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＜Ｎ＞：Novyi（近代化）のロシア語略。参考：月刊JWings4,’20

＜Ｎ＞：力の単位で、ニュートンと読む。1000Nは1kN（キロニュートン）と表す。1kgの物体に1m/s^2の加速度を与えることのできる力が１ニュートンと定義されている。エンジン推力はこれで表され、従来の推力1kgは9.8N、１トンは9.8kNにあたる。よって、トンをkNに換算するなら10を掛け、kNをトンに換算するなら10で割れば、大体の値が出る。円周率を３でなく3.14に拘る派の方は頑張って9.8で計算してください。参考：月刊JWings4,’02

＜Ｎ−１＞：SS-53（Ｎ級潜水艦）を参照。

＜Ｎ００１＞：ロシア軍Su-27戦闘機用レーダー、別名ズーク27、NATOコードはスロットバック２。NIIP（現チホミーロフNIIP）が開発した。N019レーダーを改良したコヒーレント・パルス・ドップラー・レーダーで、Su-27の機体サイズに合わせてアンテナ（ツイスト・カセグレン式、直径1.08m）や受信器などを大きくしてあり、トラック・ワイル・スキャン能力、ルックダウン・シュートダウン能力を持つ。使用周波数Ｘバンド。戦闘機クラスの目標に対する捜索距離は100km以上、追尾距離は70km以上とみられる。10目標同時追尾能力（10目標同時探知・２目標同時追尾能力？）を持つが、ミサイルを誘導できるのは１目標だけである。初期型では、ある目標をロックオンすると他目標の捜索追尾ができなくなるという欠点があり、地上のレーダーや管制機のバックアップを受ける必要があった。参考：月刊軍事研究8,’07、8,’08、9,’08、月刊JWings1,'21、10,’02、10,’05、4,’23

＜Ｎ００１＞：ロシア軍Su-30戦闘機用レーダー、別名トパーズ。最大探知距離100km、最大追尾距離65km。10目標を同時追尾し、２目標との同時交戦が可能である。参考：月刊軍事研究8,’07

＜Ｎ００１ＶＥＰ＞：ロシア軍Su-27SM戦闘機用レーダー、レーダーシステム名称RLPK-27VEP。N001のバックエンドを、バゲート55-04.02プロセッサ中核のVTsBM-900セントラルコンピュータに換装しており、信号処理能力を強化して10目標同時追尾・２目標同時交戦能力を得た。対地・対水上能力も追加している。探知距離は戦闘機クラスで通常モード100km、長距離モード150km、空母クラスで350km、駆逐艦クラスで250km、鉄橋で100km以上。参考：月刊航空ファン5,’13

＜Ｎ００１ＶＥＰ＋Ｐｅｒｏ＞：ロシア軍Su-27戦闘機シリーズ用レーダー。N001VEPのアンテナをパッシブ・フェイズド・アレイ式のペロ（Pero）に換装したもので、NIIPとGRPZが共同開発した。参考：月刊JWings1,’21

＜Ｎ−２＞：SS-54（Ｎ級潜水艦）を参照。

＜Ｎ−３＞：SS-55（Ｎ級潜水艦）を参照。

＜Ｎ−４＞：SS-56（Ｎ級潜水艦）を参照。

＜Ｎ−５＞：SS-57（Ｎ級潜水艦）を参照。

＜Ｎ００５＞：サフィール25（レーダー）を参照。

＜Ｎ−６＞：SS-58（Ｎ級潜水艦）を参照。

＜Ｎ−７＞：SS-59（Ｎ級潜水艦）を参照。

＜Ｎ００７＞：ソ連軍MiG-31戦闘機用レーダー、別名MFBU-410またはRP-31またはS-800またはSBI-16またはザスロン、NATOコードはフラッシュ・ダンス。世界初の航空機用フェイズド・アレイ・レーダーで、R-33長射程空対空ミサイルによる４目標同時攻撃という要求を満たすためファゾトロンが開発した。フェイズド・アレイ方式の採用が決まったのは1969年で、捜索範囲の拡大、捜索時間の短縮、信頼性・整備性の向上を図っている。低空侵攻目標に対処するため、ルックダウン・シュートダウン能力を重視した。捜索範囲は方位左右70度ずつ、俯角60度、仰角70度。探知距離はRCS２平方メートルの目標で70km、RCS3-5平方メートルの戦闘機大の目標で90km、RCS10平方メートルの爆撃機大の目標で200km（ルックアップ。280km？）／120km（ルックダウン）、追尾距離はRCS10平方メートルの目標で120kmあり、10目標を同時に追尾して４目標をR-33により同時攻撃できる。首振り無しに走査が可能だが、視野が狭いという欠点があり、僚機や編隊機のレーダーとリンクしてカバーする。参考：世界の傑作機No.172、軍用機ウェポン・ハンドブック、月刊軍事研究8,’07、月刊航空情報11,’09

＜Ｎ−８＞：P-61シリーズ（夜間戦闘機）を参照。

＜Ｎ０１０＞：ロシア空軍MiG-29SMT戦闘機後期型用レーダー、別名ズーク。N001の小型化版である。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｎ０１０Ｍ＞：ロシア空軍MiG-29M戦闘機用レーダー、別名ズークＭ。駆逐艦クラスの水上目標を300km先から探知できる。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｎ０１１シリーズ＞：ロシア軍の航空機搭載用フェイズド・アレイ・レーダー。参考：月刊JWings12,’03

＜Ｎ０１１＞：Su-27M戦闘機が搭載する全天候・全高度域デジタルマルチモード長距離前方監視フェイズド・アレイ・レーダー、別名ズーク27またはズークPH。最大20目標（24目標？）を同時に追跡し、任意の８目標（６目標？）を攻撃可能である。対空モードではレーダー断面積３平方メートルの目標を76-86海里の距離で探知可能。対地モードではリアルマッピング、ドップラービーム・シャープニング・マッピング、合成開口レーダービーム、低空飛行時の移動目標捜索・追跡、地形回避などを備える。レーダー断面積3000平方メートルの地上物なら130-170kmの探知能力を持つ。捜索範囲は水平90度、上下55度。参考：月刊JWings12,’03、月刊軍事研究9,’08

＜Ｎ０１１Ｍ＞：Su-35戦闘機が搭載するAESA多機能レーダーで、別名バーズ（Bars）。N011VEの改良型である。捜索範囲は水平方向120度ずつ、垂直方向60度ずつ。探知距離は高空を飛行するレーダー断面積３平方メートル程度の戦闘機や洋上艦船なら400km、大型地上建造物なら300km、クラッター中の地上目標なら150km、RO（観測性低減）機なら100km強で探知できる。空対空モードでは30目標同時追尾・８目標同時攻撃、空対地モードでは４目標同時追尾・２目標同時攻撃が可能である。合成開口・逆合成開口レーダーモード、地形回避モードなども用意されている。参考：月刊軍事研究3,’08、9,’08

＜Ｎ０１１ＭＥ＞：パッシブ・フェイズド・アレイ式多機能レーダー輸出型、別名バルス。対空モード、対地モード、合成開口モード（マッピング機能あり）を備える。同時探知目標数10-15（対空モード）、同時攻撃目標数４（対空モード）、最大探知距離350km（対空モード）／40-50km（対地モード・戦車）。インド空軍Su-30MKI戦闘機に搭載された。参考：月刊JWings4,’23

＜Ｎ０１１ＶＥ＞：N011レーダーの輸出型で、別名ズークMSE。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｎ０１１ＶＥＰ＞：N011レーダーの対艦攻撃能力強化型で、中国向けのSu-30MKK2に搭載されている。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｎ０１２＞：Su-37戦闘機のテイルブームに搭載されている小型レーダー。レーダー断面積３平方メートルの空中目標を16-27海里の距離で捕捉できる。捜索範囲は水平・上下とも60度。参考：月刊JWings12,’03

＜Ｎ０１９シリーズ＞：ソ連軍の戦闘機用レーダー。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｎ０１９＞：MiG-29戦闘機用で、別名ルービンまたはRP-29またはサフィール（SAPFIR）29、NATOコードはスロットバック１。MiG-23ML用サフィール23MLレーダーの改良型である。機械走査式パルス・ドップラー・レーダーで、空対空モードでの捜索距離80km、探知距離46海里（86km）、ロックオン距離23海里。左右70度ずつ・上方60度から下方40度までを捜索し、10目標を同時に探知できるが、目標を追尾している間は捜索できなくなるのが欠点。また、ルックダウン・シュートダウン能力にも欠けるため、R-27Rの能力をフルに発揮できず、改良型のN019Eが開発された。参考：月刊エアワールド7,’04、月刊JWings12,’03、月刊軍事研究9,’08、8,’07

＜Ｎ０１９Ｅ＞：N019の改良型で、MiG-29戦闘機に搭載された。N019にトラック・ワイル・スキャン能力とルックダウン・シュートダウン能力を追加したもので、10目標を探知・２目標を追尾できる。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｎ０１９ＥＡ＞：N019Eのワルシャワ条約国向け輸出型で、核兵器運用能力を外してある。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｎ０１９ＥＢ＞：N019Eの簡易型で、ワルシャワ条約国以外向けである。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｎ０１９Ｍ＞：MiG-29S用で、探知距離を100kmに延長し、グラウンド・クラッター処理能力を強化している。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｎ０１９ＭＥ＞：N019Mの輸出型。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｎ０１９ＭＰ＞：MiG-29SMT用で、対地攻撃能力強化型である。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｎ０３１＞：ファザトロンNIIRのパッシブ・フェイズド・アレイ・レーダー、別名ズークMSF。インド空軍のSu-30MKIに搭載されている輸出型はズークMSFEと呼ばれる。参考：月刊軍事研究9,’08

＜Ｎ０３５＞：ロシア空軍Su-35BM/Su-35S用Ｘバンド・パッシブ・フェイズド・アレイ・レーダー、別名イルビス。アンテナ直径0.9m、捜索範囲上下60度ずつ、左右60度ずつで、アンテナ面を油圧で首振りすることにより、左右120度ずつまでをカバーできる。探知距離は空対空で最大350-400km以上、RCS0.01平方メートルの目標で90km、空対艦で最大400km、哨戒艇クラスなら100-120km、空対地で最大150-200km（鉄橋など）、RCS30平方メートル（戦車小隊など）の目標で60-70km。第４世代戦闘機なら540-600km、第4.5世代戦闘機なら300-400km、F-35なら58km、F-22Aなら38kmともいわれる。空対空では30目標を同時探知追尾し、アクティブレーダー誘導式ミサイルなら８目標、セミアクティブレーダー誘導式ミサイルなら２目標を同時攻撃できる。対空目標捜索時に地上４目標を追尾することも可能。参考：月刊軍事研究4,’10、月刊JWings7,’13、月刊航空ファン9,’16

＜Ｎ０３５Ｅ＞：チホミーロフNIIPのAESAレーダー、別名イルビスＥ。T50PAK-FAに搭載予定。Su-35BM/Su-35Sにも積む予定だったらしいが、開発が遅れてパッシブ式のN035になったらしい。参考：月刊軍事研究9,’08、4,’10

＜Ｎ０３６シリーズ＞：ロシア空軍Su-57戦闘機用AESAレーダーシステム、別名ベルカ。チホミーロフNIIPが開発した。Sh121火器管制システムで統合される。参考：月刊航空情報3,’18、8,’12、月刊軍事研究6,’15、12,’17

　＜Ｎ０３６＞：N036-1-01の試作型。N035EイルビスＥのモジュール数を1526個にしたタイプらしい。T-50-1、T-50-4、T-50-5に搭載されて2012年7月から試験された。参考：月刊航空情報3,’18

　＜Ｎ０３６−１−０１＞：機首に搭載される低被探知ＸバンドAESAレーダー。N035レーダーのアンテナをガリウム砒素半導体使用送受信モジュール1552個（1526個？）からなるアクティブ・フェイズド・アレイ・アンテナ（長径900mm・短径700mmの楕円形）に交換したものである。探知距離400km（空対空目標最大）／250-300km（RCS2.5平方メートル目標）。同時追尾目標数32（30？62？）、同時交戦数は空対空８（16？）、空対地４。試作３号機に初搭載された。参考：月刊軍事研究6,’15、12,’17、月刊航空情報3,’18、8,’12

　＜Ｎ０３６Ｂ−１−０１Ｂ＞：機体下面（機首両側面？）に搭載されるＸバンドAESAレーダー。N036-1-01の死角部分をカバーするらしい。送受信モジュール358個。参考：月刊軍事研究12,’17、月刊航空情報3,’18、8,’12

　＜Ｎ０３６Ｂ−１−０１Ｌ＞：機首両側面（ストレーキ下面のバルジ部分？）に搭載されるらしいＬバンド（Ｘバンド？）AESAレーダー。側方のステルス機探知に使用される。参考：月刊航空情報3,’18、8,’12

　＜Ｎ０３６Ｌ−１−０１＞：主翼前縁フラップ内に搭載されるＬバンドAESAレーダーで、IFFを兼ね、電子戦装置ともリンクする。あまり使用されずECMも開発されていない周波数を利用することでステルス機の探知を容易にしているらしい。前縁フラップ作動時のアンテナ位置のずれをどの程度電子的に補正できるかは不明だが、遠距離捜索専用で、前縁フラップが作動するような時（ドッグファイトなど）には要らないという判断かもしれない。2009年・2011年のモスクワ航空ショーで出品されたが、実機にはまだ搭載されていない。参考：月刊航空情報3,’18、8,’12、月刊軍事研究12,’17

　＜Ｎ０３６ＵＶＳ＞：レーダー管制用コンピュータ。参考：月刊航空情報3,’18

＜Ｎ１＞：イタリア・カプロニ社のカンピーニ技師が開発した実験機。胴体内に搭載したレシプロエンジンで空気圧縮用プロペラを回し、作った圧縮空気に燃料を吹き付けて燃焼させ、胴体後部から噴出して推力を得る。1940年4月27日に初飛行して試験を繰り返したが、レシプロエンジン単独よりも燃費が悪い上に時速330kmしか出ず、アフターバーナー開発にも失敗し、お蔵入りになった。当時ヨーロッパに派遣されていた日本海軍技術将校がイタリア降伏までデータ収集を行い、ドイツ海軍U234潜水艦で日本に向かったが、途中でドイツが敗戦しアメリカに投降、資料は届かなかった。全長13.1m、全幅15.8m、全備重量3640kg。エンジンはイソタ・フラスキーニ・アッソ液冷レシプロ（900馬力）、最大速度375km、実用上昇限度4000m。参考：ジェット戦闘機、第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜Ｎ１Ｋ＞：強風一一型（水上機）または紫電シリーズ（戦闘機）または紫電改シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｎ−２＞：XP-56（試作戦闘機）を参照。

＜Ｎ２Ｓシリーズ＞：アメリカ海軍の練習機、別名ケイデット（Kaydet）。PT-17練習機を採用したものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｎ２Ｓ−１＞：R-670-14エンジンを搭載したもの。250機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｎ２Ｓ−２＞：ライカミングR-680-8エンジンを搭載したもの。125機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｎ２Ｓ−３＞：コンチネンタルR670-4エンジンを搭載したもの。1875機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｎ２Ｓ−４＞：PT-17を陸軍から移管したもの。99機が移籍され、577機が追加発注された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｎ２Ｓ−５＞：PT-13Dを海軍で採用したもの。1450機が採用された。全長7.6m、全幅9.8m、全高2.8m、自重878kg、全備重量1230kg。エンジンはライカミングR-680-17（220馬力）、巡航速度171km、上昇限度3400m、航続距離813km。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｎ２Ｔ−１＞：アメリカ海軍の練習機、別名チューター（Tutor）。ティム社製のPT-175-Kスポーツ機のエンジンをコンチネンタルR-670-4（220馬力）に換えたものである。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｎ３＞：イギリス海軍計画戦艦。1920年度以降の戦艦・巡洋戦艦整備計画に基づくもので、コスト削減のため巡洋戦艦との設計共通化を図っており、G3計画巡洋戦艦の設計をM3戦艦案にフィードバックして完成させた。主砲は50口径40.6cm３連装砲塔３基だが、実際には45口径45.7cm砲を積む予定だったらしい。ただイギリスの製造技術をもってしても45.7cm砲は手に余ったらしく、遠距離での威力低下を忍んで軽量砲弾を使用し、砲身への負担を減らす計画だったとされる。配置はG3計画巡洋戦艦と同じで、艦尾が死角である。副砲はG3と同じ15.2cm連装砲塔８基で、配置も同じ。全長250.1m、幅32.3m、常備排水量48500トン、満載排水量56000トン。機関出力56000馬力（80000馬力説あり）、２軸推進、速力23.5ノット。装甲厚は水線部381mm（弾火薬庫）／343mm（機関部）、水平203mm／229mm（舷側傾斜部）、主砲塔前楯457mm、主砲塔側面356mm、主砲塔天蓋229mm。1921年秋に４隻を建造する計画を立てたが、ワシントン条約で中止になった。参考：月刊世界の艦船6,'20

＜Ｎ−３Ｂ＞：アメリカ軍の防寒用上衣。極寒冷地気候用防寒飛行服として採用され、1980年代半ばに飛行用衣料から除かれて地上勤務員用パーカーになった。ライナーは分厚い化繊綿で、両胸と両腰のポケットはハンドウォーマーとして使用できるようライニングが施されており、フードの縁にはアクリルとウールの混紡ファー、袖口にはジャージが仕込まれていて、極地でも行動できるだけの防寒能力を持つ。ズボンはF-1Bを履く。参考：月刊丸5,’13

＜Ｎ３Ｎシリーズ＞：アメリカ海軍の複葉水上練習機。アメリカ海軍航空工廠が開発し、試作機は1935年8月に初飛行した。1959年まで訓練に使用されている。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｎ３Ｎ−１＞：機体はボルト組み立ての鋼管構造で、訓練中に壊れても修理が容易である。点検ドアの取り外しも簡易に設計されており、稼働率も高かった。179機が生産された。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜Ｎ３Ｎ−３＞：改良型で、800機以上が生産された。全長7.8m、全幅10.4m、全高3.3m、自重948kg、全備重量1270kg。エンジンはライト社製R-760-2（225馬力）、巡航速度145km、最大速度203km、上昇限度4640m、航続距離760km。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜Ｎ−６＞：空技廠が開発した小型機用哨戒索敵レーダー。重量60kg。波長1.2m、出力2kW。参考：海軍技術研究所

＜Ｎ−９空中魚雷＞：アメリカ海軍の無人攻撃機。N-9練習機に無線操縦装置を付けたもので、1917年12月に初飛行した。300ポンド爆弾１発を積んで80km飛行できる。実戦使用はされなかった。参考：月刊ミリタリーエアクラフト4,’02

＜Ｎ１１＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、ソーン（Thorn）。1941年進水。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ１２＞：イギリス海軍テムズ級潜水艦クライド（Clyde）。1935年竣工。1940年6月20日、グナイゼナウを雷撃して艦首を損傷させた。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊丸4,’17

＜Ｎ１４＞：イギリス海軍ポーパス級敷設潜水艦ポーパス（Porpoise）。1933年竣工。1940年4月16日、ノルウェーのスタヴァンゲル沖でU1潜水艦を雷撃して（敷設した機雷で？）撃沈した。1945年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、ナチスＵボート

＜Ｎ１５＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、トライトン（Triton）。1938年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ−１６＞：JB-1（試作巡航ミサイル）を参照。

＜Ｎ１６＞：イギリス海軍Ｒ級潜水艦レインボー（Rainbow）。1932年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ１７＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、ターポン（Tarpon）。1940年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ１７＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、アージ（Urge）。1941年竣工。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ１８＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、トライアンフ（Triumph）。1939年竣工。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ１９＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、アトモスト（Utmost）。1941年竣工。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ１９＞：イギリス海軍潜水艦。元はドイツ海軍Ｕボート�ZC41型潜水艦U1171である。1949年4月に解体された。参考：ナチスＵボート

＜Ｎ−２０＞：F-15A（偵察機）を参照。

＜Ｎ−２０シリーズ＞：スイス空軍試作ジェット戦闘機、別名エギュィヨン（Aiguillon、放牧家畜をちゃんと移動させるための先端が尖った棒）。スイス国防省が1945年7月にジェット攻撃機として要求を出し、エンメン連邦航空機工場の案が採用された。参考：月刊JWings8,’16、月刊軍事研究10,’06

　　＜Ｎ−２０−１＞：５分の３スケールの無動力実証モデル。1948年4月17日にC-3604が曳航して初飛行した。1949年7月、着陸に失敗して喪失した。参考：月刊JWings8,’16

＜Ｎ−２０−２＞：別名アルバレート（Arbalète、石弩）。３分の２スケールの実証モデルで、内翼部後縁上下にチュルボメカ社製ピメネ・ターボジェットエンジン（推力0.11トン。0.242トン？）計４基を装着している。1951年11月16日に初飛行し、最大速度570km・急降下速度745.6kmを記録、1954年まで試験飛行を行った。参考：月刊JWings8,’16、月刊軍事研究10,’06

＜Ｎ−２０（試作機）＞：無尾翼機で、主翼は内翼部が平行四辺形、外翼部が翼端を丸めたクリップド・デルタ形状をしており、外翼部の方が前縁後退角が大きい。内翼部の中にターボファンエンジンを左右２基ずつ搭載しており、内翼部前縁にエアインテイク、後縁に排気口がある。エンジンはズルツァー社製D-45ターボファンを予定していたが、1947年に開発が中止されたため、アームストロング・シドレー社製マンバ・ターボプロップをエンメン連邦航空機工場でターボファンに改造したSM-01（推力0.635トン）を積んだ。外翼部後縁にはエルロンを持つ。降着装置は前輪式で、全てダブルタイヤ、主脚は後方に引き込まれて外翼部に収まる。1952年初めに試作機が完成、4月にタキシング試験を行ったが、1953年1月に開発中止となった。参考：月刊JWings8,’16、月刊軍事研究10,’06

＜Ｎ−２０−２０＞：エンメン連邦航空機工場の独自発展型、別名アルポン（Harpon、銛）。翼端を丸く成形したクリップド・デルタ主翼を採用し、胴体内にエイボンまたはサファイア・ターボジェットエンジンを２基収容、主翼付け根前方にエアインテイクを配置している。計画のみに終わった。参考：月刊JWings8,’16

＜Ｎ２１＞：イギリス海軍Ｏ級潜水艦第１グループ、オベロン（Oberon）。1926年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ２１＞：イギリス海軍アブディール級掃海支援艦アブディール（Abdiel）。1967年竣工。参考：月刊世界の艦船5,’83

＜Ｎ２２＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第１グループ、スターレット（Sterlet）。1938年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ２２＞：ポーランド陸軍自走捜索レーダー。８輪重トラックVZ-77DANAの車体上中央にレーダー操作員・各種機材を収容するキャビンを設け、後部に大型の起倒式レーダーを搭載する。参考：月刊PANZER4,’02

＜Ｎ２２Ｂシリーズ＞：オーストラリア陸軍の輸送機。オーストラリア政府航空機工場（GAF）が1965年から開発した双発STOL軽輸送機ノーマッド（Nomad）の軍用型で、1971年7月22日に原型機が初飛行し、４カ国に52機が配備された。参考：世界の軍用機1982、1979

　＜Ｎ２２Ｂミッションマスター＞：基本の輸送機型、Missionmaster。胴体は四角断面。燃料タンクは防弾化し、主要部に装甲板を装着した。主翼は肩翼配置（高翼配置？）の半片持ち式矩形翼で、アスペクト比9.11、全幅にわたりダブルスロッテッドフラップが付く。主翼下面にはパイロンが４カ所あり、227kgまでの武装を搭載できる。全長12.56m、全幅16.56m、全高5.52m、自重2150kg、最大離陸重量3855kg。エンジンはアリソン製250B-17B（400軸馬力）双発、巡航速度168ノット、実用上昇限度6400m、燃料搭載量1038リットル、航続距離730海里。乗員1-2名。兵員13名を乗せられる。参考：世界の軍用機1982、1979

＜Ｎ２２Ｂファミリー＞

　＜Ｎ２２Ｂサーチマスター＞：洋上哨戒型Searchmaster。主翼下面にサーチライト・照明弾投下装置とカメラポッド、翼端に増槽を搭載し、航法装置を強化した。機首にペンディックスRDR1400捜索レーダーを搭載したサーチマスターＢと、胴体前下部にリットンAPS-504捜索レーダーを搭載したサーチマスターＬがある。参考：世界の軍用機1982、1979

＜Ｎ２３＞：イギリス海軍Ｌ級潜水艦L23。1924年竣工。1946年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ２４＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、シッスル（Thistle）。1939年竣工。1940年、ドイツ潜水艦U4の攻撃を受けて戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、ナチスＵボート

＜Ｎ２５＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、サンダーボルト（Thunderbolt）。1940年竣工。1943年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ２５＞：MX-775（計画巡航ミサイル）またはXSSM-A-3（試作巡航ミサイル）を参照。

＜Ｎ２５＞：ソ連海軍潜水艦。元はドイツ海軍Ｕボート�\C40型潜水艦U1231である。1960年に解体された。参考：ナチスＵボート

＜Ｎ２５Ａ＞：SM-62シリーズ（巡航ミサイル）を参照。

＜Ｎ２５Ｂ＞：MX-775B（計画巡航ミサイル）を参照。

＜Ｎ２６＞：イギリス海軍Ｌ級潜水艦L26。1926年竣工。1944年にカナダ海軍に引き渡された。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ２７＞：イギリス海軍Ｌ級潜水艦L27。1925年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ２７＞：イギリス海軍潜水艦。元はドイツ海軍Ｕボート�]�]�T型潜水艦U2529で、第２次大戦終結後に引き渡された。1947年、ソ連に引き渡された。参考：ナチスＵボート

＜Ｎ２８＞：イギリス海軍Ｈ級潜水艦H28。1919年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ２８＞：イギリス海軍潜水艦。元はドイツ海軍Ｕボート�]�]�T型潜水艦U3035で、1945年6月1日に引き渡された。1947年、ソ連に引き渡された。参考：ナチスＵボート

＜Ｎ２９＞：イギリス海軍Ｐ級潜水艦プロチュース（Proteus）。1930年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ２９＞：イギリス海軍潜水艦。元はドイツ海軍Ｕボート�]�]�T型潜水艦U3041で、1945年5月29日に引き渡された。1947年、ソ連に引き渡された。参考：ナチスＵボート

＜Ｎ３０＞：イギリス海軍潜水艦。元はドイツ海軍Ｕボート�]�]�T型潜水艦U3515で、1945年5月30日に引き渡された。1946年、ソ連に引き渡された。参考：ナチスＵボート

＜Ｎ３１＞：イギリス海軍Ｈ級潜水艦H31。1919年竣工。1941年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ３２＞：イギリス海軍Ｈ級潜水艦H32。1919年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ３３＞：イギリス海軍Ｈ級潜水艦H33。1919年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ３４＞：イギリス海軍Ｈ級潜水艦H34。1919年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ３５＞：イギリス海軍Ｏ級潜水艦第２グループ、オリンパス（Olympus）。1930年竣工。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ３５＞：イギリス海軍潜水艦。元はドイツ海軍Ｕボート�]�]�V型潜水艦U2526で、第２次大戦後に引き渡された。1946年にフランスに引き渡され、1946年12月6日に沈没した。参考：ナチスＵボート

＜Ｎ３６＞：イギリス海軍Ｐ級潜水艦パーシュース（Perseus）。1930年竣工。1941年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ３７＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、スラッシャー（Thrasher）。1941年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ３７＞：イギリス海軍潜水艦。元はドイツ海軍Ｕボート�]�]�V型潜水艦U2353で、1945年5月29日に引き渡された。1947年にソ連に引き渡された。参考：ナチスＵボート

＜Ｎ−３７＞：ソ連軍37mm機関砲。1940年代半ばに開発された。発射速度毎分400発。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜Ｎ３８＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、タク（Taku）。1940年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ３９＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第１グループ、スナッパー（Snapper）。1935年竣工。1941年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ４１＞：イギリス海軍Ｒ級潜水艦リージェント（Regent）。1930年竣工。1943年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ４１＞：イギリス海軍潜水艦。元はドイツ海軍Ｕボート�]�]�T型潜水艦U3017で、1945年5月に引き渡された。1949年11月に解体された。参考：ナチスＵボート

＜Ｎ４２＞：イギリス海軍Ｐ級潜水艦パンドラ（Pandra）。1930年竣工。1940年7月4日、地中海アルジェ沖でフランス植民地通報艦リゴー・ド・ジュヌイリーを雷撃して撃沈した。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船5,’12

＜Ｎ４２＞：リトアニア海軍掃海母艦ジョトヴィンギス（Jotvingis。ヨットゥンギス？ヨトヴィンギス？）。元は1977年に竣工したノルウェー海軍敷設艦ヴィダルである。満載排水量1673-1750トン。2006年に引き渡され、改装の後、2007年就役。2011年6月6-16日、バルトップス2011演習に参加。6月18-26日、ドイツのキール・ウィーク2011に参加。2014年8月26日から9月11日、バルト海でノーザン・コースト2014演習に参加。2016年6月3-20日、バルトップス2016に参加。6月18-26日、キール・ウィーク2016に参加。参考：月刊世界の艦船9,’11、1,’15、9,’16

＜Ｎ４３＞：イギリス海軍Ｈ級潜水艦H43。1940年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ４４＞：イギリス海軍Ｈ級潜水艦H44。1920年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ４５＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、トラスティ（Trusty）。1941年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ４５＞：イギリス海軍ポーパス級敷設潜水艦ナーワル（Narwhal）。1936年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ４６＞：イギリス海軍Ｏ級潜水艦第２グループ、オルフェウス（Orpheus）。1930年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ４６＞：イギリス海軍潜水艦グラフ（Graph）。元は1941年就役のドイツ海軍Ｕボート�ZＣ型潜水艦U570で、1941年8月28日に北大西洋で爆撃を受けて降伏、鹵獲されたものである。全長67.2m、幅6.2m、吃水4.8m、水上排水量769トン。主機はディーゼルと電動モーター、水上出力2800馬力、水上速力17ノット。兵装は533mm魚雷発射管５門（艦首に４門、艦尾に１門）、8.8cm砲１門、3.7cm単装砲１門。1944年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ４７＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第１グループ、シーウルフ（Seawolf）。1936年3月12日竣工。1943年1月、作戦任務を離れ、カナダ海軍を対象とした対潜訓練目標艦として使用された。1945年6月23日に解役され、11月にスクラップとして売却された。参考：月刊世界の艦船12,’18、第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ４８＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、トラベラー（Traveller）。1941年進水。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ４８＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、ウンディーネ（Undine）。1938年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ４９＞：イギリス海軍Ｈ級潜水艦H49。1920年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ五〇＞：彩雲シリーズ（艦上偵察機）を参照。

＜Ｎ５０＞：イギリス海軍Ｈ級潜水艦H50。1920年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ５１＞：イギリス海軍Ｏ級潜水艦第１グループ、オトウェイ（Otway）。1927年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ５２＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、トライデント（Trident）。1939年竣工。1942年2月、ノルウェーのトロンヘイム港外でドイツ海軍重巡プリンツ・オイゲンを雷撃し、艦尾を大破させた。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊丸3,’90

＜Ｎ５３＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、トライアド（Triad）。1939年進水。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ５４＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第１グループ、シャーク（Shark）。1934年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ５５＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、アンダンテッド（Undaunted）。1941年竣工。1941年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ５６＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、ユニオン（Union）。1941年竣工。1941年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ５６＞：イギリス海軍ポーパス級敷設潜水艦グランパス（Grampus）。1937年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ５７＞：イギリス海軍テムズ級潜水艦セヴァーン（Severn）。1935年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ５８＞：イギリス海軍Ｏ級潜水艦第２グループ、オズワルド（Oswald）。1929年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ５９＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、アーシュラ（Ursula）。1938年竣工。1939年12月14日、ドイツ海軍護送艦F-9を雷撃で撃沈した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、写真集ドイツの巡洋艦

＜Ｎ６１＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第１グループ、ソードフィッシュ（Swordfish）。1932年竣工。1940年7月26日、北海でドイツ海軍水雷艇ルクスを撃沈した。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、写真集ドイツの巡洋艦

＜Ｎ６２＞：イギリス海軍Ｒ級潜水艦ローヴァー（Rover）。1931年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ６３＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、ティグリス（Tigris）。1939年進水。1943年に除籍された。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ６３＞：ノースロップ社が計画した船団護衛用テイルシッターVTOL戦闘機。エンジンはターボプロップ単発、推進は二重反転プロペラ、最大速度749km。武装は主翼端ポッドの20mm機関砲２門ずつ。計画のみに終わった。参考：月刊航空ファン6,’16

＜Ｎ６５＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第１グループ、サーモン（Salmon）。1935年竣工。1939年12月、ドイツ海軍ライプチヒ級軽巡ライプチヒとニュルンベルク級軽巡ニュルンベルクを雷撃して大破させた。12月4日、ノルウェー南部でＵボート�ZＡ型潜水艦U36潜水艦を雷撃して撃沈した。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、ナチスＵボート、月刊丸3,’90

＜Ｎ６５＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、アスク（Usk）。1941年竣工。1941年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ６５＞：イギリス海軍実験潜水艦。元はドイツ海軍Ｕボート�ZＣ型潜水艦U776である。1945年12月3日に海没処分された。参考：ナチスＵボート

＜Ｎ６６＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、ユナイティ（Unity）。1938年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ６７＞：イギリス海軍Ｏ級潜水艦第２グループ、オシリス（Osiris）。1929年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ６８＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、トルーアント（Truant）。1939年竣工。1940年4月9日、ノルウェー沖で軽巡カールスルーエを雷撃して大破させた。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、写真集ドイツの巡洋艦

＜Ｎ−６９＞：SM-62シリーズ（巡航ミサイル）を参照。

＜Ｎ６９＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第１グループ、スピアフィッシュ（Spearfish）。1936年竣工。1940年4月、スカウ沖で装甲艦リュッツォを雷撃し、艦尾を大破させた。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊丸3,’90

＜Ｎ７１＞：イギリス海軍テムズ級潜水艦テムズ（Thames）。1932年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ７２＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第１グループ、シーライオン（Sealion）。1934年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ７３＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第１グループ、スタージョン（Sturgeon）。1932年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ７４＞：イギリス海軍ポーパス級敷設潜水艦ローカル（Rorqual）。1937年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ７５＞：イギリス海軍Ｐ級潜水艦パーシアン（Parthian）。1930年竣工。1943年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ７６＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、トリビューン（Tribune）。1939年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ７７＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、テトラーク（Tetrarch）。1939年進水。1941年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ７８＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、タリスマン（Talisman）。1940年進水。1941年11月17日、ロンメル暗殺作戦に参加。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船9,’12増刊

＜Ｎ７９＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、トーベイ（Torbay）。1940年竣工。1941年11月17日、ロンメル暗殺作戦に参加。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船9,’12増刊

＜Ｎ８１＞：イギリス海軍Ｓ級潜水艦第１グループ、サンフィッシュ（Sunfish）。1937年竣工。1944年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ８２＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、アンパイア（Umpire）。1941年竣工。1941年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ８３＞：イギリス海軍ポーパス級敷設潜水艦カシャロット（Cachalot）。1938年竣工。1940年8月20日、ビスケー湾ロリアン沖でU51潜水艦を雷撃により撃沈した。1941年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、ナチスＵボート

＜Ｎ８３＞：イギリス海軍潜水艦。元はドイツ海軍Ｕボート�ZC41型潜水艦U1023である。1946年1月7日に海没処分となった。参考：ナチスＵボート

＜Ｎ８４＞：イギリス海軍Ｏ級潜水艦第２グループ、オーディン（Odin）。1929年竣工。第２次大戦開戦後はインド洋で作戦に就き、1940年に地中海に移動した。6月、タラント湾でイタリア海軍駆逐艦の砲撃により沈没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ８６＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、テンペスト（Tempest）。1941年進水。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ８６＞：イギリス海軍実験潜水艦。元はドイツ海軍Ｕボート�ZＣ型潜水艦U249である。1945年12月13日に海没処分された。参考：ナチスＵボート

＜Ｎ８７＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、ウナ（Una）。1941年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ８８＞：イギリス海軍Ｒ級潜水艦レギュラス（Regulus）。1930年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ８９＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、アップライト（Uplight）。1940年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ９１＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、トルーパー（Trooper）。1942年竣工。1943年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ９２＞：イギリス海軍Ｏ級潜水艦第２グループ、オツス（Otus）。1929年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ９３＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、アンビーテン（Unbeaten）。1941年竣工。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ９４＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、トゥーナ（Tuna）。1940年竣工。1942年12月、フランクトン作戦に参加。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船9,’12増刊

＜Ｎ９５＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、ユニーク（Unique）。1941年竣工。1942年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ９６＞：イギリス海軍Ｐ級潜水艦フェニックス（Phoenix）。1930年竣工。1940年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ９７＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、アーチン（Urchin）。1941年竣工。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ９８＞：イギリス海軍Ｔ級潜水艦第１グループ、タービュラント（Turbulent）。1941年竣工。1943年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ９９＞：イギリス海軍Ｕ級潜水艦第１グループ、アップホルダー（Upholder）。1940年10月31日竣工。12月10日、慣熟訓練を終えてイギリスを出発。1941年1月12日、マルタ島に入った。1月24日、マルタ島を出撃。1月28日、トリポリ沖でドイツ輸送艦デュースブルクを雷撃して撃破した。1月30日、イタリア輸送艦とタンカーを雷撃したが、全て外れた。2月15日、トリポリ向け船団を発見したが、攻撃に失敗した。2月19日、ガベス湾沖で船団を攻撃したが、戦果は無かった。4月、シチリア島タオルミナのドイツ空軍司令部奇襲・ケッセルリンク元帥暗殺作戦に参加するコマンドー部隊を輸送する予定だったが、ケッセルリンク元帥がシチリア島を去ったため、延期された。4月10日、ボン岬沖で船団を発見し、雷撃したが、命中しなかった。4月24日、チュニジア沖でイタリア輸送艦アントニエッタ・ラウロを撃沈した。5月24日、シチリア島東方でドイツ兵2700名を輸送中のイタリア輸送船コンテ・ロッソを発見、アスディックが故障していたにも関わらず攻撃を仕掛け、護衛の駆逐艦による衝撃をかわして撃沈。艦長マルコム・ウォンクリン少佐にヴィクトリア・クロスが授与された。7月28日、シシリー島西でジュゼッペ・ガリバルディに魚雷１本を命中させて損傷させた。9月18日、大型輸送船３隻を発見し、450mまで接近して魚雷４本を斉射、２隻に命中させた。9月19日、前日に雷撃した輸送船２隻に再接近し、両船とも撃沈した。1942年4月6日、マルタ島を出撃。4月11日、ベラジェ諸島でアンビートンと会合し、トリポリ方面に向かったがその後行方不明となった。4月14日にトリポリ南東でイタリア水雷艇ペガソの爆雷攻撃を受けて沈没したとみられる。4月18日、イギリス海軍省が喪失認定した。戦果は撃沈が駆逐艦１隻、潜水艦３隻、商船19隻119000トンで、撃破が軽巡１隻、駆逐艦１隻。参考：月刊世界の艦船6,’09、9,’12増刊、第２次大戦のイギリス軍艦、月刊軍事研究1,’15

＜Ｎ１１５＞：XSM-62A（巡航ミサイル）を参照。

＜Ｎ−１３４＞：SM-62ファミリー（計画巡航ミサイル）を参照。

＜Ｎ−１５６シリーズ＞：ノースロップ社が開発した超音速機。アメリカ海軍コメンスメント・ベイ級護衛空母向け小型ジェット艦上戦闘機として開発を始めたが、F4HやF-8に先を越された上に護衛空母の退役が決まり、アメリカ空軍の超音速戦闘機開発計画にも乗り遅れたため、輸出用戦闘機に切り替えて1954年に市場調査を開始、安価で扱いの容易な戦闘機に需要があるとのことで設計に入った。低翼配置で浅い後退角を持つテーパー主翼のJ85エンジン双発戦闘機という方針が固まったあたりでアメリカ空軍の超音速練習機計画が立ち上がったため、練習機型N-156Tを提案し、T-38として採用が決定。戦闘機型N-156Fも自主開発を続け、後にF-5として採用された。参考：月刊航空情報4,’18

　＜Ｎ−１５６（タリー技師案）＞：別名タリー・ホー戦闘機（技師の名前から）。F8U-3戦闘機に負けて試作に至らなかった海軍迎撃機設計案がベースで、エンジンはシュムード技術担当副社長の意見に基づきポッド式とした。主翼は高翼配置のクリップド・デルタ翼で、折り畳み機構は無い。水平尾翼は胴体尾部に中翼配置で取り付けられ、垂直尾翼前方にドーザルフィンを持つ。降着装置は前輪式。翼スパン7.3m。エンジンはターボジェット双発。乗員１名。ガシチ初期設計部主任がエンジン配置に大反対し、シュムード副社長と大喧嘩になりかけたが、結局ガシチ主任の意見に基づいて再設計することになった。参考：月刊JWings9,’20

