備し、主翼付け根上面にフラッシュ弾エジェクター（52発。上方射出式）を搭載していて、夜間撮影が可能。全長12.5m、全幅12.8m、全高3.86m、自重4.507トン、全備重量6.818トン。エンジンはライカミングT53-L-3ターボプロップ（出力960軸馬力）双発、最大速度480-500km、実用上昇限度8500-9400m、航続距離2270km（増槽あり）。固定武装は無く、４カ所のハードポイント（容量計1.678トン）にガンポッドやグレネードランチャーなどを適宜搭載する。乗員２名。1959年2月に発注され、64機が生産された。後にエンジンをT53-L-7/-15（1150馬力）に換装している。19号機からは電波高度計、ドップラー航法装置、自動操縦装置、グラウンド・トラック・ビーコン、２基目のTACANを搭載した。ベトナム戦争にも投入されており、少数機は海軍に移管された。参考：アメリカ空軍の第一線機、スパイ機、月刊JWings9,’04、世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1979

　＜ＪＯＶ−１Ａ＞：近接支援攻撃機型。主翼下面にパイロンを増設して計６基とし、XM-14ガンポッドやLAU-3/LAU-52ロケット弾ポッドを搭載できるようにした。少なくとも６機が改造され、1962年9月から南ベトナム軍人の観測士を乗せてベトナム戦争の戦場監視任務に投入したが、武装の使用は自衛に限定された。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings9,’04

　＜ＯＶ−１Ｂ＞：偵察機型で、当初はAO-1BFという名称だった。Ａ型の主翼スパンを1.82m延長し、スラットとエアブレーキと複操縦装置を廃止、胴体下にAN/APS-94側視レーダー用アンテナフェアリングを装着し、AN/AKT-16VHFデータリンクを搭載する。前任のRU-8Dが離着陸時にアンテナフェアリングを滑走路にぶつける事故を起こしたため、AN/APS-94用アンテナフェアリングは胴体前方に突き出すと共に右舷側にオフセットした。自重5.02トン、全備重量8.722トン。参考：アメリカ空軍の第一線機、月刊JWings9,’04、9,’19、スパイ機

　＜ＯＶ−１Ｃ＞：Ａ型の後部胴体下面にUAS-4赤外線偵察装置を追加したもので、当初はAO-1CFと呼ばれた。後期型はエンジンをT53-L-15に変更しており、初期型も後に換装している。全長12.5m、全幅12.8m、全高3.86m、自重4.717トン、全備重量8.722トン。エンジンはライカミングT53-L-7ターボプロップ（出力1150軸馬力）またはT53-L-15ターボプロップ双発、最大速度480-500km、実用上昇限度8500-9400m、航続距離2140km（増槽あり）。129機が生産された。1967-68年に一部がアビオニクス換装とスラット固定化改修を受けている。参考：スパイ機、世界の軍用機1979、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＹＯＶ−１Ｄ＞：OV-1D原型機。OV-1CにUAS-4とAN/APS-94を搭載したもので、OV-1Cとして発注されたうちの４機がこの規格で完成した。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＯＶ−１Ｄ＞：エンジンをT53-L-701に強化し、偵察と攻撃の両任務をこなせるようにしたもの。UAS-4赤外線偵察装置とAN/APS-94側視レーダーの両方を搭載（１時間で交換可能？）しており、主翼下面パイロンに567リットル入り増槽２基を装備できるようになった。ELINT用センサーの搭載も可能。全長12.5m／13.69m（AN/APS-94装備時）、全幅14.63m、全高3.86m、自重5.467トン、総重量7.051トン（UAS-4装備時）／7.14トン（AN/APS-94装備時）、最大離陸重量8.215トン。エンジンはライカミングT53-L-701（1400軸馬力）双発、経済巡航速度180ノット、最大巡航速度240ノット、最大速度265ノット（UAS-4装備時）／251ノット（AN/APS-94装備時）、実用上昇限度7620m、燃料容量1125リットル＋翼下増槽567リットル２本、航続距離380海里／878海里（UAS-4・増槽搭載時）／820海里（AN/APS-94・増槽搭載時）、航続時間4.54時間（UAS-4装備時、140ノット）／4.35時間（AN/APS-94装備時、140ノット）。ロケット弾など1.35トンを搭載できる。乗員２名。37機が新規生産され、OV-1B/Cから100機以上が改造された。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の軍用機1982、1979、月刊JWings9,’04、スパイ機

　＜ＲＶ−１Ｄ＞：戦術偵察機型。OV-1B/C/Dにレーダーを搭載したものである。参考：月刊JWings9,’04、アメリカ空軍の第一線機

　＜ＯＶ−１Ｅ＞：計画観測輸送型。前部胴体を設計し直している。計画のみに終わった。参考：アメリカ空軍の第一線機

　＜ＥＶ−１Ｅ＞：ELINT型。AN/ALQ-133クイック・ルック�U電波源探知装置などを搭載している。OV-1Bから16機が改修され、うち２機がイスラエルに輸出された。参考：アメリカ空軍の第一線機

＜ＯＶ−１海外シリーズ＞

　＜ＯＶ−１（アルゼンチン陸軍）＞：アルゼンチン陸軍直協機。1992年にOV-1D偵察観測機25機（うち２機は部品取り）がアメリカ陸軍から供与され、1994年に就役した。参考：月刊JWings9,’11

＜ＯＶ−１０シリーズ＞：アメリカ空軍・海兵隊のCOIN機、別名ブロンコ（Bronco）。LARA計画に基づいて1963年末に要求が出され、11社が応募してノースアメリカン社（後のロックウェル社）の案が採用された。途中で陸軍が開発から外れ、アメリカ空軍と海兵隊のみが導入している。地上攻撃、偵察、連絡、軽輸送任務に投入できる他、アジアでの対反乱・暴動鎮圧任務も考えられており、ベトナム戦争ではFAC(A)としても使用された。湾岸戦争にも投入されたが、２機が撃墜され、１名が戦死、３名が捕虜になっている。参考：アメリカ空軍の第一線機、軍事分析湾岸戦争、月刊航空ファン2,’02、世界の軍用機1982

　＜ＹＯＶ−１０Ａ＞：試作型で、1965年7月15日に初飛行した。エンジンは当初T76-G-6/-8（660馬力）だったが、最大速度不足のため後にT76-G-10/-12に換えている。1-4号機は全幅9.14mだが、５号機は主翼端を整形して全幅10.36mになった。７号機はYT74-P-1エンジンを搭載した。参考：アメリカ空軍の第一線機、世界の傑作機No.45

