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＜八一飛行表演隊＞：中国空軍のアクロバットチーム、オーガスト・ワン。名称の由来は1927年8月1日の南昌蜂起である。使用機は殲撃7GBで、2009年から殲撃10AY/SYを使用するようになった。2013年8月、モスクワ国際航空宇宙ショーで展示飛行を行った。2014年11月のエアショー・チャイナでは女性パイロット５名（＋訓練中でナレーターを務めた１名）がデビューした。2015年3月17-21日、LIMA’15でフライトを行った。2016年11月12日、殲撃10SYが墜落し、男性パイロットは緊急脱出して無事だったが、女性パイロット１名が緊急脱出後に僚機の主翼に衝突して殉職した。2017年11月12-16日、ドバイ航空ショーでフライトを行った。2020年2月11-16日、シンガポール航空ショーでフライトを行った。2023年5月、LIMA'23で殲撃10CYによる初展示飛行を行った。11月13-17日、ドバイ・エアショー2023で展示飛行を行った。2024年2月4-8日、サウジアラビアのリヤド・エキシビション＆コンベンションセンターで開催された第２回ワールド・ディフェンス・ショーで展示飛行を実施。9月3-5日、エル・アラメイン国際空港で開催された第１回エジプト・エアショー2024で展示飛行を実施。参考：世界の傑作機No.120、月刊航空ファン8,’09、2,’11、2,’15、2,’17、月刊軍事研究12,’09、月刊JWings11,’13、6,’15、2,’17、5,’20、8,'23、2,'24、5,'24、11,'24、月刊航空情報3,’18

＜八四艦隊＞：日本海軍が明治43年から計画を提出し、大正6年度に承認された艦隊整備計画。八八艦隊をいきなり作るのは予算上無理なので、戦艦８隻（扶桑、山城、伊勢、日向、長門、陸奥、加賀、土佐）と巡洋戦艦４隻（榛名、霧島、天城、赤城）を作ることにしたものである。主力艦以外では7200トン型軽巡などを建造する。大正7年度に八六艦隊に昇格した。参考：月刊世界の艦船12,’11

＜八六艦隊（海上自衛隊）＞：海上自衛隊が３次防から４次防で計画した１個護衛隊群の編成。護衛隊群の付与任務達成に必要最小限（規模的にも予算的にも）の編成をオペレーション・リサーチで弾き出したもので、DDH（ヘリ３機搭載）２隻、DDG１隻、DDA１隻、DDK４隻からなる８隻６機の艦隊である。ヘリ６機のうち２機は整備修理中で稼働は４機、うち３機で潜水艦を追跡し、１機が短魚雷で撃沈する。1974年11月に第１護衛隊群がこの編成となったが、この時の艦ははるな型２隻、あまつかぜ型１隻、みねぐも型３隻、あやなみ型２隻だった。次いでしらね型２隻の竣工で第２護衛隊群もこの編成となったが、残る２個護衛隊群は体制整備の目途が立たず、また対艦ミサイル攻撃に弱いという欠点もあり、ポスト４次防で八八艦隊に後を譲った。参考：JShips vol.48、月刊世界の艦船2,’14、3,’14、9,’14、5,’21、7,’24

＜八六艦隊（日本海軍）＞：日本海軍が大正7年度から着手した艦隊整備計画。戦艦８隻と巡洋戦艦６隻で主力艦隊を編成する。主力艦以外では空母鳳翔や5500トン型軽巡などを建造する。大正9年に八八艦隊計画に発展した。参考：近代巡洋艦史、日本航空母艦史、月刊世界の艦船12,’11

＜８×８ＩＦＶシリーズ＞：UAE陸軍８×８輪歩兵戦闘車で、ニマー・オートモーティブ社が開発した。各型計400両を配備する予定。参考：月刊軍事研究5,’17

　＜８×８ＩＦＶ＞：基本の歩兵戦闘車型で、UAE陸軍が少数配備したパトリア社製AMV-Lがベースである。防御力は全周がSTANAG4569レベル4+、耐地雷が4a/4b+。サスペンションは独立懸架式、タイヤはミシュラン製XZL14.00×R20ランフラットで、タイヤ圧調整装置を持つ。全長8m、全幅3.25m、全高2.35m、戦闘重量28トン。エンジンはキャタピラー社製ディーゼル（600馬力）、トランスミッションはアリソン4500オートマチック（前進６速）、最大速度105km、浮航速度10km、航続距離700km。乗員３名＋乗車兵員８名。参考：月刊軍事研究5,’17

　＜８×８ＩＦＶ（装甲兵員輸送車）＞：装甲兵員輸送車型。乗員２名＋乗車兵員10名。参考：月刊軍事研究5,’17

＜八八艦隊（海上自衛隊）＞：正式には八艦八機体制で、海上自衛隊の１個護衛隊群の編成を護衛艦８隻とヘリコプター８機にしたことから命名され、日本海軍にあやかり八八艦隊（新八八艦隊ともいう）と通称された。ポスト４次防において対潜戦（50隻の船団を対潜護衛する）に必要な戦力から換算したもので、オペレーションズ・リサーチの結果潜水艦撃沈率が護衛艦８隻以上でプラトーに達することが判明しため、護衛艦数は８隻になった。ヘリ数は原子力潜水艦の探知・攻撃に必要な数に合わせ、当初は６機を配備して４機を同時運用（他の２機は修理整備中と想定）、原潜を攻撃する予定だったが、これにバリア警戒用２機を加え、１機を攻撃隊と共に常時可動させることにした。対空戦はソ連海軍航空隊爆撃機編隊４機が発射する対艦ミサイル４発に対処する必要があり、DDGを八六艦隊から１隻増やして２隻（同時対処能力４目標）にしている。その分DDHが１隻減って１隻になったので、DDKとDDAをDDに統合し、対空／対艦／対潜兵装に加えて対潜ヘリ運用能力を持たせ、必要な対潜ヘリ数を確保した。ただヘリを積めるDDも、DDに積めるヘリも無かったので、はつゆき型とHSS-2Bを新規開発している。具体的には、DDH（しらね型護衛艦）１隻（ヘリ３機）、DD（はつゆき型、あさぎり型、むらさめ型、たかなみ型）５隻（ヘリ１機ずつ）、DDG（あさかぜ型、あまつかぜ型、こんごう型）２隻からなる。防空網はDDGによるエリア・ディフェンス・ゾーンと、各艦によるポイント・ディフェンス・ゾーンの２段構え。これを４個整備し、２個を本土周辺の船舶護衛、１個を中東及び東南アジア航路の船舶護衛、１個をオーストラリア航路の船舶護衛に充てる。もう１個整備して対潜掃討専門部隊に仕立てる計画も立てられたが、予算不足でキャンセルされた。その後Tu-22Mバックファイアによる対艦ミサイル飽和攻撃（１個飛行隊12機・対艦ミサイル24発）に対しては能力不足が露呈し、イージス艦（こんごう型）の導入が決定した。1995年3月16日、DDG-174きりしまが就役して１個護衛隊群あたりDDG２隻が達成され、全護衛隊群が八八艦隊編成となった。潜水艦と分かっている水中目標１個への対処では八八艦隊で十分だが、遠距離で長期間行動しつつ多数の不明水中目標から脅威を識別して対処するという現実の対潜戦には対応できないと考えられ、平成17年度以降に係る防衛計画の大綱で編成が見直されることになり、これに基づく2008年3月26日の大改編で護衛隊は艦種ごとに再編され、ヘリ空母型DDHに多数の対潜ヘリを積んで潜水艦らしい３個くらいの目標を追尾しつつ潜水艦と分かり次第沈めることにし、八八艦隊は消滅した。参考：日米イージス艦とミサイル防衛、兵器メカニズム図鑑、月刊軍事研究2,’98、7,’10、1,’17、月刊世界の艦船2,’87、5,’02増刊、3,’05、8,’14、9,’14、8,'15、5,'21、8,'21、JShips vol.48、月刊丸1,’10別冊

＜八八艦隊（日本海軍）＞：日本海軍の主力艦隊構想で、戦艦８隻と巡洋戦艦８隻により主力艦隊を構成するものである。秋山眞之中将が日露戦争の戦訓と当時の技術で同時指揮可能な戦艦数から提唱した、戦艦戦隊２個16隻、一等巡洋艦戦隊２個16隻、二等巡洋艦戦隊２個16隻、水雷戦隊３個12隻からなる戦闘艦隊が大元で、明治40年の帝国国防方針に戦艦８隻と装甲巡洋艦８隻を主力とする艦隊を維持すると記述され、大正2-3年の山本権兵衛内閣・斎藤実海軍大臣が具体的に推進した。当時は400m間隔の単縦陣隊形をとる戦隊の各艦を適確に指揮し、目標に対して十分な攻撃力を発揮しようとすれば通信や射程の問題から８隻が限界で、１つの敵に対して同時に攻撃を行おうとすれば指揮の問題から２個戦隊が限界、ということからこの隻数になった。各艦は25年間使用することにし、艦齢８年以内の新鋭艦を第一線艦隊に割り当て、９年経ったら第二線、17年経ったら第三線に下げるということで都合３個の八八艦隊を作る。構想完成当時は日本海軍自前の戦艦４隻＋装甲巡洋艦８隻にロシア海軍から鹵獲修復した戦艦５隻＋装甲巡洋艦１隻が配備され、九九艦隊となっていたので、やや縮小しつつ質を強化していく計画だった。ただ第一線を縮小するとはいえ、いきなりこれを作って維持するのは予算上無理があるので、八四艦隊、八六艦隊を経て第１次大戦後の大正9年に予算が認められた。戦艦群は、既に竣工した長門・陸奥の他、加賀型の加賀・土佐（16インチ／406mm砲10門、排水量33800トンを予定）、紀伊型高速戦艦紀伊・尾張・駿河・近江（第13号艦型？）４隻で構成され、巡洋戦艦は大正8年設計の天城型巡洋戦艦赤城・天城・高雄・愛宕、第８号艦型（第13号艦型？）４隻となる予定だった。これらのうち長門型と天城型の半分の主機は仮想敵であるアメリカのウェスティングハウス社に発注されている。第二線主力は扶桑型・伊勢型の戦艦４隻と、金剛型巡洋戦艦４隻を充てる予定で、更に軽巡洋艦24隻（8000トン型軽巡４隻含む）、駆逐艦72隻、潜水艦64隻を配備することとした。空母は八六艦隊で建造した鳳翔に加え、12500トン型空母２隻を作る予定だった。しかし主力艦だけで毎年2-3隻建造しなければならないので大正9年度の海軍予算は国家予算の30%、大正10年度は32.5%を占める事態になってしまった。ただ造船不況と重なったので、造船業界にとっては福音である。大正11年のワシントン軍縮条約締結により、建造予定の戦艦、8000トン型軽巡、空母は全て建造中止になった。参考：月刊世界の艦船12,’11、1,’12、9,’12増刊、6,'20、戦艦入門、兵器メカニズム図鑑、戦時用語の基礎知識、近代戦艦史、近代巡洋艦史、日本航空母艦史

＜８．２４英雄＞：新甫型（弾道ミサイル実験潜水艦）を参照。

＜８．２４ヨングン＞：新甫型（弾道ミサイル実験潜水艦）を参照。

＜８−３８Ａ６−３／４Ｓ＞：アメリカ海軍の潜水艦用８気筒対向２サイクルディーゼルで、フェアバンクス・モース社が開発した。水上出力1500馬力（850rpm）、シュノーケル時出力1135馬力（800rpm）。タング級、ダーター級、バーベル級、グレイバック級、グラウラー級に搭載された。参考：アメリカ潜水艦史

＜８Ａ６１ＦＭ＞：R-11FM（SLBM）を参照。

＜８ｃｍ双眼鏡＞：海上自衛隊の双眼鏡。艦橋の両ウイングに装備されている。直径80mm、重量9kg。東京光学製。参考：自衛隊装備カタログ1981

＜８ｃｗｔトラック＞：イギリス軍の400kg積載軽トラック。積載量が不十分で、すぐに生産打ち切りとなってしまった。参考：月刊グランドパワー3,’02

＜８ＤＫ−２８ｅ＞：ダイハツが開発した４サイクルディーゼルエンジンで、むろと型敷設艦（２代目）に搭載されている。出力2635kW。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊

＜８−ＥＢ−１５＞：アメリカ海軍の潜水艦用８気筒４サイクルディーゼルエンジンで、NLSECO社が開発した。6-EB-16の改良型で、ストロークと気筒数を増やして出力を強化した。出力600馬力（380rpm）。S-1級とS-42級に搭載された。参考：アメリカ潜水艦史

＜８−ＥＢ−１６＞：アメリカ海軍の潜水艦用８気筒４サイクルディーゼルエンジン。8-EB-15の出力強化型で、気筒を大型化した。出力700馬力（350rpm）。S-3級潜水艦1-7番艦に搭載された。参考：アメリカ潜水艦史

＜８Ｆ５９＞：ソ連軍の対潜核爆弾。参考：月刊世界の艦船11,’22

＜８Ｋ１１＞：ソ連軍の野戦軍・方面軍用弾道ミサイルシステム、米軍コードSS-1b、NATOコードはスカッドＡ。IS-3の足回りをベースにした8U218ランチャーにR11スカッドＡミサイルを搭載している。1950年代から開発され、1955年から配備されて1980年代頃まで使用された。参考：月刊PANZER9,’02

＜８Ｋ１４＞：9K72（弾道ミサイル）を参照。

＜８Ｋ７１＞：R-7（ICBM）を参照。

＜８Ｋ７４＞：R-7A（ICBM）を参照。

＜８Ｌ２７．５ＸＦ＞：富士ディーゼルが開発したディーゼルエンジン。出力2250-2275馬力。海洋観測艦AGS-5104わかさ、くろべ型訓練支援艦に搭載された。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊

＜８Ｌ４２Ｍ＞：三井造船が開発したディーゼルエンジンで、ちよだ型潜水艦救難母艦（初代）に搭載されている。直列８気筒４サイクルで、出力5750馬力。参考：丸スペシャルNo.78

＜８ＭＧ２８ＨＸ＞：新潟鉄工所が開発した４サイクルディーゼルエンジンで、てんりゅう型訓練支援艦に搭載された。出力3200馬力。参考：月刊世界の艦船11,'17増刊

＜８ＴＰ＞：MiG-31の機首下面に引き込み式で搭載されている赤外線捜索装置。視野は左右60度ずつ、俯仰角マイナス13度からプラス６度、捜索距離40km（戦闘機サイズ）。捜索情報はR-40TD/R-60M空対空ミサイルに自動的に伝えられる。参考：月刊航空情報11,’09

＜８Ｕ２１８＞：ソ連陸軍8K11スカッドＡ弾道ミサイルシステム用自走ランチャー。IS-3の足回りに非装甲の専用車体を載せている。フィリン自走戦術ミサイル用2P4に似ているが、キャビン両側面中央部に１本ずつ横置きで取り付けられた高圧エアボンベが識別点である。全長12.5m、全幅3.2m、全高3.32m、重量38トン。エンジンはV-21S（520馬力）、最大速度37km。参考：月刊PANZER9,’02、世界の軍用車両(2)

＜８Ｖ−７１Ｔ型エンジン（自衛隊）＞：自衛隊のエンジン。富永物産が受注している。参考：月刊軍事研究10,’11

＜８Ｘ＞：KH-13（偵察衛星）を参照。

＜８インチ列車砲＞：アメリカ軍の列車砲。1917年にM1888カノン砲身を使用して製作された。全備重量79トン。徹甲弾弾量91kg、初速毎秒790m、射程18200m。最大仰角42度、全周射撃可能。24門が第１次大戦終戦までに製作され、一部は沿岸砲に改造されて1941-42年にはハワイ、バージニア州フォートストリィ、バンクーバー、コレヒドール島フォートミルズに配備されていた。参考：月刊グランドパワー3,’03

＜８カ国連合＞：旅滬型（駆逐艦）を参照。

＜８号工業雷管＞：自衛隊の火工品。北海道日油製。参考：月刊軍事研究6,’14

＜８号電気雷管＞：自衛隊の火工品。北海道日油製。参考：月刊軍事研究6,’14

＜八号爆弾＞：日本海軍の爆弾で、昭和18年末から開発された反跳爆撃用爆弾である。最初は九八式二十五番陸用爆弾や九九式二十五番通常爆弾を改造して三式二十五番八号爆弾を制式化し、次いで八十番陸用爆弾と八十番通常爆弾を改造して三式八十番八号爆弾を、五十番通常爆弾を改造して四式五十番八号爆弾を制式化した。参考：日本海軍の爆弾

＜八紘一宇＞：世界を１つの家にする、という意味で、神武天皇が都を定めた時の「八紘を掩いて宇（いえ）と為さん」からとられ、昭和15年7月26日の基本国策要綱に掲載された。これを実現するため、まず日満支の強固なる結合を根幹とする大東亜新秩序を建設し、アメリカの実力を排除、東南アジアの植民地を東亜新秩序に含めるため積極的な処理をすることを決定した。参考：戦時用語の基礎知識

＜８サンチ砲＞：安式十二斤速射砲を参照。

＜八試特殊爆撃機＞：九四式艦上軽爆撃機を参照。

＜八糎経緯儀＞：日本陸軍の測量器材。参考：工兵入門

＜８トン４×２トラック＞：航空自衛隊の８トントラックFP418T。全長11.985m、全幅2.49m、全高2.83m、車重7.72トン。エンジン出力225馬力、最大速度110km。最大積載量7.25トン。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜８トントラック（４×２）＞：自衛隊の車両。UDトラックスジャパン製。参考：月刊軍事研究6,’14

＜八年式二号魚雷＞：日本海軍の61cm魚雷で、大正11年に制式化された。全長8.4m、直径0.61m、重量2362kg、炸薬重量346kg。空気を装気圧195気圧で詰めてある。航走距離20000m（雷速28ノット）／15000m（33ノット）／10000m（38ノット）。巡洋艦用として採用されたが、睦月型や吹雪型などの駆逐艦にも搭載された。参考：日本駆逐艦史、月刊世界の艦船10,’06、5,’11

＜八年式野戦重測遠機＞：日本陸軍の野砲部隊用測遠機。加式測遠機の軽量化型で、特に三脚を軽量化したが、剛性が低くなってしまい、強風によりぐらついて測距不能になることがあった。単眼の基線長式倒像合致方式で、基線長1m、倍率12倍、視野３度20分。俯仰角27度ずつ。測定範囲200-10000m。誤差は500mで1.2m、10000mで484.8m。総重量14kg。参考：日本陸軍兵器資料集

＜八年式野戦重測遠機（対空用）＞：日本陸軍の測遠機。八年式野戦重測遠機に振子式高度器を付けたもので、三脚も改良し、仰角60度まで測定できるようにした。参考：日本陸軍兵器資料集

＜８メートルカッター＞：日本海軍のカッター。全長8m、幅2.3m、深さ0.81m、重量1.1トン。搭載人員40名。櫓10本を搭載する。参考：写真で見る海軍糧食史

＜８メートル通船＞：日本海軍の通船。全長8m、幅1.8m、深さ0.72m、重量0.84トン。搭載人員25名。櫓３本を搭載する。参考：写真で見る海軍糧食史

＜８メートル内火ランチ＞：日本海軍の内火ランチ。全長8m、最大幅2.3m、吃水0.6m、排水量3.9トン。機関出力10馬力、速力6.5ノット。参考：小艦艇入門

＜８．５メートル将官艇＞：海上自衛隊の将官艇で、旗艦任務（護衛艦隊及び練習艦隊）に就くあきづき型（初代）に搭載された。船体は木製、船型は角型船底を持つレイズド・デッキ・タイプである。船内配置は前方から船首倉庫、操舵室、機械室、士官室、舵取り機室で、機械室の上にオープントップ・風防付きの指揮所を持つ。指揮所両側が操舵室から士官室まで続くブルワークになっていて、両舷に扉がある。前後甲板にはハッチを有する。全長8.5m、最大幅2.4m、深さ1.2m、排水量3.5トン。主機はディーゼル２基、出力110馬力、２軸推進、最大速力14ノット。乗員４名で、他に10名を乗せられる。後に船体をFRP製（木にFRPをカバーリングしたものらしい）に変更、指揮所の風防を枠付きとし、主機を換装して１軸推進にした。救命浮き輪も士官室天蓋から操舵室右舷に移されている。参考：丸スペシャルNo.77、艦船メカニズム図鑑

＜８．８ｃｍＡＰ＞：Pzgr.Patr（徹甲弾）を参照。

＜８．８ｃｍＦｌａＫ＞：FlaK18（高射砲）またはFlaK36（高射砲）またはFlaK37（高射砲）またはFlaK41（高射砲）を参照。

＜８．８ｃｍＨＩ＞：HI.Gr.Patr.39（成形炸薬弾）を参照。

＜８．８ｃｍ高射砲搭載特殊車台＞：�W号ｃ型自走砲を参照。

＜８．８ｃｍ照明弾＞：ドイツ軍の8.8cmFlaK用照明弾。発射後一定高度に達すると、落下傘付きの照明部が放出されて375000カンデラの光を発し、23秒間にわたり周囲を照らす。参考：月刊PANZER6,’04

＜８．８ｃｍ砲（Ｕボート用）＞：ドイツ海軍Ｕボート用甲板砲。口径88mm、砲身長42.4口径、最大仰角30度。弾薬250発を耐圧船殻内に搭載する。SKC/35 in UbtsLC35も参照。参考：ナチスＵボート

＜８．２４英雄艦＞：北朝鮮海軍実験潜水艦8.24 Yongung。SLBMのテスト艦だが、ゴラエ型系列なのか新型なのかは不明である。2021年10月19日、新浦沖の日本海でSLBMの水中発射試験を実施。KN-23短距離弾道ミサイルがベースとみられるSLBMを発射し、600km先の日本海に着弾した。参考：月刊世界の艦船1,’22

＜８０＞：イギリス海軍フィジー級軽巡洋艦モーリシャス（Mauritius）。1940年竣工。1965年に解体された。参考：近代巡洋艦史、第２次大戦のイギリス軍艦

＜８０＞：バーレーン海軍哨戒艦アル・ズバラ（Al Zubara）。元は2019年12月に除籍されたイギリス海軍哨戒艦P257クライドで、2020年8月に購入して再就役させた。全長81.5m、満載排水量1877トン。主機はディーゼル、速力20ノット。兵装は30mm単装機関砲１門。参考：月刊世界の艦船8,'21

＜８０Ｄ２６Ｒ＞：自衛隊の自動車用鉛蓄電池。新神戸電機製。参考：月刊軍事研究5,’14

＜８０ＲＵ＞：60RUシリーズ（艦対潜ミサイル）を参照。

＜８０斤加農＞：徳川幕府が採用した80ポンドカノン砲で、品川四番台場に配備された。口径223mm。使用弾重量23kg。参考：大砲入門

＜８０斤榴弾砲＞：幕末に鹿児島湾のイギリス艦隊砲撃や下関で使用された80ポンド榴弾砲。口径223mm。砲弾重量25kg、射程1400m。参考：大砲入門

＜８０式１４．５毫米重機槍＞：ZPU-1海外シリーズ（対空機銃）を参照。

＜８０式五四口径五インチ砲演習弾＞：自衛隊の訓練弾。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究5,’08

＜８０式五四口径五インチ砲演習弾（平頭）＞：自衛隊の火工品。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究12,’10

＜８０式五四口径五インチ砲対空演習弾＞：海上自衛隊の５インチ（127mm）砲用訓練弾。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜８０式五四口径五インチ砲対空演習弾（平頭）＞：自衛隊の火工品。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜８０式５７mm連装対空自走砲＞：69式戦車ファミリーを参照。

＜８０式気象測定装置＞：JMMQ-M2-Bを参照。

＜８０式魚雷＞：海上自衛隊の潜水艦発射型長魚雷で、対水上艦・対潜水艦両用。Mk37Mod0-N魚雷の後継として三菱重工がG-RX-1という名称で開発し、1980年に制式化された。装備記号はG-11である。全長5m、直径0.483m。湯浅電池製酸化銀電池駆動の二重反転モーター推進、雷速30ノット以上。誘導は有線＋パッシブ・アクティブ音響式。発射はスイムアウト式。参考：丸スペシャルNo.76、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船1,'15増刊、3,’10、自衛隊装備カタログ1981

＜８０式機雷＞：海上自衛隊の対潜水艦・対水上艦用上昇機雷。信管は音響と磁気。日立造船製。参考：月刊世界の艦船1,'15増刊

＜８０式機雷用発火装置＞：自衛隊の火工品。ユニバーサル特機またはJMUディフェンスシステムズ製。参考：月刊軍事研究11,’13、1,’18

＜８０式空対艦誘導弾＞：ASM-1を参照。

＜８０式軽対空砲＞：ZU-23海外シリーズ（高射機関砲）またはZU-23-2（高射機関砲）を参照。

＜８０式手槍＞：中国軍の自動式拳銃。弾倉はグリップ前方に装着する。少数のみ生産されたらしい。参考：月刊軍事研究5,’09

＜８０式戦車＞：88B式戦車を参照。

＜８０式通用機槍＞：PKM海外シリーズ（機関銃）を参照。

＜八十番八号爆弾＞：三式八十番八号爆弾シリーズを参照。

＜八十番通常爆弾シリーズ＞：日本海軍の800kg通常爆弾。参考：日本海軍の爆弾

　＜八十番通常爆弾一型＞：円筒形の弾体を持つ。全備重量796kg、炸薬重量393kg。参考：日本海軍の爆弾

　＜八十番通常爆弾一型改一＞：炸薬を九八式爆薬の成型火薬としたもの。参考：日本海軍の爆弾

　＜八十番通常爆弾一型改二＞：弾体を厚くし、炸薬を下瀬火薬としたもの。全備重量803kg、炸薬重量320kg。参考：日本海軍の爆弾

　＜八十番通常爆弾一型改三＞：炸薬を九一式爆薬310.7kgの溶融充填に変更したもの。参考：日本海軍の爆弾

　＜八十番通常爆弾一型改四＞：炸薬を九八式爆薬318kgの溶融充填に変更したもの。参考：日本海軍の爆弾

　＜八十番通常爆弾マル特用＞：特攻機用で、九九式通常爆弾信管丙（遅延秒時0.2秒）、九七式二号弾頭発火装置、一五式弾底発火装置を装着している。弾頭発火装置の方は安全栓を外すと共に風車を一杯に出して抑えをかけておき、弾底発火装置の方は安全栓も風車も外しておく。これにより、弾頭に15kgの力が加わるだけで信管が作動するようになる。参考：日本海軍の爆弾

＜八十番陸用爆弾シリーズ＞：日本海軍の800kg陸用爆弾。昭和12年から研究され、太平洋戦争開戦前後に実用化されたようである。コレヒドール要塞攻略戦で多用され、ミッドウェイ海戦でのミッドウェイ島対空砲陣地爆撃でも使用された。参考：日本海軍の爆弾

　＜八十番陸用爆弾＞：信管は弾頭と弾底にある。全備重量805kg、炸薬重量384kg。参考：日本海軍の爆弾

　＜八十番陸用爆弾改一＞：炸薬を九八式爆薬の成型火薬としたもの。使用できる信管は九二式（瞬発）、九六式（瞬発）、九七式陸用爆弾信管甲（遅延秒時0.03秒）、九七式陸用爆弾信管乙（遅延秒時0.1秒）。参考：日本海軍の爆弾

　＜八十番陸用爆弾改二＞：炸薬を下瀬火薬に変更したもの。参考：日本海軍の爆弾

　＜八十番陸用爆弾改三＞：炸薬を九一式爆薬に変更したもの。参考：日本海軍の爆弾

　＜八十番陸用爆弾改四＞：炸薬を九八式爆薬の加熱溶融充填としたもの。参考：日本海軍の爆弾

＜８０フィート型魚雷艇＞：アメリカ海軍魚雷艇80 Foot型。77フィート型の改良型で、船型を改善し、魚雷を533mmに換装している。全長24.4m、幅6.3m、吃水1.5m、基準排水量38トン。主機はガソリンエンジン、出力4050馬力、３軸推進、速力40ノット。兵装は533mm魚雷発射管４門で、２門を降ろして爆雷や機雷を搭載することも可能。乗員14名。1941-45年に320隻強が建造された。参考：第２次大戦のアメリカ軍艦

＜８０メートル型哨戒艇（ブルネイ海軍）＞：ダルッサラム級を参照。

＜８１＞：イギリス海軍ダイドー級軽巡洋艦第２グループ、ブラックプリンス（Black Prince）。1943年竣工。1948-56年、ニュージーランドに貸与された。1962年に解体された。参考：近代巡洋艦史、第２次大戦のイギリス軍艦

＜８１＞：中国海軍鄭和級練習艦鄭和（チョンホー、Zhenghe）。1987年4月就役、東海艦隊に配備された。2009年10月26日、大連艦艇学院学生170名、海軍航空工程学院学生20名、海軍工程学院学生30名、海軍士官学校学生10名を乗せて大連を出港。10月29日から11月2日、韓国の鎮海を親善訪問した。11月5-6日、江田内を親善訪問した。11月6-9日、呉を親善訪問した。2011年7月25日、江衛�U型フリゲート527洛陽と共に練習艦隊として大連を出港。7月27日、江衛�U型フリゲート527洛陽と共に下対馬の西50kmを航行するのを第１航空群P-3Cが確認した。8月4日、中国艦として15年ぶりに北朝鮮を訪問。8月9日、江衛�U型フリゲート527洛陽と共に上対馬の東50kmを航行するのを第４航空群P-3Cが確認した。2014年5月2日1700頃、054A型フリゲート550維坊と共に、宮古島の北東130kmを南東に航行するのを、DE-230じんつうと第５航空群P-3Cが確認した。大連艦艇学院、工程大学、航空行程学院の学生ら170名を乗せて東南アジアなどを巡る２ヶ月間の練習航海に向かう途中とみられる。5月3日1300頃、054A型フリゲート550維坊と共に、沖縄本島南西650kmを南西に航行するのを、DE-230じんつうが確認した。2015年9月27日から10月1日、ウラジオストク港に寄港。10月12-16日、パールハーバー・ヒッカム統合基地に寄港。参考：月刊軍事研究4,’05、月刊世界の艦船1,’10、10,’11、3,’12、7,’14、3,’15、5,’15、1,'16、2,'16、朝雲

＜８１＞：チリ海軍ピロート・パルド級哨戒艦１番艦ピロート・パルド（Piloto Pardo）。2008年就役。2015年10月、アメリカ海軍との共同演習ユニタスに参加。参考：月刊世界の艦船1,’16

＜８１ＫＲＨシリーズ＞：フィンランド軍81mm軽迫撃砲。参考：月刊軍事研究8,’14

　＜８１ＫＲＨ５５＞：

　＜８１ＫＲＨ６４＞：

　＜８１ＫＲＨ７１ＰＴ＞：81KRH71Yの固定陣地配備型で、沿岸砲兵が装備している。参考：月刊軍事研究8,’14

　＜８１ＫＲＨ７１Ｙ＞：重量56kg。弾種は榴弾、発煙弾、照明弾、訓練弾で、有効射程100-5800m、発射速度毎分18-20発。参考：月刊軍事研究8,’14

＜８１Ｍ＞：81mm迫撃砲L16を参照。

＜８１ｍｍ迫撃砲ＩＲ照明弾＞：自衛隊の火工品。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究6,’15