　＜Ｎ−１５６Ｒ＞：ガシチ初期設計部主任が再設計した艦上戦闘機型。短い胴体の後部にエンジンを並列で収容し、エアインテイクをコクピット下方両側面に開口した。胴体後部にはロケットも積んでいて、下面にノズルがある。主翼は低翼配置のクリップド・デルタ翼で、後縁に前進角、翼端にポッドが付く。尾翼はＴ字。全長10.6m、全幅8m。エンジンはJ85-GE-5ターボジェット（A/B時推力1.633トン）双発＋リアクション・モーターズ社製TR132ロケット（推力2.268トン）。参考：月刊JWings9,’20

　＜Ｎ−１５６Ａ＞：N-156Rの空軍向け高等練習機型。胴体を少し延長して複座にし、後部胴体のロケットを外した。全長11.05m。参考：月刊JWings9,’20

　＜Ｎ−１５６Ｔ＞：輸出向け練習機型。胴体はN-156（タリー技師案）と同じ長さで、コクピットはタンデム複座、後席下方の胴体両側にエアインテイクがあり、エリアルールを考慮して胴体後部がくびれている。主翼は低翼配置で後退角の浅いクリップド・デルタ翼で、後縁前進角や翼端ポッドは無い。Ｔ字尾翼は大迎え角時のピッチアップという問題が判明したため通常型とし、水平尾翼は主翼より低い位置に付けた。1956年1月からN-156Fと共にアメリカ空軍への売り込みを開始し、空軍訓練コマンドの推薦を受けて3月に高等練習機として応募、6月にT-38練習機として採用が決定した。参考：月刊JWings9,’20、月刊航空情報4,’18

　＜Ｎ−１５６Ｆ＞：輸出向け戦闘機型。機体構造を強化してハードポイントを増やし、コクピットを単座に変更、LEXと前縁フラップを追加し、エアインテイクを改良した。エンジンは初号機がアフターバーナー無しのYJ85-GE-1（推力0.955トン）双発、２号機がJ85-GE-5（推力1.745トン）双発。B28RE核爆弾やB43核爆弾を並べた兵装ディスプレイを行ったこともある。1956年1月からN-156Tと共にアメリカ空軍及び同盟国に売り込みを開始したが当初は売れず、1958年に同盟諸国への供与機としてアメリカ空軍から３機を発注され、1959年7月30日に初号機が初飛行したものの、この時はF-104で済むとみなされて採用されず、３号機の発注も取り消されてしまった。ケネディ政権で柔軟反応戦略に転換すると、取り扱いの容易さとライフ・サイクル・コストの安さで中小同盟国向け供与機として注目され、1962年に採用が決まり、F-5戦闘機になった。参考：月刊航空情報4,’18、月刊JWings9,’20、アメリカ空軍の第一線機、核兵器図鑑

　＜Ｎ−１５６Ｄ＞：1960年代に海軍向けに提案した単座艦上戦闘機／複座練習機型。主翼端を延長して折り畳み機構を付けた。全幅10.9m。採用されず、N-285に進んだ。参考：月刊JWings9,’20

＜Ｎ−１８５＞：SM-62B（計画巡航ミサイル）を参照。

＜Ｎ−２０５＞：T-38ファミリー（計画宇宙飛行士訓練機）を参照。

＜Ｎ−２０５Ｂ＞：T-38ファミリー（計画宇宙飛行士訓練機）を参照。

＜Ｎ−２８５＞：ノースロップ社の計画単座艦上攻撃機／複座練習機。N-156Dの改良型で、主翼を拡大して前縁にクルーガー・フラップを付けた。翼スパン8.4m。翼面積20.4平方メートル。A-7艦攻とTA-4F練習機に負けて採用されなかった。参考：月刊JWings9,’20

＜Ｎ９０１ＧＸ＞：ボンバルディア社の双発リアジェット機。アフガニスタンに改造機が配備されており、戦場航空通信ノードを背部アレイに搭載した研究機とされる。参考：月刊軍事研究9,’09

＜ｎＡ＞：Neue Art（新型式）の略。参考：ジャーマンタンクス

＜ＮＡ−３Ａ＞：A-3攻撃機ファミリーを参照。

＜ＮＡ−３Ｂ＞：A-3攻撃機ファミリーを参照。

＜ＮＡ−４Ｅ＞：A-4攻撃機ファミリーを参照。

＜ＮＡ−７Ａ＞：A-7攻撃機ファミリーを参照。

＜ＮＡ−７Ｃ＞：A-7攻撃機ファミリーを参照。

＜ＮＡ−７Ｅ＞：A-7攻撃機ファミリーを参照。

＜ＮＡ１０＞：ヤベルク（射撃指揮装置）を参照。

＜ＮＡ−２５Ｘシリーズ＞：イタリア海軍艦載射撃指揮装置。参考：月刊世界の艦船3,’22

　＜ＮＡ−２５Ｘ＞：RTN-25X電子光学センサー付レーダー方位盤、送受信器、弾道計算機、コンソールなどで構成される。ホライズン型駆逐艦に76mm単装砲管制用として２基、FREMM級フリゲートに127mm/76mm単装砲管制用として２基、カブール級空母に76mm砲管制用として２基、コマンダンテ級哨戒艦に76mm砲管制用として搭載された。参考：月刊世界の艦船3,’22

＜ＮＡ−２５ＸＭ＞：UAE海軍バイヌナ級コルベットが76mm砲管制用に搭載した。参考：月刊世界の艦船3,’22

＜ＮＡ−３０Ｓシリーズ＞：イタリア海軍艦載射撃指揮装置。参考：月刊世界の艦船3,’22

　＜ＮＡ−３０Ｓ＞：RTN-30X電子光学センサー付レーダー方位盤、送受信器、弾道計算機、コンソールなどで構成される。ジュゼッペ・ガリバルディ級空母にアスピーデ艦対空ミサイル管制用として３基、ホライズン級駆逐艦に76mm砲管制用として２基が搭載された。参考：月刊世界の艦船3,’22

　＜ＮＡ−３０Ｓ　Ｍｋ２＞：レーダー方位盤を中距離以上用のＸバンドと短距離・低高度用のKaバンドの２周波数式としたもので、DART誘導砲弾を運用できる。多用途外洋警備艦PAAに艦砲管制用として１基が搭載された。カタール海軍ドーハ級コルベットも76mm砲管制用に積んでいる。参考：月刊世界の艦船3,’22

＜ＮＡ−１４０＞：フィンランド軍の関節式装軌車両で、フィンランドのシスが開発した。参考：月刊軍事研究4,’97

＜ＮＡ−１４２＞：XSN2J-1（試作練習機）を参照。

＜ＮＡ−１４６＞：XAJ-1（試作艦上攻撃機）を参照。

＜ＮＡ−１６３＞：XA2J（試作艦上攻撃機）を参照。

＜ＮＡ−２３３＞：NAGPAW�U（艦上攻撃機）を参照。

＜ＮＡ−２４７＞：A-3シリーズ（攻撃機）を参照。

＜ＮＡＡＷＳ＞：NATO諸国フリゲート用艦載広域防空システムで、NATO Anti-Air Warfere System（NATO対空戦闘システム）の略。1980年代後半にアメリカ、イギリス、イタリア、オランダ、カナダ、スペイン、ドイツ、フランスがNFR90向けに共同開発を開始した。しかし途中でイギリス・イタリア・フランスが抜けてPAAMSに移行、アメリカとカナダも抜け、スペインもイージスシステム導入に切り替え、結局ドイツとオランダの２カ国開発となってF124型ザクセン級フリゲートとデ・ゼーベン・プロビンシェン級フリゲートに搭載した。SMART-L及びAPARレーダー、対水上レーダー、電子光学偵察装置、SM-2ブロック�VＡ、ESSM、近接防御兵器、対潜兵器をSEWACO-FD戦闘指揮システムで統合したものである。参考：月刊軍事研究11,’06、7,’16、月刊世界の艦船3,’14

＜ＮＡＣＡ＞：アメリカの機関で、National Advisory Committee for Aeronautics（航空国立諮問委員会）の略。1915年に航空産業、研究者、政府機関の間の調整を行うために設立された。後にNASAになった。参考：歴史群像10,’08、航空ジャーナル9,’77臨時増刊、航空用語事典増補改訂版

＜ＮＡＣＡ翼型＞：NACA airfoils。NACAの翼型設計分類で、平均線の形状を定め、それに肉付けして厚さ分布を決定し、風洞実験の結果から更に翼型を工夫するという手順を踏み、系統立った翼型を製作している。参考：航空用語事典増補改訂版

　＜ＮＡＣＡ　４字番号翼型＞：Four digit series airfoils、４字系列翼型。1932年にジェイコブスらが設計したもので、平均線、厚み分布、前縁半径を４桁の数字で表している。最初の数字は中心線が翼弦線から最も離れている所のキャンバーの大きさで、翼弦長を100%として表記する（対称翼型なら０）。２番目の数字は上のキャンバーが最大になる位置が前縁から翼弦線に沿って何％弦長の所にあるかを示す（40%弦長なら４。対称翼型なら０）。3-4番目は最大翼厚比が何％弦長かを表す（8%なら08、18%なら18）。中心線は最大キャンバー位置で滑らかに繋がる２つの放物線からなる。厚み分布は、前縁を原点とし、翼弦線に沿ってx%弦長の部分の厚みが、ｘに関して最大４次の整式となり、最大厚み位置は30%弦長の位置にある。前縁半径は、最大翼厚比t%弦長とすると1.1019×ｔ^2である。様々な翼型を作って風洞実験を行った結果、最大キャンバー位置をもっと前方に移した方が、最大揚力係数の大きく最小抗力係数の小さい翼になることが判明し、NACA５字番号翼型が開発された。参考：航空用語事典増補改訂版

　＜ＮＡＣＡ　修正４字番号翼型＞：４字番号翼型の前縁半径と最大厚み位置を修正したもので、４桁の数字の後にダッシュと２桁の数字を追加している。ダッシュの後の１番目の数字は前縁半径が元の４字番号翼型の何倍かを示す（３なら1/3倍、６なら１倍、９なら３倍。０なら鋭い前縁）。２番目の数字は最大厚みが何％弦長の所にあるかを示す（４なら40%）。参考：航空用語事典増補改訂版

　＜ＮＡＣＡ　５字番号翼型＞：Five-digit series airfoils。５字系列翼型ともいう。NACA４字番号翼型の改良型で、1935年にジェイコブスらが設計した。最大厚み位置は前縁から30%弦長にある。翼中心線は最大キャンバーのところまではパーセント翼弦長の三次式で、そこよりも後方では後縁まで直線である。NACAに続く５桁の数字で表され、最初の数字は理想揚力係数の20/3倍の数値で、最大キャンバーの大きさが翼弦長の何パーセントであるかを示す。次の２桁は最大キャンバー位置が翼弦長の何パーセントのところにあるかを２倍した数値である。最大キャンバー位置が翼弦長の50%を超える場合には、２桁目を１にする。最後の２桁は、翼型の最大厚比を翼弦長のパーセントで表した数値である。参考：航空用語事典増補改訂版

　＜ＮＡＣＡ　１シリーズ＞：初の層流翼型で、1939年にジェイコブスらが設計した。任意の形状の主翼における周辺の速度分布や、翼表面の境界層が層流から乱流に移行する遷移点などの計算が行えるようになったことで誕生した。前縁半径を小さくとり、最大翼厚を50-60%弦長に置き、後縁角を大きくしている。参考：航空用語事典増補改訂版

　＜ＮＡＣＡ　２シリーズ＞：層流翼型の１つ。翼弦に沿って与えられた圧力分布を持つ翼型を決定する方法が開発されたことに伴い、新たに設計された参考：航空用語事典増補改訂版

　＜ＮＡＣＡ　６シリーズ＞：NACA six series airfoils。層流翼型の１つで、６系列翼型ともいう。初期の層流翼型は最大揚力係数が少ないという欠点があったため、形状を工夫して改良を施したものである。設計揚力係数の範囲内では抗力係数を非常に小さくしつつ、最大揚力係数を大きくし、臨界マッハ数も望ましい数値を取れるようにしている。参考：航空用語事典増補改訂版

＜ＮＡＣＡ　６３シリーズ＞：層流翼型の１つで、B-36爆撃機が採用した。参考：世界の傑作機No.125

＜ＮＡＣＡ　６５シリーズ＞：層流翼型の１つ。最大翼厚が翼弦の50%付近にあり、層流域が広く摩擦抗力が小さいが、主翼上下縁後端で形成される後縁角が大きいので、主翼後縁で剥離流が生じやすい。参考：世界の傑作機No.125

＜ＮＡＣＡ　７シリーズ＞：層流翼型の１つ。翼下面の層流境界層の範囲を上面より広くしてある。参考：航空用語事典増補改訂版

＜ＮＡＤＥＰ−ＣＰ＞：アメリカ海軍の航空廠で、Naval Aviation Depot, Cherry Pointの略。AV-8B、V-22、C-130、CH-53の整備改修を行う。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＮＡＤＥＰ−ＪＡＸ＞：アメリカ海軍の航空廠で、Naval Aviation Depot, Jacksonvilleの略。P-3、F/A-18、EA-6B、SH-60/MH-60の整備改修を行う。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＮＡＤＥＰ−ＮＩ＞：アメリカ海軍の航空廠で、Naval Aviation Depot, North Islandの略。F/A-18、C-2A、E-2、UH-1、SH-60/MH-60の整備改修を行う。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＮＡＤＧＥ＞：NATO防空組織（NATO Air Defence Ground Environment）の略。参考：軍事力バランス78年版

＜ＮＡＦ＞：海軍航空補給施設（Naval Air Facility）の略だが、一般には海軍航空基地で済ませる。参考：月刊世界の艦船3,’12

＜ＮＡＦ−１＞：六試複座戦闘機を参照。

＜ＮＡＧＰＡＷ＞：A-5シリーズ（艦上攻撃機）を参照。

＜ＮＡＧＰＡＷ�U＞：A-5シリーズ（艦上攻撃機）を参照。

＜ＮＡＧｒ．＞：NachAufklarungsGruppe（近距離偵察飛行隊）の略。参考：グラフィックアクション36

＜ＮＡＧＳＦ＞：NATO Alliance Ground Surveillance Force（NATO同盟地上監視部隊）の略。参考：月刊JWings9,’20

＜ＮＡＨ＞：寿シリーズ（エンジン）を参照。

＜ＮＡＩＯ＞：イギリスのプレッシーが開発した艦載FCSで、Naval Action Information Organization systemの略。AWS-5対空捜索Ｅバンドレーダー（ミサイル駆逐艦からコルベット用）またはAWS-4対空対水上捜索Ｅバンドレーダー（小型艦用）、航法レーダー、IFF、ソナー、レーダーディスプレイ、戦術コンソール、各種兵装、対潜ヘリを統合したものである。参考：ザ・マーチ42号

＜ＮＡＫ＞：国家反テロ委員会を参照。

＜ＮＡＬ＞：ハ五（エンジン）を参照。

＜ＮＡＬＦフェントレス＞：アメリカ海軍のFCLP専用滑走路施設。オシアナ航空基地（バージニア州バージニアビーチ）から車で30分ほどの距離にある。滑走路脇にLSOシャックと通称される小屋があり、この中にLSOがいて機体の進入高度や角度を審査して技量を判断、空母での着艦技能審査CQを受けられるかどうか判断する。参考：月刊JWings3,’03

＜ＮＡＭ＞：栄シリーズ（エンジン）を参照。

＜Ｎ−ＡＭ−３７７−Ｙ＞：自衛隊ORC-29B-Y無線機の電力増幅部。全高177mm、全幅480mm、奥行き410mm、重量35kg。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｎ−ＡＭ−４１９＞：自衛隊の増幅器。三波工業製。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＮＡＯＣ＞：国家空中作戦センターの略。元の名称はNEACPで、冷戦崩壊に伴い核戦争の危険が減少したため、大規模災害時に連邦非常事態局長官が乗り込んで指示を出したりするのにも使われるようになり、改称された。参考：月刊軍事研究8,’05

＜ＮＡＲＡＮＧ＞：フランス軍の空中給油ポッドNacelle de Ravitaillement Nouvelle Génération。ラファールF3R仕様が運用可能。参考：月刊JWings6,’21

＜ＮＡＳ＞：海軍航空基地（Naval Air Station）の略。

＜ＮＡＳ−１３Ａ／ＦＲＱ−８Ａ＞：自衛隊の空中線。日本電気製。参考：月刊軍事研究6,’17

＜ＮＡＳ−９４／ＦＲＱ−８Ａ＞：自衛隊の空中線。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’18

＜ＮＡＳ−１０９／ＦＲＱ−８Ａ＞：自衛隊の空中線。日本電気製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＮＡＳ−１１１／ＦＲＱ−８Ｂ＞：自衛隊の空中線。日本電気製。参考：月刊軍事研究8,’11

＜Ｎ−ＡＳ−１２１Ｂ−Ｓ＞：自衛隊の空中線。電気興業製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜Ｎ−ＡＳ−１９０Ｂ＞：自衛隊の空中線。三波工業製。参考：月刊軍事研究11,’07

＜Ｎ−ＡＳ−２３０＞：自衛隊の空中線。日本電業工作製。参考：月刊軍事研究5,’13

＜Ｎ−ＡＳ−２３１＞：自衛隊の空中線。MTC製。参考：月刊軍事研究4,’14

＜Ｎ−ＡＳ−２７３Ｂ／ＨＣＱ−１Ｂ＞：自衛隊のデータリンク装置用アンテナ。SH-60Kが装備する。三菱電機製。参考：月刊軍事研究1,’10

＜Ｎ−ＡＳ−２８３＞：自衛隊の空中線。三波工業製。参考：月刊軍事研究12,’10

＜Ｎ−ＡＳ−２８３−１＞：自衛隊の空中線。三波工業製。参考：月刊軍事研究12,’10

＜ＮＡＳ−３３２＞：AS332海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＮＡＳＡＭＳ＞：ノルウェー空軍野戦防空ミサイルシステムで、Northern/National Advanced Surface-to-Air Missile System（北方発達型地対空ミサイルシステム）の略。レイセオン・ミサイルズ＆ディフェンス社とコングスベルグ・ディフェンス＆エアロスペース社が共同開発した地対空ミサイルシステムで、地上発射型先進中距離空対空ミサイルSLAMAAM（AMRAAMの改良型）、６連装ミサイル発射機2-4基、タレス／レイセオン・システムズ製AN/MPQ-64F1センチネル対空レーダー、FCSからなる。発射機は牽引式で、地面に降ろして使う。レーダー探知距離70km。ミサイルはARH誘導、有効射程20km。SAM中隊３個（発射機９基）と対空レーダー４基で構成される。インドネシア軍なども採用を決定した。参考：月刊軍事研究1,’98、6,’09、4,’18、月刊航空ファン7,’17、6,’19、月刊JWings11,’22

＜ＮＡＳＡＭＳ海外シリーズ＞

　＜ＮＡＳＡＭＳ（ウクライナ軍）＞：ウクライナ軍防空システム。ウクライナ戦争でアメリカ陸軍から供与された。参考：月刊JWings11,’22

　＜ＮＡＳＡＭＳ（オーストラリア陸軍）＞：オーストラリア陸軍の地対空ミサイルシステム。ランド19フェーズ7B計画（Project Land 19 Phase 7B）で導入した。レーダーはオーストラリアのCEAテクノロジーズ社製、ミサイルはAIM-120C-7ベースである。参考：月刊航空ファン6,’19、9,’19

　＜ＮＡＳＡＭＳ（カタール軍）＞：カタール軍の地対空ミサイルシステム。2019年にDCSで発注した。ミサイルはAMRAAM ERを使う。参考：月刊航空ファン10,’19

＜ＮＡＳＡＭＳ�U＞：フィンランド陸軍の地対空ミサイルシステム。コングスベルグ社が開発し、9K37ブークM1の後継として2009年4月29日に採用した。AN/MPQ-64F2多機能レーダー、電子光学／赤外線センサー、地上発射型AMRAAM、６連装ミサイル発射機、制御施設からなり、システムはシスE13トラックに搭載される。参考：月刊軍事研究11,’09、月刊PANZER4-5,’17

＜ＮＡＳ／ＦＲＱ−８Ａ＞：自衛隊の空中線。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ＮＡＳＭ＞：アメリカのワシントンDCにある航空宇宙博物館で、National Air and Space Museumの略。数百機の航空機が収蔵されており、他の博物館に貸し出しているものもある。日本軍機では零戦五二型／六三型、紫電改、月光、桜花、震電、橘花、剣などが収蔵されているが、レストアの終わっていない機体も多い。参考：月刊丸2,’08付録

＜ＮＡＳＰ＞：X-30を参照。

＜ＮＡＴ＞：水上艦航海術科訓練装置を参照。

＜ＮＡＴ−３７／ＡＲＣ＞：自衛隊の空中線。キーコム製。参考：月刊軍事研究9,’14

＜ＮＡＴ−４２Ａ／ＧＲ１＞：自衛隊の空中線。キーコム製。参考：月刊軍事研究11,’11

＜ＮＡＴ−４２Ａ／ＧＲ２＞：自衛隊の空中線。キーコム製。参考：月刊軍事研究5,’08

＜ＮＡＴ−４４＞：自衛隊の空中線。日本航空電子工業製。参考：月刊軍事研究5,’13

＜ＮＡＴ−５８／ＧＲ＞：自衛隊の空中線。日立国際電気または日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’11、2,’12

＜Ｎ−ＡＴ−７０Ｂ＞：自衛隊のホイップ空中線。三波工業製。参考：月刊軍事研究10,’10

＜ＮＡＴ−１１４＞：自衛隊のSIF空中線。三菱電機製。参考：月刊軍事研究7,’18

＜ＮＡＴ−１１４／ＦＰＳ−３＞：自衛隊のSIF空中線。三菱電機特機システム社製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜ＮＡＴ−１１５＞：自衛隊の空中線。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究7,’09

＜ＮＡＴＣ＞：海軍飛行試験センターの略。参考：月刊JWings3,’03

＜ＮＡＴＯ＞：North Atlantic Treaty Organization（北大西洋条約機構）の略。フランスではOrganisation du Traite de l’Atantique Nord（OTAN）である。第２次大戦終結後、ヨーロッパ正面でソ連軍に対抗するには地上戦力で100個師団くらいが必要だっだが、西ドイツは武装解除され、ブリュッセル条約加盟国（イギリス、フランス、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク）は軍備再建中、更にイギリスは大陸派遣軍を再編する余力も無く、アメリカもヨーロッパに大軍を派遣するのには消極的で全く見通しの立たない状態だった。しかしソ連によるベルリン封鎖でそう言ってもいられなくなり、1948年9月28日にブリュッセル条約加盟国が西欧連合防衛機構WUDOを発足させ、アメリカが同年6月11日にバンデンバーグ決議で個別的・集団的自衛権のための取り決めに参加可能となったのを受けて共同防衛協定を要請し、カナダ、イタリア、オランダ、デンマーク、ノルウェー、アイスランド、ポルトガルを加えて1949年4月4日にワシントンで北大西洋条約が締結され、8月24日に発効した。文民機構と軍事機構に分かれていて、前者を統括するNATO本部（北大西洋理事会）はベルギーのブリュッセルにあり、後者の統括組織は軍事委員会（NATOの各軍司令部に政策上の指示を行う）と国際参謀部である。新規加盟には既存加盟国の全会一致の承認が必要である。1950年12月20日、WUDOのNATO合流が決定した。1952年にはギリシャとトルコが加盟。1949年5月に誕生した西ドイツは1955年5月のパリ協定（NATO組織強化を目指す）発効と同時に正式加盟している。1966年、核防衛問題委員会と核計画グループが設置された。1966年7月、フランスが軍事機構から離脱したが、早期警戒レーダー網は残し、軍事演習にはオブザーバー参加している。1967年12月、柔軟反応戦略を採用。1969年、１年の予告期間の後に脱退が可能となった。1974年、キプロス紛争関連でギリシャが脱退。1979年12月12日、NATOの二重決議が行われた。1982年5月30日、スペインが加盟。1984年10月、ギリシャが復帰。1990年、東西ドイツ統一により旧東ドイツを含めたドイツ連邦が加盟。1990年11月、CFE条約が調印された。1997年7月8日、チェコ、ポーランド、ハンガリーが加盟した。この際、ロシアとの間にロシア＝NATO基本文書が締結され、NATOとロシアは互いに敵と見なさないとし、NATO新規加盟国に大規模部隊を常駐させないと定めた。2000年12月5日、軍事代表部をモスクワに設置。2001年10月2日、アメリカ同時多発テロを受けて集団的自衛権行使に初合意。12月20日、カブールにISAFを派兵する安保理決議1386が可決された。2004年、スロバキア、ルーマニア、ブルガリア、スロベニアが加盟した。3月8日、ロシアと初のミサイル防衛演習を実施した。3月29日、バルト三国のエストニア、ラトビア、リトアニアが加盟した。ただ自国の領空を防衛できるだけの航空戦力を持ち合わせておらず、4月1日からバルチック・エア・ポリシングBAPの名称でNATO加盟14カ国がリトアニアのシャウレイ基地に展開してスクランブルを行うことになった。また、バルト三国にスロバキア、ハンガリー、ブルガリア、ポーランド、ルーマニアを加えた地域を東側面（Eastern flank）と称し、防衛強化のため戦力を派遣している。2007年、安倍総理が日本の総理大臣として初めてNATO本部を訪問した。2009年4月1日、アルバニアとクロアチアが加盟した。4月4日、フランス大統領がNATO首脳会議でNATO統合軍事機構への全面復帰を宣言し、承認された。2014年、ロシアやイスラム国の情報戦に対抗する情報機関StartComを創設。5月、安倍総理がNATOを訪問して事務総長と会談し、日本とNATO各国との幅広い分野での協力推進を目指す日NATO国別パートナーシップ協力計画に署名した。12月1日から２年間の予定で、初めて栗田二等陸佐（女性自衛官）が本部に派遣された。女性・平和・安全保障分野のNATO事務総長特別代表アドバイザーを務める。2015年3月19日から２週間、栗田二等陸佐が国連平和維持活動に関する特別女性将校訓練（国連初）にオブザーバー参加した。2017年1月5日、NATO事務総長が稲田防衛大臣とブリュッセルで会談し、協力強化を確認、NATO軍最高司令部に防衛省・自衛隊から初の連絡官（ベルギー防衛駐在官兼務）を配置することになった。6月、モンテネグロが加盟した。7月、NATO事務総長特別代表（女性・平和・安全保障担当）補佐官として海幕防衛部川嶋二等海佐が派遣された。2019年、北マケドニアが加盟し、加盟国が30カ国になった。4月4日、創立70周年外相理事会をワシントンで開催。11月、諮問・指揮統制幕僚部の情報通信担当幕僚として古賀真奈美２等空佐が派遣された。2021年12月、古賀２等空佐が業務を終えて帰国。2022年、新しい戦略概念を定め、抑止・防衛、危機予防・管理、協調的安全保障を中核任務とした。2月16日、古賀２等空佐が岸防衛大臣に帰国報告を行った。5月18日、フィンランドとスウェーデンが加盟を正式申請した。6月29日、マドリードでNATO首脳会議が開催され、岸田首相が日本の首相として初めて出席し、日本の防衛力の５年以内の抜本的強化を表明した。岸田首相は日韓豪新による初のNATOアジア太平洋パートナー首脳会議、日米韓首脳会談、スウェーデン首相・スペイン首相・NATO事務総長との個別会談も行っている。7月5日、フィンランドとスウェーデンが加盟議定書に署名した。2023年、フィンランドが加盟した。参考：月刊軍事研究3,’11、4,’15、GUN用語事典、月刊コンバットマガジン7,’06、月刊JWings5,’07、6,’10、2,’11、9,'22、10,'22、現代の空挺作戦、月刊戦車マガジン10,’78、月刊航空ファン7,’99、4,’10、6,’11、月刊PANZER3,’12、1,’11、月刊世界の艦船1,’15、9,'23、MAMOR vol.130、朝雲

＜ＮＡＴＯ４＞：アメリカの通信衛星。ECCM能力を持ち、MILSATCOM軍事通信衛星システムとの統合運用能力もある。湾岸戦争時には２基が周回しており、多国籍軍参加国政治指導者・軍事指揮官の機密通信に使用された。参考：軍事分析湾岸戦争

＜ＮＡＴＯ　ＡＳＣＣ＞：北大西洋条約機構航空標準化調整委員会の略。

＜ＮＡＴＯ共同サイバー防衛高等センター＞：NATOのサイバー防衛研究訓練センター。2008年、エストニアのタリンに設立された。参考：朝雲

＜ＮＡＴＯ軍＞：トップは軍事委員会で、その下に部隊指揮担当の作戦連合軍ACO（Allied Command Operations）があり、更に下にNATO軍全体を指揮統制するヨーロッパ連合軍最高司令部SHAPE（Supreme Headquarters of Allied Powers Europe。ベルギーのモンス）が置かれていて、ブルンスム統合軍司令部（欧州北部担当）、ナポリ統合軍司令部（欧州南部担当）、ノーフォーク統合軍司令部（アメリカ第２艦隊担当）、リスボン統合司令部（NRF担当）が軍事作戦指揮を実施する。また、SHAPEの隷下には連合陸軍司令部、連合海軍司令部HQ MARCOM（Headquarters of Allied Maritime Command。イギリスのノースウッド）、連合空軍司令部も置かれていて、それぞれNATOの陸軍・海軍（常設NATO水上部隊SNMG、常設NATO対機雷戦部隊SNMCMG、NATO船舶航行センターなど）・空軍力を指揮する。他にもSHAPE隷下に海軍打撃・支援部隊STRIKFORNATO（Naval Striking and Support Forces NATO）があり、ポルトガルのリスボンに置かれていて、司令官はアメリカ第６艦隊司令官が兼任し、平時は司令部だけだが、有事にはアメリカ海軍空母打撃群や揚陸即応群を指揮下に入れる。NATO加盟国の部隊はこれらの指揮下に入って作戦を行う他、独自の部隊も持っている。当初はワルシャワ条約機構軍をライン川で食い止める柔軟対応戦略をとっており、34個師団で防衛線を構成、１ヶ月で22個師団を増援に送ってライン川防衛線を死守し、44-69個師団の予備兵力を段階的に投入して反撃に移る計画だった。所要兵力は第２次大戦終結時にヨーロッパに展開していたのが91個師団だったことに基づいて算出している。当時の兵力では全く足りなかったため、西ドイツを再軍備させて防衛力に組み込むこととし、大反対だったフランスも朝鮮戦争勃発で説き伏せた。ただこの戦略だと西ドイツの大半が踏み潰されてしまうため、1957年に前方防衛戦略に切り替え、防衛ラインを鉄のカーテン沿いに前進させている。1979年1月、ソ連がアメリカ向けICBMとヨーロッパ向けIRBMの配備を進めたのに対し、NATO軍独自のIRBMは開発せず、アメリカのIRBMをヨーロッパに配備することにした。これにより、ソ連がヨーロッパのみをIRBMで攻撃したとしても、アメリカが自動参戦してICBMによる拡大抑止を発揮できるようにしている。1980年、NATO早期警戒管制軍を創設。1991年、ローマのNATO首脳会議で新戦略概念を採択。ロシアや東ヨーロッパを戦略目標から外し、対話促進や紛争処理協力を目指すローマ宣言を基本戦略に据え、78個司令部を大西洋連合軍とヨーロッパ連合軍隷下の20個に統合した。1992年10月2日、イギリス陸軍第１軍団が即応軍団司令部に改編され、NATO域外での平和維持活動を実施することになった。ちなみに即応軍団司令部隷下の実動部隊はイギリスだけでなくNATO各国が参加する。1994年2月28日、ボスニア上空で未確認機を撃墜し、初の武力行使となった。1995年12月5日、IFORへの派兵を決定。1996年6月、冷戦型集団防衛機構から地域紛争対応機構への転換を開始。1999年3月24日、ユーゴ爆撃アライド・フォース作戦を開始。4月23日、ワシントンでNATO創設50周年記念式典が開催され、集団防衛に加えて地域紛争、大量破壊兵器拡散、人権侵害、国際テロ活動といった新たな脅威にも対応する改訂版新戦略概念を採択した。2002年、NATO首脳会議で軍事機構改革を決定。欧州連合軍を連合作戦コマンドに改編し、そのトップである欧州連合軍総司令部が全NATO軍の作戦指揮を執ることになった。ちなみに大西洋連合軍は変革連合コマンドに改編され、訓練や運用開発などの担当となっている。航空部隊は地域ごとの連合航空軍編成を改編し、ドイツのラムシュタイン基地に連合航空軍団を新編、隷下に合同航空作戦センター（ヨーロッパ南部航空作戦担当がスペインのトレホン、北部担当がドイツのウェーデムにある）と展開型航空指揮管制センター（ヨーロッパ全土指揮管制担当。イタリアのポッジョ・レナーティコ）を置いた。合同航空作戦センターの隷下には固定防空センターと展開型航空作戦センターがある。2003年、NRF（NATO即応部隊）が創設された。2004年3月、バルト３国での即応待機ミッションBAP（スクランブル待機）を開始。2008年、アイスランドでIAP（スクランブル待機）を開始。2011年3月27日からユニファイド・プロテクター作戦を開始。飛行禁止区域や武器禁輸措置の監視はNATO打撃支援艦隊が担当した。2014年、ヨーロッパ空輸軍団EATCを新編。2015年2月5日、高度即応統合任務部隊VJTFの創設と、ブルガリア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランド、ルーマニアへの合同常設司令部（30-40名規模）開設を決定した。6月24日、新たな防衛政策として、１つの大規模集団防衛作戦か、２つの統合軍による作戦と６つの小規模作戦を行える能力を備えることを決定。10月21日から11月6日、トライデント・ジャンクチュア2015演習を実施。2016年3月3日から年次演習コールド・レスポンス2016を実施。3月12日、シリア情勢を睨んでトルコに派遣した２機目のE-3が監視任務を開始した。5月6-13日、バルチック・フォートレス演習を実施。7月、ロシアの脅威に対抗するため、リトアニアにドイツ軍、エストニアにイギリス軍、ラトビアにカナダ軍、ポーランドにアメリカ軍がそれぞれ１個大隊1000名規模の部隊を2017年から配置すると決定した。ちなみに欧州米陸軍司令官によれば、ロシアが本気で侵攻した場合、バルト３国を36-60時間で制圧できるという。2016年11月19-28日、第２常設水上部隊が東地中海でマーヴィ・バリナ2016演習に参加。2017年2月1-11日、黒海で水上戦闘艦部隊演習シー・シールド2017を実施。3月5-13日、黒海で掃海部隊演習ポセイドン2017を実施。9月12-14日、ワルシャワでバルトヘゲモニー・ウォーゲーム演習を実施。バルト３国とポーランドにロシア軍が侵攻し、バルト３国軍とポーランド軍が遅滞戦闘に励む間にNATO連合緊急対応部隊が駆け付けるという想定で図上演習を行ったが、ポーランド軍がPAC-3MSE及び次世代短距離防空システムによるネットワーク化防空システムとAH-64Eヘリ120機を配備済みというハンデを与えて漸くワルシャワの防衛に成功した。9月29日から10月13日、ブリリアント・マリナー2017演習を実施。2018年3月5-16日、ダイナミック・マンタ2018演習を実施。6月、モンテネグロを対象とするスクランブル任務を開始。9月12日、NATO加盟国空軍統一司令部アライド・エア・コマンドが即応アラート及び空域警戒訓練を実施。ベルギー空軍A321要人輸送機をハイジャック機に見立て、ドイツ−東ヨーロッパ−イタリア−フランス−ベルギーと飛行する間、イギリス空軍タイフーンFGR.4、イタリア空軍F-2000戦闘機、クロアチア空軍MiG-21bisD、スペイン空軍F/A-18、スロバキア空軍MiG-29AS、チェコ空軍JAS39C、ドイツ空軍ユーロファイター、ハンガリー空軍JAS39C、フランス空軍ミラージュ2000C-RDI、ミラージュ2000-5、ラファールＣ、ベルギー空軍F-16AMが順次追尾した。10月25日から11月7日、トライデント・ジャンクチュア2018演習を実施。2019年4月9日、ドイツのフランクフルトからエジプトのフルガダに向かうTUIフライ6102便B737旅客機が、モンテネグロ近くで無線連絡不能状態に陥り、空域進入許可が下りなくなってしまったため、イタリア空軍第36航空団F-2000戦闘機２機がイタリアのジョイア・デル・コッレ基地からスクランブル発進し、目視で当該機であると確認、無線通信も復帰したため6102便は無事に飛行を続けた。これがモンテネグロ空域対象の初スクランブル発進である。7月10日、空中給油輸送機運用多国籍部隊MMUの編成行事がオランダのアイントホーフェン空軍基地で行われた。2020年11月17日、第２常設水上部隊SNMG2所属イギリス海軍揚陸艦L-14アルビオン、スペイン海軍フリゲートF105クリストーバル・コロン、スペイン海軍補給艦A14パティーニョが地中海で洋上給油を実施。11月26日、第２常設水上部隊SNMG2所属イギリス海軍哨戒艦P224トレント、ギリシャ海軍フリゲートF-453スペトサイ、ブルガリア海軍フリゲートのスメーリが地中海で訓練を実施。2021年1月28日、第１常設水上部隊SNMG1（旗艦カナダ海軍フリゲートFFH330ハリファックス、ドイツ海軍給油艦A1442シュペサルト）とドイツ海軍フリゲートF222バーデン・ヴュルテンベルクが大西洋上で共同演習を実施。1月末、第２常設水上部隊SNMG2（旗艦スペイン海軍フリゲートF105クリストーバル・コロン、トルコ海軍フリゲートF490ガジアンテプ）がギリシャ海軍フリゲートF-454プサラと地中海で共同演習を実施。2月22日から3月5日、ダイナミック・マンタ2021演習を実施。5月15日から6月3日、総合防空演習フォーミダブル・シールド2021を実施。5月20-30日、ステッドファスト・ディフェンダー21を実施。9月13-23日、ノーザン・コースト2021演習を実施。2022年2月21日から3月4日、ダイナミック・マンタ2022演習を実施。3月14-31日、コールド・レスポンス2022演習を実施。2023年3月23日、多国籍・多任務空中給油輸送機部隊MMUがKC-30M空中給油輸送機でIOCを獲得した。参考：月刊JWings7,’11、12,’18、6,'23、月刊PANZER3,’11、4・5,’17、月刊軍事研究4,’15、8,’16、9,’16、3,’18、月刊航空ファン7,’99、11,’15、7,’18、7,’19、10,’19、月刊世界の艦船1,’16、6,’16、8,’16、3,’17、7,’17、1,’18、6,’18、2,’19、6,'21、8,’21、12,'21、5,'22、6,'22、THE MILITARY BALANCE 2016、朝雲

　＜ＮＡＴＯ軍（１９７７年）＞：トップはNATO軍事委員会で、フランスとアイルランドを除く北大西洋条約加盟国の参謀総長で構成される。主要司令部はヨーロッパ連合司令部、大西洋連合軍司令部、英仏海峡連合司令部で、ヨーロッパ連合軍最高司令官はヨーロッパ駐留アメリカ軍司令官を兼ね、大西洋連合軍最高司令官はアメリカ軍人、英仏海峡連合軍司令官はイギリス軍人である。ヨーロッパ連合司令部はメルギーのカストーにあり、英仏・アイスランド・ポルトガルを除くNATOヨーロッパ全領域、トルコの全領域、イギリスの防空を担当する。担当域内には米英仏の戦術核7000発があるが、各国が独自に管理している。隷下に中部ヨーロッパ連合軍（オランダのブルンスム）、北部ヨーロッパ連合軍（ノルウェーのコルサース）、南部ヨーロッパ連合軍（イタリアのナポリ）、イギリス空軍、ヨーロッパ連合軍機動部隊（ドイツのゼッケンハイム）を置き、平時戦力は陸上戦力66個師団、作戦機3100機、飛行場200カ所で、海軍兵力は有事のみ最高司令官の指揮を受ける。大西洋連合軍司令部はバージニア州ノーフォークにあり、ポルトガル沿岸−北極−北回帰線に及ぶ北大西洋を担当する。隷下に西大西洋軍司令部、東大西洋軍司令部、イベリア大西洋軍司令部、大西洋打撃艦隊（アメリカ第２艦隊主力）、潜水艦隊司令部、大西洋常備海軍司令部を置き、平時には戦力が割り当てられず、訓練か有事の際にのみ編入する。英仏海峡連合軍司令部はイギリスのノースウッドにあり、英仏海峡と北海南部を担当する。有事には英仏海峡常備艦隊、イギリス・オランダ・ベルギーの小艦艇と航空機が隷下に入る。参考：軍事力バランス78年版