＜ＯＶ−１０Ａ＞：量産型で、1966年10月に発注され、初号機は1967年8月に完成した。キャビン容積の大きな中央胴体を持つツインテールブーム機で、胴体は機首がグラスファイバー、その他の部分がアルミ合金製のセミモノコック構造。コクピットはタンデム複座で、キャノピーは左右に膨らんでおり、水平飛行でも86度の下方視界を確保している。コクピット周囲には防弾が施されており、風防は厚さ32mmの防弾ガラス、搭乗員席背部は厚さ9.5mmの装甲鋼板、下部は厚さ12.7mmのアルミ合金装甲が配置してある。観測員席の床下に空軍型ではKB-18Aストライクカメラを、海兵隊型ではメッセージ投下装置を搭載していたが、後に海兵隊型もストライクカメラを装備した。観測員席に操縦桿を付けることも出来るが、KB-18Aストライクカメラやメッセージ投下装置は積めなくなる。座席はLW-3Bゼロゼロ射出座席で、脱出の際はキャノピーを座席で破壊する。空軍型ではコクピット後方にFAC用アビオニクスが搭載されており、その後ろが2.67m×0.76m×0.89m・容積2.12立方メートル（座席などを外すと更に広くなる）の貨物室になっていて、3200ポンド（1.451トン）の貨物、兵員６名、空挺兵５名、担架４床と看護員１名を収容できる。胴体後面に左開きのドアがあり、空挺投下ミッションではドアを外して離陸、目標地点で急上昇をかけて機内から滑り落とす。主翼は高翼配置の直線矩形翼で、上下反角も付いていない。プロペラ後流は翼幅の42.5%を覆うようになっていて、STOL性が高い。昇降舵、方向舵、補助翼は操縦桿と連接したケーブルによる人力操作、主翼後縁のダブルスロッテッド・フラップは油圧操作で、フラップ作動角は最大40度、離陸時は20度、着陸時は40度下げる。外翼フラップ前方にはスポイラーが左右４枚ずつあり、補助翼が作動角５度以上になると連動して86度まで作動する。ただし時速626km以上では最大作動角が20度に制限される。補助翼の上下面にはボルテックス・ジェネレーターがあり、後縁には全幅に及ぶタブが付けられている。水平尾翼は高い位置にあり、貨物室への積み降ろしの邪魔にならない。前輪は左右55度ずつのステアリングが可能。機内燃料は全て主翼内のセルフシーリング式燃料タンクに搭載されるが、５つのタンクそれぞれの給油口から燃料を補給する必要がある。使用燃料は海兵隊がJP-5、空軍がJP-4で、緊急時にはガソリンでも飛べる。胴体下部中央のステーションにはエアロ1C増槽（150ガロン・568リットル入り）または230ガロン（871リットル）増槽（空軍のみ）を装備できる。プロペラはハミルトン・スタンダード社製アルミ合金製３翅で、フェザリングやリバースピッチも可能。エンジンには煙幕発生装置が装備されており、軍用発煙油を左エンジン排気管に噴射して４分間ほど発煙でき、地上部隊を煙幕で保護したり、後続の攻撃機に自機位置を知らせたりできる。エンジンの始動は電源車を使用するが、緊急時や前線飛行場では機内のバッテリーを使う。胴体下面左右には下反角付きのスポンソンがあり、7.62mm機銃M60C４丁（500発ずつ）を内蔵する。このスポンソンにはステーションが２カ所ずつ用意されており、搭載能力はそれぞれ600ポンド（0.272トン）。胴体下面中央にも搭載能力1200ポンド（0.544トン）のステーションがある。搭載可能な武装は250ポンド通常爆弾Mk81、同スネークアイ、500ポンド通常爆弾Mk82、同スネークアイ、SUU-11A/Aミニガンポッド、SUU-11B/Aミニガンポッド、SUU-40/Aフレアディスペンサー、SUU-44/Aフレアディスペンサー、Mk77Mod2/Mod4ナパーム弾、A/A37B-3サーチストア、Mk86訓練爆弾で、中央ステーションにはM117通常爆弾、同スネークアイ、20mm機関砲Mk4Mod0、増槽も搭載でき、スポンソンのステーションにはLAU-3/A、LAU-3A/A、LAU-32A/A、LAU-32B/A、LAU-10/A、LAU-10A/A、LAU-59/A、LAU-60/A、LAU-61/A、LAU-68/A、LAU-69/Aロケット弾ポッド、SUU-25B/A、AF/B37K-1/K-2フレアディスペンサー、BLU-10/B、BLU-23/B、BLU-32/Bナパーム弾、CBU-14A/A、CBU-22A/A、CBU-25A/Aクラスター爆弾も積め、スポンソン外側ステーションにはBLU-1C/B、BLU-27/Bナパーム弾、CBU-24B/B、CBU-29B/Bクラスター爆弾も搭載できる。主翼下にも左右１カ所ずつのステーションがあり、LAU-33Aズーニーロケット２連装ランチャーまたはサイドワインダーの搭載が可能である。照準は操縦手席前面の風防フレームに固定されている光学照準器で行う。アビオニクスは、AN/ARC-51UHF通信機、AN/ARC-54VHF/FM通信機とKY-28秘話装置、AN/ARC-120HF通信機、AN/ARN-52TACAN、AN/ARA-50ADF、AN/APN-171電波高度計、AN/APX-64IFFトランスポンダー。空軍型ではVHF/FM通信機をFM-622Aに、HF通信機をHF-103にし、VHF-AM通信機807A、UHF/AM通信機AN/ARC-51BX、SST-181Xレーダービーコンなどを追加してある。全長12.12m（ピトー管含まず）／12.67m（含む）、全幅12.19m、全高4.62m、自重3.133トン、運用自重3.875トン、総重量5.67トン、最大離陸重量6.532トン。翼面積27.03平方メートル。エンジンはT76-G-10（左）及びG-12（右）ターボプロップ（715馬力）、巡航速度360km、最大速度452km、実用上昇限度3500m（7740m？）、燃料搭載量933リットル＋568リットル／871リットル増槽１個、戦闘行動半径145海里（127mmロケットポッド２基＋増槽１個の３時間FAC(A)任務）／165海里（兵装1.27トン搭載・１時間滞空）／200海里（最大積載・滞空無し）、フェリー航続距離1240海里。固定武装は7.62mm機銃（500発）４丁。兵装搭載量2.08トン。乗員２名。1968年2月23日から海兵隊に114機、空軍に157機が引き渡された。後にエンジンをT76-G-10A/-12Aに換装している。1968年7月から海兵隊機、8月から空軍機がベトナム戦争に投入された。その戦訓によりAN/ARC-54を増設し、左側ブーム上面にホイップアンテナ、左胴体下面にホーミングアンテナを追加、AN/ARN-52(V)のアンテナを右垂直安定板上端に追加した。参考：世界の傑作機No.45、アメリカ空軍の第一線機、軍事分析湾岸戦争、空軍、月刊航空ファン2,’02、世界の軍用機1979、1982、航空ジャーナル9,’77臨時増刊

＜ＯＶ−１０Ａ（ＳＬＥＰ）＞：1991年から海兵隊でSLEP（延命計画）を行ったもの。エンジンをOV-10Dと同じものに換え、電子機器と航法装置を最新のもの（AN/ARC-131通信機など）に交換し、胴体上に赤外線ジャマーを装備した。23機が改造された。参考：世界の傑作機No.45

＜ＹＯＶ−１０Ｄ＞：OV-10Dの試作型。参考：アメリカ空軍の第一線機

＜ＯＶ−１０Ｄ＞：海兵隊向け夜間観測・攻撃型。エンジンをT76-G-420/421に換装し、排気部に赤外線抑制装置を装備、プロペラを黒塗りのグラスファイバー製にし、翼下ステーションを強化して搭載能力を強化、増槽やヘルファイア８発の搭載を可能とした。機首下面にはAN/AAS-37センサーターレット（FLIR、レーザー測距器、レーザー照射機からなる）を装備し、スポンソンの代わりに胴体下面に20mmガトリング砲M197（1500発）搭載砲塔を搭載可能とし、AN/APR-39レーダー警報装置とチャフ・フレアディスペンサーを積んだ。海兵隊型では中央ステーションへの増槽搭載は行わず、主翼下ステーションに燃料配管を追加して100ガロン（378リットル）増槽を吊り下げている。全長13.41m（ピトー管含む）、全幅12.19m、全高4.62m、自重6893ポンド（3.127トン）、全備重量9908ポンド（4.494トン）、最大離陸重量14444ポンド（6.552トン）。エンジンはT76-G-420/421（1040馬力）、巡航速度194ノット、最大速度250ノット、実用上昇限度30000フィート（9144m）、燃料搭載量954リットル＋568リットル増槽１本＋378リットル増槽２本、戦闘行動半径198海里（兵装1.27トン搭載・１時間滞空）、フェリー航続距離1200海里。乗員２名。1976年から17機が改造された。参考：世界の傑作機No.45、世界軍用機年鑑1990-91、世界の軍用機1979、1982、軍事分析湾岸戦争