＜８１ｍｍ迫撃砲Ｌ１６＞：L16海外シリーズを参照。

＜８１ｍｍ迫撃砲Ｌ１６用訓練装置＞：陸上自衛隊の81mm迫撃砲L16用砲手訓練装置で、砲身の下半分が開いており、砲口から入れた訓練弾をすぐ取り出せるようにしてある。参考：月刊軍事研究7,’08

＜８１ｍｍ迫撃砲Ｌ１６用縮射訓練具＞：自衛隊の縮射訓練具。山田洋行または住商エアロシステムが受注している。参考：月刊軍事研究5,’08、12,’10

＜８１ｍｍ迫撃砲Ｌ１６用照準具＞：自衛隊の機器。フジノン製。参考：月刊軍事研究3,’11

＜８１ｍｍ迫撃砲Ｌ１６用装填訓練装置＞：自衛隊の機器。豊和工業製。参考：月刊軍事研究8,’14

＜８１ｍｍ迫撃砲Ｌ１６用特殊工具セット（その１）＞：自衛隊の機器。豊和工業製。参考：月刊軍事研究8,’09

＜８１ｍｍ迫撃砲Ｌ１６用特殊工具セット（その２）＞：自衛隊の機器。豊和工業またはトプコン製。参考：月刊軍事研究8,’09、3,’11

＜８１ｍｍ迫撃砲Ｌ１６用砲身部＞：自衛隊の機器。豊和工業製。参考：月刊軍事研究1,’15

＜８１ＴＢ＞：81式自走架柱橋を参照。

＜８１型原子力ミサイル防空巡洋艦＞：ソ連海軍が計画した原子力巡洋艦で、1956年8月に開発が決定し、第16設計局が設計した。排水量11000-13000トン。速力32ノット。兵装はP-40またはP-6艦対艦ミサイル発射筒3-8基、M-1またはM-3艦対空ミサイル連装発射機４基、76mmまたは100mm砲塔４基、533mm魚雷発射管など。計画中止になった。参考：月刊軍事研究12,’13

＜８１号型＞：特務艇81号型を参照。

＜８１号作戦＞：ダンピール海峡の悲劇とも呼ばれるが、実際に戦闘が生じたのはビディアズ海峡である。連合軍呼称はビスマルク海海戦。太平洋戦争中の昭和18年2月、日本軍はガダルカナルから撤退し、東部ニューギニアが連合軍の勢力圏内に入ってしまった。これを打開するため、日本陸軍は２個大隊により飛行場のあるワウを急襲したが、アメリカ軍の十字砲火の前に壊滅した。そこで取り敢えずラエ、サラモア、マダン、ウエワクの防御を固めることにし、第18軍隷下の第20・第41・第51師団を増派することになった。連合軍は再度攻撃が行われると予想、日本軍は制海権と制空権に劣るため、悪天候を突いて兵士を輸送してくると考え、輸送船団を待ち伏せ攻撃することにした。2月11日、第51師団をラエに輸送する作戦を81号輸送と名付け、決行が決まった。2月13日、第20師団をパラオからマダンまで、第41師団をパラオからウエワクまで、第51師団をラバウルからラエまで輸送するという陸海軍協定が成立した。連合軍気象班は2月末にニューブリテン島北岸の天候が悪化すると予測、情報部は3月5日にラエ、3月11日にマダンに上陸してくると予想して現地部隊に警報を出した。南西太平洋方面連合軍航空部隊司令官ジョージ・Ｃ・ケニー中将は日本軍輸送船団がダンピール海峡を通過したところで空襲をかけ壊滅させる計画を立て、ポートモレスビーではアメリカ陸軍第５航空軍前進部隊など連合軍戦闘機154機、軽爆撃機34機、中爆撃機41機、重爆撃機39機が攻撃準備を整えた。日本軍も戦闘機100機を揃え、事前の敵航空基地制圧と上空直掩を行うことにしたが、稼動機数が足らずに飛行場１ヵ所あたり2-3機しか攻撃できず効果は無く、船団全航程を陸海軍が交代で援護したため護衛戦力は不十分だった。2月20-26日、日本軍は第41師団主力13700名を青島から輸送船11隻と護衛艦12隻によりウエワクに輸送した。81号輸送の直前、親友だった第８駆逐隊司令佐藤康夫大佐と野島特務艦長松本喜太郎大佐が酒の席で、今回の作戦はどうも危険だから、やられたらお互いに助け合おうと約束している。2月28日2330（日本時間）、第18軍司令部、第51師団主力6912名、海軍陸戦隊２個中隊400名、火砲41門、車両41両、輜重車89両、大発38隻、燃料ドラム缶2000本、弾薬、軍需品など計2500トンを乗せた輸送船隊第１分隊（輸送船帝洋丸、愛洋丸、神愛丸）、第２分隊（特務艦野島、太明丸、旭盛丸、建武丸、大井川丸）と、護衛の第３水雷戦隊（戦隊司令官は木村昌福少将。旗艦白雪、朝潮、荒潮、時津風、雪風、浦波、敷波、朝雲）がラバウルを出撃し、２列縦隊（縦隊間隔2000m・各船間隔800m）の輸送船団の前後左右2000mを護衛部隊が囲み、９ノットで西に向かった。陸軍機の上空警戒、海軍機の対潜警戒の下、3月3日の日没直前1700にラエに到着し、日没後から揚陸作業に入る予定だった。3月1日1515、連合軍潜水艦及びB-24爆撃機が輸送船団に触接を開始。日本軍側もこれらを発見したが、連合軍側は潜航したり離れたりして攻撃を逃れ、夜間も引き続き触接を続けた。3月2日0800過ぎ、P-38戦闘機の護衛の下、B-17爆撃機８機（７機？２機？）が爆撃を行い、高度1500-2000mから1000ポンド爆弾28発を投下、旭盛丸が爆弾２発の直撃を受けた。0926、旭盛丸が沈没、乗船していた将兵1300名のうち819名が駆逐艦朝雲と雪風に救助され、両駆逐艦はラエに先行することとなった。その頃、B-17爆撃機11機が来襲、ラバウルから支援に来た零戦30機が迎撃し、多数の命中弾を与え船団への損害を防いだが、B-17爆撃機が頑丈すぎて撃墜はできなかった。1630、B-17爆撃機10機が1000ポンド爆弾を投下し、野島が至近弾を受け18名が死傷した。3月3日0000、駆逐艦朝雲と雪風がラエに到着、旭盛丸から救助した将兵を降ろして引き返し、後続の船団と合流、船団はビディアズ海峡に差し掛かった。0515、少数のB-25が船団を襲撃。オーストラリア空軍のボーフォート２機が雷撃を行ったが、全て外れた。0755、クレチン岬の南東14海里でオーストラリア空軍のボーファイター13機が一列横隊で超低空から銃撃を行った。次いでP-38戦闘機28機に護衛されたB-17爆撃機15機が高度2100-2700mから、B-25爆撃機6-7機が高度1600mから爆弾を投下。回避行動を取った船団がバラバラになったところでP-38やP-40に護衛されたB-25爆撃機６機、B-25C爆撃機20機、A-20攻撃機12機が反跳爆撃や超低空銃爆撃（銃撃を浴びせて対空砲火を封じ込めつつ超低空で突っ込み、敵艦上空を飛び越す直前で海面と甲板目掛けて爆弾１発ずつを投下する）を行い、B-25爆撃機が900-1800mから爆撃を仕掛けた。高度6000mで上空直掩を行っていた零戦26機（この日は海軍が担当）は対応が遅れ、攻撃開始２時間後に到着した瑞鳳からの零戦15機も高空で飛来したためP-38やP-40の相手をするのが精一杯で、駆逐艦３隻と全輸送船が被弾した。この際、撃墜されたB-17Fからパラシュート脱出した乗員らに零戦が銃撃を加えているのを他のB-17乗員が目撃、帰投後に話が広まった上、オーストラリア将校が作戦会議で日本人は一人たりともニューギニアに辿り着かせるなと命じている。午後からはオーストラリア空軍のA-20攻撃機も加わってB-17爆撃機16機、A-20攻撃機12機、B-25爆撃機10機、P-38戦闘機11機、ボーファイター戦闘機５機による銃爆撃の後、更にB-17爆撃機、B-25爆撃機など数十機が船団を襲撃し、荒潮、時津風、白雪、特務艦野島が沈没、輸送船７隻も帝洋丸が直撃弾６発と至近弾11発、愛洋丸が直撃弾６発と至近弾６発、太明丸が直撃弾４発と至近弾６発を受けるなどして全滅した。うち反跳爆撃が命中したのは４隻である。残った駆逐艦（雪風、浦波、敷波、朝雲）は救助作業に当たったが、1000頃に敵大編隊が北上しているという通報を受けてロング島北側に退避。朝潮に搭乗する第８駆逐隊司令佐藤康夫大佐は野島艦長との約束があり救援後に退避すると返電して野島乗員の救助を続け、その後退避したものの爆撃による損傷が酷く航行不能に陥り、戦死した艦長に代わって佐藤司令が総員退艦命令を出し、自身は前甲板に座って朝潮と共に沈んだ。1630、浦波以外の駆逐艦は救援に駆けつけた駆逐艦初雪に救助した陸軍人員及び第18軍司令部要員を移乗させ、初雪と浦波はラバウルに帰還した。敷波、雪風、朝雲は夜に捜索を再開したが、天候が悪く、途中で打ち切って3月5日1100にラバウルに帰投した。3月4日夜にはラエからも大発７隻による捜索隊が出されており、こちらはラバウルから発進した偵察機により多数の漂流者を発見したとの情報が入ったため、翌5日には潜水艦２隻も動員して3月9日まで救助を続行、収容者をラエに輸送した。その間も連合軍は漂流者に対する銃撃を行ったため、多数の死傷者を出し、輸送されていた第51師団6912名のうち、3月4日夕方の段階でラエに上陸できた者は815名のみで、3664名が行方不明となり、多数の幹部と第115連隊、砲兵連隊、工兵連隊要員及び全ての装備を失った。このため、ラエに先行上陸した第51師団司令部は装備の無い1000名弱の人員とワウ急襲の残存部隊（岡部支隊）を指揮することになった。この大損害を受けて第20師団の輸送は１日延期されて3月11日に実施され、3月12日未明にマダン北西150kmのハンサ湾に到着した。この時輸送船帝洋丸が放棄した救命ボートの中に昭和17年10月15日発行の日本陸軍将校実役定年名簿（全将校士官40000名の氏名、配属部隊、役職が載っていた）があり、連合軍翻訳通訳班の手に渡って翻訳されてしまった。参考：日本海軍艦隊総覧、第２次大戦日本海軍作戦年誌、ラバウル航空戦、輸送船入門、月刊航空ファン2,’11、太平洋戦争情報戦、太平洋海戦史、月刊世界の艦船9,’14、歴史群像8,’15

＜８１式２５mm連装機関砲＞：2M-3M海外シリーズを参照。

＜８１式六二口径七六mm砲演習弾薬包＞：海上自衛隊の62口径76mm速射砲用訓練弾。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜８１式六二口径七六mm砲対空演習弾薬包＞：海上自衛隊の62口径76mm速射砲用対空射撃訓練弾。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究12,’06

＜８１式六二口径七六ｍｍ砲短装薬包＞：自衛隊の火工品。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究8,’12

＜８１式軽機関銃＞：中国軍の軽機関銃で、81式自動歩槍の機関部を流用して製作されている。銃身は延長されてバイポッドが付き、70発入りドラム弾倉を使用できるようになった。参考：月刊軍事研究6,’08、最新軍用ライフル図鑑

＜８１式自走架柱橋＞：陸上自衛隊の架橋機材で、略称は81TB、愛称はアトラス。1981年6月に制式化された。74式特大型トラックの車体に作業時の安定を図る補助脚を取り付け、車体後部に導板と呼ばれるアルミ合金製橋梁を２分割にして上下２段に搭載したもので、両側面には架柱という伸縮式橋脚が装着されている。架橋作業は油圧式で、導板を左右に広げて本来の幅に戻し、下の導板を水平に後ろにスライドさせて上の導板と結合させ、導板全体を後ろにスライドさせて地面に下ろす。２両以上の導板を結合させる時は、下の導板に架柱を組み付けておき、架柱を延ばして導板をスライドさせ川底や地面に設置（手前側は導板が直接接地した状態になる）、設置した導板上に２両目をバックで載せて同様に架橋し、１両目と２両目の導板を結合する。一番向こう側は架柱を組み付けず、そのまま接地させると、橋が出来上がる。橋梁の幅は3.75m、長さ10m、ワンセット６両で60mの橋を２時間で構成するが、もっと長くすることもできる。高さは2-4mで調節でき、水流1.5m以下の川に設置可能。通過可能重量は38トン（橋梁等級42）。装甲化はされていないので、戦線後方での作業が主任務である。川岸が滑らかでない所に浮橋を設置する場合、本橋を両端に設置して繋ぐ。全長9.698m、全幅2.85m、全高3.4m、重量22.4トン。最大速度85km。乗員２名。橋梁部分のメーカーは日本アルミニウム工業。東日本大震災に対する災害派遣では地震や津波で崩落した橋の代役を務めた。参考：月刊JWings9,’02、12,’01、12,’00、陸上自衛隊地上戦力の全容、自衛隊装備年鑑1996、JGround Vol.11、スピアヘッドNo.7、No.8

＜８１式自走多連装ロケットシステム＞：中国軍の多連装ロケットシステム。４×４輪トラックに12連装107mmロケットランチャーを搭載したものである。射程10km。参考：月刊丸4,’99

＜８１式自走多連装ロケットシステム＞：中国軍の多連装ロケットシステム。特殊部隊やゲリラ戦で運用する122mm携行ロケット弾（直径122mm、全長1.93m、重量46.3kg。最大射程30000m）を10列４段ランチャーに収容し、限定旋回式架台に載せて車載したもので、中国のNORINCOが開発し、1981年末に制式化されて生産された。車体は６×６輪トラックCQ261で、キャビンは４ドア・５名乗り、キャビン後方にも２名用のシートがある。後部荷台に射界左102度・右70度、仰角0-55度の架台が搭載されていて、ランチャー左に簡単な照準器を持つ。参考：世界AFV年鑑2002-2003

＜８１式自動歩槍シリーズ＞：中国軍の突撃銃。参考：最新軍用ライフル図鑑

＜８１式自動歩槍＞：56式歩槍の改良型で、作動は同じくガス圧作動式だが、機関部を軽量化し、ガスピストンをボルトキャリアから独立させた。銃床の角度を浅くして射撃時の銃口跳ね上がりを防止している。外挿式ライフルグレネードを装備可能。全長954mm、銃身長456mm、重量3.4kg。ライフリングは４条右回り。使用弾は7.62mm×39弾で、20発入りマガジン（AK47に似ているが互換性は無い）を使用する。使用弾を5.56mm×45弾にした輸出型も存在する。ダットサイトやレールシステムを装備した改良型も開発された。参考：最新軍用ライフル図鑑、JGround　Vol.19、月刊軍事研究6,’08、5,’09

＜８１−１式自動歩槍＞：81式自動歩槍のストックを折り畳み式にしたもの。ストック折り畳み時全長730mm、重量3.5kg。参考：月刊軍事研究5,’09、最新軍用ライフル図鑑

＜８１式射撃指揮装置２型１２＞：FCS2型12を参照。

＜８１式射撃指揮装置２型２１＞：FCS2型21を参照。

＜８１式射撃指揮装置２型２２＞：FCS2型22を参照。

＜８１式射撃指揮装置２型２３＞：FCS2型23を参照。

＜８１式射撃指揮装置２型３１＞：FCS2型31を参照。

＜８１式対潜ロケット発射機＞：RBU-1200海外シリーズを参照。

＜８１式短距離地対空誘導弾シリーズ＞：陸上自衛隊の短距離地対空ミサイル。81式短距離地対空誘導弾発射装置に４発搭載される。参考：月刊JWings3,’02

　＜８１式短距離地対空誘導弾＞：ミサイル全長2.7m、直径0.16m、翼幅0.58m、重量102kg。最大速度マッハ2.4、最大射程7000m。誘導は赤外線パッシブで、レーダーにより捕捉した目標に対しては発射後ロックオン、光学目視照準器により捕捉した目標に対しては発射前ロックオンにより命中する。参考：陸上自衛隊地上戦力の全容、月刊JWings3,’02

　＜８１式短距離地対空誘導弾（Ｂ）＞：1987年に採用された改良型ミサイル。東芝製。参考：月刊JWings3,’02、月刊軍事研究1,’08

　＜８１式短距離地対空誘導弾（Ｃ）＞：1995年に採用された改良型ミサイルで、東芝製。アクティブ・レーダー・ホーミングの電波弾（全長2.85m、先端が鋭い）と、赤外線・可視光合成画像ホーミングの光波弾（全長2.71m、先端が丸い）の２種があり、悪天候で目標の赤外線放射を捉えられない場合でも使用できるようになった。また、プログラム誘導方式を採用し、NOE飛行するヘリへの攻撃が可能となった。発射後ロックオンも予想命中ポイントを飛翔中に変更するUTDC（Up-To-Date Command）方式に変更しており、発射後に回避運動をとった敵にも対応できる。ロケットモーターも発煙を抑えたタイプになった。最小射程500m、最大射程7000m（光波弾）／14000m（電波弾）、最低迎撃高度15m、最大迎撃高度3000m。参考：月刊JWings3,’02、自衛隊装備年鑑1996、JGround Vol.11、月刊世界の艦船9,’09、スピアヘッドNo.6

＜８１式短距離地対空誘導弾システム＞：陸上自衛隊の短距離地対空ミサイルシステム、別名SAM-1、略称は短SAM、愛称はショートアロー。初の純国産地対空ミサイルシステムで、ホークとL-90の間を埋め、師団・旅団レベルの野戦防空を担当する。射撃統制装置１基、発射装置２基、誘導弾16発（予備弾含む）でシステムを構成し、操作要員は計９名、師団高射特科大隊に１個中隊（４セット）が配備される。同時２目標対処が可能で、連射もできる。レーダーが使えない場合に備えて光学目視照準器を積んでいるが、夜間悪天候では使用不可。研究は1957年にエリコン社製の地対空ミサイルを参考購入した時から開始され、1969年から全体試作を行い、1971年に発射装置と射撃統制装置を別々にすることが決定、1981年に制式化され、1990年に全師団に配備を完了した。航空自衛隊（1983年末から配備）、海上自衛隊の基地防空用にも使用されている。生産は東芝。価格は1986年度調達で１セット23億8750万円。参考：月刊JWings3,’02、スピアヘッドNo.6、自衛隊装備年鑑1996、日本の戦力、陸上自衛隊地上戦力の全容

＜８１式短距離地対空誘導弾射撃統制装置＞：73式大型トラック（後２軸をダブルタイヤに変更）の後部にシェルター、シェルター上に長方形のフェイズド・アレイ式三次元レーダーアンテナを搭載している。シェルター両側と後部中央に車体安定用ジャッキを持つ。シェルター後部には２名乗りのコンソールがあり、ここでレーダーなどを操作する。シェルターを地上に降ろして固定サイトとしても使用できる。レーダーは使用周波数Ｘバンド、捜索距離40km、追尾距離30km。マッハ２以内で飛翔するRCS0.5平方メートルの目標なら８つまで追尾でき、異なる目標に２発のミサイルを発射可能。81式短SAM（Ｃ）対応のものは、師団対空情報処理システムDADSとのデータリンクが可能で、車体安定用ジャッキが車体後部荷台の四隅に配置され、レーダーアンテナの形状が変更された。参考：月刊JWings3,’02、スピアヘッドNo.17、No.6

　＜８１式短距離地対空誘導弾発射装置＞：陸上自衛隊81式短距離地対空誘導弾システムを構成する装輪式自走４連装発射機で、Ａ・Ｂ・Ｃ型の３種類がある。参考：月刊JWings3,’02、月刊軍事研究3,’07、スピアヘッドNo.6、月刊PANZER2,’11、6,’14

　＜８１式短距離地対空誘導弾発射装置Ａ型＞：初期型。73式大型トラックの後部に箱形旋回架台を搭載、その左右に上下２連装の発射機を１基ずつ装着し、81式短距離地対空誘導弾を計４発搭載する。旋回架台上面にはミサイル追跡用テレビカメラを搭載可能。車内に光学目視照準器（2.5-12.5倍）も積んでおり、使用時には外に出して三脚に載せ、ケーブルで発射装置と接続する。重量増に対応して後２軸はダブルタイヤに変更した。発射時は車体中央と後部両側に設けられたジャッキで車体を固定する。剥き出しのミサイルを発射機に付けたままの長距離移動は安全上・保守管理上問題があるため、陣地到着後にミサイルを装填しなければならないことから、車体後部両側には装填装置が備え付けてあり、車体を固定したら装填装置を下方に開き、ミサイルコンテナを載せて蓋を開けば後はスイッチ一つで自動的に発射機に装填してくれる。装填に要する時間は３分。地上に旋回架台を降ろして射撃することもでき、主要部を分解してヘリで運ぶことが可能。1987年に73式大型トラックが新型になったため、こちらの車体も新型になった。発射間隔は３秒。参考：月刊JWings3,’02、月刊軍事研究3,’07、スピアヘッドNo.6、No.17、月刊PANZER2,’11、6,’14

　＜８１式短距離地対空誘導弾発射装置Ｂ型＞：海自向け。既に退役した。参考：スピアヘッドNo.17

　＜８１式短距離地対空誘導弾発射装置Ｃ型＞：Ａ型の改良型で、81式短SAM(C)を運用可能としたものである。旋回架台前部上面に光波FCS（EO/IR画像誘導装置とレーザー測距機を一体化したもの）が追加されており、電波弾と光波弾を両方搭載して同時発射することができ、相手に避けられにくい。キャビン後方の電源装置も新型に変更された。全長7.5m、全幅2.5m、全高3m、全備重量14.5トン。エンジンは水冷４サイクルディーゼル（240馬力）、トランスミッションはオートマチック（前進６段・後進１段）、最大速度95km。乗員３名（車長、操縦手、助手）。参考：スピアヘッドNo.17、MAMOR vol.127

＜８１式短距離地対空誘導弾（Ｃ）野外訓練器材＞：自衛隊の機器。東芝製。参考：月刊軍事研究8,’09

＜八一式投射機＞：日本海軍の片舷用単装爆雷投射機で、大正時代の駆逐艦（神風型、睦月型など）に搭載された。参考：日本駆逐艦史、月刊世界の艦船12,’10

＜８１式野戦特科射撃指揮装置＞：JGSQ-W2を参照。

＜８１式班用機槍＞：中国軍の分隊機関銃。81式自動歩槍の銃身を延長してバイポッドを装着し、75発入りドラム弾倉を使用可能としたものである。全長1.004m、銃身長0.52m、重量5.15kg。使用弾は7.62mm×39弾で、初速毎秒735m、発射速度毎分700発。参考：月刊軍事研究5,’09

＜８２＞：イギリス海軍ダイドー級軽巡洋艦第１グループ、シリアス（Sirius）。1942年5月竣工。1943年、３番砲を４連装40mm機関砲に換装。1956年に解体された。参考：近代巡洋艦史、第２次大戦のイギリス軍艦

＜８２＞：オーストラリア海軍ヒューオン級掃海艇１番艇Huon。1999年5月就役。2018年11月18-28日、平成30年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練に参加。参考：月刊世界の艦船11,’00、2,’19

＜８２＞：中国海軍世昌級航空練習艦、世昌（シーチャン、Shichang）。1996年12月28日竣工、1997年1月就役。南海艦隊所属である。参考：月刊軍事研究11,’98、4,’05、月刊世界の艦船7,’98

＜８２型＞：スターリングラード級（巡洋艦）またはブリストル級（駆逐艦）を参照。

＜８２式指揮通信車＞：陸上自衛隊６輪装甲車、略称はCCV（Command and Aommunication Vehicle）、愛称はコマンダー。師団司令部指揮及び特科部隊射撃管制用コマンドポストとして1974年から小松製作所で開発され、1982年に制式化された。国産では戦後初の装輪式装甲戦闘車両である。車体前部右が操縦手席、左が助手席で、その後方左に機関室、右に通路、後部に乗員室がある。乗員室は天井が一段高くされており、６名の指揮通信要員が位置する。車体上面には左にキューポラ、右に12.7mm重機関銃M2（500発）用ピントルマウントの付いたハッチがあり、助手席上面のハッチにも62式7.62mm車載機銃（3200発）または5.56mm機関銃MINIMIを搭載可能。乗降用ドアは車体後面、右の第１・第２軸の間、左の第２・第３軸の間にある。乗員室内部には地図用ボード、作業用テーブル、69式車両無線機JVRC-F6、66式中無線機JAN-GRC-N1/N11、71式軽受信機JAN/GRR-N4、交流発電機を搭載している。他に車載通話装置JMT-N49を持つ。サスペンションはトレーリングアーム式／コイルスプリング独立懸架式で、操向は第１・第２軸で行う。タイヤは側壁強化型ランフラットで、スタッドレスタイヤは無く、不整地や積雪地ではチェーンが要る。浮航性は無い。全長5.72m、全幅2.48m、全高2.38m、全備重量13.6トン。エンジンはいすゞ製10PB1水冷４サイクルＶ型10気筒ディーゼル（305馬力）、トランスミッションは前進６段・後進１段／副変速機２段、最大速度100km、航続距離300km。乗員８名。1982-99年に232両が生産された。カンボジアPKOやルワンダPKOに派遣された車両は、車体上面中央右にエアコンユニットを付けている。開発から時間が経過して機器は旧式化しているが、更新状況の詳細は不明。特にデータ通信能力が無いので、車外に天幕を張ってノートパソコンを並べている状況である。参考：世界の軍用車両(4)、月刊JWings12,’00、月刊PANZER1,’02、10,’12、自衛隊装備年鑑1996、JGround Vol.11、月刊軍事研究5,’08、スピアヘッドNo.7、No.12

＜８２式指揮通信車ファミリー＞

　＜化学防護車（装輪）＞：陸上自衛隊装輪式化学防護車、略称CRVまたは化防車。60式装甲車改造の化学防護車（装軌）の後継で、1987年からの化学防護小隊新編に間に合わせるため開発し、1985年から調達した。密閉された車内に空気浄化装置を備え、放射線測定や化学剤検知を行う。フォールアウト対策として、車体底部に鉛板を装着した。化学剤検知装置としてGSM-4ガスサンプラー、AP2C化学剤検知器、ラマン携帯型化学物質識別装置を、放射線測定装置として地域用線量率計３形を搭載する。車体後部右に電動式マニピュレータを持ち、窓からの目視またはTVカメラの映像を見ながら土壌サンプルを採取できる。マニピュレータ先端にはガス吸収装置があり、大気を吸入して分析することが可能。マニピュレータの反対側には風力・風向計が立てられ、汚染地域を示す旗（30本収容）の設置装置（汚染表示装置）がある。車体上には起倒式の地磁気方位計を持つ。中性子線に対する防御力は無いので、原子炉災害などの際には車体前面に中性子線防護セット（鉛ガラスと特殊パネルからなる。中性子被曝量を20%に減らすことが可能。重量１トン）を取り付けたりするが、前部が重くなりすぎて操縦が困難になる。全長6.1m、全幅2.5m、全高2.4m、自重13.7トン、全備重量14.3トン。エンジンはいすゞ製10PB1PKA水冷４サイクル10気筒ディーゼル（305馬力）、最大速度95km、航続距離300km。自衛用に車内操作可能な12.7mm機関銃M2を１丁搭載する。乗員定数は４名だが、第１測定手（測定分析担当）、第２測定手（マニュピレータ操作）、操縦手の３名で済ませていることが多いらしい。小松製作所製。緊急車両に指定されており、後部車体上面に赤色灯とサイレンを持つ。化学防護小隊の偵察班に１両が配備されていて、2008年の時点で43両が導入されている。１両あたりの値段は、2004年契約で１億1156万2500円。参考：月刊PANZER12,’99、1,’02、スピアヘッドNo.6、No.17、月刊JWings12,’00、自衛隊装備年鑑1996、月刊軍事研究6,’11、5,’08、7,’99、12,’08

　＜化学防護車（装輪・Ｂ）＞：化学防護車（装輪）の改良型で、風向センサーを起倒式にして装備位置を変更し、12.7mm機銃M2を遠隔操作式にした。赤色灯とサイレンも付いており、緊急車両として公道を走行することが可能。小松製作所製。参考：スピアヘッドNo.6、月刊軍事研究6,’11、12,’09

＜８２式指揮通信車コンバットタイヤ用チェーン＞：自衛隊の機器。小松製作所製。参考：月刊軍事研究9,’16

＜８２式自走多連装ロケットシステム＞：中国陸軍自走多連装ロケットシステム。63式・70式の後継としてNORINCOが開発し、1983年に制式化された。車台は６×６輪トラックで、後部荷台に射界左右15度・仰角0-50度の10列３段ランチャーを備え、歩兵携行用130mmロケット弾を搭載する。全弾射撃に要する時間は14.5-17.4秒。ロケット弾は全長1.06mで、榴弾、破砕型榴弾（重量32kg、射程10217m）、射程延伸弾（射程15000m）の３種があり、榴弾は2500個の弾片を生じ被害半径30m、破砕型榴弾は直径6.35mmの鉄球600個が詰め込まれていて被害半径42m、射程延伸弾は被害半径32m。参考：世界AFV年鑑2002-2003、月刊丸4,’99

＜８２式操縦用暗視装置＞：自衛隊の暗視装置。投光器付、投光器付（２国）、投光器付（３国）、投光器なしがある。96式装輪装甲車、化学防護車、91式戦車橋、87式偵察警戒車、99式自走155mm榴弾砲、90式戦車回収車、92式地雷原処理車、99式施設作業車に装備できる。日本電気製。参考：月刊軍事研究11,’09、10,’14、12,’15

＜８２式揚州＞：S-83-�U（レーザー測距器）を参照。

＜８３＞：イギリス海軍サウザンプトン級軽巡第１グループ、サウザンプトン（Southampton）。1937年竣工。1941年に戦没した。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、近代巡洋艦史

＜８３＞：韓国海軍ムルガエ級揚陸艇。参考：月刊世界の艦船9,’17

＜８３＞：中国海軍680型練習艦、戚継光（Qijiquang）。2017年就役、大連艦艇学院に配備された。9-11月、南ヨーロッパ方面の練習航海を実施。参考：月刊世界の艦船3,’18

＜８３Ｍ６Ｅ２＞：中国軍S-300PMU2の車両搭載指揮所。54K6E2コマンドポストと64N6E2捕捉レーダー１基を装備している。使用波長はＳバンドで、有効距離300km。参考：月刊軍事研究12,’04

＜８３型重巡洋艦＞：ソ連海軍重巡洋艦。元はドイツ海軍プリンツ・オイゲン級重巡洋艦３番艦リュッツォである。全長212.5m、幅21.9m、吃水7.2m、基準排水量15650トン、常備排水量16960トン、満載排水量18400トン。機関出力132000馬力、速力32.7ノット、航続距離は14ノットで7150海里。兵装は203mm連装砲４基、105mm連装高角砲６基、37mm機関砲12門、20mm機関砲12門、533mm３連装魚雷発射管４基。装甲厚は舷側80mm、中甲板30-40mm。カタパルト１基と航空機３機を搭載する。乗員830名。ペトロパブロフスクと改称されて建造が進められたが、独ソ戦勃発で中断し、浮き砲台として使用されて戦後にスクラップとなった。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史