　＜ＮＡＴＯ軍（１９８９年）＞：現役総兵力2992000名（うちヨーロッパ配置2243000名）、予備役5488000名（うちヨーロッパ配置4136000名）。平時充足師団数119と３分の２個（うちヨーロッパ配置94と３分の２個）、戦時師団数173個（うちヨーロッパ配置135と３分の２個）。主力戦車34400両（うちヨーロッパ配備21900両）、歩兵戦闘車11500両（うちヨーロッパ配備7000両）、装甲兵員輸送車55600両（うちヨーロッパ配備27000両）、火砲・多連装ロケット砲26700基（うちヨーロッパ配備18100基）、対戦車誘導兵器32000基（うちヨーロッパ配備13200基）、高射砲11200基（うちヨーロッパ配備10300基）、地対空ミサイル3200基（うちヨーロッパ配備2200基）、武装ヘリ3180機（うちヨーロッパ配備1100機）、爆撃機80機（FB-111とミラージュ�WＰのみで、長距離戦略爆撃機は除く。うちヨーロッパ配備18機）、攻撃機4930機（うちヨーロッパ配備3210機）、戦闘機2960機（うちヨーロッパ配備1200機）、海軍攻撃機1060機（うちヨーロッパ・大西洋配備650機）、海軍戦闘機620機（うちヨーロッパ・大西洋配備310機）、対潜哨戒機820機（うちヨーロッパ・大西洋配備500機）、対潜ヘリ590機（うちヨーロッパ・大西洋配備430機）、潜水艦231隻（うちヨーロッパ・大西洋配備185隻）、空母20隻（うちヨーロッパ・大西洋配備13隻）、戦艦・巡洋艦50隻（うちヨーロッパ・大西洋配備26隻）、駆逐艦・フリゲート418隻（うちヨーロッパ・大西洋配備328隻）、両用戦艦艇108隻（うちヨーロッパ・大西洋配備71隻）を保有する。参考：ミリタリー・バランス1989-1990

　＜ＮＡＴＯ軍（２０１１年）＞：トップはNATO軍事委員会で、NATO軍事参謀部がこれを補佐し、隷下に連合作戦コマンド（実戦部隊）と連合変革コマンド（訓練・運用開発）を置く。連合作戦コマンドのトップはヨーロッパ連合軍最高司令部で、ベルギーのモンスにある。その下にNRF司令部、ブルンサム合同軍コマンド（ノースウッド連合海上コマンド、ラムシュタイン連合航空コマンド、ハイデルベルク連合陸上コマンド）、リスボン合同軍コマンド（NATO打撃支援艦隊の上級司令部）、ナポリ合同軍コマンド（ナポリ連合海上コマンド、イズミール連合航空コマンド、マドリード連合陸上コマンド）、NATO早期警戒管制軍（ドイツのツァイレンキルヒェン基地にE-3A、イギリスのワディントン基地にE-3D）、NATO打撃支援艦隊（司令部はイタリアのガエタにある。司令官はフランス海軍所属）などが置かれる。ノースウッド／ナポリ連合海上コマンドには常設NATO海上グループ（SNMG1。駆逐艦・フリゲート2-4隻、補給艦１隻）と常設NATO掃海グループ（SNMCMG1）が１個ずつ配備されている。主な活動はNATO域外におけるもので、ISAFの後方指揮をブルンサム合同軍コマンド、コソボ平和維持支援をナポリ合同軍コマンド、ソマリア海賊対処作戦オーシャン・シールドやアフリカ連合に対する支援活動をリスボン合同軍コマンドが実施している。参考：月刊PANZER3,’12

＜ＮＡＴＯコード＞：北大西洋条約機構航空標準化調整委員会（NATO ASCC）が、旧東側兵器に付けたコードネーム。戦闘機・攻撃機にはＦ（Fighterの頭文字）、爆撃機にはＢ（Bomberの頭文字）、輸送機にはＣ（Cargoの頭文字）、ヘリコプターにはＨ（Helicopterの頭文字）、その他の航空機にはＭ（Miscellaneous namesの頭文字）、空対空ミサイルにはＡ、地対空ミサイルにはＧ、空対地ミサイルにはＫ、弾道ミサイルにはＳで始まる単語を用いる。プロペラ機は１音節、ジェット機は２音節。予め候補をいくつか決めておき、コンピュータでランダムに選んで決定する。戦闘機で初めて付けられたのはMiG-19のファーマーで、MiG-15/-17には遡って付与された。中国軍兵器には漢字を当てて中国語読みしており、中国海軍潜水艦には王朝名を順番に付けた。参考：月刊PANZER8,’02、月刊JWings5,’23、9,'23、月刊軍事研究7,’99、月刊航空情報11,’09、月刊航空ファン8,’17

＜ＮＡＴＯ識別システム＞：NISを参照。

＜ＮＡＴＯ重三重標的＞：NATOが装甲貫徹力評価に使用している標的で、10mm・25mm・80mm厚の装甲鋼板をそれぞれ330mmずつ離して設置したものである。サイドスカートを持つ戦車の側面装甲を摸したと思われるが、使われている装甲鋼板の質がイマイチで、実戦で敵となるであろうT-62戦車の装甲鋼板と比較して80%くらいの防弾能力しか無かったらしい。参考：月刊軍事研究1,’11

＜ＮＡＴＯ章（アメリカ陸軍）＞：アメリカ陸軍の従軍章NATO Medal（NM）。NATOの指揮下で任務を行った将兵に授与される。参考：月刊コンバットマガジン7,’06

＜ＮＡＴＯ早期警戒管制軍＞：NATOの早期警戒管制機部隊で、NAEW&CF（NATO Airborne Early Warning & Control Force）と略す。1980年に創設され、アメリカ、イタリア、オランダ、カナダ、ギリシャ、デンマーク、ドイツ、トルコ、ノルウェー、ベルギー、ポルトガルが参加した。その後スペイン、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ルーマニアが加わっている。1982年、E-3A早期警戒機を配備した。2014年、カナダが脱退し、アメリカ、イギリス、イタリア、オランダ、ギリシャ、スペイン、チェコ、デンマーク、ドイツ、トルコ、ノルウェー、ハンガリー、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ルクセンブルクの17カ国で運営されるようになった。参考：月刊航空ファン10,’15、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＮＡＴＯ早期警戒管制軍（２０１５年）＞：ドイツのガイレンキルヒェンに基地がある。E-3A早期警戒機16機、B757練習機１機を保有する。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＮＡＴＯ装備カタログ制度＞：NATO加盟国などが開発した装備品に共通番号を付けて識別するシステムで、NCSと略す。加入すれば性能諸元、メーカー、同等品情報、価格、契約実績などを一覧できる。加入国は2011年3月末で62カ国あり、防衛省装備施設本部も2011年4月27日に域外国支援制度への加入協定書を締結した。ちなみにそれまでの防衛省装備品には全てアメリカ連邦カタログ制度をベースにした物品番号を付与していた。参考：朝雲

＜ＮＡＴＯ即応軍＞：NRFを参照。

＜ＮＡＴＯ対空戦闘システム＞：NAAWSを参照。

＜ＮＡＴＯの二重決議＞1979年12月12日に開かれたNATO合同理事会で決定された、ヨーロッパの戦域核戦力に関する決議。ソ連が1976年頃から配備したピオニール弾道ミサイル（SS-20）の脅威を減らすため、ソ連とは中距離核戦力INFの削減交渉を進めるが、ヨーロッパ核戦力縮小に関する米ソ交渉が1983年末までに纏まらない場合、SS-20に対抗すべくINFのパーシング�U108基とGLCM464発の配備を認め、INF削減交渉の取引材料にもするというもので、軍縮交渉しながら軍拡するという内容になっている。参考：月刊軍事研究10,'15、3,’11、月刊丸1,’98

＜ＮＡＴＯ標準弾＞：NATO軍の統一規格制式弾のこと。.308Win、7.62mm×51弾（M80、M118など）、5.56mm×45弾（L2A2、M193、SS109など）といった規格がある。参考：GUN用語事典、ストライク・アンド・タクティカルマガジン3,’13

＜ＮＡＴＯ防護レベル＞：輸送車両はSTANAG4569を参照。

＜ＮＡＴＴＣ＞：Naval Air Technical Training Centerの略。

＜ＮＡＶ−１０００Ｍ＞：マジェラン社の民間用GPS受信器。車載・ヘリ搭載用部品や遠隔アンテナも用意されており、時速1600kmで移動中でも対応でき、１秒ごとの測位が可能で、100箇所の座標を記憶できる。MIL-STD-810D耐水・耐衝撃規格をクリアしている。幅90mm、高さ220mm、厚さ50mm、重量850g。測定誤差30m（信頼率95%）／12m（50%）。電源はアルカリ電池６本、稼働時間６時間。外部電源も使える。価格は2500-3000ドル。1989年後半にイギリス陸軍精密測位学校で採用され、イギリス国防省が600基購入してSASにも配備した他、アメリカ陸軍が992基、サウジアラビア軍が600基、フランス軍が150基を購入した。湾岸戦争で使用されている。参考：月刊軍事研究3,’08

＜ＮＡＶ−４０００＞：自衛隊の航法受信機。TC-90に搭載された。シマヅプレシジョンインスツルメンツインクが受注している。参考：月刊軍事研究8,’10

＜ＮＡＶ−４５００＞：自衛隊の航法受信機。TC-90に搭載された。シマヅプレシジョンインスツルメンツインクが受注している。参考：月刊軍事研究8,’10

＜ＮＡＶＡＩＲ＞：アメリカ海軍の部隊で、海軍航空システム軍団（Naval Air Systems Command）の略。パタクセントリバー海軍航空基地、チャイナレイク海軍兵器基地、ポイントマグー海軍兵器基地にNAWC-AD/-WDといった試験評価部隊やテストパイロット学校を置き、アメリカ海軍・海兵隊の航空機試験評価などを行っている。アメリカ海兵隊からは各基地に海兵航空分遣隊が派遣され、テストパイロットなどを試験に参加させている。2018年10月17日、隷下にUX-24が新編された。参考：月刊軍事研究8,’14、月刊JWings12,’04、1,'19、月刊航空ファン2,’16

＜ＮＡＶＡＩＲＬＡＮＴ＞：大西洋海軍航空システム軍団の略。

＜ＮＡＶＡＩＲＰＡＣ＞：太平洋海軍航空システム軍団の略。

＜ＮＡＶＣＥＮＴ＞：USNAVCENT（アメリカ中央軍海軍）を参照。

＜ＮＡＶＤＥＸ＞：UAEのアブダビで隔年開催される海洋防衛装備展示会。2017年は2月19-23日に開催され、NECが港湾セキュリティシステムなどを展示した。2023年は2月20-23日に開催された。参考：月刊軍事研究6,’17、月刊JWings5,’17、5,’23

＜ＮＡＶＦＬＩＲ＞：AN/AAR-55（FLIRポッド）を参照。

＜ＮＡＶＲＩＳ＞：フランスのネイヴァル・グループとイタリアのフィンカンティエーリが対等出資で設立予定の会社。参考：月刊世界の艦船1,’20

＜ＮＡＶＳＡＲＦＬＡＮＴ＞：大西洋海軍水上軍の略。

＜ＮＡＶＳＡＲＦＰＡＣ＞：太平洋海軍水上軍の略。

＜ＮＡＶＳＡＴ＞：SATellite NAVigation system（衛星航法支援システム）の略。参考：現代の潜水艦

＜ＮＡＶＳＥＡ＞：アメリカ海軍の組織で、海軍海洋システムズ・コマンドの略。参考：月刊世界の艦船9,’19

＜ＮＡＶＳＰＡＣＥＣＯＭ＞：アメリカ海軍宇宙コマンドの略。1983年10月に創設された。司令部はヴァージニア州ダールグレンにある。1985年9月23日、USSPACECOMの隷下に入った。2002年10月、USSPACECOM廃止に伴い、USSTRATCOMの隷下に移った。参考：月刊軍事研究1,’16

＜ＮＡＶＳＰＥＣＷＡＲＣＯＭ＞：Naval Special Warfare Command（海軍特殊戦軍団）の略。参考：月刊航空ファン7,’18

＜ＮＡＶＳＴＥＲ＞：GPS衛星を参照。

＜ＮＡＶＷＡＲＳＹＳＣＯＭ＞：アメリカ海軍の組織で、Naval Information Warfare Systems Command（海軍情報戦システムズ・コマンド）の略。2019年6月3日、宇宙・海洋戦争システムズ・コマンドSPAWARを改称して新編された。参考：月刊世界の艦船9,’19

＜Ｎ／ＡＷ　Ａ−１０＞：A-10複座型（攻撃機）を参照。

＜ＮＡＷＣ−ＡＤ＞：アメリカ海軍の組織で、Naval Air Warfare Center Aircraft Division（海軍航空戦センター・航空機部門）の略。司令部はパタクセントリバー海軍基地にあり、VX-20/-23、HX-21といった試験評価飛行隊や、アメリカ海軍テストパイロットスクールUSNTPSを隷下に置く。参考：月刊JWings3,’03、月刊航空ファン2,’16、8,’15

＜ＮＡＷＣ−ＷＤ＞：アメリカ海軍の組織で、Naval Air Warfare Center Weapons Division（海軍航空戦センター兵器部門）の略。司令部はチャイナレイク海軍基地にある。参考：月刊JWings12,’04、月刊航空ファン2,’16、8,’15

＜ＮＡＷＤＣ＞：アメリカ海軍の部隊で、海軍航空攻撃開発センター（Naval Aviation Warfighting Development Center）の略。2015年6月30日、NSAWCから改編されてファロン海軍航空基地で創設された。アメリカ海軍や海兵隊の航空部隊に訓練を施すのが主任務で、仮想敵機としてF-16A/B戦闘機、F/A-18A/C/E/F戦闘攻撃機、EA-18G電子戦機、E-2D早期警戒機、MH-60Sヘリなどを揃え、空対空・空対地戦闘、電子攻撃、指揮管制、捜索救難といったあらゆる航空作戦訓練を実施でき、ストライクDetも担当する。アメリカ陸軍や特殊作戦コマンドとの統合訓練である統合近接航空支援JCASコースも設けており、統合ターミナル攻撃統制官JTAC（Joint Terminal Attack Controller）の育成も行う。2016年1月12日0815頃、ファロン海軍航空基地を離陸したF/A-18A戦闘機がスティルウォーターマウンテンレンジ東でエンジン火災を起こして墜落した。パイロットは脱出して無事だった。2022年6月3日、超低高度攻撃飛行訓練中の機体が岸壁に衝突し、パイロットが殉職した。参考：月刊JWings11,’15、月刊航空ファン4,'16、11,’15、11,’19、月刊世界の艦船10,’22

　＜ＮＡＷＤＣ（２０１９年）＞：ネバダ州ファロン海軍航空基地に置かれている。司令官は少将または下位少将。対地攻撃訓練担当N5セクション（通称ストライク）、空中早期警戒機訓練担当空母空中早期警戒兵器学校CAEWWS（Carrier Airborne Early Warning Weapon School）／N6セクション（通称トップドーム）、戦闘攻撃戦術教官SFTI（Strike Fighter Tactics Instructor）養成担当N7セクション（通称トップガン）、MH-60R/Sシーホーク兵器戦術教官SWTI（Seahawk Weapons and Tactics Instructor）養成担当N8セクション（通称シーウルフ）、空中電子攻撃兵器学校AEAWS（Airborne Electronic Attack Weapons School）／N10セクション（通称ハボック）などの戦術教官養成部署がある。F-16A戦闘機10機、F-16B戦闘機４機、F/A-18A戦闘機１機、F/A-18C戦闘機23機、F/A-18F戦闘機８機、EA-18G電子戦機３機、E-2C早期警戒機２機、MH-60Sヘリ５機を保有する。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＮＡウォール＞：フランスのセマ・インターナショナル社が開発した組み立て式バリケード。垂直装甲プレートの後ろに傾斜装甲スクリーンを組み合わせており、HEATや自動車爆弾を阻止する。参考：月刊軍事研究2,’10

＜ＮＡエンジン＞：Normal Aspiration Engine（自然吸気エンジン）の略。スーパーチャージャーの無いエンジンのこと。参考：クルマのすべてがわかる事典

＜ＮＢ−３６Ｈ＞：B-36爆撃機ファミリーを参照。

＜ＮＢ−５２Ａ＞：B-52爆撃機ファミリーを参照。

＜ＮＢ−５２Ｂ＞：B-52爆撃機ファミリーを参照。

＜ＮＢ−５２Ｅ＞：B-52爆撃機ファミリーを参照。

＜ＮＢ−４１２＞：ベル412海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜Ｎ−ＢＢ−３９−２＞：自衛隊の蓄電池。GSユアサテクノロジー製。参考：月刊軍事研究6,’07

＜ＮＢＣ＞：Nuclear, Biological and Chemical（核、生物、化学兵器）の略。被害の原因を確認しにくく、環境汚染により被害を与えるために防御も回復も難しく、損害が持続的になる。防護のためにはマスクや防護服を着る必要があるが、視界が制限される、熱がこもるなどの欠点があり、戦闘力が落ちる。補給などで後送する際の除洗も面倒。ただし、使えば国際的に孤立するし、相手にNBC兵器による報復の口実を与えることになる。自衛隊では特殊武器という。参考：軍事分析湾岸戦争、月刊軍事研究8,’02、月刊PANZER12,’99

＜ＮＢＣ７＞：イギリスのステラメーター社が開発した小型浄水装置。NBC汚染された水を毎時40リットルの速度で浄化できる。参考：月刊軍事研究4,’97

＜ＮＢＣＲ＞：Nuclear, Biological, Chemical and Radiological（核、生物、化学、放射性兵器）の略。参考：図解雑学生物・化学兵器

＜ＮＢＣＳＷ＞：イギリスのステラメーター社が開発した浄水装置。NBC汚染された水でも毎時1900-8000リットルで浄化できる。参考：月刊軍事研究4,’97

＜ＮＢＣ警報器＞：自衛隊の機器。IHI製。参考：月刊軍事研究8,’16

＜ＮＢＣ偵察車＞：陸上自衛隊８×８輪NBC検知車両。化学防護車（装輪）・生物偵察車の後継で、東海村臨界事故を受けて放射線防護能力も持たせ、化学防護車（装輪）には無かった化学剤の面探知能力を備えることにした。2001年から開発し、2005年度から試作、2009年度に開発を完了した。車体は開発中だった新型装輪装甲車と同じものを使用し、車体前部に大型窓を持つキャビン、中央右に機関室、左に通路、後部にNBC観測室を設けている。キャビンは並列に２名が座り、両側に乗降ドアがあり、窓は全て装甲シャッターでカバーすることが可能。装甲厚は10mm以上あり、銃弾や弾片のみならず放射線も防護でき、更に対中性子線・対γ線用遮蔽器材（鉛プレート）が車体全体を囲んでいるが、中性子線被曝環境下では車体前方に中性子遮蔽板を取り付ける必要がある。空気浄化装置も搭載されており、車内の乗員は防護服や防護マスクを付ける必要が無い。サスペンションは二次バネを組み合わせてあり、車内器材は防振架台に装着されていて、耐振動・耐衝撃性が高い。各タイヤには除染用スプレーガン（除染剤タンクは車体後面左に付く）が取り付けられていて、汚染地域から独力で後退することが可能である。液状有毒化学剤検知装置AP2C-V（赤外線レーザーの反射波を分析するもので、車体前部左・後面左下部に搭載）、同遠隔監視装置（車体上面右に搭載。レーザー照射部の他、光学／赤外線カメラも付いており、画像データのみを収集することも可能）、同識別装置、生物剤検知装置（アメリカ製JBPDSらしい。車体上面左にエアロゾル採取口がある）、同警報装置（赤外線レーザーによる微粒子数計測器を利用した遠隔無人式で、GPSによる自己位置計測装置も持つ。三脚に載せて複数箇所に設置する）、同識別装置（イギリスのスミス＆ディテクション社製。最大高8mの伸縮マスト上にある吸気装置と赤外線レーザー／光電子解像管による識別装置からなる）、放射線測定装置、気象観測装置（棒状で、車体上面左後部にある）、大気安定度測定装置（車体後面左。地表から高さ2mまで測定可能）などを搭載しており、隊員が車内に居ながらにして核・生物・化学兵器の探知同定を行える。車体後面には試料採取用マニュピレータを装備しているが、化学防護車（装輪）の遠隔操作式は使い勝手が悪かったらしく、乗員がゴム手袋を使ってマジックハンドを伸ばす方式に変更された。師団等指揮システムや基幹連隊指揮システムとのデータリンクが可能である。全長8m、全幅2.5m、全高3.2m、全備重量19.6トン。エンジンはカミンズ製VTA903液冷４サイクル８気筒Ｖ型ターボチャージドディーゼル（500馬力）、トランスミッションはオートマチック（前進７段・後進１段）、最大速度95km。自衛用として車体上面左のキューポラに遠隔操作式12.7mm機銃M2を搭載する。乗員４名（班長、操縦手、測定手２名）。小松製作所製。2010年度の調達価格は３両で19億円。2011年には量産型が化学学校にあるのが確認され、2012年3月に化学学校に１両と中央特殊武器防護隊に２両が正式に初配備され、2012年6月10日の大宮駐屯地創立記念行事で初公開された。新しい生物剤検知装置として、PCRとタンパク質抗原抗体反応を組み合わせて試料採取15分以内に16種類以上の生物剤を自動的に識別同定する国産装置を開発中である。参考：月刊軍事研究6,’11、5,’12、7,’12、月刊JWings6,’10、月刊PANZER9,’12、8,’10、12,’11、スピアヘッドNo.6、No.13、MAMOR vol.91、vol.127、朝雲

＜ＮＢＣ偵察車用生物剤識別チケット＞：自衛隊の機器。アメリカ陸軍省に発注している。参考：月刊軍事研究6,’14

＜ＮＢＣ偵察車用第二段階特殊工具セット＞：自衛隊の機器。小松製作所製。参考：月刊軍事研究3,’12

＜ＮＢＣ偵察車用第三段階特殊工具セット＞：自衛隊の機器。小松製作所製。参考：月刊軍事研究3,’13

＜ＮＢＣ防護装置＞：NBC兵器に対する防御装置。探知・同定、情報伝達・警報、除洗、防護装備からなる。陸上兵器では汚染地帯を突破できるだけの長距離行動能力や、簡単にフォールアウトを洗浄可能な外形も重要である。艦船ではハッチを全て閉じて艦内を陽圧にし、濾過フィルターや吸着フィルターを使用、フォールアウトが入り込まないようにする。舷側などには散水装置を設置してあり、これを作動させて水のカーテンで艦を覆いつつ汚染地域を離脱する。もちろん乗員用に防護マスクや防護服などが用意されている。外に出ていてフォールアウトを浴びてしまった乗員は、散水装置を備えた通路に入り、除洗を行った後で一般区画や病室に入る。車両では車体を密閉して陽圧化し、HEPAフィルターや活性炭フィルターにより濾過した空気のみを車内に取り込むようになっていたが、フィルターが小型なので除去に限界がある、ターレットを持つ場合は砲尾を密閉しておかないといけないので戦闘が出来ないといった欠点があり、防護服を着た乗員の呼吸用マスクにだけ十分濾過した空気を送る方式を採るようになった。両方組み合わせることもある。基本的には汚染地帯から離脱するための装備であり、戦闘に入れば車両や艦船の密閉が不完全となる可能性が高く、汚染地域で長期の戦闘を行うことは考えていない。参考：月刊軍事研究6,’11、8,’02、月刊世界の艦船8,’82増刊、7,’11、月刊PANZER5,’79、7,’11

＜ＮＢＧ＞：ノルディック・バトル・グループを参照。

＜ＮｂＫ３９＞：ドイツ軍の発煙手榴弾。底部の紐を引くと、７秒後に煙を発生する。発煙時間２分間。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＮＢＭＣ２＞：海軍戦場管理指揮管制の略。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＮＢＭＲ−１＞：G.91シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＮＢＭＲ−２＞：アトランティックMk1シリーズ（対潜哨戒機）を参照。

＜ＮＢＭＲ．３＞：NATOが1961年に策定したVTOL超音速機仕様で、NATO基本軍事要求３号の略。ホーカー・シドレー製P1154が選ばれたが、開発費が高すぎて開発中止になった。参考：月刊JWings10,’09

＜ＮＢｏ−１０５＞：Bo-105海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＮＢ（Ｔ）＞：ソ連のポリカルポフ技師が開発した夜間爆撃機。機体はアルミ合金製、主翼は木製で、高翼単葉。エンジンはシュベツォフAsh-82A（1430馬力）双発、最大速度515km、航続距離3000km。自衛武装は機首、胴体前方両側面、胴体後上下部の12.7mm機銃。爆弾搭載量3000kg。1944年8月に初飛行したが、ポリカルポフ技師の死去で開発が中止された。参考：第２次大戦ソ連軍用機写真集

＜ＮｂＷ＞：ネーベルベルファーの略。

＜ＮｂＷ３５＞：ドイツ軍10cm重煙幕弾発射機。1935年末に採用され、化学戦部隊に配備された。戦闘重量102.6kg。使用弾は発煙弾（重量7.7kg）、榴弾、照明弾、焼夷弾、毒ガス弾で、装薬は1-3号の３種類が用意されており、最小射程300m、最大射程3000m。砲要員５名。分解搬送もできないことはないが、普通はSd.Kfz.11に要員ごと載せて移動する。１門あたりの値段は1500RM。1939-1941年に627門が生産されたが、1941年に化学戦部隊がロケット砲兵に転換されたため、以降は降下猟兵や山岳猟兵が使用した。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3、手榴弾・迫撃砲

＜ＮｂＷ４０＞：ドイツ軍10cm重煙幕弾発射機。後装式で、中込式の砲尾と移動用の車輪（１軸２輪）を持つ。実口径105mm、砲身長1.858m、戦闘重量800kg、総重量890kg。使用弾は榴弾（重量8.6kg）及び発煙弾（8.9kg）で、砲口初速毎秒310m、最小射程500m、最大射程6350m。値段は１門あたり14000RM。1940年に採用され、317門が生産されたが、1941年に配備先の化学戦部隊がロケット砲兵になったため、空軍野戦師団に回された。参考：第２次大戦ドイツ戦闘兵器カタログVol.3

＜ＮｂＷ４１＞：ネーベルベルファー41（ロケット砲）を参照。

＜ＮｂＷ４２＞：ネーベルベルファー42（ロケット砲）を参照

＜ＮＣ＞：アメリカ海軍哨戒機。元はカーチス社製の大西洋横断機で、機首に串型エンジン、主翼にエンジン１基ずつを搭載した４発機である。全長20.8m、全幅38.4m、総重量12420kg。エンジンはリバティ12（400馬力）４基、最大速度146km、航続距離2300km。６機が生産された。参考：月刊丸12,’90

＜ＮＣ１＞：NC27（軽戦車）を参照。

＜ＮＣ２＞：NC31（戦車）を参照。

＜ＮＣ３＞：D1（戦車）を参照。

＜ＮＣ１２ＪＡ３０−２＞：海上自衛隊のタカン航法装置。TC-90、US-2、SH-60K、MCH-101に搭載されている。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究3,’07、8,’08、9,’09

＜ＮＣ１２ＪＡ３０−３＞：自衛隊のタカン航法装置。TC-90に搭載されている。関東航空計器製。参考：月刊軍事研究11,’09

＜ＮＣ２７＞：日本陸軍軽戦車、別名NC1。ルノーFT17の改良型で、ルノー社が日本陸軍の要求で昭和2年に開発した。テストの結果、エンジンが過熱する、懸架装置が脆弱といった欠点があり、陸軍技術本部でこれを改修すると共に、尾体を付けて超壕幅を1.5mから2mに拡大している。これにより重量が試作時の7.9トンから8.6トンに増え、最大速度は18.5kmから18kmに低下した。全長4.41m、全幅1.71m、全高2.14m、自重7.88トン、全備重量8.6トン。武装は37mm砲または機銃１丁。装甲厚は車体前面30mm、側後面22mm、底面11mm、上面6mm、砲塔全周20mm、上面8mm。エンジンはルノー直列４気筒ガソリン（60馬力）、最大速度18km、燃料搭載量140リットル、航続距離100km。乗員２名。ルノー乙型戦車として昭和5年に10両が配備され、満州事変で初陣を飾ったが、開口部から銃弾が飛び込んだり、足周りのトラブルが多発したりして八九式中戦車に後を譲った。参考：月刊PANZER2,’04、10,’85、戦場写真で見る日本軍実戦兵器、機甲入門、日本戦車隊戦史

＜ＮＣ３１＞：別名NC2戦車。NC27の改良型で、車体とラジエーターを新型にし、クリーブランド差動装置を採用した。車体前部幅を拡大し、AMC35と同じ砲塔を搭載、主砲を長砲身47mm砲に換装した改良型も製作されている。参考：月刊PANZER10,’85

＜ＮＣ−３７Ｂ＞：G550海外ファミリー（射場管制機）を参照。

＜ＮＣ−１２１Ｋ＞：C-121輸送機ファミリーを参照。

＜ＮＣ−１２３Ｋ＞：C-123輸送機ファミリーを参照。

＜ＮＣ−１３０Ｂ＞：C-130輸送機ファミリーを参照。

＜ＮＣ−１３５Ａ＞：KC-135ファミリー（核実験観測機）を参照。

＜ＮＣ−１３５Ｗ＞：KC-135ファミリー（試験機）を参照。

＜ＮＣ−２１２＞：C-212海外シリーズ（輸送機）を参照。

＜ＮＣ４１０＞：フランス軍の試作水上雷撃偵察機。SNCACが1935年の仕様に基づいて開発し、1939年9月12日に初飛行したが、量産は行われず、試作機１機が後に輸送機としてアフリカで使用された。全長17.7m、全幅27m、全備重量12100kg。エンジンはノームローン14N2/3（1180馬力）双発、最大速度320km、実用上昇限度5600m、航続距離2000km。防御武装は7.5mm機銃３丁。爆弾または魚雷1500kgを搭載できる。乗員５名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＮＣ４７０＞：フランス軍の水上機上作業練習機。ファルマン社が開発した。機体は木金混合。全長16.1m、全幅24.45m、全備重量6150kg。エンジンはノームローン9Akx（480馬力）双発、最大速度240km、実用上昇限度6000m、航続時間６時間。武装は7.5mm機銃１丁。爆弾200kgを搭載できる。乗員６名。1936年から30機が引き渡された。訓練の他、沿岸哨戒任務にも投入された。第２次大戦ではドイツ国防軍が接収して運用した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＮＣ．６００＞：フランスのアンリオが開発した双発戦闘機。1934年から開発され、８機が製作されてテストに供されたが採用されなかった。全長8.8m、全幅12.8m、全備重量4730kg。エンジンはノームローンM0/01（700馬力）双発、最大速度542km、航続距離860km。固定武装は20mm機関砲３門、12.5mm機銃２丁。乗員２名。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ヨーロッパ篇

＜ＮＣ６２１＞：フランス軍20mm機関砲ポッド。内部にM621機関砲１門と砲弾180発または250発を搭載する。全長3.76m。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＮＣ９００Ａ８＞：Fw190シリーズ（戦闘機）を参照。

＜Ｎ−Ｃ−９５４Ｂ＞：自衛隊の通信回線制御装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究1,’12

＜ＮＣ１０８０＞：フランス海軍試作ジェット艦上戦闘機。SNCACが開発した。主翼は低翼配置の後退翼。エンジンはイスパノスイザでライセンス生産したニーンで、胴体両側にエアインテイクがある。1949年7月29日に初飛行したが、1950年4月7日に墜落し、計画中止となった。参考：月刊JWings6,’14

＜Ｎ−Ｃ−１１０３−Ｙ＞：自衛隊ORC-29B-Y無線機の制御器。全高134mm、全幅70mm、奥行き80mm、重量0.5kg。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｎ−Ｃ−１４９９−Ｙ＞：自衛隊の通信制御部。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,'16、5,’15

＜Ｎ−Ｃ−１５６２＞：自衛隊の連接制御付加器。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜Ｎ−Ｃ−１５９４＞：自衛隊のレーダー信号処理装置。日本無線製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜Ｎ−Ｃ−１６１９＞：自衛隊の多用途連接交換器。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’15、7,’16

＜ＮＣＡ＞：アメリカ統合軍の最高指揮機関で、National Command Authorityの略。大統領や国防長官などから構成される。参考：月刊軍事研究4,’05

＜ＮＣＡＤＥ＞：レイセオン社の試作弾道ミサイル迎撃用ミサイルNetwork Centric Airborne Defence Element、読みはエヌケイド。ブースト段階迎撃に使用される。１段目はAIM-120の推進装置と飛翔制御装置をベースとしており、２段目にSDACS機能（SM-3弾頭などと同様）を持つ固体ロケットモーターと制御装置を追加、先端にAIM-9X用シーカーを改良したパッシブ赤外線シーカーを取り付けてある。戦闘機や無人機から発射可能で、射程の長さを活かして早期警戒機対策にも使える。全長3.66m、直径0.18m、重量147kg。2007年12月にF-16からの発射テストに成功した。弾道ミサイルが発射されてからスクランブル発進しても間に合わないので、戦闘空中哨戒態勢に置いておかねばならず、経費が掛かりすぎるとして開発中止になった。参考：月刊軍事研究8,’09、2,’11、6,’14、12,’17

＜ＮＣＣ＞：アメリカ海軍大学校の教育課程で、Naval Command College（海軍大学指揮課程）の略。学生は陰でNavy Cocktail Course（海軍ごった煮コース）と称する。海軍上級士官の国際コースとして1956年にアメリカ海軍作戦部長アーレイ・アルバート・バーク海軍大将が設立した。１期１年間で、大佐・中佐級の各国上級士官に対し、より高度な出身国海軍指揮官を務めるのに必要な教育を施すと共に、アメリカ海軍のドクトリンや方式になじませるのが目的で、アメリカ海軍士官に対する海軍大学一般課程と基本的に同じ内容であり、アメリカ海軍学生セミナーグループの中に2-3名が混じって研究を行う。各国士官の交流の場ともなっており、学生が自宅でパーティや夕食会を開いて招待するが、何しろ参加国も学生も多いので、２日に１度はパーティに参加する状態となる。更に公式パーティもあり、国際ファッションショーも恒例行事である。韓国軍、自衛隊、タイ軍は第一期生から留学生を派遣している。参考：月刊軍事研究12,’18

＜Ｎ−ＣＣ−４２＞：自衛隊の浮遊同軸ケーブル。フジクラ製。参考：月刊軍事研究10,’09

＜ＮＣＤＵ＞：アメリカ海軍の水中障害爆破部隊で、Naval Combat Demolition Units（海軍爆破部隊）の略。1943年6月に創設された。後にUDTに改称された。参考：月刊コンバットマガジン11,’03

＜Ｎ−ＣＧ−４２＞：自衛隊の浮遊同軸ケーブル。フジクラ製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＮＣＩＲＣ＞：NATOの標準コンピュータネットワーク用サイバーセキュリティシステムで、NATO Computer Incident Response Capabilityの略。フィンメカニカとノースロップが受注した。2012年12月までに稼動する予定。参考：月刊軍事研究7,’12

＜ＮＣＬ−１５３６−２００＞：ハイリフトローダを参照。

＜ＮＣＭ＞：スカルプ・ナヴァール（巡航ミサイル）を参照。

＜ＮＣＯ＞：ネットワークを中心とした作戦の略。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＮＣＯＰＤＲ＞：下士官職務上達略綬章（アメリカ陸軍）を参照。

＜Ｎ−ＣＰ−１７８／ＨＳＡ＞：自衛隊の制御処理器。SH-60Kに搭載された。富士通製。参考：月刊軍事研究7,’08

＜ＮＣＰＣ−７＞：PC-7シリーズ（練習機）を参照。

＜ＮＣＳ＞：NATO装備カタログ制度を参照。

＜ＮＣＳＳ＞：アメリカ海軍のC3Iシステムで、Navy Command Support System（海軍指揮支援システム）の略。艦隊指揮センターや戦術旗艦指揮センターから構成される。参考：日本の防衛戦力Part3

＜ＮＣＴ−３＞：ドイツの装甲板溶接用オーステナイト系ステンレスで、クルップ社が第２次大戦前に開発した。クロム25%とニッケル20%を含む。参考：月刊丸4,’07

＜ＮＣＴＤＬ＞：中国海軍の水上艦用戦術データリンクで、Naval Common Tactical Data Link（海軍共通戦術データリンク）の略。リンク22と同等の能力を持つとされる。052D型に新規搭載され、既存艦にもHN-900の代わりに配備される予定。参考：月刊世界の艦船6,’14、1,’15増刊

＜ＮＣＴＲ＞：非協同目標識別（Non-Cooperative Target Recognition）の略。

＜ＮＣＴＳＦ＞：国家対テロ特殊部隊を参照。

＜Ｎ−ＣＵ−２２８＞：海上自衛隊の空中線共用器。三波工業製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜Ｎ−ＣＵ−２４９＞：自衛隊のAIS用整合器。三波工業製。参考：月刊軍事研究7,’09

＜Ｎ−ＣＵ−２５０＞：自衛隊の信号分配器。ジェイ・アール・シー特機製。参考：月刊軍事研究7,’09

＜Ｎ−ＣＶ−３１６Ｄ＞：自衛隊の付加器。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜Ｎ−ＣＶ−３１６Ｅ＞：自衛隊の付加器。日本電気製。参考：月刊軍事研究1,’14

＜Ｎ−ＣＶ−３９１−１＞：自衛隊の信号変換器。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究4,’10

＜Ｎ−ＣＶ−３９７−１＞：自衛隊の信号変換機。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究8,’12

＜Ｎ−ＣＶ−４０２Ｄ＞：自衛隊のBFEM連接付加器。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜Ｎ−ＣＶ−４０４＞：自衛隊のデータターミナル装置。日立製作所製。参考：月刊軍事研究1,’10

＜Ｎ−ＣＶ−４０８＞：海上自衛隊の戦術情報交換装置。SH-60Kに搭載されている。三菱電機製。参考：月刊軍事研究9,’08、3,’07

＜Ｎ−ＣＶ−４６５＞：自衛隊のAIS用信号変換器。古野電気製。参考：月刊軍事研究10,’10

＜ＮＣＷ＞：Network Centric Warfare（ネットワーク化戦力による戦闘、ネットワーク型戦闘）の略。多数のプラットフォーム（個々の兵器や兵士）をネットワークで繋ぎ、得られる各種センサー情報をそれぞれが共有・融合し、戦闘状況認識能力や目標発見能力を強化するものである。対義語はPCW（Platform Centric Warfare）。参考：月刊軍事研究5,’10、2,’11、朝雲

＜ＮＣＷ−６／ＧＰＳ＞：航空自衛隊の硬式レドーム。パネル275枚、ハブ86個からなる。直径16.8m、基底15m。電波透過800-3000メガサイクルで90%以上。温度マイナス54℃からプラス65℃、風速毎秒67m、凍結氷50mm、積雪770mmに耐えられる。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜ＮＣＷ−２９／ＧＰＳ＞：航空自衛隊の固定式レーダー用硬質レドーム。プラスチック製。直径17m、基底15m。電波透過800-3100MHzで80%以上。温度マイナス40℃からプラス65℃、風速毎秒65m、凍結氷50mm、積雪400mm、風速毎秒65mに耐えられる。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＮＣ型＞：九一式戦闘機シリーズを参照。

＜Ｎ−ＤＡ−１０９＞：自衛隊の擬似負荷空中線。日本高周波製。参考：月刊軍事研究7,’13

＜Ｎ−ＤＡ−１１３＞：自衛隊の擬似負荷。住商エアロシステムが受注している。参考：月刊軍事研究2,’17

＜ＮＤＢ＞：無指向性無線標識施設を参照。

＜ＮＤＦ−Ａ＞：エリコン社の35mm連装高射機関砲。総重量6.875トン。最大射程4000m、発射速度は１門あたり毎分550発。装弾数238発。参考：ザ・マーチ５号

＜ＮＤＩＡ＞：National Defense Industrial Association（国防産業協会）の略。2009年で20周年を迎えた。参考：月刊コンバットマガジン7,’09