＜ＯＶ−１０Ｄ（ＳＬＥＰ）＞：1991年から海兵隊でSLEP（延命計画）を行ったもので、胴体上に赤外線ジャマーを追加している。14機が改造された。参考：世界の傑作機No.45

＜ＯＶ−１０Ｘ＞：アメリカ空軍LAARに応募したもの。兵装搭載量1.36トンで、ヘルファイア16発、12.7mm機銃、電子光学センサーなどを搭載可能。参考：月刊軍事研究7,’10

＜ＯＶ−１０海外シリーズ＞

　＜ＯＶ−１０Ｃ＞：タイ空軍COIN機。OV-10Aがベースで、エンジンをT76G-412/-413に換装した。主翼下面パイロンは無く、後席下面にKB-18Aストライクカメラを装備する。1974年までに32機が生産された。参考：世界の傑作機No.45、世界の軍用機1979

　＜ＯＶ−１０Ｅ＞：ベネズエラ空軍COIN機。OV-10Aがベースで、通信機などの装備を変更している。16機が生産された。参考：世界の傑作機No.45、世界の軍用機1979

　＜ＯＶ−１０Ｆ＞：インドネシア空軍COIN機、別名カンプレット（蝙蝠）。胴体側面機銃を12.7mm機銃４丁に換装した。16機が生産され、1976年9月から実戦配備された。東ティモール紛争でアメリカから武器禁輸制裁を受けた後、ソ連製兵装を搭載可能とする改修を行っている。2007年に退役した。参考：月刊航空ファン7,’17、世界の傑作機No.45、世界の軍用機1979

　＜ＯＶ−１０Ｇ＞：韓国空軍COIN機。1977年に発注され、24機が生産された。同時にOV-10Aが供与されたという説もある。参考：世界の傑作機No.45、世界の軍用機1979

＜ＯＶ−１０海外ファミリー＞

　＜ＯＶ−１０Ｂ＞：西ドイツ空軍標的曳航機。基本はOV-10A空軍型で、エンジンをT76-G-410/-411に換装、胴体スポンソンを外し、後部胴体側面に標的曳航装置を装着、後部貨物室ドアを観測用透明風防とした。18機が生産された。参考：世界の傑作機No.45、世界の軍用機1979

　＜ＯＶ−１０Ｂ（Ｚ）＞：西ドイツ空軍標的曳航機。OV-10Bの胴体中央上面に支柱４本を介してJ85-GE-4ターボジェットエンジン（推力1.338トン）１基を追加したもので、最大速度が341ノットに増加した。OV-10Bから10機が改造された。参考：世界の傑作機No.45、スパイ機

＜ＯＷＩ＞：アメリカの情報機関で、Office of War Information（戦時広報局）の略。第２次大戦当初は非公然活動なども一部行っていたが、1943年3月の大統領令で非公然活動及び軍事活動をしないこととなり、専ら公然活動を行った。中国、ビルマ、インドでの情報活動の他、南西太平洋方面では陸軍と、太平洋洋上作戦では海軍と、ヨーロッパ戦線では戦略情報局OSS及び陸軍と、ロンドンを本拠地とする活動ではイギリス政治戦争執行部PWE（Political Warfare Executive）と協力して活動を行った。参考：太平洋戦争情報戦

＜ＯＷＳシリーズ＞：ラファエル社の銃／砲塔で、OWSはオーバーヘッド・ウェポン・ステーションの略。参考：月刊PANZER5,’02

　＜ＯＷＳ＞：小火器搭載用遠隔操作銃塔。7.62mm/12.7mm機銃を装備できる。視野25度の照準ペリスコープと、倍率８倍の副照準器を積んでおり、両者とも第２世代映像強化装置（スターライトスコープ）を搭載、夜間戦闘能力を持つ。重量160kg。参考：イスラエル軍現用戦車と兵員輸送車1985-2004

　＜ＯＷＳ２５＞：シンガポール陸軍バイオニクス歩兵戦闘車向け。武装は25mm機関砲M242ブッシュマスター（200発）と同軸機銃（250発）で、俯仰角マイナス８度からプラス45度。重量1000kg。アチザリットMk.�U用に、スパイク対戦車ミサイルを追加したものも開発した。参考：月刊PANZER5,’02

　＜ＯＷＳ２５Ｒ＞：ルーマニア陸軍MLI-84歩兵戦闘車向け。武装はエリコン25mm機関砲MKB、同軸機銃、M2Tマリュートカ（AT-3サガー）対戦車ミサイル連装発射機。参考：月刊PANZER5,’02

　＜ＯＷＳ３０＞：OWS25の機関砲口径を30mmに換えたもの。参考：月刊PANZER5,’02

＜ＯＸＨ−５Ｆ＞：自衛隊の模写受信機。古野電気製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＯＸＨ−６＞：自衛隊の模写受信機。太洋無線製。参考：月刊軍事研究3,’13

＜ＯＸＨ−６Ｆ＞：自衛隊の模写受信機。古野電気製。参考：月刊軍事研究1,’16

＜ＯＸＱ−５−１＞：自衛隊の艦上画像表示装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究6,’08

＜ＯＸＱ−５Ｂ＞：自衛隊の艦上画像表示装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜ＯＸＱ−５Ｂ−２＞：自衛隊の艦上画像表示装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’14

＜ＯＸＱ−６＞：自衛隊の艦艇映像伝送装置。エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ製。参考：月刊軍事研究4,’17

＜ＯＸＱ−１０＞：自衛隊の作戦指揮支援装置。日本無線製。参考：月刊軍事研究8,’13

＜ＯＸＸ−１Ｂ＞：海上自衛隊の海底調査装置。有線誘導式で、水中カメラを装備しており、水中処分母船１号型に搭載され、機雷の水中処分作業時に初期捜索センサーとして使用される。水中にある誘導用ケーブルが長すぎると波の影響で本体が揺さぶられるため、艦上ではケーブル長を人力で調節するが、引っ張りすぎると目標地点に届かなくなったり、ケーブルが外れたりしてしまうため、調節が難しい。参考：MAMOR Vol.42、月刊世界の艦船10,’15

＜ＯＸＸ−２＞：海上自衛隊の情報収集用ROV。機雷の捜索と処分用爆雷の設置が主任務である。あわじ型掃海艦３番艦MSO-306えたじまから搭載された。参考：月刊JWings6,’21

＜ＯＹシリーズ＞：イギリスの４×２輪軍用３トントラック。ベドフォード社製。1939年に民間型OLシリーズから派生し、第２次大戦中に72385両が生産された。右の前照灯が橋梁通過時重量表示板（ブリッジクラス・プレート）装着用に、左が管制灯にされているのが戦時仕様。後にこれをベースにした民間用トラックOWシリーズが開発された。参考：月刊PANZER1,’02