＜８３式１０５ｍｍ戦車砲＞：L7海外シリーズ（戦車砲）を参照。

＜８３式１５２ｍｍカノン砲＞：中国陸軍152mmカノン砲。中国国産で、北朝鮮軍も使用している。参考：月刊PANZER5,’03

＜８３式機雷＞：K-Xを参照。

＜８３式自走多連装ロケットシステム＞：中国陸軍24連装122mmロケットシステム。参考：月刊丸4,’99

＜８３式自走多連装ロケットシステム＞：中国陸軍自走多連装ロケットシステム。1960年代初めからNORINCOが開発し、1983年に制式化された。車体は60-1式装軌式砲兵牽引車で、車体前部のキャビンに乗員５名を収容する。車体後部に４連装ランチャーを搭載し、射界は左右10度ずつ、俯仰角5-56度。照準は85式パノラミックサイトと85式表示器で、動力は付いておらず、手動で照準するため、射撃精度はあまり高くない。ロケット弾は直径273mm、全長4.75m、重量484kg。最大射程40km。全弾発射にかかる時間は7.5秒。参考：世界AFV年鑑2002-2003、月刊丸4,’99

＜８３式自走砲＞：中国陸軍155mm自走榴弾砲。1970年代半ばからNORINCOが開発し、1982年に存在が知られ、同年末から配備された。車体前部左に操縦室、右に機関室があり、後部に砲塔を搭載する。下部転輪は片側６組でサスペンションはトーションバー、前方に起動輪、後方に誘導輪があり、上部転輪は片側３個。砲塔内には車長、砲手、装填手２名が位置する。主砲は66式牽引榴弾砲を車載型に改造したもので、砲口排煙器とダブルバッフル式マズルブレーキが付き、俯仰角はマイナス５度からプラス63度、最大射程は通常弾で17.23km。最大射程20km超のMP-152ロケットアシスト弾もあるらしい。装弾数30発。装填補助装置が無いので、発射速度は最大毎分3-4発／持続毎分１発程度と遅め。砲塔上面右に車長用キューポラがあり、対空用54式12.7mm機銃を装備する。また、主砲下部に7.62mm同軸機銃を備え、砲塔内に40式対戦車ロケットも収容している。FCSは直接照準器とパノラミック照準器で、暗視装置付き。889D式無線機と803車内通信装置を装備する。全長7m、全幅3.24m、全高3.5m、戦闘重量30トン。エンジンは液冷ディーゼル（520馬力）、最大速度55km、航続距離450km。乗員５名。参考：世界AFV年鑑2002-2003、世界の軍用車両(2)

＜８３式自走砲ファミリー＞

　＜８９式自走多連装ロケットランチャー＞：89式自走多連装ロケットランチャーを参照。

　＜１３０ｍｍ自走砲＞：

　＜塹壕掘削車＞：

　＜地雷除去ロケットランチャー＞：

　＜１２０ｍｍ戦車駆逐車＞：中国陸軍戦車駆逐車、別名タイプ1989。主砲をサーマルスリーブ付きの50口径120mm滑腔砲に換装したもので、弾体重量7.33kgのAPFSDSを使用すると、砲口初速毎秒1660m、装甲貫徹力は射距離1500mで550mm。参考：月刊軍事研究3,’97

＜８３式地雷敷設装置＞：陸上自衛隊の地雷敷設装置。対戦車地雷を迅速に敷設する器材で、1983年に制式化され、普通科と施設科に配備された。装置は１軸２輪トレーラーに搭載されており、73式装甲車、73式大型トラック、特大型ダンプなどで牽引し、要員５名で１時間あたり300個以上の地雷を敷設でき（人力だと１個施設小隊で100個埋めるのに2.5時間かかる）、信管も自動でセットしてくれる。全長3.9m（走行時）、全幅2.4m、全高2.4m、全備重量2.4トン。参考：自衛隊装備年鑑1996、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、スピアヘッドNo.15、陸上自衛隊地上戦力の全容、月刊丸9,’20

＜８４＞：イギリス海軍ダイドー級軽巡洋艦第２グループ３番艦ダイアデム（Diadem）。1944年1月6日竣工。1956年2月、パキスタンに売却された。1985年に解体された。参考：月刊世界の艦船5,’22、近代巡洋艦史、第２次大戦のイギリス軍艦

＜８４＞：ブルガリア海軍ロメオ型潜水艦スラヴァ（Slava）。1961年竣工。2011年10月に退役した。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦、月刊世界の艦船3,’14

＜８４／９８銃剣＞：ドイツ軍の銃剣。鞘は鋼鉄製である。参考：月刊グランドパワー10,’99

＜８４ｍｍ無反動砲＞：カールグスタフ海外シリーズを参照。

＜８４ｍｍ無反動砲（Ｂ）＞：カールグスタフ海外シリーズを参照。

＜８４ｍｍ無反動砲（Ｂ）ＪＭ多目的弾＞：自衛隊の弾薬。住商エアロシステムが受注している。参考：月刊軍事研究10,’14

＜８４ｍｍ無反動砲（Ｂ）用補助雷管＞：自衛隊の機器。住商エアロシステムが受注している。参考：月刊軍事研究8,’17

＜８４ｍｍ無反動砲演習弾＞：自衛隊の火工品。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究2,’10

＜８４ｍｍ無反動砲照明弾＞：自衛隊の火工品。ダイキンまたはダイキン工業製。参考：月刊軍事研究2,’10、8,’17

＜８４ｍｍ無反動砲対戦車榴弾＞：自衛隊の火工品。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究2,’10

＜８４ｍｍ無反動砲対戦車榴弾（静爆試験用弾頭）＞：自衛隊の火工品。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究5,’11

＜８４ｍｍ無反動砲発煙弾＞：自衛隊の火工品。ダイキンまたはダイキン工業製。参考：月刊軍事研究2,’10、8,’17

＜八四ｍｍ無反動砲用縮射装置＞：自衛隊の機器。住商エアロシステムが受注している。参考：月刊軍事研究7,’16

＜八四ｍｍ無反動砲用直接照準眼鏡＞：自衛隊の機器。住商エアロシステムが受注している。参考：月刊軍事研究11,’11

＜八四ｍｍ無反動砲用特殊工具セット＞：自衛隊の機器。豊和工業製。参考：月刊軍事研究8,’09

＜８４ｍｍ無反動砲榴弾＞：自衛隊の火工品。ダイキン工業製。参考：月刊軍事研究2,’10

＜８４型軽巡洋艦＞：ソ連海軍計画軽巡洋艦。ミサイル万能論のフルシチョフ総書記に対し、艦砲もバランス良く重視すべきとするクズネツォフ海軍総司令官が1956-65年の建艦計画で第17中央設計局に設計させた軽巡洋艦である。排水量14000-15000トン。速力32-33ノット、航続距離5000海里。兵装は180mm連装砲SM-48型（新規開発予定）４基、100mm連装高角砲６基、57mm４連装砲６基。ヘリコプター２機を搭載できる。1960年に１番艦が引き渡される予定だったが、総書記との意見対立でクズネツォフ海軍総司令官が解任されてしまい、後任のゴルシコフ海軍総司令官が開発を中止した。参考：ソ連／ロシア巡洋艦建造史

＜８４式ＡＶＬＢ＞：69式戦車ファミリーを参照。

＜８４式暗視装置＞：陸上自衛隊の偵察観測用熱線暗視装置LGVS-V4。車載または地上設置（三脚）で使用する。参考：月刊PANZER1,’02

＜八四年式朱式魚形水雷＞：日本海軍初の魚雷。ドイツのシュワルツコプフ社に明治15年に発注し、明治17年から50本が到着した。雷速22ノット、最大射程400m。参考：歴史群像2,’08

＜８５＞：イギリス海軍リアンダー級軽巡洋艦オライオン（Orion）。1934年竣工。1941年3月27日、マタパン岬沖海戦に参加。1949年に解体された。参考：第２次大戦のイギリス軍艦、近代巡洋艦史、月刊世界の艦船1,’12

＜８５＞：オーストラリア海軍アーミデール級哨戒艇バサースト（Bathurst）。2006年就役。2015年3月18日、マレーシアのランカウイ島沖でLIMA2015国際海上レビューに参加。参考：月刊世界の艦船7,’15

＜８５＞：オーストラリア海軍ヒューオン級掃海艇ガスコイン（Gascoyne）。2015年11月、オーストラリア海軍Fleet Concentration Period演習に参加。2018年1月26日、シドニーでオーストラリア・デイ祝賀式典に参加。11月10-17日、呉基地を親善訪問した。11月18-28日、平成30年度機雷戦訓練（日向灘）および掃海特別訓練に参加。2019年10月21日、ヒューオン級掃海艇86ディアマンティナと共に、佐世保基地を業務訪問した。10月26-29日、ヒューオン級掃海艇86ディアマンティナと共に、函館を親善訪問した。10月31日から11月15日、ヒューオン級掃海艇86ディアマンティナと共に、横須賀を親善訪問した。11月18-28日、海自掃海特別訓練（日米豪機雷戦訓練）に参加。参考：月刊世界の艦船11,’00、2,’16、4,’18、1,’19、2,’19、1,’20、2,’20

＜８５Ｒ＞：60RUシリーズ（艦対潜ミサイル）を参照。

＜８５ＲＵ＞：60RUシリーズ（艦対潜ミサイル）を参照。

＜８５ＲＵＳ＞：60RUシリーズ（艦対潜ミサイル）を参照。

＜８５式１２．７毫米機槍＞：中国軍の12.7mm機銃。77式の軽量化型で、反動抑制のためマズルブレーキを改良した。全長2.15m、銃身長1.003m、全備重量56.11kg、本体重量18.6kg。使用弾は12.7mm×108弾で、初速毎秒800m、有効射程1600m、発射速度毎分650-750発。60発入り弾薬箱を使用する。参考：月刊軍事研究5,’09

＜８５式携帯無線機１号＞：陸上自衛隊の無線機JPRC-F10/F11。69式携帯無線機１号の後継で、音声秘匿機能を持ち、画像の伝送も可能。デジタル変調装置と小型ディスプレイが装着されている。小隊長が使用する。重量5kg。使用周波数28-60MHz、チャンネル数1280。参考：自衛隊装備年鑑1996、コンバット・バイブル２

＜８５式携帯無線機２号＞：陸上自衛隊の無線機JPRC-F20/F21。69式携帯無線機２号・３号の後継で、小銃班長などが使用する。重量5kg。使用周波数28-60MHz、チャンネル数1280。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜８５式自走多連装ロケットシステム＞：中国軍の自走多連装ロケットシステム。82式自走多連装ロケットシステムの架台とロケットランチャーを85式装甲兵員輸送車YW531Hの車体上に取り付け、機甲部隊との共同運用を行えるようにしたものである。車内に再装填用ロケット弾30発を収容する。参考：世界AFV年鑑2002-2003、月刊丸4,’99

＜８５式自走砲＞：中国軍の自走榴弾砲。85式装甲兵員輸送車YW531Hの車体後部兵員室を改造して122mm榴弾砲D-30（40発）を搭載している。車体前部左に操縦席、右に機関室があり、戦闘室はオープントップである。主砲俯仰角はマイナス５度からプラス70度、射界は左右22.5度ずつ。射程15.3km（通常弾）／21km（ベースブリード）。装填手が３名いるので、最大発射速度は毎分6-8発と速い。車体側面に浮航用セルを付ければ履帯による水上航行（時速6km）が可能。全長6.66m、全幅3.07m、全高2.85m、全備重量16.5トン。エンジンは空冷ディーゼル（320馬力）、最大速度60km、航続距離500km。889式無線機またはVRC-83無線セットを装備する。乗員６名（うち戦闘室に４名が位置）。参考：世界の軍用車両(2)、世界AFV年鑑2002-2003

＜８５式車両無線機＞：陸上自衛隊の車両用無線機JVRC-F10/F11/F20。69式車両無線機の後継で、音声秘匿機能を持つ。画像やデータの伝送も可能である。中隊長以上の指揮官が使用する。重量20kg。使用周波数28-60MHz、チャンネル数1280。参考：自衛隊装備年鑑1996

＜８５式戦車シリーズ＞：中国陸軍の戦車。パキスタン陸軍も使用している。参考：月刊グランドパワー9,’04

＜８５式主力戦車＞：88B式をベースに溶接砲塔を搭載したもの。主砲は83式105mm戦車砲（46発）、FCSはイスラエル製ISFCS-212である。車体及び砲塔前部は複合装甲を採用し、均質圧延鋼板換算の耐弾力は砲塔前面で500mm（対APFSDS）／650mm（対HEAT）、車体前面で350mm（対APFSDS）／450mm（対HEAT）。副武装は54式12.7mm重機関銃及び7.62mm車載機銃59式−Ｔ１丁ずつ。総重量39.5トン。エンジンは12150L7BW液冷12気筒Ｖ型ディーゼル（730馬力）、最大速度57km、航続距離500km。大部分はパキスタン軍に引き渡されたらしい。参考：月刊グランドパワー9,’04

＜８５式�T型＞：85式の改良型。フェンダー上の雑具を撤去して防弾鋼製ボックス内に収容、主砲砲身にサーマル・ジャケットを巻いたものである。大部分はパキスタン軍に引き渡されたらしい。参考：月刊グランドパワー9,’04

＜８５式�U型＞：88B式戦車の改良型で、1989年から開発され、85式�U型、85式�UＡ型、85式�UＭ型の３種が確認されている。自動装填装置を採用して砲塔を溶接構造の２名用に変え、FCSと暗視装置も改良した。�U型と�UＡ型はL7系105mm砲装備だが、�UＭでは125mm滑腔砲に換装している。制式採用されたのは�UＭで、88C式戦車と名付けられた。重量41トン。参考：AFV’94

＜８５式�UＡＰ＞：88C式戦車を参照。

＜８５式�V型＞：85式�U型／88C式戦車の改良型で、1995年にプロトタイプが公表された。新型Ｖ型ディーゼル（1000馬力）を採用して機動力を向上し、砲塔前面の装甲を強化している。更に砲塔前半部と車体前部に中国独自開発のFY爆発反応装甲を装備した。FCSは車長・砲手用二軸安定照準器、第２世代暗視装置。主砲弾はAPFSDS、HEAT、HE-FRAGなど42発を搭載できる。副武装は85式12.7mm重機関銃と86式7.62mm車載機銃になった。履帯はダブルピン・ダブルブロック式。戦闘重量41.7トン。最大速度65km、航続距離600km。主に輸出向けのようだ。参考：世界AFV年鑑2002-2003、月刊グランドパワー9,’04

＜８５式装甲兵員輸送車＞：YW531H（装甲兵員輸送車）を参照。

＜８５式狙撃歩槍＞：SVD海外シリーズ（狙撃銃）を参照。

＜８５式地上レーダー装置＞：陸上自衛隊のレーダーJTPS-P11。71式地上レーダー装置の後継で、ユニットごと73式中型トラックの荷台に搭載され、使用時はアンテナを伸縮式ポールにより持ち上げる。使用周波数はＸバンド。参考：月刊PANZER11,’98、自衛隊装備年鑑1996

＜８５式冲鋒槍シリーズ＞：中国軍のサブマシンガンで、ウージーのコピーである。参考：月刊軍事研究5,’09、9,’14

　＜８５式冲鋒槍＞：全長682mm、ストック短縮時444mm、重量1.95kg（弾薬含まず）。初速毎秒510m、発射速度毎分800発。30発入り弾倉を使用する。参考：月刊軍事研究5,’09

　＜８５式微声冲鋒槍＞：サイレンサー付きで、こちらが標準らしい。全長869mm、ストック短縮時631mm、重量2.5kg（弾薬含まず）。初速毎秒300m、発射速度毎分800発。30発入り弾倉を使用する。参考：月刊軍事研究5,’09

＜８５式野外無線機＞：陸上自衛隊の無線機。音声秘匿機能、画像・データ送信能力を持つ。参考：月刊PANZER12,’00

＜８５年式制服＞：中国人民解放軍の制服。改革開放路線に合わせて65年式をリニューアルしたものである。参考：月刊軍事研究9,’07

＜８６＞：イギリス海軍イラストリアス級空母５番艦インプラカブル（Implacable）。1944年8月28日竣工・就役。1955年に解体された。参考：イギリス航空母艦史、第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船6,’13

＜８６＞：イギリス海軍ヒューオン級掃海艇５番艇ディアマンティナ（Diamantina）。2002年就役。2019年10月21日、ヒューオン級掃海艇86ディアマンティナと共に、佐世保基地を業務訪問した。10月26-29日、ヒューオン級掃海艇86ディアマンティナと共に、函館を親善訪問した。10月31日から11月15日、ヒューオン級掃海艇86ディアマンティナと共に、横須賀を親善訪問した。11月18-28日、海自掃海特別訓練（日米豪機雷戦訓練）に参加。参考：月刊世界の艦船1,’20、6,’05、2,’20

＜８６Ｂ式両用歩兵戦闘車＞：BMP-1海外シリーズ（歩兵戦闘車）を参照。

＜８６Ｒ＞：100RU（潜対潜ミサイル）を参照。

＜８６式二〇ｍｍ機関砲用徹甲弾薬包＞：海上自衛隊の20mm機関砲用徹甲弾。日本工機製。参考：月刊軍事研究2,’07

＜８６式二〇ｍｍ機関砲用榴弾薬包（バルカン）＞：自衛隊の火工品。日本工機製。参考：月刊軍事研究5,’11

＜８６式１００ｍｍ対戦車砲＞：中国陸軍対戦車砲。口径100mm。参考：THE MILITARY BALANCE 2016

＜８６式曳航型ソナー＞：OQR-1（曳航ソナー）を参照。

＜８６式えい航式パッシブソーナーＯＱＲ−１付加装置＞：自衛隊の機器。沖電気工業製。参考：月刊軍事研究6,’16

＜８６式自動歩槍＞：NORINCOが輸出用に開発したブルパップ式アサルトライフル。作動はガス圧式。全長657mm、銃身長437mm、重量3.82kg。ライフリングは４条右回り。使用弾は7.62mm×39弾で、専用の20発マガジンと56式歩槍と共用の30発マガジンが用意されている。参考：最新軍用ライフル図鑑

＜８６式信管＞：海上自衛隊の76mm艦砲用対空電波式近接信管。着発機能や自爆機能も付いている。参考：火器弾薬技術ハンドブック

＜８６式歩兵戦闘車＞：BMP-1海外シリーズを参照。

＜８７＞：イギリス海軍イラストリアス級空母イラストリアス（Illustrious）。1940年5月25日竣工・就役、地中海方面で作戦に就いた。1940年11月11日、ジャッジメント作戦に参加。1941年1月、ドイツ空軍機の急降下爆撃を受けて大破した。アメリカ海軍ノーフォーク工廠で修理を行い、ついでに飛行甲板有効長を15m延ばし、カタパルトを換装、エリコン20mm単装機関砲10門を搭載した。11月、修理改装を完工。1944年5月17日、搭載艦上機がスラバヤ港内で日本海軍雑用船�~鈴丸を撃沈した。1945年から太平洋で行動した。1945-46年、改装を実施。1954年に退役した。1956年に解体された。参考：イギリス航空母艦史、第２次大戦のイギリス軍艦、月刊世界の艦船11,’15、11,’22、月刊JWings2,’24

＜８７＞：スウェーデン海軍ラップ級警備艇ハーティグ（Hurtig）。2024年6月4-20日、バルト海でバルトップス2024演習に参加。参考：月刊世界の艦船9,’24

＜８７ＡＷ＞：87式自走高射機関砲を参照。

＜八七式十二瓩半代用爆弾＞：日本陸軍の爆弾で、昭和3年1月27日に制式化された。全備重量12.5kg。内部に小粒薬0.415kgを収容する。参考：日本海軍の爆弾

＜八七式軽爆撃機＞：日本陸軍複葉軽爆撃機。乙式一型爆撃機を運用した結果、偵察機からの改造でなく最初から爆撃専用に作った方が使い勝手が良さそうだったため、大正14年に三菱内燃機、川崎造船、中島飛行機、陸軍航空部補給部に試作案を提出させた。三菱内燃機は一三年式艦上攻撃機ベースの2MB1とバウマン博士設計の新型機2MB2、川崎造船はドルニエ社製Do.C、中島飛行機はブレゲー社製Br19B2、陸軍航空部補給部はフォークト技師設計の新型機（ただし完成が遅れたため期限オーバー）を提案し、大正15年6月に三菱式十三年型飛行機（2MB1）、中島飛行機ブレゲー式十九型飛行機（Br19B2）、フォッカー式CV型飛行機（フォッカーC.V Cの爆撃機型。大正15年4月に１機輸入した）から選定することになり、12月に三菱のものを一三式軽爆撃機という名称で開発することが決定し、昭和2年11月に八七式軽爆撃機と改称されて制式化された。胴体、主翼、尾翼共に木製骨格羽布張りで、エンジンをイスパノ450馬力に換装し、胴体下面にあったランブラン型冷却器を機首に移設、プロペラをリード式金属製固定ピッチ２翅（直径3.25m）に変更し、上翼の上反角を無くした。テストで冷却力不足があったらしく、機首下面左にランブラン型冷却器を追加している。エンジンには発電機が付いていないので、主翼下翼上面に風車式発電機を装備し、無線機の電源として使用する。三菱内燃機で昭和4年4月までに48機が生産され、飛行第７連隊に配備された。満州事変で実戦投入され、第一次上海事件にも参加している。制式時には既に性能不足気味で、程無くして八八式軽爆に後を譲った。参考：月刊航空ファン3,’18、2,’18、4,’18、10,’19、11,’19

＜８７式自走高射機関砲＞：陸上自衛隊の第２世代自走対空機関砲、略称87AW、愛称スカイシューター、通称ハエ叩き、ガンタンク。L-90/M15/M42の後継として1978年度からAW-Xとして国産開発された。当初は61式戦車の車体を使っていたが、砲塔重量に耐えられないため74式戦車に変更し、1982年から試作に移り、1983年に試作初号車が完成、1984年からテストを行い、1987年に制式化された。74式戦車のコンポーネントを流用した車体（三菱重工製）に大型の防弾アルミ製溶接式箱形砲塔（日本製鋼所製）を搭載している。砲塔後部には長方形のコヒーレント・パルス・ドップラー式捜索レーダー（グラウンド・クラッターに強い。IFF内蔵。使用周波数Ｘバンド、捜索距離0.45-20km、２秒で１回転）用スロッテッドアレイ給電ホーン・アンテナと、円形のコヒーレント・モノパルス式追尾レーダー（ECMに強い。使用周波数Ｘバンド、追跡可能距離0.45-20km、追跡可能高低角マイナス4.5度からプラス84度、旋回角左右100度ずつ）用ツイスト・カセグレン・アンテナ（直径0.9m）を装備する。ゲパルトと同じ配置にしなかったのは特許対策で、レーダーアンテナは纏めて後方に折り畳むことができる。捜索レーダーは高低２種の電波ビームが１周ごとに切り替わるようになっており、手動切り替えも可能。捜索レーダーと追尾レーダーは送信機（進行波管増幅器使用）と受信機が共通だが、前者は水平偏波、後者は垂直偏波にして混信を避けている。バックアップにCCDカメラ（LLLTVという説もある）とレーザー測距機からなる自動追尾機能付き電子光学センサー（追尾レーダー用アンテナの右。上から順にレーザー発振窓、受信窓、CCDカメラ窓と並ぶ）を装備しており、電子妨害下でも高い威力を発揮できるとみられ、ECCM装置も搭載している。レーダー作動時は20m以内への立ち入り禁止で、車両同士も50m以上離す必要がある。レーザーは2km以内で網膜を焦がすので注意。FCSは三菱電機製、コンピュータは16ビット・デジタルコンピュータと96KBメモリーで、信号処理器は５つの箱に分けられて砲塔最前部に収容される。発生する熱は信号処理器背面の熱交換器に送られ、砲塔前部左右バルジにある排気口から放出される。車体の動揺修正は自動的に行われ、走行間射撃も可能で、目標捕捉から射撃までは4-6秒しかかからない。砲塔上面には79式対空レーダー装置JTPS-P9からの目標情報を受信する情報受信機を持つ。砲塔上面前方には左から車長（射撃班長）用ペリスコープ、砲手用ペリスコープ、砲手高角用ペリスコープ、レーザー検知器（ポール上にあり、砲塔両側面下部前方寄りの76mm４連装発煙弾発射機と連動する）が並ぶ。その後方の砲塔上部中央には車長・砲手兼用のハッチがある。砲塔旋回速度は最大毎秒56.25度。砲塔両側面にエリコン製35mm機関砲KDAを１門ずつ装備しており、これはエリコン社のゲパルト用機関砲をシステムごと導入したためゲパルトと形状も配置も同じになっている。有効射高4000m、俯仰角マイナス５度からプラス85度、最大俯仰速度毎秒42.75度。発射速度は片門あたり毎分550発で、実戦では20-40発のバースト射撃を行う。機関砲先端にはフラッシュハイダーと初速計測装置を備える。弾種は対空用曳光焼夷徹甲榴弾（SAPHEI-T、重量550g、初速毎秒1175m、装甲貫徹力は射距離1000mで60度傾斜装甲板に対し15mm）、曳光焼夷榴弾（HEI-T、重量535g、初速毎秒1175m）、焼夷榴弾（HEI、重量550g、初速毎秒1175m）、対地用装弾筒付曳光徹甲弾（APDS-T、重量380g、初速毎秒1385m、装甲貫徹力は射距離400mで60度傾斜装甲板に対し70mm、1000mで同40mm）の４種類＋訓練弾。各弾は自爆機能を持ち、近接信管は無い。給弾機構はデュアル・フィード式で、別々の弾倉に詰めた弾薬を自由に選択して撃ち分けられる。対空用弾倉（砲塔内）には310発、対地用弾倉（機関砲の機関部外側）には20発を各砲あたり収容している。弾倉への再装填は弾薬輸送トラックを横付けして荷台から手動のハンドルで行う必要があり、最前線での作業は難しい。車長・砲手用座席の前には共用ディスプレイがあり、中央のPPIスコープに捜索レーダーからの方位情報、右上の矩形ディスプレイにCCDカメラの画像情報、右下の矩形ディスプレイ（A/Rスコープ）に追尾レーダーの距離情報が表示される。追尾レーダー情報の表示方式は距離を横軸にしたＡモード方式（ライン２本）で、ドップラー偏倚（目標速度）を陰影間隔、接近・離脱を左右へのずれで表す。零点規正の際は、空中に仮想目標点を定めて射撃を行い、追尾レーダーで弾丸を追尾して砲手がA/Rスコープで飛翔距離を読み取り、仮想目標点に達したら車長に伝達、その時点での弾丸と仮想目標点とのずれを車長がCCDディスプレイ画像で判断し、修正を行う。車長席左にはレーダー警戒装置と発煙弾発射機制御板がある。車長席と砲手席の両方にジョイスティックがあり、トリガーや操作ボタンが付く。車体は前部左に操縦手が座り、操縦手席は74式戦車とだいたい同じで、その右（以前の主砲弾スペース）にAPU（ディーゼル）があり、後部にエンジンを搭載する。74式戦車で砲塔に収容されていた各種機器は車体側面に移された。下部転輪はラバー付きのダブルタイプ片側５組、油気圧サスペンションにより前後左右に姿勢変換でき、射撃時には車体の安定のために車高を下げることができる。上部転輪は無く、後方に起動輪、前方に誘導輪がある。砲塔及び車体のハッチや通風口を塞ぐことで核化学防護機能を持つが、生物剤対処能力は無い。また、この時は砲塔と機関砲の旋回・俯仰ができなくなる。全長7.99m、全幅3.18m、全高4.4m、全備重量36トン。エンジンは三菱10ZF22WT空冷Ｖ型10気筒２サイクルディーゼル（720馬力）、トランスミッションは三菱MT-75パワーシフト遊星歯車式（前進６速・後進１速）、最大速度53km、航続距離350km。乗員は操縦手（砲手と呼ぶ）、砲塔左の車長（砲班長と呼ぶ）、右の砲手（射手と呼ぶ）。１個小隊あたり４両の編成で、当初は年に８両ずつ計300両以上を量産し、全師団に配備する予定だったが、値段が１両15億円（1987年度16億1950万円、1988年度15億150万円、1989年度15億725万円）と90式戦車より高いため配備ペースは上がらず、生産数は52両に留まっており、第７師団第７高射特科連隊、高射教導隊、第２師団第２高射特科大隊第３中隊に装備されているのみである。高価かつ貴重なため、74式戦車３両で本車１両を守る必要があるとまで言われた。参考：月刊丸3,’01、月刊PANZER4,’03、5,’03、4,’93、7,’09、スピアヘッドNo.12、No.6、No.7、自衛隊装備年鑑1996、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、異形戦車ものしり大百科、世界の軍用車両(2)、JGround Vol.11、月刊軍事研究7,'15、4,’97、月刊戦車マガジン6,’89、MAMOR vol.127

＜８７式自動歩槍＞：中国軍のブルパップ式アサルトライフル。1971年から81式自動歩槍の小口径版として開発され、1987年に採用されて少数のみ生産された。本体はプラスチックを多用しており、作動はガス圧作動式。閉鎖機構はターンボルト方式である。銃身先端にグレネードランチャーや銃剣の装着が可能。標準のサイトは照門照星式だが、スコープも装備できる。全長746mm、銃身長495mm、重量3.25kg。ライフリングは６条右回り。使用弾は専用の5.8mm×42弾で、装弾数30発のバナナマガジンを使用する。参考：最新軍用ライフル図鑑、月刊軍事研究5,’09

＜八七式重爆撃機＞：日本陸軍重爆撃機。丁式二型爆撃機の後継で、大正13年春に川崎造船に発注した。川崎造船ではドルニエ社（ベルサイユ条約下なのでスイスのドルニエ社）に設計を依頼して国産化することにし、8月1日に神戸川崎造船所で設計業務部門が立ち上がり、夏にはDo.Nの名称でドルニエ社での設計が完了、9月にリヒャルト・フォークト技師らが来日している。ついでにドルニエ社では川崎造船と提携してDo.Aリベレ（Libelle）、Do.Bメルクール（Merkur）、Do.Cコメート（Komet）、Do.Dコメート（Do.Cの水上機型）、Do.Eデルフィン（Delphin）、Do.Gファルケ（Falke）、Do.Hファルケ（Do.Gの水上機型）、Do.Jバール（Wal。鯨）といった金属製航空機を陸海軍に売り込み、大正13年12月には日本に持ち込んでデモフライトも行ったが、どれも採用されなかった。Do.NはDo.Jの改良型であり、来日後にフォークト技師らが陸軍の要求に合わせて胴体下面を凹ませるなどの改設計を実施、陸軍重爆機試作研究班の技術将校７名と技師２名も加わり、大正14年1月下旬から試作初号機を製作、BMW�Yエンジンの川崎造船ライセンス生産が間に合わなかったためネピアライオンを積み、大正15年1月中旬に完成した。試作２号機は大正14年9月から製作され、BMW�Yエンジンを積んで大正15年8月下旬に組み立てが終了している。大正15年9-11月の基本審査で12箇所、昭和2年2-3月の実用審査で25箇所の修正を加え、9-10月に飛行審査を終了、11月に八七式軽爆撃機が制式化されたのに合わせて制式名が八七式重爆撃機に決まり、昭和3年1月に陸軍航空本部から制式化申請が出されて同年に制式化された。胴体と主翼は全金属製、尾翼は金属骨格の羽布張りで、国産初の全金属製重爆となった。機首先端に開放式銃座があり、その後ろに正副操縦士が横並びで座るが、顔を出す所が左右で分かれていて風防も独立しており、キャノピーの無い開放式で真上ではエンジンとプロペラが回っているため、会話はほぼ不可能。昭和6年1月には乱気流で操縦士が座席から飛ばされ、プロペラに巻き込まれて死亡する事故が起きた。機首左右に滑走路照明灯がある。主翼は高翼配置、支柱付きの単葉機で、主翼中央上面にエンジン２基をタンデム配置で載せている。エルロンと昇降舵にはバランスタブが付いている。エンジンには発電機が無く、右主翼前部支柱に風車式発電機を取り付けて照明灯や無線機などの電源とした。エンジン始動はサンタン式機上始動機を使用する。熟練者５名含む20名により２日半で分解でき、組み立ては結合・調整に６日、装備取り付けに１日かかる。主翼と胴体をオチ無蓋車１両ずつに分けて載せるなどして鉄道輸送できるが、有蓋貨車には積めず輸送中に損傷する可能性があるため、実際には自力飛行でフェリー空輸された。全幅26.80m。エンジンはBMW�Y（450馬力）双発、プロペラは木製固定ピッチ２翅（直径は前後とも3.1m。ピッチは前が2.4m、後が2.55m）、最大速度180km。自衛武装は7.7mm機銃２丁（機首と後部銃座）。爆弾1000kgを搭載可能。爆弾を減らして増槽を積み、航続時間を４時間延ばすことができる。川崎造船で試作機２機含め28機が生産され、熱田兵器製造所でも6-10機程度が製作されたようで、飛行第７連隊重爆中隊と浜松陸軍飛行学校に配備された。鈍足のDo.Nなので、現場ではドン亀と呼ばれたらしい。参考：月刊航空ファン4,’18、2,’18、週刊エアクラフトNo.137、月刊JWings5,’06