＜ＮＤＭ−８６＞：79式狙撃歩槍の輸出型。

＜ＮＤ−ＲＤ−８０Ｃ＞：自衛隊の水上艦用戦術データ収録器。三波工業製。参考：月刊軍事研究2,’11

＜ＮＤＲＦ＞：国防予備役船隊を参照。

＜ＮＤＳ＞：国家防衛戦略（アメリカ）を参照。

＜ＮＤＳ＞：GPS衛星のNUDETセンサー網による大気圏内・宇宙空間核爆発検知システムで、核爆発検知システムの略。核爆発が起きた位置と時間を瞬時に特定できる。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ＮＤＳＭ＞：国家防衛任務章（アメリカ陸軍）を参照。

＜Ｎｄ−ＹＡＧレーザー＞：ネオディミウム・イットリウム・アルミニウム・ガーネット・レーザーの略。媒質として、ネオディミウム、イットリウム、アルミニウム、ガーネットの混合結晶を使用したレーザーで、波長1.06ミクロンの近赤外線波長光を放射する。眼に対する安全性がルビー・レーザーよりも高い。参考：月刊グランドパワー2,’05

＜ＮＥ−１＞：アメリカ海軍初等練習機。陸軍のL-4と基本機体は同じである。エンジンはO-170-2（65馬力）。200機以上が導入された。参考・第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編、週刊エアクラフトNo.130

＜ＮＥ−１ファミリー＞

　＜ＨＥ−１＞：病院機型。胴体に担架１床を搭載できる。100機が生産された。1943年にAE-1に改称された。参考・第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

　＜ＡＥ−１＞：病院機型。HE-1を1943年に改称したものである。参考・第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＮＥ１Ａ＞：十一試液冷七〇〇馬力発動機（中島）を参照。

＜ＮＥ−２＞：アメリカ海軍初等練習機。NE-1の小改良型である。参考：週刊エアクラフトNo.130

＜ＮＥＡ−３Ａ＞：A-3攻撃機ファミリーを参照。

＜ＮＥＡＣＤ＞：北東アジア協力ダイアログを参照。

＜ＮＥＡＣＰ＞：アメリカ軍の空中指揮機で、国家非常事態空中指揮機（National Emergency Airborne Command Post）の略。核戦争などの際、大統領が搭乗し、空中から指揮を執る。EC-135J、E-4A、E-4Bを参照。参考：月刊軍事研究8,’05

＜ＮＥＡＴ＞：アメリカ空軍が計画しているNAOC（E-4B）／EAR（C-32A）／ABNCP/TACAMO（E-6B）後継機で、３機種を１機種に纏める。2018年7月31日に空軍資材軍団がRFIを発出した。参考：月刊JWings10,’18

＜ＮＥＣＯＭ＞：USNEC（アメリカ北東軍）を参照。

＜ＮＥＦ＞：海軍遠征部隊を参照。

＜ＮＥＭＯ＞：パトリア社がスウェーデンのBAEシステムズ・ヘグランド社と共同開発した120mm迫撃砲塔。AMOSを単装にして無人砲塔に積んだもので、砲身はステルス性を考慮して三角形のスリーブで囲んだ。昼夜間直接照準器も装備する。俯仰角マイナス３度からプラス85度。発射速度毎分７発（持続）／10発（最大）。12秒で３発のバースト射撃が可能で、同一目標への６発同時弾着射撃が行える。停車から射撃まで30秒、射撃終了から撤収まで20秒しかかからない。全備重量1.5トン。砲要員2-3名（装填手２名＋車長）。フィンランド陸軍に24基が採用され、パトリア８輪駆動装甲車（装弾数50発）に搭載される予定である。参考：月刊軍事研究9,’06、4,’07

＜ＮＥＭＯコンテナ＞：パトリア社が開発した120mm迫撃砲搭載コンテナ。NEMO迫撃砲塔のシステムを厚さ8-10mmの均質圧延装甲または複合装甲による装甲化20フィートコンテナに収容したもので、コンテナ後部上面に全周旋回砲塔が載っている。コンテナ内には発電機、エアコン、NBC防護装置も内蔵する。地面に設置しての拠点防衛、トラックに積んでの自走砲化、舟艇に積んでの砲艦化が可能。総重量11.4トン（複合装甲）／14.4トン（装甲鋼板）。装弾数100発。参考：月刊軍事研究6,’17

＜ＮＥＭＰ＞：核爆発による電磁パルスのことで、Nuclear Electro-Magnetic Pulseの略。核兵器を高々度で炸裂させるため高々度電磁パルスHEMP(High altitude Electro Magnetic Pulse)ともいう。1962年にアメリカが行ったドミニク作戦における高々度核実験スターフィッシュ・プライムや、同時期のソ連による高々度核実験で威力が認識され、アメリカ、ロシア、中国が兵器として配備しているとみられる。また、イギリス、フランス、インド、パキスタン、イスラエル、イラン、北朝鮮などが開発中とされる。高々度核爆発において、γ線が高度20-40kmで空気分子と衝突し、コンプトン散乱により作られた大量の高エネルギー自由電子が地上に到達、炸裂後1-100ナノ秒の間に電界強度１メートルあたり1-100kVの強烈な電磁パルスが発生する。周波数スペクトルはVLF帯からSHF帯までと幅広く、電磁エネルギーは半導体素子の破壊に必要なエネルギーの100-1000倍もあり、施設開口部、電力線、アンテナ、通信ケーブル、アース線などから建物内部にも入り込み、コンデンサーやトランジスタ、集積回路をショートさせ、磁気記憶装置のデータを消滅させ、電子機器を使用不能にする。電圧の立ち上がりは雷の100倍速いので、雷シールド用防護装置は全く役に立たず、静電遮蔽、HEMPフィルター、光ファイバーケーブルなどで対処する必要がある（逆にNEMPシールドなら雷シールド兼用になる）。炸裂後1.5-1000マイクロ秒の間には中性子線が空気分子を電離させることで生じる電界強度１メートルあたり10-100Vの電磁波が生じるが、電圧の立ち上がりも電磁エネルギーも雷並みなので、雷シールドで対抗できる。炸裂後数秒−100秒後から1000秒後の間には、γ線や中性子線により発生した自由電子が地磁気に沿って極地に移動することで生じる電磁流体発電により、電界強度１メートルあたり数十mVの電磁波が発生する。電磁エネルギーは磁気嵐並みで、長距離高圧送電線など大地との結合面積が大きい電子機器・施設が損傷する可能性がある。被害は爆発高度によっては凄まじい広範囲に及び、高度48kmでは半径640km、高度192kmでは半径1600km、高度480kmでは半径2350kmといわれ、東京上空135kmで10キロトン核爆発を起こすと日本全土の電子機器、北アメリカ大陸中央部上空500kmでメガトン級の核爆発を起こすと北米全域の電子機器を破壊できる。軍用品は1970年代から耐NEMP仕様化が進められていて、耐EMP規格として国際電気標準会議規格61000-1から-6、アメリカ軍標準規格MIL-STD-188-125-1/-2、防衛省規格NDS C0011-0012などが定められている。日本でも長野市に本社があるPDジャパンなどでシールド装置（送電網から侵入したサージ電流を探知してアースする。定格処理能力を上回る場合はシールド装置を故障させて電子機器に電磁エネルギーを伝えない）が販売されており、各省庁、公安、金融機関、大学、発電所、医療機関などに導入実績がある。ただ民間では雷シールドほどの普及率は無く、HEMPフィルターなどは技術が未熟で実証試験の方法も確立しておらず、民間に多大な被害が出る恐れが高い。参考：月刊軍事研究8,’18、7,’03、12,’17、2,'08、アメリカの核兵器、核兵器事典

＜ＮＥＯ＞：Non-combatant Evacuaion Operation（非戦闘員避難作戦）の略。紛争や大規模災害などで危険地域となった外国から、軍が自国民を迅速に本国などの安全地域に退避させる作戦である。参考：月刊軍事研究7,’16

＜ＮＥＯ（アメリカ軍）＞：担当はアメリカ国防総省ではなくアメリカ国務省だが、アメリカ軍の全面協力の下に展開され、アメリカ海兵隊にとっては最重要任務になっている。領事館の機能を喪失しても、海兵隊がNEOトラッキングシステムによりパスポートや出入国の管理を行い、安全地域まで輸送機やヘリを使ってアメリカ人の退避を行う。アメリカ大使館にも予め海兵隊歩兵大隊警備中隊（または警備小隊）が配備されており、緊急時には大使館員の国外退去や警護を実施する。朝鮮半島有事の際には在韓アメリカ市民に在韓米軍基地など予め決められた地域に移動（状況に応じて在韓米軍が支援）してもらい、民間機やC-130輸送機、第31海兵遠征隊やVMM/HMHを乗せた佐世保の揚陸艦部隊で日本に避難させる。参考：月刊世界の艦船4,’10、月刊JWings5,’10、月刊軍事研究12,’15

＜ＮＥＯ（自衛隊）＞：在外邦人等輸送を参照。

＜ＮＥＯＳＳ＞：ラインメタル社の電子光学センサーで、Naval Electro-Optical Stabilized Sensorの略。高解像度カラーCCDカメラ、赤外線カメラ、アイセーフ・レーザー測距器、安定化装置を統合しており、艦砲などの方位盤としても使用可能。参考：月刊軍事研究3,’13

＜ＮＥＰＡ計画＞：アメリカ陸軍航空軍の原子力ジェットエンジン開発計画で、Nuclear Energy for Propulsion of Aircraft（航空機推進用原子力エネルギー）計画の略。1946年5月に開始し、1951年5月に航空機原子力推進計画に引き継がれた。参考：世界の傑作機No.125

＜ＮＥＴＦ＞：海軍遠征任務部隊を参照。

＜ＮＥＴＭＡ＞：NATOの下部組織で、NATO Eurofighter and Tornado Management Agencyの略。EF2000タイフーン戦闘機とトーネード戦闘機の各種契約窓口である。参考：月刊航空ファン9,’19

＜ＮＥＴＲＡ＞：EMB-145I（早期警戒管制機）を参照。

＜ＮＥＴＷＡＲＣＯＭ＞：アメリカ海軍ネットワーク戦コマンドを参照。

＜ＮＥＷ＞：データリンクを装備する精密誘導兵器のことで、Net Enable Weaponの略。AGM-84K、SDB�U、AGM-154C-1、エンハンスド・ペイブウェイ、レーザーJDAM、AGM-84Mハープーン・ブロック�Vなどがある。参考：月刊軍事研究11,’15

＜ＮＥＷＳ＞：ネットワーク電子戦システムを参照。

＜ＮＥＸ＞：海軍購買部の略。参考：朝雲

＜ＮＦ−５Ａ＞：F-5海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＮＦ−５Ｂ＞：F-5海外シリーズ（戦闘機）を参照。

＜ＮＦ−１６＞：F-16戦闘機ファミリーを参照。

＜ＮＦＡＦ＞：アメリカ海軍軍事海上輸送コマンドの隷下部隊で、Naval Fleet Auxiliary Force（海軍艦隊補助戦力）の略。給油・各種補給船と病院船から構成される。2012年、戦闘兵站部隊に改編された。参考：月刊軍事研究5,’03、3,’16

＜ＮＦＨ−９０＞：NH90シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＮＦＯ＞：アメリカ海軍海兵隊のマルチクルー（乗員２名以上）航空機における操縦士以外の乗員のことで、Naval Flight Officer（海軍飛行士官）の略。F-14トムキャットの後席搭乗員（レーダー迎撃士官RIO）を指すことが多いが、P-3Cの通信航法員や戦術航空士などもNFOである。操縦も一通りは教育を受けるが、任務飛行では補助程度で、緊急時でも着陸操縦は行えない。参考：月刊軍事研究4,’15、月刊JWings7,’04、月刊航空ファン9,’17

＜ＮＦＲ９０＞：NATO所属８カ国（アメリカ、イギリス、イタリア、オランダ、カナダ、スペイン、ドイツ、フランス）の海軍が1990年代に竣工させることを目標に開発したフリゲートで、NATO Frigate Replacement for 1990sの略。対空戦闘システムとして新開発のNAAWSを装備する。各国海軍の要求の違いからプロジェクト締結が遅れ、1988年1月に漸く覚え書きが交わされ、1989年から設計の摺り合わせに入った。しかし同年9月にイギリスが抜け、フランスとイタリアも抜け、12月にスペインと西ドイツが抜け、1990年1月にオランダも抜けてプロジェクト自体が無に帰してしまった。その後、ドイツ・オランダ・スペインはNAAWSを引き継いでTFC計画に進んでいる。イギリス・フランス・イタリアはPAAMS対空戦闘システム装備のホライゾン計画に進んだが、イギリスが途中で抜けてPAAMS装備の45型駆逐艦を開発した。参考：月刊軍事研究11,’06、7,’16

＜ＮＦＴＣ＞：NATOの訓練計画で、NATO Flying Training in Canadaの略。元は1997年11月に発動した航空機開発計画で、2000年から空軍パイロットの効率的な養成も行うようになった。カナダ、デンマーク、イギリス、イタリア、ハンガリーの他、NATO加盟国以外のシンガポールからもパイロットを目指す学生が集まっており、カナダのサスカチュワン州ムースジョウ基地やアルバータ州コールドレイク基地で訓練を実施、ホームベースに復帰した時に直ちに機種転換部隊の第一線パイロットとして活躍できるだけの技量を身に付けることを目標とする。運営権はボンバルディアが持っていたが、2015年1月26日にカナダのCAE社が運営権の買い取りを発表した。参考：月刊JWings5,’04、4,’15

＜ＮＦＷＳ＞：アメリカ海軍戦闘機兵器学校Naval Fighter Weapons School、ニックネームはトップガン（Top Gun）。ベトナム戦争前半の1965-69年におけるアメリカ海軍機と北ベトナム空軍機の空対空戦闘キルレシオが3.7対１と低く、ローリング・サンダー作戦では2.29対１にまで低下したため、原因を探るオールト・リポートが1969年1月に提出され、これに基づきVF-121に既卒戦闘機兵器戦術教義コースPCFWTD（Post-Graduate Course in Fighter Weapons, Tactics and Doctrine）を開設、押っ取り刀で準備を整えて3月3日にミラマー海軍基地でNFWSを創設した。ニックネームのトップガンはF-8戦闘機パイロットの自称と被るが、F-8の退役が進んでいたので、あまり問題にはなっていない。優秀な戦闘機乗員を集め、F-4戦闘機同士の空中戦訓練を行うのが主任務で、専門技術の知識や実戦経験が豊富な若手士官を教官とし、マーダーボード（殺人委員会）を自称するほど厳しい訓練を施した。教育を終えた訓練生は原隊に復帰して戦術や空戦技術を伝える。その甲斐あってラインバッカー�T・�U作戦ではキルレシオ12.5対１となった。1970年代初め、MiG-17と特性の似たA-4マングースを使用したDACTを開始。その後MiG-21と特性の似たF-5E/Fを導入している。1972年5月10日、卒業生がF-4J戦闘機で１日にMiG-17戦闘機３機を撃墜し、ベトナム戦争初のエースになった。1987年、仮想MiG-29としてF-16N/TF-16Nを導入。ただ金属疲労に悩まされて1995年までに全機退役してしまい、1992年からF-14AとF/A-18A/Bに後を譲った。F-14Aは艦隊航空優勢訓練FAST（Fleet Air Superiority Training）に使用されている。1996年5月29日、海軍攻撃航空戦センターNSAWCに編入され、同センターN7セクションになった。参考：月刊航空ファン11,’19、月刊JWings4,’01、3,’03、F-15イーグル

＜ＮＦＺ＞：非射撃ゾーンの略。

＜ＮＦアナライザ＞：自衛隊の機器。キーサイト・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究11,’16

＜ＮＧ＞：ニトログリセリンの略。

＜ＮＧ＞：日本陸軍が大正2年に輸入したニューポールのプルプロペラ式単葉機。最大速度110km。青島攻略戦に投入された。参考：月刊丸12,’92

＜ＮＧ−１２＞：79式56口径100mm連装砲を参照。

＜ＮＧ−１６＞：H/PJ26（艦砲）を参照。

＜ＮＧＡ＞：アメリカ国防総省の下部組織で、国家地球宇宙情報局（National Geospacial intelligence Agency）の略。NIMAが2003年に改称されたものである。要員はNIMA時代の9000名から7000名に減らす予定だったが、逆に16000名に増員された。2011年、本部がメリーランド州ベセスダからヴァージニア州スプリングフィールドのフォートベルボア北地区に移転した。参考：月刊軍事研究6,’14、12,’13

＜ＮＧＡＤ＞：次世代航空支配戦闘機を参照。

＜ＮＧＡＦＶ＞：シンガポールのSTキネティクス社がシンガポール陸軍向けに開発中の歩兵戦闘車で、Next Generation Armoured Fighting Vehicleの略。車体は前面に避弾経始を持つ箱型で、モジュラー式増加装甲を装備できる。下部転輪はダブルタイプ片側６組で、前方に起動輪、後方に誘導輪がある。機関砲や発煙弾発射機を備えた砲塔を有し、戦術ネットワークシステムや状況把握システムを搭載する。オープンアーキテクチャーにより、改良や既存のシステムとの統合も容易。全長6.9m、全幅3.28m、全高1.9m、戦闘重量29-32.5トン。エンジンはMTU社製8V-199TE20、トランスミッションはKSD社製HMX3000、最大速度70km、航続距離500km。乗員３名＋乗車歩兵８名。参考：月刊軍事研究1,’18

＜ＮＧＡＲＭ＞：インド空軍の国産対レーダーミサイル。参考：月刊航空ファン5,’19

＜ＮＧＡＴ＞：次世代水陸両用技術の研究を参照。

＜ＮＧＢ＞：アメリカ空軍の次世代爆撃機計画で、Next Generation Bomberの略。飛翔速度は亜音速、無給油航続距離2000海里、積載量14000-28000ポンド（6.35-12.7トン）を目指している。ノースロップ・グラマン社と、ロッキードマーチン／ボーイング社がそれぞれ研究中で、その後LRS-Bになった。参考：月刊軍事研究3,’09

＜ＮＧＣＰ＞：アメリカ軍の荷物収容ポッドで、次世代化カーゴポッドの略。コバム社製で、F-16に搭載できる。容積0.54立方メートル、積載量272kg、荷重限界7.3G。参考：月刊軍事研究10,’15、月刊航空ファン8,’16

＜ＮＧＤＳ＞：EADS社の艦載デコイ・システムで、New Generation Dagaie Systemの略。チャフ発射装置ダゲの改良型で、平面構成の旋回俯仰安定化ターレットに３段４列12発のチャフ・フレア・音響デコイ・対魚雷デコイを装填し、艦内操作で発射する。発射機重量1.2トン。排水量1000トン以下なら１基、以上なら２基を積む。フランス海軍フォルバン級フリゲート、アキテーヌ級フリゲート、アルジェリア海軍MEKO A-200型フリゲート、シンガポール海軍フォーミダブル級フリゲートに搭載された。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊、8,’16、5,'22、月刊軍事研究1,’07、2,’07、月刊丸2,’12

＜ＮＧＥＬＳ＞：アメリカ海軍が開発しているESSM用新型発射機Next Generation Evolved Sea Sparrow Missile Launch System。Mk29発射機の後継で、2023年7月6日にBAEシステムズ社が開発契約受注を発表した。BAEシステムズ社製ADL（Adaptable Deck Launcher）がベースで、Mk41垂直発射機のセルにESSM用Mk24クワッド・パック・キャニスターを填め込み、甲板上に固定（垂直発射でなく傾斜させる）して個艦防空に使う。参考：月刊世界の艦船10,’23

＜ＮＧＦ＞：フランス、ドイツ、スペインのFCAS用有人戦闘機で、New Generation Fighterの略。機体はエアバスとダッソーの担当だが、役割分担の合意発表は2022年12月1日になった。エンジンは双発で、フランスのサフラン・エアクラフト・エンジンズ（主契約社）とドイツのMTUエアロエンジンズ（パートナー社）が50対50の合弁会社を作って共同開発する。2019年6月のパリ航空ショーでコンセプトモデルが展示された。機首は長細く、胴体側面にダイバーターレス・スーパーインレットがあり、エアインテイク開口部を大きく取ってマッハ２級を出せるようにするらしい。主翼は中翼配置で、前縁に一直線の後退角、後縁内側に前進角、後縁外側に後退角、後縁翼端に前進角が付く。水平尾翼は無く、双垂直尾翼の傾きがかなり大きく、平べったい印象である。排気ノズル後縁はギザギザになっている。アビオニクスはタレス社、兵装はMBDAが新規開発する予定。全長18m、全幅14m。2029年に技術実証機を初飛行させる予定。参考：月刊航空ファン9,’19、月刊JWings9,’19、2,’20、2,’23

＜ＮＧＪ＞：AN/ALQ-249（ジャミングポッド）を参照。

＜ＮＧＬＡＷ＞：アメリカ海軍がトマホークの後継として開発を予定している次世代対地攻撃兵器Next Generation Land Attack Weapon。移動目標も攻撃可能。LRASMの改良型やLRSOの水上艦・潜水艦発射型も候補に挙がっている。2018会計年度に予算化されていて、2028-30年から運用する予定。参考：月刊軍事研究5,’18、月刊世界の艦船8,’19、朝雲

＜ＮＧＬＳ＞：アメリカ海軍が開発中の次世代補給艦Next Generation Logistics Ship。ディストリビューテッド・リーサリティで分散展開する小部隊向けの商船ベース小型補給艦で、MSCが運用する。2021年12月17日、アメリカ海軍シー・システムズ・コマンドがオースタルUSA社、ボリンジャー・ロックポート造船所、TAIエンジニアズに概念研究契約を発注した。参考：月刊世界の艦船4,’22

＜ＮＧＭ＞：AK47海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜ＮＧＭ＞：アメリカ軍の多目的ミサイルで、次世代ミサイル（New Generation Missile）の略。BVRAAM、WVRAAM、対レーダーミサイルなどを１種類に纏める計画だったが、技術開発に時間と金がかかりすぎるため、2012年に中止された。参考：月刊軍事研究10,’14

＜ＮＧＳＳＲ＞：アメリカ海軍が開発している新型対水上レーダーNext Generation Surface Search Radar。AN/SPS-67/-73／オーシャンマスターＥなどの後継で、ウルトラ・エレクトロニクス・オーシャン・システムズが担当する。参考：月刊世界の艦船6,’19

＜ＮＧＵ＞：ウクライナ国民親衛隊を参照。

＜ＮＨ−１＞：アメリカ海軍の航法訓練機。GH-1を導入したもので、205機を配備した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＮＨ９０シリーズ＞：NATO諸国軍向け汎用中型ヘリで、90年代実用化予定NATO Helicopterの略。ユーロコプター社、アグスタ社、フォッカー社が共同設立したNHインダストリーズ社が開発した。陸軍用UH-1や海軍用リンクスの後継として1983-84年にNATOヘリコプター管理局が開発要求を出し、1985年9月にフランス（アエロスパシアル）、ドイツ（MBB）、イタリア（アグスタ）、オランダ（フォッカー）、イギリスが共同開発を行うことになり、1986年12月から設計に入ったが、1987年4月にイギリスが抜け、1990年4月26日に正式な開発を開始し、1992年にNHインダストリーズが設立された。当初は1993年に原型機初飛行、1997年から量産機引き渡しの予定だったが、スケジュールが遅れ、1995年9月29日に原型機が完成し、12月18日に原型機が初飛行、TTH型原型機は1999年5月31日に、NFH型原型機は12月22日（2000年3月1日？）に初飛行し、2004年5月4日に量産初号機、2005年にTTH輸出型が初飛行した。製造はフランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポルトガルの分担で、最終組み立てはスペイン、フィンランド、オーストラリアでも行われる。2006年12月13日にドイツにTTH-90初号機、2010年4月21日にオランダにNFH-90初号機が納入されており、2009年現在、14カ国から529機の発注を受けている。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空情報11,’09、月刊軍事研究9,’09、9,’04、月刊JWings7,’10、世界軍用機年鑑1990-91

　＜ＮＨ−９０＞：基本型。量産ヘリとして初めてフライ・バイ・ワイヤ（四重）を搭載しており、油圧系統は二重で、予備電動ポンプも備える。自動操縦装置によりパイロット単独での計器飛行や自動ホバリングが可能。胴体は全複合材製で、軽量かつ塩害に強く、ステルス性を考慮して機体側面下部が斜めにカットされている。コクピット周辺は防弾装備で固めてあり、毎秒11mの落下衝撃に耐える。NBC対応能力、全天候飛行能力（外気温マイナス40度からプラス50度に対応）を持ち、ナイトビジョンゴーグル対応のコクピット計器、カラー多機能ディスプレイ（８×８インチ・203×203mm）５基からなる統合型フル・グラス・コクピットなどを搭載した。ティーガー攻撃ヘリと同じHMDを使用でき、レーダーによる障害物警報装置を追加可能。キャビンは長さ4.80m、幅2.95m、高さ1.58mで、完全武装歩兵20名、担架12床、2.5トンまでの小型車両を収容できる。高さを1.82mにしたハイキャビン型もある。キャビン後方にはランプドアがあり、軽車両を迅速に搭載することが可能。耐用限界は10000時間または30年に及ぶ。エンジンは双発で、GE社製T-700/T6E1（2269馬力）と、ロールスロイス・チュルボメカ製RTM322-01/9（2388馬力）から選択可能。トランスミッション容量は3922馬力で、片発停止時は30分間に限り2910馬力を出せ、潤滑油を全て失っても30分間は飛行できる。メインローターは４翅で、チタン製スフェリフレックス・ハブ（ベアリングレス・ローターハブ）を持ち、ブレードの部分は金属とエラストマー（可塑性素材板）を重ねたエラストメリック・ベアリング方式で、テイルブーム共々自動折り畳み機構を持つ。テイルローターは４翅で、こちらもベアリングレス・ローターハブとなっている。風速25mまで発着艦が可能。降着装置は前輪式引き込み脚。アビオニクスはVHF無線機、インターコム、ドップラー航法装置、GPS、MLSなど。アビオニクスやミッション機器はMIL-STD-1553Bデータバス（二重化）で接続される。全長19.56m、メインローター直径16.3m、全高5.31m、空虚重量6.4トン（6.945トン？）、最大離陸重量10.6トン。経済巡航速度260km、最大巡航速度298km、海面上昇率毎分672m、ホバリング高度限界3139m（地面効果内）／2600m（外）、燃料タンク容量2500リットル（1900kg）、航続距離982km／1600km（フェリー）、航続時間５時間。カーゴフック容量４トン。乗員２名。参考：世界航空機年鑑2018-2019、月刊航空情報11,’09、月刊軍事研究9,’09、12,’04、3,’08、12,’13、月刊JWings9,’18

　＜ＮＦＨ−９０＞：対潜・救難型で、NATO Frigate Helicopterの略であり、別名シー・ライオン（Sea Lion）。機首先端には電子戦サブシステムと戦術FLIRを装備する。コクピットには８×８インチ（203×203mm）カラーMFDが５枚配置されている。前部胴体下面に円盤状のレドームがあり、タレス社製ENR捜索レーダーなどを収容する。ローターは自動折り畳み式で、テイルブームを右に畳むと長さが13.5m、高さが4.1mになる。ソナーシステムはタレス・アンダーウォーター社製フラッシュソニックで、ドイツ・イタリア・オランダはドイツ製HELRAS L3ディッピングソナーを搭載する。着艦装置はハープーンシステム。緊急着水用フロートを機体前部側面と主脚収容部に装備しており、２時間以上浮かんでいることができる。最大離陸重量10.6トン。経済巡航速度245km、最大速度290km、最大航続距離910km、最大航続時間4.75時間。兵装はMU90短魚雷またはMk46短魚雷またはマルテMk2対艦ミサイルで、前胴部両側面の重兵装キャリアに１発ずつ搭載する。兵装の代わりに80ガロン（303リットル）または138ガロン（522リットル）増槽を装着することもできるが、CSARミッションではホイストの邪魔になるので、左にのみ装備することもある。乗員は操縦士、副操縦士、作戦システム操作員（戦術航法士／センサーオペレータ）の３名。2010年からオランダ海軍を皮切りに納入中。参考：月刊軍事研究9,’09、1,’07、11,’06、9,’04、3,’08、月刊航空情報11,’09、月刊JWings7,’10、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＴＴＨ−９０＞：陸空軍向けの戦術輸送型で、Tactical Transport Helicopterの略。機首には気象レーダーと夜間操縦用FLIRを搭載、コクピットに８×８インチ（203×203mm）カラーMFDを４枚（オプションで１枚追加可能）装備する。テイルブーム折り畳み機構は省いたが、メインローターを畳んでC-130やC-160に搭載できる。最大重量10.6トン。経済巡航速度260km、最大速度305km、最大航続距離800km。完全武装兵２個分隊14名または人員20名または担架12床または戦闘車両２トンまたは貨物2.5トンを輸送できる。機外スリング容量５トン。兵装は重兵装キャリアに装備するネクスター20mm機関砲ポッド、ロケット弾、対戦車ミサイル、空対空ミサイルなどで、増槽の装備も可能。特殊作戦、捜索救難、電子戦任務用に改修可能。乗員１名。キャビンにTACCO/SENSOが乗り、他に３席を設けることができる。ドイツ陸軍を皮切りに供給中。参考：月刊軍事研究1,’07、9,’04、3,’08、7,’95、9,’09、12,’13、月刊航空情報11,’09

　＜ＮＨ−９０ＭＴＴ＞：2019年に発表した新型で、MTTはMaritime Tactical Transportの略。TTH-90にテイルブーム折り畳み機構を追加したものである。参考：月刊航空ファン5,’19

＜ＮＨ−９０海外シリーズ＞

　＜ＭＨ−９０Ａ（イタリア海軍）＞：イタリア海軍ヘリ。NH90MITTを導入したもので、2017年1月23日に初号機が引き渡された。参考：月刊軍事研究4,’18

　＜ＭＲＦＨ＞：NH-90MRFH（ドイツ海軍）を参照。

　＜ＭＲＨ−９０（オーストラリア海軍）＞：オーストラリア海軍汎用ヘリ。陸軍と合わせて46機を2007年11月から導入し、うち20機くらいを運用中。オプション12機が設定されていたが、テストで機関系に不具合が多発、スペアパーツの供給も滞り、こちらはキャンセルしてMH-60Rを導入することにした。参考：月刊航空ファン12,’19、月刊JWings9,’11、月刊軍事研究9,’09

＜ＭＲＨ−９０（オーストラリア陸軍）＞：オーストラリア陸軍汎用ヘリで、Multi-Role Helicopterの略。TTH型とほぼ同じ仕様で、海軍と合わせて46機を導入し、うち26機くらいを運用中。ただ海軍と同様にトラブルが多発している。2023年3月、エンジントラブルで洋上に不時着水する事故を起こして飛行停止処分が執られ、4月に解除された。7月28日、タリスマン・セイバー23に参加していた第６航空隊NH-90MRHヘリ１機がオーストラリアのウィットサンデ諸島沖に墜落し、乗員４名全員が死亡した。これにより、2024年12月にUH-60Mに後を譲って正式に退役するまでの飛行停止処分が決定している。参考：月刊航空ファン12,’19、月刊JWings10,’23、12,’23

＜ＮＦＨ−９０（イタリア海軍）＞：イタリア海軍対潜ヘリ、制式名称SH-90A。46機を導入予定で、初号機は2011年6月に配備された。参考：月刊航空ファン5,’13、月刊軍事研究9,’09

＜ＮＦＨ−９０（オーストラリア海軍）＞：オーストラリア海軍対潜ヘリ。５機を導入予定。参考：月刊軍事研究9,’09

＜ＮＦＨ−９０（オランダ海軍）＞：オランダ海軍ヘリ。20機（うち12機がNFH90、８機がTTH90ベースの海軍用特殊作戦・海洋輸送型）を導入予定で、オプション２機も発注した。初号機は2010年4月21日に引き渡された。参考：月刊軍事研究9,’09、月刊JWings7,’10

＜ＮＦＨ−９０（サウジアラビア海軍）＞：サウジアラビア海軍対潜ヘリ。10機を導入予定。参考：月刊軍事研究9,’09

＜ＮＦＨ−９０（スペイン海軍）＞：スペイン海軍ヘリ。SH-3の後継として28機を導入予定だったが、メーカーとの交渉が纏まらず、SH-60Fの導入に切り替えた。2019年1月3日、７機を発注した。参考：月刊軍事研究9,’09、月刊航空ファン11,’17、4,’19

＜ＮＦＨ−９０シータイガー（ドイツ海軍）＞：ドイツ海軍汎用ヘリ。シーリンクスMk.88Aの後継となる艦載ヘリMRFH（Multi-Role Frigate Helicopter、多用途フリゲート・ヘリコプター）として2019年7月31日に採用を決定し、2020年11月26日に31機を発注した。アクティブ式ディッピングソナー、パッシブ式ソノブイ、魚雷、ミサイルを搭載する。参考：月刊JWings2,'21

　＜ＮＦＨ−９０シーライオン（ドイツ海軍）＞：ドイツ海軍汎用ヘリ。洋上偵察、特殊作戦、捜索救難、人員・物資輸送を主任務とする。シーキングの後継として38機を導入予定だったが、18機に減らされ、初号機は2016年12月8日に初飛行し、2019年10月24日に納入され、11月5日に配備された。12号機まではステップ１仕様、2022年受領の13号機以降はステップ２仕様で、ステップ１は後にステップ２に改修する。参考：月刊航空ファン3,’17、1,’20、月刊軍事研究9,’09、THE MILITARY BALANCE 2016、月刊JWings10,’19、1,’20、月刊世界の艦船9,’22

　＜ＮＦＨ−９０（ノルウェー空軍）＞：ノルウェー空軍対潜ヘリ。FLASHディッピング・ソナーの他、ソノブイ、戦術レーダー、MAD、FLIR、電子戦装置、短魚雷、対艦ミサイルを搭載する。14機を導入予定で、オプション10機も発注した。2008年までに24機全機を受領し、フリチョフ・ナンセン級に搭載する予定だったが、納期に間に合ったのは８機だけで、可動率も低く、８機で調達を停止して沿岸警備隊に移管している。いくら整備修理を繰り返しても無駄だったとして2023年には運用打ち切りを表明し、機体をメーカーに返却して利子付きでの返金を要求した。後継はMH-60Rヘリ６機の予定。参考：月刊軍事研究6,’07、9,’09、月刊世界の艦船6,’23、月刊JWings1,’23

　＜ＮＦＨ−９０（フランス海軍）＞：フランス海軍対潜ヘリ。27機を導入予定で、2010年から配備中。参考：月刊軍事研究9,’09、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＮＨ９０（カタール軍）＞：カタール軍ヘリ。2018年3月12-14日、DIMDEX展示会ついでにレオナルド社に対してTTH-90輸送ヘリ16機＋オプション６機、NFH-90艦載ヘリ12機（＋NFH-90用マルテER空対艦ミサイル）＋オプション６機を発注した。参考：月刊航空ファン6,’18、月刊JWings6,’18

　＜ＮＨ９０（スウェーデン海軍）＞：スウェーデン海軍艦載ヘリ、制式名Hkp14F。トップハウジング下のキャビン上部を拡張してキャビン高さを通常の1.58mから1.82mに増やしたハイキャビン型を採用しており、捜索救難時の作業がしやすい。捜索レーダーはENRでなくアメリカ製のAN/APS-143B(V)。９機を配備した。参考：月刊航空情報11,’09、月刊軍事研究9,’09、月刊航空ファン11,’19

　＜ＮＨ９０（ベルギー軍）＞：ベルギー軍汎用ヘリ。陸海軍でTTHを４機とNFHを４機導入することにし、2017年3月20日に受領を完了、TTHは第18飛行隊に、NFHは第40飛行隊に配備した。IOCは2015年6月に達成している。オプション２機が加わるかも。参考：月刊軍事研究9,’09、月刊航空ファン6,’17、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＮＨ−９０ＭＲＦＨ（ドイツ海軍）＞：ドイツ海軍対潜ヘリで、MRFHはMulti Role Frigate Helicopterの略。リンクスの後継である。タレス社製FLASH吊り下げソナー、SonoFlashソノブイ、Bkue Trackerソノブイ音響情報処理装置を搭載する。参考：月刊世界の艦船5,’22

　＜ＴＴＨ−９０（イタリア海軍）＞：イタリア海軍汎用ヘリ。10機を導入する予定で、オプション１機が加わるかもしれない。参考：月刊軍事研究9,’09、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＴＴＨ−９０（イタリア陸軍）＞：イタリア陸軍汎用ヘリ、制式名称UH-90。60機を導入する予定で、2007年12月から納入された。参考：月刊軍事研究9,’09、月刊航空ファン4,’17

　＜ＴＴＨ−９０（オマーン空軍）＞：オマーン空軍汎用ヘリ。20機を導入予定で、2008年3月から納入された。参考：月刊軍事研究9,’09

　＜ＴＴＨ−９０（ギリシャ軍）＞：ギリシャ軍汎用ヘリ。陸軍が戦術輸送用16機、空軍が特殊作戦用４機を導入する予定で、オプション14機も発注した。参考：月刊軍事研究9,’09、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＴＴＨ−９０（サウジアラビア陸軍）＞：サウジアラビア陸軍汎用ヘリ。42機を導入予定。参考：月刊軍事研究9,’09

　＜ＴＴＨ−９０（スウェーデン陸軍）＞：スウェーデン陸軍汎用ヘリ、制式名Hkp-14D。2001年に18機＋オプション７機を発注し、通常型は2007年6月から、ハイキャビン型は2008年3月から納入されている。ただ生産が遅れており、2011年になっても７機しか配備できず、アフガンにはAS332を派遣していて、UH-60M/Hkp-16も15機導入する予定。2019年7月に最終号機（９機目）が引き渡された。参考：月刊軍事研究9,’09、月刊JWings8,’11、月刊航空ファン11,’19

　＜ＴＴＨ−９０（スペイン空軍）＞：スペイン空軍汎用ヘリ。28機を導入予定。参考：月刊軍事研究9,’09

　＜ＴＴＨ−９０（スペイン陸軍）＞：スペイン陸軍汎用ヘリ。45機を導入予定で、まず22機を発注し、2012年から引き渡された。2019年1月3日、16機を追加発注した。参考：月刊軍事研究9,’09、月刊航空ファン4,’19、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＴＴＨ−９０（ドイツ空軍）＞：ドイツ空軍汎用ヘリ。CSARを行えるよう、救難ホイスト２基、空中給油器材、増槽を装備し、自衛用にスティンガーを搭載している。30機＋オプション24機を発注したが、計32機に減らされた。参考：月刊航空情報11,’09、月刊軍事研究9,’09、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＴＴＨ−９０（ドイツ陸軍）＞：ドイツ陸軍汎用ヘリ。50機を導入予定で、オプション33機が加わるかも知れない。初号機は2006年12月13日に納入された。実戦部隊への配備は2011年1月28日である。参考：月刊軍事研究9,’09、月刊JWings5,’11

　＜ＴＴＨ−９０（ニュージーランド空軍）＞：ニュージーランド空軍汎用ヘリ。10機を導入予定。参考：月刊軍事研究9,’09

　＜ＴＴＨ−９０（フィンランド陸軍）＞：フィンランド陸軍汎用ヘリ。胴体右に救難ホイストを追加しており、軍の任務に加え、保安、消防、救難などの緊急事態に使用される。実用試験では８日間に58時間飛行して45ソーティをこなした。2014年までに20機を導入予定で、2010年から本格運用される。参考：月刊航空情報11,’09、月刊軍事研究4,’14

　＜ＴＴＨ−９０（フランス陸軍）＞：フランス陸軍汎用ヘリ。68機を導入予定で、2012年から引き渡されている。参考：月刊軍事研究9,’09、月刊JWings3,'16、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜ＴＴＨ−９０（ポルトガル陸軍）＞：ポルトガル陸軍汎用ヘリ。10機を導入予定。参考：月刊軍事研究9,’09

＜Ｎ−ＨＤ−１７５＞：自衛隊の空気調和装置。守谷商会が受注している。参考：月刊軍事研究8,’18

＜Ｎ−ＨＤ−１７６（Ｂ）＞：自衛隊の空気調和装置。守谷商会が受注している。参考：月刊軍事研究8,’18

＜ＮＨＨ−２Ｄ＞：UH-2ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＮＨＫ１＞：白熊（地対地ミサイル）を参照。

＜ＮＨＫ２＞：玄武１（地対地ミサイル）を参照。

＜ＮＨＬＲ−１０７＞：自衛隊の電子戦データ収集装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’16

＜ＮＨＬＲ−１０７Ｃ＞：海上自衛隊の電子戦データ収集装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＮＨＬＲ−１０７Ｃ−１＞：自衛隊の電子戦データ収集装置。EP-3に搭載されている。三菱電機製。参考：月刊軍事研究1,’08、11,’09