　＜ＯＹＣレントゲン撮影車＞：後部荷台にレントゲン撮影キャビンを設けたもの。参考：月刊PANZER1,’02

　＜ＯＹＤ＞：標準的なカーゴ・キャリア・タイプ（GSトラック）。初期生産車は後輪ダブルタイヤである。全長6.223m、全幅2.194m、全高3.099m、ホイールベース3.988m、重量2.694トン。エンジンはOHV製６気筒ガソリン（総排気量3519cc、出力72馬力）、トランスミッションは前進４速。参考：月刊グランドパワー7,’02

＜ＯＹ−１＞：アメリカ海兵隊の観測機、別名センチネル（Sentiel）。陸軍のコンソリデーテッド社製L-5各型を採用したものである。高翼の単発小型機で、砲爆撃の弾着観測、敵情視察、連絡、救急などに活躍した。硫黄島戦でも元山飛行場を確保した直後に展開し、周囲で日本軍の銃砲撃が続く中を離陸して観測任務にあたっている。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、月刊軍事研究2,’03、月刊航空ファン3,’13

＜ＯＹＮ−１１＞：自衛隊の対勢作図装置。東京計器製。参考：月刊軍事研究11,’13

＜ＯＹＱ−１シリーズ＞：海上自衛隊の戦闘指揮装置WES（Weapon Entry System）。参考：月刊世界の艦船3,’14

＜ＯＹＱ−１＞：アメリカのユニバック社が開発し、FMSで導入してDDG-168たちかぜに搭載した。NTDS準拠で、レーダーなどで捉えた目標情報をCP-642Bデジタルコンピュータ１基で処理し、脅威評価を行ってオペレーター用コンソール（武器管制官用、射撃指揮装置管制官用、ミサイルランチャー管制官用、対空目標追尾員用、水上目標追尾員用、追尾管理員用に１基ずつ）に提示する。各管制官が目標情報をコンソールで入力すると、三次元レーダーからの高度情報と統合され、脅威度と共にコンソールに戦術状況図が表示されるので、武器管制官は攻撃可能かどうか判断し、攻撃目標を指示する。射撃指揮装置管制官はターター射撃指揮装置または主砲射撃指揮装置を攻撃目標に向けロックオン、ミサイルランチャー管制官がターターまたは主砲を射撃指揮装置に割り当て、射程内に入ったところで射撃を開始する。目標追尾は追尾員が手動で行うので、同時追尾は5-6目標が限界という欠点があった。また、開発時にリンク11の輸出許可が下りなかったため戦術データリンクは持たず、対潜戦能力はソナー情報表示程度である。参考：月刊世界の艦船3,’14、8,’14、10,’11、2,’12

　＜ＯＹＱ−１Ｂ＞：コンピュータをUYK-7に換装し、リンク11を追加、コンソールを増設したもの。1989年のDDG-168たちかぜ改装時に搭載された。参考：月刊世界の艦船3,’14

＜ＯＹＱ−１＞：海上自衛隊の情報処理装置。30FFM／もがみ型護衛艦に搭載された。OYX-1-29情報処理サブシステムと各種プログラムで構成される。OYQ-1、OPY-2多機能レーダー、OQQ-25水上艦用ソナーシステム、OQQ-11対機雷戦ソナーシステム、NOLQ-3E電子戦装置、艦船管制装置、無人機雷排除システムを全てOYX-1-29の共用計算機に統合しており、戦闘系のみならず、機関・航海関連器材も艦船系ネットワークで共用計算機に連接し、一体処理してOYX-1-29の共用コンソールに出力する。よって、応急指揮所や機関操縦室を別区画にせずCICに統合してあり、機関制御監視盤員と電源監視／応急監視制御盤員がCICの共用コンソールの前に座って、運転指揮官の指揮を受けて業務に従事することになった。武器インターフェースの関係上、シーRAMはOYQ-1と、Mk45Mod4艦砲はOPY-2と１対１で接続されている。参考：月刊世界の艦船4,’19、12,'22

＜ＯＹＱ−２シリーズ＞：海上自衛隊の戦闘指揮装置WES（Weapon Entry System）。参考：月刊世界の艦船3,’14

＜ＯＹＱ−２＞：DDG-169あさかぜに搭載された。OYQ-1の小改良型で、新型電子戦装置などに対応している。参考：月刊世界の艦船3,’14、10,’11

　＜ＯＹＱ−２Ｂ＞：コンピュータをUYK-7に換装し、リンク11を追加、コンソールを増設したタイプ。1989-90年のDDG-169あさかぜ改装時に搭載された。参考：月刊世界の艦船3,’14

＜ＯＹＱ−３＞：海上自衛隊のDDH-143しらね用戦術情報処理装置TDPS（Tactical Data Processing System）。対潜戦の指揮用で、CP-642B戦術情報処理装置用コンピュータにより情報処理を行う。群司令部への支援機能も付与してあり、リンク11により部隊の戦術情報を一元管理できるが、火器管制システムとはリンクしていない。要員は対空目標追尾員、水上目標追尾員、戦術標定官、追尾管理・識別員、航空機管制官で、それぞれにOJ-194標準型NTDSコンソール（画面直径10インチ・254mm）が用意されており、更に群司令部用としてOJ-197多目的コンソール（画面直径20インチ・508mm）を装備する。対空戦・対水上戦に関する情報は扱わず、入手した対空レーダー・ESM情報に基づいて得られる脅威度情報をCICにあるTDS-2-2に送り、射撃管制を行う方式である。TDS-2-2が故障した際は、WM-25だけでも独立して主砲やシースパローの管制が可能。後にコンピュータをAN/UYK-44に換装し、対潜情報処理装置とのリンクを追加すると共に、砲・艦対空ミサイル射撃管制能力を追加してTDS-2-2を撤去している。この際、名称もTDPSからCDS（Combat Direction System）に変更された。参考：月刊世界の艦船5,’14、6,’14、10,’11、3,’14

＜ＯＹＱ−４シリーズ＞：海上自衛隊の戦術情報処理装置CDS（Combat Direction System）。DDG-170さわかぜとはたかぜ型に搭載された。ソフトはユニバック社が開発しており、自艦のセンサー情報に基づいてターター、127mm砲、電子戦装置などを管制し、データリンクを通じて部隊戦闘情報処理もこなせる。参考：月刊世界の艦船10,’11

＜ＯＹＱ−４＞：DDG-170さわかぜ用。OYQ-2の改良型で、リンク11の輸出が認められたため、これに対応するUYK-7コンピュータを中核に据えている。参考：月刊世界の艦船3,’14

　＜ＯＹＱ−４−１＞：はたかぜ型用。UYK-20デジタルコンピュータ（UYQ-7？）２台、OJ-197大型コンソール１台、OJ-194標準型コンソール９台で構成され、AN/SPS-52C三次元レーダー、OPS-11C対空レーダー、OPS-28B対水上レーダー、NYPX-2敵味方識別装置、NOLQ-1-3電波探知妨害装置、オメガ／ロラン航法装置から得た情報を処理し、情報表示サブシステム３型を介してコンソールに表示、こちらからの入力データも管理して結果をFCS2型21C（主砲管制）、Mk74Mod13ミサイル射撃指揮装置（主砲／艦対空ミサイル管制）、SFCS-6A水中攻撃指揮装置（アスロック／短魚雷管制）、ハープーン、ファランクスに出力、射撃指揮を行う。リンク11とリンク14にも連接している。OQS-4（�T型）ソナーとはリンクしておらず、こちらのデータはSFCS-6Aに直接入力される。参考：月刊世界の艦船5,’86、2,’15