＜８７式地雷撒布装置＞：陸上自衛隊の対戦車地雷空中散布装置。散布制御装置、放出機、架台２組、散布容器２個からなり、UH-1Jの胴体側面に支柱を取り付け、対戦車地雷18個を収容した散布容器を左右１個ずつ搭載し、計36個を空中からばらまいて急速に地雷原を構築する。全長2.61m、全幅0.47m、全高0.57m、全備重量700kg。対戦車地雷は長方形で、折り畳み式の羽根が付いている。円盤状の対人地雷もあったが、禁止条約に抵触するので廃止された。参考：スピアヘッドNo.6、月刊PANZER8,’99、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、自衛隊装備年鑑1996、軍用機ウェポン・ハンドブック

＜８７式地雷散布地域表示装置＞：自衛隊の機器。石川製作所製。参考：月刊軍事研究11,’09

＜８７式対戦車誘導弾＞：陸上自衛隊2.5世代対戦車ミサイル、通称中マット（中MAT）、略称MMAT、愛称タンクバスター。製作は川崎重工と三菱自動車工業で、60式106mm無反動砲と64式対戦車誘導弾の後継として1976年から開発され、1987年度に制式化され、2006年度まで調達された。敵の戦車砲が最も威力を発揮する射距離1500-2000mを79式重MATや味方戦車隊と共にカバーするのが主任務である。誘導方式はセミアクティブ・レーザー・ホーミングで、レーザー照射器とミサイル発射機を200m離すことができる。ミサイル本体は全長1063mm、胴体直径110mm、重量12kgで、発射機を三脚の上に設置するが、やろうと思えば二脚を使って肩撃ちも可能。下り斜面で置きにくい場合、弾薬手が前屈みになり、肩の上に発射機を載せて撃ったりする。照準装置は光学照準器、赤外線照準器、レーザー送受信機、誘導装置で構成されており、三脚の上にミサイル発射機と一緒に設置できる。二脚での肩撃ちの際にはミサイル発射機横の照準眼鏡を使う。使用するレーザーは非可視性のYAGレーザーで、使用電力は300W、最大60秒の照射が可能である。レーザー照射器の重量は11kg。赤外線照準器は視野1.6×1.2度で、重量12kg。発電補助装置の重量は19kg。システム全体の重量は予備弾６発を入れても140kgで、1/4トントレーラー牽引1/2トントラックで運用隊員３名（対戦車分隊長兼照準手、射手、弾薬手）ごと輸送でき、人力でも運べる。飛翔速度毎秒400m、最小射程20m、有効射程2000m。発射時は後方左右30度ずつ・距離50mの範囲に後方爆風が届くので注意。発射速度毎分４発。普通科中隊対戦車小隊に４セットが装備される。参考：月刊軍事研究9,’17、11,’99、自衛隊装備年鑑1996、スピアヘッドNo.6、No.2、No.13、陸上自衛隊地上戦力の全容、朝雲

＜８７式対潜ロケット発射機＞：RBU-1200海外シリーズを参照。

＜８７式偵察警戒車＞：陸上自衛隊の６輪装甲偵察車、略称RCV（Reconnaissance Combat Vehicle）、愛称はブラックアイ。偵察隊に配備されていた60式装甲車、73式装甲車、106mm無反動砲、M41軽戦車を代替する威力偵察用装甲車として82式指揮通信車の駆動系コンポーネントを流用して1983年から試作され、1987年に制式化された。装輪としたのは偵察隊の車両が装輪中心だったのと、騒音低減のためである。駆動系は82式を前後180度逆にしたもので、推進軸の長さは同一であり、クラッチ、変速機、差動機も同じものを使用している。重量バランスや機関砲の射界確保の関係で、エンジンは車体前部右に移動した。操縦手席は車体前部右にあり、左に斥候員（偵察員？）１名が座る。操縦手用微光暗視装置を装備しており、夜間でもライト無しで走行が可能。中央が戦闘室で砲塔が載っており、後部左にはもう１名の斥候員が後ろ向きに座っている。車体後面左と、左側面後方（車輪２・３軸の間）に斥候員乗降用ドアが付き、車体中央下部にも乗員用ハッチがある。また、車体後面左上部には後方偵察用カメラが装備されている。タイヤは側壁強化型のコンバットタイヤを使用。スタッドレスタイヤは用意されていないので、不整地や積雪地ではチェーンを装着する。重心が高いので、不整地での操向操作には注意が要る。砲塔は右に車長、左に砲手が座り、エリコン25mm機関砲KBA-B02を１門（デュアル・フィード式）と同軸74式車載機銃を１丁装備する。機関砲の反動が１トンあるので、ダンパーなどには固定機能が追加された。同軸機銃の装填用槓桿ハンドルは車内の突起物に接触しないようＭ字をしているが、角度の関係で真後ろではなくやや下向きに引かないと装填不良になったり、取り付け部分の金具が変形して使えなくなったりするので、第10師団第10偵察隊第３偵察小隊の車長が取り付け部分にユニバーサルジョイントを組み込んだ改良型を開発し、平成21年度防衛技術奨励賞を受賞している。照準は８倍の照準眼鏡、5.3倍のLLLTVを使用し、対空用直接照準器をハッチに取り付けることが可能。JPPS-P10地上レーダー装置を砲塔に載せることもできる。車長用視察装置は等倍と４倍の俯仰角可動式ペリスコープで、砲手に対するオーバーライド能力を持つ。砲塔両側面後部に発煙弾発射機（初期には３連装、後に４連装）を装備し、車内には84mm無反動砲の搭載ラックがある。NBC防護装置付き。全長5.99m、全幅2.48m、全高2.8m、全備重量15トン。エンジンはいすゞ製10PB1PKB水冷４サイクル10気筒ディーゼル（305馬力）、最大速度100km、航続距離500km。乗員５名（車長、砲手、操縦手、斥候員２名）。生産は小松製作所で行っており、機関砲は日本製鋼所のライセンス生産である。1987年から調達が始まり、2008年時点で104両が配備されている。値段は2004年度契約で１両２億1685万6500円、2012年度発注で１両２億1756万円。参考：月刊JWings2,’01、月刊PANZER1,’03、7,’05、スピアヘッドNo.6、No.7、No.12、自衛隊装備年鑑1996、世界の軍用車両(4)、JGround Vol.11、月刊軍事研究5,’08、8,’95、12,’08、3,’15、陸上自衛隊地上戦力の全容、MAMOR vol.144、朝雲

＜８７式偵察警戒車砲塔用特殊工具セット（砲塔部用）＞：自衛隊の機器。小松製作所製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜８７式偵察警戒車砲塔用特殊工具セット（砲部用）＞：自衛隊の機器。日本製鋼所製。参考：月刊軍事研究10,’13

＜８７式偵察警戒車用砲部＞：自衛隊の機器。日本製鋼所製。参考：月刊軍事研究10,’16

＜八七式飛行機用無線電信機シリーズ＞：日本陸軍の航空機用無線機。マルコニー式無線電信機を導入したもので、昭和3年に制式化された。参考：月刊丸9,’20

　＜八七式飛行機用一号無線電信機＞：偵察機・軽爆撃機向け。参考：月刊丸9,’20

　＜八七式飛行機用二号無線電信機＞：重爆撃機向け。参考：月刊丸9,’20

＜８７式ヘリコプター散布対戦車地雷用散布地域表示装置＞：自衛隊の地雷撒布地域表示装置。石川製作所製。参考：月刊軍事研究8,’08

＜８７式砲側弾薬車＞：陸上自衛隊弾薬運搬車。M110A2自走砲専用の弾薬・砲要員運搬車で、それまではトラックで弾薬を運んで人力で積み降ろししていたが、隊員の負担が大きすぎる上に不整地踏破能力が無いため新規開発したものである。新規製作の砲側弾薬車（Ａ）と、余剰となった73式牽引車を改造した砲側弾薬車（Ｂ）が試作され、エンジンをM110A2と共通化した（Ａ）の方が1987年に制式化された。車体のベースは73式牽引車で、第５転輪と誘導輪の間を広げて車体を延長し、機関室をやや前に移した。最前部が操縦室で操縦手らが位置し、中央が機関室で、その後ろに装薬50発分を収容した装薬庫があり、最後部の弾庫兼キャビンにM110A2自走砲の砲要員と砲弾50発分を搭載する。車体後部左上面に機械油圧式１トンクレーンが積んであり、砲弾６発入りパレット１基またはバラの10発を吊り上げられる。操縦室の窓にはシャッターが付いており、砲撃の爆風に耐えられる。全長7.17m、全幅2.99m、全高2.95m、全備重量23.5トン。エンジンはデトロイト・ディーゼル製8V-71T空冷２サイクルＶ型８気筒ディーゼル（411馬力）、トランスミッションは日立製作所製トルクコンバーター付きオートマチック（前進４段・後進１段）、最大速度50km、航続距離300km。自衛用として操縦室上面に12.7mm重機関銃M2を１丁装備する。乗員８名。日立製作所製。78両が生産された。値段は2004年度契約で8410万5000円。参考：月刊JWings12,’00、自衛隊装備年鑑1996、JGround Vol.11、スピアヘッドNo.7、No.8、陸上自衛隊パーフェクトガイド2015

＜８７式砲側弾薬車用鉄履帯＞：自衛隊の87式砲側弾薬車用履帯。日立製作所製。参考：月刊軍事研究4,’10

＜八七式無線電信機シリーズ＞：日本陸軍の器材。参考：工兵入門

　＜八七式一号無線電信機＞：昭和2年11月に制式化された。参考：工兵入門

　＜八七式六号無線電信機＞：昭和2年11月に制式化された。参考：工兵入門

　＜八七式七号無線電信機＞：昭和2年11月に制式化された。参考：工兵入門

＜八七式夜間爆撃機＞：八七式重爆撃機を参照。

＜８７年式制服＞：中国人民解放軍の制服。階級章が付くようになった。参考：月刊軍事研究9,’07

＜８８＞：イギリス海軍ダイドー級軽巡洋艦第１グループ、カリブディス（Charybdis）。1939年11月9日起工、1940年9月17日進水、1941年12月3日就役。1943年10月22日からセット・イル沖海戦に参加。10月23日夜、フランス北岸沖でドイツ第４水雷艇隊のT-23魚雷艇とT-27魚雷艇の雷撃を受け、魚雷２本を被雷し沈没、艦長以下464名が戦死した。参考：月刊世界の艦船4,’23、第２次大戦のイギリス軍艦、写真集ドイツの巡洋艦、週刊ワールドウェポン17

＜８８＞：中国海軍除霞客型航洋宿泊船１番艦、除霞客（Xuxiake）。2011年就役。2011年8月6日、大連を出港。参考：月刊世界の艦船2,’20、5,’15、2,’19、10,’11、5,’12、3,’13、月刊軍事研究7,’18

＜８８／５６ＣＡ＞：Flak36海外シリーズ（高射砲）を参照。

＜８８Ｂ式戦車＞：中国陸軍戦車。80式戦車といわれていたこともある。59式主力戦車に換わる主力戦車として開発に着手したが、工業化の遅れもあって一気に西側との差を縮めることが難しかったため、第２世代に相当する戦車をまず製作することにした。1974年頃から開発したものの、1985年に漸く80式戦車プロトタイプが完成し、細部を改良した80式�U型を計500両製作、更に改良を加えて1988年に88B式として制式採用している。80式が輸出用に開発され、中国向けに改良したのが88B式で、それの輸出用簡易型が80式�U型という説もある。69式戦車の車体を新設計とし、車体機銃を廃止、主砲をL7系105mmライフル砲である83式105mm戦車砲（サーマルスリーブ付）に換装した。俯仰角はマイナス4.3度からプラス18度。弾種はAPFSDS、HEAT-T、HESH、HEで、装弾数48発。副武装は7.62mm同軸機銃と装填手用キューポラの12.7mm対空機銃である。砲塔側面に発煙弾発射機４基ずつを装備し、レーザー照射検知器と連動していて、FYシステムと呼ばれる。FCSはNORINCO製ISFCS-212映像安定式FCSで、移動中の目標追尾ができ、弾道計算機はデジタル式で、車長によるオーバーライドも可能である。暗視装置はLLLTV。エンジンは69式の12150L-7BWにターボチャージャーを追加したVR-36ディーゼル（730馬力）で、排気管が車体右側に移り、２つの丸い穴になった。最大速度57km。排気管にオイルを噴射して煙幕を展張するシステムを持つ。足回りはT-72に似た上部転輪片側３個を持つタイプに変更され、下部転輪は小型ラバーリムタイプ片側６個、サスペンションはトーションバー式。鋼製サイドスカートも標準装備している。NBC防護装置付。シュノーケルを使用して水深5mまで渡渉可能。乗員は４名で、操縦手が車体前部左、残りは砲塔に位置する。参考：月刊グランドパワー8,’04、世界AFV年鑑2002-2003、AFV’94、月刊軍事研究4,’02、月刊PANZER3,’01

＜８８Ｃ式戦車＞：中国陸軍主力戦車で、96式戦車とも呼ばれる。88B型戦車の改良型とされるが、車体前面装甲に複合装甲を取り入れており、主砲も125mm滑腔砲2A46に換装しているため、外見は一新された。エンジンは88Bと同じ12150L12気筒Ｖ型（730馬力）だが、戦闘重量が41.5トンに増加したため、最大速度は低下している（57kmのまま？）。航続距離400km（外部燃料タンク無し）。射撃統制装置は砲手用安定化照準器とレーザー測距器、弾道コンピュータ、環境センサーなどからなり、行進間射撃が可能となった。9K119リフレクスも発射でき、カセトカ自動装填装置も合わせて採用している。装填手が要らなくなったので乗員は車長、砲手、操縦手の３名となり、車長席が右に移った。発煙弾発射機が片側６個ずつに増えている。1990年代半ばからパキスタンのタヒラ社で生産されており、1996年に中国陸軍で制式化され、1997年頃から少数がテスト用に配備された。また、パキスタン陸軍に85式�UAPの名で200両が引き渡された。参考：月刊グランドパワー9,’04、8,’04、世界AFV年鑑2002-2003、月刊軍事研究6,’07

＜８８Ｃ式戦車海外改修型＞

　＜８５式�UＡＰ＞：パキスタン陸軍主力戦車。パキスタンに輸出したもので、BAEシステムズ社アビオニクス部製の熱線映像装置（探知距離7000m、識別距離3000m）を搭載したテスト車両も確認されている。参考：月刊軍事研究8,’01

＜８８＞：オーストラリア海軍哨戒艇マイトランド（Maitland）。9月18日、オーストラリア北方海空域でDDH-184かが、DD-101むらさめと戦術運動訓練を実施。参考：月刊世界の艦船12,’21

＜８８　ｌｔｋ／３７ＲＭＢ＞：Flak37海外シリーズ（高射砲）を参照。

＜８８Ｓ＞：AK74シリーズ（小銃）を参照。

＜八八高＞：八八式七糎野戦高射砲を参照。

＜八八式四瓩演習爆弾＞：日本陸軍の演習用爆弾。塩化第二スズ190gを収容したガラス瓶を鋳鉄製の弾体に搭載している。昭和11年度の調達価格は９円45銭。参考：日本海軍の爆弾

＜八八式四瓩演習爆弾（除瓶）＞：日本陸軍の演習用爆弾。昭和4年6月3日に制式化された。昭和11年度の調達価格は８円70銭。参考：日本海軍の爆弾

＜八八式七糎野戦高射砲シリーズ＞：日本陸軍高射砲。十一年式七糎半野戦高射砲の後継として開発された。参考：戦場写真で見る日本軍実戦兵器

＜八八式七糎野戦高射砲＞：大正15年4月に試作砲が完成し、昭和3年に制式採用された。略称八八高。駐退復座機は水気圧変後座式で、射角30度までは後座長1.4m、30-50度までは可変後座、50度から最大仰角までは後座長0.6mである。砲架下部には円柱状の平衡機を持つ。平射も可能だが、爆風で砲要員が危険なため、禁止されていた。当初は八八式高射照準具と組み合わせ、後に九七式高射算定具が使用可能となった。ただし砲弾の信管が火道式なので最大射高での発火誤差が1.5秒もあり、あまり命中は期待できない。脚は５本で、前後に分けて閉じ、前方を４輪トラックに連結して牽引可能。口径75mm、砲身長44口径、重量2.45トン。俯仰角は0-85度、全周射撃可能。使用弾は九〇式高射尖鋭弾（全備重量8.57kg、弾量6.37kg、炸薬は茶褐薬0.39kg。威力半径18m）、九四式榴弾、九〇式高射尖鋭弾「修」、三式高射尖鋭弾、一式徹甲弾（射距離1000mで装甲貫徹力75mm）、四式徹甲弾、九〇式榴霰弾、三八式榴霰弾、九〇式照明弾、十一年式目標弾、空包などで、砲口初速毎秒720m、最大射程13800m、最大射高9100m、有効射高7000m程度（4000m前後という話もある）。発射速度は最大毎分15発で、熟練者なら20発が可能。砲要員12名で、４名いれば取り敢えず撃てる。2000門以上が製造され、船舶にも搭載された。後に６輪トラックで牽引されるようになったため、速度増大などに合わせて車軸やサスペンションを改良、空気入りゴムタイヤを採用した。参考：戦場写真で見る日本軍実戦兵器、日本陸軍兵器資料集、大砲入門、日本戦車隊戦史

＜八八式七糎野戦高射砲マル特＞：八八式七糎野戦高射砲を海岸要塞用にしたもので、平射照準具と固定砲床を持ち、平射を可能とすると共に俯角を７度まで取れるようにした。参考：大砲入門

＜８８式３７ｍｍ連装対空自走砲＞：69式戦車ファミリーを参照。

＜八八式４０口径８ｃｍ単装高角砲＞：日本海軍の潜水艦用40口径8cm甲板砲兼高角砲。海大２型、海中４型、中型潜水艦に搭載された。参考：月刊モデルアート9,’15増刊

＜八八式４０口径１２．７ｃｍ単装高角砲＞：日本海軍の潜水艦用単装砲。大型潜水艦用の甲板砲兼高角砲だが、高仰角を取れるよう砲架の背を高くしたのと、砲そのものが大きいので水中抵抗が大きい、射程に見合った射撃指揮装置が無いといった欠点があった。口径12.7cm、砲身長40口径。巡潜１型改、巡潜２型に搭載された。参考：月刊モデルアート9,’15増刊

＜八八式５０口径１０サンチ単装高角砲＞：日本海軍の潜水艦用甲板砲兼高角砲。航空機に対抗できるよう、高仰角射撃を可能とした甲板砲だが、砲架の背が高く水中抵抗が大きい、射程に見合った射撃指揮装置が無いといった欠点があり、装備艦は限定された。口径10cm、砲身長50口径。海大５型、海大６型ａ潜水艦に搭載された。参考：月刊モデルアート9,’15増刊

＜八八式海岸射撃具＞：日本陸軍の沿岸砲用照準具。砲塔四十糎加農、砲塔三十糎加農、砲塔三十糎榴弾砲用に配備された。参考：大砲入門

＜八八式騎兵槍＞：日本陸軍騎兵用儀仗槍で、大正5年に制式化された。全長2.5m、刃長0.19m、重量2.196kg。近衛騎兵が警護に就く時は紅白の二色旗を付けて使用する。参考：日本陸軍兵器資料集

＜八八式機雷シリーズ＞：日本海軍の潜水艦用機雷で、機雷敷設潜水艦しか運用できない。参考：日本の潜水艦パーフェクトガイド

　＜八八式機雷＞：係維式機雷で、炸薬重量180kg、最大敷設深度270m。参考：日本の潜水艦パーフェクトガイド

　＜八八式機雷改一＞：最大敷設深度を350mにしたもので、昭和12年に制式化された。参考：日本の潜水艦パーフェクトガイド

＜八八式軽爆撃機＞：八八式偵察機ファミリーを参照。

＜八八式高射照準具＞：日本陸軍の八八式七糎野戦高射砲用照準具。参考：大砲入門

＜８８式自動歩槍＞：AK74海外シリーズ（突撃銃）を参照。

＜八八式瞬発信管＞：日本陸軍の弾頭瞬発信管。九一式榴弾や二式穿甲榴弾に使用された。参考：大砲入門

＜八八式小銃＞：GeW88海外シリーズ（小銃）を参照。

＜八八式小弾底信管＞：日本陸軍の弾底信管。破甲榴弾や鋳鉄破甲榴弾に使用された。参考：大砲入門

＜八八式信管＞：日本陸軍の信管。発射時の加速度で誤って作動する事例が多発していたため、それを改善している。参考：大砲入門

＜８８式戦車＞：K1シリーズを参照。

＜八八式潜望鏡シリーズ＞：日本海軍の9m潜望鏡。ツァイス社の8m潜望鏡を元に国産したもので、巡潜用に観測能力を強化した10m型、海中型用の8m型、波号用の7m型も存在する。参考：日本の潜水艦パーフェクトガイド

　＜八八式潜望鏡一型＞：航海用。四型で代用できるため、巡潜一型改と海大五型にのみ装備された。参考：日本の潜水艦パーフェクトガイド

　＜八八式潜望鏡三型＞：攻撃用。倍率1.5倍・視野40度と倍率６倍・視野9.5度の選択式で、最大仰角は20度である。参考：日本の潜水艦パーフェクトガイド

　＜八八式潜望鏡四型＞：大型のレンズを使用した夜間用。倍率10倍、視野６度で、最大仰角80度。参考：日本の潜水艦パーフェクトガイド

＜８８式狙撃歩槍＞：中国軍の狙撃銃。5.8mm小口径弾を使用するブルパップ式セミオート狙撃銃で、公称有効射程は800mだが、実際には400m前後とみられる。3-9倍の照準眼鏡（重量0.65kg）と、折り畳み式の照星照門式照準器を持つ。着脱式のバイポッドも装備する。全長9.2m、重量4.2kg（弾薬抜き）。使用弾は5.8mm×42弾で、装弾数10発。参考：月刊軍事研究5,’09

＜八八式大延弾底信管＞：日本陸軍の弾底信管。破甲榴弾などに使用された。参考：大砲入門

＜八八式短延期信管＞：日本陸軍の弾頭短延期信管。九〇式尖鋭弾、九五式尖鋭弾などに使用された。参考：大砲入門

＜８８式地対艦誘導弾＞：陸上自衛隊の地対艦ミサイルで、略称SSM-1、愛称はシーバスター。ASM-1ベースの地対艦ミサイルで、ミサイル用小型ターボジェットエンジンの実用化に目処が付いた1986年から開発され、1988年に制式化された。前方から誘導装置、高度計・慣性航法装置、弾頭、燃料タンク、エンジン、制御部、ブースターの順で並んでおり、燃料タンクの周囲に４枚の安定翼、制御部の周囲に４枚の操舵翼、ブースターの周囲に４枚のブースター翼を持つ。全長5.1m（ブースター含む）、直径0.35m、重量660kg。88式地対艦誘導弾発射機に６発搭載され、内陸部から無煙化固体ロケットブースターで発射され、発射直後に安定翼と操縦翼とブースター翼を広げて加速、ブースターを切り離すとTJM2ターボジェットエンジンによりマッハ0.9で巡航する。陸上では事前にプログラムされた地形コースに沿って飛翔し、海上に出ると高度計及び慣性誘導で海面すれすれを飛翔、アクティブ・レーダー・ホーミングで敵艦に命中する。この際、地形コースをそれぞれのミサイルで変更することにより多方向攻撃が可能で、目標識別選択装置により同一目標に多数のミサイルが集中しないようにできる。射程は150-180kmといわれ、北方領土までカバーしている。生産は三菱重工。参考：月刊PANZER1,’03、月刊JWings7,’01、3,’05、戦争がやってくる、月刊軍事研究10,’10、1,’08、7,’99

＜８８式地対艦誘導弾（Ｂ）＞：自衛隊の誘導弾。三菱重工製。参考：月刊軍事研究2,’10

＜８８式地対艦誘導弾システム＞：陸上自衛隊の地対艦ミサイルシステム、愛称はシーバスター。方面特科隊地対艦ミサイル連隊に配備されており、JTSQ-W5指揮統制装置搭載車、JTPS-P15捜索・標定レーダー搭載車、発射機、弾体運搬車などから構成される。指揮統制装置から捜索命令が出され、レーダーが目標を捜索、その情報が中継装置を経て指揮統制装置に送られ、海空自衛隊からの情報とも統合され、射撃統制装置に送られる。射撃統制装置は目標位置を割り出し、発射諸元を発射機に伝達、88式地対艦誘導弾が発射される。１個連隊に発射機16基と弾体運搬車16両が配備されていて、96発斉射が２回実施できる。当然ながら敵の優先目標になるので、方面隊施設部隊の坑道掘削装置が作った掩体に身を隠す。1996年からポイント・マグーで年一回の実弾射撃演習を行っており、今のところ全弾命中である。参考：月刊PANZER1,’03、月刊軍事研究10,’10、スピアヘッドNo.6

＜８８式地対艦誘導弾発射機＞：陸上自衛隊の88式地対艦誘導弾システム用自走発射機。74式特大型トラックの後部荷台を外して３列２段の６連装発射機を搭載したものである。88式地対艦誘導弾予備弾６発を搭載する弾体運搬車（クレーン付き）とペアで運用される。参考：月刊PANZER5,’98、1,’98、月刊JWings7,’01

＜８８式地対艦誘導弾システム（改）＞：12式地対艦誘導弾システムを参照。

＜８８式地対艦誘導弾システム（改）（実用試験用その２）＞：自衛隊の誘導弾システム。三菱重工製。参考：月刊軍事研究12,’09

＜８８式地対艦誘導弾システム（改）（実用試験用その３）＞：自衛隊の誘導弾システム。三菱重工製。参考：月刊軍事研究5,’11

＜８８式地対艦誘導弾システム（改）（実用試験用・その４）野整備機材１号用故障模擬部品＞：自衛隊の機器。参考：月刊軍事研究6,’12

＜８８式地対艦誘導弾システム（改）（実用試験用・その４）野整備機材２号用故障模擬部品＞：自衛隊の機器。参考：月刊軍事研究6,’12

＜８８式地対艦誘導弾システム（改）（実用試験用・その４）野整備機材３号用故障模擬部品＞：自衛隊の機器。参考：月刊軍事研究6,’12

＜８８式地対艦誘導弾実弾信管＞：自衛隊の火工品。三菱重工製。参考：月刊軍事研究5,’11

＜８８式地対艦誘導弾信管＞：自衛隊の火工品。三菱重工製。参考：月刊軍事研究2,’10

＜８８式地対艦誘導弾パワーカートリッジ＞：自衛隊の火工品。三菱重工製。参考：月刊軍事研究2,’10

＜８８式通用機槍＞：中国軍の汎用機関銃。口径からいうと分隊機銃クラスで、95式班用機槍に押されて配備が進んでいない。全長1.151m、銃身長0.6m、重量7.6kg、三脚重量4.2kg。使用弾は5.8mm×42弾で、初速毎秒895m。200発入り弾薬箱を使用する。参考：月刊軍事研究5,’09

＜八八式偵察機シリーズ＞：日本陸軍の複葉偵察機。大正14年9月11日に日本陸軍が「民間において飛行機設計をなさしむる件」を発出して国内民間メーカーによる競争試作（日本陸軍初）が決定し、大正15年3月に川崎造船所、三菱（バウマン技師設計）、石川島（ラハマン技師設計）が応募、昭和2年に川崎造船所がリヒャルト・フォークト技師（大正13年にドイツから招聘）設計のKDA-2（Kawasaki Dockyard Army-2の略）複葉偵察機をベースとして試作機３機を製作し、同年から比較審査が行われて昭和3年1月23日に採用され、2月に制式化された。試作機２機、昭和3年2月から昭和6年12月に川崎造船所で一／二型520機、昭和4年1月（昭和3年12月？）から昭和9年1月（2月？）に石川島で一型99機と二型88機の計707機が生産され、軽爆撃機型は昭和4年6月から昭和7年12月に川崎造船所で370機、昭和7年6月から昭和8年10月に石川島で37機の計407機が量産された（各型計890機？）。満州事変に参加している。金属製３翅プロペラのテストが行われたが、価格が７倍弱と高価すぎたためか採用されなかった。参考：週刊エアクラフトNo.137、月刊丸9,’97、月刊航空ファン11,’19

　＜八八式偵察機一型＞：最初の量産型。胴体は鋼管骨組みの前部金属外皮・後部羽布張り、主翼は金属骨格羽布張り、尾翼は木金混合骨格羽布張りである。機首にアンドレー前頭式ラジエーターがあり、角張ったカウリングを持つ。上翼にエルロンを持ち、ドルニエ式パドル型バランスが付いている。下翼下面には滑走路照明用の化学反応式照明火保持架が１基ずつ装着されている。水平安定板の支柱は１本。垂直安定板は矩形で、方向舵上部が一部垂直安定板の上にかかっており、垂直尾翼端に段差がある。降着装置は固定式の尾輪式で、量産機には車輪ブレーキが搭載されたが、機首のエンジンが重かったためか急制動で三点倒立してしまう機体が続出したらしい。エンジンはベ式450馬力発動機／BMW�Y（600馬力）単発、プロペラは木製固定ピッチ２翅（直径3.3m）、最大速度207km（海面高度）。爆弾投下機を付けて爆撃任務に投入されたこともある。参考：月刊航空ファン5,’18、11,’19、週刊エアクラフトNo.137