＜ＮＨＬＲ−１０８＞：自衛隊の電子戦データ収集装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’18

＜ＮＨＬＲ−１０８Ｃ＞：海上自衛隊の電子戦データ収集装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＮＩＡ／Ｄ３＞：エア・シー・バトル構想を達成するための方法と手段を一言で示したもので、Networked Integrated Attack-in-depth/ Disrupt Destroy Defeatの略。A2/AD作戦環境下でも縦深攻撃（Attack-in-depth）を行えるよう、陸海空宇宙サイバーの５領域でネットワーク化（Networked）された統合（Integrated）陸海空戦力により、敵C4ISRネットワークを分断し混乱させ（Disrupt）、A2/AD脅威や兵器システムを撃破（Destroy）、敵部隊を打破（Defeat）する。参考：月刊世界の艦船12,’14、月刊軍事研究9,’13

＜ＮｉＤ２９ｃ１（ベルギー空軍）＞：ベルギー空軍戦闘機。1920年代に108機を発注した。参考：月刊航空ファン5,’18

＜ＮＩＥ＞：アメリカの報告書で、国家情報評価の略。CIA、NSA、DIAなどの情報を総合分析し、国家情報評議会が作成する。実際に文書を作成するのはCIAの情報本部で、国家情報評議会がそれを再検討・確認し、承認する。参考：月刊軍事研究8,’05

＜ＮＩＦＣ−ＣＡ＞：アメリカ海軍の戦術対空戦闘NCWシステムで、Naval Integrated Fire Control-Counter Air（海軍統合射撃管制−対空）の略。複数のシステムを更にシステム化（System of systems）しており、リモートセンサーで目標を探知し、センサーネットワークで射撃指揮装置（Weapon Control System）に情報を送り、アクティブ・ミサイルで撃破するというキル・チェイン（Kill chains）を構成する。具体的には、E-2D早期警戒機を指揮中枢とし、イージス艦や航空機などをCEC、リンク16、リンク11/22で結び、それらプラットホームから得られた対空目標（航空機、巡航ミサイル、弾道ミサイル）データをデータフュージョンにより単一統合航空状況図SIAPに表示、各プラットホームで共有することで、水平線以遠を含む広大な範囲での状況認識を行う。脅威に対しては各プラットホームが装備する対空ミサイルを使用し、水平線以遠での無力化も可能とする。戦域内での対空戦闘をE-2D早期警戒機２機で賄うことが出来、自分では見えない目標のデータをE-2D経由で送ってもらって撃ち落とすエンゲージ・オン・リモートが可能。元は1990年代半ばに考案された陸上巡航ミサイル防衛OCMD（Overland Cruise Missile Defence）用ADSAM計画で、2002年頃にNIFC-CAに改称されて内容が固まり、2006年初めから本格的に開発、2014会計年度に初度運用能力を獲得する予定。データリンクの届く範囲や容量に限界があるので、戦術ターゲッティング・ネットワーク技術TTNT、MIDS-JTRS、CMN-4といった新型大容量データリンクを開発している。参考：月刊軍事研究1,’15、11,’15、2,’14、月刊世界の艦船7,’17、8,’12、12,’13、4,’18、月刊航空ファン10,’14、月刊JWings9,'15

＜ＮＩＦＣ−ＣＡ　ＦＴＡ＞：FTAはFrom The Airの略。E-2DやF/A-18E/Fがリモートセンサーとなり、目標を戦闘機からの空対空ミサイル（AIM-120C/D）で撃破するバージョンである。F/A-18E/Fはリンク16しか積んでおらず、E-2Dとのデータ送受信に限界があるため、MIDS-JTRS（のアップデート型）などの高速大容量データリンク装置を開発装備する必要がある。参考：月刊軍事研究1,’15、2,’14、月刊航空ファン10,’14

＜ＮＩＦＣ−ＣＡ　ＦＴＬ＞：FTLはFrom The Landの略。海兵隊が地対空ミサイルなどで目標を撃破するバージョンで、リモートセンサーとしてはE-3S、JLENS、AN/TPS-59、AN/TPS-80などを使用、ネットワークは共用航空指揮管制システムを使う。地対空ミサイルで使えるのはパトリオットくらいだが、陸上でリンク16とCECを繋ぐ手段が必要になる。参考：月刊軍事研究1,’15、2,’14、月刊航空ファン10,’14、月刊世界の艦船7,’17

＜ＮＩＦＣ−ＣＡ　ＦＴＳ＞：FTSはFrom The Seaの略。スタンダードSM-6艦対空ミサイルを使用するバージョンである。イージス艦では探知できない遠距離目標を、E-2DやJLENSといった早期警戒システムや、EA-18Gのジャミングと自らのステルス性によりA2/ADや敵航空優勢をものともしないF-35C、僚艦などに見つけてもらい、長射程のSM-6で撃墜する。2013年8月、E-2Dが発見した水平線以遠目標をCG-62チャンセラーズヴィルがSM-6で迎撃することに成功した。2014年6月、DDG-53ジョン・ポール・ジョーンズが武器システム艦艇装備認定試験とNIFC-CA能力試験AS-02Aを行い、SM-6による巡航ミサイルの遠距離迎撃想定試験に成功。2015年3月からCVN-71空母打撃群が初実戦投入した。2016年9月、F-35Bが探知した目標（MQM-107無人標的機）データを多機能先進データリンクMADLでホワイト・サンズ試験場の陸上イージスシステム・ベースライン９に送り、SM-6を発射して撃墜した。参考：月刊軍事研究1,’15、2,’14、月刊航空ファン10,’14、月刊世界の艦船7,’17、10,’14、2,’16

＜ＮＩＦＶ＞：韓国軍の計画歩兵戦闘車。車体前部に機関室、中央部に戦闘室、後部に兵員室を設け、下部転輪は片側６個、サスペンションは油気圧式。水上航行が可能である。２名用砲塔を備え、砲塔両側面に１基ずつTOWミサイルランチャーを装備し、ボフォース社製40mm機関砲を搭載、7.62mm同軸機銃も載せ、強大な攻撃力を誇る。NBC防護装置、車長・砲手・操縦手用暗視装置も装備する。K21歩兵戦闘車として完成した。参考：月刊PANZER8,’03

＜ＮＩＦＶファミリー＞

　＜ＮＩＦＶ対空車両＞：自走対空システム型。大宇製30mm連装高射機関砲フライングタイガーまたはペガサス地対空ミサイルを搭載する。K30飛虎及び天馬として完成した。参考：月刊PANZER8,’03

＜ＮＩＬＥ＞：リンク22（データリンク）を参照。

＜ＮＩＭＡ＞：アメリカ国防総省の下部組織で、国家画像・地図局（National Imagery and Mapping Agency）の略。1996年に創設された。隷下に国防地図局、中央画像部、国防情報配布事業部、航空偵察部、国家写真分析センターなどがあり、NROが軍事衛星で収集した画像データの分析・管理も行っている。2003年にNGAに改称された。参考：月刊軍事研究6,’14、12,’13、3,’02

＜ＮＩＭＯ＞：ソ連が冷戦後期に行った武器輸出方式で、新国際軍事秩序の略。産油国などソ連に多くの輸出を行っている国に対し、半強制的に兵器を売りつけるものである。参考：月刊軍事研究5,’08

＜ＮＩＯＣ−Ｙ＞：United States Navy Information Operations Command-Yokosuka（アメリカ海軍情報作戦コマンド横須賀）の略。参考：月刊世界の艦船1,’22

＜ＮＩＲＦ＞：アメリカ海軍ダールグレン研究所が開発したIED無力化装置で、Neutralizing Improved Explosive Device with RF（IED無力化無線電波）の略。マイクロ波によりIEDの電子部品を無力化して作動不能にする。ポスト・イラク戦争に試験投入されているようだ。参考：月刊軍事研究11,’07

＜ＮＩＳ＞：NATO軍の陸海空兵器全てに適合するIFFで、NATO識別システムの略。長距離レーダー用低周波誰何装置（防空システム、早期警戒機、艦船用）、中・短距離レーダー用電波誰何装置（航空機・機動式レーダー用）、電子光学センサー・高分解能型短距離用光学装置用レーザー誰何装置（装甲車両・対戦車ヘリコプター用）と、対航空機・艦船用低周波トランスポンダー、対陸上部隊用レーザートランスポンダーから構成される。しかし早期警戒機と対戦車ヘリコプターが互いに識別を行えないので、誤射の危険性がつきまとう。参考：図解現代の航空戦

＜ＮＩＴＫＡ＞：ニトカ（訓練施設）を参照。

＜ＮＩＴＳ　ＥＮＩＫＳ　Ｒ−９０＞：ロシア軍の使い捨て式観測用飛翔体。ロケット弾に小さな主翼と尾翼を付け、エンジンを搭載、弾頭部に安定装置付きTVカメラを仕込んだもので、9K58から射出され、映像をリアルタイムで送信する。エンジンはパルスジェット、航続時間30分。映像送信距離70km。参考：月刊PANZER 2,’99

＜ＮＪ−１＞：アメリカ海軍練習機。陸軍のBT-9に相当する。全長8.3m、全幅12.7m、全高4.1m、自重1500kg、全備重量2000kg。エンジンはプラット＆ホイットニー社製R-134C（500馬力）、最大速度270km、上昇限度6000m、航続距離1300km。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＮＪ−１＞：ドイツ空軍計画ジェット夜間戦闘機。アラド社が設計した。無尾翼デルタ翼機で、BMW003Aエンジン（推力0.8トン）２基を胴体後部下面に装備する。武装は機首の30mm機関砲MK108が２門。実用化されず。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜ＮＪ−２＞：ドイツ空軍計画双発ジェット夜間戦闘機。アラド社が設計した。Ar234の主翼と尾翼を後退翼にしたような外見で、機首に30mm機関砲MK108を２門搭載している。実用化されず。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・ドイツ編

＜Ｎ−ＪＢ−６１接続箱＞：自衛隊の機器。ジェイ・アール・シー特機製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜ＮＪＧ＞：NachtJagdGeschwader（夜間戦闘航空団）の略。参考：グラフィックアクション36

＜ＮＫ＞：警視庁公安部外事第二課が中心となって1999年に組織した、北朝鮮関連情報収集チーム。参考：月刊軍事研究1,’05

＜ＮＫ１＞：栄シリーズ（エンジン）を参照。

＜ＮＫ１Ｂ＞：栄一一型（エンジン）を参照。

＜ＮＫ１Ｃ＞：栄一二型（エンジン）を参照。

＜ＮＫ１Ｆ＞：栄二一型（エンジン）を参照。

＜ＮＫ４Ａ＞：十一試七〇〇馬力発動機（中島）を参照。

＜ＮＫ７＞：護一一型（エンジン）を参照。

＜ＮＫ９＞：誉シリーズ（エンジン）を参照。

＜ＮＫ−１２シリーズ＞：ソ連の航空機用ターボプロップエンジン。ニコライ・Ｄ・クズネツォフ率いるOKB-276が開発しており、NKはニコライ・クズネツォフの頭文字である。参考：月刊JWings10,’19

　＜ＮＫ−１２＞：空気流量毎秒65kg、圧縮機14段、全体圧力比13、タービン５段、最大出力15000軸馬力。全長6m、直径1.15m、重量2.9トン。参考：月刊JWings4,’20

＜ＮＫ−１２ＭＡ＞：An-22に搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式14段、燃焼器はカニュラー式、タービン段数５段。全長6m、直径1.15m、重量2.35トン。定格出力15000馬力。参考：世界の軍用機1979

＜ＮＫ−１２ＭＶ＞：Tu-126に搭載された。インレット・ガイドベーン１段、圧縮機は軸流式14段、燃焼器はカニュラー式、タービン段数５段。全長6m、直径1.15m、重量2.35トン。離昇出力14795馬力。参考：世界の軍用機1979

＜ＮＫ−１４４改＞：ソ連軍Tu-22M2用ターボファンエンジン。ニコライ・Ｄ・クズネツォフが開発した。圧縮機段数２＋３＋11段、圧縮比15、タービン段数１＋２段。離昇推力44090ポンド（20トン）。全長204.7インチ（5.2m）、直径59インチ（1.5m）、重量6283ポンド（2.85トン）。参考：世界軍用機年鑑1990-91

＜ＮＫ−４５０Ｂ＞：クラッシュクレーン45トンを参照。

＜ＮＫＣ−１３５Ａ＞：KC-135ファミリーを参照。

＜ＮＫＣ−１３５Ｃ＞：KC-135ファミリーを参照。

＜ＮＫＣ−１３５Ｅ＞：KC-135ファミリーを参照。

＜ＮＫＣＥミサイル＞：アメリカ空軍航空兵装センターの計画電子攻撃ミサイルで、NKCEはNon Kinetic Counter Electronicsの略。高周波マイクロ波により電子機器を破壊するためのミサイルで、2010年9月にボーイングとレイセオンに研究を命じた。参考：月刊JWings12,’10

＜ＮＫＰｚ＞：スイス陸軍計画新型戦車で、Neuer KampfPanzerの略。Pz57やPz61の後継で、120mm戦車砲と自動装填装置を採用し、車体前方に機関室を置き、排気は車体後方まで伸びた排気管を経て車体後部上面グリルから排出する。被弾しないよう背はできるだけ低くしており、砲塔には弾薬を置かず、車体後部に22発入り弾薬庫を２基設け、弾薬は砲塔バスケット下部に引き出して装弾アームで装填する方式にした。乗員は操縦手、車長（砲塔左）、砲手（砲塔右）。新企画を盛り込みすぎて開発に難渋することが予想されたため、M-1またはレオパルト２を購入して済ませることにし、後者をPz87として採用した。参考：月刊軍事研究1,’10

＜ＮＫＶＤ＞：ソ連の治安機関で、Narodnyi Kommissariat Vnutrennikh（内務人民委員部、人民警察部隊）の略。ソ連の共産主義体制を守るため1930年代にスターリンが設立したもので、スターリンによる粛正の実行部隊でもあった。国境警備隊を隷下に置いていた他、軍に準じる組織を持ち、戦時には督戦隊を編成した。INO（Innostranyi Otdel）という対外諜報部門は海外での諜報活動を実施。また国内外の諜報・防諜を担当する国家保安総局（GUGB）という部門があり、これは1941年2月から6月22日まで、国家安全保障部（NKGB）という名称で独立した組織となった。1941年、ソ連軍の後方地域で防衛任務に当たることとなり、付近の国境軍と国内軍を纏めてNKVD後方保安軍を創設、反ソ武装組織の鎮圧や反ソ分子の強制移住などを行った。1943年、スメルシュが独立した。1945年、第二次大戦終結で後方保安軍が解体され、国境軍と国内軍に戻された。1946年、内務省に改組され、その後KGBに発展した。参考：月刊軍事研究3,’06、7,’09、3,’13、歴史群像6,’01、グラフィックアクション39

＜Ｎ−ＫＹ−７＞：海上自衛隊のコーダ。YPX-11味方識別装置を構成する。全高230mm、全幅440mm、奥行き450mm、重量20kg。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＮＬ３８ＴＲ＞：ドイツ陸軍�T号戦車用ガソリンエンジン。マイバッハ社製。液冷直列６気筒、総排気量3791cc、出力100馬力（回転数3000rpm）。参考：ジャーマンタンクス

＜ＮＬＡＷ＞：スウェーデン軍・フィンランド軍の個人携行対戦車兵器で、次世代軽量対戦車火器の略。弾頭は下向きHEATで、目標直上に到達すると炸裂し、上面を撃ち抜く。撃ちっ放し式で、射程20-600m。ウクライナ戦争でイギリスがウクライナに供与し、高い戦果を挙げた。参考：月刊軍事研究4,’18、月刊JWings6,’22

＜ＮＬＥ．Ｍｋ１＞：イギリス海軍の試作塹壕掘削車。上陸直後の海岸に塹壕を掘るための車両で、履帯幅は2.5mもあり、砂浜にめり込まないようになっている。車内には海兵隊員を収容し、車体前方に装着した幅2.3m・高さ1.55mのプラウを降ろして深さ1.5m・幅3mの塹壕を掘り進む。全長23.65m、全幅5.66m、全高5.66m、重量30トン。1941年11月に製作され、NELLIE�T（ネリー�T）というニックネームも付けられてチャーチル首相も見学した。海岸への輸送法など問題が多く、実用化には至らなかった。参考：連合軍の傑作兵器駄作兵器

＜ＮＬＦＯＳ＞：レーザー砲（アメリカ海軍）を参照。

＜ＮＬＬ＞：北方限界線（Northern Limit Line）の略で、北朝鮮は海上不可侵境界線と呼ぶ。朝鮮戦争休戦後間も無く国連軍司令官により設定された黄海側の海上軍事境界線で、陸上軍事境界線の延長上に、最北５島を韓国側に含み、その北側では北緯38度線とほぼ一致する形で引かれている。朝鮮軍事休戦協定には明文規定が無く、一旦は韓国・北朝鮮共に境界線として認めたが、黄海側が北朝鮮の領海12海里ラインより内側に引かれているため、1973年から北朝鮮が違法ラインであると言い出した。1999年には北朝鮮が独自の海上軍事境界線をNLLのかなり南方に設定し、それより北の海域及び島嶼を自国領海であると公式に主張している。ワタリガニ漁期（６月頃）などには度々軍事衝突（第１・第２延坪海戦、大青海戦など）が起こっている。2010年3月26日には天安が撃沈された。2017年9月23日、B-1B爆撃機が嘉手納基地を離陸したF-15C戦闘機の護衛の下で日本海側NLLを越えて飛行した。北朝鮮軍機によるスクランブル発進は確認されていない。参考：月刊軍事研究4,’08、7,’10、4,’18、月刊世界の艦船9,’10

＜ＮＬＯ＞：アメリカ海軍が1990年頃に検討していた作戦で、Near Land Operation（近海作戦）の略。広い湾など陸上から死角になる場所に大規模艦隊を展開させ、内陸部へと攻撃を行うものである。作戦域として中東、オホーツク海、千島列島などを想定していた。参考：月刊世界の艦船4,’18

＜ＮＬＯＳ−Ｃ＞：アメリカ軍試作自走砲Non Line-Of-Sight Cannon（非直接照準カノン砲）、別名XM1203。開発中止になったクルセイダー自走砲の代替で、送弾機構はクルセイダーのものを流用、155mm砲を背負い式に搭載する。軽量化のため口径長は38と短く、通常弾最大射程（装薬はゾーン４）は30kmだが、エクスカリバーを使用すれば50km弱を確保できる。操縦系統は電子化し、ドライブ・バイ・ワイヤとも呼べるシステムを採用する。自動装填装置（装弾数24発）とモジュラー砲兵装薬システム（装薬80個収容）により持続発射速度（最大発射速度？）は毎分10発で、4-6発のTOT能力を持つ。１個大隊18両で１分間に子爆弾収容砲弾180発を敵砲兵陣地に雨あられと降らせたり、１個中隊６両で24発のTOT射撃を行ったりできる。乗員は車体前部に座り、砲塔は完全無人である。全長10m、車体長6.34m（3.9m？）、全幅2.53m、砲塔上面高3.0m、戦闘重量24.5トン。エンジンはハイブリッド電気駆動で、MTU社製5R890直列５気筒ターボチャージド・ディーゼル（690馬力）により発電機（440kW）を駆動し、車体前部のBAEシステムズ社製のトラクション・ドライブシステム（永久磁石モーター２基）を作動させる。最大速度90km、航続距離750km。乗員２名。開発中にイラク戦争の戦訓を取り入れ、車体底部をＶ字にして地雷とIEDに対する防御力を向上させることになった。2008年12月に試作車が国防総省の審査をパスしており、少数先行生産を行っていたが、2009年に開発中止となった。参考：月刊軍事研究6,’05、10,’05、8,’08、8,’09、11,’11、月刊PANZER9,’10、6,’04、月刊丸10,’10

＜ＮＬＯＳ−ＬＳ＞：アメリカ陸海軍計画コンテナ搭載式ミサイルで、Non-Line Of Sight-Launch System（非直接照準発射システム）の略。レイセオン社とロッキード・マーチン社が合弁で設立したネットファイアーズ有限責任会社が開発を担当した。垂直発射式ミサイルキャニスターに発射管制システム、通信機器、バッテリーを組み込んでおり、キャニスター15基で１ユニットを構成する。長さ1.2m、幅1.2m、高さ2m、重量1.5トン。発射ユニットは地上設置でも車載でも運用でき、発射管制は移動司令所からの無線指令で行う。ミサイルはLAMとPAMの２種類を開発する予定だったが、LAMは開発が難航して中止になり、PAMも開発遅延で陸軍がキャンセル、海軍がLCS用に開発を続けたが、2011年1月にキャンセルされた。参考：月刊軍事研究8,’10、2,’11、8,’11

＜ＮＬＯＳ−Ｍ＞：アメリカ軍FCS用自走迫撃砲システムNon Line-of-Sight Mortar（非直接照準迫撃砲）、別名XM1204。装軌式車体に密閉砲塔を載せ、自動装填式120mm滑腔迫撃砲（60発以上）を搭載する。俯仰角マイナス３度からプラス85度。自衛用に重機関銃や迎撃防御システムを装備する。戦闘重量24トン。最大速度90km、航続距離750km。参考：月刊軍事研究5,’05、月刊PANZER9,’10

＜ＮＬＰ＞：夜間離着陸訓練の略。正式にはFCLPであり、NLPという軍事用語は無い。参考：月刊軍事研究10,’04

＜ＮＬＰＮ−１＞：海上自衛隊の地上管制進入（GCA）装置。航空基地の管制内にある航空機を着陸進入の際に誘導するもので、LPN-4捜索レーダー、LPN-5精密測定レーダー、LSW-12管制用通信制御装置、IFF-SIF装置、LPA-1ビデオマッピング装置、VHF/UHF通信機、電源、空調からなる。メーカーは東芝など。参考：自衛隊装備年鑑1996、自衛隊装備カタログ1981

＜ＮＬＰＮ−２Ｊ＞：海上自衛隊の地上管制進入装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＮＬＰＮ−３Ａ＞：自衛隊のGCA装置。東芝製。参考：月刊軍事研究4,’14

＜ＮＬＰＮ−３Ｂ＞：自衛隊のGCA装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’13

＜ＮＬＱＸ−３＞：自衛隊のアクティブ音響地上解析装置。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究9,’08

＜ＮＬＲＣ−１０＞：海上自衛隊の無線通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＮＬＲＣ−１１Ｂ＞：自衛隊の無線通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜ＮＬＲＣ−１１Ｃ＞：自衛隊の無線通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’16

＜ＮＬＲＣ−１３＞：自衛隊の無線通信装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究11,’13

＜ＮＬＲＣ−１４＞：自衛隊の無線通信装置。エヌ・ティ・ティコミュニケーションズ製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜ＮＬＲＣ−１５＞：自衛隊の無線通信装置。東芝製。参考：月刊軍事研究6,’14

＜ＮＬＲＮ−９Ｂ＞：自衛隊の計器着陸装置。東芝製。参考：月刊軍事研究7,’10

＜ＮＬＲＮ−１６＞：自衛隊のTACAN装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’17

＜ＮＬＲＮ−１６Ｃ＞：自衛隊のタカン装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜Ｎ−ＬＳ−３６Ｂ＞：自衛隊のスピーカ。ジェイ・アール・シー特機製。参考：月刊軍事研究8,’13

＜ＮＬＳＭ−２＞：自衛隊の動磁界測定装置。島津製作所製。参考：月刊軍事研究3,’12

＜ＮＬＷＳ＞：サーブ社のレーザー検知機。対応周波数0.53-1.7ミクロン、方位精度7.5度。参考：月刊軍事研究3,’13

＜ＮＬＹＱ−７Ｂ＞：自衛隊の改善型EP-3用地上解析装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究5,’09

＜ＮＬＹＱ−７Ｃ＞：自衛隊のEP-3用地上解析装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＮＬＹＱ−９＞：自衛隊の電子戦データ処理システム。三菱電機製。参考：月刊軍事研究7,’09

＜ＮＬＹＱ−９付加装置＞：自衛隊の機器。東芝製。参考：月刊軍事研究8,’17

＜ＮＬＺ＞：アメリカが核兵器保管所に設置している指定区域で、No Lone Zoneの略。単独作業が禁止されており、２名１組で警備や管理などの全作業を実施する。２名が共謀して盗難などを起こさないよう、組み合わせも高頻度で変更される。参考：アメリカの核兵器

＜ｎｍ＞：海里を参照。

＜ｎｍ＞：ナノメートルの略。１ミクロン（マイクロメートル）の1000分の１である。参考：図解・電波のしくみ

＜ＮＭ＞：NATO章（アメリカ陸軍）を参照。

＜ＮＭ−１＞：ソ連のRSR計画偵察機用低速試験機で、NMはNaturnaya Model（実物大模型）の略。サイズはRSRとほぼ同じで、エンジンをミクーリンAM-5双発に換装、降着装置を離陸用２輪ドリー・着陸用スキッドに変更した。自重6.344トン、総重量９トン。最大速度500km。1958年10月に完成して1959年4月に初飛行し、32回のテスト飛行を行った。TsAGIの意見に基づいてエンジンナセル外側に主翼延長部を装着しての飛行試験も行われたが、RSRの設計には取り入れられていない。参考：月刊JWings12,’15

＜ＮＭ１１６＞：M24海外シリーズ（軽戦車）を参照。

＜ＮＭ１３５＞：M113海外シリーズ（装甲車）を参照。

＜ＮＭ１４２＞：M113装甲車・海外ファミリーを参照。

＜ＮＭＡＷＣ＞：海軍機雷戦対潜戦コマンドを参照。

＜ＮＭＤ＞：アメリカのクリントン政権が構想した大陸間弾道ミサイルに対する防衛システムで、National Missile Defense（本土ミサイル防衛）の略。アメリカ本土を標的とする弾道ミサイルをブースト段階後期以降の宇宙空間で迎撃するもので、1996年から開発された。迎撃システムは早期警戒システム（DSP衛星及びBMEWSレーダーシステム）、海上配備Ｘバンドレーダー、戦闘マネージメント／指揮・管制・コミュニケーション（BM/C3）、GBI迎撃ミサイル、EKV大気圏外運動エネルギー迎撃体からなる。最大の問題は囮弾頭の識別で、寸法や重量が全く同じデコイを放出されると見分けがつかないので、手当たり次第に全て墜とさなければならなくなる。当初はTMDを優先したが、1998年に北朝鮮がテポドン１号発射テストを行ってアメリカ本土への脅威が高まると、こちらも同等の優先度とした。ただ開発が難航しまくったのと、ロシアや中国の反対に遭ったため、2000年9月に配備の先送りが決定し、ブッシュ政権に交代した後の2002年にBMDに統合された。参考：月刊軍事研究9,’05、1,’05、月刊世界の艦船2,’18

＜ＮＭＥＳＩＳ＞：アメリカ海兵隊地対艦ミサイル自走発射機システムで、Navy / Marine Expeditionary Ship Interdiction System（海軍／海兵隊遠征対艦阻止システム）の略。JLTVにMk41VLS１セルを搭載してトマホーク対艦型を収容したものや、NSM地対艦型を使用するものが開発されており、海兵沿岸連隊沿岸戦闘チーム長距離対艦ミサイル中隊に配備される。参考：月刊世界の艦船12,’23

＜ＮＭＭＰ＞：アメリカ海軍の海洋哺乳類（イルカやアシカなど）による港湾警備・対機雷戦研究で、Navy Marine Mammal Program（海軍海洋哺乳類計画）の略。1960年代から行っており、IMCMEX14でもアシカが訓練に参加していた。参考：月刊世界の艦船2,’15

＜ＮＭＲＳ＞：アメリカ海軍近未来機雷偵察システム（Near-term Mine Reconnaissance System）。第１世代機雷捜索用UUVで、1999年4月から運用した。潜水艦の魚雷発射管から発進し、前方監視用マルチ・スキャン・アクティブ・ソナー及び側方監視ソナーにより捜索を行い、最長50海里の光ファイバーにより母艦にデータを送信する。全長5.23m、直径533mm、航行速度4-7ノット、作動時間５時間。2003年から攻撃原潜に搭載したが、航法精度や光ファイバーの性能などに問題が見つかり、AN/BLQ-11を開発中。参考：月刊軍事研究8,’01、月刊世界の艦船2,’10

＜ＮＭＴ＞：アメリカ海軍の衛星通信端末で、Navy Multiband Terminalの略。EHF通信（低速、中速、高速）、SHF通信、Kaバンド通信に対応し、受信だけならGBS（Global Broadcast Service）にも対応する。レイセオン社が開発して2012年から量産され、水上艦や潜水艦の他、AN/FSC-138として陸上用にも配備された。参考：月刊世界の艦船8,’18

＜Ｎ−ＭＴ−１０７０＞：自衛隊のHLR-109用パルス記録装置搭載用マウント。川崎重工製。参考：月刊軍事研究2,’15

＜ＮＭＸ−３５４＞：自衛隊の移動用シェルタ。トノックス製。参考：月刊軍事研究1,’18

＜ＮＮ−３＞：シュルクーフ（潜水艦）を参照。

＜ＮＮＳＳ＞：アメリカ軍の衛星航法システムで、Navy Navigation Satellite Systemの略。GPSの前身として開発されて1964年から実運用され、1967年には民生用に開放、1996年末まで稼動していた。衛星オスカー、地上追跡局５ヵ所、受信システムで構成される。受信システムを持つ観測者の取得したドップラー・データの時間履歴を用いるため、１回の観測に15-20分かかり、衛星高度も低くしなければならないので衛星打ち上げ数も多くする必要があり、あまり実用的ではなかった。参考：月刊軍事研究10,’04

＜ＮＮ法＞：追尾レーダーにおける多目標追尾相関処理の１つで、Nearest Neighborの略。相関に関しサンプリング時刻ごとに１つの仮説を真とする逐次決定型の処理法で、レーダーの観測データから次の観測時点における目標の未来位置を推定し、次の観測時点で得られた反射信号のうち、推定未来位置に一番近いものをその目標と判断して追尾していくものである。処理は単純だが、複数目標やクラッターが高密度で存在していると、他の目標やクラッターがその目標よりも推定未来位置に近い所に入り込んでくることが多くなり、間違えて追尾してしまう。参考：レーダの基礎

＜Ｎｏ．１＞：日本海軍の通常弾用鋼。太平洋戦争開戦に伴い、減ニッケル鋼を採用したもので、口径15cm未満用として使用された。炭素0.40-0.50%、珪素0.05-0.30%、マンガン0.30-0.70%、リン0.045%未満、硫黄0.040%未満、ニッケル1.7%未満、クロム0.70-1.0%を含む。降伏点は１平方ミリメートル当たり50kg以上、引っ張り強さは１平方ミリメートル当たり75-100kg。参考：続・海軍製鋼技術物語

＜Ｎｏ１小銃シリーズ＞：イギリス軍の小銃。アメリカ人のジェームズ・Ｐ・リーが発明し、エンフィールド工廠で生産したため、ショート・マガジン・リー・エンフィールド（SMLE）とも呼ばれている。1888年に制式採用された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜Ｎｏ１Ｍｋ�V＞：1907年1月に採用された。作動はボルトアクション式で、ボルトロッキングラグが機関部の端にあるためストロークが短く、手動ながらも高速連発が可能である。全長1.133m、銃身長0.64m、重量3.93kg。使用弾は.303ブリティッシュMk�Z（174グレイン・11.3g尖頭弾）で、リム付きのため、丁寧に弾倉に入れないとジャムる。装弾数10発。刃渡り407mmの銃剣を装着できるが、塹壕戦にはやや長いきらいがあった。第１次大戦で使用され、その後は倉庫にしまい込まれたりイギリス連邦のインドやオーストラリアに引き渡されたりしたが、第２次大戦勃発で再び引っ張り出されて黄作戦を戦っている。ダンケルク撤退で数万丁が置き去りにされた後、バトルオブブリテンで生産工場が爆撃により壊滅し、後継のNo4ライフルと交替した。オーストラリアでは1957年にFALが制式化されるまで延々使われている。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜Ｎｏ１Ｍｋ�V＊＞：弾倉周囲や照尺を改良したもの。1915年から生産された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ１Ｍｋ�T＞：Mk�Tシリーズ（対空ロケットランチャー）を参照。

＜Ｎｏ１Ｍｋ�T火焔放射器＞：イギリス軍の火焔放射器、別名ハーヴェイ。第２次大戦時に本土決戦・ホームガード用として開発した。車輪付きの台座に燃料タンクと窒素高圧ボンベを乗せ、10mの長さのホースを繋いだもので、２名１組（ホース係とバルブ係）で運用する。欠点はこの大きなものを敵前45m以内まで引きずっていく必要があることだが、一応制式化され、発煙用具に改造されて中東で使われた。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ１Ｍｋ�T火焔放射器＞：イギリス軍の個人携行火焔放射器、別名マースデン。1940年に制式化された。燃料タンク４本と圧力ボンベ１本を纏めて背負う。燃料搭載量18リットル、全備重量38kg。火炎射程18-23m。重たい上に信頼性に欠け、改良型のNo2Mk�Tが開発されることとなった。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ１Ｍｋ�Wリボルバー＞：イギリス軍.455回転式拳銃。1915年に制式化された。全長286mm、銃身長150mm、重量1.09kg（弾薬抜き）。中折れ式で、装弾数６発。反動が大きいので命中させるには多少の熟練を要したが、近距離の塹壕戦ではストッピングパワーの大きさを遺憾無く発揮した。1939年にNo2リボルバーと交替したが、直後に第２次大戦が始まったため再び引っ張り出され、ホームガードなどに配備された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ１Ｍｋ�Wリボルバー海外シリーズ＞

　＜Ｒ６６５（ｅ）＞：ドイツ国防軍の回転式拳銃。第２次大戦時に鹵獲して使用した。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ．２オートマチック・シリーズ＞：イギリス軍の自動式拳銃。元は9mm拳銃ブローニング・ハイパワーで、1940年5月にドイツ軍がベルギーに侵攻した際、FN社の技師が持ち出した図面を元に生産された。当初はイギリス国内で生産されたが、生産能力に限界が来たためカナダのＪ・イングリス社に生産拠点が移され、中華民国向け兵器として生産が継続されている。中華民国向けの生産が終わると、カナダ軍向けに配備され、イギリス軍のコマンドーや空挺隊も使用した。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜Ｎｏ．２Ｍｋ�T＊＞：全長203mm、銃身長120mm、重量0.9kg。装弾数13発。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ．２＞：日本海軍の通常弾用鋼。太平洋戦争開戦に伴い、減ニッケル鋼としたものである。No.1とは熱処理後の衝撃値だけが異なる。口径15cm以上36cm未満用として使用された。炭素0.40-0.50%、珪素0.05-0.30%、マンガン0.30-0.70%、リン0.045%未満、硫黄0.040%未満、ニッケル1.7%未満、クロム0.70-1.0%を含む。降伏点は１平方ミリメートル当たり50kg以上、引っ張り強さは１平方ミリメートル当たり75-100kg。参考：続・海軍製鋼技術物語

＜Ｎｏ２回転式拳銃シリーズ＞：イギリス軍の回転式拳銃。王立エンフィールド兵器廠で製作したので、エンフィールドと通称される。トリガープルが重い、専用ホルスターのボタンが固く抜きにくいという欠点があった。1932年6月2日に採用され、1957年まで使用された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1、拳銃・小銃・機関銃

　＜Ｎｏ２Ｍｋ�T＞：No1Mk�Wリボルバーを.38口径にして軽量化したもの。全長258mm、銃身長128mm、重量0.77kg。中折れ式で、装弾数６発。照準器は照星照門式。発射はシングル／ダブルアクション、初速毎秒189m。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1、拳銃・小銃・機関銃

　＜Ｎｏ２Ｍｋ�T＊＞：No2Mk�Tの撃鉄が戦車内で引っかかるというクレームが付いたため、撃鉄を切断してダブルアクションのみにしたもの。整備のために送り返されてきたNo2Mk�Tもこの仕様に改造され、戦車隊に加え野戦部隊にも配備されたが、トリガープルが凄まじく重いため、当たらない拳銃になってしまった。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜Ｎｏ２Ｍｋ�T＊＊＞：No2Mk�T＊の撃鉄に付いていた安全装置を省略したもので、1942年2月29日に制式化された。生産性は多少上がったが、当然ながら危険性が高まったため、第２次大戦後に全て安全装置を付けたNo2Mk�T＊仕様に改造された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜Ｎｏ２Ｍｋ�W＞：ダンケルク撤退で武器が足りなくなったため、ウェブリー＆スコット社で生産させたNo2Mk�T。撃鉄や照星に多少の違いがある。10万丁が生産された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ２火焔放射器シリーズ＞：イギリス軍の火焔放射器、通称ライフブイ。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ２Ｍｋ�T火焔放射器＞：燃料は18リットルながらNo1Mk�Tマースデンよりも9kgほど軽量化した。重量29kg。射程27-37m、燃料搭載量18リットル、放射時間10数秒。訓練用として配備された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ２Ｍｋ�U火焔放射器＞：実戦配備型。1944年から生産されたが、実用性が低く同年中に生産中止となり、アク・パックが開発された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ２Ｍｋ�T軽機関銃＞：イギリス軍の軽機関銃。オチキス社製で、1916年3月からライセンス生産された。銃身付け根に冷却フィンを持つ。元は軽騎兵用で、バイポッドでなく小型三脚を取り付けて使用する。全長1.187m、銃身長0.596m、重量12.25kg。作動はガス圧式、使用弾は.303ブリティッシュ、装弾数30発の保弾板を使用し、発射速度毎分500発。第２次大戦ダンケルク撤退で機銃不足に陥ったため、二線級部隊及びホームガード用として引っ張り出され、1946年6月まで使用された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ２Ｍｋ�T対空ロケットランチャー＞：Mk�Tシリーズ（対空ロケットランチャー）を参照。

＜Ｎｏ．３＞：日本海軍の通常弾用鋼。太平洋戦争開戦に伴い、減ニッケル鋼としたもので、口径36-40cm用として使用された。炭素0.40-0.50%、珪素0.05-0.30%、マンガン0.30-0.70%、リン0.045%未満、硫黄0.040%未満、ニッケル0.8%-1.7%、クロム0.50-1.0%を含む。降伏点は１平方ミリメートル当たり50kg以上、引っ張り強さは１平方ミリメートル当たり80-100kg。参考：続・海軍製鋼技術物語

＜Ｎｏ３ライフル・シリーズ＞：イギリス陸軍の小銃。1914年にP14として限定制式採用され、1926年に名称変更された。生産はアメリカの民間会社に委託されている。第２次大戦でも倉庫に眠っていた70万丁が引っ張り出されて使用された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜Ｎｏ３Ｍｋ�T＞：イギリス軍制式実包の.303ブリティッシュ弾を使えるようにしてある。全長1.175m、銃身長0.66m、重量4.37kg。装弾数５発。これに装着する刃渡り42cmの銃剣は、第２次大戦ダンケルク撤退後の小銃不足の際には棒に括り付けてホームガード用の槍として使用されたらしい。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜Ｎｏ３Ｍｋ�T＊＞：小改良型。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜Ｎｏ３Ｍｋ�T（Ｔ）＞：狙撃銃型。1918年式テレスコピック・サイトを装備する。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜Ｎｏ３Ｍｋ�T（Ｔ）Ａ＞：狙撃銃型。アルディス社製オフセット・デレスコピック・サイトを装備する。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ３ライフル海外シリーズ＞

　＜Ｐ１４（ベルギー軍）＞：ベルギー軍の小銃。第１次大戦後にイギリスから譲渡され、7.92mm弾を使用できるように改造された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜Ｇｅｗ２８４（ｂ）＞：ドイツ国防軍の小銃。第２次大戦ベルギー侵攻時に大量に鹵獲したが、使わなかったようである。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ４小銃シリーズ＞：イギリス陸軍のボルトアクション式小銃。No1Mk�Vを大量生産向きに改造したもので、1931年に採用した。ただNo1小銃が大量に余っていたため生産が始まらず、第２次大戦開戦後も生産ラインを変える暇が無かったため作られず、1940年にドイツ国防軍の爆撃でNo1小銃生産工場が壊滅してから漸くこちらを量産することになり、1941年6月からイギリス及び応援のアメリカ・カナダの工場で生産された（この間、イギリスの小銃生産能力はゼロだった）。イギリスで202万丁が生産された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜Ｎｏ４Ｍｋ�T＞：最初の量産型。No1Mk�Vの銃身を太いものに換え、ボルトヘッドを小型化し、照門の位置を後ろにずらしてある。銃剣はスパイク式のNo4Mk�Tになり、銃口に差し込んで固定するようにしたため、銃口部の飛び出しが70mmほど多くなった。全長1.129m、銃身長0.64m、重量4.14kg。使用弾は.303ブリティッシュMk.�Z、装弾数10発。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1、世界の軍用銃