＜ＯＹＱ−５シリーズ＞：海上自衛隊のはつゆき型護衛艦用目標指示装置TDS（Target Designation System）。DDH-143しらね用TDS-2-2艦対空ミサイル射撃管制装置を改良した個艦防空システム・対潜ヘリ協同対潜戦システムとしてTDS-3の名称で計画されたが、対艦ミサイルに対抗するにはたちかぜ型用OYQ-1/-2WESのような戦闘システムが必要ということで、WESの縮小版に切り替えて三菱電機と海自プログラム業務隊が開発した（TDS-3の名前だけ残った）。UYK-20デジタルコンピュータ（メモリサイズ64000ワード／１ワード16ビット）１台、OJ-194目標指示装置ディスプレイ４台（Air Detector Tracker、Surface Detector Tracker、Director Assignment Controller/ Weapon Assignment Controller、EVALuator/ Ship’S Weapon Controllerにそれぞれ１台ずつ）、データリンク装置などからなり、各種センサーやリンク14で得た情報をリアルタイムで処理し、対空・対水上など各種射撃指揮装置に適切な攻撃指示を出力、76mm砲とシースパローを管制する。対潜戦機能も付加されていて、ソナーで探知した目標の表示や、HSS-2Bの管制もコンソール上で行える。リンク11は無い。参考：月刊世界の艦船1,’15、10,’11、2,’12、6,'22、丸スペシャルNo.77

　＜ＯＹＱ−５＞：

　＜ＯＹＱ−５−１＞：

　＜ＯＹＱ−５Ｂ−１＞：

　＜ＯＹＱ−５Ｂ−２＞：DDたかつきのFRAM改装で搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’22

　＜ＯＹＱ−５Ｃ−１＞：

　＜ＯＹＱ−５Ｃ−２＞：DDきくづきのFRAM改装で搭載された。

＜ＯＹＱ−６シリーズ＞：海上自衛隊の戦闘情報処理装置CDS（Combat Direction System）。参考：月刊世界の艦船1,’15

＜ＯＹＱ−６＞：あさぎり型（とはつゆき型？）に搭載された。OYQ-5のデータリンクをリンク11に変更し、対空レーダーや電子戦装置との連接機能を加えた。HSS-2Bではヘリからの無線交話で目標情報を得ていたが、当時開発中のSH-60Jでは機載するヘリコプター戦闘指揮装置HCDSから戦術リンクTACLINKとビデオリンク（レーダー画面を送受信する）により直接艦に送ることにしたため、これとの連接機能も持たせた。当初は直接リンクできるようにする筈だったが、開発時期がずれたため、CDSインターフェース・ユニット（CDS IFU）を介してHCDSとOYQ-6をリンクしている。レーダーからCDS、CDSからFCSへのデータ入力は手動式。対潜戦機能は水中攻撃指揮装置とのリンク能力を持つのみである。コンピュータはUYK-20が１台のままだが、容量を192000ワードに強化した。DD-158うみぎりのみ容量160000ワードのUYK-20を２基搭載している。OJ-194は当初５基積み、ASWDSを後日搭載した時にもう１基追加した。参考：月刊世界の艦船1,’15、10,’11、2,’12、6,'22、月刊丸1,’10別冊

＜ＯＹＱ−６−３＞：自衛隊の情報処理装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究8,’11

＜ＯＹＱ−７シリーズ＞：海上自衛隊の戦闘情報処理装置。参考：月刊世界の艦船10,’11

＜ＯＹＱ−７＞：TASSによるパッシブ・ソナー・オペレーションに対応できるよう、OYQ-6にOYQ-101対潜情報処理装置との連接機能を追加したもの。あさぎり型護衛艦DD-158うみぎりから搭載され、それ以前のあさぎり型などにも改修時に装備された。参考：月刊世界の艦船10,’11

＜ＯＹＱ−７Ｂ−３＞：自衛隊の情報処理装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＯＹＱ−７Ｃ＞：自衛隊の情報処理装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究11,’16

＜ＯＹＨＱ−７Ｃ−１＞：自衛隊の情報処理装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究4,’19

＜ＯＹＱ−８＞：海上自衛隊のミサイル艇用戦闘情報処理装置。参考：月刊世界の艦船6,’22

＜ＯＹＱ−９シリーズ＞：海上自衛隊の戦術情報処理装置CDS（Command and Decision System）。対空戦・対潜戦機能を一本化しており、対潜航空機管制機能、リンク11、ディスプレイ表示制御、後方支援なども組み込んでいる。Ｄ型以降は一部に分散処理方式を取り入れた。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船10,’11、月刊丸1,’10別冊

　＜ＯＹＱ−９＞：むらさめ型とたかなみ型３番艦までに搭載された。OYQ-7ベースの集中処理型で、コンピュータをAN/UYK-43/-44に、コンソールをOJ-663に変更し、CICに大型情報表示プロジェクター２面を用意した。OPS-24B三次元レーダー、OPS-28D対水上レーダー、OPS-20航海レーダー、NOLQ-3電子戦装置、航海計器から入力されたデータをAN/UYK-43/-44コンピュータで処理し、90式艦対艦ミサイル、ファランクス、FCS2型31B（シースパロー／ESSMと主砲の射撃管制用）に出力する。OYQ-103対潜情報処理装置とのリンク機能があり、対潜戦はこちらを経由して行う。SH-60J/K哨戒ヘリとのデータリンクであるORQ-1シリーズや、リンク11/16とも連接している。参考：月刊世界の艦船10,’11、5,’19、1,’22、7,’23

＜ＯＹＱ−９Ｂ−５＞：海上自衛隊の情報処理装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＯＹＱ−９Ｃ−４＞：自衛隊の情報処理装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究8,’09

＜ＯＹＱ−９Ｄ＞：たかなみ型護衛艦４番艦DD-113さざなみに搭載された。コンソールや計算機などをCOTS化し、CDS内部LANと戦闘システムLANによりシステムをネットワーク化、AN/UYQ-70コンピュータを複数搭載して計算処理を一部分散処理形態としている。参考：月刊世界の艦船10,’11、5,’19

＜ＯＹＱ−９Ｄ−１＞：自衛隊の情報処理装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＯＹＱ−９Ｄ−２＞：自衛隊の情報処理装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究11,’10

＜ＯＹＱ−９Ｅ＞：たかなみ型護衛艦５番艦DD-114すずなみに搭載された。SH-60Kとのデータリンクを備え、戦術データリンクとしてリンク16を追加した。参考：月刊世界の艦船10,’11

＜ＯＹＱ−９Ｆ＞：自衛隊の情報処理装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究6,’15

＜ＯＹＱ−９Ｆ−２＞：自衛隊の情報処理装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究4,’19

＜ＯＹＱ−１０＞：海上自衛隊のひゅうが型護衛艦用戦術情報処理装置。OYQ-9までのアメリカ製NTDSフォーマットから脱却し、純国産開発の新戦闘指揮システムATECS（Advanced Technology Combat System。試験艦ASE-6102あすかでテスト済み）に基づいており、分散処理、アメリカ製COTSコンピュータJQ-70、戦闘システムLANによるネットワーク化の概念を取り入れている。FCS３型、OQQ-21、NOLQ-3C、データリンクなどをNOYQ-1JSWANでリンクしており、IF-THENルールによるドクトリン管制で情報を統合評価し、脅威度判定や兵装選択・管制などを最大限に自動化する。三菱電機製。2017-19年度予算でコンピュータをJQ-70からいずも型用OYQ-11と同じ国産のOYX-1最新バージョンに、ソフトウェアをあさひ型用OYQ-13ベースのものに換装する予定。参考：月刊世界の艦船5,’17、8,’12、10,’11、月刊軍事研究1,’08