　＜八八式偵察機二型＞：機首先端にあったラジエーターをポッド状にして機首下に吊り下げ、カウリング前下面形状を流線型に変更、下翼にもエルロンを設け、垂直安定板の背を高くして前縁後退角を付け、方向舵上部形状も山型に変えて垂直尾翼端を段差無しに整形、水平安定板支柱をＶ字型２本に増やしたもので、昭和4年頃に制式化されたらしい。カウリング上半分の形状は一型とほぼ同じで、コクピットからの視野はほぼ変わらないとみられる。全幅15m、最大離陸重量2850kg。エンジンはBMW�Y（600馬力）、プロペラは木製固定ピッチ２翅（直径3.3m）、最大速度220km（海面高度）。武装は7.7mm固定機銃１丁、八九式旋回機関銃１丁。爆弾投下機を付けて爆撃任務に投入されたこともある。参考：月刊航空ファン5,’18、11,’19、週刊エアクラフトNo.137、歴史群像8,’17

＜八八式偵察機ファミリー＞

　＜八八式軽爆撃機＞：日本陸軍軽爆撃機。八七式軽爆撃機が性能不足で旧式化も進んできたため、八八式偵察機二型を爆撃機仕様にしたもので、昭和6年4月に準制式化された。プロペラは木製固定ピッチ２翅（直径3.2m）。200kgまでの爆弾を搭載できる。参考：月刊航空ファン5,’18、11,’19、週刊エアクラフトNo.137

　＜八八式偵察機（水上偵察機試験用）＞：双フロートを付けて水上偵察機のテストに使用したもので、方向舵を下方に延長するなどの改修も施している。陸軍テストパイロットは昭和3年に霞ヶ浦海軍航空隊で教育を受け、昭和4-5年に霞ヶ浦海軍航空隊で飛行試験を行った。参考：月刊航空ファン5,’18

　＜ＫＤＣ−２＞：民間機／輸送機型で、パイロット１名の他に４名を乗せることができる。昭和3年10月に２機が生産され、うち１機は双フロートを装備して水上機型のテストを行った。参考：週刊エアクラフトNo.137、月刊航空ファン5,’18

＜八八式偵察機・海外シリーズ＞

　＜八八式偵察機（東北軍）＞：抗日活動中の張学良率いる東北軍から何故か航空指導者派遣要請があり、何故か日本陸軍も応じて昭和4年6月に下志津陸軍飛行学校教育部長と飛行第７連隊特務曹長を派遣、昭和5年5月に再度依頼があって八八式偵察機３機（５機や６機という説もある）、甲式四型戦闘機６機、教官団を送った。教育は冬まで行われたが、器材はそのまま残してきたらしい。昭和6年2月に東北軍から輸出依頼があって八八式偵察機３機を払い下げ、3月からの第２次教官団派遣の際には八八式偵察機３機を爆撃機に現地改造した。9月に満州事変が勃発して日本陸軍が奉天を占領した際、八八式偵察機を鹵獲している。参考：月刊航空ファン6,’18

＜八八式徹甲弾＞：日本海軍の艦砲用平頭徹甲弾。参考：月刊丸2,’08

　＜八八式徹甲弾（三年式五〇口径二〇サンチ砲用）＞：全長0.76m。参考：月刊丸2,’08

　＜八八式徹甲弾（四一式四五口径三六サンチ砲用）＞：全長1.2759m、重量635.03kg。参考：図解日本の戦艦

　＜八八式徹甲弾（三年式四五口径四一サンチ砲用）＞：口径0.41m、弾丸重量1000kg。初速毎秒790m。主砲仰角９度40分で射距離15000m、落角13度３分、終速毎秒495m。仰角14度43分で射距離20000m、落角21度39分、終速毎秒439m。仰角21度14分で射距離25000m、落角32度29分、終速毎秒418m。仰角29度30分で射距離30000m、落角43度57分、終速毎秒432m。仰角30度で最大射程30200m。参考：月刊世界の艦船12,’15

＜８８式鉄帽＞：陸上自衛隊のケブラー製ヘルメット、通称テッパチ。アメリカ軍のフリッツ・ヘルメットに似ているが、側頭から後頭にかけての傾斜を浅くし、音声を聞き取りやすくしてある。普通科隊員の他、車両乗員も車外行動時にはこれを装備する。重いので、日常作業の際は中帽を被る。参考：月刊PANZER2,’04、6,’98、コンバット・バイブル、朝雲

＜８８式鉄帽２型＞：陸上自衛隊のケブラー製ヘルメット。88式鉄帽の改良型で、重量を１割減らす共に、中にパッドを装着して頭にフィットさせ、首と頭の負担を軽減した。参考：朝雲

＜八八式爆薬＞：日本海軍の爆薬で、過塩素酸アンモンに珪酸鉄を混ぜたもの（カーリット）である。過敏すぎて摩擦熱程度でも爆発してしまうという欠点があった。参考：小艦艇入門、日本海軍の爆弾

＜八八式爆雷＞：日本海軍初の爆雷で、大正6年からイギリス製のものをベースに開発した。二等駆逐艦及び一等駆逐艦初春型などに搭載された。参考：日本駆逐艦史

＜八八式発射管＞：日本海軍の潜水艦用魚雷発射管で、一五式の欠点を改善したものである。圧縮空気でピストンを押して魚雷を射出する方式に改めて気泡が漏れないようにし、魚雷調定装置も改良している。実用化したものの日本の技術力に難があり、ピストン動作で発射管が変形するなどの不具合を生じることがあった。このため、九五式発射管実用化後に、ピストンを外して断気弁を設ける改造が施された。この際に九五式魚雷の運用能力も附与されたとされるが、真偽は不明。巡潜一型改、海大五型などに搭載された。参考：日本の潜水艦パーフェクトガイド

＜八八式飛行機用三号無線電信機＞：日本陸軍の戦闘機用無線機。マルコニー式無線電信機を導入したものである。昭和4年に制式化された。参考：月刊丸9,’20

＜８９＞：イギリス海軍ダイドー級軽巡洋艦第２グループ、ロイヤリスト（Royalist）。1943年竣工。1968年に解体された。参考：近代巡洋艦史、第２次大戦のイギリス軍艦

＜８９＞：中国海軍徐霞客型航洋宿泊船２番艦。2017年就役。001A型空母の洋上公試に合わせて2018年1月23日に大連港に到着、空母のすぐ前に停泊した。参考：月刊軍事研究7,’18、月刊世界の艦船2,’20、10,’18、2,’19

＜８９ＦＶ＞：89式装甲戦闘車を参照。

＜８９Ｒ＞：89式小銃を参照。

＜８９式５．５６ｍｍ曳光弾＞：自衛隊の火工品。旭精機工業製。参考：月刊軍事研究12,’07

＜８９式５．５６ｍｍ空包＞：自衛隊の火工品。昭和金属工業製。参考：月刊軍事研究12,’08

＜８９式５．５６ｍｍ小銃用特殊工具セット＞：自衛隊の機器。豊和工業製。参考：月刊軍事研究4,’10

＜８９式５．５６ｍｍ普通弾＞：自衛隊の火工品。旭精機工業製。参考：月刊軍事研究12,’07

＜８９式５．５６ｍｍ普通弾（Ｃ）＞：自衛隊の弾薬。旭精機工業製。参考：月刊軍事研究6,’15

＜８９式５．５６ｍｍ普通弾（Ｃ）リンク＞：自衛隊の弾薬。旭精機工業製。参考：月刊軍事研究6,’15

＜八九式十糎双眼鏡＞：日本陸軍の海岸要塞用双眼鏡。黎明、夜間でも遠距離目標を観察できるよう開発された。倍率20倍、視野３度。参考：日本陸軍兵器資料集

＜八九式十糎対空双眼鏡＞：日本海軍の高角砲部隊用双眼鏡で、八九式双眼鏡の光路を俯視70度にして90度上を見られるようにしてある。倍率15倍、視野６度。重量は双眼鏡5.5kg、三脚8.4kg。参考：日本陸軍兵器資料集

＜８９式１２．７毫米重機槍＞：中国軍12.7mm重機関銃、別名QJZ-89。85式の軽量化型で、陸上用と艦載用がある。全長1.92m、銃身長1.003m、本体重量17.5kg、三脚重量8.5kg、全備重量26.5kg。使用弾は12.7mm×108弾、初速毎秒850m（825m？）、有効射程1000m（対空）／1500m（対水上）。発射速度毎分450-600発。銃身寿命3000発。参考：月刊軍事研究9,’05、月刊世界の艦船1,’21

＜八九式十五糎加農砲＞：日本陸軍の牽引式40口径15cm（実口径149.1mm）カノン砲。旅順要塞攻略戦の戦訓を基に開発された四五式十五糎加農を、分解して２両の自動車で運べるようにしたものである。大正9年に設計が始まり、昭和4年10月に制式採用され、昭和6年の満州事変に２門が送られて実戦投入され、その結果を基に昭和8年4月に改良が施された。以降、日華事変から沖縄戦まで使用されている。放列砲車重量10422kg。俯仰角はマイナス５度からプラス43度、旋回角左右20度ずつ。可変後座機構を持ち、射角20度までは長後座、20-40度は逓変後座、40度以上では短後座となるが、最大射角では砲尾後方にあたる地面を0.5mほど掘り下げる必要がある。使用弾は九三式榴弾及び九三式尖鋭弾で、砲弾重量40.2kg、砲口初速毎秒735m、最大射程18100m、最大発射速度毎分２発。組み立てて発射するのに２時間かかるため、後に分解しなくても牽引できるタイプが開発された。沖縄の独立重砲兵第100大隊に装備された１門は、戦後砂に埋まっていたのを掘り出され、在沖縄米軍博物館を経て靖国神社遊就館に展示された。参考：戦場写真で見る日本軍実戦兵器、月刊軍事研究11,’02、大砲入門

＜八九式四〇口径十二糎七高角砲シリーズ＞：日本海軍の高角砲。参考：月刊モデルアート9,’15増刊

＜八九式四〇口径十二糎七高角砲＞：正式には四〇口径八九式十二糎七高角砲。連装と単装がある。昭和4年から設計して昭和6年に試作砲が完成し、昭和10年に精度の良い信管秒時調停装置（平均誤差プラスマイナス0.2秒）と共に採用された。本砲２基により、高度5500m・時速320kmで接近する急降下爆撃機に対し、距離10000mから艦船直上で急降下の態勢に入るまでの100秒に120発の砲弾を集め、撃墜するのが目的である。そのため機力装填装置を搭載して発射速度を向上させた。口径127mm、砲身長40口径、重量20.3トン。俯仰角はマイナス８度からプラス90度。弾丸重量23kg、発射速度毎分14発、砲口初速毎秒720m、最大射程13200m、最大射高9300-9400m（8100m？）。九一式高射装置と組み合わせて使用する。1306門が生産された。戦艦には当初連装４基が装備され、太平洋戦争中には順次増設、伊勢型戦艦では８基が搭載された。空母用は主機排煙から要員を防護する防楯付きのA1型改二と呼ばれるタイプで、改装後の空母加賀などに装備された。駆逐艦梨から外した単装砲が海自第１術科学校に保存展示されている。参考：戦場写真で見る日本軍実戦兵器、戦艦入門、日本駆逐艦史、図解日本の空母、図解日本の戦艦、連合艦隊巡洋艦、月刊世界の艦船2,’87、6,’16、12,’15、月刊丸2,’12別冊付録

　＜八九式四〇口径十二糎七連装高角砲Ｂ１型＞：正式には四〇口径八九式十二糎七高角砲B1型。一等輸送艦用で、旋回俯仰用動力装置を持ち、防楯は無い。大半は駐退機にカバーが無いタイプだが、一部カバー付きのものがある。参考：月刊モデルアート9,’15増刊

＜８９式１５５ｍｍ榴弾砲空包（Ｂ）＞：自衛隊の155mm榴弾砲用空包。旭化成ケミカルズ製。参考：月刊軍事研究1,’08

＜八九式活動写真銃シリーズ＞：日本海軍の写真銃。一五式写真銃をベースに活動写真化したもので、六桜社が製作し、昭和4年春に試作品が完成した。参考：月刊航空ファン3,’20

　＜八九式活動写真銃＞：昭和6年に制式化された。35mmフィルムを使用し、巻き上げはゼンマイ式で、毎秒10コマ・７秒間計70枚の連続撮影が可能。参考：月刊航空ファン3,’20

　＜八九式活動写真銃改一＞：昭和6年から製造された。参考：月刊航空ファン3,’20

　＜八九式活動写真銃改二＞：昭和8年から製造された。参考：月刊航空ファン3,’20

＜八九式艦上攻撃機シリーズ＞：日本海軍複葉艦攻、略符号B2M。一三式艦攻の後継として昭和3年に試作命令が出され、三菱、中島、川西、愛知のうち昭和7年3月に三菱製のものが採用されてこの名称が付いた。設計はイギリスのブラックバーンが行ったが、エンジン不調など実用性が悪く、昭和7年に空母加賀に搭載されたものの半年で降ろされてしまった。主翼を大幅に改造して昭和8年頃から赤城や加賀に搭載され、日華事変に参加したが、やはり実用性に欠け、九二式艦攻が製作されることになった。総生産機数204機。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・日本篇、図解日本の空母、日本航空母艦史、月刊丸2,’12別冊付録

　＜八九式艦上攻撃機一型＞：B2M1。全長10.27m、全幅15.22m、全備重量3600kg。エンジンはヒ式650馬力発動機単発、最大速度115ノット、航続距離960海里。自衛武装は7.7mm固定機銃１丁、7.7mm旋回機銃１丁。魚雷または爆弾を800kgまで搭載できる。乗員３名。参考：日本航空母艦史

　＜八九式艦上攻撃機二型＞：B2M2。主翼再設計などにより飛行安定性を強化したタイプ。参考：日本航空母艦史、月刊丸2,’12別冊付録

＜八九式魚雷＞：日本海軍の魚雷。昭和6年に制式化され、鴻型水雷艇や潜水艦に搭載された。ホワイトヘッド社製の魚雷に斜進設定変更などの改良を加えたもので、斜進角を165度まで取れるため、前部発射管から後方の敵を攻撃できる。ただ実際には90度以上に設定するとあさっての方向に進んでいってしまうことが多く、艦尾に発射管を持たない潜水艦は後部が死角になってしまった。全長7.2m、直径0.533m、重量1668kg、炸薬重量300kg。空気を装気圧225気圧で詰めてある。航走距離10km（雷速36ノット）／6.2km（43ノット）／5km（45ノット）。参考：日本の潜水艦パーフェクトガイド、日本駆逐艦史、月刊世界の艦船5,’11

＜８９式魚雷＞：海上自衛隊の潜水艦用長魚雷、開発名称GRX2。三菱重工製で、1989年に制式化された。水上艦と潜水艦の両方を攻撃可能で、アメリカ海軍Mk48ADCAPと同等の性能を持ち、10000トンクラスの大型艦艇を一発で戦闘不能にできるとされる。誘導制御部分はコンピュータ式で、精密誘導能力、目標再捜索能力、魚雷防御システム対抗能力を持つ。全長6.25m、直径533mm、重量1760kg、炸薬重量267kg。主機は斜盤機関、推進は多数翼二重反転スキュードプロペラ、最大雷速55ノット（70ノット説あり）、航走距離50km（雷速40ノット）／39km（55ノット）。最大攻撃深度は800m以上−900mといわれる。誘導は有線（双方向データリンク）＋パッシブ・アクティブ音響式。発射は水圧式。はるしお型、おやしお型、そうりゅう型に搭載された。2015年から航走雑音低減改修を研究中。参考：海上自衛隊全艦艇史、月刊世界の艦船1,'15増刊、9,’12増刊、1,’19、4,'20、1,’02、3,’10、12,’17、6,'21、月刊JWings8,’02、艦載兵器ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究3,’02、10,’07、9,’10、MAMOR Vol.50

＜８９式魚雷（Ｂ）＞：自衛隊の魚雷。三菱重工製。参考：月刊軍事研究1,’09

＜８９式魚雷（Ｂ）近接起爆装置＞：自衛隊の機器。三菱重工製。参考：月刊軍事研究4,’13

＜８９式魚雷（Ｂ）整備用器材＞：自衛隊の整備器材。三菱重工製。参考：月刊軍事研究1,’09

＜８９式魚雷艦上取扱要具＞：自衛隊の機器。三菱重工製。参考：月刊軍事研究1,’10、7,’17、2,’19

＜８９式魚雷用訓練頭部＞：自衛隊の火工品。三菱重工製。参考：月刊軍事研究3,’12

＜八九式固定機関銃＞：ヴィッカーズ重機関銃・海外シリーズを参照。

＜８９式自走多連装ロケットシステム＞：中国陸軍自走122mm多連装ロケットシステムPHZ-89。NORINCOが1985年半ばから開発し、1989年に制式化された。車体は83式152mm自走榴弾砲に手を加えたもので、車体前部左に操縦手が位置し、１段高くなった車体後部に10列４段の122mmロケット弾40連装ランチャーを搭載する。ランチャーの射界は左102度、右66度で、仰角は0-55度。ランチャー基部は４名乗りの乗員室で、左右２箇所に防弾ガラス付き視察窓、車体後部に乗降用ドアがある。ロケット弾は榴弾、破砕型榴弾、地雷処理弾など７種類用意されており、全長2.87m、重量67kg、最大射程20580m（榴弾）。ランチャー前方には再装填用のコンテナが搭載されている。下部転輪は片側６枚、サスペンションはトーションバー式、第１・第６転輪にはショックアブソーバーが付く。上部転輪は３枚。後期型ではランチャー左に操作員用密閉キャビンが追加され、その上面ハッチに12.7mm機銃を搭載するようになった。参考：世界の軍用車両(2)、世界AFV年鑑2002-2003、月刊丸4,’99

＜８９式自走突撃砲＞：中国軍の装軌式対戦車自走砲、別名PLZ-89。砲兵用の車両なので、突撃砲の名称が付いている。主砲は120mm滑腔砲。1980年代末に開発・配備された。参考：月刊軍事研究6,’05、5,’07、THE MILITARY BALANCE 2016

＜８９式自走榴弾砲＞：中国陸軍122mm自走榴弾砲、別名PLZ-89。車体両側面に大型ゴムフロートを装着すれば履帯による水上航行が可能。重量20トン。参考：月刊丸3,’13

＜八九式重擲弾筒＞：日本陸軍の携帯用軽迫撃砲。十年式擲弾筒の射程が短かったため、十一年式曲射歩兵砲をダウンスケールして一人で操作できるようにし、専用弾も開発して670mの最大射程を確保したものである。口径50mmで、砲身内腔にはライフリングが刻まれており、付け根の固定板を地面に付け、目視で方向照準を合わせて（実戦での精度はかなり高かったといわれる）45度に傾け、引革を引くと撃針が雷管を叩いて発射される。射程は筒身下部の転輪を回し、薬室容積を増減して調節する。専用の八九式榴弾で最小射程120m、最大射程650m、十年式手榴弾で射程190m。一式発煙弾、一式目標指示弾、五式穿甲榴弾も使用できる。発射速度毎分20発（30発？）。全長600mm、重量4.7kg。歩兵１個小隊に２門ずつ配備された。遅い初速でも解除されるよう、信管の安全装置は鋭敏に設計されており、安全ピンを抜いた状態で振動を与えたせいで腔発を起こす事例が満州事変で多発し、改良が検討されたものの、間に合わずに太平洋戦争に突入した。また、１発目を入れたまま間違って２発目を装填して腔発を起こすこともあった。兵士が膝にくくりつけて運んでいたため、連合軍はニー・モーター（Knee Mortar）というニックネームを付けたが、中には湾曲している底部の固定板を腿に載せて撃つものと勘違いして試し撃ちを行い、大腿骨を折る連合軍兵士が出てきたことから、1944年後半には「決して大腿部にあてて使用するな」という注意書きが配布される事態となった。参考：月刊PANZER7,’02、日本陸軍兵器資料集、大砲入門、コンバット・バイブル２、戦場写真で見る日本軍実戦兵器、手榴弾・迫撃砲、月刊軍事研究11,’14

＜８９式小銃シリーズ＞：自衛隊の5.56mm自動小銃、略称89R、愛称バディ（相棒）。64式小銃の後継として1977年から豊和工業と防衛庁が共同開発し、1989年に制式化され、1990年8月から豊和工業で生産された。固定銃床と折り畳み式スケルトン銃床の２種がある。値段は2004年度契約で１丁35万7315円である。2009年度までに作戦基本部隊に充当される。戦闘中に体の前に下げる場合には、ストックを上、銃口を下にする。後継は20式5.56mm小銃（HOWA 5.56）に決定した。参考：月刊軍事研究3,’04、最新軍用ライフル図鑑、月刊JWings11,’07、2,’20、8,’20、スピアヘッドNo.2

＜８９式小銃（固定銃床型）＞：全長916mm、銃身長420mm、重量3.5kg。作動はガス圧作動式で、ボルトの閉鎖は回転閉鎖（ターン・ボルト・ロッキング）式、発射速度は最大毎分850発。銃身にはハードクロムメッキが施されており、銃口部には消炎器兼マズルブレーキが取り付けられている。ライフリングは６条右回り。セレクターは安全、単発、３点バースト、連射の切り替えが可能で、それぞれの頭文字をとって「ア・タ・レ・３」と刻んである（アが左上で、反時計回りにレ、３、タの順）。射撃制御部分はブロック化されていて、３点バースト用のユニットを外せばセミオートとフルオートのみの射撃が可能となる。機関部はスチール製のプレス加工で、軽量化され、部品点数は64式小銃よりも10%少なくなり、生産や分解整備が楽になった。弾倉は装弾数20発と30発の２種で、残弾確認用の孔が左側面に付いている。使用弾は国産の89式5.56mm普通弾／5.56mm普通弾、89式5.56mmえい光弾／5.56mmえい光弾、89式5.56mm空包／5.56mm空包。アメリカ軍制式のM193/M855、NATO標準のSS109などを使う際には発射ガス流入量調節バルブを使用する必要があり、恐らく89式5.56mm普通弾が弱装弾のためとみられる。ライフリングは６条右回り。銃床は左右非対称で、左側の頬が当たる部分を削って物陰からの照準を付けやすくした。着脱可能な二脚付きで、狙撃に便利であり、いざという時軽機関銃代わりにもなる。また、腰だめ射撃の際に二脚を持てば安定した射撃が可能。89式多用途銃剣や06式小銃てき弾を装着できる。手を触れていないのに弾倉が脱落したり、弾倉に衝撃が加わると銃本体が故障したりすることがあるらしい。また、各部を黒い布テープで巻いて補強している姿もちょくちょく見受けられる。冷戦終結後は近接戦闘や市街地戦闘を想定した訓練が多くなり、二脚を外してフォアグリップとダットサイトを付けるカスタム改造がなされていることもある。メーカー側でもセレクターレバーを左側にも付けるなどの改造を実施した。参考：月刊PANZER1,’02、8,’05、月刊軍事研究3,’04、9,’03、2,’11、最新軍用ライフル図鑑、月刊JWings4,’05、自衛隊装備年鑑1996、スピアヘッドNo.7、MAMOR vol.100、vol.132、vol.163

　＜８９式小銃（折り畳み銃床型）＞：銃床をスケルトン型折り畳み式にしたタイプ。全長670mm（折り畳み時）、重量3.0kg。空挺部隊の他、89式装甲戦闘車の乗車戦闘用として機甲科にも配備された。折り畳み機構が脆弱で、何回か操作していると壊れるらしい。参考：月刊PANZER1,’02、月刊軍事研究3,’04

＜８９式小銃用照準補助具＞：陸上自衛隊の89式小銃用ダットサイト。辰野製。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、月刊軍事研究12,’10

＜８９式小銃用弾入れ２形＞：自衛隊の火工品。ハイランドテクノ製。参考：月刊軍事研究2,’12

＜８９式小銃用特殊工具セット＞：自衛隊の機器。豊和工業製。参考：月刊軍事研究8,’09

＜８９式地雷探知機＞：陸上自衛隊の地雷探知機。後継として地雷探知機画像型セットが採用された。参考：月刊軍事研究5,’10

＜八九式尖鋭高射信管＞：日本陸軍の時限信管で、高度8000-10000mの低圧状況でも信管の火が消えないように多段薬盤式内噴火信管を採用している。九〇式高射尖鋭弾、九一式高射尖鋭弾に使用された。参考：大砲入門

＜八九式旋回機関銃＞：日本陸軍の航空機用7.7mm旋回機銃。航空機用試製機関銃が量産向きで無かったため、大正11年から乙号遊動式として新たに開発し、昭和4年10月に制式化したものである。ベースは十一年式軽機関銃で、口径を7.7mmに拡大して威力を増大させ、連装にして発射速度を倍にした。装弾はクリップ式で、５発入り挿弾子を機関部上面の扇形弾倉にセットする。参考：歴史群像8,’17

＜八九式双眼鏡＞：日本陸軍の双眼鏡で、夜間双眼鏡とも呼ばれる。プリズム式で、倍率７倍、視野は７度８分。重量1.2kg。砲兵隊の観測車に搭載された。参考：日本陸軍兵器資料集

＜８９式装甲戦闘車＞：陸上自衛隊の歩兵戦闘車。ただし陸上自衛隊では歩兵という言葉を使わないので、代わりに装甲戦闘車という名称になっており、略称も89IFVでなく89FVである。愛称はライトタイガー。三菱重工が単独受注して1980年から開発し、1984年から一次試作車２両を製作して1986年からテストに入り、1989年に制式化された。主任務は北海道に上陸してきたT-80戦車とBMP-2歩兵戦闘車からなる機甲部隊を撃破することである。車体と砲塔は装甲鋼板の全溶接製で、前面のみ中空装甲となっており、車体側面に薄い１枚鋼板のスカートを装備する。車体は傾斜面で形成されているが、車体前面下部は比較的切り立っている。前面左右フェンダーにはライトが埋め込まれており、方向指示器、白熱灯、赤外線ライトが装備されている。車内配置は前部右に操縦室、前部左に機関室、中央に戦闘室、後部に乗員室。操縦室には操縦手と副分隊長がタンデムで並び、前者には３個、後者には２個のペリスコープを付けたハッチが用意されている。また、副分隊長席の右側面にガンポートが付く。操縦手用ハッチには夜間操縦用暗視ペリスコープを取り付ける旋回式小ハッチがある。機関室上面右（車体上面中央）には整備用ハッチ、左前方にエンジン冷却用グリル、左後方にターボチャージャー用インタークーラー吸気グリルが用意されている。機関室左上部（車体左側面上部）には排気グリルがある。戦闘室には大型の２名乗り砲塔が搭載され、右側は車体を前後に貫く通路になっている。後部は６名乗りの乗員室で、背中合わせに３名ずつが座り、右に２基・左に３基のガンポートが設けられ、上面左右各２個・後方に２個のペリスコープが付けられている。また、上面には左右開きのハッチがあるが、砲塔（＋各部隊で追加した砲塔後部ラック）と干渉するので概ね開けられない。座席の間は35mm機関砲／重MAT用予備弾収容スペースとなっている。車体後部ドアは両開き式で、右のドアにはガンポートが付き、左のドアには予備燃料タンク２個が取り付けられる。ドア左右にはNBCフィルターなどの換気装置、尾灯がある。ガンポートはボールマウント式で、特殊鋼削り出しの完全手作りであり、上に防弾ガラス付き照準口、下に小銃口を持つ構造となっていて、使用しない時は反転できる。乗員室内には89式小銃８丁、84mm無反動砲１門（弾薬４発）、62式機関銃１丁、35mm機関砲弾217発、7.62mm機銃弾1000発、79式対舟艇対戦車誘導弾２発、発煙弾の収容が可能で、85式野外無線機JVRC-F120、車内通話装置、NBC防護装置、温水式暖房装置も搭載された。下部転輪はダブルタイプ片側６組で、前方に起動輪、後方に誘導輪がある。サスペンションはトーションバー式で、１・２・５・６輪にはショックアブソーバーが付く。履帯は幅450mmで、ゴムパッドや防滑具の取り付けが可能。エンジン・変速機のパワーパックは一体化されていない（されているという説もある）ので、交換には時間がかかる。また、機関室の寸法が機関系の幅一杯なので、車体の水平をとっておかないと取り外せないらしい。砲塔には右に車長、左に砲手が位置し、前者には７基、後者は３基のペリスコープが付いたハッチがある。主砲はエリコン社製35mm機関砲KDE（KDAと同系列。発射速度毎分200発）で、単射、点射（３点または６点）、連射の選択が可能だが、実用上は６点バーストが最大限のようである。実際には試射（単射）、修正射（単射）、効力射（３点射）の順で射撃する。使用弾はAPDS-T（砲口初速毎秒1385m、装甲貫徹力は射距離400mで70mm、1000mで40mm）とHE-I-T（砲口初速毎秒1175m）で、デュアル・フィード方式、即応弾は34発（17発入り弾倉２個）である。俯仰角は動力制御時マイナス７度からプラス32度、手動時マイナス10度からプラス35度。俯仰速度は毎秒24度、砲塔旋回速度は毎秒30度。同軸機銃は74式7.62mm機銃Ｂ型１丁で、防楯左下部に銃口があり、砲塔内に弾薬1000発を収容する。防楯左上部に直接照準孔があり、倍率10倍・視野４度の単眼式直接照準器を装備する。目視での対空射撃を補助するため、機関砲にアームを取り付けて対空照準環をセットすることが可能。砲塔左右には79式対舟艇対戦車誘導弾ランチャー１基ずつがあり、俯仰角は0-20度で、主砲右に装甲蓋の付いた誘導システムが収められている。発射誘導は車内で行えるが、再装填は車外で乗員が行う。ミサイルランチャー前方には４連装発煙弾発射機（初期は３連装）が装着されており、砲塔上面前部中央のレーザー検知器と連動する。砲塔上面右の車長用サイトは光学・レーザー光学系並列式で、視察系は倍率１倍・視野上下20度左右50度、照準系は倍率８倍・視野８度。恐らく車長によるオーバーライド機能を持つ。左の砲手用サイトは単眼式Ｌ型光学系・熱線暗視装置光学系並列式で、視察系は倍率１倍・視野上下20度左右25度、照準系は倍率８倍・視野８度である。熱線暗視装置は砲手用サイトにのみ取り付けられているが、車長がモニターで監視することも可能。レーザー測距機は車長用サイトに取り付けられており、使用レーザーはNd-YAGレーザー、測定距離は300-5000m。全長6.84m、全幅3.2m、全高2.5m、戦闘重量26.5トン。エンジンは三菱6SY31WA水冷４サイクル直列６気筒ターボディーゼル（16000cc、600軸馬力。元は船舶用で、インタークーラーとターボスーパーチャージャーを追加した）、トランスミッションは日立製トルクコンバータ付自動変速ハイドロスタティック方式前進４段・後進２段、最大速度70km、後進速度42km、航続距離400km。水上航行能力は無い。固有の乗員は車長（乗車隊員の分隊長も兼ねるが、下車はしない）、操縦手、砲手の３名。乗車隊員は１個分隊で、副分隊長、機銃手（MINIMI装備）、副機銃手（MINIMI弾薬を携帯）、カールグスタフ射手２名（１名がランチャーを、もう１名が弾薬を持つ）、小銃手２名。生産は主砲が日本製鋼所、ミサイルシステムが川崎重工、それ以外が三菱重工で、値段は１両あたりの平均単価が６億8000万円、2004年度契約で３億9262万6500円。1989-2004年に69両（68両？）が生産され、第７師団第11普通科連隊の４個中隊（残る２個中隊は73式装甲車装備。第１・第３・第５の３個中隊分？）、富士教導団普通科教導連隊の１個中隊、武器学校、北部方面隊陸曹教育隊に配備された。複雑な車両なので配備当初は普通科だけでは運用しきれず、機甲科から支援を受けていたという。2016年度から退役が始まる。参考：月刊軍事研究8,’08、4,’10、月刊PANZER8,’97、11,’02、9,’01、3,’05、6,’05、9,’10、スピアヘッドNo.16、No.7、月刊JWings8,’00、8,’06、11,’15、月刊グランドパワー10,’00別冊、MAMOR vol.110