　＜Ｎｏ４Ｍｋ�T＊＞：ボルト固定用の留め金を取り除いたもの。アメリカ製のものはライフリングが２本から６本に増えている。1941年6月15日に制式化された。主に海外で生産され、アメリカで120万丁、カナダで33万丁が作られている。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

　＜Ｎｏ４Ｍｋ�T（Ｔ）＞：狙撃銃型。精度の高いものを選んでNo32Mk�T狙撃用スコープ（元はブレン機銃用だが、そちらには全く使用されなかった）を機関部の上に装着したものである。銃床には頬当てが付いており、目の位置がスコープの軸線上に来るようになっていた。ホランド＆ホランド社で28000丁、カナダのロング・ブランチ兵器廠で500丁が生産された。戦後も7.62mm弾用に改造されて長く使用された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1、拳銃・小銃・機関銃

＜Ｎｏ４Ｍｋ�T＞：Mk�Tシリーズ（対空ロケットランチャー）を参照。

＜Ｎｏ４Ｍｋ�T銃剣＞：イギリス軍のスパイク式銃剣。エンフィールドNo.4小銃に取り付ける。銃剣の用途が刺突に限定され、ナイフ代わりに使えないため、兵士には不評だった。長さ200mm。1939年に採用された。参考：世界の軍用銃

＜Ｎｏ４Ｍｋ�U＞：Mk�Tシリーズ（対空ロケットランチャー）を参照。

＜Ｎｏ５手榴弾＞：ミルス手榴弾シリーズを参照。

＜Ｎｏ５Ｍｋ�Tカービン＞：イギリス軍のカービン銃、通称ジャングル・カービン。No4Mk�Tの銃身を0.12m短縮し、木造部分を切り詰めたものである。使用弾は.303ブリティッシュのままで、発砲炎が大きくなったため、フラッシュハイダーを銃口に取り付けた。重量が軽くなった分反動が大きくなったため、床尾板にゴムパッドを追加してあるが、あまり効果は無かったようだ。全長1.003m、銃身長0.514m、重量3.25kg。ボルトアクション式、装弾数10発。No5Mk�T銃剣を装着可能。第２次大戦末期に25万丁が生産されたが、反動が大きいので命中精度が悪く、戦後程無くして制式から外された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1、世界の軍用銃、拳銃・小銃・機関銃、丸エキストラ版No.71

＜Ｎｏ５Ｍｋ�T銃剣＞：イギリス軍の銃剣。No5Mk�Tカービン用で、No4Mk�Tスパイク銃剣が缶切りなどに使えず不評だったため、刃の長さはそのままにナイフ型に換えたものである。316122本が生産され、パチェット短機関銃やL2A1短機関銃など他の銃にも取り付けて使用された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1、世界の軍用銃

＜Ｎｏ６Ｍｋ�T＞：Mk�Tシリーズ（対空ロケットランチャー）を参照。

＜Ｎｏ．１０無線機＞：イギリス軍のパルス変調式無線中継機。使用周波数4.48-4.8GHz。1941年に配備された。参考：ラバウル航空戦

＜Ｎｏ１２手榴弾＞：イギリス軍の手榴弾で、形状からヘアブラシ手榴弾とも呼ばれる。第１次大戦時に開発した。アンモナル（アルミニウム粉末と硝酸アンモニアを混合した爆薬）454gを詰めたブリキ缶の頂部に切れ込みを入れた鋳鉄の厚板を取り付け、摩擦式点火装置を装着し、木べらの先端に釘またはワイヤーで固定している。全備重量1.588kg。参考：手榴弾・迫撃砲

＜Ｎｏ．１２戦車橋＞：イギリス陸軍の戦車橋。幅12mの地峡に架橋できる。ユニパワー橋体トランスポーターに搭載可能。参考：月刊PANZER6,’03

＜Ｎｏ．１８無線機＞：イギリス陸軍の背負い式AM無線機。使用周波数6-9MHz。1942年以前に配備された。参考：ラバウル航空戦

＜Ｎｏ．１９無線機＞：イギリス陸軍の車両用AM無線機。使用周波数2-8MHz。1942年以前に配備された。参考：ラバウル航空戦

＜Ｎｏ２２てき弾＞：イギリス軍の小銃てき弾。開発者にちなんでニュートンてき弾というニックネームが付けられたが、ニュートンズ・ピピンというリンゴの品種に引っ掛けてピピンてき弾という愛称も付けられ、後者の方が普及した。弾体は洋梨型をしており、底部に銃身差し込み用の棒、頂部に撃針付きのキャップが付いていて、発射後にキャップが地面にぶつかると撃針が押され、弾体内部に収められた小銃用空包の雷管が作動、起爆薬が点火して炸薬が炸裂する。1917年に制式化され、第一次大戦で使用された。参考：手榴弾・迫撃砲

＜Ｎｏ２３手榴弾＞：ミルス手榴弾シリーズを参照。

＜Ｎｏ２３Ｍ手榴弾＞：ミルス手榴弾シリーズを参照。

＜Ｎｏ２６手榴弾＞：イスラエル国防軍の低誘爆性手榴弾。2010年のガザ地区の戦闘で、イスラエル軍士官が装備していた手榴弾に弾丸が命中して誘爆、士官と近くの兵士が爆死するという事故が発生したため、IMIが新規開発した。信管遅延秒時4.5秒。2012年頃から配備されており、5-10年で全てをこの手榴弾にする予定。参考：月刊軍事研究5,’13

＜Ｎｏ２７トレーラー＞：イギリス軍の25ポンド砲弾輸送用リンバー。１軸２輪のトレーラーで、弾丸と装薬を２個ずつ収容したトレイ16個を載せることができ、25ポンド榴弾砲牽引時の前車としても使用される。全備重量1.567トン。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.2

＜Ｎｏ３６手榴弾＞：ミルス手榴弾シリーズを参照。

＜Ｎｏ３６Ｍ手榴弾＞：ミルス手榴弾シリーズを参照。

＜Ｎｏ４４手榴弾＞：イギリス陸軍対戦車用小銃てき弾。鋼鉄の弾体内に11.5オンス（326g）のアマトールを詰め込んだもので、小銃の銃身に差し込む棒と、飛翔姿勢安定用の尾翼が付いている。成型炸薬弾ではなく、爆薬の威力のみで戦車の装甲を撃ち抜くことを期待したものである。1918年に制式化され、9800発が1918年11月頃に戦場に送られたが、使用されたという記録は無い。参考：手榴弾・迫撃砲

＜Ｎｏ５４手榴弾＞：イギリス陸軍の手榴弾。1917年から研究され、1921年に要求が纏まった。内容は、無改造で小銃てき弾としても使用でき、完全防水で、全方位信管を持ち、落としても爆発せず、投げる際に着衣などに引っかかったりせず、長期貯蔵が可能な、有効半径10mの手榴弾というものである。この要求は兵器工場管理長官指揮下の設計チームが出したことから、CSOF（Chief Superintendent of Ordnance Factories）手榴弾とも呼ばれた。弾体は鋳鉄製で、直径２インチ（50.8mm）の導環が２本巻いてあり、弾頭には常働信管が付いていて、安全キャップが被せてある。キャップを外して投げると、オモリに引っ張られてテープがほどけ、安全ピンが引っ張られて抜け落ち、信管が活性化される。小銃てき弾として使用する場合には、銃口にコップ型のてき弾発射機を取り付け、空包で発射する。射程の調整は発射機のガス抜き孔で行った。制式化されたものの、防水性や信管の信頼性に問題があり、1935年に廃制された。参考：手榴弾・迫撃砲

＜Ｎｏ５５手榴弾＞：イギリス陸軍の手榴弾。No54手榴弾の発煙弾版で、同じ小銃てき弾発射機を使用すれば小銃てき弾にもなる。1925年にテストされたが、腐食により内部の白燐が漏れる恐れがあったため、開発中止となった。参考：手榴弾・迫撃砲

＜Ｎｏ６７＞：イギリス軍のガス手榴弾。100ワット電球のような容器にクロロピクリンが詰められており、「目標の風上に向けて投擲せよ」と注意書きが貼ってある。参考：手榴弾・迫撃砲

＜Ｎｏ６８＞：イギリス軍の小銃てき弾。対戦車用成型炸薬弾で、安定翼４枚が付く。No1Mk�Vライフルに直径2.5インチ（63.5mm）のコップ型てき弾発射機を付け、空包で射出する。射程75-100m、装甲貫徹力50mm。反動が大きいので床尾板が割れる恐れがあり、新品の銃では使わないようマニュアルに書かれていた。1940年11月に採用された。参考：手榴弾・迫撃砲

＜Ｎｏ６９＞：イギリス軍の攻撃用手榴弾。ベークライト製弾体にリダイト爆薬92gを充填し、全方向信管を装着したものである。殺傷力は殆ど無く、建物内に投げ込んで敵兵の射撃を一時的に止めるのが目的であり、その隙に制圧部隊が突入する（突入とほぼ同時に炸裂させても制圧部隊は死傷しない）。訓練部隊でも非公式に使用されたが、信管の金属部品で死傷者が出たため、訓練での使用は厳禁となった。1944年には破片効果を持つ外殻が試作されたが、一回り太くなったので持ちにくく、殺傷力も低かったため、実用化はされなかった。参考：手榴弾・迫撃砲

＜Ｎｏ７０＞：イギリス軍の攻撃用手榴弾。1940年12月に採用された。外殻はベークライト製。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ７３＞：イギリス軍の対戦車手榴弾、別名テルモスフラスコ爆弾。魔法瓶のような形をしており、中にゼラチン状のダイナマイトが詰めてある。全長11インチ（279.4mm）、直径3.25インチ（82.6mm）。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ７４（ＳＴ）＞：イギリス軍の対戦車手榴弾、別名スティッキー・ボム（粘着爆弾）。民間会社が自主開発してイギリス陸軍に提案したが、拒否され、パルチザン向け兵器を開発していたMD1に再提案され、採用された。ガラス容器の中にニトログリセリン650g（560g？）を充填し、容器表面に粘着材を塗った布を張り、ブリキの覆いを被せ、安全レバー付きの棒を取り付けている。使用時にはブリキ覆いの蓋をワンタッチで外し、戦車の装甲板表面に叩きつけて接着させ、棒から手を離すと遅延信管が作動する。遅延時間は５秒なので、それまでに逃げないと巻き込まれる。対戦車戦闘で使用するには無理があったらしく、主にフランスの地下組織が破壊工作に使用した。参考：手榴弾・迫撃砲、米英軍戦闘兵器カタログVol.1、月刊丸3,’90

＜Ｎｏ７５＞：イギリス軍の対戦車手榴弾、別名ホーキンス地雷。戦車の履帯の下に投げ込んだり、地中に埋めたりして炸裂させる。炸薬の違いで３タイプあり、それぞれアンモナール、バローウィッテ、ノーベル704Bが使用された。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ７５海外シリーズ＞

　＜４２９／１（ｅ）＞：ドイツ国防軍の対戦車手榴弾。第２次大戦時に鹵獲したもので、大西洋城塞の海岸線に埋めた。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1

＜Ｎｏ７６＞：イギリス軍の白燐火炎瓶、別名オルブライト＆ウィルソンてき弾。容量285ccの清涼飲料用ガラス瓶の中に白燐とガソリン（ベンゼン）、水、ゴムを詰めたもので、戦車のエンジンカバー上で割れると溶けたラテックスゴムが機関室に入り込んで延焼する他、各部の隙間から白煙が中に入り込んで一時的に戦闘不能となる。投擲型と発射型の２種があり、後者はノースオーバー発射機を使用すると70-150mほど飛ばすことができる。ただし発射時の衝撃で瓶が割れ、発射機が炎上することがあった。1944年2月に廃制された。要らなくなった白燐火炎瓶は空き地に埋められたが、道路工事などで掘り返されることがあり、周囲に猛烈な白煙が立ちこめる羽目になった。参考：米英軍戦闘兵器カタログVol.1、英独航空決戦、手榴弾・迫撃砲

＜Ｎｏ８２＞：イギリス軍の空挺部隊用手榴弾で、布に包んだ薫製ハムに似ていることからガモン手榴弾とも呼ばれる。No69手榴弾と同じ全方向信管に布袋をくっつけたもので、布袋の底は穴が空いており、ゴムヒモで締め付けることができる。使用する際には破壊工作用のプラスチック爆弾を適当な大きさに切り、布の中に詰め込んで投げる。2-3本詰めて機関室に投げれば戦車もノックアウトできた。安全装置は布テープで、最初は長さ114mmだったが、後に292mmに伸ばされた。参考：手榴弾・迫撃砲、月刊丸3,’90

＜Ｎｏ８５小銃てき弾シリーズ＞：イギリス軍の対戦車用小銃てき弾。量産前に第２次大戦が終結し、採用が取り消された。参考：手榴弾・迫撃砲

　＜Ｎｏ８５＞：アメリカ軍M9小銃てき弾がベースで、発射機はイギリス軍制式小銃に装備できるよう改造した。参考：手榴弾・迫撃砲

　＜Ｎｏ８５Ｍ３＞：弾体にワイヤーを巻き付け、対人殺傷能力を高めたもの。参考：手榴弾・迫撃砲

＜ＮＯＡ×４＞：イスラエルのミプロライト社が開発した小火器用熱線暗視装置。倍率４倍の非冷却式で、データリンクを持っており、他の兵士や上級司令部と画像をやりとりすることが出来る。GPSやレーザー測距器と組み合わせることも可能。使用波長8-12ミクロン、対人最大探知距離850m、最大駆動時間10時間。参考：月刊軍事研究2,’10

＜ＮＯＡ×７＞：イスラエルのミプロライト社が開発した小火器用熱線暗視装置。NOA×４の倍率を７倍にしたものである。対人最大探知距離1500m。参考：月刊軍事研究2,’10

＜ＮＯＥ飛行＞：匍匐飛行のことで、NOEはNap Of the Earth（直訳すると地球のケバ）の略。木の梢までの高さで、障害物を避けながら地上すれすれを飛行するもので、攻撃ヘリコプターが接敵する時に用いる飛行法である。アメリカ海兵隊ではTERF（Terrain Flight）と称する。ZSU-23-4に対抗するため編み出された。参考：月刊Jwings9,’01、攻撃ヘリコブラ＆アパッチ、世界の傑作機No34、月刊PANZER7,’09

＜ＮＯＧＲ−１１Ｂ＞：海上自衛隊の受信装置。日立国際電機製。参考：月刊軍事研究11,’06、2,’09

＜ＮＯＬＦ＞：Nacal Outlying Landing Field（海軍外部飛行場）の略。

＜ＮＯＬＱ−１＞：海上自衛隊の電波探知妨害装置（ESM/ECM装置）。三菱電機製。受信機１・２、送信機部１・２、信号処理機、指示制御部、監視アンテナ、方位アンテナからなる。水上艦に搭載され、探知した電波の分析・識別・記録などを行い、必要に応じて妨害する。記憶された脅威電波に特徴が一致すると、自動的に妨害を行うことができる。ビーム走査が機械式なので、対処できる目標数が少ないのが欠点。たちかぜ型後期艦、しらね型、はたかぜ型、はるな型FRAM改装時に搭載された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊世界の艦船3,’10、月刊軍事研究6,’93別冊

＜ＮＯＬＱ−２シリーズ＞：海上自衛隊の電波探知妨害装置。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＮＯＬＱ−２＞：三菱電機製。受信機、妨害処理機、送信機部、信号処理機、指示制御部、アンテナ１・２からなり、ミサイル誘導レーダーやFCSレーダーなどへのESMとECMの両方が行える。ビーム走査は電子的に行うことができ、対応周波数帯も広範囲で、NOLQ-1に比べて対処能力が格段に増えた。こんごう型に搭載された。参考：自衛隊装備年鑑1996、月刊世界の艦船1,’95、3,’10、月刊軍事研究6,’93別冊

　＜ＮＯＬＱ−２Ｂ＞：あたご型に搭載された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＮＯＬＱ−３シリーズ＞：海上自衛隊の電波探知妨害装置。むらさめ型、たかなみ型、ひゅうが型、あきづき型、いずも型、あさひ型に搭載された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船3,’10、8,’12、11,’13

＜ＮＯＬＱ−３Ｃ＞：ひゅうが型用で、回転型方位アンテナを持つ。後部煙突後面にはUHF/VHF通信波帯探知アンテナがあり、通信傍受や方位測定が行える。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船8,’12、5,’17、月刊軍事研究2,’08

＜ＮＯＬＱ−３Ｄ＞：あきづき型用で、アンテナを固定型に変更した。UHF/VHF探知アンテナは無い。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船8,’12、5,’17、月刊軍事研究6,’09

＜ＮＯＬＱ−３Ｄ−１＞：いずも型用。監視系にデジタル・チャンネル化受信機を使用して感度を高めており、逆探距離の延伸と方位精度向上を図った。後部煙突後面にUHF/VHF通信波帯探知アンテナがあり、通信傍受や方位測定が行える。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船5,’17、11,’13、月刊軍事研究1,’14

＜ＮＯＬＱ−３Ｄ−２＞：あさひ型用。NOLQ-3D-1の改良型で、ECMアンテナのRCSを低減し、電子妨害手法を追加、デジタル無線周波数記憶DRFM（Digital Radio Frequency Memori）機能の性能を向上し、ECM管制用コンピュータとしてOYX-1情報処理サブシステムを採用した。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船9,’18、5,’19、月刊軍事研究7,’16

＜ＮＯＬＱ−３Ｅ＞：もがみ型用。NORA-50の中にレーダー波帯無指向性探知アンテナと通信波帯方向探知アンテナ、タワーマスト４面のOPY-2用プラナー・アレイ・アンテナ上下に探知アンテナを持つ。オンボードのECM装置は無い。参考：月刊世界の艦船12,'22、5,’22

＜ＮＯＬＲ−１シリーズ＞：海上自衛隊の国産電波探知機。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊

＜ＮＯＬＲ−１＞：あやなみ型、むらさめ型1-2番艦、あきづき型、いすず型に搭載された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊、3,’10

＜ＮＯＬＲ−１Ｂ＞：マストの桁両側に方向探知器アンテナが１つずつ設置されており、アンテナの高さが重ならないよう、どちらか一方が上にずらされている。いすず型、あまつかぜ型、やまぐも型前期艦、たかつき型１番艦、ちくご型前期艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,’79増刊、11,'17増刊

＜ＮＯＬＲ−５＞：海上自衛隊の電波探知機。マスト頂部に円筒形、円錐形、ポールアンテナ状の無指向性監視アンテナが並び、その下に山高帽型の指向性方向探知器一対（高さが左右で違う）が設置されている。みねぐも型、たかつき型３番艦（４番艦？）、はるな型、やまぐも型後期、ちくご型後期、たちかぜ型１番艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船1,’79増刊、3,’10、11,'17増刊

＜ＮＯＬＲ−６シリーズ＞：海上自衛隊の電波探知機。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜ＮＯＬＲ−６＞：OLR-7受信部とOLA-4指示機からなる。前部マストトップにかんざし状の無指向性ドップラー方向探知器アンテナ、後部マストに無指向性・指向性アンテナを持つ。電波を受信してその周波数、パルス幅、パルス繰り返し周波数、発信方位、周波数変調形式などを分析できる。ワンマン・コントロールが可能。DD-120あきぐもに初搭載され、たちかぜ型、ゆうばり型、海洋観測艦AGS-5101あかし、AGS-5103すまなども装備した。参考：自衛隊装備年鑑1996、丸スペシャルNo.78

　＜ＮＯＬＲ−６Ｂ＞：能力的にはアメリカ海軍AN/WLR-1と同じくらいで、AN/SLQ-32には見劣りする。はつゆき型、いしかり型に搭載された。参考：月刊世界の艦船11,'17別冊、3,’22

＜ＮＯＬＲ−８＞：海上自衛隊の国産電波探知機。元は1975年から技術研究本部で研究した水上艦用電波探知妨害装置で、1981-84年にDD-102ゆきかぜでテストを実施して実用性を確認した。システムが巨大なのと、長期開発による技術旧式化により、装置自体は制式化には至らなかったが、対艦ミサイル用アクティブ・レーダー波瞬時探知妨害能力や全方位同時捜索能力などの成果を反映させ、新開発したのがNOLR-8である。対艦ミサイル防御を重視しており、ECMやTDSとの連接が可能で、通信波帯ESM機能は持たない。あさぎり型とあぶくま型に搭載された。NOLR-6までとは全く異なる思想で新規開発されており、公試時から問題点も見られたため、官民共同の戦力化検討会を設置して順次改良に努めている。参考：月刊世界の艦船1,’15、3,’10、11,'17増刊

　＜ＮＯＬＲ−８Ｂ＞：ましゅう型補給艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船5,’22

＜ＮＯＬＲ−９＞：海上自衛隊の国産電波探知機。はやぶさ型ミサイル艇に搭載された。参考：月刊世界の艦船3,’10

　＜ＮＯＬＲ−９Ｂ＞：はやぶさ型に搭載された。参考：月刊世界の艦船5,’22

＜ＮＯＭＡＲＳ＞：DARPAの計画無人水上艇NO MAnning Required, Ship。中型無人水上艇で、長距離・長期間の自律行動を目指している。艇自体も有人運用は想定せず無人運用に最適な構造を追求する。フェーズ１では排水量170-270トンを想定し、セルコ社製DEX（Design Space Exploration）ツールセットによる性能・艦内空間検証を行った。2022年8月22日、DARPAがフェーズ２に移行すると発表した。排水量210トンの無人水上艇を実際に建造し、各種試験を行う。参考：月刊世界の艦船3,’20、2,’21、11,’22

＜ＮＯＰ−２Ｅ＞：P-2哨戒機ファミリーを参照。

＜ＮＯＰＮ−１＞：海上自衛隊の着艦誘導レーダー。艦載GCAの役目があり、OPS-22航海レーダー（前部マック右桁）とOPN-8測高レーダー（後部マック左）で構成され、OPN-6Cタカンの信号を辿って艦に近づいてきた艦載ヘリの方位と距離を前者で、高度を後者で測定し、艦載ヘリに安全な針路と高度を指示する。しらね型に搭載された。参考：月刊世界の艦船6,’14、丸スペシャルNo.78

＜ＮＯＲＡ−１Ｃ＞：自衛隊のＸバンド衛星通信用空中線装置。スーパーバードB2号機を利用する。こんごう型、あきづき型、いずも型に搭載された。日本電気製。Kuバンド帯を使用するバージョンもあり、こちらは海外の海洋ブロードバンド・サービス用で、いずも型に搭載された。参考：月刊軍事研究4,’12、月刊世界の艦船5,’17、8,’12、12,’13、3,’22

＜ＮＯＲＡ−１Ｃ−Ｙ１＞：海上自衛隊の空中線装置。スーパーバードＢ号機用Ｘバンド通信アンテナまたは海外での海洋ブロードバンド・サービス用Kuバンド通信アンテナである。あさひ型に搭載された。日本電気製。参考：月刊世界の艦船9,’18、月刊軍事研究4,’14

＜ＮＯＲＡ−１Ｄ＞：海上自衛隊のNYRQ-1衛星通信装置（Ｘバンド）用空中線装置。日本電気製。参考：月刊世界の艦船4,’19、月刊軍事研究4,’15

＜ＮＯＲＡ−２＞：自衛隊の空中線装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究3,’18

＜ＮＯＲＡ−２Ｂ＞：自衛隊の空中線装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’14

＜ＮＯＲＡ−２Ｃ＞：自衛隊の空中線装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究6,’15

＜ＮＯＲＡ−７＞：海上自衛隊の衛星通信空中線装置。スーパーバードＤ衛星のＸバンド大容量通信を利用する。ひゅうが型やいずも型に搭載された。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’07、月刊世界の艦船8,’12、12,’13

＜ＮＯＲＡ−７−Ｙ＞：自衛隊の衛星通信空中線装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究4,’14

＜ＮＯＲＡ−５０＞：海上自衛隊の複合通信空中線、別名ユニコーン（UNIfied COmplex Radio aNtenna）。上からNOLQ-3E電子戦システム用レーダー波帯ESMアンテナ、同通信波帯ESMアンテナ、ORQ-2B-4洋上無線ルーター（Wi-Fiバンド・アンテナ）、リンク16アンテナ、UHF通信アンテナ、IFFトランスポンダ（受信用アンテナ）、UHF/VHF通信アンテナ、ORN-6Fタカン用アンテナを配置し、細長い円筒形アンテナドームを被せたものである。従来マスト上部に露出していた各種アンテナを一纏めに収納してあり、ステルス性が高い。TACANを下に置いて逆探知を防ぐと共に、マスト頂部にESMアンテナを配置して探知性能を上げた。アンテナドーム頂部には避雷導線が８本通してある。各アンテナはプラグ・アンド・プレイ方式で、修理や交換が容易。NORA-50自体も丸ごと脱着でき、地上で組み上げてトレーラーで運び、クレーンで吊り上げて上構に固定、ケーブルを接続すれば運用可能となり、整備や修理が必要になったら丸ごと交換する。30FFM／もがみ型護衛艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船10,'22、9,'22、4,’19

＜ＮＯＲＡ−Ｃ＞：海上自衛隊の空中線装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＮＯＲＡＤ＞：アメリカ軍の部隊で、北アメリカ航空宇宙防衛コマンド（North American Aerospace Defense Command）の略。1957年8月1日に北アメリカ全体におけるソ連の爆撃機・弾道ミサイル警戒を目的に設立され、５年ごとにシステムを更新している。航空宇宙防衛軍団（アメリカ側代表組織で、広域防衛担当）、アメリカ陸軍防衛軍団（地点防衛担当）、カナダ防空軍で構成され、司令部はコロラド州ピータースン空軍基地（エント空軍基地？）にある。戦闘指揮所（NORAD Combat Operations Center）は当初地上にあったが、核攻撃に脆弱ということで、1964年10月に基地近くのシャイアン山の山腹をくり抜いた人工花崗岩洞窟の中の衝撃吸収ビル群に移された。司令官はアメリカ（本土防空軍司令官が兼務）、副司令官はカナダが担当する。主任務はアメリカ本土、カナダ、アラスカの防空。1962年10月、キューバ危機に対応してキーウェストに前進司令部を設置し、空軍は戦闘機173機を展開、陸軍はホークミサイル部隊、海軍は第41戦闘飛行隊F-4B戦闘機をフロリダ及びキーウェスト基地に移してNORADの隷下に入れた。現在はアメリカ統合宇宙コマンドUSSPACECOMとカナダ軍の防空部隊で構成される。2001年9月11日の同時多発テロ以来、対米本土テロ防衛を主任務とするUSNORTHCOMに組み込まれた。2004年8月、ミサイル防衛システム中枢であるNORTHCOMと直結した。2006年、新たに沿岸警戒任務を加えた。2008年、平時の戦闘指揮機能をピーターソン空軍基地の司令部に移行した。シャイアン山の施設は有事に使う。2011年8月7-9日、ロシア空軍とのビジラント・イーグル演習に参加。2023年1月15-31日、ノーブル・ディフェンダー演習を実施。参考：月刊軍事研究11,’98、12,’04、7,’12、1,’07、2,’12、1,’16、月刊JWiings4,’23、アメリカジェット戦闘機、航空ジャーナル9,’77臨時増刊

＜ＮＯＲＣ−４Ｂ＞：海上自衛隊のＬバンド海事衛星通信装置。インマルサットにより多国籍軍との情報交換に必要な通信を行うもので、海外派遣の際には追加搭載することもある。通信速度最大432Kbps。いずも型に搭載された。日本無線製。参考：月刊世界の艦船8,’12、5,’17、3,'22、月刊軍事研究8,’07

＜ＮＯＲＣ−４Ｅ＞：海上自衛隊の海事衛星通信装置（インマルサット）。日本デジコム製。参考：月刊世界の艦船4,’19、月刊軍事研究4,’17

＜ＮＯＲＣ−５０＞：自衛隊の無線装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究2,’08

＜ＮＯＲＣ−５０−１＞：自衛隊の無線装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究1,’09

＜ＮＯＲＣ−５０−５＞：海上自衛隊の無線装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＮＯＲＣ−５０−６＞：海上自衛隊の無線装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＮＯＲＣ−５０−７＞：海上自衛隊の無線装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜ＮＯＲＣ−５０−９＞：自衛隊の無線装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究6,’11

＜ＮＯＲＣ−５０Ｂ＞：自衛隊の無線装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’15

＜ＮＯＲＣ−５０Ｂ−１＞：自衛隊の無線装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究2,’16

＜ＮＯＲＣ−５０Ｂ−４＞：自衛隊の無線装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究5,’16

＜ＮＯＲＣ−５０Ｂ−６＞：自衛隊の無線装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’15

＜ＮＯＲＣ−５０Ｂ−１２＞：自衛隊の無線装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究3,’15

＜ＮＯＲＣ−５０Ｃ＞：自衛隊の無線装置。日立国際電気製。参考：月刊軍事研究5,’17

＜ＮＯＲＤＥＦＣＯ＞：北欧防衛協力を参照。

＜ＮＯＲＩＮＣＯ＞：中国の軍事企業で、NORth INtustries group COrporation（北方工業公司）の略。1980年に第５機械工業部の販売部門として誕生し、中国国内軍事企業の取り纏めや、対外輸出窓口としての役割を持つ他、後に独自の生産工場を持つようになった。1988年、中国兵器工業集団有限公司が創設されると、中国軍事企業の親会社としての役目をそちらに譲って傘下に入り、国家機械工業委員会の兵器工場と自前の生産工場を統合して北方工業総公司を立ち上げた。1998-99年に北方工業公司（china north industries group）と100%子会社の北方装備公司（NORINCO Equipment。販売部門）に分離された。人事権は中国国務院国防科学技術工業委員会が握っている。2007年の営業収入は１兆6000億円。従業員は80万人で、グループ全体では200万人に達する。発足当初はアメリカと協力して反ソ連勢力に安価な武器を大量に供給、見返りに西側技術を導入した。冷戦終結後の1990年代には小火器の密輸に手を出し、ミサイルや核技術など大量破壊兵器の拡散にも手を染めはじめ、関連企業含めてアメリカから20回以上の制裁を受けた。日本の暴力団にも54式拳銃が大量に密輸されており、これらの銃には刻印が無いため、捜査の障害となっている。参考：月刊軍事研究6,’08、月刊JWings6,’23

＜ＮＯＲＱ−１シリーズ＞：海上自衛隊の衛星通信装置。参考：月刊世界の艦船9,’18

＜ＮＯＲＱ−１＞：スーパーバードC2衛星や国内での海洋ブロードバンド・サービスを利用する。使用周波数Kuバンド。数Mbpsの大容量通信が可能だが、天候の影響が大きいため、ＸバンドのNORA-7などと併用している。ひゅうが型、あきづき型、いずも型、あさひ型に搭載された。エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ製。参考：月刊軍事研究2,’07、11,’11、月刊世界の艦船9,’18、5,’17、12,’13、8,’12

＜ＮＯＲＱ−１Ｃ３＞：衛星通信網再構築に対応し、周波数帯域を拡大したもの。あきづき型、あさひ型に搭載された。参考：月刊世界の艦船9,’18

＜ＮＯＲＭＡＮＳ＞：ノルウェー陸軍の将来歩兵戦闘システムで、NORwegian Modular Arctic Networked Soldierの略。2008年から調達する予定。参考・月刊軍事研究6,’05

＜ＮＯＲＴＨＣＯＭ＞：USNORTHCOM（アメリカ統合軍）を参照。

＜ＮＯＳＮ−０１Ｄ＞：自衛隊の航法支援装置。横河電機製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜ＮＯＳＮ−３０１Ｄ＞：海上自衛隊の航法支援装置。横河電子機器製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜ＮＯＳＮ−３０１Ｆ＞：自衛隊の航法支援装置。横河電子機器製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＮＯＳＮ−５０１＞：自衛隊の統合化航海支援装置。東京計器製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜ＮＯＳＳ＞：アメリカ海軍の海洋監視衛星Navy Ocean Surveillance Satellite、計画コードはホワイト・クラウド。SIGINT用で、高度1170km・軌道傾斜角63.4度の円軌道を周回し、艦隊通信を傍受する。1976-86年に８基が打ち上げられた。参考：月刊軍事研究3,’02

　＜ＮＯＳＳ−１＞：1980年代までに打ち上げられたタイプ。重量700kg級。参考：月刊軍事研究6,’04

　＜ＮＯＳＳ−２＞：1990年代に打ち上げられたタイプ。重量２トン級。参考：月刊軍事研究6,’04

　＜ＮＯＳＳ−３＞：2001年から打ち上げられているタイプ。重量３トン級。参考：月刊軍事研究6,’04

＜ＮＯＴＡＭ＞：ノータム（航空情報）を参照。

＜ＮＯＴＳ−ＥＶ−１＞：アメリカ海軍兵器試験所（Naval Ordnance Test Station）が開発した空中発射型衛星打ち上げ機。小型ロケット５段式で、F4Dスカイレイから発射される。全長4.38m、発射重量950kg、ペイロード1.05kg。1958年7月から実験が行われたが、ロケットが作動したのは２回だけで、どちらもペイロードが行方不明になってしまった。参考：月刊軍事研究5,’07

＜ＮＯＴＳ−ＥＶ−２＞：アメリカ海軍兵器試験所（Naval Ordnance Test Station）が開発した空中発射型衛星打ち上げ機。NOTS-EV-1の改良型で、1958年末から開発され、1960年7月から空中発射実験が行われた。発射母機をF-4ファントムに変更して暫くテストが行われ、地上発射型もテストされたが、1962年に計画中止となった。参考：月刊軍事研究5,’07

＜Ｎｏｕｒ＞：イラン海軍艦対地巡航ミサイル。射程93海里。2016年1月末、試射に成功した。参考：月刊世界の艦船4,’16

＜ＮＯＸ−２０Ａ／ＡＹＱ−４＞：自衛隊の航空機搭載用符号変換器。ネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究4,’08、9,’18

＜ＮＯＹＱ−１シリーズ＞：海上自衛隊の艦内統合ネットワークJSWAN（Japan Ship Wide Area Network）。参考：月刊世界の艦船5,’17

＜ＮＯＹＱ−１＞：応急や艦内電話といった艦船系の情報は一般情報系で扱う。通信帯域2.4GbE。いずも型に搭載された。参考：月刊世界の艦船5,’17

＜ＮＯＹＱ−１Ｂ＞：基幹LANは１本で、論理的に秘匿情報系と一般情報系に分けているが、マルチ・レベル・セキュリティは導入されていないので、同一端末から両方の情報系にアクセスはできない。あきづき型に搭載された。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船8,’12、月刊軍事研究4,’10

＜ＮＯＹＱ−１Ｂ−１＞：NOYQ-1Bの改良型。艦内武器系と艦船系の連携拡大と、陸上とのサービス相互運用拡張を行うことで、いずも型と同クラスの能力を持たせている。サービス統合化技術としてサーバー仮想化技術を採用し、電報システムJMACSや教育訓練装置PC-NATも統合した。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船9,’18、月刊軍事研究9,’16

＜ＮＯＹＱ−１Ｂ−２＞：三菱電機製。まや型イージス護衛艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船9,'20、月刊軍事研究5,’17

＜ＮＯＹＱ−１Ｃ＞：システムを小型軽量化し、通信帯域を広げて通信量の増大に対応、艦船系の情報も秘匿情報系に組み込んで利便性を向上させ、セキュリティ・デバイスを最新型に更新した。航海に必要な情報を艦橋のみならず艦内各所でリアルタイムに確認することができる。いずも型に搭載された。三菱電機製。参考：月刊世界の艦船5,’17、月刊軍事研究9,’12、MAMOR vol.135

＜ＮＯＹＱ−１Ｄ＞：クローズ系とオープン系の２系統からなり、ギガビット・イーサネットを構成する。30FFMに搭載予定。参考：月刊世界の艦船4,’19

＜ＮＯＹＱ−１用器材＞：自衛隊の機器。NTTデータ製。参考：月刊軍事研究7,’16

＜ＮＰ−１＞：アメリカ海軍の複葉初等練習機。スパータン航空機会社製NS-1スポーツ機を導入したものである。全長7.4m、全幅10.3m、全高2.8m、全備重量1100kg。エンジンはライカミング社製R-680-B4C（220馬力）単発、巡航速度166km、最大速度203km、上昇限度4800m、航続距離710km。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＮＰ−２Ｅ＞：P-2哨戒機ファミリーを参照。

＜ＮＰ−２Ｈ＞：P-2哨戒機ファミリーを参照。

＜ＮＰ−３＞：UP-3Cテストベッド機（海上自衛隊）を参照。

＜ＮＰ−３Ｃ＞：P-3哨戒機ファミリーを参照。

＜ＮＰ−３Ｄ＞：P-3哨戒機ファミリーを参照。

＜ＮＰＡ＞：フィリピン共産党新人民軍を参照。

＜ＮＰＬＦ＞：リベリア国民解放戦線の略。

＜ＮＰＬ型風洞＞：風洞を参照。

＜ＮＰＯＥＳＳ＞：アメリカ国防総省、商務省、NASAが共同開発中の衛星で、国防極軌道作戦環境衛星（National Polar-orbiting Operational Envioronmental Satellite System）の略。DMSP衛星の後継となる気象観測衛星である。全長26.4m、高さ7.5m、重量6.58トン。2013年の打ち上げを予定している。参考：月刊軍事研究4,’07

＜ＮＰＯサトゥルン＞：ロシアの航空機用エンジン開発製造会社NPO Saturn。2001年、A.リューリカ＝サトゥルン特殊設計局とルイビンスク・モーターズを統合して設立された。2012年、ユナイテッド・エンジンの傘下に入った。参考：月刊JWings1,’21

＜Ｎ−ＰＰ−３０５Ｅ＞：自衛隊の無停電電源装置。守谷商会が受注している。参考：月刊軍事研究9,’09

＜Ｎ−ＰＰ−３９４Ｂ−３＞：自衛隊の無停電電源装置。守谷商会が受注している。参考：月刊軍事研究12,’11

＜Ｎ−ＰＰ−５１８Ａ＞：自衛隊の高周波電源装置。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究4,’08

＜Ｎ−ＰＰ−５７２Ｂ＞：自衛隊の無停電電源装置。山洋電気製。参考：月刊軍事研究8,’16

＜Ｎ−ＰＰ−６２５＞：自衛隊の周波数変換装置。日新電装製。参考：月刊軍事研究9,’18

＜Ｎ−ＰＰ−６３７−０１０Ｔ６＞：自衛隊の電源部。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜Ｎ−ＰＰ−６３７−０１５Ｓ５＞：自衛隊の電源部。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜Ｎ−ＰＰ−６３７−０１５Ｔ６＞：自衛隊の無停電電源装置電源部。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究6,’08

＜Ｎ−ＰＰ−６３７−０２５Ｔ６＞：自衛隊の電源部。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究6,’07

＜Ｎ−ＰＰ−６３７−０３０Ｔ６＞：自衛隊の無停電電源装置。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究11,’09

＜Ｎ−ＰＰ−６３９Ｂ−０５０Ｔ５＞：自衛隊の電源部。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜Ｎ−ＰＰ−６３９Ｂ−０５０Ｔ６＞：自衛隊の電源部。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究3,’13

＜Ｎ−ＰＰ−６３９Ｂ−１００Ｔ６２＞：自衛隊の電源部。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜Ｎ−ＰＰ−６３９Ｂ−２００Ｔ６２＞：自衛隊の電源部。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究2,’13

＜Ｎ−ＰＰ−７０９−０７Ｂ＞：自衛隊の無停電電源装置。山洋電気製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜Ｎ−ＰＰ−７１８＞：自衛隊の周波数変換装置。明電舎製。参考：月刊軍事研究9,’11

＜Ｎ−ＰＰ−７２２＞：自衛隊の無停電電源装置。三社電業製作所製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜Ｎ−ＰＰ−７２３＞：自衛隊の無停電電源装置。明電舎製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜Ｎ−ＰＰ−７２６＞：自衛隊の無停電電源装置。守谷商会が受注している。参考：月刊軍事研究1,’16

＜Ｎ−ＰＰ−７２７−１５Ｔ＞：自衛隊の無停電電源装置。キーコムまたは三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究6,'17、7,’18

＜Ｎ−ＰＰ−７２７−３０Ｓ＞：自衛隊の無停電電源装置。日新電装製。参考：月刊軍事研究1,’16

＜Ｎ−ＰＰ−７２７−３０Ｔ＞：自衛隊の無停電電源装置。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究1,’16

＜Ｎ−ＰＰ−７２７−５０Ｔ＞：自衛隊の無停電電源装置。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究1,’16