＜ＯＹＱ−１１シリーズ＞：海上自衛隊の戦術情報処理装置CDS（Combat Direction System）／ATECS（Advanced Technology Combat System）。参考：月刊世界の艦船8,’12、5,’19

＜ＯＹＱ−１１＞：あきづき型用。OYQ-10の改良型で、コンピュータをCOTSとし、オープン・アーキテクチャー化を進展させ、CDS内部LAN、戦闘システムLAN、戦闘システム支援LANによりシステムのネットワーク化を進めており、主砲など多数のサブシステムと、新装備であるFCS-3A、OQQ-22ソナー、魚雷防御装置TCMにも対応した。僚艦防空に対応するため、対空戦指揮管制装置のソフトウェアを変更し、脅威評価・武器割り当てロジックを横行目標対応にしてある。分散処理型で、OYQ-11コンピュータは戦闘システムLANを介してFCS-3A追尾信号処理機（FCS-3Aレーダー、電子光学照準器、主砲、Mk41VLS、ファランクスを制御）、NOLQ-3D計算機（電子戦LANを介してECMとMk36SRBOCを制御）、OQQ-22計算機（対潜戦LANを介してソナー、TASS、投射型静止式ジャマーFAJ、自走式デコイ１型MODを制御）、IFF処理装置（OPX-11味方識別装置を制御）、無線付加機（ORQ-1C-2ヘリコプター・データリンクを介してSH-60Kとデータを送受信）と、CDS LANを介して武器管制コンソール、情報表示プロジェクタ、OYQ-11コンソールとリンクしている。SSMS-2B対艦ミサイルシステムとリンク11/16はNTDSフォーマット準拠のため、LAN回線を介さず直接リンクする。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船8,’12、10,’11、5,’19、月刊軍事研究1,’09

＜ＯＹＱ−１１−１＞：自衛隊の情報処理装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究4,’10

＜ＯＹＱ−１２＞：海上自衛隊のいずも型護衛艦用戦術情報処理装置ACDS（Advanced Combat Direction System）。OYQ-10からESSMと07式VLAの火器管制能力を除いたもので、オープン・アーキテクチャー化を進めた新型国産COTSコンピュータを中核とし、OYX-1情報処理サブシステムを内包する。OPS-50対空レーダー、OPS-28対水上レーダー、OQQ-23ソナー、IFF、NOLQ-3D-1ECM/ESM、ORQ-1Cヘリコプター・データリンクなどをNOLQ-1Cでリンクし、入力された情報を統合評価して脅威度判定や武器選択・管制を行い、ファランクス、シー・ラム、ECMなどに出力する。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船5,’17、8,'15、11,’13、月刊軍事研究10,’12

＜ＯＹＱ−１３＞：海上自衛隊のあさひ型護衛艦用情報処理装置ACDS（Advanced Combat Direction System）。OYQ-12のソフトウェアを改良・改修してあさひ型の兵装に適合させたものである。OPY-1多機能レーダー、OQQ-24ソナーシステム、OPS-20E航海レーダー、NOLQ-3D-2電波探知装置、ORQ-1Dヘリ用データリンク、IFFなどから得た情報をIF-THEN式ドクトリン管制で処理し、脅威評価、兵装選択、兵装管制を行い、127mm単装砲Mk45Mod4、Mk41VLS（ESSM）、ファランクス、Mk36SRBOCに出力する。艦内統合ネットワークJSWANを介してC4IRシステムとも連接している。計算機及びコンソールはOYX-1情報処理サブシステムを使用する。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船9,’18、5,’17、5,’19、月刊軍事研究5,’16

＜ＯＹＱ−３１＞：海上自衛隊の指揮管制支援ターミナルC2T（Command and Control Terminal）。参考：月刊世界の艦船9,’18

＜ＯＹＱ−３２＞：自衛隊のネットワーク通信装置。NTTデータ製。参考：月刊軍事研究6,’07、5,’17

＜ＯＹＱ−３２Ｂ＞：自衛隊のネットワーク通信装置。NTTデータ製。参考：月刊軍事研究7,’16

＜ＯＹＱ−３２Ｂ−１＞：自衛隊のネットワーク通信装置。NTTデータ製。参考：月刊軍事研究1,’14

＜ＯＹＱ−３２Ｃ＞：自衛隊のネットワーク通信装置。NTTデータ製。参考：月刊軍事研究1,’11

＜ＯＹＱ−３２Ｃ−１＞：自衛隊のネットワーク通信装置。NTTデータ製。参考：月刊軍事研究7,’10

＜ＯＹＱ−３２改造器材＞：自衛隊の機器。エヌ・ティ・ティ・データ製。参考：月刊軍事研究11,’18

＜ＯＹＱ−５１シリーズ＞：海上自衛隊の洋上ターミナルMTA（MOF system Terminal Afloat）。参考：月刊世界の艦船9,’18

＜ＯＹＱ−５１＞：ビデオ会議やチャットの機能を持つ。ひゅうが型やあきづき型に搭載された。NTTデータ製。参考：月刊世界の艦船9,’18、月刊軍事研究12,’06

＜ＯＹＱ−５１−１＞：海上自衛隊の洋上ターミナル。NTTデータ製。参考：月刊軍事研究1,’09

＜ＯＹＱ−５１−２＞：自衛隊の洋上ターミナル。NTTデータ製。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ＯＹＱ−５１−３＞：自衛隊の洋上ターミナル。NTTデータ製。参考：月刊軍事研究1,’14

＜ＯＹＱ−５１−２Ｂ＞：自衛隊の洋上ターミナル。NTTデータ製。参考：月刊軍事研究8,’11

＜ＯＹＱ−５２シリーズ＞：海上自衛隊の通信統制装置。参考：月刊世界の艦船9,’18

＜ＯＹＱ−５２＞：日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’10

＜ＯＹＱ−５２Ｂ＞：衛星通信ネットワーク管理統制用で、通信経路の制御などを行う。あさひ型護衛艦に搭載された。日本電気製。参考：月刊世界の艦船9,’18、月刊軍事研究1,’14

＜ＯＹＱ−５２Ｂ−Ｙ＞：三菱電気製。参考：月刊軍事研究3,'19

＜ＯＹＱ−５２−Ｙ＞：日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’13

＜ＯＹＱ−７１＞：海上自衛隊の洋上ターミナル。MOFシステムがMARSシステムに更新されたため、これに対応する指揮通信端末MMT（Mobile MARS Terminal）として開発された。あさひ型護衛艦に搭載された。エヌ・ティー・ティー・データ製。参考：月刊世界の艦船9,’18、月刊軍事研究10,’17

＜ＯＹＱ−７１−３＞：自衛隊の洋上ターミナル。エヌ・ティー・ティー・データ製。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＯＹＱ−７２−１＞：海上自衛隊の洋上ターミナル。MARSシステムや他艦艇とのデータリンクに使用される。30FFMに搭載予定。参考：月刊世界の艦船4,’19

＜ＯＹＱ−１０１＞：海上自衛隊の対潜情報処理装置ASWCS。あさぎり型に搭載された。参考：月刊世界の艦船10,’11

＜ＯＹＱ−１０１−２＞：自衛隊の対潜情報処理装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究9,’17