＜８９式装甲戦闘車用鉄履帯＞：自衛隊の履帯。三菱重工製。参考：月刊軍事研究10,’10

＜８９式装甲戦闘車用部品（潜望鏡）＞：自衛隊の機器。三菱重工製。参考：月刊軍事研究6,’17

＜８９式装甲兵員輸送車＞：YW534を参照。

＜８９式装甲兵員輸送車＞：中国軍の全装軌式水陸両用装甲兵員輸送車ZSD-89。戦闘重量15.5トン。エンジンはBF8L413Fターボチャージドディーゼル（８気筒、234kW）、最大速度60km（陸上）／6km（水上履帯推進）。武装は動力操作式１名用砲塔（WZ551Aと同じもの）の25mm機関砲１門、7.62mm機銃１門。砲塔下部両側に４連装発煙弾発射機を装備する。NBC防護装置付き。乗員３名（操縦手、砲手、車長）＋乗車兵員８名。参考：月刊軍事研究10,’05、月刊丸3,’13

＜８９式装甲兵員輸送車ファミリー＞

　＜回収車型＞：

　＜救急車型＞：後部兵員室をかさ上げしている。下部転輪が片側５枚になった。参考：月刊軍事研究10,’05

　＜給油車型＞：車体前部を尖らせて凌波性を上げ、車体後部にウォータージェットを搭載した。水上速度15km。参考：月刊軍事研究10,’05

　＜指揮車型＞：車体後部のルーフを持ち上げ、内部容積を拡大した指揮用の車両。下部転輪は片側５枚となった。参考：月刊軍事研究10,’05

　＜障害物除去車型＞：ドーザーブレードを車体前部に装備している。参考：月刊軍事研究10,’05

　＜地雷敷設型＞：

　＜対戦車型＞：レッドアロー８対戦車ミサイルを搭載したもの。下部転輪が片側５枚になっている。参考：月刊軍事研究10,’05

　＜偵察車型＞：ルーフに偵察システムを搭載したタイプ。下部転輪は片側５枚とされた。参考：月刊軍事研究10,’05

　＜補給車型＞：

　＜レーダー車型＞：シザー式のアームにレーダーを搭載したタイプ。下部転輪が片側５枚になった。参考：月刊軍事研究10,’05

＜八九式空一号無線電信機＞：日本海軍の航空機用国産無線電信機。昭和4年に完成した。使用波長は長波。総重量50kg。参考：月刊丸9,’20

＜八九式空二号無線電信機＞：日本海軍の航空機用国産無線電信機。昭和4年に完成した。送信アンテナは固定空中線、送信機入力150W、送信波長40-80m（短波）、受信機は三球式、受信アンテナは固定空中線と垂下空中線の併用、受信波長40-60m（短波）。総重量53.2kg。参考：月刊丸9,’20

＜８９式多用途銃剣＞：陸上自衛隊の89式小銃用銃剣。片刃の銃剣で、刀身先端にワイヤーカッター用のスロットが付いており、峰の部分は鋸として使え、鞘には栓抜きと缶切りも付いている。参考：陸上自衛隊パーフェクトガイド2015、コンバット・バイブル

＜八九式中戦車シリーズ＞：日本陸軍戦車、秘匿名称チロ。初の国産制式戦車である。昭和3年から開発され、昭和4年（皇紀2589年）に制式化された。コンセプトは、敵陣地内の火点を制圧するための57mm砲を搭載し、37mm歩兵砲の榴弾に対抗できる装甲を持ち、被弾に強く燃費の良いディーゼルエンジンを搭載してルノーFT17戦車を上回る機動力を持つ戦車。要求仕様は全長4.3m、全幅・全高鉄道輸送限界内、全備重量10トン、エンジン出力100馬力、速度25km、37mm砲１門、機銃１丁以上、主要部500-600mからの37mm砲斜射に抗堪、である。当初は重量9.8トンで、八九式軽戦車と命名されていたが、部隊配備後の改修で11トンを越えたため、中戦車に名称変更された。単に八九式戦車とも呼ばれている。太平洋戦争終結後、インドシナ半島で鹵獲したものをフランス軍が使用した。参考：帝国陸軍戦車と砲戦車、戦場写真で見る日本軍実戦兵器、月刊PANZER7,’09、11,’02、2,’02、10,’12

　＜試製第二号戦車＞：試作車で、昭和4年4月に完成した。装甲板は日本製鋼所室蘭工場で精錬した鋼塊を九州の東海製鉄所で圧延し、再び室蘭工場に送って熱処理を行い、大阪砲兵工廠に納入して戦車に組み上げるという面倒臭い手順が必要だった。主砲は九〇式五糎七戦車砲、副武装は砲塔後面かんざし式7.7mm機銃１丁と、車体右前方の7.7mm機銃１丁。装甲厚は車体前面17mm、車体側面15mmまたは12mm+2mm、車体後面15mm、砲塔15mm。エンジンはダイムラー製水冷６気筒ガソリン（100馬力）。テスト結果は良好で、10月に制式採用された。参考：月刊PANZER7,’09

　＜八九式中戦車甲型＞：甲型は乙型が登場してから追加された名称である。車体は骨組みの外側に装甲板をボルト止めして製作されており、内側には防熱用の石綿板が張られていて、地上から1mまでの外板は水密構造である。車体前部左に操縦手、右に車体銃手が座り、その後ろに車長が位置して砲塔を操作する。機関室は車体後部にあり、乗員室とは整備用ドア・視察用ガラス・防熱石綿板付きの隔壁により隔離されている。車体前面は上部が垂直に近く、中央は前方に、下部は後方に向かって傾斜が付けられている。前面中央右には乗員出入り用の大きなハッチがあり、小さな展望窓が付いていて、三重ガラスを通して車外の視察が可能。その上にボールマウント式九一式車載機銃１丁があり、仰角が大きくとれるため、対空射撃もできる。車体前方両側には前照灯を付けることができる。操縦手左側には燃料タンクと水タンクがあり、反対側には細長いスリット状の覘視孔が用意されていて、ピストルポートとしても使用できる。燃料タンクは機関室右に５個、左に２個が収容されている。機関室左には飲料水及び冷却水用の水タンクも用意されているため、補給時に間違って燃料を入れないよう注意が必要だった。機関室左側面にマフラー付きの排気管、右側面にジャッキがある。履帯は特殊鋳鋼製の平板型で、片側50枚。主砲は九〇式五糎七戦車砲（九一式榴弾、三号徹甲弾、試製霰弾。装弾数100発。一部に37mm狙撃砲を装備するものあり）で、照準は砲塔をだいたいの方に向けた後で肩押しにより行い、右手で砲弾を装填しながら撃ちまくる。副武装として砲塔後部にボールマウント式九一式車載機銃を装備しており、主砲に対して150度左後方を向いているが、前後の敵を同時に撃つのではなく、任務に適した方を前方に向けて撃つのが基本。機銃の射界は上下20度、左右25度である。主砲左に照準眼鏡用方形窓、砲塔機銃左に方形窓、砲塔左側面に手動回転式視察装置を持つ。砲塔後面には縦200mm・横250mmの両開きドアが用意されており、「戦闘中に周囲を視察するため使用すること」と教範には書いてあるが、実際に戦闘中に開け放すと砲弾の破片や機銃弾が飛び込んでくるため危険である。砲塔上面にはスリット（85mm×2.7mm）５個を配した展視塔がある。全長5.75m、全幅2.18m、全高2.56m、自重11.5トン（後期型11.8トン）、全備重量12.7トン。装甲厚は車体前面17mm、側面15mm（車体12mm＋泥除板3mm）、後面15mm、上面12mm、底面6mm。砲塔全周17mm、上面10mm。エンジンはダイムラー社製水冷直列６気筒ガソリン（平均出力105馬力、最大出力118馬力）、操向装置はクラッチ・ブレーキ及び遊星歯車式、最大速度25km、燃料搭載量220リットル、航続距離140km。乗員４名。278両が生産された。初陣は第１次上海事変で、独立戦車第２中隊に５両が配備され、歩兵直協任務に使用された。この時、クリークを渡るのに苦労したことから、後に尾部に尾体が装着されている。また、履帯も片側74枚のハイマンガン鋼製スケルトン型に変更された。参考：戦場写真で見る日本軍実戦兵器、月刊PANZER7,’09、4,’03、日本の戦車と装甲車両、機甲入門、月刊戦車マガジン10,’78

　＜八九式中戦車乙型＞：上海事変の戦訓を元に大規模な改良を加えたもの。燃費改善と安全性向上のため、エンジンを三菱製空冷ディーゼル（内径130mm、行程180mm、出力120馬力／1400rpm、135馬力／2000rpm）に換えた。砲塔を甲型より前方に延び角張ったものに変更、車体前面を一面とし、前照灯を車体前面中央に移設、砲塔上部の展視塔を外してキューポラ（前後に開く乗降ハッチ付き）にした。また、各部に視察用スリットを追加し、後部に超壕用の尾体を装着している。操縦手が右、前方銃手が左に位置するようにされたため、乗降ハッチも車体前面左に移され、蝶番が４つから３つに減らされた。下部転輪は片側８枚で、誘導輪との間に制衝転輪が１枚付いている。サスペンションはリーフスプリングで、下部転輪２枚を１つの軸に接続し、２つの軸を１つの板バネで懸架する。誘導輪は前方、起動輪は後方にあり、上部転輪は４個。起動輪の位置が前方に移動したため、履帯は片側78枚（81枚？）となった。全長5.75m、全幅2.18m、全高2.56m、自重12.1トン、全備重量13トン。エンジンは三菱製空冷直立６気筒４サイクルディーゼル、最大速度25km、燃料搭載量174リットル、航続距離170km。武装は九〇式五糎七戦車砲（100発）と、九一式車載重機関銃２丁（2745発）。装甲厚は車体前面17mm、側後面15mm、側面下部12+3mm、上面10-12mm、底面6mm、砲塔前面17mm、側後面12mm、上面10mm。乗員４名。昭和10年に制式化され、126両が生産された。昭和12年に高射具をキューポラ横の砲塔側面に装着した車両が登場した。機銃は車体銃を外して取り付け、車長が射撃を行い、砲手が車内から弾薬を車長に渡す。参考：戦場写真で見る日本軍実戦兵器、月刊PANZER7,’09、4,’03、日本の戦車と装甲車両、機甲入門、月刊戦車マガジン10,’78

　＜八九式中戦車（復刻）＞：陸上自衛隊武器学校に展示されていたのを復刻したもの。1980-81年にエンジンをフォルクスワーゲン・ビートルのものに換装して走行可能としていたが、その後また走行不能になった。21世紀に入り、再度走れるようにすべく、エンジンを地元から提供された中古建機のものに換え、回転方向が逆になっていたため外歯歯車式のファイナルギアを搭載し、錆びていた車体底板を強化した。また、武器学校の資料の中から主砲の図面を見つけ、これに基づいて従来搭載されていた砲を修正している。作業は普段の訓練の合間を縫って休日などに行われ、９ヶ月掛けて復元に成功した。2007年10月の記念行事で初披露され、走行展示も行われていたが、履帯の劣化などの問題でまたまた走行不能になってしまい、記念行事での設置展示だけとなっている。参考：月刊PANZER7,’09、月刊JWings1,’14参考：日本戦車隊戦史

＜８９式長魚雷＞：89式魚雷（海自）を参照。

＜八九式飛行艇＞：日本海軍双発複葉飛行艇H2H。広海軍工廠が開発し、昭和9年に制式採用された。日華事変まで実戦使用され、太平洋戦争直前まで練習機として使用されていた。参考：第２次世界大戦軍用機ハンドブック・日本篇

＜八九式普通実包＞：日本陸軍の八九式固定機関銃・八九式旋回機関銃用7.7mm普通弾薬で、昭和5年に仮制式化された。陸上用機銃と共通化するため、薬莢をリムドからセミリムドに変更（リム径を拡大？）してある。代わりに海軍の毘式七粍七固定機銃とは互換性が無くなった。参考：歴史群像4,’18、6,’08

＜八九式榴弾＞：日本陸軍の八九式重擲弾筒用榴弾。弾量800g、炸薬190g。加害半径10m。参考：戦場写真で見る日本軍実戦兵器

＜８００型＞：ドルフィン級（潜水艦）を参照。

＜８０１会議＞：中国共産党中央軍事委員会が1980年に行った会議で、それまでは侵攻してきた敵を内陸に誘い込んで戦う戦略を取ってきたが、これを国境付近の縦深陣地における遅滞消耗戦略に変更した。参考：月刊軍事研究11,’06

＜８０２＞：中国海軍渦掃型掃海艇。参考：月刊世界の艦船5,’15

＜８０２会議＞：中国軍が1981年9月に実施した演習で、北京軍区の部隊を中心に兵員10万名、車両8600両、戦車850両などが参加して華北の張家口で行われた。801会議で決定した戦略をテストするもので、仮想敵は当時関係の悪かったソ連である。参考：月刊軍事研究11,’06

＜８０３＞：中国海軍渦掃型掃海艇４番艇。参考：月刊世界の艦船6,’14、9,’11

＜８０４＞：中国海軍渦蔵級掃海艇霍邱（Huoqiu）。2005年に存在が確認された。2009年4月3日1600頃、尖閣諸島魚釣島北北東350kmを南東に航行するのを第５航空群P-3Cが確認した。参考：月刊世界の艦船9,’11、朝雲

＜８０５＞：中国海軍渦掃型掃海艇１番艇、張家港（Zhangjiagang）。2009年4月3日1330頃、尖閣諸島魚釣島北北東350kmを東に航行するのを第５航空群P-3Cが確認した。参考：朝雲、月刊世界の艦船6,’14、10,’15

＜８０５−１＞：自衛隊のUHF無線機で、TH-135用。丸紅エアロスペースが受注している。参考：月刊軍事研究1,’11

＜８０７＞：アルジェリア海軍ライス・ハッサン・バルビア級コルベット、ライス・ハッサン・バルビア（Rais Hassan Barbia）。2017年就役。参考：月刊世界の艦船7,’18

＜８０７Ａ＞：アメリカ空軍のVHF/AM無線機で、ウィルコックス社製。アメリカ大陸外での通信や、アメリカ連邦航空局との交信に使用される。使用周波数は116.0-149.95MHz。A-10Aに搭載されている。参考：月刊航空ジャーナル7,’81臨時増刊

＜８０８Ａ−２＞：ショベルローダ（バックホー付）小型を参照。

＜８０９＞：中国海軍渦蔵級掃海艇開平。2015年5月6日就役、南海艦隊に配備された。参考：月刊世界の艦船4,’16

＜８１０＞：中国海軍渦池級掃海艇、靖江（Jingjiang）。参考：月刊世界の艦船2,’19

＜８１１＞：韓国海軍インチョン級バッチ１フリゲート１番艦インチョン（仁川、Inchon）。2011年4月29日進水、2013年1月17日就役。2013年6月26日、釜山沖で展示訓練を実施。参考：月刊世界の艦船8,’11、7,’13、11,’13

＜８１１＞：中国海軍渦蔵級掃海艇栄成。2016年1月25日就役、北海艦隊に配備された。参考：月刊世界の艦船4,’16

＜８１２＞：韓国海軍インチョン級バッチ１フリゲート２番艦キョンギ（Kyonggi。ギョンギ、Gyeonggi？）。2014年11月3日就役。2016年10月10-15日、インヴィンシブル・スピリット2016に参加。2019年4月23日、中国海軍創設70周年記念国際観艦式に参加。参考：月刊世界の艦船3,’16、1,’15、1,’17、7,’19

＜８１３＞：韓国海軍インチョン級バッチ１フリゲート３番艦チョンブク（Jeonbuk）。2013年11月13日進水、2015年1月就役。参考：月刊世界の艦船3,’16、2,’14

＜８１４＞：サウジアラビア海軍サワリ�U型フリゲート２番艦メッカ（Makkah）。2001年7月20日進水。2015年2月5日、紅海でR-91シャルル・ド・ゴール機動部隊と会同した。参考：月刊世界の艦船1,’02、4,’15

＜８１４＞：韓国海軍インチョン級バッチ１フリゲート４番艦カンウォン（Gangwon）。参考：月刊世界の艦船3,’16

＜８１４＞：中国海軍918型機雷敷設艦１番艦沃雷（ウォレイ）。1988年就役。参考：月刊軍事研究4,’05

＜８１４Ａ型＞：大地型（情報収集艦）を参照。

＜８１５型＞：東調型（情報収集艦）を参照。

＜８１６＞：韓国海軍インチョン級バッチ１フリゲート５番艦チョンブク（Chungbuk）。2016年1月就役。11月16日、ニュージーランドのデヴォンポート海軍基地に入港。11月19日、ニュージーランド海軍創設75周年記念国際観艦式に参列。参考：月刊世界の艦船2,’17、3,’16

＜８１６＞：サウジアラビア海軍サワリ�U型フリゲート３番艦アル・ダンマン（Al Dammam）。2015年2月5日、紅海でR-91シャルル・ド・ゴール機動部隊と会同した。参考：月刊世界の艦船4,’15

＜８１７＞：韓国海軍インチョン級バッチ１フリゲート６番艦クァンジュ（光州、Gwangju）。2015年8月13日進水、2016年11月9日就役。参考：月刊世界の艦船3,’16、2,’17

＜８１８＞：韓国海軍インチョン級バッチ２フリゲート１番艦テグ（大邱、Daegu）。2016年6月2日進水・命名式実施、2018年3月就役。参考：月刊世界の艦船9,’16、9,’18

＜８１８＞：中国海軍渦蔵級掃海艇２番艇、昆山（Kunshan）。2012年12月25日就役。参考：月刊世界の艦船5,’12、3,’18

＜８１９＞：韓国海軍インチョン級バッチ２フリゲート２番艦慶南（Gyeongnam）。2019年7月（6月？）21日進水。参考：月刊世界の艦船7,'20、2,’20

＜８２１＞：韓国海軍インチョン級バッチ２フリゲート３番艦ソウル（Seoul）。2019年11月11日進水。参考：月刊世界の艦船2,’20

＜８２１＞：中国海軍渦掃級掃海艇。参考：月刊世界の艦船2,’19

＜８２２＞：韓国海軍インチョン級バッチ２フリゲート４番艦東海（トンヘ、Donghae）。2020年4月29日進水、2021年11月10日就役。参考：月刊世界の艦船2,’22

＜８２２−１７１０−００１＞：自衛隊の送受信機。シマヅプレシジョンインスツルメンツインクが受注している。参考：月刊軍事研究3,’17

＜８２３＞：北朝鮮海軍ソホ級フリゲート。1982年5月就役。参考：月刊世界の艦船9,’01

＜８２３＞：ポーランド海軍ルブリン級戦車揚陸艦３番艦クラクフ（Krakow。クラコウ？）。1990年6月就役。2017年6月1-16日、バルトップス2017に参加。2018年6月16-24日、キール・ウイーク2018に参加。参考：月刊世界の艦船9,’17、9,’18

＜８２６＞：韓国海軍インチョン級バッチ２フリゲート７番艦天安（チョナン、Cheonan）。2021年11月9日進水、2023年5月19日就役。参考：月刊世界の艦船2,’22、8,’23

＜８３０＞：中国海軍徒仲型救難曳船。2011年6月8日0000、宮古島の北東100kmを南東に航行するのをDDG-176ちょうかいが確認した。その後フィリピン東方沖でソブレメンヌイ�T級ミサイル駆逐艦136杭州、同137福州、ソブレメンヌイ�U級ミサイル駆逐艦138泰州、054A級フリゲート548益陽、江衛�U型フリゲート524三明（523莆田？）、江衛�T型フリゲート541淮北、同542銅陵、東調型情報収集艦艦番号851北極星、福清型補給艦882鄱陽湖、大江型潜水艦救難艦東救302崇明島と共に（潜水艦もいたかもしれない）、艦載無人航空機を飛行させたり、対潜訓練などを行ったりした。6月22-23日、ソブレメンヌイ�T級ミサイル駆逐艦136杭州、同137福州、ソブレメンヌイ�U級ミサイル駆逐艦138泰州、054A級フリゲート548益陽、江衛�U型フリゲート524三明（523莆田？）、江衛�T型フリゲート541淮北、同542銅陵、東調型情報収集艦艦番号851北極星、福清型補給艦882鄱陽湖、大江型潜水艦救難艦東救302崇明島と共に宮古島の北東110kmを航行するのをDDH-144くらまなどが確認した。参考：月刊世界の艦船8,’11、3,’12

＜８３１＞：中国海軍撫順型掃海艇。参考：月刊世界の艦船9,’11

＜８３２＞：中国海軍撫順型掃海艇。参考：月刊世界の艦船3,’18

＜８３３＞：中国海軍瓊沙級病院船南康（ナンカン）。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜８３３＞：中国海軍撫順型掃海艇当塗（Dangtu）。参考：月刊世界の艦船2,’19

＜８３４＞：中国海軍撫順型掃海艇建徳（Jiande）。参考：月刊世界の艦船4,'21、6,’14

＜８４０＞：中国海軍渦池型掃海艇瀘渓（Luxi）。参考：月刊世界の艦船2,’20

＜８４１＞：406（弾道ミサイル潜水艦）を参照。

＜８４１＞：中国海軍渦池型掃海艇７番艇。参考：月刊世界の艦船3,’13

＜８４３＞：中国海軍渦池型掃海艇常熟（Changshu）。2013年5月13日就役、南海艦隊に配備された。参考：月刊世界の艦船6,’14

＜８４４＞：中国海軍渦池型掃海艇鶴山（Heshan）。2013年10月10日就役、南海艦隊に配備された。参考：月刊世界の艦船6,’14

＜８４５＞：中国海軍渦池型掃海艇青州（Qingzhou）。2014年1月26日就役、北海艦隊に配備された。参考：月刊世界の艦船6,’14

＜８４５Ａ＞：マーチン・マリエッタ社が開発した高々度ELINT用RPVで、別名コンパス・デュエル。シュワイザーSGS1-34グライダーがベースで、テストでは上昇限度18140m、作戦航続時間28時間を記録した。その後有人機に改造されてケープ・カナベラル上空の大気サンプリングに使用された。参考：スパイ機

＜８４６＞：中国海軍大老級潜水艦救難艦の艦番号。2021年10月11日1300頃、055型ミサイル駆逐艦101南昌、052D型ミサイル駆逐艦172昆明、054A級フリゲート515浜州、同573柳州、福池型補給艦902東平湖と共に、対馬南西320kmを北東に航行するのを、DE-230じんつう、AMS-4303あまくさ、第１航空群P-1哨戒機、第４航空群P-1哨戒機が確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。10月14-17日、055型ミサイル駆逐艦101南昌、052D型ミサイル駆逐艦172昆明、054A級フリゲート515浜州、同573柳州、福池型補給艦902東平湖、通常動力型潜水艦１隻と共に、日本海でロシア海軍ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・パンテレーエフ、同アドミラル・トリブツ、ステレグシュチイ級フリゲートのグロームキイ、同アルダー・ツィデンジャポフ、マーシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦マーシャル・クリロフとの中露共同演習海上連合2021に参加。参考：月刊世界の艦船1,’22

＜８４９＞：エジプト海軍ロメオ級潜水艦。1982年就役。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版

＜８５１＞：中国海軍東調型情報収集艦１番艦、北極星（Beijixing）。2000年3月就役。2011年6月8日1200頃、ソブレメンヌイ�T級ミサイル駆逐艦136杭州、同137福州、ソブレメンヌイ�U級ミサイル駆逐艦138泰州、054A級フリゲート548益陽と共に宮古島北東100kmを南東に航行するのをDDH-144くらまが確認した。その後フィリピン東方沖でソブレメンヌイ�T級ミサイル駆逐艦136杭州、同137福州、ソブレメンヌイ�U級ミサイル駆逐艦138泰州、江衛�U型フリゲート524三明（523莆田？）、江衛�T型フリゲート541淮北、同542銅陵、054A級フリゲート548益陽、福清型補給艦882鄱陽湖、大江型潜水艦救難艦東救302崇明島、徒仲型救難曳船艦番号830と共に（潜水艦もいたかもしれない）、艦載無人航空機を飛行させたり、対潜訓練などを行ったりした。6月22-23日、ソブレメンヌイ�T級ミサイル駆逐艦136杭州、同137福州、ソブレメンヌイ�U級ミサイル駆逐艦138泰州、江衛�U型フリゲート524三明（523莆田？）、江衛�T型フリゲート541淮北、同542銅陵、054A級フリゲート548益陽、福清型補給艦882鄱陽湖、大江型潜水艦救難艦東救302崇明島、徒仲型救難曳船艦番号830と共に宮古島の北東110kmを航行するのをDDH-144くらまなどが確認した。2012年4月29日、054A級フリゲート529舟山、同530徐州と共に屋久島の西430kmを東シナ海から太平洋に向け東に航行するのを第４航空群P-3Cが確認した。その後これらは沖ノ鳥島東700kmでUAVの飛行訓練を行っている。5月14日2300-2400頃、054A級フリゲート529舟山、同530徐州と共に宮古島の北東110kmを北西に航行するのをDD-110たかなみ、DD-155はまぎり、第５航空群P-3Cが確認した。2014年7-8月、リムパック2014を偵察した。12月12日1800頃、ソブレメンヌイ�U型駆逐艦138泰州、052C級ミサイル駆逐艦151鄭州、054A級フリゲート529舟山、同548益陽、福池級補給艦886千島湖と共に、宮古島南東120kmを太平洋から東シナ海に向け北に航行するのを、第５航空群P-3CとDD-112まきなみが確認した。2015年12月23日1530頃、房総半島南東の接続水域外側を北東に航行するのを、第４航空群P-3Cが確認した。12月26日1100頃まで付近を北東と南西に往復しており、対潜哨戒機の電子情報を収集していたとみられる。その後三宅島と八丈島の間を南西に航行していった。参考：月刊世界の艦船8,’11、3,’12、8,’12、4,’13、10,’14、3,’15、3,’16、月刊軍事研究6,’16

＜８５２＞：エジプト海軍ロメオ級潜水艦。1982年就役。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版

＜８５２＞：中国海軍東調型情報収集艦、海王星。2015年12月28日就役、南海艦隊に配備された。参考：月刊世界の艦船4,’16

＜８５４＞：中国海軍東調型情報収集艦、天狼星。2015年2月15日就役、北海艦隊に配備された。2016年1月26日2100頃、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、054A級フリゲート538煙台、福清型補給艦881洪澤湖と共に、下対馬南西120kmを北東に航行するのを、第１航空群P-3C、PG-826おおたか、PG-828うみたかが確認した。その後対馬海峡を北上している。2月2日1400、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、054A級フリゲート538煙台、福清型補給艦881洪澤湖と共に、青森県竜飛岬南西150kmを北東に航行するのを、第４航空群P-3CとPG-825わかたかが確認した。その後津軽海峡を東に進んでいる。2月4日1700頃、房総半島南東沖の接続水域外側を単独で南西に向け航行するのを、第４航空群P-3Cが確認した。2月8日0700頃、房総半島南東沖の接続水域外を単独で北東−南西に複数回往復しているのを、第４航空群P-3Cが確認した。その後三宅島と八丈島の間を南西に航行している。2月16日1730頃、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、054A級フリゲート538煙台、福清型補給艦881洪澤湖と共に、種子島東北東85kmを太平洋から東シナ海に向け西に航行するのを、第５航空群P-3C、DE-234とね、AMS-4304げんかいが確認した。その後４隻は大隅海峡を北に進み、日本一周を終えている。2017年7月2日、津軽海峡を東航中に、北海道松前町小島南西で日本の領海を90分ほど（1040から1210まで）侵犯したのを第４航空群P-3CとMSC-687いずしまが確認した。直線的に航行し、不審な行動はとらなかったため、海上警備行動は発令されていない。参考：月刊JWings5,’16、月刊世界の艦船4,’16、5,’16、9,'17、朝雲

＜８５５＞：エジプト海軍ロメオ級潜水艦。1984年就役。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版

＜８５５＞：中国海軍東調型情報収集艦。2015年8月1日就役、東海艦隊に配備された。11月11日1700頃、尖閣諸島南の接続水域外側を西に航行するのを、第５航空群P-3Cが確認した。11月12日1900頃まで同海域を東西に航行している。2016年6月15日0330、口之永良部島西側から屋久島南にかけての日本の領海に侵入し、南東に航行するのを、海自P-3Cが発見した。その後マラバール16演習の情報収集を行っている。6月16日1505頃、北大東島北の接続水域に侵入するのを、DDH-181ひゅうがが確認した。1600頃に接続水域を出ている。6月19日1700頃、北大東島の接続水域外側を東に航行するのを、AOE-424はまなが確認した。6月20日、北大東島周辺を東西に数回往復した。参考：月刊世界の艦船2,’16、4,’16、9,’16、月刊軍事研究8,’16、9,’16

＜８５６＞：インドネシア海軍哨戒艦クラウ（Kurau）。満載排水量248トン。2018年9月22日、DDH-184かが、DD-117すずつき、DD-105いなづまと、ジャカルタ周辺海域で親善訓練（戦術運動など）を実施。参考：月刊世界の艦船12,’18

＜８５６＞：中国海軍情報収集艦、開陽星（Kalyangxing）。参考：月刊世界の艦船4,’17

＜８５７＞：中国海軍東調型情報収集艦６番艦、天權星（Tianquanxing）。参考：月刊世界の艦船4,’21

＜８５８＞：エジプト海軍ロメオ級潜水艦。1984年就役。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版

＜８５９＞：中国海軍東調型情報収集艦９番艦・815B型情報収集艦、金星（Jinxing）。2018年就役。参考：月刊世界の艦船4,’21

＜８６１＞：エジプト海軍209/1400型潜水艦１番艦S-41。2015年12月進水、2016年7月27日公試開始、12月12日就役、ティッセンクルップ・マリン・システムズ社キール工場で引き渡し式典が行われた。2017年3月28日、キールを出港してアレクサンドリアに向かった。4月19日、アレクサンドリアに到着。参考：月刊世界の艦船10,’16、3,’17、7,’17

＜８６１＞：中国海軍大江型潜水艦救難艦１番艦長興島（チャンシンタオ）。当初は北救121という艦番号で、1976年に就役した。2004年11月8日、種子島の南東315kmを航行するのをDD-108あけぼのが確認した。2012年10月4日1800-1900頃、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、051C級ミサイル駆逐艦116石家荘、054A級フリゲート546塩城、江衛�U型フリゲート528綿陽、福清型補給艦881洪澤湖、大撈級潜水艦救難艦864海洋島と共に沖縄県宮古島の北東110kmの宮古水道を東シナ海から太平洋に向かって南東に航行するのを第５航空群P-3CとDD-127いそゆきが確認した。10月16日0700頃、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、051C級ミサイル駆逐艦116石家荘、054A級フリゲート546塩城、江衛�U型フリゲート528綿陽、福清型補給艦881洪澤湖、大撈級潜水艦救難艦864海洋島と共に、沖縄県中ノ神島南西44km（与那国島南南西49km）を太平洋から東シナ海に向けて北に航行するのを第５航空群P-3Cが確認した。2016年3月28日、054A級フリゲート550維坊と共に、屋久島西130kmを北東に航行するのを、DD-117すずつきと第１航空群P-3Cが確認した。その後大隅海峡を東に航行している。4月28日0430頃、054A級フリゲート550維坊と共に、宮古島北東100kmを太平洋から東シナ海に向け北西に航行するのを、第５航空群P-3CとDD-152やまぎりが確認した。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船3,’07、3,’05、6,’16、7,’16、朝雲