＜Ｎ−ＰＰ−７２７−７５Ｔ＞：自衛隊の無停電電源装置。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究7,’18

＜Ｎ−ＰＰ−７２７−１００Ｔ＞：自衛隊の無停電電源装置。三社電機製作所製。参考：月刊軍事研究1,’16

＜Ｎ−ＰＰ−７２８＞：自衛隊の無停電電源装置。山洋電気製。参考：月刊軍事研究7,’15

＜Ｎ−ＰＰ−７３３＞：自衛隊の無停電電源装置。明電舎製。参考：月刊軍事研究6,'17

＜Ｎ−ＰＰ−７３４＞：自衛隊の無停電電源装置。守谷商会または明電舎が受注している。参考：月刊軍事研究5,’17、7,’18

＜Ｎ−ＰＰ−７３５＞：自衛隊の無停電電源装置。富士電機製。参考：月刊軍事研究7,’18

＜ＮＰＲ＞：アメリカ国防総省とエネルギー省が2002年（2001年？）に打ち出した核戦略で、Nuclear Posture Review（核態勢の検討、核態勢見直し）の略。ならず者国家（イラク、イラン、北朝鮮、リビア、シリア）の大量破壊兵器や地下軍事施設を叩く地中貫徹型核爆弾の開発とそのための地下核実験の再開、国際軍縮条約に縛られない行動、削減した戦略核兵器の保存を中心とする。戦略核弾頭は2200発に削減されたが、すぐに使える状態で保存されている核弾頭が2800発、更に製造中の核弾頭が13000発ほどあるらしい。ICBM、SLBM、戦略爆撃機という旧トライアドの代わりに、攻撃的打撃システム（核及び非核）、防御システム（アクティブ及びパッシブ）、国防インフラストラクチャーという新トライアドが設定された。この新トライアド実現のキーワードとして、Assure（同盟国の独自核保有を防ぐため、核の傘を提供するという保障）、Dissuade（仮想敵国の武力侵攻を思いとどまらせる）、Deter（仮想敵国の武力侵攻を阻止する）、Defeat（武力侵攻を意図する敵国を非核・核打撃システムにより打破する）の４つが挙げられた。参考：月刊軍事研究4,’03、8,’02、5,’18

　＜ＮＰＲ（第３回）＞：2010年に発表された。トライアドをICBM、SLBM、戦略爆撃機の旧トライアドに戻している。核実験を行わず、包括的核実験禁止条約CTBTの批准と発効を追求するとした。参考：月刊軍事研究5,’18、朝雲

　＜ＮＰＲ（第４回）＞：2018年2月2日に発表された。サマリーは英語だけでなく中国語、日本語、ハングル、フランス語、ロシア語でも公式掲載されており、どの国を核の傘に入れてどの国に核抑止力を発揮したいのか一目瞭然である。戦略核と非戦略核（戦術核及び搭載機）の役割は、核・非核攻撃からの抑止、同盟国とパートナー国への保障、抑止失敗時の目的達成、将来へのヘッジであるとしている。アメリカが核兵器を削減してきたにも関わらずロシアと中国が新型核兵器及び核運搬手段の開発に邁進し、北朝鮮やイランへの核開発懸念も続いており、核保有国が国境を変更して規範を覆す状況下では核軍縮が進展すべくもないとして、核の役割を拡大させる方針へと転換。多様な核戦力を保有することで核抑止の選択肢に柔軟性を持たせる重要性を強調すると共に、1980年代で止まっている戦略核兵器の三本柱の更新に着手し、2020年に新型SLBMの研究を開始、2020年代半ばにB-21戦略爆撃機を配備してLRSO新型核巡航ミサイルを運用し、2020年代後半に新型ICBMのGBSDを配備する予定とした。ただ戦略核兵器開発に関しては前回のNPRとあまり変わらない。新型戦略原潜コロンビア級は隻数がギリギリで、事故や故障などのため臨時メンテナンスを入れると哨戒態勢に穴が空く可能性を指摘しているが、対策は特に記述していない。限定的な核先制使用を辞さず、9M729/SSC-8でINF条約に違反するロシアに対抗するため、前回のNPRで退役を発表した核弾頭付き艦対地巡航ミサイルの追求や、既存のSLBM弾頭を修正した低出力弾頭（5-6キロトン程度）の開発を行うとしている。艦対地巡航ミサイルとしては、トマホークの後継となるNGLAW（2028-30年に実戦配備予定）や、LRSO空対地巡航ミサイルの艦載版を検討中。非戦略核戦力はF-35戦闘機（ブロック４以降）＋B61-12核爆弾に一本化する。NATO諸国F-35にも核運用能力を持たせるが、空自F-35Aの記載は無い。参考：月刊軍事研究5,’18、7,’18、月刊世界の艦船5,’18、月刊航空ファン5,’18

＜ＮＰＴ＞：核不拡散条約（Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons）の略。1968年7月1日に、当時の核保有国である米英ソと非核保有53ヵ国で調印され、1970年3月に発効した条約で、後に中国（1993年）やフランス（1992年）も加わり、140ヵ国以上が加盟している。1967年1月1日以前に核兵器を製造していた米ソ英仏中を核兵器国とし、それ以外の国（主に日本と西ドイツを想定）への核兵器拡散を防ぐのが目的である。核兵器国には核兵器その他の核爆発装置またはその管理をいかなる者に対しても移譲しないこと、製造・取得・管理法について非核兵器国に援助・奨励・勧誘しないことを課し、非核兵器国は核兵器その他の核爆発装置またはその管理を受領しないこと、それらを製造・取得しないこと、援助を求めないことを課している。原子力の平和利用は制限していない。核兵器非保有国は核を保有できないが、保有国は核を保有しても構わないという不平等条約なので、連鎖脱退から核拡散に繋がる恐れもある。日本は1970年2月に署名、1976年に批准した。1995年には条約の有効期限が無期限延長された。参考：軍縮条約・資料集第２版、月刊軍事研究10,’09、6,’05、2,’98、月刊PANZER4・5,’17

＜ＮＰＴ−ＩＲ−１＞：航空自衛隊のフレア・デルマー・ターゲット（赤外線受動誘導式ミサイル用高速標的）。尾部にあるブースター４基が赤外線放射源となる。RMK-19/A4U-3標的曳航ポッドの尾部に収容され、F-4EJ改などの航空機に搭載して曳航する。参考：月刊軍事研究11,’15、月刊JWings10,’04、10,’09

＜Ｎ−ＰＵ−８３Ｄ＞：自衛隊の発動発電機。山洋電気製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜Ｎ−ＰＵ−８５Ｄ＞：自衛隊の発動発電機。山洋電気製。参考：月刊軍事研究4,’13

＜Ｎ−ＰＵ−８６Ｄ＞：自衛隊の発動発電機。山洋電気製。参考：月刊軍事研究4,’13

＜Ｎ−ＰＵ−８７Ｄ＞：自衛隊の発動発電機。山洋電気製。参考：月刊軍事研究6,’08

＜Ｎ−ＰＵ−８８Ｄ＞：自衛隊の発動発電機。東芝イーアイコントロールシステム製。参考：月刊軍事研究6,’08

＜Ｎ−ＰＵ−８９Ｄ＞：自衛隊の発動発電機。山洋電気または東芝イーアイコントロールシステム製。参考：月刊軍事研究4,’13、8,’15

＜Ｎ−ＰＵ−９０Ｄ＞：自衛隊の発動発電機。山洋電気製。参考：月刊軍事研究11,’11

＜Ｎ−ＰＵ−９１Ｄ＞：自衛隊の発動発電機。山洋電気製。参考：月刊軍事研究1,’16

＜Ｎ−ＰＵ−１４９−１＞：自衛隊の発動発電機。山洋電気製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜Ｎ−ＰＵ−１５１＞：自衛隊の周波数変換装置。守谷商会が受注している。参考：月刊軍事研究8,’18

＜Ｎ−ＰＵ−１５２＞：自衛隊の周波数変換装置。守谷商会が受注している。参考：月刊軍事研究8,’18

＜Ｎ−ＰＵ−１５７＞：自衛隊の発動発電機。明電舎製。参考：月刊軍事研究9,’11

＜Ｎ−ＰＵ−１５９＞：自衛隊の発動発電機。明電舎製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜Ｎ−ＰＵ−１６０＞：自衛隊の発動発電機。明電舎製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜Ｎ−ＰＵ−１６２＞：自衛隊の発動発電機。明電舎製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜Ｎ−ＰＵ−１６４＞：自衛隊の非常用発電機。山洋電気製。参考：月刊軍事研究7,’15

＜Ｎ−ＰＵ−１６５＞：自衛隊の周波数変換装置。日新電装製。参考：月刊軍事研究7,’15

＜Ｎ−ＰＵ−１６６＞：自衛隊の発動発電機。明電舎製。参考：月刊軍事研究6,'17

＜ＮＱ＞：ニトログアニジンの略。

＜ＮＲ＞：原子力海洋調査潜水艇Submersible Research Vehicle（Nuclear）を示す艦種記号。参考：現代の潜水艦

＜Ｎｒ＞：ドイツ国防軍装甲列車ナンバー。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ１＞：1940年にオランダ軍により撃破されたが、後にNr5の残骸と組み合わせて復活した。1941年、東部戦線後方で作戦に就いた。1942年11月、中央軍集団に配備されていた。1944年夏のソ連軍攻勢で破壊され、除籍された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ２＞：1941年、東部戦線後方で作戦に就いた。1942年11月、中央軍集団に配備されていた。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ３＞：ラインメタル製41口径7.5cmカノン砲や2cmFlak30などを装備していた。1939年、ポーニッツ兵站を増援が来るまで守り抜いたが、自身は大破してしまった。1941年、東部戦線後方で作戦に就いた。1942年5月に撃破され、後送された。1942年11月、中央軍集団に配備されていた。1943年12月、後方で整備中だった。1944年9月、クアラントで破壊された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ４＞：1939年9月、ポーランド戦で越境を図ったが、線路が爆破されていて出来なかった。1941年、東部戦線後方で作戦に就いた。1942年11月、中央軍集団に配備されていた。1943年12月、後方で整備中だった。1945年2月、クロアチアに送られた。5月の終戦で西側連合軍に降伏した。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ５＞：1940年にオランダ軍により破壊され、残骸はNr1の修理に使用されて除籍された。後に教育訓練用列車として復活。1945年1月、中央軍集団で装甲列車として活動していた。1945年2-3月にポメラニア付近で失われた。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ６＞：1939年9月、ポーランド戦で国境を越え、グライェボの占領に成功した。ソ連侵攻後、装甲・装備が強化された。1941年、東部戦線後方で作戦に就いた。1942年初め、撃破されて後送された。1942年11月、バルカン半島で警備に就いていた。1944年末、バルカン半島で撃破された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ７＞：1939年9月、ポーランド戦でヴィツスラ河の鉄橋を占領しようとしたが失敗。1941年、東部戦線後方で作戦に就いた。1942年11月、Ｂ軍集団で作戦に就いていた。1943年12月、南方軍に配属されていた。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ１０＞：ポーランドが鹵獲したソ連軍砲車をドイツが接収して接続したもので、10aと10bの２編成となっていて、それぞれ75mm野砲または10cm榴弾砲４門を装備する。1942年1月、南方軍集団に配備され、ビエルゴロド・ハリコフで運用された。1942年11月、Ｂ軍集団で作戦に就いていた。1943年8月に二分されてNr10aがNr10に、Nr10bがNr11になった。1943年12月、南方軍に配備されていた。1944年3月にコヴェルで撃破され、除籍された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ１１＞：1943年8月、Nr10bから改称された。1943年12月、南方軍に配備されていた。1945年1月、Ａ軍集団に配備されていたが、ソ連軍の大反攻で撃破された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ２１＞：1940年6-7月、ポーランドで鹵獲した転輪材料により編成された。75mm02/26(P)野砲３門を旋回砲塔に装備する。1941年4月、フランスに送り込まれた。1942年10月、Nr25と交代して東部戦線に移動。11月、中央軍集団に配備されていた。1944年末にクアラントで破壊された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ２２＞：1940年6-7月、ポーランドで鹵獲した転輪材料により編成された。10cm14/19(P)榴弾砲２門を旋回砲塔に搭載しており、対空車には7.92mm機銃MG34を連装で装備、地雷避けの先頭車両に2cmFlak38を載せている写真もある。機関車はポーランド製Ti3。1941年4月、フランスに送られた。1944年10-11月、スロバキアとポーランド南部に派遣された。1945年1月、Ａ軍集団で活動していた。1945年2月、スプロタウで行動不能となり放棄された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ２３＞：1940年、チェコスロバキア併合時に接収した材料で製作された。1940年4月、デンマーク侵攻に参加。1941年春、バルカン半島のパルチザン制圧に派遣された。1942年11月には再建中だった。1943年12月、バルカン半島で作戦中だった。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ２４＞：1940年、チェコスロバキア併合時に接収した材料で製作された。1940年4月、デンマーク侵攻に参加。1941年春、バルカン半島のパルチザン制圧に派遣された。1942年11月、バルカン半島で警備にあたっていた。1943年12月、後方で整備中だった。1944年8月、フランスに配備されていた。1944年10-11月、スロバキアとポーランド南部に派遣された。1945年1月、Ａ軍集団で活動していたが、ソ連軍の大反攻で撃破された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ２５＞：1940年、チェコスロバキア併合時に接収した材料で作られた。露天式の7.5cm砲座、2cmFlak砲座（装甲キューポラ付き）などを装備していた。また、38(t)戦車搭載貨車も装備していた。西方戦開戦後に配備され、ベルギー・フランス国境地区を制圧する任務に就いた。1941年12月、整備を受けてソ連戦に参加。中央軍集団の背後で鉄路警備にあたった。1942年10月にNr21と交代してフランスに移動した。1944年10-11月、スロバキアとポーランド南部に派遣された。1945年1月、Ａ軍集団で活動していたが、ソ連軍の大反攻で撃破された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ２６＞：ソ連広軌レール（1524mm）対応型保安用集成列車。砲車を交付する余裕が無く、ソミュアS35戦車３両を搭載した。シリーズ57（G10）蒸気機関車で駆動する。ソ連侵攻作戦後、ソ連の装甲蒸気機関車が配属され、ソ連製装甲砲車（7.62cm野砲295/1(r)２門または４門装備、対空用マキシム水冷機銃も搭載）も接続され、装甲列車として使用された。1942年には占領地域はヨーロッパ広軌（1435mm）にほぼ改修されたため、1942年4-8月に1435mm台車に変更された。1942年11月、北方軍集団に配備されていた。1943年12月、後方で整備中だった。1945年1月、北方軍集団で活動中だった。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ２７＞：ソ連広軌レール（1524mm）対応型保安用集成列車。砲車を交付する余裕が無く、ソミュアS35戦車３両を搭載した。シリーズ57（G10）蒸気機関車で駆動する。ソ連侵攻作戦後、ソ連の装甲蒸気機関車が配属され、ソ連製装甲砲車（7.62cm野砲295/1(r)２門または４門装備、対空用マキシム水冷機銃も搭載）も接続され、装甲列車として使用された。1942年1月1日にスチニツキ近くで撃破されたが、すぐにソ連車両で再編された。しかし同年5月に再び撃破され、後送された。1942年には占領地域がヨーロッパ広軌（1435mm）にほぼ改修されたため、1942年4-8月に1435mm台車に変更された。1942年11月、中央軍集団に復帰中だった。1943年12月、中央軍集団で作戦中だった。1944年3月、コヴェルで包囲撃破され、除籍された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ２８＞：ソ連広軌レール（1524mm）対応型保安用集成列車。砲車を交付する余裕が無く、ソミュアS35戦車３両を搭載した。シリーズ57（G10）蒸気機関車で駆動する。ソ連侵攻作戦後、ソ連の装甲蒸気機関車が配属され、ソ連製装甲砲車（7.62cm野砲295/1(r)２門または４門装備、対空用マキシム水冷機銃も搭載）も接続され、装甲列車として使用された。また、ロシア製BP35装甲砲車（107mmFK（M10）搭載）を接続した写真もある。1942年には占領地域はヨーロッパ広軌（1435mm）にほぼ改修されたため、1942年4-8月に1435mm台車に変更された。1942年11月、Ｂ軍集団で作戦中だった。1943年12月、南方軍集団に配備されていた。1944年夏のソ連攻勢により南部戦区で破壊され、除籍された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ２９＞：ソ連広軌レール（1524mm）対応型保安用集成列車。砲車を交付する余裕が無く、ソミュアS35戦車２両を搭載した。WR550Dディーゼル機関車で駆動する。ソ連侵攻作戦後、ソ連の装甲蒸気機関車が配属され、ソ連製装甲砲車（7.62cm野砲295/1(r)２門または４門装備、対空用マキシム水冷機銃も搭載）も接続され、装甲列車として使用された。1942年1月13日、カルーガ西方で撃破され、除籍された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ３０＞：ソ連広軌レール（1524mm）対応型保安用集成列車。砲車を交付する余裕が無く、ソミュアS35戦車２両を搭載した。シリーズ57（G10）蒸気機関車で駆動する。ソ連侵攻作戦後、ソ連の装甲蒸気機関車が配属され、ソ連製装甲砲車（7.62cm野砲295/1(r)２門または４門装備、対空用マキシム水冷機銃も搭載）も接続され、装甲列車として使用された。1942年には占領地域がヨーロッパ広軌（1435mm）にほぼ改修されたため、1942年4-8月に1435mm台車に変更された。1942年11月、再建中だった。1943年12月、南方軍集団で作戦中だった。1945年1月、中央軍集団で活動していた。1945年3-4月、ダンツィヒ地区で失われた。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ３１＞：ソ連広軌レール（1524mm）対応型保安用集成列車。砲車を交付する余裕が無く、ソミュアS35戦車２両を搭載した。シリーズ57（G10）蒸気機関車で駆動する。ソ連侵攻作戦後、ソ連の装甲蒸気機関車が配属され、ソ連製装甲砲車（7.62cm野砲295/1(r)２門または４門装備、対空用マキシム水冷機銃も搭載）も接続され、装甲列車として使用された。1942年には占領地域がヨーロッパ広軌（1435mm）にほぼ改修されたため、1942年4-8月に1435mm台車に変更された。1942年11月、再建中だった。1943年12月、南方軍に配備されていた。Nr32に改称されたが、1944年9月、フランスのセント・ベラインで水切れにより放棄され、除籍となった。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ３２＞：Nr31を参照。

＜Ｎｒ５１＞：4.5cm戦車砲４門を装備する。1942年6月16日、補助装甲列車Ａから格上げされ、Nr6と交代して北部軍集団戦区に投入された。1944年夏のソ連攻勢で破壊され、除籍された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ５２＞：1945年1月、中央軍集団で活動していた。3-4月、ダンツィヒ地区で失われた。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ６１＞：BP42装甲列車。1942年7月、参謀本部の命令で編成された。1943年初め、中央軍集団保安第210師団戦区に送られた。1944年夏のソ連軍攻勢で破壊され、除籍された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ６２＞：BP42装甲列車。1942年7月、参謀本部の命令で編成された。1943年2月、南方軍集団に送られた。1945年1月、Ａ軍集団で活動していたが、ソ連軍攻勢で撃破された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ６３＞：BP42装甲列車。1942年7月、参謀本部の命令で編成された。1943年5月、北方軍集団に送られた。1944年夏のソ連軍攻勢で破壊され、除籍された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ６４＞：BP42装甲列車。1942年7月、参謀本部の命令で編成された。1943年夏、バルカン半島の南東総軍に送られた。1945年1月、南方軍集団で活動していた。終戦時、バルカン半島で西側連合軍に降伏した。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ６５＞：BP42装甲列車。1942年7月、参謀本部の命令で編成された。1943年夏、バルカン半島の南東総軍に送られた。1945年1月、ミロウィッツで修理中だった。1945年5月2日、ベルリン南方でアメリカ軍に包囲された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ６６＞：BP42装甲列車。1942年7月、参謀本部の命令で編成された。1943年8月、中央軍集団に送られた。1944年夏、ソ連軍攻勢で破壊され、除籍された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ６７＞：BP42装甲列車。1943年に追加編成され、中央軍集団に配備された。1944年夏のソ連軍攻勢で破壊され、除籍された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ６８＞：BP42装甲列車。1943年に追加編成され、中央軍集団に配備された。1945年3-4月、ダンツィヒ地区で失われた。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ６９＞：第２シリーズBP42装甲列車。1943年4月に編成され、東部戦線南翼に投入された。1944年、タルノポル−プロスクロフ間で撃破された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ７０＞：第２シリーズBP42装甲列車。1943年4月に編成され、東部戦線南翼に投入された。1944年、鉄道網を破壊されて動けなくなり、ラスデルナヤで破壊された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ７１＞：第２シリーズBP42装甲列車。1943年4月に編成されたが、完成は1944年に入ってからで、東部戦線南翼に投入された。1944年9月、ルーマニアで破壊された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ７２＞：1944年1月、ａとｂの２つに分けられ、装甲列車指揮に使用された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ７２ａ＞：1945年1月、Ａ軍集団指揮列車として活動していた。2-3月、ポメラニア付近で失われた。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ７２ｂ＞：1945年1月、中央軍集団指揮列車として活動していた。3-4月、ダンツィヒ地区で失われた。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ７３＞：BP44装甲列車。1944年に完成し、イタリアに送られた。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ７４＞：BP44装甲列車。1944年に完成し、東部戦線に送られた。1944年夏のソ連軍攻勢で破壊され、除籍された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ７５＞：BP44装甲列車。1944年に完成し、東部戦線に送られた。1945年1月、バルカン半島で活動していた。1945年5月2日、ベルリン南方でアメリカ軍に包囲された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ７６＞：BP44装甲列車。1945年に完成し、東プロイセンに配備された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ７７＞：1945年2-3月にポメラニア付近で失われた。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ７８＞：1945年2月、南西ハンガリーに派遣された。終戦時、バルカン半島で西側連合軍に降伏した。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ７９＞：1945年2月、南西ハンガリーに派遣された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ８０＞：中央軍集団に配備されたとされる。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ８１＞：中央軍集団に配備されたとされる。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ８２＞：完成したかどうか不明。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ８３＞：1945年5月2日、ベルリン南方でアメリカ軍に包囲された。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜Ｎｒ９９＞：1945年4月4日に編成されたとされる。詳細は不明。参考：月刊グランドパワー5,’99

＜ＮＲ−１＞：PT-16シリーズ（練習機）を参照。

＜ＮＲ−１＞：アメリカ海軍海洋調査原子力潜水艦。同型艦は無い。小型原子炉のテストベッドだが、潜航能力が914mあり、海底調査、水中機器の実験、沈没船調査などに活躍した。艦前後にスラスター４基を持ち、海底遺物回収用マニピュレーター（海底ケーブルに盗聴装置を取り付けることも可能）を装備、船底には引き込み式のタイヤがある。速力が低いため、調査地点まで水上艦により曳航する必要があった。全長44.8m、全幅3.8m、吃水4.5m、水上排水量380トン、水中排水量700トン。主機は原子力ターボ・エレクトリック方式、加圧水型原子炉１基・蒸気ターボ発電機１基・電動モーター２基、２軸推進、水上速力4.6ノット、水中速力3.6ノット。行動期間１ヶ月。安全潜航深度900m。乗員13名（士官３名、下士官・兵８名、技師２名）。1969年10月竣工・就役。1970-73年、地中海でラクーン・フック作戦を実施。中身は極秘で、艦長にはDSM勲章が授与されたが、理由を話せないということで着用しなかった。1976年、スカパフローで海没したF-14の捜索・回収を実施した。1986年、チャレンジャー爆発事故で機体の破片を回収したらしい。1993年、炉心交換と改装を行い、全長が3m延びた。2008年、独立戦争時に北海で沈没した帆走フリゲートのボノム・リシャールの捜索任務を行い退役、11月21日に除籍されて解体され、セイル部分がコネチカット州グロトンの潜水艦博物館に展示されている。参考：アメリカ潜水艦史、月刊世界の艦船4,’04増刊、3,’14、9,'15、世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、F-14トムキャット、現代の潜水艦

＜ＮＲ１３Ｄ＞：自衛隊の制御器。US-2、TC-90に搭載された。タレスインターナショナルジャパンまたはタレスジャパンが受注している。参考：月刊軍事研究8,’08、10,’13

＜ＮＲ−３０＞：ソ連軍の航空機用30mm機関砲で、NRはヌデリマン・リハテルの略。キリル文字表記ではHP-30になる。23mm機関砲NR-23のスケールアップ型である。作動はショートリコイル式。参考：月刊航空ファン8,’19、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＮＲ−３１６＞：RA-5C偵察機（損耗補充）を参照。

＜ＮＲ−３４９＞：A-5ファミリー（計画迎撃機）を参照。

＜ＮＲＡ−３Ｂ＞：A-3攻撃機ファミリーを参照。

＜ＮＲＣＳ＞：規格化レーダー断面積を参照。

＜Ｎ−ＲＤ−４７Ｂ＞：海上自衛隊の飛行場情報放送装置。日本無線製。参考：月刊軍事研究11,’06

＜Ｎ−ＲＤ−７９＞：自衛隊のRIM-162用ミサイル評価装置。丸文が受注している。参考：月刊軍事研究5,’08

＜Ｎ−ＲＤ−７９用改善器材＞：自衛隊の機器。住友商事が受注している。参考：月刊軍事研究8,’13

＜Ｎ−ＲＤ−８０Ｂ＞：自衛隊の水上艦用戦術データ収録器。三波工業製。参考：月刊軍事研究10,’07

＜Ｎ−ＲＤ−８０Ｃ＞：自衛隊の水上艦用戦術データ収録器。三波工業製。参考：月刊軍事研究11,’09

＜Ｎ−ＲＤ−９６Ｂ＞：自衛隊のレコーダ。ジェイ・アール・シー特機製。参考：月刊軍事研究6,’13

＜Ｎ−ＲＤ−９７Ｂ＞：自衛隊のレコーダ。ジェイ・アール・シー特機製。参考：月刊軍事研究9,’09

＜Ｎ−ＲＤ−１０１＞：自衛隊のデジタル録音再生機。池上通信機製。参考：月刊軍事研究11,’10

＜Ｎ−ＲＤ−１０７＞：自衛隊のレコーダ。ジェイ・アール・シー特機製。参考：月刊軍事研究10,’09

＜Ｎ−ＲＤ−１０８＞：自衛隊のレコーダ。ジェイ・アール・シー特機製。参考：月刊軍事研究10,’09

＜Ｎ−ＲＤ−１１６＞：自衛隊の録音機。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究11,’16

＜ＮＲＦ＞：海軍予備役水上部隊（Naval Reserve Force）の略。参考：ミリタリー・バランス1989-1990、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＮＲＦ＞：NATO Response Force（NATO即応軍）の略。2002年にアメリカのラムズフェルド国防長官が提案し、NATO首脳会議で承認されて2003年に誕生した。NATO理事会の決定に基づき、北大西洋条約第５条以外の任務（文民避難、対テロ作戦、制裁、外交上の要請に基づく緊急作戦）のために加盟国が陸海空の部隊を派遣して編成する多国籍軍で、NATO理事会で満場一致により派遣が決定されると５日以内に世界中に展開し、30日以内に独立した戦闘を実施できる。地上部隊１個旅団（３個戦闘団＋支援部隊）、海上部隊（常設NATO海上グループと常設NATO掃海グループ１個）、航空部隊（戦闘航空グループと航空支援グループ）、特殊部隊、CBRN対処部隊からなる13000-14000名規模の部隊であり、上級司令部はブルンサム、リスボン、ナポリの各合同軍コマンドが12ヶ月交代で担当、その下の陸海空部隊司令部は６ヶ月交代、更に下のイギリス即応軍団、EU・NATO合同軍団、イタリアNATO緊急展開軍団、トルコNATO緊急展開軍団、ドイツ・オランダ緊急展開軍団、スペインNATO緊急展開軍団、フランスNATO緊急展開軍団、北東多国籍軍団、ギリシャ緊急展開軍団の各司令部は６ヶ月交代（2012年から12ヶ月交代）で実動部隊の指揮を執る。2004年に即応待機を開始しており、2006年7月には６ヶ月待機を始める予定だったが、部隊派遣にかかる費用が事前に予測できないという理由で部隊編成が遅れ、10月に２万名の部隊の編成を終えたが、兵站・後方支援要員の不足が続いており、11月29日に２万５千名の編成をほぼ完結して作戦待機状態になった。ウクライナ情勢悪化を受け、４万名への増員を検討中。参考：月刊PANZER3,’12、月刊コンバットマガジン7,’06、月刊軍事研究12,’06、1,’07、10,’07、THE MILITARY BALANCE 2016

＜ＮＲＪ−６Ａ＞：中国海軍の艦載電子戦システム。イスラエル製システムがベースである。052C型駆逐艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船5,’22

＜ＮＲＬ＞：Naval Research Laboratory（アメリカ海軍研究所）の略。参考：月刊航空ファン1,’20

＜ＮＲＬ−ＦＳＤ＞：アメリカ海軍研究所飛行支援部門の略。参考：月刊航空ファン2,’16

＜ＮＲＯ＞：アメリカの衛星運用情報組織で、国家偵察局（National Reconnaissance Office）の略。IMINTを担当し、国防総省所属だがCIAの監督下にあり、情報収集のみならず、アメリカ軍事衛星（SIGINT用も含む）の計画、設計、発注、打ち上げ、運用を一手に引き受けており、情報活動はCIA、システム開発維持は空軍が主に担当する。トップは局長で、幕僚組織、衛星発射室、特殊通信室、先端システム・技術部、企画運用部、通信システム取得部、地上設備事業部、画像情報システム取得部、管理運用部、情報任務運用部、情報任務支援部、信号情報システム取得部、システム工学部からなり、固有の要員はおらず、NSA、DIA、CIA、陸海空軍情報組織などから派遣される。戦略情報に関してCIAと空軍の縄張り争いが起きたため、アメリカ政府が統括する組織として1960年8月25日に創設が決まり、存在を隠して設立され、監視衛星やU-2による偵察活動に関わってきたが、1992年9月に機密扱いから解除されて存在が明るみに出た。1995年2月には分析に使用した衛星画像80万枚が国立公文書館に移管され、1996年12月には衛星打ち上げ時期が事前に公表されるようになった。1996年から画像データの分析と配布をNIMA（2003年にNGAと改称）が行うようになった。参考：月刊軍事研究12,’13、6,’04、3,’02、6,’09、12,’09

＜Ｎ−ＲＯ−２２／ＨＭＨ＞：海上自衛隊の海温記録器。HQS-5C水温記録用ブイが観測した５分20秒間のデータを長さ450mの用紙に記録していく。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜Ｎ−ＲＯ−８４Ｃ＞：自衛隊の記録器。日本電気製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜Ｎ−ＲＯ−１４４＞：自衛隊の書込器。P-1に搭載されている。光電製作所製。参考：月刊軍事研究11,’09

＜Ｎ−ＲＯ−１４４Ｂ＞：自衛隊の書込器。光電製作所製。参考：月刊軍事研究2,’17

＜Ｎ−ＲＯ−１６０＞：自衛隊の書込器。鶴見精機製。参考：月刊軍事研究6,’13

＜ＮＲＯＴＣ＞：Naval Reserve Officers Training Corps（海軍予備役士官訓練課程）の略。参考：月刊軍事研究4,’16

＜Ｎ−ＲＴ−５８＞：海上自衛隊YPX-11味方識別装置の送受信機。全高230mm、全幅440mm、奥行き450mm、重量25kg。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｎ−ＲＴ−１５７−Ｙ＞：海上自衛隊ORC-29B-Y無線機の送受信部。全高133mm、全幅480mm、奥行き406mm、重量22kg。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜Ｎ−ＲＴ−１７３Ｃ＞：自衛隊の送受信部。東通電子またはネットコムセック製。参考：月刊軍事研究4,’08、9,’11

＜Ｎ−ＲＴ−１７３Ｄ＞：自衛隊の送受信部。日本電気または東通電子またはネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究8,’07、2,’11、4,’13、4,’17

＜ＮＳ高張力鋼シリーズ＞：防衛庁が採用した高張力鋼で、NSは防衛庁規格の略。後ろの数字が１平方ミリメートルあたり何キログラムの耐力を持つかを表している。参考：海上自衛隊全艦艇史

　＜ＮＳ３０＞：1956年に日本の鉄鋼メーカーが共同開発した溶接構造用高張力鋼SM52W（NS31相当。大元はドイツ潜水艦用ST52鋼）をベースに開発されたシリコン・マンガン系高張力鋼で、耐力は１平方ミリメートルあたり50kgf。おやしお型潜水艦（初代）、はやしお型、なつしお型の耐圧船殻の素材として使用された。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船6,'21、9,’12増刊、月刊軍事研究11,’06

　＜ＮＳ４６＞：NS30にバナジウムを加えて特殊な熱処理を施し、強度を増したもの。耐力は１平方ミリメートルあたり60kgf。はやしお型、なつしお型の内殻フレームに使用され、有効性が確認されたため、SS-561おおしおは内殻に全面適応した。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船6,'21、9,’12増刊

　＜ＮＳ６３＞：アメリカ海軍のHY80を凌駕すべく防衛庁が開発し、実用化時点で世界最高の高張力鋼となった。耐力は１平方ミリメートルあたり70kgf。SS-566うずしおの耐圧船殻の一部に使用して有効性を確認し、SS-568いそしおから全面採用、それまでの1.5倍深く潜れるようになった。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船6,’21

　＜ＮＳ８０＞：耐力１平方ミリメートルあたり85kgf。ゆうしお型の一部に使用され、SS-575せとしおから全面適応された。SS-568いそしおの２倍深く潜れる。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船6,’21

　＜ＮＳ９０＞：TIG溶接により耐圧船殻として使用できるようになり、DSRVの耐圧船殻に使用された。参考：海上自衛隊全艦艇史

　＜ＮＳ１１０＞：既に開発を終了したとされる、世界最強レベルの高張力鋼。ただしあまり深く潜ると発射した魚雷が潰れるし、加工も困難なので、今の所潜水艦に使う予定は無いという説と、おやしお型（２代目）に全面適応されているという説がある。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊軍事研究11,’06

＜ＮＳ−１＞：アメリカ海軍複葉初等練習機。PT-13と同じもので、ステアマン社が開発し、1935年から61機を導入した。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・アメリカ編

＜ＮＳ−２３＞：ヘリコプター搭載用23mm機関砲。弾丸重量0.45ポンド（204g）、初速毎秒2210m、発射速度毎分550発。参考：月刊軍事研究7,’95

＜ＮＳ−５０＞：アメリカ軍の飛行機運搬用移動クレーン車。空母甲板上での作業にも使用する。参考：丸スペシャルNo.83

＜ＮＳ５０＞：タレス・ネーデルランド社の多機能三次元（＋ドップラー情報）アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーNaval Smarter 50。アンテナは2.5m四方、重量750kgの１面式で、毎分15または60回転する。最大探知距離180km、最大追尾目標数1000。参考：月刊世界の艦船10,’21

＜ＮＳ１００＞：タレス・ネーデルランド社の多機能（三次元対空／二次元対水上／艦砲射撃指揮）アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーで、Naval Smarter 100の略。送受信モジュールは窒化ガリウム製で、3.1m×3.3m・重量1.3トンの六角形板状の回転式１面アンテナ（毎分30回転）から縦横４列ずつ計16本のＳバンド（E/Fバンド）電波ビーム（デュアル・アクシス・マルチビーム）を出し、仰角70度までを走査する。上部にはスカウトMk3LPIレーダー（FM-CW方式。使用周波数X/I/Jバンド）が載っていて、逆探知を防ぐことを優先する際にはこちらを使う。IFF、AIS（船舶自動識別装置）、ADS-B（放送型自動従属監視）のアンテナと一体化されており、更にアンテナ前面開口部に赤外線撮像装置も取り付けられていて、回転するついでに全周の赤外線画像を撮ることが可能。最小探知距離0.15km、最大探知距離200km（対空。280km？）／80km（対水上）。同時追尾目標数1000。イギリス海軍31型フリゲートとシンガポール海軍インディペンデンス級沿海任務艦に搭載される予定。オランダ海軍ロッテルダム級揚陸艦もDA08から換装した。参考：月刊軍事研究1,’16、2,’15、月刊世界の艦船10,'21、10,’20

＜ＮＳ２００＞：タレス社の多機能アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーで、Nacal Smarter 200の略。NS100の拡大改良型で、アンテナを拡大して最大探知距離を延伸した。スカウトMk3LPIレーダーや赤外線撮像装置などが付いているのはNS100と同じ。アンテナは幅3.1m、高さ3.3m、重量1.55トン。回転数毎分30回。最大探知距離400km、同時追尾目標数1000。参考：月刊軍事研究1,’17

＜ＮＳ７２２級＞：イエメン海軍中型揚陸艇。タイプ766ポルノクヌイ級の発展型で、ポーランドのグダニア海軍造船所が建造した。排水量1383トン。巡航速力18ノット。兵装はイグラ１またはZMメスコ23-2MRローベル23mm砲連装砲塔２基。NBC防護装置、９連装81mmチャフ撒布機ヤストレフ２を１基、赤外線対抗手段システムを１基搭載する。乗員49名。T-72戦車５両、海兵隊員111名を輸送できる。ビルキスが竣工した。参考：月刊軍事研究11,’02、月刊世界の艦船9,’02

＜ＮＳＡ＞：アメリカの情報機関National Security Agency。アメリカ国防総省隷下で、CIAの監督下にあり、世界規模のSIGINTとアメリカの通信網及び情報システムの防護を担当する。No Such Agency（存在しない機関）の略だといわれるほど機密レベルが高く、1960年代に存在が報じられた際にSecurityを安全保障のことと考えたため国家安全保障局という日本語訳が付けられたが、実際には統合軍保全局（AFSA）からの改編で、全軍の機密保護・暗号解読部隊を統合しており、国家保全局という方が正しい。本部はメリーランド州フォート・ミードにあり、現場部隊は４軍のSIGINT部門である。本部に２万名、支部に１万名、現場部隊に10万名（一説には総計45万名）の要員を抱えているといわれ、処理する情報量はアメリカ議会図書館を３時間で一杯にする程度とされる。付属機関として情報保全部CSSを置く。1952年に創設された。冷戦時代にはエシュロンによる対ソ連通信傍受を実施。日本には在日米軍の一員として配置されている他、三沢基地にエシュロン、在日アメリカ大使館にマイクロ波通信傍受施設を置いて活動にあたっていた。1972年、隷下に情報保全部CSSが新編された。冷戦終結後は対テロ作戦関連の通信傍受に加え、アメリカの経済競争相手に対する傍受も主任務としているらしく、1995年6月のジュネーブにおける日米自動車交渉では、橋本龍太郎通産相が東京にかけた電話を盗聴し、CIAが要約してカンター通商代表にリークしていたといわれる。2001年に金正男氏が成田で偽造パスポート所持により摘発されたのは、NSAが携帯電話を盗聴して来日を掴んでいたためらしい。インターネット時代の情報収集に対応するため、プリズム、データ・マイニング、リアルタイム・リージョナル・ゲートウェイ、テイラード・アクセスといった手段を開発している。また、2001年にグラウンドブレイカー計画を発動し、業務の民間委託が始まった。2013年5月、元出向職員のエドワード・スノーデン氏が機密情報を持ち出して香港に逃亡、情報収集手段を暴露した。2018年5月4日、ポール・ナカソネ陸軍大将が長官に就任した。参考：月刊軍事研究11,’13、9,’13、6,’09、7,’09、9,’18、月刊PANZER8,’13、月刊JWings9,’13

＜Ｎ−ＳＡ−２５２＞：自衛隊の衛星データリンク連接装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’09

＜ＮＳＡ−３３０＞：SA-330海外シリーズ（ヘリ）を参照。

＜ＮＳＡＴＳ＞：アメリカ海軍の飛行隊で、海軍攻撃機試験飛行隊（Naval Strike Aircraft Test Squadron）の略。2002年5月1日にVX-23に改称された。参考：月刊JWings3,’03、月刊航空ファン8,’15

＜ＮＳＡｖ＞：アメリカ空軍特殊作戦軍団用語で、Non-Standard Aviation（非標準航空機）の略。MIL-STD規格軍用装備の枠外で調達された特殊作戦用航空機で、制式名が付いていないこともあり、塗装も民間機準拠になっている。外国国内防衛航空ミッションAvFIDに投入される。参考：月刊航空ファン7,’18、月刊JWings3,’18