＜ＯＹＱ−１０１−２用プログラム＞：自衛隊の機器。日立製作所製。参考：月刊軍事研究3,’18

＜ＯＹＱ−１０２＞：海上自衛隊の対潜情報処理装置ASWCS（Anti-Submarine Warfare Control System）。こんごう型イージス護衛艦建造に際し、イージスシステムは導入できたが、対潜システムの方は導入できなかったため、国産化した。イージスシステム用指揮決定システムC&D Mk2のサブシステムで、OQS-102ハルソナー、OQR-2TASS、OQA-202ソノブイ信号処理装置を一元管理し、Mk41VLS（垂直発射式アスロックVLA）や短魚雷発射管を管制する。こんごう型イージス護衛艦に搭載された。コンピュータが官製規格品GOTSで改良が難しいのが欠点で、あたご型以降はアメリカから対潜システムの輸出許可が下りたのでAN/SQQ-89A(V)15を積んでいる。参考：月刊世界の艦船5,'21、10,’11

＜ＯＹＱ−１０３シリーズ＞：海上自衛隊の対潜情報処理装置ASWCS。OYQ-102の改良型である。参考：月刊世界の艦船10,’11

　＜ＯＹＱ−１０３＞：各種ソナー（OQS-5-1バウソナーやOQR-2TASSなど）、水測予察器、ソノブイ信号処理装置SDPS（Sonobuoy Data Processing System）から得たデータを解析し、水測予察、水中目標類識別、目標運動解析、位置局限、水中目標管理といった処理を行い、OYQ-9戦術情報処理装置、VLA、短魚雷、曳航具４型に出力し、武器管制・発射管制を行う。SH-60J/K哨戒ヘリへのデータ授受はOYQ-9経由でヘリ用データリンクを使用する。むらさめ型とたかなみ型に搭載された。参考：月刊世界の艦船10,’11、5,’19

　＜ＯＹＱ−１０３−２＞：自衛隊の対潜情報処理装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究9,’14

＜ＯＹＱ−１０３Ｄ＞：自衛隊の対潜情報処理装置。参考：月刊軍事研究8,’09

＜ＯＹＱ−１０３Ｂ−２用プログラム＞：自衛隊の機器。日立製作所製。参考：月刊軍事研究10,’15

＜ＯＹＱ−１０３Ｃ−２用プログラム＞：自衛隊の機器。日立製作所製。参考：月刊軍事研究3,’13

＜ＯＹＱ−１０３用プログラム＞：自衛隊の機器。日立製作所製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＯＹＱ−２０１シリーズ＞：海上自衛隊の掃海艇情報処理装置。参考：月刊世界の艦船5,’13

　＜ＯＹＱ−２０１＞：イギリス製NAUTIS-Mがベースで、国産機雷捜索処理装備に対応するため改修を加えた。S-10操作用コンソール、機雷探知機用コンソール、CIC指揮官用コンソール、艦橋コンソール、司令部CICコンソールからなり、全コンソールが共通のため、どの情報でも補完表示できる。機雷捜索処理装備の操作制御、対機雷戦武器情報管理、航海情報管理、対機雷戦計画評価支援機能などを持つ。ひらしま型とえのしま型に搭載された。ひらしま型２番艇MSC-602やくしまからはオンボード訓練機能が追加されている。えのしま型では民用無線LANをベースとする洋上無線ルータを追加しており、僚艇とリアルタイムで対機雷戦情報をやりとりすることが可能。参考：月刊世界の艦船5,’13

＜ＯＹＱ−２０１−１＞：自衛隊の掃海艇情報処理装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究4,’10

＜ＯＹＱ−２０１−２＞：自衛隊の掃海艇情報処理装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’11

＜ＯＹＱ−２０１−３＞：自衛隊の掃海艇情報処理装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’14

＜ＯＹＸ−１シリーズ＞：海上自衛隊の情報処理サブシステム。戦闘指揮システム用ソフトウェアの共通計算機基盤である。新型艦だけでなく、OYQシリーズを搭載している旧型艦もこれに換装する改装を実施中。参考：月刊世界の艦船9,’18、7,’23

＜ＯＹＸ−１＞：情報処理用計算機、コンソール、大画面表示器などからなり、機材は国産COTS、ソフトウェアはオープン・アーキテクチャなので改良が容易。あさひ型護衛艦、DD-113さざなみ、DD-114すずなみ、DD-151あさぎり、DD-153ゆうぎり、DD-154あまぎり、COTSリフレッシュ用テストサイト器材、潜水艦、掃海艦に使用されている。富士通製。参考：月刊世界の艦船9,’18、月刊軍事研究11,’14、8,’12、6,’15、6,’16、7,’16、12,’16、9,’17

＜ＯＹＸ−１（２２ＤＤＨ用テストサイト器材）＞：富士通製。参考：月刊軍事研究12,’13

＜ＯＹＸ−１（あさひ型）＞：あさひ型護衛艦用。OYQ-13情報処理装置、OQQ-24ソナーシステム、OPY-1多機能レーダー、NOLQ-3D-2ECM/ESMに使用されており、CICに配置されたコンソールの大半が共通化されたことで、維持整備が効率的に行える。参考：月刊世界の艦船9,’18

＜ＯＹＸ−１（潜水艦用ラボラトリ機材）＞：富士通製。参考：月刊軍事研究4,’19

＜ＯＹＸ−１−２９＞：30FFMのOYQ-1情報処理装置用サブシステム。国産COTS共用計算機と共用コンソール（ディスプレイ３面付）などからなり、OYQ-1情報処理装置、OPY-2多機能レーダー、OQQ-25水上艦ソナーシステム、OQQ-11対機雷戦ソナーシステム、NOLQ-3E電子戦装置、艦船管制装置、無人機雷排除システムの電子計算機とプログラムを全て共用にした。参考：月刊世界の艦船12,'22、4,’19

＜ＯＹＸ−１／ＦＣＳ＞：自衛隊の情報処理サブシステム。富士通製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＯＹＸ−１／ＴＤＢＳ＞：自衛隊の情報処理サブシステム。富士通製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜ＯＺ−７２（Ｖ）５（Ｃ）／Ａ＞：アメリカ軍の多任務新型戦術ターミナルMATT。CV-22B用衛星通信ターミナルで、自機のAN/ALQ-211(V)2などから得た情報と、他部隊からの脅威情報や要救助者の位置情報などを融合し、デジタルマップシステムに送る。参考：月刊軍事研究12,’18