＜８６２＞：中国海軍大江型潜水艦救難艦２番艦崇明島（Chongmingdao、チョンミンタオ）。当初の艦番号は東救302だった。1999年7月15日、沖縄県魚釣島の北113-270kmを航行するのを第５航空群P-3Cが確認した。2011年6月8日0000、宮古島の北東100kmを南東に航行するのをDDG-176ちょうかいが確認した。その後フィリピン東方沖でソブレメンヌイ�T級ミサイル駆逐艦136杭州、同137福州、ソブレメンヌイ�U級ミサイル駆逐艦138泰州、054A級フリゲート548益陽、江衛�U型フリゲート524三明（523莆田？）、江衛�T型フリゲート541淮北、同542銅陵、東調型情報収集艦艦番号851北極星、福清型補給艦882鄱陽湖、徒仲型救難曳船艦番号830と共に（潜水艦もいたかもしれない）、艦載無人航空機を飛行させたり、対潜訓練などを行ったりした。6月22-23日、ソブレメンヌイ�T級ミサイル駆逐艦136杭州、同137福州、ソブレメンヌイ�U級ミサイル駆逐艦138泰州、054A級フリゲート548益陽、江衛�U型フリゲート524三明（523莆田？）、江衛�T型フリゲート541淮北、同542銅陵、東調型情報収集艦艦番号851北極星、福清型補給艦882鄱陽湖、徒仲型救難曳船艦番号830と共に宮古島の北東110kmを航行しているのをDDH-144くらまなどが確認した。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船3,’07、3,’12、9,’11

＜８６３＞：中国海軍大江型潜水艦救難艦３番艦永興島（ヨンシンタオ）。当初の艦番号は南救506だった。2014年3月8日に行方不明となったマレーシア航空機の捜索に参加。参考：中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版、月刊世界の艦船3,’07、6,’14

＜８６４＞：エジプト海軍209/1400型潜水艦２番艦S-42。2016年12月12日、ティッセンクルップ・マリン・システムズ社キール工場で命名式を実施。2017年8月8日に引き渡され、8月10日に竣工した。10月初め、エジプトに向かった。参考：月刊世界の艦船3,’17、11,’17、12,’17

＜８６４＞：中国海軍大撈型潜水艦救難艦海洋島（Haiyangdao）。2010年就役。2012年10月4日1800-1900頃、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、051C級ミサイル駆逐艦116石家荘、054A級フリゲート546塩城、江衛�U型フリゲート528綿陽、福清型補給艦881洪澤湖、大江級潜水艦救難艦861長興島と共に沖縄県宮古島の北東110kmの宮古水道を東シナ海から太平洋に向かって南東に航行するのを第５航空群P-3CとDD-127いそゆきが確認した。10月16日0700頃、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、051C級ミサイル駆逐艦116石家荘、054A級フリゲート546塩城、江衛�U型フリゲート528綿陽、福清型補給艦881洪澤湖、大江級潜水艦救難艦861長興島と共に、沖縄県中ノ神島南西44km（与那国島南南西49km）を太平洋から東シナ海に向けて北に航行するのを第５航空群P-3Cが確認した。参考：月刊世界の艦船9,’11、朝雲

＜８６４型＞：ヴィシュニャ型（情報収集艦）を参照。

＜８６５＞：中国海軍大撈型潜水艦救難艦２番艦劉公島（Liugongdao）。2011年10月進水、2013年就役。参考：月刊世界の艦船11,’15

＜８６５型＞：シビリヤコフ級（海洋観測艦）を参照。

＜８６５型＞：ソ連海軍潜水艇、別名ピルハナ級、NATOコードはロソス級。水中工作員を輸送する小型潜水艇で、1990年代末に退役した。参考：現代の潜水艦

＜８６６＞：中国海軍920型病院船１番艦岱山島（Daishandao）、通称和平方舟（Hepingfangzhou）。正式名称が和平方舟という説もある。2008年10月就役。2010年8-11月、ソマリア沖海賊対処部隊に同行してイエメン沖で医療支援を実施。その後アフリカ諸国など５カ所に寄港し、一般市民向け医療サービスを行った。総数は検診2100人以上、受診12000人、手術100件である。2011年3月11日の東日本大震災を受けて日本に派遣を打診したが、外務省から横付けできる岸壁が無いとして断られた。2014年6月26日から8月1日、リムパック2014に参加。2015年11月、サンディエゴを訪問。12月20日、ペルーのカヤオ港に入港。７日間滞在し、医療支援や軍事・文化交流を行った。2016年6月16日1400-1600、052C級ミサイル駆逐艦153西安、054A型フリゲート572衡水、大撈型潜水艦救難艦867長島、福池型補給艦966高郵湖と共に、リムパック2016に参加するため宮古島北東110kmを東シナ海から太平洋に向け南東に航行するのを、DE-229あぶくまと第５航空群P-3Cが確認した。6月29日、パール・ハーバーに入港。6月30日から8月4日、リムパック2016に参加。2018年現在、東海艦隊に配備されている。6月29日未明、東シナ海を航行するのを海自護衛艦などが確認した。0430頃、尖閣諸島大正島北の接続水域に入り、１時間ほど南東に航行するのを海上保安庁巡視船が確認した。2018年12月2日、チリ海軍創設200周年国際観艦式に参加。2020年現在、東海艦隊に配備されている。参考：月刊丸8,’11、月刊軍事研究9,’09、月刊世界の艦船9,’11、3,'16、8,’16、9,'16、3,’18、9,’18、3,’19、4,'21、月刊JWings9,’14、朝雲

＜８６７＞：エジプト海軍209/1400型潜水艦３番艦S43。2020年4月14日、キールのHDW造船所を出港し、エジプトに向かった。5月5日、アレクサンドリアのラス・アル・ティン海軍基地に入港。参考：月刊世界の艦船7,’20、8,’20

＜８６７＞：中国海軍大撈型潜水艦救難艦３番艦長島（Changdao）。2013年就役。2016年6月16日1400-1600、052C級ミサイル駆逐艦153西安、054A型フリゲート572衡水、福池型補給艦966高郵湖、920型病院船866和平方舟と共に、リムパック2016に参加するため宮古島北東110kmを東シナ海から太平洋に向け南東に航行するのを、DE-229あぶくまと第５航空群P-3Cが確認した。6月29日、パール・ハーバーに入港。6月30日から8月4日、リムパック2016に参加。2017年9月14日2200頃、051C級ミサイル駆逐艦116石家荘、054A級フリゲート576大慶、福池型補給艦960東平湖と共に下対馬南西120kmを北西に航行するのを、第１航空群P-3C、DD-130まつゆき、PG-826おおたかが確認した。その後対馬海峡を抜けて日本海を北上し、9月18日にウラジオストクに入港。9月18-26日、海上連合2017に参加。参考：月刊世界の艦船9,’16、12,’17

＜８６８＞：中国海軍半没水型機動揚陸プラットフォーム東海島（Donghaidao）。艦中央のウェル・デッキにポモルニク級LCAC１隻または726型玉義級LCAC２隻または原潜・通常動力型潜水艦１隻などを搭載し、目的の海域で船体を半分海中に沈め、搭載艦艇を離艦させる。船体後部に背の高い上構を持ち、その上面後部中央に煙突がある。全長175.5m、幅35m、満載排水量20000トン。１軸推進、速力14ノット。2015年7月10日就役、南海艦隊に配備された。同年に海南島で行われた揚陸演習でズブル級揚陸艦１隻を搭載し、洋上で発進させている。2017年7月11日、071型揚陸艦999井崗山と共に海軍陸戦隊を乗せて湛江の南海艦隊基地を出港し、ジブチに向かった。参考：月刊世界の艦船10,’15、4,’16、4,'21、4,'22、朝雲、月刊軍事研究12,’17

＜８７０＞：エジプト海軍209/1400型潜水艦４番艦S44。2020年9月29日に進水、2021年3月17日に公試を開始。7月8日、キールで就役式典が行われた。7月12日、キールを出港してエジプトに向かった。参考：月刊世界の艦船10,’21

＜８７２＞：中国海軍636A型海洋調査艦、竺可�驕iZhukezhen）。2014年3月に行方不明になったマレーシア航空機捜索に参加。参考：月刊世界の艦船2,’19

＜８７３＞：中国海軍636A型海洋調査艦、銭学森。2015年12月28日就役、南海艦隊に配備された。参考：月刊世界の艦船4,’16

＜８７４＞：中国海軍636A型海洋調査艦、�ｹ稼先。2016年2月2日就役、東海艦隊に配備された。参考：月刊世界の艦船4,’16

＜８７５＞：フィンランド海軍パンシオ級輸送艦２番艦フェランタ（Pyhäranta）。2014年8月26日から9月11日、バルト海でノーザン・コースト2014演習に参加。参考：月刊世界の艦船1,’15

＜８７６＞：カナダ海軍アップホルダー級潜水艦１番艦SS-876ヴィクトリア（Victoria）。元はイギリス海軍アップホルダー級潜水艦２番艦S-41アンシーンである。2000年就役。2012年7月17日、リムパック2012でMk48魚雷１本を発射し、アメリカ退役補給艦T-AFS-5コンコードに命中させて撃沈した。2014年6月26日から8月1日、リムパック2014に参加。2020年9月18日、AN/BQQ-10ソナーと新型蓄電池の搭載改修を終えた。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦、月刊軍事研究8,’12、月刊世界の艦船1,’13、9,’14、1,'21

＜８７７＞：カナダ海軍アップホルダー級潜水艦２番艦SS-877ウインザー（Windsor）。元はイギリス海軍アップホルダー級潜水艦４番艦S-43ユニコーンである。2001年就役。2013年に改装を終えて再就役予定。2016年9月9-26日、カットラス・フューリー2016に参加。2018年、ソナーのドライエンド（音響情報処理部分）を換装する改修を実施。3月5-16日、ダイナミック・マンタ2018演習に参加。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦、月刊軍事研究8,’12、月刊世界の艦船12,’16、6,’18

＜８７７型シリーズ＞：ソ連海軍通常動力潜水艦。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版

＜８７７型＞：ソ連名称パルタス型、NATOコードはキロ級。1974年からパルトゥス計画の名称でルービン設計局が開発した、ソ連初の涙滴型潜水艦で、西側は1981年に極東方面で初めて確認した。全体に遮音タイルが貼られ、世界一静粛な潜水艦といわれる。船体は二重船殻で、６つの水密区画に分かれ、２つの隣接するメインバラストタンクが浸水しても浮いていられるとされる。蓄電池は第１・第３区画に120セルずつ計240セル搭載されているが、基本的に短時間高速走行に用いるため、潜航して蓄電池で長時間航行するという西側と同じ方法で使用すると劣化が早まる。潜舵はセイル直前の船体両脇に引き込み式で装備され、ソナーに雑音が混じらないようになっている。艦尾の縦舵は下部のみで、上部縦舵は無い。自動装填装置が付いており、再装填時間はそれまでの潜水艦に比べ大幅に短縮された。潜水艦への魚雷再搭載は発射管から艦内に押し込む方法がとられるので、多分港でないと補給できない。ソナーは艦首魚雷発射管の下にあるMGK-400で、490個の聴音モジュールを円筒状に配置し、パッシブ捜索を主に行う。海中音波伝播速度測定用のMG-533ソナー、プロペラキャビテーション発生警戒用のMG-512ソナー、機雷探知用のMG-519ソナーも搭載し、MRK-50航海レーダーとMRP-25対空警戒レーダーを装備する。発射諸元は自動的にMVU-110EMウゼル型アナログ射撃指揮装置に入力され、有線誘導式魚雷の目標誘導や航法計算も行われる。ANDOGA航法システムが航跡プロットと現在位置を表示する。ESMはレーダー警報型スキッド・ヘッド／ブリック・パルプとクアッド・ループ方位探知機。発令所最前部右にハンドル式操舵装置１セットと航海関連計器（深度計の目盛りは400mまでで、300mに赤マークが付いている）、中央にモニター、発令所右舷側前方に主機管制盤、後方に注排水コンソール、発令所左舷側に武器管制コンソールがある。計器はほぼ全てアナログ式。エアコンが装備されているが、あまり冷房の利きは良くないといわれる。潜望鏡は艦長用PZNG-8Mと対空監視・攻撃用PK-8.5で、潜望鏡深度は17.5m。全長72.6m、全幅9.9m、全高14.7m、水上排水量2362トン、水中排水量3950トン（3125トン？）。主機はディーゼル・エレクトリック方式、ディーゼル発電機２基（1MW）・推進用電動モーター（5500馬力）、推進は７翅固定ピッチプロペラ１軸、水上速力10ノット、シュノーケル速力９ノット、水中速力17ノット、燃料搭載量172トン、蓄電池は120セル２群計240セル（毎時19.4MW）、航続距離6000海里（シュノーケル７ノット）／12.7海里（水中17ノット）、航続時間72時間（水中低速）、無補給連続作戦行動日数45日。作戦潜航深度240m、最大潜航深度300m。経済航走用の電動モーター２基も搭載する。兵装は533mm魚雷発射管６門で、艦首に２段（上２列・下４列）で並ぶ。使用魚雷は53-65K、SET-53M、SAET-60M、SET-65で、搭載数は発射管内６本＋予備12本。機雷を搭載する時は発射管内に１門あたり２基、魚雷室に予備12基を収容する。セイル内には円筒形の9K34ストレラ対空ミサイル６連装発射機を内蔵するといわれるが、確認されていない。乗員57名（52名という資料もある）、うち士官13名。B-260チタ、B-227ヴィボルグ、B-401ノヴォシビルスク、B-402ヴォログダ、B-806ディミトロフ、B-445シヴァティテル・ニコライ・チュドットヴォーレッツ、B-808ジャロスラフル、B-394、B-800カルーガ、B-464ウスト・カムシャツ、B-471マグネトゴルスク、B-494ウスト・ボルシェレツク、B-871アローサ、B-345モゴチェイ、コムソモルスク・ナ・アムーレなどが就役した。参考：月刊軍事研究1,’98、11,’02、4,’11、12,’18、中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版、世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦、月刊世界の艦船2,’17、6,’15、6,’83、5,’16、7,’16、3,’17、12,’21

　＜８７７Ｋ型＞：877型の射撃指揮装置改良型。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版

　＜８７７Ｍ型＞：有線誘導魚雷の運用能力を持たせたタイプ。上段の魚雷発射管２門からTEST-71M及びUTEST-71E有線誘導魚雷を発射できる。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版

　＜４Ｂ型＞：静粛性を高めたタイプ。全長が1.2m延長された。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版

＜８７７型ファミリー＞

　＜８７７ＬＰＭＢ型＞：スキュード・プロペラ実験艦。１隻が建造された。参考：月刊世界の艦船6,’15

　＜８７７Ｖ型＞：ポンプジェット推進実験艦。１隻が建造された。参考：月刊世界の艦船6,’15

＜８７７型・海外シリーズ＞

　＜８７７Ｅ型（アルジェリア海軍）＞：アルジェリア海軍潜水艦。1987-88年に艦番号012ライス・ハジ・ムバレクと艦番号013エル・ハジ・スマネが引き渡された。1993年に改装工事を受けた。全長72.6m、全幅9.9m、吃水6.6m、水上排水量2325トン、水中排水量3076トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、ディーゼル発電機２基・電動モーター１基１軸5900馬力、水上速力10ノット、シュノーケル速力９ノット、水中速力17ノット。潜航深度240m。兵装は533mm魚雷発射管６門（Test-71ME長魚雷18本）。乗員52名（士官12名、下士官・兵41名？）。後に3M54クラブＳ潜対艦ミサイルを運用可能とした。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜８７７Ｅ型（ポーランド海軍）＞：ポーランド海軍潜水艦。1986年に艦番号291オルゼル１隻を購入した。全長72.6m（74.3m？）、全幅10m、吃水6.6m、水上排水量2457トン、水中排水量3076-3231トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、ディーゼル発電機２基・電動モーター１基１軸5900馬力、水上速力10ノット、シュノーケル速力９ノット、水中速力17ノット。潜航深度240m。兵装は533mm魚雷発射管６門（53-65魚雷18本または機雷24個）、9M32近接防御SAM８基。乗員60名（士官12名、下士官・兵41名？）。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦、月刊世界の艦船4,'20、THE MILITARY BALANCE 2016

　＜８７７Ｅ型（ルーマニア海軍）＞：ルーマニア海軍潜水艦。1986年12月にソ連から１隻が引き渡された。もう１隻導入予定だったが、予算不足でできなかった。全長72.6m、全幅10m、吃水6.6m、水上排水量2325トン、水中排水量3076トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、ディーゼル発電機２基・電動モーター１基１軸5900馬力、水上速力10ノット、シュノーケル速力９ノット、水中速力20ノット。潜航深度240m。兵装は533mm魚雷発射管６門（魚雷18本または機雷24発）。乗員52名（士官12名、下士官・兵41名？）。艦番号521デルフィネルが1986年に就役した。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦

＜８７７ＥＫＭ型＞：877型の輸出バージョン。ロシア海軍も１隻導入している。参考：月刊軍事研究1,’98、月刊世界の艦船6,’15

＜８７７ＥＫＭ型（イラン海軍）＞：イラン海軍潜水艦、別名タレク（TareqまたはTaregh）級。ペルシャ湾岸諸国初の潜水艦だが、高温環境対策が不十分で、竣工後のテストで蓄電池の劣化やエアコンのパワー不足に悩まされ、インドの助言を得て改修した後に引き渡された。全長72.6m、全幅9.9m、吃水6.6m、水上排水量2325トン、水中排水量3076-3125トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、ディーゼル発電機２基・電動モーター１基１軸5500馬力、水上速力10ノット、シュノーケル速力９ノット、水中速力17ノット。潜航深度240m。兵装は533mm魚雷発射管６門（魚雷18本または機雷24発）。乗員53名（士官12名、下士官・兵41名）。艦番号901タレク、902ヌール、903ユネスの３隻が1992-96年に就役した。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、JShips Vol.24、現代の潜水艦、月刊世界の艦船4,’20、THE MILITARY BALANCE 2016

＜８７７ＥＫＭ型（インド海軍）＞：877EM型かも。インド海軍潜水艦。1983年に８隻が発注され、1997年に１隻が追加された。全長72.6m、全幅9.9m、吃水6.6m、水上排水量2325トン、水中排水量3076トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、ディーゼル発電機２基・電動モーター１基１軸5900馬力、水上速力10ノット、シュノーケル速力９ノット、水中速力17ノット。潜航深度300m。兵装は533mm魚雷発射管６門（53-65またはTEST71/96計18本、機雷24発）。自衛用に9K34対空ミサイルを装備する。乗員52名。S-55シンドゥゴーシュ、S-56シンドゥドヴァイ、S-57シンドゥライ、S-58シンドゥヴィル、S-59シンドゥラトナ、S-60シンドゥケサリ、S-61シンドゥキリ、S-62シンドゥヴィジャイ、S-63シンドゥラクシャクの９隻が1986-97年に就役した。近代化改修時に順次3M54E1潜対艦ミサイル運用能力を追加している。更に3M14EクラブＳの搭載改修をロシアのズヴェズトーチュカ工廠で行ったが、試射で６発発射したところ全て目標を外してしまい、インドが受け取りを拒否した。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究5,’08、4,’10、11,’11

　＜８７７３型（インド海軍）＞：インド海軍潜水艦。1997年に１隻発注したもので、877EKM型（インド海軍）に建造当初から3M54E1潜対艦ミサイル運用能力を付加したものである。S-64シンドゥシャストラが2000年に就役した。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版

＜８７７ＥＫＭ型（中国海軍）＞：中国海軍潜水艦Project 877EKM、中国呼称は基洛級常規潜艇。ポーランド向けに建造されていた２隻を1993年半ばに購入し、1995年に艦番号364・365が回航された。引き渡し後に蓄電池と推進系のトラブルが生じたが、後に改良されたらしい。ESMはレーダー警報型スキッド・ヘッド／ブリック・パルプで、クアッド・ループ方位探知機は無い。全長72.6m、幅9.9m、吃水6.6m、水上排水量2325-2362トン、水中排水量3076-3125トン。主機はディーゼル・エレクトリック方式、ディーゼル２基・電動モーター１基、出力5900馬力、１軸推進、水上速力10ノット、水中速力17ノット。通常潜航深度240m、緊急時潜航深度300m。兵装は533mm魚雷発射管６門（TEST-71MKE／53-65KE計18本、機雷24個）。乗員は士官12名、下士官・兵41名。後にロシアで3M54E1潜対艦ミサイル運用改修を受けたらしい。参考：月刊世界の艦船4,'21、2,’20、3,’17、4,’16、9,’11、6,’14、中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究8,’07、9,’10、現代の潜水艦

＜８７８＞：カナダ海軍アップホルダー級潜水艦３番艦SS-878コーナーブルック（Cornerbrook）。元はイギリス海軍アップホルダー級潜水艦３番艦S-42アーシュラである。2002年就役。2011年6月に座礁した。2013年からドックインして改装作業に入る予定。2014年、ブリティッシュ・コロンビア州ヌートカ湾で座礁した。その後修理と近代化改装に入ったが、2019年に火災事故を起こし、2021年6月13日に漸く再浮揚した。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦、月刊軍事研究8,’12、月刊世界の艦船9,’21

＜８７９＞：カナダ海軍アップホルダー級潜水艦４番艦SS-879チコーティミ（Chicoutimi）。元はイギリス海軍アップホルダー級潜水艦１番艦S-40アップホルダーである。2002年就役。2004年10月5日、大西洋上で火災を起こした。2013年に改装を終えて再就役予定。2017年10月18日、海自横須賀基地に入港。10月25日、横須賀基地を出港。11月10-26日、平成29年度海上自衛隊演習（実動演習<日米加共同訓練>）に参加。12月19日、DDH-183いずも、DDG-171はたかぜ、DD-101むらさめ、DD-107いかづち、P-1哨戒機と本州南方海域で共同訓練（対潜訓練）KAEDEXを実施。参考：世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、現代の潜水艦、月刊世界の艦船3,’05、1,’18、3,’18、月刊航空情報3,’18

＜８８１＞：中国海軍福清型補給艦、洪澤湖（Hongzhu）。2009年6月22日、沖ノ鳥島の北東260kmに進出した。2010年3月18日、北拖721と共に宮古島の南140kmを航行するのを第５航空群P-3Cが確認した。2011年11月22日、宮古島北東100kmを航行しているのをDDG-172しまかぜが確認した。12月1日、宮古島北東110kmを航行しているのをDD-113さざなみが確認した。2012年6月13日、051C型ミサイル駆逐艦115瀋陽、江衛�U型フリゲート528綿陽と共に、屋久島の西410kmを航行するのを第１航空群P-3Cが確認した。その後大隅海峡を抜けて太平洋に進出、10日間にわたり演習を行った。6月23日、051C型ミサイル駆逐艦115瀋陽、江衛�U型フリゲート528綿陽と共に、宮古島北東110kmを太平洋から東シナ海に向け航行するのをDD-154あまぎりが確認した。10月4日1800-1900頃、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、051C級ミサイル駆逐艦116石家荘、054A級フリゲート546塩城、江衛�U型フリゲート528綿陽、大江級潜水艦救難艦861長興島、大撈級潜水艦救難艦864海洋島と共に沖縄県宮古島の北東110kmの宮古水道を東シナ海から太平洋に向かって南東に航行するのを第５航空群P-3CとDD-127いそゆきが確認した。10月16日0700頃、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、051C級ミサイル駆逐艦116石家荘、054A級フリゲート546塩城、江衛�U型フリゲート528綿陽、大江級潜水艦救難艦861長興島、大撈級潜水艦救難艦864海洋島と共に、沖縄県中ノ神島南西44km（与那国島南南西49km）を太平洋から東シナ海に向けて北に航行するのを第５航空群P-3Cが確認した。2013年5月25日、青島を出港。5月27日1300頃、旅滬型駆逐艦113青島、054A級フリゲート547臨沂と共に宮古島の北東110kmを東シナ海から太平洋に向け南東に航行しているのを第５航空群P-3Cが確認した。その後西太平洋で軍事演習を行っている。6月8日、旅滬型駆逐艦113青島、054A級フリゲート547臨沂と共に種子島の東120kmを太平洋から東シナ海に向け西に航行するのをDE-233ちくまが確認した。7月1日、青島を出港。7月2日1600頃、051C級ミサイル駆逐艦115瀋陽、同116石家荘、052B級ミサイル駆逐艦169武漢、052C級ミサイル駆逐艦170蘭州、054A級フリゲート538煙台、同546塩城と共に、下対馬の南西150kmを北上するのを、第１航空群P-3Cが確認した。その後ウラジオストクに向かい、7月5-12日に海上連合2013演習に参加した。7月14日、051C型ミサイル駆逐艦115瀋陽、同116石家荘、054A級フリゲート538煙台、同546塩城、ロシア艦23隻と共に宗谷海峡を通過、日本海からオホーツク海に入った。その後中国艦のみで日本を周回し、7月25日に宮古島の東を通って東シナ海に帰投した。8月20日、アメリカ海軍やASEAN諸国海軍などとの共同訓練に参加するため、山東省を出港。8月21日1600頃、旅滬型駆逐艦113青島、054A級フリゲート547臨沂と共に、屋久島の北西500kmを南東に航行するのを、DE-230じんつうと第１航空群P-3Cが確認した。その後、大隅海峡を東に通過している。9月6日、旅滬型駆逐艦113青島、054A級フリゲート547臨沂と共にハワイのパールハーバーに寄港。10月18日から11月1日、西太平洋で機動−５号演習に参加。10月30日、旅滬型駆逐艦113青島、054A級フリゲート547臨沂と共に宮古島北東100kmを航行するのを第５航空群P-3Cが確認した。2014年6月7日1500頃、江衛�U型フリゲート528綿陽、同565楡林と共に宮古島北東120kmを南東に航行しているのをDD-132あさゆきと第５航空群P-3Cが確認した。6月22日、江衛�U型フリゲート528綿陽、同565楡林と共に種子島東110kmを航行するのを、第１航空群P-3Cが確認した。2016年1月26日2100頃、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、054A級フリゲート538煙台、東調型情報収集艦854天狼星と共に、下対馬南西120kmを北東に航行するのを、第１航空群P-3C、PG-826おおたか、PG-828うみたかが確認した。その後対馬海峡を北上している。2月2日1400、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、054A級フリゲート538煙台、東調型情報収集艦854天狼星と共に、青森県竜飛岬南西150kmを北東に航行するのを、第４航空群P-3CとPG-825わかたかが確認した。その後津軽海峡を東に進んでいる。2月16日1730頃、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、054A級フリゲート538煙台、東調型情報収集艦854天狼星と共に、種子島東北東85kmを太平洋から東シナ海に向け西に航行するのを、第５航空群P-3C、DE-234とね、AMS-4304げんかいが確認した。その後４隻は大隅海峡を北に進み、日本一周を終えている。参考：月刊世界の艦船9,’09、4,’11、3,’12、4,’13、8,’13、9,’13、10,’13、11,’13、1,’14、4,’14、8,’14、3,’15、4,’16、5,’16、朝雲

＜８８２＞：中国海軍福清型補給艦鄱陽湖（Poyanghu）。2010年4月10日、ソブレメンヌイ�T級ミサイル駆逐艦137福州、ソブレメンヌイ�U級ミサイル駆逐艦139寧波、江衛�U型フリゲート522連雲港、江衛�T型フリゲート541淮北、同542銅陵、ダーラン級潜水艦救難艦艦番号332、拖中型艦隊航洋曳船、キロ級潜水艦２隻と共に、沖縄の西南西140kmを太平洋に向け航行するのを、DDG-176ちょうかいとDD-114すずなみが確認した。2011年6月8日0000、宮古島の北東100kmを南東に航行しているのをDDG-176ちょうかいが発見した。その後フィリピン東方沖でソブレメンヌイ�T級ミサイル駆逐艦136杭州、同137福州、ソブレメンヌイ�U級ミサイル駆逐艦138泰州、054A級フリゲート548益陽、江衛�U型フリゲート524三明（523莆田？）、江衛�T型フリゲート541淮北、同542銅陵、東調型情報収集艦艦番号851北極星、大江型潜水艦救難艦東救302崇明島、徒仲型救難曳船艦番号830と共に（潜水艦もいたかもしれない）、艦載無人航空機を飛行させたり、対潜訓練などを行ったりした。6月22-23日、ソブレメンヌイ�T級ミサイル駆逐艦136杭州、同137福州、ソブレメンヌイ�U級ミサイル駆逐艦138泰州、054A級フリゲート548益陽、江衛�U型フリゲート524三明（523莆田？）、江衛�T型フリゲート541淮北、同542銅陵、東調型情報収集艦艦番号851北極星、大江型潜水艦救難艦東救302崇明島、徒仲型救難曳船艦番号830と共に宮古島の北東110kmを航行しているのをDDH-144くらまなどが確認した。2017年3月23日0930頃、054A級フリゲート529舟山、同530徐州と共に、宮古島北東110kmを東シナ海から太平洋に向け南東に航行するのを、DD-151あさぎりが確認した。その後これらは太平洋に向け南東に航行している。4月18日0330頃、054A級フリゲート529舟山、同530徐州と共に、種子島東50kmを西北西に航行するのを、DD-130まつゆきが確認した。その後大隅海峡を西に抜けて東シナ海に入っている。参考：月刊世界の艦船8,’11、3,’12、9,’11、6,’17、7,’17、3,’18、月刊軍事研究7,’10、朝雲

＜８８３＞：中国海軍大運級輸送艦１番艦、陽澄湖（Yangchenghu。洞庭湖、Dongtinghu？）。2002年8月、艦番号南運951海倉から艦名変更された。参考：月刊世界の艦船3,’10、3,’13、5,’15、中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜８８４＞：中国海軍大運級輸送艦２番艦、鏡泊湖（Jingbohu）。2002年8月、艦番号南運952（艦名不詳）から艦名変更された。2007年7月、農業部漁業局南中国海区漁政局に貸与され、中国漁政21（Zhongguo Yuzheng 21）に改称された。2009年10月、南海艦隊に復帰して艦番号・艦名も884鏡泊湖に戻った。参考：月刊世界の艦船3,’10、中国／台湾海軍ハンドブック改訂第２版

＜８８５＞：中国海軍908型南運級補給艦、青海湖（Qinghaihu）。1996年6月に就役した南倉型補給艦の艦番号南運953南倉が改称されたものである。2011年7月からソマリア沖海賊対処任務に就いた。2012年11月、南海艦隊の島嶼上陸訓練に参加。2013年4月23日、ソマリア沖海賊対処の帰りにフランスのツーロン港に寄港。2015年9月から054A型フリゲート573柳州、同574三亜と共にアラビア湾でソマリア沖海賊対処任務に就いた。2016年1月3日、海賊対処任務を終えてアラビア湾を離れた。1月7日、パキスタンのカラチ港に入港。1月11日、カラチを出港し、パキスタン海軍と共同訓練を行った。2018年現在、南海艦隊に配備されている。参考：月刊世界の艦船1,’04、1,’13、9,’11、7,’13、4,’16、3,’18