＜ＮＳＡＷＣ＞：アメリカ海軍の機関で、海軍攻撃航空戦センター（Naval Strike and Air Warfare Center）の略。空中戦や対地攻撃の訓練・研究を行う。1996年5月29日、NFWS、NSWC、CAEWWSなどを統合してファロン海軍航空基地で新編され、N5セクション（STRIKE）やN7セクション（NFWSトップガンを編入したもの）などを隷下に置いた。飛行隊所属の機体は仮想敵機役を果たすため、Su-27系に似せたブルー迷彩や、MiG-29系に似せた砂漠迷彩などを施している。1998年、回転翼兵器学校RWWS（Rotary Wing Weapons School。通称シーウルフ）が新編された。2000年、電子偵察兵器学校ERWS（Electronic Reconnaissance Weapons School）が新編された。2003年、F-16Aブロック15OCU戦闘機８機とF-16Bブロック15OCU戦闘機６機を仮想敵機としてN7セクションに配備した。2011年、N10セクションとしてAirborne Electronic Attack Weapons School（通称ハボック）が新編された。2012年、トマホーク対地攻撃ミサイルTLAM（Tomahawk Land Attack Missile）セルが新編された。2014年3月1日、訓練機として海兵隊から借りていたF/A-18C１機がネバダ州ファロン航空基地の東70マイルの演習場に墜落し、パイロット１名が死亡した。2015年6月末、NAWDCに改編された。参考：月刊JWings3,’03、5,’14、月刊航空ファン1,’15、11,’15、11,’19

＜ＮＳＢ＞：国家安全保障本部を参照。

＜Ｎ−ＳＢ−２１９Ｃ＞：海上自衛隊のレーダー交換機。三波工業製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜Ｎ−ＳＢ−２１９Ｃ−１＞：自衛隊のレーダー交換機。三波工業製。参考：月刊軍事研究9,’13

＜Ｎ−ＳＢ−２１９Ｄ＞：自衛隊のレーダー交換機。三波工業製。参考：月刊軍事研究11,’09

＜Ｎ−ＳＢ−２２０Ｂ＞：海上自衛隊のレーダー交換機。JRC特機製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜Ｎ−ＳＢ−２４７−７＞：自衛隊のCDS接断盤。ジェイ・アール・シー特機製。参考：月刊軍事研究8,’11

＜Ｎ−ＳＢ−２４７−８＞：自衛隊のCDS接断盤。ジェイ・アール・シー特機製。参考：月刊軍事研究2,’15

＜Ｎ−ＳＢ−３３４＞：自衛隊のデジタル信号切替機。JRC特機製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜Ｎ−ＳＢ−３４９＞：自衛隊の切換機。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究1,’15

＜Ｎ−ＳＢ−３４９Ｂ＞：自衛隊の切換機。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜Ｎ−ＳＢ−３４９Ｃ＞：自衛隊の切換器。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究1,’13

＜ＮＳＣ＞：アメリカ海軍大学校の教育課程で、Naval Staff College（海軍大学幕僚課程）の略。海軍大学指揮課程の下級士官（少佐・大尉）向けである。1972年に半年コースとして開始され、2006年から１年に延びた。海上自衛隊は第一期から留学生を派遣している。参考：月刊軍事研究12,’18

＜ＮＳＣＶ＞：アメリカ特殊部隊用語で、Non-Standard Commercial Vehicleの略。MIL-STD規格の枠外で調達した民間車両に小改良を施して配備したものである。参考：月刊JWings3,’18

＜ＮＳＦＳ＞：海軍地上砲撃支援（Naval Surface Fire Support）の略。

＜Ｎ−ＳＧ−２２１Ｃ＞：自衛隊の信号発生器。アジレント・テクノロジーまたは日本電気またはキーサイト・テクノロジー製。参考：月刊軍事研究3,’11、12,’11、6,’18

＜ＮＳＧｒ．＞：NachtSchlachtGruppe（夜間地上攻撃飛行隊）の略。参考：グラフィックアクション36

＜ＮＳＩＳ＞：AN/WLY-1（音響デコイ）を参照。

＜ＮＳＭ＞：ノルウェー海軍の対艦ミサイルで、New Surface-to-surface Missileのノルウェー語（Nye SjømålsMissiler。Nytt SjømålsMissile？Nytt SjømålsMissil？）略。Naval Strike Missile（海軍打撃ミサイル）の略でもある。ノルウェーのNFT社（後にコングスベルク・ディフェンス＆エアロスペース社）が1988年からペンギンMk3対艦ミサイルの改良型としてペンギンMk4艦対艦／空対艦ミサイルの名称で開発し、1996年にノルウェー海軍と契約した。ミサイルは複合材製で、表面にはRAMが塗布されており、超低空を飛翔するシースキミング、ESMで逆探知できないパッシブ赤外線誘導と相俟って被発見率を局限している。推進はターボジェットにして射程を延伸した。中間誘導は地形輪郭照合TERPROM（TERein PROfile Matching。地形等高線照合TERCOM類似）＋GPS＋慣性誘導＋データリンク（発射艦から目標データを受け取る）で、終末誘導用に二重バンド・広視覚映像赤外線（IIR）シーカー（自動目標認識類別能力あり）を搭載しており、TERPROMでは200ヵ所のウェイポイントを設定でき、水上目標のみならず陸上目標への使用も可能であるとされる。データリンクによりミサイルが命中する模様を発射艦に伝送することも可能。弾頭はチタン合金のケースに非感受性高性能炸薬LLを詰め込んだ徹甲爆風／弾片化弾頭で、プログラム信管により目標に合わせて最適な破壊モードを選択、艦船なら命中直前に弾頭を切り離して水線部に突入させる。全長3.96m、翼幅1.36m／0.69m（折り畳み時）、全高0.6m（折り畳み時）、重量407kg（固体燃料ロケットブースター込み。420kg？412kg？）、飛翔時重量344kg、弾頭重量125kg（120kg？HE）。推進はミクロチュルボTRI-40ターボジェットエンジン＋固体燃料ロケットブースター、飛翔速度マッハ0.7-0.95、最大射程185.2km以上（150km？）／280km（射程延伸型）。2000年に発射実験を行い、2007年1月に最終段階の試射に成功し、2012年から配備中で、艦船、ヘリ、車両への搭載が予定されている。固定翼機発射型はNF-5戦闘機で2000年からテストを行っていたが、F-35Aの導入に伴いJSMへと移行した。潜対艦ミサイル版も検討しており、コングスベルグ社がドイツの協力も得て開発する予定。2012年10月10日、ショルド級ミサイル艇グリムトからの艦上発射テストに成功。2013年6月、ショルド級ミサイル艇から発射テストを行い、退役オスロ級フリゲート・トロンハイムの上構を直撃した。リムパック2014ではF310フリチョフ・ナンセンから発射してドック型揚陸艦LPD-5オグデンと戦車揚陸艇１隻を直撃している。リムパック2018ではLST-1191ラシーンに命中して撃沈した。アメリカ海軍、ドイツ海軍、マレーシア海軍も導入した。参考：月刊軍事研究4,’18、8,'15、3,’14、6,’07、6,’01、1,’00、1,’08、7,’99、12,’09、1,’13、1,’12、月刊世界の艦船1,'15増刊、11,’17、3,’18、7,’18、8,’18、9,’18、月刊JWings10,’12、月刊航空ファン10,’18、朝雲

＜ＮＳＭ海外シリーズ＞

　＜ＮＳＭ（アメリカ海軍）＞：アメリカ海軍艦対艦ミサイル、制式名RGM-184A、計画名OTH-WS（Over-The-Horizon Weapon System。水平線外対処兵器システム）。ハープーン・ブロック�UとLRASMに勝って2018年5月31日に発注された。LCSとFFG(X)に搭載予定で、2019年10月1日と2021年3月19日にLCS-10ガブリエル・ギフォーズから発射試験を行っている。参考：月刊世界の艦船8,’18、6,’19、8,’19、12,’19、6,'21、11,'21、朝雲

　＜ＮＳＭ（アメリカ海兵隊）＞：アメリカ海兵隊地対艦ミサイル。NMESIS（Navy/　Marine Experitionary Ship Interdiction System）計画の名称で開発しており、2021年8月15日、LSE21（Large Scale Exercise 21）演習の実艦標的演習SINKEXで車載ランチャーから標的艦FFG-61イングラハムに発射した。2022年には連装発射機搭載車両をROGUE-Fires（Remotely Operated Ground Unit for Ezpeditionary-Fires）の名称でオシコシ・ディフェンス社に発注している。参考：月刊世界の艦船12,'22、11,’21

　＜ＮＳＭ（イギリス海軍）＞：イギリス海軍艦対艦ミサイル。ハープーン・ブロック�TＣの後継として採用した。45型ミサイル駆逐艦６隻と23型フリゲート11隻（５隻？）に搭載予定で、2023年1月に23型フリゲート・サマセットへの搭載作業を開始している。参考：月刊世界の艦船2,’23、4,’23

　＜ＮＳＭ（オーストラリア海軍）＞：オーストラリア海軍艦対艦ミサイル、導入計画名称SEA1300。ハープーン・ブロック�Uの後継で、2029年から導入予定だったが、５年早めて2024年からホバート級イージス艦とアンザック級フリゲートに積む事になった。参考：月刊世界の艦船7,’22、5,’23

　＜ＮＳＭ（オランダ海軍）＞：オランダ海軍艦対艦ミサイル。ハープーンの後継として採用した。2025年から導入予定。参考：月刊世界の艦船3,’23

　＜ＮＳＭ（スペイン海軍）＞：スペイン海軍艦対艦ミサイル。RGM-84の後継として採用した。NATO Support and Procurement Agency経由でコングスベルグ社から導入し、F-110型フリゲートとF-100型フリゲートの近代化改修で搭載する予定。参考：月刊世界の艦船12,’22、4,’23

　＜ＮＳＭ（ポーランド軍）＞：ポーランド軍地対艦ミサイル。沿岸ミサイル師団用に車載地対艦型を採用し、2013年6月に12連装ランチャー車６両、レーダー車両２両、FCS車両６両、指揮車３両からなる最初の部隊を配備した。参考：月刊軍事研究4,’18、4,’15、月刊世界の艦船1,'15増刊

　＜ＮＳＭ（マレーシア海軍）＞：マレーシア海軍艦対艦ミサイル。ケダー級コルベットに搭載予定で、2024年度に支払いを行う予定。参考：月刊世界の艦船10,’22

　＜ＮＳＭ（ラトビア軍）＞：ラトビア軍地対艦ミサイル。2023年5月2日、アメリカ国防安全保障協力局が沿岸防衛型対艦ミサイルシステム（RGM-184A地対艦ミサイル実弾・テレメトリー弾・訓練弾、ミサイル・コンテナ、TELなど）のFMS輸出を発表した。参考：月刊世界の艦船8,’23

＜ＮＳＰＡ＞：NATOの調達部門で、NATO Support and Procurement Agencyの略。参考：月刊航空ファン3,’20

＜ＮＳＰＳ＞：ECCM装置の１つで、非同期パルス抑圧の略。隣接するレーダーからの干渉や、非同期パルス妨害波に対応できる。連続したレンジ・スイープ上にあるレーダー・ビデオを常時比較し、スイープ間に同距離に出現しない全てのパルスを抹消する。参考：月刊エアワールド4,’00

＜ＮＳＰジャミング＞：ジャミングを参照。

＜ＮＳＲＳ＞：イギリス、ノルウェー、フランスが共同開発した潜水艦救難システムで、NATO Submarine Rescue Systemの略。艦上支援機器、最大潜航深度1000mのROV、最大潜航深度610mのDSRVからなる。参考：月刊世界の艦船12,’17

＜ＮＳＳＭＳ＞：シー・スパロー（艦対空ミサイルシステム）を参照。

＜ＮＳＴ−５８＞：インドの魚雷。1986年から開発された。参考：軍用機ウェポン・ハンドブック

＜ＮＳＶ＞：ソ連軍12.7mm重機関銃。重量43kg。有効射程1000m、発射速度毎分100発。操作要員２名。参考：月刊軍事研究8,’04

＜ＮＳＶ海外シリーズ＞

　＜１２．７ＩＴＫＫ９６＞：フィンランド軍12.7mm重機関銃。本体重量25kg、弾薬総重量11kg（50発ベルトリンク）。有効射程1500m（対空）／2000m（対地）、発射速度毎分100発（実用）／700-800発（最大）。参考：月刊軍事研究8,’14

＜ＮＳＶ４００＞：ツァイス社の小銃用暗視装置で、G36IdZに適合する。駆動は単三電池。重量870g（電池込み）。倍率1-6倍、最大有効距離590m。参考：月刊軍事研究2,’10

＜ＮＳＶＴ＞：ソ連軍12.7mm重機関銃。全長1560mm。作動はガス圧式、使用弾は12.7mm×107弾、初速毎秒845m、有効射程1500-2000m、発射速度毎分700-800発。参考：月刊グランドパワー7,’03

＜ＮＳＷＣ＞：アメリカ海軍の組織で、Naval Strike Warfare Center（海軍打撃戦センター）の略。ニックネームはストライク・ユニバーシティ（Strike U）である。レバノンで多発する自爆テロに対し、地中海に展開していたCV-67搭載CVW-3のA-6E飛行隊２個では対応できず、アメリカ海兵隊が撤退せざるを得なかったため、非正規戦で重要となる打撃能力に長けた教官を養成すべく、1984年にファロン海軍航空基地で新編された。1996年5月29日、NSAWCに統合改編された。参考：月刊航空ファン11,’19

＜ＮＳＷＣ−ＰＣＤ＞：Naval Surface Warfare Center Panama City Divisionの略。ニックネームはDragonmasters。参考：月刊航空ファン8,’15

＜ＮＴ−３３Ａ＞：T-33練習機ファミリーを参照。

＜ＮＴ３７Ｃシリーズ＞：アメリカ海軍の潜水艦発射用短魚雷。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

　＜ＮＴ３７Ｃ　Ｍｏｄ３＞：全長3.4m、直径485mm、重量658kg、炸薬重量150kg。推進はオットー燃料による斜盤機関、航走距離16km（雷速36ノット）／36km（24ノット）。誘導はパッシブ・アクティブ音響式。参考：艦載兵器ハンドブック改訂第２版

＜ＮＴ−６０＞：自衛隊のテレメータ。三菱電機特機システム製。参考：月刊軍事研究6,’17

＜ＮＴ−６３Ｃ＞：自衛隊のラジオブイ。富士通製。参考：月刊軍事研究4,’12

＜ＮＴ−６３Ｃ−１＞：自衛隊のラジオブイ。富士通製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜ＮＴ−８１Ａ／ＮＬＺ＞：自衛隊の送信機。東芝電波プロダクツ製。参考：月刊軍事研究4,’14

＜ＮＴ９８磁電管＞：イギリスがキャビティ・マグネトロン管。1940年5月に開発し、これを使用して波長10cmのレーダーを完成させた。参考：連合軍の傑作兵器駄作兵器

＜ＮＴＡ−３Ｂ＞：A-3攻撃機ファミリーを参照。

＜ＮＴＡ−４７１／ＦＰＳ−５＞：自衛隊の固定式警戒管制レーダーJ/FPS-5基地整備用器材。三菱電機製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜ＮＴＡＰＳ＞：アメリカが開発中のアクティブ防御システム。Kaバンド捜索レーダーとＷバンド追尾レーダーを組み合わせており、1997年の実験で有効とされたが、実車での試験は進んでいないらしい。参考：月刊PANZER12,’03

＜ＮＴＣ＞：アメリカ軍の訓練施設で、National Training Centerの略。カリフォルニア州フォートアーウィンに設営されている。50km四方の演習場（ボックスと呼ばれる）があり、1000名規模の部隊が１週間連続で訓練を行うことができる。中にはハリウッド俳優協会の役者が分する住民が実際に住んでいて、テロリストと接した経験のある民間軍事企業のコントラクターがテロリスト役として紛れ込んでおり、超実戦的な訓練が行える。参考：月刊軍事研究5,’14

＜Ｎ−ＴＣ−６Ｄ＞：自衛隊の曳航ケーブル。古河電気工業製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜Ｎ−ＴＣ−６Ｅ＞：自衛隊の曳航ケーブル。古河電気工業製。参考：月刊軍事研究4,’12

＜Ｎ−ＴＣ−９＞：自衛隊の曳航ケーブル。古河電気工業製。参考：月刊軍事研究8,’07

＜Ｎ−ＴＣ−１１＞：自衛隊の中性浮力えい航ケーブル。古河電気工業製。参考：月刊軍事研究10,’17

＜ＮＴＣＤＬ＞：Network Tactical Common Data Linkの略。参考：月刊世界の艦船2,'21

＜ＮＴＣＳＳ＞：アメリカ海軍の戦術指揮支援システムで、Navy Tactical Command Support Systemの略。後にCANESに統合された。参考：月刊軍事研究2,’16

＜ＮＴＤＳ＞：アメリカ海軍の艦載対空戦データ処理システムで、Naval Tactical Data System（海軍戦術データシステム）の略。プロジェクト・ランプライトが名称変更されて1955年から開発された。探知距離320kmの三次元レーダー、探知距離480kmの二次元対空捜索レーダー、小型コンピュータ、データリンクを大型駆逐艦（艦種記号DL、当時の名称はフリゲート）以上の艦に搭載し、自艦のセンサー又は他艦からデータリンクで得た情報をコンピュータで処理して1000個の目標を追尾し、航空、水上、水中の目標に分類してコンソールに表示するというのがコンセプトで、更に航空機や陸上基地などからの敵味方行動情報も加えて総合処理し、自動的に迎撃・攻撃指示を行うシステムへと発展している。伝達距離は当初UHFを使用して20マイルとしていたが、核戦争における広間隔輪形陣やスタンドオフ・ミサイル運用のため、HFを使用して150マイルで可能なように修正され、目標数1000個は無理だったので250個に引き下げられて1956年4月24日に海軍作戦部長に承認された。コンピュータシステムは真空管を使うと大きすぎて積めなくなるので、ユニバック社が開発したトランジスタ使用のAN/USQ-17（30ビットコンピュータCP412、フレクソライターOA1908、紙テープ・リーダー・パンチャーOA1909からなる）を採用した。コンピュータはデジタル式なのでソフトウェアの再プログラミングが可能であり、艦の大きさに合わせて搭載ユニット数を調整する。コンソール・ディスプレイはヒューズ社製SSA23で、PPIコンソールと蓄積型ブラウン管４個を配置したRHI（Range Height Indicator）コンソールの２種からなり、NTDSシンボルと呼ばれる簡潔な目標シンボルを表示する。データリンクはリンク4Aとコリンズ社製Ａリンク（後のリンク11）で、補助的にリンク14を使用、海軍機搭載のATDSともリンクする。CAP機や僚艦から報告されるIFFやTACANデータ、自艦レーダー探知情報といった大量の戦術情報を収集処理し、CICの陰極線管コンソールに表示、敵目標の評価と行動を算定し、対抗手段と処理を迅速に行うことができる。艦上機の攻撃指揮管制や、現有燃料及び弾薬量の計算も可能。ネットワークは分散処理システムを採用しており、中枢を持たないため、データリンクで繋がっている艦や航空機などの一部が機能を失ってもネットワークには支障が無い。兵器自体を管制する能力は無く、兵器指揮システム（WDS）がそれを担任する。陸上試験終了後、コンピュータを信頼性の高いユニバック社製AN/USQ-20（CP642）に換装して1961年9月までにCV-34オリスカニー、DLG-10キング、DLG-11マハンに搭載した。10月に評価試験が開始され、制式化前にCGN-9ロング・ビーチとCVN-65エンタープライズに装備され、1963年3月に制式化され、空母、巡洋艦、フリゲートなどに次々搭載されていった。その後、コンピュータがCP642A、CP642B（USQ-20B。1963年から）、AN/UYK-7（1973年から）、AN/UYK-43とグレードアップされ、自艦内でNTDSとWDSをリンクして目標情報や射撃管制を半自動的に実行可能とした。また、小型化も進み、チャールズ・Ｆ・アダムス級（名称はJPTDS）やオリヴァー・ハザード・ペリー級（名称はJTDS）などの小型艦にも搭載された。ベトナム戦争のローリング・サンダー作戦ではNTDS装備艦を北ベトナム沖に展開させ、迎撃管制を行っている。当初、目標の追尾は位置が変わる度にレーダーオペレーターがトラックボールで４回クリックすることにより行っていた（これにより速度ベクトルが計算できるので以降の未来位置予測が可能となる）が、ミスが多発するので、1970年代半ばにレーダー画像プロセッサーを開発し、目標を自動追尾できるようにした。E-2早期警戒機が制式化されると、これに搭載した空中戦術情報システムATDSによりNTDSへの情報提供やデータリンク中継を行うことが可能となった。レーダーやイルミネーターの装備基数で発射ミサイル数が制限されるため、多目標同時対処を可能としたイージス・システムや、CDS、ACDS、CECに発展していった。参考：月刊軍事研究6,’04、月刊世界の艦船10,’11、2,’87、8,’82増刊、3,’05、7,’11、世界航空機年鑑2018-2019

＜ＮＴＤＳ海外シリーズ＞

　＜ＳＡＴＩＲ＞：西ドイツが導入したもの。参考：月刊軍事研究6,’04

　＜ＳＥＮＩＴ＞：フランスが導入したもの。参考：月刊軍事研究6,’04

　＜ＷＥＳ＞：自衛隊が導入したもの。OYQ-1、OYQ-2、OYQ-4（NTDS系のCDS）がこれにあたる。参考：月刊軍事研究6,’04

＜ＮＴＤＳシンボル＞：西側海軍の多くが使用する、目標表示用記号。水上艦の場合、中央に位置を示す点があり、味方なら丸（○）、敵は菱型（◇）、不明は四角（□）が囲む。航空機なら囲みが上半分だけ、潜水艦なら下半分だけになる。空母は丸に縦線、地上にある航空機は右半のみ（味方地上機なら右半円など）、現在追尾している目標は中央点に縦楕円＋横楕円、哨戒中の対潜機はｍのようなマーク、迎撃戦闘機は味方航空機マークの中央点から上に向かって細い線を引いたもの、など色々な種類がある。細かい情報が表示できないという欠点があり、交戦状態に無い国の軍用機を監視していた場合には、表示される味方シンボルを頭の中で不明機または敵機とみなして追跡しなければならなかったりする。参考：月刊軍事研究6,’93別冊、月刊世界の艦船10,’11

＜ＮＴＦ−１＞：第１原子力機動部隊を参照。

＜ＮＴＦ−８Ａ＞：F-8戦闘機ファミリーを参照。

＜ＮＴＩＳ＞：AN/AAQ-22シリーズ（センサーターレット）を参照。

＜ＮＴＩＳＲ＞：Non Traditional Intelligence, Surveillance and Reconnaissanceの略。本来はISR用でないセンサーなどを流用してISRを行うことで、ターゲッティング・ポッドの照準用電子光学・赤外線センサーにより夜間偵察を実施するような事をいう。21世紀に入って使われるようになった言葉だが、湾岸戦争でA-10A攻撃機が夜間目標捜索にマーベリック対戦車ミサイルのシーカーを使ったのもこれにあたるかもしれない。参考：月刊JWings5,’21

＜ＮＴＯ＞：四酸化二窒素を参照。

＜ＮＴＯ＞：３ニトロ1,2,4トリアゾール５オン。1987年頃から非常に鈍感な炸薬成分として注目され、これを含有したPBXが貫入用弾頭の炸薬として欧米各国で制式化されている。融点230度以上、爆速毎秒8200m、爆轟圧26GPa。参考：火器弾薬技術ハンドブック

＜Ｎ−ＴＲ−１７３Ｄ＞：自衛隊の送受信部。ネットコムセック製。参考：月刊軍事研究10,’11

＜ＮＴＳ＞：海軍電信システムを参照。

＜ＮＴＳ−３＞：アメリカ軍の実験航法衛星Navigation Technology Satellite-3。2018年12月にスペース・エンタープライズ・コンソーシアムが受注した。GPSが妨害を受けた時に代替・補完の役割を果たす測位・航法・測時（Position, Navigation and Timing）技術の実証試験用で、2022年に打ち上げる予定。参考：月刊航空ファン7,’19

＜ＮＴＳ−４７１／ＦＰＳ−５＞：自衛隊の固定式警戒管制レーダ装置J/FPS-5基地整備用器材。三菱電機製。参考：月刊軍事研究10,’08、7,’09

＜Ｎ−ＴＳ−５０３Ｄ＞：自衛隊の無線機用試験器。菊水電子工業またはローデ・シュワルツ・ジャパン製。参考：月刊軍事研究8,’07、12,’11

＜Ｎ−ＴＳ−５６７Ｂ＞：自衛隊のORQ-1無線装置用試験機。三菱電機製。参考：月刊軍事研究5,’07

＜Ｎ−ＴＳ−５７１＞：自衛隊のボアサイトモジュール。富士通製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜Ｎ−ＴＳ−５９４＞：自衛隊のソノブイ受信機試験器。日本無線製。参考：月刊軍事研究12,’08

＜Ｎ−ＴＳ−５９５＞：自衛隊のソナー信号録音装置試験器。池上通信機製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜Ｎ−ＴＳ−５９６＞：自衛隊のデータリンク装置試験器。日立製作所製。参考：月刊軍事研究5,’10

＜Ｎ−ＴＳ−５９７＞：自衛隊の逆探装置試験器。トキメックまたは東京計器製。参考：月刊軍事研究10,’08

＜Ｎ−ＴＳ−６６５＞：自衛隊の救命無線機試験機。三菱電機特機システム製。参考：月刊軍事研究9,’17

＜Ｎ−ＴＳ−６８０＞：自衛隊の測定機。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’16

＜ＮＴｓＵＯ＞：国家国防司令センターを参照。

＜ＮＴＴＲ＞：Nevada Test and Training Range（ネバダ試験訓練場）の略。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜ＮＴＵ＞：ターターＤシステム（NTU改修）を参照。

＜ＮＴＷ＞：南アフリカのデネル社（エアロテク社？）が開発した14.5mm/20mm対物狙撃銃。参考：月刊軍事研究7,’97

＜ＮＴＷ１４．５＞：14.5mm×114弾版。射撃時に機関部が丸ごと後退し、反動を軽減する他、砲口制退器も付いている。トリガー直前にセーフティがあり、１回撃つごとにデコッキングされる機能も有し、安全性が高い。２分割して運搬することが可能で、機関部・銃床・バイポッドと銃身・８×42望遠照準器・３発入り弾倉に分かれる。全長2.015m、銃身長1.22m、総重量28kg。初速毎秒980m。参考：月刊軍事研究7,’97

＜ＮＴＷ２０／１４．５＞：20mm×82弾と14.5mm弾のコンパーティブル版。30秒以内に銃身を交換できる。弾倉は箱型。20mm×82弾だと初速毎秒730m、射程1300m。インド陸軍が2002年に1000丁（プラス14.5mm弾・20mm弾計39800発）の配備を決定、うち300丁をインド国営OFBで組み立てることとした。2004年初めのインド総選挙で政権が交代すると、この契約に調査が入り、デネル社が金銭でコンサルタントを介入させた疑いがあるとのことで400丁を輸入し終わった2005年から契約が中断されていたが、インド中央捜査局は2013年9月30日に証拠不十分でコンサルタント介入を立証できなかったと発表した。参考：月刊軍事研究7,’97、2,’14

＜ＮＴＷ２０＞：20mm×110弾版。１発ごとの直接装填で、８×56パワーテレスコピック・サイトを使用する。14.5mm銃身との交換は不能。重量31.5kg。弾種は榴弾、徹甲弾、徹甲焼夷弾、曳光弾など。初速毎秒830m、射程1500m。参考：月刊軍事研究7,’97、1,’05、1,’07

＜ＮＴＷ＞：アメリカ軍の対弾道ミサイル開発計画で、Navy Theater Wideの略。高度な技術を要するシステムを事前に研究・実験しておくもので、ALI計画と平行して行われた。参考：月刊軍事研究1,’05

　＜ＮＴＷブロック�T＞：スカッド、ノドン、東風９などに対処するシステムに対するもの。参考：月刊軍事研究1,’05

　＜ＮＴＷブロック�U＞：テポドン、東風21Aなど遠未来の脅威に対処するシステムに対するもの。参考：月刊軍事研究1,’05

＜ＮＴＷＤ＞：アメリカ軍が1990年代に考案した弾道ミサイル迎撃システムで、Navy Theater Wide Defense（海上配備型上層システム）の略。イージス艦のスタンダードSM-3による迎撃である。後に海上配備型中間段階セグメントSBMS（Sea-Based Midcourse Segment）、イージス弾道ミサイル防衛（ABMD）と改称され、BMDに引き継がれた。参考：月刊軍事研究10,’03

＜ＮＵ−２００＞：インドネシアのLIPNUR（Lembaga Industri Penerbangan Nurtanio）の試作COIN機、別名シ・クンバン（Si Kumbang。カブトムシ）。降着装置は前輪式。エンジンはデ・ハビランド社製ジプシー�Y（200馬力）単発、プロペラは２翅。固定武装は主翼の7.7mm機銃４丁。1954年に試作したが、エンジン出力不足で性能に限界があり、実用化はされなかった。参考：月刊航空ファン2,’19

＜ＮＵＤＥＴセンサー＞：GPS衛星に搭載されている核爆発探知センサーで、核爆発により生じる電磁パルスや放射線をキャッチする。サンディア国立研究所とロックウェル社が開発し、1980年4月26日打ち上げの６号機から搭載された。重量27kg。参考：月刊軍事研究12,’08

＜ＮＵＨ−１Ｂ＞：UH-1Bヘリ・ファミリーを参照。

＜ＮＵＨ−２Ｃ＞：UH-2ヘリ・ファミリーを参照。

＜ＮＵＬＬＯ＞：フルスケール空中標的（標的機）を参照。

＜ＮＵＭＥＣ＞：イスラエルが核開発に必要な核物質を入手するため、1957年にアメリカに設立した会社。1960年頃にアメリカ原子力委員会がNUMECの核物質管理に不自然な点があると気づき、1965年までに計270kgが行方不明になっていると判明した。1964年にはイスラエルのディモナにフランスから供与された24MWの原子炉が建設されて稼働状態にあり、核爆弾を数発製作していると推測されている。CIAやFBIが捜査に乗り出したが、大統領や国務省からの圧力などで握り潰された。1977年にダケット元CIA副長官が暴露し、NUMECは解散した。参考：月刊軍事研究5,’02

＜ＮＵＷＣ＞：アメリカ海軍水中戦センターを参照。

＜ＮＶ−１２８＞：ノースロップ・ベンチュラ社が自主開発した偵察用RPV。1974年に初飛行した。MQM-74Aチャカの胴体を4.08m延長して前方斜めカメラとパノラマカメラ、赤外線ラインスキャンを搭載している。エンジンはウィリアムズ社製WR24-6（推力55kg）、最大速度834km（高度10670m）。参考：スパイ機

＜ＮＶＣ＞：フィンランドのパトリア社が開発した８×８輪装甲車で、New Vehicle Conceptの略。AMVの後継で、サーブ社製トラックファイア遠隔操作砲塔（ATK社製25mm機関砲ブッシュマスターLW装備）などを搭載可能。全長8.4m、全幅2.8m、全高2.4m、最大戦闘重量30トン。エンジンはディーゼル（600馬力）、最大速度100km、航続距離600-1000km。時速6-10kmで水上航行可能。最大積載量13トン。参考：月刊軍事研究12,’13

＜ＮＶＧ＞：Night Vision Goggle（夜間暗視ゴーグル）の略。微光暗視装置付きゴーグルで、夜間のNOE飛行や低空飛行の際に使用する。視野が狭く遠近感や立体感も無く、有効距離が短く高度を上げられず、速く飛行すると見えづらくなるので低速でしか飛べず、戦闘に使用するのは困難。真っ暗闇だと使えず、通常の機内照明や計器照明だと明るすぎるのでNVG対応照明を取り付ける必要があり、不意に照明弾を打ち上げられたり発光信号を送られたりするとハレーションを起こして何も見えなくなる。参考：月刊軍事研究7,’95、月刊航空ファン2,’16、6,’16、月刊航空情報5,’18

＜ＮＶＧ−１＞：WZ551装甲車ファミリーを参照。

＜ＮＶＨ−３Ｄ＞：SH-3ファミリー（試験ヘリ）を参照。

＜ＮＶＮＣ鋼板＞：日本海軍の均質圧延鋼板で、NVNCはNew Vickers Non-Cementedの略。表面から内部まで均質の硬度を持つ。撃角が一定以上になると、変形した表面で砲弾を滑らせることができる。参考：連合艦隊巡洋艦、続・海軍製鋼技術物語

＜ＮＷ１３８＞：M113海外シリーズ（装甲車）を参照。

＜ＮＷ１４２＞：M113装甲車・海外ファミリーを参照。

＜ＮＷＣ＞：アメリカ海軍大学校（Naval War College）を参照。

＜ＮＷＴＳＰＭ＞：ポイントマグー海軍兵器試験飛行隊の略。2002年5月1日、VX-30に改称された。参考：月刊JWings12,’04、3,’03

＜ＮＷＵ＞：アメリカ海軍の迷彩作業服で、Navy Working Uniformの略。BDUの後継として開発した。ブルー、ブルーグリーン、ブルーグレイ、ブラックの４色迷彩で、上着、ズボン、帽子、ベルト、シャツ、ストラップ、ブーツ、靴下、パーカー、フリース、ニーパッド、エルボーパッドから構成される。デジタル迷彩かウッドランドパターンか、ボタン留めかベルクロ留めか、ベース色を何にするかなどで４パターンの試作品を製作してテストした。参考：月刊コンバットマガジン5,’06、月刊丸3,’13

　＜ＮＷＵタイプ�T＞：ダークブルーを基調としたデジタル迷彩汎用作業服。参考：月刊丸3,’13

　＜ＮＷＵタイプ�U＞：デジタル砂漠迷彩型。参考：月刊丸3,’13

　＜ＮＷＵタイプ�V＞：デジタルウッドランド迷彩型。ベースはライトグリーンで、ダークグリーン、タン、ブラックのピクセルを配置している。参考：月刊丸3,’13

＜ＮＸ−２＞：コンベア社が1955年から開発した原子力ジェット爆撃機。カナード付き無尾翼機で、胴体後半部の幅を広げて原子力ジェットエンジンを収容する。主翼は後退翼で、前縁中央付近にドッグツース、その下面にブースト用ターボジェットエンジン（通常燃料使用）ポッド、翼端に垂直安定板とラダーが付く。主翼付け根にエアインテイクがある。機首のカナードは切り落としデルタ翼形状。エンジンはGE社製J87原子力ターボジェット（ミリタリー推力12トン級、A/B時推力15.7トン）またはGE社製XNJ140原子力ターボジェット。開発中止になった。参考：月刊JWings10,’13

＜ＮＹＰＸ−２Ｂ−２＞：海上自衛隊の味方識別装置。東洋無線システム製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＮＹＰＸ−３＞：海上自衛隊のIFF処理装置。東洋無線システム製。参考：月刊軍事研究3,’07

＜ＮＹＰＸ−３Ｂ＞：自衛隊のIFF処理装置。東洋無線システムまたはネットコムセックまたはNECネットワーク・センサ製。参考：月刊軍事研究7,’11、9,’12、11,’17

＜ＮＹＲＱ−１＞：自衛隊の衛星通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究5,’15

＜ＮＹＲＱ−１Ｂ−１＞：自衛隊の衛星通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究6,’11

＜ＮＹＲＱ−１Ｃ−２＞：自衛隊の衛星通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’16

＜ＮＹＲＱ−１Ｃ−３＞：自衛隊の衛星通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究12,’17

＜ＮＹＲＱ−１Ｃ−３−Ｙ＞：自衛隊の衛星通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究2,’19

＜ＮＹＲＱ−１Ｄ＞：自衛隊の衛星通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＮＹＲＱ−１Ｅ＞：自衛隊の衛星通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究3,’14

＜ＮＹＳＭ−３＞：自衛隊の測定装置。双日エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究7,’07

＜ＮＹＳＭ−３Ｂ＞：自衛隊の測定装置。海洋電子工業製。参考：月刊軍事研究8,’15

＜ＮＹ改＞：九〇式艦上戦闘機シリーズを参照。

＜ＮＺＬＡ−１＞：海上自衛隊の潜水艦用電波探知装置。2012年度から非貫通マスト化を研究中である。参考：月刊世界の艦船2,’12

＜ＮＺＬＲ−１＞：自衛隊の電波探知装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究7,’16

＜ＮＺＬＲ−１Ｄ＞：海上自衛隊の電波探知装置。日本電気または三菱電機製。参考：月刊軍事研究12,’06、2,’14

＜ＮＺＬＲ−１Ｄ用ＲＦ／光変換装置等（マスト非貫通化）＞：自衛隊の機器。三菱電機製。参考：月刊軍事研究6,’15

＜ＮＺＬＲ−１Ｅ＞：自衛隊の電波探知装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究3,’15

＜ＮＺＬＲ−１近代化改修用器材セット＞：自衛隊の機器。三菱電機製。参考：月刊軍事研究5,’18

＜ＮＺＲＡ−１＞：海上自衛隊の空中線装置。三波工業製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＮＺＲＣ−１Ｅ＞：海上自衛隊の無線通信装置。三菱電機製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜ＮＺＲＣ−１Ｆ＞：自衛隊の無線通信装置。日本電気製。参考：月刊軍事研究1,’14

＜ＮＺＲＱ−１＞：自衛隊の空中線装置。三波工業製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜Ｎ型潜水艦＞：627型（潜水艦）を参照。

＜Ｎ級駆逐艦＞：イギリス海軍駆逐艦。Ｋ級からＭ級まで船体規模の拡大が続いたため、兵装を少し絞ってＫ級と同等の排水量としたタイプである。全長108.7m、幅10.9m、吃水2.7m、基準排水量1695トン。主機は蒸気タービン、出力40000馬力、速力36ノット。兵装は12cm連装砲３基、２ポンド４連装砲１基、533mm５連装魚雷発射管２基。G97ネイピア、G65ネリッサ、G02ネスター、G38ナイザム、G84ノーブル、G16ノンパラル、G49ノーマン、G25ノースマンの８隻が1940-42年に竣工した。うち４隻はオーストラリア、２隻はオランダ、１隻はポーランドに引き渡されている。参考：第２次大戦のイギリス軍艦

＜Ｎ級潜水艦シリーズ＞：アメリカ海軍潜水艦。Ｔ級潜水艦が高価だったため、1915年度予算の潜水艦は安価に纏めろと議会から要求され、Ｈ級並の排水量（Ｔ級の３分の１くらい）に抑えることにし、エレクトリックボート社とレイク社に設計させた。一応航洋型という触れ込みだったが、小型すぎて無理があり、練習潜水艦として使用されている。参考：アメリカ潜水艦史

　＜Ｎ級潜水艦（エレクトリックボート社設計）＞：設計はエレクトリックボート社だが、生産はライセンスを得たモラン社で行った。水上用主機はMAN社からライセンスを得てNLSECO社で生産した２サイクルディーゼルが不調だったので、NLSECO社製民間用４サイクルディーゼルをベースに新規開発している。全長44.9m、最大幅4.8m、吃水3.8m、水上排水量347トン、水中排水量414トン。主機はディーゼル直結推進方式、水上用NLSECO式240V8F8型４サイクル８気筒ディーゼル機関（240馬力・350rpm）２基・水中用エレクトロ・ダイナミック式電動モーター２基、水上出力480馬力、水中出力560馬力、２軸推進、水上速力13ノット、水中速力11ノット、蓄電池はゴウルド・ストレージ・バッテリー社製60セル２群計120セル、水上航続距離3500海里（11ノット）、水中航続距離30海里（５ノット）。安全潜航深度61m。兵装は45cm魚雷発射管４門（艦首。魚雷８本）。乗員25名。SS-53、SS-54、SS-55の３隻が1917年に竣工した。実用性が低く、ロンドン条約締結のついでに1930年に除籍された。参考：アメリカ潜水艦史

　＜Ｎ級潜水艦（レイク社設計）＞：全長47.2m、最大幅4.4m、吃水3.8m、水上排水量331トン、水中排水量385トン。主機はディーゼル直結推進方式、水上用ブッシュ・ズルザー社製6M50型６気筒４サイクルディーゼル（300馬力・400rpm）２基・水中用エレクトロ・ダイナミック式電動モーター２基、水上出力600馬力、水中出力300馬力、２軸推進、水上速力13ノット、水中速力11ノット、蓄電池はエレクトリック・ストレージ・バッテリー社製60セル２群計120セル、水上航続距離3500海里（11ノット）、水中航続距離30海里（５ノット）。安全潜航深度61m。兵装は45cm魚雷発射管４門（艦首。魚雷８本）。乗員29名。SS-56、SS-57、SS-58、SS-59の４隻が1918年に竣工した。就役後に運用したところ、設計が旧式と酷評され、1922年に全艦揃って除籍・売却されてしまい、外した主機はエレクトリックボート社設計艦に回された。参考：アメリカ潜水艦史

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