＜ＯＺＺ−１＞：REMUS100水中無人機（海上自衛隊）を参照。

＜ＯＺＺ−２＞：REMUS600無人潜水艇（海上自衛隊）を参照。

＜ＯＺＺ−３＞：自衛隊の機雷捜索用水中無人機（小型）。エス・イー・エイが受注している。参考：月刊軍事研究11,’18

＜ＯＺＺ−４＞：REMUS600無人潜水艇（海上自衛隊）を参照。

＜ＯＺＺ−５＞：海上自衛隊の自律型水中航走式機雷探知機。技術研究本部／防衛装備庁が三菱重工と開発し、30FFM／もがみ型護衛艦に搭載された。水中を事前プログラムに従いGPSと対地・対水速度計DVL（Doppler Velocity Log）補正INSで自律航行し、国産低周波合成開口ソナーで埋没機雷を、タレス社製SAMDIS高周波合成開口ソナーで小型沈底機雷を探知するのが主任務である。本体は円筒形で、前面と側面に合成開口ソナー・アレイを持ち、尾部にシュラウドリング付き推進用プロペラを備える。前後にＸ舵があり、後部には上面にも安定板が付いていて、水中を安定して直進航行することで合成開口ソナーの精度を上げる。水陸両用作戦直前の敵脅威下での水路啓開に投入するが、速力が数ノット程度なので、水平線以遠作戦での沿岸から40-50km先までを啓開しようとすると片道だけで５時間くらい掛かるのが欠点。取得したデータを浮上してから無線で母艦に送って処理すると時間が掛かるので、近傍を併走するUSVに水中通信で送って母艦に転送する方式を取る。全長4m、直径0.533m。推進はシュラウド付きプロペラ１軸、巡航速力４ノット、最大速力７ノット、航続時間９時間以上。開発した三菱重工は令和元年度防衛基板整備協会賞を受賞した。浅深度−中深度対応なので、深々度機雷の捜索にはOZZ-2（REMUS600）を使う。能力不足の点があったらしく、逐次改良中。リアルタイム情報処理装置と統合自動探知・類別装置をOZZ-5に積み、母艦の解析装置も高性能化し、捜索時間短縮・精度向上・探知効率化を図る研究を、次世代機雷探知技術の研究試作という名称で2020-25年度に実施する。参考：月刊世界の艦船1,’20、4,’19、9,’19、2,’21、6,’21、1,’24、5,’24、10,’24、月刊軍事研究1,’19

＜Ｏ級駆逐艦＞：イギリス海軍駆逐艦。Ｎ級の船体を小型化し、Ｉ級並の兵装を載せて完成したもので、生産性を重視している。全長105.2m、幅10.7m、吃水2.7m、基準排水量1550トン。主機は蒸気タービン、出力40000馬力、速力36.8ノット。兵装は12cm単装砲４門、２ポンド４連装砲１基、533mm魚雷４連装発射管２基。G17オンスロー、G39オブデュレート、G48オビディエント、G29オファ、G04オンスロート、G80オポチューン、G66オリビ、G98オーウェルの８隻が1941-42年に竣工した。４隻は後に12cm単装砲を10.2cm高角砲に変更し、急降下爆撃機対策をしている。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｏ級巡洋戦艦＞：ドイツ海軍がＺ計画で計画した巡洋戦艦。Ｐ型装甲艦の38cm連装砲塔装備型が発展したもので、海上交通破壊作戦を主任務とし、シーレーン防護にあたっている敵巡洋艦もついでに駆逐する。全長256.5m、幅30m、吃水11.2m、基準排水量32000トン、常備排水量32300トン。主機は巡航用ディーゼル（116000馬力）＋高速用蒸気タービン（60000馬力）、３軸推進、速力33.5ノット、燃料搭載量5100トン、航続距離14000海里（19ノット）。兵装は47口径38cm砲SK C/34の連装砲塔３基（艦前部背負い式、艦後部１基）、15cm連装砲塔３基、10.5cm高角砲８門、533mm３連装魚雷発射管４基。装甲厚は水線部180mm、甲板110mm、砲塔210mm。仮称艦名Ｏ、Ｐ、Ｑの３隻が1939年8月に発注されたが、起工前の9月19日に建造が中断され、1940年に最終設計案が纏まったが、結局建造中止となった。仮称艦名Ｏはジークフリートと命名される予定だったという説があり、ジークフリート級巡洋戦艦と呼ばれることもある。参考：月刊世界の艦船7,'15、6,'20、近代戦艦史

＜Ｏ級潜水艦シリーズ＞：アメリカ海軍潜水艦。L-1/L-5級と同様の性能を持つ潜水艦として1915-16年度予算で要求が出された。参考：月刊世界の艦船12,’18

＜Ｏ−１級＞：エレクトリックボート社設計型。L-1級がベースで、船体を拡大し、主機を改良、艦首発射管扉を２門１組とし、艦橋を建造当初から大型化した。全長52.5m、最大幅5.5m、吃水4.4m、水上排水量520トン、水中排水量629トン。主機はディーゼル直結推進方式、水上用NLSECO式6-EB-16型６気筒４サイクルディーゼル（440馬力・400rpm）２基・水中用エレクトロ・ダイナミック式電動モーター２基、水上出力880馬力、水中出力740馬力、２軸推進、水上速力14ノット、水中速力10.5ノット、重油搭載量88トン、蓄電池はゴウルド・ストレージ・バッテリー社製60セル２群計120セル、水上航続距離5500海里（11.5ノット）。安全潜航深度61m。兵装は457mm魚雷発射管４門（艦首。魚雷８本）、23口径7.6cm甲板砲１門（セイル直前）。乗員29名。SS-62、SS-63、SS-64、SS-65、SS-66、SS-67、SS-68、SS-69、SS-70、SS-71の10隻が1918年に竣工した。1930年に予備役に編入されたが、1941年に残存艦８隻（SS-62とSS-66以外）が現役に復帰、砲を外して訓練用に使用された。参考：アメリカ潜水艦史、第２次大戦のアメリカ軍艦

＜Ｏ−１１級＞：レイク社設計型。艦尾に向かって艦底が切れ上がっていく形状で、艦中央に潜舵がある。発令所に潜望鏡を装備する。全長53.3m、最大幅5.1m、吃水4.2m、水上排水量485トン、水中排水量566トン。主機はディーゼル直結推進方式、水上用ブッシュ・ズルザー社製6M85型６気筒４サイクルディーゼル（500馬力）２基・水中用ディール・マニュファクチャリング社製電動モーター２基、水上出力1000馬力、水中出力800馬力、２軸推進、水上速力14ノット、水中速力11ノット、蓄電池はエレクトリック・ストレージ・バッテリー社製60セル２群計120セル、水上航続距離5500海里（11.5ノット）。安全潜航深度61m。兵装は45cm魚雷発射管４門（艦首。魚雷８本）、23口径7.6cm甲板砲１門（セイル前方）。乗員29名。SS-72、SS-73、SS-74、SS-75、SS-76、SS-77の６隻が1918年に竣工した。O-1級より性能で劣るとされて1924年に全艦予備役に入れられ、ロンドン条約を受けて1930年に除籍された。参考：アメリカ潜水艦史

＜Ｏ級潜水艦シリーズ＞：イギリス海軍潜水艦。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

　＜Ｏ級潜水艦・第１グループ＞：Ｌ級の船体を大型化し、兵装を強化したものである。全長90.3m（N51は垂線間長83.9m）、幅8.5m、吃水4.1m、水上排水量1311トン（N51は1350トン）。主機はディーゼル・エレクトリック方式、出力3000馬力、水上速力15.5ノット。兵装は533mm魚雷発射管８門、10.2cm単装砲１門。N21オベロン、N51オトウェイ、P55オクスレイの３隻が1926-28年に竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

　＜Ｏ級潜水艦・第２グループ＞：第１グループの船体を更に大型化し、機関出力も向上させたもの。潜舵が船底から船体上部に移った。全長86.5m、幅9.1m、吃水4.2m、水上排水量1475トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、出力4400馬力、水上速力17.5ノット。兵装は533mm魚雷発射管８門、10.2cm単装砲１門。N35オリンパス、N46オルフェウス、N58オズワルド、N67オシリス、N84オーディン、N92オツスの６隻が1929-30年に竣工した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｏ級潜水艦・海外シリーズ＞

　＜Ｏ級潜水艦（オーストラリア海軍）＞：オーストラリア海軍潜水艦。1924年に２隻の導入でイギリスと合意した。しかし公試してみると故障が多く、修理して1929年中頃に漸く就役したが、世界大恐慌に見舞われて潜水艦を運用する予算が無くなり、1930年5月に２隻ともイギリスに返却した。参考：月刊世界の艦船12,’18

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