＜８８５型シリーズ＞：ロシア海軍攻撃型原子力潜水艦プロジェクト885。静粛性を極限まで高めた第４世代攻撃型原潜（西側分類は攻撃型ミサイル原潜SSGN）で、949/949A型SSGN及び971型SSNの後継となる多任務原潜として1970年代半ばから第１中央化学研究所で研究が始まり、1980年3月26日に正式開発が決定、ラズリート設計局の957型ケードル級（949型ベース）とマラヒート設計局の885型ヤーセン級（971型ベース）が設計され、957型の方は1989年春に一旦承認されたがキャンセルされ、こちらが採用された。参考：月刊世界の艦船8,’18、2,’17、10,’22

＜８８５型＞：ロシア名称はヤーセン（Yasen）級、NATOコードはグラニー（Graney）級。971型をベースとしており、991型計画原潜の静粛化技術を取り入れた。船体は部分複殻式、艦内は10区画に分かれ、第２・第３・第４・第８区画が単殻で、内殻は１平方ミリメートルあたり耐力100kg以上の低磁性高張力鋼（最大厚48mm）で作られており、船体表面に吸音タイルが貼られていて、セイルには乗員全員が乗れるレスキュー・チェンバーが用意されている。原子炉は971M型（未完成）用に開発されていたOK-650V加圧水型原子炉で、一次冷却系を一体化してあり、安全性が高い。原子炉寿命は25-30年で、退役するまで交換不要である。音響システムはMGK-600イルティシュ＝アンフォラ＝ヤーセン（イルティシュ＝アンフォラYaともいう）で、アヤクス水中総合音響システム、艦首ソナー（ロシア初の球形ソナー・アレイ）、側面アレイ・ソナー、曳航ソナーからなる。533mm魚雷発射管は艦首ソナーを避けてセイル直前の船体両舷に５門ずつ（４門ずつ説あり）装備されており、P100オニクス対艦ミサイルも発射可能。発射管室と魚雷庫は発令所の後ろにある。更に650mm魚雷発射管を両舷に２門ずつ装備するという説や、650mm魚雷発射管８門＋533mm魚雷発射管２門であるという説もある。セイル後方に巡航ミサイル用垂直発射筒SM-346を前後４本・左右２列の計８基装備し、カリブルPLによる対艦・対地・対潜長距離攻撃が可能で、SSNとSSGNの両機能を持つ。SM-346は全長10m・直径2mで、内部に複数のキャニスターを収容でき、収容数は１基あたり４セルとも３セルとも、P100オニクスなら４発・カリブルPLなら５発搭載できるともいわれる。艦尾に十字舵を備えており、全遊動式ではなくフラップ式である。上部縦舵頂部に曳航ソナー繰り出し装置を持つ。潜蛇は引き込み式。ツカン航跡追尾装置を搭載しており、３日前の航跡を探知できるらしい。対水上レーダーはMRKP-58、潜望鏡はパールス98。航法装置は改メドヴェジツァＭ航法システムとツィクロン衛星航法システムで、通信装備はモルニアMTS自動通信システム。ESMは傍受型リム・ハット。艦載戦闘システムは改オムニブス（オークルグ？）総合戦闘情報指揮システムである。全長133m（111m？120m？125m？）、全幅12m（15m？13.5m？）、吃水8.4m（10.4m？）、水上排水量9500トン、水中排水量11800トン。主機は原子力蒸気タービン方式、OK-650V蒸気発生装置／VM-11加圧水型原子炉（熱出力190MW）１基・OK-9VMサプフィールVMギヤード・タービン２基（１基？）、出力43500馬力、ポンプジェット（７翅スキュードプロペラ？）１軸推進、水上速力17ノット（19ノット？）、水中速力28ノット（ノイズを無視すれば35ノット）。補助動力として、DG-300ディーゼル発電機１基（750kW）、蓄電池224基（２群に分けて搭載）、補助推進モーター（560馬力）２基（左右の横舵に搭載）を持つ。通常潜航深度520m、安全潜航深度550m（600m？）、最大潜航深度600m。兵装は533mm魚雷発射管10門（８門説あり。USET-80KM魚雷、UGST魚雷、91RE1対潜ミサイル、P100オニクス対艦ミサイル計24-30本。機雷敷設も可能）、巡航ミサイル用４セル垂直発射筒SM-346が８基（P-750グロム、3M54E、3M54E1、カリブルPL。SM-346垂直発射筒１基あたりP100オニクス対艦ミサイル／ツィルコン４連装キャニスターまたはカリブル５連装キャニスターを１基ずつ装填するという説もある）。乗員85-90名（うち士官32名）。1990年に設計が完了し、１番艦K-329セヴェロドヴィンスクは1991年に起工予定だったがソ連崩壊で1993年にずれこみ、開発計画も上手く立てられず推進システムのテストが始まったのは1996年になってからで、予算不足と機器不良も加わって2010年に漸く進水、就役に至っては2014年6月にずれこんでおり、資金節約のため971型の機器を流用して済ませたりしているらしい。参考：月刊世界の艦船11,'22、10,'23、8,’18、2,’17、8,’11、11,’16、10,’17、3,’10、5,’11、12,’11、2,’12、4,’13、10,’13、6,’15、1,'15増刊、3,’17、ソ連／ロシア原潜建造史、世界の潜水艦ハンドブック改訂第２版、月刊軍事研究7,’15、8,’07、7,’97、9,’11、10,'15、6,’17、現代の潜水艦

　＜８８５Ｍ型＞：ロシア名称ヤーセンＭ型またはヤーセン�U型。2009年起工の２番艦以降で、１番艦の起工から間が開いて改良が加えられたため、この名称となった。蒸気発生器をKTP-6-85、原子炉を自然循環式KTP-6-185SP（OK-650KPM？熱出力200MW）、蒸気タービンを静粛性向上型のミラーシュに換装し、電子機器を更新、各種機器をロシアのみで作れるようにしている。全長133m、幅11.5m、水中排水量11800トン。主機は原子力蒸気タービン方式、OK-650KPM原子炉１基・蒸気タービン２基、出力43000馬力、ポンプジェット１軸推進、水中速力28ノット。兵装は533mm魚雷発射管８門（10門？魚雷、90RU計30本。機雷も積める）、3M54/3M14用４セル（３セル？）垂直発射機SM-346が８基。乗員90名。K-561カザン（2021年就役）、K-573ノヴォシビルスク、K-571クラスノヤルスク、K-564アルハンゲリスク、ペルム（2016年起工）、ウリャノフスク（2017年起工）、ヴォロネジ（2020年起工）、ウラジオストク（2020年起工）など７隻（９隻？）が就役する予定。参考：月刊世界の艦船8,’18、12,’18、2,’17、11,’16、10,’17、10,’13、8,’11、8,’14、6,’15、10,’20、月刊軍事研究10,’15

＜８８６＞：中国海軍福池型総合補給艦千島湖（Qiandaohu）。2004年就役。2009年7月から2010年4月までソマリア沖海賊対処任務に就いた。2010年11月からソマリア沖海賊対処任務に就いた。2014年3月8日に行方不明となったマレーシア航空機の捜索に参加。6月26日から8月1日、リムパック2014に参加。12月12日1800頃、ソブレメンヌイ�U型駆逐艦138泰州、052C級ミサイル駆逐艦151鄭州、054A級フリゲート529舟山、同548益陽、東調型情報収集艦851北極星と共に、宮古島南東120kmを太平洋から東シナ海に向け北に航行するのを、第５航空群P-3CとDD-112まきなみが確認した。2015年4月3日、052C級ミサイル駆逐艦152済南、054A型フリゲート548益陽と共に中国を出発し、ソマリア沖海賊対処に参加。9月、ソマリア沖海賊対処を終えた後に052C級ミサイル駆逐艦152済南、054A型フリゲート548益陽と共にヨーロッパとアメリカを歴訪した。11月7日、052C級ミサイル駆逐艦152済南、054A型フリゲート548益陽と共にメイポート沖の大西洋でアメリカ海軍CG-61モントレイ、DDG-55スタウト、DDG-87メイスンと親善訓練を実施。2016年1月1日、052C級ミサイル駆逐艦152済南、054A型フリゲート548益陽と共に、クイーンズランド沖でオーストラリア海軍アデレード級ミサイルフリゲート04ダーウィンと共同演習を実施。1月2-6日、052C級ミサイル駆逐艦152済南、054A型フリゲート548益陽と共に、ブリスベーンを親善訪問した。8月16日1900頃、054A型フリゲート532荊州、同578揚州と共に、上対馬北西15kmを北北東に航行するのを、PG-829しらたかが確認した。その後対馬海峡を北上している。8月25日2000頃、054A型フリゲート532荊州、同578揚州と共に、上対馬東50kmを航行するのを、PG-829しらたかが確認した。その後対馬海峡を南下して東シナ海に入っている。2018年4月5日0800頃、054A級フリゲート515浜州、同530徐州と共に、宮古島北北東130kmを南東に航行するのを、DE-230じんつうが確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋に向け南東に航行している。10月2日1130頃、054A級フリゲート515浜州、同530徐州と共に宮古島東北東100kmを北西に航行するのを第５航空群P-3Cが確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北に進み、東シナ海に向かっている。2020年5月29日0600頃、052D型ミサイル駆逐艦152済南、054A型フリゲート531湘潭と共に、宮古島北東160kmを南東に航行するのを、第１航空群P-3Cが確認した。その後これらは太平洋に向かっている。6月20日0730頃、052D級ミサイル駆逐艦152済南、054A型フリゲート531湘潭と共に、宮古島東130kmを北西に航行するのを、MSC-692くろしまと第５航空群P-3Cが確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北上し、東シナ海に向かっている。2023年4月29日1700頃、052D型ミサイル駆逐艦156淄博と共に、宮古島北東130kmを南東に航行するのを、第５航空群P-3C哨戒機とMSC-685とよしまが確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。参考：月刊世界の艦船9,’11、3,’10、6,’14、3,’15、1,’16、3,’16、11,’16、3,’17、6,’18、12,’18、8,'20、9,'20、7,'23、月刊JWings9,’14、月刊軍事研究2,’15、朝雲

＜８８７＞：中国海軍福池型補給艦微山湖（Weishanhu）。2008年12月26日、ソマリア海賊対処任務のため、052B級ミサイル駆逐艦169武漢、052C級ミサイル駆逐艦171海口と共に海南島三亜を出港。2009年8月までソマリア海賊対処任務に就いた。2010年3月から2011年1月までソマリア海賊対処任務に就いた。2012年7月27日、ソマリア海賊対処任務を終えて旅滬型駆逐艦113青島、054A級フリゲート538煙台と共にスエズ運河を通過した。2013年10月18日から11月1日、西太平洋で機動−５号演習に参加。10月30日、054A型フリゲート570黄山、052B級ミサイル駆逐艦168広州と共に沖縄本島南西610kmを航行しているのを第５航空群P-3Cが確認した。12月23日、054A型フリゲート570黄山、同571運城と共に、沖縄本島の南西600kmを東に航行しているのを、DD-152やまぎりが確認した。参考：月刊世界の艦船3,’10、4,’09、9,’11、1,’14、3,’14、4,’14、月刊軍事研究1,’13

＜８８７型＞：スモルヌイ級（練習艦）を参照。

＜８８８＞：中国海軍904A型補給艦撫仙湖（Fuxianhu）。2007年就役。後に農業部漁業局に貸与されて中国漁政88（Zhongguo Yuzheng 88）と改名されたが、塗装を変えただけで武装はそのまま搭載し、乗員も海軍要員が制服だけ漁政局のものを着ている。2014年、中国海軍に復帰した。2015年6月10日1200頃、052B級ミサイル駆逐艦169武漢、071級ドック型輸送揚陸艦999井崗山と共に、宮古島の南700kmを北西に航行するのを、DD-111おおなみが確認した。参考：月刊世界の艦船3,’10、9,’15、11,’15

＜８８９＞：中国海軍福池型補給艦太湖（Taihu）。2013年6月18日就役、北海艦隊に配備された。2014年7月12日0600頃、054A級フリゲート546塩城、江衛�U型フリゲート527洛陽と共に沖縄本島南西540kmを北東に航行するのをDD-129やまゆきと第５航空群P-3Cが確認した。その後、沖縄本島と宮古島の間を北西に進んでいる。12月4日0500頃、12月4日0500頃、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、051C級ミサイル駆逐艦116石家荘、054A級フリゲート538煙台、同546塩城と共に、屋久島西140kmを東シナ海から太平洋に向け東に航行するのを、DD-132あさゆきなどが確認した。12月24日2100頃、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、054A級フリゲート538煙台、同546塩城と共に、宗谷岬東北東130kmを西に航行するのを、DD-114すずなみが確認した。その後宗谷海峡を西に進んでいる。12月27日、旅滬型駆逐艦112哈爾浜、054A級フリゲート538煙台、同546塩城と共に、対馬海峡を南に航行するのを、DD-117すずつきが確認した。これで日本列島を反時計回りに一周したことになる。2015年8月17日0800頃、051C型ミサイル駆逐艦115瀋陽、ソブレメンヌイ�U級ミサイル駆逐艦138泰州、054A級フリゲート547臨沂、同568衝陽、071型揚陸艦989長白山、072�V型揚陸艦997雲霧山と共に、下対馬南西120-140kmの東シナ海を北東に航行するのを、AMS-4303あまくさと第１航空群P-3Cが確認した。その後対馬海峡を北上して日本海に入っている。8月20-28日、ウラジオストクを訪問し、海上連合2015（�U）に参加。8月29日1600頃、051C型ミサイル駆逐艦115瀋陽、054A級フリゲート547臨沂、同568衝陽、071型揚陸艦989長白山と共に、宗谷岬北西90kmを東に進むのを、PG-827くまたかと第２航空群P-3Cが確認した。その後宗谷海峡を東に進み、オホーツク海に入っている。9月2日、051C型ミサイル駆逐艦115瀋陽、054A級フリゲート547臨沂、同568衝陽、071型揚陸艦989長白山と共に、アリューシャン列島を抜け、中国軍艦として初めてベーリング海で行動した。9月8日、051C型ミサイル駆逐艦115瀋陽、054A級フリゲート547臨沂、同568衝陽、071型揚陸艦989長白山と共に、東京都小笠原村西ノ島の北150kmで陣形運動を行いながら南西に航行していた。9月10日、051C型ミサイル駆逐艦115瀋陽、054A級フリゲート547臨沂、同568衝陽、071型揚陸艦989長白山と共に、沖縄県沖大東島南東190kmで洋上補給を行っていた。9月11日1100頃、051C型ミサイル駆逐艦115瀋陽、054A級フリゲート547臨沂と共に、宮古島北東110kmを北西に航行するのを、DDG-177あたごと第５航空群P-3Cが確認した。その後太平洋を抜け東シナ海に入っている。12月7日1430頃、旅滬型駆逐艦113青島、054A級フリゲート576大慶と共に、屋久島北西420kmを東シナ海から太平洋に向け南東に航行するのを、第１航空群P-3Cが確認した。その後大隅海峡を東に進み、東シナ海から太平洋に入っている。2016年6月20日1200頃、旅滬型駆逐艦113青島、054A級フリゲート576大慶と共に、与那国島南245kmを南シナ海から太平洋に向け北東に航行するのを、DD-156せとぎりと第５航空群P-3Cが確認した。6月21日0700頃、旅滬型駆逐艦113青島、054A級フリゲート576大慶と共に、宮古島北東110kmを北西に航行しており、その後宮古海峡を通り東シナ海に入った。6月22日2000頃、旅滬型駆逐艦113青島、054A級フリゲート576大慶と共に、下対馬南40kmを航行するのを、第１航空群P-3Cが確認した。その後対馬海峡を北上している。6月27日、旅滬型駆逐艦113青島、054A級フリゲート576大慶と共に、上対馬北35kmを航行するのを、第１航空群P-3Cが確認した。その後対馬海峡を南下している。10月20日0030頃、054A型フリゲート546塩城、同576大慶と共に、口之永良部島の西170kmを航行するのを、DE-233ちくまが確認した。その後大隅海峡を東に航行して東シナ海から太平洋に抜けている。2017年1月5日0400頃、054A型フリゲート546塩城、同576大慶と共に、青森県尻屋崎東南東80kmを北西に航行するのを、第２航空群P-3Cが確認した。サンディエゴ訪問から帰る途中とみられ、その後津軽海峡を西に進んでいる。1月10日1000頃、054A型フリゲート546塩城、同576大慶と共に、上対馬東70kmを南西に航行するのを、第４航空群P-3CとPG-829しらたかが確認した。その後これらは対馬海峡を南下して東シナ海に入っている。12月5日0200頃、054A級フリゲート546塩城、同550維坊と共に口之永良部島西100kmを東に航行するのを第１航空群P-3CとDE-231おおよどが確認した。その後これらは大隅海峡を東に進み、太平洋に進出している。2018年8月6日1700頃、054A級フリゲート546塩城、同550維坊と共に、種子島東50kmを北西に航行するのをMSC-683つのしまが確認した。その後大隅海峡を西に進み、東シナ海に向かっている。2022年3月4日0300頃、052D型ミサイル駆逐艦118烏魯木斉、054A級フリゲート538煙台と共に、宮古島東110kmを北に航行するのを、MSC-686うくしまとAOE-424はまなが確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北に進み、東シナ海に向かっている。12月13日2200頃、055型ミサイル駆逐艦102拉薩、052D級ミサイル駆逐艦124開封と共に、長崎県男女群島西90kmを南東に航行するのを、第１航空群P-1哨戒機、第４航空群P-1哨戒機、AMS-4303あまくさが確認した。これらは12月14日に大隅海峡を東に進み、太平洋に向かっている。2023年1月2日2300頃、055型ミサイル駆逐艦102拉薩、052D型ミサイル駆逐艦124開封と共に、与那国島南東160kmを北西に航行するのを、DE-234とね、第１航空群P-1哨戒機、第５航空群P-3C哨戒機が確認した。これらは1月3日に与那国島と西表島の間を北東に進んだ後、魚釣島西70kmを北上している。3月28日1400頃、055型ミサイル駆逐艦103鞍山と共に、五島列島西300kmを南東に航行するのを、第１航空群P-1哨戒機、第４航空群P-1哨戒機、PG-829しらたか、MSC-685とよしまが確認した。その後052D型ミサイル駆逐艦121斉斉哈爾と共に対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。4月8日1100頃、055型ミサイル駆逐艦103鞍山、052D型ミサイル駆逐艦121斉斉哈爾と共に、対馬北東50kmを南西に航行するのを、PG-829しらたかが確認した。その後これらは対馬海峡を南西に航行し、東シナ海に向かっている。4月30日0000頃、055型ミサイル駆逐艦102拉薩、052D級ミサイル駆逐艦119貴陽、同121斉斉哈爾、054A級フリゲート542棗荘と共に、五島列島西130kmを北東に航行するのを、AMS-4303あまくさ、MSC-602やくしま、第１航空群P-1哨戒機が確認した。その後これらは対馬海峡を北東に航行し、日本海に向かっている。5月5日2000頃、052D級ミサイル駆逐艦119貴陽、同121斉斉哈爾と共に、礼文島北西40kmを北東に航行するのを、第２航空群P-3C哨戒機とPG-825わかたかが確認した。その後これらは宗谷海峡を東に進んでいる。5月11日0000頃、055型ミサイル駆逐艦102拉薩、052D型ミサイル駆逐艦119貴陽、054A級フリゲート542棗荘と共に、伊豆諸島須美寿島東90kmを南西に航行するのを、DD-114すずなみが確認した。その後これらは須美寿島と鳥島の間を西に進んでいる。5月16日0900頃、052D級ミサイル駆逐艦119貴陽、同121斉斉哈爾と共に、与那国島南東50kmを北西に航行するのを、ATS-4202くろべとDD-114すずなみが確認した。その後これらは与那国島と西表島の間を北東に進み、大正島南東60kmを北東に進んでいる。更にその後、055級ミサイル駆逐艦102拉薩、054A級フリゲート542棗荘と合流し、久米島西80kmを北西に航行し、東シナ海に向かった。7月17日0100頃、052D型ミサイル駆逐艦119貴陽、同121斉斉哈爾、054A型フリゲート542棗荘、同598日照と共に、対馬南西130kmを北東に航行するのを、PG-826おおたか、MSC-602やくしま、MSC-685とよしま、第１航空群P-1哨戒機が確認した。その後これらは対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。7月18日1300頃、052D級ミサイル駆逐艦119貴陽、同121斉斉哈爾、054A級フリゲート542棗荘、同598日照、ウダロイ�T級駆逐艦２隻、ステレグシュチイ�U級フリゲート337アルダー・チデヌサポフ、ステレグシュチイ級フリゲート339グレムヤシチイと共に、隠岐諸島北400kmを航行するのを、DE-233ちくま、DDH-181ひゅうが、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。その後これらは7月18-23日に同海域で射撃訓練、陣形運動、艦載ヘリ発着艦訓練などを行っている。7月28日1500頃、052D級ミサイル駆逐艦119貴陽、同121斉斉哈爾、054A級フリゲート542棗荘、同598日照、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・パンテレーエフ、ステレグシュチイ�U級フリゲート337アルダー・チデヌサポフ、ステレグシュチイ級フリゲート339グレムヤシチイ、ドゥブナ級補給艦１隻と共に、礼文島南西200kmを北東に航行するのを、DE-233ちくま、PG-825わかたか、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。その後これらは7月29日にかけて宗谷海峡を東に進んでいる。8月15日0900頃、052D級ミサイル駆逐艦119貴陽、同121斉斉哈爾、054A型フリゲート542棗荘、同598日照、ウダロイ�T級駆逐艦アドミラル・トリブツ、同アドミラル・パンテレーエフ、ステレグシュチイ�U級フリゲート337アルダー・チデヌサポフ、ステレグシュチイ級フリゲート339グレムヤシチイ、ドゥブナ級補給艦１隻と共に、沖ノ鳥島北東280kmを西に航行するのを、DD-157さわぎり、DD-158うみぎり、MSC-602やくしま、第５航空群P-3C哨戒機が確認した。その後これらは8月16日には沖大東島南50kmを西に進み、8月17日に沖縄本島と宮古島の間を北西に通過して東シナ海に向かっている。2024年9月7日2000頃、055級ミサイル駆逐艦104無錫、052D級ミサイル駆逐艦117西寧、054A級フリゲート547臨沂と共に、対馬南西130-160kmを北東に航行するのを、AMS-4303あまくさと第１航空群P-1哨戒機が確認した。その後これらは9月8日にかけて対馬海峡を北東に進み、日本海に向かっている。9月22日0600頃、055級ミサイル駆逐艦104無錫、052D級ミサイル駆逐艦117西寧、054A級フリゲート547臨沂、ウダロイ�T級駆逐艦２隻、グリシャ�X型フリゲート２隻と共に、奥尻島西300kmを北東に航行するのを、DD-153ゆうぎり、DD-155はまぎり、PG-827くまたか、第２航空群P-3C哨戒機が確認した。その後これらは9月23日に宗谷海峡を東に進んでいる。10月11日1700頃、055級ミサイル駆逐艦104無錫、052D級ミサイル駆逐艦117西寧、054A級フリゲート547臨沂、ウダロイ�T級駆逐艦２隻と共に、沖ノ鳥島北東400kmを西に航行するのを、DD-119あさひ、DD-113さざなみ、DE-230じんつう、DE-231おおよど、第１航空群P-1哨戒機、第４航空群P-1哨戒機、第５航空群P-3C哨戒機が確認した。その後10月13日に055級ミサイル駆逐艦104無錫、052D級ミサイル駆逐艦117西寧、054A級フリゲート547臨沂と共に沖大東島南130kmを西に進み、10月14日に沖縄本島南370kmを西に航行している。10月15日0400頃、055級ミサイル駆逐艦104無錫、052D級ミサイル駆逐艦117西寧、054A級フリゲート547臨沂と共に、宮古島北東130kmを北に航行するのを、DD-116てるづきとDD-119あさひが確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に向かっている。参考：月刊世界の艦船6,’14、10,’14、2,’15、3,’15、11,’15、2,’16、9,’16、3,’17、3,’18、10,’18、5,'22、3,'23、4,'23、6,'23、7,'23、10,'23、11,'23、3,'24、11,'24、12,'24、1,'25、朝雲

＜８９０＞：中国海軍福池型補給艦巣湖（Chaohu）。2013年9月12日就役、東海艦隊に配備された。2014年3月7日、052C級ミサイル駆逐艦150長春、054A級フリゲート548益陽、同549常州と共に、沖縄本島南西550kmで艦載ヘリ飛行訓練と陣形運動を実施。3月10日0700頃、052C級ミサイル駆逐艦150長春、054A級フリゲート548益陽、同549常州と共に、仲ノ神島の南西44kmを北東に航行するのを、DD-114すずなみと第５航空群P-3Cが確認した。その後北西に転じ、1000頃に与那国島の北44kmで接続水域を出た。2015年1月12-16日、ポーツマスに寄港。1月19-24日、ハンブルクに寄港。1月28-30日、ロッテルダムに寄港。7月18日0400頃、宮古島北東110kmを東シナ海から太平洋に向け南東に航行するのを、第５航空群P-3CとDE-232せんだいが確認した。その後宮古水道を南下して太平洋に入っている。8月1日0500頃、052C級ミサイル駆逐艦150長春、054A級フリゲート549常州と共に、仲ノ神島南南西44km（与那国島南南東63kmの接続水域）を太平洋から東シナ海に向け北に航行しているのを、第５航空群P-3CとDD-118ふゆづきが確認した。その後太平洋から東シナ海に入り、0900頃に与那国島北北東46kmで接続水域を出ている。2016年4月8日0930頃、054A級フリゲート529舟山、同531湘潭と共に、宮古島北東110kmを東シナ海から太平洋に向け南東に航行するのを、第５航空群P-3Cが確認した。2017年4月24日1500頃、052C級ミサイル駆逐艦150長春、054A級フリゲート532荊州と共に、宮古島北東120kmを東シナ海から太平洋に向け南東に航行するのを、DE-229あぶくまと第５航空群P-3Cが確認した。その後宮古海峡を通過して東シナ海から太平洋に出ている。2019年3月28日0300頃、054A型フリゲート530徐州、同532荊州と共に、口之永良部島西100kmを南東に航行するのを、第１航空群P-3Cが確認した。その後これらは大隅海峡を東に進み、太平洋に向かっている。4月2日0900頃、054A型フリゲート530徐州、同532荊州と共に、宮古島東北東100kmを北西に航行するのを、DD-157さわぎりが確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間の海域を北西に進み、東シナ海に向かっている。11月27日0830頃、052D型ミサイル駆逐艦155南京、054A級フリゲート578揚州、同601南通と共に、口之永良部島西100kmを東に航行するのを、第１航空群P-3Cが確認した。その後これらは大隅海峡を東に進み、太平洋に向かっている。12月16日0900、052D型ミサイル駆逐艦155南京、054A級フリゲート578揚州、同601南通と共に、沖縄本島南南西180kmを北に航行するのを、第５航空群P-3CとDD-157さわぎりが確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間の海域を北上し、東シナ海に向かっている。2020年4月29日0830頃、052D級ミサイル駆逐艦131太原、054A級ミサイル・フリゲート532荊州と共に、宮古島北北東160kmを南東に航行するのを、MSC-692くろしまが確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を南東に航行し、太平洋に向かっている。2021年5月31日0800頃、052D型ミサイル駆逐艦131太原、054A型フリゲート531湘潭と共に、屋久島西240kmを東に航行するのを、DDH-182いせと第１航空群P-1哨戒機が確認した。その後これらは大隅海峡を東に進み、太平洋に向かっている。2022年5月19日0800頃、052D型ミサイル駆逐艦132蘇州、054A級フリゲート533南通と共に、宮古島北150kmを南に航行するのを、AMS-4303あまくさが確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を南東に航行し、太平洋に向かっている。11月11日1400頃、052D級ミサイル駆逐艦132蘇州、054A級フリゲート533南通と共に、宮古島南西220kmを北東に航行するのを、第５航空群P-3C哨戒機とMSC-692くろしまが確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に向かっている。2023年6月29日0900頃、054A級フリゲート599安陽と共に、鹿児島県横当島南西190kmを北東に航行するのを、第１航空群P-1哨戒機、第５航空群P-3C哨戒機、PG-829しらたかが確認した。その後これらは奄美大島と横当島の間を北東に進み、太平洋に向かっている。2024年6月9日0700頃、054A級フリゲート532荊州と共に奄美大島東90kmを北西に航行するのを、DD-117すずつき、DD-104きりさめ、AOE-425ましゅう、第５航空群P-3C哨戒機が確認した。その後これらは054A級フリゲート531湘潭及び052D型ミサイル駆逐艦131太原と共に奄美大島と横当島の間を南西に進み、東シナ海に向かっている。9月1日0500頃、052C級ミサイル駆逐艦152済南と共に宮古島北東130kmを南東に航行するのをMST-464ぶんごと第５航空群P-3C哨戒機を確認した。その後これらは沖縄本島と宮古島の間を南東に進み、太平洋に向かっている。参考：月刊世界の艦船6,’14、4,’15、10,’15、6,’16、7,’17、6,’19、2,’20、3,’20、7,'20、8,'21、8,'22、2,'23、9,'23、8,'24、11,’24、朝雲

＜８９１＞：中国海軍大華型試験艦１番艦（909型試験艦１番艦）畢昇（Bisheng）。1997年就役。参考：月刊世界の艦船3,’18

＜８９２＞：中国海軍大華型試験艦２番艦（909A型試験艦１番艦）華羅庚（Hualuogeng）。2006年3月進水、2012年就役。参考：月刊世界の艦船4,’17、9,’11、5,’20

＜８９３＞：中国海軍910型試験艦、�･天佑（Zhongtianyou）。2011年進水。参考：月刊世界の艦船2,’20、2,’19

＜８９４＞：中国海軍910型試験艦、李四光（Lisiguang）。2012年起工、2013年11月進水、2014年9月就役、南海艦隊に配備された。参考：月刊JWings5,’15

＜８９５＞：中国海軍910型試験艦。2018年11月に存在が確認された。参考：月刊世界の艦船2,’19

＜８９９＞：フィンランド海軍ヒリエ級汚染制御艦２番艦ハリ（Halli）。1987年1月就役。2022年5月16-17日、ミサイル艇ナーンタリ、R2000ハミナ級ミサイル艇トルニオ、ハメンマー級敷設艦02ハメンマー、カタンパー級機雷掃討艇41プルンパー、油防除船999ロウヒと共に、バルト海で、アメリカ海軍LHD-3キアサージ、LSD-44ガンストン・ホール、DDG-107グレイブリイ、スウェーデン海軍支援艦P04カールスクローナとの共同演習に参加。参考：月刊世界の艦船9,’14、8,’22

＜８０００トン型軽巡洋艦＞：日本海軍が八八艦隊計画で建造を予定した軽巡洋艦。7200トン型の拡大改良型で、オマハ級を上回り、改バーミンガム級に対抗できる艦として設計された。常備排水量8000トン。兵装は14cm連装砲４基、61cm魚雷発射管で、主砲は18-19cmに変更される可能性もあった。航空機１機を搭載する。４隻を建造する予定だったが、ワシントン条約締結で中止になった。参考：近代巡洋艦史

＜８４４５／Ｃ８Ａ＞：イギリス軍の４×４輪ヘビーユーティリティーで、カナダ製。前面ガラスが上に行くほど前方に傾いているのが特徴的である。エンジン出力85馬力。後部に６名を搭乗させる基本型や、無線車、救急車などの派生型が製作された。1945年1月までに13000台を生産している。参考：月刊グランドパワー3,’02

＜８７７３型＞：877型・海外シリーズ（潜水艦）を参照。

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